【小説】リア消だったら誰に告ってた 第22章【キッズ】
1 :
名無し募集中。。。:
2 :
名無し募集中。。。:2005/07/13(水) 22:45:18 0
0
3 :
名無し募集中。。。:2005/07/13(水) 22:45:36 0 BE:93738863-#
\\おっぱい!おっぱい!おっぱい!おっぱい!おっぱい!おっぱい!おっぱい!//
\\ おっぱい!おっぱい!おっぱい!おっぱい!おっぱい!おっぱい! //
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( ゚∀゚)彡 ( ゚∀゚)彡 ( ゚∀゚)彡 ( ゚∀゚)彡 ( ゚∀゚)彡 ( ゚∀゚)彡
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し ⌒J. し ⌒J. し ⌒J. し ⌒J. し ⌒J. し ⌒J. し ⌒J.
5 :
名無し募集中。。。:2005/07/13(水) 22:48:35 0
ッツmmmmmmミッ
ニヤニヤ ッmmmmmmmmmミッ
mmmmmmmmmmmm ニヤニヤ
mmmmmmmmmmmmm
ニヤニヤ mmmm"゙ ゙"mmm ニヤニヤ
r''‐, ,,..,, mmmミ ・ mmm r'''''i ,ィ´゙',
r‐‐,. ト、_,).ヘ i mmm 丶/|::/!!! ミ;= mmm .(__ノl ゝ、,イ .,r‐、
i、 i, i Li 'i''゙ mm::::: :r",,ゞィ ヨ ●ヾ mm l ゙U゙ ィ_/i. /
f‐'゙ ` l )) m::::::::: イ●ノ / 、"'ーヘヽ m l `i´ ))
(( r''''´ , ___ ', _,,,,,,,_ |:::::::::::::::::"" ,.゙・ ・'' ヽ、"" | r -、_ ノ ´``',
ノ )‐' `゙'´ ))) |::::::::::: " ( "トェェェイ''" ) | ゝ_,,,_ ゙ ゙', `゙'i、 ゙ァ
ゝ‐'゙'、 { / ̄ / ヽ.,. ‐-...,,,,ヽニソ,,,.....-‐. ,,ノ|\ ヽ, ノ / `"
(( ゝ、_ィゝ--,ィ´ , - ' `、 ゙゙'''‐-.......,,,,,,,,,,,,,,,,,,....-‐-‐'''~ / `-、,(( `ゝi''´゙'ーt-´ ノノ
ヘタレ作者とっとと書け
廃れたな
8 :
名無し募集中。。。:2005/07/13(水) 22:53:29 0
レスが無い&叩かれるし
まとめも更新されないんじゃ
作者も読者もついてこないだろう
ツッコミ用AA
州*‘ o‘リ<内緒になってないんだも〜ん
川*^∇^)|| <内緒になってないわ
( 川 _ゝ)|| <内緒になってないんだが )
从 ’w’)<内緒になってないよ
从o゚ー゚从<内緒になってないとゆいたいです
ノノl∂_∂'ル<内緒になってないですよ
从´∇`从<内緒になってましぇーん
ル ’ー’リ<内緒になってないぞ
川´・_・リ<内緒になってないだぎゃー
:::::::::::::::::::::::::::::.
::::::\:☆ノノハ クゥ〜ン
::::::ミゝ从 ’w’)つ
::::::⊂__つノ
::::::\☆ノノノハ スアマスアマ
::::::ミ从o゜ー゜从つ
::::::⊂__つノ
::::::\:☆ノノハ ピ〜チッチ
::::::ミゝル ’ー’リつ
::::::⊂__つノ
::::::\: ノノハヽ オードン オードン
::::::ミゝ从´∇`从
::::::⊂__つノ
::::::\:☆ノノハ ビュンビューン
::::::ミゝ川´・_・リつ
::::::⊂__つノ
::::::\:☆ノノハ エンジョ〜イ
::::::ミゝ川*^∇^)つ
::::::⊂__つノ
::::::\: ☆ノノハ アババババババハ
::::::ミゝ州*‘ o‘リつ
::::::⊂__つノ
::::::\:☆ノノハ ミヤビガイクヨ!
::::::ミノノl∂_∂'ルつ
::::::⊂__つノ
Berryz巡回中
::::::::::::::::::::::::::::.
::::::\:∞ノハヽ キュフフフ
::::::ミゝノソ*^ o゚)つ
::::::⊂__つノ
::::::\:∋oノハo∈
::::::ミゝ州 ` v ´)つ
::::::⊂__つノ
::::::\:☆ノノノハ ウメウメ
::::::ミゝリl|*´∀`l|つ
::::::⊂__つノ
::::::\:☆ノノハ
::::::ミゝリ ・一・リつ
::::::⊂__つノ
::::::\:☆ノノハ メーグルメーグル
::::::ミゝリ|*‘ヮ‘)|つ
::::::⊂__つノ
::::::\:☆ノノハ ブッチギリマース
::::::ミゝ从 ・ゥ・)つ
::::::⊂__つノ
::::::\∋oノハo∈
::::::ミゝ(o・D・)つ
::::::⊂__つノ
℃-ute巡回中
::::::::::::::::::::::::::::.
::::::\:∞ノハヽ
::::::ミゝノソ*^ o゚)つ
::::::⊂__つノ
::::::\:∋oノハo∈
::::::ミゝ州 ` v ´)つ
::::::⊂__つノ
::::::\:☆ノノノハ ウメウメ
::::::ミゝリl|*´∀`l|つ
::::::⊂__つノ
::::::\:☆ノノハ
::::::ミゝリ ・一・リつ
::::::⊂__つノ
::::::\:☆ノノハ メーグルメーグル
::::::ミゝリ|*‘ヮ‘)|つ
::::::⊂__つノ
::::::\:☆ノノハ ブッチギリマース
::::::ミゝ从 ・ゥ・)
::::::⊂__つノ
::::::\∋oノハo∈
::::::ミゝ(o・D・)つ
::::::⊂__つノ
セブンキッズ巡回中
:::::::::::::::::::::::::::::.
::::::\:☆ノノハ
::::::ミゝ从*` ヮ´)つ
::::::⊂__つノ
レイナマン
::::::::::::::::::::::::::::.
::::::\:☆ノノハ ミヤビガイクヨ!
::::::ミノノl∂_∂'ルつ
::::::⊂__つノ
ミヤビマン
::::::::::::::::::::::::::::.
::::::\:∋oノハo∈
::::::ミゝ州 ` v ´)つ
::::::⊂__つノ
アイリマン
「あぁ!」巡回中
. /__〃 /__〃 /__〃 /__〃
/ ./ ./ / ````
::;(´⌒ ☆ノハヽ<何事? .⌒`)::
::;(´⌒ 从 ’w’) っ :⌒`)::''
:;;(´⌒ (つ / :⌒`):::
:;;⌒. 乂_ハ . ヽ ..⌒`);;:''
'' ヽ,/ :;;'''
マイハマン爆走巡回中
┌┐.┌i ┌┐ __ ┌┐ | | [][]
|└[][]L.ロロ | [][] | | ロロ |.[][] l└─┐
|┌┤.r‐┘│┌┘ | └┐└─┐l ̄ ̄
└┘..凵 └┘ ! l ̄__l ̄ ̄.┘
└┘
☆ノノハヽ
从o ゚ ー゚从 あうあー
( ;; ⊂ )⊃
( ( ;( ;; ; 0爻爻爻0
まーさ爆走巡回中
::::::::::::::::::::::::::::.
::::::\:☆ノノハ クゥ〜ン
::::::ミゝ从 ’w’)つ ミ ,っ
::::::⊂__つノ て ̄`く
⊂ ノ
(,从 ☆ノハヽ
ヽソノノ ミ 从 ’w’)
/( つつ
'''' ゝ_つつ 彡 ミ☆ノハヽ
と从 ’w’)つ
'''(_/"(_/
ミ 彡 / )
( `つ
⊂ つ
(,~ ,从
ヽソノ☆ たらいま!
彡  ̄ ̄ノノ ̄ ̄
☆ノハヽ
从 ’w’)
/ノ ,つ
'''''( ,,つ
(_/ シュタッ
おかえり
一人の予感!!
いや、俺も居る!
もっと保全
>>1 スレ立て乙
春たんとかみぃ〜たんとか戻ってこないかなぁ・・・
作家だけじゃなく保全屋さんも消えてしまった・・・
ほ
なんで荒らしが必死に埋めるかのようなペースで連投してるの?
即死判定もうないのに
まあ、保全するにこしたこたぁない
保全フォ――!!!!!
保全フォ――!!!!!
26だが、さっきから誰も保全しとらんな。
すぐに落ちそう・・・
保全フォ――!!!!!
保全フォ――!!!!!
保全フォ――!!!!!
保全フォ――!!!!!
保全フォ――!!!!!
保全フォ――!!!!!
保全フォ――!!!!!
保全フォ――!!!!!
落ちるぞ
落ちるぞ
落ちるぞ
これは保全なのか?荒らしなのか?
また落ちたのかorz
即死回避
即死回避
即死回避
作品も投下されないようだしちょっとアンケート
つうか個人的に聞きたいだけだけど
今までの作品の中で映像化したい作品てどれ?
実写でもアニメでもいいけど
どういう基準になってんだ?
落ちんのはやくない?
48 :
名無し募集中。。。:2005/07/14(木) 00:41:32 0
鳩に移転しましょう。そうしましょう。
鳩のすれも落ちたのか
しらんけど、検索にかからんから
もともと鳩にスレないでしょ
53 :
名無し募集中。。。:2005/07/14(木) 01:10:24 0
川 ^∇^)9m < 需要も何もないくせに!
確かに需要あれば落ちないな
最近忙しくてパソコンを起動させる機会すらないです…
仕事ご苦労様です
どうせ今夜また落ちるさ
手軽に書けるってのがうりだろ
したらばの最大の欠点は訂正のめんどくささ
すくらんぶるタン
マダァ-?(・∀・ )っ/凵⌒☆チンチン
移転しなくても両立させるのも一案 たとえば
排泄行為のように書いて出ししても罵倒されないネガレス禁止の狼
ネガレス上等でまっとうな作品を目指す人用のしたらば
みたいに
>>62 > 排泄行為のように書いて出ししても罵倒されないネガレス禁止の狼
ネガレス禁止できなくて荒れてるのが問題なんだが。
読み手としてはネガレスは無価値どころか有害。ネガレス締め出しを要請する。
狼ではそれは不可能なので、したらばにでも移転するのがベターだろう。
ネガレスをスルー出来ない奴が結果的に荒らしてる
ネガレスをスルーできないのは糞作を書く厨作家の読者なりすましだろ
ho
>>64-65 ネガレス禁止ってルールが最初からある以上、ネガレスしてる奴は無条件で荒らし
だから荒らしはスルーだろ、スルーできないくそがいんだべ
ネガレス禁止なんてルールは廃止すべき
スルーできないのは書いた本人だから。我慢できないんだよ
狼はオナニー場所でいいじゃん
オナニーじゃない場所=ネガレス上等なまっとうな場所を別に作っておけば
まともな作家はあえてオナニー場所に書いてもちゃんとしたとこに書いてもいい
糞作しか書けないけど批判は自分が傷つくから受けたくない厨房はオナニー場所だけで書けばいい
ネガレスって完全に定着したな
ネガレス厨=嫉妬厨
ネガレス・・・どうしてもメガデスを思い出すんですが・・・
>>68 荒しも普通のレスも分け隔てなくキチンとレスを返してた方がいましたね
基準が変わったのか?
また頻繁に落ちるようだと作品や荒しがどうのっていうレベルの問題じゃないね
別に変わってないだろ
60分サイクルで770スレ越えてたら最新レスの古いものから順に700スレになるまで整理
ゆえにスレ乱立時間帯はこまめな保全がなければ落ちる
なんかまちがってるかな
>>73 > 狼はオナニー場所でいいじゃん
> オナニーじゃない場所=ネガレス上等なまっとうな場所を別に作っておけば
だから、狼(に限らず2ちゃん全部)はオナニー場所じゃないんだよ。ギャラリーの数だけなら日本一。
衆人環視の中でオナニーできる香具師なんてまずいない。
オナニー場所をどこかに作れば、書き(掻き)捨て作品が増えて読み手の愉しみも増えると思う。
読み手は別に彫琢された作品を読みたいわけじゃない。暇つぶしに読むんだから、読み捨て書き捨て作品で構わない。
書き捨て作品に評論家気取りでネガレス書かれるのが一番腹が立つ。
日常の鬱憤をこういう場所で晴らしてるのだろうが、ネガレス書いて優越感に浸ることがどれほどの意味を持つのか考えろ。
2ちゃんから離れれば、うだつの上がらない平凡な日常生活に戻るだけだ。
作家さん達はもうこのスレに戻ってきそうもないから、まとめの人はしたらばでもどこでも適当な場所を見つけて下さい。
このまま未完作品を放置するのはもったいない。
※ くれぐれも、ネガレスできないシステムの場所にお願いします。
基準は変わってないけど保全が減った
普通にスレ数が800に近づいたら700になるまで注意してればそう簡単には落ちない
>>82 雑談カテならスレのルールを無視していいなんてことはない
「つまらない」の一言がルール違反(ワラかよ
ワラ
しかし一応、保全にはなってるな
俺、なんだか最近 授業中に窓の外を眺める事が多くなったんだ・・・。
帰ったら何して遊ぼう とか 夕飯なにかな なんて考えながら
ボーっと外を眺めるんだ。
女子のクラスが校庭で体育なんかしてると、もうドキドキもんだよ。
あのコ可愛い とか おっぱいデケー とか もう授業中なんて事すっかり忘れちゃうんだよな。
でも そんな時、決まって邪魔が入るんだ。
「先生!授業してください!」って。
菅谷、授業をするか・・・
ふたりで保健体育の実演を・・・
いっそのことネガレス厳禁の別スレ作る?
んで、ネガスレする奴が現れたらこっちに誘導する
ここをネガレス専用スレにするんだ
案外そのほうが落ちなかったりして
待ってるよー
夏の日差しがカーテンの隙間から入り込み、佐紀は目を覚ました。
6時、夏場に入ってから少しずつ起きるのを早くして、今は大体
6時前後に起きていた。
カーテンを一気に開け、太陽の光を浴びた。
ふーと伸びをする。後もう少しで夏休みなる。
いろいろなことが頭の中に浮かんだ。プールに行ったり、
買い物したり、おとまり会をしたり。それでも遊んでばかりではいられない。
来年を見越して今年は夏期講習を受けるつもりだ。
洋介君・・・
佐紀は木之元洋介の端正な横顔を思い出した。
実は夏期講習も洋介が受けると聞いたからだった。
夏休みずっと会えないと思っていただけに喜びもひとしおだった。
早く夏休みがこないかな、最近はそんなことばかり考えてしまう。
部屋を出て洗面所で顔洗い、リビングのドアを開けた。
あれ?お父さんまだ会社いってなかったんだ。
もう6時半を過ぎているのに父・秀行は
テーブルに突っ伏していた。
秀行は毎日片道2時間かけて都心の大手アパレル会社に通っている。
いつもは6時には家を出ている、
今日は休みなのだろうか
「お父さん、今日は休みなの?」
念のため声をかけた。返事はない。
肩に手をかけ、ゆすった。
「お父さん・・・」
ぐらりと秀行の体が揺れ、椅子から転げ落ちた。
「おと・・・さん?」
死んでいた。
うそでしょ、え?なんで?
「いやああああああああああああああ」
佐紀の絶叫がリビングに響いた。
「お母さーーーーーーーーーーーーーーん」
パニックに陥りそうになるのを必死にこらえ、母の姿をさがした。
台所の影に不自然に横たわる足を見つけた。
うそ、そんなまさか
駆け寄った。
母・彩子は白目を剥いたまま絶命していた。
心のリミッターが外れた。
「ぎゃあああああああああああああああああ」
わからない、家を飛び出した。
涙が溢れてきた、悲しいとかそういうものではない、
得体の知れない恐怖からくる涙だった。
素足にパジャマのまま管理人室に飛び込んだ。
「佐紀ちゃんどうしたんだい?」
管理人の安田さんは朝食を食べている最中だった。
生きている人を見た安堵で佐紀は大声を出して泣いた。
すぐに警察がきた。兄・孝行も部屋で死んでいた。
部屋を物色された様子も外傷もなかったが、
変死と言うことで解剖に回された。
死因は心臓発作という曖昧なものだった。
父と母両方の祖父母が駆けつけてくれた。
佐紀は平静を取り戻していた。というより何も感じなくなってしまった。
一度に3人の肉親を失うとともに感情も失ってしまった。
つつがなく葬儀が執り行われた。
火葬場で骨をひろったときも何も感じなかった。
事務的に骨を拾い続けた
3人が死んでから5日後佐紀の元に一通の封書が届いた。
差出人の名前はなかった。
中から便箋を取り出した。厚手の高そうな便箋だった。
そこには達筆で「天罰」の二文字が記されていた。
つづく
こ、こえ〜〜〜
この話書いたやつ絶対恐い話スレからきたんだろ!!!勘弁してくれよ!!!あすこが恐くて寝れないからここに来たのにここでも恐い話かよ!うわあああああ!!!
しかもオレと同じ名前だし親父は○行だし母は○子だし!!!あああこええええ!!!
ここって小説よりネガレスのほうが面白いんだよな
小説するーしてレスだけ読んでる
それで落ちそうな時はレス控えてます
ここの小説読んで推しが変わった人とかっているの?
俺は愛理推し+雅推しに拍車が掛かったw
DD化に拍車がかかった
今から学校に行ってきます。
評価はキチンとしないとね
夏なんだし怖い話が1つくらいあってもええやん
俺は夜勤だから見るの朝だし
20章はしってるんだが、21章ってあったの?URL教えてほしいんだが・・・
保全屋さんも嫌気が差したということは廃スレになったということか
ほぜん
じゃあ保全
111 :
名無し募集中。。。:2005/07/14(木) 15:18:43 0
保全
それでもオレは待つ
それよりまーさとかゆう子のノーブラなわとびボイン画像まだぁ?
>>113 ワロス
昔っからそのリクエストはあるのだが、回答がないよな_| ̄|〇
なわとびだったら動画じゃなくちゃ意味無いと思う
雅とかキャプのノーブラなわとび画像じゃダメなの?w
もうまーさはブラ着けちゃったからな(´・ω・`)
ほ
ほ
もーさちょん
小説書いたことない俺でも書いちゃいな的な雰囲気だったから書けたけど
なんかもうそういうのじゃないみたいだなw
これからはROMにまわるよ
ついでに
>>46 「プレゼント」シリーズとだんしじょし
いちいち報告すんなよ、ほんとに気軽に書けないじゃん
既成事実をどんどん作っていくね、荒らしさんは
h
ほ
h
やっとスクランブルが全部書き終わりました^^;
明日の夜には出せると思います
スレが落ちないでいて欲しいなぁ・・・w
保全は任せろ、つか今出ないの?w
まってましたー
スレの始まりもそして終わりも優恋さんの小説か・・・乙
h
保全
定期荒れも大分落ち着いてきたな保全フォ――!!!!!!
書かせつつ成長させたらええやん
ガイドラインはあるんだし
無理無理
それが出来てたら定期荒れなど起きん
自分本位なヤツらの集まりになったから。
書けと言っておいて投下されると叩き
これじゃあ、成長も何もあったもんじゃない。
だからこういうスレの批判スレが立つんだよ。
気づいてても言わないのが紳士だから口に出して言うな
キッズヲタよ紳士たれ
スレタイの俺の答えは舞波
アキナを越える舞波小説よろ
今更だがあんな程度で荒れてるとは笑わせる
他スレはもっと荒れるぞ
てか賛否両論なきゃ進化しないし否も小説としてどこがどう悪いのか的確に指摘できてりゃ無問題だと言ってみる
絶賛ばっかだから似たような小説が増えてしまって違う意味で進化しすぎたな
ネタスレSSスレとしては狼でもかなり荒れてる部類だろ
批判で良くなったSSスレも作者も例が無い気がするが
>>138 明言したり暗に示す発言してるような作者まで知らない振りするってのも
不自然だと思うけど
【小説】リア消だったら誰に告ってた 第19章【キッズ】
http://ex10.2ch.net/test/read.cgi/morningcoffee/1119838316/491 の続き
−−−−−−−−−−−−
そんな事が有って、次の日曜日の夜に、同じ班の皆で公園に集まる事になった。
皆は晩御飯を食べてから。僕は塾の講習が終わってから。
コンビニに寄っておにぎりと飲み物を買って、待ち合わせ時間の7時ちょっと前に公園に着いた。
中島と須藤さんだけがまだ来てなくて、僕は晩御飯を食べながら、既に集まってる3人と話していた。
ちょうど食べ終わる頃に中島が望遠鏡を抱きかかえて、
須藤さんが三脚を手に持って公園の入り口に入って来るのが見えた。
「中島、こっちこっち」と言う声で、須藤さんと中島は僕達に気付いて小走りにやってきた。
「ごめん、遅れちゃった」
「待った?」
そう言って謝る須藤さんと中島の2人。
「いや、僕も今来たところだから」なんていうお決まりの言葉を言うにはちょっと時間が経っているので、
隣では「待った」とか「遅い」とか軽口を叩いていて、須藤さんと中島も「ごめ〜ん」なんて言っておどけている。
「中島の家遠いし、望遠鏡も重そうだし、しょうがないよ」
僕の言葉に中島は微笑んでから「早く準備しよう」って言って、須藤さんに三脚をセットするように指示した。
僕達も手伝おうとしたら、須藤さんが「良いから見てて」って言って、テキパキと組み始める。
1回ちょっと迷ってたみたいだったけど、用意は直ぐに出来た。
凄い満足した表情の須藤さんに「凄いね」って言ったら、
実は中島の家で1回組み立てる練習をしてから来てたらしいってことが分かった。
目の前に有る白い望遠鏡が、なんだか宝物みたいに見えて、
「格好いい…」ってつぶやいたら、中島が嬉しそうに「良いでしょ」って言った。
>>141 それから順番で望遠鏡を覗き込んだ。
中島が本を見ながら、どの方角に向けると何の星が見えるか指示してくれたお陰で、いろんな星を見る事ができた。
それと、望遠鏡を覗き込んではしゃぐ須藤さんと、楽しそうな皆を見て嬉しそうな中島。
月は満月ではなかったけど、中島が満月だとクレーターが見辛いから、
欠けている月の方がクレーターの観測には適しているっていうことまで説明してくれて、
宇宙は奥が深いんだなぁと感心した。
公園の時計が9時になって、解散になった。
望遠鏡をしまおうとする中島にお願いして、最後にちょっとだけ、望遠鏡を動かしながら宇宙を見てみた。
30秒くらい眺めた後で、中島にお礼を言てスコープから目を離す。
「何見てたの?」
「いや、UFOとか居ないかなって思って」
ちょっと照れながら答える僕の言葉がツボに入ったらしく、
中島は口元を手で押さえながら、とても面白そうに笑った。
「で、居たの?」
「…居なかった」
皆に笑われて、凄い恥ずかしかったけど、中島が
「じゃあ、今度は一緒にUFO探す?」
って言ってきて、ちょっと嬉しかったけど、余計に恥ずかしかった。
横を見ると、須藤さんは空を見上げてたのが面白くて、頭を掻きながら僕も笑った。
(つづく)
乙
待っていたぞよ
乙
投下に叶うモノなしだな菅谷
>>142 望遠鏡と三脚を片付けてから皆で公園を出ると、家の方向で2組に別れて、僕と須藤さんと中島の3人で歩く事になった。「楽しかったね」なんて言いながら歩いていると、不意に須藤さんから
「七紙くん、この後って何か用事ある?」
って聞かれた。須藤さんからの意味ありげな質問に心臓の鼓動が1.5倍になったような感覚の中で、
「特に無いけど」って言うと、
「じゃあ、早貴ちゃんを家まで送ってあげて」
って言って、三脚を僕に預けて、次の曲がり角で須藤さんが別れた。
家は中島1人だけが逆方向だから、何も無ければ僕と須藤さんが一緒に帰れたのに…。
何ていうそぶりは見せないように気をつけて、須藤さんに「じゃあね」と言ってから中島と一緒に歩く。
星の話しとか、塾の話とか、中学校がどういうのかっていう話をしていると、中島の家の前に来た。
三脚を渡して帰ろうとしたら、急に中島が僕を呼び止めてこう言った。
「あのね、実は私…」
真剣な表情の中島と目が合う。
「実は、宇宙人だった?」
重い空気に耐えられなくて、茶化してしまう。
中島はちょっと怒ったみたいで、
「ちゃんと聞いて」と言った。直ぐに元の真剣な顔に戻って、1つ深呼吸してから
「私、七紙くんの事が…好き」
と言った。
>>146 不意の告白に、どうしていいか分からず、頭の中で色んな事がぐるぐると回る。
何か言いたいけど、上手く言葉が出てこない。
『実は何となく分かってた』とも言いづらいし、
『須藤さんの方が好きだからごめん』と言うのも、憚られた中で、僕の口から出てきたのは、
「どうして」
っていう4文字だけだった。
「どうして僕の事を?」「どうして今日?」後に続けたい言葉はいくつか有ったけど、上手く出てこなかった。
「七紙くん、優しいから」
「そんな事ないよ…」
「でも、1学期に隣の席になって、優しいって思ったから」
「でも、好きだって言われても何も出来ないよ」
「知ってる。七紙くんが好きなのはまあさちゃんだって事も」
悲しそうな顔をした中島を見て、胸が痛んだ。
それと同時に、やっぱりバレバレなのかって思って、急に恥ずかしくなった。
「須藤さんは…」
「まあさちゃんは、まだ七紙くんがまあさちゃんの事を好きだって気付いてないみたい。
私のこと応援してくれるって言ってた。
1学期、誕生日会に七紙くんを呼ぼうっていう話になったのも、
私と七紙くんが仲良くなればいいなって思ってやってくれた事だったみたい。
今日、こうして2人きりになったのも、まあさちゃんが考えてくれたの」
中島が言っていることは凄いショックで、心臓が締め付けられるような、悲しさと辛さだった。
>>147 「2学期になって、七紙くんの隣になれた時、凄い嬉しかった。
黒板なんて見えなくてもいいから席を替わりたくなかった。
そしたら七紙くんにノート見せてもらえるかもしれないとも思ったし。
でも、七紙くんは須藤さんの事しか見ないから、そんなの見たくないから、席を替わったの」
そう言って僕を見つめる中島を見ながら、結局何も答えられなくて、
ただ沈黙することだけしか出来なかった。
車が近くの道を走り抜ける音が聞こえて、ようやく僕の口が動き出した。
「中島のことは、嫌いじゃないし、結構よく話すほうだと思うし…でも、やっぱり、僕は…」
「うん。分かってる。私、七紙くんの事も好きだけど、まあさちゃんの事も好きだし…。
こんな風に七紙くんの事を好きになってなかったら、2人のことを応援してたと思う」
「…」
「でも、七紙くんは、中学校違うところに行っちゃうし、
まあさちゃんに告白した後で告白なんて出来ないし、
多分振られるてことは分かってたけど、言いたかったの」
「中島…」
無理しているような笑顔でそう言った中島に、何て言ったら良いのか僕は分からなかった。
「ホント、それだけだから。今日は楽しかった。ごめんね」
少しだけかすれた声でそう言い切った中島が肩と腕を震わせているのは、
望遠鏡が重いからっていう理由ではなさそうだった。ただ俯いているだけの僕に向かって、
「またUFO探ししたくなったら言ってね。バイバイ。また明日」
と言って、後ろを向いて大変そうに玄関のドアを開けた。
望遠鏡を持ってあげようかと思ったけど、それはしないほうが良さそうだと思った。
結局、「うん。また明日」とだけ言って、中島が家に入っていくのを見てから、僕は走り出した。
何も考えずにこのまま家まで走るつもりだったけど、
さっき須藤さんと別れた三叉路の辺りで脚が動かなくなって、
そこから家までは歩いて帰った。
>>148 次の日、中島はちょっと目を赤くして学校に来たけど、普通に「おはよう」と挨拶していた。
須藤さんと何か話していたけど、近くに居たらいけないような気がして、会話の内容は聞かなかった。
中島から聞いたことは、夏休みに徳永から言われた事よりも、鋭い楔になって僕の心に打ち込まれて、
その日から、須藤さんと話す事は前よりもちょっとだけ少なくなった。
代わりにと言ってはなんだけど、中島とよく話すようになった。
勉強の事とかマンガやテレビのことも有ったけど、星座のこととか、UFOの事とかが多かった。
特に後者2つのことで、中島は色んな事を知っていて、仲の良い友達になれたような気がした。
中島と話しているとき、村上から「あんた、やっぱり良い奴だね」って言われて、
ちょっと複雑な気持ちだった。
そんな風にして、須藤さんとの時間は停滞していたけど、確実に季節は替わっていった。
(つづく)
ほ全
乙です
須藤サソ連投キタァ――――(゚∀゚)――――ッ!!!
そしてなかさきちゃんキタァ――――(゚∀゚)――――ッ!!!
フラレるなかさきチャン_| ̄|〇
今回のハロコンのなかさきチャンの写真が物凄く可愛いのは内緒だ。
保守
わきあいあいとしていい感じだな
あらしさんあっちに行っ(ry
h
ふぇ
それでも俺はこのスレをいったん終わらせた方がいいと思う
へんなの居着いたからね
忘れた頃に復活すればいいさ
何年後かに
ベリが活動してるかどうか
h
h
h
1週間でいいんじゃね
何年間って狼さえあるかどうかわからんのに バカだ
冗談を真に受けてマジレスしてる恥ずかしい人がいる
スレはここですか?
坊や、こういうピリピリした荒れた空気の場では冗談は顔だけにしておこうな
h
保全
从´∇`从<ほーぜん!
こんなに荒れると悲しい・・・
ho
たしかに馬鹿のおおいスレだ
172 :
夏休み:2005/07/15(金) 19:53:45 0
前までの続き。。。
http://www.geocities.jp/riasyo_matome/summer.html あれから、薄暗い病院の中を探し回った。
けれど、どんなに探してもいない。
何度も元の部屋に戻り、確認した。トイレに行っているだけであって欲しかった。
まさか…外へ?
男の子は窓の外を見た。
「僕、どこの病室の子?」
突然後ろから声を掛けられて、男の子はばっと後ろを向く。
そこにいたのは看護婦だった。
「ほら、もうこんな時間だから戻りましょうね」
「あ、あの…僕はちがう…入院してない…」
「え?もしかして面会に来たの?もう面会時間は終わりだよ」
そういって看護婦は腕時計を見る。午後9時12分。
173 :
夏休み:2005/07/15(金) 19:56:04 0
>>173 この人には梨沙子の事は言えない。
言ってしまうと、梨沙子が一生帰ってこないような気がする。
やり場の無い不安が、男の子を外へと走らせていた。
がむしゃらに走って、気付くと学校の前に立っていた。
もう肝試しは終わったらしく校庭には誰もいなかった。
男の子の気持ちが導いたのか、梨沙子の想いが引き寄せたのか、それは定かではない。
何かの糸が二人をたぐり寄せたのかもしれない。
そして、男の子が教室でぐったりとした梨沙子を抱きしめた時、糸は二人を強く結びつけた。
葬式が終わり、梨沙子が骨になるとそれは絡まり、解ける事はなかった。
174 :
夏休み:2005/07/15(金) 19:56:31 0
>>173 2005年 8月
僕はやっとの思いで顔を上げ、友理奈を見る。
友理奈の頬に涙が一粒つたっていた。
「どうしたの?」
「な、なんでもないよ!!」
友理奈はあわてて、顔を拭った。
「ねぇ・・・友理奈?」
「なに?」
「お前、さっき誰と話してたの?」
「へ?誰って…梨沙子ちゃんに決まってるじゃない」
「どこに梨沙子がいるんだよ?」
「あ、あれ?どこ行っちゃたのかな?さっきまでここに…」
175 :
夏休み:2005/07/15(金) 19:57:01 0
>>174 「ここだよ」
「あっ梨沙子!」
梨沙子は教卓の上に座っていた。
「ねえ、最後におねがいしていい?」
「なにを?」
「このノートをゆうた君にわたして欲しいの」
「ゆうた?上の名前は?」
「たまだ…」
「たまだゆうたって…玉田の兄貴じゃん!!」
「おねがい」
「別にいいけどさ…」
「…ありがと。じゃ、もう行くね」
「おい、待てよ梨沙子!」
僕の制止を聞かず、梨沙子は教室を出ていってしまった。
176 :
夏休み:2005/07/15(金) 19:57:32 0
>>174 「一体、なんだったんだろうね…」
次の日、僕達は玉田の家の前に向かっていた。
「しかも、玉田雄太って…どんな関係なんだろうな」
「うん…」
「ちょっと、見ちゃお」
「あ、駄目だよ!」
「ちょっとだけだよ」
「もう!」
どうしても気になって、ノートの最後を開いてみた。
「なんだこりゃ?」
「なに?これ」
「さあ…」
『わたしもだよ』
って…どういう意味?
〜つづく〜
夏休み帰ってキタ━━━━━━(゚∀゚)━━━━━━ !!
待ってたよ
乙
なんだなんだ夏休みの季節だから帰ってきたってか?
・・・・このやろーおせーんだよばかああああああ!乙!
>>178は、なんだかんだいってるけどけっきょくはうれしいってことでしょ。
夏休み 懐かしい!これからもヨロシクッ!お願いします。
この調子で完結してない作品がどんどんきたらいいね。
『レディライクな夏』
「え、姉ちゃん海行くのか?」
それは、7月も半ばに入った、ある日のことだった。
「うん、来週の日曜にね。ちょっと一泳ぎしてこようかと」
梨華姉ちゃんは麦茶をコップに注ぎながら、そう言った。
「ふ〜ん…彼氏と?」
「バーカ、そんなのいないわよ。高校の後輩と行くの」
姉ちゃんはひらひらと手を振って見せた。
「○○も来る?彼女も連れて」
姉ちゃんがにやっと笑う。
「そんなのいないって」
俺もひらひらと手を振って見せた。
「じゃ、好きな子とか。海辺で夕日を見ながら告白なんて、い〜じゃない」
俺はつい、その光景を思い浮かべてしまった。
「…あの海で、ムードも何もないと思うけど」
「あら、本気にしたの?じゃ、好きな子がいるってことね〜」
「い、いねーって」
俺は慌てて否定した。
「お姉ちゃんに隠し事とは、悲しいわねぇ…よし、こうしましょう。
誰か誘って来なきゃ、連れてってやらないから」
姉ちゃんはとんでもないことを言い出した。
「な、何だよそれ!」
「決定決定。じゃ、楽しみにしてるからね〜」
姉ちゃんは一人で勝手に頷くと、俺の返事も待たずに行ってしまった。
>>182 (はぁ……どうするかな……)
次の日。教室でぼけーっとしながら、俺は考えていた。
海には行きたいが、彼女同伴なんて言われても困る。
(好きな子……か)
幸いというか(?)、うちのクラスは校内でも随一の美少女揃いと言われている。
だから、気になる女の子は多かった。
でも、はっきり「好き」と言えるほど、意識したことはなかった。
(そりゃ、みんな可愛いし……水着も見たいよ。とは言っても……)
俺の頭は変な思考で埋まり始めた。
(……菅谷は可愛いけど、アフォなんだよな……)
この前、右と左で色違いの靴を履いてきたときは、誰もが呆れたものだ。
(……嗣永なんか誘ったら、「親衛隊」に殺されるだろうな……)
アイドルサイボーグなんて呼ばれるだけあって、嗣永は恐ろしい「親衛隊」を従えていた。
(……熊井は……止めとこう。断られたら、目も当てられなくなる)
熊井が時折見せる、あの冷たい視線。あれがこっちに向けられたら…考えるだけでぞっとする。
(……じゃあ……矢島か?いや村上?う〜ん……)
頭が混乱してくる。ていうか、こんなどうしようもない妄想で何やってるんだ?
>>183 「どうしたの?」
突然声がして、俺は弾かれるように頭を上げた。
「あ……夏焼か」
目の前にいたのは、夏焼雅だった。腕を組んで、不思議そうに俺を見ている。
「きょろきょろと女子を見たり、うんうんと唸ったり。どう見ても、挙動不審なんだけど」
夏焼に指摘されて、俺は我に返った。確かに、端から見たら怪しすぎだった。
「あ、ああ、いや、すまん。少し、悩みがあってな」
「悩み?どんな?」
夏焼に言われて、俺はふと思い付いた。
(……夏焼なら、話を聞いてくれるかも知れないな。断られても、さらっと流してくれそうだし)
「えーと、じゃあ、1つ聞いてもらえるか?」
「うん」
夏焼は俺の前の席に座った。
「実は、今度海に行くんだ」
「あら、いいじゃない」
夏焼の反応は案外肯定的だった。よし、いい感じだ。
「まあ、毎年行ってるんだが、割と人気のない穴場があるんだ。そこならのびのび泳げるわけ」
「ふ〜ん」
「で、今年は姉ちゃんに連れてってもらうんだが、ここで問題があってね」
夏焼は「うんうん」と頷いた。
「姉ちゃんが言うには、誰か誘ってこいと言うんだ。……彼女とか」
「彼女?石川に彼女なんていたっけ?」
「いねーよ。だから困ってるんだ」
俺はため息をついた。
「だから、みんなを見てたってわけ?」
「…まあ、そうなる。で、ここで1つ提案なんだが」
俺はぴっと指を1本立てて見せた。そこで言葉が止まる。
(落ち着け、別に夏焼が好きとかそういうんじゃなくって、これは提案なんだ。そう、それだけ…)
「?」
夏焼が首を傾げる。俺は意を決して、口を開いた。
>>184 「夏焼が…もしよければの話だが……一緒に、行かないか?」
俺はかなりしどろもどろになっていた。意識する必要なんてないのに、顔が赤くなる。
(…まずい。もっと自然にしないと。これじゃ………)
「………」
夏焼は無言で俺をじっと見ている。さすが夏焼……全く動じていない。
「…もちろん、タダでとは言わない。何らかの見返りは約束しよう…小遣いが追いつく位は」
「うん……」
夏焼は微妙に頷いて、下を向いた。何か考えているのだろうか?
「……いつ行くの?」
しばらく経ってから、夏焼は聞いてきた。しまった、基本的な情報を伝えてなかった。
「次の日曜。時間はおそらく朝から夕方まで…帰ってくる頃は、夜になってるかも」
俺は慌てて付け足した。
「うん……」
夏焼はまた下を向いてしまった。夏焼にしては、歯切れの悪い態度だ。
「いや、まあ、結論を急ぐこともないんだ。予定があるなら、それでいいし。は、ははは…」
沈黙が耐えられなくて、俺は意味不明に笑い出した。
「……いいよ」
「えっ?」
出し抜けに夏焼が口を開いたので、自分の笑い声で聞き取れなかった(←バカだ)。
「いいよって言ったの。日曜空いてるしね」
夏焼はちょっと呆れたように言った。
「お、そ、それは、よかった。感謝するよ、うんうん」
俺は夏焼を拝むように手を合わせた。
「…見返り、期待してるからね」
夏焼がちょっと意地悪っぽく笑う。
その頬が、少しだけ紅くなっているように見えたのは…多分、俺の気のせいだろう。
>>185 日曜は、抜けるような青空だった。時刻は午前7時。
まだ朝の空気が残っていたが、本格的に陽が出たらすぐに暑くなりそうだった。
(……ま、泳ぐにはちょうどいいか)
姉ちゃんの車に荷物を運び入れながら、俺は考えていた。
(夏焼……来てくれるかな)
約束を取り付けたとは言え、不安はあった。…いや、むしろ来た方が不安かも知れない。
(「え、本当に誘ったの!?」)
昨日の夜、俺に「相手」がいることを知った姉ちゃんは、えらく驚いていた。
自分から言い出したくせにそりゃないだろうと思うが、驚いているのは自分も同じだった。
女子と海に行くなんて初めての経験だし、相手はあの夏焼だ。
(夏焼と……デ、デートっていうのか?こういうのは……)
考えただけで、顔が赤くなってくるのが分かる。
(…いやいや、これは提案であり、取引なんだ。夏焼が来てくれるから、俺は海に行ける。
で、俺は夏焼に対価を払う……あんまり払えないけど)
「おはよ」「うわぁ!」
突然後ろで声がして、俺は慌てて振り向いた。そこには、俺と同じように驚いた表情の夏焼がいた。
「お、な、何だ、夏焼か。お、おはよう」
俺はぎくしゃくと手を挙げた。
「あーびっくりした。そんなに驚かなくてもいいのに」
夏焼は、ピンクの花柄キャミソールに、膝丈まである白のタイトスカートという出で立ちだった。
お出かけ用ということなのか、普段よりも綺麗で大人っぽく見える。
俺は何となく、ついじーっと見つめてしまった。
「な、何よ。人のことじろじろ見て」
「あ、いや、別に、すまん。うん」
俺は動揺を隠しつつ、目をそらした。手に持っていた荷物をトランクに入れながら、次の言葉を探す。
「……それにしても、今日はいい天気だな」
話題がないと自動的に天気の話を始めるのは、人間の本能なのだろうか?
だが夏焼は、素直に話に乗ってくれた。
「うん、晴れてよかったね」
眩しそうに目を細めながら、夏焼が空を見上げる。その姿は、何て言うか、すごく様になっていた。
>>186 「あ、その子が雅ちゃん?」
玄関先から、姉ちゃんが出てきた。
「うわぁ〜、可愛いね〜。○○にはもったいないなぁ」
姉ちゃんはそんなことを言いながら、夏焼をぐるっと見回す。
「あ、えっと……」
夏焼は頬を少し赤くしながら、戸惑いの目で俺を見た。…確かに可愛いと思う。
「ああ、紹介するよ。うちの姉ちゃん。…まあ、こういう人」
俺は姉ちゃんの肩にぽんと手を置いて、夏焼の方に向き直させた。
「初めまして、姉の梨華で〜す。チャーミーって呼んでね」
姉ちゃんは満面の笑顔で挨拶した。…まあ、こういう人なのだ。
「あ、夏焼雅です。今日は、お世話になります。えっと……チャーミーさん?」
夏焼は少し遠慮しながらも、言われた通りに呼んでみせた。
「うんうん、みんなそう呼ぶから。雅ちゃんも、遠慮しないでね」
(…誰もそんな呼び方してないって)
俺が突っ込もうとしたとき、後ろから微妙に間の抜けた声が聞こえた。
「あ〜、チャーミーさ〜ん。おはようございますぅ」
…いた。
>>187 「あ、唯。遅いよ〜」
姉ちゃんが手を振る。ってことは、この人が「高校の後輩」か。
「はじめまして、岡田唯ですぅ。お好み焼き焼くんが好きな、高校2年生ですぅ」
唯さんはちょっと変わったイントネーションで話し出した。
かなりの垂れ目に、少しふっくらした顔立ちが印象的だったが、俺の目はそれ以上に、
その下にある2つのふくらみに向いていた。
(……でかい)
姉ちゃんの5割増、夏焼の2倍は……いやそれ以上か?
こんな人がいるんだ、と感心するくらいのサイズだった。
「な〜に変なところ見てるの。全くエッチなんだから」
姉ちゃんが俺の頬をぐいっとつねる。
「い、いひゃいっ、いー」
姉ちゃんはそのまま俺をぐっと引っ張る。俺は何とも情けない声を上げた。
「雅ちゃんも、やっちゃっていいよ」
「もちろんそのつもりです」
夏焼がもう片方の頬をぐーっと引っ張る。
「あ、あがががが……」
両方から引っ張られて、もはや何も言えない。ていうか夏焼、本気で力入れてる?
「あはははは」
変顔になった俺を見て、唯さんは楽しそうに笑っていた。とほほ。
>>188 「カ〜ッチョイイゼ!カ〜ッチョイイゼ!」
車内には、意味不明の歌が大音量で流れていた。姉ちゃんの趣味だ。
最近は「美勇伝」とかいうアイドルグループにはまっていて、事あるごとに歌っている。
しかし、何度聞いてもカッチョよくないと思う。
「よ〜お〜こ〜そ〜JAPAN!」
姉ちゃんと助手席の唯さんは、とても楽しそうに歌っている。
…唯さんも、どこかネジの外れた人なのかも知れない。
「なあ」
俺は小声で、隣の夏焼に声をかけた。夏焼は、さすがに歌ってなかった。
「なに?」
夏焼はじろっと俺を見た。さっきの件のせいか、まだ不機嫌そうだ。
「あ、いや、何か、ごめんな」
「別に謝ることじゃ、ないでしょ」
夏焼の態度はやっぱり素っ気なかった。確かに、夏焼に謝るのも変な話なんだが。
「まあ、それはそうなんだけど。その、せっかくだから、機嫌を、直してほしいな〜、なんて」
「別に機嫌悪くないもん」
そう言ってべ〜っと舌を出す。世間ではそれを「機嫌が悪い」と言うと思うんだが。
(……参ったな)
この状況では、何を言っても墓穴にしかならないと思った俺は、視線を前に戻した。
BGMはいつの間にか、松浦亜弥になっていた。
>>189 「あ、行くよ!あ123!」
イントロが始まると、夏焼がふっと顔を上げた。
「あ、これ歌えます」
(…へ?)
意外な言葉に、俺は驚いて夏焼の方を見た。
「ホント?じゃあ雅ちゃん歌って!」
夏焼は相変わらずつんとしていたが、俺の方をちらっと見て歌い出した。
「片想いらしい片想いなんては〜じ〜め〜て〜しちゃいま〜す!」
「分かんないことが分かんないくらい好、き、みた〜いです!」
夏焼の歌は音楽の授業で聞いたことがあったが、それとはずいぶん雰囲気が違って見えた。
何て言うか……すごくアイドルっぽい。
「あ〜の、ひ〜と〜に〜わぅわぅわぅわぅ……こ〜い、び〜と〜いる、かぁな〜」
慣れているのか、堂々とした歌いっぷりだった。
俺が「まじまじと見つめて」いると、つい「ちらちらと目が合って」しまう。
その度に、夏焼は少し恥ずかしげに俺を見返した。
(か、可愛い……)正直に、そう思った。
「ゆ〜めに〜だぁって、出ちゃって〜来ちゃいま〜す!い〜ま〜い〜じょう気に、なっ、ちゃう!」
歌詞のせいか、俺までドキドキしてくる。
赤くなった顔を見られたくなくて、俺はふと窓の外に目をやった。
車は既に高速を抜け、海岸沿いの国道を走っていた。
(……さっさと泳ごう)
早いとこ、この熱さをどうにかしたかった。
「も〜もい〜ろの片想〜い、こ〜いして〜る、ま〜じまじ〜と見〜つめて〜る…」
夏焼の歌は続く。
「みや色片想い」の流れる景色の中で、俺の熱は上がりっぱなしだった。
>>190 しばらく国道を走ると、姉ちゃんは細い路地に車を入れた。
この先が、地元の人間しか来ないような穴場なのだ。
海岸へ続く傾斜地の手前が少し開けていて、駐車場代わりになっていた。
「じゃ、先行ってパラソル立てといて」
姉ちゃんは車を止めると、開口一番俺に言い放った。
「何?」
「私たちは着替えて降りていくから。よろしくね」
着替え……夏焼が?唯さんが?
「今変なこと考えたでしょ?」
夏焼がぐっと身を乗り出して俺を睨み付ける。
「い、いや…そんなことはないぞ、ないないない」
俺は後ろに下がろうとしてドアに頭をぶつけた。
ていうか夏焼、その体勢じゃキャミソールの下が……いやいや、何も言うまい。
俺は何も見ていない。何も知らない。夏焼の下が……いやい(←無限ループ)。
「こらこら。早いとこ出て行きなさい」
「うわぁ!」
姉ちゃんが自動でドアを開けたせいで、俺は思いっきり地面に投げ出された。
「い、痛てて……」
「だ、大丈夫?」
車内に残った夏焼が聞いてくる。
俺は適当に手を振ると、急いでトランクから荷物を取り出して走り出した。
防砂林の間に作られた道を、全速で駆け抜ける。
下りの坂道だから、否応なしにスピードは上がる。
しかも下は砂地だ。当然のように、俺は足を取られて盛大にずっこけた。
「はぁ……何やってんだ、俺」
うつ伏せに倒れたまま、俺はつぶやいた。
>>191 海岸にたどり着くと、俺はどかっと荷物を下ろした。
(……ふぅ)
息を整えるように、一度深呼吸する。久しぶりに感じる、潮の匂いが心地よかった。
(変わってないな……)
海岸は、相変わらず荒涼としていた。
防砂林と砂浜とを分けるコンクリート壁は、砂に埋もれてほとんど見えなくなっていたし、
浜には海から届いた数多くのゴミが散乱していた。
要は、誰も手入れをしていないのだ。
まあ、そのおかげで、辺りに人の姿はない。
遠くにちらっと見える「整備された」海岸の方は、ここからでも分かるほど人で満ちていた。
快適な環境を求めるなら、あっちということだろう。
(…ま、いいか)
俺は適当な場所にビーチシートを敷くと、風で飛ばないように荷物で重しをした。
続いて、その辺に落ちている木ぎれで穴を掘って、パラソルを立てる。
(…これでよし)
そうこうしてる内に、夏焼が降りてきた。何故か、1人で。
「あ……」
俺は一瞬、言葉を失った。
夏焼は薄手のカーディガンを羽織っていたが、その下は当然の事ながら、水着だった。
学校指定のスクール水着ではなく、白のワンピース水着だ。
そして……夏焼は、眼鏡をかけていた。
>>192 「……えーと、夏焼…だよな?」
「……そうよ」
少し間があって、返事が返ってきた。
「あー、えーと、そうか、そりゃそうだ」
俺はうんうんと頷いた。
「……」夏焼は何も言わない。でも、どこか恥ずかしそうに、俺から顔を背けていた。
「…あー、その、何だ」
俺が言いかけたとき、夏焼が口を開いた。
「……いつもはコンタクトなんだけど、海に入るから外したの。
でもそれじゃ、ほとんど見えないから……」
夏焼は横を向いたままだったが、頬が少し紅くなっていた。
「そ、そうか。いや、初めて見るから、ちょっとびっくりしたんだ。
…似合ってると思うぞ、眼鏡も、水着も」
最後の一言は、ちょっと余計だったかも知れない。
「あ、あんまり見ないでよ。もう!」
夏焼は前を隠すようにカーディガンを引き寄せた。
「あ、いや、そう、すまん。……ところで、姉ちゃん達は?」
俺は話題を替えることにした。
「何か、挨拶してくるって言ってたけど」
「挨拶?……あ、そうか」
俺は1人で納得した。夏焼が首を傾げる。
「ああ、あの駐車場って私有地なんだよ。普通は停めちゃいけないんだけど、
うちは知り合いだから許可してもらってるんだ」
「ふーん。毎年来てるって言ってたもんね。じゃあ、この浜も?」
「いや、さすがにそれはないと思う。誰も整備してないみたいだし」
俺は辺りを見回した。夏焼も俺の視線を追うように首をめぐらせる。
「…確かに、汚いわね」
「まあ、おかげで人はいないんだがな。海であることには変わりないから」
「…それもそうね」
夏焼はちょっと呆れたように笑った。
>>193 「おまたせ〜。お、ちゃんと立ててあるね、ご苦労ご苦労」
少し経って、姉ちゃんと唯さんも降りてきた。
「うわぁ〜、ほんまもんの海ですね〜」
唯さんが不思議な感想をもらす。これまで海を見たことがなかったのだろうか?
「そうそう、本物の海よ〜。蒼い海に白い砂浜、照りつける太陽!これぞ夏って感じよね〜」
「すご〜い」
唯さんは素直に感動している。
「蒼い海に白い砂浜」と言うには、随分と無理のある光景だと思うが……ま、いいか。
それよりも、俺には重大な関心事があった。
(……唯さん、それは刺激的すぎます)
唯さんは、当然のようにビキニ姿だった。
胸当てをしていても、なお収まらない部分が、見事な谷間を覗かせている。
意識するなって言われても、これは無理だと思う。
(いかんいかん、俺はそんなにエロ人間じゃない……でもやっぱり気になるよな……)
ドスッ!
夏焼の容赦ない肘打ちが、俺の脇腹に突き刺さった。
「ぐ……」
「バカ」
夏焼のつぶやきが、微妙に遠くで聞こえた。
>>194 「さあ、泳ぐわよぉ〜。おいっちに、さんし!」
姉ちゃんはこっちの事情も知らず、元気に準備体操なんて始めた。唯さんもそれに続く。
(…まずい、見るな……見るな……)
唯さんが身体を伸ばしたりする度に、その…「何か」が揺れるわけで。
俺は目をそらすと、自分も泳ぐためにTシャツを脱いだ。
「わっ!いきなり何するのよ!」
夏焼が抗議の声を上げる。
「何って、泳ごうと思ったんだけど」
「そうじゃなくて!いきなり脱がないでよ!」
夏焼は怒っていたが、顔が真っ赤になっていた。
「そう言われてもなぁ……脱がないと泳げないし」
「あっちでやればいいでしょ!」
夏焼は手前の防砂林を指さした。
「いや、でも、すぐ終わるぞ。後はズボンを下ろすだけ……」
「わっ、きゃっ!」
夏焼が慌てて後ろを向く。
「おーい、もう終わったぞ」
「……え?」
夏焼は恐る恐る、俺の方に首を向けた。
「な?ちゃんと下に海パン履いてきたんだから」
俺はズボンとTシャツをまとめると、シートの上にぽんと置いた。
「……」
「ん?」
夏焼が無言で俺を睨んでいる。その口が開かれ、大きく息を吸いこむと……
「バカッ!!」
夏焼はびっくりする位の大声で叫ぶと、俺から離れるように行ってしまった。
「若い2人は元気でいいね〜」
「ほんまですねぇ」
呆然としている俺の後ろで、2人が呑気な会話を交わしていた。
>>195 俺は仕方なく、1人で準備体操を始めた。
ちらっと横を見ると、夏焼も同じように身体を伸ばしている。
(やっぱり怒ってるんだよな……)
俺としては悪いことをしたつもりはなかったんだが(唯さんを見ていたことはともかく)、
どうも上手くいかないものだ。
(今日の夏焼って、何か怒ってばかりいるな……俺のせいなんだろうけど)
普段の夏焼は、もっとクールで落ち着いていて、大人っぽいイメージがあった。
実際、他の生徒達がケンカしても仲裁に入ったりして、自分が感情的になることはまずなかったと思う。
(うーん……暑いからか?それとも、本当は来たくなかったのかな?)
体操を終え、俺は立ち上がった。耳に唾をつけて、防水仕様にする。
(よし、準備完了)
横を見ると、同じように体操を終えた夏焼と目が合った。
「あ、いや、その……」
俺は微妙に緊張していた。何て言ったらいいのか分からない。
どうすれば、夏焼は怒らないのか?その質問だけが頭をぐるぐると回っていた。
「……泳がないか?」
俺は海の方に身体を向けて指さした。
「……何でこっち見ないの?」
「あー、いや、じろじろ見てると気を悪くするかな…とか思って」
俺は海を見たまま、そう答えた。とりあえず出した結論が、それだった。
>>196 「……あっちは見ていていいわけ?」
「あっち?」
目をこらすと、俺の視線の先で唯さんと姉ちゃんが遊んでいた。しまった、方向を間違えた!
「あー、えーと、そうじゃなくて、えー……」
俺は急いで結論を修正し……目を閉じることにした。
夏焼がいる(はずの)方に向き直り、再び話し出す。
「ほら、これなら大丈夫だろ?」
何がどう大丈夫なのかは分からないが、俺は大きく頷いて見せた。
「……それで泳げるの?」
「ぐっ…」
夏焼の突っ込みはまたも的確だった。俺が答えに窮していると、夏焼はとどめの一言を放った。
「……それに、まるでキスを待ってるみたいだよ」
「な、何っ!」
俺は自分でも驚く程の大声で叫んでしまった。
「いや、違う、違うぞっ!俺は断じてそんなことは……」
しどろもどろに答えつつも、顔が赤くなってくる。
まずい、これじゃ本当にそう思ってたみたいじゃないか!
「……ぷ」
俺の慌てぶりを見て、夏焼は笑い出した。
「あはは、あははは……」
俺は唖然として、立ち尽くすしかない。
「あはは……あーおかしかったっ!」
ひとしきり笑った後、夏焼はすっきりしたような表情を浮かべた。
「じゃ、泳ごっか。私を見てもいいけど、顔が赤くならない程度にね」
夏焼は笑顔でそう言うと、眼鏡を外して海に駆け出していった。
(……何か、完全に遊ばれてるな、俺)
俺はがっくりと肩を落としつつも、夏焼の後を追って海に飛び込んだ。
>>197 久しぶりに泳ぐ海は、至って快適…というわけでもなかった。
透明度が低いから、目を開けても何も見えないし、海水で身体はべとつくし。
だけど、そんなことも気にならないほど楽しかった。
ちょっと沖(と言っても、背が届くレベルだけど)まで行って、波に乗って浜辺まで泳いでくる。
波が押し寄せる瞬間の、身体がふわっと浮き上がる感覚が気持ちよかった。
夏焼も最初はちょっと怖がっていたが、すぐに慣れて一緒に泳いだ。
が、しばらく経って……
「……きゃっ、な、何よこれ!」
突然夏焼が素っ頓狂な声を上げて、俺は振り向いた。
「どうした?」
「な、何か、絡んでる、足に、何これ何これ!?」
夏焼は慌てて身体をバシャバシャと動かした。だがその程度で取れるものじゃなかったらしい。
「い、石川、取ってよ!」
夏焼はそう言いながら俺の方に走ろうとして…足を取られて転んでしまった。
バシャーンと激しい水しぶきが上がって、姿が見えなくなる。
「お、おい、大丈夫か?」
深さはそんなに無いので溺れることはないはずだが、俺は水の中に手を伸ばした。
すると、思ったより強い力で引っ張られて、俺まで水中に引っ張り込まれてしまった。
「ぶ!お、落ち着けって!」
俺はぐいっと夏焼を引っ張って立ち上がらせた。夏焼がそのままの勢いで俺に抱きついてくる。
「け、けほっ、けほっ、まだ絡んでる〜」
夏焼は完全にパニックに陥っていた。俺としてはこの密着状態にパニックになりそうだったが、
とりあえず夏焼の足の方に手を突っ込んでみた。
「ん?」
べたっとした手応えが絡み付いてくる。俺はそれを掴んで引き揚げた。
「……あー、こりゃあれだな、ビニール袋」
「え……?」
夏焼が涙目でそれを見上げる。コンビニでもらえるような、白いビニール袋だった。
「たまに流れてくるんだよ、ここって。環境汚染の弊害だな」
俺は浜目がけてビニール袋を放り投げた(こういう捨て方も環境に悪いんだが)。
>>198 「…そ、そういうことは先に言ってよ!」
夏焼が涙目のまま、抗議してくる。
「あー、まあ、そうだな。でもよかったじゃないか、これがクラゲとかダイオウイカとかじゃなくて」
「そ、そんなのまでいるの!?」
「いないけど」
夏焼の顔が、みるみるうちに怒りに歪んでいく。まずい、また何か変なこと言ったか?
だが、夏焼の反応は意外なものだった。
「…バカ。ホントに怖かったんだから……」
夏焼が俺の胸に頭を預けてくる。予想外の行動に、俺はただ硬直するしかなかった。
「あー、いや、ごめんごめん。そう、事前連絡が不足していたな、ははは……」
素肌から直に伝わる、柔らかい頬の感触。胸元に届く、まだ荒い息遣い。
「あ、えー、いや、その……」
心臓が早鐘のように打ち鳴らされ、まともな言葉が出てこない。
「……」「……」
沈黙の時間。それはほんの一瞬なんだろうけど、恐ろしく長い間のようにも感じられた。
「…すごく、ドキドキしてるよ」
俺の胸に耳をあてて、夏焼が言う。
「あ、当たり前だろ……」
俺の顔は、既に真っ赤になっていた。
正常な思考は波と一緒に流されてしまったようで、身体はぴくりとも動かなかった。
「……ふぅ」
落ち着いてきたのか、夏焼がようやく俺を解放する。助かったけど、何か少し残念な気もした。
「…ありがと」
頬を紅く染めて、夏焼が俺を見上げる。その時、俺は理解した。
(…そっか。よく見えてないんだ)
夏焼は、少し不自然なくらいに目を細めていた。裸眼だから、上手く焦点が合わないんだろう。
だから余計に不安になるし、俺との距離も近くなる。そういうことなのだ。
「…まあ、これ以上の災難はないと思うから」
俺は安心させるように、なるべく穏やかに言った。
「うん…」
夏焼に、少しずつ笑顔が戻る。その後、俺たちは微妙に近い距離を保って泳ぎ続けたのだった。
>>199 「お〜い、もうすぐお昼だよ〜」
姉ちゃんに言われて、俺たちは浜に戻った。もう、12時近くなっていたらしい。
「お昼って、どうするんだ?」
季節柄、弁当を持ってくることはできない。
以前は国道沿いのコンビニで何か買ってたのだが、来るときに見たら潰れて無くなっていた。
「それなのよねぇ〜…あっちまで行けば何か売ってるかな?」
姉ちゃんは「整備された」海岸の方を指さした。
直線距離にして約1キロだから、歩いて行けない距離じゃないが……
「じゃ、よろしくね」
姉ちゃんは俺に向かって、ぽんと財布を放り投げた。
「お、おい!何で俺が行くんだよ」
「当たり前じゃない。女の子を歩かせる気?」
姉ちゃんは当然のように言ってきた。男女共同参画社会に向けて、その発言はないと思うぞ。
「あ、私も行くよ。あっちに何があるのか、ちょっと興味あるし」
夏焼が親切にも言ってくれる。…って、俺が行くことは決定済なんだな。
「じゃ、2人でお願いね〜」
姉ちゃんはべたっとシートの上に寝っ転がった。
さっきの意見と矛盾している気がしたが、まあ、自分が行かなければいいってことだろう。
ちなみに唯さんは、俺たちが浜に戻ってきたときから寝息をたてていた。
「…はぁ、しょうがないか」
「私は楽しみだけど」
眼鏡に戻った夏焼は、嬉しそうに笑った。…この笑顔が見られるならいいか。
「あ、雅ちゃん、帽子かぶっていった方がいいよ。わたしの貸してあげるから」
姉ちゃんは、薄いピンクのつば広帽子を夏焼に手渡した。
「あ、ありがとうございます…」
夏焼はちょっとためらいながらも、帽子をかぶった。
ちらっと俺の方を見て「…変じゃない?」と目で聞いてくる。
眼鏡とも相まって、すごく不思議な感じがした。普段の夏焼とは、全然違う雰囲気だ。
俺は肯定の意味を込めて、うんうんと頷いた。
>>200 人気のない砂浜を、俺たちは歩いていた。
何となく会話もなく、さくさくと砂を踏みしめる音だけが耳につく。
夏焼は物珍しそうに、辺りをきょろきょろと見ながら歩いていた。
「……あ、これって日本のじゃないよね」
夏焼が打ち揚げられたゴミの一つを指さす。
見ると、ハングル文字で商品名が書かれたラーメンの袋だった。
「ああ、結構あるんだ、こういうのが。例えばだな……」
俺はその辺に打ち捨てられていた洗剤のボトルを足でひっくり返した。
「…ほら」
それは見たことも聞いたこともない商品名だった。
容量も40オンスとか書いてあって、見るからに日本製じゃない。
「へぇ、これってみんな海から流れてきたの?」
「おそらくな。海外産のをわざわざ取り寄せて、ここに捨ててる人がいたら話は別だけど」
「ふーん……何かすごいね」
夏焼は海の方に目を向けた。少し目を細めて、水平線の彼方を見つめる。
「…この海がどこまでも広がっていて、いつか遠くの国にたどり着くんだよね……」
「届いてくるのはゴミだけどな」
「もう、ロマンがないんだから」
夏焼はちょっと怒った表情で俺を睨んだ。でも、さっきまでのような刺々しさは無かった。
>>201 「…まあ、不思議ではあるよな。知らない場所の知らない誰かが捨てたゴミが、
こうしてここに届いているんだから。捨てた本人も知らないところで」
「そうだよね……」
夏焼はまた海に目を戻した。俺はそんな夏焼の横顔を見ていた。
どちらかというと、海よりも夏焼の方が不思議に見えた。姉ちゃんの帽子も、眼鏡も、水着姿も。
「……何よ」
夏焼がちらっと横目で俺を見る。まずいと思った俺は、慌てて目をそらした。
「いや、まあ、不思議だな…って」
「えっ?」
夏焼は俺の方に向き直った。俺は目をそらしたまま、続けた。
「これまでさ、夏焼のこんな姿を見たことがなかったから。……すごく、新鮮だと思う」
「……」
夏焼はじっと俺を見たまま、何も言わない。俺は何となく、顔が赤くなっていくのを感じた。
「……だったら、もっとちゃんと見たら?」
少し恥ずかしそうな、夏焼の声。
「…いや、俺、顔赤くなってるし」
「…いいよ、お互いさまだから」
そう言われて、俺は少しずつ夏焼の方を向いた。夏焼も、既に顔が真っ赤になっていた。
「……」「……」
じっとお互いを見つめる。打ち寄せる波の音と、砂浜を吹き抜ける風の音が遠くで聞こえる。
何か言おうとしても、言葉が出なかった。ただ、夏焼を見ていたかった。
「……ぷ」
沈黙に耐えられなくなったのか、それとも俺の顔がよほど緊張していたのか、夏焼は笑い出した。
「ふ、ふふふ……」「あ、あははは……」
つられて俺も笑い出す。不思議と嫌な感じはしなかった。
「いや……何か変だな、俺たち」「ふふ……そうだね」
照れ隠しに、俺はぽりぽりと頭を掻いた。夏焼も誤魔化すように、帽子をぎゅっとかぶり直した。
>>202 「整備された」海岸の方には、ちゃんと更衣室や海の家、浜茶屋などがあった。
その代わり、人の数も段違いに多い。海岸中に敷き詰められたビーチシートに、無数のパラソル。
「…これじゃあ、泳ぐのは大変だろうな」
「そうだね」
俺たちは店の前でテイクアウトを待ちながら、そんなことを話していた。
「これだったら、もっと長く海岸を整備すればよかったのに」
「その計画はあったんだろうけどな。採算が取れなかったんじゃないか?」
こちらの海岸に来る手前、作りかけのコンクリート壁や休息所らしい骨組みを見かけた。
だが、それらは何年も前から建設がストップしているようだった。
「…これくらい人がいないと、割が合わないってことかな……」
「だろうな」
微妙にシビアな話をしている内に、注文していたものを受け取る。
パックに入った焼きそばに、ラムネの瓶が4つずつ。
「……冷たくて、気持ちいい」
手にしたラムネの瓶を頬に当てて、夏焼が微笑む。
そのままCMにでも出そうなくらい、絵になる姿だった。
「さっきまで氷に入ってたからな。俺としては、早く食いたいよ」
午前中いっぱい泳いで、ここまで歩いてきたんだから、当然のように腹が減っていた。
「お腹空いたもんね。…でも、もうちょっとちゃんとしたものがあったらなぁ」
売っていたのは、焼きそば、フランクフルト、焼きとうもろこし…といった縁日系のものだ。
こういうところは、味もそれなりというのが定番だった。
「ま、いいんじゃないか?今なら何でも美味いぞ、きっと」
「そうかも知れないけど、でも……」
後半はぼそぼそっと言ったので、よく聞こえなかった。
>>203 「ん?」
「……海じゃなかったら、お弁当作ってきたのにって言ったの」
「えっ…」
夏焼が急に足を速めて、俺の前をすたすたと歩き出す。
「…料理できるのか?」
夏焼の後ろを歩きながら、努めて普通に聞いてみる。内心は、意味もなくドキドキしていた。
「できるわよ〜、この前愛理に教わったんだから」
「…メニューは?」
「チンジャオロース。みんな美味しいって言ってくれたよ」
鈴木は年下だと思ったけど、随分と本格的なもの作るんだな。
「…それって弁当になるのか?」
「いちいちうるさいわね〜そんなこと言うなら、作ってあげないから」
「……」
夏焼が弁当を作ってくれる…そんな機会が、果たしてあるのだろうか?
俺はつい、真面目に考えてしまった。
「…何よ、黙っちゃって」
夏焼がちらっとこっちに振り返る。
「あー…いや、どう許してもらえばいいかと……えー、夏焼さまのお弁当、是非食べてみたいです、はい」
俺はわざと茶化し気味に、夏焼を拝んで見せた。
「…バカ」
夏焼はちょっと口を尖らせると、首を戻して行ってしまった。
(……)
俺は夏焼の後を追いながらも、何となく「お弁当」のことを考え続けていた。
>>204 昼食を終えた後、俺たちはまた海に入っていた。
足で砂を掘って貝を探したり、意味もなく水をかけ合ったり。
海の中にいると、自然と2人の距離が近くなる。俺は、それが嬉しかった。
「これって、生きてるんだよね?」
拾い上げた貝を見ながら、夏焼が聞いてくる。
「多分な。火にかければパカッと開くと思うぞ」
夏焼の手のひらよりやや小さいサイズの貝は、がっちりと蓋を閉じていた。
「…何か、残酷な気もするね」
夏焼はちょっと顔をしかめた。
「まあ、いつも食べてるのは調理済みだから。その過程を見るか見ないかってだけで」
「…そーいうこと言うと、食べられなくなるでしょ」
「そんなもんかね」
夏焼の手にした貝をじっと見る。でも、自然とその細い指に気を取られていた。
(綺麗だな……って、いかんいかん)
何かどうも、意識しすぎている。
それはこの暑さのせいか、海のせいか、水着のせいか、その全てのような気もした。
「長生きしてね」
俺の動揺を知ってか知らずか、夏焼がかがみ込んで貝を海に戻す。
濡れた髪が重力に従って垂れ、白い背中とうなじがわずかにその姿を覗かせていた。
>>205 (あ……)
急激に心臓が高鳴る。まるで、さっき抱きつかれたときのように、思考が形を失っていく。
「どうしたの?」
身を起こした夏焼が、不思議そうに聞いてくる。
しかも、よく見えないせいか、顔を近づけて俺をのぞき込もうとする。
(うわ、いや、馬鹿、俺、何考えてるんだ、おい!)
「え、えー、いや、その……な、夏焼、すまん!」
俺はぱっと身をひるがえすと、全力で泳ぎ始めた。
「あ、ちょ、ちょっと!」
夏焼の抗議の声が聞こえる。だが、俺は手と足を動かし続けた。とにかく、夏焼から離れたかった。
(あのまま夏焼を見てたら、俺……)
何をしていたと言うのか?考えるだけで頭が沸騰しそうだった。
「ねえ、そっちは危ないんじゃないの?」
(え?)
夏焼の声がやけに小さく聞こえるので、俺は我に返った。
いつの間にか、結構な沖の方まで来てしまっていた。
(ま、まずい……)
身を起こそうとしても、既に足が地面に付かない。それが、さらに俺の恐怖感を煽った。
「うわっ!」
間の悪いことに、顔を上げたところを波が直撃する。
身体がふわっと浮くと同時に、波にのまれて身体がぐるっと回転した。
(!)
そのまま勢い余って海底に頭をぶつける。それで、俺の思考は完全に停止した。
>>206 (……)
波の音が遠くで聞こえる。寄せては返す、規則的なようで曖昧な響き。
(……)
少しずつ感覚が戻ってくる。どうやら、地面に寝かされているらしい。
足下の砂の感触。尻の辺りからはシートの上で、頭は何か枕のようなものの上に乗せられている。
柔らかくて、温かくて、弾力があって……
(……って、え?)
俺はゆっくりとまぶたを開けた。
何か大きなものが影になっていて、辺りがよく見えない。
「あら、起きましたぁ?」
上の方から声が聞こえる。ゆっくりとした、どこか間の抜けた声。
(……唯さん?てことは…)
俺の視界を遮る、この肌色の大きな物体は……
「う、うわぁっ!」
俺は弾かれるように身を起こした。唯さんが、「ほえっ?」とでも言いたげな目で俺を見る。
「ゆ、唯さん!?な、なな何で……」
俺は、唯さんに膝枕してもらっていたのだ。
「こらこら、急に起きるんじゃないの」
後ろから姉ちゃんの声がして、ベシッと頭を叩かれた。
「え、あ…」
姉ちゃんと唯さんを交互に見る。何となく状況がつかめてきたが、まだ混乱の方が大きかった。
「どうしてこんな所で溺れるかなぁ……大変だったんだよ、女の子3人でここまで引っ張って」
姉ちゃんが呆れたように言う。
「あ、ああ……そ、そうだ、夏焼、夏焼は!?」
「3人」と言われて、俺は夏焼がいないことに気付いた。
「雅ちゃんなら飲み物でも買ってきますって、さっき行ったとこだけど……
どうせ雅ちゃんの前で、カッコつけようとか思ったんでしょ?駄目ねぇ」
もはや姉ちゃんの話は聞こえていなかった。
俺は急いで立ち上がると、さっきのように全力で手足を動かして走り出した。
>>207 (…まずい、まずい、まずいったらまずい!)
俺はひたすら走り続けた。
勝手に意識して、緊張して、夏焼に迷惑をかけてしまった。
恥ずかしさと、申し訳なさと、言いようのない気持ちが混ざり合って、俺を焦らせていた。
「な、夏焼!」
「あっち」の海岸がだいぶ近づいてきた頃、さっき見た作りかけの休憩所に、夏焼はいた。
既に設置されていたコンクリートの椅子に座って、海を見ている。
「夏焼!」
俺はもう一度叫んだ。同時に全速力で、夏焼の元に駆け寄る。
「あ……」
夏焼が俺を見上げる。眼鏡は外していて、目許がわずかに赤く腫れていた。
「な、何よ……もう大丈夫なの?」
夏焼はくるっと俺に背を向けると、すっと眼鏡をかけ直した。
「あ、ああ…ごめんな、迷惑かけちゃって」
俺はぺこっと頭を下げた。
「……バカ」
夏焼がぽつりとつぶやく。俺はがっくりと頭を垂れた。
「……」
「……バカバカバカバカッ!」
無言の俺に腹が立ったのか、夏焼が続ける。でも、微妙に声が震えていた。
「夏焼……」
俺は顔を上げた。夏焼は後ろを向いたままだったが、声と同じように肩が震えていた。
「…泣いているのか?」
夏焼は答えない。だけど、「ぐすっ」としゃくりあげるような声がもれた。
(ど、どうすればいいんだ……?)
目の前で夏焼が泣いている。しかも、俺が原因で。
俺は戸惑いながら、頭をフル回転させた。だが空回りするばかりで、全く結論が出てこない。
「うっ…くっ…」
夏焼の嗚咽が少しずつ大きくなっていく。もはや時間がないと思った俺は……夏焼の肩に触れた。
>>208 「あ……」
夏焼が動きを止める。俺は肩に触れたまま、夏焼の前に回り込んだ。
「っ!…」
夏焼が嫌がるようにそっぽを向く。ちらっと見えた横顔は、眼鏡越しにぽろぽろと涙がこぼれていた。
「夏焼……本当にごめん。俺……」
そこで言葉が止まる。果たして言っていいのか、自分でも分からない。
でも、これが自分の気持ちだから。俺は意を決して、夏焼のもう一方の肩にも触れた。
「え……?」
夏焼が少しずつ、俺の方を向く。涙混じりの、不安そうな目が俺を見つめる。
「俺……意識しすぎてたんだ。夏焼が……あんまり綺麗だから」
「!…」
夏焼の目が見開かれる。俺は一気に顔が赤くなった。
「それで、何か、頭、真っ白になっちゃって…逃げ出したんだ。自分でも、よく分からなくて」
俺はたどたどしく、言葉を続けた。
「……本当にバカ」
…全く、夏焼の言う通りだった。
「…今も、すごい、ドキドキしてるんだ。今日の夏焼は、怒ってて、笑ってて、泣いてて……
綺麗で、可愛くて……」
夏焼の頬が、少しずつ紅くなっていく。そんな姿も可愛くて、俺はもう、何も言えなかった。
「……」
「……もう、しょうがないなぁ!」
急に夏焼が立ち上がる。そのまま俺の頭をつかむと、有無を言わさず自分の胸にぎゅっと押し当てた。
「!」
もはや沸騰寸前だった俺の頭は、一気にピークを超えた。
「これが私の気持ち……私だって、こんなにドキドキしてるんだよ……」
俺の耳元で、夏焼がささやく。
息遣いが耳に当たり、言いようもないほどのこそばゆさが俺を包み込む。
「……」
「……」
がくっと膝から力が抜ける。完全にヒューズが飛んだ俺は、本日2度目の思考停止状態に陥った。
>>209 波の音が聞こえる。耳に届く不規則な流れが、火照りきった俺の頭に心地よく響く。
(……)ようやく気が落ち着いてくる。
背中に感じるコンクリートの地面も、頭に感じる柔らかい肌も、全てが俺を癒していくようで……
「…って、え?」
俺は目を開いた。夏焼が、俺を見下ろしている。てことは…
「うわぁっ!」
俺は飛び起きた。今度は、夏焼が俺を膝枕していたのだ。
「な、夏焼、これは、その…」
一旦は落ち着きかけた頭が、また危険領域に突入する。
夏焼は無言で、ラムネの瓶を俺の顔に押し当てた。
「ひえっ!」
よく冷えたガラス瓶の感触が、熱を奪ってじゅっと水蒸気が…立つはずもなかったが、
それくらい熱くなっているように思えた。
「これでも飲んで、落ち着きなさい」
夏焼の口調は、少しだけ姉ちゃんに似ていた。言われるままに瓶を受け取り、一気にあおる。
しゅわっとした炭酸が喉を刺激するが、構わず飲み干した。とにかく、冷却したかった。
「あー、一口で飲んじゃって……これじゃ私が飲めないじゃない」
夏焼が不満の声を上げる。見ると、確かに瓶は1本しかない。
「…それって……」
もごもごと口を動かした俺を、ぱっと夏焼が手を出して制止する。
「はい、そこまで。…もう、これじゃキスなんてまだまだだね。お弁当なんて食べたら、卒倒しちゃうかも」
意地悪っぽく笑いながら、夏焼が立ち上がる。
「次は、もっと慣れてよね。いちいち介抱なんてしてられないんだから」
そう言って、手を差し出してくる。
俺はまた思考停止になりそうだったが、その手を取って立ち上がった。
「まずは手から……ここまで来るのは、いつになるかな〜?」
人差し指を唇に当てて、夏焼が挑発するように言ってくる。でも、そんな夏焼の顔も、真っ赤になっていた。
「す、すぐに追いつくさ!」
俺はそう言いながらも、微妙に意味不明だった。
そんな俺を見て、夏焼が笑う。それだけで、もう俺は倒れそうだった。
おしまい
211 :
名無し募集中。。。:2005/07/15(金) 21:32:48 0
須藤さん来てたか
ここのルールは 『気に入らなければスルー。ネガティブな書き込みはしない』 なんだからな。
おまえら守れよ。
前ぱくりだなんだって言われてた人とは別人だよね?
乙
いきなり伸びてて焦ったw
小説はやっぱり縦のほうがいいな
長いと余計そう思う
雅の作品って比較的少なかったよな?
雅ヒロインの作品って何があるっけ
サブヒロイン含めたら一番多いくらいだと思うけど
初期 千奈美 キャプテン
中期以降 雅 桃子
h
まぁ書く奴が減ったから、よっぽど酷くない限り、厳しいことは言わないでやるよ
俺って優しいな
雅ハァ━━━━━━ ;´Д` ━━━━━━ン!!!
もうまさに「愛しさとせつなさと甘酸っぱさと もう帰らないあの日々」
って感じやね作者さん乙っした!
ツンデレみやび
226 :
名無し募集中。。。:2005/07/15(金) 23:24:31 0
>>223 誰も誉めてくれないから自分で誉める・・・気持ちわかるな
しまった!ごめん!
もうちょい細切れに日を置いて投下すればすごい良かったかも。
一気にやると焦らされる楽しみも無くなっちゃうし。
ストーリーは良かったよ。
とっても。
途中でいきなり「男女共同参画社会」という単語が出てきて
ワロタ
そうだなもう少し小出しにしたらもっと良かったかも
ヒロイン雅だし雅推しの自分としては結構萌えた
乙でした
232 :
sage:2005/07/16(土) 00:27:08 0
レディライクな夏
ナイーーーーーーーーーーーーーーーース!!!
ひとりで保全もしてるとかじゃなくて?
新作キターーーーーーーーーーー!
乙ですた。
大好きな夏休みたんきてたーーーーー(・∀・)ーーーーー!!
ちょっと展開読めないけど、楽しみ!!友理奈とめーぐるの三角関係?もどうなるんだろ(・∀・)ワクワク
新作さんもすごくイイ
続き期待してまっす!
レディライの次回作に期待。
そして夏休み!
…待っていた。
大分久しいが…
何はともあれ乙!
これを期に皆戻ってきてほしいな。
スクランブル待ち保
>>214 从 ’w’)違うぉ
てかレディライク良すぎですマジで レディライクってどゆ意味?
この主人公どっかでみた感じする…『新連載2』に似てるかな?
どうもPCの調子が悪いみたいで書き込みができません……
スクランブルは今日出すのが無理っぽいですorz
237の人とか本当にゴメンなさい(´・ω・`)
明日の夜には投稿できるようにします。
PCの時間設定がズレてるとか?
スクランブル頑張れ
元祖作家タンで第1号だもんな
最初からレベル高だからレベルアップを目指す作家タン達が更に志気を高めるスレとなる
h
247 :
名無し募集中。。。:2005/07/16(土) 07:28:20 0
>>244 いいねぇ、そういうガッツのあるレス
以前のような活気を感じるよ
初期は感想がたくさんあったのにな
感想かいてなんぼじゃろがい!と今年から始まったスレだと最近気づいた人が言ってます
1ヶ月前から見始めてれば最初の頃から参加できてたのにorz
たまには久々に
ル ’ー’リ<内緒になってないぞ♪
レディライクな夏とっても最高でした。俺、この主人公役をドラマでやりたい。
もちろん雅は本物で。
雅ちゃん休みだってw
代わりにダーヤスでw
こういうの見るといつも思うんだけどさ、
石川のねーちゃんは梨華っだろ
後輩が岡田
美勇伝のも石川梨華で岡田もいる
この一致をどう思っているのだろうか
>>253 しょせんその程度ってことよ
深く考えるほどの代物じゃない
>>247です
sageるの忘れてました。すいません。
こういうミスが荒らしを招くんだよね・・・ホントにごめんなさい。
リアル設定だと小説が全部同じになってくるからね。
深く考えずに物語の良し悪しだけ感じればいい。
そうだね、時々テレビとかでもそういうのあるからさ
ちょっと気になってた、どうでもいいちゃどうでもいいんだけど
>>前々スレくらいだったかな・・・?
『僕は君を・・・・愛してる・・・』
『駄目!!私達は・・・私達は愛し合ってはいけない運命なのよ!!』
「・・・・・・」
テレビから流れるとても面白いとは思えない韓国ドラマ、
豆腐を買って帰ってくると、テレビは付いたままなのにリビングに清水は居なかった。
「しみずードラマやってるよぉ?」
清水の部屋に向かって声を掛けるが返事が返ってこない。
「まったく人に豆腐買いに行かせたくせに・・・」
ブツブツ言いながら清水の部屋の前まで行く。
部屋のドアをノックしようと手を出しかけた時、中から清水の声が聞こえてきた、
「・・・・はい・・・まだあくまで『そうかもしれない』という話でして・・・」
電話をしているらしい、清水の話し口調から相手は清水より目上の人ととれる、
でも天使の清水にとってこの人間界にそんな存在はいないはず・・・・
という事は相手も人間じゃない・・・天使?
「調査はします・・・・でも・・・・」
(調査・・・?清水何か探偵っぽいな、天使の仕事なのか?天使探偵なのか?)
「はい、わかりました、では失礼します」
(あっヤベッ)
清水の電話が終わったようなので、僕は慌ててリビングに戻った。
清水が家に来てから結構経つ。それなりに色々な事があった。
僕は清水の事をわかってるつもり・・・だったけど、清水は天使、やっぱりまだまだ謎がある。
今の電話だってそう、きっと清水には『僕を救う』という仕事以外にも何か仕事を抱えてる。
清水が家に、僕の傍に居てくれるのは天使の仕事の一つでしかないんだ。ただの仕事の一つでしか・・・
>>260 「あれっ?タロウ君帰ってたんだ?」
ボーっと考え込んでいると、背後から清水の声が聞こえてきた。
「お、おう清水」
「お豆腐ありがとう♪やっぱりお味噌汁はお豆腐が・・・・・・・・・ってあーーーーっ!ドラマが!!」
清水は凄い速さで僕の横をスルリと抜けると、テレビの前に腰を降ろしドラマに釘付けになってしまった。
「ちょ・・・・・・」
清水の表情は真剣で、既に純愛ドラマを見るモードの『恋する乙女』のキラキラした目に変わっていた、
これじゃあ声を掛けても無駄だと思い、僕は何も言わず冷蔵庫に豆腐をしまいに行った。
「タロウ君・・・」
「んっ?」
台所から戻って来ると清水が深刻な顔で呼びかけてきた、ドラマはCMに入っているらしい。
「・・・・・」
清水は何か言いづらい事を言おうとしているのか、一瞬口を開きかけたけど・・・また閉じてしまった、
「何?」
「・・・・ううん何でもない、ありがとう♪」
いつもの笑顔に戻りそう言う清水。
僕は(何だ?)と思いながらも「うん」と軽く頷いた。
>>261 次の日
僕は学校の帰り道を急いでいた。
今日の給食前の休み時間・・・・・
『今日タロォ君の家行ってもいい?』
『はぁ?』
『いいよね?』
『いやよくないって!』
『え〜でもぉ』
『ダメ!絶対ダメ!』
『ふぇ〜ん』
・・・・・断固として拒否したけど、奴は・・・嗣永はおそらく来る!
(早く帰って清水を何とかしないと・・・・)
清水が家に居ないのが一番都合がいい。そう思い僕はひたすら帰宅路を走った・・・が・・・・
家に到着した僕は目の前の現実に唖然とした、
「タロォく〜ん、お・か・え・りぃ♪」
家の前で迎えてくれたのは嗣永だった。
(そ、そんな!物理的に無理だろ!!学校を出た時間は一緒のはずだ!!急いで帰って来たのに嗣永の方が早いだなんて・・・)
嗣永が僕よりここに早く来れる方法を必死に脳内で検索しているため、動きが止まる僕。
「どうしたの?タロウ君?」
固まっている僕を見て嗣永は不思議そうな顔で言う、
「い、いや嗣永・・・早いな?って」
「タロウ君が遅いんでしょ〜早く中入ろうよ〜」
「てゆーか来ちゃダメって言ったじゃん!」
「え〜でもぉ・・・ほら、もう来ちゃったし♪」
「はぁ・・・・(きっとここで拒否しても無駄だろうなぁ・・・)」
嗣永はキラキラ目を輝かせながら、ため息をつく僕を見つめている、
「もう塾あるんだから早く帰れよ」
そう言うと嗣永は『待ってました!』といった感じでニヤリと笑みを浮かべた。
>>262 「た・・・ただいまぁ・・・・」
恐る恐るドアを開けて中を確認する、
鍵が開いてるってことは誰かいるわけだが・・・玄関に目をやると、早貴の靴は無い、あるのは清水の靴だけだ。
(はぁ・・・・)
嗣永が「早く入りなよぉ」と後ろから急かす。
僕は一旦ドアを閉め、振り返った。
「あの〜・・・ちょっと散らかってるかもしんないから片付けてくるよっ」
「え〜・・・もしかして・・・エッチな本とかあるんじゃないのかしら??」
嗣永がニヤニヤしながら疑った目で僕の顔をじっと見つめる。
「んなっ!?無いよそんなもん!!」
「あれぇ顔が赤くなってますねぇ」
「ほんとに無いから!!」
「怪しいですねぇ・・・これは怪しいですねぇ先生・・・・・・・うむそうだな、これは怪しいな嗣永・・・・・・・はい、でも
やっぱりタロウ君もお年頃ですしぃ、もも的にはタロウ君がそおゆう本を見てたらヤキモチ妬いちゃいますけどぉ・・・・って!あっ!ちょっとタロウ君!?」
嗣永が訳のわからない一人芝居を始めた隙に中に入る僕、
「ちょっと待ってて!!」
鍵を閉めながらドア越しにそう言う。急いで靴を脱ごうとしていると清水が中から出てきた。
「どうしたの?タロウ君・・・?」
「し、清水ぅ、嗣永が来てるんだけどぉ」
助けを求めるように清水に知らせる。
「・・・嗣永・・・さん・・・?」
清水の表情が曇ったような気がした。 つづく
あー!間違えた!大して変わんないんすけど
一番最後の
清水の表情が曇ったような気がした。
は
清水は表情を曇らせた。でお願いします。
天使タン、乙!
天使乙
キャプテン推しの俺がめーぐるとショッピングする夢を見てしもうたぁ〜
めーぐるの顔が頭から離れない・・・。
―福岡県在住・14歳
あ〜普段意識してなかった子が夢に出たら好きになってしまうという
王道のパターンか〜
あるある
お前等キッズが夢にでてきたことあんの?
雅・・・綺麗で可愛くて最高でした、レディライクな夏さん超乙です!
佐紀タ━━━━━━(゚∀゚)━━━━━━ッ!!!!新展開楽しみです。
初めてハロショで写真を買った夜、ももちとSEXする夢見ました
うらやましい
買った写真がももちじゃなかったらイカした話だったな
やまたのももち
天使と悪魔の対面か
楽しみです
乙!!
h
h
『レディライクな夏』の作者です。
感想ありがとうございました。
連載のつもりじゃなかったんで、一気に出してしまいましたが、
読みやすい長さってのは確かに大事ですね。すいませんでした。
タイトルは「スッペシャルジェネレ〜ション」の頃にネタで流れていた
新曲のタイトルから取りました。意味はよく分からないんですが、
「大人の女性のような夏の恋をしたい(でも上手くいかない)」みたいな感じで
考えてみました。
次はもうちょっと早く書きたいと思います。
では。
h
期待してる
ストーリーは上手かったと思う
次回作期待してるよ
本当にもうダメかもね。
「ネガレスをつけてはいけない」という決まりの下では 糞作にも糞読者のマンセーレスしかつかないから、
糞作家が自分を相対化できず「これでいいんだ」と思ってしまうし、糞読者も「これならオレにも書ける」となって
糞作の再生産ばかりが活発化してしまう。
これではいくら須藤さんやスクランブルさんが力作を投下しても、スレ全体の糞化傾向を食い止め切れない。
待って頂いた人へ>
遅れてすみませんでした^^;
スクランブル ★BLACK★
多分〜・・・前スレの続き
・・・どれくらい時間が経ったんだろう?
自分の携帯を見て確認してみたけど、玄関へ来てから5分も経ってない。
何かを待つことが、こんなに長く感じるなんて初めてだった。
友理奈の笑顔とか泣き顔とか怒った顔・・・
とにかく早く会いたい・・・
「徳永・・・まだ待たないとダメ?」
俺が早口調で徳永に向かって言う。
徳永は携帯の画面を見つめたまま・・・全く反応が無い。
「早く友理奈に会いたいんだ・・・お願いだから〜・・・」
「まって!!」
俺が話してる途中で突然、徳永の携帯が鳴り出す。
徳永は通話ボタンを押して真剣な表情で電話を始めた。
「もしもし? うん・・・彼は隣にいるけど・・・ えっ!?今から?予定の時間と違うじゃん!!」
(予定の時間?)
俺は少し疑問を持ちはしたけど『何でも良いから友理奈に早く会わせてくれ!』って思いの方が強くって気にしなかった。
スクランブル ★BLACK★
>>286の続き
「うん・・・ うん・・・ じゃ、そっちに今から向かうね!」
徳永は通話を止めると立ち上がった。
俺も同時に立ち上がる。
「ってことで!これから友理奈ちゃんの所へ向かうんだけど〜・・・」
「早く!お願いだから!!」
「・・・・・・」
焦っている俺の顔を無言で真剣に見つめる徳永。
「・・・何?」
徳永の瞳に強い何かを感じた。
「友理奈ちゃんの気持ちを受け止めてあげてね・・・」
静かに言った言葉なのに、友理奈のことを本気で思っている徳永の気持ちが伝わってくる・・・
まるで、ずっと友理奈を心配してきたみたいな言葉の強さだった。
俺が瞳を見つめながら頷くと、徳永はいつもの笑顔を見せて走り出した。
スクランブル ★BLACK★
>>287の続き
屋上に向かう階段
雅ちゃんの告白を受けてから30分も経って無いと思う
徳永は残り10段って所で立ち止まった。
立ち止まって何も言わずに俺に先に進む様に、手でジェスチャーする。
1歩1歩と階段を歩いて行く。
開いてるドアから夕日の光が差し込んでいて・・・
近づくにつれて声が聞こえてきた。
1段ごとにハッキリと聞こえてくるのは雅ちゃんの声と・・・友理奈の声。
俺が屋上まで上がると後姿の友理奈が映る。
声を掛けようとした時、隣にいた菅谷が俺の手を取って『シーッ』と小さくウインクをした。
2人は・・・喧嘩中? ってか、言い合いをしていて・・・
「カッコいいから友達以上の関係? キープみたいなものかなぁ」
(キープ!? な、何それ!?)
「まだ10人くらいしかいないんだけど〜・・・その日によって選ぶ感じの! 彼氏にする気は0%かな」
(うわ〜・・・雅ちゃん酷いこと言うなぁ・・・)
「梨沙子!話が終わったから彼を連れてきてくれる?」
雅ちゃんの声に隣で『了解〜♪』と嬉しそうに答える菅谷。
友理奈は後ろ姿で表情が見えないけど・・・手が震えていて何かを抑えてる感じがした。
おぉ、天使たんもきてるじゃないか!!
大漁大漁♪
スクランブル ★BLACK★
>>288の続き
「ふざけないで! 彼は本気で雅ちゃんが好きなんだよ! 何でそんなこと言うの!?」
俺は友理奈が言った言葉に唖然とする。
「ん? 彼が私を好きなんでしょ? 仲良くなれるんだからいいじゃん! 私もアッシー君が1人増える。 問題ある?」
そう言って笑う雅ちゃん。
(俺の気持ちは既に雅ちゃんに言ってるはずなのに・・・)
雅ちゃんの言葉に友理奈が怒った声で言い返す。
「そんなの絶対に許せない! 彼の気持ちを踏みにじるなんて私・・・絶対に許さないから!」
今までに聞いたことが無い友理奈の必死な声に少し驚きながらも・・・その気持ちが嬉しかった。
(俺なんかのために真剣になって怒ってる・・・・・・ もしかして!?雅ちゃんは・・・・・・)
雅ちゃんは『ヤレヤレ・・・』って感じでため息を1つしたけど・・・
彼女がそんな相手をバカにする様な表情をする訳が無い。
(わざと・・・ 雅ちゃん・・・わざとやってる)
「たかが幼馴染じゃない・・・別に友理奈ちゃんには関係無い話でしょ!? 彼のことを友理奈ちゃんが好きなら〜・・・」
「好きだもん!!」
『好きだもん』って友理奈の言葉に俺の気持ちが熱くなっていく。
「ずっと好きだったんだもん! 雅ちゃんより彼を知ってるし、ずっと見てきたの! 本当の彼も知らなくせに!」
(友理奈・・・)
「私の方が雅ちゃんより彼のことが好きなの・・・好きなのに私は・・・彼のことを諦めて・・・」
友理奈の声が涙声に変わっていく。
「諦め・・・たくな・・・いよ・・・」
スクランブル ★BLACK★
>>290の続き
雅ちゃんは少しの間だけ泣いている友理奈を見つめて〜・・・すぐに優しい微笑みで俺の方に視線を向けた。
俺も笑顔を返すと、雅ちゃんは友理奈の目の前まで行き、頭を優しくなでて俺の方に向かって歩いて来る。
菅谷の手を取って俺に小さな声で耳打ちをして階段を降りて行った。
『絶対に幸せにしてあげないと許さないからね♪』
その優しい声が耳に残っていた。
泣いてる友理奈を後ろから抱きしめる。
何も言わずに下を向いたままの友理奈・・・
話したいことは色々あるけど、今はこのままでいたい。
少しの時間が流れて・・・友理奈は小さな声で話し出した。
「あのね・・・私・・・諦めたくなくって・・・」
その言葉は友理奈の精一杯の言葉だったと思う。
色々と悩んで・・・
ずっと苦しい思いもして・・・
(最後まで・・・気付いてあげられなくて本当にゴメンね)
そんなことを思いながら俺は友理奈を抱きしめていた。
ただ・・・時間だけが流れていってた。
スクランブル ★BLACK★
>>291の続き
「俺・・・友理奈のことが大好きだって気付いたんだ」
友理奈に優しい声で言う。
心の底から思ったことを・・・ただ友理奈に伝えたかったから。
手紙が無くても友理奈と2人で一緒に色々なことをしたい。
そんな気持ちを込めて・・・友理奈に伝える。
震える友理奈を抱きしめながら話しを続ける。
「友理奈を好きだって気付いたのは〜・・・読売ランドからかな? 何となく友理奈の存在が俺の中で大きくなっていった」
友理奈に伝えたい言葉が声になって勝手に出てくる。
「さっき・・・友理奈も俺のことを〜・・・」
(好きだっていってくれて・・・本当に嬉しかったよ)
その言葉が出る前に友理奈が俺の手をほどいて前を向いて俺を見つめた。
空を見上げている友理奈の顔は笑顔で・・・
そのまま空を見上げながら話し出した。
「空に届かなかったとしても、私が飛行機でもロケットでも・・・星になってでも君に近づけばいいんだ・・・」
「えっ?」
突然の不思議な言葉に戸惑いながら俺は友理奈を見つめる。
「友理奈? 何のことを言って〜・・・」
俺の口に人差し指を付けて喋れなくしてから友理奈はは俺を見つめながら言った。
「私も君のことが大好きだってことだよ・・・」
そう言って友理奈は優しくキスをしてくれた。
★★おしまい★★
乙
友理奈のハッピーエンドは久々だったね
よかったよかったー
乙
> 友理奈はは俺を見つめながら言った。
あっ・・・
最後の最後でやってしまったorz
まとめの人へ>
>>294 の訂正でお願いします★
なぁ小説書く際に優恋を参考にし過ぎていないか?似たり寄ったりで作者の持ち味や特徴が最近少ないような気がすると言ってます
以前はそんな気もしたけど、最近は全然そんな気はしないよ
みんなそれぞれ違って面白いよー
全部読んでる訳じゃないからシラネ
つーか似てても別に構わないけど
女王の教室
今そういう感想を持ってるんなら主人公リア消厨縛りっていうこのスレに
飽きてるってことじゃないのか
実年齢は越えないでほしい
後日談ぐらいはいいけど
良作乙
ここで勝負してるだけはある
303 :
名無し募集中。。。:2005/07/16(土) 21:32:05 0
>>285 たしかにそれが正論なんだよ(表現悪いけど)
でも、書かないと上達しないのも事実。
最初のころ、作家が少なかったから「ネガレス禁止」だったんじゃないかな?
段々、読者から作家になる人が増えてきて
それが、「アドバイス」が「中傷」→「叩く」になったんじゃないかな?
作家が増えるとレベルもピンきりになるだろうし。
すまんageてもた・・・orz
友理奈が成就した・・・
久しぶりに見たよ
いつも、事故で死んだりして他のメンバーよりも幸薄いからさぁ・・・
友理奈はちょっと不幸な方が萌える
このスレでそう教育されてるからな
スクランブル氏も分かってて雅にいじめられるかのようなシーン入れてんだろ
サディスティックな視線の友理奈がいじめられる様な設定ってのは
斬新でたまらんねしかし久々に友理奈おめでとうって所だなw
作者さん乙でした〜
>>149 中島から告白されて直ぐの頃は須藤さんもちょっと気を使っていたみたいだけど、
僕と中島が仲良く話すようになってから、前と同じでよく笑うようになった。
でも、学校では相変わらずクラスメイト以上の関係になるきっかけみたいなものは無かったし、
部活帰りの須藤さんと徳永にも会う機会が無かった。
というのも、受験が近づくにつれて、塾に居る時間が長くなったせいだ。
ちょっと早く塾を出た時は、須藤さんが好きだっていう肉まんを3つ買って帰った事も有ったけど、
結局会えなくて家族で食べたり、僕の夜食になった。
須藤さんにメールしようと思った事も有ったけど、
「何かしら理由をつけて会いたい」っていう内容を伝える文章自体は国語の問題みたいに作れても、
「ほぼ確実に徳永が一緒に居る状況でも問題なく」っていう制約が付くと、
上手い文章が作れなくて、結局送信ボタンを押すことが出来なかった。
学芸会、終業式、冬休み、大晦日。気がつくと、年が明けていて、直ぐに始業式になった。
3学期、小学校最後の席替え。今回も、2学期と同じようにくじ引きで席を決める。
男子は誰が来ても問題は無いけど、女子は出来れば、須藤さんか中島と同じ班になれますように。
そんな事を思いながら決まった席は、窓際最後列だった。
須藤さんは、真ん中の列。
後ろから3番目の席だったけど、2学期と同じような話し合いが有って、一番後ろの席に決まった。
「違う班になっちゃうね」机を持ってそう言った須藤さんは、
どことなく寂しそうな表情だったように見えたのは、見間違いじゃないと思う。
寂しかったけど、それはちょっと嬉しかった。
>>308 「僕もこの班が好きだったけど、くじ引きだから仕方ないね」
っていう正論を言った後で、すごく悲しい気持ちになった。
須藤さんと席が離れる事も、こんな事しか言えない自分にも。
新しい班は、それなりに楽しかったけど、窓の外を見る事が多くなっていたし、
気付いたらため息をついていることもよく有った。
周りの皆は、受験のプレッシャーって思ってたみたいで、都合が良かったから否定はしなかったけど、
本当は受験がどうこうっていうだけじゃなかった。
教室の壁に飾ってある、みんなの書初め。
須藤さんが書いた「時間」っていう文字が、頭から離れなかった。
2月の最初4日間、受験ということで学校を休んだ僕は、
第3志望とすべり止めの学校に合格していて、私立の中学に通う事が決まった。
合格した事を塾に報告しに行った帰りに、声をかけられた。
「あ、七紙くん」
声のした方に顔を向けると、中島が居た。
>>309 「おお、久しぶり」
ビックリしている僕に向かって中島は走ってきて、口から白い息を吐き出しながら言った。
学校を休んでたのは4日だけなのに、ずいぶん長い間会ってなかったような気がする。
「受験、どうだった?」
「第一志望じゃないけど、受かってた」
中島が真っ直ぐに僕を見ているのが照れくさくて、視線を逸らして事実だけを告げる。
「そっか、おめでとう」
中島は1回視線を下げたけど、また僕の目を見て、笑いながらそう言った。
それは、目標が達成で着たっていう事でもあるけど違う学校に行く事が確定したっていう事でもあって、
嬉しいけど寂しい、複雑な心境で、僕はありがとうと返事をした。
「まあさちゃんには…もう言ったの?」
「明日学校に行ったら、多分皆に話すよ。徳永はうちの親から聞いてるみたいだけど」
「そうじゃなくて、えっと…」
中島は、何かを言いよどんでもじもじしている。
受験のこと以外に伝える事なんて…って思った時に、中島が言いたい事に気付いて、慌てて答える。
「あ、えっと、まだ…だよ」
「いつ言うの?」
「卒業する前には」
「うまくいくといいね」
「うん」
「今日はもう帰るの?」
「うん」
「そっか。中学生になっても、友達でいようね」
「うん」
「それじゃあ明日、学校でね」
「ああ、また明日」
短い会話をしただけで、中島はあっさりと去っていった。
まだ夕方だし、何か用事が有るのかもしれない。
そう考えて、僕も歩き始めた。
>>310 中島との会話を反芻しながら、秋に皆で天体観測をした公園の前を通ってみようと思って、
ちょっとだけ遠回りすることにした。
園内から聞き覚えのある女子の声が聞こえて、誰だろうと徳永と村上が2人でバドミントンをやっていた。
楽しそうだなぁと思いながら、僕は何も言わないで通り過ぎるつもりだったけど、
村上が僕に気付いて、徳永に後ろを向くように言って僕の方を指を指した。
「あっ、七紙じゃん」
「おう」
適当に返事をする。どうやら、徳永の機嫌は悪くなさそうだ。
「合格おめでとう。でも、ちょっと太った?」
「そうかも…」
確かに、中学校に行ってテストを受けるだけの4日間は全然運動しなかったし、
夜食やらなにやらで、結構食べちゃったからなぁ…。
そう思っていると、村上が唐突に言った。
「一緒にバドミントンやってく?」
「えっ?」
僕と徳永が同時に声を出す。
「なんでコイツとバドミントンすんのよ」
「ちょっと休みたいって言っても、千奈美、休ませてくれなかったじゃん」
「そうだっけ?」
とぼける徳永を見て、僕は村上に同情した。
村上の不満そうな態度に、徳永も納得して、僕と徳永でバドミントンをする事になった。
ずっと笑顔で「とりゃ」とか「えい」っていう掛け声を出す徳永は、
初心者の僕でも打ち返せるような場所にシャトルを打ち込んできてくれていて、
ラリーはそこそこ長く続いていた。その様子を座って見ていた村上が立ち上がって、こう言った。
「負けた方がジュース買ってきて」
>>311 途端に、徳永のスマッシュが飛んでくる。どうにかラケットに当てて返したものの、
徳永はさらに鋭いスマッシュを打ち込んでくる。
バランスを崩していた僕は、なすすべも無くそれを見送る。
もちろん僕の負け。勝った徳永は手を叩いて喜んでいる。
村上は、僕に500円玉を渡して、
「3本買って来て。ストレートの紅茶ね」
と言った。
僕は分かったと言って、直ぐ近くにある自動販売機まで紅茶を買いに行った。
言われたとおりに紅茶を3本買って戻ると、
「3本同じのじゃなくて良かったのに」
と言って笑いながらペットボトルを受け取った。
僕と徳永の分は、何でも良かったらしい。
「何やってんのよ、もお〜」
と言って笑いながら、自分は何も注文しなかった事を棚に挙げて、
徳永はいつの間にか蓋を開けて飲もうとしている。
村上がそれを慌てて止めて、僕に自分の分の蓋を開けるように促してから、
「合格おめでとう!それは合格祝い」
と乾杯の音頭をとった。ペットボトルがぶつかるボゴボゴという音が聞こえる。
これなら、缶の方が良かったかなと思いながら、
「ありがとう」と言っておつりの50円を村上に渡した。
ブランコの前に有る柵に腰掛けてしばらく話していると、辺りがだんだん暗くなってきた。
頃合いを見計らったように、村上が急に立ち上がって僕の方を見て話し始めた。
>>312 「もう知ってると思うけど、卒業する前に、七紙には謝っておこうと思って」
村上から何かされた覚えが無くて、キョトンとしていると、
「あの、なかさきちゃんからどこまで聞いてるか分かんないけど、
まあさんの誕生日に七紙を呼ぼうって言い出したの私だから、ちょっと責任感じてて」
「私は反対してたんだよ」
「じゃあ、その紅茶は私がおごってあげる」
「しょうがないなぁ、もお」
2人のやりとりを見てたら、なんだか色んな事が面白くなってきたので、笑いながら
「いいよ。気にしないで」
と言った。
「やっぱりあんた、良い奴だね」
しみじみと言う村上と、笑顔の徳永。
ここに須藤さんが居たらどうなっていたかを考えたけど、全然想像できなかった。
話の内容は別として、やっぱり須藤さんも笑ってるのかなぁなんて思ってたら、徳永が、
「でも、まぁに告白するのは許さないからね」
と、またも牽制してきた。どういう顔をしていいのか分からなかった僕は、
徳永に返事をしないままで「じゃあ、明日学校で」と言って、
ちょっと怖い顔の徳永と、苦笑いしている村上と別れて、先に公園を出て行った。
「バイバイ」という村上の声は直ぐに途切れたけど、何か叫んでる徳永の声はなかなか消えなかった。
つづく
須藤さん(仮)キタ━(゚∀゚)━ !!!
だんだんクライマックスが近づいてきたって感じですね
今思うと須藤さん(仮)も超長期連載作なんだよなぁ
切なさというか独特の甘酸っぱさがスゲー好きなんだよね
まぁさんとの仲はどうなってしまうのかドキドキだね!
須藤さん(萌)
乙
良作なら誰も批判しないよ
ホ
それは、目標が達成「で着た」っていう事でもあるけど
↓
それは、目標が達成『出来た』っていう事でもあるけど
でね??
成長するのだから未来の話を先に振っちゃって過去に戻るか?だんしじょしタンで既出なんだよなぁ
>>320 なんか以前を思わせるような良レス久しぶりに見た
>>321 そうだったね
初心に戻るべくまとめ見に行くか
ho
3日かけて優恋読んできたけど、主人公の出生秘話が読みたくなった
北海道編で母ちゃんかわ誰に似たんだろうとか、誰かさんみたいって言ってたのが気になったな
優恋は伝説のままでいいんじゃないか?
佐紀タンのウェディング話とか小さい頃の幼なじみ達の話をもっと深くしたのとか見たいのはたくさんある…
てかなん恋でバスケネタやってくれればいいのに誰も思いつかんと?
九州弁出てますよw
バスケは未遂があったようなwたしかモミアゲの長(ry
そういや優恋の続編が批判されまくり1号だったな
良作者でも叩かれることもあるってことだ
だから駄作と叩かれた奴も精進して何度もチャレンジしてみればいい
>>320 わざわざ指摘してもらってありがとうございます。
>>310の9行目ですね。見落としてました…すいませんでした。
まとめにコピペしていただく際には訂正お願いします
第六部
再会〜焔
「さあさあ、京で大人気の野苺組の舞台だよ!幕が開くのは夕方だけど、いい席で見たい人は今のうちに券を買っておこう!」
京を離れて一月
以前は京の近くを周るだけだった野苺組も、一月や二月かけて、遠い国を周るような公演旅行を行うようになった
旅に出ている間、おめぐや我が子に会えないのはつらいが、久しぶりに帰っておめぐの顔や、子供の成長を見る喜びも悪くない
今度の公演も、この村祭りでの二日間の舞台、そしてこの寺を拠点として三箇所ほど近くの村を周れば終わり、京に戻れる
京を発つときには少しだけ這うようになっていたあの子は、もう歩くように・・・・・・・・・なってないよな
この前みたいに俺の顔をすっかり忘れて、怯えて大泣きしたりしないだろうか・・・・・
「二人分の券ください」
寺の境内に建てられた仮設の芝居小屋の入り口で前売りの券を売り捌いていると、少年のように髪の短い女の子が、満面の笑みでやって来た
旅支度のような荷物を小脇に抱えている
野苺組の舞台を見に、わざわざ遠くから来てくれたのだろうか?
「お嬢ちゃん、歳はいくつ?」
「十歳だよ」
「うーん、十歳か・・・・・うちの一座、九歳まではタダなんだよね・・・・・・・ひょっとして、遠くから見に来てくれたの?」
「うん。近江の方から」
「近江!?そんな遠くから!?・・・・・よし、お嬢ちゃん、うちの一座の女の子に負けないくらいかわいいし、タダでいいよ」
「えっ!?本当!?ありがとう!!」
「で、もう一人っていうのは?お友達?」
「ううん。あんちゃん・・・・・・・あ、来た来た!」
少女はニッコリ笑って振り向くと、ゆっくりこちらに歩いてくる少年に手を振った
「おい・・・・・・・嘘だろ?」
背筋に氷より冷たいものが走り、足が震えた
あの顔、あの右腕・・・・・・・間違いなく吹雪だ
「千聖、券は買えたか?」
吹雪はそう言いながら俺の目の前にやって来た
千聖と呼ばれた少女から二言三言話を聞いた吹雪は、俺に顔を向けた
「あれ?焔・・・・・・・・・何やってんの?」
「吹雪・・・・・・生きていたのか・・・・・・・・・・」
震えた声でそう言いながら、自分の状況を考える
刀は・・・・・・・持っていない
武器になりそうなものは・・・・・・近くに無い
ここで奴と戦うことになれば・・・・・・・・多くの巻き添えが出るだろう
どうすればいいんだ・・・・・・・?
「生きていたのか、は無いだろ?おまえがトドメを刺さなかったんだから」
吹雪はそう言ってニヤっと笑った
吹雪からは目を離さず、武器になりそうな物や人の少ない場所を探して周囲をチラチラ見るが、どうにもなりそうにない
冷たい汗が全身から噴き出す
「つうか、おまえ何で硬くなってんの?俺とやり合う気か?」
屈託の無い、昔里で小鳥や獣相手に見せていたような笑顔で吹雪が言った
「えっ・・・・・?」
「俺はおまえとやり合う気は無い。そう硬くなるなって」
「・・・・・どういう・・・・ことだ?」
「昔のことは全部忘れたって言ってるんだよ。おまえに対する恨みはもう無い。それとも、おまえの方で俺と斬り合う事情でもあるのか?もしもそうなら・・・・・・」
吹雪が腰の刀に手をかけると同時に、弱いが鋭く尖った殺気を放った
「俺は千聖を守らなきゃならないから、おまえをぶっ殺すが・・・・・・・・どうだ?」
「と、とんでもない・・・・・・・・そうか・・・・・・・・」
全身の力が抜けると同時に、何ともいえない嬉しさが込み上げてきた
「ところで、左足は・・・・・・・・・・」
そう言いながら吹雪の足元を見ると、左の着物の裾から木の棒が足の代わりに突き出していた
「そうか・・・・・・・ダメだったか・・・・・・・・・すまん・・・・・・・」
「おいおい、謝るなよ。せっかく忘れたっていうのに、思い出しちまうじゃねえか」
吹雪はそう言って、再び昔のような清清しい笑顔を見せた
「じゃあ、謝らない。で、昔の仲間として気になるから聞くんだけど、左手は・・・・・・どうなんだ?治ったのか?」
「ん?左手か?」
吹雪はそう言って俺の懐に目にも留まらぬ速さで左手を突っ込んだ
懐から出した指先には小銭が一枚摘まれていた
吹雪はその小銭を指先で宙に弾くと、クルクル回りながら落ちてくる小銭を親指と人差し指だけで器用に受け止めた
「見ての通り、まだまだ完治してねえよ」
吹雪はニヤっと笑ってそう言いながら左手を俺の目の前で開いた
掌の上には真っ二つに折り曲げられた銅銭が乗っていた
「おい・・・・何が完治していないだよ・・・・・すげえじゃないか」
思わず笑みがこぼれた
「クックック・・・・・・ところで、最初にも聞いたけど、おまえ、こんな所で何やってんの?」
「あ、ああ。俺はこの一座で用心棒みたいなことや、雑用なんかをやっている・・・・・・そうだ、中に入れてやるよ。まだ稽古中だけど特別に。銭もいいよ」
「そうか、悪いな」
吹雪はニヤっと笑うと、千聖と呼ばれた少女の手を引いて、小屋の中に向かった
「桃もきっと喜ぶぞ」
「なにっ?・・・・・・・・桃、いるのか?」
吹雪の表情が曇った
「ああ。この一座、桃が作った一座なんだよ。銭のこととか一切を仕切っていて、舞台にも出ている」
「そうか・・・・・・・じゃあ、俺はいい。桃にはこんな惨めな体を見せたくない。こいつだけ楽しませてやってくれ」
吹雪はそう言うと俺に千聖と呼ばれた少女を押し付け、背を向けた
「吹雪・・・・・・・すまん」
「だから謝るなって言っただろ?舞台が終わるころにまた来るから」
吹雪は俺の方に振り向かずにそう言うと、ゆっくり人ごみの方へ歩き出した
つづくナリ
乙!!!
スクランブルみたいに吹雪と焔の各視点分けて書いてるのか
てかイイ!イイイイイイイイイイイイイイイイイイイイイ!!!続き楽しみです
乙
吹雪大人になったな
やべっw面白いw
乙です
このアイディアはスクランブルと似てるね
全部紙一重ってことさ
羊は非難以外に使わないでほしい
スレが2つあるからこういうアイディアも出てくるんだし
良い流れじゃないか
どーでもいいじゃん
作者が決める事だろ
須藤さん(仮)乙
待ち遠しいけど、終わって欲しくない
って気持ちは優恋以来かも・・・。
>>313 次の日、久しぶりに教室に入ると、
「受験どうだった?」「受かったんだって?」「どこの中学行くの?」
みたいな事をたくさん聞かれて、ちょっと疲れてしまったけど、
そんな有名人みたいな状況はすぐに終わって、直ぐにいつも通りの何事も無い毎日に戻った。
いや、何事も無いっていうのは言いすぎか。
バレンタインデーなんていう去年まではどうでも良かったイベントも、
今年はちょっとだけ僕の心をかき乱す要素が含まれていたし、
何より、あと2ヶ月もしない内に小学校を卒業して、僕は中学生になるっていう事を思うと、
もっと何かをしなくてはいけないような気がした。
でも、何をしたら良いのか見等が付かなくて気持ちばかり焦っていた。
中学受験以前の方が落ち着いていたんじゃないかと思うくらいに、
卒業っていうものが僕に見えないプレッシャーをかけていた。
2月14日はバレンタインデー。
とは言え、騒いでいるのはスーパーマーケットやデパート、洋菓子店だけで、表向きはただの平日。
頭の中ではそう思っていても、やっぱり意識してしまう。
学校では禁止されているお菓子の持ち込みが、
この日だけは黙認されているっていうのも、また僕をソワソワさせた。
須藤さんは、チョコとか持ってきてるんだろうか。
どちらかと言うと和菓子の方が好きらしいっていう事を知っている僕にしてみれば、
チョコレートの話しをしている須藤さんを見るよりも
調理実習で白玉団子を作って喜んでいた須藤さんの方が100倍くらい魅力的に思えた。
…とは言え、実際にチョコレートを渡されると、そんな皮肉っぽい考えも吹き飛んでしまうんだけど。
>>344 下校する時に校門で待っていたらしい中島から「友情の証」と言われて、四角い箱の入った袋を受け取った。
顔を赤くした中島が、真っ直ぐ僕を見て渡してくれた時は、ちょっとドキドキした。
家に帰って中島からもらったものを確認する。
手作りのチョコレートで、箱の中に大きな星型のチョコレートが入っていた。
何と言うか、僕が須藤さんを好きなことが凄い申し訳なく思えるくらいに
中島の一生懸命さが伝わってくるというか、そんなチョコだった。
しばらく中島のチョコを眺めていると、携帯電話から須藤さんからメールが届いたことを知らせる音楽が流れる。
「渡したいものが有るから、これからちぃちゃんの家に来てください(≧u≦)」
自転車を使おうとも思わないくらいに大急ぎで行った僕を待っていたのは、
須藤さんと徳永と村上で、なにやら楽しそうに話していた。
僕が須藤さんの前に行くと、
青いチェック柄の包装紙の上の方をリボンで結んだ小さな包みを差し出して、須藤さんが言った。
「小学校の思い出に、男の子にチョコをあげようって思って…。
あ、でも、本命チョコとかっていうわけじゃなくて、七紙くん、誕生日プレゼントとかくれたし、
誕生日知らなくてお返しとかも出来なかったし、みんなで食べようと思ってたくさん作ったから、はい」
っていう嬉しいやら悲しいやらよく分からない言葉と共に受け取ったこのチョコレート。僕が受け取ると、
「私まで上げちゃうとややこしくなるから、こないだの合格祝いが義理チョコ代わりってことでお願い」
と村上が言い、
「これから、まぁさんの家に行ってクッキー食べるけど、七紙は来ちゃダメだから」
と徳永が言った。僕は須藤さんが作るクッキーの事を喋る徳永の話を聞きながら、
村上に、受験の合格祝いが何かを聞いている須藤さんの動きを見ていた。
>>345 卒業の直前じゃなくて、もっと2年か1年くらい早く、作りすぎたお菓子を貰えるようになれてたらなぁ…。
と思ってちょっと寂しくなりながら、徳永の話を遮って、須藤さんの方を見て、
「ありがとう。大事に食べるよ」
と言ったら、須藤さんが凄い嬉しそうに
「大事に食べてね」
って言った。その瞬間に何かが通じ合ったような気がして、食べる前からお腹が一杯になった。
自然に笑顔になる僕を徳永が怖い顔で見ているけど、1つだけ須藤さんに質問した。
「誰か、他にチョコあげた人って居る?」
ちょっと驚いた表情で僕と須藤さんの顔を村上が交互に見ている。
須藤さんは、一瞬右上の方を見てから、指を折りながら言った。
「お兄ちゃんと、お父さんと、お母さんと、妹と、ちぃちゃんとめぐと、七紙くん」
「わかった。ありがとう」
「どうかしたの?」
「ううん。ちょっと気になっただけ。じゃあ、徳永が早くあっち行けって顔してるから、帰るね」
「ちょっ、七紙ぃ!」
「うん。また明日」
「じゃあね〜」
包みを抱えて駆け出した僕の後ろから、やっぱり徳永の騒がしい声が聞こえてきて、既視感を感じた。
うるさい奴だなぁと思いつつも、変に安心するというか、そんな不思議な気持ちだった。
バレンタインデーで、女子が3人居て、チョコをくれるのは1人で、
2人は付き添いっていう状況から考えると、
所謂「1人で告白する勇気が無いから付き添ってもらって告白」
っていうシチュエーションの方が普通だよなぁなんて考えたけど、
そんなマンガみたいな事なんてそうそう有るもんじゃないよなって思った。
だけど、こんな風にチョコレートをもらえてるっていうのは、やっぱり夢みたいな気がして、
夢とマンガだったら、どっちが本当に近いんだろうなんて事を思った。
>>346 家に帰ってから直ぐに食べようと思ったけど、
中島から貰ったチョコレートと須藤さんから貰ったクッキーを机の上に並べて眺めていたら、
どっちから食べれば良いのか迷ってしまった。
クッキーとチョコの賞味期限とかを考えたけど、どっちの方が長いのか分からなかった。
何となく携帯電話についているカメラで写真を撮ってみた後で、
友情の証はちょっと長く置いておこうという事で、須藤さんから貰ったクッキーを食べた。
ちょっと甘かったけど美味しくて、空になった包みを撮って、
「ごちそうさま。すごい美味しかった!」って須藤さんにメールを送った。
直ぐに「良かった!ありがとう(≧u≦)」って返事が来て、
僕は携帯を持ったままベッドに飛び込んで、布団を抱きかかえてごろごろしていた。
頭の中が須藤さんのことでいっぱいになって気付いたら眠っていた。
つづく
須藤さん(仮)のなかさきちゃんがたまらなく可愛いとゆいたいです
須藤さん(仮)、乙
須藤さん(仮)乙。
波状攻撃超うれしい
>>348 禿同ですな
昼間っから乙!
なかさき推しになりました。
>>354 間違いは誰でもありますよ〜
本心終わってほしくねぇぇぇぇぇぇっす。
俺もっす。
さるべじ
みんな暇なんだな
学生なもんで
まとめの人へ
「小学6年生〜春〜」の最初らへんで、
村上は同級の女子の中でもズバ抜けた運動神経の持ち主で、何をやらしても無難にこなす万能少女だ。
女子はもちろん、男子も彼女の指示には黙って従う奴もいる。
その影響力は絶大で、俺達も彼女の率いるクラスには、何度となく苦汁を味わされた。
藤本いわく、四天王の中でも彼女は、一番敵にしたくないタイプだそうだ。
もちろん俺も同じだ。
矢島は、村上ほどではないが、それでも普通の女子と比べると、あきらかに異彩を放っている。
一番の魅力はなんといっても、小学生ばなれした快速にある。
華麗なフォームから繰り出されるその走りっぷりに、一緒に走ってる奴らはもちろん、見てる人すら圧倒させられる。
もちろん女子の短距離では敵なしだ。
男子でも、おそらく彼女に勝てる奴は数人いるかいないかだろう。
しかも持久力も兼ね備えてて、マラソン大会では確か、何年か連続で1位を取っている。
藤本いわく、彼女の足なら世界を狙えるとか..
これはいいすぎだ。
さらにこの2人..ものすごく美人だ。
おそらく、3組になった男子全員が、神様に感謝してる事だろう。
ってところが2回ありますよ?
あと、
同じく「小学6年〜春〜」のさっきの所の少し下で
「もっ...桃子感激ぃ〜..覚えててくれたんだぁ〜」
またまた桃子の表情は一変し、瞳をウルウルさせながら、今度はこちらに歩み寄ってきた。
ってのも2回ありますよ?
ほ
ぜ
ようやっと話が固まってきたので書きます
視点が別々だから俺もスクランブルさんとか時代劇さんみたく
羊とわけて書いたほうがいいのかなあと思いつつ投稿
春さん帰ってこないかな
*
光太郎くん達が舞ちゃんを連れて出て行った後
私と信彦くんも家を出た。
信彦くんはある人に報告をしに行くと言っていた。
信彦くんもひさしぶりに会うらしい。 一体どんな人なんだろう。
20分ほど歩いてたどりついたのは、屋敷というほどでもないけど大きな家だった。
「厳しい人だから、行儀よくね」
ドアベルを鳴らす前に、信彦君が言った。
厳しい人かぁ、ちょっとそういうの苦手だなあ。
でも、私だっていろいろ知りたいことがあるからこれくらい我慢しなきゃ。
ピンポーン。
ベルを鳴らすとすぐに人の声がした。
内側がら引き戸が開き、綺麗な女の人が出てきた。
この人…?
「あなたが信彦くんね? そちらは?」
女の人が私に目をやる。
「ああ、連れなんです」
「あ、は、はじめまして…」
私はぺこりとお辞儀をした。
「あ、お義父さんも2人来るって言ってたわね。 じゃあどうぞ、上がって」
>>365 家に上がり、奥の間に通された。
何やら勲章などがたくさん飾られている部屋で
結構年を取っている人の部屋なんだろうなあ、というのはわかった。
「おお、来たか」
部屋の奥、布団の上にどっかり座っているお爺さんが言った。
「おひさしぶりです」
信彦くんが正座して頭を下げたので、私もそれを真似した。
「しばらく見んうちに大きくなったのう。 2年ぶりくらいか」
「そうですね」
「この町に来とるのなら、もう少し早く言ってくれればのう」
「すみません。 どうせまたすぐ引っ越すことになるかと思っていたので」
お爺さんはハハハと笑ってから、
「孫娘と年も近いし、見合いでもさせたらよかったかと思ってな」
と冗談ぽく言った。
「は、はぁ…」
信彦くんは返答に困っている。
「で、その子が電話で言ってたヒーリングの子か」
「はい、そうです」
「嗣永桃子と言います」
「ほぉ、なかなか可愛いのう。 2人は付き合っとるのか?」
「ち、違いますよ! ね、桃子?」
そんなに必死に否定しなくてもいいのに…
「……」
私はわざと無言でいた。
「ちょ、桃子も何か言ってよ…」
「……」
「ハハハ、若いのう」
>>367 信彦くんとお爺さんはしばらく雑談をしていた。
なかなか能力とかについて話してくれないから、私には少し退屈だった。
2人の話を聞き流しながら、なんとなく襖のほうに目をやると
そとの陽射しに照らされて、小柄な人影が見えた。
「お茶をお持ちしました」
女の子の声がした。 なんだか聞き覚えのある声だった。
お爺さんはその声で一旦話を中断して、襖の向こうに声を掛けた。
「おお、雅か。 入ってきなさい」
…雅?
私はその名前を聞いてスッ、と背筋が凍った。
「失礼します」
襖を開けて入ってきた女の子。
ポニーテールで、赤いタンクトップ姿。
その子は、お茶と茶菓子の乗ったお盆を畳の上に置いたあと顔を上げた。
私はその子と目があった。
向こうも私を見て動きが止まった。
「……」
私と彼女は見詰め合ったまま無言になった。
信彦くんとお爺さんは不思議そうにこちらを見ている。
「なんで…」
先に向こうが口を開いた。
間違いない。
制服姿以外の彼女を見るのは初めてだけど
彼女は、風見くんを私から奪っていったあの、夏焼雅だった。
つづく
乙!
・・・リンクしてたんだっけ?
乙
舞台同じって言ってたし桃子の描写で許婚ばらした件があったような
>>333のつづき
「えっと・・・・・・千聖ちゃん・・・・・・・だっけ?」
少女は黙って頷いた
吹雪が俺の目の前に来る前とは大違いの暗い表情だ
俺に対する敵意すら感じる
「・・・・・・俺の名前は・・・・・・・・その・・・・・・・・」
「ホムラさん・・・・・・・・でしょ?」
千聖は下を向いたまま呟いた
「そ、そう。焔。よろしくね・・・・・・・・」
俺がそう言って差し出した右手を、千聖は無視した
「で・・・・・・吹雪とは・・・・・・・どういう関係?」
「きょうだい・・・・・・・・」
千聖はまたこっちを見ずに呟いた
吹雪の両親は俺が生まれた日に死んだはずだ
だから、血の繋がった妹であるはずが無い
おそらく、桃のように戦で親を失った孤児を拾ったんだろう
しかし、あの吹雪が・・・・・・・人斬りの吹雪が・・・・・・・・いったいどうしたというのだろうか?
ひょっとしたら、あいつが変わったのはこの子のおかげなのだろうか?
通路を曲がり、客席に通じる戸に手をかけながら千聖に聞いてみた
「最近、吹雪は人を斬・・・・・・・・痛てぇ!!!!」
突然千聖が俺の右手に噛み付いた
「こ、こら!放せ!いい加減にしろ!」
引っ張ろうが、振り回そうが、千聖は右手に食らいついて離れない
左手でぶん殴ろうと思ったが、寸前で思い留まった
こいつを泣かせでもして、吹雪を怒らせてしまったらどうなるだろうか・・・・・・・・・
そうだ、吹雪だ!
今ならまだ近くにいるだろう
右手に噛み付く千聖を引き摺って、急いで小屋の出入り口に向かった
吹雪の片手片足の独特の後姿はすぐにみつかった
「おーい!吹雪!待て、待ってくれ〜!こいつを何とかしてくれ〜!」
大声で叫ぶと同時に、千聖がぶら下がったままの右手を高く掲げた
「ん〜?なーにやってるんだ?おまえら・・・・・・・・・・」
吹雪が左足を引き摺りながら、ゆっくりと戻ってきた
「こいつがいきなり噛み付いてきたんだ。どうにかしてくれよ」
「どうした千聖、腹減ったのか?そんなもん食ったら腹壊すぞ」
「何言ってんだよ!そんなわけねえだろ!これ結構痛いんだよ!ふざけてないで頼むよ!」
「わかった、わかったって・・・・・・・・千聖、いったい何があったんだ?どうしたんだ?言ってみろ」
「ほいふふぁふぁうふぁうふぉうふぇふぉふぁふぃふぉ・・・・・・・・・・」
千聖は俺の指に歯を食い込ませたまま何かを喋りだした
「何言ってるかわかんねえよ。いつも言ってるだろ?口の中に食いもんが入ってるときは喋るなって」
吹雪はそう言いながら千聖の顎を乱暴に掴み、力任せに口を開けさせた
やっと開放された俺の右手には千聖の歯型がくっきりと浮かび、血が滲んでいた
「だって、こいつがあんちゃんの腕と足を奪ったんでしょ?敵討ちだよ」
千聖がそう言うと、吹雪はため息を一つついた
「あのなあ、さっきも言ったけど、そのことはもういいんだよ。放っとけ」
「でも・・・・・・・」
「だからなぁ・・・・・・おまえが俺を許したように、俺もこいつを許したんだよ」
「でも、でもぉ・・・・・・・・」
「いい加減にしろ!こいつはすげえ強いぞ。怒らせたらおまえの首なんて、あっという間にどこかに吹っ飛んじまうぞ」
「・・・・・・・ううぅっ」
吹雪が殺人鬼だった頃とは一味違う、恐ろしい表情で千聖を叱りつけた
「じゃあ、謝れ。焔に謝るんだ」
「ええっ?やだよぉ・・・・・・・・・・」
すでに半ベソになっている千聖を、吹雪はなおも叱りつける
「謝るのが嫌なら腹を切れ。おまえは悪いことをした。その償いをするんだ」
「ううっ・・・・・・・・・・ごめんなさい」
千聖は目に涙を貯めて、俺の方を向いて頭を下げた
「で、焔よ、どうする?許すか?それとも、腹を切らせるか?」
吹雪はニヤっと笑いながら俺に問いかけてきた
「ええっ・・・・・・うそぉ!」
謝れば終わりだと思っていた千聖の目から、本格的に涙が流れ始めた
「さーて・・・・・・・・・・どうするかな?」
吹雪が目で送ってきた合図を理解した俺は、千聖を意地悪な笑みを浮かべながら睨んだ
「ご、ご、ごめんなさい!もうしません!もう噛み付いたりしないから許してぇ!」
「本当にもうしないなら・・・・・・・・・許してやるよ」
土下座せんばかりの勢いの千聖の頭を撫でながらそう言うと、千聖は俺の顔を見上げ、ニコっと笑ってから頭を軽く下げた
そして、くるりと回って俺に背を向けると、人ごみの方に走り出そうとした
「・・・・・・・ちょっと待て」
吹雪は片足が不自由だとは思えない身軽さでヒラリと跳んで、千聖の着物の襟首を掴んだ
「舞台、見なくていいのか?」
「あっ・・・・・・・・・」
千聖はバツの悪そうな、ちょっと困った様子で眉をしかめた
「見たいなら・・・・・・・・・おいで」
「・・・・・・・・・・・うん!」
千聖は満面の笑みで答えながら、そっと突き出した俺の右手を握った
つづくナリ
この先、片方がもう片方の謎解きやネタばらし的な展開になるんで、謎解きを楽しみたい人は片方だけ読むのがいいかも知れないナリ
乙
時代劇さん乙です
ちょっと名前借ります
>>369 *
買い物を終えた俺たちは、喫茶店で昼食を取っていた。
それにしても疲れた。
女の子の買い物ってのはこんなに時間がかかるものなのか。
友理奈も舞ちゃんも服を選ぶのが遅すぎる。
似合う?って何度聞かれたことだろうか。
最後あたりは俺も適当に「似合う似合う」などと答えていた。
「こうちゃん、本当にアレ一枚だけでよかったの?」
友理奈がバニラシェイクをすすりながら尋ねる。
「いいよ、別に今はそんなに新しいの欲しくないし」
「そっか…」
俺が買ったTシャツは、舞ちゃんが選んでくれたものだ。
友理奈と舞ちゃんが2人とも違う種類のシャツをそれぞれ選んでくれたのだけど
舞ちゃんが持ってきたまっ黄色のTシャツはさすがに派手すぎたので
友理奈の持ってきたブルーのシャツを選んぼうとしたら
舞ちゃんがいじけそうになった為、仕方なく黄色のシャツにすることにした。
「こうたろ兄ちゃん、舞の選んだ服ちゃんと着てね!」
「う、うん…」
「ホントに着てね!」
「もちろん着るって! そ、それより舞ちゃんはどんなの買ったの?」
「うーんと、舞はねえ…」
なんとか話を逸らした。
舞ちゃんは袋の中をガサゴソと探って、いくつか机の上に出した。
ピンクと白のシャツと、アッシュブラウンのハーフパンツ。
ちょっとストリート系が入ったセレクトだ。
「かわいいでしょー」
とても嬉しそうに舞ちゃんが言った。
普段こういう買い物をしないからよほど嬉しいんだろう。
選んだ服がこういう開放感のある服を選んだのも頷ける。
>>379 「んっ」
隣に座っていた友理奈が無言で、自分が買ってきた服を取り出した。
「どうした? 友理奈」
「これ…」
「へ?」
「私が買ったのは、これ」
と、薄いブルーのキャミソールを俺の目の前に広げて見せる。
「ああ、うん」
「こうちゃんが選んでくれたやつ、だよ?」
そうだった。 俺が適当に「ハイハイ似合うよ」と答えたやつだ。
服をよく見ずに言ったので覚えていなかった。
「う、うん、似合うと思う」
「……しようと思ったのに」
友理奈がぼそっと言ったが、よく聞き取れなかった。
「え、なに?」
俺が聞き返し、友理奈がもう一度口を開こうとしたが、
「つぎはどこで遊ぶの?」
と、一瞬早く舞ちゃんが言った。
俺が立てた予定では、食事の次は映画に行くことになっていた。
しかし何を見るかまでは決めていなかった。
アーケードと隣あっているシネコン系の映画館の前で
各映画のポスターを前に、何をみようか迷っていた。
舞ちゃんがわかりそうな『ロボッツ』『星になった少年』は既に上映中で
次の上映時間までかなり間が開いている。
『スターウォーズ』『宇宙戦争』等の洋画は舞ちゃんにはわかりにくいだろう。
邦画の『姑獲鳥の夏』は怖がるだろうし、残るアニメは『Zガンダム』しかない。
>>380 「少し歩くけど、向こうの映画館に行って見よう」
俺たちはアーケードから少し離れた『ベリーズ・スタジオ』という映画館にいった。
B級の洋画や韓国映画、マイナーな邦画などが上映されている。
通常こういう映画館は上映作品は少ないのだけど
ここは常に10作品以上が上映されており、マニア人気が高い映画館だ。
友理奈や舞ちゃんは名前すら聞いたことない作品ばかりだろうが
こういう中にも結構良作は多い。
俺も家族の影響でよく連れてきてもらったり、ビデオを見たりしていた。
「どういうの見たい?」
俺が訊くと、2人はポスターを眺めて迷っている。
そりゃあそうだ。 あらすじなんかわからないだろう。
俺はその中でいくつか選んであらすじを説明した。
『優しい恋の育て方』『プレゼント』『ロボキッス』『ミステリー』
『キャプテンつかさ』『学校の怪談』『ふたりぼっちの宇宙戦争』等
さまざまなジャンルの作品を選び、解説した。
「ねぇ舞ちゃんこの『だんしじょし』とかどう? タイムスリップするんだよ」
俺はひとつすすめてみたのだけど
「えー、それはあんまり面白くなさそう」
と、あっさり否定されてしまった。
結局舞ちゃんと友理奈が選んだのは
斬新なタイトルがマニアに受けている『時代劇(仮)』という戦国時代の子供の話だった。
つづくまー
自虐ネタ乙
今日は凄いな
作者さん達GJ!
この雰囲気イイね
素直に嬉しい
そういうこというと荒らしさんがきますよ
おぉ、すげー大漁じゃん(・∀・)
作者さん乙です
ほっちゃんと吹雪楽しそうだなw
光ちゃん友理奈キャミソール選んだのか(*´Д`)
荒らしなんて1人もいない
そう信じたい
俺は映画『優しい恋の育て方』が見たいです
ロケの費用がな・・・冬の北海道まで行かないあかんし・・・
スポンサー探さな・・・
時代劇さんも超能力(漢字でスマソ)さんも乙です
金持ちのボンボンいないっすか?優恋映画を激しく見たい
優恋とか普通に友達に読ませたくなるよな?
金策に奔走中・・・
>>396 だな。
ってか、未完結作品の「時代劇(仮)」にを見ることにしちゃったら微妙なんじゃないか?
しかも(仮)が付いたままだしwww
そこがマニアにうける斬新なタイトルなんだろw
何で羊使うの流行ってんの?
真似すりゃいいってもんじゃないよ
金策・・・ハッ!
舞美ちゃ〜〜〜ん!映画つくろ〜〜
舞美はあんまり出番無かったからな
亨ちゃんに勝ってもらってその賞金で・・・
自身も出番あるし
スポンサーと脇役が同時に見つかったので監督探さなきゃ
僕がいるじゃないか!
監督より大事な問題がある
主人公母のキャスティングをどうするかだ
406 :
名無し募集中。。。:2005/07/17(日) 23:40:31 O
脚本監督演出は優恋だろ
プロがサポする形にすれば無問題
sage忘れたorz
母ちゃん役か・・・困った・・・
あんま1人の話しばっかするなよ
そんなこといったって人少なくなったんだからしょうがないじゃないか
作家が保全してるって聞いて凹んだ者より
今は、
>>409のようなコメントも貴重な保全になるので。
いつから減ったの?優恋終わった後もまだ活気あったよね?サイレントとかアメリカとかシルバタンとか他いろいろ(略してスマソ)
人はそんなに減ってないんじゃない
雰囲気悪くなって巡回頻度減らしてる人は多いと思うけど
どーでもいいけど優恋の愛理って神だよな
愛理の性格ってゆうか、愛理のすべてって優恋で作られた気がする
あんな子がいたら絶対惚れてるわ
全然
>>414 てか、神超えてんじゃね?
商品がキスってときのあの言い回しと身のこなし(?)は最高じゃ!
ほ
>>416 間違った「クイズの賞品」だった。
説明不足&誤変換スマソ
>>416 うん
あんな事言って様になる小学生は愛理だけだ
そして自分はあきらめても彼は幸せにさせる、あの、その……あぁもぅ思い出したら泣きそう…
以前のように作家サソ数人ではなく増えましたし
いつも通りの保全しつつに戻りますか
気分を害された方スマソ
>>418 連載時と同じ誤変換だから通だなって思ったのに
本人ジャネw
>>265 無言でテーブルの上にオレンジジュースの入ったコップを並べる清水、
「ありがと〜♪従姉妹の佐紀ちゃ〜ん」そう言ってオレンジジュースを手に取る嗣永、
そんな二人の様子をハラハラしながら伺う僕、
三人の間には何か異様な空気が流れていた。
せっかく清水と口裏を合わせる為に、嗣永を置いて先に中に入ったのに・・・
どういうわけか「嗣永が来てる」と聞いた清水は、すぐに鍵を開けて嗣永を招き入れてしまった。
幸い嗣永は今んとこ清水のことに関して何にもつっこんできてない。
嗣永のことだから、てっきりすぐ清水に質問攻めを浴びせると思っていたんだけど・・・
そしてこの異様に張り詰めたような空気・・・
「・・・つ、嗣永は何か用があって来たんだろっ?」
僕がこの空気に耐えられず言う。
嗣永は「あっそうそう」と何かを思い出したように呟くと、
コップを置き、自分のランドセルの中をゴソゴソとあさりだした。
僕はその内に清水に視線を送る・・・が清水はこっちを見てくれず、じっと嗣永を見つめている。
その表情から何を考えているかは読み取れない。たださっきから少し機嫌があまりよろしくないような気がする。
「あっ、あったあった!はいっこれっ♪」
嗣永はランドセルから白い封筒を取り出し、僕に渡した。
「・・・一日無料招待券・・・?」
封筒を空けると中には遊園地のチケットらしきものが三枚入っていた。
「そう『オカムーランド』の招待券、知り合いから貰ったの♪」
「オカムーランド・・・・」
オカムーランド・・・小さい頃一度だけ、父さんに連れてってもらったことがある。確か隣町にある遊園地だ。
「タロウ君、今度の日曜日暇?」
嗣永がニコニコしながら訊いてくる。この笑顔はきっとクラスの男子と接する時の営業用だ。
>>423 (遊園地のチケット・・・・そして今の質問・・・・ま、まさかっ!!?)
「い、いやぁ・・・今度の日曜はちょっ・・・」
「行こっ♪」
嗣永の意図することが分かり嘘をつこうとしたが、嗣永が速攻で被せてきた。
「いやだから今度の・・・・」
「でも一枚余ってるんだよねぇ・・・タロウ君と二人っきりのデートっていうのもいいけどぉ・・・・」
「だから今度の・・・」
「もったいないよねぇ・・・・・・・・あーーーーーーーーーーーっ!!!!!」
嗣永がその高い声で、思わず耳を塞ぎたくなる程に絶叫した。
「な、何だよ大きな声出して!」
「そうだ!もし良かったら従姉妹の佐紀ちゃんも一緒にどお??これで三人揃うし」
「えっ・・・」
嗣永の突然の誘いに清水は唖然としている。
「いやだから!僕は行くなんて言ってないだろう!!」
この三人で行くなんてまずい・・・そう思い声を張り上げる僕、
「え〜でもぉ〜・・・せっかく三人揃ったのにぃ・・・」
嗣永が泣き声にも似た声で言う。これもどーせ営業用だ。
「はぁ、まぁ百歩・・・いやいや一億歩譲って僕は行ってもいいけどさ、清水はちょっと・・・」
「でも券が一枚・・・」
「いやほら!早貴がいるじゃん!そーいえばあいつ遊園地行きたがってたし!な、なぁ清水?」
清水に助けを求める様に話を振ると、清水がようやくその重い口を開いた、
「わかったわ・・・行きましょう、三人で・・・」
「そーだそーだ!行くぞ三人で・・・・・・って、え?えーーーーーーーーーーっ!!!!!」
まさか清水がこんな誘いに乗るとは思っていなかった。
それに『遊園地に行く』という楽しげな約束をしているとは、とても思えないくらい真剣な表情の清水。
「じゃあ決まり〜〜〜〜♪」
その清水の表情とは対照的に、かなりご機嫌な様子の嗣永。
(この三人でオカムーランドへ・・・・?)
少しだけ胃が痛くなった。 つづく
しみちゃん、そんなあからさまじゃタロウくんにバレるぞ 乙
天使タン来てたぁ♪オカムーランドw
タローくん裏山鹿ぁ〜あ雑し過ぎて投下遅らせてしまったかな?スマソm(__)m
乙!!
アンカーちがくありませんか?
428 :
名無し募集中。。。:2005/07/18(月) 03:42:29 O
sage忘れたすまぬ
初めてのアンカーミスorz
ミスで良かったぁ〜作家が自演じゃ悲しすぎる
自演作家 B工
あ〜あ、B工先生、お昼ご飯、何食べたんだろう
おちんちんかゆい
まとめサイトはPCと携帯の入口に分けてるから更新少ないんじゃね?入口は1つにしたらどう?
携帯からはアイコンバーター挟んで見れって言えばいいじゃん
19章20章21章をhtml化したもの誰か持ってない?前のまとめさんは口悪いけどすぐ更新してくれたんだけどなぁ
だったら言うなよ、さいてーだなお前
438 :
名無し募集中。。。:2005/07/18(月) 07:50:57 0
>>437 落ち着け
気持ちはわかるが、会話になってないぞ
>>438あんたも落ち着けsage忘れてるぞ
関係ないが過去みてたら優恋タンと雑談してたりシルバーたんが女性だったり…3ヶ月離れただけで忘れてたことたくさんあったorz
過去htmlあるとマジ嬉しいのは内緒だ
>>439 ホントだ・・・すまん
別スレで書き込んだ後だったから確認怠ったよ。
まったくもってごめんなさい。
何か規制入った?
>まとめサイトの人にKAN-SYA KAN-SYA!!
この精神を忘れないで行こう、
>>440謝り過ぎも良くないから気にせずに
昔他板で謝り過ぎた奴がいて荒れた事があったっけなぁと思い出した15の夜
気にすんなや
>>442うm
コンサあったりとかで忙しい時期もあるし人なんだから体調悪かったり仕事で忙しかったりするだろうし気長に待とう
最近は「○○○内緒だ」にレスがなくて少し寂しいのも内緒だ
>>435 まとめサイトの携帯用の入り口から入ってごらん
21って1日持たなかったスレでしょ?
有意義なレスあった?
>>447 オレにとっちゃおまえの一言も有意義なんだよ
どうだったろう
なんせ、みんなちょっと油断したら落ちちゃったからね
×みんなが油断した
○保全人(たとえばマイハマンの中の人)に嫌われた
久々保全フォ―――!!!!!!
ほぜん
ho
ほ
だ れ か 魔 法 学 校 モ ノ 頼 む
>>446ありがたいのだが携帯からだとzipとlivedoorのURLだとエラー起こるとです
アイコンバータが調子悪いとは思えんし
ごめん
そこhtmlアップ可能になってないみたいなんで
実績無いロダに貼って変なの呼び込んでも困るし
zip解凍できない人はまとめの人が更新するか
自サイトに保管してくれる人来るまで待っといて
ホ
ze
>>458 こんなの?
ダメならスルーで。
━━━━━━━━━━━━
「嘘ついてんじゃねーよ!」
「魔法なんて使えないじゃんか!」
周りの皆は僕に罵声を浴びせた。
誰かが投げた石が頭に当たったけど…
僕は恥ずかしさや悔しみの涙を堪えるのに必死で、何も出来なかった。
(本当に…本当に使えるのに…)
…僕は物心付いた頃から不思議な力が使えた。
と言っても物を浮かせたりできるだけなんだけど。
それが魔法だっていう証拠は無い。
所謂「超能力」って奴なのかもしれない。
でも僕は魔法だって思ってる。
だからついカッとなって「魔法が使える!」なんて言ったんだけど…なぜか目の前のボールは浮かばず、挙げ句の果てに石まで投げられる始末。
小学5年の春、僕は夢見がちな馬鹿というレッテルを貼られてしまった。
>>463 帰り道、あちこちに付いた傷の痛みを堪えながら僕はいつも通りの帰り道を歩いていた。
(…何で浮かなかったんだ?)
考えてみたけど、心の奥では最初から答えは分かっていた。
魔法は感情が落ち着いていないと使えないのだ。
「あぁ〜あ…魔法の杖でもあれば…」
魔法の杖でもあれば…
多分…多分感情とかそんなのに関係なく魔法が使えるのに…。
「君も魔法、つかえるの?」
不意に後ろから聞こえた女の子の声に、僕はびっくりして振り向いた。
はいはいわろすわろす
皆さんお久しぶりです。今大学受験の勉強をしています。息抜きに小説を書こうかな?と思ってます!
いちいちうんなこと言わないで勝手に書けよ
シルバたんに期待。
魔法はいいや。
いや、魔法いいよ。うまいとこで終わらせたな
続きが気になる
>>465 >>468 お前ら>>1を百回読めよ
死ねはいかんがB工兄ワロタ
シルバーたん女子高生かぁ
女子高生って響き…ステキやん頑張れ
息抜きとかさ、片手間でやんじゃねーよ
嵐はスルーって意味わかる?無視だよ
悪いことは言わないから勉強しとけ
シルバーって相変わらず自演好きだなwwwwwwwwww
あの…他の作者タソの誰かの兄とかならマジ嬉しいんですけど…B工の兄とかやめてください。世界が滅びる位いやです。
はよかけや
低脳っぷりからシルバー=B工
けてーい!
B工は低脳じゃないよ
おまえらB工好きだな
あーマジヲタが書いた小説が読みたい
初段とか書いてくんないかな
初段がマジヲタとかw
上に同じ。
俺は笠の人
保全ですが何か?
>>446 ありがとうございます
今週一杯は忙しすぎるので、ひとまず過去ログだけあげておきます
確かに書こうかなとカキコするくらいなら
早く投下した方がいいとは思う
それでもあえて言わせてもらう、シルバタンお帰り
シルバタンはsageも続く〜も知らなかった初心者だったから仕方ないっしょ
次から気を付けてね
いい加減自演うぜぇw
だな
丸わかりだということ気が付いてないのか
違いますから!自作?自演?Oの奴が全部私だと思わないでくださいよ…。
黙れB工兄
だから荒らしは無視しろと何度言えば分かるんだよ新人さんよ
書かないなら保全して待て
ハイハイよく頑張りました
ほ
羊の方は落ちたの?
おはほ
ho
女子高生とか絶対ウソだよwww
作者なら余計なレスすんな
さぁ書いてみろ
誰でも書きたい人は書けばいいと思うよ俺は
このスレはずっとそうやってきたんだから
でも書くからには途中で放置とかはやめて欲しい
時代劇にベリが全然出てこない…
と、そう思っているのは内緒だ
荒れて作家に嫌気差されて連載中断(放棄)もあるよね
保全職人も呆れていなくなったぐらいなんだから
ま、B工で騒ぐなと。B工の何が悪かったのか知らないけど。
(オレ、スルーしてたので偉そうなこと言えない)
未だにB工叩いて喜んでるのは荒らしなんでスルーで
荒らすネタが他にないんでしょ
本当にB工が嫌で何らかの正義感に基づいて追い出したのならこんな形で名前を出すのも嫌なはずだ
書く気ないならいつも通り保全して待て
515 :
名無し募集中。。。:2005/07/19(火) 09:40:04 0
あげるなって
ほ
ぜ
ノノl∂_∂'ル<んっ…!ぁ…はぁっ!ぁ♪ダメぇ♪ん!あっ!ほっ!ぜぇ…んんっ!!
わくわく
ほ
ぜ
B工とその兄くたばれ
羊が、携帯では見れるのですがPCの方から見ることができません。
なんかあったんでしょうか?
>>375のつづきナリ
舞台は無事に終わった
吹雪の妹の千聖も、十分楽しんでくれたようだ
客が引けた後、千聖の手を引いて小屋を出た
小屋の前で待つこと暫し
千聖は舞波と気が合うようで、一緒に表に出てきた舞波に踊りを教わったりしている
舞台を見に来ていた客が寺の境内からいなくなる頃、吹雪が人の流れに逆らってこっちに近付いてきた
酒でも飲んでいたのか、顔が少し赤い
「じゃあ、舞波ちゃん、明日も来るからね!」
そう言うと千聖は吹雪の方に駆け寄った
「千聖、いい子にしてたか?」
吹雪が千聖の頭を撫でながら言う
「あのなぁ、焔・・・・・・・ちょっと頼みたいことがあるんだが・・・・・・・」
「何だ?人斬り以外なら聞いてやるぞ」
「悪いんだけど・・・・・・こいつをしばらく預かってくれないか?ヤボ用を引き受けちまって・・・・・・・・」
吹雪はそう言って千聖を俺に突き出した
「まあ、いいぜ・・・・・・うちにはこれくらいの歳の娘が大勢いるから一人くらい増えても一緒だからな」
「ええっ?やだよぅ・・・・・あんちゃんと一緒にいるよぅ!」
「あのなぁ・・・・・危険なんだよ。おまえがいると足手まといになるんだ。俺一人なら平気だけど、おまえを守るとなると・・・・・・・」
「わかった・・・・・・あんちゃん、怪我しないでね・・・・・・・」
「ああ。おまえも焔の言うことを聞けよ。ってことで・・・・・早くて二、三日、長くても半月くらいだと思う。迷惑かけてすまんな。焔よ」
「気にすんなって。俺たちはあと十日くらいこの寺に宿泊する。その後は京に戻る予定だ」
そして京の俺の住む長屋と一座の本拠地の旧芝居小屋の場所を伝えた
「じゃあな千聖。寝小便するなよ」
「しないもん!」
吹雪はニヤっと笑って寺の門のほうに向かった
だが、三歩ほど進んだところで向きを変え、本堂の前の賽銭箱に向かった
そして、賽銭箱の脇にしゃがんで一休みしていた老婆に一言語りかけてから寺を出て行った
吹雪の姿が見えなくなると、賽銭箱の脇にいた老婆がこっちに来た
「私だってバレちゃった・・・・・・・・・・」
そう言いながら老婆は・・・・いや、桃は顔を手拭で拭いて、変装を解いた
「年寄りは目が悪いから、遠くの人をじっと見つめたりしない、だって」
変装を見破られて悔しいはずなのに、桃は嬉しそうに話す
「ふぅちゃん、昔みたいに優しい目をしていたね」
「そうだな・・・・・ところで、話は聞こえてたか?」
「うん。千聖ちゃんを預かるんでしょ?別にいいよ。格安料金で」
・・・・・・今となっては吹雪よりこいつの方が危険かもしれない
夕飯どき
俺と桃は今回の興行主である、地元の有力者の屋敷に招かれた
本当は桃だけが呼ばれたのだが、交渉が行われる場には必ず俺が同行することになっている
相手が小娘だと気付くと、急に態度を豹変させる狸親父が少なくないからだ
ちょっとした城壁のような白塗りの壁に、門番が二人常駐する立派な門がそびえている
門をくぐると、中には七つの蔵やいくつもの使用人の住居、鯨が飼えそうな広い池・・・・・など、京や堺でも見ないような豪邸である
桃の様子を見ると、呼吸が荒くなり、目の色が変わり、冷静さを失っているようだ
「すごいね・・・・・・・きっと食事も豪華だよ!」
「・・・・・わかったからヨダレを拭け」
使用人が案内してくれた座敷にはすでに膳が用意され、目つきの悪い太ったおっさんと、顔がそっくりなその家族が待ち構えていた
「ようこそお越しくださいました!私がこの辺一帯を仕切らさせていただいております、山崎屋でございます」
おっさんはそう言いながら桃だけでなく俺にも握手を求めてきた
力仕事とは無縁の、マメなどないブヨブヨの掌だ
「いやぁ、それにしても大盛況でしたなぁ!これほどの大入りになるとは思いませんでした。ガッハッハッハ!」
山崎屋は俺たちに飯を勧めながら、下品に言う
「まあ、あのくらいは普通です。今日入りきれなかった人や、また見に来る人で、明日もこのくらい入ると思いますけど」
桃は顔色を変えずに言い放つ
「ガッハッハ!桃殿、それは頼もしい!ところで、収益の配分なのですが・・・・・・・・・」
「うちの取り分は五割って約束だ。値切ってやる気はないぞ」
こういうことをピシャリと言い切るのが俺の仕事だ
「そ、そんな、値切るつもりなどございません。それどころか、こちらの頼みを聞いてくだされば、十割全部そちらでも構わないんですが・・・・・・・・」
「やります!その頼み、聞きます!」
桃がそう叫びながら立ち上がった
「アホ!詳しい話を聞いてからだ!・・・・・・・おっさん、頼みって何だ?」
「はい。あの、そちらの一座には、剣の達人がおられると聞いたのですが・・・・・・・・」
「はいはい、おられますおられます。このほっちゃんです。何でもやらせますから十割・・・・・・」
「だから詳しい話を聞いてからだ!」
そう言いながら桃の口に膳に乗っていた山鳥の肉をねじ込んだ
「悪事や人斬りはお断り。それでもいいなら話を続けてくれ」
「その点は恐らく大丈夫です。実は、当家の家宝にしていた掛け軸というものがあったのですが、先日、賊に盗まれてしまいまして・・・・・・・・」
「それを取り返せ、って言うのか?」
「その通りでございます」
「賊を殺せとか言わないならいいぜ」
「掛け軸さえ戻ればいいのです。賊の処遇はお好きなように」
「ほっひゃん、やうえひょ?」
桃が肉を噛みながら言う
「・・・・・まあ、いいぜ。やってやるよ」
「やったぁ!ほっちゃん、だーい好きっ!」
肉を飲み込んだ桃がそう叫びながら抱きついてきた
「おまえが好きなのは俺より銭だろ!?・・・・・・で、賊のアジトとかはわかってるのか?」
食事を続けながらの打ち合わせで、明日の晩、賊のアジトになっている山奥の神社に俺一人で忍び込むという段取りに決まった
つづく
>>524 私もです。人大杉になってて入れません。
>>531 知って、いるよ。
時代劇さん、やっぱももちが一番カワイイです
羊が見れん。どうすればいいですか?(無料で)
専用ブラジャー使え
>>534 プロバイダー料金払いたくないなら、友達にでも見せてもらうしかないだろ。
乙
時代劇たん乙です
ほっちゃんと吹雪の戦闘は避けたいw
何時から見れないんだ?
ポゥポゥポゥほ
ほぜ
ほ
ほぜん
ほぜん
ネノレ
>>544 dクス!貴重な物だな。見て即保存した。
ほ
ほっぜん あんどおやすみやび
優恋内の正確のメンバーなら確実に愛理と付き合いたい保全
オレの話ですいません。自慢とかじゃないんですけど。
こないだ地元の夏祭りで小学校の頃の仲良かった女の子2人と7年振りに再開して、次の日にゆっくり会って昔話をしたんですが、なんとオレは小学校の頃超モテモテだったらしいのです。
マジでその子達含め、特に7人の女の子でいっつもオレの話で盛り上がったりしてたらしいのです。
でもオレがまったく異性を意識していなかったので、告白とかは誰も考えてはいなかったとか。
半分の子とは中学で別になり、中学以降はオレが軽女タラシになってしまったので恋愛感情はなくなったとのこと…
今度男友達も呼んで数人でご飯食べに行く約束しました。
もう少しでリアル優恋だったのにorz オレは何故あんな無駄な時間を…
どうせ嘘だと思うけど一応言っとく
氏ね!!!
553 :
名無し募集中。。。:2005/07/20(水) 04:40:51 0
ヽ州*‘ o‘リノシ < ハッピーおま○まん!
sageてこーぜイェイイェイ!
大丈夫
もう君はあの頃の自分を越えているよ
何だただ名ゼリフ言いたかっただけかよ 期待して損した あぁ損した
ほぜん
PC組が思ってる以上に携帯組って多いよって保全
保
全
携帯厨ってほんとにベリのことすきなんかぁ?
なめんじゃねぇよ
B工死ねいつまで粘着するんだ
その兄も一緒に死んどけ
僕はエビアンを少し口に含んだ。
「じゃあよろしくお願いします」
記録係の横田さんと立会人の末広さんがうなづく。
友理奈と目が合う、二人で頷き合う。
僕は深呼吸をしてから始めた。
蝉の声がぼくの気持ちを不思議と落ち着かせた。
「3.
1415926535 8979323846 2643383279 5028841971 6939937510 5820974944 5923078164 0628620899 8628034825 3421170679
8214808651 3282306647 0938446095 5058223172 5359408128 4811174502 8410270193 8521105559 6446229489 5493038196
4428810975 6659334461 2847564823 3786783165 2712019091 4564856692 3460348610 4543266482 1339360726 0249141273
7245870066 0631558817 4881520920 9628292540 9171536436 7892590360 0113305305 4882046652 1384146951 9415116094
3305727036 5759591953 0921861173 8193261179 3105118548 0744623799 6274956735 1885752724 8912279381 8301194912
9833673362 4406566430 8602139494 6395224737 1907021798 6094370277 0539217176 2931767523 8467481846 7669405132
0005681271 4526356082 7785771342 7577896091 7363717872 1468440901 2249534301 4654958537 1050792279 6892589235
4201995611 2129021960 8640344181 5981362977 4771309960 5187072113 4999999837 2978049951 0597317328 1609631859
5024459455 3469083026 4252230825 3344685035 2619311881 7101000313 7838752886 5875332083 8142061717 7669147303
5982534904 2875546873 1159562863 8823537875 9375195778 1857780532 1712268066 1300192787 6611195909 2164201989
3809525720 1065485863 2788659361 5338182796 8230301952 0353018529 6899577362 2599413891 2497217752 8347913151
5574857242 4541506959 5082953311 6861727855 8890750983 8175463746 4939319255 0604009277 0167113900 9848824012
8583616035 6370766010 4710181942 9555961989 4676783744 9448255379 7747268471 0404753464 6208046684 2590694912
9331367702 8989152104 7521620569 6602405803 8150193511 2533824300 3558764024 7496473263 9141992726 0426992279
6782354781 6360093417 2164121992 4586315030 2861829745 5570674983 8505494588 5869269956 9092721079 7509302955
3211653449 8720275596 0236480665 4991198818 3479775356 6369807426 5425278625 5181841757 4672890977 7727938000
8164706001 6145249192 1732172147 7235014144 1973568548 1613611573 5255213347 5741849468 4385233239 0739414333
4547762416 8625189835 6948556209 9219222184 2725502542 5688767179 0494601653 4668049886 2723279178 6085784383
8279679766 8145410095 3883786360 9506800642 2512520511 7392984896 0841284886 2694560424 1965285022 2106611863
0674427862 2039194945 0471237137 8696095636 4371917287 4677646575 7396241389 0865832645 9958133904 7802759009
9465764078 9512694683 9835259570 9825822620 5224894077 2671947826 8482601476 9909026401 3639443745 5305068203
4962524517 4939965143 1429809190 6592509372 2169646151 5709858387 4105978859 5977297549 8930161753 9284681382
6868386894 2774155991 8559252459 5395943104 9972524680 8459872736 4469584865 3836736222 6260991246 0805124388
4390451244 1365497627 8079771569 1435997700 1296160894 4169486855 5848406353 4220722258 2848864815 8456028506
0168427394 5226746767 8895252138 5225499546 6672782398 6456596116 3548862305 7745649803 5593634568 1743241125
1507606947 9451096596 0940252288 7971089314 5669136867 2287489405 6010150330 8617928680 9208747609 1782493858
9009714909 6759852613 6554978189 3129784821 6829989487 2265880485 7564014270 4775551323 7964145152 3746234364
5428584447 9526586782 1051141354 7357395231 1342716610 2135969536 2314429524 8493718711 0145765403 5902799344
0374200731 0578539062 1983874478 0847848968 3321445713 8687519435 0643021845 3191048481 0053706146 8067491927
8191197939 9520614196 6342875444 0643745123 7181921799 9839101591 9561814675 1426912397 4894090718 6494231961
横田さんは僕が言った数字をチェックしていく。
僕も大変だけど、横田さんも大変なのだ
6655730925 4711055785 3763466820 6531098965 2691862056 4769312570 5863566201 8558100729 3606598764 8611791045
3348850346 1136576867 5324944166 8039626579 7877185560 8455296541 2665408530 6143444318 5867697514 5661406800
7002378776 5913440171 2749470420 5622305389 9456131407 1127000407 8547332699 3908145466 4645880797 2708266830
6343285878 5698305235 8089330657 5740679545 7163775254 2021149557 6158140025 0126228594 1302164715 5097925923
0990796547 3761255176 5675135751 7829666454 7791745011 2996148903 0463994713 2962107340 4375189573 5961458901
9389713111 7904297828 5647503203 1986915140 2870808599 0480109412 1472213179 4764777262 2414254854 5403321571
8530614228 8137585043 0633217518 2979866223 7172159160 7716692547 4873898665 4949450114 6540628433 6639379003
9769265672 1463853067 3609657120 9180763832 7166416274 8888007869 2560290228 4721040317 2118608204 1900042296
6171196377 9213375751 1495950156 6049631862 9472654736 4252308177 0367515906 7350235072 8354056704 0386743513
6222247715 8915049530 9844489333 0963408780 7693259939 7805419341 4473774418 4263129860 8099888687 4132604721
午後10時3分5千桁突破、数字が淀みなく口から出て行く
いいペースだった
5695162396 5864573021 6315981931 9516735381 2974167729 4786724229 2465436680 0980676928 2382806899 6400482435
4037014163 1496589794 0924323789 6907069779 4223625082 2168895738 3798623001 5937764716 5122893578 6015881617
5578297352 3344604281 5126272037 3431465319 7777416031 9906655418 7639792933 4419521541 3418994854 4473456738
3162499341 9131814809 2777710386 3877343177 2075456545 3220777092 1201905166 0962804909 2636019759 8828161332
3166636528 6193266863 3606273567 6303544776 2803504507 7723554710 5859548702 7908143562 4014517180 6246436267
9456127531 8134078330 3362542327 8394497538 2437205835 3114771199 2606381334 6776879695 9703098339 1307710987
0408591337 4641442822 7726346594 7047458784 7787201927 7152807317 6790770715 7213444730 6057007334 9243693113
8350493163 1284042512 1925651798 0694113528 0131470130 4781643788 5185290928 5452011658 3934196562 1349143415
9562586586 5570552690 4965209858 0338507224 2648293972 8584783163 0577775606 8887644624 8246857926 0395352773
4803048029 0058760758 2510474709 1643961362 6760449256 2742042083 2085661190 6254543372 1315359584 5068772460
口の中がからからになって僕はエビアンを一気に飲み干した。
友理奈が新しいきんきんに冷えたエビアンを補充してくれた。
がんばれ口には出さないけど、わかる。
2901618766 7952406163 4252257719 5429162991 9306455377 9914037340 4328752628 8896399587 9475729174 6426357455
2540790914 5135711136 9410911939 3251910760 2082520261 8798531887 7058429725 9167781314 9699009019 2116971737
2784768472 6860849003 3770242429 1651300500 5168323364 3503895170 2989392233 4517220138 1280696501 1784408745
1960121228 5993716231 3017114448 4640903890 6449544400 6198690754 8516026327 5052983491 8740786680 8818338510
2283345085 0486082503 9302133219 7155184306 3545500766 8282949304 1377655279 3975175461 3953984683 3936383047
4611996653 8581538420 5685338621 8672523340 2830871123 2827892125 0771262946 3229563989 8989358211 6745627010
2183564622 0134967151 8819097303 8119800497 3407239610 3685406643 1939509790 1906996395 5245300545 0580685501
9567302292 1913933918 5680344903 9820595510 0226353536 1920419947 4553859381 0234395544 9597783779 0237421617
2711172364 3435439478 2218185286 2408514006 6604433258 8856986705 4315470696 5747458550 3323233421 0730154594
0516553790 6866273337 9958511562 5784322988 2737231989 8757141595 7811196358 3300594087 3068121602 8764962867
5249356050 8549217565 4913483095 8906536175 6938176374 7364418337 8974229700 7035452066 6317092960 7591989627
7324230902 5239744386 1014263098 6877339138 8251868431 6501027964 9114977375 8288891345 0341148865 9486702154
9210108432 8080783428 0894172980 0898329753 6940644969 9031253998 6391958160 1468995220 8806622854 0841486427
4786281975 5466292788 1462160717 1381880180 8405720847 1586890683 6919393381 8642784545 3795671927 2397972364
6516675920 1105799566 3962598535 5127635587 6814021340 9829016296 8734298507 9247184605 6874828331 3812591619
6247615690 2875901072 7331032991 4062386460 8333378638 2579263023 9159000355 7609032477 2813388873 3917809696
6601469615 0317542267 5112599331 5529674213 3363002229 6490648093 4582008181 0618021002 2766458040 0278213336
7585730190 1137175467 2763059044 3531313190 3609248909 7246427928 4555499134 9000518029 5707082919 0525567818
8991389962 5138662319 3800536113 4622429461 0248954072 4048571232 5662888893 1722116432 9478161905 5486805494
3441034090 6807160880 2822795968 6950133643 8142682521 7047287086 3010137301 1552368614 1690837567 5747637239
8万5千桁突破
僕は横田さんのその声で詠唱をやめた。
午後11時31分 開始から14時間31分後僕は世界新記録を樹立した。
おめでとう、沢木さんと横田さんと固い握手を交わした。
僕も大変だったけど、14時間付き添ってくれたこと本当にうれしかった。
「おめでとう」
友理奈の手はほんのりと温かかった。
「ありがとう」
友理奈の目から涙が溢れた。
「泣くなよ」
「だって・・・」
ハンカチで涙を拭う、友理奈の肩をそっと抱いた。
「よーし祝杯を上げに行くか」
「行きましょう」
僕等は後片付けをして、夜の街に繰り出した。
>>347 母さんに「晩御飯よ」と起こされて目が覚める。
「チョコでお腹一杯とか言うんじゃないでしょうね」
なんて言われて、ムッとしながらベッドを出て、夕飯を食べる。
ごちそうさまと言ってから席を立って部屋に戻ろうとすると、
「別でおこずかいあげるから、ちゃんとお返しするのよ」
と言われた。「わかった」と返事をしてから居間を出た。
「お返し…」
何をあげたら良いのか、何をあげたら喜ぶのかを考えながら、
須藤さんの誕生日プレゼントの時みたいだと思ったけど、
今回はあの時アドバイスをくれた中島にもお返しをしなくちゃいけなくて、
どうしたら良いのか分からなくなった。
期待はしてたけど予想はしてなかったこの展開に、何か無性に叫びたい衝動に駆られた。
「あぁ、これが嬉しい悲鳴なのか」なんて思った。
中島のチョコレートの端っこをパキッと折って一口食べてみた。甘くて苦い不思議な味だった。
次の日、学校で中島からチョコを食べたかどうか聞かれた時に、
「大きかったからまだ半分だけしか食べてないけど、美味しかったよ」
ってウソをついたのは罪悪感が有った。
中島が嬉しそうな表情をしていたことで、さらに胸が痛んだ。
>>570 毎日確実に少しずつ進んでいく卒業式の準備と、
迫ってくる中学校入学の準備で少しずつ慌しく加速していく時間の流れの中で、
みんなが中学校生活への期待と不安にソワソワしている。
もちろん僕も例外じゃないけど、
そんな中で、1人「卒業したくない」って言いながら物憂げな表情を見せる須藤さんを見ていると、
名残惜しいと思う要因の中に1%でも僕が含まれていたら良いのにっていう事を期待してしまったり、
中学校のことを考えるのはまだ早いっていう事に気付かされる。
須藤さんに告白して、上手くいったらどこに出かけようとか、
振られたらどうなるかとか、そんな先の事よりも、目の前にもっとやるべき事が有って、
今は少しでもたくさん須藤さんとの思い出を作りたい。
そんな事を思いながら、校則では禁止されているはずの携帯電話を持ち込んで、
学校やクラスメイトの写真をたくさん撮っている須藤さんの携帯のレンズに偶然写りこむように、
無意味に歩き回ったりしていた。
梅の花が開花して、満開になって、見頃が終わって…
テレビのニュースではホワイトデーのお返しに何が良いなんていう事を言うようになって、
僕はやっとどんなお返しをしようか考え始めた。
もちろん、須藤さんに何を贈れば良いかっていうのも大問題なんだけど、
「私だったら、何でも嬉しいよ」って言ってた時の中島の事を思い出すと、
こっちも大問題だっていう事に思い当たる。
あの時は須藤さんにどんなプレゼントを渡したら良いか悩んでいる僕へのアドバイスだったけど、
僕の事を想っていてくれていたんだったらって思うと、
無意識に中島のことを傷つけてたりしたのかもしれないし、
それでも相談に乗ってくれた中島のことを思うと、適当に選ぶなんて出来なかった。
でも、何を贈ったら良いのか…。
結局、自分で自分にプレッシャーをかけるだけで、何も決まりそうにはなかった。
つづく
気付かずに割り込んじゃってすいません
須藤さん、また午前中に乙!です。
さっきー好きには細やかに描写してくれているのが嬉しいです。
円周率も乙
何なのあの数字
>>574 何度も言うが、円周率だ・・・・って俺釣られてる?
いや、それもまた一興。保
ほ
ぜ
羊見たいよ〜。(無料で)
ん
作者はどの板でも無料で見れる
536 名前:名無し募集中。。。 投稿日:2005/07/19(火) 18:57:57 0
>>534 プロバイダー料金払いたくないなら、友達にでも見せてもらうしかないだろ。
須藤さん(仮)乙
ろくに知らないのに、なかさきちゃん
イイ娘だなと思ってしまうオレw
ho
>>579 俺がここにコピペしてやるよ、いつから見てないの?
うん
分けてる意味がなくなるし、見方知らないやつがおかしい
そもそも羊のスレは使わなきゃいいんだけどな
じゃあエロスレにコピペしやるよ、それならおkだろ
もう狼おちなくなったし、羊使うのやめようぜ
見れない人がいるってのに書くやつはくず
夏休みだからな
ていうか保全
すぐ夏とか
ニートに関係ないし
今夜は投下無しか・・・
作者さん達カモンナ!!
羊と使い分け始めたのスクランブルさんだよね。
時代劇さんってスクランブルに一言言ったっけ?真似するんなら挨拶したらどうでしょぅ?
外野が意見するようなことではない
そんなのでケンカになるような精神年齢なら
とてもリア小らしくて良いと思う
ho
ze
スレあんのになぁ
無駄なスレ立てないで欲しいわ
保全してやろうって気にならんのかよ
なにはともあれ保全。
ほぜーん
609 :
名無し募集中。。。:2005/07/21(木) 10:22:38 O
B工さん帰ってきて
メ欄にsageと入れましょう
ろだ等で舞波の胸の発育を再確認した今日の午前
俺の胸の発育度の予想
(カップ)
A 佐紀、有理奈、千奈美
(B寄りのA) ×
B 雅
(C寄りのB) 舞波、りしゃこ
C 桃子、まぁさ
・
・
・
茉麻は胸板厚いけど胸自体はないな
AA 千奈美
A 佐紀、雅、友理奈
ほぜ
ぜ
ん〜?
保全
☆ノノハ
从 ’w’) /ヽ
ノ つつ ● )
⊂、 ノ \ノ
し'
ho
カップなら桃子
胸囲なら茉麻
小春も結構膨らんでいる
ze
エロスレ落ちた
落ちないようにせっせとほ。
>>530のつづきナリ
「おい、桃、本当にこの道であってるのか?道なんてないけど」
「地図の通りならね。あ、そこの岩で左に曲がるみたい」
「つうか、こんな所に人が住んでるのか?」
「だから地図の通りなら・・・・・・・・・あっ、明かりが見えたよ」
「お、本当だ・・・・・・・・・」
「でも、どうしてこんな山奥に隠れ家作ってるんだろうね?」
「そりゃ役人から逃れるためだろ?・・・・・・・・・・ちょっと極端すぎるような気もするけど」
いよいよ賊のアジトに侵入である
補助のために連れて来た桃を集落の入り口近くに待たせ、一人で村の中心の神社を目指す
小さな集落には不似合いな、堀まで廻らされている大きくて頑丈な神社だ
社殿の周囲には男が数人、松明を掲げて立っている
恐らく近くにはもっと大勢の仲間が休んでいるに違いない
彼らと一戦交えるのは得策ではない
ならば、彼らに気付かれずに社殿に近付かねばならないが・・・・・・・・・
とりあえず、目の前の鳥居によじ登ってみることにした
すると、この鳥居のてっぺんと社殿の屋根の高さがほぼ同じことに気付いた
これは使えるかもしれない
強い風が吹いて周囲の木々が激しく揺れると同時に鉤縄を投げ、鳥居と社殿の屋根を縄で結ぶ
瓦と鉤縄の鍵がぶつかる音は、木と木が擦れ合う音に紛れさせることで気付かれずに済んだ
下の警備の男達に気付かれぬよう、大急ぎで縄を渡る
なんとか気付かれずに社殿の屋根にたどり着くと、まずは呼吸を整え、気配を消してから次の行動を考える
下の方を見ると、社殿の正面は見張りが数人いるが、裏は大人の背丈よりかなり高い位置に明かり採りの窓があるだけなので、見張りはいない
この高い所にある・・・・屋根のすぐ下の窓から社殿に侵入した
建物の中には誰もいないようだ
目的の掛け軸は広間の壁に吊るされてる、と山崎屋が言っていた
廊下を道なりに進んでいくと、すぐに広間はわかった
広間は会議などに使われるのか、中央に座布団が乱雑に並べられている
そして周囲には、なんだかわからないが箱のようなものが積み上げられている
倉庫代わりにも使われているのだろう
暗い中で必死に目を凝らし、周囲を見回すと・・・・・・・お、あったあった
正面の壁に吊るされているのが例の掛け軸だろう
近付いて、よーく見ると・・・・・・・・何だこれ?
ガキの落描きか?
こんなのが家宝だとはとうてい思えないが、他に壁に吊るされた掛け軸はない
とりあえず、これを回収してここを脱出しよう
そう思ってそーっと手を伸ばすと、首筋に何か冷たいものが触れた
やばい!刀だ!
刀を突きつけられた!
そう気付くと同時に背後から声がした
「死にたくなかったらそいつから手を放すんだ」
つづくナリ
エロスレ落ちたか……、
作家さんの投稿もなくなってきたし、もう……
みれないやつがいるというのに
時代劇たん乙です
続きが気になる
時代劇しこしこ
羊の見方がわからないと言いたいのでは?
見れるのに
羊落とそうぜもういらねーよ
専ブラ使いなよ〜 無料だし羊見れるよ
「2ちゃんねる 専用ブラウザ」で検索したらいっぱい出てくるよ
携帯は見れるようになったの?
>>382 *
「ちょっと、あの子と話してくる」
嗣永先輩はそう告げて、私の腕をひっぱり、部屋の外へ出た。
信彦くんもお爺ちゃんも口をぽかんとあけていた。
廊下に出てすぐ、先輩は私に尋ねた。
「あなたの部屋、どこ?」
「へっ」
嗣永先輩は無表情で私を見ている。
「どこ?」
「む、向こうですけど…」
と、自分の部屋を指差すと
先輩は私の手を引っ張り、強引に部屋に駆け込んだ。
>>639 パタンッ
「ふぅ」
ドアを閉め、先輩がため息をつく。
(一体この人は何を考えているんだろう…)
そう思いながら、私は先輩をじっと見つめた。
「あの、なんで嗣永先輩がうちにいるんですか…?」
私の問いかけに、先輩は天井の隅を見やり、う〜んと唸ってから
「怒ってる、よねぇ…?」
と冗談ぽく笑いながら、私に尋ねた。
「……」
実際、私は怒っていた。
嗣永先輩は私を校舎裏に呼び出して脅したり
発表会で家庭事情を暴露されたり、いい印象なんてひとつもない。
私が何も言わないでいると、先輩が話を始めた。
「一緒に来た人、信彦くんって言うんだけど…」
「知ってます。 小さい頃に何度かうちに来た事ありましたから」
「…そうなんだ」
今日お爺ちゃんを訪ねてきている萩原くんは
何年か前までたまにうちに来ていた人だ。
お爺ちゃんが支援しているなんとかっていう団体に関係しているのだそうだ。
年は確か私と近かったと思うけど、今まで特に会話をしたことなどは無かった。
いつもお爺ちゃんと何か話した後、すぐに帰ってしまうからだ。
その時と比べると顔立ちはかなり大人っぽくなっていて、最初は気づかなかった。
今日改めて顔を見たときに、学校でも何度か見たことがあることを思い出した。
向こうが私に気づいていたのかどうかは、わからないけど。
>>641 「今日はその、たまたま付き添いで、ね…」
嗣永先輩は話を続けた。
「……」
一体どんな繋がりがあるんだろう。
そんなことを考えながら、私が無言でいるあいだ
先輩は両手を背中で組んで、爪先立ちで私の部屋をうろうろとしはじめた。
部屋のあちこちを見ながらときたま覗き込んだりしている。
その表情は何か、焦っているようにも見えた。
何か言い出しにくいことを言おうかどうか迷っているような、そんな表情だった。
「あ、キティちゃんだ」
「あっ…」
先輩は机の上に飾ってあった、私のコレクションのキティちゃん人形に目をやった。
そのうち、1つだけ壊れている人形を手に取り、軽く握った。
「治れ〜…って、治んないか」
そう言ってまた、人形をもとの位置に戻した。
どういうつもりなのだろうか。
>>643 「あの…」
私が声を掛けると、嗣永先輩は少しビクッとしたように肩を震わせ、振り向いた。
なんだか緊張したような面持ちで、私をじっと見ている。
「あのぉ、夏焼さん…」
「えっ、あ、はい…」
急に『さん』付けで呼ばれたので戸惑ってしまった。
そんな私を見ながら、先輩は勢いよく頭を下げた。
「ごめんなさいッ!!」
「えっ、え?」
「ほんとぉーに、ごめんなさいでした!」
頭を45度以上下げたまま、先輩は私に向かって何度も謝った。
「えっと、あの…」
嗣永先輩の急な行動に、私はどうしていいかわからなかった。
つづくま
おまけ更新
>>643 *
"ほっちゃーん! ほ、ほーっ、ホアアーッ!! ホアーッ!!"
映画『時代劇(仮)』を見終わり、ロビーに出てみると
ミーハーな女性達が口々に映画の主人公"ほっちゃん"の名前を叫んでいた。
もはや何を叫んでいるのかわからないくらい熱狂している。
このマイナーな映画館にこれだけの女性が集まったのは
おそらく主人公を人気の若手俳優が演じていたためだろう。
物語の舞台は戦国時代で、主人公は抜け忍。
友理奈や舞ちゃんもこの映画と、そして主人公のことが気に入ったようだ。
「ほっしゃん、かっこよかったねぇ友理奈ちゃん」
「うん! でも舞ちゃん、ほっしゃんじゃなくて"ほっちゃん"だよ」
「あ、そうだった。 ほっちゃん! かっこい〜」
「そうだね〜、でもあの忍者の女の子、桃ちゃん先輩に似てたね」
「うん、似てた似てた! こうたろ兄ちゃんもそう思うよね?」
「確かに…」
映画の中で主人公ほっちゃんの仲間の"桃"というくノ一が
名前も顔も嗣永先輩そっくりだった。
心なしか、キャラクターも少し似ていたような…。
そういえば嗣永先輩や萩原先輩達は今どうしているんだろうか。
誰かに会いに行くとか言っていたけど…。
つづくまー
ウイクラたん来てたぁ♪もうちょい投下してもええんちゃうん?週末はハロ紺でヒネ状態なるで
ほぜん
ツマンネ
時代劇(仮)の映画見てぇ!
まあ実際は優恋の映画が見たいがな。
ウィードクラウンさん乙w
最高ですw
ほっちゃんワロス
ウィードクラウンkuso
時代激の映画、どこからどこまでの場面なんだろぉ
>>651 主人公のガキが好きでもない女の子達に雰囲気と勢いだけで接吻しまくるんだぞ?俺だったら映画館で発狂して奇声あげて飛び回っちゃうよきっと
乙乙
ほ
>>651 > 時代劇(仮)の映画見てぇ!
>
> まあ実際は優恋の映画が見たいがな。
おまえ結構きついな
ほっちゃん役がほっしゃんだったら嫌だな
ほ
た
る
の
ところでほっしゃんて何の事?
ほ
ん
だ
の
バ
イ
ト
先
で
お
ま
ん
じ
ゅ
う
が
安
く
ぅ
|
ん
っ
>>571 こういう時は他の人に聞いてみるっていうのが一番だと思うんだけど、
クラスメイトにはもちろん相談出来ないし、学校の先生にも塾の先生にも聞けない。
悩んでいるうちに、ホワイトデー直前の日曜日になった。
買い物するなら今日しか無いと思って、あまり気がすすまないけど、
母さんに聞いてみる事にした。小学生なんだし、花とかアクセサリーよりも、
無難にクッキーとかが良いんじゃないかって言われたから、そうする事にした。
カントリーマァムじゃダメなのか聞いてみたら、コンビニで買えるようなものじゃなくて、
デパートで売っているようなのが良いと言って笑われた。
そんなわけで、お昼を食べた後、僕と母さんは電車に乗って買い物に出かけた。
デパートに着くと、
「2人から貰ってたみたいだから、予算は2000円。後は自分で考えなさい」
と言われて、幾つかお店を見て回る。
ホワイトデー以外の時期は何を売っているんだろうっていうくらい、
どこもかしこもホワイトデーを前面に押し出した品物ばかりだった。
僕は、缶に入った500円のクッキーと、箱に入った1000円のクッキーを買って、
プレゼント用に包装してもらう。僕が店員のお姉さんから袋を受け取って、エレベーターの方に向かう。
「ところで、貰ったのは千奈美ちゃんじゃないの?前は仲良かったのに」
なんてニヤニヤしながら聞いてくるから、僕は適当に答えながら家に帰るように急かした。
エレベーターに乗ったけど、1階に着く前に母さんが降りた。
僕も慌てて降りると、そこは文具売り場だった。
「中学合格では、ちょっと良い文房具を使いなさい」
なんて言って、ボールペンを買ってくれるらしい。どれが良いかなんて選んでいる母さんの横で、
僕は須藤さんに似合いそうな水色のレターセットを見つけて、
話を右から左に聞き流してそれを見ていた。
>>690 「これでいい?」
と言う声に振りかえると、母さんが1500円のボールペンを指差しているので、
ろくに見もしないで「うん」と答えた。お店の人を呼んで、ガラスケースから取り出してもらう。
「こちらでよろしいでしょうか」
という店員の言葉に母さんは「はい」と答えたけど、
僕は「これもお願いします」と言って、レターセットを手渡していた。
母さんは一瞬僕を見た後で、
一緒に袋に入れて大丈夫か確認する店員さんに「お願いします」と答えていた。
それからは特に寄り道もしないで家に着いた。
そそくさと自分の部屋に行こうとする僕に、母さんは「頑張りなさいよ」と言いながら、
ボールペンの入った箱とレターセットを渡した。
「うん」とだけ答えてそれを受け取り、部屋に入る。
1度机の上にレターセットを広げて、もう一度袋に入れてから、
もう使う事の無い塾で使っていたノートの残ったページに、
須藤さんに宛てて綴る手紙の文面を考え始めた。
行き詰って前の方のページをパラパラと捲ってみると、
須藤さんに告白した場合のシミュレーションが何パターンか書いてあったり、
卒業式という単語がマルで囲まれていたりして、この勢いだったら、
ホワイトデーのお返しを渡す時に告白っていうのが一番自然なんじゃないかっていう風に思った。
今日は3月12日で、2日後にホワイトデー、卒業式はその3日後。
終業式の後は、たぶん須藤さんは卒業式のことで一杯になってるだろうし、
卒業式の後だと、友達とか家族とかと出かけるかもしれない。
それに、何度も須藤さんを呼び出したりするのは寿命が縮むんじゃないかっていうくらいに緊張するし、
来てくれない事もあるかもしれない。
そう考えて、告白の日を決めて、何ていう言葉を言うかとか、色々と考える事にした。
手紙で告白っていうのも考えたけど、中島に告白された時のことを思い出したら、
やっぱり直接会って伝えなきゃいけないんじゃないかって思って、
何か参考になりそうなものは無いかと本棚を見回して、何冊かのマンガを読み始めた。
(つづく)
スドーサンキテタ―――――(・∀・)―――――!!!!!!
すどーさんおつかれー
須藤さん乙
もうすぐクライマックスか・・・
乙
ホ
ゼ
ン
と
h
そろそろ新作でも書こうか考え中
参考に何か希望とかある?
>>702 キタ━━━━━(゚ ∀゚ )━━━━━!!!!!
千奈美で頼むw
泣けるものを
>>703-704 そっちの方向で書くようにしてみます
千奈美は1度は主役で書いたので・・・
主役では無いけど何だかの形では出そうかな
希望意味なし
てs
執筆中に作者が急病で倒れる小説
それ、完成みないからw
保全
夏休みの俺のアパートに田舎から従妹が遊びにきて、素敵な数日間を過ごし、最後には2人は年の差や関係を乗り越えて結ばれるんだけど、実はその従妹は危篤状態で魂だけで遊びにきてたってゆう小説が読みたいなぁ
激しいレズ物がいい
3Pでもいい
上で、でって書いたけど続きがエライ事になってて正直スマンカッタ保
>>711 从 ` ロ´)SOMEDAYキタ-!!
hoぜン
喪失スレも良いスレだったな
羊で続いてるみたいだけど
>>691 読んではみたものの、告白する前から上手く行くことが目に見えているものとか、
相手から告白されるものとかは参考にならないし、
中世ファンタジーの世界だったり、近未来SFの話しだったり、急に謎の宇宙人が現れたりっていうのは、
僕の状況と照らし合わせた時にしっくりこない。
もちろん、小学生が卒業の前に告白なんていうマンガなんて読んだ事は無いけど、
中学校や高校の話しだとやっぱりちょっと大人っぽいというか、
まだ手すらつないだ事も無い僕には、そんな、いきなりキスだとかなんだとか、
そういう展開は無縁に思えた。
ただ、なんとなく分かったのは、大体の場合、「お前が好きだ」とか「○○が好きだ」って言う風に、
ストレートに言ってるものが多いってことだった。
マンガを本棚に戻してから、ベッドの上に飛び込んで、枕に顔を押し付けながら
「須藤さん、好きです」とか「茉麻、好きだ」なんて言ってみる。
声に出すと急に恥ずかしくなって、脚をバタバタさせたり布団を頭まで被ったりして、
「まあさ」っていう響きに1人で勝手に幸せを感じたり、
ハッと我に返ってから急に虚脱感に襲われたりしていたら、
晩御飯が出来たと呼ぶ声が聞こえたので、
顔はまだ熱かったけど深呼吸して落ち着いてから居間に向かった。
食事が終わってから部屋に戻る。机に向かってまっ白なノートに、色々と書き込んでいく。
10時を回ったくらいの時間に、母さんが紅茶とカントリーマァムを持ってきた。
受験が終わってからしばらくは夜食なんて食べてなかったのに、急にどうしたんだろうと思っていたら、
「相手の子の、良い思い出になるようにしなさいね」
なんていう言葉を残して部屋を出て行った。
嬉しいやら恥ずかしいやら、どんな表情をして良いか分からなくなった僕は、
母さんが部屋を出て行ってから「ありがとう」と呟いた。
>>719 そして、次の日、学校で須藤さんと話しているときや須藤さんを見ているとき以外ずっと、
卒業式の予行演習中に立ち上がるタイミングを間違えるくらいにその事ばっかり考えて、
何となく考えもまとまって、手紙も書いて、日付が替わって、太陽が昇った。
寝不足だったけど眠くはなくて、いつもどおりに家を出て、教室に入って挨拶をして、自分の席につく。
僕以外にもクラスの女子からチョコを貰った人は居ただろうけど、
流石にお返しを学校に持ってきてる人は居ないみたいで、
1ヶ月前の今日みたいに教室の中は変にソワソワした雰囲気に包まれたりはしていなかった。
今日も、卒業式の予行演習、卒業文集作り、給食、ホームルーム、掃除。
中島と須藤さんには、会う約束を取り付けてから下校した。
お返しにお菓子を渡したいからって説明したら、2人とも喜んで時間を作ってくれた。
帰ってから直ぐに中島の家に行く事に、須藤さんは帰ったら徳永たちと遊ぶって言う話だったから、
「せっかくだから、みんなで食べようよ」
なんて言ってたけど、どうにかこうにか誤魔化して、1人になったら連絡してくれるっていう事で約束をした。
家に帰ってから、中島へのお返しに買ったクッキーを持って自転車に乗って出かける。
途中で、これだけだと中島へのお礼って言うにはちょっと物足りないんじゃないかっていう気がしてきたから、
何か形に残るようなものを買う事にして、駅前でちょっと探してみることにした。
キーホルダーとか携帯ストラップとか、そういうのを買おうと思ってたけど、
生活雑貨屋で、マイクロファイバーのガラス拭きっていうのを見た時に、
望遠鏡を抱える中島の姿が浮かんだから、それを買って中島の家に向かった。
>>720 玄関の前に自転車を止めて、インターフォンのボタンを押すと、中島は直ぐに出てきた。
「これ、手作りしてもらったのに、買ったものしか渡せなくて悪いんだけど」
と言って、クッキーの入った袋を渡す。
「ううん、お菓子作りも、楽しみの一つっていうことで。ね」
そう言って嬉しそうに笑った。
「で、もう1つ、さっき買ってきたばっかりで、プレゼント用の包装とかしてないんだけど、これ」
と言って、透明なプラスチックケースを渡す。一応、値札は剥がしてある。
「えっと、望遠鏡とか拭くときにでも使ってよ。綺麗になるらしいからさ」
「ありがとう。でも、いつもちゃんと磨いてるよ」
「あっ、そういう意味じゃなくて、長く使えそうなもので、って考えてたら、
中島が望遠鏡を大事にしてたの思いだして」
ちょっと怒ったような口調の中島に、慌てて弁解する。
「分かってるよ。ありがとう。嬉しい」
笑いながらそう言ってから、急に顔を上げて僕の目を真っ直ぐに見つめながら真剣な表情をして話し始めた。
「1つ聞いて良い?」
「うん」
「まあさちゃんには、まだ告白してないんだよね」
「うん」
「卒業式の後?」
「…今日」
「今日かぁ。何て言うとか、決めてるの?」
「だいたいは」
こんなこと、聞いても辛いだけなような気がするのに、何で聞きたがるのか僕には分からなかった。
>>721 「そっか。うまくいくと良いね」
「うん、でも…」
「あのね、5月に運動会が有ったじゃない」
「うん」
「あの時、徒競走で私が走る時に、頑張れって言ってくれたでしょ。
それから、七紙くんの事を意識するようになって…」
正直、運動会の事なんて殆ど覚えてないけど、そんな事も有ったかもしれない。
いや、確かに有ったような気がする。
「だから、私も、今度は七紙くんの事を応援したいって思って」
「でも、それじゃあ中島は」
「嬉しいし、悲しいけど、でも、うまくいくと良いなって思うから…」
中島はちょっと目が潤んでいるし、僕も喉の辺りが詰まって上手く言葉が話せない。
「頑張れって、私が言われて嬉しかった言葉だから、七紙くんにも、ね」
「うん。ありがとう。頑張る」
こんな単語でしか返せない自分は、本当に子供だと思いながらだけど、本心からそう言った。
「じゃあ、また学校で会おうね」
「うん。また明日」
そう言ってから、僕は自転車に乗ってペダルを漕いで、後ろを見ないで家まで走った。
お返しを渡すつもりだったのに、こっちがプレゼントしてもらったような、そんな感じだった。
切なくて温かくて、脆くて強い、そんな中島の言葉で、何かが吹っ切れたような気がして、
このまま須藤さんの家まで行ったら、何だって素直に言えそうな気分だった。
(つづく)
乙
やべぇ…
SOMEDAYでマジ泣きした。
須藤さん(仮)
乙!
本格的になかさき推しになってきました。
須藤さん(仮)さん乙
七紙母さんもいいキャラだなぁ
SOMEDAYってなんなんだ?・・・
あの作者、何者なんだよ
久しぶりにマジ泣きした
須藤さん乙です
クライマックス近い?
SOMEDAYくらいで驚くなよ・・・
他人に見せるには水準ってもんがあるんだよ
「影響受けたくないから他人の作品は読まない」とかほざいてる糞作家は氏ね
おまえは何だ?
夏休みなんだからほっとけ
やっと、羊が見れるようになりました。
迷惑かけてすみませんでした。
まあつまり
>>726は自分の読書量の貧しさを恥じればいいのであって、
「あの作者、何者なんだよ」などと
あたかも作者が際だった能力の持ち主であるかのようなレスをしなくてもいいってこった
なんか最近荒らしが見境なくなってきてるな
>>727 >>731 素直に感動したんだなって思えないのか?
そこまで無理やりほじくる必要もないと思うけど。
空気を乱すようで申し訳ないが
羊や鳩って何かあったんですか?
おまえら難しいんだなw
>>734 オレにはわからん
>>734 さあ?
人大杉はそんなに特別で珍しいことじゃないからこれを機に2ちゃんブラウザ使うようにした方がいいよ
春まだー?
738 :
名無し募集中。。。:2005/07/23(土) 14:32:06 0
あげ
ho
須藤さんのせいで、今日の代々木のなかさきちゃんを花道目の前で見てたら泣けてきた(T^T)
>>627のつづきナリ
俺に気配を感じさせず、背後に回りこみ刀を突きつける敵・・・・・・・・相当な使い手に違いない
絶体絶命・・・・・・とりあえず従うしかなさそうだ
「よし。両手を上に上げて、ゆっくり下がれ」
素直に従い掛け軸から手を放すと、背後の敵がそう言った
この声、聞き覚えがあるぞ・・・・・・・・もしや?
言葉に従いながら一歩ずつ、そろり、そろりと下がり、目の前の壁との間に背丈の二倍ほどの距離が取れると同時に声を出す
「おまえ、吹雪だろ?」
「な、なぜそれを!?」
やはり思った通りだ
吹雪が動揺した隙に目の前の空いた空間に飛び込み、刀の間合いから逃れた
そして前回り受身で着地を決めて即座に立ち上がり、吹雪の方に向き直った
「あっ、ほ、焔・・・・・・・・」
心の中では斬り合いたくないと思っていても、目の前にいる相手が俺に向けて刀を構えていると、右手が勝手に刀を抜いてしまう
「吹雪、おまえが引き受けたヤボ用っていうのは盗賊の手伝いだったのか?」
「はぁ?何言ってやがる?賊はてめえの方だろ?」
「どういうことだ?俺はある金持ちから盗賊に盗まれた家宝を取り返してくれって頼まれたんだが・・・・・・・・」
「この地図はここに住む一族に代々伝わる宝だ。よく見てみろ。こんな立派で手入れの行き届いた神社が盗賊の隠れ家なわけないだろ?」
「・・・・・・・言われてみればそうだな。だが、なぜこんな山奥に隠れ住んでいるんだ?」
「ここの連中、平家の落武者なんだよ」
「平家だと・・・・・・・?もう四百年も経っているのに・・・・・・・信じられないな」
「どうやら、俺かおまえか、どっちかが・・・・・・・・・・」
「騙されてる、ってことだな・・・・・・・・・・」
俺は、いや、俺と桃は山崎屋に騙されているのだろうか?
山崎屋の言葉や態度に怪しい様子は全くなかった
それに、こっちには人の心を読ませたら右に出る者のいない桃がついている
だが、吹雪の言葉にも一理あるし、なによりこの下手糞な掛け軸が家宝だというのが信じられない
そんなことを考えながら吹雪と睨み合っていると、この広間に近付いてくる複数の足音が近付いてきた
足音の主がこの部屋に入ってきたら、不本意だが吹雪と斬り合わなければならなくなる
そう思って刀を握る右手に力を込めた
すると、吹雪の口から意外な一言が飛び出した
「焔、ここは一旦引け。おまえと斬り合うとロクな目に遭わない。さあ、行け!」
願ってもない申し出に感謝しながら黙って頷き、窓から逃げ出すことにした
庭に着地すると同時に広間に数人が飛び込んでくる音が聞こえた
そして、続いて吹雪とおなごが話す声が聞こえてくる
間一髪、間に合った
だが、神社の境内にはまだまだ見張りがいるはずだ
全員で広間になだれ込むような間抜けなことをしていなければ・・・・・・・・
斬り合いを覚悟して刀に右手をかけながら正面の鳥居の方に向かうが、見張りは誰もいない
訝しがりながら近くの植え込みの影に隠れて周囲の様子を伺っていると、「火事だぁー!」という桃の声が聞こえてきた
なるほど、俺の脱出を助けるためにどこかに火を放ったんだな
桃の手際のよさに感謝しながら一気に走って神社を出ると、堀の外の鳥居の根元が燃えている
だが、その火の勢いは弱く、ボヤどころか焚き火と呼ぶのがふさわしいくらいだ
しかし、見張りの若者たちはその火を消すのに必死で、俺が背後を通り過ぎても気付く様子はない
「ほっちゃーん、こっちこっち!」
桃が近くの草叢から手招きをする
「掛け軸は?」
「取り戻せなかった・・・・・・・・・っていうか、吹雪がいた」
「えっ?」
社殿の中の出来事全てを話すと、桃の顔色が少しずつ変わっていった
「嘘でしょ?この桃様を騙せるような人なんているはずないわ」
「でも、吹雪は嘘をつくような奴じゃないし、騙されるようなお人よしでもない」
「じゃあ、夜が明けたら山崎屋を探ってみる?」
「そうだな」
つづくナリ
名前欄入れ忘れに今気付いたナリ
乙!
時代劇シコシコ
乙
>>741の最後の行
>この広間に近付いてくる複数の足音が近付いてきた
→この広間に近付いてくる複数の足音が聞こえてきた
訂正求むナリ
地方組だからと拗ねてたら地震の巻き添え食ったぜ
ハロ紺は来ないが地震は来るんだな・・・orz
ハロ根なんかいいじゃん
ベリ以外にも気持ち悪いババア見なきゃいけないんだし、ベリ持ち歌1曲らしいし、行かないのが勝ち組
℃-uteメン推しの人にとっては
ホ
ho
本田のバイト先でおまんじゅうが安くぅ〜ん
やべぇ、SOMEDAYで久しぶりに泣いた。マジやべぇ・・・
キッズ以外の話しを読む気にならない
キッズでこのスレ以外のところで何かオススメは?
ho
主人公の波乱万丈恋物語を書こうか魔法学校モノを書こうか迷ってる。
意見ください。
ネギまか?魔帆炉学園のことか?
先生はラブひな派だぞ、夏焼
ほ
ん
や
ち
な
の
从 ' w')<本屋血なの
某スレで発見したんだが、これって実話???
小樽の悲劇
熊井友理奈(身長165cm〜)の挨拶の時にヲタから
「電信柱〜〜」「テレビ塔」と声援が飛び、熊井がショックで台詞を忘れ涙ぐんでしまい
司会者が大弱り、しかも司会のフォローが「大きくたっていいよね〜〜おかしくないよ」と言ってしまい
さらに悔しさに火をつけてしまい熊井はボロボロと涙が止まらなくなってしまった
唄ってる(口パク中)最中に雅のヘッドマイクが外れて退場
口パクだから本人がいなくても雅の声は不自然に流れ続け、
さらに桃子のマイクも外れ同じく退場、桃子の声も本人がいないのに流れ続け
会場は分かっていてもシラケムード
茉麻ヲタが特設ステージを見下ろせる2階のテラスで係員や周囲の と
こぜりあい。須藤茉麻とプリントされた紺色のTシャツを着た遠征組の茉麻ヲタが
混み合ってるテラス前で踊りまくるので周囲の人間にガツガツとヒジや
手が当たり大喧嘩、止めに入った係員も巻き込み、マナーの欠落した
茉麻ヲタは下でBerryzがステージをやっているのに「テメーこの野郎
ぶっ殺すぞ クソタレ」などと大声をあげまくって散々に騒いで強制退場
スレ違い
時代劇さん乙!
いい感じにとぎるね
続きが気になるじゃないか
>>771 从 ' w')<舞波は左手の小指が痛かったの
>>742のつづき
翌朝
この村での舞台は昨日で終わり、今日と明日は休みってことにになっている
お天道様がだいぶ高くなってから、俺と桃は山崎屋の店の方に出向いていった
昨夜の件の報告のため、そして山崎屋を探るためだ
「・・・・・・ってわけで、あっちに強力な助っ人がいたんで、掛け軸を取り戻すことはできなかった」
助っ人の吹雪と知り合いであることや吹雪に聞かされた話には触れず、ただ失敗したことだけを伝えた
「そうですか。では、次はうちの方からも数名出しましょう。ほっちゃん殿ほど強くはありませぬが、塵も積もれば何とやらです」
「わかった。ただし、一つ条件がある」
「何でございましょう?」
「俺は人が斬られるところを見たくない。だから、その助っ人には、どうしようもない時以外、人を斬らせないって約束してくれ」
「まあ、よいでしょう。して、日程ですが・・・・・・」
「今夜でいいんじゃない?うちの一座、ちょうど今日と明日がお休みだから」
桃がそう言うと、山崎屋も了承した
「ところで、掛け軸を見て疑問に思ったことがあるんだが・・・・・・・・・」
「はあ、何でございましょう?」
「あの絵、どう見ても下手糞なガキの落描きにしか見えなかった。あんなのが本当に家宝なのか?」
俺の言葉が終わらないうちに、山崎屋の顔色がみるみる変わっていった
核心を突いた!と思ったのだが・・・・・・・・
「ほ、ほっちゃん殿、そんなことを言ってはなりませぬ!あれは先代のお殿様の直筆なのです。それゆえ、絵の巧拙は・・・その・・・・・・・・・」
山崎屋の慌てっぷりも、言い分も、言われてみればなるほど、と思えてしまう
「なあ、桃、どうだった?山崎屋のおっさんは嘘をついているように見えたか?」
店を出て桃に訊ねた
「ぜーんぜん。人を騙すときはね、罪悪感を感じたり、相手を見下したりするのよ。で、それが無意識のうちに態度に出たり、あるいはそれを隠すために不自然に振舞ったり・・・・・」
「それが山崎屋には感じられなかった、と?」
「そう。でもね、たまーにいるのよ。他人を騙すことを何とも思わない人が」
「・・・・・・俺もそういう奴、一人知ってる」
そう言いながら桃をちらっと眺めた
「じゃあ、もうちょっと調べてみるか」
「そうだね。私は村の人に山崎屋の噂を聞いてみる」
「じゃあ、俺は山崎屋の屋敷に忍び込んで、賊に押し入られた形跡を探してみる」
夕方
調査を終えて寺に帰ると、桃は既に戻っており、今夜の潜入の準備をしていた
「ほっちゃん、おかえり〜!どうだった?」
「屋敷の中に盗賊に荒らされた形跡はなかった。家宝の掛け軸を吊るしておく床の間みたいなものも無かった」
「私の方も、山崎屋にそんな家宝があるなんて知っている人には会えなかった。それに、お年寄りに聞いたんだけど、この村に盗賊が現れたことなんて一度もないって」
「ってことは・・・・・・・山崎屋は・・・・・・・・」
「私たちを騙していたってことよ!」
「そう断言しちゃうのは危険だけど、その可能性は高いな」
「でしょ!?それでね、山崎屋にギャフンって言わせてやりたいんだけど・・・・・・・・」
桃はそう言うと悪巧みを語りだした
「・・・・・いい考えだな。山崎屋が俺たちを騙しているのかどうかの確認もできるし」
「えへへへへっ。聞いちゃったよぉ〜」
突然、背後から声がした
「面白そうだね。千聖も仲間に入れてよ」
不敵な笑みを浮かべた千聖が廊下から俺たちのいる部屋を覗いていた
つづく
乙
>>774 そんな感じのレスは久しぶりに見たよ
いいねぇ。味があるよ。
このスレが安定してたころを思い出した。
乙
>>777のつづき
「いいか?俺が見張りの連中を気絶させる。で、もしも気を失っていない奴がいたら、刀を突きつけて脅して、縛り上げてくれ。くれぐれも殺さないでくれよ」
昨夜も訪れた山奥の集落の入り口で、山崎屋に付けられた雇われの侍に念を押す
「あんたらが一人でも斬ったら・・・・俺があんたらを斬るからな」
雇われた侍の強さを知る、という名目で、彼らとは木刀で一度打ち合い、痛い目に遭わせてやっている
「・・・・・・・・・承知」
雇われ侍の一人が生唾を飲みながら頷いた
「準備はいいか?・・・・・・・じゃあ、いくぜ!」
刀を抜いて神社に向かって走り出す
門の脇にいた見張りが俺に気付き、刀を抜いて斬りかかっていた
その刀を叩き落し、鳩尾に右の正拳を叩き込む
その見張りが崩れ落ちると同時に、次の敵が斬りかかってくる
今度は刀を受ける余裕が無いので寸でのところで刀を交わし、舞波から借りたビリビリの武器の一撃を首筋に入れる
敵は背筋を大きく反らし、口から泡を吐いて倒れた
十人ほどの見張りを気絶させ社殿の広間にたどり着いた
「焔ぁ!見損なったぞ!なぜ悪党に手を貸す!?」
戸を開けると同時に広間の中央に仁王立ちする吹雪が刀を振り上げて叫んだ
その問い掛けには答えず、吹雪に飛び掛り上段に構えられた刀めがけて刃の無い刀を振り下ろす
カキーン!!!という金属同士がぶつかる音が鳴り響いた
「そのまま聞いてくれ。騙されてたのは恐らく俺たちの方だ」
俺の後に続いて広間に入ろうとする雇われの侍には聞こえないように呟いた
「だろうな。で、何しにここに戻ってきた?」
俺の意図を理解した吹雪が互いの刀を合わせて押し合い力比べをするふりをしながら言い返す
「一芝居打つことにしたんだ。俺たちが本当に騙されてるのか確認し、黒幕に一泡吹かせるためだ」
「黒幕を倒せるのか?そいつは俺の方も助かるな」
「そういうわけだから、あの掛け軸借りてくぞ」
「わかった。こっちの一族の長には俺から後で言っておく」
「明日の午後、あの寺に来てくれ」
俺がそう言って吹雪が目で頷いて答えた直後、雇われの侍が二人、広間に入ってきた
「手を出すな!こいつはあんたらの敵う相手じゃない!」
俺が侍にそう叫んだ直後、吹雪が俺の刀を押す力を強めた
「じゃあ、やられたふりをしてやるから、カッコよく決めろよ」
吹雪がそう言って背後に飛び退くと同時に俺も後ろに飛んで距離をとった
「今度はこっちから行くぜ!」
吹雪が胴を狙うぞ、と目で訴えながらそう叫んだ
吹雪は合図通りに胴めがけて飛び掛ってきた
合図が無ければ受けきれたか怪しいくらいの本気の太刀筋だ
吹雪の刀を受けた直後、奴が右足の義足を着地の際に滑らせて体制を崩した
「悪いな。こいつは返してもらうぜ」
俺たちの死闘(のふり)を見守る雇われの侍に聞かせるようにそう叫んで、吹雪を突き飛ばす
そして、尻餅をついた吹雪に口の動きだけで礼を言い、掛け軸を奪って社殿から出た
「桃、成功だ。撤退するぞ!」
鳥居の上から戦況を眺めていた桃にそう叫んだ
「はいはーい。任せといて!」
桃はそう返事をすると、打ち合わせどおりに煙玉を地面にいくつも落とした
この煙は追手の目を眩ますため、そして・・・・・
味方であるはずの山崎屋の息のかかった侍たちを捲くためである
俺と桃は目論見通り、侍たちを捲いて単独で寺に戻ることができた
山中に取り残された侍たちの安否が気になるが、夜が明ければ山を降りられるだろう
つづく
こっちでも改行規制食らったなり
乙!続きを楽しみにしています。
乙
…ど−ゆうことかよくわかんない
地震の次は台風か。
関東連中気をつけてね。
Beじゃ連投規制打破出来ないのかな?
連投規制じゃなくて改行規制だべさ
行数大杉
>>790 オレ重大なミスしました。
羊の方に書くつもりで狼のスレに書いちゃった
スマン
おほほほほ
舞美がいるな
規制でむっちゃ遅レスになりましたが、
須藤さん(仮)乙!なかさきちゃんエンド
でも可かな、なんてね
>>794 そりゃないだろ
須藤さんは一番リア消に近い作品だった気がする
ほどほどに女友達がいてほどほどに勉強してほどほどにマセてて
何か告白しなくてもいいかも するだろうけど
うむ。
須藤さんは名作だな。
良作でも滅多に褒めない俺でも褒め称えるよ。
俺も本格的に狼の小説に興味を持ったのは
初めて読んだ作品がSOME DAYだったからかな
マジ泣きしましたよ
明日くらいからは暇になるのでまとめ更新したいと思います
798 :
名無し募集中。。。:2005/07/24(日) 21:50:14 0
で、SOME DAYってなに?
sage忘れたスマン
佐野元春だろ
おぉ、盛り上がってますね
今日も作者さんたちいい仕事してますなー
久々保全フォ―――!!!!
>>803 「これ」と言って何も出せていないのは秘密だ
>>803 ありがとう今読み終えた
・・・・こんな涙を流したのはいつ以来だろうか・・・・
807 :
805:2005/07/25(月) 00:36:29 0
目からも汁が出たけど下からもカウパー汁出てたのは内緒だ
SOME DAY読んだ…。
読み始め:何だこの文章? やる気だせよ。それに「お兄ちゃん」だと、プッw
読み終えた今:。・゚・(ノД`)・゚・。
最高ですた! 涙と鼻水止まらねぇよ!
オレは2ちゃん知って初めて行ったスレがれいなの喪失スレで SOMEDAY読んで感動
あやヲタサイトでSOMEDEYをパクって書き上げたバカがいて指摘してヲタサイトを見るのやめたよ
そしてれいなヲタになった
何かと思い出の作品
>>812 だから先生は神楽坂より成瀬川派だと言っているだろ
ほ
り
ho
>>722 昨日書いた手紙を机の前でもう1回見直してみたら、なんだか不安になってしまって、
もう一度最初から書き直していると、夕方5時を知らせる学校のチャイムが聞こえてきた。
1度だけ窓の外を見てから、再び手を動かし始める。
6時ちょっと前、書き直した手紙を封筒に入れて、何か飲もうと台所に行って冷蔵庫のドアを開く。
ボトルに入っている水をそのまま一口飲む。
飲み込んだ水が通ったところがひんやりしていくのに合わせて、手を当ててその感覚を確認すると、
水と一緒にモヤモヤした想いも飲み込んでしまったような気がした。
顔を上げると外が暗くなってきている事に気付く。
そろそろメールが来るかもしれないと思って部屋に戻って携帯を見ると、
予想通り須藤さんからのメールが届いていた。
早くなる鼓動に逆らって、こういう時はゆっくりと落ち着いて行動しないといけない。
そう自分に言い聞かせるように深呼吸を3回してから、須藤さんに渡す袋の中身を確認。
普段は持ってなくても気にしないハンカチをポケットに入れて、
玄関にある鏡を使って手で髪型を整える。
なんとなく、手を洗いに洗面所まで戻ってから、もう一度玄関で鏡を見てから家を出る。
自転車の鍵を開けて、ゆっくりと安全運転で須藤さんの家の前に着く。
ドキドキしながら、「ついたよ」とメールを送る。
トタトタと言う音がだんだん大きくなって、
鍵が開く緒とからちょっと間をおいてからドアが開いて須藤さんが出てきた。
キタ━(゚∀゚)━ !!!
>>817 「あ、七紙くん、えっと…こんばんは?」
こんにちは、こんばんは、いらっしゃい、なんていう挨拶が良いのかちょっと考えたんだろうか、
疑問形で挨拶をする須藤さんに、僕は出来るだけ落ち着くように意識して「こんばんは」と答えた。
このまま須藤さんの独特なリズムで流れていく時間を感じるのは大好きだったけど、
今日はその楽しさよりも優先しないといけないことが有ったから、頑張って口を動かす。
「これ、バレンタインのお返し」
そう言って袋を差し出すと、須藤さんは「ありがとう」と言いながら両手で受け取って、袋の中身を見た。
「お団子とかお煎餅の方が喜ぶかもしれないと思ったけど、あんまり雰囲気が出ないかなって思って」
ちょっとおどけて言う僕の言葉に照れ笑いをした後で、ちょっと考え込むような表情をして、
「じゃあ来年から、バレンタインお団子と、ホワイトデーお煎餅って言う事にすればいいんだ」
流しそうめんじゃなくて流しうどんをしたいって言ってる徳永と遊んでるせいか、
須藤さんまで面白いことを言いはじめた。
声を出して笑った後で、ちょっと苦笑いしながら
「それも良いかもね。チョコじゃなくちゃいけないって決めたのはお菓子の会社だっていう話しだし」
と僕が言うと、
「そうそう、ちぃはチョコ苦手だから、チョコの入ったクッキーとチョコの入ってないクッキーの2種類焼いたんだけど、
チョコの入ったクッキーが甘くて、入ってないクッキーだけ無くなって、
七紙くんにもうちょっと渡しておけば良かったって言ったら、じゃあ私が食べるって言って、
ちぃがチョコの方も食べて、美味しくないって言われて、ショックだったんだけど…」
と、楽しそうに、時に悲しそうに勢い良く1ヶ月前の事を話す須藤さんの様子に、
僕は何も言えなくて、ただ相槌を打ちながら聞いていた。
「そしたら、七紙くんから美味しかったって返事が来て、凄い嬉しかったの。
それで、ちぃにそう言ったら、なんだかまた怒っちゃって、
もうよく分からなくなっちゃったんだけど、本当に美味しかった?
めぐは美味しいって言ってくれたんだけど…」
急に祈るような真剣な眼差しで僕を見て質問する須藤さんに合わせるようにして、
それまで笑っていた僕も真面目な顔を作って、
>>819 「もちろん、ホントに美味しかったよ。須藤さんの作ったクッキーなら、10個でも20個でも食べれる」
なんて、期待を込めて言ってみる。
漫画の読みすぎのせいか、ちょっとキザなセリフだと自分でも思うけど、
「やったぁ」と、嬉しそうに胸の前で手を叩いて喜んでいる須藤さんを見ていると、
どんな恥ずかしいセリフでも言いたいような気分になった。
「あのさ、出来れば、ちょっと話したいことが有るから、公園かどこかに行きたいんだけど、時間有る?」
と、家で練習までした言葉を伝えると、須藤さんは首を縦に振って
「うん。七紙くん、違う中学校に行っちゃうから、あんまり話せなくなっちゃうかもしれないし。
上着持ってくるから、ちょっと待って」
と言って、ドアの向こう側に消えた。須藤さんの言った言葉は、
嬉しい意味も持っていたけど、悲しい現実も持っていて、須藤さんが戻ってくるまでの間、
早くも少しだけ感傷に浸ってしまった。
一度小さくなった足音が再び大きくなるのを聞いているうちに、暗い表情を頑張って消した僕は、
「ごめんね、行こう」
と言って、水色のカーディガンを羽織って現れた須藤さんの前で、
そんな表情を見せないで済んだ事にほっとしていた。
公園まで2人で歩きながら、僕の行く学校について色々と話した。
男子校で高校受験が無くて、大学受験しないといけない学校だって言うと、
「高校受験が無いことは、中学の友達と同じで高校生になるって事だよね?良いなぁ」
と言って、羨ましそうに僕を見た。
「でも、須藤さんとか小学校の友達とは別々になっちゃうから寂しいよ」
「あ、そうだね…。寂しいね」
と、言って、須藤さんは悲しそうな表情をした。
僕も悲しかったけど、心の中に、僕が違う学校に行くことを悲しんでくれているだって喜ぶ自分も居て、
その2人が右と左から心臓を押しつぶそうとしているような感じがした。
(つづく)
乙!!
そろそろクライマックスか…感慨深いな
乙
おはよう&更新乙ほ
いよいよクライマックスかぁ…
エンディングを見たくもあり、見たくなくもあり。
終わって欲しくないなぁ…
保全
須藤さん(仮)乙
なんだかせつないなほ
ほ
須藤さん(仮)乙!
すげーいいよ
最近更新も多いし
でもラスト近しか…
娘を嫁に出す気分です
ほ
ぜ
む
ほ
ぜ
春まだかこらーシコシコ
/⌒ヽ^⊂⊃^ヽヽ
//⌒☆ノノハヽヽ|
// :::丿::从 ’w’) .i:|ソ
ー(/ノノノ~.U._ ノJ ソ
* し' し'
。.: *。: ゚
. 。:+.:゚
>>783のつづき
翌日の昼下がり
本堂の縁側で日向ぼっこしながら刀の手入れをする
本来、寺では人殺しの道具である刀をいじるなどご法度なのだが、俺の刀には刃がないので、そのことを知った住職も許してくれている
境内では千聖と舞波がキャッキャと歓声を上げながら、追いかけっこをして遊んでいる
そろそろあいつが来るころだな・・・・・・・・
そう思って刀をお天道様にかざして刃こぼれなどないか見ていると、千聖の嬉しそうな声が聞こえてきた
「あっ!あんちゃん!お仕事終わったの?」
「いや、もう少しかかりそうだ。おまえ、いい子にしてたか?」
「うん!」
吹雪は千聖とさらに二言三言話してから俺の方に向かってきた
「よお。来てやったぞ・・・・・・・・・・桃は?」
「ああ、あいつなら俺たちの雇い主のところに行ってる。あの掛け軸を届けに、な」
「な、なんだと?」
「慌てるな。あいつが持っていったのは偽者だ。本物は俺が持ってる」
「そ、そうか。で、おまえらの作戦ってのは・・・・・・・・?」
「あれは宝の地図なんだろ?」
「ああ。俺はそう聞いている」
「俺たちの雇い主が嘘をついているとしたら、狙っているのはその宝ってことになるよな?」
「まあ、そうだろうな」
「だから、偽の宝の地図を渡して、誘き出す。でも、もしも雇い主の言うことが嘘じゃなくって、あれが家宝の掛け軸だったら・・・・・・・」
「偽の掛け軸だとすぐに気付く、と・・・・・・・?」
「そういうこと。もしもそうなら、桃はとっくに帰ってきているはずなんだが・・・・・・・・」
「ってことは・・・・・・・・・・・」
「俺たちが騙されていた。あれはおまえを雇った一族の宝の地図だった、ってことだな」
「やっぱりな。今頃、桃の奴、怒っているだろうな」
吹雪はそう言いながらニヤっと笑った
「それで、おまえはどうする?本物を今すぐ持って帰るか?それとも、俺たちと一緒に黒幕退治やってくか?」
「暴れていくに決まってるだろ?」
吹雪は再びニヤっと笑って刀に手をかけた
その日の深夜
偽掛け軸を届けに行って、そのまま山崎屋を見張っていた桃が戻ってきた
「おい、吹雪、桃が戻ってきた。出かけるぞ」
住職と本尊の前で碁を打って時間を潰していた吹雪を呼びに行った
「いやあ、残念残念。いい勝負じゃったのに」
住職はそう言いながら手元の黒石を碁盤の上にぶちまけた
「あっ、糞坊主、卑怯だぞ!俺が勝ってたのに!」
「勝負がつかんかったら勝ち負けは関係なしじゃ。フォッフォッフォ・・・・・・・・」
「まあまあ、この怒りは敵にぶつければいいんだから、な?行くぞ」
興奮気味の吹雪をなだめ、桃といっしょに偽の地図の示す宝の隠し場所である隣村の外れの広場に向けて出発だ
再会〜焔と吹雪と桃
「どうやらあそこの小屋に宝が隠されているようですね」
全身黒ずくめの装束身を固めた山崎屋が地図を見ながら手下の侍に言う
「そのようですな」
これまた黒ずくめの侍が頷き、山崎屋の指差した小屋に向かった
「気をつけなさい。罠があるかもしれませんからねぇ」
山崎屋がそう言いながら侍の後をついていく
「・・・・・・どうやら罠は無いようです」
「では・・・・・・お宝と対面することにしましょう」
山崎屋はそう言って総勢五人の黒ずくめの侍に小屋の戸を開けるように指示した
小屋には鍵などは無く、侍は難なく戸を開けることができた
「・・・・・・・これは・・・・・・桶ですね」
侍は小屋の中に整然と積まれた桶を指差し、山崎屋の言葉を待った
「桶が宝なんてことはないでしょう。宝は桶の中ですよ」
「はあ。そうでしょうねぇ」
侍がそう言いながら桶の山のてっぺんに積まれた桶に手を伸ばした
だが、侍は手を滑らせ、その桶を地面に落としてしまった
地面に転がる桶からどろっとした液体が流れ出し、悪臭が漂いだした
「な、な、なんですか!?これは!?」
山崎屋が鼻を摘みながら怒りを露にする
「作物を大きく育てる、百姓には欠かせない宝さ」
山崎屋と侍たちの背後から声がした
振り向くと、そこに右手のない義足の少年、そして味方として雇ったはずの野苺組の座長と用心棒、桃と焔がいた
つづく
ワクワク
更新乙です♪
焔と吹雪が肩を並べて敵を倒す…
素敵です♪
桃の戦闘シーンのも期待(ハート)
いつも思うが、作者さん達って頭ええなぁ。
そうでもないだろ
良い意味でバカ
842 :
名無し募集中。。。:2005/07/26(火) 01:18:11 0
スマソageてもうた
時代劇さん乙です
乙
ほ
ほ
>>820 しばらくすると公園についた。
まだ空は青かったけど、電灯は既に点いていて、昼よりは少し暗くなってきた公園を照らしている。
2人でベンチに腰掛けて、中学校の事とか、クラスメイトの事、この1年の色んな出来事を話した。
「そういえば、ずっと話そうと思ってたけど、なかなか話せなかった事があるんだけど」
と須藤さんが言う。続きを促すと、
「去年、この公園で、天体観測したよね、あの後で、告白されたでしょ?」
「うん」
「それ、何で断ったのかなって思って。
聞いたら、受験が有るから今は付き合えないって断られたって言ってたし、
あの後からも七紙くんと中島さん凄い仲良かったから、
受験が終わったからどうなるのかなって、ちょっと気になって。
2人とも凄いお似合いだと思うし、私も好きだから、上手くいったら良いなって思ってるんだけど…」
須藤さんの言葉は、どこまでも率直で、
僕が須藤さんの事を好きだっていう事を伝えないでフォローしていてくれてたことや、
須藤さんがそれを信じるくらい純粋で、その上に鈍感なんじゃないかっていう事を思いながらも、
須藤さんにとって、そういう対象ではないという事をあまりにも真っ直ぐに言われてしまって、
太陽が沈まない内から目の前の景色が真夜中になるような気がした。
僕が何も言えずにいると、須藤さんが興味津々な表情で僕の目を見ている。
「実は、中島の告白を断った理由は別に有って…」
須藤さんがちょっと怒ったような驚いた表情で
「それ、中島さんも知ってるの?」
と聞いてくる。もちろん、知っているなんていうレベルの話しじゃないんだけど、須藤さんはその事を知らない。
僕が言った事を何でも信じてしまいそうなこの繊細な危うさを目の当たりにして、
僕は本当の理由を言う事を躊躇って、思わず空を見上げた。
飛行機が自動的な赤い点滅だけを空に残して音も無く飛んで行くのが見える。
あの飛行機に乗ってどこかに飛んでいきたい。
おそらくあの飛行機はこれから着陸するんだろうけど、そんな事は別にして、
とにかくこの場所から逃げたかった。でも、頑張らないといけない。
そう、頑張れって中島も応援してくれた。その事を思い出して、
僕は揺らいだ決心を立て直して須藤さんの大きな眼を見ながら口を動かす。
>>848 「僕がこれから何を言っても、落ち着いて聞いてくれる?」
「うん…ちょっと待って」
そう言って、須藤さんは深呼吸して、僕に続きを話すように目を動かした。
「僕が中島の告白を断ったのは、僕が須藤さんを好きだからなんだ」
僕としては思っていたよりも自然に言えたその言葉だったけど、
それを聞いた須藤さんの顔は、驚きで一杯の表情だった。
しばらく続いた沈黙の中で、中島が僕にフラれた原因が自分にあるという事に思い当たったのか、
須藤さんはなんだか悲しそうな顔をした。
「中島は、その事も全部知ってて、それでも僕に告白してくれて、
今日も、須藤さんに告白するって言ったら、頑張れって言ってくれて、
だから、卒業して違う学校に行く前に言っておきたくて…」
なんとか、ここまで言い終えた僕は、肩の荷が下りたというか、とにかくそんな気持ちだったけど、
須藤さんにその荷物を背負わせてしまっているみたいで、それが申し訳なかった。
「私も、七紙くんの事は好きだけど、そういう好きとは違うっていうか、
えっと、何て言えば良いかわからないから、ちょっと待って欲しいんだけど…」
言葉を選びながら須藤さんは下を向いて考え込んでいる。
要約すると、すなわち「ごめんなさい」ということだ。
今度こそ空を飛ぶ飛行機に乗ってどこかに行きたいと思って頭の上を見たけど、
赤いランプの点滅はとっくに消えてしまっていたみたいで、星が幾つか見えただけだった。
>>849 「須藤さんがそういうなら、いつまででも待つけど、須藤さんが言いたいことは何となく分かるよ」
と僕が言うと、須藤さんは顔を上げた。
それを見て、僕は話しを続ける。
「前、徳永にも言われたんだけど、僕は仮に付き合ったとしても、
何をすれば良いのかも分からないし、須藤さんは可愛いから、
僕の恋人なんていうのは似合わないというか、勿体ない気もするし…。
でも、好きになっちゃったから、その事だけは伝えたくて、
上手く言えないんだけど、それでどうこうして欲しいっていうんじゃなくて、
もちろん付き合ってくれたら僕に出来る事なら何だってするし、
受験に受かった事よりも100倍くらい嬉しいけど、今までみたいに、
会って話したりするだけでも楽しくて、小学校を卒業してもたまに会って話が出来たらなって思って…」
もう、口から出てくる言葉の勢いに任せて喋ってて、何がなんだか分からない。
それに、こういう事は手紙に書いてあるんだけど、手紙に書いたせいで、
言葉がどんどん出てきちゃって、だんだん訳が分からなくなってきてしまったし、
須藤さんは須藤さんで考え込んじゃってて、自分の世界に入り込んでいる様子だったから、
僕も余計に戸惑ってしまった。
「だから、変に気まずいような状況にはなりたくなくて、もう、何だったら、
今日の事も無かった事にして欲しいくらいなんだけど、とにかく、ごめん…あと、ありがとう」
そう言う僕に、
「なんで謝るの?」
と須藤さんは言った。
咄嗟に答えが出てこなかった僕は、今度は顔を下に向けて考える。
『フラれた僕が何でごめんと言ったかを50文字以内で答えなさい(制限時間3秒)』っていう、
見慣れた問題文に置き換えてみたら、頭の中にその答えが出てきた。
「僕が須藤さんに告白したいっていう事を、僕に告白されたいと思っていない須藤さんにしてしまったからです」
>>850 ちゃんと答えられたものの、頭の中に浮かんだ言葉そのままに言ってしまった。
真剣なのに、思いがけず先生に怒られているような口調になってしまって、
反省の言葉みたいにってしまった。
自分で雰囲気をぶち壊してしまったような気がして、須藤さんの顔を見るのが怖かったけど、
恐る恐る顔を上げると、案の定、眉をひそめて苦笑する須藤さんの顔が有った。
「好きだって言われたのは嬉しいよ。嬉しいけど、ちょっと考えさせて」
焦りと悲しみと後悔に包まれていた僕の心に、ちょっとだけ光が差したような気がした。
「うん。1時間でも、1日でも、1ヶ月でも1万年でも」
僕がそう言うと、須藤さんは「もうっ」と言って、僕の肩を叩いた。
「冷えてきたし、今日は帰ろうか」
僕がそう言うと、須藤さんは頷いて立ち上がった。
並んで歩きながら、さっきまでの事が思い出になってしまったみたいな気持ちで、
僕は思っていたことを今までで一番自然な言葉で素直に話した。
こういう風に話せば良かったんだっていう事をタイムマシーンで1年前の僕に教えてあげたかった。
僕は自転車のペダルに何度も脚をぶつけながら、須藤さんの家の前まで、短いけど至福の時を過ごした。
「おやすみ」
と言って、須藤さんがドアノブに手をかける。
僕も「おやすみ」と言って手を振ると、須藤さんは微笑んで家に入っていった。
僕は1つ溜め息をついて、自転車に乗った。
さっき何度もぶつけた脛の痛みが今更ながらでてきたせいで涙が出てきたんだと思うけど、
目の前が少し霞んで見えた。
>>851 家に帰ると母さんが「おかえり」と言う声が聞こえてきたけど、
僕は何も言わずに部屋に入って、靴下だけ脱いでベッドに飛び込んだ。
枕に顔をうずめて、そのまま目を閉じた。
須藤さんは優しくて可愛いくて僕なんかには勿体ないんだ。
そう思って、色々なことを納得しようとしたけど、なかなか出来なかった。
もしかしたら中島もこんな気持ちを抱えてたのかもしれないと思うと、
今までそんな風に思った事は無かったけど、クラスで一番大人なのは中島なんじゃないかって思えた。
1回だけ、母さんがご飯に起こしに来たけど、何も答えずに寝た振りをしていたら、
僕の頭を撫でた後で電気を消してそのまま出て行った。
喉が渇くから嫌だったけど、目から涙が出てきて、止まれ止まれって思ってたら、そのまま眠っていた。
目が覚めた僕は、時間を確認しようとして時計を見た。時計は07:10と表示している。
いつもどおりなら、あと5分で母さんが起こしにくる。
不健康な気持ちを追い出そうとして、健康的に背伸びをしてから起き上がる。
ポケットの中に携帯を入れたままにしていたのを思い出す。
見てみると、中島からメールが2通来てた。
題名:告白
内容:うまくいった?
題名:おやすみなさい
内容:明日、学校来てね。私も休まなかったんだから
>>852 空腹を忘れるくらいに胸が詰まって、母さんが起こしに来る前に、急いで顔を洗いに部屋を出た。
目がちょっと赤いけど、別にそんなに変わった様子は無いと思って、部屋に戻って服を着替える。
何も無かったような顔をして居間に朝食を食べに行くと、
昨日の晩御飯のハンバーグと、ご飯とみそ汁が並んでいる。
ハンバーグは好物だけど、一切れしか食べれなくて、ご飯とみそ汁だけを流し込んでから家を出る。
明日が終業式という事で、テンションがハイになってるクラスメイトが多くて、
僕も無理矢理に明るく振舞わないといけなかった。
とても疲れたけど、それくらいの方が逆に良かったのかもしれないとも思った。
休み時間、中島に誘われて廊下に出て2人で話す。
「またUFOか?」なんて言われたけど、僕たちが話している事はUFOよりももっと謎に満ちているものだった。
愛とか恋とか恋愛とか、僕と中島が出した似たような答えは正解なのか分からなかったけど、
僕らの精一杯の回答だった。
中島への結果報告が一段落ついた後で、タイミングを見計らったように須藤さんが僕たちに近づいてきた。
「あの、昨日はごめん、中島さんも、今までごめんね」
「なんで謝るの?」
「えっと、あの、あのね…」
「私は怒ってなんてないし、まあさちゃんのこと好きだから、何も謝らないで」
「うん。ありがとう」
という中島と須藤さんの会話を聞いていて、女子の会話って凄いと思った。
>>853 「七紙くんは…」
そう言って僕を見る須藤さんに、
「僕は、手紙に書いた通りで、怒ってなんかないよ。卒業しても、ずっと仲良くしたい」
隣に中島が居るのが心苦しかったけど、これくらいなら別に問題ないだろう。
「良かったぁ…」
そう言って、胸を撫で下ろした。そんな須藤さんも合わせて、3人で笑っていると急に中島が
「ちょっと、そこの窓のところに立って」
と僕と須藤さんに言った。言われるままにすると、中島はポケットから携帯電話を取り出した。
「ハイ、チーズ」
あっけに取られている僕らを置いてけぼりにして、中島はボタンを押して、パシャリという音がする。
「後で送ってあげる」
笑顔でそう言って、中島は1人で教室に入っていった。
須藤さんと2人で取り残された僕は、なんだか照れくさくて苦笑いを浮かべて隣を見ると、
須藤さんは苦笑いをしながら微笑んでいた。
「卒業しても、メールとか送っても良い?」
と僕が聞くと、須藤さんは
「勉強とか、分からない事が有ったら教えてくれる?」
と質問で返してきた。
「もちろん。僕に分かる事なら、何でも答えるよ」
と言った僕の目の前に、須藤さんの小指が見えた。
「ゆびきり」
「え、恥ずかしいよ」
「いいの」
そう言われるままに絡ませた須藤さんの小指は、白くて優しかった。
「ゆびきりげんまんウソついたら針千本飲〜ます」
と歌う須藤さんの声は、僕の心を穏やかに高揚させた。
僕たちは、こんな契約を交わしてから教室に戻った。
>>854 次の日の終業式は何事もなく終わり、ついに卒業の日がやってきた。
式中に泣いている須藤さんを見るのは辛かったけど、卒業証書を授与されて、
在校生から見送られながら無事に小学校を卒業した。
体育館を出たところで、僕の前を歩く中島が振り返って、
「持久走、あるじゃない?あれ、負けたくない」
と言って、手を差し出してきた。
その言葉も行動も、その意味は一瞬では理解できなかったけど、直ぐに気付いて、僕と中島は握手をした。
「じゃあね」と言って別れると、徳永が僕の方に走ってきて
「結局、告白したんだってね」
と言った。殴られると思ったけど、そんな素振りは無かった。
「だから止めとけって言ったのに。やっぱりアンタはバカだね」
「確かにバカだね。バカだから、色々勉強しなきゃいけないんだよ」
いつもなら、僕もバカって言う奴がバカだって言い返すところだけど、
卒業式でピシッとした服を着ていると、ちょっと品が良くなるのかもしれない。
徳永も、お転婆というよりもどことなくおしとやかなお嬢様っぽい。
「良い事言うねぇ、さすがクラスで一番勉強が出来る人」
卒業文集のアンケートの集計結果を、棒読み口調で言う徳永は、
やっぱりおしとやかなんかじゃないと心の中で前言撤回する。
「勉強は出来るけどフラれちゃった、そんな七紙くんを、
今年の夏にやる、徳永家、流しおーどん大会に招待してあげよう」
お嬢様というより、王様みたいだと思いながら
「流しおーどんって、本気でやるつもりなのか?」
「もちろん!」
と言う徳永は、本当に楽しそうだった。
つ・づ・き
つ・づ・き
>>855 お招きいただき、光栄でございます」
そう言って深く礼をする。顔を上げると、徳永の横に村上と須藤さんが居た。
「なんなら、あんたらが付き合っちゃえばいいじゃん」
そういう村上の言葉に、徳永が勢い良く食って掛かる。
立て板に水というか、ウォータースライダーにうどんと言うか、
よくそんな流暢に僕の悪いところが出てくるなぁと思いながらそんな様子を見ていると、
須藤さんと目が合った。
「卒業だね」
「うん」
目とほっぺたを赤くした須藤さんは、とても可愛かった。
「あのさ、記念に、写真撮っても良い?」
と聞くと、須藤さんは頷いたけど
「目が赤いから、あんまり可愛くないよ」
なんて言いながら微笑んだ。僕はポケットから携帯電話を取り出して、
咲き誇る桜を背景にして須藤さんの写真を撮った。
「一緒に撮るんじゃないの?」
と須藤さんが聞いてきたけど、写真立てに飾る写真には
須藤さんだけが写っていた方が良いと思って、言葉を濁した。
「変なの」
という須藤さんの笑顔はとても自然だった。
それは桜が咲いて散って、また咲くのと同じくらい自然で、
僕たちが泣いたり笑ったり怒ったりしながら大きくなっていくのも自然なことなんだろう。
いつかは、「須藤さん」じゃなくて「茉麻」って呼べるようになって、
彼女の大きな手を握ったり、大きくて綺麗な唇にキスをしたりしてみたいけど、
僕はまだそんなに成長していない。
またいつか、桜が散った頃にでも笑顔の須藤さんと会いたいと願いながら、
僕は「ありがとう」と言った。
(おわり)
長編おつ
良作だった
これで終わりです
まとめサイトの方、
>>857の最初、「が抜けてしまったので、訂正お願いします。
稚拙な文章でしたが、スレッドの保全にはなったかと思います
あまり関係が無いのですが、主人公の名前は「七紙 宇宙」
由来は「名無し募集中。。。」です
母子家庭っていう設定にしようかとも思いましたが、さすがに止めました
読んでくださった名無しの皆さんに敬意と感謝を込めて
>>727 「影響受けたくないから他人の作品は読まない」とかほざいてる糞作家は氏ね
煽られ叩かれて一人前の狼で賞賛のレスばかりで疑心暗鬼に陥っていました
作家を自称した事は無いのですが糞作家として認めていただいてありがとうございます
僕が初めて読んだモ板小説は、バトルロワイヤル娘版にモーニング娘。でしたが
Berryzに嵌ってからここ1年くらい、モ娘。小説は全く読んでません
スレ内で共通の小道具を使う(指輪だかチョーカーだか)のがどうとかっていう
話題が出てた事を気にしていただけなので、深い意味はありません
どれもその人なりのキッズ萌え妄想小説だと思いますよ
「調子にのって聞かれてない事を話し出す作者」と叩かれるのでこれくらいで
最初は4月までに終わらせるつもりだったのは内緒だ
って書くのがこのスレッドらしいですかね
では、さようなら
須藤さん、長らくお疲れ様でした
温かい終わらせ方が新鮮です、なんかとってもリアル・・・
さっきーが泣けました。・゚・(ノД`)・゚・。
∞ノハヽ
ノソ*^ o゚)<中学に行ったら七紙君に毎日メールしようっと♪
あまずっぱすぎるんですけど…
切なさが込み上げてきます
乙華麗!
完走乙!でした。
作家にとって作品の完走は例え難いものがありますよね。
ましてや長編ならよりいっそう。
読者の立場から言えば終わったのが寂しいです。
次回作待ってます。
須藤さん(仮)さんほんとに乙でした。
カップルにはなれなかったけど、ある意味ハッピーエンドで、暖かい気持ちになりました。
長期連載できちんと完結してくれて、しかもこんなに感動させてありがとうでした。
次回作も楽しみにお待ちしています。最後に、
从o゚ー゚从<内緒になってないとゆいたいです
須藤さん(仮)本当に乙!
最初に読んだときからずっと好きで、でも途中
なかなか更新ないから、フェードアウトしやがったなw
とか思ったこともあったけど。心静かに感動しました。
・・・言いたいことはまだまだあるけど、羊じゃないので
やめます長文スマソほ
从o゜ー゜从<またお団子が食べたいとゆいたいです
須藤さんはいつおわんのかなぁ〜
須藤さん乙
最初から一気に読み直してみるかな
ほ
須藤さん乙
こういう良作が出れば荒れない
なぜか先代まとめサイトに華麗にスルーされてたのも今となってはいい思い出だ
須藤さん(仮)はもうそのまま本タイトルでいいよなw
長期連載本当にお疲れっした!最後まで切なさ炸裂で泣けてくるわ
この小説でなかさきちゃん好きになった人って結構いそうだな
もう荒れてないだろ
去っていった作者さんたちもカンバックしてくれ
ある意味これはなかさきちゃんエンド
なんだと妄想しているオレw
・・・多分何年後かはそーなっているんだ、と
須藤さん(乙あり)
ほ
絶対徳永も七紙のことが好きだったな
なんて言ってみるw
「須藤さん(仮)」はいつの日か从o゚ ー゚从を「茉麻」って呼ぶための仮の呼び名だったんだ、と思ってみた
何言ってんだ俺
最後に書いてあった事復唱してるような気がする
高校生くらいになった時の短編が見てみたい
「七紙君と同じ学校に行きたくて勉強がんばっちゃった!」みたいな
いや、催促じゃないよ?
マジで
連載の終っちゃった時の虚無感が何か好きwww
あっち壊れた?
福岡たった今余震キタ――――――!!!!!
須藤さん乙
とても楽しめた作品でしたよ
>>886-887 何でこうゆう流れを無視した訳分かんね書き込みをするやつがいるんだろう
須藤さん(仮)はシュールでうまく行き過ぎないところが俺達に似て共感できるな
続編はいらないな
ドラマでも映画でもこのスレでも、続編やるとコケる可能性が非常に高い
保全作者待ち
>>891 世界の中心で愛を叫ぶ〜セカンドストーリー〜
のことか
個人的に1より2の方が良かったのは
金八、教師びんびん、インディ・ジョーンズ
ぐらい
だいたい2とか続編は駄作
巨人の星、はいすくーる落書き、スクール★ウォーズ、あたりは特に酷い
アニメもムーミン、ひみつのアッコちゃん、ど根性ガエル、サリーちゃんとかリメイクするとつまらない
早朝から長文乙
>>696 ヘタレ丸出しのカス野郎だな
低能駄作者はとっとと出て行け
2度とこっちに来るな
>>896のスレでも叩いておいた
誰だか予想しよう
Bエかな?
とにかく誰も戻ってこいとは言ってないってことで
B工と死ね
朝からスルーしとけって
そうやって反応するから変なスレが立つんだって
いい加減に気がつけよ
遅まきながら須藤さん面白かったです!
ゆっくりながらも時間が確実に過ぎていく感じが切なかったです
有名なセリフの引用もしつつ締めも綺麗で「見事」と言う感じでした
すばらしい作品、あっとーざいまー!
今、書きつづけられている作品は【時代劇(仮)】以外あるのかな?
ずっと【☆友理奈と千奈美☆ 〜ふたりはプリキュア〜】の続きを待ってたりするんだけど。
【QUIZ】も答えを出さぬまま・・・
明日か明後日あたり新スレ?
なんか久々に900台を見たって感じがする。
ゆっくりでも良いよ、作者
俺は気長にここを保全しておく
じゃあ、オレも保全頑張るよ
ほ
ho
ZE
ぜ
被った…orz
:::::::::::::::::::∬∫
::::::\:☆ノノハ クゥ〜ン
::::::ミゝ从 ;゜w゜)つ
::::::⊂__つノ
マイハマンオーバーヒート!
まだあっちのスレ立ってないな保全フォ―――――!!!!!!
あっちの保全屋はヘタレだからな、そりゃ落ちる
ま、そもそも投稿される作品が(以下略
あっちの方が暖かい人が多いけどな。
つーか、こっちが落ちたときは同じこと言われてるんだけど。
あまりいい気にならない方がいいぞ。
夕方保全フォ――――――!!!!!
>>902 既に(忘れられてるからいいかな?)と思ってたのに覚えてる人がいたとは^^;
1度は全部書いたんだけど間違って消しちゃって〜・・・
途中で止まって少し心残りにはなっていたので何とか急いで続きを書いてみました・・・
(時間が少し経ってしまったので書き方とか変わってて変かも・・・内容に期待はしないでくださいw)
☆友理奈と千奈美☆ 〜ふたりはプリキュア〜
・・・何スレ目の続きなのかもわからないw
☆前回までのあらすじ☆
『梨沙子が誰も使わないロッカーで見つけてきた小さな箱
開かずの箱に挑んだのはベリーズ学園が誇る最強のユニット! ベリキュア!
しかし、彼女達の努力も空しく箱は未だに開かず・・・
苛立つ佐紀の我慢も限界で怒りの矛先はベリキュアに!!
絶体絶命のベリキュアを救うべく雅が立ち上がったのであった!』
川|`・_・´リ<茉麻ちゃん! 別に私は苛立ってないもん!
从o゚ー゚从<普通のあらすじよりも、こっちの方が盛り上がるから着色しておいたの
雅の言葉に唖然とする一同
全員が雅に視線を送る中、雅は笑顔で机の上に置いてある箱に手をやる。
『ジーッ』と箱を見つめながら雅が小さな声で『懐かしいな・・・』と呟いた。
その言葉の意味を他の人は分かるはずも無い。
雅は箱から視線を離すと周囲を見渡して・・・
「いきます♪」
笑顔で言うとともに箱を高速で回しだした!!
☆友理奈と千奈美☆ 〜ふたりはプリキュア〜
>>918の続き
動き・・・
スピード・・・
雅の手の中で『カタカタ』と高速で回転する箱に皆が『うわ〜・・・』と驚きの声を上げた。
梨沙子は目の前で起きている不思議な現象〜・・・と言うか梨沙子にとっては雅が何かやればそれで満足なのだ!
目を『キラキラ』と輝かせる梨沙子の横でホワイトが『もしかしたら開くかも・・・』と期待を込めて呟いた。
そんなホワイトの言葉に(しまった! セリフ取られた!!)と隣で戸惑うブラック!
ブラックは心の中で(私も何か言わないと・・・ 何か続きになるようなこと・・・)と必死に考える。
さらに隣で戸惑うブラックに気付いて心配そうに見つめている佐紀。
(何でもいいんだよ! 適当に驚いた言葉を言えばいいんだよ! 友理奈ちゃん頑張って!!)
そんな佐紀の心配にも気づかずにブラックは必死になって考える。
雅も下を向いて考えているブラックに気付いて、手の中で回転させてる箱の動きを止められない。
(うわ〜・・・ 友理奈ちゃんが何か言おうとしてる・・・ どうしよう・・・)
雅の手が止まった時にブラックが何かを喋って被ったら最悪なタイミングになってブラックが滑ったみたいになってしまう。
少しずつ雅が疲れてきて箱の回転のスピードが落ちていく。
何回もブラックの方に視線を送るけど未だに何かを言いそうで言わない・・・
焦る雅・・・を見て佐紀も焦る。
梨沙子は飽きもせずに雅に期待の眼差しを〜・・・ってか、梨沙子は何でもいいから雅を見ていられればOK!なのだ。
それとは反対に少し飽きてきたホワイト。
もちろん茉麻は雅と佐紀が必死になってる現状を楽しんで見ていた。
☆友理奈と千奈美☆ 〜ふたりはプリキュア〜
>>919の続き
雅の額に汗が光る。
さすがの雅も限界が近づいてきた・・・
雅は(そろそろまずいんだけど・・・)と佐紀に視線を送る。
佐紀も雅のSOSサインに気付いて戸惑う・・・
隣で未だに考えているブラック。
(千奈美ちゃんが『もしかしたら開くかも・・・』って言ったから・・・ 私は何を言えばいいの!? どうしよう・・・)
しびれを切らした佐紀が小さい声でブラックに言う。
「『回転も遅くなってきたし、そろそろかな?』とか言ってみたら?」
・・・無反応のブラック
(私の言葉を全然聞いて無いし・・・)
佐紀の言葉は気付かれる事も無く、空しく教室の中で誰にも気付かれずに消えていった。
ついに雅も『ハァハァ・・・』と息が切れてきて・・・
箱の回転も最初の勢いの10分の1くらいの速度になっていた。
(もう限界・・・ 多分、友理奈ちゃんは何も言わないよね・・・ 言わないって私は信じてるからね!!)
そんな思いを込めてブラックに雅は視線を送ってから『えいっ♪』と言って箱を軽く上に投げる。
「あっ!回転も遅くなってきたし、そろそろかな?」
(パスッ)
ブラックの言葉の後で箱をキャッチする雅。
「・・・・・」
静まり返る教室
ブラックはやってしまった・・・
〜続くかも?〜
作者乙。
なんにせよ、完結させるとまた違った境地が見えてくるかもよ。
とか、無責任な事を言ってみる・・・けど書ききった後やり直しってのも辛いか。
なんつーか高等なエンターテイメンツだな
乙
久々だな乙
保全
ほぜんしようとしたら、「すぺーすきー」がぶっこわれてへんかんできなくなった。
落ち着いてきたんで続きをぼちぼち書いていたが
本日、職場で見事に右手首を骨折し全治2ヶ月とか言われたオイラが
左手で保全
ニーも出来ない・・・orz
>>837のつづきナリ
「ほぉ。あんたが黒幕か。誰かさんみたいに目ん玉に銭って書いてあるぜ」
右腕のない少年、吹雪が山崎屋と桃の顔を交互に眺めながら言った
「桃さん、ほっちゃんさん、これは一体、どういうことですか?」
山崎屋が銭という文字が浮かび上がった目を吊り上げながら言う
「まーだ気付かないのか?あんたが今、手に持っている掛け軸は偽物なんだよ。本物はこれさ!」
焔が懐から巻物にされた地図を取り出しながら言った
「そ、そ、そ、それでは・・・・・・あなたたち、私を騙したのですか?裏切ったのですか?」
山崎屋が声を荒げ、手下の侍たちが刀に手をかけた
「ちょっとぉ。何言ってるのよぉ!先に騙したのはあんたの方でしょ!?この桃様を騙すなんて、いい根性しているじゃない!」
桃がそう言うのとほぼ同時に、山崎屋の合図で五人の侍たちが三人めがけて飛び掛ってきた
「俺、最初に言ったよな?悪事の片棒担ぐのだけは御免だって」
焔がそう言いながら一歩前に出て、五人の刀を次々に弾き飛ばした
宙を舞った五本の刀はほぼ同時に山崎屋の足元に突き刺さった
それを見て山崎屋が腰を抜かし、その場にへたり込んだ
「さあて・・・・・・・どう落とし前をつけて貰おうかな?」
焔がそう言いながら刀を構え直すと同時に、桃と吹雪も刀を抜いた
三人がじりっ、じりっと二歩前に出ると、刀を失った五人の侍は、いっせいに蜘蛛の子を散らしたように逃げ出した
「ああっ、こ、これっ!私を置いていくとは何事ですか!?」
と喚き続ける山崎屋一人を残して・・・・・・・・・・
「こらっ!待ちやがれ!」
そう言って侍の一人を追いかけようとした吹雪を、焔が「追うな!」と制した
「雇い主を置いて逃げ出すような奴らだ。銭で雇われただけで、根っからの悪人じゃない。放っとけ」
焔がそう言いながら刀を鞘に収める
「ちえっ。一人だけ暴れやがって・・・・・・・・・」
吹雪もブツブツ言いながら刀を鞘に収めた
そんな二人を尻目に、一人素早く刀を鞘に収めていた桃は山崎屋に近付き、懐から紙と携帯用の筆記具を取り出した
「さて・・・・・・・山崎屋さん、今回の件の依頼料、違約金、慰謝料なんかを合わせて・・・・・・・」
桃はそう言いながら紙にスラスラと数字を書き始めた
「このくらいでどうかしら?」
「ひ、ひぃっ!そんなに払ったらウチの金蔵がカラッポになってしまいます!」
山崎屋が顔を青くし、震えながら言った
平気で嘘をつく山崎屋だが、この恐れっぷりに嘘はないと桃だけでなく、焔や吹雪にもわかった
「ってことは、払おうと思えば払えるのね?」
「で、ですからぁ、そんなにお払いしたら・・・・・・・蔵がカラッポに・・・・・・・・」
「足りなくて払えないわけじゃないのね!?」
刀を鞘から一寸ばかり抜いて凄みながら桃が迫る
「・・・・・・・・・・・はい」
「じゃあ決まりね」
桃はニコニコ笑いながらそう言うと数字の前後に文を書き足し、証文を作り上げた
「ここに署名してね」
山崎屋は言われるまま渋々署名を入れた
「これで・・・・・・よろしいですかな?」
そう訊ねる山崎屋に対し、桃は無言で刀を抜いた
「ひぃっ!な、なぜ?ちゃんと署名書いたじゃないですか?!」
桃はその問いにも答えず、素早く刃先を山崎屋の右手の親指に突き付けた
「血判もおねがいねっ!」
そう言ってニッコリ笑った桃に対し、山崎屋はガックリ肩を落として血の滲んだ右手の親指を署名に押し当てた
「桃って・・・・・・・・恐ろしい奴だな・・・・・・・」
小声でそう呟いた吹雪に対し、焔は無言の苦笑いで応えた
「はぁ・・・・・・・災難だ・・・・・・・厄日だ・・・・・・・」
立てるようになった山崎屋は、そう呟きながら肩を落としてその場を立ち去ろうとした
「おい、おっさん、ちょっと待て」
そんな山崎屋の肩を掴んで焔が呼び留めた
「あの、ま、まだ何か・・・・・・・・・?」
奥歯をガチガチ震えさせながら山崎屋が訪ねる
「あんなんじゃ俺の気が収まらない」
「で、でも、もうお支払いできるものはありませんよ・・・・・・・・・・・」
「銭や物が欲しいんじゃない・・・・・・・・一発殴らせろ」
「へっ?ぼぼぼぼぼぼ暴力は良くないですよ、暴力は・・・・・・・やめましょ?」
「何言ってやがる?侍に俺たちを襲わせといて・・・・・・・」
そう言いながら焔は早くも拳を振り上げている
「一発殴らせてくれれば許してやるって言ってるんだ、早く覚悟を決めて、歯を食いしばれ!」
「は、ははははは・・・・・・・・・どうぞ・・・・・・」
山崎屋は目に涙を浮かべ、ヤケクソで笑ってみせてから歯を食いしばって目を閉じた
「よし。じゃあ、いくぜ!」
焔の右の正拳が山崎屋の顎を直撃した
グシャっという骨が砕ける音がして、山崎屋が後方に吹っ飛んだ
「あらぁ〜、おっさん、生きてるか?」
吹雪が山崎屋に近付き、心配そうに左手を差し伸べた
「あ、ああああああ、うあああああ」
顎が砕けて言葉を発することができなくなった山崎屋が吹雪の手を握って立ち上がった
「よしよし、生きていたか。じゃあ、最後は俺の番だな」
吹雪はそう言って邪悪な笑みを山崎屋に向けた
「おまえも殴るの?」
焔がニヤニヤしながら聞く
「あほぉ。そんなことしねえよ。手が痛くなる。それに、俺の場合、こんな体だから拳を傷めたら命取りになるからな」
山崎屋の締まらない顔に安堵の様子が浮かんだ
「じゃあ、斬っちゃうの?」
今度は桃がニヤニヤしながら聞く
「さすが桃だな。いい勘してるぜ」
吹雪がニヤニヤしながら応え、素早く刀を抜いた
「あ!?ふあぁ!?ほっはぁ!!!」
顔面から血の気が引いた山崎屋が、何かを叫びながら焔の方を見た
「ほっちゃんに・・・・・・・助けてくれって言ってるのかな?」
桃がニヤニヤしながらそう言い、山崎屋がそれを肯定するように必死に首を縦に振る
「焔ぁ、どうすんだ?俺の邪魔すんのか?」
「いや、こんな奴助けようなんて思わないよ。吹雪、好きにやっちゃっていいよ」
焔がニヤニヤしながらそう言うと、山崎屋が再び腰を抜かしてその場にへたり込んだ
「そうか・・・・・じゃあ、お言葉に甘えさせてもらうぜ」
吹雪はそう言うと刀を山崎屋に向けて構え、目を閉じて大きく息を吸った
そして、目を開くと同時に山崎屋めがけて素早く何度も何度も刀を振り、最後に大きく息を吐いて刀を鞘に収めた
刀の鞘と柄がぶつかるカチっと言う音が鳴ると同時に、山崎屋の黒装束とその下の着物が紙吹雪のように宙に舞った
細かな布片が全て地面に落ちると、褌一丁の山崎屋が姿を現した
皮膚や褌には傷ひとつない
焔は口笛をピュウ、と吹いて、「やるねぇ〜」と嬉しそうに言って手を叩いた
吹雪はニヤっと笑って「まあまあだな」と応えた
「ほっちゃん、ひょっとしてふぅちゃんが殺す気ないってわかってたの?」
「ああ。刀を抜いた瞬間に殺気が消えたからな」
焔がそう言ってニコっと笑った
三人は失禁で褌を汚し、口から泡を吐いて気を失った山崎屋をその場において寺への帰途に就いた
「しかし、さすが桃だな。すげえ悪巧みだ」
吹雪が嬉しそうに言う
「地図を偽物とすりかえるまでは思いついても、肥桶を宝にしちゃおうなんて普通は思いつかねえよ」
「肥桶のことを思いついたのは桃じゃないんだよ」
「それじゃあ、まさか、焔、おまえが・・・・・・・?」
「ざーんねん。はっずれ〜!」
「千聖だよ、おまえの妹の・・・・・・・・・・偽の地図を描いたのも千聖だ」
「あの子、才能あるわねぇ〜。うちの一座に入れたいわぁ〜」
「桃、あいつ、そんなに歌や踊りが上手いのか?」
「違う違う。そっちの方はよくわかんない。あの子がすごいのは・・・銭儲け、っていうか、世渡りの才能よ。私に預けてみない?」
桃がいつになく嬉しそうに語りだした
「なあ、吹雪・・・・・・・妹のしつけは・・・・・・・ちゃんとしろよ」
「おまえに言われなくても・・・・・・・わかってらぁ」
あとちょっとだけつづく
時代劇シコシコ
でもここ3日連続みやびニーだというのは内緒だ
そういや時代劇には雅は出ないのね
じゃあ山崎屋=雅ってことで
え〜・・・それは考えちゃうなー
名前が出てないだけで野苺組にはいるんじゃないの?
めっ!!!
雅が褌一丁で失禁…
まとめ読んでたら「Bye Bye またね」の続きがむっちゃ気になる。
houzein
寝る前の保
消房でミニバスやってたオレがこれから小学校に忍び込んでバスケしてくるよ
何か閃きそう
ちょ、おま・・・捕ま
乙
乙
おは
>>946 え?捕まるの?だって生徒いないんだよ?大丈夫じゃないの?
楽しくスラダンごっこしてきたぜ
おまえらも夏はスポーツしろ!痩せるし気持ちがイイぜ!!
朝マックして寝ますノシ
ほ
ハロプロ関係全ての小説をかき集めるとどれぐらいの数になるんだろう
ちょっと気になった 「ほ」
未完の作者さん達帰って来てほしい
あ、B工はイラネ
>>953 おまえまさかB工じゃないの?自分で話題になろうとしてわざと言ってんじゃねえの?
955 :
名無し募集中。。。:2005/07/28(木) 11:11:33 0
携帯から乙
今夜あたり新スレの準備かしら
sage忘れ orz
957 :
名無し募集中。。。:2005/07/28(木) 11:12:14 0
age
B工は優恋と対極の伝説
トゥン
ん?
保全
ほ
ぜ
::::::::::::::::∬∫
::::::\:/ノノノヾ ビュンビューン
::::::ミゝ川´・_・;リつ <今日も暑いデスね、あ
>>950さんは不法侵入ですから
::::::⊂__つノ
しみハムマン発汗中!
保全
☆友理奈と千奈美☆ 〜ふたりはプリキュア〜
>>920の続き
さすがの佐紀も今のブラックの行動には切れた!!
「何であのタイミングで言うの!!!!」
何で佐紀が怒ってるのかも分からずに戸惑うブラック。
「えっ!? だって・・・何か私も言わないとダメかな〜・・・って」
「タイミングがあるでしょ! 何回も雅ちゃんが視線を送ってたでしょ!!」
勢いのある佐紀の言葉にブラックも下を向きながら小さな声で反論。
「だって・・・ 雅ちゃんが回すのやめたから・・・ ここかなぁ・・・って」
「違うでしょ! それは『かめはめ波』を『かめはめ』のためも無しに『波〜っ!』ってやるのと同じなの!! やったらダメなの!」
話を聞いていたホワイトがブラックに助け舟? ・・・と言うか思いついた疑問をぶつける。
「それって効率が良いからいいんじゃないの?」
そんなノー天気なホワイトの言葉に佐紀が怒る!
「ダメに決まってるでしょ!! 正義の味方が何でそんなこと言えるの!! 2人とも全然自覚が無いんだから!!」
そんな少し論点が外れた言い争いが続いて佐紀に怒られるブラックとホワイトだったけど・・・
一番痛いのは必死に箱を回し終わったのに全く放置状態にされてしまっていた雅だった・・・
「みーや・・・ 箱が開いてないけど・・・」
そんな梨沙子の言葉に『ハッ!』として全員が雅の方に視線を向ける。
雅は少し苦笑いで皆の方を見つめていて〜・・・
保
☆友理奈と千奈美☆ 〜ふたりはプリキュア〜
>>966の続き
放置状態にしてしまった雅に対して佐紀は何度も謝った後で箱についての話が再開される。
「それで〜・・・雅ちゃんは本当に箱を開けられるの? 箱は最初と変わらないと思うんだけど〜・・・」
ホワイトの言葉に『クスッ』と微笑んでから雅が言う。
「さっきの箱を回してたのは実は全く関係無くって〜・・・」
「え〜っ! 関係無かったの!?」
「うそ〜っ!?」
驚くホワイト、ブラック、梨沙子。
(あれで開くわけ無いでしょ・・・)と言いたそうに佐紀、茉麻、雅が冷たい視線を3人に送る。
『コホン』と小さく咳払いをしてから雅が話しを続ける。
「まぁ〜・・・あの回転は皆を盛り上げようとして何となく入れただけだから気にしないで♪」
そんな雅の言葉に『さすがはみーやだもん!』と雅に抱きつく梨沙子。
もう何を言っても梨沙子にはカッコイイ雅しか映らない・・・
雅は梨沙子の頭を軽くなでるとバックから小さなポーチを取り出して中から何かを取り出した。
それは小さな鍵・・・
「この箱の鍵は私が持ってるの! 私の大切な思い出の物だから♪」
「でも! 使われてないロッカーに捨てられてたって・・・」
佐紀が驚いた様に言う。
雅は少し『え〜っ?』って感じで佐紀の顔を見てから〜・・・すぐに微笑みながら言う。
「『捨てた』じゃなくって『隠してた』なんだけどな♪」
そう言って『クスッ』と微笑んでから箱に鍵を差し込む。
皆が必死になって開けようとした箱がついに開いて〜・・・
中から出てきたのは黄色いバンダナとシルバーの指輪だった。
☆続く☆
あっちに現われた薩摩って凄いB工臭かった
>>863 こういうのを書いたのは初めてだし、作家なんて言えるものではないです
投稿前に一応パッと読み返しはしたものの酒飲んで書いたただの超長文妄想です
歌とかマンガとかを参考にしたり元ネタにしたりしてますが…
「次回作」とかは、勘弁してください(w
>>865 何か有ったら羊の方でどうぞ。
スレが止まってるみたいなので多少は良いんじゃないですかね
>>877 前あった、須藤さん(萌)っていうのが面白かったです
>>880 ご想像にお任せします
>>873 あの時は もういいや って思いました
>>874>>876>>881>>890 他の人のが上手くいってるから違うようなのをっていうのは考えてました
最初はただなんとなくつけた「(仮)」だったけど
どうせなら意味を持たせるかってことで、こういう終わり方にしました
最初と最後だけは決めてたんですが、なかさきちゃんは
こんなに出てくる構想ではなかったです
漫画家がよく言う「キャラが勝手に動く」っていうのを実感しました
>>901 ただ言わせたかっただけだったりします
このスレッドが終わりそうだし、せっかくなのでレスさせてもらいました
ノノl∂_∂'ル<いい感じになってきたじゃない
>>969 あのぉ…こんなこといって申し訳ないが
気がつくのが遅いよ。
投下のリズムといちいちレスに反応するので
気がつかなきゃ
プリキュアの人って雅うんこやハッピーおまんまんの人でしょ!
ho
ze
エロいの希望
リl|*´∀`l|
梅るか
ヒトイネ
三越の梅さんキャワイカッタ
マイヤヒ〜
↓
マイヤホ〜
↓
从 ’w’)<マイハッハ―――――――!!!
57:名無し募集中。。。 07/14(木) 01:42 0 [sage]
どうせ今夜また落ちるさ
保全やさん達のお陰でならなかったな
残るはラストスパートォォォォォォォォ
梅田えりか
梅田えりか
梅田えりか
梅さん
梅田えりか
梅さん
梅
うめぇ
梅さん!
梅さん
999 :
名無し募集中。。。:2005/07/29(金) 02:23:47 O
梅さん
あとひと梅
1001 :
1001:
このスレッドは1000を超えました。
もう書けないので、新しいスレッドを立ててくださいです。。。