【ご案内】
「ヒカ碁」女体化妄想の全キャラ(ヒカ子たん以外)総合スレです。
対局方法は、お好みの男性キャラの女体化で萌えていただきます。
プロアマ問わずご参加いただけますので、皆様、奮ってご参加下さい。
尚、ヒカ子たん萌えをご希望の方は、エロパロ板のスレをご利用下さい。
又、女体化でない男×男萌えをご希望の方は、801板をご利用下さい。
【お約束】
荒し煽りは徹底スルー、職人さんが投下しやすい雰囲気づくりを心がけましょう。
スルーせず反応した場合自作自演とみなします。
宣言通りカキコしまておきますね。
では、おやすみなさい。
明日の今頃には、職人様がいらっしゃっていますように・・・・・・。
しばらくage進行のほうがいいのかな?
女体化たん萌え
スレ分けたいって言ってる人とそれに反対の人だけでも
住み分けできればいいのかも
保守手伝いますね。
私は反対派だけど、ここでしか書けない職人さんがいるのなら、仕方ないですね。
糞スレ乙!
あんな流れになっちゃったから、ものすごく投下しづらいとは思うけど。
職人さん、お待ちしてます。
伊角子たん(;´Д`)ハアハア(;´Д`)ハアハアハアハア(;´Д`)ハアハアハアハアハアハア
>>5 反対派とか書かない方がいい。
今はみんな過敏になってるっぽいから。
日本と北朝鮮みたいなもん。
表面上は何も無くても裏はピリピリ。
1乙
ひとまずホシュ
ゆうべ投下してくれると言ってくれてた職人さんは来てくれるだろうか・・・
>1さん、乙〜!!
保管庫足してくれたんだね。ヨカタ
>10
エロパロの290かな?言ってもらって気づいたよ、ありがとう。
どう転ぶかはわからないけど今夜は保守する。
アキラ子たん伊角子さん筒井子たん越智子たんヤシ子たん女佐為たん和谷子たん加賀子たん…その他全ての女体化ッ娘
(*´Д`)ハァハァ/lァ/lァ/lァ/ヽァ/ヽァ/ヽァ ノ \ア ノ \アノ \ア
乙!
行動力あるな。
感謝してる。
んでもってみたに子たん萌え!
とりあえずホッシュシュ
即死防止ってどれくらい書き込んだらセーフなんだろう。
職人様方、お好きなほうに降臨してくだちぃ。
誰子ちゃんでもいいんだ。職人様の萌えにムンムン満ちた小説を待ってます(*´Д`)ハァハァ
>1お前のワガママで勝手にスレ立てすんな。
抱きしめるとふかふかな倉子タンハァハァ
倉子タンに振りまわされるヤンハイとアンテソン。どうよ
>12
フワフワ猫っ毛三谷子(;´Д`)ハァハァ
姉と並べて目の保養したい
1さん乙。
自演とみなします入っててうれすい。
30位?もっとかなあ
なんにせよアキラコたんツツイコたんミタニコたんサイコたんなどなどハアハア
>>16 倉子とのデートは寿司だな。
並じゃなきゃ嫌!と謙虚なんだか我がままなんだかわからない倉子。
倉子って回転寿司、何皿ぐらい食べるかな?
倉子タンとのHは、喰われそうでドキドキする。
ミタニコ姉は結構チチあったよな?
アニメで光が見てたような記憶があるんだが
それでもミタニコたんはペタなんだ。
密かに気にしてるんだ。
かわええなあ(*´Д`*)
モデル並みの長身スレンダー系美女ヨン子のSS
が
いつか読めたらいいなあと思っている。
年下のスヨンに憧れられたり年上の行洋を翻弄したりハァハァ
連載中のスヨ子も待ってまつ。
>>21 あ、そうなんですか。ではこれから行きます。
どうもありがとう
クラコたんはケーキバイキングなどの女の子向けなのは好きなんかな?
なんかお腹にたまらないとかってあんま好きくなさげなんだが
でも甘い匂いもしてそうだ
ふかふかハアハア
>23
三谷子は貧乳確定。やせっぽち(*´Д`)ハァハァ
ヨンコはスレンダー美人て感じだな。
憧れてるスヨン少年可愛いな。
行洋の場合明子ママ一筋のパパンに片想いなヨンコってのも萌える
何個までいけば即死防止なの?
>28
他のオヤジはすぐ自分に鼻の下伸ばすのに(韓国チームのあやしげなおっさんとか)
行洋だけはなびかないのでムキになって誘惑するヨン子(;´Д`)ハァハァ
行洋と明子ママのなれそめを書いたアキラ子たん小説も好きだったな。
>31
>1じゃないけど、ヒカ子以外スレじゃ座り悪いだろう。
一応(ヒカ子以外)が入っておるよ。
いろいろ言われてるけど、せっかく立ったんだから職人さんお待ちしております。
32(ヒカ子以外)は御案内の中に、だったよ。
即死はもう免れたんかな?
明日からも萌えさせてもらう気満々だが眠気に勝てない
ツルペタなミタニコたんに萌えつつ寝るよ
夢にミタニコたん出てきてくれるとええな(´▽`)
あ、1さん総合案内報告乙です。
自分は伊角子待ちなのだが、ポチさんはどうしてらっしゃるだろう。
こっちでもあっちでも書きやすい方でよいので、職人さん待ってます。
よかったね厨のみなさん。
さんざん本スレ荒波立てておいてひょうひょうと萌え語りか。
マジで最低だな
新スレ立て乙です。
秘かに社アキラ子の続きをお待ちしております(*´Д`)ハァハァ
即死回避?
いちお寝る前にもう1ホッシュ
女体化ちゃんALLモエーーーーーーーーーーーーー
ここだとIDが出ないので、
その気になれば幾らでも自作自演が出来てしまう訳だが。
さあどうなることか。
このスレに投下する職人はヒカ子ウゼーって言ってるようなもんだな。
自分も寝る前にホッシュ
職人さん、来てくれますように。ナムナム
アキラ子市ね☆
深夜、スレ覗いたら、既にこっちに分離スレ立ってて、驚いた。早急杉
ヒカルと日常生活を共にしなくちゃならなくって、ドキドキする佐為子キボン。
前からためてたヒカ子要素も入った筒井子投下したいがここは内心ヒカ子を嫌う住民さん達らしいので困ってる。
あっちに投下したらしたでスレ違いだし…
何でこうなるかなあ…
>>46 ヒカ子嫌ってないですよ。
あちらもヒカ子だけじゃないので職人さんが投下しやすいほうに投下すればいいと思います。
>46
ヒカ子要素っていうのはどういう意味なのかな?
ヒカ子も出て来るってこと?
自分もヒカ子が嫌でこっちに来たわけじゃないからヒカ子が出てきても
全然オケだ。
筒井子がメインならこっちでいいと思うけど。
あっちもヒカ子以外を叩く嵐が来るかも知れないけど、他の女体化もオケな人も
いるみたいだし…って、確かに投下しにくいね。
せっかく投下しようとしてくれてるのに、申し訳ない感じだ。
リロすればよかった
>>46 向こうで筒井子待ってる人いたぞ
どっちか投下しやすいほうに投下したらいいんじゃないかな
職人さんが投下しやすいがためのエクソダスだ、気をつかうな
>>職人様
雰囲気改善の投下をお待ちしています。
仕事から帰ってきたら、女体化ちゃんが来てくれてますように。
ミタニコたんただいま!
ミタニコたんとプール行きたいよ
でも誘ってもカガ番外編の時光からぷいってそっぽ向いたみたく
ふられちゃいそう(´Д`;)
期待エイジ
流れるプールいきたいなあ
前にもちょっとあったけどどんな水着かね
筒井子たんは迷うことなくスクミズ
アキラコは白は譲れないと思ってたがスクミズもイイ(*´-`*)
こんな展開ですか・・・職人さん来るといいですね
夷隅子はどうかな>水着
>56
ささやかな行動だが己の萌えだけを語る事にしてるよ
>>55 アキラ子は黒(紺)も良いかもしれないよ・・・・・
という訳で、スクミズイイ!
歳子は白ジュバン?時代違うかな…俺無知だな
アキラコたんは袖とか足の部分とかもあるちょっと古いアレ、縞の
あんなんもかわええ
スクミズはエロイよな
碁の女体化たん達はスクミズ似合う派と
派手派手なのが似合う派とわかれるっぽ
>30で
韓国チームのおっさん×ヨン子→行洋(アキラ)書いてみたので以下に投稿しまつ。
つたないが俺にはこれが精一杯だ。
初めての対局の後、外まで走って追いかけていき好きだと伝えた。
「キミのような若い子にそう言ってもらえるなんて光栄だな。」
その人は笑って通訳に答えさせた。
でもそれがコトバだけの社交辞令なことはすぐわかった。
迎えにきた彼の妻へ向ける愛情に満ちた眼差しがそれを告げていた。
別れる前最後に見たのは、妻と共に車に乗り込む彼の横顔だった…………
「何を考えている?永夏」
「別に何も」
プイッと顔をそむけた。その顎に手をかけられて男の方を向かされる。
「あいつのことを考えていたんだろう。………塔矢行洋………
この間韓国棋院で彼と打ってから、お前はどうも様子がおかしい」
男は酒臭い息を吹きかけた。機嫌は悪くない。
永夏が珍しく男のことなど気にかける姿を見て楽しんでいる節があった。
「しかし無理も無いか。お前をやぶった彼の碁は男のオレでも
ホレてしまいそうになる位鮮やかだったからな……ハハハ…」
「………次は、オレが勝つ」
「お前のそう言う所が好きなんだよ」
男はグイッとグラスの底に残っていた酒をあおり酔った目を永夏に向けた。
「脱ぎなさい。」
永夏は両手を後ろにやると、冷たい目で男を睨みつけながら
さっき買ってもらったばかりの春用ワンピースのファスナーを
ゆっくり下ろしていった。
男はタバコを取り出して火をつけ、慣れた様子でそれを見ている。
個人的な用事で二人きりで会う時、男はいつも永夏に
その日一日彼と過ごす為の服や靴を買い与えた。
男にもらった物を永夏は二度と身に着けないのを知っていながらもそうした。
普段男のような服装ばかりしている永夏が自分の為に嫌々ながらも
「女」になるのを見て征服感を覚えるのだろう。
香水はつけないが男と会う時は新しい服に合わせて化粧もさせられるから
今日の永夏は化粧品の甘い匂いを周りに漂わせていた。
そんな自分自身が発している女の匂いが永夏は不快だった。
女でさえなければ、自分の人生の苦労は半分位ですんだんじゃないか。
薄く軽やかな生地のワンピースは永夏の長い脚を滑ってふわりと落ち
花のように広がった。
それを無雑作につま先にひっかけて脇にのけ、邪魔な下着を脱ぎ捨てる。
何の飾り気もない只の白い下着を見て男は首を振った。
「外側は飾ったが、中はあいかわらず色気がないな………
今時小学生だってもっと可愛いパンツ履いてるんじゃないのか。
オレが前に買ってやったヤツはどうした?」
「捨てたよ」
永夏は以前男から贈られた、濃い俗悪なピンク色のレースの下着一式を
思い出して正直に答えた。あれはあの時ちょうど同居中の義姉が帰ってきて
「あら、可愛い。永夏もこういうの着けるのね」と
手に取ろうとしたのさえ耐えられなくてゴミ箱に投げ捨ててしまった。
そう言ってやると男は肩をすくめて笑った。
「まあ、いい。用があるのは中身の方だ」
ベッドに腰かけて手招きする男の前に永夏は立った。
モデル並みの長身をした永夏の体はすらりと肉付きが薄く
人形のように均整が取れている。
人形と違うのは男の指に触れられるとそれがビクンと震え
永夏の顔が赤く染まっていくこと。
「もし囲碁の才能を持って生まれなくてもこの顔と体を利用するだけで
お前は食っていけたな、永夏」
嫌らしく目尻を下げた男の息が下腹部にかかる。
永夏はその息でよごされるように感じた。
自分の顔や体が世間の人に賞賛されるような作りをしているのは知っている。
しかしそれは永夏自身が望んだことではない。
女であるという事実と同じく、人目を引く美貌やモデル並みのプロポーションは
永夏のこれまでの人生に於いて危難と苦しみをもたらす物でしかなかった。
男は永夏を立たせたままその太股と尻を撫でまわし
粘り気の有る舌を這わせて若い肌を美味そうに嘗めた。
臍の上あたりを八の字を描くように嘗められると永夏は自らの意志とは反して
ゾクゾクッと肩を震わせ、体中に快感の鳥肌をたてた。
永夏の固く立った薄赤い乳首の片方を男は口に含んだ。
それを舌で転がしながらもう片方の乳房を生暖かい手のひらでねっとりと揉む。
十分な大きさのある形の良い乳房は男の愛撫から逃れるように手のひらから
ぷるんとこぼれて柔らかに揺れた。
「…………んっ……!!………っふぅ…………っ!」
時間をかけた愛撫に頭の芯が痺れはじめ、永夏は甘い吐息が漏れるのを
我慢することができなくなった。
乳房と乳首を男にいじられながらせめて尻を撫でさする男の手を
引きはがそうとした。
しかし男はニヤニヤと笑いながら指を奥に入れてきた。
「んっ………!」
異物を入れられるとそこがもうトロトロに潤っているのが自分でもわかる。
そのまま奥を掻き回されるかと思ったが、男は永夏の秘所を潤している
その液体をたっぷり指にすくうとそのまま指を前に滑らせてきた。
自分の体液をまとった指で、それを塗りつけ擦り込むようにきゅるきゅると
クリトリスを刺激される。
「ヒ…っ、イヤッ、ぃやぁぁっ……………!!ああぁぁっ………………!!!」
永夏はきつく男にしがみつき一瞬体を大きく痙攣させるとグッタリ脱力した。
情けない思いと共にお漏らしのように新たにジワリと滲み出た潤いが
永夏の秘所から太股の間へと伝い落ちる。
男はその反応に満足そうな顔をして、力の抜けた永夏をベッドに倒れこませ
自分はせわしなく金属音をたててズボンのベルトをゆるめ出した。
その人に、ずっと憧れていた。
手に入る棋譜を集めてはその信念に満ちた力強い碁に感動を覚え、
国際棋戦で韓国の棋士とその人が当たると聞けば
勝負の行方よりその人がどんな碁を打つかが気になった。
「ハハハ……永夏、そう締めつけるなよ」
男は気持ちよさそうに息を吐きながら、ベッドの上でうつ伏せに這う
永夏の背中を軽く叩く。
「なんだかんだ言ったってお前はこれが好きなんだろう?
お前をやったと言う義父だってお前が咥えこみたそうな顔をしてるから
入れてやったんだろうよ」
違う。吐く位イヤだった。
「いいじゃないか、本当の親子でもないなら。オレもお前と初めてやった時
処女でないのには驚いたが、その分別な方面で楽しませてもらったから
お前を仕込んでくれたお義父さんには感謝しないとイカンかな。
そら…………また吸いついてくるぞ、ハッハハハ」
楽しそうな男の言葉よりも、そんな男とのセックスでさえ
教え込まれた通りに反応してしまう自分自身が悔しい。
永夏は声をたてないように歯を食い縛って涙をこらえた。
男は嫌いだ。女である自分も嫌いだ。
みんな生臭くよごれたものに思える。
でもあの人だけは違う。初めて会ったあの人はその碁通りに大きく深く、
高潔な眼差しを持ったひとだった。
「永夏、五月の棋戦は勝てよ。世界のトップに駆けのぼろうって人間が
こんな所でつまずいちゃいられんぞ」
終わると男は一人でさっさと帰り支度を始めた。
身勝手なセックスの後は碁の話題へと、あっと言う間に頭を切り替えられる
この男が羨ましい。
「わかっていますよ」
ベッドの中から永夏は疲れた声で答えた。
「それにそうだ、北斗杯には彼も出てくるんじゃなかったか。
塔矢行洋の息子だ。日本チームの………」
男は永夏を振り向いたが永夏はもう布団に潜りこんで寝息を立てていた。
男は肩をすくめるとそのまま上着を取り、ホテルの部屋を出ていってしまった。
「……そんなの、もう知ってるさ」
ドアが閉まってから永夏は呟いた。そう。彼が北斗杯に出て自分と当たるのを
一番気にしている人間は自分だ。
永夏はもぞもぞと手を伸ばして小さなバッグの中から一枚の写真を取り出した。
今日棋院で、囲碁雑誌の記者に頼んで分けてもらった写真。
写っているのは、塔矢アキラ。
「…………やっぱり親子だから少し似てるな」
正面顔の写真は記事に使うからと横顔の写真を渡された。
塔矢アキラの端正な横顔は、彼の父親と母親両方の面影を受け継いでいる。
いかにも育ちの良さそうな繊細な顔立ちにきりりと引き締まった口元。
真直ぐで迷いのない澄んだ眼差し。………彼の目にはこの世界が
どんな風に映ってるんだろう?
「お前、オレと対等の力を持ってるんだって?」
裸で布団に潜り肘をついたまま、布団から出した両脚を空中でブラブラさせる。
そんな格好で髪をかきあげながら、写真の中の彼を挑発するように話しかけた。
けれど彼は振り向かない。横顔のままずっと永夏ではない何かを見つめている。
当然のことなのに腹が立って悔しくて、「なあ、どうなんだよ!!」
と思い通りにならない相手の肩を揺さぶるように永夏は写真を揺さぶった。
あの時、息子の名前を口にする塔矢行洋の顔に一瞬、
対局中の厳しさとは打って変わった温かで慈しみに満ちた表情が浮かんだのを
見逃さなかった。
偉大な父親とあの品の良い優しそうな母親から愛されて大事に育てられた少年は、
今度の棋戦で自分と当たる女流棋士がこんな過去を持ち
こんな日常を送っているなんて夢にも思わないはずだ。
「……お前を誘惑して振り回して、ボロボロにしてやったら……?」
そしたら塔矢行洋はどんな顔をするだろう?
汚いことなんて一つも知らないようなその横顔が自分に魅了されて
この体に夢中になって、だらしなく涎を垂らしながら果てるさまを見たい。
良い予感なのだか悪い予感なのだかわからない鼓動で胸が高鳴る。
知らない間に永夏は左手で彼の写真を持ちながら
右手を布団の中の自分の脚の間に潜りこませていた。
セックスは色んな男と数え切れない位してきた。
でも自分でこんなことをするのは初めてだった。
そんなことをするのは自分で自分をよごす行為だと思ってきた。
だけど、これでいいのだ。自分がよごれればよごれるほど、
その自分に魅せられた彼をいっそう貶めよごすことになる。
「塔矢…塔矢……、塔矢、アキラ………」
彼の横顔に向かって名前を呼ぶのはドキドキした。
それだけで、あの男にいくら体をいじられるより何倍も気持ちがよかった。
まだ対面したことすらなくて次の対局では敵同士になるはずの異国の少年が
どうしてこんなに自分をつき動かすのか、不思議だった。
予定は翌日だと聞いていたのに、何故か一人で取材を受けることになった。
背が低い歯の出た日本人記者は、部屋に入って永夏の姿を目にすると
見とれてその場に立ち尽くした。
永夏は気にせず輝くような髪を振り払うと
深い赤のミニスカートから伸びる長い脚を椅子の上で組み替えた。
このほんの僅かな期間で永夏は変わった。
男のような格好をするのをやめ自らの肉体の魅力を最大限に引き出す服を
選んで着るようになった。道を歩けば振り返る男達の物欲しげな視線にも、
化粧の甘い匂いにもしばらくすると慣れた。
一度自分で選んだ変わった形の下着を着けてあの男の前で服を脱ぎ、
微笑みかけた時、男は唖然として赤くなった。
全てあの横顔をこちらに振り向かせる為だった。
最高に美しく最高に強く、最低によごれた女として彼の前に立つと決めたのだ。
「ええーと………他の国の北斗杯の代表をもう知ってますか、だそうです。
永夏さん」
赤いスカートから覗く永夏の太股にチラチラと目を奪われて焦りながら
臨時に通訳を頼まれた青年が伝えた。
知っているか、だと?
「他の選手のことはよく知りません。でもある選手のことだけは
よく知っています」
いつも彼の父親の棋譜を集めていたように、今度は彼の棋譜を収集した。
手に入りにくい国内戦の棋譜も、永夏が少し大胆な服装で甘く頼めば
誰かが無理をしてでも持ってきてくれた。
どこか父親に似ながらやはり父親とは違う真直ぐで若々しい彼の棋譜を見ると、
永夏の胸はまた高鳴った。
「塔矢アキラ…………最近は毎日、彼のことばかり考えています。
日本へ行って彼と戦える時が来るのを楽しみに待っています。」
はっきりとした声で永夏は答え、長い睫毛の目を閉じた。
キター!!!!!!!!!!
・・・ところで、このスレではキターとかしない方がいいですか?
皆さんは、思う存分キターとかやっちゃっても気になさらない派の方でしょうか・・・?
私は、思う存分やっちゃいたい派なのですが・・・・(汗
終わりです。
ポチさん、木崎さん、まだヒカ碁女体化への萌えが尽きない全ての職人さん達が
場所はどこでもいいから、また伸び伸び自由に作品を書けるようになるのを
願いつつ……
女体化たん(*´Д`*)ハァハァ
すみません。
>74は>61-72です。
三谷子たんは派手モノもスクミズもどっちも似合いそうだ(´▽`*)
三谷子たんには二面性を感じる
>58
アキラ子たんのスクミズハアハア(*´Д`*)
>>74 お疲れ様でした、GJ。
ID出ない板ですが、雰囲気良くなるといいですね。
>74=>41
>73
好きにしていいと思う。
萌えレスでさえあれば自由でいいのでは
萌え以外のレス及びそれに絡んだ場合は
問答無用で荒らし及び荒らしの自演て事になるが
>74
GJ!
ヨンハコとアキラはどうなんのかな
何故かヨンハコというと玉砕をイメージしてまう
美人なヨンハコたんて切ないのがにあわないか?
俺の萌えが歪んでんのかなw
キタ━━━━━━(゜∀゜)━━━━━━!!!!
悪女ヨンハ子ちゃん(;´Д`)ハァハァ
本当は一途な娘かも?
あーつまんね
このスレ糞杉
古くさいボーダーの水着を着て
うきわと共に波間に揺れるアキラ子タンもへえ〜
ハアハア…ハアハア
↑ ↑
妄想アキラ厨キモッ
三谷子たんキターーーーーーー(゚∀゚)ーーーーーー!!
ひたすら待ってたかいがあったよ有難う!
うは、ジマ子たん盲点だったがええなあ
実は一番普通の子っぽい
>85
ミタニ子たん…意外に可愛いなぁ(*´∀`)ポ
>74
>30です。ヨン子まじで読みたかったんだ!ありがとうありがとう
よごれた女になると決めたヨン子の決意せつねー!
けどそのよごれた状態でアキラを落とそうと頑張るヨン子も魅力的なんだろうな。
>85
赤毛っぽい髪と猫目が(・∀・)イイ!!少々不良娘っぽいところも萌え
ヨン子はハイレグ水着だな。
このスレの住人はヒカ子が嫌いなんですか?
ヨン子のハイレグまじ似合いそうだなw
早速SS投下した人は懸命に分けろ分けろ騒いでたうちの一人なんだろうな…。
とか思ってしまうんだが。
場所がどこでもいいならこっちに逃げる必要は無いじゃん。
自分の作品じゃ糞コテの暴走を止める事が出来ないと思ってたりするから?
>86
いつだったかの海辺妄想もよかったよな
麦藁帽子に白いワンピースの清楚なアキラ子たん…
筒井子たんはあの妄想に出てきてたっけ?
わざとスヨンの前で無茶苦茶際どいハイレグを
着たりするんだろうなあ
>92
職人も住人も氏ねって言ってるよ
>95
筒井子たんはどうだっただろう
どうしてもスクミズがうかんじゃうんだが
筒井子たんも麦藁似合いそうだな(´▽`*)
仕事から帰ってきたらヨンハ子キテタ━━━━━━(゚∀゚)━━━━━━!!!!
>74さん、ありがとう!!
自分、ほんとは別の子待ちだったんだけど、すごくおもしろかった!!
ヨンハ子切なくてイイ!!
アキラとの続きも気になるけど、このヨンハ子とスヨンの関係はどうなんだろう。
もし続きあるならお待ちしてます。
たしか…自分の記憶が正しければ
アキラ子とイスミ子で砂に碁盤を描いて早碁するんだよ
ツツイ子は可愛い水着にピンクのパーカーが似合うと思うぞコンニャロー
白いワンピに麦藁帽子って
アキラ子たんの為のアイテムかよ
って位ぴったりだな
筒井子たんも似合うな
清楚なアキラ子たんに純朴そうな筒井子たん
↑ ↑
妄想アキラ厨キモッ
>100
ああ、そうだった。海に入らず碁だったな(´▽`)
可愛い水着っていうとひらひらしたのがついてるやつか?
水着ネタで何か欲しくなってきますたw
ヒカ子だけ必死に会話に出さないようにしてんのが見てて悲しい。
1さんは酷いよな正直…。
自民党が無理矢理法案を通した時を思いだしました。
夷隅子たんの水着姿だけ定まらないよ
どんなのなんかな
どんなジャンルでもいいからアキラたんのAVを見てみたい。
きっとすげーだろうな。あれだけ綺麗な子もなかなかいないし。
兄貴にも出演して欲しい。ケツの穴バコバコほられてあへあへなアキラたん(´Д`;)
有名人がAV女優になったり、そっくりさんだったりしると、前の職業がらみの筋立てとか
絡める場合も多いから、「デカマラ兄貴の指導碁―ボク壊れちゃう―」とか普通に出しそうだ。
/||||||"||ヽ ボク… コワレチャウ…
(д`* )|||
(⊃⌒*⌒⊂)
/__ノωヽ__)
思い出しながら書いてるからきれぎれだな
イスミ子は白いシンプルな水着
ヒカ子とワヤ子はボディボードかなんかでガンガン沖へ
って感じだったとオモ
イスミ子たんの水着…イスミ子たんはボイーンか否かまずはそこからだな。
108、アキラスレ帰れ
ここID出たら確実に過疎地帯だな。自演萌え語りご苦労さん
口調からして実際は数人しかいないんだな プッ
イスミ子たんは水着着てたのか。
着てないのはアキラ子たんだけか?
だしおしみか…。
まあチラリズムのが好きだから許す。
>110
伊角子さんは着やせするタイプ。
脱いだら凄いんです。ええマジで。
前スレでも書いたんだが
三谷子たんの髪にお花挿す筒井少年に非常に萌える
念願の三谷子たんみれて嬉しい
和谷子の水着は?
そのスレ見逃したまま落ちたから_| ̄|○
>114
クワバラのじいさんもそんなようなこと言ってたね
思い出した
筒井子たんは浜辺で貝を拾ってるんだよ
和谷子たんは迷彩の水着だったぞ
>113
アキラ厨一匹
>>115 三谷子と筒井さんの組み合わせ、
ちょっといけない娘と真面目な少年の恋って感じでイイ!
その逆が筒井子と加賀だな。
真面目少女と不良少年。
ワヤ子の水着については
言及してなかったんじゃなかったかな
……と思ったら迷彩だったか
言われてみればそんな記憶があるよ
覚えてる奴すごいな
つかありがと
和谷子は水着の上に超ミニのジーパン
(先が糸みたいに裂けてる奴)履くのも似合うかも
三谷子一匹
アキラ子一匹
イスミ子一匹
計三名による自演が続きます。
いやぁ〜職人様の投下が合ってヨカータ。
漏れはそろそろ寝るぽ。
・・・職人様、どうもありがとうございますた。
萌えレスに挟んだ独り言なんで、スルーよろしこ
あっちが好きな人には悪いが、初めから分けていれば良かったと思うくらい
正直このスレの雰囲気は普通に゚+.(・∀・)゚+.゚ イイ!と思う
自演って、自分で自己紹介すんなよ。馬鹿>123
>122
ワヤ子たんはボーイッシユぽいね
そのくせ家庭的ぽくもある
夷隅の世話やくワヤ子たんハアハア
糞スレage
>120
不良と不良になるがカガと三谷子たんにも萌え(´▽`*)
そして難民だけが静かだな
今のうちに予言しとくか
ヒカ子スレを十分荒らしてヒカ子以外の香具師が出て行くのを確認
↓
難民スレをヒカ子住人装って荒らす
↓
難民スレ怒る、乗せられた馬鹿がヒカ子スレに乗り込み
↓
ヒカ子スレ住人「そっちが荒れても2度と戻ってくんなよ!」
↓
難民潰してヒカ子以外殲滅
↓
ヒカオバウマー ヒカ子スレ住人ウマー
貼り付けた方がいいらしいのでコピペする
意味はよくわからないんだが
sage 04/07/01 21:58 ID:???
そして難民だけが静かだな
今のうちに予言しとくか
ヒカ子スレを十分荒らしてヒカ子以外の香具師が出て行くのを確認
↓
難民スレをヒカ子住人装って荒らす
↓
難民スレ怒る、乗せられた馬鹿がヒカ子スレに乗り込み
↓
ヒカ子スレ住人「そっちが荒れても2度と戻ってくんなよ!」
↓
難民潰してヒカ子以外殲滅
↓
ヒカオバウマー
目論見をはずしてやれ、頑張れ
ア、アアッ…
∧_∧ イイユメミロヨ!!
/||||"( ) )) キシキシ・・・
| ̄ノ(*´oノ⌒⌒⌒ヽヾ。
|\⌒⌒" ノ)、 ノ、 ) ))
| \ \
\ |⌒⌒⌒⌒⌒⌒⌒|
. \ |'''''''''''''''''''''''''''''''''|
>125
何でもスルーしてねって宣言して書けばいいってもんじゃないだろ。
もう少し考えろ。
ワヤ子たんはボーイッシュでワイルドだけど、ホントは純情可憐なんだ。
夷隅のことが大好きで大好きで、振り向いてもらえたら真っ赤になって泣いちゃったりするんだ。
>>128 今まで考えてもみなかった、盲点をつかれた
先公に追いかけられながら授業抜け出してバイクでデートとか(*´Д`)ハァハァ
シュッ・ーシュルッ・・スッ・・
しゃぁぁぁ・・じょぼっ・・じょぼじょぼぼぼぼ・・ピチャピチャ・・
しゃぁぁ・・じょぼぼぼぼぼ・・ちょろちょろちょろ・・ピチャッ・・ちょろろ・・
ポチャッ・・ポチャポチャッ・・・・・ぴちゃっ・・
ふぅー・・・・
"/||i|||||
" |||| | *) フゥー・・・
ノ ノ 。
(( ♭。゚ ゚;
UU
125、とうとう本音が出た模様w
>134
アニメの最終回のカガは三谷子たん迎えにいくとこなんだ(´▽`*)
>>133 伊角さんとホテルに二人で泊まれば安くなると言われて
真っ赤になってあわてる和谷子(;´Д`)ハァハァ
>138
夷隅さん天然だなオイ!(w
和谷子かわいいよ和谷子(;´Д`)ハァハァ !
向こう刻印さん来てくれたみたいで良かった…。
自分は早計にこっちに移ってきてしまった身であれですが
人の心を掴む作品に尊敬し応援しています。
保管庫管理人さんも早速こちらの作品も収容して下さって本当に感謝です。
これからもどうぞよろしくお願いします。
>138
どどどどうなるんだオイ
…いやでも天然夷隅んはなんもしないのかな
がっかりだな
ワヤ子たんもガッカリだ
本スレにくだらねーこと書きにくんなよ糞が。市ねよ
自演厨いつまで持つかね
和谷伊角子…少しなら投下出来ますがこちらのスレでいいのかな…
>143
調子乗んな墨厨
>143
お待ちしてました。ぜひお願いします。
伊角子タン、伊角子タン、ドキドキ
実際にイスミ子萌えなんざ二人くらいしかいない
アキラ子もしかりでかなり少ない
碁サイト見てみろよ
つまり自演スレ
人なんかいねえよバッカ
一生懸命>1が自演してんだよ
>147が2人目
漏れが3人目
伊角子を拝むまでは…寝られん…(;´Д`)ハァハァ
永遠に起きてろこの糞が
そして俺はウォッチャー。このホモ漫画には全然興味はないが、
このスレの荒れっぷりが面白くて仕方ないのでせいぜいもっと踊ってくれ。
特に
>>125のような馬鹿には期待しているぞ。
>143さんはどうされたかな。
伊角子ずっと待ってたんで、どちらのスレでも投下してもらえると
うれしいなあ
↓和谷伊角子…伊角子side
人懐こく無邪気な笑顔を向けて傍にいてくれた、可愛い弟のような存在。
そして彼もまた自分を姉のように慕ってくれている…そう信じ思っていた。
けれどそれは偽り、一方的な思い込みだったのか。
疎らに広がる雲と空を見上げながら伊角は和谷のことを想い耽り、棋院前に1人佇んでいた。
─ープルルルルッ
鞄の中で鳴り出した携帯、きっと彼からの電話。
あの日以来何度も着信するが受けることが出来ないでいた。
何を話せば良いのか判らない、あの夜のことが忘れないから…。
和谷の温もりと身体を這う手の感触、その記憶が鮮明に甦り肌が粟立った。
「よぅ伊角、またせたな」
その時不意に掛けられ声に伊角はハッとし振り向いた。
「…ぁ…門脇さん」
こんにちは、と軽く挨拶をすると門脇はジッと伊角の顔を覗き込む。
「…どうしたんだ?顔、赤いし…携帯鳴ってるぞ」
未だ鳴り止まない着信音と桜色に染まった頬、どこか色気が漂うその姿に門脇は内心動揺していた。
「…すみません、何でも無いです」
そう言い、手の甲を頬に当て熱を冷まそうとする仕草にまたドキリとする。
(おいおい伊角…お前、変わったか?)
最後に会った時とは違う雰囲気に戸惑うと、鳴り続けていた着信音が止み伊角は瞳を伏せた。
その悩ましげな表情が妙に艶かしい。
「あ、あの…門脇さん、今日はありがとうございます」
自分の顔を凝視する門脇に伊角は少し困ったように微笑みながら、誘いを受けてくれたことへの礼を述べた。
「いや、オレもお前と会いたかっ…じゃなくて、碁を打ちたかったから」
むしろ大歓迎だと笑う門脇に伊角は安堵し2人は棋院の一般対局室へと向かう。
2階へと上がる階段、先に行く伊角を見ながら門脇はゴクリと唾を呑み込んだ。
グレーのスーツにスラリとした細いボディライン、そして豊満な胸と引き締まった腰。
自分でも自覚してしまう程の疚しい視線。
いつからか、彼女を女として意識し始めたのは…。
新入段者免状授与式のあの日。
─ー門脇さん、ネクタイ曲がってますよ。
そう言いながらネクタイを直してくれた伊角。
初めて至近距離で見た彼女は睫が長く綺麗な瞳、そして何より優しい香りがした。
化粧や香水などまやかしモノではない、内面から滲み出る女性らしさ。
(思えばあの時からオレは伊角に惚れてたのかなぁ)
始めはプロ試験で彼女に負けた悔しさだけが心にあったが今は違う。
伊角に抱く感情はまさしく好意、出来ることなら彼女を独占したい。
門脇は伊角への想いを秘め席についた。
「お願いします」
2人は碁盤と向き合い対局を開始した。
(よし、今日こそ伊角に勝ってやる)
もし勝てたなら、この後彼女に想いを告げる。
そう決意し意気込む門脇の様子を伊角はチラリと窺った。
(…門脇さん今日はいつもより本気だ…どうしよう)
今回伊角が門脇を誘った本当の理由は別のこと、和谷との夜から払拭出来ない疑念、そして確かめたいことがある。
盤上での門脇の猛攻を躱しつつ伊角は意を決し口を開いた。
「…あの…門脇さん…変なこと…聞いていいですか?」
遠慮がちに掛けられた声、その弱々しい声音の主を見ると頬を染め上目使いで何かを言おうとしているのか可愛らしいピンク色の唇を小さく震わせている。
「ん…あぁ、どうした伊角」
盤面に集中していた意識が伊角の子ウサギのような表情に釘付けになる。
(…伊角…お前なんで顔赤くしてんだよ…お、おい、まさか…まさか…)
まるで恋する乙女、門脇はそう直感し自分を映す美しい黒の瞳に期待を抱きながら石を掴んだ。
そして…
「お…男の人は好きでもない女性に対しても欲情するものなんですか?」
「はぁ!?」
全く予想していなかった言葉に思わず声が裏返ると同時…
─ーパチン
(うあぁあっ!しまったぁ!)
自分の中の彼女に対する下心を見透かされたのではないか、そう思いドキンと心臓が跳ね上がり有り得ない場所へと石を打ってしまい悲鳴を上げた。
「あ、あの…門脇さん?」
そんなことには全く気付かなぬ伊角は真っ青になる門脇に恥ずかしそうに答えを求め瞳を向ける。
「あぁ、スマン…伊角…あの…だな」
どうゆう意図でそのような質問をされているのかと戸惑いながら答えを躊躇していると伊角は思い詰めたように俯いた。
「…スミマセン…自分ではよく判らなくて…」
「……もしかして誰かに恋愛相談されて困ってるとか?」
こうゆうことに関しては伊角は物凄く疎いとの噂は聞いていた。
現に免状授与式に参加していた男達の好意の視線など気付く訳もなく…
─ー凄いですね、みんな門脇さんを意識してますよ。
確に過去に幾つかの賞を取っていて自分の名前は意外と周囲に知られていたが、明らかにその視線は伊角に向けられている。
『いやぁ〜、伊角くんみたいな美人がプロに上がってくれると皆の士気も高まるよ』
『今度一局お相手願いたいな、勿論それ以外でも…』
『はい、プロの世界はまだ判らないことも沢山ありますので色々ご教授お願いします』
(おいおい、色々ってなぁ…伊角…お前、食われちまうぞ)
下心溢れる言葉に全く気付くこと無く礼儀正しく挨拶する姿に思わず心配し溜め息をついたことを思い出す。
だからこの際、男とはどんな生き物で周りが伊角のことをどう見ているか教えておくべきだと門脇はそう考えた。
そして…
「ああ、何でも答えるぜ…お前が望むなら何でも…な」
「ありがとうございます、門脇さん」
安堵したような表情を見せる伊角にとりあえず彼女の質問に答えることが先決と思い口を開く。
next
伊角子side2
伊角子さんキタ━━━━━(゚∀゚)━━━━━!!!!
続きが読めて頭がお祭り状態です。
和谷を意識しはじめていつもと雰囲気が違う伊角子さんに門脇と一緒にドキドキ(*´Д`*)
この天然さは罪作りですな。
イスミ子イラネ(゚听)
アキラ子キボン
エロパロではヒカオバとヒカ子厨に追い出され
難民では夷隅厨に占領され…。・゚・(ノД`)・゚・。
保管庫管理人さん、三谷子絵まであげてくれてあるよ〜
ありがとうございます!
>165
和谷伊角子お待ちしておりますた!
伊角子はクワバラにもセクハラされてたし
生真面目で天然故にちょっかい出され易いタイプかも
>>168 だからって戻ってくんなよ
ずっとここの肥溜めにいろ、アキラ厨
>168
勝手にヒカ子だけ排除したスレつくっておいて何言ってんだよボケ
せいぜいポチに頼むんだなーおだてに乗るから奴は。
つまらん上に性格変わりすぎアキラ子小説投下してくれるぜ
そういえば携帯とパソコンから自作自演やってた奴がいたっけな。
スレ立てもそいつが勝手にやったんだろうな。あまりにも早過ぎるし。
オバ厨とはどうしてこうも身勝手なのか。
33 マロン名無しさん sage 04/07/01 01:31 ID:???
思うにあのスレ立てたのってヒカオバじゃない気がする
ほんとは明厨が出ていったんじゃないかな
ただアキラ子限定スレってすると角が立つから不本意だけど他のキャラスキーもってことにしただけで
34 マロン名無しさん sage 04/07/01 01:33 ID:???
>32->33
ヒカオバ
そんなに難民スレを明スキーが喜んで立てたってことにしたいの?
まあ露骨に隔離したらヒカオバだってバレるしね〜
45 マロン名無しさん sage 04/07/01 02:10 ID:???
>>44 ほんとにな、もういい加減諦めればいいのに
難民で用事が全部済むからいいことだらけじゃん
明厨見苦し杉
一生懸命他キャラ萌え装って引きとめ工作してたみたいだけど
あ、アキラ子限定スレに出来なかったからごねてんのかな
ポチ氏GJ!
投下感激でつ。
門脇ってエロイよな
あの目つきがエロイ
あの目でイスミ子を舐めるように見ているんだな(;´Д`)ハァハァ
門脇は鼻もエロい…
門脇子たんは垂れ目ナイスバディのセクシー系娘と予想
美人というわけじゃないかもしれんが
妙にフェロモン漂ってて話しやすくて
合コンではおとなしい美人の子さしおいて一番人気とか
わかる!
門脇って大人だよな。
気さくで話しやすいお姉さん系だ。
でも、全体的な雰囲気がエロイから、そのギャップにやられる男は多そうだ。
年下の男より、同年代の男にもてそう。
定期的に同じ口調で書き込んでる悲しい人がいますねえ
>177
門脇子さん話に花が咲いてますね(w
ドキドキします。
伊角子さんもごちそうさまでした*
萌えに突き動かされて昨夜短時間で仕上げた三谷子今見直すと
塗り残しとか酷いですね;お収め頂き恐縮であります…
勢いで他にも数人描いてみたので時期を見てまた来られたらと思います。
皆様方の絵、SS期待してます。どちらの板でも。
それでは。
急に口調変えてる
>179
三谷子ゴチになりますた!
他の子も楽しみにしてます(;´Д`)ハアハア(;´Д`)ハアハア
いいよいいよ〜(;´Д`)ハアハア
ポチ子氏イスミ子はイラネ(゚听)。アキラ子だけ書いてください。
残業して疲れて帰ってきたら、伊角子キテタ━━━━━(゚∀゚)━━━━━!!!!
戸惑い悩む伊角子にドキドキしました。
門脇もいい味出してるなー。
続きも楽しみにしてます。
荒しは気にせず、ポチ氏のお気のむくままの投下、待ってます。
帰って来て直ぐにでも寝入れそうな眠気だってのに
気になってついつい来ちゃったよ。
したら夷隅子キテた!GJ!
更に門脇子話しにハゲドウしつつ読んでたんだが
気づいたらずっとヤンハイ子を思い浮かべてた…
それ違うから(´Д`)
>179
いつでもまっとりますよ!
気が向いたらおながいしますね
こっちは難民だから21歳以上限定じゃないんだよね?書き込んでもいいんだよね?
>176
門脇子ってハ○ターのパク○ダほとんどまんまそうw
知的で強くていいオンナ(;´Д`)ハァハ
だいじょうぶ
君を含む三人+ポチで回してるからこのスレ
うそ、漏れはさっきが初めてですよ?決め付けイクナイ。
てか少なくとも5人はいるように見えるんだけど。まぁ根拠ナシだが;
でも結局こっちもあっちも見てる人は多いと思うしさ?
門脇子=パク○ダってお前うまい事いうなあ
何かよぎるとは思ってたんだ
>189
君が嵐じゃないなら今度から>1のお約束守ってくれヨロシコ。
パク〇ダには目から鱗。
【お約束】
荒し煽りは徹底スルー、職人さんが投下しやすい雰囲気づくりを心がけましょう。
スルーせず反応した場合自作自演とみなします。
1
スルーせず反応した場合自作自演とみなします。
188=189=191。
189=191ってのは違うのでは?
まあどっちでも良いけど。
[192の訂正]
×188=189=191
○188=189=192=193
191ごめん。
総合スレのわりには閑古鳥鳴いてるな
そりゃ今更ヒカ碁で
しかも夷隅子やアキラ子や筒井子その他なんて好きな香具師いないわな。
とりあえず女体化たん(*´Д`)ハァハァ
ああもうぐだぐだだ(´Д`;)
194の193は194な。
193もごめん。
こんなぐだぐだでは女体化たん達
夢に出て来てくれなそう
一人碁役
昨日の白いワンピと麦藁帽のアキラ子たんが
ずっと頭から離れない
なんかいいにおいまでするよ
イイ夢見れそう(´▽`*)
200なのですか?
>200
キミこそが200ゲトー
(*´Д`)ハァハァ
伊角子…つ…続きを(*´Д`)ハァハァ
あんな糞小説しか書けないわりにはマンセーされたがるんだよねミケだかポチだか
マシなのは木崎
パクノダ門脇子「受け止めてくれる?あたしの想い」
イイよ受け止めるよどんと来い(;´Д`)ハアハア(;´Д`)ハアハア
>205
パク○ダのビジュアルは知ってたから門脇子話しが出始めたとき
即座に思い浮かんで言い出そうかどうか迷ってる内に寝落ちしたんだが
同じ発想の奴がいっぱいいたことわかって嬉しいぞ(w
しかし俺はパク○ダの性格とか細かい部分はよく知らんのだ…
ハンタ読んでればそのモトネタわかって面白いんだろうな〜羨ましいぜ!
良く分からんが取り敢えずageで。
206がさりげなくいっぱいと書いてるのが涙ぐましい
期待age
分裂…。今日はじめて知りました。2スレが消えたあたりから久しく来てなかった。
続いてくれるならどんな形でもいいです。
あるがままに生えたり消えたりで、ときどきでも女体化萌え楽しめればそれでいい。
しかしヨンハ子イイ… 激しくイイ…! くそ 描きてえなオイ…
>211
さあ、この5円玉を見つめて…
描きたくなる 描きたくなる 描きたくなる
りょだんは嫌いだけどパクさんは好きだ。
人いなくなったね。
一人でも、ポチさんの和谷伊角子の続きを待ってみる。
ポチさんも荒しはヌルーしてくれるとうれしいな。
>215
いるよ〜
後で、楽平子うpしてもいい?
15ぐらい使うと思うけど…エロもないけど…
>215,216
私も居てますぞ〜ノシ
楽平子!15!イイねイイね〜
じゃんじゃん使うヨロシ!(・∀・)
私も夜辺り何か持ってきます。
下手な奴にも優しくするのはいいことだが本人が勘違いしたまま人生過ごすのもかわいそうだな
じゃあ、遠慮なく行きます。
楽平子です。
1
嬉しそうに弾む背中に声をかけると、元気よく跳ねて振り返った。髪があちこち、ピンピン跳ねているが、
地面に両足が付いても、それは落ち着かなかった。
「何?なんか用?」
明るい笑顔。そこから覗いた白い歯は、上左の端の一本が、欠けていた。
「どうしたの?その歯…」
と、驚く自分に、彼女はぽっかり黒い穴を、恥ずかし気もなく晒してニッと笑った。
「さっき抜けた。」
「前からぐらぐらしてたんだ。」
彼女は、掌で抜けた歯を転がした。
「どうするの?」
それ…と、指さすと、縁の下に投げるのだと答えが返ってきた。
古いおまじないだ。自分も以前にやった。丈夫な歯が生えますように…上の歯は、縁の下。
下の歯は屋根の上。でも、棋院に縁の下があっただろうか?
それを聞こうとしたとき、彼女は、大事そうに両手でそれを包み込んでいた。
「日本に伝わるおまじないだって。」
ほんのりと頬を染め呟いた彼女の顔は、自分の知っているどの表情とも違っていた。
2
何だか面白くない。
「中国のおまじないと一緒じゃないか。」
「いいの!イスミ君がそう言ったんだから!」
彼女は「べー」と、舌をつきだした。
最近はいつもこうだ。ついこの前までは、自分にべったりくっついていたくせに…
この頃は口を開けば「イスミ君イスミ君」だ…!
「あ…」
彼女が声を上げた。手の中で弄ばれていた歯が足下に転がってきた。小さな白い歯を指先で拾い上げ眺めた。
「ありがとう」と、手を差し出す彼女とは、反対の方にそれを投げた。窓の外。放物線を
描いたそれは、すぐに見えなくなった。
「あ…」
彼女は窓に駆け寄って、それが落ちた辺りを目を凝らして見ていたが、すぐに自分の方に向き直り、
「バカ!」
と、胸を両手で突いた。かなり強く押されたので、二、三歩後によろけてしまった。
3
その間に彼女は身を翻し、自分が見たときは、ちょうど窓枠に足をかけるところだった。
「バカ!意地悪!」
もう一度叫ぶと、そのままぴょんと外に飛び出した。
慌てて自分も同じことをしようとした。だが、後から「こら!」と鋭い声が飛んできた。
「先生…」
窓枠にかけていた足を下ろし、しょんぼりと立つ自分の前に師がやってきて、じろりと睨まれた。
「ちゃんと玄関に回りなさい。」
「はい…」
がっくり落とした肩に、軽く手を乗せられた。
「らしくないな。アイツに乗せられたか?」
彼は、窓の向こうで、地面を這っている小さな影を指さし、笑った。
4
外に出ると、跳ねた髪をひょこひょこ振って、彼女は立ったり、屈んだりしていた。
植え込みや石畳の上、一カ所に集中せず、あちこちうろうろ動き回っている。
駆け寄ると、彼女は瞬間じろりと睨み、すぐにそっぽを向いた。
「ゴメン…ボク…」
らしくないことをしたと、自分でも思った。手伝おうと、隣に屈んで、植え込みの中を探る。
「趙のバカ…何であんな意地悪すんだよ。おまじない出来ないじゃんか…」
せっかくイスミ君に教えてもらったのに…彼女はブツブツ文句を言った。
「楽平…イスミさんが好きなの?」
「趙には関係ないじゃん…」
向こうを向いたままの彼女の顔は見えないが、声はさっきより不機嫌だ。イライラと
吐き捨てるような口調。それにほんの少しだけ、悲しさが混じっている。
「イスミさん彼女いるんだよ?」
「知ってるもん…」
一言しゃべるたび、声が低くなっていく。
「イスミさんは大人だし…楽平まだ、十二だろ…」
いやな奴だと思った。諭す振りして、本当は嫉妬している。
5
頭の中に背の高い日本人の青年の姿を思い浮かべた。すっきりと整った容姿は、さわやかで女の子が放って
おかないだろうと思った。穏やかで、自分や彼女のような年下の者に優しかった。日本語に
堪能な先輩棋士が、彼のことをいろいろと教えてくれた。プロ棋士を目指していること。
勉強のため、しばらく中国で生活をすること。弟が二人いること。だから、年下の面倒には
慣れていること。
それで、自分たちに優しいのかと納得した。自分も彼女も一人っ子で、兄弟はいない。
もし、お兄さんがいたら、こんな感じだろうかと嬉しくなった。最初は反発していた彼女も
一度負けて以来、彼に一目置くようになっていた。その負けがよほど悔しかったのか、彼女は
彼に何度も勝負を挑んだ。自分が勝つまで何度も何度も。他の棋士なら、ウンザリするくらいの
しつこさに、彼は苦笑しながらも付き合っていた。それでいて彼は決して、手を抜かなかった。
「手を抜くなんてとんでもない。そんな余裕ありませんよ。いっぱいいっぱいです。」
そう笑った彼に、彼女はまた「イスミクン、モウイッカイ!」と、顔を真っ赤にして、叫んだ。
その彼を見つめる彼女の瞳が、段々と違う色合いを帯びていくことに、最初に気付いたのは、
自分だったと思う。
6
「イスミさんは…」
「うるさいな!もう!」
彼女はやっと自分の方に、顔を向けた。だが、それは、自分が見たいと思っていた顔ではなかった。
「彼女がいるのは知ってるよ!でも、その子オレにそっくりだって言ってたもん!」
「顔も性格も似てるって!」
「だったら、オレを好きになるかもしれないじゃん!」
一息に捲し立てると、彼女はまた、苛立たしげに植え込みの中に手を突っ込んだ。
「ああ…もう…見つからないじゃんか…オマエのせいだからな!」
半分泣きそうな声で責めてくる。
だんだん、腹が立ってきた。今まで、彼女の中の一番は自分だった。彼女に頼まれれば、
どんなことでもした。忙しくても、遊びに付き合ったし、対局の相手もずっとつとめていた。
7
趙石が楽平の手をいきなり掴んだ。その乱暴な所作に驚いて、瞬きもせず、彼を見つめていた。
そんな楽平を趙石は、無理矢理立たせ、建物の裏側へと引っ張っていった。
実際、趙石がこんな荒い振る舞いをするのは初めてで、楽平は驚きのあまり、ただ
されるがままになっていた。
壁に身体を押しつけ、趙石が顔を覗き込んできた。楽平は、声も出せずに震えていた。
「ねえ…イスミさんが好きなの?」
黙っていると、低く小さな、だが、否と言わせない強さの声音で、「答えて」と促された。
いつもは優しい趙石の顔が妙に歪んでいる。楽平は彼と視線を合わせることができないまま、
ゆっくりと頷いた。唇も口の中も渇いて、ひりひり痛む。唾を飲み込んだが、なんの助けにも
ならなかった。
「ボクより?」
その言葉に、一瞬逡巡した。趙石のことは大好きだ。でもイスミ君は…
楽平は、迷いながらも頷いた。オレ、イスミ君が大好きなんだ。イスミ君のことを考えるだけで、
心がポカポカ温かかった。それから、恋人の写真を見せてくれたときの照れたような彼の笑顔を
思い出すと、胸がキュゥッと痛くなった。好きってこういうことだと思う。
8
黙って俯いていると、突然顎を持ち上げられた。「何?」と、返す間もなく、唇を塞がれた。
今度こそ、本当に、身体が動かなくなった。目の前に友人の顔。でも、楽平の知らない少年の顔。
唇に触れている柔らかいものが、その少年の唇であると気付いたのは、それが離れたときだった。
「あ…あ…」
何を言っていいのかわからず、楽平は言葉を忘れたように、呻いていた。そんな楽平の唇に、
また少年が触れてきた。無理矢理唇をこじ開けて、舌を入れられた。歯を食いしばっていたら、
温かい舌が、歯を優しく舐めてきた。上側左端の歯の抜けた部分にも、それは触れた。
舌先で、歯茎を撫でている。
どうにかして逃げようと藻掻いていると、胸を掴まれた。
―――――痛い!
ふくらみかけた胸は指先で触れられただけでも痛い。それをいきなり掴まれた。
楽平はもう泣きそうになっていた。Tシャツ一枚の上半身に、手が進入してきて、
胸を弄る。さっきより、ずっと優しいけど、それでも痛い。
9
「楽平…好き…」
少年が切なげに告げる。楽平は何も言えない。だって、これは知らない人だもの。
シャツをまくり上げられた。胸も腹も露わになった。楽平の胸を少年がじっと見ている。
それから、ヘソ。以前は何とも思っていなかったが、最近少し気になっていた。みんなに
平気で見せていたのに…イスミ君はデベソはキライかな?大人になったら、直るかな?
ぼんやりとそんなことを考えていた。
壁に楽平を寄り掛からせたまま、首や頬に口づけていた少年が、跪いて、胸に口づけた。
乳首の周辺がほんの少しだけ、盛り上がり始めただけの本当に小さな胸。
楽平もそろそろブラジャーつけないとね――と、故郷の母が下着を送ってくれたが、
それをつけたことは無かった。まだ、初潮も来てないし、必要ないと思っていたから…
でも、こんな風に胸を愛撫されると、もうどうしていいのかわからなかった。
自分がこういうことの対象になると考えていなかったし、その相手が大好きな友達だとも
思っていなかった。
大声上げて、助けを呼べばいいのに、突き飛ばして逃げればいいのに…頭の中でその考えが
何度も浮かんだが、結局出来なかった。
10
舐められた乳首がべとべとしている。少年は何度もそこに舌を這わせ、軽く吸った。
痛いのに…だがそれだけでは無い、経験したことのない感覚が背中を駆け上った。
愛おしげに腹に頬ずりをしている少年の頭を、思わず抱きしめた。
「ん…んふ…」
「楽平…ボクのことキライ?」
熱い吐息が肌を掠める。それはそのまま少年の内にこもる熱を伝えている。
ヘソを舐められた。あ…ぽっこりしてるのに…気持ち悪くないのかな?
「キラ…イ…じゃ…な…」
ヘンだ…怖いのに…逃げたいのに…楽平は強く目を閉じた。
楽平はされるがまま、黙って、少年の愛撫を受け入れていた。だけど、彼の手がハーフパンツの
ベルトにかかったとき、本能的な恐怖が体中を駆けめぐった。
気がついたら、少年を突き飛ばしていた。
彼は尻餅をつき、茫然とした顔で楽平を見上げている。いつもの趙石の顔だった。
全身の力が抜け、ズルズルとその場にうずくまった。
「う…え…ぇ…ひ……」
涙が出てきた。どうしていいのかわからない。ただ、あのまま受け入れては絶対ダメだと
頭の中で声がした。
「楽平…」
「ひぃぃっく…う…」
いつも通りの声。涙が止まらない。
「うわーん…」
楽平は小さな子供みたいに大きな声で泣いた。
11
自分はなんてことをしてしまったのだろう。うずくまって、大声上げて泣いている彼女を前にして、
狼狽えることしかできなかった。
その時、建物の影から人影が現れ、『どうかしたの?』と、静かな声で呼びかけられた。
その人はまっすぐ自分たちの前にやって来て、座り込んで泣いている彼女と、その彼女の前で、
オロオロしている自分を交互に見比べた。
『ケンカでもしたのかい?』
穏やかな声。彼が何を言っているのかはわからないが、その言葉の意味はわかる。
けれど、わからない振りをして、黙って俯いていた。その人はふっと笑うと、自分の頭を二回軽く叩いた。叩かれた頭にそっと手をあてる。温かい手の感触が残っていた。
『楽平、どうしたの?』
それから、彼女の側に屈んで、優しく問いかける。彼女はパッと顔を上げた。涙に汚れた顔が
一瞬輝き、また、涙があふれ出した。
「イスミクン…!」
彼女はその人に抱きつくと、さっき以上に大きな声で泣き始めた。
12
『よしよし…』
赤ん坊をあやすように、痩せた背中を二、三度さすると、彼は彼女を抱き上げた。小さな彼女は
彼の腕の中にすっぽり収まってしまった。彼はゆっくりと歩き始めた。少し歩いて振り返り、
『趙石…?来ないの?』
と、呼ばれた。返事をせずに突っ立ったままでいると、彼は不思議そうに少し首を傾げた。
しばらく自分を待っていたが、腕の中の彼女が泣きやまないので、そのまま行ってしまった。
自分一人がその場に取り残された。
13
夕食の時間になっても、彼女は現れなかった。彼女と同室の少女に訊ねると、気分が悪くて
寝ているのだと答えが返ってきた。
青ざめた自分に、少女は慌てて手を振った。
「違うの…病気じゃないの…ただ…」
と、言いにくそうに口ごもった。
「えーと…とにかく病気じゃないから…心配いらないから…」
少女はそそくさと向こうに行ってしまった。
病気じゃないと言われても、心配になる。自分も食欲がなかったが、彼女のことが
気になって、
食堂に来たのだ。
ほとんど手つかずの皿を返すと、急いで彼女の部屋に向かった。長い廊下を歩くすがらに、
ポケットの中のものを確かめる。
部屋のドアをノックするのは勇気がいったが、このまま帰るわけにはいかない。一つ大きく
息を吸い込み、扉を叩いた。
14
返事はなかった。鍵はかかっていなかったので、そっと部屋の中へ身体を滑り込ませた。
「楽平…」
ベッドの側に近づいて、声をかけると、盛り上がった掛け布団がビクリと揺れた。
「ゴメンね…」
布団の中の小さな頭が微かに振られた。
「あの…見つけたから…その…置いておくね…」
ポケットの中からハンカチをとりだした。中には、昼間自分が捨てたものが入っている。
こんなことぐらいで、許してもらえるとは思っていないけど…
「…ぁりがと…」
小さな声が聞こえた。何だか、堪らなくなった。どうしても伝えずにはいられない。
「ボク…キミのこと…好き…本当に好きだから…」
それだけ言って部屋を出ようとした。最初から答えは期待していない。
「…………………オレ…わかんない…」
「趙のこと好き…でも、よくわかんない…」
「イスミ君はもっと好き………」
笑うしかない。彼女には見えていないだろうが、精一杯笑顔を作ろうとした。きっと、
奇妙に歪んだ顔になっているだろう。
「でも…さっき……そんなにイヤじゃなかったよ…」
一瞬聞き間違えかと思った。言葉が出ない。
「……よく…わかんない…」
それっきり何も聞こえなくなった。すうすうと微かな寝息が耳に届いた。
15
思い人が日本に帰る日、彼女は大泣きして引き留めた。
『カエル…ダメ…!』
その人の鞄を引っ張って離れない。彼は困ったように笑って、彼女の髪を撫でた。
『また、会おうね…』
絡む指先をぎこちなくはずし、彼女は「ヒックヒック」と、しゃくりあげた。
「絶対、日本に行くから…」
目を腫らした彼女が、鼻をすすり上げながら、宣言する。
「絶対、行かせない…!」
自分も負けずに言った。今はまだ勝てないけれど、後五年もたてばそこそこいい線行くのでは
ないかと思う。
彼女はムッとして、口を尖らせた。
「行くったら行く!趙には関係ない!」
「関係ある!絶対行かせない!」
駄々っ子みたいな怒鳴り合い。喉が痛くなった頃、彼女はイーッと歯を剥いた。その上側の左端。
ぽっかり空いていた空間に小さな白いものが、ほんの少しだけ見えていた。
あの日返した小さな歯は、まだ、彼女の手元にある。縁の下が見つからなかったからだ。
今度良い場所を探して教えてあげよう。
おわり
以前に書いたものの続きです。
やっぱり、楽平子でエロは出来ませんでした。
楽平子キタ━━━━━(゚∀゚)━━━━━!!!!
かばええかばええかばええよおぉぉぉ
趙石も一途でええですなぁ
エロなくても全然オケ! でしたよー
二人の幼い恋心が少しずつ育っていくのがみたいです
これからも僕を応援してくださいね(^^)
 ̄ ̄ ̄ ̄ ̄∨ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
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./ ⊂ロロロ⊃ /_____.| | ∧__∧ | ゝ└-、 ,----、 」.l__l.l_ロロ ┘└-、 ||
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|__|三三∩∧ ∧_|__// ̄ ̄ヽ.|三三三三三三三三三三三三.// ̄ ̄ .V  ̄ ̄ヽ.三三三三||
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 ̄ゝヽヽ ̄ .ノヽ__c_)ヽヽ__ノ ヽヽヽ__ノ.ヽ__ノ
グシャグシャ
マターリ厨、しぃ厨はモナー板へ(・∀・)カエレ!!
楽平子はまだ歯が生え変わる年か〜(*´Д`)ハァハァ
エロでないとおっしゃるが、自分は甘酸っぱくて青臭いエロだと思いました。
ほのぼの。乙です
楽平子モツカレー
楽平萌え自体マイナー過ぎるのに女体化?
ほとんど自作自演決定だな
おーるきゃら萌え〜
楽平子おつオツ乙ーーー(゚∀゚)ーーー!
チャオ子萌えだったが楽平子に目覚めちゃったよ。
からええなあー。
楽平子もチャオも二人共かわええ(´▽`)
イスミンと日本の彼女との関係も気になる
からええ→かわええ。
落ち着け…。
この楽平子なら本当に鞄に入って日本に来そうだな。
続きキボンヌ。
しかたないってほっといてあげなよこんな糞スレ
ここの住民てヒカオバ越智ってるババアの住みかだな
よくやるよ
これからも僕を応援してくださいね(^^)
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グシャグシャ
なんですたれちゃってんのー
やっぱり無理に分けようとするから。。。
良スレsage
いつでもエロパロ板に戻ってきて欲しいと思ってる。
ちんかす
楽平子良いな… フフフ
フフフ・・・ハァハァ
おい 楽平子… 初潮?
幼いアソコから染み出(ry ハァハァハァハァ …ウッ
和谷子タンはミントの香り。
>255-257
怖いよ〜(つд`)ウワーン
楽平子ツマンネ
おまえもエロパロ荒らしてたんだろ。
後ろ暗いからここに投稿してんだろ。
裏からIP見ましたけど、ここの職人のなかで煽っているかたがいて、
ものすごく残念に思いました。
ピンもチャオもかわいか〜(/▽\*)
いいお話でしたv
自分たちが被害者だと思ってるの?
不良娘三谷子たんに
放課後の夕焼けの教室でお説教してあげたい
勝手にしたら
俺はこのスレが好きだから、続いて欲しい。
けどそれとわかる変なテンションと、自作自演のレスはやめてほしい。
IDが出ないからって、はめは外さないようにしようぜ。
このスレの最初の方にある
ケーキバイキングに行きそうな倉田子、かわいいな。
俺は倉田子を意識してる料理上手な芦原さんと、
それに全く気付いていない倉田子さんが好きだ。
原作で直接絡みがなかったのがとっても残念。
おまえら本当に倉田で萌えるのかと小一時間……
人にはそれぞれ好みがあるのだろうと・・・・・・・・・
こんなにいるわけないじゃん。
わざとらしいんだよ。
良スレsage
漏れ的にはここはアキラ子、伊角子、ヨンハ子、女佐為など綺麗所から
筒井子、楽平子などカワイ子ちゃん系
純情猫娘スヨ子、ちょっと不良入った三谷子、元気いっぱい和谷子、セクシーワイルド加賀子に社子
パクノダ門脇子、ふかふか倉田子、緒方子、桑原子まで
多様な萌えを追究できる素晴らしいスレ(*´Д`)ハァハァ
既婚者の女体化は無理かね?
いつもきりっと着物姿で並み居る男達を負かすトップ棋士行洋子萌えるんですが。
>>266 1の最終行を555万回読み直してから出直してこい
・
・
・
という訳で、俺様含め自作自演でした(゚∀゚)
>272
オマイが萌えると思ったらどかどかいけ!
萌えレスならお伺いは必要ないぞ。
オマイに絡む奴は問答無用で自演のクソアフォだからきにすんな。
んで、エロパロの女体スレがつぶれたら最高。
その時はヒカ子もなくなって平和になる。
>272
ふかふか倉田子って言い方いいなあ
やあらかそう(´▽`)
相手はやっぱりアンテソンか?
そういうの無しの癒し系かな
>272
行洋子Good!
自分は篠田子師範萌えだ(゚д゚)
ところで楊海子ってどんな感じ?
楊海子は伊角さんを平気で同室に泊めようとしてたな。
きっと、進歩的な女性なのでしょう。
はいはい、また自演かよ
実際にそんなんに萌えるヤシが何人も居るわけがない
ヤンハイさんとイスミ子の話の続きは
どうなったんでしょね…
禿しく読みたい
>278
いや…こう言ってはなんだがあれは
イスミンがオトコとして意識されてなかったというか
安全圏扱いされてたというか…(w
刻印終わったから、あのスレ沈むぞワーイ
本当に面白いスレだ。
こんなスレはもっと皆に晒さなくては。
ここ見るのにJane導入したー 便利だな透明あぼーん
晒しあげ
棋力と色気の両方でイスミンを翻弄するヤンハイ子とかどうよ
ところでヒカル×女佐為とか
攻め手がヒカル(男)のSSはこちらのほうがいいのか?
楽平子と趙かんわえかった
趙石子と楽平もみてみたいなあ(*´▽`*)
今日から長期出張なんで暫く来れないが
帰ってからのお楽しみで我慢するよ
楽しみがあるってええな
>286
翻弄されてる夷隅んの方にうっかり萌えてまった
差益子姉さんとかも萌える
投下先は職人さんが好きな方でいいんでないかな
勿論楽しみに待ってますぞ
∧∧ ギコクンダッコ!
∧ ∧ (,,゚Д゚) ∧ ∧
(*゚ー゚) (| |) (゚ヮ゚*) ( ,、,、..コウビ!コウビ!
U ,'´⌒ヽ 〜| | と とヽ ( ⌒)' `∧ ∧
〜(_つ つ ∪∪ ⊂ ⊂ )〜 し'ヾつ^ヮ^*)つ
>>286 佐為子はこのスレでいいんじゃないのかな。
お待ちしてます。ハァハァ
楽平子話の設定て和谷子話が読みたい!
中国から帰ってきた伊角に逆に和谷子がヤキモチ焼いたり。
ジエーン(・∀・)
自演のどこが悪い?
嵐よりいいだろ。
自分と顔は同じで
自分よりピチピチした無邪気な楽平子登場に
ショックを受ける和谷子モエ。
頼りがいのある森下と優しいけどちょっぴり物足りない恋人伊角の間で揺れ動く和谷子。
または森下と不倫中の和谷子が憧れの光洋先生と急接近とか。
第二局476続き
短くえろくを目標に。イきます。
「な? ちょっと見るだけ… ダメ?」
上目遣いでねだりながら、ヒカルは膝で佐為の裾を押さえ、腰の帯に手をかけた。
「ダ…ダメです絶対…」
ヒカルの手の熱が厚手の布越しに次第に佐為に伝わってゆく。
「ダメ… …」
自分の発する声に、暖かい息が混じるのを悟り、佐為は思わず唇に指先をあてがった。
ヒカルの夢に入ってしまうのはこれが最初ではないものの、
ここまで自分に体感を与える夢などなかった。
そしてヒカルが与える体感に体が…失ったはずのそれが
装束の内でそれに応えて熱を帯びつつあることに佐為は驚愕を覚えた。
…手に、背に、わが身にじわりと汗が滲むのがはっきり分かったのだ。
裾にかかるヒカルの体重も、背中に当たるベッドの柔らかさも
あまりにもリアルすぎて、いちいちそれらに圧倒されてしまう。
体格が優位なはずの佐為が、自分に触れられて気圧されているを見て取ったヒカルは、
さらに佐為との間を詰め、甘えた声で強請る。
「見たい〜 すっげ見たかったんだオレ。お前綺麗だしさ…」
顔を近づけると、緊張し、上気した美しい肌から強い異性の香りが立ちのぼり…
ヒカルの芽生えたての雄の部分を一層くすぐった。
「なあ…佐為… ちょっとだけ。な?」
この場で自分の欲求を阻むものが無いのをヒカルは察知していた。
佐為がヒカルの師として優位に立てるのは碁を打つとき。
この夢に、部屋にあるはずの碁盤と碁石が見当たらないのは、
自分がそれを望んでいるからなのだ。夢を見ているのは自分…
強く望めば、夢に入った佐為は、ヒカルの期待を裏切らない美しい体を持つはずだ。
そして、より強く願えばもしかしたら。
(…… アレだってできるかもしれないじゃん。)
ヒカルは期待感で血が沸き立つのを抑えながら、努めて甘い声を作った。
「なあ、お願い。オレ脱がし方わかんない… 佐為〜…」
じれったいという風に首を傾け、間近に顔を寄せて頼みこむヒカルを
見つめては目をそらしを繰り返していた佐為だったが、
目を伏せて一息つくとヒカル同様に膝立ちになり、腰帯に手をかけて結び目を引き抜いた。
ヒカルの甘えようは、大人の男というより幼子のようで、
出会ったときから片時も離れず見つめていた佐為には愛らしく感じられた。
(なんだかお母さんにお小遣いをねだるときと変わらないですね…)
ヒカルは平安装束が徐々に解かれていくさまを珍しそうに眺めている。
佐為は取り憑いてからずっと実の母より間近にヒカルに接していた。
ヒカルが初めて精通を迎えたときも見届けたし、
自分を壁際に向かせて、鏡で性器を眺めてぼやいていたのも知っている。
朝寝をするヒカルの下着からはみ出したそれが、まだ完全な大人の形でなかったことも知っている。
まだ深い行為には陥らないだろうというのが、佐為の読みだった。
「…ヒカル。 ホントに見るだけですからね」
念を押しますよ、と表情で威圧しながら佐為が言うのをわざと聞き流しながら
ヒカルは残り一枚となった布の表に、かすかに胸の突起が浮かぶのをじっと凝視していた。
今晩ここまで
前からだいぶ時間たってますが今回もほとんど即興だ
下手は長考してもダメぽー やっぱイキオイだよエロは
>299
乙乙乙!!!
(今日は無理だけど)佐為子たん描けそうな気がしてきた!(;▽;)
萌えとエロをありがd!
漏れは294みたいな明るげなのも
295みたいなあやしげなのも好きー
いろんな和谷子たんカモ―ン
しかし楽平子たんのぴちぴち感てたまりませぬな
危ナイよ…ハァハァ
>299
ウワーイ続き読めて嬉しいぽ!
佐為、ヒカルが子供だと思って油断してるな。
でも見るだけじゃすまないよな〜これ。どこまでヤラレちゃうんだ!?(;´Д`)ハァハァ
>301さんもお待ちしとります〜。
ヒカサイ子キタ━(゚∀゚)━( ゚∀)━( ゚)━( )━(` )━(Д` )━(;´Д`)
イイヨイイヨーーー!!!
直リンスマソorz
>305
ぅおち子ぉぉぉおおおお!!!
もっと下まで見たい気も…あ、いや無理は言いませぬ
髪の横をピンで止めてるのかな?萌えますた。
>305
いるいるこういう娘(;´Д`)ハァハァ
社が他の娘とイチャツクのを気にしている越智子
アキラ子は 死 ね
ひかさいツマンネーな
エロも下手
漏れは北斗杯編入ってからめっきり
わや越智子の虜でつ…ハァハァ
>>296-298 おつ萌えー
佐為は生身の人とふれあう感覚自体久しぶりな筈…とか考えるとハァハァ
>>305 うきわ持ってるけど越智子タン金槌なのかな?いいっすねハァハァ
>>311 越智子タンがメインのすごい三角関係の話とかも読んでみたい
兎に角キモい。
投下キポンヌ
キボンヌするやつがまずしろ。ヘボでもいいからしろ。
話はそれからだ。
>312
社・和谷(好き)→越智子(好き)→アキラとか?
これは四角関係か
佐為といえば、女佐為陵辱編なんてのもありましたな。いまだに続き待ってる。
ニュース関係から来ました。
記念パピコ。
続きが読みたかった話沢山あるよー
とりあえず今連載中のものを全部最後まで読めたらなあと願っとります
七夕の星に祈ろう…。
脳内に同志が何人いるんだか
>>319 七夕は過ぎたが思いは同じだ。
漏れも祈っとく。
女体化タン(;´Д`)ハアハア
刻印氏の作品終わったのにまだ本スレに戻らないの?
それともここに投下してる人はよっぽどヒカ子が嫌いなのか?
>>323 戻る訳ないだろ。
俺達はアンチヒカ子の最右翼なんだぜ。
お前も少しはその自覚を持てよこのチキン野郎。
こっちにも荒らしてるやつがついてきているのなら、
ID出るほうがいいと思うんだけど……
けど職人さんがこっちに投下してるってことは、
投下した後自分でレスつけられるからなんだよね。
IDなんていくらでも変えられる。
結局は書き込み内容で判断するしかない。
そっちがスレの約束事にヒカ子だけ除外と堂々と明記したくせに
エロパロ板にヒカ子以外は追いやられたとか抜かしてる馬鹿がいる…
市ね
ヨンハ子職人さんの続き読みたい
できたらヒカル×ヨンハ子で
アキラを凋落する予定が崩れ
北斗杯でクソマジな大一番打ったヒカルが忘れられないヨンハ子。
ヒカルとスヨンの碁会所対決が眩しいヨンハ子…
お前が書けつーのは無しね 漏れ佐為子書いてるからw
>329
考えてみまつ。先に別の娘またはスヨン×ヨン子書くかもだが。
暑いのでセーラー服の上着とかスカートが
汗で肌にはり付いちゃった女体化たん達を妄想してみる。
エロパロ最悪。さっさとつぶれればいいのにな。
>332
はいはい。
>>332 これは私ではありませんよ!!
ぷんぷん!!
>330
セーラー服の下の蒸れたピチピチの肢体…(;´Д`)ハァハァ
ヒカ碁の男キャラが全員小畑絵の女キャラだったら
稀代の萌え漫画だったろうにと時々残念に思う
でも、ここの女体化タン達には萌えまつがね
>329
そのヨン子かわいいですなぁ…(*´▽`*)
佐為子たんの続きお待ちしてます〜
>330
スヨン×ヨン子もお目にかけられるかもとは嬉しい報せ!
他の娘も楽しみにしてます〜
汗や水で服が肌に張り付いて透ける様子…研究しがいのあるテーマすね
「…そうだな…好きでもない女に欲情するか…その答えはYESだ」
その言葉を聞いて、伊角はビクリと身体を強張らせ碁石を打ち付けた。
「……そうですか」
か細い声と門脇同様あらぬ所に碁石を置いて平静を装おう伊角に胸がチクリと痛む。
「まぁ、それは一般的な男の心理であって例外もあるから一概には言えないな」
そうフォローを入れるが色を失った瞳は沈黙し、盤面を見つめたまま。
「だからな、それは…うん…AVとかその手の雑誌を読んで…欲情するって意味で深い意味は無いぞ」
(まるで小学生に性教育をしている気分だな)
伊角の反応を見ると良心の呵責に耐えずもどかしい。
そう思いながら傷付けないようにと気遣い話すと伊角は申し訳なさそうに微笑み質問を続けた。
「…じゃあ、あの…例えば…ですけど…今まで友達だった女性と1つ屋根の下…2人きりで一晩過ごすとしたら…門脇さんならどうしますか?」
「え?…あぁ…友達とはいえ女だったら…」
それが伊角だったらと考えチラリとその顔を覗き込む。
「据え膳食わぬは男の恥じ…だからな」
伊角と密室で2人きりの状況を想像し本音が漏れる。
「…据え膳?」
「まぁ…食うだろ…普通は」
「…食う?」
「ん…まぁ…やることやるってことさ」
「???」
そこまで言ってもまだ判らないと言うように首を傾げ考え込む伊角の純粋さ…否、紙一重で天然か。
その無垢な存在を汚してしまうような罪悪感と興奮を抑えながら包み隠さず言い放つ。
「セックス、つまり性行為」
「!!!!」
その瞬間、伊角は大きく瞳を見開き顔を真っ赤にさせた。
「でもッ…友達同士…親友で…彼のこと弟みたいに…彼だって同じ筈で…」
「………伊角?」
今にも泣いてしまいそうなぐらい動揺した様子の伊角に門脇は勘付き始める。
(もしかして…これ、伊角自身ことか!?)
「その…彼の気持ちを確認したのか?」
そう聞くと力無く頭を左右に揺らす彼女に確信した。
(…あぁ…伊角、お前は男の家に単身泊まる程の無防備な女だったのか)
何故オレの家に泊まりに来てくれないのかと悔しがる一方、その結末はどうなったのかと鼻息を荒くしながら聞いてみた。
「…おい、伊角。それでその後どうなったんだ?」
「…え…ぁ…触れただけで…変なことは何も…」
(どッ、どこ触られたんだよ!ていうか未遂!?)
自分なら絶対食い尽していただろうと思うとそれを耐えた相手の男に敬意を払いたい気持ちになった。
(それにしても相手の男は誰なんだ?)
伊角をここまで悩ませる人物に嫉妬しながら今まで耳にした情報を呼び起こし思い浮かんだ男を検証する。
まずは進藤ヒカル。
(アイツは伊角とは仲良いが塔矢アキラと付き合っているらしいから違う)
次は真柴充。
(院生時代から伊角に惚れてたらしいが全く相手にされてなかった…否、むしろ嫌われてたと聞いたな)
そして冴木光二。
(だいぶ前に2人は付き合ってたという噂があったという噂…)
色々と考えてみたものの確信を得られず悶々としていると、とある進藤との会話が脳裏をよぎる。
それは新初段戦、伊角と桑原本因坊の対局の日。
『なぁ、伊角って男いるのか?』
彼女のことが気になって仕方がないオレは進藤に聞いてみると、アイツは大袈裟に頭を左右に振って否定する。
『いないいない。伊角さんってさ、そうゆうことにすっげぇ鈍感な上に碁バカだからな〜…でも美人だし優しいからモテるんだよね』
オレも大好きだし、そう言いながらニカッと照れ笑いする。
そうなんだよな、伊角はあの優しい癒すような容姿と人柄ゆえか誰にでも好かれ慕われていた。
『しかしよく今まで無事でいられたものだな…まさか既に変な虫が付いてるとか?』
あんなにモテるのだから伊角がいくら天然とはいえ傷の1つは付いているだろうと思った。
『ん〜、虫っていうか犬が付いてる』
『あぁ?犬ぅ?』
『うん、伊角さんのことが大好きな犬。いつもあの人にくっついて守ってる』
『ドーベルマンみたいな猛犬か?』
『…ドーベルマンっていうか…う〜ん…あっ、柴犬だ!柴犬に似てる!なんとなく』
自分で言ってウンウンと1人納得している様子の進藤に柴犬似の碁打ちなどいたのかと考え込んでいたが、検討後の帰りにその犬の正体が判明した。
それは空が夕焼け色に染まる頃、オレはまだいる筈の伊角に会うため帰路に向いた足を引き返し棋院に戻った。
『あっ、伊角さ〜ん!』
その時、目当ての人物の名を呼ぶ明るい声が聞え、思わず物陰に隠れ覗き見ると取材を終えた伊角を見付け駆け寄る和谷くんがいた。
その姿はまさに尻尾を全開に振って喜び露にご主人様に飛び付く犬のようで、進藤が言っていた犬とは彼のことだと確信した。
『和谷、待っててくれたんだ』
『当たり前じゃん!伊角さんスゲェよ!あの桑原先生に勝つなんて!』
勝った本人より興奮し歓び燥ぐ和谷くんを優しく慈愛の満ちた瞳で見つめ、微笑む伊角。
とても2人の間に入り込む余地など無いと思った。
けれど嫉妬は感じなかった、それは彼等が恋人同士ではなく姉弟そのものに見えたから。
(…その均衡が崩れ始めたか)
きっと彼は伊角の傍にいる為に恋愛感情を押し殺し、彼女の弟を演じていたのではないか、そう思うと本当に意地らしくそして健気である。
「門脇さん?」
ずっと黙り込む自分を心配そうに見つめる伊角。
その顔は火照り、潤んだ瞳はあまりにも美しく清純さを滲ませる。
「…なぁ、伊角。お前キスの経験は?」
「え?ぁ…あの…無い…ですけど」
更に顔を真っ赤にさせながら正直に話す伊角に大きな溜め息を吐き出した。
(…和谷くん…君はずっとこの無垢で鈍感で純真な女を守ってきたのか)
オレには絶対出来ない、ご馳走を目の前にしてずっとお預けをくらうのは辛すぎる。
自分の伊角への想いは到底和谷くんに敵う筈か無い、勝負する前に敗けを認めるのは不本意だが彼女の気持ちは彼へ向いている。
正直完敗だ、そう思った。
next→伊角子side3
保守
出たー駄文職人
>338-347
わー来たキタ━━━━━━━━━(゚∀゚)━━━━━━━━━!!!!!!
伊角子めっちゃカワエエ(;´Д`)ハァハァ
続き待ってます!!
あ……やっちゃった……
ポチさん、何回もリロードしなくていいんですよ?
門脇、戦わずして負けを認めるのか!?
お前はそんな男じゃないはず…
もてあそばれたいのか?
ヒカルだけでなく伊角子にももてあそばれたいのか?(;´Д`)ハァハァ
素で男を手玉にとる伊角子(;´Д`)ハァハァ
>338-347
お待ちしておりますた!! ウブな伊角子さんに(*´Д`)モエ
和谷は犬っころでつか(w
それと職人各氏、老婆心ながらトリップ付けてみては如何でしょうかね。
>356
うん、そうする。心配してくれてありがとな。
デスノのほうが面白い。
>351
ワロタ
自演かよ
ポチさん乙でした。
伊角子さんに子供扱いされてる感のあった和谷が
伊角子さんを「守ってきた」と表現されてるのになんだか感動。
第三者門脇の目線を通して和谷の良さを再確認できた気分です(*・∀・*)
書きたくなられた時でイイので、古風なアキラ子たんと純愛スヨ子たんの続きも
ずっとお待ちしております。
イスミ子姉さんカワイイ(;´Д`)ハァハァ
年下の和谷への一途な想い
門脇が強硬手段に出て和谷が焦るとかもいいかも
()を多用→もはや小説以下
ポチさんはなぜ1レスに10行弱しか入れないんだ?
もっと入るだろ。
レス数もったいないじゃないか。
ポチさん乙&GJ!!!
来てくれて嬉しい ありがとう! イスミ子イイヨー
可憐だなイスミ子… 清らかな花ほど散らしがいがあるというもの…ムフ
続き待ってます
ついでにトリップ練習
ポチって、他スレで愚痴こぼしたりしてるみたいだけど善良者ヅラするなよな
良スレsage
自分だとわかるような愚痴をこぼすのは最低だと思う。
良スレ
確かに、ウォッチしていてこれほど面白いスレもそうそうない、
と言う意味では良スレだな。
キャラに対する愛情というより
(収束させられるかどうかは別にして)どんなキャラネタでもお話が書ける自分
に対する愛情が強い人という印象がしてしまう
三谷子タンに裾が長い昔のスケバン風セーラー服着せたい。
とりあえずポチさんは一作きちんと完結させてほしい。
刻印さんは短期間で終わらせたよ?
良スレ
(´∀`U)↓sage↓
U゚∀゚Uage
不良少女三谷子と真面目少女筒井子。
服装がだらしないとか髪が赤いとか、イチイチ構ってくる筒井子に反発する三谷子。
でもある日他校の不良にカツアゲされそうになってる筒井子を三谷子が助けて
友情が芽生える…みたいな妄想中
交際さんもパッチワークさんも、名無しで職人さんを責めたのはひどいよ。
>360さんの感想に禿堂だ
ポチさん、伊角子続き待ってます(;´Д`)ハァハァ
>375
学園物みたいなノリで(・∀・)イイ!!
そして互いに心を乱しながら対局を続けていた時…
─ープルルルルッ
「あ、すみません」
鞄の中で鳴り出した携帯、けれど伊角はそれを取ろうともせず俯いていた。
「気にするな、取れよ」
門脇の言葉に顔を上げ、おずおずと携帯を取り出し開くと意外な人物からの着信に瞳を丸くする。
「…進藤?…あ、ちょっと失礼します」
進藤からの電話らしい、伊角は席を離れ何やら話し始めると、門脇は悪いと思いつつ聞耳を立てた。
「進藤、最近和谷に会ってる?……和谷…元気かな」
伊角の和谷くんを気遣う言葉が聞こえてくる。
(やっぱり彼のことか)
自分の考えが間違えでは無かったことに複雑な思いで盤面を見つめた。
「門脇さん、進藤が今からここに来るって…何か焦ってたけど、どうしたんでしょうね」
通話を終えた伊角は先程より幾分落ち着いた様子で椅子に腰掛ける。
「丁度いい、これもここで投了しよう」
「え…あッ、すみません門脇さん」
見ると盤面の石は散らばり対局の意を成していない状態だった。
「いいさ、お前がオレに相談してくれて嬉しかった」
「……門脇さん」
「さ、上で進藤を待つか」
そう言い片付けを終えて出入り口に立つと、外は小雨が降り地面のコンクリートを濡らしていた。
「…雨か」
微かに聞こえる雨音とその外の光景を硝子越しに眺める伊角の姿は情緒を感じさせ、門脇の心を擽る。
(……言ってみてもいいか?)
先程自分は敗けを認めたが彼女への気持ちが薄れた訳ではない。
せめて想いだけは伝えて、そして伊角がどう返すのかが知りたい。
「…なぁ、伊角」
「はい、何ですか?門脇さん」
「オレがお前のこと好きだと言ったらどうする?」
ドクドクと心臓が脈打ち顔や身体が熱くなる。
女に告白するのにこんなにも緊張したのは初恋の時以来だ…そう思いながら彼女の答えを待つ、と
「私も門脇さんのこと好きですよ」
ニッコリと顔を赤らめる訳でもなく即答する伊角に門脇はズッコケそうになった。
明らかに「好き」の意味を間違えている、この笑顔で今まで何人の男が撃沈したのだろう…告白に対しての答え云々よりも何だか悲しくなってくる。
「…伊角…お前ってヤツは」
ガックリ諦めながらもせめて自分の気持ちは簡単な「好き」ではないことを知って欲しくて伊角の腰を引き寄せ抱き締めた。
「わッ…か、門脇さん?」
「オレの好きはこういう好きって意味だ」
耳元で囁かれる声と香水の香り、和谷とは違う温もりに戸惑い、伊角は身体を震わせる。
「……伊角」
自分の腕の中で怯える様子の伊角、その身体は見た目より細くて軽い。
(伊角、今お前はどんな顔をしてる?)
彼女は自分を拒絶するだろうか、そう思うと今までの関係を続けていた方がいい。
(きっと今のオレは和谷くんと同じ心境なんだろうな)
そう思い、彼女に気付かれないように苦笑いする。
「…門脇さん…わたし…」
伊角の白い手が門脇の袖を掴み、その温もりを確かめるかのように肩に頬を寄せた。
しかし感じて抱き締めたいのはこの身体ではない、そう思うと明るく優しい大好きな笑顔が脳裏をよぎる。
(……和谷)
そうして伊角が和谷のことを思うと同時、雨が土砂降りとなり激しい雨音が辺りに響く。
その音に導かれるように門脇は伊角を抱く手を緩め、外の方に目をやると意外な人物を見付け驚いた。
「和谷…くん?」
この雨の中、傘もささずにビショ濡れで立ち尽し、自分と目が会った瞬間、酷く怯えたように顔を歪ませ走り去った。
「門脇さん?」
和谷という名に反応し、顔を上げる伊角、全てが一瞬のことだったが和谷くんに間違いない。
「今、和谷くんがそこにいた」
「!!」
そう伊角に言うと彼女は瞳を揺らし、雨が降るのも構わず外に駆け出し叫ぶ。
「和谷?…どこ…和谷ぁ」
激しい雨の中、濡れながら彼を探す姿が余りにも痛々しくて見ていられない。
自分のせいで彼に誤解を与えてしまっただろうことを反省し、彼女に声を掛けた。
「…伊角」
「………門脇さん…」
既に消えて見当たらない姿に伊角は動揺した様子で立ち尽くす。
完全に濡れてしまった髪からはポタポタと滴が落ちる、門脇はそれを指で掬いながら問掛けた。
「さっき言ったこと、判ったか?」
「…ぁ……好き、の意味ですか?」
「ああ、今までの彼の言動に当てはめてみろ」
そうすれば答えが見えるんじゃないか、そう言うと頬を染め泣きそうな表情で彼女は頭を下げた。
「ありがとうございました。…門脇さん…わたし…あの」
「行けよ、オレは犬が好きだから誤解されたままは辛い」
「イヌ?」
「ああ、…また…次は本気の勝負だ」
手で石を持つフリをして次の対局の約束をすると伊角は雨に濡れたまま街に消えた。
next→伊角子sideファイナル
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和谷伊角子ぉぉぉぉぉ!!!!
誤解キター!!
雨に濡れながら和谷を探す伊角子さんが切ない。
前半で雨の光景を眺める描写といい、
しっとり系美人の伊角子さんには雨が似合いますな。
ポチって一人称は変えるし
性格変えるし
原作の要素無いよな
萎えるしつまらん
俺にしたままで巧く書けないのかね
雨に濡れる伊角子キタ━(゚∀゚)━( ゚∀)━( ゚)━( )━(` )━(Д` )━(;´Д`)ハアハア
門脇が何気にいい人だなあ。すごくらしいよ。
ドキドキしながら伊角子sideファイナルお待ちしてます。
ポチさんも自分の性格をコロコロ変えちゃうからよくわからないんでしょ。
伊角子さんと和谷が大変な時なのに
門脇と伊角子さんもいいかも…(*´Д`)と思ってしまった自分は不純。
萌ゑにくわえて、お話そのものに引きこまれて読ませて頂いてまつ
>375の妄想もイイ!
三谷子タンは未登場だけど、不良少女は確定なのか?w
三谷子は不良っていうか軽い気持ちで危ない橋を渡ってしまう、ちょっと危ういなあの娘・・・・
って感じが禿萌え
ヨシタカとかシンイチロウって名前は女子にはきついな…
和谷伊角子おつでした
門脇に抱きしめられて怯える細くて軽い伊角子がリアルに感じられてよかったっす
トリップもおめでとうございます(*゚∀゚)ノシ
これからもよろしくお願いします!!
一日一萌 本日は
ジーパン越しの伊角子のお尻(;´Д`)ハァハァ
伊角子ってなんとなく「脱いだらスゴイんです」って感じだな(;´Д`)ハァハァ
着痩せするっていうか…(;´Д`)ハァハァ
と便乗萌え
>395
伊角子さんの「脱いだらスゴイんです」論って前にも出てたね。
白いシンプルな水着妄想とか漏れも禿げ同じゃよ〜(*´∀`)
でも白いワンピに麦藁帽子な伊角子さんもイイな〜
アキラ子さん・筒井子さんも似合うけど佐為子さんにも合うよナ〜と。
単に漏れの趣味と言われればそれまでだが(w
あ、あと伊角子さんはかわいいデニムワンピ着てるとこを見たいv
本気で言ってるのならお前気持ち悪いよ
いすみの身長考えろよ
あんな大女いたら、もてるハズねえだろうがよ
アキラ子の太眉毛女すら気持ち悪いってのに
市んで頼むから
いつもはお嬢様風なかっこうのアキラ子たんに
峰不二子風セクスィ〜な全身黒の革のつなぎを着せます。
首もとからファスナーを下ろしていくと
やがてほーまんな胸が……ハァハァ/lァ/lァ/ヽァノ \ア ノ \ア
>>398 にあいそうだね。スタイル(・∀・)イイ!から。
越智子が幼児体型気にしてたりするのもモエ。
三谷子は乳も尻も小さく痩せっぽちで中学に入っても中々女らしい体つきにならないのを気にしていると萌え
刻印でいきなり文句つけてきた香具師はあれかな。
アキラが寝取られ役で情けない役どころだったからキレてきたのかな。
しかも緒方やヒカルばっかハァハァされてたもんね。
このスレは数人で回している楽しいスレ♪
ノリが、あれだよな。
塔矢愛好会の感じ。
IDでないのをいいことに、必死に改行変えて1人がんばっちゃって(w
良スレsage
筒井子タンはなんか赤毛のアン的な服装が似合うと予想。
赤いギンガムチェックのワンピースとか?
白いイチゴの花がついた小さくて平べったい麦わら帽子とか?(*´Д`)ハアハア
女体化ちゃん萌え保守
いつかチャオ子たんにも会えますように…(-人-)
チャオとかは別に原作でも女子で良かったよな。
特にキャラ立ってるわけでも無いし。
チャオ子(・∀・)イイ!!
楽平と初々しいあまあまなカップルとか
楊海にあんなことやこんなこと教え込まれたりとか
伊角に恋しちゃって切ない片想いするとか
和谷はどこに消えたのだろう、そう考えながら彼と何度も一緒に歩いた道を辿る。
電話をすれば早いがその勇気が出ない、自分は何に怯え恐怖しているのか。
門脇の言葉が反復し今までの記憶が蘇る。
和谷と出会った院生時代、ヤンチャで元気の良い子供だと思った。
笑って拗ねて誰よりも長く傍にいて辛い時はいつも彼が病んだ心を癒してくれた。
『オレ、伊角さんのこと大好きだし』
そう言い照れ笑いをする彼の顔を思い出す。
彼の自分に対する「好き」が恋愛感情によるものならばいつから想っていてくれたのだろう…自分はその想いに気付かず彼のことを傷付けていたのかもしれない。
そして今もまた和谷のことを…自分は何て最低な人間なのだろう。
伊角は自分を責めながら夜が更け暗くなった路地をひたすら歩き続けた。
雨は止む気配を見せず降り続いたまま、衣服に染みた雨水が身体に張り付き視界が霞む。
明かりが照らす街灯の下、雨避け出来る僅かな場所に身を寄せ鞄から携帯を取り出し開く。
きっと彼は自分からの電話を待っているに違いない、それが例え自惚れで和谷は自分に愛想を尽かせたとしても、今までの関係を無くしたくはない。
そう思い、震える手で番号を押し携帯を耳に添えると数回の呼び出し音の後、懐かしい声が耳に届く。
『伊角さん!?』
心にジンと染みる声音、この自分を呼ぶ声だけで胸がいっぱいになる。
和谷に今までのことを謝らなければいけない、そう思うが上手く言葉が出ない。
「…あの…和谷、今日棋院に来た?」
『…うん…伊角さんさ…門脇さんと付き合ってるの?』
その問いに頭が真っ白になった、何故そのような話になるのか…和谷から聞きたいこと、言いたいことはそんなことではないのに。
「……何でそんなこと聞くの?」
『何でって…だってオレ…ずっと』
ずっと?その後へ続くだろう好意と拒絶の言葉が思い浮かびドクドクと心臓の鼓動が重くなる。
聞きたい、けれどこの和谷との数年間の結末と言える言葉をこんな形で聞きたくはない。
「ううん…ゴメンネ、もういい…今度会ってゆっくり話そう」
だから制止した、直接会って和谷の口から聞きたい、そして自分もそれに答えたい。
『聞いてよ、伊角さん…オレ伊角さんのこと』
「…言わないで…お願いだから」
『何で?…伊角さん…オレ…ずっとずっと伊角さんのことが』
それでも続けようとする和谷に堪えきれず言い終わる前、思わず携帯を離し回線を切った。
けれど微かに聞こえたような気がした。
─ー好きだったんだ
そう言った彼の声、幻聴かもしれない、けれど心が高揚し涙が込み上げる。
そして今直ぐ和谷に会いたいと思い激しい雨で人影も無い場所から走り出す。
無意識の内に和谷のアパートの近くまで来ていたのか、見覚えのある住宅と公園が目に映る。
もう僅かで和谷に会える、全身を雨に打たれながら彼が住んで今いるだろうアパートに辿り着くと鉄で出来た階段を上がり、その部屋の前に立った。
1度深呼吸をしてドアをノックする。
─ートントン
けれど反応はない、部屋の灯りがついている様子も無くて伊角の気持ちが沈む。
彼は此処にはいないのだろうか…もう何度かノックするが状況は変わらない。
「…和谷…私…いないの?」
伊角は彼に会えることを祈り声を掛けた。
雨音に掻き消されそうな声、和谷に届いて欲しい…そう願いながらその場に立ち尽くした。
なんだかなあ
ポチ氏、こ、ここで続く…です…か?_| ̄|○セツナイ…伊角子タン…
伊角子さんの「言わないで」はそういう意味だったんだ
和谷サイドは誤解してどん底状態のままつづく、だったんだっけ。
早く二人を会わせてあげてホスィ(;´Д`)
このままじゃ切なすぎるyo!
>「…和谷…私…いないの?」
↑…誰?
>「…和谷…私(イスミナンダケドー)…いないの?」
って事じゃネーノ?
だから私言うなよ気持悪!
オエエエエエ
ゲロ吐いた
伊 角 子 の 声 よ 和 谷 に 届 け !!
がんがれ、職人氏。
ワクワクしながらつづき待ってる!
>>421 .,i´.,/` /`/`.,i´ ,/` ../::;;;;;;;;;::::::::::::::::゙'i、゙l, `i、 ,!: ヽ
│,i´ : `"..,i´ .,i´ ,l゙`゙゙゙゙゙゙゙゙''''―-、│ | │ ゙l ゙l
," | .l゙ |: /: `''| l゙ .| .| `),
.l゙ | | : : : : .l゙: : :|: : : : l゙ l | .l゙ : l゙ |゙l
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│ .l゙ | : : : : ": _,,―‐'゙\__/ l゙: :/: :/,i ..,l゙: ,/: :゙l
.| .| | : : _,,-'"`  ゙̄:i/: .,/: ./:: : l゙
│: : |: ヽ '゙l、 : `i、/ : : :/:::: :l゙
'|``'-|: : ヽ ゙i、''゙,,ニニニミ' / ,ニニニ、、 |: : :_,,/.:: :│
│、: : \、:ゝ ゙l゙(、 ◎ ,) | ( ◎ )'  ̄i'‐ : : : : :l゙
l゙ │: : \、: :/  ̄ ̄" : 、 ' ̄ ̄" /: : : : : :l゙ ・・・・・
.| .":|: : : |゙l::` ̄' l ./: : ::: : : : :,!
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|: │ :: |;;;;;゙l,: : ニニニニ=‐ : ./::::l゙: : : : |
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先生、雨に濡れた伊角子さんが一人で夜道を歩くのは危険だと思い松!
服貼りついてるし(;´Д`)ハァハァ
>424
そこが、なんというかウマー! なのでは!! (;´Д`)ハァハァ
ドアを開けたらそんな伊角子さんが立ってたら…(;´Д`)ハァハァ
先生! 和谷じゃないけど押し倒していいですか?
だめです。けなげな女体化ちゃんを泣かせるヤシは先生許しませんよ。
いいなあ、和谷…
シスコン三谷子たん話書いてみた。
エロ無し。からむのはヒカル
続く予定
題は「チョウチョ」 それでは ↓↓ハジマリ↓↓
記憶にあるのは逆光の後ろ姿。
自分と同じ赤みを帯びた色の、けれどまっすぐでキレイな長い髪。
ほっそりした、だけど優しい丸みを帯びはじめた女らしい体。
一足先にオトナになったお姉ちゃんは、背後からの視線に気づくと
光がいっぱいの窓を背に振り向いて「似合う?」と微笑った。
柔らかそうな白い胸を、お姉ちゃんらしい爽やかな若草色をした
レースのブラジャーがふっくらと包んでた。
「お前のおねーさんってキレイだよなぁ」
その日、いつものように部室代わりの理科室で碁盤を囲みながら
進藤ヒカルがつぶやいた。
なぜだったんだろう、その時胸がちくんと痛んだ。
「ああ。進藤くんはこのごろ、三谷さんのお姉さんがアルバイトしてるお店に
通っているんだっけ?インターネット囲碁をしに……」
久しぶりに囲碁部に顔を見せた筒井さんが眼鏡を鼻の上に押し上げて聞いた。
「話が古いよ筒井さん。夏休みが終わってからは行ってねーんだ。
けど三谷のおねーさんにはまた会ってお礼言いてぇな」
「ヒカルってば、そのキレイなお姉さんにまた会いたいだけなんじゃないの?」
「う、ウッセーよあかり!オレは純粋に親切にしてもらったお礼をだな……っ!
………なあ、でもホントに…………おねーさんどうしてる?元気か?」
進藤は碁盤の向こうから少し照れているように白い歯を見せて笑った。
「……べつに変わらねぇよ」
そっけなく言い放ってパチッと碁石を置いた。
へらへら笑っていた進藤はしばらく碁盤を見つめてから焦った声を出した。
「………あ、あれ?オレの石、また死んじゃった?」
「ヘタのくせに対局中にべらべら喋ってんじゃねぇよ」
フッと思いっきり嫌味っぽく笑って立ち上がった。
「あーっ、待て三谷!まだ勝負は終わってねーだろ!」
「ヘェ。最後まで打つのか?」
カバンを肩にかけながら振り向いてワザとすごく驚いたみたいに言うと、
進藤は盤上を一々指さしながら確認して唸った。
「……う……ここはもう打てないし、ここの石も死んでる……か。
ちぇ、またオレの負けか!チクショォ」
「でも進藤くんもどんどん強くなってるよね」
「あっ筒井さんそう思う?へへっ」
「だけど互先では三谷さんに勝てないのよね」
「がーっ!!あかり、だからお前はウルサイってもう!」
………この手の生ヌルいじゃれ合いは性に合わない。
オレはサヨナラも言わないでぴしゃんとドアを閉めた。
その音でやっとこっちが出てったのに気づいたのか
進藤がドアの向こうで怒る声が聞こえた。
「え、アレ。三谷帰った?オーイ待てよ三谷ーっ。逃げんなー!!
もーいっきょくー!!」
「逃げるって……負けたの進藤くんじゃ…」
「いーの。もういっぺん打ったらオレが勝つかもしれないじゃん。
みーたーにー!!勝ち逃げはズリィぞー!!」
「あー、はいはい」
つぶやきながら足は止めないで廊下を進んでいく。
オレが校舎を出るまで進藤のわめく声がずっと聞こえてた。
「あら、祐輝お帰り。部活はもう終わったの?」
ライトグリーンのタンクトップに白い短パン、
首にレモンイエローのタオルといういでたちで姉貴が玄関のドアを開けた。
「……すげー格好」
「お風呂上がりなんだもの仕様がないでしょ。
まだお湯冷めてないからアンタも今入っちゃいなさい。
この不況を乗り切るには身近な所から節約・節約よ!」
力説しながら先に歩いてく姉貴の脚は、
膝下から足首にかけての部分は締まって細いけど
太股の付け根らへんはこうして見ると意外に太い。
白くてむっちりしたその太股は一歩一歩廊下を歩く度、
さざなみが立つように表面がぷるぷる細かく揺れる。
「はい、これアンタの着替えね。洗濯物が乾いてたたむ前だったから
ちょうど良かったわ!下着は自分で用意しなさいよね」
チャキチャキ言って姉貴がこっちに服を放ってよこした時
柔らかな曲線を描いて盛り上がった胸の横からチラッと一本、
光沢のある細いリボンみたいな線が覗いた。
……ブラジャーの肩紐だ。
胸の形を崩さない為に風呂に入る時以外、
寝る時でもブラジャーは外さないんだと姉貴は言っていた。
だけど…………なんだかヤラシイ。
オレは少しムスッとしながら自分の下着とタオルを適当に引っ張り出して
風呂場に行った。
鏡は嫌いだ。
汗でぺったり肌に貼りついた制服を脱いで鏡の前で裸になると
自分の体の嫌いなトコが目につく。
癖っ毛が治らない赤い髪。
手足ばっかりヒョロヒョロ伸びた痩せっぽちの貧相な体。
太股ぷるぷるなんて、オレにはとてもじゃないけど縁がない話だ。
前後左右のどこから見ても凹凸が少なくて骨盤が狭い体つきは
小学生の頃からほとんど変わってない。
あそこにもまだ毛は一本も生えてこない。
それでも胸だけはガキの頃のままじゃなくて、ちょっとは膨らんできた。
けどそれは、とても乳房とか呼べるようなもんじゃなくて
平らな所に手のひら一枚かぶせた位のごく薄い…小さな膨らみだ。
言われなきゃわからないようなその場所に、
まるでここがおっぱいだって目印を誰かが置いたみたいに
赤いちっこいオモチャみたいな乳首がポツンポツンと一つずつついてる。
………なんで姉妹でこんなに違うんだろう………
まだ目の裏に残ってる姉貴の胸と鏡の中の自分の胸を重ね合わせてみると
自分の体の未熟さが余計に良くわかる。
別に女らしい姉貴が羨ましいとかそういうのじゃない。
けどもしオレの外見が姉貴みたいだったら
オレは中身まで全く違うオレになってたのかもしれない。
…………お前のおねーさんってキレイだよなぁ…………
突然あのノーテンキな声が耳に甦った。
「チッ。なんで今あいつの言葉なんか思い出すんだよ」
オレは舌打ちをして、姉貴の残り湯をざぶっと体にかけた。
「祐輝、お風呂出たの?バイトの帰りに買ってきたアイスが
冷凍庫に入ってるから食べていいわよ」
「うん」
口うるさくて世話焼きな姉貴とはケンカもするけど食べ物をくれる時は別。
オレはさっそく冷凍庫を開けて顔に吹きつける気持ちいい冷気の中
しばらく迷ってからレモンライムのアイスを選んだ。
足で冷凍庫を閉めるオレを見て姉貴が目をつり上げる。
「ちょっと祐輝。そういうだらしないことは止めなさいって
いつも言ってるでしょ」
「うるっせェな。どこで閉めようが変わんねーだろ」
「あんたねぇ、その言葉づかいもなんとかしなさいよ。
ったく、中学生にもなって自分のことオレなんて言うし……
いい祐輝。アンタは女の子なのよ?男の子じゃないの。わかってる?」
「…だったら」
「えっ?」
……だったらなんで、オレの胸は姉貴みたいにおっきくならないんだよ。……
そんなふうな言葉が浮かんでもかっこ悪いから口には出さない。
ひっこみがつかないでアイスを片手に持ったまましばらくつっ立ってると
姉貴がため息をついて手招きしてくれた。
「………もういいからこっち来て、アイスが溶けない間に食べなさい。
髪拭いたげる」
オレがアイスを食べてる間、姉貴はオレの濡れた頭に
タオルを何度も柔らかく押し当てて拭いてくれた。
「そんなの、ガーッて拭いちゃえばすぐ乾くのに」
「それじゃ髪が傷むの。女の子の髪はこうして水気を取って
自然乾燥させるのが一番なのよ」
姉貴の朝晩手入れされたストレートロングの髪は
もう乾いてサラサラ音をたてている。
その髪と自分の癖っ毛をガキの頃から何百回比べたんだっけ。
オレはふて腐れて反論した。
「姉貴みたいな髪だったらそうした方がいいかもしれないけど
オレの髪はこんなだもん。少しくらい傷んだって誰も気づかねーよ」
猫みたいな赤い毛は細いくせに意外と強情なはねっ返りで
ヘアピンで留めてもゴムで結んでも言うことを聞かないから、
オレの髪はいつも男子みたいに短くて
姉貴みたいなロングにしようと思ったことなんて一度もない。
だけど姉貴はそんなオレの後頭部を勢い良くはたいた。
「あでっ!何しやがるこの暴力姉貴!」
「何言ってんの!!こういうのは誰かが気づくとかの問題じゃないの!
女の子ならいつも身だしなみは気をつけてなきゃ。
祐輝がいつか好きな人ができてから焦っても知らないわよ」
「好きなヤツなんて………作らねーもん」
…………そーだよ。
あんなノーテンキでヘタなお調子者野郎は元々数に入れてないし。
「そんなこと言う子に限って一度恋愛すると燃えあがっちゃうのよね〜。
私の友だちも………」
姉貴はオレの髪をブラシでとかしながらハーッとため息をついた。
「オレはそんなことしないもん。だってオレみたいな奴じゃ…」
「えっ?」
「……オレみたいな男女が男を好きになったって……
ホモみたいで気持ちワリーって相手の奴もきっと思うよ」
「…………なーに言ってんの!!!」
姉貴の手がオレの頭をガシッとわしづかみにした。
そのままメイクボックスのフタを開いて中の鏡を見せられる。
「………や、やだ」
鏡は嫌いだ。
立って逃げようとしたけどまたムリヤリ座らされて
鏡の中の自分と向かい合わされた。
ぎゅっと目をつぶってるオレの上から姉貴の声が降り注いできた。
「いーいっ?裕輝!!………アンタはカワイイッ!!!」
「…………へ?」
思ってもみなかったコトバにオレはつい目を開いた。
「自分をよく見なさい!!」
姉貴は強引にオレを鏡に近づけて言った。
「アンタ私に似て目は大きいし肌はキレイだし体つきもスラッとしてるし、
我が妹ながらかなりの美少女よ。髪だってほら、よく外国の絵にあるじゃない。
髪がフワフワの子供の天使。あれみたいですっごく可愛い。
まぁ、目つきが悪いのといつも男の子みたいな格好してるので損してるけど…
それに言葉づかいも悪いし自分をオレなんて言うし冷蔵庫は足で閉めるし……」
「姉貴それ、ほめてるの、貶してるの…」
「アラ、そうだったごめん。ほめてるのよ。……裕輝は可愛い!!
あんまりヒネくれちゃわないで、もっと自信持っていいと思うわよー。
あんたの成長をずっと見守ってきたお姉様が保証する」
「…………ほんとに?」
「うん」
鏡の中のオレの頬に姉貴が自分の頬を寄り添わせて笑う。
こうして見るとオレと姉貴って顔立ちはけっこう似てるんだ。
だけど……
…………お前のおねーさんってキレイだよなぁ…………
その言葉を思い出すとやっぱり胸がちくんと痛む。
少し位似てたって、やっぱり人が見たら女としてキレイと思うのは姉貴の方で、
オレは発育不全のガリガリのガキ。それ以上でも以下でもないんだ。
鏡の中に並んだ姉貴の肩からあの肩紐が覗いてる。
オレの視線に気づいた姉貴はオレの頭をぽんと叩いて微笑んだ。
「あんたもそろそろブラジャーの一つ位持ってないとね。
買いにいくのが恥ずかしいなら私がついてってあげる」
「………オレには必要ないよ。胸ねーもん」
「小さいからって油断してると大人になってから形が崩れちゃうの!
今度私のバイト代が入ったらいっしょに買いにいくわよ。
パンツとおそろいになってる可愛いヤツにしようね」
姉貴は優しく笑って、キッチンに夕飯の準備をしにいった。
キレイで女らしくて働き者で親孝行でいつもきらきら輝いてる姉貴は、
お姉ちゃんは、
………チョウチョみたい。………
だけどオレはチョウチョになれない痩せっぽちの青虫のままなんだ。
初の三谷子たん!
くせっ毛スレンダーボデーにコンプレックスありありの三谷子に萌
おねーさんは確かに美人で萌るが、猫みたいなきつめの美少女タイプな三谷子に(;´Д`)ハァハァ
三谷子キタワァ−−−−−−−−−
ちょっとつっぱってる三谷子カワ(・∀・)イイ!!
面倒見がいい姉も(・∀・)イイ!!
ヒカルと絡むのはこれからかな?続きまってます!
ウアァアアァァ待望の三谷子たんキタ━━━ヽ(∀゚ )人(゚∀゚)人( ゚∀)人(∀゚ )人(゚∀゚)人( ゚∀)ノ━━!!!
しかも大好きな姉貴さんやヒカルが出演だなんて超感激だ〜〜〜!!!もったいなくて一気読みできません(;´Д`)ハァハァ
明日とかまた落ちついてからゆっくり来て読むッス!w押忍!!
●ヽ(゚∀゚ヽ)ウン-コー♪ヨイヤサーヨイヤサー♪(ノ゚∀゚)ノ●
誤爆スマソ
陽気な誤爆でワラタ
ヒカ碁の女体化タンでハーレム作りたい
>445
男禁制のハーレムで禁断の愛にめざめる女体化ちゃん達…/lァ/lァ(;´Д`)
>445
禿 げ 上 が る ほ ど 同 意。
>446
それ め ち ゃ く ち ゃ 美 味 し い。
その森の中にダイブしたいでつハァハァ…
漏れはヒカ子×アキラ子百合の
人物相関図のつづきが気になってしようがないんだが
どっちでリクしたものか…
と、どっちで切り出すか迷ったあげくこっちで言うのを選んだのは、
何となくこっちで続けるほうがあの作品は伸び伸び書いて
もらえるんじゃないかと思ったからなんだけど、
ここは一応ヒカ子以外総合って事になってるよね。
スレがわかれた時はバタバタしてあまり話し合えなかったけど
ヒカ子が出てくる越智子とか、これからも増えるかもしれない
「ヒカ子と他の女体化ちゃんが両方出てくる話」の扱いは
どうしたらいいだろうか。
こっちのスレの守備範囲はまだはっきりしてない部分が
あると思うので、ちょっと他の住人の意見が聞きたい。
つけたし
漏れ的には、他の娘萌えが入ってる話なら
こっちでもOKという事にして、
どちらでも職人さんが投下しやすい方に
自由に投下してもらえるようにするのがベストだと思ってるんだが。
前に見てたスレで、別の場所にSSをupしてから
2ちゃんにURLを貼るという方式をとってた職人さんもいたけど、
職人さんにそこまで労力かけるのもと思うし。
>449-450
自分もその件は気になってた。個人的には賛成。
もともとスレが分離したいきさつは特定キャラがどうだと言う話ではなく
特定キャラ萌え住人のパワーが凄過ぎるからそれ以外の住人と住み分け
したいってことだったはず。
逆に言えば住み分けさえ出来ていれば、キャラ自体をそう厳密に排除する必要は無いと思う。
もしどちらに投下しても良いということになっても、多分ヒカ子タンがメインのお話は
自然と向こうのスレに集まるだろうから住み分けは崩れないんじゃないかな。
私はヒカ子が好きだから、そうなると嬉しいけど…
やっぱり心配ではある
スレが分かれたのは、一部のヒカ子スキーの暴走が原因の一端ではあるし、
今度は大丈夫とは言い切れないよ…
やる前から考えすぎるのは、よくないことだとわかっているんだが…ゴメソ
百合や越智子たんが投下された時の反応を思い出す限り
一部特定キャラスキーが暴走して他住人が書きこみづらくなるとか
そういう現象はなかった。煽り叩き以外のまともな感想を書いた住人は
皆ふつうに両方の子に萌えていたよ。
よってそういったSSが此処に投下されても特に問題ないとオモ
もちろん今まで通りエロパロ板に投下しても問題ないだろうし
あとは職人さん次第じゃないか?
自治厨ばっかでツマンネ
ヒカ子と越智子の話はなんだかんだヒカ子たん受け要素強いからあっちじゃないか。
ポチさんはむこうに投下する気ないだろうしヒカ子攻めならこっちだろうな
職人さん次第にイピョーウ。
いずこに投下されようとも地の果てまでも読みにいかせていただきまつ(;´Д`)ハァハァ
木崎タソもう来ないのかな(つд`)
ヤンハイ伊角子途中なのに…
ヤンハイさんは漏れ的に門脇と印象がかぶる。
伊角子さん挟んで火花散らしてホスイ
でもパクノダ門脇子にも心ひかれる。。。
>452
( ゚д゚)ポカーン
スレを勝手に分けたのはアンチヒカ子厨の暴走が原因だろうが。
事実関係を捏造するな。
三谷子タンのいたいけな裸モエ。
おごりがいのある倉田子萌え。
皆に食べさせてもらってこんなにおっきくなりますた。
倉田子は何を食べに連れていっても
うまそうにパクパク食べてくれるから
皆甘やかしておごりたくなっちゃうのかもなw
焼肉と中華で倉田子を誘うアンテソンとヤンハイ。
倉田子はどっちを選ぶのか?ドキドキしてる二人に
食う食う、どっちも食う!と無邪気な笑顔で喜ぶ倉田子。
うん分かったけど萌えないだろぬっちゃけ
正直あの太さの日本人女性には美とか萌えとか感じん。
ただブサくてキモイだけ。仮に痩せたところで皮膚はシワシワ。
無神経なだけのデブオタ女になりそうだから彼のニョタだけは激しく勘弁。
現実なんてどうでもいいんだよ。
ヒカ碁キャラの女体化だから問答無用で萌えるんだ。
ヒカ碁じゃなきゃだめなんだYOーヽ(`Д´)ノ
倉田子は天真爛漫という形容がにあうな
>463-465
>1
>スルーせず反応した場合自作自演とみなします。
はい俺も含めて自作自演ね
住人さん方は萌え語りの続きをどうぞーヽ(´ー`)ノ
まあ実際自作自演じゃないのは分かってるだろうから自演扱いされてもいいが
このスレほとんどの感想や語りが自演な罠
アン子たん
って書くと美味しそう(;´Д`)ハァハァ
アン子・・・?
アンテソン(♀)のこと?ドキドキ=3
↓和谷伊角子番外編(前編)↓
和谷の初恋エピソード
恋をする気持ちなど知らない、この先も自分には必要の無い感情。
プロ棋士になることが全て、よそ見寄り道はしない、真っ直ぐその道を突き進むのみ…そう思っていた。
─ー彼女に出会うまでは…
暖かく爽やかな春風が草木を戦ぐ、入学式など忙しない行事が続くこの季節、和谷義高は念願だった院生として棋院へと通う日々を過ごしていた。
「おはよーフク!」
「あ、おはよう和谷くん」
研究室に向かう途中、友人を見付け挨拶を交すと下駄箱に靴を無造作に置いて室内に入る。
元々明るく社交的な性格の和谷は院生になって間もないものの友達も多い。
その友人達と他愛もない会話と挨拶をしながら福井と共に空いた時間を過ごすため壁際に座り込むと女性の澄んだ声が降り注ぐ。
「おはよう、フク」
その声に導かれ顔を上げるとショートの黒髪と細く背の高い女性が微笑み立っていた。
「おはようございます、伊角さん」
和谷はその女性を知っていた。
1組の同じ森下門下の冴木に次いで2位の実力を持つ人で、まだ2組最下位の和谷にとって近寄りがたい存在だった。
「…あ…お、おはようございます!」
初めて間近に見たその人に緊張しながら挨拶をすると福井に向けられていた瞳が和谷を映し微笑んだ。
「おはよう、和谷くん」
濁りのない綺麗な瞳と優しい笑顔、そして何より自分の名前が彼女の口から出たことに驚き心臓が跳ね上がる。
「フク!あの人とどうゆう関係なんだよ」
伊角が去った後、福井と彼女の接点が気になって詰め寄ると
「ん〜、この前碁会所で偶然会った時に伊角さんと対局して仲良くなったんだ〜」
伊角さんってスゴく優しいんだよ、とのんびり話す福井に和谷はズルイ!と不平の声を上げた。
自分も上位クラスの人と打ってみたい、向上心と好奇心旺盛な和谷は彼女がどんな碁を打ちどれ程強いのかが知りたかった。
そして思い立ったら即実行、手合いを終え帰り仕度する人々を見渡し目的の人物を捜すと直ぐに見付けることが出来た。
「伊角さん!…あの…と、と、うわぁッ」
帰ろうとする伊角を追い掛けようと慌てて立ち上がると、長い時間正座していた足が痺れて和谷は派手に転んで肘を擦り剥いた。
「ハハハッ、和谷なにやってんだ」
「和谷くん大袈裟、面白いけど」
と、何故か周りにいた人達の笑いのネタにされた和谷は痛みに悶絶したいのを堪えて苦笑いする。
「はは…い、痛熱ぃ」
畳で擦れた肘がジンジンと痛むが我慢をしていると、自分を気遣う声と同時に傷を負った腕に冷たい手が触れる。
「大丈夫?…ぁ…血が出てる」
「あ…わわッ」
目の前には自分が探し求めていた人、伊角が傷口を覗き込み血が滲む箇所へフーフーと息を吹き掛けている。
ほんの15cmの至近距離にある伊角の顔は、睫が長くシミ1つ無い白い肌、和谷は思わずその綺麗な人に見惚れてしまう。
「いま絆創膏貼るから待ってて」
そう言い鞄の中を探る伊角を見ているとドキドキドキと心臓の鼓動が早まり顔が熱くなる。
「あ、あの…」
自分の身体の変化に戸惑いながら声を絞り出すと、絆創膏の紙を捲りながら「どうしたの?」と、顔を上げた伊角と瞳がかち合った。
「えっと…その…」
「うん、先にこれ貼っちゃおう」
言い辛そうにしている和谷を察してか、優しく微笑みながら痛々しい肘を上げさせ伊角は皮が捲れて血が滲む傷に口付ける。
「!!」
桃色のぽってりした唇が肘に当てられ、熱い舌が傷を優しく濡らして直ぐに離れた。
「唾付ければ治るってよく言うし、私のだからもっと治りが早いかも」
そう言いクスクス笑う伊角の大胆な行動に和谷は石のように固まった。
初めての女性の唇の感触に思考が停止する。
そして何のリアクションも見せない和谷に伊角はポッと頬を染めて唇を尖らせた。
「…和谷くん、そこ笑うとこ」
今の行為は彼女なりのジョークだったらしい、少し拗ねた様子の伊角に和谷は我に返ると顔を真っ赤にさせ慌てふためいた。
「ご、ごめんなさい!」
謝る和谷の変化が面白かったのだうか、伊角はニッコリ笑い絆創膏を貼り終える。
「そういえば、さっき私を呼んだ?」
そう聞かれて和谷はハッとし本来の目的を思い出す。
「そ、そうだ!伊角さん、オレと打ってください!」
「え、今から?」
「はい!」
コクリと勢い良く頷くと、伊角は申し訳なさそうな顔をしてゴメンと詫びた。
「今日は…冴木さんと約束があって…」
そういえば伊角と冴木は仲が良い、端から見れば恋人同士のようにも見える2人に胸がギュッと締め付けられる。
和谷はこの胸の痛みの意味が判らず断られたことにシュンと項垂れていると頭を優しく撫でられた。
「明後日…祝日だよね、その日は和谷くん予定空いてる?」
その突然の問いに驚いてパッと顔を上げ、またウンウンと頷く和谷の仕草が可愛くて伊角は愛おしげに微笑んだ。
「じゃあ明後日…14時にココの前で待ち合わせ」
イイ?と小指を出した伊角に和谷は
「はい!ありがとうございます!」
と、大喜びしながら指切りをした。
自分の無理な頼みに嫌な顔ひとつしなかった伊角。その優しく美人な彼女に和谷は知らず惹かれていった。
そして約束の日、春らしくポカポカとした陽気と時折強く吹く風が和谷のツンとした髪を揺らす。
待ち合わせの時間まであと15分程、この日が待ちきれなかった和谷は早々と家を出て棋院前で伊角が来るのを今か今かと待ち侘びていた。
そして14時丁度、彼女は未だ来ない。
「…オレ、時間間違えたかな」
まだ少ししか伊角のことを知らないが、真面目で時間厳守的なイメージがある彼女が遅れて来る筈が無い、そう思った和谷は不安になり辺りを見回した。
祝日の今日は老若男女様々な人が目の前を行き来する。
中には制服を着た女子高生が短いスカートを際どく揺らしながら走る姿も見えたが和谷は興味がなくまた伊角を探し視線を漂わせた、その時…
「ゴメン!和谷くん!」
自分の名前を呼ぶ声がして、それが誰のモノか直ぐに判った和谷は喜び振り返ると先程見た女子高生が目の前に立っていて目が点になった。
「…えッ……伊角…さん?」
走って来たせいかハァハァと息を切らせ苦笑いする女性はまさしく伊角、紺色のブレザーとハイソックスに膝上の短いスカートからは真っ白な脚が晒されている。
「うん、今日は登校日だったから…遅れてしまってご免なさい」
ペコリと頭を下げられた和谷は慌てて「全然気にしてない」と言うと伊角は安心したように微笑んだ。
「ありがとう、何か走って来たらお腹空いたな…和谷くん、遅れたお詫びにマック奢るから付き合って」
「うん、オレもお腹空いた」
「よし、じゃあ行こう」
そう言い、近くにあるマクドナルド目指し歩く伊角の後ろに付くと、彼女の動きがスカートを揺らし春風がそれを更に捲れ上がらせ、和谷は見えそうで見えない下着に興奮し始める。
学校の女子にはこのような興奮を覚えたことはなく、むしろ興味も無かったが、目の前の伊角には何故か惹き付けられる。
そして顔を上げると周りを通り過ぎる男達の視線が伊角の太股に注がれているのに気付きギョッとする。
「い、伊角さん…あの」
彼女は自分が嫌らしい目で見られていることに気付いているのだろうか。
「ん、どうしたの?」
振り向きニコッと微笑む伊角、身長差があるためか屈んで自分の顔を覗き込む姿に和谷は顔を紅潮させながら声を上げた。
「な、何でもない!早く行こう、伊角さん」
屈んでお尻を少し突き出した状態になっていた伊角の格好はまさしくグラビアのセクシーポーズ。
その刺激的な光景に唾を呑むも、何とか伊角を急かしパンチラの危機を防いだ和谷は大きな溜め息をつく。
この無意識だろう男を惹き付けるこの人にヤキモキしてしまう。
和谷は伊角の下着を覗き見ようとする男達の視線に苛立ち、ピッタリと彼女の後ろに立ちそれをガードする。
この無自覚無防備な人を守ろうと奮闘する和谷とそれに全く気付かない伊角。
「和谷くん、天気がいいから向こうの公園で食べようか」
本当に笑顔の絶えない人だなと思う、彼女の提案で噴水のある公園のベンチに座り、買ってきたバーガーを頬張るが、先程から隣に座る伊角のことが気になって味わう余裕が無い。
自分の肘に触れたあの唇がストローを咥えウーロン茶を飲んでいる。
ただそれだけの光景にもドキドキして落ち着かない。
そんな和谷の異変に伊角が気付く訳もなく…
「はぁ…今日は暑いね」
「うん、そうだね…ッ!?んぐぅッ!!」
暑いと言う伊角に同意しつつ横を見ると、シャツのボタンを外してパタパタと胸元を扇ぎ、豊満な胸の谷間をチラつかせる彼女に驚き喉を詰まらせた。
「えっ、和谷くん大丈夫!?」
苦しむ和谷の背中を摩りながら飲み物を差し出すと勢いよくそれを喉に流し込む。
「ぷはぁ…ありがとう、伊角さん」
何とか危機を脱した和谷は落ち着いてもう一口飲み込むとウーロン茶の味が口の中に広がり違和感を感じる。
「ん、オレのはコーラだったよな」
「うん、それ私のだし」
「!!!!」
それはつまり…間接キス。
先程伊角の桃色の唇が触れて微量だが唾液が付いていたに違いないソレを自分が咥えていたという事実に口をパクパクさせる。
「和谷くん、ウーロン茶嫌いだった?」
「う、ううん、すっげぇ美味しかった」
何とか平常心を取り戻しウーロン茶を返すと、和谷が口を付けたストローを伊角は全く気にすること無く咥えて飲んでいる。
その彼女の行為が自分を認めてくれていると思えて心が擽ったく、そして嬉しかった。
ヽ( ・∀・)ノ ウンコー
「ごちそうさまでした」
暫くし、食べ終った伊角は立ち上がり伸びをする。
その姿を和谷はコーラを飲みながら眺めて思う。
サラサラとした艶のある黒髪と小さな顔、澄みきった優しい瞳、大きく膨らんだ胸元、細いけれど柔らかく肉付いた脚。
「………すっげ綺麗」
初めて女性の身体に興味が沸いた、そして禁断のスカートの中も気になってしまう。
「和谷くん、どうしたの?」
ジッと自分を凝視する和谷に首を傾げる。
「あ…いや、スカート短いなぁって思って…パンツ見えそうだよ」
誤魔化しついでにパンチラしそうだと指摘すると伊角は苦笑いして
「そうだよね。本当は私も短いのは嫌なんだけど周りみんな短いし、自分だけ長いと浮いちゃうから…」
日本人独特の協調性だろうか、真剣に悩んでいる様子の伊角に思わず納得してしまう。
「でも大丈夫」
「?」
何が大丈夫なのかと聞き返そうとした瞬間、伊角は和谷の目の前でスカートを捲って見せた。
「!!!!!」
「ホラ、見えてもいいようにブルマー穿いてるから」
そう言って惜し気もなく晒されたピッチリ食い込むブルマーと白く柔らかそうな太股の付け根に和谷は勢い良くコーラを吹き出した。
「うわぁッ、和谷くん大丈夫!?慌てて飲んだら駄目だよ」
違う、伊角さんのせいだと心の中でツッコミを入れながら苦しむと、心配した彼女が手厚く介抱してくれた。
「ケホッ…ごめんなさい」
その伊角の優しさに自分が嫌らしい目で彼女を見たからいけないのだと思い返し素直に詫びる。
「…和谷くんって本当に面白くて良い子だね」
今まで和谷は子供扱いされることに抵抗はなかったが、それを伊角に言われると何だか悲しく、そして悔しい。
そんな複雑な想いを抱きつつ、2人は碁会所に向かい対局した。
結果は和谷の惨敗、想像以上に伊角の棋力は圧倒的でその碁と、それを打つ彼女に更に夢中になった。
そして夕焼けに染まる空の下…
「もう暗くなってきたね、和谷くん送ってくよ」
「ええ!?子供じゃないんだから大丈夫だよ!伊角さんこそ女の子1人で危ないじゃん!」
「こんな男みたいな女に声掛ける人なんていないって、それより和谷くんはちょっと前までランドセル背負ってた子供だし、そっちの方が危ないよ」
自分を本当に男みたいな女だと思っているのだろうか、だとしたら凄く鈍感だと和谷は子供扱いされたことをそっちのけで考えた。
「……判ってない」
伊角さんはどこから見ても魅力的な女性だと思う。
けれどそう思う自分がませてる気がして恥ずかしく、口に出せなかった。
「じゃあ1人で帰れる?寄り道したりお菓子に釣られて変なおじさんに付いていったら駄目だからね」
「い、伊角さんこそ!気を付けないとオオカミに襲われるぞ!」
真剣だった、本当に彼女のことが心配で堪らない。
「……ありがとう、和谷くん。ちゃんと気を付けるから」
だから和谷くんも真っ直ぐ帰るんだよ、と最後まで子供扱いされたが自分の想いは通じたらしい。
別れ際、微笑み頭を撫でるその表情は優しくそして温かい、色々振り回された感はあるが、とても居心地が良く楽しい1日だった。
和谷伊角子番外編(後編)へ続く
和谷伊角子、リアルタイムで読ませていただきまつた!
女子高生伊角子が新鮮で得ろいですね(;´Д`)ハアハア
自分も興奮してるのに、伊角子を守ってあげるほうを優先する和谷の優しさに和みます。
後編もお待ちしておりまつ。
伊角ってこんな天然のキャラか?
何か違和感が・・・。
まあ原作の伊角自体、振り幅のデカイ性格だけどさ。
性格改竄職人ポチですから(・∀・)
アキラ子も伊角子も気持悪い印象なのはこいつのせい
伊角子さんのスカートの中をのぞき見しようとして
和谷にガードされた男の気分になってしまった…_ト ̄|○
スカートが短い理由がらしくてイイっすね。
ウンコーはこうだろ。
ヽ( ・∀・)ノ● ウンコー
一人称「私」は女だからともかくとして 「和谷くん」はちょっと…。
あと性格とか仕草とか行動とか全部含めても、これ本当に伊角?って感じに思える。
ただの女の子に「伊角」って名前だけつけてるみたい。
別にポチ氏への私怨じゃないですよ。スルー出来なくてすまん。
でも元あるキャラの女体化なんだから、最低限似せる努力をしないといけなくないかなあと。
俺は女体化の住人というよりは、
今は亡きエロ妄想スレからの流れでロムってるだけの人間なんだけど。
応援してるぞ。職人氏
自らの萌え心が尽きるまではがんがれ!!
伊角ファンの人これ読んでて本当に楽しい?
名前が同じならなんでもOKてか?
漏れはこれ、ヒカ碁小説読んでる気がとてもしないので嫌い。
もう読むの止めたけど。
まあどっかで見かけた恋愛小説に適当に碁キャラの名前を当てはめただけという
気はしないでもないけど
それを言ったらほとんどがそうっちゃあそうなんだよね
あとはじゃあどういう小説にその当てはめをするかというセンスだけど
それがハマっている職人さんとそうでない職人がいるというだけで
つまりそうでない職人がいなくなればいいというだけの話だね
いなくなればいいとは思わないけど、本当の職人だったら
同じような指摘を受けないよう工夫したり努力するんじゃない?
それで前より良質のものを提示すればいいと思う。
何となく「売るわけじゃないからこの程度でいいや」みたいなノリが見えると嫌だ。
いまだ500ゲトズサ━━━⊂(゚Д゚⊂⌒`つ≡≡≡━━━!!!!!
筒井子たんの眼鏡を取って困らせたい
筒井の目鏡はずしたら
3 3
^
.⌒
○―○ヽ
こんなんだったよ
Σ(゚Д゚;)
のび(ry
他人にスカートの中晒すのは 天然とか無自覚とかで済まないよ。まるで変態だ
ごめん、ちょっと理解できんわ
夏age
良スレsage
ポチがいると何かとスレの雰囲気が悪くなる。そろそろ察して消えてくれ。オマエがいるからスレが荒れていつになっても平和にならないんだ。
>507
おまえがいるからじゃ。
ポチさん、コテを外して書いてみたらどうでしょう?
>>1 女体化たーん今日も暑いよー
職人さんがたも夏バテしないようにお気をつけくださいね(*´Д`)ハァハァ
ヽ( ・∀・)ノ● ウンコー
俺が今まで出一番綺麗だと思ったのは社アキラ子の人の文章だ。
ああ・・・・もう書かないのだろうか。マジで。
夏休みage
文章上手い人ほど自己主張せず、下手な人ほど恥ずかしげもなくイロイロ付けたがる
不思議なものだ
自分は伊角子さんを待っている!!
他のニョタ好きさんもちゃんとここにいる!!
職人さん達、この猛暑よりアツイ女体化ちゃん達をお待ちしております!!
夏だしエロエロなのもいいなー(*´Д`)ハァハァ(*´Д`)ハァハァ(*´Д`)ハァハァ
伊角子は天然キャラじゃない。平気でスカートめくりそうなのはヒカ子とか。
むしろ伊角子たんなら、スカート長めで和谷に見せてとせがまれて、
恥ずかしそうに顔を赤くして「なっ…なに言ってんだよ!」とか言うタイプじゃないかな?
イメージは本当に人それぞれだな、とオモ
>515
ではそのパターンはきみに任せた
ネ申は多いほど嬉しいものだ、щ(゚Д゚щ)カモン
>234のその後行きます。嫌いな人はスルーよろしく。
1
彼女が日本へ行けるチャンスは、思っていたよりずいぶん早くに訪れた。
「聞いた?趙!」
「何を?」
彼女は自分に抱きついて、「北斗杯!」と嬉しそうに言った。
ああ…それか…自分もついさっき聞いたばかりだ。ぴったり密着している彼女の身体の
柔らかさを意識しないように、素っ気なく言った。
「それがどうしたの?」
「日本に行けるかも〜」
彼女はすっかりその気になっていた。有頂天になっている彼女に聞こえないように、
こっそり溜息をついた。
そう簡単に行くわけがない。今、現在十八歳以下でトップをとっているのは、陸力
次に続くのは、王世振…そして、その次は…壁は厚く、高い。
「楽平自信あるんだ…」
自分に抱きついたまま、跳ねている彼女に尋ねた。彼女の髪から香るシャンプーの匂い。
少し、丸みを帯びてきた身体。押しつけられた胸の感触は、前に触れたときよりちょっぴり
大きくなったような気がする。
「自信…」
下から覗き込んでいる彼女の瞳は、一瞬のうちに明るい橙色から煤色に変化した。たとえるなら、
夜明けから、夕暮れへ。同じ日の光でも、ずいぶん違う。そんなイメージが頭に閃く。
「…でも行く…絶対行くから…」
自信なさげに、でも、きっぱりと彼女は言った。
なんだか複雑な気持ちだ。彼女が喜ぶなら、何でもするけど、こればっかりは…
「頑張ってね…」
半分本気。半分嘘。
「おー頑張る!」
彼女は、鼻で大きく息を吐き、来たときと同じように、元気に去っていった。
2
「趙のバカ!」
対局が終わった後の彼女の第一声がこれだ。バカと言われても困る。これは、真剣な勝負なのだから。
「手を抜いた方がよかったの?」
彼女はぐぅっと声を詰まらせた。
「でも…でも…バカ!バカバカバカ!」
自分も不本意だったが仕方がない。まさか、第一戦目で彼女と当たってしまうとは…
「勝負は勝負だからね…」
それでも、それにほんの少しも私情が交ざっていなかったかと、訊かれると…
「バカバカ!うわ――――ん…」
碁石を片づけている自分の前で、人目も憚らず彼女は泣いている。何事かと周りから
注目を浴びてしまった。まだ、対局中の人もいるのだ。目の前の少女は、一向に泣きやむ
気配がない。こんな風に人前で泣くなんて、よほどのことだ。仕方がないので、彼女の分も石を片づけた。
3
鞄に忍び込んで、彼女が日本に来ようとしていたのを、空港で捨ててきた。我が中国
チームの団長は、至極真面目な顔で彼に告げた。たぶん…。たぶんと言うのは、自分には
日本語がわからないからだ。
「冗談ですよね?」
彼の人は、顔を引きつらせている。自分も気持ちはよくわかる。真相を知っているだけに、
団長の冗談は笑うに笑えない。
実際、それに近しいことを彼女はやらかした。団長の部屋に忍び込み、鞄の中身を床に
ぶちまけているところを発見されたのだ。
説得するのは大変だった。無謀も良いところだ。飛行機の貨物室がどれほど冷えるか彼女は
知っているのだろうか?そう言うと、それ以前の問題だと、自分まで団長に叱られた。
場を和ますための冗談のつもりだったが、あまり役には立たなかった。
大人しくするから…迷惑かけないから…とずいぶんねばっていたが、そもそも密航しようと
すること自体迷惑以外の何者でもない。団長や先生達にこってり絞られて、彼女は
日本密入国を泣く泣くあきらめた。
4
聞き慣れない日本語で話す二人は放っておいて、自分は彼の人の隣に座っている人に
視線を奪われていた。
あまりに不躾な視線に、その人は居心地悪そうに身じろぎした。話に聞いたとおりだった。
跳ねた髪。くりくりとした大きな目。快活な笑い声。まさに大きな彼女だ。
ラフなジーンズの上下がよく似合う。三年後ぐらいには、彼女もこんな風になるのかな?
身長も伸びて…体重も増えて…それから…
ダメだ。想像の限界だ。頭に浮かぶのは、十三歳にしては、小さすぎる彼女の姿。
たぶん身長も体重も、それから胸もお尻のサイズも勝てないだろう。大きくせり出した胸。
引き締まった腰。上向きに盛り上がった尻。対して彼女は………。
日本に来る前に、彼の人の恋人をしっかり見てきて欲しいと、伏し拝まんばかりに頼まれたが、
この事実を彼女に有りのまま告げるのは酷だ。仕方がないので、正直な感想だけ、伝えようと思う。
「楽平の方が、ずっと可愛かったよ。」
…………と、彼女に言ったら、
「彼女より可愛いのに、なんでイスミ君は恋人にしてくれないの?」
と、つっこまれた。それは…好みの問題だから…
「どうせ、ツルペタだよ!チャオのバカ!無神経!」
無神経なのはどっちだ。自分に惚れている相手向かってに、「好きな人の恋人の偵察」なんて、
普通は頼まない。ああ、絶対に!それをほいほい引き受けたのは、全部彼女のためなのだ。
馬鹿馬鹿しくて溜息も出やしない。
今の彼女が大好きだけど、もう少し…あとほんの少しだけ大人になって欲しい。彼女は、
まだ「バカ」と言い続けていた。
おわり
泉ピン子?
楽平子タンのおっぱいは順調に育ってるのですね(*´Д`)ハァハァ
でも和谷子タンにはかなわないんだw
本気で密入国を計画する子供っぽくも一途な楽平子タンと
彼女に少しだけ大人になって欲しいと願う趙石少年。
甘酸っぱい二人の物語、もしお気が向いたらぜひまた続きが読みたいです。
楽平子お疲れ様でした。
とても可愛らしくてイイですね〜。
伊角さんとイチャイチャして欲しいけどチャオくんとも上手くいってホスィ(*´Д`)
萌えましたアリガトウゴザイマシタ。
保管庫管理人様
いつもSSの保管をして下さりありがとうございます。
折角移動して頂いたのに大変申し訳ないのですが
保管庫にある作品を削除することは可能でしょうか?
今の段階はお窺いだけして少し考えてからお願いしようかと思っています。
お手数おかけして本当に申し訳ありません。
今すぐでも消せばー
>>525 勝手に収蔵させて頂いておりますので、
削除のご依頼にはもちろん応じさせて頂きます。
どの作品でございましょうか?
なお、スレッド上では仰りにくいようでしたら、
直接メールを頂きましたら対応させて頂きます(アドレスは告知欄に掲載致しておきます)
>518-521
体では負けてても楽平>和谷子なチャオに愛を感じた。おつでした
保管庫の管理人様もいつもありがとうございます!
ヽ( ・∀・)ノ● ウンコー
>>525,527
お節介かもしれませんがトリ付きの職人さんなら
スレでのやりとりでもいいけれど、
そうで無いならむしろメールでやりとりされた方がいいんじゃないでしょうか?
今夜は可愛い楽平子を鞄に入れてお持ち帰り汁!
おやすみ(´∀`)ノシ
楽平子&密かに和谷子キタ-----!
何時か楽平子に振り向いて貰えるといいな、趙石。
そしてこの設定で伊角和谷子側の話もキボン。
職人様、気が向きましたら是非。
もう続きも読めないのかな?つД`)・゚・。・
ずっと楽しみに読んできたのに。
え…?保管庫のあのSSが消えてるってことは
あれとかあれの続きはもう読めないってことですか…?
もう読み返しもしてくれるなと…?ソリャネーヨ_| ̄|○
もう萌えられなくなって止めるなら仕様がないと思うけど
もし気にしないでいいことを気にしてご自分を責めてるなら思いとどまって欲しいです。
>1じゃないっすか>1。
楽しみに待っている者の為に、もう一度考え直しては下さいますまいか?
つーか早起きして三谷子続き書こうと思ってたがヤサグレすぎてダメダメポだ、こりゃ
寝なおすか…。トボトボ
荒しに反応するから粘着されるんだとオモ
叩いてるのなんてほんの少しの人間ですよ?
女体化ちゃんが大好きで、女体化ちゃんを投下してくれる職人さんを
心待ちにしている本当のスレ住人と、荒らしの区別はつきますよね?
みんな「何をバカな」と思いながら、一生懸命反応しないでいるんですよ?
萌えが残っているなら、ここにあなたの作品を待ってる人がいる。
それだけじゃだめですか?
>534さん
三谷子タン続き待ってますよー。
叩きも数人だが萌えてるのも数人なのは事実
碁サイト見てみろよ。伊角受けの女体化なんてあるか?
というか伊角受け自体極少数で訪問者もたいしていないのが現状なのに、
その上ちゃんねらーで、しかもこのスレ住民なんて輩、どう考えたって数人だろ…
>535
禿同
あなたは真面目な人みたいだから、全部を真剣に受け取ってしまったのかもしれないけど、
中には聞かなくていいものも含まれていたと思う。
確かに、耳の痛い貴重な意見もあるけど、ただの煽りもあったよ。
人の好みはそれぞれだから、全員に好まれる作品なんてないよ。
読む方は好きに感想を言っているだけだから、それに振り回されることないんだよ。
自分のイメージのまま突っ走ってもよかったんだよ。
本当に全部なかったことにしてしまうの?
リベンジがあると考えてもいいの?
続きを待っている住人はいっぱいいるんだよ…
そのうち、
「ありがとう、考え直しました。応援してくださっている方達の為にも、もう少し頑張ってみようと思います」
もしくは
「今までロムってたけど言わせてくれ。私みたいにコソーリあなたの作品で萌えてる住民はたくさんいる。だからやめないでくれ」
とかが書き込まれそうな雰囲気だな
_| ̄|○
俺はずっと楽しく読ませてもらってたよ
気が向いたらでいいから続きを頼(よろ)んだ
やめるのも復帰するのも職人の自由だが、とりあえずこれだけいっとく
いつでも戻って来い、幸か不幸か雑音には慣れてる
駄文職人(・∀・)ニヤニヤ
>538
その展開を期待してるんじゃない? やめないでって言って欲しいんだよ
色んなスレ/サイトで「もう書けません」て言う人大勢見たけど、本当に止めた人いなかった
必死の応援書きこみ させるだけさせといて、御礼も言わずフツーに再開してた。
そんなのばっかりだから今回もまたかとしか思えない。
煽るつもりはないけど、自分だったら最初から管理人さんにメールで
問い合わせてわざわざここには書き込まないと思った
起きても夢じゃなかったよ_| ̄|○
もし>507みたいに考えて身を引こうとしてるのなら
ポチさん一人がいなくなってスレの雰囲気が変わるなんて
大いなる勘違いだと思います。
ID出ない板に引っ越したら荒らし煽りが横行するのは誰にでも予想できたし
それを見越して>1の【お約束】ができたんだと思う。
でも周りの住人がスルーしても当の職人さんがスルーして下さらないと
意味がねーです。
復活しても色々言う香具師は出るだろうけど
住人ともども>1を読み直してさらっとフカーツして頂きたいものです。
氏のアキラ子たんに再会できる日をずっと待っていた。
が、この際贅沢はいわない。
和 谷 伊 角 子 だ け で も 最 後 ま で 読 ま せ て も ら え な い だ ろ う か ?
あそこで切れたまま終わりなんて夢に見そうだよ(;´Д`)
戻って来てくれたら飛び上がって喜ぶ。
でももし、気持ちが変わらないなら今まで本当に有難う。そしてスマンカッタ。
なんかさぁ、せっかくよそから、ヒカ碁をいいと思って来てくれた職人さんなのに
悪い思い出ばかりで旅立たせてしまうみたいなのがむっちゃつらいわ。
普通はまず保管庫に管理人宛てのメルフォなりを探すはずだよな
誘い受けなのがバレバレです
後からわらわら擁護するんじゃなくてss投下された時にもっと反応してあげれば良かったんだよ
褒めちぎれっていうんじゃなくてさ、一言でも
それが一番職人さんにとって励みになると思うんだけど…
勘違い>547タンに(・∀・)ニヤニヤ
547はそれらが同一人物って言いたいのかな
確かに凄い勘違いチャンだね
変なの構うな、しっかりしろオメーラ
>1嫁
>550
職人さんに言ってやれよ
ポチはまず原作嫁
アキラと伊角のキャラをあまりに変えすぎなんだよ君は
萌えないよ悪いけど
522に付け足しさせてくれ
まず原作読んで、そして萌えて欲しい
萌えてからその勢いで小説にしてくれ
>546
レスは入っていた。
いつもじゃないけど、私も入れていた。
今回はタイミングが合わなかったけど…
でも、氏にとっては、「おもしろかった」という言葉よりも
「おもしろくなかった」という言葉の方が重かったんだよ。
それが煽りであってもなくても…
正直、職人さん自身がスルーをしてくれなきゃ
援護も役に立たないよ…
522じゃなくて552だった
だんだん擁護が擁護になってないような気がする
ここぞとばかり気に入らない職人叩き
難民の連中ってやっぱ痛いよねwwwww
とりあえずみんな深呼吸して、>1 読み直そうぜ。
職人さんたち、いつもどの女体化ちゃんたちも楽しみに読ませてもらってます。
夏真っ盛りのエロエロ、海辺で女体碁なんていかがでしょうか?
ぴったり水着の胸に碁石を乗せたらチクビが…なんて
貧乳の子向きかなあ(*´Д`)ハァハァ(*´Д`)ハァハァ(*´Д`)ハァハァ
自分じゃ書けないので_| ̄|○イマハコレガセイイッパイ
あっそ
ツマンネ
>558
女体盛りならぬ女体碁か。碁石を巨乳の子のおっぱいに載せて
落としたら罰ゲームなんてのもハァハァ
某職人っぽい発想だね
>560
罰ゲームイイ!
対局者たちは勝つための一手とハァハァな一手、両方を考えてつつ打つわけですな。
相変わらず自作自演であふれたスレでつねここは。
あと誘い受けは厨以外から嫌われる、とだけアドバイスしときますよ職人さん
ポチです。
保管庫のSS削除の件でお騒がせして申し訳ありません。
今回の削除は煽り叩きが原因ではなく、キャラの性格と1人称についての指摘に対しての自分なりの答えです。
ちらほら出ていたこの意見、自分自身、伊角子など性格変えすぎだろうという自覚があったので、ごもっともな意見だと思っておりました。
でも連載中、しかも保管されている小説のキャラを途中から1人称や性格を変えるのは不自然だと思い、そのままの設定で突き進んでいた訳でありますが…
投下する度の指摘に申し訳ないという気持ちと原作通りのキャラで書き直したいという気持ちが強くなり、こうゆう結果となりました。
今まで自分の小説を読んでくれていた方々を裏切るような行為をしてしまいましたことを深くお詫び申し上げます。
続きは性格や1人称が変わりますが繋がる形で書いていきたいと思っております。
あと荒らし煽りについて、自分の為に時間を割いてレスくれる方々には本当にご苦労様ですと言いたい。今後も完全スルーしますので他の職人様の迷惑にならない程度でお願いします。
あとエロパロのスレ無いスレに伊角奈瀬を投下したので元祖碁スレの住民様がいらしましたらぜひ…宣伝スマソ。
三谷子タン、楽平子タン、木崎様の伊角子タン、佐為子タン…その他の女体化ちゃんの降臨期待しています(*´―`)
職人さんが決めたことですから、今さらとやかくいうことではありませんが。
>564 キャラの性格と1人称について
これ自体が私は叩き煽りの荒しの類いと思いましたが、他の方はいかがでしょうか?
個人的な見方かもしれませんが、原作自体キャラの性格にはかなり幅があったと思います。
人称については、女体化はすべて俺女僕女でなければならないと?
原作、原作と荒しは繰り返していましたが、二次創作、そしてさらに女体化という点で、
すでにまったく同じものではありえないのではないですか?
職人さんにあれこれ言いたくはありませんが、ご自身への自信とスレ住人に対する
信頼を持っていただけなかったのが残念です。
>564
・゚・(ノД`)・゚・。良かった〜…
でも原作どおりのキャラって言ったって人によってイメージは千差万別なワケで
主観で文句を言われるたびに変えてたらきりがないと思うんですが…
現に自分は今のままの伊角子さんが大好きだったので
それを職人さん本人に全否定されるみたいなのはかなり残念なんですが…
感想を書いても、伊角子さんを好きな人間の気持ちは、伝えきれなかったのかな。
なんにしても戻ってきてくださったのは嬉しいです。
これからもよろしくお願いします。
>564
おかえりなさい
今から全部書き直すのですか?
まあ、それもいいかもしれないけど、残念です…
>565
キャラの一人称については、どっちでもいいし、最終的には書き手の持っているイメージになると思います
自分も書いているけど、それが原作と同じかと聞かれたら、「ちがう」と答えるでしょうね
他の人に違うと言われても、自分の中ではこのキャラはこのイメージと突っぱねると思う
逆にその人の持つイメージは、自分の中のイメージとは違うわけで…
その人には、自分で自分の中のイメージを追求してくださいとしか言えません
やっぱり帰って来たこの人 ( ´_ゝ`)
よかったね、明らかに自作自演な複数応援レス貰えて!
ヘタレ職人ほど自己顕示欲強い
誘い受け厨
いろんなジャンルに手を出しマンセーされたがる
市ねば
あんまり気にせず好きなように書いてください。
>565
>566
>567
口調変えなさい
ポチ氏の書かれる一人称&性格について過去一度意見した者だが。
一方的に、その類の意見をしたヤシは全部煽り荒しの人間だと
決めつけるのもどうなんだ・・・。
>571
決めつけはよくないと思うけど、どのレス?
>571
別に決めつけてないじゃん。
>今回の削除は煽り叩きが原因ではなく、キャラの性格と1人称についての指摘に対しての自分なりの答えです。
>ちらほら出ていたこの意見、自分自身、
>伊角子など性格変えすぎだろうという自覚があったので、ごもっともな意見だと思っておりました。
て、あるじゃん。
>571
あ、ごめん。
565のことか…
煽り叩きは言い過ぎだけど、押しつけはよくないとオモ。
>564
伊角子さんもアキラ子たんも別人になってしまうんでしょうか?_| ̄|○
完全スルーというより最大級の反応をされてしまっているように感じますが。
すいません、何だか今は悲しみと空しさに打ちひしがれていて
こんな意見しか言えませんが続きがんがって下さい。
それから、今回はエロパロ板のSSと合わせての登場だったから
ご本人かなとわかるのでいいんですができれば次回から、
名無しでなくポチさんとして発言する時はトリップを付けて頂くと
騙り防止になって良いのではないでしょうか。
>574
つか、気に入らないなら自分で理想のSS書けばいい
それか自分の萌えだけ語ってればそれをSSにしてくれる
職人さんも来てくれるかもしれない
自分では何も努力せずに
職人さんを萎えさせるようなレスばっかりつける香具師の
言う事いちいち聞いてたらこういうスレは立ち行かなくなるよ。
粘着に重箱の隅つつき続ける香具師は
それが目的なんだろうしな。
だからこその>1だと思ってたんだが、
うんまぁ確かにちょっと空しいかもな>575
もう関係ない話しないでよ
せっかく移ってきたんだから
今日は雰囲気乱れてしまって申し訳なかったですが
可愛い女体化タンたちにいつも癒されています
職人様の萌え心おもむくままの投下を今後もお待ちしておりまつ
女体化タン・・・おやすみなさい
エロパロの読んでみたけどあれのナセがヒカ子でもワヤ子でも何でもいいって感じだね
嵐に反応してssを取り下げる事にしたけど
想像に反して同情や擁護レスが得られない、それどころか今まで擁護してくれてた
住人からも見限られる空気が濃厚になった
それで慌てて理由をこじつけ、どうでもいいような内容のssを急きょ作成して
「お話を完結させようと思えばやれるのよ」と必死にアピール
そんなところでしょう
ちゃっかりSSの宣伝してるな。
こんなのにマンセーするしかない数人の自演ちゃん達。マイナー派は辛いなせいぜいがんばれや。
やたら長いキモマンセーレス書いてる椰子は、同一人物だな
またポチです。
いまアクセス規制で書き込みが出来ないので普通の名無しで失礼しています。ちなみにこのレスは代行して頂いております。
正直言うと小説を削除する前と後は本当に色々悩み、更にそれに対する住民様の予想以上の反応にも戸惑い気持ちが揺れました。
性格1人称に関しては伊角は自分のイメージでは女だったら「私」って言うキャラだと思っていて今もそれは変わりません。
ただ番外編の伊角子は確かにやりすぎだろと…暴走しすぎたことは反省しております。
あと何度もウザいレスするなよと思われるかもしれませんが、自分の発言後、そのことでショックを受けてる方がいらっしゃるようなので補足させて頂きたい。
伊角子の1人称に関しては今もまだ悩んでます。性格はあまり変わらないと…まぁ番外編のような伊角子はもうやりません。
アキラ子は天然というか凛々しく書きたいし、ヒカ子は「オレ」でいきます。
そして今までよりエロく良い作品を書きたい。
だから出直ししたいのです。
こんな自分を好きなだけ叩いてくれて結構、マンセーなど期待してない。自分が書きたいモノを書いて、それを読んで萌えてくれる人がいたら嬉しい…ただそれだけ。
自分の勝手さが住民様を振り回した結果になったことだけは本当に申し訳なかったです。ご免なさい。
ここの住人の気持ちがわからないのだから
共感出来るキャラの性格設定なんて無理でしょ
あなたも雰囲気読めない人だな…今更あなたの持論なんて書かなくていいよ。
あと可哀想だけど反響は自演だと思われ。よーく考えてみろ。
そして、それだけグダクダ並べて誘い受けしてませんとか抜かすなら、あなた面の皮厚すぎ。
そんなマンセーされたいならサイトでも立ち上げたら?少数でも信者が沸いてくれるよ、きっと。
はっきり言ってあなたの話って個々のカプに対する愛が感じなくて萎えるんですよ。
ここまで荒れたのにまだ居座る神経疑う。自分ならさすがに身を引く
>582
ポチさん代行さん乙です
番外編はこの間ので前編が終わりだったんですよね?
あと少しで終わるなら完結させてから本編と切り離しても良いと思うのですが。
というより何言われようと好きなように書いてくれればいいのになあ。
まだ悩んで揺れておられる最中なら、今までどおりのキャラで
貫いてほしいなと今までの女体化ちゃんが好きだった自分は思います。
萌えてくれる人がいて嬉しいのなら叩きレスよりそういうレスを優先して
「書きたいモノ」を書き続けて頂けたらと思います。
でもどんな選択をされることになっても、
とりあえずいつでも応援してますので頑張ってください。
IDの出るエロパロ板だと擁護レスつかないね…
あと2〜3人くらいは直ちに応援レスするかと思ったけど
日付けが変わるのを待っているのかな
ここの住人も意外にシビアですねw
>582
ポチ氏自身がどうしても納得いかないというなら、2種類書いてもらえると2倍ウマーかも…
と、わがままを逝ってみる。
自分は>585さんに禿堂です。
>2種類書いてもらえると2倍ウマーかも…
今日一日に出た意見の中で一番ドウーイかも(゚∀゚)
悩んでふっきれた後の新生ポチさんに期待!
他の職人さんも降臨お待ちしてます!(*´д`*)ハァハァ
ヽ( ・∀・)ノ ウンコー●
ほらほらポチ!他スレにハウス!マンセーという名の餌やるわよ!
>589
スカトロニョタ職人降臨キボンヌか…
なかなか難しいだろうな、色んな意味で。
ブラクラ?誰かおせーて
>593
踏め。
されば救われる。
ヒカ子の凌辱物でしょ魔境の
あのネ申職人と比べたらあまりに酷だとオモ
別にネ申職人でもないような……
両職人氏に迷惑がかかるかもしれないから
その話はこのへんでやめとかないか?
くらべたりするのはスレ違いだよ
次スレ【お約束】には、
自分の萌えを語っても、職人さんには押し付けない。
文句があるならニョタss持っていらっしゃい。
とでも、付け足してホシ
ポチって実生活でも雰囲気読めない痛い人なんだろうね
キモい一辺到な小説しか書けない駄文職人はイラネ
社アキ子書いてた人は確に上手かった
600ゲト!!
ポチ氏には萎えさせてもらったよ。
_ミ`ー‐、
`⌒丶、'ー-、_ + 十
 ̄\―ヽ._ 二_‐-
\ \  ̄ ‐-  ̄二二_ ―_,r'⌒ヽー、
 ̄\ ̄ \‐- ╋__..ニ -―― ´ ̄ __... -―一┘
+ ニニ ー--\ ⌒Y´ ̄ `丶 __,. -‐二´  ̄ ― +
 ̄\ ! =,. -‐ 二_ /ヽヽ
_ ヽ.._ ノ /ヽヽ \
 ̄ 〉 ー- ノ三二 + \ _
十  ̄―/ ,' /二  ̄ _ _ ∠、
ニー/⌒∨ / 二/ /⌒'l  ̄ ∠、 oノ
_ / l /二 / ,イ |二_ oノ /
/ /| / .ノ 〈. ′ / | _|__ ╋ / /^ヽノ
 ̄_/ _/_ヽ_, .__,/ | |_ /^ヽノ
彡ニ ,ノ __( )_ 〈__ 三ミ +
+ `⌒  ̄∨ ̄∨―
厨な管理人ってよく閉鎖ほのめかすんだよねーしないくせに。
それと同レベルW
>598
ハゲド
自作自演で荒らしマジでうざい
自作自演の信者マジウザい
やっと書き込める。
空気読めないやつだとか、誘い受けだとか、いろいろ思われる方もおられるようですが、
本人にはまったくそんなつもりはありませんでした。
自分に失望したという方、もう一度チャンスをください。自分は萌えをわけあって、楽しみたいと思っているだけです。
自演も嵐も、憶測でしかなく、本当のところはわかりません。
自分にレスをくださった住民様の意見をなるべく真摯にうけとめたいと思っています。
住民様の気持ちをこれからもっと汲めるようにしたいと思いますので、よろしくお願いします。
多くのレス、本当にありがとうございます。支えになって、もっとがんばらなくてはという気になりました。
……呆れて開いた口が塞がらないよママン
チャンスをくれだのお前のスレじゃねえし…
駄目だこいつ
なんとかしないと
>604
ポチさん…だよね?
本当に個人的な意見ですが。
できればあまり重たく考えないでください。
レスはレスのまま受け取ればいいのではないでしょうか。
そして自分を萎えさせるものは荒し、それ以外を応援レスと思ってもらえればいいのでは。
ポチさんが真面目にこのスレの住人を楽しませようと考えてくれるのはうれしいです。
でも、奉仕のような心で、よりは、女体化ちゃんに萌え萌えしたから書いた、と
ただそれだけの方がこちらも一緒に気軽にキターしながら楽しませてもらえます。
2ちゃんのような場所で人の気持ちを真摯に汲もうとすることは、無駄じゃないけど
辛く重たいことなのでは?
スレ住人としては職人さんにも気楽に楽しんでほしいです。
続き待ってます。
貴方が来ると荒れるのは事実です。
確かに理不尽ですし悔しいでしょうが、分別ついた大人ならここは一旦潔く身を引くべきかと。
それでもまだ居座ると言うのなら、
貴方が来る度にスレが荒れ、結果他の職人さんが投下しづらくなり、スレ内の雰囲気も殺伐となる事をよーく考えてみてください
>606
気楽に楽しんでほしいっていうのは同意だけど
>582の2行目を見れば
ポチさんはアク禁がとけたらトリ付きで発言するだろうとわかるよ
今後トリ付きで「あれは自分でした」とでも補足があったら
初めて本人の発言と取ればいいんじゃ?
でないとせっかく職人さんたちがトリップ付けてくれてる意味がない
で、女体化ちゃん(*´Д`*)ハァハァ
書きたいように書けばいいんです
___
. , ',,  ̄i ii ̄`ヽ ______
i ii i ll }} |/
| >--<|_|! ._ノi i|
/'^´゚;`)}{(゚o;`,∧
/ <⌒,fniく⌒/ ∨ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
. 〈. Vi_ii_ii_iv{〉 〉
二>゚ヾ ̄/゚ノ<_
. //jj'7 ∧ー‐く `\
i /^ヽノ/゚/ / / ∧ ヾ ヽ ハ
| i `V__/_/__/_△ \ |
|/i rー─t>○、 ヽ. |
|/i l≡[]iゝ-‐' }\} ! i i |
{ ̄`j |[][][]:K二..ノノ } ! i ! |
I'm your father!!
___
. , ',,  ̄i ii ̄`ヽ ______
i ii i ll }} |/
| >--<|_|! ._ノi i|
/'^´゚;`)}{(゚o;`,∧
/ <⌒,fniく⌒/ ∨ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
. 〈. Vi_ii_ii_iv{〉 〉
二>゚ヾ ̄/゚ノ<_
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i /^ヽノ/゚/ / / ∧ ヾ ヽ ハ
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|/i rー─t>○、 ヽ. |
|/i l≡[]iゝ-‐' }\} ! i i |
{ ̄`j |[][][]:K二..ノノ } ! i ! |
POCHI DEATH
馬鹿の巣窟スレ
頭悪い工房クラスにしか通用しない小説
Don't send a spam to us .!!
三谷子タンどうしてるかなぁ…
夏休みも補習だったら可哀相だからアイスおごってあげたい
三谷子とかいつも言ってるお前うざ
へへへへへへ!!
エロパロ抜いたぞ!
かわいいニョタちゃんщ(゚Д゚щ)カモォォォン!!!
マイペースでいいんだ。
原作終了後たどりついたこの秘密の花園で
ひっそりと可愛い女体化ちゃん達に萌えていたい。
といいつつ着物が似合う大人の色香行洋子(;´Д`)ハアハア(;´Д`)ハアハア!
なんのかんの言ってここは若い子が人気だぁね。
ID出ない自演とポチのくだらない小説で埋まってるだけなのにな
レス数競ったりするところ、愛好会にソクーリ
どうしても当夜ファンのせいにしたい方がおられるようで。
勝手に思ってれば?って感じだけどね〜。
616と618はいつものジエンでしょ
擁護派も叩き派も数人で回してるでしょ。いいかげんスルーしなよ
>617
若いキャラのほうが絵的な可愛さを想像しやすいのと
原作の出番が多くて、キャラが立ってるというのもあるかも。
でも大人キャラの女体化も書いてくれる職人さんがいたら
読んでみたいよ〜。女クワバラとか面白かったし
( ゚ Д゚) ・・・・
_
._( つД`) コシコシ _
._
( ゚ Д゚) ・・・・・・・・
_
._( つД`) コシコシ _
._
( ゚ Д゚) ・・・・・・・・・・・・・・・!
( ´_ゝ`)フーン( ´_ゝ`)フーン
344 名前:名無しさん@ピンキー 投稿日:04/07/25 20:29 ID:TOCHZzWf
>>339-341 奈瀬発情中w
夏休みネタいいですね。
前回はバレンタインの少し後で止まってましたか。
もう既に伊角の表現が奈瀬の「恋人」になってる(;´Д`)ハァハァゴチですた。
エロパロの反応、この一つだけ。
こっちに投下してるやつはすぐに3,4個つくのに。
ニョタじゃないから? 違うだろ。
まあ、別にいいけど。ID出ないほうが楽しいもんな?
それは何処のスレ?
どこ の スレ かも わかってもらえない
よめば わかるのに
レス さえ よんで もらえない あわれな しょくにん さん
佐為子タンが現代風の格好をしたらどんなのが似合うかなと考えたけど
やっぱり着物とか巫女さんの格好とかになってしまう。
佐為子は、チャイナドレスで。
ヽ( ・∀・)ノ ウンコー
伊角子タンの黒髪ショートカット激愛
好きだよ。。本当に好きだ。。。
●ヽ( ・∀・)ノ● ウンコー ●ヽ( ・∀・)ノ● ウンコー
好きさ。お前が好きさ。
○ヽ(・∀・ )ノ シッコー
●ヽ( ・∀・)ノ● ウンコー ●ヽ( ・∀・)ノ● ウンコー
●ヽ( ・∀・)ノ● ウンコー ●ヽ( ・∀・)ノ● ウンコー
女佐為なら漏れは
ヒカルに告白される女佐為。だが子供扱いして笑い飛ばす。
↓
ショックを受けたヒカルが自棄になってあかり(他の女体化チャンでも可)とラブシーン
↓
それを見せつけられてなぜか胸が痛い女佐為…
みたいな展開に萌える。
ずっと一緒って不便だよな。
○ヽ(・∀・ )ノ シッコー
○ヽ(・∀・ )ノ シッコー○ヽ(・∀・ )ノ シッコー
○ヽ(・∀・ )ノ シッコー○ヽ(・∀・ )ノ シッコー○ヽ(・∀・ )ノ シッコー
篠田先生の院生たちを見守る、包み込むような大きな愛に『母』の姿を見た。
女体化したら和服がとても似合う気がする。
茶道や華道にも精通してそうな雰囲気…(*´ `*)ホゥ
>639
イイネイイネーしっとりとした年上の女(ひと)
ヒカ碁で女体化という嗜好を知ってから原作読んでても
このキャラが女だったら、とひとまずティンコ取ってみるように
なってしまったよ。
キモイ事考えてるんですね
良スレsage
>639
ふと伊角さん×女師範のほのぼの風景を思い浮かべたYO。
眼鏡と先生属性つながりで白川先生の女体化もウットリする。。。
囲碁教室ではおじいちゃんたちにモテモテなんだよ…!
つーかゼッタイ惚れる。
ホントに萌えるのか……?
ちょっと簡単なの書いて、手本見せてくれよ。
いっそ全員女体化して、女体化ワールド別名ハーレムでgo!
水着シーンキボン!
保守age
保守age2
unkosure
保守
三谷子たん(;´Д`)ハァハァ
続きまってるよ
三谷子たんはヒカルのことをどう思っているのかな
葉瀬中囲碁部(この際加賀も含んじゃえ)は
噛めば噛むほど味が出てくるいい集団だった…
そういう言い方は院生編プロ編のキャラが好きな人に
激しくけんかを売っているような気がするんだが・・・
どれも(・∀・)イイ!!
某職人のせいで廃れたね
もともとニョタは廃れ気味だったじゃん。
それをエロパロスレに職人さんがせっかく投下してくれたのに、
「他の職人気遣え!」云々抜かしてぐちゃぐちゃにして分裂したんだろ。
わかってて言っているんだろうけど分裂したのはそんな経緯じゃない
住人同士、元々無理がきていたのが3スレ目にして表面化しただけ
分裂したのはどの職人さんのせいでもないし、
ここが最近人が少ないのも職人さんのせいではない
職人さん方には萌えさせてくれて有難うって感謝しかしていないよ。私は。
思うに
>>654は分裂したキッカケについてではなくポチのことを指しているんだとオモ。
確にあの騒動以来廃れたよな。
>657
そんなことは誰もがわかってる。
なのになんでわざわざ名指しするんだ。
お前ら>1嫁
不平不満を言う前にss投下しろ
こんな駄スレに投下できない。
モーオタすげーな
心配なので保守
狼復旧したみたいだな
いやあ難民も大変なところだ
良スレage&sage
やっぱりageてみる。
キモスレ
今だ666ゲトズサ━━━⊂(゚Д゚⊂⌒`つ≡≡≡━━━!!!!!
もうこのスレには誰もいないのか?
とりあえず点呼
('А`)ノ
いるよ。投下されるのを息を潜めて待ってるんだ
居ますってノw
夏は何かと忙しいでしょう。
人が集まりそうな時期を模索してる毎日さ。
>667
いるよ〜
ネットに繋いだ時はここも欠かさず見てる。
長い脚で自転車をスイスイ漕いで行く伊角子サンはぁはぁ
和谷伊角子 【愛護】
「伊角くんてC?」
「ん、何?Cって」
「ブラのサイズ」
「!!!!!…ッ何だよ奈瀬、いきなりッ」
まだ他に誰もいない研修部屋、突然の奈瀬の言葉に伊角の恥じらいの声が響く。
「いいじゃん、女の子同士なんだし…ちょっと失礼」
「えッ…ひゃ…奈瀬!?」
いつもTシャツとズボン姿というオシャレに無頓着な伊角のこと…奈瀬はアタフタ抵抗する伊角に構わずシャツの中に手を忍ばせた。
「…やっぱり、伊角くんブラ小さいよ。おっぱい収まりきれてない」
豊満な胸の膨らみを直に触れながら奈瀬はフゥッと溜め息をつく。
「…ちょッ…揉まない…で…奈瀬」
ブラジャーからはみ出る乳房を指の腹で撫でられ身悶える伊角に奈瀬は「勿体ない」と声を上げた。
「伊角くんは今のままでもスッゴい綺麗だけど、磨けばもっともっと綺麗になる」
「…な、奈瀬?」
「だからまずは下着から!今度一緒に買いに行こう!」
「……あ…あの」
終始奈瀬のペース、伊角は言葉を返すことが出来ず頬を染めオロオロしていると…
「おはよう伊角さん!…奈瀬、ちょっと」
「和谷!お、おはよう」
まさに救いの神、伊角は乱れたシャツを慌てて整えながら和谷に笑顔を向ける。
するとポッと顔を赤くした和谷は直ぐに目を反らし奈瀬を急かすように呼び寄せた。
「はいはい、ちょっと待っててね伊角くん…なぁに和谷」
少し離れた場所に移り、奈瀬はツンと唇を尖らせ不機嫌さを顕す和谷に悪戯っぽく笑って見せる。
「奈瀬!お前エロいぞ!」
「だって伊角くん可愛いんだもん」
「そんなことは判ってるって!だからって伊角さんのおっぱ…ッ!?」
ボソボソと小声ながらも語気が荒い和谷に奈瀬はパッと両手の手の平を前に突き出した。
「…な、なんだよ」
「伊角くんの大きくて柔らかくて温かい生おっぱい触った手」
「!!!!!!」
「触りたい?」
その瞬間、和谷は遠くからポーッとこちらの様子を窺っている愛らしい伊角とその胸の膨らみ、そして奈瀬の手の平を見て固まった。
ずっと触れて揉んで舐め回したいと思っていた伊角の乳房。
それを間接的にでも…和谷は恥を承知で「触りたい!」と素直に懇願した。
「素直でよろしい、はいどうぞ」
すっかり大人しくなった和谷に満足しながら両手を差し出すと、まるで餌に飛び付く犬のように奈瀬の手に顔を埋めた。
「きゃッ!わ、和谷…くすぐったい」
「…うわぁ…伊角さんの匂いがする」
嗅覚まで犬並なのかと呆れるより感心していると、和谷は前屈みになり苦しそうに息を荒くし始めた。
「…うそッ…和谷まさか」
「やべぇ…オレ…ダメだ…限界」
男の生理現象を察した奈瀬はトイレへ駆け込む和谷を呆れながら見送った。
「和谷どうしたんだ?」
和谷の変化に心配そうに駆け寄ってきた伊角は原因が自分にあると気付く筈もなく…
「あれは重症だわ」
まさしく伊角溺愛病。
「…え…和谷が?…様子見てくる!」
奈瀬の言葉に本気で心配になった伊角は和谷の後を追って行った。
「…和谷は面白いし伊角くん可愛いし…あの2人飽きないなぁ」
嵐が去った後のようにポツンと1人残された奈瀬は今後の2人の成り行きを案じ静かに微笑んだ。
何か美味なのキタ--------!!!!
奈瀬と伊角子のからみに(*´Д`)ハァハァ
伊角子溺愛病の和谷もカワイイです!
職人さん有難う!!!
職人乙!
さて、投下物をネタに妄想しながら続きを待つよ
職人さんGJ!!
犬のような和谷かわいいなー(笑)
奈瀬にも面白がられてるし(w
漏れも伊角さんの胸さわりてー!
ありがとうございました!また来て下さいませ〜!
雨じゃ。今宵このスレに恵みの雨が降り注いだ(-人-)アリガタヤ
久々の萌え補給だyo!職人さんに感謝。
アキラ子タンの乳=プリプリ
イスミ子タンの乳=ホワホワ
和谷子タンの乳=プニプ二
三谷子たんの乳=ツルツル
倉田子たんの乳=ふかふか
筒井子たんの乳に良い形容が思い浮かびません。
丸いお椀型で握ると手にあまるくらいの丁度いい
柔らかめの乳と思っているのですが。
>679
筒井子タン=ふよんふよん
(*´Д`)ハァハァ/lァ/lァ/lァ/ヽァ/ヽァ/ヽァ ノ \ア ノ \アノ \ア
女体化ちゃん達の乳ーズ一度触りくらべてみたいものですハァハァ
>>679 三谷子たん…ツルツルってことは
乳ないってことかーヽ(`Д´)ノウワァァン
ツルツルの乳に乳首のポッチハァハァ
永夏子の乳はハリがあってツンと上向いてる。
筒井子タンに(´д`;)ハァハァ
冴木伊角子 【告白】
今まで付き合った女は数知れず、けれど本気も長続きもしない。
それはあの女に出会ってしまったからか…
「お疲れ様です、冴木さん。…ボーッとして考え事ですか?」
対局を終え休憩室に入った伊角は先にいた頬杖を付き呆ける冴木に声を掛けた。
「ん、あぁ…慎、お前のことを考えてた」
「えッ…あ、あの」
自分の言葉に頬を染め戸惑いを見せる伊角に冴木は小さく笑い、席を立つ。
化粧もせずお世辞にも服のセンスも良いとは言えない、けれど今まで出会った女より綺麗で愛らしい。
「慎、オレと付き合わないか?」
本気だった、彼女を自分のモノにして傍に置いておきたい。
そう思い口にした言葉に伊角は目を丸くし、そして微笑んだ。
「…はい。お願いします、冴木さん。今日はどこで打ちますか?」
「………………」
忘れていた、伊角が人一倍恋愛に疎くて鈍感なことを。
「冴木さん、どうかしました?」
片手を額に沿え溜め息をつく冴木をきょとんと覗き込む伊角は本当に可愛い。
しかし今の会話の流れから「付き合う」の意味を察して欲しいと思いつつも、そんな天然と純粋さを兼ね備えた彼女が好きなんだと改めて思う。
でもこのままでは悔しい、そう思い冴木は伊角の白く細い手を取り引き寄せた。
「わッ…さ、冴木さん!?」
少しは自分がそうゆう目で見られていることを自覚して欲しい。
冴木は伊角の手の甲に口付け抱き締めた。
見た目より華奢で細い身体が自分の腕の中で震え強張った。
いつかこの身体をベットの中で抱いてみたい。
「…慎…愛してる」
耳元で優しく呟き身体を離すと、伊角は耳まで真っ赤にさせ固まっていた。
少し可哀想なことをしたかな…罪悪感を感じて言葉を繋ぐ。
「そんな反応されると…」
「……冴木さん?」
「からかいがいがある」
「!!!!!!」
冴木の言葉に伊角は目を見開き、そして「冗談は止めてください!」と声を荒げ歩き出す。
怒った顔もまた可愛らしい。
「慎、オレは本気だから…お前のこと」
最後にそう声を掛けると伊角はピタリと足を止める。
「……もう騙されません」
冗談と受け止められた返事と本気と受け止めたと思わせる表情を残し伊角は出て行った。
「本気も冗談も通じない…か」
自分が惚れた相手はかなり手強い。
冴木は最後に見せられた頬を染め恥じらう伊角の顔を思い出しながら次の攻略に頭を巡らせた。
>685-687
職人さんGJ!
天然ゆえに手強そうな可愛い伊角子さんを
冴木さんがどう攻略していくのか(;´Д`)ハァハァでつ。
この間の、和谷伊角子と続き物と考えていいのかな?
伊角子タンをめぐって冴木と和谷の兄弟弟子対決が見たいとか言ってみる。
こっちのほうがうまくやってるじゃん。
エロパロには二度と行かない。みんなもそうしろ。な?
あそこはもう沈めよう。
>689
すごく(・∀・)イイ!!
>>690 そんなん俺らが勝手に決めることじゃない
こことは関係なくお前個人が向こうへ行って掛け合えばいい
>692
釣られんなよヴァカが
伊角子キタ━━━━━(゚∀゚)━━━━━!!!!
後からからかった振りをする所に
冴木の優しさと伊角子への愛を感じる…
この冴木による伊角子攻略編など読んでみたいものです
投下有難うございました!
ほしゅりまつ
女体化ちゃん達の秋の装い(*´Д`)ハァハァ
女佐為は十二単着てもきれいだろうなー
佐為の髪が長いのは平安美女の条件だから髪を伸ばしてたんだと
最初は思ってたよ。いやマジで。
数日前までこっちのほうがレス数も上だったのに……
別に張り合っているワケじゃないし…
自分はどっちも楽しんでるから
実力で帝の囲碁指南役に選ばれたのに
色仕掛けでとりいったとか陰口きかれてセクハラされる女佐為萌え。
最近平安系モエモエの為か女佐為に再燃モエモエ。
帝×おなご佐為とか
>>700のようなシチュ書きたいかも。
>701
帝に寵愛される女佐為(;´Д`)ハァハァ
ムッチャ読みたいですよ。
そこに菅原とか混じると更に(;´Д`)ハァハァ
ヒカル×女佐為の職人さんも
お気が向いたら再降臨お待ちしてます〜。
703 :
名無し草:04/09/11 01:04:03
(´ρ`)
>>697 十二単って着けるのは大変だけど脱ぐ時は一瞬というのを聞いたことがある。
単も良いがやはり無理矢理男装の狩衣を引ん剥かれる女佐為も萌えるな。
>704
紐一本で留めているから
そのまま抜け殻みたいにできらしい>空蝉
「着けるのは大変だけど脱ぐのは一瞬」
(;´Д`)ハァハァしてきますた。
裏を返せば脱がされるのは一瞬だけど着るには時間が(ry
刻印さんくらい面白くてエロい話読みたいよな…正直言うと
ヒカ子も好きだが伊角子も同じくらい(;´Д`)ハァハァなんだよ…!
あのさあ、職人さんに他の職人さん求めるのってどうよ?
それに刻印さんのように書ける人がざらにいると思っているのか?
向こうでリクエストしてみろよ。
和谷子書いてくれてたし。ここで言うのは卑怯だ。
?
ここのやつらって向こうが嫌で出て行ったんだろ?
しかもヒカコ書く刻印さんにもからんでたし
ポチさんがいるからいいじゃないか
伊角子も書いてくれてるぞ?
>>706 昔、源氏物語の映画で源氏が藤壺襲おうとして
引きずってる裾ふんずけて何時の間にかすっぱだかとかあったな。
女佐為もそんな感じで襲われるのか。髪引っ張られたりとか。
俄然萌えてきますた(;´Д`)ハァハァ
単衣を着て紐で留める。
その上から重ねてきて紐で留め、下の紐は引き抜く…の繰り返しで重ねるみたい。
だから衣引っ張られてもするっと抜けて逃げられる。
十二単の女佐為はすばらしく綺麗だと思う。
伊角子タンと和谷子タンと中国旅行に行きたい
そしてホテル代を浮かせる為に同じ部屋に泊まりたい
ホテルの部屋で二人仲良く碁を打つ横に佇みながら、
私は至福の時をしみじみと味わっている。
準備に費やした労力など、もはやどうでも良かった。
私たちは今、念願の中国旅行の途上にある。
資金の関係で出発に踏み切れないでいる和谷と、伊角くんを見兼ねた
森下門下、九星会の有志…私と冴木と所帯持ちの棋士数名は、
有望な後輩のためにと出先の方々でカンパを募り、最低限のそれを集めたのだ。
カタブツで通っている伊角くんとプライドの高さでは森下先生に引けを取らない和谷、
二人に援助を拒まれる可能性はあったが、みすみす飛躍の機会を逃させる訳にはいかない。
資金の手渡しは森下先生にお願いし、ついでにいつもの強力な発破もかけて頂いた。
その時の、二人の目に滲んだ嬉し涙は忘れられない…
クーラーもまともに効かない安いホテルだが、必要なものはすべて揃っている。
まずは碁盤、碁石。ヤンハイ氏から譲り受けたパソコンと、選りすぐりの棋譜の数々。
保護者代わりで雑事一切を請け負っている私。それと使い古しの中国語辞典。
しかし何よりここに溢れているのは
伸び盛りの女流棋士二人の熱意だ。
先ほどの中国トップ棋士との一局に心が躍るのを止めようも無いとばかりに、
一心に碁盤に向き合っている。
部屋に戻ったあとで三人とも部屋着に着替えたものの、もともとツインルームに
三人押し込められていることもあって、暑さに集中力を奪われるのを嫌った和谷が
真っ先に上着を脱いでしまった。
ついで碁盤に目を置いたままの伊角くんが薄手のタンクトップ一枚になり
私も扇子で扇ぎ扇ぎ、盤上の流れを追いながら上半身裸になった。
夢中になってしまえばどうということはない…
どうということはないけれど、傍目に見たらかなりすごい光景だな、と頭の角で考えた。
男の子のような短パンを履いている和谷はまだなんとか履いたままだったが
クーラーを目一杯動かしてはいてもダメだったらしい。
ヨセに入ったあたりで伊角くんが無言で長めのスカートを脱ぎだした。
…重ね着したブラウスを脱いだ方が涼しいと思うけど、集中を乱したくないので話しかけるのは止めた。
自分の扇子で交互に二人を扇いで、かろうじて集中の手助けを試みたが
やっぱり和谷も脱いじゃうのか。
…そうじゃないかと思ったけど、やはりノーブラだった。これが終わったら注意しよう。
中国棋院の若手棋士どもの何人かは絶対この和谷のタンクトップ越しに浮き出た
乳首で抜いてると思う。オトコはそんなものだ。
和谷が脱いで、乳房が顕になったのを見た伊角くんが済まなさそうにちらっとこっちを見たが、
私が苦笑いで返して自分もこんな有様よ、とTシャツにボクサーパンツ一枚の姿を指したら
少し遠慮しながらもブラウスのボタンを外し、アンサンブルの半袖も脱いで
上品なシルクのスリット一枚になった。
ヨセも終盤で、形勢は微妙だ。一手誤れば碁が崩れる。
一手打つと和谷の形の良い小ぶりな乳房が揺れて
小さな汗の粒が乳首から盤面に落ちた。
あ、肌が若いな、と一瞬嫉妬が走ってしまったが
ノータイムで返ってきた伊角くんの応手が凄くいい。うん、ここしかない。
伊角くんもそう思ったらしく、満足げに姿勢を正していた。
姿勢がいいなとはいつも思うけど、体の線がはっきり分かると、ことさら良く見える。
子供っぽい体つきの和谷と並ぶと、伊角くんのラインの成熟した様子が余計目立った。
和谷が数分考えている間、なんとなく伊角くんを眺めてしまっていた。
Eか、もしかするとFくらい?
乳首の色が、周辺より一段薄くて、いかにも男の好みそうな可愛いピンクだ。
緊張してるのか立ち上がってくっきり丸くなっている。
・・・和谷もだけど、この子もどうも女の自覚が足りないようだ。やっぱり付いてきて正解だった。
下の方に目を落としたら、どう見てもショーツのサイズが合っていない。
身長が止まったからと油断していると腰回りが豊かになっているのに気づかないのだ。
高校生の頃のをまだ履いちゃってるのか伊角くん…
お尻のボリュームが支えきれていない。これを放置したら体型が崩れてしまう。
それにしても盤面に釘付けになって唸る女三人…しかもほとんど裸。
馬鹿げて見えるかもしれないけれど、こんな幸せな時間は今しか味わえない。
打ち終わって一息ついたらお互いの格好に改めて驚くかもしれないが、
いっそ三人でシャワーでも浴びてしまえばいいと思った。
とにかく、二人にはこっちで少しマシな服と下着を買ってあげよう。絶対そうしよう。
見直したら矛盾一杯 ごめんなー
倉庫番さんメンドウだろうからそのまま上げちゃってください。
じゃ。
>718
乙ー
なんか禁断の園と言った感じでドキドキしたよ。
ただ投下する前に、何のニョタか書いてくれると親切だったとオモ
爆弾だったら嫌だなあと思いながら読んだので
714でつ
>715-717
夢のシチュエーションキタ━━━━━!!!!
女性同士ならではの気を許しあったムードに(*´Д`*)ハァハァ
お金は無いけど碁への若々しい熱意があふれてる空気がイイ!!
妄想を形にして頂いて嬉しかったです
ありがとうございました!!
題名つけろよ。
スルーするときに困るだろ。気がきかねえな。
スマソ 次があったら題名は必ずつけます
面白かった!リアル女流棋士の中国研修旅行体験記みたいで、こういうのも新鮮。
これ桜野さん視点でもいけるな〜。
今自分は、猛烈に和谷×伊角子が読みたいです!!
ちょっと前の女佐為妄想の談話、乗り遅れたけど読んですごい心が潤った。
いいなぁ…女佐為って…!
超心の栄養もらった。これでしばらくまた生きられる。
マターリ700越え。萌えシチュ零しに来れるだけでもこのスレの存在が嬉しい。
うん、エロパロのニョタスレなんかよりずっといいよな。
おまえら読みにいくなよ。
あのスレ捨てたアンチヒカ子ばかりなんだからな。
…筒井子…大好きだ。
木崎さんの伊角子と楊海さんの話どうなったんだろ?
職人さんたちの小説、いつも待ってる。
だけど話の導入だけで、あと何ヶ月も放置プレイというのはキツイ……
刻印さん並じゃなくていいから、せめてもう少し投下してくれるとうれしい。
職人さんにもいろいろ都合があるんだよ。
ま、気長に待とうよ。
>730
続きが来てくれるまで
君が何か書いて投下してみるというのはどうだろう?
それか、自分の萌えを語ったら。
語ってるし書いてるよ。
名無しでレスしてるからって、お決まりの「自分で〜」のパターンはやめろ。
せっかくこんな秘密の花園に来てるんだからカリカリしないでマターリな〜。
さて、季節は秋ですが女体化ちゃん達も女の子だから
おイモとか好きなのでつかね(;´Д`)ハァハァ
語り合いなら参加するよ〜
取りあえず制服のスカートは膝上派か膝下派か?
膝上はヒカ子、和谷子
膝下はアキラ子、筒井子、伊角子イレギュラーで加賀子
社子はどっちかな…
>734
焼きイモと言えば本田子…
お馴染みの子たちの中では筒井子たんあたり、
甘いもの好きそう。
足首まで。
>737
一昔前の不良みたいですね(w
背が高いから似合いそうだが
今日、電車で金髪のねーちゃんが乗っていたんだが、
胸もバインバインで背が高くてかっこよかった。
でも、よく見ると、女子校の制服着てて、(゚∀゚) アヒャ
すげー大人っぽいのに、制服…いけない妄想(;´Д`)ハァハァ
社子もそんな感じ。
折り目正しい制服の中に押し込められた成熟した肉体…
(*´Д`)ノ \アノ \ア
三谷子も膝上…かな?
足首までのスケバン加賀子さんもかっこよさそうで見てみたいw
ところで自分で妄想すると何故か三谷子胸大きめなのだ(;´Д`)
違和感ある(失礼)のにやめられない…。
一体誰に大きくしてもらったのか…自分の妄想なのにわけわからん
それはもちろん一番身近なお姉さ…
なんでもありませんゲフゲフ
>740
碁会所のおっさん連中
>>726 女佐為はどちらかというと美少女っつーより美女って感じで、
囲碁に全てを捧げて男装の狩衣に身を包んだ清廉で禁欲的な美女。
勿論十二単や夏場に付ける透けた薄物の単とかを想像すると更に萌える。
平安装束はどれ取ってもかっちり着込んでるのに妙にエロ艶めかしく見える。
現代だとヒカルの行動一つ一つに戸惑いつつも、つい世話焼きお姉さん風
吹かせてしまう女佐為とかも萌えるかな。
筒井子は膝丈で。短すぎず長すぎずってところが…(;´Д`)ハァハァ
そして紺のハイソックスで。
いや、筒井子は三つ折りで…
紺のハイソはアキラ子で
白のニーソはヒカ子でお願いします。
加賀子と三谷子は素足がいい…(;´Д`)ハァハァ
>>746 三つ折り…似合いすぎる(;´Д`)ハァハァ
加賀子の生足は綺麗な希ガス
永夏子も膝上スカートでゼヒ美脚を披露して頂きたく…(;´Д`)ハァハァ
長身モデル体型眼福
…制服ものきぼん
>748
それによりそうシマシマソックスの秀英子
つり目のかわいこちゃん
リボンの騎士読んだんだけどさ、
女の子がワケ有って男装するっての妙に興奮するよな。
サファイアがいじらしくてまた萌え。
でも、碁にこれを絡めるのは難しいな。
強いてあげるなら佐為ぐらいか?
リボンの棋士
ボケようとしたわけじゃないんだ!!
第一変換がこれだったんだ!!
家を継ぐのは男しか許されない塔矢家で
玉のような女の子が誕生。
明子は出産の際に身体をこわし、子の望めぬ身体に…
塔矢家の財産を狙う親戚達
一計を案じた塔矢門下で秘密の会議が行われる。
そして…
という間抜けなストーリーが思い浮かんだよ(w
(・∀・)イイ! ふつうの現代日本家庭だとあれだが
塔矢家ならそういうワケわかめなしきたりがあっても何か納得できる(w
ラストは良いお婿さんが見つかってハピーエンド。
よいお婿さんの候補
本命 ヒカルたん
対抗 緒方さん
大穴 芦原さん
芦原が一番いい婿さんになりそうだがな。
情熱的なアキラ子には物足りないかも…
今部屋がすごい寒い。フカフカ倉田子タンに抱きついて温まりたいyo
『彼』には、囲碁に於ける天賦の才があった。
其の実力により、『彼』は大君の指南役にまで上り詰めた。
口さがない連中の中には『彼』が其の類稀なる美貌で大君を誑かし、其の地位を手に入れたと噂する者も居たが、『彼』にとっては瑣末事であった。
大君は己の実力を御存知であり、囲碁の指南に対して信頼を得ている……其れだけで充分である。
それよりも、大好きな囲碁を打つ事を務めとする幸運を手にしたことが何より嬉しかった。
日々神の一手を極める事を目標とし、毎日囲碁を打って暮らす……そんな幸せが何時までも続くと信じていた。
そう、あの日まで―――
それは、いつものように大君への指導碁を終え、労いの御言葉を掛けて頂いた席での事。
「大君、差し出がましい真似をお許し下さいませ。……私は常々思っておりましたが……。」
恭しく平伏したまま、じろりと横目で佐為を睨みながらもう一人の指南役である男が進言した。
「現在私めと佐為、二人が僭越ながら大君に囲碁を御指南致しておりますが、一つの局面に於ける指導がそれぞれ違えば大君とて困惑致しましょう。……指南役は一人で充分、とは思いませぬか?」
この男が己を疎んでいるのは知っていたし、この男のやり口を佐為はあまり良くは思っていなかった。
だが、それでも囲碁に関しては確かに優れた男。故に表立った諍いも無く今まではやってきた。
其れを此処に来て己を蹴落とす真似に出たか。
不快感を表に出さぬよう、佐為も平伏したまま大君の返答を待つ。
「ふむ……余はそなたも佐為も、囲碁に於いては同じく信頼しているが……佐為、そなたはどう思う?」
「私は、……主上の御心のままに。」
敢えて賛同も反論もせず、佐為は全てを大君へと委ねる。
「しかし、一人に絞るなると……。其の実力、両者とも伯仲しておる故……優劣などつけ難いものよ。」
大君の言葉を受けた男は、ここぞとばかりに提案する。
「さすれば対局にて雌雄を決し、勝者のみをお召し戴く……というのは如何で御座いましょう?」
「……そなたがそうまで申すのであれば、余に異存はあらぬが……如何する、佐為?」
ならば、受けねばなるまい。共に囲碁を極めんとする者として。
「主上がお望みでしたら、私も持てる力の限りを尽くし、応じてみせましょう。」
互いの持てる力をぶつけ合い、そして高みを目指す喜び。
勝ち負けなど関係ない……ただ、佐為は知りたかった―――神の一手を極める術を。
個人的な感情など抜きにして、純粋に対局を楽しみにしていた佐為であった。
だが―――
御前で催された、対局の当日。
当代きっての棋士が、囲碁指南役の座を賭けて争うとあらば、見物人も多く。
衆人が固唾を呑んで見守る中、二人は黙々と石を打つ。
実力伯仲の者同士、取りつ取られつの攻防が続き、盤面互角で対局が進んでいた。
そして―――其れは、本当に偶然だったのだ。
佐為がふと男の碁笥に見出した、漆黒の闇を閉じ込めたかの如き黒石のうちに、一つ異彩を放つ真白き石。
珍しい事もあるものだ、と漠然と思った佐為の目に映ったは……男が、事も無げに其の白石を自分のアゲハマへと映す姿。
全く悪びれもしない男の行為の卑劣さ、浅ましさに佐為は失望を禁じ得なかった。
……共に神の一手を目指すべく戦っていたと思ったのは、己だけであったか。
そうと分かればこれ以上の対局は無意味。小さく溜息を付くと、佐為は意を決する。
「そなた、今―――」
佐為が声を上げようとした、その時。
「おい貴様!!今、碁笥に混じっていた黒石を自分のアゲハマにしたな!!」
声高に叫び非難した男の言葉に、刹那佐為は言葉を失う。
「なっ……?!」
「見ていたぞ!!皆の目が盤上に注がれているのを良い事に、碁笥に混じっていた私の石をアゲハマにしたではないか!!」
―――其れは、今正に眼前の男が為した事ではないか。
あまりに厚顔無恥な其の言い草に、流石の佐為にも腹立たしい思いが湧き上がる。
「な、何を言う!それは今そなたがやった事ではないか!!」
負けじと佐為も糾弾するが、最早完全に開き直った男はふてぶてしくも言い放った。
「はっ!これはなんとつまらぬ言い訳!!」
大君の囲碁指南役ともあろう二人の突然の言い争い―――しかも御前での対局でありながら勝ちを焦り、心卑しくも不正な行為を行ったとあっては……見物していた者達もざわめき始めた。
761 :
名無し草:04/09/23 02:11:45
「見苦しい……静まれ!」
だが、喧騒はその場に響き渡った大君の一声に鎮まる。
水を打ったように静まり返った宮中に、厳かなる大君の声が続いた。
「そのような下卑た行為が余の前で行われたなどと考えたくもない。……続けるが良い!」
「……。」
心の動揺を抑えきれぬ佐為に、最早勝機は無し。
盤上の石は、眼前の男の勝利を雄弁に物語っていた。
「……全く、好敵手と思っておったのは、私の方だけだったようですな。賢しい小細工を弄してまで勝利を得ようとするとは……まこと浅ましき限り。このような者と並び称されていたとは甚だ不快であります。」
下卑た笑いを浮かべて佐為を見下す男の嘲りに、佐為は拳を震わせ、唇を噛みしめて耐える。
「もう良い……。今この時を持って藤原佐為の指南役の任を解く。……下がるが良い。」
倦み疲れた声音で大君が言い放った言葉が、佐為には何処か遠くの事のように聞こえた。。
「……はい。」
平伏したまま辛うじてそれだけ答えた佐為は、大君が退室したのを認めると直ぐに立ち上がり、涙を堪えて部屋を飛び出した。
しかし、佐為の身に与えられる屈辱はまだ始まったばかりであったのを佐為は知らなかった―――
「……っ……くっ……。」
宮中の片隅に植えられた紅葉の木の幹に顔を押し当て、嗚咽を堪える佐為の背後から嫌味混じりの声が掛けられる。
「まこと、見苦しきものよ。大君に色仕掛けで取り入ったは良いが、いざ実力を問われれば小賢しい真似を。」
扇で煽ぎながら大仰に肩を竦めて歩み寄る男を、佐為はきっと睨みつける。
「貴方が為した事、私は真実を知っております!貴方とて、私が色仕掛けなどでのし上がった訳ではない事を……私の実力を知っておりましょう!!そして、知っているからこそ、あのような、姑息な真似をしたのでありましょ
う!!……そうまでして貴方は、指南役の地位が欲しかったのか!?」
佐為の悲痛なまでの謗りに、しかし男は動じる風でもなく。
「ああ……欲しかったさ。貴様を蹴落としてでもな。いや、寧ろ……如何な手段であれ、貴様を蹴落とせれば其れで良かったのだ」
「!!」
衝撃を隠せない佐為に、男は何処か厭らしさが滲み出た眼差しを向ける。
「此れより如何するつもりだ?先刻の件は直ぐに都中に広まるであろう。そうなれば、賢しい誤魔化しをしたと後ろ指指され、都を追われることになろうぞ?」
「……。」
「だがのう……其れでは貴様があまりに不憫ゆえ、貴様の今後の身の振り方を考えてやろうと思うたのだ。」
馴れ馴れしく肩に置かれた手に不快感を露にした佐為であったが、男の言葉に訝しげな視線を送る。
「……一体、何を考えておられる?」
「なあに、互いにとって良い事よ……貴様を、我が囲い女にしてやろう。そうすれば、不自由なく暮らせる程度の施しはしてやろうぞ?」
にやにやと笑いながら紅葉の幹に佐為の身体を押し付けた男の言葉に、佐為は刹那面食らい……そして、激昂する。
「なっ……私を侮辱するにも程がある!!そもそも私は……!!」
「女、だろう?……気付いておらぬとでも思ったか?」
佐為の耳元に熱い息を吹きかけながら、男は醜悪に唇を歪めて笑った。
其の言葉にさっと蒼褪めた佐為は、震える声で男に問う。
「……何故、それを……?」
佐為の呟きを聞いた男は刹那瞠目し……そして、更に下品な笑いを浮かべた。
「貴様が実は女だという噂、まさかとは思っておったが……本当であったとは!!」
カマをかけられていただけだと気付いた時には、時既に遅し。
「違います、そんな……んんっ……!!」
否定の言葉を紡ごうとした唇は、男の其れによって封じられた。
サ…(-_-)サ(_- )サ!(- )サッ!( )サイ(. ゚)サイ!( ゚∀)サイ!!(゚∀゚)サイキタ━━━━!!!!
持って生まれた美貌と才能のせいで苦しむ女佐為に 激 萌 え です!!!!
でもこれは原作のあの話につながって行っちゃうのかな?ノД`)
つ、続きをお待ちしていまつ(;´Д`)ハァハァ
佐為タンキタキタ(;´Д`)ハァハァハァハァサイキタ━━━━!!!!
萌え転がりハァハァしながらお待ちしてますハァハァ
佐為たんキタキタキタキタ━━━━━━(゚∀゚≡(゚∀゚≡゚∀゚)≡゚∀゚)━━━━━━!!!!!!!!!!
濡れ衣を着せられた上、陵辱されてしまうのか?
佐為を手に入れるためにはめたんではないかこのオッサン
平安小説イイなぁ。
読んでるだけで優雅な気分になってくるよ(*´Д`)
職人さん方いつも有難うございます!!
驚愕に目を見開いた佐為が、我に返り男を払い除けようと振り上げた手はあっさりと掴まれ、幹に押さえ込まれる格好となる。
「ん、……くぅ…っ……!!」
薄く開いた唇の隙間から男の舌が差し入れられ、口腔を蹂躙する感触に戦慄が走った。
佐為の歯をなぞり、舌を絡め取られ、口の端からは飲み下しきれなくなったどちらのものともつかぬ唾液が伝い落ちる。
ようやく解放される頃にはすっかりと息が上がってしまった佐為は、唇を手の甲で拭いながら荒い呼吸を繰り返した。
「っ……何をする……!!」
「男と女がする事と言えば、一つしかあるまい?」
「私は、女ではない!!」
にやにやと笑いながら狩衣に手を掛ける男を睨みつけて佐為は恫喝するが、先刻の言葉に動揺したのを見逃す程、男は鈍くなかった。
「剥いてみれば分かる事よ。……まあ、貴様が男だとしても、それもまた一興。」
「なっ……止めっ……!!」
さしたる抵抗も出来ぬうちに地に組み敷かれ、佐為の長い黒髪が砂の上に弧を描く。
男は呆気に取られた佐為の帯を解き、狩衣を脱がし、指貫も剥ぎ取る。
そうして単姿にされるに至ってようやく我に返った佐為は必死に抗おうとするが、腕力の差は歴然であった。
これ以上脱がされては……願いも空しく男の手は佐為の単の襟に掛けられる。
乱れた襟元から垣間見えた白い膨らみの存在が、男の目を引き好色な欲望を掻き立てた。
「可愛げのない、小綺麗な顔をした取り澄ました男とばかり思うておったが……。」
ごくりと喉を鳴らすと、男は手を差し入れると佐為の乳房を鷲掴みにする。
「痛っ!!……いやぁっ……!!」
力任せに揉みしだかれた痛みに、佐為は思わず声を上げた。
「安心せい、女と分かれば話は別だ。たっぷりと可愛がってやろうぞ。」
男は佐為の胸に顔を埋めると、其の芳しき匂いを楽しみながら柔らかな乳房を舐り始める。
ぴちゃぴちゃと音を立てて舐め回す舌の感触のおぞましさと、己が身をいいいように弄ばれているという屈辱に、佐為の瞳から涙が零れ落ちた。
「ひっ……!!」
男の指が紅くせり上がり始めた突起を摘み、捏ねるように転がすに至り佐為の唇が戦慄く。
「ほほう……随分と感じ易いものよ。大君に色仕掛けで取り入ったという噂も本当であったか?」
「そんな、違っ……あっ!!」
「囲碁だけでなく女の扱いも手解きしておったか?とんだ指南役もあったものだ。」
「やっ……違う、と……言って、いる……ひゃんっ!!」
絶え絶えに否定の言葉を紡ぐものの、佐為は最早逃れる事叶わず、男の執拗な愛撫に翻弄されるのみであった。
卑劣な男に組み敷かれる男装の女佐為。美麗で良いですな〜(;´Д`)ハァハァ(;´Д`)ハァハァ
大君はやっぱり佐為がズルしたと思ってるのかな?(´・ω・`)
佐為たん…
罠にはまって負けた直後に宮中でこんな目に…
でも萌えてしまう(*´Д`*)ハァハァ
初期に来た女佐為陵辱話の続きもずっと待っていたので、
その時叶わなかった夢を今叶えて頂いてるような気がして
二重に嬉しいです。
次回も楽しみにお待ちしております。
ウホッ!!女佐為タンが野獣の餌食にー!!
・・・可哀想だが萌えてしまう(;´Д`)ハァハァ
平安エロは淫靡な空気満々で禿萌えでハァハァ。
辱めを甘んじて受ける訳にはいかない……斯くなる上はと舌を噛み切ろうとした佐為の意図を察し、男は咄嗟に衣の裾を丸めて口に押し込む。
「んんっ……!!」
言葉と共に純潔を守る手段をも封じられた佐為は瞠目して暴れるが、男は解いた佐為の帯を用い、両の手首を縛めて木の幹へと括り、其の自由を奪った。
「全く、手合の時と同じく油断も隙もない女よ。」
「ふっ……んんんっ……!!」
佐為は唯一自由になる視線を向けて非難するも、男は意に介した様子も無く佐為を嬲り続ける。
乳房を弄んでいた手が脇を辿り、臍を撫で、そうして次第に下腹へと近付いていった。
「さあて、此方はどうなっておるか……拝ませて貰おうか。」
下卑た笑いを浮かべながら、きつく閉じられた佐為の膝を開かせる。
「っ……!!」
女の部分を晒され、まじまじと見つめられた佐為は羞恥のあまり顔を背けた。
男の指が探るように秘部を辿ると、其の感触に怖気が走る。
「ふむ、あまり濡れておらぬではないか……これでは辛かろうぞ。」
言いながら男は顔を寄せると、ぴちゃりと音を立てて其処を舐め上げた。
「ひっ……うぅ…んっ!!」
生温かく湿った舌に舐め回された佐為の肌は粟立ち、身を震わせる。
「少し慣らさぬといかんようだの。」
男は無骨な指で花弁を掻き分けると、其のとば口を探り当てた。
滲んでいた愛液を絡めて濡らした中指に力を込め、つぷ、と押し込んでいく。
「んんっ、……ふっ……っ…。」
異物が侵入してくる感触が分かり、佐為は首を振った。
内壁を擦るように探る指の動きがひどくおぞましく、気持ち悪い。
……なのに一方で、身体の奥がじわりと熱くなるような、この感覚は一体……?
初めての経験に戸惑う佐為の様子に気付いた男は、にやりと笑いながら言った。
「ほお……どうやら貴様は囲碁だけでなく、此方の探究心も貪欲なようだ。」
「っ……くぅんっ……!!」
佐為を蹂躙する指が増やされ、内を掻き混ぜるかのごとくばらばらに動かされる。
指が蠢く度に其処はくちゅくちゅと卑猥な音を立て、佐為を苛むのであった。
(;´Д`)ハァハァハァハァl\ァl\ァl \アl \ア
舌噛み切ろうとしたくらい誇り高い佐為が佐為が佐為がぁぁぁ!!
どうなっちゃうんだよ!
女佐為今日もキタ---------------!!!!
宮中では人目もあるだろうに(;´Д`)ハァハァ(;´Д`)ハァハァ
この男は油断も隙もない女佐為をねじ伏せてやりたいとか前から思ってたのかもな〜
今日1巻から読み返したら切なくなったよ。
甦れてよかったね。佐為タン…
今日は来ないかな…お休みなさい。佐為たんハァハァ。
清廉潔白な男装の美女佐為タン・・・(*´Д`)モエー
こんな佐為タンが卑怯なエロ蛇男に。
イカン、萌えるヨ(*´Д`)ハァハァハァハァ楽しみ続き待ってます。
宮中で斯くも下劣な振る舞いに及ぶとは……誰かに見咎められれば、当然この男も無事では済むまい。
なのに何故、この男は不遜にも己を辱め続けるか。
佐為の疑念に気付いたのか、男は顔を上げると意地の悪い笑みを浮かべて佐為を絶望の淵へと叩き落す言葉を囁く。
「ああ……助けを求めても無駄よ。……先刻の手合いについて、折り入って貴様と話したい事があるゆえ、と大君に誰も後追いせぬよう人払いを御頼み申しておいた。安心して痴態を晒すが良いわ。」
「っ……!!」
「尤も、見られても良いのなら話は別だが……貴様が淫らに乱れる姿、世の男共にはさぞかし扇情的であろうぞ?」
恥を知らぬ其の物言いに、身を弄ばれる悔しさに……そして、身体の奥底から少しずつ湧き上がってくる熱に、佐為の頬を涙が零れ落ちる。
「んんっ…っ……。」
心とは裏腹に、男を受け容れ始める身体の変化が疎ましい。
「ふむ、大分濡れてきたようだの……そろそろ頃合か?」
男は佐為の両脚を担ぎ、男の唾液と愛液で濡れそぼった女陰を露にすると己が陽根を押し当てた。
「ん……くっ……んんんっ……!!」
元々色白であった顔からはすっかり血の気が失せ、これから行われるであろう蹂躙に対する恐怖に首を振る。
「ふん、往生際が悪い女よ。こうなっては最早逃れられぬわ……腹を括れい!」
男は怒張した其れで佐為の秘所を二、三度撫でると、蜜口に押し当て情け容赦なく侵入していった。
「ふぅっ……うぅんんんんっ!!!」
身を裂かれるかのような激痛が走り、佐為が端正な顔を苦痛に歪め、くぐもった声を上げる。
「くっ……きついのう……力を抜かぬか!」
まだ狭い内壁を押し広げるように、男の逸物が無理矢理捻じ込まれていった。
一旦根元まで咥えさせると、男は大きく息を吐く。
暫し佐為の中の感触を味わった後にゆっくりと引き抜くと、愛液に混じって破瓜の血が滴り落ちた。
「おやおや……てっきり大君の御手付きかと思いきや、生娘であったか。これはすまぬ事をした。」
にやにやと薄ら笑いを浮かべながら心にもない詫びの言葉を囁くと、男は再び其の凶器で佐為の身体を貫く。
「っ……ふ、ううっ……!!」
何とか逃れようと身を捩る佐為の腰を確乎りと掴んで律動を始める男に翻弄され、きつく閉じられた瞳からは止め処も無く涙が溢れ伝っていった。
身体の方はというと、本能的に痛みを和らげるべく愛液を滲ませ、其れが血と入り混じって男の動きを助けている。
「ほお……随分と淫乱な身体よの。これはなかなか仕込み甲斐がありそうだ……。」
嗜虐的な欲を刺激された男はわざと音を立てるように激しく挿出を繰り返しながら、言葉によっても佐為を辱めた。
「……んっ……ぅんんっ……んっ…!!」
熱い肉塊が佐為の奥を突く度、得体の知れない衝動が背筋を這い上がってくる感覚に佐為がびくん、と身体を震わせる。
其のきつい締め付けに、男の方も抑えが利かない。己が限界を悟って動きを早めていった。
「くっ……出すぞ……っ……!」
呟きながら男は深々と佐為を貫いたまま腰を止めると、佐為の内へと精を放つ。
「ふ……んんんっ……!!!」
こんな……穢らわしい、忌まわしい……嫌、いや……!!
言葉にならない悲鳴を上げながら、佐為もまた初めての高みへと追いやられていくのだった。
荒い息を繰り返しながら、男が佐為から己を引き抜く。
脱力した佐為の口を封じていた布を外され、ようやく蹂躙から解放されたと思った佐為が大きく息を吸った、其の時。
「んんっ……!!!」
独特の臭気を持つ、男の逸物が口に捻じ込まれた。咄嗟に抗う事が出来ず、佐為は瞠目して狼狽える。
「これで終わりと思うたか?……とんでもない、まだまだこれからよ。貴様の所為で汚れてしまったゆえ、其の口で清めて貰おう……おっと、歯を立てるでないぞ。舌と唇で優しく扱うのだ。」
先刻まで己の中を犯していたモノを、今度は口に咥えさせられた。
「ん、くっ……ぅんんっ……!!」
身を捩り、逃れようとする佐為の頭を押さえ、男は強引に口淫を促す。
込み上げる吐き気を懸命に堪え、涙を浮かべながら奉仕する様は男の欲望を増幅させていった。
「其の顔、何時か屈辱に歪ませてやりたいと思っておったが……いざ目にしてみると随分とそそられるのう。」
「っ……んんっ……!!」
「おお……好いぞ、囲碁の指南はならずとも、此方の才能もあるではないか。」
侮蔑の言葉を投げ掛け、充分に膨れ上がった陽根を佐為の口から離すと、最早抵抗する気力を失い脱力したままの佐為の女陰へと押し当て其の身を貫く。
「あ、ああっ……はっ…あぁっ……!!」
其の衝撃に、解放された唇からは悲鳴とも嬌声ともつかぬ声が上がった。
既に一度絶頂を迎えさせられた身体は、先刻放たれた精と愛液を潤滑油にして左程苦も無く男を呑み込んでいく。
大分行き来がし易くなった佐為の内の感触を存分に味わうように、男は再び律動を始めた。
「実に良い声で啼くのう……もっと乱れ狂うが良いわ!!」
満足げな笑みを湛えたまま男は佐為の身体を掻き抱き、衝動の赴くまま己が楔を穿つ。
「やっ……あ、ああっ……!!」
些か甘さを含んだ其の声が、仄かに紅色に染まった肌が、苦痛のうちに悦楽を垣間見せる表情が……全ての所作が男を煽り、昂ぶらせた。
己を骨の髄まで貪るような激しい情交に、佐為はきつく瞳を閉じる。
何にも見えない。何も聞こえない。何も感じない……。
痛くない。苦しくない。悲しくない。辛くない……。
ただ、時が過ぎ行くのを待てば良いのだ。
繰り返し念じてひたすら耐える佐為を嘲笑うかのように、男は積年の恨みを晴らすかの如く執拗に其の身体を犯し続けたのだった―――
「……先刻の話、本気で考えようぞ。」
散々嬲られ続け、起き上がる事も出来ない佐為に申し訳程度に衣を掛けながら、男は醜悪な笑みを浮かべる。
「指南役を廃され、我が障壁となりえなくなった今となっては、貴様を囲ってやる事にやぶさかでないぞ。……其の身体、捨て置くには惜しい上玉よ。」
「……かつては共に囲碁の腕を競い、磨きあった私を……浮かれ女と蔑み弄する、か……。」
微かに呟いた佐為を、男は乱れた衣を正しながら一瞥した。
「最早貴様は大君の覚えめでたき者に非ず。姑息な手を用いた卑怯者と後ろ指指される存在であると肝に銘じよ。」
「……。」
あまりに猛々しい男の言葉に、しかし佐為は二の句が継げず押し黙る。
「まあ、貴様とて直ぐには受け容れられまい。長考する時間くらいはくれてやろうぞ。私も心が広い男よのう。」
高らかに笑いながら去っていく男の後姿を、佐為は呆然と見送る事しか出来なかった。
我に返った佐為は陵辱の痕がまざまざと残る身体を鞭打つと、砂と体液に塗れた衣を纏い、人目につかぬよう身を潜めつつ牛車に戻る。
「佐為さま!!一体其の姿は……!?」
内裏の外で主を待っていた牛飼童が驚いて問うが、佐為は小さく命ずる。
「……転んだのです。早く帰りましょう。」
「そんな、しかし……!!」
「早く!!」
有無を言わさぬ佐為の尋常ならざる様子に気圧され、童は慌てて牛車を走らせるのであった。
斯様な姿を女房達に見られる訳にもいかず、屋敷から少し離れた路地裏で車を降り、ほうほうの体で自室に辿り着いて佐為はようやく人心地ついた。
童に身を清める為の水を運んで来させると、汚れた衣を忌々しげに脱ぎ捨て、盥に張った水浸した布で丹念に身体を拭いていく。
白い肌の其処かしこに残る紅い痕に気付く度、あの男の顔が、おぞましく這い回る舌や手の感触が脳裏を過ぎって何度も吐き気を催した。
嘔吐感を堪えながらも何とか終わると新たな衣を纏い、身体を拭った布を濯ぎながら佐為は深い溜息をつく。
ふと視線を手元に落とすと己の手首に残る縛めの痕が目に入り、佐為の瞳からぽたりと涙が零れて水面に波紋を作った。
―――この身が男であれば、少なくともこのような目には遭わずに済んだであろうに。
佐為の類稀なる囲碁の才に気付いたのは、其れを教えた父であった。
碁の奥深さにすっかりとのめり込み、めきめきと腕を上げた佐為が何時しか教授した父を負かすに至り、其の貪欲なまでの囲碁に対する情熱に父はほだされる。
「うむ……そなたが男児であれば、其の手腕を遺憾無く発揮できたであろうに……まこと、惜しいものよ。」
愛娘の才能をこのまま埋もれさせるにはあまりに勿体無いと、父は突拍子もない一計を案じた。
―――其れは、佐為を男として出仕させる事。
同じ年頃の病弱な異母弟に代えて佐為を男として元服させ、殿上を許された後に大君の囲碁相手として推薦する。
そうすれば、数多の強者と切磋琢磨し、彼女の才を花開かせる事も出来るやも知れぬ。
「佐為……もしも事が露見すれば、主上を謀った罪に問われるであろう。一族郎党に累が及ぶのは勿論、そなたも無事ではすむまい。……其れだけの覚悟が在るのならば、私が責を負うゆえ……やってみるが良い。」
父の真剣な眼差しに、事の重大さに、刹那佐為は言葉に詰まる。
しかし、既に佐為の心は決まっていた。―――もっと、碁を打ちたい。そして……。
「出仕をさせて下さい、父上。私は……囲碁を、神の一手を極めたいのです。」
そうして男として出仕し、囲碁に対する飽くなき探究心を買われた佐為は実力を以て大君への指南役という座にまで上り詰めたのだった。
だが……其の結末が、賢しい誤魔化しをしたという汚名と、そして―――女であるこの身に対する辱めとは。
先刻の記憶が再び脳裏にまざまざと蘇り、佐為は震えながら己の身体を抱き締める。
「うぅっ……くっ……。」
部屋の中央に置いてあった愛用の碁盤に縋り付き、伏すとそのまま泣き崩れた。
悔しさ、悲しみ、そして怒り……様々な感情が入り混じった涙が碁盤に吸い込まれていく。
いつしか泣き疲れた佐為は、そのまま深い眠りへと堕ちていくのだった。
差し込む朝日の眩しさに目を覚ますと、佐為は碁盤から顔を上げる。
己の身の上に起きた出来事が夢であったら良かったと思いつつも、身体の節々に残る痛みが、否応なしに佐為に現実を思い知らせていた。
「……っ……。」
佐為は再び込み上げて来る嗚咽を必死に堪えながら、己の処遇を考える。
汚名を着せられ、指南役を除籍されては最早都では立ち行くまい。
それに、あの男に弱みを握られた今、生き恥を晒す気は更々無かった。
一族に……父に累が及ぶのだけが気掛かりであったが、今の己に為す術はない。
大君と父に対する謝罪の文をしたためると、佐為は静かに筆を置いて身辺の整理を始めた。
其の日の夜更け。
佐為は誰にも見咎められぬよう、闇に紛れてそっと都を離れた。
風光明媚と謳われ聞いた事のある其の地に辿り着くと、生い茂る薄を掻き分け、湖のほとりへと歩み寄る。
閑静な美しき景色を目にした佐為は小さく息を吐き、おもむろに懐から笛を取り出し、楽を奏で始めた。
大君の指南役として囲碁を打ち続けた幸せな日々を思い出し、佐為の瞳から止め処も無く涙が零れ落ち続ける。
そうしてひとしきり曲を終える頃には、煌々とした朝日が昇る刻限となっていた。
ざわざわと薄を揺らしながら一陣の風が吹き抜けると、長い黒髪がふわりと空を舞う。
暖かく優しい日の光に照らされ、佐為は暫し風の流れに身を任せていた。
最期に、この美しい景色を目に焼き付け……そして、逝こう。
―――どれ位の時間、其処に佇んでいたであろうか。
佐為は意を決して沓を脱ぎ、先刻まで愛でていた笛と共に揃えて岸辺に置くと、ゆっくり湖の淵に歩み寄り、冷たい水へと足を踏み入れた。
一歩進むたびに波紋が広がる様を感慨深げに見つめながら、徐々に深みへと身を沈めていく。
己でも驚くほど心穏やかで、死に対する恐怖というものは感じなかった。
……尤も、昨日一日でこの身に降りかかった災厄の衝撃が大きすぎて、感覚が麻痺してしまっていたのかも知れないが。
腰の辺りまで水に浸かったまま空を見上げた佐為の頬を、一筋の涙が伝い落ちる。
心残りは、一つだけ―――
もっと……もっと、碁を打ちたかった。
私はまだ……神の一手を極めていない。
そんな彼女の念が愛用していた碁盤に宿り、遥かな年を経て新たな物語を紡ぐのだ―――
《完》
御目汚し失礼致しました。
勢いに任せて書いたものゆえ、色々至らぬ点がある事はお許しください。
気が付けば4日で1万字近くも書いていた事実に自分でも驚きですが。
佐為たんがおなごならこれ以上ない萌えなのですが、如何せん絡ませる相手がいない。
なので半ばオリジナルと化してしまいました。設定等でっち上げてすみません。
一応調べながら書いたのですが、平安の知識も拙いのであまり突っ込まないで下さい。
実は保管庫に気付く前に書き出してしまい、収蔵されていた女佐為SSの文の秀逸さに_| ̄|○となりました。
あれを書かれた方が続きを書いてくださっていれば……と思うと非常に残念です。
言い訳はこの辺にして名無しに戻ります。
(TДT)ゴルァ!!エロジジイ
佐為たんが悲しすぎるんじゃあ
ついでに帝も(TДT)ゴルァ!
佐為たんが謝る必要ないんだ(つд`)ウワーン
佐為が女だと虎次郎との恋物語とかいい感じだな
佐為の才能を見抜いて全てを譲る虎次郎
何も見えない聞こえない感じないと念じて耐える佐為タン…・゚・(ノД`)・゚・。
最後のシーンで佐為が笛を吹いてる小畑絵を思い出したよ。
あんな奇麗な風景の中で佐為タンも…
>788
悲しいけれど奇麗なお話を、ありがとうございました!
毎回切なくモエモエしながら読ませていただきまつた。
女佐為たん職人さん乙華麗!
禿しく堪能させてもらいました(;´Д`)ハァハァ
凌辱エロは可哀相だが萌、でも身も心もボロボロな最後の佐為たんが。・゚・(ノД`)・゚・。
佐為は不運だったと思うけど、これがきっかけで秀策やヒカルに出会い
千年もの間神の一手を追う事ができたのだから禍転じて福だったかも…?
>789
この佐為が優しい虎次郎と会って癒され、二人は恋をする
でも初めて誰かと結ばれたいと思ったとき佐為はもう肉体を持っていなかった
虎次郎が早世するまで生涯プラトニックラビュを貫く二人……ウッ(ノД`)・゚・。
佐為と虎次郎の恋(・∀・)イイ!切ないねぇ…
794 :
名無し草:04/09/27 01:47:13
うんこだな
>気が付けば4日で1万字近くも書いていた事実に自分でも驚きですが。
この程度の量をひけらかすなと。
ああ、女佐為たん続きキテル(゚∀゚≡(゚∀゚≡゚∀゚)≡゚∀゚)キテルー!!
可哀想で切ないが萌え。良いものを拝ませて頂きますた。
>>792 確かに(・∀・)イイ!!>プラトニックラビュ
しかも佐為は自殺で未練もあるから一緒に成仏できない罠。
言う事だけは一人前な
>>795 どこかの職人ですかwもしかしてあっちの人?(プゲラ
まあ、佐為は自分にとって聖域なんでスルーさせてもらったがな。
あ、そ。
自分はヒカルが聖域だな。
じゃあさぞかしエロパロスレは嫌だっただろう。
刻印の小説も反吐が出ただろ?
スゲーやだったから、いろいろ言ってやった。
つーか巣に(・∀・)カエレ!
女佐為タンハァハァ(*゚∀゚)=3ハァハァ
女佐為タンリョウジョークは初期に落とされてた作品以降
ずっと読みたいと思ってたからすごく嬉しかった
しばらくはこの萌えと余韻で生きてゆけそうだ
ありがd
と、虎次郎子…
いや、なんでもない。
時を隔て、男装の女棋士虎子のもとへ甦る女佐為とか?
保管庫を作ってくださっている方に一言いいですか?
せっかく小説の題名があるのに、それを載せないのはどうかと……
たとえば『かくれんぼ』は『和谷子に冴木と森下が絡んでくるSS』となってます。
これではあまりに無粋ではないでしょうか。
あと名前欄の“管理人★”もちょっと気が削がれました。
いつもありがたいと本当に思ってます。
上記は気になったことですので、無理にこうしろというものではありません。
保管庫のシステムはよくわからないけど
★付きの投稿は騙り防止の機能もあるんじゃないのかな?
管理人さん、いつもありがとうございます。
スレにあった小説を倉庫でまとめて読むのが楽しみです。
>806
知らないで来た人が
地雷を踏まないようにじゃないのかな?
刻印はタイトルがついているし、
たまたま忘れただけじゃないかと…
スレタイは題名で、1に内容書けばいいのではと提案してみる。
何はともあれ、保管してもらったる身なのだから、あまりゴタゴタ言わないほうが。
だね。
保管なんて面倒なことを引き受けてくれているんだし。
いつもありがとう。
雨の日は眼鏡がくもる筒井子タン(;´Д`)ハァハァ
越智子のメガネは
負けると涙で曇る…
トイレの鏡の前で
泣きはらした眼で一心にメガネ拭いてる越智子萌え
>負けると涙で曇る…
(・∀・)イイ!!
このフレーズにズキューンとキタ!
おい何だこいつ
久々に来たら笑えるな
四日で一万字書いただけでそんな…少な…俺でももっと書けるぞ…
じゃあ書けよ
また口先だけの糞が来たな(プ
いいかげん新しい職人が来ては煽るの止めたら?
反応するほうも煽りだぞ。いいかげんスルーしろ。
ヒカ碁の女体化ちゃん達は2chだの煽り荒らしだなんて汚れた世界は知らず
清らかに生きているんだろうなぁ…ハァハァ
清らかどころか
ここの住人に(;´Д`)ハァハァ アンアン言わされてますよ
でも和谷は2ちゃん見てそうだ
>>806 『かくれんぼ』に関しましては修正させて頂きました。
一応、タイトルと思われますものがございます作品に関しましては、
タイトルを付けて掲載致しておりますつもりでしたが、
漏れておりましたようです。・・・・他にもございますでしょうか・・・?
ちなみに、作者様のコメントと致しまして特記が必要と思われます
内容注釈がございます場合は、( )付けにて掲載致しております。
なお、名前欄に関しましては、
デフォルトネーム(名無しさん@ピンキーや名無し草など)の場合は、2chやPINKちゃんねる側で
変更がございました場合にその都度変更致しますことなってしまいますし、
作者様の名前に致しますのは問題がございますかと思いますし・・・、
といいますことで、一番分かりやすく、変更されることも無い管理人(一応★付き)と致しております。
また、応援のお言葉もいくらか頂きまして、どうもありがとうございます。
励みになりますです。。
管理人さんこんな遅くに&きめ細かな対応乙です。
拝ませてください。。。(;´人`)ハァハァ
管理人さんハァハァ
住人の魔の手が管理人さんにも…(;´Д`)ハァハァ
2ちゃんで煽られ顔を真っ赤にする和谷子…(;´Д`)ハァハァ
>824
脊髄反射でレスをいれてしまい
「スルーできない奴も厨」と言われ
やり場のない怒りに震える和谷子
826 :
名無し草:04/10/02 02:13:40
>825
そして伊角に「2ちゃんでこんなこと云われた!」と泣きつくが
2ちゃんをそもそも知らないので意味も解らずよしよしとするしかない伊角
ねらー和谷子かゎぇぇw
今まで出てきた女体化は
アキラ子社子越智子楽平子佐為子筒井子四子素横
和谷子伊角子
結構でているな
加賀子はギャグ風味があったっけ?
加賀子は萌え語りには登場するけど小説はまだじゃなかった?
豹柄のハイレグ水着とか似合うと思う加賀子。
岸本薫子タン萌えはたぶん漏れ一人だろうな。
優等生でメガネの美人部長萌え。
岸本は美人だねえ
クールビューティー(;´Д`)ハァハァ
本屋で英語の参考書を読む岸本タン…
美人で秀才なのに碁ではプロになれなかったコンプレックス…ハァハァ
今日は靴がびしょ濡れだ〜
台風の日は加賀子おねいさんといっしょにいられたら頼もしそうでつ
834 :
木崎:04/10/09 23:22:31
お久しぶりです。
ちょっと3ヶ月ばかりロムって出直そうと思ってなりを潜めてました。
楊伊放りっぱなしで済みません、勿論完結させます。
お久しぶりなので、やっぱり大好きな加賀×筒井投下します。NGワード筒井でお願いします。
835 :
木崎:04/10/09 23:24:32
毎日のうだるような暑さに辟易しながらも、矢張り夏休みという自由の時間は、物心ついてからの人生を日々学校に捧げている中学生にとっては至福以外の何物でもなかった。
去年までは。
「……つまらん」
家で買ったばかりのゲームをやっていた加賀は、コントローラーを放り投げた。
クーラーで寒いほどに冷やされた8畳の部屋の中で、ベッドに寝転んでジュースを飲みながらゲームをするのは加賀の中でも楽しい時間にカウントされていた筈だったのだが、
同い年の少女と付き合いはじめてからは、そんな楽しみは何とも味気ないものと化していた。
話題の、そこそこ面白いゲームではあるが内容が頭に入っていかなければその面白さも半減する。
しかし他にすることがないので何とか我慢しながらコントローラーを握っていたのだが、結局それは1時間にも満たない時間だったと目覚まし時計で知り、セーブもせずにプレステの電源を落とした。
外は焦がすような強い日差しが締め切った窓を打っているが、涼しい室内から見るそれはまるで現実味がない。携帯電話の画面を見ても、連絡を待ち侘びている少女からの連絡はなくて、遊びに行こうと誘ってきた男友達のメールもろくに読まずに無視を決め込んだ。
836 :
木崎:04/10/09 23:26:58
「…当たり前か」
お盆直後のこの時期、その少女、友達期間1年半にして付き合い始めてから丁度1ヶ月経った彼女の筒井は一昨日から家族旅行に行ってしまった。
彼女の父親の休みに合わせて決定した3泊4日の旅行から帰ってくるのは明日で、それまで加賀は何をする気も起こらずに起きている時間を殆ど自室のベッドの上で過ごしている。
楽しい旅行の最中だ。家族水入らずの時間に、特に用もないのにメールを送るのは気が引ける。電話じゃあ尚更だ。
大体常に家族といるだろうから、ろくな会話も出来ないに決まっている。そして彼女は彼女で、家族を目の前に彼氏である加賀に連絡を取ってくる度胸はないだろう。そういう少女だ。
だからこそ自粛せねばならないと解ってはいるのだが、解っているからこそメールを送りたい声を聞きたい、と思う気持ちは益々膨らんでいく。
長身の身体の中の感情を持て余して、まだまだ少年と呼べる年齢の加賀はベッドに寝転んだまま舌打ちをした。
837 :
木崎:04/10/09 23:27:58
筒井から連絡が来たのは、加賀が放り投げたコントローラーが故障してしまったことにも気付かなかった翌日で、そのメールの内容は簡素に「4時頃帰るよ」とだけ記されたものだった。
その内容を見るなり、加賀はベッドから飛び起きてシャワーを浴びに部屋から出て行く。
加賀と筒井のメールはいつも他人から見ればそっけないものが多い。同じ学校に通っていてクラスは違えど同じ学年で、家も同じ学区内だから歩いて10分ほどの距離なのだからわざわざメールで話さなければならないような内容が少ないのが現実だ。
更にお互いメールにまめな方ではなく、特に加賀は送られてきたメールにも電話をかけて返事するタイプなので、ふたりのメールのやりとりはますます少なく、あっても必要最低限の用件のみとなっていった。
だからこそ、その最低限の言葉の中の含みを取るのも、巧くなる。
10分もかからずに浴室から出てきた加賀は髪をがしがしとタオルで拭きながら、濡れた手で手早く「5時にひよこ公園」とだけ打ち込んで送信した。
838 :
木崎:04/10/09 23:29:21
ひよこ公園という名のその住宅地のど真ん中の公園はその名の通りひよこほどの大きさの、つまりとても小さい公園で、公園というより休憩所と云った方が正しい大きさだ。
筒井と加賀の家の丁度中間にあるその公園は、夏休みに入ってからというもの格好の待ち合わせ場所となっていた。
筒井の妹も同時に夏休みなので彼女の家ではふたりきりになれず、かといって加賀の家も大抵専業主婦の母親がいるので、そう頻繁に行けない。なので外で逢うのに、そこは待ち合わせには丁度良い場所と云えた。
旅行帰りで疲れているだろうが、わざわざ加賀に伝えてきたところを見ると、彼女も加賀に逢いたかったに違いない。という恋する男の短絡的思考で送ったメールには一言「わかった」とだけ返事が来た。
それだけで加賀は一気に元気になって、食欲がないと云って食べなかった昼食を急に食べる気になり母親に迷惑そうな顔をされる。
それでも頼んで作ってもらった炒飯をかきこみながらリビングの壁掛け時計をちらりと見上げると、時間は既に3時を回っていた。そんな息子の仕草に、母親は首を傾げる。
839 :
木崎:04/10/09 23:30:18
「なぁに。出かけるの?」
「ああ。5時だけど」
「筒井ちゃん?」
夏休みに入ってから2度ほど遭遇した筒井のことを、加賀の母親は気に入っている。
筒井は身についたその行儀の良さと素直な受け答えでもって、どこへ行っても大人から可愛がられがちなのだが、それが息子のガールフレンド、という母親の眼鏡から見ても筒井は充分に合格ラインだったらしい。
「苗字にちゃん付けっておかしいだろ、絶対」
「本人が嫌がってないんだから良いじゃないの」
「嫌がってたっておふくろに云える訳ねーだろうが」
残りの炒飯を口の中に押し込むと、ごっそうさまともごもご云いながら立ち上がって皿を流しに入れた加賀は、そのまま自分の部屋へ戻った。
勿論嫌われるより好かれる方が余程有難いのだが、それにしたって母親に自分の彼女のことを話されるのは、どうにも照れくさくて敵わない。
加賀は再びベッドに横になると、満足した胃の辺りを押さえて、年季の入った木目の天井を見上げた。
840 :
木崎:04/10/09 23:31:12
ひよこ公園には、筒井の後ろ姿があった。
たった4日逢わなかっただけなのに、その腿までの白いワンピースと薄い色の七分丈のジーパンを着た彼女の細い後姿を見るだけで、どきんと心臓が膨らむ。
ひとつ深呼吸をしてスニーカーの足を一歩踏み出すと、その気配に筒井がくるりと振り向いた。
見慣れる筈なのに何度見てもどきどきするその黒いショートカットの髪がさらりと揺れて、振り向いた丸い黒い大きな瞳が加賀を捉える。
「加賀」
鈴の鳴るような高い声を聴くのも4日ぶりで、口元をきゅっと上げて微笑んだ筒井に駆け寄りたくなるのを何とか堪え、殊更ゆっくりと足を進めた。
「よう」
軽く片手を上げると、筒井も顔のあたりに手のひらを持ち上げて振る。小さなてのひらが顔の横でひらひらと揺れて、その仕草すら可愛らしくてたまらないのは、付き合ってまだ1ヶ月の初々しい男心のなせる業だ。
841 :
木崎:04/10/09 23:31:52
「どうだった、旅行」
漸く筒井の目の前に立って、彼女に伸ばしたい両手をジーンズのポケットに突っ込むと、筒井は加賀を見上げて満面の笑みを見せた。
「すごく楽しかった! いろいろ見て回ったし温泉も入ったしごはんもおいしかったし。食べてばっかだったよ」
「ちょっと太ったろ」
特別そうは見えなかったがわざと意地悪なことを云ってやると、筒井はぽっと頬を染めてむくれてみせる。
「いっぱい歩いたから大丈夫だもん。……多分」
その表情すら愛しくて仕方がなくて、加賀はポケットに突っ込んでいた手を出すと、その手で空気を入れて膨らんだ筒井の頬を潰した。
「う」
発した言葉通りの形になったくちびるを元に戻すと、筒井はその頬の両手に自分の手をそっと重ねる。
柔らかい視線を加賀に投げて、それから少し目を伏せると、殆ど吐息に近い筒井の小さな小さな声が、至近距離にいる加賀の耳を掠めるようにすり抜けた。
「…逢いたかった」
842 :
木崎:04/10/09 23:33:21
とうとう我慢が聞かなくなって、両手をそのままに顔を近づけてそっとキスをすると、まだそれに慣れない筒井は少し身体を強張らせ、そしてすぐにしっとりと重なったくちびるに、うっとりと目を閉じる。
何度かついばむようなキスを繰り返して、それから頬に当てていた手を解いてそのまま筒井の背中に回してゆるく抱きしめると、すぐに筒井は加賀の背中に手を回して、加賀が少し驚くくらいの力を込めた。
二人の間で筒井の胸がふにっと潰れて、まだ触ったことのない筒井の胸の感覚に、少しジーパンが窮屈になる。
「俺も、逢いたかったよ」
小さく囁くと、筒井はその耳をぱっと染めて、それから加賀の胸に頬をすり寄せた。
「……家族と行ったのにさ、あーこの景色加賀と見たいなとか、このアイス加賀好きそうだなとか、そんなことばっかり思ってた」
「……そう」
「メールも電話もくれないんだもん」
「自粛したんだよ。お前こそ何も連絡寄越さねーじゃん」
「だって…パパの目の前で加賀に電話出来ないよ」
「だろうな」
ぽんぽんと背中をあやすように軽く叩いてやると、筒井は少し身体を離して、加賀の目を正面から見上げる。
頬を染めている筒井の額にこつんと自分の額をぶつけ、そのままの距離で暫し見詰め合っていると、再びゆっくりとくちびるを近づけた。
と。
843 :
木崎:04/10/09 23:34:28
「……ん?」
加賀の頭のてっぺんに、何か冷たいものが当たった。それに驚いて閉じていた目を開けると、筒井も薄く目を開ける。
「?」
くちびるが塞がったまま、目で、どうしたの?と尋ねる筒井に答えようとくちびるを放すと、筒井の鼻先にもぽつり、と水滴が当たった。
「あれ」
「…雨?」
二人が空を見上げると、いつの間にか空が大分暗くなっていた。夏の空が、二人が見上げている間にもみるみる曇っていく。
「夕立!」
「やべ」
慌ててきょろきょろと周りを見回すが、住宅街の中の公園なので周りには民家しかなく、雨宿りが出来そうなところがどこにもない。
そうしている間にもぱたぱたとむき出しの腕を打ちはじめていた雨は、むわっと立ち上る夏の匂いと共にあっという間にアスファルトを黒く染め上げた。
「わーっ!」
「走るぞ!」
844 :
木崎:04/10/09 23:35:32
そう云って加賀が駆け出すと、筒井も慌てて後に続いた。しかし運動神経の良い男の加賀と運動神経の切れている女の筒井の距離はたった3秒で開いてしまって、加賀は振り向いて筒井の手のひらを握る。
「お前、トロすぎ!」
「足の長さから違うでしょー!」
176センチの加賀に引っ張られ155センチの筒井は何度もつまづきそうになりながら、皮の紐が何本も交差しているミュールを鳴らして一緒に走る。T字路に突き当たって、左に曲がろうとした筒井をぐいっと引っ張って右に曲がった。
少し行って更に左に曲がると、確か電話ボックスがあった。
そう思い出して方向転換をしたが筒井はついて来れずに転びそうになり、慌てて抱きとめる。面倒になってそのまま横抱きに抱き上げると、「うわぁっ」と悲鳴を上げた筒井に構わず加賀は走って、暗い視界の中、明度に合わせてライトが付いた目的の電話ボックスを発見した。
845 :
木崎:04/10/09 23:36:19
筒井を下ろして狭い電話ボックスに無理矢理二人でなだれ込む。バケツをひっくり返したような、と形容するのが相応しくザアザアと防音ガラスに当たる雨の音を聞きながら、ふたりはふーとためいきをついた。
「すげぇ急」
「びっくりしたー」
それからたった数分でびしょぬれになった筒井を改めて見下ろして、それから目を見張った。
筒井のトップスにしていた白いワンピースが濡れて肌に張り付いている。ブラジャーをふちどる繊細なレースや、張り付いた布越しの肌の色が鮮明に浮き出ていて、加賀は慌てて自分のTシャツを狭い電話ボックスの中で脱いだ。
「ど、どうしたの」
突然服を脱いだ加賀を顔を赤くして見上げた筒井の、濡れた髪の毛を何も云わずにTシャツでわしゃわしゃと拭いてやる。それから首筋や柔らかそうな胸元についた水滴を拭うと、自分の髪の毛をがしがしと拭いて、そのまま赤いTシャツを筒井の胸に押し付けた。
846 :
木崎:04/10/09 23:36:59
Tシャツを押し付けられて、漸く自分の格好に気がついた筒井は「あ」と小さくつぶやき、それから益々顔を赤くして素直にTシャツで胸を隠すように覆う。
「…えっち」
「悪いか」
「…知らない」
それきり俯いた筒井は、何も云わずに加賀の腰に腕を回した。
「犯すぞコラ」
「狭いんだからくっついてた方がいいでしょ」
加賀の肩にことんと額を当てた筒井は、締め上げる勢いで加賀の身体をぎゅうと抱きしめる。観念した加賀も、大人しく筒井の背中に腕を回した。
847 :
木崎:04/10/09 23:37:32
電話ボックスを叩きつけるように振る夕立の夏の独特の匂いが、カーテンのように下へ下へ水流を作るガラス越しに二人を包む。生温い湿気を生み出しながら、雨は確実に熱い空気をゆっくりと冷ましていった。
狭い電話ボックスの中の、ぴったりと寄り添った筒井の小さい身体の暖かさ。腰に回された細い腕の強さ。顎のすぐ下にある、濡れてしっとりとした黒い髪のシャンプーの甘い匂いと、胸に当たるひそめるような小さな呼吸。
これから先いくつになっても、喩えその時筒井が傍にいなくても、きっと自分は今日のことを忘れない。
そう確信し、加賀は黙りこくった筒井の華奢な身体に、更に力を込めた。
848 :
木崎:04/10/09 23:38:37
すっかり雨の上がった空は、さっきまでの暗さとは一転して、あたりを朱色に染め上げていた。
「時間が逆転してるみたい」
呟いた筒井の言葉に加賀も頷いて、二人で電話ボックスから出る。さっきより大分熱さの落ち着いた湿気を孕んだ空気の中で、筒井はうーんと伸びをした。
加賀は濡れたTシャツを絞って水滴を落とすと、半裸で道中を歩くわけにもいかないので渋々それを着る。じっとりと肌に張り付く感触に眉を顰めたが、それより目の前の筒井に気を取られて慌てて彼女を抱きしめた。
「?」
「バカ、透けてるっつったろ」
「あ」
そんなことをすっかり忘れて、狭い空間から解放された喜びに伸びをしていた筒井だったが、加賀の言葉とその行動の意味を理解して赤くなる。横を通り過ぎた事情を知らないおばさんが、近頃の若い人は、とでも云いたげに路上で堂々と抱き合っている二人を軽く睨んだ。
849 :
木崎:04/10/09 23:40:10
「…風邪引くし、帰ろうか」
「ん」
しかしどうやって帰ればいいのだ、と筒井が口を開きかけると、加賀は通り過ぎたおばさん以外に人がいないことを確認すると、筒井を離して背中を向けてしゃがみこんだ。
「ほら」
乗れ、と暗に云った加賀に筒井は一瞬躊躇したが、他にどうしようもないので大人しくその背中におぶさる。立ち上がると、加賀はしっかりと背負いなおして、腰の当たりで落ちそうになっている筒井のミュールを片方ずつ抜いて、胸の前で交差している彼女の手に持たせた。
抱きしめたときより一層密着しやわらかい胸が背中に押し当てられて、しかも手はふともものあたりを掴んでいるのを意識せずにはいられなかったので、加賀はわざと憎まれ口を叩く。
「さっきも思ったけど、お前、やっぱ重いよ」
「わ…悪かったなっ!」
850 :
木崎:04/10/09 23:41:39
本気で恥ずかしいらしい筒井は持ったミュールで加賀の胸を打ったが、そんな子供のような仕草はむしろ今の加賀には有難く、少しためいきをついた。それからなるべく振動がいかないようにゆっくりと歩き出しながら、加賀はぽつりと呟く。
「…まぁ、軽い訳ねーよなぁ」
「だから悪かったって…」
「大事なモンっつーのは、大抵重いもんだよな」
この台詞の気障さは生来のものなのだろうか、と筒井は加賀の背中の上で真っ赤になった。
851 :
木崎:04/10/09 23:48:36
雨つながりで夕立。ですが今日の台風はこんな可愛いもんじゃないですよねw
季節遅れもいいとこな小説を今更済みません。エチーないし…
爪の先ほどでも萌えの足しにして戴ければ本望でございます。
岸本子ハァハァな木崎でしたwそれではー。
いいよいいよ━━━━━━━━━(゚∀゚)━━━━━━━━━!!!!!! !!
スゲー萌えた! いいなあ筒井子(;´Д`)ハァハァ
続き楽しみにしてる!!
木崎さんお久しぶりです。
筒井子がおんぶされてる図は可愛いだろうなあ。
台風で窓ガタガタ言ってますが
マターリ萌えさせていただきますた(*´Д`)
筒井子たんキタ―!!
>腿までの白いワンピースと薄い色の七分丈のジーパン
これ激しく可愛いぞ
筒井子だー!久しぶりの筒井子だー!
さわやかなラブストーリーイイなぁ…職人さんGJ!
女体化ちゃんへの愛。ホシュ(*´Д`*)ハァハァ
857 :
名無し草:04/10/15 23:14:49
保守
現実時間だと加賀子や筒井子はもう成人しているのかな。
成人式で振袖を着た女体化ちゃんもきれいだろうな〜
成人式?ケッ!やってられるかよ!
とか言って出席しなさそうなのはアウトロー三谷子。
加賀子…カッコ良い女だ。
ヘソ出し服でバイクを走らせる加賀子(;´Д`)ハアハア
>861
それで、筒井子タンが彼氏と歩いてるのを見てへこむ
実は彼氏いない歴×年の加賀子タンハァハァ
アニメネタですいません....
成人式…。
岸本子さんは振袖じゃなくてスーツでシャキッと
決めてそうな気がするのですがどうでしょう…ハァハァ
いいね、出来る女風に決めてホスィ。パンツスーツならますます萌え
865 :
名無し草:04/10/26 17:48:25
萌え保守
>2のss保管庫はいつごろ更新されるのでしょうか?
刻印終わってるようなのですが読めなくて気になっています。
焼き芋を食べながら本田子タンに萌えてみるテスト
ニキビを気にしてクレアラシルで洗顔する本田子に萌えてみた。
本だ子…
ビジュアルが…ビジュアルがあぁぁぁ!!!!
本田子たんは唇が肉感的(*´Д`*)ハァハァ
秋・焼き芋で思い出されるのはどうしてたって本田子タンさ…。
萌えとは別にして忘れられないキャラ・エピソード。
昨日は越智子たんの誕生日だったね。おめでとう。
越智子たんオメ〜!
一つ大人になって、オニャノコらしい体つきになってきたかな?
越智子タンは幾つになったんだ。16か17?
もしかして現役女子高生?(;´Д`)ハァハァ
真面目な娘が多いヒカ碁の女体化たん達もそろそろ男の影がちらつく年頃でつね。
桜野姉さんみたいに仕事休んだくらいで
「ちっ生理にでもなったんかい」とかセクハラされる、
働く女体化ちゃん萌え。
876 :
名無し草:04/11/10 22:21:48
セクハラ保守
むぁたーり保守
ここ二三日で急に冷えてきましたね。
女体化ちゃんもスレのみんなも風邪なんか引かないようにね〜
漏れはもう引いたから…OTL
>878大事に汁!
恒例保守
ヤンハイ×伊角子さんの続きお待ちしております(*´Д`)ハァハァ
881 :
木崎:04/11/26 23:03:39
こんばんは。お久しぶりです。
1ヶ月くらい開けて他の職人さんの降臨を待ってから投下しようと思っていたのですが、皆さんお忙しいようで…。
なんで暇人が連続投稿します。わたしのこと嫌いなひとはごめんなさい…。
という訳で半年以上放置してしまった楊海×伊角子続き投下します。
それまでの話は保管庫で。
NGワード「伊角」でお願いします。
882 :
木崎:04/11/26 23:04:10
楊海はと云えば、見えない洗面所で衣擦れの音がするのを、何とも云えない気持ちで聞いていた。
きっと今、着ていたTシャツを脱いだ。きっと今、パジャマのボタンを留めている。
無意識に聞き耳を立てて想像していた自分にふと気が付いた楊海は、「どこのエロオヤジだ俺は」と自分に呆れてためいきをついた。
8つも年下の、楊海からすればまだまだ子供の彼女の着替えに、何を動揺することがあるというのだ。
そう自分に云い聞かせながらも誤魔化せない自分を見てみぬ振りして、楊海は向かっていたパソコンから日本のアイドルの曲を再生させると、漸く耳から離れた着替えの音を追わないように、意識して高い声のボーカルに合わせてわざとらしい鼻歌を歌った。
883 :
木崎:04/11/26 23:07:55
パジャマのズボンを履いたところで突然響いてきた音楽に、伊角は驚いて顔を上げた。
「モー娘。ですか?」
水色のパジャマ姿で洗面所からとことこと現れて小首を傾げた伊角は、楊海の後ろを通って自分にあてがわれたベッドに腰掛ける。背中を向けていた楊海は振り向いて、うん、と頷いた。
「日本のアイドルは、こっちでもすごく人気あるんだよ」
「そうなんですか」
全くの異国だと思っていた中国が急に身近に感じられて伊角が微笑むと、それを察した楊海もつられて笑う。ほのぼのと笑顔を交し合っていると部屋の空気が柔らかく和んだような気がして、ふたりはお互いへの良く解らない気持ちを有耶無耶に流そうとした。
「伊角君、もう寝る?」
「えぇと…その前に、碁盤借りても、いいですか」
「あぁ」
楊海はパソコンデスクの横で埃を被った碁盤を持ち上げると、ふっと息を吹きかけて埃を払った。伊角が洗面所に行って濡らしたタオルを持ってくると、しっかりと絞ったそれで丁寧に汚れた碁盤を拭く。
「いつもパソコンでやっちゃうから、どうも碁盤の出番が減ってね」
悪いね、と云いながら立ち上がってそのタオルを洗おうとした楊海をやんわりと断って伊角が洗面所に向かい、黒くなったタオルを水で濯いで元の白さに戻した。それを干してから戻ってくると、楊海は碁笥を持って伊角に片方を渡した。
「打とうか」
「えっ」
棋譜並べをしようと思っていた伊角は、高段者の楊海の発言に驚いて見上げる。
「俺じゃやだ?」
「えっ、とっ、とんでもないです!むしろ逆です!」
まだプロにすらなれていない自分が、8段の実力を持っている楊海に教えを乞うのは余りに失礼だと理解していてはじめからその考えを除外していた伊角は、突然振って湧いた申し出に一も二もなく頷いた。
「じゃあ、4子置こうか」
当然白を持った楊海は、ベッドに座った伊角に促す。願ってもない好機にまだ感動が収まらない伊角はぼんやりと細い指先で碁石を掴んで星に置いた。
その白い指先と黒い碁石、そして木でできた碁盤の茶色い色が綺麗なコントラストで、楊海は思わずそれに見惚れる。
884 :
木崎:04/11/26 23:09:39
「…楊海さん?」
感動が興奮に摩り替わった伊角はわくわくと輝いた瞳で、じっと碁盤を見つめていた楊海を見上げた。あ、と楊海が喉に引っかかった声を出して伊角を見ると、自分をきらきらと見る彼女の目とかち合う。
…これは、まずい。
折角流しかけた熱い感情がこみ上げてくるのをぐっと堪えて、楊海は落ち着こうと、冷えた碁石をじゃらりとかき回した。
「…じゃあ、伊角君から、どうぞ」
云った瞬間に興奮した伊角の瞳がふっと青い炎になって、顔つきが一瞬で変わった彼女の碁石を置いた桜貝のような爪先が光沢のある黒い碁石から離れていくのを、まるで映画のワンシーンのように楊海は見つめる。
これはまずい。
たった2日で、8つも年下のこの異国の少女に、はまりかけている。
885 :
木崎:04/11/26 23:11:26
終局した碁盤を、伊角はもう10分近くの間、うっとりと見つめていた。
「綺麗な碁だ」という楊海の伊角への評価を聞いているのかいないのか、伊角はただただ碁盤の上に繰り広げられた自分と楊海の抗争の跡を眺めている。
ぶつかっていった自分をさらりとかわすその華麗さ。逃げた自分を追い詰めるその力強さ。迷う自分に道を示す、その優しさ。
彼と自分の軌跡は、碁盤の上に全て残っていた。
「……あ」
じわりとこみ上げた涙を堪えきれずに、伊角はひとつぶ、頬の上に涙を落とす。
「伊角君」
突然泣いた伊角に、楊海は立ち上がって伊角の隣に座った。
楊海には、伊角の涙の理由がよく解っている。負けた自分が悔しいのではない。ただ彼女は、その戦いの美しさに酔っているのだ。
伊角は、勝ち負けだけではない碁を知っている。
「…ご、ごめんなさい」
ぽろぽろと零れる涙を拭いながら、伊角は恥ずかしいのか頬を染めて謝った。「あの、悔しいとか、そんなんじゃ」
「解ってるよ」
碁を愛している伊角に、碁を愛している楊海は、ゆっくりと頷いた。
「解るよ。……綺麗だ」
その言葉だけで、彼女が感じていることを理解していると伝えた楊海は、伊角の薄い肩を抱いた。回した手で頭をぽんぽんとなでられ、その余りの居心地の良さに伊角はそっと寄りかかって、ゆっくりと目を閉じる。
きっと父の腕の中ではこんなに素直に泣けない。きっと、和谷の腕の中でも、こんなに素直に泣くことは、できない。
伊角は楊海の筋肉のついたしなやかな胸を見つめながら、楊海は伊角の涙で濡れた長い睫毛を見つめながら、長い時間をすごした。
886 :
木崎:04/11/26 23:18:27
目が覚めると、目の前の白いシャツをしっかりと握り締めている自分の手と男の胸があって、伊角は目を丸くした。
「おはよう」
低い声が響いて、その声につられて目線を上にやると、そこには目を細めて笑う楊海の姿。
「おっ…!?」
驚いて飛び起きると、楊海は笑ってゆっくりと上体を起こした。
「憶えてない? ゆうべ君、俺の服握り締めたまま寝ちゃったの」
云いながら楊海は長い腕を上に伸ばしてうーんと大きく伸びをする。明るい朝の光の中、彼の目の端に滲んだ涙を見て、伊角は唐突に状況を理解して耳まで真っ赤になった。
「あっ、あのっ、そのっ……」
舌が巧く回らない伊角の頭を楊海はぽんぽんと撫でると、無精髭の生えた男らしい顔つきを破顔させ、「いや、気にしてないよ」と云う。
「因みに俺は神に誓って君にやましいことは何もしていないから、それも安心するといい」
「えっ…」
楊海を意識しだしていた伊角には「やましいこと」という具体的な単語は余りに刺激的で、彼女は顔から湯気が出そうな程に赤くなる。そんな伊角の感情も知らない楊海は単純に照れたのだと理解し、「おいおい、ショートするなよ」と笑った。
「えっと、あのっ、す、済みません! ご迷惑おかけして!」
「いや、別に悪くもご迷惑でもないよ」
楊海は伊角に腕枕をしていた左腕をぐるぐると回しながらのんびりとした声音で返事した。その余裕に、混乱してばかりの自分がますます恥ずかしくなってくる。
「ほら、顔洗っておいで」
ぽん、といつものように頭に手を置かれて、それでとりあえず落ちついた伊角は深く深呼吸をすると、ベッドから起き上がって洗面所へと歩いていった。
冷たい水に顔を浸すと、未だ熱を持った顔も冷えていって、タオルで顔を拭きながら伊角は鏡の中の自分と向き合い、驚く。
「…うわ」
自分の目が、だいぶ腫れていた。
そうだ、確かゆうべ自分は楊海に対局してもらった後泣いたのだ。それで冷やしもせずにそのまま眠ってしまったのだから、こんな顔になって当然だ。
887 :
木崎:04/11/26 23:19:05
18歳の女の子である伊角はこの顔を楊海に曝すのは非道く恥ずかしかったが、それでも顔を合わさない訳にはいかないので俯きがちに洗面所から出る。するとその頬に、突然ひやりとしたものが当てられた。
「ひゃっ!」
ビクッと飛び跳ねた伊角が楊海を見上げると、自分と楊海の視界の間には半透明のビニール袋に入った氷がある。
「こんなものしかないけど、少し冷やした方がいいよ」
顔を上げた伊角の目に今度は直接その氷を押し当てられた。熱を持ったそこに氷はひんやりと心地よくて思わずうっとりと目を閉じると、また寝るなよ、と楊海は軽く笑って伊角にその氷を持たせる。
「あ、ありがとうございます」
「いえいえ。やー参ったなー女の子泣かせるなんて俺も罪な男〜」
伊角の負担を軽くしようと思ったのだろう軽口を叩きながら、入れ違いに洗面所に入っていった彼の後姿を見ながら、伊角は心の中でええ、と呟いた。
ええ、あなたは罪なひとです、楊海さん。
そんなに優しくされたら、好きになってしまうじゃないですか。
888 :
木崎:04/11/26 23:20:06
気持ちに制御が出来ないと判断した楊海は、開き直った。
どうせ好きになるなら、思いっきり好きになって思いっきり振られてしまえ。
そう思ったのは、自分の服をしっかりと握り締めて離さない伊角に諦めて、一緒にベッドに横になったときだった。
きっと自分は、もっと彼女を好きになる。8つも年下のこの異国の少女を。
正直、楊海には伊角を落とす自信はあった。年上の男に慣れていない少女。大人らしい優しさを発揮して振舞えば、きっとそれがはじめてな彼女は、何かしらの錯覚を起こす。
しかしそれはまた、ただの錯覚でしかないだろうことも楊海は予想していた。
たったひとりでまるで見知らぬ土地に来て、自分より碁が巧い奴と下手な奴に囲まれて揉まれる疲れた神経を癒してくれる、その場限りのヒーローに好意を抱くのは、しかし逆境であるからこそであって、それは恋とは云い難い。
だがそれでも構わない。2ヶ月の間だけ、彼女を守れる存在であれば、ヒーローも道化も一緒だ。
少しだけ切なく思いながら、しかしそれすら幸福に感じた楊海は、いよいよ俺も参っているな、と苦笑した。
そして、健やかな寝息を立てている伊角の艶やかなショートカットに触れる。
やわらかい黒髪は楊海の指にくるりと巻きついて、それからするりと解けて抜けた。
889 :
木崎:04/11/26 23:20:51
その日の夕方、夕食前の303号室で伊角は床に手を付いて楊海に頭を下げた。
「お願いします。帰国するまでここに置いてください!」
その低い位置にある頭を見下ろして、楊海は慌ててしゃがみ込む。
「ちょっと待ってよ伊角君、頼むから、顔上げてくれ」
年下の女の子が土下座している姿を見て喜ぶ程楊海は変態ではない。なので彼女の顔を無理矢理上げさせると、弱りきった顔を向けた。
「あのね伊角君…」
「最初に楊海さんが云ったことはちゃんと解ってます。でもどうしても、ここに置いて貰いたいんです!」
伊角にとって楊海の住むこの303号室は、既にただの棋院の中の一室というだけの価値ではなくなっていた。
朝起きると楊海がいる。夜帰れば楊海がいる。楊海に話を聞いてもらえる。そして、碁盤がある。
伊角は楊海の思惑通り、その不安定な心の拠所を完全に楊海に置いていた。
それを理解できるからこそ楊海も頭ごなしに叱ることは出来ない。そう仕向けたのは他でもない楊海だからだ。
しかし、自覚した自分の恋心と理性が、いつまでセーブ出来るかも自信がない。
そんな複雑な心境が絡まって困った顔を向けた楊海だったが、その表情に伊角の方こそ落ち込んだ。
「……ご迷惑なのは、重々承知してます。でも…」
どうしても楊海さんと一緒にいたいんです。
とは続けられず、それどころかそんな言葉が出そうになった自分自身に驚いて、伊角もまた複雑な心境で俯いた。
楊海にしてみれば、軽い気持ちで男だと思っていた自分に声をかけたのだろう。そして自分を女だと知った彼は、自分のためを思って出て行けと命じた。自分のために優しくしてくれた。自分のために打ってくれた。
そんな楊海の底無しの好意に甘えきってしまっている自分の弱さは、そしてそれを都合よく利用して勘違いしている自分の狡さは、自分が一番良く解っている。
でも、それでも楊海がそれを許してくれるのなら、自分に優しい笑顔を向けてくれるのなら、例え彼が内心では迷惑がっていても、自分のエゴであるのは承知していても、彼の優しさに付け込んででも傍にいたい。
これが恋心かどうかなんて、伊角にはどうでもよかった。ただ、目の前の困った顔をした彼が、自分を許容してくれるのならそれでよかった。
日本にいる、和谷という恋人の存在さえも。
890 :
木崎:04/11/26 23:22:48
「…伊角君」
「お願いします」
「だから、あのね」
「お願いします」
「伊角く…」
「お願いします!」
「聞きなさい!」
人の話を遮って自分が言葉を発するなど初めての経験だった伊角は、強い声で楊海に叱咤されて簡単に勢いを止めた。俯いた伊角に、楊海はひとつ深呼吸をして、彼女の両肩に手を置いて顔を覗き込む。
「最初に云ったけどね。俺と君がこの部屋で一緒に生活するっていうのがどういうことか、解る?」
「……それは」
「普通に考えて解るだろう。お互いデメリットしか生まないよ」
「そんなことないです!」
楊海が使ったデメリットという言葉に、伊角は強く反応して顔を上げた。
「俺にとっては、少なくとも俺にとっては、楊海さんと一緒にいるメリットはすごくたくさんあります! メリットって云うと何か違和感あるけど、でも、俺にとってあなたが傍にいたら……」
そこまで云って、伊角はとんでもないことを口走りそうになり慌てて自分で自分の口を塞ぐ。しかしその台詞の続きは云わずとも知れて、楊海はふっと目の色を変えた。
これ以上彼女にこんな言葉を云われたら、きっと自分は自分を抑えきれない。
「……やっぱり、それは不利益だ、伊角君」
「な……」
何で、と云いかけた伊角の肩を、楊海は掴んでカーペットの上に押し倒した。突然襲った衝撃に思わず目を瞑り、それからすぐに開けると、目の前にはたった2晩で急速に惹かれた男の顔が間近にある。
「やんは…」
「こういうことも、あるんだよ伊角君。俺は君の父親でも何でもない、ただの男だよ」
懸命に理性を保ちながら、楊海は自分の身体の下で信じられないという風に楊海を見上げる伊角を見た。
「それとも、それを期待してるの…?」
楊海は無理に冷静な瞳を作りながら耳元でそっと囁き、伊角の肩から手を外して、Tシャツ越しに伊角の胸をするりと撫でる。ビクリと身体を硬直させ、伊角の大きく見開かれた瞳が潤んだ。
「やっ…」
とっさに自分の腕を胸の前で交差させた伊角を見て、楊海はひとつためいきをつくとあっさりとその身体を解放し、起き上がる。
「……解った?」
891 :
木崎:04/11/26 23:26:42
細い彼女の身体からどくと、楊海はそのままパソコンデスクの前に座って煙草に火を付けた。伊角が朝に掃除したお陰でフィルターが2本しか載っていない灰皿にトンと灰を落とし、起き上がって眉を寄せ潤んだ瞳で自分を見上げる伊角から逃げるように視線を逸らす。
「解ったんなら、早く宿を取ってきなさい。まだ間に合うよ」
そう云った楊海の横顔は明らかな後悔の色を滲ませていて、優しい彼にそこまでさせた自分の弱さを、伊角は激しく恨んだ。
そして、湧き上がったもう一つの感情を止める理由にするには、伊角の心は日本の恋人からたった2晩で余りに離れすぎていた。
「…ごめんなさい」
伊角は横座りの体勢で、伊角は俯いたままぽつりと呟く。
「…わたしは、日本に恋人がいます」
さすがにそこまでは知らなかった楊海は、そのショックで一瞬煙草を持つ手を硬直させた。が、自分ははじめから失恋していたんじゃないかと楊海が心の中で自嘲しようとしたとき、突然自分をわたしと呼んだ伊角の口から予想外の言葉が出る。
「…でも、わたしは、日本にいる恋人よりも、あなたのことを好きになってしまいました」
その声音は怯えているようで、それでいてどこか凛と芯が通っていて、それが嘘ではないと、何より伊角の声が物語っていた。
「ごめんなさい」
ぎこちなく楊海が伊角を見ると、伊角は何かに打ちひしがれているかのような体勢で頭を垂れたまま、しかし言葉の内容は全く正反対に、告白する。
「ごめんなさい。あなたを好きになってしまいました」
楊海につむじを見せたままの伊角は、微かに震えていた。
木崎さんキタ━━━━━(゚∀゚)━━━━━!!!!
連投支援パピコ
(しないほうが良かったらもうしないので言って下さい)
893 :
木崎:04/11/26 23:33:48
とりあえずここまでで…。
アホみたいに長くなってしまってすみません。もうちょっとだけ続きます。エチー入れたら更に続きますorz
エチーだけ抜いてしようかな…とか…でもエロパロ派生板なのに…とか…
反応待ちしようかと思ってます。
前回の筒井子にレスありがとうございました。
原作の筒井と加賀の超越した服装センスはわたしには表現できなくて無難な服にしてしまいすみませんw
どなたかの岸本子が投下されるのを心待ちにしてまーす…!ワクワク!
読み終わった…堪能しますた(;´Д`)ハァハァ
2ヶ月間だけ伊角子を守れる存在であれば
ヒーローも道化も一緒だというヤンハイさんがいい男だ。
伊角子の恋のゆくえを楽しみにしております。
あ、そうだ。エチーはできたら読みたいなぁ…と。
でもエチー抜きでも2人のやりとりだけで萌えるんでw
木崎さんの書きたいようにやってください。
楊海に体当たりでぶつかっていく伊角子さん。恋してますなあGJ!!
エチーはありでもなしでも大歓迎の方向で。
伊角子カコイイ!
き、来てたーーー!伊角子!
(*´Д`)ハァハァハァハァl\ァl\ァl \アl \ア
なんかこの状況で和谷の名前が出てくるとこっちまでドキッとしてしまいますよ!
900 :
木崎:04/12/01 22:30:40
間をおかず今晩は。
半年近い間だらだらと書きかけていた楊海×伊角子を一応終わらせます。
苦手な方はNGワード「伊角」でスルーお願いします。
901 :
木崎:04/12/01 22:32:24
例えば、ここで彼女を受け入れたら。
「嬉しいよ、俺も好きだよ」とか云って、2ヶ月間の期間限定の甘い恋に溺れる。そしてその猶予期間が過ぎれば、彼女は自分の国へと帰っていく。きっと帰れば忙しさに追われて自分と連絡を取ることもなくなる。
そしていつかは自然と、思い出になってしまう。そんな彼女を想いながら、自分はここで一人、これからも彼女の残り香を嗅いで生きていく。
例えば、ここで彼女を拒んだら。
「君は勘違いをしているだけだ。恋じゃないよ」とか云って、このまま彼女はホテルへ行って、そこからここへ通う。何事もなかったかのように会話して、しかしそれでもぎこちなさは拭えないままに2ヶ月間を過ぎ、彼女は自分の国へ、恋人の元へと帰っていく。
そして中国で出逢った男のことなど忘れて、その恋人と共に生きる。そんな彼女を想いながら、自分はここで一人、これからも彼女の思い出を抱いて生きていく。
どちらにしたって、後悔するんじゃないか。
傷は浅いに越したことはないじゃないか。
ほんの数秒にも満たない時間で楊海はそこまで考えて、それから自分の思考回路を激しく嫌悪した。
結局俺は自分が可愛いだけか。傷が浅い方を選んで、俺が悲しまないように俺を庇っているだけじゃないか。
目の前で泣き崩れる彼女より俺は俺が大切なんじゃないか。
902 :
木崎:04/12/01 22:33:14
伊角が俯いたまま、身体を支えていた腕を一本外して、そのてのひらで顔を拭った。涙がすべらかな手の甲から細い手首を伝って、肉付きの薄い腕へと流れる。
そしてそれはそのまま肘の先からぽとりと落ちた。
雫が染み込んでそこだけ色の濃くなったカーペットをぼんやり見つめて、楊海は突然回答を見出した。
この先何があっても、彼女と出逢ったことをなかったことには出来ない。
彼女がここにいたことも、彼女に恋をしたことも、なかったことには出来ない。
どうせ付く傷ならば、浅かろうが深かろうが、同じことじゃないか。
彼女に恋をしたという時点で、既に致命傷じゃないか。
903 :
木崎:04/12/01 22:33:53
楊海はゆっくり椅子から立ち上がった。その動作を気配で感じて、伊角の身体が僅かに強張る。
「…伊角君」
数分ぶりに出した声は非道く掠れていた。しかしこの部屋の粘度の高い空気の中で、呼吸することすら苦痛に感じ始めていた伊角にとって顔を上げるのも辛い。
楊海は伊角の前に立って、それからそこでしゃがみこんだ。伊角とほぼ同じ高さになって、楊海は再び「伊角君」と小さく呼びかける。
至近距離で、まるで囁くように云った楊海に、伊角は漸く重い頭をゆっくりと上げて、涙が幾筋も伝う頬を蛍光灯で光らせながら、驚くほどのスピードで恋に落ちた男の顔を見た。
次の瞬間、伊角は自分の身に何が起きているのかが解らず、切れ長の目を見開いた。
「怎??」
耳元で聞き取れないほどの声で呟かれた伊角は、聞き取れたとしても意味の解らない中国語に耳を傾けた。
「怎??。喜?了」
「…楊海さん?」
「喜?」
楊海は小さく小さく囁くと、そのままの姿勢で自分の長い腕の中に閉じ込めた伊角を、更にきつく抱きしめた。
「好きだと、云ったんだ」
904 :
木崎:04/12/01 22:35:01
「…え」
「好きだ」
「あの」
「好きだ」
「やんは…」
「好きだ」
完全に楊海を困らせるだけだと思っていた自分の告白の、伊角にしてみれば突然振って湧いた答えに、頭の中が真っ白になった。
伊角にとって楊海は、いつでも親切で、いつでも優しくて、いつでも頼れる大人だった。だからこそ親切なようでどこか他人行儀で、優しいようでどこか冷たくて、頼れるようでどこか不安定だった。
それは伊角の後ろめたさから出来上がった壁だったが、それを自分の所為だとは思っていなかったので、だからこそ余計伊角は楊海の言葉が巧く把握しきれない。
「…あの、楊海さん」
伊角は泣くほど悲しく切なく恋しい気持ちを何とか押さえ込んで、真摯すぎるほど真摯な楊海のその言葉の意味を頭で考えようとする。
「…えっと、その」
「何?」
しかし脳内は楊海の甘い囁きと吐息であっさりと消え去って、伊角は混乱を置いてきぼりにしたまま、そっと楊海の背中を抱き返した。
「…楊海さん」
「何?」
「…もう一度、云って貰えますか」
楊海は自分と同じくらいの強さで抱き返してきた腕を心地よく感じながら、再び口を開く。
「何度でも云うよ。君の事が好きだ」
905 :
木崎:04/12/01 22:35:52
今度こそ、体中すみずみまでその柔らかい言葉が行き渡って、伊角はくしゃりと顔をゆがめた。
「…っ」
「…泣かないでよ、伊角君」
「…っだ、って」
「泣くことなんか何もないよ」
「…やん、はい、さん」
楊海は伊角の身体を回して余った腕を持ち上げて、伊角の髪をそっと撫でた。愛撫するようなその優しい動作に、伊角は漸く、楊海の言葉を信じられる。
このひとがわたしの頭を撫でてくれる度、どうしてわたしがあんなにも安心出来たのか。
このひとがわたしを好きでいてくれていると、知っていたからなんだ。
906 :
木崎:04/12/01 22:36:55
少し身体を離して、額がくっつきそうなほどに顔を近づけて、楊海は伊角の頬に新たに流れた涙を指先でそっと拭った。
「ねえ、俺にももう一度聞かせて」
楊海はねだるように囁く。
「できれば、ごめんなさいを抜いて」
伊角を笑わせようと、おどけた口調で云った楊海に、彼女は思惑通り小さく笑って、その濡れたくちびるをそっと開いた。
「…わたしは、あなたのことが好きです」
す、と云ったと同時に、伊角のくちびるは楊海のそれで塞がる。
甘い甘いくちびるに酔いしれて、伊角はそっと、目を閉じる。
907 :
木崎:04/12/01 22:37:58
「わたし、って云うの、良いね」
不意に楊海が呟いて、伊角は小首を傾げた。
「何か、自然に出てきて。変じゃありませんか?」
「全然変じゃないよ。その方が音が柔らかくて、伊角君には似合ってる」
至近距離で笑顔で褒められて、伊角は訳もわからず赤面した。
「そうですか?自分でも、何か、変な感じで」
「今まで、わたしって云ったことないの?」
「公式の場では、そう云いますけど。それは男性も一緒だし」
ふぅん、と頷いた楊海は、伊角の身体をそっと離す。伊角もつられて腕を解くと、そのすらりとした指が、楊海の節のある大きな手の中に収められた。
「…聞いておきたいんだけど。日本の恋人は、どうするの?」
真っ直ぐに伊角の目を見つめた楊海を正面から見つめ返して、伊角はすぐに口を開く。
「明日、電話をかけます」
「君は本当にそれでいいの?」
「…わたし、さっき云いましたよね」
伊角は少し俯くと、ゆっくりと呟いた。
「わたしは、日本にいる恋人よりも、楊海さんのことが好きです」
わたしを女に出来たのは、あなた以外にいないんですから。
908 :
木崎:04/12/01 22:46:46
えぇと半年もだらだらと書き綴った楊海×伊角子、とりあえず終了です…。
長々お付き合い戴き有難う御座いました。
特に最初の頃から見て戴いていた方、たまーに「まだかな?」と云って戴いた方、お待たせして済みません。
ごめんなさい…といつも心の中で思ってましたorz
なので肩の荷が下りたような感じで安心してます。これで心置きなく岸本子が書ける!w
毎回レスありがとうございます。本当嬉しいです。テンション上がります。
エチーは抜いてしまいましたwまた、どこかでお目にかかれれば。
それでは。
あぁ…終わってしまった〜〜!
でもたっぷりと楽しませていただきますた(*´Д`)
最後の一言にドキッ。
岸本子もいつか読めたら嬉しいです。連載乙かれ様でした!
恋の致命傷、いいねいいねぇ
甘いだけでなく、ワヤの事などあって少しほろ苦さもある関係が大人っぽくてこの二人らしい
いすみこキタワァーーーーーーー
加賀×筒井子の甘々も萌えですがこういう切ない系も禿しく(・∀・)イイ!!
木崎さんいつも有難うございます
読んでいて、自分も中断してる話を完結させられるよう
がんがろうという気が湧いてきました。
職人さん、いつも本当にありがとう!
>911
どのお話でも待って松!
萌えがあれば寒い日も乗り切れる(;´Д`)ハァハァ
木崎タソキタ━━━━━(゚∀゚)━━━━━!!!!
堪能させていただきました(*´Д`)
一つ気になったのは、途中の中国語っぽいもの?は何て言ってるんですか?
中国語解らなくてスマソorz良かったら教えて下さい…
漏れも中国語はわからないけど
その後の会話で「好きだ」と言う意味に受け取ったヨ
916 :
木崎:04/12/04 22:56:19
>914
あー…あの中国語、こっちで書き込んだら文字化けしたんですよw
最初のが、「どうしてくれるんだ」
次が「どうしてくれるんだ。好きになってしまった」
最後が「好きだ」
です。
まぁ多分意味通じるだろーと思って補足しなかったのと、908で書き込んだとき
文字化けに気付いてなかったからフォロー入れるの忘れてたんですw
では奈々氏に戻りますー
乙です。
文字化けでしたかw
「どうしてくれるんだ」って和訳なんだかイイなぁ。
どうしてくれるんだ。
萌えてしまいますた(;´Д`)ハァハァ
頑張ってますね。
お疲れ様。
ヒカ碁ではクリスマスの話がなかったのが惜しまれる。
クリスマスの女体化ちゃんなんてイイ妄想材料なのになぁ〜
もう伊角子さんとかヒカ子さんとか贅沢は言いません。
誰子とでもいいから、和谷がしあわせになるSSが読みたいよ
むしろ幸せな和谷子タンはどうよ
伊角さんといればいつでも幸せそうな和谷子タンだよ
前にあった和谷×伊角子も好きだったなあ…
和谷は人気投票結構よかったのに、同人的には当て馬になりがちなキャラなのかな?
ここの和谷×伊角子は和谷が誤解したままだし…。
幸せな和谷子、誰か書いてくれないかな。
伊角さんの隣でハンバーガーを笑顔で頬張る和谷子
伊角さんがプロ試験合格してやったぜ伊角さん!ととびあがって喜ぶ和谷子
伊角さんを真柴に侮辱されて涙を浮かべてつかみかかっていく和谷子
などにハァハァ
>923
あまりに原作まんまでワロタ
つまりは原作の和谷子タン萌えという事で(*´Д`)ハァハァ
和谷子タンイイ!
(*´Д`)ハァハァ
928 :
名無し草:04/12/17 15:49:25
たまにそろそろ保守しどきかな〜と思って見に来ると
先に誰かが書きこんでいるこのヌレが好きだ。
さがりすぎなのであげまつね
和谷子タンにギュッてしてもらいたいな
でもキラキラまっすぐなおメメで見つめられたら、目反らしちゃいそうだな
クリスマス。
他の女体化チャンが彼氏と楽しく過ごすなか
一人生活費を稼ぐためにサンタのコスプレで
ケーキ売りのバイトをする和谷子を応援してあげたい
親友のよしみでそのバイトを手伝ってあげる伊角子さん。
その夜は売れ残りのケーキをもらって帰り、女二人で食べるのだ。
彼氏がいなくてもほっこり。
萌え(*´Д`)ハァハァ
その二人の女体とケーキを颯爽と持ち帰る俺
ガッ
子供駅での再放送で2話を見て書きたくなった白川子さん。
コソーリ置いていきます。
1
「白川先生って結婚してるの?」
不意にそんな言葉が進藤から飛び出したのは、研究会も終わった夕方の棋院。
俺は思わず飲んでいたコーラを噴出し、冴木さんはお茶の缶を片手に完全に固まっていた。
まじまじと左手の薬指を凝視する進藤を見おろしながら、白川先生はおっとりとした笑みを浮かべた。
「お前さ…そういうのは研修会に来て数度目にする質問じゃねぇ?もう何ヶ月も一緒に研究会してるだろーが」
「だって和谷、白川先生さっきまで指輪してなかったし、ほら!」
見ろよ、と進藤が指差す先には、鈍く銀色に光る細い指輪。
長年着けることによって出てくる独特の風味で自身を艶めかせるそれは、
確かに結婚指輪、或いは婚約指輪以外の何物でもない。
まるで幼稚園児みたいに目を輝かせて返事を待つ進藤の目の前で、
白川先生はその(子供心に見ても大きいと思える)胸の前で、両手をゆっくりと合わせた。
2
「そうですね、進藤くん…私、実は結婚してるんですよ」
「マジ?!俺全然わかんなかった!先生普段指輪しねーんだもん」
「えぇ…実は、結婚したばかりの頃、対局中に抜けたことがあって…その時は、碁笥の中に混じっていたので事無きを得たのですが…それ以来また抜けて無くすのではと怖くて、碁に触れるときは外しているんです」
「ふーん…そうだよなぁ、白川先生美人だもんな。囲碁教室でもジィさん達にハートマーク飛ばされてたし」
そう言ってまじまじと白川先生を眺める進藤につられて、俺まで改めて白川先生のことを眺めてみた。
身内(門下)の欲目を抜いても美人、と思える顔立ち。
おっとりとして優しい口調と笑顔。豊満で形のいい(って昔誰かが言ってた)胸に、ふんわりした腰。
…とてもじゃないけど、30代後半で子供が二人いる(上の子はもうすぐ10歳とか言ってた)ようには見えない。
おまけに性格は気遣い上手で面倒見がいい。自慢の『森下門下のお母さん』だ。
3
「そういえば、あんまり当たり前すぎて進藤に言うの忘れてたなぁ」
冴木さんが、頭をかきながら苦笑いを浮かべた。
確かに、俺が師匠のところで習い始めた頃、白川先生は既に『お母さん』で、
棋院の研究会の後、二週に一度は下の子の幼稚園の迎えがあると言って途中で帰っていた。
今の口ぶりから、冴木さんが師匠についた頃、既にやはり『お母さん』だったのだろう。
今は下の子も小学校に上がって、お迎えがなくなったから研究会を途中で帰ることはなくなったし、
研究会であまり家族のことを話さないし、さっきの進藤の指摘どおり、指輪も外してる。
まぁ、解らなくてもしょうがないかもしれない…にしても、もう少し早く聞いてもいいと思うんだが。
「ねぇ白川先生、幾つの時結婚したの?旦那さんってどんな人?」
「おいこら進藤!あんまり聞くんじゃねぇっての!」
「何だよ和谷、ケチだなお前ー」
「ケチとかそういう問題じゃねぇだろっての…!」
「ふふ…ほら、進藤くんも和谷くんも、おやめなさい?」
4
俺と進藤が向き合って睨み始めたとき、横から白川先生がくすくすと笑う声と、優しい抑止の言葉が聞こえてきた。
ぐっと一息ついて、お互いに言葉を飲み込む。寸分違わぬ動作に、冴木さんが噴出した。
こうやって言い争いになった時、熱くなりやすい俺らは止まらずに、子供じみた口げんかを展開してしまう。
実はその時、師匠の怒鳴り声よりも、白川先生のその優しい抑制の方が俺らには効くのだ。
これが、白川先生が『森下門下のお母さん』な理由のひとつでもあるんだけど。
「こんなところで喧嘩しては駄目ですよ?師匠(センセ)に見つかったら怒られちゃいますからね」
「「はーい…」」
「それにほら、もうそろそろ出ないと、電車に間に合いませんよ」
棋院のロビーで不貞腐れたユニゾンを披露した俺たちは、思わず壁の時計を見上げた。
いつも乗っている電車を逃すと、次に乗り換えなしで帰れる電車は20分も後。
同じ電車で帰っている俺らは、また「げっ!」という言葉を同時に発した。
その様子に、冴木さんが今度こそ堪えきれずに口元を抑えて肩を揺らす。
「って冴木さんも笑ってる場合じゃねぇだろ、ほら行こうぜ!」
「っあ、あぁ…じゃあ、白川先生。また次の研究会で」
「あ、そーだっ」
5
飲み終わったコーラの缶をゴミ箱に放り投げ、冴木さんの腕を取って棋院の外に向かう。
その俺の動きに逆行するように、進藤がいきなり白川先生の方に小走りで寄った。
「白川先生、ひとつだけ聞いていい?」
「いいですよ…何ですか?」
「結婚した人って、初恋の人?」
いきなりまた何を聞くのかと俺は目を見開いた。
白川先生は、少し顔に手を当てて考えていた。が、やがて僅かにしゃがみ、進藤と目線を合わせると、
にっこりと笑って、人差し指を立てながらこう言った。
「それは、内緒です」
「…やっぱり教えてくれないかぁ…うん、ごめん、先生。じゃ、また来週ー!」
6
大きく手を振りながらこっちに走ってきた進藤の頭を小突きながら、三人並んでドアを潜る。
ふと振り返った視線の先に、白川先生の横顔と、師匠の姿が見えた。
やっべぇ、ロビーで騒いだの見られたのかな…。
来週の研究会が怖ぇ、と師匠の雷が頭を過ぎったが、ちらりと見えた横顔に、
俺はふとさっきの進藤の言葉が頭に浮かんだ。
研究会で皆と居るときとは何か違う、白川先生の優しく、嬉しそうな表情。
そして、向き合いながら珍しく険のない笑いをしている、師匠の顔。
ガラス一枚越しに見えた二人の表情に、俺は頭に浮かんだ考えを打ち消すように首を振った。
前に冴木さんが聞いたことがあるって言ってた。
白川先生が女流棋士になったのは、師匠と出会ったからだって。
その当時、まだ師匠も白川先生も結婚してなくて、師匠は20数歳で棋士何年目、
白川先生なんて女子中学生だったって。
まさか、なぁ…でも……。
もう一度振り返ったが、歩を進めたそこからでは、もう二人の表情はおろか
色ガラスに邪魔されて、中を伺い見ることすら出来なかった。
=END=
キタ-------------------!!!!!
憧れの美人先生な白川先生イイ!!
初恋の人というのはやはり…(*´Д`)ハァハァ
白川子さんは原作そのままの口調で違和感ないなぁw GJ!
小説キタワァ.*・゜゚・*:.。..。.:*・゜(n‘∀‘)η゚・*:.。. .。.:*・゜゚・*!!!!!☆
しっとり包容力を感じさせる白川子さんがステキです。
年末に良い話をごちそう様でした!
さて、新年スレ初書込みの俺が振袖姿の女体ちゃんたちを頂くわけだが
アキラ子たんとか振袖似合いそうだなぁ
皆さんあけおめー
今年もよろしこおながいします。
次スレは970位でいいかな?
越智子たんは七五三とか言われてむっとしそうだw<振袖
正月ネタって何日くらいまでなら投下してOKかな?
次スレは970で、同意。
何日でも読むよ。待ってるよ
岡子タンと庄子タンもまだ七五三姿がはまるお年頃かもナー
庄子たん達は顔に丸とか×とか書いて羽子板持ってるのとか似合いそうだ(*´Д`*)
アキラコたんはじっと座ってたらまんま日本人形だなw
>947
いつまででもいいと思う
どうしても気になる場合は次のイベントまでとかどうかな
基本的に気にしなくていいと思うけども
次のイベントと言えば…
節分か!
正月ネタ、ということで一本書いてみました。
何でも今日は本当に棋院の打ち初めの日だったとか。
楊海×伊角子前提の伊角子と門脇の話。
(一期ひとり女体化の設定でアキラ子・越智子・伊角子にしてます)
1
花が綻ぶような、という彼女の笑顔は、見るもの全てを虜にするようだ。
門脇は、談笑する伊角の顔を見ながらそんなことを考えた。
その視線に気付いたのか、話していた相手にひとつ礼をすると、手を振りながら
小走りに駆け寄ってきた。揺れる桜色の着物の肩が、力が抜けたように下がる。
「初めて出ましたけど、やっぱり、打ち初めって凄いですね…俺、押しつぶされそうでしたよ」
「それは自分の一手に?それとも人に?」
「…両方です」
困ったように苦笑いを浮かべる伊角は、小首を傾げて答える。
疲れたらしいその声に、門脇は思わず笑いを零した。
同期としてプロになって二度目の正月。去年の今頃は、待ち構える新初段シリーズに
三人ともぴりぴりとして、ゆっくりと話すような状況ではなかった。
それに比べれば、プロという世界に一年間馴染み、去年に比べれば余裕が出てきた、と思う。
少なくとも、打ち初め後の親睦会で知り合いや同期と談笑できるほどには。
「押しつぶされそう、って言う割には、そんな着飾っちゃって。楽しんでない?」
「そんな余裕俺にはないですよ…それに、着物はすぐ成人式で着るから、その練習も兼ねてですし」
「成人式?…その着物、これ用に準備したんじゃないんだ?」
2
小声でひっそりと打ち明ける伊角に、思わず一緒にひっそりと小声で門脇は返した。
桜色を基調とした振袖は、梅の枝で鳴く鶯が刺繍され、非常に若々しく美しい印象を与える。
鶯色の帯や紅色の簪、そして淡く施された薄化粧が美しさを後押ししているようで、
門脇は内心(いつもより二割増)などとオヤジっぽいことを考えていた。
少女と女の境目の、清々しくも艶のある、不思議な色気か醸し出されているようで、
思わずつま先から頭までしげしげと眺め、抗議の声を上げられることになる。
「あんまり今のうちに気張らない方がいいと思うぜ?この後、門下なんかで呑みに行くんだろ?」
「そう、ですよね…俺、九星会から一応お呼ばれしてるんですが…」
「辞めたから行きづらい、って?いいじゃん、呼ばれてるんだから行ってこいよ」
「あ、でも会から、というより桜野さんが『慎ちゃんもいらっしゃいよ』って誘ってくださってるだけなんですが」
「じゃあ尚更だろ。女流の繋がりって無碍にすると後が怖いぞー?」
「む、無碍になんてしてないですよっ!ただ…やっぱり九星会の皆さんと会うのがその…」
「だからと言って俺らと呑みに行くわけにはいかないだろ?」
「いいですよー…門脇さんが誘ってくれるなら、桜野さんも納得してくれるでしょうし」
よくない、俺がよくないっていうかソコで頷かない、危ないから!
危機管理の下手な同期に、思わず手を振りながら心の中で門脇はツッコんだ。
仕事上で付き合いがあるとは言え、年上の男に呑みに誘われたからと
成人式間近の女の子がはいそれじゃあとついていくモンじゃあない。
碁以外になると途端に微妙に世間ずれした一面を覗かせる伊角のことを
楽しんでいるのも事実だが、こういうところは真剣に危ないと思って欲しいと、門脇は人知れず溜息をついた。
この伊角という同期の少女は、何というかいっそ芸術的な絶妙なアンバランスの持ち主なのだ。
碁に関してはそれこそ冷静沈着で自分を負かすほどのしっかりした実力とメンタルを持ち、
塔矢アキラから続く一般棋士採用試験の女流快進撃の一端を担うに相応しい棋力を保持している。
新初段になってからも本因坊相手に新初段シリーズで勝利を収めたのを筆頭に、
先を行く女流二人と同じく連勝記録を伸ばし、女流時代到来かと週間碁を賑わせたものだ。
なのに、碁から離れるとまるで別人のごとく、別の意味で『目の離せない存在』になるのだ。
まず何というか、しっかりしている印象なのに、その実は非常に危なっかしい。
どうも元からしっかりしているのではなく、『しっかりしなくちゃ』という思考の上でのようで、
実際に横で見ていると、かなりぽんやりとして天然気味な子なのだ。
その上、男性に対して警戒心を抱かない。しかもこれは、悪い意味で、だ。
男兄弟だけの家庭環境の上に長い間院生という男社会の縮図で過ごしたためか、思考が男性じみている。
それは何も問題ない。問題は、周りが男という環境に小さい頃から慣れすぎたためか、
今の自分が『男性からどういう目で見られているか』に関心を持とうともしないところだ。
門脇の目から見ても、伊角ははっきりとした『美少女』だ。
万人受けする甘いフェイス、すらりとした長身に兼ね備えた女性らしい柔らかさ。
それだけでも十分なのに、そんな美少女が人懐っこい笑顔で話そうものなら、
男としては誰もが持つ下心の部分を、大なり小なり動かされずには居れないだろう。
門脇自身、伊角に出会ったばかりの頃にそういう思いをしてしまったのだ。
その思いは、プロ試験が終わる頃には既に「危なっかしいなぁこの子」という
ある意味の庇護欲に取って代わられてしまったのだが。
4
「門脇さん…ネクタイ、曲がってますよ?」
不意にかけられたその声に、門脇は現実に引き戻された。
「ん?あぁ」と気の抜けた返事を返し、久々に袖を通したしっかりしたスーツの中心に手を伸ばす。
「ネクタイなんて滅多にしないからな…会社勤めしてた頃も、これが面倒でさ」
「駄目ですよ、ちゃんとしたお席なんですから…ちょっとじっとしてて下さい」
面倒と言い放つだけあって、指先で結び目を直すだけで終わった門脇のネクタイに
伊角の手が伸び、しゅるりと軽やかにまず解く。
思いがけない行動に硬直する門脇を前に、少々たどたどしいながらも伊角はネクタイを結びなおして
しっかりと形を取り戻したそれを軽く手でぽん、と叩くと、
自分より背の高い門脇の顔を見上げ、にっこりと笑みを浮かべてみせた。
(だーかーらそういう所が危機感なさすぎって言ってるんだ伊角ーっ!)
肩に手をやり、がっくりとこうべを垂れる目の前の相手に、
振袖の少女は何か気に入らないところでもあったかとおろおろしたが、
そうじゃない、大丈夫、ありがとう、と門脇が力ない声でそれでも応えると、
ほ、と胸をなでおろし、どういたしまして、とまた笑みを浮かべて返事を返した。
5
本当に、この少女は。
本人や周りから嫌というほど伝え聞いてる『中国の恋人』とやらがいなければ、
親睦会がお開きになったと同時にどこぞへ連れ去ってやるものの、と門脇は悪態をついた。
だが、目の前で笑っている少女を見ると湧き上がってくるのは庇護欲。
せめて、自分以外の男が変なことをしないよう、守ってやらなければ、と思うのだ。
ナイトといえば聞こえはいいが、実際は海を越えた恋人のためのお守りである。
それでも放ってはおけない自分に、俺ってこんなにお人よしだったか?と門脇は苦笑いを浮かべた。
「…そうだな。どうせだから、同期で呑みに行くか?」
「え?」
「そうと決まれば、本田にも声かけなくちゃな。今どこに居るのかねぇ」
「あ…あ、はい。本田ならさっき、越智のところへ行くの見かけましたよ」
「じゃ、二人で行くか。『同期の仲を深めにいこうか』ってな」
彼女の整えた髪を乱さぬよう肩をぽん、と叩いて、門脇は踵を返して歩き出した。
それを追うように、桜色の裾が軽く翻り、新春の雰囲気に混じっていった。
=Go Next?=
3に番号つけ損ねました(´・ω・`)ショボーン
伊角子に関してはここまでですが、越智子でネタが上がってきているので
同じく打ち初めでもう一本投下する予定です。
越智子と本田と真柴…という珍妙な取り合わせで…w
>957乙
ついでにその振袖伊角子を軽やかに俺がゲット
正月ネタだーーーーー
しっかりしているようで天然な伊角子さんに(*´Д`)ハァハァでつ
名前だけの登場だけどアキラ子タンも久しぶりだなぁ…嬉しい
越智子タンもお待ちしております!!
お正月SSで華やいだ気分になりますた。ゴチです〜
棋院の打ち初めでは由香里先生も振袖をお召しになったりするんでしょうか。
へーへー
ヒカ碁が連載中だったらほったや小畑も追悼コメント出してたのかな。
正月ネタ、【打ち初めの日】続きです。
越智子・真柴・本田の話。何やら少女漫画の如き展開になりました(´・ω・`)ショボーン
続き話ということで、番号通しにしています。
6
小生意気なガキ。それが、真柴が越智に抱いた第一印象だった。
プロになってすぐの若獅子戦で伊角の他に、院生で一回戦に勝った子が居たという。
名前を聞いてもぴんと来なかったのだが、中学生になったばかりの女の子、と聞いて
そこでやっとあの気の強そうにつんとした姿が思い出され、あぁ、と膝を打ったのはもう二年も前だ。
次に会ったのはその一年後、越智がプロになって初めての大手合だった。
5つも年の離れた相手にこてんぱんにされて、中押しでぐうの音を上げたのを覚えている。
それ以来、ちょこちょこと顔は合わせるものの、特に話したり対局した記憶はない。
出会った頃はまだ小娘、と呼ぶにも幼すぎた少女は、今や新鋭女流の一角を担っている。
相変わらず背は小さいし、小生意気なガキだし、可愛くなったとも思えないが。
親睦会に出されたドリンクを口にしながら、真柴はぼんやりと、越智を眺めていた。
紺色のベルベットのワンピースにブラウスの白い襟と真っ白な付けカフス。
細い足の踝からを覆うショートソックスに、革靴。やっぱりガキだ、と思った。
年寄りうけの良さそうな格好に、子供らしい色のはずのピンクのブローチがやけに不釣合いに見える。
7
プロに入ってから伸び悩みの一途の自分は勿論だが、
越智にとっても去年は辛い一年だったのではないかと真柴は考えた。
真っ先に浮かぶのは、代表枠に一度入りながら、結局は逃した北斗杯の件だ。
詳しいことは人伝いにしか知らないが、馬鹿な真似をしたなアイツ、とは微塵も思っていない。
むしろ、子供らしからぬ潔さに、こっそりと拍手を送りたくなったほどだ。
然し、それは勿論自分の考えで、実際陰では変なプライドを持って、と密やかに言う声も、真柴は知っている。
その頃からだった。いつか、ゆっくり二人きりで話してみたいと思うようになったのは。
辛辣な口をきく小生意気で強気な表情の裏で、本当は寂しかったり無理をしてはいないだろうか、と。
苦しいだろう、と思う。だが、それを決して表に出すような性格ではない、ということは
人伝いに聞き及んでいる内容で推し量れる。
辛い一年だったのでは、と思うもうひとつの理由が、『悪い方として比較されること』だ。
去年、長いこと院生に甘んじていた伊角が、プロ試験全勝と新初段シリーズ白星という
二枚看板を背負って、華々しくプロの世界に飛び込んできた。
あっという間に勝ち星を重ね、今や真柴の同期である塔矢アキラと並ぶ勢いの伊角に、
週刊碁はもとより、一般の週刊誌も伊角と塔矢二人揃えて『将来有望の新星女流棋士』という
見出しで記事にしたほどだ。実際、碁界の外にもファンができ、ちょっとしたアイドル状態になっている。
そんな二人に比べ、同じように一般棋士採用試験でトップ通過をし、
同期三人の中では一番の連勝記録を作った越智は、年のせいもあってかあまり表に出ない。
…というのはあくまで体の良い建前、ということを、真柴はよく知っている。
8
”プロ試験の成績も、連勝記録も、何より一番、その外見が、二人より劣っているから、あの子は”
ある時の手合いの待ち時間で聞こえたそんな声に、思わず殴りかかってやろうかと思ったのを覚えている。
プロ試験の成績は、それこそ本人のせいではないし、連勝記録だってたまたま早く倉田に当たっただけだ。
あの塔矢も倉田に連勝記録を止められたのと同じように、倉田は越智の連勝を止めたに過ぎない。
その時期が僅かに早かったから。プロ試験のときも、本当に接戦で全勝などという状況ではなかったから。
外見に関しては、伊角と塔矢の二人が、取り立てて見目良すぎるだけだと思っている。
二人とも本当に、モデルか何かでもやっていけそうな美人なのだ。それと比べるのは、何か違う。
勝手に好きなことを並べ立てる僅かに年上の棋士に本当に拳を振り上げかかった時、
それをかろうじて押し留めたのは、噂が立てられたその廊下を、本人が涼しい顔で通っていったからだった。
絶対にあれは、聞いてた。寧ろ、聞こえてただろう。
なのに、何も言わず、視線すらやらず、静かに、冷たく、通り過ぎた。
毒舌なことで知れたその口をきゅっと噛み締め、何もなかったかのように。
不意に、守ってやりたくなった。
越智だって、本当は年相応の、中学生の女の子のはずだ。
口調も思考も行動も大人びているが、本当は、周りの大人の半分程度しか生きていないのだ。
別に愛欲を抱いているわけではないし、それは力いっぱい否定する。
では何だと聞かれれば、例えば、先輩が気に入っている後輩の女の子を庇護してあげるように、
守ってあげたいんだよ、としか答えられない。恋心かと聞かれれば、否定できない。
そんな非常に微妙な感情のせいで、今日だって到着から越智の姿を目で探して仕方なかった。
はっきり言えば、さほど面識もないのに。傍迷惑な奴だろうな、とは我が事ながら思っていたのだが。
9
「…よぉ」
世話になったらしい高段者たちとの挨拶が終わって一人になった越智に、真柴は声をかけた。
体の前で行儀よく組まれていた手が解かれ、身体ごとこちらを向き、睨むように見上げてくる。
さっきまでとは偉い違いだな、と皮肉じみた笑いを浮かべながら言ってみせると、
お生憎さま、とつんとした返事が返ってきた。
口が悪い、と言われる人間の八割は、本心からそうなのではなく、己が身を守るために
そうしていて、それが結果として毒舌や、一言多かったり歯に衣着せぬ性格なだけである、と
真柴は師匠によく言われており、自分も、その八割に入ると思っている。
自分の物言いはどちらかと言えば負け惜しみや皮肉と言った薄っぺらいもので、
本当に口の悪い人間は愚か、普通に気の強い相手にすら言い負けるような代物だ。
目の前の少女の毒舌は、自分よりは遥かに芯があって強い。
だが、真柴にはどうも少女が自分と同じ八割の人間という気がしてならなかった。
本当は社交性に長けている性格だろうということは、先ほどの高段者たちとの挨拶で伺える。
礼儀正しく、きっちりとした挨拶も受け答えも、会話を切るタイミングすら心得ている。
同類愛だ。真柴は自分の中の非常に微妙な感情を、そう言うことにした。
「一人か?和谷のヤツやあの…進藤はどうしたんだよ」
「別に同期で居る理由もないと思うけど…和谷は自分の師匠のところ。進藤は塔矢にべったりだよ」
「…あいつ、やっぱ塔矢に惚れてんのか?」
「うん、もう露骨に解るレベルで…塔矢も嫌がってないからタチ悪いんだけどさ」
「はン…天才の考えることなんざ、俺には判んねぇなぁ」
「ふぅん…自分が凡庸ってことは判ってるんだ」
「ってこら、誰が凡庸だこのガキ!」
10
噛み付くように言い返した真柴の目の前で、越智はその細い目をまた僅かに細め、
まるで悪戯が成功した子供のように、くす、と小生意気な笑みを浮かべた。
自分の言葉尻に乗ってきたのが、嬉しかったのだろうか。
確かに、わざわざ喧嘩を売られていて噛み付くなど、自分か越智の同期の二人くらいのものだろう。
真柴は、完全にばらばらな自分の同期や微妙にまだ仲間意識の薄い伊角の同期を思い浮かべた。
それに比べて、ここの同期な何だかんだ言っても、非常に仲がよく、碁でも盤外でも喧嘩仲間のようだ。
…つまり、俺の精神年齢は和谷や進藤と一緒かよ、という結論に行き着き、真柴は溜息をついたのだが。
だが、年齢的に考えれば、もう越智のこういう挑発じみた言動に、
和谷も進藤も乗ってこなくなったのでは、と真柴はふと思った。
さほど面識がないはずの自分に仕掛けてきたのは、本当は寂しいから?そんな考えが一瞬浮かび、
頭の中ですぐにバツをつける。考えすぎだろ俺、と自分を諌めた。この同類愛、相当重症らしい。
「何?進藤か和谷に用事でもあったの?」
「何で俺がわざわざ喧嘩するような相手に会いに来るんだよ」
「ないの?あれば言っておくけど?真柴が用事あったみたいだよ、って」
「…人の話し聞かない上に呼び捨てかっての…俺一応お前の先輩だぞ?」
「あぁ…和谷があなたのこと呼び捨てにしてるから、うつったみたい」
「うつるなよ!せめて最低限の敬意は払わねぇ?」
「…やだ。何か違和感ある、”真柴さん”って」
「じゃあ下の名前でもこの際いいから、せめて”さん”はつけろ、”さん”は!」
11
聞いていた以上に、越智にとって舌戦はお得意らしかった。
だが『碁が打ててへこたれなくて陰口言わなけりゃ性格や口が悪いのは問わない』師匠の元、
自分や目の前の少女以上に一言多く毒舌な門下で育った真柴にとっては、日常茶飯事に近いやりとり。
相手の態度や言葉にへこたれずに手拍子でぽんぽんと受け答えを繰り返していたが、
自分が口走った言葉に、はたと気付くと流石に口を押さえた。
…この辺り、同門の先輩や師匠に言わせれば「まだまだ青い」所以なのだが。
は?とぽかんと口を空けていた越智だったが、口を押さえた真柴を見て、
口が滑った、と見抜いたのか、何食わぬしれっとした顔で、答えてみせた。
「…充さん…って呼べばいいの?」
何言わせてんだ俺はーっ!!と思いつつ、嬉しさで顔が赤くなる。
そうじゃない、そうじゃないだろう、と自己嫌悪に肩を落とし、顔色を悟られぬように顔を伏せる。
だが、不覚にも嬉しかったのだ。誰も知らないだろうと思っていた自分の下の名を
目の前の少女が知っていたことが。こんな、誰の歯牙にもかけられぬ、つまらない男の名を。
この際名前を知ってるのは社交辞令だろうが何だろうがありだ、と思っている現金な自分を隠すために、
顔に当てていた手を額にずらすと、出来るだけいつもの皮肉な笑みを浮かべて顔を上げ、
わざわざ相手が一番触れられたくないだろう話題に触れることにした。
「あぁ、十分だっつの…それにしても、塔矢や伊角さんに比べたら、何ていうか、華がないよなぁ、お前」
目の前の相手の眉が顰められる。むすっとしたその顔に、ようやく真柴は自分のペースを取り戻した。
それにしても、こんな話題で気を逸らそうなど、本当にどうしようもない小物だ。
自分の小物っぷりは今更なので、既に気にすることでもないというのが、些か悲しい事実なのだが。
12
「まぁ、棋力に関しちゃ何ら劣りゃしないところは凄いと思うけど、なぁ」
凄いと思う、それは本当に偽りのない本心である。
その先は、流石に好意を抱いてる相手に言える言葉ではなく、濁して誤魔化したつもりだった。
だが、それを含みと取られてしまったのか、越智はきつく睨みつけると、
少女、というよりは子供の高い声のトーンを僅かに落とすと、強く、されど静かに、言った。
「別に…僕は顔じゃなくてプライドで碁を打ってるし、華になるつもりもないから」
美しい女が言えば、虚言にしか聞こえぬ。実力のないものが言えば、負け惜しみに聞こえる。
だが、この少女が口にすることによって、その言葉からは恐ろしいほどの真剣さが滲み出ていた。
実は自分の外見にコンプレックスを抱いたことがないのだろうか、という疑問すら浮かんだが、
そうではない、ということは、少女自身の次の言葉が図らずとも証明してくれた。
「…大方、『もう少し愛想良く笑えば可愛いだろうに』とか言いたいんでしょ、あなたも」
はぁ、と溜息を吐き、ふいと横を見ながら吐き捨てるような言い方をした少女の様子から、
それが言われ飽きた言葉なのだろう、ということが解る。が、それは別として、
真柴は間髪入れず、思わず、そのとき思ったことを口にしていた。
「は?ってか、別に愛想良く笑わなくてもお前のこと可愛いと思うし、俺…」
13
今度は、お互いに赤面しあい、視線が合ったまま硬直してしまった。
だーっ何言ってんだ俺の馬鹿!と頭をかきたくなったものの、それすら出来ずに硬直したままだ。
言葉が出てこない、というのはこういう状況を言うのだろうか。
何か言おうと口を動かすものの、ただぱくぱくと本当に”動かすだけ”に終わってしまう。
この嫌ーな沈黙を先に破ったのは越智だった。
「…な……ッ、何、その冗談、面白くないよ…」
一度出てくればあとは楽なもので、立て板に水と言わんばかりに、お互いにつらつら言葉が出てくる。
「違ぇ、冗談言う気もねぇし、そもそも冗談じゃねぇっていうか何言ってんだ俺は!」
「じょ、冗談じゃないなら、からかってるの?」
「からかうならもっと相手選ぶっつの、だからそうじゃねぇって」
「冗談でもからかいでもないなら何なんだよっ」
「いやだから愛想良くして似合うヤツと似合わないヤツがいてって別にお前が後者ってわけじゃなくて」
「悪かったね愛想悪くて。しても似合わないって自分でも解ってるから!」
「違うっ!だからそういうことしなくてもそのままでもお前可愛いと思うんだよ、俺は!」
「な、何言ってるのささっきから全くさぁっ」
「あぁもう俺も自分でわけわかんねぇよ文句あるかバーカッ!」
14
「何してるんです」
売り言葉に買い言葉で徐々にヒートアップする二人の間に、足早に本田が入ってきた。
そのまま越智を庇うように真柴の方を向くと、背中越しの少女に大丈夫か?と声をかけた。
先ほどの言葉は、敬語を使っているところを見ると、自分を咎めるための言葉か、と気付き、
真柴は肩を軽く落とし、息を吐いて、憎らしい表情をしてみせた。
「べっつに、何してもいねぇけど。ちょっと言い合いしてただけで、なぁ」
そう憎まれ口を叩く表情に、先ほどまでの焦りは薄れ、顔の赤みも治まっていた。
内心、やっべぇ助かった、などと本田の登場に感謝していたことは、言うまでもない。
「…越智、本当か?何か言われたりしてないか?」
「ん…うん、平気。何もないから、本田さん」
「そうか?…じゃ、ちょっと向こうに行っててくれ。すぐ行くから」
一方こちらはまだ顔の赤さが取れないのだろう。
越智は僅かに頭を下げ、顔を伏せたまま頷き、返事を返した。
その様子を見下ろし、本田は越智の頭をぽん、と撫で、向こうに行くように促す。
子ども扱いを嫌う越智にとって、家族以外でこの行為を許すのは、
院生の頃から自分を気遣い、親しくしてくれた兄のような目の前の相手だけだ。
こくん、と頷くと、適当なテーブルに向かって歩を進める。
その小さな背が大人たちに混じって見えなくなると、本田は真柴を睨み付けた。
15
「何言ったんだ、越智に」
今度の言葉は、敬語も何もあったものではなかった。
というより、先ほどの敬語自体が、”棋士としての先輩への”辛うじて最低限の敬意だったようだ。
同じ年の上、院生として何年かは名を連ねていたこともあり、敬意も遠慮も本当は存在しない。
互いの性格をある程度把握してるから、尚のことである。
「だから別にっつってるだろ。何だ、彼氏面かよ本田」
「付き合ってないし、そういうのじゃない。ただ、あの子を苛めるようなことは、許さないだけだ」
「そういうのを普通彼氏気取りっつーんだけどなぁ…違ぇな、兄貴気取りか」
「…とにかく、あの子に変な真似するなよ」
斜に構えた態度で言葉を続ける真柴に、これ以上言うだけ無駄だと思ったのだろう。
きつい口調で釘を差すだけ差して、本田もそこから立ち去ろうとした、が。
「…越智って誰の門下にも入ってねぇんだっけ?」
突然投げつけられた疑問符に、思わず振り返る。
顎に指を当てて考え込む真柴は、ニヤリと笑うと、続けて言った。
「いやぁ…うちの師匠がこないだ、女流の子が欲しいって言ってて、スカウト仰せつかってるんだよなぁ」
「…確かにあの子はどの門下にも入ってないけど、だからと言って入るとは思えない」
「魅力的だと思うんだよなぁ、うち。碁が打ててへこたれなけりゃ、口がきついのは問わねぇし」
「無駄だよ。俺が一度うちの師匠の研究会に誘ったけど、来なかった」
「…そりゃ魅力がなかったんじゃねぇの?」
「……もう一度言っとく。あの子に変な真似するなよ」
16
その一言にはむかっと来た。が、ここで乗ってもしょうがない。
本田は、会話を切るように忌々しげに言葉を言い放つと、今度こそ足早に立ち去ってしまった。
「…魅力がないってより、越智が自分のこと分かってるっつーか、な」
二人が去っていった後、真柴はひとりごちた。
あの性格じゃあ、普通の研究会に入っていっても、自分の我の強さが和を乱すことになるだろう。
それが分かっているから、今まで誰の門下にも入らずに来たのではないか。
師匠に報告してみよう。気も我も碁も強くて口も達者な女流の子。
これだけ揃っていれば、まず文句は言われないだろう。そんなことを考えながら、真柴も其処を後にした。
「…何やってるんですか、伊角さん」
「あっ、いや、越智のほっぺがね、凄い柔らかいの…」
真柴のところから踵を返して越智のところに向かった本田は、
伊角の両手で顔を包むように頬に触れられて困っている越智と、後ろで笑いを堪えている門脇と
やわらかいー、と言いながら頬に触れるのをやめようとしない伊角を見て、思わず立ち尽くした。
17
「…いや、その前に何でそんなことに…」
「だって、越智がこっちに来たら林檎みたいにほっぺが赤くて、熱あるのかなって心配になって…」
「でもね伊角さん、そういう時って額を触ってくれない?」
越智のふてくされたような言葉に合点がいき、あぁ、と小さく声を上げた。
熱がないのか心配になり、思わずその頬に触れてしまい、そのままその柔らかさに
手を離すことができないまま、こういうことになってしまったのだな、と。
…何年も一緒に院生やってる間に、相手の性格や奇行もある程度把握できるようになるものだ。
「は、は…伊角、お前最高…っと、あぁそうだ本田、探したぜ?」
「門脇さんも止めてやって下さい…あ、何ですか?」
「いやぁこの後さ、呑み行こうかって話しになって、どうせなら同期で、親睦深めようかなっと」
「この後、は…俺、師匠に誘われてるんで、ちょっと…」
「いや、じゃあそれ終わってからでいいから、行こうぜ?俺らもすぐ行けるわけじゃねぇし」
「…まぁ、それでいいなら」
「じゃ、夕方に集合ってことで…おい伊角、いい加減離してやれよ」
門脇の言葉に伊角が渋々手を放すと、越智は自分の頬に触れ、そんなに柔らかいかな?と
首を傾げてみせた。やわらかいよー、と伊角が返事をする声に重なり、隅の方から
「ふざけるな!!」という女の子の声が、講堂中に響き渡った。
それが、進藤が塔矢アキラを怒らせた声だったというのは、また別の話。
=END=
長くなりましたが、お付き合いありがとうございました(´・ω・`)
970を通り過ぎたので、日付が変わるまでに新スレを立てて
また案内しにここに来ますー。
キタワァ.*・゜゚・*:.。..。.:*・゜(n‘∀‘)η゚・*:.。. .。.:*・゜゚・*!!!!!☆
華やかな伊角子さん達に比べたらちょっと地味でも、
りんごのほっぺな越智子たんがすごく可愛いです!
美人なのにふざけるな!なアキラ子たんも(・∀・)イイ!
日付け変わる頃にまたのぞきにくるので
もし新スレ立てられなかったら言ってください。おつでした!
三人娘がみんなかゎぃぃ…
越智子タンとのやりとりで真柴の株がグンと上がりますたw
職人さんグッジョブ!!
スレタイ張り忘れました(´・ω・`)
『●〇「ヒカ碁」女体化妄想(総合)スレ・第2局〇●』
では再び名無しに戻りますー。
>>977 気遣いありがとうございます。無事立てられましたので案内しますた。
>>978 真柴充、新見解が密かなテーマでしたので、株が上がってウマーですw