えっちな126さんもイイヨー(・∀・)
今夜はカボチャ氏にwktk
下から這い上がる、蛇が飛び掛かるかの様な刺突が山神を襲う。
刀の腹で軌道を逸らし、その隙に攻撃に転じようとするが、愚地の連撃…身体を回転させ、
遠心力を利用して放たれる逆側からの斬撃が予想以上に早く、山神の反応が一瞬遅れ、
防御と身のこなしが間に合わず、切先が頬を撫でた。
それを見た愚地は牙を剥き出しにして笑い、止まる事無く斬撃は繰り出される。
距離を取ろうと後ろに跳ね退くが、それに反応して愚地は追う。
「シャァァァァアォっ!」
長い腕を精一杯まで伸ばして放った刺突は、山神の右肩に突き刺さった。
更に奥へと刺し込もうとする腕を蹴り、何とか身体から刀を抜くと、左手で牽制をしながら距離を取る。
傷は深く、骨が半ば斬られていた。
「怖い…刀だな…」
左手で肩を押さえながら、山神は呟いた。
物質で有れば大抵を斬り裂く、愚地の「蛇咬」。
敵にすれば、これ程恐ろしいとは思ってもいなかった。
その強さの要素として、刀身の長さ、そして愚地自身の腕の長さが有った。
刀が山神の物よりおよそ二十センチ、腕が十センチ、合計して軽く三十センチ。
更に、持つときは鍔の近くではなく柄尻を持っていた。
これでおよそ五十センチは山神より距離を稼いでいる。
早さは山神と互角であっても、その間合いを潰し一太刀浴びせるには、その距離は余りに遠すぎた。
完全な間合いの外から、山神は愚地を見据えた。
「そんな遠くからじゃ…私を斬る事は出来ないだろ。来いよ、人形遣いの鳥野郎」
視線を感じ、背後のちらりと見ると、メリーが目で「私が行こうか?」と言っていた。
だが、山神は軽く首を振って拒否の意志を示すと、顎で愚地の方を指した。
一瞬訝しげな表情を浮かべるが、すぐに真意を理解し、こく、と一度頷いた。
「あぁ…そうさせて貰う」
刀を持ち直し、構えを変えて愚地の間合いに飛び込む。
蛇咬が山神に襲いかかる。
山神が凶刃を受け止め、二撃目を放とうと愚地が刀を引き、上段に
振りかぶった瞬間、山神の背後から人影が飛び出した。
山神は囮、メリーが本命…その事を愚地は既に読んでいた。
それゆえに二撃目は上段から振り下ろし、一気にメリーと山神を斬る積もりである。
愚地の蛇咬がメリーの身体に手応え無く沈み込む。
頭頂から股にかけて、正中線を斬り抜く一撃。食らって生きて居られる筈がない。
山神は流石に予想していたのか、上段受けの構えを既に取っている。
メリーは斬った。後は山神だけ…愚地のその考えは、根本から間違っていた。
それに気付いたのは、愚地が右肩に不意な重みを感じた時だった。
「ぅ、お!」
わけの分からぬ奇妙な声を上げながら、右肩に乗ったそいつの攻撃を躱すため、
身体を傾けながらねじり、追い払うように刀を振るう。
だが、肩に乗ったメリーは何もせず愚地を踏み台にしただけで、
そのまま廊下の奥へと走り去り、姿を消した。
「な…」
「俺の狙いは、最初からこれだけ…メリーをお前の後ろにやり、鷹司達の後を追わせる。それさえ出来れば、
後はどうとでもなるさ…お前を斬り、俺もメリーの後を追う、それで良い」
愚地がメリーに気を取られた瞬間に、山神は愚地の間合いからかなり大きく離れていた。
高速治癒により、傷口が塞がり、半ば皹の入ったかの様になっていた骨はほぼ繋がった。
出し抜かれた事が余程悔しいのか、愚地は歯が折れそうな程に強く歯軋りした。
「…私に勝つことが前提で話が進んでいる事が気に食わないし…第一、貴様の遣い魔は鷹司に勝てるのか?」
「…鷹、司?」
愚地の口からその名が出たことに、山神は怪訝な顔をした。
「何だ…分かってなかったのか。くく、鷹司にハメられ地下室に入った事にも気付いていなかったのか…
愚かだ、実に愚かだな、烏天狗。鷹司望は、私の相方。貴様を殺すために龍宮から遣わされたのだよ…。」
「お前も、龍宮か…」
「私も龍宮だ。私も、などという言葉はおかしいかな。世の怪異の大半は龍宮の差し金…。
その事にも気付いていなかったか?くく、一瞬不愉快な思いをしたが…無知な相手に物を教えるのは愉快な事だ…」
「…相手が鷹司と分かったからには、お前を斬り、メリーを追う必要が更に強くなったな」
「私を斬る?無理だろう、遣い魔の居ない烏天狗。貴様が人の姿から元の姿に戻ったところで、
私に勝てぬ事は分かるだろう。間合いは私が遠く、迅さは互角。私の刀は貴様を優しく撫でるだけで
深く傷つける。くく、勝てる要素など見つからないな。」
「…確かに、俺がお前に勝てる要素は限りなくゼロに等しい…
だが、一つ勘違いしてないか?俺の遣い魔は、メリーじゃない。俺とメリーの関係は、
貴様と鷹司の様な…否、それ以上の、互いに命を預ける相方だ。
カボだって…メリーの遣い魔という立場に居るが、俺は彼奴にも命を預ける。相方だからな」
「…何を馬鹿な」
「俺の遣い魔は…別にいる。お前と対等に渡り合うための、従者が遣い魔が此処に…な」
懐から一枚の紙を取り出し、右手の人差し指と中指の間に挟んで、相手に見せるかのように立てた。
読み取れない蚯蚓のうねった様な文字の取り囲んだ真ん中に、たった三字、多少崩れてはいるが読み取れる字が有った。
「居太刀」の三字。
「出ろ。夜火月(ヤカヅキ。」
墨で書いた居太刀の字がじわりと滲み、歪み、紙に溶けるように消えた。
と同時に、室内であるにも関わらず、風が吹いた。
「何…だ…?」
「知らないのか?天狗様は風を操れるんだ。俺の場合、直接操れるほどの力は無いんでな…」
ざくり、と不意に愚地の頬が裂けた。
次の瞬間、壁が、窓が、天井が、床が激しく切り刻まれる。
「な、何だと…こんな能力、知らされていないぞ…!!」
「当たり前だ。メリーすら知らない、メリーにも教えない遣い魔。俺にも操りきれない、
鎌鼬の二匹目『夜火月』の半無差別斬撃。やれ」
山神から愚地までの空間に存在する空気が激しく揺れ動き、床に傷が増える。
斬撃を受け止めようと刀を構えるが、それは無駄に終わった。
風は愚地の全身を撫で、無数の傷を付けて通り過ぎた。
「風を刀で受け止められるか?夜火月の斬撃から逃れたければコンクリートの壁でも用意すべきだ」
「き…っ、さまぁ…」
血にまみれた身体で、愚地は山神に近付こうとする。その瞬間、刀を携えた細い腕が切り落とされた。
「がぁぁぁぁああっ!」
「終わらせるぞ、愚地…」
指に挟んだ紙…夜火月を封じていた符を愚地に向け、それを操る。
躱すことも出来ず、右肩から左腰にかけて、一際深く大きな傷が愚地に刻まれた。
崩れ落ちるかのように、愚地の身体が前のめりに倒れそうになる。
だが、愚地は踏みとどまった。
「いい気に…いい気になるなよ…烏天狗風情がぁっ!!」
愚地の気が…身体が膨れ上がった。
皮膚は鱗に覆われ、手足は身体に同化するかのように縮まり、何より、身体が見る見るうちに大きくなる。
声を上げる時間も無いほどの早さで、如何にして窮屈な人間の姿にその身を押し込めたのか理解が出来ない程の巨大な蛇がその場に現れた。
胴の太さは優に1mを超え、長さは一体どれほどなのか想像もしたく無いほどに長く、壁を破壊して外に出、校舎にぐるりと巻き付いた。
人類の常識を越えた、神話の怪物級の超規格外のその姿こそ、愚地礼二の真の姿であった。
人の顔ほどもある目が、山神を睨みつけた。
今夜は此処までっす。次は、上手く行けば日曜かな。
それにしても萌えのもの字も無いような内容ですなぁ。この回が終わったら
ちょっとはメリーの可愛いところを前面にプッシュするような話を書こうかな…
ノiノiノi
┣¨ く;:;o;:;:;ノ
('( ゚∀゚9m
┣¨ ,−−'、. '〈 ┣¨
_|Jo_ミヽヽ_)
┣¨('( ゚∀゚9m GJだぜ!
ヽl「~'〈 ┣¨
┣¨ ヽヽ'.)
「もしもし? 私、メリーさん、今、駅にいるの・・・。」
「・・・? 君はメリーさんっ・・・て言うのかい? か、かわいい声してるねぇ?」
「・・・・・。」
メリーさんは電話を切った・・・少し怪訝な顔をしている。
「もしもし? 私、メリーさん、今、あなたのアパートの下にいるわ・・・。」
「待ってたよぉ! 近くに来てくれてるのかぁ? ね、ねぇ? 君いくつ? 今、どんな格好なの?」
メリーさんは電話を切った・・・あからさまに嫌そうな顔をしている。
「もしもし・・・。私、メリーさん、今、あなたの部屋の前にいるんだけど・・・。」
「ああぁ、嬉しいなぁ! は、早く! 鍵は開いているよ! ちらかってるけど気にしないで・・・!」
メリーさんは電話を切った・・・。 こいつはヤバい・・・、メリーさんの本能がそれを告げていた・・・。
「もしもし・・・私メリ・・・」
「うわあぁぁ! 思ってた以上の可愛さだぁ!! フリルのワンピース可愛いよぉ!!」
メリーさんは電話を遮られた・・・。(てめぇ、近寄んじゃねぇ)
「あああ、女の子と話すだけでも久しぶりなのに・・・、ね、さ、触っていい・・・!?」
「・・・いーですけど・・・(息臭せーこいつ・・・それにこの部屋のにおい・・・マジ最悪)。」
メリーさんは腕や肩を触られた・・・。顔をそむけて何とか耐える。
「うっは〜、柔らけぇ〜・・・、顔近づけちゃお! ・・・あ〜メリーさんの息がオレの顔に・・・。
・・・もう我慢できねぇ!」
「あっ! ちょ・・・ちょっと、ダメ・・・、待って!」
メリーさんは思いっきり抱きすくめられた。背中からお尻を撫で回される。
「だ・・・大丈夫! 優しくするからね? だ、だから、ね!?」
「イヤ! それは・・・! やだ! 変なもの押し付けないで! ちょっと! いやぁ!!」
ドカン!!
・・・メリーさんはデリヘルをクビになった・・・。行方をくらまし全国指名手配になった・・・。
そしてこの時から彼女の恐怖の伝説は始まる・・・。
「もしもし、私メリーさん、今、あなたのベッドの中にいるの。」
「ん? どうしたの? なんか言った・・・?」
「んーん? 何でもない。 このまま寝てていい?」
「あー、いいよ、どうせ明日休みだし。・・・あ、でも時間延長は・・・。」
「気にしないで? あたしが言い出したんだから料金加算はなしよ。」
「嬉しい事言ってくれるねぇ、じゃあ、ちょっと喋ろうか?」
「ん・・・、なんか喋って。」
「とは言ってもあらたまると、かえって喋りにくいな・・・、普段なにやってんの?」
「普段? こんなこと・・・くすくす。」
「うわぁお、恋人とかは・・・?」
「いたら、こんな仕事やってないわよ、・・・別れちゃった・・・。あなたは・・・?」
「そりゃそーだよな。 オレ・・・? いるけど・・・転勤が長いから滅多に会えないし・・・。」
「大変ね? ナンならここにいる間、お得意様になってくれるかしら? 半額でサービスするわ。」
「・・・マジ? いいの? そりゃ、君みたいに可愛けりゃ毎日だってお願いしたいけど・・・。
で、でもなんで?」
メリーさんは男に足をからめる・・・。そして男の顔に唇を近づけてゆっくりしゃべる。
「んー? 相性がよかったからかなぁ? 気持ちよかったぞ?
・・・あとは、昔の男にあなた、なんか似てんだよね? ・・・ダメかな? そんな理由・・・。」
「いや・・・光栄だな。でも・・・そんなこと言われちゃうと本気になりそうでヤベェ・・・。」
「くすくす・・・それが狙いだったりして・・・あ。」
「ん? どうしたの?」
男はそう言いながらメリーさんの柔らかい唇にキスをする。
二人は軽く舌先をからませる・・・、だがメリーさんはどうでもいいことかのように・・・、
「え・・・いや、あなたの後ろに女の人が・・・。」
見ると、そこには男の彼女が鬼のような形相をして立ち尽くしていた・・・。
彼氏を驚かせようと連絡なしにいきなり訪ねてきたようだ。
「あっ!! ・・・おまえ・・・そ、それ・・・いやこれはぁっ!!」
階下の住人は、上の部屋で複数の男女の怒声と叫び声を聞いたらしい。
警察が踏み込んだときには、二人の男女の死体が部屋に転がっていた。
そしてメリーさんの犯罪歴がまた増えた・・・。
デリへル「メリーさん」かぁ・・・www
客を時間いっぱいまでじらす電話攻撃。
時代を凌駕するゴスロリファッション。
いいかも知れませんね・・・。
「私。メリー・・・今、あなたの彼氏の別途の仲にいるの・・・うふふ」
というのも、怖いかも知れない。
もうワンランク、エロくなっても大丈夫かな?
一応、その辺が限界と思っているが・・・。
「もしもし、私メリーさん、今あなたの部屋の前にいるの。」
ガチャ・・・。ロックが外れマンションの一室の扉が開かれる。
出てきたのはおとなしそう・・・いや気弱そうな青年だ、学生かな?
男は何も言わずにメリーさんを部屋に上げる。
(あ〜、コイツ暗そぉ〜。変な性癖持ってねぇだろーなぁ?)
部屋はこの年代の一人暮らしの男の割には綺麗に片付いていた。
メリーさんは気を取り直してビジネスの話に入る。
「えーと、システムはご存知?
本番はオプションなのね、で、その時にはゴムつけて頂くわ。
他の子はNGの場合あるけどあたしはベロチューおっけー。
・・・それから。」
メリーさんが喋っている間、男は無言でメリーさんを見詰めている。
(やっぱ、こいつやばそう・・・。でも大それた事はできなそうな気もするし・・・)
男はおそるおそるだが、ゆっくりとメリーさんに近づいた。
「・・・あ、あの・・・?」
男の視線はふくよかなメリーさんの胸に注がれている・・・。
男は哀願するような声でメリーさんに訴えた。
「おっぱい・・・お願いします・・・。」
「は、はい? おっぱい?」
「後はどうでもいいんです・・・。」
その言葉にカチンとはきたが、一応メリーさんはプロだ。
ここまでの観察で男の望むものは把握した。
「・・・私の胸に顔をうずめてみたいの?」
その瞬間、男の目が輝いた。メリーさんを目を見つめて嬉しそうに叫んだ。
「はい! お願いします!!」 ・・・コイツはマザコンに違いない・・・。
ベッドの中で・・いや、メリーさんの胸の中で男は幸せそうな寝顔を見せる。
「・・・下はいいの? 大きくなってるみたいだけど・・・?」
「え・・・あ? どう・・・するんですか?」
(童貞かよ・・・、そりゃそーだろーな? テコキで十分か・・・?)
メリーさんは男の下腹部に手を伸ばした。
「あっ・・・!!」
「うふふ? もしかしてこっちは初めて?
ちゃんと料金の範囲内だから安心していいわよ?」
メリーさんは男の下着の中に手を突っ込んだ。
男の困ったような表情が面白い、・・・こちらの手の動きに一々反応する。
(いつもは立場が逆だしなぁ・・・。)
「あっ! ちょっとそん・・・な、あぅ!」
「くすくす・・・えーぃ?」
相手の正体が判明してしまえばどおってことはない。
普通に付き合う分にはキモいが、仕事なら楽なもんだ。
「ん、・・・んん、イキたくなったら言ってね?
このままでもいいし・・・おなかでも、お尻でも太ももでも・・・それとも・・・
やっぱり胸がいい?」
男はメリーさんの胸に必死にしがみつきながら、
「ああ、ど、どぉしよう? 胸・・・、いや、このままでお願いしま ああ・・・!」
男はメリーさんの胸から顔を離したくないらしい。
片方の乳房を鷲づかみにして、もう片方に思いっきり吸い付いていた。
「あ・あ・・あ・・・もぅ・・・!」
「・・・いいわよ? 思いっきり・・・あたしにブチまけちゃいなさい?」
「うああああ!!」
メリーさんの指先と太ももに暖かいものが降りかかる。
「わぁ、すっごぉい!」
・・・落ち着いてから、メリーさんは優しく男のカラダを拭いてやった。
いやぁ、今日の仕事は楽だ〜ぁ。
「どうだった? 気持ち良かった?」
男は息を荒げながら唾を飲み込んでようやく口を開いた。
「は、はい! ありが とうございました・・・。 でも・・・ママの胸のほうが、大きいな・・・。」
プ ツ ン!
隣の部屋の住人は、この世のものとも思えない叫び声を耳にした。
メリーさんによる新たな被害者がまた増えてしまった。
・・・マザコン男はデリカシーないから嫌いなのよ!!
えろす(はぁと
えろす(;´Д`)ハァハァ
創作意欲を掻き立てられるわーw
ただいま、
>>654レス目現在で
497775Byte
500000超えたらまた、新スレ立てますね?
テンプレの過去スレは今までにくちゃんねるを使ってましたが、
次回からは
>>478で使ったリンク先を記載します。
・・・良く見たら今までテンプレではにくちゃんねる表示してなかった・・・。
・・・orz
もう4スレ目か…
658 :
126 ◆dNexSJi1ew :2006/04/29(土) 20:37:43 ID:ZrJJtxwV0
では!いきまーす!
ごめんなさい、今回は萌えがありません・・・。
【あらすじ1から4>199-202】
【あらすじ5から7>241-243】
【74番目>250 75番目>251 76番目>252】
【77番目>398 78番目>399 79番目>400】
【80番目>471 81番目>472 82番目>473 83番目>474】
【84番目>494 85番目>495 86番目>496 87番目>497】
【88番目>509 89番目>510 90番目>511】
【91番目>624 92番目>625 93番目>626】
94番目←いまここ
659 :
126 ◆dNexSJi1ew :2006/04/29(土) 20:38:20 ID:ZrJJtxwV0
94番目
紫のメリーは、俺に背中を向けるとすぐに寝息を立てた。無防備というか、なんと言うか・・・。
俺は、彼女の寝息に気づくまでの間、身を固くして、動かないように動かないようにと自分を抑え続けて
いた。まあ、なんだ・・・少しでも動いてしまうと、その・・・俺のメリーへの忠誠というか、一途な思いが揺
らいでしまいそうな気がするほどに、先ほどの真っ赤な顔で布団にもぐりこむ紫のメリーの姿が・・・そ
の・・・かわいかったというか、色っぽかったというか・・・まあ、そういうこと・・・なんだが・・・。
寝息に気づいた俺は、彼女に気が疲れないようにそっとベッドの横から離れた。
まず、床の上に放置された危険な代物を何とかしなければならない。
そうだ・・・黒の鎌・・・。
思い返してみると、この鎌はただの鎌ではない・・・。もともと俺のメリーを知ったきっかけになったメリー召喚のまとめサイト上にも、この鎌の事は、さまざまな仮説として書かれていた。
何者かが死んでいく不幸な少女与えた「死神の鎌」であるという説。
古代の大魔道師ヒ・ダールのもたらした道返しの剣が現在に伝わったものという説。
日本の古来の伝承に鎌の招待を求めるものもいて、その説は本当なのか書き込んだ人間の創作なのかわからなくなっていた。
その中に確かひとつ、奇妙な書き込みがあったのを思い出した。
その書き込みには、確かに「黒き鎌」と明記されていた。
俺は急いでパソコンを立ち上げた。現在はもう、インターネット上に存在しないまとめサイト。俺はそのサイトを自分で保存していた。「黒」「鎌」で検索をかける。出てきたのは4つ
『黒き鎌は、紅毛の地より渡り、多くのものを惑わし、特別なる修行を行いし仙人を持ってしても使役する事は叶わず』
『黒き鎌は、人心を惑わし、人心を麻痺させ、人心を食らう。』
『メリーの持つ鎌は、黒き鎌と呼ばれるもので、人形であるメリーにしか扱えない。人間の心を持つものが使おうとすると、心を蝕まれる』
そして・・・。
『黒き鎌は、最強にして、意思をもち、自らの持ち主を選ぶ・・・』
660 :
126 ◆dNexSJi1ew :2006/04/29(土) 20:39:28 ID:ZrJJtxwV0
95番目
「・・・持ち主を・・・選ぶ・・・」
紫のメリーとの戦いのさなか、黒の鎌が行っていた言葉・・・。
『黒のメリーが契約をした獲物を横取りし、自分の下僕にしようとしている』
『最強の鎌といわれる黒の鎌の力。このわしのマスターになる』
つまりは、黒のメリーが契約した獲物というのが俺なわけだ・・・。俺がメリー・・・俺のメリーに殺されるの
ではなく、他の・・・他にいるのかどうかわからないが、何者かに殺されでもしたら、俺のメリーはそのもの
の下僕となる。そして、メリーを持ち主として選んだ黒の鎌の所有者となるということか・・・。
―――そうだーーー
俺は改めて、鎌の方を見た。もう何度も俺の頭の中で聞いた声。黒の鎌の意思が俺に語りかけているのを
感じたからだ。
―――お前の考えたとおり、わしは黒のメリーをマスターとして選んだ。しかし、メリーがわしを拒み、
わしを手に取らぬ限り、メリーはお前を殺す事はできぬ。
―――他のメリーがかぎつけてくるとは、しかもこんなにも早く・・・。
―――事情が変わってきた。お前に死なれ、わがマスターなるメリーが他のものの下僕となること
だけは避けねばならぬ。
「それは、お前のマスターがメリーから俺を殺したものに変わるからか?」
―――わしのプライドもある。つまらぬ小物の魔物に使役されねばならぬのはたえられん。しかし・・・
「しかし?」
―――わしの選んだ・・・いや任された娘を下僕などにするわけにはいかぬ。
「任された?」
―――それはよい。お前は、命を狙われるものとなった。メリーを名乗るものだけではない。
他にもわしの力を欲しがっておる魔物やアヤカシは数多くいるであろう。
661 :
126 ◆dNexSJi1ew :2006/04/29(土) 20:40:20 ID:ZrJJtxwV0
96番目
・・・俺が、命を狙われる・・・。数多くの魔物に?
―――こうなれば、方法は3つ
―――1つ目の方法は、お前が自ら死を選ぶこと・・・
―――そうして、メリーを解放すれば、何も問題は生じない。メリーの中に更なる憎しみと悲しみが芽生
え、人外のものとしての成長を遂げる。
―――2つ目は、お前がメリーに変わり、このわしのマスターなること・・・
―――先ほどのわしを跳ね除けた心の力アレを持っておれば、迫りくる小ぶりの魔物など敵ではない。な
にせ、このわしがついておる。
―――しかし、わしの望みは、お前が死すること。願わくばメリーの手にかかるか、メリーを絶望のふちに
陥れること。何よりもわしの望むのは、人としてのメリーの心を真っ黒にしてしまうことだ。
「そ、そんなこと!」
―――まあ、最後まで聞け。もしくは・・・・
俺は黙った。
―――メリーとお前の契約を解除させること・・・
「え?」
―――お前を殺さぬ限り、メリーは次の契約を結ぶ事はできぬ。つまり、別のものを刈りにいくと言う事
はできないということだ。
―――それゆえに、お前が狙われる。契約さえなくなってしまえば、獲物を横取りしようなどと思うものも
いなくなる。お前も安全で、メリーも誰かの下僕になる事はない。
「それだ!それはどうやるんだ?」
―――しらぬ・・・。
「は?」
―――一度交わした契約を解除したことがあったという話は聞いたことがあるが、もう何十年も前に一
度だけだ。それがどのように行われたのかはしらぬ。誰が知っているのかも、わからぬ。
いったんここまで。
さて、ようやくお話が見えてきましたでしょうか?
できるだけ急いで続きを書きます!
萌え萌えなのをねwww
新スレ立てときました。
126さんへのコメントは後ほど・・・。
ああ、定職屋が終わってしまう、飢え死にしないうちにご飯を・・・!
>>664 ああ! なんか忘れてると思ったらそれか!
すまんこってす。
大変失礼しました。
あー、満腹じゃ・・・!
・・・では気をとりなおして・・・126さん、
だんだん世界が深くなってきましたね・・・。
底が見えないほどに・・・。
カボチャさんといい、これからどういう展開になっていくのか・・・ゴクリ。
Ladyさん、ありがとうございます。
そうですね。
でもストーリーとしては単純です。
シュチュエーションに重きをおくつもりで
頑張ります・・・。
緻密な構成は、みなさんにおまかせして。
おいらもなんか書こうっと。
真面目でもなくギャグでもなく・・・舞台裏?
AAはこっちに貼って、SSは新スレに。
・・・AAは適当・・・じゃなくて開発中なのでキャラ確定じゃありません。
携帯の人はごめんなさい。
・・・カボチャさんは結婚式帰りかぁ、華やかでいいなぁ。
ナイトラウンジ「キャッスル・オブ・メリー」 の店内
||/ΛΛ/凹凹/∩∩/ || / ___ /! lゝ
||■■/目目/ΥΥ/| ||/ / 〈Å°,,ゝ / ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
||■/凸目/ΥΥ/ | / ./ 日/⊂ ヽ <姐さん、オイラ顔これでいいの?
||/凸凵/ΠΠ/ | / ./ ハヽ丶(___,)ノシ \____________
||凸凵/▲▲/| |/ ./ 廴‐川 ノ ┳┛
||凵/日日/ | / ./ 日と ~ つヽ┃ / ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
||/ΔΔ/〃´`ヽ. / ./ 〃爪 ゝヽ(⌒ .ノ . ┻ <たまにはこーゆーのもえーなぁ?
||廿廿/| 川゙ ゚川 / 〈o‘ 父ノ y ┳┛ \_____________
||廿/ | と `´ つ ./ 口 と、´ 从 ' ┃
||/ | ) ^ (リ ./ / i⌒}___) ┻ / ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
|| | | |. / / 且 ┳┛ <カルーアおかわりぃ!
|| / ~~~~~~/ / ┃ \________________
|| / ∧ ./ / ┏━┓....┻
_||/ /  ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
| クスクス、ここに入れるのはメリーさんだけよ?
\__________________________________
最近は携帯からでもAAが見れるんですぜ
>>670 そうなのか! それは良かったです。
後はフォントの心配だけか。ずれて表示されなけば良いのですが・・・。
何分、こっちは大昔の携帯しか持ってないもんで・・・。
>>Ladyメリー氏
や、言葉足らずでしたな。結婚式帰りじゃないっすよ。
バイト先がバーで、よく結婚式の二次会に使われるんです。特に今日は二件も二次会が入ってました…
六月になったら更に大変だそうです。ジューンブライドで。
…キャッスル・オブ・メリーで雇ってくれないかなぁ、臨時ので良いから…
>>672 そうなのですか? お仕事繁盛はいいことです。
キャッスル・オブ・メリーに入れるのは、
メリー・ガールとカボタンだけです。
こっちのマザー・メリーには人格がありませんので、
良ければいつでもご利用くださいませ。
>>673 ありがとう! どんどん描いて下さいね!
18禁にならない範囲でエッチぃポーズもオーケーです。
デリヘル・メリーの人気度はいまいちわかりませんが、
妄想が膨らみつつあります。
そのうち続編、書くかも・・・。
画像は二枚でいいのかな? 見れない画像もあるけど、広告か作品か分らない・・・。
>>674 画は一応2枚ですが、2枚目はただの下書きなんでヌルーしておkです
また時間あったら書きますね
とはいったものの、中々いいストーリーが思い浮かばない。
いや、ネタやストーリーそのものはいくつか浮かんで下書きも終わってるんだけど、
・・・どうもLady と似たような話になっちゃうんだよねぇ・・・。(悪人暗殺型)
全く新しい新キャラもいるんだけども。
セカンドストーリーとかは自信がなかったから名無しで話をスタートさせたけど、
さすがにワンパターンじゃなぁ次に名無しでやってもばれるだろうし・・・。
デリヘルメリーにでも頑張ってもらうか?
677 :
本当にあった怖い名無し:2006/05/02(火) 04:22:13 ID:b6k1xdREO
保守
キリリィィヤァ!
\____ _/
V
〃´`ヽ
く⌒ゝ 川゚ 。川
W━━つ━と━
イ) (リ
ん へ ノ
残りあと何byteだろ?
|もうすぐ終わり!|
\/ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
ハ爪ゝ★ヽ
〆u _u八 ‡
とイ┸┸从つ
£££ヽ
/ く ヽ
∠ア´ ∠ア
後少し
\(^o^)/オワタ
終わってねーよw
/・・・疲れちった・・・ .\
\あと500byteくらい?/
 ̄ ̄\/ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
ハ爪ゝ★ヽ
〆u 。u八
とイ┸┸从
へへ ヽ∪
`タタノ )
ひどい自演を見た
埋まったか?
もしもし? 私メリーさん、・・・いま、終わりの手前にいるの・・・。
(次の書き込みで最後かな?)
これで終わりかそれともまだか
終わりならいいが