>1
乙
おつコンシャンス コンシ
乙
おキミちゃんと椰痢汰緋
>1
乙カレー(・∀・)つ目 オチャノメ!
新スレおめでとうございます。
カキコははじめてですがいつも読んでます。
中井先生の小説に出てくる食べ物とかの豊かな描写が好きです。
食べ物描写だけなら「シンジュモノハコ」が好きです。
虚無も大好きですがもう少しお食事シーンがあったらな…。
コンフィアンス コンフィアンスゥ
10 :
名無しのオプ:03/05/24 20:59
三大奇書、または黒い水脈
「ドグラ・マグラ」
「黒死館殺人事件」
「虚無への供物」
戦後の三大名作(昭和五十年代以前)
「獄門島」
「刺青殺人事件」
「虚無への供物」
11 :
名無しのオプ:03/05/24 21:00
どのへんがアンチミステリか良くわかんないんですけど。
187 :名無しのオプ :2001/06/10(日) 13:41
現実の世の中を見まわしてみれば、推理小説よりもホラー小説よりも
もっと巧妙で奇怪で恐ろしい出来事がたくさん発生している
そのことをこの作品で強調した中井英夫は結局、以降推理小説は書かなかったとか。
一般に探偵小説推理小説と言うものは作者のトリックに驚き、遊ぶものに過ぎない。
中井英夫は前半部分を、そういった過去のミステリのエッセンスを
極端に圧縮した結晶体として描き、ミステリの衣を着させ、
最後でそれらの一切(推理合戦とか)を否定・超越するための
つばさを読者に与えたのではないでしょうか?
12 :
名無しのオプ:03/05/24 21:01
214 :名無しのオプ :2001/07/12(木) 22:46
笠井潔は「物語のウロボロス」で「虚無への供物」を取り上げて、最後に明らかに
なる犯人が犯人であるという証拠はない、と書いている。
この人物が犯人なのかそうでないのか、曖昧としているからアンチ・ミステリー
なのだと。
でも、誰もそこまで深読みしてないみたいだね。
講談社文庫の巻末の著者年譜の昭和五十九年には、「幻想文学」9号に載った
笠井の文章に励まされたと書いてあるが、それがこれ。
215 :密室博士 :2001/07/12(木) 23:16
>>214 そうね。あの人が犯人でないとすれば、結局全部事故死になって、それはそれで
つじつまがあうんだよな。
しかしそのような「犯人のいないミステリ」はまったくの虚無になってしまう、
(=無意味な大量死を是認することになってしまう)から、
せめて登場人物の一人に「自白」させて、せめてもの「虚無への供物」としてるんだよな。
アンチミステリーという言葉の取り扱いを慎重にしないと
話しててもワケ判らないことになりそう。
メタミステリーという言葉とどっちが明快?
文学の用語としては「メタ・フィクション」というのもあるので要注意。
アンチ巨人
17 :
名無しのオプ:03/05/28 10:10
全集早く完結しないかな
∧_∧
ピュ.ー ( ^^ ) <これからも僕を応援して下さいね(^^)。
=〔~∪ ̄ ̄〕
= ◎――◎ 山崎渉
20 :
名無しのオプ:03/05/28 15:11
age
久生タン(;´Д`)ハァハァ 藍ちゃんも萌え〜〜〜
久生になにかつっこまれるたび
「そうじゃない、僕のいいたいことは…」
なへなちょこなムレタさんに萌え〜〜〜
ワンダランドってのがいい。
ワンダーランドじゃなくてワンダランド。
でも四次元の入り口は言いすぎ。
あと、いきなり呼び方「公」はないでしょ、「公」は。
最初読んだとき、新本格に似ていると思った。
だが、格が違いすぎる。
これほどまでに無力感に満ちたラストシーンは初めてだった。
週末に時折読み返して、ため息をついている。
・・・いいなあ。
26 :
名無しのオプ:03/06/08 20:12
あげときました
自分は読み終わった後、一週間はへこんだ。
前半部分をワクワクして読んだだけに鬱。
28 :
名無しのオプ:03/06/09 20:53
あーかったりーと思いながらも読破。
29 :
名無しのオプ:03/06/10 21:56
遅ればせながら本日、創元版全集の既刊分を
全巻一括購入して参りました(`・ω・´)
第9巻ってまだ出てないのね。パパ探しちゃったよ・・・。
読み終わったが中盤なげだそうかとしていたのを藍ちゃん(;´Д`)ハァハァでつないだので
藍ちゃんの会話や行動しか読んでいなく内容がサパーリわからん・・・
31 :
名無しのオプ:03/06/11 03:46
薔薇への供物
面白いよね。
全集の黒衣の短歌史買いそびれているのに気が付いた……
帯付きでどこかにころがっていないものか。
初版はごろごろあるだろうけどね
前すれではいろいろ考察がなされていたとか?
はやく読みたいのう。
偶然帯付きを発見しました
それにしても、9巻はいつ出るんだろう…
36 :
名無しのオプ:03/06/18 05:50
あなたが犯人だ m9(`・ω・´)
俺には犯人の資格はないよー(・∀・)
もう平成15年。昭和を生きていない読者もいるんじゃないかしら。
>40
そういえば、某ゲームの主人公が
「これだから昭和生まれは・・・」と悪態をつきますな
そう言う漏れも昭和生まれ
夏休みの宿題は虚無への供物の感想文。
そんな素敵な小学生はあんまりおらんでしょう。
>>41 多分、このスレでそれ知ってるの俺とお前くらいだと思うぞ。
そういう俺も昭和生まれ。
というか、そうか、昭和生きてないやつが虚無〜読んだら、
多分昭和生まれとは違う感想を持つんだろうな。
>43
ユヤタンスレ辺りにはたくさんいそうだけどね<アレを知ってる人
核心を支えるものが特定の時代の空気ということは
確かに虚無への供物の弱いところでもあるとは思いますが
平成になっても虚無の終章の「m9(´Д`)」な展開で言われている事は、
フリッカー式の帯で二階堂(多分)が言ってた「矮°小化」という現象に型を変えて、
より性質悪く進行してるような気がしないでもないですな
これだから昭和生まれは
でぐぐったらすぐにわかった。シューティングゲームなんですな。
その作品が書かれた時代の空気を追体験とはいかないまでも
楽しめるのが推理小説の魅力でしょうか。
昔もえらく殺伐としていたのね。
みんな戦争を体験してる人たちなんですな
47 :
名無しのオプ:03/06/27 23:53
タイタニックを見て、虚無を連想したオイラって……
しかし洞爺丸だと、ラブストーリーじゃなくてプロジェクトXって感じだな。
さて、久々に読んでみるか。
平成になったとき俺はまだ3歳か……未読だが読後どんな感想を抱くか……。
漏れと同い年と一個下か。
取りあえず最初の一文の美しさに打ち震えよ。
>>49 最初の一文も好きだが、最後のも好きだ。
あの場面を頭の中で思い描きたいが為に読み返すこともある。
生意気な久生をしめてやる!
そうかなあ、久生は(メール欄・そんな大げさなことでもないか)
という点で憎めない人物になっていると思うけど。
えらそうで思わせぶりで腹たつのはムレタだよ。
毎回絶妙のタイミングで小馬鹿にされるアリョーシャの心の叫びでは。
そんな大人気ないキャラでもないかもしれんが。
いつもトンデモな推理で犯人にされてしまう藍ちゃんの叫びかも。
そんな大人気ないキャラでは以下ry
まあこいつの婚約者ともなれば気苦労も人一倍だと思うが。
そんな(ry
この作品の登場人物、友達にはなりたくないなぁ。
気軽に会社休みすぎだ、アリョーシャ。
アリョーシャがリーマンなのを忘れてた(藁
「光田は今日も休みか。全く、こう度々休まれては仕事にも支障が出る。一体何をやっとるんだ」
と上司は思ったんだろうなあ。
ありょー者は植木等の映画みたいなスーダラ社員なんだよ、きっと。
つーか、「光田君、君はよく仕事を休むが、何をしているんだね?」
と訊かれたらどう答えるんだろ
「ザ・ヒヌマ・マーダーでして……」
「何を言っとるのかね、君は」
「お寺巡りを……」
「ご、五色不動について調べておりまして、その……」
「そんなことで会社をしょっちゅう休むのかね」
麻雀やってましたとは言えないしなあ。
花見に行きますとも言えないな。
グータラ社員アリョーシャ。
ヒヌママーダーの真相に気付いてしまい、
仕事が手に付かなくなったので早退します。とも言えないな。
「それが…もしかして僕、人、殺しちゃったかも。
誰かにはめられただけなんですけどね」
とも言えないしな。
一番まともだと思ってたのに。
さようならアリョーシャ。
>>68 その話を耳にした同僚が、「通報しますた」。
貸出中だったので予約しておいたら、図書館から電話がかかってきた。
「OOさまが予約された『虚無への・・・そなえもの』が準備できましたので〜」
>>70 そしてアリョーシャタイーホ
思いも寄らぬ展開を見せるザ・ヒヌマ・マーダーケース。
>>71 知り合いは「こむへのくもつ」と思い込んでいたそうな。
「虚無僧」の「こむ」
最近実際に文庫版を購入するまで、埴谷の「死霊」を「しれい」では無く
「しりょう」だと思ってた。
それをいうなら漏れは「埴谷雄高」がそもそも読めませんでした・・
ところで数年前に虚無はBSドラマ化されたとあって検索したら
久夫=深津絵里 蒼司=中村トオル などとなっていたけど
亜利夫の名前が無かった(はず)。どういうこと?
>>74 前スレ(倉庫)の66-78あたりでそのネタが出てた。
ドラマ化にあたってアリョーシャは省かれたそうな。
いなくていいと言えばいなくていいかも...
講談社文庫版を持っているんですが
創元ライブラリ中井英夫全集の方を立ち読みしてみると
冒頭の書き方がちょっと違うんです。
なぜですか?
漢字が読めない僕。とうやまるだったとは。
ほらじじまる?
81 :
名無しのオプ:03/07/10 01:18
>>77 中井氏は、3つ目の刊本である現代推理小説大系本で
冒頭部分を改訂し(長くなりました)、
4つ目の講談社文庫版もそれを踏襲しています。
一方、創元ライブラリ版は、昔に戻って、
最初の単行本を底本にしたので、
そういう違いが生じたというわけです。
>>81 うおう。お答えいただいてたのね。
美麗な冒頭場面、作者も相当の拘りがあったのでしょうか。
ありがとうございました。
本日買いました。
これから読みますが、
この本の題名ってなんて読むんでつか?
「きょむへのくもつ」
どっときょむ
ヒヌマドットキョム
__∧_∧_
|( ^^ )| <寝るぽ(^^)
|\⌒⌒⌒\
\ |⌒⌒⌒~| 山崎渉
~ ̄ ̄ ̄ ̄
__∧_∧_
|( ^^ )| <寝るぽ(^^)
|\⌒⌒⌒\
\ |⌒⌒⌒~| 山崎渉
~ ̄ ̄ ̄ ̄
八丈島の虚無
下品な関西弁とか言うなよ〜
本当に下品な感じが出てよろしいのだけど…
91 :
名無しのオプ:03/07/17 06:27
高校時代にこの作品を読んで本当に良かった。と、思える人生にしたい(w
「ぼく、お前だの貴様だのなんて言葉使わないよ」
ていう台詞にやられた。参った。
>>91 ワンダランドの入り口は見えたかい?
中井氏のコメントによると、アイちゃんは
「年長者にも敬語をつかわない」
という設定になっているそうですね。
何ですと。敬語を使わない若者ってこの時代もいたのかしら。
ほんでもナナムラのことを「久生さん」と呼ぶ気のいいおぼっちゃまです。
変わったひびきの名前が多いよね。
このネーミングセンスは漫画やアニメの雰囲気…とは違うか。
アンチミステリって何ですか?って質問されると怒る人ー挙手
(`・ω・´)ノ ハイッ
>>92 いまだに入り口さえ見つからないよ。
黒鳥なら上野Zzzに行けば。。。
ついでに100get(w
んじゃ、時計の逆につけたことのある人
まあ、野郎の入浴シーンを覗き見するのは傍目にワンダーであります。
「車、車、車三つで...」のトドロッキーがいるよ。
なんてこった。
過去スレ消失しましたですよ。
まだ見てないのに〜
>105
げ、まじだ。なんてこったい。
>なお、「虚無への供物」についての解釈などは前スレで大いに語られています。
その解釈を読みたい!
ゾヌのログなら手元にあるよ
俺の手元にはかちゅのログがあるよ
おお!ありがと〜
>110
頂きました。神でいてくれてありがとう。
今日は乱歩の命日だね。
中井氏とも関係が深いので、ちょこっと書いとく。
るーるぅるるっるー♪
きょむーもいいてんきー♪
(^^)
>>117 おさかなくわえたあいちゃんーおーいーかけーて〜
はだしでーかけてくーようきーなそうーじさん〜♪
さーて、来週の氷沼さんはぁ?
フネです。
そろそろ暑くなってきましたね。
かき氷なんかを食べてると、不意に、あの氷山を思い出します。。(以下嗚咽)
あ、それはタイタニックか(w
さーて、来週の氷沼さんはぁ?
紅司です。
朝晩、めっきり冷え込むようになってきましたね。
こんな時は、炬燵に入って煮葡萄酒を飲むのが最高だな、なんて思います。
来週の「氷沼さん」は
「紅司、お茶会を開く」
「藤木田さんの秘密」
「八田さんのお家改築講座」
の三本です。
大きな空を眺めたら
黒い凶鳥とんでいた
今日は楽しい
今日は楽しい
麻雀大会
ひーぬまさん 氷沼さん
氷沼さーんはゆかぁいだーな〜
>>122 >紅司、お茶会を開く
カツオの声と口調で「ねえ、兄さん、いいだろ〜、お茶会やろうよ〜」
なんてのを想像してしまった
新作読みたいな
↑無理
↑中井英夫のほとんどの作品を読んでのことだろうから
「人形たちの夜」もとてもいいよ、とか
「とらんぷ譚」とかの連作幻想小説も素敵もなくいいよ、とか
いってもしょうがないだろうし。
替わりには至らないと思うけど
竹本健治「匣の中の失楽」、
夢野久作「ドグラ・マグラ」、
あと皆川博子ぐらいかな。
「虚無への供物」が気に入った人が好みそうなのは。
あと塚本邦雄の十二神将変とかね。
いかにも「虚無への供物まねっこさしてもろたわ」って感じ。
漏れはちょっと気持ち悪くて読むのしんどかったけど。
話は変わるが虚無って
中井英夫の書いたものの中では例外的に庶民的だよね。
こういうのも代表作と言ってしまっていいのかなという気がしなくもない。
今日、書店で、
創元ライブラリー版全集の『とらんぷ譚』に
見たことのない帯が巻いてあるのが目に入ったので、
手にとって見ると、奥付に第三版とありました。
ちゃんと売れてるんだなあと、うれしかったです。
「三版」と書いてありました。
別に改版しているわけではなく、
同じ版で印刷しているのだろうから、
「刷」と表現すべきだと
僕も思うけど。
しかしまあ、売れているというのは嬉しいよな。
(⌒V⌒)
│ ^ ^ │<これからも僕を応援して下さいね(^^)。
⊂| |つ
(_)(_) 山崎パン
136 :
名無しのオプ:03/08/16 08:18
ただ今、読了しました。「ドグマグ」の衝撃はなかったな…。
最後はすっきりした印象だが、途中のウダウダ展開に参った。
動機が…などと言うのはアンチミステリには野暮だと知りつつ。
自分の場合は読後しばらく鬱だった。
推理小説を読みたがる動機や、
犯罪・天災・事故とかのニュースを見たがる動機について
指摘している部分に大きな影響を受けた。
冬に炬燵に入りながら読むと至福。
1回目読了してから2回目読むにはどれくらい期間おいたら美味しいかな?
>138
風邪引いたりして少し具合の悪い時に
お蒲団の中で読むのもおつなものです。
こういうとき文庫本はいいよね。
↑三一書房の作品集の中の折込に
倉橋由美子がそういうこと書いてた。
熱出したときのために読んでないんだったかな。
わ、本当ですか!
しかし私は初読でそれをしたら、途中で眠ってしまうか
頭がこんがらかりそう。さすが由美子!
でもホント熱出しながら読むと蒼い長男に親近感わきます。(気のせい)
熱を出しながらは読みたくないものです。
おかげで『虚無への供物』は一日中家にいるにもかかわらず1週間もかかってしまった。
でも蜜柑を食べながら読んでたら、果汁が頁に跳んで鬱(w
必ず読む日があるなあ。
12月10日の幕開け、これは毎年。
あと、できたら4月17日に「非誕生日の贈り物」とそれに続く告発を。
ユミコタン、アアユミコタン、ユミコタン(sage)
なあ、ひでお、
中井英夫って生きてるの?
死んでる
誰がヒデオを殺したの?
それは私と雀がいった。
...って蒼司に憎まれてしまうな。
20年以上前高校生の時に講談社文庫のを買って読み始めたが、数ページ
で挫折したまま実家の本棚にしまわれていたのを、夏休みに持って帰ってきて
再度チャレンジ。再読して、何故途中で投げ出したか思い出した。
皆よくこの本を苦痛でなく最後まで読めるね。特に後半はきつい。
前半だけ応募して乱歩賞次席ってのもよくわかる、もし乱歩賞の応募枚数規定がなく
て1200枚全て応募したら最終選考にも残らなかったんじゃないかな。
再読してちょっと得したのは、本に挟まれてるシオリに当時けっこう好きだった
伊藤麻衣子が20年前の少女の顔でニコニコ微笑んでるのを発見したことかな。
156 :
名無しのオプ:03/09/02 15:28
まあ人によっては全然受付けないだらうね。
158 :
名無しのオプ:03/09/03 21:52
リングかよ!
ところで創元のやつ、まだ刊行終わってなかったんだ。
また出るのか。
>>155 >>伊藤麻衣子が20年前の少女の顔でニコニコ微笑んでるのを発見したことかな。
結局それが言いたかったのかよ!
う〜〜む。
中井英夫といえば、魔術的な名文家で、
読み始めたが最後、完全にとりこにされてしまい、
もう止まらない。
と思ってた僕には、
>>155みたいな意見はショック〜〜
161 :
名無しのオプ:03/09/04 04:49
伊藤麻衣子の笑顔>中井英夫の文章、か。
ふ、昭和は遠くなりにけり
162 :
名無しのオプ:03/09/04 13:48
平均的な高校生を100人集めて中井英夫を読ませたら95人は脱落するだろう
……俺五人?
それとも、平均的でないのか?
>>163 うん。
(他の推理小説をたくさん堪能した後で、登場人物にその罪を糾弾されるのがよろし)
165 :
名無しのオプ:03/09/05 12:51
今これ読んでて1章まで読み終えたところなんだけどあまり面白くない・・・
これから面白くなるのでしょうか?
>>165 それはもう、人それぞれとしか言い様がない。
お前さんには面白くなくても、他者は面白いと感じるかもしれない。
その逆も当然ある訳で、とりあえず2章も少し読んでみて判断したらどうだろう。
>>165 いままでに貴君がどういった文章を読んでいたかにもよるな。
読了する事を期待いたします。
保守
170 :
名無しのオプ:03/09/13 22:25
今、ニュー速+で見たのだが、台風14号が北海道に上陸する可能性が高いそうな。
こういうことからでも虚無を思い浮かべてしまいます。
なんか精神的後遺症を患った人からの相談みたいな文面だな
「虚無」は読書の初心者が読むよりは、猛者が読んだ方がいいのかもしれない。
それでも、脱落する人はいるだろうが。初心者が読むと、読書嫌いを
引き起こしそうだ。
中井英夫の文章は、くせがあるが悪文ではない。
結局「虚無」が読めないのではなくてノーマルな文章が読めないんだろうな。
まずトランプ譚で練習
確かに入門編としては良いかも
176 :
名無しのオプ:03/09/19 23:00
一章終わるけど脱落しそうだ・・・・
もっと古い乱歩や同年生まれの山田風太郎なんかは読みやすいんだが
これは・・・・
ミステリ以前の問題だねw
黒死館は読めたのに、虚無は駄目だったという後輩がいたっけ……
何がダメなんだろう・・・
キャラとかの問題かな?
ゲイバーが駄目なんじゃないの
藍ちゃんの口調とか?
「はこ(変換できん)の中の失楽」はどうだい?
いや、その後輩は「黒死館の文章が好きだが、虚無のは苦手だ」
と言っていた。自分はその逆だっただけにちょっと驚いた。
184 :
名無しのオプ:03/09/20 23:13
匣
中井英夫は文章上手いと思うけどね。
「人形たちの夜」が大好きだ。
でも、「虚無」は何故か入り込めない。
なんでだろ〜。
> 黒死館の文章が好きだが
それはそれですごいw
>>187 「黒死館」の文章、というか、小栗虫太郎の硬質でスタイリッシュな文章が好きだ、という人は結構いるよ。
ハハ、照れるな……
ケッ、虫けらめ
そんな奴は無視たろう。
--プシュウドモナス・デスモリチカ
--プシュウドモナス・デスモリチカ
呪文のように唱えていたそれが、そうだ、石油を食うという微生物の名だったと思い出すと、
たちまち貴の眼前いっぱいに青金色の彩光を揺らしている油層がひろがり、その中で蠢き群生
するかれらの生態が、顕微鏡を覗きでもしたようにつぶさに映じた。
--おれは早く土星に行かなくちゃ。
その日、街を歩きながら、貴は唐突にそう思った。
↑幻想博物館?
そう。「牧神の春」
>>194 >「牧神の春」
良い短編だよね。幻想博物館はどの話も出来が良い。
196 :
名無しのオプ:03/09/26 00:59
☆ 中井英夫関連展覧会
・ 「中井英夫没後10年 アンチ・ミステリーへの誘い『虚無への供物』展」(仮称)
中井英夫の代表作にして歴史的名作ミステリ『虚無への供物』の初出掲載誌「アドニス」を含め、残されている『虚無』の原稿、構想表、資料類、遺品、写 真など、貴重な資料を展示します。
詳細は未定ですが、随時ご案内いたします。
(※ なお展覧会のタイトルは、仮称です)
場所 : ミステリー文学資料館
期間 : 2003年11月25日から2ヶ月間
・ 本多正一写真展『彗星との日々 ―中井英夫との四年半―』
中井英夫最後の助手 本多正一のカメラによって捉えられた、中井英夫最晩年の四年半の記録。
微笑ましくも壮絶な小説家の日常を記録して評判となった写真展が、ひさびさに開催されます。
場所 : 小樽文学館
期間 : 2003年12月から約3ヶ月間の予定(詳細未定)
ttp://homepage2.nifty.com/aleksey/LIBRA/informe.html
昔神田でやったみたいなやつかな。
写真展の方はそうでしょう。さすがに小樽までは行けないが。
遺品等の展示もされてましたよ<神田
違う会かもしれないけど。
鵞絨(びろうど)って当て字だったのかしら。
うちの環境じゃ変換できなかったよ。
天鵞絨
>>200 「びろーど」で試してみるといいことがあるかも。
やはり行くなら12月10日かな
噂のアドニス掲載版の男色虚無を目にすることができるとは……
>>203 人生、何があるかわかったものじゃないということだな。
自分は先日、「虚無への供物への供物」という同人誌を目にした。
虚無をギャグにできるもんなんだなと思ったな。
205 :
名無しのオプ:03/09/27 13:02
図書館で予約して借りてきたんだけど
おまえらよく読破できたな、スゴいわ・・・感心感心
オイラなんか50ページしか読んでないけどギブアップ
今から返しに行ってくるね
いずれまた挑戦するわ、ほしたら〜
206 :
名無しのオプ:03/10/01 11:12
「虚無への供物」ようやく読み終えた
古色蒼然として如何にも古い 何処が良いのかわからなかった
こうゆう机上の空論的ミステリーは苦手なのでだめだった
だって本当に古いものだから。
誰かの新刊と間違って買ったのかな?
>>206 プロットや内容の斬新さをもはや感じえないほどに、ここ最近で亜流がでまくっているから
(206で言う「机上の空論的ミステリー」を含む)そういう感想が出るのも無理ないかも。
最近のミステリをほとんど読んだことがないような人や、古典の本格ばかりを
読んでいた人が
感じる良さなのかな。
206さんには失礼な言い方になるかもしれないが、出会うタイミングの幸不幸があるのかも
オレは新本格からミステリ読み始めて「虚無」も「有栖川有栖の作品中で言及されてたから」という理由で手に取りましたが、すごく楽しめましたよ。
途中の二転三転する謎解きではワクワクしましたし、ラストでは頭をガツンと殴られたような衝撃がありました。
やっぱり感じ方は人それぞれなんでしょうね。
そういや漏れ中井英夫とか「虚無への供物」とかって
どういう経緯で知るようになったんだか憶えてない…
どっかで三大奇書というのを見かけてだろうと思うんだけど
何で見かけたのか全く記憶にない… (1987〜88年あたり)
中二の冬、従兄(当時大学生)に薦められたのが「虚無への供物」との出会いだったな。
「これ、読んでみるといいよ」とだけ言われて手渡された。
何かの評論とかエッセイでこの書名が出てくると、独特の匂いを感じるんだよな。
それで読んだらはまった。水色背表紙の講談社文庫を買いまくった。
213 :
名無しのオプ:03/10/02 19:33
オレは匣を読んでから虚無
そういえば三大奇書を読んだ順番って人それぞれだよな。
自分は、黒死館→ドグラ・マグラ→虚無でした。
自分は、ドグラ(すらすら)→黒死館(挫折)→虚無(グッジョ!)
俺はドグ→匣→匣→ドグ→虚無。
黒死館は持ってるが味読。
匣(フム)→虚無(ウホッ)→ドグラ(ウホホッ)→黒死館( _l ̄l○ )
黒死館(疲れた……)→ドグラマグラ(すらすら)→虚無(ウホッいい告発)
でございました
虚無(こりゃぁいい!)→ドグマグ(こういうもんだったのか)→黒死館(熱が出そう)
匣の中の失楽は、黒死館をどうにか読み終えて半年くらいしてからかなあ。
ドグ(リア厨)→虚無(大学中退)→黒死館(実家の家業を手伝う)
ドグラ(大学受験間際)→黒死館(大学前半/夏休み)→虚無(大学後半/秋口?)
十角館・占星術(社会人1年目)→狂い壁狂い窓(社会人2年目)→匣の中(3年目)
社会人になってからのほうがショボイw
俺は角川文庫の「銃器店へ」の表紙が気に入って初めて中井を読んだ。
その文章の美しさ、絢爛さに惹かれてはまりますた。虚無は「幻想博物館」の
前後ぐらいに読んだのかな。高校時代に巡り会って良かったと思う。
自分は中学生の時に虚無に出会った。
初めて読んだ時、あの告発に涙ぐんだ。
>>223 中学生であの告発に萌えるとは、お ま せ さ ん ♪
>>223はなんらかの大規模事故の犠牲者遺族と思われ
おまいら。感受性のないやつらだな。
虚無への供物、読み終わった(初読)
第一の事件の推理合戦あたりは、正直タルタル
でも、そこからあとはもぅ、やめられない止まらない
耽美な文章とかは、正直よくわかんないスけど
<知っちゃうと興ざめなのでメ欄>は「うわっ、キター」と思った
次に好きなのが「31 顔のない顔」の金造の心中弁解シーン
『…判ってくれ、オレにはただ〜』ってとこ
何度も読み返しちゃった
過去ログみたけど、自分の脳内補完があってたっぽいので良かった
(あってたとか、良かったってのもどうかと思うけどね)
馬鹿丸出しな文章で失礼
思ったより、敗戦の空気みたいのが感じられないのね。
わざとそういう書き方してるのか、
当時既にこんな世相(忘れられていった、もしくは考えないようにしていた)
だったんか。
当時を知らないだけに歯痒い思いをするお話だったなあ。
作中の敗戦感覚のある種の希薄さは、本人の個人体験によるものがあるかも。
(確か終戦は病床でむかえたのでは)
実際の一般の世相がどうだったかは私はわからないが。
『虚無への供物』の物語が始まるのは、1954年の12月でしょう。
もう「戦後の混乱期」のような空気はかなり薄れているのではないかな。
中井氏の戦中・戦後については、日記『彼方より』『黒鳥館戦後日記』
があるので、図書館ででも読んでください(文庫版全集にはまだ入ってないはず)。
戦後すぐの世上の雰囲気は、『悪夢の骨牌』の後半部分など、
小説でも活写されてますよ。
「戦後よ、眠れ」 ……タイトルだけで泣けるな。
(『悪夢の骨牌』)
戦中の雰囲気が出てる作品といえば「黒塚(だっけ?)」と「見知らぬ旗」が
俺の中では双璧です。読んでいるだけで映像が浮かびます。未見な方、是非読んで!!
「朝の連続テレビ小説」で虚無をやったら、
最終回まで何話かかるだろう
さわやかな朝が台無し。
重たい天鵞絨のカーテンで遮られた様な世界観が売りだから。
朝っぱらからおキミちゃんが踊ったり、
紅司の背中に十字架が浮かんでいたり、
爺やが聖不動経を唱えたり、
肉瘤を揺らしながらアラビクのママさんが現れたり……
お茶の間の皆さんはびっくりだなw
今だったら「虚無虚無家族」ってことになるのか。
・・・・絶対見たくねえ。
爺や、まじで可哀相なんですが。
「こころ」ならぬ「そうじ」
「こんな氷沼家は嫌だ!PART×」
>>240 秘密の地下室があって、橙二郎叔父が秘密の実験を繰り返している。
そこで黄司復活
実はその黄司はサイボーグ。
そして巨大化。
黄司「赤い花ぁぁ、黄色い花、青い花ぁぁぁぁ」(ゴゴゴゴゴ)
しょおめへん
なんて最近の関西人は言わないんだろうなあ
247 :
名無しのオプ:03/10/23 06:43
『虚無への供物』 刊行40年記念
永遠の薔薇 中井英夫へのオマージュ展
2004年2月29日 (日)〜3月10日 (水)
午前11時00分〜午後6時30分
※初日午後6時〜オープニングパーティ
ギャラリーオキュルス
〒108−0074
東京都港区高輪3−10−7
tel 03−3445−5088
都営浅草線高輪台駅下車3分 JR品川駅下車10分
【参加作家・予定】
梅木栄治 柄澤 斎 今 通子
立石修志 司 修 楢橋朝子
野中ユリ 坂東壮一 藤田新策
山下陽子 山本美智代 渡辺 東
渡辺啓助 石塚公昭
http://www.kimiaki.net/kyomu%2040.htm
虚無の関西弁は塚本邦雄によるものだとか
渡辺啓助さんはもう亡くなったでしょう…。
250 :
名無しのオプ:03/10/25 15:58
月蝕領映画館って読んだ人います?
最近出た文庫版の全集の付記だと「フリークス」とか「エレファントマン」とか
見に行ってると載ってたんですが、やっぱりそういう病気系の
映画が取り上げられてるんでしょうか?
渡辺啓助は亡くなったけど、会場のギャラリーオキュルスは啓助の娘の渡辺東の店なのでなにかしら展示品を出すのでは。
中井の軽井沢の山荘の「流薔園」のプレートは啓助が彫って贈ったものだったとか。
252 :
名無しのオプ:03/10/26 19:22
創元ライブラリ中井英夫全集[9]「月蝕領崩壊」出た!
> 創元ライブラリ中井英夫全集
まだあったのか、それ
254 :
名無しのオプ:03/10/26 21:28
255 :
名無しのオプ:03/10/26 21:29
256 :
名無しのオプ:03/10/26 21:43
与太者うぜぇよ
257 :
名無しのオプ:03/10/26 23:03
258 :
名無しのオプ:03/10/27 00:45
>>253 中井英夫スレだろここ?
そんな言い方無いだろ
あと一巻で完結だよ。それに別巻で「黄泉戸喫」も希望。
「黄泉戸喫」だけでなく、もっともっと単行本未収録の
ものを入れて欲しいな。
ただいま、綾辻スレにて虚無が話題に出ております
262 :
名無しのオプ:03/10/28 01:54
「よもつへぐい」か・・・。
263 :
名無しのオプ:03/10/28 10:05
秋が深まって来ると中井作品が無性に読み返したくなるのは
私だけでせうか。
あぁ、秋薔薇が綺麗だよ。
>>230で『彼方より』『黒鳥館戦後日記』はまだ文庫版全集に
入ってないなんて書いてしまいましたが、もう5年も前に
出ていましたね。すみません。
『月蝕領崩壊』、今日買いましたが、二千円とは驚きました。
発行部数、どのくらいなんでしょう。
あまり売れないからこんなに長くかかっているらしい。
もうちょっと薄手にしてもっと頻繁に配本すれば買いやすいような気がするんだが
267 :
名無しのオプ:03/10/29 00:03
なんかムカツクなお前
厚さは「虚無への供物」と「とらんぷ譚」に合わせたんでしょう。
相変わらずガラ悪いな。
2冊に分けたとして、
それじゃあ1冊千円以内で出せるかと言ったら、
やっぱり無理でしょう。
太くて2千円の方が結局安い、ということになるわけですよね。
ルナタン、ハァハァ(;´Д`)
紅司が好きだったのに……。
273 :
名無しのオプ:03/11/07 16:36
牟礼田って人気なさそうだよなあ
「牟礼田が一番好き」というのはあまりいなさそうではあるな。
シャンソン聴きたくなったYO
276 :
名無しのオプ:03/11/08 12:25
まあじゃんのとこはわかんなかった。しないから。
ほかはおもしろかった。
結末にちょこっとだけ出てくるだろう
作中、牟礼田が一番探偵役然としてるんだけど。
他の3人にくわれちゃってるかな。
アリョーシャage
「不思議の国の亜利夫」に笑った。
二度目に読んだのは初めて男の人に抱かれた直後のことでした。
この名作をぜひ翻訳して、海外にも紹介してもらいたいもんだと
思うのだけど、亜利夫‐アリスといった言葉遊びの訳で苦労しそう。
氷沼家の人々の色のついた名前というのも、どう処理したらいいかな。
色関係は括弧付けか何かで渾名みたいにするんでしょうかね。
Souji "Blueなんたら"
Kouji "Redなんたら"
:
みたいな。
「ブルーホワイトのダイヤ」で「蒼司」なんて
とてもいいネーミングだよな
紫司郎、橙二郎、菫三郎。
蒼司、紅司、藍司、黄司。
皆宝石にちなんでいるけど、「朱実」もそうなのかな?
講談社文庫版の虚無が、ミステリーズになって平積みされてた。
新しい読者が増えるかもね。
291 :
名無しのオプ:03/11/14 17:37
明日から光文社ミステリー文学資料館で『虚無への供物』展!!
ありょーしゃage
>>290 >ミステリーズになって
の意味がわからなかったが、要するに、
ミステリーばかり集めたフェアをいまやってるんですね。
『虚無への供物』がそういうフェアの商品に入るのは
確かに珍しいね。
俺は牟礼田が一番好きなキャラだけど。ちょっと天然入っているけど、
彼がいないともっと重苦しい作品になったと思うんだけど。違う?
ドラマ化されるなら彼の役は神田正輝が適役だと思った。
漏れは、虚無の供物で、もっとも優れているのは
その文章力、構成力というよりもむしろ
”アショーシャ”につきると思う。
こんなずば抜けた呼び名をもったキャラなどかつて存在しなかったし
これからも”アリョーシャ”を越える呼び名は生まれるはずもない。
不思議の国のありおっていうのもグレイトだったしね。
虚無の売りは、”アリョーシャ”であることはまちがいない。
アリョーシャ・カラマゾフからとったって?
わかんなかったよ
あ、商社
ぁ瀟洒
一人称がミイってのは当時として斬新なキャラ立てだったのでは。
イヤミか?
今読んでも個性的なキャラだと思うよ。
それぞれみんな。
緑色の花ってないのかーとか感心しながら読みました
まだ虚無が見つからないんだけど。
お風呂で読めない。
こんな長い小説、お風呂で読むと、
紅司君みたいになるよ。
恐らく毎晩銭湯に持参して同好の士を探すのであらう
今年も十二月十日が近付いてきましたよ、蒼兄さん
とうやまるの事件は登場人物に深く関わっているのはわかるんだけど
読者を含めて誰もが知っている、ということを前提として書かれたのかね。
初出時より10年前の大事故だから、今で言うと阪神大震災とか御巣鷹山の
日航機墜落事故とかに匹敵する、当時では誰でも知ってる事を前提に
できるクラスの事件かと。
虚無見つかった。
>>305 脅かすなよ・・・。でも虚無の殺人の描写ってそんな恐怖を掻き立てられないから大丈夫。
銭湯みたいな広いところでゆったり読書してみたいわ。
しかし最初に出てくるお釜の子は好きになれんな。
ほんの2ページぐらいだけど冒頭の性別を混同させる描写は見事に混乱させられた。
踊り子が男だと判明してちょいがっかりした。
久生も女言葉使う男だと思ってた。
ああ。
お前ら久生に萌えないのかい
今、2度目読み終えたけど、やっぱり蒼司の告発がすべてだな・・・。
トリックも探偵たちの論争も、あれを飾る長い長い道のりなんだなと思った。
いや、おもしろいけど。第一章は少しだるいけどね。
久生が皓吉に詰め寄られてたじろぐ場面で萌えるだろ普通
「あのねえ、アリョーシャ」と軽くいなすところが激萌え
「あたしが聞きたいのは、そんなおトイレの臭いがするような、
小つまらないトリックじゃないの。」
いいね、いいね。
罵倒されるアリョーシャに乾杯
亜利夫はどう頑張ろうと久生に勝てないのさ
深津久生は結構萌えた
「奈々と結婚しようだなんて、牟礼田という人はできた人だなあ」
とアリョーシャは思ったのかもしれない
罵られるのが好きなんじゃないか。最後に<メール蘭>されるし
>>322 本人達の意思というより、家同士で決められた結婚だからなあ。
あの後、登場人物達はどうなったんだろう。
久生たんの萌え画像貼ってくれ
久生に罵られるアリョーシャの心境を表すとこんな感じだろう
_,,._
( ゚ 3゚)エエー、ソンナァ
>>327 ていうか久生が罵る場面を読む俺の心境だ。
まったく小生意気な女だ。はぁはぁ
この作品は言ってみれば萌え満載。そこらへんのラノベなんかめじゃないね。
12月10日って何で特別なの?教えて
全てが始まった日であり、中井氏がワンダランドに旅立った日。
この日には何を奉げよう
そりゃあ海に酒をまくんだな。
334 :
名無しのオプ:03/12/06 16:39
もう没後十年なんだね。ミステリー文学資料館の中井英夫展、誰か行きました?
>>335 失礼ながら笑ってしまった。本当にごめん。
>335の誕生日は永遠に呪われた、と
非誕生日を祝えばいいのさ。
>>335の誕生日はこれから4月18日だな。
前日に非誕生日を祝う会を開いて告発大会となる、と。
340 :
名無しのオプ:03/12/09 11:28
いよいよ明日だ
いよいよ明日、おキミちゃんがサロメの踊りを披露するのだ。
―――その人々に
今年も読み始めた。もう何回目だろう。
毎年、12月10日になると本棚から虚無への供物を取り出している。
十八年ぶりに再読しますた。
>>334 今日、行ってきた。
ガランガラン……
壁には中井さんの写真パネルが貼られていて、その下に設置されているガラスケースの中に、
虚無草稿、アドニス、洞爺丸の遺族へ宛てた手紙、遺族名簿?未発表原稿などが、
飾られていますた。
レジュメとまではいかなくてもいいけど、
少冊子みたいな感じでもいいから、カタログが欲しかった
アドニス版虚無、読みたいのう
エディプスの市(まち)
あっはっは〜、フリガナが誤植だよ〜
ごめん、誤爆。
>348
笠井スレか?
今日は22日、氷沼家が再び喪章に飾られた日。
蒼司が「原子怪獣あらわる」という映画を見たとされている日だな。
その後、九段の八田家で冬至の柚子湯に入ったとされている。
要するにアリョーシャとの待ち合わせが
上手くいかなかった日かな?
お前らいくつだと小一時間…
hoshu
>>354 いやアレは、いい歳して待ち合わせひとつ満足にできないわけじゃ無くて
(以下ネタバレにつきry
藤木田老と蒼司と八田と一緒に徹夜麻雀をしてみたい。
すってんてんにされそうだけどな。
そういえば、相澤氏の誕生日は永遠に呪われているんだよな。
もしあの時代にいんたあねっとなるものがあったら
洞爺丸事件は笑った!とか不謹慎なコピペが氾濫していたろうか。
>>359 通常は年の功で藤木田老だろうが、勢いにのった蒼司は誰にも止められないので
八連荘に突入みたいな。八田は積み込みがバレて鴻巣にボコられる、と(笑)
麻雀なんぞしそうにない蒼司が強いってのがいい
藍ちゃんは東大志望で紅司は早稲田。
蒼司とアリョーシャはどこの大学だ?確か同じ大学だったよな?
大学名って出てなかったっけ?
>>364 「義兄さん、あなたという人は!」
ボコボコボコ
「何やてえ!お前かて云々」
ボコボコボコ
369 :
名無しのオプ:04/01/14 19:34
「意外な犯人モノ」の究極として「物語を読んだ読者が犯人である」という小説だと聞いたのですが
本当にそんなことって可能なのかな?
読んでみて「確かに俺が犯人だ」って思いました?
買ってみたけど分厚くて、最近忙しいこともあって読むのに時間がかかりそうなのですが
僕の場合ノロノロ読んでると途中でワケ分からなくなりそう。
370 :
名無しのオプ:04/01/14 19:51
物語を読んだ読者が犯人である」という設定は日記形式にして犯人
に読ませるというのがあったよ。だれのだかわすれたけど
ネタばれじゃないかもしれないが物語のキモに関する話は
あまりしないほうがいいぞ。
どのレスとは言わないがw
小説を楽しむには読むしかないなあ。
評論や感想を読む楽しさとは別ものだよね。
373 :
名無しのオプ:04/01/21 22:10
図書館で借りたことしかないのだが、手元に置きたいので買おうと思う
どこの出版社のが一番素敵ですか?
古本でもよかよ〜
講談社文庫のが自分はいいと思うなあ。
なんというか緊張せずに読めるよ。
裏表紙の文章もすごいし。
でも大切に手元に保管して置きたいなら
かわってくるかも。
>>374 講談社文庫ですか・・・あの表紙の絵があまり好きではないのです。
東京創元社にも文庫ありますよね。
あれはなんともシンプルな・・・。
自分は全集のガードカバーで読みました。
素敵な装丁で、地図とかもついていていいなぁ〜と思ったのですが
た、高い・・・。
>>369 ゆやたんの『クリマステロル』は、自分が犯人だと確実に思ったね。
この本がどうだとはいわないけどさ。
しかし『虚無への供物』は読むのがきつかった。
でもその割りに、読後はすっきりしてたのを覚えているよ。
377 :
名無しのオプ:04/01/22 07:21
>>375 ただ、講談社文庫版が「決定稿」ともいえるので、
そういう面にこだわるなら講談社文庫版がお勧めかもしれん。
表紙・紙質・字体が創元ライブラリ版で
内容が講談社文庫版だったら最強なのになあ
誤字多くてすんません
全集では初版と改稿後の相違点がすべて挙げられていました。
確かに微妙に違っていますね。
創元の紙質はほんと、いいですよね。
集英社文庫から出ているらしい「虚無」はどんな感じなのでしょう
かなり古いとは思いますが、誰かお持ちの方いらっしゃいますか?
>>379 > 集英社文庫から出ているらしい「虚無」はどんな感じなのでしょう
出てないと思うのだが。
>>380 古本をネットで購入できるサイトにあったのです。
ただ、写真はUPされてなくて、発行年も書いてなかったです。
集英社から出てるなんて、自分も初めて見つけたんで驚きましたが。
_, ._
( ゚ Д゚) 入力ミスに100キョム
講談社、三一書房、創元からしか出ていない筈。よって入力ミスに蒼司100人。
>382、383
ちょっと期待してたんだけどなぁ・・・
_| ̄|○
「光のアダム」角川版とか、素敵なのになぁ〜
どうしたら「虚無」講談社文庫の表紙を好きになれるかなぁ
俺は好きだけどね、講談社文庫版の表紙。幻想的なのが良い。
青い薔薇ってのがまた。
>>384 どうしても馴染めないなら、ブックカバーをかけてしまうというのはどうだ。
そうすれば、たとえ好きでない表紙であれ傷みにくくなるし。
>385
私もあの表紙は好き。
退廃的で暗い感じがイイ。
未読の時はそれくらいの感想だったけど
読了してから見返すと味わいが深まるとオモ。
ただあの表紙を剥き出しで人前で読むのは
ちょっと躊躇するので私もブックカバーを押します。
388 :
名無しのオプ:04/01/23 21:33
集英社からは『虚無』出てないでしょう。創元の装丁ステキ!!
建石修志の挿絵が欲しかった >創元版
平凡社から出てる「とらんぷ譚」の装丁は素敵だった
誰だったかな、装丁者
391 :
名無しのオプ:04/01/24 12:41
>>390 建石修志さんでしょう。いい本だけど古本屋で高い。
>>385-387 ふと思ったんだが、そして今更なのだが、なぜあれは青い薔薇なんだろう。
紅司が植えた「虚無への供物」を表わすなら赤い薔薇かなと思ったんだが、
あえて青薔薇になっているというのは、あれは蒼司を表わしてるんだろうか。
それとも、人物を表わしているのではなく、
「決して咲かない青い色の薔薇=虚無」ということかなあ。
>391
そっか、あれも建石さんなのかぁ
ほんとによかったなぁ
「薔薇の縛め」と「影の狩人」が素敵だとおもった
394 :
名無しのオプ:04/01/24 13:21
草原で出た建石『虚無』はいまいちだった。『とらんぷ譚』は良かったのになあ。
395 :
名無しのオプ:04/01/24 13:24
>>394 ウーーン。高い本だったけどね。作家との相性というものがあるのでしょう。
『虚無への供物』は初版、タケミツトオルの31版、推理体型版、建石版、講談社文庫みなイマイチ。
>>395 三一書房の「中井英夫作品集」版、創元の文庫版はまだいいと思う。
397 :
名無しのオプ:04/01/24 13:28
創元文庫は汚れやすい。
>>382 虚無を賭けてなんとする。損もしないがリターンもなかろう。
399 :
名無しのオプ:04/01/24 13:31
400 :
名無しのオプ:04/01/24 13:38
講談社文庫『虚無』はキモイ。
>400
そうおもう。
あんなにおどろおどろしくする必要はないような気がするんだ
>396
三一書房の虚無は読者サービスしてくれてる感じして好感もてる
ただし、高くて重い
403 :
名無しのオプ:04/01/24 18:30
子供にはむつかしいんだろう
キモイなどという、粗雑な言葉を使う者には、
中井英夫の文学は無縁であると言えよう。
>>404 だがそれがいい。
諸君、炬燵に入って蜜柑食しながら虚無を読んでいるかね?
>>405 炬燵に入って煮葡萄酒を飲みながら「アッシャー家の崩壊」「大鴉」
もしくは「不思議の国のアリス」を読むのさ。
腕時計を逆さにしておくのを忘れるな
そこですかさず
「ここでは時間は流れるのではなく、降り積もるだけ」と言うのを忘れるな。
このスレは天帝に捧げる果物、
一行でも腐っていてはならない。
(゚∀゚) !!
でも2ちゃんねるだからなぁ。
便所の落書きだからなぁ。
貴腐
ふ?
腑抜け
け?
蹴鞠
り?
リカちゃん人形
「人形たちの夜」、読んでくれ。
う?
れ?
417 :
名無しのオプ:04/01/30 22:39
つーか、大学生協の古本コーナーで
カバーなし50円の講談社版を買って、
表紙の絵など見たこともない。
やっぱダメ?
め?
めっきり老けたな、おまえ。
え?
えっちなことしたい、奈々生タン。
あ、「ン」だ。
奈々生タンって誰だよw
だ?
だめだこりゃ。
一行でも腐っていてはならないんだってば!
ば?
馬鹿云ってんぢゃないよぉ〜
しりとり中話割ってスマセン。。
薔薇土っていうバーはまだ在るんでしょうか?
田中貞夫がやっていた店だよね
ドグラ・マグラのような、
幻想的で狂ったモノを探していたら、ここに行き着いた。
これってそういうのを十分期待できる?
できるんなら読んでみたいんだけど・・・。
>>425 二番煎じを求めているのではないならオススメだが、
まぁ古典だし、取り敢えず読んでみること。
>>424 やっていた…やっぱり亡くなった後は
店も無くなっちゃたのか。( ・ω・)ショボーン
429 :
名無しのオプ:04/02/12 18:40
430 :
名無しのオプ:04/02/15 19:52
>>429 小樽文学館行きました。写真展、とてもよかったです。東京でもやってほしい。
431 :
名無しのオプ:04/02/15 19:56
神田の三茶書房に三島由紀夫に献呈した塔晶夫本とアドニスがウインドーに飾られてますー。
432 :
名無しのオプ:04/02/18 16:51
えっ、ホモだったのぉ〜!!
433 :
名無しのオプ:04/02/18 21:50
>>432 驚くなよ、中井氏は男色家だぞ。
中井氏と親交のあった竹本健治の『ウロボロスの基礎論』(だったか?)に
TVで男性タレントを見て「美しいねえ」とにんまり笑ったという、微笑ましい
エピソードが出てくるぞ。
434 :
名無しのオプ:04/02/18 22:29
そんなことでいちいち驚いてんなよ。厨が。
435 :
名無しのオプ:04/02/18 22:54
殺人動機にうひゃ、と感じた記憶がある。
436 :
名無しのオプ:04/02/18 23:37
>>434 そういうこと、言っちゃあいけない。
男の本質とは、やさしさだよ。
437 :
名無しのオプ:04/02/19 02:55
男の本質とは、やさしい厳しさに訂正。
438 :
名無しのオプ:04/02/19 04:46
史上最低のプロレス団体・WJだけは勘弁してください
その男性タレントが狩人のお兄さんだったりするのが微妙...
狩人の弟の方をみて「美しいね」という男のほうがおかしいかも。
女なら弟の方だが、男なら(強いて言えばの話だが)兄の方を
好ましく思うのでは?
まあ結局は個人の好き好きだし、「兄と弟、どっちも嫌だよ。
どうでもいいよ」という男(含同性愛者)が一番多いとは思うが。
∧_∧
∧_∧ (´<_` ) 中井先生の墓参に行くか。
( ´_ゝ`) / ⌒i
/ \ | |
/ / ̄ ̄ ̄ ̄/ |
__(__ニつ/ FMV / .| .|____
\/____/ (u ⊃
ゲイにとっては不幸な時代だったが、作家中井にとってはどうだったんだろう?
今だとゲイも単なるファッションとして受け入れられちゃうからな。
>442
お墓は山口だ
中井氏のような絢爛たる文章を書く作家っています?
本を開く前にちょっとだけ緊張するような小説って、もう邂逅できないのかな。
天帝に捧げる文を書く作家が少なくなりましたね(泣)
>>445 俺はそんなに小説を読んでいないが、物故した作家でよければ、戦前の書き手には
(小栗や久生とか)けっこういる
その他、戦後の小説家で俺が好きなのは日影丈吉とか大坪砂男(「天狗」)とか
あと美文といわれて思いつくのは三島由紀夫だけど、俺はそんなに読んでいない
谷崎潤一郎の初期の短篇とかもオモロイね
赤江瀑氏はまだ存命だよね。
生きてはいるだろうがねぇ
>445
澁澤龍彦、埴谷雄高、竹本健治とかってどうよ。
ユイスマンスもよいかんじ。
レスありがとうございます。
澁澤と埴谷はちょぼちょぼと読んでいます。
赤江と竹本に挑戦してみます。
レスありがとうございます。
澁澤と埴谷はちょぼちょぼと読んでいます。
赤江と竹本に挑戦してみます。
452 :
名無しのオプ:04/02/28 15:09
明日で「虚無への供物」刊行40年。
453 :
名無しのオブ:04/02/28 15:40
それは凄い。
じゃあ買ってからまだ手をつけてないけど読んでみようかな?
454 :
名無しのオブ:04/02/28 15:43
↑って嵌められた!?
455 :
名無しのオプ:04/02/28 20:51
>>455 これは勉強になりました。
そのアドニス等に掲載された中井氏の作品、
どこかから出してほしいですね。
創元ライブラリの全集の補刊に入れてほしいな。
「黄泉戸喫」は出すんだろうし。
小学館の百科事典には、最終巻に編集長・中井英夫
の言葉が載っているやつがあるんだよ。
みなさん知ってた?
そういう文章も、中井氏の思想を伝えるものとして、
ぜひ全集には収めてもらいたいなあ。
短歌に百科事典。
多彩な人だったんだな。
ネタバレになったらいけないので題名は言わないけど、
いろんな言葉が50音順に出て来る小説があった。
あれなんか、百科事典編集者の中井英夫らしい
作品だと思ったなあ。
>>460 自分も好きだ、作品。
何ともいえない味わいがあるよな。
オフれぽ上がりだした。
464 :
名無しのオプ:04/03/03 15:35
元々三部作予定だったのは既出か?
牟礼田ってフォモなんですか?読み終わってそんな気がしたんだけど。
講談社文庫で虚無の新装版が出るみたいですが、
40周年だから?
469 :
名無しのオプ:04/03/09 21:38
何か40周年企画があるらしい
「56 幸福な殺人者(藤木田老の告発)」
なんで藤木田なのか理解できん…
今月はスカパー260chで「とらんぷ譚」やってるね。
新装版は双葉文庫の「匣の中の失楽」ぐらいの資料集を添付キボンヌ
475 :
名無しのオプ:04/03/13 08:41
お墓ですが、お参りする人がほとんど居ないみたいで、めっちゃ寂れた感じです。
近くの人やついでのある人は寄ってあげてください…
山口市の中心部に近い正福寺にあります。
講談社文庫の新装版 虚無への供物、上下分冊かよ。
なんかヤダ。
477 :
名無しのオプ:04/03/13 21:37
>>477 私も疑問に思って、「講談社文庫、虚無への供物、新装版」で検索してみた。
すると、新刊情報を掲載するサイトというのがいくつも
あって、そこに載ってたりする。
自分個人の日記に、展覧会に行って、中井氏の助手を務めていた人
(本多氏のことでしょう)から聞いたと書いている人もいたよ。
479 :
名無しのオプ:04/03/13 23:40
分冊イクナイ
大昔だが文庫版で「ドグラマグラ」上下巻を買って読んだ。
何かがなんかどうも変。後になってわけ判った。
「中巻」が抜けていた。ゴルァ!
初読がそんなだたんで、いまだによくわからんまま嫌いな一冊。
>>479を読むまでおいらも「ドグラ・マグラ」の
中巻を読んでないことに気がつかなかった。
そうか中巻があったのか、全然気がつかなかった。
481 :
名無しのオプ:04/03/14 08:37
>>480 大昔の講談社文庫版が上中下、いまも流通してる角川文庫版は上下なり。
482 :
名無しのオプ:04/03/14 10:48
ドグマグの分冊は完全に失敗。あれで作中作の要素が分断されちゃ
ってるじゃん。虚無も同じ。
ピーターの波乱万丈に出てた映画ってこの人の作品?
>>482 でも新刊楽しみー。
装幀は?薔薇人間はキモイのでヤだった。
>>479 本が増えるのはウレシ。へんな装幀だったらヤだが。
装幀情報希望!!
どうせ何年かすると合本版が出るさ
>>488 黒死館とドグラマグラと、ついでに匣の中(乾ではなく竹本の)も合わせて、
立方体の文庫にしてしまうとか
>>489 よみにくいだけだって。それにやっぱ『箱の中』はな〜(-_-;)。
久しぶりに来てみたら、新刊が出るのかー
どうせなら、4月17日か18日に出してくれればいいのに。
4月15日とはおしいな。
>>491 第一希望は12月10日。
それが駄目なら「非誕生日」がいいね。
493 :
名無しのオプ:04/03/16 20:13
装幀は?気になるー。
494 :
名無しのオプ:04/03/16 20:44
初読以来七年ぶりに再読始めた。
昔はわからなかったけどこの人の文章は酔えるね。
>>483 それが「薔薇の葬列」のことなら違う。
違う話だったらスマソ
解説はどうなるのでしょう?
とらんぷ譚も再刊してほしいなあ。
とらんぷ譚も再刊してほしいなあ。
500 :
名無しのオプ:04/03/17 13:37
500
とらんぷ譚も再刊してほしいなあ。
中井英夫のスレにふさわしい言葉でお願いします。
とらんぷ譚も再刊してほしいなあ。
でも『虚無』はもともと乱歩賞に応募したとき前半だけだったんだから
案外面白いと思うけどね。上下巻て。
506 :
奈々氏のオプ:04/03/17 20:31
507 :
七氏のオプ:04/03/17 20:35
装幀と解説が気になって夜も眠れません。建石さんですか?
値段いくらだろ?合わせて創元より高くなったりして。
創元1700円だっけ?
装幀は写真家のM
本多さんですか?
やっぱりいいなあ、建石氏は。
>>513の建石氏のサイトを見たら、
>もう絶版になっている「幻想博物館」なども新装する話が出始めているようです。
とのことですよ。
創元の建石「虚無」は装幀イマイチだったけどね。
>>517 限定100部のヤツ、古本屋で15万円つけてるとこあってビックリ!!
>>517 で、また、あのカバーが痛みやすいので、困った。
>>519 たしかに。あの本て愛蔵版てことらしいけど、ちょっと違うよなー。
装幀、誰なんですかー!!
ブックオフで初版塔晶夫『虚無』100円で発見!!
え〜〜〜
>>523 うらまやしいでしょー!!
ルンルン!!
参考までにどこのブクオフ?
ちなみに草原から出たやつじゃなくて、講談社のやつ?
どちらにしろうらやますい・・
(・∀・)ニヤニヤ
川口のブクオフ(でも5年ぐらい前なり)。
初版塔晶夫帯付美本でした。えへん。
528 :
名無しのオプ:04/03/23 19:23
新装版虚無への供物は上下巻両方とも730円だそうです。
合わせてもちょっとお求めやすくなるって事ですね。
>>528 現行講談社『虚無』は900円ぐらいでしょ。
創元にくらべたら安いけど、やっぱ高くなるんだなー。
いつ発売ですか?
532 :
名無しのオプ:04/03/29 08:34
>>532 へえ、そうなんだ。
綾辻の場合は、
「アンチミステリの巨峰といわれている作品だが、
それよりもまず、優れた本格ミステリであることを……」
云々と書いているに違いないといってみるテスト。
さあこれであーやが何書いてくるか楽しみだ
出るんですか〜。でも上下巻か〜。
京極本を一冊本で出すんだから虚無も一冊で出せよ〜。
536 :
名無しのオプ:04/03/29 10:47
あの厚さでなんで分冊するだかなー。
虚無今のあの表紙結構好きだがなあ。
>>537 ちと怪奇味が強いと思ワレ。
あそこまで無気味な話ではなかろーに。
いや、不気味だよ。
熟読すべし。
あの青薔薇人間が好きだ。
>>541 でも洋画壇の大家、大島哲似画伯の大作なのですよ。
元のタイトルは違ったと思うけど。
黄司のモデルって美輪明宏さんなんでしょうか?
知ってる方いたら教えてください。
>>543 中井英夫氏は明言していませんが、江戸川乱歩や三島由紀夫、寺山修司と
交流のあった、長崎で被爆した経験を持つ絶世の美少年(当時 ^^;)
ですから可能性はあると思います。
へぇ〜 へぇ〜 へぇ〜
初めて知った。
小樽の本多さんの写真展も終わったようで、ちょとさびしいですね。
>544亀ですがレスありがとです。@543
>>546 何を言ってる、これから本命も大本命、
「新装版」がでるじゃないか。
雑誌とかで特集くまれたり、再注目されるのかなー。
ちょっとだけ期待。
>>548 でもいまは「幻想文学」も「創元推理」もなくなったからなー。
特集組みそうなとこってどこ?「ユリイカ」?「別冊文藝」?
噂の眞相
「彷書月刊」!
東京で本多さんの写真展と中井中城往復書簡展、やらないでしょうか?
>>549 「新青年趣味」で地味に特集組んでましたよ。
でもなぜ「新青年」の研究誌で?
中井英夫って書いてたっけ??
中井氏は「新青年」の大ファンで、かなりの冊数を
収集していたようです。
「新青年」についてのエッセイもいくつか書いてますし。
そういう関係でしょう。
>553
署名活動やって、本多さんに届ければ開催される・・・かも?
>555
ほとんど全部持ってたんじゃなかったっけ(違う?)
戦後、出版社が失われた新青年を求めて、
中井宅に来たとかいう話をどっかで読んだ気がするんだけどなー。
思い出せない。
>>556 横溝正史の『鬼火』の話でしょう。
検閲前のものを中井氏が持ってたと言うやつ。
展覧会はミステリー資料館でも世田谷文学館でもどっかデパートでも
やってくれたらいいけどね。
>>552 「彷書月刊」は2002年10月号で特集組んでます。
「中井英夫に会いにいく」! わりと充実してましたよ。
再度特集希望! 「彷書月刊」は今日までのイベントがあるみたい。
講談社HP「今月の新刊」見てみたらまだ更新してないんだな。
発売してから更新か?
あと一週間ちょい。待てねぇ。ハァハァ
新装版『虚無』は装幀どんなんでしょうかー?
京極、綾辻はどんな推薦文なんでしょうかー?
知ってるひといたら教えてー!!
561 :
名無しのオプ:04/04/04 14:39
虚無への供物読んだ。文章は読みやすいけど正直途中だるすぎ。
ラストもみんなが言うほどいいと思わなかった。
人それぞれって過去に何度か出てたけど、いいと思った人は
どこがどういいと思ったのか聞かせてほしい。
「ラストの告発がいい」ってだけじゃなくて、どういう感想持ったのか是非知りたい。
今度はこっちか・・・
\モウ/ \ね/ \ アボカド / \ 馬 / \ 鹿 / \ カト /
∩ ∩
| つ ⊂|
∩;;;∩ ∧ノ~ ! ,'っ _c,!
(Y;;;;;;;;;;ヽノ) ヽ ミ| ・ \ ⊂/ ・ \
i;;;;;;;;;;゚;;;゚ヽ γ⌒^ヽ ミ| ... '_) | __,,▼ ∫
/;;;;;;\;;;;'⌒) /::::::::::::::ヽ ミ| (,,゚Д゚) |・ (,,゚Д゚) (,,゚Д゚)
)|;;;;;;;;(,,゚Д゚) (⌒)(⌒) /.:::::::::(,,゚Д゚) | (ノ |) | (ノ |) ⊂三つ: つ ババンバ
ι|;;;;;;;つ ;;;/つ ( ・Å・) i::::::(ノDole|) | 馬 | |・・ .鹿 | |||||||| バン
ヽ..;;;;;;;;/ γ⌒ ( ゚Д゚)) ゙、:::::::::::::ノ 人.._,,,,ノ ι・,,__,ノ | | バン
U"U 乂_) UU U"U U"U U"U U"U
新装版も買ってしまいそうな自分がいる。
講談社文庫版、創元全集版、東京創元社版と、今度の新装版。
内容は分かっているのに、買わずにいられないんだよなあ。
創元の『とらんぷ譚』を古本屋でゲトー。
かなりの美品だし、もう嬉しくて堪らん。
ただ一つ無念なのは、隣にあった久生十蘭全集が金欠のために
買えなかったことだ。
次の日行ったら無かったよ…・。
566 :
名無しのオプ:04/04/05 13:45
うーーん、どうしてこれが傑作といわれてるの?
思いっきり反論が聞こえてきそうで怖いけど、この作品を読んだだけでは(中井氏の他の作品を読んだことがないので)、ミステリおたくが書いた独りよがりな物語としか受け取ることができないんだけど。
まず、登場人物がイヤ。なんでみんな、こんなにイヤな奴なの? すごく傲慢。イヤな奴ならイヤな奴なりに、それなりの魅力があるものだけど、みんな同じようなキャラにしか見えず、まったく登場人物にのめり込むことができない。
幾度となく繰り返される推理ごっこは、過去の推理小説をあれやこれやとほじくり返して好き勝手なことを述べるだけの、とても現実的とは思えないものばかりだし。
うーーーん。これが傑作なら、「ジョーカー」も傑作だと思うぞ。僕の中での「虚無」位置づけは、「ジョーカー」とほとんど変わらないんだけどなぁ。
うむむ。好き勝手なことを述べてごめんなさい。でもわからないんです。
この作品のどこが傑作なの? ストーリーなんて事件→推理→事件→推理の繰り返しでしかないし、犯行の動機にもリアリティーがないし(こんなの、ただ精神的に弱い奴ってだけじゃないかぁぁ!)、トリックが斬新だとも思えないし。
この作品の面白さを、誰か僕に教えてください。
そういえば坂口安吾が微妙な言い回しで虚無への供物を語ってたな。
うろ覚えだが「ミステリとしては高級すぎる」とかいうような内容だった気が。
>>566 わからないものは無理してわからなくてよいと思います。
「ミステリおたくが書いた独りよがりな物語」
「「ジョーカー」とほとんど変わらない」
があなたの感想で、別に誰も困りはしません。
「この作品の面白さを、誰か僕に教えてください」
と問われて、これこれこうなんですよ、と誰かが教えられる「面白さ」は
所詮その程度のものでしょう。
面白くないんだったら仕方がない。世の中はそんなもんです。
>>566 まあ幻想文学「中井英夫スペシャル」1+2でも読んでから書き込みすべし。
エンターテインメントミステリに毒された馬鹿丸出し。
>>567 安吾は1955/2/17死去。『虚無』刊行以前。
>>569 そういう書き方も良くないんじゃないか?
別にエンターテイメントミステリに毒されてなくても、↑の人のような
感想を持つことだってあるだろ。
それを馬鹿丸出しってのは言い過ぎ。
>>566 世の中には、こういう感想を抱く人もたしかにいるだろうなと、
興味深く拝見したよ。
この作を読んで、おたくのひとりよがりだからダメ、
「現実的」でないからダメ
と感じるようでは、
そもそも、ミステリーとか幻想文学とかといった遊戯的な文学ジャンルとは
縁のうすい人だと思うね。
566さんへ
厳しい意見が多いですが、「読む」という行為とは
どういうことかを「ミステリー」や「小説」を
離れてゆっくりお考えになってみるとよいと思います。
きっと、私たちは「読む」ことをいつも強いられていますね。
566さんへ
厳しい意見が多いですが、「読む」という行為とは
どういうことかを「ミステリー」や「小説」を
離れてゆっくりお考えになってみるとよいと思います。
きっと、私たちは「読む」ことをいつも強いられていますね。
現代人からしてみれば昔の作品を読むっていう行為はさ、
Windows98用のソフトをXPで起動させるようなもんなんだと思うよ。
楽しめなくて否定的なのはしょうがないとおもう。
まあ、未成年のしがない異見ですわ。
放置しておけ。
そのうち正体現すから。
もう4月か。そろそろ蒼司の誕生パーティだな。
577 :
名無しのオプ:04/04/05 15:36
>>566 「虚無」を「ジョーカー」と同列に印象する読者が現れましたね。
初版刊行後40年とはいえ、とんでもない時代になったもんだ。
これは566さん個人の「意見」「感想」というものではなく、
もっと根源的な「読者」の問題、または「読書」という行為の磁場が
激越に変動しているということとしか考えられないな。
>577さん、よく知ってるねえ。
>>566を読んで、私は、
ミステリーなどろくに読んだことのない高校生あたりが書いた文章だと
思ったのだけど、
>>577のリンク先を見ると、
もういい大人のミステリーマニアではないか。
おどろいたなあ。
>>566 「虚無」を「ジョーカー」と同列に印象する読者が現れましたね。
初版刊行後40年とはいえ、とんでもない時代になったもんだ。
これは566さん個人の「意見」「感想」というものではなく、
もっと根源的な「読者」の問題、または「読書」という行為の磁場が
激越に変動しているということとしか考えられないな。
>>566さんは去年の日記にこうも書いています。感想は変動したようですね。
ちょっと安心。
展示ブースでは、「中井英夫没後十年『虚無への供物』展」が開催されていて、
氏の生原稿、日記、愛用品、写真などを興味深く観覧。
江戸川乱歩賞に落選した際の落胆日記や、「虚無への供物」を出版した
もののあまり評価されなかったときの悔しさを書き綴った未発表原稿など、
なかなか胸に迫るものがありました。
まったく知らなかったのですが、「虚無への供物」が最終候補に選ばれた
当時の乱歩賞選考って、審査委員がそれぞれの作品に点数をつけるやり方
だったんですね。シビアだったんだなあ……としみじみ。
中井英夫展は1月31日まで開催されてますので、皆さんもぜひどうぞ。
>>566 かわいそうに。「虚無への供物」がつまらんかったか。
厨房が酒を飲んで酔えないのと一緒だな。
正直俺も初読は(゚Д゚)ハァ?って感じだった。
でも、時間をおいて再読するうちにだんだん好きになったよ。
文庫で上下2分冊の虚無がでるんだな・・・
566の発言以降、すごい反響。
やっぱ熱狂的ファン多いんだなー。
586 :
名無しのオプ:04/04/05 17:18
ジョーカーと比べてタイトルだけはかっこいいね。
587 :
名無しのオプ:04/04/05 17:34
589 :
名無しのオプ:04/04/05 17:54
はなもようだじゃれのまがとり
591 :
名無しのオプ:04/04/05 22:13
藍ちゃ〜〜ん!
馬鹿いってら。あれは秘密室って意味で、ロックドルームの意味じゃないよ。
てゆーか
>>566の感想書いたのってく○けんじゃん!
みんな知らんの?
「虚無への供物」か。
大江健三郎を知るまでは凄い小説だと思っていたよ。
創元全集の虚無を読んだけど、講談社文庫版も読むべき?
>>593 うわっ!知らなかったよ。
じゃあ何かい?プロになったから宗旨変えしたってことかい?
マジかよ…
>>595 ストーリーは一緒。文章がよくなってる。?モ分冊本を読め。
>588-599に激ワラタ
566のお方はプロデビューしてからも、
あの感想を削除せず晒してる点では敬意に値する。
>>594 三島由紀夫の『豊饒の海』は『虚無への供物』の二度目の茶番だし、
ノーベル賞作家の「最後の小説」は長大な凡作ですね。 by 笠井潔
600 :
奈々氏のオプ:04/04/06 02:02
>>595 創元版は、あの「解説」だけ読めば充分。
601 :
名無しのオプ:04/04/06 02:13
>>600 藍(相)ちゃんの告発、炸裂!!でしたね。
いやはやあんなスゴイものを「解説」で読ませられるとは……。
凄いゾ、編集。
>>600-601 読み終わった後、何とも言えない気分になったのを思い出したよ。
「私の誕生日は永遠に呪われた」だものなあ。
>>600-602 その創元の解説読んでみたいです。
その本手に入りにくいので、ネットのどこかにありませんか?
605 :
愛ちゃん2:04/04/06 11:42
アマゾンで検索すれば一発。
>>585 「おもんない」という意見が出てここまで反応があるのは
「虚無への供物」以外じゃ「ドグラ・マグラ」くらいかもしれん。
そういう信者の反応は中井英夫の文体以上に鬱陶しいな。
『虚無』なんてたかが雰囲気だけの小説に過ぎないのに。
中井は生前、深沢七郎のつめの垢でも飲んでおけばよかったのだ。
>>606 「おもんない」って?
「つまんない」or「おもしろくない」?
>>607 あはは、えらそーに。
>>606 その2作の場合「面白くない」という言葉が表す意味合いが複雑多様だから。
単なる「駄作」で割り切れる「面白くない」とは違うから、意見が混乱するんだろ。
「面白くない」と言ってる本人がどれだけ読み込んで言ってるのかも判らないしな。
中井英夫氏の、いやミステリ史上の傑作である「虚無への供物」
を読み、この作品をつまらないだとか、おもしろくないだとか
宣う人間はもう、自分はミステリ小説を好んで読んでいる
人間だとは思わないほうがいいだろう。なぜなら、彼の小説を楽しめない
人間は、まず何が優れた文章なのかわかっていないし、また読解力や
一般常識などが皆無に等しいということだからだ。
彼の文章に酩酊でき、また彼の表現したものをすべて受け止める覚悟
がある者だけが彼の偉大なる才能に触れることができるだろう。
ちなみに私はそこまでは楽しめなかった。
>>610 謙虚なご意見、かつごもっともと思います。
三島由紀夫や澁澤龍彦、寺山修司、埴谷雄高、笠井潔らの絶賛を607氏などは
どう思ってるんだろう。深沢七郎の土着的文学世界も素晴らしいが、『虚無』
の稀有の達成とは比較できないな。
考えてみれば「黒死館」をつまらない、って言いにくい状況と同じなんだろうな。
#因にオレは「黒死館」をつまらないと秘かに思っているが、
#てめえの読解力の問題もあると思って通常はあえて公言はしない。
#こういう場だからサンプルとして出してみたが、気にするな。
>>612 『黒死館殺人事件』はわたしもそう思っています。
自分には読解できない魅力があるのだろうな、と。
迷路やパズルみたいなもんですね。
自分にはとけないけど、すごい楽しさがあるんだろうな、
と、望見する感じ。
黒死館は面白かったけど虚無は何か苦手…
いえ、つまらないとかいうんじゃないですよ。
説明しがたいんだけど。
>>614 最後の「告発」が読者に向けられているからでしょうか。
埴谷雄高は『虚無への供物』に対し「その徹底性のきびしさは読者への挑戦いうより、
作者が作者自身に向って考察の可能性の極限を執拗に挑戦しているのだと思わせる」
「徹底性とは、本来、そうした自己へ対する絶対の挑戦にほかならないけれども、
それが容易にできがたいのが私達の困難な位置であって、それを敢えて不敵に
なしとげようとしていると読者に一種の戦慄をもって感じさせ得た」
と述べています。
武満徹などが『虚無』を絶賛したのもそういう芸術家の孤独な格闘にシンパシーを
感じたからではないでしょうか。
>ドラマ版虚無への供物
アリョーシャがいないなんて駄目だ
618 :
名無しのオプ:04/04/08 14:46
>>「薔薇の殺意ー虚無への供物」
「ああ見たよ。この薔薇は貰っとくぜ」bu亜利夫
619 :
名無しのオプ:04/04/08 16:05
>>616のドラマの感想は、騒ぎを巻き起こした
>>566と同じ人じゃないですか。
でも、なかなか面白かった。
このドラマ、十分再放送の価値あると思うので、
「NHKアーカイブス」ででもやってもらいたい
(ちょっと長いかな)。
NHKは、教育テレビでも、中井英夫の特集番組を1つ作っているし、
異端作家を扱ったシリーズでは、久生の回で中井氏がスタジオに来て話しているので、
みなさん、どんどんNHKに手紙を書いて再放送を頼みましょう。
620 :
名無しのオプ:04/04/08 16:30
「虚無への供物への供物」という同人誌を知っている方、いませんか?
むかし、まんだらけで買いました。
レスくれた皆さんど〜も〜。
やっぱり皆さん観てらっしゃいますね。
>>619 リンク先の人のことはあまり気にせず貼っちゃいました(w
実際どういう人か知らないんです。
「NHKアーカイブス」では、何年か前(4、5年前?)に一度放送されたんですよ!
是非もう一度やって欲しいですね。
そですね、NHKにリクエストしてみることにします。
>>620 知ってる。
3、4、5巻(巻ていうのかな)くらいをもってた。
何巻かで供物を一個つけ忘れてて、次の巻がご丁寧に
「虚無への供物への供物への供物」になっててワロタ
あと、別のサークルだけど、作品の時系列とか関係書籍、
当時の地図が大変よくまとめられた同人も持ってた。
再読時にとても便利だったのに、引っ越しで間違って捨ててしまったよ。
同人嫌いな人にも薦められる良本だったのに。もったいねーことした。
624 :
名無しのオプ:04/04/08 23:10
>>623 「『虚無』のほとりに」でしょうか?
たしかデビュー前の小森健太朗さんがつくったやつ。
>>616 「薔薇の殺意」のビデオ(録画してたやつね)、
ヤフオクで11500円で落札されてたぞ。
>虚無への供物への供物
今手元にあるのと同じなのだろうか。「上下合本」とある。
序章から終章まで、全てを四コマの形にしてある。
コメディというか、ギャグ漫画っぽくしてあるものの、
原作の流れは掴めるようになっているんだが。
マザー3のエイトメロディーズは一曲ごとに金を払わないと手に入りません。
妙な誤爆をしてしまった。
629 :
名無しのオプ:04/04/09 20:11
別に面白くないと感じる人間なんていくらでもいると思うけどなぁ。
俺は虚無好きだけど、俺の知り合いでも俺の数十倍は読解力も知識も
あって「嫌い。面白くない」って言ってる奴いるし。
「好みは人それぞれ」という便利な言葉が通用しにくい雰囲気がある気がするよ。>三大アンチミステリ
好みを離れた客観的評価というものを考えても、その実験性や
難解さ故にどう評価するかは難しいし、今後色んな見方が出て来そう。
具体的な理由も書かずに叩くような奴は無論スルーすべし。
632 :
名無しのオプ:04/04/10 14:24
そういや新保教授もピンとこなかったって言っとったね。
おかげで河出文庫版「囲碁殺人事件」のあとがきで中井御大に叩かれとったよw
かく言う漏れも、文章や凝りに凝った道具立てを評価するにはやぶさかじゃないけど、
本格ミステリとしては、あまり高い評価は与えられないな。
紅司の一件は(メール欄)の二番煎じだし、橙次郎殺しの密室(?)の構成法だって
使い古されたトリックにすぎん。例の機械的密室にいたっては何をかいわんやだ。
ああそう言えば、例の電気洗濯機の数式は、今まで出たどの版でも間違ってたけど、
今度の上下巻本では訂正されるのかな? ちょっと気になる。
>634
竹本だよ。あとがきを中井タンが書いていて、そん中で新保教授を叩いてるんだよw
国士舘はつまんねーな。
ただ、何回読んでも内容を完全に頭に入れることが出来ない、というのはすごいな。
それだけだが。
妙な誤爆をしてしまった。 学歴板に逝ってきます。
>>635 あー、そういうことか。
俺は角川文庫版しか持ってないから読んでないんだな。
しかし中井の解説読んでみたいなー。
>638
「定本ゲーム殺人事件」に入ってる。
これで読むのが一番。
新保の後で、中井が新保を叩いて笑える。
中井タンがまだ生きてたら、2ちゃんに常駐して誰も彼も叩きまくってるだろうなw
あの人、酒飲むと人格が変わるっていうからww
>>639 定本か、ハードカバーサイズだったっけ。高いんだよな。
いつか金があるときに偶然見つけたら衝動買いしようw。
計画的衝動買い。
虚無への供物への供物
なあ、親愛なる「虚無への供物」の読者たちよ、
あなたたちはイラクの人質事件をどう見てるんだ?
「新装版」の発売が近いせいか、
あのニュースを見ているとなんとも落ち着かない、変な気分になるんだ。
あの三人をさらったのは俺じゃないのか、と。
正解がないのはわかってるし、ここで話題にするようなことではないだろうけど、
それでも、「虚無」の犯人の告発に震えたであろうあなた達の意見を聞いてみたい。
さらったのはイラク人
解決できないのは小泉純一郎
それで平然としていられるのは小泉信者と自民党支持層と創価。
>>644 あの三人をさらったのは俺じゃないのか
?ユだったら解放してあげてください。
ヘンに純粋(?)なのかもしれませんけど、小説と現実をごっちゃにしてはいけません。
だから中井信者ってのはアブナイとか言われるんだ。
良く考えずに自衛隊派遣を黙認した罪はあるかもしれないけどね。
それが正しいかどうかは別として、思い込みのレベルではさ。
648 :
名無しのオプ:04/04/12 18:47
>>644は、ある世界にひたりすぎている感あるも、
それへのレスは、もう少し真面目なものでもよかったと思う。
たしかに御見物衆としての責任はあるわな。
形而上では犯人。
刑事上は無罪。
ということで、ひとつ…
物見高い御見物衆にはなりたくないと思いつつも、なるを得ない現実。
その居心地の悪さこそ中井英夫が仕掛けた呪いだ。
気取りすぎたのはすみませんでした。謝ります。
上にも書いたけど、ニュースを見ていて、複雑な気持ちになるんだ。
結局「この先どうなる?」って楽しんじゃってる自分がいる。
いわば人を犠牲にして推理ごっこをしているわけだ。
虚無の(いちおうメル欄)よりは、
防ぎたかもしれない事故(テロ)なわけで、
参政権を持つ御見物衆にも罪はあるのではと思ってしまう。
そういう意味で、決して手を汚さないところでシナリオを書いた黒幕は、
実は日本人自身=さらったのは俺、と書いた。
こうやって書いてても、なんかすっきりしない。
虚無はやっぱり「なかった」ことにすべきなのか。
なかったことにして、僕らは御見物衆でい続けていいのか。
まあ御見物衆をやめたとしても、何ができるってわけじゃないんだけど、
せめて虚無を読んだ人たちが、この事件をどう見ているのを知りたいと思って、
644のようなことを書いたわけです。どうでしょうか。
書き忘れましたが651は644です。
>>650に納得。
なら、せめて新装版でさらに呪われる人々が増えることを願おう・・。
>>644 とはいえ、生きるということはその居心地の悪さを引き受けるダメさにかかると思われ。
すっきりと解消できないダメな気持ちを情けなくも保ち続けることではありませんか。=646です。
少なくとも空爆やら何やらで毎日のように死に瀕しているイラクの人たちから見たら、
どうでもいいような呑気な考え方だな。
>>654 いずれ自分がそういう局面に遭遇するかもしれないという好奇心、
… … … … … … … … したらどうしよう?という想像力、
… … … … … … … … したらどうなる?という恐怖心、
そして、それが自分でなく、自分の愛する人だったら?という想像力、恐怖心。
御見物衆がいやなら自衛隊に志願するなりボランティアに参加するなり人柱に
なりにいくなりすれば良い。
極論だが要は行動しろということだ。
明日発売。
今日発売!!
新装版ゲットしました。
分冊にした意味があまり分からないのだが・・・。
>>660 カバーデザインが、鈴木成一デザイン室。
解説が、出口裕弘。
新装版へのあとがきが、本多正一。
帯が、京極と綾辻。
>>661 萎え萎えのメンバーやね。
編集が何も考えてへんのがまるわかり
まだ実物を見ていないのだけど、
出口氏の解説は、バランスのとれた名解説だと思うので、
それが残ったのはよかった。
むやみにむずかしいことを言う解説や、
おたくっぽい解説は、やだもんね。
本多氏の文章があるのも当然でしょう。
帯文は、ひとりはミステリー畑でない人のほうが
よかったのではないかな。
ミステリーファンが読む本、というイメージが強くなりすぎるのは
うれしくない。
講談社のサイトで、表紙の写真(帯をつけた状態)は見られます。
京極、綾辻両氏の推薦文はいいとしても、
出版社がつけた説明文がむちゃむちゃくちゃ俗っぽい。
すまん、動転して、むちゃが多すぎた。
新装版の実物を見た。
上下合わせて一枚の写真になるのは渋いと思ったけど…
本文の活字の級数がでかすぎ。何かちゃちく見えてとっても悲しい。
上巻
駆け出し歌手・奈々村久生(ななむらひさお)らの推理合戦が始まった。
「推理小説史上の大傑作」が大きい活字で読みやすく!!
下巻
誕生石の色、五色の不動尊、薔薇、内外の探偵小説など、蘊蓄(うんちく)も披露、
巧みに仕掛けたワナと見事に構成された「ワンダランド」に、
中井英夫の「反推理小説」の真髄を見る究極のミステリー!!
痛すぎ・・。
しかも薀蓄かよ、「うんちく」。
「衒学」、もしくは「ペダントリー」とお呼び!
「駆け出し歌手」w
今回の新装版・・・
中 井 英 夫 を 貶 め る た め の も の で す か ?
>「推理小説史上の大傑作」が大きい活字で読みやすく!!
最後の「!!」が蛇足。
つーか何を勢い込んで書いてるのか、この文章は。
新装版・・・ネタか?わざとか?狙いが分からん
虚無読んだ事ないので買おうと思うのですが、
俺は何か重大なミスを犯していますか?
>>673 とんでもない!是非買って御一読ください!
いや取り返しのつかない甘美なミスだよ。
でも創元のほうがいいかもね。
森山大道の写真はいいけど。
>>673 新しい読者が増えることは嬉しいよ。ぜひ読んで欲しい。
新装版、売れるのだろうか?
ほんと、この活字の大きさはなんだ。
めまいがしそうだ。中井氏の絢爛たる名文を読まずとも、
めくるめく反世界へ運び去られてしまうよ。
でも表紙ステキ!!
中井先生の顔写真も!
顔写真入ったのが意外だった。
写真集の中でも、あの写真が一番好きだから嬉しい。
他の文庫はチェックしてないんだけど、
講談社文庫、今月から顔写真入るようになったの?
>>673 新装版じゃない旧版を買うのも手かと。
新装版出たから、一冊の虚無はふつーの本屋で買えなくなるから貴重(?)。
あまり好きではなかったけど、あの薔薇人間もいなくなるとちとさみしいかも。
>>681 あの写真集、壮絶だもんなー。
でも本多氏の写真つながりで森山大道か。
>>681 でも旧版、あっというまに書店から姿を消した。
新装版を売るためでしょうか。文字比べると大きさが全然違う。
新装版のほうが読みやすいと思われ。
『虚無への供物』の装幀は
1、吉田幸子(初版/塔晶夫)
2、武満轍(一巻本/三一作品集)
3、伊藤憲治(推理大系版)
4、大島哲似(旧講談社文庫)
5、建石修志(三一作品集版)
6、本多正一(創元全集版)
7、建石修志(2000年塔晶夫版)
8、森山大道(新装版講談社文庫)
と、あるわけですが、皆さんどれが好きですか?私はシンプルだけど6。8もいいけどね。
>>683 いろんな意味で貴重な写真集だよね。
森山はオマージュ展でも出してたくらいだから、
単なるつながりだけじゃなくて、
中井作品への思い入れもあるんじゃないかな。
>>684 俺が見た本屋では、新刊だから新装版はふつうに平積みしてあって、
旧版はというと、本棚に一冊あった(w
旧版虚無、古本屋で買った上に、
何度も読み返したせいでボロボロだから、もう一冊欲しい。
>>685 すばらしい! そうかー、8冊も出てることになるんだね。
全集版って、装幀本多さんなの?どこにも書いてないんだけど・・。
装幀、大変評判のヨロシクナイ薔薇人間が好きだったりするんだよね。
最近各1冊しか置かれていない全集を巡って見えないライバルと戦ってる
んだけど・・・誰なの?正直、お友達からお願いします。
給料日に駆け込んで、欲しい巻だけナイから取り乱しちゃったでしょ!
2冊ずつ月1で買ってるでしょ!?私は1冊ずつなのに。
・・・でも何だか嬉しいんだよね。
大変申し訳ありません・・・。
私、アゲてしまいました・・・。
しかも恐ろしいほど初歩的なミスで。
>>685 2=はじめて手にしたのがこの本でした。あのころの三一のラインナップはすごかった。
武満徹とは最初気付かなかった。
でも刊行40年だから、平均すれば5年に一辺は新装版が出てる計算になるのか。
そう考えるとすごいものがある。
>>685 やっぱ2の迫力は印象深いですね。
>>686 森山氏は細江英公の助手として『薔薇刑』(モデル:三島由紀夫)のプリントしてるし、寺山修司とも懇意だったからなー(河出文庫『犬の記憶 終章』)。
693 :
名無しのオプ:04/04/17 09:47
ああいうさ
字をでかくするみたいなのって読者の新規開拓に役立つんだろうか?
>>693 どちらかというと細かい字を読むのがつらくなってきたシルバー世代が買うんじゃないの。
単にページ数を多くして儲けようとする講談社の商魂なのでは?
新装版、上下合わせても京極『塗仏の宴』一冊の厚さにもならないけどな。
>696
んーだから、わざわざ2冊にするのは儲け狙いではないかと。
ま、儲かるほど売れればこっちも嬉しいんだがなw
>字をでかくする
最近視力が落ちてきた両親は大活字本をよく読んでる。
が、文庫なんかでちょっとだけ大きくされるのは気分が良くないらしい。
>>685 2、といいたいところだけど、実物一度しか見てないので・・。
始めて虚無と出会った4に思い入れがあるかな。
>>687 なんかいいなぁw
がんばってください。
>>689 さんくす。全集は虚無以外を何冊か持ってるけど、
他のには明記されてなかったもんで。
そろそろ名無しに戻ります。
虚無への供物を購入しますた。
講談社の新装版…じゃなくて旧版の方。
大島哲似が装幀してるやつ。
・・・俺、これくらいの字の大きさがいいんだ。
老眼対策に巨大活字か。
んじゃ次は漢字ど忘れ対策にふりがな付き?
いや、それじゃ老眼対策にならないから
全文ひらがな版虚無への供物も出るのかな。
新装版は、振り仮名が増えているね。
淡谷のり子や越路吹雪などは、もう若い人は知らないだろうから
親切でいいと思うけど、
カービン銃ギャングの「大津」にまでついているのには驚いた。
固有名詞には全部つけるという方針なのかな。
>>702 いしいひさいちの、というか朝日の「ののちゃん」みたいですねw
「ののちゃん」は総ルビじゃろ。
wってついてるけど、
>>703はどこか面白いところ、あるの?
そんなに文字サイズ大・振り仮名に過敏反応しなくてもよくない?
たしかにあの大きさにはちょっと戸惑ったけど。
新装版で初めて読んだ!てやしはまだこないのか。
>>685 1。最初の塔晶夫初版本。古本屋で帯付5万だったのを無理して買いました。
最近あんまり見ないですね。
7の建石版はイマイチでした。表紙が破れやすい。
うちの近所の本屋では入荷すらしていなかった。田舎の悲しさだ。
朝日は今日の朝刊に講談社文庫の広告載ってる
(他の新聞も同じなのだろうか)。
これを見て、初めて新装版刊行を知ったひともけっこういるはず。
何人買いに行くかな。
東京の書店では結構平積みされてますね。
やぱ創元全集とは営業の力が違うんだなー。
>>710 営業ボロボロ+悪いうわさばかりの創元社(創元スレ参照)。
だいじょぶかいな。全集は完結させてくれよ。楽しみにしとるんじゃけん。
>>710 キオスクでも見ますよ。
地下鉄のキオスクでフランス書院文庫なんかと中井英夫が並んでるとは……!!
『虚無への供物』の装幀は
1、吉田幸子(初版/塔晶夫)
2、武満徹(一巻本/三一作品集)
3、伊藤憲治(推理大系版)
4、大島哲似(旧講談社文庫)
5、建石修志(三一作品集版)
6、本多正一(創元全集版)
7、建石修志(2000年塔晶夫版)
8、森山大道(新装版講談社文庫)
と、あるわけですが、皆さんどれが好きですか?
青薔薇人間が好き
今回の森山大道のがいいな。
黒薔薇でカッコイイ!
716 :
名無しのオプ:04/04/19 21:21
せめて旧版の
<・・・読者を漆黒の翼に乗せ、めくるめく反世界へと飛翔する>
を残しておいて欲しかった・・・
新装版が出ているのに古い方が普通に置いてある本屋はランクが低いらしい。
こういうスレがあったんですねー。
講談社文庫の新装版の広告を見たんで、今日早速買いました。
最初に買ったのは旧版だったんで、青薔薇人間w好きですね。
創元の全集はシンプルだから、並べてると綺麗なんですけど。
>>719 あたしも好きじゃなかったけどいなくなるとさびしいかな。蒼薔薇。
全集は読むときよごれやすいけど、綺麗ですよね。
『新装版 虚無への供物』は、今朝出勤前に入手。それぞれ著者の写真が掲載されており、どちらも見たことのある写真。年譜が充実しており、興味深く読み耽る。
虚無への供物新装版!
上を半分ぐらい読んでしまったので、下も買いました。
藍ちゃんのポジションがまだわからん。。。
最近流行りの、字体を大きくして二分冊にした新装版。上巻は京極夏彦氏、下巻は綾辻行人氏の讃辞を帯に刷っていて、担当者の本気が窺えます。黒い薔薇をあしらった装幀もなかなか美麗ですが、個人的には旧版の装幀も好きだったな〜。
中井英夫「新装版 虚無への供物(上)」(講談社文庫)
西澤保彦「念力密室!」(同)を買いました。
中井英夫のほうは、「戦後の推理小説三大奇書」と
呼ばれたうちの中の1作。すでに文庫で発売されていましたが、
今回、文字が大きくなって、さらに分冊になって再発売されました。
その分お値段もかなりアップしてます(980円→2冊で1,460円)。
装丁が鈴木成一デザイン室なので、いつものごとくかっこいい。
(背中と裏表紙の色が水色なのが惜しいところです)
中井英夫の「新装版 虚無への供物」上下巻をとりあえず買う。
ほかにも、欲しい本があったが、見つからなかった。
都内JRでは講談社の広告見ますね。
黒薔薇の広告出ないかな。
虚無への供物を教えてくれたのは、今はもう亡くなった友人でした。
きっと気に入るから、と薦められて読んだのが講談社文庫の旧版。
創元の全集もとても楽しみにしていたのに、完結するのを待てなかった…
天国で中井に会えたかなぁなんて思うしかない私は、新装版を読んでいます。
個人的な話でスマソ。
『新装版 虚無への供物』(上・下)中井英夫
前は確か一冊でしたが、上下巻になるということは、解説でも増えるんでしょうかね?
>>717 担当編集者が書くようだからたぶんそうでしょう。
今回のはちとキビシイものがある。
本多氏に書かせりゃよかったのに。
>>727 作品世界ではついに未生の薔薇“虚無への供物”は、この小説を読み了えたとき、いつしか読者、すなわち私たち自身のそれぞれの生、それぞれの愛、それぞれの物語によって、見出し、育むことをやさしく委ねられている。……
新装版、文字の大きさにびびった。
少年Hを思い出したのは私だけではあるまい。
もう創元全集版持ってるしなー
新装版、文字の大きさは今までで最大。
三一の作品集や2000年塔晶夫よりデカイ。
やはり老眼対策?
三一番と講談社版(文庫にあらず)以外は持っているのだが、
それでも新装版を買いそうな自分がここに……
本屋でみかけたら、間違いなく手に取るんだろうなあ。
あ、三一版だった。
>>735 新装版、いままでで一番カッコいい装幀ですよー。
帯のきれいなうち是非買ってくださーい。
新装版が成功したら京極夏彦みたいに愛蔵版を出してくれないかな。
『虚無への供物』の装幀は
1、吉田幸子(初版/塔晶夫)
2、武満徹(一巻本/三一作品集)
3、伊藤憲治(推理大系版)
4、大島哲似(旧講談社文庫)
5、建石修志(三一作品集版)
6、本多正一(創元全集版)
7、建石修志(2000年塔晶夫版)
8、森山大道(新装版講談社文庫)
と、あるわけですが、皆さんどれが好きですか?
7の2000年建石版の豪華本を無理して買いました。
箱が十字架みたいに開く天金、エッチング3枚、『虚無』構想表付。
とても勿体無くて読めなーい。
2000年の建石版は、何と言っても作者名が「塔晶夫」なのが嬉しい。
新装版、多分若い読者に中井英夫を読ませるために字を大きくしてるんだろうが…、
ぶっちゃけ旧版の書体の方がスキダーヨ。
ところで「虚無への供物トリビュート」がどこぞの出版社から出ると聞いたが
本当なのか???
>>742 トリビュートできる小説か?
参加作家が恥かかねばよいが。
中井英夫へのオマージュ・アンソロジーが年内に刊行予定。
竹本健治も参加。 (軟体動物同盟)
>>738はみなさんそもそも、何冊持ってます?
俺4と8だけ・・。
>>739 構想表見たい!! 本気でうらやますい・・
>>745 6ぐらい買っといたほうがよいと思われ。塔晶夫版だし、概出ですが解説が凄い。
5と7は古本屋でもあまり見なくなったですね。綺麗なものだとなお難しいかも。
構想表は「中井英夫スペシャル2」でも見られますよ。
7=建石装幀の塔晶夫本、関係者に在庫僅少と聞きました。
買っといたほうがいいかしら。装幀そんなにいいとは思わんのだが。
久しぶりの購入本は、中井英夫『新装版 虚無への供物』(講談社文庫)。
『虚無への供物』も初版の刊行から40年ということで、色々とイベントがある様ですが、
悪く言えばそれに付随する形での新装版の刊行ということになるでしょうか。
あまり新装版を出さなくてはならない意味は見出せないのですが、
それでも今回の装丁はなかなか良いと思います。
但しやたらに大きくなった活字はいまいち作品の雰囲気にはそぐわない気がします。
上下巻にするために字を大きくしたのか、
字を大きくしたら上下巻になってしまったのか……
最近、このスレも賑わってきたな
帰りがけ、中井英夫さんの創元社版全集の未読のものを買いこんで、
6000円もしました。今夜は中井さんの可愛い幻想世界で一杯いきますか。
カティサークも買ってあるし!(あ、その前にミサちゃんにお電話しちゃおー)
(にゃはは照れるぅ〜)。
新装版、内容紹介がダサ。
大道の薔薇はよけれども、新刊屋で縦に並べてるところあり、意味なし。
中井英夫の『新装版 虚無への供物』はどんな装幀になるんだろう?
上下巻で約1,500円とかだもんなぁ。もう持ってるちゅうねん、講談社文庫で!
本日は講談社文庫を2冊(上下巻)
「虚無への供物(新装版)上下」 中井英夫(講談社文庫)
新装版、買ってしまった。「虚無への供物」。講談社文庫で買い、一回読んだ。
その後、創元文庫の中井英夫全集でも買い、今回の新装版でも買いと、これで3冊の「虚無への供物」がある。
もう一度くらいは読んでもいいかな。いつ読むかはわからないけど、必ず再読したい本である。
できれば、その再読も一回や二回ではなく、何度も読み直したいものだ。
中井英夫『虚無への供物 新装版 上』の帯が京極夏彦です。
深川拓さんのサイトで知ったので店頭で確かめてきました。
ノーチェックでした。
『虚無への供物』は名作だと聞いたのですが
面白いのでしょうか?
4月に新装版で文庫が出るらしいので
買おうと思っているんですが。
なんというか、過去レス100くらいは読んでから書き込んで欲しいレスが増えてきたわけだが。
遙か昔に新宿で葡萄酒を選んでたら中井氏にナンパ(笑)されたのは俺です。
あの時に付いていけば氏の反世界が見られたのかな。少し残念。
>>756 他人のサイトから勝手にコピペしているのではないかな。
オマージュ集、津原、竹本のほかメンツは誰?
笠井、奥泉?
762 :
名無しのオプ:04/04/23 08:58
正直、腐女子やおい系の人は書いてほしくないw
篠田真由美とかな。
赤江瀑、書いて欲しいがもう書かないだろうな。
泡坂妻夫は書いてもつまらんだろう。
久世光彦は書かんだろうし。
竹本健治ももういいって気がする。
>>757(津原掲示板より)
『虚無への供物』刊行四十年を記念し、河出書房新社から上梓される書き下ろし競作集
『虚無への供物――中井英夫に捧げるオマージュ』(仮題)に短篇を寄せました。
オマージュであり且つ「その後の猿渡」ものです。ボツられないことを祈ります。
載ってなかったら不出来だったのだなと思ってください。
余りに大変な、やりがいのある作業だったので、載らなくとも満足です。
>>764 モテモテは藍ちゃんと思われ。
ま、そういうのは全部ボツにしてほしいがw
>>763 泡坂は書かないんじゃないの?
なんせ尊敬してるのはGKチェスタトンだけらしいし。
服部まゆみタンに書いてほしいな〜
K井とT本の競作(凶作と変換されたよ)とかね。
栗本薫、篠田真由実、凶作とか?
>>771 そ、それだけはやめてくで〜
大凶作や・・・
>>772 トリビュート=面白企画なれど、編集のセンスも問われるプランなり。
「12月10日以前の話」なら読んでみたいと思ったことがある。
洞爺丸事故当日の蒼司と紅司、藍ちゃんとか。
『虚無』のあとの話(子持ちの藍ちゃんとか久生とか)なら中井英夫自身が「空しい音」で書いている。
自分が一番気になったのは、「あの後蒼司はどう生きたか」だな。
それも「空しい音」で触れられているのだろうか。読んでないんだよなあ、それ。
>>776 「まあ、奈々が家庭の主婦だてえんだから、世の中変わるよね。
このごろ聞いてないけど、牟礼田さんは元気? 蒼司君も向うでおちついているの?」
「元気といえば元気ですけど」
久生は何か底のある眼になって、急に声をひそめた。
「アリョーシャ、あなた、変な噂を耳にしたことなくって?
いいえ、ホラあの方のことよ、高名な動物学者の……」
(中井英夫全集第六巻『ケンタウロスの嘆き』創元ライブラリP435)
>>777 ありがとう。ケンタウロスの嘆きの方か。
779 :
名無しのオプ:04/04/23 19:56
編集はあの本多君がやってるらしいよ
牟礼田と久生は上手くいってるのか?
蒼司はあっちで何をしてるんだろう
タイトル:『凶鳥の黒影 中井英夫へのオマージュ』(仮)
発売日 :2004年8月or9月
装幀者 :間村俊一
装画 :建石修志
本体予価:2300円前後
【予定執筆者――短篇】
赤江瀑・有栖川有栖・菊地秀行・北森鴻・倉阪鬼一郎・竹本健治・嶽本野ばら・津原泰水・皆川博子・森真沙子・山田正紀・中井英夫/短篇再録『黄泉戸喫』
【予定執筆者――エッセイ】
恩田陸・笠井潔・北村薫・長野まゆみ・三浦しをん
【監修】
本多正一
(ソース:津原掲示板)
>>781 牟礼田が久生のペットで、蒼司はその牟礼田の、という様を思い浮かべてしまったじゃないか。
>>782 出たらとりあえず買ってしまいそうだなあ。
予定は未定にして決定にあらずw
785 :
名無しのオプ:04/04/23 22:51
中井御大がある意味発表したことを後悔していた『黄泉戸喫』を、
こんなところに収録するのは悪趣味だと思うがどんなもんか?
>>785 作家中井英夫としてはある意味、絶唱だが。
読んでから言ってるのかしらん?
まー篠婆や温帯みたいなやおい軍団が入ってなくてとりあえずよかったよかった。
>>782 菊池、北森、嶽本、山田はなんだか意外な面子、というかビックリメンバー。
「よもつへぐい」は最後に入れるならわかるけど。
785はちゃんと意味わかって読んでる?
>>787 でも篠婆なんか聞いたら身のほど知らずに書きたがるだろうなあ。
長野まゆみってそんなにヒドイの?
最近は腐女子
少年アリスのひとだよね。
河出だからかな。
一般書籍板の長野さんのスレに、
>>782と同じものが
貼ってあるね。文学板にも頼むよ。
長野スレのはオレが貼ったわけじゃない。
でもあのスレ>723のコメントにはワラタ。
まあ、知らん人も多かろうて。でも微笑んでしまった。
そーだなー。ミステリ関係者でも知らないひと多そうだもんな。
読んでもらえるきっかけになればいいんじゃないのかな。
長野まゆみは乱歩のパスティッシュ書いていたよな
725 :723 :04/04/24 10:35
>>724 よくわからないけど、中井英夫さんという人が
「虚無への供物」というのを書かれたんですね。
「凶鳥の黒影」というのは何なのですか?それも中井さんの作品?
726 :無名草子さん :04/04/24 10:48
>>722 おお、何やら豪華……
私も中井英夫という人は知らんな。
この機会に読んでみようかなあ。
727 :無名草子さん :04/04/24 10:54
>>725 そうだよ。「凶鳥の黒影」は中井英夫の最高傑作と謳われるミステリだからね。
四つの密室で発生する、四つの異様な密室殺人。
遥か遠くに海を見渡す精神病院で、新種の花を生み出す院長と四人の患者。
それらは殺人輪舞。殺意と狡知極まるトリックが踊る……
……長野まゆみ板でどんどん話が勝手にころがっていってる。
まあ読んでもらえりゃ何よりだが。しかし……。
オレの小説なのに……
「紅ちゃん、探偵小説の話なら、もうごめんだよ」
長野読者は中井読んでないのか。
自分は長野まゆみから澁澤、中井を知ったので
あのスレの反応はなんだか意外だ。
「黄泉戸喫」未読だから買おうと思う。
>>805 『黄泉戸喫』もう新刊では手に入らんぞ。
古本屋でさがせ!
729 :無名草子さん :04/04/24 13:48
中井英夫のことは、前長野がサイトのトピックスにも書いてたよね。
私は別に思い入れはないけど(でも著作の題名がすごく好き)、
>>722を見た限り、
今回のオマージュ本執筆者は、成る程〜と思える人ばかりかもw
耽美好きは基本的に気に入るんじゃないかな。
執筆者の半分は読んだことがあって、それが結構好きというならお勧めできるよ。
まあ、興味ある人は専用スレに行ってみるということで・・・
私はミステリの古典名作なら、むしろ乱歩の孤島の鬼の初版が欲しいよ・・・
長野ファンの知り合いにはこれが好きな人多いな。
>>801 最後のやつは「幻想博物館」入ってるよな。
>>808 入ってませんがな……。ちゃんと読んでおくんなまし。
精神病院の院長、という設定が「幻想博物館」と同じ、
ということなんでしょう。
海が見える精神病院、という設定も幻想博物館と同じ、
かな。
新装版、ようやく入手。
散々言われていることだが、あの大きな活字がそぐわない感じだな。
薔薇の表紙はいいなと思ったが、これで青薔薇人間が役目を終えたかと思うと少し寂しい。
何で上下に分冊したんだろうね。
字を大きくするためだろうか?
今更だが、分冊しないで欲しかった。
>>814 創元ライブラリ版も持っているけどね。
ただ、講談社文庫版の方がすきなんだよなあ。
出だしも違うし、「ここでは時間は降り積もるだけ」という台詞も好きだし。
創元のは、相澤氏の解説が全てだと思う
相ちゃんの告発かあ……。
>>816 本多氏の解題末尾の「塔晶夫の手紙」もいいです。
泣けました。相澤氏の解説ともども感情揺さぶられ本です。
講談社文庫版はエンターテインメントバージョンでいいのですけど。
内容的には、講談社文庫が決定稿なの?
>>603さんは創元ライブラリ版、入手できましたか。
『虚無への供物』の装幀は
1、吉田幸子(初版/塔晶夫)
2、武満徹(一巻本/三一作品集)
3、伊藤憲治(推理大系版)
4、大島哲似(旧講談社文庫)
5、建石修志(三一作品集版)
6、本多正一(創元全集版)
7、建石修志(2000年塔晶夫版)
8、森山大道(新装版講談社文庫)
と、あるわけですが、皆さんどれが好きですか?
>>819 冒頭と最後はやはり講談社文庫版がいいね。
講談社文庫版と創元全集版の最大の違いは
(メール欄)ということでいいの?
内容が講談社文庫で、装丁や字体、解説が創元全集版という本があったらなあ。
>>823 それが最大とは、貴君はトリックについてなかなか神経の細かい人ですな。
普通、というか長さで言うと、
冒頭と結末、第2章終わりの「玄次の見立て」のところだね。
講談社文庫の新しいの、やっと見てみました。
んー・・・なんかやたら読みにくいんですけど。
字の大きいのはいいとしても、行間が狭すぎるんじゃないの?
なんか読んでるうちに疲れちゃうよw
>>525 京極あたりを読んでミステリに入った世代には
1000枚超の大作はあれぐらいじゃなきゃいかんのかもなあ。
でも、旧講談社版の書体が好きだったよ・・・。
1行の文字数の少なさも原因ではないかなあ。
前の行の終わりから、次の行の頭へ、視線を動かすという
眼球運動を頻繁に行なわなくてはならないってことも
読みにくさの元ではないかと愚考してます。
>>827 ですが
初版塔晶夫:2段組 26字
三一一巻本:2段組 25字
推理大系版:2段組 26字
というよみにく〜いところから普及してるのです。
慣れの問題ではないでしょうか。
なお活字の大きさ(ポイント)はこれまでの刊本では最高です。
>>823 そんな違いあったっけ?気付かなかったけどなあ
「死んだら『ひと』の心の中へ行く」
本多氏の解説に登場したこの一文に心揺さぶられた。
藍ちゃんってどうしてホモになったの?
親が死んでショックというのは分かるけど何もホモに走らなくても。
作中で説明されてましたっけ?
貴君、もう少しデリカシーのある書き込みを
してはくれんかな。
新装版24頁、旧版21頁、創元ライブラリ版25―6頁。
なるほど、映画館で男に誘われたって書いてありますね。
斜め読みしてたから気づかなかった。
藍ちゃんってガールフレンドがいたのにホモに走ったていうのが
不思議でした。
一番のホモは牟礼田だと思う。何がどう一番なのかはわからないが。
蒼司と牟礼田の関係こそホモって感じですよね。
蒼司はそういうのを引き寄せてしまうのではなかろうか。
>>838 一応、「自分にはそんな趣味はない」とは言ってたな
その手のタイプに憑かれやすいんだな
その気が無いのにmail欄(注:妄想)あたりがエロい……腐りすぎだ俺
>>839 そんな、牟礼田を妖怪のように言わんでもw
蒼司のやったことって罪になるのかな?
実は虚構の犯罪の犯人に自らなることで、悲劇のヒーローぶってるだけじゃないのか?
>>832 本多氏の写真集『彗星との日々』、見たことなかった?
>>843 残念ながら未見。
欲しかったのだけど入手し損ね、そのままだった。
そうか、「彗星との日々」にあるのか……
オマージュ集が出版されたらベスト投票ができるな。
『虚無への供物』を読むたび、ここで引っかかるんだなあ。
冒頭のアラビクの場面で、藍ちゃんのはいている黒靴に
眼を釘づけにされたおキミちゃんが
「お脱ぎったらお脱ぎよ、とせかして立て……」
(新装版・上では25頁第1行)というわけだけど、
「せかして立て」とはいったい何?
「せかしたて」ならまだわかるんだけど。
ひょっとして、「て立てる」という言葉が、東京弁にあるのだろうか。
諸賢のご教示を賜りたいです。
>>847 おキミちゃんが「お脱ぎったらお脱ぎよ」と急かす。
?ヨ
藍ちゃんを「立てる」。
では?藍ちゃんをモノのように扱った描写なのでは?
まあ、「藍ちゃんを急かして立たせた」ということなのだろう。
ありがとうございます。
文法的に考えると、やはり、藍ちゃんを「立て」たのだと
解するしかないようですね。
とすると、藍ちゃんは店に入ってきて以来、ずっと立ったままなので、
ここでの「立てる」は、靴を脱がしたりしやすいように
姿勢よくまっすぐ立たせる、というような意味になりましょうか。
失礼いたしました。
>>847 いま三一版作品集巻末の校訂見ると、初版塔晶夫本では「せかし立て」です。
以降の刊本では「せかして立て」ですから作者の意志的な語法なのでしょう。
創元全集文庫では「せかし立て」を踏襲していますね。
すまんです、過去ログ読んでも出てないようなんで質問です。
第三章の皓吉消失は結局(メール欄)だったんでしょうか?
どうもよくわかんなくて・・・
>>852-853 確か前スレでもその辺りのことが話題に出た筈。
けれど、結局「こうだった」という結論は出なかったと記憶している。
>>853のメール欄ということなんだろうなあ。
S.B.園でひとり増えた死体も
>>853のメール欄ということかにゃ?
そもそも、鴻巣玄次のエピソードってどういう意味があったの?
スミマセン、初心者です。
メール欄でどうやて読むの?
>>857 携帯で読んでる?
PCじゃないと読めないと思う。
>855
あれは実話だったらしい
メール欄をクリックするのですか。
?????しか出ないのですが。
>>859 そういえば、そう聞いたことがあるような気が。
先に講談社文庫版を読んでいたので、
「聖母の園」がかつては「S・B園」だったのに驚いたっけ
863 :
名無しのオプ:04/05/08 22:55
鴻巣玄次の事件も実話なら凄いな
え、やっぱし当時の新聞探すと作中にある記事と同じのが出てくるの?
鴻巣玄次は実在するよ。
そもそも鴻巣玄次って名はその新聞記事から取ったんだろ。
中井御大自らどこかで書いてた。新聞には鴻巣の顔写真も載ってたけど、見たら
必ず失望するってw
殺人事件その物は事実でも、鴻巣玄次の生い立ちとか、動機とかは創作じゃないかな。
そういえば、「中井英夫スペシャル2」には蒼司のモデルになったという人の写真があったね。
>>868 その人は確か東大生だったっけ
蒼司とアリョーシャはどこの大学の出だろう
蒼司とアリョーシャは中学高校は一緒だったけど大学は別々っぽいね。
871 :
名無しのオプ:04/05/11 21:21
目赤不動トリビアに投稿しますた
>>870 あれ?大学も一緒じゃなかった?
学部は違うけど。
>>872 気になって読み返してみたけど一緒のようにも別々のようにもとれるね。
専攻は、応用数学と経済だけど。
で、蒼司は東大と推測されるが、同じ東大にしてはアリョーシャが
バカっぽ過ぎるような気もする。
まー中井御大も東大だからな。
いや別に御大がバカっぽいという意味ではないが。
蒼司のモデルになったというA氏は東大生だそうな
876 :
名無しのオプ:04/05/12 22:35
今日の朝日夕刊、尾崎左永子さんの「薔薇の記憶」というエッセイに
中井英夫と青い薔薇についてちょこっと言及あり。
877 :
名無しのオプ:04/05/13 10:49 ID:iToBQ4zt
久生のモデルの人だな
>877
そーそー。
「虚無」の出版記念会のとき、来客簿に「奈々村久生」と書いたツワモノなりw
879 :
名無しのオプ:04/05/13 15:41 ID:LMIch/lD
結局みんなモデルがいるんだね。
やっぱり純文の作家だから本質は私小説なんだね。
まー氷沼家だってモデルは中井家だからな
ただ、中井タンを「純文の作家」というのはちょっと違うと思うぞ
881 :
名無しのオプ:04/05/13 21:39 ID:+5y+5/hn
氷沼家のモデルは中井家であるわけで。
882 :
881:04/05/13 21:40 ID:+5y+5/hn
なんと!
883 :
880:04/05/13 21:46 ID:NDwXEEjS
ケコーンw
まーそんなこと言えば鴻巣家も中井家がモデルだがな。
鴻巣玄次の暴君な父と従順な母は、中井英夫の両親そのままだし、
皓吉にあたる人物(=中井の姉(C姉)の夫)も新潟に実在していて、
中井を「しょのない不良」と罵っていたということだw
885 :
名無しのオプ:04/05/13 22:17 ID:LMIch/lD
氷沼家=中井家というのは知っていたが鴻巣家もそうだったとは。
ということは怪漢藤木田老にもモデルがいるんだろうね。どんな人物だろう?
玄次には中井氏の生い立ちが、蒼司には内面が投影されているのかもな。
蒼司にはモデルになった人がいるわけだけど、
中井氏の日記を読んで、氏の思いが蒼司に託されていたのかなと思った。
近所の古書店にて。本日の戦利品
光のアダム(角川)/1978年再販
蒼白者の行進(築摩)/1976年第一刷
悪夢の骨牌(平凡社)/1973年第一刷
人外境通信(平凡社)/1976年第一刷
中井英夫作品集(三一)/1969年第二刷
上四冊は, ハードカバー・ケース帯つき
下一冊はカバーあり帯なし。虚無への供物通信つき。
まあ,背ヤケはあるけどね。幸せである。
そういえば,黄泉戸喫もあった。
>889
それぞれいくら?
891 :
889:04/05/16 08:50 ID:rLBdL+gg
>>890 おはようです。
これがまた破格ですた。一冊300円。
黄泉〜も500円ついてましたよ。
なんだってー!!!!!
893 :
889:04/05/16 10:00 ID:rLBdL+gg
普通なら5〜10倍しますもんね。
まとめてレジへ持っていって,“これはほんとーに全部300円ですかっ!?”
って訊いてしまいました。
田舎なので,スレてない古書店なのでしょうか?
895 :
889:04/05/16 10:10 ID:rLBdL+gg
愛知県豊田市です。もっと書きます?(ここであんまり出すとまずいですか?)
残ってるのはあと黄泉〜500円だけでした。昨日の18:00時点。
>>889 黄泉戸喫もそれなら安い!!創元でも絶版。絶対、買い!!
某オークション見てて知ったんだけど、
中井氏と瀬戸内寂聴さんの対談なんてのがあるんだね。
いつも行ってる図書館にも置いてあるとわかったから、
火曜に見に行くよ。
>>897 2月に出た鶴見俊輔、ドナルドキーン、瀬戸内寂聴の鼎談集『同時代を生きて』(岩波書店)でも、鶴見さん(中井英夫の小学校の同級生)と瀬戸内さんが中井英夫について語っていますよ。
虚無を読了したのですが・・・うーん。
正直なんというか、以前から読みたいと思っていた作品で
期待が大きすぎたためにショボーンと。
どこがアンチミステリ、推理小説の墓碑銘なのか。
理解できなかったので再読します。
一週間後にお付き合いください皆様。
900 :
名無しのオプ:04/05/17 15:06 ID:SNELJvsd
推理比べの場面で、藍ちゃんが「お不動様と心中するなんてごめんだ」と言って
それが自分の運命を言い当てていたとは思いもしなかったのだが、というような記述は
結局何を意味していたのだろうか? 伏線の不発?
901 :
名無しのオプ:04/05/17 15:23 ID:SNELJvsd
他にも、あの場面では、アリョーシャが瞬間的に真相を悟ったとか、
藤木田老の「物置が一面びしょぬれで血だらけだった」発言とか
思わせぶり過ぎる。
>900
アリョーシャが見つけてきた例のお経の中で蒼か藍か分からんところがあると
いうところを暗示してるんでないのかな?
>901
「血だらけ」発言は明らかにジョークだと思う。
>899
一週間後にめる欄見てください。
瑣末、瑣末。
先生!乱歩賞が!!
春日井建さんが亡くなりましたね。
『未青年』序/三島由紀夫
「現代はいろんな点で新古今集の時代に似てをり、われわれは一人の若い定家を持つたのである。」
>>907にリンクしてある朝日の記事にも
>第一歌集『未青年』が三島由紀夫から
>「われわれは1人の若い定家を持ったのである」と絶賛され、注目を浴びた。
とあるね。しかし、アラビア数字で「1人」では、雰囲気ぶち壊し。
こういう新聞の表記の杓子定規なところ、なんとかならんのかね。
>現代はいろんな点で新古今集の時代に似てをり
いかにも三島らしいレトリックだが、どこの点が似てるというのだろうか?
スレ違いだけど。
911 :
名無しのオプ:04/05/29 14:30 ID:moRKoiI1
アンチミステリって言うと、どっかの神父が書いた「陸橋殺人事件」もあるよね。
>>909 朝日新聞のサイトといえば
高見沢順子の訃報では「小林秀雄さんの妹」と書いてあり
今日の吉行淳之介夫人の回想記出版の記事では
「照子さんと淳之介は…」と書いてあった。
小林→すでに古典、歴史上の人物
吉行→故人とはいえ現代作家
というイメージがあるんで、敬称の不統一に違和感を覚えたYO
>>912 すまん。照子さんじゃなくて文枝さんだった。
どっこから照子なんて出てきたんだろw
>>912>>913 高見沢「潤」子さんでしょう。随筆家で“のらくろ”田河水泡氏の夫人だった方ですね。
ところで、ふと思ったんですけど、
メール欄というのはありえるんででしょうか
>>915 笠井潔は
「暴かれた真相、真の犯人、犯人の告白、等々もまた、
実は無意味という混沌を意味づけようとする
観念的な欲望の産物に他ならず、
その人物はたんに、犯人を演じることによって
自身の欲望に形を与えようと
努めただけではないのだろうか」
との見方を示している。
結局、推理ごっこだったということでアンチミステリー。
>>915-917 そうだったとしても面白いし、まったく有り得ないことじゃないな、とも思う。
もしそうだった場合、(メール欄)か?
>918
本多さんは出席予定ないのかな。
915-917,920は50%くらい(←という数字はいい加減だが)の確率で
ありえることが定説(と言いきるのもなんだが)だよ。
915さんは新しい読者さんかな?だとしたら慧眼かも。
(↑偉そうなこと言う自分に萎え)
全編の構想が結末まで浮かんだから執筆したそうだが、
途中まで書いたところで(第2章まで)、乱歩賞に応募したって
なんか矛盾してない?
たしかに、第2章までだと推理小説のパロディ、という意味でアンチミステリー
ともとれるけど、第3章以降はものすごいシリアスな小説になってるよね。
前半にあったユーモアが後半では影を潜めているというか。
ほんとうに、全部の構想が一遍に浮かんだのだろうか?
>918
高原英理は出ないらしい。
朝日新聞6月6日付朝刊読書欄に穂村弘氏による虚無への供物の書評があった
書評?コラムみたいなもんじゃないの。
927 :
926:04/06/06 12:05 ID:4hJsvF03
失礼。わりとちゃんとした書評でした。
「戦後の社会システムやその土台にある近代的規範の耐用期限が切れそうな今、本書の反世界性が生々しい存在感をもって立ち上がってくるようだ。」
928 :
915:04/06/07 18:46 ID:3fwWdbd6
>>922 最後まで読み通したのはこれが初めてです。
何年か前に、三章の途中まで読んだものの分け合って中断。
先日出た新装版を買って、やっと最後まで読めました。
>>915の件については、深い考えがあってのことというより、
915のメール欄のようなことであっても辻褄が合うんじゃないか、
と何となく思ったもので。
そうであっても、あの告発での叫びはあの人の心からの叫びなんでしょうね。
929 :
928:04/06/07 18:47 ID:3fwWdbd6
分け合ってじゃない、訳あって、だった。
「東京創元社創立50周年」という小型のパンフレットに
年表が載っているのだけど、ここで中井英夫は破格の扱いを受けているね。
まず、1993年に中井英夫死去とあるのだけど、死去の記述がある人は、
他に江戸川乱歩、クリスティ、小林秀雄、鮎川哲也だけ。
それから、64年に講談社『虚無への供物』刊行とあるけど、
こんな扱いをされている作品は、これ一つだけなんだよね。
人形写真家、石塚公昭さんの掲示板に奈々村久生が出現してる。
>>928 あの叫びは本物だよ。
その前段が演じられたものであってもね。
ところで、牟礼田は氷沼家は血縁なんだっけ?
笠井潔のあの説を知ってから読み返した時は、
「そうか、ありえるよなあ」と思ったのを思い出した。
>>934 姻戚だし、血縁関係はないかと。
936 :
名無しのオプ:04/06/08 17:57 ID:qwAtwn0i
アリョーシャと久生も幼なじみらしいけど、その若い頃の話も書いて欲しかった。
特に久生。学習院出のお嬢様だそうだけど、どうして推理マニアになったか、
シャンソン歌手になったか、どうして牟礼田と知り合って婚約に至ったか等。
誰か、仮名でもいいからやってくれないかな。
>>936 色々読んでみたい前日談もあるね。
前にもここに書いたけど、洞爺丸事故当日の蒼司と紅司、藍ちゃんとか。
十二月十日の、主な登場人物の様子――誰がどこにいて何を思っていたか、とか。
牟礼田と久生の結婚は、確か家同士の取り決めみたいなものだった筈。
第四章にそんな記述があった。
久生の父が宮内庁にいた時分からの、家と家との引っ掛かりがあるとか。
そういえば久生ってお嬢様なんだよな。
>>936を読むまで忘れていた。
>936
9月始めに出る「凶鳥の黒影」に期待汁(マジ
「花亦妖輪廻凶鳥」は出ないのかな。
>933
あの掲示板、何があったんだ。わけわからん。
>930
そのパンフってどこで手に入る?
>941
創元にメールしたら送ってくれる
>>936とか
>>937で思った
おキミちゃんとその旦那はどんな会話をしていたんだろう
何だか想像がつかん
おキミちゃんの旦那って、メール欄のこと?
実際はホモ関係無かったっぽいから、会話もあまり色っぽいものでは
なかったろうと思われますが、どうなんでしょうね?
>おキミちゃんと旦那
兄弟みたいな感じだったんだろうなと思っている。
>946
キターーーーーーーー!!!!!!!!!!!!!!!
楽しみだ♪
まだ課題になっていなかったのか。
久々に参加してみようなか、読書会スレ。
>>945 多分そうだろうと思うんだが、
おキミちゃんはあの旦那の前でもおネエ言葉だったんだろうか。
普通の言葉遣いのおキミちゃんは、もはや想像できんな
言葉遣いといえば、牟礼田の書いた作中小説内での藍ちゃんの乱暴な口調萌え。
というか、あの作中小説にはどういう意味があったんだろうか?
牟礼田の真意が分からなくなったね。あれで。
>950
メル欄では。
でも結末を知らないと久生のような受け止め方もできないわけではないんだよな。
あの作中作での、メール欄等がよく分からない
結局何?
あの作中作での、メール欄等がよく分からない
結局何?
>953 メル欄では
蒼司と紅司は仲が悪かったのかな。
>>955 悪いということはなかったとは思うのだが、それでも……
二人とも成人し、別の道を行こうとしていたので
ある程度の距離感はあっただろうが、
洞爺丸以来、それとは別の溝ができてしまったのでは、と感じる。
その断絶は血の繋がった兄弟であるだけに余計根深いものだった、と。
蒼司の方は紅司を「この意気地なしめゴルァ!」と思ってたらしいね(終章参照)。でも紅司は蒼司を
慕ってたんじゃないの?
>952
紅司の小説の通りなら(める欄)が紅司の残した仕掛けで死ぬわけなのだが。確かに黒幕が出てくる意味がわからないね。
>>956-957 仲は悪くなかっただろうし、
蒼司も蒼司なりに弟を大事に思ってはいたし
紅司も兄を慕っていた。
でも、それだからこそすれ違いがどんどんと、てな感じとか。
>蒼司と紅司
自分はむしろ、世間の兄弟より仲が良かったと思っていたよ。
だからこそ、蒼司の紅司に対する苛立ちも募ったんじゃないかと。
961 :
名無しのオプ:04/06/17 15:24 ID:Mwn5kdJN
ダチさ、ヤア公だよ。
新装版、まだ増刷かからないな。
>>963 それでいいと思うよ。
過去ログは
【2】URL
【1】URL
とタイトルを入れずに通し番号だけで書く手もあるけど、
まだ次スレで三代目だし、タイトル入りでもいいかも。
それにしても、このスレは先代と比べて早く進んだなあ。
>>960 俺もそう思ってた。「物凄く仲いい兄弟」という印象。
だからここで「仲が悪いのかな」というのを見て
「そういう考えもあるのか」と驚いてしまった。どうなんだろうな。
>>963 タイトルの前に「新装版」とふる手もあるかも(^^;)。
>965
それなら
「虚無への供物 /中井英夫 第三版」
とか
塔晶夫版もほしい。
蒼白者の行進はなぜ未完に終わったのですか?
こんなのは?
中井英夫「虚無への供物」第三の薔薇園
970 :
963:04/06/19 21:38 ID:Tkle4sNh
埋め宮辰夫
好きな台詞で埋め。
「どっちにしろ海は、もうそんな区別をしやしない」
「すてきもないステーキ」
…虚無からじゃなきゃダメ?
「死んだら『ひと』の心の中へ行く」
台詞ではないけれど、とても好きな言葉。
しばァらく。
さあ、みんなで声に出して言ってみよう
「あーらアリョーシャ、しばァらく。あたしのサロメ、見てくだすって?」