>>931,932
回答ありがとうございます。
祭りのとき(ハレ)には、普段(ケ)タブーとされていることが
解禁される一面がありますよね。
たとえば、禁食の捕食、禁色の着衣、禁域の立入、などなど。
ここには普段は侵してはならない神仏の所有物の共有化、あるいは
神仏との一体化があるように思うのですが、血や死穢を共有する
というのも変な気がしますし……。喜捨ととれなくもないですけど。
しっつもん なんですが、
明治時代、神仏分離、神社合祀が行われ、神社界は再構築された
ようですが、
江戸時代くらいの鎮守の森の神社ってどういう感じのモノだったのでしょう?
鳥居は有り?狛犬も?拝殿は?寺みたいな建物でなかったの?
家の近所の鎮守の森の神社(小規模で田圃の中や丘の麓にあるような神社)
を散策したみたのですが、鳥居・狛犬は明治〜昭和初期、拝殿は昭和30年
〜50年代に作られたものが多かったんです。(奉納 昭和○○年 とか書いて
有りますよね。それで判りました)
今の神社の姿を見て、いにしえから伝わる日本の伝統・・・なんて思っても
いいのでしょうか?
習俗としての信仰レベルでは、今の神社の雰囲気とずいぶん違っていたのでは?
なんて思う今日この頃・・・
935 :
山野野衾 ◆UJr4Al4ZYM :03/12/01 22:05
鳥居・狛犬・拝殿あたりはまあいいとして、社僧が管理していたり経
があげられたりとかなり混交していたのは確か。僧侶と神主が並んで
拝殿に向かっている様子を描いたものもあります。
(日本史上ではどちらかといえば仏教中心だったと言っていいと思い
ますよ。仏教色を完全に排除した「神道」なんて江戸後期の産物)
狛犬といえば『徒然草』にも丹波の出雲社のものの話が出ておりまし
たね。鎌倉時代や室町時代の狛犬も結構ありますが、普及するように
なったのは江戸時代になってから。
石造の狛犬は日本海側で盛んだったらしく、表日本に出て来るのはや
はり近世になってから。江戸で17世紀、大阪で18世紀でそれまで
は木造が中心でした。出雲や若狭には14世紀にはありました。
ところでこれ↓は滋賀県の文化財ですが・・・伝来はともかく神社の
所蔵品もほとんどが仏教系のものですね。
ttp://www.pref.shiga.jp/edu/content/10_cultural_assets/list/ken/02_tangible.html
936 :
天之御名無主:03/12/01 22:27
>>933 ざっと流し読みなんで、論点はずしてたらスマンが
日本の祭りにおいて、血を流すことを目的にしてるなんて聞いたことないぞ
血は「出てしまった」んで、あって、「流血も厭わなかった」だけのことでしょ
あなた、「血」という”結果”を”目的”に取り違えてやしませんか?
もっとも、オルギーが死を呼ぶ、死を厭わないということには重要な意味もある
有名なところでは奈良天理の石上神宮(ふるみたま神社)で、甦りのアイテムを含む十種神宝を祭る言葉に
「ゆらゆらとふるべ」ってのがあるね
クリスマスや過ぎ越しと同類の冬至祭りの一つだが、この場合の「ふる」という言葉には
「鎮める」という字をあててたはず
つまり、「振る」→「動きが活発である」「元気を出す」ということと
「ふる」→「死ぬ」「鎮まる」ということは根本的に同じものってこと
太陽は一度、「死」を通過しなければ元のような活力を持ち得ない
あらゆるイニシエーション儀礼は「死」の通過儀礼であって、
そこにおいては死ぬことは生きることだといえる
立論がめんどくさくなってきたが
つまり、日本の祭りで人が死ぬのは「結果」に過ぎないが死んだってぜんぜん構わないってこと
バンジージャンプとかでも同じ。
アステカでは血が目的化しえいるが、血の生贄も論理的には同じ部分がある
>935
ありがとうございます。
神仏分離、神社合祀以前の神社(寺と一体化している?)の姿を
なかなかイメージ出来なくて。
文章でもあまり具体的な説明が無いんですよ。
でっかい神社はともかく、集落の鎮守の森神社。
神主は持ち回り?それともお坊さん兼任? ご神体に向かって
お経読んだのかなあ? そもそも、鳥居とかも明治になってから
作ったのでは? とか。
「社僧」でググッたら神社の江戸時代の絵図をそこそこ見ることが
できました。
鎮守の森くらいの大きさの神社で田畑の中に有るようなところでは
狛犬もなく、鳥居もなく、田舎でよく見るお地蔵さんの祠みたいな
建物があるというようなイメージでした(当然地域差はあるでしょうが)
今よく見る(といっても家の近所でですが)鎮守の森神社とはやはり
イメージは違いますね。
あと、大きめの”神社”は、鳥居のある”寺”のイメージですね。
なんとなくイメージが出来てきました。(正しいかどうかギモンも
ありますが)
>>936 「血」という”結果”を”目的”に取り違えてやしませんか?
ご回答ありがとうございます。
“目的”とは思っていないのですが、偶発的な“結果”であれば許されますか?
極端な例ではありますが、平安時代に宮中の庭に小鳥の死骸があったというだけで
大騒ぎするほどに死穢に対して神経質な側面が日本文化にはあったことは事実です。
また、出産に際して妊婦は母屋ではなく産屋※に移された習俗があります。
神経質な国民柄にもかかわらず、蓋然性の高い「血」や「死」には頓着しなかった
のには、「血」や「死」を許容できる何らかの理由付けがなかったのかと思うのです。
※うぶや:昔、出産にあたって用いられた別棟の家。出産時の血の汚れが忌まれ、
産婦は産の忌みの期間、ここで別火の生活を送った。
940 :
天之御名無主:03/12/02 01:01
>「血」や「死」を許容できる何らかの理由付けがなかったのかと思うのです。
許容はされてると思うよ
死ななければ生き返ることができないんだから、論理的には死んでもいいわけだ
吉野熊野への「大駆け」の修行も、熊野という黄泉への旅が修験者としてのイニシエーションになっとるわけで
現実には死の寸止めが理想なんだけど
マンガのドラゴンボールにも「さいや人は死にかかって復活するとスゲー強くなる」とかいう設定があったっけ
941 :
天之御名無主:03/12/02 01:06
もひとつおまけに
「一粒の麦もし落ちて死なずば」とかいう言葉もある
これは新約聖書だが
日本の秋祭りにも、稲魂を殺して無数の稲となって復活とかいう論理があると思うね
田の神は冬には山に帰る、それは死という休養の時期を必要とするということであって
942 :
天之御名無主:03/12/02 01:17
>>940 なるほどです。「大駆け」は「奥駆け」の間違いですね?
たしかに修験道ではまさに「死に物狂い」の修行を積みますね。
修験道のルーツのひとつである仏教自体、厳しい修行を課しますし。
しかし、あれは生死の境で「物狂い」になって幻想(ランニングハイ)
を見ることにひとつの価値を見出している面がありませんか?
「補陀洛渡海」などの浄土信仰も強く、死出の旅路を指向しているような……。
また、熊野は女性信仰も篤かったと記憶しますが、それは反面、
ケガレた存在※であった女性(や女性の月経)すらも受容する神様なので、
あそこはケガレ信仰からすると特殊な例ではないかと思うのですが。
※女性がケガレているというのは、当時の感覚でということ。
943 :
天之御名無主:03/12/02 01:23
>>941 ふむ〜。「再生」を前提としての「死」であれば神聖である、と?
説得力あると思います。太陽信仰(季節)と結びついた「復活」の逸話は
万国共通ですからねえ。エジプト、中国、北欧、ネイティブアメリカ等々。
また、新約聖書の引用にあるように、一粒が鈴なりになる穀物というのは
農耕民族では信仰対象になりやすいですからねえ。
944 :
天之御名無主:03/12/02 01:45
>>942 >また、熊野は女性信仰も篤かったと記憶しますが
そうだっけ?
オクガケの中には今だに女人禁制の部分がけっこうあったはずだが
>>943 中国に太陽復活神話ってあったかな、ちょっと覚えてないが
射日神話ってのは太陽殺しというより旱魃憎しだと思うし
エジプト、北欧、ネイティブアメリカなどは同意
945 :
天之御名無主:03/12/02 02:48
「蟻の熊野詣」の熊野三山のことです。たしかに修験道場は女人禁制かも。
中国の太陽神話ですが、私はまさに射日神話をイメージしてました。
これって旱魃がモチーフなのですか?だとしたら私の勘違いです。
まあ、二陽というのは多く乱世(南北朝とか)のシンボルだったりと
あまり太陽復活神話とは関係ないのかもしれませんね?
でもホント、甲骨による太陽復活の卜占の形跡もあったとか陳瞬臣
あたりが言ってたような気がするんですよ。うろ覚えなのですけど。
中国古代(龍山文化、殷代など)に「火烏」信仰が色濃いのは確かですが、
奇妙な符合で、熊野には兄弟分の「八咫烏」がいたりして(w
946 :
天之御名無主:03/12/04 22:32
トリックスターってあるじゃないですか?
あれって言い出したのは誰が最初ですか?
つまりトリックスターって概念を最初に考えてそういう単語を作ったのは?
お願いします。
947 :
天之御名無主:03/12/05 00:02
そりゃ英語の合成語だからイギリス人かアメリカ人だろうよ
心理学でトリックスターの役割にこだわった(意味付けをかえた)のはユングでは。
とりあえずユング心理学のスレできいて、そこで次にどこに聞くか考えるべし。
演劇論の人とか、キンダイ文学の構造分析な人とか、英文学あたりも狙い目?
>>946 あとは、ネイティブ・アメリカンの神話関連も見ておくといいよ。
著名な学者だと、フランツ・ボアズあたり。
で、誰だ?最初に言い始めたのは。
心理学板でユングの話をしても相手にされないんで聞きに行くなら気をつけれ。
みんな遠回しに「イタチガイ」とかいってる?ひょっとして…。
鼬害なんていてないyo
新スレ立てたら言われるだろう質問だけど
>>924 今回は [ 953 ] 踏めなかったようですね。
このペースだと年内に次のスレに突入するかも・・・・・
次スレ用にテンプレ案でも募集しますか?
956 :
天之御名無主:03/12/06 21:53
957 :
天之御名無主:03/12/06 23:14
今のテンプレは学問板であることを強調したり、反語表現をつかったりと
少々くどい気がします。前文は全てカットで、ゲーム関連、事前検索関連の
注意事項もカットでよいのではありませんか?
板自体のルールと重複する部分、2ちゃん内での暗黙のルール、さらに
このスレッド自体は板ルールよりも「ゆるい」運用にあることを踏まえて。
>>957 くどくて質問したくなくなるところに好さがある。
新スレッドを立てるべきでない場合の条件を示せば、
このスレの本義を全うできるのではないか?たとえば、
・単純な質問で100レス付かないうちに収束するようなテーマはNG
・既存スレッドで代用できそうなテーマもNG(既出テーマのミクロ化・マクロ化)
などといった条項をあげるのはいかが?
また、2以降で既存スレッドを項目別にカテゴライズする。
たとえば、下記のようにである。
961 :
Ф司たらこ唇:03/12/08 23:58
962 :
天之御名無主:03/12/09 12:27
スレ違いだったらごめんなさい。
ロシアの歴史学者ユーリ・アファナシェフの事について知りたいのですが、
ネットで検索してもあまりよくわからないのです。
もし生年月日でもいいので、何かご存知の方いらっしゃいましたら教えていただけないでしょうか
>>963 色々ありがとうございます〜
世界史板の方にも聞いてみようとおもいます。
お世話になりました。
ある本で“日本のガキは虎ほどもある猫や普通の人間など様々に変身する能力がある”と書かれていました。
(アメリカの本で、ゲーム用の資料みたいなものです)
これって何を元にしているのか、どなたか御存知の方がおられましたらご教示下さい。
>>965 ガキてのは子供のことですが餓鬼のことですか。
その本は具体的には何ですか。
>>966 問題の本は「GURPS Blood Types」というものです。
http://www.sjgames.com/gurps/books/Bloodtypes/ 「GURPS」というTRPGの為の追加データ集/資料集で、吸血鬼について扱っています。
この中で日本における吸血鬼(に類するもの)として「ガキ」についての説明があるのです。
ですから多分これは「餓鬼」でしょう。
著者はアメリカで手に入る(あるいは閲覧できる)書籍類を調べた上で書いているはずなのですが……
学術的な著作ではないので、どこまできちんと調べたのかは不明です。
968 :
天之御名無主:03/12/11 18:53
■▲▼
【1:1】磐長姫はなぜ醜いのか?
1 名前:天之御名無主 03/12/11 18:51
そして海幸彦、山幸彦では海幸だけ神に愛されるのはなぜか?
妹は美しく。弟は神に愛される。
神話の世界ではなぜかそんな話が多い。(カインとアベルなども)
なぜか?
>>965 餓鬼道に堕ちる前の姿を現すことならあるそうですが・・・火車(猫が化けたとも)
やもうりょうのイメージが混ざったんじゃありませんか。
海外のそれ系のウェブサイトや資料読むと謎の日本の妖怪がたくさんあったりするしねえ
とはいえ逆もまたしかりだが。
GURPS Japan の売文句には
Racial packages for fox spirits, artifact spirits, long-necks and the vampiric gaki
とか書いてあるね。
狐に付喪神にろくろっ首に餓鬼か。これはまた微妙な偏りかただな。
973 :
天之御名無主:03/12/12 22:51
大安や仏滅など六曜を信じることは、人権侵害につながるという話を聞いたんですが、
なんでそうなるんですか?
意味がよく分かりません。教えて下さい
私たちの生活の中には、非科学的であったり不合理な「風習」や「迷信」が存在します。
「六曜」もそのうちのひとつですね。
古いしきたりや迷信を無批判に受け入れることは、自分の自由な意志で判断できず、
まわりの考え方に安易に同調するもので、このような態度が偏見や差別を温存させる
原因のひとつになっていると考えられているようです。
コピペにマジレスするのもアレだが。
六曜が不合理なら、七曜だって30日で月をくぎることだって
一日三食なのも結局は不合理なわけで。
六曜→差別論を唱えてる連中はあれで何かを語ってるつもりになってるんだが、
実際には「迷信」「非科学的」「不合理」という言葉で思考停止してるだけ。
あれで啓蒙してるつもりなんだから笑わせる。
むしろ、彼らが何故あの話に固執するに至ったかということのほうが民俗的
には興味深い。
>>975 ごもっとも。人間なにかしらの「虚構」に生きておりますからね。
それ自体を否定しちゃいけません。
977 :
天之御名無主:03/12/13 01:15
むしろ社会内の「不合理」を説明するために信仰やらなんやら
できたって側面もあるんだが。そーゆーのの意義を考えるのが民俗学
や神話学なんじゃないのか?
次スレの季節です。
979 :
天之御名無主:03/12/13 03:04
コロッケって和食?(日本の食べ物?)
アメリカとかにもコロッケってあるの?
あるときは日本代表・美空ひばり、またあるときは毛唐代表・マイケルジャクソン、それがコロッケなり〜
982 :
とてた ◆0Ot7ihccMU :
>>979 カレーライスが日本料理とするなら、コロッケも和食です。
元々はフランスのものだったかと。