kskアニメキャラバトルロワイアル Part30

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1創る名無しに見る名無し
            _,-ー'´           `'´<._
            >           \  l    \
         _∠´            >Nレ'     ヽ_      __________________________
         /                       1‐-   /
         /.:::  ..:                      ',   .| ここは、安価で決定されたアニメ作品のキャラクターによる
        /::::.: .:/   ...::  ..:/    l: l:.        ヘ、  | バトルロワイアルパロディの企画スレさ。
        /イ:::: .::/   ..::::/ /l    / ノ \ヽ::..:. :. :. l:. l`  | 
         l.::イ  .:::::::/:/  レi   /:: /_.. -ー\‐、l:: l:. ∧!  .| この企画はその性質上、版権キャラの残酷描写や死亡描写が
         j:::::l .:: .::://ナこニ;ミl:: /:/l::/7Z=サナ‐ャ.〉l:: |:リ '  | 登場する可能性がある。苦手な人は注意してくれ。
         ノ:::::|.::リ l.::/<'ヘ::リ..`,l:/l´ l/  " ヾ-' " /f`|! |'    .| 
       /-イl::i:l´リl/X   ̄ /         /)ソ:l::リ..    .| なお、本企画は他板に存在する同様の企画とは一切関係ない。
          l:/::|::::|、Kヘ      〈L      /-'/|/    < 混同しないように気をつけて欲しいところだね。
          /´l/ヽ:l::::::::::\   ー- - -一'  , '::/        |
             ノノl/V|::::`-、,.      /l |/′        | それから、僕と目が合ったそこのキミ。
                 l´  |:::`' -、_,/ .|           |         好意に値するよ……『好き』ってことさ♪
                    |::       |           \__________________________
                 _-ー」:::..      ト、__
                /i7:::ノ:::::..      ',l  l、
               ../::: `ー、_::::::..    ..::r'´  ト、
             _/´レ:::: /`ー`):::-、:. -‐十⌒〉 \ `ー、 
            /∠´-ー┘::::「{...____.. -‐|! く.___\  `ヽ、
        _,.-''´     .了 / |::三=ー ̄:|:\  ` ̄、    `ヽ、
     _,.-'´     _,-'´   `ヽ、l、::::::::::::::::::::/:/     ``-、   `ヽ
前スレ
kskアニメキャラバトルロワイアル Part29
http://namidame.2ch.net/test/read.cgi/mitemite/1253119691/


避難所したらば
http://jbbs.livedoor.jp/anime/7056/


まとめwiki
http://www39.atwiki.jp/kskani/


過去スレや参加者は>>2以降に
2創る名無しに見る名無し:2009/11/13(金) 01:32:08 ID:CIxoWAbU
過去スレ
kskアニメキャラバトルロワイアル Part28
http://namidame.2ch.net/test/read.cgi/mitemite/1253119691/
kskアニメキャラバトルロワイアル Part27
http://namidame.2ch.net/test/read.cgi/mitemite/1245766157/
kskアニメキャラバトルロワイアル Part26
http://namidame.2ch.net/test/read.cgi/mitemite/1243065623/
kskアニメキャラバトルロワイアル Part25
http://namidame.2ch.net/test/read.cgi/mitemite/1241620804/
kskアニメキャラバトルロワイアル Part24
http://namidame.2ch.net/test/read.cgi/mitemite/1240388302/
kskアニメキャラバトルロワイアル Part23
http://namidame.2ch.net/test/read.cgi/mitemite/1237377384/
kskアニメキャラバトルロワイアル Part22
http://namidame.2ch.net/test/read.cgi/mitemite/1235397738/
kskアニメキャラバトルロワイアル Part21
http://namidame.2ch.net/test/read.cgi/mitemite/1233661828/
kskアニメキャラバトルロワイアル Part20
http://namidame.2ch.net/test/read.cgi/mitemite/1231683608/
kskアニメキャラバトルロワイアル Part19
http://namidame.2ch.net/test/read.cgi/mitemite/1230679406/
kskアニメキャラバトルロワイアル Part18
http://namidame.2ch.net/test/read.cgi/mitemite/1229845601/
kskアニメキャラバトルロワイアル Part17
http://namidame.2ch.net/test/read.cgi/mitemite/1229267673/
kskアニメキャラバトルロワイアル Part16
http://namidame.2ch.net/test/read.cgi/mitemite/1228743088/
kskアニメキャラバトルロワイアル Part15
http://namidame.2ch.net/test/read.cgi/mitemite/1227535172/
kskアニメキャラバトルロワイアル(実質14)
http://namidame.2ch.net/test/read.cgi/mitemite/1226591287/
kskアニメキャラバトルロワイアル Part13
http://namidame.2ch.net/test/read.cgi/mitemite/1225463936/
kskアニメキャラバトルロワイアル Part12
http://namidame.2ch.net/test/read.cgi/mitemite/1224586241/
kskアニメキャラバトルロワイアル Part11
http://namidame.2ch.net/test/read.cgi/mitemite/1223734166/
kskアニメキャラバトルロワイアル Part10
http://namidame.2ch.net/test/read.cgi/mitemite/1223212911/
kskアニメキャラバトルロワイアル Part9
http://namidame.2ch.net/test/read.cgi/mitemite/1222568380/
kskアニメキャラバトルロワイアル Part8
http://namidame.2ch.net/test/read.cgi/mitemite/1222005228/
kskアニメキャラバトルロワイアル Part7
http://namidame.2ch.net/test/read.cgi/mitemite/1221486079/
kskアニメキャラバトルロワイアル Part6
http://namidame.2ch.net/test/read.cgi/mitemite/1220958994/
kskアニメキャラバトルロワイアル Part5
http://namidame.2ch.net/test/read.cgi/mitemite/1220615940/
kskアニメキャラバトルロワイアル Part4
http://namidame.2ch.net/test/read.cgi/mitemite/1220359994/
kskアニメキャラバトルロワイアル part3
http://namidame.2ch.net/test/read.cgi/mitemite/1220120311/
アニメキャラバトルロワイアルin創作発表part2
http://namidame.2ch.net/test/read.cgi/mitemite/1220104445/
アニメキャラ・バトルロワイアルin創作発表
http://namidame.2ch.net/test/read.cgi/mitemite/1220012845/
3創る名無しに見る名無し:2009/11/13(金) 01:33:56 ID:CIxoWAbU
--------------------------------------------------------------------------------

よろしいならば参加者だ


3/6【涼宮ハルヒの憂鬱】
○キョン/●涼宮ハルヒ/○朝倉涼子/●キョンの妹/○古泉一樹/●朝比奈みくる
4/6【キン肉マンシリーズ】
○キン肉スグル/○キン肉万太郎/○悪魔将軍/●ウォーズマン/●アシュラマン/○ジ・オメガマン
1/6【モンスターファーム〜円盤石の秘密〜】
●佐倉ゲンキ/●モッチー/●スエゾー/●ホリィ/○ハム/●ナーガ
4/6【魔法少女リリカルなのはStrikerS】
○高町なのは/○スバル・ナカジマ/●フェイト・T・ハラオウン/●セイン/○ノーヴェ/○ヴィヴィオ
2/5【ケロロ軍曹】
○ケロロ軍曹/●日向冬樹/●タママ二等兵/○ドロロ兵長/●ガルル中尉
2/4【スレイヤーズREVOLUTION】
○リナ=インバース/●ゼルガディス=グレイワーズ/○ゼロス/●ラドック=ランザード
1/4【新世紀エヴァンゲリオン】
●碇シンジ/●加持リョウジ/●惣流・アスカ・ラングレー/○冬月コウゾウ
2/4【強殖装甲ガイバー】
○深町晶/●アプトム/●ネオ・ゼクトール/○リヒャルト・ギュオー
3/4【砂ぼうず】
○水野灌太(砂ぼうず)/●小泉太湖(小砂)/○川口夏子/○雨蜘蛛
1/3【となりのトトロ】
○トトロ/●草壁サツキ/●草壁メイ


26/48


地図はこれだよ!
http://takukyon.hp.infoseek.co.jp/cgi-bin/free_uploader/src/up0258.png


こちらは現在位置だよ!
http://takukyon.hp.infoseek.co.jp/cgi-bin/free_uploader/src/up0253.png

4創る名無しに見る名無し:2009/11/13(金) 01:34:47 ID:CIxoWAbU
【――カヲル君からのお願い――】


            ___,,,.................,,___    \                  / キャラクターの状態を把握しやすくするために、
           ´  >'"¨'''ー- ...,,__¨`\  ヽ\                |  SSの最後に以下のテンプレを挿入してくれ。
           _/_,,.... -─-- ..,,_\ \ i  ヽ               | 
          /   `>          \  \  i\  i            |  【場所/時間帯】
       /-‐ァ /  ___        \ヽ    i  /           |   【名前】
      / /// /    _,,..二ニ=        ',i  //           |   【状態】
       //,.7'" _,,.. -‐'''"、‐-..__.... -──- 、  レ   、 ̄`\         |   【持ち物】
        /,..イ/   「¨,ゝ、=ニ二             \¨、`\       |   【思考】
       //// Z ヽマラ''"  -‐‐-        、  \ \    __ | 
         //    _=ニ二__....   _二ニ= ,     il   ',   ',/ ̄    |  時間帯の区分は以下の通りだ。
     ___,イ,'      、_ノ _,.-‐ニ二、-‐ニイ      ll \. i  ',. ',    / |  0〜3時:未明
   /  フ ,   、  '"、    -.、、\. /i ∧   /l  ∨   ',_',  ,.イ   |  3〜6時:明け方
"\'-─- //!,'    丶       ヽ,仏、 / レ' ',  /| l __,,... -‐ム''"    <  6〜9時:朝
   \‐-、  ,'       \    Z ヾ-イ .//  /',/ /レ'''"/ /        |  9〜12時:昼前
        //ヽ      `     Z `>ソ /  /_/ ,.イ /          |  12〜15時:昼過ぎ
、 ,. ‐‐--‐'''"_,.! \     _,,.. -‐- ..,,__,,.. -‐'''"      /   .         |  15〜18時:夕方
/   / ̄       ̄>'''"     /          /  .          |  18〜21時:夜
__/__........___/  -‐==- イ           /  .           |  21〜24時:夜中
             /   /          ,.-‐''"              |
                                              \ 三時間区切りだから、割とアバウトでいいと思うよ。



【放送】
6時間に一度ゲームマスターからの放送があり、死亡者と禁止エリアを発表します。
禁止エリアは>>101>>102>>103……という形で書いてもらい、安価で決定されます。
キャラクターの時間を進めるのは自由です。
しかし、放送時間までたどり着いたら一度ストップ、他のキャラ達が追い付くのを待ってください。
ほとんどのキャラが放送時間にたどり着き、放送がされたら再び時間を進められます。


次の放送は24時です。
5創る名無しに見る名無し:2009/11/13(金) 01:35:28 ID:CIxoWAbU
【予約】
予約はこのスレ内で行います。
トリップをつけて「○○(キャラ名)と××を予約します」と宣言して下さい。
予約期限は原則として5日ですが、「ちょっと待って」で2日ほど延長が可能です。
さらに事情があったりするときは追加の延長もできます。
ただし連発は出来る限り避けましょう。
延長したい場合は、再び予約時と同じトリップをつけて延長を申請して下さい。
何らかの理由で破棄する場合も同様です。キャラ追加予約も可能です。


予約期限を過ぎても投下されなかった場合、その予約は一旦破棄されます。
その時点で他の人がそのキャラを予約する事が出来るようになります。
また、前予約者も投下は可能ですが、新たな予約が入った場合はそちらが優先されます。



 | ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄|
 |  あーーーーーっと!!!ここでお願いが入ったぁぁぁぁ!!!                   |
 |  次スレは>>950を踏んだ人が立てて下さい!                                   |
 |  そしてテンプレもhttp://www39.atwiki.jp/kskani/pages/290.htmlに置かれております!!  |
 |_______________________________________|
     ∧ | ∧  
    ,i  |_,! i、  
   i .。 |_ 。, `i 
    i -ー、―-、 | 
   i ,/"^ヘ^i i 
   i i'       | | 
   i ヽ_,._,/ ,' 
    ゙ー---―' 
6創る名無しに見る名無し:2009/11/13(金) 06:09:47 ID:NoSDwz5N
>>1乙です
7創る名無しに見る名無し:2009/11/13(金) 07:43:20 ID:ElGbTWEV
      /| ,/|          ヽ_人_人_人_人_人_人_人_人_人_人_ノ
      く K 」    m       )                   (
 ? _r'"    `ヽ  ノ        ) >>1乙だよトトロー!
  ミ(~ ゜-‐    ミ    ズボォ  )                   (
  ,i'" ''ヾ`ヽ    ミ       __Y⌒Y⌒Y⌒Y⌒Y⌒Y⌒Y⌒Y⌒Y⌒
 i'^ ヘ  `l    ミ⌒`⊃ ==--- ̄ ̄
 |   ^       "ミ
            _ヽ
     "'"'゛''""''''゛""´
8創る名無しに見る名無し:2009/11/13(金) 11:12:56 ID:6gQ+wTjQ
しかし30とは凄いな
安価も含むからだろうけどアニロワより多いぞ
そろそろ最終回か?
9創る名無しに見る名無し:2009/11/13(金) 13:57:15 ID:Qh+fJ2Hu
アニロワは投下と感想は別スレじゃなかったっけ?
10創る名無しに見る名無し:2009/11/13(金) 16:46:09 ID:ss0fPNcC
まだ半分以上も生きている
俺たちのロワはこれからだ!
11創る名無しに見る名無し:2009/11/13(金) 17:42:17 ID:81Eo9Ldl
もう半分は切ってるよ
12創る名無しに見る名無し:2009/11/13(金) 17:51:40 ID:dlLRADYl
そういやこのロワって一話で二人以上死ぬ話ってほとんどないよな。
初期リングとゲンキ死亡話くらい?
13創る名無しに見る名無し:2009/11/13(金) 18:24:02 ID:my8YF80T
大量死は荒れる、それだけ。
14創る名無しに見る名無し:2009/11/13(金) 18:53:34 ID:IkMXfxOd
残り二十三人か
温泉組と遊園地組が接触できれば無難に対主催ルートっぽいが、禁止エリアの都合で簡単にはいかなさそうだ
危険因子は砂ぼ、雨蜘蛛、ゼロス組、将軍組、オメガマンくらい
やっぱり将軍が最難関だな
15創る名無しに見る名無し:2009/11/13(金) 18:58:09 ID:h6WtpIRK
なぜ閣下を抜いたし
16創る名無しに見る名無し:2009/11/13(金) 19:01:10 ID:OW+GJq6W
閣下が抜けていることに突っ込もうと思ったら、一歩遅かったでござる
あの人だって強いんだぞ
変身前でもガイバーと力比べで互角だし、メガ・スマッシャー喰らって(バリアのおかげとはいえ)五体満足だったし
17創る名無しに見る名無し:2009/11/13(金) 20:53:05 ID:nOYNxBxW
たとえメガスマッシャーくらって平気でも
ドラグスレイブくらって高笑いする余裕があろうとも
ウォーズマンをねじ伏せることができようとも
豆腐の角で頭を打って致命傷を負う

それが閣下
18創る名無しに見る名無し:2009/11/13(金) 22:29:39 ID:sk9YyE1+
前スレに2X氏の作品代理投下してるから、支援頼む
もうすぐさるさんに引っかかりそうなんで
19創る名無しに見る名無し:2009/11/13(金) 23:56:37 ID:CIxoWAbU
>>12
カブト虫とアプトムは?
20創る名無しに見る名無し:2009/11/14(土) 10:22:10 ID:oyCKZmrv
>>1乙〜!

それと>>3ミスってるようなので修正
現在の残り人数と地図は↓

23/48

地図はこれだよ!
http://takukyon.hp.infoseek.co.jp/cgi-bin/free_uploader/src/up0258.png

こちらは現在位置だよ!
http://takukyon.hp.infoseek.co.jp/cgi-bin/free_uploader/src/up0315.png
21創る名無しに見る名無し:2009/11/15(日) 15:48:14 ID:q2XmnbEu
まだ23人もいたのか
22創る名無しに見る名無し:2009/11/16(月) 22:18:27 ID:lNmcjrlg
地図乙です!
夜の間にいろいろ動いたな
将軍一家も離散したし
温泉組も遊園地組も変化した
23創る名無しに見る名無し:2009/11/16(月) 23:06:38 ID:lNmcjrlg
MADuPlCzP6氏の代理投下をします。
24代理:『4分33秒』 ◇MADuPlCzP6:2009/11/16(月) 23:07:44 ID:lNmcjrlg
◆ ◆ ◆ ◆ ◆


その時、時刻は19時56分27秒。
警告時間の1分間を足すと残り時間は4分33秒。

4分33秒間。
それがリヒャルト・ギュオーに許された逃走のための時間だった。


◆ ◆ ◆ ◆ ◆


ずるずると重く、動かない体を引きずってエリアの端を目指す。
先ほどウォーズマンとの激しい戦いを経た体はなかなか言うことを聞かない。
木の根に足を取られた巨躯がぐらりと傾いだ。

「くそっ!ウォーズマンめ!」

俺は生きて、世界の支配者となるのだ!
だから、この俺がーー

「このリヒャルト・ギュオーがっ!こんな所で潰えることがあってはならんのだああぁぁぁぁあああっっっ!!!」

咆哮を上げ走り出す。
それは演奏開始の合図。
ギュオーは振り上げたのだ。
自分に残された4分33秒を奏でる指揮のタクトを。
25代理:『4分33秒』 ◇MADuPlCzP6:2009/11/16(月) 23:09:23 ID:lNmcjrlg
◆ ◆ ◆ ◆ ◆


ざわざわざわ、びゅうびゅうびゅう。
ベースラインは、風を切る音、闇に塗りつぶされた木々がざわめく音。
ぜぇぜぇぜぇ、どくどくどく。
主旋律は己の体の悲鳴。呼吸の音、心臓の早鐘。
体の外から、内から、音はF-5と名付けられた範囲に響き渡る。

時間は淀むことなく勤勉に進み、ついには最終楽章に至る。
演奏記号はcrescendoでPrestissimo。
その身にまとわりつく音はどんどん大きく速度を上げていく。

果たしてその旋律はこの男の耳に届いているのだろうか?

残された力を振り絞るようにギュオーは前へ進む。
生にしがみつく精神はすでに限界を叫ぶ体をさらに加速させる。
軋む体に鞭を打つように、両の足を交互に繰り出すことにのみ全神経を傾ける!

残り1分を刻んだところで
ひとつ、音を奏でる楽器が増えた。

『警告。
 リヒャルト・ギュオーの指定範囲外地域への侵入を確認。
 一分以内に指定地域への退避が確認されない場合、規則違反の罰則が下る。
 繰り返す……』

走りながら落ち着きなく目玉を動かす。
そろそろエリアの端に出るはずなのだが明確な目印があるわけではない。
首筋から這い寄る死の影がやかましくわめき続ける。

『10、9、8、7……』

「えぇい!くそぅっ!!」

追いつめられた彼は最後に賭けに出た。
出ざるを得なかった……自分の命をチップにした賭けに!!

どん!と最後の跳躍。
男の体は宙を舞った。


◆ ◆ ◆ ◆ ◆


『……6、5、4、……』
その巨躯は数瞬空を舞った。
それは獣神将の力によるものではなく、男・ギュオーとしての挑戦。
慣性の法則に従い、人体の通過点は放物線を構築する。
『……3、2、……』
未だ生存ラインに届かない、警告音は鳴り止まない。
しかしその足はすでに再び地に着こうとしている。
『1、ゼ………………』

男は死線を越えた。
26代理:『4分33秒』 ◇MADuPlCzP6:2009/11/16(月) 23:10:45 ID:lNmcjrlg
◆ ◆ ◆ ◆ ◆


「ぜぇ、ぜぇ、ぜぇ……」
男は肩で大きく息をついていた。
その体は、濃く暗い木の陰の中。
彼の後ろには目に見えない線がある。深くて暗い線が在る。

『退避確認』
曲の最後の音は勝利を歌った。

男は賭けに勝ったのだ。
しかし生を勝ち得た男は快哉を叫ぶこともなく、ただうずくまる。

「うぅっ!な、何だ、今のは……」

がくがくと体を震わせ、わななく唇でそう呟いた。
蠢いたのだ、何かが自分の首元で。
それが自分の中で起こったものか、首輪の側で起こったものかは判然としない。
だが、確実にこの幾ばくもない隙間で何かが起こっていた。
ギュオーの脳裏に『あれ』の存在がかすめていく。
加持を殺めたときに知った存在、首輪に潜む『あれ』が。

「それに今の感覚はなんなのだ……!? まるで俺が俺でなくなるような…………!」

もう駄目かと思うほど崖っぷち、その瞬間、感じたのは想像していたような痛みでも灼熱感でもない。
ただ自分という個が消えてしまうような感覚だった。

ギュオーは野心の強い男である。
支配者アルカンフェルをも打ち倒し、成り代わろうとする業の深い男である。
故に彼は誰も信用せず、己の力と存在のみを拠り所としていた男。
         ・・・・・・・・・・
その男が唯一信ずる自分が自分でなくなるとしたらーー

「フ、フハ、フハハハハハッハハハハッハハハハハッ!!!!」

男は笑う。
その身に起こった異変に動じず、さながら王のように。

「今のが禁止エリアの発動の片鱗というものか! くくく……面白い、面白いぞ雑魚がぁ!!」

狂ってなどいない。
その振る舞いは髪の先まで、常の彼と微塵も違わない。

「俺はユニットを手に入れ神に、支配者になる男だ!一度死にかけたとてハクがついたというものよっ!」

男は歩く。
先ほどとは別人のように、ゆったりと余裕さえ見えるようで。

しかし、黒い恐怖は彼の背に貼り付いて放さない。
音もなく、べたりと。

ただべったりと。
27代理:『4分33秒』 ◇MADuPlCzP6:2009/11/16(月) 23:11:51 ID:lNmcjrlg
【F-5周辺のエリアのどこか/一日目・夜】

【リヒャルト・ギュオー@強殖装甲ガイバー】
【状態】 全身軽い打撲、左肩負傷、ダメージ(大)、疲労(大)
買@ンゲリオン、
     ガイバーの指3本、空のビール缶(大量・全て水入り)@新世紀エヴァンゲリオン、 毒入りカプセル×4@現実、
bガイバー 、
     クロエ変身用黒い布、詳細参加者名簿・加持リョウジのページ、日向ママDNAスナック×12@ケロロ軍曹、
     ジュエルシード@魔法少女リリカルなのはStrikerS、不明支給品0〜1
【思考】
1:優勝し、別の世界に行く。その際、主催者も殺す。
2:キョンを殺してガイバーを手に入れる。
3:自分で戦闘する際は油断なしで全力で全て殺す。
4:首輪を解除できる参加者を探す。
5:ある程度大人数のチームに紛れ込み、食事時に毒を使って皆殺しにする。
6:タママを気に入っているが、時が来れば殺す。

※詳細名簿の「リヒャルト・ギュオー」「深町晶」「アプトム」「ネオ・ゼクトール」「ノーヴェ」「リナ・インバース」「ドロロ兵長」「加持リョウジ」に関する記述部分が破棄されました。
※首輪の内側に彫られた『Mei』『Ryouji』の文字には気付いていません。
※擬似ブラックホールは、力の制限下では制御する自信がないので撃つつもりはないようです。
※ガイバーユニットが多数支給されていると推測しました。
※名簿の裏側に博物館で調べた事がメモされています。
※詳細名簿の内容をかなり詳しく把握しています。
※一度ギュオーをLCL化させかけた影響で首輪に変化があるかもしれません。

※ギュオーはF-5以外の、F-5を中心とする9コマのエリアどこかにいます。どこにいるかは、次の書き手さんにお任せします
28代理:『4分33秒』 ◇MADuPlCzP6:2009/11/16(月) 23:13:35 ID:lNmcjrlg
以上になります。

たくさんのご意見ありがとうございました。
どなたか代理投下していただければと思います。

代理投下以上です。
29創る名無しに見る名無し:2009/11/16(月) 23:28:39 ID:lNmcjrlg
あ…前スレに………
俺は大馬鹿だ…
ごめんなさい
30創る名無しに見る名無し:2009/11/16(月) 23:50:38 ID:n1o5j+N6
投下&代理投下乙です!

怯えたり強がったりと実に閣下w
LCL化の秘密にまた一歩閣下は近づいたな
しかしゼロスといい閣下といい危険人物ばっかりが首輪の真相に近づくとか…これからが楽しみです
31創る名無しに見る名無し:2009/11/16(月) 23:52:08 ID:QvUNqJ50
ぢrとうこつ
32創る名無しに見る名無し:2009/11/16(月) 23:53:06 ID:QvUNqJ50
あれ!?規制解除されてたのかよ!うちは展開のOCNだぞ、んなあほな!?
33創る名無しに見る名無し:2009/11/17(火) 00:00:25 ID:wBgl59BE
投下乙。
閣下ヤバかったな、これでスープになってたら完全に道化だw
いまでも道化だがw
34創る名無しに見る名無し:2009/11/17(火) 20:06:43 ID:zF5WKyxL
test
35創る名無しに見る名無し:2009/11/17(火) 21:32:09 ID:hgWrwkP+
投下と代理投下乙。
ただものでない首輪が不気味だな。
閣下は忙しいなw
36創る名無しに見る名無し:2009/11/17(火) 23:49:37 ID:1uRMOrl6
ksk
37創る名無しに見る名無し:2009/11/17(火) 23:52:36 ID:1uRMOrl6
て、規制解除されてるしw

投下乙
閣下も何だかんだで首輪解除に一番近いのかもしれない
しかし、今後もステルス(笑)を続けるんだろうかw
38創る名無しに見る名無し:2009/11/18(水) 23:34:30 ID:VGP/wyXZ
投下乙〜
ぱっと見カリスマっぽいけどよく見るとやっぱ閣下(笑)なんだよなw

>>27
アイテム欄バグってない?
39創る名無しに見る名無し:2009/11/19(木) 00:18:12 ID:7EHtn51T
確かにアイテム欄おかしい。閣下の前話のアイテム欄をコピればおkかな
40創る名無しに見る名無し:2009/11/19(木) 00:34:32 ID:a+XHzrAz
前スレも仮投下スレも同じだ
前の話のアイテム欄なら大丈夫だね
41創る名無しに見る名無し:2009/11/19(木) 00:39:01 ID:7EHtn51T
おk直しといた。閣下の戦闘力はこのロワではトップクラスなんでがんばってほしいぜ
42創る名無しに見る名無し:2009/11/19(木) 00:56:02 ID:a+XHzrAz
乙です!
戦闘力だけが優秀なのは閣下だけじゃなくて他にもいるぞw
43創る名無しに見る名無し:2009/11/19(木) 01:39:31 ID:OoBg8eVm
ゼロスとかもトップクラス?
44創る名無しに見る名無し:2009/11/19(木) 04:24:37 ID:HYt0Wxb7
戦闘力だけが優秀
脳筋肉マン
脳筋肉マン太郎
生真面目ガイバー
45創る名無しに見る名無し:2009/11/19(木) 13:09:04 ID:8kkMNAAz
ガチで最強は将軍だな
46創る名無しに見る名無し:2009/11/19(木) 14:32:07 ID:ZwxnuISs
対主催の温泉外人部隊(フッキー、なのはさん、ケロロ、スバル)は、消耗が激しいし
遊園地ハーレム隊(リナ、朝倉、ヴィヴィオ、兵長)は小康状態
夏子さんは将軍と手を組みそうだし、砂ぼうずはたぶん避けようとする
スグル&万太郎は・・・・・・これから頑張れるさ!!
47創る名無しに見る名無し:2009/11/19(木) 19:23:22 ID:CPMkuVTx
ちょっと現在の状況をまとめてみた。

遊園地組A:リナ=インバース、ヴィヴィオ
遊園地組B:ドロロ、朝倉涼子(↓とチャット)
博物館組:雨蜘蛛 、深町晶(↑とチャット)
高校:砂ぼうず(↑チャットを監視中)

街:ゼロス 、キン肉スグル、ハム(首輪等情報あり)
湖:古泉一樹、キン肉万太郎(対悪魔将軍)
温泉:冬月コウゾウ、ケロロ軍曹、高町なのは、スバル・ナカジマ(キョン逃亡ショック中)

湖周辺単独:悪魔将軍、ノーヴェ、川口夏子、オメガマン
温泉周辺単独:ギュオー(首輪情報あり)、キョン 、トトロ

23/48

纏めてみたら意外と単独行動が多かった…。
48創る名無しに見る名無し:2009/11/19(木) 20:24:48 ID:YfTTKRw3
さて、砂ぼとか茶の描写が難しいけど大丈夫だろうか?
49創る名無しに見る名無し:2009/11/19(木) 21:22:30 ID:S/UK9TMW
悪魔将軍のタッグパートナー務めてくれそうなやつもういなくね?
ノーヴェ粛清確定カナこりゃw
50創る名無しに見る名無し:2009/11/19(木) 21:49:33 ID:OA/tiGjE
相手がガイバー&将軍がリムーバー持ち

将軍が閣下とタッグとかなると勝てる気が…

あれ、むしろ勝率増してね?
51創る名無しに見る名無し:2009/11/21(土) 13:11:50 ID:YzBJFC9J
ショーグンカッカー

……なんだろう、強いはずなのに弱く感じた。
52創る名無しに見る名無し:2009/11/21(土) 13:43:47 ID:3Qec+cUM
何故閣下はこんなにネタなんだw
53創る名無しに見る名無し:2009/11/21(土) 13:55:17 ID:FPn8z1F4
閣下だからとしか
そうだ!ギュオー将軍ならd…だめだ名前を聞いた瞬間絶望的な気分に
54創る名無しに見る名無し:2009/11/21(土) 14:11:32 ID:UOnd9y0k
イビルジェネラルズとかどうだろう
55創る名無しに見る名無し:2009/11/21(土) 15:46:13 ID:MYFDzmvY
高町なのは(sts)にバスター系の技をキメてほしかったぜ
ここまで来るともう誤解フラグとかでもありえねーか……
アシュラVSスバルももったいなかったな〜
56創る名無しに見る名無し:2009/11/21(土) 19:18:01 ID:Yvf7SyUZ
バスター合戦で普通に魔法で圧倒するスバルさんパネェ
今なのはさんは現状フル装備だからバスター系はいくらでも使えるはず
57創る名無しに見る名無し:2009/11/21(土) 20:27:08 ID:MYFDzmvY
ああ、いや、そっちのバスターではなく……
高町なのはに筋肉バスターを決めて欲しかったなぁと
58創る名無しに見る名無し:2009/11/21(土) 20:54:29 ID:3Qec+cUM
どうやったらそんな状況に出来るんだよ……
59創る名無しに見る名無し:2009/11/21(土) 20:56:17 ID:Lxfrh6em
まさかのすれ違いに、くそわろたwwwww
60創る名無しに見る名無し:2009/11/21(土) 21:05:18 ID:OUrzHVmX
筋肉バスターは普通にやると腰を激しく痛める可能性があるので
超人以外はやっちゃいかんよ。
倒れ込み式で妥協しなきゃあ。

まあ魔法を利用したハーフネルソンスープレックスくらいは出来ても可笑しくはないかと
61創る名無しに見る名無し:2009/11/21(土) 21:09:31 ID:MYFDzmvY
あのスリット入りのタイトなスカートがまくれてパンツ丸出し大股開きの状態でむさくるしい男に
担ぎあげられ首、腰、股関節の3箇所を痛めつけられるなのはたん……
62創る名無しに見る名無し:2009/11/21(土) 21:11:58 ID:wMM3qy81
決められてるじゃねえか!
63創る名無しに見る名無し:2009/11/21(土) 21:21:52 ID:yw2rGZsQ
スバルがかけられた
Ω・カタストロフドロップも相当な体勢だぞw
逆さにして尻を相手の顔に密着させて…
64創る名無しに見る名無し:2009/11/21(土) 23:34:10 ID:MU8wWkuR
おのれΩ、羨ま……けしからん!
しかしΩはいつまで経ってもネタ臭が消えないなw
65創る名無しに見る名無し:2009/11/22(日) 01:54:18 ID:dxP7Guo0
ぶっちゃけ、肉に女は出るが女が戦うなんてほとんど0だからな
野郎にワザかけられるとかあり得ない
もし原作がそちら方面に行ったらそれはそれで凄いがなw
66創る名無しに見る名無し:2009/11/22(日) 02:03:57 ID:seotSooD
>>61
もしかしなくても……パンツ見たいだけだろw
67創る名無しに見る名無し:2009/11/22(日) 02:21:05 ID:pVG7VdDa
Vジャンプ版のU世には戦う女性超人が少数登場したけどな。
68創る名無しに見る名無し:2009/11/22(日) 02:34:22 ID:pf8JwRgH
このスレで久しぶりに変態という名の勇者たちを見た気がするww
69創る名無しに見る名無し:2009/11/22(日) 02:52:15 ID:Zvny/sOg
あの技を女にするとはセクハラ極まりない
オメガマンめ

うらやましい!
70創る名無しに見る名無し:2009/11/22(日) 03:42:39 ID:GykNRssM
まて、>>61が今から実現すると
なのはちゃん9歳 E:はいてない をいじめる変態が一丁できあがるぞ!
もちろん実況は自主規制必須だ!

逆になのはちゃん E:はいてない「が」キン肉バスターをかけたら…
この中の誰かが新しい何かに目覚めてしまうかもしれんw
71創る名無しに見る名無し:2009/11/22(日) 03:46:17 ID:f0HeLzHT
つ キン肉マンレディー
72創る名無しに見る名無し:2009/11/22(日) 09:39:20 ID:93g5Pjya
9才にバスターはちょっと絵的にどうかと思うが…
ガルル中尉よりはマシかもしれんが
73創る名無しに見る名無し:2009/11/22(日) 10:52:52 ID:XzyVQMjZ
そんなロリコン共には三次のリアルキン肉バスターを食らわせてやる!!
http://www.nicovideo.jp/watch/sm745606(日本)
http://www.nicovideo.jp/watch/sm3756265(米国)

アメリカ式のを食らって欲しいですなあ
前の人も後ろの人もパンtがみれ(ry
74創る名無しに見る名無し:2009/11/23(月) 00:35:10 ID:gwvkxbHS
>>72
ガルルの話をするから

スバル「なんだろう、あれ……」

なのは「あれは私の体液だ」

スバル「ああ、体液ですか……体液ぃ!? 」

なんてのを想像してしまったじゃないか
75創る名無しに見る名無し:2009/11/23(月) 04:51:05 ID:q6APo6CS
ところで君たち、今は非ロリとなってしまったがボインとして覚醒した聖王ヴィヴィオの存在を忘れてないかね?
聖王形態のヴィヴィオは(まぁレリックって前提がいりそうだが)基本的に格闘主体のパワーファイターだ

つまり…わかるな?
76創る名無しに見る名無し:2009/11/23(月) 10:10:59 ID:qGyGyIav
髪の毛を硬質化させてハリケーンミキサーか
77創る名無しに見る名無し:2009/11/23(月) 14:36:16 ID:m6LAGe91
格闘技をする魔法使いって大魔法峠を彷彿させるな

 肉 体 言 語〜♪
78創る名無しに見る名無し:2009/11/23(月) 14:58:54 ID:wbZavmzc
リーリーカルートカレーフー キルゼムオールー♪
79創る名無しに見る名無し:2009/11/23(月) 23:17:28 ID:0NpV9mlG
悪魔将軍にハリケーンミキサーを仕掛けるヴィヴィオを幻視した…ダメだーヴィヴィオ効かない逃げろー!
80創る名無しに見る名無し:2009/11/25(水) 00:55:36 ID:9mv887Iu
おまいらはヴィヴィオに何を期待しているんだwww

なのはさんは、19歳の若さでありながら子持ち未婚の母であり、さらにロリママ化して極めつけはノーパン
俺が記憶する限りでは全パロロワ中でkskのは最も萌えポイントが高いなのはさんだと思うんだwww
81創る名無しに見る名無し:2009/11/25(水) 16:11:21 ID:zr+6DGLM
ふと思ったがここのなのはさんって長生きな方か?
なのはさんって色んなロワ出てる割に短命なイメージなんだが
82創る名無しに見る名無し:2009/11/25(水) 16:26:33 ID:8I2NnMu1
最長がLSロワかな、まだ生きてるけど。
83創る名無しに見る名無し:2009/11/25(水) 17:46:47 ID:JskhDDxt
改めて振り返ってみると、治療ばっかしてる気がするこのロワのなのはさん
84創る名無しに見る名無し:2009/11/25(水) 18:46:08 ID:O1Asg8Me
初期にも話題になったが、回復技持ちや回復アイテムが少ない作品群だからなあ
そうじゃなければカナブンがここまで人気者にはならなかった
85創る名無しに見る名無し:2009/11/25(水) 19:15:24 ID:GxuEo9bw
カナブンが人気なのはそれだけじゃない
カナブンだからこそ人気があるんだ
86創る名無しに見る名無し:2009/11/25(水) 19:28:42 ID:2/CuqQxH
>>83
自分はヴィヴィオの事ばっか気にしてたイメージがあるな
特に初期w
87創る名無しに見る名無し:2009/11/25(水) 19:34:16 ID:pV40b0TW
そのヴィヴィオに励まされて親子共に精神的に強くなったのも良い印象。
どちらかが死んだときどうなるか、て感じか。
88創る名無しに見る名無し:2009/11/25(水) 23:12:18 ID:8I2NnMu1
親子共が親子丼に見えた、死にたい。
89創る名無しに見る名無し:2009/11/25(水) 23:31:14 ID:GxuEo9bw
俺もだ…恥ずかしくて言えんかった
90創る名無しに見る名無し:2009/11/25(水) 23:34:59 ID:L43ei7qr
お前ら……ごめんなさい俺もです
91創る名無しに見る名無し:2009/11/26(木) 00:34:38 ID:eODl8mTr
え? 親子丼って別におかしな言葉じゃないだろ(棒)
92創る名無しに見る名無し:2009/11/26(木) 01:50:21 ID:Kd3PhQ2b
そろそろ来ないかな?
93創る名無しに見る名無し:2009/11/26(木) 06:04:07 ID:llHbgJ4l
>>81
なのはってどんなロワに出たっけ?
アニロワ系しか知らないからにんともかんとも……
因みに、俺も親子丼と読んでシマタよwww
94創る名無しに見る名無し:2009/11/26(木) 08:27:36 ID:PDIQ62vs
>>93
俺が把握している範囲だとリリカルなのはシリーズはアニ1st・アニ2nd・LS・ニコ・なのは・ロボ・らきだったかな?
なのは個人ならアニ1st・LS・ニコ・なのは×2・らき
95創る名無しに見る名無し:2009/11/26(木) 08:29:16 ID:OPX5a2pu
>>93
ニコロワでは二回放送前に死んだ
俺も把握してるロワは5個ぐらいしかないからそれ以上は分からんが
96創る名無しに見る名無し:2009/11/26(木) 11:32:00 ID:llHbgJ4l
>>94>>95
返答サンクス
なるほどー、そんなに死んでるのかwww
なのはが生還したロワってあるのか疑問だな
この調子じゃこのロワでもLSでも逝きそうだし
なのはって基本前のめりだし、仕方ないかな
97創る名無しに見る名無し:2009/11/26(木) 12:18:33 ID:WQZOVMMX
つか多分なのは勢で生還したのはフェイトだけ。
さすがになのはロワでは何人か生還する気はするが……
……デバイスは何体も生還してるのに。
98創る名無しに見る名無し:2009/11/26(木) 12:58:53 ID:6JCrnNdO
自分が把握してる限りでは
大なのはは今のところニコを除いたなのは、らき、ここの全部で生き残ってる
逆にアニ1で生還したフェイトは他の所じゃ大も小も死亡率高い
99創る名無しに見る名無し:2009/11/26(木) 17:18:43 ID:9z6Kom6o
なのは勢は結構生還率高いぞ

アニ1stのリィンにニコのレイハ・クロミラとか
100創る名無しに見る名無し:2009/11/26(木) 17:44:24 ID:dC4V+fR7
昔は声優なんて気にしてなかったが、久しぶりにサクラ大戦をやってちょっと調べてみたら
さくら=ゲンキだったことを知った
声優パネェ……
101創る名無しに見る名無し:2009/11/26(木) 18:21:03 ID:RF0S0aSS
アニ1stではレイハ、バルディ、アイゼンも生きてたしデバイス勢強いなw

フェイトは一番最初で生き残ったせいで生きてる印象が強いんだろうな。
だから他ロワでは扱いがひどいw

ドラや凛も出演数がすごかったら扱いひどかったんだろうなぁ、と想像。
102創る名無しに見る名無し:2009/11/26(木) 19:24:52 ID:OPX5a2pu
>>99
あのレイハは生還と言って良いのか限りなく微妙だと思うぞ……
エロミラはエピローグでも大活躍だが
103創る名無しに見る名無し:2009/11/26(木) 20:18:44 ID:1Na25eaS
スレイヤーズはあんまりロワに出場しないな
攻撃魔法とか強いのに
104創る名無しに見る名無し:2009/11/26(木) 21:12:25 ID:uKHWOHrE
スレイヤーズは原作本編が終わってだいぶ経つからなぁ
アニメだってRevoが10年振りだし

けど俺はそれを待っていたぁぁぁ!
105創る名無しに見る名無し:2009/11/26(木) 22:19:20 ID:Aq7vJA+3
砂ぼうずとガイバーなんてスレイヤーズ以上の知名度の低さからロワに参戦できなかっただろう。
しかも両方とも面白いから困る。
106創る名無しに見る名無し:2009/11/26(木) 22:37:36 ID:ElDwemmm
モンスターファームだって
AAが少ないぐらいにマイナーだけど参戦できた
ほとんどいなくなったけど…
107創る名無しに見る名無し:2009/11/26(木) 22:41:04 ID:32ZyhJYg
動物園が残ってるじゃないか
ライガーさんが消えたらもう一匹スペアがあるし
108 ◆2XEqsKa.CM :2009/11/27(金) 01:40:02 ID:ip1ZbUTc
ドロロ、朝倉涼子、雨蜘蛛、深町晶、砂ぼうず、悪魔将軍で予約します
109創る名無しに見る名無し:2009/11/27(金) 01:43:29 ID:mr7vxUZn
予約キター
楽しみにしてます!
110創る名無しに見る名無し:2009/11/27(金) 01:54:54 ID:nv7+eLlD
2X氏予約キターーーーー!
期待してますwksk
111創る名無しに見る名無し:2009/11/27(金) 02:09:03 ID:+lA/r7z7
予約ktkr……でも面子が恐ろしくてしょうがないww
112創る名無しに見る名無し:2009/11/27(金) 06:24:40 ID:ymVzGLOF
予約来た!
でもなんでそこに悪魔将軍が居るんだー!?
wksk
113 ◆5xPP7aGpCE :2009/11/27(金) 07:13:30 ID:ditQ+YMF
ノーヴェ、リヒャルト・ギュオーで予約します。
114創る名無しに見る名無し:2009/11/27(金) 07:46:08 ID:qDcecSE4
さらに予約キター!ノーヴェ逃げろw
115創る名無しに見る名無し:2009/11/27(金) 08:11:04 ID:/3mA8BbM
予約乙です

また濃い面子やなーwww
悪魔将軍の存在がひたすら怖いww

ノーヴェ逃げてー超逃げてー!!
閣下は容赦ねーぞー!!
って、交渉成立したら将軍×閣下タッグ!?
……何故だろう、物凄く強い筈なのに少しも脅威に感じないwww
116創る名無しに見る名無し:2009/11/27(金) 19:28:53 ID:3uSDvClF
砂ぼには誰もコメントしないなw
女と脱出の情報さえあればそうそう裏切らない……はず
雨蜘蛛と夏子との相性は最悪に近いから一筋縄ではいかないか
117創る名無しに見る名無し:2009/11/27(金) 22:27:40 ID:nv7+eLlD
砂ぼうずは情報をたくさん持ってるからな
なかなか手強いんじゃないかな
118創る名無しに見る名無し:2009/11/27(金) 23:08:59 ID:yZfFsudt
それでいて情報を中々吐かないし、弱者切り捨てもやりかねん。
上手い具合に火種になってくれんもんかね。
119創る名無しに見る名無し:2009/11/27(金) 23:41:13 ID:2/S8/X/Z
予約来てたー! 楽しみにしてます!

>>118
灌太ならきっと何かやらかしてくれるような気がするw
灌太だからなあ。
120創る名無しに見る名無し:2009/11/27(金) 23:47:09 ID:so77nXJ/
砂ぼうずははたして生きてるおっぱいに辿りつけるのだろうか
121創る名無しに見る名無し:2009/11/28(土) 08:30:37 ID:DKmUtAul
死んでるボインならすぐそこなんだがw
122創る名無しに見る名無し:2009/11/28(土) 20:43:02 ID:ksjlWXjh
もしもヴィヴィオの胸を揉んだら俺は絶対に砂ぼうずを許さん
123創る名無しに見る名無し:2009/11/28(土) 21:25:43 ID:3xHWCrOJ
胸を揉む程度ですむかな…w
124創る名無しに見る名無し:2009/11/28(土) 21:39:36 ID:DQHPZQsT
砂ぼの世界の女の子とかけ離れてるから行動の予想が出来ん
125 ◆MADuPlCzP6 :2009/11/29(日) 01:17:38 ID:0UxVI3sP
それじゃあ話題のボインちゃんとナインちゃんのセットを頂いていくぜ!

高町ヴィヴィオ、リナ=インバースを予約します

もちろんリナの方がナイ……
あれ、なんだろうあの赤い光は?
126創る名無しに見る名無し:2009/11/29(日) 01:24:17 ID:Is9632xb
予約きたあああああ
ちょっとしたラッシュだ
うれしい
127創る名無しに見る名無し:2009/11/29(日) 01:42:51 ID:vq7EV8nq
予約キタ!これでかつる!

まあナインにも需要はあるさ……
あれ、こんな時間に宅配便が
128創る名無しに見る名無し:2009/11/29(日) 13:14:36 ID:h/UfAjFE
でも文庫のイラスト見たらあれはけっこう大きくないか?
日本人でもあれより小さい女性は多いぞ
129創る名無しに見る名無し:2009/11/29(日) 13:59:25 ID:N+XRJBj7
惨事と比べたらダメだ!
130創る名無しに見る名無し:2009/11/29(日) 15:01:31 ID:1XAR+L8B
そんなの存在しませんよ

みんな立体映像です
131創る名無しに見る名無し:2009/11/29(日) 18:46:54 ID:kcNQEo9h
>>120-121
つーか、既に死んでるボインに手を出してたがな……
132創る名無しに見る名無し:2009/11/29(日) 20:30:19 ID:OmJ6p2d1
自分も初めて見たときは(巨乳ではないだろうが小さくは無いだろ)って思ったが
原作者の巨乳の基準が高いからしょうがない
133創る名無しに見る名無し:2009/11/29(日) 20:49:35 ID:iEjDNg1r
本文の描写とイラストの食い違いなどよくあること
134創る名無しに見る名無し:2009/11/29(日) 21:24:34 ID:u/8DyvP/
スレイヤーズの世界には幻術というものがあってだな

つまりはそういうことだ
135創る名無しに見る名無し:2009/11/29(日) 22:26:45 ID:+58UkU9c
服の下に鎧かプロテクターを装備してるんだよ
136創る名無しに見る名無し:2009/11/30(月) 18:18:45 ID:2Cx8Tl4/
おまえら、リナ姐さんの龍破斬を喰らうのが怖くないみたいだなw
137創る名無しに見る名無し:2009/11/30(月) 23:54:46 ID:doRyV/MQ
我々の業界ではご褒美です
138創る名無しに見る名無し:2009/12/01(火) 00:25:36 ID:AM9GqQdV
業界ってどこだよwww
139創る名無しに見る名無し:2009/12/01(火) 00:39:04 ID:aaaGpmTK
獣神将界です
140創る名無しに見る名無し:2009/12/01(火) 00:50:26 ID:+tnyrCNX
魔族業界でしょう
141創る名無しに見る名無し:2009/12/01(火) 00:52:38 ID:StXrzsUI
Ma族業界か
142創る名無しに見る名無し:2009/12/01(火) 17:18:57 ID:+RKA7kS3
そろそろか?
143創る名無しに見る名無し:2009/12/01(火) 22:22:16 ID:WW/gKIVm
そう言えば過去ログの22から26までだけ見えなくなってる
144創る名無しに見る名無し:2009/12/01(火) 23:13:26 ID:m8EN4zHx
>>143
なおしたよー
ついでにPart29をログに差し替えといたノシ
145創る名無しに見る名無し:2009/12/01(火) 23:20:34 ID:WW/gKIVm
>>144
ほんとに乙です。
見えるようになってます。
146創る名無しに見る名無し:2009/12/01(火) 23:58:54 ID:m8EN4zHx
避難所の予約まとめスレより転載ー

291 名前: ◆2XEqsKa.CM 投稿日: 2009/12/01(火) 20:09:49 ID:y.aKsy.A
申し訳ありません、ちょっと待ってお願いします


ゆっくり書いていってね!
147 ◆5xPP7aGpCE :2009/12/02(水) 00:03:36 ID:wCDFUMmn
申し訳ないです、延長申請します。
148創る名無しに見る名無し:2009/12/02(水) 00:13:39 ID:hMkewQ79
二人ともゆっくり書いていってね!!!
149創る名無しに見る名無し:2009/12/02(水) 00:22:31 ID:qZtq8iYg
了解しました。
150創る名無しに見る名無し:2009/12/02(水) 00:31:35 ID:htpKxZx9
ゆっくり書いていってね
151創る名無しに見る名無し:2009/12/03(木) 21:32:01 ID:08qu5Jb2
今日来るかな
152 ◆MADuPlCzP6 :2009/12/03(木) 21:43:31 ID:Z9zRT9Os
投下、いきまーす!
153比較魔法論 ◆MADuPlCzP6 :2009/12/03(木) 21:44:29 ID:Z9zRT9Os
そこにいる誰もが驚いていた
……かくいうあたしも例外ではない。
手の中には金の光を放つ宝玉、体にはとある色に統一されたつやつやのショルダー・ガードにローブとマント。
ひくりと、あたしの顔の筋肉が痙攣を起こす。

『……OK. バリアジャケットの生成は成功しました。』

バルディッシュの無機質な音声が空しく響いたことで、あたしはよーやく我に返ることができた。

「な、な、何なのよこれわぁぁぁぁぁぁっ!」

そう、あたしが今まとっている装備は魔導師協会から贈られたあの忌まわしき"桃色のローブ"。
なぜ、こんな酔狂な状態になっているのか。
原因はーー少し前にさかのぼるーーーー


うーむ。
あたしはひじょーに困っていた。
もう、園内のアトラクションはほぼ回りきったと言ってもいいのに、ちっともめぼしいものは発見できない。
あのあとーー
ヴィヴィオちゃんに魔法を教える約束をしたあと。
あたしたちは施設の探索を続けつつ、ヴィヴィオちゃんにあたしの知っている簡単な魔法を教え、広場にでるたびにその成果を実践してみるということを繰り返している。
端から見ればうら若き乙女が遊園地で遊びながらおしゃべりしているようにしか見えないが、その内容は非常に高尚な魔法理論だったりもする。
今回の再探索自体は徒労の可能性が高いが、ヴィヴィオちゃん達の魔法に関してかなり満足のいく情報が得られている。
この奇妙な散歩は情報収集に時間を当てたと思えばいいだろう。
リナ=インバースは転んでもただで起きたりはしないのである。えへん!

『……以上が管理局世界における魔法の概略です。』
簡潔かつ無味感想なバルディッシュの説明が終わったのは、あたしたちが最後のアトラクションへ足を向けようとしたときだった。
154創る名無しに見る名無し:2009/12/03(木) 21:44:35 ID:LdKGhBq9
キター ksk
155比較魔法論 ◆MADuPlCzP6 :2009/12/03(木) 21:45:12 ID:Z9zRT9Os

「やっぱしずいぶん違うもんねぇ」
あたしはふむふむとうなづく。
たった今バルディッシュの説明してくれた内容とあたしの知識を合わせると、どうやらこういうことらしい。
            カオスワーズ        アストラルサイド
あたしの使う魔法は混沌の言語によって因果律を狂わせ、精神世界面に干渉して引き出す力である。
魔法の系統は力を借りる相手となる者の違いによって精霊魔法、白魔法、黒魔法に分けられる。

対してヴィヴィオちゃんたちの魔法は魔力を消費して発動される現象の総称。
質量兵器の禁止に伴い『比較的クリーンで安全な力』として、魔法文化が推奨されたらしい。
魔法以上に便利な技術の代替物として魔法が使われるという成り立ちは、あたしの使う魔法と全く違う進化の形だ。
けど『クリーンで安全な』ねぇ。そもそも『力』を行使する以上そんな……
とと、この辺は言い出したらきりがないので後回しにしておく。
系統は力の源ではなく術式によって分けられ……というかそもそも力を借りる対象が存在しない。
近接戦闘に特化した古代ベルカ式、汎用性の高いミッドチルダ式、その二つをを掛け合わせた近代ベルカ式に分けられる。
もっとも大きな違いは魔力の運用だろう。
こちらの魔法は術者が自身の魔力をトリガーとして力の源から引き出した力の発現、すなわち魔法を発動させるものである。
対してヴィヴィオちゃんの世界の魔法はどうやら術者の魔力自体を加工して行使するものらしい。
こんな状況じゃなかったらこの二つについてもっと詳しく調べたいところだ。
きっとおもしろい論文がいくつか書けるだろう。
……デバイスいっこ持ってかえっちゃだめかなぁ。
あ。

「そこ発音間違ってるわよ。『輝き燃ゆる赤き火よ』じゃなくて『輝き燃ゆる赤き炎よ』」
「ご、ごめんなさい。」
「いーわよ。最初から完璧な人間なんていないんだから、ゆっくりやんなさい。」

ヴィヴィオちゃんはにひゃっと笑うと、またぶつぶつとあたしの教えたカオスワーズを繰り返し暗誦し始める。
あたしがヴィヴィオちゃんに魔法を教える上で重視したこと、それは数は少なくても完璧に唱えられる魔法を使いこなせるようになることだ。
二つの魔法はあまりにも違いすぎる。
魔力の運用、魔法への認識、魔法技術の成り立ち、えとせとらえとせとら。
そして何よりも……

156創る名無しに見る名無し:2009/12/03(木) 21:45:28 ID:LHMLPZBY
ksk
157創る名無しに見る名無し:2009/12/03(木) 21:46:38 ID:Bl0udooh
ksk
158比較魔法論 ◆MADuPlCzP6 :2009/12/03(木) 21:47:03 ID:Z9zRT9Os

『ヴィヴィオ、語順が逆です。』
「う、あー。ありがとうバルディッシュ」

このデバイスの存在は大きな違いだ。
こちらの魔法も高度な術を使う際には道具や魔法薬なんかの媒介を使うことがある。
だが、それ自体が武器となり、意思を持ち、あまつさえ持ち主の能力を解析して的確に補助してくれる魔道具なんて聞いたことがない。
それ自体にある能力を持たせた魔法剣なんかはあるが、それにしたって追加効果を持たせるくらいしかできない。
            ・・・・・
このデバイスという道具は便利すぎるのだ。

今、ヴィヴィオちゃんに教えている魔法はデバイスをいっさい使用してしない。
デバイスを組み込んだ術式を編むのに時間がかかるというのも理由の一つである。
だが、なにより、そんなことをしたらこの子はデバイス抜きの魔法が使えなくなってしまう。

アサクラの持っていたというデバイス、クロス・ミラージュ。あたしの見たときには既に残骸だった。
この先、ヴィヴィオちゃんがデバイスを失う可能性はゼロじゃない。
そのときに魔法も一緒に失ってしまうのではあたしが魔法を教える意味は薄いのだ。
道具におんぶにだっこな力を手に入れたってそれは所詮本人の力にはなり得ない。
あたしが教えられるのはあたしの知っている魔法だけ。
一瞬の隙を突けば状況をひっくり返せる場面でちんたらデバイスの読み上げる呪文を復唱してたって間に合うもんも間に合わない。
その瞬間を逃さないように、きっちり頭に叩き込む!

もちろんこれはあっちの魔法も初等レベルなヴィヴィオちゃん相手だからの話である。
デバイスはさっきも言ったようにとても有用なので、あとでこっちの魔法をいくつかバルディッシュに吹き込んでおこうっと。

159創る名無しに見る名無し:2009/12/03(木) 21:47:16 ID:W1y5ku2m
ksk
160創る名無しに見る名無し:2009/12/03(木) 21:47:26 ID:LdKGhBq9
ksk
161創る名無しに見る名無し:2009/12/03(木) 21:48:02 ID:Bl0udooh
ksk
162比較魔法論 ◆MADuPlCzP6 :2009/12/03(木) 21:48:31 ID:Z9zRT9Os
さて、ヴィヴィオちゃんが暗記してる間何をしてようかな。
あっちの魔法を練習するにはモノにするのに時間がかかりそうだし、もちょっと腰を据えてやりたいなぁ。
あたしはてくてくと歩きながら考える。
街路は調べ終わったからとくに見ても……あ、そうだ。
「ねぇ、バルディッシュ。バリアジャケットの生成ってのをやってみていい?」
魔法を使ったことのないアサクラでもバリアジャケットの生成はできたという。
ならば既に別の魔法のクセのついたあたしでもできるだろう。
それに実際に体験して魔力の運用がわかったり、こっちの魔法に応用できたらもーけもんよね!

『Yes. Ms.インバース』
バルディッシュの簡潔な返事と共に私の体は光に包まれて……
話は冒頭に戻るのだ。

「えっと、すごく似合ってるよリナさん!」
とてもいい笑顔でそんなことを言ってくれるヴィヴィオちゃん。
う、うれしくないわーっ!
なんでこれが出てくるのよ!とバルディッシュに詰め寄る。
『バリアジャケットは装着者のイメージを元に生成されます。これはMs.インバースの「魔法の衣装」のイメージです。』
この衣装、故郷の姉ちゃんに『”桃色のリナ”!風俗営業か、あんたはっ!』と大笑いされるよーな格好である。
いかにインパクトが強かったとはいえこんなのがあたしの中の「魔導師のカッコ」のイメージになるとは……

すぐにバリアジャケットを解除し、ヴィヴィオちゃんにバルディッシュを返す。
そして、あたしは頭を抱えながらも再度歩き始めた。
時間はいくらあっても足りないのだ。
至る所にくっつけられたきらびやかな装飾は歩を進めるたびに次々と背後に消えていく。
大通りを逸れ、園内の一番奥を目指す。
バルディッシュの索敵機能のおかげで周囲を過度に警戒する必要はない。
まるで迷路のように作ってある生け垣をずんずんと進む。
突き当たりを曲がってすぐのところで道は終わっていた。
そこに鎮座するのは最後の目的地。
ここに何かが隠されているのか、はたまたやはりただの遊戯施設なのか。
それは中に入ってみないとわからない。
あたしたちは、そのアトラクションに足を踏み入れた。

163比較魔法論 ◆MADuPlCzP6 :2009/12/03(木) 21:49:12 ID:Z9zRT9Os


【E-02 遊園地/一日目・夜】

【リナ=インバース@スレイヤーズREVOLUTION】
【状態】疲労(小)、精神的疲労(小)
【持ち物】ハサミ@涼宮ハルヒの憂鬱、パイプ椅子@キン肉マン、浴衣五十着、タオル百枚、
     レリック@魔法少女リリカルなのはStrikerS、 遊園地でがめた雑貨や食糧、ペンや紙など各種文房具、
     デイパック、 基本セット一式、『華麗な 書物の 感謝祭』の本10冊、
     ベアークロー(右)(刃先がひとつ欠けている)@キン肉マンシリーズ
【思考】
0.殺し合いには乗らない。絶対に生き残る。
1.遊園地を調べながらヴィヴィオと行動する。
2.20時が過ぎた頃にはスタッフルームに戻りドロロ達と合流する。
3.朝倉の正体が気になる。涼宮ハルヒについても機を伺い聞いてみる。
4.当分はドロロと一緒に行動したい。
5.ゼロスを警戒。でも状況次第では協力してやってもいい。
6.草壁サツキの事を調べる。
7.後で朝倉と首輪解除の話をする。
8.後で朝倉やバルディッシュとさらに詳しい情報交換をする。
9.時間ができれば遊園地のkskコンテンツにしっかりと目を通しておく。

【備考】
※レリックの魔力を取り込み、精神回復ができるようになりました。
 魔力を取り込むことで、どのような影響が出るかは不明です。
※ガイバーの能力を知りました。
※0号ガイバー、オメガマン、アプトム、ネオ・ゼクトールを危険人物と認識しました。
※ゲンキ、ハムを味方になりうる人物と認識しました。
※深町晶、スエゾー、小トトロをほぼ味方であると認識しました。
※深町晶たちとの間に4個の合言葉を作り、記憶しています。
※参加者が10の異世界から集められたと推測しています。
※市街地の火災の犯人はもしかしたらゼロスではないかと推測しました。



【ヴィヴィオ@リリカルなのはStrikerS】
【状態】疲労(小)、魔力消費(小)、16歳程の姿、腕章を装備、メイド服の下に白いレオタードを着ている。
【持ち物】バルディッシュ・アサルト(6/6)@リリカルなのはStrikerS、SOS団の腕章@涼宮ハルヒの憂鬱  メイド服@涼宮ハルヒの憂鬱 
     ディパック(支給品一式)、ヴィヴィオが来ていた服一式
【思考】
0.誰かの力になれるように、強くなりたい。
1.リナと一緒に行動する。
2.なのはママが心配、なんとか再会したい。
3.キョンを助けたい。
4.ハルヒの代わりにSOS団をなんとかしたい。
5.スバル、ノーヴェをさがす。
6.スグルとゼロスの行方が気になる。
7.ゼロスが何となく怖い。
8.涼子お姉ちゃんを信じる。

【備考】
※ヴィヴィオの力の詳細は、次回以降の書き手にお任せします。
※長門とタツヲは悪い人に操られていると思ってます。
※キョンはガイバーになったことで操られたと思っています。
※149話「そして私にできるコト」にて見た夢に影響を与えられている?
※ガイバーの姿がトラウマになっているようです。
※炎の矢(フレア・アロー)他少数の魔法を習得中です。すぐに習得できるかどうかは不明です。
164創る名無しに見る名無し:2009/12/03(木) 21:49:35 ID:W1y5ku2m
k s k
165 ◆MADuPlCzP6 :2009/12/03(木) 21:51:04 ID:Z9zRT9Os
以上で投下終了です。
166創る名無しに見る名無し:2009/12/03(木) 22:05:08 ID:d7wc/nZL
うわあksk間に合わなかった…。
投下乙です!
167創る名無しに見る名無し:2009/12/03(木) 22:08:02 ID:i9J7w2ag
投下乙です!
桃色ナインバースか・・・
こう聞くとなんかどきどきするな!!
168創る名無しに見る名無し:2009/12/03(木) 22:25:15 ID:LdKGhBq9
投下乙ですー
桃色のリナってw 頑張れヴィヴィオ。
169創る名無しに見る名無し:2009/12/03(木) 22:54:47 ID:e5qTlgR6
投下乙です
まさか桃色(ピンク)のリナ(フリル付き)をこんな所で見られるとはwww
忌まわしき過去が甦るwww
170創る名無しに見る名無し:2009/12/03(木) 23:33:04 ID:WXAWCiv+
投下乙
ここでピンクのリナとかwwww
本人は凄く嫌がってたよなwww
171創る名無しに見る名無し:2009/12/04(金) 18:40:33 ID:w2phExJl
投下乙!

ピンクのリナ……名前までそれ系すぎるw

ドロロ「(ピンクの)リナ殿、敵が来たようでござる」
朝倉「(ピンクの)リナさん、フォローをお願い」
ヴィヴィオ「(ピンクの)リナさんはヴィヴィオが守るから!」

戦闘が楽しくなりそうだw
172創る名無しに見る名無し:2009/12/05(土) 00:00:49 ID:YA/fHLbf
スーパー転生TIME
173創る名無しに見る名無し:2009/12/05(土) 00:02:06 ID:YA/fHLbf
すみません誤爆しますた・・・orz
174創る名無しに見る名無し:2009/12/05(土) 09:41:15 ID:4EeNnxi1
投下来ないな・・・。
175創る名無しに見る名無し:2009/12/05(土) 13:41:03 ID:Q7d83LRy
ヤバイよ!
児ポ法が実施されたらこのロワの続きが見れないよ!!
176創る名無しに見る名無し:2009/12/05(土) 14:06:32 ID:aBC7DMes
大丈夫だ、俺たちには成長促進銃がある
177創る名無しに見る名無し:2009/12/05(土) 17:32:20 ID:Q7d83LRy
>>176
その手があったか、流石はクルルだね
178創る名無しに見る名無し:2009/12/05(土) 18:19:50 ID:Dmm2Ooat
なんかまた規制なんだけど大丈夫か?
179創る名無しに見る名無し:2009/12/05(土) 18:28:30 ID:k4STjwG9
したらばがある
180創る名無しに見る名無し:2009/12/05(土) 18:49:41 ID:5QA9nHSE
今度はどこのバカたれだか…
181創る名無しに見る名無し:2009/12/05(土) 19:03:19 ID:k4STjwG9
この前のウェーブの時も大規制されたし
ほんと迷惑だな
182安価イベント告知! ◆MADuPlCzP6 :2009/12/06(日) 01:47:30 ID:BCDZL47t
KSKロワ住民の皆さんこんばんは。今日も元気にロワ充してますか?

突然ですが久しぶりにMAD支援をしようと思います。
今回はNIKU氏がブログでニコロワの「ニコロワで紙芝居」シリーズやpixivの一話一枚を羨ましがっていたので週刊連載形式です。
毎週(たまに隔週)新作パートを投下→それをつなげると最終的に一曲のMADに仕上がるという予定。
一回の投下内容は短いです。

今回のMADは追悼MAD。
日向冬樹からウォーズマンまでの死亡関連のSSを一部MAD化します。別名:死に様MAD。
鬱度100%予定なので熱血・ほのぼのを見たい人はまわれ右プリーズ。

で、せっかくKSKロワなので投下に安価もからめます。
安価次第で次週の投下エピソードが変わるよ!

今日の夜8時頃したらばのイベントスレで安価出しするので暇ならくるといいよ!
それじゃあ、また明日ノシ
183安価イベント告知! ◆MADuPlCzP6 :2009/12/06(日) 01:52:28 ID:BCDZL47t
忘れてた 会場はこちら
http://jbbs.livedoor.jp/anime/7056/#7
184創る名無しに見る名無し:2009/12/06(日) 01:54:26 ID:Dx7JZgOJ
したらばで安価とな
185創る名無しに見る名無し:2009/12/06(日) 08:59:31 ID:HrAisgBZ
安価で支援MAD…だと…!?
wksk!

ふとMAD氏のあだ名を閃いた。
M(桃色)A(安価)D(デスティニー)
なんてどうだろ。
桃色はピンクのリナからw
186創る名無しに見る名無し:2009/12/06(日) 12:55:33 ID:5VQ2byaI
うおおおお久々の安価wksk!!
忘れないようにしないとな…!よし、お気にのあのキャラを…!
187創る名無しに見る名無し:2009/12/06(日) 14:08:59 ID:plHqZjow
楽しみだなあ

>>185
ハイセンスだなw
188創る名無しに見る名無し:2009/12/06(日) 23:37:24 ID:plHqZjow
なんか心配になってきた・・・
189創る名無しに見る名無し:2009/12/07(月) 00:00:37 ID:tjzEubTk
お二方そろそろ連絡ほしいなぁ
190創る名無しに見る名無し:2009/12/07(月) 00:18:45 ID:OhKdjHua
連絡はしたらばにお願いします
191創る名無しに見る名無し:2009/12/07(月) 18:00:04 ID:lDY4ZY08
2X氏了解しました
人数が多いし難しいところだからなあ
192創る名無しに見る名無し:2009/12/07(月) 19:01:03 ID:FZbCCAce
したらばに書かれてない気がするんだけど2X氏の報告どこ?
193創る名無しに見る名無し:2009/12/07(月) 19:06:03 ID:5cOQQxOL
したらば予約スレに報告来てました
194創る名無しに見る名無し:2009/12/07(月) 19:29:18 ID:FZbCCAce
>>193
あった! ありがとう
195創る名無しに見る名無し:2009/12/08(火) 03:06:25 ID:RVeDNXMK
なんとなくwksk
196創る名無しに見る名無し:2009/12/08(火) 10:22:49 ID:T9TKqjKp
じゃあ自分もwksk
197創る名無しに見る名無し:2009/12/08(火) 11:11:43 ID:xLeD7ALb
便乗してwksk
198創る名無しに見る名無し:2009/12/08(火) 13:58:39 ID:+yboa+dM
お前らだけにwkskさせるわけにはいかないぜwksk
199創る名無しに見る名無し:2009/12/08(火) 14:48:51 ID:EJbK4vGU
wksk
200創る名無しに見る名無し:2009/12/08(火) 16:16:48 ID:KliW6nXV
wkskそしてksk
201創る名無しに見る名無し:2009/12/08(火) 19:13:00 ID:I3q/wDce
5x氏もさすがに連絡欲しい。
くれさえすれば多少は待てるしさ。
202 ◆5xPP7aGpCE :2009/12/08(火) 20:11:53 ID:3etRTXxV
延長期限にも間に合わず大変申し訳ありません。
現在努力中です……
203創る名無しに見る名無し:2009/12/08(火) 20:14:39 ID:xLeD7ALb
いや、連絡くれただけで嬉しいです
ゆっくり書いていってね!
204創る名無しに見る名無し:2009/12/08(火) 20:18:22 ID:I3q/wDce
いえ、大丈夫ですよー。
安心しました、お待ちしてます。
205創る名無しに見る名無し:2009/12/08(火) 20:22:55 ID:b5dq+k/C
連絡あって安心しました。
完成をお待ちしてますwksk
206 ◆2XEqsKa.CM :2009/12/08(火) 20:37:43 ID:ddkq1Jao
家に帰れそうにないorz
携帯から失礼ですが、投下は明日になりそうです
207創る名無しに見る名無し:2009/12/08(火) 20:38:58 ID:wgA0PRMu
おkです。
投下お待ちしています
208創る名無しに見る名無し:2009/12/08(火) 20:49:26 ID:xLeD7ALb
お仕事大変そうですね
無理せずゆっくり書いていってね!
209創る名無しに見る名無し:2009/12/08(火) 20:51:13 ID:40gnHJ/a
本当におつかれさまです
wkskしてお待ちしてます!
210創る名無しに見る名無し:2009/12/08(火) 21:06:50 ID:KliW6nXV
2X氏とても忙しいんですね
wkskして待ってます
211創る名無しに見る名無し:2009/12/08(火) 21:09:08 ID:I3q/wDce
明日か……楽しみすぎて眠れないww
wksk
212創る名無しに見る名無し:2009/12/08(火) 21:32:29 ID:Arv6TkZz
などと楽しみにしてたら…残念!
予約が入ってご破算…!

なんて事にならないようにwksk
213創る名無しに見る名無し:2009/12/08(火) 21:38:29 ID:KliW6nXV
>>212
一週間過ぎたら予約切れるからな・・・
214創る名無しに見る名無し:2009/12/09(水) 00:29:32 ID:ynCX5lIf
お二方ゆっくり書いていってね!
215創る名無しに見る名無し:2009/12/09(水) 00:41:15 ID:E54qLNrQ
>>214
1人はもう書き上げてるよ
216創る名無しに見る名無し:2009/12/09(水) 20:44:41 ID:LUZ9Rzpf
wksk?
217創る名無しに見る名無し:2009/12/09(水) 21:11:30 ID:RXby2n7M
kssk kwksk kskkwks?
218創る名無しに見る名無し:2009/12/09(水) 21:12:33 ID:+JtrHsMg
ksk……ksskkk、ksksk!
219創る名無しに見る名無し:2009/12/09(水) 21:34:45 ID:/ujH4b+F
kskksk wksk!
220創る名無しに見る名無し:2009/12/09(水) 21:57:02 ID:7am+rQcg
ksk!!ksk!!wksk!!ksk!!
221 ◆2XEqsKa.CM :2009/12/09(水) 22:03:03 ID:8VkIUyXE
tksk
222創る名無しに見る名無し:2009/12/09(水) 22:03:30 ID:LUZ9Rzpf
ksksksk…ってきたああああああ!?


”時間      被害者         殺害者”
”未明     日向冬樹        キョン”
”未明   フェイト・T・ハラオウン  悪魔将軍”
”明け方    モッチー      ゼルガディス”
”明け方    涼宮ハルヒ      キョン”
”明け方   ゼルガディス    ラドック=ランザード”

”時間   被害者      殺害者”
”朝    ホリィ      ゼロス”
”朝   ガルル中尉   オメガマン”
”朝   アシュラマン   オメガマン”
”朝    草壁メイ     雨蜘蛛”
”朝     セイン      ナーガ”

”時間     被害者      殺害者”
”昼過ぎ 朝比奈みくる     悪魔将軍 ”
”昼過ぎ 加持リョウジ     リヒャルト・ギュオー”
”昼過ぎ 草壁サツキ     惣流・アスカ・ラングレー”
”夕方  佐倉ゲンキ     小泉太湖(小砂)”
”夕方 小泉太湖(小砂)   ラドック=ランザード”
”夕方  碇シンジ        碇シンジ”
”夕方 ラドック=ランザード   ドロロ兵長”
”夕方  ナーガ           キョン”
”夕方  惣流・アスカ・ラングレー キョンの妹 ”
”夕方  キョンの妹        キョンの妹 ”


「へっ……」

高校実習室のPCの前で、砂ぼうずが嘆息する。
カーテンを全て閉め切られた室内の光源はPCのディスプレイのみ。
窓一枚越えれば外だ、電灯を点ければ人を寄せる。
関東大砂漠で生きる彼にとっては当然の用心と言えよう。

「なんとも、ドロドロしてる感じだな」
224創る名無しに見る名無し:2009/12/09(水) 22:05:35 ID:LUZ9Rzpf
ksk!

紙の上にペンを走らせ、ディスプレイに表示された内容を外部保存する。
砂ぼうず、水野灌太はこの殺し合いの縮図に舌鼓を打ち、ペンを置いた。

「ナーガを殺したのはキョンって奴か……こいつはヤベエな、三人殺ってるとなると"ご褒美"も貰ってんだろうな」

灌太がイメージするキョンの人物像は、冷酷な殺人鬼だ。
先ほど監視していたチャットで得た情報によると、
"ガイバー"なる、この島に複数存在する強化鎧のような物を装備しているらしい。

涼宮ハルヒ(恐らくは女だろう、ボインちゃんの可能性もある)。
日向冬樹(中性的な名前と言えなくもない、女でボインちゃんの可能性もある)
ナーガ(あの憎たらしい蛇野郎だ。ボインちゃんではない。コイツを倒せたということは相当の戦力があるはずだ)

48人中の3人と言えば少ない気がするが、注目すべきは第一放送が始まる以前にうち2人を殺害しているという点。
ゼガルディス、ラドックは殺害者と被害者が被っている事から見て乱戦に巻きこまれたのか、と推測できる。
それに比べ、全く脈絡のない人間を二人屠ったキョンの好戦的な性格が見えるというものだ。
そんな好戦的な参加者が、全参加者の大まかな足取りを知っているのだ。最大の脅威と言えるだろう。
もっとも前者の二人は既に死んでいる。露骨に"乗った"者が早死にするのはまあ、妥当ではある気もする。
ラドックは自分の弟子を殺し、チャットの参加者の一人、ドロロ兵長に殺されている。

「ROM……だったか。見てる奴がいないからって、本名を呼び合ってちゃ偽名の意味がねえだろ」

"晶"さんに、"ドロロ"さんよ。と繋いで、チャットに参加していた二人……正確には二組のメンバーを思い出す。

"晶"が率いるのは、雨蜘蛛とスエゾー。
雨蜘蛛については今更詳しく言うまでもない。「変態」「邪魔」の二言でいいだろう。
スエゾーという奴は、ゲンキという参加者(子供らしい)の仲間らしい。
強いて言うなら、雨蜘蛛の存在が危険だ。晶たちがどうなろうと構わないが、
自分がチャットメンバーを撹乱しようとすれば砂ぼうずの手口だと看破するかも知れない。

「チェ……小砂のうすのろめ、どうせ死ぬならガキなんか殺してねえで雨蜘蛛を殺してから死ねばよかったんだ!」

先ほど放送で名前を呼ばれたときとは正反対の対応で弟子を罵る灌太。砂漠の民の絆は複雑なのだ。
墓前に備えた虫ダンゴを食い尽くす勢いで毒づきながら、相方の一組にも考えを巡らせる。

"ドロロ"が率いるのは、朝倉涼子、リナ・インバース、ヴィヴィオ。恐らく全員女で、涼子ちゃんはボイン確定だ。
なんて野郎だ、両手と○○○に花じゃねえか! ボインちゃんだけならまだしも、ヴィヴィオは幼女らしい。

「やっていい事と悪い事があるぞ!」

憤慨しながら、灌太は迅速に取り出した朝倉涼子の毛髪を舐め始めた。俗に言う逃避行動である。

「んほ、ちゅぱっ! まあそれはいい……小砂を仕留めたラドックとやらを殺ったって事は、
 それなりに腕は立つだろうしな。ボインちゃんを保護してくれるんだ、問題はねーよな」

それよりも目下の問題は、キョンに次ぐ殺害数、二人を殺害した悪魔将軍である。
悪魔将軍が危険人物だという情報はすでに仕入れている(情報元のガキは自殺という事になっていた。残念だ)。
この男(鎧を着ていたらしいので、中身はボインちゃんかもしれない)が殺害した朝比奈みくるとフェイト・T・ハラオウン。
フェイトはセインが元の世界で敵対していたボインちゃん(年上確定)。自分も既に乳を揉み、首輪を譲り受けた。
朝比奈みくるもボインちゃんだ。あの馬鹿なガキを庇ったらしいから、砂漠にはいないタイプの女だったのだろう。
そう、拝み倒せば乳くらい揉ませてくれたはずだ。あのガキに行った拷問は正しかった、と灌太は胸を張る。
この悪魔将軍は、シンジとかってガキの情報ではノーヴェを連れ回しているらしい。
ボインちゃんばかりを狙って殺す異常な性癖の持ち主だ、ノーヴェもいつ餌食になるか分からない。
一応二人の関係は仲間の間柄だという話だったから、今までは安心していたが。

「冷静に考えると、やべえよなぁ」

一応セインとの契約もあるし、なによりノーヴェはボインちゃん。
姉妹丼ができなくなったとはいえ、早めに回収してヌハヌハしたいという気持ちは強い。
226創る名無しに見る名無し:2009/12/09(水) 22:08:49 ID:E54qLNrQ
ksk

「まあ、それは一旦置いとくか。情報の整理整理っと」

灌太は自分の命の危険と欲望を天秤にかけつつ、チャットとkskで得た情報を検分する。

「まず、ドロロたちはラドックの本名を知らない。ズーマとか名乗ってたらしいからな」

「んで、スバル達はどっかのリングでアシュラマンとオメガマンと戦った。負けたみてーだけどな」

「他にもリングはあって、E-8,9周辺の巨大な湖畔リングと、I-4の森中リングの映像を晶たちが確認中」

「夏子は18時に仲間と合流か……もうとっくに過ぎてんな」

ぶつぶつとメモに書き取ったチャットのログの断片を読み取り、取捨選択に励む。
特に目に止まったのは、長門たちが時間を移動できる等の情報と、制裁の際に首輪が使われなかったという推測。
後者は雨蜘蛛の言うことだからあまり信用はできないが、前者はかなりの確信を持って断言されていた。

「セインもそんなことを言ってた気がするな……クソッ、冗談じゃねえぞ」

そんなイカレた能力を持った相手が、こんな殺し合いをさせて何の得をするのか。
想像するだけで頭が痛くなる、と灌太はフラフラと椅子に腰掛けた。

ちなみに中学校のPCルームは既に調べた。
20数台据え置かれた部屋を見つけ、その全てを洗ってみたが、中身は全てダミー。
基本的な機能が使えるだけで、CDを投入してみても特に何も起こらなかった。
もっと学校全体を隈なく探せば他のパソコンも見つかったかもしれないが、いかんせん時間がない。
ありったけのパソコン用のケーブルと偶然見つけた手持ちサイズのパソコンを引き上げ、今に至る。

「まあ……とりあえずは、チャットが再開されるのを待つしかねえか」

裏口入室は便利だが、二人以上の参加者が表にいないと入った途端に弾き飛ばされる。
絶好のタイミング、晶とドロロが揃う瞬間を狙い打つ為、灌太はいつ終わるや知れぬダブルクリックに精を出す。

時は、18:55。

228創る名無しに見る名無し:2009/12/09(水) 22:09:48 ID:LUZ9Rzpf
ksk
229創る名無しに見る名無し:2009/12/09(水) 22:09:49 ID:E54qLNrQ
ksk



ノーヴェに"お遣い"を申し付けてからすぐ、悪魔将軍はモールに向かった。
すぐ近くに禁止エリアがある事、様々な道具がある場所だという事から、しばらくはここを根城にするつもりらしい。

「散らかっているな……」

戦闘の痕跡と思しきものを見つける度に、悪魔将軍の目が窄む。
暴力・暴挙・暴虐を好む彼にとって廃墟の類は好ましいものであったが、同時に淋しさのような物も感じられた。
他人の食べ残しを見ているようで、本来存在しないはずの鎧の下の身体が疼く。

「むむっ」

一直線に走っていた悪魔将軍の足が止まり、膝が折れる。
手を伸ばして拾い上げたのは、泥がついたマシンガンだった。
弾はそれほど残っていないようだが、拷問などの役に立つかもしれない、と懐に収める。
強豪超人である彼には、銃火器を武器として使うという発想がなかった。

「そういえば、オメガマンがキン肉マン……いや、万太郎と戦ったというのがここだったか」

この惨状は、彼奴らが作り出したものなのだろうか。
そんな事を考えながらモール内を疾走していた悪魔将軍の足が唐突に止まる。
その理由は、彼の目指していた施設の発見。書店である。
ガラス戸に向けてショルダー・アタックを敢行し、全力で粉砕。
チリンチリンと鳴る鈴の音に警戒しつつ、店内に侵入した。

「雑誌はどこだ?」

薄暗い店内をキョロキョロと見渡しながら、2m20cmの巨体が歩く。
やがて週刊の少年誌が一まとめにしてあるコーナーに辿り着き、"週刊少年ジャンプ"を手に取る。

「刊行日時は……やはり、21世紀か」

自分が知る地球=日本よりも十数年後の年月日を見て、深く頷く悪魔将軍。
オメガマンの話とキン肉スグルの息子、万太郎の存在から見て概ね予想は出来ていた。
どうやらこういった施設は過去より未来をベースにしているようだな、と呟き、とりあえず連載漫画を閲覧する。

「……漫画は未来の知識を得るのには不適切か」

ファンタジックな設定や非現実的な描写、なんとなく恣意的なものを感じる掲載順などを見て、雑誌を閉じる。
ぐるりと視界を回し、店内を見渡す。そう広くはない、貯書数は多くて10万前後だろう。

「 竜 巻 地 獄 ! 」

愛弟子・アシュラマンの得意技を拝借した悪魔将軍が店内に突風を起こし、自身も棚に足を掛けて大ジャンプ。
本棚は容易くひび割れ、そこに収められた本が激流に流されて宙を舞い、パラパラとページを捲って飛ぶ。
巻き上げられた無数の本の中から、有用そうなタイトルの物を数十冊選びとる。
この選択眼と思考伝達速度は、知性こそ超人の要と公言する悪魔将軍だからこそ成せる業。
悪魔将軍はそれらの本を空中でキャッチし、見事着地。
231創る名無しに見る名無し:2009/12/09(水) 22:10:47 ID:E54qLNrQ
ksk
232創る名無しに見る名無し:2009/12/09(水) 22:12:06 ID:LUZ9Rzpf
ksk

「グ……グオッ!?」

しかし着地した床に本が落ちていた為、盛大に足を滑らせてしまった。
更に、後頭部を同じく床に転がった人を殺せる厚さの文芸書に直撃させて昏倒する悪魔将軍。
悪魔六騎士や7人の悪魔超人が見れば卒倒するような醜態を晒し、それでも悪魔将軍は立ち上がった。

「やはりアシュラマンの血肉を得ていないのに慣れない技を使うもんではないな。
 今度オメガマンに会ったら、ひねり殺してアシュラめの死骸を奪い返すとしよう……む?」

むくりと立ち上がった悪魔将軍の目に、据え置きのコンピュータが映る。
悪魔将軍が知る地球のコンピュータよりも幾分進歩して見える造形に感心し、スイッチを付ける。
起動を待つ間、ディスプレイの右上に『ショッピングモール・書店・弐号機』と書かれたシールが貼ってあるのに気付く。

「PC周りの様子を見るに……一基目は何らかの理由で壊れたようだな。スペアを用意するとは気の利いた事だ」

煤けた机の上を撫でつつ、先ほど入手した書籍群……言わば悪魔将軍文庫を再確認してPCが立ち上がるのを待つ。
“宇宙超人大全写本”というタイトルの本を手に取り、「なんという品揃え……」と呟いた所で、弐号機が完全に起動した。
MONONOKEが動くふざけたタイトル画面を無視し、『Ksknet Explorer』のアイコンをクリック。
掲示板、チャットルーム、kskというコンテンツが表示されるのを見て、首を傾げる悪魔将軍。

「地球の文字は読めるが、意味が分からんな。チャットとは一体……」

即座に悪魔将軍文庫の中から近代の情報技術関連の辞典を取り出して検索。
チャットとは、コンピュータネットワーク上のコミュニケーション手段のひとつらしい。
リアルタイムで情報を伝達・交換する物を指す、と書かれていた。

「つまり参加者同士の情報交換の場か。こんな物が置かれているということは、長門たちの監視策の一環か?」

掲示板を開くと、幾つかの書き込みがある。
朝比奈みくる、ゼロス、ギュオー、古泉、涼宮ハルヒといった名前が並ぶ書き込みを流し読みする。
悪魔将軍が注目したのは、書き込み番号2、5。
1は妄言(恐らく、碇シンジの)だ。朝比奈みくるには自分が直に会って"応対"している。
3は単なる連絡事項。4はここから位置が遠すぎる。

「ゼロスとギュオーか……」

書き込み2で危険人物として名が挙げられた者の特徴を読み取り、自分が出会った者がいない事を確認する。
ノーヴェからギュオーの情報は聞いていたので、書き込みと擦り合わせて本人と確証。

「……ゼロス、か。なかなか感心な男だな」

女子供でも容赦しない、という記述を見てうんうんと頷く将軍。
機会があればタッグマッチのパートナーに誘うのも悪くない、と締め括って、以降の書き込みに目をやる。

書き込み5には、古泉が涼宮ハルヒを殺したという告発があった。

「この私を騙していたとなれば賞賛物だが、恐らくそれはないな。涼宮ハルヒが古泉の知り合いだと知っていて、
 かつ古泉の容姿を知っている……キョンとやらか? 他人に自分の罪を押し付けるとは、こやつも感心感心」

文章からすれば男のようだが、朝倉涼子の書き込みである可能性もなくはない。
しかし、悪魔将軍にとっては現在捜索中のキョンがこのような卑怯卑劣の雄である方が好ましかった。

「一応、明日のタッグマッチについて書き込んでおくか。高町なのはやキン肉スグルも来るかも知れんしな」

キーボードに指を走らせて、6つ目の書き込みを仕込む。
6 名前:名無しさん@kskいっぱい 登校日:XXXX/XX/01(X) 19:18:XX ID:********
明日 09:00 E-09湖上リングにて試合の予定あり(雨天決行)。
古泉一樹とキン肉万太郎VS悪魔将軍と(未定)のタッグマッチの予定。
漁夫の利を狙う者、正義を憎む者、悪を蔑む者の観覧大歓迎。試合中、試合後の安全保障なし。
234創る名無しに見る名無し:2009/12/09(水) 22:12:35 ID:E54qLNrQ
ksk
235創る名無しに見る名無し:2009/12/09(水) 22:13:20 ID:E54qLNrQ
ksk
236創る名無しに見る名無し:2009/12/09(水) 22:14:11 ID:LUZ9Rzpf
ksk

こうやって主催者側に伝わりやすいよう書き込んでおけば時間までに湖上リングを禁止エリアにされる事もないはずだ。
長門たちも、殺し合いの加速を邪魔する事はすまい、とお膳立てに満足する悪魔将軍。
続いて、『ksk』のコンテンツをクリックする。
パスワードを入力するフォームが表示され、画面下に小文字で問いが現れた。

『Q.最強の』

「A.悪魔将軍、と……」

問題を最後まで読まず、キーボードが軋む程のスピードで入力する。
悪魔将軍の自信は、『キーワードが正しくありません』という文字が出ても揺るがない。

「しまった! 当然の事なので問題を読まずに答えてしまうとは……不覚!」

問題に目を通すと、そこには『Q.最強の使徒が得意とする攻撃は?』と書かれている。

「A.地獄の断頭台、だ! 使徒とはイエス・キリストの13人の高弟を指す! サタンに選ばれし悪魔超人の総数は14。
 これは悪魔超人を束ねる大魔王サタンが正義超人だったとされるイエス・キリストを超える存在だという隠喩なのだ!
 そして、サタンの使徒である14人の悪魔超人のうち最強の存在は言うまでもなくこの私、そして私の得意技は地獄の」

『キーワードが正しくありません』

「パソコンが壊れているぞ!」

憤慨して、弐号機の外付けハードディスクを叩く悪魔将軍。
壊れた機械は叩いて直す、それが宇宙の通等真理なのだと言わんばかりに、その叱咤は勢いを増していく。
無論、キーワードを入力されない弐号機がそれに答えることはない。
しかし、異音を立てて震えるその姿は泣いているようにも見えた。だが、悪魔将軍は容赦しない。
いよいよ地獄の断頭台をかけようと勢いよく立ち上がった悪魔将軍の指が、たまたまキーボードに触れる。
それはフォームに数文字の日本語を落とし、偶然正しいキーワードを入力した。
答えが短く、更に悪魔将軍がローマ字入力ではなくカナ入力で書き込みを行っていたことによる幸運。
しかし、それが幸運と気付かない悪魔将軍は、ようやく正しい反応を示したPCに舌打ちして座り込む。
もう一度ハードディスクを触ってみると、先ほどとは比べ物にならない熱を持っている、と知る悪魔将軍。

「パソコンが照れている……? フン、自分の非に気づいたか」

寛大な心で弐号機を許し、表示された情報に目を通す。
『MAP&首輪の位置』と題されたそのページには、その名の通りの画像が浮かんでいる。
『1日目/18:00まで補完』と書かれているので、少々ズレはあるだろうが、これは便利だ。

「死者と生者の区別はつかんし、どれが誰なのかも分からんが……遊園地と温泉、あとは街に人が多いな」

分布を頭に叩き込み、ページを閉じる。
残るコンテンツは、チャット。
上手く立ち回り、かつ運がよければ、何か情報を得られるかも知れない。

「さて……名前はノーヴェの物でも借りるとして、性格はどうするか……」

悪魔将軍文庫から一冊の本を取り出し、どういった性格を装うか考えながら、悪魔将軍はチャットを開いた。
時は、19:25。


238創る名無しに見る名無し:2009/12/09(水) 22:15:29 ID:E54qLNrQ
ksk
239創る名無しに見る名無し:2009/12/09(水) 22:16:18 ID:LUZ9Rzpf
ksk



"kskC・マスターログ記録 一日目 18:58〜20:25 参加者総数:4"


お知らせ:泥団子先輩RXさんが入室しました(**/** 18:58)
泥団子先輩 RX >■■■■(**/** 18:58)
お知らせ:アンチ=クロノスさんが入室しました(**/** 19:03)
アンチ=クロノス>■■■■■■(**/** 19:03)
泥団子先輩 RX >お久しぶりでござる、晶殿(**/** 19:04)
アンチ=クロノス>こんばんわ、ドロロさん(**/** 19:04)
泥団子先輩 RX >何故名前を変えているのでござるか?(**/** 19:05)
泥団子先輩 RX >いや、言い辛いことならばいいでござるが(**/** 19:07)
アンチ=クロノス>お気遣いいただきありがとうございます(**/** 19:07)
アンチ=クロノス>単刀直入に言います、スエゾーが死にました(**/** 19:07)
泥団子先輩 RX >……何故?(**/** 19:08)
アンチ=クロノス>ゲンキ君の死に様を聞いてテレポートという技で主催者達の所まで行こうとしたのです(**/** 19:08)
泥団子先輩 RX >テレポート……瞬間移動でござるか(**/** 19:08)
アンチ=クロノス>結果は失敗に終わり、スエゾーは能力の制限のせいで一緒に跳んだ小トトロと転送事故を起こし、
            スエゾーと小トトロが肉体的に融合してしまいました(**/** 19:09)
泥団子先輩 RX >それが死因でござるか……反逆に対する制裁で、スエゾー殿は死んだのでござるな(**/** 19:10)
泥団子先輩 RX >むごい、あまりにむごいでござる(**/** 19:11)
アンチ=クロノス>でも、スエゾーは悔いなく逝けたと思います(**/** 19:11)
アンチ=クロノス>それだけが救いです(**/** 19:11)
泥団子先輩 RX >スエゾー殿は苦しまなかったのでござるか?(**/** 19:11)
泥団子先輩 RX >失礼でござるが、首輪の発動によって制裁されたのでござろうか?(**/** 19:12)
アンチ=クロノス>いえ、転送に失敗して戻ってきたスエゾーと俺達の元に、長門がやってきたのです(**/** 19:13)
アンチ=クロノス>長門は、スエゾーの惨状を「自分を笑わせる事が出来たら戻してやる」と言いました。
            俺は失敗してしまいましたが、スエゾーのあんな体になっても自分を攻撃する姿を見て、
            「ユニーク」と言った長門がスエゾーの体を治しました。そのあと、衰弱死したのです(**/** 19:15)
泥団子先輩 RX >拙者らを使って遊んでいるのでござるか、なんと悪辣な! 絶対に許せんでござる!(**/** 19:15)
アンチ=クロノス>……俺には、長門が楽しんでいるようには見えませんでした(**/** 19:16)
アンチ=クロノス>この殺し合いの目的も聞いてみましたが、「優勝すればわかる」の一点張りで、
            特に収穫はありませんでした……っと、雨蜘蛛さんが何か書き込みたいと…(**/** 19:16)
アンチ=クロノス>ちなみに晶のネタは、ガイバーの額の白い球を黒色に塗りつぶして「千うわこらなにを(**/** 19:17)
アンチ=クロノス>やっぱりいいそうです(**/** 19:17)
泥団子先輩 RX >^^;(**/** 19:18)
泥団子先輩 RX >ともかく、スエゾー殿の事は残念でござった。ハム殿と早く再会して、
            ゲンキ殿とスエゾー殿の遺志を共に果たしたいでござるな(**/** 19:19)
アンチ=クロノス>はい。……こちらの事ばかり話してしまいましたね。そちらは無事でしたか?(**/** 19:19)
241創る名無しに見る名無し:2009/12/09(水) 22:19:10 ID:E54qLNrQ
ksk
242創る名無しに見る名無し:2009/12/09(水) 22:19:33 ID:LUZ9Rzpf
ksk

泥団子先輩 RX >こちらの空気は最悪でござる(**/** 19:19)
泥団子先輩 RX >遊園地のパソコンのkskコンテンツは『各参加者のプロフィール』だったのでござるが(**/** 19:19)
泥団子先輩 RX >拙者とリナ殿が朝倉殿の個人情報を盗み見してしまい、それを朝倉殿に見られて……(**/** 19:19)
アンチ=クロノス>朝倉さん、気を悪くしたでしょうね。仲間を疑うのはよくないですよ(**/** 19:19)
泥団子先輩 RX >面目ない。ただ、朝倉殿は表立って怒りを見せないので、かえって怖いでござる(**/** 19:20)
泥団子先輩 RX >……今も怖いでござる。止めてくれそうなリナ殿達がいないので、少々お待ちを(**/** 19:20)
泥団子先輩 RX >代わりました、朝倉です。ドロロさんは気分が悪いそうなので、私がお相手しますね(**/** 19:22)
アンチ=クロノス>よろしくお願いします(**/** 19:22)
泥団子先輩 RX >こちらこそ。深町さん、スエゾーさんがお亡くなりになったということは、あなたは今……(**/** 19:22)
アンチ=クロノス>はい、雨蜘蛛さんと二人きりです(**/** 19:22)
泥団子先輩 RX >その雨蜘蛛さんの容姿を教えていただけますか? 知り合いかもしれませんから(**/** 19:23)
アンチ=クロノス>……拒否されました。「ここにいる知り合いに俺を探す奴はいない」だそうです(**/** 19:23)
泥団子先輩 RX >そうですか。では先に、リングの映像について伺えますか?(**/** 19:23)
アンチ=クロノス>はい。と言っても、こちらも先ほど話した通りの事がありまして、
            I-4の森のリングの映像の途中までしか視聴できませんでした(**/** 19:23)
アンチ=クロノス>まずスエゾーの敵のナーガと、0号ガイバー、キョンが森のリングに現れました(**/** 19:24)
泥団子先輩 RX >あら(**/** 19:24)
アンチ=クロノス>キョンがリングを作動させ、しばらくして博物館のリングで戦っていたスバルさんと、ウォーズマン
            という全身黒ずくめの男の人がそこに現れました。俺が見たのはそこまでです。(**/** 19:24)
アンチ=クロノス>朝倉さん、どうしました?(**/** 19:24)
泥団子先輩 RX >ん。ああ、ウォーズマンって人は知っているわ。キン肉マンさんと同じ正義超人ね(**/** 19:25)
アンチ=クロノス>確かに、スバルさんと行動している事から見ても悪人ではなさそうです(**/** 19:25)
泥団子先輩 RX >っと。(**/** 19:25)
アンチ=クロノス>あ。(**/** 19:25)
お知らせ:泥団子先輩RXさんが退室しました(**/** 19:26)
お知らせ:アンチ=クロノスさんが退室しました(**/** 19:26)
<ログが消去されました>
お知らせ:泥団子先輩RXさんが入室しました(**/** 19:26)
お知らせ:アンチ=クロノスさんが入室しました(**/** 19:26)
アンチ=クロノス>ROMの方、すいません。会話を見られると困るので、一旦ログを消させてもらいました(**/** 19:26)
泥団子先輩 RX >私たちは殺し合いに乗っていません。そちらも同じなら、入室してもらえるかしら(**/** 19:26)
お知らせ:超人格闘技好きさんが入室しました(**/** 19:27)
超人格闘技好き>こんばんわなのです(**/** 19:27)
アンチ=クロノス>始めまして、超人格闘技好きさん(**/** 19:28)
泥団子先輩 RX >始めまして(**/** 19:28)
(泥団子先輩 RX →超人格闘技好き 囁)>キン肉マン?(**/** 19:28)
超人格闘技好き>みー(**/** 19:28)
アンチ=クロノス>みーとは?(**/** 19:29)
超人格闘技好き>ボクも殺し合いには乗っていないのです(**/** 19:29)
アンチ=クロノス>みーってなんですか?(**/** 19:29)
泥団子先輩 RX >それはよかったわ。でも、そう簡単には信用できないわね(**/** 19:30)
超人格闘技好き>どうすれば信用してもらえるのですか?(**/** 19:30)
泥団子先輩 RX >お名前を教えてもらえるかしら。そうすれば、こちらで調べられるから(**/** 19:30)
アンチ=クロノス>泥団子先輩、性急ですよ。まずはこちらを格闘技好きさんに信用してもらいましょう(**/** 19:30)
泥団子先輩 RX >クロノスさんは少し黙っててもらえるかしら(**/** 19:30)
244創る名無しに見る名無し:2009/12/09(水) 22:20:53 ID:E54qLNrQ
ksk
245創る名無しに見る名無し:2009/12/09(水) 22:21:22 ID:LUZ9Rzpf
ksk
246創る名無しに見る名無し:2009/12/09(水) 22:21:28 ID:ynCX5lIf
ksk
247創る名無しに見る名無し:2009/12/09(水) 22:21:34 ID:/ujH4b+F
きてた!ksk

超人格闘技好き>け、喧嘩はメ!なのです。ボクはノーヴェ、というのです(**/** 19:31)
泥団子先輩 RX >ノーヴェ? なのはさんの娘の名前は?(**/** 19:31)
超人格闘技好き>ヴィヴィオがそこにいるのですか!?(**/** 19:31)
泥団子先輩 RX >あら。あなた、歳はいくつ?(**/** 19:31)
超人格闘技好き>……戦闘機人だからよくわからないのです(**/** 19:32)
(泥団子先輩 RX →アンチ=クロノス 囁)>大丈夫、ヴィヴィオちゃんの知り合いだわ。
                           こんなキャラとは知らなかったけど(**/** 19:32)
(アンチ=クロノス→泥団子先輩 RX 囁)>そうなんですか! 信頼できそうですね(**/** 19:32)
泥団子先輩 RX >ノーヴェちゃん、残念だけど今ここにはヴィヴィオちゃんはいないの(**/** 19:32)
超人格闘技好き>それは残念なのです、みー(**/** 19:32)
アンチ=クロノス>ノーヴェちゃん、俺は深町晶。君は今一人なのかい?(**/** 19:33)
超人格闘技好き>はいなのです。でも、もうすぐキョンが帰ってくるから安心なのですよ(**/** 19:33)
アンチ=クロノス>!?(**/** 18:58)
泥団子先輩 RX >キョンくんと一緒にいるの?(**/** 19:33)
超人格闘技好き>RXさんはキョンの事を知ってるですか?(**/** 19:33)
泥団子先輩 RX >ええ。私は朝倉涼子。そのキョン君に大事な人を殺された女よ(**/** 19:34)
超人格闘技好き>信じられないのです。キョンはそんな事をする奴じゃないのです(**/** 19:34)
アンチ=クロノス>いや、ノーヴェちゃんは騙されているんだ! 俺もキョンには会ったが、危険な奴だった(**/** 19:35)
超人格闘技好き>そんな……(**/** 19:35)
泥団子先輩 RX >とにかく、そこを離れなさい。いま何処にいるの?(**/** 19:35)
超人格闘技好き>いっぱいお店があるところなのです(**/** 19:35)
アンチ=クロノス>モールかな?(**/** 19:35)
泥団子先輩 RX >かしらね。ノーヴェちゃん、貴女は戦えるのよね?(**/** 19:36)
超人格闘技好き>エアライナーがあるのです(**/** 19:36)
アンチ=クロノス>俺も必ず助けに行く!モールならここから近くだ!(**/** 19:36)
超人格闘技好き>気持ちは嬉しいけど、やっぱりボクはキョンを信じたいのです(**/** 19:37)
泥団子先輩 RX >……まあ、当然よね。直接会ってない人の言葉を信じる方がおかしいわ(**/** 19:37)
アンチ=クロノス>朝倉さん!(**/** 19:37)
泥団子先輩 RX >深町さん、勘違いしてないかしら。別に見捨てるってわけじゃないわ。
            ノーヴェちゃん、貴女のその名前欄は……(**/** 19:37)
超人格闘技好き>ウォーズマンって奴に助けてもらったのです。悪魔将軍っていう悪い奴から。
            その時に超人格闘技を見せてもらったのですよ、にぱー(**/** 19:37)
泥団子先輩 RX >……そっちか。残念。まあ、キン肉マンやなのはさんに会ったら、
            保護をお願いするとしましょう、深町さん(**/** 19:37)
超人格闘技好き>なのはの居場所を知っているのですか?(**/** 19:38)
アンチ=クロノス>しかし、危険すぎますよ!俺は自分でモールに……(**/** 19:38)
泥団子先輩 RX >いえ、知らないわ。キン肉マンの方もね。はぐれちゃったから(**/** 19:38)
超人格闘技好き>……わかったのです、朝倉と深町がそこまで言うなら、しばらく隠れるのです(**/** 19:38)
アンチ=クロノス>ノーヴェちゃん……(**/** 19:38)
超人格闘技好き>二人とも、無理してボクを助けにこなくてもいいのです(**/** 19:38)
お知らせ:泥団子先輩RXさんが退室しました(**/** 19:38)
お知らせ:アンチ=クロノスさんが退室しました(**/** 19:38)
お知らせ:超人格闘技好きさんが退室しました(**/** 19:38)
<ログが消去されました>
249創る名無しに見る名無し:2009/12/09(水) 22:22:28 ID:E54qLNrQ
ksk
250創る名無しに見る名無し:2009/12/09(水) 22:23:04 ID:ynCX5lIf
k s k
251創る名無しに見る名無し:2009/12/09(水) 22:23:34 ID:stG5rSXT
みーkskなのです
252創る名無しに見る名無し:2009/12/09(水) 22:23:46 ID:LUZ9Rzpf
ksk…しょうぐんwwww
253創る名無しに見る名無し:2009/12/09(水) 22:24:03 ID:ynCX5lIf
ksk

お知らせ:泥団子先輩RXさんが入室しました(**/** 19:39)
お知らせ:アンチ=クロノスさんが入室しました(**/** 19:39)
お知らせ:超人格闘技好きさんが入室しました(**/** 19:39)
泥団子先輩 RX >今回は結構人が来るわね(**/** 19:39)
アンチ=クロノス>マシンガン三兄弟の妹さんかもしれませんよ(**/** 19:39)
超人格闘技好き>カムヒアー(**/** 19:40)
お知らせ:KSK名無しさんさんが入室しました(**/** 19:40)
KSK名無しさん >始めまして(**/** 19:40)
アンチ=クロノス>始めまして、名無しさん(**/** 19:40)
泥団子先輩 RX >デフォ名?飾り気のない人ね(**/** 19:40)
KSK名無しさん >まず、私がここに来たのは情報を交換するためではない事を明言しておきます。
            私がkskコンテンツで得た情報が、この島での出来事を良しとしない人の役に立つ事を期待します。
            見返りは一切求めません。真偽は各々で判断を。では、情報を投下します(**/** 19:41)
超人格闘技好き>?(**/** 19:41)
KSK名無しさん >”時間      被害者         殺害者”
            ”未明     日向冬樹        キョン”
            ”未明   フェイト・T・ハラオウン  悪魔将軍”
            ”明け方    モッチー      ゼルガディス”
            ”明け方    涼宮ハルヒ      キョン”
            ”明け方   ゼルガディス    ラドック=ランザード” (**/** 19:43)
KSK名無しさん >”時間      被害者        殺害者”
            ”朝       ホリィ        ゼロス”
            ”朝      ガルル中尉     オメガマン”
            ”朝      アシュラマン     オメガマン”
            ”朝       草壁メイ       雨蜘蛛”
            ”朝        セイン       ナーガ” (**/** 19:45)
泥団子先輩 RX >これは……(**/** 19:45)
KSK名無しさん >”時間     被害者          殺害者”
            ”昼過ぎ  朝比奈みくる       悪魔将軍 ”
            ”昼過ぎ  加持リョウジ    リヒャルト・ギュオー”
            ”昼過ぎ  草壁サツキ    惣流・アスカ・ラングレー”
            ”夕方    佐倉ゲンキ     小泉太湖(小砂)”
            ”夕方  小泉太湖(小砂)   ラドック=ランザード”
            ”夕方     碇シンジ        ゼロス”
            ”夕方 ラドック=ランザード   ドロロ兵長”
            ”夕方     ナーガ         キョン”
            ”夕方  惣流・アスカ・ラングレー キョンの妹 ”
            ”夕方    キョンの妹       リナ・インバース”(**/** 19:48)

KSK名無しさん >見れば分かると思いますが、これは第三回放送までの死者と殺害者の一覧です(**/** 19:48)
(泥団子先輩 RX →アンチ=クロノス 囁)>雨蜘蛛さんは顔を全部覆うマスクを付けてる?(**/** 19:49)
(アンチ=クロノス→泥団子先輩 RX 囁)>は(**/** 19:49)
255創る名無しに見る名無し:2009/12/09(水) 22:25:03 ID:ynCX5lIf
k s k
超人格闘技好き>そんな……キョンが……(**/** 19:49)
泥団子先輩 RX >私の知る情報と食い違う点はないわね。私達だけしか知らないような情報もあるし。
            信憑性はそれなりにあるように思えるけど……(**/** 19:49)
泥団子先輩 RX >拙者も同じく、でござる。名無し殿、拙者はドロロ兵長でござるが、ラドック=ランザードは
            この殺し合いに乗っていた者ゆえ、自己防衛の為殺したと弁明させていただき候(**/** 19:49)
KSK名無しさん >そういうこともあるでしょうね(**/** 19:50)
超人格闘技好き>みくるやテスタロッサを殺した悪魔将軍っていう人、ボクは知っているのです。
            しばらく無理矢理従わされてたのですよ……この情報は本当っぽいのです(**/** 19:50)
泥団子先輩 RX >……ヴィヴィオ殿に伝えるべきかどうか迷うでござるな。リナ殿、雨蜘蛛殿……(**/** 19:50)
お知らせ:アンチ=クロノスさんがお亡くなりになりました(笑)(**/** 19:51)
泥団子先輩 RX >!? 晶殿、どうなさった?(**/** 19:51)
KSK名無しさん >ドロロさん、雨蜘蛛をご存知なんですか?奴は危険な変態ですよ(**/** 19:51)
お知らせ:アンチ=クロノスさんが入室しました(**/** 19:51)
泥団子先輩 RX >接続不良でござるか、晶殿?(**/** 19:52)
アンチ=クロノス>こんばんわ〜雨蜘蛛でぇ〜す。バレちまったみてぇなんで、表に出てきてみました〜(**/** 19:52)
泥団子先輩 RX >晶殿をどうしたのでござる!?(**/** 19:52)
アンチ=クロノス>騒がれる前にバットでおでこをGOTTUNKO☆ まあ、多分死んじゃいねえよ(**/** 19:52)
KSK名無しさん >あなたは殺し合いに乗っているんですか?(**/** 19:53)
アンチ=クロノス>状況によるがな。こっちから手を出す事はねえんじゃねえの〜?(**/** 19:53)
泥団子先輩 RX >メイちゃんをさらって殺しておいてその台詞とは恐れ入るわね(**/** 19:53)
(KSK名無しさん →超人格闘技好き 囁)>セインからあんたの事を頼まれてる(**/** 19:53)
(超人格闘技好き →KSK名無しさん 囁)>どういうことだ?(**/** 19:53)
アンチ=クロノス>あー。朝倉だっけか。あんたやっぱりあん時メイド服をくれてやった女かい?(**/** 19:53)
アンチ=クロノス>まだ着てる? つかド何とかと代わったなら一言言えよぅ(**/** 19:53)
(KSK名無しさん →超人格闘技好き 囁)>あいつが死ぬまで一緒に行動してた。詳しくは直接会ってから話す。
                    てか何で変な喋り方してんだ? 聞いてたのと違うから偽者かと思ったぜ(**/** 19:53)
(超人格闘技好き →KSK名無しさん 囁)>さあな。この情報流しは何のつもりなんだ?(**/** 19:54)
泥団子先輩 RX >もう着替えたわよ(**/** 19:54)
アンチ=クロノス>そりゃ残念。パンツ何色?(**/** 19:54)
泥団子先輩 RX >穿いてないけど。それより、メイちゃんをさらって殺したのは何故?(**/** 19:54)
(KSK名無しさん →超人格闘技好き 囁)>連中を仲間割れさせようと思ったんだがな。意外と淡白だな(**/** 19:55)
(超人格闘技好き →KSK名無しさん 囁)>データ自体は本物のようだが、露骨に嘘を混ぜるとバレやすくなるぜ。
                       何を仕込んだのかは知らんが、その辺りはちゃんと考えてんのか?(**/** 19:55)
アンチ=クロノス>素晴らしい情報に感謝して教えちゃおう。あの草壁オヤジと関係あんじゃねえかってねぇ(**/** 19:55)
超人格闘技好き>結果はどうだったのですか?(**/** 19:55)
アンチ=クロノス>教えても損も得もねーよ。実の子供らしいが、肝心な事はサッパリ不明だぜ(**/** 19:56)
(KSK名無しさん →超人格闘技好き 囁)>訳あって俺は連中の内情をほとんど把握してる。連中が関わってねえか、
                           俺以外知りようのねえとこしか変えてねえよ(**/** 19:56)
(超人格闘技好き →KSK名無しさん 囁)>で、このノーヴェに何の用だよ?(**/** 19:56)
257創る名無しに見る名無し:2009/12/09(水) 22:26:24 ID:ynCX5lIf
ksk
258創る名無しに見る名無し:2009/12/09(水) 22:26:47 ID:LUZ9Rzpf
ksk
259創る名無しに見る名無し:2009/12/09(水) 22:27:38 ID:ynCX5lIf
k s k

泥団子先輩 RX >貴様! 罪もなき子供を殺めておいてその態度はなんでござるか!?(**/** 19:56)
アンチ=クロノス>お呼びじゃねえぜ、ド何とかさんよ〜(**/** 19:56)
アンチ=クロノス>それに、拷問し終わるまでは何も知らねえとは思ってなかったんだな、これが(**/** 19:57)
アンチ=クロノス>俺だって好きでやってる訳じゃねえんで〜怒るなら長門達に怒れよ、ん?(**/** 19:57)
(KSK名無しさん →超人格闘技好き 囁)>ああ、その前に胸囲を教えてくれ。それが重要なんだ(**/** 19:57)
(超人格闘技好き →KSK名無しさん 囁)>140……いくらだったか……(**/** 19:57)
泥団子先輩 RX >長門達の思惑に乗った者が何を言う! 貴様、晶殿をどうするつもりか!(**/** 19:57)
アンチ=クロノス>だから殺しはしねえって。あーあれだ、改心したのよボクちゃん。
            そりゃ草壁のガキは仕方なく殺したが、誰彼構わず襲うなんてことはもうNON!
            晶とスエゾーとしばらく一緒にいたんだ、信じられねえってこたぁねえだろ?(**/** 19:58)
KSK名無しさん >ひゃひゃひゃ、ひゃくよんじゅう!?銃で言ったらレプリカどころの話じゃねえぞ!
            そう、オリジナルクラスじゃねえか! うっ乳っ乳、こいつは思わぬ収穫だぜーっ!(**/** 19:58)
アンチ=クロノス>( ゚д゚)(**/** 19:58)
KSK名無しさん >申し訳ありません、前このPCのチャットを使っていた人の発言ログを誤爆しちゃいました(**/** 19:58)
超人格闘技好き >テラパゴアwwwボクもそういう経験がありますですwww(**/** 19:59)
泥団子先輩 RX >あら本当。チャット上からは消えるけど、書き込んだフォームにはログが残るみたい(**/** 19:59)
アンチ=クロノス>気付けば消せるみてえジャン。あぶねえあぶねえ、後続に筒抜けかよ(**/** 19:59)
泥団子先輩 RX >そんな事はどうでもよいでござる! 雨蜘蛛殿!メイ殿を殺した事、
            どう責任をとるつもりでござるか!? (**/** 20:00)
(KSK名無しさん →超人格闘技好き 囁)>すまねえ!つい驚いちまってうっかり……しかしすげえな、
          スバルとか目じゃねえぜ! これで決まった、お前の居るモールに行くから、じっとしてな!(**/** 20:00)
(超人格闘技好き →KSK名無しさん 囁)>フォローはしたが、次はないぞ……何故来る?(**/** 20:00)
(KSK名無しさん →超人格闘技好き 囁)>セインとの約束があるんだっての。とにかく動くんじゃねえぞ。
                    悪魔将軍とかいう奴に引っかかってたらしいが、そいつはヤベエ!
                    リストを見りゃ解るだろうし知ってるみてえだが、これ以上ボインちゃん狙いの変態やら
                    キョンやらと関わるのはセインも喜ばねえぞ! 俺と合流しろ!(**/** 20:01)
アンチ=クロノス>リョ〜コちゃーん。こっちもよ、揉め事は避けてえのよ?本ッ当に。
            俺は生き残るのが優先なワケで。この情報交換だって続ける気はあるぜ?(**/** 20:01)
泥団子先輩 RX >でも、協力する気はないんでしょう? そんな相手の情報を信用できると思う?(**/** 20:02)
アンチ=クロノス>俺は信用できなくても、晶はどうかね。俺がコイツを説き伏せて、コイツを面に立たせれば、
            そっちは満足するんじゃねえの? 今まで通りって訳だ。隠し事も減って良かったね〜(**/** 20:02)
(超人格闘技好き →KSK名無しさん 囁)>ふむ、しかしそれは無理だな。私は悪魔将軍だからな(**/** 20:02)

(KSK名無しさん →超人格闘技好き 囁)>( ゚ω゚)(**/** 20:03)
261創る名無しに見る名無し:2009/12/09(水) 22:28:42 ID:LUZ9Rzpf
ksk
262創る名無しに見る名無し:2009/12/09(水) 22:29:19 ID:E54qLNrQ
ksk
263創る名無しに見る名無し:2009/12/09(水) 22:29:31 ID:7am+rQcg
ksk
264創る名無しに見る名無し:2009/12/09(水) 22:29:52 ID:stG5rSXT
このwksk感……! ksk
265創る名無しに見る名無し:2009/12/09(水) 22:30:11 ID:LUZ9Rzpf
ksk
266創る名無しに見る名無し:2009/12/09(水) 22:30:19 ID:ynCX5lIf
ksk

泥団子先輩 RX >まあ、そうね。でも、貴方が深町さんを脅して自分の手駒にするなら、同じ事よ。
            もうそちらは信用できないわね、雨蜘蛛さん?(**/** 20:03)
アンチ=クロノス>疑り深いねえ。あんたもキョンの情報は欲しいんだろ? こっちのリングの動画で、
            それが分かるかも知れねえ。それにそっちの位置とこっちは多分島の反対だ。
            離れた場所の情報を共有できるってのは、でけえメリットだと思うがねえ(**/** 20:03)
(KSK名無しさん→超人格闘技好き 囁)>じゃあノーヴェの乳はどうなんだよ!一緒に行動してんだろ!(**/** 20:04)
(超人格闘技好き →KSK名無しさん 囁)>小さくはない。もっと他に言うべき事はないのか(**/** 20:04)
(KSK名無しさん →超人格闘技好き 囁)>成る程な、あんた、ノーヴェを餌に人を誘き寄せようって腹か(**/** 20:04)
(超人格闘技好き →KSK名無しさん 囁)>餌と言っても雑魚だからな、それほど期待はしていないが。
                           お前は私と同じ側のようだが、私と合流する気はあるか?(**/** 20:04)
(KSK名無しさん →超人格闘技好き 囁)>へっ。そんな危ない橋は渡らねーよ、将軍殿。
                           アンタと合流して俺に何か得があるのか?その逆は?
                           どうせノーヴェにももう手ェつけてんだろ?(**/** 20:05)
(超人格闘技好き →KSK名無しさん 囁)>そうだな。余計な人員はいらん。誰かは知らんが、私に殺される時に
                           ここでの交流を盾に命乞いなどしないことだ。(**/** 20:05)
(KSK名無しさん →超人格闘技好き 囁)>さて、命乞いすんのはどっちだろうねぇ(**/** 20:05)
泥団子先輩 RX >……OK、深町さん達と私達で決めた合言葉を教えるわ。深町さんが死んだ後も、
            貴方との情報交換は有意義そうだし。ただし、今後もそっちの代表は深町さん。
            チャットに参加するのも基本は深町さん。それでいいなら、だけど(**/** 20:07)
アンチ=クロノス>晶の身の安全を守るのが前提か。まあいいや、アイツを殺す気もねえしなぁ(**/** 20:07)
(泥団子先輩 RX →アンチ=クロノス 囁)>■■■■、■■■、■■■■■■、■■■■■■■■(**/** 20:07)
アンチ=クロノス>はいな。ところで名無しちゃんよ、お前キョンか?(**/** 20:08)
KSK名無しさん >はい?(**/** 20:08)
アンチ=クロノス>砂ぼうずや政府のメス豚じゃねーだろうな、まさか(**/** 20:09)
泥団子先輩 RX >どういうこと?(**/** 20:09)
アンチ=クロノス>この島で俺が会った、それと来る前からの知り合いはそう多くねえんだよ(**/** 20:10)
アンチ=クロノス>俺が危険で変態、しかも雨蜘蛛って名前まで知ってるとなると、もっと少くねえよなぁ。(**/** 20:10)
泥団子先輩 RX >変態って自覚はあるのね(**/** 20:10)
アンチ=クロノス>砂ぼうず、川口夏子、キョンだけなのよねぇ、実際よぉ?(**/** 20:11)
泥団子先輩 RX >川口さんは私も知っているわね(**/** 20:11)
KSK名無しさん >私が何故雨蜘蛛さんの素性を知っているかは情報提供者との約束で言えませんが、
           少なくともキョンって人ではないですよ。3人も殺してる人と一緒にされるのは不愉快です(**/** 20:11)
泥団子先輩 RX >そうね、キョン君なら自分の罪を隠そうとするでしょうし。掲示板の書き込みみたいにね。
            まあ、雨蜘蛛さんの事を誰かに聞いた、ってところかしら(**/** 20:12)
超人格闘技好き >掲示板といえば、新しい書き込みがあったのですよ(**/** 20:12)
268創る名無しに見る名無し:2009/12/09(水) 22:31:43 ID:/ujH4b+F
ksk
269創る名無しに見る名無し:2009/12/09(水) 22:32:08 ID:ynCX5lIf
k s k
270創る名無しに見る名無し:2009/12/09(水) 22:32:51 ID:LUZ9Rzpf
なんだこのカオスw
ksk
271創る名無しに見る名無し:2009/12/09(水) 22:33:08 ID:ynCX5lIf
ksk

アンチ=クロノス>名無しちゃんよ、砂ぼうずでないって証明は出来ねえんだなぁ〜(**/** 20:12)
(泥団子先輩 RX →KSK名無しさん 囁)>夏子さんなら、囁きかえしてくれるかしら?(**/** 20:12)
KSK名無しさん >私の目的は情報交換ではありません(**/** 20:13)
アンチ=クロノス>おうおう、とんがっちゃってもぅ!わかったわかった。じゃあ一つ、一方的に忠告だ。
            名無しちゃんが今誤爆したって書き込みは、十中八九砂ぼうずの書き込みだよん。
            あいつは俺以上に凶悪だからねぇ〜みんな気をつけなよ〜(**/** 20:13)
泥団子先輩 RX >名無し殿、そこに危険な人物がいたというなら、まだ留まっている可能性もあるでござる。
            その場を離れたほうがいいでござるよ。どこにおられる?(**/** 20:13)
KSK名無しさん >高校の中です(**/** 20:13)
アンチ=クロノス>随分あっさりばらしたねえ……俺らが近くにいるかもしれねえのによ(**/** 20:14)
泥団子先輩 RX >さっきの情報のお礼に、学校を離れるならいい事を教えてあげる。何処に繋がるか解らないけど、
            中学校の三階のPCに転移機能があるわ。今も使えるかは知らないけど(**/** 20:14)
(超人格闘技好き →KSK名無しさん 囁)>……貴様、学校にいるのか(**/** 20:14)
(KSK名無しさん →超人格闘技好き 囁)>本当だよ。あんたらがすぐ来れる場所じゃねえって分かってるしな。
                           アンタの位置だけは確証がねえが、キン肉マンとかを誘き寄せるってことは
                           モールに居るってのも事実だろ?(**/** 20:14)
(超人格闘技好き →KSK名無しさん 囁)>その学校に、涼宮ハルヒという女の死体があるはずだ。
                           それを探して私の元……そう、モールまで持って来い。(**/** 20:15)
KSK名無しさん >ありがとうございます、朝倉さん。試してみます(**/** 20:15)
(KSK名無しさん →超人格闘技好き 囁)>なんで俺がそんな事しなくちゃならねーんだよボケ(**/** 20:16)
(超人格闘技好き →KSK名無しさん 囁)>ふむ、そうだな。遂行すればノーヴェをくれてやろう(**/** 20:16)
(KSK名無しさん →超人格闘技好き 囁)>  や  ら  せ  て  い  た  だ  き  ま  す  (**/** 20:16)
(超人格闘技好き →KSK名無しさん 囁)>貴様の嗜好は把握済み。高町なのはも、場合によっては……(**/** 20:16)
(KSK名無しさん →超人格闘技好き 囁)>サービスいいなおい!やるっつってんだろ!将軍様大好き!(**/** 20:17)
泥団子先輩 RX >……まあ、今回の情報交換はこんなところかしら。次からはもう少し間を空けましょう(**/** 20:17)
アンチ=クロノス>こっちはリングの映像もまだ途中までしか見てねえしなぁ。
            それに俺らは22:00からしばらくPCから離れるんで、24:00からでいいんじゃねえの?(**/** 20:17)
KSK名無しさん >私は、次は参加できるかどうかわかりません。二重の意味で(笑)(**/** 20:17)
超人格闘技好き >不吉な事言うのやめてなのです、ボクもキョンから隠れるので、次は参加できるかどうか(**/** 20:18)
泥団子先輩 RX >じゃあ、皆さんお気をつけて。あ、最後にノーヴェちゃん、ひとついいかしら?(**/** 20:19)
超人格闘技好き >?(**/** 20:19)
アンチ=クロノス>おう、こっちも聞きてえことがあったよん(**/** 20:19)
泥団子先輩 RX >普段からそういう喋り方なの?(**/** 20:20)
アンチ=クロノス>その口調、いつも使ってんのか?(**/** 20:20)
超人格闘技好き >……なわけねーだろ、偽装だよ偽装。あたしの事はヴィヴィオに聞けっての(**/** 20:20)
アンチ=クロノス>ちょっとショックなんですけどブルワゥフ! 幼女でもねえのかい、ノーヴェたん!(**/** 20:21)
超人格闘技好き >うるせー馬鹿!(**/** 20:21)
泥団子先輩 RX >じゃ、おやすみなさい、皆(**/** 20:22)
お知らせ:泥団子先輩RXさんが退室しました(**/** 20:22)
アンチ=クロノス>クソッ、楽しみが一つ減ったぜ……それではおやすみドッピンシャン!(**/** 20:22)
お知らせ:アンチ=クロノスさんが退室しました(**/** 20:23)
お知らせ:KSK名無しさんさんが退室しました(**/** 20:24)
お知らせ:超人格闘技好きさんが退室しました(**/** 20:25)

<ログが消去されました>
273創る名無しに見る名無し:2009/12/09(水) 22:34:25 ID:ynCX5lIf
k s k
274創る名無しに見る名無し:2009/12/09(水) 22:35:06 ID:LUZ9Rzpf
ksk
275創る名無しに見る名無し:2009/12/09(水) 22:35:39 ID:stG5rSXT
ksk



疼痛と共に来る目覚め。
深町晶は、自分の心臓が止まっていたのではないか、と錯覚した。
それほどに彼の身体は冷たく、何より記憶が混乱していた。
頭部のコントロール・メタルに意識をやると、軽い電流が走る。
凄まじい速度と精度で迫るバット。朝倉涼子からの質問。雨蜘蛛が草壁メイを殺害したという情報。
順繰りに戻る記憶に背を押される様に、手を引き上げられるように立ち上がる。
目線の先、PCの前の椅子には雨蜘蛛が腰掛け、こちらを眺めている。

「雨蜘蛛さん……」

「なんだい、晶」

先ほどと変わらぬおどけた調子で返す雨蜘蛛。
晶は歯を噛み締め、頭に浮かぶ疑問を叩きつける。

「草壁メイを殺したというのは、本当ですか」

「ああ」

「何故!? 襲われたんですか?」

「いや、草壁タツオの関係者かと思ってな。実際娘だったんだが。どっちかというと、襲ったって感じだねぃ〜、ん?
 有刺鉄線で両手を縛り、銃で顔を殴り、歯を折り、肉を裂き、心をブチ壊した。最後は頭を銃でぱぁん!」


気軽に答える雨蜘蛛に重圧砲を撃ち込みたい衝動を抑えながら、晶は吐き出すように問いを重ねる。

「暴力を使わなくたって、草壁の情報は引き出せたはずです。どうしてそんな事を……」

「本音を言うと趣味だから、だがな。しかしお前、良くそんな質問が出来るねぇ〜おじさん感心しちゃうぞ」

「? ……どういう意味ですか」

マスクに覆われて見えない雨蜘蛛の表情。そこから何かを読み取る事はできない。
晶は雨蜘蛛の言葉を反芻し、彼の意志を掴もうとするが、失敗した。
無言で佇む晶に、雨蜘蛛が声をかける。

「だってよ、お前。スエゾーを見殺しにしたじゃねえか。あのリストが本当に主催者達の産物なら、
 スエゾーのキルカウントはお前に付けられてると、俺は思うね」

「……!」
277創る名無しに見る名無し:2009/12/09(水) 22:37:56 ID:E54qLNrQ
ksk
278創る名無しに見る名無し:2009/12/09(水) 22:38:04 ID:ynCX5lIf
ksk
279創る名無しに見る名無し:2009/12/09(水) 22:38:28 ID:LUZ9Rzpf
ksk
「ボウリョクハンタイ、非常に結構だぜ? もし殴る側でも殴られる側でもないサイドがあるなら、
 大抵の奴はそっちにいくだろうよ。だが実際、世の中にそんな位置はねえんだよなぁ。殴られるのが嫌なら、
 殴るしかねえんだよ。お前も地獄を見てきたっていうなら、暴力を使った事がねえなんて言わせねえぞ〜、え?」

「そ、れは」

否定出来るのか。
深町晶に、理不尽に全てを奪われんとされ、それを凌ぐために敵から命を奪ってきた彼に、否定出来るのか。
まあ俺はそんなサイドにはいかないがね、と付け加えた雨蜘蛛が、責め句を繋ぐ。

「スエゾーがワープしようとした時、お前があいつの腹を……腹?いや、どこでもいいや。
 とにかくあいつをぶん殴って気絶させてりゃ、あいつは死ななかった。ボンレスハムと合流して、
 短気を起こさず、長門達を真っ当にぶちのめして元の世界に戻れたかもなぁ〜、フカマチくーん。」

「あいつを殺したのは、俺だと言うんですか」

「お前じゃねえよ。お前の甘ちょっろいポンコツヘッドが悪いんだ。ほれ」

雨蜘蛛が、無造作に晶の頭に包丁を投げつける。
投げナイフのように放たれた包丁は、しかしガイバーの装甲に弾かれる。
避けようともしなかった晶が、跳ね返って床に突き刺さった包丁をぼうと眺め、俯く。
小トトロは、危うく自分に刺さりかけた包丁の刃を避け、晶のディバックに逃げ込んでいた。

「おまけに石頭。付き合うのにも苦労するぜ、まったく」

「じゃあ、俺なんか放っておけばいいじゃないですか」

「お前には力がある。お前がその力を有効活用しないんだから、放っておけないのさ。
 言っとくけどな、あのチャットのメンバー四組。お前以外、みんな甘さを捨て切ってるぞ。
 涼子ちゃんとド何とかとあと二人と、ノーヴェたんと砂ぼうず(勘だけど)。全員裏があるってミエミエなんだよ。
 お前から見りゃほのぼのした交流だったかもしれねえが、非情、嘘、策略のニオイがプンップンぞなもし」

「そんな、ことはありませんよ。ドロロさん達とは、現にいい関係を……」

「じゃあ、なんで涼子ちゃんは俺に合言葉を教えたのかねぇ」
281創る名無しに見る名無し:2009/12/09(水) 22:39:03 ID:ynCX5lIf
k s k
282創る名無しに見る名無し:2009/12/09(水) 22:39:09 ID:E54qLNrQ
ksk
283創る名無しに見る名無し:2009/12/09(水) 22:40:04 ID:LUZ9Rzpf
ksk
284創る名無しに見る名無し:2009/12/09(水) 22:40:06 ID:ynCX5lIf
ksk
285創る名無しに見る名無し:2009/12/09(水) 22:40:08 ID:7am+rQcg
ksk

サラっと言い放つ雨蜘蛛に、晶が目を見開いて迫る。

「な……」

「要するに、お前いいカモなんだよ。使い捨ての善人だ。それでいいのかい、晶?」

「……カモでもいいですよ。自分の信念を曲げるくらいなら……」

「それだ。その信念って奴が、スエゾーを止めずに見殺しにしたんだろぉぉお?」

「……それでも、人を殺したあなたが正しいって事にはならない」

「水と油か、ふん」

頭を振って、雨蜘蛛が晶を指差す。

「善人ってのはよ、最後まで生き残らなきゃあただのバカなんだぜ、晶。
 俺みたいな悪党はいつ死んでもそれなりに満足できる。そういう精神してんだ、イカレてるんだよ。
 でも、お前は違うだろう。こんなクソッタレゲームをやらかした長門共を、ブッ倒したい、いいやブッ倒さなきゃあ
 死んでも死に切れねえはずだ。お前の冷えた油に、俺が火を付けてやる。だから、いい加減甘えを捨てろよ、晶!」

どこか自虐的に語る雨蜘蛛が、晶の目をじっと見遣る。
晶が何も言わないのを悟ると、紙を取り出し、歩み寄ってそこに書かれた文字を晶に読ませる。
晶の目が、強殖装甲の中の目が瞬く。

「お前の知ってる合言葉と同じか、答えな」

「……はい、おな、じっ!?」

晶が答えた瞬間、雨蜘蛛の手は床に刺さった包丁を引き抜き、晶の指を両断していた。
指も頭部と同じ装甲が覆っているにも関わらず、的確に構造と装甲の継ぎ目を狙った一閃。

「おいおいおいおい、晶。合言葉はひとつじゃねえだろ」

「……!」

すぐに再生すると分かっていても、痛いものは痛い。
搾り出すように、残りの三つの合言葉を伝える。
「大体分かった」と、雨蜘蛛がもう一枚紙を取り出し、晶の言葉と照合している。

「さて、晶。俺がメイちゃんを殺した事はバレちまった。隠しても、涼子ちゃんと直接会えば同じ事だから、
 自分から白状したんだがな。ま、他の連中も冷たい奴等だからな。話せば分かってくれたぜ。
 次のチャットは24:00だ。それまでにリングの動画を全部見て、それから俺の用事に付き合ってもらうぜ。
 ……なんだ、まだメイちゃんを殺した事怒ってるの〜? ちったあ毒を飲めよ、坊主」

「……はい」

毒を、飲む。
その言葉を聞いて、晶が考えた事は?
雨蜘蛛には、それを知るよしもない。

「まあ、仲良くやろうぜ、これからも」

「仲良くは……出来ませんよ、多分」

チェッ、と呟く雨蜘蛛に、乾いた笑いを送る晶。
スエゾーの死をきっかけに、凸凹コンビから填まる事のない□□コンビとなった二人。
いつ崩れるか分からない積み木のように、それでも今は離れない。
287創る名無しに見る名無し:2009/12/09(水) 22:41:05 ID:E54qLNrQ
ksk
288創る名無しに見る名無し:2009/12/09(水) 22:41:18 ID:ynCX5lIf
k s k
289創る名無しに見る名無し:2009/12/09(水) 22:42:09 ID:ynCX5lIf
ksk




「ふーん……」

掲示板に新しく書き込まれた、宣伝じみた内容のそれを見て、私は軽く嘆息する。
どういう訳か知らないが、SOS団の一員である古泉一樹が悪魔将軍とキン肉万太郎の戦いに巻き込まれているようだ。
kskのプロフィールで調べた内容に拠れば、やはりキン肉万太郎はキン肉マンの息子らしい。
まあ放っておいても大丈夫だろうが……ノーヴェ(ちゃん?)といい、深町さんといい、変な人と関わりを持っているなぁ。

「朝倉殿」

ドロロさんが、長考から抜けて目を開ける。
真剣な表情で提案しようとする彼の口元にぴんっと一本立てた指を当て、それを制する私。

「深町さんを助けに行く? ノーヴェさんを助けに行く? それとも、リナさんを問い詰めに行くのかしら」

全てでござる、と答えるドロロさんに苦笑して、私は今にも走り出しそうな宇宙人仲間を膝の上に抱き止める。

「ダーメ。ここで大人しく、リナさんたちが帰ってくるのを待ちなさい」

「あ、朝倉殿!? 何を悠長な……」

照れているのだろうか、じたばたと暴れるドロロさん。
私はその頭をぺしっ、と叩いて、彼を嗜める。

「多分、リナさんが妹ちゃんを殺した事になっているのはズーマ戦の時に流れ弾……流れ魔法でも当たったんでしょ。
 妹ちゃんは頑張ってアスカを殺せました、でも残念、フラフラ歩いてたら魔法でどーん。こんなところでしょうね、真相は。
 リナさんの魔法、派手だもの。そのお陰で助かったんだし、彼女を責めるのは酷ね。使い物にならなくなったら困るし」

「そんな無茶苦茶な……」

「あら。ずっと貴方と一緒にいたリナさんが貴方の目を盗んで妹ちゃんを殺した、って筋書きの方が無茶じゃないの?
 ねえ。ねえ、ドロロさん。仲間を疑う、なんてつまらない事は有機生命体に任せときましょうよ。なでなで」

「撫でるのやめてほしいでござる! 朝倉殿の個人情報を無断で調べた事は謝ったでござろう!?
 ……確かに、拙者もリナ殿がそんな事をするとは思えんでござるが……」
291創る名無しに見る名無し:2009/12/09(水) 22:42:39 ID:LUZ9Rzpf
ksk
292創る名無しに見る名無し:2009/12/09(水) 22:43:00 ID:E54qLNrQ
ksk
293創る名無しに見る名無し:2009/12/09(水) 22:43:04 ID:ynCX5lIf
k s k
294創る名無しに見る名無し:2009/12/09(水) 22:43:17 ID:stG5rSXT
ksk
295創る名無しに見る名無し:2009/12/09(水) 22:43:43 ID:/ujH4b+F
ksk
296創る名無しに見る名無し:2009/12/09(水) 22:44:06 ID:ynCX5lIf
ksk
297創る名無しに見る名無し:2009/12/09(水) 22:45:14 ID:ynCX5lIf
k s k
298創る名無しに見る名無し:2009/12/09(水) 22:45:17 ID:7am+rQcg
ksk
299創る名無しに見る名無し:2009/12/09(水) 22:46:11 ID:ynCX5lIf
ksk

実際、どうでもいいのよね。
リナさんが妹ちゃんを殺したのが故意だろうと偶然だろうと、私は何も感じない。
そりゃリナさんが快楽殺人者だっていうなら話は別だが、故意に殺したとしても理由はあっただろう。
リナさんの人となりはドロロさんから聞いたのと直接会った感覚で大体把握できている。
例えば今、リナさんがヴィヴィオちゃんを襲っている、なんて可能性はない、と断言できるくらいには。
お世辞にも友達になりたいとは言えない性格だが、リナさんは自分の信念に筋が通っていなかったり、
他人を殺すことを自分の利益に含める事に躊躇しなかったり、キョン君の妹だったりはしない。
ならば、下手に追求して一応均衡を保っているこのグループに不協和音を呼ぶ事こそ愚の骨頂。

「で、では晶殿の事は!?」

「そっちは本当にどうしようもないわね。ここからじゃ遠すぎるし、雨蜘蛛の言い分を信用するしかないわ。
 あの言い分が嘘八百で、深町さんが殺されたとしても、手は打ってあるし」

「ダミーの合言葉でござるか……」

そう。私が雨蜘蛛に教えたのは、最初にドロロさん達と深町さんたちが合言葉を決めたとき、
拷問など、やむを得ない状況で敵性の存在に合言葉を漏らさざるを得なかった場合の為に作ったという偽の合言葉。
雨蜘蛛が深町さんを殺し、彼に成りすましてチャットルームに入室してきても丸分かり。
その時は、直ちに会話を打ち切るつもりだ。

「まあ、どちらにしても直接遭遇したら雨蜘蛛は排除するけどね」

「……」

ドロロさんも、これには反対しない。
雨蜘蛛は危険な存在だ。メイちゃんを見捨てた負い目もあるし、私がこの手で始末するに越した事はない。
まあ、キョン君ほど派手に暴れているわけではなさそうだし、そういう機会もいずれくるかも、程度の話だが。

「ノーヴェさんの件は……ヴィヴィオちゃんに伝えない訳にはいかないでしょうね」

「それだけは譲れんでござる。あの幼子に、これ以上仲間を失う苦しみを与えるのは我慢ならぬ……!」

同感だ。ヴィヴィオちゃんは私の大事な仲間だ、彼女が助けたい、というなら私だって手伝おうと思う。
ああ、こういうポジティブな感性が有機生命体のいいところよね。
よく分からない物に立ち向かうのがこんなに気持ちいいとは思わなかった。長門さん、貴女はどうなのかな?
ドロロさんを撫でるのに使ったクロスミラージュの尖った銃身を掌で回しながら、そんな事を考えてみる。
301創る名無しに見る名無し:2009/12/09(水) 22:46:36 ID:7am+rQcg
ksk
302創る名無しに見る名無し:2009/12/09(水) 22:47:56 ID:/ujH4b+F
ksk
303創る名無しに見る名無し:2009/12/09(水) 22:48:02 ID:ynCX5lIf
k s k
304創る名無しに見る名無し:2009/12/09(水) 22:48:12 ID:RXby2n7M
k.s.k


「キン肉マンやなのはさんと合流できればいいんだけど……ウォーズマンは無事かしら」

「そのお二方は、確か街で出会ったという? 遊園地を出たら、街の方を通ってモールへ向かうのがよさそうでござるな」

そうね、と返して、私は暴れなくなったドロロさんを解放する。
ドロロさんは片目を閉じ、壁に背を凭れてなにやら考え込む。い、意外といぶし銀! いや、いぶし黒か……。
……そういえば、日向冬樹はドロロさんの知り合いだったか。キョン君、あなたどんどん敵を増やしてるわよ。
私が殺す前に死なれたらモチベーションが下がるなあ、と思いつつ、私はPCに向き直る。

「とりあえず、プロフィールを纏めておきましょうか。ドロロさん、こっそり出て行ったりしないでね?」

「……分かっているでござる。アサシンが動くのは必勝の時のみ」

kskコンテンツを起動させ、順次参加者を表示させ、支給品を名簿の横に書き込む。
ヴィヴィオちゃんの母親の一人(どういうことなの……)だという、フェイト・T・ハラオウンのページで、手が止まる。

「彼女を殺した相手の事は……伝えない方が、いいのかしら」

ページを切り替える瞬間、暗く沈むディスプレイに映った私の顔は、まるで母親のようだった。


306創る名無しに見る名無し:2009/12/09(水) 22:48:38 ID:LUZ9Rzpf
ksk
307創る名無しに見る名無し:2009/12/09(水) 22:48:39 ID:E54qLNrQ
ksk
308創る名無しに見る名無し:2009/12/09(水) 22:49:26 ID:ynCX5lIf
ksk



高校・実習室!
チャットが終わった瞬間!
砂ぼうずの矮躯が跳ね上がり、流れるような動作で手にした回転式拳銃が火を噴いた!
斜め上から撃ち込まれた二発の弾丸はPCのディスプレイを貫通し、ハードディスクを破砕する!
パソコン、炎上! 炎上は言い過ぎた!
煙を上げ、使用不能になるPC!
チャット裏口機能、被加害者リストが詰まったPCは確かに惜しい!
惜しいが、改竄して流した情報の真偽を知られるわけにはいかない!

「何より、もうデジタルには未練がねえんだよ!」

着地! 同時に、走り出す! 急ぐからこそ走る!
ドア! 無視! 激突! 破れない! 普通に開けて、走り直し!

「うおおおおおおおお!」

雄叫びを上げて鼻をヒクつかせる、その男の名は砂ぼうず!
普段は冷静な男が、ボイン・ロードを目の前にし、ついにその激情を垣間見せたのだ!

「やはり臭いはしねえ……敷地上に死体があれば、調べた時に俺が気付かないはずがねえからな!」

言いつつ、懐から一本の髪の毛を取り出す!
茶髪の癖っ毛、されどその味歪みなし!

「オードブル(前菜)ッ!」

舌で転がす、至高の味!
原産ボインちゃんと信じる限り、そこにボイン味は存在する!

「ならば……埋められてんのか!」

階段の手すりに飛び乗り、レッツサーフ!
一階に到達し、玄関を一気に抜ける!

「スープ、魚料理は欠番……肉料理!」

取り出したる一本は金色のスーパーロングヘアー!
描写がなくとも、砂ぼうずがそれを見逃すはずはなかった!

「首切ってごめんなさい!」

謝罪の声を上げながら、口に含みきれない髪の毛を唇に乗せる!
食感だけではない、触感をも楽しむのがグルメ!
310創る名無しに見る名無し:2009/12/09(水) 22:50:41 ID:LUZ9Rzpf
ksk

「そう遠くはない筈……掘られた痕跡を探す!」

程なく見つける、中学校の前の校庭! 掘る! 掘る! 掘る! 掘り返す!
死体を傷つけてはいけない! 繊細に、しかし急いで掘る!
埋まっているという事は、埋めた者がいるという事だ!
万が一にもその者に今の砂ぼうずの姿を見られれば、自分も埋められる事は確実!
掘り当てる!僅かに見える手を引っ張り上げる!

「ん?」

活発そうな、そこそこボインの少女。
目は閉じられ、傷ましい腹部の傷が布で覆い隠されていて。
            ............
その死体は、一切腐食していなかった。

上昇しきった砂ぼうずのテンションが、一瞬醒める。
先ほど見つけた、野晒しの死体。あちらは、6時間ほどの時間経過でも、目の前の死体より損傷が激しかった。
こちらは12時間以上経過しているはず。だが、目立った死斑はなく、体も硬直していない。
心臓は止まっている。血は流れ出てこない。体温も消失し、彼女の命は終わっている。
胸元に顔を埋めて臭いを嗅ぐが、死臭はしない。

「ふ、ん……」

理解不能な事態にフリーズする砂ぼうず。
悪魔将軍の狙いがなんなのかは知らないが、なるほど彼女は特別だ。
そう――――。
   .........
体は硬直していない!

「うおお!こいつぁとんでもねえボインちゃんだぜ!将軍にやるにはもったいないが、生きてるボインがいいボイン!」

涼宮ハルヒの死体を持ち上げる!
乳を起点にして、砂ぼうずが持ち上げる!
生前と変わらぬ感触、グッド!
穴から抜け、適当に土をかける!
輸血パックを取り出し、握りつぶして!
点々と垂れる血を、自分の足跡に添えて道標とする!
涼宮ハルヒを埋めた者がいるというのなら、その死体が掘り返されていれば必ず激昂し、追う!
足跡が乱れぬように停止! 中学校の玄関前、中学校内に入るならば足を踏み込まざるを得ない位置!
穴を掘る! 細かい作業の果てに、「踏めばピンが外れ、手榴弾が爆発する」仕掛けを設置完了! 即席地雷!
312創る名無しに見る名無し:2009/12/09(水) 22:51:52 ID:RXby2n7M
ksk
313創る名無しに見る名無し:2009/12/09(水) 22:51:53 ID:LUZ9Rzpf
ksk
314創る名無しに見る名無し:2009/12/09(水) 22:52:52 ID:RXby2n7M
Ksk
315創る名無しに見る名無し:2009/12/09(水) 22:53:00 ID:7am+rQcg
ksk

「さて、ワープ機能があるんだったなぁ、中学校に!」

中学校に入り込む! 輸血パックを放り捨てて階段を駆け上がり、三本目の髪の毛を取り出す!

「メインディッシュ(主菜)ッ!」

朝倉涼子ヘアー! SA・RA・SA・RA!
舌が踊り、血が騒ぐ! 血統書付きの、正にメイン・ディッシュ!

「三階……この部屋か! ……何も起きないぞ!?」

騙されたか! 涼子ちゃんはもしや腹黒ボイン!? 許した!

「円盤を使ってみるか……!」

パソコンの前に走りこむ! kskコンテンツ、発見!
CDのお陰で、質問はオールクリア!
表示されたのは、『ksk車両位置一覧』!

「車? 街には結構あったが、どれも燃料切れだったはず……ん!? 数が少ない! そうか、使える車の位置ってか!」

地図に表示されているのは、18〜9の光点! これが、ある程度の距離を走れる車両の位置という事か!
近くにも一つある! 砂ぼうずは涼宮ハルヒの死体を抱えたまま、車両の位置を全て把握してからPCを破壊!
銃弾の無駄遣いを避けるため、ディスプレイを蹴り倒す! 教室を離脱し、光点の位置へと急ぐ!
途中通った宿直室にて寝袋を発見、涼宮ハルヒを収納! 窓から中学校を脱出し、体育倉庫に走る!

「サラダ欠番……俺はデザートとドリンクを同時に味わうタイプ!」

体育倉庫の前で、両手に二本の髪の毛を構える砂ぼうず!
一本は短い金髪! 幼い母体から産み落とされた、至高のスイーツゥ!
一本は白んだ金髪! コシのある独特の喉ごし、究極のドリンク!
二本の髪を舐め窄む砂ぼうずの前に、今まで一度も開かれなかった体育倉庫の扉が開く!
すえたにほいの中を突き進む砂ぼうずの目に、電灯とは違うスイッチが!

「そういうことか!」

押した瞬間、ごごごご、と床がせりあがる!
現れたのはリングではない、迷彩色の軍用軽トラック! 燃料満タン、積荷ナシ!
飛び乗り、地図をハンドルに貼り付ける! 運転マニュアルを熟読し、発進!
涼宮ハルヒの寝袋を助手席に乗せ、ちょっとジッパーを開けて片手で乳を揉みながら運転する砂ぼうず!

「行くぜ、砂ぼうず号!」

トラック、発進! 一分で停車! ドアを開けて校庭に降りる!
砂ぼうず、なにやらガラクタをトラックに運び込んだ!

「これも乗り物と見たぜ! 使えそうにないが、一応持っていく!」

目ざとく、汚い砂ぼうず!
これからも砂ぼうずを、砂ぼうずをよろしくお願いいたします!

「……しかし、ちょっと軽率すぎる気もするな。将軍が約束を守る保障はねえ……。
 せっかく足を手に入れたんだ、まっすぐモールに向かう義理もねえな」

あざとく頑張れ砂ぼうず!

317創る名無しに見る名無し:2009/12/09(水) 22:53:27 ID:ynCX5lIf
k s k
318創る名無しに見る名無し:2009/12/09(水) 22:53:32 ID:RXby2n7M
k/s/k
319創る名無しに見る名無し:2009/12/09(水) 22:54:16 ID:/ujH4b+F
ksk
320創る名無しに見る名無し:2009/12/09(水) 22:54:29 ID:7am+rQcg
ks k
321創る名無しに見る名無し:2009/12/09(水) 22:54:55 ID:ynCX5lIf
ksk
322創る名無しに見る名無し:2009/12/09(水) 22:55:00 ID:LUZ9Rzpf
ksk



モール、家電・家具製品売り場に足を進める。
台所のような物があればいい、と呟く。
キョン、名無し、そしてまだ見ぬ悪党達。
一時的とは言え手を組む者共に、うまいメシを用意するのも将たる務め。

「涼宮……ハルヒか」

古泉が言っていた、超人をも超越しかねない力を持つ女。キョンの思い想われ人。
解体して調べるにしても、キョンを壊す道具にするにしても、道具は必要だ。
長門とも深い関係がある女だ、必ず何らかの収穫はあるはず。

「そうだ、古泉への育成は優しすぎた。もっと厳しく、人間用のセットを組まねばならんな」

キョンを悪魔超人にする為のシュミレーションを重ねているうち、私は一つの本棚を見つけた。
丁度、我が悪魔将軍文庫がピッタリ納まるサイズだ。略奪し、ディバッグに収める。
ディバッグといえば、朝比奈みくるの死体もあったな。これも使えそうだ。

「チャットに運よくノーヴェの知り合いがいたお陰で、正義超人共を集める援護になった……。
 チャットに運よく私と同じ生来の極悪非道なバッドハートを持つ者がいたお陰で、涼宮ハルヒを調べられる……。
 やはり、実力のある超人には運も向くのが道理というわけよーっ! パ……ゲホッ、ゲホッ!」

大声で笑おうとしたが、ディバッグを開け放しにしておいたお陰で死臭が鼻につき、咽込んでしまう。
しっかりと締め直し、丁度いい鍋を見つけて棚からもぎ取る。

「さて、何人集まるか……」

来る殺戮の宴に身を震わせながら、私は唐辛子スパイスを求め、食品売り場へと駆け出した。
324創る名無しに見る名無し:2009/12/09(水) 22:56:08 ID:ynCX5lIf
k s k
325創る名無しに見る名無し:2009/12/09(水) 22:56:20 ID:RXby2n7M
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326創る名無しに見る名無し:2009/12/09(水) 22:56:20 ID:E54qLNrQ
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327創る名無しに見る名無し:2009/12/09(水) 22:56:24 ID:7am+rQcg
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328創る名無しに見る名無し:2009/12/09(水) 22:57:07 ID:RXby2n7M
555
329創る名無しに見る名無し:2009/12/09(水) 22:57:10 ID:7am+rQcg
ksk

【H-8 博物館/一日目・夜】

【名前】雨蜘蛛@砂ぼうず
【状態】胸に軽い切り傷 マントやや損傷
【持ち物】S&W M10 ミリタリーポリス@現実、有刺鉄線@現実、枝切りハサミ、レストランの包丁多数に調理機器や食器類、各種調味料(業務用)、魚捕り用の網、
     ゴムボートのマニュアル、スタングレネード(残弾2)@現実、デイパック(支給品一式)×3、RPG-7@現実(残弾三発) 、ホーミングモードの鉄バット@涼宮ハルヒの憂鬱
【思考】
1:生き残る為には手段を選ばない。邪魔な参加者は必要に応じて殺す。
2:パソコンからリングの動画を調べて、24時にドロロ達と情報交換する。
3:晶を利用して洞窟探検を行う(ギリギリまで明かさない)。出発は22時。
4:22時までは博物館で時間を潰す。
5:晶の怒りを上手く主催者側に向ける事で、殺し合いの打開の一手を模索する。
6:水野灌太と決着をつけたい。
7:ゼクトール(名前は知らない)に再会したら共闘を提案する?
8:キョンを利用する。
9:ボートはよほどの事が無い限り二度と乗りたくない。
10:ガイバーに興味がある。

【備考】
※第二十話「裏と、便」終了後に参戦。(まだ水野灌太が爆発に巻き込まれていない時期)
※雨蜘蛛が着ている砂漠スーツはあくまでも衣装としてです。
 索敵機能などは制限されています。詳しい事は次の書き手さんにお任せします。
※メイのいた場所が、自分のいた場所とは異なる世界観だと理解しました。
※サツキがメイの姉であること、トトロが正体不明の生命体であること、
 草壁タツオが二人の親だと知りました。サツキとトトロの詳しい容姿についても把握済みです。
※サツキやメイのいた場所に、政府の目が届かないオアシスがある、
 もしくはキョンの世界と同様に関東大砂漠から遠い場所だと思っています。
※長門有希と草壁サツキが関係あるかもしれないと考えています。
※長門有希とキョンの関係を簡単に把握しました。
※朝比奈みくる(小)・キョンの妹・古泉一樹・ガイバーショウの容姿を伝え聞きました。
※蛇の化け物(ナーガ)を危険人物と認識しました。
※有刺鉄線がどれくらいでなくなるかは以降の書き手さんにお任せです。
※『主催者は首輪の作動に積極的ではない』と仮説を立てました。
※ドロロたちとの間の4個のダミー合言葉を記憶しています
 (うち一つはダミー・本物の共有合言葉ですが、それをチャット開始時に用いると次の合言葉が要求されます)。
※第三回放送までの死亡者・殺害者リスト(一部改竄)を知りました。
331創る名無しに見る名無し:2009/12/09(水) 22:58:07 ID:ynCX5lIf
ksk
332創る名無しに見る名無し:2009/12/09(水) 22:58:08 ID:LUZ9Rzpf
ksk
333創る名無しに見る名無し:2009/12/09(水) 22:58:21 ID:/ujH4b+F
ksk

【深町晶@強殖装甲ガイバー】
【状態】:精神疲労(大)、頭痛、深い悲しみと決意
【持ち物】 首輪(アシュラマン)、博物館のメモ用紙とボールペン、デイパック(支給品一式) スエゾーの円盤石、スエゾーの首輪
      手書きの地図(禁止エリアと特設リングの場所が書いてある) 、小トトロ(ダメージ中)
【思考】
0:ゲームを破壊する。
1:スエゾー…お前の気持ちは俺が受け継ぐ!!
2:パソコンからリングの動画を調べて、24時にドロロと情報交換。
3:22時に博物館を出発し、雨蜘蛛に同行する?
4:雨蜘蛛を……
5:もっと頭を使ったり用心深くなったりしないと……
6:巻島のような非情さがほしい……?
7:ハムを探して助け出す。
8:クロノスメンバーが他者に危害を加える前に倒す。
9:もう一人のガイバー(キョン)を止めたい。
10:巻き込まれた人たちを守る。



【備考】
※ゲームの黒幕をクロノスだと考えていましたが揺らいでいます。
※トトロ、スエゾーを異世界の住人であると信じつつあります。
※小トトロはトトロの関係者だと結論しました。スパイだとは思っていません。
※参戦時期は第25話「胎動の蛹」終了時。
※【巨人殖装(ギガンティック)】が現時点では使用できません。
  以後何らかの要因で使用できるかどうかは後の書き手さんにお任せします。
※ガイバーに課せられた制限に気づきました。
※ナーガ、オメガマンは危険人物だと認識しました。
※参加者が10の異世界から集められたという推理を聞きました。おそらく的外れではないと思っています。
※ドロロとリナをほぼ味方であると認識しました。
※ケロロ、タママを味方になりうる人物と認識しました。
※ドロロたちとの間に4個の合言葉を作り、記憶しています。
※川口夏子を信用できる人物と認識しました。
※雨蜘蛛から『主催者は首輪の作動に積極的ではない』という仮説を聞きました。
※小トトロにスエゾーと融合した後遺症や影響が残っているかどうかは次の方にお任せします。
※第三回放送までの死亡者・殺害者リスト(一部改竄)を知りました。
335創る名無しに見る名無し:2009/12/09(水) 22:58:39 ID:7am+rQcg
ksk
336創る名無しに見る名無し:2009/12/09(水) 22:59:07 ID:E54qLNrQ
ksk
337創る名無しに見る名無し:2009/12/09(水) 22:59:13 ID:ynCX5lIf
k s k
338創る名無しに見る名無し:2009/12/09(水) 22:59:29 ID:7am+rQcg
ksk

【D-02 遊園地(スタッフルーム)/一日目・夜】

【ドロロ兵長@ケロロ軍曹】
【状態】切り傷によるダメージ(小)、疲労(中)、左眼球損傷、腹部にわずかな痛み、全身包帯
【持ち物】匕首@現実世界、魚(大量)、デイパック、基本セット一式、遊園地で集めた雑貨や食糧、
【思考】
0.殺し合いを止める。
1.機を見てモール、湖上リング、博物館に向かう。
2.リナとともに行動し、一般人を保護する。
3.ケロロ小隊と合流する。
4.草壁サツキの事を調べる。
5.後で朝倉と首輪解除の話をする。主催者が首輪をあまり作動させたがらない事も気になる。
6.後で朝倉やバルディッシュとさらに詳しい情報交換をする。
7.「KSK」という言葉の意味が気になる。


【備考】
※ガイバーの能力を知りました。
※0号ガイバー、オメガマン、アプトム、ネオ・ゼクトールを危険人物と認識しました。
※ゲンキ、ハムを味方になりうる人物と認識しました。
※深町晶、スエゾー、小トトロをほぼ味方であると認識しました。
※深町晶たちとの間に4個の合言葉を作り、記憶しています。
※参加者が10の異世界から集められたと推測しています。
※晶達から、『主催者は首輪の発動に積極的ではない』という仮説を聞きました。
※参加者プロフィールにざっと目を通しました。
※第三回放送までの死亡者・殺害者リスト(一部改竄)を知りました。



【朝倉涼子@涼宮ハルヒの憂鬱】
【状態】疲労(中) 、ダメージ(中)、自分の変質に僅かに疑問、ドロロとリナに対してちょっと不快感?
【持ち物】鬼娘専用変身銃@ケロロ軍曹、小砂の首輪
     綾波のプラグスーツ@新世紀エヴァンゲリオン、ディパック(支給品一式)、新・夢成長促進銃@ケロロ軍曹、
     リチウムイオンバッテリー(11/12) 、クロスミラージュの銃身と銃把@リリカルなのはStrikerS、遊園地で回収した衣装(3着)
【思考】
0.ヴィヴィオを必ず守り抜く。
1.ヴィヴィオにノーヴェの事を伝える。
2.ヴィヴィオにフェイトの事を伝える……?
3.武器もないので、気は進まないが鬼娘専用変身銃を使う事も辞さない。
4.キョン、雨蜘蛛を殺す。
5.長門有希を止める。
6.古泉を捜すため、都合が合えば09:00に湖に向かう。
7.基本的に殺し合いに乗らない。
8.ゼロスとスグルの行方が気がかり。
9.『聖王の器』がどういう意味なのか気になる。
10.できればゲーム脱出時、ハルヒの死体を回収したい。

【備考】
※長門有希が暴走していると考えています。
※クロスミラージュを改変しました。元に戻せるかどうかは後の書き手さんにお任せします。
※クロスミラージュは銃身とグリップに切断され、機能停止しています。
 朝倉は自分の力ではくっつけるのが限界で、機能の回復は無理だと思っています。
※制限に気づきました。肉体への情報改変は傷を塞ぐ程度が限界のようです。自分もそれに含まれると予測しています。
※遊園地で適当な衣装を回収しました。どんな服を手に入れたかは次回以降の書き手さんにお任せします。
※第三回放送までの死亡者・殺害者リスト(一部改竄)を知りました。
340創る名無しに見る名無し:2009/12/09(水) 22:59:53 ID:E54qLNrQ
ksk
341創る名無しに見る名無し:2009/12/09(水) 22:59:56 ID:LUZ9Rzpf
ksk
342創る名無しに見る名無し:2009/12/09(水) 23:00:04 ID:ynCX5lIf
ksk
【C-3 中学グラウンド/一日目・夜】

【水野灌太(砂ぼうず)@砂ぼうず】
【状態】ダメージ(小)
【装備】73式小型トラック@現実、涼宮ハルヒの死体in寝袋
【持ち物】オカリナ@となりのトトロ、朝倉涼子・草壁メイ・ギュオー・ヴィヴィオ・フェイトの髪の毛
     ディパック×2、基本セット×4、レストランの飲食物いろいろ、手書きの契約書、フェイトの首輪、
     ksknetキーワード入りCD、輸血パック@現実×3、護身用トウガラシスプレー@現実、リボン型変声器@ケロロ軍曹
     First Good-Byeの楽譜@涼宮ハルヒの憂鬱、コルトM1917@現実、第三回方法までの殺害者と被害者のメモ、チャットの情報を書いたメモ
     ksk車両位置一覧のメモ、ノートパソコン、KRR-SP@ケロロ軍曹
【思考】
0、何がなんでも生き残る。脱出・優勝と方法は問わない。
1、遊園地にいる朝倉涼子とヴィヴィオには何が何でも接触したい。
2、モールに向かい、悪魔将軍にハルヒの死体を渡し、ノーヴェをおいしくいただく。
3、首輪を外すにはA.T.フィールドとLCLが鍵と推測。主催者に抗うなら、その情報を優先して手に入れたい。
4、悪魔将軍が有用そうなら、手を組んでもいい。
5、首輪を分析したい。また、分析できる協力者が欲しい。
6、関東大砂漠に帰る場合は、川口夏子の口封じ。あと雨蜘蛛も?

【備考】
※セインから次元世界のことを聞きましたが、あまり理解していません。
※フェイトの首輪の内側に、小さなヒビが入っているのを発見しました。(ヒビの原因はフェイトと悪魔将軍の戦闘←灌太は知りません)
※シンジの地図の裏面には「18時にB−06の公民館で待ち合わせ、無理の場合B−07のデパートへ」と走り書きされています。
※晶達とドロロ達のチャットを盗み見て、一通りの情報を暗記しました。
※中学校入り口にお手製の地雷が設置されました。ハルヒが埋葬された位置から点々と足跡と血痕が入り口に続いています。
※高校実習室のPC一台、中学校三階のPCが破壊されました。


【F-10 モール食品売り場/一日目・夜】

【悪魔将軍@キン肉マン】
【状態】健康、万太郎への激しい敵意。
【持ち物】 ユニット・リムーバー@強殖装甲ガイバー、ワルサーWA2000(6/6)、ワルサーWA2000用箱型弾倉×3、
 ディパック(支給品一式、食料ゼロ)、朝比奈みくるの死体(一部)入りデイパック コンバットナイフ@涼宮ハルヒの憂鬱
 悪魔将軍文庫、鍋、五分刈刑事のマシンガン@キン肉マン(残弾30%)
【思考】
0.翌日09:00に湖上リングへ行き、万太郎、古泉を自らの手で殺す。
1.モールでタッグパートナーを待つ。
2.ノーヴェは見限る、使い捨てとして扱う。
3.強い奴は利用、弱い奴は殺害、正義超人は自分の手で殺す(キン肉マンは特に念入りに殺す)、
  但し主催者に迫る者は殺すとは限らない。
4.殺し合いに主催者達も混ぜ、更に発展させる。
5.強者であるなのはに興味。
6.もしもオメガマンに再会したら、悪魔の制裁を施す。
7.他の「マップに記載されていない施設・特設リング・仕掛け」を探しに、主に島の南側を中心に回ってみる。
8.晩飯を作る。
9.名無し(砂ぼうず)が涼宮ハルヒを運んでくるのを待つ。使えそうなら手駒に。

【備考】
※参加者が別の世界、また同じ世界からでも別の時間軸から集められてきた事に気付きました。
※モール書店のPCが修復されました。
※第三回放送までの死亡者・殺害者リスト(一部改竄)を知りました。
344創る名無しに見る名無し:2009/12/09(水) 23:02:13 ID:7am+rQcg
ksk
345創る名無しに見る名無し:2009/12/09(水) 23:02:17 ID:ynCX5lIf
k s k
346 ◆2XEqsKa.CM :2009/12/09(水) 23:03:32 ID:8VkIUyXE
以上で投下終了です
皆様、支援ありがとうござkskkskkskkskk。
347創る名無しに見る名無し:2009/12/09(水) 23:05:24 ID:7am+rQcg
投下乙!!
いろいろ言いたいことはあるけれどとりあえず

将軍かわいいよ将軍
348創る名無しに見る名無し:2009/12/09(水) 23:06:29 ID:E54qLNrQ
投下本当に乙です!!!
なんというクオリティ
もう色々凄過ぎて感想が書ききれない

チャットの将軍の口調がとんでもないことにwww テラパゴアってwww
灌太は相変わらず一筋縄ではいかないし
雨蜘蛛は本当に外道だな
この凄まじいチャットでこれからどうなるか
349創る名無しに見る名無し:2009/12/09(水) 23:06:42 ID:/ujH4b+F
投下乙です!
将軍wwおちゃめすぎるww
すばらしくカオスなチャットでした。
350創る名無しに見る名無し:2009/12/09(水) 23:08:31 ID:ynCX5lIf
投下乙なのです!
ちょwwww
色々とカオス過ぎるだろこのチャットw
 
将軍の可愛さに吹いたww
351創る名無しに見る名無し:2009/12/09(水) 23:09:38 ID:LUZ9Rzpf
kskskssk!
投下乙です!

将軍…

しょうぐんwww

今回の話で悪魔将軍のイメージが変わっちまったw
ネカマまで出来る将軍…恐るべし!
そして砂ぼ
こいつはもうなんていうかロワ充すぎるw
腐らない死体は手に入れるわ、髪の毛コレクションは増えるわ、地雷を埋めるわ…フリーダム!

というかチャットすげえええ!
これは予約期間内に終わらなくても仕方ないかも…GJでした!
352創る名無しに見る名無し:2009/12/09(水) 23:11:31 ID:stG5rSXT
投下乙です!
氏の作品は本当に面白くて尊敬します
将軍の口調と砂ぼうずの変態っぷりに思いっきりワロタw
雨蜘蛛&晶は不穏な気配だし、ド何とかは空気のくせに朝倉さんの膝に乗るなんて(ry
チャットも読み返すほど面白みが沸いてきます
超GJ!
353創る名無しに見る名無し:2009/12/09(水) 23:11:54 ID:CpH1VGxL
乙でしたー

砂ぼは期待を裏切らずにかき回してくれる
能力的には限りなく一般人だが、やはり砂漠の妖怪は伊達じゃないなw
354創る名無しに見る名無し:2009/12/09(水) 23:11:59 ID:qpuySLM2
kskしそびれたー!

投下乙乙!!
なにこれー!
テイストはギャグなのにしっかり考察するわ拷問するわ誤解フラグ撒くわにぱーだわ!

けど砂ぼうずはロリナインには興味ないぞーw

kskksksk、kskskskksk!

あ、tksk=とうかそくか!?
355創る名無しに見る名無し:2009/12/09(水) 23:17:59 ID:z/uZKH+c
将軍様テラパゴアwwwwwwwwwww
356創る名無しに見る名無し:2009/12/09(水) 23:18:19 ID:59rPUR4c
チャットwwwwwwwwww
カオスすぎだろwwwwwwwwww

とりあえず、ボッチ&雨蜘蛛が楽しみすぎてしょうがない
この二人の薄氷同盟がどこまで続くのか、はたまた、晶が雨蜘蛛に反逆するのか、雨蜘蛛が晶を乗りこなしてしまうのか……
今一番おいしいペアなんじゃないか?
357創る名無しに見る名無し:2009/12/09(水) 23:19:07 ID:59rPUR4c
sage忘れスマン
雨蜘蛛に指切断されてくるわ
358創る名無しに見る名無し:2009/12/09(水) 23:42:58 ID:7am+rQcg
読み返して割烹着姿の将軍様が頭をよぎった
とりあえずメリーゴーランドもらってくる
359創る名無しに見る名無し:2009/12/09(水) 23:56:41 ID:8B6qqyJY
投下乙です

カオスとしか言いようがないな
将軍の茶の発言はおまwwww 砂坊主はしたたかに、だが変態に動いているなw
さて、事態も大きく動き出したて集束へと向かうか
360創る名無しに見る名無し:2009/12/10(木) 00:43:25 ID:TFi6GO00
投下乙
何この神SSwwwww
俺には百年経っても辿り着けんwww
これなら時間掛かってトーゼンだな
しかし、今度はハルヒの死体に手を出したか……とことん変態まっしぐらやなwww
悪魔将軍、何処でネカマ口調覚えたんすかwwwww
パソコンに対する反応といい、可愛過ぎwwwww
ファンになっていいですかwwwww
361創る名無しに見る名無し:2009/12/10(木) 01:06:42 ID:mZS67x1c
投下乙!
将軍の悪のカリスマなイメージがwww
にぱー☆って梨花ちゃんかよwwwwwwカオスwwww
そして思わず本音ダダ漏れの砂ぼうずwwwwwwww
ギャグと情報交換をこんなにうまく進めた話見たことないぜwwwww
そして砂ぼうず……ハルヒの死体にまで手を出すとは、俺を怒らせたな……。
朝倉さんや古泉が知ったら砂ぼうずくびり殺されるぞwwwww

やばいこれはおもしろすぎるwwwGJでした!最高でした!
362創る名無しに見る名無し:2009/12/10(木) 02:53:56 ID:vJ7BLQs5
チャットのシーンもそうだけど悪魔将軍文庫やパスワード入力も
将軍のカリスマブレイクに一役買ってるな。
363創る名無しに見る名無し:2009/12/10(木) 09:54:54 ID:0YeNPOSS
乙です!すげー!
将軍wパスワード入力のとことネカマっぷりがw
まあこの人、漫画でもパイプ椅子振り回したりお茶目なとこあるしなw
364創る名無しに見る名無し:2009/12/10(木) 10:11:34 ID:e4zfgfvF
おめでとう! 悪魔将軍は ネカ魔将軍に しんかした!

……マジパネェぜ将軍wwww
365創る名無しに見る名無し:2009/12/10(木) 17:02:50 ID:t0HglAcc
投下乙!
全体的にすごくできがいいのですが、マーダーの人たちが優遇され過ぎな印象を感じました。
悪魔将軍が偶然パスワードで正解を得たり、遊園地組の砂ぼうずや雨蜘蛛への警戒心が薄かったり。

なのやや晶のような基本善人であまり疑ったりしない人ならともかく、
朝倉は善人とはいいにくいし、ドロロは善人ながら警戒心があります。
メイを拷問したと推測できるであろう雨蜘蛛が晶から本当の合い言葉を脅し取ったりすることを予想してもいいだろうし、
危険人物とはいえ雨蜘蛛が忠告した、砂ぼうずが流した情報をそのまま鵜呑みにするのは考えにくいです。

悪魔将軍は擬態っぷりがよかったのでチャットから違和感は得られないでしょうが。
ただこっちはヴィヴィオやバルディッシュがノーヴェの人物像を多少なりとも知ってそうだからキョンから隠れるとかそういうのはしなさそうだと気づきそうだな〜とか。
まあこちらは今後の人任せなんですが。
366創る名無しに見る名無し:2009/12/10(木) 17:49:31 ID:XfKEyq4J
つ 考えすぎ
367創る名無しに見る名無し:2009/12/10(木) 18:01:16 ID:EC8xwY4Z
特に問題無いと思うがなー
多少ご都合主義な点があったとしても、物語を面白くする為のご都合主義ならばむしろどんとこいだし



しかし改めて読み返すと将軍様テラパゴアwwwww
大部分がギャグテイストなのに本筋がきっちり進められているって凄いよなあ……
368創る名無しに見る名無し:2009/12/10(木) 18:04:13 ID:F46kO3ij
>>365
細かすぎ
パスワードうんぬんなんて、そんなこといったらきりがないし
マーダーの人たち〜と言ってる時点で新参だろ
369創る名無しに見る名無し:2009/12/10(木) 18:06:46 ID:LphGFbR8
まだ、次の投下があるんだし
議論スレでやってくれ
370創る名無しに見る名無し:2009/12/10(木) 18:11:40 ID:F46kO3ij
議論スレでやるまでもない
>>365は人に細かいくせに
なのやとかできとか自分の誤字を見直してもいない
そんな奴の言うこと聞かなくていい
371創る名無しに見る名無し:2009/12/10(木) 18:16:45 ID:YI0IZxdr
バット一発で一時間近くも気絶させられた挙句に
ガイバーの自己防衛機能すら働かないボッチはちょっと気になった
372創る名無しに見る名無し:2009/12/10(木) 18:35:16 ID:RQIoSP8C
んなこと言い始めたらキリないしな
新参云々は言いすぎだとは思うが議論スレに行くほどの事じゃない
373創る名無しに見る名無し:2009/12/10(木) 18:44:54 ID:mV3I0R8t
みんなおちつけ
大事なのはノリと勢いとkskだろ?
374創る名無しに見る名無し:2009/12/10(木) 18:58:42 ID:XfKEyq4J
大事なのはロリと勢いとkskだもんな
375創る名無しに見る名無し:2009/12/10(木) 19:00:51 ID:EC8xwY4Z
大事なのはロリと勢いとパゴア?
376創る名無しに見る名無し:2009/12/10(木) 19:01:08 ID:007dSjJP
バットはホーミングバットだからなあ
何げに使われたの初めてか
377創る名無しに見る名無し:2009/12/10(木) 19:03:53 ID:UwXrcySJ
そう、大事なのはと勢いとksk!

というか、ゼガルディスとかゼロスへの嫌がらせとか小ネタ探しが楽しいぐらいなんだがw
378創る名無しに見る名無し:2009/12/10(木) 20:03:11 ID:J05OHvDL
大事なのはノリと勢いとksk!

だがそれを名目に大事な問題を見て見ぬ振りするのとはまた別の話
今回はそこまでの問題ではないが、流されるだけではいけないと肝には命じておこう
379創る名無しに見る名無し:2009/12/10(木) 20:30:12 ID:XfKEyq4J
問題が無いから流そうとしてる件
380創る名無しに見る名無し:2009/12/10(木) 20:41:20 ID:LphGFbR8
問題なけりゃこの件は終わりだ
381創る名無しに見る名無し:2009/12/10(木) 20:57:23 ID:TFi6GO00
ノリが良ければ全て良し!!
そして、自分でやっておきながら死臭にむせる将軍様にまぢ萌えたwwwww
ファンになってもいいですか?
382創る名無しに見る名無し:2009/12/10(木) 21:07:12 ID:bJQ2uPNr
投下乙、
それにしてもこの将軍、ノリノリである。
私は気に入ったぞ。
383創る名無しに見る名無し:2009/12/10(木) 21:09:21 ID:V1iFMS1s
話は変わるが、お絵かき掲示板に久々の新作が来ていたぜ
384創る名無しに見る名無し:2009/12/10(木) 21:20:57 ID:O9aOTu/j
大事なのはノリと勢いとksk!
空気の読めないグチグチいう奴は死んでいいよ!
どうしても不満なら自分で続きを書けばいいじゃない
人の書いたものに文句いう資格ないよ
385創る名無しに見る名無し:2009/12/10(木) 21:38:24 ID:3wltqi56
をいをい、そんな口調で空気悪くしてちゃあ世話ないぜw
もっとノリと勢いとkskを大事にしよーぜ、くらいでいいだろうw
386創る名無しに見る名無し:2009/12/10(木) 21:41:30 ID:F46kO3ij
>>384
俺が言うのもなんだが
それはちょっといきすぎだろ
今回は些細な問題に難癖を付けられただけだが
文句とかそういう問題ではないぞ
だいたいこの話は終わったんだから再発させるなよ
387創る名無しに見る名無し:2009/12/10(木) 21:42:29 ID:UL2c22DL
うむ、次から野暮なツッコミをしてくれなきゃいいんだからなw


そして絵板すげえ! kskせざるを得ないな
388創る名無しに見る名無し:2009/12/10(木) 21:55:52 ID:mVmzEJQX
ロリしかいないみたいだから朝倉さんは俺がもらうぜksk
389創る名無しに見る名無し:2009/12/10(木) 21:57:19 ID:F46kO3ij
絵板上手すぎwww
じゃあリナはいただく
390創る名無しに見る名無し:2009/12/10(木) 22:42:26 ID:t0HglAcc
ただ、砂ぼうずの誤爆はリアルで考えて
「こんなスレ潰れちまえwwwwww」
とか言った後に「間違えました」とかって弁明するようなものだよな、と思いまして。
その人のことを信じられるのか、とか
考えると砂ぼうずに寛容すぎないかと思ったりしたので。
それと合わせて注意しろと言われた相手の情報を信じすぎじゃないかと感じたので。

大多数が問題ないと思ったのならそれでいいです。
こちらが神経質すぎたのかもしれません。

あと、何が何でもノリと勢いとkskで行こうとするのは考え物だと思います。
特に今回はそれを盾にした暴言が目立ちます。
391創る名無しに見る名無し:2009/12/10(木) 22:45:26 ID:GVOZZahR
>>390
なんか勘違いしてるみたいだけど砂ぼうずは名乗ってないぞ
情報を信用したのもドロロ組以外知る由のないズーマの殺害者が正しく表示されてたからだし
392創る名無しに見る名無し:2009/12/10(木) 22:45:47 ID:YwHtZLit
本気で空気読めよ
393創る名無しに見る名無し:2009/12/10(木) 22:50:12 ID:F46kO3ij
>>390
何が暴言だよ、気持ちの悪い
原因作ったのお前だろ
嫌だったら出てくるなよ
394創る名無しに見る名無し:2009/12/10(木) 22:50:17 ID:UwXrcySJ
まあ、なんでも流せばいいって思考も正直どうかと思うけど
次でフォロー可能な問題だと思う人が多いから、流そうって空気になってるんじゃない?

>>390の言いたい事もわかるんだけどね。
395創る名無しに見る名無し:2009/12/10(木) 22:53:54 ID:kqHDP7p4
てか本当に問題があるときは皆普通に対応するから心配するな
ここは基本のレベルが高いから滅多にそういう齟齬は起こらなくて平和に見えるだけ
396創る名無しに見る名無し:2009/12/10(木) 22:55:24 ID:XfKEyq4J
一時期よく来てたきっちり荒らしだろうしスルーしようぜ
大体細かい問題に神経質になるよりノリと勢いとkskで突っ走ろうってのがウチの特色なんだし、それが気に入らないなら見なきゃおけおけ
397創る名無しに見る名無し:2009/12/10(木) 23:00:49 ID:KwA7QOZR

        ∧
     ,/ |  |\
  |\__/  :ゝ丿: \__/|
  \_| |;;;;;| |;;;;;| |_/  / ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
     .|   ::   |     <   みー、喧嘩はやめるのですパゴアパゴア
   /~|.ヽ. ’’ /|~ゝ     \__________________
    ) (  ̄ ) ゝ
    ソヾ    ノ (
398創る名無しに見る名無し:2009/12/10(木) 23:06:07 ID:O9aOTu/j
ノリに乗れない奴はこのロワ見るなよ
KYはどこにいても迷惑なんだしなにもせずに家に引きこもってろ
399創る名無しに見る名無し:2009/12/10(木) 23:08:28 ID:XfKEyq4J
>>398
>>397
 
ってか>>397ww
400創る名無しに見る名無し:2009/12/10(木) 23:11:35 ID:3wltqi56
将軍がそうおっしゃる以上、逆らえるハズがないぜっ!w
401創る名無しに見る名無し:2009/12/10(木) 23:11:43 ID:ZyRioyYo
バゴアバゴアじゃねえwwwwwwww
402創る名無しに見る名無し:2009/12/10(木) 23:13:50 ID:EC8xwY4Z
>>397
やwwめwwろwwww




まー真面目な話言い方は考えような
口調荒くしても何もいいことなんかないんだから
403創る名無しに見る名無し:2009/12/10(木) 23:17:49 ID:87ph9E2n
将軍が言うなら仕方ないな

将軍可愛いよ将軍

今脳内で一人称がしょうちゃん☆とかあっくん☆とかの将軍を想像してしまったじゃないかどうしてくれる
404創る名無しに見る名無し:2009/12/10(木) 23:24:00 ID:LphGFbR8
将軍wwwwww
405創る名無しに見る名無し:2009/12/10(木) 23:36:46 ID:aR1+E0EF
絵板ぐっじょぶ!!
リナもドロロもかわえー!

>>403
しょうちゃん☆に一票w
406創る名無しに見る名無し:2009/12/11(金) 00:05:34 ID:ZGtsC/3i
>>397
もう将軍をマトモな目で見れないwwwww
407創る名無しに見る名無し:2009/12/11(金) 00:24:37 ID:OINrC8B9
どっかの誰かが言っていたネカ魔将軍を辞典に登録したいwww
お茶噴いたw
408創る名無しに見る名無し:2009/12/11(金) 00:46:38 ID:Q24yDl7e
クソパゴアwwwwww


しかしやっている事はアレだけど、目的の為に手段を選ばないと考えると「にぱー」も格好よく思えるから不思議
さすが悪のカリスマ、悪魔将軍
409創る名無しに見る名無し:2009/12/11(金) 08:11:25 ID:YtVHtg9I
しかし将軍はある意味死亡フラグを立ててしまったような気がする
非生物に照れているなんて表現を使っちゃったらヤンデレに殺されるフラグじゃないか
410創る名無しに見る名無し:2009/12/11(金) 08:26:18 ID:16bNHbGT
貴様ら、何故竜巻地獄で足を滑らせたエピに触れないw
ってネカ魔将軍ってwwwww
411創る名無しに見る名無し:2009/12/11(金) 08:46:46 ID:MRbNSUBh
パソコンが照れているとか思っちゃう将軍
ファンシーだなw
412創る名無しに見る名無し:2009/12/11(金) 11:37:28 ID:5xTR2SFL
>>410
足滑りも衝撃的ではあったけど如何せんチャットの印象が強すぎるんだよなwww
413創る名無しに見る名無し:2009/12/11(金) 17:53:02 ID:/zjDpd6b
もう5X氏の予約って切れてる?
もう9日過ぎてるしどうなんだろう。
414創る名無しに見る名無し:2009/12/11(金) 17:56:55 ID:Aj/uTMTc
9日どころか2週間だよ
415創る名無しに見る名無し:2009/12/11(金) 18:01:59 ID:DvpmwPBC
予約は切れてるね
誰か予約しても問題ない
5x氏がこっから投下するんならゲリラだな
416創る名無しに見る名無し:2009/12/11(金) 18:04:00 ID:Aj/uTMTc
破棄したならともかく
ずっと引っ張ってたから
こういうときに投下するのはゲリラではない
417創る名無しに見る名無し:2009/12/11(金) 19:02:53 ID:16bNHbGT
延長宣言は出てるし、遅れてすいませんとも言ってる
前にタコ殴りにされた後遺症もあるだろうし、気長に待ちましょう
418創る名無しに見る名無し:2009/12/11(金) 19:08:20 ID:uCmZp7xs
のんびり待てばおけおけ
そんなに焦る必要もないさ
419創る名無しに見る名無し:2009/12/11(金) 19:26:52 ID:/zjDpd6b
……分かった。おk。
楽しみにしてる。
420創る名無しに見る名無し:2009/12/11(金) 19:32:06 ID:16bNHbGT
そういえば、用語集の草稿作ったのですよ、にぱー☆

【ネカ魔将軍】

おめでとう! 悪魔将軍はネカ魔将軍にしんかした!

 「寸善尺魔〜憎魔れっ子が世に蔓延る」にて、朝倉・ドロロ組と晶・雨蜘蛛組のチャットに「超人格闘好き」のハンドルネームで乱入した悪魔将軍。
 彼が情報を引き出す為に「ノーヴェ」を演じた悪魔将軍を見たスレ住人が彼に贈った称号、それが「ネカ魔将軍」である。
 その口調から、某時空管理局一等空尉の中の人が演じる「ひ〇〇し」キャラを参考にしたのだろうが……将軍、もう少しマシなチョイスはなかったんすかw
 奇行はそれだけに留まらず、竜巻地獄を利用したジャンプで足を滑らせる、パソコンを使用中に勘違い連発、高笑いしようとしてみくるの残骸の死臭にむせる、砂ぼうずの夕飯作りの為にモールを奔走、等の数々……流石は悪魔将軍、目的の為には手段を選ばぬ悪魔っぷりである。

これでいいかな
誰か他にいいアイデアありませんか?
421創る名無しに見る名無し:2009/12/11(金) 19:33:27 ID:uCmZp7xs
うーん…
422創る名無しに見る名無し:2009/12/11(金) 19:43:28 ID:16bNHbGT
>>420
これはあくまで「草稿」なのです
不満点は絶賛募集するのですよ
423創る名無しに見る名無し:2009/12/11(金) 20:04:29 ID:uCmZp7xs
いやさ、ほんっっとに個人的な意見なんだけどね
ネカ魔将軍って称号を定着させるのはどうなのかーって思って
 
勿論2X氏の作品に不満がある訳じゃないし、投下後は散々噴いたけども
今後もその呼び方をされるのは勘弁願いたいな、と
424創る名無しに見る名無し:2009/12/11(金) 20:09:30 ID:ZcbEN7Vk
そう言われると、何かな……w
SSも>>420の文も面白かったし用語集に入れるのもいいと思うけど、そう思う人がいるならやめといた方がいいかもね
まーしかし用語集ってネタみたいなもんだしなー。どっちでもいいぜw
425創る名無しに見る名無し:2009/12/11(金) 20:12:01 ID:/zjDpd6b
つか好きに呼べばいいんじゃね
このロワじゃ晶は未だにボッチ呼ばわり、古泉は姫扱いだぞww
ニックネーム的な扱いじゃいかんかなあ。
426創る名無しに見る名無し:2009/12/11(金) 20:12:27 ID:16bNHbGT
>>423
まあ、固く考えないで、「こんな呼び方をされた事もあったんだよ」的な考えでいいんじゃないでしょうか
正直、不快なら草稿を撤回しますよ
427創る名無しに見る名無し:2009/12/11(金) 20:20:08 ID:16bNHbGT
というか、ふと思ったのですが、もし悪魔将軍が御亡くなりになられたら、死亡者名鑑のSSは>>397のSS(台詞付き)になるのかなーってw
428創る名無しに見る名無し:2009/12/11(金) 20:29:24 ID:uCmZp7xs
>>423
それも、そうなのかなー
何か一々細かいことを言ってしまって申し訳ない
429創る名無しに見る名無し:2009/12/11(金) 20:31:16 ID:VUgkyaHf
そこまで気にしなくても、きっと次の話からの将軍が怖すぎて渾名で呼ぶ余裕なんて無くなるとおもww
430創る名無しに見る名無し:2009/12/11(金) 21:02:06 ID:dmSc/3jn
別にこれ位どうってことないだろ。めんどくせー奴だな…
431創る名無しに見る名無し:2009/12/11(金) 21:10:33 ID:VUgkyaHf
ageてる奴が言う台詞ではないわな
 
つか、現在マーダーどれくらいだっけ?
どれくらいの比率なのかちと気になった
432創る名無しに見る名無し:2009/12/11(金) 21:11:06 ID:/zjDpd6b
>>430
気になる人もいるんだろう。言い方悪い。

個人的には用語集に入れて欲しいなあ。
433創る名無しに見る名無し:2009/12/11(金) 21:12:09 ID:nyg7WVei
こんな時こそ安価で決めたら?
434創る名無しに見る名無し:2009/12/11(金) 21:15:33 ID:Q24yDl7e
まあまあ、落ち着こうぜw
こんな事で喧嘩しても馬鹿らしいし

将軍の呼び方にしても、素晴らしい笑いを提供してくれた今回こそこんな呼ばれ方だけど、どうせすぐにこんな呼び方する余裕は無くなるだろうさw
435創る名無しに見る名無し:2009/12/11(金) 21:26:57 ID:Aj/uTMTc
いくらなんでも2週間はない
予約の意味がない
書ける見込みがあるときに予約すればいいのに
連絡も遅いし・・・
436創る名無しに見る名無し:2009/12/11(金) 21:31:39 ID:VUgkyaHf
>>435
つ >>417>>418
 
つか、昼間も同じこと言ってたがもうちょい落ち着こうぜ?
437創る名無しに見る名無し:2009/12/11(金) 21:31:44 ID:S51/P/4e
みんな笑ってるところでマジレスとか空気を読むべき
438創る名無しに見る名無し:2009/12/11(金) 21:33:33 ID:Aj/uTMTc
>>437
ちょっと荒れてるように見えるけど・・・
439創る名無しに見る名無し:2009/12/11(金) 21:35:23 ID:/zjDpd6b
>>431
多分無差別マーダーはいないな。
マーダーに限り無く近い危険人物はいっぱいいるんだがwww
440創る名無しに見る名無し:2009/12/11(金) 21:37:58 ID:TjvFm8oh
笑ってはいないだろ
ルール上、予約が自動的に破棄されてるから追求しないだけで
441創る名無しに見る名無し:2009/12/11(金) 21:39:50 ID:5bCMZMMP
このスレは基本的に他のロワに比べて遥かに書き手に寛大だからな
よそのロワ見ている人にしてみれば一言言いたい気持ちも分かる
442創る名無しに見る名無し:2009/12/11(金) 21:40:10 ID:O3gyAfVX
オメガマンがいるじゃないか>無差別マーダー
443創る名無しに見る名無し:2009/12/11(金) 21:42:32 ID:/zjDpd6b
……言えない……まさかオメガのこと忘れてたなんてry
444創る名無しに見る名無し:2009/12/11(金) 21:47:19 ID:S51/P/4e
>>440
いや、そっちじゃないw
445創る名無しに見る名無し:2009/12/11(金) 21:48:38 ID:VUgkyaHf
オメガマン…誰そ(ry
 
普通に強キャラなのに…どうしてこうなったwww
446創る名無しに見る名無し:2009/12/11(金) 21:56:19 ID:Q24yDl7e
万太郎とのタッグとか、中々格好いいシーンもあるんだけどなあww
447創る名無しに見る名無し:2009/12/11(金) 22:03:22 ID:VUgkyaHf
正悪合体の所とかは格好よかったのに…w
448創る名無しに見る名無し:2009/12/11(金) 22:05:09 ID:Aj/uTMTc
俺たちのカナブンを乗り回しやがって
449創る名無しに見る名無し:2009/12/11(金) 22:10:21 ID:G57nPG+u
なんか扱い悪いww
450創る名無しに見る名無し:2009/12/11(金) 22:11:33 ID:t/Z++nWK
スエゾーに出会っちまったのが運の尽きw
リベンジの機会も無くなったしな…
451創る名無しに見る名無し:2009/12/11(金) 22:18:57 ID:Tt+1yu0s
よく知らないが、凄そうな饅頭だな
452創る名無しに見る名無し:2009/12/11(金) 22:22:21 ID:Aj/uTMTc
スエゾーTUEEEEEEE
見た目は妖怪だけどwwwwww
453創る名無しに見る名無し:2009/12/11(金) 22:25:47 ID:OINrC8B9
まっくろくろすけと将軍のインパクトが強すぎて、
すっかり忘れていたww>オメガマン
454創る名無しに見る名無し:2009/12/11(金) 22:31:58 ID:Aj/uTMTc
よく忘れられるのは万太郎なのに
オメガマンまで忘れるなよw
けっこう活躍してるのにw
455創る名無しに見る名無し:2009/12/11(金) 22:32:13 ID:t/Z++nWK
そう強かった
スエゾーにかかれば主催者の長門だってベロのひとなめで倒せた…かもしれねー
456創る名無しに見る名無し:2009/12/11(金) 22:37:02 ID:VUgkyaHf
スエゾーが長門の全身を舐めるだと!?
果てはキッスまで……けしからん!!!
457創る名無しに見る名無し:2009/12/11(金) 22:45:10 ID:SOK9tVc2
しかし、kyonはこれからどうなるのやら。
・ガイバー使用不能
・元々の肉体能力高くない
・精神状態:生きた屍
・殆どの参加者に敵意を持たれている(悪行を知られた、悪行を知ってる人間が同行中、元々危険人物)
・同行者のライガーはマーダーが襲ってきても助ける気なさそう
生き残って更なる醜態を晒すか、朝倉かなのは辺りに粛清されるか、
悪魔将軍によって心身共に壊されるか……ここまで悲惨な展望しか見当たらない参加者も珍しいというか。
458創る名無しに見る名無し:2009/12/11(金) 22:51:45 ID:cZRXxKpk
kyonがこんな状態になるとは思わなかったなぁ。…あっさり死にそう
ガイバー使えるようになって快進してる姿が全く思い浮かばないというw
ライガーの向かう場所に期待
459創る名無しに見る名無し:2009/12/11(金) 23:00:04 ID:cZRXxKpk
あと追加
>>1の地図が見られない。現在位置↓
ttp://takukyon.hp.infoseek.co.jp/cgi-bin/free_uploader/src/up0341.png
弄ってない方の地図はデータが無いです
460創る名無しに見る名無し:2009/12/11(金) 23:03:17 ID:SOK9tVc2
>>458
あくまで個人的な意見だけど、kyonと同じヘタレ外道スタンスだったニコロワβのカイトが
外道に徹する覚悟を完了したと思ったらすぐ死んでしまったから
kyonにはもう少し粘ってもらいたいなあ、と思う。
461創る名無しに見る名無し:2009/12/11(金) 23:11:15 ID:cZRXxKpk
kyonがこの先生き残るには…
誰となら接触しても安全なのか、って登場人物一覧とにらめっこしたけど
キョンの事を全く知らない人の方が少ないw スネークの如く隠れ続けるしか無いか?
あっさり死にそうと言いつつも、自分もちょっとだけ活躍に期待しているぜ
462創る名無しに見る名無し:2009/12/11(金) 23:53:36 ID:lA4UaBvX
kyonが活躍すると荒れる以上、完全に退路は絶たれてるよ。
463創る名無しに見る名無し:2009/12/11(金) 23:58:28 ID:Aj/uTMTc
kyonが活躍し杉だと荒れるだけ
kyonが普通に活躍するぐらいじゃ荒れないよ
464創る名無しに見る名無し:2009/12/12(土) 00:06:41 ID:Inopddx3
kyonを殺したいと思う人がいないところを探さないとな……

遊園地→朝倉がkyonを殺したい、かつ危険人物は殺す方針のドロリナ。ヴィヴィオが良心
博物館→外道な頃のkyonならともかく、いまのkyonに雨蜘蛛は興味なし。ボッチも多分殺す側
モール→雨蜘蛛同様、将軍は今のkyonだと生き残れない。
神社付近→ギュオーにおいしく頂かれる
砂ぼうず→論外

温泉組みしかないとおもう。
例え大量殺害犯で、目の前で人を殺したとしても、あそこにいる人はみんな甘いところがあるし。
ただ、温泉付近から出発したライガーの向かう先は絶対に温泉じゃないんだよなぁ……
465創る名無しに見る名無し:2009/12/12(土) 00:07:23 ID:EMB5uup1
というか、kyonがあの状態から回復して快進撃!とか更生してスバルか古泉とタッグ!
なんて期待してる人がどれだけいるのだろうか。
466創る名無しに見る名無し:2009/12/12(土) 00:14:54 ID:bwoiKwvn
もちろんオメガマンも論外だしな…
温泉組みはもう無理でしょ
kyonを生き残らせるために無理な展開にしなくてもいいんじゃないか
467創る名無しに見る名無し:2009/12/12(土) 00:17:26 ID:SJxxF6S7
ドロロもボッチも殺すまではいかないと思うが
あとハム肉ゼロ組を忘れてるぞw
468創る名無しに見る名無し:2009/12/12(土) 00:28:19 ID:EMB5uup1
無理に生き残らせる必要もないだろうけれど、無理に死なせる必要もないんじゃない?
「ライガーも時間切れで消滅、一人ぼっちで泣き喚きながら彷徨い続ける」
みたいな展開にしてもいいんだし。
469創る名無しに見る名無し:2009/12/12(土) 00:31:41 ID:bwoiKwvn
別に殺せということじゃなくて
無理やり生き残らせるのはどうかなと思っただけ
470創る名無しに見る名無し:2009/12/12(土) 00:36:26 ID:9W0v1VC4
死にたくはない、だが生きてても生き地獄
ここまで追い込まれるといっそ清々しいな
471創る名無しに見る名無し:2009/12/12(土) 00:37:58 ID:SJxxF6S7
自業自得とはいえはほぼ全てが敵だからなw
472創る名無しに見る名無し:2009/12/12(土) 00:43:04 ID:mnB8UvjK
>>469
殺したいってのが透けて見える
無理に生かすも何も、殺すのを前提で話すのは感心しないな
473創る名無しに見る名無し:2009/12/12(土) 00:45:09 ID:bwoiKwvn
そんなことない
俺も出来ればkyonに生き残ってほしいと思ってる
474創る名無しに見る名無し:2009/12/12(土) 00:47:41 ID:bwoiKwvn
そんな意味で言ったんじゃないのになぁ……
475創る名無しに見る名無し:2009/12/12(土) 00:51:25 ID:OvZtL/Wn
まぁ善人にわけられる、通常の判断力のある人が、今の状態の彼と会って
話も聞かずに殺したりとか放っといたりはしないと思うし、
そうでない人と出会えば即行殺されたりするさー
476創る名無しに見る名無し:2009/12/12(土) 00:59:30 ID:FIdy79iw
古泉は将軍の味方しなきゃ殺すか微妙じゃないか?
殺すよりむしろボロ雑巾のように使い捨てられそう……うん、結局救われないんだけどなwww
477創る名無しに見る名無し:2009/12/12(土) 01:16:13 ID:3YCPyCLx
確かに今は人手を欲しているし…
将軍もkyonのことが気になってる様子だからうまく使えば捨石ぐらいにはできるなw
478創る名無しに見る名無し:2009/12/12(土) 02:56:24 ID:9W0v1VC4
そういえば、一作品で生き残るのは基本的に一人の場合が多いですね
となると、リリなの勢では誰が生き残るやら……いかん、全滅しか思い浮かばないw
479創る名無しに見る名無し:2009/12/12(土) 03:16:44 ID:HQZT9vcr
ロワが終わって生き残り組が帰還しても一人だけ取り残されて死ぬまで会場さ迷って終わりとか
480創る名無しに見る名無し:2009/12/12(土) 09:45:00 ID:FIdy79iw
世間には優勝エンドや全滅エンドもあってだな……

でも長門な時点で難しそうな気もする。
481創る名無しに見る名無し:2009/12/12(土) 09:50:54 ID:JD6ETKti
ついに俺達は黒幕をやっつけたぞ対主催エンド
ただしメンバーが閣下と砂ぼと将軍とゼロス
482創る名無しに見る名無し:2009/12/12(土) 10:47:52 ID:9W0v1VC4
腹黒同盟かよwww
今飲んでたアクエリアスと携帯の外装返せwwwww
483創る名無しに見る名無し:2009/12/12(土) 11:01:09 ID:FIdy79iw
>>481
ほぼ優勝エンドです、本当にありがとうございました。
484創る名無しに見る名無し:2009/12/12(土) 14:05:21 ID:HQZT9vcr
>>581
これほど信用の置けない同盟も珍しいなwでも憎まれっ子世にはばかるって言うしもしかしたら…?
485創る名無しに見る名無し:2009/12/12(土) 16:05:26 ID:0QbzBizf
>>581に期待
486創る名無しに見る名無し:2009/12/12(土) 17:55:22 ID:FIdy79iw
>>581であんなコンビが生まれるとは誰も予想していなかった……>>>484を除いては……
487創る名無しに見る名無し:2009/12/12(土) 20:18:26 ID:VNdfAzsD
でも、最初からフラグを丹念に立てておけば部下のサンシャイン同様
「悪魔にも友情はある!!」という境地に達して誰かとタッグを組んだりあるいは
「(悪魔将軍の仮面を脱ぎ捨てて)今更正義超人を名乗るつもりはないが、
 悪魔将軍と名乗る事も最早ないだろう…そう、俺はゴールドマン!」
みたいな展開でもおかしくはなかったかもね。
原作でも最終的には友情パワーを認めて黄金のマスクに戻ってたし。
488創る名無しに見る名無し:2009/12/12(土) 20:24:33 ID:W9NJaq1O
だがスペック的には現状考えられる最高メンバーだろう腹黒同盟
489創る名無しに見る名無し:2009/12/12(土) 20:27:32 ID:rpFOW+um
>>487
アニメ限定だけど、悪魔将軍は、正義のエネルギーを吸収すると鎧が蒼くなって、肩から4本赤い角が生えるぞ。
頭の角も赤になって正義超人の技も再現できるようになる。
490創る名無しに見る名無し:2009/12/12(土) 20:34:45 ID:sPVnrHXH
悪魔将軍オルフェノク激情体か
491創る名無しに見る名無し:2009/12/12(土) 20:41:43 ID:AwpouJlv
>>490
死んだら灰になるのか将軍は
492創る名無しに見る名無し:2009/12/12(土) 20:45:15 ID:rpFOW+um
あった、あった、これがパワーアップ悪魔将軍
ttp://image.blog.livedoor.jp/haya5/imgs/9/d/9d9454c1.bmp
493創る名無しに見る名無し:2009/12/12(土) 20:47:08 ID:H96B47eX
激情体・・・もしかして今日映画見てきたのかな・・・
494創る名無しに見る名無し:2009/12/12(土) 21:34:33 ID:zUM2c7TE
劇場版の将軍だけはなかったことにしてほしい
495 ◆h6KpN01cDg :2009/12/12(土) 22:16:29 ID:fSQ6X6uD
書き込めるかな?
もし5X氏の予約が切れているようならノーヴェ予約したいのですが……ありでしょうか?
496創る名無しに見る名無し:2009/12/12(土) 22:20:53 ID:fBoCOJmI
いいと思うぜksk
497 ◆5xPP7aGpCE :2009/12/12(土) 22:29:36 ID:jzN8q/nK
既に権利は失ってしまいましたから……
後で没スレに投下しておきます。
498 ◆h6KpN01cDg :2009/12/12(土) 22:38:40 ID:fSQ6X6uD
完成されているなら自分が引きますよ。
こちらはまだ途中ですし、もったいないですし。
499 ◆5xPP7aGpCE :2009/12/12(土) 22:42:35 ID:jzN8q/nK
まだ未完成なのでそこまでは言えないです……
判断はお任せします。
500創る名無しに見る名無し:2009/12/12(土) 22:51:52 ID:mnB8UvjK
まだ未完成なのであれば後方支援氏の予約を優先した方がいいのではないかとー
501創る名無しに見る名無し:2009/12/12(土) 22:52:36 ID:9W0v1VC4
早い者勝ちなんてのはどうでしょう
……余計なプレッシャー与えるだけですね
忘れて下さい
502 ◆h6KpN01cDg :2009/12/12(土) 23:04:30 ID:fSQ6X6uD
氏が良いのでしたら予約させていただきます。
しかし自分の話は多分そこまで展開縛りにはならないと思うので、(単独ですし)
まだ没にするのは早いかと……自分の作品と矛盾があるなら難しいかもしれないですが。
503 ◆5xPP7aGpCE :2009/12/12(土) 23:06:46 ID:jzN8q/nK
期待してますー
504 ◆h6KpN01cDg :2009/12/12(土) 23:54:53 ID:fSQ6X6uD
……すみません、横から予約取っておきながらなんですが、
書いてる途中で前作と比較して致命的な矛盾が発生していることに気がついてしまいました……orz

ノーヴェ破棄します、すみません。
代わりにというのはあれですがキョンの予約させてください。
505創る名無しに見る名無し:2009/12/12(土) 23:59:20 ID:9W0v1VC4
「wksk!!!」
「wksk!!!」
「wks……」
「涼宮さん、落ち着いて」
「ちょっとカヲル、邪魔しないでよ!!」
506創る名無しに見る名無し:2009/12/13(日) 00:12:43 ID:atYFP8WD
>>504
おk。wkskしてます。
矛盾……か。昔某お笑いバトルロワイアルに書き手として参戦していたけど
ちゃんと前のを読み込まなかったせいでよく矛盾が発生してたなw
もっと勉強しよう。
507創る名無しに見る名無し:2009/12/13(日) 00:19:40 ID:c4mcHJKV
おぉ!キョン動くか!
wkskしながら待ってます。
508創る名無しに見る名無し:2009/12/13(日) 00:24:44 ID:f+eSQux5
予約楽しみにしてますー!
509創る名無しに見る名無し:2009/12/13(日) 00:40:33 ID:ivd3a41t
おおう、キョン予約とは
楽しみにしております
510創る名無しに見る名無し:2009/12/13(日) 00:46:04 ID:sVXy2MvY
予約キタ!
wksk!
511創る名無しに見る名無し:2009/12/13(日) 05:13:36 ID:Qq+AZ+iZ
キョン予約キター!
512創る名無しに見る名無し:2009/12/13(日) 09:38:50 ID:ZKxcg3kZ
さて、キョンはどうなるんだろうか・・・?
513安価イベント告知! ◆MADuPlCzP6 :2009/12/13(日) 10:08:45 ID:wCzNP5sQ
予約wksk!!

告知です。
今日の8時から先週の安価MAD発表と今週の安価をします。
お時間ある方はぜひkskしに来てください。

http://jbbs.livedoor.jp/bbs/read.cgi/anime/7056/1229220886/
514創る名無しに見る名無し:2009/12/13(日) 11:14:07 ID:hncjNrU2
安価イベントキター!
参加できたら参加します!
515創る名無しに見る名無し:2009/12/13(日) 13:11:38 ID:OuAR6vWB
む、キョンと某キャラの話のプロットを練ろうと思っていたら先取りされてしまったでゴザルの巻
楽しみにwkskしながら待ってますぜー

さて、次は今夜8時からのMAD&安価か……wksk!
516創る名無しに見る名無し:2009/12/14(月) 23:39:58 ID:NIzgZ2lt
>>513
MAD乙です!
雨蜘蛛はやっぱり外道だと再確認した…
517創る名無しに見る名無し:2009/12/15(火) 03:28:10 ID:my9DdlxD
お絵描きBBSに新作きてるー!!
超GJ!!!
518創る名無しに見る名無し:2009/12/15(火) 08:53:40 ID:zRazOx75
予約wksk & MAD乙

そして関係ないことなんだが
個人的にいつかドロロに「写し身の術」ってのを使ってもらいたい
519創る名無しに見る名無し:2009/12/15(火) 17:00:01 ID:boJ+BLST
そういやドロロって覚●完了な強化外骨格を呼び出して装備とか出来るんだっけな…
あれってロワでも使えるんだろうか
520創る名無しに見る名無し:2009/12/15(火) 17:00:59 ID:boJ+BLST
ああそうだ、ドロロだったら今リナが持ってるゆで理論の本を読んだおかげで見よう見まね順逆自在の術を使えたりするのかなぁw
521創る名無しに見る名無し:2009/12/15(火) 18:21:10 ID:T0VvVAy9
リナにはラグナブレードも使って欲しい。
522創る名無しに見る名無し:2009/12/15(火) 19:14:52 ID:8Nb7YMEX
ゆで理論…肉世界は世界のルールからしてアレだw
重いモノの方が速く落ちたり、地軸を逆回転させて時間が巻戻ったりするんだよなw
523創る名無しに見る名無し:2009/12/15(火) 19:58:08 ID:kKopHkeg
テラパゴアwww
524創る名無しに見る名無し:2009/12/15(火) 22:31:39 ID:HDADSwuI
今更で悪いんだけれどさ。
ネカマとか、ゆで理論でパスワードを推測するとか、むせるとかも確かに笑えるけれど
悪魔将軍がキータイプの知識を持ってるとは思えないし…
初心者がやるような一本指キータッチを「キーボードが軋む程のスピードで入力する」
光景を想像すると笑えるんだか恐ろしいんだか。
525創る名無しに見る名無し:2009/12/15(火) 22:37:07 ID:UNDo3Iko
将軍ならそのままPCと繋がることが出来そうなのにな
526創る名無しに見る名無し:2009/12/15(火) 22:39:33 ID:DlGzclrT
将軍頭いいし、学んだんじゃね?
527創る名無しに見る名無し:2009/12/15(火) 22:50:55 ID:1hxeXL7e
だって、ゆ(ry
機械が苦手という設定の超人が
いきなりパソコンを使いこなしてたりするから
将軍が知識を持っていてもおかしくない
528創る名無しに見る名無し:2009/12/15(火) 22:55:01 ID:wvg+a12A
なにいってんだ、将軍に無礼を働いたことを恥じたPCが将軍の言葉に従って自分で入力してたに決まってるじゃないか
529創る名無しに見る名無し:2009/12/15(火) 23:03:57 ID:GzrlB7Uu
テラパゴアwwwww
530創る名無しに見る名無し:2009/12/15(火) 23:28:09 ID:22gZYk7n
PC「将軍様マジパねえっす!wwwww」
こういうことか
531創る名無しに見る名無し:2009/12/15(火) 23:31:44 ID:DlGzclrT
将軍の熱い入力を受け、無機物ではいられなくなったのだ!
532創る名無しに見る名無し:2009/12/16(水) 01:38:33 ID:RXqjRSn3
今このロワで最も熱いのは将軍だな
533創る名無しに見る名無し:2009/12/16(水) 17:41:59 ID:1+vh4uaH
このロワが成功するかどうかは将軍さまの双肩にかかっている
534 ◆h6KpN01cDg :2009/12/16(水) 17:52:37 ID:h7Db5pep
今日の夜投下予定ですが、もし無理だった場合金曜日までパソコンに触れない可能性がありますので一応延長申請しておきます。
535創る名無しに見る名無し:2009/12/16(水) 19:27:34 ID:YlF+uSmI
ゆっくり書いていってね!
536創る名無しに見る名無し:2009/12/16(水) 21:01:08 ID:MPH8J4Z7
ゆっくりしていってね!
そしてwkskしながら待機!
537 ◆h6KpN01cDg :2009/12/17(木) 00:53:55 ID:mOXBh6I3
推敲してて遅くなりました……
今から投下します。
538創る名無しに見る名無し:2009/12/17(木) 00:55:21 ID:B9S/Sfeq
ksk
539創る名無しに見る名無し:2009/12/17(木) 00:56:16 ID:Oy3XJE86
ksk
540どうしてこうなった ◆h6KpN01cDg :2009/12/17(木) 00:56:34 ID:mOXBh6I3
どのくらいの時間だっただろうか。
俺はひたすら、ライガーとやらの背中で揺られ続けていた。
速度は間違いなく人間より早いのだが―――少しずつ慣れてしまったのは、俺の感覚がおかしくなっているからか。
途中禁止エリアがあることは知っていたから、もしかしてそこに突っ込まれるのだろうかと思ったが、そんなことはなかった。奴はあの獣の命令を律儀に守り、禁止エリアを左に迂回し、進んで行った。
……一瞬躊躇したように見えたのは、あれか、やっぱり内心俺を殺したかったのか。はははは。そりゃあそうだろうな。
しばらくどこかをうろうろしていたようだったが、正直どこだったのか分からない。
とりあえず参加者らしき奴とは一人も会わなかったから、あの獣の約束は果たすつもりなのだろう。俺のことが嫌いなのによくやるぜ。

……あのデバイスに言われたことを思い出す。
……ああそうだよ。もう言い返すつもりもない。はいはい俺はクズクズ。……だけどなあ、だからってあんなに言わなくたっていいだろう。
俺だってここに気さえしなけりゃ、まっとうな高校生だったんだ。そりゃ、神や未来人や宇宙人や超能力者はごろごろいたが、でも俺自身はまともだった、はずだ。
……だめだ、考えるな、考えたくない。ハルヒのことも、朝比奈さんのことも、妹のことも、長門のことも―――
今は、生きることだけ考えるんだ。
他の余計なことを考えたら、おかしくなる。ただ、どこか安全なところに行くところだけ、考えよう。

俺がそうこう葛藤している間にも、ライガーは進み続ける。律儀だなあ、こいつ。
あの獣も信頼おいてたみたいだしな。……人間の俺よりこいつの方が信頼に値するってことか。はは、無理もないか。だって俺自身も俺を信用なんてできないんだからな。
俺は(ほぼ無意識に)視線を横に向ける。なかなか思ったように自分の体は動いてくれなかった。意識ははっきりしているんだが、体が付いていかないんだな。
……何か見覚えのある場所だなあと思う。一瞬はデジャ・ビュかとも思ったがそんなことはなかった。それは当然のことだった。
そこは俺が来たことのある場所だったからだ。地図がないからはっきりしないが、おそらく間違いはないだろう。
……何回目だよ、この辺に来るの。いや、確かに人はいないのかもしれないが。
つか今の今まで気がつかなかった俺もどうなんだ。人生まで投げてどうするんだよ。
また近くにあるであろうレストラン(だよな?)に行くのは複雑な気分だ。あまり嬉しくはない。しかし、一度来たことのある場所の方が、スバル達が再び来る可能性は低い。
あいつらはヴィヴィオちゃんを探していたわけで、それなら当然未開の地を進んで行くに決まっているからだ。
こいつだってスバルたちに俺を合わせたくないだろうし―――俺だって、あいつらにはもう会いたくない。
ハルヒの死体のある学校とは真逆だが、仕方ない。……俺に掘り返されても、ハルヒが喜ぶとも思えないしな、冷静に考えれば。
更に言うなら、こいつはもうそろそろ制限時間で消えちまう。適当な開けた道路に放り出されるよりは、どこか建物の中にでもいた方が安全ではないだろうか?ともまた、思う。
……つうか、何無駄なこと考えてるんだ、俺。
今の俺には、もうどうでもいいことじゃないか。
あとは、こいつが向かう方にただ連れられて行くだけだ。死にたくはないが、今の俺には身を守る手段もない。どうにもならない。ああ、……もう、なるがままだ。運命に任せるんだ。
考えるのは、それからでいい。
541どうしてこうなった ◆h6KpN01cDg :2009/12/17(木) 00:57:24 ID:mOXBh6I3
そして、更にある程度の経過してからだろうか。俺はとある建物の前にたどりついた。
多分、レストラン。
……雨蜘蛛のおっさんと出会い、更にナーガにフルボッコにされた場所である。
正直俺にとっては悪い思い出しかない。
しかし、何故だろうか。
「……ここでいい」
俺は、ふとそう口にしていた。
何故そう言ってしまったのか、分からない。
さっきまで、ここに行くのは嫌だと思っていたのにな。運命に任せるとかかっこいいこと言ったくせに、な。
いや、分かっているんだ、―――内心は。

俺はここで、雨蜘蛛のおっさんに出会った。ナーガに下僕にされた。
そう、ここで俺は、人を殺す決意を固まらせられたんだ。
だから、ここにいればまた俺がどうすればいいのか導いてもらえるかもしれない―――そんな、甘い考えだった。
もちろん、もう人殺しなんてうんざりだ。もしここにおっさんがいて再び拷問を受けたら、そう考えたるだけでおぞましい。だがそれ以上に。
俺は、答えを求めていた。
俺に、この不幸な『殺し合い』で手を引いてくれる、『神』を、無意識に求めていたのだ。
……自分でも、ナーガやおっさんすら美化し始めたのは重症だと思う。それくらい、今の俺の心はまいっていた。
今さら神頼みとは皮肉だが、じゃあそれ以外にどうすればいい?
弱い俺は―――自分のすべきことすら分からなくなった俺はどうやって前に進めばいいんだ?
どんな神様だろうと、それにすがりたい、そう思ってしまうのが間違っているのか?
もう、誰でもよかった。誰か、俺に進むべき道を教えてくれさえすれば何でもよかった。ああ、そうさ。
それくらいに俺の頭は真っ白で空っぽだったんだ。
獣の野郎は相変わらず泣きながら、しかし周囲に全く人の姿がないことを確認して、素直に俺の言うことに従った。
……こいつもさぞかし俺と離れたかったことだろう。
もう、こいつに嫌われようと心すら痛まない。何も考える気力がなかった。

ライガーは入口の前で俺を放り投げるように下ろす。腰を打ちつけた。痛い。心なしかライガーの野郎がざまあみろと言わんばかりに笑った気もしたが、よく分からなかった。
俺はふらふらと立ちあがり、ずきりと痛む腰を支える。おいおい、まだ腰痛には早いっつうの。高校一年生にして杖をついての生活か、さすがに勘弁だ。
きい、とドアを押しあける。ぼんやりとした視界の先には、見覚えのありすぎるフロアがあった。
なんとなく振りかえると、既にライガーの姿はなかった。……立つ鳥跡を濁さなすぎるだろう。まあ、あいつは俺と一刻も早く離れたかっただろうから、俺がここでいいと行った場所で降ろし立ち去るのは無理もない。十分すぎるほど頑張ったくらいだ。

……ああ、そうだよな。
ここで、おっさんに会って、ナーガにフルボッコにされて、そして―――
考えるだけで、痛い。
心も身体も頭も、全てが、だ。
……忘れよう。今は体を休めて生きることだけ考えるんだ。
殺し損ねたスバルのことも―――もう生き返るはずのないハルヒや朝比奈さんや妹のことも―――全部。
しかし、人間の脳はそんなに簡単にはできない。
一瞬でリセットができたらさぞ幸せだっただろう。しかし、そんなこと、不可能だ。
だいたい、もう現実逃避をするには、俺は疲れすぎていた。……現実に。
……くそ、気を紛らわせよう。
542創る名無しに見る名無し:2009/12/17(木) 00:58:13 ID:Oy3XJE86
ksk
543どうしてこうなった ◆h6KpN01cDg :2009/12/17(木) 00:58:16 ID:mOXBh6I3
「……何か、食うか……」
誰に言うでもなく呟いて、ふらふらとキッチンへ向かう。途中何もありやしないのにつまずきかけてしまった。もう駄目だ、こりゃ。自分で言うのも変な気分だが。
余計なことを考えないようにとそうしたのだが、言葉に反応してわずかに胃も悲鳴を上げた。
人間ってすごいな、精神的に気力がなくても肉体は生命を欲するらしい。律儀すぎて涙が出てくるぜ。
もう俺以外誰もいない―――何か口にしたっていいだろ。何もしたくないが、生きることだけはしたいんだから。
そんなことを考えながら俺はキッチンの巨大な冷蔵庫を開き―――そして、嘆息する。
「……はあ」
何もなかった。
見事に、すっからかんだった。
おいおい、ここはレストランだろ?何もないってありえないだろう。前来た時は―――確認してなかったな、そういや。確認しておくんだったか。
誰かが持って行ったのか?それとも元から入っていなかったのか?
……ああ、どうでもいい。面倒臭い。
なんだか、一気にやる気がうせてしまった。もう、不貞寝でもしてやろうか。
俺はそのままごろりとキッチンに寝転がった。汚れ?ああ、もうどうでもいいさ―――

何も見えない。
思考が定まらない。
俺の腕すら、まともに見えない。
ああ、もう知るかよ。もう―――死にさえしなければ何でもいい。
思い出したくもない。考えたくもない。このままただ、眠りについて、目覚めた時には全て終わっていたら―――どれほど幸せだろうか。
ああ、もう、誰か、俺を助けてくれ―――

その時、かつんと何かが伸ばした右手に触れた。
金属のような冷たい感触。
「……」
無意識にそれを掴み、見える一まで持ち上げる。視線を向ける気力はなかった。
それは、アルミ缶。
なんてことはない、その辺のコンビニでも普通に売られている―――ビールだった。少しサイズは大きめだ。
てっきり何もないのかと思ったが―――1つだけ床に転がっていたらしい。
ということは、誰かがここに来て食料を持って行ったが、1つ落としたのか、それとも酒だったから必要ないと判断しわざと置いて行ったのか知らないが―――ビール缶が取り残されてしまった、と。
俺には関係のないことだし、知ったところでどうにもならない。俺に何を教えてくれるでもない。考えることすら億劫で、俺はそれ以上考えるのをやめた。

そして、俺の震える手に握られているのはビール缶1つ。
そう、『1つだけ』。
他は全部持っていかれてしまったのに―――たった1つだけ。
はっ、だからなんだってんだ。

じっと見つめる。正確に言うなら、ぼんやりとただビール缶の方向に視線を向けていただけで、ほとんど瞳には何も映ってやいなかったが。
やっぱり視界はかすんだままだ。これは俺の精神状態がやばいという証拠なのか。
追及する気もない。……そんなこと、知らない。
腹は減る。口に入れられそうなものなんか、これと水道水しかない。もちろんディパックは手元にない。しかし、何かしていないと静かに、静かに狂っていきそうで―――
544創る名無しに見る名無し:2009/12/17(木) 00:59:25 ID:Oy3XJE86
ksk
545創る名無しに見る名無し:2009/12/17(木) 00:59:40 ID:B9S/Sfeq
ksk
546創る名無しに見る名無し:2009/12/17(木) 01:00:33 ID:B9S/Sfeq
ksk
547どうしてこうなった ◆h6KpN01cDg :2009/12/17(木) 01:01:33 ID:mOXBh6I3

だから、なんだ。
俺の中で、何かが切れた。
……知るかよ、もう。
どうして、俺が、『こんなことで迷わなきゃいけないんだよ!』

ああ、認めよう。俺はその時自棄になっていた。
俺はただ本能の赴くままに、そのビール缶のプルタブを開け―――一気に飲み干した。
……苦い。これをうまいうまい言って飲む奴の気がしれない。ビールを呑んだのなんて生まれて初めてだ。当然だ、俺は未成年だぞ。

しばらくは、何と言うことはなかった。
吐き気がするということもない。体温が上がる感じもない。
しかし少し時間が立つと、妙な感覚に襲われた。
体温が上がり、頭がふらふらする。
しかし何だろう―――どこか、気持ちがいい。
「…………は、はは……」
口から笑いが漏れる。何だろう―――何か叫びたい気分だった。

そういえば、酒を飲むと記憶が飛ぶとはよく聞く話だ。
自分が何をしていたのかすら分からないくらい、幸せな気分になるとか。まあ、それもこれも全部アルコール成分が原因なんだが。
まるで、麻薬―――いや、実際に、酒なんてのは摂取量を間違えれば麻薬に匹敵する危険物だからな。
これ以上ないってくらい誰でも知っている話だ。
なんだ、俺にぴったりじゃないか。
今の、自分で考えることすらできやしない、この俺には。
「……はは、……ふふふ……はは……はっ……」
笑いが、零れた。
初めはほんの含み笑い、しかし俺は、それを徐々に制御できなくなる。

「…………は、ははははは、ふははははは!ひゃははははは!ひひほほっほはへ!」
おかしいな、うまく発音できないぞ。
……そうか、酔い始めたか?ビール一本でここまでなるとは思わなかったが―――気にしない。
もう、どうなろうと関係ありゃしない。
「……はっ、ひっぽんしかなひのがほひいところだな……もっと酒持ってこひよ!」
ああ、たまらない。
気分が高揚して―――全てが楽しく見えてきやがった。
目の前にはSOS団の部室がある。そこにはいつも通りの光景が広がっている。
ハルヒ。長門。朝比奈さん。古泉。俺。
ハルヒが、また宇宙人を探しに行こうなどと言いだし、メイド服姿の朝比奈さんは泣きそうな顔で了承し、古泉はいつも同様にこやかに同意し、長門は無言でうなずく。
なんだ、―――酒って、最高だな!

「ひっく、長門お!見てるんだろお?お前気を利かせて酒の一本くらいほってほいよ!ほれが今まで何人ころひたとおもってる?はんにんだぞ、はんにん!ハルヒに、なまへもしらないこともに、なーがのへびやろーだ!な、なはとお、わかるだろ?
ほのひょんさまにごほうひのひとつもくれねえのはよ?いばしょなんかろーれもいひんだよ!ころひあひをふふめてやったおれにはんしゃしていわうくらいひてくれよ…………うっ……うう……」

あれ、おかしいな、何で突然涙が止まらなくなったんだ?
俺自身が、自分の変化にさっぱりついていけない。
俺の理性と、俺の本能がせめぎ合い口論している。
俺最高に楽しいじゃないか。どうして泣いてるんだよ。
こんなとこで泣くとかかっこ悪いってレベルじゃ―――
548創る名無しに見る名無し:2009/12/17(木) 01:01:51 ID:Oy3XJE86
ksk
549創る名無しに見る名無し:2009/12/17(木) 01:02:07 ID:B9S/Sfeq
ksk
550創る名無しに見る名無し:2009/12/17(木) 01:04:18 ID:B9S/Sfeq
kyon・・・
551どうしてこうなった ◆h6KpN01cDg :2009/12/17(木) 01:04:55 ID:mOXBh6I3

「うう……うっ……もう、もう……もうひるかよ……おれはわるくない……おれはわるくねえんだよお……
……おれはふふうのにんげんなのにい……ただながほにここにふれてこられたひがいひゃなのにい……ひっく、どうしてはんなきかいにせっきょうなんてされなきゃいけねえんだよこんちくしょう……
……おれだって、ハルヒをころひたかったわけじゃないんだよお……いもうほをほろひたかったわけでもねえんだよお……なんで、なんでほれがこんなめにあわなひゃいけないんだよお……う、うう……なまいきなんだよきかいのくせによお!」
ビール缶を、床にたたきつける。
思ったよりあっさりと缶はぐちゃりと潰れた。脆いんだな。弱い弱い。
そう、弱い。俺と同じように。
「……は、ふふ、はは……」
ああ、もう考えるのはやめよう。
面倒臭い。知ったことじゃない。
酒は飲んでも呑まれるな、とはよく言われる言葉だが―――もう、酒でも何でもいいから俺を呑みこんでくれ!
「……ふはははははは、ははははは!」

「もうしるかよっ!すきにひろよ!おれをころひてみるならころひてみやがれってんだ!あひゃひゃひゃひゃひゃはははははははあっ!ひひひひひひひははははははは!すはるもなはともほいずみもはさふらもほうにでもなっちまえよおおおおおおお!」

もう嫌だ。
どうして、こうなってしまったんだ。
誰か、俺を助けてくれ。
そして俺を、この世界から解放してくれ。

「おれはまだいきてる!いきてるんだよ!そう、おれは―――」

俺は、まだ『死んでいない』。
だが、それに何の意味があるってんだ。
俺は、どうして生きてるんだ?
死にたくない。死にたくないから―――生きてる。
ああ、そうさ、その通りだ。
俺は、『死にたくないから生きているんだよ』。
ああ、くだらない理由だ。反吐が出る。自分でも俺がクズってことくらい分かってるさ。……他の奴から指摘されるのが嫌になるくらい。
ハルヒや妹や朝比奈さんは、きっとそんな下らない理由で生きたわけじゃない。
俺なんかより、ずっとずっとずっと高尚だ。
だが、不思議なことに、俺は今生きている。
誰よりも堕落して、誰よりもクズで、誰よりもどうしようもない俺が生きているんだ。
俺は―――『生きている』、ただそれだけの理由で、あいつらに『勝って』いる。
そうだろ?だって、命は戻らないのだから。

……ふざけた話だ。
何の仕事もしてないくせに国民から税金をむしり取る政治家を笑えやしない。
俺は何も、何もまともなことはしちゃいないのに、生きている。―――なんて。
それなのに、死ぬことなんて考えもつかない。
生きている価値がないと自覚しながら、俺は、死ぬこともできない最低の負け犬だ。
だから、もう、いい。
今は、ただ、全てに俺という存在を任せてしまおうか。

「おれは……おれは……」
何故なら―――
俺は、ただ。
手段なんてどうでもいい。人殺しはしたくない。誰にも会いたくない。でも、誰かに導いて欲しい。
矛盾していると分かっていても、それでも。
自分でも、何を言っているのかさっぱり分からないが、しかし。

「……しにたく……死にたく……ないだけなんだよお……」

ああ。
もう、どうにでもなーれ。
552創る名無しに見る名無し:2009/12/17(木) 01:05:05 ID:Oy3XJE86
ksk
553創る名無しに見る名無し:2009/12/17(木) 01:06:44 ID:B9S/Sfeq
ksk
554どうしてこうなった ◆h6KpN01cDg :2009/12/17(木) 01:08:47 ID:mOXBh6I3

【G-8 草原/一日目・深夜】
【名前】キョン@涼宮ハルヒの憂鬱
【状態】ダメージ(中)、疲労(大) 無気力 泥酔で躁鬱が極端
【持ち物】デイパック(支給品一式入り) ライガー@モンスターファーム〜円盤石の秘密〜
【思考】
0:もうどうにでもなーれ☆
(1:―――死にたくない。)
【備考】
※「全てが元通りになる」という考えを捨てました。
※ハルヒは死んでも消えておらず、だから殺し合いが続いていると思っています。
※ガイバーは使用不能になりました。以後使えるようになるかは後の書き手さんにお任せします。
※現在は泥酔しているため、正常な判断ができていません。正気に戻ったあとどうするかは次の書き手にお任せします。

【ミサトのビール@新世紀エヴァンゲリオン】
葛城ミサトが常に冷蔵庫に大量に保管しているビール。ペンペンも飲むよ!



どうせ俺の命は少ししか持たない。
あのキョンのところから飛び出したのは、あいつに消える瞬間を見せたくなかったからだ。
あの地の周辺には誰もいなかった。しばらく危険にさらされることもないだろう。だいたいあの男があそこでいいと言ったんだ。事実、あそこは人の気配も全くなかったしな。……これで俺の仕事は終わりのはずだ。
更に遠くまで安全な場所を探して―――なんて義務はない。本当は殺したかったのを我慢してちゃんと運んでやったんだから感謝して欲しいくらいだ。ご主人様にはそんなこと言わないが。
だからせめて、仕事を果たしたんだから死に場所くらい選ばせてくれ。ライガーの誇りってやつだな。あんな男の隣で死ぬなんてごめんだ。
……ほんとは俺のご主人様、違う、我が友人の隣で消えたかった。だが間に合いはしないだろう。もう、俺はもたない。
だから、せめて―――かっこよく帰依させてくれよ。
あんな屑野郎を助けて消えるより−−−俺は友のことを思って死にたい。

砕けるような音。つんざくような眩暈。激痛。―――俺は、もうすぐ壊れちまうな。
……わが友よ。お前だけは、どうか。

最後まで生き残ってくれ。……頼むぜ?

俺はもう、これ以じょ、




その瞬間、どこかで獣の鳴き声が聞こえたのは、気のせいだったろうか。
まるで、大切な友人の死を嘆くかのように―――高らかな咆哮が。
それが現実だったのかどうかは分からない。しかし、確実にその声は届いたはずだ。

彼の、大切な大切な友人に。

【ライガー@モンスターファーム〜円盤石の秘密〜 破壊確認】

※エリアのどこかにライガーの円盤石が落ちています。どこかは他の書き手にお任せします。
555創る名無しに見る名無し:2009/12/17(木) 01:09:22 ID:B9S/Sfeq
ksk
556どうしてこうなった ◆h6KpN01cDg :2009/12/17(木) 01:11:29 ID:mOXBh6I3
投下終了です。
ライガーは消えるときは円盤石になるという解釈でいいんですかね?
時間が微妙な部分や、砂ぼうずがレストランの物全部持って行ったのに残ってるとかありなの?など、指摘がありましたらお願いします。
557創る名無しに見る名無し:2009/12/17(木) 01:12:18 ID:Oy3XJE86
投下乙です!
kyonはもうボロボロだな…
まさに、どうしてこうなった
そして、ライガーが本当に切なすぎる
558創る名無しに見る名無し:2009/12/17(木) 01:12:23 ID:B9S/Sfeq
投下乙!

キョンは自暴自棄で泥酔か。もうどうにでもなーれ

そしてライガー……お前は立派に任務を果たしたよ
559創る名無しに見る名無し:2009/12/17(木) 01:13:36 ID:bh4ltqrc
投下乙です
キョン哀れwwもっと不幸になーれwww
ライガーはなんでこんな奴のために・・・万死・・・

  ___
/||     .(|| ∧_∧
|....||___|| (     )  どうしてこうなった・・・
| ̄ ̄\三 ⊂/ ̄ ̄ ̄/
|    |  ( ./     /
  ___
/||  (^ν|| ∧_∧
|....||___|| ( ^ω^ )  どうしてこうなった!?
| ̄ ̄\三 ⊂/ ̄ ̄ ̄/
|    |  ( ./     /

自分のせいだろ氏ね屑
  ___♪  ∧__,∧.∩
/||(^ν^)|| r( ^ω^ )ノ  どうしてこうなった!
|....||___|| └‐、   レ´`ヽ   どうしてこうなった!
| ̄ ̄\三   / ̄ ̄ ̄/ノ´` ♪
|    |   ( ./     /

  ___            ∩∧__,∧
/||      ||         _ ヽ(ω^  )7
|....||___||         /`ヽJ   ,‐┘
| ̄ ̄\三   / ̄ ̄ ̄/  ´`ヽ、_  ノ
|    |  ( ./     /      `) )
560創る名無しに見る名無し:2009/12/17(木) 01:15:47 ID:rvheJE1y
投下乙です
キョン、酒に溺れるか……
痛々しすぎるぜ……
561創る名無しに見る名無し:2009/12/17(木) 02:58:21 ID:D3fh5Yl6
投下乙です!
キョン、まだ高校生だっけ…
そりゃ精神にくるよなあ
なまじ最初に強大すぎる力を手に入れてしまったしな
562創る名無しに見る名無し:2009/12/17(木) 03:44:07 ID:Y+blUPTm
投下乙!
とてもキョンの心情が伝わってきた話でした。
キョンが哀れに思えたよ…
そうだよな被害者なんだよな、もう酒に溺れるしかないぐらいボロボロで。

でも 自 業 自 得 だから!
フッキー殺したのテメーの意思だろうがゴラアッ!
563創る名無しに見る名無し:2009/12/17(木) 03:47:26 ID:Y+blUPTm
あ、あと円盤石になるでいいと思います。
ライガー…黙祷!
564創る名無しに見る名無し:2009/12/17(木) 11:06:27 ID:rW3tWCFZ
kyon……orz
もう哀れ過ぎて見てられない
ハルヒを誤殺してなきゃ、ただの「これ以上ない屑」で終わってたはずなのに……
565創る名無しに見る名無し:2009/12/17(木) 14:18:55 ID:6DzPi3ZB
投下乙です!!!
kyon……とうとう酒に溺れるまで堕ちてしまったか…
心身ともに衰弱しきったうえに状況は最悪だし……orz
566創る名無しに見る名無し:2009/12/17(木) 19:21:37 ID:sSceACVk
投下乙です
可哀そうにとは思うけど自業自得なんだよなw
こんなことに巻き込まれたのは不幸だがロワに乗ると決めたのはお前なんだよ
567創る名無しに見る名無し:2009/12/17(木) 19:31:37 ID:Y+blUPTm
したらばに感想&指摘が来てたので転載しときます。

257 名前:もふもふーな名無しさん 投稿日:2009/12/17(木) 16:45:29 [ C.ufrTnc ]
規制中なのでこちらに。


……どうしてこうなった!!!

落ちるところまで落ちたと思ったらまだまだ先が見えないぜ!
かわいそうと思わなくもないが、やってきたことを考えるとかなり自業自得何だよなぁ……

あ、指摘ですが、
キョンはライガーの制限時間を知らないはず。
レストランではナーガにフルボッコされてない。されたのはコテージ
568 ◆h6KpN01cDg :2009/12/17(木) 22:34:18 ID:3ItArEIL
感想&転載&指摘ありがとうございます。

制限時間はそういえばキョンは知りませんね……
ナーガは完全に思い込みミスです。どうしてこうry

あと自己報告。状態表の位置が間違っていますのでまとめて後に修正しますね。
569創る名無しに見る名無し:2009/12/18(金) 05:44:12 ID:SoRBqKnX
そいや、レストランでキョンをゴーモンしたのは雨蜘蛛だったすね
570創る名無しに見る名無し:2009/12/18(金) 11:12:20 ID:qlsMWlCZ
投下乙です!
kyonは底にいると思ってたけどさらに墓穴掘って潜ってくな…

確かに砂ぼうずや雨蜘蛛が貴重な食料を忘れるというのは怪しい。
…つまり、このビールは長門かタツオさんからの差し入れってことだな、うん。
タツオさんならこれくらいやりそうだし
571創る名無しに見る名無し:2009/12/18(金) 13:43:05 ID:nIY7QQzg
そういえば、何かの話で「レストランの中、トイレの鏡を外した向こうに爆弾が…」って描写があったの無かったっけ?
発見者は雨蜘蛛かギュオーかだった記憶があったんだが、wikiで追跡表追っても載ってないし…
没ネタとかと勘違いしてるのかな
572創る名無しに見る名無し:2009/12/18(金) 14:53:01 ID:QrkQWiht
たしかそれ修正された話じゃね?
573創る名無しに見る名無し:2009/12/18(金) 21:51:13 ID:zMwkZDDt
今のこのkyonを見たら今の所一番危険そうなマーダーである悪魔将軍ですら
「こんな屑には殺す価値すらない」とスルーしそうな気がするのは自分だけ?
足手まといを殺す事に躊躇いのない危険対主催達も
「自分が手を汚さなくても他の誰かが殺ってくれるに違いない。無視無視」
とか言いそうだし。
574創る名無しに見る名無し:2009/12/19(土) 00:14:26 ID:jqsykXjD
おおおおおおおおおおおおカヲルくんきたあああああああ
シンジもきたああああああああこれはwwwwww三次スパの投票最高wwwww
575創る名無しに見る名無し:2009/12/19(土) 00:15:07 ID:jqsykXjD
ごめん、誤爆
576創る名無しに見る名無し:2009/12/19(土) 00:18:12 ID:vITdj5QF
だがカヲル君は喜んでいると思うぞ
577創る名無しに見る名無し:2009/12/19(土) 00:30:40 ID:31ESS/y3
カヲル君おめw
578創る名無しに見る名無し:2009/12/19(土) 00:37:19 ID:X3VBbMxH
何があったか知らないけど、カヲル君おめ
579創る名無しに見る名無し:2009/12/19(土) 00:56:06 ID:ehJGZso5
むしろ誤爆じゃないんじゃね?wwww
580創る名無しに見る名無し:2009/12/19(土) 19:02:57 ID:j7fDwcHP
なんとなくカヲル君おめwwwww
ここではカヲル君ネタはいつ投下されても誤爆にはならん気がしてきたwwww
581580:2009/12/19(土) 21:26:17 ID:j7fDwcHP
スレを上げたの今気づいた、すいませんでしたぁぁ!!
582 ◆MADuPlCzP6 :2009/12/20(日) 18:20:05 ID:db6nSS2X
今週もやって参りました!
週刊安価MADイベントの日でーす

今日は8時MAD解禁、9時安価の予定。

ヒマならカムヒアー
http://jbbs.livedoor.jp/bbs/read.cgi/anime/7056/1229220886/l50
583創る名無しに見る名無し:2009/12/20(日) 18:22:44 ID:/zkr23JD
おお、来たかW
告知あげ
584創る名無しに見る名無し:2009/12/20(日) 20:54:26 ID:MkXNE1Vc
>>582
毎週乙です!
再現がすごい…それとガルル中尉はやっぱかっこいいなー
585創る名無しに見る名無し:2009/12/20(日) 21:11:44 ID:0drcQNQY
ガルル中尉とアシュラマンは最後
本当にかっこよかったな
586創る名無しに見る名無し:2009/12/22(火) 18:23:24 ID:YoLDpPKI
ここって死者投票ってしたことないよな?
第一回〜最新話までの死者全員+意思持ち支給品で死者投票してみたいなあ。
587創る名無しに見る名無し:2009/12/24(木) 04:46:26 ID:qMmQCzY8
絵板wwwww
588創る名無しに見る名無し:2009/12/24(木) 10:56:13 ID:QJZmMwaO
テラパゴアwwwwwwwww
589 ◆h6KpN01cDg :2009/12/24(木) 13:20:02 ID:ni+zXqmZ
kskロワ住民のみなさんこんにちは、リア充のみなさんさようなら。

拙作「どうしてこうなった」の修正を行いました。
@キョンがライガーの制限時間について触れていたのを消去。
Aナーガについての修正
B状態票の位置を訂正
C個人的に自分で読み返していて気になった、泥酔の描写を追加。
 精神的&肉体的ともに弱っていたためと、キョン自身が「そうありたい」と望んだため、『泥酔したのと同様な状態である』という感じにしてみました。
 実はキョンがそう思っているだけで、実はそんなことはない(まあアルコール摂取しているので、多少ふらついたりはするでしょうがw)という解釈もできるように……と。
590創る名無しに見る名無し:2009/12/24(木) 16:18:32 ID:fv8cIAgl
>>589
修正乙です!
リア充のみんなもメリークルシメマス!
591創る名無しに見る名無し:2009/12/24(木) 20:39:24 ID:2zrjPoSb
>>589
修正乙です

絵板すごいな
ライガーはかっこいいし
あの将軍は一度見たら忘れられないwww
592創る名無しに見る名無し:2009/12/24(木) 21:55:20 ID:pfnq5jx+
修正乙です!


絵板テラパゴアwwwww
インパクト凄すぎるww夢に出てきそうだww
593創る名無しに見る名無し:2009/12/25(金) 19:53:45 ID:yWWwSjZN
……まさか本当に夢に出てくるとは思いもしなかった
594創る名無しに見る名無し:2009/12/25(金) 20:44:29 ID:3wBJsw9b
出てきたのかよwwwww
595創る名無しに見る名無し:2009/12/25(金) 20:46:04 ID:faTTw6o8
プレゼント貰ったかwww
596 ◆YsjGn8smIk :2009/12/26(土) 20:43:53 ID:DYrxZLTx
絵板がすげえ!よし、俺も!
とはいえ、この時期に……ええい、ここはやるしかない!南無三!

リナ=インバース、ヴィヴィオ、朝倉涼子、ドロロ兵長を予約します!
597創る名無しに見る名無し:2009/12/26(土) 20:50:45 ID:lG+mB2w2
予約キタksk!
598創る名無しに見る名無し:2009/12/26(土) 20:51:06 ID:jEocZPpN
予約きたあああ!
楽しみに待っています!
599創る名無しに見る名無し:2009/12/26(土) 20:51:47 ID:a+Vq9BCr
予約キター!
この忙しい時期に乙です!
wksk
600創る名無しに見る名無し:2009/12/26(土) 21:55:09 ID:4bhIFMEi
予約ktkr
601創る名無しに見る名無し:2009/12/26(土) 22:24:31 ID:EYhPb3Bv
予約!wksk
楽しみにしております
602創る名無しに見る名無し:2009/12/28(月) 18:09:30 ID:cyAzM4wr
2010年を前に予約でwksk!
おまいら、来年もkskしていきまっしょい!!
603創る名無しに見る名無し:2009/12/28(月) 18:53:59 ID:j95ek7L2
来年もksk!
604創る名無しに見る名無し:2009/12/28(月) 20:48:11 ID:XQDC6Zss
今年もあと数日か…wkskでksk!
605創る名無しに見る名無し:2009/12/29(火) 23:12:14 ID:nH8ZmVOz
今年最後の29(肉)の日
606創る名無しに見る名無し:2009/12/30(水) 00:04:01 ID:/84F96FK
ごめん……まったく気づいてなかった……
607 ◆YsjGn8smIk :2009/12/30(水) 21:10:59 ID:QetvO0at
今回はなんとか今年中に……今年……あー。

……申し訳ない。
少し早いけどちょっと待ってお願いします。
608創る名無しに見る名無し:2009/12/30(水) 21:39:03 ID:8guFke0t
了解しました。
今年最後の作品にwksk
609創る名無しに見る名無し:2010/01/01(金) 00:17:08 ID:bDsBYG6e
A Happy New ksk year!!

書き手のみなさん、読み手のみなさんに幸せが訪れますように!
610創る名無しに見る名無し:2010/01/01(金) 00:49:40 ID:RBPR7cZA
おまいらあけおめ!
今年もkskな年になりますように
wksk!wksk!
611創る名無しに見る名無し:2010/01/01(金) 01:13:25 ID:Pmxya0IP
あけましておめでとう!
ksk!
612創る名無しに見る名無し:2010/01/01(金) 21:46:10 ID:KO5EPO1W
あけおめ!wkskwksk!
613 ◆YsjGn8smIk :2010/01/02(土) 20:35:34 ID:6wJbEAoV
あけましておめでとうございます!
ただ今から投下します。
……結局ギリギリになってしまって、申し訳ない。
大規模規制中ですが出来ればkskお願いします。
614創る名無しに見る名無し:2010/01/02(土) 20:37:10 ID:kSXklOgu
wksk
615でこぼこカルテット(前編) ◆YsjGn8smIk :2010/01/02(土) 20:37:17 ID:6wJbEAoV


☆1★


ぎい、と重い音をたてて扉は開いた。
あたしたちはゆっくりとアトラクション内部へと足を踏み入れた……のだが。
はて?

「何も……無いわね……」

辺りを見回すと、室内にはこれといった物が何もない。
今までだったら巨大な乗り物とか、鏡の迷路とか何かしら目を引く仕掛けが必ずあったのに……。
薄闇い廊下には『順路→』と書かれたプレートがあるだけ。
うーむ、今までのアトラクションと比べたらなんか地味だなー。

「ま、仕方ないか……とりあえず、進みましょう」

と、歩き出そうとしたそのとき。
急にあたしは手を引っ張られた。

「どーしたの、ヴィヴィオちゃん?」

うしろを振り返りそう尋ねると、そこには当然のようにヴィヴィオちゃんが居たのだが……
彼女はしきりに辺りを見まわして、妙に落ち着きが無い様子だった。

「リナさん……ここ暗くてなんだかこわい……」
「あ〜、確かにね」

そういうことか……。
ここには足元を照らす程度の明かりしかないうえに、何処からか肌寒い冷気まで流れてきている。
確かになにかが出そうな雰囲気ではある。

「だ〜いじょうぶよ、ヴィヴィオちゃん」

根拠も無くあたしはそう言ってヴィヴィオちゃんを励ます。

「で、でも……お化けとか出そうで……」
「へいきへいき。幽霊なんかが出てきても呪文の一つでイチコロだから」
「ほ、ほんと?」

これは本当。
確かに一般人にとってゴーストはかなり厄介な相手である。
実体がないため、並の戦士や魔道士では文字通り刃が立たないのだ。
しかし、戦士にして魔道士であるこのリナ=インバースにとってはただのザコ!
だいたい連中はちょっとした魔力剣で斬られた程度で消滅するぐらい根性がない……
そんなわけでヴィヴィオちゃんでもバルディッシュを使ってはり倒せば、あっさりと消滅させる事が出来るはずなのだ。
そう説明するとヴィヴィオちゃんも安心してくれたのか、ぎこちなくだが笑ってくれた。

「じゃあお化けが出ても、大丈夫なんですね……」
「そうそう。……それにね、ヴィヴィオちゃん。いざ何かが現れても、とりあえず呪文をぶっぱなす!
 これでたいていの事はなんとかなるから、よーく覚えときなさいねー」
「え、えと…………ん、わかりました」
「素直でよろしい。じゃあ先に進むわよ」

素直に頷く生徒に満足してあたしは足を進める。
しばらくは薄暗い廊下を足元の明かりの誘導に従いひたすら歩いた。
616創る名無しに見る名無し:2010/01/02(土) 20:38:23 ID:kSXklOgu
ksk
617でこぼこカルテット(前編) ◆YsjGn8smIk :2010/01/02(土) 20:39:03 ID:6wJbEAoV

――そして唐突に明かりがつく。

あたしは眩しさに目を細めながら鮮明になった室内を見て……愕然とした。
隣のヴィヴィオちゃんからは息を呑むような声が聞こえる。

「ひっ――」
「火炎球(ファイアーボール)!」

ごぅわ! 

あたしの術で目の前に居た異形は一瞬で蒸発した!
……あーびっくりした。
あんまり驚いたから思わず火炎球(ファイアーボール)を投げちゃったぞあたしは。
爆風がたなびく中、あたしは油断無く辺りを見回す。
明るくなって判ったのだが、いつのまにかあたし達は広場みたいな所に立っていた。
そして周囲にはそこらかしこに、人人人!

いや――それは人ではなかった。
人型の異形、そんな者達が大量に立っていたのだ!

「ひ、ひっ……ひっ……」

と、そこに、か細い声が響いた。
って――この声は

「ヴィヴィオちゃん!?」

慌ててふりかえると……彼女は床に尻餅をつき、声にならない呻きをもらしていた。
その口からはまともな言葉は紡がれず、その瞳は大きく見開かれ――前方のただ一点を見つめている。
あたしはその視線を追って、再び愕然とした。

「リヒャルト・ギュオー……!」

そこには――かつてあたし達と死闘を繰り広げた、あのギュオーが不敵に笑っていた。


★2☆


思索を終え、拙者が目を開くと――朝倉殿は名簿へと何かを書き記していた。
その腕は止まることなく動き、瞬く間に空白が黒く変化してゆく。
覗きこむとそこには細かい字で参加者の肩書きと支給品が書き込まれていた。
……なるほど。写せるだけの情報を写しているというわけでござるな。

「ドロロさん?」

こちらの視線が気になったのか朝倉殿が声をかけてきた。

「ぼうっとして、どうかした?」
「少し考えていたのでござるよ……鵜呑みにしてもよかったのだろうか、と」
618創る名無しに見る名無し:2010/01/02(土) 20:39:37 ID:kSXklOgu
ksk
619でこぼこカルテット(前編) ◆YsjGn8smIk :2010/01/02(土) 20:41:53 ID:6wJbEAoV

ふと、朝倉殿の動きが止まる。
そして身体をこちらへ向け、ペンを指先で弄びながら

「それは、何に対してなのかしらね」

などと、いまいち理解できない事を尋ねてきた。
どういう質問でござろう。
拙者が尋ねたかったのは当然、リナ殿の……



そこまで考えてふと気付く。
つまり朝倉殿は――それ以外の何かを疑っているのでござるか?
そう尋ねると、朝倉殿はペンを拙者へと向けて

「疑う、か。やっぱりドロロさんは鋭いね」
「どういうことでござるか?」
「そうね……実はわたしは初めから何も信じてなかった、って言ったらビックリする?」

その言葉はまさに予想外!
拙者は吃驚――いや、それどころか動揺までしてしまう。

「し……信じていなかったとは……ま、まさか拙者達の事を!?」
「あっ、勘違いしないでね。別にあなたたちの事を信じてないとかそういう話じゃないのよ」

拙者を宥めるように手を振ると、朝倉殿は言葉を継いだ。

「ただね、主催者はやろうと思えばネット上の全情報に瞬時に介入・改竄することが出来るの。
 それをわたしは知ってる。この意味……あなたなら理解できるんじゃないかな?」
「なっ……!?」

混乱はより酷くなった。
畳みかけるように語られたその情報をなんとか理解しようと大きく息を吸って――吐く頃にはなんとか理解できた。
いや、理解も何も彼女はこう言っていたのだ。

掲示板もチャットも、いや――それどころかネット上の全てが主催者によって捏造されている、と。

「しかし! それでは晶殿や……スエゾー殿の事すらも偽りだと言うのでござるか!?」

晶殿の誠実さも、スエゾー殿の怒りや哀しみ……あれが偽りだと、どうして信じられようか。
朝倉殿にそう詰め寄ると、彼女は軽くかぶりを振って否定してくれた。
だが、ほっとしたのも束の間。朝倉殿は全てを否定してくれたわけではなかったのだ。

「全部が偽物だとは言わない。ただ、わたしはネット上の情報はすべて虚構かもしれないって思っているの」

それはまるでナゾナゾみたいな言葉でござった。
言わないが、思っている。
しかし――

「――それでは、晶殿達の事も掲示板の情報も『全て嘘だと思っているし、その可能性が高いと疑ってもいる』という事では?


「うん」
620創る名無しに見る名無し:2010/01/02(土) 20:41:58 ID:kSXklOgu
ksk
621でこぼこカルテット(前編) ◆YsjGn8smIk :2010/01/02(土) 20:43:23 ID:6wJbEAoV

拙者は――その朝倉殿は軽やかな笑顔を見て寒気を覚えた。

彼女はあらゆるものを疑っている。あらゆるものを信頼していない。

不確かなものは全てを疑ってかかる。確かにこの場では正しい行動やも知れぬ。
しかし表面上はにこやかで内心はドロドロ。
そんな人物を世間では――腹黒、というのではなかっただろうか?

「とりあえず整合性がとれている限りは嘘だとは決め付けないわ。虚構が崩れるまでは、一応真実として認めているのよ?
 だから深町さんやスエゾーさん、それに夏子さん、ノーヴェさん、名無しさん……あと雨蜘蛛の言葉も一応は考慮しているわ」
「……」

言葉もない。
彼女はネット上の相手を信頼する必要などない。
だが矛盾がない故、信頼しているフリはする……と公言したのだ。
それはヴィヴィオ殿に向けていた慈愛に満ちた顔とは真逆の、酷く冷静――いや冷酷で、まるで機械のような――。

(機械、でござるか)

機械で思い出すのは、あの言葉。

――ヒューマノイド・インターフェース――

彼女の肩書きに書かれていたあの言葉、この冷酷さはあれに由来する物なのだろうか……?

「……」
「……」

そして会話が途切れる。

「……それにしてもリナさんたち、遅いわね」

ふと朝倉殿はディスプレイへと視線を移し、ぽつりとそう呟く。
ディスプレイを見ると確かに遅い。時刻は待ち合わせの時間を大きく過ぎていた。

「確かに。もしや何かを見つけたのでござろうか?」
「ならいいけど。少しだけ心配だわ……」


☆3★


一方、その頃。
リナ=インバースは苦戦していた。


★4☆


わたしの言葉を聞いて、心配そうにスタッフルームの扉を見つめていたドロロさん。
それが急に何かに気付いたかのように、振り返ってわたしへと視線を向けてきた。
622創る名無しに見る名無し:2010/01/02(土) 20:43:48 ID:kSXklOgu
ksk
623でこぼこカルテット(前編) ◆YsjGn8smIk :2010/01/02(土) 20:44:59 ID:6wJbEAoV

「……そういえば拙者はそもそも、
 名無し殿の情報の信頼性について相談したかったのでござるが……」
「あ、その事だったの。そっか、リナさんの事まだ納得出来てなかったのね」
「いかにも。考えれば考えるほど、拙者には信じられないのでござるよ」
「……そう」

きっと一緒に居たリナさんの事を信じたいのね。
だけど聞けばドロロさんもずっと彼女のそばに居たというわけでもないみたいね。
問題の時間帯、ちょっとした小用やわたしたちを助けに離れた数分間――アリバイがまったくない時間帯が存在するらしい。
それに――。

「名無しさんの情報には今のところ矛盾はないのよ? あなたはそれをどう考えてるの?」

さっき話したように、わたしも基本的にはネット上のデータを信じていない。
でも、それなりに信憑性があれば否定もしない。
今回のチャットで名無しさんが示した情報は二十。そのうち約半分が正しかったと証明されている。
一つでも偽りがあれば即座に改竄が発覚したのに、結局偽りは一つも見つからなかった。

「しかし、偶然という事もあるのでは?
 偶然拙者たちの知っている情報とは一致したが、残り半分の情報は全て出鱈目という可能性も――」
「確かにその可能性はあるけど」

その言葉を遮って、わたしは更に彼を追い詰めるような事を尋ねた。

「ドロロさんはどの程度まで疑えば満足するのかな?」
「どの程度、でござるか?」

鸚鵡返しで聞き返してくる彼に、わたしは噛んで含んで聞かせるように説明してあげる。

「疑うのはリナさんの事だけ? 他の殺害者はついでにしか疑わないのはなんで?
 それにリストそのものはどう? あ、それに名無しさんというのも本当に実在するのかしらね?」
「そこまで……疑うと何も信じられなくなるでござるよ……」
「そうね。だからわたしも信憑性がある限りは無闇に疑わない。そしてあの情報には信憑性があるわ」
「無闇に……疑わない?」

わたしは思わず目を見開いてしまった。

「そうだけど、それがどうかした?」

驚いたのはドロロさんの口調。
彼の口調が急に鋭いものへと変化していた。

「朝倉殿は、妹殿の死もリナ殿の殺人も……まるで瑣末事のように言うのでござるな」
「それは」

……失敗したかな。
ドロロさんがすごく冷たい視線でわたしを見ている。

「朝倉殿は……この重大な問題をどう考えているのでござる?」
「……」

少しは疑っておけばよかった……。
今更「どっちでもよかった」なんて本音を言うわけにもいかない。きっとそれはドロロさんの怒りを買ってしまうから。
それでは揉め事を起こしたくないからと、この問題をスルーしてた事が無意味になる。
624創る名無しに見る名無し:2010/01/02(土) 20:45:42 ID:kSXklOgu
ksk
625でこぼこカルテット(前編) ◆YsjGn8smIk :2010/01/02(土) 20:46:41 ID:6wJbEAoV

「もしやリナ殿に尋ねたくない理由が――何かあるのでは?」

ドロロさんはこちらの目を見据えて

「答えよ、朝倉殿!」

そう咆哮した。
その視線と咆哮に、わたしは自分の身体が震えている事を自覚する。
……こうなったら正直に話した方がいいのかもしれない。

「あーあ」

ため息のように大きく息を吐き、躊躇いがちにわたしは白状する。

「なら正直に言うけど……わたしは秘密を暴いてもいい事はないって思ったの」
「……」

ドロロさんは目線だけで先を促す。

「だからね……わたしの経験じゃ、仲よくやっていくためにはあまり秘密っていうモノに触れない方がいいのよ。
 だからリナさんを疑って仲たがいをして欲しくなかったの……理解してくれたかしら?」
「それだけではなかろう」

ドロロさんはかぶりをふって、その釈明を拒絶した。

「それだけなんだけどなあ……あなたは何を疑ってるの?」
「朝倉殿。拙者は朝倉殿から『この問題に関わりたくない』という強い意志のようなものを感じたのでござる」
「え?」

意表をつかれ、わたしは目をぱちくりさせてしまう。
そんなものがある筈がないのに……。
だいたい――

「意思って?」
「想い、とも言うでござるな。先程の言葉からはその想いを感じなかった。
 他にどうしてもリナ殿に尋ねたくない理由が……存在するのではござらんか?」
「本当にそんな理由は――――っ!」

っ!
これって……このノイズ。

「説明してもらうぞ、朝倉殿」

……。
説明しなきゃ納得してくれないみたいね。
あたしは今、思いついた考え――ノイズを翻訳する。

「言語化は難しいんだけど……ふと、気付いた事があるわ」
「聞かせてもらおう」

そこでわたしは一旦言葉を区切る。
そして大きく息を吸って一息で言う。

「――守ってあげたいから」
「………………は?」

ドロロさんが目を丸くした。
626創る名無しに見る名無し:2010/01/02(土) 20:48:50 ID:kSXklOgu
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627創る名無しに見る名無し:2010/01/02(土) 20:49:46 ID:kSXklOgu
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628でこぼこカルテット(前編) ◆YsjGn8smIk :2010/01/02(土) 20:49:50 ID:6wJbEAoV

「ヴィヴィオちゃんがショックを受けるから。
 彼女は妹ちゃんを助けられなかった事を後悔してたわ。
 その殺した相手がリナさんだってわかったら……きっと苦しむんじゃないかって。
 だから聞かせたくなかった………………のかしら?」
「――」

まるで時間が止まってしまったみたいにドロロさんが動かなくなる。
当然、かな。
わたしだって自分が何を言っているのかよくわからないのだから。

「なんと。なんという」

そしてドロロさんが動きはじめた。
彼はゆっくりと近づいてくる……これはもう、信頼関係も終わっちゃたかな。
そう思って身構える。

でも。

「なんという慈愛の心! 拙者は朝倉殿を見損なっていたでござるぅぅぅ!」

ドロロさんは泣いていた。
それはもう目から大量の涙が流れるぐらい感動していた。

「ちょ、ちょっとドロロさん?」
「拙者はいま猛烈に感動してるぅ!
 その思いやり……感服いたした! ぐっ、拙者も……まだまだ未熟。
 確かにリナ殿に尋ねるという事はヴィヴィオ殿にも聞かれてしまう、そうでござるな。
 聞かせるべき話ではなかったでござるなあ……」
「おもい、やり……?」

彼が言っている事を理解できず、わたしはフリーズしてしまう。

「ちょっと二人とも、手え貸して!」
「ッ! リナ殿!?」

わたしは呆然とそれを聞いていた。
ノイズが。
翻弄されていた。

……なにかしら、これ。

もう少しで答えが出そうなで気がしていた。


☆5★


呼びかけてから数瞬後。扉が開き、中からドロロが飛び出してきた。

「リナ殿、いったい何があったのでござるか!」

油断無く辺りを警戒するドロロ(なんでか目元が濡れていた)にあたしは手を振って告げた。

「ちがうちがう、敵じゃないわよ……こっちこっち」
「――ヴィヴィオ、ちゃん?」
629創る名無しに見る名無し:2010/01/02(土) 20:50:27 ID:kSXklOgu
ksk
630でこぼこカルテット(前編) ◆YsjGn8smIk :2010/01/02(土) 20:51:22 ID:6wJbEAoV

あたしが背負っていた彼女を見て、部屋の中で呆然と突っ立っていたアサクラが駆け寄ってくる。
彼女が呆然としてるなんて珍しい……。

「眠っているようでござるが、いったい何かあったのでござる?」

気になったのかドロロが訝しげに尋ねてきたが……あたしは曖昧に言葉を濁す。

「まあ、ちょっとね」

背負っていたヴィヴィオちゃんをアサクラの背中へと移しながらあたしは考える。
そして出た結論は――説明は簡単のようで難しくて面倒くさい、という事だった。
あの時、最後のアトラクションでヴィヴィオちゃんを恐怖のどん底へと落とした存在。

それは――――ガイバーTだった。

そう、ガイバー。
白い生物的なあのフォルム、恐らくあれが話に聞いていたガイバーTなのだろう。
てっきりその隣にあった化け物じみたギュオーの姿に怯えてたのかと思いきや、違ったのだ。
彼女――ヴィヴィオちゃんはガイバーTを見て腰を抜かしていた。

まあ種明かしすると、ガイバーもギュオーも別に本人というわけではない。
あそこにあったのは姿を似せただけのただの蝋人形。
そう、何故かあそこにはギュオーやガイバー……それに見知らぬ大量の人型モンスターが飾られていたのだった。

色々調べてみたが他に特にめぼしいものも無く、結局あそこは実物大の蝋人形を飾っただけの蝋人形館だったのだろう。
まあ、人形とはいっても人型のモンスターばかりだったけど……。

「……とまあ、そういうわけよ」

あたしの説明を聞いて、ドロロはジト目で尋ねてくる。

「リナ殿。『そういうわけよ』で何を理解しろと?」
「ほら、なんかこー……伝わんなかった?」
「以心伝心とはいえ、それだけでは無理でござるよ。せめてもう少しなんとか言ってもらわねば」
「はい、じゃあヒント! ヴィヴィオちゃんがこうなったのはガイバーのせい! ……これでどうだ!」
「ガイバーのせいと言われても……ガイバー!?」

おー、驚いてる驚いてる。
そんなふうにドロロをからかっていると、ドロロを押しのけアサクラが急にあたしに迫ってきた。

「リナさん」

と……なんだこの寒気は!?

「冗談はそのくらいにしてさあ、ちゃんと説明してくれないかしら」

いったい何が彼女の琴線に触れたのか、アサクラは洒落にならないぐらい怒っていた。

「……それとも今すぐ死にたい?」

し、死にたいってあんた……。
というか目が笑ってないでやんの……。
思わず鳥肌がたつほどのこの威力、これはさっさと話してしまった方が身のためかもしれない。
631創る名無しに見る名無し:2010/01/02(土) 20:52:07 ID:kSXklOgu
ksk
632でこぼこカルテット(前編) ◆YsjGn8smIk :2010/01/02(土) 20:52:36 ID:6wJbEAoV

「んっ、んっ〜」

あたしはひとつ咳払いをして雰囲気を和ませようと、おどけていった。

「やだな〜、アサクラ。あたしもそろそろ本気で説明しようとしてたんだって!」

パタパタと手を振るあたしを見て、アサクラは氷の微笑のままで

「ふぅん」

とだけ返してきた。
つ、冷たい…………こりはヤバヒ。

「つ、つまりね――――」

そしてあたしは全部吐いたのだった。
臆病というなかれ。
それぐらいアサクラの放つプレッシャは凄かったのだ。

……いやホントだって。

「そう……。ヴィヴィオちゃんのガイバー恐怖症も深刻ね。
 それで、どうしてヴィヴィオちゃんは眠ってるのかしら?」
「た、立てないみたいだったからあたしが背負ってあげたのよ。
 疲れてたせいか、途中で眠っちゃったけどね。
 ……ま、身体が大きくなっても子供は子供。きっと普段はとっくに眠っている時間なんじゃない?」
「ふぅん」
「……嘘じゃないから。その眼はやめて、怖いから」

そこまで言ってようやくアサクラは目線を緩めてくれた。

「わかったわ。お疲れ様、リナさん」
「う、うん」

こくこくと頷くあたしを横目に、ヴィヴィオちゃんを背負ったままアサクラは部屋の中へと戻っていった。
こ、怖かったー。
あたしはほっと一息ついて思わずこぼした。

「運ぶのに苦戦して、思わず風の結界でここまでふっ飛ばそうとした事……言わなくてよかったみたいね」
「……それが正解でござるよ」

したりとばかりにドロロがそう相槌をうつ。
あたしも苦笑しながらそれに同意しながら、ドロロに尋ねた。

「で、そっちのほうはどうだったの?」


☆6★


ヴィヴィオちゃんをソファーに寝かせ、アサクラは五、六枚の浴衣を毛布代わりにかける。
そして彼女があたしの反対側のテーブルに座ったのを見てから、あたしはゆっくりと口を開いた。

「さてと、じゃあ聞かせてもらいましょうか。一体何があったのかを……」
「ええ」
633創る名無しに見る名無し:2010/01/02(土) 20:53:04 ID:zJMSijoZ
ksk
634でこぼこカルテット(前編) ◆YsjGn8smIk :2010/01/02(土) 20:53:57 ID:6wJbEAoV

そしてあたしは何が起こったのかを知った。
スエゾーの死や雨蜘蛛の正体から始まり、リングやらノーヴェの事など、エトセトラセトセトラ。
少し離れていた間によくもまあ、これだけいろんな事が起きるものだ。
要点だけを聞いていたのに、聞き終わる頃にはずいぶん時間も経っていた。

「――それで、これがその情報よ」

そして後はそれを見れば情報交換も終わる、という所であたしはとんでもないものを見せられた。
アサクラが渡してきた、一枚の紙切れ。
そこには雨蜘蛛の犯罪を暴いた名無しさんとやらの情報が書かれていたのだが――。

「こ、この情報って……確かなの?」
「信憑性は高いと思うわ」

アサクラからは即座に返事が返ってくる。
いや、しかし……これは。
信頼なんて出来ない……などと言ってもらいたかったのだが……現実はそう甘くないか。
死亡者情報と書かれたそれを見ながら、あたしは軽い頭痛を感じていた。
その理由は簡単。

――あったのだ、名前が。

その名前が殺害者の欄にあるのを見て、あたしは思わず何度も見直してしまったぐらいだ。
可能性はあった……だけどあまり知りたくなかった情報だぞ、これは。

「リナ殿、その情報に何か怪しいところでもあったのでござるか?」

あたしが頭を抱えて唸ってると、ドロロがそう尋ねてくる。

「いや、そーいうわけじゃないんだけど……」
「そ、そうでござるか……」

そして何故か落ち込むドロロくん。
はて……何かあったのかな?
っていかんいかん、それよりも今はこの情報について考えとかなきゃ。

うーむ。

落ち着いて情報を見直してみると、信憑性が高いといったアサクラの言葉も理解できる。
第二回放送までの死者十人。そのうちの五人まではこちらの持つ情報と一致していた。
半分あってたなら、まあ合格かな。
あとはこちらが掴んでいない殺害者が本当に殺したのかどうかなのだが……実はすごく納得できる顔ぶれだったりもする。

キョン、悪魔将軍、ズーマ、ゼロス、ナーガ。
書かれていた殺害者は今現在、島内で悪名轟く極悪人ばかりでなのである。

一つ二つ誤情報が仕込んであったら効果的だろうが、まあこの顔ぶれだと別にどーでもいいか。
なーんて思っていたかったが……そうもいかないんだよなあ……。

”ゼルガディス”

その極悪人どもの中に何故か彼の名前があったのだ。
や〜……実はアサクラ達との情報交換の時も、もしかしてとは思ってたんだけど。
まさか本当に殺し合いに乗っていたとは。
こうまではっきりと名前が出てきては……あたしとしても、しらばっくれているわけにはいかない。
さて。
635創る名無しに見る名無し:2010/01/02(土) 20:54:58 ID:kSXklOgu
ksk
636でこぼこカルテット(前編) ◆YsjGn8smIk :2010/01/02(土) 20:55:39 ID:6wJbEAoV

「ねえ、バルディッシュ?」
『なんでしょう』

ヴィヴィオちゃんが寝ている今、前に聞いた事件に一番詳しいのは彼(?)のはず。

「ちょっと聞きたいんだけど、一番最初にヴィヴィオちゃんを襲った魔法戦士って
 ……もしかして針金みたいな髪と岩みたいな皮膚してたりする?」
『Yes,sir』

うひー……また即答かい。
しかしそうなると最初の情報交換の時に出てきた、
『無力な三人の少女と小さなモンスター相手に問答無用で攻撃魔法をぶちかましてきた魔法戦士』って
――――ゼルのことかあああああああ!
あああああああ、ゼル……あんた、いったいなにやってんのよ。
ゼロスじゃあるまいしホイホイ殺し合いに乗るなんてらしく……いや、らしいか。
理由も思いっきり想像できちゃうし。

はああああああああっ……。

「もしかして知り合いなの?」

大きくため息をついたあたしを見て、アサクラがジト目でそう尋ねる。
う……まずい。
まさか「ヴィヴィオちゃんを襲った彼とあたしって実は仲間だったのよ。うふ♪」なーんて事、口が裂けてもいえんぞ。
ただでさえアサクラのあたしへの印象は(なぜか!)あまり良くないのだ。
これでヴィヴィオちゃんを襲った相手と仲間だって事が知られたら……とんでもない事になりそうだ。
……ど、どうやってごまかそう。

「まあまあ。それよりも今はこれからどうするかを話し合うべきではござらんか?」

をを! ナイスフォロー、ドロロ!
これはなかなかポイント高いぞ!

そしてあたしもすかさず話を逸らす。

「そうそう、大切なのは過去より今よ! さて、あたしたちはこれからどうすべきか……はい、アサクラ!」
「……まあいいけどね」

そういって軽く息を吐くとアサクラは行き先を考え始めてくれた。
……こうしてあたしは辛くも窮地を脱したのだった。
あーやばかった。

「リングに行ってみない?」

アサクラの意外な提案にあたしは思わず聞き返してしまう。

「り、リングってアレ? たしか掲示板に書いてあった試合があるっていう……」
「そう、それ。掲示板の情報が正しければ古泉君に会えるかもしれないのよ」

なるほど。上手くすれば彼女の知り合いと合流出来るかも知れないという事か。
そう聞いてドロロも頷きながら呟く。

「それはちょうどいいでござるな」
「ちょうどいいって?」
637創る名無しに見る名無し:2010/01/02(土) 20:58:27 ID:kSXklOgu
ksk
638創る名無しに見る名無し:2010/01/02(土) 21:00:06 ID:aBj+LM85
ksk
639でこぼこカルテット(前編) ◆YsjGn8smIk :2010/01/02(土) 21:01:31 ID:6wJbEAoV

そう尋ねると、ドロロはディバックから地図を取り出しテーブルの上に広げた。

「実は拙者はこう……モールへ行った後、リングに行こうと考えていたのでござるよ」

地図を見ると、確かにドロロが指差す湖とモールは至近だ。
そういえば――

「モールっていうとヴィヴィオちゃんの知り合いが隠れているっていう?」
「そうでござる」

人命第一のドロロらしい考えだわ。
こいつの事だから、もしかしたら試合にも飛び入り参加するつもりなのかもしれない。

「って事は、リング方面に行くのは二人とも賛成なのね?」

あたしがそう尋ねると二人は頷いた。

「うん」
「いかにも」

ふむ……理由はどうあれ二人の意見は一致……
いや、眠ってるヴィヴィオちゃんもノーヴェの事を聞けばモール、つまりリング方面へ行くのに反対はしないだろう。
図らずも三人の意見は一致していると言う事になるのか。
これはあたし一人が反対してもいい事なさそうだ。
……まあ別に反対する気も無かったけど。

「そうね、じゃあとりあえずはリング方面に向かいましょう! とはいえ――」

視線をソファーへ向けるとヴィヴィオちゃんはまだ寝息をたてて眠っていた。
これを今すぐ起こして歩けというのも可哀想か。
……なら。

「とりあえず、しばらくはここで休憩かしらね?」

そう提案すると二人とも特に反対しなかった。

「それがいいでござる。それに二十四時にはまたチャットがあるでござるし」
「わたしも賛成しておくわ。今だけでもゆっくりと眠らせてあげましょう」
「なら決定! そうね、チャットもある事だし出発は――約六時間後ってのはどう?」
「明日の午前三時ぐらいね……それなら充分眠れるわね」
「決まりでござるな」

とと……そういえばヴィヴィオちゃんといえば。
あたしはふと思いついた事を言ってみた。

「あのさ、移動するならついでにヴィヴィオちゃんの母親を探してあげない?」

それを聞いて反応したのはドロロだった。

「それはいい考えでござるが……いったいどうやって探すつもりでござるか?」
「そうね、掲示板はどう? 湖のリングの前で合流しましょって……それはマズイか」
「不味いどころか……。恐らくリング周辺はもっとも危険な地域になっているはずでござるよ」

ドロロのその言葉を聞いて、それまで黙っていたアサクラが口を挟む。
640創る名無しに見る名無し:2010/01/02(土) 21:02:38 ID:kSXklOgu
ksk
641でこぼこカルテット(前編) ◆YsjGn8smIk :2010/01/02(土) 21:02:44 ID:6wJbEAoV

「なら湖に着く前に合流すればいいんじゃないかしら? そうね、ここから近い高校か山小屋あたりで」

といって地図を指でなぞりルートを示す。

「それならば危険も少ないでござるな。
 なのは殿が掲示板に気付く時間も必要だろうし、ここは山小屋の方が良いのでは?」
「……結局、掲示板で伝えるの? 危険じゃないかしら?」

そのアサクラの言葉にあたしとドロロは黙り込んでしまう。
確かに掲示板なんぞで大々的に宣伝したら、殺し合いに乗っている連中にとってはかっこうの標的。
待ち伏せだろうと、なんだろうと……あたしとドロロだけならなんとでもなるだろうが……。

「……」

ちらりと眠っているヴィヴィオちゃんを見る。
ヴィヴィオちゃんとその母親を巻き込むわけにはいかないよなー。
ううん、何かうまい手が……ん?

あたしは地図を見て、ふと閃いた。

「ねえ、アサクラ」
「なにかしら」
「確かあんたたちがヴィヴィオちゃんの母親と出会ったのってB-06地点よね?」
「ええ、そうだけど」
「なるほどなるほど」

地図をみれば……うーん、なんとかなりそうでならないなぁ……。

「何か思いついたのでござるか?」
「まあね。ちょっと地図を見てて」

そうドロロに答え、あたしは指で軽く線を引く。

「ヴィヴィオちゃんのママと出会った場所はここ(B-06)。そして湖のリングがここ(E-09)よ。
 ほら、よーく見て。その二点を直線で結ぶとちょうど真ん中あたりに山小屋があるのよ」

二人は感心したように頷いた。

「これは暗号の材料になりそうでござるな!」
「うん。上手く使えば合流ポイントにしたかった山小屋でヴィヴィオちゃんをなのはさんに
 …………会わせる事が、出来るね」

はて?
なんか急にアサクラの表情が暗くなったような……。

「では、こんなのはどうでござる?」

とと。
ドロロが何かを思いついたのか……そう前置きすると説明を始めた。
642でこぼこカルテット(後編) ◆YsjGn8smIk :2010/01/02(土) 21:04:52 ID:6wJbEAoV


☆7★


----
ママ殿へ。
お子さまは無事、怪我一つないのでご安心めされよ。

本題でござるが、下記の場所までお越し頂きたい。
まずは地図を広げ、わたしと出会った場所とE-09、その二点のマスの左下同士を直線で結んでほしいでござる。
その線上のマスにある一番目立つ場所にて、明日の午前七時にわたし達はお子さまと一緒にいるはずでござる。
万が一そこが禁止エリアとなった場合は、付近の次に目立つ場所にてお待ちして候。

母子の再開を祈り、朝倉涼子
----

「本当にこれを……?」

どこか疲れた様子でアサクラがそう尋ねると

「完璧でござる♪」

ドロロはうんうんと上機嫌に頷きながら、そう答えた。

……が。

あたしはそっと懐から温泉でパクっておいたスリッパを取り出す。
そして――それを全力でドロロに向かって振り下ろした!

「どこが完璧だあああああああああっ!」

すぱこーん!

「なっ、リナ殿? 何をす……ってそのスリッパは何処から!?」
「ンな事はどうでもいいのよ! なんなのよコレは!」
「見ての通りでござるが……何か気になる箇所でも?」

ドロロはパソコンに表示されている文章を見ながら、不思議そうに聞いてくる。

「気になる箇所も何も……これの何処がアサクラよっ!?」
「ええっ!?」

あたしの突っ込みに本気で驚愕するドロロ。
アサクラの書いた文をドロロが手直ししたいと言うから任せてみれば……これだ。
あたしは頭痛をこらえながら問いかけた。

「あんたねえ、『ママ殿』とか『ご安心めされよ』とか……本気で書いてたの?」
「無論本気でござるが……。こ、言葉遣いは大事でござるよ?」

いや、言葉遣いもなにも……。
そのドロロの言葉を聞いて、流石にアサクラも黙ってられなくなったのか口を開く。

「お子さんは無事よ……じゃダメなの?」
「朝倉殿の文章は少し簡潔すぎるのでござるよ。
 なのは殿もきっとヴィヴィオ殿の様子を気にしている筈、せめてこれぐらいは書いておくべき……かと……」
643創る名無しに見る名無し:2010/01/02(土) 21:05:16 ID:kSXklOgu
ksk
644創る名無しに見る名無し:2010/01/02(土) 21:07:06 ID:JoHzH1g4
ksk
645でこぼこカルテット(後編) ◆YsjGn8smIk :2010/01/02(土) 21:07:26 ID:6wJbEAoV

二人に突っ込まれて、だんだんとドロロの声が小さくなっていく。
だが、ここで手を抜くわけにはいかない!
あたし達は容赦無く指摘を続ける。

「だからって『母子の再開を祈り』って……」
「それも凄いけど、わたしは『ママ殿』の方がショックかな……」
「そうね〜、アサクラがこんな喋り方してたらあたしなら指差して笑うわよ」
「笑われるのは嬉しくないわね。……そもそも『ござる』ってつける必要があったの?」
「ああ確かに。『ござる』のせいで怪しさだだ漏れだしねー」

そこで二人してちらりとドロロを見る。

「ううう……そ、そこまでヒドイでござるか?」

いつのまにかドロロは涙目になっていた。
しかし――あたしとアサクラはそんなドロロにハッキリと言ってあげた。

「「うん」」


☆8★


----
7 名前:朝倉涼子 投稿日:XXXX/XX/01(X) 21:33:XXID:########
ママへ。
お子さんは無事。怪我一つないわ。
わたしと出会った場所とE-09、二点のマスの左下同士を直線で結んで。
その線上のマスにある一番目立つ場所で明日の午前七時までお子さんと一緒に待ってるわ。
そこが禁止エリアになった場合は、付近にある次に目立つ場所で。

会える事を期待して、朝倉涼子
----


アサクラが修正前の文章を投下してからだいぶ経ったというのに、彼は落ち込み続けていた。

「そんなにダメだったなんて……そういえばあの時もケロロ君が……」

膝を抱えブツブツと独り言を呟いてるドロロはかーなーり、不気味だった。
このまま落ち込まれても困るので、あたしは一応のフォローをしてみる。

「ほら、いつまでも落ち込まない。一応マス目の事とか考えたのはドロロじゃない。
 をを! 凄いぞドロロ! やー、なかなか思いつけない事を思いつくとはやるわねー!」
「……でも。そこだけなんだよね」

鬱々とそう呟くと、ドロロは再び膝を抱えてうずくまった。
あー、もうっ!
あたしはこういうウジウジした奴を見てると、はり倒したくなるのだ。

「ううん……ママ……ママぁ……」

ドロっとしたドロロのネガティブオーラのせいでヴィヴィオちゃんもなんかうなされてるし……。
こうなったら、ここは一丁あたしが活を入れて――
646でこぼこカルテット(後編) ◆YsjGn8smIk :2010/01/02(土) 21:08:42 ID:6wJbEAoV

「ねえ聞いて。なのはさんにヴィヴィオちゃんの様子を伝えられたのは、ドロロさんのお陰なのよ?」

――そんなアサクラの言葉にドロロが振り返る。

「それ……ほんと?」
「ええ、わたしは書く気がなかったから。ドロロさんのお陰でなのはさんも安心できるんじゃないかな?」
「……本当で、ござる?」

あ、ドロロのネガティブオーラ……薄れてく。

「本当よ。だからそんなに落ち込まないで。……落ち込んでる場合でもないでしょ?」
「そうで……ござるな。……今はこれぐらいの事で落ち込んでいる場合でなかった!」

……。
そうしてドロロのネガティブオーラは完全に消えたのだった。
いや、まあよかったと言えばよかったのだが……せっかくいい事を言おうと思ってあたしの立場は……。

「よかった。……ドロロさんも立ち直ったみたいだし、二十四時まで少し休んでてもいいかしら?」

ま、まあ……立ち直ったみたいだし、いいけど。
でもさっきの文にどれだけ自信があったんだろ、ドロロは。

「もちろんでござるよ。ならば交代で仮眠を取ってはどうでござる?」
「うん、なら悪いけど先に休ませてもらうえるかな? リナさん、わたしにも浴衣を少し分けてもらえないかしら」

え?
……浴衣?

「って、ちょっと待ったあああああ!」

あたしが考え事をしてるうちに、いつの間にか話が進んでいたみたいだった。
だが、いま話を終わらせてもらっては困るのだ。
まだ――肝心な事を聞いていない。

「急に叫んで、どうかした?」
「どうかした……じゃない! ねえアサクラ、何か忘れてるんじゃない?」
「何かしら?」
「とぼけないで。こっちは約束を守ったわ……今度はそっちの番でしょ?」

あたしが聞きたい事とは当然、首輪と彼女の事だ。
肝心なそれを聞く前に眠られては、たまったものじゃない。

「リナ殿。朝倉殿も疲れている様子、出発までまだ時間はあるのだから焦らなくとも……」
「……」

その、ドロロの言葉に……あたしは考えこんだ。
出来れば今すぐ聞いておきたいのだが、何というか……アサクラはあまりこの話に触れたくないらしい。
どうも意識的にこの話題を避けている感じがするのだ。

無理やり聞き出すのは恐らく悪手。
なら――ここは話してくれる気になるまで待ったほうがいいのかもしれない。

「一つ確認したいんだけど……アサクラ、出発までには話せる?」
「……ええ。約束するわ」

うーん……しかたないか……。
あたしは息を一つつき、ディパックから浴衣を取り出しながら言った。
647創る名無しに見る名無し:2010/01/02(土) 21:08:54 ID:kSXklOgu
ksk
648創る名無しに見る名無し:2010/01/02(土) 21:09:45 ID:JoHzH1g4
ksk
649でこぼこカルテット(後編) ◆YsjGn8smIk :2010/01/02(土) 21:09:47 ID:6wJbEAoV

「ならいいわ……はい、浴衣」
「ありがとう。リナさん」

浴衣を受け取りながらアサクラがゆっくりと頭を下げた。
しかし……となると少し時間に余裕が出来るな。
なら今のうちにアレをやっておくか。

「あのさ、浴衣の代わりじゃないけどさ……あたしにしばらくバルディッシュを貸しといてくれない?」
「バルディッシュを?」
「ええ、彼に少し魔法を教えてもらいたいのよ」

それを聞いてアサクラは考えこむ。

「……うん、それならヴィヴィオちゃんも許してくれるかな……いいわよ」
「サンキュー」

そしてあたしはバルディッシュを受け取り、イスから立ちあがった。

「リナ殿、何処へ?」
「ん、ああ……室内で魔法を使うわけにもいかないでしょ? 
 見張りついでに外で実験してくるから、あんたも眠ってていいわよ」

尋ねてきたドロロに答えつつ、あたしはそう進めた。
一見元気そうだがドロロの疲労はかなりのものだと、あたしは睨んでいる。
だというのに

「いや、拙者も一緒に行くでござるよ」
「眠れる時に眠っといた方がいいわよ?」
「大丈夫でござるよ。拙者は眠らずとも身体を休ませる術を心得ているでござる……リナ殿こそ休まれては?」
「あたしだって二、三日ぐらいなら寝ないでも平気よ……まあ、次のチャットが終わったら一旦仮眠けど」

そして結局……あたしもドロロも譲らず

「仕方ない、じゃあ一緒に見張りをする?」
「そうでござるな」

あたしたちは二人でスタッフルームの外へと飛び出していったのだった。
650でこぼこカルテット(後編) ◆YsjGn8smIk :2010/01/02(土) 21:10:58 ID:6wJbEAoV


【D-02 遊園地(スタッフルーム内)/一日目・夜中】

【朝倉涼子@涼宮ハルヒの憂鬱】
【状態】疲労(中) 、ダメージ(中)、自分の変質に僅かに疑問
【持ち物】鬼娘専用変身銃@ケロロ軍曹、小砂の首輪、綾波のプラグスーツ@新世紀エヴァンゲリオン、
     ディパック(支給品一式)、名簿(参加者の肩書きと支給品が細かく書き込まれている)、新・夢成長促進銃@ケロロ軍曹、
     リチウムイオンバッテリー(11/12) 、クロスミラージュの銃身と銃把@リリカルなのはStrikerS、
     遊園地で回収した衣装(3着)、浴衣五着
【思考】
0.ヴィヴィオを必ず守り抜く。
1.二十四時まで少し休む。しばらくはドロロとリナと一緒に行動する。
2.ヴィヴィオにノーヴェの事を伝える。 フェイトの事は……?
3.武器もないので、気は進まないが鬼娘専用変身銃を使う事も辞さない。
4.キョン、雨蜘蛛を殺す。
5.長門有希を止める。
6.古泉を捜すため、都合が合えば09:00に湖に向かう。
7.基本的に殺し合いに乗らない。
8.ゼロスとスグルの行方が気がかり。
9.『聖王の器』がどういう意味なのか気になる。
10.できればゲーム脱出時、ハルヒの死体を回収したい。

【備考】
※長門有希が暴走していると考えています。
※クロスミラージュを改変しました。元に戻せるかどうかは後の書き手さんにお任せします。
※クロスミラージュは銃身とグリップに切断され、機能停止しています。
 朝倉は自分の力ではくっつけるのが限界で、機能の回復は無理だと思っています。
※制限に気づきました。肉体への情報改変は傷を塞ぐ程度が限界のようです。自分もそれに含まれると予測しています。
※遊園地で適当な衣装を回収しました。どんな服を手に入れたかは次回以降の書き手さんにお任せします。
※第三回放送までの死亡者・殺害者リスト(一部改竄)を知りました。


【ヴィヴィオ@リリカルなのはStrikerS】
【状態】睡眠中、疲労(小)、魔力消費(小)、16歳程の姿、腕章を装備、メイド服の下に白いレオタードを着ている。
【持ち物】SOS団の腕章@涼宮ハルヒの憂鬱  メイド服@涼宮ハルヒの憂鬱 
     ディパック(支給品一式)、ヴィヴィオが来ていた服一式 、浴衣五着
【思考】
0.zzz……。
1.誰かの力になれるように、強くなりたい。
2.なのはママが心配、なんとか再会したい。
3.キョンを助けたい。
4.ハルヒの代わりにSOS団をなんとかしたい。
5.スバル、ノーヴェをさがす。
6.スグルとゼロスの行方が気になる。
7.ゼロスが何となく怖い。
8.涼子お姉ちゃんを信じる。

【備考】
※ヴィヴィオの力の詳細は、次回以降の書き手にお任せします。
※長門とタツヲは悪い人に操られていると思ってます。
※キョンはガイバーになったことで操られたと思っています。
※149話「そして私にできるコト」にて見た夢に影響を与えられている?
※ガイバーの姿がトラウマになっているようです。
※炎の矢(フレア・アロー)他少数の魔法を練習中です。習得できたかどうかは不明です。
651でこぼこカルテット(後編) ◆YsjGn8smIk :2010/01/02(土) 21:12:11 ID:6wJbEAoV


☆9★


「それでどのような魔法を修行するのでござるか?」

ドロロは扉の前に座り込みながら、そんな事を聞いてきた。

「とりあえず移動系の魔法を、ね」

彼にウインクを送りつつあたしは簡単に説明する。
ヴィヴィオちゃんとの異文化魔法交流であたしが目をつけた魔法がいくつかあるのだが、
その内のひとつが今から練習しようとしている魔法――ブリッツアクション。
なんでもこの魔法は移動補助魔法で、瞬間移動に近い超加速を可能にするらしい。
この魔法とタリスマンが手に入れば……ものすごい戦法が誕生する……そんな予感がある。

説明し終えると、あたしはバルディッシュを頭上に掲げて唱える。

「バルディッシュ、セットアップ!」
『Yes,sir』

光に包まれて、魔力が身体に巻きつく。
そしてあたしは再びピンクのローブを身に纏ったのだった。
……なんとかならないのかな、これ。

「リ、リナ殿?」

ああああああ……ドロロが微妙な目で見てるし!

「ストッープ! わかってるから。お願いだから何も言わないで!」
「りょ、了解でござる……」

あたしの口調に気圧されたのか、ドロロは冷や汗を流しながらも納得してくれた。
そして、ふと気付いて彼に尋ねる。

「そうそう。話を変わるけどドロロ、あんたアサクラから何か聞いた?」
「何かとは……朝倉殿の事でござるか?」
「それよそれ! で、何か聞いたの?」

そこでドロロはいったん口を閉じ、静かに告げた。

「多少は聞いたでござるが……せいぜい彼女が主催者に詳しい――それが判ったぐらいでござるよ」
「主催者って……それホント!?」
「どうでござろう……」

あらら。どういうことよ、それ。
その突っ込みを予想したのか、ドロロはあたしが尋ねる前に疑問に答えた。

「朝倉殿はこう言ったのでござるよ。
 『主催者はやろうと思えばネット上の全情報に瞬時に介入・改竄することが出来る』、と」
「それって……もしかして彼女は主催者と知り合い……って事?」
「……」

ドロロは黙って何も答えない。
いや――彼も、どう答えていいのか分からないのだろう。
あたしも……どう判断すればいいのか……正直、分からなかった。
652でこぼこカルテット(後編) ◆YsjGn8smIk :2010/01/02(土) 21:13:00 ID:6wJbEAoV

「見張りを任せ、バルディッシュ殿をも貸した……きっと朝倉殿も拙者たちを信頼してくれているはずでござる……」
「信頼、ね。……要はあたしたちも信頼してもう少し待ってみよう……って事ね?」

それに静かに頷くドロロ。
あたしはため息をついて、それ以上考えるのをやめた。
そして再び異世界の魔法を構成し始めた。

なんとかこれをモノにしなきゃね。
何しろ――明日も忙しい一日になるのだから……。



【D-02 遊園地(スタッフルーム前の道路)/一日目・夜中】

【リナ=インバース@スレイヤーズREVOLUTION】
【状態】疲労(小)、精神的疲労(小)
【持ち物】ハサミ@涼宮ハルヒの憂鬱、パイプ椅子@キン肉マン、浴衣四十着、タオル百枚、
     レリック@魔法少女リリカルなのはStrikerS、 遊園地でがめた雑貨や食糧、ペンや紙など各種文房具、
     デイパック、 基本セット一式、『華麗な 書物の 感謝祭』の本10冊、
     ベアークロー(右)(刃先がひとつ欠けている)@キン肉マンシリーズ、朝倉手製の第二回放送までの死亡者・殺害者リスト、
     バルディッシュ・アサルト(6/6)@リリカルなのはStrikerS
【思考】
0.殺し合いには乗らない。絶対に生き残る。
1.十二時までにブリッツアクション等、異世界の魔法を出来る限り習得する。
2.三時までに必ず朝倉の正体と首輪解除の事を聞く! 涼宮ハルヒについても機を伺い聞いてみる。
3.当分はドロロとアサクラ、ヴィヴィオと一緒に行動する。
4.ゼロスを警戒。でも状況次第では協力してやってもいい。
5.草壁サツキの事を調べる。
6.時間ができれば朝倉やバルディッシュと詳しい情報交換をして遊園地のkskコンテンツにもしっかりと目を通しておく。

【備考】
※レリックの魔力を取り込み、精神回復ができるようになりました。
 魔力を取り込むことで、どのような影響が出るかは不明です。
※ガイバーの能力を知りました。
※0号ガイバー、オメガマン、アプトム、ネオ・ゼクトールを危険人物と認識しました。
※ハムを味方になりうる人物と認識しました。
※深町晶たちとの間に4個の合言葉を作り、記憶しています。
※参加者が10の異世界から集められたと推測しています。
※市街地の火災の犯人はもしかしたらゼロスではないかと推測しました。
※第二回放送までの死亡者・殺害者リストを知りました。
※ブリッツアクション他少数の魔法を練習中です。習得できるかどうかは不明です。
653でこぼこカルテット(後編) ◆YsjGn8smIk :2010/01/02(土) 21:13:49 ID:6wJbEAoV


【ドロロ兵長@ケロロ軍曹】
【状態】切り傷によるダメージ(小)、疲労(中)、左眼球損傷、腹部にわずかな痛み、全身包帯
【持ち物】匕首@現実世界、魚(大量)、デイパック、基本セット一式、遊園地で集めた雑貨や食糧、
【思考】
0.殺し合いを止める。
1.リナと朝倉とヴィヴィオとともに行動し、一般人を保護する。
2.ケロロ小隊と合流する。
3.機を見てリナに妹殺しの件を尋ねる。ただしヴィヴィオには聞かれないように注意する。
4.草壁サツキの事を調べる。
5.後で朝倉やバルディッシュと詳しい情報交換と首輪解除の話をする。主催者が首輪をあまり作動させたがらない事も気になる。
6.「KSK」という言葉の意味が気になる。
7.モール、湖上リング、博物館に向かう。

【備考】
※ガイバーの能力を知りました。
※0号ガイバー、オメガマン、アプトム、ネオ・ゼクトールを危険人物と認識しました。
※ハムを味方になりうる人物と認識しました。
※深町晶たちとの間に4個の合言葉を作り、記憶しています。
※参加者が10の異世界から集められたと推測しています。
※晶達から、『主催者は首輪の発動に積極的ではない』という仮説を聞きました。
※参加者プロフィールにざっと目を通しました。
※第三回放送までの死亡者・殺害者リスト(一部改竄)を知りました。


【チーム遊園地】
【共通思考】
1.二十四時のチャットを終えたら、午前三時までに山小屋へ向けて出発する
2.午前七時までに山小屋にたどり着き、なのはとヴィヴィオを再会させる
3.モールとリング、どちらを優先するかは未定
654創る名無しに見る名無し:2010/01/02(土) 21:14:06 ID:kSXklOgu
ksk
655創る名無しに見る名無し:2010/01/02(土) 21:20:43 ID:kSXklOgu
今年最初の投下乙です!
朝倉さんに感動したw
仲間を疑ってもしょうがないもんな…
そして目的地の山小屋付近には確か…
4人の今後に不安ながらもwksk!
656創る名無しに見る名無し:2010/01/02(土) 21:21:09 ID:oj/WlLo9
ksk
657創る名無しに見る名無し:2010/01/02(土) 21:22:18 ID:kSXklOgu
264 名前: ◆YsjGn8smIk[sage] 投稿日:2010/01/02(土) 21:19:13 ID:BCpkB8pY
規制されたのでこちらで。

以上で投下終了です。
こんな時期に多数のksk感謝!
何か問題がありましたら指摘をお願いします。


wikiより

ブリッツアクション(Blitz Action) †
使用者:フェイト・テスタロッサ
短距離限定の超高速移動魔法。転移とまではいかないが、相手が一瞬目標を見失うほどの速度で瞬間的に移動する。
中距離戦を得意とするフェイトは、主に相手の死角を奪取するときに使用する。
658創る名無しに見る名無し:2010/01/03(日) 18:12:58 ID:2BkPprc/
投下乙です。

ドロロの手紙www
どう見ても朝倉さんの手紙じゃないw
ゼルのせいでリナがますます疑われそうになってたけど
このメンバーは、なんだかんだ言っていい感じだな。

このメンバーが向かおうとしている山小屋は
近くに危険人物がいる危険地帯で
この先どうなる。
659 ◆2XEqsKa.CM :2010/01/04(月) 03:49:56 ID:qBaoC7T2
投下乙です!
チームの空気も安泰期に入ってきて、平和ムードが出てていいですな
あと朝倉さん怖い。朝倉さんデレると怖いです
しかし趣味の悪い遊園地だなぁ……w


なのは、冬月、ケロロ、スバル予約します。
660 ◆2XEqsKa.CM :2010/01/04(月) 03:53:00 ID:qBaoC7T2
あ、長門とタツヲ追加でお願いします
661創る名無しに見る名無し:2010/01/04(月) 09:46:11 ID:UyPMeCOD
予約キター
主催者もだと・・・? wktk
662創る名無しに見る名無し:2010/01/04(月) 10:05:19 ID:yjLJDN37
予約キター!
wksk!
663創る名無しに見る名無し:2010/01/04(月) 21:17:52 ID:G9kE1g3R
wksk
664創る名無しに見る名無し:2010/01/05(火) 17:45:35 ID:KXxLvmlG
wksk
665創る名無しに見る名無し:2010/01/05(火) 23:58:11 ID:3J4kHd8I
wksk!
666創る名無しに見る名無し:2010/01/08(金) 23:19:17 ID:LQ8mPlfb
wksk!
667創る名無しに見る名無し:2010/01/08(金) 23:31:25 ID:JYd9uomo
wksk!
668創る名無しに見る名無し:2010/01/08(金) 23:37:33 ID:LQ8mPlfb
主催者wksk、ゆっくり書いていってね!

301 名前: ◆2XEqsKa.CM 投稿日:2010/01/08(金) 19:54:58 [ m.cZaVZk ]
ちと早めですが、ちょっと待ってお願いします
669創る名無しに見る名無し:2010/01/08(金) 23:52:08 ID:JYd9uomo
了解 wksk!
670創る名無しに見る名無し:2010/01/09(土) 21:10:25 ID:bQtx3gnk
なんか死者スレすごいなwww
もう病的だwww
671創る名無しに見る名無し:2010/01/10(日) 23:34:38 ID:BRn11HHa
wkwkwksk!
672 ◆2XEqsKa.CM :2010/01/11(月) 00:52:42 ID:3MK/TmFk
携帯から失礼します
今日は帰宅が遅くなりそうなので、申し訳ありませんが明日の夜に投下することになりそうです
673創る名無しに見る名無し:2010/01/11(月) 11:43:03 ID:hHkgQ7cw
楽しみにしています
wksk!
674創る名無しに見る名無し:2010/01/11(月) 19:38:59 ID:YXvBVT3l
wksk
675 ◆MADuPlCzP6 :2010/01/11(月) 20:44:22 ID:5Ig4PJMB
こんばんわなのです
突然ですがHN超人格闘技好きが支援MADをお送りするのですよ。みー。
したらばのイベントスレでちょこちょこ週刊連載していた追悼MADが完成したのです。
今回が最終版になるみたいなのですよ。みー。
これからもKSKロワがどんどんKSKしていくことを願っているのです!

(超人格闘技好き →KSK住民 囁)>今回は最後におまけがついているぞ。本編が終わったと思って油断しないようにな!パゴアパゴア!(**/** 20:40)

ttp://www.nicovideo.jp/watch/sm9359700
ttp://www.youtube.com/watch?v=xNFrTObdyvE


そして今夜の投下にwksk!
676創る名無しに見る名無し:2010/01/11(月) 21:08:33 ID:LVeQ08BK
>>675
MADすげえええ!
製作乙でした!
677創る名無しに見る名無し:2010/01/11(月) 21:14:45 ID:immvC2mK
MAD乙です!
これから見る人のために内容についれふれるのは避けますが、歌詞とのリンクもあって素晴らしい出来だと思います!
678創る名無しに見る名無し:2010/01/11(月) 21:47:03 ID:hHkgQ7cw
これはすごい
本当に乙です!
679 ◆2XEqsKa.CM :2010/01/12(火) 00:30:31 ID:PgS/jJ+S
>>675
乙です!パゴパゴ、すげえ!

帰宅したので投下します。


胸部の装甲が閉じる。そこから放たれた灼光は標的を穿ったのか?
それすらも確認できないまま、アサシンは零の次元へ回帰していく。
幅が、奥行きが、高さが、面が、線が、点が断ち切られて解かれ解され、持ちうるすべての意味を消失させる。
彼の終焉は、そんな風に到来した。
自分と同じ『暗殺兵』の戦駒に破れ、脱落者の烙印を押されたのだ。
だが盤上から外されたから諦める、そんな潔さをズーマは持ち合わせず。

―――― 問題などない。

彼の意識は嬉々明朗。一切の不備はなく、その殺意には一切の濁りが混ざらない。

―――― 恐怖はない。肉体も魔力も全て正常に働いている。まだ……仕事ができる。

―――― ?

殖装体(ガイバー)と化した我が身を憚らんとして、異変に気付く。
不備なく、神経も完全に通っている筈の身体が動かないのだ。いや、それだけなら以前に幾度か経験はあった。
............
息さえ出来ていないのに、まるで苦痛を感じないのはいかなる奇跡か?
今、ズーマは初めて周囲の光景を目に焼き付ける。瞼無き、異形と化した眼球に光を容れる。

ああ、そこは不自然にも"オレンジ色に赤く"、"オレンジ色に紅く"、"オレンジ色に赫い"海だった。
明らかにオレンジ色と分かる彩色ながら、膨大な群水が爛々紅蓮と燃えている。
ズーマの異形の体は頭頂から爪先まで、全てがその異常な媒質に包まれていた。
呼吸が出来たとしても無意味だったろう。そこにはきっと、空気がなかった。
このような地獄においても自身が生存できているのは、ガイバーユニットの恩恵か?
それすらもはっきりとしない、とても曖昧な空間。
周囲にはオレンジ色の水しかないが、それは時折、生物に、景色へ、現象と、姿を変じて元に戻る。

―――― ……何だ、ここは。

681創る名無しに見る名無し:2010/01/12(火) 00:34:23 ID:EdAFq9E+
ksk

ズーマは今始めて、不安を覚えていた。といっても、この状況への恐怖や戸惑いはない。
その不安の元は極めて単純な、自分が現在いる場所から受け続ける疎外感。
途切れず、弛まず、その疎外感はズーマを冒す。

................... ......................
自分だけが、周囲と何かが違う。ここは自分のいるべき場所ではない。


そんな当たり前の事を、ズーマは今までにないほどに痛感していく。
アサシンである彼の心象に、自分のいるべき場所など何処にもなかった。
たった一つ……あるいは二つだけあったそんな場所も、既に失われている。
それでも、この場は異質すぎた。否、この場に自分がいるという事が異常すぎると、それだけの事かもしれない。
ともかくズーマは今すぐここを離れたい、と切実に祈る。
自分の身体さえ信じられなくなった彼が何に祈ったのかは疑問だが、その祈りは確かに届いた。

―――― あれ、は。

ズーマの目の前に、いつの間にか巨大な多角錘が到来していた。
発する威容は無双の域。恐らくは兵器の類だろうが、何に対してその力を揮うべく生み出されたのか?
次々と沸く疑問に頭を抱えるズーマだったが、やがてその物体の全容を掴む。

それは蛹、だった。

凶悪な意匠と、どこか優しい巨きな印象。
ズーマの目を特に引いたのは、蛹の隅々から漏れる金色の光。

―――― 私と、同じか。

だが、それらの特徴は問題ではない。
ズーマにとってその蛹は自分と同じ、"周りと違う物"でしかない。
蛹から、金色の光が伸びる。
ズーマの生きた鎧を、何かを確かめるように弄る。
その光はやがてガイバーの装甲を透し通り、ズーマの肉体に直接触れた。
ズーマにそれから逃れる術はなく、抵抗する意志も薄れていた。
この空間にいると、そういった感情・本能が磨耗していくらしい。
だからズーマは、自分の肉体の全ての隙間から侵入し、内部を掻き回す金色を受け入れた。
683創る名無しに見る名無し:2010/01/12(火) 00:35:04 ID:EdAFq9E+
ksk

―――― そうか、これは。
                   ....
ズーマが、魔道の探求者でもあったアサシンが、気付く。
この金色の光は、自分がいた世界の最も重要なカケラ。
自分など本来は近づくことすら出来ない高次の存在。
きっとあの蛹も、どこかの世界の重要なパーツなのだろう。

金色の光が斬性を得て、無数の刃のようにズーマの体内で暴れ始めた。
ぞりぞりと、臓腑が、骨が、体液が、肉が、皮が、衣類が混ざり合う。
LCL化とは全く違う、乱暴で物理的な液状化。ミキサーにかけられたように、ガイバーの鎧の中でズーマが融ける。
しかし、それでもズーマは生きていた。少なくとも思考することが出来た。理由など分かるはずもない。
脳を完全に破壊されても思考できるということは、きっとそれを裏付ける真理がどこかにあるのだろう。
ズーマは傍っと自分の肉体が破壊されていく痛みを甘受しながら、目のない視界を、耳のない音界を満喫する。

―――― ああ、こういう蟲がいるのか。

獲物の肉体に酸のような毒を流し込んで腐らせ、液状化したそれを啜る虫がいる、という知識が何処からか流れ込む。
ズーマの知識体はそれを記憶しながらも、金色の光の目的はそれ(=自分の肉体)ではないと気付く。
金色の光が物質化し、ガイバーの鎧を内側から貫いたのだ。開いた穴から、自分の肉体だった物が流れ出す。
オレンジ色の海を汚すそのヘドロは、遺されたガイバーの装甲と金色を孕む蛹の周囲をゆらゆらと舞う。
金色の光の目的は、初めからガイバーユニットだった。再生能力を停止されたのか、強殖装甲が稼動する様子はない。
蛹が開き、金色の光が鎧の中で唯一原型を保たせておいた首輪諸共、ガイバーユニットを包み込む。

金色の光は蛹の中に戻りながら、蛹の表面に"眼"を形成する。
どこか遠くを―――何かを通して―――睥睨している。
だが、その様をズーマの意識は見ていなかった。
ガイバーから除外され、変わり果てた生身で漂う彼の眼差しは、オレンジ色の水が変化した二つの人影に向けられて。
おぼろげな、今にも消えそうにこちらに迫ってくるその二つの人影は……。


    ..............
そう、ラドック=ランザードの。



――――― うふえへ。


パシャッ。


懐に飛び込んできた二つの人影に抱かれるように。
"ラドック"はオレンジ色の水へと変じ、盤上からも盤外からも排除された。

残された"疎外者"は、金色を孕む蛹。
そして、その蛹の金目が覗く、此処より遥か遠き何処に。

巨大な、球状の形を保った建造物が、オレンジ色の海の中で、揺られていた。

蛹が、消える。"何処"へ向かう為か、それとも――――。


685創る名無しに見る名無し:2010/01/12(火) 00:37:54 ID:EdAFq9E+
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686創る名無しに見る名無し:2010/01/12(火) 00:39:07 ID:oKzh2nqo
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脱衣所は重い空気に包まれていた。
清潔にした床に、布団を敷いて寝かされている戦闘機人・スバルはすやすやと眠っている。
が、それ以外の者たちの表情は沈痛だ。
重苦しい雰囲気を振り払うように、少女の姿のなのはがテーブルを立って数歩進み、ロッカーを蹴り飛ばす。
思慮に耽っていた冬月も、丁度廊下から脱衣所に帰ってきたケロロもぎょっとしてなのはを見遣る。
彼らの知る高町なのはとは、いきなりロッカーを蹴飛ばすような女性だったろうか。否。

「いつまでも落ち込んでいても仕方ありません。これからの事を考えないと」

「なのは君……」

にこっ、と明らかに無理をしている笑顔で二人を激励するなのはに衝撃を受ける冬月とケロロ。
そうだ、今は先刻犯した失態に胸を痛めている場合ではない。
冬月は気を取り直すと、おたおたしているケロロに首尾を尋ねる。

「ケロロ君。キョン君は……」

「あ、ええ、キョン殿は見失っちゃったけど、トトロ達に頼んで追いかけてもらったであります!」

冬月は軽く頷き、なのはに視線を戻す。
凹んだロッカーを内側から押して元に戻していたなのはも、振り返って冬月と視線を合わせる。

「あの怪物がキョン君だという事は間違いないのかね?」

「そのようです。ね、レイジングハート?」

『確かです』

「ゲロロ……ペコポン人は見かけによらないでありますなあ。記憶喪失というのも嘘なのでありましょうか?」
688創る名無しに見る名無し:2010/01/12(火) 00:41:12 ID:EdAFq9E+
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凶行に走り、逃走したキョン。その行動を追憶し、彼の思考を推測しようと、二人と一匹の議論が始まる。
脱衣所に備え付けられた扇風機の風に煽られながら、まず冬月が客観的に意見を述べた。

「彼はやろうと思えば油断していた我々を皆殺しにすることも出来たはずだ。それなのにスバル君だけを狙い、
 攻撃に失敗しても逃げ出したという事は……あまり冷静な判断力を持っていたとは考えられないな」

「キョン殿がこの殺し合いに乗っていたのは確かとしても、錯乱して暴れまわっていただけ、という事も……」

『Mr.キョンはMs.スバルに対してあまり良い印象は持っていないようでした。
 また、彼の行動は下賤ながらも理性的なもので、暴走していたという様子ではありませんでした』

淡々と語るレイジングハートに、なのはが手をやる。

「レイジングハート、ありがとう……でも、あまりキョン君を悪く言わないであげて。
 彼もきっと、何かに怯えているだけだと思うから……心底から悪い人じゃないはずだと思うの」

「高町君、本気でそう思っているのかね? 私も彼を信じたいという気持ちはあるが……。
 このような場所、このような事態の中でそのような甘い考えは」

「甘えているわけじゃありませんよ、冬月さん。私は信じているんです。
 だって、スバルが……私の部下が、彼を救える、救って欲しいって言ったんですから」

なのはの鋭い声が、冬月の苦言を断つ。
ぐむ、と黙った冬月に、穏やかだがしっかりとした口調でなのはが言い切った。
一方のケロロは、なのはの部下への信頼に目頭を熱くし、うんうんと頷いている。

「素晴らしいであります、高町殿! その部下への信頼、同じ指揮官として深く感じ入るであります!」

「ありがと、ケロロ。冬月さん……だから私は、スバルの信頼を裏切らないためにも、キョンくんを探し出して鎮圧、
 無力化した上で更正させます。どんなに歪んでも、人の根っこの部分は変わらないはずですから……。
 私はスバル程優しくはないから、彼に恨まれるかもしれないけれど。それでも全力全開で、彼の性根を叩き直します。
 スバルが私に寄せてくれた信頼だけは、疑う訳にはいかないから」
690創る名無しに見る名無し:2010/01/12(火) 00:41:54 ID:oKzh2nqo
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691創る名無しに見る名無し:2010/01/12(火) 00:42:39 ID:EdAFq9E+
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「……そして君も、スバル君の事を信頼しているのだな。分かった、私にも彼を宥めきれなかった責任がある。
 高町君、私も協力させてもらうぞ。ただし、今日はもう皆休んだ方がいい。今動くのは自殺行為だからな」

「そうでありますな……スバル殿はもちろん、高町殿も相当疲れておられるようでありますし……」

私は大丈夫だよ、と言葉を返そうとするなのはの口を、今度は冬月が視線で塞ぐ。しばしの沈黙。
若さに重石を付けて軽挙妄動を抑える、そういった手腕に長けた者同士の無言の応酬は冬月の勝利に終わった。

「……わかりました。キョン君を一晩放置するのは危険だと思うけど……今は、動きません」

「まあ、トトロ達がキョン殿を連れて戻るって事も考えられるし。高町殿、それが賢明だと思うであります!」

「この判断が正しいとは言えない。あるいは我々は彼を見捨てたことになるのかもしれないが……やむをえまい。
 下手に動いて共倒れ、では話にならんからな。……このような打算をする性が、時々煩わしくなるよ」

冬月が溜め息をつき、なのはとケロロに心情を吐露する。
それは、懺悔にも似ていた。

「私の所属していた組織には信頼など何処にもなかった。管理と男女関係と情感しかない、寂しい職場だったよ。
 私が高町君のように部下を真に信頼することが出来れば、あるいは加持君も、と考えるとな……未練だよ、全く」

「……冬月さんは御立派ですよ。加持さんの事は残念でしたけど……。
 きっと冬月さんなら私達を正しく導いてくれる、そんな気がするんです」

「我輩もそう思うであります。冷静に物事を判断できる、参謀の素質を冬月殿からは感じるし……。
 ペコポン侵略のブレインとして、ケロロ小隊に迎え入れたいくらいであります!」

(私はどちらかというと地球防衛隊のポジションなのだが……)

自分にスバルに向けるのと変わらない信頼を寄せてくれるなのはと、能力を認めて勧誘してくるケロロ。
そんな二人に、自分もまた強い仲間意識と連帯感を覚えながら、冬月は笑った。
だが次の瞬間、和んだ場の空気を引き裂くように、かたん、と音がする。
見れば、テーブルの上に置かれていたスバルのディバッグから何かが落ちたようだ。
冬月が席を立って拾い上げたそれは、"ナーガ"の名が内側に刻まれた首輪だった。
693創る名無しに見る名無し:2010/01/12(火) 00:44:15 ID:EdAFq9E+
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694創る名無しに見る名無し:2010/01/12(火) 00:45:05 ID:oKzh2nqo
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「確か、ナーガはキョン君が斃したのだったな。これはその時にスバル君が入手したのか?」

『私は修復中でしたのではっきりと認知していたわけではありませんが、その通りでしょう』

「ゲロリ……」

緊張した面持ちで押し黙るケロロ。
この首輪を外せるかどうかに長門達への反抗の成否が関わっているのだ、無理もない。
砕け散ったマッハキャリバーの残骸と、辛うじて無事だったリボルバーナックルをスバルのディバッグに仕舞う冬月。
その様子を見て、なのはの顔が再び悲しみに染まる。
リィンフォース、マッハキャリバーはデバイスとはいえ仲間だった。スバルにとって後者はそれ以上だった筈だ。
そんななのはを気遣うように、冬月は静かに席に戻って首輪をテーブルの中心に置く。

「……何故、ルールを破った参加者への制裁はLCL化なのだろうか?」

「え?」

しばらく沈黙していた冬月の吐いた疑問に、なのはとケロロが首を傾げる。
冬月は自分が所属していた組織とLCLの概要について手短に語り、首輪を眺めながら問い続けた。

「単に制裁――殺害が目的ならば、爆弾でも仕込めばいいだろう。何故わざわざLCL化などという手段を用いる?」

「それは……自分達の技術力を誇示して反逆の目を潰すため、とか?」

「ケロロ君が所属するケロン軍の技術力は我々ネルフのそれより遥かに上の筈だ。LCL化を選ぶ意味はあるかな?
 ケロロ君、ケロン軍にLCL化のようなテクノロジーはあるかね?」

「人間を液状化して、しかも自在に動く事が出来るような現象は見たことがありますなぁ」

「ケロロ君たちを拉致し、更に支給品としてその軍の道具をこちらに渡している以上、
 草壁たちがそれらのノウハウを得ていないはずがない。他にいくらでも便利な技術があるというのに」

何故、ATフィールドを解き放ち、LCL化させるという手段を選んだのか。冬月が思慮に耽る。
そんな冬月に、なのはがふと思いついたように伺いを立てた。

「あの、冬月さん。あのオレンジ色の水に変わった人間が元に戻る事はあるんでしょうか?」
696創る名無しに見る名無し:2010/01/12(火) 00:47:53 ID:EdAFq9E+
ksk

「うん? ……理論的には、不可能ではないが……」

「ゲロッ!? じゃあ、皆で液体化してから草壁らの目を誤魔化して、それから元に戻って脱出すれば……!」

「誰がLCL化した我々を元の形に戻すのかね? 一人残してゲームの終了を装うにしても、
 それくらいの事を草壁が予想していない筈もない。そう上手くいくとは思えないな。
 それに、LCL化した人間を元に戻すには相応の機器が要るのだよ。それを揃えたとしても、成功率は極めて低い」

ケロロの無謀な提案を却下し、冬月は首輪を手に取った。
外装を見る限りでは、盗聴や監視の為の物は見当たらない。
もっとも、魔法や超能力が跋扈するこの地を支配する草壁達なら、他の方法で監視・盗聴をしている事もありうる。

(スバル君に許可を貰えれば、解体してみるか……)

冬月が首輪を元の場所に置くと、幼い姿のなのはがテーブルに上半身を乗せて、手を目一杯伸ばして首輪を掴んだ。
椅子に座りなおし、まじまじと首輪を眺め、撫で回すなのは。冬月は彼女が何をしているのか分からなかったが、
恐らくは魔法的なアプローチを行っているのだろうと推察し、成り行きを見守る。

「やっぱり、この首輪は特殊な魔力波動を発しています。何のためかは分かりませんけど……。
 付けられていた人から外れても機能を止めないのは、信号の類を送って首輪の位置を把握する為でしょうか?
 それとも、死体を禁止エリアの進捗によってLCL化させて、後々の為に証拠を隠滅するのが目的なの……?」

「いや……LCLは生命のスープであり、ヒトという種の死に対する逃避手段だ。完全な補完が起こったわけでもないのに、
 肉体と魂が死んだ人間がLCL化する事はまずない。……! 待てよ、あるいは逆、なのかも知れん」

「逆? どういうことでありますか?」

突然何かを思いついたように目を見開き、立ち上がる冬月。
いぶかしむケロロとなのはに、首輪をコンコンとつつきながら答える。

「首輪の機能でLCL化させるのではなく。我々は既にLCL化し、首輪の機能で人の形を保たされているのではないか?」

「な……!?」

「そんな馬鹿な! それじゃあ我輩たちが首輪を外せば、その瞬間に……それじゃ、あまりに希望がないであります!」

「草壁たちが我々に希望を与える意味があるのかね……?」
698創る名無しに見る名無し:2010/01/12(火) 00:50:57 ID:oKzh2nqo
ksk

皮肉気に笑いながら、冬月は二の句を継ぐ。

「この推測が正しければ、何故制裁手段にLCL化を選んだのかという疑問は氷解する。
 初めから各々の肉体に反逆防止の措置を打っておけば、たとえ首輪を外して立ち向かおうとする参加者がいても
 その目論見は水泡に帰す。もしその者に仲間がいたなら、残された者達は首輪を外してもLCL化するという
 現実の前にさらなる恐慌・疑心暗鬼に陥り、殺し合いは更にエスカレートしていくだろう……。
 高町君の魔法力が抑えられているというのも、LCL化の際に肉体の情報を改竄された、と考えれば説明はつく」

「悪趣味にも程がある趣向でありますな……つまりこの首輪がATフィールドって奴を発生させていて、
 我輩たちの命綱になっている、と冬月殿は推測しているわけでありますか……」

「この首輪の魔力波動は……確かに、なにか圧迫するような、包み込むような感じがありますけど……」

「無論、これはまだ推測に過ぎない。そもそも私の知識の中では、LCL化の対象は人間だけの筈だからな。
 ケロロ君のような宇宙人にもLCL化と同様の現象が起き得るのなら、まるで違う技術と考えるほうが妥当だ。
 草壁たちがLCL化と呼んでいた、その事自体が引っ掛けなのかも知れない……だが、覚悟はしておいてくれ。
 首輪を外しても何の意味もない、それどころか死に繋がる可能性もあるという事をな」

押し黙るなのはとケロロを尻目に、冬月がゆっくりと目を閉じて記憶を辿る。
そうだ。思えば、最初に少年が溶けてなくなった時、自分は気づくべきだった。
              ...........
あの銀髪の少年は、服ごと溶けていたと言う事に。
冬月の知るLCL化は、人間の肉体にのみ作用する。
エヴァに乗っていて、シンクロ率が上昇しすぎた場合にパイロットに起こり得るLCL化現象などの例外を除いては、
ヒトの身を縛るものでしかない装身具が肉体と共にLCL化することなどありえないのだ。

(もし私の予感が正しければ。この首輪が齎すのは、LCLの上位現象―――ヒトだけでなく、"全て"の……)

「冬月殿……では我々は、一体どうすれば……」

冬月の思考を、ケロロの不安げな声が妨げた。
同じく所在無さげにこちらを見つめる幼い姿のなのはを見て、冬月はいかん、と気を引き締める。
700創る名無しに見る名無し:2010/01/12(火) 00:55:59 ID:EdAFq9E+
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「とにかく……今は休むことだ。高町君とスバル君には失礼だろうが、ここで雑魚寝することになる。
 敵襲の際、バラバラでは各個撃破されてしまうからな……私は少し、外に出てくる」

「ゲロ? 一体何を……」

鳴子のような物を仕掛けて侵入者に備えるのさ、と背中で語り、冬月は脱衣所を後にする。

黙々と館内外に出入りできる全ての位置を確認。数十箇所の窓と表口、裏口。
それらを全てカバーするように、館内で失敬した巻き糸を窓の前、扉の前に張り巡らせた。
ピン、と張るようにして設置された糸を人が通れば切れるように細工して、脱衣所の前に結び合わせた伏線を引く。
何処か一箇所でも切れれば、それが即座に脱衣所に伝わる仕様。
脱衣所はもちろん広い温泉の近くにある為、逃げるにせよ戦うにせよこの仕掛けは有用だ。
仮に温泉側から外敵が忍び込んだとしても、水音で気付くだろう。

それらの作業をかなりの時間を掛けて進めながらも、冬月は心に灯った不安をかき消せない。

(高町君とケロロ君が所属する組織は異世界間、惑星間を悠に移動できる埒外の存在だという。
 二人とも部隊全体丸ごと連れて来られた訳ではないから、その組織の上層部に既に仲間から報告がいっている筈だ。
 そんな組織ですら、一日近い時間をかけても見つけられない場所などあるのだろうか……?)

作業を終え、脱衣所に戻る。
たった今生まれた冬月の不安は杞憂なのか、それとも。

.................................
最初から生まれていた不安が、杞憂ではなかったのか。

.................
あの夢の意味は、あるいは。


(あるいは、それらの組織自体が、既に―――)

脱衣所に戻ると、なのはとケロロは既に目を閉じ、じっと動かなくなっている。
既に寝付いているかどうかは分からないが……冬月はドアの隙間から伸びる鳴子線の伏線を自分の水筒に繋いだ。
この伏線が切れれば、水筒が倒れてテーブルから落ちるだろう。

(君達は、今は休んでくれ……何、不眠症は老人のサガさ)

電気の消えた暗い部屋の中で、冬月は言葉には出さずに仲間達におやすみを言い、しかし自分は眠らない。
自分に出来るのは考えることだけなのだから、と心を引き締め。

あらゆる事象の想像を眠気覚ましに、思考を深めていく―――。

無駄になるかもしれないと、わかっていながら。

それが、冬月コウゾウの覚悟だった。


702創る名無しに見る名無し:2010/01/12(火) 00:56:36 ID:oKzh2nqo
ksk

【G-2 温泉内部・脱衣所/一日目・夜】
【冬月コウゾウ@新世紀エヴァンゲリオン】
【状態】元の老人の姿、疲労(中)、ダメージ(中)、腹部に刺し傷(傷は一応塞がっている)、不眠症
【服装】短袖短パン風の姿
【持ち物】基本セット(名簿紛失)、ディパック、コマ@となりのトトロ、白い厚手のカーテン、ハサミ
     スタンガン&催涙スプレー@現実、ジェロニモのナイフ@キン肉マン
     SOS団創作DVD@涼宮ハルヒの憂鬱、ノートパソコン、夢成長促進銃@ケロロ軍曹
【思考】
0、……。
1、ゲームを止め、草壁達を打ち倒す。
2、仲間たちの助力になるべく、生き抜く。
3、夏子、ドロロ、タママ、キョンを探し、導く。
4、タママとケロロとなのはとスバルを信頼。
5、スバルに許可を得られればナーガの首輪を解体。後でDVDも確認しておかねば。
※現状況を補完後の世界だと考えていましたが、小砂やタママのこともあり矛盾を感じています。しかし……。
※「深町晶」「ズーマ」「ギュオー」「ゼロス」を危険人物だと認識しました。ただしズーマの本名は知りません。
※マッハキャリバーから、タママと加持の顛末についてある程度聞きました。
※夢については、断片的に覚えています。
※古泉がキョンとハルヒに宛てた手紙の内容を把握しました。

【ケロロ軍曹@ケロロ軍曹】
【状態】疲労(小)、ダメージ(中)、身体全体に火傷、熟睡
【持ち物】ジェロニモのナイフ@キン肉マン
【思考】
1、なのはとヴィヴィオを無事に再開させたい。タママやドロロと合流したい。
2、加持となのは、スバルに対し強い信頼と感謝。何かあったら絶対に助けたい。
3、冬樹とメイと加持の仇は、必ず探しだして償わせる。
4、協力者を探す。ゲームに乗った者、企画した者には容赦しない。
※漫画等の知識に制限がかかっています。自分の見たことのある作品の知識は曖昧になっているようです。

【高町なのは@魔法少女リリカルなのはStrikerS】
【状態】9歳の容姿、魔力消費(大)
【装備】レイジングハート・エクセリオン(修復率85%)@魔法少女リリカルなのはStrikerS
【服装】浴衣+羽織(子供用・下着なし)
【持ち物】ハンティングナイフ@現実、女性用下着上下、浴衣(大人用)、
     リインフォースUの白銀の剣十字
【思考】
0、もう迷わない。必ずこのゲームを止めてみせる!
1、冬月、ケロロ、スバルと行動する。
2、一人の大人として、ゲームを止めるために動く。
3、ヴィヴィオ、朝倉、キョンの妹(名前は知らない)、タママ、ドロロたちを探す。
4、掲示板に暗号を書き込んでヴィヴィオ達と合流?
5、休息が済んだらキョンを探し出し、スバルのためにも全力全開で性根を叩き直す。
※リインからキョンが殺し合いに乗っていることとこれまでの顛末を聞きました。

【スバル・ナカジマ@魔法少女リリカルなのはStrikerS】
【状態】ダメージ(回復中)、疲労(小)、魔力消費(中)、気絶、覚悟完了
【装備】 メリケンサック@キン肉マン、
【持ち物】支給品一式×2、 砂漠アイテムセットA(砂漠マント)@砂ぼうず、ガルルの遺文、スリングショットの弾×6、
     SDカード@現実、カードリーダー、リボルバーナックル@魔法少女リリカルなのはStrikerS
     大キナ物カラ小サナ物マデ銃(残り7回)@ケロロ軍曹、ナーガの円盤石、ナーガの首輪
【思考】
0:………………。
1:キョンが殺し合いに戻るようなら絶対に止める。
2:なのはと共に機動六課を再編する。
3:何があっても、理想を貫く。
4:人殺しはしない。ヴィヴィオやノーヴェと合流する。
5:パソコンを見つけたらSDカードの中身とネットを調べてみる。
※大キナ物カラ小サナ物マデ銃で巨大化したとしても魔力の総量は変化しない様です(威力は上がるが消耗は激しい)
704創る名無しに見る名無し:2010/01/12(火) 01:00:30 ID:EdAFq9E+
ksk
705創る名無しに見る名無し:2010/01/12(火) 01:01:21 ID:oKzh2nqo
ksk



カタカタと、キーボードを叩く音がする。
其処は管理場。殺し合いの舞台を見下ろす、神々の御所。
長門有希は、何かを一心に記録していた。記録、というのは正しくないのかもしれない。
PCのテキストフォルダに常軌を逸した速度で書き溜められる情報は、彼女にとっては記録するまでも無い、
分かりきった事の羅列。眼下の会場の事細かなデータ、参加者の行動履歴。
深々と連ねられるそのデータは、一体全体誰のための、何のための物なのか。

「根をつめると、よくないって言っただろう? 長門君。それも、そんな無意味な物を……」

「無意味。確かにそう。でも、やる」

「……止めはしないけどね。精神衛生上悪いと思うなぁ、そういうのってさ」

いつの間にか、PCの前でキーボードを叩く長門の背後に、草壁タツオが立っていた。
やれやれ、と手を振りながら、止まる様子のない長門のタイピングを眺めている。

「私のこれは片手間だけど……あなたは、そもそも仕事をしていない」

「そんな事はないよ。必要最低限の事はちゃんとやってるさ。選ばれた物の義務としてね」

「最低限では困る。だから、あなたは―――」

長門がタイピングを止め、振り向く。そこに何があるのかを、確信しながら。

「―――省かれた」

「うん。もう少し持つと思ったんだけどねぇ」

草壁タツオの身体は、8割ほどがLCL化していた。
顔と、右腕だけが地面に生えている異様な姿で、床にへばりついている。
707創る名無しに見る名無し:2010/01/12(火) 01:03:05 ID:EdAFq9E+
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708創る名無しに見る名無し:2010/01/12(火) 01:03:24 ID:oKzh2nqo
ksk

「君なら、こんなことにはならないんだろうけどね。僕は普通の人間だからさぁ」

「情報改変でも、"それ"を完全に防ぐことはできない」

「そういうことじゃないよ……そういうことじゃないんだ。僕が言っているのは心の事さ」

「……」

右腕も、徐々に解け始める。
同時に、床に浸みこむようにオレンジ色の水が目減りしていく。

「自分の娘が殺し合いに巻き込まれるのを眺めながら……仕事なんて、できないのさ、普通の人間は」

「……」
                                  ..........
「例え、"他"と混じって、性格を変え、倫理感をずらし、自分を薄めても、ね」

「そう」

短く言うと、長門はタツオから視線を外し、再びキーボードを叩き始める。

「こんな時でも、君は普段と変わらないんだね。それは本当に凄いと思うよ。ああ―――最後に、聞きたいんだった」

もはや目と口だけが床にへばり付いている、人間の面影のないタツオが問う。
ザッ……と、砂嵐を一瞬映すモニターを見ながら。

「涼宮ハルヒの力は……『共犯者』全てへの希望に、なるのかい?」

「その力はもう存在しない。調査の結果、あなたの思い違いだと断定できた」

「……えっ?」

その返答は、タツオにとって本当に予想外だったようで、素っ頓狂な声が上がる。

「でも……それじゃ……え?」

「外部からの介入の可能性がある。最も、もうあなたには関係ない」

長門の第二の返答は、予想外を越えて理解不能だったらしい。
ゲームの始まりからここまで、一度もうろたえなかったタツオが、片目だけになった眼を見開く。

         .....
「外部って……何処に?」

710創る名無しに見る名無し:2010/01/12(火) 01:07:25 ID:EdAFq9E+
ksk

その言葉を最後に、草壁タツオは溶け去った。
よって、長門が彼の最後の質問に答えることは無い。

『進行役Bの消失を確認。進行役Bのバックアップを要請する』

代わりに長門は、短く呟いた。
それは、彼女が情報統合思念体に呼びかける言葉に似て。
確かに"何か"に届き、受理される。

長門がいる部屋から少し離れた、全く同じ間取りの、しかしPCの無い部屋。
その部屋の中心には、心臓のような、オレンジ色の血肉の塊があった。
それはどくん、と脈動した。それはどろり、と何処からか引っ張ってきたオレンジ色の水を、飛び出した血管から吐き出す。
その水は、たちまち人間――否、最後の使徒の姿を形取り、司って。
                                                        ......
「……奇跡にも近い偶然だけど。君が生きている内に選ばれたかったと思うのは残酷かな、シンジ君」

最初に溶けたはずの、最後のシ者が舞い戻った。
生贄から、語り部へとその役割を変えて。

「生と死は同価値……だけど、この様には」

反吐が出るよ、と言い捨てて。
渚カヲルは、自分の職場に向かう。




バックアップの召還を確認し、長門は再びキーボードを叩く。
その内容は、首輪についての記述に移っていた。
見る人が……そう、冬月コウゾウ辺りが見れば、十分理解できる内容。
しかし、一箇所だけ、彼に理解できない部分がある。

『"LCL"と書かれる筈の記述のすべてが、"ksk"に入れ替わっている』

長門は全てを理解していて、キーボードを叩き続ける。


しかしそれ以後、その文章が誰かに読まれることは"なかった"。


712創る名無しに見る名無し:2010/01/12(火) 01:11:12 ID:sJisn/Xx
ksk
713 ◆2XEqsKa.CM :2010/01/12(火) 01:12:10 ID:PgS/jJ+S
以上で投下終了です、ksk感謝!
色々と際どいので、指摘などありましたら是非お願いします。
714創る名無しに見る名無し:2010/01/12(火) 01:18:21 ID:sJisn/Xx
投下乙です

予想以上というか予想外というか……
状況が大きく動いたというか…
そしてタツオさんが退場してカヲル君キター
共犯者とか外部とか意味深だな…
715創る名無しに見る名無し:2010/01/12(火) 01:19:27 ID:EdAFq9E+
投下乙です!

タツオさんが…
そしてまさかのカヲル君
衝撃な話でした

もし既に全員LCL化してたら…
これからどうなる
716創る名無しに見る名無し:2010/01/12(火) 01:39:02 ID:xk7niFSx
投下乙!

ラドックさんひさしぶり!
そして冬月さんの渋さにノックアウトなんだぜ!
今回はLCLが存在感でたなぁ
あのオレンジの色水はいったい何なのかいろいろ想像ができてほんと興味深い

そしてタツヲさんの退場にはびっくりしたー
まさかのカヲル君www

可能性が増えたけど縛ってはいないあたりが本当に絶妙
これから話をどう転がしていくか考えるのが楽しみになりましたー
717創る名無しに見る名無し:2010/01/12(火) 05:00:06 ID:p0AfIA5h
おお、コロンブスの卵的発想。
こういうの好き。
でも死体から首輪外しても原型保ってたからな…
718創る名無しに見る名無し:2010/01/12(火) 06:05:40 ID:6n74FXzC
そこであの植物?ですよ
たぶんあの植物が最後の一押しなのでは?
719創る名無しに見る名無し:2010/01/12(火) 13:15:10 ID:rMvPgwUH
2x氏の発想力に脱帽。
考察・演出ともにレベルの高いSS乙でしたー
720創る名無しに見る名無し:2010/01/12(火) 16:02:47 ID:r7MZeJNe
投下乙。
感想はただ一言。


よかったね、カヲル君
721創る名無しに見る名無し:2010/01/12(火) 20:22:54 ID:6n74FXzC
遅れましたが投下乙です
首輪が命綱とは……発想の転換ですね
となると脱出にはLCL化を戻す必要がある訳か……難しいな
722創る名無しに見る名無し:2010/01/12(火) 20:33:41 ID:EdAFq9E+
首輪の植物の得体も知れないし
これからどうなるのか分からないのがいい
カヲル君にwksk!
723創る名無しに見る名無し:2010/01/12(火) 21:24:39 ID:rjqTDFnv
投下乙です!
逆転の発想的で凄いと思った。氏の作品はいい意味で期待を裏切ってくれる
冬月はキーパーソンだから本当に頑張ってほしい
そしてカヲル君お帰り、……俺の放送案よさらばorz
724創る名無しに見る名無し:2010/01/14(木) 19:57:31 ID:q+Ii6SO1
遅まきながら投下乙。
欠片とか外部とかkskとか…すごく意味深だ。
そしてここでタツオさんが退場するとは予想外にも程があるw
まさか主催者が死ぬとは。

…さようならタツオさん。
…さようなら俺の放送案。
そしてこんにちはカヲル君w
725創る名無しに見る名無し:2010/01/14(木) 20:15:53 ID:XTY0oDzR
放送と言えば
朝ドロ組や砂ぼうずもだいぶ進んだな
マンタもちゃんと進んでるし順調だ
726創る名無しに見る名無し:2010/01/15(金) 18:01:27 ID:n7Ajgg6K
wikiのタツオさんって死亡扱いでいいんだろうか
あとカヲル君は主催側に追加?
727創る名無しに見る名無し:2010/01/15(金) 21:50:30 ID:T33c6BEc
死亡表記がないからどうなんだろうな
ぶっちゃけカヲル君が復活したように別に死(パシャ
728創る名無しに見る名無し:2010/01/15(金) 22:15:24 ID:L+0WSkM8
カヲル君見事に復活したなあ
上のほうであった
カヲル君おめでとうは、このことだったのか
729創る名無しに見る名無し:2010/01/16(土) 13:14:02 ID:Gsibnula
先月作った地図アップするの忘れてた……もったいないorz

という訳で今日作った最新版です
ttp://takukyon.hp.infoseek.co.jp/cgi-bin/free_uploader/src/up0367.png
730創る名無しに見る名無し:2010/01/16(土) 13:39:31 ID:wP4kF7i5
>>729
地図乙です!
ギュオーww
731創る名無しに見る名無し:2010/01/16(土) 14:32:07 ID:YQ/v+ycL
>>729
地図乙です
これはww ギュオーww

ところで悪魔将軍の試合に集まりそうな人って誰々だっけ?
732創る名無しに見る名無し:2010/01/16(土) 14:33:06 ID:wP4kF7i5
2X氏の作品のラストで
すべてがkskに入れ替わっているとあるだけで、
kskの秘密は判明してないと思うんだけどなぁ…
733創る名無しに見る名無し:2010/01/16(土) 14:38:43 ID:wP4kF7i5
>>731
ギュオーの表記がすごいことになってるなw

悪魔将軍の試合に行きそうなのは
今のところさっぱり分からないな
砂ぼは信用できないし
734創る名無しに見る名無し:2010/01/16(土) 15:10:11 ID:0bsaSuFX
ドロロとヴィヴィオはノーヴェ絡みで向かいそう。
ヴィヴィオがいくならなのはとの約束絡みで朝倉もいくだろうし。

あとは放送後の死亡者の位置確認とかで温泉組がパソコンを開く可能性があるし、
そうなればなのはやスバルはきっと動くだろうね。
735創る名無しに見る名無し:2010/01/16(土) 15:22:44 ID:DyQXgZ/Q
地図乙ですー
これはギュオーがドロロから分身の術をラーニングするフラグか
736創る名無しに見る名無し:2010/01/16(土) 19:37:14 ID:GublrvIY
地図乙です!
閣下がどこにでもいてどこもいない状態にwww

リングは将軍、マンタ、古泉は確実として
試合があることを知ってる遊園地組、博物館コンビ、砂ぼがどう動くかだな
まだ将軍のパートナーも決まってないんだよな…
737創る名無しに見る名無し:2010/01/18(月) 18:16:20 ID:bErnpaWt
ロビンマスクのご冥福をお祈りします……
738創る名無しに見る名無し:2010/01/18(月) 18:21:21 ID:ki6Ucqxc
信じられない…
739創る名無しに見る名無し:2010/01/18(月) 19:34:30 ID:xd+zbP9b
郷里さん、キン肉マンじゃロビン、アシュラマン、ブラックホール、ダーティーバロンの4役やってたんだよな……
惜しい人を……
740創る名無しに見る名無し:2010/01/18(月) 20:00:27 ID:xds6XnIm
うそだろ…
なんてこった
741創る名無しに見る名無し:2010/01/18(月) 20:49:26 ID:2nJegEWM
このロワ関係だとスレイヤーズのシャブラニグドゥもやってたんだな
目玉親父さんの人といい続くねぇ……
742創る名無しに見る名無し:2010/01/18(月) 21:19:11 ID:w2WZ4mW3
本当に惜しい人を亡くした……
自殺ってのがまた物悲しい……
743創る名無しに見る名無し:2010/01/19(火) 21:49:38 ID:2ih2PA3N
ksk
744創る名無しに見る名無し:2010/01/19(火) 23:32:08 ID:Tn4e4lTk
wikiの調子が悪いのかな
118話と199話が見えないや
745創る名無しに見る名無し:2010/01/20(水) 14:11:15 ID:yeCRTKjO
なんかロワのWIKIが軒並み不具合&荒らしにあったらしい
746創る名無しに見る名無し:2010/01/21(木) 22:11:42 ID:ar3cJz8H
>>744
なんとか復元できたぜい
747創る名無しに見る名無し:2010/01/21(木) 22:15:58 ID:cFOBVpJO
おお、お疲れ様w
748創る名無しに見る名無し:2010/01/21(木) 22:37:30 ID:R1G4RkcB
復元乙です!
読めるようになって良かったー
749創る名無しに見る名無し:2010/01/22(金) 08:20:01 ID:5tofYUt0
>>746
復元乙でした!
よかったよかった
750創る名無しに見る名無し:2010/01/23(土) 00:00:51 ID:zOB8XADd
他にも実はこっそり壊れてるページがありそうだ
今もいくつかページ治したけどキリなさそう……
まぁ見つけた時に直しゃいいか
751創る名無しに見る名無し:2010/01/26(火) 16:03:25 ID:hBRwWDMq
復元乙です
そういや今年の1月29日はキン肉マンの日らしいなw
金曜日(キン)+29(肉)だから
752創る名無しに見る名無し:2010/01/26(火) 16:37:29 ID:xqY5hbuf
なるほど…
wksk!
753創る名無しに見る名無し:2010/01/26(火) 20:10:12 ID:PinOCZcd
へー…
特に他意はないけど便乗でwksk!
754 ◆NIKUcB1AGw :2010/01/27(水) 21:02:22 ID:zsR43Jbn
古泉一樹、キン肉万太郎、ジ・オメガマン予約します
755創る名無しに見る名無し:2010/01/27(水) 21:24:18 ID:wkhFhQm0
予約ktkr!
756創る名無しに見る名無し:2010/01/27(水) 21:24:57 ID:W/H6Ux03
うおおおおNIKU氏キター!
まさか金29なの?wkskwksk!
757創る名無しに見る名無し:2010/01/27(水) 22:03:17 ID:PQtWmAMc
キタキター!
wksk!
オメガマンもいるw
758創る名無しに見る名無し:2010/01/27(水) 22:07:18 ID:4YNCoyeu
肉氏きたあああああ!
これは期待www
759創る名無しに見る名無し:2010/01/27(水) 22:49:13 ID:bXaWKGVT
きたあああああああああ
ksksksksksksksksksksksksk
760創る名無しに見る名無し:2010/01/27(水) 23:07:43 ID:+LVuF6DZ
予約きたあああああ!肉氏な上にマンタだっ!
wksk!wksk!
761創る名無しに見る名無し:2010/01/28(木) 00:43:37 ID:WRfyr0at
おお、予約キターw
762創る名無しに見る名無し:2010/01/28(木) 17:14:09 ID:0UXmYxkM
29の日に向けてwksk!
763創る名無しに見る名無し:2010/01/28(木) 23:18:02 ID:SWRIqDcb
肉氏きたぁぁぁぁぁぁあ
764創る名無しに見る名無し:2010/01/29(金) 00:23:31 ID:A2cO9yWf
いよいよ今日は29の日。
支援。
765創る名無しに見る名無し:2010/01/29(金) 00:44:05 ID:PZ6CpPyn
wksk!
766創る名無しに見る名無し:2010/01/29(金) 11:08:22 ID:0mGECIce
wksk!
767創る名無しに見る名無し:2010/01/29(金) 17:13:28 ID:uP07iYwB
WKSK!
768創る名無しに見る名無し:2010/01/29(金) 18:43:17 ID:5csj22Q5
wksk!!
769創る名無しに見る名無し:2010/01/29(金) 19:42:17 ID:EmeBcGfz
wkskが止まらない!
770創る名無しに見る名無し:2010/01/29(金) 20:23:00 ID:rvmC4ew0
wksk!
771 ◆NIKUcB1AGw :2010/01/29(金) 21:29:30 ID:ZRzbAuwA
古泉、万太郎、オメガマン投下します
772創る名無しに見る名無し:2010/01/29(金) 21:29:50 ID:rvmC4ew0
キター!ksk!
773ザ・ネゴシエーター ◆NIKUcB1AGw :2010/01/29(金) 21:30:16 ID:ZRzbAuwA
明かりといえば天空の星しかない暗闇の中を、漆黒の鎧を身にまとった青年が歩いている。
ガイバーVに殖装した古泉一樹、その人である。
彼の背中には、意識を失ったままのキン肉万太郎が背負われている。
すでに古泉が彼を気絶させてから相当の時間が経過しているが、万太郎が目覚める気配は全くない。
いかに人類を遙かに超越した超人の肉体であろうと、このバトルロワイアルにおける連戦がもたらしたダメージと疲労は堪えているのだろう。
古泉にとって、これは好都合であった。
万太郎が意識を取り戻せば、またおのれのコンディションを顧みず無茶をしようとするだろう。
しかし、当然ながら意識がなければ無茶をすることもできない。
古泉としては、このままできる限り気絶した状態で体力を回復してもらいたいのである。
とはいっても万太郎の回復を待つだけなら、こうしてわざわざ気絶した彼を背負って移動する必要はない。
ならばなぜ古泉がこんなことをしているのかといえば、悪魔将軍から少しでも距離を取るためだ。
むろん、彼が自分たちから離れていったのは確認済みである。
だが、超人は純粋な体力のみならず五感においても人間のそれを大きく上回っている。
些細なことでこちらの居場所を突き止められてしまうことも、あり得ないとは言い切れないのだ。
だから古泉は目立たぬようガイバーの飛行能力も使わず、地道に自分の足で歩き続けているのである。


ひたすら歩き続けて、どのくらいの時間が経っただろうか。
いいかげん疲労感に苛まれてきた古泉の視界に、一つの建築物が飛び込んできた。
D-7、山小屋である。

(そういえば、朝比奈さんが殺されたのはこの辺りでしたか……)

友人の無惨な死に様を思い出し、古泉の中で改めて憎悪の炎が燃え始める。
だが、今それを燃やしたところでどうしようもない。
憎悪を爆発させるのは、悪魔将軍の前に立つまで待たねばならないのだ。
胸の高ぶりを抑え込むと、古泉はまっすぐに山小屋へと向かう。
建物の中なら、さすがに悪魔将軍も探知できまい。一休みするにはうってつけの場所だ。

(とはいえ、気は抜けませんね……)

屋内が休むのに適した場所であることは、よほど常識が欠落した人間でなければ誰でもわかることだ。
すなわち、誰か先客がすでに山小屋の中で休んでいる可能性がある。
殺し合いに乗った人間がそこにいれば、戦闘は避けられない。
いたのが殺し合いに乗っていない人間だったとしても、向こうが自分の悪評を聞きつけていれば話がややこしくなるのは確実だ。
ここは誰もいないというのがもっと無難なパターンである。
だが、世の中そう都合よく行かないということは古泉も十分に理解している。
小屋に入ったとたん襲撃されてもいいよう、古泉は充分に警戒心を高める。
そして、素早くドアを開けた。

「!」

小屋の入り口が開け放たれたとたん、古泉を襲ったのは鋭いハイキック。
だがあらかじめ警戒していた古泉は、なんとかその攻撃を腕で防御する。

「ちぃっ! 防がれたか! どうやら馬鹿ではないようだな……!」

忌々しげな台詞が、古泉の耳に届く。古泉は、その声に聞き覚えがあった。

「あなたは……オメガマン!」
「ん? そういう貴様は……ガイバーV!」

オメガマンの方も、すぐに相手が古泉であることに気づいたらしい。
すぐさまバックステップを見せ、間合いを取り直す。

「おのれ、悪魔将軍! もう追っ手を差し向けてきたか! ……いや、ちょっと待て。
 お前たちが向かった方向を考えると、ここにいるのは不自然じゃないか?
 わざわざお前等を呼び戻すより、将軍が直々に来た方がよっぽど早い。
 それによく見れば、そっちの豚面はキン肉万太郎じゃないか。
 お前、なんで抹殺命令を出された奴と一緒にいるんだ?」
774創る名無しに見る名無し:2010/01/29(金) 21:30:30 ID:rvmC4ew0
ksk
775ザ・ネゴシエーター ◆NIKUcB1AGw :2010/01/29(金) 21:31:09 ID:ZRzbAuwA
当初は古泉のことを悪魔将軍が送り込んだ追っ手と考えていたオメガマンだったが、状況を整理するとそれでは辻褄が合わないことに気づく。

「単純なことです。俺もあなたのように、将軍を裏切ったのですよ」
「……! 貴様、なぜ俺が将軍を裏切ったことを……」
「それも単純です。将軍がそう言っていたのを、マイクで拾ったのです」
「なるほどな」

単純明快な古泉の説明に、オメガマンは素直にうなずいてみせる。

「そういうわけですから、現状において俺があなたと戦う理由は特にありません。
 むしろ、あなたには協力を仰ぎたい。いえ……取引をしたいといった方が適切でしょうか」
「取引……? まあいい、ひとまず話を聞いてやろう。中に入れ」
「では、お言葉に甘えまして」

山小屋の内部に自分を招くオメガマンに従い、古泉は屋内に足を踏み入れる。
万太郎を適当な場所に寝かせると、古泉はオメガマンと向かい合って腰を下ろした。

「それじゃあ聞かせてもらおうか。取引っていうのはどういうことだ?」
「ええ、それではお話ししましょう」

オメガマンに対し、古泉は自分の計画を伝える。
将軍にタッグマッチの試合を申し込んだこと。しかし実際には、試合開始前に奇襲を仕掛け将軍を葬り去るつもりであること。

「……というわけでして、あなたにもこの計画に参加していただきたいのですよ」
「クックック……。グオーッフォッフォッフォ!」

古泉の計画を聞かされたオメガマンは、突如として笑い出した。
予想外の状況に困惑する古泉だが、そこに笑いを止めたオメガマンの陰湿な声が浴びせられる。

「試合前の超人を襲うなんてのは、紙に書かれたルールよりももっと根本的な、いわば超人レスリングの『掟』に反する行為!
 それをやっちまおうとは……。お前さん、そんじょそこらの半端な悪行超人よりよっぽど外道だぜー!!」
「俺は超人レスラーではありませんからね……。掟だなんだと言われても、どうも思いませんよ」

外道に外道呼ばわりされる屈辱に内心不快感を覚えつつも、古泉はあくまで平静を装って淡々と言う。

「ククク、まあいいさ。たしかに、面白い計画だ。だが、俺がそれに参加すると思ってるのか?
 俺にとってはここにいる連中を皆殺しにするのが最終目的だ。それだけで俺には、お前と戦う理由がある。
 だが、お前に協力する理由はないんだぜ〜?」
「いえ、ありますね」

脅すように告げるオメガマンだったが、それを受けても古泉はあくまで冷静だった。

「俺はプロレスに詳しくはありませんが、プロレスの方のバトルロイヤルではまず強豪選手に集中攻撃を浴びせて敗退させるのが常套手段なのでしょう?
 優勝を狙うなら、他の参加者と一時休戦して優勝候補である将軍を潰しておくのも悪くない策だと思いますが。
 それに……あなたは個人的にも将軍に対して腹に据えかねるものがあったのでしょう?
 でなければ、わざわざ裏切る必要がない。
 彼への復讐のために俺の計画を利用すると考えればいいのではないでしょうか」
「ククク……。いいところついてくるじゃねえか、お前」

古泉の言葉は、実に的を射たもの。思わず、オメガマンは仮面の下でくぐもった笑いを漏らす。

「たしかに俺は、あの野郎が気にいらねえ。下等超人の分際で、完璧超人である俺様を顎で使いやがって……。
 あいつを殺せるんだったら、お前たちをここで始末せずに生かしておくのも悪くないな」
「ええ、その通りです。我々に信頼関係などありませんし、これから築けるわけもない。
 ですが、お互いを利用し合うという形であれば手を組める。
 何せ相手は自分のために働くわけですから、全力を出す。ある意味では信用できるわけです」
「まったくだ。この俺を納得させるとは、お前もたいした話術の使い手じゃねえか」
「それはどうも。人を言いくるめることに関しては、少々自信がありますので」
776創る名無しに見る名無し:2010/01/29(金) 21:31:41 ID:rvmC4ew0
ksk!
777ザ・ネゴシエーター ◆NIKUcB1AGw :2010/01/29(金) 21:32:08 ID:ZRzbAuwA
オメガマンの口から漏れるのは、古泉の交渉術に対する賛美の言葉。
だがそれを受けても古泉に喜びの色はなく、淡々とした口ぶりで礼を言うのみだ。

「だがしかし、お前の作戦には一つ大きな問題点がある。それに気づいているのか?」
「さて、何でしょうか」
「俺とあいつが、もう一度同じ陣営に属するのはあり得ないということだ」

そう言いながらオメガマンが指さすのは、未だ目を覚まさない万太郎だ。

「先程のタッグマッチではあいつと組んだが、それはあくまで将軍の野郎に逆らえない状況だったからだ。
 この誇り高き完璧超人であるオメガマン様が、もう一度正義超人ごときと手を組むなんてのはごめんだぜ。
 万太郎から見ても、多分そうだ。何せ俺は、こいつの知り合いを殺した張本人だからな〜」
「……何だ、そんなことでしたか」

オメガマンの指摘に対し、古泉はさもつまらなそうに言い返す。
その反応に明らかに機嫌を損ねるオメガマンだったが、古泉はそれを気にすることなくさらに言葉を続けた。

「手を組むと言っても、ずっと一緒にいる必要はありません。
 幸い、万太郎さんは現在意識を失っています。俺が何も言わなければ、ここで俺とあなたが会ったことには気づかない。
 あなたはどこかで試合のことを聞きつけ、絶好のタイミングで横槍を入れてくる。
 少なくとも表向きは、俺とあなたの同盟など存在しない。そういうことです。
 何なら、将軍を倒したあとすぐに俺たちを襲ってもかまいませんよ?
 むろん、そちらがそうしてもいいというだけであって、そんなことになれば俺も全力で抵抗しますが」
「なるほどなあ。真相はともかく、表向きはそれぞれが好きに行動した結果ってことになるわけか……。
 まだ釈然としないものはあるが、正義超人とべったり一緒に行動するよりはいくらかましか」

すでにオメガマンの不機嫌な様子は、だいぶ目立たなくなっていた。
古泉の言い分に納得しているようだ。

「つまり俺はここで万太郎の奴が目覚める前にお前たちと別れ、9時前に湖のリングに戻って悪魔将軍の野郎を襲撃する。
 それでいいんだな?」
「そういうことになりますね。ああ、できれば将軍打倒に参加してくれる参加者を集めてくれれば助かります」
「数を集めて袋だたきか……。やはりお前はそうとうな外道だな」
「何とでも言ってください」

オメガマンの挑発じみた言動を、古泉は軽くあしらう。
だがオメガマンの次の発言は、彼の中に大きな動揺をもたらした。

「別に戦力を集めてやってもいいが……。役に立ちそうもない奴は殺させてもらうぜ。それでもいいか?」
「!」
「おいおい、どうした? 言っただろう、俺はもともとお前等を皆殺しにする予定だとな。
 将軍を倒すために貴様らはまだ生かしておいてやるが、戦力にならない奴はさっさと殺しておいた方があとで楽だろう?」

これまで全てを冷静に流していた古泉の見せたかすかな同様がよほど嬉しいのか、弾んだ声でオメガマンは言う。
彼の言葉に対し、古泉はわずかな間を挟んで答を返した。

「かまいませんよ。俺にとっても、役立たずがいくら生き残ろうと邪魔なだけですから」

言ってしまってから、古泉はおのれの言葉に驚く。
虚勢であろうと方便であろうと、そんな残虐な言葉を口にできてしまったことに。

「グオーッフォッフォッフォ! よくぞ言ってくれた! やはり貴様は本物の外道だ!」

そんな古泉の葛藤を知ってか知らずか、オメガマンは高らかに笑う。
古泉はその耳障りな笑い声に強い苛立ちを感じつつも、表面上はできる限り平静を装おうとしていた。
778創る名無しに見る名無し:2010/01/29(金) 21:32:50 ID:rvmC4ew0
ksk
779ザ・ネゴシエーター ◆NIKUcB1AGw :2010/01/29(金) 21:32:55 ID:ZRzbAuwA
「ですが、条件を付けさせてもらいます。朝倉涼子と高町なのは、この二人には手を出さないでいただきたい。
 同行者がいれば、その人たちにもです。彼女たちは今の俺にとって、ぜひとも欲しい存在なのです。
 死なれたり機嫌を損ねられたりしては困るのですよ」
「ほう。まあその条件を呑んでやってもいいが……」

オメガマンが最後まで言い切る前に、古泉は何かを彼の前に放り投げる。
それは、リボルバーとその予備弾だった。

「条件を呑んでいただく報酬はそれということで……。いかがですか?」
「話が早いな。少々物足りないが……。まあこれで手を打っておくぜ」

薄ら笑いを浮かべると、オメガマンは受け取った拳銃を自分のデイパックにしまい込んだ。


◇ ◇ ◇


殖装を解除し、久々に本来の姿に戻った古泉は大きく深呼吸を行う。
ガイバーの姿から元に戻ったことに、特に意味はない。
だが心を落ち着けるために、彼は人間の姿に戻ることを望んでいた。

たった十分やそこらの交渉だというのに、古泉は徹夜でもしたかのような疲労感に襲われていた。
何せ相手は、積極的に殺し合いに乗っている男だ。
結果的には協力を取り付けられたが、いつ交渉が決裂して戦闘となってもおかしくなかったのである。
そのオメガマンは、すでにここにはいない。数分前に、すでに山小屋を発っていた。
ちなみにどちらが山小屋に残るかで一悶着あったのだが、最終的にはオメガマンの方が出て行くことになった。

(少し休息を取りたいところですが……。そういうわけにもいかないんですよね……)

大きく溜め息を漏らす古泉。彼にはまだ、やるべき事が残っているのだ。
ある意味、オメガマンよりも扱いが難しいかも知れない男の説得という大仕事が。

「ん……? あれ、ここは」

タイミングよく、その男が目を覚ます。ここで行われた密談のことなどまったく知らぬ、正義超人の若者が。

「おはようございます、万太郎さん。といっても、今は真夜中ですが。
 まあ、そんなことはどうでもいいとして……。さっそくお話しといきましょうか」

顔に笑みを貼り付けつつ、古泉は新たな仕事を開始した。


【D-7 山小屋/一日目・夜中】
【キン肉万太郎@キン肉マンシリーズ】
【状態】ダメージ(大)、疲労(中) 勃起
【持ち物】ザ・ニンジャの襟巻き@キン肉マンシリーズ
【思考】
0.あれ? ここどこ?
1.悪魔将軍を倒し、ガイバーを解放する。
2.危険人物の撃退と弱者の保護。
3.夏子たちと合流する。
4.頼りになる仲間をスカウトしたい。
  父上(キン肉マン)にはそんなに期待していない。 会いたいけど。
【備考】
※超人オリンピック決勝直前からの参戦です。

780ザ・ネゴシエーター ◆NIKUcB1AGw :2010/01/29(金) 21:33:47 ID:ZRzbAuwA
【古泉一樹@涼宮ハルヒの憂鬱】
【状態】疲労(中)、ダメージ(小)、悪魔の精神、キョンに対する激しい怒り
【装備】 ガイバーユニットV
【持ち物】ロビンマスクの仮面(歪んでいる)@キン肉マン、ロビンマスクの鎧@キン肉マン、みくるの首輪、
      デジタルカメラ@涼宮ハルヒの憂鬱(壊れている?)、 ケーブル10本セット@現実、
      ハルヒのギター@涼宮ハルヒの憂鬱、デイパック、基本セット一式、考察を書き記したメモ用紙
      基本セット(食料を三人分消費) 、七色煙玉セット@砂ぼうず(赤・黄・青消費、残り四個)
      高性能指向性マイク@現実、ノートパソコン@現実?
【思考】
0.復讐のために、生きる。
1.悪魔将軍と長門を殺す。手段は選ばない。目的を妨げるなら、他の人物を殺すことも厭わない。
2.使える仲間を増やす。特にキン肉スグル、朝倉涼子、高町なのはを優先。
3.地図中央部分に主催につながる「何か」があるのではないかと推測。機を見て探索したい。
4.デジタルカメラの中身をよく確かめたい。


【D-7/一日目・夜中】
【ジ・オメガマン@キン肉マンシリーズ】
【状態】ダメージ(小)、疲労(中)、アシュラマンの顔を指に蒐集
【持ち物】デイパック(支給品一式入り)×3、不明支給品1〜2、5.56mm NATO弾x60、マシンガンの予備弾倉×3、
     夏子のメモ、スーパーアンチバリア発生装置@ケロロ軍曹×4、スタームルガー レッドホーク(4/6)@砂ぼうず、.44マグナム弾30発
【思考】
1:皆殺し。
2:今のところは、古泉の策に乗っておく。
3:街及び島の西方面を探索して参加者を探し、殺す。
4:完璧超人としての誇りを取り戻す。
5:スエゾーは必ず殺す。
6:スバルナカジマンにも雪辱する。
7:悪魔将軍にも復讐する。
※バトルロワイアルを、自分にきた依頼と勘違いしています。 皆殺しをした後は報酬をもらうつもりでいます。
※Ωメタモルフォーゼは首輪の制限により参加者には効きません。
781 ◆NIKUcB1AGw :2010/01/29(金) 21:35:14 ID:ZRzbAuwA
以上で投下終了です
kskありがとうございました
誤字脱字・矛盾等ありましたら指摘お願いします


……せっかくのキン肉の日なのに万太郎ほぼ気絶しっぱなしでごめんなさい
782創る名無しに見る名無し:2010/01/29(金) 21:37:42 ID:rvmC4ew0
投下乙です!
万太郎www
それにしても、さすがオメガマンは外道だな…
古泉がこれから説得しに行く相手はまさか…
783創る名無しに見る名無し:2010/01/29(金) 21:46:59 ID:M9Yz+87r
まだ勃起かよw
投下乙
でもガイバーセンサーで小屋内部に人がいるかどうかわかるんじゃね?
784創る名無しに見る名無し:2010/01/29(金) 22:44:01 ID:vAqGSB3W
kskできなかったー。投下乙です!

湖での古泉・マンタVS悪魔将軍までちゃくちゃくと進みつつありますね
古泉の次の行動も楽しみです

肉の日万歳!
785創る名無しに見る名無し:2010/01/29(金) 23:18:23 ID:d1FlMWO5
投下乙!
まさか本当に金29に投下するとかw
古泉は黒くなってきたな…まあオメガマンに外道呼ばわりされるほど黒くはないはずなんだけどな
リング周辺の火種が増えていって楽しくなりそうだGJGJ!
786創る名無しに見る名無し:2010/01/29(金) 23:49:14 ID:Q9alA5HT
投下乙でした!
少しずつ変わっていく古泉が面白くも哀しいな……
オメガマンは説得できたけど、万太郎は同じようにはいかないだろうし、続きが楽しみだ
787創る名無しに見る名無し:2010/01/30(土) 00:27:36 ID:OFmJ0+Nb
投下乙ー

この湖組はあまりにも同じメンバーでくっついたり離れたりするのが多すぎなような

古泉は前作で危険が大きいと思いながら、
あっさりとオメガマンに相談するのは少しおかしいと思います。
自分の風評のことを気にしているのにマーダーのオメガマンに
なのはと朝倉のことを話すのも迂闊すぎのような気が……
788創る名無しに見る名無し:2010/01/30(土) 00:48:57 ID:neSdDaqY
いや、危険は大きいだろうが今の古泉の戦力で将軍相手取る方がずっと危険だろうし……
オメガマンにもメリットがある取引な以上裏切られる危険も少ないだろうし、
朝倉やなのはの情報を与えずに、オメガマンが二人を殺してしまう可能性を考えると
二人とも手を組む予定だから手を出すな、と明かしておくのはむしろ自然じゃないかな
789創る名無しに見る名無し:2010/01/30(土) 00:52:58 ID:CQyhJUM8
まあ、修正が必要な程じゃないと思うぜー

それにしても、古泉がだんだんと黒く染まっていくな……いいぞもっとやれ
790創る名無しに見る名無し:2010/01/30(土) 01:24:04 ID:MyykBjk2
一方、その原因である将軍様はパゴアパゴアしておいしい料理をもてなそうと奮闘しているのであった
791創る名無しに見る名無し:2010/01/30(土) 12:37:11 ID:OFmJ0+Nb
古泉が真っ先に信用できないオメガマンに作戦を伝えるのはおかしい気がします。
使えない者を襲うつもりのオメガマンが古泉の作戦を明かし参加者集めをすると
逆に古泉の評判を落としてしまいます。
風評第一の古泉がそんなことをするでしょうか……

オメガマンはオメガマンで
前作で今は将軍と戦うときではないとあるのに
あっさりと将軍の奇襲作戦に乗ってしまうのもおかしいと思います。

>>788
古泉は奇襲するつもりだから真正面から将軍を相手にするわけではないし、
なるべく多くのメンバーを集めたい古泉にとって
優先させるのは自分の風評を落とさないようにすることだと思います。
朝倉はまだ将軍の奇襲に協力してくれるかどうか分かっていないのに
その状態で教えてしまうのは迂闊すぎのような気がします。
792創る名無しに見る名無し:2010/01/30(土) 12:55:19 ID:V6otjtjv
オメガマンは将軍に敵対する勢力が増えて、かつその戦力も落ちたからこの場で潰さずに作戦に乗ったんじゃないか?
別に古泉に忠誠を誓ったわけでもないから、いざとなればいつでも裏切ったりご破算にできる程度の約定でしかないし
古泉の方は所詮は対人戦闘に縁のない元一般人、いくら悪魔の精神を取得したといっても経験が少ないのに常に最適の行動を取れるほうがおかしいだろう
793創る名無しに見る名無し:2010/01/30(土) 13:27:39 ID:OFmJ0+Nb
>>792
この作中で古泉は交渉に成功しています。
経験がなくて最適な行動が取れないならこのように交渉することはできないはず
それに古泉はかなり色々なことを経験しているので
対人戦闘に縁が無いわけはないと思いますけど……
794創る名無しに見る名無し:2010/01/30(土) 13:49:26 ID:V6otjtjv
原作で戦争に参加してたとかいうエピソードがあるならともかく、そりゃお前のただの憶測だろ?この島での実戦も一、二回だし
そもそも会話の流れを読めばわかるように、手を組んだというよりは都合が良ければお互いを利用するって不可侵条約に近い約定を結んだに過ぎないし、約定の遂行を拘束する要素すら提示されてないから、交渉が成立したとは言い難い
それに古泉にとってなのはや朝倉は絶対に守らなければならない大事な存在ではなく、ほとんど面識がなくて協力してくれるかさえ分からない有用な駒候補に過ぎないから、
確実に将軍打倒への近道になりうる人となりを知ったオメガマンを優先して作戦に巻き込むのは当然だろう
795創る名無しに見る名無し:2010/01/30(土) 14:02:28 ID:OFmJ0+Nb
経験が少ないのに常に最適の行動を取れるほうがおかしい
その考えの方がはるかに憶測だと思いますけど……
何度も言うように風評を気にしているはずの古泉が
マーダーに知り合いのことを話したり参加者集めをさせるのは
どう考えても不自然です。
796創る名無しに見る名無し:2010/01/30(土) 14:08:35 ID:q5sKnm77
意見があるなら議論スレ行こうぜー。
797創る名無しに見る名無し:2010/01/30(土) 14:13:51 ID:mX9PDjF1
自分の風評と戦力を天秤に掛けただけだろ。
作戦決行までもうそんなに時間ないんだぜ?
それまでに使える駒を集めなきゃいけないことを考えると取捨選択は必要。
798創る名無しに見る名無し:2010/01/30(土) 14:14:36 ID:mX9PDjF1
失礼しました。
そっち行きますかー。
799創る名無しに見る名無し:2010/01/30(土) 14:23:33 ID:V6otjtjv
風評を気にしているって言っても、キョンによって自分の悪評が広められてる状況で将軍に恨みを持ってて確実に戦力として計算できるオメガマンと詳細を知らないなのは、あるいは危険と感じてる朝倉だったらオメガマンを選ぶだろ
ていうか今までの話の流れから著しく剥離があるならまだしも、こうしていくらでも解釈できる程度ならキャラの思考に対して読み手一人がおかしいと感じただけで議論だの修正だのするべきじゃない
どうしても受け入れられないなら引き止めないからスレから離れればいい、この企画はあなた一人を満足納得させるためにあるんじゃないから
800創る名無しに見る名無し:2010/01/30(土) 14:31:06 ID:peW1hv/4
どうせいつもの重箱の人だから皆スルーしようぜ
 
議論スレに来ない以上修正も破棄もあり得ないんだし
801創る名無しに見る名無し:2010/01/30(土) 14:56:22 ID:OFmJ0+Nb
ただの指摘で議論スレに行くまでもないような
いつもの重箱ではないですよ
802創る名無しに見る名無し:2010/01/30(土) 15:20:40 ID:V6otjtjv
いや、ぶっちゃけ指摘の的外れぶりからバレバレだから
仮に別人だとしても本質は同じ
難癖つけるだけで議論する覚悟も知恵もないガキ
803創る名無しに見る名無し:2010/01/30(土) 15:23:59 ID:OFmJ0+Nb
修正しろ破棄しろなんて一言も言ってないのに
何故議論スレなのか
前作と明らかにつながってないところも的外れなのか
>>802
ここで言ってる時点で説得力がない
804創る名無しに見る名無し:2010/01/30(土) 15:25:08 ID:N12Vtv3N
指摘をするなとは言わんが、議論に持ち込む気がないなら何レスもgdgd愚痴を垂れ流すな
不愉快で目障りだから自分の的外れな意見が叩かれてもいちいち反応を返すなよ
805創る名無しに見る名無し:2010/01/30(土) 15:27:38 ID:OFmJ0+Nb
ガキと思うなら
ガキを相手にする方もガキだ
いやならスルーしろ
806創る名無しに見る名無し:2010/01/30(土) 15:45:22 ID:+KBCA7B+
はいはいバカはNGIDに突っ込んで終了

投下乙です。
古泉はうまい具合にドツボに入っていってますな。
オメガマンは一人でどう動くのか楽しみです。
807創る名無しに見る名無し:2010/01/30(土) 15:57:10 ID:OFmJ0+Nb
ほんと馬鹿みたいだ
あの重箱と同じになってしまった
スレ汚してごめんなさいorz
NGにしてください
808創る名無しに見る名無し:2010/01/30(土) 15:57:13 ID:neSdDaqY
しかし古泉もすっかり外道になっちゃったな……
一姫☆とか復讐姫とか言ってた頃が懐かしいぜ
809創る名無しに見る名無し:2010/01/30(土) 18:10:57 ID:CQyhJUM8
「役立たずは殺して良い」と口に出してしまったのは大きいな
810創る名無しに見る名無し:2010/01/30(土) 19:10:33 ID:2rpKjZx2
口先だけなら言い訳も聞くけど、取引とはといえ武器まで手渡しちゃったしなあ
万太郎、勃起してる場合じゃないぞw
811創る名無しに見る名無し:2010/01/30(土) 22:47:41 ID:kdckt9ps
確実に人の道を踏み外してるよな
kyonとは別方向だけど同じように転がり落ちてるな…
812創る名無しに見る名無し:2010/01/31(日) 00:45:07 ID:Fu6ceKW2
投下乙です!
古泉もなんか必死というか、染まってきたな……
甘さを捨てたようで、でもやっぱりまだ本調子じゃない感じが拭えないのがここの古泉の長所であり短所で歩きもするな。
オメガもいつ裏切られてもおかしくない相手だし、駆け引きにドキドキしました。
とりあえずマンタ仕事しろww

キョンと古泉は面白いことになってるなあ。
一回放送前でスタンスが違ったが、放送明けて古泉がキョンに同調する……かと見せかけてそうならずきれいな対主催になった。
かと思えばみくるが死んで復讐鬼になり、それと同時くらいからマーダーからマーダー(笑)へと落ちていくキョン。
古泉は古泉で、キョンのやり方を嫌いキョンを嫌っているけど、自分の今のやり方はキョンと似たものなんだよなあ。
そして古泉が黒化する一方でもうダメポ状態のキョン、と。
これに朝倉さんの変化も加えると、本当このロワでのハルヒ勢どうなってるのwって感じだなあ。

割と黒めだったラノオルタの古泉も最期はそれなりに綺麗だったから、ここの古泉はどうなることやら。
813創る名無しに見る名無し:2010/01/31(日) 12:20:04 ID:gNCUMYpZ
アニ、ニコ、ラノ、ラノオルタ、らき
ハルヒ勢はどいつもこいつも変化が凄くて美味しいな
814創る名無しに見る名無し:2010/01/31(日) 12:46:47 ID:DoFmNRaN
そういえばハルヒ勢は結構初期とスタンスが変わってるんだよな
熱血対主催が復讐者になったり
マーダーがマダオになったり
815創る名無しに見る名無し:2010/01/31(日) 13:05:09 ID:5l292D72
きれいな朝倉さんとか
他と比べて変わってるな
816創る名無しに見る名無し:2010/01/31(日) 13:06:12 ID:DoFmNRaN
NIKU氏の最新話をwikiに登録しようとしたら

>ご利用のインターネットプロバイダ・ネットワークからの非ログイン投稿は禁止されています。

って出るんだけど…
もしかしてアク禁ですかー!?
817創る名無しに見る名無し:2010/01/31(日) 13:07:48 ID:cfDJudP6
いま@wikiはniftyからはいじれないようになってるんだよー
818創る名無しに見る名無し:2010/01/31(日) 13:10:12 ID:5l292D72
この前不具合があったからかな
819創る名無しに見る名無し:2010/01/31(日) 13:22:09 ID:DoFmNRaN
よかったアク禁じゃないのか
…でも不具合だったら余計対処のしようがないや

俺のwiki登録はここまでみたいだ。あとはまかせたz
820創る名無しに見る名無し:2010/01/31(日) 13:35:07 ID:pInZ6XVD
wiki管理人氏にメンバー登録してもらうって手もあるでよ
821創る名無しに見る名無し:2010/01/31(日) 22:07:34 ID:2U2Jwrzb
>>813
……一人を除いて。
822創る名無しに見る名無し:2010/01/31(日) 22:10:55 ID:2U2Jwrzb
メール欄空白、済まない。
823創る名無しに見る名無し:2010/01/31(日) 23:10:29 ID:5l292D72
それにしても古泉も本当に変わったなあ
すごくwkskしてきた
824創る名無しに見る名無し:2010/02/01(月) 01:03:26 ID:532qHJYZ
今気づいた
お絵かきBBSにまた新作がきてる
GJ!
825創る名無しに見る名無し:2010/02/02(火) 00:58:08 ID:ZaZ2E4C0
なんか去年ごろから月末になると
変なのが湧いたり大量規制があったりするなあ
826創る名無しに見る名無し:2010/02/02(火) 02:23:12 ID:5Q9/fayq
最近通して読んだけど面白いぜ
砂ぼうずガンガレ!
827創る名無しに見る名無し:2010/02/02(火) 02:50:22 ID:ZaZ2E4C0
そうか、良かった
ついでに雨蜘蛛もヨロシク
828創る名無しに見る名無し:2010/02/04(木) 17:54:37 ID:Vo3Mqh2k
これからもノリと勢いでksk!
829 ◆Vj6e1anjAc :2010/02/04(木) 18:01:19 ID:bDNTYvS4
えー、どうもお久しぶりです。元◆9L.gxDzakIです。
以前に某所でトリバレしてしまったので、こっちのトリに変更します。

というわけで、スバル・ナカジマ、高町なのは、ケロロ軍曹、冬月コウゾウで予約します。
830創る名無しに見る名無し:2010/02/04(木) 18:03:52 ID:Vo3Mqh2k
早速予約キター!
831創る名無しに見る名無し:2010/02/04(木) 18:22:29 ID:Vo3Mqh2k
楽しみにしてます!
wksk!
832創る名無しに見る名無し:2010/02/04(木) 18:39:49 ID:EpJCLA0U
ktkrrrrrrrrrrrrrrrrrrr
833創る名無しに見る名無し:2010/02/04(木) 20:47:41 ID:df/n2SB0
予約キターーー!
wkskしてお待ちしてます!
834創る名無しに見る名無し:2010/02/05(金) 00:36:23 ID:YNa3YClz
予約wksk!
835創る名無しに見る名無し:2010/02/05(金) 22:19:19 ID:XDRTbQ+J
やった、キター
836 ◆Vj6e1anjAc :2010/02/08(月) 15:23:39 ID:HfepzljE
お待たせしました。
スバル・ナカジマ、高町なのは、ケロロ軍曹、冬月コウゾウ分を投下します
837僕はここにいる、今を生きていく ◆Vj6e1anjAc :2010/02/08(月) 15:25:46 ID:HfepzljE
 吹き抜ける一陣の清涼な風が、さらさらと音を立てて髪を撫でる。
 足元に広がる草原が、さわさわと波の音を立てて揺れた。
 どこまでも広がる大空と、どこまでも広がる大平原。
 頭上の蒼穹を見上げていれば、途方もないほどの広さと深さに、そのまま吸い込まれてしまいそうで。
 眼下の新緑を見下ろしていれば、追いつけそうもない地平線を、ずっと追いかけていってしまいそうで。
 そんな永遠に広がり続けるような、青と緑の世界の中で、私だけがぽつんと立っていた。
 悠久無限の中心で、バリアジャケットをはためかせる私だけが、1人静かに佇んでいた。

 ――シューティングアーツの練習、スバルもちゃんとやればいいのに。

 静寂の中に響き渡る、1つの声。
 聞き覚えのあるそれの方を向けば、自分の半分くらいの年の女の子が、いつの間にかそこに立っていた。
 私の髪よりも色の濃い、紺色の長髪を風に躍らせる、私のお姉さん――ギンガ・ナカジマの、小さかった頃の姿。
「怖かったんだ」
 問いかけに、返す。
 この問いかけは知っている。
 母さんがまだ生きていた頃、シューティングアーツの練習をしていたギン姉が、私に向けた質問だった。
 その頃の私は、まだ勇気の意味も知らない弱虫で、身体を鍛えているギン姉を、横で眺めていることしかしていなかった。
「誰かに傷つけられるのも怖かったけど……あたしのこの戦闘機人の力で、誰かを傷つけてしまうことが、もっと怖かった」
 戦うことは、好きじゃなかった。
 できることなら、誰にも苦しんでほしくはなかった。
 その頃の私にとって、この機械の身体は、世界の何よりも怖ろしく忌まわしい器だった。
 戦うための兵器の身体は、触れる誰かを傷つけてしまう。
 自分のせいで誰かが傷つき、苦しさに顔を歪めてしまう。
 それが何よりも怖ろしくて、私は力の影に怯えながら、戦いから逃れるようにして生きてきた。

 ――そのスバルが、強くなりたいって思った理由って、何なのかな?

 また隣の方向から、別の誰かの声がする。
 優しく鳴る鈴の音のような声は、これまたよく知った声だった。
 そして決して間違えようのない、大切な人の声でもあった。
 白い制服を身に着けた、年上の女の人のサイドポニーが、穏やかな風に揺れている。
 鮮やかな栗毛の持ち主は、高町なのは教導官。
 かつて火災に巻き込まれた時、私の命を救ってくれた、こうありたいと思える憧れの人。
 私の世界をがらりと変えた、私に戦うことを決意させた人。

 ――私みたいになりたい、って言ってくれるのは嬉しいんだけど……でも、そうじゃなくて……強くなって何をしたいのかな、って。

 この問いかけも知っている。
 ちょっと前に、みんなで食事を取っていた時に、なのはさんが尋ねてきたことだ。
 返す答えは決まっていた。
 むしろこの戦いの中で、より強く答えが固まっていた。
「分かった気がしたんです」
 あの時の私は、ただおどおどと震えるだけの、本当に弱い子供だった。
 ギン姉と父さんの名前を呼びながら、ごうごうと燃え盛る炎の中を、泣きべそをかいてうろつき回ることしかできなくて。
 誰かを傷つける力どころか、自分の身一つ守る力もない、本当にちっぽけな子供だった。
 なのはさんに助けられた時、そんな弱くて情けない自分を、その時初めて、嫌だと思った。
「災害とか、争いごととか、そんなどうしようもない状況が起きた時……
 苦しくて悲しくて、助けてって泣いてる人を、あたしの力で助けてあげたい……
 多分それが、あたしがこの力を持って生まれた理由で、それがあたしの生きる意味なんじゃないかって」
 何故自分だったのか。
 こんなに気の弱い自分が、何故おぞましい機人の力を持って生まれたのか。
 その理由が、その時ようやく分かった気がした。
838僕はここにいる、今を生きていく ◆Vj6e1anjAc :2010/02/08(月) 15:28:04 ID:HfepzljE
 力は壊すためだけのものじゃない。
 使う人の思惑次第で、刃物が包丁にも凶器にもなるように。
 凶悪な兵器として振るう、壊すための力もあれば、あの日の白い女神のような、守るための力もある。
 そんな守るための戦いになら、この身を捧げてもいいと思った。
 忌み嫌われるだけだった私の力が、誰かの支えにもなれるというのなら、こんなに嬉しいことはなかった。
 それは贖罪のようなものなのかもしれない。本当はひどく後ろめたい動機なのかもしれない。
 けれど、それでも構わない。
 だから、私はここにいる。
 時空管理局の門を叩いて、機動六課に入隊して、強くなるために戦っている。
 この身の全てを賭けてでも、1人でも多くの命を救うために、私は今を生きている。

 ――本当にそれでいいんですか?

 声は、すぐ後ろから響いた。
 これまで耳にしたものとは違う、聞き覚えのない声だった。
 はっとして振り返ったその先には、1人の女の子が立っている。
 恐らくエリオやキャロと同い年くらいの、オレンジ色の髪の女の子。
 まるで手術を待つ患者か、かつて実験台だった自分達が着ているような、白い薄物を纏った少女だった。

 ――貴方の歩もうとしている道は、結局は誰かのためでしかない道です。それで貴方は、本当に満足できるんですか?

 後頭部で纏められた髪が、動物の尻尾のように揺れている。
 澄んだ緑色の瞳は、深い悲しみの色に染められている。
 見覚えはない。会った記憶などまるでない。
 けれども何故か不思議なほどに、いつかどこかで会ったような、奇妙な既視感を持った女の子だった。

 ――目を背けずに、見てください。

 瞬間、世界は一変する。
 新緑は灰燼へと変わる。
 微風は熱風へと変わる。
 蒼天の空は炎色に染まった。
 穏やかな大平原の風景は、瞬きする暇もないうちに、燃え盛る炎熱に飲み込まれた。
 灼熱が大地を駆け巡り、世界の色を塗り替えていく。
 さながら導火線のように、生い茂る草が熱に焦がれる。
 天を見上げれば赤色の暗黒。地を見下ろせば灰色の焦土
 地獄の風景に木霊するのは、誰かが誰かの名前を泣き叫ぶ声。
 ああ、それは違う。誰か、などという他人じゃない。
 あそこで泣いているのは私の友達だ。
 目元を奇妙なバイザーで覆った、無数の兵士に取り囲まれる形で、ティアナ・ランスターが泣いていた。
 焼ける大地に座り込んで、誰かの亡骸を抱きかかえて、ひたすらに名前を呼んでいた。
 ああ、それも違う。それも誰かなんて他人じゃない。
 あれは私だ。
 全身を無数の刀に刺し貫かれ、おびただしい量の血を流しているのは、紛れもなく私の屍だ。

 ――これが貴方の未来です。

 いつの間にか小さな少女は、私のすぐ隣に立っていた。
 相変わらずの悲しい瞳で、青ざめた私の死体を見続けていた。

 ――戦いに身を投じた者の行く先には、必ず死が待ち受けています。
  独りで戦うにしても、仲間と共に戦うにしても……どちらにしても、人は死ぬ時には死ぬんです。

 ぽつり、ぽつりと紡がれる声が、やがてまっすぐにこちらに飛んでくる。
 亡骸を俯瞰していた緑の瞳が、私の方へと向けられている。
839僕はここにいる、今を生きていく ◆Vj6e1anjAc :2010/02/08(月) 15:29:41 ID:HfepzljE
 
 ――貴方は本当にそれでいいんですか? 誰かのためだけに戦って……そこに相応の見返りはあるんですか?
  死の瞬間、自分の生涯は幸せだったと、本当に断言できるんですか?

「あたしは……」
 そう漏らすことしかできなかった。
 返す言葉が、今はまだ見つからなかった。

 ――貴方のその生き方に……本当に、貴方自身の幸せはあるんですか?

 問いかけに答えることもできず、押し黙っているうちに、炎も焦土も遠ざかり、全ては白い靄の中に消えていった。



 鉛のように重い瞼を、ゆっくりと力を込めてこじ開ける。
 最初に視界に映ったのは、見覚えのない天井だった。
 全身にのしかかる鈍い重みは、ダメージと疲労のみによるものではない。
 身体にかけられている布団の存在を知覚した時、ようやくスバル・ナカジマは、自分が眠っていたのだと自覚した。
 全ては泡沫の夢に過ぎず、朝日と共に幕が閉じておしまい、というわけにはいかないらしい。
 意識を手放す前よりは、圧倒的に楽になったものの、身体は尚も苦痛を訴えている。何より、今はまだ夜だ。
 じくじくと痛む身体を動かし、布団をどけて立ち上がる。
 よく見てみると、陸士服の上着のボタンが外れていた。
 誰かが治療のために外して、そのままになっていたのだろうか。前を開けたままなのも難なので、かけ直す。
 そこでようやく、すやすやと耳を打つ寝息の存在に気がついた。
 どうやら自分の他に寝ている者がいたらしい。気を失う直前に、なのはの言っていた仲間だろうか。
 薄暗闇の中で目を凝らし、周囲をぐるりと探ってみる。強化された戦闘機人の視力は、こういう時にも役に立つのだ。
 まず最初に目についたのは、恐らく緑色のカエルのような生命体。
 わっと声を上げそうになったが、よくよく確認してみれば、体格はあのガルル中尉と瓜二つ。
 ということは、これが彼の言っていた、ケロン軍人の1人なのだろう。
 彼の遺志を尊重するためにも、起きたらガルルの遺文を見せなければ。
 続いて目にとまったのは、同僚の少年達とほぼ変わらないくらいの、栗毛の少女の姿だった。
 本当なら見覚えのないはずの相手なのだが、どうにもどこかで見たような気がしてならない。
 というより、なんとなくだが、あの高町なのはを思い出させる顔つきなのだ。
 彼女ら2人以外に人はいない。となるとまさかとは思うが、これがなのはなのだろうか。
 であれば自分の知っている彼女よりも、10歳近く年下というのは、一体どういうことなのだろうか。
(どっちにしても、今すぐに分かることでもないか)
 ひとまず、そこで思考を打ち切った。
 寝ている人間は口をきけないし、だからといって起こしていいというわけでもない。
 故にこの場はそれ以上の追求をやめ、きょろきょろと出入り口の位置を探る。
 傷の状況を考えれば、そのままじっとしていた方がいいのだろうが、生憎と妙に目が冴えてしまった。
 暗闇の中でじっと口を閉じているのも性に合わない。
 少しばかり夜風に当たれば、気晴らし程度にはなるだろうと思い、見つけた扉へと歩いていく。
 とにかく今は、気晴らしのしたい気分だった。



 薄ぼんやりとした月光が、この身を淡く照らしている。
 空けた窓から吹き込む夜風の、適度な冷たさが心地いい。
 細い糸が揺らいでいるのは、侵入者の存在を伝えるためのトラップだろうか。
 ロビーにやって来たスバルは、1人窓際の床に座り込み、ぼうっと夜空を見上げていた。
 内装から判断するに、どうやらここはG-2の温泉宿のようだ。
 ウォーズマンを残してきたF-5からは、それなりに離れてしまったらしい。
 そういえば、彼はあれからどうなったのだろうか。
 時間を見てみれば、あそこが禁止エリアになるという19時は、とっくの昔に過ぎている。
 無事に生きているといいが。ほんの少し、自分と同じ機械の身体を持った、漆黒の超人の安否が気にかかった。
840僕はここにいる、今を生きていく ◆Vj6e1anjAc :2010/02/08(月) 15:31:45 ID:HfepzljE
「――目が覚めたようだな」
 と。
 その時。
 不意に、横合いから声がかかった。
 夜の静寂を切り裂いたのは、物腰の穏やかな老人の声。
 視線をそちらの方に向ければ、案の定老人がそこに立っていた。
 白髪と皺が印象的な、痩せ型で背の高い男だ。半袖半ズボンから覗く色白の手足が、枝のようにほっそりと見えた。
 その服装は、落ち着いた知恵者といった印象を受ける容姿とは明らかにマッチしていない。
 何故そんな格好をしているのかは気になったが、今はそれ以上に気になることがある。
「貴方も、なのはさんの……?」
「ああ。冬月コウゾウだ。冬月、と呼んでくれればいい」
 言いながら、冬月と名乗った老人が歩み寄ってくる。
 この人もまた、なのはの言っていた仲間達の1人だったらしい。
「病み上がりでうろつくのは感心しないが、ちょうどよかったのかもしれないな」
 ちょうどすぐ隣まで来たあたりで、どっかとその場に座り込む。
「今のうちに、色々と話をしておこう」



 自分が気を失っている間のこと、現在進行形で彼らに起こっていること。
 知っておきたかったことは、だいたい冬月が教えてくれた。
 まず、自分の身体のこと。
 担ぎ込まれた自分の怪我は、なのはやリインらの懸命な治療によって、半分近くは治癒が完了したらしい。
 この冬月という人も、助言という形で力になってくれたのだそうだ。そこは素直に感謝した。
 続いて、なのはのこと。
 先ほど見たなのはそっくりの少女だが、やはりあれはなのは自身だったらしい
 なんでもあのケロン人――ケロロというそうだ――の発明品の影響で、一時的に若返ってしまったとのこと。
 ガルルのことといい、まったくもってケロン星の人間には、色々と驚かされっぱなしだ。本当にとんでもない星もあったものである。
 それから、キョンのこと。
 確かに彼はついさっきまで、この温泉にいたらしいのだが、急に自分に襲いかかったかと思えば、そのまま逃げ去ってしまったらしい。
 今は動けない冬月らに代わって、トトロと呼ばれる獣が単身彼を追っているとのこと。
 恐らく中トトロの言っていた家族だ。彼同様の知性があるなら、問題はあるまい。
 そしてそのキョンによる襲撃の過程で、
「そうですか……やっぱり、マッハキャリバーは……」
 インテリジェントデバイス・マッハキャリバーが破壊された。
「気付いていたのかね?」
「何となく。意識が戻ってたのもほんの一瞬で、ほとんど夢見心地と変わらなかったんですが」
 かの相棒が破壊された瞬間のことは、ぼんやりとだが覚えていた。
 何かとてつもない轟音と、プロテクションの眩い光の中で、その身に亀裂を走らせていくマッハキャリバーの姿。
 己の命を賭して自分を守り、よかったと言い残して散っていった鋼の相棒。
 本当に夢だったならよかったのだが、やはりそんな美味い話などあるはずもなかったらしい。
 マッハキャリバーとの出会いは、六課における初出動の日のことだった。
 始めは純粋な機械に過ぎなかった彼女も、共に日々を積み重ねていくことで、徐々に心を開いていってくれた。
 共に戦い、共に成長し。
 手痛い敗北と失敗を喫し、互いにボロボロに傷ついた時も、より深く絆を重ねあった。
 最期の瞬間、マッハキャリバーは自分のことを、「相棒」と読んでくれていた気がする。
 ずるい奴だ。
 ちくちくと胸が痛んだ。
 最期の最期の瞬間に、最初の最初に願ったことを叶えて、そのまま逝ってしまうなんて。
 ああ――本当に、ずるい。
841僕はここにいる、今を生きていく ◆Vj6e1anjAc :2010/02/08(月) 15:33:41 ID:HfepzljE
「……スバル君」
 かけられた声に、我に返った。
 いつの間にか俯いていた視線を戻せば、申し訳なさそうな顔をした冬月がいる。
「君の持っていた、ナーガの首輪を貸してくれないだろうか? もし君さえよければ、解体して調べてみたいのだが」
 ナーガ。
 その名前もまた、彼女の胸に針を刺す。
 あの時リングで戦った、紫色の蛇の怪物。
 生粋の武人、とでも呼ぶべきなのだろうか。殺し合いに乗ってこそいたが、どこか強烈なプライドを漂わせた存在だった。
 そして最期には自らの誇りに殉じ、身動きの取れない自分の目の前で、命を落とした。
 救えなかった命だ。
 敵だったとしても、救いたかった命だ。
 殺し合いに乗っていたとしても、奪われていい命ではなかった。
 否、広大な次元世界のどの場所にも、殺されていい命などあるわけがない。
「……分かりました。お願いします」
 す、と懐から首輪を取り出す。
 誇り高き戦士の遺品を、好き勝手に弄られるということを考えると、やはりどうしても胸が痛んだ。
 だが、それでも。
 それが脱出の糸口になるというのなら、恐らくはあの男もそれを望むはずだ。
 たとえ殺し合いの打破を望んでいるわけではないにしても、
 自分の遺品が宝の持ち腐れになるということは、彼にとって我慢ならないことであるだろうということは想像できた。
 と。
 手にした首輪が冬月の手に渡った、その時。
「あの……調べてみたいって、何か調べなきゃいけないことがあるってことなんですか?」
 気になる言い回しに気付いて、問いかけてみた。
 よく考えてもみれば、解体して調べてみるというのはおかしい。
 ただ単に首輪を外したいというのなら、わざわざ解体した残骸を調べる必要はないはずだ。
 どちらかといえば、「調べて解体してみたい」という順序の方が、文法として正しいはずなのだが。
「そういえば、まだ話していなかったな」
 このことに気付いたのは、冬月にとって意外なことだったらしい。
 軽く目を見開いて、言葉を紡いでいた。
 まぁ確かに、自分はそれほど頭の回る方でもない。
 一応訓練校では座学でも主席を取っているが、それだって相応に苦労した結果なのだ。
 改めて考えると、自分でも今のは冴えていたかもしれない、と思えた。
「LCL、という単語は覚えているかな?」
「はい……何となく、ですけど。確か、この殺し合いが始まった時の、アレですよね?」
 スバルの問いかけに、冬月が頷く。
 原理は半分忘れてしまったが、あのカヲルという少年が辿った末路は覚えている。
 オレンジ色の透明な液体――人間を液状化させたものが、LCLと呼ばれていたものだったはずだ。
「分かりやすく言うと、あれは人間の肉体や魂といった、あらゆる情報がそのまま液体になったものなのだが……
 改めて考え直してみると、少々妙だということに気がついてな」
 彼が話した内容は、こうだ。
 あの時あの場で渚カヲルをLCL化させたのは、主催者が参加者達を従わせるための、示威目的の行動だった。
 それは冬月の所属する組織の技術なのだそうだが、
 この場には、少なくともケロン軍という、それを遥かに凌ぐ技術力を有した組織の人間が存在している。
 そういう連中に対する抑止としては、わざわざLCL化という一段も二段も下の技術は、いささかパンチに欠けているのではないか。
 そもそもその星のアイテムを、支給品として好き勝手に使える技術力を有した主催者達が、何故その程度の技術を採用したのか。
 つい先ほど、そんな疑問を抱いたのだそうだ。
 そしてその疑問を解消する仮説も、一応浮かんではいるのだという。
「我々は当にLCL化させられていて、この殺し合いの間だけ、この首輪によって一時的に復元されているだけなのかもしれん」
 要するに、こういうことだ。
 自分達は首輪を外した瞬間に、LCL化させられるようになっているかもしれないということ。
 ひとたびLCLになってしまえば、自力で固体に戻ることはできない。そのまま動き回ることもできない。
 あのカヲルという少年がそうだったように、LCL化した時点で死んだも同然なのだ。
 なるほど確かにそう考えてみれば、下手に上等な破壊手段を仕込むよりも、こちらの方が有効だろう。
842僕はここにいる、今を生きていく ◆Vj6e1anjAc :2010/02/08(月) 15:35:15 ID:HfepzljE
 それどころか、
「この殺し合いを止めたとしても、その先生きていける保障はないかもしれない……ってことですか」
 沈黙をもって、肯定がなされた。
 仮にこの説が本当だったとするならば、その時点で生還の希望はほぼゼロパーセントだ。
 首輪が外れてしまうだけで――否、首輪の機能がダウンした時点で、全員仲良くあの世逝きになってしまう。
 首輪のメカニズムをコントロールするコンピューターが破壊されたら終わりだし、
 そのコンピューターのコントロール圏外に出てしまっても終わりだ。
 こんなもの、その後まともな生活が送れると考える方が難しい。
「もちろん、こんな突拍子もない仮設が正しいという保障があるわけでもない。
 あるはずもない危険性に怯えて、一歩も動き出すことができなかった……などということを避けるためにも、詳しく調べておかなくてはな」
 冬月の言葉に、今度はスバルが無言で頷く。
 彼の調査は仮設の正しさを証明するためのものであると同時に、仮説の間違いを証明するためのものでもあるのだ。
 どれだけ裏付けがあったとしても、未だ確定もしていない情報を鵜呑みにして、踊らされることほど愚かなことはない。
 今は仮説が間違いである可能性を信じて、戦い続けるしかないのだ。
「……それに、だからといって、やることは変わらないわけですし」
 正直な話、ある程度ホッとしている自分がいた。
 確かに不安は大きいが、首輪にあるかもしれないという仕掛けは、外した瞬間に機能するかもしれないものでしかない。
 たとえば戦いの最中に爆発する、などといったような、単純な行動の妨げになるようなものではないらしいのだ。
 なら、少なくとも自分は問題ない。
 これまでどおり、殺し合いから人々を守るために、戦い続けることができる。
 もとより首輪がどうこうなどという話は、難しくてスバルには理解できないのだ。
 それを冬月に任せて、自分は戦うことに専念できるということは、ある意味状況が好転したと言えるかもしれない。
 自分は馬鹿だ。
 成績がどうのこうのという話ではない。己の感情の赴くままに、突っ走ることしかできない突撃馬鹿だ。
 ならば、突撃馬鹿なら突撃馬鹿なりに、自分にできることをやること。
 それだけは、今も以前も、変わらない。
「……分かっているとは思うが」
 数瞬の沈黙の後、冬月が口を開く。
 皺に囲まれた細い瞳は、どこか咎めるような視線を宿していた。
「君は数時間前まで死にかけていた身だ。一見動けるレベルまで回復したように見えても、何がどう作用するか分からない。
 少しでも無茶をすれば、傷が悪化し、今度こそ死んでしまってもおかしくない。
 極端な話をするならば……君は本来なら、この殺し合いが終わるまで、戦ってはいけない身体なのだよ」
 そんなことを言っていられる場合ではないことも分かる。
 だが、そんなことで死んでほしくないのも確かだ。
 その両者共の意味を内包した言葉だった。
 スバル自身も、何となくだが理解している。
 何せ冗談抜きに死の一歩まで迫った身体だ。その身を苛む激痛も、その歩みを止める疲労感も、今もありありと思い出せる。
 あんな状態からこれほどの短期間で復帰したのは、ほとんど奇跡と言っていい。
 だからこそ、その表面上の奇跡を妄信できないということも、理解している。
 激しい運動をしたことで古傷が開いた、なんて話を聞いたことはごまんとある。
 自分の場合はもっと危険だ。古い傷ですらないのだ。
「リインフォースUとマッハキャリバー……彼女らが命と引き換えにして救った命だ。無駄にしないでくれたまえ」
 分かっている。
 この命を繋ぎ止めるために、大勢の人々が力を尽くしてくれた。
 なのはが命がけで治癒を行い、リインとマッハキャリバーに至っては、本当に命を落としてしまったのだ。
 もはやこの命は、自分1人の命ではない。
 元からそうではなかったのだろうが、自分のせいで死者が出てしまった以上、今まで以上にそれを意識しなければならない。
 今後スバル・ナカジマは、彼女らの命を背負って生きなければならないのだ。
843僕はここにいる、今を生きていく ◆Vj6e1anjAc :2010/02/08(月) 15:37:11 ID:HfepzljE
「分かっています」
 強い語調と、強い視線。
 2つの強さと共に、返した。
 命には賭け時がある。そのタイミングを誤ってはならない――かつてシグナム副隊長が口にした言葉だ。
 改めて、その言葉の意味を噛み締めなければならなかった。
 軽く頭を下げると共に、その場を立ち上がると、再び脱衣所の方へ向かう。
 疑問には全て片がついた。少なくとも先ほどよりは、ゆっくり眠ることができそうだ。
 と、ちょうど廊下に差し掛かったあたりで。
「っと……そうだ」
 思い出したようにして、振り返る。
 先ほどの決意に満ちた表情は、既にそこには残されておらず。
「ありがとうございました、冬月さん。あたしの命を救ってくれて」
 年頃の娘らしい満面の笑みを浮かべて、感謝の言葉を口にした。



「……強い子だな、あの子は」
 ぽつり、と呟く。
 そして声をかけるべきケリュケイオンが、今はここにいないということを後から思い出し、ほんの僅かに苦笑した。
 先ほど笑顔を浮かべた少女へと、冬月コウゾウは思考を向ける。
 スバル・ナカジマというあの娘は、確か15歳だったはずだ。
 エヴァンゲリオンのチルドレン達とは、僅か1つしか変わらない。
 しかしその心は強い。快活な笑顔のその裏には、折れることなき強靭な1本の柱が立っている。
 レイジングハートからある程度は聞いていたが、実際に顔を合わせてみることで、より確かに実感することができた。
 あるいはその過酷な境遇が、彼女の精神を鍛え上げる土壌になっていたのかもしれない。
 戦いを怖れる心を持ちながら、生まれながらに兵器であることを強要された、悲しき戦闘機人の少女。
 トラウマを乗り越えた、と言葉にするのは簡単だ。
 しかしそれを実現することの、何と難しいことか。
 それが容易にできるというのなら、惣流・アスカ・ラングレーは、ああも不安定な人間にはならなかった。
 それを為しえることができたからこそ、あれだけの強い心を得るに至ったのだろうか。
(だが、強さとは同時に弱さでもある)
 気がかりがあるとするなら、そこだ。
 彼女は確かに強い。いかなる逆境が相手であろうとも、そう簡単には絶望しないだろう。
 どんな困難な状況にあっても、誰かを守りたいという一心を貫き、戦い続けることだろう。
 しかしそれは裏を返せば、自ら危険地帯に突っ込んでいくということに他ならない。
 いかに強靭な肉体と精神を持っていようと、人はそうなるような状況に出くわせば死ぬのだ。
 傷の後遺症という爆弾を抱えたとあっては、なおさらその危険度も増すだろう。
 人々はヒーローの手によって守られる。
 だがヒーローの身は誰が守ってくれる?
(我々が支えてやらなければな)
 それもまた、自分達大人の役目に違いなかった。
 彼女はまだ若い。いくら強い心と身体を持っているにしても、それが成熟しきったわけではない。
 未熟に突っ走り続けるだけでは、いつか限界にぶち当たるだろう。
 そうならないようにするためにも、自分が踏ん張らなければならないのだ。
 スバルがリインとマッハキャリバーの命を背負っているように、冬月もまた、シンジとアスカの命を背負っているのだから。
844僕はここにいる、今を生きていく ◆Vj6e1anjAc :2010/02/08(月) 15:40:16 ID:HfepzljE


【G-2 温泉内部・ロビー/一日目・夜中】

【冬月コウゾウ@新世紀エヴァンゲリオン】
【状態】元の老人の姿、疲労(小)、ダメージ(中)、腹部に刺し傷(傷は一応塞がっている)、不眠症
【服装】短袖短パン風の姿
【持ち物】基本セット(名簿紛失)、ディパック、コマ@となりのトトロ、白い厚手のカーテン、ハサミ、
     スタンガン&催涙スプレー@現実、ジェロニモのナイフ@キン肉マン、SOS団創作DVD@涼宮ハルヒの憂鬱、
     ノートパソコン、夢成長促進銃@ケロロ軍曹、ナーガの首輪
【思考】
1、ゲームを止め、草壁達を打ち倒す。
2、仲間たちの助力になるべく、生き抜く。
3、夏子、ドロロ、タママ、キョンを探し、導く。
4、タママとケロロとなのはとスバルを信頼。
5、ナーガの首輪を解体。後でDVDも確認しておかねば。
※現状況を補完後の世界だと考えていましたが、小砂やタママのこともあり矛盾を感じています。しかし……。
※「深町晶」「ズーマ」「ギュオー」「ゼロス」を危険人物だと認識しました。ただしズーマの本名は知りません。
※マッハキャリバーから、タママと加持の顛末についてある程度聞きました。
※夢については、断片的に覚えています。
※古泉がキョンとハルヒに宛てた手紙の内容を把握しました。



 いつの間にか、夜が明けていた。
 大地と大空を埋め尽くす炎は、いつの間にか消えていて。
 紺碧色の夜空には、微かに日の出の光が差していた。
 若草色の平原は、変わらず穏やかな風に揺れていた。

 暁色の陽光の中に、また1つの人影が立っている。
 今度は私と同い年くらいの、茶色い髪の男の子だ。
 白いジャケットを羽織った姿には、やっぱり見覚えは全くない。
 それでもどこかで会ったような、不思議な既視感を感じていた。
 きっと目の前のこの少年は、自分にとって、とても大切な存在なんだろう。恐らくは、さっきのオレンジの髪の女の子も。
 胸に感じる暖かな温度が、確かにそう訴えかけていた。

「あたしが本当に幸せなのか、って言ったよね」
 今度は、こちらから口を開く。
 さっきの女の子と、この男の子とは別人だ。
 それでもこれは今言うべきことなんだと、心のどこかで理解していた。
「確かに、戦う道を選んだ以上、いつ死ぬのかは分からない……人より早死にするだろうってことも、分かってる。
 でも……それでも、多分あたしは、幸せだった、って思えるんじゃないかな」
 あの時は唐突にそんなことを言われて、何て返していいのか分からなかった。
 それでも、今なら声に出せる。
 確かな確信を胸に持って、問いかけに答えることができる。
「あたしには、あたしを支えてくれる人がたくさんいる。あたしなんかのために、命まで賭けてくれた人までいた。
 本当なら、ただの兵器だったはずのあたしには、友達や仲間なんてできるはずもなかったんだろうけど……
 ……それでも、あたしの周りには、たくさんの人がいてくれている。一緒に美味しいご飯を食べたり、笑い合ったりしてくれている」
 それはなんてことのないことだった。
 少なくとも、普通の家庭に普通の人間として生まれた人にとっては、なんてことのない日常なんだろう。
 でも、普通の人間として生まれてこれなかった私にとっては、それは普通のことなんかじゃなかった。
 それを今こうして、普通にできていることが、どれだけ幸運なことだろうか。
 兵器として生まれてきた私が、人間として生きられることが、どれだけ幸福なことだろうか。
 マッハキャリバーとリイン曹長は、それを身を持って再認識させてくれた。
「だからあたしは、もう十分に幸せだよ」
845僕はここにいる、今を生きていく ◆Vj6e1anjAc :2010/02/08(月) 15:41:39 ID:HfepzljE
 断言できる。
 自分は間違いなく幸せだったと、胸を張って言うことができる。
 これだけの幸せをもらったんだ。
 戦い続ける理由としては、それだけで十分すぎるほどだ。
「もちろん、あたしも簡単に死ぬつもりはない。あたしを待っててくれる人達のために、精一杯生きて帰れる努力をする」
 この先何が起こるかは分からない。
 どうしても命を賭けなければならない局面にも、いつかは直面するかもしれない。
 だから今は、これくらいの譲歩しかできない。
 こればっかりはどうしようもないことだから、納得できないのは分かるけど、それでも納得してほしい。
「だから安心して、未来で待ってて」
 何でこんなことを言ったのかは分からない。
 未来という言葉に、何の意味が込められているのかはよく分からない。
 それでも、そう言わなきゃいけない気がした。
 それを言うべきなんだということを、やっぱり心のどこかで理解していた。
「明日、必ず迎えに行くから」
 言葉は、返ってこなかった。
 男の子は最後の最後まで、ずっとだんまりのままだった。
 けれど最後の最後には、にっこりと笑顔を浮かべてくれた。
 そうしてその姿は徐々に透明になっていって、最後には、太陽に溶けるようにして消えていった。

 足元に広がる若草を踏む。
 日の出の方向へと向かって、私はゆっくりと歩いていく。
 この先にどんな結果が待っているのかは分からない。
 それでもこの歩みを進めることが、どんな意味を持っているのかは分かっていた。
 私はここにいる。
 今を生きている。
 生きている限り、私は戦い続けよう。
 どんな運命が牙をむいても、今の私にできることを探し続ける。
 今日この瞬間の一秒は、明日にはもうないのだから。
 この一秒を動かずにいたことを、明日に後悔したくないから。
 この想いを遂げられるように。
 いつか胸を張れるように。
 今の自分を支えてくれる、大切な人々を守ることを、心に誓って私は進む。

 さぁ――そろそろ、歩き出さなくちゃ。
846代理:2010/02/08(月) 16:40:31 ID:RgV8h5Ig


【G-2 温泉内部・脱衣所/一日目・夜中】

【スバル・ナカジマ@魔法少女リリカルなのはStrikerS】
【状態】ダメージ(中)、疲労(小)、魔力消費(中)、睡眠、覚悟完了
【持ち物】支給品一式×2、メリケンサック@キン肉マン、砂漠アイテムセットA(砂漠マント)@砂ぼうず、ガルルの遺文、
     スリングショットの弾×6、SDカード@現実、カードリーダー、リボルバーナックル@魔法少女リリカルなのはStrikerS、
     大キナ物カラ小サナ物マデ銃(残り7回)@ケロロ軍曹、ナーガの円盤石
【思考】
0:何があっても、理想を貫く。
1:キョンを絶対に止める。
2:なのはと共に機動六課を再編する。
3:人殺しはしない。ヴィヴィオやノーヴェと合流する。
4:パソコンを見つけたらSDカードの中身とネットを調べてみる。
5:ケロロにガルルの遺文を見せる。
6:必要に迫られれば、命を捨てて戦うことも辞さないが、可能な限り生き抜いてみせる。無駄死には絶対にしない。
※大キナ物カラ小サナ物マデ銃で巨大化したとしても魔力の総量は変化しない様です(威力は上がるが消耗は激しい)
※無理をすれば傷が悪化し、甚大なダメージを受ける可能性があります。

【ケロロ軍曹@ケロロ軍曹】
【状態】疲労(小)、ダメージ(中)、身体全体に火傷、熟睡
【持ち物】ジェロニモのナイフ@キン肉マン
【思考】
1、なのはとヴィヴィオを無事に再会させたい。タママやドロロと合流したい。
2、加持となのは、スバルに対し強い信頼と感謝。何かあったら絶対に助けたい。
3、冬樹とメイと加持の仇は、必ず探しだして償わせる。
4、協力者を探す。ゲームに乗った者、企画した者には容赦しない。
※漫画等の知識に制限がかかっています。自分の見たことのある作品の知識は曖昧になっているようです。

【高町なのは@魔法少女リリカルなのはStrikerS】
【状態】9歳の容姿、魔力消費(大)、睡眠
【装備】レイジングハート・エクセリオン(修復率95%)@魔法少女リリカルなのはStrikerS
【服装】浴衣+羽織(子供用・下着なし)
【持ち物】ハンティングナイフ@現実、女性用下着上下、浴衣(大人用)、リインフォースUの白銀の剣十字
【思考】
0、もう迷わない。必ずこのゲームを止めてみせる!
1、冬月、ケロロ、スバルと行動する。
2、一人の大人として、ゲームを止めるために動く。
3、ヴィヴィオ、朝倉、キョンの妹(名前は知らない)、タママ、ドロロたちを探す。
4、掲示板に暗号を書き込んでヴィヴィオ達と合流?
5、休息が済んだらキョンを探し出し、スバルのためにも全力全開で性根を叩き直す。
※リインからキョンが殺し合いに乗っていることとこれまでの顛末を聞きました。
847代理:2010/02/08(月) 16:41:19 ID:RgV8h5Ig
投下は以上です。
誤字や矛盾など、指摘がありましたらお願いします。
848創る名無しに見る名無し:2010/02/08(月) 17:49:27 ID:NSCmFR4y
ksk出来なかった…投下乙です!
遂に、やっと、ここ数話ずっと眠りっぱなしだったスバルが目覚めたー!
でも状態票みたらなんか爆弾抱えてるし…これは怖いw
849創る名無しに見る名無し:2010/02/08(月) 18:15:26 ID:+OoR2zWT
投下乙です!

ついにスバルが起きた
なんだかすごい夢だったな
マッハキャリバーが壊れて傷も深いけど
頑張れスバル
850創る名無しに見る名無し:2010/02/09(火) 00:47:28 ID:C3JnPHJ6
投下、乙です
やっぱりスバルは逞しいぜ
最高の熱血主人公!!!
851創る名無しに見る名無し:2010/02/09(火) 18:06:15 ID:rJl257No
投下乙!
流石スバル大好き氏w
スバルに関することで右に出る人がいないw
頑張れ熱血主人公!

状態票に死亡フラグが……w
無茶して死ぬ臭いがぷんぷんとw
852創る名無しに見る名無し:2010/02/09(火) 19:27:27 ID:6pltA5Ai
投下乙
何度倒れても立ち上がる、それでこそスバルだよ
どこまでも強くなれスバル!!
853創る名無しに見る名無し:2010/02/09(火) 20:17:37 ID:BoWZolyz
投下乙
スバルは本当にもうねw
頑張れよ。でも死ぬなよ
854創る名無しに見る名無し:2010/02/09(火) 22:22:59 ID:cvpXdaAI
投下乙
楽しんで読ませてもらいました
855創る名無しに見る名無し:2010/02/10(水) 20:39:30 ID:tKKVGIEh
主人公してるなぁ、キョンとはえらい違いだwww
しかしキョンにはまだ死なないでほしい、あの泥酔状態からどう復活するかたのしみだ。
856創る名無しに見る名無し:2010/02/10(水) 21:08:18 ID:9d9g0CjJ
実は雨蜘蛛の進路上で酔いつぶれてる…w
ボッチとも敵対関係だし、ある意味絶体絶命だw
857創る名無しに見る名無し:2010/02/10(水) 21:09:16 ID:qZYbx7k7
キョンはまだ大丈夫…
まだ大丈夫だ…
858創る名無しに見る名無し:2010/02/10(水) 21:49:16 ID:wWUdvATu
けど温泉組以外にはガイバー形態しか見られてなかったりもするんだよな
859創る名無しに見る名無し:2010/02/10(水) 22:07:02 ID:qZYbx7k7
知り合いの古泉がネックなぐらいだな
860創る名無しに見る名無し:2010/02/10(水) 22:53:59 ID:oxPkExzJ
偶にはノーヴェを思い出してあげてください
将軍のパートナーが見つかるのだろうか?
861創る名無しに見る名無し:2010/02/10(水) 23:13:46 ID:XzXFvIK4
ノーヴェはなぁ
結局見つけられずにトボトボ帰って
「役立たずは死ね」と将軍に殺される姿が目に浮かぶ…

ある意味キョン以上に崖っぷちw
862創る名無しに見る名無し:2010/02/10(水) 23:17:33 ID:9o3QA1NR
転売先が見つかってるから殺されることはないと思うww
相手が砂ぼうずだから余計悲惨だがなwww
863創る名無しに見る名無し:2010/02/10(水) 23:19:17 ID:qZYbx7k7
楽しい将軍一家だったのに
シビアだな
864創る名無しに見る名無し:2010/02/11(木) 11:54:04 ID:goPT0pEO
転売先が砂ぼとか、エロスに抵抗があるキャラだと死んだ方がマシかもしれんw
ロワ的に見ると力は弱いが頭はキレるし、明確に敵対してるグループも無く、
ロワ環境にも適応してるから、エロスに目を瞑れば悪い環境ではない筈なのだが……
865創る名無しに見る名無し:2010/02/12(金) 10:13:12 ID:4o41CUvM
スバルの夢に出てきた男の子と女の子って、分かる人どれくらいいるんだろうか
866創る名無しに見る名無し:2010/02/12(金) 14:02:26 ID:H8J5Onzy
元ネタが何かはわかったが、その中身は知らないのでよくわからん
867創る名無しに見る名無し:2010/02/12(金) 22:43:57 ID:RCwmUWzH
わかる人キャラ名教えてくれるとうれしいかも
実は知らんのは俺だけかと思ってしょんぼりしてたんだw
868創る名無しに見る名無し:2010/02/12(金) 23:28:30 ID:A/ST33Xj
俺も…
869創る名無しに見る名無し:2010/02/12(金) 23:39:27 ID:qxP+2x2I
魔法戦記リリカルなのはフォースの主人公、だと思う
870創る名無しに見る名無し:2010/02/12(金) 23:40:31 ID:HDiadeRV
一度も読んだことないけど、未来うんぬん言ってるから
Forceのキャラかなとか勝手に思ってた。合ってるかは知らん。
871創る名無しに見る名無し:2010/02/12(金) 23:46:22 ID:h534jPht
漫画?
872創る名無しに見る名無し:2010/02/12(金) 23:55:02 ID:qxP+2x2I
漫画、StSの続編だよん
873創る名無しに見る名無し:2010/02/13(土) 00:04:36 ID:Zrheyzzr
そうだったのか
874創る名無しに見る名無し:2010/02/13(土) 00:12:00 ID:FJxV2ixc
あ、やっぱトウマなのか
875 ◆Vj6e1anjAc :2010/02/13(土) 20:26:08 ID:OBBVzzZX
あ、やっぱり知名度ってそんなもんなのねorz

一応男の子の方が「Force」のトーマ・アヴェニールで、女の子の方が「SSX」のイクスヴェリア。
いずれも後々スバルにとって重要な存在になるキャラクターです。
876創る名無しに見る名無し:2010/02/13(土) 20:38:19 ID:U54Hv2vf
SSXってなんだっけ?
ヴィヴィオが魔法少女になるやつ?
877創る名無しに見る名無し:2010/02/13(土) 22:46:28 ID:YJPPpVb2
一部では『少女』ではなくなったなのはさんに対する嘆きの声が聞こえるStSの続編群。ww
本当はStSはなのはさん15歳のお話になるはずだったとか……
これならぎりぎり魔法「少女」だったね!ww
878創る名無しに見る名無し:2010/02/13(土) 23:22:30 ID:U54Hv2vf
なぜ中学生編を飛ばしたし
879創る名無しに見る名無し:2010/02/14(日) 07:00:52 ID:7Y1PpG54
>>876
StSの数年後でヴィヴィオが魔法少女になる前の話。
たしかナカジマパパが羨ましい事になってたなw
880創る名無しに見る名無し:2010/02/18(木) 19:25:15 ID:5UGYMd35
したらばより転載

283 名前: ◆igHRJuEN0s[sage] 投稿日:2010/02/18(木) 18:06:41 ID:YrRABrO.
規制によりこちらで書き込みます。

トトロ、ギュオーを予約します。
881創る名無しに見る名無し:2010/02/18(木) 19:33:35 ID:JfbPlgwZ
トトロの予約キター!
wksk!
882創る名無しに見る名無し:2010/02/18(木) 20:09:17 ID:6TcX+qnC
予約wksk!!
トトロー!
883創る名無しに見る名無し:2010/02/19(金) 11:39:21 ID:0eQSJWP6
予約きたー!!
しかもトトロと閣下wこれはwksk
もふもふもふもふ!
884創る名無しに見る名無し:2010/02/19(金) 22:04:59 ID:Djh05p9o
閣下とトトロwww
予約wksk!
885創る名無しに見る名無し:2010/02/19(金) 23:40:40 ID:3pFJ7pmN
wksk
886創る名無しに見る名無し:2010/02/21(日) 11:55:06 ID:yd3iJIAt
wksk
887創る名無しに見る名無し:2010/02/22(月) 02:02:28 ID:Ol3JAAIx
ksk
888創る名無しに見る名無し:2010/02/22(月) 02:22:26 ID:Ol3JAAIx
ksk
889創る名無しに見る名無し:2010/02/22(月) 21:11:58 ID:mp3uvr0U
wksk
890創る名無しに見る名無し:2010/02/22(月) 22:22:17 ID:Ol3JAAIx
ksk
891創る名無しに見る名無し:2010/02/22(月) 22:24:23 ID:IuyY8lpo
284 名前: ◆igHRJuEN0s[sage] 投稿日:2010/02/22(月) 16:36:14 ID:YrRABrO.
失礼いたします。
今日中の投下が難しそうなので、延長を申請します。
892創る名無しに見る名無し:2010/02/24(水) 10:48:50 ID:F8QMWeZs
ゆっくり書いていってね!
893創る名無しに見る名無し:2010/02/25(木) 01:32:14 ID:mBvlzaci
仮投下にきてたー!
894 ◆2XEqsKa.CM :2010/02/26(金) 00:42:26 ID:dAeWarpY
キョン、オメガマン予約します
895創る名無しに見る名無し:2010/02/26(金) 00:44:37 ID:jmddkGD6
2X氏キター!
896創る名無しに見る名無し:2010/02/26(金) 00:47:28 ID:jmddkGD6
非常にwksk!
897創る名無しに見る名無し:2010/02/26(金) 20:50:38 ID:SyCNe1s7
予約キター!
これはキョン終わったかw

それと代理投下いきます!
898war war! stop it(修正版) ◇igHRJuEN0s:代理投下:2010/02/26(金) 20:53:54 ID:SyCNe1s7
森の中を前進していく、ふくよかな毛皮に包まれた巨躯なケモノ・トトロと、妖精型モンスター・ピクシーに小さな竜のフリードリヒ、宝石の姿をしたデバイス・ケリュケイオンを含めたケモノたち一行。
危険人物だったキョンを、トトロの意思によっていずこへ逃がした後、高町なのはたちがいる温泉へ戻るハズであった・・・・・・
だが、彼らは真っ直ぐ温泉へ向かっているわけではないようだ。

『Mr,troll、どうしたのですか?
 温泉はそちらではありませんよ?』

温泉へ戻るコースから外れていることに関してケリュケイオンは持ち主に忠告を述べる。
しかし、持ち主であるトトロは「ヴォウ」と短い返事だけをして、前進を続ける。
人の言葉ではないトトロの返事の内容はさっぱりだが、前進を続けている様子からして、忠告は聞き入れてもらってないようだとケリュケイオンは理解した。

『帰還が遅いとMs,高町たちが心配します。
 あなたが彼女らに心配をかけたくないのでしたら、寄り道はせずに早めの帰還を推奨します』

今度は先の言葉に仲間の事情などを付け加えて発言するが、これも聞き入れては貰えず、獣たちは前進を続ける。
温泉のある西ではなく、北へ、北へと前進していく。

ケリュケイオンもだんだん、獣たちの意図に気づき始める。
トトロは気まぐれで北へ向かうのではなく、足跡を辿ってどこかへ行こうとしている。
その根拠に、ケモノたちはなんとなく進んでいるわけではなく、一点を目指して前進している。
前進した先にあるモノをケリュケイオンは、少なくともまだ、捉えていない。
しかし、獣は人や機械では感じとれない臭いや異音・大地の微妙な揺れもわかるものだ。
時にその探索能力は、精密機械を越える。
そしてケモノたちは、ケリュケイオンにとって索敵外の先にある何かを感じ取り、彼はそこを目指して突き進んでいるように見える。
向かう先に何かがあるのは確かだろう。


先にあるのが死体ならば、トトロに温泉まで運んでもらい、ゲーム脱出のために不可欠と思われる、首輪を解除するための分析に役立ててもらおう。
支給品があるなら、拾って役立てる。
神殿のような隠れた施設があるなら、よく調べた上で温泉の仲間たちに報告などをする。
899war war! stop it(修正版) ◇igHRJuEN0s:代理投下:2010/02/26(金) 20:54:46 ID:SyCNe1s7
そして、殺し合いに乗っていない参加者と合流できたのなら僥倖である。
参加者自身の安全の確保でき、実力や技術があるならば脱出のための協力を頼みこめる。
だが、殺し合いに乗った危険人物がいるケースも考えうる。
もしそうならば、接触は避けるべきであり、斥候のように温泉にいる仲間に注意を呼びかけなくてはならない。
また、キョン(及びスバル)を拾ったのもこの辺りである。
当事者と言えるレイジングハート・リインフォースと情報を交換できないほど、状況が急に急を重ねたため、詳しい事情はよくわかっていない。
キョンがスバルから逃げていたとも考えられるが、早々安易に決めつけられるものではない。
二人とも危険人物に襲われ、逃げてきた可能性もあるのだ。
そんな危険人物との接触には断然、注意を払うべきだろう。


・・・・・・と、ケリュケイオンは思考を働かせつつ、いつ何が起きても良いように警戒レベルを最大限に引き上げる。


やがてケリュケイオンも、索敵範囲内に一人の人物を捉えた。
現在地はG-4を越えたばかりのF-4、深い森の中においてトトロたちは参加者を発見する。
しかし、その者はケリュケイオンが求めていた人物ではなかった。

赤いプロテクトスーツのようなものを纏うその怪人は−−



−−−−−−−−−−−
900war war! stop it(修正版) ◇igHRJuEN0s:代理投下:2010/02/26(金) 20:55:42 ID:SyCNe1s7



−−リヒャルト・ギュオー。
覇道を歩むべく、ガイバーユニットを求め、邁進する者。
だが、その道程は本人が想像しているよりも遥かに険しいようだ。

「どこだ・・・・・・どこへ行ったんだあの小僧は!」

ガイバーユニットを持ったキョンが神社から西側へ出ていったのを知っているため、彼を追うために禁止エリアになったF-5から西のF-4の森へと移った。
しかし、西側へ出たはよかったがキョンの詳しい行き先は掴めないでいる。
足跡でも見つければ、いずれキョンの居所へ辿りつけるだろうが、その足跡すら見つかってない。
ちなみに禁止エリア脱出の時は、下を見ている余裕などなかったため、足跡は見ていない。
今はどうにかキョンの足どりを掴むために森をさ迷っている。
ギュオーに降り懸かる障害はそれだけではない。

「くそぅ、動くのも億劫だぞ。
 先の戦いで消耗し過ぎたか?」

神社のリングマッチではウォーズマンに勝利し、結果的に死に至らしめた。
だが、その勝利は易々と手に入れたものにあらず。
ギュオーは戦闘の中で多大なダメージと疲労を被り、損耗を強いられることになる。
それは常人の何倍もの強化が施された肉体が軋みを上げ、ゼェゼェと息は上がるほどだ。
禁止エリアになる神社からの脱出の際には猛ダッシュを見せたが、それは首輪が発動しかけるギリギリの状況下によって発揮された興奮状態による火事場の馬鹿力であり、あくまで一時的なものである。
興奮が冷めた今となっては、忘れていた傷の痛みと疲労を身体に思い出させ、おまけに首輪の発動寸前において味わった気味の悪い出来事・それによって生まれた焦りが加算され、ズッシリとギュオーにのしかかっている。

「おのれぇ〜、あのポンコツのガラクタめ」

思うように進まない足、怪我の痛みにギュオーは苛立ちを覚え、その原因を作ったウォーズマンに対して侮蔑の言葉を叩き付ける。

「待っていろよ!
 おまえが守ろうとしたガキを墓場に、サイボーグの小娘はスクラップ置場に送ってやろう!
 そしてユニットを手に入れ、私は神への道を踏み出すのだ! フハハハハハハ!!」
901war war! stop it(修正版) ◇igHRJuEN0s:代理投下:2010/02/26(金) 20:56:32 ID:SyCNe1s7
続けてギュオーの口から吐き出されたのは、なんともヒールチックなスローガン。
少年少女を殺し、ガイバーユニットを手に入れ、自分は勝者になると声高々に宣言するのだった。
これは苛立ちを戦意に変えるためのパフォーマンスでもある。

「・・・・・・ぬぅ」

だが、いかに戦意を高ぶらせようとも、それ以上に消耗は大きい。
今もまた、足がグラついた所だ。

「しばし休むべきか・・・・・・いいや、ダメだ」

獣神将である以上、怪我は時間が経てば再生し、休憩をとれば疲労も取り除かれるだろう。
されど、今のギュオーに休む暇は無い。
時間の都合から考えてキョンが『足の早い者に運ばれない限り』、そう遠くへは行ってないだろう。
しかし、休んでる間に目的のガイバーユニットを持ったキョンはどんどん逃げていく。
その上でユニットが他者に奪われたり、合流されたりすると事態がややこしくなってしまう。
ギュオーが神になるには、誰よりもいち早く手に入れる必要があるのだ。
せっかく目前まで迫ったチャンスを手放す気はギュオーにない。
今こそが、多少の無理は承知の上で走り続ければならぬ踏ん張り時なのである。


「しかし・・・・・・」

そこで、ギュオーの脳裏に懸念材料が浮かぶ。
もしも他の参加者と出会い、戦闘になってしまったら?
戦闘の心得が無いキョンや満身創痍のスバルなら、疲弊した今でも殺せる自信が己にはある。
しかし、ウォーズマンクラスの実力者と出会い、それでまかり間違えれば命が危うい。
詳細参加者名簿の内容をかなり把握しているため、参加者ごとの対処法はそれなりに心得ているが、その対処法を実行できる余力が少ない。

「・・・・・・何か良いものはないか?」

そこでギュオーは、支給品の中に傷や体力をいち早く回復できるものは無いかとディパックを漁り始める。
回復に纏わる支給品は元は持ち合わせてなかったが、ウォーズマンから奪った支給品の中にはあるかもしれないと期待してのことである。


ディパックを探った結果、加持リョウジの詳細の書かれた紙切れ・どこかで見た黒い布・謎の宝石・玩具の銃・スナック菓子、などを見つけた。
上から順に支給品を分析する。
902war war! stop it(修正版) ◇igHRJuEN0s:代理投下:2010/02/26(金) 20:57:33 ID:SyCNe1s7
加持リョウジの詳細が書かれた紙切れは、ギュオーが加持に関する情報を隠蔽するために捨てたものを、ウォーズマンが拾ったものだろう。
回復には役立ないが、紙切れ一つで嘘がバレることに繋がることはわかったので、今後から証拠の隠滅は徹底的にやろうと肝に銘じ、ディパックにしまう。

黒い布は、ウォーズマンが『真っ黒クロエ』に変身するために使ってたものだ。
ならば、自分もクロエの姿に化けて他の参加者を欺けるのではないかと、自分の身体に布を巻き付けたが、変身はできなかった。
おそらく、ウォーズマン以外では変身できない代物なのだろう。
変身できないならただの布切れなので、捨てた。

次は青い宝石・ジュエルシード。
説明書が無くなってるため、ギュオーはこの宝石の名前すらわからない。持てばエネルギーらしきものを感じ取れるが、肝心の使用用途がさっぱりだ。
エネルギーの塊ということだけはわかるので、そのうち何かに使えるかもしれないと思い、いちおうは所持しておくことにする。

次は玩具の銃・・・・・・否、デザインこそオモチャのようだが、決してオモチャでは無い。
『ケロロ小隊の光線銃』という立派な武器である。
ケロロ小隊と名前がついている所から、ケロロ軍曹やタママ二等兵と繋がりがありそうだが、ギュオーに取ってはそんなことはどうでも良い。
トリガーを引けば丸い銃口から実弾の代わりにビームが飛び出す。
格闘主体のウォーズマンにはそぐわない武器だからか、それともデザインから本当に玩具だと思い込んでしまったのか、どっちにしろ、未使用の状態でギュオーの手に渡ることになった。
「これは使えるな」とギュオーは評する。
この光線銃が重力指弾程度の代わりにはなりそうであり、体力の節約はできる。
体力に自信がない今はこの銃に頼ることにする。


最後にスナック菓子。

「これは奴に支給された食料のようだな」
903war war! stop it(修正版) ◇igHRJuEN0s:代理投下:2010/02/26(金) 20:58:15 ID:SyCNe1s7
一見、何の変哲も無い菓子だが、正体は『日向ママDNAスナック』。
食べたものを巨乳にしてしまう、つぶれアンパンの人には喉から手が出るほど欲しい一品である(理由はお察しください)。
だが、このスナックにはまだとてつもない秘密があるが−−これはまだ伏せておこう。
ギュオーはこれをただの食料と思い込んでいる。
説明書はディパックの中にまだ入っているが、ギュオーは主催から支給された食料と思い込んでいる故に確認しない。
そして、ギュオーはその中から一袋を開ける。

「こんなものでも、食せば少しは足しにはなるだろう」

栄養摂取−−食べることで、体力の回復に繋げる。
今は僅かでも体力にプラスになることをしたかった。

そしてギュオーは、そのスナックの真の価値と恐ろしさを理解せぬまま口に入れた。


パリパリサクサク・・・・・・


「味はまあまあだな、少なくとも喰えないレベルではない。
 だが物足りん。もう一袋、食してみるか」

食べた物への感想を漏らしつつ、ギュオーはスナック菓子の袋をもう一つ開ける。
その一方でギュオーの二つの胸に変化が現れ−−



だがしかし、胸の異変に気づくより早く、ギュオーは何者かの気配を感じ、スナックを口に詰める作業を中断する。
あまりに突然だったため、ギュオーの額に冷や汗が流れる。

現状の自分でもキョンやスバル程度ならまだ良いが、リナ・インバースのような強者と鉢合わせになるのはマズイ−−とギュオーは危機感を抱く。
この目で見るまで気配の正体はわからないが、ギュオーの卓越した感覚と戦闘経験からして、確実にわかることは一つ。

(・・・・・・いる!
 それも一人ではなく、二人もしくは三人以上!)
904war war! stop it(修正版) ◇igHRJuEN0s:代理投下:2010/02/26(金) 20:58:56 ID:SyCNe1s7
自分の近くにいる参加者は複数。
これで囲まれたり、正体がわからぬまま後手に回るのは面白くない。
ギュオーは素早く菓子袋をディパックにしまい、光線銃を構えながら周囲に気を配るなどの索敵行動に移る。
あくまで冷静に対処すべし、と心中で自分に言い聞かせ、神経を研ぎ澄ます。


ガサリッと草村が揺れる音と共に、標的は向こうから現れた。

「コイツらは・・・・・・!」

ギュオーの前に現れたのは巨大な毛むくじゃらの生き物、両端には有翼ゾアノイドのような女。

ギュオーは一定の距離を保って、それらの正体を探りはじめる。
女は首輪を付けてないので参加者ではなく、支給品か何かだろう。こちらはとりあえず後回し。
問題なのは巨大な生物の方だ。
特徴は、熊のような巨体・肉食獣を思わせる鋭い爪・大きな瞳に人を飲み込めそうな大きな口・ふくよかな毛皮・・
詳細参加者名簿の中に、それらの特徴に一致する参加者がいたことを、ギュオーは思い出す。


−−トトロ。
ギュオーの記憶が正しければ、見ようによっては恐ろしげな姿をしているが、心優しく無垢で温厚な生物。
かなりの巨体に反して俊敏で身軽。
通常は一定の年齢以下の子供にしか見えないようだが、この殺し合いにおいては大人も見れるように制限されたらしい。
自身は喋れないが、人の言葉をある程度なら理解できる高い知能を持ち合わせている。
他にも植物の成長を促す魔法の如き力があったりするが、こちらも制限を受けているらしい。
以上の情報を持って、ギュオーはトトロについて思案する。

(色々厄介な能力を持っていたらしいが、そのほとんどが封じられたようだな。
 こいつ一匹だけなら取るにたらない相手だ)

カタログスペック上では、このトトロと戦っても勝てるとギュオーは見込む。
だが、同時に疑念も過ぎる。

(そう言えば、神社のリングでレフェリーをしていたのも『トトロ』だったな。
 アレは主催者からの使者でもあった、つまり同種であるこの『トトロ』も主催者の差し金とも考えられるか?)

トトロと主催者とは、なんらかの関連性があるかもしれない。
そう睨んだギュオーはトトロに悟られないように、心の中で邪悪な笑みを浮かべる。
905war war! stop it(修正版) ◇igHRJuEN0s:代理投下:2010/02/26(金) 20:59:55 ID:SyCNe1s7

(仮に主催者の手先だとしても、それでも都合が良い。
 どうせ喋れないのなら情報の取りようが無い。
 尋問もでき無いだろうが、死体にすれば色々物語ってくれそうだ。
 また、主催者との関わりは無くとも、奴の支給品が奪えるだけでも儲けものだ)

トトロを殺害する意思と打算が強まる。
それと反対にトトロは、敵意も殺意も警戒心も持たず、三日月のような口を作りながらこちらに近づいてくる。
トトロはギュオーを敵と見なしてないのだ。
だが、ギュオーに相手からの害意のありなしは関係ない。
あるのは、殺すメリットと殺さぬメリットのみ。
喋れぬトトロに生かすメリットは無いので、殺すメリットをギュオーは選ぶ。

(゛温厚で心優しい゛か・・・・・・私にとっては調度いいカモだな。
 知能を高くても所詮は疑うことも知らぬ野生動物だ。
 さて、そろそろ・・・・・・)

考えがまとまった所で、いざギュオーが光線銃でトトロに向け撃とうとした瞬間。

『Mr.troII、迂闊です! その人が危険人物である可能性も−−』



ビシューン バスッ



女性の警告が聞こえたのと同時に丸い銃口から一筋の閃光が放たれる。



しかし、それよりも早くトトロの背後に隠れていたフリードリヒが飛び出して、ギュオーの手に噛み付き、照準を逸らした。
光線はトトロの頬を掠めて、体毛を焦がす程度ですんだ。

「離せ、このぉ!」
「キュゥゥゥ!?」

手を噛まれたギュオーは、素手でフリードリヒを振り払う。
フリードリヒは、運よく弾かれた先にいたトトロがキャッチしたため、大きなダメージを受けることはなかった。
しかし、トトロに直に触れているフリードリヒとケリュケイオンには、トトロの毛が逆立っているとわかる。
流石のトトロも、撃たれかけて肝を冷やしたということか。

(小癪な! まさか陰にもう一匹トカゲが隠れていたとは!
 そして、抜かった・・・・・・奴自身は喋れずとも付属品が喋れる可能性を忘れていた・・・・・・
 声を発したあの宝石は、スバル・ナカジマが持っていた杖と同種の物か?)

失敗とそれによる苛立ちを抱えながらも、相手を分析するギュオー。
トトロの側にいる羽付きの女−ピクシーとトカゲ−フリードリヒはギャアギャアと威嚇している。
906war war! stop it(修正版) ◇igHRJuEN0s:代理投下:2010/02/26(金) 21:01:44 ID:SyCNe1s7
トトロ自身は他の二匹ほど、ギュオーへの敵意を向けてはいないが、先程の友好的な雰囲気も感じとれない。
その中で、目の前の人物・ギュオーが危険だと知ったケリュケイオンは提案を出す。

『相手は話しあいの余地もなく撃ってきました!
 彼は間違いなく危険です、逃げてください!』

ケリュケイオンのその言葉を聞くと、トトロたちは逃走を開始した。
トトロは踵を返し、二足の足で素早く逃げる。
ピクシーとフリードリヒは羽根を動かして、トトロの背中を追うようについていく。

「逃がすか!」

ギュオーは逃げるケモノたちに光線を数発撃ち込むが、トトロたちの素早さに加えて木々に光線を阻まれ、当たることはなかった。


ギュオーはケモノたちを追いかけながら思考する。

(私が殺し合いに乗っていることを言い触らされるのを黙って見過ごしたくは無い。
 しかし、ユニットも捜さねばならん・・・・・・どうする?)

トトロを殺すか?
ガイバーユニットを手に入れるのが先か?
悩んでいる間に一つの事象が、ギュオーの脳裏を過ぎる。
自分がウォーズマンと戦っている間に、キョン・スバルもしくは両方と出会っていたとしたら?

(−−有り得る。
 小僧と小娘がこの辺りへ逃げ込んだのは確かだし、出会っていてもおかしくはない。
 もしそうならば、ケモノを殺して喋る宝石を奪い、居場所を聞き出す必要がある。
 ちょうど小僧がどこへ行ったかわからずに困っていたところだしな。
 一石二鳥か一石一鳥の違いだが、それに賭けてみるか)

改めてトトロを殺すことに決めたギュオーは走る加速度をあげる。
元々、人間どころかゾアノイドの何倍もパワーやスピードを強化された獣化兵。
その足の速さは人間や動物とは比較にならず、トトロたちと離された距離がぐんぐんと縮まっていく。


そのさなかでギュオーは違和感を感じていた。

(肩が重い、胸に妙な苦しさを感じる、おまけに低い声が出ずらい・・・・・・
 私が思っていた以上に怪我と疲労は大きいのか、死んでも足を引っ張るウォーズマンめ!)

身体の違和感の正体をウォーズマン戦での消耗が原因だと決めつけるギュオー。
違和感は拭えないが、ギュオーはそれでも構わずに走り続ける。
(ええい、些細な事などいちいち気にしてられん! 今は耐えるべきなのだ!
 そして、どんな相手でも全力で殺すと決めた以上、このギュオーは容赦せん!)

些細な違和感は無視する方針を固め、ただただ獲物を正面に見つめ、全力で追いかける。
例え、さっきまで求めていたガイバーの足跡がすぐそこにあることも知らないまま−−今は目の前の獲物に集中する。

「逃がさんよぉ!」

邪悪なスマイルと共に、トトロとの相対距離が大分埋まってきた所で、ギュオーは光線銃のトリガーを引いた・・・・・・


−−−−−−−−−−−
907war war! stop it(修正版) ◇igHRJuEN0s:代理投下:2010/02/26(金) 21:02:51 ID:SyCNe1s7


『Mr.troII・・・・・・あなたは自分で何をやっていたか理解しているのですか?』

ギュオーから逃げる獣の一行。
そのグループの中心であるトトロは森を走りつつ、ケリュケイオンからの嗜めを受けていた。

『フリードリヒがいち早く行動してくれたおかげで最悪の結果−−あなたの死亡は免れました。
 ですが、その結果を招きかけたのは、他ならぬあなたなのです』

トトロの行動は人を見かけると隠れたり、様子を伺ったり、相手を確かめることもしないまま、自分から踊り出て笑顔を振る舞った。
これでは殺戮者相手には、殺してくれと頼んだようなものだ。
トトロ自身も攻撃されてから、ようやく相手が危ないと気がついたのか、逃げる事を選んだらしい。
だが、ケリュケイオンは持ち主の不可解すぎる行動に、人間で言うところの『呆れた』『ご立腹な』様子である。

『今までの行動よりMr.troIIがとても優しい気性なのはわかりました。
 Ms.高町たちと協調して瀕死状態のMs.ナカジマを助け、Mr.キョンのような危険人物にすら身を案じる方ですしね。
 ・・・・・・ですが、今回に至っては危機感と慎重さに欠き過ぎています。
 その結果が、あの怪人物に追われているこの状況です』

あくまで持ち主の行動を分析しつつ、トトロへ注意を促すケリュケイオン。
言葉を喋れない動物なので、意味を理解しているかは謎だが、とにかく持ち主のパートナーであるデバイスとして、必要事項はどうしても言わなくてはならないと思考回路が判断したのだ。
ところがケリュケイオンの注意に対し、トトロの反応は無言。
理解していての無言か、その逆か、最初から聞き耳を立ててないのか、イマイチわからない。
ちなみにピクシーはケリュケイオンに向けて「キュイキュイ!」と騒がしく鳴き声をあげている・・・・・・主人が蔑まされたと怒っているのか?
とりあえず、ケリュケイオンは反応が無い持ち主に続けて忠告する。

『次からはもっとよく考えて行動してください。
 でなければ−−』

−−自分で自分の身を滅ぼすことになります、と言葉を紡ごうとする寸前で、それを打ち切る。
その理由は、内蔵された索敵機能が異様な動きを捉え、即座にそれを報告するためである。
908war war! stop it(修正版) ◇igHRJuEN0s:代理投下:2010/02/26(金) 21:06:21 ID:SyCNe1s7
『−−目標急接近!!』
「ヴォウ」
「ギャア!」
「?」

テバイスの報告から、ケモノたちが首を振り向かせると、そこにいたのは怪人・ギュオー。
それも、先程までそれなりの距離を稼いでいたハズが、いつまにか10mほどまで距離を詰められていた。
そして、銃から四度目の光線が放たれる。

『Mr.troII、右へ回避を!』

ケリュケイオンからの指示通り、トトロは近距離からの射撃を右に避けることで光線の直撃を回避する。
完全な回避は叶わずに、ディパックに当たって大穴を開けるが、それが幸をもたらした。
ディパックが支給品を溜め込む機能を失い、欠損部分から中身が吐き出される。
そして−−










−−濡れた紙類やスイカを含んだ大量の水が、鉄砲水のようにギュオーへ襲いかかる!!

「どわあああああああ!?」

水の勢いは強く、後ろへと押し流されるギュオー。
さらに追い撃ちをかけるように濡れた名簿やスイカが体に当たり、極めつけは円盤石がギュオーの顔面にクリーンヒットする。

ガツンッ
「うわらばッ」

水の勢いと、頭に飛んできた円盤石に負けたギュオーは仰向けに倒れる。


『これは・・・・・・温泉の水?』

ディパックから飛び出した水はオレンジ色、温泉のお湯だ。
おそらく以前に温泉に入った時に、ディパックに入りこんだものだと、ケリュケイオンは理解する。
何はともあれ、ディパックが水を吐き出しきった頃にはギュオーはだいぶ後方へと流されていた。
しかし、すぐに起き上がってケモノたちを追跡してくるだろう。
油断はできない。

『チャンスです! 今の内に退却すべきです!』
「ヴォウ・・・・・・」

トトロはディパックから水と同時に出ていった三つ目の円盤石を見つめる。
だが、当の円盤石はギュオーのすぐ側に落ちている。
当然、取りに行くのは危険だ。
それでもトトロは、その円盤石を取り戻そうと一歩、足を動かすが・・

『戻っては駄目です!
 諦めてください!』
「ヴォ・・・・・・」
『あなたはもちろん、フリードリヒたちまで巻き込む気ですか?』
「・・・・・・」
909war war! stop it(修正版) ◇igHRJuEN0s:代理投下:2010/02/26(金) 21:07:37 ID:SyCNe1s7
ケリュケイオンに注意され一度は静止を振り切れうとするが、仲間たちまで危険に曝せないとわかったのだろう。
トトロは淋しそうな表情を浮かべつつも、南へと向き直る。
デバイスに促されてトトロとケモノたちは逃走を再開する。
F-4からG-4、北から南へ、南へと駆けていく。

ずぶ濡れのギュオーがムクリと起き上がり、沸々と怒りを覚える。

「この私に舐めた真似を・・・・・・!
 絶対に殺して、あの宝石から小僧の居場所を吐かせるぞ!!」

距離を大きく離されたが、見失うほど離れてはいない。
まずは自分の顔に一撃を食らわした円盤石を腹いせに踏み付ける。
普通なら円盤石が割れてもおかしくないギュオーの力だったが、水でぬかるんでいるため、やわい地面にめり込む程度で済んだ。

そして、ギュオーは追跡を再開する。
後に残ったのは、ぐちゃぐちゃに濡れた紙類・割れたスイカがいくつか・円盤石、そして水溜まりだけである。


−−−−−−−−−−−


追撃戦の過程で、ケモノたちは森の深くにある滝に連なる川の前までさしかかる。

『こうなっては仕方ありません。
 早く温泉へ向かい、Ms.高町たちと合流しましょう』

トトロではあの怪人には敵わない(そもそも戦う意思が無い)。
このままでは命が危ないと判断したケリュケイオンは、温泉にいる仲間たちとの合流を提案する。
またしてもトトロからの返事は無いが、理解してくれるのならそれで良いとケリュケイオンは思っていた。


トトロはジャンプ、他の二匹は飛行して、川を越える。
そして針路を東へ、東へと・・・・・・

『待ってください、そちらは反対の方角です!』

温泉が西側にあるのに、東側へと走り込むトトロにケリュケイオンは警告を出す。
それでもトトロは警告を無視するように、ひたすら東へ走る。

(『どういうことなのでしょう・・・・・・?』)

単純に考えれば彼らが東へ行けば行くほど、仲間のいる温泉から遠退き、自分の都合が悪くなる。
それがわかってると仮定すると、デメリットしか背負わないのに東へ向かう意味をケリュケイオンが理解するのは、しばらく経ってからである。


(『もしや、Mr.troIIは仲間のために、わざと東へと怪人を誘導している?』)
910war war! stop it(修正版) ◇igHRJuEN0s:代理投下:2010/02/26(金) 21:08:43 ID:SyCNe1s7
ケリュケイオンが読んだトトロの意図は以下の通りだ。
トトロが温泉へ到着して仲間と合流できたと仮定する。
その場合は怪人も確実に追跡してくるだろう。
その際に、温泉にいるのは芯まで疲弊したエース・死に体から復活したばかりの魔導士・戦いには不向きな老人・特別な能力は感じられない異星の軍人・・・・・・
総合ポテンシャルで考えるなら、真っ当に戦えたものでは無い。
ギュオーを撃退できたとしても、死人が出かねない被害を覚悟しなければならない。
だから、ギュオーを温泉から引き離すために東へ向かうのだ。
トトロがそこまで深く考えてないにしろ、東へ誘導することで時間稼ぎはできる。
時間を稼いだ分だけ、温泉の仲間たちは失った体力・魔力を取り戻せる。
ついでに南方向へライガーと共に去ったキョンから注意を逸らすこともあり、キョンの安全はもちろん、ギュオーにガイバーユニットが渡ることを避けられる。
だが、それは自分が怪人を撒くまで追われ続けなければいけない。
命掛けのリスクを背負っても、トトロはその道を選んでいるというのか?

(『−−自分から囮となるつもりですか、下手をすれば命を失うというのに、それでも構わないのでしょうか?』)

思い返せば、トトロはただ争いを好まないだけでなく、自分から率先して人を助け、争いや暴力を良しとはせず、他人が傷つけ合うことを嫌う。
そして誰とも優しく振る舞い仲良くしようとする姿は、まるで無垢な子供のようだ。
無垢ゆえに危険人物というレッテルは意味を成さず、トトロは公平に誰であろうと助けようとする。
複数人の人間を危めたキョンも怖れずに(具体的な解決はできてないが)手助けした。
ついさっき、恐ろしげな怪人・ギュオーと自分から接触しようとしたのも、手を差し延べて仲良くなりたかっただけかもしれない。
されど、その優しさが必ずしも良い方向に傾くとは限らず、今こうして怪物に追われているのも、悪い結果の一つと言える。

相手が何者だろうと公平に優しく、非暴力主義なのは素晴らしいことではあるが、それは同時に危うさを秘めている。
誰しもがその優しさに応えるとは限らず、呼吸と人殺しが同義の人物にはまず通用しない。
殺人を厭わない人物が多くいるこの殺し合いでは、強い優しさは己の身を滅ぼしかねない両刃の剣でもあるのだ。
しかし、自身の危険を省みず怖れない姿勢は、一種の献身さを感じ取れる。
ゆえに、ただの他者に甘いだけの偽善者とは言い切れない。

(『−−これは考え過ぎでしょうか?
 でも、この考えが全て当て嵌まるなら、Mr.troIIは素晴らしい動物なのでしょう。
 ただし、この殺し合いの過酷な環境では長生きできないタイプでもあります』)

それが、ケリュケイオンのトトロの行動に関する考察と、人物像(動物像?)の評価である。


ケリュケイオンが思考している内に、ギュオーもまた川を越えて追いかけてきた。

『目標、再接近!』
「待てぃ! 黙って私に殺されるがいい!!」


ギュオーに追われながら、尚も東へ向かうケモノたち。

(『東側にも殺し合いに乗ってない者や、逆に殺し合いに乗った人物もいるでしょう。
そうなった場合は、臨機応変に対応するしかありませんが、人の言葉を喋れないMr.troIIだけでは心もとないですね。
私が全力でカバーしなければならないようです』)

東側へ向かうほど、温泉から離れていく。
これではしばらく仲間と合流するのは無理だろう。
きっと仲間たちは帰りが遅いトトロたちを心配する。
それでも−−

(『−−いつかは、Mr.trollたちをMs.高町たちと無事に合流させるために力を尽くします』)

そのように、ケリュケイオンは思考回路に書き込む・・・・・・人間の言葉で置き換えるならば゛心に誓った゛のだった。
911war war! stop it(修正版) ◇igHRJuEN0s:代理投下:2010/02/26(金) 21:11:32 ID:SyCNe1s7

−−デバイスが思考をしている裏で、トトロは悲しそうな表情を浮かべている。
その表情を知るのは、側にいるフリードリヒとピクシーのみ。
二者は悲しむトトロを労うように鳴く。

「キュックル〜」
「キュイ・・・・・・」

トトロが悲しんでいるのは
追跡者に追われる恐怖からか?
好意をギュオーに裏切られたことか?
蛮獣の如く、コミュニケーションの余地も無く襲いかかったギュオーへの哀れみか?
仲良くしたいのに、思い通りにいかなかったからか?
その表情の正しい意味を知るのは、本人とケモノたちくらいだろう。

誰でもわかるのは、夜明けと争いの終焉はまだ先だということ、のみ・・・・・・

【G-4 森(川周辺)/一日目・夜】

【トトロ@となりのトトロ】
【状態】腹部に小ダメージ
【持ち物】ディパック(損壊)、ピクシー(疲労・大)@モンスターファーム〜円盤石の秘密〜
     フリードリヒ(ダメージ・小)魔法少女リリカルなのはStrikerS、ケリュケイオン@魔法少女リリカルなのはStrikerS
【思考】
1、自然の破壊に深い悲しみ
2、誰にも傷ついてほしくない
3、?????????????????

【備考】
※ケリュケイオンは古泉の手紙を読みました。
※東へ向かっています。
ケリュケイオンの読みでは、怪人(ギュオー)を仲間から引き離すために東側へ誘導していると思っています。
トトロが本当にそう考えているかは、次の書き手さんにお任せします。
912war war! stop it(修正版) ◇igHRJuEN0s:代理投下:2010/02/26(金) 21:12:35 ID:SyCNe1s7

【リヒャルト・ギュオー@強殖装甲ガイバー】
【状態】全身軽い打撲、左肩負傷、頭部にダメージ(小)、ダメージ(大)、疲労(大)、巨乳、低い声が出づらい
【持ち物】支給品一式×4(一つ水損失)、参加者詳細名簿、首輪(草壁メイ)、首輪(加持リョウジ)、E:アスカのプラグスーツ@新世紀エヴァンゲリオン、ガイバーの指3本、空のビール缶(大量・全て水入り)@新世紀エヴァンゲリヲン、毒入りカプセル×4@現実
     博物館のパンフ、ネルフの制服@新世紀エヴァンゲリオン、北高の男子制服@涼宮ハルヒの憂鬱、クロノス戦闘員の制服@強殖装甲ガイバー
     詳細参加者名簿・加持リョウジのページ、日向ママDNAスナック×11@ケロロ軍曹
     ジュエルシード@魔法少女リリカルなのはStrikerS、E:ケロロ小隊の光線銃(16/20)@ケロロ軍曹
【思考】
0、トトロを殺し宝石からキョンの行方を聞き出す。
 キョンの行方を知らなくとも、自分の情報の漏洩を防ぐためにトトロは殺す。
1、優勝し、別の世界に行く。そのさい、主催者も殺す。
2、キョンを殺してガイバーを手に入れる。
3、自分で戦闘する際は油断なしで全力で全て殺す。
4、首輪を解除できる参加者を探す。
5、ある程度大人数のチームに紛れ込み、食事時に毒を使って皆殺しにする。
6、タママを気に入っているが、時が来れば殺す。
7、疲労とダメージのせいか身体に違和感を感じる・・・・・・しかし、今は耐える!

【備考】
※詳細名簿の「リヒャルト・ギュオー」「深町晶」「アプトム」「ネオ・ゼクトール」「ノーヴェ」「リナ・インバース」「ドロロ兵長」に関する記述部分を破棄されました。
※首輪の内側に彫られた『Mei』『Ryouji』の文字には気付いていません。
※擬似ブラックホールは、力の制限下では制御する自信がないので撃つつもりはないようです。
※ガイバーユニットが多数支給されている可能性に思い至りました。
※名簿の裏側に博物館で調べた事がメモされています。
※詳細名簿の「加持リョウジ」に関するページは破り取られていてありません。
※詳細名簿の内容をかなり詳しく把握しています
※一度ギュオーをLCL化させかけた影響で首輪に変化があるかもしれません。


※F-4のどこかに、クロエ変身用黒い布、濡れた支給品一式、スイカ×5(いくつか割れてる)、円盤石(1/3)+αセット@モンスターファーム〜円盤石の秘密〜が放置されています。



【ケロロ小隊の光線銃@ケロロ軍曹】
ケロロ小隊が劇中でよく使う光線銃。
光線(ビーム)を放って攻撃できる。最大発射数は20。
銃口が丸いのを除けば、デザインが『機動戦士ガンダム』のビームライフルにそっくり。

調べてもこの武器の正式名称がわからないので、この名前で載せました。


−−−−−−−−−−−
913war war! stop it(修正版) ◇igHRJuEN0s:代理投下:2010/02/26(金) 21:13:26 ID:SyCNe1s7

〜 お ま け 〜



(『あの危険人物・・・・・・怪人と言うべきでしょうか?
 とにかく、あのような怪人がいることを伝えなくてはいけませんね』)

ケモノたちは、名前のわからぬ怪人・ギュオーに現在進行形で襲われている。
ケリュケイオンは彼の者の特徴を、殺し合いに乗っていない参加者のために、より正確に伝えなければならない。

(『見た目は鬼のようにおどろおどろしいですが、胸部が大きく、声が女性に近いものに聞こえます。
 この怪物は女性なのでしょう』)

怪物を女性と判断するケリュケイオン。
この判断は半分正解で半分間違いと言える。
なぜなら、今のギュオーのDNAは゛とある女性゛にある程度まで書き換わっているのだから。


ここでギュオーの身体に何が起こっているかを解説しよう!
鍵となるのは、ギュオーはトトロと接触する直前まで食べていた゛日向ママのDNAスナック゛。
日向ママとは参加者の一人・日向冬樹の母親・日向秋のことである。
日向秋の特徴を簡潔に答えるなら、二児の母親とは思えぬナイスバディなスーパーウーマンと言っておこう。
以前に彼女のDNA入りスナックを食べたリインフォースは、日向ママの如く、格段に胸が大きくなった。
ドラマタの人には、このスナックの存在は感涙ものである。
某妖怪がビーストモードにトランスフォームするほどの、豊乳の持ち主を量産できるとお思いの方もいることでしょう。

と こ ろ が ギ ッ チ ョ ン

このスナックの本当の効果は胸が大きくなるのではなく、食べれば食べるほどDNAが゛日向ママ゛に書き換えられていくことである。
すなわち、リインの胸が大きくなったのは、彼女のDNAが日向ママに近づいた効果の過程なのだ。
胸が大きくなったのは、スナックの効果の鱗片に過ぎない。
食べ過ぎれば、身体がより日向ママに近いものへと変化していき、最終的には身体は日向ママそのものと化す。
914war war! stop it(修正版) ◇igHRJuEN0s:代理投下:2010/02/26(金) 21:14:11 ID:SyCNe1s7
ギュオーはこのスナックを一袋丸々たいらげている。
そして、確認できる効果は豊乳化と低い声が出づらい=女性のような高い声が出る。
DNAの日向ママ化は、リイン以上に進んでいるものと思われる。
これ以上、ギュオーがスナックを食べると、身体の日向ママ化が加速度的に進行する恐れがある。
・・・・・・すでに手遅れかもしれないが。

ギュオー本人はこの異変を、怪我と疲労のせいだと決めつけ、獲物を狩るのに集中するために、今はろくに確かめようとしない。
着ている人間の体型にがっちりフィット、つまり密着するプラグスーツを着ているのも、ギュオーが気づけない要因の一つである。
彼に善意や友愛の心はなくとも羞恥心はあるだろうし、いずれ彼が肉体の変化を知った時は何を思うだろうか・・・・・・

ケリュケイオンはそんな事情など知らない。
ただありのままに、外見などのわかりうる情報を受け止めるだけである。
そして、なるべく情報を的確に伝えるのだ。

(『怪人の特徴は、大柄・鬼のような顔・額に宝石のようなもの・赤いプロテクトスーツ・女声・豊乳・・・・・・おそらく女性。
 現状でわかることはこのぐらいでしょう。
 とにかく、殺し合いに乗っていない人物に出会い次第、このことを伝えなくては』)

決して、誤報ではない。
相手が女性かどうかはケリュケイオンの推測だが、それ以外はまごうことなき事実である。

最後に付け加えると、支給品の力で老いたスグルや若返った冬月は、放送とともに元の身体に戻った。
しかし、リインの胸は放送の時刻になっても、まったく戻ることはなかった。
リインと同じスナックを食べたギュオーは、何か特別な要因でもない限り、二度と同じ身体に戻ることはないだろう。


どうなるギュオー!?


こうして獣神将リヒャルト・ギュオーは、゛ボインちゃん゛の仲間入りを見事に果たしたのだった。

ギャフン。




※ギュオーは日向ママのDNAスナックを一袋食べました。
確認できる変化は巨乳化・低い声が出にくい=高い声が出るなど、いずれも本人は気づいてません。
まだ他にも肉体に変化があるかもしれません。
※ケリュケイオンは怪物(ギュオー)を、身体的特徴から女性だと推測しています。
915創る名無しに見る名無し:2010/02/26(金) 21:22:30 ID:jmddkGD6
ksk
916war war! stop it(修正版) ◇igHRJuEN0s:代理投下:2010/02/26(金) 21:25:14 ID:SyCNe1s7
288 名前: ◆igHRJuEN0s 投稿日:2010/02/26(金) 01:19:08 [ YrRABrO. ]
仮投下スレに修正版を投下いたしました。
まだ矛盾や誤字、気になる点などがあるようでしたら指摘していただくと助かります。

不備がなければ、本スレに代理投下してくださると非常に助かります。



以上で代理投下終了。
投下乙でした!
新たなボインちゃん爆誕! た だ し 閣下www
砂ぼうずの反応が見てみたいwww
917創る名無しに見る名無し:2010/02/26(金) 21:31:23 ID:P2Dd4WUr
ひどいwwwwwなんかもう色々酷いwwwwそれ以外言いようがないwwwwwwwwww
918創る名無しに見る名無し:2010/02/26(金) 21:31:42 ID:jmddkGD6
ksk遅れてすみません
仮投下と代理投下乙です!
ギュオーがボインで誰得w
919創る名無しに見る名無し:2010/02/27(土) 00:19:05 ID:2pB2H3os
投下乙です。
なんていうかwwwwなんとも言えないw
一姫とか言ってたのに、まさかの閣下ボインwww
920創る名無しに見る名無し:2010/02/27(土) 14:17:05 ID:iBG6IKKL
乙です。
女体化ギュオーwww どうしてこうなったwww
921創る名無しに見る名無し:2010/02/27(土) 18:49:08 ID:imm5t+zn
乙。
閣下wwww
一体何処まで落ちていくんだろう。
922創る名無しに見る名無し:2010/02/27(土) 19:28:46 ID:28ccfoF2
むしろ上がっているんだよ
923創る名無しに見る名無し:2010/02/27(土) 20:56:51 ID:v4lKa+/E
胸囲が
924創る名無しに見る名無し:2010/02/28(日) 21:15:03 ID:9QNIabL+
wksk
925創る名無しに見る名無し:2010/03/02(火) 19:48:02 ID:jH/0I1My
直った!
ksk!
926創る名無しに見る名無し:2010/03/02(火) 20:07:05 ID:woTL61gO
よかったksk!
927創る名無しに見る名無し:2010/03/02(火) 21:09:20 ID:jH/0I1My
避難所より

305 名前: ◆2XEqsKa.CM[sage] 投稿日:2010/03/02(火) 21:04:21 ID:m.cZaVZk
不安定っぽいので、一応ちょっと待ってしときます

ゆっくり書いていってね!
928創る名無しに見る名無し:2010/03/03(水) 17:21:28 ID:iwywN4TE
閣下が流石過ぎるwww
929創る名無しに見る名無し:2010/03/03(水) 23:05:26 ID:xft/Iix7
このスレは次の投下で終わりかな?
ゆっくり書いていってね!!
930創る名無しに見る名無し:2010/03/04(木) 23:52:07 ID:KD0u0280
wksk!
931 ◆2XEqsKa.CM :2010/03/05(金) 00:34:05 ID:3vG2nvlt
キョン、オメガマン投下します



「いままでのあらしゅじー! なんかばくはちゅしてー、ばくはちゅしゅればいいとおもいましたぁぁ!!」


作文ー!? と、呂律の回らない舌で妄言を吐きながら。
俺は、肌寒い夜の中を千鳥足で進んでいた。
なんだって俺はレストランを出て、何故大声を張り上げながら森を歩いているんだ?
寿命切れの電球のようにパチパチと思考能力が明暗する俺の頭では、もうその疑問にすら答えが出せなかった。
レストランで調達した木材を杖代わりにして、不規則に前に進む……しかし、前に進んでどうなるんだろうな?
俺みたいな奴がこの殺し合いに最後まで生き残れる筈がないことくらいは、この酩酊した頭でも分かった。
だったら、どこに行こうが、どこに隠れようが、いずれは死ぬ。
死にたくないのに、死ぬ。冗談じゃない。死んでたまるか。
だってそうだろ? 自分が消えちまうんだぞ? 漫画やアニメみたいに、誰かに後を託せる訳がない。
この平和な世界で、俺くらいの歳で自分の死を意識する奴がどれほどいるってんだ?
俺から見える範囲には、少なくともそんな奴はいなかった。
強いて言うなら、朝倉くらいか……? いや、あいつからは今俺が感じているような狼狽はまるで感じられなかった。

「ああ……しょうかぁ……」

長門も、朝倉と同じ存在だったな。だから、こんなばかげた殺し合いの強要を平気で出来たのか?
長門の言葉を借りれば、俺やハルヒは有機生命体。別の生き物の感情など、宇宙人様には関わりないのか。
俺だって、こんな事は考えたくなかった。あのSOS団で、確かに長門は俺達の仲間だったからだ。
だが、事実長門は俺達をこんな殺し合いに放り込んだのだ。それだけが目に見えるリアル。
一度だけこの島で見たあいつは……あいつの目は、もう俺達といた頃の長門のそれではなくなってしまっていた。
長門が、引いてはそのバックに存在する統合思念体とやらが何を考えているかなど分かるはずもなく。
俺に、俺達にできるのは目の前の現象に抗い、自分の命の減少を避けることのみ。

「ちきしょお……ちきしょおおおお……!?」

肺の底から吐き出すように怨嗟の声を上げて、

「げ……げげげ……げええええ……」

同時に俺は、またもや吐瀉物を地に垂らす。
痙攣する腕が木材を手放し、頭から吐瀉物の上にダイブ。
嘔吐は幾度目になるのか、酸鼻極まる悪臭は、もはや俺の服に完全に染み付いていた。
遠くなる意識の中で、俺の胃のどこからこれほどの量の小間物が出てくるのか、という疑問が走る。
吐瀉物を指でなぞって見ると、サラサラとした感触で、もう固形物は無いに等しかった。
……最初のころのように、気管が詰まるあの感覚すらなかった。
暗くて見えないが、あるいはこれは血なのかも知れない。だとしたら……俺もそう長くないという事なのか!?
933創る名無しに見る名無し:2010/03/05(金) 00:36:56 ID:38yirxb4
ksk

「うっ……ぐぅ……死にたくねえ……死にだくねえよぉぉぉ……!」

涙が、鼻水が吐瀉物にまみれる。
何度同じ事をやっているのか、自分でも情けなくなるが、何度やっても心から不安が尽きないんだ。
枯れたはずの涙も鼻水も言葉も、死を意識するたびに満タンに給油された。

「ハルヒ……ハルヒぃぃぃぃ……」

人の死に意味があるというのなら、それは遺された者への影響だけだろう。
特にそれが殺人による死ならば、加害者に降りかかる影響は果てなく大きい。
「人を殺してもなんとも思わない」なんて大量殺人者や軍人の話を聞くが、殺人者の意識は問題じゃないんだ。
人が人を殺せば、消えた命の重みは残った命に移り、何を償っても、何を忘れても、その重みが減ることはない。
霊魂だのなんだの、オカルト的なことを言いたいわけじゃない。ただ眼前で起こっている現実が、その結論を導き出す。
だから、この島で3人もの人間の命を奪った俺が、限界を超えた体液を垂れ流しても不思議はないのだ……。
この涙はハルヒの悲しみ。この鼻水はあの子供の恐怖。この吐瀉物はナーガのおっさんの怒り。
それらを背負えず、吐き出す俺のなんと弱いことか。

「ア……アア……アー……」

酔いが醒めていく。心の冷静な部分がアルコールで壊れた部分の比率を超え、全身の痙攣が止まる。
フラフラと立ち上がり、木材を付きながら歩く。何故歩くのか、目的などない理由などない意味などない……。
胃酸で溶け始めた歯をがちがちと、力を失った顎をがくがくと動かし、幽鬼のように前進する。

「禁止……エリア……は……」

それでも、保身だけは忘れない。コンパスと地図を取り出し、周囲を確認。
俺は何故……生きる事を諦めないんだろう。
今生きているからって、こんな俺が生き続けてどうなるというのか。
ハルヒも妹も朝比奈さんも死に、古泉を裏切った。スバル達からは見捨てられた。

「へへ……へへぇ……決まってんだりょお……」

そうだ。
意味などいらない。理由などいらない。目的などいらない。
ただ生きたくて、何が悪い。
どうしてこうなったかなんて、もうどうでもいい。

「生きたい生きたい生きたい生きたい生きたい生きたい生きたい生きたい生きたい生きたいよぉぉぉ……」




  し  に  た  く  な  い  




935創る名無しに見る名無し:2010/03/05(金) 00:38:46 ID:AiCtuPgz
キタksk!
936創る名無しに見る名無し:2010/03/05(金) 00:38:55 ID:38yirxb4
ksk
937創る名無しに見る名無し:2010/03/05(金) 00:41:03 ID:AiCtuPgz
ksk





山小屋を追い出されたオメガマンは、仕方なく最寄の川沿いで腰を下ろしていた。
これから精力的に行動するに当たり、ディバッグ三つを抱えて歩くのは何かと不便なので。

「色々と整理して、一つに収まるように詰めていたのだが……?」

ボソリと呟くオメガマンの手には、一枚のメモ用紙。
どのディバッグをどこで手に入れたのかなど覚えていないので、いつ何処で入手したのかも分からない。
メモ用紙をしげしげと眺めるオメガマン。星明りだけでは見辛いが、なんとか解読できた。
『18時にB-06の公民館で待ち合わせ』と書かれたそのメモを、ポイっと川に放り捨てる。

「もっと早く気付いていれば奇襲も出来たか……いや、将軍の下にいたからなぁ〜〜。ま、もう関係ない事よ」

今から行っても誰もいない可能性の方が高いだろう、と当たりをつけ、オメガマンは作業を続行する。
ふと、その手が止まる。
黒いビニール袋に包まれた、ゴツゴツした感触の物に手が触れたのだ。

「食料ではないようだが……ビリビリ、と」

袋を開けてみると、中には爪の先ほどの消しゴムのような物と、100円ライター程の大きさの機械に繋がれたイヤホン。
説明書がひらりと足元に落ちると同時に、雲が切れて月明かりが川辺に射す。

「ふむ……これは便利そうだな。もう少ししっかり持ち物をチェックしておくべきだったか」

『ケロン軍制式超高性能小型盗聴器』と名を冠されたその機械の解説を読み、オメガマンの顔が綻ぶ。
機器を懐に仕舞い、地図を取り出して周囲を見渡す。

「街に向かおうと思っていたが、近くにもうじき禁止エリアになる場所がある、か……」

もしかしたら有用な物が落ちているかもしれない。
そう時間はないが、とりあえず向かってみよう、と立ち上がり、オメガマンは川の中に視線を飛ばす。
背中の巨大な五本の指に一纏めにした荷物を掴ませ、川を泳ぐ魚を凝っと見つめる。

「Ωメタモルフォーゼ! フィッシャー・オメガー!」

魚に向けて吸収光線を照射し、背中にエラと鱗の塊のような物を顕現させ、オメガマンは川に飛び込んだ。
川の流れに任せるようにして、23:00に禁止エリアと化すE-6に突入。
川底を舐めるように眺めつつ、時折水上に飛び跳ねて川沿いをじっくりと検分する。
背中の鱗に包まれたディバッグは濡れることもない。
939創る名無しに見る名無し:2010/03/05(金) 00:42:44 ID:38yirxb4
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940創る名無しに見る名無し:2010/03/05(金) 00:43:32 ID:AYDAfFmN
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(人間ってのは水場に集まるもんだからなぁ〜! フォッフォッフォ、こうやって川周りを見ていけば……ぬ?)

泳ぎだして十数分、予想したよりも早く、川が途切れた。
泥っとした土の壁に遮られ、オメガマンの動きが止まる。

(……何も無かったな。無駄足か……? っと、これは……)

川底に、海草に隠れるようにして、何かのスイッチが設置されていた。
あの湖のようにリングを出現させるのか、と興味本位で近づき、迷わず押すオメガマン。

(まあ、リングが出てきてももうじき禁止エリアになるのではな……)

身構え、何が起こるのかじっと待つオメガマン。しかし、特に何かが変わった様子はない。

(……何だというのだ? せっかく見つけたというのに……)

数分身動きせずにじっとしていたオメガマンだったが、流石に痺れを切らして川面に上がる。
陸の方を見渡してみるが、何が起きたという感じもない。
やむなくメタモルフォーゼを解除し、川辺に這い上がるオメガマン。

「……」

あれは、一体なんだったのだろうか。
オメガマンは首を傾げながら、僅かに水がついたディバッグを叩いて水気を落とす。
このまま真っ直ぐ街に向かおうか……そうオメガマンが考えると同時に、ゴポゴポ、と水を掻き分ける音が聞こえた。

「!? 俺と同じ事を考えたやつがいたのか……?」

川の方向に向き直り、警戒するオメガマンだったが、その警戒は容易に解けた。
川底から、今しがたオメガマンが押したスイッチの直上にせりあがってきたのは、見覚えのあるフォルム。
もふもふとした毛皮を持つ、そう、それは――――――。

「中トロではないか! ……いや、これは……石像!?」

中トトロ。リングの上でちょこまか動く、主催者達の尖兵。
その石像が、プラカードではなく矢印のような物を掴み、オメガマンの前に現れていた。

「どういうことだ……ぬお!?」

ガタン、と音を立て、中トトロ像がオメガマンに向けて矢印を向ける。
撃たれる―――直感的にそう感じ、地面に伏せるオメガマン。
だが、一向に矢が飛んでくる気配は無く。

「……何かを指しているのか?」

恐る恐る立ち上がって中トトロ像が指す先を見れば、それは市街地とは真逆、南。
この先に何かがある、という事なのだろうか。
あるいは、先ほどのスイッチを押したことで、何かが南で起きている、という意味なのか。
あなたはこの矢印に従って南に進んでもいいし、これを無視して街に向かってもいい。
そんな風に選択肢を突きつけられている気がして、オメガマンの心に不満の灯が燃え上がる。

「思わせぶりおって……気に食わん雇い主だぜ〜っ! ……まあいい、とりあえず南に向かうとするか」

せっかく自分の手で掴んだ情報だ。その正体が何であれ、自分の目で確かめたいという気持ちもある。
オメガマンは水中で少しポジションがズレたマスクを被り直し、時計を眺めて、

「次の放送までには、まだ少し時間があるが……殺しを急ぐに越した事もないだろうな」

全速力で走りだした。

数十分後。オメガマンの目に、ずりずりと杖を突きながら歩く人間の姿が映る。
かなり弱っているようだったが、オメガマンは油断無くスーパーアンチバリア装置を発動させ、背後に忍び寄って。

「フォーッフォッフォ! 夜中に出歩いてはならんと、ママに教わらなかったのかな!? 死……」

標的には聞こえない笑い声を上げながら腕を脳天に振り下ろす寸前。
何かに気付いた様子もなく、標的の人間がいきなりビクンと痙攣して倒れこむように振り返り―――――。

「おげげえええええええっ!!!」

「BAWWOHHH!!!」

姿無きオメガマンの顔面に、血とも胃液ともつかぬモノが降りかかった。

「お……俺のゲロが……浮いてる……?」

「違うわぁぁぁぁっ!!!!」

渾身のツッコミも、スーパーアンチバリア装置によって標的には届かない。
だが怒り心頭のオメガマンは、標的の顔を見て。

「……バッテリー切れまであと六分弱か」

不思議なほど穏やかに、その矛先を収めた。

943創る名無しに見る名無し:2010/03/05(金) 00:45:34 ID:AYDAfFmN
ksk
944創る名無しに見る名無し:2010/03/05(金) 00:45:37 ID:AiCtuPgz
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945創る名無しに見る名無し:2010/03/05(金) 00:47:02 ID:AYDAfFmN
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突如目の前に現れた怪人に足払いをされて、貴方は冷静でいられるだろうか。
少なくとも、キョンという少年はその問いに「NO」と言うだろう行動を取った。
必死で這いずって逃げようとするキョンを、オメガマンが両腕を押し付けて捕らえる。

「やめろぉぉぉぉっ! 殺さないでくれぇぇぇぇっ!!」

「いいか! 幾つか貴様に聞きたい事がある! 質問に答えろ!」

キョンの悲鳴など意に介さず、自分の用件だけを伝えるオメガマン。
彼らはこれが初対面であったが、オメガマンの方はキョンの事を知っていた。
悪魔将軍と共に行動していた際、彼が『部下候補』として挙げていた者だ、と理解していた。

「し、質問に答えたら生かしてくれるのか?」

「もちろんだ。ただし、正直に答えれば、の話だがなぁ〜」

怯えきった様子のキョンを見れば、将軍の期待は的外れな事は明白だったが、そんな事はオメガマンには関係ない。
とりあえず、将軍から聞いた―――又聞きということになるが―――特徴を持つ男に、「お前の名は?」と問う。
これに対しては想定しない返答が帰ってきたが、髪の毛を200本程抜いてからもう一度問うても、同じ返答が帰ってくる。
人違いか、と落胆しかけるが、返答された名前が名簿にないことに気付き、強い語調でそれを指摘すると、

「名簿に乗ってる名前はキョン! キョンだぁ! もう髪を抜くのはやめてくれぇ!」

「ビンゴォ……フォッーフォッフォ、キョンよ! 貴様の知り合いに古泉という男がいるな!?」

「……あ、ああ」

「よしよし、それは知っている。だが、正直に答えた事は褒めてやるぞ。次の質問だ」

探りを入れるように出した問いでキョンの腹の内を探り、虚偽を行う気がないことを悟るオメガマン。
こうなれば後は、質問をマシンガンのようにぶつけるだけだ。

「ガイバーの力はどうした!? 古泉の話では貴様が持っているはずだろう?」

「も……もう駄目になっちまったんだ、アレは……」

「ふむ? 奪われたのか使えなくなったのか知らんが、好都合だな……」

オメガマンにとって、ガイバーの力は十分警戒に値するものだ。
なんせただの人間である古泉が自分とも戦えるだけの力を得られるのだから。
悪魔将軍が古泉からその力を奪わない事を見ると、超人には使えないのか、力の譲奪は不可能なのか。
どちらにせよ、力がないならその方が扱いやすい、とオメガマンはほくそ笑む。

「では……貴様がこの島で出会った人間の事を詳しく聞こうかな?
 言っておくが、貴様について私は少々の情報を得ている……嘘をつくのは自由だが、それがバレれば……」

言葉を濁して、ズン、とキョンの眼前にアシュラマンの指が埋め込まれた巨大な指を伸ばす。
キョンは空ろに窪んだアシュラマンの目に気絶寸前まで恐怖を高めたようで、がくがくと首を縦に振るだけだった。

「まあ、少し落ち着いてから話すといいぜ。俺の指になりたくなければなぁ〜(最も貴様なぞを蒐集する気もないがね)」

「ひゃ……はいいいい!」

947創る名無しに見る名無し:2010/03/05(金) 00:48:18 ID:38yirxb4
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948創る名無しに見る名無し:2010/03/05(金) 00:49:16 ID:AYDAfFmN
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949創る名無しに見る名無し:2010/03/05(金) 00:50:18 ID:AYDAfFmN
ksk





「ウホホ〜ッ! まさかスバルナカジマンやあの目玉の化け物の居場所まで知っているとはなぁ〜!
 こいつは俺の優勝に一筋の……いや大量の光が射してきやがったぜぇ〜〜っ!」

「あ……ああ……」

キョンのこの島での履歴を全て聞き取ったオメガマンは、思わぬ優良情報の入手に狂喜乱舞していた。
一方のキョンは、仲間ではないとはいえ……自分に敵意を向けなかった者達を明らかな危険人物に売った、という
ショックで、地に伏せたまま目を白黒、ぐるんぐるんさせて、嫌悪感に沈んでいた。

「古泉も大概だったが、お前も相当な外道だぜぇ〜〜っ! 志も何も無く、生き残るためだけに道を踏み外すんだから、
 外道というよりは転落者って感じだがな! おい、恥ずかしくねえのか、ああ〜っ!?
 完璧のカの字もねえキョンさんよぉ〜〜っ! フォーッフォッフォッフォ! お前ほど惨めなヤツも珍しいぜぇ!」

「う、うるさ……」

「ちょっと寝てな!」

「ふぐうっ!?」

口答えしようとしたキョンの胸板、丁度心臓の部分に蹴りを食らわせ、血の流れをカットする事で効率的に気絶させる。
ビグンビグンと痙攣し続けるキョンの身体に腰掛けながら、オメガマンはキョンの所持品を物色しはじめた。

「汚ったねえなぁ〜! ゲロ塗れじゃねえか、ったく……まあ、中身は無事だからいいか」

吐瀉物に塗れたディバッグを漁り、食料をほぼ全て自分のディバッグに移す。
水と最低限の食料だけは残し……むしろ、水に関しては自分のを一本、キョンのディバッグに忍ばせてやった。

「途中で力尽きられても困るんでなぁ〜。フォーフォッフォ」

特別な支給品がないことには嘆息したが、目当ての物は見つかった。
基本支給品の一つである、夜中には欠かすことの出来ない大事な物だ。そう、ランタンである。

「時計やコンパスは一つあれば事足りるが、これはあればあるほどいいからなぁ〜」

しかし、オメガマンの目的はこれを入手する事ではない。
以外に器用な手先でランタンを解体し、底の、熱が届かない部分が空洞であることを確認し、懐に手を突っ込む。
懐から取り出したるは、黒いビニール袋。再びビリビリと破いて、中身の盗聴器を取り出す。
白い爪先ほどの消しゴム状の物体……こちらが本体といえる、盗聴発信部を手に持ち、ランタンの底部に仕込んだ。
そして再びランタンを組みなおし、強く振っても音でも感触でも盗聴器が探知できないことを確かめ、ディバッグに戻す。

951創る名無しに見る名無し:2010/03/05(金) 00:50:34 ID:38yirxb4
ksk
952創る名無しに見る名無し:2010/03/05(金) 00:51:15 ID:AiCtuPgz
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「将軍はキョンを探していた……だが実際会ってみれば、こんなゴミ虫! 間違いなく失望して殺すだろうぜ。
 そして、支給品を奪うはずだ……特に夜間に有用なランタンを捨てるはずがない!
 しからば、そのランタンに盗聴器を仕込んでおけば……奴の動向を確かめられる、という訳よ!」

自分の声が耳に付けたイヤホンから聞こえてくる事をしっかりと認識し、十分にそれが可能であることを確信。
オメガマンは満面の笑みを浮かべながら、受信器の電源を落とす。常時盗聴し続ける訳にもいかない。
集中を乱してもいい、例えば休息中などにちょくちょく探るくらいで、十全の効果があるだろう。

「島全域で有効とはなぁ〜! もっと早く気付いていれば、こんな面倒をしなくても……おっと、起きたか」

激しく咳き込みながら目を開けたキョンの上から立ち上がり、肩を掴んで抱き起こすオメガマン。
大丈夫か、突然気絶したので心配したぞ、などと白々しく嘘を付いてキョンに転がっていた木材を渡す。

「キョンとやら。貴様、古泉に会いたいか?」

「……いや、それは……」

「だろうなぁ! かっての仲間にそんな情けない姿など晒せまい! よ〜し、そんなお前にいい事を教えてやろう!
 Eの9辺りの湖に行ってみな! そこにお前を救い、導いてくれる奴がいるぜ!
 ……それまでにもし、危険な目にあったらこいつを使うといい。説明書も付けてやるぜ、フォーッフォッフォ……」

「……お、俺を殺さないのか? 本当に?」

「このオメガマンは完璧超人! 悪魔のように、約束を破ることなどしないんだよ、フォーッフォッフォ!」

自分を見逃すとは思っていなかったのか、キョンは一瞬安堵したように見えた。
しかしいつ気が変わるとも分からない、と言わんばかりに、即座にその場を離れようと、木材をついて歩き出す。
それを少し未練そうに見送りながら、オメガマンはコンパスを手にした。

954創る名無しに見る名無し:2010/03/05(金) 00:52:28 ID:AYDAfFmN
ksk


「フォーッフォッフォ……さぁて、スバルナカジマンと目玉野郎、どちらに先に借りを返してやろうか……!」

キョンから聞き出したスバルの位置は、G-2の温泉。スエゾーの位置はH-7の森(近くの博物館にいるかもしれない)。
位置的にはスエゾーの方が近い……しかし、キョンがスエゾーに会ったというのは相当以前の事だ。
それに加えて、スエゾーはガイバーTという強力な仲間を連れているらしい。
一方のスバルはどうやら満身創痍で、老いぼれとカエル、そして子供と共に養生しているというではないか。
カエルというのは博物館で戦ったあのガルルとやらの仲間かも知れないが、足手まといを二人抱え、自身も重傷。
狙うならば、こちらの方が妥当か。状況からして、移動しているとも考えられない。

「むうう……」

しかし、恨みの度合いで言えばスエゾーの方に高らかに軍配が上がる。
なにせオメガマンは下半身とはいえ――いや下半身だからこそか、あの目玉に純潔(はじめて)を奪われているのだ。
それだからこそ、三度目の屈辱……サードインパクトだけは絶対に避けたいという気持ちもある。
やはり、スバルの方を狙うべきか……いや、危険から逃げるようでは完璧超人として……。

悩むオメガマンは、やがて結論を出した。


それは、どちらか――――?


【H-6・森/一日目・夜中】
【ジ・オメガマン@キン肉マンシリーズ】
【状態】ダメージ(小)、疲労(小)、アシュラマンの顔を指に蒐集
【持ち物】デイパック(支給品一式×3&食料1/2入り)、不明支給品0〜1、5.56mm NATO弾x60、
    マシンガンの予備弾倉×3、 スーパーアンチバリア発生装置@ケロロ軍曹×2、
    スタームルガー レッドホーク(4/6)@砂ぼうず、.44マグナム弾30発 超高性能小型盗聴器(受信)@ケロロ軍曹
【思考】
1:皆殺し。
2:今のところは、古泉の策に乗っておく。
3:温泉に行くか、それとも博物館周辺に行くか?
4:スエゾー、スバルナカジマン、悪魔将軍に復讐する。
※バトルロワイアルを、自分にきた依頼と勘違いしています。 皆殺しをした後は報酬をもらうつもりでいます。
※Ωメタモルフォーゼは首輪の制限により参加者には効きません。
※キョンのこの島での行動を全て知りました。

【備考】
※E-6の川底のスイッチを押したことにより、そこから南の地で何かが起こった(あるいは何かが動作した)ようです。
 (詳細は以降の書き手さんにお任せします)


・支給品解説

【超高性能小型盗聴器@ケロロ軍曹】
日向家の各部に監視カメラと共に仕込まれた、ケロン軍が誇る偵察用の軍用機器。
イヤホンつきの受信機と、発信機のセット。島全域で受信と発信が行えるが、バッテリーが持つ時間は不明。
盗聴は犯罪です。

956創る名無しに見る名無し:2010/03/05(金) 00:54:19 ID:38yirxb4
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957創る名無しに見る名無し:2010/03/05(金) 00:54:26 ID:AYDAfFmN
ksk


木材が手から離れて、

「う……ぐ……」

俺はまた、倒れこんだ。まったく、これじゃあまるで老人だ。
せっかく運よくあの怪人から逃れられたってのに、こんな事じゃあ いつくたばってもおかしくない。

「湖……湖……ごぜばぁ……ごぜばぁ……」

あの怪人が言っていた事を、思い出す。
今の俺を、救ってくれる……? 馬鹿を言え。神様だって、そこまで慈悲深くはないだろうよ。
朝比奈さんだったら、あるいは……とも思えるが、と考えて、自棄気味に笑う。
へへっ、俺は何を虫のいい事を考えてるんだかなぁ。
雨蜘蛛のおっさんに朝比奈さんを殺してくれと頼んだのを忘れたのか、馬鹿野郎。
救いの御手なんて、あろうはずもない。俺にはもう――――優しい夢なんて、見る権利すらないのだから。

「……う、うっ」

それでも、また悪い癖……酔い、といってもいいんだろう。とにかくそれが、ぶり返した。
俺にとっての救い。それは、SOS団だ。妹にフライングジャンプで起こされる、なぁんてのでもまあ次善解さ。
もう一度、SOS団の温い空気に浸りたいって願う事は、そんなに許されない事なんだろうか?
生きたいのと同じくらいに、救われたいと願うのは、そんなにやってはいけない事なんだろうか?

「ハ、ハル、ハルヒぃぃ……ハルヒぃぃー」

えっ? お前が、湖にいるのか? そうなのか?
そうかぁ……お前、湖ではしゃいでるの、似合いそうだもんなぁ……居てもおかしくないよなぁ……。
わかったよ……俺も行くから、それまであんまり羽目、外しすぎるなよ……?

「ハルヒ、ハルヒ、ハルヒ、ハルヒ……」

倒れた身体を、ずるりと前に進める。もう、立ち上がる事さえ億劫だ。
こうやって、冷たい地面に触れていれば、こぉんな温かい夢が見続けられる気がするんだ。立たなくたっていいだろう?
ずり、ずり、ずりと、這って這って、這って。草を分けて、進む。

「……これじゃあ、まるで」

芋虫だ、と呟いて、それでも俺は、立ち上がらなかった。

―――――ああ。

はやく、はるひにあいたいなぁ。


【H-6・森/一日目・夜中】
【名前】キョン@涼宮ハルヒの憂鬱
【状態】ダメージ(小)、疲労(大) 泥酔で躁鬱・正気度の増減が極端
【持ち物】デイパック(食料半分消失、盗聴器(発信)がランタンに仕込まれている)
      スーパーアンチバリア発生装置@ケロロ軍曹×1 木材@現実
【思考】
0:はやくハルヒに会いたいな〜☆(はぁと
(1:―――死にたくない。)
【備考】
※「全てが元通りになる」という考えを捨てました。
※ハルヒは死んでも消えておらず、だから殺し合いが続いていると思っています。
※ガイバーは使用不能になりました。以後使えるようになるかは後の書き手さんにお任せします。
※現在は泥酔(?)しているため、正常な判断ができていません。
  正気に戻ったあとどうするかは次の書き手にお任せします。
959創る名無しに見る名無し:2010/03/05(金) 00:57:59 ID:AiCtuPgz
ksk
960 ◆2XEqsKa.CM :2010/03/05(金) 00:58:10 ID:3vG2nvlt
以上で投下終了です。
深夜にも関わらずのkskに感謝を!
961創る名無しに見る名無し:2010/03/05(金) 00:58:39 ID:38yirxb4
投下乙です!

オメガマンwww
魚になって泳いでるところを想像するとシュールだ
そして悲惨すぎるwww
アレを顔にかけられたり
スエゾーにはじめてを奪われたりwww
962創る名無しに見る名無し:2010/03/05(金) 01:02:41 ID:AYDAfFmN
投下乙です!!!
 
Ωさんはコミカルながら頑張ってるなぁ……
しかし、したたかさが空回りして失敗するような気がするのは俺だけだろうかw
 
一方のkyonは相変わらずのボロボロっぷりだし
利用されてることにも気付かずありもしない幻想を求め続けて…自業自得とは言え悲惨すぎる
 
改めて、投下乙です!
963創る名無しに見る名無し:2010/03/05(金) 01:04:15 ID:AiCtuPgz
投下乙!
キョン生きててよかった…のか?w
もう言ってる事やってる事すべて喜劇にしか見えないwww
ああでもこの状態で将軍に会ったら問答無用で殺されるな…オメガマンの選択といい先が楽しみですw
964創る名無しに見る名無し:2010/03/05(金) 01:12:28 ID:86ZhSzsE
投下乙です!
キョン……さらにボロボロになって……
オメガマンはどう動くか……
965創る名無しに見る名無し:2010/03/05(金) 09:38:57 ID:zEbRs21b
てす
966創る名無しに見る名無し:2010/03/05(金) 09:47:01 ID:zEbRs21b
ちょ…規制解除されてたぁぁぁぁぁあ!!!!!
 
投下乙です!
キョンが惨めすぎて胸が痛くなってきたなぁ
やっぱりそこまでハルヒの存在は大きいってか大きくなったのか…
湖に向かってどうなるのか、それ以前にこんな状態で湖にたどり着けるのか
 
先が気になる
967創る名無しに見る名無し:2010/03/05(金) 13:46:45 ID:2C9DYhmw
投下乙です〜
オメガマン、冷静で実力者でかなり怖い存在のはずなのに、
>オメガマンは下半身とはいえ――いや下半身だからこそか、あの目玉に純潔(はじめて)を奪われているのだ。
のせいでネタキャラにしか見えないwここは吹いたw

で、キョンはもう駄目だなこりゃw死んだハルヒに頼るとか、人間としてはともかく男としての尊厳捨ててどうすんだよ……。
このまま行ったところで将軍にぬっ殺されるだろうしどうするんだw

本当面白かったです、GJでした!
968創る名無しに見る名無し:2010/03/05(金) 19:15:20 ID:dAQXWIK6
消失で主人公してるキョンを見てきた後にここ読むと、
kyonどころじゃないくらい別人になってるな
もはや何と呼んで良いのかすら分からんw
969創る名無しに見る名無し:2010/03/05(金) 20:00:08 ID:Ivpgl2TA
投下乙です。
ああああキョンがもうみてて悲しくなってくる
kyonwwwとか言ってたのにな
970創る名無しに見る名無し:2010/03/05(金) 22:37:01 ID:H9yeHju/
ちょい、矛盾発見。

ケリュケイオン視点のデイバッグの中の描写がされてるから盗聴器意味ないぞ!
あの描写で外のことがいっさいわからない風だったから、聞こえない!

……まあ、後でΩがそれに気づいて落ち込む話になるのもありだと思うがw
971創る名無しに見る名無し:2010/03/05(金) 23:40:36 ID:orF3zVTZ
ωェ……www
972創る名無しに見る名無し:2010/03/06(土) 09:17:47 ID:IbIJKef5
Ωらしくていいんじゃね?と思ってしまったwww
973創る名無しに見る名無し:2010/03/06(土) 17:11:13 ID:jmkWRPIm
高性能だから問題ない気がする
974創る名無しに見る名無し:2010/03/06(土) 19:23:29 ID:acJ89C2t
別に矛盾じゃなくないか?
 
高性能だから聞こえましたでも良いし、聞こえなくても面白い
将軍がそのランタンを使ってる間に盗聴できるかもしれないし
 
神視点で見れば意味ないかもしれないがキャラ的には有効な手段だしな
975創る名無しに見る名無し:2010/03/07(日) 01:10:53 ID:xoBSb3Fs
ωrz
976創る名無しに見る名無し:2010/03/07(日) 16:12:36 ID:uwCX/zsd
純潔を奪われ顔面はゲロ塗れ

オメガ、二度もヨゴされちゃった…
977創る名無しに見る名無し:2010/03/07(日) 17:22:58 ID:Gp56Drv0
汚れながらもオメガマンは狡猾だな
髪の毛を抜いていくのは地味にきついw
978創る名無しに見る名無し:2010/03/07(日) 17:28:50 ID:kkkSWqTy
昨日髪の毛数本引っこ抜かれて
これを200本もやられたキョンは辛かったろうな、と思った
979創る名無しに見る名無し:2010/03/07(日) 17:33:04 ID:2oWyFezK
恐らく若干ハゲてるw
980創る名無しに見る名無し:2010/03/07(日) 17:55:19 ID:RgSDkmtj
もうそろそろ楽にしてあげたい・・・
981創る名無しに見る名無し
地獄の断頭台で芋虫のような貴方にも安らぎが!