1 :
名無しさん:
虚無への供物を読もうと思っています。
戦後の推理小説ベスト3に数えられるって
書いてあったんですが、読まれた方、満足されましたか?
以前は綾辻行人とか森博嗣とか読んでいたんですが。
2 :
加護@あいぼん:2000/06/21(水) 03:29
ノックスの十戒とかヴァン・ダインの20則とかを理解した
上で読まないと作者が何をやりたいのか解らないかもです。
3 :
mayasijnaQ:2000/06/21(水) 09:12
推理小説じゃありません
それを理解した上で読むのならとめません
4 :
麻耶信者S:2000/06/21(水) 10:22
推理小説としても読める、というところでしょうか
すべての謎は最後に合理的にあかされるので、その点で失望すること
はないです。少なくとも綾辻の「霧越邸」よりはずっとしっかりして
います。
しかしこの作品の真価はそんな表層にはなくもっと奥深い所にありま
す。
5 :
mayasijnaQ:2000/06/21(水) 17:47
>すべての謎は最後に合理的にあかされる
あかされねーじゃんよ!
6 :
麻耶信者S :2000/06/21(水) 19:06
>あかされねーじゃんよ!
ん? mayasijnaQさんはどの謎のことを言ってるのですか?
7 :
名無しさん@そうだ選挙にいこう:2000/06/27(火) 04:50
虚無ってここでは、あんまり人気ないの?
8 :
名無しさん:2000/06/30(金) 13:14
>2 そんなの知らないで読んだもーん。
でもおもしろかったですよ。
あと、でかい漢和辞典を横に置いとくことをおすすめ。
黝←こんな字がルビ無しででてきて泣く。
9 :
名無しさん@そうだ選挙にいこう:2000/07/01(土) 01:23
age
10 :
ぐのり:2000/07/05(水) 03:47
中井英夫〜〜!!
好き〜〜。
ミステリーというか、耽美作家だよねぇ。
11 :
名無しさん:2000/07/05(水) 15:33
そうなの。美男の亡骸を養分に薔薇が咲くの〜!
ククク。
建石さんの表紙画も素敵…。
12 :
名無しさん@そうだ選挙にいこう:2000/07/11(火) 15:05
アリスとか建築〜とか読んでると出てくるから、読んだけど・・・
おばかな私にはわけわからんかった。
奇術に騙された気分。
でも雰囲気はすきだわ。
13 :
薔薇の名前:2000/07/11(火) 16:03
虚無への供物って、薔薇の名前なんだよ。
ウンベルト・エーコじゃなくて、文字どおり薔薇の花の種類。
塔晶夫先生には、新宿の薔薇土(バラード)という店でお会いして
講談社版の初版本にサインをしてもらいました。
もう、25年くらい前の話。
14 :
>13:2000/07/12(水) 10:05
わあああ、すてきだあ。薔薇土…。
(ファンじゃなかったら、中井英夫を知らなかったら
笑っちゃうかもしれないけど)
どんな方なんでしょうか?
中学生のころからファンだったんですが
女の子には興味ないかも…って
ご本人に会いたい願望は封印してました。
15 :
薔薇の名前:2000/07/12(水) 10:46
>14さん
こんな話をしました。
「もうミステリーはお書きにならないんですか?」
「ミステリーは、熱に浮かされてかくものです。今のところ、
私を熱病にしてくれるようなテーマがありません」
「わたしは西脇順三郎が好きですが・・・」
「わたしは、唇にのぼらせて愛唱できない詩は好きになれないな」
後日サインのお礼の手紙を書いたら丁寧な返事を下さいました。
最近の作家では、泡坂妻夫が気に入っているとのことでした。
痩せた物静かな紳士でしたね。
ただ・・・
最後に
「きみは、免許証持っているかね?」
「はい・・・」
「だったら、わたしの運転手にならないかね?」
という会話がありました。丁重にお断りしましたが、あのときの
塔氏の目の輝きは、ちょっと恐かった。
気に入られたということなんでしょうが・・・
因みにわたしは男性です。
16 :
14>15:2000/07/12(水) 11:23
素敵だあ…。
ありがとうございます!
考えてみればお写真も見たこと無いような。
耽美にあこがれつつ深く知るのは恐かった
をとめ心って感じ(くす)。
いまは耽美好みではありませんが、
上質なものに出会って良かったというか、
ませてたなあ。
17 :
名無しさん@1周年:2000/07/12(水) 13:02
知人のお兄さんはこの作家に飼われてたよ
18 :
>17:2000/07/12(水) 13:28
T中氏(通称B公)のこと?
19 :
名無しさん@そうだ選挙にいこう:2000/07/12(水) 23:18
>18
オイオイ。
20 :
>17:2000/07/13(木) 10:11
「飼われてた」って、檻の中に入れられてたとか? 鎖でつながれてたとか?
21 :
興味あるので:2000/07/14(金) 14:15
あげ
22 :
名無しさん:2000/07/31(月) 23:04
本日読了しました。
合理的解決とは思わないけど、面白いじゃないですか。
男色のムードも、巷間の付け刃的じゃなくてよかった。
ところで、講談社文庫のカバー背中に書いてある
「戦後の推理小説ベスト3に数えられ〜云々」とありますが、
他の2つって何ですか?
漠然と、「ドグラ・マグラ]と「黒死館殺人事件」かと
思っていたのですが、あれって戦前かも?
それじゃ何だ。「獄門島」とかか?
誰か教えて下さい。
23 :
名無しさん:2000/08/01(火) 11:17
おつかれさまでしたーあげ。
他の2つとかは知らない。
24 :
名無しさん@そうだ選挙にいこう:2000/08/04(金) 19:04
数ヵ月前に買ったけど、勿体なくてずっと読んでなかった。
昨日、一気に読みました。面白かった。
雰囲気とか、いい感じ。ただ、ほいほい他のミステリの
ネタをバラすのは勘弁…読んでないのもあったのに。
私は戦後の四大ミステリが黒死館、ドグラマグラ、虚無、
匣の中の失楽って聞きましたけど…。
25 :
名無しさん@そうだ選挙にいこう:2000/08/05(土) 00:48
>22
「ドグラ・マグラ」
「黒死館殺人事件」
「虚無への供物」は、
探偵小説の三大奇書、多分。
戦後はわかんないな。
26 :
「虚無」:2000/08/11(金) 21:59
バイブル以外の何者でもなひ・・・
27 :
おうぢ :2000/08/26(土) 00:37
もしかして北砂在住CAD使い?>1
>>26 同意。まさしく「聖典」。
蛇足ながら、アンチ・ミステリと呼ばれるのはほかのミステリ作品のネタをばらしているから…ではない。
29 :
吾輩は名無しである :2000/09/24(日) 22:18
さっき読み終わった。ページをめくるのがもどかしいくらい先が読みたくなった
作品は久々だよ。一気に読んじゃった。
登場人物もすごく魅力的だし、三十年以上前の小説とは思えない。(古めかしくないというか)
30 :
19 :2000/09/24(日) 22:39
残りの二つは「虚無」と「点と線」じゃなかったでしたっけ?
31 :
年寄り :2000/09/24(日) 23:03
昭和五十年代より前に戦後の三大名作と言われていたのは以下のものです。
『獄門島』
『刺青殺人事件』
『虚無への供物』
32 :
名無しのオプ :2000/10/04(水) 02:00
あげとこ
33 :
かぷりこ :2000/10/04(水) 04:04
虚無、途中で止まってるのですが、お話の途中ででてくる
「推理小説の鉄則」みたいの(
>>2さんが言ってるのだとおもいます)
実在する書物なんですね。架空のものだと思ってました。はぁ〜。
34 :
塔 :2000/10/12(木) 06:18
アリョーシャあげ
35 :
名無しのオプ :2000/10/14(土) 02:20
塔晶夫をだれも知らん時代になってきたのか・・・・・
36 :
名無しのオプ :2000/10/15(日) 21:56
37 :
上智 :2000/10/15(日) 23:42
>>35 ちょっと前に、東京創元社から、塔晶夫版、「虚無への供物」が出ましたね。
4000円もしたけど、フリークとして思わず買っちゃいました。
北村薫さんも、英夫の「虚無への供物」というより、どうしても自分は「晶
夫の」と、前置きしてしまうといってました。あの世代の人には、塔晶夫と
いう名前は、格別の思い入れがあるのかもしれませんね。
38 :
かぷりこ :2000/10/16(月) 02:07
黒死館にでてくる時計室もわかりませんでしたが、
これは歳の問題なのか、知識の問題なのかー。
とけーしつって何。。。
39 :
名無しのオプ:2000/10/24(火) 02:20
古本屋さんで、中井英夫の本は高価なのがつらいですね.
創元社ライブラリ(?)で全集出てますが、わりとメジャー作品のみですし.
マイナーな作品も文庫化されればいいのにと思います.
講談社文庫でも絶版が多いですよね.
40 :
上智:2000/10/24(火) 02:36
>>39 「全集」なのに、あそこから漏れてる作品てあるんですか?
だとしたらちょっとアレですよね。せっかく集めてるのに。
41 :
名無しのオプ:2000/10/24(火) 05:49
>40
文庫「全集」、新刊が全然出ませんね。
創元文庫はなぜこう出るのが・・・(以下略)
42 :
39です:2000/10/25(水) 01:53
>40
ありますよーたくさん!と云いつつ漏れている作品がすぐに
思い出せなくてごめんなさい.ヘタな事を書くと「知ったか」
になるので、避けさせて下さい.調べたらここにカキコします.
確かに「全集」に収録する作品のの基準を知りたいですね.
実家には角川文庫版の「銃器店へ」があります.これに収録され
てる他の作品は創元全集から漏れてると思いました.違ったらごめん.
43 :
上智:2000/10/25(水) 02:13
>>41 探偵小説全集の時もやばかったですね。でも、中身は結構
良心的ですから、気長に待ちましょうや。
>>42 そうなんですか、知らなかった……。
全集が出るって聞いて、これで全部読める、安心と思ったのに……。
極めるには探さなくちゃいけないのか。
44 :
午前二時のオプ:2000/10/28(土) 02:16
文体だけで酔える数少ない作品。講談社文庫版と創元ライブ
ラリ版(塔晶夫本)を較べ読むのもまた愉し。
個人的には国内裏ベスト1です(表ベストはありきたりだけ
ど「獄門島」ってことで。
>>39-42
「銃器店へ」収録作品は全集の2巻に収録されてます。
これらの作品は他の短編集にも入ってて、
そっちを基本に全集組んだみたい。
もう1巻増えるっていうし、
あと入んないっていうとなんだろ…
「黄泉へぐい」(ごめん、漢字がわからん)は
入らないだろうけどね。
46 :
名無しのオプ:2000/10/30(月) 17:07
やだね下がってたよ。
ちなみに増えたの分には
映画論が入ります。
47 :
名無しのオプ:2000/10/31(火) 02:03
「小説は天帝に捧げる果実。一行たりとも腐っていてはならない」
ク〜このコピーしびれるぜ>創元文庫だっけか?
48 :
名無しのオプ:2000/10/31(火) 02:10
>47
即レス。
「文体がほしい。」…巻末の日記も痺れます(創元ライブラリ)
49 :
名無しさん@1周年:2000/10/31(火) 14:54
昔、塔さんから直接聞いた話
「今の作家では、泡坂妻夫が気に入っています」
「江戸川乱歩なら、影男でしょう。哀れ悲しい話です」
50 :
名無しのオプ:2000/10/31(火) 17:43
笠井潔と竹本健治。中井氏はこの二人をご自分の後継者的存在として認めていたようですね。
(もっとも誰も後を継ぐことなどできないでしょうが)。
笠井潔は生前の中井氏に膝を撫でられたことがあるそうです(笑)
51 :
24:2000/10/31(火) 21:19
>50
そうだったのか。
そうなると笠井潔の「天啓の器」はなんなの?
ちょっとひどくないか。(作品自体は面白いけど)
52 :
51です:2000/10/31(火) 21:23
私は24ではないです。すいません。
53 :
47す:2000/11/02(木) 03:33
>50
知り合いが氏にくどかれたというか、なんというか.
勤務先にまで電話がかかってきて困ったと云ってました.
相当前の話ですが.でもあの文体を書けるなら許せますね(笑)
54 :
麻耶信者XX:2000/11/02(木) 12:00
>>53 すげー話だな。元祖ストーカーか…
でもきっとそのとき中井氏は酔っ払ってたんだよ。
ファンとしてはせめてそう考えたい…
55 :
名無しのオプ:2000/11/10(金) 01:11
ここを「中井英夫スレ」と認識して良いのでしょうか。
「とらんぷ譚」最高。
56 :
たこ:2000/11/10(金) 01:24
>>55 同感。
『とらんぷ譚』は幻想的で好き。後味の悪い部分もあるし。
57 :
名無しのオプ:2000/11/10(金) 10:59
創元社文庫 泡坂妻夫 「乱れからくり」によせた
解説が好きです。
あとあの写真日記もすごいね。
58 :
あわあわ:2000/11/13(月) 16:52
>>55 ワタシも同感です!
とらんぷ譚をたまたま買ってから中井英夫さんにはまりました。
しかし・・・あんまり知名度ないのでちょっとさびしいです。
友人に言っても「え?赤井英夫が本書いてるの?」って勘違いされるし(泣)
59 :
あみん:2000/11/16(木) 09:14
「とらんぷ譚」って精神病院オチがやけに多くありませんでしたっけ?
別の短編集だったかな?
60 :
名無しのオプ:2000/11/16(木) 20:22
>59
幻想博物館だったと思う 違ったらごめんね
61 :
田無しさん:2000/11/16(木) 21:14
『虚無への供物』って名作だと思いますが、
どういうところが奇書なんでしょうか?
もっと奇書っぽい本、世の中に沢山ありません?
62 :
名無しのオプ:2000/11/16(木) 21:27
>61
確かに奇書っていうのは語弊があると思う。当たり前だけど
ペダンティック=奇書でもないしね。
ただ、ミステリの流儀を意図的に結末で放棄してるって部分
で、あの当時としてかなり画期的だった、のかな?
63 :
62:2000/11/16(木) 21:28
脱字失礼。
64 :
名無し野市:2000/11/26(日) 08:51
知名度アップのため映画化して欲しい。
失敗しても、小説自体の価値は下がらんだろうし。
「ドグマグ」よりは良い出来を期待。
個人的には、監督は鈴木清純みたいな作風が合うと思うが。
65 :
名無しのオプ:2000/12/03(日) 18:43
中井氏のあの世界を映像化できる監督はいないと思う
漫画化なら、かろうじてできそうに思うけど如何?
66 :
ねつてつ:2000/12/03(日) 19:41
テレビ化は確かしたはずでは?
ただし、BSかなんかで、見れなかった。
ビデオ化せんかなー
4章から先のメタなところがどう処理されたか知りたい。
あの形を初めて読んだ時は衝撃的でした。
67 :
もぐもぐ名無しさん:2000/12/03(日) 19:57
ナナが深津絵里、蒼司さんが中村トオルのやつでしたよね>虚無
元はBSですが、NHKでも放映しましたよ。
68 :
名無しのオプ:2000/12/04(月) 23:29
>67
それ地上波で見たけどつまんなかった 所詮国営放送
ドラマ全盛期のTBSなら、なんとかなったのかなぁー
ドラマ、雰囲気出そうと頑張ってたと思うけど。
しかし、深津絵里のシャンソンってのもなー。
70 :
名無しさん:2000/12/06(水) 21:57
>67
へえ、観てみたかった。
おキミちゃんは誰?
藤原竜也なんかだといいのに。
ところで『虚無』みたいに文章で酔えるのって
他にあります?
71 :
名無しのオプ:2000/12/06(水) 23:18
買いたいんだけどどこの文庫から出てんの?
今日本屋で探したら見つからなかった・・・
72 :
名無しのオプ:2000/12/06(水) 23:31
73 :
71:2000/12/06(水) 23:40
74 :
名無しさん脚:2000/12/07(木) 02:27
>71
創元ライブラリからも出てます
75 :
葵珊瑚:2000/12/07(木) 03:39
>>70 要は、文学やってた人の書いたミステリを読めば良いと思う。
始めからミステリの人は、論理的だけど、表現が単調。
乱歩は結構良いけど。
石榴とか、酔ったなあ。
76 :
名無しのオプ:2000/12/09(土) 04:38
あ、やってたね。ドラマ。見てたけど、
虚無だって気が付かなかったよ(苦笑)
超うろ覚えだけど、筒井ナントカも出てたよね?
深津は可愛かったけど明らかにミスキャストだった。
麻雀やってたけど、違和感あったもんな。
77 :
名無しのオプ:2000/12/09(土) 05:54
>>76 それって仲村トオルじゃない?主要キャストは以下のとおり。
久生−深津絵里 蒼司−仲村トオル 藍司−遠藤雅 紅司−川本淳一
橙二郎−塩見三省 藤木田−北村和夫 牟礼田−吹越満
ん?アリョーシャは誰だ?筒井道隆?いや、たぶん亜利夫は省かれて
たはず・・・ドラマじゃ必要ないもんね。ちなみに舞台となった氷沼
家は、神奈川某所に実在する洋館らしい。「ドグラ・マグラ」にしろ
「虚無への供物」にしろ、とりあえず映像化にチャレンジしてくれる
人がいるのは嬉しいが・・・
78 :
名無しのオプ:2000/12/09(土) 12:13
>>77 アリョーシャ省かれてましたね。
ドラマは、原作の「気分だけ」をわりとうまいこと出してたと思うな。
ちゃんとやるならあんな短い時間じゃムリでしょ。
ドラマといえば「この音楽好みだな〜、何ていう人だろ?」とスタッフロールを
見てたら、私の好きなバンドのサポートとかやってる人だった。
好きなものと好きなものが偶然重なると嬉しいね。
79 :
名無しのオプ:2000/12/09(土) 12:18
明日が命日
80 :
名無しのオプ:2000/12/09(土) 15:06
>>79 お、いいこと書くね!
と同時にヒヌマ・マーダー・ケース幕開きの日でもある、と。
黒天鵞絨のカーテンは、そのとき、わずかにそよいだ。
――一九五四年の十二月十日。外には淡い靄がおりていながら、月のいい晩であった。
82 :
76:2000/12/10(日) 01:20
>>77そうそう。中村トオルでしたネ…(謝)
全然関係ないけど、ずっと前、上野の文化会館で、
中村・鷲尾夫妻を見た。オーラはなかったけど、
お二人ともスゴク背が高くてビックリしたよ。
83 :
名無しのオプ:2000/12/10(日) 16:00
多分今日が一年でいちばん「虚無への供物」が読み返される日。
84 :
名無しのオプ:2000/12/10(日) 21:40
>81
その一行だけでも、うちのめされるぜ!
85 :
寝起き:2000/12/11(月) 00:05
一緒に入ってた詩が良かった。
「放心の夜を精霊飛蝗と過ごす秋の慣習」(うろ覚え)
てとこがとても印象的で。
86 :
名無しのオプ:2000/12/13(水) 01:01
積ん読状態だったのだが、読んでみた。
10日に読んだのだが…偶然とは言え。
文章が洗練されてるなぁとただ正直に感激。
新本格から入った若造なのでこんな文体のミステリ初めて読んだ。
87 :
名無しのオプ:2000/12/13(水) 06:23
>>86 「虚無」の文体に惚れてくれる若い人がいて嬉しい。
88 :
名無しのオプ:2000/12/20(水) 03:07
究極の至高な小説age
89 :
名無しのオプ:2000/12/24(日) 23:05
ageます
90 :
名無しのオプ:2000/12/25(月) 08:00
文章ということで言えば、新本格の人たちはどれも幼く感じますね。
好きで読んでいる私でさえ、そう感じます。
91 :
名無しのオプ:2001/01/04(木) 14:13
21世紀アゲ
92 :
イラストに騙された名無しさん:2001/01/04(木) 16:21
ひたすら辛かった。読み終わるのが待ち遠しかった。
ネタ的には最初の印象どおりの人が犯人なんで、あそこまでひっぱる
のはどうかと。最初、文章馴れるまで苦労した。馴れてからも、カッ
飛びの展開で苦労した。
読み終わっても徒労感のみが残った。
93 :
名無しのオプ:2001/01/05(金) 03:13
>92
でも、そこまで辛くても最後まで読んだんでしょ?
いいんだよ、それでさ♪
94 :
名無しのオプ:2001/01/05(金) 03:39
文庫でてんのか
95 :
名無しのオプ:2001/01/05(金) 17:11
戦後の3大ミステリィってなに?
「虚無」・「ハコの中」(文字がでない!)ともう一つは?
「11枚のとらんぷ」ですか?
(題名に自信なし)
96 :
名無しのオプ:2001/01/05(金) 18:37
>>95 3大ミステリと呼ばれるのは、
『ドグラ・マグラ』『黒死館』『虚無』ですね。
『匣』も加えると4大ミステリ。
97 :
名無しのオプ:2001/01/05(金) 19:10
>>96 前々から思っていたんだけど、この3大ミステリの中で「黒死館」
だけ途轍もなくツマラナイ駄作ですね。
何故、評価が高いのか解らん。
「ドマ」「虚無」「匣」の3本柱の方が強力。
「匣」がなんで3大に入るんだ???
99 :
95:2001/01/07(日) 16:28
ありがとうございます。
しかし「ドグラ・マグラ」と「黒死館」は戦前の作品ではなっかたでしょうか。
100 :
95:2001/01/07(日) 16:30
訂正:なかったでしょうか
しかし、今となっては戦後が長すぎて三つ選ぶのも一苦労だね。
自分的には『獄門島』(表ベスト1)、『虚無〜』(裏ベスト
1)、せめてもうひとつは新しめのところから選びたいが…
103 :
名無しのオプ:2001/01/10(水) 20:04
>>44 文体だけで酔える
うまい言い方しますね。同意!
私的にはNHK実写の虚無も良かった。
中村トオルもふかっちゃんもあれから好きになりました。
「青髭公の城」でマリー・ローランサンは色盲
というくだりがありましたが、ほんとなのでしょうか。
やばい、44で自分が同じ内容の書き込みをしていたことに
いま気がついた。恥ずかしい・・・。
105 :
名無しのオプ:2001/01/16(火) 18:39
アリョーシャage
106 :
名無しのオプ:2001/01/18(木) 02:34
関連アゲ
107 :
名無しさん@そうだ選挙にいこう:2001/01/19(金) 13:48
中井英夫の文体のファンの方、塚本邦雄を読まれたら如何でしょうか。
いま全集刊行中(高価)。
108 :
名無しのオプ:2001/01/19(金) 17:23
その昔、中井氏に「日本3大ミステリーは、夢野久作『ドグラマグラ』小栗虫太郎『黒死館殺人事件』に『虚無への供物』だと思う」と言ったら
「夢野、小栗はともかく、君は久生十蘭を読んだことあるの?」と言われました。
109 :
名無しのオプ:2001/01/19(金) 17:47
中井英夫は久生十蘭命だからな。
110 :
名無しのオプ:2001/02/07(水) 02:46
ここの板&スレに出会ってから、ミステリーを読み始めるようになった。
「ドグラ・マグラ」を読んだ後に「虚無への供物」・・・
「ドグマグ」の後だったからか、何だかスラスラと読めた。ただ、時事&
シャンソン等には疎いもんで「???」って時もあったけど。
タイムリーにも今日(昨日?)NHKの“プロジェクトX”で「紫雲丸の悲劇」が
あっていたので、ここだけは納得だった。
111 :
名無しのオプ:2001/02/07(水) 08:40
>>108 久生十蘭って、名前は有名だけど、代表作って言われると、なんじゃろ。
まぁ、「ハムレット」とかあるわけだけど、上手い小粒の作品が多くて、長編の決定版ってのがない気がするんだけど。
112 :
名無しのオプ:2001/02/07(水) 09:02
「魔都」があるよ。もっと評価されるべき作品だと思う。
113 :
名無しチェケラッチョ♪:2001/02/07(水) 11:16
ずいぶん前に読みましたが、自分的にはあまりのめり込めなかった作品でした。
その後でいろいろと絶賛されているのを聞き、自分の感覚はおかしいのではないかと
疑っております。
当方、乱歩、夢野久作などから、初期の島荘作品、二階堂、綾辻氏の作品、
カーなどを好んで読んでおりますが、傾向として間違っていますでしょうか。
自分には、ミステリ好きの人間は寄り集まり、ああでもないこうでもないと
見当違いの推理をしているだけの話としか思えないのです。
どういう点に留意すれば、虚無への供物を楽しめるでしょうか?
ちなみに二階堂氏の作品が好きだから面白くないんだよなどといった
つまらないレスは期待しておりません。
114 :
名無しのオプ:2001/02/07(水) 11:56
>>113 別に他人が絶賛しているものがツマラナイからといって「自分の感覚は
おかしい」なんてことにはならない。まあ、そんなことは内心承知の上で
そう書いたのだとは思うけど。
でも、好きな作家の傾向を見ると「虚無」も面白がりそうな感じだけどね。
ちなみに自分は初読のときはイマイチだった。が、すこし時間を置いて再読
してからはもはやあの世界から抜け出せなくなり、以後、何度読んだかわか
らないぐらい。
115 :
名無しチェケラッチョ♪:2001/02/07(水) 17:00
>>114 ありがとうございます。
なるほど、初読はイマイチでしたか‥
もう一度読み直せば面白いかもしれませんね。
>別に他人が絶賛しているものがツマラナイからといって「自分の感覚は
>おかしい」なんてことにはならない。まあ、そんなことは内心承知の上で
>そう書いたのだとは思うけど。
う、確かに。
ただ、ミステリー好きとして読むべきところを読んでいない、(または評価
していない)のではないかと思ったのです。
好きな作家がこきおろされているスレッドを見た後なので一時的に不安でしたし。
それでは数年ぶりに再読いたします。
失礼いたしました。
116 :
ねつてつ:2001/02/07(水) 18:09
うーむ、でも、確かに絶賛されすぎの感は否めない。
中井英夫は保護されているッッ!!とまでは言わないが、実際、現在この作品を楽しむためには、メタミステ
リ関係や、日本ミステリの歴史などへの知識があった方がいいのかも。
117 :
名無しのオプ:2001/02/07(水) 22:19
>>116 「保護されてる」とういより、「愛されてる」っていう感じなのかな(笑)
中井英夫のことになると、みんな熱くなる。何故だろうね。
>>112 「魔都」、凄い好きなんだけどあんまり評価されてませんね。
なぜだ。
119 :
名無しのオプ:2001/02/09(金) 14:43
>>118 冗長だし、ミステリというよりは冒険小説みたいなテイストだからなー。
おすすめあげ。
ドグラマグラはそこそこ盛り上がってんのに、
なんでこっちはこんなに閑散としているんだ…
122 :
名無しのオプ:2001/03/07(水) 07:33
よーし、そんならいっちょageっか!
野田秀樹がことあるごとにこれを舞台化したいしたいって言ってたなあ。
そうするとふかっちゃんの久生リベンジが見られるかも。
(今、野田カンパニーの看板女優だし)
123 :
名無しのオプ:2001/03/13(火) 23:56
いきなり虚無を読む前に「とらんぷ譚」(創元ライブラリ)を読んで
中井氏の世界や言い回しとの相性を探った方がいいかも。
この本は4冊の連作短編集+2話がまとめられた本なのですが、
最初の「幻想博物館」にはまれれば虚無もいけると思います。
ちなみにこの本は虚無と並ぶ中井氏の代表作されています。
勉強になるなぁ、このスレ。
私は虚無しか読んだ事がないので他作品名が出てるので助かります。
ドラマ化もされていたんですね。
再放送してくんないかな〜age
125 :
web蜘蛛男:2001/03/15(木) 10:45
126 :
123:2001/03/16(金) 01:54
「幻想文学vol.55 特集:ミステリ vs 幻想文学」掲載の評論
”<アンチ・ミステリー>という怪物"(千街晶之)には
虫太郎、久作、十蘭から竹本、笠井を経て麻耶、京極に
至るまでの系譜が「虚無」を中心として語られています。
「三大奇書」「異端文学」「黒い水脈」「アンチ・ミステリー」
という言葉が漏れなく出てきますので、ピンと来た方は是非
お読み下さいませ。
出版元である「アトリエOCTA」のサイト:
http://www.d2.dion.ne.jp/~octa/
>>125さん
見てきました。ありがとうございますv
氷沼家の写真に萌えました(笑)
やっぱり館っていい…。
128 :
名無しさん脚:2001/04/06(金) 18:59
定期アゲ
129 :
名無しのオプ:2001/04/23(月) 02:51
下がり過ぎだ。名作なのに。
古典ミステリって事で読みづらいかなーと思っていたけど、
この作品は非常に読みやすかった。
しかも面白い。なんつーか、じわじわくる面白さ。
時代背景も、その頃生まれてなかったけど懐かしいかんじがして。
ちなみに有栖川の「月光ゲーム」でこの作品を知ったんだけど、
やはり最近の作家が作中に出す事で若い世代に伝わるのはいい事だと思う。
つー訳で、もっと出してくれ、作家さん達よ…。
>>129 >有栖川の「月光ゲーム」でこの作品を知ったんだけど、
おいらは流水たん。ヽ(´ー`)ノ ワーイ
131 :
名無しさん脚:2001/04/29(日) 03:13
定期アゲ
132 :
名無しのオプ:2001/04/29(日) 03:52
ミステリじゃネエ小説のスレたてんなヴォケ!
133 :
名無しのオプ:2001/05/20(日) 04:14
オススメage
age
135 :
ユーは名無しネ:2001/05/22(火) 01:37
これ、大学の演習でやったな。
誰かの設定が安部譲二がもとになってるんだよね。
忘れちゃったけど。
136 :
名無しのオプ:2001/05/22(火) 01:42
「虚無への供物」は、作者の中井英夫が色々な古典ミステリーの面白そうな処を
継はぎしてまとまりの無い作品に思えたのは私だけ?
解決篇もよく分からなかった。十年もかけてあの程度。
みんな騒ぎすぎ。
137 :
名無しのオプ:2001/05/22(火) 01:47
犯人の殺人動機とか・・・最後に進むにつれ萎えてった。
つまらない。
138 :
名無しのオプ:2001/05/22(火) 04:23
139 :
136じゃない人だけど:2001/05/22(火) 05:20
140 :
禿人:2001/05/22(火) 05:43
まあ、読者を選ぶ作品だからな。136みたいな感想が出てもしかたないだろ。
「虚無への供物」をバカに理解しろと言っても無駄だ。
141 :
名無しのオプ:2001/05/22(火) 06:20
142 :
名無しのオプ:2001/05/22(火) 07:07
本なんて個人の好み。読解力とか言い出す方がバカ。
143 :
VESTA:2001/05/22(火) 07:14
ノックスの「陸橋殺人事件」を連想したけど、ミステリのお約束を
ミステリ内部で討論する、という発想じたい、すごく画期的なようでいて
実はくだらないと思うが。メタフィクションのはしりってやつですか。
筒井康隆のメタフィクションは面白いけど「虚無への供物」はつまらんかった。
王様ははだかだー。
144 :
名無しのオプ:2001/05/22(火) 11:43
私はすごーく単純に、目黒・目白だけじゃなくて
目青とかもあるんだーなんて楽しく読んだけど。
だいたいミステリ作家じゃないしー。
145 :
名無しのオプ:2001/05/22(火) 15:52
「そして、そこな見物衆!」(←うろおぼえスマソ)
これはゾッとしました。どぎまぎしながら読み進めて、
「ああそうか、○○のことね」と、ほっとして。
でもあれはやっぱり…
146 :
名無しのオプ:2001/05/22(火) 16:26
素人探偵たちが集まって推理のルールを決めてる場面。
あそこの倒錯っぷりが良かった。
147 :
名無しのオプ:2001/05/24(木) 18:57
同人で、「虚無への供物への供物」って読んだ人いる?
あれがきっかけで読み始めたヤツもいた。
148 :
名無しのオプ:2001/05/24(木) 23:48
>>147 きっかけじゃないけど、読んだことはあるよ。
あの原作をギャグにしたセンスはすごい。
関係ないけど、昨年の冬のボーナスで塔晶夫版を買ってしまった…。
149 :
光のアダム:2001/06/02(土) 02:31
本当に「めくるめく反世界へ飛翔」。心を動かされた。
小説で真に感動したのは「虚無への供物」と「ドグラ・マグラ」のみ。
この二作品以外、日本・海外文学全体でも自分を感動せしめた作品は無し。
脱線するが、小説の佳品良作なるも、中井英夫、夢野久作、宮澤賢治、
久生十蘭、江戸川乱歩、芥川龍之介、泉鏡花、小泉八雲。・・・
およびその狭き周辺にほぼ集中していると私は思う。
他の膨大な創作家たちの、なんという俗悪さ加減!
あるいは「虚無への供物」だけを語るのが至当か。
・・・・・・・・・・・・
150 :
名無しのオプ:2001/06/02(土) 04:03
>>149 自分の趣味が最高と信じるのは勝手ですが、ナルシストっぷりを披露するなら自分でサイト開設して勝手に主張してください。
ていうか、ある作品を褒めるのに別のものを貶す人物もかなり俗悪かと。
自分の言葉で良さを語るべきでは?
>>150 149はまだ子供(実年齢)なんじゃない?
>>151 いや、生粋の阿呆だろう。
大体、佳品良作の例に挙げた人達って、
本人達の人間性考えても一緒くたにするのがおかしい。
多分本人達読んだら嫌な思いするだろうね。
文章から表面しか読みとれない阿呆の良い例。
153 :
光のアダム:2001/06/02(土) 14:48
>>150 私は単に「虚無への供物」で感動したと書いているに過ぎないのです。
不特定多数の作品を貶してぇるのは滑稽に映るかも知れません。
或いは、気分を害された方々もいらっしゃるでしょう。
言葉足らずだったことを許してください。
或る作品を読み終わって「これは買って失敗したな」と思う
場合は誰にでもあるでしょう。そしてその創作家に失礼ながらも、
その作品を貶すことになるのです。
「虚無への供物」を読んで私は、今まで読んできた小説・戯曲は
一体何だったのであろうと、呆然となりました。
つまりは、大多数の創作家の作品について「失敗したな」と貶したく
なるほどの傑作に、私が漸くたどり着いたということなのです。
154 :
光のアダム:2001/06/02(土) 15:04
>>152 「好きな小説家は誰ですか」「あなたが良いと思う小説家は?」
とかいう質問があったとしましょう。
また、それについて自分の考えを述べる場があったとしましょう。
答えとして言おうとする小説家が複数いたとき、
「この作家たちは一緒くたに答えてはいけないな、全然毛色が違うし、
第一、質が違うよ」なんて誰が思いますか?
桜井亜美と三島由紀夫と山田風太郎を一緒に答えてもいいはずです。
誰も聞いてないよ、お前の好み?%C
155 :
光のアダム:2001/06/02(土) 15:09
>>152 途中で切れちゃったようで、すみません。
「誰も聞いてないよ、お前の好みなんて・・・」
と思われただろうと思いますが、
私は「脱線するが、」と一応は断りました。
それでも不快に思われるのであれば許しを乞いたいと思います。
156 :
名無しのオプ:2001/06/02(土) 15:15
ネタの可能性を疑いつつちょっとだけつきあってみます。
>>場合は誰にでもあるでしょう。そしてその創作家に失礼ながらも、
>>その作品を貶すことになるのです。
だったら、該当するスレッドで論議すべき問題。
ここで持ち出すべきことではない。
>>大多数の創作家の作品について「失敗したな」と貶したくなる
ここが余計。
他作家との順列なんかは読み手によって全然違っていることまで
考えを至らせる必要がある。
「自分にとって最高傑作」程度の表現でとどめておくべき。
自分の感情をそのまま書いていると、単に周りが不快な思いをする確率が増すだけなので。
>>154 いやね、俺が言いたいのは、
”およびその狭き周辺にほぼ集中していると私は思う”
って言う言葉で書き列った作家をカテゴライズしてるだろ。
それが間違ってるって言ってんの。そうじゃないなら日本語間違ってるよ。
最初から俺が好きなのは誰々〜って書けよ。
後は156の言葉でも聞いてくれ。
それと、もっと色々読めよ(笑)
158 :
光のアダム:2001/06/03(日) 22:24
>>156 わかりました。
穏当を欠く表現だったと反省しています。
159 :
光のアダム:2001/06/03(日) 22:48
>>157 自分でも「はぐらかしたな」と思っていました・・・。
中井英夫、夢野久作、江戸川乱歩ぐらいなら共通項は見えやすい、
従ってカテゴライズも異論なく進むでしょうが
(この3人だけでも、中途半端に読みこんだ人なら一緒くたに
するべきではないと反論するでしょうが)
しかし宮澤賢治や芥川龍之介が入るととたんにあなたは
その人たちの共通項が見えなくなってしまったんですね。
私流の非常識な分類の仕方であるから、その点、
「本人たちが見たら嫌な思いをする」
「表面でしか文章をとらえていない」
と思われてしまったのでしょう。わかります、わかります。
ここでその共通項について長く述べるのはスレッドの意に外れますし、
論文レベルのものですから書けませんが、
一言で言うと「永遠の未完成」、「循環形でなおかつ収束する」
といったことです。
他には梶井基次郎、北条民雄、カフカ、
南方熊楠(作家として見た場合)・・・・
とにかく私なりの分類です、気にしませぬよう。
160 :
全写:2001/06/03(日) 23:56
敢えて誰にとは云わぬが
裸の王様?
161 :
名無しのオプ:2001/06/04(月) 01:17
>>159 なんだ、この人文章、夢野久作のようだ
一人でベラベラしゃべってる、そんな感じが
それはそれで、面白いけど・・・
162 :
名無しのオプ:2001/06/04(月) 01:26
>>161 確かに。オチは「基地外地獄」か「ドグ・マグ」
誰も聞いていない。
163 :
名無しのオプ:2001/06/04(月) 02:25
流れを変えてすみませんが、ドラマ版の仲村トオル、
…個人的には許せなかったんですが。
深津絵里を軽く超えるミスキャストぶりです。
あれ以来キャスティングをいろいろかんがえましたが、
蒼司さんはうまく思いつかないです。
怒られそうですが、アリョーシャはくさなぎ剛で
どうでしょう?それか筒井道隆。
ナナは藤原紀香なんていいんでは?
藍ちゃんは、ジュニアの小原裕貴がよかったなあ。
…すっごい怒られそう。すいません。
164 :
名無しのオプ:2001/06/04(月) 09:22
蒼司が草なぎ剛の方がおもしろいぞ。
165 :
名無しのオプ:2001/06/04(月) 11:56
166 :
名無しのオプ:2001/06/04(月) 12:26
>>165 だって蒼司が美形なんてどこにも書いてないぞ(笑)
「こけた頬」なんて描写があったとおもうから草なぎ君にぴったり(笑)
167 :
名無しのオプ:2001/06/04(月) 12:50
>>166 「美形」という言葉じたいは使ってないけど
どう読んでもそうでしょう。
アリョーシャの初恋の人なんだし、藍の着物かなんかが
映ってはかなげでいいんじゃなかったっけ。
それなのに怪獣映画なんて見て、なかなか愉快な人なんだよね。
田辺誠一なんてどう?
168 :
名無しのオプ:2001/06/04(月) 13:55
>>167 田辺誠一本人はともかくこわいのは「信者(♀)」
yah××の掲示板なんかたまにのぞくと
2ちゃんねるよりこわいぞ。
うわさに聞いてROMしたけど
こわかった、ほんと。
169 :
名無しのオプ:2001/06/04(月) 13:57
>アリョーシャの初恋の人
えっ? それ妄想はいってない?
大学時代の友人(それもあまり親しくない)で、蒼司の父親が死んだときも
悔やみの葉書一本書いた程度とか、そのていどの描写しかなかったと思うけど?
170 :
名無しのオプ:2001/06/04(月) 14:28
>>169 たしかに「初恋」とはっきり書かれてはいなかったですね。
ごめん。
でも、学生時代のあこがれだったという描写はあった。
私も「なんじゃこれ?」と思って友人と会話したので
覚えています。
家に帰ったら本読んで確認してみる。
171 :
天然八歩:2001/06/04(月) 14:50
しかしなんといっても物語全体を支えているのは
牟礼田×蒼司
でしょう(断言!)
それはともかく、赤裸々な性描写に満ち溢れていると言われる、「虚無」の
原型となった短編が読みたいです。「アドニス」っていう会員制の同人誌
(三島由紀夫や塚本邦雄も会員だったそうです)に発表されたまま埋もれて
いるんだそうです。
中井英夫も昔は同人やってたんですね(しみじみ)
172 :
>166:2001/06/04(月) 19:01
笠井「天啓の器」によると、超絶美形になってます
突然天然八歩!!
170です。
さて、本で確認しました。
「T高校ではじめて顔を見知った時の、甘美な誘いにも似た
思いだけは忘れられない」
とありました。
あと、その前のページに
「雪花石膏(アラバスター)の中に灯を点すという形容を
そのまま、頬には僅かな紅味もさしている。」
とありました。
これが美形の描写でなかったらなに(笑)
とにかく、この話は美人でまぬけな奈々ちゃんをしりめに
男性陣がやたらと蒼司さんを守ることに心を砕くという、
よく考えると不思議な話なのだった。
でも、読んでいる間中美しい別世界に遊んでいるような
気持ちになれてはまる人ははまる名作ですよね。
わかりにくかったかも?
「T高校〜」は初恋?!疑惑に関する描写、
「アラバスター〜」は美形かどうかに関する描写、
と私が思ったところです。
176 :
169:2001/06/05(火) 00:26
>>174-175
うわーほんとに初恋だったんだ
妄想とか言って悪かった!
許して
177 :
名無しのオプ:2001/06/09(土) 14:43
age
178 :
名無しのオプ:2001/06/09(土) 14:50
俺は最後の犯人の演説で感動してしまった
他の人は、どこが良いとおもうのかなぁ・・・。
途中の推理合戦?
>どこが良いとおもうのかなぁ
ガンバって読み通したオレ
180 :
名無しのオプ:2001/06/09(土) 16:33
犯人の演説はかえってひいたけどな。
もっとうやむやのうちに終わって欲しかった。
181 :
名無しのオプ:2001/06/09(土) 16:38
>>180 そうそう。もはや終わり方はどうでもよくなったよな。
182 :
密室博士:2001/06/09(土) 19:25
つーかあれは犯人が演説しないと最初の死体の真相は分からないぞ。
ある意味プロット上の弱点かもしれんがな。
183 :
名無しのオプ:2001/06/09(土) 20:10
残りの奇書「どぐら」「黒死館」は何回読んでも内容覚えていないのだが(藁
その点、「虚無」は普通にミステリーとして読めた。
184 :
名無しのオプ:2001/06/10(日) 00:32
>>183 同意。そしてそれが「虚無」の欠点でもあると思う。
185 :
名無しのオプ:2001/06/10(日) 01:46
>>183 ドグラはチャカポコの印象が強烈過ぎ(笑)
虚無は読みやすくて好き。
読みやすいから人に勧め易いし。
面白かったのはやっぱり推理合戦かな。
あと犯人の演説も。<犯人が好きなんよ
ドグラは色々と凄かったし黒死館は内容がかなり胡散臭くて良いんだが
供物はなんか普通のミステリって感じで面白くないぞ。
前半は面白く読んだが最後がどうも。
そしてどのへんがアンチミステリか良くわかんないんですけど。
187 :
名無しのオプ:2001/06/10(日) 13:41
現実の世の中を見まわしてみれば、推理小説よりもホラー小説よりも
もっと巧妙で奇怪で恐ろしい出来事がたくさん発生している
そのことをこの作品で強調した中井英夫は結局、以降推理小説は書かなかったとか。
一般に探偵小説推理小説と言うものは作者のトリックに驚き、遊ぶものに過ぎない。
中井英夫は前半部分を、そういった過去のミステリのエッセンスを
極端に圧縮した結晶体として描き、ミステリの衣を着させ、
最後でそれらの一切(推理合戦とか)を否定・超越するための
つばさを読者に与えたのではないでしょうか?
188 :
名無しのオプ:2001/06/10(日) 14:18
190 :
名無しのオプ:2001/06/10(日) 14:28
「虚無」のラストで真相が明らかになったけど、あの真相って
矛盾してる所とかあった?あの真相で全ての説明が一応ついたように
思うんだけど。「ドグマグ」「黒死」は最後でまたふりだしに戻る、
ウロボロス状の構造になっているが、「虚無」は完結している。
そのおかげでアンチミステリィの意味が「ドグ」「黒」と違う様な
気が。なんかミステリィで人の死を弄んでいるのを諌めてる、って
意味で反ミステリィって呼ばれてるのでは!?
2年前に読んだきりで記憶があやふやなので、結構間違ってる
かも・・・。
191 :
名無しのオプ:2001/06/10(日) 14:43
「アンチミステリー」=「ウロボロス状、終わらない」
って意味なのでしょうか?私は
「アンチミステリー」=「他のミステリーを超越している物語」
って単に思ったんですけど。
「アンチミステリー」ってどう言う意味なんでしょうか?
192 :
名無しのオプ:2001/06/11(月) 00:13
>>191 「アンチミステリー」=「ウロボロス状、終わらない」 かどうかは
置いといて、
>私は 「アンチミステリー」=「他のミステリーを超越している物語」
って単に思ったんですけど。
この定義はおかしいぞ(笑)
193 :
密室博士:2001/06/11(月) 00:16
「ウロボロスの基礎論」はウンチミステリー。
194 :
名無しのオプ:2001/06/12(火) 01:00
age
195 :
名無しのオプ:2001/06/12(火) 03:03
友達に貸してからもう半年。
読んだのなら早く返してくれ…。
このスレ見てると再読したくなるんだよー。
196 :
名無しのオプ :2001/06/12(火) 05:44
新本格は糞
>>195 貸せた本と別の出版社のものを購入し直しなさいってば。
198 :
名無しのオプ:2001/06/18(月) 00:36
あげとく。今読み直してるから。
199 :
名無しのオプ:2001/06/18(月) 03:26
「アンチ・ミステリー」って、文字通りに解釈すると、
それまでのミステリーへのアンチテーゼってことですよね。
「ツッコミ」というか。
アンチ・ミステリーの系譜とかってあるんでしょうか。
「虚無への供物」「匣の中の失楽」とかがよく言われてるというのしか知らないんですが。
あの「姑獲鳥の夏」とかってアンチなんですかね。
200 :
名無しのオプ:2001/06/18(月) 04:26
笠井潔の「天啓の宴」読んだぞ。
メタねぇ。
201 :
ねつてつ:2001/06/18(月) 14:39
202 :
名無しのオプ:2001/06/20(水) 23:11
age
203 :
名無しのオプ:2001/06/22(金) 14:34
みなが良い酔いというから読んだが、ぜんぜん面白くなかった。
中井英夫はエロい短編の方が好きだ。
顔に出したりすごい。
204 :
名無しのオプ:2001/06/24(日) 16:31
age
205 :
名無しのオプ:2001/06/29(金) 06:03
ドグラと黒死館が上がってるから並べてみたくなったage
206 :
馬鹿!ミュンスターベルヒ:2001/06/29(金) 20:47
「虚無」小学6年生で読んだオレには薄味だった。(マジ)
それより「人形たちの夜」で抜いた!
川原でちんこ立ってアオカンの場面。
ホモの中井先生にチンコにぎられてしまうようで
何だったが背に下腹部は変えられない。
あと「炎色反応」で少女と裸でたわむれてザーメンまみれに
するシーン。中井先生としては少女になってお兄様たちに奉
仕=もてあそばれたい妄想だったのだろうが、ロリコンのオ
レには強烈に来てしまった。ウーム、ホモとロリが解剖台の
上でであう、これこそ文学であり、アンチ・ミステリー。
戦後のちんこベスト3に入るのも無理はない。
207 :
名無しのオプ:2001/07/01(日) 00:05
学生の頃と社会人になってからと
読んだときの印象がすっげー違った。
208 :
名無しのオプ:2001/07/01(日) 08:37
中井英夫さんは短歌関係から知りました。
寺山修司は中井英夫に見出されたのです。
「虚無への供物」…タイトルが最高です。
209 :
名無しのオプ:2001/07/10(火) 00:59
友達に貸したまま返ってこない…。
210 :
名無しのオプ:2001/07/11(水) 16:22
キチガイ八田
211 :
名無しのオプ:2001/07/11(水) 23:32
現在読書中。紅司が死んだ。
前半は面白い。
特に乱歩の「類別トリック集成」をもとにした推理合戦のあたり。
でも第三章になると何がなんだかよくわからない。
いくら(メアド欄)でもねぇ。
これが究極の探偵小説だと言われると、ちょっと首を傾げるが、
傑作中の傑作であることは確かだと思う。
214 :
名無しのオプ:2001/07/12(木) 22:46
笠井潔は「物語のウロボロス」で「虚無への供物」を取り上げて、最後に明らかに
なる犯人が犯人であるという証拠はない、と書いている。
この人物が犯人なのかそうでないのか、曖昧としているからアンチ・ミステリー
なのだと。
でも、誰もそこまで深読みしてないみたいだね。
講談社文庫の巻末の著者年譜の昭和五十九年には、「幻想文学」9号に載った
笠井の文章に励まされたと書いてあるが、それがこれ。
215 :
密室博士:2001/07/12(木) 23:16
>>214 そうね。あの人が犯人でないとすれば、結局全部事故死になって、それはそれで
つじつまがあうんだよな。
しかしそのような「犯人のいないミステリ」はまったくの虚無になってしまう、
(=無意味な大量死を是認することになってしまう)から、
せめて登場人物の一人に「自白」させて、せめてもの「虚無への供物」としてるんだよな。
216 :
名無しのオプ:2001/07/12(木) 23:46
どこがいいのかさっぱり解らん……。
文体が苦手なのを差し引いたとしても
全体的に無駄が多過ぎるのが駄目だった。
きっと誉めている人はその辺も評価しているんだろうね。
218 :
円ショップ:2001/07/19(木) 02:07
みんな「黄変米」なんて知ってた?
220 :
名無しのオプ:2001/07/19(木) 10:47
>>217 ミステリー関係の本、ていう扱いに根本的なマチガイがあると思うんです。
あれは一時代前の衒学好み耽美関係の本。
221 :
名無しのオプ:2001/07/19(木) 10:58
>>217 「推理小説」をわざわざ「探偵小説」と読むような人が読んでりゃいい本なんですよ
222 :
名無しのオプ:2001/07/19(木) 16:28
あぼーん
224 :
円ショップ:2001/07/19(木) 22:51
225 :
名無しのオプ:2001/07/25(水) 20:38
223のあぼーんってなに?
226 :
名無しのオプ:2001/07/26(木) 02:43
>>218 スマソ…知らない…。
「黄変米」って何??
227 :
ixi:2001/07/26(木) 06:22
228 :
名無しのオプ:2001/07/26(木) 07:15
>>222 懐古趣味はわかるが、芦辺や二階堂みたいなのはキモイ
226
>>227 ありがとうございます!
「黄変米」って当て字だと思ってました(^^;)
230 :
名無しのオプ:2001/08/04(土) 00:48
放映したドラマってビデオ化されていないんですかね?
231 :
名無しのオプ:2001/08/09(木) 03:10
名作age
232 :
名無しのオプ:2001/08/19(日) 23:18
虚無は実は、同時代ルポルタージュの側面があったりする。
233 :
名無しのオプ:2001/08/24(金) 02:15
>>232 社会的な事件とか、映画とか、盛り込んでるよね。
幻惑なる事件と同時代史が、同一次元で語られるなんて。
実はそれこそが、当時の不安な世相を反映する、ある種のリアリティだったり
するんだろうね。
たった今読み終えた・・・・。
ひたすら繰り返される推理合戦に「もういい加減にしてくれ!」と思ったが、
けっこうおもしろかった。
しかし、空前絶後の大傑作と褒め称えるほどのものなのかな、とも思った。
このスレをみたところ、「文章に酔える」という表現が出ていたが、
それがわからない人には、ややこしい推理小説で終わってしまうんだろうな。
(残念ながらオレはわからないほうの人間だった・・・・)
上にもあったが、ミステリのお約束を討論したり、
探偵どもが勝手に「犯人は前例のないトリックを使わねばならん!」と
言い出したときには、なんだこりゃー!と思ったぜ。
ラストは犯人の演説で終わってたら(しかも10ページくらい演説増やして)、
さらに怪作っぽくてカッコいいんじゃないかと思った。
虚無への供物を、すべての事件が「真犯人」によっておこされたと、すべて「探偵」達が物語を作る、その欺瞞性を批判する作品でもあると読み解く事は可能だと思う。
これを、「世の中の事件」の背景にある「犯人の物語」を創りたがる&求める大衆(こういう安易なカテゴライズはしたくないが)への批判、と読み解くのもそれほど苦しい解釈では無いのじゃないかなと。
で、サカキバラの奴とか、新潟(だっけ?)の誘拐事件とかの報道を見る限り、「虚無〜」は現在でも十分通用する作品だなとか思うわけです。
まぁ、人間ってのはあまり進歩してないなぁ、と。あたりまえか。
又、話は変わりますがこの視点で現代の作品を見てみると、個人的に思い浮かぶのは京極と麻耶です。いずれも、犯人の「動機」と「トリック」を割と軽視した作品を書いてる、そんな印象があります。
京極は、あの膨大な量の薀蓄で「犯人の物語」の輪郭だけをひたすら描く。京極に憑物を落とされる、ある意味で犯人といえる人数が多いのもその為?
麻耶は、(犯人を含めた)物語への(読者の)視点を半ば強制的に回転させる。「夏冬」と「あ」の関係もそう言った戦略だという事でで読み解けるのかな?
そうする事で、安易な「物語化」を防止しようとしているようにも見えてきちゃったり。
もちろん、「犯行の物語化」を抑制しようとする為に肝心の「物語」全体が崩れてしまっては大衆小説というメディア的に何にもならないわけで。それに関しては流石の「虚無〜」も少しアレだな、とつまらない事をグダグダと考えてしまつたでち。
236 :
名無しのオプ:01/09/09 07:30
みんな深読みしすぎてるんじゃないのか?
237 :
名無しのオプ:01/09/22 15:46
文学者としては中途半端だね、中井英夫って。
238 :
名無しのオプ:01/09/22 21:18
笠井潔は三島以上の作家だと言っているが
239 :
名無しのオプ:01/09/22 23:43
>>238 天啓で笠井は中井をモデルにした人物のことを「虚無」だけの作家と
言ってるぞ。「虚無」と他の作品のレベルが違いすぎる、って。
240 :
名無しのオプ:01/09/25 01:30
>>239 大傑作一つを世に出すことができれば十分ではないかと。
序盤は読みやすいが、終盤非常に疲れる作品だと思った、痛切に。
半ば辺りから飽きが来る。
前評判ほどじゃなかったというのが、素人批評です。
242 :
名無しのオプ:01/09/25 09:33
1 :ねつてつ :2001/02/09(金) 01:25
よその板で妙に流行っているみたいなんで、試しに。
でも、人数少ないと噂されるここで続くのかどうか…
では、トップバッター
そろそろミステリファンは言うべきです!
中井英夫は保護されているッッッ!!
本部「野郎……タブー中のタブーに触れやがった。」
激しく同意。
244 :
名無しのオプ:01/10/04 06:34
>中井英夫は保護されているッッッ!!
保護されている、と言うよりも「虚無」の前には誰も言葉が持てなくなるのでは。
みんなが読んでいるはずなのにwebでもまともな感想がほとんどない。
肯定的なものにしても批判にしても。
245 :
名無しのオプ:01/11/01 01:20
サルベージage
246 :
名無しのオプ:01/11/01 01:28
今日読了。
どの辺りが「アンチ」なのかよくわからない。
真当な探偵小説の傑作だと思う。
247 :
名無しのオプ:01/11/01 01:40
リアルタイムで読みたかったなあというのが本音。
248 :
名無しのオプ:01/11/01 01:42
>>246 作者が「反推理小説」と言ってるから「反」なのです。
既存の推理小説のアンチテーゼである、という箇所は随所に
見られると思いますが・・・。
249 :
名無しのオプ:01/11/01 09:29
時代風俗がわからないという人もいるが、洞爺丸が沈んだのは京極ミステリの時代とあまり変わらない。
>>247 激鬱になること保証します。よかったのー、お若いの。
251 :
名無しのオプ:01/11/04 00:59
252 :
名無しのオプ:01/11/08 17:16
東京創元社の中井英夫全集ってひょっとして打ち切り?
>>252 どこまででてんの?
第5集「夕映少年」てでたっけ
254 :
名無しのオプ:01/11/13 23:39
友よ…貸したままの虚無への供物を返してくれんかのぅ…
255 :
名無しのオプ:01/11/17 23:31
「別冊幻想文学 中井英夫スペシャルT」は品切れのようだけど
もう手に入らないのかな?情報求む。
256 :
名無しのオプ:01/11/18 02:57
「虚無への供物」しか読んだ事がないんだけど、
この人ので他におすすめの作品があったら教えて下さい。
>>256 詩集ですかね…。
私はかなり好きです。
>>256 『とらんぷ譚』は小粋な短編集でいいですよ。
この作家をミステリの文脈で語るのは、もう
いい加減よしたほうがいいと思う。
典型的なマイナー・ポエット、幻想小説家でしょう。
「虚無」と「とらんぷ譚」の2冊さえあれば十分、と思わないこともない。
この人の著作は全部(ただし超入手困難本は除く)持ってるんだけど。
260 :
名無しのオプ:01/11/27 22:30
創元の全集の第二巻に入っている短編もいいよ。
「炎色反応」とか「銃器店へ」とか好きだな。
「炎色反応」はなかなかスケベでよろしい。
262 :
名無しのオプ:01/11/28 01:39
>>259 この人の入手困難なものってなに?
たくさんありすぎてよくわからないので。
263 :
名無しのオプ:01/11/28 05:56
ハードカバーの作品集もあるので(三一書房だっけ)入手困難なものはあまりないのでは。
それでも創元の全集を完結させてほしいけど。
今年も命日が近い。
>>262 詩集は一般に入手困難です。
「眠るひとへの哀歌」「香水に寄せる11の脚韻詩の試み」「彗星の騎士」
といったあたり。(ただし詩自体は現代詩文庫「中井英夫詩集」でも読める)
>>263 三一書房版の全集は実質は選集で、作品が全部読めるわけではありません。
「塔晶夫」って何て読むの?
266 :
名無しのオプ:01/12/05 00:04
とう・あきお
267 :
名無しのオプ:01/12/05 01:32
虚無好きな人は、橋本治の「不思議とぼくらはなにをしたらよいかの殺人事件」も
読んでみるといいですよ。
虚無と横溝に関するハナシがいっぱい出てくるし、ミステリとして小説として
とてもよくできてる。(橋本治が大嫌いな人はやっぱり受け付けないかも)
何回も何回も読み返してる大好きな作品です。
ハードカバーは絶版かな。どっかの文庫にも入ってたんだけど。
268 :
名無しのオプ:01/12/06 03:48
>256
「薔薇への供物」もいいですよ。
薔薇にまつわる作品を纏めた短編集で、河出文庫から出てます。
269 :
ガリガリ博士:01/12/06 19:19
>>267 へえ、知らなかった。
検索で見ると徳間文庫ですな。
こんどブックオフで探してみよう。
270 :
名無しのオプ:01/12/08 14:25
今は亡き池袋の文芸坐ルピリエという名画座地下にある小スペースで、
「虚無」を舞台化した公演を見ました(劇団名失念。女性中心の劇団でした)。
意外に、うまくまとまっておりました。中井氏に上演許可を貰おうとしたが、
断られて無許可でやった模様。
271 :
名無しのオプ:01/12/09 02:12
こないだ「魍魎の匣」やったところでしょう。
もう中井英夫が死んだあとのはずだから本人の許可は取れない。
272 :
名無しのオプ:01/12/09 22:20
明日が命日age
273 :
名無しのオプ:01/12/10 21:05
命日は今日ですね
久しぶりに再読しているところです
274 :
名無しのオプ:01/12/10 21:33
命日カキコ。
創元の全集が完結しますように……。
275 :
名無しのオプ:01/12/10 22:14
売れてないんだって
276 :
名無しのオプ:01/12/10 22:19
>>275 俺みたいにこれから全集注文しようという者もいるというのに・・・
創元お得意の、初出時の挿絵を付けてほしかったなー。
「干からびた犯罪」の宇野亜喜良とか、けっこういいものがあるんだよ。
(と文句いいつつも買ってはおりますが)
278 :
名無しのオプ:01/12/20 02:00
*ちょっとネタバレの質問
途中、藤木田老が犯人が解って帰っていったけど
一体いつ犯人が解ったの?
ねつてつの体の中は汚い水でいっぱい
あぼーん
ぐわあ、間違えた
削除依頼出してくる
282 :
名無しのオプ:01/12/28 12:53
唯一無ニのウンチ・ミステリ
ねつてつの体の中は汚い水でいっぱい
284 :
名無しのオプ:02/01/11 18:04
創元の全集の「黒衣の短歌史」が来月出るって本当?
285 :
名無しのオプ:02/01/11 19:56
面白いの?
286 :
名無しのオプ:02/01/11 19:59
小説じゃないよ。まだ読んでいないが短歌誌の編集者をやっていたときの回想記だと思う。
寺山修司なんかを見つけたのが中井英夫だったんだよ。
287 :
名無しのオプ:02/01/13 23:46
>>284 東京創元社のページに載っていたから確定……のはず
288 :
名無しのオプ:02/01/14 01:23
駄作だね。読むにたえない。
↑何が?
290 :
名無しのオプ:02/01/22 14:03
age
291 :
名無しのオプ:02/02/08 09:04
『虚無』へそ捧ぐる供物にと 美酒少し 海に流しぬ いと少しを
292 :
名無しのオプ:02/02/10 18:23
age
293 :
名無しのオプ:02/02/11 08:57
BSの実写版には亜利夫がいなかったのか。
見なかったけど、仲村トオルが出ると聞いて、
てっきり亜利夫役だとばかり思っていたんだよなあ。
久生は、自分の頭の中では高木美保だな。
「華の嵐」という昼ドラマを録画したものを知り合いに見せられて以来、そう思っている。
294 :
名無しのオプ:02/02/11 13:53
仲村トオルは氷沼蒼司だったそうな
295 :
名無しのオプ:02/02/17 03:11
結局ラスト久生が牟礼田との結婚を先延ばしにしたっての
牟礼田がホモで蒼司をパリに囲うつもりだからなのか?
296 :
名無しのオブ:02/02/20 16:23
>>295 どちらかといえば蒼司がホモだろ。
牟礼田がホモなら最初から婚約しないべ。
297 :
名無しのオプ:02/02/26 00:23
東京創元社の全集がやっと出たね……
>>259>>260 渋い作品あげてくるなー。私はそれらも好きだけど、黒塚のなんともいえない
戦時中の黒い空気がお気に。見知らぬ旗も好き。
299 :
名無しのオプ:02/02/26 19:33
300 :
名無しのオプ:02/02/26 19:50
「挙式延期」→「婚約破棄」のコースを辿ってしまったんだろうか。
と呟いてみる。
301 :
名無しのオプ:02/02/26 22:40
もし映画化する時、牟礼田の役は神田正輝が似合うと思う。
アリョーシャは狂言回しだけど、難しい役。誰が適役だろう。
久生はもっと難しい。
悪くないと思うぞ深津絵里の久生
>>302 久生役はもう少し大人の女のイメージがあるな、俺は。
304 :
名無しのオプ:02/02/26 22:44
炎色反応
306 :
名無しのオプ:02/02/28 04:24
角川の「銃器店へ」って、古本屋で高値がついてるよね。
久生は若村真由美がいいな・・・なんとなく
308 :
名無しのオプ:02/03/04 13:17
キャスティングといえば、おキミちゃんも結構重要な気が。
不細工なおキミちゃんは嫌だなと思う。サロメを踊っておかしくない役者、いるかなあ。
オレのイメージするおキミちゃんはSMAPの草薙剛くんだ!
ちょっと年くってるのが難だが…
310 :
名無しのオプ:02/03/04 15:24
クサナギか。蒼司とか亜利夫という意見もここであったような。
蒼司は結構いいと思うけどなあ。いかにもいい人そうな感じが蒼司にはいいかも。
311 :
名無しのオプ:02/03/04 15:24
おキミちゃんは、20代前半の奴にやらせたいな。
312 :
名無しのオプ:02/03/04 15:41
クサナギは緑っすよ
313 :
名無しのオプ:02/03/04 16:06
藍司は誰がいいかねえ。
314 :
名無しのオプ:02/03/04 16:14
>>313 いいとも青年隊の頃(馬鹿なイメージがつく前)の野々村真とかは?<藍ちゃん
あと蒼司は豊川悦司のイメージが個人的にはある
315 :
名無しのオプ:02/03/04 16:17
藤木田の爺さんの滑稽っぷりを上手く演じてくれる俳優がいればいいね。
>>314 なるほど。自分は、蒼司は線の細いイメージだな。
316 :
名無しのオプ:02/03/04 16:27
藤木田老は植木等かなぁ……
八田晧吉=板東英治
これは自分の中でゆずれないライン。
317 :
名無しのオプ:02/03/08 16:41
完全映像化!なんてことになったら映画でも収まらないな。
やはりここは、NHK辺りに連続ドラマとしてじっくりやって欲しい。
318 :
名無しのオプ:02/03/09 01:08
いいねぇ!
連ドラでやってくれるならNHKに受信料払ってもいいや(笑)
319 :
名無しのオプ:02/03/09 01:10
やんなくても払えよ(w
320 :
名無しのオプ:02/03/09 07:31
「黒衣の短歌史」読書中
321 :
名無しのオプ:02/03/09 09:36
虚無とドグラと黒死館が戦後三大ミステリなのは納得いかないよ。
三大奇書もしくは裏三大ミステリなら異論はないのだが。
322 :
名無しのオプ:02/03/09 10:14
ドグラと黒死館は戦前なんだけど・・・
お前の「戦後」って日露戦争後のこと?
と見せかけて南北戦争後と言う叙述トリック
324 :
名無しのオプ:02/03/10 18:15
昔、戦後三大ミステリと言われていたのは「獄門島」「刺青殺人事件」「虚無への供物」
獄門島って横溝の?
前者2つ読んだことある人感想きぼん。
虚無読み終わったけど、なんでアンチミステリーと呼ばれているのか分からない。
アンチミステリーの意味がよく分からんのです。
327 :
名無しのオプ:02/03/11 22:20
なるほど。
じゃあ最後の犯人の独白で(メール欄1)も嘘ついてる可能性があると…。
でもこれ読んでちょっと京極のジョロウグも思い出した。
(メール欄2)とか似てる。
329 :
名無しのオプ:02/03/18 01:09
戦前と戦後に分ける意味が解らんな。
330 :
名無しのオプ:02/03/18 01:26
331 :
名無しのオプ:02/03/20 00:53
>>330 そうなの?アフォな漏れでも解るような簡単で具体的な解説キボンヌ(勝手でスマソ
日本が太平洋戦争に負けて連合国に占領され、
日本の国のシステム・価値観・文化が大きく変わった。
文学に限らず、ほとんどの分野でこの<戦前・戦後>は
歴史の大きな分水嶺の一つとなっている。
また日本では、単純に「戦争」と言えば、ある程度以上の年代であれば
それは太平洋戦争(大東亜戦争)を直接指し示したりもするので、
単に歴史上の一つの出来事とはいまだに言いきれないのである。
探偵小説という分野でみると、戦前は江戸川乱歩など多数の作家が先頭にたって、
「日本でも海外流の探偵小説を生み出せる」ことを証明するべく奮闘した。
しかし太平洋戦争が始まると、軍部の統制が強まり、さまざまな娯楽に対して
圧力がかけられた。探偵小説に関するそれはとくに厳しいもので、
「国民同士の犯罪劇・殺傷劇は国内不安を助長する」がその理由であった。
乱歩は科学小説、横溝正史は捕物帳、小栗虫太郎は冒険ものと、
仕方なく方針転換したり、戦争を賛美する目的の小説をものしたり、
または戦争に召集され戦死した者(大阪圭吉など)もいた。
戦争が終結し、全ての解禁がなされると、まず横溝が作品を矢つぎばやに発表、
また山田風太郎・高木彬光・鮎川哲也・松本清張など新才能が
続々とその力作を誕生させ、探偵小説界は国内第2の黄金時代を迎えることとなる。
その裏には後進の育成を助けた乱歩の功績も大きい。
戦後、推理小説という名前が生まれた。
ただし、戦前の「探偵小説」はホラー小説・怪奇小説なども含まれ、
その範囲は現在の「推理小説」よりもかなり大きかった。
戦前の巨星のひとり夢野久作はまぎれもない「探偵小説」家だったが、
彼の作品はほとんど怪奇小説である(異論もありそうだが)
335 :
名無しのオプ:02/03/20 20:07
第1の黄金時代が戦前、第2の黄金時代が戦後。
戦後の作品には「太平洋戦争」が間接にも直接にも
影響を与えているものが結構あると思う。
中井英夫の「虚無への供物」も<あの出来事>とともに、
戦争の影響も多少見受けられると思うが、どうだろうか。
戦前二大ミステリ:
小栗虫太郎「黒死館殺人事件」
夢野久作「ドグラ・マグラ」
戦後三大ミステリ:
横溝正史「獄門島」
高木彬光「刺青殺人事件」
中井英夫「虚無への供物」
俺的には、戦前の二大作品に江戸川乱歩の「孤島の鬼」を含めて三大作品としたい。
中井英夫も探偵小説界最高傑作だと言っていたような?
336 :
名無しのオプ:02/03/22 02:15
337 :
332-335:02/03/22 02:52
竹本健治の何とか「箱の〜?」って題名のは
「黒死」「ドグマグ」「虚無」に続く
4番目に当たる傑作だそうだが、読んだ事ない。面白いのかな
>>336 ありがとう。
338 :
名無しのオプ:02/03/22 07:39
>>337 解説、良かったよ。上手くまとめてあるし解りやすかった。
竹本健治の「匣(はこ)の中の失楽」、自分は結構好き。
講談社ノベルズで出ているよ。
339 :
名無しのオプ:02/03/22 11:15
再読しようかなあ・…
全然覚えてねえや。
男色なんてあったっけ?(笑)
ま、田舎の工房だったからなあ。
340 :
名無しのオプ:02/03/22 11:26
>339
あらわに出ているのは紅司と鴻巣玄次のエピソード。
作者がその嗜好なのはあまりにも有名。
341 :
名無しのオプ:02/03/22 11:59
>>340 サンクス
人名も覚えてないのよ。
初読みと同じことになるだろうね。
342 :
名無しのオプ:02/03/22 13:35
>340
あれはそういう関係だったのか・・。
そして作者もそうだったのか・・・。
343 :
名無しのオプ:02/03/22 15:17
しまった。
原作読む前に、某衛星放送でドラマ観ちまった。
344 :
名無しのオプ:02/03/22 15:44
345 :
名無しのオプ:02/03/22 17:05
中井英夫は結婚してたっけ?
それとも男色一本なん?
346 :
名無しのオプ:02/03/22 17:07
結婚はしてないが、ファンの女(VERA)に中絶させたことはあるそうな。
347 :
名無しのオプ:02/03/22 17:10
結婚はしなかったが「幻想博物館」当時に付き合っていた恋人との間との子を中絶している。だから必ずしも男一筋というわけではない。
348 :
名無しのオプ:02/03/22 17:12
「空いろの美酒」のひともいるしね。
349 :
名無しのオプ:02/03/22 17:14
>348
でもそれ以後は男ひとすじ。
晩年入院してたとき、看護婦の手が体に触れると、オレに触るな!とか叫んでたらしい。
トリプルアタックありがとう。恋多き人ですな
>付き合っていた恋人との間との子を中絶
あの短編を思い出すが・・・
351 :
名無しのオプ:02/03/22 17:16
>349
「マサカリでぶち殺す」ってね。でもそれも男色のせいか?病院が嫌いだったからじゃないの。
>あの短編
「悪夢の骨牌」にジョーカーとして入っていた短編なりね。
>「幻想博物館」当時に付き合っていた恋人
三一書房版の作品集に恋人の写真が載ってるが、中井英夫の愛読者は見ないほうがいいと思われ。
354 :
名無しのオプ:02/03/22 17:25
>ゲテモノとか?
ううん、なんと言いますか…
中井英夫氏は一種独特の美意識をお持ちだったらしい。
356 :
名無しのオプ:02/03/22 17:45
>>355 見たことあるよ。
人様のご面相については何も言えんが……何と言うか…
357 :
名無しのオプ:02/03/22 17:47
中井英夫が男色家ってのも知らなかったな。
358 :
名無しのオプ:02/03/22 17:56
乱歩と中井英夫は男色趣味。
両者が自分を人外だとしたのはそこから来ているという説もある。
359 :
名無しのオプ:02/03/23 07:11
ちょっと疑問があります。
中井英夫が我が子の中絶について書いているのは、
ぼくの知る限り、『薔薇への供物』の巻末についている、
81・2・16と日付のある「薔薇の自叙伝 自作解説」という文章のみ。
その「薔薇の獄」のところで、「生まれ育っていればいまは二三、四歳の青年であろうか」
(河出文庫版206頁)とありますから、
この男の子は(生まれていたら)57〜58年の生まれのはず。
一方ヴェラが現れたのは、昭和43年=68年の2月29年(同じ文章の200〜201頁。
原文には昭和42年とあるが、2月29日のある年だから、43年のはず)
ですから、中絶したのはヴェラではないと思うのですが?
また別の資料があるのですか?
(ぼくは中井英夫を尊敬しているもので、
私事について興味本位で掘り返してよろこんでいるのではありません、
誤解されたらいやなので、念のために申しておきます。)
360 :
名無しのオプ:02/03/23 09:04
361 :
名無しのオプ:02/03/23 16:06
乱歩もそうだったのか!(ショック
>361
乱歩は「孤島の鬼」がもろにそういう話だろ。
明智探偵と小林少年の関係もアヤシイ。
363 :
名無しのオプ:02/03/23 17:36
364 :
名無しのオプ:02/03/24 02:14
そうだよ
366 :
名無しのオプ:02/03/25 03:41
>>365 どうもです。なんか似たようなタイトルのとごっちゃになってたもんで。
367 :
名無しのオプ:02/03/29 21:48
368 :
名無しのオプ:02/03/29 22:12
俺も気になったけど「新思潮」での盟友の椿元東大学長とは別人だよね
369 :
名無しのオプ:02/03/31 01:42
>>331 笠井潔理論によると
探偵小説がジャンルとして隆盛するには、社会が大量死を経験することが必要。
大量死という背景があってこそ、探偵小説の死者(被害者)は、無意味な大量死
では無く特権的な死を死ぬ事を得る。
よって欧米では第一次世界大戦、日本では第二次世界大戦が探偵小説史上の
分水嶺となる。
370 :
名無しのオプ:02/03/31 03:39
「供物」ってなんて読むんしょうか?
誰かおバカなわたしに教えてください…。(マジレスきぼーんです)
>370
「くもつ」です♪
漢字は難しいですね。
人身御供は「ひとみごくう」と読ませるし・・
371さんありがとうございます!!(感涙)
てっきり「くぶつ」だと思ってて、変換したら出てこず…。
以来密かに悩んでいました(w。マジレス感謝!
373 :
名無しのオプ:02/03/31 21:24
俺なんか結構長い間「虚無へのそなえもの」って思ってたよ
私は、中学生ぐらいには「きょうぶつ」って呼んでた。
375 :
名無しのオプ:02/03/31 22:24
昔は「きょぬへのぐぶつ」だと思ってた、
今は>371見るまで「くぶつ」だと思ってた。
なんかその方が語呂がいいから・・。
「きょむへのくもつ」なのか・・・なんか変。
376 :
名無しのオプ:02/03/31 22:24
「む」だた
377 :
名無しのオプ:02/03/31 22:33
378 :
名無しのオプ:02/04/03 01:27
おいらも「そなえもの」だと思ってた、最初。
わたしは「くぶつ」→「きょうぶつ」→「そなえもの」で変換してみて
正解出なかったので聞いてみました。
意外に読めなかった人いらっしゃって少し安心。。
実はつい先日読み終わったのですが、きれいな文章と雰囲気に
とにかくハマりました。登場人物も魅力的だし、設定もすごくいい!
中井英夫さんの他の作品や、話中に出てきたいくつかの作品もぜひ
読んでみたいと思いました。この一冊で、読書の幅がすごく広がりそうです。
380 :
名無しのオプ:02/04/03 12:36
>379
それはおめでとう。
創元ライブラリの全集がなかなか売れなくて発刊の順位を落とされてしまうそうで、ひとりでもファンが増えることはうれしいです。
381 :
名無しのオプ:02/04/03 12:43
>>380 同感。こうやってファンが増えていくのは嬉しいね。
>>379 本との、そういう形の出会いってあるよな。
その一冊を読んだことで、それまで読まなかった作者の著書や、
手にしたことのないジャンルの本を読もうと思ったり。
中井氏の本って装丁がきれいなものが多いので見つけては購入
しているため何時の間にか100冊ぐらいは棚に並んでいる。
当然同じ物も何冊もあるけど好きだからしょうがない・・・
あとジャンルが違うけど「生田耕作」同様です。
383 :
名無しのオプ:02/04/08 14:19
建石修志の絵はいいね。内容にもぴったり合う。
創元版全集に入らないのは残念。
384 :
名無しのオプ:02/04/10 19:06
買って何度も読み返したいぐらい面白かった。
ただ、密室トリックはかなりがっかり。期待してたのに。
結局密室で感動したのって、カーのユダの窓ぐらいだなぁ。
385 :
ACCS告訴断念 :02/04/10 19:19
386 :
名無しのオプ:02/04/10 19:40
あげ
387 :
名無しのオプ:02/04/10 21:09
今日、読み終わった。
インデペンデンス・デイみたいだった。
388 :
名無しのオプ:02/04/12 18:38
>387
え?そうなの?
オレ、まだ未読なんだけど、その「インデペンデンス・デイみたいだった」
というのが、よくわからない。
洞爺丸事件は、巨視的に見れば、犯罪だったの?
>>388 「すごく期待したのにがっかりした」という意味です。
もっとわかりやすく言えば「デルソルみたいだった」という事です。
390 :
名無しのオプ:02/04/16 13:20
>>389 う〜〜む。「デルソルみたいだった」というのが、
ますますわからん。少しもわかりやすくないですよ。
「インデペンデンス・デイ」の例もそうだが、貴君、ご自分の
頭の中にあることが、どれくらい他人に理解されるのか、
もちっと客観的に見る訓練が必要ではないだろうか。
そんなふうでは、いくら読書の感想を述べても、
だれもまともに聞いてくれないですよ、
とあえて苦言を呈しておこう。気を悪くしてくださるなよ。
391 :
名無しのオプ:02/04/16 17:30
>>389 「すごく期待したのにがっかりした」とそのまま書けばいいんだよ
392 :
名無しのオプ:02/04/17 03:06
このスレもネタが尽きたのかさびしくなりましたねえ。
>>380 氏によると、創元ライブラリの中井英夫全集の売行き、悪いとか。
昔、小泉今日子がミヒャエル・エンデの『モモ』をほめたら売行きが
のびたとかそういう話がありましたが、
「私は中井英夫ファンだ」とか、「『虚無への供物』最高だ」とか
言ってるアイドルや有名人はいまいないんでしょうか?
393 :
名無しのオプ:02/04/17 04:33
>>392 中井英夫は無理でしょうね・・・
前に「浜崎あゆみ、鬼束ちひろ−夢野久作」なら
繋がりがあるって聞いたけどPRなんてしてないし・・・
「大槻ケンヂ−江戸川乱歩」でさえあんまり言ってくれない・・・
中井英夫作品がドラマ化か映画化して・・・
それが人気になって、という道しかないだろうな・・・
「虚無」はドラマになっちゃったけど案の定・・・
394 :
名無しのオプ:02/04/17 04:41
宇多田ヒカルが日本文学大好きだそうなので、もしかすると。
395 :
名無しのオプ:02/04/17 08:05
ドラマ化か映画化にしても、完全に映像化すると収まりきらないんだよな…
という訳で、NHKで連続ドラマでじっくりと…
てな書き込みがあったなあ。
396 :
名無しのオプ:02/04/17 08:39
>392
やっぱり地道に魅力を語ってファンを増やしていくしかないんじゃないの。
でも、「黒衣の短歌史」の感想もまだ上がっていない。
脳死判定のテストの一つに「耳に冷水を注ぐ」というのがあると
聞いたときこの小説を思い出しました。
398 :
名無しのオプ:02/04/19 19:22
笠井潔の「ウロボロスIII」は、塔−中井への名前の変更に関わる考察
としては、良くできてる方なのかな?読んでて、ちと塔&虚無への思い入れ
と中井&その他の作品に対する冷ややかな視点が気にかかったんだが。
2時間のテレドラ化されたのも、見てみたいな(w
どんだけ陳腐になることやら
>>400おめ
結局虚無への供物ってタイトルは
中身がカラッポって言う意味でしょ?
(´Д`;)
402 :
名無しのオプ:02/04/30 15:34
やるなら連続ドラマにして欲しい
陳腐なものになるのは目をつぶるとしても
403 :
名無しのオプ:02/04/30 19:36
BSではトータル8時間だっけ。
405 :
名無しのオプ:02/05/02 11:49
>>402 連続ドラマにして、じっくりやって欲しいね。
406 :
名無しのオプ:02/05/04 17:15
age
407 :
名無しのオプ:02/05/05 01:09
しかしこの作品の何処が素晴らしいのだ?
俺は途中で放り出したぞ。
誰かDQNの俺に教えてくれ。
409 :
名無しのオプ:02/05/05 01:21
>>407 合わなかったとあきらめな。
ま、前半の推理合戦は俺もグターリだった。
>>409 そうなんだよ。その推理合戦でおれは萎えた。こいつらアホかとね。
登場人物が変テコな名前だし。
んで、その先から面白くなるのか?
>>411 うぜーよ、お前。引っ込んでろ。俺は
>>409に聞いてるんだろうが・・・まったく。
途中までしか読んでいないから、その先の展開が面白くなるのかって質問して
んだよ。
ドキュンだねえ。こどもつくんなよ?
心理学板でDQNの行動は反射ってのがあったな。
自我が無いんだよね。
だから409たんに「面白い」っていわれれば面白くなるし
「くそ」っていわれればくそと感じるんだろうね、反射で
放置できない仲って素敵だよね☆
>407
俺409じゃ無いけど
貴方京極スレの579ですか?行動がそっくりなんですが
408は実にこの作品にふさわしい含蓄に富んだ言葉だぞ
最後まで読めば解るかもな
だからはじめからDQNだって言ってるだろ。
君らを煽ろうと思って書いたわけではない。なんでそんなに過剰反応する
のかね?
>>413 意味不明。お前もDQNみたいだな(w
>>414 俺は、この作品のどこら辺が面白いのか、他人の意見が聞きたかっただけ
だが?それが悪いことか?
反射だって?中途半端な教養ひけらかすなよ。俺は元来天の邪鬼だよ。
アンタは他人に俺と同じ様な質問をしたことはないのか、あるだろ?
>>415 京極スレの579は俺じゃないよ。京極は好きな作家の一人だし。
誰も答えてくれそうにないから、もう来ないけど・・・それじゃ
>417
せめてここの過去ログくらい読めよな
420 :
名無しのオプ:02/05/06 09:21
>>407という人は、気の短い人だね。ポツリポツリとしか
レスのつかないこのスレで、午前1時9分に初めてやって来て、朝にはもう、
誰も答えてくれないと言って去って行くとは。
412は非礼もいいとこだけど、そのあとの数人の反応もひどい。
この内容のあるいいスレを、みなさん大事にしてね。
421 :
名無しのオプ:02/05/07 13:55
まあ評価の善し悪しはあれ有名な作品ではある。
しかし、それでも作者の晩年の年収は年金よりも少ないぐらいだったと聞いた。
422 :
名無しのオプ:02/05/07 17:12
年金で暮らしてたんだから、それはそれでOK.
423 :
名無しのオプ:02/05/11 14:29
age
うんにゃ。最後の助手の人が給料ももらわず養っていた。
425 :
名無しのオプ:02/05/13 22:08
>>394 ウタダヒカルがHEY×3で
夢野久作の「ドグラマグラ」読んでるって言ったらしい。
惜しい・・・
426 :
名無しのオプ:02/05/14 00:10
>>425 その件、「ドグラ・マグラ」のスレでいまけっこう話題に
なってます。
>>426 すいません。「ドグラ・マグラ」でなくて「夢野久作」スレ
でした。
429 :
名無しのオプ:02/05/15 12:20
相澤敬三age
430 :
名無しのオプ:02/05/20 12:52
う〜む、ようやく読み終わった。
「ドグラ・マグラ」や「黒死館殺人事件」と
並び評されることが多いので、
けっこう難解と思ったら、意外とそうでもなかったような気が。
というより最近の講談社ノベルズ読んでるみたいだった。
もちろん、レベルは全然虚無の方が上だけど。
でもあれが30年以上前に書かれたものなんて、
作者はすごいなぁ・・・でもホモなんだよね?
才能と性癖は関係ないけど。
さ〜て、次は黒死館読も〜っと。
きょなへのそなえもの?
難解というより「変」だよねこれわ
ホモだし
432 :
名無しのオプ:02/05/20 22:03
>>430 >さ〜て、次は黒死館読も〜っと
頑張れよ、とエールを贈りたい。
433 :
名無しのオプ:02/05/20 22:48
虚無、黒死館、ドグマグで難易度は
どのような順番になるでしょうか?
あと、小栗虫太郎はオグリムシタロウと
読んでいいんですか?
俺的難易度
黒死館>>>>虚無>ドグマグ
そういえば、三大アンチミステリというけれど
虚無:アンチミステリを狙って書いた
ドグマグ:作者のミステリの定義が常人と大きく外れていた
黒死館:作者が暴走した挙句ミステリ以外に何かに成ってしまった
と言うような印象がある
435 :
名無しのオプ:02/05/21 09:41
難解度でいえばやっぱり「黒死館」だなあ。
この作品は「解る解らない」という話になる作品かなぁ。
むしろ、この作品からどういう印象を受けるか、
それが正に千差万別であることが面白い。そう思うのだけれど。
別の言い方をすると・・・
この作品が「解った」という人は、この作品についてどんな印象を持ったのかな?
というか、作者と読者があくまで他人である以上、
こうした作者の分身のような作品を「解る」ことなど、本当に可能なのかな?
・・・わかりにくい変な話をしてごめん。でも、なんとなくこう書きたくなった。
437 :
名無しのオプ:02/05/25 01:09
436さんとはかみ合わない話で悪いけど、
この作品は2回読んで、初めて読んだといえたような気がしたなあ。
1回目は、きらびやかな小道具(薔薇とかアリスとか不動とか)や、
推理合戦の連続に引きずり回されて、
何がなんだかわからないうちに終わっちゃったような気がするね。
438 :
名無しのオプ:02/05/31 18:04
439 :
名無しのオプ:02/05/31 18:14
>>437 俺も理解して読んでいたけど、読後すぐに忘れたw
あと
>>430の
>けっこう難解と思ったら、意外とそうでもなかったような気が。
というより最近の講談社ノベルズ読んでるみたいだった。
そりゃねーだろ。最近の講談社ノベルズって霧舎とか?あんなアフォどもと一緒にしないでくれw
む・・・よく読んだらちょっと違うか。スマソ
つまり物語りの展開が最近の講談社ノベルズと同レベルってことか?いや違うな・・・
まあどうでもいいやw
>>440 昔の作品(で読み辛いはず)なのに最近の(講談社ノベルズなどの)作品の様にリーダビリティが高いと言う事なのでは
442 :
名無しのオプ:02/05/31 19:39
黒死館>(×100)ドグマグ>(×10)虚無
だと思う。黒死館はドグマグの百倍難解、ってことね。
とはいっても、もちろん作品の優劣じゃなくて。
正直なところ、有名だからやっとこ読み切ったのが黒死館。
ドグマグは小説の中にさらに論文あったり、インタビュー記事あったり、
縁起があったり(w、という意味で読みにくいと思う。
三大奇書だけじゃなくて、四大奇書(+匣中失楽)の中でも、
虚無が一番読みやすいと思う。匣失は読んでてクラクラしたし(w
虚無以外の中井英夫作品も読みたいけど、
古いせいか古本屋にない……(涙
443 :
名無しのオプ:02/05/31 19:46
>442
>438の文庫本の全集買えよ。売れ行きが悪いらしくてなかなか完結しないけど。
444 :
名無しのオプ:02/06/01 12:27
>>442 虚無は読みやすいと思う。
黒死館は、読み終わった後、思わず「疲れた」と言ってしまった。
そうかなー?
黒死館は中身が重たいわりに
ラストシーンはわかりやすいというか万国共通の締め方というか
そんな感じなのであそこをじっくり味わいつつ「終わった…」と
カタルシスに浸れるのがいい。
序文だったか何かでも
あのラストシーンを書きたかったがために書かれた
みたいなことが書いてあったように思うけど。
446 :
名無しのオプ:02/06/01 15:08
よし、今日明日と何の予定もないので、
虚無と黒死館を読み返そう。時間があればドグマグも。
447 :
名無しのオプ:02/06/01 22:09
それなら俺も読み返すよ、今手元にある虚無だけだが。
「虚無」で主人公に当たるのは、やっぱり蒼司かなあ。とふと思った。
>>443 いくらするんだよ〜。
ブクオフの100円コーナー漁ってる身分にはツライよ。
それよりは乱歩全集が欲しいと思う俺は、
このスレから追い出されますか?(w
>>444 虚無が読みにくいとは一言も書いてないよ?
煽ってるわけじゃなっす。黒死館はたしかに疲れるね(w
449 :
名無しのオプ:02/06/01 23:12
今日読み終わった…。
何にも基礎知識無く読んだんで素直にビクーリ…
まだビクーリしてる…
最後の独白は自分が責められてるようで本当に痛かった。
奈々とかの推理が馬鹿じゃねぇの?と思った。
推理の内容云々ではなく、推理をするための動機がなんか胸糞悪かった。
特に藤木田が「こいつキモイ」とおもった。
もちろん小説の中の人物といえばそれまでだが、
こいつの推理オタクぶりに読んでて引きまくってしまった。
それでも、何とか読破。
劇的ではないが、やられたのか?と思った。
でも読後に、清流院流水を思い出した。
>でも読後に、清流院流水を思い出した。
何故!? 何処が!?
>>推理をするための動機
おっ、これはミステリの歴史を変える新しい視点かも。
>>でも読後に、清流院流水を思い出した。
うーむ、よく知らないけどこういう平安朝の古典文学か何かを読んでる人は発想が違う。
げろsage
454 :
名無しのオプ:02/06/02 03:02
このスレは凄く勉強になりますね。
456 :
名無しのオプ:02/06/02 04:17
>でも読後に、清流院流水を思い出した。
貴様は虚無信者をすべて敵にまわした・・・
>>456 「思い出した」とは書いてあるが「比較対象として考えた」とは書いていない。
実は
今まで清流院を読んでいた
↓
このたびひょうなことから「虚無への供物」を読み
あまりのおもしろさに清流院は記憶から消え去った
↓
やっと読了
↓
ふと「昔は清流院を読んでたな。なんであんなもの読んでたんだろ」と思った
とかいう話だったりして。
でもまあ、そうじゃなさそうなのは
「馬鹿じゃねぇの」「こいつキモい」「引きまくってしまった」
あたりの洗練されてない言葉つきから想像つくけど。
459 :
名無しのオプ:02/06/16 17:44
>>458 それは、あの当時も今も変わらないな……
460 :
名無しのオプ:02/06/16 19:42
この間、会社の先輩が
「日本って国は、どこもかしこも、鉄格子の内側なんだよな」
と言っていた。もしかして虚無を読んだことがあるのだろうか、と思った。
訊いてみればよかったなあ。
じつは単に安部譲二のファンだったという罠
462 :
名無しのオプ:02/06/17 08:07
>>461 460「○○さん、『虚無への供物』って読んだことありますか?」
先輩「何で?」
460「いえ、この間、『この国はどこもかしこも鉄格子の内側だ』と言われてましたから…」
先輩「俺?俺は安倍譲二のファンなのよ。日本てさ、国中刑務所の中みたいだもんなあ」
で、「ところで、虚無何とかって何?」と逆にきかれてしまうのだな。
ところで、お前等好きな登場人物はいますか?
俺はおキミちゃん。何故か切ない。
>>460 実は先輩が鈴木宗男だった、という罠(w
464 :
名無しのオプ:02/06/18 17:07
>>462 おキミちゃん。うん、わかる。
あと藍ちゃんだな。
アリョーシャとかも狂言回しの役だけあって嫌味のない造形。
蒼司は読んでいてちゃんと美形に思えるし、やっぱ上手い。
465 :
名無しのオプ:02/06/18 17:32
>>462 おキミちゃんな。そうだな。切ないと言われればそうだな。何か物悲しい。
好きな登場人物というと、蒼司だな。
おキミちゃんはゲイバアの子だが、
(メール欄)だったんだろうなあ、と思う。
mail欄の二人が好きだな、俺は
468 :
名無しのオプ:02/06/18 22:10
舞踏家藤間百合夫
469 :
名無しのオプ:02/06/18 23:52
少なくとも、久生だけではない!と言っておこうかな
470 :
名無しのオプ:02/06/19 00:54
>>467 おもしろいな、なんでって聞いてもいい?
471 :
名無しのオプ:02/06/19 06:09
>>469 なんで? 久生かわいいよ。
ぼくは、ああいう東京弁でなまいきなこという
女の子が好きだ。
三島由紀夫だって、
おれ久生が好きさ、って言ったそうだよ。
472 :
名無しのオプ:02/06/19 08:33
久生はあの間抜けさがいいんだ。
自分は、蒼司と藤木田老が好きだ。
あの爺さん、何を思いながら新潟へ帰ったんだろうなあ。
473 :
名無しのオプ:02/06/19 16:33
誰の役で、というわけではないけれど、「虚無」の世界には
北村一輝が似合うと思ったな。
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475 :
名無しのオプ:02/06/19 19:38
虚無≠ヨ捧ぐる供物にと 美酒すこし
海に流しぬ いとすこしを
「メール欄」とかはないかな。そういう精神状態にないか…
それを望まないだろうが、長生きしてしまいそうだな。
もうほとんど覚えてないけど・・・
メール欄と思うときもある。何と言うか気候もよさそうだし・・・。
でもその前に金は持ってたのだろうか?もう崩壊寸前だったんだっけ?忘れちゃった
久生は俺も好きだったけどなあ。一番好きだったかも。
479 :
名無しのオプ:02/06/20 14:29
うーん、メール欄なのか?
亜利夫がその後どういう人生を歩んだのかもちょっと気になる。
久生とムレタも結婚したのかどうか。
自分は蒼司は単純にメール欄だと思っていたのだが…。
「早く(人生を)終わりにしたい」という顔をして生きていそう。
483 :
名無しのオプ:02/06/22 07:57
結局、(メール欄)
やはりみんな、「奴」のその後が気になるんだな。
>>484 メール欄だって言ってたよなあ……
486 :
名無しのオプ:02/06/23 00:33
内容よりも何よりも、ラストのタイトル「飛び立つ凶鳥」に痺れました。
これに今までの物語すべてがギュッと凝縮されているように感じる。
正直皆さん、犯人が誰かより
>>482のが気になる?漏れもです…
487 :
名無しのオプ:02/06/23 08:07
>>484-485 本人は自覚していなくても、やはり惚れていたか、
それに近い感情を持っていたような気がする。
>>486 彼女は誰とも結婚しないように感じる。
488 :
名無しのオプ:02/06/23 10:50
でも確か、あの結婚は両家の間での取り決めで、
早く式を挙げないと怖い伯母達がうるさいとか、そんな久生の台詞もあったし
結婚しない訳にはいかないのかもしれないな。
>>487 「それに近い」感情の方だと俺は思う。
489 :
名無しのオプ:02/06/23 13:10
ちょっと前の話題に戻しちゃうけど、俺も七月生まれの彼が好き。
ついでに
>>471の言葉遣いがどことなく藍ちゃんを彷彿させてなんかイイと思う。
しかし、ラストのやりとりを見ると、
伯母達にはなんのかんのと言い訳つつ結婚しなさそうだ、久生。
じゃあ、辛子いろのカーテンを閉めた彼はやはりメール欄か…
俺も、久生はあの婚約者と結婚しないに一票。
というか、独身を通しそうな気がする。
バイタリティ溢れる一生を送るように思う。
>>484-485 「中井英夫スペシャルU虚無へ捧ぐる」(幻想文学出版局)で、
相澤啓三は「虚無への<書物>」の中で「メール欄」のように結論づけていた。
この、中井英夫スペシャルには氷沼家の一階間取り図や
「氷沼蒼司のモデルになった東大生A氏」の写真、「虚無」執筆当時の
中井氏の日記が収められていたりして、なかなか興味深い。
中井英夫のエッセイに「その後の登場人物たち」をスケッチ風に書いたものがあるよ。
久生はケコーンして恰幅がよくなる。探偵好きはあいかわらず。
藍ちゃんも(たぶんルナちゃんと)ケコーン、こどもはみな女の子。
蒼司は向こうに行ったきりだが達者にくらしているそうだ。
493 :
名無しのオプ:02/06/23 21:19
>>492 想像通りなのは蒼司だけだな…
亜利夫は平凡に平穏に暮らしていくんだろうな。
スペシャルIIの口絵、
乱歩の墓前で休んでる写真の服装が
バミューダパンツみたいなのにサンダル履き(w
でもそこらのオッサン風じゃないのがいい。
495 :
名無しのオプ:02/06/23 22:07
「虚無」の原型となった「性的描写満載の小説」が激しく読みたい。
496 :
名無しのオプ:02/06/23 22:20
「碧川 潭」名義でアドニスという同人誌に発表した…というものだったよな。確か。
アドニスの別冊としてだったかな?
乱歩賞に応募する前にアドニスの別冊として「虚無への供物」が世に出た。
という経過だったような気がする。違っていたらスマソ
497 :
名無しのオプ:02/06/23 23:11
で、その「碧川 潭」名義の小説では誰と誰が絡むのだハアハア
ヤパーリ、牟礼田×蒼司なのか?
ああ、激しく読みたい!
げ。ここってキャラ萌えスレだったのか
馬鹿しか読まないんだな。
500 :
名無しのオプ:02/06/24 01:58
500(・∀・)!折り返し地点
502 :
名無しのオプ:02/06/24 02:06
キャラ萌え読みもどうかと思うが、虚無ってミステリで各種キャラ萌えの
元祖っぽいよーな。そうでもないようーな。アドニス版か。キモチ悪そう
だけど、より耽美な描写で大枠変わらないんなら、チョト読んでみたいかも・・・?
やっぱヤダ。
もうアドニス掲載時のペンネームからしてヤダ。キモイよう!(涙)
503 :
名無しのおキミ:02/06/24 04:24
いけませんわ、同性愛は不潔ですもの
504 :
名無しのオプ:02/06/24 06:56
現在もし中井英夫が生きていて『虚無への供物』執筆中だとしたら
その中で採り上げる事件は何だろうな。
オレは世界貿易センター崩壊でも鈴木宗男問題でもなく
何よりその不毛ぶりから明石の歩道橋圧死事件ではないかと思うのだが。
505 :
名無しのオプ:02/06/24 08:03
>>504 そうかもしれないな…あれもまた「殺人」かもしれない。
506 :
名無しのオプ:02/06/24 08:37
507 :
名無しのオプ:02/06/24 18:03
地下鉄サリン事件、酒鬼薔薇事件、東海村臨界事件、……
人間の世界に起こってはならない事件には事欠かない
508 :
名無しのオプ:02/06/24 19:08
酒鬼薔薇そろそろ出てくるってホント?
509 :
名無しのオプ:02/06/24 19:38
>>504-507 現在に書かれたとしても、
あの章はやはり「鉄格子の内そと」というタイトルになりそうだな。
510 :
名無しのオプ:02/06/24 20:32
酒鬼薔薇事件の場合、「薔薇」という文字にも意味や啓示がからんできそう。
>>499 そんなことはないだろと思ったけどやっぱりそうかも(w
514 :
名無しのオプ:02/06/25 13:36
「真珠夫人」のスタッフ・キャストでドラマ化して欲しい。
あの時代の台詞回しとか、みんな妙に上手い。
ぜったいBSドラマよりいいものが出来ると思う。
あのドラマは蒼司も久生も配役に難ありだったし(特に蒼司の配役ゆるすまじ)。
真珠夫人の美奈子(役名)なんて久生やらせたらいい味出すと思う。
515 :
名無しのオプ:02/06/25 14:02
仲村トオルだったっけ?>ドラマの蒼司
あのドラマは結局観られなかったが、
てっきり亜利夫だと思っていた(亜利夫はいなかったようだが)。
このスレでも、配役については色々出ていたよ。
516 :
名無しのオプ:02/06/25 14:47
>515
そうです、仲村トオルでした。
亜利夫がいない時点であのドラマはちょっとね。
亜利夫は草gがいいな。そういえば、ドラマのムレタも
まるで違う役になっていたな。思い出せば出すほど原作ファンには
おいおいっていうドラマだった…。
ムレタ→ふきこし はかなりつらい。
でも見ていると嫌み賢くみえるのが不思議。
衣装とか建物とかはよかったようにおもう。
518 :
名無しのオプ:02/06/26 01:44
アリョーシャはバタ臭い顔の人がいいなあ。
BSドラマは見てないけど、蒼司=仲村トオルは勘弁。脳が想像を拒否している。
八田は、読んでるときに自然と鶴瓶が浮んできた。私だけ?
519 :
名無しのオプ:02/06/26 01:48
仲村トオルは、眉間に皺を寄せていればシリアスな演技だと思っていたかの
ようだった。無表情で、いいとこなしだったな。
そういえば、脚本もあんまりといえばあんまりだったと思うのは、仲村蒼司が
深津久生を好きだ(好感を持っている)という設定にされていたことだよ。
520 :
名無しのオプ:02/06/26 07:52
>>516 >>516 クサナギといえば、このスレで以前、蒼司でどうだという書き込みがあったなあ。
頬がこけている所とか、色が白いところとか、
いかにもおとなしく見えるところとか、結構いいかもなんて思ったよ。
>>518 亜利夫は「バタ臭い」という記述があるしな。
牟礼田は、やはり「冷静そうで頭が切れそうで、尚且つどこかしら胡散臭い」
という雰囲気の出せる役者がいいなあ。
521 :
名無しのオプ:02/06/26 13:12
自分もBSのドラマは見逃したのだが、
原作の「鉄格子の内そと」での、あの「告発」はどういう扱われ方なのか気になる。
個人的に、
映像化するなら、
あの告発は一字一句替えずにやって欲しいと願っていたのだが…
522 :
名無しのオプ:02/06/26 22:01
>>514 えーっ?
「真珠婦人」の役者はみんな安っぽい演技すぎると思う・・・。
パロディとしてのあの時代ふうというか。
「かくし芸大会」の中のドラマみたい。
あの安っぽさで「虚無」をやられたら泣いてしまう。
523 :
名無しのオプ:02/06/26 23:01
虚無にはあの程度がちょうどいいだろ。
524 :
名無しのオプ:02/06/26 23:42
>>522 いや…BSより…
それに、悪い意味じゃないけど、虚無って案外ユーモラスだし。
とんまで華やかな久生とか。役に立たない亜利夫とか。
525 :
名無しのオプ:02/06/27 01:11
駄作は駄作。
528 :
名無しのオプ:02/06/27 08:48
そういえば、乱歩が「冗談小説」と呼んだんだっけ?
529 :
名無しのオプ:02/06/28 21:41
ラジオドラマでやるのが一番あってると思う。
530 :
名無しのオプ:02/06/28 22:59
どうせやるんだったら大河ドラマでw
531 :
名無しのオプ:02/06/29 20:50
532 :
名無しのオプ:02/06/30 00:32
朝の連続テレビ小説は?
その時代の事件も入れられるし(w
533 :
名無しのオプ:02/06/30 00:49
>>532 毎日15分の細切れでは、推理合戦のあたりが全然話が進まないで
イライラしそうだ。
コンガラ童子が洗濯機に隠れたところで続く、とか、薔薇のお告げなのよ、
つづく、とか(w
最後の演説も15分で終わるかどうか(w
534 :
名無しのオプ:02/06/30 09:32
いやだなあ、途中で切られたら。
各人の推理も、最後の演説もマジでそれぞれ1週間ぐらいかかりそうだぞ(w
っていうか、そもそも朝から虚無は重いだろ!!
535 :
名無しのオプ:02/06/30 09:42
>>534 >>朝から虚無は重いだろ
というのは最後まで読んでるから言えることなのであって
最初のほうはそれこそ朝のワイドショー的なノリでやったほうが
最後になってテレビの前の皆さんに与える衝撃は大きいと思われ。
536 :
名無しのオプ:02/06/30 10:32
大河でやるなら、あの「告発」は一話使ってノーカットだ。
537 :
名無しのオプ:02/06/30 17:22
>>535 てことは、やはりおキミちゃんのサロメは必須かw
>>536 いっそ、氷沼家四代の話でどうだ。
538 :
名無しのオプ:02/06/30 17:35
午前8時45分(15分?)からおキミちゃんのサロメ……
チャンネル合わせたお婆ちゃんもびっくりだな。
♪虚無の供物にチャンバも走る〜
540 :
名無しのオプ:02/06/30 22:30
>>538 笑わせないでYO〜
朝ドラは8時15分からだよ。
っつーか、フジ午後1時半からの昼ドラでいいじゃないか。
なにも、善良な朝ドラ大河の固定ファン日本のおじさんおばさんを
無理に驚かすことあるまい。
フジの昼ドラなら多少の同性愛傾向は大歓迎してくれるぞ。
毎回実況は祭決定。
それにしても『虚無への供物』ってそんなに
おキミちゃんのサロメとか同性愛傾向とかが
印象に残る作品かな?
普通に映像化したら
そんな露骨なシーンはないと思うけど。
見てないから知らないわけだけど、
だったらそもそもNHKがドラマ化したときに
そのへんはどうクリアしたんだろう?
あ、原作では匂わせてるだけの部分も
ガンガン露骨に映像化してほしいっていう
願望を、みんな語ってるのか?
542 :
名無しのオプ:02/07/01 09:05
>あ、原作では匂わせてるだけの部分も
>ガンガン露骨に映像化してほしいっていう
>願望を、みんな語ってるのか?
自分にはそんな願望はない。ネタだよ、ネタ。
543 :
名無しのオプ:02/07/01 09:33
自分もドラマは見ていないし、
また映像化するなら今度はじっくりと時間をかけてやって欲しいと思うよ。
見てみたいのは、「お茶会」と「犯人」の告発。
あと、藤木田老の「ユウ」と「ミイ」連発のお喋りだな。
544 :
名無しのオプ:02/07/01 09:51
最後の方はカメラ目線で語ってほしい。
545 :
名無しのオプ:02/07/01 11:40
八田皓吉は、大阪弁をきちんと喋る人間に演じて欲しいな。
藤木田老の滑稽な可笑しさと共に、あの大阪弁は「虚無」の雰囲気を和らげているように思う。
ようやく創元版を入手。
「黒ビロード」はやはり「黒天鵞絨」の方がいい。
546 :
名無しのオプ:02/07/01 21:24
お茶会はたしかに見たい!
紅兄さんの唯一にして最大の出番だから・・・
私も創元版が一番読みやすいな。値は張るけど、一番しっくりくるというか。
講談社の文庫は印刷がなんか薄い気がするし、文字が窮屈そうでいかん。
カバーがぼろぼろになっちゃったからシート張ってるけど。
547 :
名無しのオプ:02/07/02 07:22
講談社版と創元版か。
字が読み易いのは創元版だけど、
文章が好きなのは講談社版だな。
特に最初と最後。
548 :
名無しのオプ:02/07/03 08:59
講談社版と創元版だと、
「聖母の園」(講談社)が「S・B園」(創元)になっていたり、
最初と最後の一文が違っていたり、
蒼司の「ここでは時間は過ぎてゆくのではなく降り積もるだけ」
という言葉が、講談社版にはあって創元版にはなかったり、
という違いがあるのだが、どちらが三一版に準じているのだろう?
549 :
名無しのオプ:02/07/03 21:49
>>548 一番最初は講談社じゃなかった?
64年講談社→69年三一書房→73年講談社(推理小説体系)
→74年講談社(文庫)
という流れだったと記憶しているのだが……(違っていたらすまん)
自分が初めて読んだのは講談社文庫版だから、
それに一番馴染んではいる。
550 :
名無しのオプ:02/07/05 21:28
やはり、今では「講談社文庫で初めて読んだ」という人が多いのかねえ。
そういえば実家に三一版があったような……
>>548 >「聖母の園」(講談社)が「S・B園」(創元)になっていたり、
創元版は買っただけで目を通してなかったけど
これはショックだな。「聖母の」だからこそ胡散くさいんであって
「S・B」じゃなんだかカレーしか思い浮かばないよ(>o<)
552 :
名無しのオプ:02/07/06 07:59
カレーの園の綾女さん……
うーむ。
553 :
名無しのオプ:02/07/09 07:07
三一版も最初のやつと後年の作品集のやつとがある。
大雑把にいうと初版バージョン(塔晶夫版だね)と講談社文庫バージョンの2種類があるんじゃなかったかな。
創元版は初版バージョンで…。
中井英夫より塔晶夫に思い入れがある愛読者がわりにいるね。
554 :
名無しのオプ:02/07/09 08:46
創元版が初版に準じている筈。でも馴染んでいるのは講談社文庫版。
555 :
名無しのオプ:02/07/12 16:07
創元版といえば、相澤啓三の解説が印象に残っている。
話は変わるが、知り合いに、
久生は「久生奈々」というフルネームだと思い込んでいた奴がいた。
亜利夫だけでなく牟礼田まで「奈々」と呼ぶものだから、
てっきり「奈々」は名前だと思ってしまったらしい。
556 :
名無しのオプ:02/07/12 16:18
本名が「久生奈々」でシャンソン歌手としての芸名が「奈々村久生」じゃなかったけ
557 :
名無しのオプ:02/07/12 16:20
>>556 芸名「奈々緋沙緒」
本名「奈々村久生」
のはずだ。
558 :
名無しのオプ:02/07/13 03:10
ただいま、読了しました
様々な仕掛けが面白く読めたのはもちろんですが、
時代、人物、情景など匂い立つ文章が、僕にとっての一番の楽しみどころでした。
金造の供述のところなんて、うまいですよねぇ。
ミステリーとしての評価はお詳しい皆さんにおまかせしますが、
風俗小説としてはピンですね。
559 :
名無しのオプ:02/07/13 09:25
>>558 初めて読んでから15年ほど経つけれど、
今読み返しても古臭さを感じないんだよな。
思い入れが強いせいかもしれないが……
560 :
名無しのオプ:02/07/13 15:19
>>559 558です。
今回初めて読んだんですが、時代の雰囲気を感じさせながら、
古くさい感じがしませんでした。
ある種の「モダンさ」のようなものをはしばしに織り込んでいるところが、
かえって斬新な感じもしてしまいました。
同じく奇書とされる「ドグラマグラ」に比べると、格段に読みやすかったのも、助かりました。
そういえば、麻雀で、牟礼田が
「あのメンバーの中にはすごい業師が一人いて、みんなそれに引っ張っていかれた」
というようなことを言っていた気がするが、
それってメール欄だよな?違うのかな。
>>561 文脈からすると、(メール欄1)だろう。(メール欄2)もかなりの腕前だとは思うが。
563 :
名無しのオプ:02/07/22 14:45
皓吉と蒼司、藤木田老の3人と卓を囲んでみたいな。
俺がボロボロになりそうだが。
564 :
名無しのオプ:02/07/22 14:57
蒼司が麻雀上手いというのは何だか意外だったな。
ああ、虚無スレってあったんだ。
ところで、これは些細なことなんだろうけど、
洞爺丸とメール欄ってどっちが先なんだろう?
十数年前に読んで、今手元にないんだけど、なぜか気になる。
メール欄が後だったとして、そんなことにならなったら
その後の人生も変わったのかねえ、なんて思った記憶あり。
566 :
名無しのオプ:02/07/26 17:37
藍ちゃんの描写に魅了された俺は著者と同じくそのケがあるのかも知れない・・・。
特に麻雀で張り切るシーンはかわいげがあって良い。
567 :
名無しのオプ:02/07/26 17:53
虚無への供物、先日再読したのですが、登場人物たちの
はしゃぎっぷりについていけませんでした。
(不連続殺人事件も同じ感想)
昔はおもしろく読んでたのですが、、、ちょっと悲しい。
569 :
名無しのオプ:02/07/29 18:15
遅レス。
>>555 自分もあの後書きが印象に残っている。
「私の誕生日は永遠に呪われた」だもんなあ…
570 :
名無しのオプ:02/08/01 19:34
>>569 誕生日の集まりの最中に中井氏の訃報が飛び込んできたのだったかな?
571 :
名無しのオプ:02/08/05 17:00
東京創元社版を入手。ずっしりと重い。
何と言っても、著者名が「塔晶夫」になっているのが嬉しい……
「虚無」だけは「中井英夫」ではなく「塔晶夫」のものだ、という気がしているので。
572 :
名無しのオプ:02/08/12 07:52
久々にあげ
573 :
名無しのオプ:02/08/21 10:52
印象に残っている台詞とか場面とかある?
俺は、藤木田老が東京を離れる場面。
574 :
名無しのオプ:02/08/21 11:00
改めてログを読む。
>>3や
>>5のmayasijnaQの言いたいことが分からない。
575 :
名無しのオプ:02/08/21 11:45
576 :
名無しのオプ:02/08/21 11:48
>>575 そうなんだろうけど・・・しかし謎が説明されてないってのはどういうこと?
577 :
名無しのオプ:02/08/21 12:28
あかされてない謎なんてあったか?
あえて言えば鴻巣元治が部屋からいつのまにか外に出たことかな。
鴻巣じゃないや、八田だったか(記憶あやふや)
580 :
名無しのオプ:02/08/21 12:44
きっちり説明されてないトリックがあった気がしないでもない
576だけど、もしかしたら謎は残っていたのかもしれない。
俺の誤解だったかもしれない、絡んですまん
>>3,
>>5(いまさらだが)
個人的に読み直してみます。
582 :
名無しのオプ:02/08/21 14:00
そういや自分にも、「あれってどうなったっけ?」と思う事柄があったような気が…
何だっただろう。手元にないから思い出せない。
>>573 「時間は降り積もるだけ」ってのが好きだった。
ああ思い出してきたよ。
第三部の最初のほうで、鴻巣のアパートの部屋の中で「毒のみよったア」と叫んだ
八田が、扉の前でアパートの住人とか管理人が見張っているのにも係らず、いつの
間にか外にでて交番に通報してたとこ。
あれって結局どう説明がついたんだっけ?
584 :
2チャンねるで超有名サイト:02/08/21 14:07
585 :
名無しのオプ:02/08/21 14:27
八田皓吉の供述より。
「へ?わてが毒飲んだあと叫んでから、
あの部屋を飛び出さへんかったと言わはりまんのでっか?廊下で見てた人がある…
(中略)…そんな阿呆な、じきに交番へ行ったやおまへんか。(中略)わては毒飲んだあいうて、
じきに飛び出したよって眼にとまりへなんだんやろ…」
586 :
名無しのオプ:02/08/21 14:31
>>585 皓吉は、後で、
どこで叫び声をあげたか覚えていないが、
廊下で見張っていた人間があるなら、
恐らく部屋の中でではなく、玄関で靴を履きながら叫んだのだろう……
と言い出したんだっけか。
587 :
名無しのオプ:02/08/21 15:19
その件に、藍ちゃんが絡んでたのか絡んでなかったのか、結局よくわからんかった。
黒死館で挫折した僕にも楽しめますか?
…と聞こうかと思ったけど、1から読んだら絶対に無理だと思った。
589 :
名無しのオプ:02/08/22 07:30
>>588 「文章の読み易さ」という点では三大奇書の中で一番読み易いよ。
肩肘張らずに読んでみたらどうだ?
590 :
名無しのオプ:02/08/22 08:45
ちゃんと事件も起こるし、犯人もいるし
591 :
名無しのオプ:02/08/23 19:39
藍ちゃん・・・(*´д`)ハァハァ
592 :
名無しのオプ:02/08/24 00:28
黒死館とドグラマグラではどっちの方が読みやすい?
593 :
名無しのオプ:02/08/24 01:05
>>592 読みにくさの種類が違うな。
黒死舘は、文章が純粋に読みにくい。
ドグラ・マグラは、精神的にクルものがあるので読みにくい。
基地外発言、描写が受け付けない人間は、ドグラ・マグラの方が読みにくいだろうな。
握力のない人はドグラ・マグラ角川文庫版が読みやすいと思う
595 :
名無しのオプ:02/08/24 08:13
そういえば、ドグラ・マグラを読み終えて熱を出した知り合いがいたな……
個人的には埴谷の死霊の方が三大奇書よりも読みにくかった・・・。
中井秀夫って他の作品もそうだけど基本的に読みやすいよね。
597 :
名無しのオプ:02/08/25 00:33
598 :
名無しのオプ:02/08/30 08:42
599 :
名無しのオプ:02/08/31 21:40
虚無は2回挫折。ドグマグは3回挫折。
黒死館は1回挫折→放置
虚無は読んで損はないと思う。
(´-`).。oO(『ARMS』の作者は『虚無への供物』読んだことあるのかなぁ・・・)
600 :
名無しのオプ:02/09/02 15:22
藍ちゃんいいなぁ
602 :
名無しのオプ:02/09/07 20:49
アームズって漫画だっけ?
「虚無」を思わせるような台詞とか登場人物があるんだろうか…
そういえば薔薇がうんぬんってあった気がするけど
アレは青かったし違うか
604 :
名無しのオプ:02/09/08 14:59
気になるなあ。何だったのか教えておくれ。
>>599
>>592 2ちゃんに来ている貴方には、ドグラマグラを推薦します。いやマジで。
606 :
名無しのオプ:02/09/09 04:02
ドグラ・マグラって普通に面白く読めると思うけど。
607 :
名無しのオプ:02/09/09 04:16
うん、ドグラ・マグラは面白い。
608 :
名無しのオプ:02/09/11 22:54
>>568 遅レスの上、絡むみたいな書き方をして申し訳ないですが、
>虚無への供物、先日再読したのですが、登場人物たちの
>はしゃぎっぷりについていけませんでした。
だからこそラストの「真犯人の告白」が活きてくるのでは?
作者の意図もそこらへんにあるような気が俺はする。
>>608 なるほど。そうかもな。
何と言っても(メール欄)だものな。
名探偵という言葉はあるが、
俺にとって、この「犯人」は「名犯人」だなあ。
610 :
ドグラスレにこんなものが:02/09/13 01:16
538 名前:ロックでいうと 投稿日:01/09/01 22:25 ID:XbtOnHUQ
ドグラ=シド・バレット(ピンク・フロイド)
黒死=キング・クリムゾン
虚無=ヴェルヴェット・アンダーグラウンド
匣=ジョイ・ディヴィジョン
611 :
名無しのオプ:02/09/13 07:57
>>610 その4冊の中では虚無が一番好きだが、
挙げられている名前の中ではシド・バレットが好きだな……
ピストルズが世に出てからは、シドといえばシド・ヴィシャスになっちゃったけど。
しばアらく。
ちょい復活あげ。。。
虚無に合う音楽て何?
わしは 死ぬときは別/Wha-ha-ha side A(LPなもんで...)の「TACTICS」です。
20年もまえに当時カセットにループつくって聞きながら何回も読んだ。
いまでも読み返す時はその音が頭の中で鳴ってるんよ。
>>613 小川美潮の声で「胎児よ胎児よ何故おどる?
あちきの心がわかっておそろしいのかえ〜」と
歌ってほすぃ
615 :
名無しのオプ:02/09/15 04:23
617 :
名無しのオプ:02/09/15 06:39
今日もどこかでデビルマン、
虚無もどこかでデビルーマーンー
618 :
名無しのオプ:02/09/17 14:24
デビルマンに変身する蒼司を思い浮かべた。
藍ちゃん「凄いや蒼兄さん!」
619 :
名無しのオプ:02/09/18 02:30
デビルマンになりきり
鏡の前でシャツを何枚も反故にする
三島由紀夫を想像してしまった
620 :
名無しのオプ:02/09/20 17:21
621 :
名無しのオプ:02/09/20 21:07
デビルマンのポーズを取ったのは三島じゃなくて中井御本人。
622 :
名無しのオプ:02/09/21 01:34
そして三島はブロッケン伯爵
虚無への供物を読む前にトランプ譚で準備運動をしておいた方が良いと思う。
幻想博物館なんて単純に面白いし。
624 :
名無しのオプ:02/09/24 08:17
やはり、「初めての中井英夫作品」が「虚無への供物」だという読者が圧倒的なのかな?
625 :
名無しのオプ:02/09/24 08:27
>>624 「虚無への供物」しか読んでいませんが何か?
626 :
名無しのオプ:02/09/24 08:30
本屋には中井英夫作品、もう「虚無」しかないからなぁ。
それではまった人だけが創元社の全集か、絶版になった文庫本を
みつける、というパターンじゃないかな。
627 :
名無しのオプ:02/09/24 08:45
中井英夫の短編好きだなあ
628 :
名無しのオプ:02/09/25 00:54
彷書月刊は中井英夫特集。
巻頭が泡坂さん、竹本健治も登場。
629 :
名無しのオプ:02/09/26 16:27
虚無だ死のう・・・
630 :
名無しのオプ:02/09/28 10:40
>>628 彷書月刊のHPに行ってみた。
表紙がいいな。今まで読んだことがないんだけど、
これを機に読んでみようかな。
631 :
名無しのオプ:02/09/29 20:38
塚谷裕一の論考が良かった。
作品の粗探しといえなくもないがこういうのは貴重だ。
虚無再読しますた。
やっぱ最後の演説は凄まじいね。
今まで鮮やかな色彩に飾られてきたのが、
ここにきて一気に禍々しい黒の世界に入り込む。……たまらんわ、虚無。
夕べ読み終わったのだけど(読むのはこれが初めて)、
あの人物は(メール欄)ということも有り得るのだろうか?
ふと、そんな気がしたものだから…どうなんだろう。
>>632 俺もあの場面が好きだ。ぐっとくる言葉もあった。
ありうる。確固たる証拠はどこにもない。
それどころか途中から全部が作中作の可能性もある。
635 :
名無しのオプ:02/10/03 05:36
このスレに来る人って、短歌に興味あるの?
いま現在放送中の「NHK歌壇」に、
中井英夫と縁の深い、尾崎左永子、春日井健という
2人の歌人が揃って出てるよ。
中井英夫の追悼イベントみたいので、
ミステリーファンだけではなく、短歌系のおばはんも
来てたのが、ミステリー系しか知らなかったオレは
妙に感動した。
>>634 あの(メール欄、念のため)にもずるい記述あるんだよね。
講談社文庫でいうと478頁には
「近ごろでは」「この当時は」なんて書いてあるんだから。
いつから見ての視点なんだよ。
638 :
名無しのオプ:02/10/08 05:10
下がりすぎ、あげ。
『彷書月刊』10月号、ジュンク堂大阪本店に買いに行きました。
10冊くらい置いてあったけど、痛んでる奴もけっこうあったなあ。
表紙が破れてるのも1冊あったよ。
お客のみなさん、立ち読みしてもいいけど、
大事に読んでね。
639 :
名無しのオプ:02/10/08 06:08
640 :
名無しのオプ:02/10/09 15:33
エヴァンゲリオン劇場版
641 :
名無しのオプ:02/10/10 11:27
麻雀のくだりは知らない物にはわけわからん
642 :
名無しのオプ:02/10/10 12:19
>>641 俺も麻雀のことは詳しくないけど、
あの場面はとても好きだよ。
643 :
名無しのオプ:02/10/10 14:03
ドグラマグラは挫折したけど、こちらは無事読了しました。(10年以上前ですが)
女の私的には久生さん(?でしたっけ??)の洋服とか着物とかの
描写が細かくてよかったー。おしゃれさんなんだなーと思いました。
お話自体も途中はお笑いっぽい?でも最後は深い・・・
一粒で二度美味しい感じですよね。
644 :
名無しのオプ:02/10/11 20:11
>>643 久生の服装を考えたのは、
>>635に出ている歌人の尾崎左永子さんなんだよね。
このことどこに書いてあったかなあ。いま本棚がぐちゃぐちゃで
さがせません。
645 :
名無しのオプ:02/10/11 21:23
>>644 「中井英夫スペシャル2 虚無へ捧ぐる」に
尾崎さんのインタビューが掲載されていたね。
久生の服装について、尾崎さんが中井氏に送った手紙と
尾崎さん直筆のイラストも載っていたっけ。
尾崎さんが久生のモデルなんだよなあ。
646 :
名無しのオプ:02/10/12 08:51
647 :
名無しのオプ:02/10/13 21:39
うちの母親が大のシャンソン好きなんだけど、
「虚無」を薦めてみようかなと思ったことがある。
>>633-634 >>637 もう何回読み返したか定かではないが、「あの人物」について感じ方が違うことがあるな。
(メール欄1)の時もあれば、(メール欄2)の時もある。
649 :
名無しのオプ:02/10/22 08:14
どうなんだろうねえ。その辺りの「もやもや」がまたいいんだよな。
自分はそう思う。でも、どっちなんだろうな。
650 :
名無しのオプ:02/10/27 11:46
もやもや病の人どうなっただろう?
とふとおもった。
あぼーん
ああ、ネタバレを書かれてしまった。
このスレの住人には被害がなさそうだけれども、
どうやったらあぽーんになるのだろう。
だれかご教授を…
今よんでる最中なんですが……
>>652 削除依頼出せばいいんじゃないか?
と言いつつ(メール欄)
読み終わったが、どうも<メール欄>が
偶然で済まされてしまったのが気になってしかたない。
>>655 偶然?
講談社文庫版(メール欄)頁1行目‐3行目
って説明があるでしょ?
657 :
名無しのオプ:02/11/03 19:22
買って5年間くらいたったけど読んでいない
虚無への660
661 :
名無しのオプ:02/11/04 08:05
>>655 創元版かな?講談社文庫版を読んでみるといいよ。
そのことについて説明されているから。
講談社文庫版が(今となっては)「決定稿」だしな。
>>661 そうなんすか?
なら読み直します。1700円出して買ったのになぁ。
>>656もありがと。
663 :
名無しのオプ:02/11/04 15:40
>>662 後から出たのが創元版(全集)なんだけど、
創元版は講談社版(文庫に非ず)か三一版が元になってるんだったと思う。
まずは講談社から出版されて、その後三一書房から一巻本の全集が出て、
その次に講談社文庫版となったと記憶してる。
で、その講談社文庫に収められる時に、中井氏は色々と手直しをしたんじゃなかったかなあ。
誰かこの辺、補足してくれ。俺の記憶は曖昧なので…
なるほど、作者が書き直したわけですね。
いま
>>655氏が読んだという創元ライブラリ版(96年)を見てみると、
「底本は初版単行本」て書いてありますね。つまり64年の講談社版。
三一書房の『中井英夫作品集』(全10巻+別巻1のもの)の
『虚無への供物』(96年)には、詳しい「校訂」がついているけど、
それを見ると、
2番目の刊本である69年の三一書房版『中井英夫作品集』(1巻のもの)
のときに、偶然でない形に書き改めたことがわかりました。
ややこしいけど、勉強になりました。みなさん、ありがとう。
665 :
名無しのオプ:02/11/10 12:27
明日NHKでPM7:30から青い薔薇のことやるぞ。
見とけ。
666 :
名無しのオプ:02/11/10 14:28
「虚無への供物」はすれっからしのミステリマニアである作者が、
オーソドックスな話の構成に飽き足らなくなって、既存作品への
アンチテーゼとして書いた作品だと思う。
そういう意味では、オーソドックスな古典作品の楽しみをよく知ら
ない読者が読んでも、おもしろさがピンと来ないかもしれない。
同様(既存作品のアンチテーゼ)趣旨の作品に、F.アイルズ(バークリー)
の一連の作品群(「毒入りチョコレート事件」、「殺意」、「トライアル
& エラー」等がある。
ログを読んでないので、ガイシュツだったらスマソ。
>>666 >>すれっからしの
↑
このへんの形容に見覚えがあるような?
もしかしてどっかから丸写ししてきてない?
>>666 今だと「トライアル & エラー」より「試行錯誤」の訳書名のほうが探しやすいと思われ。
669 :
名無しのオプ:02/11/13 20:15
中井英夫全集5:夕映少年
2002/12/28発売 創元ライブラリ
670 :
名無しのオプ:02/11/14 00:34
おお、出るのか。残念ながら命日には間に合わないか。
671 :
名無しのオプ:02/11/14 01:20
>671=煽り厨房
673 :
名無しのオプ:02/11/14 01:33
674 :
名無しのオプ:02/11/14 04:08
あげ
675 :
名無しのオプ:02/11/14 12:35
講談社文庫版を探してるのに全然みつからない・・・。(´Д⊂
もしかして絶版なのでつか?ヽ(`Д´)ノ ウワァァァン
676 :
名無しのオプ:02/11/14 12:47
>>675 いや、数日前に自宅近くの本屋でみかけたぞ。
古本屋にも行ってみたらどうだ。それでもなかったらネットで買うとか。
もしかして、
>>655かな?
amazonでも、「通常24時間以内に発送」になってるし、
新刊書店でも見かけたし、絶版にはなっていないと思う。
677 :
名無しのオプ:02/11/20 15:07
今日買ってきた。講談社文庫の。
想像以上に分厚くて「どうしよ?」と泣きそうになりつつある。
ドグラ・マグラが読めたから読めるだろうと思ったけど今回は無理っぽい・・・。
本棚に飾っておくかぁ。
678 :
名無しのオプ:02/11/20 16:44
>>677 そう言わんと。少しずつでも読んでみたらいいよ。
ドグラ・マグラや黒死館に比べてずっと読みやすい文章だし。
679 :
名無しのオプ:02/11/20 16:48
>「どうしよ?」と泣きそうになりつつある。
カワイイなり。
お姉ちゃんが可愛がってあげたくなるなり。
680 :
名無しのオプ:02/11/20 16:52
よし、皆、各々「虚無」を片手に
>>677の部屋に集合だ。
講談社文庫版、創元ライブラリ版、東京創元社ハードカバー、どれでも可。なんてな。
681 :
名無しのオプ:02/11/20 16:55
「虚無」くらいで泣くな。
人狼城はどうなる。
682 :
名無しのオプ:02/11/20 20:44
>>677 読んでみるとあっという間だよ。
解説の人も「一気に読んでしまった」みたいなこと書いてあるよね。
>>681 あれは・・・違う意味で泣きます。
あと京極も・・・二分冊じゃないと辛いよ・・
684 :
名無しのオプ:02/11/20 21:40
>>683 頑張って読んで頂戴。大丈夫、読めるよ。
685 :
名無しのオプ:02/11/24 01:49
687 :
名無しのオプ:02/11/24 08:04
見てみたいなあ、青い薔薇。
>>686 「もっこり大地」に、朝から声を出して笑ってしまった。
688 :
名無しのオプ:02/11/24 08:40
もっこり大地に咲く青い薔薇……
689 :
名無しのオプ:02/11/25 20:32
青い薔薇【画像】
http://www.diy-town.co.jp/rose/allrose/3476.html ■商品名/ブルーへブン
■商品番号/国産新苗:903-3476 \1,400
これまでのバラの常識を覆すユニークな色の新品種。
冴えたシルバーブルーの花がバラの新時代を開きます。
あんまし青くない(´・ω・`)
>>599-600>>602>>603 遅レスだけど、ブルーウィッシュっていう青い薔薇が出てきます。
そんで、その薔薇を作ったのがアリスって女の子で、ARMS達には
ジャバウォックやホワイトラビットなど「不思議の国のアリス」や
「鏡の国のアリス」の登場人物の名前がつけられています。
どっかで「虚無」って言葉も出てきてたんで、599は「虚無への供物」を
思い出したんじゃないかな?
690 :
名無しのオプ:02/11/26 07:12
>>689 講談社文庫版の表紙のような、
あんな青さの薔薇は難しいのかもしれないな。
でも、「青い薔薇」というのは何とも妖しげで心惹かれる響きだ。
691 :
名無しのオプ:02/11/26 12:54
蒼兄さん、青い薔薇が咲いたよ。
緑の薔薇キボン!
693 :
名無しのオプ:02/11/30 15:41
赤い薔薇、青い薔薇、黄色の薔薇、緑の薔薇。
全部咲いたところを想像してしまったよ。
694 :
アメリカでも青い薔薇:02/12/02 10:28
1 名前: ◆GEDO1w.2/2 @外道φ ★ 投稿日:02/12/01 22:04 ID:???
幻の「青いバラ」求めて――バイオ科学者らの挑戦
サンフランシスコ(AP) 肝臓の薬を開発していた研究者がある日、細菌などを
青く染める酵素を発見した。「これをバラの花に応用すれば」――。バイオテクノロジーの
飛躍的な進歩により、愛好家らが長い間夢見てきた「青いバラ」が誕生する日も
近づいているようだ。
米テネシー州にあるバンダービルト大医学部の研究者エリザベス・ギラムさんは、
患者の肝臓から取った酵素でフラスコ内の細菌が真っ青に変色するのを見て、
花の色への応用を思い立った。この酵素の生成に関わる人間の遺伝子を、
バラに組み入れたらどうなるだろう。
バラの花の中には青い色を出す色素が存在しない。そのため、いくら交配を
繰り返しても青いバラを咲かせるのは不可能とされてきた。だが科学の進歩は、
遺伝子操作という新たな手法をもたらした。ギラムさんの研究チームは現在、
バイオ企業との提携を模索しながら、幻の実現に向け実験を繰り返している。
バラの茎に青い点をいくつか出現させることには成功したが、まだ多くの課題が
残っているという。
(後略)
----
※以上引用。全文・詳細は配信記事参照。
※配信記事:
http://www.cnn.co.jp/science/K2002120100924.html ※CNNの日本語ニュースウェブサイト(
http://www.cnn.co.jp/)2002/12/01配信
----
※関連スレッド
【青いバラ咲いた】「ブルーヘブン」育種20年、来春デビュー/岐阜県大野町の河本バラ園
http://news2.2ch.net/newsplus/kako/1038/10380/1038067188.html
695 :
名無しのオプ:02/12/06 07:59
今年も12月10日が近づいてきたな。
青い薔薇を中井先生の墓前に手向けたい気分だな。
最近、近くの書店に講談社文庫版「虚無への供物」がなぜか平積みされている。
命日が近いからなのか。
みなさんお墓参りされるんですか?
太宰の桜桃忌みたいなのあるんですか?
青い薔薇。
出来ることなら咲かないでほしいな。
『虚無への供物』の世界が壊れてしまう気がする。
699 :
名無しのオプ:02/12/06 17:21
>>698 綺麗だな。
冒頭で、サロメを踊っていたおキミちゃんが投げた
「ピース」というのが黄薔薇じゃなかったっけ?
700 :
名無しのオプ:02/12/06 20:19
25歳。
去年まで金無し君だったけど、オンラインカジノとパチンコで
二年で350万貯めた。一度やってみなよ。
初回のみだけど、1ドル以上のチップを買えば30ドル(4000円くらい)貰える。
もらうだけもらってプレイせずに換金することもできるし、ルーレットで赤か黒に
思い切って賭けてしまえば50パーセントで二倍になる。
金なきゃオフラインでゲームすればいいだけ。暇つぶしになる。
ビデオポーカーとかスロとか色々あるのでマジでお勧め。
http://www.imperialcasino.com/~1h4n/japanese/
702 :
名無しのオプ:02/12/09 14:15
>>701 それだな、ピース。
もう少し濃い色だときついかもしれないが、
これくらいの黄色ならいいな。
もう、12月9日か……
703 :
名無しのオプ:02/12/09 15:12
明日は、アラビクで「気の早い忘年パーティ」の日か。
>>86でし。
結局毎年この時期に読み返す事になっている…
それでも三大奇書とか言われる他の2冊はまだ読んでない。
雪を見ながら虚無を読むのもなんとなくオツな感じ。
705 :
名無しのオプ:02/12/09 16:47
>>704 >>86って一昨年なんだよな。
このスレも、ゆっくりゆっくり続いてきたんだなあとしみじみ。
自分は季節を問わず読み返しているけれど、
やはり冬と春が似合うな。明日の夜、仕事が終わって帰宅したらまた読むつもり。
創元社版の666ページの
四万六千日をすぎて二日・・・
ってどーゆーいみなの?
わかんないんだけど・・・
>>706 仏教用語ですね。
「四万六千日」をぐぐるか辞書で引けば分かると思いますよ
708 :
名無しのオプ:02/12/10 12:43
709 :
名無しのオプ:02/12/10 15:35
今年も12月10日がやってきたな。
俺も今夜から読み返すことにするよ。
今更なんだけど、「虚無への供物」の主人公って誰なんだろう。
最近、主人公は紅司の植えたあの薔薇だったんじゃないか、なんて気がしている。
710 :
名無しのオプ:02/12/10 16:42
>706
>707
!わかりました。 ありがとうっ。
711 :
名無しのオプ:02/12/10 16:43
黒天鵞絨のカーテンは、そのとき、わずかにそよいだ。
712 :
名無しのオプ:02/12/10 18:56
とし若い踊り子がひとり、妖精めいて浮かび上がった。
713 :
名無しのオプ:02/12/10 18:57
>>713 きっとそうなんだろう。
昔NHKドラマでは、
蒼司に仲村トオルを据えて、
タイトルバックの一番上に置いていたと聞くが。
715 :
名無しのオプ:02/12/11 16:13
やはり蒼司なんだろうな。
俺も、久々に昨日から読んでいる。
今回はゆっくり読んで、来年5月に読み終わりたい気分だ。
「非誕生日の贈り物」から「鉄格子の内そと」は4月17日に読みたい。
716 :
名無しのオプ:02/12/11 16:24
俺は、藍ちゃんが主人公のビルドゥングスロマンとして無理やり理解したい
717 :
名無しのオプ:02/12/12 14:21
>>715 あー、あれ、自分の中では「別物」として理解している。
蒼司が仲村トオルなんて、一体誰がキャスティングしたんだか…。
いまもって理解不能。深津絵里の久生も、あまりといえばあまりだった。
マージャン大会に久生も出てるし。
718 :
名無しのオプ:02/12/12 14:25
ドラマでのキャスティングについてはこのスレでも前に出ていたな。
自分はドラマは未見だが、それでも「違うんじゃないかなあ」と思うキャスティングだな。
ありょーしゃが居ない時点で、俺はもう・・・゚・(ノД`)・゚・
真の主人公=黒幕は(メール欄1)ならん。(メール欄1)はドグラマグラ
で言えば(メール欄2)の役割にあたるぞな(゚(○○)゚) プヒプヒ
721 :
名無しのオプ:02/12/13 05:16
このごろ電車の中で「アルジャーノンに花束を」を読んでいる若い女性を
じつによく見るね。テレビドラマ化のおかげでしょう。
「虚無への供物」もそのくらい読まれてもいい作品じゃないかな。
マニアじゃないとわからんというものでもないと思うけどなあ。
722 :
羊バンター:02/12/13 10:40
>720さん
なるほど。
考えてみればどちらの物語も「モダンピュグマリオン」(フランケンシュタイン)構造ですよね。
>722
(メール欄)モナー(゚(○○)゚) プヒプヒ
724 :
(゚(○○)゚) プヒプヒ:02/12/13 20:37
ところで「藍ちゃん」という字を見ると、つい「らんちゃん」と読んでしまうのは
拙豚だけなのか?(゚(○○)゚) プヒプヒ
725 :
名無しのオプ:02/12/15 01:05
しばァらく。
とか、思わず「これ実際に発声するとどんな感じなんだろ…」と声に出してしまう文章。
初読のとき、未体験の感覚に驚いた。
726 :
名無しのオプ:02/12/16 07:20
>>724 「らんじ」ってか。
それにしても、ダイアモンドで「蒼司」というのは上手いネーミングだな。
>>725 「あーらアリョーシャ、しばァらく。あたしのサロメ、見てくだすって?」
と声に出してしまったことがある。周りに誰もいなくてよかった。
727 :
名無しのオプ:02/12/20 16:07
「青」じゃなく、「蒼」と「藍」というのがいいね。
>>726 なんかこう、韻を頭に浮かべられる文章ですよねぇ。
729 :
名無しのオプ:02/12/24 07:47
そういや、「朱実」も宝石に関係があるのかな。
730 :
名無しのオプ:02/12/25 05:15
東京創元社版全集『夕映少年』発売記念でage
731 :
名無しのオプ:02/12/25 20:02
あんな分厚い『夕映少年』はなんか違和感あり。
732 :
名無しのオプ:02/12/26 20:54
出たのか。そんなの見んぞ。
733 :
名無しのオプ:02/12/27 13:30
おいら的にはベスト3にはいるage
『夕映少年』買ったよ〜
今夜読む予定。
最近、寝る前にちびちび再読しているのだけど、やっぱり中井英夫の文章
の魅力ってずば抜けてるよね。
「その日から現実を棄てて、非現実の世界に赴くより生きようのない
気持でいた少年を誘ったのは、泣くために入った映画街の暗闇の
中で、自分の手を求めて忍びやかに近寄る……」
736 :
名無しのオプ:03/01/01 21:57
「いやいや、近ごろの新聞を読むと、ミイはつくづくこの国が情けなくなるな。
飲屋の喧嘩でカッとなって殺した、別れ話に逆上して殺した。思いつきの自動車強盗で殺した。
どれもこれも、枯っ葉みたいにお粗末な殺人ばかりだて。
誰でもいいが、西洋の探偵小説にあるような、
ネチネチとたくらみぬいた不可能犯罪でもやってみせぬかな。
ミイがたちどころに乗り出して、謎を解いて進ぜるが」
737 :
名無しのオプ:03/01/03 21:57
ぜんぜん関係ないんですが、今フジで「秋刀魚の味」をやっています。
この時代背景は、虚無と近いのかどうか気になる。
なんとなく近そう。「こんにちは〜こんにちは〜」って三波春男の唄が
流れていたけど。
中井英夫ってキライなんだけど、信者がいるのは理解できなくもないな。
あ、いちおう創元の文庫はひととおり読んだよ。
739 :
名無しのオプ:03/01/03 22:28
>なんとなく近そう。「こんにちは〜こんにちは〜」って三波春男の唄が
>流れていたけど。
そりゃ万博の歌だから1970年じゃ! 虚無の舞台は10年以上前なり〜。
740 :
名無しのオプ:03/01/03 22:35
>739
そ、そうなの。ありがとう…。
で、でも、70年っていうことは、GSブームとかも過ぎ去ったあとで、
長髪が一般化したころ?出てくる役者さんが誰も長髪じゃないんだけど…。
でもとにかく虚無とは違うのですね(恥)。ありがとうでした〜。
741 :
名無しのオプ:03/01/04 10:35
熱心なファンはいるんだろうけど、ファンサイトがないね。どこかある?
742 :
名無しのオプ:03/01/13 16:42
虚無への供物を扱っているHPを見たことはあるよ。
今もあるかどうかわからないが。
743 :
名無しのオプ:03/01/21 14:31
夕映え少年ってホモの小説なの?
へー、
んじゃ明日かってこよ。
なかなかないねー、池袋東武にもなかったよ
他の文庫本の全集も古本じゃ絶対あつめられないぽいし
(^^)
「探偵小説愛好家風の憶断」に毒された「物見高い御見物衆」なのは同じなのに
笠井潔の描くナディア・モガールの的外れ推理は可愛らしく思えても
中井氏の描く奈々のそれは不謹慎で小憎たらしく思われるのはどうしてだろう?
あくまでキャラクタ造形・描写についてで、作品自体の優劣の話では無く。
748 :
名無しのオプ:03/01/27 10:48
age
ナディアの推理はカケルの引き立てに一役かってるから?
笠井潔はナディアに萌えているが、中井英夫は久生に萌えていないからでは。
751 :
名無しのオプ:03/01/30 08:07
まあ、生き生きしてはいるな。>久生
752 :
名無しのオプ:03/01/30 08:17
昨日買ってしまいました。虚無への供物。
がんばります。
これをクリアすれば3大奇書制覇です。
753 :
名無しのオプ:03/01/30 16:40
>>752 読んだら感想など書き込んでくれると嬉しいなあ。
初めて読んだ、という人の感想を聞いてみたいので。
754 :
名無しのオプ:03/01/31 04:18
第1章まで読み終わりました。
ドグラマグラや黒死館と並び称されているから、どんな奇怪な本なのだろうと
思って身構えて読み始めましたが、この二冊と比べて遥かに読みやすいです。
正直ここまでだと「なぜこれが奇書?」と疑問に思えるくらいまともな小説だな、
という印象です。
第二章読了後にまた来ます。
756 :
名無しのオプ:03/02/01 11:35
>>755 実は、俺もそういう感想をもっていた。
読後、小さな違和感は感じていたが、「なぜ奇書?」という疑問をもっていた。
で、このスレを読んでいるうちにその「違和感」こそが、この本の醍醐味であることを知った。
755氏にも、全部読み終えてからこのスレを一読することをお薦めする。
757 :
755=752:03/02/01 13:22
第二章読了しました。
全然問題なく「事件解決」でよさそうな雰囲気ですが、まだ半分。
この先どうなるのか、
>>756さんのいう「違和感」っていうのも含めて
楽しみです。
(ここまで読んで特に違和感なんて感じませんが…)
>755様
( ̄ー ̄)ニヤリ
759 :
757=755=752:03/02/01 15:37
第三章終了
まだ違和感感じません。昔の因縁が見え隠れするところは横溝っぽくもあり、
面白いです。
とりあえず、
ゴーレムキタ━━━━(゚∀゚)━━━━!!
ということで、残り一気に読みます。
760 :
757=755=752:03/02/01 20:49
読み終わりました!!3大奇書制覇!!
面白かったですよ〜。でも最後はもっともっとキビシク探偵趣味連中を
バッサリ切り捨ててくれたほうがよかったかなあ。
なんかこれ以上かくとネタばれに突入しそう。書きずらい。
あえて印象をキャッチコピー的に書くとしたら、
「知的遊戯としてしか事件を見れないバカ探偵ドモに鉄鎚を下す!!」
(誤解してたらすみませんですが)
オレ好きですよ、この本。
【個人的3大奇書難易度比較】
易←-------------------------------------------------------------------→難
虚無 ドグマグ 黒死館
です。(すご〜く感覚的ですが)
あれ?黒死館をず〜っと右に配置したつもりだったのに激しくズレた。
キョムダシノウ
ワラタ
763 :
名無しのオプ:03/02/01 22:02
>>760 おお、読了したのか。
初めて読んだ人の感想を聞くのって、
妙にわくわくするところがあるな。
三大奇書の難易度は自分も同感。
読み終わるのに一番時間を要したのが黒死館だったなあ。
「三大奇書」というのは語呂がいいが、そろそろ第4の巨編に
登場してほしいと思うのだが。虚無への供物が出てから、もう
何年になるんだっけ。
765 :
名無しのオプ:03/02/02 22:25
>>764 講談社文庫の年譜によると昭和39年(1964)2月29日刊行とあります。
>764
匣の中の失楽を入れて四大奇書とする向きもありますな
767 :
名無しのオプ:03/02/03 07:28
誰が言い出したんだろう、四大は。
ついでに三大としてこの3冊を選んだのも誰だろう?
創元以外に出してるとこありますか?
あったら教えてください。
「虚無〜」からもうすぐ40年か。ミステリーの様相も全く
様変わり(深化)して、業界的にも活力は衰えてないんだから、そろそろ
奇書第4弾に出て欲しいところだね。
そもそもいつ頃から言われ始めたんだろうな。
「虚無〜」の中で「ドグラ・〜」と「黒死館〜」に関して言及してるが、
(並べ評してるわけじゃないが)「虚無〜」が出た当時、
戦前二大巨編の知名度は既に高かったのか?
「匣〜」の評価は一線を超えそうで超えない、微妙なところで
止まってるな。時代を超えられないのか?
「虚無」出版時に“黒死館、ドグラに連なる『黒き流れ』”
と評したのは、植谷雄高
>>771 よし、じゃあ「死霊」を入れて四大奇書に数えちゃおう。
でも「死霊」ってミステリーかしら。1巻目で挫折したから判らない・・・・。
誰かオレに教えて。
773 :
名無しのオプ:03/02/04 10:13
黒死館級の逝かれた本を今の時代に書いたとして、それを出してくれる出版社なんてなさそうな気がする。
『黒い水脈』だった。『黒き流れ』はヴィンジのSFだよ。
植谷じゃ無くて埴谷だし。
「死霊」は奇書って感じじゃないと思うけどな。
ミステリに限定しない場合は「ヤプー」なんかを入れる向きもあると思う。
>>775 「〜ヤプー」まで話を広げると「花と蛇」も混ざってくる罠。
>>772 「死霊」に関しては
ドストエフスキー「悪霊」〜埴谷「死霊」〜笠井潔「矢吹駆シリーズ」
という系譜だな。
780 :
名無しのオプ:03/02/10 12:54
埴谷雄高『死霊』、とうとう文庫化されました。
講談社文芸文庫。
781 :
名無しのオプ:03/02/10 18:17
「虚無〜」を読んだ勢いで、竹村健治「匣の中の失楽」、ついでに、乾くるみ「匣の中」を
読みました。九星術とか、もうこりごり。
782 :
名無しのオプ:03/02/11 01:22
>>781 乾まで行くのは、勢いがつきすぎかと…
いや、「J」がそーとーアレだったのでdhyiujjh
783 :
名無しのオプ:03/02/11 11:07
>>780 おお、ついにか。嬉しいな。早速本屋巡りだな。
784 :
名無しのオプ:03/02/11 14:15
>255へ超遅レス
別冊幻想文学 中井英夫スペシャル1だけど、在庫がみつかったみたいで今なら手に
入るよ。若き日の笠井潔と竹本健治の対談なんかも収録されていて、なかなか面白い。
詳しくは、アトリエOCTAのHPへ。
死霊ってどーゆー小説なの?
ミステリー?思想小説?
埴ャってアナーキストなんでしょ?
ぐぐったけどよくわかんない・・・
大学受かったんで入学式までに読もうとおもってるんだけど
786 :
名無しのオプ:03/02/12 15:29
創元以外に出してるとこありますか?
あったら教えてください。
787 :
名無しのオプ:03/02/12 16:51
790 :
名無しのオプ:03/02/13 07:22
>>789 読んでみな(w ←のwがきになるんですけど・・・・
文庫買ってみます、高いな・・・ブツブツ
一月に第49版が出てた。
講談社文庫、意外にしつこく出してますな。
794 :
名無しのオプ:03/02/18 16:58
今なお版が重ねられているというのは、嬉しいことだな。
>>794 でも微妙に髪質が落ちてることは否めない。
まー、仕方ないが。
例の韓国地下鉄放火のニュース見てたら無性に「虚無〜」読み返したくなってきた・・・
放火だものな…全く予期できないことだし、
そういうことで身内を失うというのは辛いだろうな。
今、ニュー速+で見たが、火をつけた動機が
「ひとりで死ぬのは嫌だからたくさんの人と死のうと思った」
だとさ。何かもう…
出会い系で一緒に心中してくれる人募集してガス自殺した奴らのこと
こいつらアホかと思ってたが、この犯人よりははるかにましだわ
それにしても、自分にとって虚無は四大奇書のなかでも一番トラウマになった本だな
ドグラマグラはちょっとひきずるけど、黒死館や匡はフィクションとわりきれるんだが
こういう事件や大事故が起こるたびになんか罪悪感がな…
ガスでなくて七輪ですた
世界中が、鉄格子の内側になったのさ……
そして、「お化け」はますます強大になったんだろうな。何か、気が重いよ。
>>796-802 お前ら、元気出していきましょう。
藍ちゃんが日常に帰ったように、俺らもがんばりませう。
七輪自殺実は密室殺人、といったら蒼兄さんに怒られますかそうですか
実は七輪教の信者なんだよ。
806 :
名無しのオプ:03/02/22 23:53
え、七という数字が出てきたの。
『虚無への供物』はもっぱら五だと思ってたれす。
講談社のハードカバー初版本を1万円で見つけたんですが買いですか?
カバーはあるけど帯はないです。あんまし状態良くないみたいだけど。
>>807 初版本なんか無意味。
中身がちゃんとしてればいいのだ。
初版本は後版と内容違うんでねぇの?
>>809 初版の虚無にこだわるなら創元版でも三一書房版でもいいんだろ。
811 :
名無しのオプ:03/02/23 20:51
最初に出た版では『ドグラ・マグラ』を誤植してたと思う。
>>811 改版の変更点って校正だけ?
誤植の分に1万円なら凄い話だ。
塔先生もお悦びになってることでしょう。
いや、自分なら買う。
814 :
名無しのオプ:03/02/23 21:37
帯なし、状態不良で1万円は微妙だな・・・
ま、欲しかったら買ってちょ、という他はない。
初版本には初版本ならではの魅力があることは確か(冒頭の犬と一緒の写真とか)
815 :
名無しのオプ:03/02/26 07:20
といいつつ、実はトルコキキョウらしい。
817 :
名無しのオプ:03/02/26 07:59
>>815 よくここまで薔薇そっくりに作ったもんだな。それは凄い。
実際に自分の目で見てみたいな。
>>815 写真の撮り方が悪いな。他の色味が全く入ってない構図だから、
色調を青系にしたモノクロ画像に見えてしまう。
青い薔薇は咲かないからこそ美しいのだ
>> 819
同意。
青い薔薇にはあんまりバイオテクノロジーとか駆使しないでほすい。
そんなんでできたとしても、無粋なだけ。
最近、七輪自殺や未遂が多いな。
今「虚無」が書かれたら、七輪自殺が続くことが取り上げられるかもな…
822 :
名無しのオプ:03/03/21 06:46
そしてそれも、推理合戦で「殺人」となる、と。
>>820 このままバイオテクノロジーが発達すると薔薇人間が現実化します。
交配による品種改良もバイオ・テクノロジーなんだけどね。
このスレの皆さんには、そっと教えてあげます。
ぼくは今でこそ人間の格好をしてますが、
子供の頃は薔薇だったんダ。
>>824 それ言われるとグゥの音もでないわけだがw
存在しないものの象徴として「青い薔薇」っていうのはなんて美しいんだろう、と一人で勝手に
思ってたのでできればそっとしておいてほしいなあ、とかブツブツ……
>>823 テクノロジーの進歩を待つまでもなく、薔薇族(ry
煽るつもりも、侮辱するつもりもないんだけど、
薔薇とか同性愛とかのモチーフを見ると、
古き良き(?)少女漫画っぽさを感じたりする。
なんか繋がりあるのかな。ぜんぜんねぇか。
>828
山岸涼子さんとか萩尾望都さんとかのイメージ?
>>830 「シリーズ史上最も激しい闘いが繰り広げられる! ゴジラ対薔薇人間」
惑星みどりの花人間を連想したのは俺だけか・・・
>>828 >>829 中井氏のああいう甘美なロマンティシズムを
少女漫画的と感じる人がいるのももっともだと思うな。
女性の中井ファンと
少女まんがの読者層はけっこう重なっているかも。
>>829 そう、その辺のイメージ。
もれは男だけど、その辺の少女漫画って読みごたえあって好き(w
古いマンガが文庫でバンバン出るみたいに、中井英夫も復刊しないかなぁ……。
>>833 共感してもらえてよかった。
そうか、中井ファンの女性なら、
あの辺の少女漫画とかも好きそうだな。
虚無を萩尾望都とかがマンガかしたらいい感じかも(w
ミステリーファンと幻想文学ファン。
この両者では、『虚無への供物』への見方、違うでしょうね。
少女マンガファンは、後者の方に入るかな。
以外と、少女漫画好きなミステリ好きも結構いる気がするよ
○意外と
×以外と
ミス板だから直しておこう。全てはことえりのせいです。
>835
このスレで、野阿梓ネタがわかってくれる人がいるとは、ちょっと嬉しかった
萩尾望都は、基本はSFと幻想文学っぽいけど、ミステリも好きそうだよね
『ポーの一族』に「こまどりを殺したのだれ?」出てくるしさ
板違いスマソ
中井英夫って文学的にはどーゆー位置づけなの?
ミステリでも知る人ぞ知る、ってかんじだから、
文学としてだと、もっとマイナーな気がする。
一般的な知名度で言えば
乱歩>>>>>>久作>>>>>>>>>>>>>中井>>>>>小栗
って感じかな?
中井は好きだからこそ、もっと一般に評価されていいと思ってる。
>842
ちょっとググってみたら
江戸川乱歩 約34,500件
横溝正史 約19,800件
夢野久作 約9,510件
清涼院流水 約6,780件
中井英夫 約4,560件:
小栗虫太郎 約2,480件
佐藤友哉 約2,360件
蘇部健一 約1,360件
いや、お見事
竹本健治:約5,180件
笠井潔 :約7,130件
>>845 あながちスレ違いでもないのでは? 後継者なんだし。
ユヤタソや蘇部を入れるのはどうかと思うが(w
笠井なんかは「虚無」をミステリ史だけでなく、
文学史の中に位置づけようとしてるみたいだし。
他はどうあれ、これは応援したい。
試しにググってみたら>842様の予想した通りの結果が出てびっくりした訳で
ユヤタンや蘇部は、明らかに中井・小栗よりマイナーな作家の例としてやってみた訳で
我ながら流水はやりすぎかと思ったが
スマン
849 :
名無しのオプ:03/04/02 03:37
>>843 どうせならこれを入れて欲しかった
久生十蘭 約2,590件
>>847 お前このスレッドしか生きる世界ないのか?
ほんとにバカじゃないの?
このスレッドはいつからお前の私物になったんだ?
>>850 まあ、そんなきつい言い方しなくても、いいじゃない。
ぼくは
>>843 >>844 たのしく見させてもらったよ。
どっちも中井英夫に関係あるんだから、全然スレ違いじゃないよねえ。
>>850 お前ホントに2chってとこを判ってないな。Yahooにでも逝ってな(ワラ
853 :
名無しのオプ:03/04/02 13:10
854 :
名無しのオプ:03/04/02 13:17
847は俺もムカツク。2ch以前に。
竹本や笠井は後継者だし
まあまあマターリしようYO!
ほらちんこちんこ。ぶらぶら。ぶら〜ん
>>852 ∧_∧ / ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
( ´∀`)< オマエモナー
( ) \_____
| | |
(__)_)
まあまあマターリいこうYO!
ほらまんこまんこ。ぐちょぐちょ。ぐっちょ〜ん
858 :
名無しのオプ:03/04/02 15:08
どんなスレだって結構脱線する時あるよ。
それで「そろそろ本題に・・」というレスがつくんだからマターリ行こうよ
このスレももう長いんだしw
DQNがいっぱいいますね。
あ、自作自演か。いいかげんこの板強制IDにしたほうがいいな。
このスレはまともなスレでしたよ。3月31日にヘンな人が
来るまでは。ごく一時的な現象でしょう。
これからも前のように行きましょう。
861=ヘンな人
まあまあマターリしようYO!
ほらちんこちんこ。ぶらぶら。ぶら〜ん
>>860 中井自らが笠井・竹本を自分の後継者だって言った(書いた)んじゃないの?
ソースは忘れたけど、そんな話を聞いたことがある。
中井の本は手に入りにくいからソースが確認しづらい。
あ、笠井・竹本も入手困難な本多いな(w
>>864 中井自らそんなこというはずないだろ。作風もぜんぜん似てないし。
866 :
名無しのオプ:03/04/03 00:23
>>866 ソースも出せないのにそんなこと言っても仕方ない
竹本が、中井の推薦により幻影城からデビューしたのは事実。
また、「匣の中の失楽」巻末論集を読む限り、当作が「虚無」
を継ぐ作品であるという認識は、ミステリ評論界では一般的。
869 :
名無しのオプ:03/04/03 02:37
俺はもっと具体的に見たような気がするなぁ。
ソースは無い
>>868 「匣の中の失楽」一作で竹本が中井の後継者と断定するのは強引。
粘着がいるな。正直ウザい
反論できなくなるとウザイと言い出す椰子っているよね
ソースみつけりゃいいだけじゃん。
後継者云々はおいといても、匣やバイバイ、エンジェルが虚無に影響を受けているのは事実じゃん
そう考えると、中井英夫と比較する意味でGoogleのヒット数を書くのはスレ違いではないと思うのだが。
別に、匣の作品内容について単独で話題にしているわけじゃないんだし。
編集部:本日は「ザ・ヒヌマ・マーダー」に影響されて小説を書きはじめたという、アンチ・
ミステリ界の両雄を本誌にお迎えすることになりました。仲居さんが晩年に書かれた
エッセイでは、お二人が後継者として指名されています。唯一のポストを賭け、これから
忌憚のない議論を闘わせて頂きたいと思います。
宗像:「アンチ・ミステリ界」なんて、実際にあるんですか。それに天童君はともかく、
まだ僕はアンチ・ミステリを書いていません。「両雄」なんて、とんでもない話だよ。また、
仲居さんの後継者を目指すという気もないし。
天童:僕もありません。というか、正直にいえばできません。
笠井潔「天啓の器」4章
フィクション中の架空対談だが、「仲居さんが晩年に書かれたエッセイでは、お二人が
後継者として指名されています」というエッセイは実在すると思われ。俺は未読だけど。
ちなみに、編集部:講談社宇山(虚無文庫版担当、メフィストのボス)、仲居:中井、
宗像:笠井、天童:竹本ね。
>>843が粘着してる予感
>>876 「エッセイは実在すると思われ」の根拠がないし、
結局実物を紹介しないことには実証にもならない。
>>876が本当だとしても、本人たちが後継者を否認している罠(藁
>>876 ソレダ! 全集の「ケンタウルスの嘆き」に
収録されてそうなもんだけど、誰か読んだ人いないの?
スマソ、上の25は864の間違い
885 :
名無しのオプ:03/04/03 17:13
まあ、ガキが粘着しただけの話。
中井以外の何人かの推理作家の名前の検索件数を書いたくらいで
スレ違いだのなんだのわめいた
>>845=
>>847が一番わるいと思う。
中井と比較する意味で、しかも後継者かどうかはともかく
中井にゆかりのある作家2人の結果を挙げただけなのに。
あと
>>850、
>>852も大人気なかった。
886 :
名無しのオプ:03/04/03 17:16
ま、もういいじゃない。
実は私、まだ読んでないのです。
少し前から気になっていて、明日出かけた時に買おうと思ってます。
このスレの皆さんは何度も読まれてる方が多いみたいなので、
読み終わったら初読のフレッシュな感想を書いてみます〜。
889 :
名無しのオプ:03/04/03 21:07
うぃっす。
初見の方の感想を楽しみにしてます。
>>889 もともとかなりの本好き(というか小説好き)なんですが、
あまりミステリーは読まなかったんですよ。
中学生の頃はすごい勢いでクリスティを読んでた記憶はあるんですが。
ごく最近、国内ミステリーを読み始めて、3大奇書等の言葉を知ったわけです。
ドグラマグラは高校生の頃になぜか読んでいましたけど。
「文章で酔える」っていう過去レスを読んでバリバリ期待してます。
>>890 楽しみにしてるよ。
ゆっくりじっくり読んでおくれ。
読み始めました。
確かに流し読み、飛ばし読みはもったいなさそうです。
最初、ある登場人物の言葉がなんとなくムカついてつらかったですけど、
やっとそれに慣れてきた感じです。
>>892 ここで感想書きながらだと作品世界にのめり込めないかも知れんので
読み終わってからドカッと感想頼む。
894 :
名無しのオプ:03/04/08 10:51
752以来だな、「初めて読む」という人。
>>892 じっくりと読んで、それから感想を頼むよ。楽しみ。
今日読み終わったんだけど、どこが「アンチ」ミステリなのか教えて。
普通のミステリに感じたんだけど。
たしかに「はこの中の失楽」とすごく近しいものを感じた。
好きな作品。
>895
終章 翔び立つ凶鳥 の久生の台詞が有ればこそ
関係ないがエヴァの映画版って虚無への供物の終章だと思った
>>895 「八つ墓村」等で金田一耕助が、いやあ今回の事件はこれこれこうでした、
みたいな事を言って、周囲からねぎらいの言葉を貰ったりしているでしょ?
そんなヒント持ってるなら危険回避のために警察に教えてやれ、なんて誰も言わない。
そして誰もが傍観の姿勢だったりして。
謎を解いてしてやったり、な探偵に向けての警句かも。(某手洗みたいな)
警句って大げさすぎやしないか?
だって、犯人の台詞が(メール欄)ですよ…?
ごめん。215はアンチの話じゃなかったね。
>902
いや、アンチの話だろ
>214からの流れだし
みんな、「あの人」は本当に犯人だと思ってるのか、ふと気になる。
俺は、メール欄だと感じている。
だが、敢えて犯人を演じたというか…
>903
215の解説がどちらかというと「虚無への供物」という言葉そのものをどう解釈するのか
といったものに見えたので、「アンチとは」みたいなジャンル分け(?)とは違うかな、と
思ったわけです。
でも>897を読むと発表当時は「虚無への供物」が唯一無二のアンチミステリだったよう
なので、「虚無〜」を語るのはすなわちアンチミステリを語るのと等しいということに
なるわけですね。
>904
あえて「あの人」が本当の犯人であると考えたいです。
>>904-905 どうなんだろうな。自分は、読み返した時々で違うことがある。
「やっぱり犯人なんだな」と思う時もあれば「違うんだろうな」と思うこともある。
どちらにしても自分にとっては、「あの人」は「名犯人」だな。
(違うんだろうなと思う時があっても、名犯人というのも変かねえ)
>>906 どちらにせよ、忘れられない「犯人」だな
(^^)
∧_∧
( ^^ )< ぬるぽ(^^)
∧_∧
( ^^ )< ぬるぽ(^^)
小説は天帝に捧げる果物
一行でも腐っていてはならない
_______ ___________________
|悲しいときー! | |レス来てると思って開いたら山崎だったときー!!|
 ̄ ̄ ̄∨ ̄ ̄ ̄  ̄ ̄ ̄ ̄∨ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
∧∧ ∧_∧
( ゚Д゚) ( ´д` )
⊂○ ○ヽ ||””””””””””|
| | ̄ ( )山崎渉 ( )
/ /\\ ||_(^^)__|
/ / > / / / ) )
(_) > (_) (_)
913 :
動画直リン:03/04/23 14:13
久々に浮上。
12月10日から時間をかけて読み始め、
今ちょうど、「五月は喪服の季」。ここまできたなあとしみじみ。
何度読んだかも定かではないが、何度読んでも飽きないよな。
>914
それいいな。俺も一度やってみたい。
僕も何度目かをいま読んでます。
おっさんになって、すごい常識人になったせいか
(メール欄1)はえらそうな奴、何様だと思ってるんだ、
(メール欄2)にも自分の人生があるのに、可哀想じゃないか、
なんて思ってしまいます。
こういう発想しだしたら、もうこの作品、
いや、もう、ミステリーというジャンルそのものが
読めなくなっちゃいますね。
917 :
名無しのオプ:03/05/03 23:32
(916のメール欄2)の殺害は(916のメール欄1)の妄想という説もあるよね。
超ガイシュツですまん。
918 :
名無しのオプ:03/05/04 02:33
おっさんは(・∀・)カエレ!
そもそも(メール欄)と読む事が可能、というのが、本作をアンチミステリと
名付けた理由のはずだが。
>>916は毎日の通勤ルートから一歩でも外れるようなことは
思考できなくなってしまったのです。
>>919 >そもそも(メール欄)と読む事が可能、というのが、本作をアンチミステリと
名付けた理由のはずだが。
まじで?!
(メール欄)だからこそのアンチかと思ってた。
ぼくも
>>919の(メール欄)とまで言ってしまう説は、
わりと近年になってから初めて聞きました。
誰が最初に言い始めたのかなあ。
>214辺りを見るに笠井潔かな
俺は「幻想文学 9号」を読んでないので真偽の程は保証しないが
作者曰く、
「<千二百枚の壮大な愚挙>みたいなことしか言われなかった。
日高晋さんをはじめ、ごく少数の人が褒めてくれただけで、あとは誰からも
うんともすんとも・・・・・」
・・・だったそうな(「中井英生スペシャル2虚無へ捧ぐる」(幻想出版社)より。
犯人が誰かとか内容的な話はもちろん、過去の名作との関連性を語る
とかいうことも全くなかったようだ。
作品の内容について、突っ込んだ発表したのは幻想文学9号の笠井が
最初というのは本当かもしれない。
触れ回る論文がなくても読めば“殺人事件など一件も・・・・”というのは
そんなに気が付きにくい可能性じゃないと思うけど。
925 :
名無しのオプ:03/05/07 09:44
世田谷文学館で寺山修司展開催中
中井英夫で興味持ったから行ってみようかな
>>924 >触れ回る論文がなくても読めば“殺人事件など一件も・・・・”というのは
>そんなに気が付きにくい可能性じゃないと思うけど。
そんなことないって。そりゃ、あなたは、ものすごく頭いい人なんですよ。
最後に「告白」があれば、そこで言っていることは事実である、
と考えるのが、常識的な読み方だもんね。
無意味な死を、意味のある死に変える云々というのは、
普通のミステリーには出てこない高尚な話なので、
そういうところで、あ、この小説は普通のミステリーとは一風違ってるな、
と感じる、という程度のところまでは行けるだろうけど。
えー、この前買ってきて、今日読み終わりました。因みに講談社文庫版です。
もう、「すごい」以外の言葉が出てこないですね。
悲劇を悲劇として〜というのが、ここまで強烈な読了感を抱かせるものなのかと、
まだちょっと興奮冷めやらぬまま書き込んでますが。
なにもかも筋が通っているのに、どうにも歪んでいるとでも言うんでしょうか、
鏡の中とこちら側を行ったり来たりするような錯覚が、
『匣』に受け継がれているんだなぁと思いました。
>>896じゃないけど、早口で言ったあの久生の台詞がすごい重いですね。
ああ、この人達は全部分かったんだなぁって。
それとも、最初から全部分かっていながら、こうしたのかなぁって。
兎に角、すごかったです。この本に出会えて本当に良かったと思います。
(つか、このスレ見つけて、タイトルだけは聞いたことあるなぁと思って買ったんです)
928 :
名無しのオプ:03/05/11 18:46
そういえば今日じゃなかったっけ?紫雲丸が沈んだのは。
929 :
おっ!!こんなの発見!!:03/05/11 21:34
>>911みたいなことをこの作者は本気で言っていたんだよね。
凄いかっこいいと俺は思う。
931 :
名無しのオプ:03/05/14 10:59
そのせいで書けなくなっちゃったんだけどね
932 :
bloom:03/05/14 11:26
ネットで見つけた中井の弟子の書いた文章(ソース示せなくてゴメン)
によると、晩年は書けなくて酒びたりで、弟子はその面倒をみていたらしい
ね。
その弟子と肉体関係はあったのだろうか。
下世話でスマン。
最後の助手による晩年の写真集があるが酷くやつれていた。そんな元気はなかったと思われ。
最後の助手というと、本多氏だっけ?
>>937 そうだよ。
本多正一氏の写真集「彗星との日々」は中井ファンなら、
諸刃の剣だが必見だと思う。
流刑地の囚人としての中井氏の素顔が、喜怒哀楽が、
あまりにも赤裸々に写されている。
それも素晴らしいお弟子さんのおかげなんだろう……。
938 :
名無しのオプ:03/05/16 08:08
ところで950踏んだ椰子は次スレよろしくです。
この板だったら980でいいと思うが。
虚無スレだけに946とか。
次スレでは虚無だけじゃなくて、中井英夫スレにしないか?
941 :
名無しのオプ:03/05/20 01:07
第一回目、読了。
懲りすぎててイマイチわからないところがあったので、
ちょっと間をおいてもっかいトライします。
この本からポールヴァレリー、マラルメへと進んだ漢はいないの?
読了。
久夫とムレタがウザク思えたのと、若干長すぎる気がする。
でも、非常に読みやすく、文章も耽美?でよかったし、
テーマも動機も面白かった。
944 :
名無しのオプ:03/05/20 23:26
最初と最後のシーンが同じってのは、やはりドグマグ意識してんのかな?
>>944 微妙にネタバレな気が……。
ドグマグは意識してるって公言してるから、その可能性はあると思われ。
946 :
名無しのオプ:03/05/21 00:54
カーテンのシーンね。
最初と最後が同じというのは竹本健二の匣失も京極もやっているね。
綾辻行人「十角館の殺人」の登場人物の名前のあちこちに、
「虚無」のそれの影が見て取れるような気がするのだけど。
ただ、藍ちゃんに相当する名前を持つ人物がいないので、
偶然かな、とも思うけど。
>>945 アンチミステリ=尾を飲む蛇だからいいんじゃね?
>946,948
ドグマグはそれこそ作中途中で(める欄1)って話があるからいいんだけど、
虚無の場合ないでしょう。
虚無を何も知らない状態で最後まで読み切って、
あのミステリ史の中でも屈指の美しいラストシーンを味わって欲しいんだ。
……今思ったんだけど、虚無はドグマグもだけど、黒死舘も意識してるって言うから、
黒死舘のラストの(める欄)ともかけてるんかな。
真面目な話の最中、非常に申し訳ないんだが
, '´  ̄ ̄ ` 、
i r-ー-┬-‐、i
| |,,_ _,{|
N| "゚'` {"゚`lリ やらないか
ト.i ,__''_ !
/i/ l\ ー .イ|、
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/ ヽ. / ト-` 、ノ- | l l ヽ.
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/ |`二^> l. | | <__,| |
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__{ ___|└―ー/  ̄´ |ヽ |___ノ____________|
}/ -= ヽ__ - 'ヽ -‐ ,r'゙ l |
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 ̄ ̄ ̄ | _ 二 =〒  ̄ } ̄ / l | ! ̄ ̄|
_______l -ヾ ̄ l/ l| |___|
↑が鴻巣玄次に見えて仕方が無い
952 :
名無しのオプ:03/05/22 00:42
鴻巣玄次はもっと暗い感じだろ
953 :
名無しのオプ:03/05/22 01:10
━―━―━―━―━―━―━―━―━[JR山崎駅(^^)]━―━―━―━―━―━―━―━―━―
竹本はただのなんちゃってポストモダンだからアンチ・ミステリに入れなくていいよね
>>952 もう少し暗くて髪も長めだというイメージだなあ
少し弁解させてくれ。
俺が言いたかったのは、紅次の日記verの玄次ですた
ガテン系でサディスト
↓
ちょっとマッチョ入った美形
↓
素肌の上にツナギを着てそうだな
↓
や ら な い か
ところで、マジで俺が次スレ立てるの?
マジならスレタイ案等おながいします
958 :
名無しのオプ:03/05/22 20:09
鴻巣って三島由紀夫をイメージしたんじゃなかったっけ(自信なし)?
だからもっと短髪だろう。
>>955 虚無→匣失なんだから、入れていいんじゃないの?
中井の作中で竹本が出演したことも、
竹本の作品で中井を出演させたこともあるんだし(w
>>958 ちがうモナー。三島由紀夫は藤間百合夫という名前で別に出てくる。
鴻巣は新聞の社会面に載ってた実在人物(たしか殺人犯)からイメージしたらしい。
961 :
名無しのオプ:03/05/22 21:06
三島は舞踏家藤間百合夫としてでている。玄次にもモデルはあったはず。
>>959 > 中井の作中で竹本が出演したことも、
> 竹本の作品で中井を出演させたこともあるんだし(w
そんなこと関係ないのでは?
>>962 「中井と竹本の関係性」を否定しているように思えたので、
959のような事を書きますた。959の最後二行、ちょっと見当違いの発言ですまそ。
ただ、「アンチ・ミステリ」という文脈であれば、匣失は含めてもいいと思う。
>>963 誰かが中井→竹本への継承について語ると、とにかく噛み付かずにはいられない
人がこのスレに常駐してるのよ。過去レス800番台あたり参照。
>>964 必死だな
オマエも関係ないのに噛みついてるし
早速w
竹本はプロダクション配下ってのがちょと萎えるね。
アンチミステリの作者にはやっぱり孤高の雰囲気がほすぃ。。
>>957 日記玄次か。それならそんな感じかもな。
スレタイトルだが、
>>946で「中井英夫スレにしないか?」という案があるな。
虚無スレにしても中井英夫スレにしても、タイトルは【】など使わずに、シンプルに
「中井英夫スレッド」
「虚無への供物 その2」
という感じがいいのでは、と思っているんだが、どうだろう。
今間違いに気付いた。「中井英夫スレにしないか?」というのは
>>940だった
検索でかかるように「中井英夫」と「虚無への供物」の両方を入れてほしい
いらんいらん。引き継ぎをして、きちんとこのスレに新スレURLが書いてあったらよろしい。
「中井英夫 2」でよし。
いいんじゃない。お願いします。
>972
おながいします
鴻巣玄次のモデルは安部譲二じゃなかったっけ。
>>977 言われてみれば、そんな話をどこかで読んだ記憶が。
あ、それはネタ。書いた本人が否定していた。
書いてあったのは削除する前の怪の会ホームページ。
∧_∧
ピュ.ー ( ^^ ) <これからも僕を応援して下さいね(^^)。
=〔~∪ ̄ ̄〕
= ◎――◎ 山崎渉