1 :
文責・名無しさん:
48(視野)が狭い
視野(しや)とは目に見える範囲のこと。両目ごとにその見える範囲は一定であり、個体とし
ての視野はその両者を併せたものである。そこから転じて知識や考え方の幅の広いことをも「視
野が広い」ということがある。
∧_∧ / ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
(@Д@#) < 日本はアジアから孤立している!!
_φ 朝⊂) ドンッ \_______________
/旦/三//|
| ̄ ̄ ̄ ̄ ̄| . |
| |/
.ィ/~~~' 、
、_/ /  ̄`ヽ} / ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
,》@ i(ノ_ハ从)) < あなたのおっしやる「アジア」って
||ヽ|| 兪ノ|彡 \ どこの国のことかしら?
|| 〈iミ'介'ミi〉 \______________
(代理)
朝日新聞のメインコラム、天声人語(朝刊)&素粒子(夕刊)を論じるスレです。
確認ソース(全文コピペは、各自の自己責任でおながいします)
http://www.asahi.com/paper/column.html 前スレ
☆朝夕の娯楽★天声人語&素粒子。47は侮蔑的★
http://society6.2ch.net/test/read.cgi/mass/1183004331/
2 :
文責・名無しさん:2007/11/12(月) 11:27:46 ID:z4VwgctR0
3 :
文責・名無しさん:2007/11/12(月) 11:28:18 ID:z4VwgctR0
4 :
文責・名無しさん:2007/11/12(月) 11:28:49 ID:z4VwgctR0
5 :
文責・名無しさん:2007/11/12(月) 11:29:20 ID:z4VwgctR0
【このスレの登場人物紹介】(1/2)
高橋郁夫 (通称イクー)
∧イク-ヘ 先代の素粒子担当であるタミー時代の天人2号を経て、
( -@∀@)ア 2004年4月から正式に天人責任筆者へ昇格した。
/ , 〈. 「どんぐり年金」ではブレイクが予感されたが、その後は
ヽ_,) _⌒;. ペダンチックな引用に終始し、2007年3月31日を以って
(,, ノ´ | ̄ ̄ ̄ 天人担当を退いた。
河谷史夫 (通称フミー)
゛丶从、, 人从 ,, 2002年12月からの素粒子担当。
,ヽ, ';, その独善と欺瞞と偏見に満ちた内容に加え
ヾ` ∧フミー∧: ,,'' 酔っ払いのクダマキのような下品な文体は止まるところを知らず、
ミヽ (∀..:;;;):: '' " 多数の住人をして「ぶん殴りたくなる」と言わしめたほど。
\ φ ...::;;;;;) "シ 素粒子担当→天人担当となる伝統からして、
ヾ .:| .:;;| .:;;|::. て いずれ天人責任筆者となる可能性はかなり高いらしい。
(ヽ (___::;i__::;i ( ''
小池民男 (通称タミー:故人)
┌──────┐
|┌────┐| 2001年4月〜2004年3月の先代天人責任筆者。
|| // || いかにも朝日的な中学生レベルの内容もさることながら
||.∧タミー∧.|| 一目でタミーとわかるヘタな文章やアクロバティックな展開、
||(@∀@∩ .|..| 自分にとって都合のいい文・言葉の部分的無断引用などを駆使し
||( ⊃ .ノ || 「ペットボトル原爆」に代表される多くの迷・珍コラムを世に遺した。
|└────┘| 06年4月執筆を続けたが食道癌のため、朝日新聞東京本社向かいの
└──────┘ 国立がんセンターにて死去。
6 :
文責・名無しさん:2007/11/12(月) 11:29:50 ID:z4VwgctR0
【このスレの登場人物紹介】(2/2)
深代惇郎 (故人)
┌──────┐
|┌────┐| 1973年2月〜1975年11月の天人担当。
|| //|| 筆者の意図が明確でわかりやすいストレートな表現が特徴で、
|| .∩深∩. || コラムニストとしての住人の評判は高い。
||( @∀@ )||
||( )|| タミー、イクーの駄文との比較のために、しばしば引き合いに出される。
|└────┘|
└──────┘
冨永格(ただし)、福島申二
2007年4月1日から担当。交代で書いているらしい。
-----
福島記者は主に社会部で多様なテーマの取材にあたり、編集委員も務めました。02年から3
年間はニューヨーク特派員としてイラク戦争前後の国連や米大統領選を報道しました。50歳。
冨永記者は経済部と外報部の取材経験が長く、2度のブリュッセル勤務で欧州統合の最前線を
伝えました。欧州には通算10年滞在し、04年から今年1月まではパリ支局長でした。50歳。
-----
愛称およびAA募集中。
7 :
文責・名無しさん:2007/11/12(月) 11:30:21 ID:z4VwgctR0
∧_∧
(@∀@-)
._φ 朝⊂)
/旦/三/ /|
| ̄ ̄ ̄ ̄ ̄| .| チャリーン
|_____|/ ___ lヽ,,lヽ
_| ::|_ | |Θ|( )
| ̄ ̄ ̄| ̄ ̄|_ |_|_|と i
|___|__|_| |_| しーJ
∧_∧
(-@∀@) 「テンプレここまで」
._φ 朝⊂)
/旦/三/ /|
| ̄ ̄ ̄ ̄ ̄| .|
|_____|/ ___ lヽ,,lヽ ・・・・・・・・
_| ::|_ | |Θ|( )
| ̄ ̄ ̄| ̄ ̄|_ |_|_|と i
|___|__|_| |_| しーJ
8 :
文責・名無しさん:2007/11/12(月) 13:32:50 ID:z4VwgctR0
天声人語 2007年11月11日(日曜日)付
ソロンといえば古代ギリシャの七賢のひとりで知られる。諸国巡りの旅に出たとき、ある王に
「世界一幸せな人物は誰か」と問われた。王は「自分こそ」のつもりだった。だが、ソロンが別
人の名をあげたので怒る。
ソロンはあわてずに、答えて言った。「あなたに莫大(ばくだい)な富があることは知ってい
る。だが生涯を終えるまでは何とも言えない。このうえに結構な死に方ができて初めて、幸福な
人物と呼ぶに値するでしょう」。ヘロドトスの『歴史』(岩波文庫)が述べる逸話である。
功なり名とげた人生も、死に方ひとつで幸不幸の彩りは変わる。ソロンの言う「結構な死」と
は、名誉ある死だった。いまなら尊厳ある死だろうか。それを大きく左右するのが、終末期医療
だろう。
過剰な延命を望む人は、いまや多くあるまい。さりとて「自然な終わり」を迎えるのは簡単で
はない。国などの音頭取りで、延命中止のルールづくりが進んでいる。だが素人目には、死にゆ
く人を主人公にした印象は薄い。医師による、医師のためのルールでは、という懸念がぬぐえな
い。
夏に封切られたドキュメンタリー映画『終りよければすべてよし』も、幸せな最期がテーマだっ
た。生きることを支える力と、人の死への思想が、そのための両輪だと、羽田澄子監督はメッセー
ジを込めている。
先ごろ、小紙「ひととき」欄で「95歳で天国に凱旋(がいせん)した母」という文章に出会っ
た。「凱旋」の語にひかれ、結構な旅立ちは、両の輪がうまくかみ合ってのものだったろうと、
独り想像した。
--------------------
第4段落、そらあ医師のためのルールしか作れんだろうよ。お前は、自分の死に方のルールを作っ
てもらいたかったのかね。
その「医師のためのルール」が、どのように自分の生き方死に方の手助けになるか、それがポイン
トであって、医師のためのルールであることは何の関係もない。
このコラムでは、そこらへんに触れないまま表面だけなぞっていて、奥行きがない。
9 :
文責・名無しさん:2007/11/12(月) 23:27:50 ID:2HiGV+cjO
素粒子 11/12(月)
鶏が先か、卵が先か――
× ×
●接待する業者がいたから接待
されたのか、繰り返し接待受ける
官僚がいるから接待したのか。
●「さる人」がいるから仕掛け
られたのか仕掛けられる人がいる
から「さる人」が暗躍したのか。
●だますのがいるからだまされ
るのか、だまされる人がいるから
だまそうとするのがいるのか。
●病気になったから病院へ行く
のか、病院へ行ったから病名がつ
いて病気になってしまうのか。
天声人語
2007年11月13日(火曜日)付
山形県鶴岡市のため池で10月末、外来魚のブラックバスが駆除された。池の水を抜き、底を
網でさらった50人は「恐ろしく単純な生態系」に驚いた。6年前の水抜きではコイやフナもい
たのに、今回は駆除した1400匹以外の生き物が、ほとんど見つからなかった。
外来の生物は、時に在来種を押しのけて日本の自然に定着する。淡水魚では北米原産のブラッ
クバスとブルーギルが有名だ。全国の湖や池で、生態系を回復するための駆除が続いている。
ブルーギルは1960年、皇太子時代の天皇陛下が訪米時に贈られ、持ち帰った。養殖の研究
をしているうちに各地に広まったらしい。雑食で生命力が強く、在来種の脅威となっている。
この日曜、琵琶湖のほとりで「全国豊かな海づくり大会」が開かれた。陛下は「お言葉」で、
琵琶湖の漁獲減の背景として水質汚染やご自身の米国土産に触れ、「このような結果になったこ
とに心を痛めています」と述べた。ずっと気にされていたのだろう。
この夏、滋賀県庁の食堂にブラックバス料理が登場した。秋に金沢市であった催しでは、ブルー
ギルのバーガーが試食された。もともと食用目的で渡来した異国の魚たちが、敵役を脱する日が
来るかもしれない。
人類の営みが自然界に及ぼす影響は、この惑星の将来にかかわる。まず、外来種に食べられる
小魚の命を気にかけることから始めよう。湖の豊かな生態系を保つことは、地球を長生きさせる
ことにつながる。最強の生物ゆえ、弱いものの境遇には敏感でありたい。
--------------------
最後の段落『最強の生物ゆえ…』云々は、イヤなタイプの定型句の締めだ。
奇妙な驕りを感じるから。
11 :
文責・名無しさん:2007/11/13(火) 12:07:29 ID:XRFP1nr/0
陛下から賜った御言葉を軽々に…
1おつ〜
金もらって首をちょろっと動かすだけの
>>7ワロス
いかにも怠惰なアカピーらしい
素粒子 11/13(火)
私の愛読書――
●補給支援法案のきょう衆院通
過は想定通りだが、参院となると
頭が痛い福田首相は『半落ち』。
●朝日に続き毎日が、社説でし
かるべき説明を求めている大連立
仲介者の「さる人」は『沈黙』。
●部下には偉そうに倫理規定を
訓示しながら、自らは接待漬けだ
った前防衛次官は『二重人格』。
× ×
当今流行の先発、中継ぎ、抑え
分業制は投手の進化か退化か。完
投と連投の鉄腕稲尾逝く。70歳。
―――
『半落ち』『沈黙』『二重人格』が太字。
天声人語 2007年11月14日(水曜日)付
きのう70歳で亡くなった稲尾和久さんは、西鉄ライオンズの黄金時代を鉄腕で担った。入団
の年から巨人と日本一を争い、3連覇した1958(昭和33)年。大型新人、長嶋茂雄との初
対決が面白い。
稲尾さんはじっと目を見たが反応は何もなく、戸惑いながら得意のスライダーを放る。「ぼーっ
と立っていた肢体が突如反応し……打たれたことのないコースを打てるはずのないフォームで打
たれた。味わったことのない恐怖を、私は覚えた」(日本経済新聞社『私の履歴書』)。
長嶋は何も考えていないらしい、と気づくのは3連敗の後である。本能で反応してくる天才打
者を相手に、それならと、ノーサイン投法で挑んだ。ここからの4連勝は語り草だ。
自由な空気の球団では、型破りの個性が勝手に、しかし強烈にはじけた。内野に中西太、豊田
泰光、仰木彬、外野には「青バット」の大下弘。そしてベンチの知将、三原脩(おさむ)。そこ
に鋼の腕が加わる。野武士軍団のきら星が、男の子たちを午後の空き地に走らせた。
現役生活は太く短く14年。最初の8年で234勝という密度に驚く。投げて投げてまた投げ
る。疲れを知らぬ機関車は、時代が違えば海の向こうでも「神様」になっただろう。だが、本人
は一切を「バカになれた時代の幸せ」とくくった。
「戦後の復興を果たし、成長し続ける日本……そうした時代のエネルギーが西鉄ライオンズに、
私の右腕に注入されたのだ」(同)。時代に熱をもらい、時代を熱くした。昭和30年代の「馬
力」がまた伝説になる。
素粒子 11/14(水)
月から撮ったという地球の出と
入りの写真を見ながら思う。
この青い星に、いつの時代も戦
争が繰り返され、テロが頻発し、
親殺し、子殺しが絶えず、無責任
政治家が横行し、接待漬けの官僚
がいて、全盲の患者を公園に放置
する病院職員がいるとはなあ。
と同時にまた、こうも思う。
このいのち、何をあくせく……
× ×
襲名だの脱税だの離婚だのでお
騒がせするだけじゃねえ。噺家は
落語で話題になったらどうなの。
―――
噺家に「はなしか」、とルビ。
>>15 なんだかアクシズ落としでもやりそうな文章だな。
朝日に長く居ると世間の暗い面しか見えなくなってくるのか?
天声人語 2007年11月15日(木曜日)付
1977年の11月15日を、具体的に記憶している人は少ないだろう。最近、あの頃の日記
を引っ張り出した。〈15日(火)奨学金入る/明日のバイトはきつい/前期の成績も心配〉。
東京で一人暮らしの学生にとって、ありふれた一日だった。
その日の夕刻、新潟市の中学1年生、横田めぐみさんが行方不明になった。両親の滋さん、早
紀江(さきえ)さんには、忘れたくても忘れられない、特別な日になった。
帰りが遅い娘を案じた母は、部活のバドミントンが長引いているのかと学校に急ぐ。体育館か
ら漏れる照明と女性の声に安心するが、ママさんバレーの練習だった。東京の学生が、アパート
近くの中華料理屋で野菜炒(いた)めか何かを食べていた時刻だ。
新潟の母親は遥(はる)かに正確に、作りかけの夕食を覚えている。鶏のホワイトシチューは、
ジャガイモが煮え切る前に火が止まった。転勤家族の平穏も、そこでぷつりと断たれた。多くの
日本人にとって、この悲劇が「同時代の体験」となるのはずっと後のことである。
早紀江さんは、娘の夢をめったに見ない。最後は小泉再訪朝の前だった。長い長い下りのエス
カレーターに、20歳ぐらいのわが子がいた。声は届くが手が届かない6段先、赤いシャツで、
赤ん坊をおぶっていた。その残像さえ宝物だ。
「私たちができることは全部しました。早く静かに、普通の人になりたい」。自分の名が難し
いからと選んだひらがな3字。いつの間にか、国家犯罪を告発する記号になった。親子の30年
を奪ったまま、極東を次の冬がつつむ。
--------------------
上手い文章だ、と思うんだけどね。
詩的文学的に過ぎて、どうにも上っ滑りしている感じ。
18 :
文責・名無しさん:2007/11/15(木) 16:00:33 ID:JTfW5ZPf0
早野が安倍叩きのために「拉致は慰安婦と同じ」というアクロバット理論を編み出すまで、
なるべく触れたくないというのが朝日の本音じゃなかったのか?
今ごろになって写真展やらで横田さん一家を取り込もうという態度がしらじらしい。
2002年9月18日 天声人語
> 拉致は朝鮮民主主義人民共和国(北朝鮮)の特殊機関つまり国家機関の仕業であることを
>金正日総書記は公式に認めた。そうした特殊機関による「犯罪」は珍しいことではない。
>米国CIAに対する数々の告発をはじめ歴史上枚挙にいとまないし、かつてのわが国の
>特殊機関も例外ではない。
> 国際社会の政治力学からいえば、核・ミサイル問題に各国の関心が集まる。
>拉致問題は当事国同士の問題だというとらえ方が大方だ。北東アジアの安定という
>政治目標の前に拉致問題はかすんでしまう。
> やりきれなさを積んだまま正常化交渉が始まる。重い交渉だ。
2002年11月26日 「ポリティカにっぽん」早野透
> それにしても、「このごろのテレビ見ていられませんねえ」という声をあちこちで聞く。
>「北朝鮮の拉致問題」のことである。みんなが口をもごもごさせて言いづらそうにしている
>話をまとめれば、こういうことである。
> つらい運命をたどって帰国した5人に心を寄せ、これからの幸せを願わないものはいません。
>これは北朝鮮の拉致だと早くから見抜いて、家族とともにこの問題に取り組んできた人たちは
>えらかった。これに疑問を差し挟んできた政治家や評論家は、いまはなかなか返す言葉がないでしょう。
>政治家には相応の政治責任も伴うでしょう。
> だからといって、ワイドショーでそういう人たちをさげすむように、せせら笑うようにあげつらうのは、
>見ていて気持ち悪くなる。そんな居丈高な雰囲気の中で「相手は無法の北朝鮮だから
>国民一丸となって立ち向かえ」といわれるとちょっと待ってくださいと言いたくなるんですよ。
素粒子 11/15(木)
政府与党は税制抜本改革を先送
り。そりゃそうだろう。消費税増
税などしたら選挙が怖いからね。
× ×
守屋前防衛次官の疑惑深まる。
そりゃそうだろう。あれだけ接待
されて、お返ししないはずない。
× ×
船場吉兆の期限偽装は上からの
指示と従業員の会見。そりゃそう
だろう。パートが勝手にやるか。
× ×
首相の挨拶聞こえず。<風邪気
味といふ曖昧の中におり>登四郎
―――
挨拶に「あいさつ」、曖昧に「あいまい」、とルビ。
天声人語 2007年11月16日(金曜日)付
明治維新の前夜、長州藩の豪商、梅屋七兵衛は身分を隠して長崎に向かう。藩の密命を帯び、
倒幕の武器を仕入れるためだ。長崎から上海へと渡り、1年半後に七兵衛が持ち帰った英国製の
鉄砲千丁は、日本の近代をこじ開けた。
歴史の節目に時代を回すこともあった武器商人だが、今は事情が違う。権力との深い仲は国を
誤らせる。軍需商社の元専務と癒着した前防衛事務次官、守屋武昌氏の行状も、国防への信頼を
葬りかねない。
守屋氏はきのうの参院で、ゴルフ接待漬けについて「私が特殊」と、涙を浮かべて組織や職員
をかばった。そこは能弁だったのに、疑惑の核心は三つの「ません」でかわした。いわく、記憶
にありません、覚えておりません、承知しておりません。
その代わり、元専務との宴席に同席した政治家として、元防衛庁長官2人の名を挙げた。久間
章生氏は六本木、額賀福志郎氏は神田の料亭だったという。防衛族の国会議員や役人への接待ぶ
りが、ほんの一端にしろ生放送で垣間見えた。
手を尽くして取り入る御用商人と、家族ぐるみで墜(お)ちたお役人、ちらつく大名の影。安
い時代劇のような、身もふたもない構図である。国庫から軍需商社に支払われ、守屋夫妻の遊興
費に化けたのは、私たちの税金だ。この流れのどこかで、犯罪が成立しないわけがない。
七兵衛が今の世に現れたら、命がけで持参した小銃や弾薬を持て余すことだろう。なにしろ、
託すに値する相手がいそうもない。志の怪しい皆々様に、お国の明日は任せられませんと。
--------------------
わかりやすい流れのコラムだけれど、そのわかりやすさが鼻につく。
第5段落「安い時代劇」とは即ち「現代人の作ったドラマ」であり、過去の現実ではない。
だから天人子は、物事をドラマ仕立てのフレームにはめ込み、人物に配役を押し付け、読者にス
トーリー通りの解釈を強要している、とも言える。つまり、事実の矮小化である。
21 :
文責・名無しさん:2007/11/16(金) 12:05:40 ID:pw9vN1Nc0
>守屋氏はきのうの参院で、ゴルフ接待漬けについて「私が特殊」と、涙を浮かべて組織や職員
>をかばった。そこは能弁だったのに、疑惑の核心は三つの「ません」でかわした。いわく、記憶
>にありません、覚えておりません、承知しておりません。
小沢単独インタビュー記事でも、山田洋行からの献金について小沢は
「知らない」「分からない」と肝心な所はとぼけていたけどな。
素粒子 11/16(金)
ずっと一人旅というのもきっと
寂しいのであろうよ。政治家ふた
りを道連れ証言の守屋前次官。
× ×
いろいろ聞かれても「記憶が一
切ない」と言っていたが、宴会の
ことはよみがえってきたらしい。
× ×
道連れにされた方は「記憶にな
い」の一点張り。ロッキード事件
以来、ないがあること多かりき。
× ×
北国の友から便り。<今日は今
日の晴をたのみつ冬構>角川源義
天声人語 2007年11月17日(土曜日)付
古代エジプト人の死生観について、作家の荒俣宏さんが書いている。「彼らは、生命は永遠に
存在し続けると信じていた。死は完全な消滅ではなく、『霊的な旅』と考えられた」。ならば今
ごろ、あの10人はどの辺を旅しているのだろう。
エジプトのルクソールで観光客がテロ集団に襲われ、62人が殺害された事件から今日で10
年になる。逃げ場のない神殿広場で、4組の新婚を含む5組の日本人夫婦が巻き込まれ、男性1
人を除いて亡くなった。
10人目は添乗員の草野冨己恵(ふみえ)さん(当時47)だ。福島県に暮らす草野さんの母、
聖子(きよこ)さん(88)は、火葬の後に見つけた銃弾2個を小箱にしまった。一つは眉間(み
けん)に、一つは右太ももに撃ち込まれた。
「観光地を恨んでもみたけれど、すてきな場所だからあの子も案内したのだと思い直した」。
そう語る母親が「天国まで添乗して行くなんて」と悔やんだ娘。ツアー参加者は幸せの極みで生
を絶たれ、見送りもなく予定外の旅に出た。ご遺族の衝撃は時も癒やせないだろう。
イスラム過激派の無差別テロはその後、世界中に広がった。政治や宗教のもめごとに無関係な、
名もなき勤め人、旅行者が、望まない旅立ちを強いられている。警備を強化したエジプトでも、
観光地への襲撃がやまない。
永遠の生を疑わない古代人は、魂の帰りに備えて死後の肉体を保存した。命の神秘と尊厳を踏
みにじるテロが、本来、これほど似合わぬ地はない。10年でさらにもつれた憎悪の連鎖を嘆き
つつ、悲しい顔の10人が空を翔(か)けているはずだ。
>>21 民主党の山岡だかがインタビューで「我々の世界で『記憶にない』ということは
『事実であるけど言えない』と同義だ」と言ってたけど、小沢に関してもそういう理解でいいのかなw
わけがわからん(笑)
訳が分からないのは朝日、おまえだ
26 :
文責・名無しさん:2007/11/17(土) 13:11:54 ID:wOduRwNw0
小沢は何も知らん分からんで10年間献金受けていて明らかに不自然なのに
特に深く追及しないアサヒ。
27 :
文責・名無しさん:2007/11/17(土) 13:16:42 ID:S0+ozhmA0
素粒子 11/17(土)
今昔物語集――
その1 昔「秘書が、妻が」と
言った顕官あり、今「パートが、
取引先が」と逃げる老舗あり。
× ×
その2 昔プレスリーの物まね
演じた訪米首相あり、今滞米26時
間、会談は1時間の首相あり。
× ×
その3 昔「記憶にない」の政
治家あり、今も「記憶にない」と
しか言わない政治家は絶えず。
× ×
空狭き都に住むや神無月 漱石
―――
「その1」「その2」「その3」が太字。
老舗に「しにせ」、とルビ。
>>17 こうして拉致被害者を気遣うフリをした舌の根も乾かぬうちに、17日の紙面では
「日本単独の制裁は意味がない、米中韓露は支援に動き出している」
「このままでは日本は置き去りにされる、北との交渉を再開汁」という北シンパのテンプレ化した
田原の戯言を垂れ流してたな。
「制裁しても意味がない」というやつがいるが、
支援したってまったく、なんにも、これっぽっちも意味がないってのも事実だしな。
天声人語 2007年11月18日(日曜日)付
昭和5年(1930年)の秋も深まった11月21日、大阪の街で、「吉兆」はのれんを揚げ
た。10人で席が埋まるほどの店である。冷え込んだのだろうか。最初のお客は、銭湯帰りに湯
豆腐で一杯やった人だったという。
はじめのうちは閑古鳥が鳴いた。主の湯木貞一(ゆきていいち)さんの妻は、何度もお稲荷様
に願を掛けた。厳しさにぶつかりながらも湯木さんは、自分の店で料理が出来ることを、「なん
と幸せだろう」とかみしめていたそうだ(『吉兆 湯木貞一のゆめ』朝日新聞社)。
日本料理に打ち込んだ先代の生涯は、つとに知られている。吉兆を指折りの料亭に育て、料理
界で初の文化功労者に選ばれた。晩年には「商売はお金より、いいお客に恵まれることの方が大
事だ」と話していた。
そんな遺訓など忘れたかのような、「船場吉兆」の醜態である。偽装表示はむろんだが、「現
場の独断」でやったと、パートの女性らに責任を押しつけようとした疑いも浮かんでいる。彼女
らは記者会見をして、涙まじりに「違う」と訴えた。
一昨日、とうとう捜査の手が入った。信用をえぐった深い傷は、容易には消えまい。「結構な
老舗(しにせ)の身代を譲り受けながら、奢(おご)りなどで身上(しんしょう)を絶やすのは、
盗人の百倍の罪にあたる」。江戸時代の商いには、そうした戒めがあったと聞く。
戒めは、家業は先祖からの預かり物ながら、世間からの預かり物でもある、というモラルに根
ざしていたそうだ。いまで言えば、企業の社会的責務ということだろう。軽んじたツケの小さか
ろうはずはない。
--------------------
読む前から船場吉兆に対して憤りを感じている人にとっては、これが胸にストンと落ちるかも知
れないけれど、そこまで煽られていない人には、テンプレ通りの説教臭が鼻について、面白味に
欠けると思う。
「老舗の戒め」「社会的責務」等と大上段に構えているけれど、要は「ウソをつかない」という
シンプルな言葉にまとめられるものだと考えます。その単純さにごてごてと装飾を施すから、厭
味なコラムだと感じるのではないかなあ。
本日の天声人語、吉兆の偽装問題をネタに、
>「結構な老舗の身代を譲り受けながら、奢りなどで
>身上を絶やすのは、盗人の百倍の罪にあたる」。
>江戸時代の商いには、そうした戒めがあったと聞く。
話はよくわかった。もっともな事だと思う。
だが、
お 前 が 言 う な
まして原因が奢りどころか反日イデオロギーときた日には・・・
続けて曰く、
>戒めは、家業は先祖からの預かり物ながら、世間からの
>預かり物でもある、というモラルに根ざしていたそうだ。
まして報道機関は社会の公器、いわば社会からの
預かり物であるわけですが。自覚あるの?
33 :
文責・名無しさん:2007/11/19(月) 04:30:52 ID:8cadUBx50
34 :
文責・名無しさん:2007/11/19(月) 05:26:57 ID:uN9h3lCj0
>>32 朝日に限らないが、何かあるたびに報道が「奢り・慢心判定マシーン」として
あちこちに○か×を(取り上げられた以上×しかないが)付ける行為こそが、
人の心を荒廃させてるんじゃないのかと思う。
これは保守論調であろうが同じ方向性の罵声を浴びせてるからまったくの同罪。
イジメの入り口に「倫理の欠落」を持って来たら、あとは社説やら一面コラムが
ターゲットを非難するためのフレーズ供給元になってしまうからね。
天声人語 2007年11月19日(月曜日)付
世界初の人工衛星、ソ連のスプートニクが宇宙に飛んで、この秋で半世紀が過ぎた。その名が、
ロシア語で「旅の道連れ」の意味だったと、最近になって知った。地球と一緒に太陽を回るから、
と命名されたらしい。
だが待てよ。それではお月様に申し訳なくないか。地球とは双子のように、太古から連れだっ
て旅をしてきた。美しいおとぎ話や神話を人間に授けてくれた。せんだっては、昔話に名前をも
らった月探査機「かぐや」から、みずみずしい地球の画像が届いた。
詩人茨木のり子さんの、「水の星」の一節が、頭をよぎる。〈生まれてこのかた なにに一番
驚いたかと言えば 水一滴もこぼさずに廻(まわ)る地球を 外からパチリと写した一枚の写真
こういうところに棲(す)んでいましたか……〉。
それは、月を回るアポロが1968年に撮った地球だろう。漆黒に浮かぶ、奇跡のような姿だっ
た。あくる年、米国は月に人を送る。小さな金属球にすぎなかったスプートニクから、わずか
12年後のことだ。
めざましい宇宙開発はSF作家泣かせだったと故・星新一が書いている。たとえば、月はいつ
も片側の面を地球に向けている。「天地創造のときに天使たちが月の裏に落書きをした。神様が
困って、人間に見えないようにした」。そんなアイデアを温めた。
だが書かなかった。じきに裏側が撮影され、面白くなくなると踏んだからだ。案の定だったと
いう。進歩を喜びつつ、「心の片隅には一種の葬送曲が響いている」と、しんみりした思いも打
ち明けている。
--------------------
神話→驚き→葬送曲、と、低い方へ低い方へ話が流れるから、どうにも読後感が悪いな。
日本の探査衛星なのに、批判してない! この数年で完全に流れが変わったよな。
かっては宇宙開発推進=悪だったが、情報衛星を巡る報道で宇宙開発評論家やら
旧文部省宇宙科学研究所系の人の政治色が朝日と似ているらしいと判ったので、
今は「宇宙の夢を壊すのは政府と官僚」って論調を用いて、彼らの後押しをしてる。
素粒子 11/19(月)
ポスター代も燃料費も選挙公費
を水増し請求。驚かない。どうせ
公約も水増しだったんだろうよ。
× ×
船場吉兆「但馬牛みそ漬け」は
九州産牛。驚かない。どうせ漬け
りゃ分からぬと思ったんだろう。
× ×
自由恋愛の鉄幹さん、友へはモ
ラルに厳しい手紙。驚かない。自
分のことは棚に上げたんだろう。
× ×
東京にも木枯らし1号。<ほろ
ほろ酔うて木の葉ふる> 山頭火
>>37 いいブーメランですね。
部数を水増しし,「どうせわからぬ」と珊瑚に傷をつけ,社長の息子が率先して薬物に手を出す新聞社は素敵ですね。
天声人語 2007年11月20日(火曜日)付
東京に木枯らし1号が吹いた日曜日、新宿御苑を歩いた。このところの冷え込みで落葉が進み、
芝生の日だまりに点描画ができている。黄、赤、茶。風のひと吹きごとに、サワサワと、いくつ
もの色を落とす木があった。桜である。
過日の本欄で、ハナミズキをほめた。春の花、秋の葉、赤い実と年に3回楽しめる多芸ぶりの
ことだ。引き合いに出した桜を「春の一芸」と書いたところ、「秋の桜も捨てがたい」とのお便
りを何通かいただいた。
花木界の大スターだけに、春の「全国ツアー」に目を奪われ、葉色の移ろいには無頓着だった。
だが、秋の余興を見逃さない人がいるものだ。一枚一枚が変化を競う不ぞろいの妙を、ある読者
は「優しくて複雑な至芸。セザンヌの色づかい」と教えてくれた。近くで見上げ、その観察眼に
うなずく。
北国から雪の便りが増え、きのうは九州でも初氷が張った。ようやく、寒暖の帳尻が合ってき
たかに見える。温暖化に押されたままでなるものかと、地球が気合を入れ直したのか。
温暖化をめぐる国連の統合報告書は、これから20〜30年の努力が分かれ目だと警告した。
怠れば、取り返しのつかない海面上昇や生物種の絶滅につながる。事務総長は「世界の科学者は
声を合わせた。次は政治家の番です」と訴えた。
異常気象の時代に、順番通り、きっちり四季が入れ替わるのは頼もしい。自然が復元力を残し
ているうちに浪費生活を改めなければと、つい、人間代表みたいな顔で反省する。季節の底力を
感じる冬の入り口である。
--------------------
お話は、ごく普通の時候のご挨拶。ついでに草木を愛でて異常気象に思いを馳せて。
まあ、普通の内容かな。
小学生の作文の中にまぎれこませたら
まあうまいな、と感じるくらいの普通の文章ですね。
天声人語は半年毎に全収録の単行本が出るが、そろそろ朝日文庫版でタミーをじっくり読みたい。
単行本は買う気がしないが過去の文庫版は何冊か買ってる。
文庫版について調べてみたら、
VOL.10.11(辰濃和男)が1989年、VOL12.13(白井健策)が1997年、
そして最新刊のVOL14(栗田亘)が2001年。
来年あたりタミー文庫化されてもいいんじゃないか。
素粒子 11/20(火)
記憶にない。夜を徹して調べた
が記録もない。他の人の記憶や記
録にはあるのになあ――額賀氏。
× ×
「ミシュランガイド」ですしな
ど和食5店に三つ星。黒星ならば
うちだったんだがなあ――吉兆。
× ×
長く行方不明の「長い棒をもつ
農夫」が長岡で公開。こんなとこ
ろにあったとはなあ――ゴッホ。
× ×
朝夕、急ぎ足。<木の葉散るま
づは空へと舞ふものも>大崎紀夫
天声人語 2007年11月21日(水曜日)付
「けじめをつけさせていただきたい」と、額賀福志郎氏は首相に辞表を出した。あわてるなか
れ、防衛庁長官として背任事件で引責した9年前の話である。今と同じ与野党逆転の参院から、
問責決議を突きつけられての詰め腹だった。
約2年後、今度は経済財政担当相を辞める。汚職事件に絡んだ財団法人KSDから、多額の資
金提供を受けた疑惑ゆえだ。辞任の前には「秘書が預かっただけ」「全額返した」と抵抗した。
さて、財務相は続けられるのか。軍需商社の元専務と、前防衛事務次官が「同席した」とする
宴がある。額賀氏は「夜を徹して」調べたが、記録にも記憶にもないそうだ。逮捕された者と、
国会に喚問された者。それなりに重い両者の言葉を覆すには、とことん説明するしかない。
額賀氏は02〜07年、この商社に計220万円分のパーティー券を買ってもらった。欠席者
も多い「パー券」は献金のようなものだろう。元専務の接待攻勢が発覚し、これまた全額返した
という。それでも、軍需商社が防衛族の有力議員を支えた事実は残る。
額賀氏は商社系のゴルフ場で元専務とプレーした。車代や、口利き絡みの話もある。すべてに
納得できる説明が必要だ。産経新聞記者として、報じる側に10年いた氏なら先刻ご承知であろ
う。
この夏、財務省での就任あいさつは幹部職員を驚かせた。「私は懐は深いが頭はからっぽ。ど
んどん洗脳してほしい」。人も金も来るものは拒まず、まずいと見ればさっさと返す。頭の中ま
では知らないが、懐は深すぎる。
--------------------
朝日新聞の記者のはらわたってのは豚と同じ臭いがするらしいな。
社説ともあわせて、額賀叩きにご熱心な様子。
山田洋行が民主党代表の小沢氏に600万円の献金をしていた、なんていうハナシは、既に忘却の彼
方なのかねえ、此の方の脳内では。
1年前に出て、その時の調査で「そんなことはない」となったハナシを蒸し返した太田述正のネタ
を、またぞろ持ち出してきて『とことん説明』とか迫る、このバカさ加減にげんなり。
44 :
文責・名無しさん:2007/11/21(水) 11:55:51 ID:zWqpqlQI0
パーティー券どころか小沢は10年に渡って献金を受けていたのだが?
素粒子 11/21(水)
知ったかぶりをするのは落語の
隠居。知っているのに知らないふ
りは政治家。「記憶にない」と。
× ×
消費税を上げないそぶりしてる
のは選挙気になる福田首相。上げ
るそぶり隠しきれぬは政府税調。
× ×
京大チームが皮膚から万能細胞
を作製。何の臓器にでもなれると
は心強い。夢の再生医療へ一歩。
× ×
小春日和のなかで。<日に消え
て又現れぬ帰り花> 高浜虚子
天声人語 2007年11月22日(木曜日)付
フランス料理の巨匠、アラン・デュカス氏に会った時のことだ。「星の数にさほどの興味はな
い」と語る氏に尋ねた。世界で手がける店は合計いくつの星を得たのか。即座に「14」と、短
い答えが返ってきた。
料理界ではどんな大物も、星で店を格付けするミシュランガイドを意識する。掲載されるだけ
で一目置かれ、星の増減で客層や収益が激変するからだ。最高の三つ星ともなれば、世界の美食
家が巡礼の列をなす。
本日発売の「東京版」で、このガイドはアジア進出を果たした。星はパリの倍、計191個の
大放出、三つ星8店のうち5店を和食とした。「世界一の美食の都」(編集長)への賛辞とも、
巨大な外食市場へのサービスともとれる。
三つ星「すきやばし次郎」は化粧室が店外で、パリの基準では星は微妙だ。高い評価は味のほ
か、業界の人間国宝とされるすし職人、小野二郎さん(82)への畏敬(いけい)だろう。商売
道具の手を守るため、外出時に手袋を離さぬ人である。伝説が星を呼び、星が次の神話を生む。
懐石からラーメンまで、東京の16万店を同じ物差しで比べられるのか。調査員に和食の優劣
が分かるのか。大もとの疑問は、「調査結果」の公表を境に昔話になりつつある。食都に現れた
星空を見上げ、食通たちは「評定の評定」に忙しい。
デュカス氏がひと手間かけたポタージュと、小野さんが仕事をした穴子の握り。世の中、何が
うまいかは星ではなく、己の舌と懐具合が決める。それで結局、いつものソース焼きそばが一番
だったりするのだが。
>>46 なるほど、このコラムと、こっちの記事とで、ひとつの「ミシュラン評」なワケね。
asahi.com:ミシュラン東京版発売 星150店「納得」「疑問」の声 - 暮らし
http://www.asahi.com/life/update/1122/TKY200711210415.html (中略)
●記者が初体験 うまい…でも2人で5万円
三つ星を取った8店に記者と名乗らず電話してみた。どこも予約が取れなかったが、急に空席
が出たフランス料理「ロオジエ」(東京都中央区)に夜、2人で出かけた。
玄関で女性スタッフが迎える。やや緊張しながら2階へ。案内されたのは12卓のこぢんまり
した部屋。客は40〜50代、スーツ姿が多い。外国語の会話も聞こえる。
最も安い「季節のディナー」(1万8000円)を恐るおそる注文した。
まずは、赤いほおずきのようなパプリカのゼリー。前菜はマダイのカルパッチョなど。魚料理
はウナギ。メーンはよく見る薄切りと違って分厚く肉汁たっぷり長さ12センチのカモのロース
トだった。
初めての三つ星体験。値段はペリエとエビアン(計2200円)とワイン2杯ずつを含め、2
人で計5万1744円。普段は社員食堂の定食や丼もの、コンビニ弁当など500〜700円程
度の食事が多い。一夜でその約35〜50回分を食べた計算になる。夢見心地のひとときだった
が、会社に戻る道すがら「でもこのおいしさは値段に釣り合っているのか」と話し合った。フラン
ス料理の素人には答えは出なかった。
--------------------
三ツ星だから値段を上げた、というわけでもないと思うので、なんだか変な印象の記事。
この後『美味しんぼ』風の展開になるのかと思った。
俺が本物のフランス料理を教えてやるよ。
記事中の「欧米人を接待するのにいい店を選んだという印象」てのが、正しい評だと思った。
そらそうだ、ミシュランが絶対の基準、でもないわな。
レストランを選ぶ際の基準のひとつ、程度でいいんでしょう。
素粒子 11/22(木)
「うん、こうなくてはならん」
と父がえらく感心しています。ミ
シュランの格付けを断固拒否した
店があったそうです。「フランス
人に和食が分かってたまるかい」
とお国柄や食文化の違いについて
とうとうと弁じ始めましたが、母
が「ミシュランは来たのね。その
お店へ連れてってよ」と言ったと
たん、父は急に黙り、そっぽを向
いてしまいました。(家庭日記)
× ×
空に三つ星。<ほろ酔うて寒オ
リオンに佇ち尽す> 伊藤白雲
天声人語 2007年11月23日(金曜日)付
中国との関係を橋に例えたのは福田首相、といっても先代の赳夫氏である。78年、日中平和
友好条約に調印後の発言が知られる。「日中共同声明でつり橋ができ、この条約で鉄橋になった。
それで重い荷物を運び、交流を進めたい」。
アジア各国首脳との交流を終え、福田康夫首相がきのう帰国した。日中会談では、温家宝首相
が「お父さんは中国で人気がある。30年前に……」と語りかけた。「靖国」で冷えた関係は修
復に向いている。鉄の橋は、多少さびても朽ちはしない。
だがそれは、造りが万全であっての話だ。高速道路の橋に使う資材で偽装が発覚した。大阪の
栗本鉄工所が、公表値より薄い鉄板でパイプ状の型枠を生産し、旧日本道路公団に納めていたと
いう。強度試験のデータもうそだった。
この型枠が使われたかもしれない約9000カ所の橋が、緊急点検に入った。「創業100年、
会社の常識は社会の非常識だった」と、社長が認める姿に目を覆う。偽装歴はかれこれ40年と
いうから、日中の懸け橋以上の年季ではないか。
手抜き住宅と違い、橋は誰もが使う公共財だ。しばらくは、渡るたびに運転席で尻が浮く人が
出よう。公団を継いだ高速道路3社は安全に問題はないと言うが、お菓子から土木工事まで、「ご
まかし列島」冬景色である。
橋は、往来が難しい二つの地をつなぐ。外交でも道路でも、行き来を重ねてこそ両岸の交流は
深まり、橋の重みが増す。極東の橋は政治の風に揺られもするが、命が日々行き交う場には寸分
のズレも許されない。
--------------------
中国と橋と偽装、絡ませながらそれぞれ進る文章は、上手いと思う。だが、思想は別だ。
『「靖国」で冷えた関係』なんてウソを平気で書くとは、所詮コイツもこの程度ということか。
鉄の橋は錆びたら朽ちるぞ。アメリカでの事故はつい最近ではないか。
そのメンテナンスのために、靖国反対だの、歴史認識だのを言っているつもりかも知れんが、そ
れが朝日新聞の言論偽装であるというのは、冗談としては最悪の部類。
50 :
文責・名無しさん:2007/11/23(金) 18:28:37 ID:ZAisid4e0
天声人語 2007年11月24日(土曜日)付
子供の動作にすぐ反応が返るような状況を、保育学では応答的環境と呼ぶそうだ。五感はその
中で豊かになる。「応答的」な遊び相手なら、思い通りに姿を変える粘土がもってこいだろう。
手のひらや指先に、遠い感触がよみがえる。
「粘土には予想のつかない変化の力が働くので、意外な形になり、子どもは新しいイメージを
次々に発見していきます」(中川織江『粘土遊びの心理学』)。小さな手の中で土くれは形にな
り、つかの間の命を与えられる。
医療の場に「夢の粘土」が現れた。ヒトの皮膚細胞に4種の遺伝子を入れたら、どのようにも
育つ万能細胞になったという。細胞が七変化した末の皮膚という形を、白紙の可能性を秘めた「無
形の粘土」に戻すことができた。京都大学、山中伸弥教授らの成果はノーベル賞級と聞く。
脊髄(せきずい)や心臓などを患う人には朗報だ。実用化にはまだ時間がかかるが、治療に必
要な組織を自分の皮膚から育てる期待が膨らむ。万能細胞を起点に、再生医療への道が開かれる
に違いない。
医学の日進月歩を思う。1億人を救う新技術が、明日の朝刊に載るかもしれない。1日生き延
びれば、その病は治せるかもしれない。京都発の「世界的スクープ」はそんな希望を抱かせる。
再生医療には、生命倫理の視点が欠かせない。旧約聖書の創世記によると、神はアダマ(土)
のちりで人間(アダム)を形づくり、その鼻から命を吹き込んだという。いま、人類は土を得た。
とはいえ、神ならぬ身である。ここは大急ぎで、そして慎重に形にしたい。
素粒子 11/24(土)
テレビで不思議なこと少々。
× ×
●なぜに朝も早くから人を集め
て、ああだこうだと井戸端会議。
●新聞紙面並べて読んで、それ
がニュースか。自力検証したの?
●政治評論家みたいな政治家が
出てくるが、彼のお仕事なあに。
●飢饉やホームレス報道から切
り替えれば若い女の大食い競争。
●どうしてあんなに絶叫するの
であろうか、スポーツ・アナは。
●大河ドラマに笑いがない。昔
の人は笑わなかったのであるか。
―――
飢饉に「ききん」、とルビ。
53 :
文責・名無しさん:2007/11/25(日) 00:27:50 ID:bU1Cc1M60
>>52 > ●新聞紙面並べて読んで、それ
>がニュースか。自力検証したの?
で、産経に突っ込まれた沖縄の教科書問題決起集会の参加者数は自力検証したの?
「産経だって11万人って報じたじゃないか」とか言うなよ。
> ●政治評論家みたいな政治家が
>出てくるが、彼のお仕事なあに。
ミズポや辻元は除外されてるのかw
2007年11月25日(日曜日)付
渡り鳥の飛来で知られる宮城県の伊豆沼と内沼を先ごろ、寒波の厳しかった日に訪ねた。
低い空から湧(わ)くように雪が降り、末枯(すが)れた野山を白く染めていた。水面は寒々と波立っている。
土地の人によれば、例年より早い冬景色らしい。
ハクチョウは優美だが、列をなして飛ぶマガンは感傷を呼びさます。古来、雁(かり)とも、かりがねとも呼び習わされてきた。
二つの沼への飛来は、今月初めに計6万羽を超えたそうだ。遠くカムチャツカなどから渡って来るマガンの8割強が、ここで翼を休め、春を待つ。
〈今日からは日本の雁ぞ楽に寝よ〉。弱いものへの慈しみを詠むことの多かった江戸期の俳人、小林一茶は、けなげな旅をねぎらった。
現代人にも共通する思いだろう。だが「楽に寝られる」所は、減り続けているのが実情らしい。
かつては、関東などにも分散して冬を越していた。しかし開発で自然が損なわれ、伊豆沼周辺に集中するようになった。
「ここの飛来数ばかり増えるのは、望ましいことではないのです」と、現地を観察して13年の嶋田哲郎さん(38)は言う。
13年前は2、3万羽だった。いまや2倍を超す。日の出を待って一斉に飛ぶ「総立ち」は、感動的でもある。
とはいえ、ほかの越冬地の環境悪化が背景にあるのなら、喜んでばかりもいられない。
秋の空に飛来する雁は、古くから、懐かしい人の消息をもたらす使いだとされてきた。
手紙のことを「雁書(がんしょ)」と呼ぶのは、それゆえだ。ひと冬のねぐらに事欠くのでは、風流の使者たちに申し訳がない。
>新聞紙面並べて読んで、それ
>がニュースか。自力検証したの?
朝日がそれを言っても説得力がない。
天声人語 2007年11月26日(月曜日)付
サッカー日本代表のオシム監督(66)は、祖国ユーゴスラビアの解体や、ボスニア内戦といっ
た辛酸をなめてきた。それゆえだろうか。口をつく言葉は奥が深い。民族の悲劇が、名将の人生
に、深々とした陰影を刻んでいるように見える。
動じない精神力と、異文化への広い心が持ち味である。それを戦争体験から学んだのかと聞か
れ、「(影響は)受けていないと言った方がいい」と答えたそうだ。「そういうものから学べた
とするのなら、それが必要なものになってしまう。そういう戦争が…」(木村元彦『オシムの言
葉』)。
内戦の死者は20万を数え、サラエボの街は破壊された。街の一角に、監督が生まれ育った地
区がある。そこで起きた悲劇を描く映画『サラエボの花』が、近く東京の岩波ホールで上映され
る。内戦下の組織的レイプを見据えて、内容はずしりと重い。
この映画に、脳梗塞(こうそく)で倒れる直前のオシム氏が文章を寄せている。愛してやまな
い故郷を、「すべての者が共存し、サッカーをし、音楽を奏で、愛を語らえる場所だった」と誇
らしげに思い起こしている。
その故郷を、「人類のモラルと良心がかき消された、世界史上に類のない場所になってしまっ
た」と言い切るのは、辛(つら)かっただろう。燃えるような郷愁と、戦争への憎悪が渦を巻く、
切ない一文である。
オシム氏の容体は予断を許さないと聞く。現役時代の氏は、ハンカチ一枚の隙間(すきま)が
あれば、3人に囲まれても突破したそうだ。危機を突破して、新たな言葉を聞かせてくれるよう
願う。
57 :
文責・名無しさん:2007/11/26(月) 13:42:24 ID:XR/Bb+sJ0
オシムの言葉ねぇ…
「日本は40年前(※)から大きく進歩した。
もっとも進歩していないのはあなたがたマスコミではないか」
「新聞記者は戦争を始めることができる。意図を持てば世の中を
危険な方向に導けるのだから。ユーゴの戦争だってそこから始まった部分がある」
こんな発言もしているのですが。マスコミはどう思っているのでしょうね。
(※):東京オリンピック。オシムはサッカーユーゴスラビア代表として来日している。
>ユーゴの戦争だってそこから始まった部分がある
ミロセビッチに対する日本のマスコミの態度で判るけど、
クリントンが関わってるのでこの戦争はOKなんだよな。
一応、2000年問題で兵器を処分した陰謀説を流してるけど。
>>56 > オシム氏の容体は予断を許さないと聞く。現役時代の氏は、ハンカチ一枚の隙間(すきま)が
>あれば、3人に囲まれても突破したそうだ。危機を突破して、新たな言葉を聞かせてくれるよう願う。
川柳スレより。
>水面下オシムの代わり探してる 東広島市 淡路獏眠
>◆五句、それが現実。
すぐに回復が望めない以上、代わりの監督を立てるのは仕方ないにしても
それを面白半分で川柳にして掲載するのはどうなんだろうね。
あと素粒子では以前
「WBC世界一の王監督はガンで入院、サッカー日本代表ボロ負けさせた
ジーコはトルコのチームと高額契約」という感じでネタにしてなかった?
天声人語 2007年11月27日(火曜日)付
映画「卒業」の製作から40年だという。大学を出て帰郷したベンが、幼なじみのエレーンと
恋に落ちる。訳あって、他の男と結婚式を挙げる彼女を教会から奪い去る場面は、サイモン&ガー
ファンクルの音楽とともに映画史に刻まれた。
ベンを演じたダスティン・ホフマンが、年を重ねた今の姿で教会へと車を飛ばすCMがある。
曲は懐かしのミセス・ロビンソン。今度は花嫁の父親役で、連れ戻した娘に一言、「ママの時と
同じだ」。出世作をパロディーにしたドイツ車アウディの広告(日本未放映)だ。
新宿の映画館で、夜を徹して世界のCM500本を見た。全国を回る有料イベントで、9年目
になる。始発が動くまでの7時間、約千人が50カ国の創意を堪能した。
字幕いらずの爆笑編からエイズ予防の社会派まで、一つの映像として楽しめる作が多い。毎年、
興行が成り立つ理由が分かった。ただ、日本のCMは15秒か30秒と短い。商品と芸の両方を
見せるには窮屈なのか、物語の妙より旬の人気者に頼る傾向を感じた。
CMは見せ方次第で逆効果にもなると、先ごろの記事にあった。慶応義塾大学、榊博文教授ら
による「山場CM」の調査だ。「驚きの結末はCMのあと!」といった中断は86%を不愉快に
させ、そのCMの商品も34%が買いたくないそうだ。
巨費を投じて嫌われては、広告主はたまらない。効果を冷徹に測る企業が増えているのは当然
だろう。どう楽しませ、かつ買わせるか。時には、見る者の心を鮮やかに奪い去るような一本に
出会いたい。
--------------------
コンビニ帰りの夜空、君の名を一人呟いた。
秒数とCMの面白さとは、直線では繋がらないんじゃないかな。物語よりインパクト重視には、な
るだろうけれど。
「山場CM」は、CMの問題じゃなく放送局の編成の問題だろう。締めの言葉「鮮やかに奪い去る」
云々に繋げるには、文章として、もうワンクッション必要では。
コラム中のCM500本、てのは、これね。
世界のCMフェスティバル2007
http://www.cmfestival.com/index.html 朝日新聞社のCMは、どうでしょう。
ジャーナリスト宣言、言葉のチカラ、無関心が真実を見えなくしている、サッカーは、スポーツ
を超えたのかもしれない。
メッセージはこもっているのかもしれないけれど、どれもこれも、微妙なんだが。
素粒子 11/26(月)
「約束の風景」――
豪州総選挙で米追随政権党が敗
北。イラクからの一部撤兵と京都
議定書の批准が次期首相の公約。
× ×
京都議定書で約束した排ガス目
標に届きそうにない日本、ハンガ
リー枠購入。帳尻合わせの手か。
× ×
守屋前防衛次官は業者寄り。見
返りなしに過剰接待なし。あれだ
け応じたことは約束したも同然。
× ×
<柊の花一本の香かな> 素十
―――
柊に「ひいらぎ」、とルビ。
素粒子 11/27(火)
夜の過ごし方三者三様――
その1 強制捜査予告記事が各
紙に載った守屋前防衛次官は「罪
と罰」と「懺悔録」を併読中か。
× ×
その2 宴席同席問題を抱える
額賀財務相は夜を徹して「現場不
在証明」を参考にアリバイ研究。
× ×
その3 コイズミ去り、ハワー
ド豪首相去り。ブッシュ氏はビデ
オで「さらば友よ」を見ている。
× ×
襟巻に首引入れて冬の月 杉風
―――
「その1」「その2」「その3」が太字。
懺悔録に「ざんげろく」、とルビ。
天声人語
2007年11月28日(水曜日)付
〈あったことか、なかったことか〉。ハンガリー民話はこう始まることが多いという。そして、
例えば主人公の将来に触れて〈死んでいなけりゃ、生きてるだろうさ〉と結ぶ(岩波文庫『ハン
ガリー民話集』)。ほのぼのとした味わいだ。
ある一編は、居酒屋で飲んだ3人のかみさん。勘定は亭主をだませなかった者が払うと、店主
に告げた。全員、まんまと夫に一杯食わせて店に戻ると、店主が「分かった。勘定はわしがもつ」。
あったことか、なかったことか、温室効果ガスの排出枠という見えない物を、日本がハンガリー
から買うそうだ。京都議定書の約束を守るため、かの国が約束以上に減らしたいくらかを、日本
が減らしたことにする。ありふれた気体で商いが成立するとは、昔人もびっくりだ。
ロシアや東欧には排出枠が余っている。すべて放出すれば、各国はそれを買うだけで京都の誓
いを果たせるらしい。これでは、温室ガスを元から減らそうという気がしぼまないか。
もちろん一番ひどいのは、最大の排出国なのに議定書を離脱した米国だ。豪州も離れたが、議
定書の批准を公約した野党が先の総選挙で政権奪回を決めた。ブッシュ大統領に近い指導者が次々
に退く。
主要国が責任を果たさねば、温暖化のツケは「3人のかみさん」のように、地球という店がか
ぶることになる。海面はせり上がり、島国は領土を減らすだろう。海のないハンガリーの人々が
将来、はるか東の列島をこう記すことのないよう祈る。沈んでいなけりゃ、まだあるだろうさ。
--------------------
排出権市場に否定的だけど、天人子だけなのか、朝日新聞もそう考えるのか。
『京都の誓い』って、すげえ風味の言葉だと思ったが、ぐぐったら2004年に日経新聞が使ってい
るのね。
全体的に、なんだか良く判らない、煙に巻かれたような印象。
アメリカが嫌いだって事だけはわかった。
>>63 >その2
>宴席同席問題を抱える額賀財務相は夜を徹して「現場不在証明」を参考にアリバイ研究。
ひでえな、あれだけ丁寧に説明しても、まだ犯人扱いかよ。
66 :
文責・名無しさん:2007/11/28(水) 09:23:06 ID:6YwBH2nE0
>>64 中国という大公害垂れ流し国の被害を日本がまともに蒙っている事への
言及が一言も無いのがさすが。
日本よりも宗主国様の大洪水と土壌汚染、大気汚染の方を気にしたら?
67 :
文責・名無しさん:2007/11/28(水) 12:09:13 ID:LAR2Mblm0
サラダ記念日はまあ面白いと思うが使いまわしイクナイ
素粒子 11/28(水)
宴会にいたか、いなかったかで
国会証人喚問。ただし「いた」と
言う証人は来られない恐れあり。
× ×
マクドナルド、売れ残りは調理
日シールを張り替えて出していた
から毎日、毎日がサラダ記念日。
× ×
00年米大統領選の勝者と敗者が
会った。「ノーベル平和賞おめで
とう」「君は戦争賞だね」――て
な会話は、まァなかったろうな。
× ×
一塊の黒に還りて忍枯る 風生
―――
黒に「こく」、忍に「しのぶ」、とルビ。
天声人語 2007年11月29日(木曜日)付
ゴルフのルールは自然を尊重する。例えば、モグラやウサギの巣穴に入ったボールは、拾い上
げて近くに落とせる。これに対し、穴掘り動物ではない犬が遊びで掘った穴だと救済はない(日
本ゴルフ協会)。
欲望の深穴に落ちた人間は、どんなルールでも救いようがなかったようだ。守屋武昌・前防衛
事務次官が妻と共に逮捕された。軍需商社の元専務らにゴルフ旅行の接待を受けた、収賄の疑い
だ。
疑惑はしかし、ゴルフざんまいの役人夫婦にとどまらない。政治家がうごめく防衛利権の闇を、
今度こそ納税者の前にさらしてもらいたい。接待費とはケタ違いの税金が食い物にされている図
が、そこにある。
小銃から戦闘機まで、自衛隊が買い入れる装備品は欧米の軍隊より割高だと聞く。なにしろ、
性能も価格も素人の手に余るハイテク工業品である。元手は税金だから節約する気もうせ、売る
側の言い値が通りやすい。そこに、巨利が生じる。
79年のダグラス・グラマン事件。後に検事総長となる伊藤栄樹は、国会で「捜査の要諦(よ
うてい)はすべからく、小さな悪をすくい取るだけでなく、巨悪を取り逃がさないことにある」
と、政界中枢への波及を期待させた。だが、捜査は政治家に及ばず、防衛予算の森にモグラのよ
うに巣くう利権構造は温存された。
大食漢のモグラは、巣穴に迷い込むミミズや昆虫を端から食らう。穴それ自体が巨大な罠(わ
な)ともいえ、条件が良い巣穴は代々引き継がれるそうだ。検察がたたきつぶすべきは巨悪と、
国庫の地下を縦横に走る病巣である。
--------------------
ゴルフと土竜と防衛利権、ね。上手いことまとめました。
素粒子 11/29(木)
死亡記事の名前の後に「誰々の
妻」とよくありますが、「の妻、だ
けはいやだ」が口癖の母が「守屋
夫人は立派ねえ」と言っています。
「だって、容疑者の妻、じゃなく、
容疑者なんだもの」。父が「それ
は『身分なき』と言ってね……」
と言いかけると、「まあ、あなた
は接待される身分ではないし、私
が『共犯』に問われることもない
わね」と母。(家庭日記)
× ×
次官には昔おねだり妻、今女帝
妻、医者には岐阜に7億脱税妻。
天声人語 2007年11月30日(金曜日)付
日差しは心細く、暮らしの端々に闇や陰を感じる時が増えてきた。藪(やぶ)の中の真相をめ
ぐる11月の言葉から。
賞味期限を偽装した船場吉兆。「独断」を責められたパート女性が湯木尚治取締役の指示だと
反論した。「そんなん日持ちするんやで。1カ月くらい延ばせ」と大声で言われたと。ブロイラー
を地鶏と称した件で社長から「裏切られた」と嘆かれた鶏肉業者は「地鶏を注文されたことは一
度もない」。
ミシュランの評価を拒んだ東京の和食店「麻布かどわき」の門脇俊哉さん。「接待で使う店、
好きな女性と行く店など様々な料理があるはず。あらゆる目的に応えられる料理なんてつまらな
い」。隠密調査から三つ星8店が選ばれた。
その一つ、日本橋人形町の「濱田家」で1年前に酒食を共にした紳士たち。「居たはず」と指
摘された額賀財務相は「不確定な材料で質問される立場になったことは本当に悔しい」と、アリ
バイ写真などを公表した。民主党の山岡国対委員長は「作ろうと思えば、数字はデジタルでいく
らでも入る」。
入国する外国人に指紋採取と顔写真撮影が義務づけられた。「友人の友人がアルカイダ」の鳩
山法相は「テロリストの怖いのが平気で日本をうろうろしている」。狙いはテロより不法滞在者
という見方も。
保険金目あてに自分の母親と娘2人を殺したとして、死刑を求刑されていた男性に広島地裁が
無罪判決。細田啓介裁判長は「非常に疑わしい点があり、シロではなく灰色かもと思うが、クロ
と断言はできなかった」と説明した。
--------------------
第3段落、ミシュランの星も、別に「あらゆる目的に応えられる」目安ではないと思うのだが。
>民主党の山岡国対委員長は「作ろうと思えば、数字はデジタルでいくらでも入る」。
あの朝日が再スクープし民主が注目する
元防衛施設庁の太田の日記だってPCに入ってんだからいくらでも偽造できるわけだが。
朝日やTBSとか、何で必死になってミシュラン批判してんだろうね。
焼肉屋が対象外とか、中華料理屋が選ばれなかったのがそんなに不満なのか?
>74
日本料理店認定制度にもかみついてたな。
欧米の偽日本料理屋が困るから。
ミシュランに関しては弊害もあるし批判があってもいいとは思う。
もっともそのうちミシェランアジア版が必ずでるだろうし
中国料理店が選ばれたら全力でマンセーするだろう。
所詮はラーメン店ガイドみたいなネタ本だよ。
フランスでは星がさがって自殺したシェフもいるらしいが
日本ではそこまで深刻にならないだろう。
天声人語 2007年12月01日(土曜日)付
全日空の機長だった作家の内田幹樹(もとき)さんが、客室乗務員を束ねるチーフパーサーの
重要性を説いている。「彼女がしっかりしていると、こちらは安心して操縦できる」。逆だと、
フライト全体の雰囲気がぎくしゃくするそうだ(『機長からアナウンス』新潮文庫)。
客室と操縦席、整備と運航、後方と一線。空陸の労働力が一つになって、雲上の旅は
つつがなく完結できる。嗚呼(ああ)それなのに、である。日本航空の客室乗務員約200人が、
最大の労働組合と会社に損害賠償を求める裁判を起こした。原因は「監視ファイル」だ。
この労組がこっそり集めた約1万人の個人情報にはたまげた。男好き/合コン狂い/
流産2回/生理休暇を毎月とる/おでぶ/酒好き/スタイル抜群……。情報というより、
下品な世間話の類(たぐい)だろう。
思想調査まがいの記述、上司しか知り得ない査定や病歴も含まれていた。会社は、
労組に情報を流した管理職ら25人を処分したものの、組織ぐるみは否定する。
日航に八つもある労組の中で、訴えられた組織は会社寄りという。ファイルは組合員の相談や
勧誘のためというが、会社に物言う他の労組を切り崩す、労使合作の作戦資料にも見える。
裏で密告が飛び交う職場は寒々しい。
制服姿でビラを配る原告に、共感と若干の不安を覚えた。彼女たちは、上司や同僚への不信を
抱えたまま飛んでいるのだろうか。乗客の命を預かる保安要員を、地上の雑念で「うわの空」に
追いやってどうする。1年前、天国へと離陸した内田さんも嘆くはずだ。
−−−−−−−−−−
さすが全日空の大株主、日航叩きは筆が滑らかですね。
http://www.ana.co.jp/cp/main.html
77 :
文責・名無しさん:2007/12/01(土) 17:15:15 ID:hQQorkoj0
>>69 >「ノーベル平和賞おめでとう」「君は戦争賞だね」
以前もこのネタを見たような…
>>77 素粒子 10/13(土)
なに、ゴアにノーベル平和賞だ
と? 「戦争賞」なら、おれなん
だがなァ――ブッシュ米大統領。
(後略)
天声人語 2007年12月02日(日曜日)付
年齢を重ねるにつれて、光陰は、ますます矢の如(ごと)くに感じられる。気がつけば今年も、
はや師走である。歳暮を贈り、賀状を書き、家のほこりも払わねばならない。勤め先では、年内
が期限の仕事あり、忘年会あり。納めのあいさつに得意先をまわる人も多いだろう。
猫の手も借りたい師走が、たった2日しかなかった年がある。1872(明治5)年だ。旧暦
から太陽暦に改暦され、あす12月3日が明治6年1月1日になった。つまり、きょうが「大み
そか」だったことになる。
太政官布告で知らせたのは20日ほど前という。突然の改暦に国中が混乱した。唐突さの理由
は、落とし話さながらだ。旧暦の明治6年には「うるう月」があった。役人の月給を13回払わ
なくてはならない。財政が火の車だった明治政府のお偉方は頭を抱えた。
そのとき、改暦すれば12回ですむと考えた知恵者がいたらしい。12月の月給も2日しかな
いからと棚上げし、2カ月分の人件費を浮かせたというから、敵もさるものである。政府に尽く
し、民を惑わせる能吏の先駆けだったかもしれない。
明治6年以来の日時と曜日はいまも続いて、書店や文具店に新しい年のカレンダーがならぶ。
時を見た人はいないけれど、それらは、来年という時間の「量」を視覚的に実感させてくれる。
しかしながら「質」は見えない。油断をしていると、手持ちの「時の財布」から、羽が生えた
ように、無為な時間が飛び去ってしまう。暦や手帳を眺め、新しい年を流れる時に思いをいたす
師走でもある。
--------------------
トリビアコラム。
第4段落『政府に尽くし、民を惑わせる能吏』とは下品な言葉だ。
80 :
文責・名無しさん:2007/12/03(月) 01:59:22 ID:dpu+kj9b0
天声人語 2007年12月03日(月曜日)付
風邪のはやる東京で昨日、出勤途中に電車内の「咳(せき)エチケット」を観察してみた。日
曜だが、立っている人も多い。若い男性がつり革を握ったままゴホゴホやっている。口を手で覆
わないから、前に座った人は頭の上から咳を浴びている。
大きく咳(せ)き込んだのは、端に座る高齢の男性だ。やはり口はノーガードだから、かなり
の飛沫(ひまつ)があっただろう。目に見えなくても数メートルは飛ぶそうだ。咳のことを古く
「しわぶき」と称したが、言い得て妙である。電車の中は、野放図なしわぶきが随分目立つ。
この冬、インフルエンザが異例に早く流行している。国立感染症研究所の感染症情報センター
によれば、定点調査の患者は調査を始めた87年以降で最も多い。年内に本格的な流行になると
心配されている。
かからない用心は無論だが、うつさない配慮も欠かせない。「咳エチケット」は、そのために
厚労省が呼びかけた。咳の際はティッシュなどで鼻と口を押さえる。ティッシュはふた付きのゴ
ミ箱に捨てる。症状があればマスクを着用する。三つの心得で効果は上がるそうだ。
インフルエンザの名を日本人が知ったのは、遠く明治の中ごろという。庶民はもっぱら「お染
風(そめかぜ)」と呼んだ。『修禅寺物語』の作家岡本綺堂(きどう)は、「猛烈な流行性を持
つ恐るべき病に、愛らしい名を与えたのは江戸っ子らしい」と随筆で回想している。
その綺堂も老父をインフルエンザで亡くした。お年寄りや子どもには今も怖い病気だ。うつさ
ないのは、「配慮」というより「責任」だと心得たい。
--------------------
最終段落は、やや説教臭いが、まあこんなもんでしょ。
程よくまとまっている感じ。
民降るはハイリスクハイリターンな便利な薬なんだけどねぇ。
安倍の時だっけ?問題になったのは。
82 :
文責・名無しさん:2007/12/03(月) 23:01:37 ID:SMDotq/S0
┏━━━━━━━━━━┓ ┏┓ ┏━━┓┏━━━━━━┓ ┏━━┓ ┏━━┓
┗━━━━┓┏━━━━┛ ┏━━━┛┗━━━┓┗┓┏┛┃┏┓┏┓┏┓┃ ┗┓┏┛ ┏┓ ┃┏┓┃
┃┃ ┗━━━┓┏━━━┛ ┃┃ ┃┃┃┃┃┃┃┃ ┃┃ ┏┛┗┓┃┃┃┃
┏━━━┛┗━━━┓ ┏━━┛┗━━┓ ┃┃ ┃┃┃┃┃┃┃┃ ┃┃ ┗┓┏┛┃┗┛┃
┗━━━┓┏━━━┛ ┗━━━━━━┛ ┏┛┗┓┃┃┃┃┃┃┃┃ ┏┛┗┓ ┃┃ ┃┏┓┃
┏┛┗┓ ┏━━━━━━━━┓┗┓ ┗┛┗┛┗┛┗┛┗┓┗┓┏┛┏┛┗┓┃┃┃┃
┃ ┃ ┃┏━━┓┏━━┓┃ ┃┏━┓┏┓┏┓┏┓┏┛ ┃┃ ┃┏┓┃┃┗┛┃
┏┛┏┓┗┓ ┃┗━━┛┗━━┛┃ ┃┃ ┃┃┃┃┃┃┃┃ ┃┃ ┃┃┃┃┃┏┓┃
┃┏┛┗┓┃ ┏┛┏━━━━━━━┛ ┃┗┓┃┃┃┃┃┃┃┃ ┃┗┓┃┗┛┃┃┃┃┃
┏┛┃ ┃┗┓ ┃ ┃ ┏┛┏┛┃┃┃┃┃┃┃┃ ┏┛┏┛┗━━┛┃┃┃┃
┏━┛┏┛ ┗┓┗━┓┃┏┛ ┗━┛ ┃┃┃┃┃┃┃┃ ┗━┛ ┃┃┃┃
┗━━┛ ┗━━┛┗┛ ┗┛┗┛┗┛┗┛ ┗┛┗┛
天声人語 2007年12月04日(火曜日)付
アメリカといえば男女平等の鑑(かがみ)に思われがちだが、さほど単純ではない。制度上の
差はなくても、男性の心の中には屈託もある。先日も、かの国のコラムニストが話題を紹介して
いた。
「女性が有能で交際相手より収入が多いとき、相手に知られると反感を買う。だから収入を隠
すか、そんな問題が起きないように、かなり年上の男性と付き合う傾向がある」。そして、ヒラ
リー・クリントン上院議員も有能さを隠すべきか?と読者に投げかけた(ニューヨーク・タイム
ズ)。
米大統領選は、民主、共和両党の候補者指名レースの号砲まで1カ月を切った。注目の大一番
で、大統領に最も近いと目されるのがヒラリー氏である。同じ民主党の候補も、敵する共和党も、
彼女を負かそうと懸命だ。
その本命を悩ますのが、「ヒラリー嫌い」の多さだという。リベラルな政治姿勢は、右派には
敵(かたき)のようなものだ。野心的、節操がない、などとレッテルも多い。加えて、女性上司
に男が抱く類(たぐい)の屈託が、「嫌い」の温床になっているらしい。
「聡明(そうめい)な女性は生まれながらに数百万の敵がある」という格言を思い出す。言葉
は、「それらはすべて愚かな男たちだ」と続く。愚かかどうかは置いて、自由の女神の下でも、
理想に心が追いつくには時間がかかる。
民主党の候補者指名でヒラリー氏を追うのはオバマ上院議員。こちらはアフリカ系(黒人)だ。
これまでの米大統領42人は白人男性が占めてきた。2人の登場で次の選挙は、そうでない大統
領の誕生にかつてなく近づいた。
--------------------
ヒラリー女史への中国系からの多額の献金については、書かないんだな。天人子は『アメリカ』
とかとか『リベラル』とかに、過分な幻想を持ちすぎではないかと思う。
有能で野心的な人間の主敵は、いつだって同性である。もっとも、「有能だが気に入らない人物」
を攻撃して叩き潰すのは、いつだってマスコミの仕事なんだけれど。
ヒラリーをまだageるんだw
85 :
文責・名無しさん:2007/12/04(火) 21:11:47 ID:T/SAHtIq0
米大統領選でもリベラルだ右派だ言ってるのかよ
産経スレでウヨサヨ言ってる連中と変わらんな
素粒子 12/4(火)
権力者の星取表――
○プーチン・ロ大統領 自ら比
例名簿1位で下院選に大勝。社長
から実力会長への憶測しきり。
●チャベス・ベネズエラ大統領
改憲案が国民投票で小差否決さ
れ、意図した「終身」ならず。
●太田房江・大阪府知事 全国
初の女性知事、強気で3選目指す
も、各党、連合の支持なく断念。
× ×
いま投票するとしたら、自と民
は互角と本社世論調査。白黒見た
し、面白くなりそうな総選挙。
―――
「プーチン・ロ大統領」「チャベス・ベネズエラ大統領」「太田房江・大阪府知事」が太字。
素粒子 12/3(月)
「珍鳥図鑑」最近版――
× ×
●モリヤオシドリ 防衛省に巣
くい、週末ごとにゴルフ場へ飛ん
で行っては業者にたかっていた夫
婦鳥。仲良く一緒に拘置所入り。
●ショウニンシラケドリ 民主
党に生息。鳴き声は「カンモン、
カンモン」。いつのまにか「ダン
ネン、ダンネン」に変わった。
●マサカキセキレイ 鹿島アン
トラーズに飛来、J1終盤に9連
勝させ、最後に首位の浦和を抜く
という劇的優勝をもたらした。
―――
「モリヤオシドリ」「ショウニンシラケドリ」「マサカキセキレイ」が太字。
素粒子 12/1(土)
口ほどではなかった人たち――
その1 慣例無視してまで証人
喚問に走り、腰砕けの民主党。決
め手は持っていなかったんだね。
その2 年金照合で「最後の1
人までやる」と大口たたいた厚労
相。「あれは意気込み」ですと。
その3 朝青龍は「私には引退
力士」とまで言っていた内館横綱
審議委員。「見守る」そうです。
× ×
師も走る12月。「忙しさとひき
かえに/大切なものを/ぽとぽと
と 落してゆきます」茨木のり子
―――
「その1」「その2」「その3」が太字。
素粒子 11/30(金)
「改名届」11月版――
●消費税→社会保障税(自民党
財政改革研究会)
●本省天下り用席→理事長(厚
労省所管財団法人)
●防衛庁(当時)→ゴルフ庁
●防衛事務次官→亡営事務次官
●崎陽軒のシューマイ(焼売)
→ジシュクマイ(自粛売)
●表示改ざんのマクドナルド→
マタカイナルホド
× ×
ぱらぱらと来た。<青ぞらのみ
えてはかなき時雨かな> 万太郎
天声人語 2007年12月05日(水曜日)付
関西に住む知り合いの詩人から、「生活語」でつづった詩集を送ってもらった。生活語とは耳
慣れないが、土地土地の方言をはじめ、俗語や職業語など、暮らしの中で使われる言葉をさすそ
うだ。北から南まで、121人の詩人の作品を載せている。
〈此(こん)の家(ち)に嫁いで来んしたとき/まずは 玄関先で/一升ますの湯呑(のみ)
の水を飲めんした/此の家の水の飲み始めですんにゃ/一生飲みますという/花嫁の誓いでごぜ
んす……〉(「敷居またぎ」岡崎純)。北陸は敦賀の言葉だという。共通語に言い換えれば消え
る、彫りの深い言葉が連なっている。
「(宮崎を)どげんかせんといかん」。宮崎県の東国原知事が叫び続けたお国言葉も、共通語
にない魅力を宿していたのだろう。あれよあれよと人口に膾炙(かいしゃ)し、今年の「新語・
流行語大賞」に選ばれた。
24回目になるが、方言が選ばれるのは珍しい。危機感にかられた窮余の言葉が、思いがけず
羽ばたいた格好だ。ともあれ、「選ばれたのは地方からの魂の叫びが届いたから」と知事はご満
悦だ。
だが悲しいかな、手持ちのパソコンで変換すると「度源河川(どげんかせん)と移管(いかん)」
となる。共通語なら「どうにかしないと行けない」と、ほぼ正しく表示される。機械の中にも、
中央と地方の“格差”があるらしい。
国語学の金田一春彦氏によれば、新来者にも分かるように努めて陰影を消したのが東京語、つ
まり共通語なのだという。それに収まらない豊かな一語一句を、冒頭の『続現代日本生活語詩集』
でしみじみ味わわせてもらった。
--------------------
時事ネタ、地方と中央ネタで、この手の作品のテンプレート通りの仕上がり具合。
可もなく不可もなく、というか、毒にも薬にもならない、というか。
今年の9月28日には、時津風部屋の事件について『隠語は閉鎖社会の闇に育つ』なんて言ってい
たんだが、事件が起これば闇、受賞したら深い味わい、ですか。都合のよいことで。
>>91 記事では選考委員のやくみつるが「KY」や「ナントカ還元水」が残らなかったのを
悔しそうにしてたが、気に食わない政治家はあらゆる手段で叩いて入院や自殺に
追いこんでもいいという、マスゴミの闇が作った用語だよなあ。
ご自身が作り出した黒歴史用語については書かないんですか?
素粒子 12/5(水)
OECD調査によれば、15歳の
応用力、読解力で低迷が続く。問
題は教育現場の対応力、改善力。
× ×
チンパンジーの子に瞬間記憶力
あって人より上。額賀氏に宴席記
憶力あって民主党も追及ならず。
× ×
日本列島に蔓延するのは偽装力
に鈍感力、弁解力と謝罪力。わた
しらも忘れてくれるなと老人力。
× ×
<みなだまりしときや枯葉のう
らがへる> 加藤楸邨
―――
蔓延に「まんえん」、とルビ。
>>94 > チンパンジーの子に瞬間記憶力
>あって人より上。額賀氏に宴席記
>憶力あって民主党も追及ならず。
朝日が一面で報じた口利き疑惑の情報源、太田述正の記憶力はチンパンジー以下ということでOK?
>>94 霊長類研究所つったら、チンパンジーのアイで有名なところで、アユムはアイの子供だったよな
あ。
と思ってぐぐって、自分の記憶が間違っていないことを確認した。
瞬間記憶は、そういう訓練をしたらある程度は伸びるそうで。
囲碁や将棋や麻雀なんかのテーブルゲーム、カジノでやるブラックジャック、新しいところなら
MTGみたいなカードゲームでも、そういう能力が必須だし、やっていれば能力は伸びると思う。
このチンパンジーの子供たちも、記事によれば4歳(ヒトでいえば6歳)から、そのような訓練を
しているわけで、その成果を、人間の大学生と比較しているんだから、少なくとも比較と言う意
味ではあんまり意味が無いんじゃないかなあと思った。
精々、この素粒子みたいなバカコラムに使われるくらいで。
マスコミ向けのプレゼンなんだろうな。
チンパンジーに、この記号が数を表しているという認識や、その数の演算、比較まで出来るんな
ら、凄いと思うんだけどね。
天声人語 2007年12月06日(木曜日)付
小学生のころ、木造校舎の理科室は、近づきたくない場所だった。遮光した薄暗がりにホルマ
リン漬けの標本がひっそり並び、何より、あの人体模型が突っ立っていた。オバケが出るという
噂(うわさ)もあった。
あのころの理科室の光景が、同世代の「科学する心」にどう作用したかは知らない。今の理科
室は明るく、設備も充実していると聞く。ところが日本の15歳は、科学への興味が世界でも際
立って低いらしい。明るくない実態が浮かび上がっている。
経済協力開発機構(OECD)の国際学力テストの結果、日本は科学と数学の応用力、読解力
のすべてで3年前より順位を下げた。57の国と地域が参加したが、先頭集団からは差をつけら
れてしまった。
学力にまして、興味や意欲はお寒い。「科学についての読書が好き」は最下位に甘んじた。科
学に関してテレビや新聞、雑誌に接する率もビリである。興味という土壌が豊かでなければ、学
力という果実の収穫は望めない。
日本の物理学は戦後、急速に伸びたという。ノーベル賞の朝永振一郎は外国人にわけを聞かれ、
「戦争中の知的な飢えを満たそうとしたから」と答えたそうだ。いたれり尽くせりの情報で腹が
いっぱいになると、好奇心は麻痺(まひ)するらしい。
いまや情報はあふれ、「なぜ?」の問いに手早く解答を得られる時代である。不思議への感性
が乾いて、「なぜ?」そのものが減りつつあるともいう。予見してのことだろうか、朝永は教師
の役目を、生徒を知識で満腹にさせないことだと言い残している。
--------------------
昨日の社説にもある、学力テストの話ね。コラムとしてはまあ出来た、普通の内容。
文科省が行う学力テストは罵倒するのに、こういう結果はありがたがって頂いちゃうわけね。
テレビから科学番組が減ったね。NHKもそうだ。
やるとしてもバラエティばかり。馬鹿なタレントが馬鹿いってるだけ。
ニュースあたりじゃ科学は怖いとか悪影響を強調しているしな。
99 :
文責・名無しさん:2007/12/06(木) 21:23:27 ID:KyM39iL30
>>83 今日の朝刊ではヒラリーは女性に嫌われていると書いてあるけど、一体どっちなんだよ。
素粒子 12/6(木)
新いろはカルタ(案)――
× ×
●次官の好きな白球打ち 毎回
1万円のゴルフ代を出したと証言
したが偽証だったらしい。納得。
●何はなくても勉強会 外交戦
略のため識者の意見拝聴という首
相。泥縄でなければよいがのう。
●女の敵は女 初の女性大統領
目指すクリントン氏の支持が頭打
ち。女性の反発がみられるとか。
●冬来りなば油値上がり ガソ
リンも灯油も最高値を更新。冷え
込めばもっと上がりそうだと。
―――
「次官の好きな白球打ち」「何はなくても勉強会」「女の敵は女」「冬来りなば油値上がり」が太字。
>>99 どっち、ではない。
男性にも、女性にも、嫌われているわけだ。
>>100 > ●何はなくても勉強会 外交戦
>略のため識者の意見拝聴という首
>相。泥縄でなければよいがのう。
「価値観外交」に必死にかみついてたのはどこの新聞だっけ?
まあ日本は中韓の奴隷になるべきというアサピーにとっちゃ、日本外交に戦略なんていらんのだろうけど。
> ●冬来りなば油値上がり ガソ
>リンも灯油も最高値を更新。冷え
>込めばもっと上がりそうだと。
でも車持ってないフミーには、ガソリン高なんて関係無いんだよね。
うらやましいことで。
天声人語 2007年12月07日(金曜日)付
お金を拾った話でよく知られるのは、落語の『三方一両損』だろう。左官屋が三両を拾う。落
とし主は大工と分かるが、「もう俺(おれ)の金ではない」と受け取らない。届けた方も「いら
ない」と言って喧嘩(けんか)になり、大岡越前守(えちぜんのかみ)の妙案で丸く収まる。そ
んな筋だ。
正直者に手をたたくのは、せち辛い現実の裏返しでもあろう。先ごろも茨城県で、1000万
円の当たり宝くじを置き忘れた人がいた。報道されると、19人が名乗り出たそうだ。越前守な
らぬ警察が吟味して、本当の持ち主を特定した。
こうした手間が、来週から増えるかもしれない。遺失物法がほぼ半世紀ぶりに改正され、拾得
物がインターネットで公表されるからだ。落とした人は捜しやすくなる半面、偽者による「なり
すまし」が心配されている。
昨年届けられた拾得物は1222万点、現金は139億円にのぼった。不心得を防ぐために、
警察は「本人しか知らないこと」は公表を控えるそうだ。財布なら、色や大まかな形は明かすが、
ブランドは明かさない。中身の額も伏せることになる。
とはいえ、それもこれも前提がある。まずは正直者に拾われなければ、ネットに載ることもな
い。139億円に集計されず、不実な懐に消えた額はいかばかりだろう。
大事なものをなくせば、だれでも不運を呪う。だが無事に戻ったとき、不運を帳消しにする人
の情に感じ入るのも、経験することだ。軽い気持ちでも「なりすまし」は、届けた人の善意まで
奪う企(たくら)みだろう。そのほうが、むしろ罪深いのかもしれない。
--------------------
ごく普通の、道徳の教科書的内容。
最後の段落が教訓めいた結論なのだけれど、修辞に凝りすぎて伝わりが悪い。ために、コラム全
体の締りがなくなっている感じ。
トリノ五輪銅メダリストのトビー・ドーソンの話が思い浮かんでしまった。
ウィンタースポーツでメダリストになるまでになるには金もかかるだろうに、
そこまで育ててくれた親がいても捨てたであろう実の親を捜すんだなあ、とはおもったよね。
素粒子 12/7(金)
召し上がりますか――
× ×
●もういいよ御膳 今の「官邸
食堂」店主は料理を与党におまか
せ。先々代以来の「改革色」がな
いじゃないかと言われ知らん顔。
●水増し弁当 防衛省専門に出
入りする「仕出屋山田洋行」の売
れ筋。あれこれ材料をふくらませ
ているらしく、やけに水っぽい。
●ひるがえり懐石 経営陣の偽
装関与が「ない」から「ある」と
なった「船場吉兆」の一転反省料
理。食材ごとの産地明記表付き。
―――
「もういいよ御膳」「水増し弁当」「ひるがえり懐石」が太字。
御膳に「ごぜん」、とルビ。
>●もういいよ御膳
> 今の「官邸食堂」店主は料理を与党におまかせ。先々代以来の「改革色」がないじゃないか
>と言われ知らん顔。
お前ら、小泉政権から続く改革の流れが格差を産んだって言っていたじゃねーか。
格差はダメなんだろ、その原因は改革路線なんだろ、だったら、改革から後退する現政権を支持
しろよ。
それとも改革は必要だってことか?
はっきりしろ。
天声人語 2007年12月08日(土曜日)付
ジャネット・ランキンの名を知る日本人は多くないかもしれない。1880年に米国で生まれ、
女性初の連邦議員になった。女性の参政権運動を率いたから、日本なら市川房枝さんのような存
在である。
信念に満ちた平和主義者でもあった。66年前のきょう、日本軍は真珠湾を攻撃した。それを
受けた議会の対日宣戦決議に、たったひとり反対票を投じた。議会は日本への憎悪を燃やし、上
院は満場一致で可決した。下院は賛成が388、彼女だけがノーを唱えた。
この反対票で、ランキンは全米を敵に回す。非難が渦巻き、「売国奴」のレッテルを張られた。
頼みの故郷からも、「あなたの味方なし」と電報が届く。その後、再選されることはなかった。
散ったかに見えた花は、しかし後世に種子を残す。数年前に故郷のモンタナ州を訪ねると、
「信念の一票」を慕う女性たちが平和活動を続けていた。あの「一票」に、命を産む者の決意が
こもっていると誇らしげだった。
〈徴兵は命かけても阻むべし母・祖母・おみな牢(ろう)に満つるとも〉。故・石井百代さん
の歌が「信念の一票」に重なる。作者は多くの身内を戦争で亡くした人だ。当時、あっさり息子
を差し出す気になった。その後悔を胸に、戦前回帰する風潮に決意をぶつけている。
石井さんは生前、小紙に「(戦争は)女親らしい、めめしさを持っちゃいけないと、ただそれ
ばっかり」だったと語っていた。勇ましいものに歯止めをかける。それはめめしさではなく勇気
なのだと、2人の行動と言葉に思う。
--------------------
wikipediaの記述では、ランキン女史、WWIでは徴兵令に賛成したらしいし、再選されなかったの
ではなく出馬しなかったらしい、のだがな。
文章は、まあ上手だと思う。内容は、いつもどおりのアレ。
素粒子 12/8(土)
「ゴルフ代払わずの守屋前次官
に次女奨学金の事実もなし。イラ
ク戦で大量破壊兵器なしの米政権
のイラン核疑惑情報も不確からし
い。おや、船場吉兆は穴子でも偽
装か。全く、あれもうそ、これも
うそだなあ」と父が慨嘆していま
す。「そういや、あなたも……」
と母が言い出したら、父がすっと
席を外しました。母は黙って包丁
を研いでいます。 (家庭日記)
× ×
真珠湾奇襲で始まった。<十二
月八日一生狂はせり> 奥てるを
天声人語 2007年12月09日(日曜日)付
すす払いは一年の厄を除き、正月に備える習わしだ。〈煤掃(すすはき)に用なき身なる外出
(そとで)かな〉松本たかし。黒い顔が動き回る間、老人や病人、子供らは別室や戸外に待避し
た。ずぼらなだけの「すす逃げ」もあったらしい。
冬晴れの午後、開け放った戸障子から外気が流れ込み、汗を冷やす。そんな肌の記憶で大掃除
を思い出す人もいるだろう。機械も洗剤もない時代は、雑巾(ぞうきん)にバケツ、ほうき、た
わしなどの小物が戦力だった。
たわしの先駆「亀の子束子(たわし)」が世に出て1世紀だという。女性が扱いやすいように
と、こぢんまりU字形に丸めた形が考案されたのは1907(明治40)年。東京の製造元は「発
明100年」とする。
スポンジに主役を譲るまで、無数の亀の子が昭和の台所をピカピカにした。みかん色の包装に
は今も、天然素材、快適定番、品質本位と自信の4字が弾む。山を愛する同僚は、冬山必携の品
だと言う。服や道具の雪払いに重宝するそうだ。
純な雪には程遠く、豊かな生活からにじみ出る汚れは毒気さえ帯びてきた。清める側も科学で
武装した。その一つ、ダスキンが募った「大掃除川柳」に〈大掃除あしたあしたで大晦日(おお
みそか)〉。どん詰まりでも、毎年するから意味がある。積年の汚れはいずれ「地色」になりか
ねない。
食品偽装、年金消滅、身内殺害、防衛利権……。ことしも、これを限りに一掃したい4字があ
ふれた。社会の汚れ、政治のよどみは、人の手と亀の子ぐらいで足りるうちになんとかしたい。
国民に「すす逃げ」はないと覚悟を決めて。
>>108 近日発売!!
「反日マスコミの真実2」西村幸祐責任編集
メディアの情報支配から逃れる方法。
http://www.amazon.co.jp/gp/product/4775511122←←表紙に注目!!wwwwwwwww
◎総特集1 アサヒる報道を許すな
◎総特集2 偏向する新聞の恐怖
◎総特集3 見えてきたTVの正体
◎特集 報道テロによって潰された安倍政権
◎特集 汚染と劣化の地方新聞大研究
◎特集 反日マスコミへの逆襲
日本が危機を迎えている。それは、いつも報道される政治と金、汚職、政局の混乱、
といったものではなく、マスコミが決して報道しない情報の中に潜む、深刻な危機
なのだ。
言論弾圧をめざす21世紀の治安維持法、「人権擁護法案」。日本を解体する「外国
人参政権付与法案」。これら危険な法律も、沖縄集団自決の教科書検定も、慰安婦
や歴史問題のカラクリも、そして、北朝鮮の拉致と核も、中国の東シナ海支配と海
底資源の盗掘も、韓国の病的な反日も、国内反日勢力の破壊工作も、マスコミ報道
では絶対に真実が伝えられることはない。
情報を統制・管理し、日本人を洗脳し続けるマスコミは、私たちをどこへ連れて行
くのか。日本を弱体化し、解体する「反日マスコミ」に、私たちはどう対抗すれば
いいのか。
7年ぶりに座談会で合いまみえる、西尾幹二、西部邁の両巨匠。人権擁護法案成立
阻止に死力を尽くすと宣言する、信念の政治家、平沼赳夫。さらに、第一線のジャ
ーナリスト、評論家、学者たちが、その答えをここに出す。
忍び寄る報道ファシズムと反日全体主義を、私たちのマスコミを読み解く力で、防
がなければならない。一家に一冊、全国民必読の「反日マスコミ」対策が、西村幸
祐の編集で注目のリリース。
> 食品偽装、年金消滅、身内殺害、防衛利権……。ことしも、これを限りに一掃したい4字があ
>ふれた。
つ『朝日新聞』
天声人語 2007年12月11日(火曜日)付
漱石の『坊っちゃん』に「いか銀」という男が出てくる。四国の中学へ赴任した坊っちゃんが
下宿した家の亭主で、素性のあやしい書画骨董(こっとう)を売ろうとたくらむ、うさんくさい
人物だ。
珍妙なその名は、漱石が「いかさまの○○」を端折ってつけたのだろうと、いつか専門家に聞
いた。その習いでいけば、「いか兆」とでも呼ぶべきか。高級料亭「船場吉兆」の産地偽装や不
正表示は、実に41商品にのぼっていた。全部で60商品ほどだから、7割に近いことになる。
発覚後の経緯は、よくある筋書きをたどった。第1幕では、問題は認めるが大したことのない
ふりをした。2幕は、火消しのために嘘(うそ)と言い逃れを連発した。3幕目に進退がきわまっ
て、フィナーレは降参。責任を全面的に認める報告書を、きのう農水省に出した。
偽装にもまして、記憶に残るのは経営側の言い逃れである。責任をパートの女性たちに押しつ
けようとした。だが実際は、会社が「不正マニュアル」を作っていたそうだ。
高価な穴子の佃煮(つくだに)は、ラベルに名産地の「高砂」を銘打っていた。偽装では、と
問われると、「おめでたい意味で『高砂』を使った」と釈明した。思い出すのは、「消防署から」
ではなく「消防署の方から来た」と言って消火器を売る詐欺まがいだ。相通ずるさもしさが、老
舗(しにせ)ゆえに物悲しい。
〈偽装偽証偽善偽名に偽造あり偽偽、偽偽、偽偽と軋(きし)む日常〉と嘆く歌を、一昨日の
朝日歌壇に見た。おれなどまだ序の口だと、本の中なら「いか銀」が兜(かぶと)を脱ぐかもし
れない。
--------------------
また漱石か。内容は無難な偽装批判だから、まあこんなもんでしょう。
じくじくとした繰り言に赤シャツ風の臭いを感じるか否かは、ひとそれぞれ。
偽、偽と、世の『偽』流行に嘆息しているけれど、その朝日新聞自身に『偽』が詰まっていると
いうこの偽装っぷり。
これからは「イカ日新聞(略してイカ新)」と呼んでも良いと言うことでFA?
ギギギw
イカサマ臭い記事ばかりの新聞、略してイカ臭い新聞w
>思い出すのは、「消防署から」ではなく「消防署の方から来た」と言って消火器を売る詐欺まがいだ。
>相通ずるさもしさが、老舗(しにせ)ゆえに物悲しい。
「国際司法裁判所のあるハーグで、従軍慰安婦問題で日本軍と昭和天皇の責任を認める判決!」
(実際は国際司法裁判所とは何の関係もない、市民団体の裁判ごっこ)
なんてやってる市民団体もいたよな。
確か元朝日新聞記者も参加してたような…
天声人語 2007年12月12日(水曜日)付
蕪村門下の江戸期の俳人、高井几董(きとう)に〈やはらかに人分け行くや勝角力(かちずも
う)〉の句がある。土俵の上の気迫みなぎる勝負は、むろん相撲の醍醐味(だいごみ)だ。だが
勝負師の表情を消した力士のたたずまいには、春風駘蕩(たいとう)とした魅力がある。
勝負のあと、懸賞金に手刀を切る。その所作を広めたのは昭和初期の大関名寄岩だと、33代
の立行司、木村庄之助さんの『力士(ちからびと)の世界』(文春新書)に教わった。「(手刀
で)心という字を書いている。ありがとうございますの気持ち」と、仲間の力士に話していたそ
うだ。
横綱朝青龍の所作は、いささか違うように見える。懸賞金をつかむ身ぶりは大仰だ。勝ち誇り、
戦利品でも分捕るような印象を残す。勝負のあと、荒ぶる心を鎮めて「やはらか」な力持ちに戻っ
ていく。それが苦手なのだろう。
その朝青龍が他の部屋から、「出げいこ」を門前払いされる事態が起きた。先ごろの巡業で、
胸を貸した若手にけがをさせた。力を見せつけるような荒わざを繰り出したためだ。そんな危う
さが嫌われたらしい。横綱の出げいこを先方が拒むのは異例だという。
太宰治の『新釈諸国噺(ばなし)』に、乱暴者の相撲取りが登場する。相手を突き飛ばし張り
倒し、けが人の山を築いて、「相撲は勝ちゃいい」とせせら笑う。だがついに自分も荒わざで転
がされ、あばら骨を折って落ちぶれて死ぬ。
「勝ちゃいい」という悪童で終わってほしくないと、ファンは願っているはずだ。今回の騒動
で心技体の「心」は育ったのか。一挙一動を多くの目が見つめている。
--------------------
昨日と同じような、じくじくとしたご隠居振りを発揮する天人子。
『ファンは願っているはずだ』あたりの、他人に自分の考えを語らせるすかしっぷりが流石。
出稽古断った云々の報道も含め、メディアのやりたい放題にこそ嫌悪感を覚える。
・太宰治『新釈諸国噺』
http://www.aozora.gr.jp/cards/000035/card2269.html
低俗紙に品格が無いと言われても、横綱としても苦笑するしかあるまいて
素粒子や川柳をヲチしてると、朝日新聞とその読者って相撲嫌いが多いんだろうな〜と思う。
まあ「日本の国技」で、千秋楽には「日の丸・君が代」が決まりで、「女性」は土俵に上げないと、
朝日的に嫌な要素がタップリなんだけどw
今年の文字は「偽」か
あるあるの捏造も今年だったな。
マスゴミの連中は意図的に隠しているけど。
121 :
文責・名無しさん:2007/12/12(水) 22:14:34 ID:USQh5AkG0
>>120 あるあるのフジ、不二屋のTBS、マックのテレ朝と
今年『も』マスゴミ業界の「偽」ばかりの年だったな。
二文字なら報偽にしたのに
あるあるは関西テレビ
天声人語 2007年12月13日(木曜日)付
今年の流行語大賞にはもう遅いが、暮れも迫った政界で「迷言」が頻発している。年金をめぐ
る福田内閣の開き直りだ。聞き捨てるにはもったいないので、小欄でも紹介しよう。
宙に浮いた年金記録は、「来年3月までに照合を終え」て「最後の一人まで支払う」のが公約
のはずだった。それが出来なくなった。責任もどこ吹く風、「解決すると言ったかなぁ」とうそ
ぶくのは、福田首相である。
「最後の一人まで。そういう気持ちで取り組んでいく」と誠意らしきものを見せた。だが「気
持ち。分かるだろう」と続いては、B級ドラマの口説きでも聞くようだ。町村官房長官は「選挙
中なので簡素化して言ってしまった」。つまり、「良い格好」をしたということか。
舛添厚労相が言うには、あれはスローガンで「意気込み」なのだそうだ。「(選挙のとき)出
来ないけれどやってみますとは言えない」と正直ではある。聞けば聞くほどに、選挙用のカラ手
形でしたと、馬脚が現れる。
今年を象徴する漢字は「偽」だと、きのう日本漢字能力検定協会が発表した。全国から公募し
て、まれに見る多数で選ばれたそうだ。信じる心を裏切られ続けた。やりきれぬ1年にダメを押
すような、政治家の言い逃れの図である。
「人」の「為(な)」すことは偽りが多いと、この字を読み解く説がある。もとは、変化して
他のものになる意味だと白川静さんの本で知った。「公約」が、言った言わないの「口約(こう
やく)」に変わり、その場しのぎの「膏薬貼(こうやくば)り」に終わっては、国民はたまらな
い。
--------------------
じくじくネチネチとした厭味が続く天人子。第3段落「気持ち。分かるだろう」を揶揄しておきな
がら、締めで「国民はたまらない」などと中途半端に落とすあたり、なんだい天人子、あなたも
同じように「気持ち」だの「困る」だのしか言えないのかよ、という感じ。
アレは公約だったのだから出来ないなら辞めろ、と言いたいなら、そう言えよ。
第4段落、舛添氏の正直さで十分でしょう。どこまで出来たのか、全部ではないが認められるくら
いにはこなしたか、そういう評価をしないまま1か0かで切り捨てるのは、どうかと思う。
素粒子 12/13(木)
年金名寄せ難航必至。「公約違
反とは大げさな」と首相。大げさ
な約束したのは前任者だものね。
× ×
約束は約すれば事足りるか。こ
んどは紙台帳と照合は2年以内と
厚労相。2年後は大臣してない。
× ×
●名偏に寄らずと書いて宙。
●吉冠に兆と書いて凶。
●舛囲いに添えると書いて虚。
× ×
<幻の栖となりぬ冷し酒>呉夫
―――
「宙」「凶」「虚」が太字。
栖に「すみか」、とルビ。
素粒子 12/12(水)
「家庭の事情」それぞれ――
その1 越年国会を決断した福
田首相。何せブッシュ米大統領に
補給継続を約束してきたもんね。
× ×
その2 解散嫌がる公明党。何
せ統一地方選に参院選と続き、創
価学会が選挙疲れしてるもんね。
× ×
その3 年金名寄せ公約撤回の
舛添厚労相。何せ大臣になれて張
り切りすぎちゃったんだろうよ。
× ×
待人の足音遠き落葉かな 蕪村
―――
「その1」「その2」「その3」が太字。
素粒子 12/11(火)
一度味を占めたらやめられぬ。
●船場吉兆の食品偽装。
●山田洋行の水増し請求。
●守屋夫妻の接待ゴルフ狂い。
●プーチン氏の後継は側近。
●某女優の息子の覚醒剤。
× ×
年金記録完全照合は無理。そう
いや「最後の1人まで」なんて見
えを切っていた方がいましたが。
× ×
「人類は危機」とノーベル平和
賞のゴア氏受賞演説。<やどかり
や地球だんだんあたたかく>澄子
―――
覚醒剤に「かくせいざい」、とルビ。
素粒子 12/10(月)
あるところにはある。
その1 銀座のすし店を1千万
円で2時間借り切ったというお方
はじめ、ロシアから金持ち続々。
× ×
その2 牛肉、鶏肉、穴子、明
太子、黒豆……船場吉兆のなんと
45商品に産地偽装や不正表示。
× ×
その3 あると言う人に言わせ
ればあるらしい霞が関埋蔵金。た
だし、ないと言う向きもあり。
× ×
凩や海に夕日を吹き落す 漱石
―――
明太子に「めんたいこ」、凩に「こがらし」、とルビ。
>>125-127 年金問題でも結局安倍と舛添しか叩けないんだな。
>●名偏に寄らずと書いて宙。
>●吉冠に兆と書いて凶。
>●舛囲いに添えると書いて虚。
漢字遊びのつもりみたいだけど、本気で意味不明なんだが…
うまいこと言ってやったと思ってる?
>●某女優の息子の覚醒剤。
「プライベートな問題」「独立した人格の社会人が起こした事件」なんだから、
女優を責めるのはおかしいんじゃないの?
まあ某新聞社社長の息子がまた記事にならないことを願うよ。
http://www.asahicom.com/akiyama/
天声人語 2007年12月14日(金曜日)付
安倍前首相が政権を投げ出した「突然返位(とつぜんへんい)」から、はや3カ月たつ。年の
瀬恒例、住友生命が募った「創作四字熟語」に、今年は政治ネタがぐっと増えたそうだ。
還元水、ばんそうこうと、農水相は鬼門になった。短い間に4人が入れ替わる「四農降昇(し
のうこうしょう)」が内閣の足を引っ張った。案の定、自民党は参院選で歴史的な敗北を喫する。
与党は過半数を割って、国会は衆参で多数党が異なる「二党両壇(にとうりょうだん)」にねじ
れた。
政治とカネでは、1円からの領収書公開を求める「一円固持(いちえんこじ)」の主張に、国
民は拍手を送った。インド洋の補給活動は期限切れで「油給休暇(ゆーきゅうきゅうか)」に。
政府は越年の国会で、新法成立に突き進む構えだ。一方で、暮れも迫って「年金彷徨(ねんきん
ほうこう)」の問題が再燃。まじめに年季奉公を終えたのに、払った分を給付されない退職者も
いる。
暗さに傾く世相に、「産声多数(さんせいたすう)」は明るいニュースだ。久々に出生率が上
がった。片や熊本では赤ちゃんポストの運用が始まる。賛否うずまき「逸子騒然(いっしそうぜ
ん)」となった。急患たらい回しの「医師薄寂(いしはくじゃく)」もあって、経済大国の寒い
光景は、相も変わらない。
角界も何かと話題になった。ファンも愛想を尽かしたのか、本場所では空席の目立つ「人離相
撲(ひとりずもう)」を取るはめに。野球の「我竜天制(がりょうてんせい)」は、落合監督の
オレ流で53年ぶり日本一の中日。ハニカミ王子こと石川遼君の登場で、ゴルフ界は「芝界遼好
(しかいりょうこう)」だ。
温暖化を忘れていた。「煮本烈湯(にっぽんれっとう)」は夏の暑さにうだった。「熊氷裂壊
(ゆうひょうれっかい)」が深刻な北極海に命をつなぐ、白熊たちの姿を、遠い空に思う。
--------------------
「新聞記事で書かれていた範囲内」程度のエスプリしかなくって興醒め。
住友生命 〜 2007年度版創作四字熟語 〜
http://cam.sumitomolife.co.jp/jukugo/index.html
朝日新聞(笑)
132 :
文責・名無しさん:2007/12/14(金) 14:16:32 ID:LIlm166a0
優秀作品・入選あわせて50作品の内、政治ネタはわずか8作品しかないのに
6作品も取り上げ、安倍叩きネタはすべて紹介する朝日の粘着ぶりに苦笑。
素粒子 12/14(金)
国会議員は年越し審議。社保庁
職員はエンドレスで名寄せ。その
仕事熱心さには頭が下がります。
× ×
抜本改革とは「抜けた本改革」
とでも読むべし。与党税制大綱は
最大課題の消費増税方針先送り。
× ×
「年金が国民の生活に直結する
ものとの当たり前の意識がなかっ
た」と無意識宰相。大丈夫かね。
× ×
栞に一枚拾った。<黄落や眩し
きほどに満ち満ちて> 音十
―――
栞に「しおり」、眩しきに「まぶ」しき、とルビ。
天声人語 2007年12月15日(土曜日)付
悪筆を自認する者に、『徒然草』の兼好法師は心強い味方である。〈手のわろき人の、はばか
らず文書き散らすはよし〉と作中に述べている。自身は名筆で知られていた。だが下手でも遠慮
せず、大いに手紙を書けば結構、と心やさしい。
〈見苦しとて人に書かするはうるさし〉とも言う。みっともないからと代筆させるのを、かえっ
て嫌った。「うるさし」には、繰り返されることを厭(いと)う響きがある。手もとに届く手紙
に、きっと代筆が多かったのだろう。
師走も半ば、年賀状の受け付けが今日から始まる。この週末、賀状書きにいそしむ方もおられ
よう。ここ数年は、あて名も印刷が増えた。手もとを見ると、今年届いた6割はあて名が印刷だ。
うち半分は裏面にも肉筆がない。
相手の面ざしを浮かべながら、名前を書いて、ひとこと添える。そうした賀状書きは、古風に
なりつつあるようだ。パソコンで頼むと印刷から投函(とうかん)まで代行してくれるサービス
も人気らしい。究極の「代筆」に、法師は何を思うだろう。
写真などなかった昔、人は、その肉筆で人をしのんだ。〈はかなき筆の跡こそ長き世の形見〉
と『平家物語』にもある。今でも変わりはない。麗筆ばかりでなく、ミミズののたくりも金釘
(かなくぎ)流も、懐かしい姿や声に重なっていく。
「はばからず書き散らした」ひとりに作家の向田邦子さんがいる。マス目も気にせず書いて、
活字になると「嫉妬(しっと)」が「猿股」になっていたりしたそうだ。愉快な逸話を生んだ手
書き時代のたそがれは、心さびしくもある。
--------------------
最後の段落の取って付けたようなトリビアは、内容もテンション下がる方で尻すぼみ。
もちょっと「あ、年賀状書こうかなあ」って気になる締めにしたらいいのに、と思う。
素粒子 12/15(土)
年の瀬日本異常列島3景
その1 子どもにまで発砲して
8人を死傷させた散弾銃男。銃が
問題か、銃を扱う人間が問題か。
× ×
その2 こんどは霜降り馬刺に
とろ馬刺。全国偽装食品コンクー
ルに続々名乗り。応接に暇なし。
× ×
その3 「年金2年で照合」と
いう厚労相公約は無理。口先だけ
のぺらぺら政治家が後を絶たず。
× ×
大安の日を余しけり古暦 虚子
―――
馬刺に「ばさし」、暇に「いとま」、とルビ。
天声人語 2007年12月16日(日曜日)付
中古と新品、小物大物が入り乱れ、あらゆる生活雑貨が通りの両側に並んでいる。山積みの古
着は100円だった。煮込んだ玉こんにゃくや甘酒もある。各人のお目当て、急ぎぶりが違うの
で、押し合いへし合い、前に進めない。
きのう、東京・世田谷のボロ市を歩いた。16世紀に始まり、明治期には冬の名物になったと
いう。野良着やわらじを補強するボロ布が盛んに売られ、この名がついたと伝わる。
100年前の風景を「東京中の煤(すす)掃きの塵(ごみ)箱を此処(ここ)へ打ち明けた様」
と書いたのは、世田谷を愛した作家、徳冨蘆花(ろか)だ。露店の間を行き交う群衆は、のどを
通るヒエ粒に例えた。そして「ボロ市を観(み)て悟らねばならぬ、世に無用のものは無い」
(『みみずのたはこと』岩波文庫)。
無用を有用にするボロの売買は、今風にいえば「エコ」の先駆けだろう。ただ、ボロには「隠
している欠点、失敗」という意味もある。身から出たさびで、あるいは内部告発によって、今年
も多くのボロがさらされた。
首相と大臣、次官、横綱、社会保険庁、食品会社に料亭。人や組織だけではない。佐世保の惨
劇が重ねて示したように、30万丁の銃規制にはほころびが見える。米国の低所得者向け住宅融
資「サブプライムローン」は無理がたたり、散ったホコリに金融市場がむせ返っている。
ボロを引きずり舞台を降りた人がいた。ボロを懐に押し込み、知らぬ顔で居座る者もいる。出
したボロ、そのさばき方で人が見え、わがボロの数々も反省できる。世に無用のものは確かに無
い。
--------------------
天人子、いや朝日新聞は「我が襤褸の数々」を、どんな風に反省するのか。
ついぞ反省などしたところを、見たことが無いのだが。
>わがボロの数々も反省できる。
おお、とてつもなくさりげなくアリバイが、、、。
天声人語 2007年12月17日(月曜日)付
薄紫のもやの中に、まずヘッドライトが現れる。次いで腹に響く排気音、走り去る怪物マシン。
フランスの自動車レース「ルマン24時間」の印象は鮮烈だ。
85年の歴史で、日本車の総合優勝は91年のマツダのみ。その走りをスタンドで見届けた。
硬い客席に、ままならぬ仮眠。夏至ながら、油断の薄着に夜風がこたえた。丸1日の走行距離を
競うルマンは、耐久力の公開実験に例えられる。半数は煙火を噴いて力尽き、完走車は新幹線な
みの速さで日本―豪州ほどの道程を行く。
この玄人の世界に、東海大学の学生が挑むという。走りはプロに託すが、エンジンや車体は内
外の企業と共同で開発した。出場申請が通れば、来年6月、伝統の一戦に大学チームが初めて乗
り込む。
監督を務める工学部教授、林義正さんは資金集めに奔走している。日産でレースに携わり、ル
マンも3度経験した。「登る山は高いほどいい。突破力を養うには最適の教材です。あの空気の
中に、一秒でも長く居させたい」。
学生たちは、レース規則の和訳から始めたそうだ。好きこそ物の上手なれで、夢中になりなが
ら、知識と技術が身につく回路に入っているらしい。各自の専門性を車に結晶させ、衆目の中で
出来栄えを試す。はるか先には表彰台もある。ぜいたくな「授業」である。
先頃の国際比較で、日本の生徒は科学的応用力の衰えを指摘された。現実の喜びや楽しみに結
びつくなら、授業や実験はもっと輝くはずだ。ルマンへの挑戦には、「理科離れ」対策のヒント
が詰まっている。
--------------------
内容は、面白いコラムでした。
最終段落「ヒントが詰まっている」はやや言い過ぎだと思ったけれど、もっと他にも色々やって
いる人が居るのに、という程度の感想なんで、まあこんなもんでしょう。
素粒子 12/17(月)
「まだ取材をしていると思う」
とミャンマーで射殺された長井記
者の父。「無念だとは思わないで
下さい」と佐世保乱射事件で犠牲
になった舞衣さんの父。事件を起
こした男の母は泣き声で「申し訳
ない」と繰り返し言ったという。
永遠に父は悲壮、母は悲愴だ。
× ×
老若それぞれわが道をゆく図。
●「運転はぼけ防止と長寿の秘
訣」と無免許で逮捕の100歳。
●携帯電話でネット利用が1日
平均124分という女子高生。
―――
悲愴に「ひそう」、秘訣に「ひけつ」、とルビ。
>無念だとは思わないで下さい
このお父さんが、「今回の事件(事故)で死んだ人はこんなに良い人だった」
っていつものパターンの批判論者だったのかも、と俺は思うんだけどな。
報道は、こういうスタイルを長年続けているけど、批判論者が理不尽な死で
退場して生じる「論調の勝利」に慢心してると、そのうち大変なことになるよ。
でも、「大変なこと」は朝日ではなく、何時も市井の人に降りかかるんだが。
天声人語 2007年12月18日(火曜日)付
福田内閣の発足の際、書体になぞらえて「楷書(かいしょ)の首相」と小欄で評した。人臭さ
や迫力に乏しいが、端然としてまじめな印象があったからだ。以来3カ月、その見立てが、あや
しくなってきた。
点や画をおろそかにしない書き方が楷書である。だが年金問題への対応は、点画が崩れっぱな
しだ。あげくに「公約違反と言うほど大げさなものかどうか」ととぼけて、大方の失望と怒りを
買うことになった。
そのそっけなさと裏腹に、給油を再開する新法への入れ込みは、並ではない。国会は再延長さ
れて越年に。年が明ければ、衆院での再議決という“伝家の宝刀”のさやを払い、参院の反対を
一刀両断に封じる構えである。
新法は「対米公約」の位置づけだそうだ。年金と違って、こちらの約束には政治家の面目がか
かるとみえる。軽く見られた国民の憤りでもあろう、週末の共同通信と日本経済新聞の世論調査
で、内閣支持率は急落した。不支持の方が上回って、楷書の筆は細りつつある。
中国、唐代の顔真卿(がんしんけい)は、独特の楷書をあみ出した名書家で知られる。その書
は「点は墜石の如(ごと)く、画は夏雲の如く」と評されたと、作家の井上靖さんが書いていた。
点は、天から落ちてきた石のように安定して揺るがず、一画一画が悠々と、美しい。
大胆に点画を略す草書体は、首相の持ち味ではあるまい。国民が望むのは、政権のキーワード
「自立と共生」「希望と安心」を実現していく、ていねいな筆遣いだろう。名書家のように悠々
と美しくなくても、構いませんから。
--------------------
トリビアと修辞で遊びすぎて、ごてごてとした印象。
内容も、なぜ年金問題が進まないのか、なぜ給油に反対か、そういう根っこに触れることなく表
層をなでるだけで軽薄。
最終段落「構いませんから」から漂う薄ら笑いが厭味な後味で読後感も良くない。
「楷書の首相」とやらは、10月2日の天人ですな。
> 古川柳に、身上をつぶしながら風流を捨てられない様を揶揄(やゆ)した〈売家と唐様で書
>く三代目〉がある。総裁選を争った3代目の麻生さんを「粋な唐様文字」に例えるなら、福田
>さんはさしずめ「楷書(かいしょ)の首相」か。端然としてまじめ。だが人臭さや迫力には乏
>しい。
福田氏を楷書と評した、というわけでもなく、麻生氏を「唐様で書く三代目」と揶揄し福田氏を
楷書と対置しただけだし、評価としても「端然として真面目」が主ではなく「迫力に乏しい」を
主としたコラム。
そらまあ、手前の文章の引用だから、好き勝手にやればいいのですがね。
自分の見立て違いを相手のせいにする様は滑稽。
143 :
文責・名無しさん:2007/12/18(火) 15:43:59 ID:RxroqCL30
給油問題も年金問題も『悠々』としてもらっては困るのだが。
ていうか、福田内閣はもううんざり。
144 :
文責・名無しさん:2007/12/18(火) 19:17:50 ID:jyQFKPi60
福田の息子あたりになると、唐様で日本自治区となっていそう
素粒子 12/18(火)
薬害肝炎には冷淡、銃規制には
鈍感。「安心と安全」とはスロー
ガンだったのかね、福田さんよ。
× ×
各紙調査で内閣支持率急落。年
金おとぼけ発言へ反発らしい。あ
わてて陳謝しても手遅れだろよ。
× ×
首相肝いりで食品表示監視Gメ
ン新設。ついでに、公約表示監視
Gメンも設ける要ありと思うよ。
× ×
寒夜つづく。<熱燗や永くもが
なの酒びたり> 中村伸郎
天声人語 2007年12月19日(水曜日)付
火事に鳴らす半鐘は、危険の度合いで鳴らし方が違った。火が遠ければジャーン、ジャーンと
間遠にたたく。近づくほどに早鐘となり、いよいよ迫ると、たたく物を半鐘の内側に入れて、か
き回すように鳴らしたという。
119番を受けた消防職員は、火がどれぐらい迫っていると判断したのだろう。3年前、さい
たま市の「ドン・キホーテ浦和花月店」で放火事件があった。その際の通報対応に落ち度があっ
たと、焼死した従業員らの遺族が市を訴えた。
通報は契約社員の女性がした。テープに残る消防の受け答えは、たしかに冗長な印象を受ける。
「火が出てんの?」「お宅さんの名前は?」……。筆者には火事を通報した経験はないが、意外
にぞんざいな物言いでもある。
避難を勧める言葉もない。女性は身の危険を感じたのだろう。1分49秒後、「すいません。
私出ます」と電話を切った。それが最後の言葉になった。録音を聞くと、助かる可能性を刻一刻
と消していく秒針の音が、頭の中に響く思いがする。
米国の9・11テロで出動した消防士から、「我々はハートが二つある」と聞いたことがある。
早鐘のように自らを鼓舞する心臓と、冷静に平脈を保つそれだ。問題のやり取りは、プロらしい
平静を保った対応なのか、それとも緊張を欠いていたのか。
119番の対応に、全国的な基準はないという。折から火事の多い季節である。万一の通報の
ときは、わが身第一と心得たい。通報を受ける側も、「危急の半鐘」を聞き分けるプロの耳を澄
ましてほしい。
--------------------
「消防職員と電話してたら逃げ遅れてそのまま死んだ」と誤読させようとしているね、天人子。
この女性、電話を切った後一度は店舗外に脱出し、再び店舗内に突入して亡くなったと、ドンキ
の社長は言っているんだが。アレは嘘かね。
ま、内容は兎も角、火事の多い季節云々と文章は上手い。誤読誘導も含めて。
そのお上手な筆で書くのがコレ。
147 :
文責・名無しさん:2007/12/19(水) 17:51:09 ID:Ml9v3WXQ0
一度は自ら脱出した従業員を、店長がもう一度店内に入るよう命令したことはスルーかよ。
そもそも消防を訴える被害者遺族が的外れだけど。
天声人語 2007年12月20日(木曜日)付
冴(さ)えざえとした冬の大気のなか、星が輝きを増してきた。東京で夜9時ごろに東の空を
仰ぐと、ひときわ明るく輝く、赤い星が見える。2年ぶりに地球に接近している火星である。
その色合いが炎や血を想像させ、東洋では「火の星」と呼ばれ、西洋では「戦いの星」になっ
たという。火星人の物語も生まれた。英国のSF作家ウェルズは、19世紀末に『宇宙戦争』を
書いた。それに描かれたタコのような火星人は、そののち長く、人類が思い描く宇宙人の原型に
なった。
「地球外から飛来したUFOの存在を確認していない」。そんな答弁書を、政府が閣議で決め
た。飛来したときの対応や、他国との情報交換などを、民主党議員に聞かれていた。UFOは、
昔ふうに言えば「空飛ぶ円盤」のことだ。
国内多難なおりに、と渋面の向きもあろうが、久々に頬(ほお)のゆるむ話題である。町村官
房長官は、記者会見で「私は絶対いると思っている」と力説した。“閣内不一致”をとがめられ
ず、笑いを誘うのも、宇宙の不可思議のなせるわざだろう。
〈人類は小さな球の上で 眠り起きそして働き ときどき火星に仲間を欲しがったりする……〉
と、詩人谷川俊太郎さんは『二十億光年の孤独』に書いた。〈万有引力とは ひき合う孤独の力
である〉と詩は続いている。
夜空を仰ぐのは、むしろ、星々から見られている地球を意識する営みかもしれない。温暖化す
る「火の星」、いがみ合う「戦いの星」はむしろ地球ではありませんか。火星人の声を聞くよう
な、冬の宵である。
--------------------
真面目に答弁した政府にではなく、こんな愉快質問した民主党山根氏に渋面、だよな。
火星の中接近とも絡めてネタとしては面白いけれど、最終段落でこういうオチに持っていくあた
りにがっかり。
検索してみたけど、ちょっとお花畑な保守系?>山根氏
死者とか、確認しようのない人物に朝日的主張を語らせる締めは使い古された陳腐な手法。
150 :
文責・名無しさん:2007/12/20(木) 21:48:03 ID:YMnOCLKJ0
>>148 いがみ合いを焚き付けてんのは、アサヒるだろーにw
151 :
文責・名無しさん:2007/12/20(木) 22:37:18 ID:auvFSomT0
谷川俊太郎が大好きな朝日w
アメリカでラヂオ放送時、勘違いした視聴者が実際に火星人が攻めてくると思い込みパニックになった作品は、朝日の「不逞鮮人が随所に火を放ちつつ」の記事を彷彿とさせるなw
素粒子 12/20(木)
予算編成や税制改正で「1年限
り」措置が目立つ。だいいち内閣
が1年もつかどうか分からない。
× ×
「お家芸」一覧。
●福田首相――おとぼけ。
●プーチン大統領――居残り。
●守屋家――たかりにぎにぎ。
●山田洋行――水増し。
●NHK経営委――内輪もめ。
●ドラ息子――介護放り棄て。
× ×
鉄砲ともいいます。<河豚喰ふ
て斗酒飲んで我死なん哉> 露伴
―――
棄てに「す」て、とルビ。
素粒子 12/19(水)
相変わらずの会議政治。今度は
社会保障国民会議とか。前首相の
あれこれはどうなったのかねえ。
× ×
宇宙からのUFO確認してない
と政府。宙に浮いてる未確認年金
記録調査でそれどころでないさ。
× ×
女は進化しておばあさんになる
という仮説に裏付け。男は退化す
る一方。これは証明の必要なし。
× ×
<のらくらもあればあるぞよと
しの暮> 一茶
> 相変わらずの会議政治。今度は社会保障国民会議とか。前首相のあれこれはどうなったのか
>ねえ。
前首相のあれこれは、お前らが前首相を叩きに叩いて、粉々に打ち壊した時に、何もかも一緒に
棄てさせられたんだが、覚えておられない?
お前が棄てたんだよ?
お前が棄てさせたんだ、新聞記者殿。
品性も知性も、記憶力もないのかよ、お前。
生きている価値、ないのう。
157 :
文責・名無しさん:2007/12/21(金) 10:28:30 ID:2OguZ+OX0
>>156 福田が就任した当初は、安倍色が弱まり福田色が強くなるごとに
逐一記事にして福田を絶賛してたのにな。
天声人語 2007年12月21日(金曜日)付
韓国の次の大統領に決まった李明博(イ・ミョンバク)氏には、「コンピューターつきブルドー
ザー」の愛称があるそうだ。日本人なら、その名に田中角栄元首相を重ねる人が多いだろう。貧
家に生まれ、頂点にのぼり詰めた立志伝にも、相似たところがある。
建設業界から身を立てた。清濁併せのむ度量がある。そして、カネにからむ疑惑がついてまわ
るのも角栄氏に通じる。韓国経済が閉塞(へいそく)感に沈むなか、豊かさを求める国民の期待
を帆に受けて、勝ちを得た。
韓国でいま、何か問題が起きると「盧武鉉(ノ・ムヒョン)(大統領)のせいだ」と言う冗談
がはやっているそうだ。舵(かじ)取りの失敗で貧富の差が広がり、若者は就職難にあえぐ。不
満の海に、李氏は「最高権力者ではなくCEO(最高経営責任者)になる」と言葉を投げ込んだ。
韓国の大統領は、「選ばれた皇帝」と呼ばれるほど権力が集中する。皇帝にならず社長になる
決意は、庶民の琴線をかき鳴らした。李氏の歩むコリアン・ドリームに、夢を重ねた人も少なく
ない。
こちらの期待は、日本への未来志向の姿勢だ。韓国のことわざに「往(ゆ)く言葉が美しけれ
ば来る言葉も美しい」とある。「売り言葉に買い言葉」の裏返しである。後ろ向きな言葉の応酬
は置いて、襟を正しつつ前を向きたい。
期待はしかし、いつも失望と道連れだ。今太閤と人気を誇った角栄氏も、狂乱物価や金脈問題
で急速に支持を失っていった。李氏の疑惑は、再捜査が始まるという。行く末まで角栄氏に似な
いよう祈りながら、来年2月からの滑り出しに注目する。
--------------------
まあ、こんなもんかな。当たり障りの無い、無難な内容。
>>158 > 韓国でいま、何か問題が起きると「盧武鉉(ノ・ムヒョン)(大統領)のせいだ」と言う冗談
>がはやっているそうだ。
朝日がアサヒった「アタシ、もうアベしちゃおうかな」はコレが元ネタですか?
あと朝日じゃないけど「ああ、これも小泉失政のツケか」なんてのもあったね。
どちらも冗談じゃなく本気で言ってるらしいのが侈だけど。
>韓国のことわざに「往(ゆ)く言葉が美しければ来る言葉も美しい」とある。
安倍が「美しい国へ」「美しい星50」とか言ってるとき
「空疎なスローガン」と口汚く罵ってたのはどこのマスゴミだっけ?
160 :
文責・名無しさん:2007/12/21(金) 20:35:30 ID:brdO5SNw0
>往(ゆ)く言葉が美しければ来る言葉も美しい
済みません。
金を出せ。
素粒子 12/21(金)
あれも検討中、これも検討中。
福田政治は官僚任せ、それで支持
率が下落の一方じゃ世話ないね。
× ×
UFOがいる、いないだの、ゴ
ジラ相手にゃ災害派遣だの、官僚
もあきれる閣僚じゃ世話ないね。
× ×
詐欺容疑で霊感商法を摘発の神
奈川県警、身内の警視を事情聴取
して家宅捜索とは世話ないねぇ。
× ×
<芭蕉去つてそののちいまだ年
くれず> 蕪村
天声人語 2007年12月22日(土曜日)付
日本料理をきわめた懐石「辻留」の2代目辻嘉一さんは、各地を旅して、土の違いが生み出す
野菜の違いを知った。たとえば火山灰の層に育つ関東のネギは、上に伸びるにまかせると歯触り
が強くて食べづらい。
だから農家は、土を盛って白根を長く育てる。片や、関西のネギは細くて白根が少ない。青葉
は柔らかく、霜の降りる頃のうまみはすばらしい。だれしも故郷を離れると、ふるさとの土が恋
しくなるものだと、著書『味覚三昧(ざんまい)』につづっている。
しみじみと郷愁を誘う料理が、先ごろ農林水産省の発表した「農山漁村の郷土料理百選」に並
んだ。土地土地の暮らしから生まれた「食べてみたい、食べさせたい」料理を、一般の投票を交
えて選んだ。一覧表を眺めていると、ついつい目が“迷い箸(ばし)”をする。
わんこそば(岩手)や石狩鍋(北海道)などは、舌が覚えている。しかし、おっきりこみ(群
馬)、しもつかれ(栃木)、いきなりだご(熊本)などは、どんな料理なのか見当もつかない。
郷土の誇りの多士済々ぶりを、あらためて思う。
百選のひとつ、大分の「手延べだんご汁」について、作家の松下竜一さんが書いていた。母親
は、カボチャを煮崩した汁に団子を入れた。ふつうは多くの野菜を具にするが、母親の育った村
の調理法は違っていたのだという。
その味が忘れられないと、松下さんは回想している。風土がはぐくむ料理だが、行きつくとこ
ろは一人ひとりの母の味ということか。思い出を隠し味に、ふるさとを舌に載せるのもいい。
--------------------
最後の「思い出を隠し味に」云々は、言葉遊びが過ぎてくどい感じ。
>いきなりだご(熊本)
セブンアップ吹いた
164 :
文責・名無しさん:2007/12/23(日) 00:29:53 ID:e2/H50FB0
目の“迷い箸(ばし)”をしてしまう−だろうな。
どーでも好いがw
165 :
文責・名無しさん:2007/12/23(日) 00:53:16 ID:e2/H50FB0
粗流子 12/23(日)
あれは日本劣化、これは温暖化。
番組作りは外注任せ、それで視聴
率が下落の一方じゃ世話ないね。
× ×
UFOがいる、いないだの、奥
様相手にゃ不倫芸能人だの、視聴者
もあきれる低俗番組じゃ世話ないね。
× ×
警視の霊感商法を糾弾の朝日新聞
、身内のTVで霊感番組を垂れ流して
2時間番組とは世話ないねぇ。
× ×
<久米去つてそののちいまだ年
くれず> 古舘
天声人語 2007年12月23日(日曜日)付
早めの冬休みで東伊豆の温泉に泊まった。伊豆の師走は、雨が多い6月と9月に次ぐ閑散期、
まして平日である。往復の特急も宿の部屋も、半分は空いていた。観光地の見どころやサービス
の分け前が増えた気分だ。
森の露天風呂から月を拝み、軒を渡るリスに声を上げ、誰もいない松葉の散歩道を行く。行列
もせず、旬のキンメダイを煮つけと刺し身で堪能した。うまい地ビールも知った。1泊の旅でも、
それなりに生き返る。
四つの祝日を月曜に移した「ハッピーマンデー」制によって、土日が休める人は3連休が増え
た。黄金週間の4連休を含めると、今年はこの週末で10回目だ。3日を寝て過ごすわけにもい
かず、誰でも予定の一つや二つは立てる。
休暇大国のフランスは、バカンスをこう定める。《仕事や治療以外の理由で、続けて4日以上
を居住地でない場所で過ごす》。かの地なら3連休は「半人前」だが、日本では貴重な固まりだ。
旅行業者は、上海やソウルは2泊でも楽しめますと宣伝している。
無論、旅に出るだけが休みではない。趣味もいいが、財布に優しい散歩をお勧めしたい。連休
なら、近所の店先や花木の移ろいを楽しむゆとりが出る。途中、初めてのそば屋をのぞくのも面
白い。雨なら、煮込み料理の世話をしながら読書という手がある。
3連休は、時間という資源の割り振りを自ら決める良い機会だ。中高年のご同輩には老後の予
習にもなろう。若い親がごろ寝では、子どもは「3連泣」になりかねない。前向きに、まじめに
休みたい。
--------------------
おフランスとの対比といい天人子のお薦め休日法といい、なんだか押し付けがましくて、休日を
ゆったり過ごすという気になれない。
天声人語 2007年12月24日(月曜日)付
12月が光り始めたのはいつ頃からだろう。昼が短く、明かりには縁の深い季節である。飾る
ための灯がそこに重なり、街では並木が光を放つ。今夕、その輝きは絶頂を迎える。
クリスマスを彩る楽曲には、「きよしこの夜」「もろびとこぞりて」などの聖歌と、「ホワイ
トクリスマス」「赤鼻のトナカイ」といった非宗教歌がある。後者を代表する「ジングルベル」
が世に出て、150年になるそうだ。
1857年、米国のJ・ピアポントが感謝祭のために作り、ほどなく翌月の、もっと大きな祭
りの曲に「昇格」したという。1965年には、ジェミニ6号の飛行士により「宇宙で演奏され
た最初の曲」となる。歌詞は馬ぞりで走る楽しさに尽きており、宗教色はない。
日本のクリスマスも、大衆文化としてはキリスト教を超えた国民行事だ。祈りとは無関係に酒
宴が催され、愛が語られ、贈り物が渡る。2000年後の東洋で、自分の誕生日がこれほど「祝」
されるとは、イエスでも見通せなかったろう。
洋の東西を問わず、祭りは家族の「小さな幸せ」を確かめる時でもある。ジングルベルが流れ
込む部屋で、丸いケーキを切り分ける。昭和への懐古を禁じ得ない。〈選(え)り迷ふ菓子銀皿
に聖夜くる〉小川濤美子。
いま、年頃の息子や娘は光る街に誘い出され、イブの食卓にそろう家族がどれほどあろうか。
年金宙に浮き、格差が広がり、値上げの嵐が吹き荒れる年の瀬、人のつながりが最後のよりどこ
ろにさえ見える。ケーキを分け合える幸せは、そう小さくはない。
--------------------
最後の段落、年金格差値上げのあたりが、いかにも蛇足で聖夜気分も興醒め。
浮き立つ気分を、段落を追うごとに突き落としていく書き方が、この天人子のスタイルのようだ
けれど、良くないと思う。
素粒子 12/22(土)
「2007年冬の虫図鑑」
●ミンエイカ 蚊の変種。小泉
時代には異常発生した記録がある
が、その後急激に減少。福田時代
になって冬眠したらしく、蚊好き
行革相がいくら叫べども来らず。
●カネトリノミ 蚤の変種。防
衛省の人間なら、事務次官だろう
と南関東防衛局員だろうと取りつ
く。この蚤に食われると業者から
平気で金を受け取るようになる。
× ×
冬至。<柚子湯して来し方さん
らんせしめんや> 恩田侑布子
―――
「ミンエイカ」「カネトリノミ」が太字。
蚤に「のみ」、とルビ。
>>167 こいつらウンコするときもセックスするときも政府批判・世相批判しなければ!
という強迫観念にでも囚われてるのかねえ。
「そういえば右翼系の若者が〜」とか、朝日じゃないけど「ああ、これも小泉失政の〜」とか。
天声人語 2007年12月25日(火曜日)付
ものごとや人を評するのはむずかしい。同じほめ言葉、けなし言葉を使っても、言う順序で印
象は変わる。たとえば「誠実だが、仕事が遅い」と「仕事は遅いが、誠実だ」では、だいぶ違う。
薬害C型肝炎訴訟を巡る福田首相の判断は、どう評せばいいだろう。原告側も言うように、「解
決へ向けての大きな一歩」ではある。だが、遅すぎたのは否めないし、何より内閣支持率の急落
が背景にある。人心がさらに離れては政権はもつまい。「英断だが計算ずく」と言うべきか、「計
算ずくではあるが英断」だと見るべきか。
そう斜に構えなくても、という向きもあろう。だが、ことは政治家の、命への向き合い方にか
かわる話だ。国民の命を守る強い意志が、政治にあるのだろうか。それとも、その時々の空気次
第という、頼りないものなのか。
首相の判断を見守るかのように、民主党の山本孝史参院議員が逝った。がんを公表し、余命と
向き合いながら活動を続けてきた。がん対策基本法や自殺対策基本法の成立に尽くした。氏をよ
く知る同僚は、「いのちの政治家」と呼んで死を惜しむ。
山本さんは首相の判断を「英断」と評したくはないだろう。命は、日々の、当たり前の政治の
中で守られていくべきだ。そんな信念を抱き続けたと聞く。特別な英断に頼るのは、氏にとって、
政治の冷酷の裏返しに他なるまい。
本当に一律救済になるのか。国の責任をどこまで明確にするのか。行きつく先はなお不透明だ。
「遅かったが、誠実だった」と評される結末に期待する。
--------------------
斜に構えるどころか、何がどうあっても評価する気はまったく無い、と告白しているよ、天人子。
例えば、朝日新聞の紙面刷新は部数減に歯止めをかけたい一心の計算ずくの振る舞い、なんです
かね? そうやって、物事を単一の要因に無理矢理押し込めるから、全体像がいびつになる。
歪な全体像を曲がった筆で書くから、歪曲と言われるのだよ、天人子。
天声人語 2007年12月26日(水曜日)付
コーヒーの当て字といえば「珈琲」がふつうだが、ときに「可否」と書くこともある。明治時
代に東京に登場した喫茶店のなかに、「可否茶館」という名もあった。
作家の獅子文六は戦後、『可否道』という新聞小説を書いた。勉強のためにコーヒー店をはし
ごして、胃を悪くしたそうだ。好きでもほどほどが肝要、と回想を記している。古くからコーヒー
は、体に良いと重宝され、毒だと嫌われ、その“可否”が論争の的だった。
近年はしかし、だいぶ旗色を良くしている。厚生労働省研究班は、せんだって、肝臓がんにか
かりにくくなる効果が「ほぼ確実」と判定した。毎日飲む人の発症率は、飲まない人の約半分に
なる。単一の飲食物への公的なお墨付きは初めてという。
糖尿病の予防効果もあり、自律神経に作用して血行もよくなるそうだ。コーヒーは、古くは欧
州で「煤(すす)のシロップ」「古靴のエキス」などと呼ばれ、嫌われた歴史がある。めげずに
愛飲した人々は、相次ぐ「可」の朗報に、わが意を得たりだろう。
片や「否」の烙印(らくいん)が日々巨大になるのは、もう一方の嗜好(しこう)品の雄、た
ばこである。先日も、同じ研究班が、夫が喫煙者だと妻の肺腺がんリスクが2倍になると公表し
た。たばこの健康被害にかかる医療費は、今や年に1兆円を超えている。
味わい深い組み合わせを誇ったコーヒーとたばこも、可と否の分かれ目が、縁の切れ目か。禁
煙してコーヒーだけを楽しむ人が、まわりに増えた。煙がなくてもコーヒーはうまい。そんな声
をもっぱら聞く。
>単一の飲食物への公的なお墨付きは初めてという。
嘘付けカス
同じ厚生労働省研究班の研究報告
ttp://epi.ncc.go.jp/jphc/rnews/news005.html お茶に関しては抗酸化作用などいくつか人に対するプラスの作用の研究報告がされているが
コーヒーは急性作用 、慢性作用ともにプラス、マイナスの両面が古くから言われていて決着がついていないものも多い
一つの事例を挙げて騒ぐなよ
しかも
>相次ぐ「可」の朗報
といいながら取り上げているのは日本の一つの研究報告だけじゃねぇか
ガクシャの端くれとしてこういう印象操作を起こす不確かな文章の書き方には反吐が出る
173 :
文責・名無しさん:2007/12/26(水) 17:10:17 ID:IfpemDQw0
素粒子 12/25(火)
首相、肝炎問題でやっと動く。
フ ふと見りゃ あとがない
ク 苦難の内閣
ダ だから ここらで
ヤ やるとこ 見せにゃ
ス すってんころりん
オ おじゃんが こわい
× ×
大将代われば陣立ても変わる。
米模倣の国家安全保障会議構想、
アベと共に去りぬ。法案は廃案。
× ×
<クリスマス馬小屋ありて馬が
住む> 西東三鬼
―――
「フ」「ク」「ダ」「ヤ」「ス」「オ」が太字。
素粒子 12/26(水)
「うむ、NHKも内部に溝、肝
炎立法も発生責任巡って溝か。年
の瀬、どこも溝だらけだなァ」と
父がつぶやいたとたん、「うちの
溝はどうするのよ」と母。父に頼
んだ外回りの掃除をしないからで
す。「あれだけ検討と静観の福田
さんも謝罪したわね」と言われ、
父は立ち上がり頭を下げました。
「だめ、実行あるのみよ」と母が
冷然と告げました。(家庭日記)
× ×
ことしもあと幾日。<数へ日に
いきいきといま過去語り> 化石
>>174 2chで見かける「ねこだいすき」の縦読みレベルだな
いや、それ以下か
天声人語 2007年12月27日(木曜日)付
日本で言う「名無しの権兵衛」を、米国では「ジョン・ドウ」と呼ぶ。氏名不詳者の代名詞で、
女性なら「ジェーン・ドウ」となる。権兵衛さんと違い、公文書にもよく使われる表現だ。
「ジョン・ドウ起訴事業」なる試みが、数年前、性犯罪の多いニューヨークで始まった。容疑
者が捕まらなくても、現場に残されたDNAに“人格”を与え、身代わりとして氏名不詳のまま
起訴する。起訴によって時効の成立を防ぐのが、捜査側の狙いである。
容疑者の遺留物でも、足跡や凶器を裁判にかけることは出来まい。そこへいくと、遺伝をつか
さどるDNAは生命の設計図ともいわれ、ある意味で当人そのものだ。「4兆7千億人に1人」
の精度で個人を識別できると聞けば、身代わりにも説得力がある。
14年前、大阪のホテルで女性が殺された。現場に残されたDNAが、最近の事件の容疑者の
ものと一致した。日本にはDNAを身代わり起訴する制度はない。もう1年で時効が成立という、
きわどい再逮捕となった。
「天網恢々(かいかい)疎にして漏らさず」の故事を思う。中国の老子が、自然や正義の厳正
をさした言葉だ。「DNA鑑定の登場で時効は時代遅れになった。犯人は何十年たっても枕を高
くして眠れない」とニューヨーク市長も言っている。
14年前の被害者は、名無しのDNAに名前がつくのを、あの世で待ち望んでいただろう。被
害者遺族の心にも、時効はないという。最先端の生命科学が、目のつんだ「天の網」となって、
人間世界の罪をにらんでいる。
--------------------
「被害者遺族の心に時効は無い」ってんなら、例えば指紋データベースはどうだ。
犯罪捜査の大きな助けになるぞ。
最先端の生命科学だから間違いなく頼れる、なんてなモンじゃぁないと、思うんだがね。
ジエン・ドウ
自演道
素粒子 12/27(木)
暮れの東西名人会演目――
× ×
●テレビ亭コメンテー太は「ち
りとてちん」 何が起きようと知
ったかぶりでたちどころに解説。
●福田家うふふは「三枚起請」
動きは少し緩慢だが、公約を忘
れてもとぼけてみせる独特の味。
●ロシア亭プー珍は「居残り左
平次」 大統領辞めても首相があ
るさと、権力の座にずっと執着。
●検亭文科生は「三方一両損」
集団自決問題で沖縄、執筆者、
反対者の三者に配慮したらしい。
―――
「テレビ亭コメンテー太」「ちりとてちん」「福田家うふふ」「三枚起請」「ロシア亭プー珍」「居残り左平次」
「検亭文科生」「三方一両損」が太字。
落語家になぞらえるなら、「公約」「権力」などの言葉を使わずに書けないのかな。
>>179 > ●テレビ亭コメンテー太は「ち
>りとてちん」 何が起きようと知
>ったかぶりでたちどころに解説。
佐世保の乱射事件直後に、「自動小銃ではないか」と勝手に思いこんで
米軍が関与しているかのようなコメントを流したのはどこのテレビ朝日だっけ?
天声人語 2007年12月28日(金曜日)付
夏ごろの小欄で、作家として立つ前の吉川英治が川柳に親しんでいたと書いた。雉子郎(きじ
ろう)というその号は、新聞に載った〈桂庵(けいあん)に踏倒さるる頬(ほお)の痩(こ)け〉
の一句で川柳界に知られるようになった(『川柳の群像』集英社)。
桂庵とは、職業仲介所の俗称である。ピンハネでもされたのか、恨みつらみが十七文字にこも
る。吉川は家計を助けるために年齢をごまかし、20を超す仕事を転々とした。のちの国民的作
家も当時は貧しく、弁当を持って行けない日があった。
現代の桂庵も、そう変わらないらしい。違法派遣を繰り返した日雇い派遣大手グッドウィルが、
国から事業停止命令を受けることになった。全事業所が年明けから数カ月の停止になる見通しだ。
1日3万人という派遣スタッフに収入途絶の不安が広がっている。
おととい、低収入に悩む若者向けの「年越し電話相談会」が東京であった。NPOなどが主催
し、85件が寄せられた。日雇いに関するものも多く、内容は悲鳴に近かったという。
日々雇われ、日々失業しているような疎外感は、心をなえさせる。雇い主からの突然のキャン
セルも頻発している。「都合しだいで引っ張り出したり、留め置いたり」と、NPOの代表は、
倉庫の在庫のような扱いを憤る。合法的でも、日雇い派遣そのものに反対する声が高まっている。
「桂庵口」という古い言葉がある。仲人口に似て、仲介者の言は信用ならないという意味だ。
仕事と人との、確かな縁結びを任せられる桂庵なしには、若者の希望は痩(こ)けていくばかり
だ。
今年消えていったもの― フミー
素粒子 12/28(金)
●今年のことば――
偽装、捏造、冤罪、隠蔽、ナン
トカ還元水、絆創膏、特待生、し
ょうがない、賞味期限、かわいが
り、妻同伴ゴルフ接待、謝罪。
●今年消えていったもの――
キリマンジャロの万年雪、北極
の氷、「おふくろさん」、青銅製
半鐘、官邸から首相のお友だち、
駅前留学、動乱国取材記者の命、
赤福、「私の内閣」、美しい国。
× ×
筆者が代わります。5年間、お
しかりの手紙など深謝します。
―――
「今年のことば」「今年消えていったもの」が太字。
捏造に「ねつぞう」、隠蔽に「いんぺい」、絆創膏に「ばんそうこう」、とルビ。
さらばフミー
185 :
文責・名無しさん:2007/12/29(土) 12:31:06 ID:SgbReEVL0
>>183 フミーは最後も安倍のことが気になってしょうがないみたいだな。
天声人語 2007年12月29日(土曜日)付
謎めいた「山の老人」は、マルコ・ポーロの『東方見聞録』に登場する人物の中で、とりわけ
印象深い。ペルシャ(イラン)の険しい峡谷に壮大な宮殿をつくり、武勇を見込んだ若者を集め
た。
若者らは美女に囲まれ、ハシシ(大麻)にふける。快楽におぼれ、老人の言うままに「一人一
殺」の刺客となって、近隣の権力者らを震え上がらせたという。脚色はあるようだが、老人はイ
スラム教の一分派の指導者として実在した。若者を操ったハシシは、英語のアサシン(暗殺者)
の語源になったとも言われている。
パキスタンのブット元首相を暗殺した者は、どんな“ハシシ”に操られたのか。イスラム過激
派の大義なのか、それとも政府や軍などの、ブット氏への敵意も糸を引いているのだろうか。背
景はともかく、世界に走った衝撃は大きい。
ブット氏は8年におよぶ事実上の亡命生活から、10月に帰国した。狙われるのは承知だから、
火中の栗を拾う決意だったろう。だれもが案じたなかでの凶弾によって、祖国民主化への志は、
「遺志」となって凍りついた。
古代ローマの将軍、シーザーの故事を思い出す。暗殺される前日に友人らを招いた晩餐(ばん
さん)で、「どんな死に方が最良か」と話がはずんだ。シーザーはそれに「突然の死」と答えた
と伝えられる。
古来、おびただしい「突然の死」が暗殺者によってもたらされてきた。最良どころか、志半ば
の、無念きわまる最期であろう。その列に加わったブット氏を悼む。そして、遺志の新たな担い
手の現れることを願う。
--------------------
全く他人事なんだね、天人子。パキスタンにとって、周辺国にとって、日本にとって、世界にとっ
て、どうなるのが好ましいかとか、そういう方向性の思考は薄いようだ。
文章全体としては面白いけれど、山の老人とカエサルの二つ引用で字数を費やし、コラム子の感
情が薄くなっているのが、どうにも借り物の思考臭い雰囲気。
天声人語 2007年12月30日(日曜日)付
SF作家の星新一が亡くなって10年になる。短い行数で読者を別世界に引き込み、最後にす
とんと落としてくれる技はなお新鮮だ。新聞紙上でも、短い文字列が日々現実を切り取る。12月
の言葉から。
佐世保市の乱射事件で殺害された倉本舞衣さん(26)の父潤一さん。葬儀で「舞衣は大好き
な子どもたちを守って亡くなりました。だから無念だとは思わないで下さい」。気丈さが不条理
を際立たせる。
北の店頭に戻った「白い恋人」は売り切れ相次ぐ人気に。国際大学研究員の鈴木謙介さんは
「消費者の反応はメディアが大きく取り上げた時に偏る。偽装を問題視するのも、販売再開で購
買に走るのも一時的な現象ではないか」。
政界に降ってわいた未確認飛行物体(UFO)論議で、福田首相は「私はまだ確認していませ
ん」と素っ気なし。年金の不手際では「公約違反というほど大げさなものかどうかね」と世論を
逆なで。有事に冷め、平時には熱く説くべき指導者の、妙な「ぬるさ」が支持率を押し下げた。
ジャズピアニストの巨星オスカー・ピーターソン(82)逝く。「うまいピアニストは多いが、
彼は聴く人を無条件で幸せにしてくれた」と同業の小曽根真さん。
『星新一 一〇〇一話をつくった人』(新潮社)で大佛次郎賞などを受けた最相葉月さんが、
取材を振り返る。「遺品にふれていると、子供が読むものと決めつけられた苦しみ、文壇で認め
られない怒りが伝わってきた」。自分の力が及ばない現実を含め、良いこと悪いこと、山積みに
して年がゆく。
--------------------
短い言葉で単純化したら、ダメなんじゃなかったっけ? マスメディアがする単純化はよい単純
化、ということでしょうか。
第3段落、こういう分析を載せておいて、新聞書きの皆様は真意を理解できているのでしょうか。
それはそれとして、星新一はいいね。
> 政界に降ってわいた未確認飛行物体(UFO)論議で、福田首相は「私はまだ確認していませ
>ん」と素っ気なし。年金の不手際では「公約違反というほど大げさなものかどうかね」と世論を
>有事に冷め、平時には熱く説くべき指導者の、妙な「ぬるさ」が支持率を押し下げた。
で、平時に有事法制の必要性を熱く説いた政治家を軍国主義者扱いした朝日新聞は、
UFO議論をどう考えるのさ。
189 :
文責・名無しさん:2007/12/30(日) 21:31:14 ID:K9lSTFOf0
短い行数なのに話題があっちこっちにぶれる天声人語は、星先生を見習ってください。
191 :
文責・名無しさん:2007/12/30(日) 21:56:49 ID:Z/LGdd4Q0
自殺、売春、虐待、大量殺戮、女性差別、ホームレスは農耕社会になってから始まりました
天皇はA型で朝鮮の出身です。A型は2000年前に日本に来たから帰ればいいのに。
A型は100%農耕民族とはいえないがO型かB型にぜんぜん好かれないA型は
農耕民度が高すぎるから2000年前に日本の先住民族を大量に殺してきた
遺伝子、多そうだね。
遊牧民族は厳しい自然の中を小さい家族で移動しながら生活してきたので家族と他人の線引きをはっきりさせたと思う。
これをクールと感じる。だから、そのぶん身内にはあつくなるのか。
B型は遊牧民族、O型は狩猟採取民族。
A型は農耕民族。農耕民族は2千年前(つい最近)に、中国から日本に来た。A型は2万5千年ごろ誕生して農耕社会を
作ってきた。農耕民族社会になってから狩猟採取民族が大量に殺され滅び吸収され、ホームレス、虐待、売春、
女性差別 が始まり、強制的に横並び結婚し横並び子作りしないと女が生きていけない社会になる。
横並びの群れ社会(農耕民族社会)は無理やり敵を作り差別しないと作れない。これが、いじめ。
ブサイクで、もてない農耕民族はとくに性欲として横並びの群れ社会を作りたがる。
農耕民族社会はA型女も不幸になります。
192 :
文責・名無しさん:2008/01/02(水) 13:13:29 ID:TIbZ3rFM0
朝日記事スレよりコピペ。大みそかの紙面でも暴走したフミー。
887 名前:文責・名無しさん メェル:sage 投稿日:2007/12/31(月) 09:51:36 ID:FlddBWYZ0
年末という事で「素粒子のフミー」こと河谷史夫が1年のまとめコラムを
載せてたりするが、1年以上にわたって「家族日記」とかで粘着した
安倍への思いのタケのぶちまけっぷりが素晴らしい。
「──
そして一番のいんちきは『戦後生まれ初の宰相』の『美しい国』だった。
安倍前首相はだいたい出てきたときからうろんであった。今さらいうのも
せんないが、先代の仕掛けた郵政選挙が大勝というお土産つきで
禅嬢されたに過ぎなかったのに、そのくせ『美しい国へ』だの『戦後レジーム
からの脱却』だのとさえずりだしたのがどうにも奇妙に聞こえた。
<中略>
今年は、国民を美しい国へ連れて行くと勝手に約束し、年金記録問題を
解決すると約束した首相が、約束など知ったことかとばかりに勝手に
やめていった年として記憶されるだろう。
──」
首相としての活動する以前から「ゾッコン」だったことを暴露。
そりゃ叩きにも力が入ろうというもんですな。
ちなみにコラムの〆もまた素晴らしい。
「いかにも、政治家に腹が立つのは求めすぎていたかもしれなかった。
うそで固めた国で生きていくには、もう求めない事だ。来年から少しは
利口になろうかと思う」
193 :
文責・名無しさん:2008/01/02(水) 21:21:38 ID:UEokEVUT0
よくこんなひどい文章(内容以前に文章がむちゃくちゃ)な
素粒子をのさばらせておいたもんだよな。もう書かせるな。
自分の文章はネットにも載らず英語版に翻訳もされないと愚
痴ってたが、こんな新聞社の恥でしかないウンコ記事を広め
たいなんてどこまで自己中心的なのかと。
天声人語 2007年12月31日(月曜日)付
狩猟の場である氷を温暖化で失い、一頭の北極グマが海に流される。泳ぎ疲れ、飢えてたどり
着いた陸地で最後の力を振り絞り、セイウチの大群に突撃する姿は胸を打つ。1月に公開される
記録映画「アース」(英独合作)だ。
厳しい環境下で生きる動物を最新技術で追った。モンゴルからインドへと、ヒマラヤ上空を渡
るツルの群れがいる。乱気流に逆らいながら、命がけで挑む8000メートルの壁。砂嵐の中を
何週間も歩いたアフリカゾウたちは、ようやく見つけた湿地と戯れる。
ゴア氏の「不都合な真実」が人類への警告なら、こちらは地球賛歌だ。この惑星はまだ生きて
いる、いま行動を起こせば間に合うという気にさせる。強いが押しつけない、間接話法の妙であ
る。
46億歳の地球が養う動植物の中のただ一種が、ここ100年ほどの好き勝手で招いた自然破
壊、温暖化。このまま気温が上がれば、野生の北極グマは2030年までに絶滅の恐れがあると
いう。死をもって急を告げる炭坑のカナリアを思う。
地球の住み心地は、ガラス細工のような生態系の均衡の上に保たれている。他生物を思いやる
ことが我が身を守ることにもなるのだが、人の世の災厄に追われて心はそこまで広がりにくい。
ゆく年も暴力と不正に満ちていた。「悪」への処方として品格や国柄を説くのもいいが、残り
1日ぐらいは別のスケールで考えたい。乾杯とごちそうをしばし我慢し、発想の起点を「私」か
ら地球にかえてみる。この上ない星に生まれた幸運と、その星の不運が見えてくる。
--------------------
第3段落、間接話法の妙などと直接的に語ってしまうセンスの無さに興醒め。
なんだか突き抜けたら「エゴだよ、それは!」とかそっち方向にイってしまいそうなハナシがお
好きな天人子。前にもこんなの書いていたよね。
天声人語 2008年01月01日(火曜日)付
ベートーベンが交響曲第5番「運命」を仕上げたのは1808年の初めとされる。第3番「英
雄」の完成前に想を得て、第4番を書いても放たず、5年の推敲(すいこう)を重ねた一発必中
の作品だった(『名曲解説全集』音楽之友社)。
〈ダダダダーン〉は世界で最も知られた旋律だろう。指揮者の金聖響さんは近著『ベートーヴェン
の交響曲』(講談社現代新書)で「冒頭のわずか四つの音が、次々といろいろな楽器に受け継が
れ……一点の隙(すき)もない巨大な建造物になります」と解説する。
冒頭の4音は、すべての弦楽器とクラリネットで響かせる。そろえるのが難しいそうだ。ベル
リンフィルのカラヤンは、指揮棒を一、二、三と振って〈ダダダダーン〉。バーンスタインが
ウィーンフィルを振った時は、一、二で〈ダダダダーン〉だったという。
この旋律を「運命が戸をたたく音」とする説には異論も多い。確かなのは、人の一生は2世紀
前の名曲のように「どの一つの音も完璧(かんぺき)に計算された構造物」(金さん)にはなら
ないことだ。
冒頭でダーンと決まるのは故郷と親兄弟ぐらいで、あとは才覚と努力でどうにでも。ところが、
この「公平の原則」が怪しくなっている。富める者がさらに富み、階層や格差が再生産される社
会はいずれ行き詰まる。
年末ジャンボの吉凶はすでに決し、次の幸せを願う人の波が神社仏閣を埋めている。さて、08
年はあなたの戸をどんな音でたたくだろう。運命に任せる人生では不公平にも勝てない。戸は内
側から、自分でダダーンと開けたい。
--------------------
年始からまた、イヤぁな気分にさせるコラムを載せてきました、天人子。誰もが公平な社会を目
指した共産主義運動は、早々に行き詰ったと思うのですが。天人子の考える「公平の原則」って
のは、どういうものなんだか、ちょっと述べてみてお呉でないかい。
とりあえず、日本に生まれたという時点で相当な幸運であると言う認識も、必要だと思うんだけ
れどなあ、ワシは。
197 :
文責・名無しさん:2008/01/05(土) 02:00:22 ID:pe6cKtsg0
天声人語 2008年01月03日(木曜日)付
元日、記念の年を迎えた東京タワーにのぼった。エレベーターが1時間待ちと聞いて、外階段
で大展望台を目指す。何度か休みながらも、進む方向は上しかない。この塔が背負った時代が、
まさにそうだった。
1958(昭和33)年の開業は、戦後復興から高度成長へと、日本全体の上げ潮を告げた。
タワーには総合電波塔の役割とは別に、国産の資材と技術で世界一を建ててみせる意味があった。
いま、地上150メートルからの眺めは平凡だ。地平線はあまたの高層ビルでぶつ切りにされ、
点線になっている。西では六本木ヒルズと東京ミッドタウンのタワーが、助さん・格さんのよう
に空を突く。それでも赤白の鉄塔には、時が醸した黄門様の存在感がある。
東京タワーの半世紀は、ざっくりと昭和が30年、平成が20年。両方にまたがるバブル期か
ら、日本は下り階段に迷い込んだ。だから、建設中のタワーをとらえた白黒写真はまぶしい。50
年前の正月、4本の塔脚が姿を現した。国中が「伸びゆく姿」であふれた昭和30年代は甘い香
りを放つ。
今年夏、約10キロ北東で新東京タワー(仮称)の建設が始まる。高さは「旧」の倍近く、地
上デジタル放送などの送信はいずれ「新」に移るかもしれない。しかし、デートや修学旅行の思
い出までが移ることはない。
昔話を、それも「良き時代」を語り出せば成長は止まるという。だが、語りたい、語るべき過
去があるのはいい。敗戦13年でこれができたのだからと、気合を入れ直す道もある。階段を下
りながら、そう思った。
--------------------
語ろうが階段を下りようが勝手にやって頂いてよろしいのですが、そのタワーの建設に夢を託し
たのは天人子の親の世代であって、あんたがたはそれを謳歌したに過ぎないのでは。
階段を下りたついでに、他の色々からも降りてはもらえませんかねえ。
天声人語 2008年01月04日(金曜日)付
登校中にトラックにひかれ、タレント風見しんごさんの長女えみるさん(当時10)が亡くなっ
てから間もなく1年になる。風見さんは年末のブログに書いた。
「笑顔で満ちるときが、たくさんの人たちに、たくさんの場所に訪れますように。天国まで届
きますように。それが君の名前だから。だけど出来ることならば、2007年のお正月がもう一
度やってくればいいのにと、真剣に思ってしまうチチを許して下さい」。
えみるさんら、07年の交通事故死者は5743人。7年連続の減少で、5000人台に収まっ
たのは54年ぶりだ。シートベルトをする人が増え、エアバッグが広まり、飲酒運転の罰が厳し
くなったのが背景という。
いい流れだが、遺族にすれば1割減も2割減もない。大切な人が今ここにいるか、いないか。
平穏な日常と不測の悲嘆の間には、戻せぬ時間と底なしの谷があるだけだ。年に100万人の負
傷者にも、重い障害が残る人は多い。
犠牲者の無念、家族の悲しみ、加害者の悔いを、事故撲滅の力に変えることはできる。声の通
る語り部が「谷」の向こう側から叫び、平穏な日々を送る者が耳を傾ける。飲酒運転への厳しい
視線は、子を失った親たちが訴え続けた結果でもある。
風見さんは交通安全の講演で語った。今でも「ただいま」という声が聞こえて玄関に向かうこ
とがあるそうだ。そのたびに、心が壊れそうになるという。たくさんの壊れそうな心が合わさり、
社会の共感が安全対策を促す、無謀運転を追い詰める。この流れを太くしたい。
--------------------
ハナシはわかるんだけどね。しかし、この天人子の論は、どうも極端方向にいきがちと感じる。
>>192 よくもまあ、こんな人間に5年間も夕刊看板コラムを担当させたものだ。
朝日新聞には余程人材が不足している様子。
次の素粒子書きは楽だね。
これより下ってことはないだろ。
…ないよな。
200 :
文責・名無しさん:2008/01/05(土) 10:36:24 ID:gN7o9pB/0
人材不足というより、クズが大勢いるだけだろうと思う
天声人語 2008年01月05日(土曜日)付
欧州によくある石造りの古い建物は、窓を大きく取れないのでたいてい薄暗い。
その代わり、小さな窓が切り取る景色には絵画に通じる味がある。正月休みと
週末に挟まれた小窓のような金曜日、08年が動き出す音が聞こえてきた。
福田首相は年頭会見で、内閣改造の見送りを表明した。理由の一つは
「これから実力を発揮しようという方も、もしかしたらいらっしゃるかもしれない」。
前任者は「私の内閣」と呼んだが、福田氏の口ぶりは逆に評論家を思わせ、「ひとごと感」さえ漂う。
誰もが聞きたい衆院解散、消費税引き上げについては、質問は出たのに答えず、
23分で終了した。政治決戦の年とは思えぬ、のっぺりとしたやりとりだった。
米国では大統領選挙の幕が開いた。日本の政治風景を水墨画とすれば、
こちらは原色の自己主張を塗り重ねた油絵だろう。どの候補の語り口にも自信があふれる。
初戦のアイオワ州で民主党の3位に沈んだヒラリー・クリントン氏は、笑みを浮かべて巻き返しを誓った。
日米の政治風土やメディア観は違うが、少なくとも弁論で切り結ぶ覚悟がなければ、どの国の
有権者もついて来ない。福田氏が「主役にする」と宣言した生活者に真っすぐ伝わる言葉を、
今年こそ聞きたいものだ。
年明けの原油相場は史上初めて1バレル=100ドルに達し、株安とドル安がまた進んだ。
天下大乱の兆しである。来週からは小窓ではなく、総選挙へと続く大きな扉が開く。指導者は
存分にメッセージを発し、有権者はその資質を見極める好機だ。
-------------------------------
まだ上がってなかったので。
誰もが聞きたい衆院解散、消費税引き上げなんて何偉そうなこと言ってるんだ。
そんなことを言えば市場が混乱するのが分かってるくせに最後で株安ドル高の話に持っていくとは。
それに生活者に真っすぐ伝わる言葉で人気だった小泉に国民を洗脳したとか言ってたのは誰だっけ?
前も水墨画を悪い風に例えてなかった?
何か怨みでもあるのだろうか。
>>201 > 自民党内からも退陣論が噴いてやまない。文字通り、四面に楚歌(そか)を聞きながらの改
>造である。「私の内閣」「私の国造り」などと、首相は天動説さながらの発言を続けてきた。
>なお続くなら、民意を読めない鈍感ぶりは極まることになろう。
>(2007年08月24日(金曜日)付)
以前は安倍氏の言「私の内閣」を非難していたのに、ここでは、それを言わない福田氏を「ひと
ごと感」と言う。
何が望ましいか、とか、そういう定まったものが何も無いのだろう。
現状を嘲笑することだけしか考えていないのだろう。
全体的に、表層を撫でただけの、うわついた「ひとごと感さえ漂う」コラムだと感じた。
天人子、あんたの言葉も、日本の政治や経済、社会を動かす一つのコマなんだよ、だって新聞な
のだもの、言論機関なのだからさ。
そういう『我が事』であるという重みを持った言葉を書いて欲しい。
天声人語 2008年01月06日(日曜日)付
去年の暮れにこの欄で、「農山漁村の郷土料理百選」について書いた。うち三つをあげて「どん
な料理か見当もつかない」と首をかしげたら、「教えましょう」と便りをいただいた。
熊本育ちの二木貴美子さんは「いきなりだご」の作り方を伝授してくださった。「だご」とは
団子。輪切りにしたサツマイモを、練った小麦粉で包んで蒸す。戦後の食糧難の時代に母親がよ
く作ってくれたと、思い出も一緒に、びっしりつづられていた。
群馬の持田祥子さんからは「おっきりこみ」の実物をいただいた。練って伸ばした小麦粉を幅
2センチほどに切ってある。野菜たっぷりに煮込み、ふうふう吹いて食べるそうだ。消化が良い
ので、冬の夜食にも最適という。なるほど体の芯まで温まる心地がする。
栃木の「しもつかれ」の由来を本にまとめたのは、東京の松本忠久さん。大根とニンジンを大
量におろし、炒(い)った大豆やサケの頭などを入れて蒸し煮にする。鍋にいっぱい作って、丼
で食べるのが正しい食べ方なのだという。
素朴ながらふるさとの味は、みんなで卓を囲む楽しさとともにあるようだ。故郷からのUターン
もきょうが区切り。温かい思い出を胸に“日常”へ帰る子もいることだろう。
現代っ子の食生活を「ニワトリ症候群」と呼ぶそうだ。独りで食べる「孤食」、朝食を抜く
「欠食」、家族がばらばらなものを食べる「個食」、好きなものばかり食べる「固食」。頭を取
ればコケッココとなるからだ。新しい年、鶏の鳴かない日が一日でも多くなればいいと願う。
--------------------
最後の段落が、どうにも言葉遊びが過ぎて重みが無い。
鶏の鳴かない日、なんて言うと、別の捉え方の方が強い気がする。これでは良い方向に受け取れ
ないんじゃないかな。
コケコッコじゃなくてコケッココなんだ。
天声人語 2008年01月07日(月曜日)付
「ダカール」という地名は高校生のころ、サンテグジュペリの小説『南方郵便機』で知った。
『星の王子さま』の作者でもあるこのフランス人は、砂漠を実に美しく描く。翻訳の行間に、逃
げ水の向こうで揺れる白い街を想像したものだ。
作中、サハラ砂漠を越えてくる郵便機の安否を気遣い、エンジン音に耳をすますくだりがある。
今ならそれは、ラリー車が疾走してくる音だろうか。アフリカ西岸のこの街は、砂漠を走る「ダ
カール・ラリー(通称パリ・ダカ)」のゴールとして一躍有名になった。
世界で最も過酷といわれるそのラリーが、30回の節目の年に中止された。競技をねらったテ
ロの恐れがあるためだ。もともと治安の定まらない地域である。コースの変更は過去にもあった
が、中止は初めてという。
国際テロ組織アルカイダの一派が、フランスを標的に動きを強めているそうだ。危険に立ち向
かう冒険ラリーも、テロ組織に暗躍されては冒険ではすまなくなる。
「冒険の扉に連れて行ってやろう。ただし、運命に挑戦する扉を開けるのは君だ」。それが、
ラリーが始まったころの標語だった。近年は商業化が著しく、冒険精神は薄れたとも聞く。華々
しさを増すイベントは、現地の人々の目には、どう映っていたのだろう。
『南方郵便機』の時代も、仏の植民地支配に背く人々で、この地は不穏だった。憎悪や敵意の
温床は、冷めないままに残されたのだろうか。温床を取り除くことなしに砂上の冒険を享受する
のは、もう難しくなったように思われる。
--------------------
グラナダ、ダカールという地名は、ワシはZガンダムで知ったな。
全体的に、冷めた筆遣いだけれど、こんなもんかな。
植民地支配云々は定型句臭いが、それも現実にあるわけで、まあ妥当な締めでしょうか。
素粒子 1/4(金)
このコラムを担当するにあた
り、三が日をホームレスの人たち
と過ごした。昼間は越冬炊き出し
を手伝い、夜は路上に寝る。
× ×
冷凍庫の中に横たわっているよ
うだった。夜明けの気温2度。見
れば東南の空に煌々と月。あちこ
ちの段ボールから咳がやまない。
× ×
去年の漢字は「偽」。今年は
「壊」なのでは。豊かさの貧困、
身も心も。箱根駅伝で前代未聞3
校が途中棄権。選手も壊れた。
―――
煌々とに「こうこう」と、咳に「せき」、とルビ。
素粒子 1/5(土)
新年詠1 予備選や白亜館は遠
くなりにけり ヒラリー(初っぱ
なアイオワで惨敗。もはや過去の
人なのかも。戦略見直し必至)
× ×
新年詠2 支持率は中くらいが
いいおらが春 康夫(内閣改造も
やれず、人気挽回に新手もなし。
ないないづくしのおらが春か)
× ×
新年詠3 去年今年貫いてみせ
ます傍若無人 朝青龍(正月帰国
ままならずも、出げいこに精を出
す。報道陣にも愛想がいいが)
―――
「新年詠1」「新年詠2」「新年詠3」が太字。
白亜館に「ホワイトハウス」、挽回に「ばんかい」、去年に「こぞ」、とルビ。
209 :
文責・名無しさん:2008/01/07(月) 12:11:21 ID:HSpGrriy0
>>207 素粒子を担当するにあたり、なぜ三が日をホームレスと過ごすのか意味不明だが
それよりもASAの拡張員や配達員の取材をして、身内の格差問題でも取り上げたら?
書き手が変わってもやっぱ意味不明で高飛車なんだな >素粒子
フミーみたいなゴミの真似事していいコラム書けると思ってんのか
>>209 90年代初頭、辻本清美がピースボート代表って肩書きだった頃、
「うちらなあ、世界を船で廻ってみたんやけど」ってのを多用して、
あたしは海外で、自分の眼で見たことが発言の根拠になってるけど、
同じ場所へ行ったことがない奴は黙ってろ、と言外のメッセージで
強烈な意見封じをおこなってたよね。 それと同じ発想なんだと思う。
>仏の植民地支配に背く人々で、この地は不穏だった。
植民地支配に背く人々がいなければ、この地は平穏だったのだろうか?
素粒子 1/7(月)
笛の音は人の心を惹きつける。
例えば源平の「青葉の笛」。最近
ハンドボール五輪予選で「中東の
笛」。不愉快千万、破綻の調べ。
× ×
二重派遣暴いた若き派遣労働者
の言葉の重さ。「おかしいことは
言わないと企業は変わらない」。
欲望脳でない英知脳の輝きよ。
× ×
スーパーで七草セット買ってき
た。セリ、ナズナ、ゴギョウ、ハ
コベ、ホトケノザ、スズナ、スズ
シロ。全部言えるの、だあ〜れ。
―――
音に「ね」、惹きつけるに「ひ」きつける、破綻に「はたん」、とルビ。
素粒子って書き手代わったの?
年末のまとめでそんなこと書いてたっけ?
>>203 地震のときの声欄もそうだったな。
中越地震で小泉の視察が遅れたときは「なぜ早く行かないのか」と叩く投書を載せ、
中越沖地震で安倍が当日駆けつけたときは「新しい防災服を見せびらかしたいだけ」と叩く投書を載せた。
まず批判ありきで、論理の整合性なんか考えていないのだろう。
>>212 さらに遡れば「戦場を知らぬ人間が何を言うか」という旧日本軍上層部の発想。
天声人語 2008年01月08日(火曜日)付
20年目に入った平成の世は、19年前のきょう始まった。あの日曜をたどりながら、東京都
立川市の昭和記念公園を訪れた。落葉樹のケヤキやコブシはすっかり裸である。
地元の画家、群馬直美さんの「葉っぱの詩(うた)」展が園内で開かれていた。原寸大に描い
た木の葉の細密画は、朱や黄が差した色合い、枯れっぷり、髪ほどの葉脈、虫食いの小穴まで引
き写す。写真を超えた生々しさである。
自称「葉(よう)画家」の群馬さん、葉へのこだわりは学生時代から四半世紀になる。どの一
枚にも濃密な物語があるという。道端の落ち葉は大声で「親」の名を叫ぶそうだ。周りを見回し、
空を見上げると、兄弟たちがヒラヒラ手を振っている。作品集『木の葉の美術館』(世界文化社)
の一節だ。
一本の木でも、葉の表情はすべて異なる。群馬さんは、この〈みんな違う、みんな主役〉の状
況に感嘆する。「私たちも一枚の木の葉。ありのままの自分で輝きだしたら、地球は今よりずっ
と幸せそうな一本の木になるに違いありません」。
新緑の頃の差異は小さいが、虫に食われ、鳥につつかれ、雨風に打たれて、木の葉は個性を蓄
える。散る時も別、そのあとも、土に還(かえ)る者、たき火で天に昇る者と「十枚十色」。一
枚ずつ名前をつけてやりたくもなる。
昭和、平成。黙して時代を越えてきた樹木の営みに、切れ目なき命の流れを思う。冬の一日、
葉を落とした木々と小さな「葉画」に囲まれていると、生死の境が一瞬ぼやけた。生を終えても
続きがあるような、ほっとする感覚だった。
--------------------
表層的で定型句臭い。つまりは、ウソ臭いってこと。
「みんなちがってみんないい」なんつう、金子みすゞのアレの真似なんだろうけれど、最後の段
落「生死の境が一瞬ぼやけた」あたりの唐突さと相まって、ウソ臭さがいや増す。
>仏の植民地支配に背く人々で、この地は不穏だった。
フランスの植民地支配を肯定するような書き方だな。
>>206 国際面の記事を見ると、親米サルコジの中東取り込み政策が悪いことにしたいらしいな。
朝日見てると、大江とか池澤とかフランスに過剰な幻想持ってるヤシ多い気がする。
このとおり現在も「植民地」を持って、旧植民地の国々にも有形無形に干渉している。
あと2001年のパリダカでは、シュレッサーがルール違反して増岡を出し抜いたりしてるし。
(これはシュレッサーの日本嫌いもあるようだが)
素粒子 1/8(火)
お〜い製薬会社の社長さん、ど
こにお隠れなさった。国会で薬害
肝炎訴訟の救済法案できれど、被
告3企業の「謝罪」いまだなし。
× ×
円高株安、原油高。暗雲年明け
経済をマルクス風ぼやきが覆う。
「一つの妖怪が世界を徘徊してい
る。投機マネーという妖怪が」
× ×
日本にプロ転向のハニカミ王子
あれば米国にメジャー再挑戦のト
ルネードの君あり。どっちもすご
いが、39歳無限ロマンには酔う。
―――
徘徊に「はいかい」、とルビ。
天声人語
2008年01月09日(水曜日)付
〈教育とは、学校で習ったすべてを忘れたあとに残るものをいう〉。アインシュタインの言葉
だ。学校教育の「頼りがい」は常に問われてきた。教師は不本意だろうが、答えの一つが教育産
業の隆盛である。
東京都杉並区の区立中学校が、大手進学塾の講師を招いた夜間授業を計画した。夜の教室を使
い、正規料金の半額ほどで塾の指導を受けられる工夫だ。民間出身の校長の発案で、2年生19
人が受講を希望していた。
ところが、きょう予定されていた初の授業は、東京都教育委員会の指導で先延ばしされる。生
徒全員が出られない/特定業者に教室を供する/教材づくりに教員がかかわる――の3点に疑義
があるという。
授業の理解を助けるための補習は別にあり、夜間塾は「できる子を伸ばす」試みといえる。週
3日で1万8000円の月謝を出せない家もあろう。一方、少子化に悩む塾にはそれなりの商魂
があるはずで、教室で営業されるという心配も分かる。
だが教師の過労が言われる中、公教育の建前を並べるだけでは、学力をめぐる保護者の焦りは
消えない。お金のかかる私立校や塾が現にあるのだから、ここは塾に行けない子への福音と考え
たい。先人の言葉を続ければ〈まずはやってみなはれ〉(西堀栄三郎)だ。
杉並区教委と学校側は「疑義を晴らして始めたい」としている。国の将来がかかる人づくりで、
公と私をことさら分断しても無益だ。官民の知恵を合わせ、教育現場にようやく顔を出した試行
錯誤の芽である。どう伸びるか、全国が見ている。
--------------------
なんだか、恐る恐る書いている雰囲気。
いつもの朝日新聞的論調なら、都教委の言い分に近いことを言いそうなんだがなあ。
色々と勘繰ることも出来ますが、まあいいや。
自由な競争を否定した社説を最近みたようなキガス
無理やりアインシュタインだな。www
223 :
文責・名無しさん:2008/01/09(水) 20:11:22 ID:+dgUijAQ0
>>214 これなんか中二病の詩っぽく感じて吹いたんだが、
案の定2chではあまり話題になってないんだな・・・
今日の夕刊を見て思ったんだが、
最近の素粒子って寸鉄レベルじゃね?
224 :
文責・名無しさん:2008/01/09(水) 21:17:50 ID:S5I7TAGU0
箱根駅伝に関する言い草に、
いかにも朝日らしいすさんだ精神がまざまざと感じられる。
関係者が(運悪く)目にしたらどんな気分になるのだろう。
自社イベントなら絶賛しますよ
天声人語
2008年01月10日(木曜日)付
画面左に現れた民主党の小沢代表はこう始めた。「総理、明けましておめでとうございます。
えー新年早々から、総理にとってはあんまり気分の良くない、愉快でない話をしなくてはならな
いんですけれども……」。小沢さん、それがあなたの仕事です。
ねじれて5カ月の国会で、福田首相と小沢代表の党首討論が実現した。何度か密談はしたよう
だが、有権者の目が届く場所で両党首が一戦交えるのは初めてだ。
悠長で紳士的すぎる前置きが示すように、小沢氏には政権を奪うぞという迫力が見えない。「政
治行政への不安、不満、不信なんちゅうのが日本社会に充満している」という認識は正しいが、
たたみかける材料と技量を欠いた。
年金から入ったのはいい。だが、関係職員を総動員して国民の不安を解消せよという追及に、
福田氏は「私も本当にね、考え方は同じだと思いますよ」。柳に風の受け答えに、ゆるい笑いが
議場を包んだ。質問が給油法案に移り、小沢氏の声が熱を帯びた。口も滑らかになった。でも時
間切れだった。
首相はへらへらしているようで、言い逃れを含め言いたいことは言えていた。「福田屋」と染
め抜いた暖簾(のれん)を、小沢氏の武骨な腕が押している図だ。テレビの音声で一番元気があっ
たのは進行役の衛藤委員長、次がヤジだった。
小沢氏はかつて「不器用で口べたな東北かたぎ」と自己評価し、北国から文句が出た。来るべ
き総選挙では党首の発する言葉と、その発し方で一票の行方が決まる。今からでも弁舌を磨くべ
きではないか。
--------------------
形容詞や比喩の使い方などから、苛立っているというよりも小馬鹿にしている風に感じた。
小沢氏を「豪腕」だのなんだのと持ち上げたのは、あなたがたマスコミでしょうに。
>>226 俺なら今日のこれは休載にさせて一週間謹慎させる
新聞に載せるにはあまりに無意味な内容
小沢への叱咤激励にしたいならそれに徹すればいいのに
半端に福田を馬鹿にしたり逆にフォローしてたり何がしたいのかさっぱり分からん
天声人語 2008年01月11日(金曜日)付
初めて新聞に載った記事や写真は忘れがたいものだ。筆者の場合は「ソフトクリーム」だった。
入社研修の春、初夏を思わせる百貨店の屋上で、冷菓をほおばる子供を撮らせてもらった。売店
と気象台に話を聞いて、季節物の短信にした。
翌朝の地域版を見て、自分の文章に羽が生えた気分になった。パソコンもネットもない28年
前である。手書きが活字になり、読者のもとに飛んでいく感覚は格別だ。この思いにプロもアマ
もない。自分史や随筆を、見知らぬ人に読んでもらいたい気持ちは分かる。
自費出版で急成長した新風舎が経営に行き詰まった。「著作が書店に並ぶ」と宣伝し、費用を
著者と分担する手法で約1万5000人の本を出した。ところが、本屋にないなどの苦情が続き、
裁判も起きていた。
魅力は、時に魔力にもなる。原稿へのほめ言葉に期待しすぎると、後で落胆しかねない。NPO
「自費出版ライブラリー」(東京)の伊藤晋理事長は言う。「まれに『佐賀のがばいばあちゃん』
のようなヒットも出るが、自費出版はそう売れない。それでも、無名の記録として残す意味があ
る」。
誰しも、自分の創作や人生を形に残したいと願う。自費出版の盛況は、この国の豊かな文字文
化のたまものでもあろう。「庶民の作品群」は、だから店頭での人気では測れない価値を宿して
いる。
新風舎は前金を払った約1100人の本を制作中だった。誰かの手に取られる日を夢見てつづっ
た労作だ。「羽」を待ちわびる文字たちが、つつがなく飛び立つことを祈る。
--------------------
コラムとしては上手い出来だと思う。新風舎云々について言えば、これもこれで一面の真実だと
は思うけれど、光の部分ばかりで、暗い部分にノータッチというのが胡散臭い。
ぶっちゃけて言えば、広告主の批判は出来ないやる気もないということか、と。
新風舎は詐欺だったとかその類のハナシではなく、出版社も著者も見通しが甘すぎたんでないの、
ということ。そしてそのための仕掛けとして、天人子の書く「輝かしい理想と希望」が使われて
いたわけで、それを無反省に再生産する様は、カルト宗教の信者にも似ている。
今日は素粒子も穏やかだったな
たまにはこんな日もあるんだね(いつもそうしてくれ)
担当が変わったから試行錯誤なんだよ
素粒子 1/9(水)
前次官追起訴で思い出す。「靴
の君」と呼ばれた某官僚を。なぜ
かシューズをよく忘れ毎回ゴルフ
場で業者に買ってもらって平然。
× ×
「生きるけんね!助けるけん
ね!」。事故直後テレビに語った
母の声が耳にこびりつく。「危険
運転」認めぬ判決。両親の無念。
× ×
「熊さんや、日本の平均気温が
今世紀末に5度近くも上昇するそ
うだよ」「体温なら40度を超える
高熱。ご隠居、そりゃお陀仏だ」
―――
お陀仏にお「だぶつ」、とルビ。
素粒子 1/10(木)
一度は契りを結んだ仲なのに、
顔には出せぬ浮世の辛さ。職場で
鉢合わせの男女にも似た、どこか
よそよそしい党首討論の第一幕。
× ×
財政赤字隠し貧乏くじ府知事選
告示。主要3候補、かの地鶏知事
に負けぬよう叫んでください。
「大阪をどないかせんとあかん」
× ×
妻のご機嫌を長年、天気印で日
記に付けている初老の恐妻家あ
り。年重ねるごとに心遣い深くな
り「晴天が続くよ」としみじみ。
―――
辛さに「つら」さ、とルビ。
素粒子 1/11(金)
わが家の窮油新法は家族会議で
再議決されるも、財務省の猛反対
で3分の2の賛成を得られず不成
立。当分、遠出を控えることに。
× ×
ナショナルキッドが活躍し、C
Mソング「明るいナショナル」で
育った世代に感慨も。「国民的」
老ブランドも、消えゆくのみか。
× ×
「禁じられた遊び」かと思いき
や「太陽がいっぱい」仏大統領。
支持率低下「勝手にしやがれ」。
新居は当然「巴里の屋根の下」。
―――
巴里に「パリ」、とルビ。
素粒子ごくろうさまです。
試行錯誤中というか、やっぱり前が酷すぎたんじゃないかなあ、等と思うことしきり。
>>233 禁じられた遊び、太陽がいっぱい、勝手にしやがれ、巴里の屋根の下と、引いてくるタイトルに
統一感がある。
ここらへん、前任者とのセンスの違いというか、むしろこの程度が普通で前任者がアレすぎたと
言うか。
で、新しい素粒子書き人は、誰なんでしょう?
天声人語 2008年01月12日(土曜日)付
チョコ、マロン、モモとくれば、ケーキかアイスと思う方が多いだろう。実はこれ、犬の名前
の上位三つだ。ペット保険大手のアニコムが、06〜07年秋に「どうぶつ健保」に加入した0歳
の約6万8000匹を集計した。
犬ならポチ、猫ならタマと、昔は仲間を代表する名があった。今時のペットは家族の一員とい
うことか、名前は甘くかわいく、動物臭がすっかり抜けた。チョコは3年続けて首位だという。
名は世に連れである。
松下電器産業が今年の秋、海外で定着したブランド「パナソニック」に社名を変える。あの「ナ
ショナル」も消える。創業90年の節目に、「あまねく響く」を意味する一つの名で飛躍を期す
そうだ。
「世界ブランド番付07年版」で、パナソニックは78位。日本企業では、全体で6位のトヨ
タ、ホンダ、ソニー、キヤノン、任天堂の下だった。「社員の努力が三つの名に分散していた」
(社長)という改名の弁には得心がいく。
「明るいナショナル」は高度成長期の合言葉だった。白黒テレビに流れるCMの混声合唱は、
右肩上がりの国土にあまねくこだました。中高年には「家電のポチ」とさえいえるその呼称が、
名実ともに歴史になる。
通常、名前を改めても中身は変わらない。ポチがワンとほえ、チョコがニャンと鳴くわけでは
ない。ポチと同じく、松下やナショナルにも長く親しまれたゆえの通りのよさがある。あえて捨
てるからには、鳴き方までも変える覚悟がいる。そんな再出発になろうか。ちなみにポチの名は
今、223位である。
--------------------
わけがわからん。
>通常、名前を改めても中身は変わらない。ポチがワンとほえ、チョコがニャンと鳴くわけでは
>ない。ポチと同じく、松下やナショナルにも長く親しまれたゆえの通りのよさがある。あえて捨
>てるからには、鳴き方までも変える覚悟がいる。
これどういう意味?俺の読解力が低すぎるのか?
名前が変わっても鳴き方が変わるわけではない
松下は親しまれた名前を捨てるのだから鳴き方を変える覚悟が必要
ってこと?
入試用現代文風に解釈すればだな、
> 通常、名前を改めても中身は変わらない。
名前変えても、ある猫はそのままの猫だし、犬も同様。「通常、」と断っているのは、
これからその「通常」と違うことを言う、という前フリ。
> ポチがワンとほえ、チョコがニャンと鳴くわけではない。
ワンと吠えるのは犬であり、ニャンと鳴くのは猫だ。「チョコ」が犬の名前だと最初の段落で言ってるのに
「ニャン」と鳴かせているのは、「チョコ」が猫っぽいという筆者の先入観からくる間違いだろう。
例として出したのが「ポチ」「チョコ」という昔と今の(流行の)名前であるのは、
名前が変わっても本質は変わらないよ、ということ。
つまりこの文も、前の「通常、」という断りの範囲内にいる。
> ポチと同じく、松下やナショナルにも長く親しまれたゆえの通りのよさがある。
単独で解釈すれば文意通り。ただ段落も変えず接続助詞も無くこんなところに置くから、
文章全体の意味が分かりにくくなる。この文章から「通常、」の断りの範囲外になる。
> あえて捨てるからには、鳴き方までも変える覚悟がいる。
「通常、」の後の文章から、「鳴き方」は「中身」つまり本質を意味する。
つまり、ポチって名前をチョコに変えるなら、犬じゃなくなる覚悟が必要だよ、ということ。
転じて拡大解釈すれば、社名をPanasonicに変えるなら、松下やナショナルで培った
世界的に有名な家電メーカーとしての意識を捨てて、まったく新しい会社になるつもりで
再出発しないと、経営の再建は出来ないよ、といった感じか。
すなわち「通常」から外れる努力をしろということ。
「通常、名前を変えても本質は変わらない」の段で、「猫」「犬」っていう、本質の変わりようの無いものを例に出しておきながら
「名前を変えるなら本質も変えなきゃだめだ」とPanasonicに注文をつけるから解釈が難しくなる。
「猫」「犬」は例示するものとして不適当であり、また「鳴き方までも変える覚悟がいる」理由をどこにも書いていないので、
論理が通らなくなる。逆にいえば、犬も「ポチ」を「チョコ」に改名するなら猫にならなきゃ駄目だ、と言ってるようなもん。
>>237 ありがとう、すごく分かりやすかった。
通常、名前を改めても中身は変わらない。犬に猫の名前をつけても鳴き声は犬のものだ。
だが、松下やナショナルといった長く親しまれた名前をあえて捨てるからには、鳴き方までも変える覚悟がいる。
勝手に改変してみたが、こういうこと?
好意的に解釈すれば、
例えば、犬の名前が「ポチ」から「チョコ」になっても、ワンと吠える犬であることには変わりはない。
同様に、松下がPanasonicになっても、名前が変わっただけじゃ会社の本質はかわらない。
経営を建て直すためには、名前を変えるだけじゃなくて、会社そのものを変えなきゃダメだよ。
って感じ。
こういうのが入試に使われたりするのかな。はっきり悪文なんだけどな。
天声人語
2008年01月13日(日曜日)付
世界最高峰の頂上はやはり特別な場所なのだと、登山家の田部井淳子さんの話を聞いて思った
ことがある。田部井さんは女性で初めてエベレストに登った。1979年に、それまでに登頂に
成功した女性3人を招いた催しがあった。
「なぜエベレストをめざしたのか」。司会者の問いに、中国人女性は「国家と人民の名誉のた
め」と答えた。ポーランド人女性は「女性の勝利のために」と語ったそうだ。名誉や勝利に値し
たのは、ひとえに「世界最高」の形容詞ゆえだろう。
その場所に人類初の足跡をしるしたエドモンド・ヒラリー卿が、故郷のニュージーランドで亡
くなった。登山がナショナリズムと結びついていた20世紀半ば、「大英帝国」の威信を背負っ
ての初登頂だった。
養蜂を営む家に生まれた。登頂記『わがエヴェレスト』によれば、養蜂は、日々緊張しながら
も、きっと豊作だと夢を抱いて、長い労働に耐える仕事だという。幼時から手伝った家業が、細
心にして楽天家という、登山家向きの性格を養ったようである。
頂上アタックでは“二の矢”だった。1次隊が断念してめぐってきた機会をものにした。すべ
てを眼下に見ながら、多くの登山家を退けてきた世界最高峰が「気持ちよく円みを帯びた頂を持っ
ていてくれた」ことに感謝したそうだ。
ヒラリー卿が小さな十字架を置いて去った頂を、半世紀あまりで約3500人が踏んだ。とり
わけ近年は大衆化が著しい。温暖化も進む。人為に痛めつけられるヒマラヤを、最後まで気に病
んでいたという。
241 :
文責・名無しさん:2008/01/14(月) 00:33:04 ID:9Gvr8LNq0
>>239 たかが、珊瑚新聞如きがw
松下にとっては、『要らぬお世話』 だあなw
242 :
文責・名無しさん:2008/01/14(月) 11:04:15 ID:3gKgLIde0
エベレスト登頂女や、イラクの子供たちに向ける関心の
100億分の1でも、チベットの女性や子供たちに向けてほしいよ。
>>240 中国がそのチョモランマの頂上で聖火のリレーをチベット人にさせようとしてたことはスルーなのかな?
天声人語 2008年01月14日(月曜日)付
4年前にバグダッドを取材したとき、支局の入ったホテル一帯が、夜間に何度かロケット弾で
攻撃された。そのつど跳ね起きた。耳の奥に轟音(ごうおん)がへばりついて、ドアがバタンと
閉まる音にも、どきっとしたものだ。
米軍の空爆を取材した知人は、帰国後も後遺症が尾をひいた。干した布団をたたく音に身構え
たりした。彼によれば、空爆の下、ある家族はみんなで大声で歌っていたそうだ。子供の気が爆
音に向かないようにして、心の傷を防ぐためだった。
音ばかりではない。戦火は五感すべてを通して、子供の柔らかい心をえぐる。東京で開かれて
いる「カブールの幽霊」という展示会を見て、そう思った。内戦の続くアフガニスタンの子らが
「幽霊」を描いた絵約350点が並んでいる。
6年前、ユニセフがアフガンの子らに、「最も怖い」ことと「最も嫌な」ことを聞いた。「爆
撃と爆発の音」や「銃を持つ男」を抜いて、「幽霊」というのが一番多かった。それを知った東
京のNPOが、幽霊を描いてもらった。
黒こげ、血まみれ、飛び出す内臓や骨……。酸鼻と、子供らしい感性や色彩とが入り交じる絵
は、見るに切ない心の投影だ。子らをさいなむ幽霊とは、「対テロ戦争の最前線」にされる祖国
の荒廃にほかならない。
その対テロ作戦への給油活動が、来月にも再開される。しかし、あまたの「幽霊」を見るにつ
け、対米支援ではなくアフガン支援の論議こそが、より深まるべきだと思いは募る。腕力頼みの
荒療治だけでは、幽霊の跋扈(ばっこ)はやまないだろう。
--------------------
補給が「対米支援」だと、まだ歪曲するのか、天人子。
asahi.com:アフガンの子らが描いた「幽霊」たち - コミミ口コミ
http://www.asahi.com/komimi/TKY200712290078.html
>ヒラリー卿が小さな十字架を置いて去った
チョモランマはチベット人の聖地。
その聖なる頂きに十字架か。
ヒラリー卿ってごうまんだな。
今からでも遅くないから持ち帰ってはどうか。
昔の高峰登山は国による「征服」だからねー
しかも、初登頂は最初に手をつけた国のもんって言う
暗黙のルールみたいなものがあったらしい
だからエヴェレストはイギリス、K2はイタリア、ナンガパルバットはドイツ
マナスルは日本。
話をぶった切って申し訳ないのですが、そろそろ「ねずみ踊り」でしたっけ?
の一周年ですね。
248 :
文責・名無しさん:2008/01/14(月) 22:57:06 ID:ej84Qe+v0
ディズニーとあれで関係が悪くなったから、今年の中国版
ニセディズニーランドの記事で「もともと欧米の昔話を基
にしておきながら自分の所の著作権を主張しすぎる」「パ
クリというが、そもそも文化は模倣から生まれる」みたい
なことが書けた とも言える。
249 :
文責・名無しさん:2008/01/14(月) 23:02:25 ID:ej84Qe+v0
もちろん前任の素粒子筆者の下品でお決まりパターンで
独善的でどうしようもないクズ文章を評価するつもりは
毛頭ない。
250 :
文責・名無しさん:2008/01/14(月) 23:15:27 ID:w8fToVNQ0
「もともと欧米の昔話を基 にしておきながら自分の所の著作権を主張しすぎる」
ミッキーやドナルドは勿論欧米の昔話ではないし、白雪姫やピ-ターパンにしても
保護されているのは話の内容ではなくて、キャラクターのデザインなんだけどな。
朝日の主張に従うなら「新聞というメディアはもともと昔からあるのに自分の所の
著作権を主張しすぎる」ということで、朝日新聞紙上に載ったあらゆるコンテンツを
パクリまくることが正当化されるけど、それでもいいのか?
天声人語
2008年01月15日(火曜日)付
この国もまだいけそうだと少し安心した。東洋大学が全国から募った第21回「現代学生百人
一首」である。中高生らが寄せた約6万首から100首が入選した。
〈両親の働く姿に胸打たれそっと終わらすマイ反抗期〉中3・樋口絢美(あやみ)。家族への
思いと温かい観察眼に驚かされる。〈ほうれん草のおひたし最近水っぽい握力落ちた母の細腕〉
高3・千葉幸。〈仲間とのそば打ち語る父の顔白髪頭の少年がいる〉高3・馬場史織。
柔らかな視線の先は親だけではない。〈おじいちゃんみんなの話題と違うけど私はちゃんと聞
いてるよ〉高3・岸友佳里。〈帰るねと言ったら急に話し出す祖母の顔見てまだいようかな〉高
2・内田菜月。
〈おばあちゃんさっきも言ったよその話忍びよる影そっと肩抱く〉高3・関口亜沙実。精いっ
ぱいの愛情表現だろう。三十一(みそひと)文字の受け皿を得て、心底の優しさが紡ぎ出された
かのようだ。
恋や勉強、職業訓練の歌には実感がこもる。〈大好きな君に会えるの期待して今朝もいつもの
各駅停車〉高2・長谷亜也。〈片隅に積み上がってる参考書夏物語るマーカーのあと〉高3・野
呂友里恵。〈初めての機械実習緊張の心の角を切り飛ばしてる〉高1・泉田純次。
去年の猛暑は意外にも、家庭を見つめ直す作品を残した。〈エアコンで家族が集う夏の居間異
常気象がもたらす絆(きずな)〉高1・小玉千陽(ちはる)。その絆さえあれば、会わずとも思
いは飛んでゆく。気持ちはつながる。〈受験費用心配しなくて良いからと父のメールに涙こらえ
る〉高3・小林麻未。
--------------------
毎年恒例の、現代学生百人一首。
それはいいんだけれど、書き出し『この国もまだ』云々がウソ臭くていかん。
入選作だけみても仕方ないと思うな。
審査員のチェックがはいってんだからさ。
ダラダラ引用してコラム一本できあがり♪
254 :
文責・名無しさん:2008/01/16(水) 00:28:14 ID:COrEWuI60
>>251 この短歌集はややきももあるが秀逸ね
でもな
>この国もまだいけそうだと少し安心した。
「いけなくした」大きな一翼は朝日新聞な。
それも自覚して。
255 :
文責・名無しさん:2008/01/16(水) 00:54:06 ID:BwIEB1VK0
天声人語
2008年01月16日(水曜日)付
命を守る音とは知りながら、救急車のサイレンは落ち着かない。渋滞を突いて現場に急ぐのか、
それとも、はやる気持ちを乗せて病院へとひた走るのか。人様のことでも心が波立つのに、車内
で聴くサイレンはどんなものだろう。
大阪府富田林市で昨年暮れ、体調を崩した89歳の女性が30の病院に受け入れを拒まれ、亡
くなった。多くは別の患者の処置中だったという。動かない救急車の中で、悪い知らせを聞き続
けた家族の絶望を思う。
救急患者がいくつもの病院に拒まれる例が後を絶たない。救急車の出動は増えたのに、医療費
の抑制で病院の当直態勢は心もとない限りだ。医師や看護師の不足から救急の現場は激務となり、
それが医師を遠ざける悪循環である。
救急病院は、軽症者向けの1次、入院や手術が必要な人の2次、命が危ない場合の3次に分か
れる。中核である2次病院の5.6%、235カ所が、この2年で救急の看板を下ろしてしまっ
たそうだ。
2次に向かうべき患者が3次に流れ、救命センターが満床になる例がある。救急隊員も医師も
看護師も、命を救いたいのに善意が輪にならない。奈良県の救急専門医が大阪本社版の声欄に訴
えた。「多くの専門医が使命感と情熱を燃やした高度救急医療の灯が、医療費削減で細りゆく感
がある」。
待ちわびる身に、近づくサイレンは安堵(あんど)の響きであるはずだ。高齢化で救急の需要
はさらに高まるが、これでは病室に入るまで安心できない。窓外をさまようピーポーの音色は、
救急体制のSOSに聞こえる。
--------------------
感想文だな。
まあコラムだし、これはこれでよいのですが、どうにも表層的。
ここ10年ちかく医者叩きを楽しんできた結果だろ。
素粒子 1/12(土)
「歳月、人を待たず」は時間を
大切にの譬え。同じことを永田町
では「小沢、採決を待たず」とい
う。そんなに急いでどこへ行く。
× ×
世界の最高峰を初めて征服した
登山家は15分の頂上滞在で何をし
た?「我慢出来ずおしっこをし
た」と自伝に。ヒラリー卿死す。
× ×
14日は成人の日。最近、若い人
の笑い声が気にかかる。ハ、ハ、
ハと大声一辺倒、しかも1種類。
笑い声にはハヒフヘホあるのに。
―――
譬えに「たと」え、卿に「きょう」、とルビ。
素粒子 1/15(火)
寄ってたかって朝青龍。勝てば
勝ったで大歓声と大シラケ、負け
れば負けたで座布団の嵐。憎まれ
っ子世に憚って連続の満員御礼。
× ×
「さきほどの緊急地震速報には
全く自身がございません」。てな
音声が流れる訂正・謝罪ボタンも
作っておいてね、NHKさん。
× ×
ゴミに埋まるナポリ。イタリア
の恥だと移送が始まるも受け入れ
先で反発の嵐。背景に行政不信。
ゴミ危機は一日にしてならず。
―――
憚ってに「はばか」って、とルビ。
素粒子 1/16(水)
ふと思う。永遠の微笑「モナリ
ザ」を妻にした男は幸せだったの
か、と。大の焼き餅焼きだったり
して。モデル解明より永遠の謎。
× ×
薬害肝炎訴訟の原告たちの笑顔
に少しは心が和む。解せないのは
被告の製薬3社。事ここに至って
もウンともスンとも言わぬとは。
× ×
なまはげ界で新版「広辞苑」発
売。「暴れ方」を引くと「女湯に
乱入、抱きつく、体に触る」との
解釈がしっかり追加されていた。
天声人語 2008年01月17日(木曜日)付
35年前の冬に流行(はや)った「そして神戸」は〈神戸、泣いてどうなるのか〉と始まる。
〈船の灯(あかり)うつす濁り水〉の港周辺はいま、ホテルの建設ラッシュに沸いている。観光
業界は「復興を遂げた安全で新しい街」を売り込む構えだという。
阪神大震災から13年になる。6400人を超す犠牲者への追悼と防災の教えを、後世にどう
語り継ぐか。復興への闘いは、時の経過とともに「風化との闘い」に移っていく。
神戸では、講習を受けて市民救命士になる人が増え続けている。見知らぬ人に助け出された恩
返しにと、救命士を育てる人もいるそうだ。街に根づく防災意識は震災の遺訓といえる。9月の
「関東」と並び、1月の「阪神」は大地震への備えを促す早鐘の役割を担う。
東京都も「首都直下地震」への備えを急いでいる。首都圏でマグニチュード7級が起きると、
帰宅が難しい人が650万人出る。中央防災会議の想定だ。この人数が一斉に、徒歩で自宅を目
指したらどうなるか。
昨年2月の東京マラソンは、群衆の移動には思わぬ時間がかかることを実証した。3万人の参
加者全員がスタート地点付近を通過するのに、20分かかっている。8車線の道路でこれだ。
650万人が街頭にあふれ出せば消防車や救急車は動きがとれず、被害は広がるばかりだ。
「阪神」の後、歩いて帰宅する訓練が盛んに行われた。しかし、いま専門家が呼びかける心得
は「帰宅を焦らず、安全な場所で待つ」だという。備え方は絶えず見直されている。年に2度鳴
る早鐘の功績である。
地震では必ず鉄道が止まるだろうから、今から糾弾しておく、今から「脆い現代文明」の
哀れな被害者だとアピールしておく。 昔は「敵」だった運輸省が国土交通省となったら
「共にJR東日本を糾弾する仲間」として手を組んで一大キャンペーンを張る報道機関。
大規模地震のシミュレート番組で、脱線するJR東日本列車のCGビジュアルって形で
人々の脳裏に焼き付けられた、「われら悲しき帰宅難民」の言葉がたった数年でポイ。
何が「風化させてはいけない」だよ。 報道が真っ先にコロコロ方針変えてどうするね?
だいたいマラソンのスタートのように集中した群衆が同一方向に移動することと、
散開している人間がばらばらの方向に進むことを比較することがナンセンス。
確かに橋とか特定の場所は人が集中するが、それでもマラソンのスタート時点のように一時に集中することはないだろ。
これは暗に東京マラソンをおとしめるための例示とみた。
素粒子 1/17(木)
紙屋だろうが車屋だろうが、や
ってる事は嘘っぱち。環境偽装に
リコール隠し。「会社のため」と
宣うが、要はトップの無責任。
× ×
新しい芥川賞、直木賞作家に心
より拍手。ところで、この前の受
賞作なんだっけ。「蛇にピアス」
いや違う。「理由」でもないし。
× ×
阪神大震災の凄まじさ。自宅が
全壊し、がれきの中から助け出さ
れた老俳人の句が伝える。<白梅
や天没地没虚空没>永田耕衣
―――
嘘に「うそ」、宣うに「のたま」う、凄まじさに「すさ」まじさ、耕衣に「こうい」、とルビ。
天声人語 2008年01月18日(金曜日)付
時代小説の池波正太郎は、書き損じの原稿を小さく切ってメモ用紙にした。「紙への執着」は
昭和初めの幼少期からという。小遣いがあれば紙屋に走り、粗末なワラ半紙を買う。四つに切り、
墨とクレヨンで紙芝居を作るのが無上の喜びだった。
お年玉で「上等の、真白(まっしろ)な画用紙を二十枚も買うときの胸のときめき、豪勢な気
分」が随筆に残る。そして「現代の家庭における紙類の氾濫(はんらん)」を嘆いた(『一年の
風景』朝日文庫)。
日本郵政の「再生紙はがき」で偽装が発覚した。全納入メーカーの品で、古紙の配合率が契約
値を割っていた。日本製紙が納めた今年の年賀はがきは、40%混じるべき古紙が1%である。
契約違反はコピー用紙などにも広がる。
古紙が多いと白さを出しにくい。メーカーは品質を優先したそうだ。だが、官公庁は古紙率が
高い再生紙を進んで買うべしと、法が定めている。資源保護の工夫につけ入る商魂が透けて見え
る。
紙は7割が回収され、6割が再び紙になる。ただ、古紙の混ざり具合は製紙会社しか知らず、
そこに「偽りの余白」が生じた。純白が紙の命だった頃なら、古紙を混ぜれば責められただろう。
逆が不祥事になるのがエコの時代である。
私信の習慣は、紙の大量生産が広めた。例えばドイツ人が1年に出す手紙は、19世紀半ばの
1通強から世紀末には58通になった(『紙の歴史』創元社)。したためた思いを環境に優しい
方法で伝えたいと、再生紙を選び取る人もいよう。ささやかなエコ意識をあざ笑う背信に、怒り
を覚える。
--------------------
「紙は貴重品だった」と「エコ」とを途中で摩り替えている。
この件については「製紙会社がウソをついていた」というのがコトの本質だけれど、その前提に
なっている「再生紙は環境に優しいエコ」というのも100%の真実ではない、わけで。
エコ・アジテーションと、経営状況と、品質を求める声と、それらに引き裂かれただけという風
にも感じる。赤福のときにもそんなこと言ったけど。
>>266 この偽装の話は内容をよく知らなくて、何を偽装したんだろうと思っていたが
今日の天声人語を見てるとそもそも誰が悪いのかさっぱり分からなかった
事の本質をごまかしすぎ
どうせなら製紙会社にこんな不祥事を起こさせる法律の方を叩いて
ついでに福田叩き、の流れのほうが安心できた
素粒子 1/18(金)
NHKの新ドラマ『点と線』。
特ダネ出稿から放送まで「22分間
の空白」を急いで自宅に戻り株取
引した職員が実演。渾身話題作。
× ×
自民党の新CM『月光仮面』。
福田首相が正義の味方に扮し「国
民の味方です」と微笑みかける。
解散の日まで連日流す予定とか。
× ×
加島祥造さんのベストセラー詩
集『求めない』を、そのタイトル
に惹かれて買い求めてしまった。
なにを求めているんだろう。
―――
渾身に「こんしん」、微笑みに「ほほえ」み、惹かれてに「ひ」かれて、とルビ。
天声人語 2008年01月19日(土曜日)付
老舗(しにせ)の和菓子屋が、湯気の立つ饅頭(まんじゅう)を店に出す。よく見たらネズミ
の歯形が二つ三つ。NHK記者らのインサイダー取引問題に、そんな場面を浮かべた。「売り物」
の情報を裏でつまみ食いしては、報道機関は立ち行かない。
NHKが独自に報じた外食企業の提携話。監視当局は、東京、水戸、岐阜の記者らが放送直前
のニュース原稿を内部端末で見た、とにらむ。3人は翌日までの株売買で10万〜40万円の利
益を得ており、2人は不正を認めた。
同僚が報道を目的につかんだ情報で、ひともうけたくらむ神経をまず疑う。取材部門の周辺に
いれば、報道前の特ダネに接することはあろう。だが、それはホカホカの「商品」だ。ネズミに
至るまで関係ない者は手を触れず、出荷を見守るのがイロハである。
勤務中に株を売買した3人は、それぞれ前からネット取引をしていたと聞く。約5千人の職員
が放送前のニュースを読めるというから、3人だけか、その日だけかと疑うのが普通だ。津々浦々、
ネズミが端末にかじりつき、私腹を肥やす図を思う。
不心得者の給料、特ダネの取材費、のぞき見を許すシステム。いずれも私たちの受信料が賄う。
株安に泣く個人投資家の怒りはどれほどか。真っ当な職員も本気で怒り、再発防止の知恵を出し
合う時だ。
特権を悪用する組織の取材に、真実を語る者はいない。弱り目にたたり目で、政治からの圧力
が増すかもしれぬ。自戒を込めておさらいすれば、権力者にスキを見せ、大衆の不信を買い、報
道機関は徐々に死んでゆく。
--------------------
お前さん、天人子、あなたのところで出している「商品」は、どれ程のもんなんですかね。
「お前が言うな」を別にすれば、言っていることはごく普通だけど、最後に権力者云々をもちだ
すあたりが、流石左巻き。本当に、報道自身が「権力」であるという自覚が無いんだね。
この程度の自戒しかできない報道組織は、報道全体のためにもアポトーシスしたほうがいい。
>>269 >特権を悪用する組織の取材に、真実を語る者はいない。
アサヒのことだね
>弱り目にたたり目で、政治からの圧力が増すかもしれぬ。
アサヒのことだね
>自戒を込めておさらいすれば、権力者にスキを見せ、大衆の不信を買い、報道機関は徐々に死んでゆく。
サンゴ→KY→安倍→アサヒるのことだね
なんだよく分かってるじゃないか
一昨日の素粒子で製紙会社、自動車会社を「紙屋、車屋」呼ばわり。
いったいどこまでお偉いんだろうな。マスコミ様は。
人の悪口で金を稼ぐ売文屋のくせに。
素粒子 1/19(土)
客騙し、みんなでやれば怖くな
い。発覚一番、貧乏くじ。後から
ゾロゾロ、謝罪と続投の弁。環境
よりご自分に優しい社長の行列。
× ×
「ねんきん特別便」ってな〜に
? 「おめでとうございます!
あなたは宙に浮いたおひとりであ
ると判明便」なら分かるけど。
× ×
ボクシング殿堂入りジョー小泉
さんの言葉。「もっと割に合う商
売あるのにボクサーは自己実現求
め戦う。個人の尊厳、男の誇り」
―――
騙しに「だま」し、とルビ。
>>269 人の群れを大衆と呼ぶのであれば、大衆でない人間など存在しない。
もしも眺める人の群れを指差して、それを大衆と呼ぶ者が在ったとすればそれは、
事実、人間では無いか、自分を人とは考えない人間のどちらかである。
その職業が他よりも一段高い倫理を要すると考える事は彼らの自由だ。
しかしながら、未だ失う程の信用を彼らが有するのかどうか判断し得る者は、
残念ながら彼ら自身ではない事を、彼ら報道機関は解ってはいない。
>>269 >特権を悪用する組織の取材に、真実を語る者はいない。弱り目にたたり目で、政治からの圧力
>が増すかもしれぬ。自戒を込めておさらいすれば、権力者にスキを見せ、大衆の不信を買い、
>報道機関は徐々に死んでゆく。
このロジックで行くとさ、「権力者にスキを見せないよう、マスメディアの不祥事はお互い隠蔽・矮小化に努めよう」
ということになりかねないか?
以前ゴミボマー騒動の時だったかに鳥越が「他社の不祥事を嬉々として取り上げるとは情けない」
みたいなこと言ってたけど、それこそ報道機関の自殺行為のような気がするんだが。
「取材中のヘリ墜落」って事故報道を見たら、報道機関がお互い
にダメージコントロールに協力する典型例だと判るでしょう。
大規模な機材の損傷、人命の喪失って事実に対して興奮し、
運用者の倫理欠落の根深さが事故の主因であると主張したり、
興奮状態で体質が、体質がと繰り返す「御馴染みのパターン」
が全く見られない。 でも、「死んだ人はこんなに素晴らしい」
って部分だけは、身内ですから、より強めて報じられます。
報道ヘリ墜落事故の殆どが不用意に何かに接近し過ぎたり
他社機との接触と、判りやすい事例であるにもかかわらず、
「機長は経験豊富なベテラン」と称えられ、記者・カメラマンは
「誇りを持ち、情熱にあふれたすばらしい人材だった」とね。
長野市内のヘリポートでは、定置場として登録されていた
4機の報道ヘリのうち、3機が墜落事故で失われています。
そのうち2機は旧建設省のヘリを追っていて空中接触で、
あと1機は交通事故の取材中に電線に接触して墜落。
まだ日曜から天声人語が上がってないけど、今日の分について
>センター試験が終わってシーズンは本番だ。高額宿泊組には「かえって緊張しないよう」、
>エコノミー組は「吉凶は宿によらず」と励ましたい。もし落っこちたら、「私はどんな失敗も
>好機に変えようと努力してきた」という、冒頭の富豪の金言がある。
これは許せない!
本気か?本気でこんなこと言ってやがるのか?
自分のところの文章が大学試験に取り上げられるのが自慢のクセに
なぜ「もし落っこちたら」なんて平気で言えるんだ?
受験生の人生で遊ぶな!大学ももう二度とこんな新聞の文章を試験に使うな!
>>276 雲仙普賢岳で亡くなったマスコミ関係者もそんな感じだったな。
危険区域に入りこんで、無人の住宅に上がり込んで電気や電話を勝手に使ってたとかには触れずに
「報道人の特攻精神」を賛美。
巻き添えくったタクシー運転手や警官、消防団員もスルー。
>>266 てか、再生紙の方が金がかかる
ただそれだけの事だったはずだけどな・・・
>取材中に電線に接触して墜落。
国を訴えていたようなキガス
天声人語 2008年01月20日(日曜日)付
東京郊外にある我が家のスイレン鉢に、きのうの朝、うっすらと氷が張っていた。持ち上げれ
ば、ぱりんと割れそうだ。こんな氷を、透明なセミの羽に似ていることから「蝉氷(せみごおり)」
と呼ぶ。はかなげな名のとおり、日が高くなるころには解けてしまった。
あすが大寒と知ってか、大陸から盛んに寒気が流れ込んでいる。蝉氷ぐらいで震えていては北
国の人にしかられそうだが、各地でこの冬一番の寒さらしい。南岸を低気圧が通るため、太平洋
側でも雪の大寒になるかもしれない。
「舞台風(ぶたいかぜ)」という言葉がある。寒い時期の観劇で、幕が上がったとき、舞台か
ら暖かい客席にすうっと流れる風だ。道具の出し入れなどで舞台には外気が入りやすい。それが
暖まりきらないまま、客席に吹きつけてくる。
シベリアからの風も大がかりな舞台風のようなものだと、お天気博士の倉嶋厚さんが書いてい
た。日本付近を低気圧が北東に進むと、たまっていた寒気が、幕を切ったようにドッと南下して
くる。これが耳に親しい西高東低の気圧配置である。
〈大寒と敵(かたき)のごとく対(むか)ひたり〉(富安風生)。着ぶくれしつつ火を慕いつ
つ、寒がり屋はうなずく思いだろう。気象衛星からの雲の画像を眺めると、「敵」の正体は、大
陸から吹く舞台風だとよくわかる。
「芝居を見て風邪をひいた」とぼやくお年寄りが、昔は多かったそうだ。のべつ風の吹く安普
請の劇場があったからと聞く。冬深く、一両日は列島めがけて舞台風が吹く。体を冷やさず雪に
転ばず、ひいた風邪は人にうつさず。
282 :
文責・名無しさん:2008/01/21(月) 21:59:51 ID:iLDI0cmV0
天声人語 2008年01月21日(月曜日)付
石油王ロックフェラーといえば、一代で巨万の富を築いた伝説的なアメリカ人だ。尾ひれのつ
いた話かもしれないが、語りつがれる逸話がある。
この大富豪は、ホテルでは質素な部屋に泊まった。あるとき支配人が「ご子息はいつも一番良
い部屋に宿泊なさいますが」と聞いた。富豪は「彼には金持ちの父親がいるが、私にはそんな良
い父親がいないのでね」と答え、風呂なしの部屋に入って行ったという。
当節の日本には“良い父親”が多いらしい。入試の季節を迎えた東京で、ホテルが次々に高額
な受験生プランを打ち出している。「一泊4万円」もあると聞けば腰が引けそうだが、親心のゆ
えか、どこも快調に予約が入っているそうだ。
夕食には、脳を活性化させるというアラキドン酸を含む献立。遅刻しないように、係が部屋を
訪ねて目覚めを確認。一泊約14万円のスイートルームを自習や談話のために開放……。至れり
尽くせりのサービスを、それぞれ競い合っている。
わが30余年前は、だいぶ違った。東京の古びた旅館は4、5人の相部屋だった。すぐ打ち解
けあって色々話をしたが、ひとりがひどい寝言持ちで悩まされた。数日で別れたきり、互いの合
否もその後も知らない、18の春の一期一会である。
センター試験が終わってシーズンは本番だ。高額宿泊組には「かえって緊張しないよう」、エ
コノミー組は「吉凶は宿によらず」と励ましたい。もし落っこちたら、「私はどんな失敗も好機
に変えようと努力してきた」という、冒頭の富豪の金言がある。
ロックフェラーっつっても色々いるわけでね。
ジョン・ロックフェラーと言えよこのウスラトンカチ。
>>282 >>ひとりがひどい寝言持ちで悩まされた。
誰しも自分の寝言は聞こえまい。
いつもの彼らの言い分の如く、就寝中の自分は一切音を発していない前提なのだろう。
そして、自らの過去の経験を以って当世の事情を批判する際に、
偉人を自らの傍らに立たせて置く事を忘れはしない。
>>282 >もし落っこちたら、「私はどんな失敗も好機に変えようと努力してきた」という、
>冒頭の富豪の金言がある。
まあ確かに、「言葉のチカラ」を信奉し、気に食わない政治家の片言隻句を捉えて
叩いてきた朝日とは思えない、不用意な言葉使いではあるわな。
ブンガクを気取ったり偉人の言葉を引用するわりに、そういう所には無頓着なのね。
アフォか!!!
関連予算が突然半額になったら地方は崩壊するぞ。
なんなら朝日記者の取材予算を突然半額にしてみろや!!!
天声人語 2008年01月22日(火曜日)付
歌舞伎「暫(しばらく)」では、善男善女が皆殺しになる寸前、超人的ヒーローが大声で「し
ばらーく」と現れ、悪党をこらしめる。「しばらーく」から長々と待たせては、善人たちは助か
るまい。
そんな間延びしたおかしさを、ガソリン税の暫定税率に見る。列島改造の政権が道路財源に上
乗せして34年、しばらーくのはずが9度延長された。「暫」の字もこれほど長いたなざらしは
不本意だろう。
与党はさらに10年の延長を、民主党などは撤廃を求めている。撤廃なら高値のガソリンが1
リットルで約25円下がるというから、生活防衛の一助にはなる。だが民主党の「ガソリン値下
げ隊」には人気取りのにおいがする。ビールやたばこでも隊を結成してくれ、と思う人は多かろ
う。
撤廃すれば年2兆6千億円の税収が消え、地方の道路予算が死ぬという与党の主張はどうか。
守りたいのは道路より工事にも見える。ガソリン消費を促すような策は採れないというが、また
都合よく環境の看板を掲げたものだ。
この問題には、地域格差、財政、環境といった重い論点が絡んでいる。油代の攻防に「分かり
やすく」丸めては困る。とうに意味をなさない「暫定」を改め、国づくりの論議を尽くすべきだ。
歌舞伎の「暫」は単純な筋ながら、荒事(あらごと)の様式美にあふれる。細部を究めての分
かりやすさ、主人公の派手な隈(くま)取り、仰々しい装束と魅力は尽きない。さて政治の舞台
でも論戦の幕が開いた。党利党略で隈取ったガソリン国会には、花道ではなく客席から「しばらー
く」と割って入りたい。
--------------------
議論を尽くすのはいいんだが、客席から「暫く」と割って入って芝居を中断させ続けてばかりっ
てのもどうかと思う。
納得出来ようが出来まいが、締め切りってもんがあるからな、物事には。
素粒子 1/21(月)
佐藤ゆかり議員、カラオケ絶叫
歌。♪刺客追いし かの山 野田
を釣りし かの川 夢は今もめぐ
りて 忘れがたき岐阜1区
× ×
いかにいます 小泉さん つつ
がなしや 選挙民 雨に風につけ
ても 思いいずる岐阜1区。チル
ドレン哀歌、今後も各地で続々。
× ×
今日は大寒。列島の冷え込み厳
し。子供のころ「大寒小寒 山か
ら小僧が飛んできた」と歌いなが
ら寒風の中、遊んだものだった。
―――
大寒小寒に「おおさむこさむ」、とルビ。
♪は庵点の代わりです。
素粒子 1/22(火)
国会軽視は勝手なれど、党首が
代表質問に立たぬとは。その神経
が分からない。おまけに本会議場
を出たり入ったり。幽霊みたい。
× ×
年金確認は勝手なれど、今ごろ
窓口対応の大転換とは。その神経
が分からない。そんなに人を信用
できぬなら霊能師でも雇ったら。
× ×
営業再開は勝手なれど、店名が
そのままとは。その神経が分から
ない。せめて「船場吉凶」とでも
改名すればあんじょういくかも。
天声人語 2008年01月23日(水曜日)付
103歳で亡くなった日本画家の片岡球子(たまこ)さんは、浮世絵師の渓斎英泉(けいさい・
えいせん)を描いている。自作の美人画に囲まれ、遊び慣れた風にくつろぐ英泉。原色しま模様
の弛(たる)んだ着物に、右手でつまむ白杯の硬さが浮き上がる。86歳の作とは思えぬ軽快さ
だ。
若い頃は帝展や院展によく落ちた。「落選の神様」と呼ばれた当時を、後に女子美術大学の後
輩たちに語っている。「展覧会が近づくと、みんな私を避けて通るんだよ。ほんと悔しかった。
負けないぞと思ったね」(奥岡茂雄『片岡球子・個性(こころ)の旅路』)。
歴史上の人物の「面構(つらがまえ)」シリーズは還暦後だ。時にユーモラスに描く武将や高
僧、絵師らの顔は、歴史の教科書で見るより人間くさい。この人なら今の世をどう考え、動いた
かと夢想して筆を運んだそうだ。
奔放な画風が地位を得た頃、最晩年の横山大観からの「助言」が興味深い。酒豪の大観は、杯
を右手のつめで弾(はじ)きつつ片岡さんに話したという。「この音が描けなければ一人前じゃ
ない」。
だから、人も山も内面に踏み込んで向き合った。そうして描いた杯を弾けば、心で陶器が鳴る。
「私の富士山は理想の山じゃなく、いつも生きている山。変な形になればなるほどいいんです」
は95歳の言である。「暴れ回るように描きたい」と、最後まで時代に媚(こ)びなかった。
折しも本日、大観の没後50年展が東京で開幕する。大家を通した大観と、遅咲きながら長く
香った片岡さん。ともに日本の伝統絵画を前に進めた。「面構」の主たちを交えて、天寿の杯を
交わす頃か。
>>289 これはひどい
> 営業再開は勝手なれど、店名が
>そのままとは。その神経が分から
>ない。せめて「船場吉凶」とでも
>改名すればあんじょういくかも。
船場吉兆は売り物の偽装が発覚して一時休業してた訳だが、
偉そうに説教する朝日新聞様は一体何様のつもりでしょうか?
古くは珊瑚にKY、林ビョウ、伊藤律、最近でも田中康夫会談、NHK政治介入(これは疑惑)
と捏造を繰り返した朝日新聞社様は夕日新聞それとも落日新聞と名前を変えたのかね?
それどころか自主的な休刊(休業)をしたこともないのではないのか?
自分の時は「ジャーナリズム宣言」(笑)で説教だけは人三倍か。 ゴミ以下だな。
天声人語 2008年01月24日(木曜日)付
「涙雪」というのだろうか。この冬初めて都心が白く染まった昨日、日本橋の証券街を歩いた。
株価は少し戻したが、電光ボードを見る人は少ない。弁当売りが歩道に青いパラソルを広げてい
る。どれも390円と、こちらは温かい「安値安定」だ。
世界同時株安の中、日経平均は昨夏のピークから3割ほど下げた。資産家の鳩山法相は「40
億円損したのではないかといわれている」と、額の割にはのんきに語る。兄の民主党幹事長と「兄
弟同時損害」だという。その万分の一でも、持ち株の評価損は消費者の心を重くする。
住宅ローンの焦げつきに発した米国の不始末で、世界経済の体温がズルズルと下がっている状
況だ。米政府による景気対策の発表、大幅な利下げにも、市場の反応は鈍い。
無敵の軍を思うがままに動かし、地球環境にはさほどの関心もなく、貿易赤字はそのままに「借
金」で石油がぶ飲みの消費ざんまい。もっぱら為政者の責任だが、米国のありようが問われてい
るかに見える。この国が仕切る世界も、長くはないのか。
日本の冬景色に目を転じる。深刻なのは、株には縁遠い貧困層の生活だ。食品や灯油の値上げ
は、余裕のない家計を狙い撃つ。金満大臣の軽口、首相のすました物言いを聞くにつけ、国民生
活を守る緊張感がどれほどありやと気が沈む。
きのうの東京は今冬一番の冷え込みだった。証券街の地下通路で、紙袋を枕にして男性が丸まっ
ていた。国際経済の曇り空の下で、10円にこだわる生身の暮らしが凍えていることに心したい。
--------------------
なんだかこう、暗い、ぐじぐじしたコラムである。
朝っぱらから読者を落ち込ませるのが好きだね、天人子。
結局言いたいことは
(-@∀@) <アメリカ大嫌い!ざまーみろ
ってことだけみたいだな。
295 :
文責・名無しさん:2008/01/24(木) 23:02:09 ID:Ybt+rlmG0
>>293 おいおい、マスコミがよく映す株価の電光ボードってのは東京駅八重洲口の
新光証券のやつだよ。(日本橋から歩くと結構距離がある)
兜町界隈を取引時間中に個人投資家は歩いてないよ。
で、天人子は幾ら貰ってるの?
資産は?株持ってるの?今年に入って幾ら損したの?
素粒子 1/23(水)
地球を一周しているのは衛星だ
けじゃないようです。米国→欧州
→アジア→日本と株安ドミノ倒
し。最近グルグル回っています。
× ×
「米国発だからお手上げ」と政
府はのんきです。遺産株40億円大
損話を披露するKY法相や母親論
に花咲かせるのらくら首相……。
× ×
こんなことでいいのかなあ。僕
は利にさといNHK記者のように
は生きられません。明日が不安で
す。(偽中学生の偽メールから)
素粒子 1/24(木)
最近、絶句したこと「国会偽
証」。前次官、接待ゴルフで「1
万円払った」は真っ赤な嘘。空威
張りとごまかし上手は官僚の性。
× ×
最近、同情したこと「名前だけ
店長」。人事権も残業代も、ない
ない尽くし。尻尾を振るしか能が
ない管理職ならいっぱいいるぞ。
× ×
最近、爆笑したこと「ガソリン
値下げ隊」。スーパーのチラシ配
りじゃあるまいし。すぐに飛びつ
くほど有権者は単純とお考えか。
―――
嘘に「うそ」、性に「さが」、尻尾に「しっぽ」、とルビ。
どうやら今日は朝日の創刊日みたいですね
創刊129年目に入るわけです
来年の130周年はオリンピック後の中国に対する大キャンペーンの年だろうな
>>293 庶民の苦しい台所事情を心配するフリをしても、「アメリカ一国支配の終わりの始まり」と
内心ウキウキしてるのが見え見えですよ。
> 日本の冬景色に目を転じる。深刻なのは、株には縁遠い貧困層の生活だ。食品や灯油の値上げ
>は、余裕のない家計を狙い撃つ。金満大臣の軽口、首相のすました物言いを聞くにつけ、国民生
>活を守る緊張感がどれほどありやと気が沈む。
「車も株も持ってないから、ガソリン値上げも株安も関係ないもんね」とのたもうた朝日記者様には、
貧困層の声を伝える緊張感がどれほどあるのでしょうか。
07年8月11日「素粒子」
> 最近ことわざ集−−
> × ×
> ●上がる下がるは我が事にあら
>ず ガソリン値上げも世界同時株
>安も、車も株も持たぬこちとら。
天声人語 2008年01月25日(金曜日)付
人魚の涙にも例えられる真珠は古来、偶然の恵みだった。珠(たま)を抱いた貝は珍しく、つ
まり人魚はめったに泣かない。それが20世紀に入り、彼女はめっきり涙もろくなった。水産業
と宝飾業の十字路にこぼれ出た、養殖真珠である。
アコヤ貝などの体内に異物を入れると、それを核にカルシウムとたんぱく質の層が交互に積み
重なっていく。人が泣かせた涙の粒だが、天然の真珠と同じく歳月だけが大きくする。
世界初の養殖ビジネスで成功した御木本幸吉(みきもと・こうきち)は、外遊のたび事業をこ
う説明した。「貝をだまし、月の涙のような真珠質を分泌させる。お陰で世界旅行ができますの
じゃ」。幸吉の大言壮語は、しかし商才と努力に裏打ちされていた。きょうが生誕150年にあ
たる。
「真珠王」には逸話が多い。明治天皇に発したと本人が言う「世界中の女の首を、真珠でしめ
てご覧にいれます」の言葉は伝説だ。昭和初めの訪米ではエジソンに会った。80歳の発明王は
「ダイヤと真珠だけは作れなかった」と驚いたという。
銀座のミキモト本店で、大正期のカタログを拝見した。日本初のネックレスは、多くの首を「し
めた」ことだろう。型破りの創業者と、繊細な商品。日本の産業を飛躍させた取り合わせである。
日本経済が揺るぎない地位を固めるにつれ、粗野だが進取の活力にあふれた起業家は天然真珠
の珍しさになった。どの業界も、無難を旨とする経営者が多い。幸吉の先の言葉も今では「世界
中の女性の首を真珠で飾ってみせます」と、より丸く伝えられている。
--------------------
内容はそこそこ面白い。修辞と言葉遊びが鼻につく。
読売の今朝の1面コラムも御木本幸吉の話なんだけどいいの?
時代や社会と経営が無関係であるのならば、この文章の結論にも一理あるのだろう。
天声人語 2008年01月26日(土曜日)付
タイムカプセルといえば、卒業の日に校庭の隅に埋め、忘れた頃の同窓会で掘り出すのが一つ
の型だろう。昔話に花が咲き、早世した友の作文にしんみりもする。さて、この異形のカプセル
は何を語るのか。
昨春、シベリアの永久凍土から見つかったマンモス「リューバ」が東京で公開された。生まれ
て約半年の雌は凍ったまま、推定3万7000年前の姿をとどめる。体の仕組みなどを科学の目
で調査中だ。
零下18度のケースの中、子供の腕ほどの鼻をぶら下げて、リューバは歩く姿で置かれていた。
ほぼ無傷なのは、氷を踏み抜くなどして瞬時に冷やされたためらしい。青い照明に浮かんだ顔が
優しい。半開きの口はただ微笑(ほほえ)んでいるようにも、何か言いかけたかにも見える。
マンモスの絶滅は約1万年前。前後して、多くの大型動物が死に絶えた。人類による乱獲、気
候の急変など、絶滅に至る経緯には諸説あり、真相は太古の霧に包まれている。
そのころ最後の氷河期が終わり、シベリアや北米の気温が上昇した。これで植物の種類が一変
し、降雪が増え、マンモスの食料が不足したというのが一つの見方だ。そして今、文明が引き起
こした初の気候変動が地球を覆っている。
この惑星で40億年、主役を代えながら続いた生物のリレー。バトンを握る人類はよろけ、今
にも転びそうだ。温暖化がこれほど進まなければ、リューバはまだ凍土の中だろう。彼女の「伝
言」は氷河期の記憶だけではない。姿をさらし、小さな体で発した未来への警告にも、耳を澄ま
したい。
--------------------
教科書どおりというか、前にどこかで見たようなというか。
ごく普通の出来だと思います。
>この惑星で40億年、主役を代えながら続いた生物のリレー。バトンを握る人類はよろけ、今
>にも転びそうだ。温暖化がこれほど進まなければ、リューバはまだ凍土の中だろう。
別に人間がいなくたって、極移動やら隕石衝突やらで気温なんて40億年の中で
激しく上下動してますが。お説教臭いんだよ、お題目だけで何も実行しやしない代表業種のくせに
天声人語 2008年01月27日(日曜日)付
湯たんぽと聞くと、向田邦子さんの随筆を思い出す。戦後間もなく、母親がよく、どぶろくを
作ったそうだ。湯たんぽにひもをつけ、瓶(かめ)に寝かせてあるどぶろくの中につるした。ほ
どよく温めて発酵を促すためである。
向田さんは昭和ひとけた生まれ。子供のころは湯たんぽを寝床に入れてもらった。朝起きると、
洗面所へ抱いて行って顔を洗った。生ぬるい湯は日向(ひなた)のにおいがしたという。遠い日
の冬の朝を、懐かしむ世代もおられよう。
素朴なその暖房具が、この冬、よく売れている。郷愁を誘うのか、近年静かな人気があった。
そこへ原油が高騰し、節約という実利も加わってブームに火がついた。
〈コンセントみんな使つて冬に入る〉。ユーモラスな句が朝日俳壇にあった。だが湯たんぽを
工夫して使えば、コードの何本かは抜くことができそうだ。筆者も、古いブリキ製を引っ張り出
してみた。消したこたつに入れると、結構暖かい。
それを、寝る前に布団に放り込む。翌朝、洗面器にあけて使うと、なお人肌のぬくみを残して
いる。温暖化が危ぶまれる時代に、ささやかな功徳(くどく)を積むような満足感を味わった。
江戸期の図説百科『和漢三才図会』は、湯たんぽを「竹夫人(ちくふじん)とともに寒暑をし
のぐ重宝な用具」と紹介している。竹夫人とは、竹や籐(とう)で編んだ「抱き枕」のことだ。
抱きかかえたり、足をのせたりして涼をとる。
呼び名はともかく、古人の知恵には違いない。こちらはすっかりすたれたが、省エネとレトロ
の時代に、思わぬ復活がないとも限らない。
>>304 「地球を猛毒のガスで満たした」シアノバクテリアのせいで絶滅に追いやられた、
硫化水素で呼吸する生物たちにも想いをはせてやって下さい。
天声人語 2008年01月28日(月曜日)付
ずいぶん盛大に座布団が舞ったものだ。きのうの大相撲の千秋楽、両横綱の相星決戦は白鵬に
軍配が上がった。久々に堪能した相撲好きもいたことだろう。行儀の悪さを言われつつも、折々
に舞う座布団は、ファンの正直な思いを乗せている。
座布団ばかりではない。昭和の初めごろまでは、羽織を脱いで投げる人もいたそうだ。粋筋の
女性客などは、帯揚げをほどいて投げた。相撲部屋の若い衆らが拾って持ち主に届け、ご祝儀を
もらう習わしもあったと聞く。
祝儀どころか、「金返せ」の声とともに座布団が飛んだのが、前回の九州場所である。千秋楽、
優勝圏内にいた千代大海が突然休場した。負けても優勝と決まった白鵬は、気が抜けたのか結び
の一番で転がされた。さえない幕切れへの不満が、座布団に乗って舞った。
横綱の相星対決は5年半ぶりだった。力を絞ったがっぷり四つの末、白鵬が渾身(こんしん)
の上手投げで朝青龍を仕留めた。白青どちらのファンも、きのうの座布団には「納得」の思いを
乗せたのではないか。
ファンに「叱(しか)られ」ても「怒られ」てはいけない。そんな意味の言葉を、横綱審議委
員会委員長だった独文学者の高橋義孝さんが残している。叱ってくれるのは、根に愛情があるか
らだという。
手に汗握る大一番で、朝青龍問題という「前門の虎」は何とか檻(おり)につないだ格好だ。
だが若手力士の死亡事件という「後門の狼(おおかみ)」は、なお捜査が続く。ファンの「叱」
が「怒」に変わる危うさを抱えたまま、日本相撲協会の厳しい綱渡りも当分は続く。
よかったね。
大相撲のおかげで大阪府知事選挙に触れずにすむから。
310 :
文責・名無しさん:2008/01/28(月) 13:25:25 ID:/OHWU7dm0
社説は毎週月曜はシリーズだからと言い逃れできるけど、
天声人語でもスルーで、まさか相撲が来るとは思わなかったな。
素粒子 1/25(金)
選挙違反でっち上げ鹿児島県
警、いまだ元被告12人に直接謝罪
なし。警察庁よ「人間としての謝
り方」適正化指針が先なのでは。
× ×
宮島水族館からのお願い。「当
館のお立ち台はワニ専用です。人
間の飛び入り参加はご遠慮くださ
い。なお、レッサーパンダは可」
× ×
東京・銀座の小料理屋「卯波」
が今夜で閉店。亡くなった女将は
俳人。好きな一句。<湯豆腐や男
の歎ききくことも>鈴木真砂女
―――
卯波に「うなみ」、女将に「おかみ」、歎きに「なげ」き、とルビ。
素粒子 1/26(土)
道路特定財源で買えたもの。野
球のバット。グラブ。卓球のラケ
ット。ゲートボールのスティッ
ク。バドミントンの羽根……。
× ×
これから値上がりするもの。電
気、ガス料金。牛乳。チーズ。マ
ーガリン。パスタ。香辛料。ビー
ル。国内線の航空運賃。……。
× ×
「サメガレイさんへ。がんばっ
たあなたにありがとうを言おうと
思ったけど、姿が見えなくて。こ
れを読んだらお返事をください」
素粒子 1/28(月)
大阪に全国最年少知事誕生で街
の声。「がんばりや」「あんじょ
う頼んまっせ」。「にいちゃん、
ええこおるで〜」は関係ないか。
× ×
緊急発売!!『西横綱の品格』。
負けるのが見たい客との接し方や
座布団乱舞の花道の下がり方など
品格教の教祖さまの御教え集。
× ×
クレムリンにシラビキ派あり。
治安機関出身者らの最強派閥。わ
が家にイビキ派あり。弱小派閥な
れど迷惑度多大、申し訳なし。
―――
御教えに「み」教え、とルビ。
一言だけ。大阪の街の声は風俗の客引きみたいだってか?
>>313 なんでそこで風俗にいくかなあ……
週刊現代でもそこまでせんだろうに
天声人語 2008年01月29日(火曜日)付
白日の下で行われるスポーツにも「魔物」の棲(す)むところがある。よく知られるのは高校
野球の甲子園だろう。独特の雰囲気が球児をのみ込む。魔に魅入られたようなエラーや乱調に、
幾人もが涙を流してきた。
マラソンでは30キロ過ぎに棲むといわれる。「30キロの壁」という言葉もある。日曜にあっ
た大阪国際女子マラソンで、魔物は福士加代子選手にとりついた。快調に先頭を走っていたが、
別人のように失速した。足を運ぶのもままならず何度も倒れた。
並はずれた健脚を韋駄天(いだてん)と呼ぶ。仏法の守り神の名前だ。釈迦の遺骨を盗んだ鬼
を追いかけて奪い返した俗説から、足の速い人の代名詞になった。福士選手はトラックでは名う
ての韋駄天だったが、初めて挑んだマラソンで魔物の洗礼に沈んだ。
メキシコ五輪で銀メダルの君原健二さんによれば、30キロを過ぎての最終盤は「一歩一歩が
血を吐く思い」だという。「だれがこんなむごいレースを考え出したのか」。憎みながら走った
ものだと、著書『マラソンの青春』で回想している。
立ち止まる誘惑と格闘しながら、「この先の電柱まで、あそこの家まで」ともがく。その積み
重ねで、君原さんは参加した35回すべてを完走した。「走り抜く」ことを大切にした名選手で
ある。
福士選手もまた、転んでも転んでも起き上がって、走り抜いた。優勝者より大きな拍手は、悔
しかっただろう。だが前をめざす凄(すご)みを、見る者に教えてくれた。いつの日か魔物を仇
(あだ)討ちにする。その姿を見たいファンは少なくないはずだ。
素粒子 1/29(火)
見上げたもんだよ、首相の低姿
勢。知らぬ顔の半兵衛を決め込む
衣の下に、結構毛だらけ猫灰だら
けの小手先「つなぎ」法案とは。
× ×
無理が通れば道理が引っ込む。
泣く子と自民党にはまだ勝てぬ。
目玉商品ガソリン値下げも土俵
際。審議拒否しかないのか民主。
× ×
やってることは「国民生活重
視」の錦の御旗争奪戦。ならば首
相よ、解散して信を問えば、と言
ったところで、蛙の面に小便か。
―――
蛙に「かえる」、とルビ。
天声人語 2008年01月30日(水曜日)付
かつて本紙に連載された4コマ漫画の「フジ三太郎」は、万年ヒラ社員だった。やっと昇進話
があったが、ポストには空きがない。上司から「係長一応補佐仮代理」なる名ばかりの肩書を内
示されて悲憤する。そんな場面があった。
「肩書が長くなるほど、仕事の重要性は減る」と皮肉ったのは誰だったか。その点、「店長」
なら、きっぱりした肩書だ。ところが名に伴う権限はなく、そのくせ管理職と見なされて、残業
代は支払われないとしよう。ヒラの方がまだましだと、三太郎も尻をまくるに違いない。
そうした名ばかりの「偽装管理職」が、外食やコンビニなどに広がっている。管理職は、労働
基準法で残業代や休日手当の対象外とされる。ただ働きだから、経営側にとっては辞令一枚で人
件費抑制策になる。
日本マクドナルドの店長(46)が、それを違法だと訴えた。判決は主張を認め、会社側に残
業代など約750万円の支払いを命じた。休日なし、残業137時間の月もあったそうだ。過労
死が危ぶまれるラインをとうに超えている。
胃袋と足が言い争うイソップの寓話(ぐうわ)がある。「うまいものは胃袋が食うが、俺(お
れ)なしには動けやしない」と足が不平を鳴らす。胃袋の方は、「私が栄養をあげなければ、お
前はくたばる」と譲らない。
胃袋の言い分は、いまなら企業のそれに近い。せっせと働いて会社をもうけさせれば、おのず
と栄養は社員にまわる。一方の理ではあろう。だが働く者の人間性を脅かすような偽装がはびこ
るようでは、その理もむなしい。
>>215 久々にこのスレに来ました。
07/12/28夕刊1面に
---
コラム「素粒子」の筆者が年明けの1月4日から代わります。
5年間担当した河谷史夫論説委員に代わって加藤明論説委員
が執筆します。
加藤記者は77年入社。社会部で長く取材にあたり、東京本社
社会部次長、週間朝日編集長などを務めました。
著書に「原宿物語」。56歳。
夕刊に時事寸評コラム「素粒子」が誕生したのは59年4月1日
でした。以来8代目の筆者となります。
---
だそうです。
天声人語
2008年01月31日(木曜日)付
こたつの中だと元気だが、外に出れば意気地がうせる。そんな寒がりを「炬燵(こたつ)弁
慶」という。部屋の暖房も心もとない灯油高の冬に、ほのかな光を見る1月の言葉から。
仙台市の成人式で、同僚記者が漢字1字の抱負を聞くと「挑」「誠」「夢」……と頼もしい文
字が並んだ。「克」を選んだ詰め襟の防衛大生は「防衛省の不祥事が目立つが、私は己を厳しく
律する自衛官でありたい」。
その若者たちが、恋愛をしなくなった、と言われる。付き合うのが「面倒」なのだそうだ。マー
ケティングライターの牛窪恵さんは「20代って一番いろいろな恋愛ができる時なのに。恋愛し
ないのは、個人にとってもこの国にとっても大きな損失。もったいない」と背中を押す。
東京の渡部成俊さんは残り時間を「未来」にささげた。がんを告げられてから、小中学校で「い
のちの授業」を続けてきた。13日に62歳で力尽きた。妻の嘉子さんは「体はほろびても、心
の隅に残った言葉が、いつか子どもの支えになればいいと話していました」。
毎週土曜の同じ時刻に、新宿駅の地下でプラカードを掲げ、無言で平和を訴える人々がいる。
そのひとり小島治子さんは「気づいたら子どもたちが戦場にいる、というようなことは避けたい」。
奇跡ってあるのだなと、一匹のサメガレイに驚かされた。15年前に小学生が風船で飛ばした
手紙が、カレイの背に付着して海で見つかった。書いた少女はいま大学生。「がんばったカレイ
にありがとうを言わないと」。額に入れて自宅に飾るそうだ。
今日の素粒子はなかなかいかれていた
地元の成人式に、わざわざ制服で行く防大生は年に数人程しかいません。
素粒子 1/30(水)
つなぎ【繋ぎ】強引に政府・与
党の都合のいいように計らい、我
田引水につなぐこと。必ず大きな
混乱につながる(国会迷解辞典)
× ×
ちゅうとうのふえ【中東の笛】
ハンドボールが五輪種目であるこ
とを日本人に認識させた笛のこと
⇔日韓の笛(スポーツ迷解辞典)
× ×
東の空がほんのり赤く染まる時
刻が、少しずつ早くなっている。
このコラムを書くため、毎朝6時
過ぎの電車に乗り出社する時。
―――
「つなぎ」「ちゅうとうのふえ」が太字。
素粒子 1/31(木)
学校から帰ると、お母さんが頭
をかかえていました。「今晩のお
かず困ったな」。スーパーに中国
産が少なくないからだそうです。
× ×
私の大好きな冷とうギョーザだ
けでなく、いろんな加工食品が並
んでいます。野菜や魚も。買い物
に行く前お母さんが言いました。
× ×
「これからは最初に食べてはダ
メよ。まずお父さんに食べてもら
います。なにごともなかったら食
べるのよ」(小学生の作文から)
なんじゃこりゃ。中国叩きを避けようとした苦し紛れのさくぶんにしか見えん。
>>318 そうか、新しい素粒子書きは、加藤明というのか。
加藤明週刊朝日編集長から2ちゃんんらの皆さんへ
http://natto.2ch.net/test/read.cgi/mass/1026222229/l50 1 名前: ライフセーバー 投稿日: 02/07/09 22:43 ID:/Rn4viWj
週刊朝日7/12号 p.156 編集部発
W杯で気になった現象があります。日本が決勝T1回戦で敗退し、
韓国が4強進出を決めて以降、こんな匿名メールが編集部にくるよ
うになりました。
「韓国戦で誤審が多いのは意図的と思われても仕方ないのに、日本
のマスコミはそれをきちんと追及していない。」「韓国のサポータ
ーは日本の敗戦を大喜びしていた。共催国として許せない」「韓国
戦以外、スタジアムはガラガラ。なぜ日本のマスコミはこの事実を
伝えないのか」
韓国の熱狂と大活躍をたたえる報道が日を追うごとに増えたせい
か、インターネットでは、もっと下品な表現で偏見に満ちた「韓国
を妬む」言葉が飛び交っていたようです。先週、紹介した大学時代
の在日韓国人の友人も「日本人のオモシロクナイという感情を肌身
で感じる」と話していました。
W杯は人々のナショナリズムに火をつけると言われます。政治・
経済の閉塞的状況下、日本人の「苛立ち」が、こんな歪な形で噴出
しているとしたら、あまりにも貧相な感じがします。
本誌・加藤明
----------
なるほど。
こういう人、なワケですか。
326 :
文責・名無しさん:2008/02/01(金) 00:50:14 ID:ZpQ1Yy2X0
>>323 これはないわ…被害者が出ているのに不謹慎。最低だ。
下品なフミーよりはマシだと思っていたが、やはり朝日の人間だ。
>>322 『日韓の笛』はねーだろーがよ。
つか、こんな駄文書くためにだけ、毎朝6時過ぎの電車に乗るわけじゃねーでしょ。
>>323 前任者の悪いところをマネしてどーするよ。
それとも、今までの醜悪な「日記もどき」は、あなたがゴーストライターとして書いていた?
下品で下劣な皮肉が通用するのは、それが「本質」に触れるときだけであって、そうであるなら
『際どく強烈な風刺』として認められる、場合もある。
この内容では、毒餃子にまつわる様々をひとつも掘り下げず、問題点にかすりもせず、ただ々々
下品で愚劣なだけで、そういうものは、書いた人間の脳が下品で愚劣に出来ているということを
証明する以外の、何の役にも立たない。
>>322 日韓の笛って何だよと思ったら、
>>324でそういうことかと。
三段落目でなぜかウルトラセブン最終回のセリフを思い出してしまったw
>>323 前任のフミーといい、家庭を経済的に支えてる父親を貶めて何がしたいんだろうな。
フェミニストを気取ってるのか、自身の家庭がそんなにお寒い環境なのか。
まあ社長の息子からしてクスリに手を出したり、記者の息子も少女を監禁したり
ハンマーで人を襲ったり引きこもりだったりとバラエティに富んだ家庭環境のようだけど。
>>323 朝日にとってお父さんの命は虫けらと同じってことか。最低だな。
天声人語 2008年02月01日(金曜日)付
あぶない食べ物の筆頭といえば、古来フグだろう。美味なだけにあきらめきれず、フグは食い
たし命は惜しし、となった。江戸期の俳人蕪村もそのくちだったか、〈河豚(ふぐ)汁のわれ生
きてゐる寝覚めかな〉と詠んでいる。
その河豚汁を、ギョーザと言い換えねばならないような事態である。正確には中国製冷凍ギョー
ザ。農薬の混入したのを食べた人たちが、中毒の症状を訴えた。千葉と兵庫両県で、3家族の10
人がめまいや嘔吐(おうと)、全身のしびれに襲われた。
うち3人は一時重体に陥った。「スーパーに並ぶ食品で命の危険にさらされるとは思いもしな
い」と息子が死に瀕(ひん)した母親は憤る。ほかにも不調の訴えが相次いでいる。こんなこと
では昔のフグなみに、口に入れるのが「肝試(きもだめ)し」になってしまう。
人件費の安い中国は、今や「世界の工場」と呼ばれる。だがその産品に、輸出先の国々で逆風
が吹きつのっている。残留農薬や有毒物質の混入など、消費者を逆なでする問題が後を絶たない
からだ。
笑えない話を、中国人ジャーナリストの莫邦富(モー・バンフ)さんが本紙に寄せていた。江
蘇省の農婦が農薬を飲んで自殺を図った。病院に運ばれたが、命に別条はなかった。なんと農薬
が「偽農薬」だったからだという。粗悪な品が出回る社会を象徴するような悲喜劇だろう。
おりしも中国は、日本の正月にあたる春節が近い。帰省者を迎え、家族がそろって、湯気の立
つ水餃子(ギョーザ)に舌鼓を打つのが習わしだ。おいしいものを笑顔で食べたい。その思いに、
国の違いなどないはずである。
--------------------
河豚と冷凍餃子とを、同じ「あぶない食べ物」に括ってしまうのは、毒の経緯としてもなんにし
ても、釣合わないなあ。
第4段落「逆風」「消費者を逆なで」という表現は柔らかすぎるな。「チャイナ・フリー」なんつ
う排斥運動まで起きているというのに。
>>330 第5段落「笑えない話」は、他所でも見たことがあるな。
「ジョークでわかる中国の笑えない現実」(黄文雄 著)から引用、なんて書いているものが、
ネット上では多いですが、わりと広まっているジョークなんだろうな。
兎も角。
天人子が引用している部分だけでは、このジョークの深い面白さに触れないまま、だと思う。
-----
ある老農夫が畑に種を蒔いたが生えてくるのは雑草ばかり、
何故ならその種はニセモノだったから。
傷心した老農夫農薬を飲んで自殺を図ったが死に切れなかった。
何故ならその農薬はニセモノだったから。
命を取り留めた家族が祝杯を挙げたが家族はみんな死んでしまった。
何故ならその酒はニセモノだったから。
-----
332 :
文責・名無しさん:2008/02/01(金) 12:18:15 ID:vwsgdSXy0
中国産が問題なのにギョーザに特定したら風評被害を助長するだけなのだが。
>>330 紹介されてる莫邦富氏の土曜版コラムの方が、時には記事よりも辛辣に
共産党の腐敗や中国人のモラル低下を指摘しているような気がするんだが、
天人子をはじめとした朝日記者たちは、一体何に気兼ねしてるんだろうね。
334 :
文責・名無しさん:2008/02/01(金) 17:57:50 ID:JAjK/4Lk0
朝日関連の人たちにとって中国批判はたぶーなんだよ。
もしも中国を批判すると日本人の嫌中感情を昂進させることに
なるからそれはいけないという立場だな。
でアメリカに対してはこれはどんなに批判しても問題はないという
形でしょう。だからダブルスタンダードなんだけど。
自分たちが世の中をリードしているという風に思っているのかもしれない。
でも自分たちの言論に責任は絶対取らないけどね。
天声人語 2008年02月02日(土曜日)付
水墨の抽象画で知られる篠田桃紅さんの作品を拝見して、黒という色について考えたことがあ
る。本当の「黒」は真っ黒の一歩手前、明るさのある黒で、沈静であって死ではない。そんな篠
田さんの文章が記憶にあったからだ。
〈あと一歩に無限のはたらきを残し、それはわが手のなすところではなく、天地自然、神、宇
宙、とにかく人間のはかり知れない大きな手にゆだねる〉。そういう考え方が好もしいと、随筆
集『墨いろ』につづっている。黒白(こくびゃく)の世界の凄(すご)みに感じ入ったものだ。
篠田さんの言う「あと一歩」は、科学でも神の領域に近いようだ。大学の研究班が「世界で最
も暗い物質」を作った、というニュースが米国から届いた。色は光が反射して生じる。だが、そ
の物質は当たった光の99.955%を吸収してしまうそうだ。
一般的な黒い塗料だと5%から10%も反射する。新物質は0.045%で、これまでの最高
記録より約3倍暗い。だが真っ黒ではない。どんな物質も、光を完全に吸収することはないのだ
という。「あと一歩」の深淵(しんえん)は、墨の芸術にも、科学にも底がない。
神の領域から目を転じれば、身の回りには「黒」が目立っている。今やファッションにとどま
らない。和洋菓子に始まり、綿棒、まな板からトイレットペーパーまで。白が当たり前だった日
用品にも広がっている。
不吉を連想させもするが、黒に非日常の粋を重ねる人も多いようだ。自然の中に色の乏しい季
節である。深遠な黒の世界を楽しむには、いまが好季かもしれない。
336 :
文責・名無しさん:2008/02/02(土) 18:57:12 ID:Br6kZdNj0
中国産食品の問題でさえ政府への叩きにすりかえようという姿勢はさすがアサピ
素粒子 2/1(金)
中国製で大騒ぎだが、永田町の
先生たちの動きは鈍いらしい。つ
なぎ騒動でお疲れモード。国民生
活重視の旗印どこへいったやら。
× ×
「ちりとてちん」に出てくる落
語「饅頭こわい」。原話は中国笑
話。「客が笑わないと思ったら中
国製の饅頭か」と名人のぼやき。
× ×
気がつけば、はや2月。あさっ
ては節分。昔、疫鬼を追い払う儀
式を鬼やらいといった。<豆喰つ
て身中の鬼やらふべし>鈴木直充
―――
饅頭こわいに「まんじゅう」こわい、疫鬼に「えきき」、喰つてに「く」つて、とルビ。
素粒子曰く、中国製で大騒ぎ→父親に毒見をさせろ、ですか。
素粒子 2/2(土)
グランドプリンスホテル新高輪
に呆れ果てる。法の判断を踏みに
じり「お客様」を盾にすれば通る
との企業倫理。恐るべき無責任。
× ×
「利権だけは放さない決意が表
れている顔」との菅発言に笑って
しまう。永田町には多いお顔。ど
この誰とは怖くて申しませんが。
× ×
「土俵の外」の課題は山積みな
れど、無風選挙で理事長4選。信
頼回復の策はどうすると聞けど、
北の湖終日のたりのたりかな。
―――
呆れに「あき」れ、終日に「ひねもす」、とルビ。
>>338 ∧_∧
(@∀@ )<日教組を侮辱した罪は重い、法に従えアヒャヒャ
>>338 菅の発言は言い得て妙だと思うが、一番の利権顔が民主の党首やってるのが最大のギャグだよな。
素粒子担当の選考にはやっぱり「下品度」ってのがあるのかね。
前任者とたがわぬ下品、下劣、偏向振り。
天声人語
2008年02月03日(日曜日)付
フランスのサルコジ大統領は「本音の人」である。昨秋に離婚し、14歳下の人気歌手カーラ・ブルーニさん(39)
と結婚したらしい。在職中に配偶者を代えた仏元首は、本当かどうかナポレオン以来とも聞く。要職だからと、
私生活を犠牲にする気はないようだ
パリで4年前、公演後の楽屋にカーラさんを訪ねたことがある。缶ビールを片手に、来日への思いを
気さくに語ってくれた。その応対ぶりから、仕事にも恋にも正直な人とお見受けした。大統領とは
生き方も一致したのだろう
自分に正直に、本音で生きてゆくのは楽じゃない。周囲との摩擦、好奇の目。「結婚は忍耐」と言う通り、
夫婦がそれぞれ我を通せば破局に至ることもある
されど人生は一度きり。二人をうらやましく思うかどうかは別にして、つまらぬ遠慮や辛抱で消耗したくはない。
そうはいかないのが普通だろうが、辛抱しすぎると命が縮むというからご用心だ
夫婦げんかを我慢すると早死にしやすいという説を、通信社が報じた。米ミシガン大学の研究者が、
192組を17年追跡した結果だという。相手の言動を不当と感じた時、感情を押し殺して我慢し合う夫婦は、
言い争って解決しようとする夫婦の倍の死亡率だった
江戸川柳に〈喧嘩(けんか)には勝ったが亭主飯を炊き〉とある。言うだけ言われたおかみさんが
「職場放棄」で反撃に出る。これならそろって長生きだろう。夫婦げんかや離別を長寿の秘訣(ひけつ)として
お勧めするのではない。愚痴も我慢もほどほどに、仲むつまじいのが一番です。
−−−−−−−−−−−−−−
サルコジを出してきたので、パリ駐在の国末憲人みたくネチネチと攻めるのかと思えば案外普通のコラム。
亭主をモルモット扱いする素粒子にも何か言ってやってください。
>>342 >>感情を押し殺して我慢し合う夫婦は、言い争って解決しようとする夫婦の倍の死亡率だった
夫婦は二人で構成される筈であるからこの表現は不正確であり不適当である。
我慢する夫には必ず我慢する妻が存在する訳では無いだろう。
しかし、我慢する夫や妻の割合が年齢に比例する事はないのだろうか。
>>335 >>色は光が反射して生じる。
つまり光を完全に吸収するという事は、色を生じないと考えられる。
その色を生じない状態を「真っ黒」と形容する理由は、
ふたつの話を無理に重ねる為だろう。
この文章の定義を使用すると、「真っ黒」ではないから黒色と知覚が可能である
という事になる。
天声人語
2008年02月04日(月曜日)付
きのう、近所の桜並木は雪に包まれた。枝にまで積もり、予定されていた花芽の観察会が流れ
た。地元の樹木医、石井誠治さんによると、昨夏の日射のお陰で芽はよくついているようだ。見
上げれば確かに、春の卵がいくつも冬空に震えていた。
週末の散歩で通った梅林では、もう何本か咲いていた。薄紅の花に寄り、ほのかな和の香りに
深呼吸する。根元の土を霜柱たちが持ち上げていた。冬の大地から、春が伸びる。
きょうは立春。今年も名ばかりの節目になりそうだが、ここからの冷え込みは字面も音も弱々
しい余寒(よかん)となる。寒寒寒(カンカンカン)という乾いた一本調子に、遠からず暖(ダン)
の音が混じり始めるのだろう。
〈立春の光ついばむ雀(すずめ)かな〉中島伊智子。陽光も新たに昼の勢いが増せば、暮らし
の随所に色が戻ってくる。それが近年、春の接近に紛れて不穏な色がちらつくようになった。ス
ギ花粉である。
強風にうねるスギ林は、薄黄の煙幕を街へと送る。雄々しき生命の営みも、花粉に泣く身には
敵の出撃風景でしかない。ただ、物言わぬ樹木の代理人として石井さんいわく。「きれいな環境
に慣らされた体が、取るに足らない異物にも反応するようになったのです。都市化や排ガスも怪
しい。木だけの責任ではありません」。
前年夏の天候が大切なのはスギの雄花も同じで、東京の花粉は去年の倍と聞く。「カン」と
「ダン」の間の不協和音。音源ばかりを責めてもせんないが、後れをとれば梅も桜も台無しとな
る。寒寒寒のリズムが続くうちに、目鼻の防備を固めたい。
>>345 >>きょうは立春。今年も名ばかりの節目になりそうだが、
>>ここからの冷え込みは字面も音も弱々しい余寒(よかん)となる。
冬の終わりを待って春が到る訳ではなく、
張り詰めた寒さの綻びに、人は春を感じるのだろう。
347 :
文責・名無しさん:2008/02/05(火) 12:24:01 ID:1gfN+1Es0
天声人語
2008年02月05日(火曜日)付
中国、唐代の詩といえば酒や雪月花を思いがちだが、社会の不条理を憤る作
品も多い。たとえば白居易(白楽天)が、役人につらくされる貧しい炭焼きを詠ん
だ「売炭翁(ばいたんおう)」を知る人もいるだろう▼その白居易に、「新豊の折
臂翁(せっぴおう)」という物語風の詩がある。臂とは腕のことだ。新豊という地
で、詩人は腕の曲がった老人に出会う。わけを聞くと、「若いときに兵役を逃れ
るために、自ら石で腕をたたき折った」と打ち明ける。その昔語りに、詩人は、
戦争に駆り出される民衆の苦悩を重ね合わせた▼悩みは古今変わらないと、
韓国からの報道にあらためて思った。プロサッカーの選手ら92人が兵役法違
反の罪で起訴された。わざと肩を脱臼するなどして兵役逃れを企てたという。石
ではなく、バーベルを使ったりしていたそうだ▼韓国の男子は高卒後に徴兵検
査を受け、2年ほど兵役につく。その間サッカーはできない。選手生命が危うくな
るのを案じて、ことに及んだらしい。運動選手の旬は短い。義務感との板ばさみ
に悩んだ末だろうと想像する▼反骨の詩人、金子光晴を思い出す。先の戦争
中、長男を兵に取られまいと、部屋に閉じこめて松葉をいぶし、煙を吸わせた。
ぜんそくの診断書をもらうためだ。その企ては成功する▼金子は当時の心情
を、〈戸籍簿よ。早く焼けてしまへ/誰も。俺(おれ)の息子をおぼえてるな〉と詩
の一節に残した。しかし長男は、仮病工作に不正義を感じて悩んだという。個人
と国家という答えのない間柄が、韓国の件からも透けて見える。
相変らず「国家vs個人」の構図か。
349 :
文責・名無しさん:2008/02/05(火) 16:35:21 ID:1gfN+1Es0
金子光晴とやらは知らないが、件の韓国のサッカー選手が義務感との板ばさみ
に悩んだ末とは到底思えないな。
今だ徴兵制がある国のほうに疑問を感じないのかね。
素粒子 2/4(月)
スーパーで冷凍食品の安売り。
ハムレットのごとく悩んでしま
う。「薬物検出、新たに6袋」の
報に足が遠のく。まるで肝試し。
× ×
岐阜の猟師。冬眠中の熊を仕留
め、引き上げようと頭から穴へ。
岩に引っかかり一昼夜身動きでき
ず。熊穴に入らずんば熊を得ず。
× ×
暦の上では今日から春の始ま
り。だが冬型の気圧配置が続く。
昨日は太平洋側でも積雪。<立春
の雪のふかさよ手鞠唄>石橋秀野
―――
手鞠唄に「てまりうた」、とルビ。
素粒子 2/5(火)
若者のKY語まちに氾濫。「J
K」が「女子高生」で「CB」が
「超微妙」。何度聞いても中高年
には「IW」。意味わかんない。
× ×
公認調整で超微妙な小泉チルド
レンの口癖は「KT」か。「小泉
さん、助けて」とも「古賀さん、
頼みます」とも読めるのがみそ。
× ×
プロ野球の名将古葉竹識さんの
夢は「SWT」。71歳で首都圏の
大学野球部監督に就任し「斎藤く
んのいる早稲田を倒したい」。
―――
氾濫に「はんらん」、竹識に「たけし」、とルビ。
>>351-352 ほんとにコラムとして伝えたいことがまるで無いよな。
素粒子は自分が興味を持ったニュースのヘッドラインか?
354 :
文責・名無しさん:2008/02/06(水) 07:58:23 ID:PrYQYjHx0
天声人語 2008年02月06日(水曜日)付
きのうの本紙川柳欄の〈雪国にごめん都の三センチ〉に、思わずにやりとした。わずかな雪で
交通機関は乱れ、転倒者が続出する。作者は埼玉の人らしい。雪深い地のたくましさを思い、い
ささかの自嘲(じちょう)を込めて詠んだとお見受けした。
思えば、雨や風に対する受け止め方は、日本中、そう違いはない。10ミリの雨は、どこに降っ
ても「10ミリ」だろう。5メートルの風もしかりである。しかし雪は、暖地なら数センチで
ニュースになる。片や豪雪地なら、この程度はチリが舞ったほどでしかあるまい。
江戸時代の越後人、鈴木牧之(ぼくし)の『北越雪譜(ほくえつせっぷ)』には、雪の激しさ
と暮らしの労苦のさまが詳しい。〈されば暖国の人のごとく初雪を観(み)て吟詠遊興のたのし
みは夢にも知らず〉。雪を恐れ、そして畏(おそ)れる心情を、言葉を尽くして説いている。
その雪を甘く見たのだろうか、冬の山から報道が相次いだ。長野のスキー場では、大学生2人
が雪崩で亡くなった。広島ではスノーボーダー7人が吹雪の中で行方不明になった。こちらは幸
い、全員無事に見つかった。
吹雪と雪崩は難儀の双璧(そうへき)だと、『北越雪譜』は言う。現代の管理されたゲレンデ
も変わりはない。まして一歩踏み出せば、豪雪に慣れ育った人々をも葬ってきた、ごまかしのな
い純白の世界である。
雪氷学の草分けだった中谷宇吉郎は、状況次第で様々に姿を変える雪を「天から送られる手紙」
と呼んだ。それを悲しい手紙にしてしまってはなるまい。うっすら3センチの都会でも、白銀の
招くスキー場でも、甘く見るのは禁物である。
天声人語 2008年02月07日(木曜日)付
敵の多いことを恥じる必要はない。だが敵の名に恥じない者を敵にせよ、と言ったのは明治の
文人国木田独歩だ。「卑しき敵は持ちたるだけにて此方(こちら)の敗北なり」と言葉をつない
でいる。
アメリカ民主党のヒラリー・クリントン、オバマ両上院議員は、互いをどう思っているのだろ
う。相手にとって不足なしか。それとも不倶戴天(ふぐたいてん)の憎い敵か。大統領選挙の候
補者レースは、山場のスーパーチューズデーを終えた。ともに譲らず、笑顔も涙も今後に持ち越
された。
党内で勝たなければ、秋の本選挙には進めない。いまの一騎打ちは、いわば準決勝にあたる。
片や共和党はどうやら、マケイン上院議員に流れが定まってきた。ベトナム戦争で捕虜になった
が5年後に生還した国民的な英雄である。
大統領選挙の候補者たちは、箸(はし)の上げ下ろしまでを有権者に吟味される。なかでも今
回、ヒラリー氏への視線は執拗(しつよう)だ。集会で涙ぐんだときは、「同情狙いのうそ泣き」
とも言われた。ハンバーガーを食べてチップを渡さなかった、と報じられたりした。
有名税でもあろう。だが、もとは無名に近かったオバマ氏に追い上げられ、知名度に安住して
はいられなくなった。お決まりの激しい批判の応酬をへて、双方が土俵中央で、がっぷりの四つ
に組む。
むろん互いに「敵の名に恥じない敵」に違いない。その敵同士が、本選挙で共和党と政権を争
うとき、今度は味方になる。戦い終えて、美しくノーサイドといくものかどうか。まれに見る接
戦は、人間観察の興味も連れてくる。
素粒子 2/6(水)
ティラノサウルスやアロサウル
スがばっこしていたのは恐竜時
代。いまはメタミドホスやジクロ
ルボスがばっこする恐食時代。
× ×
「一粒の麦もし死なずば」はヨ
ハネ福音書。毛髪クリニック福音
書の「一本の毛もし頭に生えてく
れば」は客の満足な毛を結ばず。
× ×
ビール会社の社外取締役に「女
性の品格」の著者。経営の品格は
コンプライアンス(法令順守)。
コンプリンスホテル許しません。
素粒子 2/7(木)
「熊さんや、スーパーチューズ
デーには興奮したね」「ご隠居、
うちのカカアは毎日がハラハラド
キドキ、スーパー通うデーよ」
× ×
ご挨拶。「東京5区のみなさ
ま、佐藤ゆかりです。ご縁があり
嫁ぐことになりました。バツイチ
ほやほやです」な〜んちゃって。
× ×
南国の友人から自宅の庭に咲き
誇る梅の花の写メールが届く。
<東風吹かば匂ひおこせよ梅の花
主なしとて春を忘るな>菅原道真
―――
挨拶に「あいさつ」、東風に「こち」、匂ひに「にほ」ひ、主に「あるじ」、とルビ。
相変わらずセンスが皆無だな
360 :
文責・名無しさん:2008/02/08(金) 00:21:28 ID:QxzpNUkmO
「東風吹かば〜」って地方に左遷された道真が都の自宅に咲いているであろう
梅の花を詠んだ未練たらたらの歌じゃなかった?
それを友人からの写メールの話のあとに持ってくるのは
どういう意味?
>>357 >コンプリンスホテル許しません。
無理矢理すぎるだろ。
>>358 >な〜んちゃって。
『ね? ね? 面白いでしょ?』
って、阿呆ですか。
天声人語 2008年02月08日(金曜日)付
写真家の土門拳に、路上でチャンバラごっこに興じる子らを写した一枚がある。半世紀ほど前
の光景だ。長い棒きれを握りしめて、結構真剣に立ち回っている。
振り回した棒が当たれば痛そうだ。やられた子は、コブをつくって泣き出すかもしれない。だ
が、そんな泣きっ面で、お互い相手の痛みを知ったものだ。力の加減も覚えた。友達の泣き顔は、
自省心や思いやりを養う身近な先生でもあった。
相手の表情と向き合わないから、酷な言葉が書けるのか。中高生が情報交換のためにインター
ネット上につくる「学校裏サイト」が、問題になっている。学校別に生徒らが立ち上げる掲示板
だ。匿名で書き込めるため、しばしば誹謗(ひぼう)中傷の場と化してしまう。
実名をあげて、「シんでください。デブの豚」「援助交際している」……。実例を聞くと、ま
さに書きたい放題である。友達の泣きっ面など思いもしないのか、誰が書いたかバレないからか。
悪意ばかりか鈍麻と卑怯(ひきょう)が、寒々とした言葉から透けて見える。
日教組の教研集会でも先ごろ、取り上げられた。「書き込むごとに自分の心がカサカサになる」
と、ある中学の先生は、学年集会で諭したそうだ。英国の作家ワイルドの名作『ドリアン・グレ
イの肖像』を思い出す。
すさんだ生活を続ける男の肖像画が、その心を写し取るように、醜く姿を変えていく。肖像画
は実は男の「魂の姿」だった――そんな筋立てである。サイトのゆがんだ言葉が、心の肖像でな
いことを祈りつつ、暴走を防ぐ手だての必要を思う。
--------------------
子供をダシに、言論規制を考えているんじゃなかろうか、と疑わざるをえんわな。朝日新聞の日
頃の行いからすれば。
新聞紙面に踊る、書きたい放題の醜い言葉の群れ、悪意と鈍麻と卑怯が透けて見える記事に関し
て、朝日新聞さん、あなたは気づいておられない様子。
>>362 チャンバラごっこや戦争ごっこを「暴力的」と子供から取り上げようとしたのは
朝日とかの好きな知識人じゃないのか?
364 :
文責・名無しさん:2008/02/09(土) 00:31:31 ID:3ivrUOhQ0
東風吹かば匂ひおこせよ中の華
主なしとて革命忘るな 毛沢東
>>362 同じ8日の朝日川柳より。
>中継があるたび下がる民の支持
>◆一句、風貌姿勢が受けぬ。
政治姿勢に対する批判ならともかく、風貌をやり玉に挙げるのは
学校裏サイトの中傷カキコと何処が違うんで?
小泉、安倍、麻生あたりになると多すぎてコピペする気も起きない中傷川柳ばっかり。
あと「朝日新聞 チャンバラごっこ」で検索したらこんなのが出てきた。
ttp://www.slownet.ne.jp/sns/area/culture/reading/kansanyoroku/200702220905-9054087.html > いま「朝日年鑑」の昭和30年版を開き、映画の項目を読むと、「笛吹童子」のヒットで子供映画ブームが起き、
>「霧の小次郎シリーズ」や「たんこたん吉シリーズ」や「あんみつ姫」が作られたと言う。
> 「日本映画は少年少女の読み物雑誌化した形であった。この種のものは、無害無益なのが特徴なので、
>一般に教育者の指弾は受けなかったが、日本映画としては、どれひとつとして真面目な意欲をもっていなかった」
> と、「朝日年鑑」は書いています。
> ちなみに「朝日年鑑」は昭和29年度に製作された日本映画の一覧に「笛吹童子」を載せていません。
>「子供向きの映画は真面目に作っていない」という勝手な判断で、「笛吹童子」を省いているのです。
天声人語 2008年02月09日(土曜日)付
「似て非なるものを憎む」は中国の孔子の言葉とされる。畑に生えて穀物を害する雑草は、穀
物の苗によく似ている。うわべだけの似非(えせ)君子がはびこっては道徳を損なう──と弟子
に憤りを語ったそうだ。
相撲部屋という「畑」にも、けいこにまじって、暴力という「似て非なる雑草」がはびこって
いた。時津風部屋の若手力士、斉藤俊さんが急死した事件で、当時の親方と兄弟子3人が逮捕さ
れた。だが、「この部屋だけか」という疑念がぬぐえない。
兄弟子らは斉藤さんを鉄砲柱に縛りつけた。平手で何十発もはたき、木の棒で激しく打ち据え
たという。さらに30分におよぶ「ぶつかりげいこ」で土俵に倒しては、金属バットで殴ったり
した。斉藤さんはぐったりとなった。
土俵はむろん、鉄砲柱も修練を積むための設備である。神聖をうたう場での集団暴行は、穀物
の畑に、雑草が堂々と茂っているさまを思わせる。「かわいがり」という隠語は、旧弊を大目に
見る、あうんの了解にも聞こえる。
戦前に玉錦という名横綱がいた。小兵ながら猛げいこではい上がった。生傷が絶えず、絆創膏
(ばんそうこう)だらけの姿は「ボロ錦」と呼ばれた。当時のけいこは荒く、厳しさもひとしお
だったらしい。
そのさまは文壇きっての角界通だった舟橋聖一の『相撲記』に詳しい。要領をおぼえて体を楽
にさせる者は大成しない、と作家は言っている。だが耐えるのは「けいこ」であって「暴力」で
はあるまい。角界をあげて似て非なるものを絶つ決意こそ、無念の死へのつぐないである。
--------------------
うわべだけの似非君子がはびこっては道徳を損なう、ね。
孔子さんはいいことを言う。
それにしてもマスコミ各社の、バッシングOKサインが出た後の
叩き振りは毎度ながらすごいな。
水に落ちた犬を叩くってレベルじゃない。
素粒子 2/8(金)
力士の息子を失った親の闘いの
孤独を思う。「心の支えは新潟市
役所宛で届く見ず知らずの人の励
ましの手紙」との記事を読みて。
× ×
前親方や現役力士逮捕の非常事
態にも「推移を見守りたい」と理
事長。会見わずか10分間。北の湖
この日も終日のたりのたりかな。
× ×
経産省の次官発言に競馬のロマ
ン追う知人の女性ファンいたく激
怒。「私たちもバカで浮気で無責
任ってこと!? 何様のおつもり」
―――
宛に「あて」、終日に「ひねもす」、とルビ。
素粒子 2/9(土)
世の中、売れない話ばかりで真
っ暗闇じゃございませんか。売れ
ているのは手作りギョーザ用の皮
にひき肉、ニラばかり。トホホ。
× ×
「ご隠居、小泉さんが参考人招
致されるかも」「久しぶりに景気
のいい小泉節を聞きたいね、熊さ
ん。福田さんは寒々しくって」
× ×
野田聖子議員が佐藤ゆかり議員
に贈る送別の歌(都はるみ風のコ
ブシをきかせて) ♪さよ〜な〜
ら さよおなら 刺客四面な人
―――
♪は庵点の代わりです。
天声人語 2008年02月10日(日曜日)付
食品のパッケージで青色は珍しい。例外的に売れたのはスポーツ飲料だったと、何かで読んだ。
確かに、食欲をそそる赤や緑に比べ、青は無機的で冷たい印象だ。生命から一番遠くにある色か
もしれない。
遺伝子組み換えで生まれた青いバラが来年から花屋に並ぶという。生態系を守る法律に基づい
て、開発者のサントリーが政府の許可を得た。「天然」の高級バラ以上の値がつくらしい。
バラには青の色素がなく、いくらかけ合わせても「青く見える花」しかできない。そこで、青
色を作る遺伝子をパンジーから取り入れ、赤みを抑える工夫を重ねた。04年、花びらにほぼ青
の色素だけを持つ、世界初のバラが誕生する。
愛好家が挑み続けたブルーローズは「あり得ない物」の代名詞として、不可能の意味を持つと
いう。最相葉月さんは、01年の『青いバラ』(小学館)で自問した。「不可能であったはずの
青いバラが現れたら、二十一世紀の辞典はこの訳語をどう書き換えるのだろうか。夢の実現、そ
れとも、夢の喪失」。
人類が何世紀も追ってきた夢が、科学のひと押しで現実へと姿を変える。飛行機やインターネッ
トほどの実利はなくても、あり得ぬ花の流通も進歩には違いない。細工した異色の生命が人の目
を楽しませるのだから。
遺伝子操作には、神の領域を侵すといった批判がある。店先の青い命に戸惑う人もいよう。要
は他の科学技術と同様、人は全能という慢心を戒め、使い道を誤らないことだ。変哲もない茎の
先に、希望と不安が仲良く咲いている。
--------------------
ぐだぐだと修辞をこねる天人子。
これではちょいと、青い薔薇を愛でる気分にはならんなあ。
天声人語 2008年02月11日(月曜日)付
17世紀のフランス国王、ルイ13世は心労ゆえに薄毛となり、22歳でカツラをつけた。廷
臣たちがそれに倣い、カツラはやがて上流階級の正装として各国に広まったという。
時は移れど、世に「自分を変えたい」願望は尽きない。光頭の書き手による『ハゲの哲学』(金
子勝昭、朝日文庫)はこうクギを刺す。「ハゲを隠しているという意識につきまとわれているか
ぎり、変貌(へんぼう)できない」。ましてや、隠せぬままに変わり損ねた落胆は大きかろう。
育毛ケアで効果が薄かった大阪の男性(58)が大手業者を訴え、430万円を返してもらう
和解が成立したそうだ。業者は「必ず生えるとは言っていない」と反論したが、原告の強い不満
に折れた。
「前後」の写真を見る限り、憤りは当然だ。毎週の頭皮ケアや補助食品に、男性は約680万
円と4年の時を費やした。生える保証のない育毛にこれほどお金がかかり、その出費と手間をい
とわぬ客層があることに驚く。
あるべき物が無いのを恥じる心に、業者は手を差し伸べる。毛が戻って前向きに変われるのな
らいいが、見てくれや世間体に追われる人生はもったいない。頭髪の気になり具合は「自分の人
生をどの程度自分のものにできたかを測るものさし」(金子氏)でもある。
脱毛への備えを説いた『ハゲてたまるか』(下川裕治、朝日新聞社)で、精神科医が語る。「人
は交通事故を笑えないが、バナナの皮で転べば笑う。大したことではないからだ。精神的にハゲ
を克服するポイントです」。そう、大したことはない。
--------------------
『ハゲを受け入れろ』ってことね。
ここで「実は小欄も…」等と言うハナシが挿入されれば、締めの言葉『そう、大したことはない』
にも重みが出るのだけれど。
>>371 俺もてっきり最後のオチがそうくるのかと思った。
わたしはフジの山本浩之アナで来るかと思った
374 :
文責・名無しさん:2008/02/12(火) 20:59:18 ID:nXxjO/bo0
俳優の山本耕史もやばい
素粒子 2/12(火)
犬用ペットフード異臭発生でお
詫びと商品回収の新聞広告。「愛
犬の健康被害に関するお問い合わ
せ」まだないそうな。犬界平穏。
× ×
日本五輪史上最高齢の代表とな
る馬場馬術の法華津寛さん。愛馬
名ウイスパーは英語で囁きの意。
人馬一体ダンスに耳を澄まそう。
× ×
おやじギャグだと絶対に笑われ
そうだが、やっぱり一度は言って
みたいよ。オバマになろうがヒラ
リーだろうが、わしゃ負ケイン。
―――
詫びに「わ」び、法華津に「ほけつ」、囁きに「ささや」き、とルビ。
>>375 > 犬用ペットフード異臭発生でお
>詫びと商品回収の新聞広告。「愛
>犬の健康被害に関するお問い合わ
>せ」まだないそうな。犬界平穏。
海外では中国製ペットフードで動物が死亡する事件が発生してるんだが…
知っててすっとぼけてるのか?
天声人語 2008年02月13日(水曜日)付
「小さなかごに、あまりに多くの卵を入れている」。何年か前に沖縄を訪れた米国防総省の元
高官は言い表した。「かご」は沖縄の本島、「卵」とは米軍基地のことだ。
国土の1%にも満たない土地に、国内の米軍専用施設の75%を抱え込む。「基地の中に沖縄
がある」と言われるさまは、米国高官にも異様に映ったらしい。実際に、那覇市から車で北へ走
ると、フェンス囲いの「卵」が次から次へと姿を現す。
小さなかごの中で、幾度となく繰り返されてきた米兵による性犯罪が、また起きた。38歳の
海兵隊員が女子中学生に暴行した疑いで逮捕された。家まで送ると言って誘い、車内で乱暴した
という。少女は泣きながら携帯で助けを求めた。
島の怒りの源流は、1955年にさかのぼる。海岸で女の子の遺体が見つかった。雨に打たれ、
手を固く握りしめていた。沖縄を怒りで震わせた「由美子ちゃん事件」である。6歳の子は米兵
に暴行され、殺された。
あまりのむごさに、島ではしばらく、生まれた子に「由美子」と名づける親はなかったと聞く。
以来、米軍は事件のたびに「良き隣人になる」と誓いをたてた。だが、そのつど裏切る。沖縄に
は怒りのマグマが蓄えられていった。
そのマグマは、95年の少女暴行事件で爆発する。米軍は綱紀粛正を約束した。だが、嵐の日
の約束は晴れれば忘れられるのか、その後も犯罪はいっこうに絶えない。そして「またか」の涙
である。五十年一日のように事件を繰り返されては、「汝(なんじ)の隣人を愛」せるわけがな
い。
--------------------
『沖縄の基地の多さ』をいきなり書いて、政治問題化するセンスは、どうだろうな。
社説も天人も、情緒的過ぎるな。実際のところ何があったのか、という情報を隠したまま、過去
の出来事まで持ち出して『米兵悪い』だけを煽られても、戸惑うばかり。ある組織の構成員に犯
罪者がいたからとて、その組織そのものが犯罪組織である、というわけでもあるまい。
レイプ犯は何人だろうと去勢するのがよい、と感情として思うが、彼がやってもいないことで責
められているなら、それは良くない煽動だ。
>>375 >>おやじギャグだと絶対に笑われそうだが
いや・・・いちいち断らんでも、あんた毎日のように書いてるじゃん、おやじギャグ。
もしかして、自分では気づいてないのか?
沖縄の集団自決は、このような極悪非道の米軍に
捕まるよりか・・・と思いつめてじゃないのか?
汝の隣人を愛せというなら北朝鮮や中国韓国にも言ってくれ。
山本浩之は関西テレビ
スマトラ沖地震の救援に向かう米軍に「火事場泥棒」と社説で悪罵を投げつけた沖縄のマスコミには、
「汝(なんじ)の隣人を愛」する気があるんですかね。
いつも沖縄県人って一方的な被害者面してるけど、
米兵に家まで送るなんて言われてホイホイ付いて行く
無防備な中学生もどうなのか、って意見がまるで無いのな。
前歴がこれだけあるんだから、普通は警戒するだろ。
天声人語 2008年02月14日(木曜日)付
「少年よ大志を抱け」のクラーク博士が札幌農学校の開校にあたって着任すると、細かい校則
ができていた。博士は「規則で人は育てられない」と言い、「ビー・ジェントルマン(紳士たれ)
だけで十分だ」と校則を廃したという。
元気ざかりの生徒である。不始末もあったようだ。だが、博士は「何をしていいか、だめか、
自分で考えて判断する」よう求めた。10代後半の少年らを「大人」として遇したということだ
ろう。
いまなら何歳をもって大人とすべきか。民法では明治半ばから「20歳」とされている。一世
紀ぶりに年齢を引き下げる是非を、鳩山法相が法制審議会に諮問した。憲法改正を問う国民投票
法が、18歳で投票できると定めたのがきっかけである。
「大人とは」の定義は多彩だ。「20歳」は明治の平均寿命や、精神的成熟度からはじいたそ
うだ。いまや寿命は大きく延びた。つられてか、物心ともに親がかりの歳月も延びている。30
歳までは未成年、という声も聞こえてくる。
「大人とは」に続けて、「裏切られた青年の姿」と言ったのは太宰治である(『津軽』)。人
はあてにならない。太宰によれば、その発見こそが、青年が大人になるための必修科目らしい。
賛否は置き、人は人にもまれて大人になるのに違いない。
とはいえ「紳士たれ」だけで己を律する自信はなく、裏切られての溜(た)め息も御免こうむ
りたい。年を重ねても、「大人」たることは容易ではない。その大人が若い世代の「大人年齢」
を審議する。思えばなかなかの難役である。
--------------------
報道内容と、クラーク、太宰の引用だけで出来ている。
最後の段落も、腕組みして唸っているだけだし。
しかしまあ、結論の出しにくい話だから致し方なしか。
素粒子 2/13(水)
お父さんの夢は郵びん局長さん
です。今なやんでいます。これか
らの局長さんはコンビニの店長さ
んもやるかもしれないからです。
× ×
お父さんのいる郵びん局の両ど
なりはコンビニです。慣れない競
争をして過労死しないか、ぼくは
心配です。(小学生の作文から)
× ×
明日はチョコレート格差デー。
義理チョコ族も応援するぞ、本命
の愛の告白。<バレンタインデー
心に鍵の穴ひとつ>上田日差子
素粒子 2/14(木)
鳩山法相、鹿児島の志布志事件
を「冤罪でない」発言。そりゃそ
うだ。あれは県警が事件そのもの
を捏造した「犯罪」なんだもの。
× ×
宮内庁の羽毛田長官、皇太子さ
まに異例の苦言。そういや、うち
もしばらく実家に顔出してないな
あ。おふくろ、元気だろうなあ。
× ×
豪首相、先住民に初めて公式謝
罪。70年代まで歴代政権が侮辱政
策。えっ、いまごろの感。過ちを
改むるに憚ることなかれ、だが。
―――
捏造に「ねつぞう」、羽毛田に「はけた」、憚るに「はばか」る、とルビ。
>>384 なんていうかいろいろな意味でむごい
やりすぎだと思う
>>385 元気かなあ、じゃなくて元気だろうなあ、かよ。
こういう無責任な奴が親を孤独死させるんだよ。
388 :
文責・名無しさん:2008/02/15(金) 00:58:09 ID:bqjMheHX0
また小学生日記か。もうネタ切れか?
新聞記者のくせに引き出し少なすぎ。
、--‐冖'⌒ ̄ ̄`ー-、
/⌒` 三ミヽー-ヘ,
__,{ ;;,, ミミ i ´Z,
ゝ ''〃//,,, ,,..`ミミ、_ノリ}j; f彡
_) 〃///, ,;彡'rffッ、ィ彡'ノ从iノ彡
>';;,, ノ丿川j !川|; :.`7ラ公 '>了
_く彡川f゙ノ'ノノ ノ_ノノノイシノ| }.: '〈八ミ、、;.)
ヽ.:.:.:.:.:.;=、彡/‐-ニ''_ー<、{_,ノ -一ヾ`~;.;.;)
く .:.:.:.:.:!ハ.Yイ ぇ'无テ,`ヽ}}}ィt于 `|ィ"~
):.:.:.:.:|.Y }: :! `二´/' ; |丶ニ ノノ 逆に考えるんだ
) :.: ト、リ: :!ヾ:、 丶 ; | ゙ イ:}
{ .:.: l {: : } ` ,.__(__,} /ノ 「加藤記者は小学生、書いたばかりの自分の作文を披露している」
ヽ ! `'゙! ,.,,.`三'゙、,_ /´
,/´{ ミ l /゙,:-…-…、 ) | と 考えるんだ
,r{ \ ミ \ `' '≡≡' " ノ
__ノ ヽ \ ヽ\ 彡 ,イ_
\ \ ヽ 丶. ノ!|ヽ`ヽ、
\ \ヽ `……´/ |l ト、 `'ー-、__
\ `'ー-、 // /:.:.} `'ー、_
`、\ /⌒ヽ /!:.:.|
`、 \ /ヽLf___ハ/ {
′ / ! ヽ
>>384 > 明日はチョコレート格差デー。
しまった。ここだけ「畜生、上手いこと言いやがって」感。
>>385 >そりゃそうだ。あれは県警が事件そのものを捏造した「犯罪」なんだもの。
朝日新聞さんは、もう少し恥と言うものを知るべき。
「恥だ。これが人類を救う感情なんだ」−−惑星ソラリス
>>384 まあコンビニ弁当作りやテープ起こしや電話受けのバイトを「まともな仕事じゃない」
と書く記者がいる新聞だからなあ。
底辺労働者の味方ぶってもこういうところで本音が透けて見えてくる。
>>385 > 豪首相、先住民に初めて公式謝
>罪。70年代まで歴代政権が侮辱政
>策。えっ、いまごろの感。過ちを
>改むるに憚ることなかれ、だが。
そういやオーストラリアマンセーして移住して人種差別に遭遇して帰って来た某漫画原作者もいたね。
パラ読みして「汚染されていないオーストラリアの牛肉は素晴らしい」から
「在日韓国・朝鮮人を受け入れられない日本はダメダメ」というアクロバットに吹いたけど。
天声人語 2008年02月15日(金曜日)付
映画の市川崑監督が92歳で亡くなった。生前の姿は、くわえたばこと切り離せない。毎日ほ
ぼ100本を煙にしていた。テレビ局のスタジオでも、片手に台本、片手に水を入れたバケツを
灰皿がわりにぶら下げて、演技をつけていたそうだ。
その煙好きが、ここ数年はたばこを断っていた。「もう少し長生きをして、もう1、2本撮り
たい」と願ったからだ。「最後にしたい作品になかなか巡り合えない。いさぎよくなれない」と
語っていたのは、映像への尽きない追究心ゆえだろう。
人間の内面を、説明に頼らず映像に語らせる。その巧みさは“魔術師”とも呼ばれ、記録映画
「東京オリンピック」で一つの頂点をきわめた。陸上男子100メートルで、決勝に臨む選手の
唇が祈るように震える。大柄な投てき選手が神経質に何度も手の汗をぬぐう。
斬新に過ぎたのか、映画は「芸術か、記録か」と一騒動を起こした。だが空前のヒットになる。
日本の勝ち負けに一喜一憂した五輪が、異なる視線と色彩で立ち現れる。その驚きは、わが少年
時代の思い出でもある。
〈乾ききった砂の匂(にお)う褐色のからだ/熟れたぶどうの匂う白いからだ/熱い鉄と油の
匂う黒いからだ……〉と、映画作りに加わった詩人の谷川俊太郎さんは五輪をうたった。そうし
た世界の多様な匂いを、美しい映像は運んできてくれた。
生涯作品は70余。「原動力は、キザですが、映画好きという一点。食事より映画を撮りたい」
と晩年語っていた。次なるロケ地を、雲の上から品定めしておられるだろうか。
393 :
文責・名無しさん:2008/02/15(金) 10:34:55 ID:3ChVtjRQ0
市川昆争いでは、読売の編集手帳に完全に負けているね。
天声は本当は市川昆には興味がなく、あのタバコにだけ興味があった。
しかし、タバコをやめたぐらいで寿命が伸びたりしない。
それどころか、あのヘビースモーカーが92歳まで生きたことをどうするんだ。
最後は種切れで、谷川俊太郎の詩まで出してしまって、
市川昆の有り難みが半減のていたらく。
>>384 社説もたまに「私は○×です」と”論説委員でない誰か”が書いたものが
あるよね。 社説は複数の人が書いてるから署名がないんだ、というけど
個人の経験を根拠にして「〜と感じる 〜だと思う」での展開が大半だ。
そこにかかれていることに反論したいんだけど、自説を小学生や携帯電話、
夢の登場人物、未来から来た人が言ってるものなど、直接論じ合うことの
出来ない形に変えてしまって議論封じてを常套とするのは本当に困るよな。
素粒子みたいな文章って、批判したらしたで「ジョークですから」でも逃げられるからな。
NHKアナの橋下に対する遅刻発言みたいに。
で、まるで批判した方が大人げないみたいな空気を作り上げようとする。
これほど卑怯な手はない。
素粒子 2/15(金)
太平洋戦争を知らないのにも呆
れるが、イラクの場所が分からな
いのもなあ。学ぶにしかず。高校
の世界史日本史地理は必修が筋。
× ×
道路特定財源でお役人が買った
もの。アロマテラピー器具、マッ
サージチェア、カラオケセット。
(悪のり編)ミュージカル上演。
× ×
現代の悪魔、投資マネー。原油
に続き貴金属市場を餌食に。仲の
いい、そこのお二人。結婚指輪は
お早めに。価格高騰の暗い影。
―――
呆れるに「あき」れる、とルビ。
素粒子 2/16(土)
「ゆとり教育だ」と声高に叫ん
でいたと思ったら、今度は「学力
低下はよくない」「基礎も思考力
も」で40年ぶりの授業増ですか。
× ×
学習指導要領 現場を混乱させ
る文科省の泥縄指針。朝令暮改が
特徴で円周率が3から3・14に復
活したのが典型(教育迷解辞典)
× ×
教育ってなに。以前、取材した
小学校の老校長の言葉を思い出
す。「明日に向かってエネルギー
ある子供を育てることなんです」
―――
学習指導要領が太字。
>>397 > 「ゆとり教育だ」と声高に叫ん
>でいたと思ったら、今度は「学力
>低下はよくない」「基礎も思考力
>も」で40年ぶりの授業増ですか。
そのゆとり教育の旗振り役は、朝日新書で韓国映画評論本を出して、
ゆとり教育とは正反対のカリキュラムを実践する在日相手の学校の理事になったそうで。
(ちなみに理事長は朝日の好きな生姜になるはずが、東大の兼業禁止規定に引っかかって辞退)
天声人語 2008年02月16日(土曜日)付
早ばやと、わびしげに暮れていたころに比べると、2月も半ば、日脚がずいぶん伸びてきた。
冬至を折り返し点として逆算すれば、10月の終わりごろの日差しを、いま浴びていることにな
る。
2月を「光の春」とも呼ぶそうだ。目や肌に、光の強まりが感じられる。とはいえ地表はまだ
寒さの底である。光は乱舞して誘うのだが、裸体の木々は用心深い。雑木林のクヌギやエノキは、
堅い冬芽をしっかりと閉じたままだ。
八ケ岳をのぞむ山梨県北杜市の「オオムラサキセンター」を、先日訪ねた。羽が鮮やかな紫に
染まる、日本の国蝶(こくちょう)が育っている。観察用の雑木林には、朽ち葉が散り敷いてい
た。オオムラサキの越冬幼虫は、葉にもぐって、静かな眠りについている。
散り重なった葉の層の、真ん中あたりに居場所を定めるそうだ。風雪をしのぎつつ、地面の湿
気も遠ざける知恵である。芽吹きのころに起き出してきて、若葉をはんで滋養をもらう。羽化し
て夏に舞う夢を、落ち葉の寝床で見ていることだろう。
「太陽暦の作者は雪国に親切だった」と新潟県育ちの仏文学者、堀口大学は言った。果てしな
く思える2月が、短い日数で終わるから。そして「待ちに待たれた3月が来る」。思えば2月は
不思議な月だ。「春」ながら冬がきわまる。だが寒さの底で、何かが兆している。
列島への寒気の南下は、なお厳しい。日本海側は週明けまで雪の空という。されど、〈雪 イ
トド深シ/花 イヨヨ近シ〉柳宗悦(やなぎ・むねよし)。遠い兆しに心を澄ませば、春が半歩、
近づく気もする。
天声人語 2008年02月17日(日曜日)付
今季の方針を聞かれ、プロ野球の監督が答えた。「自分の中では守備力重視です」。女子フィ
ギュアの星が大会への抱負を語る。「自分の中では、トリプルアクセルを跳びたい」。
この「自分の中では」が、最近ちょっと気になる。各界の発言録ともいえる本紙を調べたとこ
ろ、検索できる84年以降、約300本の記事に登場していた。9割は最近10年のもので、90
年代半ばまではあまり出てこない。
たどれる最古の発言は87年、ビートたけしさんである。写真誌への殴り込み事件で有罪判決
を受け、記者会見で神妙に語った。「6カ月もたったことなので、自分の中では解決したと思っ
ている」と。
殴り込みはまずいが、これが本来の用法だろう。「自分の中では」は、当時のたけしさんのよ
うに気持ちの整理がついた状態など、微妙な胸中を説明する表現だった。それが昨今、飾りのよ
うに多用されている。
断言しては押しつけがましい、あるいは言い切るだけの自信がない時、私たちは「別の見方も
あろうが」というニュアンスを飾りで加えたくなるものだ。意見対立や仲間外れを嫌い、場の空
気を読むのに熱心な現代人の知恵だろうか。さりげなく張る予防線は奥ゆかしくもあり、軟弱に
も聞こえる。
やりとりからトゲや毒、火種を取り除く工夫をボカシ言葉と呼ぶそうだ。「わたし的には」
「〜かな、みたいな」など多々ある。「自分の中では」も、その一つらしい。優しく、余白を残
す言い回しは処世術だが、会話を弾ませる大切な熱を奪うような気がする。
天声人語 2008年02月18日(月曜日)付
きのうの東京マラソンを皇居北のお堀端で見た。配られた読売新聞の小旗を毎日新聞本社前で
振ることになった。後から来る走者ほど笑顔が目立つ。ウサギ、カエル、ウシのかぶり物、力士
の着ぐるみもいた。競走とお祭りが、同じ道をゆく。
銀座に先回りして先頭集団を待つ間、この催しの魅力は都心の車道を走る「非日常感」だろう
と納得した。行く手には車のない清潔な道が延び、歩道から見上げるのとは違う左右対称の空が
広がる。
初回の去年より6万人多い15万人超が申し込んだという。博報堂生活総合研究所の嶋本達嗣
さんは、本紙で「他者と適度な距離感を保ちつつも、ゆるやかな連帯を味わえる」と人気の背景
を分析していた。
参加できた約3万人は、3万の思いを胸に走った。障害や病気を乗り越えた「証し」を求める
人がいた。知り合いに雄姿を見せたい人もいただろう。そして、走ることの幸せが皆の背中を押
していた。
五大陸を走破したフランス人、セルジュ・ジラールさんに聞いたことがある。走行中は脳がさ
えるので、計算を楽しむそうだ。女性ランナーの草分け、ゴーマン美智子さんは「レース翌日に
暖かく着込んで、ゆっくりゆっくり走る時が最高」と語っている。
銀座から地下鉄に乗り、勝者のゴールは自宅のテレビで見届けた。道路網といい交通機関とい
い、東京は恵まれている。足と小銭を生かせる街ともいえる。青空のおまけもついた一日を振り
返り、思った。都心に車のない、歩いてよし走ってよしの日がもっとあっていい。
402 :
文責・名無しさん:2008/02/19(火) 00:39:17 ID:XSP6Jbbq0
アサヒってなんで素粒子あっぷしないわけ?
自分のウンコとかセイシはさすがの自虐アサヒでもみたくないの?
天声人語 2008年02月19日(火曜日)付
無地の食器は料理を引き立てる。自らの個性を封じ、背景に徹することで、食材の色が一つ前
に出るのだろう。白い皿は何かを盛ることで生かされ、逆に、何も載せなければ物悲しいものだ。
器と料理は、媒体と情報の関係に似ている。古くは紙と文字。白地に黒い情報を盛られて、紙
は新聞や本になる。CDと音楽、DVDと映画の関係もしかり。媒体や、それを動かす機械は「伝
える中身」がなければ価値を生まない。
かれこれ6年となる次世代DVDの規格争いで、ソニーや松下電器が主導する「ブルーレイ」
の勝ちがどうやら見えてきた。競う東芝は、事業からの撤退を発表するようだ。
世界標準の「皿」を目指した戦いは、「料理」を握るハリウッドの大勢と、米最大のスーパー
を味方にした側が優位を固めた。巨費を投じ、技術を尽くした機器も、伝えるべき情報を元から
断たれ、売り場を失えば倉庫で眠るしかない。まさに「美器を作らんとする者は美食に通ずべし」
(北大路魯山人)である。
家庭用ビデオの「VHS/ベータ戦争」は決着に13年かかり、多くの消費者が泣かされた。
「負け皿」をつかめば料理に不自由するという教訓から、今回は買う側も慎重だった。東芝が早
めに見切れば、混乱はそれだけ小さくなる。
「勝ち皿」も安泰ではないらしい。インターネットからパソコンに、映像をじかに取り込む手
法が広まれば、皿の価値は薄れていく。鍋から口へとはしを運ぶことを、礼儀作法では下品と言
い、映像ビジネスの世界では進化と呼ぶ。
--------------------
これは、休日に腹が減る天人を書いている方の筆でしょうか。
修辞で遊ぶ天人子、比喩表現が走ってやや筆が踊りすぎ、かな。特に最後の段落。
まあ、皿が大事な新聞メディア、だから、仕方がない感じもする。
天声人語 2008年02月20日(水曜日)付
ギリシャ神話の主神ゼウスは娘の女神アテナに、あらゆる邪悪と災厄から身を守る盾を授ける。
アテナはこれに、見た者を石に変える魔物メドゥーサの首をはめ、攻める力を重ねた。盾の名は
アイギス、英語の「イージス」である。
海の要塞(ようさい)にも例えられるイージス艦は、数百キロ圏内にある200の目標を同時
にとらえ、必要とあらば破壊する。はるか上空から海面、水中までを見通す「全能の目」の持ち
主も、平時には小舟一つに気づき遅れるものなのか。
海上自衛隊のイージス護衛艦「あたご」が漁船に衝突し、漁師の親子が不明となった。あたご
はハワイでのミサイル試射を終えて横須賀へ、漁船はマグロ漁に向かっていた。長さ12メート
ルの出船に対し、入り船は165メートル。ひとたまりもなかったろう。
あたご乗員によると、両船とも衝突を避けようとしたそうだが、遅かった。海は穏やかで視界
も良く、暗闇でも航海灯がある。ちゃんと見張っていれば起こりえない事故に思えてならない。
あたごは1400億円を投じた最新鋭艦で、自衛隊でも最強の一隻といえる。国民を守るべき
高価な盾が、同胞に災厄を及ぼしては悲しすぎる。機械の目と、乗員の目。自衛隊は二つを大急
ぎで磨き直すべきだ。
現場海域は東京湾に近く、多くの漁船や貨物船が行き交う。逃げも隠れもしない漁船を避ける
のに、最先端の探知システムなどはいらない。わが巨体の周囲には民間の船がいるだろうという
想像力と、「弱者」を見逃すまいとする海の守り手の責任感。それで足りる。
--------------------
「アイギス」ネタでコラムをやるのは、安易過ぎるぜ天人子。幻想文学に傾倒した毎日新聞余禄
子がやるのは、まあ仕方があるまい、芸風だから。読売は編集手帳子はアイギスを避けた。
内容はグダグダ言っているだけで評する価値はなし。文体は朴訥で、結論も定型句。
事故の内容については、情報がまだ揃っていないので保留。
(天人では触れていないが)ゲル長官に情報が上がったのが1時間半後、てのは重大だと思うけれ
ど、それはそれで、これから組織を作り直していけばよいだけのハナシ。
素粒子 2/18(月)
2月場所閣僚キャラ立ち番付
横綱鳩山法相 大関冬柴国交相
小結福田首相 前頭町村官房長
官、舛添厚労相、渡辺金融担当相
× ×
十両石破防衛相、大田経済担当
相、渡海文科相、高村外相、額賀
財務相 番付外他閣僚キャラ不明
永世横綱・一代年寄小泉元首相
× ×
9月の民主党代表選を巡り執行
部内で小沢続投支持の囀り。辞め
る辞めない。プッツン。棄権。キ
ャラ立ってるの彼1人だしなあ。
―――
「2月場所閣僚キャラ立ち番付」「横綱」「大関」「小結」
「前頭」「十両」「番付外」「永世横綱・一代年寄」が太字。
囀りに「さえず」り、とルビ。
素粒子 2/19(火)
今度は住居侵入。女子中学生暴
行事件後も沖縄で米海兵隊員の犯
罪後を絶たず。福田首相「米軍も
どうなっちゃったんですかね」。
× ×
今度は衝突事故。前次官が汚
職、3佐が情報漏洩と不祥事が続
く。首相に聞きたい。「自衛隊も
どうなっちゃったんですかね」
× ×
今度は冷凍サバ。昔からサバの
生き腐れといわれるが、酢じゃな
くて殺虫剤でしめてみた中国式の
新製品じゃなかったんですよね。
―――
漏洩に「ろうえい」、とルビ。
>404
行方不明者の安否は気にならないか。
国を叩ければそれでよし。さすがマスゴミ。
どこもかしこも「最新鋭イージス艦なのに、漁船が見えなかったのか」ばっかり
だが、イージスシステムは防空用のもので、船には何の意味も無いって事ぐらい
気づかんのか?
今日のTBS昼番組では映画監督の井筒が「緑の灯火がどうとか言ってるが、
(自衛隊は)プロなんだから、素人じゃないんだから、なんで避けられないのか」なんてキチガイ発言。
411 :
文責・名無しさん:2008/02/21(木) 00:45:35 ID:1tNVIka40
井筒(笑)
412 :
文責・名無しさん:2008/02/21(木) 03:36:46 ID:Z4k8YeRu0
413 :
文責・名無しさん:2008/02/21(木) 05:15:35 ID:UYOX5T0A0
【不買運動】アウトドアファッションの「パタゴニア」が「捕鯨は残酷的かつ暴力的であり、不必要なものです」と宣言!!!【テロ支援】
アウトドアファッションメーカーの「パタゴニア」が
先日、日本の捕鯨船に対して攻撃を仕掛けた狂信的反捕鯨テロ集団シーシェパードを支援していることが明らかになりました。
「パタゴニア」はこの事実を指摘されて
今後もシーシェパードを支援していくと明言、
捕鯨は残酷的かつ暴力的であり、不必要なものであるとして、
反捕鯨の立場を明確にしました。
日本の捕鯨は長い歴史と伝統の中で
海の恵みに感謝しながら鯨のすべてを利用して
採り尽くさないように環境にも配慮しながら
行われてきたものです。
白人のように鯨の油を取る為だけに
鯨を殺戮した捕鯨とは違います。
パタゴニアはそのような日本の伝統を無視して
「捕鯨は悪」決め付けて白人の一方的な価値観を
日本に押し付けようとしています。
パタゴニアはアウトドア用品などを売って
人間が自然に入り込んで環境を破壊することに加担しておきながら
反捕鯨と言うことで何か環境に良いことをした気分になっている
自己満足の偽善者たちです。
日本文化の破壊を目論む反日テロ支援企業に対する
不買運動と抗議メールの送信にご協力下さい!!!
天声人語 2008年02月21日(木曜日)付
「人間を動かす二つのテコは恐怖と利益である」(ナポレオン)。この二つで人と歴史を動か
した男の実感だろう。では、老革命家を内から動かしたのはどちらのテコなのか。
キューバのカストロ国家評議会議長(81)が、国家元首を退く。「心理的にも政治的にも、
私の不在に備えるのが義務だ」と。権力ではどうにもならない高齢と病気。その現実に押されて
の決断だ。
20世紀半ばのキューバは、砂糖などの基幹産業を米国資本が握る半植民地だった。怒れる青
年弁護士カストロは武力蜂起に失敗し、亡命先のメキシコで盟友ゲバラと出会う。同志82人が
中古のヨットで母国に潜入して以来、半世紀も国を率い、米国をいら立たせた。
カリスマ指導者の「引退」は、自由な報道と野党のない国では珍しい。うかつに権力を手放せ
ば、政敵や民衆の反撃に遭うかもしれない。地位だけが今日の利益を生み、明日の恐怖を退ける。
だが、こうして「内なるテコ」がいつまでも働かず、歴史のハンマーに葬られた者は多い。
ナポレオンは暗殺を恐れ、ひげは自分でそっていたと伝わる。自らも恐怖に動かされていたわ
けだ。それでも武運は尽き、島に流され、造らせた凱旋門を棺(ひつぎ)で抜けることになった。
並外れた権力者は、並外れて孤独だ。どうかすると側近や親族さえも信じられなくなる。カス
トロ氏は幸せにも、弟に譲るらしい。そして、自身は「一兵卒として戦い続ける」そうだ。「恐
怖と利益」を吟味し、それだけが最晩年を安らかに過ごす道だと判断したのだろう。
--------------------
どうも、フィデル・カストロだのチェ・ゲバラだの、革命の闘士に対する視線が柔らかいな。
『カストロ氏は幸せにも、弟に譲るらしい』てのは、引退というより、禅譲では。
しかしまあ、彼に対する評価は別にして。
彼のカリスマと手腕で持っていた国の今後は、それほど「安らか」ではないと思う。
これブッシュ大統領退任時に書かれるであろう論評と
比べたら面白くなりそう。
そりゃ革命は朝日の見果てぬ夢(ry
>>415 自由な報道と野党のある日本や米国に厳しく
自由な報道と野党のない中国やキューバに優しい
そんな新聞社に
私はなりたい
素粒子 2/20(水)
第一報が伝わるのに防衛相1時
間半、首相2時間。まさか「なだ
しお」見習い、航泊日誌改竄に手
間取り遅れたのではあるまいな。
× ×
カストロ引退。劇作家ブレヒト
の台詞のように「英雄のいない国
は不幸」か「英雄を必要とする国
が不幸」か。キューバはどっち。
× ×
75年前の今日、小林多喜二拷問
死。「おい地獄さ行ぐんだで!」
で始まる小説『蟹工船』をいま、
派遣労働者が切実な思いで読む。
―――
改竄に「かいざん」、台詞に「せりふ」、行ぐんだに「え」ぐ
んだ、とルビ。
素粒子 2/21(木)
すでに都知事の面目丸つぶれ。
巨額赤字の「石原銀行」。「進む
も地獄、引くも地獄」なら、40
0億円の血税投入およしなさい。
× ×
明日は「反省の日」。犯罪多発
の在日米軍が全所で「軍人として
どうあるべきか」を考える。自衛
隊も共同参加してはどうだろう。
× ×
娘より。「お父さん、最高裁が
芸術性を認めたからと、大威張り
でお風呂上がりに、素っ裸で家中
歩き回るの絶対にやめて下さい」
>>419 >自衛隊も共同参加してはどうだろう。
どういう意味だ?あたごのことでか?
それと米軍のことをごっちゃにして考える馬鹿がどこにいるんだ
天声人語 2008年02月22日(金曜日)付
江戸の世に閉門という刑罰があった。武士や僧侶の屋敷の門を封じ、昼夜の出入りを禁じて謹
慎させる。医者を呼ぶこと、火事から逃げることは認められていた。
世間に合わせる顔がないと恥じ入ったか、在日米軍が基地あげての「自主閉門」である。沖縄、
岩国の将兵と家族ら5万5000人に終日の外出禁止令が出た。中学生暴行、飲酒運転、住居侵
入と不始末が続いては、基地のゲートは内から閉ざすほかない。
きょう22日は、全国の米軍こぞって「反省の日」だという。外出禁止が長引けば、周辺の飲
食店なども「閉」の危機を迎える。基地経済の足元から開門を望む声を待つ腹かと、勘ぐりたく
もなる。
ここに、真っ先にこじ開けたいものがある。わが自衛隊の閉鎖体質だ。イージス艦に衝突され
た漁師の親族に、幹部は「報道陣には知らんぷりを」と求めたらしい。カメラの前で自衛隊をな
じり、何度も泣かれてはかなわないという意味なら、ひどい。
事故の連絡が遅れたうえ、重要な情報がなかなか明かされないのも腹立たしい。見張りが漁船
の灯火に気づいたのは、先に発表された衝突2分前ではなく12分前で、その後も自動操舵(そ
うだ)で直進していた。自衛隊に不利な証言が後から出てくるのはどうしたことか。
戦闘集団には秘密主義がつきものだが、それに振り回されては知る権利も文民統制もおぼつか
ない。大漁を信じる親子船を切り裂いた経緯に、隠すべき情報はなかろう。組織防衛と保身にば
かり熱心で、国民には門を閉ざす「自分を守り隊」では困る。
--------------------
マスメディアは、自分の役割を勘違いしている。
思想を優先させ下衆の勘繰りばかり長け、物事を片面だけ伝え残り半分は隠し、筆だけが踊る。
今日の天人も、そういう感じ。
筆遣いは上手いんだけどね。
>基地経済の足元から開門を望む声を待つ腹かと、勘ぐりたくもなる。
下衆の勘繰りにも程がある。
手前等がやったことで累が及べば、それも相手の策略、かよ。
基地が縮小したら、基地周辺の色町も縮小するに決まってるでしょうに。
>イージス艦に衝突された漁師の親族に、幹部は「報道陣には知らんぷりを」と求めたらしい。
asahi.com:「取材に応じないように」と自衛隊員が発言 父子親族に - イージス艦衝突
http://www.asahi.com/special/080219/TKY200802200444.html イージス艦事故:親族に海自幹部「報道陣に知らんぷりを」 - 毎日jp(毎日新聞)
http://mainichi.jp/select/jiken/atagocollision/news/20080221k0000m040114000c.html >公開に参加した親族の女性は「『取材が殺到して困る。マスコミをシャットアウトしてほしい』
>とこちらからお願いしたうえでの発言で、責めないでほしい」と話した。
朝日新聞さん、あんた、こういう情報は報道する価値がないもの、ですか?
自衛隊や防衛省を糾弾する以外の発言が、読者に伝わったらかなわない、とでもお考え?
12分前に灯火を見たってのは「後から考えればあれが清徳丸だったかも」という情報でしょ。
それなら後から出てくるに決まってるじゃない。
自動操舵って、具体的にどういうものなの?
自動操舵を切らないと船は全く操作できなくなるようなものなの?
それとも、船員は自動操舵にしていてずっと寝ていた、とでも読者に印象付けたい?
「本当の真実」はマスコミ様が作るものらしいからな。
いや、自分好みに仕立て上げる、が正しいのか。
一方に肩入れして、一方を揚げ足取りのレベルまで貶める。
はたしてこれが報道か?
素粒子よ、アメリカの衛星破壊を批判するなら
当然、中国の衛星破壊も批判しろよwwww
天声人語 2008年02月23日(土曜日)付
都会に住んでいると、近所づきあいは深まりにくい。マンションなら、両隣の家族構成がだい
たい分かる程度だろうか。東京の真ん中に、近所づきあいもなく暮らし、それでいて全国の耳目
にさらされる旧家がある。
そこの長男である皇太子さまが48歳を迎える会見で語った。「家族のプライベートな事柄で
すので、これ以上立ち入ってお話をするのは差し控えたいと思います」。重ねての質問にも「こ
れは本当に家族の内の事柄ですので」と拒まれた。
記者たちの関心は、皇太子ご一家が自発的に皇居を訪れる機会が少ないという、宮内庁長官の
「苦言」である。天皇陛下の意をくんだものとされる。皇太子さまは「できる限り心がけてまい
りたい」と述べるにとどめた。
東宮御所から皇居までは車で5分。ほど近い実家への訪問が年に2、3回というのは決して多
くはないが、ご一家なりの事情もあろう。息子夫婦と談笑したい、孫と遊びたいのはどの親も同
じ。そして、何か問題があるのなら親族間で解決するしかないのも、またしかり。周囲や国民が
一喜一憂してどうなるものでもない。
旧家には時代を貫く伝統があり、天皇家では大半が公務の色を帯びる。継承すべき事柄も多い。
されど「家族内の事柄」まであれこれ論じられる立場は、定めとはいえお気の毒でもある。
変えるべきもの、ならぬものとは別に、あるべき論を超えて変わっていくものがある。皇室も
そうだろう。東京の真ん中で暮らす家族の姿は時を映し、時を重ねて伝統は深みを増してゆく。
--------------------
言葉を連ねただけ、という感じだな。
興味がないなら最初から書かなきゃいいのに。
結局、何が言いたいのか分からない文章。
夕刊の「素粒子」でブチまけた皇太子に対する下品な揶揄のほうが、まだ潔いな。
天声人語 2008年02月24日(日曜日)付
若い世代の漢字力を案じる一文を、1974(昭和49)年の当欄が書いている。教え子の高
校3年生から便りをもらった先生が、一読びっくりしたそうだ。「秋も段々深まりました。姉も
段々色づきました」。「柿」のつもりが「姉」に間違えたらしいと、当時の筆者は苦笑ぎみだ。
いまの筆者はその年に高3だった。柿を姉とは間違えなかったが、何かのおりに祖父を「粗父」
と書いた。「年寄りを粗末にするな」とクラスで教師にからかわれ、頭をかいた覚えがある。
ベネッセ教育研究開発センターが、小学生の漢字力を調べた。それぞれの学年で、学習ずみの
字に応じて、計約9000人を対象に「書く力」を試した。その全体の正答率「58%」を、不
肖の筆者はどうとらえようか。
送り仮名はむろん、書くときの「とめ」や「はね」から点画まで、厳しく採点された。わが日
常を省みれば、パソコンにほぼ丸投げの要素である。6年間に学ぶ漢字は1006字ある。正答
率を「低い」としかって恥じない自信は、恥ずかしながらない。
日本語に精通する数学者ピーター・フランクルさんが愉快なことを言っている。故国ハンガリー
はノーベル賞受賞者の輩出率が高い。その理由を、人々は「ハンガリー語が難しいから」と答え
るそうだ(『望星』1月号)。
「子どもにとって母国語が難しいことは恵み」とは、戦後すぐの「漢字廃止論」と正反対の視
点だろう。漢字を操ることが子どもの力を引き出す。そんなピーターさんの意見に、不肖ながら
一票を投じたく思う。
--------------------
ネタとしては面白いし、話の流れもいい。
日曜の朝に、新聞を見たお母さんが、思わず我が子の漢字力を案じてしまうくらいには。
その天人子の一票が、新聞紙面の漢字の使い方に反映されれば、いいのだけれど。
子供を「子ども」なんて書いている時点で期待薄。
素粒子 2/22(金)
野島崎沖。不明親子の捜索続
く。衝突直前まで自動操舵はシー
マンの非常識。そこのけそこのけ
軍艦が通る。海自体質、露わに。
× ×
ハワイ沖。米イージス艦発射の
ミサイルでスパイ衛星破壊。1年
前、中国の実験を非難したのに。
成果を誇る米のそこのけ体質。
× ×
インド洋。給油活動再開も新テ
ロ法、来年1月で期限切れ。ねじ
れ国会に「あたご」事故。活動継
続「そこのけ」では通らない。
―――
操舵に「そうだ」、とルビ。
素粒子 2/23(土)
本紙の連載小説『徒然王子』な
ら、皇太子さまにどんなアドバイ
ス? 彼、宮廷を抜け出し、ただ
いまホープレスタウンを漂泊中。
× ×
「多くの首長が緊縛趣味のマゾ
ヒスト」と片山前鳥取県知事。国
の補助金に縛られ鼻を鳴らしてる
んじゃ、地方分権など土台無理。
× ×
やってきました「魔の季節」。
飛散開始が遅れていたが、来週以
降本格化するそうな。<大男杉の
花粉に泣きながら>藤原わかな
―――
徒然に「つれづれ」、とルビ。
>「秋も段々深まりました。姉も段々色づきました」
何気に深いようなw
>>430 > 本紙の連載小説『徒然王子』な
>ら、皇太子さまにどんなアドバイ
>ス? 彼、宮廷を抜け出し、ただ
>いまホープレスタウンを漂泊中。
開始当初の描写からいろいろ言われてたが、朝日自身が皇室をネタにしてることを認めたってことでいいのか?
つかずっと現代に似た陰鬱な世界の描写ばっかで、主人公の王子が何考えてるかさっぱり読み取れないんだが。
昔やってた堺屋太一の小説みたいな未来シミュレーション的な面白さもないし。
別の小説では「ヤシマ作戦だー」とか書いてたが、小説に釣り餌を仕込まねばならんほど切羽詰ってるのか。
どうせネットウヨク(wを釣るんだったら、韓国人フーゾク嬢に「日韓の歴史の真実」を教わって目覚めて
そのフーゾク嬢を妃にしてアジアへの謝罪と賠償を決意するとかぐらいしなきゃw
> 「多くの首長が緊縛趣味のマゾ
>ヒスト」と片山前鳥取県知事。国
>の補助金に縛られ鼻を鳴らしてる
>んじゃ、地方分権など土台無理。
「多くの朝日記者が緊縛趣味のマゾ
ヒスト」と名無しさん。中韓政府
の顔色を気にして鼻を鳴らしてる
んじゃ、不偏不党など土台無理。
>>428 俺が中学の時に使ってた漢字ドリルってどこに行ったかなあ?
沖仲仕、線路工夫、看護婦、女給等の今や自粛語が懐かしい。
春一番ていうのは南からの強風。
春一番でクレーンが倒れたりテントが飛んだと書いているけど、
時間帯を考えると、被害をもたらしたのは春一番じゃなくて、吹き返しの風。
風がテーマなのに、どの風が倒したかという点でちょっとおそまつだと思う。
天声人語 2008年02月25日(月曜日)付
中国西域のタクラマカン砂漠を取材したとき「カラブラン」と呼ばれる風の恐怖を聞いた。訳
せば「黒い嵐」となるその風は、砂を巻き上げて太陽を隠し、あたりを夜のように暗くする。
竜巻に近い風なのだろう。子どもやヤギが何十キロも飛ばされた、砂に埋もれて死にかけた、
など怖い話がいくらでもある。〈故郷を埋め、愛する家族を生き別れにさせる……〉。ウイグル
族の人々は恨み節を口に、風と砂を防ぐ植林に余念がなかった。
のどかに聞こえる日本の春一番も、正体は荒々しい風だ。海は大シケ、山では気温が上がり雪
崩がとどろく。古くは、恐れをこめた漁師言葉だったらしい。150年ほど前には長崎県の五島
沖で漁師53人が遭難した。痛ましい災難もへて、戦後に俳句の季語となって広まった。
おととい関東に吹いた春一番は土ぼこりを盛大に巻き上げた。クレーンを倒し、催事のテント
を飛ばして、けが人を出した。ようやく止(や)むと、返す刀で、きのうにかけて北風が吹き荒
れた。
「疾風に勁草(けいそう)を知る」と言う。「強い風が吹いて初めて、どの草が強いか分かる」
という意味だ。逆に弱い草も分かる。よく止まる鉄道あたりが筆頭だろうが、安全優先ならやむ
をえない。満艦飾(まんかんしょく)の看板は、今にも飛びそうで不安が募る。
気象学の関口武さんによれば、日本には2000を超す風の名前があるそうだ。とみに死語化
しているのは、風に無関心でいられる生活のゆえらしい。その無関心が、風の怖さへの鈍感であっ
ては、手痛いしっぺ返しを食いかねない。
--------------------
コラムとしては面白いんだけれど、締めの段落もありきたりで、だからなんなんだ、という感じ。
メキシコに吹く熱風を意味するのはサンタナ。アフリカから地中海へ吹く風はシロッコ。
風の名前は世界中に数多くあって、今よりもっとお天道様と近い付き合いをしていた頃には、ど
んな風が吹いているか知ることが、生きていく上でとても大事だったから、なんでしょうな。
天声人語 2008年02月26日(火曜日)付
少なくとも先週末まで「ミウラカズヨシ」といえば、きょう41歳となるサッカーのカズこと
三浦知良さんである。若い世代は「ほかにもいたのか」と驚くだろう。ふた昔前の時の人が、
ニュースの主役で戻ってきた。
「ロス疑惑」の三浦和義元社長(60)が、サイパン島で米当局に逮捕された。81年に妻一
美さんを銃撃させたという殺人容疑だ。日本では無罪が確定しているが、事件の舞台である米国
も独自に捜査や裁判を進めることができ、重罪には時効がない。
これほど呼称が変転した人も珍しい。悲劇の夫、三浦「さん」は自らも足を撃たれ、病院で涙
ながらに状況を語った。4年後の逮捕で敬称が消え、次いで被告と呼ばれ、逆転無罪で元社長に
変わる。万引きの容疑者にもなったが、司法や報道の人権侵害を語る講演では「氏」と紹介され
た。
銃撃3カ月前、知人に妻を殴打させたとする殺人未遂事件では懲役6年の刑が確定し、あれや
これやで、拘置所や刑務所に5500日いたそうだ。今、何度目かの容疑者に戻り、再始動させ
た人生が暗転の際(きわ)にある。
27年前の真相を追い続ける米捜査陣の執念には驚く。一国の最高裁が結論づけた事件を他国
の司法が掘り返せる仕組みには、なおびっくりだ。米連邦捜査局(FBI)のいう新証拠とは万
人が納得するものなのか。
ロスの駐車場で撃たれなければ、一美さんは昨日、55歳を迎えていたはずだ。母は「誕生日
を前に少しだけ光が差してきた」と語った。人生、歳月、正義。様々を考えさせる仰天の報であ
る。
--------------------
ロス疑惑つったら、テレビのアナウンサーが「三浦さんは、いや三浦は、いや三浦被告は…」等
と、言いにくそうに喋っていた記憶がある。とり・みきが、愛のさかあがりで描いていたな。
わざわざキングの誕生日に書いたか
素粒子 2/25(月)
「疑惑の銃弾」新展開。あちら
でのまさかの逮捕に、旅人芭蕉の
思いで詠める。サイパン路来て何
やらおかしロス市警 三浦元社長
× ×
破竹の9連勝で勢いとまらず。
次の大きなヤマ場テキサス、オハ
イオを前に早くも詠める。予備選
やヒラリーどもが夢の跡 オバマ
× ×
あきれるほどの職務怠慢、規律
のゆるみ。うっかり会見で事実を
喋れない思いを込めて詠める。物
いへば唇寒し自衛隊 石破防衛相
―――
芭蕉に「ばしょう」、喋れないに「しゃべ」れない、とルビ。
439 :
文責・名無しさん:2008/02/26(火) 12:37:06 ID:3wOdtmbX0
▼ロスの駐車場で撃たれなければ、一美さんは昨日、55歳を迎えていたはずだ。
そんなことはない。病気も事故もないことは考えられない。むしろ、あのときが寿命だったのさ。
つ平均寿命
442 :
文責・名無しさん:2008/02/26(火) 23:24:41 ID:5q1Cs9l90
素粒子 2/26(火)
漁船発見「12分前」情報隠し疑
惑で責任問題に波及も。芭蕉に思
いを寄せて再び詠める。教えてよ
私は何をする人ぞ 石破防衛相
× ×
李明博新大統領の就任で日韓シ
ャトル外交復活。「行くことばよ
ければ返ることばもよい」と韓国
のことわざ。そうありたいもの。
× ×
近くの花屋で桃の花を買ってき
た。愛らしい蕾。去年より花つき
がやや少ないとか。<飾られて眠
らぬ雛となり給ふ>五所平之助
―――
芭蕉に「ばしょう」、李明博に「イミョンバク」、蕾に「つぼみ」、
雛に「ひな」、給ふに「たま」ふ、とルビ。
天声人語 2008年02月27日(水曜日)付
イージス艦の衝突事故で、海の交通ルールを初めて知った人も多いだろう。夜の船は左に赤、
右に緑の灯火をつけ、交差時は「相手の赤を見る方」がよける。赤で止まり、緑で進む、陸の規
則に通じる色分けだろう。
陸は陸でも、盛り場は赤い灯だらけだ。大小の提灯(ちょうちん)が足を引き留め、夜更けと
もなれば顔に赤ランプの酔客が行き交う。そんな街に、緑の提灯がじんわり増えていると本紙で
知った。日本の食材を進んで使う店の目印という。
その一つ、都内の郷土料理店を訪ねた。車エビをさばく板前さんは「安さだけ追っていたら日
本の食文化がダメになる」と言う。とはいえ客の懐も無視できず、おかみさんによるとマツタケ
は外国産だ。
今、全国で揺れる緑提灯は300個を超す。農業関連の研究所で働く丸山清明さんが「飲んべ
えの遊び」で発案した。食材の50%以上が国産と宣言した店に掲げてもらい、遊びついでに、
星の数で国産率を示す。評価は店の良心に任せ、先の郷土料理は「80%」の四つ星だった。
提灯のお代は、有志の応援隊が出し合ってきた。隊則は〈赤と緑の灯が並んでいたら迷わず緑
の店に入る〉のみ。これがネオンの海のルールになれば、4割に沈んだ食糧自給率が盛り返すか
もしれない。
飲食店より力を持つのは家庭の食卓だろう。中国製冷凍ギョーザの中毒は、国産や手作りの価
値を見直させ、食の安全に気を使う人が増えた。台所に国産応援の提灯を掲げぬまでも、売り場
では心に緑の警告灯がともる。消費者のレーダーは鋭敏だ。
--------------------
警告燈は赤でもいいんじゃないかな。
海では、小さな船は大きな船に無闇に近づかない。陸では、無闇に安いものはどこかで(もしか
したら安全面で)コストカットをしている。
鋭敏ではないレーダーでも、常識的に理解できる範囲のことだと思うのだけれど。
どうしても理解できないのは
「軍艦はよけない」のに30分前に発見しておきながら
ほいほい近づいていた漁船団。
沖縄の事件も同じ
「アメリカ兵は危険」なのにほいほい近づく矛盾。
それは一緒に論じちゃダメだろ・・
同じことだよ。
共通して言えるのは、平和ボケで危機管理が出来てない。
何でもかんでも人任せ、何でもかんでも人のせい
天声人語 2008年02月28日(木曜日)付
おとといの東京都議会で、石原知事と議員が妙なやりとりを交わした。「発案者として当然、
もろもろの責任を感じている」と知事。「もろもろとはどんな責任か」「もろもろとはまさにも
ろもろ」。
知事が3年前に作った「新銀行東京」が追い込まれた。都が出資した1000億円の大半は赤
字に食われ、知事は財政から400億円の追加出資を決めた。さらなる血税投入には反対の声が
多い。そもそも、各紙の社説がここまでそろうのは珍しい。
石原知事は失敗を認めよ(朝日)「石原銀行」は幕を閉じる時(日経)もう店じまいすべき(読
売)撤退への道筋を描く時だ(毎日)手を引く時(東京)役割はすでに終わったといえないか(産
経)。散々である。
中小零細企業を救う心意気はいいが、開業時には貸し渋りは消えかけていた。それでも存在理
由を示すため、甘い審査で貸し付け、焦げつかせた。約1000億円の累積赤字は、プロも用心
する小口融資のヤブに素人が分け入った結果だ。
知事や経営陣はもちろん、設立に賛成した都議会の責任は重く、追加出資を認めれば恥の上塗
りだ。例えば地震対策にも使えた都税を、時代感覚に欠けたお役所流が食いつぶす。知事の面目
のために公金を重ねてつぎ込めば、失敗は大の字つきで都政史に残りかねない。
もろもろの成功に彩られた人生の秋に、しくじりを認めるのは勇気がいる。だが〈過ちて改め
ざる、これを過ちという〉と論語にもある。改めぬ「もろもろ問答」の間にも、新銀行はぼろぼ
ろの度を深めていく。
--------------------
各紙社説がそろう、ということは、隠されている事柄がまだどこかにある、ということだと思う
のですが。
『過而不改、是謂過矣』ね。孔子はいいことを言う。
朝日新聞さんはさしずめアレか、論語読みの論語知らず、か。
素粒子 2/27(水)
ホテルマン。その本分とは何ぞ
や。一旦契約したお客様にご迷惑
をおかけしないことなのでは。社
会の一員として何事にも怯まず。
× ×
金総書記。NYフィル公演に姿
見せず。ドボルザークの「新世界
より」がお嫌い? 核放棄の新し
い世界にいまだ踏み出しきれず。
× ×
防衛相。今日は一茶風に詠む。
ともかくもあなた任せの自衛隊
じゃダメと事故当日、自ら航海長
に聴いたワケ。で、なぜ隠蔽す。
―――
一旦に「いったん」、怯まずに「ひる」まず、隠蔽に「いんぺい」、とルビ。
素粒子 2/28(木)
「漁船の多さを理解せず」と
「あたご」艦長。サラリーマンも
同じだが、トップの姿勢ですべて
が決まる。弱将の下に弱卒多し。
× ×
野党ばかりか与党内からも辞任
論。防衛相、今日も一茶に深く心
を寄せ、自らを励まして詠める。
やせ我慢まけるな石破これにあり
× ×
娘より。「お父さん、俺も今か
ら宇宙飛行士に応募するんだと、
2階の窓から身を乗り出し、宇宙
遊泳の練習するの止めて下さい」
―――
俺に「おれ」、止めてに「や」めて、とルビ。
天声人語 2008年02月29日(金曜日)付
地球が太陽の周りを回りきるには、365日と6時間弱かかる。端数が4年分たまって「きょ
う」になる。1日もうけたと思える人は充実した毎日を送っているのだろう。積み立て満期のよ
うな閏(うるう)の日に顧みる2月の言葉から。
橋下徹大阪府知事が初登庁。「大阪は破産状態。民間なら給料が半分に減るなんて当たり前」
「僕と一緒に死んでもらう覚悟で、最後は死んで下さい」と、テレビ出演の乗りだった。幹部職
員は「いきなり死ねと言われても」。
川崎市は、40年近い歴史がある公害部を環境対策部に再編する組織がえを発表した。公害認
定患者の男性は「イメージばかりきれいになるが、市民が吸う空気はきれいになっていない」。
司法判断に従わず、日教組の教研集会に会場を貸さなかったグランドプリンスホテル新高輪に、
東工大の橋爪大三郎教授が喝。「いったん約束したら、体を張っても客を守るのがホテルの責
任……近所の迷惑とかと言い始める江戸時代の発想では困るのだ」。
瀬戸内の島々からなる愛媛県上島町の地域フォーラムで、お年寄りを訪ね歩いた女子高生が報
告した。「おばあさんから『長生きの秘訣(ひけつ)はウソをつかないことと、人の話をあまり
聞かないこと』と教えてもらいました」。
目の不自由な人が耳で楽しむ録音図書。福島で音訳を手伝うフリーアナウンサー、馬場二三子
さんは「ラジオと違って淡々と読むのがとても難しかった」。小欄を朗読して下さる方もいる。
筆者も何度か拝聴したが、文章は声に乗って味を増すと知った。
452 :
文責・名無しさん:2008/02/29(金) 11:30:18 ID:00IwOE9i0
恒例の手抜きの日か
まさしく、1日損した気分だな
どーでもよいが、最後の部分、「拝聴」したのは、やっぱり天声人語なのか?
>>449 >金総書記。NYフィル公演に姿
>見せず。ドボルザークの「新世界
>より」がお嫌い? 核放棄の新し
>い世界にいまだ踏み出しきれず。
これ書いたやつが無知で知らなかったんだろうけれど
「新世界より」ってアメリカよりってことだぞ?
そら嫌うだろ
454 :
文責・名無しさん:2008/02/29(金) 14:36:43 ID:KWCr/YRr0
>>451 >東工大の橋爪大三郎教授が喝。「いったん約束したら、体を張っても客を守るのがホテルの責
>任……近所の迷惑とかと言い始める江戸時代の発想では困るのだ」。
江戸時代の発想ってどういうこと?
>>451 訴えられる危険を冒しながらも日教組以外の客を守るプリンスホテルはすばらしいですな。
日教組という客の利益と他の客の利益(安全)がぶつかってるから問題なんだよ。
他の客のことは考えなくてもいいとでもいうのかね?
そういやそうだな。
プリンスホテルは国に逆らってまでも客の安全を守った。
朝日的には素晴らしいことじゃないのかw
「街宣右翼がいまだに妨害してるのは日教組側に話し合いが足りないせい」という
社説スレのレスは、正論過ぎてワラタ
天声人語 2008年03月01日(土曜日)付
春が定まる月が明けた。国土の隅々にまで舗装が広がる以前は、ぬかるみの候でもあった。
〈春泥(しゅんでい)にとられし靴を草で拭(ふ)く〉稲畑汀子。雪解けや春雨の泥にまみれな
がらも、輝く季節の到来に心は軽い。
ぬかるみの多くは、しかし、そうした高揚とは無縁だろう。防衛省がはまった泥沼も深い。省
に昇格させた大臣は失言で去り、事務次官は汚職に追われた。新体制で出直したところにイージ
ス艦の事故である。両足の泥は、草でぬぐえる程をとうに超えている。
きのうの衆院集中審議で、福田首相は声を詰まらせて「国民の皆さんに心配かけない自衛隊、
防衛省になってもらいたい」。せっかくの人間味も、ひとごとのような「要望」では台無しだ。
制服幹部と石破防衛相は事故当日、海の警察である海上保安庁より先に、海保の了解もなく乗
員から事情を聴いていた。口裏合わせの疑念を、石破氏は「何が起きたか把握するのは組織とし
て当然」と突っぱねた。
自衛隊は輸送や通信に自前の手段を持つ。それを駆使した「速攻」に、非常時には好きにさせ
てもらうという思い違いはないか。そのくせ、事故の第一報は遅れ、説明も二転三転、組織の体
をなしていない。
一報の遅れや判断ミスを、軍事アナリストの小川和久さんは「ひな鳥症候群」と呼ぶ。第一線
は上からの指示を口を開けて待ち、上層部は現場の情報を口を開けて待つ。そこに生じる空白の
時間は、国民を危険にさらすかもしれない。ぬかるむ巣にひなばかりでは、日本の守りは泥にま
みれるだけだ。
--------------------
『自衛隊が悪いに決まっている』を前提として見たら、そんな風に見えるだろうね、天人子。
お上手な言葉を連ねた挙句『日本の守りは泥にまみれるだけだ』などとひとごとのように言い放っ
ても、重みがないよ。
マスコミってのは臆病な犬と同じなのかね。相手をよく見極めて、
1 こいつには吠えてもいい
2 こいつには噛み付いてもいい
3 こいつには腹を見せて恭順しておいたほうがいい
4 こいつには勝てないから尻尾を巻いて逃げたほうがいい
のいずれかで行動してるんじゃないのか?
今回なんて、一方的に護衛艦が悪いと決め付け、艦長の年収まで暴露して、
どこまでもやっかみ、妬み、公務員叩きが好きなんだろうね。
460 :
文責・名無しさん:2008/03/01(土) 14:42:04 ID:cq4fkTpg0
だが、「向こうからぶつかった」と疑いをぶつけるだけでは、解決は遠ざかるばかりだ。
ここは冷静にボタンをかけ直し、あらためて双方の捜査を尽くす必要がある。
461 :
文責・名無しさん:2008/03/01(土) 16:06:08 ID:bTQQy/ZH0
> 一報の遅れや判断ミスを、軍事アナリストの小川和久さんは「ひな鳥症候群」と呼ぶ。第一線
>は上からの指示を口を開けて待ち、上層部は現場の情報を口を開けて待つ。そこに生じる空白の
>時間は、国民を危険にさらすかもしれない。ぬかるむ巣にひなばかりでは、日本の守りは泥にま
>みれるだけだ。
小川氏は解決策を提案する中で「これは安倍氏が提案した日本版NSCの構想に含まれていた」
というようなことを書いてたはずだが、安倍憎しでとにかく叩いてたバカ新聞には
何の事だかわからんのだろうな。
素粒子 2/29(金)
毒ギョーザ事変勃発だあ。「混
入極めて低い」の罵り合いには困
りもの。あんた「犯人」見たんだ
ろ。教えてくれよメタミドホス。
× ×
前の次官は接待ゴルフに金の亡
者。今の次官は記憶の忘者。「上」
がこうなら「下」だって茫然自
失。ほんにこれじゃあ、亡国省。
× ×
首相官邸「徹底擁護」口先だけ
よ。辞任カードいつ切るか。防衛
相、今日の心を芭蕉で詠む。おも
しろうてやがて悲しき大臣かな
―――
勃発に「ぼっぱつ」、罵りに「ののし」り、茫然に「ぼうぜん」、芭蕉に「ばしょう」、とルビ。
素粒子 3/1(土)
首相よ。日銀総裁、ガソリン
税、年金……難題山積みを思い、
採決強行「慚愧に堪えない」と涙
ぐむのなら、よく分かりますが。
× ×
もひとつよく分からないのが、
否認の前親方。弟子の罪をもひっ
かぶり「私が悪い」と大見え切ら
ねばならぬ、お立場なのですが。
× ×
世の中いろんな人がおります。
<路傍に犬ながながと?呻しぬ
われも真似しぬ
うらやましさに>石川啄木
―――
紙面では「?呻」の?は「口去」です。
慚愧に「ざんき」、路傍に「みちばた」、?呻に「あくび」、真似に「まね」、とルビ。
>>454 >江戸時代の発想ってどういうこと?
きっと、今回のはバブル期に入社した世代の人材が書いてるんだろうね。
新人時代の教育では教わったが今じゃ封じられた、「江戸時代暗黒論」を
天声人語の筆を握ってるのに慢心し、うっかり書いちゃったってことだよ。
ここまで順調に出世してきたけど、このミス一つで更迭だな。 同情するよ。
天声人語 2008年03月02日(日曜日)付
春の声を聞くと、ゆるむ夜気に星も潤む。夜空を仰いで、無限と悠久にわが身の卑小を思えば、
逆におおらかな気分がわいてくる。〈好きなもの イチゴ珈琲(コーヒー)花美人 懐手(ふと
ころで)して宇宙見物〉と言ったのは物理学の寺田寅彦。俗世と天空のはざまに自らを置き、悠々
たる構えである。
天文をめぐる話題も想像をかきたててくれる。先ごろは、太陽系のさいはてに未知の「惑星X」
が存在する可能性が報じられた。地球とほぼ同じ大きさで、約1000年をかけて公転している
という。
太陽系の惑星は、一昨年までは「9人きょうだい」だった。だが冥王星が降格になって一つ減っ
ていた。これで元通りと喜ぶのは、しかし気が早いらしい。いまのところは神戸大学の向井正教
授らによる理論上の予測で、星の姿が確認されたわけではない。
土星までの六つは古くから知られていた。18世紀、土星の外側に天王星が発見される。その
軌道観測をするうち、さらに外を回る惑星の存在が理論的に浮かび上がった。夜空を探して見つ
かったのが、目下のさいはての海王星である。
その海王星のはるか彼方(かなた)に惑星Xの軌道はあるらしい。一周に要する1000年を
さかのぼれば、紫式部が源氏物語を書いたころになる。だがその時間さえ、宇宙では刷毛(はけ)
の一払いにも足りない。
わが銀河系だけで、太陽のような恒星が2000億はある。そうした銀河が宇宙に約1000億
という。無限感の行きつく果てにたたずめば、「イチゴ珈琲花美人」に幸せを覚える我らが営み
は、小ささゆえに限りなくいとおしい。
--------------------
無理矢理な感じ。これでは、星海に思いを馳せる気にはならんな。故に、コラムとしてはあまり
良い出来とは言えない。
第10番目惑星については、結構昔から予測されていたと思うんだが。
天声人語 2008年03月03日(月曜日)付
中国の砂漠地帯で起きる「黒い嵐」について先ごろ小欄に書いたら、読んだ人から、「砂進人
退」という言葉が現地にあると教えられた。砂が広がって人を退ける意味だという。中国内陸の
砂漠化は深刻らしい。
その一帯から舞い上がった砂が、昨夜あたりから日本に飛来している。招かれざる春先の使者、
黄砂の今季第一陣である。きょうは西日本を覆って広がるそうだ。雨の降らない地方では、空が
ぼんやり霞(かす)むかもしれない。
厄介者ながら、かつては春の風物詩でもあった。「霾(つちふる)」と言って、春の季題にも
なっている。〈霾や太古の如く人ゆきゝ〉杜門。近ごろは「風情」とはいかない。洗濯物を汚し、
体にまとわり、ときに飛行機の発着を妨げる。生活そのものを、砂がざらりと不快にする。
本場の北京あたりも、前は今ほどひどくなかったらしい。30年ほど前に訪れた文芸評論家の
山本健吉は「ものみな黄色い薄膜を張ったようで、柔らかみを帯びている」と、のどかに記して
いる。いまや北東アジア一帯で、風物詩は気象災害へと姿を変えている。
健康被害への心配もある。日本の環境省は先週から、日韓とモンゴルで観測した飛来情報をネッ
トで提供し始めた。ところが肝心の中国が気象情報を「国家機密」として封印している。そのぶん
予報の精度は霞むそうだ。
「砂進人退」とは逆の、「人進砂退」という言葉も中国にある。砂漠緑化のスローガンだとい
う。黄砂を退ける知恵を出し合うためにも、関係国への情報提供を渋っている時ではないだろう。
--------------------
黄砂について、やわらかく書きすぎという気がするな。
有害物質が付着していることや、健康被害が出ていること、微粒子が降り注ぐことで工場生産品
の不良品率が上がり経済損失があること等を書かないと、黄砂の被害が『ひどい』ってのが伝わ
らないと思う。
>>465 有害物質についてはそういう意見が来たのか、
さっき報ステで有害物質が含まれていることやってたね
中国のせいでこういうのがついてるんじゃないのかってことには全く触れず
なぜか最後は石炭採掘場が浸水したことに話が変わってたけどw
素粒子 3/3(月)
ロス疑惑四半世紀後の三浦元社
長に想定外が三つ。サイパンは米
国自治領。重大犯罪に時効なし。
宿敵ジミー佐古田元捜査官健在。
× ×
決戦テキサス、オハイオを前に
ヒラリー起死回生の秘策が三つ。
涙を見せる時期。涙の粒の大き
さ。涙を効果的に見せる表情術。
× ×
このコラムを書くため早朝出社
の楽しみが三つ。快食・快便。昇
る朝日の美しさ。掛け合う「おは
ようございます」のさわやかさ。
>昇る朝日の美しさ。
だったら日の丸も美しいんじゃねぇのw
>このコラムを書くため早朝出社
の楽しみが三つ。快食・快便。昇
る朝日の美しさ。掛け合う「おは
ようございます」のさわやかさ。
「素粒子」読者は、こいつの快便を食わされてるようなものでつね。
> 決戦テキサス、オハイオを前に
>ヒラリー起死回生の秘策が三つ。
>涙を見せる時期。涙の粒の大き
>さ。涙を効果的に見せる表情術。
これって女を馬鹿にしてると思うのだが
フェミニストに媚びてるくせにやることが半端だな…
天声人語 2008年03月04日(火曜日)付
「アダムとイブの国籍は我が国である」という小話が、かつてのソ連にあった。「裸で暮らし、
一つのリンゴを分け合い、それでいて天国の住人と信じている」(『世界のジョーク・警句集』
自由国民社)。
ソ連が消えて17年、ロシアの衣食住は自虐話を懐かしめる程度には向上した。「米国製の車
は世界最速だが、ソ連では世界で最も速く動く時計が生産されている」(同)の一編も今は昔。
行きつ戻りつ、「まともな大国」への歩みは続くと思いたい。
5月にロシア大統領になるメドベージェフ氏はまだ42歳だ。米国大統領の座に迫るオバマ氏
より、さらに4歳若い。自分より下の世代が世界を動かすのかと、流れ去った時をかみしめた。
もっとも、55歳のプーチン氏も首相として政権にとどまるらしい。これを、2人こぎ自転車
に例えて「タンデム体制」と呼ぶそうだ。危なげな一輪車を8年乗りこなした後部座席の先輩が、
ハンドルにも手を伸ばすのだろう。
強権で築いた安定と、原油高がもたらす繁栄。その陰で、万事に国家が介入し始め、大統領選
も退屈な官製ショーの趣だった。安定と繁栄の両輪は、自由の風なしには心地よく回らない。自
由の音、ロックが好きという新大統領にかじ取りも任せてみたい。
友人にタンデムを愛する夫婦がいる。普段は夫を尻に敷く妻が、ひとたび緑の愛車にまたがれ
ば後席でペダルを踏むことに徹する。重くて小回りが利かず、速度が出るタンデムは倒れた時こ
そ怖い。前が見えない後席で、余計なことはしないに限る。
--------------------
こいつらのロシア、ソ連に対する暖かい視線は、まあ、しょうがないのかなあ。
475 :
文責・名無しさん:2008/03/04(火) 12:18:18 ID:BRy5JHSA0
快食、快便、昇る朝日の美しさage
素粒子 3/4(火)
官邸で欲しきもの、プーチン。
「支持率アップに、私にも手取り
足取りやってくれないかなあ」。
どこかの首相が、ぼやいたとさ。
× ×
法廷で眩しきもの、バスト10
1a。「くぐり抜け実験写真を裁
判官が熱心に見てたからなあ」。
どこかの検察官が愚痴ったとさ。
× ×
家庭で食べたきもの、天ぷら。
「新婚の時、天ぷら鍋を購入し、
一度作ってくれたきりだなあ」。
どこかの亭主が、こぼしたとさ。
―――
眩しきに「まぶ」しき、とルビ。
>>476 プーチンが本気で来たら、朝日記者の2、3人ぐらい謎の事故死するかもしんないけど、
それでもいいのかね?
478 :
文責・名無しさん:2008/03/05(水) 11:18:07 ID:+dJ9QSEi0
天声人語 2008年03月05日(水曜日)付
ぽつねんと電柱あたりに止まっていても、何か良からぬことを考えている風情がカラスにはあ
る。下を通る時は身構える。頭がよく、まれに人を襲うという話を聞いているせいだろう。
東京のカラスが6年ぶりに増えたそうだ。このほど都が発表した昨年12月の生息数は、前年
より1割多い1万8200羽。最多だった01年の半分だが、捕獲作戦による減少傾向が途切れ
た。
都は、85年水準の7000羽を目標に駆除を続けている。だが、生ゴミの袋を網で覆うなど
の対策が、特に繁華街で手薄だという。栄養たっぷりの東京育ちは、一度に産む卵が4〜5個と
多めで、捕獲だけでは限界がある。
『カラスはなぜ東京が好きなのか』(平凡社)を書いた松田道生氏は、都市の複雑なつくりが
故郷の森に似ると見る。バブル期に残飯が増え、分別徹底のためにゴミ袋が黒から半透明になっ
た。森の樹上から小動物を狙うように、カラスは電柱から生ゴミを容易に見つける。
「一羽ずつ見るとかわいいのですが」と駆除担当者。確かに、ただ生きているだけなのに、こ
れほど嫌われやすい鳥もいない。「タヌキは間抜けでキツネはずる賢いという、本来の習性とは
全く異なる見方をしていないか」(松田氏)との問いに、はっとする。カラスは実は遊び好き、
街の掃除係でもある。
都市のカラスは、えさの過半を人間の活動に依存するらしい。数の増減は私たちの食生活のム
ダをも映す。ならば残飯を減らすことから始めたい。悪意も善意もなく、カラスは今年も繁殖期
を迎える。
--------------------
趣旨がよく判らんな。カラスに対する視線、態度が中途半端だからかな。
集団が我が身に近いときには恐れ、個の話を遠くで聞いては身近に感じて哀れみ、ご教示下さる
ときは無個性の存在として利用する。
そういう風に。
無意味な駄記事にとどまっていても、何か良からぬことを考えている風情がアサヒにはあ
る記事を読む時は身構える。性根が悪く、頻繁に人を貶めるという話を聞いているせいだろう。
>477
朝日の得意技は権力への擦り寄り・変わり身の早さだから無問題
しょせんは見せかけの反権力ですから。
素粒子 3/5(水)
ふさくい【不作為】天下り先の
確保には熱心だが、国民の生命の
危険には鈍感な官僚の処世術〔類
語〕やらぬが出世(大迷惑辞典)
× ×
アッハ【aH】笑いの単位〔数
え方〕大爆笑1秒あたり5アッハ
〔関連単位〕怒り=コラ、泣き=
シク、恥じらい=モジ(笑辞典)
× ×
今日は冬眠中の虫が目ざめ土の
中から這い出てくる日。出てきて
困るものもある。<啓蟄の世に出
たがりの鼻毛かな>山上樹実雄
―――
「ふさくい」、二段落頭の「アッハ」が太字。
這いに「は」い、啓蟄に「けいちつ」、とルビ。
テレ朝が朝日の天下り先になっている件
天声人語 2008年03月06日(木曜日)付
江戸中ごろに始まる金魚売りは涼しげな商売で、夏の季語でもある。とはいえ、品物が泳ぐ
水桶(みずおけ)を運んで売り歩くのは重労働だ。炎天下、よろけることもあった。〈金魚売
り己(おの)れの影へ水零(こぼ)す〉中村苑子。
明治までの金魚売りには天秤棒(てんびんぼう)が欠かせない。両端に桶を下げ、真ん中を
肩に担ぐ。昔の旅姿にある振り分け荷物のように、前後に等しく荷を下げ安定させた。同じこ
とをすると、がぜん不安定になるのが自転車だ。
転ぶと命にかかわるから、前後に幼児を乗せれば交通違反となる。黙認してきた警察が「禁止」
を強く打ち出すと、母親らから「送り迎えができない」「買い物に困る」と悲鳴が上がった。
警察庁は、安定して走れる自転車なら3人乗りを認める方針に転じ、メーカー団体に試作を要
請したという。安定の工夫とは、低い重心や三輪化だろうか。ともあれ、母の声が行政と産業界
を動かし、交通ルールを変えようとしている。
細腕に力を込め、よろよろと進む3人乗りは「子育て奮戦中」の見えない旗を掲げている。老
いる日本が子を欲する時に、国が四角四面に育児の足を奪っては時代感覚を問われよう。かといっ
て、危険な習慣を放ってはおけない。3人用の開発とともに、数年しか使わない「特殊車」の負
担を軽くする道も皆で考えたい。
幼子を事故から守り、子育ての現実にも気を配る。どちらも譲れぬ安全と利便とを、社会の天
秤棒にどうぶら下げるか。「金魚え〜金魚〜」の声に群がった人々のように、関係者総出でワイ
ワイやれないか。
--------------------
金魚の物売りの声つったら、故・枝雀師匠を思い出す。ちゃぷんちゃぷん。
自転車3人乗り、自己責任の上で認めてもいいじゃないか、等とも思うが、事故は自分だけじゃな
く他人にも影響があるからなあ。規則を作る側としては、安易なことは言えないでしょう。
それを「四角四面」と評するのは酷というもの。
東京都のようにおぶい紐でおんぶしていたら認める、補助輪をつける、くらいが落としどころじゃ
ないかな。
485 :
文責・名無しさん:2008/03/06(木) 15:28:37 ID:0n3i+nHa0
>>484 安全がまず最優先で利便はその後。安全と利便両方を天秤にかけ
ワイワイやるなんてあり得ない。朝日一人でワイワイやっていろ。
>>485 中国の冷凍食品問題とか、赤福・白い恋人・ミートホープなどがあれだけ
騒がれているのは、あって当然であるはずの安全性・信頼性が欠けていたから
であるのにな。築地で篭って適当にモノを書いている連中にはわからないか。
天声人語 2008年03月07日(金曜日)付
作家の山口瞳が飲み助について書き連ねている。「純粋である。だから酒にむかってゆく。傷
つきやすい。だから酒を飲む」(『酒食生活』ハルキ文庫)。大日本酒乱党を宣言した人らしい
心意気だが、凡人の当方、その境地には遠い。
「悪い酒」は翌朝がいけない。失恋にせよ人事にせよ、やけ酒に走らせた現実は微動だにして
いない。二日酔いが加わり、飲み代が消えているだけだ。さらには、酒が「嫌な記憶」を深める
との説が本日の科学面で紹介されている。東大の松木則夫教授らによる動物実験だ。
箱のネズミに弱い電気刺激を与えると、次からは箱に入れただけで身をすくめるようになる。
こうして恐怖を学習したネズミを、アルコールを注射する群としない群に分け、その後の反応を
追った。
2週間後、「しらふ」の群は箱ですくむ時間が半減したが、「酔った」群はほぼ同じだった。
どうやらアルコールには、一度思い出した記憶を強める働きがあるらしい。松木教授が語る。
「嫌なことを思い出しながら飲むと、友の激励は忘れても、元の記憶はかえって強く刻まれか
ねない」。
ありもしないやけ酒の効用に、科学がとどめを刺したかに見える。ネズミが示す通り、つらい
出来事も悔しい体験も、時が薄めていくものだ。明日を全力で生きるための本能かもしれない。
悲喜こもごもの異動の季節。職場という小さな箱で、身をすくめている人もいよう。気分転換
の早道は、心だけでも箱から出すことだ。外は「楽しい記憶」の手がかりであふれている。
--------------------
毎日辛いことばかりで、苦労しても報われない。それでも脚を引きずりながら、唇を噛んで歩き
続ける。
嫌な思い出が胸で痛み、膝を抱えて座り込む。楽しいことなど何もないから、ただ独り酒を呑む。
酒に逃げるな外へ出ろと、背中を押されてまた転び。行き場なんてどこにもないから、へたりこ
んで途方に暮れる。
歩いて呑んでまた歩く、出来ることはただそれだけで。他には何も持っていないから、へたりこ
んで途方に暮れる。
>>487 読売の編集手帳と内容が丸ごとかぶっていた件についてw
>>488 3月7日付 編集手帳
http://www.yomiuri.co.jp/editorial/column1/news/20080306-OYT1T00893.htm 俗謡にある。〈酒は憂いの箒(ほうき)といえど/掃いては塵(ちり)より猶(なお)むさい〉。酒
は憂いを掃き出す箒というけれど、掃けば(吐けば)かえって身も心も前より汚く、むさくるし
くなるものだよ、と。
吐くほどの深酒ではなくとも、鬱(うつ)を散じるつもりで飲みはじめた酒が、酔うほどに心を
重くする。演歌の好きな人は美空ひばりさんの「悲しい酒」を口ずさむかも知れない。
〈飲んで棄(す)てたい面影が/飲めばグラスにまた浮かぶ〉(詞・石本美由起、曲・古賀政男)。
この歌詞には科学的な根拠があるらしいと、何日か前の新聞記事に教えられた。
ラットを箱に移して電気ショックを与える。いったん通常の飼育環境に戻したのち、再び、嫌
な記憶の残る箱に入れる。と、アルコールを飲んだラットは素面(しらふ)のラットよりも、恐怖
におののくようにじっとしている時間が長かった。
東京大学のグループが、米国の専門誌に発表した研究成果という。受難の箱に呼び覚まされた
恐怖の記憶がアルコールによって薄まることなく、逆に強められたためらしい。
よし、もう、憂さ晴らしの酒は飲むまい。記事を読んでひとつ利口になったが、胸のなかで時
折、「悲しい酒」を「スーダラ節」が掻(か)き消す。〈分かっちゃいるけどやめられない…〉と
(詞・青島幸男、曲・萩原哲晶)。利口が長続きしなくて困る。
--------------------
丸かぶりですな(笑)
どっちの締めがいいかは、まあ人それぞれでしょうか。
素粒子 3/6(木)
夕張、破綻から疲弊の1年。
「人を思いやる『愛の心』、人の
ために流す汗」が再生に最も必要
だ、と。市のHPに藤倉肇市長。
× ×
中国・全人代で課題山積み。貧
富の格差、教育、幹部の腐敗、環
境、食の安全。な〜んだ、日本に
ないの10%近い経済成長率だけ。
× ×
今度は殺人放火犯のでっち上げ
か。志布志の踏み字、北九州のス
パイ。全国の警察が「違法捜査大
賞」競ってるんじゃあるまいな。
―――
破綻に「はたん」、とルビ。
素粒子 3/7(金)
「僕の前に道はない/僕の後ろ
に道は出来る」。高村光太郎の詩
に「ああ、道路特定財源よ」と呼
応。半世紀わが世謳歌の国交省。
× ×
「僕の前に成果はない/ああ、
何か実績残さないとなあ」と下手
な詩でも書くように。首相が珍し
く意欲を見せる消費者庁の新設。
× ×
住基ネット合憲は国策判決でな
かろうか。裁くべきは高度情報化
社会のプライバシー。「明日の不
安」に目瞑りましたね、最高裁。
―――
謳歌に「おうか」、瞑りましたに「つぶ」りました、とルビ。
>>490 >な〜んだ、日本にないの10%近い経済成長率だけ。
ああ?
核兵器もないだろうが
それ以外にも向こうの国には絶対日本にあってほしくないものが山ほどあるだろ
>>492 見識が小沢一郎と同レベルだな。
とても夕刊一面に掲載できる代物ではない。
河谷史夫
早く死ねばいいのに。
>>494 今年からは元週刊朝日編集長の加藤明だよ。
ソース
>>318 まあフミーと変わらぬ下品さだが。
> 中国・全人代で課題山積み。貧
>富の格差、教育、幹部の腐敗、環
>境、食の安全。な〜んだ、日本に
>ないの10%近い経済成長率だけ。
「だから日本よりマシ」ってか?
だったらとっとと本社ごと北京にでも移り住んだらどうだ。
> 住基ネット合憲は国策判決でな
>かろうか。裁くべきは高度情報化
>社会のプライバシー。「明日の不
>安」に目瞑りましたね、最高裁。
靖国裁判では法的拘束力のない裁判官の意見を「違憲判決」と大喜びで報じたくせに、
自分の気に食わない判決は国策判決かよ。
朝日記者は最高裁判事よりもエライのか?
496 :
文責・名無しさん:2008/03/08(土) 07:25:09 ID:vgsF+NVA0
今日の天人に出てきたコトバ。
>食べてしまえば証拠隠滅
気づくなら、早いほうがいい…。
気づくなら、早いほうがいい…。
気づくなら、早いほうがいい…。
気づくなら、早いほうがいい…。
気づくなら、早いほうがいい…。
気づくなら、早いほうがいい…。
気づくなら、早いほうがいい…。
気づくなら、早いほうがいい…。
気づくなら、早いほうがいい…。
>>491 >半世紀わが世謳歌の国交省
「航空・鉄道事故調査委員会」を、以前の東京地検特捜部に並ぶ存在として
英雄視し、世間が注目する現場に颯爽と現れる姿(特に対JR)に拍手喝采。
今は「あたご」の事故において、がんばれ海上保安庁とキャンペーン中だから
こんな風に国土交通省批判をアリバイ的に読まされても、なんとも思わない。
だって、道路衰退はアサヒの大嫌いなJR施設維持力低下にも繋がるからね。
なんか、このお役所って追い風が吹いてるんだろうか、完全にその責任を負う
航空管制関連で重大なミス発生の後に、何故か他の交通で大規模な事故が
発生するのが不思議なんだよなあ。 深く考えたらオカルトっぽい話だけど。
(例:昨年、伊丹空港の管制ミス数日後にJR東日本の架線毀損事故が発生)
そういえば、今執拗に批判されているプリンスホテルも、鉄道系企業だったな。
でもセゾングループだけは辻井喬のイメージ悪化に繋がるので批判しません。
天声人語 2008年03月08日(土曜日)付
10年ほど前、下町のステーキ屋での話だ。1000円の定食を出す小さなチェーン店。べろん
とした肉は安いなりの味ながら、生野菜のドレッシングが妙にうまい。店主に言うと、種明かし
があった。
バブルの頃、都心の高級店で10倍の値の肉を焼いていたという。今は材料も作り方も本部の
指示に従う身だが、サラダの味つけはこっそり自己流を通しているとのこと。「おいしい内規違
反」に、料理人の意地を見た。
家庭の食卓でも、ひと手間、ひと工夫が「ウチの味」を膨らませることがある。それでは、手
作りの基準とは何か。本紙の会員サービス、アスパラクラブの「おかずアンケート」(約
1万4000人)が面白い。
例えば、缶入りミートソースを使ったスパゲティ。「手作り」と思う人は25%にとどまった。
袋入りの素(もと)で作るマーボー豆腐は41%、市販のつゆ・たれを用いた肉じゃがは62%
が手作りと認めた。女性はお年を召すほど判定が辛くなるようだ。
冷凍ギョーザの件で手料理が見直されている。素性確かな食材は安心だが、「さあ一から手で
作るぞ」と力んでは続くまい。されば手作りの基準を緩め、ひと手間から始めるのもよかろう。
缶ソースのスパゲティも、バジルの葉をちぎれば手作り感が出る。
アンケート結果を見た料理研究家、高城順子さんは「失敗しないと上手にならないから、恐れ
ずに作ってほしい。食べてしまえば証拠隠滅」と励ます。失敗作を笑って囲めるのも家族である。
同じ台所からいずれ、来客が由来を聞くほどの一品が生まれる。
--------------------
『腹が減る天人』書きの筆かな。
>>506 JALは最近までフルボッコだった。
ANAのはボンバルも737も全部製造メーカーに責任なすりつけやがったけど。
あと、同じJRでもトヨタと仲の良い東海は職員が自殺しても子会社が弁当擬装してもちょっと言及でスルー。
×擬装
〇偽装
素粒子 3/8(土)
日銀総裁。政治の思惑から分離
・独立させにゃならんのに、政争
の具にされ、弄ばれるとはなあ。
日本のお粗末、ここに窮まれり。
× ×
兄貴。「嵐を呼ぶ男」もいいけ
ど、新銀行は「狂った果実」。む
ちゃな弁解「泣かせるぜ」。潔い
撤退「俺は待ってるぜ」。裕次郎
× ×
娘より。「お父さん、自転車3
人乗り容認だと、隣のおじいさん
を荷台、近所のおばあさんを前か
ごに乗せて走るの止めて下さい」
―――
弄ばれるに「もてあそ」ばれる、俺に「おれ」、止めてに「やめて」、とルビ。
天声人語 2008年03月09日(日曜日)付
桃の節句を過ぎてなお、弥生の空は、春の誘いと、冬の名残に揺れているようだ。人の思いも、
どこか似ている。たとえばこの季節の旅。春を迎えに南へ行くか、冬を追って北へ向かうか。楽
しくも心迷うものがある。
とはいえ遠出はかなわず、せんだって手軽な「春」を迎えに隣の山梨県を訪ねた。桃の産地で
ある。早生を育てる大きなビニールハウスで、早咲きを楽しませてもらった。山々は雪で白いが、
20度あまりに保たれた中は花盛りである。
かすかに聞こえる羽音は、授粉のために放たれたミツバチの乱舞だ。下草も青々と伸びている。
萌(も)える青草を踏んで野山を散策する楽しみは、「踏青」といって晩春の季語でもある。ひ
と月早い「春の野」に寝ころべば、体はほどけて眠気を催す。
2月の異名を「梅つ月」という。3月は「桜月」である。凜(りん)と咲く梅、艶(えん)と
散る桜。2人の姉に挟まれて、桃はおとなしい末っ子のようにつつしみ深い。その桃が、古くは
厄よけの霊力を持つ木として信仰を集めていた。
歌人の生方たつゑさんは幼いころ体が弱かった。母親は、桃が咲くと湯船に花枝を浮かべて湯
浴(ゆあ)みをさせた。体の中の鬼を追い出すからと言い、「手のひらを丸めてすくったお湯を、
肩にも、背にもかけてくれた」。そんな回想を残している。
男には立ち入りがたい、母と娘の世界だろう。たおやかなひとときには、桜や梅より桃の花が
よく似合う。〈子も猫も母の近くに桃の花〉永田英子。凜でなく、艶でもなく。さて、どんな一
字を桃に献じようか。
天声人語 2008年03月10日(月曜日)付
スポーツと観衆について、一つの「法則」があるそうだ。勝者が得るものと敗者の失うものの
差が大きいほど興奮は増す、のだという。人気チームの戦いも、親善試合では盛り上がらない。
激しい一騎打ちが続く米民主党の大統領候補者選びで、勝ちと負けの落差は「雲と泥」である。
米国民は盛り上がらずにはいられまい。渾身(こんしん)の腕相撲を伝えるような報道は、太平
洋のこちら側でさえ、連日引きも切らない。
オバマ氏の勢いに、一時、ヒラリー・クリントン氏の手はつきかけた。しかし先週、「残り1
センチ」から五分に戻した。理由が様々に分析された中、「もっと勝負を楽しみたい」という有
権者の気分を誰かが指摘していた。まだどちらも負かしたくないのだろう、と。
盛り返したものの、彼女の泣きどころは、やはり「ヒラリー嫌い」の多さだろう。嫌われる理
由を、「女だからか。それとも、ああいう女だからか」とあげつらわれる。大統領になれば「好
き」と「嫌い」で社会が分裂しかねない、などと負のイメージが足を引っ張る。
米国人は過去の大統領の品定めが好きだ。多くが最高と認めるのが南北戦争時のリンカーンで
ある。伝説的な雄弁に加え、国家分裂の危機を救ったからだ。多民族の国ゆえに、「一つのアメ
リカ」という言葉は日本人の想像をこえて重い。
勝負の分かれ目は「心の準備」だとも言われる。女性と黒人。どちらを大統領に迎える心の準
備が、米社会に早く整うか。民主主義の守護者を自任する国での、思えば歴史的な戦いである。
--------------------
傍から見ている人にとっては、スポーツ観戦と同列かも知れんけど、当の米国人にとってはもっ
と真剣な勝負だと思うぞ。だって、米国人はこのゲームの選手そのものだし、勝ち負けの落差が
雲泥なのは本当なのだから。
他国の選挙だろうと自国の選挙だろうと、興味本位のスポーツ観戦記ばかりで紙面を埋め尽くす
という、新聞記者、新聞社の低質さに、がっかりする。
つまり、おまえら仕事をしろ、てこった。報道なら報道の仕事をしろ。
>誰かが指摘していた。
仮にも新聞記者がこういうこと書くなよ
だからアサヒるって言われるんだろ
>>512 >女性と黒人。
「漁夫の利」程度の嫌味も忘れるほど浮かれてるんだな。
515 :
文責・名無しさん:2008/03/10(月) 13:15:13 ID:fOfUvZ4n0
>>512 親日スタッフがいる小浜よりも
中国に優しくに日本に厳しいヒラリーになってほしい
ね。
516 :
文責・名無しさん:2008/03/11(火) 07:52:22 ID:8EEbu/5a0
日銀総裁人事が流れて空席になって株価が暴落しても政府・与党のせい。
↓
天声人語 2008年03月11日(火曜日)付
蛇の頭と尻尾(しっぽ)が争う、古い寓話(ぐうわ)がある。いつも頭の行く所へ付いて行か
なくてはならない尻尾は、不満たらたら。天に向かって「私は頭のお付きじゃない」と訴え、た
まには先を歩かせてほしいと頼む。
天は訴えを聞き入れるが、そのため蛇はあっちにぶつかり、こっちにつまずいて、地獄の川へ
と向かっていく。頭と尻尾が張り合って蛇が迷走するさまが、衆参両院の「ねじれ」に、つい重
なってしまう。
いまは日本銀行の総裁人事が迷走している。日銀は通貨の元締だ。「物価の番人」とも呼ばれ、
金利を調整して暮らしの安定に大役を担う。総裁は政治から独立した司令塔であり、外に向けて
は日本の金融政策の「顔」となる。
政府は、副総裁の武藤敏郎氏を提案した。参院で多数の民主党は、かたくなに反対の構えだ。
この人事が流れれば、総裁不在という異例の事態になるという。そうなれば市場が動揺する。株
価急落も案じられると聞けば、わが経済オンチの頭でも職の重みの見当はつく。
「不在は許されない」と言いつつ、自民は自民で、予算案などの採決を衆院で強行した。そう
して民主が燃やす反対の炎に、わざわざ油を注いだ。「蛇の胴体」ともいえる国民に分かりづら
い、頭と尻尾の政争が、このところ多すぎはしないか。
蛇の頭と尾の話は、ラ・フォンテーヌの『寓話』(岩波文庫)に登場する。短い話は、〈こう
いうあやまちに陥った国家こそ不幸〉と結ばれている。国民を冷たい川に落とすことのない、実
のある「ねじれ」であってほしい。
--------------------
蛇の尻尾に知恵つけた神様気取りは、どこのすっとこどっこいだ。
第5段落、とりあえず「自民党も悪い」と言わないと収まりがつかないらしいな。
蛇の尻尾は、自分が頭になりたいわけじゃなく、単に頭の反対側に行きたいだけで、この寓話に
従えば迷走どころか胴体は真っ二つ、というオチになりそうです。
寓話になぞらえて傍観者を気取っていないで、あんたもうちょっと真剣に考えなさいよ天人子。
>>517 衆院採決を三月に流しても参院民主が年度内に採決してくれるわけがないんだから
日数を合わせるしかないだろ。なにが強行採決か。期限切れ狙いしか能がない民主を
これ以上増長させるのはやめろ。
総裁武藤で大蔵不祥事の尻拭いは完全終了の日の目を見る。旧大蔵閥の返り咲きは
さぞいまいましいことだろうが(逆においしい?)
民主党がごねたところで木っ端組合のひがみにしか見えんよ。
ネジレをつくった張本人が他人事になるのはなぜかね。
自民が悪いというが、総選挙目当てに予算や人事、
税法全てに反対しているのは民主です。
よって
>実のある「ねじれ」であってほしい。
なんてありえないわけで
そもそも、強行採決がとんでもないことのように言っているやつらが多いが
某プロゴルファーのヤクザモドキ父親みたいなやつらが任期満了まで
税金で食っていける参議院と違って、1年そこらで失職の可能性のある
衆議院が最終決定権を持つのは当たり前だろうが。
こんなこと遅くても中学で習うはずなのに、分からないやつがになんでこんなに多いのか。
民主も与党だから叩くのではなく、納得できるまともな対案を出して反論しろ。
素粒子 3/10(月)
「放漫経営を追及すると煙たが
られた」と「石原銀行」辞めた元
幹部。ご立派。無見識と保身のヒ
ラメ役員が我が物顔の世の中で。
× ×
「大会に向け『あきらめちゃダ
メ』と何百回、何千回繰り返して
やってきた」とQちゃん。感動。
何事にもあきらめ顔の世の中で。
× ×
「人を殺すの平気だよ」と教え
子を脅した高校校長。自制のブレ
ーキ踏まないとなあ。「欲望とい
う名の電車」大暴走の世の中で。
素粒子 3/11(火)
東京・新名産「手前味噌」 他
人に責任を押しつけ、自分だけい
い子の自画自賛力の向上に抜群。
都庁や新銀行東京で不評発売中。
× ×
霞が関・新名所「人事不省」
省庁の一つ。日銀総裁人事や内閣
人事庁設置を扱うも、読んで字の
ごとき状態に。所在地は官邸内。
× ×
高気圧に覆われ、穏やかな青空
が全国的に広がった今日。4月中
旬の暖かさの所も。<ポストまで
歩けば二分走れば春>鎌倉佐弓
―――
「東京・新名産「手前味噌」」「霞が関・新名所「人事不省」」が太字。
味噌に「みそ」、とルビ。
>>517 主権者である国民を「蛇の胴体」と称する、実に大手報道機関の構成員らしい文章である。
冷たい川に落ちるのかどうかは国民の各々が判断するべき事であり、
彼ら如きが干渉し得る問題ではない。
彼らが邪な主張の為に度々騙る国民とは、彼らの念頭に於ける国民であって
それが実在の物で実態を捉えている保証など何処にも無いのだ。
>>522 > 東京・新名産「手前味噌」 他
>人に責任を押しつけ、自分だけい
>い子の自画自賛力の向上に抜群。
>都庁や新銀行東京で不評発売中。
築地の某A社が類似品を全国展開してますね。
いや失礼、こちらが元祖か。
隠し味は韓国産キムチと中国産ギョーザ。
天声人語 2008年03月12日(水曜日)付
かなしい恋の物語、シェークスピアの『ロミオとジュリエット』は、名せりふ満載である。若
い2人が、敵同士である互いの家名を捨てたいと嘆く場面は、特に名高い。
〈名前ってなに? 薔薇(ばら)と呼んでいる花を別の名前にしてみても美しい香りはそのま
ま〉(小田島雄志訳)。共感を誘うのは真理を突いているからだろう。だが半面、名前そのもの
にも消しがたい「香り」は宿る。呼び換えることで、名前の纏(まと)うもろもろが、失(う)
せてしまうこともある。
「聾(ろう)学校」という名前を、「聴覚特別支援学校」に変える動きがある。学校教育法の
改正を受けての措置だという。それに待ったをかける静岡市の山本直樹さん(35)の話が、先
ごろ本紙に載った。自身も聾学校で学び、「聾」という言葉に誇りがある。
全日本聾唖(ろうあ)連盟も改名に反対している。学校は長い歴史を持ち、手話などの聾文化
を育んできた。さまざまな香りが、その名にこもる。そして「特別支援学校」では、聾者が、支
援される低い側に位置づけられると、山本さんは心配する。
お役所表現はしばしば、冷ややかな香を放つ。最近の筆頭は「後期高齢者」だろう。75歳以
上につけられた名称だ。「ついに年齢の断崖(だんがい)に追い詰められた感」などの不評が、
本紙声欄に寄せられている。
別の名前にしてみても現実はそのまま、かもしれない。しかし、たとえば枝豆を、以前の役所
統計のように「未成熟大豆」とつづれば、居酒屋の品書きは味気ない。老いの日々を温めるよう
な呼び名はなかったのだろうか。
--------------------
お役所表現などと言って知らぬふりを決め込んでいますが、『差別語』を作り出してはどんどん
しまっちゃい続ける人々がまた、”聾”に対しては優しいものです。
asahi.com:「聾学校、改称しないで」元生徒ら異議 割れる教委判断 - 暮らし
http://www.asahi.com/life/update/0309/TKY200803090193.html
>>521 >自制のブレ ーキ踏まないとなあ。「欲望という名の電車」大暴走の世の中で。
そうかねえ? 誰かさんが新聞紙面を用いて何事も片っ端から揶揄するので、
世の中は動かそうとしても反応しない電車みたいになってると思うんだがね。
>本紙声欄に寄せられている
声欄に寄せられたというのはおかしいのでは。社に寄せられた中から選んで掲載したのは君たちだろ?
>>525 山本直樹ってエロ漫画家しか思い浮かばんぞ。
アレはいま48だから同姓同名の別人だわな
たしかにエロ出身だがそれだけではない
俺は嫌いだけど
530 :
文責・名無しさん:2008/03/12(水) 22:12:25 ID:3bphcDV50
亀だけど
>>490って凄いな。
> 中国・全人代で課題山積み。貧
>富の格差、教育、幹部の腐敗、環
>境、食の安全。な〜んだ、日本に
>ないの10%近い経済成長率だけ。
日本の食の安全が脅かされてるのはどこの国のせいだ?
酸性雨の原因である汚染された空気や黄砂はどこから飛んで来てるのだ?
子供達が隣国を憎むように国家をあげて教育しているのはどこの国だ?
素粒子 3/12(水)
東に自分の責任には馬耳東風、
唯我独尊で開き直る知事あれば、
西に過激答弁連発で次々と議事録
から発言を削除される知事あり。
× ×
宇宙に日本人最年長で「きぼ
う」に燃え飛んだ東大出あれば、
地球に「ミスター財務省」ゆえ日
銀総裁なれそにない東大出あり。
× ×
北京は空気が悪いと五輪辞退の
マラソン世界記録保持者あれば、
大阪に遺産59億円を隠して相続税
の国内最高脱税記録樹立者あり。
>>530 中国から日本にODAもらえばいいんじゃね?
天声人語 2008年03月13日(木曜日)付
古書の世界は奥が深い。値段もピンからキリにわたる。二束三文の投げ売りもあれば、値の張
る稀覯本(きこうぼん)もある。漱石の『吾輩(わがはい)は猫である』の初版など、上中下そ
ろった美本だと300万円ばかりするらしい。
名高い『猫』もたまげるような、とびきりの「稀覯本」を、国土交通省が秘蔵していると聞い
た。1冊あたりの製作費は約3000万円。海外の道路事情の報告書だが、内容は猫もまたぐお
粗末さらしい。カネの出どころは、あの道路特定財源である。
民主党の細野豪志衆院議員が調べ上げ、国会で質問した。国土交通省が「国際建設技術協会」
なる団体に、9000万円余で発注した。むろんOBの天下り先である。3カ月ほどでまとめ上
げ、3部しか製本しなかった。そもそも誰も読まない前提としか思えない。
中身の多くは、世界銀行の資料やインターネット事典などからの拝借という。独自の分析や考
察は見あたらない。「天下り先を養うためだけの報告書。税金が自分の金であるかのような錯覚
がしみついている」と細野氏は憤る。
税の蜜壺(みつつぼ)に無数のストローが、巧妙に突っ込まれている。これは、その1本にす
ぎないと誰しも想像がつく。かくて公金は「かけ流し」の湯のように、暗い溝に落ちていく。
〈役人は人民の召使である〉と漱石の猫は作中で言う。続けて、権力を笠に着るうちに勘違い
して、人民など何ほどでもなくなってくる、と公僕精神の退廃を嘆いている。それから1世紀。
猫の嘆きに細野氏の怒りが重なる百年一日ぶりが、やりきれない。
--------------------
古書、猫、道路と、アクロバティックなひねりっぷり。
あるひとつの社団法人の仕事っぷりが悪い、というのは一つの事実だが、それを見て「無数のス
トロー」を連想してしまったら、それは少数の事例から全体像を想像しているのだから、レッテ
ル貼りと言っていいのではないかな。
つか、細野氏も多くのマスコミも、この問題、さらりと流して「ほら天下りほら利権ほら廃止」
と叫ぶだけ叫んで、あとは放ったかしているのは、何故さ。
>>528 そういや、山本直樹って今イブニングで赤軍漫画描いてるなw
細野とか出てるとなんでもギャグに見えてしまう。
だが、30年くらい後には杉村と細野が党首討論してたりするんだろうな・・・とか思うと恐ろしい。
天声人語 2008年03月14日(金曜日)付
魚偏(うおへん)に雪と書けばタラ、冬だとコノシロ、では神は? 漢字にならって日本で作
られた国字には、魚偏の文字が一番多いという。判じ物さながらの難読ぞろいだが、日本人と魚
の深い縁を示す証しでもある。
大正の頃は「一大国民が食糧の主要なものを海にあおいでいる例は他にない」と、欧州の地理
学者を驚かせた。ところが近年、かつてない「魚ばなれ」が食卓に起きている。さばくどころか、
さわれない若い人もいるらしい。歯止めをかける取り組みが、各地で芽生えている。
東京の築地市場の一角では「おさかなマイスター講座」が昨秋から始まった。目利きや料理の
仕方などを初心者も学べる。11回で12万円余と受講料は高めだが人気は高い。卒業生には、
知識を周りに広める「語り部」の期待もかかる。
秋田での講座は、魚介を生物学的に学んだあと、料理をする。先月は秋田大の石井照久准教授
がハマグリの心臓やエラの講義をし、酒蒸しにして参加者と食べた。「いただくものの命のさま
を知ることは、人生の滋味になる」と、料理好きの石井氏は言う。
親が子に伝える「料理」をつづった、石垣りんさんの詩を思い出す。〈鰹(かつお)でも/鯛
(たい)でも/鰈(かれい)でも/よい。丸ごと一匹の姿をのせ/よく研いだ庖丁(ほうちょう)
をしっかり握りしめて…頭をブスリと落すことから/教えなければならない〉。
様々な魚偏が、人の命につながる。乱獲を戒めつつ舌鼓を打ちたい。ところで冒頭の「鰰」は
秋田の特産ハタハタ。獲(と)りすぎによる激減の教訓を残した美味(うま)くて苦い魚である。
--------------------
秋田名物八森ハタハタ、男鹿で男鹿ブリコ。
毎度の腹の減る天人。魚が好きなんだな、半年ほど前にも、こんなネタで書いていたね。
美味い魚が喰いたいなあ。
素粒子 3/13(木)
春闘。首相の懇願も「福」の風
吹かず。トヨタ音頭で前年並み回
答。値上げラッシュの街角で啄木
じゃないが「ぢつと手を見る」。
× ×
手をポケットに突っ込んでたの
に、大阪の地下鉄で痴漢でっち上
げの怖い世の中。気が弱そうに見
られる方「痴漢偽造」にご用心。
× ×
ご用心といえば、朝刊社会面下
まっ先に読む人増えている。連日
のように「お詫びと回収」広告。
日銀差し替え人事も載るのかな。
―――
お詫びにお「わ」び、とルビ。
素粒子 3/14(金)
大興行田舎芝居永田町「忠臣蔵」
【配役】浅野内匠頭(福田康
夫)吉良上野介(小沢一郎)堀部
安兵衛(小泉純一郎・特別出演)
× ×
【あらすじ】道普請や金銀改役
騒動で大恥かき、堪忍袋が切れた
浅野が「あの時、大連立できてお
れば」と吉良に悪態つく、お話。
× ×
【上演日程】未定。大石内蔵助
や他の義士役に忠臣的人材が見当
たらず、吉良側もお家の事情を抱
え、配役難航。堀部役のみ元気。
―――
「大興行」「永田町「忠臣蔵」」が太字。
内匠頭に「たくみのかみ」、上野介に「こうずけのすけ」、
改役に「あらためやく」、内蔵助に「くらのすけ」、とルビ。
> 手をポケットに突っ込んでたの
に、大阪の地下鉄で痴漢でっち上
げの怖い世の中。気が弱そうに見
られる方「痴漢偽造」にご用心。
気が弱そうに見られる方ご用心って、あまりに他人事過ぎる
論外も論外、インスタント美人局だろうが
この話を茶化しているとしか思えないよ
>>538 現在の政界を無理やり忠臣蔵に仕立てる意味がわからん。
ぜんぜん当てはまってないから面白くもないし。
>>539 よくやる日記ネタで父親を笑い者にしているのを見ても、
素粒子筆者は世間のオヤジを嘲りの対象としてしか見てないんだろ。
そんな奴が春闘でサラリーマンの味方ヅラというのもしらじらしい。
天声人語
2008年03月15日(土曜日)付
東京が春先の雨に煙ったきのう、武蔵野と呼ばれる西の郊外を歩いた。散見する落葉の木々は、
まだ裸のままだ。作家の藤沢周平さんは生前、このあたりに住み、雑木林の冬姿を好んだ。
〈冬の木々は、すべての虚飾をはぎとられて本来の思想だけで立っている〉と随筆に書いた。
そして、〈もうちょっと齢(とし)取るとああなる、覚悟はいいか〉と自らに問うている。来し
方をごまかすことのできない立ち姿を、裸の木々に見たのだろう。
その木々も、春がめぐれば緑をかえす。雨は雑木林を遠くにけぶらせ、けぶる中で冬芽がゆる
む。きのうの雨は、さしずめ「木の芽雨」である。北の地方では、初めて雪を交えずに雨だけが
降り続く、いわゆる「雨一番」だったかもしれない。
梅は凜(りん)、桜は艶(えん)。ならば桃にはどんな一字を献じようかと過日書いたら、た
くさん便りをいただいた。うららかの「麗」をはじめ、春風駘蕩(しゅんぷうたいとう)の「蕩」、
可憐(かれん)の「憐」、それから「雅」「満」「優」「華」……。美しい意味の「姚」など「女」
を含む字が似合う、というご意見もあった。
亡き母や夫の面影を、桃の花に重ねる方もいた。自然は色をかえすのに、人は歳々年々同じか
らず。命あふれる季節だからこそ、花にひそむ思い出のトゲが胸に刺さり、ふと悲しみは滴るの
だろう。
〈好雨時節を知り、春に当たりて乃(すなわ)ち発生す〉(杜甫)。よい雨は時を心得ていて、
春になると降り出して万物を育む。麗、蕩、憐、雅……それぞれの思い描く一文字にも、ひと雨
ごとに春が近づく3月である。
--------------------
第4段落は、先週の日曜日(
>>511)の話ですな。
ブンガク系の天人子、華美に言葉を連ねるのがお好きなようで、こういうネタにはまあ、似合っ
ているのかもしれません。
なんで最近の素粒子は下劣なの?聖教新聞記者が書いてるみたい
前素粒子よりひどくなることはあるまい
そんな風に考えていた時期が俺にもありました(AA略
544 :
文責・名無しさん:2008/03/16(日) 09:57:12 ID:b42rt57j0
天声人語 2008年03月16日(日曜日)付
日本籍に転じた最初のサッカー選手は、03年に56歳で急逝した吉村大志郎氏だ。
旧日本リーグの草創期、ブラジルの日系2世「ネルソン吉村」は、釜本邦茂氏と組んで
ヤンマーを強豪にした
▼98年、吉村氏はワールドカップがあったフランスで、前年に日本籍となった呂比須(ロペス)選手
と顔を合わせる。自分だけがW杯に出たことをわびる後輩を、氏はこう制した。
「何を言うてんのや。お前は僕らの代表やないか」(加部究『サッカー移民』)
▼吉村氏の足跡は一本の道になった。三都主(サントス)、闘莉王(トゥーリオ)ら各選手も続き、
今度はJ1川崎のジュニーニョ選手が日本人になりたいと表明した。昨季の得点王だ。
国籍を得て、例えば「寿仁如」が実現すれば日本代表候補とされる
▼ブラジル出身者が背負う日の丸は、スポーツにおける国籍にどれほどの意味があるのかを問いかける。
当然、有力選手の「国替え」はW杯の熱狂に水を差すという意見もあって、
代表になるには国際サッカー連盟の資格審査が要る
▼心おきなく応援するため、私たちも胸の中で小さな審査をしている。ラモスは日本人を妻にし、
三都主は日本の高校を卒業、闘莉王は日系3世でもあり、みな日本語を話すと。
どこかに「日」の字を見つけ、納得している自分がいる
▼今年は、日本からブラジルへの移民が始まって100周年だ。あらゆる分野で「僕らの代表」が
行き来し、血と技と魂が溶け合い、力になる。思えばこの球技も、夢や欲や国籍さえも溶かし合わせて、
世界を一つにできるほどの魔力を蓄えた。
http://www.asahi.com/paper/column20080316.html
545 :
文責・名無しさん:2008/03/16(日) 12:11:08 ID:Be6pdvUc0
チベット問題出てすぐ国籍問題とか出すのは狙ってんのかこれ?
天声人語 2008年03月17日(月曜日)付
立っている時の消費カロリーは座っている時より多い。揺れる電車内では倍にもなるらしい。
目上の前で立つのは、あなたより疲れる姿勢で敬意を示していますという、無言の訴えだろう。
卒業式から入学式へと続くこの時期、学校は国への「敬意の姿勢」で満たされる。君が代に起
立しない教職員は、国歌と国旗を前にして他より消費カロリーが少ない、つまり国への敬意が足
りぬと処分される。
永井愛さん作・演出の芝居「歌わせたい男たち」の再演が東京から始まった。毎年立たない社
会科教諭、説得に努める校長、戸惑う伴奏係の音楽講師。卒業式直前の騒動に笑いながらも、観
客は「内心の自由」を考えさせられる。
不起立教諭の名古屋弁をまねて「立ってちょ〜、歌ってちょ〜」とすがる校長とて、教育委員
会と現場の間でもがく善人だ。善人がみな困り果てる不条理。永井さんが再演の理由を語る。「初
演から2年半、学校の状況は変わっていない。演劇賞をもらった私たちだけハッピーで終わって
いいのかと」。
減給や停職は生活に響くから、渋々立つ先生が増えたそうだ。昨今、式の運営で自由になるの
は紅白幕ぐらいとも聞く。踏み絵とお仕着せで晴れの日は整然と、しかし息苦しく運ぶ。
五輪の君が代に歓喜し、心細い海外で大使館の日の丸に安らぐ。国への思いはそうした自発の
感情の積み重ねで、一時の強制でどうなるものでもない。様々な内心と人間関係を乱し、学校が
費やすカロリーは甚大だ。そのまま喜劇になるような現実は笑えない。
--------------------
ついには消費カロリーの話にまで貶めますか、天人子。
拒否している人は疲れているから立たないのかよ、心根までメタボか、救い様がないのう。
第6段落「国への思い」などといけしゃあしゃあと言っていますが、普段は貶め罵倒しけちょんけ
ちょんに扱いながら、都合の良いときだけ頼ったり誇ったり、そういう態度が良いと考えるのか
ね、天人子、あんたは。
547 :
文責・名無しさん:2008/03/17(月) 12:05:36 ID:8p7rh7dy0
広島で校長が自殺した事件もあったのに喜劇にする発想について行けません…
>>544 >心おきなく応援するため、私たちも胸の中で小さな審査をしている。ラモスは日本人を妻にし、
>三都主は日本の高校を卒業、闘莉王は日系3世でもあり、みな日本語を話すと。
>どこかに「日」の字を見つけ、納得している自分がいる
「出稼ぎ感覚」と批判され、嫁さんもモンゴル人な朝青龍は嫌いですかそうですか。
「国籍にどれほどの意味があるのか」と言いながら、けっこう差別的なんですね。
>>546 ほとんどDQN厨房の思想のまんま、メタボオヤジになった反権力バカって感じだなあ。
朝日川柳で相撲がしょっちゅうネタにされるのも、上記の理由に加えて
千秋楽では大嫌いな「日の丸・君が代」がつきものだからか?
>国への思いはそうした自発の感情の積み重ねで、一時の強制でどうなるものでもない。
「自発の感情の積み重ね」でふつうに君が代を歌いたい人たちを
妨害しているという自覚はこれっぽっちもないらしい。
素粒子 3/15(土)
見ザル 厚労省・社保庁に繁
殖。宙に浮く年金で2千万件の特
定困難な記録に目瞑り「公約違反
じゃない」の猿芝居にボス熱中。
× ×
聞かザル 都庁方面の大ボスが
有名だが、永田町にも出現。制止
を聞かずに5分間も一匹で叫き散
らし、群れへの出入りが禁止に。
× ×
言わザル 最高裁周辺の群れ
る。知恵がよく働き、肝心なこと
には口を噤む。得意の鳴き声は、
キキキ、キャキャキャ、ククク。
―――
「見ザル」「聞かザル」「言わザル」が太字。
瞑りに「つぶ」り、叫きに「わめ」き、噤むに「つぐ」む、と
ルビ。
素粒子 3/17(月)
3月場所閣僚キャラ立ち番付
横綱鳩山法相(休場)大関冬柴
国交相(カド番)関脇石破防衛相
(不祥事で大露出、土俵際強し)
× ×
前頭福田首相(気迫に欠け今場
所がカギ)渡辺行革担当相(独り
相撲多し)幕下松島副国交相(出
入り禁止)他閣僚キャラ不鮮明
× ×
チベット騒乱各地に飛び火。中
国の対応に世界の厳しい目。「暴
力によって得られるものはない」
はダライ・ラマ14世の言葉だが。
―――
「3月場所閣僚キャラ立ち番付」「横綱」「大関」「関脇」「
前頭」「幕下」が太字。
「歌わせたい男たち」が滑稽であるのならば、それを拒む男女もまた滑稽であろう。
当然、双方共に人間関係を乱すのは向こうの方だと述べる事だろう。
卒業式での国歌や国旗に執着しているのは果たしてどの立場の人間なのだろうか。
この短文や社説に倣い整然と並ぶ意志の統一された記事の数々を眺めると、
この書き手の所属する報道機関にはどうやら「内心の自由」は無い様子である。
そうでないのならば、採用試験で内心が統一されているのだろう。
国家主義の悪用は、何も順方向に限った話という訳ではない。
>>544 >心おきなく応援するため、私たちも胸の中で小さな審査をしている。
日本を選んでくれただけで充分だと思う俺が少数派なのかな。
考えたことも無かったわ。まぁアチラの国の皆さんはその素晴らしい実績から
チェックしまくりんぐだがw
つかすげえ尻切れトンボな終わり方だw
>>549 見ザル 築地・言論界に繁殖。
食品、チベット騒乱と問題噴出の中国に
目瞑り「中国様なしでは今の日本は
成り立たない」の猿芝居に信者熱中。
> 言わザル 最高裁周辺の群れ
>る。知恵がよく働き、肝心なこと
>には口を噤む。得意の鳴き声は、
>キキキ、キャキャキャ、ククク。
これって横浜事件裁判を受けてのネタか?
テメエの気に食わない判断だからってここまで書くかよ。
大朝日新聞の記者様は最高裁よりも正しいってか。
> チベット騒乱各地に飛び火。中
>国の対応に世界の厳しい目。「暴
>力によって得られるものはない」
>はダライ・ラマ14世の言葉だが。
以前の来日ではとことんスルーしてたくせに、都合のいい発言だけトリミングして
「チベット人はおとなしくしてろ」か?
中国人の反日デモの時みたく「チベット人が騒乱を起こす原因にも思いをめぐらすべきだ」
とか書けないのかよ。
築地に三猿が揃っていることには、見ざる言わざる聞かざるですかそうですか。
天声人語 2008年03月18日(火曜日)付
チベット通の友人から、最近こんな体験を聞いた。ラサの街でミネラル水が必要になった。現
地のガイドに頼むと、あちこち店を回るが買おうとしない。目の前にあるのになぜかと聞くと、
「漢族の店では買いたくない」と吐き捨てるように言った。
秘境の代名詞だったラサへ、中国軍は1951年に進駐した。それ以来の抵抗と鎮圧の悲劇は、
今なお、きなくさい余香をとどめている。加えて近年は、胡錦濤政権が力を注ぐ「西部大開発」
による、漢族の経済的な席巻が著しい。
つのる不満が、湿ることのない火薬に引火したのか。チベット人の僧侶や市民を巻き込んだ大
規模な騒乱がラサで起きた。治安当局と衝突して流血の事態になり、多くの死傷者が出ている。
表向きには、双方の融和が進んでいた。ラサのポタラ宮前では、高い掲揚台に中国国旗が毎日
あがる。町並みは整備され、生活は「漢化」が目立っていた。だが、それを「チベット文化の破
壊」と感じる人も多かった。
騒乱は、静かなデモへの弾圧か。それとも、チベット仏教の指導者ダライ・ラマ14世側の策
動なのか。互いが主張して真相は不明だ。明治に秘境へ入った日本人僧、河口慧海(えかい)の
『チベット旅行記』を思い出す。
「母と別れる」という言葉が、かの地にあるそうだ。自分の言うことが違っていたら最愛の母
とも死に別れる。つまり、偽りのない誠実の誓いだという。非難合戦は不信しか生まない。中国
は大国として国際社会に実相を明らかにするべきだ。「母と別れる」の誓いとともに。
--------------------
あんたも「進駐」と書くのだね、天人子。チベットでの中国人の振る舞いは「抵抗と鎮圧の悲劇」
書くのだね。同化政策と文化破壊は「町並みは整備され、生活は「漢化」」と書くのだね。
報道が言葉をもてあそべば、事実については述べたというアリバイを残しつつ、読者に対して如
何様にも印象操作が可能でしょう。
それをいいことに、喋りたいことだけは過剰に喋り、伝えたくないことはぼやかす、そういう真
似をする者が「ジャーナリズム精神」などと言うわけだ。
恥を知れ。
557 :
文責・名無しさん:2008/03/18(火) 11:43:57 ID:My106keL0
朝日は徹底して「進駐」だな
「チベット通の友人から」なんて書き出しも稚拙だと思わないのかね。まるで「友達の友達がアルカイダ」じゃないか。
軍隊が他所の土地に入り、結果その土地のトップは他国に亡命せざるを得ず、
亡命状態が半世紀くらい続いている。これを侵略と書かずに「進駐」と書くか。
朝日が「侵略→進出」の件を批判する資格はないな。
これ自体、朝日の捏造なわけだがな。
>>556 >>中国は大国として国際社会に実相を明らかにするべきだ。
中国政府が明らかにする実相がチベット問題の真相である、という認識がこの書き手の見解であるらしい。
好みの権力に阿り事実を矮小化しているさまを目の当たりにして、
彼ら報道機関が不当な権力の抑圧に抗う組織であるなどと一体誰が考えるのだろうか。
天声人語 2008年03月19日(水曜日)付
能天気だとあきれるか、無責任だと怒るかは人によりけりだろう。ブッシュ米大統領が先日、
記者団との夕食会で「思い出のグリーングラス」の替え歌をうたったそうだ。外電を読むと、歌
詞はなかなかの代物だ。
〈古いホワイトハウスを出て、気ままな暮らしに戻る、平壌の危機も心配しなくていい、もう
すぐ我が家の芝に帰る……〉。任期が残り1年を切った心境だという。「笑い」が求められる例
会とはいえ、難問山積みの中で結構な心臓である。
〈古い仲間のコンディー(ライス国務長官)とチェイニー(副大統領)は、僕にサウジの石油
の話をするが……〉の一節もあった。3人とも石油会社の幹部の経歴がある。イラク戦争の狙い
は、やはり石油でしたかと、問い詰めてみたくなる。
5年前のきょう(日本時間20日)、米軍はイラクに侵攻した。宿敵フセイン大統領を早々と
追い落とした。だがすぐに泥沼となり、イラク市民と米兵の犠牲が増え続けた。大義名分だった
大量破壊兵器はどこにもなかった。「愚挙」と難じる声は時を追うごとに高い。
「苦しいときこそユーモア」は欧米の常だ。とはいえ国を追われて帰る家もない、多くのイラ
ク難民を思えば、笑いもさめる。眉をひそめた出席者もいただろうと思ったが、総立ちで拍手を
送ったらしい。
〈あなたがた(記者)も私をいじめた日々を懐かしむ……〉。歌はやや調子はずれだったよう
だ。その「ブッシュの日々」は歴史にどう位置づけられるのか。世界が軋(きし)み、米の傷も
深いイラク戦争の5年である。
--------------------
天人子の世界はシンプルだ。
アメリカとブッシュが嫌いだ、ということは良く判る。
米大統領が大きな権力と影響力を持っているてのは事実だが、世界で起こることの全てが彼の一
存で動いているわけでもなく、結果の責任が彼一人に帰するもんでもない。
>>562 > 〈古い仲間のコンディー(ライス国務長官)とチェイニー(副大統領)は、僕にサウジの石油
>の話をするが……〉の一節もあった。3人とも石油会社の幹部の経歴がある。イラク戦争の狙い
>は、やはり石油でしたかと、問い詰めてみたくなる。
ここで出てきてるのはあくまでサウジの話だろ。
読売の記事では原油高騰のこととして書かれてるし。
イラク戦争が本当に石油目当てかどうかはともかく、何一人で熱くなってるんだ?
読者のミスリードを誘うテクかもしれんけど。
あと「平壌の危機は気にしなくていいんだ」はスルーなんだな。
>眉をひそめた出席者もいただろうと思ったが、総立ちで拍手を送ったらしい。
公式の会見とかならともかく夕食会なんだから、そんな青筋立てて糾弾するような場所じゃないだろ。
この程度なら、朝日川柳のネタの方がよっぽど眉をひそめる人が多いだろう。
素粒子 3/18(火)
「春は曙」は清少納言『枕草
子』の書き出し。この春、ドル危
機。暖かくなったのに異様な円高
株安で枕高うし寝てもおられず。
× ×
「その部屋にいるのは、三人だ
けだった」は五木寛之『蒼ざめた
馬を見よ』の冒頭。日銀トップ3
人衆選びで蒼ざめた首相を見よ。
× ×
「メロスは激怒した」は太宰治
『走れメロス』の1行目。チベッ
ト民族、激怒。北京五輪にらみア
メとムチどちらに走る、胡主席。
―――
曙に「あけぼの」、蒼ざめたに「あお」ざめた、とルビ。
素粒子 3/19(水)
「踏み字」強要で有罪判決を受
けた鹿児島県警・元警部補への踏
み字。「お前をこんな警察官に育
てた覚えはない(父親の名前)」
× ×
元大蔵次官登用にこだわり、威
信失墜の首相への踏み字。「早く
みんなのことよく聞く、素直なじ
いちゃんになって(孫の名前)」
× ×
弓取り式で弓を落とした男女ノ
里への踏み字。「ちぇ、白星に泥
塗りやがって。分かっているだろ
うな(怖いほうの横綱の名前)」
―――
男女に「みな」、とルビ。
天声人語 2008年03月20日(木曜日)付
一本目の矢は相手のかたくなな鎧(よろい)にはじき返された。うろたえて二の矢を放ったが、
今度はろくに敵陣に届かずに落ちた。下手な弓攻めを見るような日銀総裁人事の混迷である。
とうとう総裁のいすは空席になった。戦後初の事態だという。総裁任期は昨日までと決まって
いた。降ってわいた話ではないのに、である。射手がつたないからか、相手が頑迷なのか、それ
とも矢が粗末なのか、国民には分かりづらい。
二番目の矢、元大蔵事務次官の田波耕治氏の採決にあたって、首相は「良識をもって臨んでく
ださると思う」と民主党を牽制(けんせい)した。片や民主は、「わざわざ賛成できない人を選
んでいる」とそっぽを向いた。理は我に、非は彼に。難じ合いの繰り返しに国民はうんざりだ。
すぐれた政治能力を「より賢く妥協すること」と言ったのは司馬遼太郎さんである。妥協を合
意と置き換えてもいいだろう。それには、譲歩を引き出す知恵と、小異にかまけない大局観が必
要だ。どちらを欠いても握手は遠のく。
2代前の総裁だった速水優さんは、在任中にデフレと格闘した。ゼロ金利政策、株の買い取
り……。大胆な策を矢継ぎ早に放った。「日銀は日本経済の良心でなくてはならない」と、言い
続けたそうだ。
政治の思惑に流されず、策をあやまたず。金融政策の司令塔としての戒めであり、自負でもあっ
たろう。その総裁が、米国発の金融危機が風雲急を告げるなかで不在である。荒海の舵(かじ)
さばきを任せられる三の矢を、首相はいつ放つことができるのだろうか。
--------------------
日銀総裁人事を、首相と民主党との対決であるかのようなフレームに押し込め論ずるのは、これ
まで続けている大変愚かな報道に恥を上塗りするだと思う。
民主党を、相手の行動に対して反応するだけのブラックボックスとして描くのは、例えば北朝鮮
をそのように描くのと同様の手口。
速水優氏のように「良心」とやらだけを持ち、その手腕はどうでもいい、そういう総裁が、朝日
新聞さんや天人子はお好みかね。
バカを増長させるだけの、悪質なコラムであると感じた。
>>566 それにしても福井は村上に金を預けて運用していたことを
今回全然ニュースで言及しないな
あの件があるから福井は続投なんて選択肢は本来は無いはずなのに
財務省出身って理由だけで人事を突っぱねられたらそりゃ続投の打診もしょうがない
それにしても、国際的な金融の知識人脈を持つ人材は当然財務省出身が
真っ先に選択肢に上がるはずなんだが
民主がそれに賛成しないんだったらどんな奴がいるのか教えて欲しい
自治労出身の人間ならおk
天声人語 2008年03月21日(金曜日)付
寒の戻りのなかで、プロ野球のパ・リーグがきのう幕を開けた。いよいよ球春である。雨と寒
さを心配していたら、3試合ともドーム球場だった。これならファンは前夜、ぐっすり眠れただ
ろう。
春先の冷え込みを余寒という。対になる語は残暑だが、昔は「余熱」とも言った。その言葉を
中国では、年配者がもう一(ひと)頑張りする意味でも使うそうだ。「余熱を発揮する」と言え
ば、冷めない情熱を世の役に立てることだという。
この人たちの挑戦を余熱と言っては失礼か。海の向こうの大リーグで、日本の熟年選手が夢を
追っている。「失うものはないから」と言う桑田真澄投手。邦人大リーガーの道をひらいた野茂
英雄投手。華やかな実績に彩られつつ、過去への安住を拒む。ともに今年、40歳を迎える。
めざす「開幕1軍」は容易ではない。息子のような若手もまじっての、チーム内の生き残り競
争だ。傷んだ体を治療し、つらいリハビリに耐えて、夢に迫る。「野球をするのが好き」という、
少年のような野茂投手の言葉がいい。
人生の達人だった臨床心理学者の河合隼雄さんが、「年齢を括弧(かっこ)に入れる」ことを
勧めていた。「年齢を忘れる」のとは違う。年齢は自覚しつつ、それはそれとして何かに挑む。
しゃかりきになるより豊かで味わい深い、と。
年度のあらたまる季節、余熱を生かす計画をお持ちの方もおられよう。仕事や趣味、あるいは
奉仕。それぞれに心弾むデビューであればいい。熟年投手のチャレンジ精神に励まされながら、
齢(よわい)は括弧に入れて。
>567
>福井は村上に金を預けて運用していた
少し報じてたよ。
が、福井続投はあくまでも緊急リリーフという意味があるから
深く追求しなかったんだろう。もっとも民主は問題視してたから
福井続投が現実味を帯びたら反対しまくってたろうよ。
素粒子 3/21(金)
イラク戦争 21世紀最大の米国
のでっち上げ戦争。多くの犠牲と
世界の信用を失い米国大没落の誘
因に(2050年版世界史辞典)
× ×
日銀総裁 08年3月まであった
名誉職。総裁代行制が機能しリス
トラ対象に。また政争の具を避け
廃止(2050年版現代史辞典)
× ×
娘より。「お父さん、宇宙の土
井さんまねて、狭いわが家でブー
メラン飛ばし、物を壊してお母さ
んに叱られるの、やめて下さい」
―――
「イラク戦争」「日銀総裁」が太字。
叱られるに「しか」られる、とルビ。
>>572 朝日新聞 日本最大のでっち上げ新聞。
第二次大戦を煽動、その後はソ連、中国
など他国に阿り、売国捏造報道を繰り返す。
サンゴに自ら傷をつけた写真報道が有名。
(2050年版マス板辞典)
一体父親ネタは誰を対象に書いているのだろう。
母親をネタにすると仲良しのフェミファシストから抗議されるから?
2050年を想定して「21世紀最大の」云々自体おかしい気がするんですけどね。
そんな瑣末なことがどうでもいいくらい、全体がおかしい。
天声人語 2008年03月22日(土曜日)付
豆腐という食べ物の魅力について、食通で知られた作家の池波正太郎さんが書いている。
〈春夏秋冬、いずれの季節にもぴたりと似合った料理ができる〉
たしかに、これからの季節なら木の芽田楽、夏は冷や奴(やっこ)、秋には温かい餡(あん)
をかけ、北風が吹いたら湯豆腐。わが舌も、すぐさま四季を思い出す。折々に、奮発して
「こだわり豆腐」など買い求め、品評しつつ舌鼓を打つのも楽しみだ。
そんな、作り手が個性をこめた豆腐が減るかもしれない――豆腐好きなら気をもむ話が
小紙東京本社版に載った。豆腐を固めるには凝固剤を使う。その一つの
「粗製海水塩化マグネシウム」、いわゆる昔ながらのニガリの扱いが、4月から
ぐっと厳しくなるからだ。
海水から塩を作ったあとに残るニガリは、製法などの違いで成分比が千変万化する。
それがゆえ、豆腐の個性的な味わいを生んできた。だが、来月からは一定の規格に
合わないと売れなくなる。食品衛生管理者を置く新たな決まりも、零細の多い業界を
追いつめている。
「食の安全」のためと厚生労働省は言う。大切なことである。だがニガリは古くから、
今のように使われてきた。問題はなかったようだ。羮(あつもの)に懲りて膾(なます)を吹き、
角を矯(た)めて牛を殺す。お役所仕事の得意技に思えるのは、豆腐ファンの難癖か。
水に漬けた大豆をひき、煮立てて滓(かす)を取り、できた豆乳に凝固剤を加える。
簡単ゆえに奥深い人の営みを、池波さんは豆腐に見た。営みに応じた、四角四面でない
柔らかさが、よろずの行政にほしいと思う。
−−−−−−−−−−−−−
「食の安全」とさんざん煽っておいて、今度は「四角四面でない柔らかさ」を求める天人子。
そういう風潮をマスコミが作ってきたことはスルーですか。
>>572 超時空記者アサピーw
「イラクに大量破壊兵器はなかった」と今は言ってるが、
朝日も大々的に報じた、日本軍が中国に置き去りにしたとされる化学兵器みたいに
何十年か経って見つかるなんてことはこれっぽっちも考えないのかねえ。
天声人語 2008年03月23日(日曜日)付
あんを薄皮で巻く関東流と、つぶつぶの道明寺粉でくるむ関西風。どちらの桜餅にも欠かせな
い塩漬けの桜葉は、ほとんどが伊豆の大島桜だという。国内産と聞いてホッとするご時世である。
葉の移り香、生地の舌ざわり、あんの甘み。それぞれ、こちらに味わうという心構えがなけれ
ば、五感をすり抜けそうな淡さだ。それでいて、開花宣言にも負けない鮮烈な季節感がみなぎる。
〈花の日に先んじてこそさくら餅〉丸山海道。
銀座百店会の冊子「銀座百点」3月号で、食の書き手たちが和菓子について語り合っている。
君島佐和子さんは「和」のおいしさを「主張してくるのではなく、迎えにいかなくては分からな
い」と表現していた。
それを、平松洋子さんが「気候や風土、文化や美意識と不即不離」と受け、岸朝子さんが「和
菓子の文化は奥深い。どんな入り口からでもいいからまず入って」とまとめた。
予期せぬ「入り口」もある。戦争末期、都心にある虎屋の倉庫が空襲で焼け、軍に納めるはず
のようかんが焦土に甘いにおいを放った。焼け出された人々は、店の許しを得て銀紙に包まれた
お宝を掘り出し、湯気が立つのを泣きつ笑いつ、むさぼったという(黒川光博『虎屋 和菓子と
歩んだ五百年』)。
砂糖の配給は途絶えて久しく、味わうどころではなかったろう。和菓子を存分に楽しむには、
うまさを迎えにいけるだけのゆとりが心身に要る。桜葉の芳香に酔い、やれ関東だ、いや関西だ
と言い合える日々をまず大切にしたい。平和の「和」でもある。
--------------------
昨日は豆腐、今日は桜餅。腹が鳴る話が続くね、天人子。
空襲で焼けた倉庫の中の食料、という話は、その当時の人たちには、わりと普遍的な物語なのだ
ろうか、同工異曲がいくつかあるようで。
話の内容はともかく、それを『平和の「和」』なんて締めるのは、型にはまりすぎて厭味を感じ
ざるを得ない。
【ほくほく】さつまいも【しっとり】
http://food8.2ch.net/test/read.cgi/salt/1185427164/ 690 名前:ぱくぱく名無しさん 投稿日:2007/07/30(月) 20:46:58
スレ違いかもしれんが…
戦時中(第二次世界大戦な)食べるものがなくてイモばかり食ってた、なんて話は
良くあるが、うちのじいちゃんばあちゃんもそうだった。
で、当時サツマイモは涼しい縁の下なんかで保存しとくものだったみたいだが
じいちゃんばあちゃんのところでは庭の地中に石でできた箱を埋めて、それを
食料貯蔵庫にしていた。もっとも中身はサツマイモくらいしかなかったらしいが。
62年前の8月6日、広島に原爆が投下された。
じいちゃんばあちゃん家は広島市中区、原爆の爆心直下であった。
幸いにじいちゃんは南方へ出兵中、ばあちゃんと当時子供の父親は岡山の
実家にいたので助かったのだが、広島の家が心配なばあちゃんは西国街道を
チャリンコですっとばして戻ったそうだ。火事場の馬鹿力だろう。
ちなみにじいちゃんは南方でもイモばっかり、と今でもイモを見ると愚痴る。
広島の家に戻ると一面の焼け野原、というより地獄絵図だったらしい。
とにかくいろんなものが焼けた臭い、焦げた臭い、そして家は跡形もなく崩壊して
いたようだ。がっくりすると同時にチャリンコで長距離走ってきた疲れもドッと
出たばあちゃん、それでも最後の望みと庭の食料貯蔵庫を開けてみた…
焼き芋…貯蔵庫のサツマイモ全てが、当然すでに冷めてはいるが焼き芋に
なっていたのである。貴重な食料だがこうなってしまっては仕方ないと
満腹まで冷めた焼き芋を食ったばあちゃんは周りの同じ境遇の人たちに
焼き芋を配って回ったそうだ。
俺の知っているばあちゃんは焼き芋をいつも冷ましてから食べた。嬉しいような
悲しいような複雑な表情で食べながら「おいしいねぇ」と言っていた。
そんなばあちゃんが昨日死んだ。仏前には冷めた焼き芋。
じいちゃんは愚痴りたそうな顔をしてイモをずっとながめている。
天声人語 2008年03月24日(月曜日)付
「庭先」の話になるが、朝日新聞東京本社のコンコースが春の色になった。イラストレーター、
米澤よう子さんの「想像上のポスター」展だ。パリの街角が薫る架空の広告が咲き競っている。
はるか南では、春を飛び越えて夏色がにじみ始めた。沖縄で海開きだと聞き、国土に亜熱帯が
ある幸せを思う。この島の特別な位置は、しかし、観光資源である前に過酷な歴史を人々に強い
てきた。季節の変わり目に、その思いを強くする。
きのう沖縄で、米兵による事件・事故に抗議する県民大会が開かれた。極東最大の米軍基地の
足元で相次ぐ無法と暴力。日米の政府は県民の怒りをまじめに受け止めよと、雨の中で大会決議
が採択された。
その少し前、茨城県土浦市では、4日前の殺人事件で手配中の男が通行人を襲い、8人が死傷
した。時々刻々、日本では多くの凶悪犯罪が発生しており、米兵の非道はごく一部にすぎない。
だが、日米政府が対応を誤れば、基地の存在を問う世論がさらに盛り上がる。
基地の街、神奈川県横須賀市でタクシー運転手が刺殺された。なぜか車内に残されたクレジッ
トカードの持ち主は米巡洋艦の水兵で、米軍に身柄を拘束された。司令官は日本側の捜査に全面
協力すると約束したが、どこまで行動が伴うのか見守りたい。
一枚のポスターが周囲の空気を一変させるように、一つの出来事が日米同盟を揺るがすことが
ある。その都度、不平等な取り決めは見直されてきた。日本人が泣くたびに両国の関係がまとも
になる。おかしな話である。
--------------------
事件の羅列と、その隙間を無理矢理繋ぐ感傷的な言葉遊び、そんなもので出来ているね、天人子。
何が何だかよく判らないが、米軍米兵が大ッ嫌いだということだけは感じ取れる。
話の流れを春の色から夏の色、暗転、凶悪犯罪と、心の中にドロドロとした澱のようなものが残
るように書いていて、こういう類の、印象操作で煽動する文章を書きなれている人なのだなあと
感じる。
>>579 横須賀の事件って今のところ「車内に米兵のクレジットカードが落ちてた」ってだけだろ。
それだけで事実上犯人扱いって人権的にどうなのよ。
> 一枚のポスターが周囲の空気を一変させるように、一つの出来事が日米同盟を揺るがすことが
>ある。その都度、不平等な取り決めは見直されてきた。日本人が泣くたびに両国の関係がまとも
>になる。おかしな話である。
日本人が泣いても、犯人が某国籍の人間であることを知られないために
実名をひた隠しにする新聞が言いますか。
朝日新聞は某隣国との関係をまともにする気はないってことでいいですか?
相変わらず、文書のはじまりと本題に何の関連性もないな。
582 :
文責・名無しさん:2008/03/24(月) 19:18:53 ID:KHxidKZN0
財布をごと落としたのなら分かるが、
なぜクレジットカードだけなんだろう?
クレジットカードで支払おうとして、ドライバーが断って、、、?
素粒子 2/22(土)
このごろ巷で流行るもの。トッ
プの責任を減給でごまかす輩。古
紙偽装で潔く辞める社長が製紙連
会長なぜ辞めぬと苦言。お見事。
× ×
現実味を帯びる民主党唱歌。♪
もういくつ寝ると4月かな 4月
にはガソリン25円値下げで遊びま
しょう 早く来い来い4月1日
× ×
選抜大会が甲子園球場で開幕。
ドームよりも、広い空と風の感触
が野球にはよく似合う。<球春や
青春いつも雲ひとつ>塩見恵介
―――
巷に「ちまた」、流行るに「はや」る、輩に「やから」、とルビ。
♪は紙面では庵点でした。
素粒子 2/24(月)
私服警官が駅に張り込むも白昼
の凶行を防げず、無人交番に出頭
の犯人からの連絡でやっとこさ逮
捕とは。これじゃ警察いらない。
× ×
春めく巷で流行る歌。♪春のう
ららの福田川 くだってばかりの
支持率に やることなすこと花と
散る ながめを何にたとふべき
× ×
「まいどおおきに」朝青龍。豪
華優勝賞品お似合いだが、こんな
貝殻、賞品にいかが。<眼にあて
て海が透くなり桜貝>松本たかし
―――
巷に「ちまた」、流行るに「はや」る、眼に「め」、とルビ。
♪は紙面では庵点でした。
いつも乙
警察いらないいらないか。じゃあほんとになくしてみたらどうかね。
>>584 > 現実味を帯びる民主党唱歌。♪
>もういくつ寝ると4月かな 4月
>にはガソリン25円値下げで遊びま
>しょう 早く来い来い4月1日
車に乗って遊びに行きましょう、ってことが言いたんだろうけど
じっくり読まないと政治の道具として遊ぼうみたいに思ってひいた…
あと、4月1日という指定は何だ?
エイプリル・フールだからなんだってんだ
> 選抜大会が甲子園球場で開幕。
>ドームよりも、広い空と風の感触
>が野球にはよく似合う。<球春や
>青春いつも雲ひとつ>塩見恵介
もう少し自分のとこの新聞で何書いたか覚えておこうね
>天声人語 2008年03月21日(金曜日)付
> 寒の戻りのなかで、プロ野球のパ・リーグがきのう幕を開けた。いよいよ球春である。雨と寒
>さを心配していたら、3試合ともドーム球場だった。これならファンは前夜、ぐっすり眠れただ
>ろう。
ガソリンの暫定税が切れたとしても、現在の在庫はまだまだ残ってるから、
4月1日に25円ポンと下がるわけじゃないんだよな
天声人語 2008年03月25日(火曜日)付
「信なくば立たず」は孔子の言葉である。政治が民衆の信を失えば世の中は崩れる。ずばりと
突くだけに座右の銘にする政治家は多く、元首相の三木武夫氏は好んで色紙に揮毫(きごう)し
た。小泉純一郎元首相もよく口にした。
食糧よりも軍備よりも、治世に大切なのは「信」だと孔子は言ったそうだ。その「信」がやせ
細り、立つ瀬もなくなった政治のさまが、本紙の世論調査で浮かび上がった。政治家を「信用し
ている」という人は18%しかいなかった。
うち17%は「ある程度は」という留保つきだ。きっぱり信を置く人がたった1%とは、乱世
を生きた孔子先生もあきれ顔だろう。そればかりか官僚への信用度も、政治家と同じ数字に沈ん
だ。政と官。「公」の屋台骨を支える両者が、枕を並べて討ち死にの体である。
政官のやることなすことが、失望を招いてきた。大きいのはやはり年金か。「最後のお一人ま
で」と見えを切った前首相はとうに去り、懺悔(ざんげ)や謝罪は風の便りにも届かない。信じ
なければ欺かれることはない。むなしい処世を政治が広めたとしたら、罪なことである。
言葉を弾丸にたとえるなら、信用は火薬だと、作家の徳富蘆花(ろか)は書いている。火薬が
なければ弾は通らない。つまり相手に届かない、と。福田首相は日々に火薬を減らすのか、「他
人事(ひとごと)節」は、ますます遠い声になる。
かつて当たらないものの代名詞だった天気予報は、同じ調査で94%の信用を勝ち得ていた。
雨のち晴れ。国民も本心では、こんな展開を政治に待ち望んでいるはずだ。
--------------------
この調査のように「政治家」「官僚」という集団について、信用するかどうかを聞いても、それ
は例えば『報道によく出てくる政治家や官僚』に対する反応に過ぎず、政治家全体だの、官僚の
全ての職務だのに対する信用に対する関連性は薄い。
だから、この『調査結果』そのものは、それはまあ「信用」できるのだけれど、朝日新聞による
調査結果の『解釈』については「信用」できない、ということである。
よってこの調査とやらは、報道がこれだけ政治家や官僚の信用を下げることに成功した、という
爆撃効果判定の結果に喜んでいる、ということでしかない。
>「信なくば立たず」は孔子の言葉である。
「孔子がそのようなことを言ったという証拠はない。
後世の人間の作り話だという専門家もいる。」
という記事が読みたい。w
>>589 同じ調査の中で、朝日が日々反対している原発や街中の監視カメラや死刑制度について
どれも賛成派が多数なのはスルーか。
関係ないけど三木武夫の未亡人はすっかり北朝鮮のエージェントと化してるよな。
本気で北朝鮮という国家に「信」があると思っているのかしらん。
>>589 アンケートにミスリーディングがあるように思う。
一口に「政治家を信用するか」と言われても、信用できる政治家から
信用できない政治家まで様々だろう。複数政党の日本では、
自分の意に沿わない政党もあるわけだから、「ある程度は」を
除いた分が1%もあるのが寧ろ不思議。
同じように「新聞、大衆週刊誌、テレビ等のマスコミを信用するか」と
やって、信用の低いものを一からげにまとめる事で信用を低く見積もる
アンケート結果が取れそうだな。
素粒子 2/25(火)
忍法水遁の術 福田流の基本術
は「背水の陣」。半年たったいま
や実態は「浸水の陣」。忍びの術
より耐え忍ぶ術に磨きをかける。
× ×
忍法火消しの術 北京五輪の聖
火リレーで中国当局が最警戒。こ
の術の効力を消滅させる唯一の忍
法は、チベット自治権拡大の術。
× ×
忍法取り逃がしの術 凶悪な二
次犯罪防止より犯人に見つからぬ
張り込みが最大関心事の愚術。無
線・拳銃不携帯に私服が茨城流。
―――
「忍法水遁の術」「忍法火消しの術」「忍法取り逃がしの術」が太字。
水遁に「すいとん」、とルビ。
天声人語 2008年03月26日(水曜日)付
真偽に両論あるようだが、中国の万里の長城は宇宙から肉眼でも見えるそうだ。世界最長の建
造物は約2400キロにわたって連なる。かの地に興った国々は長い間、外敵の侵入に神経をと
がらせてきた。
その57倍におよぶ13万7000キロの旅路に、中国政府が神経をとがらせている。世界と
自国を巡る北京五輪の聖火リレーである。長城の国らしく五輪史上最長という。だがチベット問
題にからむ抗議活動や妨害が、どこで起きるかわからない。
序幕から波乱があった。おととい、ギリシャでの採火式に白人の男性らが乱入し、五輪マーク
を手錠のように描いた黒い旗をかざした。国際的なNGO「国境なき記者団」のメンバーで、「聖
火より人権を」と訴えた。
いまのチベットは、秘境時代のように世界から遠い。中国政府は外国のメディアを閉め出し、
万里の長城さながらの情報統制を続けている。全体像は見えず、どれだけの犠牲者がいるのかも、
はっきりしない。
五輪を生んだギリシャの神話で、火を人間に与えたのはプロメテウスだった。その名には「先
に考える男」の意味がある。その弟にエピメテウス(後で考える男)がいた。弟が、無思慮に妻
に迎えたのがパンドラである。妻は禍(わざわい)の箱を開けて、不幸を世界にまき散らした。
収拾に向けてダライ・ラマ14世との対話を開く。それが世界を和らげ、五輪を成功させる「先
知恵」ではないだろうか。五輪が終わるまでは、と門を閉ざして真相を覆い続けるなら、祭典は
あやうい「パンドラの箱」になりかねない。
--------------------
ここで本来問題にするべきは、チベットに住む人々であるはずなのに、なぜ『世界』が和らぐこ
との方を重要視するのかね、天人子。大体、対話だけで『世界』が和らぐ、というなら、それは
中国の単なるパフォーマンスに過ぎまいよ。
いつも通りの朝日式「双方が知恵を出し合って」風の美辞麗句をチベットに押し付けようという
魂胆でしょうが、それすら通じないのが中国だ、というのは『世界中』の知るところ。
昨日の天人のように「中国人は信用されていないから立てない」等と言ったら如何かね。
>>594 パンドラの箱から最後に出てきたのは何だったっけ?
>>595 きぼう、と言いたいところだが違うぞ
壷から災厄が出てきたのでパンドラは慌てて封をしたが
間に合わず、壷に残ったのはわずかに一かけらで、他は
すべて世に出てしまった。
封をしたので何が残ったのかわからない。
ただ、これにより人間は希望を抱いたという。
古いテキストでは最後の部分が飛躍してるので意味不明。
おそらく古代ギリシャ人ならわかったのかもしれない。
この意味不明なところを繋ぐために、「残ったのは希望だ」
「いや、予兆だ」など諸説出ることになった。
>>594 軍事力を以って抑圧する側の中国政府から見れば、まさにチベット問題は「パンドラの箱の中身」なのだろう。
この書き手の用いる形容から、彼ら報道機関にとって人権とは便利な手段であって、
それそのものに彼らは然したる関心など無いことが改めて理解できる。
全ての独裁政権がそうであるように中国政府が採り得る事態の「収拾」は、
チベットの人権や主権を尊重するものでは決して無いことを前提とした上でのこの文章なのだろう。
中国政府が「真相」を創出し力で事態を収拾して、五輪を手段として成功させる事に対し、
この報道機関はどうやら賛同している様子である。
民主主義社会に多大なる恩恵をもたらす情報通信手段の発展は、中国政府の不幸であり、
この報道機関の不幸でもあるのだろう
天声人語 2008年03月27日(木曜日)付
桜前線が、ヒバリの初鳴きが、南から北へ春をつなぐ。命のリレーを見る季節に、命をめぐる
言葉が聞こえてくる。厳しい病と向き合う先生から、卒業生へのはなむけである。
大阪府吹田市の元教育長、延地(のべち)和子さん(62)が「最後の授業」をした、と小紙
の大阪本社版が伝えている。かつて校長を務めた中学の3年生に語ったのは、荒れる生徒を相手
に体を張った思い出、若くして先立った一人娘への愛惜、病身を支えてくれる人々のぬくもり。
副腎皮質のがんが広がり、残された時間は多くない。「私の命がなくなったとき、聞いてくれ
た人の胸に灯(ともしび)が残れば、私は第二の人生を生きられる」。目を真っ赤にした生徒が、
まっすぐに先生を見ていた。
再発した乳がんと闘う大分県の山田泉さん(49)は、昨春に退職するまで共に過ごした中学
3年生を家に招いた。学年全員で9人。「このメンバーで会うのは最後かもね」と言い、「いの
ちの授業」の総仕上げを始めた。
この1年、各地の学校に招かれて出前授業を続けた。行く先々で、がんを病む子らと出会い、
語り合ったことを、9人に話した。「隣のベッドの子と仲良くなっても、突然別れがくる。そう
いう体験ときつい治療を乗り越えて、1秒1秒を大事に生きるあの子たちから、私は勇気をもらっ
た」。
漱石の『草枕』に、空に鳴き上がる春のヒバリが描かれている。昇りつめて姿が雲に消えても、
声は空に残っている、と。2人の先生の声もきっと、巣立つ生徒の胸に、響きながら残ることだ
ろう。
素粒子 2/26(水)
袴田事件の再審、最高裁が認め
ず。無実を訴え、処刑された元死
刑囚の獄中句を思い出す。<叫び
たし寒満月の割れるほど>西武雄
× ×
新銀行東京からのお知らせ。
「責任明確化のため、来月より
『400億円血税投入自民・公明
協賛石原銀行』と改名致します」
× ×
娘より。「お父さん、25円値下
げだと家族全員にプラスチック容
器2個持たせガソリンスタンドに
並ばせるの、絶対やめて下さい」
―――
寒満月に「かんまんげつ」、とルビ。
素粒子 2/27(木)
「世論調査を気にしたら政治は
できない」と石原都知事。銀行騒
動で正体が見えたり。この人、有
権者を心底なめきっておるのだ。
× ×
「誰でもよかった」と岡山突き
落とし事件の18歳少年、土浦8人
殺傷の24歳容疑者。心の底の闇に
付き合わされる被害者たまらん。
× ×
「ハナニアラシノタトヘモアル
ゾ/『サヨナラ』ダケガ人生ダ」
とは井伏鱒二の訳詩。学校や職場
など別れの3月も、残りわずか。
もし素粒子が筆者の実体験だとしたら、通報したら逮捕されるんじゃね?w
「記事捏造を気にしたら新聞は
できない」と朝日新聞社。珊瑚騒
動で正体が見えたり。この会社、
読者を心底なめきっておるのだ。
604 :
文責・名無しさん:2008/03/28(金) 09:45:53 ID:NJ6ZzeZZ0
今朝の天声、「食べる側は生産の現場から遠くなりがち」って話でさり気なく中国ギョーザの
擁護してたな。
天声人語 2008年03月28日(金曜日)付
熱いご飯に卵をのせ、しょうゆをたらす。簡単でうまい「卵かけご飯」だが米国に在勤中は食
べなかった。生卵は危ないと聞いたからだ。帰任後、国産の卵を割って、味わったものだ。
おいしい日本の卵だが、実は、自給率は1割しかない。国内の鶏は飼料の9割を輸入に頼って
いる。輸入のエサを食べたら、産んだ卵も「自給外」と色分けされる。赤い鳥、小鳥、なぜなぜ
赤い、赤い実を食べた……。童謡さながらに、卵は「輸入色」に染まってしまう。
同じ理屈で牛肉は11%、豚肉5%と、カロリーベースの自給率は驚くほど低い。農水省の試
算によれば、飼料の輸入が止まると、卵は7日に1個しか食べられないという。あまりの海外依
存に、首筋は寒くなる。
「卵かけご飯」で卵を受ける米には、減反の嵐が吹く。米は余るばかりだ。去年は価格が暴落
した。東北農政局は、作りすぎを「資源のムダづかい」と書いたポスターを作った。あまりの言
い様だと、農家の怒りが渦をまいた。
米を作る側と、食べる側の違いを、明治生まれの仏教思想家、鈴木大拙は〈食べる人は抽象的
になり易(やす)く、作る人はいつも具体の事実に即して生きる〉と言った。米に限るまい。野
菜も肉も、そしてギョーザも、食べる側は、生産の現場からは遠くなりがちだ。
ご飯と卵にも、さまざまな具体の事実がある。米は今、種もみを浸す時期だ。鶏なら、春びな
が売られるころか。生産と流通の終着駅に鎮座して、「食べる人」を決め込んでいればよかった
時代では、もはやない。
--------------------
卵かけご飯、好きな人多いんだよなあ。Wikipediaの内容の充実具合は異常。
「中国餃子の擁護」と見るのは、若干穿ちすぎかと思うが、内容が薄いから仕方が無いかな。
なぜ減反が停まらないのか。それは米の消費量が落ちているからだ。
食の欧米化問題を指摘しないと解決は不可能だろ!!!
小麦の消費を半分にするようにキャンペーンはれや。
>>606 マスゴミはなぜか野菜が余ったから捨てたりすると農家が悪いようにいう
米も野菜も食べる人間が少ないから高いし余る
悪循環の繰り返しだ
小麦の消費を半分にするより今日からご飯をたくさんおかわりして
野菜をいつもの倍食べればいい
ご飯と野菜を一緒に食べると痩せると言えばそれで済む話だ
なあに、根拠がなくても誰も責任取らなくていいんだ、簡単だろ?
>>605 卵かけご飯、カロリーベース食料自給率、減反といえば、落ちは当然飼料米だと思うのだが。
そこでギョウザになるとは侮れない。
野菜と肉は生産物だけど、ギョウザは加工品だと思うのだけど。
あきらかにレベルが合ってないから、擁護のつもりで書いたことは疑いなしだ。
素粒子 2/28(金)
石川の銘酒「一目惚れ」 製造
元・松井酒造。兄弟が描いた2種
類の似顔絵ラベルが大人気。話題
性抜群、花見にお薦め。超甘口。
× ×
群馬の銘酒「新提案」 福田酒
造。総理大臣賞受賞の辛口。永田
町・霞が関で飲まず嫌いが多し。
独り酒向き。今後、お蔵入りも。
× ×
岩手の銘酒「期限切れ」 小沢
酒造。安さで勝負と4月1日から
25円値下げ。新酒も計画。味いず
れも世論次第の成り行きまかせ。
―――
「石川の銘酒「一目惚れ」」「群馬の銘酒「新提案」」「岩手の銘酒「期限切れ」」が太字。
一目惚れに「ひとめぼ」れ、とルビ。
>>605 >>生産と流通の終着駅に鎮座して、「食べる人」を決め込んでいればよかった時代では、もはやない。
消費されぬものが生産され流通する筈もなく、経済も日本一国で完結するものではない。
海外に依存するものは何も飼料だけではなく、動力や熱源などに用いる燃料もそうだろう。
ましてや「食べる人」を決め込んだ消費者の欲求、つまり需要と、食の安全の問題とは関係あろう筈が無い。
彼ら報道機関構成員が任意の自給率で煽る食料の問題とは、安全や安定確保の為の物では無い様子だ。
彼らの臨機応変な報道姿勢は結論が予め確定している為と考えられる。
民主が批判を集め始めてたから世間の目を逸らす格好のネタだもんな>松井結婚。
天声人語 2008年03月29日(土曜日)付
沖縄本島の南端で、荒崎海岸は崖(がけ)となって海に落ち込む。沖縄戦の末期、その磯に追
いつめられた4人の女生徒が、泣きながら唱歌「故郷(ふるさと)」を歌った。つらい体験を、
ひめゆり学徒隊で生き残った宮城喜久子さんに聞いたことがある。
砲撃のやんだ夜。宮城さんら4人は歌いながら、櫛(くし)や家族の写真が入ったかばんを海
に投げた。死を覚悟したときに文部省唱歌が口からもれたのは、沖縄の歌を一つも知らなかった
からだという。
日本政府は、明治の初めに琉球を併合した。以来、「辺境の民」を「一人前の日本人」にする
ための皇民化政策が進められる。沖縄の方言や歌はきびしく禁じられた。学校のオルガンで弾こ
うものなら、教師が飛んできて怒鳴りつけた。
沖縄戦での集団死(自決)も、そうした歴史のひとつの悲劇だ。大江健三郎さんの『沖縄ノー
ト』の記述をめぐる訴訟で、裁判所はきのう、「集団自決には旧日本軍が深くかかわった」と認
定した。大江さん側の勝訴である。
軍と住民の「タテの構造」における死の強制、と大江さんは言う。その構造は、皇民化政策で
ならされた島にやすやすと根を張った。そして「軍民の共生共死」を押しつけられた地上戦で、
おびただしい住民の血が流れた。それが沖縄戦である。
米国の著名な歴史家アーサー・シュレジンジャー氏から、「歴史は国家の応援団ではない」と
聞かされたのを思い出す。かく言う氏も、盟友ケネディ元大統領の失政には甘かったようだ。教
訓としつつ、歴史を見る目を養いたい。
--------------------
「歴史は国家の応援団ではない」のはよろしいが、歴史はあんたの玩具でもないんだよ、天人子。
左巻きの方々は、自分たちが共感を寄せる対象は徹底的に、無個性無主体無原罪で、ただ周囲の
状況に翻弄されるだけの存在として描く。彼らにも考えや行動があったことを削ぎ落とし、全て
が周囲からの圧力で決まったと描く。この天人で描かれる沖縄も、それと同様。
この描き方が、反吐が出るほど嫌い。
613 :
文責・名無しさん:2008/03/29(土) 20:17:03 ID:w2oYVDZSO
朝日はいったい沖縄をどうしたいんだろう?
>>612 いつの時代も報道機関は、人間の良心や善意に付け込む手法を好む。
事実から判断を促すのではなく、注釈を信じ込ませる為に理性ではなく感情を狙う。
ただ、情報と適切に距離を取る事のできる現在に於いては、
彼らの思想の頒布も思うようには捗らない様子である。
頒布の障害となる存在を、彼らが病的に忌み嫌うのはその為であろう。
>>612 > 日本政府は、明治の初めに琉球を併合した。以来、「辺境の民」を「一人前の日本人」にする
>ための皇民化政策が進められる。沖縄の方言や歌はきびしく禁じられた。学校のオルガンで弾こ
>うものなら、教師が飛んできて怒鳴りつけた。
>>556 > 表向きには、双方の融和が進んでいた。ラサのポタラ宮前では、高い掲揚台に中国国旗が毎日
>あがる。町並みは整備され、生活は「漢化」が目立っていた。だが、それを「チベット文化の破
>壊」と感じる人も多かった。
−−−−−−−−−−−−−−−−
> 米国の著名な歴史家アーサー・シュレジンジャー氏から、「歴史は国家の応援団ではない」と
>聞かされたのを思い出す。かく言う氏も、盟友ケネディ元大統領の失政には甘かったようだ。教
>訓としつつ、歴史を見る目を養いたい。
現在進行形のチベット問題を、必死に婉曲な表現を選んで印象操作に努めた後でよく書けるよな。
アサピーの面の皮はバンカーバスターでも貫けないかもw
ところで大江氏は当然、沖縄と同じように言語や文化を奪われようとしている
チベットの人々を応援されますよね?
大江と言えば、中国系帰化日本人の石平氏から
「民主主義を叫んで害のないところでは叫ぶけど、民主主義を許さないところでは一所懸命に権力に媚びるんです」
と言われたそうだな。単なる売国奴・反日でしかない。
617 :
文責・名無しさん:2008/03/30(日) 02:38:08 ID:3iIDvlxT0
>>612 >沖縄の方言や歌はきびしく禁じられた
その割には三線も琉球民謡も琉球言葉もしっかり残ってますがな。
>「歴史は国家の応援団ではない」
事実の存否の追求に、国家の応援もなければ批判もないんだよ。
報道人が最もわきまえないといけないことだろ!
原告の主張の核である「隊長らの命令の存否」は在ったとは認定されなかった。
在ったと言えなれば、それは無罪なんだよ!
ここが最大のポイントなのに、全く報じない。
大江が碌な証拠もなく書いたことになるけど、責任は問えない、ってだけで勝ってない。
負けずに済んだだけ。
朝日ほど人権侵害を喜びとする最低な企業はないな。
天声人語 2008年03月30日(日曜日)付
咲き乱れるポピーを南房総で見た。透けた色紙のような花を乗せ、誰に手を振るのか、長い茎
が風にそよぐ。様々な別れが並ぶ3月の言葉から。
「60年かけてやっとかなった勉強できる喜びを感じている」。78歳の福井孝之さんが名古
屋市の明和高校を卒業した。旧国鉄の運転士を退職後、70を超えて夜間中学から定時制に進ん
だ。「年寄りだからといってあきらめたことはない」。次は大学だ。
同志社大の卒業式には岡崎愛子さんが車いすで出席。05年のJR宝塚線脱線事故で下半身の
感覚を失った。「事故でできなくなったことの方が多いけれど、その分できることを見つけてやっ
ていきたい」。ソニー社員として東京での一人暮らしが待つ。
横浜市の野毛山動物園で雄ライオン、モドリが23歳8カ月の大往生。「動物には珍しく、寝
たきりになった後も一生懸命生きようという意欲を見せてくれた」と、飼育係の川田攻さん。
東京―大阪の寝台急行「銀河」。廃止が発表されると号車番号標などが次々と盗まれ、紙で代
用していた。最終運行を前に、検修(けんしゅう)担当の徳田一彦さんは「最後だけは正規の部
品をかき集めて、本来の姿に戻してやろうと思うんです」。
石川県津幡町の河合谷小が、児童減で133年の歴史に幕。最後の13人のうち4人が巣立つ
卒業式で、松本義輝PTA会長は「誰かの親友になれるような大人になってほしい」。昭和の初
め、村ぐるみの禁酒で新校舎の建築費を工面した歴史が残る。
横に長々と延びた小欄の体裁も本日が見納めとなります。
>沖縄の方言や歌はきびしく禁じられた
じつは戦後のほうが凄かったときいたことがあるけど。
622 :
文責・名無しさん:2008/03/30(日) 17:51:28 ID:Y5LAXUZ20
623 :
文責・名無しさん:2008/03/30(日) 19:47:26 ID:Ym4rkCUkQ
688 :名無しさん@八周年:2008/03/24(月) 17:02:51 ID:/8fN5RjXQ
オマエラ、バカ?
朝日新聞がなぜこの時期に突然朝刊1面を使ってカラー写真まで載せて
ウタリ協会と関係ない構成員30人ほどの弱小団体をわざわざ担ぎ出して
大騒ぎしているのか、その意図も読めないの?
日本国内に「民族対立」を生み出してチベット問題を相対化するために
決まっているじゃん。中国共産党に「日本政府がチベットに口出しするなら、
我々もアイヌ『問題』を大々的にやりますよ。」と言い返せるように武器を与える
為に決まっているじゃん。靖国『問題』を作り出し、従軍慰安婦『問題』を作り出
した朝日が、必死に朝刊一面カラー写真を使って今度はアイヌ『問題』を作り
たがっていることくらい、記事を読んだ瞬間に気付けよ・・・。
オマエラがここぞとばかりに口汚くアイヌ叩きを始めて「アイヌ征伐は合法」
だの「日本が嫌なら出て行け」だの開き直りを書けば書くほど、朝日新聞は
思惑通りに事が運んでニンマリするだけ。だって、朝日の目的はアイヌの
差別解消じゃなくてアイヌが差別される状況を作って煽ってチベット弾圧を
相対化することなんだから。
そのうち社説か天声人語あたりでこんどは「琉球はもともと独立王国だった
のに日本が併合して皇民化教育を押し付けた」とか書き出すよ。その時の
スレに「沖縄は日本がいやなら出て行け」と書いたら、オマエラは本当の
アホだな。
天声人語 2008年03月31日(月曜日)付
「あ」とか「お」とか、小さな声を発して読み始めた方もおられよう。紙面一新に合わせ、小
欄もご覧の通りの変わりようである。パソコンや携帯電話で横書きを追うネット読者の方は図書
館などでご確認いただきたい。
天声人語が全国通しのコラムとなったのは、終戦間もない1945(昭和20)年の9月。以
来、この面に平たく寝そべり、森羅万象を書き継いできた。きょうから太めになる。
一行の字数が増えて、心持ち文はゆったりと、おもむろに底で弾んで次の行へと進む。足の立
たないプールで覚える戸惑いと、しばらく泳いでみての解放感を思い出す。全体の分量も6字増
えた。うれしいなあ、と書けば消える字数ではあるが、限られた紙幅ゆえにありがたい。
さて、限られた年度末の日々は増えもせず、3月が尽きる。パン、しょうゆ、食用油、牛乳と、
必需品を選び抜いたように深まる値上げの春。いつまでとも知れぬガソリン値下げは、客と店を
浮足立たせるだけだろう。あてになるのは北へ急ぐ桜前線ぐらいか。
年金不信、日銀総裁、道路財源。「未決」の山を傍らに、私たちが選んだ政治はねじれ国会の
深いプールでおぼれかけている。福田首相も小沢代表も一代の見せ場に居ながら、国を導く熱と
技はありやなしや。
頼れぬ国政を前に、漏れるのは「ああ」のため息ばかり。たまには「おお」とうなりたい。沈
滞は党派を超えた動きを生むかもしれない。熱と技を備えた本物はどれか、今度こそ見定めよう。
そんな千秋の思いを、新装の箱の隅で新たにする。
--------------------
一日分のマス目を言葉遊びで埋めたね、天人子。
頓珍漢な愚痴を美辞麗句で装っただけでは、6文字増えた新しい箱に詰めても内容に変わりは無い
と思うのだけど。
もう一面「あ」とか「お」で埋めつくしていいんじゃね?
>>624 天人は6文字増えたのか(´・ω・`)ウラヤマシス
読売の編集手帳は77文字減だったぞ(´・ω・`)ショボーン
素粒子 3/29(土)
値上げラッシュの4月に上がり
そうにないもの 内閣支持率。自
衛隊の士気。警察の張り込み力。
お父さんの小遣い。息子の成績。
× ×
ガソリン値下げの4月に下がり
そうにないもの 原油高。円高。
世界のチベット注目度。お母さん
の肥満度指数。石原都知事の頭。
× ×
早くも桜が満開の所も。嫌なニ
ュースが多い昨今、時には酔って
騒いで浮かれましょうか。<さま
ざまの事おもひ出す桜かな>芭蕉
―――
「値上げラッシュの4月に上がりそうにないもの」「ガソリン値下げの4月に下がりそうにないもの」が太字。
頭に「こうべ」、とルビ。
素粒子 3/31(月)
春の珍事 ヤクルト、50年ぶ
りの開幕巨人戦3連勝。楽天、
4連敗後の4連勝。阪神の開幕
3連勝、もはや珍事と言わず。
× ×
春の鎮事 チベットのラサで
新たに数千人デモ情報。国内は
鎮圧できても、国外の五輪開会
式不参加の動きは鎮圧できず。
× ×
春の沈事 首相、浮沈を賭け
連日顔見せ興行。「最後まであ
きらめない」発言、「政権を」
の意味でもあるんでしょうが。
―――
「春の珍事」「春の鎮事」「春の沈事」が太字。
>>584,585,593,599,600,609の間、誠に遺憾ですが、ずっと日付を間違えておりました。
正しくは3月○○日の分でございます。
>>628 災害派遣や何かでもなるべく扱いを小さくされる、不祥事は職業差別意識むきだしで
異常なまでに叩かれる、そんな扱いをされる組織で士気が上がるのか?
あとようやっと母親をネタにしたのが出てきたな。
しかし上がらないのが「娘の成績」じゃないのは何故なのかね。
>>630 「開会式ボイコット」と限定してるのは中国様の立場を気にしてか。
素粒子も中国様には筆が鈍るようで。
天声人語 2008年04月01日(火曜日)付
5年前のきょう、東京新聞が〈東京湾で大油田発見〉と報じた。同紙恒例の冗談記事の中でも
「傑作の誉れが高い」と『世界のエイプリルフール・ジョーク集』(鈴木拓也、中公新書ラクレ)
が紹介している。大油田が本物なら、そろそろ安い国産ガソリンが出回る時分だろうか。
暫定税率の期限切れで、ガソリンの税金が本日から1リットル25円下がる。ただし、5月に
は元に戻るかもしれないという。例年ならそのまま四月馬鹿で通用するほどの、へんてこな話で
ある。
今この話題で「馬鹿」をやろうと思えば、〈政府は財政の穴を埋めるため、飲食店に1品25
円の揚げ物税を課す方針を固めた。メタボ対策も期待する〉ぐらいのでたらめが必要だ。お粗末
な政治が冗談を実話にし、ホラ話の作り手を泣かす。
江戸の昔、灯火に使う菜種油は必需品で、油に絡む混乱は官民が恐れた。かの大岡越前も油価
の安定に気を使い、油問屋たちの価格つり上げを罰したと伝えられる。
日常生活に深くかかわる品の値段が乱高下しては、世情は定まらない。値上げづくしの春、ガ
ソリン値下げはありがたく、干天の「慈油」には違いない。とはいえ、ひと月限りの慈雨では客
も店も、自治体も混乱するばかりだ。ぬか喜びはすまい。
江戸の髪油売りは、客のご婦人たちと雑談しながら商いをした。転じて、仕事の時間を浪費す
ることを「油を売る」と言う。永田町で油を売り合った「政治のツケ」(福田首相)が「さまよ
える25円」だ。油田でも見つからない限り、この国の誰かが被(かぶ)ることになる。
--------------------
「油に絡む混乱は官民が恐れた」「値段が乱高下しては、世情は定まらない」って、判ってんじゃん
天人子。
油の値段を乱高下させて混乱させて、その混乱に乗じて政権交代するって、民主党の面々が端ッ
から言っていたでしょうが。記者の分際で聞いていなかったとは言わさんよ。
こんなところでぐだぐだとあぶら売ってないで、記者としての仕事をしろ。
天声人語 2008年04月02日(水曜日)付
米国で封切られたチャプリンの「殺人狂時代」(47年)は散々だった。宗教界や在郷軍人会
が「倫理に反する」「共産党シンパだ」と映画館に圧力をかけたためだ。ほどなく赤狩りの嵐に
覆われるこの国は、彼を「追放」する。
20年後、チャプリンは再び米国の地を踏んだ。アカデミー特別名誉賞の授賞式である。それ
は希代の映画人と、表現の自由を守れなかったハリウッドの謝罪にほかならない。
中国人監督のドキュメンタリー映画「靖国」を上映するはずだった五つの映画館が、中止を決
めた。不測の事態を警戒しての結論だという。終戦記念日の参拝風景などを撮った作品は素材提
供に近いが、国会議員向けの試写会が開かれ、政治色を帯びた。
右翼の抗議を怖がり、日教組の集会を拒んだホテルと同様、あるいはそれ以上に、メディアの
一翼を担う映画館の萎縮(いしゅく)は深刻だ。あらゆる表現や言論、批判が出会うべき場が、
近所迷惑になるからと自ら幕を下ろしては議論さえ始まらない。
面倒はいやだと縮こまる。ネットで匿名の中傷を浴びせる。そんな風潮を含めて、時代の空気
は少しずつ危うくなっている。一人、また一人と嫌がらせに譲れば、筋を通す者に街宣車が群が
るだろう。勇気ある者をどう支えるか。メディアの端くれとして、ここは踏ん張りどころと肝に
銘じたい。
靖国の桜はきのうも満開だった。北風に花びらが舞うが、多くは揺れる枝にしがみついている。
花見の名所の木々らしく、週末までは散るまいという意地なのか。風に負けてはならない時があ
る。
--------------------
あんたがたが「ウヨクが来るぞ〜」とはしゃいでいた意図はどこにあったのだね、朝日新聞さん。
注目を集めんがための「ウヨクウヨク〜」という小芝居を恐れ首をすくめた人をつかまえて『逃
げてんじゃねーよ』って、あんたがたはどこまで傲慢なんだ?
あんたがたの醜悪な自作自演劇にはうんざりするし、そのネタに使われて翻弄されたこの映画こ
そ、あんたがた「言論の自由」代紋を振りかざしてデカい面でのし歩くヤクザ商売の、最大の被
害者であろう。
>>632 >あらゆる表現や言論、批判が出会うべき場が、近所迷惑になるからと自ら幕を下ろしては
>議論さえ始まらない。
>勇気ある者をどう支えるか。メディアの端くれとして、ここは踏ん張りどころと肝に銘じたい。
「氷雪の門」とか「プライド 運命の瞬間」とか「宣戦布告」とか「ムルデカ」を
右翼映画と批判してた連中にも言ってやってください。
(あと最近では「明日への遺言」あたりも?)
> 靖国の桜はきのうも満開だった。北風に花びらが舞うが、多くは揺れる枝にしがみついている。
>花見の名所の木々らしく、週末までは散るまいという意地なのか。風に負けてはならない時がある。
都合のいい時だけ靖国の桜をブンガク気取りで利用か。
靖国の桜は朝日のようなマスゴミの逆風にもじっと耐えてきたんだよ。
天声人語を否定するわけではないが、著者が代わってから文体、内容が少し悪くいえば稚拙、よく言えばわかりやすくなったと思うのですが実際どう皆さんは感じていますか?
素粒子 4/1(火)
本日封切り「男はつらいよ」
【出演】福田康夫(おいちゃ
ん)小沢一郎(タコ社長)小泉
純一郎(車寅次郎・友情出演)
× ×
【あらすじ】団子屋をやめガ
ソリンスタンド始めたおいちゃ
ん。「早く25円下げろ」とタコ
社長に言われ、カーとなる話。
× ×
【映評】寅は最後に「人生い
ろいろ」の啖呵売りで顔出す程
度。マドンナも登場せず大根役
者揃い。イライラ度★★★★★
―――
「本日封切り「男はつらいよ」」が太字。
車寅次郎に「くるまとらじろう」、啖呵に「たんか」、とルビ。
素粒子 4/2(水)
「本当は『末期高齢者医療制
度』と呼びたいくせに。いまさ
ら『長寿』とごまをすられても
なあ」とわが家の後期高齢者。
× ×
「いつでも潔く責任を取り辞
める覚悟と、ポチやヒラメの見
分け方を勉強しとかんといかん
なあ」と社長就任の島耕作氏。
× ×
「年金の公約違反は私の責
任。参院選で出来もしないこと
言ってしまった」と一番に謝る
べきだよなあ、ねえ安倍さん。
安倍に対してだけはやたら粘着質だな。
普段は原因を追うことをしない奴らなのに。
>>636 河谷氏の素粒子と、見分けがつかなくなってきたな。
8代目素粒子執筆者、加藤明氏も、こういう下品なコラム方向で行くってワケか。
>>634 筆者が代わってから、てことは、高橋="どんぐり年金"=郁夫氏との比較でいいのかな。
先代と比べたら、文章の作り方や筆遣いは、現天人子sの方が上手いと思う。
先代はブンガクをひねりすぎ、文士崩れ風味が強すぎだった。
今の天人子もちょっとその気があるけど、書き方は上手。
内容は、どっちも「朝日新聞的」で、変わらないかなあ。
ワシは、時々出てくる「腹の減る話」なんかが好きだから、その分で現天人子の方を好む。
前筆と比べて、文章が上手でさらっと読める話が増えているから、稚拙またはわかりやすい、と
感じるのではないかなと思った。
その分、アクロバティックなひねりで斜め上にぶっ飛んだコラムが少ないから、あんまり話題に
なりにくいね。
タミーとイクーがひどすぎたせいで、今の天声人語はまとまったきれいな文章に見えるよ。
実際はそうでもないんだけど。
通常のニュースいじりの他に、叙情的な文章が書きたい時と食べ物の話が書きたい時は
明確にその意図が見えるところがわかりやすくて良い。
天声人語 2008年04月03日(木曜日)付
『荒城の月』の詩人、土井晩翠が生まれた仙台市は毎年、東北を中心に小学生の詩を募る。「晩
翠わかば賞」である。昨秋の第48回で佳作となった作品に「おかあさん」がある。
〈おかあさんは/どこでもふわふわ/ほっぺはぷにょぷにょ/ふくらはぎはぽよぽよ/ふとも
もはぼよん/うではもちもち/おなかは小人さんが/トランポリンをしたら/とおくへとんでい
くくらい/はずんでいる/おかあさんは/とってもやわらかい/ぼくがさわったら/あたたかい
気もちいい/ベッドになってくれる〉。
きっとふくよかであろう、優しい母の笑顔が浮かんでくる。作者の西山拓海(たく・み)君は
おととい、青森県八戸市の家で9年の生を閉じた。電気コードで首を絞めたと認めた母親(30)
が逮捕された。
何度も抱きしめてくれた「もちもちのうで」が、この朝は凶器だった。パジャマ姿で息絶えた
子に、「おかあさん、なぜ?」と問う間はあるまい。詩にあふれる濃密なスキンシップとの落差
に、言葉を失う。
先月の修了式の日、楽しく語らい下校する親子の姿があったという。母は何を思い、わが子を
手にかけたのか。最後の最後に、幼い言葉が刻む「肌の記憶」を呼び戻せなかったものか。あれ
これ考えてはみても、胸が詰まるばかりだ。
ふわふわの感触とは相いれぬ、むごい現実にさらされる子は拓海君だけではない。早すぎる旅
立ちに携える残像が、最愛の人の恐ろしい形相では悲しすぎる。おかあさん、おとうさん、ころ
さないで。そう念じて、いま一度、ひらがなの連なりをたどる。
642 :
文責・名無しさん:2008/04/03(木) 10:21:53 ID:zkVX9faF0
>>641 今日は読売の編集手帳とかぶったな。
◆その詩は題名を「おかあさん」という。〈おかあさんは/どこでもふわふわ
/ほっぺは ぷにょぷにょ/ふくらはぎは ぽよぽよ/ふとももは ぼよん/
うでは もちもち…〉◆青森県八戸市の小学4年生、西山拓海(たくみ)君(9)
が2年生のときに書いた。土井晩翠を記念した「晩翠わかば賞」の佳作に選ば
れている。拓海君は一昨日、母親に電気コードで首を絞められ、殺された。
動機はまだよく分からない◆ぷにょぷにょ。ぽよぽよ。ぼよん――どれも小さな
詩人が、大好きな、この世で一番大切な宝物から紡いだ言葉だろう。詩句の間か
ら聞こえてくる「おかあさん、なぜ」という声に、目を閉じる。
そろそろ現担当者にもあだ名つけてやろうぜ
>>640 タミーの頃は毎日楽しめたが、今は全然楽しめない。
タミー地獄の底から復活キボンヌ。
素粒子 4/3(木)
新入社員に贈る出世心得10カ条
@保身と無責任を肝に銘ずべし
A失敗は全て他人のせいにせよ
B偽なくば会社立たずと考えよ
× ×
C闇の圧力にとことん屈すべし
D法や裁判所の命令は無視せよ
E他の客の迷惑を第一と考えよ
F世間の批判に馬耳東風であれ
× ×
G正義感や気骨、見識は捨てよ
H悪事には見て見ぬふりをせよ
Iつねに尻尾を振るポチであれ
(以上を守れば諸君も役員に)
―――
「新入社員に贈る出世心得10カ条」が太字。
全てに「すべ」て、偽に「ぎ」、尻尾に「しっぽ」、とルビ。
以上を守ったからこそ論説委員にもなれましたよ♪>加藤明
今日の素粒子だが読んで真っ先に、(-@∀@)のことか?って思ってしまったw
朝日新聞に載ってるんですから、当然朝日新聞社の意見でしょ。
649 :
文責・名無しさん:2008/04/03(木) 22:44:23 ID:NBEpNEBq0
(平成20年度男女平等省標語)
みんなの力で男性差別のない明るい社会を築こう
この素粒子は歴史に残る自虐ネタだと思うなぁ
>>646 C〜Fは明らかにプリンスホテルを皮肉ったものだよね
newsingで変にピックアップされていて驚いた
天声人語 2008年04月04日(金曜日)付
時代と切り離せない音や像がある。その端っこに、若くて熱かった自分がいる。落ち込んだ日
など、私たちは時の引き出しから熱い記憶を取り出し、少しだけ元気になる。
70年代に青春が重なる方なら、耳目にキャンディーズを呼び出せるかもしれない。私事にな
るが、上京の春は「年下の男の子」、下宿を移った2年後には「やさしい悪魔」。どちらの旋律
も、引っ越しのホコリの中で流れていた。彼女たちの解散から、きょうで30年になる。
旧後楽園球場での解散公演は5万人を集めた。紙テープで埋まったステージ。3人は最後の曲
の中で「本当に、私たちは、幸せでした」と叫び、高く手を振り、抱き合って泣き、肩を組んだ
まま奈落に消えた。
ほぼ同じ場所で今夜、当時のファン組織、全国キャンディーズ連盟の有志らが企画した「大同
窓会」が開かれる。約1万円の参加費には紙テープ10本が含まれ、2千人の働き盛りがあの日
の映像に放つはずだ。
発起人に名を連ねる大手電機メーカー社員(52)が言う。「皆でアイドルを超えた存在にし
ようと燃えた4年間は、人生のベースになりました。それぞれ成長した全キャン連の仲間と集い、
次のステップへの手がかりにしたい」。
解散宣言の「普通の女の子に戻りたい」は流行語になった。伊藤蘭(53)、田中好子(51)
のお二人は今も芸能界に、藤村美樹さん(52)は家庭にいる。いずれも参加の予定はない。さ
れどこよい、普通のおじさんたちが同時代の引き出しを合鍵で開け、少し元気になる。そしてた
ぶん、明日の日本も。
--------------------
ごく普通の、おっさんが青春時代を懐かしむという話。
文章から当時の「手触り」みたいなものがあまり感じられないのは、天人子が自制したからか、
それとも登場する同時代人たちとは交わらない青春時代だったからか。
締めの言葉『そしてたぶん、明日の日本も』は定型句で軽々しい。蛇足だと感じる。
>>652 >>時代と切り離せない音や像がある。
提示された物を思慮も無く受け入れる者で、構成される社会では既にない。
民主主義社会の健全なる猜疑心は、内容や手法のみに向けられるものではなく、
提示者という存在へこそ向けられるのだ。
一方的な思想、価値観の頒布が困難であるように、流行、趨勢の周知も不可能となるだろう。
素粒子 4/4(金)
高校生諸君、毎日勉学精励ユ
タカの店は悦んで居ます。そこ
でテスト80点以上にコロッケ2
ケ呈上、一生懸命頑張ってネ。
× ×
とは、岐阜県御嵩町のコロッ
ケ店主が店先に掲げた「檄」。
次なるは、医療費削減を狙い厚
労省が中高年に発した「檄」。
× ×
メタボ健診受診者諸君、腹回
り男性85a、女性90a以上は夕
食のおかず2品減らすなど改善
が必要。一生懸命頑張ってネ。
―――
悦んでに「よろこ」んで、御嵩に「みたけ」、檄に「げき」、とルビ。
素粒子 4/5(土)
日銀総裁。「白河以北、一山
三文」との誤った言葉があった
が、三度目の人事案「白川昇格
も副総裁が三人」の感否めず。
× ×
公務員改革。「大山鳴動して
鼠一匹」との諺があるが、渡辺
行革相ひとり騒ぎ回り「官益」
温存折チュー法案しか出せず。
× ×
ドキュメンタリー映画「靖
国」騒動に見られるように世の
中なんかおかしい。<春の日を
猫去勢され歩むかな>金子兜太
―――
鼠に「ねずみ」、諺に「ことわざ」、とルビ。
4/5(土)の天声人語は変。
文体がおかしい
>ドキュメンタリー映画「靖国」騒動に見られるように世の中なんかおかしい。
たんなる宣伝と判明したわけですが。
このさい文化庁の助成金制度を止めるのも一興だな。
天声人語 2008年04月05日(土曜日)付
英文科を出た石井桃子さんは菊池寛の紹介で、犬養毅首相邸に司書として通い始める。犬養が
五・一五事件で落命する少し前だ。事件翌年のクリスマス、首相の孫らにせがまれ、ツリーの下
にあった英書を即興の和訳で聞かせた。101歳で亡くなった児童文学者と「クマのプーさん」
の出会いである。
読み進むうち、不満げな子をよそに黙読になった。26歳に起きた「ふしぎなこと」を後にこ
う記す。「体温とおなじか、それよりちょっとあたたかいもやをかきわけるような、やわらかい
とばりをおしひらくような気もちであった」(『石井桃子集7』岩波書店)。
出会いから7年、石井さんが訳した「プーさん」が岩波から出た。以来、子どもの本ひと筋。
翻訳や創作は200点を超す。日本の児童文学の至宝だった。
75年前のイブ、石井さんの即興に笑い転げた12歳は、評論家の犬養道子さんだ。石井さん
のお陰で、戦後は日本中の子が同じ喜びを味わえるようになった。数え切れない童心が「あたた
かいもや」をくぐり、不思議の世界にしばし遊んだ。
お見かけしたのは1月、朝日賞の贈呈式だ。体調に配慮し、あいさつなしの段取りだったが、
車いすの石井さんはマイクをとった。静まる会場に「やはりこれは、私の声と名前で」と、短い
謝辞が続いた。
児童書の研究にも足跡を残した石井さんだが、「プー」だけはあえて分析を控えた。「魔法は
魔法でとっておきたいから」。最後の章まで現役、残り一行まで「子どもの喜び」にこだわり、
ノンちゃんが待つ雲に乗った。
--------------------
ワシにとっては「石井桃子」ではなく「いしいももこ」であった。ワシが出会ったのは、そのほとん
どが『やく・いしいももこ』と書いてある絵本だった。
どうも、ノンちゃんがメインになるみたいなんだけど、ワシにとっては『やく・いしいももこ』と
書いてある絵本が、一番大事な存在である。
あと、ミッフィーとか言われても何のことだか判りません。うさこちゃんだろJK。
けいてぃーはちゃっちゃっちゃっ、と雪かきするのです。
天声人語 2008年04月06日(日曜日)付
きのうはまだ、ほんの少し早すぎた。あしたになれば、わずかだけれど、もう遅い。まさに今
日。そんな盛りの一日が、桜にはあるようだ。この週末、街に野に、絶頂の一日を迎えた桜木も
多いことだろう。
淡い色がこの国を染め上げる季節、「桜男」と呼ばれた人の生涯を追う展示が、兵庫県西宮市
の白鹿記念酒造博物館で開かれている。水上勉の小説『櫻守(さくらもり)』のモデルにもなっ
た笹部新太郎である。私財をなげうって桜の演習林をつくり、何十万本も育てては各地に植えた。
明治半ばに大阪の地主の家に生まれた。東大法学部を出たが、思い切りよくエリートコースを
捨てる。組織に属さず、桜を知りつくした園丁として一生を終えた。現場主義に徹し、名高い植
物学者に「暗闇で土を握っただけで良否がわかるか」と啖呵(たんか)を切った逸話を残した。
その「桜男」の嘆いたのが、人の移り気である。花の盛りは愛(め)でてやまないのに、散れ
ば忘れてしまう。じゃまになれば切ってしまう。「受け身一方の植物は、かえす怨(うら)みの
言葉も持ち合わせない」と哀れんだ。
暖地ではもう、盛りをすぎて落花しきりの木もあろう。〈桜の花びらが あんなに/思いきっ
て散れるのは/思いもよらないほど/遠い時間にまで/根が届いているからにちがいない……〉
(「さくら」笠間由紀子)。
遠くから降るような落花は、物言わぬ木々から人への、ひそやかな言葉のようでもある。耳を
澄ませて、春の一期一会を楽しもうか。「桜男」にしかられぬよう、麗姿をしっかり、記憶に焼
きつけながら。
>>659 彼ら報道機関が是とする価値観は、必ずしも真理という訳ではない。
是のように見せる、彼らの価値観だろう。
人が散る桜に何を思おうとも、ただ桜は咲いて散るだけである。
桜が儚げに散る訳ではなく、散る桜が儚く見えるのだ。
感銘に無粋な注釈など不要である。
天声人語 2008年04月07日(月曜日)付
土日に深呼吸をして、きょうから出社2週目の新入社員もいるだろう。少しは慣れたか、まだ
緊張がとけないか。周りで先輩風を吹かせている面々も、みんな1年目があった。仕事は人に、
それとはなしの風格を与える。
今年の新人は、買い手あまたの中、氷の上を滑るように就職できたという。それゆえか、氷上
競技になぞらえて「カーリング型」と呼ぶそうだ。名付けた社会経済生産性本部によれば、ブラ
シでこする(励ます)のをやめると、減速したり止まったりしかねない、らしい。
その年々の新入社員を、特徴的な「型」で言い表すようになって久しい。過去をたぐれば、わ
が四半世紀前は「麻雀牌(マージャンパイ)型」なる名を賜った。「大きさと形は同じで並べや
すいが中身はわからない」が、そのココロだった。
画一性を嘆かれた同輩諸氏も、そろそろ会社を仕切る年齢だろう。気がつけば、自分に向けら
れていた「今どきの若手は……」のせりふを、年下に向けている。有史以来続く「ぼやき」のバ
トンリレーの、いつしか走者になった思いは苦い。
「後生(こうせい)畏(おそ)るべし」、という。「後生」は後から生まれた者、若い世代の
ことである。可能性に満ち、どれだけ伸びるかわからない。若者こそ畏敬(いけい)すべきだと、
古人は説いた。
逆を行くような笑い話もある。ふた言目には昔をほめ、今にケチをつけるご高齢がいた。つい
に「私の若いころの富士山は、あんなものじゃなかった」――。「若者けなし」にも通じる戒め
に違いない。他山の石としながら、「カーリング型」にエールを送る。
--------------------
まあごく普通のお話、世の「同輩諸氏」にとっても、100万遍聞いたよ、てなお話でしょう。
最後の段落『ふた言目には昔をほめ、今にケチをつけるご高齢』てのは、『今に』ケチをつける
部分が笑い話だけれど、本質は『ケチをつける』部分であろう。
『現実を無視してケチをつける』という行いは、朝日新聞さんはお得意なようだから、ワシもそれ
を他山の石にしようと思う。
662 :
文責・名無しさん:2008/04/07(月) 15:45:43 ID:rem6xBjI0
(平成20年度男女平等省標語)
みんなの力で男性差別のない明るい社会を築こう
天声人語 2008年04月08日(火曜日)付
1年で50キロ減量した評論家の岡田斗司夫さんは『いつまでもデブと思うなよ』(新潮新書)
で、太ければ太っている分だけ損をすると言い切る。見た目で不当に評価されたくなければ、や
せる努力をという旨だ。周りの視線を力に転じ、己を変えよと。
今月から始まったメタボリック症候群の健診制度も、そこを狙っているふしがある。わが身に
測られたくない場所は多々あるが、その一つ、腹回りの測定が40歳以上に義務づけられた。顔
を赤らめ、巻き尺を引き絞ってもらったところで、男のメタボ基準とされる85センチは遠い。
さらに血圧などが一定値を超せばメタボと判定され、専門家の指導を仰ぐ。内臓脂肪が引き起
こす病の怖さは知りながら、健診の苦手科目がまた増えたと浮かぬ顔も多いのではないか。
新制度いわく。膨れた医療費を削るには膨れた腹を削るべし。だが、着衣のままや、自分で測っ
てもいいらしいと聞けば、そもそも腹が本当に決め手なのか疑いたくもなる。国公認の「準病人」
を増やし、医療ビジネスが肥えるだけ、との見方もあるようだ。
「腹回り絶対主義」に異を唱える医師、鎌田實さんは、肥満と正常の境目の「ちょい太」がよ
ろしいと、うれしいことを言う。170センチなら75キロあたりが「ちょい」だとか。
メタボの響きは情けなく、肥満の森で途方に暮れる様は「迷太暮」とでも当てたくなる。あげ
くに国策で腹をさらし、恥をさらす。それを減量の糧にしようがしまいが、体は自ら律するしか
ない。まずは「ちょい」に向かってぼちぼちいくか。
--------------------
「肉の帝国」とか書いていた方かな。腹回りが気になるのは仕方が無いよなあ。
肥満は万病の元じゃないのか?
政府がやることに無条件で反対する厨二病にしかみえんな。
665 :
文責・名無しさん:2008/04/08(火) 14:41:21 ID:QUwZFPdP0
(平成20年度男女平等省標語)
みんなの力で男性差別のない明るい社会を築こう
素粒子 4/7(月)
有言実行のこの人の、爪の垢
を煎じて政治家に飲ませたい。
「ママでも金」を目指す柔道の
谷亮子さん、北京五輪代表に。
× ×
晩年は神の教え「十戒」を離
れ、銃規制反対を叫ぶ激烈な伝
道師に。ハリウッドの名優チャ
ールトン・ヘストン氏、死去。
× ×
吉野山に住む山霊の歌人逝
く。この歌が好き。<樹木みな
ある日はゆらぐ行きゆきて乞食
の掌に花盛られけり>前登志夫
―――
爪の垢に「つめ」の「あか」、煎じてに「せん」じて、乞食に「こつじき」、掌に「て」、とルビ。
負けても金だったろw
素粒子 4/8(火)
月光仮面のおじさん どこの
誰かは知らないけれど誰もがみ
んな知っていた正義の味方。故
川内康範氏の不朽のヒーロー。
× ×
意固地仮面のおじさん どこ
の誰かはみんな知っている官僚
の味方。他人事仮面も被るが、
日銀人事でもっぱらこの仮面。
× ×
不同意仮面のおじさん 財金
分離だったり天下り反対だった
り、被る人が複数いてクルクル
と変わり誰の味方か皆目不明。
―――
「月光仮面のおじさん」「意固地仮面のおじさん」「不同意仮面のおじさん」が太字。
他人事に「ひとごと」、被るに「かぶ」る、とルビ。
>>663 珍しく、第一段落の内容と主題がつながってるな。
670 :
文責・名無しさん:2008/04/09(水) 06:43:39 ID:Ig2fpvEe0
今朝の天人はやや(あくまでもやや)まとも。
社説と比べればなんだけど。
671 :
文責・名無しさん:2008/04/09(水) 07:02:22 ID:aR6qja4JO
まともってか“民主化”とまで書いてるけどいいのかな
天声人語 2008年04月09日(水曜日)付
光と熱の母として、原始の野で大勢が囲んだ名残だろうか。炎には、群衆の視線を束ねて一つ
ところに向ける力が宿るようだ。五輪を宣伝しようとする者は火を世界に走らせ、異議を唱える
者もまた、その行く手に集まる。
北京五輪の聖火リレーが散々な目に遭っている。ロンドンとパリで、中国のチベット政策に抗
議する人たちが実力行使に出た。聖火がゆくのは、表現の自由が根づく街だ。その火は、祝意と
敵意を等しく引き寄せる。沿道に待ち構えるメディアは、火に群がるすべてを伝える。
見せるための火が二重三重の人の壁に守られ、結局バスに収容されては意味がない。単なる「種
火の運搬」である。これほどの逆宣伝はなく、中国政府は頭を抱えているだろう。
いまトーチの先で赤く燃え、国から国へと運び継がれているのは国家の威信だ。だから、反体
制派は体を張って吹き消そうとする。消えればバスの種火からまた点火し、炎の奪い合いは北京
へとなだれ込む。開会式や各競技の表彰式も安心できない。
聖火リレーの映像は「編集」の上、中国国内でも流された。チベット問題を巡る欧米の厳しい
空気を知らねば、スポーツの祭典への抗議や妨害は理解を超えよう。それが起こりうる社会は、
さらに不思議に見えるかもしれない。
五輪本番へ、中国大衆はなじみの薄いものにまだまだ接するはずだ。それで民主化が少しでも
進むなら、祝祭に水を差す騒ぎも無駄ではない。そんな救いを求めてしまう。聖火は「人権のフ
ランス」から「自由のアメリカ」へと渡る。
--------------------
報道された事象への言葉遊びに興じすぎて、内容が薄っぺらい。
主題『聖火リレー』に伴走している「報道メディア」「自由な報道」というモチーフが最後の段
落『民主化』に繋がっていくようだけれど、これがまた嘘くさい。
腕組んで何かを考えているようだけれど、それだけで終わっていて消化不良。
意味不明 4/9(水)
本日初日霞が関エリート忠臣蔵
【配役】浅野内匠頭(福田康
夫)吉良上野介(小沢一郎)大
石内蔵助(武藤敏郎ほか2人)
× ×
【見どころ】金銀改役選びで
世の晒し者となった勘定組頭3
人が大石役を交代で競演。吉良
への怨念凄まじく、形相必見。
× ×
【人気】勘定奉行配下の役人
が義士役で多数出演。自尊心高
く自己「中心蔵」になりかねず
庶民の喝采浴びるか甚だ疑問。
―――
「本日初日霞が関エリート忠臣蔵」が太字。
内匠頭に「たくみのかみ」、上野介に「こうずけのすけ」、内蔵助に「くらのすけ」、
改役に「あらためやく」、晒し者に「さら」し者、怨念に「おんねん」、凄まじくに「すさ」まじく、とルビ。
天声人語 2008年04月10日(木曜日)付
駅のトイレで「清掃中」の札に青くなった経験はどなたにもあろう。金融関係者が足踏みして
列をなす中、「政争中」の札がかかった日銀総裁のイスがようやく埋まった。白川方明副総裁の、
異例のずり上がりだ。
現代史において最も劇的に「副」が外れたのは、今年が生誕100年のジョンソン米大統領だ
ろう。ケネディ大統領がダラスで暗殺された約2時間後、遺体を収容したエアフォース・ワン機
内で、第36代への就任を宣誓した。
片や日銀人事。政府が第30代に推した武藤敏郎、田波耕治の両氏も衆目の中で、民主党にけ
られて散った。これまで「総裁を補佐する適任者」とされてきた白川氏は、己が何者か自問して
いよう。玄人評は悪くないようだが、つくづく妙な人繰りだった。
福田首相は財務省OBの登用にこだわり、民主党の小沢代表が端からつぶしていく。功成り名
を遂げた人たちに不適任の断が下った。「大連立の友」とは思えぬ意地の張り合いだ。
昨日、両人が党首討論に臨んだ。日銀人事がよほど腹に据えかねたのだろう。首相は「権力の
乱用」「ほんろうされた」と、いつにない糾弾調で民主党を責めた。下げ止まらぬ支持率に怖い
ものがなくなったか、吹っ切れたように、頭も口もよく回る。
「おかゆしか食べていない」小沢氏も、官僚支配への批判で筋を通した。互いの口の端には戦
う覚悟もにじみ、前回よりずっと面白い。「誰とお話をすれば信用できるのか」と首相。話がで
きない時の選択肢は少ない。国民が足踏みして待つ政治決戦が近いのか。
--------------------
だからさ、天人子。あんたがたマスメディアがそうやって面白おかしく囃し立て、民主党を担い
で踊っているのも問題の一だと、気づけよ。
675 :
文責・名無しさん:2008/04/10(木) 16:57:52 ID:DH0ZpGRR0
(平成20年度男女平等省標語)
みんなの力で男性差別のない明るい社会を築こう
素粒子 4/10(木)
国会忠臣蔵「松の廊下」台詞集
《一つ、お尋ねしておきたいこ
とがある》浅野内匠頭役の福田
冒頭の名台詞。怒り秘め秀逸。
× ×
《かわいそうなぐらい苦労して
いるんですよ》ここまで心中を
晒すのか、と心打つ名台詞。低
姿勢から泣きの芸風に新境地。
× ×
《権力の乱用って言うんです》
自棄のやんぱち、ぶち切れの名
台詞。今回、吉良上野介役の小
沢を凌ぐ福田の大悪態が光る。
―――
「国会忠臣蔵「松の廊下」台詞集」が太字。
台詞に「せりふ」、内匠頭に「たくみのかみ」、晒すに「さら」す、自棄に「やけ」、
上野介に「こうずけのすけ」、凌ぐに「しの」ぐ、とルビ。
昨日と題変わってるし。
>>674 >>話ができない時の選択肢は少ない。国民が足踏みして待つ政治決戦が近いのか。
民主党の主張を広報する事が、この新聞社の報道なのだろう。
>>672 >>チベット政策、逆宣伝、反体制派、安心できない、抗議や妨害、祝祭に水を差す騒ぎも無駄ではない
中国政府の見解をこの国に向けて代弁したものと考えると、
不可解な文章の構成と理解し難い表現の数々にも得心が行く。
一党独裁体制が五輪を以って国内外に示す民主化がこの新聞社の民主主義なのだろう。
>>673 >>676 前にも言った気がするが、ぜんぜん現状が忠臣蔵と合ってないやん。
前任のフミーといい、知恵もウイットもない反権力エリートバカに
風刺をやらせるとこうなるという見本のようだ。
日銀総裁以上に硬直化した順送り人事の弊害ではないのか?
天声人語 2008年04月11日(金曜日)付
「私は勝つ。勝利する」と歌い上げるくだりは、突き抜けるような驚異的な往年の声の張りを
思わせるものがあった――。06年2月10日、トリノ冬季五輪の開会式。ルチアーノ・パバロッ
ティの熱唱を伝える小欄である。ただし〈テレビで見る限り〉として。
寒空の下に流れたアリア「誰も寝てはならぬ」は、13日後、荒川静香さんに金メダルの滑り
をさせた曲でもある。あの夜の名テノールが「口パク」だったと聞いて、しばらく本当に寝られ
ないファンもいよう。
当時のオーケストラの指揮者が、近著で「歌も演奏も録音だった」と打ち明けた。映像を確か
めてみた。歌い手は左手に白いハンカチを握りしめ、太い眉を八の字にし、口を大きく丸く開け
ている。ただならぬ存在感だ。弦楽の奏者たちもしっかり弓を動かしていた。
「高音の王様」は4カ月後に膵臓(すいぞう)がんと診断され、07年9月に71歳で逝った。
トリノの頃はすでに痛みを覚えていたらしい。当日は体調を考え、数日前に別々に吹き込んだ歌
と演奏を会場に流したという。
これが最後の大舞台となった。拍手と歓声に向かって右手で投げたキスは、母国での大役を「無
事」に務めた喜びか。いや、歌の神様への感謝、謝罪、そして別れだろうか。
かつて、一度の野外公演で何十万人もを酔わせた声楽家にすれば、歌うふりは恥ずべきことか
もしれぬ。だが、これで彼の「勝利」が消えるはずもない。大声で弁護はしないが、現にあの夜
も、世界中の何億人かが酔った。「それも芸じゃないか」と、口だけ動かしてみる。
--------------------
こういうゴシップネタとしての『実はアレは○○だったんだ』という類の話は、どうにも好かん。
品が無く思えるから。
締めの段落の言葉遊び具合は、どうにも軽い。
ついでに、天人子が引いた、過去の天声人語。高橋郁夫氏の作。
http://society6.2ch.net/test/read.cgi/mass/1137158064/457n 【天声人語】2006年02月14日(火曜日)付
70歳になったら、トイレでも歌わないし、シャワーを浴びる時も歌わない
――。テノール歌手パバロッティが、2005年の70歳の誕生日を限りに引
退すると述べたと報じられたのは4年前だった。その人が、トリノ冬季五輪の
開会式に登場して歌った。
本人のテーマソングともいわれた「誰も寝てはならぬ」で、イタリアの作曲
家プッチーニのオペラの中の曲だ。テレビで見る限り、「私は勝つ。勝利する」
と歌い上げるくだりは、突き抜けるような驚異的な往年の声の張りを思わせる
ものがあった。
今回の登場の経緯は分からないが、パバロッティは北イタリアのモデナの出
身だ。生家は貧しく、12歳の時には伝染病で命を落としかけたこともあった
という。歌手として大成した後も、ふるさとには強い愛着を抱いていた(M・
ルイス『三大テノール』ヤマハミュージックメディア)。
過去のオリンピックの開会式を顧みると、84年のロサンゼルス五輪のあた
りから大がかりな機械仕掛けのテレビ向けの演出が多くなってきた。そんな流
れの中で、一個の生身の人間の内側から発せられる朗々とした歌声は懐かしく、
そして新鮮でもあった。
「今こそ最悪の時だ。やるべきことはすべてやった……ついに舞台へ出る時
が来た。最後の死の行進が始まる」。パバロッティは、舞台に立つ直前の心境
をこう述べている。
トリノという舞台の上でも、選手たちは極度に緊張したり、それを解きほぐ
したりしているのだろう。それぞれに「最悪の時」と戦いながら、滑り、舞い、
競っている。
どっちも悪くないな。
アサヒ的主張をしなくていい時の天人子は普通に読み物として楽しめる。
こともある。
682 :
文責・名無しさん:2008/04/11(金) 18:20:10 ID:oeHBwvrQ0
(平成20年度男女平等省標語)
みんなの力で男性差別のない明るい社会を築こう
進学校に通ってる攻防だけど学校の先生が朝日信者でうざい……
朝日の社説を要約すれば小論文の向上につながるだの天声人後は入試に出るだの新聞を毎日読んで活字慣れをしようだの………
ネットと読書で充分だし
>>683 マジレス。闘おうとか論破しようとか思うなよ。宗教に理屈は通用しないんだから。
成績や待遇で理不尽な目に遭うだけだ。
685 :
文責・名無しさん:2008/04/13(日) 18:08:46 ID:b8HSMoy5O
入試対策として見通しとけ、と言ってるだけの様にも取れるけど
まぁ大事な時期なんだから片意地張ってヘマするなよ
>683
新学期からその先生に当たっているのか?
それなら結論だすのは早いよ。よーく観察しておけ。
もしホンモノなら面白いネタあったらうpしてくれ。
もちろん学業優先でなw
頑張れ受験生〜
>>683 まぁおちつけ。
ある意味朝日の社説を要約すれば
試験に出るやたら小難しく捻くれた文章にも
対応力が付く可能性も無いでもない。
その前に精神崩壊しそうだがw
小論文の向上には一切役に立たないな。
字数稼ぐのには使えるかもしれんが、内容の+にはならん。
天声人語 2008年04月12日(土曜日)付
日本で初めて、まとまった数の蛍光灯がついたのは1940(昭和15)年、法隆寺の金堂だっ
たとされる。壁画の模写を国に頼まれた大画家たちは、何より明るさを求めた。当時、米国で出
回り始めた白い光は、堂内の暗がりに「昼の戸外」を連れてきた。
それから約70年、蛍光灯は高度成長期に広まり、今では日本の照明器具の65%。白熱灯が
7割に近い欧州とは逆だ。白熱灯より高価だが、消費電力は5分の1で、6倍長持ちする。
甘利経産相が、家庭の白熱灯を12年までに蛍光灯に入れ替えたいと表明した。強制はせず、
メーカーにコスト減や新製品の開発を求め、販売店にも協力してもらうという。白熱灯を減らす
動きは欧米にもある。
だが、照明デザイナーの石井幹子(もとこ)さんは疑問を投げかける。「白熱灯でなければ出
せない輝きや陰影がある。『適光適所』で使い分けるのが豊かな暮らしだ。日本の電球型蛍光灯
は素晴らしいが、白熱灯でも効率の良いものがあるので、選択肢は残してほしい」。
割安で、あまねく光が及ぶ蛍光灯は、公共施設やオフィスに向く。初の用途も作業灯だった。
片や、光に温かみのある白熱灯は、明暗の調節がしやすく、生活の場面を自在に演出できる。
「赤ワインの色味(いろみ)もグラスの輝きも違う」(石井さん)そうだ。
節電もせず大きなことは言えないが、環境対策で「適光」の一つが消えるのは寂しい。照明は
家庭の消費電力の2割に満たない。あふれる自販機、明るすぎる店や事務所、だらだらと続く残
業。先に「消灯」すべきものは多い。
--------------------
白熱灯がどうだこうだ、それはまあ、いいとして。
最後の段落『先に「消灯」すべきものは多い』は、どうかと思う。
これらが白熱灯より先に「消灯」すべきだと言う根拠は、どこにも無いから。
天声人語 2008年04月13日(日曜日)付
キツネにくらべると、タヌキはどこかとぼけている。ともに「化ける」ようだが、キツネの七
変化に対し、タヌキはもっぱら縞柄(しまがら)の着物である。ときおり化けそこなって、しっ
ぽを出しているそうだ。
そのタヌキが、せんだって、東京西郊の狭いわが庭にデンと座っていた。目が合っても逃げず、
悠々たる風体だ。そういえば漢字の狸(たぬき)は、「けもの偏」に「里」と書く。もともと人
里近くで生きる身近な動物だったのだと、太めの腹を眺めつつ合点した。
人と建物のひしめく東京23区だが、都市動物研究会によれば千頭ほどいるそうだ。すみにく
いだろうと不憫(ふびん)がるのは、よけいなお世話らしい。近づかず、騒がず、食べ物を与え
ず。何事もなかったようにしているのが、タヌキには一番という。
人のもたらす「ありがた迷惑」が、動物界には少なくない。これからの季節は、巣から落ちた
ヒナを拾うのもその一つだ。ヒナが落ちても、親鳥は世話を続けていることが多い。
良かれと動物病院へ持ち込んでも、それは「誘拐」。そっとしておいてと、日本野鳥の会など
がキャンペーンを始めた。弱って死んでも、それが食べ物になって別の命を育む。「自然界の命
の原則は、他の生き物の食物になること」と安易な感傷を戒める。
利口なゆえでもあるまいが、キツネは「東京砂漠」からは早めに姿を消したそうだ。その点、
タヌキは人付き合いが良い。〈山里は狸もまじる踊哉(かな)〉花弄。ご近所でいられる愉快と
ともに、さまざまな命あふれる盛んな季節を、おせっかいなしで見守ろう。
--------------------
面白いネタだった。
690 :
文責・名無しさん:2008/04/14(月) 11:36:53 ID:bm61+IWj0
(平成20年度 男女平等推進委員会 標語)
みんなの力で男性差別のない明るい社会を築こう
>>688 オチも強引だし本題もただのノスタルジーだしな。
今じゃ白熱灯色の蛍光灯もあるし、白熱灯出た時には蝋燭やランプの味わいが追いやられたわけだし。
>>683 俺が中学の時の国語の先生でそんな奴いたな
夏休みの課題で新聞の社説を毎日書き写して、それに対する自分の意見を書くというのがあったなw
それにしてもなんで教師は左翼ばっかなんだ?
現在489KB 次スレよろ。
3K取ってた子はどうなったんだろうな。
最近は新聞取らない家だってあるだろうな。
素粒子 4/11(金)
求む!!聖火警備隊 身体能力
が五輪選手に劣らず、外国語で
「止まれ」と指示できる男性。
青色ジャージー似合う方優遇。
× ×
求む!!聖火消防隊 屈強な警
察官に行く手を阻まれようと、
火を見ればすぐに消さねばとの
崇高な使命感を持っている方。
× ×
求む!!官邸守火隊 風前の灯
福田政権を守るため、権力の乱
用にも、かわいそうなぐらいの
苦労にも耐えられる方大歓迎。
―――
「求む!!聖火警備隊」「求む!!聖火消防隊」「求む!!官邸守火隊」が太字。
灯に「ともしび」、とルビ。
素粒子 4/12(土)
直径1b、重さ100`のタ
イヤがダイブして眼前を襲って
きた時の恐怖いかばかりや。直
撃受け亡くなったバス運転手。
× ×
咄嗟にサイドブレーキを引
き、さらなる惨事を防いだプロ
魂。このような人に世の中支え
られていること忘れてならじ。
× ×
明日は啄木忌。歌集を手に。
<いつしかに
泣くといふこと忘れたる
我泣かしむる人のあらじか>
―――
咄嗟に「とっさ」、とルビ。
素粒子 4/14(月)
4月場所閣僚得意技番付
横綱鳩山法相(刑場送り出
し)大関福田首相(泣き落と
し)、冬柴国交相(官僚寄り)
× ×
関脇舛添厚労相(姥捨て投
げ)小結石破防衛相(オタク無
双)前頭渡辺行革担当相(はっ
たり)他の閣僚は得意技不明
× ×
新入生で華やぐキャンパスか
ら少し離れ、黙々とこんな若者
の孤独もいい。<春ひとり槍投
げて槍に歩み寄る>能村登四郎
―――
「4月場所閣僚得意技番付」「横綱」「大関」「関脇」「小結」「前頭」が太字。
姥に「うば」、槍に「やり」、とルビ。
699 :
文責・名無しさん:2008/04/15(火) 12:59:17 ID:lZKrj9vm0
>>697 朝日新聞(でっち上げ)
朝日新聞(ちょっぱり)
>>696 >咄嗟にサイドブレーキを引
>き、さらなる惨事を防いだプロ
>魂。
「事故で死んだ人は皆良い人論」と「精神論」が並び立つと
朝日の言葉って、あっさりと盾を貫く矛になっちゃうのね。
修身思い出すから、木口小平風の話って嫌いじゃなかったの?
大惨事を防ぐために犠牲になった自衛隊員とか米兵に同じ言葉を
かけるだけの覚悟が果たして素粒子にあるのかねw
>>701 だがちょっと待って欲しい。
アメリカや自衛隊員は朝日から言えば敵性存在。
当たり前の話だよね。
素粒子 4/15(火)
咲いた、咲いた、チューリッ
プの花が!? どの花見ても花が
ない。前橋市の商店街で鉢植え
2千本切断。心ない者の悪行。
× ×
メタボ、メタボ、メタボの猿
だ!? どの猿見ても、お腹がだ
らりと垂れ下がる。堺市の大浜
公園猿山で心ない餌やり虐待。
× ×
来たぞ、来たぞ、年金からの
天引きが!? どの顔見ても、長
生きをしてほしい。今日から心
ない国の長寿医療天引き開始。
―――
「咲いた、咲いた、チューリップの花が!?」「メタボ、メタボ、メタボの猿だ!?」
「来たぞ、来たぞ、年金からの天引きが!?」が太字。
お腹にお「なか」、とルビ。
16日と17日の素粒子はほんとひどいから余裕あったらうpします
素粒子 4/16(水)
キモい 学校裏サイトの友人
誹謗・中傷語の代表。気持ち悪
い、の意。書き込んでる当人が
一番キモいのになぜ気づかぬ。
× ×
シャザい 官邸表サイトの首
相発言。このところガソリン
税、年金、長寿医療と福田さ
ん、国民に謝罪してばっかり。
× ×
裁判所は無視なのに、区役所
には平謝り。営業停止免れたグ
ランドプリンスホテル新高輪。
企業精神、卑しすぎないかい。
―――
「キモい」「シャザい」が太字。
誹謗に「ひぼう」、とルビ。
素粒子 4/17(木)
時事クイズを一つ。スペイン
の新内閣、首相以外の17閣僚の
うち女性は何人? 正解9人。
首相は男女平等を掲げる男性。
× ×
では、福田内閣の女性閣僚は
? 2人。男女平等が口では叫
ばれるが、日本で閣僚の過半数
を女性が占める日、いつ来る。
× ×
田舎育ちには、春になると目
に浮かぶ風景がある。思わず童
心にかえる名句。<家々や菜の
花いろの灯をともし>木下夕爾
---
お先に失礼
>>704
(-@∀@)論説委員や経営陣にどれだけ女性がいるのだろうか。
社員の女性比率はどれくらいだろうか。
率先して情報公開してほしいねw
708 :
文責・名無しさん:2008/04/18(金) 16:14:06 ID:KUpexNXY0
(平成20年度 男女平等推進委員会 標語)
みんなの力で男性差別のない明るい社会を築こう
709 :
文責・名無しさん:2008/04/18(金) 23:44:07 ID:wkW7XHj+0
素粒子と裏サイトってほぼ同義だろうに
素粒子 4/18(金)
「どこが戦闘地域か私に聞か
れたって分かるわけがない」と
すっとぼけた小泉元首相に、戦
闘地域教えてあげた高裁判決。
× ×
福田首相が「特別どうこうす
ることはない」とすっとぼけて
も、空自イラク派遣「違憲」の
初判断ズシリと重い高裁判決。
× ×
「歴代すっとぼけ」に一太刀
浴びせたい。そんな気迫と危機
感。判決文したため定年前に依
願退官した裁判長に感じるぞ。
判決?わざとか。
傍論と判決を混同させるマスコミ多すぎ
視聴者ナメてるな
洗脳したいんだろ
> 「歴代すっとぼけ」に一太刀浴びせたい。そんな気迫と危機感。判決文したため定年前に依
>願退官した裁判長に感じるぞ。
あの裁判長が依願退官した理由は、それなの?
そうではないなら、素粒子子が他人の都合を自分の都合のいいように祀り上げているだけだし。
万一そうなら、この裁判長、自分の職務を何か勘違いしている。
檄文を飛ばし己が腹を切りて決起を促す、って、お前三島由紀夫かよ。
>>712 今日の「お前が言うな」ネタは、判決か傍論かをすっとぼけるカトーでした。
716 :
文責・名無しさん:2008/04/19(土) 14:03:35 ID:MwHj9zgV0
(平成20年度 男女平等推進委員会 標語)
みんなの力で男性差別のない明るい社会を築こう
717 :
文責・名無しさん:2008/04/20(日) 12:30:49 ID:nkD2wAjZ0
(平成20年度 男女平等推進委員会 標語)
みんなの力で男性差別のない明るい社会を築こう
718 :
文責・名無しさん:2008/04/21(月) 14:10:15 ID:5A0LB9bs0
(平成20年度 男女平等推進委員会 標語)
みんなの力で男性差別のない明るい社会を築こう
素粒子 4/19(土)
牛に引かれて善光寺参り、と
昔は言ったもんだが、いまや、
聖火に来られて善光寺参る。何
とも業火な、火であることよ。
× ×
警備も大変。幾重にも伴走張
り巡らし、沿道からほとんど見
えないそうな。これじゃあ、リ
レーじゃなく聖火奴隷の行進。
× ×
世界にチベット問題知らしめ
た成果はあれど、中国への声価
なし。それでも幾マイルをも走
り、日本に聖火はやって参る。
―――
奴隷に「ドレー」、とルビ。
素粒子 4/21(月)
内閣支持率危険水域突入で首
相、業平に託して詠める。「世
の中にたえて世論調査のなかり
せば春の心はのどけからまし」
× ×
国宝本堂に落書きされた善光
寺、友則に心寄せ詠める。「ひ
さかたの光のどけき春の日にし
づ心なく白スプレーするらむ」
× ×
「そんなの関係ねえ」発言に
前高裁裁判長、牧水に倣い詠め
る。「9条は哀しからずや空自
にも海自にも染まずただよふ」
―――
業平に「なりひら」、友則に「とものり」、牧水に「ぼくすい」、哀しに「かな」し、とルビ。
721 :
文責・名無しさん:
(平成20年度 男女平等推進委員会 標語)
みんなの力で男性差別のない明るい社会を築こう