赤 松  啓 介

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1天之御名無主
なぜこの人のスレがないのか不思議だ
2天之御名無主:02/01/13 05:58
ほんとうに。
高校の図書館で読んで衝撃を受けました。
いろいろ教えて下さい!
3天之御名無主:02/01/13 17:18
アカデミズムの世界では完全に黙殺されている人なんだと思います。
著書なんかは非常に面白いと俺は思うんですが。
かつて雑誌の『AERA』内で「現代の肖像」に取り上げられた
ことがあったと思うんですが、10年ぐらい前ですかね。
亡くなってしまわれたのはとっても残念です。
俺の中では上野千鶴子と大月隆寛等との対談である『猥談-近代日本の下半身』
(現代書館 1995年6月)が面白かったです。
4天之御名無主:02/01/13 18:06
元共産党員という経歴が、如何にもそれっぽくて俺的にはそそる。
5天之御名無主:02/01/14 02:40
慶応の学生だったころ、赤松青年は柳田国男の講演に行って
「民俗学にとって性の問題は大きいのでは」と質問したらしい。
柳田先生は「ぼくはやらないが、真剣にやるべき問題だ。やったらどうか」
と答えたそうだ。
6天之御名無主:02/01/14 02:56
>>5
そのころから密かな敵愾心を持ってたっわけね。
71です。:02/01/14 14:37
スレ立てておきながら不在でした。失礼しました。
やはりみなさんよく知っておられますね。共産党に属していたのは知りませんでした。

僕がはじめて彼の著作に触れたのは明石書店から出版されている
『非常民の民族文化-生活民俗と差別昔話』というもので、夢中になって読んだことを
憶えています。大学生のときに読んだのですが、近代日本というものに対する認識を新たに
させられました。彼に興味を持った方はまずお奨めします。
安価ではない本ですので、学校の図書館を捜してみてください。
彼の特長は非常に感情的でありながらコンプレックスを感じさせないところ、
それから実体験に基づいているところ、そして学術的にもしっかりしてそうな
ところですね。してそう、と言うのは、僕の力不足で実際のところがわからないからです。

柳田さんの話では、僕は読者じゃないのでよく知りません。が、彼の非常民への
関心の発端は、彼自身の談で、実は自分は被差別の出身なのではないかという疑心から
だそうです。

告白しますと、学生時代に差別問題に関心をもったとき、私も同じ気持ちでした。
どうしても拭えない差別意識みたいなものがそういった文献を読む原動力になって
いたと思います。当時、そのことを自覚してはいなかったのですが・・
いまとなって冷静にかつての自分の態度を評価できるのも、赤松啓介さんの著作を
読んで自分なりに考えた結果かもしれません。
8天之御名無主:02/01/14 14:42
一人称が僕と私で鬱です。すみません(笑

>>2さん、高校生で赤松さんに触れるとは幸せもの(笑)ですね。
日本ローカルの差別問題をこえて性の社会的な意味を深く考えさせられる
彼の著作ですが、現代の日本は明治以降に硬直化された性への意識から
ふたたび自由になりつつあるのかもしれません。
が、僕が高校時代に彼を読んだらさぞインパクトが・・(笑
9天之御名無主:02/01/14 16:31
>5
スマン細かいことだが、
彼は大学へは行ってないんじゃ。
共産党内では講座派の一翼を担っていたらしいが。
10:02/01/15 03:30
>>9
スマソ
慶応大学での講演かも。
手元に資料がないので記憶で書いてる。
11天之御名無主:02/01/15 20:54
彼の著作のなかで、学生のころのフィールドワークの経験がでてくるんですが
あれはいったいいつの頃なんだろうな。
若衆の集まりや神社のおこもり会みたいなのの調査の話でした。
12天之御名無主:02/01/15 22:30
大阪中央郵便局に二十歳で勤めるようになってから、
組合関係で共産主義に傾倒していくわけです。
そこで「ヴ・ナロード(人民の中へ)」を実践するわけです。
と同時に「おがみや」もやってたりする。
以上『猥談』より抜書き。
13天之御名無主:02/01/16 02:53
2です。

>8さん

レスありがとうございます!
本当に、なにげなく手に取った本だったのですが、当時のぼくには刺激が強すぎでした(笑)。
その衝撃を胸に友達に「いにしえの日本には5街道以外にも山の尾根づたいに裏の街道があってさあ、云々」みたいな話を熱く語ったりもしたんですけど、
みんな「うさんくせえな」の一点張りで「ソースは?」の一言すら帰ってきませんでした。

みなさんビックコミックスピリッツで連載している『花園メリーゴーランド』って読んでますか?
あの作者、赤松啓介読んでいるのでは?と思わせるような内容です。萌えます。
14天之御名無主:02/01/16 19:03
最近でこそ名前が出てくるようになったが、
この人のことは民俗学というカテゴリーの中では、
一番のタブーだったんじゃないだろうか。
名前を発音した途端話はそこで終わりみたいな。
共産党とセックスのネタじゃあ昔は眉をひそめるよ。
ましてやアカデミズムの世界は。
『花園メリーゴーランド』は面白いですな。
今度まとめてマンガ喫茶で読むことにしたよ。
151です。:02/01/17 05:51
14さんにとってのアカデミズムってどういう意味でしょうか。

僕も『花園〜』読んでみますね。
16天之御名無主:02/01/17 11:07
大学や研究機関の世界という意味ぐらいなんですが。
171です。:02/01/17 11:29
レスありがとうございます。
タイムマシンでもあれば赤松さんの客観性なども確かめられるんでしょうね。
まあたしかに、赤松さんについて大学で研究しようにも人間・赤松の研究はできる
でしょうが、彼の業績?の評価というのは政治的な部分もあって触らぬ神なのかも。

ただ、彼が丁稚のころの女性との関係などのエピソードなど、いまの日本からは
想像できない性風俗ですが、アカデミックな世界ではそういった部分をないがしろ
に民俗学を語ってしまうようなこわさがありますね。
アイドル歌手を語るために、彼女自身がオナラをするかどうかまでは考える必要も
ないのですが、民俗学はアイドル歌手のように扱うべきものでもありませんね。

現代日本を欧米化のひとことで片付けることは避けたいですが、わが国にもとより
あった性を含めた風俗を再認識し、西洋文明の行き渡った現代と比較すると面白いですね。
183.9.12.14.16です:02/01/17 15:33
>>1さんへ
民俗学は柳田國男が作ったアイドルとも言えるんじゃないでしょうか。
極端かな?だからいまだに彼の作った呪縛から抜け出せないんだろうし、
何十年も停滞したまんまだと言われるんじゃないでしょうか。
まあそうはいっても柳田はすごい人だとは思いますが。
話は変わりますが赤松啓介と宮本常一は戦前から双方面識があり、
お互い民俗学という分野でフィールドワークを行ってきましたが、
共通点は柳田國男と距離を置いている点と不遇だったことでしょう。
そのいわば日本民俗学の「鬼っ子」ともいうべき二人が今になって
クローズアップされているのは皮肉というか、なんというか。

赤松の非合法活動時代に敬意をあらわしてsageます。
192:02/01/17 20:54
>赤松の非合法活動時代に敬意をあらわしてsageます。

これにグッときつつも、スレのさらなる活性化を期待しつつage!
20天之御名無主:02/01/17 22:07
獄中18年もエロぎらいだったし、赤松はオフィシャルな理解者を得ない状態でがんばった。
21天之御名無主:02/01/18 03:52
赤松啓介って18年も獄中にいたんですか?
22天之御名無主:02/01/19 00:54
おれもしりたい。リーブ21の質問
23天之御名無主:02/01/19 16:22
唯物論研究会事件で検挙され転向を拒否、初犯で懲役4年。1943年まで獄中にいた。

唯物論研究会【ゆいぶつろんけんきゅうかい】
1932.10.23,東京で創立された反ファッショ的文化団体。
創立当初は自由主義者も含めた幅広い組織であったが,
警察の圧迫により脱会者が増え,やがて唯物論者のみの研究団体となった。
事務局長は#戸坂潤。毎月定例の研究会をもち,反体制の政治運動からは
一定の距離を保ちつつ,哲学を中心に広く文化面での反ファシズム活動を行なった。
機関誌「唯物論研究」や叢書「唯物論全書」を発行。
38年2月自発的解散をして新たに雑誌「学芸」を発行するが,
同年11月関係者は治安維持法違反容疑で検挙された。
[株式会社岩波書店 岩波日本史辞典]
24天之御名無主:02/01/23 16:11
唯物論じたいわからない〜が反骨のひとだったんだね
25天之御名無主:02/01/23 16:45
なーんだ。18年じゃないじゃん。
26エロぎらい:02/02/03 19:40
エロぎらい
27天之御名無主:02/02/03 20:23
「獄中18年」は日本共産党の独裁者だった宮本顕治元委員長のキャッチフレーズ。
日本共産党の金日成みたいなもの。
28天之御名無主:02/02/03 20:44
赤松先生は拷問で殴られて耳が遠く、また爪のなかに布団針を突き刺されたため、今でも爪が変形されていた。
非転向を貫かれたが、転向した者を決して非難されることはなかった。また非転向の自分が偉いとも決しておっしゃらなかった。
どんな歴史を語ってもよい、警察に捕まって拷問受けてもその歴史を変えないという信念さえあればよい、と若輩の我々に問い掛けられたことが印象的であった。
今は昔、20年以上も前にご自宅を伺った時の思い出である。
29天之御名無主:02/03/02 15:42
>>4
要するに、共産主義的な性意識という気がするんだが。
彼の、調査というか主張にはどれくらい思想的影響があるの?
昔の学生運動なんかでも、性の開放とか女を言いくるめて、やりまくってた奴等がいるらしいじゃん。
で、その後は、知らんふり。
30天之御名無主:02/03/02 15:56
やりたい盛りの若者が政治的な理想だけで学生運動なんかやるわけないです。

31天之御名無主:02/07/29 23:28
今日、図書館で借りてきました

赤松啓介民俗学選集第4巻
「非常民の民俗学」

パラとしか読んでませんが、

「東大卒の学者先生がテレクラ遊びをフィールドワークなんていってるよ」

とは、云えなくなるかも、です
32天之御名無主:02/07/29 23:45
>>31
釣られて私もこっちに来ました。(w

いろいろ話をしましょう。
33天之御名無主:02/07/30 00:21
>>32
わはは、こちらこそよろしくです

のっけから馴れ合いですいません>all

今日は寝ますです

34天之御名無主:02/07/30 20:24
柳田はヨーロッパの近代主義、さらには武士の儒教道徳を引っ張った人だから彼の作り上げた
民俗学から性の分野がはじかれるのは仕方ないかもね
「正統」とされなかった土着的な性を扱ったゆえに赤松さんはキワモノ扱いされたけど(11PMかなんか出演されたときは変人学者扱いだった)
本当は彼が得意としたような「うさんくさい」分野に民俗学の課題があるんじゃないのかな
大月隆寛が競馬とかその他色々もがいてるのもその柳田の枠を壊そうとしてるからかも
赤松さんの著作物を読むたびに何故か深沢七郎の小説を思い浮かべてしまう
彼もパフォーマンスに走りすぎるとして、正統の文壇からはあまり評価されなかった
35天之御名無主:02/07/30 23:59
>>3
猥談で赤松氏のこと知ったよ そのころは上野氏と大月氏のことしか知らなかった
友人が返してくれないままで、いま手元にないからよく覚えていないのだが

上野氏が京都の郵便事情について知らないのが面白かった
(アンタは京都の大学に通ってたんじゃないのと突っ込めたから

「もてない男」の突込みにもその後ニヤリとさせられました




36天之御名無主:02/12/05 23:17
age
37天之御名無主:02/12/07 11:01
赤松先生のフィールドワークは、日共非合法時代に地下活動のダミー
として薬かなんかの行商してて、そんときの成果だったと思います。
日共にも主流派と非主流派があって、それは当時もかわらなかった。
赤松先生はもちろん主流派ではなかったので、先生の研究と日共の
思想性とは全く関係ない、と思ったほうがいい。
最晩年にも「最近のマンションのオートロック、っちゅのはあきませんな。
夜這いできひんがな」と言って周囲に集まってきてた若者達を笑わせてた。
38天之御名無主:02/12/07 11:05
大事なこと書き忘れた。先生は講座派を継承する立場だから
労農派が主流を占めた日本の左翼全体から仲間外れにされてたわけです。
39天之御名無主:02/12/21 01:02
夜這いそのものの記述も面白いけど、
系図屋とか釜が崎の斡旋屋とか、あるいは戦前の新興宗教の話とか
面白かった。紡績工場の女工さんの事とか、戦前のドヤ街の研究文
章もあったはず。特に新興宗教の件はよく研究(体験?)してると思
うけど、やはり黙殺されているのかなあ……

たまにフリーセックスを論ずるアホが赤松先生を称える様な文章を
見ると腹が立つ。夜這い自体は幾通りもルールがあって一概には言
えないし、当時の村社会にあってはそうした事を肯定的に捉え、バッ
クアップする下地があった。今みたいな性風俗の乱れを夜這いなど
言う様な奴がいたんでは赤松先生が可哀想だ。
赤松先生は夜這いに関しては肯定的だったけど、その後の売春制度
には否定的だったと思う。
40山崎渉:03/01/11 03:09
(^^)
41天之御名無主:03/01/14 17:23
42天之御名無主:03/02/26 04:38
43 :03/02/26 04:54
   ______________
 /:\.____\
 |: ̄\(∩´∀`) \  <先生!こんなのがありました!
 |:在  |: ̄ ̄ U ̄:|
http://saitama.gasuki.com/kaorin/
44山崎渉:03/03/13 12:58
(^^)
45山崎渉:03/04/17 09:57
(^^)
46山崎渉:03/04/20 04:35
   ∧_∧
  (  ^^ )< ぬるぽ(^^)
47山崎渉:03/05/21 22:16
━―━―━―━―━―━―━―━―━[JR山崎駅(^^)]━―━―━―━―━―━―━―━―━―
48 ◆srvu5CdBlc :03/05/24 18:13
ご冥福をお祈りします。
49山崎渉:03/05/28 15:16
     ∧_∧
ピュ.ー (  ^^ ) <これからも僕を応援して下さいね(^^)。
  =〔~∪ ̄ ̄〕
  = ◎――◎                      山崎渉
50t-akiyama:03/06/12 13:30
携帯ゲーム機"プレイステーションポータブル(PSP)

 このPSPは、新規格UMD(ユニバーサルメディアディスク)というディスクを利用しており、そのサイズは直径6cmととても小さい(CDの半分程度)。 容量は1.8GBとなっている。
画面は4.5インチのTFT液晶で、480px x 272px(16:9)。MPEG4の再生やポリゴンも表示可能。外部端子として、USB2.0とメモリースティックコネクタが用意されているという。

この際、スク・エニもGBAからPSPに乗り換えたらどうでしょう。スク・エニの場合、PSPの方が実力を出しやすいような気がするんですが。
任天堂が携帯ゲーム機で圧倒的なシェアをもってるなら、スク・エニがそれを崩してみるのもおもしろいですし。かつて、PS人気の引き金となったFF7のように。
51山崎 渉:03/07/15 12:42

 __∧_∧_
 |(  ^^ )| <寝るぽ(^^)
 |\⌒⌒⌒\
 \ |⌒⌒⌒~|         山崎渉
   ~ ̄ ̄ ̄ ̄
52天之御名無主:04/03/08 22:46
age
53天之御名無主:2005/06/03(金) 03:09:49
あげ
54天之御名無主:2005/06/04(土) 00:54:05
誰が興味あんのよ、このスレに
55天之御名無主:2005/07/16(土) 23:18:19
>>54
少なくとも俺には興味があるなw

最近ちょぼちょぼとだが
ちくま学芸文庫に再収録されているのがうれしい。
この人の文章には「愛」があるね。
宮本常一にも似たような部分があるとは思うのだけど、
やっぱり語る対象への目線が同じ部分かしらね。



56天之御名無主:2005/07/17(日) 01:02:18
>>39
>夜這い自体は幾通りもルールがあって一概には言えないし、
>当時の村社会にあってはそうした事を肯定的に捉え、
>バックアップする下地があった。

夜這いに関する研究は赤松先生以外だとどんな人がいるんですか?
57天之御名無主:2005/07/17(日) 08:21:20
ttp://www.amazlet.com/browse/ASIN/4480088644/

この本の一番最初のレビューだけど、本人かなぁ。
小谷野敦の署名w
酷評の原因は「解説(上野千鶴子)が気に食わなかったから」に1ペリカw

5857:2005/07/17(日) 08:43:08
>>56
どうしても下ネタ扱いされる部分なので、
事例を主体とするまとまった研究と言うのは
やっぱり世の中に出にくいのかと思います。
私も非常に興味があるので、
これまでの村落共同体の史的研究とかジェンダー方面、
または社会学の方面で文献をあさってみたいですねぇ。

ネットで何か出てくるかなと思い検索かけたら、
小谷野敦の↑がひっかかったのでつい書いてしまいましたw




5956:2005/07/18(月) 17:24:00
レス有り難うございます。

http://www.amazlet.com/browse/ASIN/4480088644/
江戸時代の農村部において、
>男女とも13才くらいになると大人が性行為を実際に教えたことや、貞操観念などと言うものが存在しなかった

僕が興味あるのはまさにこの点なんです。
僕は高卒で無知なんのですが、この点を学術的に立証するには、
どうゆう努力をすれば、立証出来るのでしょうか?
60天之御名無主:2005/07/18(月) 18:36:19
>>59
まず興味のある本をなんでも読まれたらいかがでしょうか?
赤松啓介でも宮本常一でも柳田國男でも。
実際あなたが興味のあるであろうセクソロジーやジェンダーを
いろいろな学問的領域で関連させている書籍は、
各社新書や文庫でもたくさん出版されています。
さらにそこには参考書籍が多数挙げられているはずですから、
次から次へと発展するはずですから。
6156:2005/07/19(火) 01:37:26
江戸時代の農村部において、
>男女とも13才くらいになると大人が性行為を実際に教えたことや、貞操観念などと言うものが存在しなかった

つーか、これはもう立証されてる、って事はないのでしょうか?
62天之御名無主:2005/07/19(火) 22:18:20
「立証されている」とおっしゃられていますが、
どのように解釈したらよろしいでしょうか。

1.「13才になると性の手ほどき&貞操観念がない」
 このような習俗・風俗が汎日本的に存在した。

2.「13才になると性の手ほどき&貞操観念がない」
 このような習俗・風俗の存在が採集された、
 赤松氏が70年以上前に潜入調査した場所を後世他の誰かが再調査、
 後付けの報告があって赤松氏の著書通りだとされた。

3.それとも56さんの意図するのはまた違う部分である。

1に関して:日本のどの地域でも見られた共通事象・共通観念として、
民俗学的に日本のあちらこちらでレポートされているのか、
という点をお聞きになりたいのであれば、
これはどこの地域でも見られた話ではないと思います。

2に関して:かつて赤松氏が潜入調査したところには
実際にそういったことはあったのでしょうが、
今となってはそれを確かめる術もないのではないでしょうか。
しかしそこの自治体が編纂した市町村史や
大学などの調査が入った場所には、
もしかしたら民俗としてそういう事例や
論文などが紹介されているかもしれません。
おそらくないので見つけられないとは思います。
また後世赤松氏同様のレポートが
別の研究者でまた潜入調査以外の他の地域でもあるのならば
私も知りたいところです。

3に関して:意図するところを教えてください。
6356:2005/07/20(水) 01:48:46
レス有り難うございます。

>3.それとも56さんの意図するのはまた違う部分である。
そうです。
現存する江戸期の手紙、日記等の資料を漁り、江戸期農民の性生活を探る、
とゆうのが、アカデミックなやり方、正しい学者のやり方、
と勝手に想像していたのですが、どうでしょうか?
6456:2005/07/20(水) 01:59:58
例えは、赤松だか司馬遼太郎だか、どちらかですが、
夜這いの為、子供の本当の父親はだれだかわからない、
子供は村の共有財産であった、風な記述がありました。
これなんか、今の価値観では考えられないことです。
こうゆう状態が汎日本的に存在したのかどうか?を知りたいわけです。
で、そうゆう研究をした学者が必ずいると思うんですよね。
で、そうゆう仕事をした学者の本なり論文なりを読んでみたいわけです。
65天之御名無主:2005/07/20(水) 23:05:25
参考までに。
明石書店の赤松啓介の訃報時の記事と思われます。
ttp://www.akashi.co.jp/news/news_akama.htm
森栗茂一氏の記事がおもしろいので。
66天之御名無主:2005/07/21(木) 23:49:13
56さん
もうちっと赤松啓介の本をちゃんと読んだほうが良いかも。
おそらくあまりに今の価値観とかけはなれたお話が出てきたんで、
ある意味パニックになっているとは思うのですが、
正直な話、赤松啓介の語る赤裸々な性風俗は、
ある特定地域の底辺で生活してきた人々のお話です。
しかしこれにまったく価値がないのかと言われればそうではなく、
自分の体験談を素直にあけすけに記録した点に価値があるのだと思います。
この当時こういった調査を行ってレポートを残した人間は、
赤松啓介以外は宮本常一ぐらいかと思います。

赤松啓介がどの時代のどういった人々を、
どういった動機でどのように調査していたのかは、
著書を読まれていれば自ずとお分かりかと思います。
またさらに赤松啓介は民俗学の界隈では異端児、
いや視界にすら入っていなかった人物です。
そして不遇でした。
どうしてかも著書を読んでいればうすうすお分かりかと思います。
それが何ゆえ今の時代クローズアップされてきたのか、
なぜ赤松啓介の行った調査結果は調べようもないのか、
ちょいと一緒に考えてみませんか?

自戒を込めて。。。
6756:2005/07/22(金) 13:59:17
>>66
レス有り難うございます。

>ある特定地域の底辺で生活してきた人々のお話です。
そうです、しかも昭和に採取した話です。だから江戸期の性生活をイメージする方法として
赤松のやり方では無理があるわけです。
で、
現存する江戸期の手紙、日記等の資料を漁り、江戸期農民の性生活を探る、
とゆうのが、アカデミックなやり方、正しい学者のやり方、
と勝手に想像していたのですが、どうでしょうか?
68天之御名無主:2005/07/23(土) 09:38:24
>現存する江戸期の手紙、日記等の資料を漁り、江戸期農民の性生活を探る、

言わんとしてることは痛いぐらいわかるのですが、
それでしたら60さんのおっしゃっているように、
現在用意に入手できる書籍を読む方が早くありませんか?
例えば「江戸 性風俗」のキーワードで
インターネットを検索するだけでも、
かなりの書籍が引っかかってくるとは思うのですが。
刊行されている書籍はそれこそ星の数ほどあります。
そこから興味ある書籍を見つけ出すのは大変な苦労ですが、
それこそ楽しみのひとつでもあるとは思うのですが。
また未調査の古文書の解析はとっても大変です。
例えば、かつて私の友人たちとその仲間は、
ある教育委員会と共同で、
ある村の名主さんの所蔵する古文書を調査をしておりましたが、
すべての文書を調査し終わるのに数年の歳月を費やしておりました。
研究対象としてなかなか都合の良いことも書いてはありません。
参考までに壮大な古文書調査の失敗例として、
網野善彦『古文書返却の旅』-戦後史学史の一齣(中公新書 1999年10月)を
一読することをオススメします。

なんであれ「資史料の渉猟」と言う点で
かつての宇野脩平と56さんの動機はきっと一致しているw
69天之御名無主:2005/07/23(土) 10:00:25
ただ上記の方法論にいたった経緯として、

>だから江戸期の性生活をイメージする方法として
>赤松のやり方では無理があるわけです。

この言葉はいただけない。
赤松氏が聞いたらなんて思うのだろうか。
胸が痛い、先学に失礼である、短絡的である。
赤松氏の採集した性の話が、
江戸時代の性風俗とは関係ないものなのだと
なぜ言い切ってしまうのでしょうか。
著書のなかでも自身の体験談に対して
考証を加えている部分もありますよね。
あなたのこの文章では
「赤松氏の調査した人々の性風俗は、
江戸時代の人々の性風俗とは別物であるので、
方法論を別に考えなくてはならない。」
としかとれません。

またなぜ聞き取り(=赤松のやり方)なのかを
56さんはまったく理解されていない。
また赤松氏の残した記録の意味をまったく考えていない。
ご自分のことと思って考えたほうがいい。
もしあなたの性について第三者が根掘り葉掘り
聞いてきたらどう思いますか?
例えば意地の悪い話ですが
「夜中に家から抜け出して、女性の家へSEXしに行ったりするのですか?」
「童貞は何歳で失い、その後の女性遍歴はどれぐらいですか?」
「どこで女性が買えるのですか?具合はいいですか?」
7056:2005/07/24(日) 05:06:31
いやいや、長文のレスを書いて頂き恐縮です。有り難うございます。

本音をいうと、僕の目的は
「江戸期農民の性生活は赤松の語るようなものだったのですよ」
と、主張したいのです。

>「赤松氏の調査した人々の性風俗は、江戸時代の人々の性風俗とは別物であるので、方法論を別に考えなくてはならない。」
まさにそう考えてます。とゆうか、彼の方法論では心許ないのです。
確かに、彼の取材した人たちの話は江戸時代から続いている習慣でしょう。
でも、「彼が取材したのは特殊な村の話でしょ、あれは極一部の日本人の話じゃないの?」
と言われてしまえば返す言葉がありません。
だから赤松の仕事は江戸期農民の性生活が証明された上で、
それを補完するぐらいの意味しかないと思います。
7156:2005/07/24(日) 05:23:35
で、僕が考える正しい方法は、
1、江戸期農民に関する古文書をすべて集める
2、その中で、性生活に関するものをピックアップ
3、その1つ1つを精査吟味
4、その結果、ある種のまとまりがあれば、それが江戸期農民の性生活
と、胸をはって主張出来ると思うのですが、どうでしょう?

で、性生活は村人同士の関係、家族構成等を考える上で重要な事だと思います。
だから、当然歴史学者は、上の1〜4の作業をしてると思うのですが、どうでしょうか?
で、僕の希望は上の1〜4の作業をした学者先生の本を読んでみたいんです。
7256:2005/07/24(日) 05:46:07
>もしあなたの性について第三者が根掘り葉掘り
>聞いてきたらどう思いますか?
僕にはしんどい作業だけど、
赤松さんの人柄からすれば楽しい作業だったんじゃないかな?
宮台信二にとってのテレクラみたいな感じで。w

あと、「江戸期古文書データベース」みたいのはないんですか?
7356:2005/07/24(日) 06:05:12
確かに実際、人から聞いた話より、古い古文書を重んじる、
ってのは変な話だと思うけど、
入手可能な古文書すべてからのサンプリング、
の方が公平な感じがします。
74天之御名無主:2005/07/24(日) 12:46:07
56は、なぜ民俗学が出てきたかということの背景がわかっていない。

古文書は、基本的に為政者が編纂させた行政文書だったり、
定型表現の山なので、
その時代ごとに「書くべきでない事柄」と判断された主題に関しては、
記述が極端に薄くなる。

そういう領域にどうやってアプローチするのか、
ということが、そもそもの民俗学の問い。
7556:2005/07/24(日) 12:54:09
>>74
いやいや、どうもです。
つーか、日記や手紙等は古文書とは言わないのですか?
76天之御名無主:2005/07/24(日) 13:20:42
>>75
感じ取っていることと、書くことは別物です。
そして日記や手紙にこそ、
「書くべきでない事柄」についての判断が強力に作用する。
それこそ「定型表現の山」。

言文一致以前の手記は、
あなたが考えるような「内面の記録」ではありませんよ。
7756:2005/07/24(日) 13:33:30
>>76
では、現存している古い文章から、江戸期農民の性生活をあぶり出す事は、
不可能、って判断でいいのですか?
7856:2005/07/24(日) 14:16:50
少し訂正すると、
>>76
では、現存している江戸期の文章から、江戸期農民の性生活をあぶり出す事は、
不可能って認識でいいのですか?
79天之御名無主:2005/07/25(月) 20:54:17
まったくもって不可能ではない。
例えば江戸以前ではあるが
性風俗に関する資料として、
『懺悔録』のように
イエズス会神父の記録したもののように
あるにはある。
ただあらゆる資史料を網羅と言うことになると
内容を吟味チョイスしていかねばならず、
その労力は莫大なものになるという
現実だけは認識しておくべきである。
8056:2005/07/26(火) 14:31:02
>>79
レス有り難うございます。

>まったくもって不可能ではない。
すみません、日本語が不自由なものでこの意味が不明です。
・99%可能だ
・99%不可能だ
どっちでしょうか?

>内容を吟味チョイスしていかねばならず、
>その労力は莫大なものになるという
つーか、そうゆう作業を歴史にしろ民俗にしろ学者の人はやってないんでしょうか?
性に限らず、昔の人々の生活の実態を解き明かしたいとゆう願望は誰でもあると思うのですが。
81天之御名無主:2005/07/26(火) 17:24:15
えーと56は荒らしなのかなw
8256:2005/07/26(火) 18:39:20
いえいえ、とんでも御座いません。
「江戸期農民の性生活は赤松の語るようなものだったのですよ」
と、胸を張って主張したい者です。
83天之御名無主:2005/07/27(水) 00:33:04
私も赤松民俗学を支持しているとおもうけど…ただし共産党は嫌いだが
地元の性風俗を調べていると、赤松氏の著書と同じような話を、古老や
おばさんから聞くことがある。
ここで実際話している人も、地元で調べてみると面白いかもしれない。
84天之御名無主:2005/07/28(木) 23:07:44
まあ56はがんばって江戸時代の文献をあさって
赤松の話を立証するといいよ。
だれもそんなことやってないから実際できれば、
ものすごい大家になれるぞ。
8556:2005/07/29(金) 03:51:57
>>84
つーか、江戸時代専門の学者の人は、政治レベルの研究で手がいっぱいってこと?
こうゆう事は専門家にやってもらわないと困るんだけど。
俺としたら、時間がない、金がない、文献のあさり方もわからない、
文献が入手出来ても古い日本語は読めない
ってことで、学者先生が研究した由緒ある論文なり、本を読んでみたいんだけど。w

つーか、柳田国男にしても「とんでもない話を収集する学問」
ってイメージがあるんですよね、民俗学にたいして、
昔の普通の農村のイメージを掘り起こそう、って努力をして欲しいんだけど。
86天之御名無主:2005/07/29(金) 05:52:48
>>85
江戸時代の話なら日本史板のほうがいいのでは?
江戸の庶民生活ってったら最近なくなった人があれこれ書いてたね。
8756:2005/07/29(金) 06:08:50
NHKのお江戸でござる、に出てた、おばさんでしょ?
あの人、さも自分が見てきた様にしゃべってたけど、
ネタはどうやって仕入れてたんだろーね。
8856:2005/07/29(金) 06:22:12
http://academy3.2ch.net/test/read.cgi/min/1098986321/l50
>>39
>人が住んでいる地域の全体の雰囲気を構成するために
>必要なのは民族学だと思うんだよ。

俺この人と同意見だわ。 にもかかわらず柳田国男なんぞ、奇をてらった、
読み物として面白い話ばかりを紹介してる、って印象があるんだけど。
89天之御名無主:2005/07/29(金) 09:07:31
だいぶ赤松の話からズレてしまったなぁ。
90天之御名無主:2005/07/29(金) 10:03:00
いわゆる粘着なんだろ
9156:2005/07/29(金) 16:36:58
そう、自分は赤松を尊敬してて、民俗学者だって人には、
「江戸期農民の性生活をあぶり出す事」にもっと粘着して欲しいんだけど。w

あと、赤松の本を読んでると、
「楽しい趣味のフィールドワーク」って印象が強いよね。
内容はすごいんだけど。
92天之御名無主:2005/07/29(金) 20:06:21
「江戸期農民の性生活をあぶり出す事」
それは基本的に歴史学者の仕事。
9356:2005/07/29(金) 21:09:08
ほほおー、92は何をほざいてるんだと、思って広辞苑を調べたら本当ですね。w

みんぞく‐がく【民俗学】
(folkloreイギリス・Volkskundeドイツ) 一つの民族(主として自民族)の伝統的な生活文化・伝承文化を研究対象とし、文献以外の伝承を有力な手がかりとする学問。日本では柳田国男・折口信夫らの主導によって独自の発展をとげた。
9456:2005/07/29(金) 21:12:13
ってことは民俗学にとって重要なことは目的ではなく方法ってこと?
奇妙な学問ですね。
9556:2005/07/29(金) 21:16:26
要するに、
>伝統的な生活文化
を解き明かすのが、民俗学の目的ではなく、
生活文化の断片をひたすら採取するのが民俗学の目的、と。
これで学問と言えるのかね?
9656:2005/07/29(金) 21:24:48
スーパー大辞林では、
民間伝承を素材として,民族文化を明らかにしようとする学問。日本では柳田国男・折口信夫らにより基礎づけられた。フォークロア。
国語大辞典では、
民間伝承を研究資料として、民俗性や民族文化を庶民の生活感情を通して研究する学問。民伝学。フォークロア。
大辞泉では、
民間伝承の調査を通して、主として一般庶民の生活・文化の発展の歴史を研究する学問。英国に起こり、日本では柳田国男・折口信夫((おりくちしのぶ))らにより体系づけられた。フォークロア。
9756:2005/07/29(金) 21:27:50
日本大百科全書では
民俗学
みんぞくがく
民俗学は、文化の進んだ国あるいは民族について、一般庶民のつくりあげてきた文化の今日に至るまでの発展の模様を研究するものである。
そのより古い文化の姿を知るについて、進んだ庶民生活のなかになお残っている古い文化の姿、いわゆる民俗とか民間伝承というものを尋ねてゆくことを特色とする。
ときに民俗資料と対比される文献資料にも、その当時の民俗の一端を明らかにするものが数々あり、庶民生活の姿をその時代性とともに伝えてくれるもので、やはり民俗学の貴重な資料となる。
いったい、文化の進歩は一国一民族のうちすべての人々に一様に現れるものではない。交通通信の目覚ましい進歩、教育の普及とともに地域差はしだいに縮まっているが、まだ都会と田舎(いなか)との間には大きな格差がある。
都会地にはすでに消えた古い文化が、僻地(へきち)へ行くとまだ残っており、その姿をまざまざととらえることができる。
僻地でも年若い人々より高年齢層のなかに古い文化の姿を探ることができる。
98天之御名無主:2005/07/29(金) 21:28:27
>>56( ゚д゚)ノ○ チンセイザイ ドゾー
9956:2005/07/29(金) 21:30:23
こうして民俗学は一国一民族の文化発展の歴史を探るものであるが、民俗学の現代性を強調する人々も多い。民俗学は、民間伝承のなかでも現代になお強い勢力をもち、現代生活に大きな影響を及ぼしているようなものを取り扱うべきだとするものである。
そのような民間伝承の研究がとくに貴重なことはいうまでもないが、現代生活の末端にかすかに生き続けるに至ったもので、現代生活の推移を理解するうえで無視しえないものがあり、そうした民俗の研究を民俗学の領域から排除することはできない。
また民間伝承のなかには、現在に受け継がれておりながら、その意義の判然としないものが数多くあり、それらを多数集めて相互に比較考究することにより、文化発展のうえに有する意義が明らかになるものが少なくない。この種の考究は民俗学領域の重要な部分を占める。

こうした民俗学が説くところの歴史は、従来の一般の歴史と比べ著しく異なるものである。在来の歴史研究では、たとえば衣食住のようなものでも、最上流の宮廷における姿、広壮な宮殿の造りや華麗な服飾のことなどこまごまと取り上げられた。
文学や美術についても、傑出した巨匠の作品が論ぜられ、一般庶民に関心の深いものはとかく疎んぜられている。
これに反し民俗学では、上流人士にかかわるものも無視はしないが、とくに力を注いで説くのは一般庶民の文化に関してである。そのため、民主化の進行とともに民俗学的な研究がますます尊重されている。
100天之御名無主:2005/07/29(金) 21:35:29
10156:2005/07/29(金) 21:39:29
【民俗学の歴史】
〔日本〕
わが日本民俗学成立の歴史をみると、個々の民俗に対する関心・研究はずいぶん古くからあり、各地に都市の発達をみた江戸時代、荻生徂徠(おぎゅうそらい)、
本居宣長(もとおりのりなが)らの指導的学者は、都会地に消えた古来の姿がなお田舎にその影をとどめていることを説いて、地方研究の必要を説いた。
江戸中期・後期の随筆類、『塩尻(しおじり)』『譚海(たんかい)』『甲子夜話(かっしやわ)』『松屋筆記(まつのやひっき)』等々は田舎(いなか)に残る伝承文化に注目しこれを考究している。
そのほか橘南谿(たちばななんけい)の『西遊記(さいゆうき)』『東遊記(とうゆうき)』、古川古松軒(こしょうけん)の『東遊雑記』『西遊雑記』、司馬江漢(しばこうかん)の『西遊日記』、
その半生を行旅のなかに過ごした菅江真澄(すがえますみ)の『真澄遊覧記』等、広い範囲にわたって残存する古い文化を数々記録している。
そのほか屋代弘賢(やしろひろかた)の風俗問状による諸国民俗の調査も注目すべきものである。もっと狭い地域について細かに民俗の観察をしたものに釈敬順(しゃくけいじゅん)の『十方庵(じっぽうあん)遊歴雑記』、
鈴木牧之(ぼくし)の『北越雪譜(ほくえつせっぷ)』、赤松宗旦(そうたん)の『利根川図志(とねがわずし)』等々がある。
維新後となると1884年(明治17)に東京大学の坪井正五郎を中心として東京人類学会が結成され、人類学雑誌が刊行されたが、そのなかに民俗の問題もしばしば論議され、僻地における民俗調査の報告も出ている。
また1893年以来人類学会のなかに土俗学会ができ、若干の民俗について報告討議が何回か行われた。
10256:2005/07/29(金) 21:43:40
こうしたなかにおいてわが国の民俗研究が一大躍進を遂げ、日本民俗学の成立をみたについては、柳田国男(やなぎたくにお)の超人的活躍によるところが大きい。もちろん多くの研究者の協力により、
ことに文芸関係の透徹した研究をもって幾多の民俗研究者を育てた折口信夫(おりくちしのぶ)や、民俗学に対する深い理解をもって有能な研究者を指導援助した渋沢敬三らの働きも大きかった。
柳田は官吏として初め農政に携わったことから、地方農山漁村民の生涯に大きな力を及ぼしている諸民俗の研究に至ったものと思われる。
その旺盛(おうせい)な読書力をもってあらゆる関係古書を渉猟し、内閣文庫(現国立公文書館所蔵)の浩瀚(こうかん)な貴重書もすべて彼の目に触れぬものはなかったといわれる。
地方の視察、指導のため、全国各地に出張し、民俗の実情に触れる機会も多く、官途を辞し朝日新聞社に関係した際など、全国北から南までの大旅行に日々を送り、民俗の生きた姿に深く魅了された。
こうしたなかで柳田は単独または共同編集の民俗専門誌『郷土研究』(1913)、『民族』(1925)、『島』等を刊行し、絶えず民俗各方面の研究を発表したばかりでなく、
中央および地方で発行される民俗関係誌にも寄稿を続け、各地に催される研究会、談話会に出て民俗研究を督励し続けた。
そのなかで1932、33年(昭和7、8)のころ、研究者の集会で講述されたものが筆録されて、初めての日本民俗学の概説書『郷土生活の研究法』および『民間伝承論』(1934)となった。
1934年からは数年にわたり門下生を動員して全国にわたる大規模な民俗調査を行い、また柳田自ら収集した民俗資料を整理し、
各種の分類民俗語彙(ごい)を刊行して一般研究者の便に供した。1935年柳田の還暦を機会に集まった人々によって、
日本民俗学の全国的組織、民間伝承の会が誕生し、月刊の機関誌『民間伝承』の発行が始まった。
第二次世界大戦後の混乱期には柳田はその書斎を提供して民俗学研究所(1947)として研究体制を整え、民間伝承の会も日本民俗学会と改称(1949)し、
機関誌もやがて四季刊の『日本民俗学』となった。研究所解散ののちは、日本民俗学会も柳田と関係深い成城大学に本拠を置いて、隔月刊『日本民俗学』の刊行を続けている。
10356:2005/07/29(金) 21:45:33
第二次世界大戦後はまた文化尊重の風に乗じ、文化財保護法が施行され、当時の文部省外局として文化財保護委員会が設けられ、国による文化財の指定が行われるようになった
(のちに文化庁内の文化財保護部となり、さらに2001年の省庁再編に伴い文化財保護部は文化財部へと改組)。庶民文化の歴史を示す貴重な諸民俗も、初め重要民俗資料として、やがて民俗文化財として国の指定を受け、保護の対象とされた。
古き姿そのままにとどめがたい無形民俗文化財については、詳細正確な記録作成に努めることとなった。
同様の仕事は都道府県や市町村によってもそれぞれの文化財保護委員会によって行われた。
このほか真に重要な民俗文化財を探索するため、全国都道府県に通ずる大規模な民俗調査が行われ、
また地方庁による限られた地区内の精密な民俗調査も数々施行された。
さらに地方庁による独自あるいは国の援助を受けての歴史・民俗博物館の設置が各地に行われ、1981年(昭和56)には国立の歴史民俗博物館も成立するに至って、民俗学の普及進展に大いに貢献している。
10456:2005/07/29(金) 21:53:01
>>97
>民俗学は、文化の進んだ国あるいは民族について、一般庶民のつくりあげてきた文化の今日に至るまでの発展の模様を研究するものである。
この、日本大百科全書の書き出しは選民思想って風で感じ悪いですね。

>ときに民俗資料と対比される文献資料にも、その当時の民俗の一端を明らかにするものが数々あり、庶民生活の姿をその時代性とともに伝えてくれるもので、やはり民俗学の貴重な資料となる。
なーんだ、文献資料を漁ってもいいんじゃん。w
10556:2005/07/29(金) 22:10:17
この>>101に色々書いてある資料の中に夜這いに関する記述はないのでしょうか?
どうでしょうか? 赤松ファンの皆さん。
106天之御名無主:2005/07/29(金) 22:35:57
56は結局ただの都合のいい粘着クレクレ厨か。。。
少しは自分で原書(ったって岩波文庫だ)ぐらいあたる努力せい!
傲慢なんだ!
107天之御名無主:2005/07/29(金) 22:51:05
   _   _,,、−''"/.:::::::::::::::::::::::::::::::::::::\  ヽ \::\
.   {   ̄    /.::::::::::::::::::::: ::... ::: :. ::::..:::::ヽ  丶 \::\     ___
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     ゙、    j:/::::ハ:::l_`    〃`ニ゜' |:l::::::i::i:::::|   l/
       ',   〃l::/!l:l!:lf‐tミ       |!:::::ハ:l:::::| /           /
        ヽ / j/ノ |!l|ヾ.`´  _,  _,.  /!::/| |:/          /
       ヽ、/  l ! l':..、  ヾ‐’ / lf' |/         /|
            \       l:|l:| ̄、 'T´   リ/           ,.イ|l:::|
             ヽ     l| |  , ヽj  /´           / |:!l::|
             ヽ   |ヽ、 ̄_,.  /     ,.     /||  |:! !:!
            ,ノ'´      < ,'     l'   /  ||  |i l|
         _,. ' ´               !  /:|  ‖  |! ll
       {ソ       /   ruj          i::::|   |  l| ノ
       !      i           r       ,i|:::|  U   \
       ',      ',        ノ       /::|:::|       h
       ヽ _,,ノ   ヽ、      ,. '     / |:l|:::!        /
        /      `   ´        /  l||:::!     /
          i     ヽ、          ∧   |∨
10856:2005/07/29(金) 22:54:42
その通り、クレクレ厨です。
では何が欲しいかというと、
江戸期の文献により「江戸期農民の性生活をあぶり出す事」をした人は
いるのか?いないのか?
いるとすればそれは誰でどんな本を読めばいいのか?
とゆう情報が欲しいのです。
どうでしょう?
109天之御名無主:2005/07/30(土) 04:34:26
それは日本史板で聞くのが妥当だと言われてるだろうが。
ちなみに民俗学は史学の一分野だという学者もいて、この場合民俗学というのは単なる方法論。
江戸期の文献資料を探るのは史学の仕事だ。
110天之御名無主:2005/07/30(土) 05:27:32
>56
自分で探しなさい。
すでにフォロワーの一人の名前がここのスレでも出てますが、
どうやら華麗にスルーしていてまったく読んでなさそうですね。
どなたか話題を方向転換できる方がいらっしゃいませんかね?
11156:2005/07/30(土) 14:39:39
>江戸期の文献により「江戸期農民の性生活をあぶり出す事」をした人は
>いるのか?いないのか?
>いるとすればそれは誰でどんな本を読めばいいのか?
>とゆう情報が欲しいのです。

しかし、たったこれだけのシンプルな質問にサクッと答えられないのは
何か深い深い理由があるのでしょうか?
112天之御名無主:2005/07/31(日) 02:26:41
それは答えないだけです。
板違いも粘着すれば答えを教えてもらえるというようなことは、好ましいものではありませんから。
11356:2005/07/31(日) 08:19:12
>>112
「江戸期農民の性生活をあぶり出す事」つーのは民俗学の範疇だよ。
バカなことを言うな。
114たかし ◆Ci3UmwhFqY :2005/07/31(日) 09:02:56
つーか、この板面白そうなのでコテハンにしました。
56=たかし
です、よろしく。w
115天之御名無主:2005/07/31(日) 09:41:50
>>114
まあ、なにかしら検索等しているようにも見えず、質問されてるようにしか見えない。
その為に誰も答えないと思われる。

>「江戸期農民の性生活をあぶり出す事」つーのは民俗学の範疇だよ。
まあ、個々の学問の領域の設定だから、何も言わない。
しかし、あぶり出してどうするの?


116たかし ◆Ci3UmwhFqY :2005/07/31(日) 09:46:41
>>115
>しかし、あぶり出してどうするの?
あなたには昔の人の生活文化を解き明かしたい、とゆう願望はないの?
117天之御名無主:2005/07/31(日) 09:49:35
>>116
いや、学問的意義を聞きたい。
118たかし ◆Ci3UmwhFqY :2005/07/31(日) 10:03:55
>>117
昔話を採取することが目的ではなく、
昔の人の生活文化を解き明かす事が民俗学の意義だわな。
119たかし ◆Ci3UmwhFqY :2005/07/31(日) 10:09:56
俺としたらば、それを元手に、
明治以後、いかに西洋文明、天皇、物質主義に日本が汚染されたか、
って論は立てたいんだけどね。
120たかし ◆Ci3UmwhFqY :2005/07/31(日) 10:17:08
だから、以下の疑問に答えて欲しいんだよ。

>江戸期の文献により「江戸期農民の性生活をあぶり出す事」をした人は
>いるのか?いないのか?
>いるとすればそれは誰でどんな本を読めばいいのか?
121天之御名無主:2005/07/31(日) 10:23:59
>>120
たぶん、この板では答えられない。
江戸期の専門家は居ないから。
だから、日本史板へ行けといわれている。

>>118-119
そして、そういう論を立てたいのなら、漏れは手を貸したくない。
122たかし ◆Ci3UmwhFqY :2005/07/31(日) 10:27:20
「江戸期農民の性生活をあぶり出す事」
に関しては日本史板住民より、赤松ファンの方が詳しいと思うが。
123たかし ◆Ci3UmwhFqY :2005/07/31(日) 10:29:00
>>121
>そして、そういう論を立てたいのなら、漏れは手を貸したくない。
じゃ、あなたは昔話をひたすら採取することが民俗学だと思ってるの?
124120:2005/07/31(日) 10:33:31
>>122
粘着する理由がわからん。
誰も知らないんだって。

そして、こんだけ粘着する、辞書の定義を調べる暇があって、そもそもの自分の目的に沿ったものを調べようとしているところが見受けられない。
それでは誰も答えてくれるはずもない。
ある程度、自分で調べて、成果を挙げてきたら、誰か何かしら調べてくれる可能性もあるかもしれないのに。

でも、もう多分誰も相手しないよ。
125120:2005/07/31(日) 10:34:57
>>123
だれもそんなことは言っていない。
民俗学がどんな学問であるか。
それをもっと調べてから聞いてくれ。
↓でも読んでな。
日本の民俗学を学ぶお勧め書籍
http://academy3.2ch.net/test/read.cgi/min/1002208643/
126120:2005/07/31(日) 10:39:40
>>125
もう答える気力はないけどな。
127たかし ◆Ci3UmwhFqY :2005/07/31(日) 10:45:30
>そもそもの自分の目的に沿ったものを調べようとしているところが見受けられない。
それはこの世界の右も左もわからないからだよ。
128120:2005/07/31(日) 10:53:45
>>127
今さらだが、これは釣りですか?

>>106でも言われているが、傲慢なの、聞き方が。
非常に答えにくいし、多分、知ってる人がいたとしても、気分を害して答えたくないと言う人がいるんじゃないのかと。


ああ、なんでココまで構ってやっているのかと鬱な気分。
129たかし ◆Ci3UmwhFqY :2005/07/31(日) 10:57:26
つか、明治以後の物質主義、暴力的なマインドコントロールを否定したくないなら、
赤松より柳田国男のファンになるべきじゃないかな?w

そもそも、赤松的農村があるとして、それを破壊、封印したのは明治政府なんだろーし。
130120:2005/07/31(日) 11:03:06
>>129
明治以後と区切りが出来るあなたが素敵。
131たかし ◆Ci3UmwhFqY :2005/07/31(日) 11:03:30
>>128
>今さらだが、これは釣りですか?
いや、マジだよ。
132たかし ◆Ci3UmwhFqY :2005/07/31(日) 11:08:46
>>130
>明治以後と区切りが出来るあなたが素敵。
当然じゃないか。
赤松的農村があるとするなら、それが破壊されたのは明治以後さ。
おそらく、赤松的農村は農耕開始以来なだらかな変化しかなかったと思うよ。
133たかし ◆Ci3UmwhFqY :2005/07/31(日) 11:11:55
>>130
つか、あなたは赤松のファンは向いてないんじゃない?w
134たかし ◆Ci3UmwhFqY :2005/07/31(日) 11:15:50
赤松が共産主義者だっていうのは、たぶん共産主義マンセーではなく、
明治以後の国家主義に対する抵抗としての共産主義だと思うね。
135天之御名無主:2005/08/01(月) 23:11:55
宮本常一との親交についてご存知の方はいらっしゃいますか?
136天之御名無主:2005/08/06(土) 20:48:00
宮本と赤松は親しかった模様です。
実際当時(昭和14年)の書簡も残っていたようで、
境遇の似た二人の間柄を偲ぶエピソードがあります。
佐野眞一『旅する巨人』-宮本常一と渋沢敬三(P155〜158 文藝春秋 1996年11月)

面白いのはインタビューに答えた赤松が、
仲間であるはずの共産党員よりも
宮本を信用してある古老の話を出版依頼する話は、
当時の共産党と赤松の距離感を感ぜざるを得ないお話であります。
137天之御名無主:2005/08/06(土) 21:26:54
だれも触れないけど、礫川全次の仕事は
赤松の後継ともみなせるのではないのかな。
男色とか犯罪とか。
138たかし ◆Ci3UmwhFqY :2005/08/08(月) 07:48:56
日本の薄汚い歴史をあばいてる、って意味で、
共産党にしても赤松の存在はウザかったのかもね。
たぶん当時は共産主義=西洋生まれのおしゃれな思想、って認識があったんじゃないかな。
139天之御名無主:2005/08/08(月) 15:16:06
>>137 
礫川全次は確かにキワモノばかりやっているイメージがありますな。
140じほ:2005/08/08(月) 16:08:05
68さんのでわかったんだけど、やっぱり中沢先生が一人でこれを書いているんだ
141じほ:2005/08/08(月) 16:09:08
134さんの答えを見ていて思うのは、読み間違えているっていうこと
142じほ:2005/08/08(月) 16:10:55
はっきり言って支離滅裂で、これじゃ誰も書き込みたくはないだろうな
143じほ:2005/08/08(月) 16:14:37
72さんのでわかったんだけど、妬んでるよね。宮台を。
144じほ:2005/08/08(月) 16:16:34
77さんのは性生活を暴こうとしているのですか?
でも何で?
145じほ:2005/08/08(月) 16:18:04
80。言っていることがわかりませんね。
何のためですか?
146じほ:2005/08/08(月) 16:19:29
85。そういうことは表には出ないって、赤松先生の本に書いてあるでしょ
147じほ:2005/08/08(月) 16:20:31
87。最低の表現ですね
148天之御名無主:2005/08/08(月) 16:40:47
>>140-147
蒸し返して、相手してやるな。
もう、どうしようもないから。
他人の話なんか聞きゃしないから。
149たかし ◆Ci3UmwhFqY :2005/08/09(火) 09:18:33
>>148
>もう、どうしようもないから。
>他人の話なんか聞きゃしないから。
失礼な事を言うなよ。俺は単に↓の質問の答えが欲しいだけだよ。
まだ誰も答えてないじゃないか。

>江戸期の文献により「江戸期農民の性生活をあぶり出す事」をした人は
>いるのか?いないのか?
>いるとすればそれは誰でどんな本を読めばいいのか?
150天之御名無主:2005/08/09(火) 14:17:44
答えは出ているよ。
それを今までのレスから読み取れないのは、
単に君がバカだからだ。
151天之御名無主:2005/08/09(火) 15:52:32
とりあえず、スレタイを普通にして欲しかったな、
といまこのスレみて読んでて思った。
検索出来ないよ、これでは。
152天之御名無主:2005/08/09(火) 20:15:43
今このスレを読んだけど、
俺は個人的には、「途中までは」56=たかしに同意なんだよな。
俺も民俗学畑の人間ではなくて、
興味でこの板や文書を読み漁ってるんだけど、
端から見て「なんで〜しないのかな?」と民俗学を不思議に思う点はある。
で、そこらの感覚は56が語ってる事に近い。


けど、そんな俺から見てもたかしは荒らしでしかないわ。
途中から一気に変容して荒らし一直線だ。
56とたかしは別人なんじゃないか?
153たかし ◆Ci3UmwhFqY :2005/08/10(水) 01:43:13
>>150
>単に君がバカだからだ。
そうだ、俺はバカなんだ、だから、
>それを今までのレスから読み取れないのは、
なんて、言わないで率直に教えてくれ。 俺の質問は↓だ。

>江戸期の文献により「江戸期農民の性生活をあぶり出す事」をした人は
>いるのか?いないのか?
>いるとすればそれは誰でどんな本を読めばいいのか?
154天之御名無主:2005/08/10(水) 09:31:27
てなわけで、たかしは置いといて、
赤松を再発見したと言われる大月隆寛や
宮田登、網野善彦、阿部謹也なども
話題の対象にしてもいいんじゃないかなぁ。
155154:2005/08/10(水) 09:34:47
ああ、おれって親切だなぁw
156天之御名無主:2005/08/10(水) 13:45:03
>>154
155が余分だがw、同意。
157たかし ◆Ci3UmwhFqY :2005/08/11(木) 05:57:17
>>152
>端から見て「なんで〜しないのかな?」と民俗学を不思議に思う点はある。
それを言葉で表現すると、
昔の人の生活を解き明かすのが民俗学の仕事なのに、
フィールドワークと称して、小学生の昆虫採取みたいに、
嬉々として変わった話を収集するだけで終わっちゃうのはなんでかな?
ってことじゃない?

>>154
それは迷惑。赤松に関連すること以外は他のスレでやってちょ。
158天之御名無主:2005/08/11(木) 08:56:59
ああ、たかしは置いといて、
氏家幹人や田中貴子もイイ線いってるんじゃないかなぁ
159天之御名無主:2005/08/11(木) 16:34:23
そうだなたかしは置いといて、
宮田登なんかの話題は民俗板でもあんまり出てないような気が。
大月隆寛も人気なさそうだからなぁ。
160天之御名無主:2005/08/11(木) 17:45:38
大月は時代遅れの共産主義批判だから飽きた
161天之御名無主:2005/08/11(木) 17:50:50
でもさぁ大月の自衛隊だとか競馬の騎手の話とかって、
結構おもろいじゃないですか。
162天之御名無主:2005/08/11(木) 17:59:09
福田アジオとかはどうなんですか?
163天之御名無主:2005/08/12(金) 10:13:31
基本的に民俗学であろうが、歴史学であろうが、
大切なことはどんな話でも大事にする、
おろそかにしないという姿勢なのだと思う。
赤松の話は半世紀も打ち捨てられてきた記録の断片ではあるが、
どんな形にせよ価値あるものとして残ったことは、
学問の良心であったのだと思う。
この板の一部で言われている民話採集の話に対する民俗学への誤解は、
赤松含め先学に対しての敬意を払っているものではなく、
著書そのものへのアプローチすらしていない先入観によるものであり、
あまつさえ自身の知識も同様の域を出ていないという自覚すらない。
ゆえに尊大で傲慢な発言が飛び出し不快感を与える。

てか、こんだけ人名挙がってんだから、
こいつらの著書ぐらい書き込む暇使って全部読め!
164天之御名無主:2005/08/12(金) 17:28:35
>>162
え、アジオも赤松について何か言ってるの??
165天之御名無主:2005/08/12(金) 21:02:51
『民俗学』の解説書いているなぁ、たしか。
166たかし ◆Ci3UmwhFqY :2005/08/12(金) 22:16:05
あはは、本気で怒ってやんの、つーことは俺の指摘はど真ん中だったわけね。

だいたい、↓の質問をしてるのに、やみくもに本を読めと言われても困るんだよね。w

>江戸期の文献により「江戸期農民の性生活をあぶり出す事」をした人は
>いるのか?いないのか?
>いるとすればそれは誰でどんな本を読めばいいのか?
167164:2005/08/12(金) 23:36:48
>>165
これは>>164へのレス?

168天之御名無主:2005/08/13(土) 09:50:38
>>165
なにがど真ん中だよw
ズレまくってってるっつーの。
てか食いつきがいいカワイイやつだなw
つーか、江戸期農民ってどんな定義だよ。
農民=百姓ってかwそれ農耕民のことか?
んじゃ漁業民とかはどうでもいいんだな。
商業や工業に携わっている人々のことはどうでもいいんだな。
支配階級はどうだ?被差別民は?宗教界は?いろいろあるぞw
江戸期っていつだよw
具体的な年代のイメージがあるんだよなw
てか1603年に江戸幕府開かれて江戸時代か?
地域はw?結構日本は広いぞw
169天之御名無主:2005/08/13(土) 10:47:35
>>168
かわいそうだから、やめといてやれ。
それ、みんな突っ込みたかったけど、誰もやらなかったんだから。
170たかし ◆Ci3UmwhFqY :2005/08/13(土) 11:49:41
>>168
おっ、やっといきのいい人が来ましたね、まってましたよ。

>農民=百姓ってかwそれ農耕民のことか?
そう、当時の人工90%を占めてたといわれるお百姓さん。

>んじゃ漁業民とかはどうでもいいんだな。
>商業や工業に携わっている人々のことはどうでもいいんだな。
>支配階級はどうだ?被差別民は?宗教界は?いろいろあるぞw
そう、少数派に関しては無視でいい。

>江戸期っていつだよw
1603年から明治維新まで。

>地域はw?
日本全部。
171たかし ◆Ci3UmwhFqY :2005/08/13(土) 11:51:02
>>168
ってことで、↓の質問に答えて下さい。

>江戸期の文献により「江戸期農民の性生活をあぶり出す事」をした人は
>いるのか?いないのか?
>いるとすればそれは誰でどんな本を読めばいいのか?
172天之御名無主:2005/08/13(土) 11:54:35
話題トン切れヾ(゚ω゚)ノ゛
173天之御名無主:2005/08/13(土) 11:57:37
て、ことでたかしは置いておいてw
礫川全次あたりを赤松と絡めてお話できる人いないのかなぁ。
174天之御名無主:2005/08/13(土) 12:59:15
百姓って生業が漁業でも百姓は百姓だぞ。
人口90%をしめていたお百姓さんって、
=農耕民ってのは今の常識じゃないんだよ。
それから江戸時代ったってお前のあげた時間幅だけだって
300年近くあるのはバカなおまえでも理解ができるよなw
その間に人は生き死に繰り返すんだじょw
閉鎖的って言ったって人は行き交っているんだぞ。
それも日本全部って、
日本ってどこからどこまでが日本なんだよ。
それじゃあ北海道アイヌや琉球は多分日本じゃねえやなぁw
あとなぁ「少数派は無視」っつうのが一番笑ったが、
お前の言っていることはその昔柳田国男が批判された、
それも赤松が一番批判して煙たがれた部分だぞw
お前こそ赤松のファンをやめたほうがいいんじゃないかw

だから悪いことは言わん、
片っ端から本を読め。
今まであがっている人名はそれなりに
昔の人間の性風俗に触れてたりするから、
調べて読書する努力をしなよ。
175たかし ◆Ci3UmwhFqY :2005/08/13(土) 13:09:25
>>174
>お前こそ赤松のファンをやめたほうがいいんじゃないかw
だから、俺は赤松のファンでもなければ、民俗学を学びたい人ではないんだって。
切れわるいな。 俺は単に↓の疑問を持っている男だよ。

>江戸期の文献により「江戸期農民の性生活をあぶり出す事」をした人は
>いるのか?いないのか?
>いるとすればそれは誰でどんな本を読めばいいのか?
176天之御名無主:2005/08/13(土) 13:38:08
んじゃ、これでENDだな。
ここは民俗学板だ、二度と来るなよw
VIPへ戻りなw
177たかし ◆Ci3UmwhFqY :2005/08/13(土) 19:44:28
ようするに今までの日本の民俗学の成果を知りたいんだよ。
フィールドワークで自己完結しちゃってるバカには無理か?w
178天之御名無主:2005/08/15(月) 18:56:23
おーまーえーはーあーほーかーwww
日本民俗学の成果を知りたけりゃ本を読むしかねーじゃねーかwww
でもアホなお前がこの次に聞くことは、
エドキノウミンノセイセイカツヲアブリダシタヒトノホンなんだよなw
お前の読解力ではおそらくなんにも理解できないだろうから、
もうあえて何にも言わないよw
おんなじことの繰り返しなんだから二度と来るなよ!
お笑い板へ戻りなwwww
179天之御名無主:2005/08/16(火) 10:19:56
荒れてるなぁ。。。
180たかし ◆Ci3UmwhFqY :2005/08/17(水) 02:26:07
お盆ですね。
181天之御名無主:2005/08/17(水) 14:48:18
>>180
日本史板でスレ立てし直した方がいいよ
182たかし ◆Ci3UmwhFqY :2005/08/23(火) 16:13:00
つか、赤松ファンには江戸期農民の性生活はどんな感じだったのかなあ〜、
なんて考える人はいないのかな?
183天之御名無主:2005/09/26(月) 10:27:04
あげ
184天之御名無主:2006/10/16(月) 20:04:59
さんざ恫喝と暴力でしこたま援助を引き出す。
その不正が発覚して世間から非難されると、
「安易に要求に応じて援助したほうが悪い!」

か。
185天之御名無主:2007/04/13(金) 21:36:09
ttp://maboo.blog.shinobi.jp/Entry/18/

2で言っているAERAの記事。
186天之御名無主:2007/04/14(土) 11:58:28
>>185

>>3 だな。
187天之御名無主:2007/04/21(土) 00:03:20
今さらですが花園メリーゴーランドは赤松民俗論に基づいて書かれた漫画ですよ。
188天之御名無主:2007/04/28(土) 23:31:30
>>5 にかいてあるくだりは、西岡秀雄のエピソードかと思われる。
「図説 性の神々」(実業之日本社 1979年9月)の
「再版のためのあとがき」を読んでいたら、
まんまの描写が出てきたのでメモ代わりに。
189天之御名無主:2008/07/12(土) 16:49:52
保守
190天之御名無主:2008/07/14(月) 10:32:43

      / ̄ ̄ ̄\
     ミミミ       丶
     ミミ /一◎-◎-)
     (9  U (_ _) )
      | ∴)   3  )  お金よりカキコミ 誰かして〜〜〜エ
      / \_____/
     /  | |   / |
    /   | |   ヽ |
    /   l |    ) |
__/    | ⊥_  x_)| _________
⊂ ̄|  `ーヽl_l_l.} ヽl_l_l.}  ̄⊃          \
⊂ (、`ーー、ィ   } ̄`   ノ   ⊃          \
⊂_  `ー、、___/`"''−‐" _⊃   I        \
  ⊂_______⊃     D D         \

191天之御名無主:2008/10/18(土) 02:46:50
たまにフリーセックスを論ずるアホが赤松先生を称える様な文章を
見ると腹が立つ。夜這い自体は幾通りもルールがあって一概には言
えないし、当時の村社会にあってはそうした事を肯定的に捉え、バッ
クアップする下地があった。今みたいな性風俗の乱れを夜這いなど
言う様な奴がいたんでは赤松先生が可哀想だ。
赤松先生は夜這いに関しては肯定的だったけど、その後の売春制度
には否定的だったと思う。
192天之御名無主:2008/10/18(土) 07:00:56
赤松啓介はムラのヨバイのみを語っていたわけじゃない。
売春制度批判は、共産主義と性の解放が目的。むしろ、
赤松をむやみに持ち上げるような扱い自体が本質から
外れる。

勉強しなおせ。
193天之御名無主:2009/02/23(月) 04:28:27
赤松翁の書き下ろしの著作で、「或る大学生が自分に面会したい」という件が掲載されている本はどれでしょうか?
194天之御名無主:2010/01/08(金) 22:25:44
とにかく、夜這いの本、読んでて物凄く勃起した!
並のエロ小説、エロ漫画、AXなんてめじゃないエロさ!!
これぞ最強のエロ本!!
195天之御名無主:2010/01/16(土) 21:13:26
>>191
昔は出会いの場が通過儀礼的に用意され、「つがう」ことは義務だった。
大人になれば、性交を経験するのは責任とさえいえた。
個人主義で「自由」な今、「出会いがない」と苦悩する独身の男女が大量にあぶれている。
そのストレスと鬱屈が、社会から正のエネルギーを奪い、負のエネルギーを蓄積させる。
今の大人に「若者の性の乱れ」なんてこと偉そうに批判することができるのだろうか?
・・・といったようなことは考えさせられないかね?
196天之御名無主:2010/01/16(土) 22:30:18
>>195

義務や責任とかじゃなくて、なんつうか同じ村とか共同体にいる男女が交わることが出来たから幸せなんだったんだよ。
個人主義社会だと、相手を見つけられない人は1万円以上の高い金を出して風俗でセックスすることを余儀なくされる。
それって徹底的な能力主義だと思いませんか? 金の力を借りなければ同じ人類のオスとメスの性交さえ出来ない。
そんな近代社会こそが人類の歴史的におかしい。
商売女と、同じ村の年上女性との筆おろしでは後者の方が性的快感というか承認のレベルが高い。
商売女ではカネの切れ目が縁の切れ目的な商取引上の関係しか成立しない。 そういうことを赤松先生は言ってるんだよ。
アイドルとかAX女優じゃなくて、もっと身近の女の子、例えば幼いころから慣れ親しんだクラスメートの女の子、近所の顔見知りのお姉さん
とか同じ場を通じる親密圏の女性とすることが、実は一番の快感なんだ。
197天之御名無主:2010/01/16(土) 23:25:51
>>195
まあ義務とか責任ってのは、貧相な性モラリスト(191)による
赤松に対する曲解をたしなめる目的で、強いて使った言葉なんで。
おっしゃること、いちいちその通りだと思いますです。

なんにせよ、現代日本の性モラルは激しく歪んでると思うな。
「乱れ」と言われる方向の歪みと同じくらい、いやそれ以上に
「抑え」のほうが歪んでいると思う。
198天之御名無主:2010/01/17(日) 00:41:46
>>197
「歪んでる」ってのは「まっすぐ」な性があるってことを想定しなければ出てこない言葉だと思うんだけど、
まっすぐな性ってのはどんなのをイメージしてるの?
199天之御名無主:2010/01/17(日) 00:48:48
>>198
まっすぐな性のイメージってのは具体的にもってないけど、
要するに需要と供給のバランスってことかな。
許すバランスというか。モラルにせよ、法律にせよ。
なんつーか、性モラルが一神教的になってきている気がする。
・・・ってのは答えになってませんかね?
200天之御名無主:2010/01/17(日) 01:28:28
性モラルの一神教=自力で彼女を獲得できない低能な男性はカネを払わなければ女とヤレない。
さもなくばホモにでもなるしかない
これこそ人類や社会の伝統に唾を吐くルールは歴史上存在しない。
201天之御名無主:2010/01/17(日) 01:40:40
>>200
自力で彼女を獲得できない低能な男は、金もないんじゃないか?w
202天之御名無主:2010/01/17(日) 01:43:32
>>199
ほうほう。なんとなくナットク。

モラルなり規範なり法律なり制度なりが、「欲望」を前提とした調整機能として働いていればいいんだけど、
そうでなくて、手段であるはずの「決まり」自体が目的化しちゃってるんじゃないかということだよね。





203天之御名無主:2010/01/17(日) 01:52:15
>>200
彼女は男の能力で獲得するもので女はヤルものですか。
どこまでもオトコ目線でしか考えられない可哀想な人類観ですね。
204天之御名無主:2010/01/17(日) 01:56:34
>>202
そうそう、そんな感じです。順番が逆という。
モラル原理主義?w
赤松センセは、ここまで状況が進んでなかった時代に、
その萌芽を見て怒ってたんじゃないかなあと私は思うんで。
205天之御名無主:2010/01/17(日) 15:58:03
>>203
「イケメンをゲット」とか「ウリって気持ちよくてお金ももらえるしサイコーだよね」とか言ってる女と同じだろ。
対称性が確保されているにもかかわらず、どこまでも男性差別主義から離れられない可哀想な人生観ですね。
206天之御名無主:2010/05/23(日) 12:32:32
>>199
>性モラルが一神教的になってきている気が・・・・
意味不明だ。一神教的性モラル、多神教的性モラルとは何なの?
207天之御名無主
『非常民の民俗境界』(明石書店) 赤松啓介

明治中期以降になって、日本の資本主義の発達による大阪市の工業都市化、河内平野の近郊農村化につれて、いろいろの社会的矛盾が激化し、
これはまた古い伝統的宗教の他に、天理教、金光教、黒住教などの新興宗教を発生、成長させることになる。
こうして生駒山系の西麓の谷道、峠道などに沿って、多くの民間信仰といわれる神祠や堂舎が建てられるようになった。
(中略)
いまのPL教団、戦前のひとのみち教団が弾圧されたのは、要するに既成の教団を動揺させるほど大きくなり過ぎたからで、それが真実だろう。
しかし一つの理由として、教義に性的迷信があり、教祖が十五、六歳の処女を数人も侍女として接触したなどとの噂もあった。
同教団は教育勅語を表向きの原理としていたので、当然に「夫婦相和シ」も根本の理念としたわけだが、教育学界と違うのだから、そう公式的な堅い論理で一般の信者を説得できるわけがなく、
いろいろの具体的な信者の相談に対して、教師の側でもそれ相応に具体的な解決の指針を出さざるを得まい。
したがって具体的であればあるほど、セックス的なものは危険になってくる。
そうした例も、かなり摘発されたようだが、ある意味では民間信仰型教団、教師にとっては宿命的といえるだろう。