932 :
名無しのオプ:2005/11/19(土) 02:46:11 ID:jmTO6Pwv
933 :
名無しのオプ:2005/11/19(土) 04:12:43 ID:74H1+7j6
>>928 自分も似たような意見。
雰囲気はわかるんだけども、結末に至る過程がテンションあがらないんだよな、読んでて。
どういう風に読めばおもしろくなるか教えてほしい。
934 :
名無しのオプ:2005/11/19(土) 08:42:55 ID:rAuw0VOT
>>932 もうずっとこのスレ見てるけどさ、そうやって影で晒すのってそろそろやめない?
俺も虚無はバイブルだと思ってるけど、
>>930-931みたく特権意識丸出しで批判してみたり
>>932みたくコメント欄ある所を晒して影で笑ったり、正直見てて気分は良くないよ。
むしろそうやって「分かってる自分たちこそ高尚だ」と言ってる方が虚無のモチーフに通じる所があると思うけど。
そもそも、なんで
>>932はバカ丸出しと言うならコメント欄で直接文句をつけないの?
935 :
大丈夫?:2005/11/19(土) 11:32:43 ID:WG+hm6nQ
バイブル
とか
特権意識丸出し
とか
分かってる自分たちこそ高尚だ
936 :
名無しのオプ:2005/11/19(土) 12:40:15 ID:cWBhak1L
>>934 部分的に同意。晒してくさす傾向は昔からこのスレにあるけど、下らないからやめて欲しいな。
自ら程度の低さを露呈することもあるまい。馬鹿だな、と黙って思っていれば済む話だ。
ただ高尚云々は見当違い。晒して喜んでるお馬鹿さんの程度が低いだけで、我々は単純に虚無の良さを共有したいだけなんだからね。
ま、こんな話は下らないからさっさと元の流れに戻そうや。
937 :
名無しのオプ:2005/11/19(土) 13:56:37 ID:cDjQakct
>>934 >
>>930-931みたく特権意識丸出しで批判してみたり
現状の無批判な中井持ち上げ体質を批判している931のどこが特権意識丸出しなんだ?
中井が理解できない以前の問題じゃない?キミ。
938 :
名無しのオプ:2005/11/19(土) 14:49:54 ID:jmTO6Pwv
中井英夫戦中日記 彼方より 完全版 [著]中井英夫 [編]本多正一
[掲載]「朝日新聞」2005年09月11日[評者]中条省平
中井英夫の『虚無への供物』はいまや、「新本格」なる推理小説流派のバイブルだが、中井の小説の本質は、全能者の権力を手にした錯覚をもって嬉々(きき)として死の遊戯に耽(ふけ)るポーの末裔(まつえい)たちの対極にある。
人をあやめることへのおぞましい戦慄(せんりつ)こそが、この小説の根底にあるモチーフだからだ。
そのルーツを探るためにはぜひとも本書を読まねばならぬ。二十代初めの中井は陸軍参謀本部で情報教育係を務めながら、この激烈な反戦の、いや戦争憎悪の日記を記していた。
国家という愚劣な抽象観念のもとに滅びゆく日本人への呪詛(じゅそ)と、その日本人にほかならぬ自分への苛立(いらだ)ちが、この日記を染めあげている。
日本人が一丸となって戦争に突入したという神話を真っ向から否定する貴重な歴史文献であるとともに、これまでの版から削除されていた母の死の前後のほとんど錯乱に近い記述を復刻した完全版ゆえ、中井英夫の人間性を知るのに不可欠の書物にもなっている。
939 :
名無しのオプ:2005/11/20(日) 01:50:16 ID:LTDum5o+
なんかみんな黙っちゃったネ。
『虚無への供物』をミステリーだと思って読んでるからおかしなことになるんだな。
“アンチ”ミステリーだってこと忘れないで再読してご覧。無人島ででもいいよw
940 :
名無しのオプ:2005/11/20(日) 09:11:10 ID:6vIHU9hm
この作品、後味はすごく悪いよね。
全てが解決したカタルシスみたいなものはまったくない。
941 :
名無しのオプ:2005/11/20(日) 09:15:03 ID:S+98Ue2m
まぁそれがアンチミステリたる所以だからなぁ。
しかしシャンソンの衒学は30代の俺からすればちょっと退屈だったかも。
942 :
名無しのオプ:2005/11/20(日) 09:47:12 ID:iS5Js6hs
>>940 ミステリおたく? カタルシスを求めること自体が病気なんだけど。
943 :
名無しのオプ:2005/11/20(日) 18:21:03 ID:ufFouXWQ
>>942 >カタルシスを求めること自体が病気なんだけど。
それは言い杉
944 :
名無しのオプ:2005/11/20(日) 18:32:24 ID:QAQ7SV56
なんでこのスレは断言する奴が多いんだw
人それぞれに楽しめばいいじゃないか。
許容範囲を狭めるのは良くないぞ
945 :
名無しのオプ:2005/11/20(日) 18:56:46 ID:FUKBl15b
>>941 あ〜、たしかに、シャンソンって、ほんとにすたれちゃったよねえ。
越路吹雪や蘆原英了先生など、リアルタイムで知っている人間の方が
『虚無』の読者のなかでも、もう少数派かもしれないね。
仕方ないなあ。
946 :
名無しのオプ:2005/11/20(日) 20:45:54 ID:ufFouXWQ
衒学というのものは興味が無いと元々退屈なもの
黒死館でさんざん免疫ができたw
947 :
名無しのオプ:2005/11/21(月) 10:02:30 ID:9RId6nsO
デタ━━━゚(∀)゚━━━!!
文春新書『回想 回転扉の三島由紀夫』
三島の「愛の処刑」執筆の経緯が赤裸々に!!
キタ━━━ヽ(ヽ(゚ヽ(゚∀ヽ(゚∀゚ヽ(゚∀゚)ノ゚∀゚)ノ∀゚)ノ゚)ノ)ノ━━━!!!!
948 :
名無しのオプ:2005/11/21(月) 23:18:02 ID:ai94MAmq
俺新本格から入ったクチだけど虚無は純粋にすげーと思うよ。
描写が美しいし逆にミステリとして読んだからこそ読了後の後味の悪さに堪らなく興奮した。
中井が綾辻に言った言葉だったか「この世の憎悪を全て一身に背負うミステリを書いて下さい」
ってのも虚無を読んだ後なら深く頷ける。
949 :
名無しのオプ:2005/11/21(月) 23:35:20 ID:dByP6fu9
文章というか文体というか凄いよね。
最近で言うと誰かなあ、この手の文章書ける人って。
950 :
名無しのオプ:2005/11/22(火) 01:00:29 ID:VGm4S81l
>>948 >「この世の憎悪を全て一身に背負うミステリを書いて下さい」
「世界の悪意を」じゃなかったっけ?
951 :
名無しのオプ:2005/11/22(火) 01:43:04 ID:FtVdV//1
952 :
名無しのオプ:2005/11/22(火) 01:44:58 ID:VGm4S81l
でもそろそろ命日だね。12月10日。
953 :
名無しのオプ:2005/11/22(火) 06:46:04 ID:WvIkvYTi
『虚無への供物』ネタの「やおい本」ってみたことある?
新本格は結構ネタにされることもあるらしいんだけど『虚無〜』は聞かない。
プロトタイプのホモ小説バージョンが公表されたので今さらって気もするけど。
954 :
名無しのオプ:2005/11/22(火) 10:03:21 ID:VGm4S81l
>>949 文体、文章だけならかなう作家いないんじゃないか?
ただ後期になると独特の私小説的世界、自閉した世界へのいってしまうのが鬱陶しいが。
955 :
名無しのオプ:2005/11/22(火) 14:35:36 ID:ZxlXb087
>>951 しかしあーやは世界の悪意を背負う小説は書いてないよなぁ…
ちゃんとミステリしてるよね。
956 :
名無しのオプ:2005/11/22(火) 16:08:43 ID:g5+M1x9O
竹本なんかは割とそれに近いものは書いているけどな。
957 :
名無しのオプ:2005/11/22(火) 17:53:39 ID:OHuhGRtp
>952
12/10に虚無への供物を読むのを毎年の行事にしてる奴挙手
958 :
名無しのオプ:2005/11/22(火) 21:16:46 ID:3bMhCVlb
959 :
名無しのオプ:2005/11/22(火) 21:26:13 ID:C0u1kYCB
960 :
名無しのオプ:2005/11/22(火) 22:38:07 ID:/FqbnxtN
961 :
名無しのオプ:2005/11/28(月) 03:54:54 ID:XshDr/7i
>>957 問題はその日までに今読んでる鉄鼠の檻を読了できるかどうかだ
962 :
名無しのオプ:2005/11/28(月) 20:24:13 ID:zEJS41mP
『アリス狩り』と『公園にて』って
なんか関係あるの?
963 :
名無しのオプ:2005/12/01(木) 21:39:55 ID:F2teJdxS
ところで次スレは?
964 :
名無しのオプ:2005/12/01(木) 22:03:58 ID:K0y4Obrn
昭和40年代の後半、まだ高校生だったが、NHKFMで蘆原英了さんの
シャンソンの番組があってね、自分はジャズが好きだったので、たまに聴く
程度だったが、上品な話し方だったよ。NHKテレビでも見たことがある。
965 :
名無しのオプ:2005/12/02(金) 00:20:13 ID:K0GKRJUg
>>957 正月には久生十蘭の『魔都』も読むけどな
966 :
名無しのオプ:2005/12/02(金) 11:20:56 ID:RJcb8Khc
魔都はすげい傑作だよな
三大奇書と比べると知名度がないのが残念
967 :
名無しのオプ:2005/12/02(金) 23:08:40 ID:L95rh5jz
>926
私の隣で愛らしく眠りについているよ。
寝返りすると全身疵だらけになるのが難だが(嗤)
968 :
名無しのオプ:2005/12/02(金) 23:15:26 ID:xsMScbP3
社会思想社の教養文庫を読んでいた者にとっては、
久生十蘭、夢野久作、小栗虫太郎の3つの名前は
いつもワンセットだった(少なくとも私はそう)。
969 :
名無しのオプ:2005/12/03(土) 00:20:06 ID:tpHgVpIH
>>968 あとは香山滋、牧逸馬、橘外男だったか。巻末の広告によく載ってたよな。
山風、日影丈吉、……あと誰かいたような気もするが思い出せん。
小栗の『黒死館』のマニアックすぎる注釈が思い出深い。社会思想社がらみ
では中井(+日影、泡坂)の『秘文字』があったっけか。
社会思想社が倒産したのは、俺にはけっこう痛かった。教養文庫はなかなか
ユニークなラインナップだったんだが。(でも一番有名なのは「ゲームブック」
かな)
970 :
名無しのオプ:2005/12/03(土) 08:35:45 ID:7zSlMxhZ
ゲームブックはたまにやると面白いね。
。
サイコロつかうのめんどくさいので
怪物には全て勝ったことにして
話進めていくんだけど
油断してるとあっという間に死んで完結。
971 :
名無しのオプ:2005/12/03(土) 08:49:46 ID:NAF7f7YI
久生十蘭は『黄金遁走曲』というのを以前読んだことがあるが、
えらく取っつきづらい文体だなあと思った。内容ももう忘れてしまったよ。
972 :
名無しのオプ:2005/12/04(日) 14:53:39 ID:SxAtrJSP
今年って十三回忌じゃない? もしかすると。
973 :
名無しのオプ:2005/12/08(木) 23:12:27 ID:YmcVOj74
薔薇の殺意のハッシュください。
974 :
名無しのオプ:2005/12/09(金) 22:17:23 ID:eFftyhrG
>>968 同意。
俺の中では御三家のイメージがあるな。
黒死館はボロボロになるまで読み込んだもんだ……
975 :
名無しのオプ:2005/12/10(土) 11:11:11 ID:ofNlLgV3
さー読み返すかー
976 :
名無しのオプ:2005/12/10(土) 16:30:56 ID:rUmq9mWD
昔、神楽坂の書店で「虚無」の新刊の文庫本を見つけたとき、胸が高鳴った。傑作との
評価があったが単行本はとんでもない高値で入手できなかった。購入して帰る途中で
作者のあとがき読んだがそれだけでも夢中になってしまった。帰宅するやいなや徹夜
で読み続けた。まるで夢幻の境地の中で万華鏡を見ているような気持ちがした。
世界のミステリーでこんなのはない。日本の特定のミステリーは文学性の高さでは比類が
ないと思う。
977 :
名無しのオプ:2005/12/10(土) 19:35:52 ID:RjrR38+2
978 :
名無しのオプ:2005/12/16(金) 02:26:49 ID:TdjmasxL
おれ的面白かった本ベストスリーでつ
虚無への供物
ポーの一族
百億の昼と千億の夜
夜が白々と明けるまで読んだのはこの三冊くらい。
あけおめ