○●○「ヒカ碁」女体化妄想スレ第3局○●○

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1名無しさん@ピンキー
【ご案内】
エロパロ板 「ヒカ碁」女体化妄想スレ第3局 です。
対局方法は、お好みの男性キャラの女体化で萌えてていただきます。
プロアマ問わずご参加いただけますので、皆様、奮ってご参加下さい。
尚、女体化でない男×男萌えをご希望の方は、801板をご利用下さい。

前々スレ
http://www2.bbspink.com/test/read.cgi/eroparo/1065165493/

前スレ
○●○「ヒカ碁」女体化妄想スレ第2局○●○
http://pie.bbspink.com/test/read.cgi/eroparo/1076000370/

801板 ○●○ヒカGOで801!〜11手目〜○●○
http://www2.bbspink.com/test/read.cgi/801/1059411605/

**************************
2名無しさん@ピンキー:04/06/20 01:50 ID:i19eA0+s
倉庫番さんありがとうございます
「ヒカ碁」女体化妄想スレSS保管庫
ttp://www.isoleucine.com/cgi/bbs/bbs1/index.html

*************************************
3名無しさん@ピンキー:04/06/20 01:53 ID:i19eA0+s
前スレが死んでたのでたててみた。
即死防止協力ヨロシコ
4名無しさん@ピンキー:04/06/20 02:07 ID:kR52+go0
即死防止。良スレ祈願
5名無しさん@ピンキー:04/06/20 02:26 ID:3V4Uo7A1
保守&乙
6名無しさん@ピンキー:04/06/20 04:06 ID:ITQbBhHS
乙!
7名無しさん@ピンキー:04/06/20 11:14 ID:/g7K7qIw
新スレハァハァ
8名無しさん@ピンキー:04/06/20 13:59 ID:46HG832g
保守&(;´Д`)ハァハァ 女体化ちゃん祈願
9名無しさん@ピンキー:04/06/20 16:03 ID:jVmpLqls
即死防止って30くらいまでだっけ?
10名無しさん@ピンキー:04/06/20 18:03 ID:q1GRp7bh
hoshu
11名無しさん@ピンキー:04/06/20 20:22 ID:z1fkYgY2
繁栄祈願
12名無しさん@ピンキー:04/06/20 23:54 ID:83jRmq+E
新スレおめ。保守保守!
13名無しさん@ピンキー:04/06/21 00:36 ID:jGaul3BQ
14名無しさん@ピンキー:04/06/21 00:41 ID:h9FXZ9bx
>1
乙〜!!

みんなこのスレではヌルーをマスター汁!
ほしゅ(;´Д`)ハァハァ
15名無しさん@ピンキー:04/06/21 01:22 ID:Ho5b6gtE
ホシュ
16名無しさん@ピンキー:04/06/21 02:13 ID:1OghinGt
即死防止ホシュ。
このスレでオガヒカ子を見るまでは!(;´Д`)
17名無しさん@ピンキー:04/06/21 13:02 ID:Rfqqxnzp
             / ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
     ,__     | 良スレになりますように・・・・・
    /  ./\    \_______________
  /  ./( ・ ).\       o〇      ヾ!;;;::iii|//"
/_____/ .(´ー`) ,\   ∧∧        |;;;;::iii|/゙
 ̄|| || || ||. |っ¢..|| ̄  (,,  ) ナモナモ   |;;;;::iii|
  || || || ||./,,, |ゝ iii~   ⊂ ヾwwwjjrjww!;;;;::iii|jwjjrjww〃
  | ̄ ̄ ̄|~~凸( ̄)凸 (  ,,)〜 wjwjjrj从jwwjwjjrj从jr
18名無しさん@ピンキー:04/06/21 15:00 ID:XVRbiXd8
保守。
19名無しさん@ピンキー:04/06/21 19:00 ID:H1OEAEjz
>>16
オガヒカ子゚+.(・∀・)゚+.゚ イイ!
祈願ほしゅ
20名無しさん@ピンキー:04/06/22 00:41 ID:XqR6ggo9
捕手
21名無しさん@ピンキー:04/06/22 01:33 ID:T6Ir+v51
ヒカ子に中田氏
22名無しさん@ピンキー:04/06/22 01:34 ID:jBCqrDyb
ミ・д・ミ ホッシュホッシュ
23名無しさん@ピンキー:04/06/22 02:41 ID:ocqmKCDj
緒方さんがアキラからヒカ子を寝取るSSをほげしく希望
24名無しさん@ピンキー:04/06/22 03:59 ID:ryuozpap
昔誰かが言ってたヒカ子×イスミ子はどこいったんだよー
ずっとずっと待ってるんだよコノヤロウおながいします餌をくれ
ついでに和谷子でエロいのもヨロシク
25名無しさん@ピンキー:04/06/22 16:14 ID:GDKlvZpK
保守あと5つ
自由に色んなニョタが読みたいおながい神様
26名無しさん@ピンキー:04/06/22 16:33 ID:rIYobZr0
>>25
いいこというなぁ。
自由に色んなの読みたいよ、自分も。
スルー徹底スルーから、おながい神様( ̄人 ̄)
27名無しさん@ピンキー:04/06/22 17:26 ID:7ysoknYM
まだ三十いってなかっので、保守。
1乙
28名無しさん@ピンキー:04/06/22 17:27 ID:7ysoknYM
>27 なかっので

よってんな・・・俺。
29名無しさん@ピンキー:04/06/22 18:46 ID:PaeIV0OJ
>23
これすごい読みたい。
30名無しさん@ピンキー:04/06/22 18:48 ID:HybwH3Kz
こんな時間からうらやましいぞ と。ヒカ子タソ保守
31名無しさん@ピンキー:04/06/22 22:36 ID:1uFhux5H
新スレの季節…
ポチさんお待ちしてます(;´Д`)ハアハア
32名無しさん@ピンキー:04/06/22 23:52 ID:+pSVeLL1
俺も待ってます。ポチ氏
アキラ子や伊角子ももちろん楽しみだが
レアな純愛スヨ子もそのうちよろしく頼(ヨロ)みたい
33名無しさん@ピンキー:04/06/23 01:12 ID:7eqzq2+V
>23を題材にして書きました。
スルーしたい方はNGワードに 刻印 と登録してください。
34刻印1:04/06/23 01:13 ID:7eqzq2+V
「ん、ぁっ……ん、ぃたぁ……ぁっ」
かぼそい声が、暗い声に響く。
ヒカルはあがりそうになる悲鳴を懸命に喉の奥で押し殺していた。
自分の上ではアキラが身体を動かし、身体を苛んでいる。
早く終わってほしい、とヒカルはまぶたをかたく閉じて祈った。
二人が付き合いはじめたのは最近だ。北斗杯が終わった直後、アキラから告白されたのだ。
「きみの碁だけでなく、きみが気になるんだ。ボクは、きみが好きみたいなんだ」と。
そう言われてヒカルはとても嬉しかった。自分も心のどこかでずっとアキラを想っていた。
今でもその気持ちは変わらない。アキラがとても好きだ。
だからこうして身体を許している。
だが、どうしても痛くてしかたがない。世の中の女たちはセックスを気持ちの良いものだと
言うが、自分にはそれがとても信じられない。
ヒカルにとっては苦痛でしかなかった。
そのあまりの痛さに、手に取るのがためらわれるような卑猥な雑誌を買った。
そこには恍惚とした女たちの姿が映っていた。性器が濡れ、いかがわしい音を立てていた。
ヒカルはほとんど濡れなかった。そのために毎回痛いのだとはわかるが、どうすることも
できない。自分の身体は普通とは違うのかもしれない。
「はっぁ、とう、やぁ……っ」
ヒカルはアキラの身体にしがみついた。肌が触れることは気持ちがいい。
なめらかな肌の感触にひたりながら、アキラが達する時を待つ。
「く、ああっ、しんどうっ!!」
さらに奥に乱暴に突き上げられ、ヒカルは喉と背中をのけぞらせた。
歯を食いしばり、痛みをがまんする。
どさりとアキラが自分の上に降ってきた。呼吸が荒い。汗のにおいがかすかにした。
「進藤……」
唇を重ねる。ヒカルはキスが好きだった。ただし、舌を入れられるのは嫌だった。
感触が気持ち悪いし、何よりもたまに噛まれて痛いからだ。
セックスをしないで付き合いたい、とヒカルは密かに思っていた。
35名無しさん@ピンキー:04/06/23 01:14 ID:XsQy4gwE
(;´Д`)'`ァ'`ァ
36刻印2:04/06/23 01:15 ID:7eqzq2+V
アキラの家からタクシーを呼んで、ヒカルは家に帰る。
身体がだるくてしかたがない。本当はすぐに眠ってしまいたい。
しかし風呂に入って汗を洗い流したいのでがまんする。
鏡の前に立つと、アキラがつけた赤い印が胸元にちりばめられているのがわかる。
これが消えるころ、またアキラとしなくてはならないのだ。
お互い忙しいし、会えるときは碁を打つということを優先しているので、情交の回数はそれ
ほど多くはない。だからヒカルは求められたら拒まない。
心のなかでは行為を恐れているのだとしても。
「塔矢は明日から宮崎に行くんだよなあ。一週間会えないのか……」
さびしい。ずっと一緒にいて、碁を打ちたい。
優しいキスをしてもらって、身体に触れてほしい。
(何もしないで、一緒にいられたらいいのになあ)
身体に残る痛みに顔をしかめながら、ヒカルはため息をついた。
初めて同士だから、アキラもどうすればいいか良くわかっていない。
だからヒカルが痛がっていても、アキラはあまり気遣ってくれなかった。
というよりも、それが普通なのだと思っているようだ。
(別にいいんだ。塔矢が気持ちいいって思ってくれるなら……)
布団に入ると、泥のように重たい睡魔が襲ってきた。
37刻印3:04/06/23 01:19 ID:7eqzq2+V
「そこに置くと、こっちの守りが薄くなっちまうぜ」
「けどこのままだと、この黒がこう来てこうなるから……」
盤面を囲んで、みなでああでもないこうでもないと石を並べていく。
森下の研究会はいつも活気がある。ヒカルは和谷と冴木と何度も検討をし合っていた。
「ああ、そうか。チェッ、進藤のヨミの深さには叶わないぜ」
和谷はため息をつくと、軽くヒカルの頭をたたいた。
「何すんだよ。痛いじゃないか」
膨れてみせても、本気ではない。和谷とヒカルのじゃれあいを冴木はおかしそうに見ている。
ふいにヒカルのお腹から大きな音がした。
その場にいた全員が大笑いする。ヒカルも照れくさそうに頭をかいた。
今朝は食欲がなくてなにも食べていなかった。
「今日うまい饅頭もってきたんだ。やるよ」
甘味の好きな和谷がカバンから少しつぶれかけた饅頭を取り出した。
「え、ラッキー。サンキュー、和谷」
ヒカルは嬉々としてそれを受け取ると、包みを素早くといてかぶりついた。
「うん、うまい。このあんこ、ゴマの味がする」
パクついていると、ぽろぽろとカケラが服にこぼれ落ちてきた。
ヒカルはそれを取ると、また口にいれた。カケラでも惜しい。
「ああ、おいおい、押しつぶすなよ。服に……あーあ、ほら取れないじゃないか」
ヒカルの白いブラウスに、あんこがぺったりと付いてしまっていた。
指を舐めながら、ヒカルはもったいない、と思った。
「洗えば落ちるよ。ちょっと行ってくるから、検討続けといてよ」
「一人で大丈夫かあ?」
「だいじょうぶだよっ」
軽く舌を出すと、ヒカルは対局場を出た。
38刻印4:04/06/23 01:25 ID:7eqzq2+V
トイレに入ろうとする直前、急に腕をつかまれた。
振り返ると、白スーツに身を包んだ背の高い男がいた。緒方だった。
「緒方せんせ……あ、えと、こんにちは」
苦手なんだよな、この人、という思いを顔に出しながらヒカルは頭を下げた。
「久しぶりだな。今日は森下先生の研究会か?」
ヒカルはうなずくと、自分の左腕を見下ろした。
「あの、手を離してください」
「これは失礼した。トイレに急いでいたんだな。漏らさないうちに早くどうぞ」
茶化したような口調にヒカルはムッとした。
「あとが付いてるから、落としにいくだけです」
自分の胸元の染みを指差すと、緒方は軽く眉をあげた。
じっと視線が一箇所に定まっており、何かを考えるかのように口元に手をやっている。
緒方の薄い目の色に、ヒカルはなぜだか緊張した。
「手伝ってやろう」
「え? うわっ」
拒否する間もなく、ヒカルを女子トイレの中に連れ込まれた。
「誰か来たらどうすんだよ! 緒方さんヘンタイ扱いされるよ?」
「森下先生の研究会は男ばかりだろう? 女性が来るはずないじゃないか。それより……」
「ひゃっ?」
首筋を指先でなぞられ、ヒカルは声をあげた。
「ここに跡がついてる」
声にふくまれているものに、あんこではない、とヒカルは即座に理解した。
慌てて鏡を見ると、一昨日アキラにつけられたばかりの跡がブラウスからのぞいていた。
「げっ」
「アキラくんかい?」
緒方がからかうよう言う。ヒカルは否定しようと思ったが、できなかった。
自分とアキラの関係を、この人が気付いていたことに、不意打ちをくらっていたのだ。
39刻印5:04/06/23 01:31 ID:7eqzq2+V
「し、知ってたんですか……?」
「ん? まさか知られてないと思ってたのか?」
思っていた。だがヒカルは口をつぐんだままだった。
緒方が首筋の跡に軽く触れる。だがヒカルはその仕草だけで心臓が速くなってしまった。
「きみとアキラくんがどうこうしようと、口を挟む気はないがな、気をつけたほうがいいぞ」
和谷や冴木、森下先生や白川先生は気付いただろうか。
身体の体温が下がるのを感じた。そんなヒカルを見ながら緒方はまた笑った。
「アイツらは大丈夫だと思うぜ? 俺がそういうところに目をやるだけだからな。けど」
感慨深げに緒方はため息をついた。ヒカルは首をかしげた。
「けど、何?」
「アキラくんが女の子とそういうことをするようになるとはね。俺も年を取ったもんだ」
「……緒方先生、おじさんくさい」
精一杯ヒカルは何でもないように言った。だが心の中は恥ずかしさでいっぱいだった。
自分とアキラの秘めごとを、緒方にすべて見られたような気がしたのだ。
「おじさんだからな。で、どうだ? アキラくんはそっちのほうはうまいか?」
今度はヒカルも何でもない振りはできなかった。顔が赤くなるのが自分でもわかった。
「知らない、そんなの!」
唇を引き締めて、緒方を睨む。だがそれが緒方の興味を引いたようだった。
「そうか、知らないのか。もしかして、きみはアキラくんしか知らないのか?」
あたりまえではないか。そう何人も知っていてたまるものか。
ヒカルは無言でそう緒方に訴えた。
「そうか」
にやり、と緒方の唇の両端が上がった。イヤな感じがした。
「どうだ、ちょっと俺でためしてみないか?」
「はあ!?」
何の冗談を言っているのだろうか。ヒカルは後ずさりして、ドアに手をかけた。
だが緒方は開かせまいとヒカルの身体ごとドアを押し付けた。
40刻印6:04/06/23 01:41 ID:7eqzq2+V
ヒカルは怯えた表情で緒方を見上げた。まさか本気で何かする気なのだろうか。
足が震えてくる。あんな痛い思いを好きでもない人にさせられるのか。
アキラだから自分はがまんしているというのに。
ふと緒方は柔らかくほほ笑んだ。ヒカルの頬を軽く撫でる。
「そんな顔するな。冗談だよ。俺も嫌がっているのにする気はないよ。それにアキラくんの
恋人にヘタに手を出せないしな」
手が離れていくのを、ヒカルは残念に思った。そしてそう思ったことに驚いた。
「きみたちはきっと一生、お互いのことしか知らないんだろうな」
それは緒方の正直な言葉だった。しかしヒカルはそれを皮肉だと思ってしまった。
自分たちをバカにされたような気がして、思わずカッとなった。
緒方の手首を両手でつかんだ。
「いいよ、オレためすよ」
「おい、さっきのは冗談……」
「けど絶対に塔矢のほうがいいに決まってる。だってオレ、エッチ大嫌いだもん。ちっとも
気持ちよくないもん。塔矢だからガマンできるんだ」
その言葉に緒方が顔をしかめた。
「気持ちよくないのか?」
「良くない! 痛いし、なんか気持ち悪い。緒方先生はエッチなことするの好きなの!?」
勢い込んで言うと、緒方はたじろいだが、思いのほか静かな声で言った。
「好きだよ。おまえが嫌いだというのは、アキラくんのせいだな」
「塔矢は悪くないっ。オレがおかしいんだ。オレ、身体が変みたいで濡れないし」
こんなこと言う必要はないのに、つい口がすべってしまった。
「そんなはずはない。きみだって濡れるよ」
「濡れない」
「…………本当に試してみるか……?」
緒方の目を見る。からかいの色も、皮肉の色も見えない。
淡い瞳の色に魅せられるかのように、ヒカルはうなずいていた。
41刻印7:04/06/23 01:58 ID:7eqzq2+V
緒方の顔が近づいてくる。ヒカルはぎゅっとまぶたを閉じた。
キスをされるかと思ったが、唇に感触がしない。そっと目を開くと、緒方が覗き込んでいた。
「目をつぶると見えないから、やめたほうがいい。俺が何をするか見ていなさい」
そう言うと抱きしめられ、服の上から背中を優しく撫でられた。
緒方の胸にヒカルは頬をつけていた。大人っぽい香水の匂いがした。
気分が次第に落ち着いてくる。ヒカルは身体の力を抜いて、身体を緒方に預けた。
緒方は少しもぐらつかず、ヒカルを受け止めてくれる。
髪を指先で梳かれ、首も撫でられる。それがとても気持ちよい。
アキラはこんなにたくさん自分の身体に触れてくれない。
「もっと撫でて、緒方せんせい……」
無意識のうちに出てきた言葉だった。しかしそれは本心だった。
「ここも触っていいのか?」
柔らかな尻を軽く掴まれた。しかし少しもイヤではなかったので、ヒカルはうなずいた。
腰や尻は背中よりもぞくぞくした。服の上からでも、緒方の手の温度が感じられた。
ヒカルはジーパンではなく、スカートをはいてくれば良かったと後悔した。
スカートならば、素足を触ってもらえたのに、と。
「進藤はいいにおいがするな」
「え、オレなにもつけてないよ?」
「そうか。進藤自身の匂いがいいんだな」
耳元をかがれて、ヒカルはどきりとする。変なにおいは本当にしてないだろうか。
鼻を動かして自分の匂いをかごうとしたが、緒方の匂いしかしなかった。
「あ……」
いつのまにか腰を撫でていた手が、前にまわって腹か胸元へと進んでいた。
やめるなら今のうちだ、と緒方の目が語っている。
だがヒカルはそのまま緒方の手のひらを感じていた。
右の胸を片手で包まれたとき、ヒカルは小さな吐息をもらした。
42刻印8:04/06/23 02:28 ID:7eqzq2+V
緒方の手がとても大きい。いや、自分の胸が小さいのだろうか。
がっかりされたらどうしよう。雑誌の女性たちは、皆はちきれんばかりの乳房だった。
「あの、緒方先生……」
「ん? イヤか?」
ヒカルは首を振って、緒方に強くしがみついた。イヤではない。
緒方が頭上で苦笑している。
「そんなに抱きしめられると、手が動かせないんだが。まあいいか」
そう言うと両手で抱きしめてくれた。ものすごく安心する。
強引にするかのように言っていたくせに、緒方はヒカルを気遣いながら触れてくる。
もしヒカルが少しでも嫌なそぶりを見せれば、きっとすぐにやめてくれるだろう。
「ん、せんせい……」
少し離れて、自分と緒方のあいだに隙間を作る。緒方の手がまた胸元に戻ってきた。
ヒカルは緒方を見つめていた。
逡巡するかのように、緒方の指先がボタンをなぞっている。ヒカルはわずかに目を伏せた。
それが合図だったかのように、一番上のボタンが外された。続いて二つ目、三つ目。
「あっ……」
首をそっと両手で包まれた。温かい。身体の芯から熱くなるのがわかる。
緒方が身をかがめた。今度こそキスをされると思った。
だが唇は頬をかすめて、うなじにおりてきた。耳たぶを軽く噛まれる。
舌が小さな音を立てながら、そこを味わうかのようにしゃぶっている。
手は直接ヒカルの肩に置いている。そのまま胸に触れられてもいいのに、緒方はそうしない。
「ひぁっ、んんっ」
つぅ、と首筋を舐められ、思いがけない声が出た。下半身がしびれるような感覚がした。
むずがゆくて、じれったい。ヒカルはそれをなんとか鎮めたくて、緒方の下半身に腰を密着
させた。そして異変に気付いた。
緒方のそこが固く変形していることに。
43刻印9:04/06/23 03:02 ID:7eqzq2+V
決まり悪そうに、緒方が自分を見ている。
「まあ、俺も男だからな。仕方ないだろう?」
ヒカルは黙ってうなずいた。アキラと何度かしてきたのだ。そういうことはわかる。
だが緒方を受け入れるには抵抗があった。
ここまでは嫌じゃなかった。けど、やはりこれはやっぱり違う。
そんな思いが伝わったのか、緒方は首を横に振った。
「そこまでするつもりは、もともとないさ。ただ、こんなふうになるのはちょっと予想外だ」
困ったように笑うと、ヒカルの耳元でささやいた。
「きみを手に入れたアキラくんがうらやましいよ」
身体の中に深く沈むような声だった。
湧き上がってくるものを止められず、ヒカルはその小さな波を感じた。
足がふらついたのを、緒方が支える。
「進藤?」
「なんか、下半身がきゅうっとした感じがする……」
それが気持ちいいと言えるかどうかはわからないが、今までにない感覚なのは確かだった。
「おがたせんせぇ……」
あらがいがたい衝動に、ヒカルは目元をにじませた。
「進藤……」
身体が軽く浮いた。緒方が腰に手をまわして抱き寄せたのだ。
ふとももに緒方のモノを感じたと思う間もなく、ヒカルは唇をふさがれていた。
「ふ、んぅっん」
唇を何度もついばまれる。熱っぽい舌が表面をなぞっている。
名前を呼ぼうとして開いた口腔に、すばやく舌がすべりこんできた。
嫌だとか気持ち悪いとか思うまえに、もうヒカルの舌は絡めとられていた。
ドアに身体を押し付けられ、緒方の下半身も押し付けられ、ヒカルは苦しかった。
しかし嫌な苦しさではない。ヒカルは必死で緒方の舌を追いかけた。
こんなにキスに夢中になったのは初めてだった。
44名無しさん@ピンキー:04/06/23 06:08 ID:T/u/kv4q
ワクワク ハァハァ
45名無しさん@ピンキー:04/06/23 10:22 ID:qP1Nrwy+
ヒカ子たん!(;´Д`)ハァハァ
神、期待して待ちます
46名無しさん@ピンキー:04/06/23 13:09 ID:XsQy4gwE
神だな。気持ちよさげなヒカ子たんマンセー(;´Д`)ハァハァ
47刻印:04/06/23 22:15 ID:Lub9ZCDW
いろいろ誤字とかあったけど、訂正すんのマンドクセ('A`)
脳内で変換よろしくお願いします。
読みたくない方は 刻印 で(ry
長いんで嫌な方はザザッとスクロールを(ry
48刻印10:04/06/23 22:19 ID:Lub9ZCDW
>34>36-43

煙草の苦い味がした。
混ざり、溢れてくる唾液をヒカルは飲み下す。しかしそれでもあごの下を流れていく。
頭のなかが熱で浮かされたようにぼうっとしていく。
「あ!?」
急に両足をぐいと持ち上げられ、ヒカルは緒方の肩にしがみついた。
自分の身体はもうどこも地にはついていなかった。開いた足の間に緒方が身体を寄せてくる。
「おがたせんせっ……」
まるで突き上げるような動作にヒカルは戸惑う。下半身をぐいぐいと押し付けられ、自分の
そこが服があるのがもどかしいと言いたげに、反応しているのがわかった。
胸の突起が痛い。心臓も痛い。口のなかを蹂躙され、呼吸するのも苦しい。
大きく開いた足のあいだに緒方を迎え入れながら、ヒカルは思った。
もっと近くに来て欲しい、と。
緒方を引き寄せるようにヒカルは足を緒方の腰に強くからませた。
切羽詰った表情の緒方が自分を見つめている。
「ぁ、はぁ、んんぅっ」
空気を唾液ごと吸われ、ヒカルは小さな声をあげて脱力した。
続いて緒方が低い声でうなった。
緒方はヒカルを抱えながら、床に座り込んだ。ここがトイレでも気にしないようだ。
「……まさか、俺がこんな……」
息を弾ませながら、緒方は呆然としたように言った。
ヒカルは緒方の上に身を横たえながら、今しがたの出来事を反芻していた。
アキラとのセックスでも、こんなに興奮したことはなかった。
(緒方先生とは、してさえいないのに……)
ヒカルはジーパンのベルトをゆるめると、手をそっとさしいれた。
指先にぬるりとしたものを感じた。
「本当に濡れてる……」
その言葉に下にいる緒方がわずかにみじろいだ。
49刻印11:04/06/23 22:25 ID:Lub9ZCDW
何かを言う間もなくヒカルは引き剥がされた。
「緒方せんせい?」
「ちょっと冗談が過ぎた。悪かったな」
「冗談って……緒方先生?」
再びしがみつこうとしたが、緒方はヒカルの胸元のボタンをとめると、無理やり立たせた。
「せんせい……」
「そんな顔をするな。そんな顔をされたら、俺は、また……」
そこで言葉を区切ると、緒方は何かを追い払うように頭を振った。
「今日の研究会はもう休め。そんな顔で戻るんじゃない。いいな」
もう一度触れてほしいと思った。だが緒方は微動だにしなかった。
「今日のことは忘れなさい。きみにはアキラくんがいるんだ」
その通りだ。しかしうなずくことが、どうしてもできなかった。
頭を下げると、足早に外に出た。涙が出てきた。
なぜか裏切られたような気分になった。


身体を触って、ちょっと気持ち良くさせてやるつもりだった。
セックスが嫌いだという少女に、触れ合う気持ちよさを少し教えようと思っただけだ。
なのにヒカルの身体は華奢で、手のひらを誘うかのように抱き心地が良かった。
ずっと触っていたかった。その服の中までも堪能したかった。
我慢しきれずに胸を、そしてボタンを開いて中に手を差し入れた。
首だけにとどめたのはわずかな理性が残っていたからだ。
しかしヒカルが潤んだ目で、乞うように自分を見つめたとき、艶やかな赤い唇で自分の名を
口にしたとき、緒方は衝動のままにヒカルを求めた。
するつもりのなかった口付けをした。その上――――
「……ここが棋院で良かったな。ホテルだったら何をしていたか……」
スラックスのなかの惨状を思いやると、緒方はため息が出た。
50刻印12:04/06/23 22:32 ID:Lub9ZCDW
身体の中がもやもやとしている。ヒカルは何度も寝返りをうった。
あれ以来、何かわからないものが自分のなかでくすぶっている。
早く夜明けが来ればいい。今日はアキラに久しぶりに会える。抱いてもらえる。
ヒカルは今、心からアキラとしたいと思った。初めてそう思った。
ちらりと緒方のことを考える。あのときの裏切られたような悲しさはまだ残っている。
けれど、仕方がないことだ。自分にはアキラがいる。緒方だって誰かがいるはずだ。
そんな二人が、あんなことをしただけでも、十分いけないことなのだ。
(塔矢以外の人とキス、しちゃったんだよなあ……塔矢知ったら怒るかなあ)
怒るだろうな、とヒカルは思う。自分だってアキラが他の人とキスしたら怒る。
緒方とのことは忘れる。その方がいい。緒方だってそうしろと言っていた。
(オレ、ちゃんと濡れるし。きっと次は痛くないはずだ)
ヒカルは体力をつけておこうと、目を閉じた。


碁会所で会って碁を打ち、早めに切り上げてアキラの家に向かった。
アキラの両親はふたりとも中国・韓国に行っている。
布団の上に二人は座った。何だか照れくさい。アキラがぎこちなく笑んだ。
手を伸ばしてきたので、ヒカルは触ってもらえると期待した。
だがアキラは半袖のすそを握ると、脱がせようとまくりあげてきた。
ヒカルは落胆の息を小さくつき、腕を上げて協力した。
あっという間に二人は裸になった。
気持ちがいつもより冷めている。
唇を押し付けられた。何の味もしないキスだった。
ぬるりとしたものが侵入してくる。ナメクジみたいだ、とヒカルは思った。
アキラの舌に自分のを絡ませようと思うが、縮こまってしまっていて無理だった。
すぐに唇は離れ、足を開かされた。
緒方の顔が浮かんで、消えた。
今日も痛いのだと、ヒカルは覚悟した。
51刻印13:04/06/23 22:37 ID:Lub9ZCDW
本当に泣きたくなった。
今日はいつもよりも痛かった。それなのにアキラは、いつもよりもヒカルを求めてきた。
(塔矢のばか……オレのこと好きなら、もっとオレのこと考えてくれたっていいじゃん)
隣で寝ているアキラを涙目で睨む。
アキラの顔も、肩も、胸も腕も、何もかもが好きだが、同じくらい嫌いだ。
入れて、出す。この繰り返しに吐き気がする。
こういうものだと思っていた。しかし、本当はもっと気持ちのよいもののはずだ。
それを今なら信じることができる。
(緒方先生は、どんなふうなんだろ……)
棋院での出来事を思い返す。緒方は熱っぽく自分の身体を抱きしめてきた。
奥に入ろうとするかのように、身体を密着させてきた。
裸の自分と緒方を想像してみる。するとまた熱くなるのがわかった。
ただ考えただけなのに。
一つ一つ、緒方がどんなふうに触れてきたかを細かく思い出す。
乳首がつんと上向き、肌がざわざわとしてきた。
自分の身体の中心が湿りはじめたのがわかる。
ヒカルは隣にいるアキラを揺すった。
「なあ塔矢、もう一回しよ……?」
何度かゆするとアキラは目を閉じたまま、眉根を寄せた。
「……眠いんだよ、進藤……」
そう言うとまた規則正しい寝息を立て始めた。
ヒカルはアキラに背を向けると、手をそっと下半身にやった。
湿ったくぼみに触れてみる。どきどきする。そのまま指先を入れてみる。
さきほどまでの行為のためにわずかに痛んだが、気にせず奥に進めた。
「ふぅっ、ん」
指が締め付けられた。そこをいじると微弱な快感が得られたが、やはり物足りない。
かえって焦燥感を煽ってしまうこととなった。
塔矢のバカ、とヒカルはつぶやいた。
52刻印14:04/06/23 22:44 ID:Lub9ZCDW
木曜日の手合いで、ヒカルの姿を見つけたとき、緒方の心臓は跳ね上がった。
そしてそんな自分を自嘲する。
(まるで恋をしたばかりの子供のようじゃないか)
だがその感想に一人慌てる。別に自分はヒカルに恋などしていない。
子供だと思っていた彼女の別の一面を知って、戸惑っているだけなのだ。
そのはずなのに、ヒカルのことが思い出されて仕方がない。
他の女と一緒にいても、どうしてもヒカルの姿態が浮かんできて、この一週間、めずらしく
緒方は禁欲生活を送っていた。女を抱く気になれないのだ。
(俺がこんなになるなんてな。もう年か?)
このまま枯れてしまったらどうしようか、と焦りを覚える。
しかし今はそんなことを考えている時ではない。
対局に集中しなくては。
そう思うのだが、座った位置のため、ヒカルの姿が見えてしまう。
ヒカルは胸元をリボンで結ぶ、可愛らしい服を着ている。
おまけに見慣れないスカートをはいている。
緒方はやきもきした。対局者の男がヒカルを舐めるように見ている……気がした。
どうして今日にかぎってそんな格好なのだ。隠してしまい衝動に駆られる。
うつむいていたヒカルがふと顔をあげ、視線がまじわった。
自分を見ると、表情をやわらげた気がした。
そんなはずはない。あんなことをした男に対して、あんな顔をするはずない。
しばらく見詰め合うと、ヒカルが不安そうに目を細めた。
緒方は慌てて笑ってやった。するとぱっとヒカルの表情が明るくなった。
やばい。どうしよう。年甲斐もなくどきどきしている。
(さすがは塔矢アキラを落としただけはあるな)
そう、進藤ヒカルは弟弟子の想い人だ。二度と不埒なことはしない。
このあいだのことは、そう、ちょっとからかっただけなのだ。
対局開始の合図が鳴った。
緒方はヒカルから無理やり碁盤に目を移したのだった。
53刻印15:04/06/23 22:50 ID:Lub9ZCDW
ふと見ると、ヒカルの対局は終わっていた。
午後が始まったばかりなのに、早い。どちらが勝ったのだろうか。
もう行ってしまったことを残念に思う。今から追いかけても間に合わない。
だが手が早く進むのはとめられなかった。
まだまだ大人数が残っているが、緒方は席を立った。中押しだった。
出口のボードを見ると、ヒカルも中押しで勝ったようだ。
エレベーターに向かおうとすると、小さな声で名前を呼ばれた。
まさか、そんなはずはない。しかし恐る恐る振り向くと、いるはずのない少女が立っていた。
「進藤」
「緒方先生、ちょっと時間いい?」
目の前に立っているヒカルは、今日はなんだかか弱そうに見えた。
必死なまなざしを向け、自分を切なそうに見つめている。
緒方はヒカルの全身を見た。スカートは膝上で、柔らかそうな太ももが見える。
いつもズボンばかりをはいているので、どこか頼りなげに肌をさらしているように感じた。
光沢のある長袖の薄い服は、えんじ色のりぼんで前が合わせられている。
それをほどく妄想を緒方は必死で頭のすみに追いやる。
「なんだ?」
「相談があるんです」
「……じゃあ、場所を移すか?」
こんなところで立ち話をしていると、誰に見られて何を言われるかわからない。
しかし二人きりになるのは避けたかった。
緒方は自分を信用しているが、進藤ヒカルに関しては別だった。
「一般対局室で……」
「なるべく誰もいないところがいいです。話、聞かれたくないから……」
頭を抱えたくなった。この少女は自分のことをどう思っているのだろうか。
(あんなことをされて、どうしてのこのこ会いにこれるんだ!?)
緒方はヒカルを見た。今まではただの子供しか見えなかったが、今は違う。
子供に見えても、女なのだ。
54刻印16:04/06/23 22:57 ID:Lub9ZCDW
緒方は断わりの言葉を思い浮かべたが、それを口に出せなかった。
「……じゃあ、記者室に行こう。おととい忘れ物をして、ちょうどカギを借りている」
ポケットからカギを取り出してみせる。チャリ、という音に、内心びくつく。
まるでホテルに誘っているような心持ちがしたのだ。
緒方が忘れたのは財布だった。カードを確かめる。ちゃんと入っていた。
「財布ないあいだどうしてたの?」
「二日分の金くらい、家にあるさ」
椅子に座ると、ヒカルは緒方の隣に腰掛けた。
距離が近い。甘い匂いがする。このあいだと同じような――――
「……で、相談というのは?」
「オレ、塔矢としたんだ。けど、やっぱりすごく痛くて……」
やはりその相談か。正直もうやめてほしい。一度で懲りた。
アキラとこの少女の情交の場面をどうしても想像してしまって、気もそぞろになってしまう。
「塔矢、オレのこと本当は嫌いなのかな。してる時、オレのこと考えてくれない」
「そんなはずないだろう。あの子は好きでもない子とできるほど器用な子じゃない。ただ、
まあ初心者なんで、そこらへんは容赦してやってくれないか」
「けど、またあんなに痛い思いすんの、オレもうヤダ」
ヤダ、と言われても、緒方にはどうすることもできないのだが。
緒方は息を長く吐いた。何もかもを吐き出したい気分だった。
「じゃあ俺にどうしろというんだ? アキラくんをそういう店に連れてって特訓しろと?」
ヒカルは頬を膨らませて、責めるような目で自分を見ている。
緒方も負けじと眼光をするどくした。
「……緒方先生が、あんなことするから……!」
かすれた声でヒカルはつぶやいた。緒方はわずかに身体をそらせた。
「あんなふうに、オレを気持ちよくしちゃったから、オレ、塔矢とのエッチが嫌になっちゃ
たんじゃないか! 緒方先生のせいだ!!」
ずいぶんな言い草だ。だが緒方はヒカルのその台詞にわずかな優越感を抱いた。
55刻印17:04/06/23 23:14 ID:Lub9ZCDW
ヒカルの頬が紅潮している。思わず舐めてしまいたくなるような色だ。
手を伸ばせば、ヒカルに触れられる。
その頬に、胸に、白い膝に。手を、舌を這わせ、味わうことができる。
緒方は自分が期待しているのがわかった。
この先にヒカルが口にするであろう言葉を想像し、胸が高鳴った。
「進藤……」
「オレ、なんかもの足りなくって、いやらしい気分になって、でもどうしようもなくて……」
こぶしをにぎりしめ、一生懸命ヒカルは訴えてくる。
「緒方先生は忘れろって言ったけど、オレ忘れられない! だって塔矢はこれからもオレに
痛い思いしかさせないんだから! それ考えたら、イヤになっちゃって……!」
緒方は立ち上がると、ドアに向かった。ヒカルも立ち上がった。
「緒方先生……!」
「……で、おまえは俺にどうしろと言うんだ?」 
先ほどと同じ質問を、もう一度口にした。ヒカルが言葉に詰まる。
ドアノブに手をやりながら、ヒカルを見つめる。
「どうして欲しいんだ?」
自分のしたいことはもう決まっていた。このあいだ以上のことを、ヒカルにしたい。
もっとこの手にヒカルを感じたい。この少女のうっとりとした顔を見たい。
すでに自分の半身は欲望を主張しはじめている。
「オレ、塔矢が好きなんだ。しちゃいけないって、こんなこと思っちゃいけないって……」
「わかってるよ」
思いのほか優しい声が出た。ヒカルは瞳をうるませた。
「緒方先生、オレのこと、また気持ちよくして……?」
かちゃん、と緒方は鍵をかけると、ヒカルのもとに戻った。
56名無しさん@ピンキー:04/06/23 23:45 ID:XsQy4gwE
「……眠いんだよ、進藤……」
バカ塔矢!

ヒカ子たん(;´Д`)ハァハァ
57名無しさん@ピンキー:04/06/23 23:47 ID:EDdFb7m0
オガヒカコ神キタ━━━ヽ(∀゚ )人(゚∀゚)人( ゚∀)人(∀゚ )人(゚∀゚)人( ゚∀)ノ━━━!!!
祈った甲斐があった(*´∀`)
息をのんで見守ってたけど今日はもう打ち止めかな?
いけない子なヒカ子たんも(・∀・)イイ!
58名無しさん@ピンキー:04/06/24 01:49 ID:TUZ2YiHZ
いけ!緒方!ヤレ!緒方!
ヒカ子たんを仕込んでくれ(;´Д`)ハァハァハァハァ
59名無しさん@ピンキー:04/06/24 23:44 ID:VloCec23
濡れ濡れのヒカ子(;´Д`)'`ァ'`ァ
60刻印18:04/06/24 23:48 ID:CyHdJpLw
>48-55

ヒカルが不安げに手を伸ばしてくる。それを握りしめ、唇を寄せた。
小さな爪のついた指先に何度もキスをする。そのたびにヒカルは頬を赤らめていく。
急がないように心がけながら、ヒカルを抱きしめる。
このあいだよりも服が薄く感じられた。柔らかな肌が伝わってくる。
肩から背中、腰、ふっくらとした尻までをさする。ヒカルはじっとしたままだ。
「もしかして、この服はオレのためか?」
ヒカルはなにも言わないが、耳まで赤くなったことが答えだった。
身体を撫でながら、緒方はゆっくりとりぼんに手をかけた。
ほどいていくことに興奮を覚える。
下までいくとそのまま抜き取り、床に落とした。
白いブラジャーがちらりと見えている。それをもっとよく見ようと前をひらく。
小ぶりの胸だ。だが触ってみたいと、ずっと思っていた。
このあいだはわざと視界に入れないようにしたが、今はたっぷりと堪能できる。
ヒカルの肌は白すぎない、健康的なきれいな色だった。
首筋に吸い付き、そのまま頬へと舌を這わす。
化粧の匂いも味もしないそれは、緒方が今まで相手にした女にはないものだった。
もったいなくて、緒方はなかなか先に進められず、同じところを愛撫していた。
それだけで気分は昂揚するのだ。もう股間は膨らんでいる。
全く枯れてなどいない。それどころか欲情が溢れ出てくるようだった。
「おがたせんせい、オレ、足が……」
力が抜けかけているのか、ヒカルがすがりついてくる。
緒方は腰を抱くと、そのまま机の上に座らせた。
かがむと目線が近くなる。ヒカルがわずかに唇をとがらせた。
ふっくらとしたその感触を緒方はまだ覚えている。もう味わうことができないと思っていた。
キスをすると、ヒカルの身体が強ばるのがわかった。
だが少しずつ蹂躙すると、とろけるように柔らかくなり、自分に応えてくれた。
61刻印19:04/06/24 23:52 ID:CyHdJpLw
「……んで、おがたせんせ、のキス、とうやと違うの……?」
息をはずませながら、ヒカルは聞いてくる。
「気持ちいいか?」
素直にこくりとうなずく。その様がたまらなく愛しい。
「とうやと、こんなキス、できたらな……」
その台詞に緒方はむっとしたが、それを態度には表さなかった。
「きみからしてあげればいい」
「……おがたせんせい、大人だなぁ」
違う。本当はアキラに対して嫉妬をしている。ヒカルに想われているアキラが妬ましい。
どうしてヒカルを安心させてやらないのだ。満足させてやらないのだ。
アキラに対しての苛立ちを感じる。
(今は、俺が彼女を愛すぞ)
心の中でアキラに告げ、ヒカルの服を取る。抗議の声があがったが、無視した。
後ろに手をまわし、ブラジャーのホックも外してしまう。
「や、待ってせんせ……」
もちろん待たない。緒方はブラジャーもずらして、床に落としてしまった。
ヒカルはすぐに胸の前で両腕を交差させた。
「オ、オレばっかり、ずるいっ」
「俺も脱げばいいのか?」
勢いよくうなずくヒカルに笑うと、緒方はネクタイを解き、シャツをはだけさせた。
するとヒカルはぱっと視線をそらした。
男の肌を初めて見たわけでもないだろうに、どうしてこんな初々しい反応をするのだ。
こちらがどうしていいかわからなくなってしまう。
「……おまえも触るか?」
見せ付けるように胸板の前をひらく。ヒカルはおずおずと触れてきた。
胸はもう一方の腕で隠したままだった。
「かたい……すごい鍛えてるんだ」
ヒカルの小さな手のひらが熱い。触れられただけで緒方の息は荒くなる。
62刻印20:04/06/24 23:56 ID:CyHdJpLw
何度か撫でさすっていたヒカルの手首をつかみ、もう片方の手もつかんだ。
「俺ばかり触らせるのはズルイだろ?」
そう言うとヒカルの手を胸の前からはなさせた。
「あっ」
小さな胸が揺れた。紅く色づいた乳首が形を作っている。
緒方は唾を飲んだ。
「や、見るなよ……っ」
「なぜだ? こんなに可愛いのに」
我ながら臭い台詞だと思いながらも言う。ヒカルは大きな目をますます大きくした。
外したか、と思ったがヒカルは顔をほころばせた。
「ホント? 塔矢は、なんにも言ってくれないし、ほとんど触ってくれないんだ」
「アキラくんは馬鹿だな」
軽く笑うと、緒方は歯を立てないように乳房を口にふくんだ。
とても美味い。緒方はその感触と味に酔いしれた。
乳首の周りをずらしながら舐めていくと、唾液の跡が光ってみえた。
「あ、や、ぁは……んん、くすぐっ、たい……っ」
声の響きには笑いだけでなく、艶もふくまれていた。
緒方は右胸の突起をくわえた。左胸のそれは親指と人差し指でつまんでやった。
固くなっているそこを指と舌で翻弄すると、ヒカルは身体をふるわせた。
目から涙がこぼれおちている。
「やぁ……そんなに吸うなよぉ……っ」
ヒカルは何度も首を横に振る。緒方は口のなかから離した。
そこは濡れて、ますます鮮やかな色となっていた。
「いやか?」
両手でふたつの乳房をこねるように揉むと、ヒカルは小さな声を漏らした。
それは間違なく喘ぎ声だった。
「ん、ふぅっ、ん、ん!」
声を出さないようにしようとしているのか、ヒカルは手の甲を唇に押し付けている。
恥じらいで顔を真っ赤にした少女に、緒方はどうしようもなく煽られる。
63刻印21:04/06/25 00:02 ID:XCJ6twy5
もう一方の乳首にむしゃぶりつき、歯をたてた。
「あ、んっ、い、たぁっ……い、んぅんっ」
緒方はわかっていた。ヒカルが痛み以外のものを感じていることを。
上目遣いでヒカルの様子を見ていると、視線に気付いたヒカルがまた首を振った。
「やだぁ……見ないでくれよぉ……」
こんな幼い反応を見るのは初めてだった。自分がいつも抱く女たちとは違う。
優しくしてやりたいという気持ちと、それとはまったく正反対な気持ちが胸のうちにある。
だがここは耐えて、優しい大人を演じることにする。
ヒカルの隣に腰をおろし、肩を抱くと背中を向けさせた。そのまま背筋に舌を這わせる。
「ひあぁ、はぁっ、あ、んんっ」
音をたてると、ヒカルはさらに敏感になるようだ。
緒方は前に手をまわして胸を手中におさめ、ふるふると揺すった。
固い乳首を押しつぶし、また立たせる。そのたびにヒカルは嬌声をあげる。
まだまだ女の香りのしない身体を、緒方は堪能する。
アキラは本当に馬鹿だ、と心から思った。
一度ヒカルは小さく叫んだ。イッたのだということが緒方にはわかった。
ぐったりとするヒカルを、そのままうつ伏せで机の上に横たえさせた。
だが腰は立たせ、足も大きく開かせた。
「ゃぁっ……んっ」
ヒカルが慌てて足を閉じようとしたが、緒方が身体を割り込ませたためできなかった。
「大丈夫だ、進藤」
背中をさすると、ヒカルはすぐに大人しくなった。
緒方は手を下にとすべらせていった。ヒカルの太ももの弾力を楽しむ。
尻をしばらく撫でてから、そっとスカートをめくると、白いパンティが現れた。
それはしっとりと濡れていた。尻の谷間をなぞりながら、中心部へと向かう。
逃げようとするヒカルの腰を緒方はしっかりと抱えこむ。
足の脇からパンティのなかに指を差し入れると、ヒカルの身体がびくついた。
64刻印22:04/06/25 00:12 ID:XCJ6twy5
「おがたせんせぇ! ちょっとヤダヤダぁっ。どこ触ってんだよぉ!」
「大丈夫だ、進藤」
もう一度言い、そのまま指を進める。指先がゆっくりと沈んでいく。
温かな膣内に緒方の下半身ははりつめる。さきほどから完璧に勃起した状態だったのだ。
どんなふうになっているのか、緒方は指をまわして確かめる。信じられないくらい狭い。
そして温かくて柔らかい。何もかもがみずみずしかった。
「あ、あ、あっ!」
ヒカルは断続的な声をあげ、そのたびに愛液がとろとろと流れ出てきた。
中にある突起をつまむと、ヒカルが二度目の絶頂を迎えた。
こんなに簡単に達してしまうとは。
ヒカルは本当になにも知らない、まっさらな状態なのだ。
(アキラくんは一体なにをしていたんだ)
同じ男として同情し、歯がゆく思う。
だが自分がそんなヒカルに色をつけていけることに興奮を覚える。
「やぁ、もう、やめてよぉ……ヘンになっちゃうよぉっ……!」
ヒカルが泣きながら言う。緒方はどんな顔をしているのか見たくて、ヒカルを抱き起こした。
どこかうっとりとして、惚けたような表情に、緒方は自分に限界を感じた。
この少女は、どうしてこんなにかわいいのか。
緒方はチャックをおろすと、いきりたった自身を下着から取り出した。
挿入して、ヒカルのなかを味わいつくし、すべてを放出してしまいたい。
きっとヒカルも嫌がらない。感じさせる自信は十分ある。
パンティを片方だけ外す。それは足首のあたりで抜けずにとどまっていた。
ヒカルを自分の上にまたぐように座らせ、秘所に雫をこぼした先端を当てた。
自分のものにしてしまおう。この少女が欲しい。
だがヒカルの、懇願するような「とうやぁ……」という声に、緒方は思いとどまった。
だめだ、決定的なことをしてしまっては、弟弟子を裏切ることになる。
何よりも、ヒカルの心を傷つけてしまう。
(けど俺だって男なんだ。ガマンばかりできるわけじゃないんだ)
そう一人ごちると、緒方は腰を動かしてヒカルのそこに自身をこすりはじめた。
65刻印23:04/06/25 00:17 ID:XCJ6twy5
割れ目のあいだを何度もペニスが行き来する。
意識を持っていかれそうになるほどの快感だった。
いいところに当たったのか、ヒカルが甘い声を出した。
「んぁ、あ、んん、はぁっんんっっ!」
ヒカルの愛液と緒方のぬめりがまざりあって、くちゅくちゅと淫猥な音をたてる。
すべりもよくなり、動きが速くなっていく。
そこで気付いた。ヒカル自身が無意識に腰を振っていることに。
その姿はたまらなく淫らに映った。
「進藤っ!」
白濁とした液体が机の上をよごした。


くたりとしなだれかかっているヒカルを見ながら、その肌に印をつけたいと思った。
自分のものだという、所有の証を。だがあきらめた。
しかし自分はもう、この少女をあきらめられないことはわかっていた。
アキラから奪いたいとまでは思わない。だがこうして触れて、感じたかった。
そしてできれば、この少女の中で果てたかった。
(だが、進藤もそこまでしたら必ず後悔する。俺は後悔させたくない……)
ヒカルのまなざしを思い出す。アキラが好きだと、真剣に言った――――
「進藤」
ヒカルの顔に唇を寄せ、ささやく。
「また、したいか……?」
ヒカルは驚いたような顔をしたが、すぐにかすかに唇の端をあげた。
まるで甘く誘うかのような笑みだった。
「……うん……」
66刻印:04/06/25 00:21 ID:XCJ6twy5
今夜はこれで打ち止め。今回も緒方は致せませんでした。
期待していた人には申し訳ない。次もどうなるかわからん。
連日連夜の連投すみません。
自分も職人さん待ってるので、この後に続けてくださってかまわないです。
むしろ続けてください。
67名無しさん@ピンキー:04/06/25 11:42 ID:IDyDoBrL
>>刻印の職人様
連日、楽しませて頂いております。
エチ描写が丁寧ですごくドキドキします。
とても楽しみですので、続きがあるのでしたら
是非にお待ちしております<(__)>
68名無しさん@ピンキー:04/06/25 12:33 ID:/43YmkG+
真っ昼間からハァハァした!
エロ紳士だな、緒方
いきまくりのヒカ子たん(;´Д`)ハァハァ
神!ありがとう!
69名無しさん@ピンキー:04/06/25 23:25 ID:iz/Ifuvt
エロ紳士精次

ヒカ子可愛いな…
70刻印24:04/06/26 02:37 ID:wsq9ISGx
>60-65

身体をさわられているとき、死にたくなるほど恥ずかしい。
だが緒方の手に翻弄されたヒカルは、あられもない姿を幾度も見せた。
(オレ、あんなとこさわられちゃうなんて、考えたこともなかったのに……)
思い起こすと、身体の奥がきゅっと締まるのがわかる。
緒方のことを考えるだけで、ヒカルは自分がいやらしくなる気がした。
鏡の前に立ち、下着姿のおのれの姿を見つめる。
ようやく曲線を描くようになった、幼さの残る身体。
大人の緒方からしてみれば、まったくの子供のはずなのに、相手にしてくれた。
「今日だって、どこか行こうって言ってくれたし。けど、なに着たらいいかなあ」
その服を今、選んでいるのだ。こんなに服を迷ったのは久しぶりだった。
アキラとの初デートのときは、それはもう気合いを入れた。
しかしその無反応ぶりに、めかしても無駄だということを悟らされた。
「今日は暑いから、ジーンズよりスカートのほうが、いいよなあ……」
それが選ぶ本当の理由ではないことを、自分でもわかっていた。
スカートなら面倒くさくないし、すぐに触れてもらえる――――
そこまで考えて、ヒカルは顔を真っ赤にした。
「どうしよう……オレ、すごくエッチなヤツなのかも」
そんな自分を軽蔑されたらどうしよう。立ち直れない。
さんざん迷った挙句、ヒカルはスリットの入った、デニムのショートパンツにした。
上は買ってもらってから、ずっと着たことのなかった黒のキャミソールにする。
そこで迷う。ブラジャーをすれば紐が見えてしまうのではないか?
「これって見えてもいいものなのかな?」
だが電車で見る女の子たちは、紐がないように思えた。いやあったかもしれない。
カーディガンを着れば平気だろうか。しかし今日は本当に暑い。
冷房を入れていても、部屋はじっとりとしている。七月ももう終わりなのだ。
「黒だからしなくていいよな」
それにちょっと大人っぽい自分でいたかった。
71刻印25:04/06/26 02:45 ID:wsq9ISGx
夜明けとともに起きたのに、準備が調うころには約束の時間になってしまった。
ヒカルは慌てて玄関に向かう。間に合わないかも知れない。
だがドアを開けた瞬間、ヒカルは口をぽかんと開けた。
真っ赤な車が停められており、その横に緒方が立っていたからだ。
いつもはスーツ姿しか見たことがなかったが、今日は違った。
男の服装のことはわからないが、ずいぶんラフな格好だ。なんだか若い印象を受ける。
緒方はヒカルを見ると眉を軽くひそめた。渋い顔をしている。なぜだろうか。
「どうしてここにいるんだよ」
「迎えにきてやったんだ。進藤は遅刻しそうだからな」
こんな目立つ車が家の前にあって、近所の人はどう思っただろうか。少し気になる。
「親御さんに挨拶したほうがいいか?」
「お父さん今、出張。お母さんはもう出かけた」
「そうか、なら早く乗れ」
緒方が助手席のドアを開けてくれた。特別扱いのようで、胸が高鳴る。
ヒカルが乗り込むと閉められた。中はとても涼しい。
ミントの香りに交じって、煙草の臭いがかすかにした。
「さて、どこに行きたい?」
「えーと、考えてないや。とりあえず、このままドライブしたい」
うなずくと、緒方は車を走らせた。いつもの住宅街が違う景色に思える。
ヒカルはドキドキしながら、横目で緒方の様子をうかがった。
真っ直ぐ前を向いて運転している。ハンドルを握る大きな手を見る。
(今日は、いっぱいさわってもらいたいな……)
緒方とは七度、触れ合った。もちろんセックスはしていない。
その代わり過激になるかと思っていたが、二度目以来、服の上からしか触ってくれない。
ヒカルはそれだけでも、充分濡れて達してしまっている。
しかし緒方自身が変化することはなかった。いつも緒方は余裕があるようだった。
だからこそ、今日は服装にとても気を遣ったのだ。
72刻印26:04/06/26 02:48 ID:wsq9ISGx
知らない町は、緊張するが好きだ。いつもわくわくする。
そういえばここ最近ずっと、碁関係以外で遠出をしたことがなかった。
パーキングに停めると、二人はぶらぶらと目的もなく歩きはじめた。
「あ! ゲーセン!」
「なんだ、おまえゲームセンターなんかに入るのか? 不良の溜まり場じゃないか」
「そうでもないよ。オレ小学生のとき良く行ったよ?」
そして小遣いをすべてつぎ込んでしまい、母親から大目玉をくらい、禁止令が出たのだ。
「ときどき和谷たちと入るけど、今はちょっとだけだもんなあ」
「アキラくんとは?」
ヒカルは苦笑した。そのときのことを思い出したのだ。
「入ったとたん、音がうるさくて頭が痛いってしゃがみこんだんだ」
「じゃあゲームセンターはデートコースじゃないんだな」
その言葉にヒカルは少し首を傾けた。デート、という言葉に違和感を覚えたのだ。
「オレたち、あんまデートとかしないんだ。たいてい碁会所で会う」
そしてセックスをするときは、その後に塔矢家へ向かうのだ。
これでも付き合い始めて最初のころは、映画やショッピングなどに行ったりした。
しかしお互い趣味が合わず、あまり楽しくなかった。
そして結局、デートはもっぱら碁会所ということになった。
まあお互い仕事があって忙しいから、会うだけで精一杯と言えるかもしれない。
「ふん。じゃあ金をやるから、好きに遊んで来い」
「緒方先生は?」
「俺は見てるだけだ」
それで楽しいだろうか。しかし緒方は先に入ってしまい、万札をさっさと両替してしまった。
百円玉が小さな専用カゴのなかで、ジャラジャラと音をたてている。
ヒカルはなるべく対戦ができるものを選び、無理やり緒方にもやらせた。
緒方も最初のうちはしぶしぶしていたが、だんだん熱が入ったのか真剣になりだした。
お金はあっという間になくなってしまった。
73刻印27:04/06/26 02:51 ID:wsq9ISGx
「まったく、やっぱりあそこは恐ろしいところだ」
ATMでお金を下ろしながら、緒方は仏頂面で言った。
「けど楽しかっただろ? それにホラ、これもとれたし!」
ヒカルは嬉しそうにプリクラをひらひらと振ってみせた。
そこには満面の笑みのヒカルと、緒方の引きつった笑顔が写っていた。
「塔矢とも取ったことなかったんだよなあ」
アキラはいつも何にも興味のないという顔をしていて、なんとなく誘いづらかった。
一枚むくと、ヒカルは携帯に貼り付けた。
「いいのか?」
「え? なにが?」
ヒカルは怪訝に思って聞き返した。緒方の頬がゆるんでいる。
「彼氏以外の写真を貼って」
「あ……うん……ヤバイかな?」
だがもう貼ってしまったし、はがしたくなかった。
「いいよ、別に。誰かに見せるわけじゃないし」
「じゃあ俺も貼ろうかな」
そう言って一枚はがすと、緒方も同じように自分の携帯に貼った。
たったそれだけのことなのに、ヒカルはおもはゆい気持ちになった。
ヒカルは緒方の腕に手をからませた。緒方はふりほどかない。
「お昼はどうする?」
「オレラーメンがいい!! さっき、うまそうなにおいのする店見つけたんだ!」
「もっと高いもんでもいいんだぞ?」
「オレ、ラーメンが一番好き!」
嫌だ、と言われるかと思ったが、緒方は承諾してくれた。それが何だか驚きだった。
「ほんとにいいの? 塔矢はお腹こわしたんだけど?」
「アキラくんは油っぽいものが苦手だからな。俺の腹はそんなにヤワじゃない」
結局ふたりはラーメン屋に入り、ラーメン大盛りと餃子、チャーハンまで頼んだのだった。
74刻印28:04/06/26 02:57 ID:wsq9ISGx
ただ一緒に歩くだけで、こんなにも楽しい。何よりも緒方といると安心する。
ヒカルは自分がとてもリラックスしているのがわかった。
大人びているくせに、どこか子供っぽい面を見せる緒方にヒカルは心惹かれた。
開けた窓から流れ込んでくる夕風が涼しい。車はたそがれの中を走っていた。
「なあ、どこに行くの?」
食べ歩きをかなりしたので、お腹はまったく減っていなかった。
夕食はないとしても、まだ遅い時間ではない。
ヒカルはどこかに連れて行ってもらえると思っていた。
しかし緒方の返事はそっけないものだった。
「おまえの家だ」
「え? なんで?」
「なんで、って……遅くなったら親御さんが心配するだろう?」
ヒカルは緒方に向き直った。その腕をつかみたい衝動をこらえる。運転中なのだ。
「今日は遅くなるって言ってきたし、オレ和谷たちとよく泊まりで検討会するから……」
緒方が恐ろしい形相で睨んできた。
「だめだ。帰るんだ」
「このまま?」
何もせずに? 
「そうだ」
ヒカルは下唇をかみしめた。そのつもりだったのは自分だけだったと言うことか。
緒方はもう、自分になど触れたくないのかもしれない。
(そうだよな。緒方先生、オレじゃ勃たなくなってたもんな)
気持ちよくしてくれる。けれど、それではもう満たされないのだ。
アキラとのセックスは相変わらずで、苦痛そのものだった。
勝手と言われても、それらをすべて緒方に癒してもらいたかった。
いや、それは無理やりの理由付けかもしれない。ヒカルはただ純粋に緒方を求めていた。
「緒方先生! オレおしっこ! 車を道のはしに停めてよ! ガマンできないから早く!」
「ちょっと待て!」
慌てて緒方は人目につかない、茂みのあるところに車を停めた。
だがヒカルは車から降りなかった。
75刻印29:04/06/26 03:07 ID:wsq9ISGx
シートベルトを引きちぎるように外すと、緒方に抱きつき、キスをした。
緒方が驚いているのがわかる。だがヒカルはかまわず舌を入れ、中をかきまわした。
自分と同じ食べ物の味のほかに、ほのかに煙草の味がした。いつものキスだ。
「んっぅ」
頬を支えられ、角度を変えてキスをされた。緒方の眼鏡が当たる。
唇をようやく離すと、緒方が怒ったような声を出した。
「今日は何もせずに返そうと思ってたんだが」
「何だよ、それ。じゃあ期待してたオレが馬鹿みたいじゃんか!」
ヒカルも声を荒げる。腹が立ってしかたがなかった。涙が頬を流れる。
「オレ、そんなにミリョクない!? 緒方先生、オレじゃイヤなのかよ!!」
「そんなはずあるわけないだろうがっ! 俺はいつもガマンしていたんだぞ!」
怒鳴られるように言われ、ヒカルは身をすくめた。だがその内容に心は湧き立った。
「ガマン、してたの……?」
「そうだ! 年甲斐もなく、一回り以上も年の違うおまえに、がっつくなんてみっともない
だろう!? だから歯止めをかけてたのに、おまえときたら、そんな服を着てきて!!」
緒方は苦いものを飲んだように、顔をしかめている。反対にヒカルは輝かせた。
「この服、どう思った? かわいいって、思ってくれた?」
「思ったさ! そのまま羽交い絞めにしたいってな! ついでに電車にしなくて良かった
とも思ったぞ!? 進藤、そんな挑発するような服は二度と着るな!」
緒方の大声に、ヒカルは静かに答える。
「だって、挑発してんだもん、オレ……」
緒方先生を、という言葉は緒方の口のなかに消えた。
抱きしめてくる緒方の手がとても熱い。いや、自分の身体自身も燃えているような気がした。
「ぁんっ、ぁはぁ……」
手が服の中に入ってきた。背中を撫でさすられると頭のなかがくらくらしてくる。
「下着をつけてなかったのか……!?」
「んっ、ぅっ」
キャミソールの上から、それとわかるほど形を持った乳首を噛まれた。
76名無しさん@ピンキー:04/06/26 16:26 ID:mNs+gRfN
はよ続き世みたい(;´Д`)ハァハァ
今まで女体化は興味なかったですが
初めて萌えますた

ヒカ子も可愛いが
緒方も可愛いよ…
77名無しさん@ピンキー:04/06/26 20:29 ID:7XQLNUZb
(;´Д`)ハアハア(;´Д`)ハアハア続き待ってます
(;´Д`)ハアハア(;´Д`)ハアハア(;´Д`)ハアハア
(;´Д`)ハアハアをありがとう
78名無しさん@ピンキー:04/06/26 20:30 ID:aK8+Rsfl
す、すごいよー久し振りに来たら神が光臨している。。
すごいツボだよ萌え死にそうだ(;´Д`)ハァハァ god job!
ここまで緒方に萌えたのは初めてです。ヒカ子可愛いなぁ
79名無しさん@ピンキー:04/06/26 21:15 ID:cQjmobZU
ノーブラ(;´Д`)ハァハァ
挑発(;´Д`)ハァハァ
大胆なヒカ子(;´Д`)ハァハァ
80名無しさん@ピンキー:04/06/26 23:16 ID:aZu+Vww6
すごいエチーなヒカ子 (;´Д`)ハァハァ(;´Д`)ハァハァ

アキラくんは一体なにをしていたんだ に同調縞栗
緒方に変わってヒカ子に翻弄されたい!
81名無しさん@ピンキー:04/06/27 00:48 ID:GnG006St
(・∀・)イイ!!

(;´Д`)ハァハァ/lァ/lァ/ヽァ/ヽァ ノ \ア ノ \ア / \ ア / \ ア
82刻印30:04/06/27 02:15 ID:dReGgJhQ
 
83刻印30:04/06/27 02:17 ID:dReGgJhQ
>70-75

「あっ……ん、いたいよぉっ」
もう一方もぎゅっとつままれ、非難の声をあげたが、緒方の指と舌の攻撃は止まらない。
執拗に乳首だけをいじられると、血液がそこに一気に集まってくる気がした。
緒方はほとんどヒカルの上に乗りかかるような格好だった。
「ふっ、ぅぅん……ぁ」
「誰かに気付かれていたらどうする気だ」
「っぁ、んん、めんなさぁっ……ふぅっん」
キャミソールは緒方の唾液ですっかり濡れてしまっている。
ヒカルは次第に、服の上からだけの愛撫をもどかしく感じはじめた。
どうして服のなかに手が入ってきてくれないのだろう。待っているのに。
だが緒方は飽きずに胸の突起だけを責めている。
ふと目が合う。緒方はヒカルが今、どう思っているのかわかっているような目だった。
「今日は、おまえが俺を挑発するんだろう……?」
挑戦的な口調だった。ヒカルは頬に力を入れたが、顔を横にそらすと裾をつかんだ。
そろりと持ち上げると、白い肌が現れる。自分で緒方にさらしていることが恥ずかしい。
小ぶりの胸が姿を出したところで手を止めた。
「っ……せんせぇ、服の上からだけで、いいの……?」
それが精一杯の挑発の文句だった。緒方が笑うのがわかった。
「良くないな」
「っぁ、ふぁっ」
胸を直接まさぐられ、ヒカルは目を強くつぶった。
今日の緒方はいつもよりも乱暴で、荒々しい。だが痛くても、嫌じゃない。
それどころかもっと痛くされてもかまわないとさえ思ってしまう。
いつもと同じように胸を、背中をさわられる。だがどうしようもなく感じてしまう。
指の力が抜けると、裾はすぐに下がってしまう。ヒカルの胸はつかえにはならないのだ。
「これはもういらないだろう?」
緒方はキャミソールを剥ぐと、乳首を口に含んでしごくように強く吸いはじめた。
84刻印31:04/06/27 02:20 ID:dReGgJhQ
抑えようとしても声は自然に漏れてしまう。
「やっ、ぁぁんっ……」
「まさかこっちも付けてないなんてことはないな?」
緒方の指がショートパンツのスリットから中へと忍び込んでくる。
パンティをつかむと肌に食い込ませるように引っ張った。
その刺激にヒカルはまた高い声をあげた。
「まだ安心できないな。ちゃんとはいてるか、この目できちんと確かめてやる」
はいているに決まっているではないか。自分が今つかんでいるものを何だと思っているのだ。
だが緒方はほとんど強引ともいえる動作で、ヒカルの足からショートパンツを下着ごと抜き
去ってしまった。それらがからまったので、靴も脱がされた。
「ヤダぁっ」
狭い車のなか、ヒカルはなにも身につけていない状態になった。
「まったく、こんなあっさり脱がされるような服を着てきて。和谷というヤツと泊まるとき
も、こんな格好をしてるんじゃないだろうな」
ヒカルは顔をおさえながら首を懸命に横に振った。
「ぁんっ!」
人差し指で乳首を強くはじかれた。痛いのにヒカルは感じてしまう。
緒方はのどを押さえ、そこからすっと直線に下まで指をすべらせていった。
指は胸のあいだを通り、へそにふれると、さらに薄い茂みのなかに消えていった。
「あぁ、ぁっあ……」
「もうこんなに濡れてるじゃないか」
車のなかは薄暗くて、お互いの顔さえ見えない。
緒方がどんな表情をしているかわからないが、いやらしく笑っているに違いない。
そして自分もまた、いやらしい顔をしている気がした。
緒方は一度、軽くヒカルの唇をついばむと、そのまま顔を下半身にずらしていった。
止めるまもなく、愛液をこぼし続けている秘所にうずめられた。
「ん! ちょっ……、ヤダよぉ! はぁっぁんん、んんっぅ!」
ちゅくちゅくと舐める音がヒカルの耳に入ってくる。
緒方の唾液の音なのか、それとも自分の流しているもののためなのか、考えたくなかった。
85刻印32:04/06/27 02:24 ID:dReGgJhQ
指がそこを開いて、舌が奥に入って来ようとしている。
思わず足を閉じようとしたが、緒方が両膝を押さえて開かせた。
冷たい窓ガラスが背中に当たっている。逃げ場所がなく、ヒカルはすすり泣いた。
こんなことをされたのは初めてで、やめてほしくてたまらなかった。
それなのにヒカルの気持ちに反して、そこは気持ちよさそうにひくついていた。
「あぁぁっ!」
自分の敏感なところを舌先でつつかれ、わけもわからず声を上げた。
背筋を快感が駆け抜け、身体中の総毛だった気がした。
緒方がそこに触れるとヒカルはいつもイッてしまう。
(小さな突起があるって言ってたけど……)
自分で見てみる勇気はなかった。
暗闇のなか、緒方がかすかに笑う気配を感じた。
ヒカルは緒方をどかそうと足を押し付けた。しかし動かない。
悔しくて、そのまま胸や腹を蹴り続ける。もちろん強くではないのだが。
ずるりと足が落ち、固いものが触れた。それを足の先で揉むように押してみる。
緒方が低くうめいた。ああ緒方のモノだ、とヒカルはわかった。
久しぶりに勃ててくれたと、少しうれしくなる。
ヒカルは身体を起こし、手を緒方の股間にさしのべた。
「進藤?」
「緒方先生の、さわりたい……」
ジッパーを降ろして下着の中に手を入れると、はずみをつけてソレを握った。
熱くて太く、ヒカルの手には余るものだった。
「進藤……おい……」
「オレも、これ、舐める」
そう言うとヒカルは緒方のペニスをひきずりだし、自分の顔を近づけた。
唇からちょろりと舌を出す。心臓がどきどきしている。
しかしパチンとライトをつけられ、光で浮かび上がったものに、ヒカルの身体は硬直した。
自分の握っているモノは、はっきり言って未知のもので、近づくのがためらわれた。
86刻印33:04/06/27 02:29 ID:dReGgJhQ
正直言って、かわいらしいものではない。手のなかのモノをどうしようかと見つめる。
緒方は鼻を鳴らすと、それをさらに見せ付けるように反り返らせた。
「できるのか?」
できないだろう、という意味が含められているのがわかったので、引き下がれない。
「できるよ! ただ、初めて見たから、ちょっと驚いただけだっ」
「……アキラくんのは見たことないのか?」
ない、とヒカルは小声で言った。そういえばアキラの身体を自分は知らない。
アキラも、自分の身体を知らないだろう。
緒方の指がヒカルの唇をなぞった。
「おまえの初めてか……いいのか?」
どこか心配そうな、保護者の顔。ヒカルはこの表情がいつも気に入らなかった。
「……そんなこと言ったら、緒方先生にされること、ほとんど初めてだよっ!」
ヒカルは目をつむると、勢いをつけて怒張している緒方自身を口にくわえた。
だがとてもじゃないが入りきらない。顎が苦しい。
「んんっむ……ぅ」
「っ、進藤、歯をたてるな……っ」
本気で痛そうな声だったので、ヒカルは慌てて口を離した。
緒方は頭を、それから肩を撫で、胸を揉んだ。
「くわえなくていいから、舐めてくれ」
両手を添え、ヒカルはゆっくりと舐めはじめた。
緒方が深いため息をつく。手のなかのモノが脈打っている。
先端から透明な液体が溢れてくる。それをヒカルは舐め取っていった。
「……そうだ、しんどう……そう……」
緒方が自分の身体をさする。ヒカルのふとももはまた濡れはじめていた。
足を閉じて、シートに垂れないように気をつける。
「ね、気持ちいい……?」
「気持ち悪いと思う男は、まずいないだろう……アキラくんも喜ぶさ……」
緒方のことを聞いたというのに、どうしてここでその名を出すのだ。
87刻印34:04/06/27 02:34 ID:dReGgJhQ
確かにアキラは自分の恋人だ。けれど、今は緒方と二人きりなのに。
「塔矢の話、いまは禁止っ」
「……悪かった……」
じっとりと汗が出てくる。ヒカルも緒方も汗まみれだった。
緒方のペニスは先走りとヒカルの唾液でぐっしょり濡れている。
「進藤、ちょっとこっちに来い」
座席をほとんど平坦に倒すと、緒方が招き寄せた。
ヒカルがまたがると、反対だと言って、身体を回転させられた。
眼下に緒方のペニスが屹立している。ということは、ヒカルの秘所は緒方に見えているのか。
「お、緒方先生?」
「つづけろ。俺も気持ちよくしてやるから」
そう言うと緒方はふとももと尻たぶを押さえ、さきほどのようにそこを舐めはじめた。
「んんはぁっん、やぁぁん、ぅんっ」
びくびくと身体が跳ね上がる。手が何かに触れ、クラクションが鳴った。
その音に驚かされる。だが下にいる緒方は気にせずヒカルの秘所を弄っていた。
「集中しろ」
そう言われてもできない。ヒカルはかろうじて舌をからめていた。
さっきまでは自分が優位に立てていた気がしたのに、今ではすっかり逆転している。
「んっ、んふっ、んんっ……ぁぁっん」
いいところを舐めると、緒方が誉めるように自分に快感を与えてくれる。
ヒカルは何となく、どこが良いのかわかりはじめた。
裏筋をなめ、頭のあたりをくるくると戯れるように舐める。
緒方になにかをしてあげられることが、嬉しくてしかたがない。
「おがたせんせぇ……」
舌足らずな声で緒方を呼んだ。すると急にふとももを強くわしづかみにされた。
あ、と思う間もなく、顔に生暖かいものが勢いよくかかった。
88刻印35:04/06/27 02:41 ID:dReGgJhQ
口に入ったものを飲み込むが、とても苦い。顔がべたべたしている。
触ると手に白いものがべったりとついた。
緒方は飛び起きると、慌ててヒカルの身体を起こした。
「すまない、進藤!」
周囲を見渡し、自分のポロシャツを脱ぐとそれでヒカルの顔を拭きはじめた。
そうか、今のは精液だったのかとヒカルは納得した。
「緒方先生、オレ別にイヤじゃなかったよ」
ヒカルはにこりと笑った。すると緒方は目を見開き、それから頬にキスをしてきた。
くすぐったい恥ずかしさを感じた。小鳥のように軽い、ついばむような口づけを繰り返す。
緒方はまだ濡れているところを舌で舐め取ってくれた。
「……車でこんなことをすることになるとはな。まいったな、これから大変だぞ」
「ごめんなさい、オレ汚しちゃったよな」
「そういうことじゃない。これから乗るたびに、オレはおまえを思い出すことになる」
運転に支障が出そうだ、と緒方は不機嫌につぶやく。
ヒカルは緒方に擦り寄った。裸でこの人とこんなふうにいるのが、とても不思議だった。
「服を着ろ」
「もうちょっと、こうしていたい」
緒方はやれやれとため息をつくと、ヒカルの身体を撫でつづけた。
とても気持ちが良くて、ヒカルはうっとりとした。


眠るヒカルに服をなんとか着せ、緒方は自分の口元をこすった。
煙草を一日中我慢したのは久しぶりだ。吸いたくて仕方がないが、思いとどまる。
他の女のいるときでも、かまわずに吸っていた自分なのに。
エンジンをかけつづけながら、頭をかく。
ライトを点けつづけたので、バッテリーがあがってしまったのだ。
しばらく車を動かせない。
だが隣にいる少女の寝顔を見続ける口実ができたので、それはそれで良かった。
89名無しさん@ピンキー:04/06/27 03:19 ID:G4zgmIW3
カーセックス(;´Д`)ハアハア

緒方ヒカ子萌え。続きが楽しみです。
90名無しさん@ピンキー:04/06/27 10:26 ID:3WAULQ5H
やば・・・・・・・・・・・・・
・・・・・・・・・・・・・・・・・すっげぇゴッドだ!!!!!

(;´Д`)ハアハア(;´Д`)ハアハア(;´Д`)ハアハア(;´Д`)ハアハア
(;´Д`)ハアハア(;´Д`)ハアハア(;´Д`)ハアハア(;´Д`)ハアハア
91名無しさん@ピンキー:04/06/27 16:52 ID:wSbKoYMQ
神、今夜も来てください
(;´Д`)ハアハア
92刻印:04/06/27 17:11 ID:pIXqn4kB
エチまったくなしなんで、読み飛ばしてもらってもかまいません。
というか、緒方いちども入れてないし。不憫なヤツだ。
93刻印36:04/06/27 17:16 ID:pIXqn4kB
>83-88

夏は囲碁関連のイベントが多くあって忙しい。
特に緒方のようなタイトル保持者などはひっぱりだこである。
ヒカルも若手としてけっこうお呼びがかかるので、空いた日がなかなか重ならない。
しかも、ようやく約束できた今日も、アキラからの呼び出しがあり断わってしまった。
(やっぱり会いに行けば良かったかなあ……けど、塔矢と打つのも久しぶりだったし……)
電話で話したとき、緒方は「そうか、それは残念だ」とたいして残念そうでもない口振りで
言った。自分で断わったくせに、ヒカルはそれが気に入らなかった。
(もうオレからは電話しない! だいたい、緒方先生がオレに電話してきたことないじゃん)
今までは手合いが重なったときや、ヒカルがどうにも我慢出来なくなったとき電話をかける
というパターンが多かった。
(会いたいって思うのは、触ってほしいって思うのは、オレばっかり……ちぇっ)
緒方ともう一度デートしたい、と思う。
気持ちよくしてもらうことよりも、そちらを望むのは自分でもおかしいと思う。
だが本当に楽しかったのだ。一緒にはしゃいでくれて、笑ってくれて、嬉しかった。
「……う、進藤? どうしたんだ?」
呼びかけられて、ヒカルは慌てて目のまえを見た。アキラがいぶかしげに見ている。
「ゴメン、何でもない」
「若先生がお相手してくれてるんだ、ぼうっとするな!」
北島が野次を飛ばしてくる。ヒカルはそれに向かって舌を出した。
二人は今、いつもの碁会所にいた。盤面には塔矢行洋が送ってくれた棋譜が並べられている。
「きみが上の空だなんて、珍しいね」
「そ、そうか?」
「今日はいきなり誘っちゃったけど、本当はなにか大事な用事があった?」
用事はあった。だがアキラと碁を打てる機会を逃すほど、大事な用事ではない。
そのはずなのに、明らかに自分は後悔している。
同じことがまたあっても、やはり自分はアキラを選ぶのはわかっているのに。
94名無しさん@ピンキー:04/06/27 17:20 ID:GnG006St
挿入なしか!ヲトナだな・・・精次・・・。
95名無しさん@ピンキー:04/06/27 17:28 ID:jzRAIVpW
ネ申キタ━━━━━━(゚∀゚)━━━━━━!!!!
96刻印37:04/06/27 17:33 ID:pIXqn4kB
不意にアキラが真剣な顔をした。やましい気持ちがあるヒカルは緊張した。
なにか怪しいそぶりをしただろうか。
「……このあと、時間があるだろうか」
アキラはヒカルにしか聞こえない小さな声で言った。
なんだ、とヒカルは肩の力を抜いた。
あの車での出来事の次の日、さっそくヒカルは口でアキラのペニスを舐めてみた。
アキラのモノは緒方のとはまったく違っていて、とても不思議だった。
とまどう彼をなだめ、同じようにヒカルはくわえ、舐めた。
アキラが気持ちよさそうにしているのはすぐにわかって、ヒカルも安心した。
だが口の中に出された瞬間、激しい嫌悪を感じてしまった。
飲み込むことなどとてもできず、すべてを吐き出し、咳き込んだ。
手や身体についたものが汚らしく感じた。
ずっとむせているヒカルをぼんやりとアキラは見ていた。
そして口を開き、言った――――
「進藤?」
「あ、うん……あー、じゃあ今、ちょっと出ないか?」
アキラは頬をすうっと赤らめ、うなずいた。男のクセに可愛いと思う。
二人は誰も来ない、死角になっている廊下の隅に出た。
ずぼんのベルトを外し、アキラがチャックをおろすのをヒカルは待つ。
しゃがむと、目をつぶり、呼吸をなるべくしないように気をつけながら、ソレを握った。
アキラが自分の肩を痛いくらいにつかむ。いつも後で見ると必ずそこはあざになっている。
音を立てないように、早くアキラが達するように、ヒカルは舐めはじめる。
男のモノを舐めるというどきどきはあるが、それだけだった。
緒方のときのような、どこかうきうきするような感覚などなかった。
そろそろだとわかると、ヒカルはポケットからハンカチを取り出し、ペニスをくるんだ。
気に入っていたのに、と残念に思う。
アキラの白濁とした精液がハンカチを濡らした。
97刻印38:04/06/27 17:36 ID:pIXqn4kB
荒く息をつき、アキラは額をぬぐうと衣服を正した。
「ありがとう」
なにに対しての礼だ、とヒカルは怒鳴りたくなるのをこらえた。
「先に行っているから、洗面所に行ってきなよ」
いつもアキラはこの言葉を口にする。初めてしたときも、アキラはそう言った。
精液にまみれたヒカルをぬぐうこともせず、抱きしめることもしない。
触れることさえしなかった。ただ、口を、顔を、洗ってこいと言うだけだった。
慌てた緒方の顔をヒカルは思い出す。そして優しいキスを。
アキラの後ろ姿を見ながら、ヒカルは泣きたくなった。
(オレ、痛くても痛くなくても、涙出そうになるな……)
だがアキラが好きだから、我慢するしかないのだ。
それに良かったことだってある。これをすると、アキラはセックスまでしなくてもいいよう
だった。だからヒカルはここのところ、アキラとしていない。
ヒカルは洗面所で洗い流し、ハンカチはゴミ箱に捨てた。持っていたくなかった。
鏡をのぞき、笑顔をつくる。その形のまま、碁会所に戻る。
アキラは涼しげな顔をして碁石を並べていた。前に座ると、アキラは微笑んだ。
二人でまた検討をしはじめる。棋譜はまだまだある。
「そう言えばアキラくん、今度のイベント、緒方先生と一緒なんですって?」
市河の言葉に、碁石を持つヒカルの手が震えた。
「ハイ、そうなんですよ。緒方さんとご一緒するのは初めてなんで、ちょっと緊張します。
それに緒方さんとは、最近ずっと会っていないんで、楽しみでもあります」
「酔うとからまれるらしいから、気をつけてね」
「慣れていますから」
碁会所内に笑いがあふれる。だがヒカルは顔をこわばらせたままだった。
なんとなく、二人には会ってほしくなかった。
緒方とアキラとは同じ門下で、会わずにいるのは不可能だとわかっている。
だがそれでも、そう願わずにはいられない。
あまりの自分勝手さに、ヒカルはうんざりした息をそっと漏らした。
98刻印39:04/06/27 17:59 ID:pIXqn4kB
カーテンが変わったな、と煙草を吸いながら緒方は室内を見渡した。
ここに来るのは久しぶりだ。
ずっと楽しみにしていた今日なのに、なぜこんなところにいるのだろうと緒方は思う。
電話の内容を思い出して、気分が沈む。
ヒカルがアキラを選ぶのは当たりまえではないか。
わかっていたが、実際にそれを思い知らされると、やはりへこんでしまう。
今日はどこに行こうかと、若者向けの雑誌をいそいそとチェックしていた自分が馬鹿らしい。
ゲームセンターにひそかに通い、特訓した自分が馬鹿らしい。
美味しいラーメン屋を調べた自分が馬鹿らしい。
まだまだ挙げたらきりがないほど、馬鹿らしい自分がいる。
(俺がはまってどうする。バカらしい)
ヒカルのほうがよほど遊び上手ではないか。
氷の音がして、緒方は目線をテーブルに戻した。冷たいお茶が出されていた。
「……酒はないのか?」
「あなたお酒飲むと、からんでくるからイヤよ。どのみち、私いま生理中だし」
ではできないのか、とホッとする。ホッとする自分が、馬鹿らしい。
しかしこの女相手に、勃つ自信が今の緒方にはなかった。
何よりも、欲情自体しない。
「最近、だれか夢中になる人でもできたんでしょ? 振られたの?」
「……夢中になんかなってない」
女は首をかしげながら笑っている。すべてを見透かしているようで気分が悪い。
「そう、なぐさめてほしいのかと思ってたわ。キスくらいならしてあげてもいいわよ?」
緒方は口をへの字に曲げると、身を乗り出してその唇を奪った。
口紅の濃い味がし、化粧の匂いがした。
ヒカルとは、ちがう。
「帰らせてもらう」
背を向けた緒方に、追い討ちをかけるような言葉が投げられた。
「あいかわらず、つまらない男ね」
99刻印40:04/06/27 18:05 ID:pIXqn4kB
それなりに遊んできた。だがどれも所詮は遊びだ。
大事なのは碁だ。碁がすべてだ。碁以外に本気になることなどありえない。
そう思ってきたのに、ここのところの自分はどうだ。
ヒカルのことを、考えてしまう。
セックスは痛いと、気持ちよくしてほしいと彼女は言った。
それが始まりで、自分はどこか遊び気分だった。
しかし触れていくうちに、怖くなった。なにが怖いのかはわからなかったが、怖かった。
だから深く触れないようにした。心のなかに線を引いたのだ。
なのに、あの車で出かけた日、緒方はそれを踏み越えてしまった。
輝くような全裸の少女。自分のペニスを舐め、愛撫する少女。甘えるように誘う少女。
今でもそれらが目の前をちらついている。
緒方はあの日以来、車に乗ることができなくなってしまった。
挙句の果てに、ヒカルを抱く夢まで見てしまった。起きると下着は濡れていた。
自分でも重症だと思う。
会えなくて、良かったのかもしれない、と自分に言い聞かせる。
スケジュール帳を開く。自分だけではなく、ヒカルの予定も書き込んである。
この先、予定は詰まっている。当分ヒカルに会うことはできないだろう。
そのあいだに、この馬鹿げた熱も下がるに違いない。
明後日の囲碁イベントのパンフレットを開く。仕事に集中しなくては。
だがそこに、自分の名前の下にある塔矢アキラの文字を見つけたとたん、しびれたように
身体がふるえるのがわかった。
師匠の息子でなかったら、弟弟子でなかったら、自分は――――
(俺はどうする気だ…………?)
車内アナウンスが目的地を告げたので、緒方はボタンを押した。
バスはゆるやかにカーブを曲がっていった。
100名無しさん@ピンキー:04/06/27 18:36 ID:a3s/dXGh
神よ、続きお待ちしております。
101刻印41:04/06/27 18:40 ID:pIXqn4kB
>93>96-99

アキラはそつなく対応をしている。まだ十五歳のくせに、たいしたものだ。
女性客にも人気がある。顔がいいから、もてるだろう。
可愛らしい容姿のヒカルと並べば、お似合いだ。
自分とだったら、無垢な少女とそれをたぶらかす男の組み合わせにしか見えないだろう。
そんなことを考えながら、一日を過ごした。
「緒方さ〜ん、アキラと俺と一緒にごはん食べませんか〜?」
芦原が手を振ってくる。夏風邪のため休んだ棋士の代わりに来ているのだ。
あまりアキラのそばにいたくなかったが、断わる理由もない。
三人は連れ立って夕食を食べに出た。
「緒方さん、緒方さん。アキラに彼女ができたそうですよ。誰だと思います?」
芦原が目を輝かせながら聞いてくる。緒方はビールを一飲みした。
「進藤ヒカルだろ」
芦原だけでなく、アキラも目を大きくした。
「ご存知だったんですか、緒方さん」
もちろんだ。おまけに、二人の性事情も知っている。それだけではない。
(俺はおまえの恋人の進藤の身体を知っているぞ……肌がどんなに手に吸い付いてくるか、
どんなふうに声をあげるか、どうすると身体をふるわせるか……)
喉元までそんな台詞がでかかったが、ビールで飲み込んだ。
「他の人にもバレてるのかなあ」
「誰もおまえに恋人ができるなんて思わないから大丈夫だよ」
「芦原さん、どういうことですか」
「いや〜、だってさあ……」
二人の漫才のような掛け合いを酒を飲みながら見る。
アキラは本当に大きくなった。今日、何度もそう思った。
背も伸びたし、肩幅も広くなったし、何よりも男らしくなった。
昔はまるで少女のような外見だったのに。
それが今では新進気鋭の若手棋士となり、可愛い恋人もでき、順風満帆だ。
自分だってまだまだ負ける気はしない。だがこの胸に広がる敗北感はなんだろうか。
102刻印:04/06/27 18:47 ID:pIXqn4kB
本当はもっとあるんだが、書きこみ規制が激しい。夜中にもう一度きます。
103名無しさん@ピンキー:04/06/27 18:50 ID:jzRAIVpW
(*´д`*)ハァハァハァアハァ 待ち遠しいよ、ネ申
104名無しさん@ピンキー:04/06/27 18:54 ID:Au8ArBJr
緒方の逡巡、ヒカ子の反応
うまいです ハアハア
エチなしでも充分萌えです
105名無しさん@ピンキー:04/06/27 19:01 ID:VKUJVUfD
つまらない男ねキター!
ヒカ子たんのフェラーリ(;´Д`)ハァハァ
神、好きだ!(;´Д`)ハァハァハァハァ
106名無しさん@ピンキー:04/06/27 19:13 ID:dH0Fwivo
ネ申、お待ちしております(;´Д`)ハアハア(;´Д`)ハアハア
107名無しさん@ピンキー:04/06/27 19:21 ID:a3s/dXGh
緒方ビール飲んでんなぁ
塔矢にどんな絡み方をするか楽しみだ

緒方 ガンガレ 塔矢からヒカ子奪え
108刻印42:04/06/27 19:52 ID:pIXqn4kB
>101

物思いをしながら飲むと、酒の進みがはやい。だが酔っていても、どこか醒めていた。
芦原はもうべろべろに酔い、机に突っ伏していた。
「アキラくん……進藤ヒカルは好きか?」
「なんですか、突然」
アキラはデザートのケーキを食べる手を止めた。口に生クリームをつけている。
まだまだ子供だ。その子供に、自分は負けているのだ。
「好きかと聞いてる」
「当たりまえじゃないですか。ボクは彼女が好きですよ」
恥ずかしげもなく言う様が憎たらしい。
「休日はどこをデートしてるんだ? ん?」
アキラはため息をつき、酔っ払いにはかないませんね、と大人びた口調で言った。
そう、自分は今、酔っているのだ。だからどんな質問をしても許される。
「たいてい碁会所ですよ」
「どこかに行かないのか?」
「行きません。ボクも彼女も、碁を打つだけで満足ですから」
嘘だ。ならばなぜ、ヒカルはああも自分とのデートを楽しそうにしていたのだ。
アキラとプリクラとやらをしたことがないと、淋しそうに言うのだ。
「そっちのほうはどうなんだ?」
「そっちって……?」
「セックスだ」
濁さずに言うと、アキラは頬を赤くした。その初々しさに、ヒカルが重なる。
「別に、どうもしませんよ」
「満足か?」
「はい。ボクは進藤が好きです。だから、彼女とできて、とても幸せです」
アキラは生真面目に答える。本当に真っ直ぐに育ったと思う。
「ボクは彼女が碁と同じくらい、大切なんです」
はにかむアキラを見て、緒方はうつむいて残りの酒をのどに流し込んだ。
109刻印43:04/06/27 19:55 ID:pIXqn4kB
言いたいことは山ほどある。だがそれもアキラの一言で相殺された。
アキラはヒカルを大切に思っている。
セックスよりも何よりも、それが一番大事なのではないか?
ヒカルはアキラの恋人だ。その事実は変わらない。ずっと変わらないのだ。
自分のものには決してならない。
遊びと割り切ってしまえばいいのに、できない。どうしてもできない。
手に入らないのなら、こんなに苦しいのなら、すべてを捨ててしまいたかった。
(俺はこんなに不器用な人間だったのか……)
本気で碁以外に心をかたむけたことはない。そのツケが今、まわってきたのだ。
電車の規則正しい揺れに、酔いが静かに全身にまわりはじめる。
アキラと酔って動けない芦原を一泊させ、緒方は最終電車になんとかすべりこんだ。
車内は数人の酔っ払いと、眠りこけた客しかいなく、がらんと静まり返っていた。
帰ってなにも考えずに眠り、ヒカルのことを忘れたかった。
不意にポケットのなかの携帯電話がふるえた。
ほうっておこうと思ったが、いつまでもふるえるので、しかたなく手にとった。
着信の名は"進藤ヒカル"だった。
どうしてこの少女は、こうも自分を惑わせようとするのだ。
出ることができない。一度、ふるえは止まった。安堵の息をついた瞬間、またふるえだした。
奥歯をかみしめると、緒方は携帯を開いた。
「もしもし」
『緒方先生……? オレだけど……』
耳に幼い声が届く。これだけで自分の下半身はうずいてしまう。
「なんだ?」
『今度、いつ会える?』
「わからん」
そっけない言葉に、ヒカルが沈黙する。このまま切ってしまってほしかった。
『緒方先生、少しでもいいから、会いたい』
すがるような、それでいて自分を逃さないとするような強い声音だった。
110刻印44:04/06/27 20:01 ID:pIXqn4kB
酔いが醒めるような、まわるような奇妙な感覚がした。
「いいか、進藤。セックスはおまえとアキラくんとの問題なんだ。それに首をつっこんだ俺
が悪かったと思う。だから、これ以上は関わらない。きちんと二人で相談しなさい」
『オレ……』
「アキラくんはおまえが好きだ。おまえだってアキラくんが好きだろう? 頼むから、俺の
弟弟子を裏切るようなマネをしないでくれないか?」
また沈黙が訪れる。鼻をすする音がした。泣いているのだろうか。
『緒方先生、ずるい』
「……おまえもずるいだろう? 俺に逃げているんだから」
『オレは……!』
緒方は続きの言葉を待つ。だがヒカルは黙ったままだった。
慰めるような口調で、言いきかせるように緒方は言った。
「おまえは可愛いよ。危うく、俺ものぼせ上がるところだった。もっと自信をもっていい」
『……先生は、塔矢とオレがエッチしてて、イヤだって思ったことある?』
脳裏にヒカルの首筋にある赤い跡がよみがえってくる。
アキラのものだという印。自分にはつけることのできないものだ。
「思うはずないだろう。おまえはもともとアキラくんの恋人なんだから。進藤は今、大人の
俺に少しふらついてるだけなんだ。一時の気の迷いなんだ」
『緒方先生がオレを相手にしたのは、単なる遊びなんだ』
「………………」
そうだ、と認める言葉がひっかかって出てこない。
それを認めて、ヒカルに嫌われるのが怖い。
今までのように大人の顔をして、なにも知らないヒカルを騙すようにそばにおきたかった。
いや、そばにいてほしかった。
『緒方先生』
「これだから、子供は疲れる」
ぷちん、と何もかもを断ち切る音がした。
全身の力が抜けていく。自分が世界で一番、弱い男になった気がした。
111刻印45:04/06/27 20:09 ID:pIXqn4kB
対局よりも、精神的疲労が大きい。汗が額を流れ落ちる。
「兄ちゃ〜ん、泣くなよぉ〜」
赤ら顔の酔っ払いがしわくちゃのハンカチを出してきた。それを振り払う。
「泣いてなんかいない。これは汗だ」
「けどよぉ〜、兄ちゃんの汗は、目から出るのかい?」
曇った眼鏡を取り、目元をこする。だがそこから次々にこぼれ落ちてくるものがあった。
「女にふられたくらいで、泣くなよな。な!」
肩を励ますように叩かれ、手にハンカチを置かれた。酔っ払いはふらふらと降りていく。
ふられた以前の問題だ。付き合ってもいないし、想いを告げてもいない。
無理やり奪う度胸も根性さえもない。
「俺はつまらない男だ」
その言葉が今ならよくわかる。余裕のあるふりをしたのは、それを隠すためだ。
電車を降り、歩いて家まで向かう。永遠にたどりつけない気がした。
横をタクシーが猛スピードで走り去っていく。
目にほこりが入り、また涙が出てくる。泣く自分が滑稽だ。
(俺は進藤に惹かれていた。好きになっていた。それをずっとごまかしていた)
身体よりも、その笑顔に。からかうような、その言葉に。
センチメンタルに、そう考える自分は情けない男だと思う。
(俺は詩人の才能があるかもな……)
自嘲する。今ならすごい詩が大量に書けそうだった。
階段を登る。エレベーターを使う気にはなれない。息が苦しい。
だが自分を疲れさせたい気分だった。
ようやく階にたどりつき、見慣れた廊下を見る。そこで立ち止まった。
自分の玄関の前に、誰かがうずくまっている。
夢にまで見た、金色の前髪が風でゆっくりと揺れている。
「進藤……」
口の中でその名を呼ぶと、少女が自分を見上げてきた。
泣きはらした目は真っ赤で、頬には涙の跡があった。
112名無しさん@ピンキー:04/06/27 20:25 ID:DdX9N8Pa
ネ申..._〆(゚▽゚*)!!キタキタキタキタ━━━
113名無しさん@ピンキー:04/06/27 20:58 ID:3WAULQ5H
(^o^)つ//神よ!グッジョブ!!!!//

俗に言う萌え氏にそう・・・・(;´Д`)ハァハァ
要所要所の萌えポイントで、ぐはっw

> 本当はもっとある
心よりお持ち申し上げておりますm(__)m
114名無しさん@ピンキー:04/06/27 21:20 ID:IxRe5Vyw
せ、せつないな緒方
萌えがいいところに当たりますw
(;´Д`)ハァハァハァ
115名無しさん@ピンキー:04/06/27 21:36 ID:ytIFP9Z4
緒方、いい男だ!

ネ申よ、心理描写サイコーです。

(;´Д`)'`ァ'`ァ とまんない
116名無しさん@ピンキー:04/06/28 01:49 ID:lNTKVB05
ネ申(;´Д`)'`ァ'`ァ
117名無しさん@ピンキー:04/06/28 01:54 ID:P26ynn7W
タマラン!素で緒方を翻弄するヒカ子(*´Д`)!!! ネ申 認定!!!
118名無しさん@ピンキー:04/06/28 02:03 ID:YH3ckxRv
翻弄される緒方にも (;´Д`)ハァハァ
119刻印46:04/06/28 03:05 ID:mZo3W6yM
>108-111

アキラが好きなはずなのに、緒方のことばかり考えてしまう。
緒方が上手だからか、と考える。自分は快感に我を忘れているのだろうか。
しかしそうではない気がした。美味しいものを食べるとき、見たい映画があるとき、そばに
いてほしいのはアキラではなく、緒方だった。
一緒に遊ぶ相手なら、和谷たちや幼なじみのあかりがいる。
だから今まで、アキラとどこかに出かけられなくてもそう不満には思わなかった。
今はちがう。不満などではない。ただ緒方と一緒にいて、なにかを楽しみたかった。
そんなことを考えていると、どうしても緒方の声が聞きたくなった。
もう電話しない、と決心したくせに、携帯を手にとっていた。
だが出てきた緒方は、自分などどうでもいいような口振りだった。
挙句にアキラとのことを説教されてしまった。
大人ぶって諭す緒方に、自分が子供だということを思い知らされた。
電話はいつのまにか切れていた。かけなおす勇気はなかった。
貼り付けたプリクラ写真を見つめる。このまま終わらせてしまうことはできなかった。
今を逃したら、緒方と二度と会うことができない気がした。
自分は誰かを失うことの容易さと、悲しさを知っている。
前に教えてもらった地図を手に、ヒカルはジャージ姿のまま家を飛び出していた。
タクシーをつかまえ、急いで緒方のマンションに向かう。
なかなか来ないエレベーターに焦れて、階段をかけのぼった。
そしてチャイムを鳴らし、ドアを何度も叩いて緒方の名を呼んだ。
そこで気付いた。今日はイベントがあって、帰ってくるかどうかわからないと。
しかしその場を離れることができなかった。
帰ってくるまで、ずっとここにいようと思った。
緒方は自分を子供だと言った。ならば子供らしく、泣きわめいてやる。
自分の名が呼ばれた。空耳かと思いながらも、聞こえたほうをむくと、緒方が立っていた。
ヒカルはまた目頭が熱くなって、視界がぼやけるのを感じた。
「っ、緒方せんせぇっ」
立ち上がると勢いよくその胸に飛びついた。
120刻印47:04/06/28 03:15 ID:mZo3W6yM
こういうとき、大人の女ならどう言うのだろうか。ヒカルには思い浮かばない。
抱きしめたまま、緒方の匂いをかぐ。いつもよりも煙草くさかった。
「……部屋に、入れてよ……」
そう言うとほとんどひきずられるようにして、緒方の部屋に連れ込まれた。
靴をはいたまま、もつれこむようにしてベッドの上になだれ込む。
「ん、っふ」
噛み付かれるように唇をふさがれ、舌に口腔を犯された。
煙草の苦い香りと味が、口のなかに広がる。おまけにとても酒臭かった。
両腕に頭を抱えられ、身動きができない。もがいても緒方は力をゆるめない。
熱い舌が自分をむさぼる。ヒカルはその激しい動きについていけない。
Tシャツの胸元を強くつかまれ、喉の奥で悲鳴をあげた。
このまま食べられてしまうのではないかという考えが脳裏をよぎるほど激しい。
「ん……やぁっ……」
緒方が怖い。やめてほしかった。だが緒方は足のあいだに身体を割り込ませてきた。
なにも言わない緒方が怖い。声を聞かせてほしいのに、緒方は無言のままだった。
おしのけようと両手をつっぱったが、緒方はその腕をとり、すばやく解いたネクタイで一つ
にしてしまった。自由にならない手に、恐怖がまた湧いてくる。
長い指先がもぐりこみ、肌の上をさまよう。だが行き着くところは胸の飾りだった。
今日もブラジャーをしてない。風呂に入った後はつけないのだ。
緒方の眉が一瞬、ひそめられた。
「あぁっ」
痛みを感じるほどつままれ、しこられる。ヒカルはこぶしを握りしめた。
「おがたせんせっ、お願いだから……んっ」
話させないとするかのように、緒方はキスで言葉を封じてくる。
そして唇をはなしたとたん、Tシャツを勢いよくまくりあげてきた。
だが手を一つにしばっているため、それを抜き取ることはできなかった。
緒方は枕もとのライトスタンドを点けた。二人の姿が闇の中に浮かび上がる。
121刻印48:04/06/28 03:21 ID:mZo3W6yM
仰向けの体勢なのでヒカルの胸がまわりに流れ、無いように見える。
平たい胸のうえで、両の乳首だけが自分の存在を主張しているようだった。
「や……っ、はぁ……っ」
薄いピンク色のそれに、緒方が唇を押し当てる。腰のあたりがぞくぞくする。
緒方はヒカルに視線を合わせたまま、いやらしく舌をうごめかせている。
ヒカルの身体は羞恥心で熱くなっていく。目を閉じて、見ないようにする。
なのに音がヒカルを追いかけてくる。ぬかるんだ水音がさいなむ。
ベッドがきしむ音と金具の音がした。
胸の上に重さを感じ、目を開けると眼前に緒方のペニスがあった。
「んっむぅ……!」
いきなり口のなかに押し込められた。喉の奥を突かれ、嘔吐感が襲ってくる。
入り口まで抜かれ、また入ってくる。こんな無理やりは嫌だ。涙がぼろぼろと落ちてくる。
ふと熱い指先がそれをぬぐった。緒方の目を見る。どこか悲しげにゆらめいていた。
「んっ、ふぅ……んっ」
口を開け、緒方の挿入に合わせて舌をからめる。先端を舌でつぶすように押す。
緒方の吐息が降ってきた。
口のなかには液体があふれ、飲み込んでも端からしたたりおちていく。
近い、と感覚が告げる。そしてそれを早めるように、ヒカルは頬をすぼめ、強く吸い上げた。
緒方は引き抜こうとしたが、一瞬早くヒカルのなかに苦いものが流れ込んできた。
ヒカルはすべて飲み込んでしまおうと、喉を鳴らした。
だが緒方はヒカルの顔を横に向け、頬を叩いた。
「吐き出せっ」
初めて緒方の声を聞けたことに、ヒカルは感動した。
ヒカルはいやいやと首を振り、唇を閉じたまま涙目になりながらも嚥下した。
すべてを飲み下したとき、達成感があった。
やっぱりまずいし、進んで飲みたいものでもない。だが嫌ではなかった。
「バカが……!」
緒方は舌打ちをすると、唇をふさぎ、唾液を大量に流し込んできた。
まるで口のなかを清めようとするかのように、舌が忙しそうに動きまわる。
122刻印49:04/06/28 03:29 ID:mZo3W6yM
唇をはなすと、唾液が細く糸を引くようにのびた。
緒方とつながっている、とヒカルはぼんやりと思った。
「……逃げるなら、今のうちだぞ」
獣のような眼光だった。狙われたら、逃げられない。ヒカルは首を左右に振った。
怖い気持ちは変わらないが、こうされることを自分は望んでいた。
「……ふん」
スニーカーを脱がされ、放られた。緒方がジャージに手をかける。
ヒカルは思わず身体をひねり、させないとしたが緒方の力のほうが勝っていた。
汗ばんだ大きな手がふとももをつかみ、中心部をさらそうとする。
ヒカルは知っていた。そこが物欲しげに濡れ、緒方を誘っていることを。
自分でも、こんなに濡れるとは思ってもみなかった。
身体は正直に、緒方がほしいと叫んでいた。
指がなかにもぐりこんできて、かきまぜはじめる。頭のなかをそうされている気がした。
「あ……はぁっん、んんっ、あぁん」
なんでこんなにいやらしい声が出るのだ。こらえてもこらえても、口から出ている。
緒方はまた無言で、ヒカルの感じるところを責めてくる。
先ほどの比ではないほどの音が聞こえた。くちゅくちゅとそこは淫らな音をたてつづける。
痛いほどのうずきを感じ、ヒカルは無意識に緒方の指を締めつけた。
「……ほしいか……?」
嘲笑するかのような声だった。ヒカルは唇を引き結んだ。
自分の気持ちはよくわかっている。だがそれを言うのが怖い。
最後のところで、アキラを裏切るのが怖いのだ。気持ちではとっくに裏切っているのに。
(オレは緒方先生がほしい……ほしくてしかたがないんだ……)
指でも、舌でも、物足りない。緒方自身を感じたいのだ。
家を飛び出したときの、あの衝動を思い出す。後悔はしたくなかった。
アキラを失うことになっても、この男が欲しかった。
「ぃ……挿れてよ、おがたせんせぇ……」
絞りだすように、ヒカルは願いを口にした。
123名無しさん@ピンキー:04/06/28 03:51 ID:ehULPmls
ついにキタ━━━━━━(゚∀゚)━━━━━━!!!!
けどここで寸止めとは。。。_| ̄|○
124名無しさん@ピンキー:04/06/28 04:02 ID:53b5X6wj
起きてて…(;´Д`)ハァハァ…よかった!
(;´Д`)ハァハァが止まらん
緒方、思う存分ヤレ!
125名無しさん@ピンキー:04/06/28 07:43 ID:A3J+86j6
朝から来た甲斐があった!!
でも、今日一日中、この先が気になって
何も手に着かないヨカーン
126名無しさん@ピンキー:04/06/28 07:47 ID:jQprn62a
オオオ-_| ̄|○ 続きプリーズ

神、あなたに夢中です
早起きして良かった…(;´Д`)ハァハァ…
漏れも今日仕事が手にツカネ
127名無しさん@ピンキー:04/06/28 19:02 ID:z1aeYifq
帰ってきたら、神キテター!!!!!
(;´Д`)ハァハァがとまらない・・・・(;´Д`)ハァハァ
128刻印50:04/06/28 19:07 ID:q5hxfBFg
>119-122

なぜそんなにも驚いた顔をするのだろうか。緒方はあとずさり、自分を見つめている。
ヒカルは恥ずかしさをこらえて、足を自分でさらに開いた。
だが緒方は身じろぎもしない。ヒカルはもう一度呼んだ。
「せんせぇ……」
「…………俺は…………」
緒方が迷っているのが、手に取るように伝わってきた。
何が緒方をためらわせているのか、ヒカルにはわかっていた。彼の弟弟子の存在だ。
そこまで塔矢アキラが大事なのだろうか。ヒカルは自分の恋人をねたんだ。
「……できないの……?」
棘を含んだ口調だった。緒方の頬がひきつるのがわかった。
こんな顔をさせたいのではないのに。緒方の笑顔が見たいのに。
緒方は顔を強ばらせたまま、ベッドの下を探り出した。
何か箱を手に持っている。なかには紫色のモノが入っていた。
その形状に、ヒカルの胸の内が嫌な感じにざわめく。
「おがたせんせ……?」
「そんなに入れて欲しいのなら、入れてやろう」
無情な声だった。ヒカルは拒否の声をあげたが、それはなにもならなかった。
「いやぁっ……ぁぁっ!」
緒方の手にしたモノが、自分のなかに埋め込まれていく。
逃げるすべもなく、ヒカルはただソレを受け入れるしかなかった。
「そう太いものじゃないから、痛くないだろう?」
そういう問題ではない。ペニス以外のものを挿入されたことなどないヒカルは、嫌悪感と
恐怖感で胸がはりさけそうだった。
「ぁあっ、やだぁっ……んん、あぁ、んっ」
抜き差しをされ、ヒカルは自分の快感を剥きだしにされていくような感覚におそわれた。
涙がとまらない。しかし緒方はそれを見ても拭おうともしてくれない。
結ばれた手はしびれて、動かすことができない。
ヒカルは自分がおもちゃになっているような気がした。
129名無しさん@ピンキー:04/06/28 19:10 ID:z1aeYifq
リアルタイムでゴッドきたー!!!
感動です。。
130刻印51:04/06/28 19:16 ID:q5hxfBFg
>128

こんな扱いは嫌だった。
自分が望んだのは、こんなことではない。
しかし緒方はどこか残酷そうな笑みを浮かべて、ソレを出し入れしている。
本物のペニスが入っているような感触に、ヒカルはまた泣いた。
(……これは、おがたせんせいのだ……これはおがたせんせいの……)
呪文のように自分に言いきかせる。だがダメだった。
「ひっ、あぁ……ん、ぁぁはぁんん……っ」
乳首はうずきはじめ、シーツにこすれる肌が敏感になっている。
痛みのほうがまだましだった。
「も、やめてよぉ……せんせぇっ!」
「本当にやめていいのか? ここは喜んでいるようだが?」
ヒカルのそこは、緒方が抜く瞬間、逃さないというように締め付けていた。
くわえて離そうとしないのは、ヒカル自身だった。
「……物足りないんだろう……?」
ヒカルは首を振って否定する。もうやめてほしかった。
しかし緒方はソレを入れたまま動きを止め、何かスイッチのようなものを押した。
「ぁぁあっ!!」
急に震えだし、なかで暴れるソレにヒカルは絶叫した。
「やァ! ああぁんん、はぁんんっ」
ありえない動きをするソレに、ヒカルはただ翻弄される。
ベッドの上を四つんばいになって這いまわる。逃げようともがく。
その様子を緒方は酷薄そうな笑みを浮かべて、ただ見ているだけだった。
何度もヒカルは絶頂をむかえ、そして脱力して横たわった。
震えるソレはまだヒカルのなかで自分を主張していた。
「ぁぅんっ」
緒方が顔を支えてきた。何をするのかと、身体がすくむ。
また勃起したペニスをつきつけられた。涙でよく見えない。
しかしそれでもヒカルはそれをくわえた。入れてほしかったのは、口ではなかったのに。
131刻印52:04/06/28 19:24 ID:q5hxfBFg
震えるモノが、少しずつ外に押し出されていく。
だがすべて出るまえに、緒方がそれをまた押し込めてしまう。
「ふぅむぅ、んんっぅ」
「さっきよりも濡れてるぞ、進藤」
くちゅり、と指先が入ってきた。予測のつかない動きをして、ヒカルをもてあそぶ。
緒方の性器を舐めることに集中できない。
なにが現実なのか、しだいにわからなくなってくる。すべてが混沌としていた。
「……ぁ、もっ、ぬい、てよぉ……」
「そんなに言うなら、抜いてやろう」
「ぁっはぁぁっ、ぁん!!」
勢いよく引き抜かれ、その衝撃にヒカルはのけぞった。
そしてそのまま意識を暗闇のなかに沈めた。


明かりの下で輝く裸体を、緒方はものほしげに見ていた。
せっかくのチャンスを、自分でつぶした。今度こそ、何もかもが終わった。
ヒカルが、自分を欲しいと本当に言うとは思っていなかった。
だからその言葉を口に出されたとき、ひどく動揺した。迷いが一気に噴き出した。
そしてそれはヒカルにもわかったのだろう。蔑むような瞳で見られた。
頭に血がのぼり、したくないことをヒカルにした。
いや、今夜は初めからおかしかった。酒を飲み、気持ちがすさんだままヒカルに会った。
そして彼女の懇願も無視して手荒く扱った。ヒカルを傷つけた。
緒方は失神した少女を見つめた。自分を殴りたい気分だ。
「俺は最低な男だな……」
自分に思い知らされるとは思いもしなかった。
緒方はわかっていた。ヒカルが涙に濡れた瞳をむけることに、恍惚を覚えていたことに。
いたわるように身体を撫でる。どうしてこの慈しむような気持ちを持てなかったのだろう。
(……もう本当に、これが最後だ……)
緒方はヒカルの姿を目に焼きつけようと、ずっと見つめつづけていた。
132名無しさん@ピンキー:04/06/28 19:38 ID:EMfXRef7
ネ申キタ━━━━━━(゚∀゚)━━━━━━!!!!
もうあなたに夢中だ!!
緒方に弄ばれちまったヒカ子(;´Д`)ハァハァ(;´Д`)ハァハァ
しかし、よく我慢したなー緒方。(;´Д`)ハァハァ
133刻印53:04/06/28 19:40 ID:q5hxfBFg
目覚めると緒方はその場にいなかった。
自分の身体はきれいに拭かれ、ぶかぶかのシャツを着せられていた。
テーブルの上にカギとお金、サンドイッチが置かれていた。
こんなことをしないでほしかった。そうすればひどい人だったと嫌いになれるのに。
ヒカルは泣いた。
「緒方先生の、バカ……けど、オレもバカだ……」
昨夜のようなことをされても、自分は緒方を嫌いになれない。
今も緒方の姿が見えないだけで切なくなる。
「結局オレ、抱いてもらえなかったんだ……」
一度でもいいから、緒方を感じたかった。けれど、それは叶わないことだった。
だるくてなかなか起き上がれなかったが、痛みはなかった。
サンドイッチを食べ、ヒカルは畳まれた服を身につけた。靴は玄関に並べられていた。
こういうところが大人だなあ、とヒカルは笑った。
手に緒方のシャツを抱きしめたまま、ドアを閉める。
これくらいもらったって、かまわないだろう。
外の空気はとても明るく爽やかで、夕べのことがうそのように感じられた。
カギをしばらく見つめる。返したくない。またここに来たかった。
だがこれを持つ特権は、自分にはないのだ。そう言いきかせると、新聞受けにカギを入れた。
エレベーターではなく、階段を使う。離れがたくて、ゆっくりと降りた。
緒方が自分を追いかけてくれるのではないかと、ひそかに期待する。
もうどこかに行っていて、近くにはいないとわかっているのに。
何度も何度もふりかえりながら、マンションから遠ざかった。
その様子を緒方がずっと見ていたことに、ヒカルは気付かなかった。
134名無しさん@ピンキー:04/06/28 21:10 ID:8rE+xbyK
すれちがうなぁ…
二人がシアワセになるのかどうか
まじで心配になってキタ

…ネタスレなのに!!_| ̄|○

神の御心のままに振り回されます…グッジョブ
135名無しさん@ピンキー:04/06/28 22:33 ID:lNTKVB05
うおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおお
せつねええええええええええええええ(;´Д`)'`ァ'`ァ
136名無しさん@ピンキー:04/06/28 22:45 ID:NSEev6rQ
神キタ━━━(゚∀゚)━━━!!!!!せつねぇよー。・゚・(ノД`)・゚・。
よくがんばった緒方に(;´Д`)ハァハァけなげなヒカ子たん(;´Д`)ハァハァ
ヒカ子たん描いたんだがこのスレは絵投下していいのでしょうか。
137名無しさん@ピンキー:04/06/28 23:09 ID:QQM7Qzd+
>136
見たい!!(;´Д`)ハァハァ
投下バンバンよろしく(;´Д`)ハァハァ
138名無しさん@ピンキー:04/06/28 23:22 ID:rEHoHa6j
オガヒカ子でこげん萌えるとはっ(;´Д`)ハァハァ
139136:04/06/28 23:27 ID:NSEev6rQ
お言葉に甘えて投下ー
ttp://upload.fam.cx/cgi-bin/img-box/onx40628231843.jpg
なんのひねりもなくてスマン。オガヒカ子の萌えの勢いで描いた。

神続き期待しております!
140名無しさん@ピンキー:04/06/28 23:32 ID:QQM7Qzd+
うおぉぉぉ(;´Д`)ハァハァ GJ!
また書いたら見せてくれ(;´Д`)ハァハァ
できれば今度は笑顔もみたい(・∀・)!
141名無しさん@ピンキー:04/06/28 23:53 ID:lNTKVB05
貧乳萌え
142名無しさん@ピンキー:04/06/29 00:23 ID:5Tj+nWyO
>139の絵を見て、がぜんやる気が起きた(;´Д`)ハァハァ
なので少しですが置いていきます。
おっぱいヒカ子に萌え萌え(;´Д`)ハァハァ
143刻印54:04/06/29 00:28 ID:5Tj+nWyO
>130-131>133

制服姿のあかりが紙袋を持ってヒカルの家に訪れた。
もう夏休みは終わったのだと気付かされる。
「何の用だよ」
「あっ、ひっどーい! ヒカルと最近、なかなか会えないからこうして来たのに!」
ぷぅっとふくれるのが可愛いと思う。あかりは女の子らしくて、ヒカルの理想でもあった。
「ゴメンゴメン、ちょっといろいろあったからさ」
「……ヒカル、なんか元気ないね。塔矢くんとうまくいってないの?」
クッキーをつまみながら、あかりはずばり聞いてくる。
ヒカルはあいまいに笑った。うまくいっているとは言いがたかった。
緒方とのことがあって以来、ヒカルはどうしてもアキラに抱かれる気になれなかった。
口でするのも嫌で、何のかのと理由をつけてごまかしてきた。
だがいつまでもそのままでいられるわけはなかった。
「今度の誕生日、塔矢んちに泊まるんだ」
進藤、とアキラが少し真面目な顔をしてヒカルを呼んだのを思い出す。
「疲れているようだが、大丈夫か?」
「ん、別に平気だけど」
「なにか心配ごとや悩みごとがあるなら、相談してくれ。ボクはきみの力になりたい」
臆面もなくアキラは言う。前はこういうところが好きだったが、今は重く感じられた。
それに、ヒカルが抱えているものを明かせるはずがなかった。
恋人以外の男のことを、ずっと考えつづけているなどとは、とても言えない。
ヒカルはアキラに言えないことばかりが増えつづけている気がした。
「本当に大丈夫だよ。暑いから、ちょっとバテてるだけだ」
「進藤」
ヒカルは小首をかしげて、アキラの真剣な顔を見た。
「今度のきみの誕生日、ボクの家に来ないか? その、きみの誕生日を祝いたいんだ……」
さぁっと全身の血の気が引いていくのを感じた。身体が冷たい。
アキラの家に行くことの意味に、ヒカルはおののいていた。
144刻印55:04/06/29 00:32 ID:5Tj+nWyO
「なんだ、ラブラブなんじゃないの! 良かったぁ、これ買ってきて!」
あかりは嬉々として紙袋から、ピンク色のりぼんがかけられた箱を取り出した。
「ちょっと早いけど、誕生日プレゼントよ」
まだ九月に入ったばかりなのに貰うことに戸惑ったが、やはりうれしくて顔がほころんだ。
「サンキュー、あかり! 今年はなに?」
箱を振ってみる。やけに軽い。だがあかりの選ぶものに外れは一度もない。
「ふ、ふ、ふ! 開けてみて、絶対気に入るから!」
ヒカルはていねいに包みを開けていった。そして現われたものに絶句した。
「これ、下着……?」
ブラジャーとパンティだった。しかしヒカルがいつもはいているようなものではない。
縁は細かいレースで飾られており、とてもかわいらしい。
だが生地は絶対透けてしまうほどの薄手の白で、どちらも紐で結ぶタイプのものだった。
おまけに布の面積が小さい。はいたら、絶対にエッチに見えてしまう。
これは世に言う勝負下着というものではないだろうか。
「これで悩殺しなよ! 絶対むらむらするわよ」
「そうかな……?」
緒方はこれを着たヒカルを前にして、どう思うだろうか。
本当に抱きたいと思ってくれるだろうか――――
「塔矢くん、ヒカルのこと惚れ直すと思うわ」
あかりのはしゃぎっぷりとは反対に、ヒカルの心臓はわしづかみされたように痛んだ。
そうだ、これを見せるべきなのはアキラなのだ。
わかっている。わかっているが、胸が悲しくて苦しい。
しかしこれもすぐに消えていくはずだ。どんなに辛くても、どうしようもできないことや、
あきらめなくてはならないことがあるのだ。
「ありがとう。オレ、これ着るよ、塔矢のまえで」
そしてセックスをする。それが正しいのだ、とヒカルは自分に言いきかせた。
145刻印56:04/06/29 00:37 ID:5Tj+nWyO
手合いが重なったので、和谷と伊角の三人で夕食をとることにした。
相変わらず何を食べるかで和谷ともめ、伊角が仲裁した。
無難にファミレスに行くことにする。席についてからも騒ぎながらメニューを物色した。
「オレ、ハンバーグにしよっと」
「さっきまではラーメンがいいって言ってたクセに」
「いいだろっ、オレはハンバーグだって好きなんだから!」
「まあまあ、二人とも……って、あれ?」
伊角が窓の外をおどろいたように見た。ヒカルも和谷も視線の先を追う。
「あれー、緒方先生じゃないか?」
確かにそうだった。見たことのない女と歩いていた。
「うわぁ、恋人かなあ? この先、ラブホテルが並んでるんだぜ。うわーうわー」
和谷が興奮した声をあげるのを、伊角がたしなめる。
ヒカルは重いものが身体の上に落ちてくるのを感じた。
「……オレ、用事思い出したから、帰るっ」
「おい、進藤!?」
呼びかける二人を振り返らず、ヒカルは店を飛び出した。向かう先は決まっていた。
懸命に走ると、泣きたくなるような、広い背中が見えてきた。
「っ、た先生! おがたせんせ!!」
唐突に緒方の歩みが止まった。非常にゆっくりとこちらを向くように思えた。
驚愕した表情をしていた。ヒカルは見つめながら歩み寄った。
夢中で追いかけてきたが、自分はどうしようというのだろうか。
緒方のことを忘れようと決めたはずなのに。だが見たら、居てもたってもいられなくなった。
「おがたせん……」
「精次の知り合い?」
横に立っていた女が、からめた腕を引っ張った。ヒカルは我に返った。
「あ? ああ……棋院の後輩だ。やあ、進藤。おまえもここに用事があるのか?」
緒方はホテルを指差した。ヒカルは唇をかみしめた。喉の奥が震えた。
「すみません、姿を見かけたから、声をかけただけです。サヨナラッ」
早口でしゃべると、ヒカルは身をひるがえして来た道を全力で駆け戻った。
146刻印57:04/06/29 00:48 ID:5Tj+nWyO
ショックだった。緒方が女と歩いていた。ショックだった。
二人が行く先を考えると、どうしようもないくらい心をかき乱される。
おとなしめだが、いかにも大人の女といった感じだった。胸も大きかった。
緒方と並んでもつりあいがとれている。恋人同士のように見えた。
自分とは大違いだ。
子供は疲れると、言っていたではないか。
あの電話で、緒方の気持ちを悟るべきだった。しがみつくべきではなかったのだ。
ベッドの上に放られた携帯を見る。手に取ると、緒方の番号を消した。
覚えていないので、もうかけることはできない。貼ったプリクラもはがした。
残りもゴミ箱に捨てた。思い出など、残しておきたくなかった。
緒方とのデートのときに着た服はタンスの底にしまった。
シャツなど持って帰らなければ良かったと後悔する。
もう二度と着ない。もう二度と思い出さない。
最初から言われていたではないか。忘れろと。自分にはアキラがいるのだと。
ちゃんと緒方にはわかっていたのだ。自分だけが、同じことを繰り返していた。
輪のなかをくるくると、しつこく回りつづけていたのだ。
「緒方先生って、やっぱり大人だぁ……」
緒方はもう自分のことなど忘れて、他の女を抱くのだろう。
自分以外の誰かを、愛するのだろう――――
涙が出てきた。いつからこんなに泣き虫になったのだろうか。
忘れろとつぶやき、念じる。だがそれでも、ぽつりと漏らした。
「オレ、まだ子供だもん……」
大人の緒方のように、割り切れない。
声も、笑顔も、その指先や熱い緒方自身も、忘れることはとてもできなかった。
147名無しさん@ピンキー:04/06/29 01:12 ID:3EsqmqMH
ネ申さまキタ━(゚∀゚)━( ゚∀)━(  ゚)━(  )━(`  )━(Д` )━(;´Д`)ハァハァ !!
ヒカ子、せつないねぇ。・゚・(⊃Д`)・゚・。
一体どーなるんだ、この2人。


続きが気になって気になって寝られない _| ̄|○|||  アシタシゴトナノニ・・・
148名無しさん@ピンキー:04/06/29 01:12 ID:6TKeFW0G
神様、またキテターーー!ヤターーー!!!

でも、せつなすぎる!
ヒカ子に幸せになって欲しい。。。
149名無しさん@ピンキー:04/06/29 01:29 ID:aLm8rLap
ネ申!!! ここ数日、ヒカ子が気になってパソの前から離れられぇよ!

ヒカ子がいじらしい。感情移入しすぎて、ボンクラ塔矢に殺意すら覚える。
ああ、問いつめたい。小一時間問いつめたい。奴に悪気は無いのは分ってるがな
150名無しさん@ピンキー:04/06/29 02:19 ID:ag9fdv7k
神よ
もうおやすみになられたのでしょうか。
続きお待ちしております。
151名無しさん@ピンキー:04/06/29 05:00 ID:KauZwSd5
ヒカ碁の二次創作には興味ありませんでした。
興味本位でのぞいた、しかも『女体化』。
…すっごくおもしろいです!!
オガタもいいし、ヒカ子もいい!!
続きが読みたくてたまりません。
明日がくるのが待てないです。
ヒカ碁はフツーにすきだったのに…もう戻れない気がします。
ネ申のおかげです。
ありがとう、ネ申!!
ネ申、さいこーだーーーーーーーーーー!!
152名無しさん@ピンキー:04/06/29 07:37 ID:v7sBqt67
神よ
今日はお休みなのね
連日のSS投下モツカレサマです
充電後の展開.....ハァハァ..... _| ̄|○マッテルヨ〜!
153名無しさん@ピンキー:04/06/29 08:41 ID:wAxGkD5r
ネ申・・・
素晴らし過ぎます。
続きを是非に!お待ちしております。
154名無しさん@ピンキー:04/06/29 09:31 ID:tXFlKAFN
ネ申SSの素晴らしさに触発されて、自分もヒカ子を描いてしまったので投下させていただきます。
恐ろしや、ヒカ子萌えパワー!!激しく続き待ってます(;´Д`)ハァハァ
緒方シャツに(;´Д`)ハァハァ
ttp://upload.fam.cx/cgi-bin/img-box/t7d40629091310.jpg
155136:04/06/29 10:15 ID:ehBcd2J0
神様がキテル━━━━━━!!!!!
やる気出てもらえてうれしい。それにしても切ない・・・ヒカ子・・・
どうなるのか続きがとても気になります。

>>154
うううウマー(゜Д゜) 。美しいですねー。ハァハァ

>>140に応えてダッシュで描いた笑顔ヒカ子たん投下ー。
ttp://upload.fam.cx/cgi-bin/img-box/zof40629095240.jpg
156名無しさん@ピンキー:04/06/29 20:54 ID:bhgz8AYt
こっそり、差益子をキボンしてみる…
157名無しさん@ピンキー:04/06/29 21:04 ID:U9AUPrgX
思春期の揺れ動く心イイ!!
神様〜〜〜。
158名無しさん@ピンキー:04/06/29 21:15 ID:ARTFkBub
>154>155 おいしくいただきました(;´Д`)ハァハァ


自分も他の女体読みたいっす。
スレ占領もあと三日くらいで終わりますんで、職人さんお願いします。
↓ 四つ投下します。 
159刻印57:04/06/29 21:23 ID:ARTFkBub
>143-146

アキラは自分を見つけると、うれしそうに手を振ってきた。ヒカルもほほ笑んで手を振った。
「なにを食べたい?」
ヒカルのリュックを持つと、アキラは尋ねた。
「うまいもん」
そう言うとアキラはいつも困った顔をして、考え込む。その横顔が好きだった。
だが今日はうなずくと、ヒカルの手をとり歩き出した。
なんだ、もう決めていたのかと、少し残念に思う。
和食の店で、静かで落ち着いた雰囲気だった。アキラの好みそうな店だ。
「誕生日、おめでとう」
食事も進んだところで、アキラが突然言った。
ヒカルは食べていたものを急いで飲み込んで、ありがとうと答えた。
アキラはテーブルに箱を置いた。誕生日プレゼントだ。
(……何だろう……コイツの選ぶもんって予想できない……)
箱を持ち上げると、小さいわりには重さがあった。振ってみるとゴトゴトいう。
「割れたらどうするっ」
慌ててアキラが取り上げた。中身は割れ物なのか。
いそいそと開けてみると、渋い緑色をした湯のみが入っていた。
ヒカルはそれに見入った。どこかいびつで、普通よりも幅が厚い気がする。
裏返して底を見ると、進藤ヒカル、と名前が入っていて仰天した。
「塔矢、これ……」
「ボクがつくったんだ」
今までも手作りのものを友達からもらったことはある。だがそれらはクッキーやケーキなど
のお菓子や刺繍入りのハンカチ、ビーズのアクセサリーなどで、焼き物ではなかった。
(男の人って、こういうのくれるのか!?)
正直ヒカルは面食らっていた。だがアキラのうかがうような顔をみて、笑顔を向けた。
「すげーうれしい。使わせてもらうよ、塔矢」
アキラは耳の横の髪をかき上げながら、照れくさそうにした。
160刻印59:04/06/29 21:29 ID:ARTFkBub
手をつないで、アキラの家にむかう。初めてのときよりも、緊張している。
だがあのときは、期待やうれしさでいっぱいだった。
「進藤、危ないよ」
肩を引き寄せられた。バイクが通り過ぎていくのを目で追う。
「……オレ、バイクの免許とろうかなあ」
「事故にあったらどうするんだ。それに女の子なのに乗るの?」
別に女でも乗ってもいいではないかと思うが、ここで嫌な雰囲気になりたくないので黙る。
アキラはまだヒカルの肩を抱いたままだ。
離してくれないのかと見上げると、アキラが顔を近づけてきた。
ぐっと肩をつかむ手に力がこめられた。ヒカルは目を閉じた。
久しぶりの、アキラとのキスだった。
なのに気持ちよくない。セックスは嫌いでも、キスは好きだったはずなのに。
心臓が嫌な速さでどきどきしている。
大きな家が見えてきた。ふとアキラが足を止めた。
「家に、あかりがついてる……」
「え? 泥棒か!?」
慌てて110番と思ったが、アキラは落ち着いて玄関を開けた。
靴が二人ぶん、並んでいる。ふぅ、とアキラはためいきを吐いた。
「芦原さん! 緒方さん!」
アキラの声は廊下だけではなく、ヒカルにもよく響いた。今、誰の名を口にした?
駆けてくる足音がする。顔を真っ赤にして笑う芦原だった。
「アキラくん、遅いよー! 俺せっかくおでん作ったのに! って、あれ? 進藤くん?」
「どぉも……」
ヒカルはおずおずと頭を下げた。
「うわぁ! 緒方さーん! アキラくんが女の子を家に連れ込んだよ! 緒方さ〜んっ!」
なんてことを言うのだろうか。ヒカルは芦原の口を窒息するぐらい手でふさぎたかった。
「うるさいぞ、芦原」
同じく赤い顔をした緒方がゆっくりと姿を現わした。
161刻印60:04/06/29 21:40 ID:ARTFkBub
緒方は黙ったまま、日本酒を飲みつづけている。
芦原は温かいおでんをヒカルにすすめながら、それをつまみにビールを飲んでいた。
アキラはと言うと、珍しく不機嫌さを隠しもしないでぶすっとした顔をしている。
「へぇ〜、今日は進藤くんの誕生日なんだ。おめでとうっ」
「……ありがとぉございます」
ヒカルは大根を口にしながら言った。味がよく染み込んでいておいしい。
「ねぇねぇ、アキラからは何をもらったの?」
「手作りの湯飲みを……」
「湯のみ!? あははははは!!」
芦原は腹を抱えて笑い、転げまわった。完全に酔っ払っている。
転がっているビールの缶を数えてみる。十缶以上ある。まさか全部一人で飲んだのか。
「しかもアキラの手作り! いいなあ、俺も欲しいっ」
とても欲しそうには見えないが。アキラは顔をしかめている。
「芦原さん、なにがおかしいのですか?」
「いや、女の子の誕生日プレゼントには、ちょっと、その……まあ、はははは!!」
アキラは憮然として芦原を見る。ヒカルはやっぱりアレはおかしかったのか、と納得した。
「そうだ、進藤くん、これあげるよ。本当はアキラにやるつもりだったんだけど」
ヒカルは河童の携帯ストラップを渡された。
それを見てまた芦原は爆笑した。酒癖が悪い人だ。
「緒方さんも進藤くんになにかあげたらどうです? せっかくの誕生日なんだから。しかも
十六歳! もう結婚できる年じゃないですか!」
「アキラくんはまだまだ先のことだけどな」
表情を変えずに緒方は言う。ヒカルの胸のなかにまた重たいものが蓄積する。
ポケットをさぐると、緒方は小さな紙包みを投げてよこした。
「やろう」
「あ、ありがとうございます」
手のひらのそれを見つめる。動揺する自分が嫌でしかたがない。
緒方から誕生日プレゼントをもらえるとは、夢にも思わなかった。
162刻印61:04/06/29 22:02 ID:ARTFkBub
「開けてよ、進藤くん」
芦原がせかす。ヒカルは気持ちがうわずる自分をいましめ、何でもない顔をして破った。
転がったのはキラキラと光る、淡い色のピンクのリップだった。
「うわぁ! 緒方さんヤらしいなあ!!」
ヒカルは驚いて芦原を見る。なぜこれがやらしいのだろうか。
その疑問をアキラが口にした。
「だってさぁ、唇に塗るものだよ? ふつうは恋人に贈るよぉ。で、緒方さん、本当は誰に、
渡すつもりだったんですか?」
「別に誰でもない。いざというときのために、買っておいたものだ」
「なんだぁ」
芦原はつまらなそうな顔をした。だがヒカルに向き直ると、にっと笑った。
「じっとしてて」
「え? ちょっと、芦原先生……?」
顎をつかまれ、ヒカルは慌てる。アキラも腰を浮かせた。
唇に濡れた感触がした。芦原が塗っているのだ。何だかいけないことをされている気分だ。
横目で見ると、アキラは気が気ではないという顔をしている。
「似合うじゃん、進藤くん。うん、かわいいよ」
ヒカルの唇はつやつやと濡れて光っていた。アキラはそこをじっと見ている。
しかし緒方は表情を変えず、やはり酒を飲みつづけている。
「けど、本当に誰にあげるつもりだったですかぁ? これ、緒方さんといる女の人たちには
ちょっと子供っぽくないですか?」
複数いるのかとヒカルは落ち込みそうになる。そしてそれに自分は含まれていない。
「おまえに教える必要はない」
緒方は酒を一気に飲み干した。
部屋中がお酒臭いが、だんだん鼻が麻痺して感じなくなってきた。
ことん、というコップを置く音が、やけに大きく響いた。
「そろそろ帰るか、芦原。せっかくの進藤の誕生日を、俺たちが邪魔するのは良くない」
163名無しさん@ピンキー:04/06/29 22:18 ID:qMNpfMFH
いいところで引きますなぁ (;´Д`)ハァハァ

自分、緒方スキーなんでたまりません
もう寝ても醒めてもオガヒカ子
164名無しさん@ピンキー:04/06/29 22:28 ID:gBWaeFQ9
神キテルー!謙虚な神が好きだ(;´Д`)ハァハァ
ヒカ子たんせつねー!
話の終わりが近付いてるのも切ないな…
165名無しさん@ピンキー:04/06/29 23:22 ID:LCalt+T+
>>158
やだやだぁーーー!!
あと三日しかないなんて、言わないでーーー!!
もっともっと読みたいよーー!!
166名無しさん@ピンキー:04/06/29 23:35 ID:1n8KC96U
じゃあこのスレは刻印氏のオガヒカ子スレにしちゃえば?もう他の職人来ないし来る雰囲気でもないしな。いっそヒカ子スレでいいじゃん、その方が平和でいい。
167名無しさん@ピンキー:04/06/29 23:41 ID:wq3wG4df
おいおいすべては神の御心のままに、だ。
さみしいのは確かだけれど。。とりあえずヒカ子が幸せになりますように・・・
168名無しさん@ピンキー:04/06/29 23:58 ID:DJyZw1f1
そろそろアキラ子タンが恋しくなってきたなぁ…ずっと待って待ち続けるので職人様方ヨロシクお願いします(*´Д`)ハァハァ/lァ/lァ/ヽァ/ヽァノ\ァノ\ァ
169名無しさん@ピンキー:04/06/30 00:17 ID:1sXX8R9T
アキラ子たん、気長に待ってるよ。
今はヒカ子職人様頑張って下さいヽ(´ー`*)ノ
170名無しさん@ピンキー:04/06/30 00:28 ID:uezox1Ge
>167 ヒカ子職人さんを待っている漏れはどうしたら… >168 ノシ いろんな女体化ちゃんを 堪能できるのがここのいいところ リクに答えて投下してくれる刻印氏はいい人なんだろうがやりすぎ それが他のキャラスキーを居づらくさせていることに気付いて…
171名無しさん@ピンキー:04/06/30 00:31 ID:uezox1Ge
改行失敗した
スマソ
172名無しさん@ピンキー:04/06/30 00:38 ID:WqW+0AB+
>170は何が言いたいんだろう。SS書いたから投下する、それの何が悪い?
お前みたいなのがいるからヒカ子職人さんが減ったんでないか?
刻印さん、気にしないでください。
173刻印:04/06/30 00:42 ID:8nldEE65
正直、スマソカッタ。>170のような意見が出るのは予想してたんだ。
だから自分もなるべく短期集中一挙投下型で、さっと去る、を目指してたんだが
なんか長くなってずるずると居ついてしまった。
けどここで遠慮すんのも今さらなんで、やっぱりあと三日、辛抱してもらいたい。
長期で細かく投下しつづけるのは、こちらも辛いんで。勝手申し訳ない。
174名無しさん@ピンキー:04/06/30 00:46 ID:LB0yBP/r
あと3日くらいで終わるんだからどうこう言うことはないとおもう
つうか、どの職人さんに対しても言う人間は違っても
同じ言葉が投げつけられる。
結局どの職人さんも書きづらい事になっているんじゃないか。

読みたい奴が欲しいときに話がタイミング良く出てくるとは限らない。
(そう言うときのために倉庫があるじゃないか)
だから、
・誰かが書いているから出てこないだ
・出てこないのは他の話を書いている奴が悪いんだ
というのは短絡的すぎるとおもう

例えば
他の職人さんは後三日ならもう一度推敲しようとか考えているのかもしれないし
書きたいけどネタが見つからない、他の職人さんが書いていてくれているならその間にネタ探し
と思っているのかもしれないぞ

175名無しさん@ピンキー:04/06/30 00:48 ID:5W3IKzGV
刻印さんも他職人さんをお待ちしているようなので
遠慮なく投下しちゃえばよろしいよ

自分は刻印さんのSS終わりまで読みたいのでガンガッテ下さい
176名無しさん@ピンキー:04/06/30 00:55 ID:F9s8yVYJ
刻印さん、あやまらないでよぅ
刻印さんは女体化に、オガヒカ子に目覚めさせてくれた神だよ
がんがってーーー!
177名無しさん@ピンキー:04/06/30 00:56 ID:FP5ukQ6c
ここ数日スレの雰囲気が異常だったよ。
178名無しさん@ピンキー:04/06/30 01:11 ID:+XT0e/9a
この状況と流れで他の職人さんに遠慮無く投下どうぞなんて言ったら無神経だし酷。もし今のヒカ子マンセーのレスの嵐の中にアキラ子タン投下したらどうなるよ?
場合によっちゃケンカ売ってんのかよって感じになるだろ?そうゆうことだよ。別に刻印氏を責めてるつもりはないけど他の職人さんを変な気遣いするなって言いたいってゆうか空気読んで下さい。それだけ
179名無しさん@ピンキー:04/06/30 01:14 ID:UsQTxu2h
>>166,168,170
ID変えてまでごくろうさん。
180名無しさん@ピンキー:04/06/30 01:18 ID:RCVb594B
光る受けが圧倒的数を誇るジャンルだから仕方ない事
他のキャラスキ職人さんがいずらいのはどこのスレでも元々の事だししょうがない
>177
でもそれは刻印さんのせいじゃない
ヒカ子が来ないで荒れるよりはいいのかも
181名無しさん@ピンキー:04/06/30 01:28 ID:ehKd/B27
思いきってココはヒカル受けスレにして他にその他女体化でスレ立てようよ…他のジャンルだって単品キャラ萌で同作品のスレが複数の所もあるし元祖ヒカ碁スレ消えたから丁度いいんじゃないかな。
もうヒカ子萌vsその他萌で言い争うの嫌だよ。
182名無しさん@ピンキー:04/06/30 01:29 ID:wS0VxmpF
ヒカ子もアキラ子もイイ!
だから同時進行でやってきてもイイ!!
みんなあんまり同時進行とかって受け付けないのかな?
同時進行ならみんながシヤワセになれると思う自分はちょと能天気
183名無しさん@ピンキー:04/06/30 01:31 ID:5W3IKzGV
自分も同時進行おけだけどw

荒れて職人さんがいなくなる方が嫌だな
184名無しさん@ピンキー:04/06/30 01:38 ID:aDbJOIgQ
オガヒカ子最高〜ヽ(´ー`)ノ
正直そうじゃない人には辛いかもしれないけど他の職人の投下がないからどうしようもない。
2chで思い通りの流れじゃないからと言って文句言ってもしょうがない。
このスレが存続してるだけでも感謝しなければ。
いずれは自分の萌えネタが投下される可能性も十分あるわけだし。

>181
ただでさえ職人少ないのにスレ細分化しても廃れるだけだと思うよ…。
185名無しさん@ピンキー:04/06/30 01:40 ID:1JkK8xHS
つーか、前スレ終わりごろとか、なかなかSS投下もなく錆びれかかってたじゃん。
活気のないスレだった方がよかったの?

今投下できるブツのある人が刻印氏しかいないってことじゃない?
他キャラネタ投下したいって意思表示もないわけだし。
186名無しさん@ピンキー:04/06/30 01:40 ID:RCVb594B
いつもよりは荒れてないジャン
でもヒカ子はマンセーレスが凄いから職人保護の為には別スレいいかも?
187名無しさん@ピンキー:04/06/30 01:41 ID:cOQjH3Ge
>181
前スレでもヒカコ単独スレとわけようとい提案されたが
ヒカコ者にはぶるなと却下されちまったんだよ
188名無しさん@ピンキー:04/06/30 01:46 ID:sfvjaQXE
>>182-183
漏れも同時進行オケ。

というか、>>170みたいな発言をしてる香具師は、その発言が職人様だけでなく、
ロムってるだけの人間に対しても(つまり書き込んだ本人以外に)
不快な物だって事を理解した上で書き込んでるの?
189名無しさん@ピンキー:04/06/30 01:51 ID:cOQjH3Ge
>186
そりゃヒカコしかきてないんだからあれないだろ
ヒカコは誰も叩かないからな
 
>182
同時進行がどうとかでなくてヒカコ以外を叩きまくるのが住み着いてるから
ヒカコとわかれたいと他ニョタ者が言ってるんだと思うが
もしかしてご新規さんが多いのか?
 
ちなみに普通のヒカコ好きにどうこう言ってるんじゃないぞ
あれなあれのことだからな
190名無しさん@ピンキー:04/06/30 01:56 ID:sfvjaQXE
ヒカ子の後にはアキラ子が投下されるかもしれないじゃん。
職人を追い出すような書き込みをするんじゃなくて、マターリ待ってようや。

3日やそこらぐらい待てるっしょ?大人なんだから。
・・・・・・何か作品の投下があるだけ良しと思ってないと・・・。
このスレも廃れちゃうよ・・・・・・・・・・・・。
191名無しさん@ピンキー:04/06/30 01:57 ID:2t2qzY1f
>>188
同時進行って響きはいいけど、読むほうは良くても職人さんはやりづらいだろ、と思う。
ここヒカ子たん(の中の更に一部)SSと他のSSとで返ってくる反応が違いすぎるから。
だからといって今来ている職人さんを叩くのは論外だが、
この状況で他の職人さんも来てくれというのはちょっと無神経じゃないかと俺は感じる。

つーかなんで職人さんがあと三日と言ったとたん
こんなことになってるのかよくワカラン。
192名無しさん@ピンキー:04/06/30 02:01 ID:sfvjaQXE
>>191
> ここヒカ子たん(の中の更に一部)SSと他のSSとで返ってくる反応が違いすぎるから。
漏れは良作が来ればマンセーしてるwけど、まあ一部がなぁ・・・・・。
そういうのは脳内あぼーんしてきたけど、無理?

> つーかなんで職人さんがあと三日と言ったとたん
> こんなことになってるのかよくワカラン。
漏れもよく分からん。
193名無しさん@ピンキー:04/06/30 02:02 ID:Onv/7sc+
……自分は正直言うとスレが別れてくれた方が投下しやすいかな…いや…独り言です、スミマセン
194名無しさん@ピンキー:04/06/30 02:09 ID:YcqjmiUm
なんか、この際分けてもいい気がしてきたな。
二つに分かれても、保管庫ではまとめて読めるだろうし・・・・。

試しに誰か立ててみる?
で、そっちにヒカ子以外の職人さんが来て下されば、普通に住み分けも出来るだろうし。
・・・・・みんな幸せになれる・・・・・・か?
195名無しさん@ピンキー:04/06/30 02:13 ID:RCVb594B
ヒカスレは昔からマンセー体質だから仕方ないんだよ
でも他のキャラ職人だけでなくマンセーされた職人も来づらくなるのは勘弁
196名無しさん@ピンキー:04/06/30 02:17 ID:cOQjH3Ge
反応の違いはそういうものだとは思うがヒカコと他ニョタの違いは叩きの有無だろ?
必ず叩きが入ると分かってるものにきにせず萌えろといわれても無理だ
わけてもあらす奴は荒らすかもしれないけど
マンセーオンリーなヒカコと一緒か別かは大違いな気がするんだが
 
>194
一票。
197名無しさん@ピンキー:04/06/30 02:19 ID:2t2qzY1f
>>194
立ててみてもいいけど職人さんは来てくれるのか、また本当に需要はあるのか?
その辺がよくわからない。前スレの最後のほうで小説来なくなってたのは事実だから。
198名無しさん@ピンキー:04/06/30 02:27 ID:cOQjH3Ge
>197
不安なく萌え語り出来るだけでも嬉しいけどな。
その内職人さんがきてくれたらタナボタというかラッキーというか。
考えが甘いかな。
199名無しさん@ピンキー:04/06/30 02:27 ID:LB0yBP/r
ストック確保してからスレ立てしないと落ちる可能性あるけれど

>193が職人さんで
投下できるストックがあるなら試しに別スレ立てしてみないか

刻印さんだって>25の一言がきっかけだったんだし
スレ立てしてから誰かの一言で話が転がって続くことがあるかもしれない。

200名無しさん@ピンキー:04/06/30 02:30 ID:2t2qzY1f
んじゃ俺が立ててみる?まあ需要なかったら沈むだけだしな。

スレタイとか1はどうするか。
201199:04/06/30 02:31 ID:LB0yBP/r
> 刻印さんだって>25の一言がきっかけだったんだし
> スレ立てしてから誰かの一言で話が転がって続くことがあるかもしれない。

すまんアンカー間違えた「>23の一言が」だ
202名無しさん@ピンキー:04/06/30 02:36 ID:LB0yBP/r
あくまで提案だが

>>200
もう一つを「ヒカコ」専用にして刻印氏に投下してもらうのはどうだ?
こちらはもう安定しているからどちらもスレ落ち防いで両立できると思うが。

203名無しさん@ピンキー:04/06/30 02:37 ID:RDbTzAt/
193ですが、今日の夜頃で良ければSS投下出来ると思いますが…後はお任せします。
204名無しさん@ピンキー:04/06/30 02:41 ID:aDbJOIgQ
>202
それはな〜…。刻印氏を他スレに追いやるみたいで賛成できない。
刻印氏はここで投下を始めたんだから最後までここで投下でいいじゃないか。
たかだかあと3日のことだよ?
続きは他スレ逝けなんてそれはどうよ。
>193氏もこう言ってるわけだし。
205名無しさん@ピンキー:04/06/30 02:43 ID:2t2qzY1f
ヒカ碁女体化の総合キャラスレとして立てるか、ヒカ子たんスレとして立てるか。
今夜立てるか、明日にするか。

ちなみに俺は明日、朝から夜10時くらいまで帰って来られないので
明日立てるならそれ以降の時間か、他の人にまかせることになるが。
206名無しさん@ピンキー:04/06/30 02:44 ID:0wWagqhG
確かに今の刻印さんマンセーれすの状態じゃ他の職人さんが投下しづらい雰囲気があるが、
刻印さんも気になっているのかコンステントにうぷしてくれてるし、完結まで一気に持って
いこうというのがみてとれるから、場の空気読んでいる人だと思う。
だからこそ>173の発言が出たわけで…

あと3日で収めるといってるのになんでまた新スレたてようだなんての流れになるのか
わからん。
207名無しさん@ピンキー:04/06/30 02:49 ID:cOQjH3Ge
>202
それだとのっとりの様で申し訳ない感じだし
気を悪くする人もいそうだからなあ
新スレ立った頃これたら自分も即死防止に協力するよ
萌え語りくらいしか出来ないが
208名無しさん@ピンキー:04/06/30 02:55 ID:2t2qzY1f
>>206
今別スレが欲しいと言ってるのは、日付変わる前後に刻印さんに絡んでた奴とは恐らく別の住人で
今はもう特定職人さんうんぬんとは別の流れになってると思うんだが。
確かに刻印さんの小説が完結したら他職人さん達も戻って来てくれるかもしれないが、
それでも住み分けできるものならしたいと思う住人が複数いるから
今みたいな流れになってるんだろう。と俺は思っている。

>>204>>207のような意見もあるみたいだし>>203の職人さんも来てくれるかもしれないし
総合キャラスレとして立てるのが無難か?スレタイは
〇●〇「ヒカ碁」女体化妄想(総合)スレ〇●〇
とかで。
209名無しさん@ピンキー:04/06/30 03:05 ID:2t2qzY1f
テンプレ作ってみた。これを叩き台に、直す所があれば言って下さい。

〇●〇「ヒカ碁」女体化妄想(総合)スレ〇●〇
****************************************************

【ご案内】
エロパロ板 「ヒカ碁」女体化妄想の全キャラ総合スレです。
対局方法は、お好みの男性キャラの女体化で萌えてていただきます。
プロアマ問わずご参加いただけますので、皆様、奮ってご参加下さい。

尚、ヒカ子たん萌えをご希望の方は、ヒカ子たん専用スレをご利用下さい。
又、女体化でない男×男萌えをご希望の方は、801板をご利用下さい。

過去スレ 
「ヒカ碁」女体化妄想スレ第1局・第2局
http://www2.bbspink.com/test/read.cgi/eroparo/1065165493/
http://pie.bbspink.com/test/read.cgi/eroparo/1076000370/

第3局(ヒカ子たん専用スレ)
http://pie.bbspink.com/test/read.cgi/eroparo/1087663764/

801板 ○●○ヒカGOで801!〜11手目〜○●○
http://www2.bbspink.com/test/read.cgi/801/1059411605/
210名無しさん@ピンキー:04/06/30 03:09 ID:hG4ZLBi+
と、いうわけでこのスレはヒカ子萌えに乗っ取られました
他のニョタがそんなに邪魔で邪魔で目障りでしょうがないんですなあ
目の敵にされて他のゴミと一緒に追い出されるなんてなあ
一番人気なのに
211名無しさん@ピンキー:04/06/30 03:11 ID:cOQjH3Ge
>209
よいのではないでしょうか。
自分は賛成です。
212名無しさん@ピンキー:04/06/30 03:21 ID:2t2qzY1f
>>211
どうも。
でも、もう起きてる住人は少ないだろうし立てるのは明日の朝か、
場合によっては夜まで待つことにするよ。
その間他に立てられる人がいれば立ててくれてもいいし。


かなりスレ消費してしまい興味ない人には申し訳ない。すいません。
213名無しさん@ピンキー:04/06/30 03:44 ID:hG4ZLBi+
”各ジャンル(作家・作品・シリーズ)毎に一スレッドまで”にまとめよう
既存スレッドとの重複・類似は禁止。『キャラ』『カップリング』単独でのスレ立ては控えめに

立てるにしてもどこに立てるの?
ここに立てたら重複で削除依頼されても文句言えないよねえ
追い出しといて乗っ取れてスレは削除依頼かあ
他のキャラ好きを一挙に殲滅出来ますなあ

214名無しさん@ピンキー:04/06/30 03:57 ID:2t2qzY1f
立てる場所のことや、テンプレに付け加える文章等
何か案があれば出して下さい。
215名無しさん@ピンキー:04/06/30 05:21 ID:sr6GaGLr
>214
テンプレアリガトン
この板だと明らかに重複・類似にあたるだろうな。
難民あたりしかないのかな。

あとテンプレに
荒し煽りは徹底スルー、職人さんが投下しやすい雰囲気づくりを心がけましょう
的な一文が欲しいかも。

203さんが夜には投下してくれそうなので、即死回避のためにもスレたては夜でいいんじゃないかな。
216名無しさん@ピンキー:04/06/30 06:56 ID:WqW+0AB+
なんかせっかく久々に刻印さんがこの廃れたスレに話を投下してくれたのに…
占領するなとか言うなら、一時期のポチ氏はどうなるんだよ。
217名無しさん@ピンキー:04/06/30 08:40 ID:MjhuEhJy
だからもう上でも言われてるけど
既に特定の職人さんがどうのって話じゃないのでは。
漏れはこの機に棲み分けしてもいいんじゃねーのとオモ
もうかなり我慢重ねてきた末の結論だろうし
それでお互いがより伸び伸びと語れるようになるならさ。

別スレ作るなら>>215みたいな一文は入れたほうがいいね。
特にID無い板なら必須だろうな。
218名無しさん@ピンキー:04/06/30 09:27 ID:gVBRIorP
新スレと分けるかどうするを決めないと刻印さんも193氏も投下しづらいので
夜までには決めんと。

今のとこ分ける派はID:1n8KC96U、ID:ehKd/B27、ID:RCVb594B、ID:cOQjH3Ge、
ID:2t2qzY1f、ID:Onv/7sc+、ID:YcqjmiUm、ID:LB0yBP/r、ID:sr6GaGLr、ID:MjhuEhJy 10名。
理由:他の職人さんが投下し易い場とヒカコ萌えが多いからこの際棲み分けを。

現行のままでいい派はID:WqW+0AB+、ID:5W3IKzGV、ID:wS0VxmpF、ID:aDbJOIgQ
ID:1JkK8xHS、ID:sfvjaQXE、 ID:0wWagqhG、ID:hG4ZLBi+  8名
理由:重複スレつくってどちらも廃れたらどうする。刻印さんもあと3日といっているから
その後他の職人さんもくるだろう。

どちらともはっきりしないのは省いてます。
あなたの意見をどうぞ
  ↓
219名無しさん@ピンキー:04/06/30 10:34 ID:XOK2n8Fb
220名無しさん@ピンキー:04/06/30 10:44 ID:1CbMYC0x
別スレキボン
遠慮無しに萌語りしたいし。
221名無しさん@ピンキー:04/06/30 10:48 ID:XOK2n8Fb
途中送信すまん

こんな雰囲気になって、刻印さんを含めて他の職人さんが
なにもなかったかのように投下できると思っているのか?
あと三日あと三日ってみんな言ってるが、つまりその間に完結させて
出て行けって言っているようなものじゃないか。
書くのがどれだけ大変なのか、おまいらはちゃんとわかっているのか?
毎日大量にうpしてくれてるからって、甘えてはいないか?
>34からここまでの一週間で>162までレスつけて、スレを安定させてくれたのは誰だ?
刻印さんが来なかったら、他の職人さんが何人も来てくれていたと本気で思っているのか?
「特定の職人の話じゃない」と言っても、それで割り切れるものじゃないこともわかってるか?
222名無しさん@ピンキー:04/06/30 11:34 ID:cOQjH3Ge
217にまるっと禿同しつつ、難民に夜に一票。
 
スルーせず反応した場合自作自演とみなします
的な文があると嬉しい。
ちとガキくさいだろうか
 
>221
あのさ、何度も繰り返し言われてるけど
わける話と刻印さんについてとは全く別次元の話だってば
きっかけには僅かながらなったかもしれないが
あくまでも荒れ続けてきた過去があった上での流れだよ
特定の職人の話じゃないんではなくて
そもそも職人云々の話じゃないんだってば。
とはいえ、実際スレ違い気味議論続けてるんで
それは申し訳なく思ってます。
223221:04/06/30 11:45 ID:XOK2n8Fb
>218のわける話の意見を書いたわけじゃないんだ。
ここまでのスレの流れや雰囲気を見て、書いたんだ。
スレをわける話だけでなく、職人さんのことを少しでも念頭に
置いてあれば、出てこないような発言もあったからな。
けど>221はちょっと感じ悪いんで、それはすまない。

それから俺は他の女体も読みたいんで、職人さんが投下しやすいと
言うならば、別スレをたてることに賛成する。
224名無しさん@ピンキー:04/06/30 12:48 ID:UsQTxu2h
なんでまあ、こう、自分の思い通りにことを運ぼうとしたがる、自己厨が多いかな。
225名無しさん@ピンキー:04/06/30 15:36 ID:VAyetuhm
この板は20禁ではないのか・・?
厨房が多いなあ。
226名無しさん@ピンキー:04/06/30 15:48 ID:f63eNoz8
個人的にはとても投下しづらいなあ…
多分スレ分かれたらどっちもいかなくなるような気がする
落ちそうなときにタイミングよくポンポンネタが浮かんでくるわけじゃないし
両方廃れそうな予感

いくらスレを分けても嵐はくるし、スルーできない方にも問題があると思うよ
既に削除依頼&嵐宣言されてるし
スレの雰囲気変えようと思っていろいろ投下したけど…
227名無しさん@ピンキー:04/06/30 16:11 ID:M9lnOAIn
じゃあヒカ子以外の女体が好きな人は今まで通り肩身の狭い思いをしながら荒れないように気を使い発言しなければいけないってことか?
別スレできれば堂々と好きなキャラの話ができるし例えまた嵐がこようが自分に否はないから気にならない。
こうゆうと自分勝手だっと言われるのか、ヒカ子スキーさん達は気楽で良いよな、何いっても叩かれないし。羨ましい
228名無しさん@ピンキー:04/06/30 16:15 ID:YcqjmiUm
>>227
グダグダ逝ってないで、ちゃっちゃと別スレ立てろよ。
保守カキコぐらいはしてやるぞ。
229名無しさん@ピンキー:04/06/30 16:23 ID:WqW+0AB+
227みたいなのは結局ヒカ子が気にくわないだけなんだね。よーく分かった。
実際に♂も♀も光受けが大半占めるジャンルなんだから仕方無いじゃん…
230名無しさん@ピンキー:04/06/30 16:36 ID:f63eNoz8
俺はヒカ子も他の女体も好きだから>227のように思ったことはないな

むしろ>227みたいなのは他の女体好きを装って荒らしているようにしかみえないな
ほんとに好きなら己の立場を貶めるようなことは言わない
マジで>227が他の女体好きなら余計に別スレに作品投下はしたくない
どうせ気に入らなければ何でも叩く人なんだろうしな
231名無しさん@ピンキー:04/06/30 16:58 ID:eq4lOJ0y
>>230
漏れも。
カップリングは置いといて、
スレ趣旨に沿った作品が投下されてるだけで感動モノ。
どの作品もありがたく拝見させて頂いております。

というか、カップリングは置いといて、
ヒカ碁の女体モノを楽しみにスレに日参してる漏れにとっては、
>>227みたいなのが出てくるとすんごい肩身が狭いし、
ヒカ子マンセー派、その他マンセー派の両方に気を使って書きこまないといけなくなる。
3日間黙ってれば、ヒカ子小説大量投下に触発されて、
他の職人様も出てきて下さるかもしれないというのに・・・・。
>>170は立派な大人のはずなのに、3日の我慢も出来なかったのか?



・・・・職人様、がんがって下さいね・・・・。
続きを心待ちに致しております・・・・・・。
232名無しさん@ピンキー:04/06/30 17:01 ID:eq4lOJ0y
ついでに、>>170
大量投下して下さってる職人様に「やりすぎ」って何さ?
(そんなこと逝ったら、他の職人様も投下を控えてしまわれるかも知れない)
って事ぐらい考えられなかったの?いい大人がさ。
233名無しさん@ピンキー:04/06/30 17:30 ID:kOkeKc69
170は刻印氏が他の職人をキボンしながら間隔を開けず投下し続けて他の職人が入る余地を作らない矛盾のことを言いたかったんだとオモ
確に書き方に問題あるかもしれんがそんなに叩くなよ
漏れもヒカ子好きだがあのマンセーの嵐はキモかったし
あ、話がズレてるなスマン
234名無しさん@ピンキー:04/06/30 17:37 ID:f63eNoz8
荒らし(○○子キモイ)の入る余地がないように投下してくれたんだよ
職人が荒れたスレに作品投下するときはだいたいそう思ってやっている
一番他の職人にきてほしいのは職人なんだよ
恥ずかしいし叩かれるのはわかってるけど
俺が投下するから負けずに他の投下してくれってな

いつも○○子ばっかりズルイとか○○子キモイいう荒らしが入るから無駄に終わるけどな
235名無しさん@ピンキー:04/06/30 17:52 ID:eq4lOJ0y
>>233
> 確に書き方に問題ある
から問題なわけで・・・。
オブラートに包む事もせずにはっきりと職人様を排除する方向に働く書き込みだからね・・・。
236名無しさん@ピンキー:04/06/30 18:04 ID:inisYdS0
>>234おまいは書き手かと小一時間。
237名無しさん@ピンキー:04/06/30 18:18 ID:3ZV+NrCz
    /::::::::    ー==・==一                                 ;;;;;;;\
   /::::::::::                            ー==・==一              ;;;;;;;;;;ヽ
  /::::::: __                                    ___     ;;;;;;; ヽ
  l:::::::::/:::::::::ヽ                                 /:::::::::::::::::ヽ     ;;;;;;;;l
  |::::::/::::::::::::::ヽ                                  /::::::::::::::::::::::::ヽ    ;;;;;;| けんかはやめて
  |::::::|:::::::::::::::::|   ー──===============──一      |:::::::::::::::::::::::::::::|     ;;;;|
  |:::::::ヽ:::::::::::/                                 ヽ:::::::::::::::::::::::::/     ;;;;;;|
  ヽ:::::::: ̄ ̄                                   ヽ:::::::::::::::::ノ     ;;;;;/
   ヽ.::::::::::::::::::::::::::::                                , ̄ ̄ ̄     ;;;;;;ノ
    \::::::::::::::::::::::::                                      ;;;;;;;;/
238名無しさん@ピンキー:04/06/30 18:24 ID:jgUsGvav
痛いスレヲチ大好きな俺には、ここは最近の大ヒットだ。
239名無しさん@ピンキー:04/06/30 19:10 ID:GovFdQDu
刻印さんに一切落ち度はないだろ。純粋にそう思ったんだろうし。
だいたいマンセーしたら叩かれるって何なんだろう。いい作品書く程
マンセーされるのは当たり前。
心から素晴らしいと思った作品に感想を出して文句言われるなんておかしくないか?
240名無しさん@ピンキー:04/06/30 19:26 ID:cOQjH3Ge
>228
214氏が今夜立ててくれるという事だから待ち中。
夜家に帰ったら自分もほしゅるよ。
241名無しさん@ピンキー:04/06/30 19:27 ID:PvYHvpLR
ちょっと提案

もし別に新スレ立てるのならヒカ子以外の女体化+ノーマルカプ兼用スレにしたら如何なものか。
242名無しさん@ピンキー:04/06/30 19:39 ID:cOQjH3Ge
>241
それ自分も考えたが、やっぱりニョタは特殊な趣味だから
嫌がるであろうノマル者も多いかなと思ったんだが
243名無しさん@ピンキー:04/06/30 19:47 ID:cOQjH3Ge
というか、細かい事は新スレがもし立ったら
そこで決めるんでは駄目ですかな。
ヒカコ萌えの邪魔してて申し訳ないし。
あくまでも勝手な一意見ですが。
244名無しさん@ピンキー:04/06/30 19:54 ID:HlP5lgMh
ちょっと言ってもいいかな?
自分ここでヒカ碁知ったエロパロ住人なんだけどさ
これヒカ子以外の女体ちゃん危ないよ
ここですら荒しスルーできないんじゃ、ID非表示の難民いったらどんなことになるか?
スレ分割してもアンチスレから本スレに出張してくる荒しなんてたくさんいるしね
かえって分割した先が荒しの温床になってこっちも荒らされるかも
それに難民はもうエロパロ避難所があるから重複スレとして削除依頼されるかもね

同じジャソプ系常駐のよしみで忠告しとくよ、ヒカ子の他にも意中の子がいるもんで…
245名無しさん@ピンキー:04/06/30 20:08 ID:6yrM72Vm
>>241
>>242も言ってるけど難しいだろうね。
ニョタキモ派とニョタ推進派の激しい抗争が容易に想像できる。

おいらはどっちでも構わないんだけどねぇ・・・。
沢山SS読めるほうが楽しいしさ、、、
246名無しさん@ピンキー:04/06/30 20:13 ID:8hlHEPbg
ながれ
247名無しさん@ピンキー:04/06/30 20:16 ID:9YOjlBS/
あのさ、三日ガマンすればとか、黙ってればとか、
そういう言い方は良くないんじゃないか?
刻印氏を追い出したいわけ?
248名無しさん@ピンキー:04/06/30 20:17 ID:YK2FFZ2i
>>238
過疎板だけど狙い目wの自宅サーバ板逝ってみれ。
マジで痛いスレが一杯ですよ。
249名無しさん@ピンキー:04/06/30 20:20 ID:8hlHEPbg
スマソ

ながれぶった切ってすみません。
自分、ヒカ子と越智子書いてますが、
スレが分かれた場合、どちらに書き込むべきですか?
ヒカ子が中心のつもりですが、今書いている分は、かする程度にしか出てきません。
もう一つの方は、ヒカ子の方でいいとして、こっちが悩みます。
ヒカ子スレにヒカ子ちょっぴりと、他の女体化ちゃんスレにヒカ子がヒロイン…
どちらに書けばいいのか、教えてエロイ人

ポチさんにも百合ものどうするのか訊ねたいな。
250名無しさん@ピンキー:04/06/30 20:21 ID:wZ+2U4tC
>>247
単に>>170他はスレの雰囲気を悪化させるような事を書き込まずに黙ってろってこと。
刻印氏をどうこうという意味は無い。
251名無しさん@ピンキー:04/06/30 20:24 ID:wZ+2U4tC
>>247
>>166>>168辺りは、まだ何とかなってるが、
>>170を境にスレの雰囲気が大きく悪化してるだろ?
252名無しさん@ピンキー:04/06/30 20:37 ID:pc4NaR5X
>>249
細かい基準とか設けてもややこしくなるだけなので、
名前だけでもヒカ子が出ればヒカ子スレ、
ヒカ子が微塵も出ていなければ、その他へ。
で良いので良いのではないかと。

どうやら、ヒカ子っていう単語を見た瞬間に何らかの反応を示すのがいるようなので。
253252:04/06/30 20:38 ID:pc4NaR5X
日本語変になってますね・・・・・すみません。
254名無しさん@ピンキー:04/06/30 20:44 ID:8hlHEPbg
>252
さんきゅー
デモ アオルヨウナコト、イッチャイヤン♥
255名無しさん@ピンキー:04/06/30 20:51 ID:pc4NaR5X
>>254
すみません、一言多かったですね・・・・。
SS楽しみにしています。
256名無しさん@ピンキー:04/06/30 21:03 ID:CpqQYQQc
ヒカ子もアキ子もスヨ子も楽しみにしてるオレはどうしたらいいんだ
ヒカ子×伊角子だってずっと待ってるし
今まで一生懸命荒らしをスルーしていい子にしてたオレは一体なんだったんだ
スレ分けるって言ってる人だけで勝手に分かれてくれよ
オレはここでいろんな女体を読みたいだけなのに…

頼むから他の女体スキーを巻き込まないでくれ
前もヒカ子だけ分けろとかいうしさ…_| ̄|○
257名無しさん@ピンキー:04/06/30 21:13 ID:wpGOBtVX
そもそも刻印さんが読めない人はわざわざNGワードでスルーと断り入れているのに、
スルーできないのは何故だ?
過去のしこりもあるだろうが、過疎スレしてるのにスレ分けの話まで出ててびっくりした。

オガヒカ子は失礼ながら最初スルーしていましたが、
人物関係描写が面白くなってきたので最近ドキドキしながら読まさせております。
258名無しさん@ピンキー:04/06/30 21:15 ID:8hlHEPbg
>256
元気出せ…スレは生き物だもん…こういうこともあるさ…
でも分けるのは自分もちょっと心配。
分けた途端片方が過疎化するのは、よくある話だからね。
259名無しさん@ピンキー:04/06/30 21:17 ID:WWKzj2S3
>>256
どっちも見ればいいじゃん
一応分けておいて
職人さんは投下しやすい方にすればいいんじゃないの?
それに>>170なんて単なる荒しのレスじゃん
今までのアキラ子叩きと一緒
そんなレスに騒ぎ杉だってばさ
260名無しさん@ピンキー:04/06/30 21:18 ID:wpGOBtVX
あ、IDがGOだ(*´д`)
261名無しさん@ピンキー:04/06/30 21:27 ID:WWKzj2S3
>>258
ヒカ子は人数多いから大丈夫
分かれたほうが廃れてもそれは仕方ないことじゃない?
現に他のニョタは叩かれるしここには投下しずらいという職人さんがいるんだからしょうがないよ
262名無しさん@ピンキー:04/06/30 21:31 ID:CpqQYQQc
>>259
どっちも荒れる・寂れるor片方荒れる・寂れる可能性が高そうだからさ…
ヒカ子もアキ子もそれ以外も楽しみにしていたから悲しいよ

好きな女体が叩かれても頑張ってスルーしていたさ
ぶっちゃけヒカ子スキーさんにはスレが荒れて申し訳ないとは思うけどさ
>>230氏のように新スレに投下しずらいと言ってる職人さんもいるし
スレ分けても廃れるんじゃないか?
263名無しさん@ピンキー:04/06/30 21:36 ID:pc4NaR5X
>>256
リアルタイムは無理だろうけど、
保管庫で両方まとめて見れるんじゃない?

いずれにせよ、職人様が投下出来るような環境を整えるにはしょうがないっぽい
職人様がいなくなっちゃうと、何にも読めなくなっちゃう訳だし・・・
これで何とか解決って事になればいいんだけどなぁ・・・

>>170からもうすぐ100レス目になるわけだし・・
264名無しさん@ピンキー:04/06/30 21:38 ID:8hlHEPbg
>261
悲しいこと言うなあ…
廃れるのは分かれた方じゃなく、ヒカ子スレかもしれないよ?
ノーマルスレだって、女体と分かれたあと落ちたじゃないか。
265名無しさん@ピンキー:04/06/30 21:41 ID:+ey8/GDx
仮定の話を続けても答えは一生出ないでしょう。
一度、誰か立ててみては?>新スレ

おいらも即死回避カキコ辺りならしに逝くよ。
266名無しさん@ピンキー:04/06/30 21:43 ID:7/q8iutz
職人さんはこのいがみ合っている?雰囲気が固いから投下しずらいのでは。
スレを分けても、片方は偽装妨害でもう片方を本気妨害しそうな人がいるのは
目に見えている。
って、これも負担レスですね(;´Д`)職人さんスンマソ。

>>256
元気出せ。
自分の願いも>>25で書いた全てだよ。
267名無しさん@ピンキー:04/06/30 22:20 ID:ksk+oFIY
ヒカ子スキーとしての立場からスレ分けんの反対ノシ
このままじゃ追い出したといわれかねん
職人をダシに変な工作するなと小一時間(ry
ぶっちゃけ他ヒカ子スキーの奴はどう思うんだ?この流れ

分かれても分けた方が荒れたらすぐ戻って来い>他の娘スキー
ちょっと荒れたからって荒してる奴はいつもの奴だ、気にしてたら身が持たん
荒らしに絡まれてる方は苦しいかも知れんが、ここでの荒らしが耐えられんならどこいっても同じ
いっそ2ちゃんはやめてしたらば借りて厳重管理したほうがいい
268名無しさん@ピンキー:04/06/30 22:26 ID:XDX8uAKq
214です。俺の考えをまとめれば>>200>>208
一定の需要があるならとりあえず一度立ててみたい。
需要がなく、職人さんも来てくれなくて沈むならそれは仕方ない。
案ずるより生んでみたいと思うが、駄目だろうか。

>>215>>222も参考にテンプレ作ったので後から投稿します。
あまり排他的な文章にはしたくなかったが「全キャラ総合」だと
今までと区別があやふやなので「ヒカ子たん以外」の一文を入れた。
立てるとしたら難民で。

まだ待つから、テンプレに関して意見がある人は言って欲しい。
269名無しさん@ピンキー:04/06/30 22:28 ID:XDX8uAKq
〇●〇「ヒカ碁」女体化妄想(総合)スレ〇●〇
****************************************************
【ご案内】
「ヒカ碁」女体化妄想の全キャラ(ヒカ子たん以外)総合スレです。
対局方法は、お好みの男性キャラの女体化で萌えていただきます。
プロアマ問わずご参加いただけますので、皆様、奮ってご参加下さい。

尚、ヒカ子たん萌えをご希望の方は、エロパロ板のスレをご利用下さい。
又、女体化でない男×男萌えをご希望の方は、801板をご利用下さい。

【お約束】
荒し煽りは徹底スルー、職人さんが投下しやすい雰囲気づくりを心がけましょう。
スルーせず反応した場合自作自演とみなします。

*****************************************************
【関連スレ】
エロパロ板
「ヒカ碁」女体化妄想スレ第1局・第2局
http://www2.bbspink.com/test/read.cgi/eroparo/1065165493/
http://pie.bbspink.com/test/read.cgi/eroparo/1076000370/
第3局(現行)
http://pie.bbspink.com/test/read.cgi/eroparo/1087663764/

801板 ○●○ヒカGOで801!〜11手目〜○●○
http://www2.bbspink.com/test/read.cgi/801/1059411605/
270名無しさん@ピンキー:04/06/30 22:41 ID:5CxRDW30
>>269
難民には801じゃない男X男の塔矢スレがある。
すぐには思いつかないが重複とされないような一文が必要かもしれない。
271名無しさん@ピンキー:04/06/30 22:46 ID:4Uxovcqo
難民はもともと他板で行き場を失ったスレを受け入れる板。
あそこには塔矢スレ以外にもヒカ碁キャラのスレが幾つかあるけど、
女体化とは重複にならないと思う。
272名無しさん@ピンキー:04/06/30 23:02 ID:vxjRAaYJ
>>269
あまり口出ししない方が良いかと思いましたので静観致しておりましたが、
そろそろお話もまとまって参りましたようですので、少しだけお尋ねさせて頂きます。

途中、何度か保管庫ではまとめて読めるというような書き込みが見受けられましたが、
皆様は、この方針(両スレッドの作品をまとめる)でよろしいでしょうか?

一応、保管庫ではカップリングや登場キャラの紹介をスレタイに含めるという形で、
ご嗜好に合う作品かどうかの判断を行って頂けるようには致しておりますが、
やはり皆様は、スレッドごとに完全に分割致します事をご希望でしょうか?

流れの邪魔になってしまいますような気は致しましたが、
今後のSS収蔵作業に関わって参りますのでお尋ねさせて頂きました。
273272:04/06/30 23:04 ID:vxjRAaYJ
名前欄に入れていました名前が消えてしまっておりましたようです。。
272は>>2のSS保管庫管理人です。
274名無しさん@ピンキー:04/06/30 23:08 ID:WZ5i0N3n
仕事から帰ってきてスレ伸びてるからウキウキしてたら…
他のニョタ全員追い出されるのかorz
何でこんな話になってるんだろう

止めてくれたヒカ子スキーさん有難う
もう諦めるよ
275名無しさん@ピンキー:04/06/30 23:13 ID:8hlHEPbg
ゴメン…この期におよんで駄々をこねてみる
ホントはスレ分けなんかしたくね――――――――――――――――――――!
ごった煮感がすきだったぜ…ちくしょう
276名無しさん@ピンキー:04/06/30 23:14 ID:UsQTxu2h


おまえらいい加減に汁

>170
>227

こいつが癌。
277噂の真相:04/06/30 23:16 ID:opyprMH8
952 マロン名無しさん sage 04/06/30 22:48 ID:???
ヒカオバ本格的に他のニョタ追い出すな、面白
たまには役に立つことするんだ

953 マロン名無しさん sage 04/06/30 22:50 ID:???
で、こっちの住人はどう見てるの?
スレ分けるいってるほうがヒカオバ?
分けるなっていってるほうがヒカオバ?

954 マロン名無しさん sage 04/06/30 22:53 ID:???
>>952ヒカオバ予備軍

当然前者だろ
アキラスキーと一緒に角厨追い出せてウマー
難民で荒らして廃れさせて沈めエロパロにも戻れなくするためには
アキラスキー装って出て行く出て行く言う
しかもヒカオバのせいにはならない

まあニョタ大嫌いだから漏れはどうでもいいや

955 マロン名無しさん sage 04/06/30 23:10 ID:???
今回ヒカオバ仕事やりやすそうだね
この日のために頑張って荒らした甲斐があったな
ヒカルスレ住人もまたヒカオバ庇って追い出す方向で進めてるし
278名無しさん@ピンキー:04/06/30 23:19 ID:aDbJOIgQ
オーノー!!(;´Д`)
いつの間にかすでに555過ぎてるじゃないか!
なんてこった。
279名無しさん@ピンキー:04/06/30 23:20 ID:BUDfUzzX
すいません風呂入ってました。

>>272
俺は今後も保管庫では両方のスレの作品が読めるような形をキボンです。
別にどのキャラが嫌いとかそういうわけで分離するわけじゃないし。
つーか今度のスレに職人さんが来てくれるかどうかもまだわからないけど…
お気を遣わせ、手間もおかけして本当にすみません。
280名無しさん@ピンキー:04/06/30 23:21 ID:MjXP4Uy/
明厨追い出されたくないんだな、がんばるねえ
でも自分が嫌だっていったんだから二度と戻ってくるなよ(´ー`)y─┛~~
281名無しさん@ピンキー:04/06/30 23:21 ID:BUDfUzzX
あ、>>279>>269です。
282278:04/06/30 23:21 ID:aDbJOIgQ
誤爆です。話の腰を折ってしまったようでスマソ。
283名無しさん@ピンキー:04/06/30 23:21 ID:/rPxay4A
なんでもヒカ子スキーさんのせいにするのはイクナイ
漏れはヒカ子以外の女体萌だけど、スレ分けキボンな1人です
284名無しさん@ピンキー:04/06/30 23:26 ID:tb3EvmX+
あーあ、変なのが湧いてくるから
結局今夜は読めなさそうだ……。
て言うか明日も無理そうだ(´・ω・`)
285名無しさん@ピンキー:04/06/30 23:27 ID:rk4ar7PF
反対意見結構あるのに無視してやっちゃうの?
オレも反対派なんだけど
わざわざ280みたいな荒らしに餌やることないじゃん…
ずっと追い出した追い出したって荒らされるぜ、コレ
そっちの方がイヤだ
286名無しさん@ピンキー:04/06/30 23:28 ID:hBAg3qP5
オガヒカ子の続きが読めるとウキウキして帰ってきたけど…
おぅおぉーーー
続きがないよー

こんな雰囲気じゃ、職人さん出づらいんだろうな…
刻印さん、待ってます
287名無しさん@ピンキー:04/06/30 23:36 ID:wfwcVow9
>>286
イ`、気持ちは同じだ

>>276
激しく同意
つーか何でみんな黙ってるんだ?
他のヒカ子以外の女体化好きは遠慮してんの?
これ体のいいスレ乗っ取りじゃん
ヒカ子好きの俺からみても充分ひどいよ

悪いけどこのスレにはもう続き投下できない
降りるわ、楽しみに待ってくれた人には悪いけど
288名無しさん@ピンキー:04/06/30 23:37 ID:LXJ2i3cH
スレ分け反対派。刻印さん、続き待ってます。
289名無しさん@ピンキー:04/06/30 23:38 ID:BUDfUzzX
テンプレに関する意見も出ないみたいだし
このままいつまでも引っ張っては投下のタイミングをうかがっているかもしれない
刻印さんにも申し訳ない。

しばらくしたら、もう立ててくるよ。
来たい人は *テンプレをよく読んだ上で* 来てくれ。
分離反対の人は何も書き込まずに放置してくれ。

分離反対の人はこのままこのスレで全キャラ同居していきたいって考えのはずだから、
その人たちはヒカ子たんスキーも他キャラスキーも、今後もこのスレで今まで通りやって行けるだろう。
出て行きたい人だけが出て行く。それじゃ駄目か?
290名無しさん@ピンキー:04/06/30 23:44 ID:UjowWnzr
>289
立てるんだったら、テンプレにss保管庫の場所もよろ。
291名無しさん@ピンキー:04/06/30 23:48 ID:a0nfY0K+
>289
多数派のヒカ子スキーがずいぶん止めてるんだからやめたら?
このままじゃ分割派=ヒカオバ決定みたいだし
ヒカ子スキーが却って迷惑を蒙るのはご免だな
アキラ子スキーさんたちは荒らしに絡まれてたから出て行きたくないとは言えないだろ
さんざん叩かれて追い出されるんじゃ泣くに泣けないな、こりゃ
292名無しさん@ピンキー:04/06/30 23:52 ID:7ZVi5skB
頼む。どっちかはっきりしてくれ。
寝るに寝れないyo!
293名無しさん@ピンキー:04/06/30 23:53 ID:hBAg3qP5
こんな事言うとアレだけど、自分はスレ分け反対だなぁ
はじき出すみたいでもにょもにょする
いろんな女体を楽しみたいというのもあるけど、
特定のものだけを同じ女体なのに区別でするのはチョトかなしいよ
それがヒカ子でもアキラ子でもね
一部の荒らしにはスルーして、みんな仲良くしたいよ
自分もヒカ子いがいの女体ちゃん好きだから
294名無しさん@ピンキー:04/06/30 23:57 ID:+ey8/GDx
>>293
>一部の荒らしにはスルー
は出来そうにも無さそうだね。

実際>>170から百数十のレスがついてるわけだしね(スルー出来ずに)
295名無しさん@ピンキー:04/06/30 23:57 ID:L/9fSqlb
住み分け反対。ノ
なんだかヒカ子を追い出そうと必死な奴に踊らされてる気がする。
俺はスミ子も和谷子も越智子もヒカ子も好きなんだ。
296名無しさん@ピンキー:04/06/30 23:58 ID:BUDfUzzX
ゴメンよ、立てました。どう転ぶかはわからないけど。
http://hobby6.2ch.net/test/read.cgi/nanmin/1088607149/

もう一度伏してお願い申し上げます。
来たい人だけ *テンプレをよく読んだ上で* 来て下さい。
分離反対の人は何も書き込まずに放置して下さい。

勝手な行動に見えるかもしれないが、俺の気持ちとしては、
ここでは萌えづらいと思っている人の萌えを存分に吐き出せる場所に
なれればいいなと思って立てた。
297名無しさん@ピンキー:04/07/01 00:00 ID:W9LJfJfE
>>293
自分も他のニョタちゃんウェルカム派
ヒカ子も他のキャラも美味しく頂きます
何でスレ分けるっていってるのか理解不可能

出て行きたくない人はずっとここにいればいい
このスレでも変わらず他キャラを受け入れていく、スルー出来ずに叩く香具師が厨
出て行きたい人だけ出て行けばいいし、まずくなったらいつでも戻ってくればいい
どうせ今回の騒ぎもいつもの一部の厨の仕業だとオモ
298名無しさん@ピンキー:04/07/01 00:01 ID:zUf3sDHu
いつも叩かれるのはアキラ子だけだからアキラ子スキーだけが我慢すればいい。


というのもあまりにも気の毒だよな。
立てちまえよ、後は自分の判断でどちらに行くか決めればいいじゃん
それとも難民にアキラ子萌えスレを立てて、その他女体はここのままってのはどうだ?
299名無しさん@ピンキー:04/07/01 00:01 ID:JRb5619E
>>296
アキラ厨必死だな(プゲラ
300名無しさん@ピンキー:04/07/01 00:01 ID:qe6fsUzp
>287
思わせぶりに書くのはヤメレ。
書かないと宣言するのなら、何を書いていたのかを明かすべき。
でないと、待っている人には伝わらない。
301名無しさん@ピンキー:04/07/01 00:01 ID:+3mM6pMd
少なくとも自分は追い出されるっていう意識はないな。
分けようって話が出て、どっちをどっちにする?って話になって、
せっかく今投下してくれている職人さんがいるんだから、ヒカ子たんをこっちにしよう。
単純にそういう流れだったと思う。

ヒカ子が投下されていればスレが荒れないのがわかっちゃったから、
他は他でやった方が気が楽かな、くらいの感覚。

と、思ったら立ってた。じゃ、逝くよ。

刻印さん、やりづらいとは思うけど、どうかがんばってヒカ子たんスキーに
萌え投下したって下さい。
302名無しさん@ピンキー:04/07/01 00:03 ID:UCxn+SlW
>>300
俺も気になるな。
もしかして、>>287は刻印氏・・・・・じゃありませんよね・・・・・?
303名無しさん@ピンキー:04/07/01 00:04 ID:JsdFbp/G
>>298
同意。tu-kaスレ分割反対派のアキ子スキーも他キャラスキーここにいて全然OK

>>300
そんなん明かしたらその職人さん例の人に叩かれまくりじゃん
304名無しさん@ピンキー:04/07/01 00:06 ID:vlgKAAZZ
>289
お願いします。
305名無しさん@ピンキー:04/07/01 00:07 ID:JRb5619E
文句言われてるのはアキラ子だけなんだから
アキラ子が別スレ立てれば丸く納まると思う。
ヒカ子と一緒にアキラ子も別スレキボン。
306名無しさん@ピンキー:04/07/01 00:08 ID:UCxn+SlW
>>305
いくらなんでもスレ乱立はイクナイ。
307名無しさん@ピンキー:04/07/01 00:09 ID:qe6fsUzp
>303
その考えがわからない。
303は287が誰かわかっての発言か?
教えてくれなければ、287が誰かがわからないまま、
待っている人はずっと待ち続けるんだろう?
それって酷くないか?
308名無しさん@ピンキー:04/07/01 00:11 ID:vlgKAAZZ
俺様まぬけすぎ…(´Д`;)
296有難う。
刻印さん含め長々議論して不快に思った方々申し訳なかったです。
309名無しさん@ピンキー:04/07/01 00:26 ID:PQ6mrSu6
>307
それは仕方ないんじゃない?
他のキャラ好きからしたら、結局自分の気に入らないもんをまとめて出て行けよがしにスレたてちゃったんだから
>287以外にも(同一人物かどうかわかんないけど)スレ分割反対派の職人さんらしきレスあったし
追い出した代償に続きが読めなくなるってだけで…
難民のほうが荒れても仕方ないのと同じ話でしょ

俺は全然気にしないけどね、ヒカ子もヒカ子以外のキャラも引き続きこのスレでお待ちしてますよ
文句いうやつがいたらそいつが厨、NGワード発動

ヒカ子タンアキラ子タン筒井子タン(;´Д`)ハァハァ
310名無しさん@ピンキー:04/07/01 00:30 ID:rZC6S7lc
面倒くさいことを・・・・。
似たような事がまた起きて枝分かれし続けて消えそうな気配。
311名無しさん@ピンキー:04/07/01 00:47 ID:YHpOR03f
>>297>>309
>俺は全然気にしないけどね、ヒカ子もヒカ子以外のキャラも引き続きこのスレでお待ちしてますよ
>文句いうやつがいたらそいつが厨、NGワード発動

いちいちドーイ
312名無しさん@ピンキー:04/07/01 00:50 ID:BKjWOxpa
>287が誰だろうと別にぜんぜんかまわない。
けど>302のように他の職人さんに疑いがかかってるんだから
きちんと告げたほうがいいのでは。
叩かれる? そんなのもう投下しないし、関係ないだろ。気にするな。
313名無しさん@ピンキー:04/07/01 00:52 ID:b0HTkZxG
結局難民に立ったようだな。
俺はここでマターリ佐為子とイスミ子を待つことにするよ。
314名無しさん@ピンキー:04/07/01 01:00 ID:DDQFmGDM
スレの雰囲気がこのまま落ち着くといいけど。
マターリオガヒカ子の続き待ち(*´∀`)
315名無しさん@ピンキー:04/07/01 01:03 ID:YHpOR03f
>>312
疑い…って?なんかの犯人探しみたいでちょっと('A`)
下手に荒らしに餌やらない方がいいと思われ
予防のため先に釘刺しとくが荒らしが>>287騙って
他の職人さんが叩かれたりしないか心配なんだけど

残念な気持ちは分かるけど、本人が投下しないと言ってるものはもうどうしようもないよ
誰って分かったところでスレが荒れるだけ
今度は職人さんと難民が叩かれるんじゃ避難してった人が可哀想だよ
316名無しさん@ピンキー:04/07/01 01:20 ID:C7bm+Rc7
そーねそーね。
待ちましょね。
スレの中心で愛を叫べば、ネ申もいらっしゃる?

おーがーひーかーこーーーーーー!!
317名無しさん@ピンキー:04/07/01 01:34 ID:YHpOR03f
気分を新たにオガヒカ子&アキラ子&筒井子キボン
楽しくキタ━━━━━━(゚∀゚)━━━━━━ !!したいものだ
318名無しさん@ピンキー:04/07/01 02:00 ID:ZkaVhHHs
うわっ、びっくりした
ここってヒカ子スレになったの?
こっちで和谷子萌えはダメかなあ
319名無しさん@ピンキー:04/07/01 02:04 ID:+3mM6pMd
>318の萌えやすい方で萌えればよろし。

ちなみに難民スレ(ヒカ子以外総合女体化)
http://hobby6.2ch.net/test/read.cgi/nanmin/1088607149/
320名無しさん@ピンキー:04/07/01 02:05 ID:rkC8edLm
>>318
モチロン誰に萌えてもOK。問題ナッシング
これからも特に変更なくあらゆるニョタっ娘にハァハァすれば良し。投下も募集中。
難民の方にもネ申がくるかもしれないからどっちも見逃すなYO!
321名無しさん@ピンキー:04/07/01 02:10 ID:Repz6aLY
難民にスレ立てたやつ+早速語り始めた住民は
暇なデブオタスレの住民がヒカオバだと言ってっけど本当?
322名無しさん@ピンキー:04/07/01 02:25 ID:aX43d8K2
今難民荒らしてるヤシのほうがヒカオバっぽいけど
323名無しさん@ピンキー:04/07/01 02:39 ID:+3mM6pMd
なんか、どっちも目が離せない…。
こっちもあっちも職人さん次第だが。
324名無しさん@ピンキー:04/07/01 03:06 ID:6alVK6WT
なんかどっちに投下していいやら悩みますな。
もう少し様子みよ(*´ー`)
325名無しさん@ピンキー:04/07/01 07:27 ID:liFI3BmG
どの作かぐらいは書いといてもらはないと、
結局、荒れるな。

ていうか、287の書き方じゃ、
まさか刻印氏・・いやポチ氏か・・とか考えちゃうのは仕方がないでしょ?
326名無しさん@ピンキー:04/07/01 07:46 ID:UcJ7Q4OQ
もういいよそんなこと。
却って関係ない職人さんまで気を使うだろ。
それより今後職人さんが餌を投下しやすいスレ作りを考えていこうぜ。
こっちも「荒らしに構った奴は自演」って一文入れるとかさあ。
327名無しさん@ピンキー:04/07/01 09:23 ID:Repz6aLY
刻印さん、他職人さん、投下お待ちしております…
328名無しさん@ピンキー:04/07/01 14:16 ID:LUslMuPA
スレがあんまり伸びてるからなんだと思えば危惧していた状態に・・・
一部職人さん責めてる奴いるがそれはお門違いだぞ。
このスレ定期的に同じようなことでもめますね。スルーもできんのか。
萌えが語れないとか言ってる奴いるが自分の都合しか考えられないのかよ。
廃れるのは住人が厨っぽいからで、職人にも排他的なんてしんじられんぞ。

せっかく毎日楽しみにここ来てるのに・・・てめえら・・・
俺はせめて話完結してからもめてくれと常に願ってたんだ・・・

スレ立てるのも1日くらい待って様子みるのが筋だろうに。
俺からみれば混乱招いただけだ。
立てちゃったからには何言ってもしょうがないのか・・・
3291:04/07/01 15:46 ID:xu9Sq72T
スレ勃てて、刻印タンが来てくれて嬉しかった。
2局で終わってたかもしれないスレが伸びるのは嬉しい。
欲を言えば、刻印タンや、他の職人さんも楽しんでくれるスレだったらいいな。

刻印タン、せめて続きを待っている。
刻印タンの小説読めて、本当にたててよかったと思ってるんだ。
330名無しさん@ピンキー:04/07/01 18:22 ID:AP++CGKv
ヒカ子だから喜んだんじゃない。
刻印さんの書くヒカ子だからものすごく萌えたんだ。
言い方悪いかもしれないけど、他の人だったら
こんなにオガヒカ子にはまれなかったと思う。
331名無しさん@ピンキー:04/07/01 18:43 ID:UcJ7Q4OQ
あんまりいろいろ言うとプレッシャーじゃないかな?
真剣に続きを読みたい気持ちはわかるが。
普通に楽しく萌え話などしていれば気が向いた職人さんがくるかもよ。
332名無しさん@ピンキー:04/07/01 18:46 ID:aX43d8K2
>>330
なんでそういう言い方するんだろう…
333名無しさん@ピンキー:04/07/01 18:56 ID:ABPYyAzd
>328
>俺はせめて話完結してからもめてくれと常に願ってたんだ・・・
この一言が無ければ同意してもよかったがね。
334名無しさん@ピンキー:04/07/01 19:26 ID:ABPYyAzd
>330
人を褒めるのに、他者を引き合いに出すな
前スレでそれをやられて、職人さんが来なくなった
貶された方も、褒められた方もな
335純情的あゆみちゃん:04/07/01 19:34 ID:HAiPEjlF
ただ書くネタがなくなっただけって事がわからないのか?
職人さんは小説のネタだけを考えて生きてるわけじゃないぞ。
騒いだり専用スレに仕立て上げた馬鹿は大学スレに戻るべき。
考えかたがオバくさいやつが多いなここ。
336名無しさん@ピンキー:04/07/01 19:42 ID:liFI3BmG
どうでもいいが、精神面が21歳未満のヤシはカエレ!!!
337純情的あゆみちゃん:04/07/01 19:44 ID:HAiPEjlF
精神面が40くらいのヒカル受け大好きオバ厨房も帰った方がいいと思うぞ
338名無しさん@ピンキー:04/07/01 19:46 ID:UcJ7Q4OQ
>336
落ち着けよ、頼むから…
何のために大騒ぎしてスレ分けたんだよ。
両方が職人さんがきやすくて楽しいスレにするためじゃなかったのか?
339純情的あゆみちゃん:04/07/01 20:02 ID:HAiPEjlF
>338
しらなそうだから教えておくと
碁スレにはヒカル受け大好きオバ厨房(通称ヒカオバ)が
住み着いていて、ヒカル受け以外の小説を描く作家が
いると決まって叩き出そうとする。
このスレもヒカオバに住み着かれてるだけの事だ。
両方が職人さんがきやすくて楽しいスレにするためなんてのは
ヒカオバが作り出した都合のいい嘘。
340名無しさん@ピンキー:04/07/01 20:15 ID:Repz6aLY
339とかは可哀想な人なのでスルーして、早くまた萌え小説が来るのを待つ。

越智ヒカ子とかもいいね。社とアキラと三つ巴で取り合ったり(;´Д`)ハアハア
341純情的あゆみちゃん:04/07/01 20:18 ID:HAiPEjlF
ヒカオバがいるスレに職人さんが書くかどうかが問題ダナ…
来なくなったところを見るとネタがなくなった以外にも
ヒカオバがいる事に気付いてしまって書かなくなったのかもナ…
342名無しさん@ピンキー:04/07/01 20:21 ID:liFI3BmG
ヌルー出来てないぽ
343純情的あゆみちゃん:04/07/01 20:31 ID:HAiPEjlF
ヒカル受け大好きオバさん達はヌルーできないこれ常識
344名無しさん@ピンキー:04/07/01 20:44 ID:UCxn+SlW
>>343
ヒカオバヒカオバって煽り杉。
わざとか?
345純情的あゆみちゃん:04/07/01 20:47 ID:HAiPEjlF
両方が職人さんがきやすくて楽しいスレに分けた
というがスレを分けて楽しめるはずがない。
ヒカオバだけが楽しいスレにしてどうする。
>344
だってここヒカオバ臭い
346名無しさん@ピンキー:04/07/01 20:48 ID:UCxn+SlW
>>345
君さ・・・。ますます雰囲気悪くしてるんだよ。
空気読むってこと出来ない?
347名無しさん@ピンキー:04/07/01 20:52 ID:UcJ7Q4OQ
>ID:HAiPEjlF
>ID:liFI3BmG

あまりいい状態に置かれてないってことは知ってるよ。
ぶっちゃけ俺は今も分割に疑問持ってるしさ。
知ってる上で反省して盛り上げていこうとしてるんだから、そっとしておいて欲しい。
荒らしじゃないなら、これだけ言えば分かってくれると思うから敢えて今いうけど

だめだ俺もう限界ですorz
みんなごめん、消えるから楽しくやってくれ。
348純情的あゆみちゃん:04/07/01 20:53 ID:HAiPEjlF
>346
終わったスレの空気なんて読む必要あるのか?
349名無しさん@ピンキー:04/07/01 20:56 ID:UCxn+SlW
>>348
分かりやすいレスありがとう。
じゃ、俺消えるから。
350純情的あゆみちゃん:04/07/01 20:56 ID:HAiPEjlF
>347
おまえがまた戻ってくる頃には良いスレになってるから心配するな
351純情的あゆみちゃん:04/07/01 21:01 ID:HAiPEjlF
>349
ID間違えてるぞ。今消えるって言ってたのは>347のID:UcJ7Q4OQの方だぞ。
自演してまでスレを存続させたかったのか・・
そして自演失敗するくらいに悩んでるのか・・
気にするな。後はもう任せろ。
352名無しさん@ピンキー:04/07/01 21:08 ID:rmws26tu
>>351
いや・・・・。
君が面白半分で書き込んでるだけってのが良く分かったって事だよ。
で、そんな香具師の相手をしててもしょうがないなぁってこと。

まあ、好きなように思っててくれていいよ。
(ちなみに、こっちは携帯からだからID変わってると思うけどよろしこ)
353名無しさん@ピンキー:04/07/01 21:12 ID:aX43d8K2
スルーすればいいのに
354純情的あゆみちゃん:04/07/01 21:13 ID:HAiPEjlF
>352
自演してたのは携帯じゃないよな。
朝方からふたつともID変わってないあたり常時だ。
自演してるやつはそれだけスレに真剣って事だから
おまえさんの言ってることは否定しないよ。
355名無しさん@ピンキー:04/07/01 21:14 ID:ABPYyAzd
>352
あゆみちゃんは荒らしだよ。
まともなことを言うこともあるが、基本は面白ければなんでもするヤシ
気まぐれにスレを荒らしたり、修正しようとしたり…
気持ちに余裕がないときは、スルーした方がいい。
余裕があるときは結構面白いんだけどね。
356純情的あゆみちゃん:04/07/01 21:17 ID:HAiPEjlF
こうしよう。
俺がもし、良い新しい職人をスカウトするのに成功したら
スレを一つに戻すと約束してくれ。どうだ?
357名無しさん@ピンキー:04/07/01 21:20 ID:rmws26tu
>>354
まあいいさ、好きなように思っててくれ。
説明すんのもまんどくさいや。
むしろ、俺が真剣って言ってくれて嬉しいよw

>>356
職人さんが来て、スレの雰囲気も元に戻してくれれば、
もう一つのスレは必要ないだろうね。
358名無しさん@ピンキー:04/07/01 21:21 ID:UcJ7Q4OQ
>ID:HAiPEjlF
本当に勘弁してくれ…恥を忍んで出てきたが。
頼むからそっとしておいてくれ。
俺が謝って済むんだったら土下座でも何でもするから。
359名無しさん@ピンキー:04/07/01 21:24 ID:rmws26tu
>>355
俺に言うより>>358さんに言ってあげた方がよさそうだね。
360名無しさん@ピンキー:04/07/01 21:25 ID:rmws26tu
んじゃ、俺はいつまでもいないでそろそろ完全に消えるよ。
361名無しさん@ピンキー:04/07/01 21:29 ID:HAiPEjlF
>358
自演がバレたら携帯で書き込んで
なぜかまたパソコンで書き込んで…訳がわからん

3重人格のつもりなのか?
362純情的あゆみちゃん:04/07/01 21:30 ID:HAiPEjlF
コテハン記憶しておくか
363純情的あゆみちゃん:04/07/01 21:35 ID:HAiPEjlF
職人を呼んでくると言ったが知り合いなんていない。
だから適当にヒカルの碁の女体に興味がある職人を
連れてくるだけだ。
364名無しさん@ピンキー:04/07/01 21:36 ID:Repz6aLY
あゆみちゃん偽物だってば。
スルーしろよアホかよお前ら

そもそもスレ分けなんてしてほしくなかったがヒカ子マンセーが気に食わない方々が勝手に出て行っちゃったんだろ。
ヒカオバじゃないだろ向こうの住民はてゎ
365名無しさん@ピンキー:04/07/01 21:39 ID:lq1cddUG
今、日本は崩壊しかけている。
国民の頭の中にまでデフレが進行してるとしか思えない。
366純情的あゆみちゃん:04/07/01 21:39 ID:HAiPEjlF
…少し待て。
UCxn+SlW=UcJ7Q4OQ=rmws26tuさんよ。
今までその自演で人を叩いたり自分の思い通りに
スレを進めてきたなんて事はないよな…?
自演したのは今日がたまたまだよな…?
367純情的あゆみちゃん:04/07/01 21:46 ID:HAiPEjlF
>364
本物だ。ついでにいうなら本物だったら
なおさらスルーしなきゃいけないだろうよ

自分言ってて嫌な気分だな(ワララ
368純情的あゆみちゃん:04/07/01 21:55 ID:HAiPEjlF
マルチポストを5つくらい。
職人来ることを祈れ。
369純情的あゆみちゃん:04/07/01 22:47 ID:HAiPEjlF
370名無しさん@ピンキー:04/07/01 23:26 ID:AMBuu1Rv
>>369
早すぎる次スレは重複なので削除対象です。
荒れているようですが、こちらで荒らしを完全スルーできないのなら
新スレでも同じことになります。
スレ内ルールはある意味紳士協定で、それを守れない人の発言を削除したり、
その人のアクセスを禁止することは、過去の2ちゃんねるでは一切ありません。
371名無しさん@ピンキー:04/07/01 23:28 ID:DDQFmGDM
なんだ、まだオガヒカ子たん来てないのか(´・ω・`)ショボーン
引き続きマターリ待ち。
372名無しさん@ピンキー:04/07/01 23:49 ID:m2wr+r5w
オガヒカ子に開眼してから原作のオガタンを追っている。
オガヒカ子が読めないから原作にフィルターつけて
「これはヒカ子だっ!!」って思って読んでる。
そして今日も神はいまだ来ず…
せつないよー

でもおとなしくいい子にして待ってます
職人さんがんばれー!!
373名無しさん@ピンキー:04/07/01 23:51 ID:hHwKIwOR
未読が100近くあるから、続きキター!とか思ったのに・・・。
なんだよおまえら暇だな。

なのでいい加減、本来の流れキボン。
ごたごた言う奴のレスは基本読まない。以上。
374名無しさん@ピンキー:04/07/02 00:08 ID:4aMp/ShQ
>372

自分のことかと思ったw
375名無しさん@ピンキー:04/07/02 00:19 ID:1Fe7cKTh
素朴な質問。
結局ここは何スレになったんだ?
何か変じゃない?
向こうはヒカ子だけを排除した総合スレ、こっちはヒカ子以外も含む総合スレ。
傍から見たらヒカ子だけ扱い悪い気がするんだけど。
ちょっとあっちのヤツら勝手過ぎないか?すげえ腹立つんですけど。
かと言ってここをヒカ子専用になんかしたら何いわれるか。
なんだか意味わからんのだが。
スレ分けたかった本音は単にヒカ子だけを排除したかったからなんでしょ?
ふざけんなよ・・・
376名無しさん@ピンキー:04/07/02 00:21 ID:LQJJqYmM
あっちが動き出したようなので、こちらはもう腐海に沈めましょう…
377名無しさん@ピンキー:04/07/02 00:26 ID:R9Ml17Uf
>>376
だめですだめです
刻印の神がいらっしゃるまでは腐った海なんかに落とせませんよ〜

まぁまぁ、ぴりぴりしてる方々はおちつきなされ
よーし、ここはひとつ、このスレが良くなるようおまじないをしよう
「またーりまたーり」

神がいらっしゃるまでとなえましょう、またーりまたーり
378名無しさん@ピンキー:04/07/02 00:27 ID:GEd14KUb
>>375-376
向こうの香具師らはもうほっとけばいいんだよ。
こっちのスレを盛り立てて、向こうの香具師らを後悔させる。
そのぐらいの心意気で逝かないと。

腹立つとか書いたところで何の意味も無い。
379名無しさん@ピンキー:04/07/02 00:28 ID:ctPo56ng
さっそく職人さんが投下してる…。<難民
ヒカ子抜かしてヒカ碁女体化「総合」ってそりゃないよ。
スレ立てた人の悪意を感じる。
380名無しさん@ピンキー:04/07/02 00:30 ID:GEd14KUb
>>379
だから・・・・もうほっとけって・・・。
刻印氏およびその他の職人様を待ってよーよ・・・・・。

いつまでも引きずってたら、ホントに職人様来なくなっちゃうよ・・・。
381名無しさん@ピンキー:04/07/02 00:31 ID:OtewvjeU
腹を立てるのは個人の自由だが
両方ともがんばってるところだからゴタゴタさせないでくれ
チラシの裏にでも書き取りしてろ

素朴な疑問じゃなくて曲解してるしすでに与太ってるよお前
何でも他人のせいにするな
382名無しさん@ピンキー:04/07/02 00:35 ID:1z8Tp3Fe
このスレ自体が腐海じゃん。
あっちとこっちで自演お疲れちゃん。

ヒカ子スキーはなんで職人さんにそっぽ向かれているか、
意味なくハアハアやスルー、またーり言ってるだけじゃなく
ちゃんと考えてみろよ。
正直、漏れはもうどうでもいいけどな。疲れた。
383名無しさん@ピンキー:04/07/02 00:36 ID:/e1DY6HE
>375,378.379
本気でそう考えているのなら、オマエらはただのバカだ。
そういう考えでいる限り、ここは以前のような楽しい場所にはならない。
理由は自分で考えろ。
384名無しさん@ピンキー:04/07/02 00:39 ID:7+S9P+zk
いつまでもこだわったり、妙なライバル意識むき出しにしたりしてないで、
普通にまたーり萌え話しようよ。
職人さんが投下しやすいスレにするのが一番だよ。
385刻印:04/07/02 00:58 ID:U03tq9Vv
えーと、間隔が空いてすいません。ちょっと自分を落ち着かせていました。
スレの流れを見ていろいろと思うところもありますが、投下を続けさせていただきます。
ただ、スレがわかれるような状況になってしまったことは残念です。
どちらもうまくいくといいと思っていますので、相手を貶めるような発言は
しないようにしたほうがいいと、ちょっと偉そうに言ってみます。

感想レスはいつも自分のやる気を出させてくれるので本当にうれしいです。
ただ、あまり“神”と言われると痒くなってしまうのでw
痒いプレイは好きではないので、ほどほどにおながいします。

んで ↓ に投下。時間規制があるので、ゆっくりになると思います。
386刻印62:04/07/02 01:01 ID:U03tq9Vv
>159-162

ヒカルは自分の顔を、緒方にもアキラにも見られたくなくてうつむいた。
目に力を入れて、涙をこらえる。
「ダメですよ。このままだと進藤くんとアキラくんは、二人で夜を過ごすんですよ?」
「それがどうした。恋人同士なら当たりまえだろう。ち、出てこないな」
もう一升瓶のなかにはお酒が残っていない。だが緒方は逆さまにして舌をつきだしている。
行儀が悪いが、誰も注意しない。それどころではないからだ。
「放っておくんですか?」
「アキラくんも子供じゃない。自分の責任はわかっているさ」
「俺だってそう思います! だけど見つけたからには、見て見ぬ振りはできませんよ。第一
俺ら、アキラくんのことを先生に頼まれているんですよ!」
芦原は塔矢行洋の言いつけをしっかりと守る気でいるようだ。
それが今はとてもありがたい。ここにいてほしかった。
このまま二人が帰って、アキラに抱かれるのは嫌だ。緒方にそう思われるのはもっと嫌だ。
「俺は帰るぞ」
「どこにですか!? 俺の家は貸しませんよ?」
芦原が子供っぽくそっぽを向いた。緒方が少しひるんだ。芦原は勢いづく。
「聞いてくれよアキラ! 緒方さん、最近自分の家に帰ってないんだ。ホテルに泊まったり、
俺の家に押しかけてきたりするんだ! すごい迷惑だよ! 彼女も呼べないんだぜ?」
「芦原さん、彼女いたんですか?」
「アキラくん〜、そこじゃないだろ、つっこむのは〜」
芦原がアキラの肩に手をあずけながら脱力する。
「緒方さんはなぜ家に帰らないのですか?」
「帰りたくないんだってさ! 理由は教えてくれないんだっ。ひどいよなぁ、アキラ!」
ヒカルはあのマンションの部屋を思い浮かべた。最後に、緒方に触れてもらった場所だ。
身体がかすかに疼くのを感じた。
「とにかく、俺は……!!」
立ち上がりかけた緒方が尻餅をついた。酒が足にまでまわったのだ。
アキラはとても大きな息を吐いた。
387名無しさん@ピンキー:04/07/02 01:02 ID:cIcXNo/q
お前ら、無理して他の職人を誘致するなよ。どうせ刻印氏を呼ぶためについでで言ってるだけだろ?見え見えなんだよ。ここは刻印氏のスレで邪魔なその他職人は来るなとハッキリ言え。見ていて痛々しいぞ。
388名無しさん@ピンキー:04/07/02 01:06 ID:mIZEjNlX
オガヒカ子キタ━━━━━*・。*・゚(*゚∀゚*)・。*・゚*━━━━━!!!!!
刻印さん、こんな状態にも萎えずに投下してくれてありがとう。

>382
意味なくハァハァやスルーやマターリしてるわけじゃないよ。
ちゃんと考えてるからそうしてるんだ。
皆それぞれ考えていい雰囲気のスレにしたいと願ってやってるんだと思う。
疲れてなげやりになるなYO!
389名無しさん@ピンキー:04/07/02 01:07 ID:MJC4nz/V
自演する例の人(含騙り厨)だけが、アレじゃない。

複数の自覚していない神経質自己厨が
アレの正体、本質。
タチが悪いことに、本当に自覚がないから
あからさまな自演活動している奴を
他ヲタに合わせて一緒に叩いたりする。
しかし自分達の立場が本格的にヤバく
なったら、今度は職人や他ヲタに対する
ヒスや風紀をふりかざす。手がなくなったら、
マターリやスルーを呪咀みたいに唱え続ける。
あんたらが大学スレと同じ空気に
しようとしたり、気に食わない小説やレス
の流れを読まずに自分の欲望垂れ流す
からこの現状だろ。
390刻印63:04/07/02 01:07 ID:U03tq9Vv
>386
緒方はかたくなに帰ると言い張ったが、結局は泊まることになった。
タクシーを呼んでも、乗ったら絶対に吐くと芦原が言ったからだ。
「人に迷惑かけるようなことするんですか、緒方さん!」
芦原は涙目で緒方に訴える。結局は自分も今さら帰りたくないのだ。
泊まれるということが決まると、芦原は焼酎にまで手を伸ばした。
おでんはすっかり空になり、テーブルはこぼれた酒や食べ物で汚れていた。
酔っ払いというものは、幼児よりもひどい。それでも今は許せる気分だった。
「お風呂を沸かして、布団も敷くので手伝ってください」
アキラがつっけんどんに言う。芦原はのろのろと立ち上がったが、また座り込んだ。
「ごめんな〜、無理みたいだ」
へらへらと芦原は笑う。アキラはますますきつい顔をする。ヒカルも少しアキラに同情した。
「なんでこんな酔っ払い二人が、ボクの兄弟子なんでしょうかね」
心から不本意そうにアキラは緒方と芦原を見下ろす。
「俺と緒方さん、あの大部屋でいいよ」
「二人であんな広い部屋を占領する気ですか?」
冷たい声に、芦原は慌てて手と首を振った。
「そういうことじゃなくて。あそこはどこからも離れているじゃないか。アキラくんの部屋
からも一番遠いだろう?」
ヒカルは片付けていた手から、缶ビールをばらばらと落とした。
残っていた中身がこぼれでるが、それを拭くまでに気がまわらない。
芦原は今では全身を真っ赤にして、ろれつのまわらない舌でしゃべっている。
「俺もさ、ちゃんとアキラを見ていた、っていう建前がほしいんだよ。わかるよな?」
そういうことか。大人は汚くて、ずるい。ヒカルはそう思った。最悪だ。
「音がしても気にしないさ」
付け加えるように緒方が言う。ヒカルは絶望的な気持ちになった。
そしてそんな自分を心のなかで叱りつける。
(……ダメなんだ、こんな気持ちになってちゃダメなんだ……)
アキラの姿だけを見ていればいいのだ。
391名無しさん@ピンキー:04/07/02 01:10 ID:R9Ml17Uf
あっ!!
刻印さんがきたっ!!
よかったよー、いい子にしてた甲斐があったよー。
刻印さん、月並みなことしか言えませんが
がんばってくださいね。

相変わらずオガタンかこいい、ヒカ子たんかーいい!!
392刻印64:04/07/02 01:12 ID:U03tq9Vv
>390

アキラとヒカルはお風呂場に向かっていた。お互い言葉を交わさない。
風呂場に着いたとき、ようやくアキラがヒカルを見た。
黙ったまま、浴衣を渡される。
寝巻きにジャージを持ってきているのだが、さすがにこれはと思っていたので受け取った。
「……最初でいいのか?」
「緒方さんたちを先に入れると、酒臭くなるから。あの、進藤……」
ためらいがちにアキラが口を開く。
「今日は、きみにも部屋を用意する。芦原さんはああ言ってたけど、何もしない。やっぱり
けじめというものがあると思う。それに家に誰かがいて、するのはどうかとも思うし」
アキラは生真面目に言う。ヒカルはうなずいた。
「そうだな、いつでもできるし……っん」
不意にアキラが唇を押し付けてきた。
「唇、とてもかわいい」
そう言うとアキラは走るようにして去っていった。
ヒカルは風呂場に備え付けの鏡を見た。唇がつややかに光っている。
緒方のリップを塗り、その唇にキスをしたのはアキラ。なんだか滑稽だ。
お湯でこするようにして落とす。これも二度とつけない。
この風呂に入るのは二度目だ。アキラと初めてセックスをした日に入った。
あまりの痛さとその出血の量に、ヒカルは気を失うかと思った。
アキラの身体は驚くほど熱かった。自分の指先が氷のように冷たいと気付いたのは、風呂に
入ったときだった。そして湯船に涙を落とした。
ヒカルはその苦さを封じ込めて、忘れた。なのに思い出してしまった。
余計なことを考えてしまいそうで、ヒカルは早々に風呂場から出た。
持ってきた下着を手に取る。アキラとはしないが、これはこの日のためにもらったものだ。
ヒカルはつけて鏡の前に立って、息を飲んだ。貧相な身体がいやらしく見えたのだ。
やはり透けており、肌の色が見えた。ピンク色の突起もうっすらとみえる。
パンティは茂みをかろうじて隠すだけだし、それも透けている。
ブラジャーもとても小さく、乳房が収まりきっていなくて落ち着かない。
こんな姿をアキラに見せないで済んだことに、ヒカルはほっとした。
393名無しさん@ピンキー:04/07/02 01:14 ID:OtewvjeU
連投規制防止支援
394刻印65:04/07/02 01:16 ID:U03tq9Vv
なれない浴衣は心もとない。ヒカルは崩れないよう気をつけながら、声のするほうに歩いた。
その部屋は本当に広かった。軽く十人以上が寝ることができる。
部屋の端と端に、布団が二組敷かれている。なぜこんなに離れているのだろう。
「塔矢、あがったー」
「芦原さんの番ですよ」
アキラは布団にしがみつく芦原の背中を遠慮なく叩いた。
「めんどくさい〜……」
「布団に酒の臭いが移るから、絶対に入ってもらいますよっ」
嫌がる芦原をアキラは布団からひっぺがす。すごい力だ。
アキラは支えながら部屋を出て行き、ヒカルは緒方と二人残された。
と言っても、緒方も布団の上に転がっていて、ヒカルには見向きもしない。
眠っているのだろうか。そう言えば自分は緒方の寝顔を見たことがない。
緒方の布団は部屋の奥だ。ヒカルは足音を立てないように歩み寄った。
近づくとものすごい酒の臭いがした。鼻をつまみながら、そっとのぞいてみる。
だが身を乗り出したとたん、緒方は目を開いた。
「あ……せんせ……」
思わず身構える。身体はもう逃げ出そうとしていた。だが強く手首をつかまれた。
「行くな」
「え? うわっ!?」
ヒカルはわけがわらないまま、痛いほどに引っ張られ、力いっぱい抱きしめられた。
一瞬でヒカルを緒方の臭いが包む。くらくらと酔いそうになる。
「お、緒方せんせ……?」
「アキラくんのところなんかに、行くな……っ」
心臓が止まりそうになる言葉だった。緒方はなにを言っているのだろうか。
酔って思いもよらぬことを口走っているのにちがいない。
そうわかっていても、ヒカルは緒方の背中を強く握りしめるのをとめられなかった。
自分はこの言葉を待っていた。
「緒方先生、好き……!」
叫びたくなるのをこらえて、緒方の胸元でヒカルは小さく口にした。
障子が開く音がした。アキラが驚いたように立っていた。
395名無しさん@ピンキー:04/07/02 01:19 ID:R9Ml17Uf
すごいどきどきするよー
はぁー
ヒカ子よく言った!!
396刻印66:04/07/02 01:19 ID:U03tq9Vv
ヒカルは緒方にのしかかられている状態だった。
もう言い訳はできない。声も聞かれてしまったかもしれない。
でもかまわなかった。自分は緒方が好きなのだ。これが正直な気持ちなのだ。
ヒカルはアキラを見つめたまま動かなかった。
するとアキラは足元に崩れ落ちている芦原と、緒方を交互に見比べため息をついた。
今日はたくさんアキラのため息を聞いている気がした。
「まったく芦原さんといい、緒方さんといい……」
アキラは緒方の背中を三度思い切り叩き、引っ張った。
「緒方さん、起きてください。お風呂に入ってもらいますよ。進藤、緒方さんが失礼したね」
「え?」
「ボクも酒を飲んだ緒方さんから、よくからまれるんだ。うんざりするよ。ほら芦原さん、
もう寝ていいですよ。進藤、客間に案内するよ。緒方さんは歩いてください」
緒方はふらふらと風呂場に向かっていった。足元がおぼつかない。
客間にはすでに布団が敷かれていた。
「ボクは緒方さんが溺死しないように見張るから。それと改めて、進藤、誕生日おめでとう。
今日はきみと過ごせて良かったよ。じゃあ、おやすみ」
「とうや……」
名を呼ぶが、アキラは慌しく行ってしまった。
アキラには言わなければいけない。もう、アキラとつきあうことができないことを。
自分はアキラよりも緒方が好きなのだ。
一時の気の迷いなんかじゃない。たとえ気の迷いだとしても、どうでも良かった。
だがそれを告げるのには勇気が必要だった。
(それでも、オレは言わなくちゃいけない。塔矢をだますことなんて、できない)
暗闇の中、ヒカルは眠れずに布団のなかで身体を丸めていた。
アキラのことを、そして緒方のことを考える。
家は静かだった。耳の奥が鳴っている。緒方の声が何度も繰り返されていた。
「おがたせんせい……」
名を呼ぶと、会いたくてたまらなくなる。酒の臭いが浴衣に移っているような気がした。
気付くとヒカルは廊下に出ていた。
397名無しさん@ピンキー:04/07/02 01:22 ID:Hv/OBYqy
GJ!
398刻印67:04/07/02 01:26 ID:U03tq9Vv
自分はなにをするつもりなのだろうか。
行ってはいけない。今すぐ引き返さなければ。
そう思っても、足は緒方のいる部屋へと向かってしまう。
細心の注意を払って、静かに障子を開ける。部屋はほのかに明るい。行灯の光だ。
自分の影が壁に大きく映るのを、ヒカルはびくびくしながら見ていた。
芦原は布団の上にいなかった。浴衣が乱れたひどい格好で、畳のうえで寝ている。
それを見て二組の布団が離されているわけがわかった。芦原は寝相が悪いのだ。
緒方の布団まで、ものすごく距離があるように感じられた。
たどりついたときには息がすでに軽くあがっていた。
先ほどのように、むあっとするような酒の臭いはしなかった。
今度こそ緒方の寝顔を見る。眼鏡をしていないため、目元のしわがよくわかる。
薄い色の瞳は閉じられたまぶたのうちにあり、見ることはできない。
いつものどこか皮肉そうな雰囲気はひそめ、思いのほか若く感じられる。
ゆるやかに上下する胸。薄くひらいた唇から舌がのぞいている。
緒方も芦原も、ヒカルと同じ柄の浴衣を着ている。塔矢門下専用のものなのだろうか。
そっと帯を撫でる。手をそのまますべらせ、下半身のふくらみに置く。
(オレ、なんか緒方先生を襲いに来たみたいじゃん……)
そう考えて、はっとなる。芦原はいびきをかきながら寝ていて、起きる気配はない。
なら自分が緒方になにをしようと、気付かれないのではないか?
(女のオレが、襲ったっていいよな?)
ヒカルは思い切って緒方の肩に手をやると、そのまま身体をかたむけた。
酒臭いキスだった。しかしそれでもヒカルは幸せだった。アキラのときとは違う感情だ。
緒方は動かない。ヒカルは唇をついばみ、その感触を楽しんだ。
舌を差し込み、緒方にされたように、口腔をなぶる。わずかに舌が反応した。
すぐに離れて様子をうかがう。大丈夫、緒方は眠っている。
またヒカルは口づけた。鼻がぶつかるのでずらし、より深くをさぐる。
不意に緒方の唇がそれ以上の侵入を阻むように、ヒカルの舌をやわらかく食んできた。
たったそれだけなのに、ヒカルの身体は悦びに満ちた。
399名無しさん@ピンキー:04/07/02 01:28 ID:U03tq9Vv
今夜はこれで打ち止め。
400名無しさん@ピンキー:04/07/02 01:29 ID:OtewvjeU
>399
乙。ごたついててすんません、そしてありがとう
401名無しさん@ピンキー:04/07/02 01:31 ID:R9Ml17Uf
刻印さん、ありがとうございました。
続きを楽しみに待ってます。
402名無しさん@ピンキー:04/07/02 01:34 ID:G1YWcj7F
刻印さんが来てくれたー
オガヒカ萌えをありがとう!
403名無しさん@ピンキー:04/07/02 01:39 ID:VPcEtAn+
(;´Д`)ハアハア…していいかな?なんだか今萌え過ぎて死にそうだがあんまり書くとイクナイそうなんで…
とにかくありがとうございます。続き楽しみだ。
404名無しさん@ピンキー:04/07/02 01:55 ID:+czL9mZJ
続きが読めて良かった。ホントにありがとう。
405名無しさん@ピンキー:04/07/02 10:08 ID:U92a5bsY
ネ申さま、今日もグッジョブ!!
拝ませてくたせぇ。なんまんだぶ、、、
406純情的あゆみちゃん:04/07/02 19:56 ID:4iVM6oBc
302 名前:名無しさん@ピンキー[sage] 投稿日:04/07/01 00:03 ID:UCxn+SlW
>>300
俺も気になるな。
もしかして、>>287は刻印氏・・・・・じゃありませんよね・・・・・?


306 名前:名無しさん@ピンキー[sage] 投稿日:04/07/01 00:08 ID:UCxn+SlW
>>305
いくらなんでもスレ乱立はイクナイ。


344 名前:名無しさん@ピンキー[sage] 投稿日:04/07/01 20:44 ID:UCxn+SlW
>>343
ヒカオバヒカオバって煽り杉。
わざとか?


346 名前:名無しさん@ピンキー[sage] 投稿日:04/07/01 20:48 ID:UCxn+SlW
>>345
君さ・・・。ますます雰囲気悪くしてるんだよ。
空気読むってこと出来ない?


349 名前:名無しさん@ピンキー[sage] 投稿日:04/07/01 20:56 ID:UCxn+SlW
>>348
分かりやすいレスありがとう。
じゃ、俺消えるから。
407純情的あゆみちゃん:04/07/02 19:58 ID:4iVM6oBc
326 名前:名無しさん@ピンキー[sage] 投稿日:04/07/01 07:46 ID:UcJ7Q4OQ
もういいよそんなこと。
却って関係ない職人さんまで気を使うだろ。
それより今後職人さんが餌を投下しやすいスレ作りを考えていこうぜ。
こっちも「荒らしに構った奴は自演」って一文入れるとかさあ。

331 名前:名無しさん@ピンキー[sage] 投稿日:04/07/01 18:43 ID:UcJ7Q4OQ
あんまりいろいろ言うとプレッシャーじゃないかな?
真剣に続きを読みたい気持ちはわかるが。
普通に楽しく萌え話などしていれば気が向いた職人さんがくるかもよ。

338 名前:名無しさん@ピンキー[sage] 投稿日:04/07/01 19:46 ID:UcJ7Q4OQ
>336
落ち着けよ、頼むから… 何のために大騒ぎしてスレ分けたんだよ。
両方が職人さんがきやすくて楽しいスレにするためじゃなかったのか?

347 名前:名無しさん@ピンキー[sage] 投稿日:04/07/01 20:52 ID:UcJ7Q4OQ
>ID:HAiPEjlF >ID:liFI3BmG

あまりいい状態に置かれてないってことは知ってるよ。
ぶっちゃけ俺は今も分割に疑問持ってるしさ。
知ってる上で反省して盛り上げていこうとしてるんだから、そっとしておいて欲しい。
荒らしじゃないなら、これだけ言えば分かってくれると思うから敢えて今いうけど

だめだ俺もう限界ですorz
みんなごめん、消えるから楽しくやってくれ。

358 名前:名無しさん@ピンキー[sage] 投稿日:04/07/01 21:21 ID:UcJ7Q4OQ
>ID:HAiPEjlF
本当に勘弁してくれ…恥を忍んで出てきたが。
頼むからそっとしておいてくれ。
俺が謝って済むんだったら土下座でも何でもするから。
408純情的あゆみちゃん:04/07/02 20:03 ID:4iVM6oBc
昨日違うスレでどこが自演なのかわからないという意見があったので説明。
>406-407のレスから

347 名前:名無しさん@ピンキー[sage] 投稿日:04/07/01 20:52 ID:UcJ7Q4OQ ←
>ID:HAiPEjlF >ID:liFI3BmG

あまりいい状態に置かれてないってことは知ってるよ。
ぶっちゃけ俺は今も分割に疑問持ってるしさ。
知ってる上で反省して盛り上げていこうとしてるんだから、そっとしておいて欲しい。
荒らしじゃないなら、これだけ言えば分かってくれると思うから敢えて今いうけど

だめだ俺もう限界ですorz
みんなごめん、消えるから楽しくやってくれ。

349 名前:名無しさん@ピンキー[sage] 投稿日:04/07/01 20:56 ID:UCxn+SlW ←
>>348
分かりやすいレスありがとう。
じゃ、俺消えるから。


同一人物であるはずなのにIDが違う。

409純情的あゆみちゃん:04/07/02 20:07 ID:4iVM6oBc
352 名前:名無しさん@ピンキー[sage] 投稿日:04/07/01 21:08 ID:rmws26tu
>>351
いや・・・・。
君が面白半分で書き込んでるだけってのが良く分かったって事だよ。
で、そんな香具師の相手をしててもしょうがないなぁってこと。

まあ、好きなように思っててくれていいよ。
(ちなみに、こっちは携帯からだからID変わってると思うけどよろしこ) ←

357 名前:名無しさん@ピンキー[sage] 投稿日:04/07/01 21:20 ID:rmws26tu
>>354
まあいいさ、好きなように思っててくれ。
説明すんのもまんどくさいや。
むしろ、俺が真剣って言ってくれて嬉しいよw

>>356
職人さんが来て、スレの雰囲気も元に戻してくれれば、
もう一つのスレは必要ないだろうね。

359 名前:名無しさん@ピンキー[sage] 投稿日:04/07/01 21:24 ID:rmws26tu
>>355
俺に言うより>>358さんに言ってあげた方がよさそうだね。

360 名前:名無しさん@ピンキー[sage] 投稿日:04/07/01 21:25 ID:rmws26tu
んじゃ、俺はいつまでもいないでそろそろ完全に消えるよ。


そして>406-407を見れば朝方からパソコンでIDを使いわけたのは明らかなのに
携帯でIDが変わったと無理なごまかしかたをしている。
410名無しさん@ピンキー:04/07/02 20:09 ID:lkQu33Jv
刻印さんありがとうです!無茶苦茶面白いっす!
411純情的あゆみちゃん:04/07/02 20:12 ID:4iVM6oBc
指摘はしないが、ここの過去ログも自演のような不自然な叩きや
傍から見ればおかしい事を言ってる奴が同時間帯に擁護されたりしている。

過去ログを見て、このスレが分裂した原因がわかってきた。
ヒカオバとは別人だろうがある特定の奴が原因で荒れている。
職人さん達には何の責任もない事もわかった。
412名無しさん@ピンキー:04/07/02 20:21 ID:Ycc2zkVc
122 マロン名無しさん sage 04/07/01 21:58 ID:???
そして難民だけが静かだな
今のうちに予言しとくか

ヒカ子スレを十分荒らしてヒカ子以外の香具師が出て行くのを確認
  ↓
難民スレをヒカ子住人装って荒らす
  ↓
難民スレ怒る、乗せられた馬鹿がヒカ子スレに乗り込み
  ↓
ヒカ子スレ住人「そっちが荒れても2度と戻ってくんなよ!」
  ↓
難民潰してヒカ子以外殲滅
  ↓
ヒカオバウマー
413純情的あゆみちゃん:04/07/02 20:30 ID:4iVM6oBc
>412
おまえに聞きたい。荒らしたくらいで本当に住人が出て行くと?

難民スレをヒカ子住人装って荒らして皆がヒカ子住人と思うと?

何度も荒らされてきた難民スレ住民がそれくらいで怒って乗り込むと?

過去ログ見ても解る通り、住人の細かいいざこざでこうなってるのに
本当にヒカオバ一人のせいだと?
414名無しさん@ピンキー:04/07/02 20:34 ID:NoiZMcLh
ぬるーぽ
刻印さんありがとう。続き読めてうれしいです。
415名無しさん@ピンキー:04/07/02 21:11 ID:/OlpHCoQ
>>414
ガッ!!

刻印氏乙です。
416名無しさん@ピンキー:04/07/02 21:46 ID:Ycc2zkVc
じゃあ偽あゆみちゃん=ヒカオバの指摘通りに訂正

ヒカ子スレを十分荒らしてヒカ子以外の香具師が出て行くのを確認
  ↓
難民スレをヒカ子住人装って荒らす
  ↓
怒った難民住人のふりしてヒカ子スレに乗り込み
  ↓
ヒカ子スレ住人装って「そっちが荒れても2度と戻ってくんなよ!」
  ↓
難民潰してヒカ子以外殲滅
  ↓
ヒカオバウマー
417純情的あゆみちゃん:04/07/02 22:03 ID:4iVM6oBc
またいつもの決め付け厨ちゃん登場
418名無しさん@ピンキー:04/07/02 22:46 ID:VPcEtAn+
誰かヒカ子パンツ盗んできて
419名無しさん@ピンキー:04/07/02 23:02 ID:9jTRYQaJ
俺の分も頼む
420名無しさん@ピンキー:04/07/02 23:34 ID:0jNlXMOh
パンツなどはかない!
421名無しさん@ピンキー:04/07/02 23:43 ID:1YNiTdwW
>>420
ワロタ
ヒカ子ぱんつはくよ!

刻印さん今夜も来てくれるかなぁ…
心のオアシスなんだよー
きてほしいなぁー
ドキドキワクワク
422純情的あゆみちゃん:04/07/02 23:44 ID:4iVM6oBc
期待に応えて登場
423名無しさん@ピンキー:04/07/02 23:55 ID:LXzJ8gsf
>>421
あまりプレッシャーかけないように気長に待とうぜいw
424名無しさん@ピンキー:04/07/03 00:06 ID:vjO1TIgn
ヒカ子中だし(;´Д`)'`ァ'`ァ
425名無しさん@ピンキー:04/07/03 00:13 ID:WoBdNNSv
とりあいずマルチポストウザイです。
426名無しさん@ピンキー:04/07/03 01:17 ID:tzBm5de4
ヒカ子たんが電車にいたらお前らまず何する?
427名無しさん@ピンキー:04/07/03 01:30 ID:5Av6io3d
み…みてるだけ…(おどおど
キャミワンピとか着ててくれたらハァハァしっぱなし
あ、ヒカ子たんの家までストーキンクするかも゙
428名無しさん@ピンキー:04/07/03 01:44 ID:lm2GhBxi
即、拉致
429名無しさん@ピンキー:04/07/03 01:47 ID:6ESpnMhU
痴漢する妄想を抱きつつさりげなく眺める。
あ、写メとる。
430名無しさん@ピンキー:04/07/03 01:50 ID:tzBm5de4
…なんだよ紳士だな。クソッ
俺なら間違いなく真後ろに密着して下着の中に指入れる
泣くヒカ子たんの恥ずかしい写真を撮り脅す。
431名無しさん@ピンキー:04/07/03 02:05 ID:5Av6io3d
でもそうするとヒカ子たんの笑顔がみれなくなる
ここはやはりオガタンのように泣き顔も笑顔も見れるよう
な ん と か し た い
432名無しさん@ピンキー:04/07/03 02:07 ID:6ESpnMhU
>>430
おまいはそういうだろうと思ってたw俺もそれが理想。
433名無しさん@ピンキー:04/07/03 02:32 ID:ex6vGRWN
おまい等淫行だそれw

緒方もばれたらキャリア台なし……と
いらぬ心配をしつつ読み進めてるよ ハァハァ
がんがれ応援してるぞー
434名無しさん@ピンキー:04/07/03 03:00 ID:ooVj8VXx
 
435刻印68:04/07/03 03:03 ID:ooVj8VXx
>394>396>398

無意識なのだろうか、緒方が舌をからめてくる。
「ん、ふっ……」
すぐに部屋に水音がたちはじめる。ヒカルは緒方の両頬をはさんだ。
どんなに唇を合わせても満足できない。もっと欲しいと思ってしまう。
離れがたくて、お互いの唇を名残惜しげに噛む。
緒方がまぶたをふるわせ、そっと開いた。ぼんやりとした目だった。
しかしヒカルを見ると、わずかだが光をたたえた。幸せそうにほほえむ。
「……進藤、来てくれたのか……夢だな、これは……きみはアキラくんと……だが、夢でも
かまわない。おまえにこうして触れられるなら……」
切れ切れと言葉をつぶやく。ヒカルの胸のうちが熱くなる。
今までにこんなに、愛しそうに見つめてくれたことはなかった。
夢のなかでは、いつもこの瞳を自分に向けてくれているのだろうか。
ならば、夢と思われていてもかまわない。
「……オレは、緒方さんのものだよ……」
緒方はうれしそうに、そうかと言う。ヒカルは笑みの形の唇にまた触れた。
「緒方さんも、オレのもの……?」
「俺のすべてはおまえのものだ」
くさい言葉だがうれしかった。酔った緒方が、今度は自分を酔わせる。
「ここも?」
ヒカルは緒方の浴衣のなかに手をすべらせ、股間のそれをやんわりと握った。
うなずくのを見て、ヒカルは下肢の浴衣の前をひらき、頭をそこに埋めた。
下着からまだ柔らかいペニスを外に引きずり出す。
くたりとしたそれが妙に可愛らしく思えて、そのままくわえた。
大切に大切に舌でまんべんなく舐める。その下にある袋も手のうちに揉みこんだ。
「しん、どう……う、ふぅ、う……」
緒方は何度か手をヒカルに伸ばそうとしてきたが、すぐに下に落ちてしまった。
力が入らないようだ。ヒカルの口淫に息を漏らしながら、じっとしている。
非常にゆっくりとした起動だった。手のひらで緒方が次第に興奮してくるのを直接感じた。
436刻印69:04/07/03 03:07 ID:ooVj8VXx
手が緒方の先走りでぐっしょりとなる。もったいなくて指を一本一本舐める。
緒方のものを全部、味わいたかった。
勃ちあがったモノを見る。これはずっと緒方がくれなかったものだ。
だが今はヒカルのものだと言ってくれた。
片方の手で自分の中心を触る。そこは濡れそぼっていた。
パンティの左紐をほどき、秘所をあらわにした。
「緒方せんせい……」
ヒカルは緩慢な動きで立ち上がると、そっと緒方にまたがった。
腰を落としていくのを緒方が見ている。足をずらし、膝をついた。
先端がわずかに触れるのを感じた。ものすごくヒカルの鼓動は速くなっていた。
「んんっ……んっ」
体重をかけながら緒方のペニスをめり込ませていく。
身体の芯が割り開かれていく。自分のそこが受け入れるには小さい気がした。
最後まで沈めたとき、息が詰まった。
はちきれそうなほどのそれは、ヒカルの秘所を満たし、熱くしている。
挿入しただけでヒカルは自分が達してしまう気がした。
(やっと、オレ、おがたせんせいと…………)
何ともいえない感情が、胸のなかにひたひたと広がる。
ヒカルは手をつくと、腰を上下させはじめた。湿った音がする。
「ん、ぁぁはぁっ、んん、あぁふぁ、んく、ん……っ」
唇の端からよだれが垂れる。動きはどんどん速くなり、とまらない。
緒方は切なげに眉を寄せていた。手が宙をさまよっている。
それがようやくヒカルの腰に触れたかと思うと、跡がつくのではというほど強く掴んできた。
次に瞬間、悲鳴が上がり、ヒカルの身体は大きく跳ねた。
「あああぁぁ――――っ!! あ、やぁ、んんっ、ん、あ、あっ!」
どこにこんな力があったのだろうと思うほど、さきほどまでと違って容赦なく緒方はヒカル
を突き上げてきた。まるで嵐のなかの小船のようにヒカルは揺さぶられる。
「やぁっ、そんな奥に……あぁ、はぁぁんんっ、ぁあんっ!」
奥に当たると痛いのに、口からは言葉にならない甘ったるい声が出つづける。
437刻印70:04/07/03 03:12 ID:ooVj8VXx
ヒカルはそのときが訪れるのを恐れた。意識を保とうとしたが、あっさりと奪われた。
一声あげると、ヒカルは上体を緒方の上に倒した。
初めてセックスの最中に絶頂をむかえた。息を調えようと深呼吸して気付く。
緒方のそれがまだ自分のなかで硬度をもったままであることを。
「ああんッ!」
敏感な内部を緒方が揺すってくる。ヒカルは身体を起こそうとしたが、できなかった。
こんな壮絶な快感を伴った脱力感は経験したことがなかったのだ。
「進藤……」
緒方が耳元でささやくと、ぐるりと視界が変わった。高い天井が見える。
ヒカルは緒方に組み敷かれていた。
「あァーっ! あ、っぁぁ、はっ、…………っ! ……っ……」
息もつけないほど緒方は荒々しく腰を振り、ヒカルのなかを荒らしてくる。
動きをなんとか止めようと、ヒカルはふとももで緒方の腰をはさんだ。
すると緒方のペニスがひときわ大きく膨らんだ気がした。
勢いよく自分のなかに何かがほとばしる。
それが何なのか、ヒカルはすぐにはわからなかった。
緒方自身が抜け出ていくと、とぷ、とぬめった音が耳に届いた。
「……ぁ……」
膣内に出されたのだ。
アキラはいつも律儀に避妊具をつけてくれていたので、ヒカルは初めて自分の内部から男の
体液が流れ出る感触を味わった。
恥ずかしさで全身が熱くなる。だが緒方を受け止めたのだという、妙な満足もあった。
この余韻に浸りたかった。だが勢いよく浴衣の前をはだけられ、胸元に顔をうずめられた。
緒方が鼻をふんふんと鳴らしながら、ブラジャーの上から乳房に頬ずりをする。
乳首にあたると、そこだけをこすりつづける。まるで遊んでいるかのようだ。
しかし自分のそこが感じて、固くなっていくのをヒカルは知っていた。
「ふぅ、んん……」
緒方があごをささやかな胸の谷間に食い込ませ、そのままずらそうとする。
だが考え直したかのように、肩口に伸び上がってきた。
歯で右肩の紐をくわえ、引っ張る。簡単に結び目はほどけた。そして左肩も。
真ん中のりぼんをしゃぶりながら、緒方はゆっくりとほどいた。
438刻印71:04/07/03 03:17 ID:ooVj8VXx
緒方はまた主張しはじめた股間を、ヒカルの腹に押し付けて誇示してきた。
アキラのときは嫌だったそれが、自分を悦ばす。
「もぉいっかい、きてよ、せんせぇ……」
ヒカルは恥ずかしげに身を寄せ、入れやすいように腰をわずかに浮かした。
緒方が息を吸い、力をこめるのがわかった。
しかし遠くから聞こえる廊下のきしむ音に、二人は動きをとめて障子を見た。
急に重いものが落ちてきた。緒方が全体重をかけてきたのだ。
ヒカルは苦しくて呼吸もままならない。だが緒方はおおいかぶさり、動かなかった。
「……緒方さん、芦原さん……は、寝てるよね……」
急にアキラの声が聞こえて、ヒカルは心臓が止まるかと思った。
障子の開く音がしなかった。恐ろしさにヒカルは身体がふるえる。
見つかったら、最悪の形でアキラを裏切ることになる。アキラに嫌われてしまう。
もう裏切っているくせに、まだこんなことを考える自分が浅ましくて嫌だった。
「……いるわけ、ないか……」
その言葉にヒカルはまた息をつまらせた。アキラは自分を探しているのか。
アキラの気配が去っていく。身体が軽くなった。上からくすりと笑い声が降ってきた。
「……夢のなかにまで、アキラくんが現われるとはな……おまえを求めてるんだな……」
「オレ、部屋に戻らなきゃ……アイツを心配させちまう……」
ヒカルは緒方の身体の下からすべるようにして這い出した。
だが後ろから腰をつかまれ、緒方が四つん這いのヒカルの上に乗りあがってきた。
身動きがとれない。緒方の言葉が背中から聞こえてくる。
「行かせないと言っただろう……進藤、オレはおまえをアキラくんには渡さない」
うれしいのに、悲しかった。現実ではきっと緒方は口にしてくれない。
「……せんせぇは、オレのこと好き……?」
なんて弱々しく、すがるような声なのだろうと、ヒカルは自分で思った。
否定の言葉を口に出されたら、心が壊れてしまう気がした。
「好きなんかじゃない……そんな生ぬるい感情なんかじゃない」
さらにきつく緒方は自分を抱きしめてくる。
「愛してるんだ、進藤……!」
「あァ――ッ」
緒方自身とともに、その言葉はヒカルのなかに入ってきた。
439名無しさん@ピンキー:04/07/03 03:35 ID:lm2GhBxi
御馳走様でした!(;´Д`)
440名無しさん@ピンキー:04/07/03 03:40 ID:prx8nWdh
すげぇ…ついに!
ありがとう、ハァハァしました。
441名無しさん@ピンキー:04/07/03 03:47 ID:KEASOdJh
うを〜ごっさエロいねっ!汁だくでご馳走様でした。
442名無しさん@ピンキー:04/07/03 03:55 ID:3XUah0kH
ぐすっ
うれしいです
ずびずび
ありがとうございました
刻印さんの土曜日がたのしいものでありますように
443 名無しさん@ピンキー:04/07/03 04:05 ID:T58veUbx
お…起きてて本当に良かった(つД`)
ありがとうございます!!!!!
444名無しさん@ピンキー:04/07/03 11:41 ID:tzBm5de4
不埒な妄想して寝たら、サンタからの送りもんが届いてた!
ヒカ子たん淫乱だな(;´Д`)ハアハア
緒方うらやましいぜこんちくしょう
445名無しさん@ピンキー:04/07/03 12:50 ID:MJ5KAPJK
うほっ!いい仕事!
446名無しさん@ピンキー:04/07/03 23:36 ID:g/N93fBW
ヒカ子たん(;´Д`)ハアハア
447名無しさん@ピンキー:04/07/04 00:33 ID:CrUHdGYh
土曜日だけど、待ってます
PCの前で、待ってます
オガヒカ子〜〜
刻印さんがんばれー
448名無しさん@ピンキー:04/07/04 01:25 ID:YWZHkz/q
芦原さんが気付かないか
ハラハラしてしまう
449刻印72:04/07/04 01:50 ID:2qqIWOQ7
>435-438

もっと胸のなかでかみしめたいのに、緒方がそれをさせてくれない。
淫らな水音と肌のぶつかりあう乾いた音が室内に響く。
緒方は深々とペニスをねじこんだかと思うと、浅い抜き差しを繰り返してきた。
まだ芯のある乳房を形が歪むほど揉みこまれる。
「だめぇ……っ!!」
乳首をつねられ、ヒカルは痛みに声をあげた。それは緒方自身を締め付けることになった。
急に狭くなったそこを、緒方はがむしゃらに攻めてくる。
「んっ、あっ、んっんっあっ、あぁっ」
痛みを越えた悦楽の波にヒカルはただ翻弄される。
無意識のうちに腰が揺れ、秘所は緒方をさらに咥えこもうとすぼまる。
いつのまにか浴衣を剥ぎ取られていた。だが帯はまだ腰にまとわりついている。
まるで手綱を引くように緒方がそれをつかんでいる。
「あッ、あッ、あッ、おが、たっ、せ……っ、あッ、あぁんっ……!」
はっきりとした思考や感情は消え失せ、ヒカルは獣のように緒方をただむさぼった。


二度目の射精の直後、緒方はなにかが切れたように倒れた。
緒方の汗ばんだ身体の下で、ヒカルは目を閉じていた。重みが心地よい。
ずっとこうしていたかったが、身体を起こす。自分で緒方のモノを抜いた。
とろりと流れ出るものが惜しくて、思わずヒカルはじんじんと疼くそこを手で押さえた。
緒方は起きたとき、このことを夢だったと思うのだろうか。自分には現実なのに。
アキラとの関係をきっちりさせ、自分の想いを告げたら緒方は受け入れてくれるだろうか。
(ダメだろうなあ……)
ため息まじりに思う。夢でしか自分を抱けない男なのだ。
なぜそんなにもアキラに遠慮するのだ。
「ホントはオレのこと、好きなくせに……」
口に出すと少し気が楽になった。自分も緒方が好きだ。もう一度この胸のなかに戻りたい。
そして夢ではない自分を抱いてもらうのだ。
450刻印73:04/07/04 01:55 ID:2qqIWOQ7
精液を拭いて後片付けをし、できるかぎり緒方の服装も直した。
風呂に入ってジャージに着替えると、ヒカルはすぐに眠りに落ちた。
目が覚めたのは、味噌汁の良い匂いがお腹を起こしたからだ。
誘われるように台所に行くと、芦原が浴衣姿のまま朝食を作っていた。
「あ、おはよう、進藤くん! 朝ごはん食べる?」
まぶしいほどの笑顔だ。ヒカルがうなずくと、芦原はてきぱきと用意してくれた。
味噌汁のほかに茄子の漬物と海苔、卵焼きが出された。卵焼きは塩味だった。
食べる様子を芦原はにこにこと見ている。酔っていなくても陽気な人だ。
「……芦原先生は、食べないんですか?」
「うん、昨日お酒飲みすぎたから、食欲ないんだ。あのさ、進藤くん」
急に声が下がったので、ヒカルは箸を止めた。芦原がすまなさそうな顔をしている。
「俺さ、昨日かなり進藤くんに失礼なこと言ったよね? ごめんね」
「……気にしてませんから」
両手を合わせる芦原にヒカルは笑顔をもらした。憎めない人だなと思う。
「ごめんね、ありがとう。で、一つ言い訳というか、言っておきたいことがあるんだ」
芦原は咳払いをした。わずかにヒカルは首をかたむけた。
「アキラのプレゼント、俺笑ったじゃん? けど、バカにしたわけじゃないんだ。アキラが
焼き物をプレゼントするのは特別な人だけなんだ」
その言葉にヒカルはずきりと胸が痛むのを覚えた。
「……芦原先生ももらいました?」
「俺はお皿をね。緒方さんは灰皿だったよ。すっごいでっかいんだ」
芦原は手を大げさに広げて見せる。
「それがアキラの初めての手作り焼き物のプレゼントなんだ。緒方さんはアキラが生まれた
ときには弟子入りしていて、よく面倒を見たりしていたんだ。アキラも誰よりも緒方さんに
懐いてたらしい。今でも緒方さんは、アキラのことを誰よりも心配してるし、きっと一番の
味方だろうなって思うよ。もちろん俺だって味方だけど」
長々と芦原がしゃべる。何を話したいのかとヒカルは黙ったまま考える。
「えーと、つまり、昨日の緒方さん、ちょっとヤな感じだっただろ? あれはアキラに恋人
ができてさびしくて、つい進藤くんをつついちゃっただけなんだ。だから緒方さんのこと、
嫌いにならないでほしいんだ」
451刻印74:04/07/04 02:04 ID:2qqIWOQ7
ようするに芦原は、夕べの自分たちのふるまいを気にしないで欲しいと言っているのだ。
もとより自分はそんなことは気にしていない。
だが芦原の話で、よくわかったことが一つあった。
兄弟子と弟弟子という絆が二人を強く結び付けているのだ。
それは緒方にとってヒカルよりも、大切なものなのだ。
だからと言って、それを責める気持ちにはなれない。自分だって、そうなのだから。
(オレはもし、世界で二人しか残れないのだとしたら、塔矢を絶対に選ぶ……)
それは恋ではない。恋よりももっと激しいものが、アキラとの間にある。
碁だ。自分はアキラの碁を失えない。何にも引き換えにすることはできないのだ。
ヒカルがアキラに告げることをためらわせるのも、すべてこれがあるからだ。
(オレと緒方先生、似たもの同士かもな……)
味噌汁でご飯を流し込み、小さく息をついた。
「ところでさあ、俺すっごい怖い夢を見ちゃった。なんか部屋のあちこちからぱちんぱちん、
って音がしてさ、何かと思ったら一抹人形が爪をはじきながら笑ってるんだ」
芦原は心底、気味悪そうな顔をするが、ヒカルは内心ひやりとしていた。
なぜそんな夢を見たのか、察しがついたからだ。
気付かれてもおかしくない状況だったことに、今さらながら青ざめそうになる。
「ま、それはおいといてさ。アキラが女の子に興味を持つなんて、きっと進藤くんが最初で
最後だよ。あいつのことよろしく頼むよ」
罪悪感を抱かせるほどの笑顔だった。
「あの、オレ……」
廊下から足音が聞こえ、ヒカルはそちらを見た。緒方が部屋に入ってきた。
緒方は自分を見ると何とも言えない表情をした。
「緒方さん、おはようございます。朝食できてますよ」
「俺はいらん。頭も痛いし、朝一で棋院に用事があるから、もう行く」
「えー! せっかく作ったのに。一口くらい食べてくださいよ」
芦原は不服そうに言うが、緒方はさっさと部屋を出て行ってしまう。
「じゃあ待ってくださいよ! 俺も一緒に出ますから!」
慌てて芦原も走っていく。ヒカルは思わずついて行った。このまま緒方と別れたくなかった。
452刻印75:04/07/04 02:10 ID:2qqIWOQ7
大部屋まで行く必要はなかった。緒方は廊下の雨戸を開け、そこで煙草を吸っていた。
ヒカルの姿を見るとすぐに火を消した。
「……芦原は着替えてる」
うなずくが、芦原のことはどうでも良かった。ヒカルは緒方を見つめた。
だが緒方は視線を合わそうとはせず、庭を眺めつづけていた。
遠くからアキラの呼ぶ声がした。そう言えばまだ今朝は顔を合わせていない。
緒方から離れたくなかったが、このままいても仕方がない。
ヒカルはきびすを返した。くん、と手首を引っ張られる。緒方だった。
振り向くと、視線がからまった。言ってくれるのだろうか、昨夜のように。
「アキラくんのところなんかに、行くな」――――と。
しかし緒方は自分がヒカルをつかんだことに驚いたようだった。
すぐに手を離し、視線も外してしまった。
「進藤、こんなところにいたんだ。あ、緒方さん、おはようございます、芦原さんも」
アキラが駆け寄ってくる。ちょうど着替え終わった芦原も荷物を抱えて走ってきた。
「良かったぁ、緒方さん待っててくれてっ」
「緒方さんはそんなに薄情じゃないですよ、芦原さん」
「……行くぞ」
塔矢門下生三人が並んで歩き出す。なんだか入り込むことのできない空気がそこにあった。
玄関までが長く感じられた。
二人を見送り、アキラと二人、残された。去るとき芦原はヒカルに目くばせをした。
緒方は一度もこちらを見なかった。
「……進藤……」
「なに、塔矢」
アキラは玄関の戸を凝視している。声がどこか固い。
「昨夜、どこに行っていた? きみの部屋に行ったら、きみはいなかった」
ゆっくりとアキラはヒカルの顔を見る。ヒカルは唇を閉じたまま見返した。
「すまない。ボクは昨夜、きみの部屋に行ったんだ。けど、きみはいなかった」
453刻印76:04/07/04 02:24 ID:2qqIWOQ7
熱いのと寒いのがいっぺんにやってきた気がした。
自分は今、動揺しているのだろうか。
「進藤、なにか言いたいことがあるんじゃないか?」
もちろんあった。だが口のなかが渇いていて、声が出てこない。
言うと決めたはずなのに、まだ自分はおびえている。
「ここのところ、ボクはずっときみに聞きたかった。きみが何を考えているのかを。けど、
どうしても聞けなかった。怖かったんだ。だが、もう恐れない。だから進藤、話してくれ」
アキラは手を伸ばしてきて、ヒカルの手首をにぎった。先ほど緒方がつかんだところだ。
身体のこわばりが解けるのを感じた。触れて欲しいのは、アキラではないのだ。
「…………塔矢、オレ、他の人が好きなんだ」
「え?」
「塔矢以外の人を……好きになっちゃったんだ」
アキラは呆然としたように立ちすくんだ。手の力が弱まり、自然と離れた。
それが悲しい。
「きみは、ボクが嫌いになったのか……?」
「ちがう! 今でも塔矢は好きだ。けど、その人への好きと、塔矢への好きは、違うんだ。
その、うまく言えないんだけど、オレ……」
もどかしい。もっとうまく伝えたいのに、言葉が浮かんでこない。
「それはいったい、誰なんだ……ボクの知っている人か……?」
ヒカルはうなずかなかった。だがその空気で、それと悟られてしまった。
「進藤、それは誰だ?」
泣きたくなった。だがここで泣くのはずるい。だから堪えた。
「進藤」
「……た、おがた、先生……」
アキラが絶句する。当然だ。兄弟子の名を出されるとは思いもしなかっただろう。
まさか、そんな、馬鹿な、とアキラが口のなかで何度もつぶやいている。
ヒカルは嘘ではないということを伝えるために、アキラの顔を見つづけた。
やがてアキラは押し黙った。
454名無しさん@ピンキー:04/07/04 02:34 ID:pHUERH6c
刻印さん超グッジョバ!!
455名無しさん@ピンキー:04/07/04 02:38 ID:tT9AxIoz
PCの前にかじりついてた甲斐が…
456名無しさん@ピンキー:04/07/04 02:50 ID:tT9AxIoz
葦原さんがヒカ子に語った話(手作りの贈り物)で、
オガタ・アキラ双方の絆の強さを思い知りました。
すごくせつないです。
それじゃあヒカ子とるのを躊躇するわけ分かるよなぁ。
どういうふうに結末がつくのか、すごく楽しみです…
ドキドキワクワク
457名無しさん@ピンキー:04/07/04 02:52 ID:k2P1RePe
今晩はもうおわりなのだろうか?
458456:04/07/04 02:58 ID:zGcBfLEg
大事なことを書きわすれてましたよ。

刻印さん、いつも良いものをありがとうございます。
次も良いものをおねがいします。
なむなむ…
459名無しさん@ピンキー:04/07/04 03:01 ID:R1WEsofX
二人の罪悪感もなにもないエチーが見たい
と思うのは自分だけだろうか?
そうしてあの日のデートのように、
二人仲良くまたデートとかも見たいのは、
やぱし自分だけ?
460名無しさん@ピンキー:04/07/04 03:41 ID:ljuyqP8i
裸に帯だけのヒカ子、エロい!
また(;´Д`)ハァハァさせてもらいますた
461名無しさん@ピンキー:04/07/04 04:30 ID:GpmYFJu6
もうね、エロいわ、ハラハラするわで翻弄されまくりで読ませて頂きました。
462名無しさん@ピンキー:04/07/04 10:00 ID:dwguiUWs
ア・・・・アキラの行動はいかに!
・・・気になるよぉ・・・・・・・w

刻印氏、毎晩乙です(;´Д`)ハァハァ
463名無しさん@ピンキー:04/07/04 10:38 ID:V9tVPB3z
たまらん…(;´Д`)'`ァ'`ァ
464名無しさん@ピンキー:04/07/04 14:28 ID:Cb5/KOhV
エピソードの繋げ方の巧みさに
モニタの前で唸っておりますよ
アキラとの関係を冷静に振り返るヒカ子に
原作との繋がりが見えてハッとさせられる

緒方の苦悶が見え隠れするのも萌えw
終局まで是非見届けたいものです
乙です職人さん
465名無しさん@ピンキー:04/07/05 00:02 ID:IwN5lUMN
(;´Д`)ハァハァ(;´Д`)ハァハァ
466名無しさん@ピンキー:04/07/05 15:33 ID:dIGkm5l0
良スレ ホシュ ズサ━━━━⊂(゚Д゚⊂⌒`つ≡≡≡━━━━!!
467名無しさん@ピンキー:04/07/05 19:06 ID:XMntIugk
アク禁とけたかー?
468刻印77:04/07/05 19:07 ID:XMntIugk
>449-453

沈黙がいたたまれない。
長いあいだ、二人は動かず、黙ったままだった。
「…………いつ、からなんだ……」
弱々しい声音だった。いつもの力強さが感じられない。
「ちゃんと気付いたのは、昨日。でも、もっと前から……」
「緒方さんと会っていたのか? ボクには内緒で」
うなずくしかない。アキラがショックを受けているのが表情からわかる。
なぜ会っていたのか、会って、なにをしていたのか、アキラは聞いてこない。
だがその考えが頭のなかを巡っているだろうことは想像できた。
アキラは口を開いて何かを言いかけたが、言葉は発せられなかった。
まつげが伏せられ、目の光がかげった。
「だからボクとすることを避けていたのか」
またうなずくヒカルを見て、アキラは上を仰いで何かを考え込んだ。
「塔矢……」
「きみは緒方さんに、何を見出したんだ? どこに惹かれたんだ?」
「それは……」
きっかけはアキラとのセックスが気持ち良くなかったことからだ。
緒方の与えてくれる快感にヒカルは溺れた。
しかしそれを正直に言うのはためらわれたし、何よりも緒方を好きになった理由ではない。
では惹かれたのは? 一つ一つ挙げてみる。
薄い色の瞳が好きだ。皮肉そうな笑顔が好きだ。大人びた口調が好きだ。
ささいなことにムキになるところが好きだ。煙草くさいキスが好きだ。
自分を翻弄する指先が好きだ。まだまだある。だがこれだと言えるものは、形にならない。
「……言葉で説明なんか、できない……だから、好きなのかな……」
「緒方さんも、きみを好きなのか?」
ヒカルはどうだろうか、とつぶやいてあいまいに笑った。好きだと思ってくれているはずだ。
だが、アキラを裏切ってまでの想いではない。それでもかまわなかった。
そんな緒方が愛しいのだから。
469刻印78:04/07/05 19:29 ID:XMntIugk
「教えてくれ、ボクの何がいけなかったんだ?」
アキラが苦しそうに尋ねた。ヒカルは慌てて首を振って言いつのった。
「おまえは悪くない。心変わりをしたオレが全部悪いんだ」
「進藤、どちらか一方が、悪いわけないじゃないか」
ヒカルを責めれば楽なはずなのに、アキラはそうしない。
真っ直ぐに自分を見てくる。アキラのこの瞳が自分は一番好きだった気がする。
アキラが首を振ると、横髪が揺れた。この髪も好きだった。
「自分でなにがいけないのか、わからない。それこそがいけないのかもしれない」
「塔矢、オレ……」
「……帰ってくれないか。今は一人で考えたい」
静かな、別れを告げる声だった。もう恋人同士ではない。
失うものに、声をあげて叫びたい。だがそれは許されないことだ。
ヒカルはリュックを取りに行き、靴を履いた。そのあいだアキラは玄関から動かなかった。
「これ……返すよ」
小さな箱を差し出した。湯のみの入ったそれは、とても重く感じられた。
アキラは手を伸ばすと、それをもう一度ヒカルの手に押し戻した。
「受け取ってほしい。嫌ならば、しかたないけど……」
「オレ、これ持ってていいのか?」
アキラが大切な人に贈るという焼き物。これを持つ資格は、自分にはないのではないか。
だがアキラはわずかにほほ笑んだ。
「ありがとう、塔矢……」
昨日受け取ったときよりも、うれしさがあった。にがさももちろんあるが。
戸を開け出ようとすると、アキラが背中に声をかけてきた。
「進藤、正直ボクはまだ混乱してて、気持ちの整理なんかつけていない。けど、どうしても
これだけは言っておきたい」
恨みの言葉だろうか。ヒカルは振り向かずに、つづきを待った。
「ボクはきみの碁まで失うつもりはない。これからもきみと打ちつづけたいんだ」
ヒカルは顔を片手で押さえた。涙がこぼれおちていた。
470刻印79:04/07/05 19:34 ID:XMntIugk
くしゃみで目が覚めた。まだ夜は明けたばかりだ。
結局、公園のベンチで寝てしまった。身体の節々が痛い。
自分がだめになっていくのを、止められない。
緒方はずっと夢に悩まされていた。それはおそろしく甘美で、残酷なものだった。
あの日、アキラの家に行こうという芦原の誘いを断わりきれなかったのは、ヒカルの誕生日
だったからだ。店で見つけたそれを、ヒカルに似合うと思って買ってしまった。
そして捨てることもできず、ずっと持ちつづけていた。
もしかしたらアキラの家に来るかもしれない。そうすれば渡すことができるかもしれない。
緒方は女々しくそう考え、そんな自分を鬱陶しいと思った。
酒をあおりつづけ、ヒカルが来なければいいと願った。
ヒカルが来ればそういうことだし、アキラが帰ってこなくても、そういうことだった。
アキラ一人を緒方は待った。だから芦原の言葉を聞いたとき、戦慄した。
誕生日を恋人同士が過ごすのはわかっていたはずなのに。
久しぶりに間近で見るヒカルは、やはり緒方の心を激しく揺り動かした。
奪ってしまいたいほど、この少女に惹かれていた。
だがアキラがヒカルに自分で作った焼き物の湯飲みをプレゼントしたと聞いて、その考えを
持った自分を罵った。アキラは本当にヒカルを大切にしているのだ。
まだ幼いアキラが、瞳を輝かせて渡してくれたあの灰皿は、まだ大切にしまわれている。
ヒカルを忘れようと、今度こそ決心した。
その後のことはすべてぼんやりとしている。酒を飲みつづけ、気付けば朝だった。
だが夢の内容は、はっきりと覚えていた。
それは妙に艶かしく、緒方の欲望をすべて具現化していた。
手がまだ感触を覚えている。手だけではない――――
しかし朝起きれば、多少は浴衣は崩れていたものの、夢なのはたしかだった。
ヒカルが自分のところになど来るはずなどないのだ。
第一あんなに酔った状態で、自分のモノが使い物になるはずがない。
わかっているのに、緒方は夢から逃れられなかった。
471刻印80:04/07/05 19:38 ID:XMntIugk
車に乗れない。家に帰れない。すべてヒカルのせいだ。
緒方はそれらを避けた。だが夢は緒方のなかにあり、つねに付きまとってきた。
ヒカルの表情が忘れられない。甘い声が聞こえる。起きていても、姿態が目の前をちらつく。
どんどん自分がおかしくなっていく。緒方はそれを振り切ろうともがいた。
だができなかった。夢でもしがみついていたかったのだ。
緒方は友人宅や女の家を泊まり歩いた。この一週間は自分をつまらない男と評した女のもと
にいた。何度も抱こうとしたが、できなかった。
「ますます、つまらない男になったわね。言っておくけど、セックスのことじゃないわよ?」
いちいち最もな言葉なだけに、緒方は耐えられず、その家を出た。
そしてホームレスのように、公園で夜を明かしたのだ。
空が白んでくる。電車の走る音が聞こえてきた。すべては動き出している。
(いつまでも、このままでいいはずはないんだ。俺は夢から醒めなくちゃいけない)
帰ろう、と緒方は自分に言いきかせた。
まずは弱い自分を受け止めるところからはじめよう。
(そしてそれから、それから……どうする?)
良い考えなど浮かばない。どうしてヒカルはアキラの恋人なのだろうか。
よりにもよって師匠の息子で、自分の弟弟子なのだ。
アキラより早く、あの少女を手に入れることはできなかったのだろうか。
初めて出会ったのは、こども囲碁大会だ。二度目は碁会所のまえ。
塔矢行洋のもとに連れて行った。あのときつかんだ手を離さなければ良かった。
ずっとチャンスはあったのだ。なのに自分は少女に気付かなかった。
ヒカルが院生になったときも、アキラにわざわざ教えた。
(俺がアキラくんとの仲を取り持ったようなものだ)
気にはなっていた。だがそれは碁打ちとしての進藤ヒカルだった。
緒方は考えを追い払おうと息を長く吐いた。だが無理だった。
久しぶりの自分のマンションは緒方を寄せ付けない雰囲気だった。
いろいろなことが浮かんでは消える。やりなおしたいことや後悔がたくさんあった。
その中の最たるものは、ヒカルがマンションに来たときだ。
あんなことをしなければ、もっと苦しまずに済んだかもしれない。
穏やかな別れをすることができたかもしれない。
そして緒方はまた、玄関のまえにあの日の残像を見た。
472刻印81:04/07/05 19:45 ID:N8uWlkEv
少女は空を見上げている。前髪が日の光を受けて輝いていた。
緒方の姿を認めると、優しく微笑んだ。
自分は夢のつづきを見ているのだろうか。
「やぁっと帰ってきた。オレ待ちくたびれたよ。ったく、どこほっつき歩いてたんだよ」
「しん、どう……」
ジーンズにトレーナーという出で立ちは、まるで少年のように見えた。
だが緒方はその服のなかを知っている。指先が火をともしたように熱くなる。
「あーあ、携帯の番号、消さなきゃ良かったよ。すっごい不便だった。ヒマさえあれば来て
たから、オレこれじゃあストーカーだよ」
ぶつぶつ言っているが、どこか楽しそうだ。
緒方はぎこちなく近寄った。地面が揺れている気がした。
「なにを、しに来たんだ……」
「ナニって、緒方先生に告白しに」
それは冗談のように響く。うつろな喜びを覚える自分がおかしい。緒方は唇を歪めた。
「浮気か?」
「いや、本気。塔矢にはもう言った。緒方先生が好きだ、って」
思いもよらぬ一言に、頭を殴られたかのように目眩がした。
いま、ヒカルは何と言った? アキラに何を言ったって? 
思考をかきまわされる。正気を保たなければ。そもそも、この夢から醒めなくては。
「オレ、緒方先生が好きなんだ。塔矢よりも、欲しくてたまらないんだ」
自分だって欲しい。だがアキラの顔がちらついて、何も言えない。
ヒカルは呆れたようにため息をついてみせた。
「緒方先生だって、本当はオレのこと欲しいくせに。塔矢に遠慮するなよ。オレを奪えよ。
それともオレを塔矢から奪う自信がないのか? 兄弟子面して、それを理由にして、自分は
安全なところにいたいだけなんじゃないの? そんなんじゃ何もかも奪われるぜ?」
畳み掛けるような挑発の言葉に、ようやく夢から醒める心地がした。
そのとき緒方は、初めてアキラのことを気にするのをやめた。
ヒカルはにやりと笑い、背伸びして緒方の首に手をまわしてきた。
「緒方先生の碁は、攻めがシンズイなんだろ? ここで退いていいの?」
返事のかわりに、ヒカルに口づけた。
473名無しさん@ピンキー:04/07/05 19:59 ID:63U/5+Qp
連投規制解除支援カキコ
474刻印82:04/07/05 22:13 ID:N8uWlkEv
もともと自分は挑発に弱いのだ。
気がつけば煽りにのり、我を失ってしまう。だが今はそれも悪くなかった。
柔らかくて熱いヒカルの唇を緒方は夢中でむさぼった。
不意にヒカルが身体を離した。瞳がいたずらっ子のようにきらめいている。
「オレさ、今日早くからここにいて、眠いんだ。帰ってもいい?」
緒方は笑って、ヒカルの腕を引き寄せた。
「眠いなら、オレの部屋で寝ていけ」


カギをまわす音が、小気味良く聞こえた。
ずっと帰っていなかったため、部屋の空気はにごっており、どこか埃っぽい。
寝室に行くと、緒方は窓を開けた。夢や妄想が流れ出していくようだった。
ヒカルはベッドの脇に立って、落ち着かなさそうにしている。
「さっきまでの威勢と余裕はどうしたんだ?」
するとヒカルは緒方を睨んできた。
「オレはずっといっぱいいっぱいなんだよっ! ホントは追い返されるんじゃないかって、
不安で不安で! けど、オレは緒方先生が好きだから……」
緒方はヒカルの腰に手をまわし、華奢な身体を胸に抱いた。
最後まで駆け引きができないところが子供だが、そんなヒカルが――――
「……おまえが好きだ。誰よりも愛してる」
つかえが無くなったかのように、ずっと口にしたかった言葉がするりと出てきた。
「緒方せんせってキザだよな」
笑いを含んだ声が聞こえる。背中に手をまわされた。もう離せない、と思った。
「……アキラくんのところには、返さないぞ」
風が入り、部屋は明るい。一日ははじまったばかりだ。
だが緒方はヒカルをベッドに沈め、しつこく唇を求めた。
トレーナーに手を入れると非難の声があがった。
「明るいの、ヤダ……カーテン閉めてくれよ……」
緒方は却下した。この部屋を夢のなかの闇の世界にする気はなかった。
475刻印83:04/07/05 22:18 ID:N8uWlkEv
下着姿のヒカルを緒方は舐めるように視姦する。
今までになく大人びた下着に、緒方はどうしようもなく昂った。
のしかかろうとすると、ヒカルが両手でとどめた。
「緒方先生も、脱いでよ。全部。オレ、緒方先生のハダカ、見たことない」
そう言えばそのとおりだ。緒方は早速脱ぎはじめた。
だがじっと見られているため、なんだか緊張する。
ベルトに手をかけるとき、背中を向けた。だがヒカルは身体を乗り出してきた。
「脱ぐとこ見せてよ」
「オヤジくさいことを言うな」
いいじゃん、と唇を尖らせると、ヒカルは手をのばしてきた。ベルトを外すと、そのまま
ずりおろそうとする。緒方は慌ててベッドから立ち上がって逃れた。
しかしヒカルは追いかけてくると、ベルトをつかんで下ろした。止められなかった。
すでに下着はテントを張っていた。それさえも剥がれ、緒方は隠すものがなくなった。
「俺を先に裸にするとはな」
緒方はもう一度ヒカルをベッドに押し倒した。二人分の重さにきしむ音がした。
思い切りヒカルを抱きしめる。自分はいつも服を着て、それを抑止力にしていた。
こんなふうに抱き合ったことは、一度もなかった。
昂る自身をヒカルのふとももにはさむ。その柔らかさに心が奪われる。
この少女の胎内に早く辿りつきたいのに、なかなか行動に移れない。
緒方は透けるブラジャーの下にある、小さな突起にかじりついた。
ヒカルの胸が苦しそうに上下している。瞳は熱く潤み、息を弾ませていた。
ブラジャーは緒方の唾液でべとべとになっている。
それを指でほどこうとして思い直し、前歯で噛んだ。そのまま引っ張る。
そのとき何かが引っかかった。かすかな既視感。前にも同じことがあった気がする。
改めて下着姿のヒカルを見下ろす。そうだ、夢のなかのものと一緒だ。
夢のなかの自分は同じように、ヒカルのブラジャーを歯で脱がせた。
紐はおどろくほど簡単にほどけ、緒方の前に小さな乳房が現われた。
これは本当に現実なのかと、不安が脳裏をよぎる。
476刻印84:04/07/05 22:22 ID:N8uWlkEv
「俺はおまえにこうする夢を見た」
これも夢ではないのか。緒方はヒカルの身体をゆっくりとなぞった。
「ぁ、はんっ……んん、なら、たしかめれば、いいじゃん……んっ」
パンティに緒方はペニスを押し付けているため、そこが濡れているのが伝わってくる。
しっとりと汗に濡れた肌を緒方は味わう。
一瞬ためらったが、思い直してその肌に吸い付いた。
紅い小さな跡がひとつ、胸元につけられた。ずっとこうしたかった。
アキラのものを見ているだけだった。しかし今は違う。
「あ、あッ、そんな、強く吸ったら……はぁっ、はぁっ、んぁんん、んっぅ……」
幾つも幾つも花を咲かせるように、緒方は所有の証を増やしていった。
そのたびにヒカルが妖しく色づいていくのが感じられた。
ヒカルが足を動かすと、そこから湿った音がした。緒方はそこにも唇を寄せた。
柔らかいふとももに、誰にも見えないところに、紅い印を刻んでいく。
「あ、はぁぁ、ッンン、くぅッ……ん」
下着もとり、濡れて光るそこを愛撫する。ずっとこうしていたいが、緒方も限界だった。
怒張した自身を握り、はやりそうになる自分を押さえつける。
このままではだめだ。避妊具が枕もとのサイドテーブルにあったはずだ。
ごそごそと手探りをする緒方を、ヒカルは不思議そうに見る。
「せんせ……?」
「ゴムを探してる。ちょっと待て、おかしいな、たしかここに……」
焦ってなかなか探し出せない。緒方は自分がかっこ悪いと痛烈に感じた。
ヒカルは足を開くと、押さえつけるように腰にしがみついてきた。
「このまま、ちょうだい……おねがい……」
自制などできなかった。ヒカルを気遣うこともできなかった。
緒方はほとんど無理やりに自分のモノを膣内にねじこんでいた。
「やあッ……ぁ!!」
悲鳴がきこえ、これ以上の侵入を阻むようにヒカルが締め付けてきた。
だが緒方のペニスはさらに進み、根元まできっちりと埋め込んだ。
477刻印85:04/07/05 22:29 ID:N8uWlkEv
初めてのはずなのに、初めてではない気がした。
その狭いヒカルのなかを、自分は知っているような気がしてならなかった。
しかし新鮮な驚きと、感動があった。心臓も脳みそも破裂しそうだ。
(ここに、俺がいる……)
恥丘に触れ、そっと撫でる。とうとうヒカルのなかに到達したのだ。
緒方は息を荒くして、真下の少女を見た。少女は泣いていた。
「あ、しんど……俺は……」
急に弱気になり、腰が引けた。だがヒカルは首を振り、緒方の背中に腕をまわしてきた。
「おがたせんせが思うように抱いて……オレ、なにされてもい……」
「やさしくする余裕なんて、ないぞ……」
「……うん……」
緒方はヒカルの右足裏を持ち上げ、そのまま自分の肩にかけた。
すると自分のモノがさらにヒカルのなかに沈んだ気がした。
「やっ、あぁっ! はんっ……!」
膣内は逃れるように、からめとるようにうごめいている。
緒方は夢中で荒そうとしたが、できなかった。後から後から自分がつかみとられる。
こんなに窮屈なのに、征服できない。
ベッドが激しくきしむ。自分はこんなにもヒカルを攻めているのだろうか。
「……ぁん! た、はァっ……ん、ふぅ、ゃんっ」
ヒカルの言葉にならない声が、さきほどから自分を甘くしびれさせる。
緒方は長くは持たなかった。
今までで一番と思うほどの早さで、達していた。続いてヒカルも声をあげた。
「あぁ――――ッ、あ、あ、はァッ!!」
「うッ、う!」
柔らかくなったペニスを思い切り締め付けられ、緒方はうめいた。
まるで何もかもをしぼりとられるようだ。
引き抜くあいだヒカルは小さく跳ね、そのたびに緒方自身を襞がねっとりとつつんだ。
離れるのがこんなにも惜しい情交は初めてだった。
478刻印86:04/07/05 22:33 ID:N8uWlkEv
ヒカルを抱きしめながら、ふと不安になる。
痛かっただろうか。乱暴な自分を嫌に思わなかっただろうか。
聞きたいのだが、恐くて黙ってしまう。緒方はごまかすようにその髪を撫でつづけた。
するとヒカルは頬を胸に寄せて、熱い息をかけてきた。
「……もう一回したい……」
緒方のモノは即座にその言葉に反応した。
先ほど放ったものがまだ残るそこに、緒方は深々と自身をねじ込んだ。


自分がこんなにも体力があったとは驚きだった。
飽きっぽいはずなのに満たされず、ヒカルへの劣情をとめられなかった。
お互いほとんど朦朧となりながらも、何度も絶頂をむかえた。
外はもう暗くなりはじめている。秋の風は冷たかった。
シャワーの音が遠くから聞こえてくる。ヒカルが入っているのだ。
乗り込んでいこうかとちらりと思ったがやめた。がっついているみたいではないか。
緒方はベッドから降りてシャツを羽織ると、隣の部屋に行った。
机の引き出しの下を開ける。上にあるものを取り除くと、大きな箱が現われた。
不恰好な灰色の灰皿が入っていた。といっても、とても大きいので灰皿には見えない。
煙草を置く小さなくぼみがあるため、それとわかるのだ。
もったいなくて、一度も使ったことはなかった。緒方は息をそっと吐いた。
アキラを裏切ったことになるのだろう。だがもう引き返せない。
あの少女を知ったからには、どんな理由があっても失うことはできない。
「ん?」
寝室のドアがすさまじい音をたてたかと思うと、廊下を走る音がした。
「進藤? どうしたんだ?」
顔を出すと、緒方の貸したTシャツを着たヒカルが座り込んでいた。
自分を見ると顔をくしゃくしゃに歪めた。
「い、いなくなっちゃったかと思っただろぉ……」
タックルを食らわすかのような勢いで飛びつかれた。
479刻印87:04/07/05 22:53 ID:N8uWlkEv
あやすように背を叩く。ヒカルは泣くじゃくったままだ。
「悪かったな」
ティッシュを渡すと、ヒカルは数枚ひきぬいて鼻を勢いよくかんだ。
そしてようやくぎこちなく笑ってくれた。
「なにを見てたの? あ、これ、塔矢の……?」
知っているのか。芦原あたりが話したのだろうか。
ヒカルは不安そうに自分を見上げてくる。濡れた髪のしずくが肩に落ちている。
「ちょっと後悔してる? オレのこと……」
「……まあな。やっぱり俺は兄弟子で、あの子は特別だからな。だが、もう譲れないよ」
「ごめんなさい」
謝るヒカルの頭にタオルをまくと、揺さぶるようにして髪を拭いてやった。
「う、わ、わ、わ! 緒方先生っ」
小さな身体が緒方の手に翻弄されている。
「おまえ一人が責任を感じる必要はない。こういうことは、誰か一人が悪いわけじゃない」
ふ、とかすかに笑う声がして、不審に思って手を止めた。
「緒方先生と塔矢、やっぱり似てる。兄弟子と弟弟子って、似るものなのかな?」
言葉に愛情を感じた。だがどちらになのか、わからない。
自分だと言い切れるほどの自信がまだない。
「あ!? おがたせんせぇっ!!」
細い腰をつかむと、そのまま回転させ、壁に手をつかせた。
尻を隠しているすそを捲り上げ、ふとももを入れて足を開かせた。
「おがたせんせ……ァア――――アッ、アッ!!」
予告もなく挿入され、ヒカルは高い声をあげた。だが緒方は気にせず腰を進めた。
アキラのことなど考えさせないくらい、自分で満たしてやりたかった。
「あっ、やぁっ! ひっぁッ、は、っは、あぁ……!」
悲鳴をあげているくせに、ヒカルは緒方の動きに合わせて腰を振っている。
濡れた音が立ちはじめると、ひっきりなしに喘ぎ声がこぼれおちる。
「俺はヤキモチ焼きなんだぜ……覚悟しておけよ、進藤……」
聞こえていないだろう耳に囁くと、緒方も理性を捨てた。
480名無しさん@ピンキー:04/07/05 22:53 ID:PlTxvWtv
よもやここで終わり?
481名無しさん@ピンキー:04/07/05 23:12 ID:roAhXtC5
いいよいいよ〜
482刻印88:04/07/05 23:18 ID:N8uWlkEv
>468-472>474-479

棋院に行くと、そこ場にいた棋院関係者たちがいっせいに自分を見た。
そして急に声を落として、聞こえないように言葉を交わしはじめた。
みな知っているのだ、と少しうんざりする。だがなにも隠すことなどない。
それどころか誇らしかった。まるで初めて彼女ができた少年のような心持ちだ。
エレベーターのまえに、見慣れた後ろ姿を見つけた。
声をかける前に、相手は振り向いた。少し驚いた顔をしたが、すぐに頭を下げてきた。
「緒方さん。お久しぶりです」
「ああ、アキラくんか……今日は手合いはないはずだよな」
アキラと会うのは、あのヒカルの誕生日以来だ。緒方がずっと避けていたのだ。
「編集部に呼ばれているんです。緒方さんは進藤が終わるのを待っているのですか」
緒方は決まり悪そうにうなずいた。今日はヒカルの手合い日で、その後出かける予定だ。
二人並んでエレベーターに乗り込む。だがどちらもボタンを押さない。
「進藤とはどうです?」
「ああ、うん……まあ、な」
歯切れの悪い言葉しか出てこない。こんな少年に緒方は飲まれていた。碁なら負けないのに。
「ボクはあれからずっと考えました。付き合いはじめてからの日々を一つ一つ思い返して、
どこに見落としがあったのかを考えつづけました」
まるで棋譜を初手から並べた、というような口振りだ。
「アキラくん……」
「思い出す進藤は、すべて碁を打っているときです。それ以外の進藤の表情は、どうしても
かすんでしまいました。進藤を抱いているときのことさえ、よく覚えていない」
淡々とアキラは話しつづける。その横顔は前よりも大人びて見えた。
「そこでようやく気付いたんです。ボクは碁以外の進藤が好きになったと言ったくせに、碁
以外の彼女を見ていなかったことに。これでは進藤も嫌になるはずだ」
アキラは緒方に向き直った。力強い眼光に圧倒されそうになる。
「だけど、ボクはやっぱり進藤が好きです。いつか必ず、あなたを越えます」
緒方は少しカチンときた。この少年は自分に宣戦布告をしているのだ。
「簡単にゆずる気はないぞ。タイトルも進藤もな」
「ボクはゆずられるつもりなどありません」
483名無しさん@ピンキー:04/07/05 23:35 ID:38s+sUen
緒方かわいい(*´Д`)
484刻印89:04/07/05 23:38 ID:N8uWlkEv
二人が睨み合ったのと同時に、エレベーターのドアが開いた。
そこにいた人物を見て、二人とも一様に驚いた。
「おや、緒方先生に、塔矢くん。何してるんですか、こんな止まったなかで」
「天野さん!? どうして日本にいるんですか!!」
二人の声がきれいにハモる。天野はおかしそうに笑っている。
「いやあ、記事もたまったし、ここらで大きなのを出そうと思ってね、戻ってきたんだよ。
塔矢くんちょうど良かった。きみに手紙を預かってる。上に来てくれるかい?」
「ええ、今日はもともと編集部に用事があって来たので」
何だかんだと言いながら、編集部の階についてしまった。六階で降りるはずだったのに。
アキラは先に編集部に行った。天野がにやにやしながら緒方を見ている。
「聞いたよ、緒方先生。進藤くんと付き合ってるんだって?」
さすが記者だ。情報が早い。緒方は笑みを崩さないようにした。
「緒方先生には悪いけど、てっきり進藤くんは塔矢くんと付き合うと思ってたよ」
その通り、二人は付き合っていた。だがそれを奪い取ったのだ。
このことを知っているのは、今のところ芦原一人のはずだ。
たっぷりおどしておいたので、まあ大丈夫だとは思うが、油断はできない。
「塔矢くんも進藤くんも、これからどんどん伸びていくでしょうからね。緒方先生も二人に
負けずがんばってくださいよ」
「もちろん、そのつもりですよ」
アキラにはもちろん、ヒカルにだって負けるつもりなどさらさらなかった。
恋人でも、それは別の話だ。碁だけはゆずれない。
天野とそれから言葉を二、三交わし、緒方は階段で対局部屋のある階に向かった。
ヒカルがエレベーターのまえで、誰かと話していた。
あれは森下門下の一人だ。和谷と言ったはずだ。よくヒカルの話に出る。
軽い嫉妬をおぼえるが、それは面には微塵もださない。
「進藤、待ったか?」
「緒方先生っ」
嬉しそうな顔をして少女が自分のもとに駆け寄ってくる。
485名無しさん@ピンキー:04/07/05 23:46 ID:i9rqTtEH
(;´Д`)ハァハァ
486刻印90:04/07/05 23:55 ID:N8uWlkEv
ヒカルはいつも自分を見るとうれしそうにし、人目もはばからずに抱きついてきた。
最初は緒方がたぶらかしているのだ、という噂が流れたがすぐに消えた。
こんな幸せそうな少女を見たら、なにも言えなくなったのだ。
それに緒方自身も気付いていなかったが、いつも優しい目でヒカルを見ていた。
二人が恋人同士なのは誰の目にも明らかだった。
「じゃあな、和谷」
エレベーターに二人で乗る。和谷は気をつかったというより、緒方の睨みで辞退した。
二人きりになると、この短い時間で緒方はヒカルの首筋に紅い印をつけた。
「……見えたらどうするんだよ」
「見えない服を着るんだな」
みなの視線を受けながら、二人は棋院を出る。
ふと緒方は頭に浮かんだ小さな疑問を口に出してみた。
「進藤、俺はつまらない男か?」
ヒカルは首をかしげ、上目遣いで考える仕草をした。そして笑った。
「情けないなあ、って思うことはあるかな」
あまり良い返事ではない。緒方はそうか、と言って少し肩を落とした。
「けどさ、前よりもいい男になりかけてると思うよ?」
緒方は嬉しそうに、そうか、と言った。
今夜も頑張らなくては、と若者らしくないことを考え、ヒカルを抱き寄せた。
するとヒカルは背伸びをして、かがんだ緒方の首筋に吸い付いてきた。
紅い刻印が鮮やかに浮かびあがった。







                  ――――おわり――――
487名無しさん@ピンキー:04/07/06 00:00 ID:hJK+vKpQ
これで終わりっす。
正直オガヒカ子には興味なかったんだが>23が自分に大ヒットして、
この妄想小説ができました。萌えをありがとう。
感想レスや連投防止レス、保管庫の方もありがとうございます。
では、一エロ名無しになって、他の職人さんを心待ちにします(・∀・ )っ/凵⌒☆チンチン
488名無しさん@ピンキー:04/07/06 00:01 ID:6cZazlW0
乙です!GJですた
これで連日の睡眠不足から解放される…

が、今度はオガヒカ中毒でどうにかなりそう( ゚∀゚)
489名無しさん@ピンキー:04/07/06 00:03 ID:xEOL8ylj
(・∀・)イイ!!
490名無しさん@ピンキー:04/07/06 00:08 ID:dTUtOFJp
もう、なにも言えないです。
イイとしか言えません。
イイよー、イイよーーー!!
オガター、ヒカ子ーー!!
イイよーーーーーーーーー
491名無しさん@ピンキー:04/07/06 00:15 ID:t/rRseP4
刻印さん、乙です。
あまりにも緒方が切なかったので、こんな大団円で
終るとは予想してなかった・・・

とにかくGJ!!
492名無しさん@ピンキー:04/07/06 00:19 ID:f/PodZuz
>487
刻印さん
GJ
お疲れさまでした。
そして、ありがとうございました。
493名無しさん@ピンキー:04/07/06 00:25 ID:FaSE44Dr
刻印さん、おつかれさまでした。
そしてありがとうございました!!
この数日が夢のようでしたよ〜。
こんなに萌えたのは数年ぶりでした。
寝ても覚めてもオガヒカ子のことしか…。
信者といわれてもいいです、最高でした!
できれば、また何かを投下しに来てください。
その時に刻印さんだってわからなくても、
その時にはきっとまたうれしいと思います。
最後まで、すっごくよかったです。
乙でした!!

                         …サミシイケドナカナイ
494名無しさん@ピンキー:04/07/06 00:54 ID:xigiLs/q
GJ!!
495名無しさん@ピンキー:04/07/06 01:04 ID:HhLKOyBE
刻印さんありがとう!
心から萌えた。(;´Д`)ハアハアがとまらない。

職人さんたち新たな投下お待ちしております。
アキヒカ子、ヨンヒカ子、ワヤヒカ子、キヨヒカ子、カガヒカ子、何でも好きだ
496名無しさん@ピンキー:04/07/06 01:18 ID:FaSE44Dr
冴木とヒカ子…
面倒見のいいお兄さん冴木と、年下で振り回してばかりのヒカ子。
読みたいです…

…だってさ、ヒカルの初めての手合いの時、
気を遣って早く来て待っててくれたり色々教えてくれたり…
コミックス19巻のカラー見るたび
「あぁあの車でドライブ…あぁあの『参ったなぁ』ってカオでヒカ子を…」
とか思ってしまう…
497名無しさん@ピンキー:04/07/06 01:27 ID:73Z8ohut
刻印さん、無事終了!!

ビッグウェーブ!!

ありがとうございました。。楽しかったです。

オガヒカ子堪能させてもらったので、久々にアキヒカ子読みたくなってきました。

次の神、はやくあらわれますように。ネ申よ、舞降りたもう。
498名無しさん@ピンキー:04/07/06 02:22 ID:pbVIdXZ5
乙、グッジョブ、ありがとう!
ヒカ子、緒方に感情移入しまくりでした。
切なかったりハァハァしたり、本当に楽しませて貰いました!
499名無しさん@ピンキー:04/07/06 02:44 ID:GKCljD/+
乙でした!どうなることかと思ったけどハッピーエンドになって良かったー。
キャラがみんないい奴なのも嬉しい。
500名無しさん@ピンキー:04/07/06 08:00 ID:+W7ZtoBF
最後の緒方はあのスケッチブックのかっこいい緒方とイメージが重なる。
501名無しさん@ピンキー:04/07/06 11:33 ID:HBxe5iR7
エロく、楽しく読ませて頂きました。ありがとう。
502名無しさん@ピンキー:04/07/06 18:38 ID:N6Yli4Zc
刻印氏、乙。
503名無しさん@ピンキー:04/07/06 19:08 ID:AhyP6nA6
ここは他のニョタもOK?
和谷子とか三谷子とか筒井子とか投下されても荒れない?
504名無しさん@ピンキー:04/07/06 19:21 ID:wd6r0q9L
全然OK。
505名無しさん@ピンキー:04/07/06 21:02 ID:N6Yli4Zc
まってるぽ〜
506名無しさん@ピンキー:04/07/06 22:31 ID:xigiLs/q
無神経なヒカルに腕をつかまれて
思わずドキドキしてしまうが素直になれない
純情ツッパリ三谷子たんとか(*´∀`)ポッ
507名無しさん@ピンキー:04/07/06 22:34 ID:E6sUzriK
良スレハケー━━━━━━(゚∀゚)━━━━━━ン!!!!
生きててヨカタです…今から保管庫逝ってハァハァして来ます。
508名無しさん@ピンキー:04/07/06 22:37 ID:wp2/uP9X
>500
ソレイイ!!凄くイイ!!!!
三谷子タン(*´Д`)ハァハァキテキテ〜♪
509名無しさん@ピンキー:04/07/06 22:55 ID:gJWBqwLY
刻印氏乙です。SPGJ!
ありがとうございました。公認の仲になったのですね。(;´Д`)ハァハァ
毎日ドキドキしながら読ませてもらいました。

>>506禿萌え

和谷ヒカ子はあんま人気ないのかなー。いつか見てみたい。
510名無しさん@ピンキー:04/07/06 23:04 ID:wp2/uP9X
ぅぁレス番間違えてるぽくてすみませんorz
何故か正しく取得できないレスがあるみたいで番号が
ずれずれになっているモヨウ
ブラウザ入れ直したのに…(ガーン
失礼しました…。解決しに逝ってきます…λ...
511名無しさん@ピンキー:04/07/06 23:06 ID:iqYtsIy7
和谷子読んでみたい。
冴木や伊角もいいけど、森下と……(;´Д`)ハァハァ
512名無しさん@ピンキー:04/07/06 23:21 ID:1a5k1u29
師匠×和谷子な同志ハケーン(*‘∀‘)ノ
513名無しさん@ピンキー:04/07/07 00:54 ID:pgxoHdY0
おなじくワヤヒカ子萌え!
わやの暴走ぶりとヒカ子の天然ぶり(;´Д`)ハアハア
514名無しさん@ピンキー:04/07/07 00:56 ID:OcYPVmlI
こちらへドゾー

難民スレ(ヒカ子以外総合女体化)
ttp://hobby6.2ch.net/test/read.cgi/nanmin/1088607149/
515名無しさん@ピンキー:04/07/07 02:44 ID:bN7w239r
>>503
和谷子も伊角子も三谷子もお待ちしてます(;´Д`)ハァハァ
516名無しさん@ピンキー:04/07/07 04:44 ID:Kov8CBjj
イスミさんとヒカ子がみたいです…
517名無しさん@ピンキー:04/07/07 12:07 ID:Im8QChNj
ここって絵投下もアリなんですねー!
見れなくなってるけど…(´・ω・`)
昔自サイトの裏にヒカ子たん描きまくって置いてたの
思い出しちゃった。また描いてみようかなぁ。

専用うpろだとかホスィですね。
5182のSS保管庫”管理”人です:04/07/07 20:54 ID:1SjpUnga
>>517
一応、当SS保管庫のスペースに専用の画像掲示板を設置致してみました。
もしご利用頂けますようでしたら、ご遠慮無くご利用頂けましたらと思います。

アドレスは ttp://www.isoleucine.com/cgi/imgbbs/ となります。
(直接は移動出来ないようですので、とりえずh抜きに致しました)
519517:04/07/07 21:02 ID:Im8QChNj
>>518
管理人さま、ありがとうございます!
画像掲示板、ヒカ子たんでイパーイになるといいなぁ(*´д`*)
私もがんがってみます。
5202のSS保管庫”管理”人です:04/07/07 21:16 ID:1SjpUnga
保存件数はかなり多め(一応1000件です)に致しておりますので、
多くの皆様にどんどんご利用頂けましたらと思っております。

メインの保管庫共々どうぞよろしくお願い致します。
521名無しさん@ピンキー:04/07/07 21:47 ID:2NNQq5a/
管理人さんいつも乙!
かわいいニョタщ(゚Д゚щ)カモォォォン!!!
522名無しさん@ピンキー:04/07/08 12:37 ID:ObMNpLbc
ヒカ子の水着はタンキニタイプの色気無いやつ。
だがそれでこそ俺の彼女(;´Д`)ハアハア
523名無しさん@ピンキー:04/07/08 16:59 ID:uR02P8xp
誰かヒカ子以外のニョタ投下してくれよー。
ヒカ子以外はみんな難民に追いやられるみたいじゃないかー。
524名無しさん@ピンキー:04/07/08 19:15 ID:gDnZ3rs3
保管庫にあぷろだ…ありがとうございます
お世話になります
525名無しさん@ピンキー:04/07/08 20:26 ID:Hi3U0dPq
ヒカ子以外難民スレに行ってしまったが
スミ子も佐為子も越智子も待ってます。
526名無しさん@ピンキー:04/07/08 21:56 ID:8BMYEM5q
332 名前:刻印 投稿日:04/07/08 21:10
エロパロ最悪。さっさとつぶれればいいのにな。


これが刻印の本音。
527刻印:04/07/09 01:15 ID:aDiHeLLl
ここは私のスレですので荒らさないように☆
528名無しさん@ピンキー:04/07/09 01:46 ID:nC27c7AL
新しいヒカ子待ってます。
また萌えたいんだ
529名無しさん@ピンキー:04/07/09 02:42 ID:d7DoND6H
>>527
IDが地獄だ

管理人さん対応早いですね。共用みたいだしニョタ混ざってても投下しやすくて嬉しいです。
530名無しさん@ピンキー:04/07/09 03:11 ID:Qj5GxIMS
>522
おいおい欲が無いな
オレは貝だ!貝殻ビキニ!
tけ田久美子も真っ青なやつを着てほしい
531名無しさん@ピンキー:04/07/09 14:04 ID:18068I4w
>>530
じゃあ俺はヒモだ!泳ぐのに向いてない水着で思いっきり泳いで紐がほどけて(;´Д`)ハアハア

>>513
(・∀・)人(・∀・)ナカーマ和谷の暴走・・・ハアハア
532名無しさん@ピンキー:04/07/09 14:59 ID:ksB/Vhac
白のビキニが水に濡れてビーチクが透けて見えちゃうとか。


/ \ア/ \ア/ \ ア( ´Д`)
533刻印:04/07/09 20:48 ID:3ttfjN9i
このスレ消えてなくなればいいのに……
534名無しさん@ピンキー:04/07/09 23:10 ID:g2yzJ/3H
良スレ age
535刻印 ◆1P8uGvBqHs :04/07/10 08:48 ID:0p5gc0PA
本物ですよー
536名無しさん@ピンキー:04/07/10 10:18 ID:lp0OPRRK
良スレsage
537名無しさん@ピンキー:04/07/10 15:09 ID:/6FoT5cc
つうか、刻印はSSのタイトルであって、職人の名前ではないと思うのだが。
538名無しさん@ピンキー:04/07/10 16:04 ID:O8ddBsSE
わかってるよw
539刻印 ◆1P8uGvBqHs :04/07/10 20:26 ID:lXHREHyQ
>573
>173
コテの名に使ってるんですよwwwww
神の私がアキラ子を書いてあげましょうか?
540刻印 ◆1P8uGvBqHs :04/07/10 20:27 ID:lXHREHyQ
>537でしたwwwうぷぷぷp
541名無しさん@ピンキー:04/07/10 20:56 ID:zZ4uu0iS
ポチ信者だな間違いない
刻印さんに嫉妬すんなよな
542名無しさん@ピンキー:04/07/10 21:04 ID:RdFYCprh
他人を騙ってる暇があったら
良いSSちょっとでも書いてください
543名無しさん@ピンキー:04/07/10 22:01 ID:lp0OPRRK
>>537
その通り。
544刻印 ◆1P8uGvBqHs :04/07/10 22:29 ID:lXHREHyQ
>541
人を貶めるのはやめるように。
545名無しさん@ピンキー:04/07/10 23:22 ID:lp0OPRRK
嗚呼、2ちゃん専用ブラウザはなんと便利なのか。
546名無しさん@ピンキー:04/07/10 23:42 ID:KuWoIp5Z
>>542
禿ドウ
投下キボン
547名無しさん@ピンキー:04/07/11 01:01 ID:8xVR6bFg
刻印書いた者です。
いらぬことだとは思いますが、自分は小説投下前後以外は
コテ(小説の題名)を名乗りません。また終わった話のコテも使いません。
というよりも基本的に普通のレスにコテは使わないんで、そこんとこヨロシク。


年齢差にどうかと思って放置したまんまだったやつですが、
>511-512と需要がありそうなんで投下します。
和谷子に冴木と森下がからんできます。嫌な方は かくれんぼ で(ry
全部で13個あり、一気にうpするので、トリップはつけません。
548かくれんぼ1:04/07/11 01:03 ID:8xVR6bFg
可愛い弟子のはずだった。
邪な目で見たことなど一度もなかった。自分には妻も子供もいる。
いつもの薄着も何とも思わなかった。
だが終局をむかえ、立ち上がった足に赤い筋が流れたとき、自分は昂った。
少女が女になろうとしている瞬間。森下はそれに魅せられてしまった。


弟子や友達を招いての愛娘しげ子の誕生日パーティー。
トランプゲームに飽きたしげ子は良い考えを思いついたように両手を合わせた。
「かくれんぼしよ!」
今日の主役の一言で、それは決定した。
森下の家はけっこう広い。うまく隠れればなかなか見つからないだろう。
ジャンケンでしげ子が鬼に決まった。
数をかぞえているあいだ、森下はやれやれと思いながら部屋を出た。
子供のお誕生会というものは疲れる。だがこういう日ぐらい父親らしく付き合わねば。
どこに隠れようか考え、一番奥の使われていない部屋にした。
廊下の端にあり、障子のまえにはタンスが鎮座している。
少しそれをずらし、部屋のなかにすべりこんだ。お腹がつかえた。
本当にせまい畳の部屋だ。ダンボールなどが二、三個置かれている。
掃除していないため湿っていて、埃っぽい。
しげ子はこの部屋が嫌いなので見つからないだろう。だが用心して押入れに入る。
暗闇はかび臭く、静かだった。さきほどまでの騒ぎが嘘のように感じられる。
こんなふうに一人になると、どうしても考えてしまう。
自分の弟子の和谷のことを。
少女を意識したあの日から三年経った。小学生だった和谷も中学生になり、今年プロ試験に
ようやく合格した。活動はまだ始まっていないが、弟子としてその成長を嬉しく思う。
だがそれ以外は戸惑っていた。
タンクトップからのぞき見ることのできる、胸のふくらみと赤い突起。
森下はいつもそのなかに手を入れたい衝動に駆られる。
少女を思うままに抱きしめたかった。
549かくれんぼ2:04/07/11 01:07 ID:8xVR6bFg
頭のなかで嫌がる少女を何度も無理やり犯した。
和谷は泣きながら森下を受け入れていた。幼い身体はいまにも壊れそうだった。
こんな妄想をして興奮するおのれが嫌になる。だがすでに股間は反応していた。
熱を冷まさなくてはと自分を落ち着かせる。
不意にガラリと音がした。もう見つかったのかと、森下は身体をかたくした。
「いいの、冴木さん。こんなところに入って」
「大丈夫だよ。しげ子ちゃん、この部屋怖いから近寄らないよ。なんか小さいころ、女の人
のすすり泣きを聞いたんだって。あ、良かった電気切れてないな」
明かりをつける音がした。森下はそっと障子をずらして隙間を作った。
冴木と和谷だった。自分の弟子二人だ。ここを隠れ場所に選ぶとは思わなかった。
どうしようか、出ていって驚かそうか。それとも黙っていようか。
(やはり出よう。なんか覗き見してるみてぇだしよ)
身体を起こしたが、隙間からの光景に森下は動けなくなった。
冴木と和谷がキスをしていた。
「ん……ふぅ……」
軽く唇を合わせるものだったのが、だんだん深いものとなっていくのがわかる。
冴木は和谷を抱き寄せ、音をたてて唇をむさぼっている。
うっとりと和谷はその口づけを受け入れていた。
いつのまに、こんな関係になっていたのだ。森下は唇を我知らずかみしめた。
「ぁ……っ」
和谷の足が崩れた。冴木が支えながら座らせる。
頬を上気させ、目を潤ませている和谷の顔が、森下によく見えた。
あんな表情をするのか。
「して、いいか?」
「え、ここで? んんぅ……」
また和谷は唇をふさがれた。冴木は和谷をゆっくりと畳みに押した。
今日も和谷はいつものタンクトップを着ていた。冴木は脇から手を入れた。
頭のなかで何度も森下がしたことを、冴木がしている。
550かくれんぼ3:04/07/11 01:10 ID:8xVR6bFg
和谷は首を何度も横に振り、冴木を止めようとしている。
しかし冴木は優しげな笑みを浮かべたが、動きはそのままだった。
「大丈夫、優しくするよ。初めてだもんな」
その言葉に森下は仰天する。男を知らないこの少女を、こんなところで犯すのか。
鈍感で情緒のないと言われる自分だって、もっとマシなところを選ぶ。
出て行って止めようか。そうすべきだ。そう思うのに石のように動けない。
目もずっと釘付けだった。
和谷が剥がれていくのを、森下は見つめるだけだった。
「んん、ふぅっ……んん」
冴木は全裸の和谷の肌に舌を這わせている。乳首をついばむと和谷の身体が跳ねた。
まだ迷いを見せるように、和谷は身体を隠そうとしている。
だがそれはあっさりと冴木によって払われた。
ほとんど乱暴ともいえる動作で、冴木は和谷の手を押さえつけた。
両足は閉じることもかなわずに震えている。
「あ、さえ……あぁっ!!」
少女が女にされた瞬間だった。
高い悲鳴が耳をつんざいた。一瞬硬直した少女を森下は見た。
冴木は片手で和谷の口をふさぐと、そのまま腰を使いはじめた。
目からは涙が流れ、痛みのためか顔は青ざめているが、冴木のされるままだった。
森下の股間は痛いほどに張りつめていた。
なぜこんな場に自分はいるのだろうか。なぜ見ているまま何もしないのだ。
合意の上とは言え、明らかに和谷はおびえている。
それなのに冴木は和谷を攻め、そのまま中にすべてを放った。
森下は顔をおおい、怒りに身体をふるわせた。
自分だったらこんなふうに扱わないのに。大切に抱きしめるのに。
だがそうする資格は、自分にはない。
和谷がこんな中年の男に、抱かれたいと思うわけがないのだ。
551かくれんぼ4:04/07/11 01:13 ID:8xVR6bFg
それ以来、二人が家のどこかに消えるのを森下は知っていた。
先に席を立ち、森下は罪悪感に苛まれながらあの部屋に行った。
遅れて冴木と和谷が入ってくる。
隙間からのぞく世界は、まるで作り事めいて見えた。
若い情事の風景に森下自身も反応し、欲望をたぎらせていた。
冴木は気分で和谷への態度を変えているようだった。優しいときもあるし、意地悪のときも
ある。だがいずれの場合も和谷はただ抱かれるままだった。
恋人ではないのか。だが和谷が脅されているようにも思えなかった。
「ァァアッ……!」
獣のような格好で冴木を受け入れていた和谷が果てた。
森下の背筋にも快感が駆け抜けた。足がびくつき、壁にぶつかった。
手のなかにあふれ出してきたものをティッシュでそっとぬぐう。
冴木がこちらを見ているのに気付き、森下は息をひそめた。
「っぁ、さえきさ……ど、した……?」
「物音が……いや、何でもない」
仰向けにすると、冴木はまた和谷を犯しはじめた。
二人が交わる音だけがこの暗い部屋を支配する。
森下は身を縮こまらせ、もう来るのはやめようと決意した。
これが最後と言いきかせながら、障子の隙間から森下は和谷の裸体を見ていた。
しかしこの決意は初めてではない。きっと次も来てしまうことが自分でわかっていた。
それでも森下はもう来ない、と自分自身に強く誓った。
552かくれんぼ5:04/07/11 01:16 ID:8xVR6bFg
己の意志の薄弱さに吐き気がする。
どうしても足はここに出向いてしまう。森下は親しんだ押入れのなかで頭を抱えていた。
自分はこんなにも最低でいやらしい人間だったのか。
二人が入ってくるのがわかった。
「和谷、今日はちょっと変えてみようか」
冴木の明るい声が聞こえる。まるで遊びを提案するかのような口調だ。
「俺はいっさい声を出さないからな」
それが何だというのだろうか。森下は怪訝に思って、そっとのぞき見る。
冴木はいつも電気を点けるので、部屋の様子をはっきりと見ることができる。
背中が邪魔で和谷が見えない。冴木はなにかをしているようだ。
思わず声があがりそうになった。
(なんてことをしてんだ)
和谷は黒い布で目隠しをされていた。冴木がこちらを見て笑った。
目が合った気がした。そんなはずはない。気付かれているはずはない。
そう言いきかせるが、冴木は笑みを浮かべたまま、人差し指を唇に立てた。
近づいてくる冴木から逃れられない。障子は簡単に開けられてしまった。
腕を引っ張られ、部屋のなかに導かれる。
「一度やってみたかったんだ」
誰に言うともなく、冴木は言った。森下を和谷のそばに追いやる。
手を振りながら、森下のいた場所に冴木が入っていく。どういうことなのだ。
言葉を発したかったが、和谷にばれてしまう。それはできない。
自分の師匠がこんなのぞきをするような、醜悪な人物だったと思われたくない。
だがどうしたらいいだろうか。森下は目隠しをされた和谷を見つめつづけた。
(このまま部屋を出ればいいんだ。そうすれば……)
手足が震える。早く立ち上がらなくては。
不意に和谷が服を脱ぎはじめた。セーターを放り、ジーンズを脱ぎ捨てた。下着も外した。
とどくところに、望んだ少女がいる。
寒いはずの部屋が急に暑くなった気がした。
553かくれんぼ6:04/07/11 01:21 ID:8xVR6bFg
うずくまるようにして座る和谷に、手が伸びていくのを止められなかった。
両膝をつかむと、力をこめて開かせた。和谷は力を抜いて寝そべった。
妻のものとは違う、まだ熟していない秘所があらわになる。
おそるおそる指先で周辺をなぞってみる。和谷の唇から吐息が漏れた。
柔らかく張りのある、つややかな肌だ。
膝を舐め、そのままふとももに吸い付きながら、茂みへと顔をうずめた。
舌で敏感なところをいじると、透明な愛液がこぼれてきた。
「やぁ……んっ、さえきさ、はぁっ……!」
森下の見たかぎりでは、冴木はここをこんなふうに愛撫したことはない。
今だけは冴木になりかわって、和谷を愛してやりたかった。
丹念に森下が舐めると、そこはとろけるように柔らかくなっていく気がした。
ちらりと和谷に視線を投げかけると、胸が忙しなく上下していた。
森下は和谷の脇に移動すると、色づいた乳首をくわえた。
和谷の身体が跳ね、手が求めるようにさまよった。だが森下はそれを無下に払った。
こんなことはしたくないが、冴木とは体格がちがう。さわられれば気付かれてしまう。
本当は抱きしめたい。だがそれをこらえる。そもそもこんなこと自体、してはいけないのだ。
「っあ、あァ……っ」
揺れる乳房を眺める。ずいぶんと大きくなったものだ。ブラジャーの跡をなぞる。
「さえきさぁん! オレ、もぉ……」
黒い布の向こうに、和谷は冴木を見ている。胸が痛んだ。
森下は障子を振り返った。隙間の向こうにいるはずの冴木は姿を現わさない。
無性に腹が立ち、森下は和谷の身体を乱暴にうつぶせにした。
着物のまえを開いて、いきりたったペニスを取り出し、秘所にあてがった。
冴木が止めに飛び出してくるのではないかと思った。
障子が開くことはなかった。
しかし森下は冴木の興奮した顔を見た気がした。
見せ付けるように、森下は和谷のなかに侵入した。
554かくれんぼ7:04/07/11 01:24 ID:8xVR6bFg
挿入したまま、森下は動かなかった。
和谷のなかは熱く、肉襞が待ち望んでいたかのようにからみついてきた。
そこが蹂躙されるのを今か今かと息をひそめている。
しかし森下は微動だにしなかった。
「さえきさ……動いてよぉ……っ」
和谷が苦しげに声をあげた。だがそれでも森下は無視した。
急いで荒らすことだけが能ではないのだ。それを冴木に教えてやりたかった。
こらえきれなくなった少女の身体は、少しずつ揺れはじめた。
内壁はうごめき、森下をしめつけてくる。
ようやく森下は緩慢な動きで抜き差しをはじめた。
「はっ、あぁ、はぁっ、んン、ふぅっ……ぁはぁ」
物足りないのだろう、和谷が急かすように腰を振ってくる。
それに合わせてやると、また動きが速くなった。
湿った音が結合部から聞こえだす。それが部屋を満たしていく。
和谷の腰がみだらに揺れ、達するさまを森下は見ていた。
いつのまに、こんなふうになったのだ。和谷の幼い笑顔を思い出す。
素直で可愛い、大切な弟子。
それを汚した冴木が憎かった。だが今、自分も同じように和谷を犯してしまった。
叫びたいのを飲み込み、森下は和谷のなかに欲望を放った。
「ふ、んん、ん、ふぅ……ん、ん……」
余韻のためか、和谷の身体がぴくんぴくんと跳ねた。ふとももが濡れて光っていた。
「今日の冴木さん、いつもと、ちがった……」
森下はどきりとする。やはり別人とばれただろうか。
「……良かった……」
恥ずかしそうな声音だった。森下は思わず和谷に触れようとしたが、押しとどめられた。
「たまにはいいだろ。和谷も良かったぜ。俺もすごい興奮した」
冴木が和谷の耳元でささやいた。手が戸口をさしていた。出て行けということなのだろう。
森下はまえを合わせると、逃げるように部屋を出た。
かすかに部屋から、和谷の喘ぎ声が漏れ聞こえてきた。
555かくれんぼ8:04/07/11 01:27 ID:8xVR6bFg
森下はあの部屋に近づかなかった。
あの時のことを、冴木は口にいっさい出さなかった。和谷はもちろん知らない。
表面上はなにも起きていないことになっている。
だが森下は、和谷が信頼を抱いたまなざしで「師匠」と言うたびに苦しめられた。
なぜあんなことをしてしまったのだ。
冴木もおかしいではないか。どうして目のまえで他の男に抱かせることができるのだ。
同じことを違う男にもさせていないだろうか、と不安になってくる。
だが和谷と冴木が外で会っている様子はなかったし、相変わらず和谷は冴木に懐いている。
そうひどいことはされていないのだろう、と森下は自分を納得させた。
年も開け、三月に入り、新入段の免状授与式が行なわれた。
これで和谷も晴れてプロの仲間入りとなったわけである。
「まだまだこれからだ。和谷、気を抜くなよ」
「はい、師匠」
和谷はうれしそうに頬をゆるめている。
「お父さん、今日くらいは小言はなしにしようよ」
娘のしげ子が呆れたように言う。だがその顔は笑っている。
みなで囲む食卓は明るい。いや、この家全体がやすらぎに満ちている。
碁でどんなに疲労を感じても、この家はいつも森下を癒してくれる。
だから信じられなかった。暗くまどろむような妖しさをもった部屋があることに。
(けど、もう俺には関係ねェ)
目をつぶっていれば、それで済むのだ。
「ところでさぁ、冴木くんに彼女がいるんだね」
一雄が思い出したというように口にした。しげ子がすぐに反応する。
「えー! だれだれ!?」
「おい、どうだっていいだろ、そんなの」
和谷との関係が知られたのだろうか。森下は慌ててこの話をやめさせようとした。
だが一雄はしげ子にうなずくと、あっさりと言った。
「髪の毛の長い、きれいな子とキスしてるの見たんだ」
556かくれんぼ9:04/07/11 01:29 ID:8xVR6bFg
誰のことを言っているのだろうか。
森下は和谷を見た。和谷は無表情のまま、ごはんを食べ続けていた。
「えー! 冴木くんやるね! って、和谷くんはびっくりしないの!?」
「オレ知ってるから。冴木さんかなり前からその人と付き合ってるよ」
どういうことだ。では、和谷と冴木との関係はなんなのだ。
しげ子は一人きゃあきゃあと盛り上がっている。
和谷はやはり我関せずといった態度のままだ。しかし箸からごはんが落ちた。
よく見ると手が震えている。
「しげ子、黙るんだ。和谷、一局打つぞ。おまえらは邪魔するなよ。和谷!」
「ハ、ハイ! 師匠!」
しげ子のブーイングを流し、森下は和谷とともに食堂を離れた。
碁盤のまえに向き合って座る。和谷はやはり無表情だった。
森下は逡巡したが、思い切って口に出した。
「おい、おまえは冴木と付き合ってたんじゃないのか?」
和谷は顔をはっとあげ、それから唇をかみしめた。首をわずかに左右に振った。
「……オレが勝手に、冴木さんのこと、好きなだけです……」
その一言で合点がいった。だから冴木はああいう態度だったのか。
怒りが湧いてくる。好きでもないのなら、なぜ抱いたのだ。
「おまえと冴木は、ただの関係じゃねェだろ。おまえはそれでいいのか」
きつい口調になってしまった。和谷は目を見開き、息を飲んだ。
知ってたんですか、と声を落として言った。
「まあ、弟子のことだからな」
そう言う自分が忌々しい。和谷と冴木の情事をずっとのぞき見ていたくせに。
「それでも、良かったんです……冴木さんがオレなんかを相手にしてくれるだけで、オレ、
すごく嬉しかったんです……」
うつむいたため、表情は見えない。だが声が湿っていて、泣いていることがわかった。
森下は無意識のうちに、ふるえるその身体を抱きしめていた。
思っていた以上に、和谷は華奢で小さかった。
557かくれんぼ10:04/07/11 01:31 ID:8xVR6bFg
背中を何度もさする。
「自分をなんか、と言うな。おまえはかわいい。冴木なんかにはもったいないくらいだ」
和谷は森下の胸にしがみつき、嗚咽をもらした。
「おまえはかわいいぞ。何度でも言う。俺があと三十若かったら、ほうっておかねェ」
今だって、和谷は自分の男の部分を熱くさせる。
弟子に恋情したのは初めてだった。
「……森下師匠が、相手だったら良かったのに……」
「ありがたい言葉だな」
森下は笑って、和谷の背中を強く叩いた。痛いと怒るかと思ったが、沈んだままだった。
「けど、師匠もオレなんか相手にしないよ……オレ、かわいくなんかない」
「俺の言葉を信じないのか!」
細い肩をつかむと、森下は和谷を引き離し、その唇をふさいだ。
和谷が驚いた顔をして自分を見ている。
だが森下はふさいだまま、さらに舌を侵入させ、小さな口腔を味わった。
和谷は逃げようとしなかった。ただされるままだった。それが憎たらしかった。
「嫌なら嫌と言うんだ。いいな」
こんなことだから、冴木にいいように扱われるのだ。
森下は和谷の身体を離そうとした。だが今度は和谷がしがみついてきた。
「イヤじゃない……師匠、オレ、イヤじゃない」
「おいおい、こんなおっさん相手に、何バカなことを言ってるんだ」
笑ってすまそうとしたが、和谷は真剣な瞳で自分を見てくる。
「オレに自信をくれよ、師匠。オレを可愛いって思うなら……」
途切れた言葉のつづきを森下は読み取る。頬に手を添え、顔をのぞきこんだ。
「本気か? なにを言ってるか、自分でわかっているのか?」
和谷は添えられた手に自分のを重ねた。そしてそれを握ると胸元に導いた。
温かくて柔らかい乳房が、森下をしびれさせる。
森下は碁盤をおしのけると、和谷を畳に組み敷いた。
唇をもう一度むさぼると、今度は和谷の舌もこたえてきた。
558かくれんぼ11:04/07/11 01:34 ID:8xVR6bFg
自分で脱ごうとするのを止める。
「男の楽しみをとるなよ、和谷」
戸惑う少女に笑いかけ、森下は果物を剥くような気分で服を脱がせていった。
白桃のような胸を手のひらに揉みこむ。
和谷の肌は潤っていて、自分の手がたいそう乾いているように思えた。
帯をほどけば着物は簡単に脱ぐことができる。下に着ていたシャツも放った。
全裸になった自分を見下ろす。腹は出ているし、足にはすね毛が濃く生えている。
胸毛がへそにつながっており、見苦しいことこの上ない。
隙間から見た冴木の体躯は若々しく、立派だった。
これを見て、和谷は嫌にならないだろうか。
「おい、いいのか」
いつも碁石をにぎる指先を、自分のモノに触れさせた。
和谷は目元を赤くしたが、しっかりと指をからめてきた。
森下は性急な動作でふとももを抱えると、和谷のなかに入っていった。
「んんッ、ふぅっ……」
背をわずかに浮かせて、和谷はうめいた。押し戻そうとするそこを森下は突き進む。
ぴったりと合わさり、森下は息を切らせながら和谷の様子をうかがう。
和谷は目をつむったままだった。だが突然驚いたように森下を見てきた。
「オレ、前もこんな感じなのを……」
森下は親指を咥えさせ、にやりと笑った。
「こういうときは、あんまりベラベラしゃべるもんじゃねェ」
「あっはぁ、ぁあん! んンッ、ふぁあっ!!」
なにも考えさせないようにと、森下は容赦なく和谷を揺さぶり、なかをかきまわした。
あのとき以上に、和谷は森下を締めつけ、出し入れするたびにしごかれる。
「せんせっ、もりした……ンンッ……ッ」
深々とうがたれつづける和谷は、息も絶え絶えに森下を呼んでいる。
その目はとろけ、腰は淫靡に振られつづけている。
森下は引き抜くことなど考えず、そのまま中に射精し、少女を征服した。
559かくれんぼ12:04/07/11 01:37 ID:8xVR6bFg
もう一度ペニスを押し入れると、ぬめった音ともに体液が出てきた。
先ほどよりもぬめり気を帯びたそこは、森下をやすやすと受け入れる。
「はぁっ、はぁっ、あぁっ……あぁ、あっ、あ!!」
和谷からは甘い香りがした。同時に自分のすえた汗の臭いもした。
こんな中年のむさい男が、こんな年端もいかない少女を犯している。
そのことを考えると、ますます昂ってくる。
(俺は腐ってるな……)
今まで数え切れないほど、この部屋で和谷と碁を打ってきた。
そんな場所で、このような行為に及ぶことが信じられない。
和谷と森下はもつれあうように重なり合い、お互いをむさぼった。
あごを擦り付けると、和谷はヒゲの跡が痛い、とくすぐったそうに笑った。
森下は全身全霊をかけて、和谷を愛撫した。
抱きしめると和谷は涙をこぼした。それを舌ですくいとってやる。
いくらでも泣けばいいと思った。すべて流して忘れてしまえばいいのだ。
「オレ、冴木さんが好きだったんだ。本当に好きだったんだ……」
「わかってる。けどおまえはもっといい男を手に入れることができる」
「森下師匠みたいな?」
自分の膝の上に、子供のように座る和谷の髪を森下は撫で、首を振った。
「俺みたいな男は絶対にダメだ。いいな」
和谷はうなずかなかった。そのかわりに頬にキスをしてきた。
「師匠、ありがとうございます」
それは弟子の顔だった。だから森下も男の顔を隠し、師匠としてキスを返したのだった。



和谷と冴木との関係は終わったようだった。
それとなく和谷がにおわせた。冴木も和谷も今では変わらない兄弟弟子だ。
プロとしての道を歩みはじめ、忙しくなったのも和谷にとっては良かったようだ。
それどころか彼氏もできたようだ。今プロ試験を順調に勝ち上がっている伊角という男だ。
ひと段落着いたら、連れて来させようと思っている。
和谷はまえに進んでいる。
560かくれんぼ13:04/07/11 01:39 ID:8xVR6bFg
森下はため息をついた。相変わらずこの部屋にきて、夢想している自分が嘆かわしい。
もう隙間からはなにも見えないというのに。
不意に障子が開けられた。心臓が口から飛び出そうなほど森下は驚いた。
「ああ父さん、ここにいたんだ。探したよ。夕飯だよ」
息子の一雄がため息をついた。
「どうしてここがわかった?」
「他のところはもう探したんだよ」
頭をぶつけないようにしながら押入れから出る。
「それでも普通わかるか?」
「昔はこの部屋遊び場所にしてたし。冴木くんと良く隠れたりしたんだよ」
笑う声にどことなく翳があった。唐突にその考えが森下のなかに浮かんだ。
それは直感であり、想像であった。だが間違いないと確信できた。
しげ子はここから女のすすり泣きか聞こえたと言っていた。幽霊が住んでいる、と。
それは幽霊ではない。
ここで何があったのかを考え、森下は愕然とした。
一雄と冴木は一緒になって、人に言うのもはばかるような悪戯をしていたのを知っている。
そしてここでも、その悪戯をしていたのだ。
だが詰め寄って問いただす気にはなれなかった。森下はため息をついた。
「おい、今度みんなでこの部屋を片付けるぞ」
一雄はあからさまに眉をひそめ、面倒くさそうな声をあげた。しかし森下はそれを一蹴した。
「もうかくれんぼは終わりだ」

 


                ――――おわり――――
561名無しさん@ピンキー:04/07/11 02:02 ID:8WxnsTDD
>547
一気のうp乙でした!
年の差スキーには(゚д゚)ウマーでした。
いつか出来立てカプール伊角和谷子も読んでみたいです。
伊角さんはへタレ希望w
562名無しさん@そうだ選挙に行こう:04/07/11 09:05 ID:Jn0SqhBy
遂に念願の和谷子が・・・!!美味しく頂きました。

和谷子の女になる節目、節目の瞬間を全て見ている
師匠が羨ましい・・・。
563名無しさん@そうだ選挙に行こう:04/07/11 10:10 ID:lEFbMYqT
和谷子かわいいよ和谷子(;´Д`)ハァハァ
564名無しさん@そうだ選挙に行こう:04/07/11 15:29 ID:aiZW7dFI
おしえてください。
ここと、難民にあるhttp://hobby6.2ch.net/test/read.cgi/nanmin/1088607149/l50は
重複スレではないのですか?
565名無しさん@そうだ選挙に行こう:04/07/11 16:37 ID:H822wqCG
>564
難民ていうのはそもそも…(´・ω・`)
566名無しさん@そうだ選挙に行こう:04/07/11 16:44 ID:is63BLH1






                           萌 




職人さん乙  締め方上手いスね

て、文書の締め方な 和や子もかなり良さそうだけど
年齢差キニシナイですが師匠の息子のかくれんぼの詳細知りたいです
何でも残さず食べますんで投下お待ちします
567名無しさん@そうだ選挙に行こう:04/07/11 19:27 ID:aiZW7dFI
ここはヒカ子萌えオンリーが集うところなのでしょう?
なら、和谷子もあちらでは?
568名無しさん@ピンキー:04/07/11 20:31 ID:QiRhgO5O
>567=564
釣りだとわかってるが、とりあえずこのスレくらい読んでから書き込めや、と言っておく。
569名無しさん@ピンキー:04/07/11 21:31 ID:d8twvv4b
もう一度ペニスを押し入れると、ぬめった音ともに体液が出てきた。
先ほどよりもぬめり気を帯びたそこは、森下をやすやすと受け入れる。
「はぁっ、はぁっ、あぁっ……あぁ、あっ、あ!!」
和谷からは甘い香りがした。同時に自分のすえた汗の臭いもした。
こんな中年のむさい男が、こんな年端もいかない少女を犯している。
そのことを考えると、ますます昂ってくる。
(俺は腐ってるな……)
今まで数え切れないほど、この部屋で和谷と碁を打ってきた。
そんな場所で、このような行為に及ぶことが信じられない。
和谷と森下はもつれあうように重なり合い、お互いをむさぼった。
あごを擦り付けると、和谷はヒゲの跡が痛い、とくすぐったそうに笑った。
森下は全身全霊をかけて、和谷を愛撫した。
抱きしめると和谷は涙をこぼした。それを舌ですくいとってやる。
いくらでも泣けばいいと思った。すべて流して忘れてしまえばいいのだ。
「オレ、冴木さんが好きだったんだ。本当に好きだったんだ……」
「わかってる。けどおまえはもっといい男を手に入れることができる」
「森下師匠みたいな?」
自分の膝の上に、子供のように座る和谷の髪を森下は撫で、首を振った。
「俺みたいな男は絶対にダメだ。いいな」
和谷はうなずかなかった。そのかわりに頬にキスをしてきた。
「師匠、ありがとうございます」
それは弟子の顔だった。だから森下も男の顔を隠し、師匠としてキスを返したのだった。



和谷と冴木との関係は終わったようだった。
それとなく和谷がにおわせた。冴木も和谷も今では変わらない兄弟弟子だ。
プロとしての道を歩みはじめ、忙しくなったのも和谷にとっては良かったようだ。
それどころか彼氏もできたようだ。今プロ試験を順調に勝ち上がっている伊角という男だ。
ひと段落着いたら、連れて来させようと思っている。
和谷はまえに進んでいる。
570名無しさん@ピンキー:04/07/11 21:33 ID:IrFbZE30
うひょお〜エロいねぇ。ご馳走さまです、面白かった。
571名無しさん@ピンキー:04/07/11 23:44 ID:736AXqKd
和谷子ヵゎぃぃょ和谷子
572名無しさん@ピンキー:04/07/12 19:38 ID:DMV+ht0/
良スレ age
573名無しさん@ピンキー:04/07/12 22:07 ID:x3fSkQjb
良スレsage
574名無しさん@ピンキー:04/07/13 15:21 ID:yQu+TRFQ
ageたりsageたり御苦労様です。
575名無しさん@ピンキー:04/07/13 20:00 ID:Ot0Ht63a
ageとsageを状況によって上手く使い分けるのがプロです。
576名無しさん@ピンキー:04/07/14 22:15 ID:5Z+Nl2pw
アキヒカ子たんが読みたい・・・

中田氏キボン・・・(*´д`*)
577名無しさん@ピンキー:04/07/15 10:40 ID:Vh9DpX4y
棋院の野郎ドモを振り回す、小悪魔フルスロットルなヒカ子が読みたい。。。そんでオシオキ。。
578名無しさん@ピンキー:04/07/15 13:38 ID:190L0Qhi
お仕置きは塔矢パパと緒方のコンビでよろしく
579名無しさん@ピンキー:04/07/15 13:57 ID:sIn/WS5A
>>564
板が違うと重複として処理されないよ
運営の見解ではね
釣りはいいけど少しは勉強してから書き込みしてね
580名無しさん@ピンキー:04/07/16 00:45 ID:OcxMYWBc
お仕置き (・∀・)イイ!!
581名無しさん@ピンキー:04/07/16 20:05 ID:i+4TLgeV
ヒカ子たんに似た子がジャンプにいました
582名無しさん@ピンキー:04/07/18 00:37 ID:GW71Mco+
ヒカ子タン (*´д`*)ハァハァハァアハァ
583名無しさん@ピンキー:04/07/18 19:50 ID:hze1pWPM
>>581
アレンのことかーーーっ!!
584名無しさん@ピンキー:04/07/18 21:30 ID:tPDtyjGm
いやちがうって
パクリ作家に用は無い
585名無しさん@ピンキー:04/07/18 23:25 ID:HNVYKlN5
じゃー、あれだ。市村かほ
かわいいじゃん。
                            冗談です。


西野とヒカ子はなぜあんなにもダブって見えるのか。悶絶。
ライト→アキラ ミサ→ヒカ子もありじゃないかと思う今日この頃。
586名無しさん@ピンキー:04/07/18 23:36 ID:eW1oKMzP
>584
だから、そういう言い方はないでしょ。
587名無しさん@ピンキー:04/07/18 23:42 ID:pckaOpQo
>>585
ドウーイ。
西野はビジュアルも性格もヒカ子っぽい(;´Д`)ハァハァ
588名無しさん@ピンキー:04/07/19 20:02 ID:a9X1oEIy
ヒカ子たんの浴衣
ヒカ子たんの水着


夏はいい…
589名無しさん@ピンキー:04/07/19 20:05 ID:k3mZp1hu
アレン萌えになりつつある。
アレン女体化スレを立てようかな。
590名無しさん@ピンキー:04/07/19 20:51 ID:GAjqWA/n
>585
アリだな。
591名無しさん@ピンキー:04/07/19 20:54 ID:k3mZp1hu
>590
じゃ立てるよ
592名無しさん@ピンキー:04/07/19 22:36 ID:GAjqWA/n
>>591
( ゚Д゚)ハァ?
俺はライト(アキラ)ミサ(ヒカル)がアリだつったんだよ
593名無しさん@ピンキー:04/07/19 22:55 ID:k3mZp1hu
>592
下にレスがついてたから早とちり。
立てといたから良ければドゾー
http://pie.bbspink.com/test/read.cgi/eroparo/1090245003/
594名無しさん@ピンキー:04/07/19 23:22 ID:a9X1oEIy
死帳は作者繋がりなのでいいとして、何故いきなりそれの話題になったり挙げ句スレ立て?
ようわからん椰子だな


わかんないからヒカ子たんに中田氏してくる
595名無しさん@ピンキー:04/07/20 02:39 ID:FGZsEOMc
西野つかさは本名進藤ヒカ子だよ
596名無しさん@ピンキー:04/07/20 22:37 ID:01OVkw26
それはわからんがヒカ子を読んでる時は何故か全面キンパで想像してる
597名無しさん@ピンキー:04/07/21 00:06 ID:aukpOpGI
結局ヒカ子以外に萌えキャラができたということでは?
598名無しさん@ピンキー:04/07/21 14:13 ID:C3qQnt9q
ヒカ子がアキラのことを好きで好きでたまらない!
みたいな性欲爆発のが読みたい訳だが。

欲情しまくりヒカ子に、温室アキラがビックリドッキリ。(;´Д`)'`ァ'`ァ
599名無しさん@ピンキー:04/07/21 14:18 ID:uUrlEcmL
それ(・∀・)イイ!
(;´Д`)ハァハァ
淫乱ヒカ子たん…ヤリマンヒカ子たん(;´Д`)ハァハァ(;´Д`)ハァハァ(;´Д`)ハァハァ
ヒカ子たんの鞄には常にゴムが入っている(;´Д`)ハァハァ
600名無しさん@ピンキー:04/07/21 18:12 ID:KUnG7zsq
うわっ それめっちゃ読みたい!ハアハア
601名無しさん@ピンキー:04/07/21 20:51 ID:n9TF9eo6
遅くなってしまったけど  師匠ワヤ子キテターーーーーー!!
中学生和谷子の可愛らしさと中年森下の渋い魅力に打ち震えました
その上冴ワヤ子・角ワヤ子要素もアリだなんて一度で三重に美味しくて嬉し過ぎまつ
まさか読める日が来ようとはつД`)きぼんぬしてみるもんでつね
最ッッッ高です ありがとうございました!

602名無しさん@ピンキー:04/07/22 03:10 ID:Pm+3hD20
ミサ=ヒカ子
603名無しさん@ピンキー:04/07/22 11:13 ID:vDg1Mrbi
ライト=永夏

ヨンヒカ子萌え
604名無しさん@ピンキー:04/07/23 01:28 ID:8z7uioVh
ヨンヒカ子いいねー。
少々強引に無理やりな感じが萌えます。
ヨンヒカコモイツカ(´人`)キマスヨウニ〜
605名無しさん@ピンキー:04/07/23 14:52 ID:uIT+Af8k
ワヤかわいいなぁ
606名無しさん@ピンキー:04/07/24 01:58 ID:hgyhU/6f
つうかヒカ子たん萌え
607名無しさん@ピンキー:04/07/24 11:29 ID:l09gil0l
ヒカ子カワイイ。職人さんたちの愛を感じれば、何でも誰でも愛おしいぞ!
608名無しさん@ピンキー:04/07/25 00:43 ID:RVNgW5OI
ヒカ子たんとやりたい
609名無しさん@ピンキー:04/07/26 00:20 ID:7sLSgvRj
(*´д`*)アハァ?
610名無しさん@ピンキー:04/07/26 01:54 ID:kicBeXWt
難民荒れてるね…
611名無しさん@ピンキー:04/07/26 02:24 ID:QpZyO5L+
早く収まってほしいと思う。
こっちもあっちも繁栄すれば、二倍(゚Д゚ )ウマーだよな。
612名無しさん@ピンキー:04/07/27 00:07 ID:w00iH/oT
正直、ヒカ子タソ以外、doでもいい
613名無しさん@ピンキー:04/07/27 01:37 ID:5YWdcVFq
ヒカ子たんのオシリ触りたい(;´Д`)ハァハァ
あの…ここは語ったり駄目なのですか?最近見付けたんですが
614名無しさん@ピンキー:04/07/27 11:41 ID:G45OZO/r
語れ語れ。思う存分語れ
で、その妄想を形にしてくれ!(;´Д`)ハァハァ
615名無しさん@ピンキー:04/07/27 11:48 ID:Yuc9pG0E
ヒカ子たんは塔矢を無意識に誘ってるだろうね。
碁会所とかでハアハアされてそうだ・・・・
616名無しさん@ピンキー:04/07/28 11:05 ID:zrxlRLg5
ヒカル×あかりのレズ画像
http://www.dlsite.com/data/cgm/pa4276.jpg
617名無しさん@ピンキー:04/07/29 18:46 ID:HXRLtib7
あかり×ヒカ子でもいいな・・・

3Pとか今まであったっけ?3Pもんきぼんぬ
618名無しさん@ピンキー:04/07/30 22:33 ID:H6nCFixf
age
619名無しさん@ピンキー:04/07/31 15:38 ID:oay2tcHk
ヒカ子は無理やりアキラや和谷を犯しそう
620名無しさん@ピンキー:04/07/31 18:26 ID:0VCfugH+
ヒカ子は無邪気に積極的そうだもんね
むしろヒカ子+和谷子×伊角(ヘタレ)なんてどうですか
621名無しさん@ピンキー:04/08/01 01:36 ID:v+Ji4UVP
イスミさんを翻弄するヒカ子タン…
622名無しさん@ピンキー:04/08/02 23:53 ID:F5ruBR2m
( -∀- )救助
623名無しさん@ピンキー:04/08/05 17:23 ID:VPVxoa+J
ヨンヒカ子読みてぇ
624名無しさん@ピンキー:04/08/05 22:27 ID:JmhvSBGA
>>623
同じく(;´Д`)ノヨミテー!
625名無しさん@ピンキー:04/08/05 22:42 ID:9iGOgfaK
言葉がわからないまま押し倒されるヒカ子ハァハァ
626名無しさん@ピンキー:04/08/06 09:01 ID:8f6laCXo
ヒカ子たんって原作でも男とのやらしい絡みが多いからな(;´Д`)ハァハァ
永夏は最大の敵でまた萌える
社や和谷もダークホースか(;´Д`)ハァハァ
627名無しさん@ピンキー:04/08/09 23:32 ID:FZ7fx8Dv
ageさせて頂きますね。
628名無しさん@ピンキー:04/08/10 13:46 ID:W1A/jvZP
弟分のはずの
629名無しさん@ピンキー:04/08/10 13:47 ID:W1A/jvZP
↑ごめん、誤爆。
630名無しさん@ピンキー:04/08/11 16:44 ID:lgbOB7RK

祭りに乗り遅れたか……このスレをあと一月半早く知っていればリアルタイムで萌えれたのに。
とにかく刻印さんGJ

出遅れ組みで申し訳ないけど、ラブラブぶりを見せつけるヒカ子と緒方の二人をみて
どうにも昂ぶる感情を抑えきれなくなった和谷。

和谷はまだまだガキだと思っていたヒカ子が
緒方と付き合うような大人っぽい部分が見えてしまって妹みたいに思っていたヒカ子に欲情。
和谷はその思いをヒカ子にぶつけるて強引に迫ると
開発済みのヒカ子は嫌だと思いつつも、身体がある程度まで和谷を受け入れてしまう。

緒方は和谷がヒカ子に迫っているのを知り、嫉妬をしてしまい
二人が喧嘩しているところに元彼のアキラが間に入ったりして
和谷とアキラと緒方の3人がヒカ子を奪い合うエロい話をひとつ、希望。

要は緒方×ヒカ子の間に誰か割り込む話を書いて欲しいのです。プリーズ
631名無しさん@ピンキー:04/08/11 20:49 ID:HWuOcMh4
ヽ(`Д´)ノ ボボボボボボッキアゲ
632名無しさん@ピンキー:04/08/12 13:42 ID:BifpLgp0
最初から最後まで一息に読めて
いいじゃないか>630
自分は毎晩スレに張り付いて睡眠不足ダッタナ( ゚∀゚)
ところで
> 和谷とアキラと緒方の3人がヒカ子を奪い合う
いいねこれw
また緒方の眠れぬ日々が始まりそうで
633名無しさん@ピンキー:04/08/12 22:09 ID:uNz0JYMp
いいですねえ。ヒカ子の魅力に気づかなかった事を悔やみつつ遅ればせで嫉妬してしまう
和谷くん、自分も萌えです。
あと、ヒカルに厄介ごとをを持ち込まれたり、騒動に巻き込まれたりして振り回されてしまう
かわいそうな彼もイイ。
634名無しさん@ピンキー:04/08/13 03:44 ID:Vz+SUxBw
もしくは……
時空がすこし前に戻って葉瀬中囲碁部の話で
ヒカ子に誘われて入部した三谷がヒカ子が院生になると言い出したから
三谷が怒って二人がすれ違う話を、初恋テイストで三谷×ヒカ子の話を一つ宜しく。神々たち

ヒカ子はアキラとが初めての筈?だから、三谷と関係を持ってたとしても接吻ぐらいなのかな。
そうなるとエロパロ的に弱いのかな?むむ……

>>632
緒方が和谷の存在に危機感を抱いて「やはり同年代の方がいいのか?」とか悶々と悩む姿とか、萌えます。

>>633
和谷は和谷でヒカ子が醸しだす特有のフェロモンにクラクラしちゃったり
自分よりも年下で子供だと思っていた子が大人の緒方と腕を組んでデートしちゃったりするのは
もう堪らんですよ。思春期の男子には
下心アリアリで研究会の帰りに自分のアパートに誘ったりして
今までと同じく友達感覚で無防備なヒカ子にドキドキしたり、妄想は止まりません
635名無しさん@ピンキー:04/08/16 20:57 ID:ta23G1Dv
ヨンハ アキラ  × ヒカ子 キボン

テクのヨンハか力技のアキラか・・・
636名無しさん@ピンキー:04/08/19 14:49 ID:OEx6/P96
文章力があれば頭の中の妄想を書きたいけど
ないんだよねーヽ(`Д´)ノウワァァァン

ヒカ子で3p読みたい
でも誰と誰だ?

アキラと緒方
ツツイとカガ
和やとい墨
ヨンはと素ヨン・・・ありきたりかなー
637名無しさん@ピンキー:04/08/19 15:54 ID:7IC4wENR
アキラと緒方とヒカ子
エッロエロの汁飛び交う話
638名無しさん@ピンキー:04/08/19 21:48 ID:xy7pNXHO
出来れば二本挿しがいいなー・・・

アキラとヨンは?
639名無しさん@ピンキー:04/08/19 22:06 ID:w1kD9Jmv
すいません姐さん……

「2本挿し」って、同じ穴に2本挿すっつーことですかい!?

はあはあはあはあ、ヒ、ヒカ子ォォォオ!!!!!
640名無しさん@ピンキー:04/08/20 01:23 ID:B3y9UAjw
たぶん
前とうしろの穴ではないか。
それならばいっそ
アキラ→ノーマル穴
緒方→アニャール
永夏→小さなお口
の三本挿しきぼん
641名無しさん@ピンキー:04/08/20 18:06 ID:IQgav+Gu
素朴な疑問・・・・

2本挿しと2輪挿しの違いを教えてくれ・・・
642名無しさん@ピンキー:04/08/23 21:23 ID:FioSHIfl
【2本挿し】 ヒカ子に2本挿す
【2輪挿し】 花瓶とかに2輪挿せば?(なげやり)

以前エロ漫画で前の穴に2本入れてたのがあったので…
そういえばヒカ子に髪型が似ていると言えなくも無い
エッチな女教師が夜な夜な複数の男をくわえ込むというものだったが…。


いま激しく妄想中
643名無しさん@ピンキー:04/08/26 21:41 ID:ibO0sRnD
誰がなんと言おうと自分は社キヨ子で萌えるぞ。
ヨンハ×キヨ子、いやもういっそヨンハ子×キヨ子とかでもいい。
644名無しさん@ピンキー:04/08/27 00:37 ID:h933CI2B
>637
素敵だ…
おいらはヨン子×スヨン推しですが
645名無しさん@ピンキー:04/08/27 00:39 ID:h933CI2B
イヤポまたアンカー間違えた_| ̄|●.。>643へのレスです
646名無しさん@ピンキー:04/08/27 22:03 ID:6uSccA6B
夏は和谷×スミ子で萌えた(;´Д`)ハァハァ
647名無しさん@ピンキー:04/08/27 22:48 ID:NCjzMQ5o
ヨン子はボンキュボーンで睫毛ビシバシの綺麗系、
キヨ子は貧乳と目付きの悪さがコンプレックスの美脚娘、
というのがマイイメージ。
ヨン子はともかくキヨ子は理由がわからん…。
ていうか社って高校行ってるからキヨ子の場合だと女子高生?
萌えー
648名無しさん@ピンキー:04/08/28 21:12 ID:65xPtAzj
ヨン子はうほっいい女て感じにいい女。間違いない。
649名無しさん@ピンキー:04/08/29 22:26 ID:fZAaOWvn
救済age
650名無しさん@ピンキー:04/08/30 09:22 ID:Avxl4orl
ヒカ子以外は向こうでやるとか言って、いきなり君達出ていかなかったっけ?
今更何なんだよ
651名無しさん@ピンキー:04/08/30 12:29 ID:oyfQww4P
>>650
まあまあ、雑談してるのが出て行ったアンチとは限らないよ。
このスレがヒカ子オンリーという訳でもないしマターリしる( ´∀`)ノ

自分はヒカ子も勿論大好きだが他の女体も好きだよ。
ウホッいい女のヨン子とヒカ子のレズなんて死ぬほど萌える。
通訳で猫娘スヨン子なんて入ろうものなら、五杯は飯だけで食える。
652名無しさん@ピンキー:04/08/30 14:41 ID:JaUooxL9
ゴージャスなヨン子お姉さまに快楽を教わるヒカ子たんとかいいな
スヨ子も一緒にな。恥ずかしい言葉を日本語訳で伝えられず俯くスヨ子…
653名無しさん@ピンキー:04/08/30 20:48 ID:J7CJ+CX7
>651
>出て行ったアンチ
・・・('A`)
654名無しさん@ピンキー:04/09/01 00:00 ID:1A1bBU5d
もうその話題はそっとしとこうよ。
ほら、たった今、夏休みも終わったよ。
655名無しさん@ピンキー:04/09/01 00:21 ID:hy1gQfCt
…ヒソーリ筒井子…
あっ…こんなことしたら荒れてしまい益代ね…
656名無しさん@ピンキー:04/09/01 00:57 ID:s4Cx5AxO
>655
そんな言い方するから荒れるんだ。
657名無しさん@ピンキー:04/09/02 02:34 ID:JjMwQlzy
夏休みを利用してマセた子供がヒカ子を見にエロパロですか・・・
エロい時代になりましたな
658名無しさん@ピンキー:04/09/05 00:46 ID:dOcscqUf
鯖変わってたの知らんかった。
和谷絡みの話おもしろいと思ったんで書いてみた。ヒカ子と緒方がベースだが。
NGワードは『刻印』でお願いします。
うpのペースは毎日ではないと思うんで、夜は待たずに寝てください。
659刻印U−1:04/09/05 00:48 ID:dOcscqUf
朝の光が顔に射すのを感じて、目を開いた。気だるい疲労感があった。
腕のなかで丸まっている少女を緒方は見つめた。
背中や胸元、首筋にふとももなどのあらゆるところに、所有の赤い証が散っている。
昨夜も激しくしてしまい、ヒカルは疲れたように見える。だがどこか満足そうにも思える
のは自分の思い込みではないはずだ。
緒方は引き出しを開けた。中には空になった避妊具の箱が入っていた。このあいだ買った
ばかりなのに、もう無くなってしまった。
ヒカルは使うのを嫌がるが、そういうわけにもいかない。本当は緒方だって、何にも邪魔
されずにヒカルのうちを感じたかった。だがヒカルはまだ十六歳なのだ。もしものことが
あったらどうする。
緒方はヒカルの前髪に指をからませた。
覚悟なら、できている。だがヒカルは? そうなったとして、ヒカルは後悔しないか?
自分のような一回りも年上の男と生きていく気になれるだろうか?
ヒカルを手に入れて終わりではなかった。いつ失うかわからない不安がつねに緒方の胸の
うちにあった。ヒカルが自分に笑いかけるのを見ても、それは消えない。
そっと手首をつかむと、ゆっくりと開かせた。小ぶりの胸が見える。先端の赤いとがりを
緒方は今夜、何度も吸った。そのたびにヒカルは声をあげた。
誰にもこんな表情を見せたくない。自分だけのものだ。
小さくヒカルがくしゃみしたので、緒方は毛布をかぶせるとベッドから下りた。
キッチンに行って炭酸水を飲む。冷蔵庫のなかはヒカルの好きなものが用意してある。
それだけではない。部屋のなかはヒカルが持ってきた小物が置かれ、床には雑誌や漫画が
散らばっている。だが嫌ではない。まるで二人で暮らしているように思えるからだ。
ヒカルがあったらいいなと言うので、DVDプレイヤーやゲーム機も買った。どれがいい
かわからないので、適当にソフトも数十枚そろえた。
緒方はヒカルに何でもしてやりたかった。そして自分にはそれだけの力がある。
ヒカルと同年代の少年たちとは違うのだ。
660刻印U−2:04/09/05 00:52 ID:dOcscqUf
「緒方せんせ……?」
眠そうな目をこすりながら、ヒカルが入ってきた。緒方のシャツを着ている。大きいため
膝まで隠れている。本当にこの少女は小さいと緒方は思った。
「起こしたか? まだ寝てていいんだぞ」 
今日は二人とも予定がない。本当は街にでかけようと言っていたが、昨日ずいぶんヒカル
をむさぼっってしまったので、ゆっくり休ませてやるつもりだった。
「せんせい」
ヒカルは近付いてくると、椅子に座っている緒方の膝に横座りしてきた。甘えるように首
に手をまわしている。良い匂いがした。愛しくてしかたがなかった。
しばらく緒方はヒカルの背を撫でていた。だが急にその顔色が変わった。
「っと、おい、進藤っ」
ヒカルの手が緒方の足のあいだにもぐりこんできたのだ。緒方は上は長袖のシャツを着て
いたが下はトランクスしか履いていない。
「ね、しよ」
耳元でささやかれると、緒方の理性はすぐに溶けていこうとしてしまう。指に力が入る。
だが緒方は目をつむると、ありったけの理性を動員してヒカルを引き剥がした。
「だめだ」
「なんでだよ。緒方先生つかれてるの?」
年寄りだから、とヒカルはからかうように言う。緒方は顔をしかめた。
「ゴムがない」
「いいよ、別に。オレしたい」
緒方は左右に首を振った。そして立ち上がった。
「そんなに元気なら、予定通り出よう。今日はいい天気だしな」
「服ないよ。だってきのう緒方先生……かけちゃったじゃん」
何を、とは言わなかったが、ヒカルは顔をあからめた。緒方も頭をかいた。
「じゃあ買ってやる」
「いらないよ。オレ、ホントに服なんていらない」
強い口調だった。顔にはどこか必死さがあった。だが緒方はそれを無視した。
661刻印U−3:04/09/05 00:55 ID:dOcscqUf
結局ヒカルは緒方に服を買ってもらった。
下着にはじまり、こげ茶色のセーターと赤のチェックのスカート、ついでに紐のブーツも。
それらはヒカルによく似合っていた。
緒方は満足そうに自分を見ている。だがヒカルは内心複雑だった。たしかに嬉しい。だが
素直によろこべない。服の値段はヒカルが驚くほど高かったし、そんなものを簡単に買い
与えられると、どうしていいかわからなくなる。
緒方と自分の感覚が違うのを思い知らされる気がした。
「ありがとう先生……」
「可愛いよ。ほかに欲しいものはあるか?」
ヒカルは慌てて首を横に振り、無理に笑うと緒方の腕にしがみついた。街を二人で歩く。
買ってもらったばかりの靴が痛いがヒカルは我慢した。
いつものようにゲームセンターに入り、昼はラーメン屋で食べた。
時間はあっという間に過ぎてしまった。
そのころになると、足をひきずるヒカルに緒方は気付いた。
「もしかして靴擦れか?」
ヒカルは小さくうなずいた。すると緒方は怖い顔をした。
「どうしてもっと早く言わない!? まったく!」
「うわっ」
身体が宙に浮いた。緒方が自分を抱えていた。怒ったような表情のまま、緒方はすぐ近く
にあったカラオケボックスに入った。
「フリータイムで」
部屋番号を教えられると、そこにヒカルを放り込むと出て行ってしまった。ぼんやりドア
を見ていると、すぐに息を荒くした緒方が入ってきた。
「早く脱ぐんだ」
「え?」
ヒカルは思わず胸元を押さえた。その様子を見て緒方は初めて笑った。
「靴のことだ」
緒方はしゃがみこむと、ヒカルのブーツの紐をほどきはじめた。
662刻印U−4:04/09/05 00:59 ID:dOcscqUf
店員から冷たいおしぼりをもらうと、緒方は腫れたヒカルの足をぬぐった。
ヒカルはメロンソーダを飲みながら黙って見ていた。
軟膏をぬり、バンドエイドを貼ると、緒方は満足したようにうなずいた。紙袋からヒカル
が履いていた運動靴をとりだすと、それを前に置いた。
「気付かなくて悪かった。だけどおまえも、どうして言ってくれなかったんだ」
「……だって」
「俺が怒ると思ったのか?」
ヒカルは首を横に振った。そんなふうに思ったわけでは決してない。だが言えなかった。
しょんぼりとしたヒカルを緒方は見つめると、足の甲に軽く口付けしてきた。
「……なんかお姫さまみたいだ」
「俺にとって、おまえはお姫様だよ」
緒方がものすごく好きだ、とヒカルは強く思った。誰よりも緒方が好きだ。手を広げると
抱きしめられた。こうされると心が熱くなる。
アキラに対する負い目は未だにある。それは緒方も同じだろう。それでもお互いを手放す
ことはできなかった。
煙草の香りが口のなかに広がった。
ゆっくりと長いすに横たわる。ヒカルは自分が何を期待しているのかわかっていた。
「緒方せんせぇ……」
その声に含まれた艶に、緒方がわずかに身じろいだ。目線がそらされた。ヒカルはその先
を追った。緒方が薬局で買ってきたビニール袋の中に、茶色の紙袋が見えた。なかに何が
入っているか、ヒカルは知っている。
「オレ、したい」
こんなふうに自分から誘うのが、どんなに恥ずかしいか、緒方はわかっているだろうか。
今朝だって、勇気を出して言ったのだ。
「あっ」
スカートのなかを探られ、ヒカルは背中をそらせた。指が下着の上から秘所を撫でた。
それだけで感じてしまう。ぞくぞくしたものがそこに集まってくる。
指が入ってきた。
663刻印U−5:04/09/05 01:01 ID:dOcscqUf
そこを弄られると、頭のなかも指で弄られている気がしてしまう。
「あ、んんっ、せんせぇ……っ」
ヒカルの頬は赤く火照り、目は涙で潤んでいた。下半身から聞こえてくる水音に羞恥心を
覚える。緒方がとても楽しそうな顔をしているのが目にうつった。
「おまえは濡れやすいな」
「はぁっ、や、ちが……ぁん」
わかっているくせに、そんなふうに言う。こんなふうになるのは、緒方にだけなのに。
セーターをめくろうと緒方の手がすそをさまよう。だが考え直したように止めた。
「誰が入ってくるかわからんからな。それとも、裸にしていいか?」
ヒカルは慌てて首を振った。たしかに店員が入ってきたらどうしようもない。
下着を片足だけ脱がされ、足のあいだに緒方が割り込んできた。
「あ、オレがつける……」
緒方の手から箱をヒカルは奪った。中からゴムを取り出す。ヒカルは起き上がると、勃起
したペニスに唇を寄せた。先端をくわえこみ、舌で愛撫する。
緒方が頭上でうめく。上目遣いで見ると緒方は苦しげに目を閉じていた。どこを舌で舐め
られると気持ちよいか、ヒカルは知っている。
丁寧に上下させ、くすぐるように吸い付く。先端からの先走りも残らず舐め取る。
昨日したばかりなのに、どうしてこんなに欲しくなるのだろう。
ヒカルは自分で秘所に指を這わせた。濡れたそこは簡単に指を飲み込む。
「ん、んん、ふぅ……ん」
「進藤……」
呼びかけられ顔をあげると、緒方が腕をつかんで引き寄せた。ヒカルの濡れた指をくわえ、
ちろちろと舐める。ヒカルは伸び上がって唇をちかづけた。
深くお互いの口腔をさぐり、唾液を流し込む。ヒカルは持っていたゴムを落とした。
(こんなもの、必要ない)
ヒカルはすばやく膝に乗ると、そのまま腰を落とした。
緒方が止める間もなく、ヒカルはペニスを膣内に入れてしまっていた。
下着は足先から滑り落ちていた。
664刻印U−6:04/09/05 01:03 ID:dOcscqUf
「しんどっ……おまえっ」
ゴムをつけていないためか、緒方はひどく焦ったような表情をしている。だが離れまいと
ヒカルは緒方にしがみついていた。
「んん、や、このままぁ……」
薄いゴムの膜に隔てられずに、緒方を感じていた。自分とは違う温度。
これが自分のなかを荒らしたらどんな気分になるだろう。
ヒカルははがゆくなり、身体をふるわせた。緒方はまだ迷ったようにヒカルを見ている。
「うごいてぇっ、せんせぇ!」
叫ぶように声をあげると、緒方はおおいかぶさってきた。見下ろす緒方の顔は、まるで獣
のように見えた。だがじっくり見る前に、勢いよく奥まで突き刺された。
「ああっ、あ、んんぅっ、ん、あっ!!」
息ができない。乱暴に揺さぶられ、ヒカルは苦しくなる。
だが嫌ではなかった。もっともっと自分をめちゃくちゃにしてほしかった。
いつものように肌を愛撫されていなくても、ヒカルは緒方を充分に感じていた。
ただつながっているだけで、緒方はヒカルに恍惚としたものを与えてくれる。
「好き……! おがたせんせ……っ」
ヒカルは抱きしめようと背中に腕をまわした。だが緒方は手から抜け出て行ってしまった。
服の上に射精された。
「……な、んで……」
「ゴムをしてないのに、中に出せるわけないだろう」
「オレはかまわないのに!」
「おまえはまだ子供だ」
心臓を思い切りえぐられたような痛みがした。こんな子供の自分を本気になどしていない、
と言われているような気がした。
先ほどまでの幸せな気持ちなど、どこかに行ってしまっていた。
ヒカルはセーターを脱ぐと半袖になった。空気が冷たいが、身体は熱かった。
「オレ帰る!」
セーターを腰に巻きつけて濡れているところを隠した。
そして運動靴をわしづかむと、ヒカルは後ろを振り返らずに出て行った。
665刻印U−7:04/09/05 01:07 ID:dOcscqUf
「先に帰るよ」
和谷はドアを閉めるとため息をついた。
カラオケで歌っても、少しももやもやは発散されない。原因はわかっている。
和谷は一人の少女を思い浮かべた。
黄色の前髪が揺れ、自分を見ると笑みを浮かべる。進藤ヒカルだ。
ずっと弟のように思っていた。男のような言葉遣いをし、服装もジーンズばかりで少しも
女に見えなかった。なのに――――
(スカートなんか履いちまって、しかも口紅みたいなのまでするようになっちまってよ)
責めるように心のなかでつぶやいた。
ピンク色の艶やかな唇から、いつも目を離すことができなかった。
一度、エレベーターから降りてくるヒカルと会った。緒方も一緒のようだった。
ヒカルは自分に笑いかけた。その唇の色は薄くかすれていた。
その瞬間、和谷は自分の身体が音をたてるのがわかった。
どうして気付かなかったのだろう。ずっとそばにいたのが、女だったということに。
ヒカルの匂いをかぐたびに、言い知れぬ心地になる。
それ以来、自分を慰めるときに使うのは、グラビアアイドルではなく、ヒカルになった。
ヒカルの使ったコップに口付けし、残ったジュースを飲み干すこともあった。
変態だと自分でも思う。
頭のなかでヒカルを何度も何度も抱いた。虚しさと欲望が募る。
ヒカルを見る自分の目を考えて、恥ずかしくたまらなくなる。ヒカルは緒方のものなのに。
(アイツは緒方先生と、しているんだよな……)
大人の緒方が、しないはずがない。研究会でいつも自分と冗談を言い合うヒカルは、緒方
の腕のなかでは違う表情をするのだろうか――――
(進藤は処女じゃない……)
その考えは和谷を落ち込ませるのと同時に、甘美なものも味わわせた。
大きくドアが閉まる音がして、現実に戻された。だがすぐに妄想のなかに引き戻された。
「しん、どう……?」
和谷はその名を呼んだ。
666名無しさん@ピンキー:04/09/05 01:15 ID:WVfjc99f
お疲れ様
久々の投下ありがたく読ませて頂きました。
667名無しさん@ピンキー:04/09/05 03:28 ID:4wFNxD0b
緒方ヒカ子ーーー!!
ありがとうございました
ありがとうございました
ありがt・・・・。。・゚・(ノД`)・゚・。 うれし泣き
668名無しさん@ピンキー:04/09/05 12:58 ID:AVt6Y0zA
中田氏要求ヒカ子(;´Д`)'`ァ'`ァ
669名無しさん@ピンキー:04/09/05 14:48 ID:0wI7HLqn
美味しくいただきました。感謝の涙でモニタがかすみます。
つづきを楽しみに、お待ちしとります。
670名無しさん@ピンキー:04/09/05 17:13 ID:17qWR1PK
き、来てた!乙です!
おねだりヒカ子かわいいなぁ
671名無しさん@ピンキー:04/09/05 17:15 ID:+f5i/mHd
神降臨!今回は乗遅れること無く、リアルタイムで読める(T-T)
672名無しさん@ピンキー:04/09/05 19:38 ID:wDLYQsU0
ヒカ子たん中出し(;´Д`)ハァハァ
続き待ってます!
久々に萌えたよ(;´Д`)ハァハァ
673名無しさん@ピンキー:04/09/05 23:24 ID:Jt+25G4+
刻印タン、擦れ違っていく様子も上手いですよね。
続き、楽しみにしてます。
674刻印U−8:04/09/06 00:18 ID:0MGS5No/
>659-665

和谷は声を失ったままヒカルを見つめていた。
怒ったように頬を膨らませている。だがその様子すらも可愛いと思った。ヒカルの視線が
和谷にとまると、驚いたように見開かれた。
「和谷? 何やってんの?」
「何って……おまえこそ、何だよその格好!」
ヒカルは裸足で、しかも上は半袖だ。もう秋も終わりで、外はけっこう寒い。
「鳥肌たってるぜ! セーター着ろよ」
「あ……ちょっとスカートとセーターに……ジュース……こぼしちゃって……」
恥ずかしそうにヒカルはうつむく。その仕草に和谷は唾を飲み込んだ。厄介な感情が胸の
なかに湧いてくる。落ち着けと自分に何度も言いきかせる。
「これ着てろよ」
和谷は自分のトレーナーを脱ぐと投げた。
「でも……」
「いいから!」
ヒカルには少し大きいようだった。自分の服を着ていることに和谷はひどく興奮した。
「へへ、あったかい。和谷のにおいがするな」
さらりとヒカルは口にする。その言葉に和谷は衝撃を受ける。手が肩に伸びる。
「なに?」
ヒカルの瞳は自分を信頼しきっている。自分の手の邪心になど気付きもしない。
「進藤、これから用事あるか? なかったら俺んち行かねぇ?」
「今から?」
もう外は暗い。やはりダメだろうか。だがそのほうがいいと、頭のなかで声がした。ちら
とヒカルは先ほど出てきた部屋のドアを見た。だがすぐに視線を外した。
「いいよ。オレも暇だし」
和谷の心が震えた。
675刻印U−9:04/09/06 00:20 ID:0MGS5No/
アパートは普段よりも汚かった。
「和谷ってオレたちが来るときだけ掃除してたんだな」
「掃除するだけいいだろ」
和谷は散らばっている菓子袋を捨て、雑誌などを脇によけた。ヒカルは座ってその様子を
おかしそうに見ている。自分でも間抜けだなと思った。
ヒカルはいつもと違って胡坐をかかず、足を横にして座っている。落ち着かない。
「ほらお茶。なんか食べるか? つってもたいしたものないけど」
「サンキュー。けどお腹すいてないから」
和谷はさりげなくヒカルの隣に座った。体温を感じて心臓が鳴りはじめる。手を伸ばせば
抱きしめることだってできる……。
頭を振って邪念を吹き飛ばす。こんなふうに思うのは、ヒカルに対して失礼だ。
「あー、あのさ、オマエなんであんなところにいたんだ? まさか一人か?」
ヒカルの顔から笑みが消えた。しまった。しょっぱなから選ぶ話題を間違えた。だが別の
話に切り替えるのも不自然で、和谷はしどろもどろと続けた。
「えー、ああ、緒方先生と、一緒……だったのか?」
だとしたら、ヒカルはどうして一人で出てきたのだろう。そういえばあの時、怒っている
ように見えた。ケンカをしたのだろうか。
「和谷には関係ないだろ」
そっけない言葉に傷付く。そうだ、関係ない。関係ないことが、悔しかった。
(だったら関係があるようにしてやろうか?)
今ならそれが可能だ。
初めて和谷は妄想を現実にできるのだと、はっきりと気付いた。
「……和谷、オレの足さわってる?」
「え!? んなことしてねぇよ!」
まさか無意識にそんなことをしていたはずはない。和谷は慌ててヒカルから飛びのいた。
だがすぐにヒカルの悲鳴が聞こえ、和谷に飛びついてきた。
「な! なんかスカートんなかに入った! 取って取って!!」
ヒカルがしがみついてくる。柔らかな身体の感触が服を通して伝わってくる。頭がぼうっ
とする。和谷は手を宙にさまよわせた。
676刻印U−10:04/09/06 00:23 ID:0MGS5No/
「早く取ってっ」
その声に急かされ、スカートのなかに手を入れた。ふともものあたりをさぐると、何かに
触れた。それをつかんで見てみると、コオロギがもがいていた。
なんでこんなところにいるのだろう。
放るとコオロギは部屋の隅に跳んで云った。ヒカルはまだ和谷にしがみついている。
「進藤」
「取ってよ、和谷!」
ヒカルは気付いていないのだ。和谷は再び手を入れた。弾力のある足を撫でる。ヒカルは
びくりとしたがじっとしたままだ。
「今とるから……」
もう一方の手でヒカルの背中を抱きしめる。小さな身体が引き寄せられた。
「どこかな……」
和谷はうろうろと手のひらで肌を撫でた。あきらかにヒカルの身体がぴくりと反応した。
手は上へとのぼる。和谷は思わず息を飲んだ。
「あ……」
ヒカルが緊張した声を出した。
「進藤、おまえパンツ履いてないのか?」
生地に覆われることのない尻を和谷は軽く揉んだ。ヒカルは初めて抵抗した。
しかし和谷はヒカルを抱く腕の力を強めた。
細い身体だ。女の身体だと、和谷は意識した。
ヒカルが手の侵入を防ごうと足を閉じた。
和谷は指を後ろから前に進めた。薄い茂みを感じた。隙間に指を入れる。
「やだっ、和谷っ! ふ、やぁっん!」
すでに秘所に到達し、その表面を和谷はなぞっていた。そんなところを触るのは初めてだ。
背中を強く叩かれてむせそうになるが、和谷は手を止めなかった。
「おまえのココ、湿ってるじゃん。緒方先生と、エッチなことしてたんだろ」
それはほとんど出まかせだった。だがヒカルの戸惑ったような声を聞いたとたん、それが
事実なのだということを思い知らされた。
677刻印U−11:04/09/06 00:26 ID:0MGS5No/
嫌な気持ちがあふれてくる。自分が友達と歌っているあいだ、ヒカルはあの部屋で緒方と
そういうことをしていたのか。
「へぇ、あのカラオケボックスで、お楽しみだったんだ?」
指で秘所の周辺を撫でる。とろりとしたものが指にまとわりついた。
「あ、ちがうっ」
「そうなのか? けど、なんで進藤は一人ででてきたんだ? ケンカしたのか?」
和谷はヒカルの顔を見た。傷付いたような表情をしている。そんな様子にそそられる。
「緒方先生なんてほっとけばいいじゃん。俺このあいだ、緒方先生がすごいきれいな女の
人とラブホテル入っていくの見たぜ」
「う、そだ……」
もちろん嘘だ。だがそんなことはどうでもいい。それらしいことが大切なのだ。
「伊角さんと冴木さんも見てる。聞いてみたらいいぜ」
二人の名を出されて、ヒカルはさらにショックを受けた顔をした。
首をかすかに横に振っている。
「んんっ」
和谷の指はヒカルのなかに入っていた。温かなそこで指を好きなように遊ばせる。
股間は膨らんでいた。
ヒカルはまだ和谷の言葉の意味を考えているようだった。目が遠くを見ている。
自分に迫られているのに、うわの空のヒカルに腹が立った。
(そんなに緒方先生がいいのかよ!)
ヒカルを押し倒すと、左膝と左腕でヒカルの身体を固定しながら、和谷はジーンズのまえ
を開いた。ペニスを足にこすりつけると、ヒカルは瞬時に青ざめた。
「やだ! オレ帰るっ」
恐怖を含んだかぼそい声が和谷の耳に届いた。ひどく胸を陶酔させる声音だった。
678刻印U−12:04/09/06 00:32 ID:0MGS5No/
和谷がおかしい。和谷はこんなことをするはずない。
兄のように自分の面倒を見てくれた。優しくて、頼もしかった。
それなのに、こんな目で自分を見るなんて、嘘だ。
「お願いだから、やめてくれよ……っ」
男の目の光は、いっそう増したように思われた。
ヒカルは渾身の力で和谷の脇腹を殴りつけた。押さえていた力が弱まり、慌てて腕のなか
から抜け出し玄関に向かった。
鍵を開けて飛び出そうとする。だがドアは音をたててヒカルの動きを止めた。チェーンが
してあった。ヒカルは震える指で外そうとした。だが外れない。
「あ、あいて……や、あっ」
腰にまわされた腕が力強く自分を部屋に連れ戻した。
和谷はすでに全裸だった。ヒカルは首を振って懇願した。頬には涙が伝っていた。
「わや……やだ……」
暴れたが、和谷の力のまえには何の効果もない。今まで腕相撲や取っ組み合いをしたこと
があった。手加減してもらっていたことに、初めて気付いた。
両足を開かれ、和谷が身体を入れてきた。
「たすけ、て……おがた、せんせ……っ」
「緒方先生は今ごろ、他の女の人とヤってるよ」
残酷な言葉が投げかけられる。
緒方を信じている。だが和谷の言葉で、ヒカルはあっさり信頼が崩れていくのを感じた。
「おがた、せん……っ」
煙草の臭いのしない唇がヒカルの言葉を飲み込んだ。
和谷の激情は激しく、熱かった。わけもわからず口腔を犯され、ヒカルはまるで和谷の胸
にすがりつくように爪をたてていた。
「俺は進藤が女だって気付かなかった。けど、気付いてからは、ずっとこうしたかった」
息を吸う間に和谷がささやく。"女"という響きにヒカルは胸をうたれた。
『おまえはまだ子供だ』――――緒方はそう言った。もう子供ではないのに。
自らの意思ではない。だがヒカルは目を閉じ和谷の舌を吸っていた。
679名無しさん@ピンキー:04/09/06 00:44 ID:whnf4lLP
ヒカ子が明日夫に犯されるSS読みたいっ!
680名無しさん@ピンキー:04/09/06 01:24 ID:CyiVhdSB
キター!
無警戒なヒカ子たんハァハァ
騙されやすいヒカ子たんハァハァ
681名無しさん@ピンキー:04/09/06 02:35 ID:hV08poof
乙です!
GJ!!
682名無しさん@ピンキー:04/09/06 13:37 ID:9FuL47+m
緒方を想いながら和谷に犯されるヒカ子
いやむしろ合意?
(;´Д`)ハァハァ(;´Д`)ハァハァ(;´Д`)ハァハァ
オガヒカ子もエエが和谷ヒカ子もエエのう
683名無しさん@ピンキー:04/09/06 13:59 ID:FgbfSLhK
部屋にいたのが、五木でなく
コオロギで良かった。
684名無しさん@ピンキー:04/09/06 14:15 ID:LWSvS8fO
五木だったら和谷を一生軽蔑するぞ…
刻印さんGJ!相変わらず興奮させますなあ(;´Д`)ハァハァ(;´Д`)ハァハァ
無防備がヒカ子の売りか(;´Д`)ハァハァ
685名無しさん@ピンキー:04/09/06 14:38 ID:EJU4UfvC
和谷ヒカ子キタ━━━(゚∀゚)━━━!!!!!嬉しすぎありがとうありがとう
和谷切ねえな…無防備ヒカ子たんハァハァ
686刻印U−13:04/09/07 00:27 ID:uS79puAM
>674-678

和谷はがむしゃらで、ヒカルを気遣うことはなかった。
乱暴に衣服を脱がされるあいだ、ヒカルはほとんど抵抗らしい抵抗ができなかった。
性欲の命ずるまま、少しも理性的ではない和谷の姿は、かえってヒカルを慰めていた。
緒方はどんなに荒々しくても、どこか自分を残している。
それが不満だった。和谷のように、ただ求めて欲しいと思ったことが多々あった。
「あっ……やぁ……いたぁ……っ」
強く乳房を握りこまれ、ヒカルは喘いだ。痛いがそれすらも快感だった。アキラとのとき
は、痛みは痛みでしかなかった。だが今のヒカルの身体はあのときよりも成熟していた。
痛みを快感にする術を知っていた。
緒方がそんなふうに、ヒカルを変えたのだ。
濡れていく自分が嫌だった。緒方しか受け入れたくないのに、身体はすでに裏切っている。
「やめて……おねが……わ、や……おね……」
ヒカルは泣きながら和谷に言った。まつげは涙で濡れ、唇はさらに赤く色づいていた。
自分がどんなに男を煽るか、ヒカルは知らなかった。
「俺もぉ限界……!」
「やぁっ――――あ、あッ!!」
のけぞりながら、ヒカルは涙をこぼした。のどが痛い。
「うわぁ……すげぇ……すげぇ、イイ……ホントに……」
和谷の感嘆が降ってくる。足を抱えると、さらに奥まで突き進んでくる。
「あ……いやぁ……たせん、おが……ぅう……」
緒方を受け入れたところに、別の男の侵入を許してしまった。
絶望と嫌悪。だがそれ以上の肉体の快感がヒカルを苛んだ。
いつもと違うことに、興奮してしまっていた。
(こんなの、オレじゃな……い……)
テクニックなどない。何も知らない和谷は、ただヒカルのなかを思うままに攻めてくる。
和谷の直情がヒカルを飲み込んでいく。
「あ……わやぁっ……!」
ヒカルは緒方以外の名を、物欲しげに口走っていた。
687刻印U−14:04/09/07 00:30 ID:uS79puAM
こんなに気持ちの良いことを今まで知らなかった。
もっと早く犯していれば良かったと、和谷は残酷にそう思った。
快感と苦しそうな表情が入り混じった、困惑したヒカルを見るとますます自分が猛り狂う
のがわかった。ヒカルの声は麻薬のように自分をしびれさせる。
「いやぁっ!!」
和谷が腰を打ちつけ、容赦なく膣内に出したとたん、悲鳴が部屋に響き渡った。
すべてを出し切るまで、和谷は動かなかった。
ヒカルはうつろな目で畳を見ている。唇が動いている。緒方の名を呼んでいるのだろうか。
和谷は嗤った。いくら呼んでも、緒方は来ない。
まだまだヒカルは自分のものだ。
先ほどまで自分がいたところに和谷は指を挿しいれた。驚くほど早くヒカルは反応する。
「オマエさぁ、なにも知らないみたいな顔しているくせに、こんなにイヤらしいんだな?
俺知らなかったよ。進藤ってすげぇエッチなんだってこと」
「ぁん……やっぁ……ちが……はぁあ……」
和谷の出したものとヒカルの愛液がまじり、畳に流れて染みを作った。
つんと尖った乳首を舌先で味わう。和谷はヒカルの腹の上にまたがった。
ペニスを胸のあいだに置き、両脇を寄せてみた。その小ささにため息をこぼす。
「もっと大きかったら、はさめるのになぁ」
アダルトビデオのシーンを思い浮かべながら和谷は言った。柔らかな乳房でしごかれたら
きっとたまらないだろう。
「なあ、コレきれいにしてくれよ」
和谷はさらに身体を動かし、小さく開いたヒカルの唇に、ペニスの先端を押し付けた。
精液でてらてら光るそれを見ると、ヒカルは顔をそむけた。
まだ緒方に義理だてするのか。ならばもう、緒方の前に立てないようにしてやりたい。
「ん、ん゙ッ」
顎をつかむと口に先をねじ込んだ。ヒカルの瞳は涙で膨れあがった。少しもかわいそうだ
とは思わなかった。残虐な気持ちは増す一方だった。
688刻印U−15:04/09/07 00:31 ID:uS79puAM
口をすぼめて、和谷のモノをヒカルは舌で押し戻そうとしている。
だがそれすらも刺激となり、ペニスはぶるりと震えて大きくなりはじめた。
「噛むなよ、進藤」
ビデオや雑誌の台詞をそのまま和谷は口にした。凄みをきかせて睨むと、ヒカルは怯えた
表情をし、あきらめたように舌先でくすぐりはじめた。
ぬめって温かい口腔は膣内を思わせた。
痛く張りつめだしたそれは、すぐにまた精液を放った。和谷にはこの快感は刺激的過ぎた。
(ちぇっ! もっとしたいのに……)
残念な気持ちは、ヒカルの顔を見たらかき失せた。飲み込めなかった精液がヒカルの口元
から流れ出し、首筋を濡らしていたのだ。
「すげぇ……」
少女を征服する悦びに和谷は酔いしれた。
「も……やだ……おがたせんせ……」
和谷の下でヒカルはまた救いを求めた。いつもすかした顔の男を思い出す。まさか自分が
犯しているなど、思いもしてないだろう。
とても気分がいい。和谷は機嫌よく言った。
「緒方先生と俺らって、全然年違うよな。俺らみたいな子供に、本当に本気になるかな?」
その質問にヒカルは唇をかみ締めたまま答えない。和谷は悟った。ヒカルがそのことを気
にしているのだということを。
「ウソじゃねぇ? 遊びだよ絶対」
「んなことない……おがたせんせはオレのこと……愛してるって……」
和谷はヒカルの顔についたままの精液を指ですくった。声が奇妙に優しくなる。
「けど、そうだとしもさぁ……他の男とこんなことしたら、絶対許さないんじゃないか?
進藤、ホントにはイヤがってないしさぁ」
ヒカルの目が大きく見開かれていく。今にも叫びそうに見えた。
「オマエ、俺とヤっているあいだ、気持ち良さそうに喘いでたじゃん」
「ちが……ちがう……オレは……」
震えながら否定するヒカルを和谷は抱き起こした。
「もう一回しようぜ。そしたら自分でもわかるぜ」
689名無しさん@ピンキー:04/09/07 01:29 ID:CVsAkgm0
鬼畜だな。。。ゎゃ
690名無しさん@ピンキー:04/09/07 01:40 ID:0I4EMK6J
ハァハァしたよ
緒方に開発されたヒカ子を…和谷、おいしいなあ
691名無しさん@ピンキー:04/09/07 04:12 ID:p4BVDiQh
緒方はまた自己憐憫に浸っているのか?
ヒーローの資格無しか
ヒカコはヤッペ法タイムリミット72時間なんて知らないだろうなぁ

692名無しさん@ピンキー:04/09/07 12:11 ID:qnrd3iX3
続き気になる!!!!
ハアハアしすぎて酸欠だ
どうせなら何発でもドウゾ
693名無しさん@ピンキー:04/09/07 12:34 ID:9+lRB5Mq
和谷が鬼畜なのに考えがガキで面白い
心と体が裏腹なヒカ子(;´Д`)'`ァ'`ァ

>ヤッペ法タイムリミット72時間
知らんかった…賢くなったよありがとう>>691
694名無しさん@ピンキー:04/09/07 13:59 ID:tBDSOWXQ
オレも勉強させてもろた>>691

ヒカ子のこの先が心配だ(;´Д`)
695名無しさん@ピンキー:04/09/07 19:37 ID:g2kPT8vD
ダメだ仕事本気で手につかねえ
続きどうなるんだ(´・ω・`)気になる…
696名無しさん@ピンキー:04/09/07 23:45 ID:kvssO6eA
ちょっと無理やりっぽい描写があるので、嫌な人はスルーを。
あと当分和谷ヒカ子なんで、読みたくない方はry
697刻印U−16:04/09/07 23:47 ID:kvssO6eA
>686-688

和谷の言葉を否定できない。
すべて真実であるようにヒカルには思えた。
アキラを裏切ってまで手に入れた恋のはずなのに、自信がもてない。やはり子供の自分を
緒方は本気にしていないのではと疑ってしまう。
(オレが子供だから……?)
今日も緒方は追いかけてきてくれなかった。
謝って抱きしめてくれたら、ヒカルも素直になれたのに。
このまま家に帰ってもむしゃくしゃしたままだろう。だからヒカルは和谷の家に行くこと
にしたのだ。それがこういうことになるとは、思いもしなかった。
和谷の服を着たとき、何だか奇妙な気がした。いつも緒方の匂いに包まれているためか、
少し緊張した。和谷も男の人なのだなあとヒカルは思った。
和谷は本当に男だった。それをまざまざと見せ付けられている。
「あ、あ……はぁっ、あぁ……」
ヒカルは和谷の首にしがみつき、またがるように座っていた。
秘所はペニスを咥えこんでいた。腰が動きに合わせてしまうのを止められない。
「ほら……すげぇ、やらしいよ……サイコーだ……」
二度も出したためか、和谷はゆっくりとヒカルを蹂躙している。いや、その言葉は語弊が
あるかもしれない。なぜならヒカルは和谷を受け入れているからだ。
「んん……んぅ……ぁんっ……」
自分が快感に弱いのを知っている。緒方との関係も、そこから始まったようなものだ。
しかしだからと言って、和谷とする理由にはならない。
わかっているが、ヒカルは和谷の肌を感じて淫らに喘いでいた。
「くちゅくちゅって音、ホントにするんだな……進藤、オマエってホントに……」
何度目かわからない賛辞の言葉を和谷は口にした。
「顔こっちに向けろよ」
ヒカルは素直に顔をあげた。和谷の唇が近付いてくる。
虫の声が聞こえた気がしたが、すぐにぬかるんだ水音に消されてしまった。
698名無しさん@ピンキー:04/09/07 23:47 ID:Zyy3pRw+
がんがって下さい!です。
699刻印U−17:04/09/07 23:50 ID:kvssO6eA
気付けば朝だった。
悪夢から覚めた気分だ。ヒカルは和谷と抱き合ったまま眠っていた。
和谷の寝顔にヒカルは絶望した。腕の温かさに泣きそうになる。
抜け出そうとすると、腕をつかまれた。和谷は眠そうな目で自分を見ていた。
「離せよ」
「進藤……俺……?」
まだ頭が働かないのだろう、和谷は顔をしかめた。ヒカルの裸体を見て、ようやく昨夜の
できごとを思い出したような顔つきになった。
「うわ、ゴメン、そうか……俺、進藤……」
「もういいから。オレ帰るよ」
ヒカルは胸にこみあげてくるものを飲み込んで、衣服を探した。だが後ろから抱擁された。
思わず畳に手をついたヒカルを、和谷はますます抱きしめてくる。
「和谷……!」
「このまま帰さねぇよ。まるで俺が遊んだみたいじゃん」
まさにそうではないかと、ヒカルは奥歯をかみ締めた。
「進藤、俺は本気だ。本気でおまえを……」
「黙れよ! それ以上言ったら殴るぞ!」
ヒカルはもがいてなんとか和谷の腕から逃れようとした。
「なあ、進藤……」
「うるさい!」
何も聞きたくない。ヒカルは和谷が何か言おうとするたびに、声をあげて妨げた。
「話も聞いてくれないのかよ……」
次第に和谷の声が小さく、低くなっていった。背筋に嫌なものが這い上がってくる。
「言うぜ、このこと」
勝ち誇ったかのような発言に、ヒカルは息をとめた。
「オマエを抱いたって、セックスしたって、緒方先生に言うぜ」
700刻印U−18:04/09/07 23:54 ID:kvssO6eA
和谷の言葉に飲まれそうになる。ヒカルは自分を叱咤した。
「い、言えばいいよ。オレと緒方先生の絆は、そんなんじゃ揺らがない」
それはまったくの虚勢だった。和谷に弱みを見せることなどできない。だがそんな強がり
などお見通しのように、笑うのがわかった。
「そうか、へぇー、そうなのか。じゃあ、こんなことしても、平気なんだ」
「ぁ! やっ……! やぁっ! ああっ!!」
いきなりにペニスを突き入れられた。情交の名残りか、そこはすんなり受け入れた。
怒張した和谷のモノが内部で暴れまわる。逃げることもできず、ヒカルはむせび泣いた。
「こうしていることを、緒方先生に言うぜ! こうやって俺として、腰を振ったって!」
緒方はヒカルの過ちを、許してくれるだろうか?
もし許してくれても、気にしないはずはないのだ。他の男に抱かれた自分を汚らわしいと
思うに違いない。アキラとの時とは状況が違うのだ。
自分を嫌悪する緒方の表情が脳裏に浮かんだ。
「や、だ……いわないで……!!」
ヒカルは叫んでいた。知られたくない。緒方に嫌われたくない。
「だったら、たまにはこうさせろよ」
「あ……やだぁっ……!」
「緒方先生に言うぜ! 俺は全然かまわないんだぜ?」
快感と後悔が頭のなかをごちゃまぜにして、考えがまとまらない。
ただヒカルは何度もうなずくしかなかった。それ以外、方法がなかった。
「へへ……進藤……!」
「はぁっ、ぁぁっんん、ぁんッ」
揺さぶられ、声が漏れていく。それは涙声ではないと、自分でもわかっていた。
(オレは和谷に抱かれて、あえいでるんだ……)
部屋のすみに何か小さいものが転がっているのを目のはしでとらえた。
虫の死骸だった。
701刻印U−19:04/09/08 00:00 ID:b9ZER46+
緒方は缶ビールをつぶすと、ごみ箱に向かって投げつけた。
缶は入らず、中身をこぼしながら床に転がった。それを横目で見ただけで、緒方は拾いに
立ち上がりはしなかった。汚れようがどうでも良かった。
しかし昨日のことは、どうでもいいとはとても言えなかった。
正直に言えば、ヒカルがどうしてあんなに怒ったのかわからなかった。
緒方はヒカルに、妊娠させる心配などさせたくなかっただけなのに。
むしろ緒方自身はそういう形でもいいから、縛り付けておきたいとさえ思っている。何度
婚姻届の書類をヒカルに書かせたいと思ったことか。
そこまで考えている自分は余裕がなくて嫌だった。
(紙切れだってバカにしていたのに、このザマだ……)
自分とヒカルはうまく行っている。お互い想いあっている。不安の要素などない。
だが緒方はわかっていた。いつもヒカルを失ってしまう恐怖を感じ、囚われていることを。
そのため相変わらずヒカルのまえでは大人ぶり、諭すような態度でいてしまう。
一歩引いているのだ。それはヒカルにも伝わってしまっている。
ここのところヒカルがどこか物憂げな表情をするのも、それが原因だろう。
年の差が、つらい。
16歳の少女が何を望んでいるのか、よくわからない。
今まで緒方とつきあった女たちとは違うのだ。思いがけないものを喜び、そして嫌がる。
ヒカルときちんと付きはじめて一ヶ月が経ったが、早くも緒方は自分の情けなさに歯噛み
するはめになっている。
(とにかく謝らなければな……)
そう考えて、緒方は口を曲げた。自分に非はないはずだ。なのに謝るのはおかしくないか?
だから昨日もヒカルの後を追わなかったのだ。
口先だけでもいいかもしれない。だがヒカルに対してそういうことはしたくない。
それよりも一度、きちんと話し合ったほうがいいかもしれない。
「そうと決まったら、何か買っとかなきゃな」
機嫌を悪くしたときに、ヒカルを喜ばせる物があれば気まずくなる心配もないはずだ。
緒方は分厚い雑誌やカタログをテーブルに乗せると物色しはじめた。
702刻印U−20:04/09/08 00:05 ID:b9ZER46+
棋院から渡されたスケジュール表を見て、緒方はのけぞった。
(なんだこのハードスケジュールは)
地方の囲碁セミナーなどの仕事が多い。対局もつまっている。もちろん休みはある。だが
とても少ない。緒方はもう一度その表を確認した。
「いやぁ、緒方先生は大人気ですから。ちょっと多いですけど、頑張ってくださいよ」
笑顔が嫌味に思えた。これではヒカルと会う時間がほとんどないではないか。
いや、なんとかなるかもしれない。まだあきらめてはいけない。
「すみませんが、進藤のスケジュール表をよろしければ……」
「ああ、もちろん用意してますよ。これは特別ですよ」
にこやかに笑いながら紙を渡される。それを笑顔で受け取るが、すぐに凍りついた。
「いやぁ、進藤先生も大人気ですから」
見事にすれ違っている。作為的なものがあるのでは思えるほどだ。
「なかなか会えなくて寂しくなるでしょうね」
「そうですね……」
わかっているのなら、何とかしろと胸倉をつかんで怒鳴ってやりたい。ゆうに一ヶ月近く
まともに会うことができない。一ヶ月――――
(信じられない。おい、なんだこれは)
ヒカルが一般に人気があるのは知っている。北斗杯で活躍し、棋戦も好成績を残している。
何よりもあの外見だ。可愛くて人好きのする性格に、ファンも増えている。
しかしいくらなんでもこれはと、緒方はつぶやいた。
緒方は言いたいことをこらえて挨拶すると部屋を出た。六階に急いで行く。今日は森下の
研究会がある日だ。ヒカルも来ている。
すぐに見つけることができた。自動販売機のまえで数人が集まってジュースを飲んでいる。
そのなかにヒカルがいた。緒方は眉を軽くひそめた。笑顔にどこか翳りがある。
「進藤」
「おがた、先生……」
自分を見つめるヒカルの顔は戸惑っている。まるで怯えているようだった。
703刻印U−21:04/09/08 00:08 ID:b9ZER46+
ヒカルを少し離れたところに連れて行く。少年たちがおもしろそうに見ている。
見世物ではないぞと心のなかで舌打ちした。
「このあいだのことで、話したいことがある」
うつむいた少女に話しかける。なぜか不安と焦りを感じた。
「あれはオレが……悪いから……だから、話すことなんか……」
歯切れが悪い。ヒカルはかなり緒方に怒っているようだ。その肩を揺すって顔を上げさせ
ようとしたが、かたくなに地面ばかりを見つめている。
「これから時間が取れないか? おまえといたいんだ」
「緒方先生……」
ようやくヒカルは緒方を見た。その目は何かを押し殺したように揺らめいている。
「オレ……」
「しんどぉー! そろそろ休憩終わるぜ!!」
快活な少年の大声が廊下に響き渡った。声の主は和谷だ。手を振って呼びかけている。
ヒカルはびくりと身体を緊張させた。
「進藤?」
「オレ、まだ研究会あるし……今日は用事があるから……」
よそよそしい態度に緒方はショックを受ける。言葉を探すが見つからない。
手のうちからヒカルは走り去ってしまった。そのヒカルを少年たちが迎える。
みなは自分に向かって頭を下げると、そのまま対局部屋に行ってしまった。
ふと和谷がこちらを見た。
それは勝ち誇ったような表情に思えた。おそらく自分の気のせいだろうが。
残された緒方はよろけて壁に背をもたせかけた。不安がこみあげる。
このままヒカルと会えなくなる。そのあいだ、自分たちはどうなるのだろう?
ヒカルの瞳と、和谷の瞳が頭のなかを巡っていた。
704刻印U−22:04/09/08 00:13 ID:b9ZER46+
和谷は普段よりはしゃいでいるように見えた。
だが態度を変えたわけではない。いつものように冗談を言い、持ってきた菓子をヒカルに
くれた。だからこのあいだのことが嘘のように思えてしまう。
研究会はとどこおりなく終了した。
しかしヒカルが出ようとしたとき、腕をとられた。
「進藤、話があるから残れよ」
「あ……」
みなは「お疲れ」などと言いながら自分の脇を通り抜けていく。残されたのは二人だけだ。
とても嬉しそうな顔を和谷はしている。対してヒカルの肌は白くなっていった。
「そんな顔をするなよ。別にイヤがることはしないからさ」
「ウソつき! じゃあ何でこのあいだ、あんなことしたんだよっ!」
和谷はわざとらしく驚き、首を振った。
「オマエ、まだわかってないのか? 俺がオマエを殴ったり、ロープで縛ったりして無理
やりヤったか? オマエを痛めつけたか? してないはずだぜ」
「あれは無理やりだった! それに脅したじゃないか!」
少し和谷の表情がくもった。自分でもそのことはわかっているのだろう。それならばなぜ、
未だに考えを改めないのだろうか。ヒカルは信じられなかった。
「……オマエは、いいって言った」
「あれは、わけがわからなくなって……!」
近付いてくる和谷から逃げようと、ヒカルは後ずさりした。壁に勢いよく背が当たった。
「和谷は……ただしたいだけなんだ」
「そうだよ。その通りだよ。オマエとヤることばかり考えてるよ」
ジーンズの上から足をなでられ、ヒカルはおののいた。腰を抱えこまれる。
「どんなふうに緒方先生とヤってるのか、オマエを見るたんびに想像してた」
緒方とは違って、声が近いところから聞こえる。アキラと同じ、汗の臭いがした。
和谷の家での情交がよみがえる。
705刻印U−23:04/09/08 00:19 ID:b9ZER46+
冷たい手が服のなかに入りこんでこる。それはすぐに胸へと近付く。
「ぁんっ」
思わず声を漏らしてしまった。和谷の頬がゆるんでいる。
「ちょっと触っただけなのに、やらしい声出すんだな。イヤじゃないんだろ?」
「あっ、あっ、い、ぁあ……っ」
つままれるとむずがゆい痛さがヒカルを襲った。それは下肢に移動していく。
「今日だって帰れば良かったんだ。残ったのは、オマエの意志だぜ?」
みすみす飛び込んだのはヒカルなのだと、和谷は言う。己の愚かさをヒカルは思い知った。
その通りだ。呼び止められたとき、無視していれば良かった。なのに立ち止まった。
なりふりかまわず逃げれば良かったのだ。今だってそうだ。
和谷の舌が胸の先をなぶるのを許し、あまつさえ感じてしまっている。
(オレがおかしいんだ……緒方先生……)
緒方は自分といたいんだと、言ってくれたのに。だがヒカルは緒方といるのが怖かった。
そばにいれば、何もかもばれてしまうのではないか。大人の緒方が、和谷の残したものを
見逃すはずがない。
「んんー……はぁっん」
犬のようになめまわされ、胸元はじっとりと濡れていた。
誰かが来るかもしれないのに、ヒカルは上半身に何も身につけていない。見られたら、何
と言われるだろうか。恐怖がヒカルを煽りたて、身体を熱くした。
「さすがに、ここでするのはマズイよな……これでガマンするか……」
ジッパーをおろし、和谷がペニスを取り出すのをヒカルはどこか遠いところで見ていた。
言われる前にひざまずき、唇を開く。青臭いにおいと味が広がった。
「いいぜっ……スゴイ、いい……!」
ヒカルは自分が今咥えているモノを欲していた。
舌は愛おしむよう吸い付き、出されたものをすべてヒカルは飲み込んでいた。
和谷は満足そうに息を吐くと、いそいそとペニスをしまった。
「今日はこれでいいよ。じゃあな」
「あ、待って……!」
ヒカルは和谷にすがっていた。
706刻印U−24:04/09/08 00:22 ID:b9ZER46+
秘所がうずきを訴えている。
服の上から触れただけでも感じるのだ。直接触られ、挿れてもらえば、どんなに――――
ヒカルの表情は雄弁だった。
何も言わずに和谷は再び前を開いた。ヒカルが手をやるとすぐに勃ちあがった。
ジーンズを膝まで下ろされる。さすがに全部脱がすのは抵抗があるようだ。
「次からはスカートにしろよ」
わずかに開いた足のすきまに、和谷はペニスを押し入れようと身体を密着させてくる。
ヒカルも入りやすいように、身体の位置をずらした。
いけないことだと、頭のなかで声がうるさいほど響く。
(けど……オレ、ガマンできないんだ……)
うかがうように慎重に入ってくる。待ち望んだ熱が自分を貫く。
「ん、ふぅ……はぁ、わやぁ……」
「つかまってろよ、進藤」
「あ、あぁっん、あぁっ、やぁぁっ……ん」
立ったままヒカルは和谷に犯された。
足が大きく開けないため、和谷は小刻みに出し入れする。その刺激でヒカルの秘所は愛液
を流しつづけている。
「いいか、オマエから誘ったんだからな……っ」
「あぁ――――っ」
和谷は射精する瞬間、必ず奥まで突き刺して動きを止める。
するとヒカルのそこは合わせるかのようにペニスを締めつけていた。
「ふ、う……んん、はぁっ……」
秘所から精液が溢れ出てくる。身体の力が抜けていくのを和谷が押しとどめる。
強く抱きしめられ、背中をあやすようにさすられた。
「次は……土曜日だぜ……」
ヒカルは和谷の胸に顔をうずめた。
緒方が好きだ。なのになぜか、和谷に抱かれたいと思う自分がいた。
「…………うん…………」
707名無しさん@ピンキー:04/09/08 00:32 ID:gCALODWc
>>693
> 和谷が鬼畜なのに考えがガキで面白い
> 心と体が裏腹なヒカ子(;´Д`)'`ァ'`ァ

逆だろう
考えがガキだから行動にブレーキが利かず鬼畜なことができる。



708名無しさん@ピンキー:04/09/08 00:38 ID:hO8/4EwS
自分はほぼ緒方の年齢層だが、和谷になりたい!ヒカ子!
709名無しさん@ピンキー:04/09/08 00:51 ID:/XRPkKyY
刻印さん大好き(;´Д`)ハァハァ(;´Д`)ハァハァ(;´Д`)ハァハァ(;´Д`)ハァハァ(;´Д`)ハァハァ…ウッ!
710名無しさん@ピンキー:04/09/08 00:59 ID:O/TQw4oL
乙です!
冷静にヒカ子ハァハァしてたが、無性に緒方を応援したくなってきた
和谷はマジで羨ましいな!ヒカ子たんが心配だ
711名無しさん@ピンキー:04/09/08 01:14 ID:DRUiuZo6
乙カレーです!
ヒカ子が相変わらずカワイイ…
オイ緒方、頑張れよ!!
…和谷にとられんなよー
712名無しさん@ピンキー:04/09/08 02:01 ID:csujLlUX
こいつ難民にも投下してんじゃん
マンセーされりゃ何でもいい厨
713名無しさん@ピンキー:04/09/08 02:28 ID:hO8/4EwS
>>712
( ・∀・)つ〃∩ アンアンアンアンアンアンアンアンチュッチュッ
714名無しさん@ピンキー:04/09/08 02:32 ID:/XRPkKyY
あんな萌える小説を712は書けるのかと小一時間
715名無しさん@ピンキー:04/09/08 17:11 ID:Au9bZ0/e
刻印さん、気にしないでください。本気でほれ込んでます・・・小説
716名無しさん@ピンキー:04/09/08 23:04 ID:uHTIZ2Rv
和谷に幸あれ
717名無しさん@ピンキー:04/09/09 00:25 ID:ePB68HB0
これは、
和谷の夢オチだよね。


              そうじゃないと、前回のオガヒカ子で感動したことが
                 台無しに……_| ̄|○
718名無しさん@ピンキー:04/09/09 00:42 ID:kexmGkuG
無理矢理ネタ苦手なら無視してくださいって読めない?
最近やたら職人潰しやろうとしてんのあんたか?
719名無しさん@ピンキー:04/09/09 00:47 ID:hDWGgezZ
荒らしたり住人のふりしたりしてる奴だよな
わざとらしいもんな
720名無しさん@ピンキー:04/09/09 01:42 ID:UF7mrl5q
自分もあれだけ緒方に肩入れして応援してたから今回のはハァハァだけど切ない。
ガンガレ緒方!ヘタレてる場合じゃないぞ。
このままでは今度は寝取られる側…。ってもう手遅れか…(つД`)
721名無しさん@ピンキー:04/09/09 02:28 ID:DEyUln2R
ヒカ子を許すための緒方からのお仕置きエチー、とか、
仲直りした後の濃密ラブラブエチーを期待してる。
722名無しさん@ピンキー:04/09/09 03:34 ID:WA5RrBLb
>696
甘々を期待してた方にはちょい申し訳ないが。


純愛好みの方、Uの展開が見てらんない方へ。

ゎゃ「こんな夢を見た」(゚∀。)

723刻印U−25:04/09/09 03:35 ID:WA5RrBLb
>697>699-706

こんなに妄想以上にうまくいくとは思いもしなかった。
和谷は唇を歪めながらヒカルを思い出した。そうするとすぐに股間のモノは反応した。
してもしても、したりないくらいだ。
雑誌のページをめくりながら、今日はどのようにしようかと考える。ヒカルはどこまで
させてくれるだろうか。
(正常位もしたし、口でしてもらったし、バックからもしたし、立ったままもしたしなあ)
どれも気持ちが良かった。何度でもしたい。いや、何度でもできるのだ。緒方に言うぞと
いう脅しがあるかぎり。そしてヒカルが自分に犯されることを望んでいるかぎり。
「おっと、もうみんなが来る時間だな」
ビデオや雑誌を押入れのなかに放り込み、コップの準備をする。
数分後には伊角や冴木、本田、越智などがぞくぞくとやってきた。和谷の狭い部屋が急に
窮屈になった。ヒカルはまだ来ていない。
まさか来ないつもりだろうか。心配しかけたとき、ドアが開いた。
ヒカルがためらいながら入ってきた。和谷と目が合うとすぐにそらした。
スカートをはいている。
リーグは二度目に突入していた。一度目はヒカルの圧勝だった。北斗杯後、ますます強く
なっている。明らかにヒカルは自分たちのはるか先を走っている。
和谷の成績は芳しくなかった。最下位争いをし、なんとかまぬがれた。8人中7位だが。
(本当に進藤が全勝するとは思わなかった……)
焦りと悔しさが和谷を苦しめた。師匠の森下がヒカルに一目置いているのを知っている。
弟子である自分の不甲斐なさを思い知らされる。
今日はヒカルと自分の対局だ。負けるつもりはない。
伊角が持ってきた古い碁盤では、冴木と越智が対局している。その他の者は真剣な表情で
どちらかの碁盤に見入っている。
和谷は息を吸いこむと、頭を下げた。すでに棋士の顔をしていた。
724刻印U−26:04/09/09 03:40 ID:WA5RrBLb
思いもしない一手で、流れはあっさりとヒカルに持っていかれてしまった。
検討が進むなか、和谷はこぶしを握りしめていた。
目のまえに座るヒカルを舐めるように見つめた。強いまなざしで碁盤を見ている。しかし
自分は知っている。あの目がどのように潤んでいくかを。
「こっちにおいて、ノゾくのは?」
伊角が石を置く。その伊角も和谷は暗い目で見た。伊角がヒカルをそういう目で見ている
ことを和谷は気付いていた。
伊角だけではない。
ここに来る男たちは、みなヒカルを女として意識している。
おそらくヒカルは何度も、彼らの頭のなかで脱がされ、犯されていることだろう。
しかし実際にヒカルを抱いたのは、自分だけだ。
(もし、今コイツを俺が押し倒したらどうするだろ?)
みなは当然止めるだろう。だがヒカルがイヤがらなければ? いや、イヤがったとしても
自分に従うヒカルを見たらどうするだろうか?
(進藤とヤれるって言ってやったら?)
それでも欲望を押し込め、止めることができるだろうか? 和谷は確信していた。
できるはずがない。
この部屋で、ヒカルをみなで犯したらどんなにおもしろいだろうか。
和谷は夢想した。ヒカルの泣き叫ぶ声と、それに劣らない喘ぎ声が耳に聞こえてくる。
『ヤダぁ……! やめてよお、伊角さん! ア! さわらないでぇ、門脇さぁっ……ん!
越智も、んむぅっ……んん……!』
冴木にペニスを口に入れられるヒカルを想像する。ヒカルは裏切られたと思うだろう。
服を引き裂かれ、多くの男たちの前でヒカルは裸で放り込まれる。
みなの手がいっせいに逃れようとする少女の身体をまさぐる。
両の乳首を別の男にいじられ、また違う男のペニスを頬張っているヒカル。
だが最初に挿れるのは自分だ。
『んん……んぅん……!! んん、っんッ……!』
くぐもった声が頭のなかにこだまする。
725刻印U−27:04/09/09 03:48 ID:WA5RrBLb
急に引っ張り上げられた。見ると冴木が自分のえりをつかんでいた。
「え……冴木さ……?」
「ちょっと来い」
どこか怒っている。引きずられるままドアの外に出た。冴木は厳しい表情で下を指差した。
「あ……」
そこは欲望をたぎらせていた。意識するとたまらなくなり、和谷はしゃがみこんだ。
部屋のトイレに駆け込みたい気分だ。しかしここから部屋に入る体勢ができていない。
「おまえがさ、進藤のことを……まあ、なんだ? そういう対象で見てるのは知ってる。
おまえくらいの年だと仕方がないとも思う。けどな、そんなふうになるのだけはやめろ。
進藤を裏切ることになるんだぞ? 今のは気付かれてなかったからいいけど、気をつけろ。
わかったら、少しここで冷やせ。反省もしろよ」
いつになく長い説教をすると、冴木は入って行ってしまった。
和谷は恥ずかしさと怒りで顔が真っ赤だった。おまえこそ、頭のなかでいかがわしいこと
を考えているのではないかと問い詰めたかった。
結局、和谷は終わるまでずっとその場にいた。他の男たちはわかっているのか、苦笑いを
しながら自分を見てくる。「じゃあな」と声をかけられたが、和谷は黙ったままだった。
「……じゃあな、和谷……」
ヒカルがおずおずと声をかけてくる。和谷は座り込んだまま、ヒカルを見上げた。
冴木がさりげなく肩を抱いている。立ち上がってその手を剥がしたいのをこらえた。
「ああ。緒方先生によろしくな」
さっとヒカルの顔はひきつり、次いで無表情になった。ヒカルはみなと一緒に去っていく。
その一団が道のはしから消えると、和谷はそのまま腕に顔をつっぷした。
かなり時間が経った気がした。階段をのぼってくる音がする。
顔をあげなくても誰かは知っている。
自分の前に立つ気配を感じた。小さな手が肩をゆさぶる。
「和谷、オレだよ……」
和谷は心のなかで勝利の雄たけびを、幾多の男たちに向かってあげていた。
726名無しさん@ピンキー:04/09/09 04:12 ID:9YKUIhq1
…ヒカ子がイスミさんやサエキさんやカドワキさんにも弄られるのが見たくなった。
あぁ、心の中では『ヒカ子は緒方一本でエチー』なのに…ハァハァ
刻印さん、ウマすぎるよー!!
727名無しさん@ピンキー:04/09/09 08:02 ID:kexmGkuG
刻印さんGJ!
自分サドらしいんでこういう展開かなり好みです(;´Д`)ハァハァ
728名無しさん@ピンキー:04/09/09 11:37 ID:Z+/51QtE
緒方はヒカ子を調教開発してやるが、
やがてヒカ子は自立し、巣立っていく。
そういう哀愁漂う役回りが緒方には似合うよ。
729名無しさん@ピンキー:04/09/09 12:58 ID:kCEW08bc
緒方マジでヒカ子取られそうだな…
物で釣ろうとしてるのも情けない。
…緒方がんばれ。超がんばれ
と思いながらもハァハァ
730名無しさん@ピンキー:04/09/09 15:07 ID:hyzkNuch
>和谷は心のなかで勝利の雄たけびを、幾多の男たちに向かってあげていた。

刻印さんのこういう文章素敵ですね、ロム専ながら応援してます。
731名無しさん@ピンキー:04/09/09 20:44 ID:obYM0qPJ
心して聞けよ。

986 名前:マロン名無しさん 投稿日:04/09/09 19:58 ID:???
>985
エロパロのあのレスは、職人さんに聞いてもらいたかったんだろうな。
自分もちょっとわかる。
ワヤヤ好きには少し辛い展開。
正直、もう書かないで欲しいよ。
987 名前:マロン名無しさん 投稿日:04/09/09 20:21 ID:???
ああいう内容書いてるから殺伐としてるんだよね。
988 名前:マロン名無しさん 投稿日:04/09/09 20:35 ID:???
エロパロの刻印の小説見ていて思ったことは、
手広く住人に受けようとすると返って反感を買うってことかな。
何でも書けますとアピールしているように見える時がある。
そういう時ってキャラの設定がぼやけたり甘くなるから。
732名無しさん@ピンキー:04/09/09 21:08 ID:hDWGgezZ
来てたー!乙です!
緒方に同情しつつ、いつリンカーンされてもおかしくないヒカ子たんハァハァ
733名無しさん@ピンキー:04/09/09 21:24 ID:Yetz5GXN
職人さん、がんがって下さいです!
734名無しさん@ピンキー:04/09/09 22:44 ID:kexmGkuG
何でも受けようとしてんのはお前のだいすきなアキラ子書く奴だろ。
邪魔すんな糞が
735名無しさん@ピンキー:04/09/09 23:00 ID:+3PG34ZA
確かに和やスキーにはたまらん展開かもしれない・・ モッコリ発覚とか(*´∀`)σ)Д`)
でもヒカ子受けスキーにもたまらん(*´Д`)展開!
イスミンや冴木さんまでヒカ子を妄想、大好物です!ヤレーヽ(*`Д´)ノヤッチマエー



736名無しさん@ピンキー:04/09/10 01:09 ID:Hor7dFIF
自演のあおりは無視してくださいね。
貴方の小説、ほんまに(;´Д`)ハァハァです
万が一無理矢理系の展開が気に食わないなら読まなきゃいいだけだろ。刻印さんほんと気にしないでください
737名無しさん@ピンキー:04/09/10 02:16 ID:jUJivObG
感想は人それぞれだなあと思ってるし、煽りは煽りだなあと思ってるんで、
レスにショックを受けて書けないとか、落ち込むということはまったくないんで、
みなさんも自分に気を遣わないでください。
内容はともかく、マイペースで投下していきたいと思ってます。

今回も和谷がいっちゃってるんで、イメージがぁ、という方はスルーをお願いします。
738刻印U−28:04/09/10 02:20 ID:jUJivObG
>725-727

二人で部屋のなかに入る。空気の密度があがった気がした。
和谷は壁におしつけると、すぐに服のなかに手を入れて胸に触った。
(やっぱおっぱいが気持ちいいよなあ)
むにゅむにゅと揉みつづける。ヒカルはうつむいて黙ったままだ。反応すまいとしている
様子がかえって和谷をそそった。
「脱げよ」
ヒカルのまつげが何度もしばたいた。手が服のすそを握りしめる。
「自分から脱げよ」
もう一度そう強く言うと、ヒカルはためらいながら服をまくりあげはじめた。もたもたと
しているが、少しずつ脱いでいくさまはたまらない。
下着姿になったところで、腕をまえに組んでヒカルはまた顔をそむけた。そんな布切れと
細い腕で隠そうとしているのが憐憫の情を催させる。
「全部だよ」
短い言葉にヒカルは従う。ぞくぞくするような快感が和谷を満たす。盤上ではかなわない
ヒカルが、今は自分に屈服させられている。
和谷はすぐにでも襲いかかりたいのをこらえた。今日は不愉快なことが多すぎた。その分
ヒカルをいたぶらなければ気がすまない。
「今度は俺のも脱がせよ」
命令するのはなんと心地良いのだろうか。ヒカルは和谷のまえに歩み出ると、そっと手を
伸ばしてトレーナーをつかんだ。
和谷はいっさい動かなかった。腕も下げたままのため、ヒカルはかなり苦労している。
すがるようにまなざしを向けてくる。それを無視するのが楽しい。
「和谷……うで、あげてくれよ……」
しかし和谷は笑ったまま腕組みをした。ヒカルの目に落胆の色が宿った。
逡巡したのち、ヒカルは意を決したように手を下へとすべらせた。ベルトが外される。
ジーンズも引き下げられた。下着に手をかけたヒカルは、そこを凝視したまま下げた。
先走りでおのれを濡らしつづけるペニスが姿を現した。
739刻印U−29:04/09/10 02:27 ID:jUJivObG
そのとき和谷は何も言わなかった。
だからヒカルがそれに舌を這わせたことにおどろいた。
口淫はやはり和谷を恍惚とさせ、簡単に絶頂に追いやった。しかしわずかに残った意識が
翻弄されることを拒んだ。
和谷は両手でヒカルの頬をつかむと固定していた。
白い飛沫がその黄色の前髪や、顔をまんべんなく濡らしていった。
「……ふーぅ」
腰が抜けていく。和谷はしゃがみこんだ。ヒカルは泣いていた。
「服を自分で脱いだのもオマエ。俺のを脱がしたのもオマエ。フェラしたのもオマエ」
自分の精液にまみれて嗚咽を漏らす少女は、最高にいかがわしい。ずっと見ていた。
和谷は自分で服を脱ぐと、顔をぬぐってやることもせずにヒカルを押し倒した。
「なんだ、濡れてんじゃん」
「や……っ」
露をふくんだ秘所を和谷は指先でなぞる。自分のを舐めながら感じていたのか。
「オマエってすけべだよな。それとも緒方先生がそうしたのか?」
緒方の名前にヒカルは今までにないくらい身体をびくつかせた。他の男を想う少女を犯す
悦びもあるのだと和谷は初めて知った。
また頭をもたげはじめたペニスを秘所やふとももにこすりつける。
「俺が今日、オマエを見て勃起したの気付いてたか?」
ヒカルは首を横に振ったが、目が事実を語っていた。
「今日来たみんなで、オマエを犯したらどうだろうなって考えてたんだ。さすがのオマエ
でも、いっぺんに6人は無理か?」
伊角に冴木、門脇に越智に本田、そして自分だ。中山は都合がつかなかった。
「ああでもやっぱ、ためしてみなきゃ分からないか?」
「や、だ……やめてくれよ……わやぁ……!」 
和谷は優しくヒカルにキスをした。自分の精液はまずかった。
「もちろん、俺はオマエを他のヤツに抱かせる気はないぜ? 今のところはな……」
「あ、わやっ、ぁあっ……ぁんんっ」
740刻印U−30:04/09/10 02:35 ID:jUJivObG
裸で向かい合ってセックスするのが一番好きだ。
肌は温かく、すべらかで気持ちよい。何よりもヒカルの喘ぐ顔を見ながらできる。
「んんぅ、ぁあっ、はんん……っ」
自分を男にした少女は本当に淫らだ。いつもは少年のようにさえ思えるのに。
両手首を押さえつけ、和谷は腰を前後させる。息が切れそうだった。
「な、しんど……おがたせんせの、なまえよべよ……!」
突然現実に引き戻されたような表情をヒカルはした。
「あ……」
「おがたせんせ、は知らないんだろ……? え? こうしてることっ」
和谷は膝立ちした。ヒカルの腰が持ち上げられた。
二人の接合部がよく見えるように、和谷はわざと揺らして見せ付けた。
「ああ! やだやだ! やめ……! あ、おがた、おが、たせんせぇ……あ、あ、や……!」
壊れた機械のように、ヒカルは泣きながら緒方の名を口に出しつづけた。
他の男を呼ぶ女を犯す快感を和谷は味わう。
「抱いてるのは俺だぜ!」
「あ、んん、た、がた……せんっ……お、んん、んん……ッ」
抜けないように和谷はヒカルのふとももを痕がつくほど強く抱えていた。
逃げようとヒカルは腰をひねるが、それさえも刺激になっている。
「進藤! 出すぞ……っ」
和谷の叫びにヒカルは「ひッ」とうめいた。
奥の奥にまで届けと念じながら和谷は射精した。
倒れこみたいのをこらえ、和谷はつながっているところから薄い茂みのなかをたどった。
「はぁ……っ」
指でなぞられた感触でさえヒカルは感じてしまうようだ。
和谷はヒカルに呼びかけた。
「俺の出したものが、なかに入っていってるんだぜ。どこまでいくかな?」
またヒカルは悲鳴をあげた。それを和谷はうっとりと聞きながら、指先を動かした。
和谷の指はへそを越えて、さらに心臓にまで向かっていた。
741刻印U−31:04/09/10 02:42 ID:jUJivObG
緒方の顔が見たい。だが見れない。
気持ちだけでなく、時間的にも無理だった。空いた日がかすりもしない。
ヒカルは何度かすべてを打ちあけて、許しを乞いたいと願ったことがあった。
だがその気持ちのまま、緒方に会えることができない。そしてまた、和谷に抱かれること
になるのだった。
和谷にも何度も嫌だと言った。本気で突っぱねようとした。しかし脅され、触れられると
抱かれたくなり、そのまま関係はつづいてしまっていた。
自分はつねにセックスしていないといけないほど、いやらしい身体をしているのか。
もし和谷とのことがなく、緒方と会えない日がつづいていたら、自分はどうしただろうか
と考え、薄寒くなった。
緒方の感触を忘れそうだ。ちがう、と絶望した気持ちでヒカルは思った。
(……オレには、もう緒方先生の痕は残っていない……)
もうもとには戻れないと予感した。それならばいっそ、和谷に汚されつづけたかった。
それが自分への罰なのだ。
「……ン……ン……」
ヒカルの口のなかに土の味が広がった。手は草をにぎりしめていた。
「声……出すなよ……」
日が暮れるのが早い。あたりは薄暗くなりはじめ、空気も冷え込んでいた。
ヒカルは公園で、和谷に獣のようなかっこうで犯されていた。
和谷は部屋だけでなく、様々な場所で抱きたがった。まるで好奇心旺盛な子供のように。
ヒカルは緒方とはいつも部屋でしかしていなかった。きちんとつきあうまでは棋院や、車
のなかで触れ合ったり、あまつさえアキラの家で行為に及んだことがあるが、恋人同士に
なってからはそういうことはなくなった。だからあのカラオケボックスは、恋人になって
から初めてした部屋以外の場所と言っていいことになる。
まさかそれが、今の状態につながろうとは思いもしなかったが。
「ハァッ……アァ……」
和谷にのしかかられて重い。つぶされてしまいそうだ。まるで和谷は乗り物に乗っている
かのように体重をかけてくる。
742刻印U−32:04/09/10 02:54 ID:jUJivObG
風で茂みが揺れるたびに、誰かがいるのではないかと不安になる。
見つからないようにと祈りながら、ヒカルは息をつめていた。
不意に交わる音を破って、電子音が流れた。携帯の着信メロディだ。
聞きなれた、そしていつも胸をときめかすその音色が、今はヒカルを奈落に落とした。
「あっ……や、ぁン……ッ」
和谷がヒカルのカバンをさぐり、それを見つけ出した。
「へぇー"緒方精次"ってあるぜ。出てもいいか?」
「だ、だめ……やめ……!! あ、はっ、や、ァッ!」
話そうとするたびに和谷がヒカルの秘所の入り口を突くので言葉にならない。
ピッ、と小さな音がした。
「もしもし……はい、進藤の携帯です。俺ですか? 和谷といいます」
ヒカルは地面をかきむしった。心臓が身体から飛び出しそうだ。
まさか本当に出たわけではないだろう。だが和谷は会話をしている。
これは嘘だ。和谷は自分が動揺するのを見たいだけだ。本当のはずがない。
「代わって欲しいんですか? けど進藤、今出られないと思いますよ?」
丁寧な口調だが相手をバカにしているのがうかがわれた。これも演技のはずだ。
それでもヒカルは耐えられなかった。
「おねがい……切って……わやぁ……!!」
「はい、え? いえ具合が悪いわけじゃないんです。ただ進藤は今」
尻を撫で、そのまま和谷はペニスが入っているところに指を挿入した。自分のモノを指で
いじっているようだ。さらに膨らむのがヒカルにはわかった。
「俺とセックス中ですから」
ずぷっと音をたてて、和谷のモノがヒカルのなかに沈んでいった。
悲鳴は土に吸い込まれた。
「信じられない? ウソじゃないですよ……怒鳴らないでください。声を聞きますか?」
携帯を和谷はヒカルのそばに置いた。取ろうとした手を戒められる。
「ほら、進藤。早く緒方先生に聞かせてやれよ。オマエの声をさ。オマエが俺にヤられて
アンアン言ってる声を。緒方先生も電話の向こうで勃てるぜ、きっと!」
「んん、……ん、ん、んぅ……っ! んっ……ん……っ!」
一言も声を漏らすまいとした。ヒカルの唇は切れ、赤い血がにじんでいた。
743名無しさん@ピンキー:04/09/10 04:00 ID:nGsG0H/S
すすすすす、すごく気になるところできれたーー!!
いつも乙です!!
あぁもう、ヒカ子が『罪』とか言っちゃうからドキドキする。
ケータイ、ほんとに繋がってるのか?
繋がってないのか??
続きが楽しみだーーー!!
744名無しさん@ピンキー:04/09/10 05:06 ID:yBDMBBGJ
ヒカ子!ヒカ子!!ヒカ子〜ッ!!!もうコーフン島栗なのだが
タノム…和谷。存分にいたぶるのはいいが孕まさんでくれ
745名無しさん@ピンキー:04/09/10 07:21 ID:4BR2REzu
明日夫さん頼む!ヒカ子をいかせてやってくれ!
746名無しさん@ピンキー:04/09/10 07:54 ID:Hor7dFIF
やべえマジ興奮(;´Д`)ハァハァ
ヒカ子可愛すぎるよ(;´Д`)ハァハァ
刻印さんありがとうありがとう
747名無しさん@ピンキー:04/09/11 00:20:38 ID:A5sq+YMx
今夜もきてくれますように…ドキドキ(;´Д`)ハァハァ
748名無しさん@ピンキー:04/09/11 02:01:23 ID:TngJ6rR5
妊娠させないでくれー。
中だしばっかするなよ和谷ーーー!!
749名無しさん@ピンキー:04/09/11 15:09:49 ID:dFa6lKQJ
このヒカ子だと、
妊娠→絶望→緒方と和解→出産
しそう・・・何となく。
お前の生む子は俺の子だとか言いそう
750749:04/09/11 15:12:30 ID:dFa6lKQJ
緒方がね>お前の生む子は(ry

しかし、泥沼になっておりますな。
751名無しさん@ピンキー:04/09/11 15:16:09 ID:c1MbfNIR
緒方なら「お前の産む子は俺の子だ」と言いそうだし、
そのまま出産したらケコーンして幸せな家庭を築くだろうね。

でも当時認知できなかった和谷がやってきて
「そいつの父親は俺だ」とか言って幸せな家庭にゆすりをかけそうな悪寒。
752名無しさん@ピンキー:04/09/11 17:04:37 ID:A5sq+YMx
ま、すべては続きを読めばわかることさ!
刻印さんの話は先読めないからどきどきだよ(;´Д`)ハァハァ
753名無しさん@ピンキー:04/09/11 22:18:23 ID:bM2nppD9
なかなかカンが鋭い人が多いな、こりゃ。
けど最終稿は頭のなかですでに出来上がってるんで、一切変えないが。

今回はやばめのシーンはないです。
754刻印U−33:04/09/11 22:19:01 ID:bM2nppD9
>738-742

手のなかの携帯はずっと保留中になっている。
ヒカルはなかなか出てくれず、出てくれたと思ったらこうだ。
よほど自分と口をききたくないのだろうか。
それでも緒方は辛抱強く待ちつづけた。だが切られてしまった。しばらく携帯を見つめて
いたが、やがてそれを額に押し当てた。
「少しでもいいから、声を聞きたかったんだがな……」
本当に忙しくて、ヒカルに電話をかける時間がない。ヒカルの都合も考慮しているため、
ますます無理になる。今は下痢気味だからと言ってトイレに立っている最中だ。
「緒方さん? 大丈夫ですか? 身体の調子が悪いと聞きましたが」
個室のドアをノックされた。無視しようかと思ったが、声の主が「下痢がひどいのですか」
やら「トイレットペーパーが足りないのですか?」やら、果てには「……もしかして服に
ついたのですか?」などと言われては、そうするわけにもいかない。
緒方はトイレから出た。
「アキラくん、俺は大丈夫だから、そういうことをあまり大きな声でだな……」
用を足していた男が肩を激しく震わせるのを見て、緒方は赤くなった。
弟弟子は心配そうに自分を見てきたが、緒方の手にある携帯を見て合点したようだ。
「緒方さんがなかなか戻ってこなかったから……邪魔したようですね」
表情は変わらなかったが、声が少し傷付いたようにかすれた。
緒方もなけなしの良心がうずいていた。弟弟子の恋人を自分はついこのあいだ奪った。
それ以来、表面上は変わらないが、本人たちには感じる溝が生まれていた。それも深い。
(同じように接してくれとは、無理な話だ……)
わかっているが、切ないものがある。幼子のころから見てきた弟弟子に嫌われるのは。
「……会えなくて、さびしいでしょうね」
それはまるでアキラ自身の気持ちを話しているように思えた。
ヒカルを初めて抱いた男を緒方は見下ろした。嫉妬は感じなかった。ヒカルが女になって
いなければ、自分はヒカルを見つけることができなかっただろうからだ。
「ああ、さびしいよ」
「緒方さんのことではありません。進藤のことを言ったんです」
きつい口調で即座に否定された。
755刻印U−34:04/09/11 22:24:11 ID:bM2nppD9
ヒカルのことを思うと、苦いものが広がる。
「そうだな、さびしいと思ってくれているといいんだがな」
「さびしい思いをさせることのどこがいんですか!?」
緒方の言葉をアキラは聞きとがめた。瞳が激情のまま光っている。
「いや、いまケンカをしててな……」
「ケンカ? どうせ緒方さんが悪いんでしょう」
あっさりそう言い切られて、緒方は二の句が告げない。やはり自分が悪いのか。
(俺は進藤の気持ちを思いやることのできない、情けない男なのか……)
情けない、という言葉は緒方が今なによりも自分のなかから追いやりたいものだ。
ふい、とアキラは横を向いた。その頬は強ばっている。
「……ボクは進藤と恋人であったとき、彼女とケンカらしいケンカを、しませんでした。
碁のことではしょっちゅう言い合いをするのに。緒方さんとケンカするというのは、それ
だけ進藤が、緒方さんに気持ちをさらけだしているということなのではないんですか」
まるで羨ましいと言いたげな、すねた口調だった。
だが自分を励ましてくれていることが緒方にはわかっていた。恋人を奪った男に対してだ。
アキラの男としての深さを見た気がした。
「……進藤に会ったら、謝るよ。俺はあいつを大切にしたい」
アキラはうなずいた。当然だと言いたげな表情だ。
「ところでアキラくんは、その、進藤とよく会うのか? 例えば、碁外所とかで」
とたんにアキラの顔は歪んだ。触れてはいけないところに触れてしまったようだ。
「ボクは進藤と打ちたいと思ってますし、そう思っていることも伝えました。だけど」
言いかけてアキラはうつむいた。指を開いたり閉じたりしている。
「進藤は、碁会所に来ていません。ただの一度も」
恨みがましく見てくるアキラに、否定するように緒方は首を振った。
「俺は進藤にアキラくんと打つなとは言ってないぞ!」
ヒカルが囲碁の上で、アキラを自分よりも大切に想っているのを知っている。それは緒方
を碁打ちとして苦しめるものだったが、口を挟めるものではないと承知している。
「わかってますよ、そんなこと。悔しいのは、ボクと打つことさえも怯えさせているボク
自身の未熟さです。気にしないでと言いながら、気にしているボクです。そして何より、
彼女を傷つけているボクなんです」
756刻印U−35:04/09/11 22:31:04 ID:bM2nppD9
緒方は会場に戻り、数人相手に指導碁をした。
アキラも同じように、客と話しながら仕事をしている。その姿をぼんやりと見る。
さきほどのアキラの言葉を思い返し、緒方はわずかに首をひねった。
なにを言っているのか、よく理解できなかった。自分が原因とは言え、ヒカルがアキラを
振ったのだ。傷付いているというのならば、アキラのほうではないか。
緒方もそれなりに恋愛経験を積んできた。恋人を寝取られたこともある。そのときは腹の
なかが煮えくり返った。奪った男を殺してやりたいとまで思った。
そして自分を裏切った女も憎かった。プライドをズタズタにされたのだ。
(あのときは俺が悪いとは思いもしなかったな……)
愛していたが、それはうわべだけのものだったと、今は振り返ることができる。
その女はそのまま寝取った男とつきあい、結婚した。一年に一度、家族写真が印刷された
年賀状が届く。幸せそうなほほえみを見ると安心する。
おそらく自分ではこのような顔をさせることはできなかっただろう。
そしてふと不安になる。自分はヒカルを幸福にできるだろうかと。
あのころとは違う。誰よりもヒカルを心から愛している。
(だがたとえ俺が愛していても、進藤の気持ちが変わらないとは言い切れない)
やはり同年代の男がいいと言われたら、どうすればいいだろうか。
そのとき、自分はヒカルを引き止められるほどの男でいられるだろうか。
ヒカルのまえにこの先、どんな男が現れるかわからない。
アキラだってまだ、あきらめてはいないのだ。
「……緒方先生? ひどい顔をしていますよ。まだお腹が痛むのですか?」
いつまで経っても打たない緒方を客たちが心配そうにうかがっている。
「え? いや……大丈夫です。申し訳ありません」
仕事中なのだ。よけいな物思いをしておろそかにしてはいけない。
自分はプロ棋士だ。その矜持があるからこそ、ヒカルと会えなくても我慢しているのだ。
きっとヒカルもわかってくれるはずだ、と緒方は言いきかせていた。
757刻印U−36 :04/09/11 22:34:12 ID:bM2nppD9
和谷が寝返りをうち、ヒカルをようやく解放した。
部屋の電気は点けっぱなしなので、服を難なく拾うことができた。
自分の表情や肌を見たいと言う和谷は、決して明かりを消さない。せめて暗闇だったら、
こんなに苦しくないのにと思う。和谷の顔を見ながら抱かれるのは辛かった。
このあいだの携帯は、緒方には通じていなかった。
和谷は笑いながら携帯を返すと「いつでも言えるんだからな」と念を押した。
意地悪く言う和谷をヒカルは悲しく思った。セックスのときの和谷は優しくない。
まるで人が変わったかのようだ。
涙を拭うと、ヒカルは服を調えた。音をたてないように立ち上がる。身体がだるかった。
足がふらつき、思わず押入れに手をかけた。すっとそれは開いた。
ヒカルはしゃがんで息を吸ったり吐いたりした。
ふと押入れのダンボールからはみだしている雑誌に気付いた。何とはなしに取ってみる。
表紙は明らかに男性が読むものだとわかる、エロティックなイラストが描かれていた。
好奇心に負けて、なかをのぞいてみる。
どれもこれも女が男に犯されているものばかりだった。
特に汚いページや、ページ同士がひっついているところは、それが顕著だった。
何となく和谷の好きな傾向が想像できた。かなり影響も受けているようだ。
和谷がヒカルに対して発言した台詞や、同じような場所でセックスしているシーンなどが
あった。めくるとぺりぺりとページが音をたてた。
(気持ち悪い……)
犯された女はみな次第に悦びはじめている。
自分も和谷にはこういうふうに映っているのだろうか。
ヒカルはたまらなくなり、トイレにかけこむと思い切り吐いた。
そして泣いた。緒方に抱かれたかった。あの腕のなかで甘やかされたかった。
だがそんなことはもう二度と自分には許されない。
別れを告げよう、とヒカルは決心した。
和谷とのことを知らせず、他の男に抱かれた汚い女だと思われるまえに。
切なくて、悲しくて、そして自分のずるさにヒカルはまた嗚咽した。
758名無しさん@ピンキー:04/09/11 22:47:45 ID:A5sq+YMx
(;´Д`)ハァハァ
アキヒカ子好きの自分はアキラがちょろっと出ただけでも嬉しい(;´Д`)ハァハァ
ヒカ子可愛いな…ほんとに
和谷羨ましい
759名無しさん@ピンキー:04/09/11 22:53:20 ID:A5sq+YMx
ちなみに別れっつうのはヤパーリ緒方に、だよな…?緒方(´・ω・`)超ガンガレ
なんだか傷心ボロボロなヒカ子を自分がめとりたい気分だ。
また続き来るまで寝られそうにない…(;´Д`)ハァハァ
760名無しさん@ピンキー:04/09/12 01:15:38 ID:g/gBvw+q
キタ―――(・∀・)―――――!!
刻印さん、乙です!
ヒカ子は緒方と別れることで和谷とも切るのか…切ないな
761名無しさん@ピンキー:04/09/12 01:37:06 ID:Vl9WIk2V
乙です!それぞれが切ないなぁ
どうなるのか楽しみにしてます
762名無しさん@ピンキー:04/09/12 03:39:21 ID:+iGiAUt7
乙!今回も堪能させてもらたよ!
相変わらず和谷が暴走していく様は見てて圧倒されますな
しかしこの和谷は、ヒカ子のことちゃんと好きなのだろうか・・・
自分はどう頑張っても「性の対象」「ダッチにしている」風にしか見えない
そこん所の描写、今後ちょっと期待してます・・・_| ̄|○ コノママジャ ワヤヲキライニナッチャウヨー

ま、ここまで一人の男を狂わせることが出来るヒカ子は
存在自体が魔性の女だってことだな!


>760
恐らく和谷とは切れられないんじゃないかと
現状で脅されてる訳だし
この鬼畜和谷だと別れたと分かった途端、即公開プレイに及びそうで怖・・・
更に、脅しのネタでビデオとか撮られ・・・うわなにをすrhgyふじこbk
763名無しさん@ピンキー:04/09/12 03:55:27 ID:P1Zv0Yvo
前作『刻印』のイメージを壊されたくない方、ヒカルが緒方以外とする描写が
嫌な方、無理やりな描写はカンベン、ハッピーエンドでなければ耐えられない
という方はどうかスルーお願いします。
以後、事前注意をしません。終盤に入りかけており、内容ネタバレはしたくないので。
764刻印U−37:04/09/12 03:55:58 ID:P1Zv0Yvo
>754-757

緒方と別れる、と心に決めてから、ヒカルは体調が悪くなっていった。
食欲も湧かないし、つねに吐き気がしていた。
「おーい、進藤こっちだ!」
和谷が手を振った。ヒカルはトレイを持って席についた。
すでに和谷はハンバーガーを一つ平らげ、二つ目に手を伸ばしていた。
ヒカルは和谷の隣に座った。伊角がフライドポテトを差し出してくれたのでつまむ。
かじりながら、みなの会話を聞く。冬休みに合宿みたいなものをしないかという話だった。
プロだけでなく、院生も交えてだ。場所は越智が提供してくれるらしい。
院生時代の仲間が張り切っている。
だがヒカルの心は沈んだままだ。会話には入らず、ジュースを飲んでいた。
「おっと! 落としちまった」
和谷がハンカチを拾い上げようと、テーブルの下にかがんだ。
「……っん」
ヒカルはストローを噛んだ。足を撫でられたのだ。それ以上は何もされなかったが、嫌な
気分はますます強くなっていた。
「進藤、食べないのか? 具合悪いのか?」
伊角が手をつけていないハンバーガーを指差した。いつもヒカルはすぐに食べていたので
気にしてくれたようだ。ヒカルは無理に笑うと、包みを勢い良くあけて、かぶりついた。
だが飲み込むまえに、ケチャップのにおいに吐き気が込みあげてきた。
「っ、オレ、トイレ……!」
ヒカルはトイレに駆け込むと吐いた。だがあまり身体は楽にならなかった。
口元を水でゆすいでいると、トイレのなかから声が聞こえた。
「あーん、なっちゃったぁ。ナプキン持ってるー?」
「待ってー。えーと、あったよぉー」
鏡のまえで髪をとかしていた女が、ドアのすきまから生理用品を渡した。
ヒカルはその光景を愕然と見ていた。
知らず知らず、自分の腹部を押さえていた。
765刻印U−38:04/09/12 04:00:37 ID:P1Zv0Yvo
そんなはずはない。
とは言い切れないことをヒカルは身をもって知っている。
身体中の血液が冷たくなっていく。震えがとまらない。
嫌だ。嫌だ。音にならない悲鳴が身体の内側から飛び出していく。
ヒカルは夜にまた吐いた。額が熱っぽく、ヒカルは冷えたタオルを押し当てた。頭が痛い。
水曜日の対局の日、ヒカルの体調は最悪だった。勝ち星が拾えたことが奇跡のようだ。
「進藤、ちょっといいか?」
「……塔矢……」
かつての恋人が近付いてくる。ヒカルは無意識に身構えていた。
「顔色がものすごく悪い。病院に行ったほうがいいんじゃないか? 早めのほうがいい」
アキラは理由を知らないはずだ。しかしヒカルは見透かされている気分だった。
「平気だよ! ほっといてくれ!」
荒い口調にアキラが差し伸べようとした手を引っ込めた。それを見て、ヒカルはますます
自分がすさんでいくのがわかった。
自業自得なのに、誰かに当り散らしたかった。
「おまえなんかに関係にない。オレにかまうな!」
周囲のものたちが好奇のまなざしを注いでくる。ヒカルは彼らを睨んだ。そんなヒカルを
アキラが引っ張っていく。二人は誰もいない階に下りた。
「進藤、やっぱり具合が悪いんだよ。そんなキミの姿を緒方さんに報告できないよ」
「緒方せんせい……?」
「ああ。キミとしばらく会えないから、ボクに様子を見て欲しいと頼んだんだ。しぶしぶ
といった感じだったけどね。本当は自分で来たいんだよ」
穏やかに、言い含めるようにアキラは言う。好きだと思った少年は、今も慕わしい存在だ。
しかしそう思うことさえ、自分がふしだらな証のように思われた。
「ケンカしてるって聞いたよ。緒方さんはキミを……」
「おまえ、緒方先生とオレがくっついていて、いいと思ってるのかよ」
ヒカルの真横の壁を、アキラが叩いた。
「キミがそれを言うのか!?」
座り込んだヒカルを一瞥すると、アキラは去っていった。
766刻印U−39:04/09/12 04:06:22 ID:P1Zv0Yvo
ヒカルはお腹を押さえたまま、ベッドの上にうずくまっていた。
いるのだろうか、ここに。怖くてたまらない。どうすればいいのだろう。
緒方はまだ自分を心配してくれている。きっと助けてくれるはずだ。
(ダメだそんなの……そんなのダメだ……オレはもう緒方先生を頼っちゃいけない……)
枕がまた濡れはじめた。鼻をかんだティッシュが散らばっている。
「ヒカルー、ご飯よ。食べないの?」
母が階下から呼んでいる。カレーのにおいが部屋にまで立ちのぼっている。
ヒカルはにおいから逃れようと、布団のなかにもぐりこんだ。足音が近付いてくる。
「ヒカル」
「いらない!」
ドアの外にいる母親に向かってヒカルは叫んだ。
「和谷くんから電話があったわよ。金曜日に棋院に来て欲しいと伝えてくださいって」
それだけを言うと母は行ってしまった。ヒカルは全身の肌が粟立つのを感じた。
棋院で何の用事があるというのだ。一つしか思い浮かばない。
逃げ出してしまいたかった。だが逃げても状況は悪くなるだけだ。
(もうしないって、和谷に言う)
そして迫られても絶対に身体を許さないとヒカルは心にちかった。
流されていた自分が恥ずかしい。今日のアキラの瞳はヒカルを突き刺していた。
あんなふうな顔をさせたいわけではなかった。
最高のライバルなのに、今の自分はそれに値しない。
『ボクはきみの碁まで失うつもりはない。これからもきみと打ちつづけたいんだ』
真摯に言ってくれたアキラに対して、ヒカルは今でも後ろめたく思っていた。
アキラと打ちたいと思っても、碁会所に行く足は固まってしまう。
平静な気持ちで碁盤のまえに座る自信がない。
指のすきまから、大切にしていたものが落ちていく。
つかみ直したくても、もう間に合わない。
767名無しさん@ピンキー:04/09/12 07:41:15 ID:g/gBvw+q
あああああ
だめだ続き気になるよ……寝不足(;´Д`)ハァハァ
ヒカ子の足触りたい(;´Д`)ハァハァ
妊娠してなきゃいいな…さすがに腹ませられたら哀れだ(´・ω・`)
ヒカ子たん…(;´Д`)ハァハァ
768名無しさん@ピンキー:04/09/12 11:12:11 ID:+6JmfZIa
和谷コエェー和谷コエェー
優しい伊角さんにちょっと(;´Д`)ハァハァ
769名無しさん@ピンキー:04/09/12 18:44:11 ID:8+LBoz8y
(;´Д`)ハァハァ
(;´Д`)ハァハァ
刻印さんGJGJGJ-----!!!!!!!
770名無しさん@ピンキー:04/09/13 00:40:15 ID:BxtL8lWf
続き待機中
リアルタイムで読みたいのだ(;´Д`)ハァハァ
771名無しさん@ピンキー:04/09/13 01:29:26 ID:l+O53WCU
お母さんと産婦人科へ行くヒカ子(;´Д`)ハァハァ
妊婦腹のヒカ子もまた一興。どっちに転んでも(;´Д`)ハァハァ が止まらない
772名無しさん@ピンキー:04/09/13 03:03:18 ID:RpXXhRLA
合宿あるとですか?
アダルト三人組(伊角・冴木・門脇)に期待してもいいですか?
三人組とヒカ子ちゃん…ハァハァ
よ、よ、4Pとか…ハァハァ
773刻印U−40:04/09/13 04:17:08 ID:DOJcMH64
>764-767

11月も半ば近く、外はもう寒い。ヒカルは駅から出ると首をすくめて小走りした。
頬は冷たい風にあたって痛かった。指先もかじかんでくる。こぶしをつくった。
いざとなったら和谷を殴り飛ばしてやろう……。
「進藤くんじゃないか」
すり抜けた人に呼び止められ、ヒカルは心底おどろいた。人など目に入っていなかった。
篠田院生師範がにこやかな顔をしていた。白髪の混じった髪はきれいに整えられている。
「急いでいるようだね」
「え……いや、寒かったから……」
「本当に寒くなったね。私も朝起きるのがつらくてね」
ヒカルは篠田と歩きはじめた。同じプロ棋士ではあっても、篠田は特別だ。院生のときに
さまざまなことを教わったためか、未だに戦う相手という気があまりしない。
「ところで進藤くん、緒方先生とお付き合いをしているそうだね」
篠田はにごすことなく聞いてきた。予想外の問いかけにヒカルは足を止めた。
「あの、オレ……」
「いやいや、別にとがめようというわけではないんだよ」
あいかわらず笑みを絶やさずに、篠田は優しい口調で語りかける。目でうながすと、再び
棋院に向かって歩きはじめた。ヒカルは一歩後ろからついて行った。
「緒方先生は進藤くんと一緒にいるようになってから、ひとまわり大きくなられたように
思う。きっといい関係なのだろうとわかるよ」
今のヒカルにとってその言葉は刃以外のなにものでもなかった。
「緒方先生が忙しくてなかなか会えないようだが、がんばりなさい。あまり落ち込まない
ように。緒方先生もさびしいとこぼしていたそうだが、仕事をなおざりにはしていないよ」
緒方と会わなくなってからのヒカルは、囲碁セミナーやイベントなどの仕事があったが、
気がいつもふさぎこんでいた。客にまで元気がない、と言われることがあった。
篠田はそんな自分をさとしているのだ。
「……ありがとうございます、篠田先生」
身体がふわりと温かくなっていた。
774刻印U−41:04/09/13 04:21:28 ID:DOJcMH64
棋院のドアを開けて最初に目に入ったのは和谷の姿だ。
ヒカルの隣の篠田を見ると和谷は慌てて頭を下げた。
「やあ和谷くん、今日はいちだんと寒いね。もしかして進藤くんと待ち合わせかい?」
ヒカルと和谷が院生時代からの親しい仲間だということを篠田は知っている。
二人の関係を知っているわけではないのはわかっているが、後ろめたい。和谷も同じよう
で、居心地悪そうに目を強くしばたたかせている。
そんな微妙な雰囲気に気付いたのか、篠田は二人を交互に見た。だが特に詮索せず、手を
あげるとエレベーターに消えていった。
「……来いよ」
和谷はヒカルの手をつかむと、階段をのぼりだした。その手はとても温かい。和谷は迷う
ことなくヒカルを六階の女子トイレに連れ込んだ。
「やだよ、和谷」
「今日はこの階の部屋、使われてないから。棋院のトイレでヤってみたかったんだよな」
奥の様式トイレに押し込められそうになる。だがヒカルはその手を振り払った。
「オレが今日来たのは、和谷とするためじゃない。もうしないって、言うためだ」
和谷は目を見開き、ヒカルの顔を疑うように見てきた。その瞳の決心を読み取ったのか、
苛立たしそうに舌打ちした。
「緒方先生に言うぜ?」
「ムダだよ。オレはもう緒方先生とは別れるから」
脅しのネタがなくなって、和谷は困るとヒカルは思っていた。だが和谷は喜色を浮かべた。
「マジ!? やった! なら俺とつきあおうぜ!!」
「は?」
和谷の言葉が宙にさまよっている気がした。それをつかまえることができない。
「緒方先生と別れるんだろ?」
「それが何で和谷とつきあうことになるんだよ。それにオレのこと好きじゃないじゃん」
「俺はおまえが好きだぜ」
「ウソだ! そうならオレが嫌がることするわけないじゃないか!!」
ヒカルはわめいた。声はトイレ中に響き、むなしく床に落ちた。
775刻印U−42:04/09/13 04:24:59 ID:DOJcMH64
「好きだからしたいんじゃないか。嫌いなヤツとはできねぇよ」
和谷と話が通じていない気がした。どうしたらこんなことが言えるのだろうか。あれだけ
自分を苦しめておいて、しゃあしゃあと"好きだから"などと――――
「そんなの、本当にオレを好きなわけじゃない。和谷はヤれれば、誰でもいいんだ」
「俺はずっとオマエとしたいと思ってた。いいか、オマエとだぞ」
それは説明にならない。言いきかせるような口調にヒカルは猛烈に反発したくなる。
「そりゃあ、ちょっとはムリヤリっぽかったと思うけど、そういうプレイだと思えばいい
じゃん。オマエだって気持ちよかっただろ?」
無邪気に和谷は問いかけてくる。ヒカルはすとんと理解した。
和谷は子供なのだ。
相手がどう思うのか考えず、自分の気持ちを優先させる、子供なのだ。
緒方のように、しがらみなどない。ヒカルを手に入れることを苦悩することなどもない。
本当の恋など知らない。性欲だけに心奪われ、そして赴くままに自分を犯したのだ。
そして自分もやはり、まだまだ子供なのだ。
子供だからこそ、子供の和谷に惹かれ、ひきずられてしまったのだ。
『おまえはまだ子供だ』
緒方の言葉は正しかった。それを理解するのに、こんなにもかかってしまった。
「なに笑ってんだよ」
「なんでもない」
和谷も自分もおかしかった。学校に通わず、社会に出たことで、大人になったとどこかで
勘違いしていたのだ。自分はまだ16歳だというのに。
「とにかく、オレはもうおまえとする気はゼンゼンないから。恋人にしたいなら、オレを
惚れさせるくらいの大人になれよ」
一つ肩の荷が下りた。あとは緒方にさよならを告げるだけだ。
ヒカルは和谷に背を向け、トイレから出ようとした。だが身体が浮いた。
「や、だ!」
狭い個室のなかにヒカルは移動していた。
776刻印U−43:04/09/13 04:28:37 ID:DOJcMH64
もがきながらカギに手をのばす。だが和谷はその前に立って見えなくした。
「どけよ和谷! もうしないっつってんだろ! んっん!」
和谷は鼻を膨らませると、ヒカルの唇をふさいできた。舌が入ってくる。思い切り噛むと
血が口内にあふれ出てきた。それを便器に吐いた。
二人は狭いなかで取っ組みあっていた。ヒカルは本気で抵抗した。足でも手でも頭でも、
とにかく一つが封じられれば次の手で暴れた。
「チクショ……ッ」
お互い睨みあう。ヒカルはひるまなかった。負ける気はしなかった。
和谷が次第に戸惑ったように、目を左右に走らせはじめた。
「…………わかったよ…………いけよ……」
たよりない声が、和谷の唇からこぼれた。身体をどけると、カギが現れた。
ヒカルはそれをつかんだ。横にわずかに動かしたとたん、ドアに押し付けられた。
つぶれるかと思った。当たった頬が痛んだ。
「わ、やっ!」
「くそっ! ジーンズなんか履いてきやがって……!!」
和谷は汗だくになりながらヒカルの下肢を剥いた。ドアに貼り付けるように押さえられて
いるために、ヒカルはされるままとなってしまった。
ぐるりとまわされ、向き合った。和谷の目は凶暴そのものだった。
力ではかなわない。ヒカルは懸命に方法を考えた。良い方策など浮かばない。
頭のなかが白くなっていく。言葉が口から飛び出ていた。
「……オレ、子供ができたかも!」
「え?」
和谷のファスナーを下ろそうとしていた動きが止まった。
「子供ができたかもしれない。吐き気がするし、食欲ないし。それに生理がないんだ」
まくしたてるようなヒカルを和谷はぽかんと見ている。
ヒカルは後ろ手でカギを探した。
777名無しさん@ピンキー:04/09/13 04:45:21 ID:6pZe4JuL
おお!きてましたね。乙!
子供できてんなら緒方の子がいいなとか
勝手に想像してドキドキさせてもらってます
778刻印U−44:04/09/13 04:45:37 ID:DOJcMH64
「……それって俺の子供なのか?」
「そうかもしれない」
緊張をはらんだ空気に、汗が背中を伝っていった。
和谷は黙りこんでいる。ヒカルはカギに触れた。これを引けば出られる。
「まあ、関係ないか、俺には」
あまりにも無関心な台詞に、ヒカルは手が止まった。
「だって俺まだ結婚できないしさ。緒方先生がいるから良かったじゃんか。緒方先生なら
きっといいって言うよ」
「おまえオレが好きだって言ったよな!? そんなふうになっていいのかよ!?」
思わず叫んでいた。かまわないと言うように和谷はうなずいた。
「だって結婚なんて形式だろ? こういうことができなくなるわけじゃないし」
指を秘所に挿れられた。和谷を押しのけようとヒカルは両腕で突っぱねた。
和谷はもぞもぞしながら、下着とジーンズを膝下まで下げていった。ペニスは準備万端と
言いたげに様子をうかがっている。
「足もっと開けよ……」
「いや、だ……い……あ、や……あぁ……!」
右足を持ち上げられた。いやおう無く秘所は無防備にさせられる。
和谷が強く押し入ってきた。根元まで挿入すると、存在を誇示するように中を突いた。
「オマエんなかって、ホントにいいよな……」
「でて、け……!」
悔し涙が流れていく。いいように犯されている自分が情けなかった。
「いいのかよ……すごいしめつけてくるぜ……!」
「ぁあ!」
和谷が抽挿を開始した。濡れはじめたのか、水音も大きくなりだした。
「だ……いやぁ……っ、はっ……ぁっ…………」
身体の力が奪われていく。なげやりな気分が支配しはじめる。
だがぼんやりしだしたヒカルの耳に、爆発音にも似た大音響がした。
「進藤! いるか!!」
ずっと聞きたいと思っていた声がヒカルの身体に入ってきた。
779名無しさん@ピンキー:04/09/13 04:47:16 ID:DOJcMH64
>777
連投やら時間規制やらでなんか10以上投下できなかったんでサンキューでした。
780名無しさん@ピンキー:04/09/13 04:48:09 ID:DOJcMH64
10分以上だ……。
781名無しさん@ピンキー:04/09/13 05:01:01 ID:6pZe4JuL
続きがあったのか!いや、本当に乙です
来たのは誰だろなぁ…
782名無しさん@ピンキー:04/09/13 08:28:34 ID:rY6qxXjV
刻印さん!
今回も続きが気になるよ…(;´Д`)ハァハァ
いつもありがとう。♀ヒカ子ってこんなに萌えるんだとあなたのおかげで知りました
783名無しさん@ピンキー:04/09/13 18:27:17 ID:N9O/FCmT
刻印さんには幻滅させられたよ。
784名無しさん@ピンキー:04/09/13 19:05:03 ID:rY6qxXjV
なんの萌え提供もできないくせに( ´_ゝ`)
>>783
785名無しさん@ピンキー:04/09/13 19:05:49 ID:BMioZolH
783 何が欲しいか言ってみなよ

言えばその通り書いてもらえるかもよ
786名無しさん@ピンキー:04/09/13 19:33:48 ID:N9O/FCmT

おまえらもそう思ってるから、俺の言葉を否定しないんだろ?
787名無しさん@ピンキー:04/09/13 19:48:48 ID:BMioZolH
幻滅も何も、漏れ2作目は読んでないよ。
ヒカ子はアキヒカしかダメなんだ漏れは。
苦手はスルーして良いという言葉に甘えさせてもらって黙ってたさ
腕がすこぶるいいのは一作目で充分分かったから
刻印以外なら読めそうだと思って待ってるんだよ。

ID:N9O/FCmT お前、
投下するんでも要求するんでもなく
萌えすら語らないのならとっとと消えろ。邪魔だ。
788名無しさん@ピンキー:04/09/13 21:04:04 ID:yYy2WeL1
>ヒカ子はアキヒカしかダメなんだ漏れは。
漏れとてそうだったさ!
でも刻印さんに開発されて他の(;´Д`)ハァハァにも気づいたんだ!
刻印さん、神々の皆様、社ヒカ子読みたいです!
789名無しさん@ピンキー:04/09/13 22:41:25 ID:l+O53WCU
気の毒過ぎて笑えませんね
ここはヒカ子スレなんだから誰と絡むかは職人さん次第です
カップリングが気に入らないからって文句言う奴にはこのスレから出ていきなよ
790名無しさん@ピンキー:04/09/13 23:33:56 ID:A0aF06EB
別にスレから出て行かなくてもいいから、
専ブラ導入してアボーン機能を使ってくれ。

いやしかし、
ワヤ殴りたいワヤ殴りたいワヤ殴りたいぃぃぃ!!!
ハァハァ。
創作だと分かっているのにここまで心動かされるなんてすごいよ。
続き楽しみにしてます〜。
791名無しさん@ピンキー:04/09/14 00:07:53 ID:gC3BqDMh
和谷がなんでこんな風にするのかが
よーくわかった。
「子供だから」の一言で全て集約できてる。
スゲー!
和谷と緒方の対比がすごい際立ってきた!!
792刻印U−45:04/09/14 00:28:54 ID:AmtNV0VG
>773-776>778
安心したいからアキラに内心しぶしぶながら、ヒカルの様子を見て欲しいと頼んだ。
しかし聞かされた様子に緒方はいてもたってもいられなくなった。
今日も仕事はあった。今までどんなことがあろうとも、私情をはさんだことはない。
そう自分に戒めてきたのだ。緒方は初めてそれを破った。
どうでも良い理由をつけ、緒方は急いで帰宅した。ヒカルの携帯はつながらなかった。
自宅にかけると、ヒカルの母親が出て、和谷と棋院で約束していると聞かされた。
前々から気になっていた少年の名に、緒方の胸は妙に騒いだ。棋院に急いだ。
いつも来ていて見慣れた建物が、得体の知れないものを抱えている気がした。
二人の姿は見当たらない。どこから探せばいいのだろう。こんなにも広かっただろうか。
「緒方先生? 今日はお仕事のはずじゃあ?」
エレベーターから書類を抱えたアキラが驚いて自分を見てくる。緒方は思わず詰め寄った。
「進藤を見なかったか? ここに来ているはずなんだが」
「いえ、見てません。進藤がどうかしたのですか?」
どうかしていないか確かめるために来たのだ。
「アキラくん、進藤を探してくれ。頼む」
「言われなくてもそうしますよ」
一階から二人は部屋をのぞいていった。嫌な予感が脳裏をかすめる。
汗が噴き出し、シャツがはりついて気持ちが悪い。
「おや、緒方先生。今日は仕事ではなかったのですか?」
四階にたどりつき、渉外部に駆け込んだ緒方に、篠田が話しかけてきた。
まさかサボったとは言いづらく、緒方は口ごもった。そんな自分をアキラが見てくる。
いい大人がこんなザマで呆れていることだろう。
「進藤くんが喜ぶでしょう。冴えない顔をしていましたから」
「会ったのですか!?」
緒方の剣幕に篠田は目を丸くした。
「ええ。和谷くんと待ち合わせていたみたいですよ」
793刻印U−46:04/09/14 00:30:54 ID:AmtNV0VG
篠田はどこに行ったかは知らないと言う。
「棋院で待ち合わせたなら、棋院のどこかにいるんじゃないでしょうか」
不確かなその言葉を頼るしかなかった。
六階に着くころには足ががくがくしていた。アキラは平気そうだ。年の差を感じる。
とても静かだった。誰もいない。薄暗く、冷たい空気がよどんでいる。
「この階にはいなさそうですね。早く上を探しましょう」
アキラははやる気持ちを抑えかねるように、早口で緒方をせかした。
「待て、なにか聞こえないか?」
耳をすます。押し殺した、悲鳴のような叫びを感じた。聞こえたと言うより、感じたのだ。
緒方の足はなにかを考える間もなく、女子トイレに向かう。蹴破る勢いでドアを開けた。
凄まじい音がした、壊れたかも知れないが、今はそれどころではない。
「進藤! いるか!!」
明らかに空気が違う。緒方は奥の締まっているトイレを睨んだ。
「そこにいるのは誰だ!」
返事はない。押し殺したような気配が伝わってくる。
大またに歩み寄ると、緒方はこぶしで強く叩きはじめた。男の悲鳴が小さく聞こえた。
「開けろ! 殺すぞ!!」
凄まじい怒声だった。ドアが内から揺れた。
二人の人物が床に倒れこんできた。緒方はその光景を呆然と見た。
自分が誰よりも愛しいと想っていた少女の胎内に、男が性器を突きたてている。
白いむき出しの下肢はなすすべもなくふるえている。
ヒカルの目は恐怖と困惑、そして驚愕のために見開かれている。
「う……っ」
ぶるりと腰を動かすと、和谷は射精した。はためからでも、そのことがわかった。
「……あ! あ……っ! 見ないで! いやだ! いや……み、あぁぁ!!」
涙も出ないほど顔をひきつらせ、ヒカルが絶叫した。
794刻印U−47:04/09/14 00:34:43 ID:AmtNV0VG
まだ乗りかかっている和谷を緒方はつかんだ。
引き倒すと、ずるりと射精したばかりのペニスがだらしなく姿を現した。
緒方はそのまま和谷を床に叩き付けた。持ち上げ、壁にも叩きつけた。
アキラがヒカルを抱き起こし、コートを着せているのを目のはしで確認した。
「お、がたせんせい……俺、は……」
何か言いかけた和谷の右頬を殴った。左頬も同じように間髪入れずにお見舞いしてやった。
膝で腹を蹴り上げると、和谷はうめき口元を押さえた。こらえきれないように吐き出す。
「う、ぐ……」
吐瀉物のなかに和谷の顔を突っ込む。
性器をかかとで踏むと、怪獣のようなおぞましい叫びがあがった。
このまま踏み潰して、使い物にならないようにしてやりたい。そう思う自分を押し止める。
「ひとの女に手を出したってことは、このくらいのことをされる覚悟をしてるんだろ」
和谷の顔はすでに真っ赤で、腫れあがりはじめている。身体がふるえている。
臭いにおいが鼻をついた。和谷は失禁もしていた。
容赦なく緒方はもう一度こぶしを和谷の腹に沈めた。白目をむくと、そのまま失神した。
肩で何度も息をする。手が痺れるように痛んだ。
「……進藤、大丈夫か?」
しゃがみ、アキラの腕のなかでふるえつづけているヒカルを正面から見た。
力いっぱい、折れるほど抱きしめたかった。
だがヒカルが拒絶するように首を振っているので感情を押し殺した。
「い、や……いや、だ……おがた、せんせ……オレ、オレ…………」
「大丈夫だから。進藤、大丈夫だから」
優しい声で語り掛けるが、ヒカルはアキラにしがみついたままだ。
嫉妬心が湧いてくる。だがアキラがヒカルの肩をそっと緒方のほうに押し出した。
緒方はヒカルを壊れもののように抱きしめた。
他の男の匂いがしたが、それでも緒方にとっては大切な少女であった。
795刻印U−48:04/09/14 00:38:25 ID:AmtNV0VG
さすがに放っておけるほど、緒方は激情に駆られなかった。
知り合いの医者に見せるようアキラに頼むと、ヒカルを抱き上げた。
棋院を出るときに何人かの人に見られたが、緒方は構わなかった。今は早くヒカルを落ち
つかせることのほうが先決だ。
タクシーをつかまえ、マンションにつれていった。そのあいだもヒカルはふるえていた。
ミルクの入った温かい紅茶を入れてやり、緒方は風呂を沸かした。ヒカルはうつろな目で
壁を見ている。コップに口をつけようとしない。
「……まずは風呂に入ったほうがいいな。一人で入れるか?」
ついていてやりたいが、ヒカルは身体を見せたくないかもしれない。
ヒカルはうなずくと、風呂場にむかった。足取りは思ったよりもしっかりしている。
脱衣所に家に置いてあるヒカルの下着と服を出しておいた。
水の跳ねる音を聞きながら、緒方は目を閉じた。
自分がいないあいだ、ヒカルに何が起きていたのだろうか。なぜもっと早く気がつくこと
ができなかったのだろうか。仕事など放っておけば良かった。
和谷とヒカルの関係は、今日だけではないだろう。
始まりはヒカルの好奇心か、和谷が無理矢理迫ったかのどちらかだろう。
後者だと断言できる。
だが少しも気持ちは晴れない。前者のほうがマシだった。ヒカルが求めて和谷と浮気した
ほうがヒカルの心の傷は浅くて済む。
おそらく一度ヒカルを抱いた和谷は、自分にばらすなどと脅し、ヒカルを犯しつづけたに
ちがいない。でなければ、ヒカルが黙ってされるままになるはずがない。
(進藤……)
自分を見て叫んだヒカルの声と顔が何度も脳裏によみがえった。
どんなに悩んでいただろう。近くにいれば良かった――――
「緒方先生」
服を着込んだヒカルがいつのまにか後ろに立っていた。
796名無しさん@ピンキー:04/09/14 00:40:31 ID:gC3BqDMh
ヒカ子かわいそうだよーーー
あぁ、引き込まれるぅーー
刻印さんGJ!
797刻印U−49:04/09/14 00:43:25 ID:AmtNV0VG
湯上りの肌は薄赤く染まり、いっそうヒカルを可愛らしくみせる。
ずっとご無沙汰だった緒方は唾を飲んだ。いけない、と自分を叱りつける。
「髪が濡れているじゃないか。拭いてやろう」
ヒカルを椅子に座らせると、髪を拭きはじめた。ヒカルの頭がぐらぐらと揺れる。
いつもじゃれつき、唇を寄せる、細い首を見つめた。なんとか視線をはがす。
「よし、もういいかな。少し寝たほうがいい。ああ、寝巻きを出しておけばよかったな」
櫛でとかして整えると、緒方は明るい口調で言った。
しかしヒカルは動こうとしない。まるでぬけがらのようだ。
緒方は背中と膝裏に手をまわすと、そっと抱いた。そのまま寝室に連れて行く。
ベッドのきしむ音が、今日はやけに自分を苦しめる。
「おやすみ、進藤」
頭を撫でる。その手をヒカルがつかんだ。力をこめているのがわかる。
「進藤……」
「しようよ、先生」
抑揚がない。瞳は暗く、生気を感じさせなかった。
「おまえは疲れてる。ゆっくり身体を休めたほうがいい」
「和谷に……他の男に抱かれたオレなんか、抱きたくない?」
無表情だった面に浮かんだのは自嘲だった。緒方は必死にヒカルの手を握りかえした。
「そんなことは思っていない。俺はおまえが誰よりも大事なんだぞ」
「その大事なオレは、もう汚れているのに、まだそう思える?」
緒方は首を振りつづけた。
「おまえは汚れていない。進藤、おまえはおまえのままだ」
他の男に抱かれたことなど、関係ない。もちろん嫉妬はする。だが汚されたなどとは少し
も思わない。緒方はもともと処女性など重視していない。
「おまえが元気になったら、嫌になるほど抱くつもりだ。だから今は寝なさい」
ヒカルは緒方の指にかみつくと、たまりかねたように叫んだ。
「眠れるわけないだろ! なんで和谷とのこと聞かないんだよ! どうでもいいのかよ!
どうして他の男に抱かれたんだって責めないんだ!」
798刻印U−50:04/09/14 00:46:30 ID:AmtNV0VG
オレなんかどうでもいいんだ、とヒカルは弱々しくつぶやいた。
緒方はヒカルを見た。ヒカルにも自分を見てほしかった。どんなにヒカルを思っているか、
自分の目を見たらわかるはずだ。しかし視線は合わない。
言葉でしか伝えられないもどかしさを緒方は感じた。
「あの少年など、俺はどうでもいいんだ。進藤、おまえがここに今、こうしていてくれる。
それだけで俺は幸せなんだ」
「オレはもう、緒方先生との感触、覚えてない。和谷のしか、思い出せない。オレは和谷
としてもあえいだんだ。緒方先生以外の人を受けいれて、自分で腰を振ったんだ。オレは
誰とでもできる、やらしいヤツなんだ。そんなオレでも、大事だって言えるのかよ。もし
言えるなら、緒方先生はオレのことなんてどうでもいいんだ!」
「進藤!」
なにを言えばヒカルは信じてくれるのだろうか。抱けばいいのか。抱けばヒカルは安らぐ
のか。それならば、抱いてしまえばいい……。
明らかに意図を含んだ手でヒカルに触れようとした。だがヒカルは肩をびくつかせた。
認めたくないが、無理にヒカルを犯した和谷の気持ちがわかる。
こんな目で見られたら、どうしても男の凶暴な部分を煽られてしまう。
(だがそれはコイツが悪いわけじゃない)
抑えられない己が悪いのだ。非は性欲を律することのできなかった和谷にある。
ヒカルは唇を引き結ぶと緒方の手を強引に胸に触らせた。
「しよう。緒方先生もそのつもりなんだろ? だからスカートを用意したんだろ?」
そんなつもりはない。かたくななヒカルに、緒方もわずかに苛立ちを感じる。
「スカートを履けばセックスをする合図だとでも和谷に教えられたのか。くだらない」
和谷はヒカルの一つ年上のはずだ。17歳といえば異性に大いに関心を持ち、一日中妄想を
頭のなかで繰り広げていてもおかしくない。
(この年頃の少年は発情したサルだからな)
自分にも覚えがある。だが和谷のように、衝動を解放したりはしなかった。
最近の少年は、と考えて自分の年にため息がでた。
799名無しさん@ピンキー:04/09/14 00:47:37 ID:n0Z8ugAW
泣けるよ〜〜!!
ヒカ子も緒方もイイよ〜〜〜!!
800名無しさん@ピンキー:04/09/14 00:48:47 ID:wAHUWmOv
刻印さんイイ!!
なんか内容の抑揚に引き寄せられる・・・。
801刻印U−51:04/09/14 00:52:37 ID:AmtNV0VG
これ以上一緒にいると、本当にヒカルを抱きたくなってきてしまう。
すでに血液が下半身に集まりはじめている。
頭のなかでは抱いてしまえ、何をためらう必要がある、とささやき声がしている。
さまざまな理由はどれも薄っぺらく思えた。
突き詰めれば、自分はヒカルのまえで大人ぶりたいだけなのだ。
和谷のように感情に押し流されることのない、"大人"の男でありたいのだ。
緒方は思いを込めてヒカルを抱きしめた。顔を肩口に何度もこすりつける。まるで自分の
匂いをこすりつけるような仕草だった。
強ばっていたヒカルの身体が、徐々にほぐれていくのが伝わってくる。
背中にそっと手をまわされた。
「おがたせんせ……」
柔らかくなりかけた空気を高い電子音が破った。
リビングから電話が鳴るのが聞こえた。二人は離れて音のしたほうにふりむいた。
電話は数回鳴ると、留守録に切り替わった。機械音声が誘導している。
『精次? あたしよ。あなた、うちに置いていった下着とネクタイ、いつ取りに来るの?
こっちで捨ててもいいんだけど、あなたこのネクタイ、ブランドものでお気に入りだって
言ってたでしょ? とにかくいつまでもうちに置かれると迷惑だから、連絡ちょうだい』
緒方は自分の身体が鉛になるのを感じた。固まってしまって動けない。
電話の切れた音が心臓を締め上げる。女の声が二人のあいだを漂っている。
「進藤……今のは」
ヒカルはベッドから飛び降りると、緒方を見つめてきた。憎悪のまなざしだ。
「緒方先生、他に女の人がいたんだ。だからオレが和谷としても、怒らなかったんだ」
「ちがう! 今の女はもう関係ない!」
「もう? じゃあ関係したことがあったのかよ」
口のなかがかわいていく。舌があごの裏にはりつきそうだ。
「ずっと前につきあったことがあるだけだ。いいか、ずっと前のことなんだ」
「じゃあなんで今さら、下着とネクタイのことで電話がかかってくるんだよ!」
緒方は自分がいま、ひどく青ざめ慌てふためいているだろうと思った。
802刻印U−52:04/09/14 01:00:08 ID:AmtNV0VG
「最近、下着脱いで、ネクタイ外すようなことしたってことだろ」
「ちがうんだ……」
やましいことなどない。本当に関係は終わっている。緒方は必死で思い出そうとした。
(お気に入りのネクタイ……あれか? あれを最後にしたのは……)
そして思い出した。ヒカルの誕生日だ。あのとき、そのネクタイをしめていた。
アキラの家に泊まった後、緒方はホテルや知人宅を転々とした。
あの女の家にも泊まった。そのときに忘れたのだろう。わかって少しホッとする。
「たしかにあいつの家に泊まったが、そのときは何もなかった。本当だ、信じてくれ!」
正確には抱こうとした。だが勃起しなかったので無理だったのだ。
緒方はもう、ヒカルしか抱く気になれない。言葉どおり、ヒカルなしではいられない。
「…………でも、エッチしたことあるんだろ……」
しかたなく緒方はうなずいた。嘘をついてもすぐにわかってしまう。
ヒカルはまぶたを伏せた。急に小さくなった気がした。
「……オレは、緒方先生がオレ以外の人とエッチしたって思うと、すごく苦しい。その女
の人にシットする。昔のことでもイヤなんだ」
顔を上げたヒカルはもの悲しげに笑っていた。
「緒方先生は和谷としていたところを見ても、オレを少しも責めもしない。和谷を怒って
くれたけど、オレのことは……?」
「おまえを責めなきゃいけない理由なんかない」
ヒカルは笑みを浮かべたまま首を横に振った。
「オレは自分から和谷を欲しがったこともあるんだ。緒方先生じゃないのに……」
それはまだ16歳の、子供の過ちだ。快楽に押し流されるなというのは無理な話だ。
ヒカルが快感に弱いことを知っている。自分もそれにつけこんだのだ。
「オレさ、赤ちゃんができたかもしんない」
唐突の発言の威力に、緒方は息を飲んだ。ヒカルは今、なんと言った?
「和谷の赤ちゃんかも。和谷は一度もゴムしてくれなかったから。バカだよな、オレ……
今ごろ緒方先生がオレのこと、本当に大事にしてくれてたって気付いた……」
それだけを言うと、するりとヒカルはドアの向こうに行ってしまった。
緒方が正気に返り、玄関を開けたときにはすでにヒカルの姿はなかった。
803名無しさん@ピンキー:04/09/14 01:00:28 ID:c7vhir3M
緒方支援!!
緒方支援カキコ!!
緒方ガンガレ!!
超言い訳しろ、ウマイ事言え!!
ヒカ子をはなすなーーーー!!
804名無しさん@ピンキー:04/09/14 01:01:52 ID:c7vhir3M
ああ、遅かったかーーー!!
805名無しさん@ピンキー:04/09/14 01:23:11 ID:yUZv4zwn
(;´Д`)ハァハァ(;´Д`)ハァハァ(;´Д`)ハァハァ
刻印さん、もうなんか感想言いたくてもうまく言葉にならないくらいやばい。
引き込まれる。
続き…続き待ってます!
806名無しさん@ピンキー:04/09/14 02:28:08 ID:jxGZ8Pjl
撃ち止めかな?乙でした!
しかし、和谷の発言には ・・・('A`) モヘァ
妊娠ネタで「降ろせ」って言葉よりも破壊力のある言葉ってあったんだなー
凄いよ厨和谷凄いよ

嗚呼、この二人は幸せにしてやりたいなぁ
想像妊娠でいてくれないか な・・・ 無理か_| ̄|○
807名無しさん@ピンキー:04/09/14 03:30:18 ID:sLU5uYQS
ちょっとネタばれかなぁ。

















こんな短期間で吐き気とかの妊娠の自覚症状出るわけないでしょ。
よって父親は緒方
808名無しさん@ピンキー:04/09/14 04:34:14 ID:0zcbE2wY
んー?
時間経過を確認…。
和谷との関係がどれくらい続いてるんだ?
それが分からん。

でも父親は緒方だったらいいなあ。
和谷だったら救いなさ過ぎる。
妊娠してないのが一番なんだろうけどね。

緒方が和谷を叩きのめしてくれてちょっとすっきり…。
809名無しさん@ピンキー:04/09/14 12:08:01 ID:vs4zzctb
時間経過はかなりしっかりしてると思うけど?
ヒカ子の誕生日の9月20日から、つきあって一ヶ月。
緒方の仕事が忙しくなって一ヶ月近く会えない。
そのあいだの出来事だろ?
>773には11月も半ば近く、とある。
俺も>807のことは気付いてたけどさ、そういうことは言うもんじゃないと思うな。無粋だぜ。
810名無しさん@ピンキー:04/09/14 14:08:00 ID:yUZv4zwn
いやそもそもまだ妊娠してるか分からないだろ
807は例の碁スレ荒しか?
811785=787:04/09/14 19:19:13 ID:JCSySxpP
788にほだされて頭から全部読んでしまったわけだが

>こんな短期間で
ごく初期から症状の出る人もいるんだ。
そして強いストレスに晒されると悪化しやすい。

客観的な幸福を与えて欲しいとは言わないけどせめて
互いに心を通わせてやってくれまいか神職人
812名無しさん@ピンキー:04/09/14 19:52:16 ID:USCU8BRm
ああ、ラストが気になってしょうがない。
なにげなく覗いたスレではまった刻印の続きがまさかリアルタイムで読めるなんて…。
今まで全然興味なかったオガヒカ子にもう萌えて萌えて。
813名無しさん@ピンキー:04/09/14 20:03:02 ID:yUZv4zwn
胴衣
今までアキヒカ子しか受け付けなかったのがヒカ子総受けで(;´Д`)ハァハァ(;´Д`)ハァハァするようになった
814名無しさん@ピンキー:04/09/14 20:25:41 ID:h8ERzLcV
アキラは漢
815名無しさん@ピンキー:04/09/14 20:55:38 ID:3caWgomB
だな。
816名無しさん@ピンキー:04/09/14 21:40:26 ID:4vL7Sy1o
>811
>客観的な幸福を与えて欲しいとは言わないけどせめて
>互いに心を通わせてやってくれまいか神職人

なんかさあ、これってずいぶんと……
マンセー意見ばかり書けとはこれっぽっちも思わないけど
もう少し違う言葉で言うことできなかったのか?
817名無しさん@ピンキー:04/09/14 21:52:48 ID:QfWl4yze
ああ、すれ違いが切ないな
毎日乙です。ハラハラして見守ってます
マイペースで思うままに進めてください
818名無しさん@ピンキー:04/09/14 23:41:41 ID:oYG3C8Go
ああーーーもうすぐおわっちゃうのか?それはそれでさみしい・・・
819刻印U−53:04/09/15 00:37:16 ID:x929h9Ka
>792-795>797-798>801-802

すぐに家に帰る気にはなれなかった。
どこかに行きたいわけでもない。ヒカルはただ、ぼんやりと歩きつづけた。
坂道を登り、その建物を見てようやく自分の居場所を確認した。
棋院に戻ってきてしまっていた。今日あんなことがあったのに、道のりを覚えた足は勝手
にヒカルをここに連れてきた。
和谷とのことが遠い悪夢のように感じる。だが生々しく自分を捉えている。
なかに入らず、ヒカルはただ立ち尽くしていた。
ガラスの向こうに、事務の人と話している少年がいる。その少年はおじぎをするとこちら
を向き、ヒカルに気付くとすぐに駆け寄ってきた。
「進藤! どうしてこんなところにいるんだ! 緒方さんは!?」
アキラの形相にヒカルはおどろく。なぜこんなに慌てているのだろう。
そうだ、アキラもあの場にいたのだ。そのことに思い当たり、ヒカルは寒くなった。
かつての恋人にまで、和谷としているところを見られたのか。
「緒方さんに追い出されたのか? 薄着じゃないか!」
「オレ……」
アキラはコートを脱ぐ動作をして、着ていないことを思い出したようだ。コートはすでに
ヒカルに着せたのだ。それは今、緒方の家にある。
棋院にヒカルを連れて行こうとしたが、数人こちらを見ているのに気付き、アキラは肩を
抱くと早足で棋院から遠ざかった。
どうやら棋院でも今日の出来事が話題になっているようだ。
「家まで送ろう」
「……帰るのヤダ……」
ずっと一人でいたかった。そしてどこかに消えてしまいたかった。
「帰らなくてどうするつもりだ? ふらふら歩くつもりか? 襲ってくれと言ってるよう
なものじゃないか!! キミは隙がありすぎる! そんなのだから……!!」
はっとアキラは口をつぐんだ。しかしヒカルはその言葉の続きを知っていた。
そんなのだから、和谷に襲われるのだ。
820刻印U−54:04/09/15 00:41:28 ID:x929h9Ka
アキラは気まずそうにヒカルの肩から手を外した。
その様子を見て、もしアキラが恋人のままで、和谷としたことを知ったならば、おそらく
ものすごい勢いで責められただろうと想像できた。自分が望んだとおりに。
しかしそれを想像して、とても悲しくなった。
どちらにしても自分は不満を持ってしまうのだ。わがままだ。緒方が大人の女と浮気して
もこれではしかたがないと納得せざるをえない。
「……とにかく、帰ったほうがいい。タクシーをつかまえよう」
ヒカルはうなずいた。そうするのが一番良いのだと本当はわかっている。
二人は大通りに向かった。アキラは自分を何かからかばうような様子で横を歩いている。
「うわっ、と」
段差にけつまずいた。よろけるヒカルをアキラはすぐに支えた。
「ゴメン、ありがと塔矢」
ヒカルはアキラを見上げて、前よりもその背が伸びていることに気付いた。
広がった差が、自分とアキラの溝の深さのように感じた。
だがアキラはすぐにその差を縮めてきた。抱き寄せられ、ヒカルは爪先立った。
「と、とうや!?」
「帰るのが嫌ならば、ボクの家に来ないか。何もしないと誓う」
すでに抱きしめている時点で、その言葉はあやしい。
だいたいここでアキラの家に行けば、言葉どおり隙があることになる。
断わって、腕を押しのけるのが正しい。
だがあまりの温かさに、ヒカルは涙がにじむのを感じた。
ヒカルはアキラが好きだった。
その想いがふくれあがってくる。
アキラに逃げ込みたいわけではなかった。ただ離れがたかった。
「塔矢の家に行きたい」
821名無しさん@ピンキー:04/09/15 00:44:19 ID:oDW33ex5
支援
822刻印U−55:04/09/15 00:52:31 ID:x929h9Ka
アキラの家に来るのは別れたあの日以来だ。
この家で何度も何度も、アキラに抱かれた。痛みにさいなまれつづけた。
しかし重々しく自分にのしかかるようだった家は、ただの広くて風格のあるだけのものに
なっていた。家が変わったのではない。ヒカルが変わったのだ。
「お茶を入れるよ。緑茶でいいか? お腹が空いているなら出前を取るよ」
ヒカルを居間に通すとすぐに席を外していたアキラが戻ってきた。
「お腹は空いてないから出前はいいや。塔矢はなにか頼めば」
アキラは首を左右に振ると、台所に入って行った。お茶を淹れたアキラはそれを置くと、
すぐにまた台所に行き、茶菓子を持ってきた。ようやく座るかと思えば、また台所に戻り
今度は布巾をとって、汚れのない座卓を拭きはじめた。
落ち着かないその動作に、ヒカルはアキラがとても緊張していることを知った。
こんなふうになるアキラは初めてだった。
そしてこうさせているのは、他ならならぬ自分なのだと思うと、暗い気持ちになった。
「塔矢、やっぱり帰るよ」
ようやくアキラは動きをとめた。そして居住まいを正すと頭を下げてきた。
「すまない、進藤。ボクは本当に未熟者だ。帰らないでくれ」
ヒカルは立たなかった。お茶をすする音だけがした。アキラは何かを話そうと懸命に考え
あぐねているようだった。
さきほどは離れたくないと思ったのに、今はもうその気持ちは揺らいでいた。
代わりにすさんだ感情が忍び寄ってくる。ことん、と湯飲みをヒカルは置いた。
「オレたち、ちゃんと話してないから、こうなるんだよな。なあ塔矢、おまえが思ってる
こと話せよ。恨み言でもなんでもいいからさ」
「恨みなんて……ないよ」
やけに乾いた口調だった。唇を舌で湿そうとしている。
「ウソだ」
偽りを許さない声音に、アキラは咄嗟に否定できなかった。
823名無しさん@ピンキー:04/09/15 00:54:35 ID:ShGrY9EL
ドキドキしながら待ってます
824刻印U−56:04/09/15 00:59:38 ID:x929h9Ka
言葉を探すようにアキラは視線をめぐらしている。
だがゆっくりとヒカルの顔に戻ってきた。
「やっぱり、キミが緒方先生のところに行ってしまって、すごく悔しかった。ボクは本当
にキミが好きだった。今だって……」
アキラははっとしたように言葉を飲み込んだ。ヒカルは表情を変えないように努めた。
「……だけど、それは進藤が気にすることじゃないんだ」
仮面がはりついているようだ、とヒカルは思った。無理にでも剥がしたくなる。
「オレ、塔矢とエッチするのがイヤだった。いつも痛くて、苦しかった。緒方先生に相談
したんだ。そしたら、挿れないで……気持ちよくしてくれた」
アキラの顔が強ばった。射抜くようにヒカルを見てくる。
「それからずっと、緒方先生に気持ちよくしてもらってた」
「……キミが急にボクのを……その、舐め、たり、いろいろしてきたことは、緒方さんに
教えてもらったことなのか……?」
ヒカルがうなずくと、アキラはこぶしで座卓を叩いた。
「なんでボクに言わなかったんだ! 不満をぶつける相手はボクのはずだろう!?」
「うん、ホントにな。オレ、もう一つおまえに謝らなきゃいけないことがある」
怒っているアキラの気配はヒカルの心を苦しくさせたが、心地良くもあった。
そうだ、緒方もアキラも自分を責めたり怒ったりしない。
それどころか自分などを思いやってくれている。こんな最低な自分を。
「オレの誕生日の夜、緒方先生とエッチした。おまえが緒方先生たちの部屋に来たとき、
オレは緒方先生の腕のなかにいたんだ。そのあともしつづけた」
頭が座卓の縁に当たって、痛みに顔をしかめた。身体を強い力が押さえつけている。
憤怒の表情をしたアキラが自分を見下ろしていた。
一瞬、和谷に重なった。
「あ……」
ヒカルは戦慄した。自虐的な心地良さなど吹き飛んでいた。
825名無しさん@ピンキー:04/09/15 01:03:26 ID:0Ey4Ezfc
自虐的なヒカルに涙……。
826刻印U−57:04/09/15 01:08:46 ID:x929h9Ka
アキラはヒカルを組み敷いたまま、唇をかみ締めている。手もふるえている。
堪え切れないように息を吐き出すと、アキラは立ち上がった。
「……布団を敷くよ。キミは寝たほうがいい」
後ろ姿を見ながら、自分はいったい何をしたいのかわからなくなった。
アキラを傷つけたいのか、それとも自分を傷つけたいのか……。
布団はあの大部屋の隣の小さな部屋に敷かれた。アキラの部屋からは遠い。
「これ浴衣。それじゃあ、おやすみ」
さきほどのことなど忘れたかのような表情だった。足音が小さくなっていく。
罵声を浴びればすっきりするわけではなかった。
アキラが気にしないと、許してくれてもヒカルにはわだかまりは残る。
(オレはずっと……塔矢に対して、なにか思っていた……)
それはひどく漠然としていて、言葉で言い表せない。
アキラに抱かれて痛くても我慢したのは、好きだったからだ。それに偽りはない。緒方に
最初に触れられたとき、アキラ以外の人とは決してできないと思っていた。
それが今では和谷とさえするようになってしまった。
(あのころのオレだったら、和谷としても痛いだけだっただろうな……)
不意に感情が形になった。
アキラとのセックスは、ヒカルにとって幸福なものではなかった。
だが今なら? 今ならば――――
(オレやっぱりやらしいヤツだ。そんでサイテーだ)
腹部を押さえて、ヒカルはおのれを蔑んだ。
ここに命がいるかもしれない。和谷か緒方の子かは、わからない。
だがどちらでもヒカルには関係なかった。
産みたくない。怖くてしかたがない。たとえ緒方の子でも、その思いは変わらない。
(自分勝手だ、そんなの……)
普通は好きな人の子を授かれば、喜ぶはずだ。だが自分にはとても無理だ。
人として何かが欠落しているのかもしれない。
827名無しさん@ピンキー:04/09/15 01:09:57 ID:x929h9Ka
支援助かりました。
今日はエラーが出なかった。
828名無しさん@ピンキー:04/09/15 01:20:21 ID:Yc/DTrYe
あぁ、ヒカ子…(つДT)
刻印さん、イイヨー
GJ,乙です!!
829名無しさん@ピンキー:04/09/15 01:43:59 ID:AyudSxp4
アテネオリンピックの時より寝不足だ…毎晩どきどきしながら待つオイラ
刻印さんGJ!
830名無しさん@ピンキー:04/09/15 05:32:14 ID:B7w8lx4i
あぁエロパロなのにセックルがない事に安心してしまうとはどうしたんだ俺_| ̄|○

そうとうヒカ子に脳内やられてるな…
831名無しさん@ピンキー:04/09/15 08:29:07 ID:Pn4bASxX
神よ乙です
そ そう来たか… ここで次アキヒカとかキタ日にはもう漏れ
虜だ な… 夢中になりすぎちゃいけないと踏みとどまってたのによ。

>>816
期待を表したつもりだったんだがもっとストレートにいうべきだったか

結末が妊娠・堕胎・離別だったとしても
ヒカ子・オガともに苦難を経て成長してみたいな
プラスに通じる描写があるといいな と思ったわけだ。

他の職人には無理でもこの人ならと思って期待してしまう
まあでも仮にそういう結末でなくても
文章の魅力自体で楽しめてしまうんだろな たぶん
832名無しさん@ピンキー:04/09/15 08:38:55 ID:Zzks14fh
ヒカ子…深いな。イイヨ〜イイヨ〜(゚∀゚)!なんて言ってられなくなった。
リアルだ。あらゆる部分でもう、この話から眼が離せない。寝不足だよ〜GJ!!!
833名無しさん@ピンキー:04/09/15 08:44:11 ID:AyudSxp4
刻印さんサイト作らないの?こんなに才能あるのに…
迷わず日参するんだが
834名無しさん@ピンキー:04/09/15 09:37:18 ID:SDyvvlsF
もともと嫌いで別れたわけじゃない元カレ。
アキラと幸福なエチーができたら、ヒカ子はどうするんだろうか?
別Ver.でもいいから、いつか、書いて下さい。刻印さん!
835名無しさん@ピンキー:04/09/15 20:00:08 ID:Wwn5GZrX
俺は刻印さんの注意を肝に銘じながら読んでる。
ハッピーエンドじゃないって今から覚悟してる(´Д⊂ヽ
836名無しさん@ピンキー:04/09/15 22:10:36 ID:2s5BPWql
イイヨーイイヨー
837名無しさん@ピンキー:04/09/15 23:52:09 ID:efyZkdtW
ハッピーエンドじゃないって分かってても、読んじゃうんだよねー。
展開が重くても面白いんだよ。
自分も覚悟してよんでます。

なのできっと別方向の『緒方とヒカ子の新婚アツアツ生活』なんかを自分で妄想して楽しんでる。
裸エプロン〜
裸に男物だぼだぼTシャツ乳首スケスケ〜
二次創作の二次妄想ってやつ?
838名無しさん@ピンキー:04/09/16 00:03:41 ID:mpdfjmdL
まだハッピーエンドじゃないとは決まってない!
一縷の望みに賭ける!!
839名無しさん@ピンキー:04/09/16 00:03:41 ID:dPIkoyo0
>>837
それ書いてくれ〜(;´Д`)ハァハァ
840刻印U−58:04/09/16 01:42:43 ID:nMz4Ozma
>819-820>822>824>826

浅い眠りは廊下のきしむ音で破られた。
暗闇をヒカルは見つめた。闇は静かに二つにわかれた。障子が開けられたのだ。
目を固く閉じ、ヒカルは息を乱さないようにした。
手が頬に触れた。誰のものかはわかっている。
とても優しく、思いやりを感じさせる撫でかただった。
未だに自分なんかに囚われているアキラを可愛そうに思った。
動悸がした。だがそれは嫌なものではなかった。初めてアキラに触れられたときにも同じ
ように感じた。好きな人と触れ合うことは死にそうになることなのだと、そのとき知った。
今もヒカルはアキラの手がどう動くのか、予想もできずにいた。
もし布団をめくり、浴衣のなかに入ってきたらどうすればいいのだろう。
(塔矢……)
かつて自分を恐れさせたあの手をヒカルは今、待っていた。
アキラの手がしだいに子供をあやすような撫で方から、迷いを含むようになってきた。
手は急に動きを止め、離れた。ヒカルも息を止めた。
立ち上がる気配がした。やっぱりアキラだ、と思った。和谷とは違う。
「塔矢!!」
それとわかるほど、アキラは身体をぎくりとさせた。だがすぐに落ち着いた声がした。
「すまない、様子が気になったんだ。起こしてしまったか?」
弁明は本当だろう。だからこそ、自分を抑制するために、出て行こうとしたのだ。
若い性が瞳の奥で鈍く光っている。だがアキラは決して無理やり自分を襲うことはない。
形になったばかりの感情が大きくなった。
「進藤……?」
「塔矢、聞いてもいい? もし塔矢だったら、どうしてた? オレは塔矢の恋人なのに、
今日みたいなことになってしまったら、どうしてた?」
こんな仮定の話を聞くおのれの浅はかさを自覚している。
自覚しているからこそ、なおさら性質が悪いとわかっている。
それでもアキラの口から聞きたかった。
841名無しさん@ピンキー:04/09/16 01:46:07 ID:n7W2+oxG
キタ!
842刻印U−59:04/09/16 01:46:57 ID:nMz4Ozma
『塔矢とエッチするのがイヤだった。いつも痛くて、苦しかった』
ヒカルの言葉がずっとアキラの頭のなかで繰り返された。
正直、男としての自信やプライドを傷つけられた。
つまりは自分がヘタ、だと言うことになる。仕方がないではないか。
初めてだったし、経験もない。対して緒方は大人なのだ。自分とは比べられない。
緒方になびいていったヒカルが腹立たしい。
だがそう思うのと同時に、原因がそれだけではないとアキラはわかっていた。
自分がヒカルを見ていなかったのだ。
緒方に以前そのことを話したとき、アキラは自分が情けなくてたまらなかった。
そんな自分を悟られたくなくて、意地でも胸を張った。
強気な発言は、弱気な心と表裏していた。
(ボクには緒方さんから、いつか進藤を奪える自信も魅力もない)
そう考えて、アキラは緒方といるヒカルをあきらめようとした。
あきらめきれなくても、最高のライバルでありつづけたいと望んだ。
しかし同じ家に今、ヒカルがいる。それだけで心は負けてしまいそうになる。
ヒカルが和谷に犯されている場面を見て、嫌悪だけでないものを感じた。
一瞬でもそんな感情を抱いた自分が許せない。
いやその一瞬だけではない。棋院のまえでヒカルを見つけたとき、自分は期待したのだ。
緒方ではなく、自分のもとへ来てくれたのだと、喜んでしまった。
そうではないことはすぐにわかったが。
ふるえるヒカルは愛おしく、感情の昂ったアキラは抱きしめていた。
暴走を防ぐために、アキラは緒方に電話をした。ヒカルが家にいると伝えた。
緒方は黙って聞いていた。手を出すな、などとは一切言わなかった。
ただ「ヒカルを傷つけないでくれ」とだけ、つぶやいた。
それは自分だったら絶対に言うことのできない言葉だった。
843名無しさん@ピンキー:04/09/16 01:50:03 ID:/lzzpzZa
漢だな、緒方・・・
844刻印U−60:04/09/16 01:50:05 ID:nMz4Ozma
目のまえで恋人が犯されるところを見てしまったのだ。
そんな日に、他の男の家に恋人を泊まらせるなど、アキラだったらできない。
緒方は底なしの馬鹿なのかと疑いたくなった。大人ぶっているだけなのかとも思えた。
自分だったらヒカルをあらんかぎりの方法でなぐさめる。
和谷の感触など忘れさせてやる。
そう思ったら、アキラはヒカルの部屋に来ていた。
しかしいざその場に立つと、何かできるわけではないことを思い知らされた。
自分はヒカルの恋人ではないのだ。
そしてアキラは、ただ様子だけを見ようと思って部屋に入った――――
「塔矢、答えてくれよ」
暗闇のなか、ヒカルは自分を真っ直ぐに見つめている。
アキラはヒカルの質問をはぐらかそうと思った。口を開いた。
"こんな時間に非常識なことをして悪かった。ボクは部屋に戻るよ"
「ボクだったら、和谷を殺すほど殴って、キミを責めて責めて……そして抱いた」
言葉は正直に口からすべり出ていた。
ヒカルは怒るかと思ったが、泣きそうな顔で小さくうなずいた。
「オレもそうしてほしかった」
緒方はそうしなかったのだと、アキラは悟った。
中腰のまま、どうすべきか迷うアキラの手にヒカルは触れてきた。
「おまえにこんなこと言うのは、最低だってわかってる。でもオレ、塔矢に抱いてほしい」
ヒカルは無意識に、アキラを緒方の代わりにしようとしている。
これが他の女ならば、自分勝手だと怒鳴りつけて払いのけた。
だがヒカルだった。
だからアキラは膝をつくと、ヒカルを抱きしめた。
今だけでも、ヒカルを慰める恋人になりたかったのだ。
845名無しさん@ピンキー:04/09/16 01:50:22 ID:n7W2+oxG
支援
846名無しさん@ピンキー:04/09/16 01:51:01 ID:nMz4Ozma
今日は3つ。
847名無しさん@ピンキー:04/09/16 02:12:11 ID:oqONwaF9
目をつぶると、頭が3倍増になったマクドのドナ●ドが見える…
そんな気分…
848847:04/09/16 02:13:10 ID:oqONwaF9
大事な事書かずに送信してしまった!
乙です!!
849名無しさん@ピンキー:04/09/16 06:24:10 ID:J/6gXHFg
おおおおおおおお!!!!アキヒカ子!アキヒカ子!!!!!
(;´Д`)ハァハァ(;´Д`)ハァハァ(;´Д`)ハァハァ
ほんと心理描写が細かくてイイな・・・・!!!
850名無しさん@ピンキー:04/09/16 12:24:05 ID:Dp1IQm2h
アキラキター(゚∀゚)!!
続き気になる…
851名無しさん@ピンキー:04/09/16 14:52:20 ID:uuP39TCD
○EATH NOTE

>>831

16日深夜から17日未明にかけて
刻印の続編アキヒカパートを読んで萌え狂い頓氏

マジ氏ぬ 漏れきっと萌えて萌えてオカシクナルとオモ
乙です
852名無しさん@ピンキー:04/09/16 16:13:06 ID:ZfJzjddL
激しく乙!!

元カレとのエチー!!楽しみ楽しみ!!
気持ちいいエチーきぼんっ
853名無しさん@ピンキー:04/09/16 23:16:28 ID:Hp6pFXKJ
ドキドキドキドキしながら待ってます
854名無しさん@ピンキー:04/09/16 23:21:15 ID:MF0HtnHh
うわーーっ
エロパロなのに、どうしてこんなに引き込まれるのか??
ヒカ子の今後がすげー気になる!!
男へ不満があるたびに、他の男にすがるサイテー女モードから
本当の愛に目覚められるのか??
あぁ。今夜も眠れないっ。
855名無しさん@ピンキー:04/09/16 23:28:51 ID:YXqetmfh
元彼アキラとヒカ子(;´Д`)ハァハァ/lァ/lァ/ヽァ/ヽァ ノ \ア ノ \ア / \ ア / \ ア
856名無しさん@ピンキー:04/09/17 01:59:23 ID:LgrI5W1E
もしかして今夜はおあずけかな(´・ω・`)
857刻印U−61:04/09/17 02:25:00 ID:d88A1ZOB
>840>842>844

初めてのときよりも、どうしたらいいかわからない。
抱きしめたままアキラは硬直していた。
痛かった、というヒカルの言葉が次の手を踏みとどまらせる。
それにこのまま押し倒して、浴衣を脱がせて……その後どうすればいいのだろうか。
前にヒカルを抱いていたとき、特に考えたことはなかった。だがそれではいけないのだ。
「……塔矢、電気つけてくれるか」
「え? 点けるのか?」
明るいところはお互い恥ずかしい。何もかもが見えてしまう。しかしヒカルがうなずいた
ので、アキラはぶらさがっている紐を引っ張った。
あまりのまぶしさに、アキラは思わず腕をかざした。
何度もしばたきながら、ゆっくりとヒカルを見た。ヒカルは恥ずかしそうに目をそらした。
浴衣は雑な着方をされていた。襟元は歪んでおり、すそもそろっていない。
だがそれがかえって、艶やかさをかもしだしている。
アキラもヒカルも所在無く立っていた。
こんなに明るくては、ますますどうしたらいいのかわからなくなる。
誰かに助けを乞いたい気分だった。
先に動いたのはヒカルだった。帯を解こうとしている。だが帯は結ばれているというより
縛っている感が強く、なかなか解けないようだった。
それにヒカルも緊張しているのか。指が不器用にすべっている。
碁石をつかむ指先とは同じに思えない。
アキラはヒカルの手に触れると持ち上げ、指先に口づけた。
「……ボクが、ほどいて、いいか……?」
顔をあげたヒカルとまともに見合ってしまった。耳まで赤くなっている。
自分を誘ったようにはとても思えないほど、初々しく可憐だった。
「うん、脱がせて……」
858847:04/09/17 02:32:06 ID:mzPdInRz
リアルタイム?
キタ??
859858:04/09/17 02:33:06 ID:mzPdInRz
クッキー食い残し
スマソ
860刻印U−62:04/09/17 02:33:06 ID:d88A1ZOB
結び目は固く、アキラも手間取った。
解いた帯は腰に腕をまわしながら解いていった。自分がまわるのも、ヒカルをまわさせる
のもできなかった。
えりをつかんで、何度も息をのみこみながら力を込めて開いた。
白い肌と、ふくらんだ乳房とその先の淡いピンクのとがりが目に飛び込んできた。
浴衣の落ちる、かそけき音がした。
ヒカルは前を隠そうとしたが、思い直したように手を足の横に置いた。
まるですべてを見てくれと訴えているようだった。
身体の中から火照って、暑くてたまらない。アキラは寝巻きを脱ぎ捨てた。
ヒカルは全裸になったアキラを見つめてきた。そして淋しそうに笑った。
「オレ、初めて塔矢の身体、見た……」
「ボクも同じだよ」
一つ、アキラがだめだったことがわかった。
裸になって抱き合ったことはあるのに、本当の意味で抱き合ってはいなかったのだ。
アキラはヒカルの肩を抱いた。こぶしに収まってしまうくらい、小さいな肩だ。
背をかがめる。ヒカルは目を閉じ、軽く唇をつきだした。
触れ合ったところから、全身に快いものがものすごい勢いで広がっていく。
唇はすぐに離れたが、アキラは我慢できずにまたふさいでいた。
薄く開いた口内に舌をしのばせると、ヒカルも応えてきた。
互いの唾液を含みながら、吐息も何もかもを交わそうとした。
先に腰に来たのはアキラだった。気付くとへたりこんでいたのだ。
こんなキス、したことがない。
今度はヒカルがアキラの肩に手を置き、身をかがめてきた。
近付くと甘い匂いがした。ヒカルからこんな匂いを感じたことは今までなかった。
「ん……んん……」
ヒカルの舌はアキラをあっさりとからめとってしまった。
861名無しさん@ピンキー:04/09/17 02:35:31 ID:mzPdInRz
支援
862刻印U−63:04/09/17 02:35:42 ID:d88A1ZOB
勃起したペニスはもうおのれの先走りで濡れて光っている。
今すぐにヒカルのなかに押し入りたい衝動が込みあげてくる。
ヒカルはアキラのまえに膝をつき、両足を外側に向けて座った。
両手は秘所をかばうようにして、足のあいだに挟まれている。
「とうや……オレにさわって……」
言われるままに、アキラはこわごわと太ももに手をのばした。触ってから、後悔した。
これではあまりにも正直ではないか。腕とかのほうが良かった。
しかしそんな思いは一瞬で飛び去った。
しっとりと柔らかく、温かい。とてもさわり心地が良い。何度も太ももを撫でさする。
無心になってアキラはヒカルの肌を堪能した。
手が胸に触れて、ようやく我に返った。だが止められなかった。
重みを確かめるように、そっとてのひらに包んでみた。
触ったことは何度もあるはずなのに、初めての気分だった。
こんなに柔らかかっただろうか? こんなに手に吸い付くようだっただろうか?
それに前よりもふっくらとしている。胸だけではない、身体も丸みを帯びはじめている。
また一つ、アキラはおのれの過失を知った。
(ボクは一度も、進藤に愛撫したことなんてなかったんだ……)
引き寄せられるように顔を近づけると、唇を肌に当てた。
「あ……とうや……痕は、つけないでくれ……」
言いにくそうな顔をしている。それは軽くアキラを落ち込ませた。
自分ではなく、緒方ならばヒカルは拒否しなかっただろう。
アキラはうなずくと、注意しながら唇と舌でヒカルを味わった。
そうしながら、アキラは自分を振りかえっていた。何度もヒカルの肌に赤い痕を残した。
だがそれは愛しいからしたのではない。その日の棋譜を脳裏に思い浮かべ、それをヒカル
の身体でたどっていたのだ。
ヒカルは碁盤ではないことを、自分はわかっていなかった。
どうしてこんなふうに、慈しまなかったのだろう。
863名無しさん@ピンキー:04/09/17 02:38:21 ID:mzPdInRz
さらに支援
864刻印U−63:04/09/17 02:51:45 ID:d88A1ZOB
アキラはすべての器官を使って、ヒカルを確かめた。
いや、まだ一つ残っている。
「待って……」
ヒカルは怯えた目をした。それはアキラに対してよりも、男への恐怖のようだった。
『ヒカルを傷つけないでくれ』という緒方の言葉が耳に響く。
「いやなら、やめるよ」
「……とうやは、いいの?」
アキラは苦笑した。気持ちでは仕方ないとは思っているのだが、身体は否と言っている。
「できれば、したい。けど」
「だいじょうぶだから、抱いてくれよ」
おずおずとヒカルの足が開いた。アキラを迎え入れようと精一杯なのが伝わってくる。
見下ろす自分に弱々しくほほえんでいる。逃げ場のないヒカルが哀れに思えた。
アキラはヒカルの左横に寝た。ヒカルを向き合わせる。
下からでも、上からでもない、一緒の目線だった。
「挿れるから、片足だけあげてて」
「ん……」
右足があがったので、自分の左足をすべりこませてそれを支えた。
したことがない体勢などで不安があったが、アキラは深呼吸をして落ち着かせた。
ヒカルの首の下に左手をしのばせ、肩を抱く。
空いている左手で位置を確かめようと秘所をさぐった。
そこは豊かに潤っていた。なれない、その粘るような感触にとても驚いた。
女性のここは、こんなふうになるのか。
指をなかに挿入していた。それは初めてのことだった。
「はぁっ、ぁあ……っ」
ヒカルの声が高く跳ねた。アキラの動きに合わせるかのようだった。
指を出し入れするとさらにうるおい、動きはなめらかになった。
こんなヒカルの声を聞いたことがない。表情も見知らぬものだった。
アキラはもう、自分の過ちを数えるのをやめた。
865名無しさん@ピンキー:04/09/17 03:08:12 ID:06NKQvMA
15分たったけど...
今日はもう終わり?
866刻印U−65:04/09/17 03:09:16 ID:d88A1ZOB
さらにアキラはヒカルに密着した。
自分の指は秘所をまだ弄っている。そこにペニスを添わせた。
「いくよ……」
慎重に押し進めていく。ヒカルがくぅ、と鳴いた。
痛いのかと思って動きを止めた。するとヒカルが首を違うと振ったのでまた進めた。
膣内は息づいているかのように、絶えずアキラをしごいてきた。
「い……いたくないか……?」
息が上がってしまう。アキラはヒカルの耳に口をつけながら尋ねた。
「ぅん……へ、き……」
すりよって来るヒカルはかわいかった。そして理性もここまでだった。
アキラは腰に腕をまわすと、しっかり抱きしめた。
「ぁあっ、ぁん、とぉ……やぁ……ぁんん」
激しく抽挿すると、ヒカルの唇からは甘ったるい声が漏れだした。
その声に追われるようにして、アキラは腰を動かした。
脳髄を破壊される、とアキラは本気で思った。それくらい刺激があったのだ。
「うぅっ」
射精感に襲われた。アキラは唇を噛んだ。血がぼたりとヒカルの肩に落ちた。
その赤い色に目を覚まされた。アキラは渾身の力でヒカルから離れた。
二人のあいだに、精液が飛び散った。
「すまな……ゴムしてない、のになかで、出すと、ころだっ……た」
言葉がうまくつながらない。ヒカルの恥丘と薄い茂みに白いものが垂れていた。
「べつに、なかで出してもかまわないのに」
「そういうわけには、いかない……」
ヒカルがアキラにしがみついてきた。胸に濡れたものを感じた。汗だろうか――――
「塔矢らしいな」
笑みを浮かべたヒカルは、音をたてて唇をついばんできた。血も舐め取られる。
「もう一回、したい」
情事中にこんなに明るい瞳をしたヒカルは、初めて見た。
867名無しさん@ピンキー:04/09/17 03:11:59 ID:d88A1ZOB
できれば毎夜投下すると思わないで、気楽に待たないでいてほしい。
あと量もまちまちなんで、そこんとこヨロシク。

今回も支援レスありがとうございます。
何分待ってもエラー出るんで、すごい助かります。
それでも今日は20回以上は出たが……。落ち着いてるよヽ(`Д´)ノ!!
868名無しさん@ピンキー:04/09/17 03:26:10 ID:xcqg/Yug
乙です そうだよな 何で疑問も持たずに毎晩読めるもんだと思ってたんだろ?
連日深夜に乙彼さまでした。
これだけ良作を読ませてもらってて礼らしい礼も出来ないが

あんた本物の職人だねえ 文に惚れたよ
869名無しさん@ピンキー:04/09/17 06:17:33 ID:7hXTUk3c
小説キテター!(;´Д`)ハァハァ
起きたばっかで寝ぼけ眼だったんですが、小説読んで目が覚めました!
元気の出たところで今から会社行って来ます(`・ω・´)シャキーン
刻印さん、無理せずマイペースでがんがって下さい!
870名無しさん@ピンキー:04/09/17 08:40:41 ID:RD+5juh6
ヒカルダメ女だ…赤ちゃんいるかもなのに元彼とセックスかよ…
871名無しさん@ピンキー:04/09/17 09:32:46 ID:S92UwatK
〜最後は皆幸せになって欲しい
(総勢マゾかよ?と言ってしまえばそれまでだが)ヒカ子筆頭に
各キャラが生々しく魅力的だ。連日、楽しませてもらっているthx!
872名無しさん@ピンキー:04/09/17 16:38:54 ID:LgrI5W1E
はだけた浴衣に
ピンクの乳頭
横から挿入

刻印さん萌え殺しですか(;´Д`)ハァハァ
せかすのはよくないですね、すまん。ついつい続きが早く読みたくて図々しいことをしてたよ
いつでもいいので投下してくださると嬉しいです(;´Д`)ハァハァ
873名無しさん@ピンキー:04/09/17 20:55:22 ID:KpzYHSLo
ヒカ子に(;´Д`)ハァハァ、しかし

刻印さんにも(;´Д`)ハァハァしてきたよ
刻印さんの小説好きだあああああああ!
874名無しさん@ピンキー:04/09/17 22:24:50 ID:EWSOHmrB
ヒカ子たんをおかずにしてるヤシは挙手しなさい

ノシ
875名無しさん@ピンキー:04/09/17 23:45:14 ID:Iq8u/K5T
挿入オメ
876名無しさん@ピンキー:04/09/17 23:55:06 ID:0dPQvBRI
みんな弱いんだよなぁ。でもそこがイイ!
職人さん乙。エロ切ない気分でマターリ待ちます
877名無しさん@ピンキー:04/09/18 01:18:57 ID:sXhdVyJu
874
当たり前だろ!おかずはヒカ子夜食もヒカ子さ
878刻印U−66:04/09/18 02:17:48 ID:f6IZIGgY
>857>860>862>864>866
たわむれるようにアキラはヒカルの肌を指でなぞっていた。
ずっとこうしていたかった。
体力の許すかぎり、ヒカルの身体のなかを何度も出たり入ったりした。
だがそうすることよりも、こうして抱きしめてキスできることのほうに幸せを感じた。
セックスをして幸福になるなど初めてだった。
ヒカルに教えられた。そのヒカルは緒方に教えられたのだろう。
(進藤……好きだ……)
緒方を忘れられなくてもかまわない。また自分のところに戻ってきてほしい。
チャンスを与えてくれるなら、今度こそ間違わない。ヒカルを大切にしてみせる。
眠たそうにまぶたを薄く開いているヒカルに頬ずりした。
(ボクを……緒方さんではなく、ボクを……)
言ってしまえばいい。ヒカルだって自分を嫌いではない。いや、好きなはずだ。
だからこうして身をゆだねてくれたのだ。そう、今ヒカルと一緒にいるのは自分なのだ。
言葉にしなければ、先に進むことはできない。
「し……」
「塔矢、ごめんな」
アキラがなにか言うすきも与えず、ヒカルは静かに、しかしきっぱりと言った。
なにに対してかはわからない。今夜のヒカル自身のことで謝ったのかもしれない。
迷惑をかけて悪かったという意味かもしれない。
だがアキラは言葉を永遠に失くしてしまった。
のどに焼けるような焦燥感と痛みを感じた。それはなかなか去らなかった。
「いいんだ……キミはボクの、大切な……」
笑え、と自分に命じた。指先に、ふるえるなと願った。
「なにものにも替えがたい……」
それは自分に言いきかせるように感じた。そう思わなくてはいけないのだ。
「ライバルなんだから」
879名無しさん@ピンキー:04/09/18 02:20:23 ID:IfFQlXFB
支援カキコ
880名無しさん@ピンキー:04/09/18 02:20:28 ID:EF0Vtyej
sien
881刻印U−67:04/09/18 02:24:44 ID:f6IZIGgY
溜まっていた澱みをアキラは押し流してくれた。
抱かれて初めて、アキラに対して深い負い目のようなものを感じていたことを知った。
理由はどうであろうと、付き合っていたとき、ヒカルは緒方に逃げたのだ。
向き合わなくてはならなかったのに。
もしもっと強ければ乗り越えられたかもしれなかったのに。
手を放してしまったのだ。それもアキラの気持ちを考えず、あんな形で。
(オレは塔矢にも、オレのことを責めてほしかったんだ……)
しかしアキラはそうしなかった。緒方もそうだ。
ヒカルは一人の面影を思い描いた。長い髪が揺れている――――
(アイツもなにも言わないで、オレを責めもしないで、いっちまった……)
なじってほしいと思うのは、結局は自分の勝手な押し付けにすぎないのだ。
感情をぶつけることのほうが簡単だ。しかし彼らはそうせず、思いを飲みこんだ。
だからこそヒカルは、彼らの心情を思いやらなくてはならないのだ。
(オレは自分のことばかりで、楽なほうに流されてた……)
アキラの汗ばんだ肌にヒカルはそっと吐息を落とした。
また甘えてしまった。アキラの想いにつけこんだ。アキラも気付いているはずだ。
なのに受け入れてくれた。その優しさに泣きたくなる。
『不満をぶつける相手はボクのはずだろう!?』
アキラの言葉は、正しい。そして自分はまた間違えた。ぶつかるべき相手を。
幸せは感じた。アキラとこうして抱き合えて、うれしかった。
だがアキラに抱きしめられながら、ヒカルは無性に悲しくなった。
一番そばにいたかったのは、緒方だったからだ。そう思うのはアキラへの裏切りだ。
「塔矢、ごめんな」
アキラは驚いたように自分を見たが、笑った。
「いいんだ。キミはボクの大切な、なにものにも替えがたい、ライバルなんだから」
「……オレもおまえのこと、そう思う」
キスをされた。そしてどちらからともなく、手をからめあった。
882名無しさん@ピンキー:04/09/18 02:26:25 ID:tOAxHRi8
アキラ、漢じゃのう
883名無しさん@ピンキー:04/09/18 02:26:58 ID:EF0Vtyej
支援パピコ
884刻印U−68:04/09/18 02:30:04 ID:f6IZIGgY
慌しい足音でアキラは目を開いた。
部屋が明るくなっている。もう朝なのか。寝た気がしない。
隣を見ると、ヒカルはいなかった。いた場所に赤くて丸い染みがあった。
一瞬、ヒカルの肌に痕を残したのだろうかと考えてしまった。
首を振り、目をこすった。まだ寝ぼけている。
シーツについていたのは血だった。ヒカルとの初めての夜も、たしか血が流れていた。
そのとき自分は対して気にとめなかった。今さらながら、薄情だったと思う。
「進藤……?」
散らばっていた寝巻きをかきあつめて身につける。下着が見当たらなかったが仕方ない。
血は廊下にも落ちていた。そのまま後を追うと、トイレに行き当たった。
「進藤? どうかしたのか?」
けがでもさせてしまっただろうかと、アキラは切羽詰った声で呼びかけた。
かちゃり、とドアが小さく開き、ヒカルが申し訳なさそうに顔をのぞかせた。
「塔矢ゴメン、シーツと廊下よごしちゃった」
「そんなのはどうでもいい! 身体は!?」
ヒカルは口ごもった。目を泳がせている。だが決意したように言った。
「その、きたんだ、あれが……」
「あれ? …………あ、ああ、アレか……」
アキラも赤くなった。二人して黙り込んでしまった。お互い恥ずかしかった。
「……で、持ってないんだ……塔矢、貸してくれないか?」
何を、と言いかけて合点した。母親が使っているのを見たことがある。
それを見ただけで、わけもなく気まずい気分になったものだ。
「あ、うん……わかった」
持ってくる、と言いかけて、どこから持ってくればいいのかという問題にぶつかった。
母の部屋にあるだろうか。でもどこに? 勝手に引っ掻きまわすわけにも行かない。
だいたいここ最近、父と中国に行きっぱなしだ。置いてないのではないか。
「ちょっと待ってて。買ってくる」
これしか方法はなかった。
885名無しさん@ピンキー:04/09/18 02:31:29 ID:tOAxHRi8
良かった!キタ━━━━ヽ(゚∀゚ )ノ━━━━!!!!
886刻印U−69:04/09/18 02:37:53 ID:f6IZIGgY
数十分後、顔は火照らしてアキラは帰ってきた。手には薬局の大きな紙袋。
きょろきょろと挙動不審な様子でアキラは生理用品を探した。
見つけたときはホッとするよりも愕然となった。
なんだこの種類の多さは。どれを選べばいいのかまったくわからない。
アキラは立ち尽くして、困ったように手をのばした。だが取る勇気が出ない。
家ではヒカルがトイレで待っている。早く買わなくてならない。
「どれをお探しでしょうか」
見かねたのか、若い女性店員が声をかけてきた。アキラはますます顔を赤くした。
「いえ、これを……その……」
絶対に自分は怪しい人物に違いない。
そのあとはもう適当にカゴに入れて、ついでに勧められた専用ショーツも放り込んだ。
金額はけっこうかかった。だが返品して量を減らすよりも、早くその場を離れたかった。
「進藤、コレ」
「うわ! こんなに買ってきたのかよ!?」
トイレの隙間から紙袋を差し入れると、ヒカルは驚いたように声をあげた。
だが「ありがとな」と聞こえてきた言葉に、アキラはようやく人心地ついた。
アキラは廊下を拭き、シーツをはがして水洗いした。
数分後、浴衣をだらしなく着たヒカルが照れ笑いしながらでてきた。
「大丈夫なのか?」
「うん、へーき。いつものことだから……」
笑みが突然崩れた。アキラは薬局に戻ったかのような気持ちに襲われた。
「ごめ……なんか安心しちゃってさ……ここんとこ、ずっと調子悪かったし……」
アキラも思い当たった。棋院で見たヒカルはまるで病人のようだった。
和谷にあんなことをされつづけていたら、具合も悪くなるだろう。
「塔矢のおかげだよ。ありがとう」
切ない思いでアキラは感謝の言葉を受け取った。
887名無しさん@ピンキー:04/09/18 02:38:57 ID:AxPrZawl
色んな意味でキタ━━━━(゚∀゚)━━━━!!!
888名無しさん@ピンキー:04/09/18 02:43:24 ID:tOAxHRi8
(・∀・)アヒャ!!
889刻印U−70:04/09/18 02:45:19 ID:f6IZIGgY
朝食はパンをトーストした。冷蔵庫にあったウィンナーや卵も焼いた。
ヒカルはよく食べた。まるで今までなにも食べていなかったかのように。
三枚目のパンにジャムを塗りながら、ヒカルは笑った。
「オレ、こんなにおいしい朝食、すげー久しぶり」
食べるヒカルも可愛いと、発見した。
二人の時間は流れ落ちていく。アキラはなすすべもなく見送るだけだ。
ヒカルは紙袋を持ちあげた。アキラのところにあってもしかたがないので、すべて持って
帰ってもらうことにした。
「じゃあ、ありがとな」
「そこまで送ろうか」
平気だとヒカルは言う。アキラも強くは申し出なかった。
去っていくうしろ姿を見たら、自分がどのような行動を起こすかわからない。
「あのさ、塔矢、昨夜のことだけど……」
歯切れが悪い。ヒカルの心情を察することができた。
「キミとボクの秘密だ。緒方さんにも言わない」
それだけでは足りないような気がした。
「ボクはゆうべ、緒方さんを裏切った。けど緒方さんだって、ボクを裏切っていたんだ。
キミもボクを裏切ったことがある。でもボクだって、裏切られるようなことをしてたんだ。
みんながみんな、同じ輪のなかにいるんだ。だから進藤……」
もう傷付かないでほしいとアキラは言いたかったが、想いがあふれてのどがつまった。
最後まで言わなかったが、ヒカルは素直にうなずいた。
「なんかわかりにくいけど、ようは気にするなってことだろ?」
足元に紙袋を落とすと、ヒカルは背伸びをしてきた。頬にキスをされた。
まっすぐに自分を見つめてくる瞳は力強かった。
「オレ、またおまえと打ちたい。打ちたくてたまらないんだ」
「ボクもそうだ。ボクはもう……」
ちらりと、碁盤のまえに一人座っている父を思い出した。
「待ちぼうけはしたくない。キミを、待ってる」
アキラはほほえんだ。それは自然に浮かんだものだった。それを見て、ヒカルも笑った。
890名無しさん@ピンキー:04/09/18 02:47:04 ID:f6IZIGgY
今夜も支援サンクス
エラーでなくて、快適だった。
891名無しさん@ピンキー:04/09/18 02:47:38 ID:tOAxHRi8
乙です!
892名無しさん@ピンキー:04/09/18 03:05:08 ID:HPhpshil
乙乙です!!

…ヒカ子アレきてよかったー!
薬局でハズカシそうな塔矢もよかった!
シヤワセな展開なんだけど、でも何故か、泣けそうになった…。
アレきたときのヒカ子とか、美味しそうに食べるヒカ子とか…。
どんだけ辛かったんだろうって考えて、なんか泣けそーになった。
二次創作でこんなになるなんて、びっくり。
すごい。
感動だー!
893名無しさん@ピンキー:04/09/18 05:32:19 ID:srcxlAFK
なんでこんなに感情移入して読んでんだろ。
どっちの子かわかんねーんだから、おろすしかねーよな。
いや、大人の緒方なら生めと言ってくれるだろう。
でもそれでヒカルはまた罪悪感募らせていくだろうし、
おろしたらおろしたで苦しむだろうし……と、
仕事しながら考えつづけてた。馬鹿か、漏れ。
来てくれてほっとしたよ。

刻印さん、乙!
894名無しさん@ピンキー:04/09/18 07:14:06 ID:OhJ+rSfd
元彼が生理用品を買いに行く(;´Д`)ハァハァ
フェチ(;´Д`)ハァハァ
895名無しさん@ピンキー:04/09/18 07:52:41 ID:vq5e3ros
ヒカ子ぉおおおおぉぉぉ!成長したのぉ。
うー良かった良かったよう。

生理用品買うアキラ・・・。たまんねー。
896名無しさん@ピンキー:04/09/18 11:53:13 ID:YFtNrSIM
起きたらキテタ━━━(゚∀゚)━━━!!!!!!!!!
不器用ながらもアキラカコイイ!!!ヒカ子もツキモノが落ちて、何か晴れやかだ。
めでたい!一応安心はしたが、後は和谷だな。立派に成長さしてやってクレ!
897名無しさん@ピンキー:04/09/18 14:17:22 ID:s6z2ecmB
>896 後は和谷だな。立派に成長さしてやってクレ!
自分も、それすごく気になってた。
職人さんが書きたいように書いてくれればいいんだけど、つい期待してしまうよ。
898名無しさん@ピンキー:04/09/18 14:34:04 ID:L57ewp0S
正直、ヒカ子と緒方のことより
和谷が気になる…
和谷が最後にどうでるかで、読後感が全く違ってきそう…
899名無しさん@ピンキー:04/09/18 15:19:15 ID:YFtNrSIM
ヒカ子フカーツ! の喜びのあまり無配慮にキボン!してしまいスマンです。
毎夜の連投興奮につい、刻印さんの中で物語りは全て完結してるのを忘れてました。
---投下無理せず、存分刻印さんの世界を堪能させて下さい。楽しみに待ちます。

>>897 898
和谷がそのまま鬼畜で終わるならば、一緒に続編を暑苦しくキボンしようぞ!(゚∀゚)
900名無しさん@ピンキー:04/09/18 15:45:49 ID:Kkb0J9a9
いや、キボンはせぬよ。
鬼畜で終わったとしても、それも一つの選択。
901名無しさん@ピンキー:04/09/18 20:54:59 ID:5/1PR34u
漏れはアキラとの復活を願っておったのだが…
でもいい男だよアキラ!惚れ直したぜ!

この上は緒方と幸せになってくれ!ヒカ子!
902名無しさん@ピンキー:04/09/20 00:38:07 ID:y1rvjSU7
保守age4連発!

〜その3〜
903名無しさん@ピンキー:04/09/20 00:50:21 ID:Ps8HDbsg
ヒカ子も今日で番茶も出花
花も恥じらう十八歳

親の承認無しで婚姻届出せるな
904名無しさん@ピンキー:04/09/20 00:59:26 ID:xJ8ileSD
え、昔二十歳からだったけど下がったのか?知らなかった
905名無しさん@ピンキー:04/09/20 01:14:57 ID:LL6tmOvZ
今も未成年の結婚には親の承認が必要ですよ。

それはそうと刻印さんの続きが物凄く読みたい…。
906名無しさん@ピンキー:04/09/20 01:19:39 ID:Ps8HDbsg
>>904
結婚は男は18歳から可 女は16歳から可で
保護者の承認がいらないのは
男20歳以上 女18歳以上と思っていたら
男女平等なのか承認不要は男女とも20歳以上になったんだな
ttp://www.houko.com/00/01/M31/009.HTM#s4.2.1.1
ttp://www.mofa.go.jp/mofaj/gaiko/jido/9605/5a_006.html

907名無しさん@ピンキー:04/09/20 03:54:13 ID:XVSGS5o5
日付が変わるころにスレを1から読みだしたのに、
もう追いついてしまったよ……。
アキラ、ヒカ子とは駄目だったが別の誰かと幸せになってくれ。そんな妄想をしつつ就寝。
908名無しさん@ピンキー:04/09/21 00:20:03 ID:s4ygfne9
刻印さんコー━(゚∀゚)━(∀゚ )━(゚  )━(  )━(  )━(  ゚)━( ゚∀)━(゚∀゚)━イ !!
と巫女よろしく祈ってみる。

最近ここを知ったものなのですが、
>「好きなんかじゃない……そんな生ぬるい感情なんかじゃない
>「愛してるんだ」
に魂持っていかれました。
ちきしょー、緒方、あんた漢だよ、結婚してくれ_| ̄|○ タノムカラコノトオリ

とても楽しみにしています。
職場パソにギコナビ入れて3時間ごとにスレチェックしてますので・・・。
909名無しさん@ピンキー:04/09/21 00:57:48 ID:bRJbYjEc
大人なら、せめてimonaで休憩時間ちチェックするぐらいで。
陳腐でも正しいことを建前というわけで。
910名無しさん@ピンキー:04/09/21 01:12:22 ID:o9kOhKSh
>>908
アナタの会社の情報システム室で失笑されてるかもね。
911名無しさん@ピンキー:04/09/21 12:02:17 ID:Y/DBkP2a
次スレ、どうする?
即死回避のためにも、相談しといたほうがよくない?
912名無しさん@ピンキー:04/09/22 00:31:30 ID:xRwq/IkX
次スレの相談…
ここのレスがいくつくらいになったら立てるのか、とか
保守用カキコはどうしようとか?
そいや決めてなかったんだ。

913名無しさん@ピンキー:04/09/22 00:35:58 ID:DB6d40ms
950ぐらいかな…
914名無しさん@ピンキー:04/09/22 00:42:20 ID:/iVt5bwj
70話にエンドマークがないので
続きがあるかと待ってたり。
いつもドキドキしながら見てました。

今さらですが、iMac閲覧でタイトルが文字化け(汗
タイトルは『刻印II』ですよね?
915名無しさん@ピンキー:04/09/22 04:14:20 ID:ed5d/Xe5
IIとUの差かと。Uが機種依存だっけ?
916名無しさん@ピンキー:04/09/22 07:49:15 ID:gvGWZfgU
刻印書いてる方、良すぎ!うますぎ!1日で1-から読んで追いつけるとは……
緒方イイ!好き!!
刻印1の夢の中でしかヒカルを愛せない、そんな大人な緒方、切ないぜ(´A`;)あれすごい良かった。
刻印2はなぜか緒方に感情移入で泣いた。自分女なのに。ワラ
とにかく切なすぎますよ、ほんと。
和谷子の話も良かったです。
917914:04/09/22 17:39:42 ID:R9sST4hR
>>915
そうです。iMacだとIIが(監)に見えます。
マカエレのAA補正だとcm2(平方センチメートル)に。
ウインの方にはハートマークが見えないんでしたっけ。
「刻印さんの書く緒方氏好き→?。←」
矢印に挟まれた場所にハート書いてみた。
918名無しさん@ピンキー:04/09/22 20:30:26 ID:DB6d40ms
>>917
俺の環境(WindowsXP SP2)では、「・」に見えます♥
919名無しさん@ピンキー:04/09/23 01:00:03 ID:PoLqDIpG
>>917
自分はボーダフォンの携帯からだけども、18禁の絵文字に見える。
スマソスレ違いだな。レス勿体ないな。
920刻印U-71:04/09/23 03:16:53 ID:Z3SOaQnT
>878>881>884>886>889

部屋には灰色の空気が濃く漂っている。山を形作っていた煙草がとうとう崩れた。
もう朝はとっくに明けている。数十分後には家を出なくてはならない。
今日は対局がある。こんな状態だ、結果はもう見えている。
だがそれでも逃げるわけにはいかない。自分は棋士なのだから。
(抱けば良かったのか……?)
心のなかでヒカルに問いかける。ヒカルはうなずいた。
しかし緒方はもしあの場にもう一度立ったとしても、ヒカルを抱けない気がした。
(オレはそういう男なんだ。仕方がないだろう、進藤……)
そしてヒカルはアキラのもとに行ってしまった。
迎えに行って、ヒカルを抱きしめたかった。おまえになどに触らせないと思った。
電話の向こうにたたずんでいるであろうアキラを、絞め殺してやりたかった。
喉元までせりあがった感情はしかし、突然の罪悪感に取って代わられた。
ヒカルの恋人だった、弟弟子。今でもヒカルを想っている。ヒカルを見るその目に、緒方
はいつも特別なものを見出していた。
(俺といるときの進藤を見る、あの瞳――――)
チャンスをやろうなどと思ったわけではない。そんなおこがましいことは考えなかった。
ただヒカルがアキラと今夜、一緒にいるのは偶然ではない気がしたのだ。
その後はなにを話したかは覚えていない。
眠ることもできず、ただビールを飲み、煙草を吸った。これで女でも抱けば完璧だな、と
考えて一人笑った。女など、ヒカル以外はもういらない。
だがヒカルにとって、男は自分だけではないのだ。
緒方はヒカルの若さを初めて、心から疎んだ。
もし自分がヒカルほど若ければ、やはり他の女に目移りなどしただろう。
性に対する興味は尽きず、そして快楽に溺れてしまったはずだ。
だが緒方はもう、そんな季節を通り過ぎてしまっていた。
そしてヒカルを見つけたのだ。もう離すことはできないと、心から想う少女を。
それが若さを失った自分の強みであり、弱みでもあるのだ。
921刻印U-72:04/09/23 03:17:58 ID:Z3SOaQnT
鏡のなかの自分は腫れぼったい顔をしている。
煙草と酒の臭いで、対局者はおそらく嫌な顔をするだろう。
歯をみがき、消臭ガムを3枚口に放り込んだ。
そのとき携帯が鳴った。緒方はすぐにポケットから取り出した。
表示の"塔矢アキラ"を見て、心臓が跳ね上がる。出るのを一瞬迷ってしまった。
『ボクです。緒方さん』
もの静かな口調だった。アキラの声はいつもと変わらない。それに安堵した。
『進藤は帰りました』
この夜をどう過ごしたのか、なにをしたのか、問い詰めたかった。
しかし緒方は言葉を飲み込んだ。そんなことはどうでもいい。
「進藤を……ヒカルを傷つけなかったか?」
名前で呼んだのは、自分のほうが上なのだと主張したかったからかもしれない。
ヒカルには気恥ずかしくて、名前で呼ぶことなどできていないくせに。
「泣かせなかったか?」
『少し、泣いてました……でも……笑って帰っていきました』
緒方は気が抜けて、床に座り込んだ。「そうか」、と呟く自分の声が遠い。
アキラがそう言うのならば、ヒカルは本当に笑ったのだ。
(本当は俺がしなくてはならないことだった)
昨日のすさんだヒカルの笑みが緒方の心に突き刺さる。
『緒方さん、どうしました?』
「いや、なんでもない。すまなかったな、迷惑かけて」
『いいえ。ボクも、彼女になぐさめられましたから』
その声に含まれた明るさと清々しさに、緒方は目頭が熱くなった。
みっともない、と思っても頬に涙がこぼれた。
(アキラくんは、進藤を抱いた……)
和谷にヒカルが抱かれつづけていたことよりも、それは衝撃的なことだった。
予想していた。だがいざそうなると、手も声も震えてしまった。
通話が終わると、激情のまま、緒方は携帯をへし折っていた。
922名無しさん@ピンキー:04/09/23 03:18:43 ID:Z3SOaQnT
Uが機種依存だって知らなかった……。今さら変えるのも何なんでこのままいきますが。
けどそうか、刻印(監)となってるのか……。
923名無しさん@ピンキー:04/09/23 03:18:43 ID:ogkshQ90
体調崩されていたのでしょうか?
お待ちしていました
924名無しさん@ピンキー:04/09/23 03:24:13 ID:Z3SOaQnT
いや、元気だよ。ちょっと気が抜けてはいたけど。
心配してくれてありがとな。
925名無しさん@ピンキー:04/09/23 03:35:05 ID:ogkshQ90
連投防止に引っかかっているのかな
926名無しさん@ピンキー:04/09/23 03:40:40 ID:EPY5V+ez
おお、初めてリアルタイムで投下が!!

こんな夜更け(つかもう直ぐ夜明け)に大丈夫ですか、刻印の職人さん。
お身体御自愛なさいますよう……。
927名無しさん@ピンキー:04/09/23 03:41:48 ID:esZ3Yepi
キター!乙です
やっぱり心理描写が凄いっすね。
緒方の感情の起伏に、こっちまでハラハラします。
928名無しさん@ピンキー:04/09/23 03:51:30 ID:ogkshQ90
自分が前に連投防止に引っかかったときは日付変わってID変わるまで投稿できなかったが大丈夫だろうか。

929名無しさん@ピンキー:04/09/23 08:14:00 ID:xhoSypMa
出勤前のチェックで続きが投下されてた!!
緒方氏の心情を思いを馳せながら仕事の励みにします?。(←この辺にハート)
乙です。
930名無しさん@ピンキー:04/09/23 15:13:17 ID:B0XKu5AD
>>922
UじゃなくてアルファベットのIを2つ並べたほうが
化けなくてよいかもしれないです。
見かけは大して変わらんし。

続き楽しみにしてます
931名無しさん@ピンキー:04/09/23 22:24:20 ID:8XwXtOFh
>>922
当方マカーですが、まさに「刻印(監)」となっています。(;´Д`)ハァハァ
932刻印U-73:04/09/24 01:46:35 ID:RmmBGcJn
>920-921

緒方の姿を見たとたん、棋院にいた職員は一様に黙ってしまった。
昨日のことを話していたのだろう。どこまで内容は漏れているのだろうか。
できればヒカルを傷つけるようなものではないと願いたい。
渋い顔をした坂巻が近付いてくる。
「緒方先生、対局後で良いですから時間をもらえますか」
「もちろんです」
緒方が口を開くと、坂巻はわずかに眉をひそめた。臭かったのだろう。
対局室に行くまえに、緒方は昨夜のトイレをのぞいた。
何もなかったかのように、きれいに掃除されている。
「緒方先生、どうなされたのですか?」
「え? ああ、白川先生、おはようございます」
緒方は慌てた。女子トイレをのぞく自分をきっと怪しく思っているだろう。
だが白川は柔和な表情を浮かべたままだ。
「昨日、仕事をキャンセルして棋院に来られたとか?」
「……ええ、まあ……」
うろたえているのを知られたくないが、どうしても目がキョロキョロとしてしまう。
「進藤くんがらみだとか」
昨日の今日で、そこまで知れ渡っているのか。緒方は舌で上あごを舐めた。
「どんな、噂が流れてるのですか」
「緒方先生が仕事をキャンセルして棋院に来て、和谷くんを殴った、と聞きました。理由
はいろいろ言われていますが、どれも憶測ですね。気になさることはありませんよ」
それよりも対局時間ですよ、と白川がうながしたので二人で並んで歩き出した。
「それにしても緒方先生はお忙しいようですね。昨日も確か地方で仕事で、今日は対局。
振りきってしまう気持ちが良くわかりますよ」
緒方はあいまいに笑った。そんな緒方に白川はまた笑った。
「緒方先生もまだまだお若いのですね」
それは思いがけなく、緒方を勇気付ける言葉となった。
933刻印U-74:04/09/24 01:47:35 ID:RmmBGcJn
勝てた。それもかなりいい形で。
碁盤に向かったとたん、信じられないほど集中できた。身体から力が湧いてきた。
そうだ、自分はまだ若い。悲しむほど老いてはいないのだ。
坂巻を含めた事務のもの数人にも、堂々と相対することができた。最もこれは、アキラが
かなりフォローを入れてくれていたおかげで、そうかまえる必要はなかった。
和谷が緒方に対し、性質の悪い冗談を言った。それを真に受けた緒方がやって来て、和谷
を殴った。と言ったらしい。
ずいぶんと幼稚な理由だが、それがかえって本当のように思われたようだ。
緒方に坂巻は確認を求めてきた。緒方は反省しているそぶりを見せた。
「恥ずかしながら、本当です。年甲斐もなく、我を失ってしまいました」
「まああなたが怒るほどなのだから、よっぽどの冗談だったのでしょうが、暴力事件など
はやめてくださいよ。あなたは囲碁界を背負う一人なのですから」
その言葉には、緒方は本当に反省させられた。
「冗談の内容をお聞きしてもいいですか?」
「それはちょっと……」
その内容こそが、棋院で話題になっているのだろう。だが真実などとても言えない。
それならば黙っていたほうがいい。真実よりひどい噂が流れることはないはずだ。それに
自分が大人気ないと言われたほうがマシだ。
「進藤ヒカルのことで、からかわれたと聞きましたが」
「……まあ、そんなところです」
坂巻は呆れたように眉をあげた。
「ワシには礼儀知らずの子供にしか思えませんが」
どこがいいのかと、暗に言っている。緒方は黙って笑った。教えてなどやるものか。
「……まあ、これからは気をつけてください」
これから、はあるのだろうか。それは自分次第だ。ヒカルの手を離したくない。
(もし今、進藤が妊娠していたとしたら、時期的にも俺の子だろう? だったら……)
無意識に緒方はこぶしを固く握りしめていた。
934刻印U-75:04/09/24 01:48:52 ID:RmmBGcJn
アキラの優しい手が身体に残っている。
ヒカルはベッドの上で自分を抱きしめた。やっぱりアキラが好きだと思った。
好きな人と抱き合うことができて、幸せだった。
だがその感情は恋愛とはちがう。塔矢アキラはただ一人のライバルだ。
緒方よりも大切な人だと言ってもいいかもしれない。
しかし愛しているのは、緒方だった。
あの夜、どうして緒方のもとを飛び出してしまったのだろう。
緒方は自分がいてくれるだけで幸せなのだと、そう言ってくれたのに。
冷静になった今では、緒方が浮気などしていないということも理解できた。
空いている日はすべて自分といたから、そんな時間はない。なによりも緒方は自分にうそ
などつかない。たとえついていたとしても、緒方は自分を大切にしてくれた。
優しかったことにかわりはなかった。
(緒方先生に謝りたい……そんで、許してもらいたい……)
自分からその機会をつぶしてしまった。緒方は今度こそ、子供な自分に嫌気がさしている
かもしれない。大人の女がいいと思っているかもしれない。
だがそれでも、ヒカルはすがりつきたかった。緒方を失えなかった。
ヒカルは身体を動かした。ベッドから本が落ちた。
"妊娠したと思ったら?"のページが開いた。それをぼんやりと見る。
この本は家の棚にあった。今日見つけたので、読んでみたのだ。
慌てるまえに、まずはきちんと検査するべきだったと、ヒカルは反省した。
もともと生理も定期的にきちんと来るわけではなかった。二ヶ月以上来ないこともあった。
それなのに今回は頭から妊娠したのではと思ってしまった。
そそっかしかったと、自分でも思う。この本だって、もっと早く読むべきだった。
(けどオレ、ぜんぜん頭がまわらなかったし……)
それだけ追いつめられていたのかもしれない。
935刻印U-76:04/09/24 01:49:39 ID:RmmBGcJn
ヒカルはまた寝返りをうち、携帯を手に取った。
かけてみるが、相手は出ない。携帯には自分の名前が表示されているはずだ。
それでも出ないということは、そういうことなのだろうか。
このまま終わらせてしまうつもりなのだろうか。
嫌だと叫びだしたくなる。まるで水のなかにいるかのように、息苦しく不安定だ。
「ヒカル? 具合は良くなった?」
母親がドアの外でノックをした。ヒカルは息を整えた。本は拾って枕の下に隠した。
「りんご剥いたんだけど、食べる?」
「うん」
疲労のためか、ヒカルは家に帰ってから二日間、食べる以外はほとんど寝ていた。
母親は何度も心配そうに様子を見に来てくれた。身近な人の優しさに気付いていなかった
ことが恥ずかしかった。自分は何も見えていなかった。
「お母さん、食べさせてー」
「なにを甘えたこと言ってるの」
呆れたように母は言ったが、それでも口をあけたヒカルにりんごを食べさせてくれた。
食べるヒカルを見ながら、母親はなにかを考えているようだ。
ヒカルはうながすように首をかしげた。
「前から聞きたかったのだけれど、交際している男の子がいるの?」
噛み砕くまえのかたまりを危うくそのまま飲み込んでしまうところだった。
「なんで……」
「帰りは遅いし、休日は必ず出かけるし……何よりも可愛くなったから」
ヒカルは黙って母親を見つめた。ばれていないと思っていた。
「別に怒っていないのよ。ただね、ちゃんと紹介してもらいたいと思ってるのよ。おまえ
は囲碁のプロと言っても、私にとっては大事な娘なんですからね」
しゃり、とヒカルはりんごを噛んだ。果汁が口いっぱいに広がる。
「お母さん、こんど絶対に連れてくる。絶対に」
936名無しさん@ピンキー:04/09/24 01:50:39 ID:RmmBGcJn
昨日は最初から二つでした。
投下した後、一言入れるようにしてるんで、それを目安にしてもらえばと。
一区切りついたから、ちょっと気抜けてペース落ちてしまったが、
このスレ中に終わる予定。次スレにまで引っ張らないので。

あと支援はもう大丈夫のようです。
937名無しさん@ピンキー:04/09/24 02:01:02 ID:BA+5IGi8
刻印さんキタ Y⌒Y⌒Y⌒Y⌒Y⌒Y⌒(。A。)!!!

連れてくるのは緒方。。。ですよね。。。?
938名無しさん@ピンキー:04/09/24 02:13:55 ID:sW7tHxb1
今日も来た〜!!
939名無しさん@ピンキー:04/09/24 02:34:51 ID:bdeZhJr0
キター!乙です!
お母さんにリンゴを食べさせてもらうヒカ子がかわいいよ
940刻印U-77:04/09/24 03:35:39 ID:RmmBGcJn
>932-935
ヒカルはスケジュール表の日付を指差した。
明日、緒方は帰ってくる。ヒカルも予定はない。話すとしたら、この日しかない。
電話しても緒方は出てくれない。ならば家に押しかけるまでだ。
今日がとてつもなく長い一日に感じられる。
「進藤、そろそろおまえの指導碁の時間だぞー」
向こうで冴木が手を振っている。ヒカルは広い会場をかけ抜けた。
「おいおい、慌てることはないんだぜ?」
冴木が苦笑している。自分がどんなに急いでなにかをしても、時間が早まるわけではない。
それでも忙しなく動いてしまうのはとめられない。
「なあ、聞いてもいいか?」
「和谷のことだったら言うことないよ」
ヒカルはそっぽを向いた。今は和谷のことなど少しも考えたくない。今どころか、この先
ずっと無関係で過ごしたい。
「オレ、もう和谷の研究会にも行かないから」
前々から他の研究会にもいろいろ誘われ、行ってみたいと思っていた。断わっていたのは、
和谷が院生時代からともに学んできた仲間だったからだ。
「うん、別にいいと思うよ。どんなことがあったか知らないけど、絶対に和谷が悪いんだ
ろうからな。進藤はとうぶんアイツに近付くべきじゃない」
兄弟子なのに、こんなふうに言ってしまう冴木をヒカルは不思議に思った。
ふつうはここでかばうのではないだろうか。
「和谷がさ、ちょっとおまえのことをおかしな目で見てたこと知ってたのに、俺は放って
おいちゃったからな。これでも兄弟子として悪いと思ってるんだよ。聞きたいことっての
は、森下先生の研究会のことだ。おまえ和谷と会いたくないだろ。だったら、森下先生に
話をつけておこうか? しばらく通うのはやめるって」
冴木はヒカルの兄弟子ではないが、頼りになる先輩だった。
941刻印U-78:04/09/24 03:36:41 ID:RmmBGcJn
森下の研究会には通い続けたいが、やはり今は心情的に無理だった。
だからヒカルは冴木に甘えることにした。
おかげで気がずいぶんと楽になったことに、ヒカルは気付いた。
「進藤先生、この手はダメでしたか?」
「うーん、これよりも、後の一手が良くなかったかな……」
老人相手にヒカルは指導碁をしていた。ふと、顔を上げて凍りついた。
和谷がいた。
こちらをじっと見ている。どこかすがるような視線に、寒気がした。
身体はまだ、和谷の仕打ちを覚えている。
恐怖と怒りがないまぜになって、身体が小刻みにふるえた。
「進藤先生? どうしました?」
「え? いや……」
老人に振り向き、もう一度おなじ場所を見やった。和谷はいなかった。
まるで幻だったかのように、その姿はどこにもなかった。


ヒカルは背伸びをして、冷たい空気を吸い込んだ。
ようやく終わった開放感にひたる。
「進藤くん、お疲れさま。これから棋士のみんなで食事に行こうってなってるんだけど、
一緒に行かないかい?」
棋士の一人が声をかけてきた。こんなふうに誘われたのは初めてだ。興味がある。
だが向こうにいる冴木が首を横に振ったのでヒカルは断わった。
「緒方先生のことでおまえに興味あるんだよ。しばらくは無視しとけ。っと、ゴメン」
冴木はポケットからぶるぶる震える携帯を取り出すと、話し出した。
「終わったよ。大丈夫だから。ああ、ああ……うんうん」
彼女からだろう。冴木は困ったな、とヒカルに笑って見せたが、幸せそうだった。
「今から行くよ」
それはとても優しい声だった。
942刻印U-79:04/09/24 03:37:34 ID:RmmBGcJn
泊まりの仕事は大変だ。一日中、客に気をつかわなくてはいけない。
しかも今回は会場が大阪だ。大阪の客はいろんな意味ですごかった――――
夕食を食べ終わり、フリータイムとなると、あちらこちらからお呼びがかかった。
まるで売れっ子のホストのようだ、と緒方は考えた。
「芦原先生、もう一杯どうです」
「いや、もうホントに飲めませんから」
弟弟子が向こうでつかまっている。もちろん助けてなどやらない。
「緒方先生もどうです?」
「飲むと碁が打てなくなるんで」
「そんくらいのがワシらにはちょうどええんです。ホラ、もう一杯」
仕事中の飲酒ではあるが、関係者もこういうことには目をつぶっている。
緒方はしかたなくコップを差し出した。ビールを並々と注がれた。
あまり酔いたくない。明日は大事な日だ。二日酔いのままではいけない。
しばらくコップを持ったままごまかしていたが、気付いた客が鼻白んだ。
「飲んでへんやん、緒方先生。ささ、グイッと。ぱーららぱーらら」
景気付けに歌と手拍子が入り、緒方はビールを一気に飲み干した。
(バラの花を買って、俺は行くぞ!!)
だんっ、とコップを置いた。その目は細くすわっていた。
だが広間の入り口に立つ少女を見て、大きく開かれた。
そんなに自分は酔っているのだろうか。
緒方は勢いよく立ちあがった。椅子が大きな音をたてて倒れた。
少女は緒方を見た。唇が小さくふるえた。「緒方先生」と、声が聞こえた気がした。
「進藤!」
足がもつれる。テーブルを蹴飛ばしてしまった。碁笥が落ち、石が散らばった。
どうやって走ったのか覚えていない。
気付くと緒方は腕のなかで少女を抱きしめていた。
943刻印U-80:04/09/24 03:38:17 ID:RmmBGcJn
会いに行きたかった。
ヒカルは冴木からデート代を頼み込んでむしりとると、新幹線に飛び乗った。
駅に着くとタクシーを飛ばした。降りた後、財布のなかはほとんど空だった。
まろびながらヒカルはホテルに入った。広間の場所を聞き、廊下を全力疾走した。
緒方は一番人の集まっているところにいた。何年も会っていない気がした。
足がすくんだ。嬉しくて、同時に怖かった。
不意に緒方の視線が自分に向けられた。驚きの表情が、次いで歪んだ。
あんなに切羽詰った緒方の顔を見るのは初めてな気がした。
まるで自分が逃げてしまうのを止めるように、緒方は走ってきた。
力強い腕のなかにヒカルはいた。
やはり煙草と酒の匂いがした。懐かしい、緒方の匂いだ。
爪先立ち、ヒカルは緒方の背に手をまわした。こんなにも大きかっただろうか。
「緒方先生、ごめんなさい……っ」
抱きしめる力が緩んだかと思うと、頬をはさまれ唇を奪われた。
「……ん……」
全身が甘くしびれる。身体がなにかで大きくふくらんでいくような気さえした。
唇はなかなか離れなかった。緒方は惜しむように何度もついばんでいる。
ざわめきが耳に入ってきた。ようやくヒカルも今の状況に気付いた。
みなが呆然と二人を見ている。
「緒方せんせ……見てる……」
「……ああ、そうだな」
そう言うと緒方は離すどころか、ヒカルを抱き上げてしまった。
「おい、芦原。俺はものすごく具合が悪い。一人で寝るから、おまえは来るなよ」
はっきりとウソだとわかる言葉に、その場にいた者は唖然とした。
「緒方先生!?」
非難の声をヒカルはあげたが、緒方は機嫌良さそうにほほ笑んだ。
「おまえには看病してもらう」
このときの恥ずかしさは、ずっと忘れられないものとなりそうだった。
944名無しさん@ピンキー:04/09/24 03:50:35 ID:i6fqrih/
キター
945名無しさん@ピンキー:04/09/24 05:23:37 ID:Nu5X96Hw
緒方め…そこまでヤッてくれるとは…大人ヘタレと思いきやアッパレじゃ!
刻印さんGJ!!!ヒカ子が愛しいくてたまりません(゚∀゚) 大人しく完結を待つ

次スレに関しても、自分は基本的に見守りつつルールに従います。
毎日一度は巡回してるので、全力で保守、梅、新スレなどオールで助力します。
『職人さん達、無償でこんな興奮をありがとう!』の感謝の念が全て!
スレ残りがもったいないので、これまで
946名無しさん@ピンキー:04/09/24 08:03:40 ID:sW7tHxb1
夜だけじゃなく朝も来た〜!!!
刻印さんGJ

緒方がもう最高
芦原 一人でがんばれよ(藁
947刻印U-81:04/09/24 23:17:39 ID:bfKChwLM
>940-943

廊下やエレベータのなかでも注目され、ヒカルは真っ赤だった。
顔を隠すように、緒方の胸のなかにうずめていた。
部屋はベッドが二つあった。その一つにヒカルはそっとおろされた。
「緒方先生、オレ言わなくちゃいけないことがあるんだ」
「和谷とのことは、どうでもいいと言ったはずだ。それ以外のことか?」
ヒカルは押し黙った。和谷とのことで緒方に謝ろうと思っていたのだ。
自分のなかの言葉をヒカルは探し、ゆっくりと口に出した。
「オレ、緒方先生じゃなきゃイヤだ。ずっと緒方先生といたい」
「俺もだ、進藤。本当は俺から言わなくてはならなかった」
緒方が隣に腰をおろす。その分だけベッドは沈んだ。
大きな手のひらが腹部を撫でた。
「進藤、俺はずるい男だ。おまえを縛りつける方法をずっと考えてた。それこそいろんな
手段を考えた。そのために紙切れにまですがろうとした」
おまえの気持ちを無視して、と緒方は苦しそうにつぶやいた。
「今だってそうだ。俺は情けない男だ。おまえを縛ろうとしている」
「オレは緒方先生にだったら、縛られたい」
緒方の手に自分の手をのせた。その手をさらに、もう片方の手で握られた。
「産んでほしい、進藤。このお腹にいるのは俺の子だ。たとえ他の男の子でも、俺は……」
少し緒方は歯切れが悪くなった。
「かまわない、と言い切れるほど俺は人間ができていない。それでも俺はやっぱり産んで
ほしいと思ってる。おまえの子なら、俺は愛せる。それくらいおまえが大切なんだ」
「……緒方先生は、本当にそれでいいの?」
緒方と自分の手のひらが重い。
「俺はおまえの罪悪感さえ利用しようとしている、情けない男だ」
ヒカルは首を振った。情けなくなどない。
ここまで自分をさらけだして、真摯に向き合ってくれる緒方は誰よりも素敵だった。
948刻印U-82:04/09/24 23:18:28 ID:bfKChwLM
「進藤、けっこ……」
ヒカルは唇を押し付けて、その後の言葉を封じた。
「言わないでいいよ」
「それは、俺じゃあイヤだということか?」
腹部に感じる圧迫に、ヒカルは目を潤ませた。喜ぶことのできなかった、望まなかった命
を初めて思いやった。
「緒方先生、オレ子供できてなかったんだ」
緒方はそれとわかるほど驚いた顔をした。喜んでも残念がってもいない、ただ声を失って
自分を見ている。ヒカルが妊娠していると思い込んでいたのだろう。
どれほど考えてくれたのだろうか。
「……どうして泣くんだ」
「オレは和谷じゃなくて、緒方先生の子でもイヤだったんだ……」
だから命は消えてしまった。そんな気がした。
「そう思うのは当たりまえだ。おまえはまだ十六歳なんだぞ。怖くて当然だ」
重みは頭にかかった。荒っぽく撫でられる。少し痛かった。
「気付かなくてすまなかった。もっと早く、おまえに連絡を入れるべきだった。明日にと
先延ばしにしようとして悪かった。結局おまえを来させてしまった。本当に情けない」
そうだ、あんなふうに別れたのだから、緒方はもっと早く自分と話すべきだった。
そう思うが、やはり仕事の日程を思い浮かべて、無理だと悟った。
"仕事の合間"などに、話せることではなかった。ヒカルは緒方にもたれかかった。
「なんで携帯、出なかったの?」
「……壊してしまったんだよ。機種変更はまだしていない。かけてくれたのか……?」
ヒカルは言葉の代わりに、さらに緒方によりかかった。
緒方の腕は太く、とても温かい。和谷やアキラのように、細くない。
自分のと見比べても、倍以上ある。ヒカルは緒方の腕をつかんだ。
「オレ、緒方先生の腕が好きだ。オレを抱きしめてくれるこの腕が……」
「俺も今好きになったよ」
緒方は破顔すると、ヒカルを抱きしめてくれた。
949刻印U-83:04/09/24 23:19:39 ID:bfKChwLM
緒方が胸に鼻をおしつけ、犬のように嗅いでくる。ヒカルは頭を押しのけようとした。
「オレ走ってきたからくさいかも……」
「そうか? じゃあもっとにおってみようか」
ブラウスに息がかかってくすぐったい。ヒカルは身をよじった。
「緒方先生、具合悪いんだろ!?」
「だからおまえに治してもらう」
くぐもった声が聞こえる。緒方は気持ち良さそうに胸に顔をうずめている。
「……いないんだな……?」
腹を撫でられる。ヒカルは切なくなりながらうなずいた。
妊娠中の性交渉はダメだと、本に書いてあったことを思い出す。知らなかったとはいえ、
アキラとしてしまった。言わなければいけない。黙っていてはいけない。
「緒方先生、オレ、塔矢と……」
「おまえはこれ以上、俺にヤキモチを焼かせたいのか?」
「…………緒方先生…………」
知っている。緒方は知っている。アキラが言ったのだろうか?
いや、ちがう。自分のことなど、緒方は簡単に見透かしてしまうのだ。
「そうだな、覚悟しておけと言ったな。俺にヤキモチを焼かせたらどうなるか……」
くるりと反転させられた。スカートをめくられ、下着も剥がれた。
白くて丸い尻が空気に触れた。
「あっ! 緒方先生!?」
「お仕置きが必要だな」
パシン、と乾いた音がした。尻を叩かれたのだ。こんなことをされるのは幼稚園以来だ。
派手な音のわりにはそれほどきつくはないが、じゅうぶん痛い。
「やっ、いたっ……!」
左右の尻を手のひらで叩かれる。ヒカルの尻は赤く染まりはじめた。手形がついている。
逃れようとするが、腰を押さえ込まれているので無理だった。
「もう俺にヤキモチを焼かせるなよ」
「ぁ……ん……」
ひりひりと痛むそこを、今度は撫でさすられた。気持ち良さにヒカルは声を漏らした。
950刻印U-84:04/09/24 23:20:17 ID:bfKChwLM
赤くなっているところを緒方は舐めている。
痛みはひき、別のものが生まれてくる。ヒカルは頬を上気させていた。
もっと何かしてほしくて、ヒカルは腰をくねらせていた。
またぶたれてもいい、とさえ思っていた。しびれた痛みはうずきに変わる。
だが緒方は何もせずに、ヒカルから離れた。追いかけるように目を動かした。
クローゼットに置かれている浴衣の帯を緒方は手に取った。
「おいで」
手招きする。なにをされるか、ヒカルはわかっていた。
だが緒方になら何をされてもいいと思った。
ヒカルはされるままだった。帯はヒカルの手首を縛り、壁の出っ張りにかけられた。
辛うじて爪先が届く。ヒカルはまるで吊るされているような格好となった。
「……大人しいな。イヤならやめるぞ?」
少し緒方は不服そうに言う。ヒカルは顔を赤くしながらも、負けじと言った。
「緒方先生にだったら、縛られたいって言ったじゃん」
それに本当に、緒方なら大丈夫だという安心感があった。和谷とは違う。
今まで築き上げてきたものが、二人のあいだにはあった。
「イヤになったら、言うんだぞ」
強引にしない緒方が少し弱気だと思ったが、それ以上に愛しかった。
緒方は慈しむように、指でヒカルを剥いていく。
スカートはホックを外せば簡単に落ち、足首にかかっていた下着もとられた。
だが下半身は簡単に服を脱がせられたが、上半身は腕が邪魔でそうはいかなかった。
いつのまにか以前よりもウェストはくびれている。緒方はそこを撫でた。
ヒカルはいつかの夜を思い出した。緒方の家に初めて行った夜を。
あのときはネクタイでまとめあげられ、恐怖が勝っていた。
「ん……」
ブラウスからのぞくへそを、緒方が軽くつついた。くすぐったい。
熟れていない華奢な身体が不安定に揺れた。
951刻印U-85:04/09/24 23:20:48 ID:bfKChwLM
まるで大切なものを愛でるかのように、緒方は手のひらで身体の輪郭をなぞる。
たったそれだけなのに、ヒカルの息はもう弾みはじめていた。
乳首は勃ち上がり、ブラジャーにこすれてかゆい。早く揉みほぐしてほしい。
「はぁ……っ」
ふとももに息を吹きかけられた。ぞくりとして、救いを求めるように緒方を見やった。
緒方はにやりと笑ったまま、ふっふっ、と息を絶え間なく吹きかけてきた。
「ぁは、やだ……んん……はぁ……っ」
「これだけで感じるのか? あいかわらず敏感だな」
もどかしい。緒方はさきほどからずっと自分を触っている。なのに焦燥は増すばかりだ。
ようやく緒方の手が胸に伸びてきた。ブラジャーの上からでも、形作った乳首を見ること
ができる。そこは緒方を待って息をひそめている。
布をつまむと、緒方はずりあげていく。小ぶりの胸が恥ずかしげに姿を現した。
いよいよ触れてもらえると、ヒカルは期待した。だが緒方は一歩しりぞいてしまった。
「……さわってよ、緒方先生……!」
とうとうヒカルも焦れた。うずきが下肢を訴えはじめている。
「あまりにも、もったいなくてな」
ウソだ、と抗議しようとしたが、緒方の目を見てやめた。
うっとりとしたまなざしで、緒方はヒカルの身体を見ている。
股間は服の上からでも反り返っているのがわかった。
ヒカルの視線に気付いたのか、緒方ははにかんだ。
「おまえに触っただけで、俺はこうなっている」
それだけ特別なんだ、とささやかれる。
戒められていなければ、ヒカルは緒方を抱きしめたかった。
「んん、ぁっ、おがたせん……」
手のひらが、片胸のふくらみをとらえた。転がすように揉みしだかれる。
指が柔らかな乳房に食い込む。揺さぶられ、赤い突起も弾かれて、ヒカルはどうしようも
なくなってしまう。
下肢には透明な愛液が一筋、流れ出ていた。
952刻印U-86:04/09/24 23:22:20 ID:bfKChwLM
すぐに緒方とつながりたい。乱暴に自分のなかを突き上げてほしい。
ヒカルははしたなく、そう思った。だが緒方は一向に動いてくれない。
耳たぶをかみ、舌で何度もしゃぶっている。
「おまえ胸が少し大きくなったんじゃないか?」
両手で確かめるように揉まれ、ヒカルは口を大きく開けて息を吸った。
「だがここは、小さくて硬いな」
「んっ」
初めて緒方が胸の赤い突起を口に含んだ。血液がそこに集まりだす。
舌でなぶられるのをヒカルは待った。しかし快感は訪れない。
緒方はただ、口に含んでいるだけだった。自分の様子をうかがっている。
折れるのは悔しかった。それでもヒカルはどうにもしがたくて、か細い声を出した。
「どうして欲しい?」
いじわるな笑みを浮かべる。ヒカルは目元が熱くなった。
「あ……あ、す、……吸って……おねがい……ひぁっんん!」
きゅっと強く吸い付かれ、ヒカルはがまんできずに身体をびくつかせた。
手首をしばっている帯が締め付けてくる。指先の感覚がなかった。
舌で転がされても、少しも満足できない。さらなる刺激を身体は求めていた。
「やだぁっ……!」
指が足のあいだに入ってこようとしてので、ヒカルはすぐに閉じた。
閉じてから、後悔する。緒方の指を待っていたはずなのに。
だからといって、自分から開くのは恥ずかしくてできそうにない。
(オレ、なんか今日はすごい、恥ずかしい……)
そうなのだ、緒方とのセックスはだいぶ慣れて、恥ずかしさはひそめていた。だから大胆
になることができた。しかし今のヒカルは、恥ずかしくてたまらなかった。
そして嫌なのは、恥ずかしいのに、恥ずかしいと思うことをしてほしい自分だった。
953名無しさん@ピンキー:04/09/24 23:27:22 ID:44uO7Tq3
支援
954名無しさん@ピンキー:04/09/24 23:31:23 ID:bfKChwLM
>953
いや、もう終わり。
6個で投下して、まだあると思われても(;´Д`)
あと>936で書いたとおり、支援はもう必要ないみたいだ。
数日書き込まなかったのが良かったみたいだ。
955名無しさん@ピンキー:04/09/25 00:50:44 ID:fItGL2K2
エロいな
956刻印U-87:04/09/25 01:20:04 ID:Wfv1Dbkz
>947-952
きつく足を閉じたヒカルを緒方は見上げてくる。
その目で見られると、自分がどんなにいやらしいか、ばれる気がした。
緒方の人差し指が、足首に触れた。なにかをすくった。
「ここまでこぼれているぞ」
「やだ……っ」
耳をふさぎたい。目もずっとつぶっていたい。全身が燃えているようだった。
ヒカルは棒のように身体を固くしているが、茂みの下には隙間がある。そこに緒方は手を
差し入れてきた。足を閉じていても無駄だった。
「ぁ……」
狭いそこを指は進んでいく。我が物顔で指は秘所をなぞる。拒むこともできず、指を飲み
込んでしまった。ぬちゅ、とぬかるんだ音がした。
「んん……ん、ふっ、ん……!」
鉤のように曲げた指がヒカルのなかを掻き乱している。膣内の壁を指の腹が押している。
膝がふるえ、力が入らない。ゆるんだ足を、緒方は容赦なく開いた。
自分の秘所が緒方の眼前にさらされた。
ヒカルは悲鳴をあげそうになった。羞恥心で涙が出た。
「やだぁ……見ないで……おがたせんせ……ぇっ」
身体が浮いた。ヒカルの足は緒方の肩にかけられていた。
緒方はと言うと、顔をヒカルの秘所に埋めていた。
「あ、あ、やっ、あぁ、あっ、はっ……んっ」
指と舌がそこをいたぶる。乳首にこすれるブラジャーは、もはや痛みさえ感じさせた。
「はぁ……っ」
鼻にかかった吐息が漏れた。それはまるで誘っているかのように艶やかだった。
「あッ!!」
めまいに襲われ、短い声をあげた。
衝撃が走り抜けて行っても、まだ身体は余韻に浸っていた。
愛液がとろりと床にしたたった。
957刻印U-88:04/09/25 01:20:33 ID:Wfv1Dbkz
緒方は横にあった椅子を引っ張ると、ヒカルを座らせた。
ようやく落ち着いた。身体を隠そうと膝を立てて小さくなった。
目のまえで緒方が服を脱いでいく。
うつろだったヒカルはすぐに意識を取り戻して行く。
緒方の身体は大人の男のものだった。
こんなにもがっしりとして、たくましかっただろうか。
あんな身体に抱かれたら、壊れてしまうのではないかと本気で思った。
(緒方先生とエッチしてたなんて、ウソみたいだ……)
本当に自分は緒方を忘れてしまっていたのだ。和谷の身体が染み付いている。
近付いてくる緒方から、視線が外せない。
何よりも、股間のペニスに目が奪われ、恐怖を感じた。
突き出したそれは充血しており、血管が浮きだっているようだ。
絶対に無理だ、とヒカルは心のなかで叫んだ。あんなのが入るわけがない。
緒方は置いてあったカバンのなかをさぐっている。
ベッドの上にそれを放った。コンドームの箱だ。"驚きの薄さ"などと書かれている。
「い、いれるの……?」
「あたりまえだ。据え膳などゴメンだ……おまえはイヤなのか?」
「だって、そんなの、入らないよ……」
ヒカルの弱気な発言に緒方はすこし眉をあげた。だがすぐに笑った。
今夜はこんな笑みを緒方はよく浮かべている。
「ずっとおまえとしてなかったからな。そのぶん、大きくなってるかもな」
その言葉には少し棘があった。ヒカルは目を伏せた。
ひょいと腰を抱えられた。椅子は緒方が足で蹴飛ばしてどけた。
声をたてるまえに、緒方がキスをした。唾液と舌がねっとりとからみあい、離れると糸を
ひいた。秘所をペニスの先がつついている。
ヒカルは恥じらいと恐れを含んだ目で、緒方を見ていた。
まるで初めてそこを押し開かれる心持ちがした。
958刻印U-89:04/09/25 01:21:55 ID:Wfv1Dbkz
痛みはなかった。だが割り開かれるのに近い感覚がした。
奥底までペニスは入ってくる。圧迫感にヒカルはうめき声をあげた。
膣内はうねるようにうごめき、緒方のモノに襞をからませている。
「ぁあっ、あ、はっ……あァ……ッ」
なかをすべて、こそげ取るように動いている。背中がぞくぞくする。
緒方が上下に身体を揺する。手が動き、帯が壁から外れた。
ヒカルは緒方にしがみついた。急激に血が指先にまで流れはじめる。さああ、という音が
聞こえたきがした。ヒカルは抱っこされたまま、膣内を荒らされた。
「ヒカル……ヒカル……っ」
名前を何度も呼ばれる。涙が汗と混じって流れていく。
「あ……おが、たせんせ……ぇ」
頭を引き寄せられ、唇を合わせた。キスをするというよりも、ぶつけあっているようだ。
歯があたり、鼻もぶつかった。それでも二人は互いの唇をむさぼった。
息が熱い。めまいがした。
緒方はふらついたが、ふんばってヒカルを抱きしめている。
ヒカルのつまさきがぴんと張った。身体だけではなく、心まで緒方が入ってくる。
「はぁ……あ、あっ、アッ……!」
身体を弾まされる。ヒカルは放られないように身体を縮こまらせた。
それが無意識に緒方のモノをきつく締め上げることとなった。
緒方の動きがとまり、達するのを感じた。
精液が放たれたわけではない。だがヒカルは奥深くまで緒方を感じた。
959刻印U-90:04/09/25 01:22:29 ID:Wfv1Dbkz
緒方は突然目を覚ました。
激しい動悸に襲われている。胸を押さえて、痛みが鎮まるのを耐えた。
部屋は暗い。パニックを起こさないよう気をつけながら、電気スタンドを探す。
小さな音ともに、ぼやけた光が広がった。
横にいた塊がもぞりと動いた。布団をめくって、息を吐いた。
良かった、夢ではなかった。ヒカルは安らかな顔をして眠っている。
不覚にも涙が出た。
赤い痕を指で、確かめるように一つ一つなぞる。
この一週間近く、緒方は躁と鬱を何度も繰り返した。たくさんのことを考えた。
だがそれらを越えて、ヒカルはここに来てくれた。
緒方は壊れものに触れるように、腹部にそっと手をあてた。
いないと聞いたとき、自分のなかの覚悟が不十分だったと知った。
あからさまな安堵を顔に出さないようにするのが精一杯だった。
いつか同じことを聞かされたとき、受け止められるような男になりたいと願う。
「ヒカル……」
気恥ずかしく思いながら、つぶやいてみる。
名前を口にするのは心地が良かった。何度でも呼びつづけたい。
甘い飴玉を転がすように、耳にささやいてみる。ヒカルはうるさそうに寝返りをうった。
背中を向けたヒカルを抱きしめる。
取り付けられている時計はすでに朝の六時をさしていた。
あと一時間後には起きなくてはならない。
部屋を出る前に、散らかっている避妊具をかたづけなければいけない。
さすがにゴミ箱に捨てるのは勇気がいる。緒方精次が泊まっていると知られているのだ。
やはりカバンに入れて持って帰らなくてはダメだろうか――――
緒方はとりとめもないことを考えながらまどろんだ。
960名無しさん@ピンキー:04/09/25 01:31:07 ID:tq7s7iBR
コメント無しで10分
支援した方がよいのか?
961名無しさん@ピンキー:04/09/25 01:32:25 ID:yLOOqG0v
すごい勢いでラストスパート。
ドキドキしながらお待ちしております。
962名無しさん@ピンキー:04/09/25 01:38:15 ID:Wfv1Dbkz
>960
現在進行形で書いてるから。
もうすぐ終わるから、いちいちコメント書かなかっただけです。
支援は前にもかいたように、必要ないです。
お心遣い感謝します。
963刻印U-91:04/09/25 01:39:41 ID:Wfv1Dbkz
>956-959
緒方精次の大阪でのホテルの経緯は、すぐに広まった。
十六歳の少女と、囲碁界を代表する棋士の言わばスキャンダルだ。
固い思考を持つ者は、眉をひそめて緒方を非難した。
しかし緒方の碁がさらに深みを見せ、負け知らずとなると一様に黙った。
ヒカルと緒方はあいかわらず仲が良い。
結局、付き合い始めたと知れたときのように、見守られることになるのだろう。
とばっちりはこっちに来た。
「芦原先生、今度いっしょに一杯どうです?」
この誘いが何度もあった。みながひっきりなしに自分を誘ってくる。
最初は喜んでついていった。だが彼らの目的が兄弟子だと知って、断わるようになった。
根掘り葉掘りと噂好きの棋士たちに囲まれてうんざりだ。
一番困ったのは、桑原本因坊に誘われたときだ。
「ほぅ、ワシとは飲めないと?」
あのときは本当に背筋が寒くなった。
弟弟子のアキラのおかげで、なんとか逃げ出すことができたが、また誘われるだろう。
今から恐怖を感じている。
煙が顔にかかり、芦原は咳払いした。緒方が仏頂面で何十本目かの煙草を吸っている。
視線の先にはヒカルとアキラがいた。
今日は久しぶりにヒカルが碁会所に来た。芦原はたまたま来ただけだが、緒方は付き添い
で無理やりくっついてきたらしい。
アキラの前でいちゃついたらどうしよう、と芦原は心配したが無用だった。
ヒカルはアキラと打ち始めると、緒方など目に入らなくなってしまったようだ。
二人で子供のようなケンカをしながら石を置いている。
「緒方さーん、大人気ないですよ」
茶化すように声をかけると、緒方は本気で睨んできた。本当に本気なのかと驚く。
緒方は今までたくさんの女性とつきあってきた。しかしどれも遊びだった。
どんな女性が緒方を本気にさせるのかと思っていたが、あんな少女だとは思わなかった。
しかももとは、弟弟子の恋人だ。
964刻印U-92:04/09/25 01:45:18 ID:Wfv1Dbkz
芦原も恋人をとられたことがあった。
正確には、恋人が緒方に惚れてしまったのだ。そして振られた。
だが緒方はその恋人を受け入れることはしなかった。
「いくらオレでも、弟弟子の恋人を奪ったりはしないよ」
そんなふうに笑っていた。この人は兄弟子なのだとあのとき思った。
緒方はいい加減に見えても、面倒見が良かった。自分たちを導いてくれた。
だから緒方がヒカルをアキラから奪ったのは、よっぽど本気だったのだろう。
「だーからー!! 塔矢、ここは……!!」
芦原はアキラと言い合っているヒカルを見やった。
少年のようだったのが、今では前よりも可愛くなっている。
ヒカルがいると、まるで花が咲いたかのように感じることがある。
大事に育てているのは、今足をガタガタと揺らしている兄弟子なのだ。
「緒方さん、俺すごい迷惑してるんですよね。緒方さんと進藤くんのことで」
煙草の灰がテーブルの上に落ちた。緒方は芦原を睨んだ。
「俺があることないこと言う前に、ここは一つ、なれそめでも聞かせてくださいよ」
「断わる。おまえには何も話さん」
向こうのテーブルで凄まじい音がした。
「バカ塔矢! 絶対にこっちのほうがいい!!」
「そうしたら持っていかれるだろう!! 自分の間違いを認めたらどうだ!?」
「オレは間違ってねェ!!」
派手にやりあっている。本人たちは本気でも、周りから見ればかわいいものだ。
緒方はまた煙草に火をつけた。
煙を吐き出すと、忌々しげにつぶやいた。
「アイツは俺にとってもライバルだ」
芦原はそんな緒方をほほえましく見た。
965刻印U-93:04/09/25 02:56:29 ID:Wfv1Dbkz
和谷は薄暗い部屋でただ座っていた。
部屋は生臭かった。食べ物の器が散らばっている。和谷自身も臭かった。
何日も風呂に入らなかった。顔が少し痛んだ。まだ腫れているようだ。
不意に部屋をノックされた。返事はしなかったが、ドアが開いた。
「和谷? いるのか?」
重く粘りつくような空気が抜けていく。冴木の姿が入り口に見える。
「生きてたな。棋院のほうに休みの届けが出てたから、気になったんだ。しっかし、この
部屋臭いな。掃除しろよ」
「……なんのようだよ、冴木さん。うちではもう、研究会はしないよ」
和谷の起こした事件はみなの耳に入った。そしてそれぞれから、用事があってしばらくは
行くことができないと連絡が入った。しかし理由はそれではないことくらい知っている。
越智などはきっぱりと、ヒカルが行かないなら行かない、と言ってきた。
「和谷と打っても、メリットないからね」
あの研究会が、ヒカルを中心にまわっていたことなど、わかっていた。
だが和谷のプライドはこのうえなく傷つけられた。
冴木は目のまえにビニール袋を置いた。食べ物がいろいろと入っているようだ。
カーテンを開け、窓もひらいた。散らかっているものを片付けている。
「……なんのようだよ、冴木さん」
「弟弟子の様子が心配だったから来たんだよ」
水音がした。冴木が食器を水につけている。壁をゴキブリが数匹、走っていった。
ヒカルを抱いた夜を思い出す。
全部ヒカルが悪い。緒方に抱かれた身体で、自分の部屋に来た。
無防備に抱きついてきた。下着を身につけていなかった。
あれでは誘っているのと同じではないか。
(俺に抱かれて、喘いでたじゃん)
ヒカルの肢体は今もまざまざと思い浮かべることができる。
966刻印U-94:04/09/25 02:57:12 ID:Wfv1Dbkz
だがそれは遠い出来事のようにも思えた。
和谷のなかで焼きついているのは、ヒカルとの情事ではない。
ヒカルに会いに行ったときの、ヒカルの目だ。
全身で自分を拒絶していた。
まるで憎いものを見るような、あの嫌悪の光。
ようやく和谷は、自分のしたことを思い知った。
何度も自分の行いを反省し、そして同時に自己弁護し、ヒカルを責めた。
そして虚脱がやってきた。何もする気にならなかった。
碁盤にはうっすらと埃がたまりはじめていた。
「和谷、棋院に来い。おまえはそれからだ」
「……行けねぇよ……」
「進藤のことか?」
和谷は冴木を見た。なぜ知っているのだろうか。
「噂になったんだよ。おまえが緒方先生に性質の悪い冗談を言ったって」
進藤がらみで、と冴木は付け足した。
「おまえの評判がた落ちだよ。何てったって、あの緒方先生にケンカ売ったんだからな。
けどなかなか度胸があるとも言われてるぜ?」
度胸などない。自分は卑劣なことをした。今ならきちんと理解できる。
だがヒカルとのあの日々では、それができなかった。
強引でも手に入れるチャンスがあった。和谷は後先考えず、しがみついてしまったのだ。
愚かだったと思う。だがヒカルを前にして、正しいことなど考えられなかった。
ヒカルをどうしても抱きたかった――――
「和谷? 目から尿たれてんぞ」
「つまんないよ、冴木さん……」
汚い袖で鼻と目をぬぐった。冴木は買ってきたティッシュ箱を和谷に渡してくれた。
「棋院に来いよ。おまえはまだまだこれからだ。こんなところで潰れるな」
和谷はティッシュで顔を押さえた。そう、碁はまだこれからだ。
しかし失ってしまって絆は、もう元には戻らない。
あの少女が自分に笑顔を向け、走ってくることは二度とない。
967刻印U-95:04/09/25 02:57:44 ID:Wfv1Dbkz
緒方は手に花束を持っていた。緊張した顔で歩いている。
そんな緒方をヒカルは呆れたように見ている。
「緒方先生、顔が怖いよ」
「おまえの親にあいさつに行くんだ。顔も固まるさ。俺が行くことは言ってるのか?」
「うん、彼氏連れてくって言っといた」
彼氏、という響きに緒方は内心首をひねる。彼氏、という言い方はふさわしくないのでは。
どうせなら恋人とか、将来の――――とか、そういうふうに言ってもらいたい。
「俺のことは知ってるのか?」
「緒方先生を連れてくるってことは知らないけど、緒方先生のことは知ってるよ」
囲碁雑誌に載っているのを見せたそうだ。
「何て言ってた?」
「そっち系の人みたいね、って言ってた」
緒方はまた固まった。そっち系、とはどっち系のことなのだ。
自分の姿を見下ろす。気合いを入れて白スーツにしたが、よくなかったかもしれない。
「ちょっと待て……服を変えるぞ」
「今さらいいよ」
ヒカルが腕を振りまわした。手土産のケーキが振り回され、緒方はすぐに取り上げた。
「ところで進藤、もうすぐクリスマスだな。なにか欲しいものはあるか?」
緒方はなんの気もなく言ったが、ヒカルは途端にぶすっとした。
「緒方先生はオレのことわかってない。オレは別になにか欲しくて、一緒にいるわけじゃ
ないんだ。オレは、物なんかいらない。緒方先生がそばにいてくれたら、嬉しいんだ」
ヒカルはケーキの箱をまた持つと、緒方の手を握ってきた。
目に見える刻印など、必要ないのだということを緒方は学んだ。
「あ、お母さんが玄関に立ってる。心配性だなあ。緒方先生、早く早く」
緒方はヒカルに引っ張られ、走り出した。




                  ――――おわり――――
968名無しさん@ピンキー:04/09/25 02:59:13 ID:Wfv1Dbkz
ちょっとピリピリしたレスしてすまんかった。
これで終わりです。結果的に自分一人がスレ占領して申し訳なかった。
                      ← 小説内容とか諸々の言い訳っす。


支援とか感想レスとか、いろいろありがたかった。
小説を保存してくださっている方、どうもありがとうございます。
次スレでは本当に名無しになって職人さんを待ちたいと思ってます。
969名無しさん@ピンキー:04/09/25 03:11:21 ID:yLOOqG0v
お疲れ様でした〜!!
途中ワヤとの関係に一体どうなることかとハラハラしっぱなしでしたが、
最後は緒方とまたしあわせに結ばれてよかったです。
やっと落ち着いて寝られます(w
また刻印さんのお話心待ちにしております。
970名無しさん@ピンキー:04/09/25 03:32:48 ID:Yp8zC3td
オツカレサマデス!!!自分もこれで落ち着いて過ごせます。ハッピーエンドじゃないとか言ってハッピーエンドになりましたね〜(´∀`)本っ当よかった。刻印の緒方イイ男すぎです!!
てかこんなに先を気にさせる話を書けてすごい!エロシーンなくても全然イイ!!是非また次書いて欲しいですよ(゜∀゜)
971名無しさん@ピンキー:04/09/25 03:35:37 ID:4C+7nR70
おつかれさまでした!
本当に読みごたえのある、またハアハア要素イパーイな話でした
和谷との関係を敢えてあのまま完結させたのがリアルでよかった。
実際はそらあんなことされたら仲直りは無理だもんな…

またいいヒカ子ネタが出てもし書きたくなったら、是非投下お待ちしております
それにしても余韻が残る…
972名無しさん@ピンキー:04/09/25 03:46:06 ID:f3P1DT0S
お疲れさまです!
1、2と読んでて緒方が大好きになりました。
兄弟子弟弟子の絆とかもしっかり書かれててうまいなぁ。なんか、いろいろリアルでした・・・
萌えをありがとう。GJ!
973名無しさん@ピンキー:04/09/25 03:53:40 ID:EKPbvqoS
本当に乙でした!
キャラそれぞれの弱さや逞しさが凄く良かったです
そして何と言ってもエロい!今回はヒカ子のお尻ペンペンに萌えました
こんなに楽しませてもらえて幸せ。感謝してます。ありがとう!
974名無しさん@ピンキー:04/09/25 04:08:26 ID:tq7s7iBR
大阪のホテルのシーン以降は読みながら浮かんでくる緒方のイメージは
最終巻のスケッチのかっちょええ緒方でした。

刻印さん、よいお話サンキューでした。
975名無しさん@ピンキー:04/09/25 04:26:16 ID:RV5RuK8w
お疲れ様でした!
続きが気になって毎晩のようにこのスレをチェックしてました。
緒方、ヒカ子としあわせになれよ〜!
刻印さん、小説を書くのはすごくエネルギーが必要だと思うのに、
T、Uと長編を最後まで楽しく読ませてくれてありがとう!
976名無しさん@ピンキー:04/09/25 06:41:14 ID:xuM2RQSk
毎晩・毎朝のドキドキをありがとうございました!>書き手の方々
このスレのことは過去ログに埋もれても忘れません?。?・
977名無しさん@ピンキー:04/09/25 06:55:21 ID:Psu/kmfz
良い作品を読ませていただきました、ありがとうございます。
もうこの先が読めないのが残念です。一人あれこれと想像しています。
ともあれ、お疲れ様でした。


「『そっち系』って、緒方オカマさんだと思われてるのかー」
と一瞬読み違えました。
ホスト系ですよね_| ̄|○
978名無しさん@ピンキー:04/09/25 14:55:37 ID:SWRnsOd3
>977
え、893かと思ってたorz
979名無しさん@ピンキー:04/09/25 16:57:37 ID:eLkFxjN0
一番イイと思ったとこは2-66話
>指先に、ふるえるなと願った。
ここ!!アキラが切ない。
ここばっかりくり返して読んでた。
980名無しさん@ピンキー:04/09/25 17:01:13 ID:Ny17tVgl
デート代むしりとられる冴木タソ(;´Д`)ハァハァ
981名無しさん@ピンキー:04/09/25 19:44:19 ID:AfN16Rdp
かくれんぼでは悪い男だったのに
刻印ではさわやか青年冴木たん(;´Д`)ハァハァ
982名無しさん@ピンキー:04/09/25 19:49:30 ID:llDiOhm5
>980-981
女体化スレなんだから(w
983名無しさん@ピンキー:04/09/25 23:25:27 ID:JtujiK1v
いやー、ここまで読ませる内容の濃さ・・・!
GJでした!!!!!
堪能させていただきました
984名無しさん@ピンキー:04/09/26 00:46:20 ID:zaEt0Nfl
刻印さんは話もさることながらキャラのいいとこ引き出すのもウマーだよ。
刻印1読んで緒方を「イイ」って認識させられ、今度の小説では冴木にまでイイ!になった!
もちろん今度の緒方もハイパー緒方で1よりもっとイイ男だと思ったけど。
しかし、ヒカ子の可愛さは言うに及ばず!!
自分はオバータ先生が描くヒカ子を脳内に浮かべ読んでました。
…、自分、想像力豊かだな。
き、きっと、刻印さんのおかげなんだな、ハァハァ。
985名無しさん@ピンキー
次スレは?