書評?コラムみたいなもんじゃないの。
927 :
926:04/06/06 12:05 ID:4hJsvF03
失礼。わりとちゃんとした書評でした。
「戦後の社会システムやその土台にある近代的規範の耐用期限が切れそうな今、本書の反世界性が生々しい存在感をもって立ち上がってくるようだ。」
928 :
915:04/06/07 18:46 ID:3fwWdbd6
>>922 最後まで読み通したのはこれが初めてです。
何年か前に、三章の途中まで読んだものの分け合って中断。
先日出た新装版を買って、やっと最後まで読めました。
>>915の件については、深い考えがあってのことというより、
915のメール欄のようなことであっても辻褄が合うんじゃないか、
と何となく思ったもので。
そうであっても、あの告発での叫びはあの人の心からの叫びなんでしょうね。
929 :
928:04/06/07 18:47 ID:3fwWdbd6
分け合ってじゃない、訳あって、だった。
「東京創元社創立50周年」という小型のパンフレットに
年表が載っているのだけど、ここで中井英夫は破格の扱いを受けているね。
まず、1993年に中井英夫死去とあるのだけど、死去の記述がある人は、
他に江戸川乱歩、クリスティ、小林秀雄、鮎川哲也だけ。
それから、64年に講談社『虚無への供物』刊行とあるけど、
こんな扱いをされている作品は、これ一つだけなんだよね。
人形写真家、石塚公昭さんの掲示板に奈々村久生が出現してる。
>>928 あの叫びは本物だよ。
その前段が演じられたものであってもね。
ところで、牟礼田は氷沼家は血縁なんだっけ?
笠井潔のあの説を知ってから読み返した時は、
「そうか、ありえるよなあ」と思ったのを思い出した。
>>934 姻戚だし、血縁関係はないかと。
936 :
名無しのオプ:04/06/08 17:57 ID:qwAtwn0i
アリョーシャと久生も幼なじみらしいけど、その若い頃の話も書いて欲しかった。
特に久生。学習院出のお嬢様だそうだけど、どうして推理マニアになったか、
シャンソン歌手になったか、どうして牟礼田と知り合って婚約に至ったか等。
誰か、仮名でもいいからやってくれないかな。
>>936 色々読んでみたい前日談もあるね。
前にもここに書いたけど、洞爺丸事故当日の蒼司と紅司、藍ちゃんとか。
十二月十日の、主な登場人物の様子――誰がどこにいて何を思っていたか、とか。
牟礼田と久生の結婚は、確か家同士の取り決めみたいなものだった筈。
第四章にそんな記述があった。
久生の父が宮内庁にいた時分からの、家と家との引っ掛かりがあるとか。
そういえば久生ってお嬢様なんだよな。
>>936を読むまで忘れていた。
>936
9月始めに出る「凶鳥の黒影」に期待汁(マジ
「花亦妖輪廻凶鳥」は出ないのかな。
>933
あの掲示板、何があったんだ。わけわからん。
>930
そのパンフってどこで手に入る?
>941
創元にメールしたら送ってくれる
>>936とか
>>937で思った
おキミちゃんとその旦那はどんな会話をしていたんだろう
何だか想像がつかん
おキミちゃんの旦那って、メール欄のこと?
実際はホモ関係無かったっぽいから、会話もあまり色っぽいものでは
なかったろうと思われますが、どうなんでしょうね?
>おキミちゃんと旦那
兄弟みたいな感じだったんだろうなと思っている。
>946
キターーーーーーーー!!!!!!!!!!!!!!!
楽しみだ♪
まだ課題になっていなかったのか。
久々に参加してみようなか、読書会スレ。
>>945 多分そうだろうと思うんだが、
おキミちゃんはあの旦那の前でもおネエ言葉だったんだろうか。
普通の言葉遣いのおキミちゃんは、もはや想像できんな
言葉遣いといえば、牟礼田の書いた作中小説内での藍ちゃんの乱暴な口調萌え。
というか、あの作中小説にはどういう意味があったんだろうか?
牟礼田の真意が分からなくなったね。あれで。
>950
メル欄では。
でも結末を知らないと久生のような受け止め方もできないわけではないんだよな。
あの作中作での、メール欄等がよく分からない
結局何?
あの作中作での、メール欄等がよく分からない
結局何?
>953 メル欄では
蒼司と紅司は仲が悪かったのかな。
>>955 悪いということはなかったとは思うのだが、それでも……
二人とも成人し、別の道を行こうとしていたので
ある程度の距離感はあっただろうが、
洞爺丸以来、それとは別の溝ができてしまったのでは、と感じる。
その断絶は血の繋がった兄弟であるだけに余計根深いものだった、と。
蒼司の方は紅司を「この意気地なしめゴルァ!」と思ってたらしいね(終章参照)。でも紅司は蒼司を
慕ってたんじゃないの?
>952
紅司の小説の通りなら(める欄)が紅司の残した仕掛けで死ぬわけなのだが。確かに黒幕が出てくる意味がわからないね。
>>956-957 仲は悪くなかっただろうし、
蒼司も蒼司なりに弟を大事に思ってはいたし
紅司も兄を慕っていた。
でも、それだからこそすれ違いがどんどんと、てな感じとか。
>蒼司と紅司
自分はむしろ、世間の兄弟より仲が良かったと思っていたよ。
だからこそ、蒼司の紅司に対する苛立ちも募ったんじゃないかと。
961 :
名無しのオプ:04/06/17 15:24 ID:Mwn5kdJN
ダチさ、ヤア公だよ。
新装版、まだ増刷かからないな。
>>963 それでいいと思うよ。
過去ログは
【2】URL
【1】URL
とタイトルを入れずに通し番号だけで書く手もあるけど、
まだ次スレで三代目だし、タイトル入りでもいいかも。
それにしても、このスレは先代と比べて早く進んだなあ。
>>960 俺もそう思ってた。「物凄く仲いい兄弟」という印象。
だからここで「仲が悪いのかな」というのを見て
「そういう考えもあるのか」と驚いてしまった。どうなんだろうな。
>>963 タイトルの前に「新装版」とふる手もあるかも(^^;)。
>965
それなら
「虚無への供物 /中井英夫 第三版」
とか
塔晶夫版もほしい。
蒼白者の行進はなぜ未完に終わったのですか?
こんなのは?
中井英夫「虚無への供物」第三の薔薇園
970 :
963:04/06/19 21:38 ID:Tkle4sNh
埋め宮辰夫
好きな台詞で埋め。
「どっちにしろ海は、もうそんな区別をしやしない」
「すてきもないステーキ」
…虚無からじゃなきゃダメ?
「死んだら『ひと』の心の中へ行く」
台詞ではないけれど、とても好きな言葉。
しばァらく。
さあ、みんなで声に出して言ってみよう
「あーらアリョーシャ、しばァらく。あたしのサロメ、見てくだすって?」