【ウメコ】菊地美香&木下あゆ美スレ【ジャスミン】
1 :
名無しさん@秘密の花園:
>>4さん
どうもです。
実は携帯からなので、新スレ立てられませんでした。
申し訳ないです。
>>1さん乙でした。
前スレ
>>913さん
もしこのスレを見つけたら、作品投下お願いします。
前スレ
>>910-
>>911さん
遅れて申し訳ないです。
ここ最近、なかなか時間が取れなかったもので、こんなタイミングになってしまいました。
以上スレ汚し失礼しました。
・投下対象SSはジャスミン×ウメコ、美香×あゆ美(どんな設定も可)、怨み屋さん×美香・・・
ほのぼのしたものからラブラブなHまで、何でもいいです。
但し、暗い内容や後味が悪くなるような内容のものは控えること。
・なるたけsageましょう。
・職人様各位には感謝の気持ちを。
・・・といった感じですか?
>>4 俺も。最高でした!!
>>6 「なるたけ」ってどんなキノコですか
まだ余裕だと思ってたら、前スレもう落ちるの?
まだ読み返したい話あるのに・・
前スレ読むにはなんか手続きとかあるんでしょ?
あーよく分かんない!
>>9 まだ落ちてないから今のうちに読んどきます。
新スレ記念に、何か書いて投下します。
今思いついたから、来週になりますけど。
前スレまだ残ってるよ!消費してからここ使いなよ!
14 :
13:2006/11/15(水) 17:08:47 ID:k91bePfU
規制で遅くなりましたが、久しぶりのあゆ美女医と看護師美香の話、凄く良かったです。
美香を守るあゆ美先生、とっても格好良かった!
ジャスウメで一本投下します。
肌寒い風の吹く午後。
私はジャスミンの部屋で休日を過ごしていた。
特にする事がなくても、お互い黙っていても、全然退屈じゃないのは不思議なくらいだよ。
一緒にいる事で、哀しみや辛さは半分になり、逆に喜びや幸せは二倍になる。
心から甘えられて、ジャスミンがそこにいるだけで私は癒されていく。
(こんな人には、もう二度とめぐり逢えないかも知れない…)
まだそんなに長く生きてる訳じゃないのに、私にはそう思えて仕方ない。
テーブルに雑誌を広げたままぼんやり頬杖をついてるてると、
「何考えてるの〜?ウメコ」
と、ジャスミンがニコニコ笑って私の側に来て、手袋をしていない白くしなやかな手で、私の手を握ってくる。
「あ、ジャスミンやめて…」
「……」
しばらく黙ったまま私の心を読み取っていた彼女は、目元を少し潤ませながら言う。
「いつも私の事想ってくれて嬉しいよ…私もウメコと同じ気持ちだからね」
普段クールなジャスミンとは別人の様に優しくなる時の声や仕草に、私はすっかりノックアウトされてしまう。
おでこをくっ付けて、髪の毛やほっぺたをそっと優しく撫でてくれるジャスミン…。 ふんわりと漂うシャンプーの香りが私を包み込み、軽い目眩と共に、胸が切なく締め付けられる。
まるで恋わずらいしてる少女みたいに…。
「ウメコったら…私に恋わずらいしちゃってるの?可愛い…」
(やだ、また読まれてる…)
「ウメコ…」
ジャスミンは私の顎を指で持ち上げて、キスを始める。
肩を抱いて、私の頬から唇にかけて愛おしそうに、
チュッ、チュッとわざと音を立てながら口付ける。
その音を私が好きなのを、ちゃんと彼女は知っているから…。
肌をかすめる唇は、 「ウメコ…好きよ…ウメコ…」
と、やっと聞き取れるくらいの声で、吐息混じりに囁いてくる。
音と言葉責めは、私の気分をあっという間に高めていく…。
ジャスミンは私がこうしてほしいと思う事を、読み取って丁寧に表現してくれる。
そういう意味合いでも、
(こんな人には、もう二度とめぐり逢えない)
と思わせる理由かも知れないな…。
もちろん他にも理由はいっぱいあるんだけど。
私がそろそろ舌を入れてほしいな、と思うとすかさずジャスミンの舌が私の唇に押し込まれてきて、舌と舌を擦り合わせて、
またチュッ、チュッと音を立てながら吸われた。
私の頭は心地良さでぼんやりしてくる。
お互いの舌を吸い合って、口の中をゆっくりと舐め回し合った。
私はジャスミンの胸をまさぐりながら、ちょっと甘えたくなってきた。
「ジャスミ〜ン、おっぱいちょうだい…」
「…いいよ」
私はジャスミンの白いブラウスのボタンを一つ一つ外し、フロントホックのブラジャーのホックを外すと、ブルン、と白くて柔らかい乳房がこぼれ出した。
両手で撫でて揉んでみると、桃色の乳首は固くなってくる。
口に含んで、舐めて軽く歯を立てるとジャスミンは、「うんっ…!」 と反応する。
「乳首感じるんだよね、こうすると…」
「うん…強く吸って、時々噛んで…」
「分かったよ」
私もジャスミンを気持ち良くさせたいから、ちゃんと言ってくれると嬉しくなる。
ふわふわの乳房の感触を楽しむ様に揉み解しながら、乳首をチューチュー音を立てて吸っては噛む、を繰り返した。
「んっ…ウメコったら、赤ちゃんみたい…」
「だって、ジャスミンのおっぱい気持ちいいよ…ママみたいだよ…」
言葉にすると恥ずかしいけど、どうせ読まれちゃうから正直にそう言ってた。
「それじゃ、ママだと思って…いっぱい甘えて…」
と彼女はちょっと照れながら言う。
「ジャスミン、可愛い、大好き!」 私は胸がキュンとして、ジャスミンの胸に頬ずりして甘えながら、乳首を吸ったり噛んだりしているうちに、
彼女の息遣いも荒くなって、その胸が高鳴っていくのが唇や手の平から伝わってきた。
「ウメコ…裸になろう」
軽く目配せして、ジャスミンは服を脱ぎ始めた。
私もその後に続いて全部脱いだ。
少し肌寒いので温め合う様に抱き合うと、肌が自然にビタッと吸い付く。
二人でコンビを組んでから皆によく息が合うとか、相性がいいとか言われるけど、自分達もそれは納得してる。
正反対の様でよく似てる。
声のトーンは違うけど、声質が似てるので、たまにカラオケでハモると凄く綺麗だねと言われる。
敵にやられそうな時の声や、喘ぎ声とかもそっくりじゃないかな?
こうして抱き合ってると、肌が隙間なくピッタリと合わさってしまう。
足を絡めて、下の方もくっ付けて、身体全体を密着させてきつく抱き締め合った。
このまま動くともう、すぐにでも昇りつめてしまいそうなくらいだ。
「待って、その前にジャスミンの舐めさせて…」
「いいけど…私もウメコの舐めたいな…」
私達は一瞬見つめ合う。
「じゃあウメコ…一緒に舐めっこする?」
「一緒にっ…て…ちょっと恥ずかしいかも…」
私はそれに抵抗があったので戸惑ってしまった。
「だってまだ昼だし、こんなに明るいよ…」
「そっか…じゃあ、待ってて」
ジャスミンは壁にハンガーで吊してある秋物の洋服の中から、薄手のスカーフを二本するりと抜き取って、私の前に差し出してきた。
「目隠ししちゃおうか?…ホラこうして…」 と自分の目をスカーフで覆って、後ろで結んだ。
「何も見えないよ、ウメコも後ろ向いて…」
私が後ろを向くと、彼女は手探りで私にも目隠しをして、キュッと結んだ。
いつもと違う不思議な感覚に、私は背筋がゾクゾクしてくる。
職人様一発目キタ!
「ね、もう恥ずかしくないよ…おいで」
とジャスミンは私の手を取って促した。
「私の上になってみて…」私は彼女に言われるままに逆向きで四つん這いになり、彼女の上に乗って、少しずつ身体を沈めた。
「重くない?」
「平気だよ、心配なし」
とジャスミンは私の腰をグッと引き寄せて、ペロペロ舐め始めた。
私も真似するように舐めた。
唇を被せて徐々に舌を差し込んで、中の方も舐め回した。
一つ一つを舌でめくるようにして味わって、確かめ合った。
溢れ出る愛液の甘酸っぱい匂いと味が、私達を酔わせていく…。
ジャスミンは指を二本私の中に押し入れて、一番奥ににある硬いコリコリした所を指先で撫で回し、 その中心の少し柔らかい入り口を確実に捉えてきた。
「あ、そこは…」
「この前ウメコがしてくれたでしよ?…今日は一緒にしよ…」 デリケートな部分なので、痛くないようにゆっくり指先を回し入れていった。
どんどんお腹の中まで指が入っていく様な感覚…。
「全部入ったよ…」
ジャスミンは指を動かさずに言う。
「ウメコも入れて」
私も同じように指を深く差し入れた。
そして一緒に指を動かし始めた。
「あ…ん、凄いよジャスミン!」 私は、こんなに深い所まで触られたのは初めてで、 身体の中心を犯されているような気分になる。
「もっと入りそうだよ…痛くない?」
ジャスミンは私を気遣いながら、細くて長い指を更に奥へ入れて、慎重に優しく指を動かした。
今まで味わった事のない快感が、身体の中心から沸き上がってくる。
(ジャスミン!…もっと激しくして!)
私の心の声を察知したジャスミンは、そのまま大きく円を描きながら指先を掻き回した。
私も同じように掻き回した。
充血して尖った核に吸い付いて、舌で強く転がし合い、
互いの身体の一番深い所を激しく掻き回し続けると、身体の中心から熱い塊が噴き出してくる。
「うぁぁっっん!…イッちゃうっ!」
身をよじらせて、腰をギューッと抱き締めて、二人同時に絶頂に達した時、
ビクンビクンと何度も大きく身体が痙攣して止まらなかった…。
目隠ししてたスカーフをゆっくり外すと、二人ともちょっと目が虚ろで、口元はビッショリ濡れていた。
濡れた口元を拭うように舐め合うと、二人の味がした。
舌を絡めてキスをして、もう一度抱き合った。 隙間なく身体をピッタリと重ねると、
「小梅…」
「茉莉花…」
と滅多に呼ばない名前で囁き合って、指を絡めて手を握って、呼吸を合わせる様にしながらゆっくりと動いた。
さっき感じた激しい快感とは違う、お互いが溶け合っていくような深い快感が押し寄せてくる。
(一つになりたい…)
そう願いながら二人は目を閉じて、再び静かに昇りつめていった…。
その後お腹が空いた私達は、ジャスミンが作り置きしてあったカレーを温めて食べた。
カレーを食べ終えたジャスミンは、もうすっかり普段の顔に戻ってた。
「ウメコ、さっきのさ‥」「ん?」 「目隠しって、結構萌えたよね!」
私は飲みかけた水を吹きそうになった。 「あ〜そういえばそうかな?」
「ね、次はこういうのどう?」
と、ジャスミンは私にヒソヒソと耳打ちする。 プッと私は完全に吹いた。
「ジャスミン!そんな趣味あったの?」 「あはは!やっぱダメか」「そんなのダメだよ〜」 焦って否定しつつも私は、いざとなると、すっかりジャスミンのペースに巻き込まれてしまいそうな自分がちょっと不安だったけど、
いたずらっぽい顔で、そんな事をさらりと言ってのけるジャスミンが愛しくもある。
私はジャスミンを抱き締めて頬ずりした。
「ジャスミン…」 「ん?また甘えんぼさんだ」
「ホントはね…私、ジャスミンになら何されてもいいって思ってるよ…」
「うん…知ってるよ、でもありがとう」
そう言ってジャスミンも私に頬ずりした。
だって、ジャスミンみたいな人には、もう二度とめぐり逢えないよ…絶対に。
私は、ジャスミンにめぐり逢えた奇跡に心から感謝しながら…
彼女の細い身体を、いつまでも抱き締めて離さなかった…。
END
新スレ一発目で緊張しつつ投下させて頂きました。
スレ汚し失礼致しました。
GJ!ちょっと心配だったけど、ラブラブでHでよかったです。
29 :
名無しさん@秘密の花園:2006/11/16(木) 22:17:13 ID:bMez25dO
Gj!!
ジャスウメ書いた者ですが、あまりアブノーマルにならない様に気を付けます。
これからもどうぞよろしくお願いします。
GJ!!
32 :
名無しさん@秘密の花園:2006/11/16(木) 23:32:53 ID:VyO0i84r
33 :
名無しさん@秘密の花園:2006/11/16(木) 23:33:53 ID:VyO0i84r
↑
「Aチャン」とは「アキバチャンピオン」のこと。
>>35 是非書いて下さいね!
ツインカムは書き手さんによってニュアンスの違いが楽しめるので、いろんなの読んでみたいです。
個人的には恥ずかしいくらいラブラブなの好きですね‐。
刑事黄桃、投下します。エロ注意。
Episode−ex「ガールズ・イン・カンバス」
「手、止まってるよ」
「わかってるよ!ちょっと休んでただけ」
「ふ〜ん、さっきからお休みが多いですわね」
「うるさいなぁ、こうしたらいいんでしょ、こうしたら!」
ハタキを持ってる彼女の手がヤケクソ気味になっていく。
仕方ない、だいぶんキレイになったし今日はこのくらいにしといたるわ。
今日は非番、朝からウメコのお部屋の掃除をしてた。
二人で話し合って、引越しの日取りはクリスマスの前にしよう、って事にした。
十二月は私達の誕生日も三日違いで続くし、色んなことに託けてお祝いも出来る。
引越しって言ってもデカベースの居住施設から離れるわけじゃなくて、私がウメコの『押しかけ女房』になる。
手荷物一つで引っ越せるように、私の部屋や荷物はまとめてあるけど・・・悲しいかな、このコの部屋はお世辞にもキレイとはいえない。
空いた時間を見計らって、掃除しないとね。
化粧品やルージュは散乱してるし、お菓子の食べかすはあるし、ぬいぐるみはゴロゴロしてるし・・・おいたわしや、可愛いんだからキレイにしなさいよ、全く!
で、当然だけど秋ももうすぐ終わり。
読書の秋だとか、運動の秋だとか、もろもろあるわけですが。
粗方お掃除を終えたら紅茶を煎れてシュークリームをテーブルに出して、おやつの時間。
私は琥珀色の液体を口に少し含んで、読みかけの文庫本を開く。
嗚呼、午後のひと時。
嗚呼、素敵な時間、最高のティータイム!
しばらく話もしないでラブシーンを読み耽る私の耳に入ってきたのは、鉛筆を走らせるシャッ、シャッという音。
目の前のウメコは、真剣な顔でノートに何かを書いてる。
「何してんの?」
「見ないで」
「ホワイ何故に?何書いてるの?」
「何ででも!見ちゃヤダ!」
見せてごらん、とウメコを覗き込む。
・・・・・・・・・・。
彼女が描いてたのは、多分私の似顔絵。
あくまで多分。
髪型とか手袋とか、おおまかな私の『意匠』が入ってるから何となくは分かる。
でも・・・・・・
「何よ、ヘタッピって言いたいの?一生懸命描いたんだよ」
「何にも言ってないし。よしよし、今度は私がウメコ描いてあげるよ、ほれ貸してミソ」
今度は私が鉛筆を取って、彼女の顔を描く。
絵を描くのは嫌いじゃないし、前にやった神経衰弱のカードの中にイラストを描いた事があるから、お茶の子さいさい!
そうだな、お風呂入ってたトコロはこの前描いたから、制服で笑ってるのがいいかな?
「うわぁ、上手いね!」
「当たり前田のクラッカー、ウメコちゃんよりはね〜〜。さて、一丁上がりっと!」
絵描き唄でも交えたらもっとよかったんだろうけど、あっというまに出来上がり。
「ねえねえ、わたしがリクエストしたら描いてくれる?」
「リクエスト?何を?」
彼女は目を輝かせて続けた。
「わたしとジャスミンがね・・・キスするとことか・・・」
言うのが早いか、私の右の頬っぺたに、席を立ったウメコの唇が触れる。
ちょっと、黙る。
・・・あっちっち!もうすぐ冬なのに。
恋人ですもの、ラブラブですもの、疚しい事も恥ずかしい事もなし、キスだって『ふしだらな事』だっていっぱいしてる。
ましてやほっぺにチューなんて、日常的にしてるけど・・・こんなに変化なしにストレートに来られたら、ドキがムネムネする。
「あ・・・」
もう次の一手、打たれてた。
椅子に座った私の身体は、後ろから抱かれてた。
ウメコはそのまま、エクボが出来るほうで頬擦りしてきた。
伝わってるよ、かまってあげられなくてごめんね。
最近忙しかったから、勤務が終わったら疲れて寝るだけだったね。
「ウメコが今考えてたこと、口に出してあげよっか」
「いいよ、恥ずかしいもん」
「でも今から恥ずかしいこと、するんでしょ?ヌードデッサン」
「ばか!」
彼女はぼわっと、赤くなる。
ヌードデッサンね・・・言い得て妙だけど、ちょっとヘン。
「こんな感じの場面?」
私が頬にキスし返そうとするのを、
「違うよ、ちがう。・・・こんなのだよ・・・」
甘え声で呟いて、唇を重ねてくる。
可愛い声、なんだかいつもより色っぽく聞こえるよ?
二日半ぶりのディープキスは、アールグレイとシュークリームの甘い匂い。
ちょっと恥ずかしいから躊躇いがちにそっと舌を割り入れると、ウメコも唾液をまとわせた舌を私の腔内に伸ばしてくる。
クチュ・・・クチュ・・・・と音を立てて、歯や唇の裏、歯茎も隅々まで舐りながら唾液を喉の奥に注ぎ合った。
口の横からはみ出た滴が顎を伝って滴り落ちて、床に落ちていく。
甘酸っぱい吐息の匂いに、眩暈を起こしそうになる。
「ねぇ、秋だね」
「ん?食欲の秋?」
「煩悩の秋。」
「何それ」
「まぁいいよ、何でもないよ」
唇を離して、濡れた唇をもう一回チュッと吸った。
煩悩に身を任せる・・・そうだそうだといいました、マル。
手を引っ張られて寝室に移動して、ベッドの上でトレーナーとカーゴパンツを脱ぎ捨てて下着だけの姿になった。
抱き寄せて倒れ込んだら、シーツや枕に染み付いてるウメコの匂いに包まれた。
もうちょっとしたら、このベッドで二人で一緒に寝起きするんだ・・・って、当たり前の事に納得しながら胸が高鳴る。
肌を合わせるように抱き合いながら、もう一回キスした。
邪魔な小さな布が擦れる。
ショーツ越しに、濡れた部分が太腿に触れる。
さっきのキスで濡れた顎の滴を舐めとられながら背中に手を回されて、ブラジャーのホックに手を掛けられた。
私も私で彼女のブラを外して、ポニーテールのゴムバンドに指を通す。
束ねられた長い茶髪が、私の肌に解け落ちていく。
綺麗だよ。
指はいつのまにか私の胸の膨らみを弄びはじめてる。
指の腹で真ん中の部分をクリクリ転がされながら、片方の手の指は脇から腰をゆるゆる往復してる。
彼女の顔に目をやると、挑発的にただじっと私を見てる。
・・・悔しいけど、上手。
「ゥメコ、あ・・・はぁ、きゃぅ・・・」
手を握ってバンザイさせられて、腋の下に顔を埋められて口付けられる。
跳ね上がった身体を押さえつけられて、ペロペロ舐められた。
「や、だ・・・シャワーまだなのに・・・あんっ、ああっ・・・」
「聞こえないもん、わたし。」
そのまま腹筋にそってツッと舌先で一直線に撫でられた後、パンティを剥ぎ取られた。
入り口の周りの蜜を舐め取った後、ウメコは唇を被せてきた。
私の太腿の間に顔を埋めたまま、彼女も自分の下着を脱ぎ捨てる。
「あぅ・・・あ、ゃん、あっあ・・・・・・」
電流が、走る。
濡れた音と一緒に柔らかい部分を一枚ずつ、蹂躙されていく。
キャンディでも舐めるように、核に吸い付かれて舌先でツンツン突付かれる。
身体をくねらせる事も許さないよ、って言うみたいに、手を握られながら愛される。
全身が熱くなっていって奥からトロトロ溢れる蜜が、シーツを汚していくのが分かった。
――わたしにも、ちょうだい――
「ウメコ待って・・・」
波を堰き止めるように、私は彼女の愛撫を止めた。
身体を起こしたウメコは俯き加減で頬を赤らめて、膝を合わせてもじもじしてた。
「ごめん・・・我慢させたね」
「あの・・・うん」
「タッチ交代!」
そのまま、身体を預けるように倒れこんで口付ける。
唇を舌でなぞった後、ウメコの前髪を掻き分けてまぶたとおでこに唇を落とした。
「んあっ、ひゃんっ・・・」
ベッドの縁に背中を付けた彼女の身体を、上から順番に舌と唇と歯と、指先と掌で弄っていく。
いつもなら乳首に吸い付いたり、おへその周りにキスをしたりして焦らしたりするけど、汗で光った肌と蜜の匂い、声、顔・・・ううん、貴女の全部に負けちゃってる。
ごめんね、待てないよ。
「きゃは、あぁん・・・あん!ジャスミン、ジャス、ミ・・・ン・・・」
フッと息を吹きかけて、そこにむしゃぶりつくように舐め回した後、挿し込んで舌先で激しく前後に動かした。
果物みたいに濡れて滴る蜜を、夢中になって味わった。
包皮で包まれた核を、音を立てて剥き出しにして中指と人差し指で挟みながら、わざとジュルジュルと音を立ててウメコに聞こえるように啜り上げた。
「ねぇ・・・」――いっしょにしようよ――
耳で聞き取れる囁きと、肌から伝わる甘えた声。
夢中になってた私の中に、両方が響く。
それがいつにないくらいに、頭の中にリフレインしてきて・・・・・・
ウメコは自分の掌を丸まってる私の背中から腰に伸ばしていって指をお尻の谷間に滑らせていった後、少しだけ蜜を掬い取って後ろのすぼまりに触れてきた。
粘っこい蜜を塗り込められるように指先で擽られたり、指の腹を何度か押し当てられてから・・・ゆっくりと、突き立てられていく。
「んっ・・・そこだめ、やだぁ・・・い・・・あっあん・・・ああっ」
(タッチ交代、だよ・・・)
無視するように、ウメコは私の後ろ側をクチュクチュ掻き回しながらもう片方の指で女の子の場所も弄ってくる。
堪えられなくなって顔を上げて口付けながら、私もさっきまでキスしてた場所に指を沈めていった。
舌を絡め合わせたり、頬を舐めたりしながら、指先だけで愛し合った。
キュンと、指が締め付けられていく。
「すき、ウメコ・・・すき、すき、ぃ・・・だいすき・・・・・・」
「あたしも・・・だいすきだよ・・・ジャスミン・・・ああん、あっ・・・」
声が響きあう。
こんなふうに誰かと身体を重ねあったとしても、全部を見せ合えるのは貴女だけだよ。
私の全てを愛してくれるのは、貴女だけだよ。
私には、貴女しかいないから。
「アイシテル」って、一回言った。
ほぼ同時に身体を仰け反らせて、快楽に支配された。
のんびりお風呂に浸かった後、着替え直してからデカベースの近くの商店街に出かけた。
掃除の秋、芸術の秋、煩悩の秋・・・そして、食欲の秋。
ウメコと一緒に秋刀魚と栗ご飯を食べたくなったから、夕方の特売の時間を見計らって買い物を済ませる。
五つの買い物袋を彼女は二つ、私は三つ持って、家路についていた。
「ジャスミン、これどうするのよ」
「何が?」
「『何が』じゃなくって!こんなに買ったって、二人じゃ食べきれないよ?」
・・・確かに買い過ぎた。
生ものだから賞味期限はあるし、食べきらなかったら『もったいないおばけ』が出るかも。
衝動買いしたのは、ちょっと浮かれてたから。
二人でこうやって、夕飯の買い物するのって・・・ちょっと憧れてた。
こんなふうにネギやらフランスパンがちょっと出てる買い物袋を提げて、二人で歩いてみたかった。
捜査だけじゃない、こうやって二人で買い物をしたり、遊んだり、一緒に行動してる時間はとても多いのに、なぜか全く新しいウメコを見てるような気がした。
お嫁さんみたいなウメコ・・・ううん、私のお嫁さん!!
とにかく、一年前はこんな事が出来るなんて思わなかったよ。
これからよろしくね、相棒。
「ウメコ、ボスとスワンさんも呼ぼうか」
「え?」
「だって秋刀魚六匹は二人じゃ食べれないよ。ご馳走してあげよ。それに・・・」
「それに?」
・・・ちょっと恥ずかしいけど、言ってみようかな・・・。
「・・・私とウメコの、仲人さんやってもらおっか・・・」
「ちょっと・・・ばかぁ、やだ!!顔赤いじゃん、キャハハハ!!」
ぼわりと赤くなる。
おかげで、私達のまわりだけ夏になってるような気がした。
あっちっち、もうすぐ冬なのに!!!!
fin
以上です、ありがとうございました。
>>37-49 GJ!!こりゃまたいい作品でした。
この二人は寒い冬でもアッチッチな感じですね〜
>>36 ツインカムもですが、来週にはいよいよ怨み屋のDVDが来るので
それで怨み屋のキャラを掴んでから作品を…とも考えてたりしてますw
51 :
名無しさん@秘密の花園:2006/11/18(土) 01:37:53 ID:9FoDSz7T
Gj!最高だよ!!
49です。感想ありがとうございます。
ちなみにジャスウメとボスとスワンさんが秋刀魚囲んでどんな会話をしたのかは・・ww
>>35様
>>50様、お待ちしてます。
ほのぼのあったかい作品も読みたいです。
また思いついたら短編でもちょこちょこ投下します、では。
>>50 怨み屋さんと美香のハードなのも読みたいな、と思ってるんですが、
よかったらお願い出来ませんか?
54 :
名無しさん@秘密の花園:2006/11/19(日) 16:38:40 ID:Zq0d7Fyd
ジャスミン&ウメコのエピソードもいいですが、
デカレンメンバーなどの男女エピソードも書こうと思います。
皆さんもどうですか?
>>50です。
>>52さん
ジャスウメのほのぼの話、ちょっと考えてます。
なるべく早く投下するようにしますね。
>>53さん
自分的に怨み屋は多分、根は優しい人だと思うんです。
でも仕事柄、その心を押し殺してるような気がするんで、美香が徐々にその心を解きほぐし…
なんて感じで練ってます。
後学のためにこのスレ見てる方に質問なんですが
実際に自分がジャスミンかウメコ(あゆ美or美香などでも可)になったとして、
「これだけはしてみたいこと」ってなんですか?
良かったら教えて下さいm(__)m
>>54 ノーマルはエロパロ板のカップルスレでどうぞ。ここでそれはやらないように。
>>58さん
ありがとうございます。
>>55さん
楽しみにしております。
>実際に自分がジャスミンかウメコ(あゆ美or美香などでも可)になったとして、
>「これだけはしてみたいこと」ってなんですか?
>良かったら教えて下さいm(__)m
あまり考えたことないですw思いついたら書いていく感じなので・・
ただ持ってるイメージがありまして。
ジャスミンは普段クールだけど二人になったらウメコを凄く可愛がって優しくするんだろうとか、ウメコもそんなジャスミンが大好きでベタベタに甘えるんだろうとか。
自分のSSで、よく料理したりご飯食べるシーンが出ます。
デカレンジャーの本編でジャスミンが料理する場面は出てきませんが、これもイメージです。
生い立ちとか何とかから色んな意味で自立してる女の子だから、多分料理も一通りこなせるんだろうなと。
あとデカとは関係ないゲスト(主に平成ライダー)を出して書きます。
いつも同じパターンだったら飽きるからちょっと面白いだろうなと思って、やりはじめました。
自分も書いてて面白かったりするので、賛否両論ありますがこれからもやっていきたいと思います。
クリスマス話の前に書く短編でサキュ姐さんのそっくりさんとやさぐれバッタ、聖美さん(仮名)もちょっと出すかもしれません。
長々すみません、では又。
>>55さん
優しい感じの怨み屋さん、期待してます。
私もジャスミンのクールだけど、時々優しさを見せるシーンがデカの本編でも何度かあったので、
ウメコに対してそういう優しさを表現した話は凄く好きです。
私がもしウメコになったとして想像するなら、優しい言葉責めとかされたいかな〜?なんて思いますけど…声が素敵なので。
言葉責めor言葉攻め
どっち使うべきか結構迷うんだけど・・
意味が違うのかなぁ・・?
62 :
名無しさん@秘密の花園:2006/11/20(月) 01:09:09 ID:OwRjJOma
責め→叱っている感じ。
攻め→攻めてる感じ。ゴメン。ぶっちゃけ分かんないorz
どっちもOKですか?
怨み屋と美香の話なら、天真爛漫な美香が、人を受け入れられない怨み屋の心も身体も解きほぐしてゆく・・・
っぽい話は是非読んでみたいですね。
責める・・言葉で追い詰める。目的を達するために、積極的に働きかける。
攻める・・敵に攻撃を加える。
言葉責めとか「責め受け」はこっちが正しいと思われ。
短編書く様になってから、つくづく文章書く事の難しさを実感してます。
携帯の小さな画面から投下してると、ピタッがビタッになってたり、漢字間違いがあったりと…
他の職人様を見習って、これからも勉強します。
誤字脱字は、重大なものでもない限り伝わってたら気になりません。
とにかく、wktkしておりますww
有難うございます。
気持ちが伝わる様な文章を書く事が大切ですよね。
フェードアウトしそうになってましたが、またネタ思いついたら書かせて頂きます。
ツインカムや怨み屋の新作楽しみに待ってます!!
フェードアウトしてはいかんw
近日短編詰め合わせ投下しますけえ、待っててください・・・。
そろそろ怨み屋さん発売か?
しかし工作員の子を美香ちゃんにすれば・・・
もし続編できるんなら美香ちゃんを工作員にしてほしい。
怨み屋掲示板でもいくつかそんな書き込みあったよ!
また妄想が膨らみそう・・
73 :
小出しにします:2006/11/23(木) 12:34:40 ID:8hO6te8l
a strange day
世の中には『自分に似てる人』というのが何処かにいるらしい。
「何しよっか?」
「う〜ん・・・久しぶりに牛丼とかは?つゆだくの」
「わたしネギ抜き」
「お子ちゃまだ」
張り込みの合間を縫って、お昼ご飯を二人で食べに出かけた。
繁華街の歩道を二人で歩く
おやまあ、というジャスミンの声に促されるように前を見たら・・・歩いてくる、二人の女の人。
「・・・ねぇ、ちょっとあれ」
「うん、作りこみ激しすぎ。」
思わず、見入った。
似てる、わたし達に。
声も顔も、背丈も。
人がたくさん居るのに、この二人だけが景色から切り取られたようにくっきり浮いてた。
「パスタ美味しかった?」
「うん、美味しかった!」
「あゆ美先生、明日から夜勤だよね」
「うん、しばらくシフトずれてたから・・・寂しかったよ、私」
「あゆ美先生、あたしも!一緒がいいもん」
「美香、中々クセが抜けないね。二人っきりになったら、どう呼ぶんだっけ!?」
「ごめん、あゆ美!」
会話に耳を傾けてみたら・・・お医者さんと看護士さんか何かかなぁ?
それ以前に・・・手間で繋いでて、凄く仲良さそう。
幸せそうだなぁ。
「ん!?」
二人が通り過ぎた後、素手がそっとわたしに触れた。
「ほら、ボサッとしないの。手繋ごう?」
勤務中、手を繋がないようにしてるのに。
でも、まいっか、繋ごう!
「ジャスミン、明日夜勤だよね?」
「うん、ウメコとシフトずれてないけど・・・一緒がいいな、私」
「ジャスミン、わたしも!ずっと、ずーっと一緒がいいもん」
「・・・小梅、中々クセが抜けないね。二人っきりになったら、どう呼ぶんだっけ!?」
「ごめん、茉莉花!」
真似っこをしながら、また歩き始めた。
fin
美香@看護士の作者様、勝手に拝借して申し訳ありませんm(__)m
成りすまし朝鮮人がよく使う偽名
青木・青山・秋本・秋山・新井・岩田・岩本・飯田・飯島・伊東・小川・
岡本・金田・金村・金本・金山・金岡・木村・木本・木山・木下・ 工藤・
熊谷・小林・近藤・高山・徳山・徳田・富永・豊川・豊田・豊原・中山・
馬場・林・東・平田・広瀬・福田・福本・福永・藤原・藤井・星山・前田・
松山・松田・松浦・南・森本・安田・安原・山田・山本・吉田・和田・渡辺・
>>75 短編もイイですね。
他にもあったら是非!
>>75 呼びました?w
ちなみに使用は自由ですから、気にしないで下さい。
実は自分も
>>73-74と同じような作品作りたいと思ってたんで、いつか書きたいと思います。
怨み屋の件ですが、DVDが来たのにも関わらず、なかなか見る時間がありませんorz
もうしばらくかかりますが、作品が出来次第投下する予定です。
お待ちしております。
個人的には保育士あゆ美先生も読みたいですw
クレクレですみません
怨み屋さんは、キャラ的にはSだし百合要素バッチリなので、美香ちゃんと絡んでほしいですね。
美香ちゃんもSだからどうなるんだろ?
なに気に影響されやすいからな〜怨み屋さんも…
なら美香ちゃん責めまくられMもーどなの見たい
怨み屋DVDの映像特典観てたんだけど、素のあゆ美ちゃんはよく笑う可愛い娘だね!
拒む怨み屋を執拗に責める美香……。
なんてのも書いてみたくなった。
いろんなパターン妄想中。
素のあゆ美さんはSっぽくなかったな。
SMシーンで相手を気遣っているあたりとか。
素は受け身っぽい感じ?
ガンガン前に出るタイプじゃなさそう。
ちょっと照れ臭そうに喋る所も好きだな。
完全にリアルでは
美香Sあゆ美Mだろうね。
読みたいって言って貰えたんで、保育士あゆ美せんせー投下します。
スレの1に間違えて2を上書きしてしまいました。どなたか保管されてる方いませんか…?
遊戯室にクリスマスツリーを飾った。
定番の綿とライトに並んで子供達が作った金銀の折り紙の星や拙いサンタの絵をぶら下げる。
そしてメインは、皆がボール紙で作った靴下。その中にはみんながサンタさんに欲しいものを書いた手紙を入れる。
これはお母さんお父さんのリクエストで始まったらしい。『サンタさんに何をお願いしたの?』と聞いても教えてくれない子もいるからだとか。
子供達が帰った後、こっそり手紙を抜いてお迎えに来たお父さんお母さんに渡す。なかなかいいアイデアなんじゃないかなと思うけれど、全員の手紙を回収するのは一仕事だ。
「…『どこでもドア』…。無理だろ…」
載寧先生も結構疲れたらしく、座り込んで手紙を広げている。
「読んでないでさっさと動いてよー」
「『ディーソードベガ』? なんだそりゃ」
「おもちゃでしょ」
「ふーん…あっ」
「何?」
「美香の」
「ん?」
見てみ、とピンクの手紙を渡される。
「あいつ、七夕と間違えてんじゃねーか?」
「…うーん…」
そこには『クリスマスイブにあゆ美せんせいとあえますように』と、まだ拙い文字が並んでいた。
「あ」
「何?」
「『美』の漢字の線が一本足りない」
「あ、ホントだ」
それはともかくとして、だ。
「これはお母さんも困るよねぇ」
「困るだろうなぁ」
今年のイブは日曜日だ。あたりまえだけれど、保育園もお休みになる。
「イブに会いにいってやったら?」
「そんな贔屓、出来ないよ」
「じゃあみんなん家回る」
「やだよ〜」
「じゃあ来て貰うか」
「「え?」」
いきなり後ろから聞こえた低い声に二人揃って振り返った。
「いいじゃない、それ」
続いた柔らかな高い声。
園長先生と石野先生が、いつのまにかそこにいた。
「…あの、…それって…」
「クリスマス会をココで開いて、自由参加にすればいい。そしたら贔屓にならんだろ」
「…園長先生…」
にっこり笑った園長先生につられるように、思わず笑顔になる。
私は園長先生のこうした柔軟なところが好きだ。
いつでも子供達のことを第一に考える。それが時には厳しい判断であっても、こうした思いがけないプレゼントであっても。
「つまり俺らに休日出勤しろってことですね?」
「ま、無理にとは言わんが」
「いーっスよ。俺、賛成です」
少し肩をすくめて、載寧先生が承諾した。園長先生と載寧先生が私を伺うように見たが、返事はもちろん決まっている。
美香ちゃんは、喜んでくれるだろうか。
簡単に想像できるとびきりの笑顔に、私は一人、にやけるように笑ってしまった。
END.
>>85-88様
やっと見れた!!
GJ!!
ありがとうございました。
この、あったかい感じがもう最高。
これ、クレヨンで描いたあゆ美先生と美香ちゃんの絵が浮かぶ。すごくいい
91 :
名無しさん@秘密の花園:2006/11/26(日) 13:50:10 ID:vAKkzMHI
gj!
リアル美香とあゆ美で、どうしようもないくらい甘くてラブラブな話、どなたか書いていただけないでしょうか?
職人様、おねがいします!
例えば、前スレの鹿児島イベントや結婚式の話がハッピーエンドでラブラブならスゴく良かったのにな〜と残念に思ったもので‥
美香の気持ちを、あゆ美が受け入れてあげる方向だったら大満足の作品でしたよ。
他の作者様に期待しつつ、あゆ美せんせーのお礼に刑事黄桃二つ投下します。
一つ目はウメコ目線のエロ、二つ目はおまけです。二つ目はどうしようもない作品ですので、コラボレーションネタ嫌な方はスルーで宜しくお願い致します、では。
please do me baby!
外は雨が降ってる。
もうこの雨が止んだら、本格的な冬。
二人で過ごす、初めての冬。
「ナンセンス!」
ぼんやりと、部屋の中で余韻に浸りながらテツの真似をした。
「ナンセンス?」
身体を重ねた後、ジャスミンはペットボトルに入ったレモンウォーターを飲みながら真っ暗闇の部屋の中でわたしに聞き返してきた。
『ウメコ、抱いていい?』
男の子と女の子でならともかく、わたし達みたいに女の子同士でする時って・・・うん、やっぱりナンセンス!
いっぱい好き。
一言で言えないくらい、ジャスミンが大好き。
だからもっといっぱいキスして抱き合いたい。
でも、お誘いの言葉・・・いつもどう言っていいのか、分かんなくなって迷う。
「しよう」じゃ直球。
「愛して」じゃクサイ。
「エッチしよう」、「メイクラブしよう」・・・・・・
「抱いて」は・・・ヘンにオトナっぽくて、カッコつけててやだ。
そういうのに憧れてた時期はあった、『恋ゆえの勘違い』に終わっちゃったけど。
前に一度だけ、あの人に「抱いて」って言った事があった。
色っぽいねって、いつもと違うねって、言ってもらいたかったから。
だけどそんなわたしの気持ちをはぐらかすように、いつも身体だけ求めてきてた。
「このままでいいのかな」って、考えてた。
「本当に好きな人は、誰だろう」って。
「ぃったぁ!痛いってば!!」
彼女はキスするふりしてわたしの耳朶に強く歯を立ててきた。
びっくりして声を荒げようとしたわたしをそっと抱き寄せながら、彼女は続けた。
「小梅・・・」
ジャスミンの・・・ううん、茉莉花の声が、優しく響く。
『ウメコ』じゃなくて名前で呼ばれた。
「『恋ゆえの勘違い』したから、今愛し合えてるんだよ。ごめんね、『抱く』って言い方が嫌だったらもうしないから・・・ん?」
謝んないでよ、もう、ばか。
形とか、格好とか、体裁とか・・・そんなの、いらない。
ことばなんて使わなくても、キスして抱き合うだけで、全部分かるから。
でも、時々思うんだよ。
わたしもジャスミンみたいに触れるだけで分かったら、どんなにいいだろうって。
貴女の事、もっともっと愛することができるだろう、って。
「そんな事は出来ません。私は今のウメコが大好きなの。泣き虫で、オッチョコチョイな胡堂小梅ちゃんが、世界で一番大好きなの!アンダースタンド?」
微笑んだ後でペットボトルに口をつけて水を含んでから、ジャスミンはそれをわたしに口移ししてきた。
「ん・・・んっぅ・・・ん、っ・・・」
コクン、とレモンの味がする冷たい液体が喉を通っていった後、鼻の奥に通る甘い吐息の匂いに夢中になりながら、ちゅるんと舌を吸い合った。
唇を離してから舌先を触れ合わせたり、口元を舐めたり押し付けあったりしながら・・・はちきれそうな『好き』を伝えるように、彼女の匂いと石鹸の匂いのする肌にキスを落としていった。
首筋にキスしたら、肌が小さく震えた。
「やんぁ・・・あっ」
両手を硬く、かたく繋いで鎖骨に唇と歯を押し当てたら、泣きそうな声が上がった。
柔らかい胸に吸い付いたら、手を振り解かれて頭を強く抱きかかえられた。
「・・・ジャスミン?」
「やだ」
「何が?」
「やだやだやだ、やだもん」
「だから何が!?」
「ジャスミンじゃないよ、私の名前。名前で呼んでミソ、せ〜の・・・」
心臓、ドキドキしてるよ。
かわいい。
すっごく、かわいい。
だいたい二秒、間を置いた。
「・・・茉莉花、大好き」
もう何にも考えられない。
覆い被さって、また口付けた。
濡れた音を立てて口の中を貪りながら、彼女の胸の膨らみに触った。
その後、乳首にキスした。
わたしの口の中で、舌先に弄われて固く尖っていく。
ちょっと強く揉みながら、左右交互の膨らみにキスした。
おへその中に舌を挿し込んで動かした後、後ろに回って肩口に齧り付いた。
「は・・・・・・んっ」
さっき噛み付かれた仕返し。
仰け反る身体を抱き締めながら、そのままゆっくりゆっくり、肩から背中、お尻まで唇を移動させていく。
部屋の中は暗いのに、濡れた跡が光ってみえた。
抱く度に、抱かれる度に、お互いに全く違う部分をその都度見せ合ってるような気がする。
声も、顔も、震える身体も。
「ああん、そんなに・・・舐めちゃだ、め・・・」
ギシッ、とベッドが軋む。
女の子の場所は、追いつかないほど濡れてた。
舌先で蜜を舐めとっても、ちゅるちゅる音を立てて啜っても、溢れ返ってくる。
ちょっとずつ粘り気を帯びていく白い蜜の匂いに、頭がくらくらする。
指先で広げて、中に舌を差し込ませて柔らかい部分を舐め回した。
そこを溶かした後、うっすら汗ばんで紅く染まったお尻の谷間に顔を埋めて、薄桃色のすぼまりに蜜で濡れた舌を伸ばした。
「あ・・・きゃん、っ!やん・・・ゃ、ぁぁん・・・」
(こっちが好きでしょ?いやなら止めよっか?)
「や、だ・・・やめちゃやだ、ぁ・・・いじわる、ばか・・・」
触れる場所に『ことば』を纏わせる。
舐め上げるたびに、ヒクヒク震えてる。
(ばか、っていわないで・・・)
感じてるのは分かってたけど、わざと意地悪っぽく責めた。
舌先を尖らせてぬるっと内側にこじ入れて、くちゅくちゅ動かした。
後ろを舐めながら蜜が滴る部分に中指と薬指を挿し込んで往復させながら、人差し指で赤く尖った核を転がした。
蕩けてる、わたしも、彼女も。
泣き声みたいなジャスミンの声が、遠くに聞こえるように感じた。
「あぁぁん、はぁっ、はぁっ・・・もうだめ、いくぅ、ぃ・・・っ!!」
ぐいっ、と背中が弓なりになってからビクンと震え上がって、両方が締め付けられる。
崩れ落ちる身体をゆっくり抱きとめて、軽くキスした。
「ホントは、ヤキモチ妬いたから噛んだんだよ」
「へ?」
しばらくして、彼女はさっきみたいにレモンウォーターを口にしながら言った。
「ウメコの事、あの人は一年前は独り占めにしてたんだなって」
『抱いて』のコト、読み取られた。
・・・ごめん。
でも、違うんだよ、さっき考えてたことはそんなつもりじゃなくって・・・
「分かってるよ。あのね、誰かのことでヤキモチ妬くのって、初めてだったの。ヤキモチ妬かせてくれてありがとう、な〜んて。それに・・・」
謝ろうとしたわたしに、ジャスミンは続けた。
「一年前に焼いたヤキモチは、今美味しくいただいてます。お後が宜しいようで〜。」
ジャスミンはペロンと舌を出して微笑んで、ペットボトルを差し出してきた。
二人で笑った。
可笑しくて、ただ大笑いした。
『恋ゆえの勘違い』も、もう笑い飛ばせるだけの力がついてた。
ううん、貴女がわたしを、一日ごとに強くしてくれるんだ。
今から、もっといっぱい笑わせてあげるよ。
悲しいことも、分かち合おうね。
「ウメコ」
「んんんーん?(何じゃらほい?)」
残った水を飲み干そうとした時、ヘンに作ったような感じでジャスミンは口を開いた。
「今度は裸エプロンでなさるの?ダ〜リ〜ン、愛してるっちゃ〜〜〜〜」
ブッ!!!!
ちょっとだけ想像して、なぜかツボに嵌って口の中のものを思い切り噴き出して・・・・・・
・・・・・・。
濡れた顔で眼を見開いて、凄く恐い顔で睨み付けてる。
やばい、どうしよう。
「まりかちゃん、よいこつよいこ・・・」
「怒れる子。・・・こるぁあああああああ!!!!」
「ちょっと、そっちだっていけないんじゃん!笑わせるからいけないんだよ!!」
「おだまり!おしりペンペンするから、こっちおいで!!」
結局このあと不本意なプロレスごっこをやって、二人揃って筋肉痛になったのは言うまでもない。
fin
ここからはアホ臭いので、見たい方だけどうぞ、どうか・・・。
a strange day 2
エマージェンシーコールに導かれて、わたし達がたどり着いた先は古ぼけたお寺。
アブレラをデリートしたから暫くは見なかった、アーナロイドにイーガロイドがたくさんいる。
こいつらを束ねてるアリエナイザーの姿は見えないけど・・・
「いがいがくん諸君、おいっす〜。覚悟いい?」
ホントにもう、戦う前から思いっきり呑気なんだから!
彼女曰く「いがいがくん」は、相変わらずふてぶてしい態度で挑発してくる。
あったまきた!
「ジャスミン、一気に行こう!」
「合点承知!ウメコ、チェンジスタンバイ!!」
「ロジャ・・・」
ギギギッ、ガリガリガリガリガリ!!!!
「―――――――――――――ッ!!!!」
イヤな音!!
ライセンスから手を離してから、思わず耳を塞いだ。
石畳を何かが引っかくような音が、当たりに劈く。
休戦状態になって、一斉に音のする方向に首を向ける。
直後に竹林からドサリ、と、重たい音がして、何かが転がってきた。
「うわっ、やだ・・」
「おいたわしや・・・ナムナム」
出てきたのは手配中のアリエナイザー、レサグヤ星人ルレグ・・・伸びちゃってるけど。
身体のあっちこっちに足跡が付いてた。
やだ、アリエナイザー同士の争いごととか?
ほぼ同時に草むらが動いて、人が出てきた。
目が据わってて、物凄い殺気。
全身黒ずくめで、上は右袖が破れたレザーコート、下はレザーズボンに・・・左足だけウエスタンブーツを履いてる。
それがまたとても重たそうで、あっちこっちに錘やらプレートがたくさん付いてる。
ルレグの身体に付いてた足跡の意味が、何となく分かった。
「今・・・俺を笑ったかぁ?」
一度ため息を吐いてから、気だるそうに低い声で口を開いた。
・・・暗そう。
うらぶれて、捻くれてるのが一目で分かる。
どう見たって、アリエナイザーやイーガロイド達よりも危険だよ。
「あっ!」
次の瞬間、真っ只中に飛び込んで重たそうな左足を身体ごと叩き付けた。
べキッ、という音がして一体のアーナロイドが爆発する。
そして振り向きざまに、キックを立て続けに放って仕留めていく。
わたしもジャスミンも男の人の蹴り技に見惚れてた。
多分、キックだけだったらSPDの誰でも適わないと思う。
っていうか、あの左足で蹴られるの・・・可哀相。
「お前らはいいよなぁ、どうせ俺なんか・・・・・・」
「もう、パーフェクトもハーモニーもないんだよ・・・」
ぶつぶつ独り言を言いながら、左足だけで文字通り蹴散らしてしまってた。
とりあえず、これにて一件コンプリート。
「ねぇ・・・」
「うん。何か楽しいのかな?」
笑ってる。
襟を正しながら、こっち見て笑ってる。
目は笑ってなくて、顔だけが笑ってる。
ジャスミンは男の人を、まるで珍しい動物でも観察するように見た。
ガチャガチャ音を鳴らしながら近付いてきてくる。
そんな笑顔でこっちこないでよ!
「あなた達は、私が守ります。」
ん?・・・これって、ナンパ?
それにしちゃセンスのかけらも何も無い、あまりに不躾過ぎる。
わたし達はスペシャルポリスの・・・って説明したところで、会話が通用しそうになさそう。
「とりあえず、私達付き合ってるから、ムリ!不穏当な発言、残念!バイナラ」
どうしようと考えてるわたしを尻目に・・・ジャスミンは言葉の刀を振り下ろした。
お寺の鐘が鳴った後、カラスが鳴きはじめた。
あっけらかんとした感じからのベガスラッシュみたいな鋭い一言に、男の人は唖然として立ち尽くしてる。
可哀相・・・。
「ふられたのか?」
また変なのが出てきた。
同じ様なカッコで、顔に傷があるけどちょっとだけ穏やかそうな感じの人。
「・・・どうした、相棒。笑えよ。笑え・・・」
「兄貴、おかえり。」
「ただいま」
「さぁ、行こう。兄貴の作った麻婆豆腐、食べたいなぁ、俺・・・・・・。」
『相棒』は肩をそっと抱き寄せて、しょぼくれる『兄貴』と一緒にまた草むらの中に消えていった。
何か凄く幸せそうで・・・・・・気持ち悪いよう。
「どうした、相棒。笑えよ、笑え」
「相棒って言うな!!」
「さぁ?・・・行こう。相棒の作った麻婆豆腐、食べたいなぁ・・・」
「相棒じゃない!だいたいあんなに陰気じゃないもん、わたし達!」
そうだそうだと言いました、と、彼女は笑った。
「相棒」って言い方に思わず誰かさん達の顔を思い出しながら、ルレグを連行するために連絡を取った。
fin
バカ兄弟GJv
ジャスミン(ですよね?)、こいつらの世界にはいっちゃダメだvv
ツインカム最高!!
個人的には前半の話が好きかなぁ・・
Hだけど切ない思いが伝わってくる描写が素敵です。
>>110 PC無くてAチャン見た事ないんだけど、どんな意地悪な事言われたのかな?
>>111 あゆ美ちゃんがキツいセリフ言う役だったってことです。
女王様キャラですね(笑)。
>>112 なるほど、外見はそういうイメージだけど、素の彼女にはやれそうもないね・・
最近のTVやグラビア観るとあゆ美も美香も随分大人っぽく綺麗になったね。
いろいろ経験して一皮剥けたって感じかな?
そんな二人の超ーラブラブなのも読んでみたいな‥
「久しぶり‥」
「綺麗になったね‥」
みたいな。
今朝、あゆ美ちゃんからの電話で目が覚めた。
遅刻した、って泣きながらのモーニングコールだった。
「とりあえずさぁ、落ち着こうよ」
「でも・・・」
「泣かなくていいじゃん。今日雨でオフだって言ってたし、泣く理由ないでしょ〜?ん?」
「悔しいもん、わたし。遅刻なんてバカだよ・・・」
あゆ美ちゃんには申し訳なかったけど・・・ドキドキしてた。
泣いてるのが、どうしようもないくらい可愛かった。
ずっとずっと、こうして泣き声を聞いてたいくらい可愛かった。
それでも、早く会わなきゃ彼女がどうにかなってしまいそうな感じに思えて仕方なくて。
「じゃ、今日遊ぼうよ。部屋来る?」
「うん、いい?」
「あ、やめやめ!あたしがあゆ美ちゃんの部屋行ったげるよ。」
「いいよ、わたし大丈夫だから」
「だ〜め!何かあったらどうするの」
「・・・みかちゃ〜ん、ありがと〜。」
「あのね、もうそんな声出さないの!泣く子はきらいよ」
私だって泣き虫なのに・・・うそだよ、ごめん。
別に体調悪そうでもないし、どうなるわけでもないけど。
電話を切ってから、身支度をはじめた。
「あ、おはよ。」
傘をたたんで部屋をノックして扉を開けて、鼻を擽ったのはシナモンとバターと、パンの焼ける匂い。
「何作ってるの?」
「ハニートーストだよ。朝食べてないでしょ?」
「何で分かったの?」
「美香ちゃんのお腹鳴った音が聞こえたから」
「うそ?」
「うそ。」
少し鼻声だったけど泣き止んでた。
よかった、って思いながらテーブルに着いて、彼女をじっと見た。
表情がコロコロ変わるの、猫みたい。
上手だなぁ、あゆ美ちゃんの料理って。
甘さ加減とか、シナモンの匂いも丁度いい。
多分私が作ったら、べったべたに甘くなるんだろうな・・・。
またこぼしてる!汚れるのに。
あゆ美ちゃんはパンくずが自分の服にかかるのを一向に気にするわけでなく、美味しそうにトーストを齧ってた。
「おえん(ごめん)」
「口に物入れて喋っちゃお行儀悪いよ、もう」
「美香ちゃん」
「ん?」
「美香ちゃん、あたしの彼氏みたい。いっつもわたしに『男だったらあゆ美ちゃん彼女にしたい』って言ってくれてるし、お世話焼いてくれるし。うれしいよ」
・・・おかしい?
ホントのことだよ?
あゆ美ちゃんが、大好きだもん。
今だって、胸が破裂しそうなんだよ?
笑うあゆ美ちゃんを、じっと見た。
ちょっと、黙った。
顔を見たら、バターとハチミツが少し、口元についてた。
「バター、付いてるよ」
「美香ちゃん、拭いて」
うん、って指で拭こうとしたら、
「指じゃなくって、あの・・・・・・口で拭いて」
え?何で?
遊びなんかじゃなくて?
片想い・・・じゃなくて?
本気で好きになっていいの?キスしていいの?
声震えてるよ?
私まで、泣きそうになるじゃん・・・。
「拭いて、いい?」
「いいよ・・・美香ちゃんだったらいいから。ごめん、あたし・・・」
同じだったんだ。
考えてること、想ってること、同じだったんだ。
唇で、あゆ美ちゃんのバターを拭いた。
シナモンとはちみつの匂いがしたけど、あゆ美ちゃんの匂いもした。
甘くて、優しい匂いがした。
唇、柔らかいんだ。
女の子の唇って、こんなに柔らかいんだなって思った。
一瞬触れただけなのに、あゆ美ちゃんの全部が分かるような気がした。
「今流れてる曲、なあに?」
キスしてから、何となく恥ずかしくなった私は部屋に流れてた音楽に思い出したように反応してた。
「あ、これミスチル」
「なんて曲?古い?」
「うん。『kind of love』ってアルバムだよ。」
答えるあゆ美ちゃんの顔も、まっかになってる。
――車の中でかくれてキスをしよう 誰にも見つからないように――
――君は泣いてるの?それとも笑ってるの?細い肩が震えてる――
凄く静かなメロディだった。
どうしてもダンスに使うアップテンポな曲ばっかり聴いたりするから、こんな曲聴く機会があまりない。
でも・・・変なの。
詩の内容、今の私たちみたい。
特別ロマンチックなシチュエーションじゃない、生活感のある部屋の中。
何でもないけど、とにかくハッピー。
『ハジマリ』って、こんななのかな・・・?
「意地悪」
「なんで?」
「狙ってたでしょ?」
「は?」
「だから、確信犯!」
「美香ちゃんも、付いてる」
今度は、あゆ美ちゃんがキスしてくれた。
一回触れて、口元をペロッと舐められた。
照れ隠しのひねくれた気持ちが、少しずつ素直に戻っていく。
あゆ美ちゃんのばか、もうこれで文句言えないじゃん。
はじめてのデート・・・この歌の真似、してみたいな。
「レンタカー、借りようよ。ドライブしよ」
思い立ったら何とやら、私は彼女の手を取ってた。
fin
甘くてラブラブで良かった!!
なんか読んでてドキドキしますね。
あゆ美ちゃんは安全運転でドライブ好きって言ってたけど、美香ちゃんはどうなんだろう?
運転も激しそうな感じ・・
美香「ハンドル握ったら、変わるのよ!」
あゆ美「美香ちゃんやめて、やめて〜〜!!」
東海道でいこうぜ〜〜ベイベ〜〜♪
すまんかった、書いてみたかった。
前ラジオで後ろちょっとぶつけちゃったとか言ってた<美香の運転
あぶなっかしい感じだと思う…w
ちょw
この二人は結構、女子にも人気のようで。
じゃドライブはあゆ美ちゃんの運転って事で・・・
今日スピリッツやっと買えたんだけど、今こんなにボーイッシュで綺麗なんだ・・参りました。
二人並ぶとあゆ美男役、美香女役って感じだけど、中身は正反対だから、どうも複雑だね・・・。
美香の話を聞くと、なんか友達(元カノ)とカブるなぁ。
その娘も美香と似たような兄弟の構成(下の兄弟が弟or妹)だし。
性格も少し強引っていうか、勝ち気なんだけど
好きな人の前だと結構素直になりそうな気がする。
何にも言わないであゆ美ちゃんの腕にしがみつく美香ちゃんとかを想像した。
「どうしたの〜?なんか言ったら?」「・・・・(幸せ)」みたいな。
>>129 あ〜、まさにその通りw
いきなり膝の上に乗ってきたり、腕組んできたり、でも照れて何も言えない感じな訳ですよ。
スピリッツのグラビア見て思ったんだけど、あゆ美&美香のグラビアとかリクエストしたらやってくれないかな?
前にヒーロービジョンの袋とじで二人のグラビアあったけど、すっごく良かったから…また見たいな。
>あゆ美&美香のグラビア
いいねぇ
可能性があるとすれば、プレイボーイくらいかな
以下ただの妄想。
塊魂あたりで直球のガールズポップなナムコオリジナル曲をふたりに歌ってもらいたい。
デカも塊もCDはコロンビアから出てるんだし、太鼓で戦隊の曲とかあって繋がりもあるしいけるべ。
ゲーマーにしかわからないようなネタですまん。
いや、いいのですそれで。
>>133 プレイボーイなら思い切りラブラブで撮ってくれそうだね。
リクエストしてみよう!
あゆ美スレでも話題になったけど、牡丹と薔薇のリメイクを
あゆ美&美香でキボン
撮影の合間に2人でごっこしてたみたいだし
美香ちゃんに牡丹役はかなり難しいかと・・
あゆ美ちゃんのカヨ役はいけそう。
それもだけど、ここの板にもある「LOVE MY LIFE」って映画のヒロインをもしこの二人がやったらと思うと・・・w
あああああ見たい
皆はジャスミン目線とウメコ目線、どっちのSSが好きなのでしょうか?
どっちかといえばウメコ目線。
二人とも好きだけど、どちらかと言えばジャスミンが好きなのでイメージを膨らませやすいと言うのもあるかも。
書くときもなんとなくウメコ目線で書いてるかなぁ?
どちらも好きだけど、個人的にはジャスミン目線かなぁ
落ち着いた独白はジャスミンの方が読み易いと言うか、ウメコは女らしさを前面に出した感じだとちょっとだけ違和感があるから
ウメコはじゃじゃ馬っぽいイメージがあるからかな
でも、結婚詐欺の話のときのウメコとかを見るとそうでもないし、ウメコ目線も当然好きです
144 :
141:2006/12/02(土) 13:06:17 ID:5wYVtexZ
なるほど・・・
今からクリスマスのお話を書こうと思うんですが、読み手のみなさんはどっちが好きかなとおもいまして。
書きやすいのはジャスミン目線だけど、やっぱりウメコ目線の方が皆さんはお好きかなと。
どちら目線でも無い、二人を客観的に描いた話もたまにはいいかな…?と思いました。
そういえば、二人はもうすぐお誕生日と言う事で…
おめでとうの気持ちを込めて、明日の午前中でも一つ投下しますね。
onegaisimasu
148 :
名無しさん@秘密の花園:2006/12/03(日) 19:10:05 ID:dASumA0l
正座しておまちしております
あゆ美&美香で投下します。
ショートヘアーになったあゆ美ちゃんとプライベートで会うのは久しぶりだった。
随分と大人っぽく綺麗になったなぁ…と思うけど、
話してみると、何でもない事でよく笑う以前の彼女のまんまで、私は何となくホッとした。
私の部屋のベッドの上に寝転んで、彼女は自分で持ってきた雑誌を何だか真剣な顔で見てる。
「何見てんの〜?あゆ美ちゃん」
私も彼女の横に寝そべって雑誌を一緒に見る。 「ジュエリー特集?」
「うん、可愛いのいっぱいあるよ」 「あ‐、こんなのいいね〜」
「お互いに、もうすぐ誕生日な訳だし」 「あ、そうだね」
私たちの誕生日は三日違い。 「私も、美香ちゃんとおそろいの指輪とか欲しいな〜と思ってさ」 「へ?おそろい?」 「え、いいじゃん別に‥」
「それって、ペアリング?」 「う〜ん、そんな感じかな?」 あゆ美ちゃんはサラリと答える。
でも、女同士ペアリングって‥
ちょっと意味深じゃない?
「ねぇ、美香ちゃん…」
急にあゆ美ちゃんは私の上に乗っかってきて、キユッと抱き付いた。
「…どうしたの?」 「なんでもないよ…」 そう言いながらあゆ美ちゃんは、私のほっぺたや髪の毛を触って、猫みたいに甘えてくる。 「あれ〜?あゆ美ちゃんが甘えるなんて珍しいね〜
どうしちゃったの?」
私の問いかけに答えずに彼女は、私の耳たぶに軽く唇をあてて、ふうっ、と息を吹き掛ける。
「くすぐったいよ〜〜」
私は身をよじらせて冗談めかしたけど、本当はドキドキしてた。
「美香ちゃん‥、あっためて…」
彼女は切ない声でそう言って、私に擦り寄る。
「なんか、今日のあゆ美ちゃん、いつもと違うよ‥」
私は彼女の頭を撫でながら、しばらくの間その身体を包み込むようにして温めてあげた。
「あったかいよ…」
可愛い声で、耳元で囁かれると私は、微妙に気持ちが高ぶってくる。
ちょっと身体を離して、あゆ美ちゃんの顔を見つめて言った。
「もう、そんなに可愛いとキスしちゃうぞ」
「…‥いいよ」
あまりにも素直な返事に拍子抜けしそうだったけど、もう、すっごく彼女が可愛くなって…
チユッ、と一回唇を吸った。
次に、彼女が私の唇を吸って、くすっと笑った。
…まいったなぁ…もう…
もし私が男なら、彼女をめちゃくちゃに抱いてしまったかも知れない…。
でも一応女の子だから、我慢した。
「あゆ美ちゃん‥?」
「ん?」
「あたしを誘ってる?」
「う〜ん、そうかも‥」
と言ってあゆ美ちゃんは、私の唇を指先でそーっとなぞって、またキスしてきた。
「…んっ…‥ん…」
ほんのちょっとだけ舌先が触れ合うと、私はみぞおちの辺りがキュンと締め付けられた。
「あゆ美ちゃん?…大人のキスしてみる?」
「うん、しよ……」
確認し合ってから、ためらいがちに舌を絡めてみた。
すごく柔らかくって、あったかい…
女の子の唇って気持ちいい‥って言うか、
あゆ美ちゃんの唇だから気持ちいいのかな?
なんて考えながら…
優しく、優しく、『大人のキス』を交わした…。
私、やっぱりあゆ美ちゃんが好き…。
キスしながら、強くそう思った。
時々わざと素っ気なくしちゃうけど、本心じゃないからね。
好きだからちょっと意地悪しちゃうんだよ。
「ごめんね…」 「え?なに謝ってんの?」唇を離して、キョトンとした顔で彼女が覗き込んだ。
「なんでもないよ」
はぐらかすように枕元にあった雑誌に目をやると、
「あゆ美ちゃんとおそろいのペアリング、欲しいな」と私はぽつんと呟いた。
「ホント?じゃ誕生日に交換しようよ!」
あゆ美ちゃんが嬉しそうに言う。 「あたし誕生日まで待てないよ。今から買いに行こうよ!」
「今から?」
「いいでしょ?ね?」
私はどうしても、今日欲しいと思った。
デカレンジャーが終わってから、あんまり会わなくなって、
二人とも馴れ合うのが苦手なタイプで、距離を置くようになってしまった事…気になってたよ、私も。
今日、あゆ美ちゃんが切り出してくれたおかげで自分の気持ち確認できたから。
ペアリングでもっと心が繋がるといいな。
身に着けてると、離れていても側に居るような気持ちになれたらいいな。
「ありがと…だいすき…」とあゆ美ちゃんに聞き取れないくらい小さな声で言った。
「え?なんか言った?」
「もうなんでもないったら〜早く買いに行こうよ〜」「せっかちなんだから、美香ちゃんは」 「あゆ美ちゃんがのんびりすぎるんだよ〜」 私はあゆ美ちゃんをからかいながら、身仕度をして部屋を出た。
夕暮れの街はすっかりクリスマス一色で、私たちは人混みに紛れて歩いた。
歩きながら手と手が触れた時、どちらからともなく自然に手を繋いだ。
これから寒い冬…
身体と心を温め合える友達がいてくれて良かったよ。
これからはもっともっと仲良くなろうね。
握った手があったかくて、幸せで…
私はその手をずーっと握っていたいな…と、素直にそう思った。
.END
二人はプライベートではあまり会わないけど、こんな関係であって欲しいなという気持ちで書きました。
また何か思いついたら書かせて頂きます。
外回りで寒い思いで帰ってきて、温まりました。GJですた。
また、是非書いてください!
好きだから意地悪・・・もうSです、Sとしか・・・w
カタカナの変換ミスが二ヶ所ほどありました。読みにくい点お許し下さい…
感想を書いて頂けるとやっぱり嬉しいですね。
またなんか書こう、っていう気になります。
有難うございます!
そりゃそうです、読み手あっての書き手です。
お待ちしてますから、気軽に投下してください。
むぅ〜っっ!
もうジャスウメ、あゆ美香の波間に、ずっと漂っていたいよ・・・。
まとめサイトほしいよ。誰かおねがい。
また特撮やってくれないかねぇ
ここのスレの住人さんは、何て言うか、皆さん優しいですね…、とっても居心地いいですよ。
前スレからの流れで、連帯感が生まれてるような気もするし。
こんな感じで続けて行けたらいいですね。
う〜ん次は何書こうかな?
実は、怨み屋さんの話とかすごい待ってますよ!
色んなオリジナル設定の二人をたまに読みたくなるし、それ読んだらツインカム読みたくなるし。
前スレのストリートミュージシャンの美香ちゃんも、OLの二人も、保育士もいいし、女医あゆ美先生も。
162 :
名無しさん@秘密の花園:2006/12/05(火) 23:14:44 ID:bnYLoqXx
誰かSS書いて〜。お願いします!!
いろんなSSがあって、うまくバランスがとれてるんじゃないかな?
特撮から独立して正解だったと思う。
という事で、新作お待ちしてます!!
刑事黄桃を今書いてます。
少し早いクリスマスネタを落とします。
もしかしたらその間に短編落とすかもしれないので、どうかお待ちくださいますよう・・・m(__)m
>>164どうぞよろしく!
ジャスミンとサキュバスがメインで、ウメコがチョイ役の話書いたんですが、
ここか特撮か、どっちがいいでしょうか? ダーク系ではなくどちらかといえばラブラブですが、迷ってます。
>>166 ざっと見てみるとかなりダーク系の様ですね。
全然ダークな話ではないので、特撮でもスレ違いでしょうか?
すみません何も分からなくて。
とりあえず、特撮スレで聞いてみよう。
とにかくここではスレ違い。
ありがとうございます。
聞いてみます!
サキュバスの出てくる話を、特撮@百合スレに投下しましたので、よかったら見てやって下さい。
サキュバスネタは一度書いてみたかったので…。
また、OLあゆ美&美香の続きも考えてる所です。
>>170 166です。
どうしてサキュバス絡んだら陰湿なもんになると、自分の固定観念がありまして。
きつい言い方になり申し訳なかったです、後で読んでみます。
OL美香ちゃんとあゆ美ちゃん、キス以降の進展を楽しみにしてます!
チョンマ〜ゲ〜 m( _ † _ )m m( _ † _ )m m( _ † _ )m チョンマ〜ゲ〜
>>171 スレ違いなら修正していきますので、率直な感想聞かせて下さいね。
特撮百合スレは、ほとんど人がいないみたいなので・・・
怨み屋さんと美香ちゃんにwktk
怨み屋さんと美香ちゃんのハードラブ書いてみようかな?
どんなのがいいかな?
いや、もうこれは作者さんにお任せです。
多分一番難しいシチュエーションだと思うから。
あゆ美ちゃんはWiiドラクエ声優出演予定で、美香ちゃんはWiiが大変お気に入り。
ってとこから妄想膨らまない?
178 :
164:2006/12/09(土) 09:15:54 ID:S3tydNgp
クリスマスの話、できあがりそうなので今晩か明日の朝投下します、もうちょっと時期外れですがどうかよろしくお願いします。
ワクワクでお待ちしてます。。。
元内妻ら2人殺害、朴日光被告の上告棄却…死刑確定へ
1995年1月、名古屋市内で元内縁の妻を刺殺し、その後、福岡市内でタクシー運転手を殺害したとして、
殺人、強盗殺人などの罪に問われ、1、2審で死刑判決を受けた住所不定、
無職朴日光被告(59)の上告審判決が24日、最高裁第2小法廷であった。
中川了滋裁判長は、「短期間に相次いで行った犯行で、殺害の態様も冷酷かつ非情、残忍。
遺族の処罰感情も厳しい」と述べ、朴被告側の上告を棄却した。
これにより、朴被告の死刑が確定する。
ttp://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20061124-00000403-yom-soci
刑事黄桃、投下します。
ベタ甘です、エロシーンも少しベタ甘いので注意。
投下してるときに連投規制食らうのが嫌なので、立ち上げ直してID変わるかも知れませんがあしからず。
では。
scene 1 「beautiful day」
構えたまんま、円を描くようにゆっくり動く。
どっしり腰を落とした彼女に痺れを切らしたわたしは、先制攻撃を仕掛ける。
「はっ!」
ハイキックからのバックスピンキック・・・派手な大技は得意中の得意。
だけど彼女は軽く見切ってからワンツーパンチからボディーブロー、ミドルキックと反撃してくる。
「えいっ!」
「やぁっ!」
力六分くらいで得意な技を確認し合う様に打ち合いながら、サイドキックをピタリ、とお互いの顔の前で止めたところでトレーニングルームのチャイムが鳴った。
表情を緩めて、手をパーン!と叩き合ってから、シャツを脱いでアンダー一丁になってスポーツドリンクを口に含んだ。
今日はクリスマスイブ。
恋人同士の日、それはもちろんだけど、わたし達にとっては何より今夜から一緒の部屋で生活をはじめる『記念日。』
ジャスミンもわたしもかなり浮かれてるから、空いた時間を利用して高鳴る気持ちを押えるようにスパーリングをしてた、という訳。
部屋の荷物は全部わたしの部屋に運び終わってて、あとは彼女だけ。
ハッピーな気持ちで聖なる夜を迎えたいから、涙を堪えて前の日の夜は一緒に過ごさなかった。
いつもどっちかの部屋で寝泊りしてたから、一晩逢えないだけで『いろんな意味で』淋しくなってて・・・・・・
「あ〜れ〜、御止めになって〜、御無体な理不尽な〜〜〜〜」
「止めないモン!よいではないか、よいではないか〜〜」
汗まみれになって肩で息をしてる細い背中に、甘い声を纏いながら抱き付いてみる。
今さら汗の匂いなんて気にもならないし・・・ジャスミンの匂い、全部好き。
「ダメだよ、小梅ちゃ・・ん。もうちょっと我慢しよ」
「え〜〜!スキンシップだよ」
「ノンノン、今のウメコ・・・多分スキンシップが寝技の実技指導になっちゃうからダメ!」
ちょっと考えてたヘンな事も読まれちゃってた。
ケチ!
別に今さら減るもんじゃないし、『公私で区別は付ける』って約束も守ってるから、触るくらいいいじゃん。
・・・それに昨夜、淋しかったんだよ?
「きゃぁん!」
「きゃぁん!だって!可愛い〜〜!」
「ちょっとお待ち!」
後ろから胸を鷲掴みにされた後、ジャスミンは顔を赤くしながらわたしを追いかけて来た。
・・・ホントに嫌がってる?
【あら〜〜、元気だこと・・・こらっ、まだ勤務中よ?】
ホログラムの起動装置が作動して、子犬みたいにじゃれ合ってたわたし達に聞き慣れた声が割って入る。
スワンさんは怒ってるような感じじゃなかったけど、さすがに恥ずかしくなったから身体を離した。
【あ〜〜〜〜あ、見てられないわね。ペナルティよ、二人ともパトロールがてらにお遣い行って来てくれない?】
スワンさんはちょっとウインクする。
「お遣いって、何ですか?」
【パーティやるわよ。知り合いのトコにご馳走予約してるから、取りに行って欲しいのよ】
クリスマスケーキ、ローストチキン、クラブサンドイッチ・・・色んな食べ物の単語が浮かぶわたしの頭を、彼女は軽く小突いてきた。
その後【あ、そうだ、】と、スワンさんはさらに続けた。
【明日のあなた達の夜勤、明後日にずれちゃったからオフよ。いい!?】
何か、色んなことを想像した。
今晩どうしようかとか、どんなふうにしたら喜んでくれるかな、って・・・
多分、分かってるよね?
スワンさんと話し終えた後、今度はジャスミンが寄り添うようにくっ付いて、にじり寄ってきた。
スキンシップもダメだって言ったの、そっちの方だよ?素直じゃないんだから!!
「やん、ばかぁ!」
「まねっこだよ、お先に〜〜!!」
仕返しされるみたいに胸を揉まれた後、かけっこしながらシャワールームに向かった。
scene 2 「don‘t cry your love」
十二月の道路は、とにかく混んでた。
外は凄く冷えてて空の色はとてもどんよりしてて・・・ホワイトクリスマスになるんじゃないかって、天気予報じゃそんな事言ってたっけ。
「明日、どうしよっか?」
スワンさんの言いつけどおりにパーティー用のケーキやチキンを取りに行った帰りの車中、ジャスミンは思い出したようにわたしに問い掛けてきた。
「あ、ホント・・・どうしよ」
わたしも思い出して答える。
夜勤のはずが急にお休みになって、何も予定を入れてない。
もし前から分かってたんだったら、レストランで食事でもした後でどこかで遊んでから、寒空の下で海を見ながら・・・ってなるんだろうけど、多分もうどこも予約でいっぱい。
色んな意味で『はじめてのクリスマス』だから奮発してお祝いしたいけど、別に何処かに行ったりしなくてもそれはそれで充分に幸せ。
昔だったら我侭ばっかりで、こうはいかなかったんだろうけど。
「いいよ、別に。ジャスミンと一緒だからどこも行かなくてもいいもん。うん、二人っきりで部屋に居ようよ」
思ってたことを、素直に口にした。
・・・ヘンな間が流れてる?
「な・・・何よ!思ってたこと、言っただけじゃん!笑わないでいいでしょ!」
後ろに乗ってるマーフィーがからかうように一回吠えた後、まっかっかになったわたしを見てにゃははと笑い出した。
「ちょっと背伸びして、大人になろうとしてる?」
「してません!ホントのことだもん!・・・成長したんだよ、わたし・・・」
「何か私とウメコ、入れ替わっちゃってるね。」
「入れ替わるって?」
ヒューと口笛を吹いた後でチッチッチと舌打ちしてから、彼女は言った。
「前だったら多分ウメコの方が『どっか行く!』って駄々こねてたのに、今私の方がだだっこになりそうだなって。・・・ドキがムネムネしてるよ、雪降ったら最高なのに。」
相変わらず独特の言い回しでそう言ったジャスミンは、子供みたいにはにかんでた。
綺麗な横顔がとても可愛くて、今まで見た中で一番の笑顔。
「明日クリスマスプレゼント買いに行こうって思うんだけど〜・・・嫌ならいいよ?」
嫌なわけないよ、意地悪!
今すぐ抱き締めたい・・・けど運転中だし、マーフィーもいるから止めとこっと。
デカベースに帰り着いたのは夕方に差し掛かる頃。
「おお〜〜う、アンビリ〜〜バボォ〜〜。」
ブリーフィングルームに入ってみるとクリスマスツリーが飾ってあって、カラフルな電飾がキラキラ光ってる。
多分ホージーさんとセンさん、テツがツリーやクランツの飾り付けをやったみたい。
大雑把なわたしが言うのもアレだけど・・・ものすごくごちゃごちゃしてる。
「二人とも、お帰りなさい」
「遅いぞ」
「仕方ないでしょ、泣いちっち。道路混んでたんだから。ね、相棒?」
「相棒っていうな!」
そういえばボロボロになってた去年は、毎年やってたこのパーティには出ないでジャスミンと二人で過ごしたっけ。
でも、それもむかしむかしのお話。
「嬉しそうだね、ウメコ」
「当たり前田のクラッカー!今日は幸せだもん♪そっちだってニコニコじゃん」
こんな感じで、もう普通に接する事が出来てる。
ヌボーッとした昼行灯がニコニコしてるのも無理ないよ、新しい彼女が出来たんだから。
どうしても、気になってた。
もちろん「未練」なんてダサいもんじゃなくて。
この人とはもうダメになっちゃった。
でもその時にいっぱい泣いたから今こうして笑っていられる。
いっぱい傷ついたから、ハッピーでいられる。
ううん、傷つくっていう形で・・・ジャスミンと引き合わせてくれた。
ホントに大好きな人に気付かせてくれたのは、この人のおかげだって。
だから、幸せになって欲しくて。
でもそう考えられるまでには「傷ついたから優しくなれるよ。傷つけられた分だけ、傷つけた人に優しく出来るんだよ」って、ジャスミンが教えてくれたからでもあるんだけど。
「そういえばセンちゃん、最近彼女出来たんでしょ?」
ノンアルコールのシャンパンをグラスに注いでたジャスミンとスワンさんが、ポツンと口を開いた。
センさんは照れ臭そうに頭を掻いてた。
「まあねぃ。ウメコに色んな事を教えてもらったから、遠回りも損じゃありませんでした」
「よかった!これで・・・」
彼女の名前を呼ぼうとした瞬間、パサリ、と布の落ちる音が聞こえて、次の瞬間・・・
「わっ!!」
「安心して見せ付ける事、出来るね。センちゃん、ウメコは私に任せてチョ!!」
言葉を続けるようにそう言って、後ろから抱き締められてた。
素手になって、いつもわたしがするみたいにちょっと顔を覗かせながら、抱き締めてくれた。
その後、皆でまた笑った。
ホージーさんは腕組みをして、テツは子供みたいに、そしてセンさんは、昔みたいに優しい感じで。
やっぱりこれで良かったんだよ、わたし達。
「何はともあれ、お疲れさま!」
スワンさんの合図で乾杯しようとした時、自動ドアが開いた。
真っ赤な衣装で、背が高くて、袋をぶら下げてて・・・って、ん?
「ボス!?」
「ドゥギーったら何してるの?」
「ボス?ドゥギー?何のことだ?俺・・・いや、ワタシは只のサンタです」
スワンさんの視線が、やたら冷たく感じた。
真っ赤な服はサンタクロースだけど・・・そんなにモフモフした毛むくじゃらのサンタさんなんていない。
だいたい、付け髭なんて意味あんのかなぁ?
パーティが終わる頃、わたし達はボスとスワンさんに呼ばれた。
「はい、これ」って、手渡されたのは長細い、小さな箱。
「ん?これなんですか?」
「ウメコ、今日みたいな日にそんな質問は野暮だな。こういう時は黙って受け取るのが礼儀だ」
「そうだそうだといいました、マル。・・・ボス、スワンさん、ありがとうございます。」
「いいのいいの。お部屋戻ったら開けなさい。ドゥギーと二人で選んだから・・・っていうか、今夜はその箱開ける時間、無いかもね〜。」
その箱がプレゼントだって理解するのと同時にスワンさんのことばの意味も分かって、ジャスミンもわたしも、一気に耳まで赤くなった。
scene 3 「shall we dance?」
ブリーフィングルームから部屋に帰るまで、ずっと手をつないでた。
もちろん手袋をしてない、裸の手。
いつもひんやり冷たい掌は、ものすごく熱かった。
握ってる間はずっと指をモジモジ動かしたり、時々キュッと強く掴むようにしたり。
だけどなぜか顔を見るのが、ことばを交わすのが恥ずかしくて、視線だけはまっすぐ。
一日通して見ても、こんなにソワソワしたジャスミンを見たのは初めて。
「ただいま。」
部屋の扉を開けてブーツを脱いで、真っ暗の部屋の中で・・・深呼吸の後に口を開いた、ジャスミンの一言。
もう、一緒に暮らすんだね。
「ただいま」も。
「おかえり」も。
「おはよう」も「おやすみ」も。
「だいすき」も、「愛してる」も。
いつでも言い合えるんだね。
これが一番わたしが聞きたかった、ジャスミンが言いたかった言葉だったんだ。
当たり前のことなのに嬉しくて涙が溢れて、頬を伝った。
ごめんね、「おかえり」って・・・言葉に出来ないよ。
「ただいま。ウメコもおかえり」
暖房もついてないのに、部屋の中はとても暖かい。
不精してしゃくり上げながら自分の頬に手を当てて「おかえり」って言ったわたしの身体を、彼女は優しく後ろから強く優しく抱き締めてくれた。
「ねぇ、とりあえず部屋あったかくしてお茶煎れよ。お土産のケーキもあるし」
「座ってていいよ、ビービー泣いてるから。ほらほら、おじょうさんお鼻チーンは?」
こうなってはじめて『二人っきり』を実感出来るけど・・・ばか。
お湯が沸くまでの間、二人でプレゼントの箱を開けた。
中に入ってたのはわたし達のシンボルカラーでハートの形で、お互いの名前の頭文字『M』と『K』があしらわれたモノグラムのペンダントが二つ。
「すごい」「かわいい」って連発しながらそれを輪に広げて、お互いの首に掛けた。
ボスとスワンさんが二人でデパートに出かけて選んでくれたんだろうな。
仲良さそうな二人を想像して、ちょっとだけ可笑しくなった。
「神様もサンタクロースも、ずっと居ないって思ってた」
ケーキをお皿に出してテーブルに着いてから、コーヒーを一口飲んだジャスミンは笑いながらぽつん、と口にした。
その言葉の意味は、何となく分かってた。
彼女は小さいときに、お父さんとお母さんに愛情をプレゼントされなかった。
楽しいはずのクリスマスだって、おばあちゃんと二人で過ごしてたって言ってた。
「でもね、何となく分かった。気付くの遅かった。神様は、ちゃんともう私にプレゼント、くれてたんだって。誰のところにも、クリスマスはちゃんと来るって」
「ジャスミン・・・」
「ごめりんこ、プレゼントじゃないね。ウメコは、私の・・・」
そこまで言ってから、りんごみたいに頬っぺたを赤くして瞼を閉じた。
わたしも目を瞑って吐息の匂いを辿るように、顔を近づけた。
――サンタクロースだよ?――
唇でそう伝えながら、唇に触れた。
一回だけ触って顔を見たら、震える瞳で見つめてくれるのが、声を上げて泣き出しそうになるくらい可愛かった。
「シャルウィダンス・・・?」
うん、そうだよ。
二人だけの、パーティだよ。
白い手をまた握り締めたら、今度はジャスミンがキスしてくれる。
つるん、と甘くて柔らかくて長い舌が入ってくる。
ちゅくちゅく舐め回されながら、舌を絡め返した。
鼻の奥に、コーヒーの匂いと甘酸っぱい匂いが届く。
歯を舐めてから、唇の裏をツッとなぞって、糸を引き合わせて離した。
舌を吸い合っても唾液で喉を潤してもそれでも足りなくて、ほっぺたやおでこにも濡れた唇でキスし合った。
身体の中心がキュンと甘く疼いていく。
「ハリアップ、カモン」
身体を預けて床に転がりながら、小さく言った。
ジャスミンはもう臨戦態勢。
わたしはっていうと、上に乗っかられてるのにしっかり悪巧みしてて・・・今考えてることを、そっと伝えた。
あれ、オロオロしてるの?
目がまんまるだよ?
「・・・・・・えんがちょ。ウメコのエッチ」
「スケッチワンタッチ。ねぇいいじゃん?クリスマスだよ。」
「・・・でも、今までそんなのした事ない、し・・・」
「わたしだってしたことないよ?でもジャスミンとだからいいもん。初体験!」
「でも食べ物粗末にしたらいけないって、おばあちゃんいってた・・・」
「粗末じゃないよ、ケーキ食べるだけじゃん。こうして・・・」
立ち上がったわたしは、ケーキのクリームを指で掬って彼女の唇の近くに付けて、それをペロッと舐め取って、そのまま舌先をこじ入れてキスした。
「ねぇ、今度はジャスミンだよ?」
唇を離して笑いながらそう言うと、顔をぼわっとまっかにしながら覚悟したような表情でリップみたいに生クリームを付けて、口を押し当ててきた。
きつく抱き合いながら、また舌を絡め合わせた。
ねぇ、蕩けそうな甘いキスって、こういうの言うのかな?
「おいし・・」
「早く脱ご・・・食べたいよ」
何を食べるの?っていう、いつもみたいな意地悪な冗談は無くて。
制服を、脱いだ。
ジャケットもスカートも、ホットパンツもアンダーも、全部脱いでその場に投げ捨てた。
先に全部脱いでからチューブトップのブラジャーを剥ぎ取って、ジャスミンの首筋にキスしながらクリームを掌に付けて、紅く尖った乳首を隠すように乳房に塗りたくった。
「ぅんん・・・んっ」
(あまぁい・・・おいしいよ、ジャスミン)
口付けて舐め取った。
ビクンと跳ね上がる身体を抱きながら、子犬がミルクを舐めるみたいにペチャペチャ音を立てて、クリームを舐って、乳首に吸い付く。
両方の乳首を舐め転がした後、胸の谷間に顔を埋めてキスしながら、ゆっくり、ゆっくり右手を下に滑らせた。
(もう濡れてるよ?やらしいんだ)
「・・・お、だまり・・・ぃわない、で・・・」
(いわなきゃわかんない)
「ばか、まぬけ・・・あんぽんたん・・・」
パンティ越しに、右手の人差し指と中指を使って上下に何度も往復させてから、そっと布の内側に滑り込ませた。
左手でクリームを掬って、お腹に塗りつけて貪りながら指を動かした。
パンティに染みた蜜が、太腿を伝ってポタポタ滴り落ちていく。
指の腹でプックリした核を弄いながら、濡れた音と一緒に抜き挿しを繰り返した。
「あぁん・・・やっ・・・・・・」
おへそについた白い固まりをチュッと吸ってパンティを無理やり下ろしたら、ジャスミンは力が抜けたように座り込んでいった。
横たわって、震える目でわたしを見てる。
「嫌じゃない?ごめん、もう嫌だったら止めるから」
こんなにしてて今さら、って感じもしたけど・・・そんな顔するのずるいよ。
何かわたしが悪いことしてるみたいじゃん。
「嫌じゃないよ、何で?」
「だって泣きそうな顔してるし。これじゃわたしが押し倒してるみたいだよ」
「だってそうじゃないの?キャ〜〜、いや〜〜ウメコに汚される〜〜〜〜」
やだ、そんな冗談!
そんなの、今日は止めようよ。
「ごめん、うそだよ!・・・でもね、何か不思議な感じ」
「ん?」
「なんかね・・・ケーキになってるみたい。早く食べてって、私の身体中の全部が言ってるみたい。ウメコに、ウメコだけに全部食べて欲しいって・・・」
クリームで濡れたほうの手を取られて、女の子の部分にそっとあてがわれた。
好き。
大好き、もうそれ以外に考えられないよ。
全部食べちゃうよ・・・?
「早く、召し上がって・・・」
肌に点々と付いてたクリームの残りを舐めて、足を広げて蜜で濡れた太腿にクリームを塗した。
冷たいそれを塗り込めるたびに、身体が捩れる。
甘ったるい匂いで、少しぼんやりしてる。
太腿から足の付け根に舌を走らせて両方の足を舐めた後、余ったクリームをそこの周りに付けて、舐めた。
「んあっ、あ・・・ウメコ、すご・・・・や、はぁ、ぁ・・・・」
いつもよりすごい声だよ。
クリームに混ざって、蜜の味がする。
口の周り、かなりベトベトになってると思う。
そんなのも気にしないで、むしゃぶりついた。
柔らかい場所を一枚ずつ交互に味わって、奥まで舌を挿して舐め尽くした。
ポニーテールを解かれて、いやいやしながら髪の毛をくしゃくしゃにかき乱された後、ギュッて押さえつけられた。
そのうち、自分から足を浮かせて持ち上げてくれた。
顔を沈めて、蜜で光ってるお尻にもキスした。
「ひんあ・・・あっあ、ゃだ・・・・そこだめだよ、ちが、う・・」
(違わないよ。こっちにも滴れてるもん)
軽く舐めたとたんにもっと飛び跳ねて、溶かした部分から白くて粘っこい蜜が溢れてきた。
女の子の場所を指で弄いながら、すぼまりをペロペロ舐めて舌で蜜を掬い取って、押し当てるようにぐりぐり尖らせて内側を舐った。
耳の中に、フローリングと肌の擦れる音が聞こえる。
「あぁぁん、・・・んああぁぁ・・・っ!!」
鼻に掛かって上ずった甘い声。
ピンク色に染まった肌も汗の匂いも、やばいくらい可愛い。
わたしを締め付けた後ジャスミンの身体から、力が抜けていった。
「いい、よ・・・」
「もちのろん。残さないから」
立たされたわたしは、肩から背中にかけてクリームを塗られた。
やっぱ、ちょっと冷たくて・・・恥ずかしいや。
肌の熱で溶けて滴れちゃいそう。
後ろから手を回されて胸を撫で回されながら、溶けかかったクリームを舐められていく。
「ふぁあっ、きゃは、ぁ!・・・んっ」
声をあげてた。
我慢する必要なんてないし、したくもないから。
背中のくぼみに沿って舌の腹でペタペタ触られたり、舌先でツンツン叩かれたり、歯を押し当てられたりした。
ゆっくり膝を折って、ジャスミンにお尻を突き出した。
両方のお尻に何回も唇を落とされてから、顔が近づく。
濡れた部分に吐息が掛かった後、舌が入ってきてねちっこく動き回った。
「ぅあん、あぁ・・・はぁぁあっ、あっあっ・・・」
親指と人差し指で、膨らんだ核を抓まれながら奥を舐められた。
それまでみたいな甘い囁きはない。
ちょっと広めの部屋に聞こえるのは、わたしの声と彼女のくぐもった声、蜜が床に落ちる音。
そこを充分に溶かしたジャスミンはお尻の谷間をゆっくり舐め上げて、さっきわたしがしたようにお尻のつぼみにキスしてきた。
「ひんっ・・・あん、やだ、ばかぁ・・・」
擽られるような感覚の後、ヌルッと入り込んでくる。
――どんな顔、してるの――
鼻の頭にクリームが付いてたりするのかな、って・・・そんな事考えてるわたしを気にとめるそぶりも無いみたいに、舌と指が動く。
ゾクリ、と肌が泡立って、頭の中に小さなハレーションが起こった。
何度もキスした。
汗と唾液で濡れた肌をもう一回重ねて抱き合って、キスした。
唇をぶつけ合って、舌を激しく吸い合って、唇を舐めて、キスした。
モノグラムのペンダントが重なる金属音が聞こえた。
「小梅・・・」
重なったまま、わたしを名前で呼んでくれた。
そのあと自分が首に掛けてたペンダントを外して、わたしも続けて外す。
(一緒だよね?考えてること、今からしようとしてる事・・・一緒だよね?)
「うん。一緒だよ。一緒にしよ、はじめてのお祝い・・・」
わたしの右手と、ジャスミンの左手。
外したペンダントを一つにまとめて握り合った手に括ってから、熱くなった場所同士をくっ付けるようにして重なりながら動いた。
「あ・・・あはぁっ!あっあ、ジャ、ス・・・ミ・・・」
「あんあっ、はぁ、ひゃ、ぁ・・・はぁぁん、あ・・・」
擦れてる場所から、全てを伝える。
自分の感度も。
淫らな気持ちも。
愛しい想いも。
泣いた記憶も、全部。
一つ一つが吸い付くような感じに、意識を持ってかれそうになる。
ジャスミンの泣きそうな顔を見るのがなぜか恐くて、それでも欲しくて。
ペンダントのチェーンで繋がれた手を、砕いてしまいそうなくらい強く、固く握りしめた。
「茉莉花、まり、か・・・!!」
「小梅・・・!!」
びゅくん、と熱い蜜が弾けた。
泣きながら名前を呼び合う声と一緒に、一つになった。
「あ・・・」
「うん、ホワイトクリスマス」
何かの歌みたいに、雨が雪に変わったのは日付が変わって二時間くらい経ってから。
お風呂に入ってから裸のまんまシーツに包まって寄り添いながら、ベッドの上から窓の外の白い粒を見てた。
暖房より、シーツより、ジャスミンの肌がすごくあったかくて、気持ちいいな。
「ねぇ、雪が降るときって、音がするのかな?」
二人っきりでこうしてるのが嬉しくて幸せで、だけど何だか恥ずかしくて、バカみたいなどうでもいい事を聞いてた。
「ん〜〜?そうだな、そんなの分かんないな。それより・・・」
言葉を止めて、わたしの胸に手を当ててきた。
エッチな感じじゃなくて、優しく左の胸に掌をそっと添えて、目を閉じて優しい表情になってた。
「私、この音が一番好きだよ。何処にもない、ここにしかない音だから・・・大好き」
貴女の心臓の音、わたしも聞こえて・・・ううん、感じてるよ。
ありがと、大好きだよ、ジャスミン。
・・・あれ?
ヘンな触り方してる!!!!
「ちょっともう!!」
「メンゴメンゴ、明日休みだし、ゆっくりしてから出かけようよ、だから・・・」
アッカンベーで出した舌を一舐めされてから、部屋の灯りを消した。
ジャスミンの、ムッツリスケベ!!
epilogue 「hallelujah!!」
いよいよ今日はクリスマス本番。
まだ雪が降るんだろうな・・・って思わせるような感じの空の色。
外はパウダースノーで真っ白になってて、歩道も街路樹もお化粧してるみたい。
あちこちが赤や緑、金色や銀色に染まって、イルミネーションがちかちか光ってる。
ちょっとゆっくり起きてからおめかしして、街に繰り出した。
ジャスミンはジーンズのパンツルック、わたしはスカート・・・でも寒いかな。
おそろいの衣装なんてあまり着たりはしないけど、サンタクロースっぽい赤のダウンジャケットは一緒。
二人でそれまで見てたいつもの風景が、何だか違って見えるのはクリスマスだからかな?
全部が全部、新しくてきれいに見えるのが不思議。
「え?」
「お?」
強い風に舞って後ろから、フワリと何かがわたし達の背中に覆い被さってきた。
ふかふかして柔らかい、真っ白な布。
大きなマフラーだった。
アイロンがかかってあるのかな、洗濯糊の匂いがしてとてもあったかい。
「何?これ」
「クリスマスプレゼントだよ、サンタさんからの。私達、いいコだから」
「ジャスミ〜ン・・・そんなはず無いじゃん」
「それを言っちゃあおしめぇよ!ユメもチボーも無いよ、ウメコ」
そんな話してたら、向こうから声が聞こえてきた。
何人かで話してる・・・っていうより、喧嘩してる。
男の子が二人と、女の子が一人かな?
「どうしよう、あの洗濯物特急なのに!」
「ぼけっとして窓開けるから飛んでったんだよ、もぅ・・・どうしよう」
「止めろよ。探すしかねえだろ」
洗濯物?特急?もしかして・・・・・・
「どうやらあちらさんの、大事な荷物のようで」
「うん、そうみたい」
クリスマスプレゼントじゃなくて、残念!
首に掛かってたマフラーを二人で畳んで持って行こうとしたら、三人のうちの二人がわたし達に気付いたように近付いてきた。
髪の長い男の子と、女の子。
「すいませ〜ん、これ・・・」
「どうもありがとう、風吹いて飛んでっちゃって。巧、受け取ってあげて」
わたしと女の子が話してたら、『巧』って呼ばれた男の子がダルそうに右手をスナップさせた後、ジャスミンから洗濯物を受け取った。
受け取るんじゃなくて、ぶん取るような感じ。
やだ、何なの?感じ悪いの!!
「何かこの洗濯物、アンタ達とオレ達みたいだな」
「ばか、謝んなさいよ」っていう女の子の言葉を無視するように綺麗にマフラーを畳み直して紙袋に詰めながら言った後、きょとんとしたわたし達二人にさらに続けた。
「真っ白で、あったかくて・・・すげぇ幸せそうだから。」
ぶっきらぼうな口調の視線の先は、女の子。
長い髪の毛をいじりながら、彼女は照れくさそうに、嬉しそうにはにかんでる。
いい感じじゃん、幸せそうで!
「ちょっと待って、巧!」
「真理、啓太郎待ってるから行くぞ」
二人は停めてあった青い車の中に消えていった。
それから、また二人で歩いた。
キャロリングが聞こえてくる人ごみの一歩手前で、ちょっと立ち止まってからふうっ、と息を吐く。
洗濯物みたい、か・・・ま、いっか、悪くないじゃん。
ずっとずっと、真っ白な洗い立ての洗濯物みたいな気持ちで、貴女と向き合いたいな。
さっきのマフラーみたいに、貴女を包み込めるわたしになれたらいいな。
「ホワット?」
彼女の手袋を外して、掌を取って息を吹きかけて、温めた。
「寒くない?」
レザーの匂いと、ジャスミンの匂い。
さっきの男の子みたいに、照れくさそうに視線を背けた。
今思ったら、サンタさんだったのかな、あの二人。
「マフラーでいい?」
「へ?」
「クリスマスプレゼント、決めた!大きなマフラーと大きな鍋にしよっか。」
うん!さっきみたいに二人で首に巻き合って、歩こうよ。
「でも何で鍋なの?」
「今日、ボルシチ作るから。今からおいしいもの、いっぱい食べさせてあげるね。」
優しく降る雪の中で、わたし達は一緒に歩き出した。
これにて一件コンプリート。
メガロポリスは、雪景色。
fin
乙
ペンダントのチェーンで繋がれた手を、砕いてしまいそうなくらい強く握るウメコの……所の描写が良かったです。
ジャスミンを思う気持ちが凄く伝わってきました。
長編お疲れ様でした!
GJ!!(・∀・)素晴らしかったです
この二人のお話が素敵すぎるので、普通の男女の語では物足りなさを感じてしまう今日この頃・・。
30年に一度のベスト百合カップルだね!
213 :
名無しさん@秘密の花園:2006/12/10(日) 11:50:25 ID:yQRfRzH8
↑訂正
男女の物語でした。
読んでいただいた皆さん、本当にありがとうございます。
書き手冥利に尽きます!!
クリスマスの話だから、いつもより緊張しました。
多分、ボス初登場です。あと、ゲストは・・・『この世界』ではたっくんは灰にならないで生きてますw
なんか書いたら即、投下するような感じでせわしなくていつもすみませんm(__)m
こんなの書いててアレですが、くすぐったくなるようなほのぼの話が好きなので、読みたいです。
作家様、どうかよろしくお願いいたします!!!!
今年また何か書けたら、ほのぼの短編投下します、では。
画像は頂いた!!!!ww
ツインカムの職人様さすがですね〜
私は反応が無いと凹む。
反応あると嬉しい!!
の繰り返しですが…。
ツインカムの職人様の足元にも及びませんが、たま〜にネタ思い付いたら、ツインカムも書かせて下さい。
ジャスミンの独特の節回しがどうしても出来なくて…DVDを見直したりして、ちょっと勉強中です。
たまには、美香&あゆ美でも書いて下さいね! よろしくお願いします。
>>216さんの作品、大好きですよ
行変えが独特だからすぐにわかるしw
次回作以降も期待してます!
>>218さん
いつもありがとう!
今度あゆ美ちゃんが出演する『結婚式へ行こう』の真琴のキャラは激しそうだね。
優しいあゆ美ちゃんばかり書いているので、あまり嫌な女役だとイメージが変わってしまいそうで。
ドラマ観るまで、ドキドキですが楽しみです!
>>219様
ツインカムの職人です、自分も楽しみにしておりますので、マターリ待っております!
あゆ美タソハッピーバースデー!!
あゆ美たん、24才のお誕生日おめでと―!!
ちょっと大人なあゆ美と美香のSSもよろしく!!
夕方に降った雨はもう止んでいたけれど、湿った空気があたりを包んでいた。
まだら模様に汚れた駅のタイルの上を滑らないように気を付けて歩く。
今日は途中で降った雨のせいで撮影が大幅に遅れて午後からの出番が明日に回されて、結局午前だけで終わってしまった。今日は日付が変わる前に家に帰れるかな、なんて思っていたのに、夜8時にこうして駅のホームに立っている。
駅の掲示板を見てから携帯を取り出した。さっき届いた友達からのHAPPY BIRTHDAYのメール。
「私ももう24歳か」なんて呟いてみた。
今日はたくさんの人におめでとうと言ってもらった。ケーキも食べた。何回経験してもロウソクを消すのはどこか照れくさくて嬉しい。
カチンと携帯を閉じて鞄に入れる。
……美香ちゃん、今年はメールくれなかったな。
不意に思ってしまったことに、すぅっと気温が下がるみたいに寂しくなった。
去年は2人とも仕事で会えなかったけど、日付が変わるのと同時にメールをくれた。『ありがと』ってすぐに返したら、電話がかかってきた。明日も早いからねって言いながら、結局1時まで話してたっけ。
ホームに滑り込んできた電車に乗り込む。座れそうになかったけれど、ドアのすぐ横が空いていたので、そこに行って手すりにもたれた。
小さく息をつく。
あ、やっぱ眠いな。今日も朝、早かったし。
壁に頭をつけて、ゆっくり目を閉じた。
……美香ちゃんに最後に会ったのは、いつだったっけ。
うまく思い出せない。
一緒にゴハン食べに行ったんだ。渋谷のパスタ屋。美香ちゃんがオススメのお店教えて貰ったんだって言って連れていってくれた。
なに食べたんだっけ。イカ墨だったかな。明太子だったかな。ピザ、半分こしたのは覚えてる。おいしかったな、あれ。
オーダーしてからパスタが来るまでの時間、お水飲みながら笑ってた美香ちゃんの顔はすぐに思い出せるのに。
「……ぅ、あ!?」
「あゆ美ちゃん、声、おっきい」
おっと、と思って口を押さえる。周りの視線を気にしながら、美香ちゃんの席の前に移動する。
……ホントに美香ちゃんだ。
「え、と。……なんで美香ちゃんがここにいるの?」
「電車に乗ってたらあゆ美ちゃんが乗ってきたんだよ」
「……全然気付かなかった」
「みたいだねぇ」
美香ちゃんは楽しそうにくすくす笑ったから、なんとなくつられて笑ってしまった。
「……ね、あゆ美ちゃん?」
くい、と、またコートを軽く引っ張られる。今度は犯人がちゃんと分かるから、「何?」と言って体を曲げた。
「今日これからあゆ美ちゃんちに行ってもいい?」
「いいけど、家、今、何もないよ? ゴハン食べてきちゃったし」
「いーよ、そんなの」
また美香ちゃんはくすくす笑った。
その笑顔を見ながら、ふと疑問に気付いてそのまま口にする。
「あれ、美香ちゃんってこっちの路線だっけ?」
ぴたとくすくす笑いが止まって、代わりに困ったように美香ちゃんは肩をすくめた。
「……あー……」
「何?」
「……あゆ美ちゃんちに」
「ん?」
「いなかったらいなかったでいいから、あゆ美ちゃんちに寄っていこうかなぁと、思って」
「……」
喉元まで出かかった「何で?」という言葉は自然に消えた。
そんなの決まってる。
今日が12月13日だからだよね?
美香ちゃんは腕の中に抱き込んで隠してるつもりかもしれないけど、見るからにプレゼント用のラッピングされた袋が鞄から顔を覗かせている。
「なぁに、ニヤけてんの」
「え」
言われて初めて気付いたけれど。
そんなの決まってる。
でもちょっと、いや、かなり、こんなところで言うのは恥ずかしいから、せめて駅を出るまでは黙っていよう。
END.
最後、13日に間に合わなかった…orz
全然大人じゃないけど(苦笑)。
あゆ美ちゃん、誕生日おめでとー。…ちょっと遅いけど。
しかも急いでいたので、ひとつ抜かしてしまった。スミマセン。
225と226の間に入れて読んでください。…情けない。
美香ちゃんは私の誕生日なんて忘れちゃったかなぁ。私は3日後の美香ちゃんの誕生日、ちゃんと覚えてるのにな。
泣きたいくらい悲しい。……と、いうより、ちょっとくやしいなぁ。
ふ、と、息を付いたとき、鞄の中で携帯が震えた。
メールだと思って、鞄を開けて携帯を出す。ちょっとした期待を込めて開けたその液晶画面に並んだ文字は、半分当たりで半分外れだった。
『元気?』
たったそれだけの美香ちゃんからのメール。思わず脱力した。素っ気ないにもほどがある。私じゃあるまいし。
ホントに私の誕生日、忘れてるんじゃないの?
なんだよもぅ、と思ったとき、不意にコートを引っ張られた。
素直に驚いて、顔を上げてあたりを見渡す。けれど、怪しい人なんてどこにもいなくて。目をぱちぱちさせたとき
「おーい」
と、小さな声が耳に届いた。
「あ」
視線を下ろしたその先。ずっともたれていた手すりのそばの席に、美香ちゃんが座っていた。
>>228GJ!!
何か必死さが伝わって来ました^^
16日の美香ちゃんのバースデーに続き書いて下さい!
230ですが、部屋に行ってからどうしたんだろう…
とか…。
また書いて頂けたら嬉しいです!
>>223 いい百合娘達だv
次回は是非とも貝あ(ry
SSの職人さんGJ!
映画のワンシーンみたいなシチュエーションがすてきです。
看護士美香ちゃんとあゆ美せんせいの、ほのぼのした話などいかがでしょうか?
>>235さんお願いします!
素朴な疑問なんですが、この二つのお話は同じ方の作品なんですか?
看護士と保育士なら違うと思うけど。
前スレ読みたいんだけど、過去ログ倉庫に見つかりませんと表示されてしまった…もう、どうしても読めないのかな?
読み直したい話があったので残念でたまらないよ……
240 :
235:2006/12/16(土) 07:07:22 ID:F0brBoGy
自分は刑事黄桃メインの職人ですよ。
ところで今日はつちへんの人のお誕生日ですね、おめでとうございます。
じゃ、投下します。
Happy Christmas
「二人とも、ちょっと来てくれないか?」
引き継ぎ申し送りが終わった後、勤務の緊張から開放された私と美香は稲田先生に呼ばれた。
呼ばれた理由は、何となく分かる。
「クリスマス会ですね?」
「あゆ美先生・・・クリスマス会って?」
美香はまだ一年目だから、分かんないか。
「そうだ、そのとおり!もうこの時期だ」
稲田先生は言った。
小児科では毎年クリスマス会(寸劇や合唱の披露)をやる。
小児科と、入院している子供達の勉強を見たりする『院内学級』とが連携して出し物を企画して、楽しんでもらうっていうわけ。
ただ子供達が手伝ってくれるのも自由。
「菊地くんには、木下先生と一緒に出し物に出て欲しい。二人とも、ずば抜けて人気あるからね」
私が美香に大まかなことを説明し終わった後、稲田先生は開口一番ニコニコして言った。
私達二人も釣られて笑顔になる。
しばらくシフトの関係で一緒に何か出来なかったから、嬉しい!!
彼女に白羽の矢が立ったの、分かる気がするな〜。
ちっちゃくて可愛くて、元気いっぱいで、私の自慢の『ハニー』。
オッチョコチョイで、たまに採血失敗しちゃったりする事があるけど、この際これには目を瞑ろう。
横にいる美香を見たら・・・二人っきりでいる時の顔になってる。
「いたっ!」
だけどここは神聖な職場、勤務が終わったとはいえ、まだ白衣を脱いだわけじゃない。
デスクの下で手を握ろうとした彼女の手の甲を軽く抓る。
「痛い!」
そしたら案の定、やり返してくる。
まったく、このコは!!
次の日。
外来の診察を終えて、院内学級に立ち寄った。
教室に入ってみると、折り紙や電飾付きのクリスマスツリー、雪に見立てた綿細工で飾り付けが施してある。
ふつう院内学級ってのは長期で入院する子供達のために勉強を教えるところなんだけど、うちの病院ではそうでない子も授業に参加していい事になってる。
「お〜〜っす」
「みんな、ちゃんと勉強してる?」
私達が声をかけたら、ホームルームをしてた子供達が一斉に騒ぎ出した。
美香と私、ちょっとしたアイドルだね?
「こらこらお前ら、静かにしなさい」
関西弁訛りで注意するのは林先生、あだ名は下の名前「剛史」を取って「つよぽん先生」。
彼は病院職員じゃなくて、院内学級のスタッフとして子供達を受け持つ。
見た目はツンツンした感じだけど明るくて分け隔て無く優しくて、それでも叱るときにはしっかり叱る事が出来る。
まあ私たちよりは、少し人気は落ちるかな?
「ああ、二人ともいい所に。今稲田先生からお聞きして・・・劇やりますよ、今年は」
「何の劇ですか?」
「あのね、『ロミオとジュリエット』やるの!」
割って入ったのは由依ちゃん。
「うわぁ、すごいんだ!じゃあたしがジュリエットやろっと」
「美香ちゃん、ずるいよ!私がジュリエット」
「みんな、あゆ美先生はロミオだよね〜〜!」
「まぁまぁ、二人とも待って待って!!」
やっぱりここは担任の先生の出番、すぐに皆と私たちを静かにさせた。
結局、公平な(?)話し合いの結果、ロミオが私、美香がジュリエット。
林先生がナレーションや音楽を担当してくれることになった。
「でも衣装は?」
「院内学級の先生達で作りますから大丈夫ですよ。皆も、手伝ってくれるか?」
「つよぽん先生、当たり前だよ!美香ちゃん、あゆ美先生、わたしたちも手伝うからね!」
「ありがと、真由ちゃん!」
元気な声を上げたみんなの頭を、一人ずつ撫でて回った。
「ロミオとジュリエット」って、こういう出し物ではよく使われる話なんだけど。
実際に話の内容ってのはあまり良く知らなかったから、映画や本や色んなものを見て勉強した。
そして勤務の合間やお休みの日に、出来上がった台本片手に練習してみる。
「ああロミオ様、あなたはどうしてロミオ様なの?」
ジュリエットは可愛い女の子で美香はほとんど地でやれる。
「ジュリエット、逢いたい。胸が張り裂けそうだ」
だけどロミオはハンサムな男の子、抑揚を押えて低い声でセリフを言ってみるけど・・・地声が高めだから難しいな、困った困った。
だけどそれよりももっと困った事がある、それは・・・・・・
「やだ、また?」
「ごめん、あゆ美」
一番の困り事、それは美香がお話の内容に感情移入しすぎてすぐに目が真っ赤になっちゃう事。
一応このお話は悲劇だしね。
仕事にも何にも全力で取り組むのは分かるけど・・・それじゃ幾つ箱ティッシュあったって足りないよ!?
「だって可哀相だもん・・・あゆ美可哀相だよ」
「あのね、此処は何処、私は誰?僕が勘一、君がジュリエット・・・って、何だっけ?とにかく、これはお芝居なの!」
そうは言っても、そうやって一生懸命なトコ、可愛くて大好きなんだけど。
とりあえずよしよし、って頭を撫でてみる。
「今だったら泣いてもいいけど、本番じゃこうはいかないわよ?」
「分かってる、分かってる!」
「ホントに分かってる?」
「しつこいなぁ、分かってるよ!分かってるから・・・」
目尻に付いた涙をそっと指で拭った後、彼女は私を見つめてきた。
「泣かないおまじない、かけて」
コマーシャルの犬みたいな顔してる。
こうなったらもう美香のペース・・・最近キスしてなかったし、ま、いっか。
でも。
ほんの少し抱いてた『一抹の不安』が見事に的中して、とんでもない展開になるなんてこの時は思いもしなかった。
いよいよ本番。
ホールに設営された舞台も衣装も、やたら本格的。
観客の人たちも様々、子供達やスタッフ、他の患者さん、子供達の親御さん、さらに病院に出入りする業者さんまで・・・。
そして、滞りなく全てを演じ切ってクライマックスのシーンで嫌な予感は当たる。
二人を結び付けようとする修道士ロレンスの策で、弱い毒薬を飲んで自分から仮死状態になったジュリエット。
それを見たロミオは、彼女が死んでしまったと勘違いして、毒を飲んで命を落としてしまう。
目が醒めたジュリエットは絶望して、ナイフで後を追う・・・
ってシーンなんだけど。
「ロミオ、どうして・・・愛する・・・ロミオ・・・・・・」
いいよ、美香、迫真の演技だよ。
そのまま一気に倒れこんで・・・・・・・・・・・・
あれ?まだ倒れない?
「ふえぇん、・・・ひぐっ、えんっ」
やだ、まさか本気で泣いてる?
それに、あたしゃあゆ美じゃなくて、ロミオだよ!!
薄目を開けて彼女を見たら、もう何を言ってもムダだった。
練習の時よりヒドイ泣き方・・・涙をぽろぽろ流しながらエグエグしゃくって、まるで注射を嫌がる子供みたいに泣いてる。
勘弁してよ〜〜!!
「ちょっと、泣かないの!泣いちゃだめ!がんばれ!ほら!」
「やだ・・・あたし達がこんなになっちゃうみたいで、やだもん・・・」
小声で囁いて、手をゆする。
感情移入した彼女の涙の理由なんて知らないお客さん達は真に迫ってるように見えるのか、
食い入るように見てる。
「あっ、あゆ美せんせいの手が動いた!!」
中にはこんな意地の悪い、鋭い突っ込みをしてくる子も居る。
「ねぇねぇあれ」
「うん、ちょっとオーバーじゃない?」
今度は婦長以下、お局様の冷たいヒソヒソが突き刺さる。
二人だけならどんな風に慰めることも出来るけど、ここは舞台の上だから抱き締めてあげることも出来ない。
それにそんなに悲しそうに泣かないでよ、こっちまで泣きそうになるから・・・
「は?」
「ん?」
私の目に涙が溜まり始めたとき。
不意に照明が一点集中のスポットライトに切り替わって、流れてたアヴェ・マリアが止まった。
『愛する人を想うジュリエットの心と涙が、奇跡を起こしたのです。ロミオは生き返ります。二人に何も怖れるものは、ありません。』
台本と違うナレーション、なにゆえ!?
林先生の声の後、流れてきたのはディズニーアニメのテーマ「Whole New World」と、稲田先生の野太い声。
「ロミオ!ロミオ!」
およそ相応しくない格闘技の応援みたいなロミオコールと、それに続く子供達の拍手で、頭のカタイ人たちの陰口がかき消されていく。
ゆっくり目を開けて身体を起こして、泣いてる彼女をギュッと抱き締めた。
もういいや。
原作と違っててもいいや。
ハッピーエンドの「ロミオとジュリエット」、それでもいいよね?
「ロミオ、泣いちゃってごめん・・・愛してる」
泣きながらでもきっちり役をこなそうとしてるの、可愛い。
愛してるよ、ジュリエット。
『人を愛する気持ちは、どんな困難も乗り越えてしまうのです。こうしてロミオとジュリエットは、いつまでもいつまでも幸せに暮らしました。』
でも私も美香も林先生も、稲田先生も・・・絶対シェイクスピアに怨まれるんだろうな。
大団円の後、私たちは林先生にお礼を言いに行った。
間違いなく彼の機転のおかげで助けられたようなもの、あのナレーションが無かったらおそらく大失敗。
だけど返ってきた関西訛りの返事は、意外なものだった。
「実は昨夜、台本手直ししたんですよ。いつも二人が一緒だって聞いてて、『美香ちゃんとあゆ美先生を絶対に幸せにして』って、
子供達から言われまして・・・内緒でちょっと台本書き換えて。ぶっつけ本番でお二人には悪かったですけど、こうさせて頂きました。
子供達には、いいクリスマスプレゼントになったと思いますよ、うん。きっとそうや」
そういえばカーテンコールの時、とっても喜んでたな。
恋人同士みたいって・・・バレたらいけないけど、ちょっとだけ嬉しいかな!?
美香に目をやったら、笑ってた。
今鳴いたカラスが・・・恐ろしい子!!
「二人のお芝居観させていただいて、こっちも幸せな気分になりました。最近彼女とケンカしたけど、素直に僕のほうから謝れそうです」
おっ、美香の涙が幸せを運んできたのかな?
「よかったね、林先生もガンバ!!」
「まぁね、怪我の功名って、よく言ったものですわ」
三人で笑い合って、子供達の輪の中に入っていった。
「子供達、あたし達にプレゼントくれたのかな?」
全部を終えてから帰りの車の中で、美香は助手席で言った。
「プレゼント?」
「うん。だって、ジュリエットになってみて・・・あゆ美の事、もっと好きになれたもん。絶対に離れたくないって、涙が出るほど好きになれたから・・・」
あんまりに素直な一言が、ちょっと恥ずかしくて嬉しかった。
子供達からの・・・っていうか、シェイクスピアからのプレゼントかな?
「美香、クリスマスは夜勤でシフトずれるけど、お正月は揃ってお休みだよね。遅いクリスマス、やろっか?」
うん!と大きく頷いた泣き虫のジュリエットのおでこに軽くキスして、アクセルをゆるめてカーブを曲がった。
fin
252 :
名無しさん@秘密の花園:2006/12/16(土) 17:58:09 ID:H+5srRQF
美香タソお誕生日おめでとう、そして乙
ツインカムの職人様、いつも素敵な話ありがとうございます!!
そして美香ちゃんハッピーバースデー!
GJ!演劇の話ですか。
そういえば美香ちゃん来年はレミゼラブルやるんだね
255 :
235:2006/12/18(月) 07:21:31 ID:05V7/TMX
>>252-254様
ありがとうございましたm(__)m
書き続けて少し疲れたので、年内は潜りたいと思います。
また何か書けたら、来年よろしくお願いいたします。多分元旦ネタか何かだとは思います。
では。
>>255様
本当にお疲れ様でした!
年末ですから何かと忙しくなりますね。
あゆ美ちゃんのドラマも始まるから、こちらも見逃せないし‥。
私も年内にもう一つくらい書きたいと思ってます。 来年もこのスレが続けられたらいいですね。
257 :
名無しさん@秘密の花園:2006/12/18(月) 13:16:10 ID:EdnjuU8B
お待ちしてます
連投すまん、ドラマのあゆ美ちゃんよかった。
ついでにageスマンorz
想像してたより嫌な女役じゃなさそうで安心した。
イメージも崩れない…どころか、すっごく可愛いと思った!
3月半ばまで、あゆ美&美香を土曜日を除いてテレビで
見られるのがうれしいなぁ・・・
声だけど、ツバサ・クロニクルの再放送を含めたら
毎日になるのはすごいね
前スレからの続きで、OLあゆ美&美香で投下します。
昼ドラのあゆ美ちゃん可愛いですね〜。
OLあゆ美ちゃんはちょっとおとなしめですが…エロ少々あります。
ゆっくりめに投下します。
バッチコーイ!セイセイセイ!
入社一年目の冬。
その頃私は、窓口業務を担当していた。
年末の銀行の忙しさと言ったらもう半端じゃない。
気が付いたらお昼食べてなかった…なんて事もあるくらい。
おかげでちょっと痩せたのは、嬉しい事なんだけどね。
指導係を降ろされたあゆ美ちゃんは、その後すぐ窓口から融資担当へ移動になり、社内で顔を合わせる事も以前より減ってしまった。それに、ここ二ヵ月程、体調が勝れないという理由で、仕事も休みがちだった彼女は何となく私を避けている様な印象を受けた。
一度、彼女に理由を聞いた時。
「ごめん、体調悪いから、しばらくそっとしといて…」
と、素っ気なく言われた。
(嫌われちゃったかな‥)私は自分の中でそう解釈して、もう彼女に深入りしてはいけない…
彼女の事は忘れよう…と、悲しい決意をした。
あゆ美ちゃんと交わしたキスを、想い出として残すにはあまりにも辛過ぎたけど…
これ以上みっともなく彼女にしがみ付く訳にはいかないと、自分に言い聞かせ続けた。
十一月中は休みがちだったあゆ美ちゃんは、十二月に入ってから無理を押して出勤しているように見えた。
たまに席を外して、人目につかない所で咳き込んだりしている姿を見かけたけど…、私は見て見ぬふりをしてた。
駆け寄って背中を摩ってあげたい…。
だけど、そんな事したらもっと彼女の事を好きになってしまいそうで、恐かったから…。
今の指導係の、五つ年上の先輩とは反りが合わないって言うか…
一日五回以上は叱られたり、嫌味を言われたりする。
「菊地さん、このお茶ぬるいわよ!」
きたきた…いつもの嫌味が。
「そうですか?でも」
「でも、何なの?」
「お茶は熱湯じゃなくて、70℃くらいで入れる様に教わったので‥」
「誰に?木下さん?」
「はい、そうです」
先輩は、カタン!と湯呑みをデスクに戻した。
「人それぞれ、好みがあるでしょ?私は熱いのが好きなの!」
「すみません‥」
「それに木下さん、この時期になると仕事休むし、迷惑なのよね…」
「木下さんって、どこか悪いんですか?」
私は、恐る恐る聞いてみた。
「季節の変わり目に、呼吸器系の病気が出るって聞いたけど、そんなんで休まれちゃ迷惑よ…辞めちゃえばいいのに!」
握った拳が震えた。
(そんな言い方、ひどい)涙がポロッと落ちたのを見られたくなくて、私は逃げるように給湯室へ駆け込んだ。
「……あっ!」
そこであゆ美ちゃんと鉢合わせた。
泣いてるのを見られた。
でも、もう遅い。
「どうしたの?‥何かあった?」
久しぶりに話しかけてくれた彼女の声が、とても優しくて…
266 :
名無しさん@秘密の花園:2006/12/19(火) 15:26:02 ID:QwwjZHGA
私は思わず、彼女の胸に飛び込んで泣いてしまった。「もう、ヤダよぉ…」
彼女はそれ以上何も聞かず、私の背中を撫でながら、自分も少し苦しそうな呼吸をしていた。
辛そうだった。
私はあゆ美ちゃんを抱き締めて、しゃくり上げながら言った。
「あゆ美ちゃん苦しいの…?…ちゃんと治るまで休んでいいんだよ…私があゆ美ちゃんの分まで頑張るから…ね…?」 「ありがと…やっぱり美香ちゃんは優しいんだね‥」
そう言って頬笑んだ彼女も、限りなく優しい笑顔だった。
「今夜、うちにおいで…」私はちょっとびっくりしたけど、突然の事で嬉しくて、こくんと頷く事しか出来なかった。
金曜日はいつになく残業時間が長くなる。
私達が仕事を切り上げたのはもう、午後八時を回っていた。
お腹ペコペコで、帰りがけファミレスで軽く食事をした後、あゆ美ちゃんはタクシーを拾ってくれた。
ちょっと贅沢かな?と思ったけど、とにかく早く帰りたかった。
程なく着いたあゆ美ちゃんの部屋は、広めのワンルームマンションで、整然と片付いていた。
加湿器がONになっているせいか、部屋に入るなりしっとりとした空気に包まれた。
缶ビールを飲みながら、しばらくあゆ美ちゃんの話に耳を傾けた。
久しぶりに近くで聞く彼女の透き通る声は、心地良いBGMの様だった。
携帯なので時間が無くなってしまいました。
後半は明日午前中に投下させて下さい。
途中で申し訳ないです。
269 :
名無しさん@秘密の花園:2006/12/19(火) 16:48:11 ID:HoSaAFsx
楽しみだw
正座してお待ちしてますw
もともと気管支が弱く、特にこの時期、体調を崩してしまう事や、激しい運動や乾燥した空気など避ける事など…言葉を選ぶように彼女は話してくれた。
命に関わる事はないけれど、決して無理の出来る身体ではないという事…。 そして、私を避けていた訳では無い、という事…。
「私、てっきりあゆ美ちゃんに嫌われたのかと思ってた…」
「ごめん、心配かけたくなくて…ちゃんと治ってからこうして会おうと思ってたんだよ…。でも、かなり長引いちゃって…」
あゆ美ちゃんは、私のほっぺたに軽くキスして続けた。
「今日、泣いてる美香ちゃん見たら、もう我慢出来なくなっちゃった…」 今度は唇にキスされた。
その瞬間、私の身体に電流が流れる。
長い間、押さえていた感情が一気に沸き上がり、私は彼女の唇に激しく吸い付いていた。
舌を絡めて、ざらついた表面を擦り合わせながら舐めた。
「キスしたかった…抱き締めたかった…すごく好きだった…!」
私はありったけの想いを、あゆ美ちゃんに伝えた。
彼女はうんうんと頷いて、耳元に唇を寄せてそっと囁いた。
「……抱いて……」
そう言って彼女は、私の手を引いてベッドへ導いた。
そのまま倒れこむようにして、私は彼女の上に重なり合って、貪り付くようなディープキスを落とした。 身体の丈夫でない彼女を、激しく抱いてはいけない。出来るだけ優しく抱いてあげよう…
と思うけれど、彼女が欲しくて堪らなくて、耳たぶや首筋にキスの雨を降らせながら、彼女の服と下着を全部剥ぎ取った。 彼女の柔らかい胸に、唇と舌を這わせ、ぷくんと固くなった乳首を口に含ませて、舐め転がした。
「はぁ…あんっ…」
彼女の押し殺すような喘ぎ声が、少しずつ大きくなる。
形の良い、丸いおへそに舌を入れ、ぐりぐりと強く舐めて思いっきり吸った。
もっと下へ手を移動させ、ふんわりとした柔らかな繁みを掻き分けると、女の子の部分はしっとりと潤っていた。
大切な所に舌を割り込ませ、一枚一枚…、一つ一つを慈しむように、可愛がるように舐め回した。
入り口から奥へ、隅々まで味わってから、ちょっとお尻を持ち上げて、後ろのつぼみも舐めてあげると、
ピクン、とあゆ美ちゃんの身体が跳ね上がった。
彼女はちょっと泣きそうな声で私に言う。 「すごく、気持ちいいよ…上手だね…」
よしよし、と頭を撫でてくれた。
私は誉められた子供みたいに嬉しくなって、大好きな人の大切な場所を、夢中で愛し続けた。
「待って…」
あゆ美ちゃんは上体を起こすと、私の服を丁寧に脱がせてから、しっとりとした素肌を擦り寄せてきた。
左腕で私をきつく抱いて、「一緒に…しようよ…」
と吐息だけで囁くと、右手の中指を私の中に入れてゆっくりと掻き回し始めた。私も同じようにした。
互いの感じる所を探り合うように、指先の動きを早めていくと、粘り気のある蜜が溢れて、くちゅ…くちゅ…と恥ずかしい音を立てる。
「あん…‥いやぁ…」
私は首を横に振りながら、あゆ美ちゃんにすがるように抱き付いた。
キテルwwwwwwww
「…もぅ…だめぇ…あゆ美‥ちゃん…」
「いきそう?…ねぇ…もう…いく?」
「うん…でも…もうちょっと…」
泣きそうになって交わす言葉は、ちゃんとした会話にならなかった。
強くしっかり抱き合って、指先で愛し合いながら、
激しい快感が押し寄せた時、私達はぽろぽろ涙を流していた。
お互いに泣きやむまでずっと、慰め合うように柔らかな舌を絡め合わせた。
裸のまま二人でシーツにくるまって、疲れた身体を休めていると、あゆ美ちゃんは、こんこんと苦しそうに咳き込んだ。
私はその背中を摩りながら「ごめん、無理させたね…」
と言うと、あゆ美ちゃんは首を横に振って、また暫らく咳き込んでいた。
守ってあげたい、と本気でそう思った。
忙しい銀行なんて辞めさせて、ゆっくり身体を治してほしい…
その分、私が一生懸命仕事をして幸せにしてあげたい…。
でも現実にそうしてあげられない自分が、物凄く悔しい。
「何で私、女なんだろ…」と呟いていた。
男だったら迷わず彼女をお嫁さんにして、幸せにする自信あるのに…。
呼吸を整えて落ち着いた彼女は、ゆっくり話し始めた。
「美香ちゃんが今、何考えてたか分かるよ…でもね…私は、形式とか建て前とか…そんなのどうだっていい…」
言い当てられて、私は驚いた。
そっと私を抱き寄せ、あゆ美ちゃんは続けた。
「私はただ、美香ちゃんがここに居てくれるだけでいい‥」
その真っすぐな言葉に、私の涙腺がまた壊れる。
嗚咽を堪え切れず、彼女に抱き付いて泣きじゃくった。
確かな事は、今、私達が愛し合っている…という事。これ以上、何もいらないんだよね…。
私の大好きなあゆ美ちゃんはもしかしたら、エスパーかも知れない…‥と一瞬だけ、そう思った。
,END
何とか今日中に終わりました。
有難うございました。
こちらこそいいもの見せていただいて。
最後のトコが好きです、ていうか結婚汁w
有り難うございました、是非続きも。
お疲れ様でした。
こちらこそありがとうございました
280 :
名無しさん@秘密の花園:2006/12/19(火) 23:20:01 ID:HoSaAFsx
イイっ!!
素晴らしいっ!
お疲れ様でした
>>278-281 有難うございます。 この話は私の唯一のオリジナルと言う事もあり、思い入れがある分、誉めて頂けるとすごく嬉しいです!
OLは自分も経験しているのでネタとしては書きやすいですね。
また少しずつ続き書いていくつもりです。
本当にありがとうございました。
>>282様
GJ!
読み返しました。何か切ないけど優しくて良かったです。
また書いてくださいね、こっちも年明けに何か投下できたらいいなと思います。
>>283様
来年も期待してます!
それから書き手さんが増えるといいなぁ‥と思ってます。
いろいろな作品読んでみたいので。
このスレはレベルが高い
だから増えないんだと思う
今日の「結婚式へ行こう!」のラストシーンで、
酔っ払った(演技をした)あゆ美タンが主人公に抱きついて
押し倒したシーンを見て、相手が美香タンならなぁ・・・と思ったw
289 :
名無しさん@秘密の花園:2006/12/21(木) 23:46:35 ID:mFnfrOLu
まあ美香は元ヤンキーという過去もあるし
本来であるなら、あゆ美の首を締め付けて
「ヤラせろ」と凄むところなんだがな
290 :
名無しさん@秘密の花園:2006/12/22(金) 00:12:29 ID:izqMWWzE
ていうかヤンキーの度合いが分かんない・・・。そういうネタって女の子とか好きだよね(´・ω・`)
誘い受けとか尻攻めとかふたなりとか・・・。
そういうネタって男の子とか好きだよね(´・ω・`)
SSでHなシーンはあるに越したことはないけど、なくても充分に楽しめます。
Hなしでも百合要素は必ず入れる様にしてる。
ここ百合スレだからね。
295 :
名無しさん@秘密の花園:2006/12/23(土) 01:05:34 ID:Up+ytOPY
今日のあゆ美タン、キャバ嬢姿で登場のサプライズ!
「結婚式に行こう」が今後盛り上がっていったら百合要素ネタも書いてみたいです。
>>295書いて下さい是非!
真琴のキャラってトラブルメーカーだけど憎めない、ウメコっぽい感じでもあるよね。
キャバ嬢も楽しんでやってる様に見えた。
これからが楽しみ!
XOXO X‘mas
クリスマスの日。
今日はひさしぶりにあゆ美ちゃんが遊びに来てた。
もちろん、私の家。
私は舞台稽古、あゆ美ちゃんはドラマの撮影で忙しいけど、とっても少ないお休みがお互いに取れた。
挨拶もそこそこに、すぐにお部屋に入ってもらった。
『キスシーンとかって、あるのかなぁ・・・?』
ジュースを飲むあゆ美ちゃんを見ながら、そんなことを考えてた。
今、彼女が撮影してるドラマは。
結婚式場を舞台にしたお話で、役名は『真琴』。
結婚式直前に花婿さんを奪っちゃう、ヒロインの恋敵。
テレビより台本とにらめっこしてる時間が多いから直接ドラマを観てないけど・・・やっぱりキスしたりするのかな?
「どしたの?」
「ん?なにが」
「変な顔してるもん」
「してないよ」
「してる。だって目がおっきくなってて、おちょぼ口になってて・・・」
萎縮したりすると決まってやっちゃう『変な顔』。
あゆ美ちゃんは私のマネをした後、にゃはっと笑う。
デカレンジャーの時と、変わらない笑顔。
不意に胸がキュンとしてきた。
チョコレートケーキを頬張ったら、もっと胸が焼けそうになった。
「そういえばさ」
今度は、あゆ美ちゃんが私に聞き返してくる。
「美香ちゃんのコゼットって、どんな役?」
「あ?あ〜・・えっと、レミゼラブルのヒロインだよ。っていうか、歌ばっかり歌っててさ〜」
コゼットの生い立ちがどうだとか、どんな女の子だとか、そんな事じゃない、まるっきりピンぼけな話をしてた。
「だったら、キスとかラブシーンなんて・・・無いよね・・・?」
・・・・・・あゆ美ちゃん?
そう言った後、私から視線を外して伏目になった。
カチャン、とショートケーキのお皿を置く音が、乾いて聞こえた。
ああもうまだるっこしい!
「練習しようよ」
「は?」
「だから、練習!・・・キスシーンの練習・・・いつか言ってたでしょ、女優魂!」
私も、まだるっこしい。
疎遠になっちゃって閉じ込めた気持ちが、少し溢れる。
ホントはキスの練習じゃなくて、キスしたい。
映画や舞台や、ドラマの話でも・・・他の誰かにキスされるなんてやだよ。
それに・・・「は?」っていうのも、止めてよ。
「練習でいい?」
あゆ美ちゃんの口からも、言葉が漏れる。
「え・・・?」
意外な感じの一言に、少しびっくりした。
「練習のキスで、いいのかな、って・・・・・・」
顔を真っ赤にして、ため息を吐いてからまた黙った。
わけわかんない。
わけわかんないまんま、彼女に一年半ぶんの想いを言ってた。
「ずっと逢いたくて、泣きそうだった」って。
「すき・・・」
あゆ美ちゃんも言葉を返してきた。
これも練習?
「練習じゃないよ」
「ホントに?」
「うん、逢いたかった。今ちょっと泣きそう」
舌をちょっと出して、目尻に涙を溢れさせてるあゆ美ちゃんが可愛い。
間髪入れないで、大好きな匂いが近付いてきた。
「ちょっと美香、いい?」
――――――――――――――――――――!!!!
サッと、身体を離す。
入ってきたのは・・・お母さん!!
「ちょっと、どうしたの!!??何でノックしないの」
「お昼にオムライス作ったから。あゆ美ちゃんと二人で・・・ねぇ?」
平和そうな顔して。
ねぇ?じゃないでしょ!!
あゆ美ちゃんはっていうと・・・うろたえてて、ジュースを飲み干してグラスに入ってた氷をボリボリ噛んでる。
ごめんね、せっかちなお母さんで。
お母さんが部屋を出たあと、二人で笑った。
お腹空いてるし、キスシーンの練習・・・後にしようよ。
聖なる夜は、二人の始まり。
fin
301 :
名無しさん@秘密の花園:2006/12/23(土) 15:39:54 ID:Lv86yRXU
Gj!! 美香ママにワロタw
>>297-300 キスしちゃえ〜〜
と思ったけど、寸止めも悪くないですね……
萌えました!ありがとう。
ワッフルワッフル
そんなところで終わらないで〜
ワッフルワッフル
ワッフルワッフルと書き込んで、ワッフルされたことないよね・・・
書いたものです、すみません寸止めにして。
あえてこっちの方がいいと思い、こうさせていただきました。
年明けに刑事黄桃の姫始め書きますので、こちらでどうかご勘弁を・・・。
>>306様。こういう終わり方もありだと思いますよ。お忙しい中有り難うございました!
それから特撮百合の時、私のリクエストに応えてすぐに鹿児島イベントの話を書いて下さった作家様(どなたか分からないんですが)
今更の様ですが有難うございました。
私はこのイベント実際見に行ったので、私の目から見た別角度の話を書いている所です。
出来たら投下させて下さい。よろしくお願いします。
>>308有難うございます。
レポも含めて書かせていただきます。
ラブラブでおねがいすます
もちろんラブラブですが、H入れるかどうか迷い中‥
とにかくwktk
314 :
名無しさん@秘密の花園:2006/12/25(月) 21:43:50 ID:w4Si4RRZ
とにかく読みたいw
315 :
名無しさん@秘密の花園:2006/12/26(火) 00:52:56 ID:XUMphKOr
あゆ美タンと美香タンの誕生日前に投下しようと思ってたのですが
忙しくて放置してました。愚作ですが投下します。
316 :
名無しさん@秘密の花園:2006/12/26(火) 00:53:55 ID:XUMphKOr
「今日も帰宅は午前様か・・・。」
最近連ドラの収録で週の三分のニはスタジオにて拘束される日々が続いている。
今年は映画やテレビドラマ、そしてインターネット動画など
様々なメディアで色々な役を演じる事が出来た。
そして今もこうして昼ドラのレギュラーとして忙しい日々を送っているわけであり
思い返せば私にとって非常に実りのある1年だった
ひと頃にくらべるとデカレンジャーのジャスミンのイメージから
少しは脱却出来たのかな?と思っているけど。
でもあの1年間共に過ごした仲間との思い出は今でもわたしの心の支えになっている。
「美香ちゃん・・・元気かな?」
ふと、彼女の事を思い出した・・・。
317 :
名無しさん@秘密の花園:2006/12/26(火) 00:55:32 ID:XUMphKOr
日付けが変わり今日は私の誕生日・・・、
美香ちゃんは私より3日違いだからつい思い出してしまう。
デカレンジャーを卒業してからの彼女の活躍ぶりはまさに目を見張るものがある。
お互いが忙しくなり今年になって美香ちゃんと会ったのはたった3回だけ・・・。
それも全部特撮関係の雑誌の取材やイベントが絡んだものであって
プライベートで会う時間は全くなかった。
メールは時々やり取りはしてたけれど、今では疎遠になってしまっていた。
12時30分過ぎ・・・自宅マンションに着いた。
と、エントランス脇の宅配ロッカーに私の部屋番号が表示されていた。
私宛に何か荷物が届いているようだ。暗証番号を入力してロッカーを開ける。
すると中にレモン色の小さな封筒が入っていた。
318 :
名無しさん@秘密の花園:2006/12/26(火) 00:56:32 ID:XUMphKOr
「??」と思って手に取った。
切手は貼られておらず「木下あゆ美 様」とだけ記名があった。
裏を見ると右下に小さく「菊地美香」と書いてあった。
「へえっ〜っ美香ちゃんからだぁ〜」と自然に笑みが湧いて来る。
でも私はすぐに気づいた。
「えっ!切手が貼って無いって事は・・・。」
とにもかくにも私は自分の部屋へと戻った。
荷物を降ろしてソファーに座る。そして美香ちゃんからの封筒を開けた。
中を開けると手紙が入っていた。
もちろん美香ちゃんの字だった。
319 :
名無しさん@秘密の花園:2006/12/26(火) 00:57:32 ID:XUMphKOr
あゆ美ちゃん、忙しそうですね。
今年はお互いに中々会える機会がなかったけど最近テレビや映画で木下あゆ美の
名前を見かける事が多くなり私の事のように嬉しく思います。
なんと先週「怨み屋本舗」のDVD−BOXを買っちゃいました〜(^^)/
まだ最初の話しか見れてないけど今までのあゆ美ちゃんのイメージと違うから
見ててワクワクしちゃってます。
来週から始まる連ドラも毎日録画予約してちゃんとチェックするよ〜。
私も今、来年の舞台に向けていよいよ本格的な稽古に入ります。
お互いにそれぞれのお仕事、頑張っていきまっしょぃ!
320 :
名無しさん@秘密の花園:2006/12/26(火) 00:58:20 ID:XUMphKOr
あ、書くのが後になっちっゃったけどあゆ美ちゃんお誕生日おめでとう!
あゆ美ちゃんとわたしとは3日違いだからもう絶対に忘れないんだよ〜!
最近ずっと忙しくてメールも出来ずにごめんネ。
最初はお祝いのメッセージをメールで送ろうと思ったけど
どうしても手紙であゆ美ちゃんにおめでとうを伝えたかったんだ。
でもこうして字書くのって久しぶりだなぁ〜、ヘたっぴな字でスマン。
それじゃあまだちょっと早いけどメリークリスマス&ハッピーニューイヤー!
美香より
321 :
名無しさん@秘密の花園:2006/12/26(火) 00:59:23 ID:XUMphKOr
読みながら自然に笑みがこぼれてしまった。
嬉しかった・・・、わたしの誕生日の事もう絶対に忘れない だって・・・。
何度も読み返していく内に涙が出て来た・・・。
あのデカレンジャーの頃、美香ちゃん達と苦楽を共にした記憶がふと甦って来る・・・。
あの頃が懐かしい・・・私の中でそんな思いが急に溢れてきちゃった。
会いたいよ・・・美香ちゃんに会いたいよ・・・。
わたしはベッドに潜り込み布団を頭から被って思いっきり泣いた。
F I N
おお!スレ覗いたら投下中だった
ということで、奇跡のタイミングでレス(w
愚作なんてとんでもないですよ
雰囲気が伝わってくる手紙が素敵でした
3日後のあゆ美ちゃんも見たい是非みたいです
323 :
名無しさん@秘密の花園:2006/12/26(火) 03:59:37 ID:pFwUZ7/v
朝起きたら、いいものが・・・これはいいものだ、いいものだ。
326 :
名無しさん@秘密の花園:2006/12/26(火) 07:35:14 ID:nquL6iUO
よかったです。
忙しい間をぬってわざわざ届けてくれたんですね。
美香ちゃんの優しさが伝わってきます。
年内に投下予定の方いらっしゃいますか?
鹿児島イベントレポ&妄想話。一応出来てるんですが、まとまった時間が取れないので、時間が出来た時に何回かに分けて書き込むかもしれません。
どうぞよろしく…。
こっちも年跨ぎのお話が出来ました。
大晦日と元旦に投下しますので、こちらも宜しく。
05年3月23日、早朝。
私達は、鹿児島のテレビ局主催の【こども博】というイベントに参加する為、鹿児島市内のホテルから、スタッフさん達と一緒に会場のスポーツランドへ向かっていた。
市内を過ぎて、車で一時間くらい揺られると、どんどん山の中のくねくねの上り坂が続いた。
「ねぇ、こんな所に会場あるの?」
不安になってる私の事なんかそっちのけで、あゆ美ちゃんは、車窓から広がる田んぼや畑の続く風景を、何故かキラキラした目で見つめている。
(どうしたんだろう?この人…)
何となく話しかけられない雰囲気。
23日、24日の二日間で計4回。ジャスミン&ウメコ、トークショーの後、サイン会も予定されていて忙しくなりそうだ。
スポーツランドに到着した私達は、
「なんだぁ、ちゃんとした会場あるじゃな〜い!」
「ホントだ!ちゃんとあったね!」
なんて笑いながら、控え室へ案内された。
打ち合わせの後、開場までまだ時間があるので、パン作りを体験させてもらったり、広い会場内のテントが張られたコーナーを見て回ったりした。
ちびっ子が楽しめそうな遊具もいっぱいで、私達はすっかり童心に還ってはしゃいでいると、あっという間に開場時刻が近付いてきて、スタッフさんに呼ばれて控え室へ戻った。
隊員服に着替えると、ビシッと身が引き締まる。
午前11時からの一回目のステージが始まった。
ほとんどがぶっつけ本番で緊張しながらも、滞りなく終える事は出来たものの、いまひとつトークが盛り上がらず、納得行かない結果に終わったような気がした。
お昼のお弁当を食べながら「今度はもっと盛り上げようね…」
と、あゆ美ちゃんが真剣な顔で言ったかと思うと、
「私のつまようじくん知らない?」
と聞いてくるので、可笑しくなって吹き出してしまった。
「女の子はつまようじなんて使わないんだよ〜」
「もう、よいではないか〜」
すまし顔でおどけるあゆ美ちゃんってちょっと、おやじ入ってるなぁ…と思う。
午後2時からのステージに備えて、私は念入りにメイクとポニーテールを整えているのに対し、あゆ美ちゃんはついさっきまでゴロ寝していたせいで、せっかくのストレートヘアに寝癖がついてる。
「もう!寝癖直さなきゃダメだよ〜!」
やれやれ、と思いながらヘアスプレーしてドライヤーで直してあげた。
「ありがとう!」とニッコリ笑うあゆ美ちゃんの笑顔を見たら、私の険しい表情もついほころんでしまう。
二回目のショーが始まった。
「特捜戦隊デカレンジャーのジャスミンとウメコのお二人です。どうぞ!!」
デカのEDと共に登場すると、会場は拍手と騒めきに包まれた。
午前中よりお客さんが多い。
今度は少々気合いを入れて臨んだ。
「お二人は、どんなお子さんだったんですか?」 という質問に、まずあゆ美ちゃんが、
「私は田舎育ちで、男の子みたいに活発でした。だから地方に来ると自然がいっぱいで、なんかワクワクしちゃいますね〜」
と、ややテンション上げ気味に答える。
車から田んぼや畑を見る時のあの目を思い出して、
なるほど…と納得。
今度は私の番だ。 「私は割とインドア派で、お人形やおままごとなんかして遊んでましたね〜。
ウメコと違ってちょっと根暗なんですよぉ…」
テンション上げてるつもりが、緊張してしまって言葉に詰まってしまう。
間が出来てしらけそうになると、あゆ美ちゃんが気を効かせて突っ込んでくれたおかげで助けられた。
(ありがと……)
次はちびっ子からの質問コーナーに移る。
何人かのちびっ子を選んでステージに上げて、私達はしゃがんでインタビューした。
ふとあゆ美ちゃんを見るとスカートの中バッチリ丸見えだよ…
前列のお父さんがビックリしてるよ、もう。
スパッツ履いてるからってもうちょっと隠しなさいよね…。
全く、こういう無防備さが私は心配でほっとけない。
あゆ美ちゃんは何を気にする事もなく『たくや君』という男の子に、
「ジャスミンとウメコのどこが好き?」
とインタビューすると、たくや君は、
「歌、歌うところ…」
と恥ずかしそうに答える。
「歌?歌ってほしいの?」「うん!」
横で聞いていた司会者が、「それでは歌ってもらっていいですか?」
え――っ?聞いてないよ!!でも…歌っちゃおうかな?
予定外のリクエストだったけど、早速『ガールズ・イン〜』のイントロが流れ始め、私達は振り付けも適当に歌い始めた。
こういう時って、私よりあゆ美ちゃんの方が度胸座ってるなぁ…と思う。
マイペースで絶対慌てないんだもん。
歌詞間違えそうでヒヤヒヤしながら何とか歌い終えた。
最後に司会者が、「鹿児島で一番食べたいものは?」の質問に「黒豚!」と元気に答えるあゆ美ちゃん。
その答えに、会場の雰囲気が和やかになった様な気がした。
30分程のステージが終わり、ホッとする間もなく、今日は私がサイン会で、明日はあゆ美ちゃんの番だった。
ほとんど家族連れで、ほんわかムードの中、初日はすべて終了した。
とりあえずその夜は、あゆ美ちゃんの食べたいと言っていた黒豚しゃぶしゃぶの専門店へ皆で行くことになり、鹿児島市内の繁華街へ繰り出した。
お酒は何でもいけるあゆ美ちゃんは、クセのある本格芋焼酎も美味しそうに飲んでいた。
私はどうも臭いが苦手で、ビールばかりちびちびと飲んでいた。
「焼酎はやっぱ、お湯割りだね〜〜」
と幸せそうなあゆ美ちゃんって、つくづくおやじだなぁ…と思う。
ホテルに戻り、早速二人で最上階の温泉へ向かった。他にもおばちゃんが二人入っていて、「お姉ちゃんたち、どちらから?」
と話しかけられて、
「観光です」とか適当に答え、世間話に花を咲かせながらお湯に浸かった。
知らない私達にも気さくに話しかけてくる所は、南国特有の人情の温かさを感じて嬉しかった。
長湯が苦手なあゆ美ちゃんは、お酒が入っているせいもあってか、
「先に上がるね」と一足先に部屋へ戻っていった。
足元がふらついているのが心配で、私もその後すぐ上がって浴衣に着替え、あゆ美ちゃんの部屋のドアを叩いた。
「は〜い!どうぞ!」
とドアを開けたあゆ美ちゃんは、ワンカップ焼酎を片手に上機嫌だった。
ほんのり頬を上気させ、浴衣の胸元が少しはだけて色っぽい。
「また飲んでるの!?明日も早いんだよ!」
「だってぇ〜〜今日は楽しかったんだもん!」
しゃぶしゃぶ店であれだけ飲んで、また飲み直しなんてホントに呆れた子!
「ほらぁ、もう寝るよぉ!」
「やだ!!」
暴れるあゆ美ちゃんをベッドに寝かしつけようとすると、
「美香ちゃ〜ん、今日も可愛いね〜美香ちゃ〜ん!」と酔っ払いおやじの様に私に絡んでくる。
滅多に甘えない彼女が、たま〜にこんな風に豹変する時は手が付けられないのは知ってた。
ほっぺに何回かキスされてから、唇にチュッ、とされると、私はガクンと全身から力が抜けた。
「ちょっと触らせてよ〜〜」
私をベッドに押し倒して、浴衣の胸元に手を入れて、撫でるように触り始めた。
残りは明日書き込みます。
「くすぐったい、やめてよ〜」
「いいじゃないか〜〜へるもんじゃなし〜〜」
ごもっとも。
酔っ払いには何を言ってもムダだ。
それに、湯上がりの素肌はしっとりサラサラで気持ち良くって…‥。つい釣られる様に私も、彼女の浴衣の中に手を滑り込ませて…‥柔らかい胸の膨らみを触ってた。
「…美香ちゃん…今日、大変だったけど、楽しかったね…お疲れさま…」
と、急にあゆ美ちゃんが優しい口調に変わったので、あれ?と思った。
「あゆ美ちゃん?もう酔いさめたの?」
「あはは!実はあんまり酔ってないんだ…ちょっとマネしただけ…」
演技だったんだ…騙された!
「でも、なんで?」
「なんにもしないよ…こうしてるだけ…」
あゆ美ちゃんは目を閉じて、私の胸、お腹、脇の下もゆっくり優しく撫でながら、大きく深呼吸して言った。
「こうしてると…すごく落ち着くんだ…」
「あゆ美ちゃんも?…実はあたしも…」
「不思議だね…」
「うん…」
うとうとしながら交わす言葉が心地良かった。
「今日、私が言葉に詰まった時、助けてくれてありがと…‥嬉しかったよ………あゆ美ちゃん??」 あらら?もう寝てるし…
スースー寝息をたててるあゆ美ちゃんの寝顔は、子供みたいにあどけなくて、
切ないくらいに可愛かった。
(寝てるから…いいよね?)
私はあゆ美ちゃんの胸元に顔を近付けて、左胸のホクロにキスした後、ふっくらとした胸の感触を確かめるように何度も唇を押しあてた。
甘いミルクみたいな匂いがして、胸の奥がキュンと苦しくなる。
(大好き…‥)
愛しさが込み上げてきて、膨らみを撫でながら、乳首を口に含んで愛撫した。
あゆ美ちゃんを起こさないように、そーっとそーっと静かに…。
「う〜〜ん、…美香ちゃ…ん」
あゆ美ちゃんの声に、ハッとして顔を上げた。
もしかしたら狸寝入り?
また演技だったりして…
そう思って彼女のほっぺたをツンツンとつついてみた。
寝ぼけたように口元を動かして、またスースー寝息をたて始めた。
どうやら本当に眠ってるみたい。
もし、これが演技だったら大したもんだよ、あゆ美ちゃん。
将来、いい女優さんになれるよ…きっと!
私はそっと彼女の頭を撫でながら…私達の未来に…
暫らくの間、想いを馳せていた。
END
以上です。
生ジャスミンとウメコはびっくりするほど可愛いくて、今でも忘れられません。またいつか二人に逢えたらいいなぁ…と思っています。
有難うございました。
GJ!!ふんわりした感じのエッチシーンがよかったです。
ていうか、この二人・・・可愛すぎるww
342 :
名無しさん@秘密の花園:2006/12/28(木) 07:26:00 ID:UKsjxHIh
朝っぱらからイイものありがとうございました。
なんともいえない危うい感じがすきです
>>340様
いいもの見せていただきました、ありがとうございました。
こちらも書きあがりました。投下する方も大晦日まで待てないのでw、投下します。
ゲスト有りです。 続きは元旦に投下しますので、では。
Hold Your Last Chance
「ジャスミン、これ何?」
デカベースの備品室を掃除してたら、いきなり出てきた木箱。
おもちゃ箱みたいだな、何だろ?
埃だらけの箱を開けてみたら入ってたのは羽子板と羽根で、描いてあるのはSPDのマーク。
「これ、どうしよ?」
「開けてびっくり玉手箱。ボスとスワンさんに聞いてみて、良かったらもらおうか?」
「ちょっと、もらうって・・・それお正月にやるの?」
「もちのろん!結構、楽しいかもよ?今からやってみる?」
羽根突きなんて、古臭い!
そんなのより、初詣とかに二人で行ったほうが絶対楽しいし。
それに、確か羽根突きの罰ゲームって・・・・・・。
「分かった〜〜。ウメコ、顔にお絵描きされるのヤなんだ?」
図星。
むぅっ、としたわたしの顔を見て、ジャスミンは笑った。
「そうだよ、何かいけないの?」
「じゃ、墨塗らないからちょっとやってみようよ。幸せ太りはブタちゃんになるよ?」
少し安心。
でも、空いた時間に鍛えてるからあんまり太ってるわけじゃないし・・・それに、ブタちゃんなんかじゃありません!!
パトロールの帰りに近くの公園に寄って、早速勝負!!
・・・っていっても、ルールなんてよくわかんない。
バドミントンみたいにラリーを続けて、羽根を落としたほうが負け、って事にした。
テンポのいい軽い羽の音だけが聞こえてる。
馬鹿にしてたけど、やってみたら意外と面白いな。
「あっ!」
一勝一敗になったとき。
わたしが返した羽根が高い木の上に飛んでって、枝に引っかかった。
「アジャパ、ごめん!」
「よござんすよ、でもアジャパ・・・とりあえず取らなきゃいけないね」
「うん、あたし登る!まかせといて」
「落ちたら危ないよ?揺すってみよっか」
「だめだよ、大丈夫だから!」
だけど木はすごく大きくて、揺すってどうにかなりそうなレベルじゃない。
ブーツと靴下を脱ぐわたしと、止めようとするジャスミン。
漫才みたいになってたところに、声が聞こえてきた。
「ぼっちゃま、今日はお寒ぅございます」
「じいや、ありがとう。でも俺なら大丈夫だ。それよりもミサキーヌ、寒くない?」
「剣くん、ありがとう。大丈夫よ。それより、私のことは岬でいいわ」
ぼっちゃま?
じいや?
ミサキーヌ?
すごい言い回し。
「ぼっちゃま」は真っ白なタキシード、「ミサキーヌ」も真っ白な可愛いドレス、「じいや」は真っ黒な燕尾服・・・何かの映画みたい。
わたしもジャスミンも、あんぐり口を開けて見てた。
わたし達に気付いたミサキーヌが、こっちを見てきた。
「あの、どうしたんですか?」
「羽根突きやってたら、羽根が木の上に・・・」って、事情を説明してたら、いきなりぼっちゃまが割って入る。
「ショ・ミーンが困っている。ここは俺の出番だ」
「しかしぼっちゃま、今日は大事なデートで・・・」
「心配するな、じいや。俺は人助けにおいても頂点に立つ男だ。それに、ミサキーヌも人助けを望んでいる」
そういって、チラリと目配せ。
見せ付けちゃって、全く。
不安そうな表情で皆が見守る中で、「ぼっちゃま」はタキシードの腕と足を捲り上げて、木に登り始めた。
「頂点に立つ男」って自分で言ってるだけあって、するする登っていってる。
そうこうしてるうちに、あっという間に羽根が引っ掛かってる枝にたどり着いた。
「あらよっと」
ガサリと葉っぱと一緒に落ちて来た羽根を、ジャスミンはジャンピングキャッチ。
「はっはっは!ミサキー・・・ぬゎあぁあぁぁあぁぁぁあぁぁ!!!!」
足場になってた枝がバキッ!と音を立てた瞬間、わたし達は反射的にライセンスのスイッチをオンにしながら高くジャンプした。
「エマージェンシー!」
デカスーツに包まれながら、落っこちていくぼっちゃまを今度は二人でジャンピングキャッチ!
パワーも耐久力も強化されるから、男の人の体重なんてへっちゃらへっちゃら!
「取ってくれて、どうもありがとうございます!」
「うちの子が、ご苦労おかけしまして・・・」
着地して、そのまんまじゃ失礼だからチェンジを解除して、お礼を言った。
「こ、こちらこそ、恐れ多き!ぼっちゃまを助けていただき、感謝致します!」
そんなにぺこぺこしないでいいのに・・・ん?
「剣くん、怪我ない?大丈夫?」
「大丈夫だ!どうやら俺は、幸せにおいても頂点に立つ男らしい、ハハハ!」
こっちは何言っても、無駄みたい。
とりあえず落ち着いて、ぼっちゃまは立ち上がってミサキーヌさんの腕を取って、首にピンクのマフラーをそっと掛けてあげてた。
雰囲気からして、姉さん女房かな?だったらわたしとジャスミンみたいだ。
「ヒューヒュー」
「ジャスミン、やめなよ!」
幸せそうな二人の真っ白な服は・・・あくまでわたしの想像だけど、まるで何日か前の『聖なる夜』を一緒に過ごせなかったぶんを取り返そうとしてるようにも感じた。
訳わかんない人たちだったけど・・・ありがとう、お幸せに。
でも、タキシード捲り上げたままなのは、面白いから内緒にしとこうっと。
誰も居なくなって、陽が落ちて、冷え込んできた。
「寒くなったから、帰ろ・・・」
わたしが言おうとしたとき、抱き締めてキスされてた。
ぎゅっと、ぎゅっと抱き締められて。
浅くて、長くて、優しくて、甘い、今年最後の『接吻納め』。
「ねぇ」
「うん。あの二人見てたら、チューしたくなった。小梅・・・?」
「何?茉莉花」
「今年、ありがと。来年も、ヨロピク!!」
ちょっと、恥ずかしいよ!
制服のまんま、それも外でキスしちゃうの。
でも、泣きそうなくらい、嬉しい。
ありがと、わたしの方こそ。
今年のこと、絶対忘れないよ!
そんでもって、来年もよろしく、相棒!!
「相棒じゃないし。そうだ、帰ったらおせちの献立、考えるよ」
「献立?」
「イエス!明日っから大晦日まで、シフトずれて別々になっちゃうからね。共同作業!」
いろんな意味で、休ませてはくれない。
でも、今夜は『事納め』させてくれるかな・・・?
手を繋ぎながら、マシンドーベルマンに駆けていった。
Fin
ありがとう。
ジャスウメは勿論幸せなぼっちゃまをありがとう!!
>>344様の作品からいろんな事、勉強させてもらってます。
時々、気に入った表現を引用してる部分があるかも知れませんが、どうかお許しを…。
私の来年の目標はパソコン購入してスムーズな投下!
百合萌えスレだけど、覗いたら優しい気持ちになれる様な話。来年も書いて行きたいです。
それと、書き手さんがもっと増えるといいなぁ、という気持ちはやっぱりありますね…。
>>353様、そう言っていただけると嬉しいです。
色んなものを書かせていただいて、有り難うございました。
変なものもあったり、サルみたいに投下したりしてご迷惑もお掛けしました。
来年は余裕を持って書きたいと思います。
344でした、ではまた来年。
355 :
名無しさん@秘密の花園:2006/12/30(土) 02:02:30 ID:JFXinm1e
>>317〜321です。
誕生日ネタ遅すぎですが今度は美香ちゃん視点で続きを書きました。
356 :
名無しさん@秘密の花園:2006/12/30(土) 02:03:19 ID:JFXinm1e
明日はわたしの誕生日だ。
そういえばあゆ美ちゃん、手紙読んでくれたかな?
たまたまその日はあゆ美ちゃんのマンションの近くでロケがあったから
ほんの少しだけ時間をもらって宅配ボックスに投函してきたけど。
ガラにも無い突然の手紙でおどろいちゃったかな?
それとも仕事で疲れてて見てないとか・・・・。
あれから3日経ったけどあゆ美ちゃんからは電話やメール等の連絡は無い。
で、日付けが替わり今日はあゆ美ちゃんから3日遅れの自分の誕生日になった。
自宅に戻ったら母から「あなたに手紙が来てるわよ」と一通の封筒を渡された。
ピンク色の可愛い封筒だった。
それを手に取った直後、わたしは自分の部屋へと駆け込んだ。
357 :
名無しさん@秘密の花園:2006/12/30(土) 02:04:03 ID:JFXinm1e
美香ちゃん
先日は誕生祝いのお手紙ありがとう。
突然の手紙だったんで正直驚いちゃいました。
誕生日の事、気にかけてくれててありがとう。
もう何度も繰り替えし読んじゃったくらい感激しました。
だって嬉しいやら懐かしいやらで読みながらわたし泣いちゃった。
あ、これ書いてる今も泣きそうになってる・・・。
なんか私って泣き虫だね(笑)
以前はこんな事なかったんだけど、最近美香ちゃんとずっと会っていないせいか
私の中で美香ちゃんが大切な存在だという事を実感しました。
私も美香ちゃんの誕生日は3日違いだって事、ずっと忘れてないよ。
いつまでもいい友達でいようね。
私も連ドラで頑張ってます、美香ちゃんも来年の舞台にむけてがんばってください。
互いに忙しいけど時間が許す限りマメに連絡しようと思います。
では また。
あゆ美
358 :
名無しさん@秘密の花園:2006/12/30(土) 02:06:16 ID:JFXinm1e
手紙・・・あゆ美ちゃん喜んでくれたんだ・・・・よかった。
読んで泣いちゃったって・・・ははっ・・おぬしも役者やのう!
えっ・・でも・・この手紙よく見ると何かがこぼれた形跡が所々にある・・・・。
これって・・・あゆ美ちゃん・・・。
一瞬この手紙を書いているあゆ美ちゃんの姿を思い浮かべた。
そしたら・・・なんだか胸が一杯になっちゃった・・・。
今すぐあゆ美ちゃんと会いたい!
でも・・・もうこんな時間だ・・・でも・・ううん・・でも!
私は携帯を手に取っていた。
結局わたしはその晩、一睡も出来なかった。
いや・・・一睡もしなかったと言った方がいいだろう。
でも疲れは全く無く、その逆にさわやかな誕生日の朝を迎えられた。
あゆ美ちゃん・・・ありがとう。
F I N
359 :
名無しさん@秘密の花園:2006/12/30(土) 02:20:06 ID:yjcAis4r
イイ(・∀・)!GJ
会いたいのに会えない感じもまたいいですね。
有難う!!
361 :
名無しさん@秘密の花園:2006/12/30(土) 08:51:34 ID:FwT3kQz8
きっと寝るのも忘れて朝まで色々な事話したんでしょうね。
よかったっス(゜▽゜)
今年はいっぱい作品読めて楽しかった!!
来年もいい作品よろしく〜〜!!!
またいい作品さん、書き手さんが増えますように・・・と、書いてみる。
看護士美香ちゃんや保育士あゆ美先生がこいしい年末w
刑事黄桃の職人です、あけましておめでとうございます。
年明けでさっそくですが投下します。
Episode−ex「プリンセス・ビギニング」
アリエナイザーを検挙した繁華街で、年が明けてた。
何十メートルか先の喧騒の中から聞こえてくるのは、新年の歓喜が混じったざわめきやら酔っ払いの歌声やら。
地球の人達(私達もそうなんだけど)もこの時期はおイタが過ぎるみたいで、パトカーのサイレンが鳴り止まない。
「イェイッ」
チェンジを解除して、彼女は笑顔でピースサインを私に向けてきた。
緊張が解けてフッ、と笑みがこぼれて、私も親指立ててゴッチューのポージング。
今年最初の片エクボに、今年最初の微笑み返し。
「謹賀新年」
別に意識してるわけじゃなかったけど、自然と口をついて出てた。
「ジャスミンも、あけましておめでとう!」
ハッとしたような表情の後で、私に釣られるようにウメコもご挨拶。
「寄り道、していこ」
彼女は言った。
街の浮かれ気分が移ってるんだろうな・・・
「寄り道?何じゃらほい?」
「初詣!!二人で一緒にお願い事しようよ」
「ナンセンス。今日は人多いよ、間違いない!それにウメコお願い事多いから、神様が混乱しちゃうよ。おいしいお菓子食べたいとか、お洋服欲しいとか・・・」
ありゃりゃ、膨れてる。
当たり前のこと言っただけだし。
膨らますのは、お餅だけでよろしくってよ?
でも悲しいかな、待ってはくれない。
またすぐにアリエナイザー出現のコールが鳴り響く。
「勤務終わったら、おせち食べよ。お蕎麦茹でてあげよっか」
「あたし、お雑煮がいい!」
ちょっと視線を合わせた後、ウメコは私を鼓舞するように、凛々しい笑顔を作った。
368 :
名無しさん@秘密の花園:2007/01/01(月) 00:14:55 ID:27VElsB7
気が付けば、初日の出。
アリエナイザー同士のいざこざやら迷子の子供の保護なんかで、街の中を一晩中駆け抜けてたような気がする。
デカベースに帰って報告書をまとめて、勤務を引き継いで『お役御免』になったのは朝の七時半。
スーパーヒーロータイム!!・・・って、この時間だよね!?
「初湯しよ、ねぇ初湯、は〜つ〜ゆ〜!!」
ウメコがおせち食べるよりも最初にしたいことは・・・やっぱりお風呂。
最近じゃ素手や素肌で直に触れなくても、考えてる事が解るようになってる。
いわゆる一つの『ツーカーの仲』。
「よござんすよ、じゃお湯張らないと・・・」
「何言ってるの、もう張ってるよ、ねぇ行こうよ、さ早く!」
さすが、口も八丁手も八丁!!
犬みたいに引っ張られながら、部屋の中を駆けた。
手早く制服を脱いで、一気に裸になった。
彼女専用のバスルームにあるようなバスタブで、まるで映画にでも出てきそうな感じのヤツ。
そういう関係がどうだからとか、女同士だからだとか・・・それ以前にもう一緒に暮らしてるから、恥ずかしがる事もなし。
だけど・・・・・・
「ウメコ、バスタオルくらい巻いて入りなさいよ」
恥ずかしさが全く無いってのも、やだなぁ!
ポニーテールのまんま、産まれたまんまの姿で湯舟に飛び込んでいく彼女を見てると・・・
「ジャスミン早くおいでよ!っていうか、二人だから素っ裸でもいいじゃん!」
「イヤン、まいっちんぐ。明け透けはみっともないわよ。ちょっとは恥じらいがあるのが、乙女ですわよ」
お風呂場までの何メートルだから、裸でもいのはいいんだけど。
彼女を尻目にして、バスタオルを巻いて私も後に続く。
爽やかな匂い。
あれ?いつものバブルバスじゃない。
「いい匂いするでしょ?えへへ」
お湯に浮かんでるのはウメヨ達『扶養家族』と、黄色いかたまり。
「ユズ浮かべたの?」
「うん」
「それ冬至だよ?」
「いいのいいの、こんな仕事してたら季節感ゼロだから」
よく言うよ、この前クリスマスだからって、大はしゃぎしてたくせに。
でもあったかくて気持ちいいから、いいか。
甘い薫りの湯気と、ぼんやりとぼやけたその向こうの彼女を見てると・・・
「じろじろ見てる、エッチな目してる!」
これは間違いでも何でもない。
クリスマスから今日まで、色んな都合でシフトがずれて、一緒に過ごす時間が無かった。
部屋に戻ってきても、ウメコも私も眠りに帰ってるようなものだった。
そんなだから。
『愛の営み』はもちろん、キスする時間もろくになかった。
だからって、自分を一人で慰めたりするのなんて野暮なだけ。
女の子でも『(性欲が)たまる』なんて言い方するのかどうかは知らないけど・・・間違いなく今の私は、たまってる。
熱いくらいのお湯の中、寒いはずなんてありゃしないのに肌を寄せ合ってた。
肌とお湯から、考えてること伝わってるよ?
「じろじろ見てる」って、啖呵切ったよね?
俯き加減になった彼女の頬っぺたを、優しく突っついた。
今度は指の跡をたどるように、頬っぺたに唇を落とした。
「ゃ・・・」
パシャン、と軽くお湯が弾ける。
髪の毛がじっとり湿りはじめて、私の視界を遮っていく。
「やだ?」
髪をかき上げながら言った。
「やだ・・・じゃなぃ」
ポニーテールを解きながら、少し笑って答える。
束ねてた茶髪が、湯舟に落ちていく。
「じゃ、しよ。っていうか、私もう止まんないよ、バクハツだぁ」
「うん、でもぉ・・・」
「何じゃらほい」
躊躇ってる?なにゆえ?
恥ずかしそうな顔のまま、私から視線を外した彼女の頭を撫でながら、ちょっとだけ集中。
・・・そっか、前にもあったっけ、こんなこと。
彼女曰く、「ウメヨとウメノスケとウメゴローが見てるから」。
おもちゃとは云え、いつも一緒だからウメコにとっては大切な存在。
ちょっと前にも同じような事しようとして、お叱り受けたっけ。
「あのね、あの・・・ジャスミンとわたし」
「?」
「このコ達の、パパとママなんだよ?こんなトコ・・・」
目で訴えながら、そう言って・・・私を見つめるウメコは、狂いそうなほどに、可愛い。
わたしまけましたわ。
パパとママ、か。
じゃ、パパがんばっちゃおうかな?
(『姫始め』って、言うんだっけ?)
そんなことを考えるより先に、身体が動く。
少し濡れた唇を重ね合わせた。
ウメコの匂いが、鼻の奥に広がる。
唇を割って舌を割り入れて、唾液を舌にいっぱい絡ませてトロトロ注いだら、彼女も同じようにしてくる。
湯舟に浮かんでる柑橘類の匂いも、淫らな気持ちを加速させるアロマ。
吐息を吐いて糸を引かせて唇を離して、耳朶を甘く噛んだ。
「あ・・・」
一瞬だけ、顎が上がる。
崩れるような錯覚に陥る。
甘い、甘い肌の匂い。
汗の匂い。
吐息の匂い。
全部に負けて、崩れちゃいそう。
お湯から上がって、洗い場に立った。
肌色に掛けられた銀色のモノグラム。
小さな身体にアンバランスな、濡れた黒い茂み。
見慣れたはずの身体が、すごくいやらしく見える。
シャワーを出しっぱなしにして、熱い雨に打たれながらキスした。
ほんのり紅く染まった首筋を舐め下りて、鎖骨の窪みに舌を這わせながら、小ぶりな胸を弄う。
「あん・・・ぅん・・・」
「洗ってあげる・・・」
ボディシャンプーを手にして、掌に分けて自分の左右の胸のふくらみに塗って圧し付けた。
丸く尖った乳首同士をこりこり擦らせて、動いてみせた。
そしてそのまま、羽で撫でるようなタッチで、肌に触っていった。
「はぁ、ん・・・ぁん・・・」
擽るように、ゆっくりゆっくり、指を下ろしていく。
乳首を指で転がして、おへその回りに二重丸を描いて、少し大きなお尻と太腿を撫で回して・・・
「ジャスミンのばか・・・んもぅ、焦らしちゃや、だ・・・」
上ずらせながらの途切れそうな声は、シャワーの音にかき消される。
「よろしくって・・・?」
濡れた茂みを掻き分けて、水とは違う湿り気を帯びた部分に、そっとしのばせた。
「ひぁ・・・あんっ、ゃ・・・」
指を挿し入れたとたん、大きく仰け反った。
いつもより濡れ方がすごくて、締め付けが激しい。
前後にクチュクチュ動かしながら、紅く膨らんだ珠を指で剥き出しにして転がした。
「きゃはっ!あぁ、ぁん・・・あっ、はぁっ・・・」
「きもちぃ・・・?」
やっぱウメコもたまってたんだね、感度が指先に絡みつく場所から伝わってきてる。
手の甲を伝って、蜜がタイルの床に落ちてるよ。
私も、いっぱいいっぱい・・・女の子の部分が蕩けて、だらしなくなってきてる。
トロッと、粘り気のある蜜が滴ってるのが分かる。
「ふ・・・」
溜め息混じり漏れた声に気付いた彼女は、私を見る。
虚ろな瞳に、見透かされて射抜かれる。
――ジャスミンにも、あげるね――
愛してる私にキスして、歯列を舌でなぞりながら伝えてきた。
伝わってくるのは、この後乱れちゃう、自分の姿。
ちょっとずつ、ペース握られてる。
唇を吸い合ったまま、指を動かし続けた。
開いてた片方の手で彼女の手を握りながら、そこをかき回した。
「ふぅん・・・っ!!」
低く潜もった声。
下唇を、ほんの少し強く噛み付かれて、筋肉質な腕が首に巻き付く。
肌を重ねたまま、ウメコはキュンと私の指を強く締め付けた。
シャワーを止めてから、今度は私が彼女に身体を任せる。
さっき見せられたシチュエーションと、寸分違わない。
壁を背にしたまま、唇、頬っぺた、首筋、耳朶・・・順番にキスされていく。
「ひぁ・・・」
軽く口付けられて舌先で叩かれる・・・それだけの行為が、身体の奥を甘く響かせる。
背伸びして私の肌を啄みながら、ウメコは微笑んでる。
どうしてなんだろ・・・・・・
いつもの子供っぽくて可愛い笑顔が、妖しくて綺麗に見えるの。
「んっぅ・・・」
壁に手をついた私の腋の下に顔を潜らせて、舐めてくる。
両方の乳房を揉まれながら左を舐められた後、同じように右側の腋に舌を這わせる。
そのままゆっくり舐め下りながら、太もも、足首。
私がウメコを愛するときは・・・ずるいけど、自分の力を使う。
だけどウメコは。
親猫が、子猫に施す毛繕いみたいに私の身体中にキスして舐めてくれる。
きれいなところも、汚いところも・・・多分、私の匂いを全部知ってると思う。
大好き、愛してる、ありがとう、お疲れ様・・・文字のように描かれる愛情。
彼女の良く動く舌が、草むらを掻き分けてそこに触れる。
一つ一つ、花びらの間に舌をなぞらせてから入り口に唇を被せて、中をかき混ぜるように舐めてきた。
突起も唇で挟まれて、音を立ててチュウッ、と強く吸われると、膝がぶるぶる震えた。
つなぎ目をたどって、彼女の舌が後ろに触れてくる。
「ひゃぅ!・・・やぁん・・・そこ、すごく、ぃ・・・やぁぁ、あっ・・・」
後ろに回って、両手でお尻を強く割り広げられてつぼみを舐られる。
歪む肌を、まるで『離さないよ』って言うみたいに押さえつけられて。
舌の腹で何度も舐め上げられていくと、堪えられなくなって膝を着いた。
――もっと声、聞きたい。あたしの名前、呼んで――
ごめん、ウメコ。
名前呼べなくなっちゃうくらい、気持ちいいんだ。
貴女の事、読み取れなくなっちゃうくらい。
自分の手で、女の子の場所を弄う。
――だめ。自分でするの、許さない――
囁かれて手を握られて、後ろにチュッと舌を挿し込まれたまま、そこに指を挿し入れられて激しく動かされた。
バスルームに反射する自分の声が、こんなに淫らなんて思わなかった。
一瞬だけ動きが止まって、泣き声で名前を呼んで。
頭の中が、真っ白に染まった。
「味これでいい?」
「うん、パーペキ。」
『姫始め』の次は『食べ始め』。
シフトがずれてる間はお互いに合間を縫って、おせちを作り貯めしてた。
海老の姿焼きとかローストビーフとか、比較的簡単なものはウメコに任せて、黒豆とか煮しめとか栗きんとんとか、さじ加減が難しいものは私の担当。
勤務中の約束どおり、お雑煮を拵えてワインクーラーを作ってから、一丁上がり!
それにしてもウメコ、上手になったね。
「ジャスミン」
「何じゃらほい?」
「あと、オムライスも作っていい?」
・・・食べ合わせを除いては。
とりあえずおとそ代わりのワインで乾杯した後、口をもぐもぐ動かしながら彼女は指を折って何かを数えてる。
「何数えてるの?」
「ん?あ、この後のこと」
「この後?」
そしたら開口一番、
「決まってんじゃん!・・・この後の・・・回数だよ?何回くらいしようかな、って・・・」
決まってんじゃん!の後、声が小さくなってる。
そういえばさっき味見したローストビーフのソースの味、にんにくが利いてたっけ。
除夜の鐘なんかじゃ、私たちの煩悩は取り去られないのかなぁ・・・。
「あっ!あ、あはは!・・・そういえばさ、今年の抱負とかって、ある?」
さすがに恥ずかしかったのか、突然話題が変わる。
抱負。
正直に言うと、今まで淡々と過ごしてたから特に改まって考えたことなんてなかった。
だけど、今年は・・・ううん、今年からは違うかな。
ウメコと、めいっぱい幸せになりたい!!!!
それ以外には、何にも考えてない。
「抱負?そうだなぁ〜・・・」
私はたたきごぼうをつまみながら、わざと言葉を濁した。
「何?」
「な〜んだ?」
「早く言って!」
「まだ言わない、初詣行ってから」
「じゃ先に言うから!今年のわたしの抱負はね・・・」
もちろんこの後彼女が口にしたのは、私と同じ想いだった。
あけましておめでとうございます。
皆さんにとっても、ハッピーな一年でありますように。
fin
今年もマイペースでやらせていただきます、どうぞよろしく。
382 :
名無しさん@秘密の花園:2007/01/01(月) 00:57:52 ID:vG7wRyl2
新年早々良いもの読めた・・・GJです!!
刑事黄桃の職人様。
明けましておめでとうございます!
今年もラブラブで宜しくお願いします。
384 :
名無しさん@秘密の花園:2007/01/01(月) 02:53:14 ID:qMXG8aBz
テレ朝HPのアンケート:菊地→木下
>あゆ美ちゃぁ〜ん(ハート) 私が男の子だったらあゆ美ちゃんを彼女にしたい!!!!
>好みなんです(ハート×3) 一番何でも話せる相手という事でいっぱい話を聞いて
>もらってます。いつもあゆ美ちゃんが居てくれて良かったぁ。って思ってます。
>これからあゆ美ちゃんと色々なことしたいな 晴れた日に誘って下さい(笑)
色々ってなんだよwww
お前ら年明け早々にw
なんだか正月早々でアレなんですが・・すごく切ない話とか読んでみたくなってます。
作家様、どなたかお願いできませんか?
例えばどんな感じ?でもそんな自分はあゆ美先生を読みたいw
あゆ美先生と看護士美香ちゃんまた読みたいですね。前スレ最後の話、あまり読まないうちに落ちたので凄く残念で…(T_T)
みなが看護「士」と呼称しているのは意図あり?
「士」と「師」
どっち使うのが正解なの?
あれ?「士」が正しいんじゃないの?
ここは和む・・・。
あと、元になった特撮スレも書き手募集中だよw
ここは和む・・ってホントですね。
この二人の話を読むと癒されます。
このスレの流れも好きです・・・
正しいのは看護「師」です。
以前は女性は看護婦、男性は看護士と言っていましたが、
法律改正で男女とも看護「師」になったのですよ。
>>394 ああ、そうだったのか。てっきり「士」のほうが正しいと思ってた。ありがとう。
なるほど、漢字(日本語)って結構難しいね。
どうもありがとう。
おとそ気分がそろそろ抜けたので、話を書いております。
少し時間かかりますが、どうぞよろしく。
でも切ない話を考えようとしたら黄桃のエロ話ばっかり頭に思い浮かぶなんてww
切ないエロ話でよろしく!
エロ話でいいじゃないか
書き手さんにお任せします
切ないエロ話。自分で書いてみます。
アブノーマルにならない程度に…。
そもそもレズ自体がアブノーマルだから、どの辺で線引きすべきなのか迷う所ですが…‥アドバイス頂けませんか?
>>402 線引きっていうか、気を付けてることはあります。
あゆ美×美香のお話を書く時は、あまり『直接的な性描写』はしないようにしてます。
ほんのりと匂わせる感じで、「後は読み手さんのご想像にお任せします」、という感じで。
でも読み手に回ったときはハードなのも読んでみたいですがww
刑事黄桃(ジャスミン×ウメコ)を書く時は、少々ハードなエッチにします。
ただ自分が陰湿で暗いのが大嫌いなので、ヘンな描写はしません。
あと、二人以外の脇役は意識して書いてます。
両方(あゆ美香、ジャスウメ)の共通は「切ない過程でも最後はハッピーエンド」。
あと、百合だからどうのこうの・・・は考えません。
「女の子がたまたま女の子を好きになった」みたいな感じで書きます。
普通にヤキモチ妬いてみたり、ケンカしたり・・・でもベタ甘ですが。
抽象的でアドバイスにならなければ、申し訳ありません。
wktkしております。
>>403様
アドバイスありがとうございます。参考になりました。
リアルあゆ美&美香ではハードエロは書き辛いというのは確かにありますよね…
私がOL編を書いたのもオリジナルならHなシーンを入れやすいという理由からだった様な気がします。
ツインカムは自身ないので、OL編で切ないHなの書きたいと思います。
宜しくお願いします。
>>404 がんばってください、OLのお話好きですよ。
どうも有難う。
ぼちぼち書いてるところです。
鹿児島編は何か好きだな。
作者の方は実際にイベントに行かれたようで。
イベントでのやりとりは実話かな?
ジャスウメの2人だけでのイベントって
唯一鹿児島だけだったんだよね。
だから行けた人はうらやましいよ。
他にもイベントの印象的なシーンがあれば
教えて欲しい。
>>407 ステージ部分は実話です。美香ちゃんが詰まった所をあゆ美ちゃんが突っ込んだ所だけは、そういう風に見えたので少し作ってみましたが。
美香ちゃんはおっとりとした大人しい印象で、あゆ美ちゃんは涼しげでさばさばとした印象でした。
とにかく会場のお母さん方が「可愛い!」と口々に連発してましたよ。
女性にも人気でした。
後、アブレラとのアクションシーンがあったのですが、頭のカプセル?みたいなのを無くしたらしく、あゆ美ちゃんが
「あれ?アブレラ被りものがないよ、イメチェン?」と言った時はちびっ子たちに大受けでした!
ハードスケジュールの中、鹿児島まで来てくれるなんて、今考えてみたらラッキーな事だったんだな…と思ってます。
アブレラにワロタwwww
でもこの二人って、戦隊ヒロイン最強だね、改めてすごいなって思うよ。
410 :
名無しさん@秘密の花園:2007/01/06(土) 23:00:39 ID:k1EqeXhX
SS期待アゲっつ!!
411 :
407:2007/01/06(土) 23:03:27 ID:LhGM43xo
>>408 実話だったんだ!
素の二人は役とは対照的だけど
それはそれで名コンビのようだ。
生で見れて本当にラッキーだったね!
>>409 あゆ美ちゃんのセリフにもワロタよ。
今思ってもこのコンビはすごかった。
その2人だけのイベントだった鹿児島はまさに奇跡。
ところで、このスレの皆さんは
あゆ美ちゃん出演の「結婚式へ行こう!」は見てるかな?
あゆ美ちゃんの役の真琴がひっかき回す話もいいなw
このイベントに行けた人は本当にうらやましいよ・・・
スケジュール的に無理だったと思うけど、
ジャスウメ写真集を出したときに、サイン会でも
やってくれていたらと思った
戦隊でダブルヒロインは12組あるけど、俺がこの2人に
ほれ込んでいるのを差し引いても、最強のコンビだったと
改めて思うよ
2人とも戦隊卒業後の仕事も充実してるから、
ファンからしても嬉しいんだけど、デカのオーディションの時は
お互いに彼女が受かったら、自分は落ちるんだろうなと思っていたらしいから
不思議だよね
何かの雑誌で美香ちゃんは顔で。あゆ美ちゃんは演技で選ばれたとか書いてあったっんだけど、
この二人は顔も演技も申し分ないと思うよ。
特撮板の個人スレを今日初めてみたんだけど
このスレと間違えるくらい百合レスが多いな
刑事黄桃SS、遅くても今週には投下します。
切なくありませんがw、皆さん宜しくお願いします。
>>415 お待ちしてます。
こちらも今週中予定してますので、もし重なったらごめんなさい。
刑事黄桃、書きあがりましたので投下します。
エロ注意。
Episode−ex「メイクラブ・ディスイーズ」
キラキラ光る夜の繁華街を、二人で歩いてた。
風が強くて冷たくて、泣き出しそうな雨雲が出てる。
いつもだったら仕事終わったら、どんなに疲れてても買出しをして二人で何か作って食べるんだけど、わたしもジャスミンも仕事開けでクタクタだったから外でご飯を食べて小さなお店でカクテルを飲んで、ほろ酔い気分で千鳥足。
ちょっとした新年会?
わたしは子供っぽくて、ジャスミンは大人っぽい。
わたしは胸が小さくて、ジャスミンは大きなおっぱい。
わたしはスカート好きなら、ジャスミンはズボンが好き。
わたしがオムライス好きなら、ジャスミンは親子丼の方が好き。
わたしがショートケーキ好きなら、ジャスミンはお饅頭の方が好き。
わたしがワインとかカクテルなんかが好きなら、ジャスミンは日本酒、焼酎。
話が逸れちゃった・・・まぁとにかく、愛の力は人を変えちゃう。
そんな彼女に感化されちゃって、食べ物の好き嫌いも無くなっちゃってた。
ナイフとフォークで食べるようなお店じゃなくっても・・・極端な話、屋台なんかで焼き鳥食べたりおでんをおつまみにしてお酒飲んだりするのも平気になってた。
それにしても人多いなぁ〜。
週末の夜だから?
「ウメコ、ちょっとフラフラだよ、大丈夫?」
「なぁ〜にいってんのよ、らいじょうV!!小梅ちゃん、よいこつよいこめげないこ!」
ホントは大丈夫じゃないのに強がっちゃうのは、わたしの悪いクセ。
飲み過ぎたわけじゃなくて、身体が疲れてたから酔いの回りが早くてちょっと気持ち悪い。
「うそばっかり、本当は具合悪いんでしょ?顔に書いてあるよ」
彼女も、ほっぺたを赤く染めてる。
「やだ、お見通し?」
「うん、だって私の可愛いダーリンだよ、当たり前田の」
クラッカー!手袋をした手で、くりくり頭を撫で回された。
強がっちゃう理由は、こうしてもらいたいからでもあるんだけど。
「冷たっ」
歩いてるうちに、雨がパラパラ降り出してきた。
『冬の嵐』っていうんだろう、こういうの。
少しだけど風に乗って横殴りで、みぞれ混じりの冷たい・・・っていうより、痛い雨。
周りの人たちは、雨宿りの場所を見つけるように駆け足で散らばっていく。
「ゴメン、傘持ってきてない」
「風流だよ。酔い醒ますのに丁度よくってよ?春雨じゃ、濡れて行こう」
「バカなこと言わないでよ!これじゃ大カゼ引いちゃうよ」
デカベースまではちょっと距離があるし、タクシーはお金もったいなくて呼べないし。
どうしたらいいんだろ・・・って考えてたら、冷たい掌が温かい。
「んんんーんんーんーんーん(寒いでしょ?私も温まりたい)」
何言ってるのかは、だいたい解った。
わたしの可愛いダーリンだから。
口に咥えた皮の手袋を取ってあげたら、彼女はわたしの手を強く握って口を開いた。
「雨宿りしないとダメだね、確かにカゼ引いちゃうかも」
「んじゃ、どこで雨宿りしよっか?ファミレス?」
「う〜〜ん・・・もうちょっと飲み足りないから、お酒飲めるトコがいいな」
「じゃその辺のショットバー?」
「さっき行ったし、お客さん多かったらやだな。ウメコと二人っきりになりたい」
「じゃどこがいいわけ?」
「ちょっと行ったら、いいお店あるかも。そこがいいな。いやならいいけど」
「いいよ、でもこの近くにお店なんてあったっけ?」
そしたらジャスミンはわたしの左のほっぺたに軽くキスしてきた。
顔はニヤニヤしてて、瞳の奥は眩しいくらいにぴっかぴか。
マンガみたいに吹き出しが付くとしたら『えへへへ〜〜』って感じの含み笑い。
っていうか、絶対ヘンなこと考えてるでしょ!!
「でもどこ?」
「あったかくて、明るいところ。お酒もお菓子あるし、心配ナッシング。レッツラゴー!」
ことばの意味を思い巡らせながら、手を引っ張られて一緒に歩き出した。
歩くうちに酔いは醒めてた。
そんでもって、確かに間違いじゃなかった。
ジャスミンの言うとおり、繁華街なんかよりも比較的落ち着いてて明るいところだった。
暖房だって効いててあったかいんだろうし、おいしいお酒だってお菓子だってあると思うし、何より二人っきりになれる。
たしかにそう、その通り。
でもココって・・・・・・
「何て顔してんの?入ろうよ」
「入るって、ここラブホテルじゃん!!」
そうだよ、だから何?とでも言いたそうな顔で彼女はわたしの手を握ったまま。
「フッ、胡堂小梅、ちょっとした冒険だな!・・・来た事ある?」
「ない」
「じゃ入ろう」
「・・・・・・」
「何じゃらほい?」
正直言うと、今まで来たことなんてなくて。
ジャスミンとする時は、だいたい決まって一日終わって部屋のベッドの上か、バスルームでお互いの身体を洗いながら・・・とか。
それまで付き合ってた人とも勿論、センさんと付き合ってた時でもこんなトコなんて全然知らない世界だった。
恥ずかしいよ。
たぶん部屋の中が派手にチカチカしてて、エッチなビデオが流れてて、ベッドが回って・・・
そんでもってムードないから、やだよ。
なんだかんだ話し込んでたら、それまで小降りだった雨がいきなり土砂降りに変わった。
サイアク、なんてタイミング!
「神様も『入りなさい』って言ってるんだよ、たぶん」
もうっ、いいよ、じゃあ。
入ればいいんでしょ!!!!
結局、強くなった雨に後押しされちゃうような形で、お城みたいなデザインのホテルに入る事になった。
受け付けを済ませて二階のお部屋に入ってみて・・・やっぱ後悔。
部屋自体は意外と普通だったけど、部屋のど真ん中にある丸いベッド、紫色のベッドカバー、しかも天井と左右に一枚ずつ貼られた大きな鏡。
「やだ、帰る」
「でも外大雨だよ?お金払っちゃったしこれじゃ帰れないよ」
「傘買って帰ればいいじゃん」
「でも横殴りで意味ないし。雨宿りだけしたら帰ろうよ、部屋戻ってから・・・」
「ジャスミンのバカ、アホ、マヌケ!!わたし嫌なのに・・・」
はじめての環境で気が動転して、いろんな意味で舞い上がっちゃってた。
帰りたい衝動に駆られて吠える犬みたいに文句を言ってたわたしは、くしゃみを何回かしてた。
寒い・・・
「あじゃぱ、大丈夫?」
ジャスミンはそう言って、冷えたわたしの身体を抱き寄せて頭や背中を優しく擦って温めてくれた。
彼女も少し震えてたから、抱き締め返して同じようにした。
寒さと恥ずかしい気持ちが、和らいでいく。
大好きな柔らかくて優しい感触に包まれながら、少し申し訳ない、って思った。
さっき「嫌なのに」って言っちゃった・・・ごめんね。
「寒くない?」
「うん、大丈夫だよ。ジャスミン、わたし」
「分かってるよ、嫌じゃないって事。恥ずかしいんだよね?ウメコ、私もね・・・」
そこまで言って、今度は彼女が立て続けにくしゃみ。
傘持ってきてたら、こんなことにならなかったのに・・・。
「先にシャワー浴びてこいよ!って言いたいけど・・・一緒に浴びよっか?」
彼女の手をほっぺたにあてて、こくん、と首を縦に振った。
シャワーの後、ルームサービスでカクテルを二つ持ってきてもらって、裸の上にバスローブを着たまんま丸いベッドに腰掛けて飲んだ。
「さっきの話、何?」
くしゃみに遮られた言葉を思い出したわたしに、あ〜、って感じでぽりぽり頭を掻きながら話しはじめた。
「私ね、家族の事とか、それまで色んな事あったでしょ?でもウメコに出逢って、それこそ遠回りもしちゃったけど今こうしてステディになって。
大好きな人の前で素直になる事・・・自然に出来るようになったんだ。可愛いって言われたいとか、気持ちよくさせてあげたいとか・・・でも知らなかった、ウメコがこんなトコ来た事ないって・・・」
ジャスミンは言葉を選んで、顔をまっかにして時々はにかみながら話した。
そんな彼女をしばらく見つめてたら、わたしの「恥ずかしい」が溶けていくように感じた。
胸の奥が熱い。
今すぐ貴女にわたしの全部を捧げたいって、わたしの全部が言ってる。
雨音が、少し穏やかになった。
顔が火照って熱い。
名前を呼んで、そっと手を握った。
「一緒にボスに叱られて、反省文、書いてもいいよ」
次の瞬間、磁石みたいに唇を重ね合わせてた。
さくらんぼとレモンジュース・・・ふわっと甘いカクテルの匂いがする。
軽いキスをして、ジャスミンはわたしの羽織ってたバスローブの布地を開いてきた。
ゆっくり脱がせてくれた後、自分のバスローブも取ってお互い裸になった。
「茉莉花に、おまかせ」
全部を任せて身体を預けながら、ベッドに転がり込んでキスした。
優しいキスは、すぐに貪る激しいキスに変わった。
手を繋いで、肌を寄せて、舌を絡め合わせて。
唇も歯も歯茎も、一つ一つ舐め合った。
口の横から唾液を垂らしながらキスし続けた。
キスしてる時点で気持ちよくて、おかしくなっちゃいそう。
濡れた唇が糸を引いてねっとり離れて、ほっぺたに濡れた感触が落ちる。
「あ・・・あぁっ」
吐息が、耳朶に掛かった。
掛かった場所に唇が触れて挟まれて、耳の穴も舐められた。
ねぇジャスミン、石けんの匂いの肌・・・熱くて震えてるよ。
「ん・・・メンゴ。ちょっとドキがムネムネ・・・」
謝んなくていいよ。
お互いラブホテル、初めて同士じゃん。
でもおかしいね、わたし達。
場所変わっただけで、初めてした時みたいに緊張しちゃうなんて。
「あっ・・・やああん、くぅんっ・・・」
震える指で、乳房をしつこく揉み上げられた。
右と左を変わりばんこに撫でられながら首や鎖骨にキスされて、固く立ち上がった乳首に吸い付かれた。
じっとしてられない。
びくっ、と反応するたびに、『スキ』が弾ける。
「・・・サンキュ。私も大好きだよ・・・」
ジャスミンは身体を下ろしていって音を立てておへそを強く吸って、わたしの足を広げた。
「いけない子。すごく濡れてる」
優しく囁かれた後、太ももから中心に焦らされるみたいにキスされて舐め回されて、溶けた場所に口付けされた。
「んっぁ・・・ふあ・・・」
舌で出し入れを繰り返されて、内側を抉るように舐められる。
指で珠を剥き出しにされて、唇で挟まれたり舐め上げられたら、頭のてっぺんから爪先まで、ぞくっと震えた。
「ゃだ、やさしくし、て・・・」
声にならない声で言うけど、
「・・・だめ、ヒイヒイ言わせてあげる・・・」
それを聞き入れてくれない。
今度は腰を持ち上げられてからだをころんとひっくり返されて、また愛される。
ぴちゃぴちゃ音がしてるのと、蜜が滴れてお腹やおへそまで滴ってるのが、嫌ってほど濡れてるのを知らされる。
鏡に映った自分の姿が目に入った。
割られた足と持ち上げられたお尻をふるふる震わせて、彼女の頭を押えつけて、泣きながらポニーテールを振り乱して身体をくねらせてる、わたしの姿。
貴女にされてるときって、こんなに乱れてるんだ。
「あぁん、あっは、ぁ・・・はあっ、いく・・・っ!!」
そんな自分の姿、まともに見れないで目を瞑ったとき・・・ふっと、意識が跳んだ。
猫みたいに四つん這いになったジャスミンの下に潜った。
唇をタッチさせた後、何度か舐めた。
そしたらジャスミンは口を開いて、わたしは舌を差し入れる。
まるで『もっとして』っておねだりしてるみたい。
少しとがった顎のライン、細い首筋、石けんの匂いから汗の匂いに変わっていくうなじに舌で触る。
肌にキスするたびに、ベッドが軋む音とベッドカバーを握り締める音が、彼女の甘い声よりはっきり聞こえてる。
さっきしてもらった時、頭がくらくらしてそう感じてるだけ、それは分かってる。
「・・・やっそこ、あっ・・・」
身体を起こして、右のふくらはぎから足首を舐めて、足の指に舌を這わせたら、声が上がった。
ごめんね、可愛い声聞かなきゃ気が済まないんだ。
上ずってて、鼻に掛かってて、甘ったるい声。
くすぐったそうに身体を歪ませた彼女の匂いが強くなる。
蜜がぽたぽた落ちて、ベッドに染みてた。
両方の足を舐め終わって、女の子の場所に顔を埋めた。
「ひぅ、ん・・・やぁあん!・・・はぁんっ、ひゃ・・・」
入り口に唇を被せて、聞こえるように音を立てて蜜を啜った。
――もっといっぱいしてあげるね――
舌先で茂みを掻き分けて、内側をくちゅくちゅこねくり回した。
唇で花びらを挟んで、少しだけひっぱったら、蜜の色が真っ白に変わっていく。
「もうだめ、うめこ、やだ、もうゃ・・・」
唇を離して、指をねじ込んで動かしながら、後ろのすぼまりに唇で触れた。
「ひぁぁっ、あ・・・!!」
汗が飛び散って、四つん這いの上半身が軽く仰け反った。
こっち好きなの知ってる。
全部分かるよ、ジャスミンの弱いところ。
片方の指先で蜜を掬って塗りこめて、舌先を尖らせて舐め上げた。
ぶるぶる身体を震わせながら、太ももに蜜が滴る。
――すごいえっちだよ、ヒクヒクしてるし――
「ぁ・・・いや、だめ・・・」
――やなの?ほんとにやだ?――
わざと動きを緩めた。
「もぅ、いかせ、て・・・おねがい・・・」
横に首を振った彼女の姿が、鏡に映る。
そのまま、舌と指で全部を掻き回した。
声を上げたジャスミンの身体が、溶けるように崩れた。
向き合って、潤んだ瞳で見詰め合った後、濡れた場所を太腿の上に乗せ合って、擦り付けて動きあった。
「んんっ・・・はん、あっ・・・」
「・・・あっあ、はぁ・・・」
声を押えるわけでなくて、泣きながら求め合った。
擦り付ける度に抱き合って、顔じゅうにキスを落とし合って、きつく抱き合って。
「・・・小梅、すき、ぃ・・・だいすき、すき・・・だいすき・・・」
好きっていってくれてる茉莉花の首筋に、歯を立てた。
――サンキュ、わたしも大好きだよ――
さっき愛された時に囁かれた言葉を身体中にまとわせて、きつく抱きついた。
彼女から力が抜けていく。
ほとんど同時に、わたしも頭の中も、真っ白に染まった。
「反省文、書かなくていいからね」
つつがなく(?)『初体験』が終わって、もう一回シャワーを浴び直した後、部屋を出ようとしたときにジャスミンは口を開いた。
「へ?でもスワンさんとかボスに何にも連絡してないよ?」
「うん、連絡してない・・っていうか、今日スワンさんに言って出たの。デートするからちょっと遅くなるって」
ジャスミンは勤務を終えてからスワンさんのトコに行って、今日遅くなることを話してくれてたみたい。
だから、反省文もペナルティも心配ナッシング、さすがわたしの可愛いダーリン!
これにて一件コンプリート!!
・・・って、待てよ?
じゃスワンさん、今までわたし達が何してたか知ってるって事!?
「たぶん知ってると思うよ。だって恋人同士が許可貰って、遅く帰るんだよ?いけずぅ〜〜」
「・・・スワンさん何か言ってた?」
「ううん、何も。ただ、『明日はお赤飯炊いてあげる』って言ってた」
ジャスミンは、それはそれは嬉しそうにニコニコして言った。
でもまあ、全部知ってくれてるから・・・ま、いっか。
ああ、うれしはずかし朝帰り、と・・・
もと来た道を、二人で歩く。
雨はもうすっかり止んでた。
「ねぇ、わたし達さぁ・・・」
「何じゃらほい?」
「まだまだお互い知らないことばっかりだね」
「10分の1も、多分知らないよ。ウメコがラブホテル来た事ないって以外だったもん。もっと知りたいから・・・」
この後部屋に戻って、これでもかってエッチしたのは言うまでもない。
だけど次の日の夜勤の夜食が、スワンさんお手製のお赤飯、しかもごま塩でハートマークが描かれてたのは・・・・・・二人だけの秘密。
fin
長々と、ありがとうございました。全然切なくないですw
ゲストにバンとマリーを出す予定でしたが、出来ませんでした。
>>416さん、楽しみにしております!!では。
最高ですた
435 :
名無しさん@秘密の花園:2007/01/07(日) 22:18:28 ID:yUz5ezXZ
Gjですた
ラブホ最高!!
たまにはこういうネタも新鮮で良かったです。
ようつべでさっきちょうど「girls in trouble! DEKARANGER」見て来てみたら、新しい作品が…
やっぱこの二人だけは別格。未だに彼女らを超えるコンビはいませんね。
あっ、カポーでしたか(w
どれ?
昼ドラの真琴のキャラが、ウメコと被り過ぎてるので、この二人が会話してるのを想像してみたら小学生コンビみたいで笑えるWW
会話というか、軽い口ゲンカになるかもねw
で、いじけるウメコをジャスミンが慰めるとか。
オムライスなんか作って、ケチャップでハートマークなんか描いてみたりw
「ねぇ真琴、私のプリンがない!」
「あれウメコの?食べちゃったよ!」
「え〜〜っ!!ひど〜い!かえせコラァ!!」
みたいなつまんない事で、毎日ケンカしそうだね。
あえて書いてみよう
ワッフルワッフル
真琴はシャツを捲ると、ウメコに向かってお腹を突き出した。
「もうこの中だよ〜だ」
露になったそのお腹をポンと叩いておどけて見せる。
それを見たウメコの頬がみるみるうちに膨れていった。
「何を〜、このぉ〜!」
「うわぁあ!」
勢いよくベッドに押し倒された真琴が悲鳴を上げた。
「あ〜ゴメン、ゴメンってばぁ」
「許さない、返せぇ〜」
ウメコは真琴のシャツの裾から頭を突っ込むと中でモゾモゾ動き始めた。
「ちょ、ちょっとぉ」
ギシギシ音を立ててベッドがきしむ。
「やだ、ウメコってばぁ」
その何とも言えぬくすぐったさに耐えられなくなった真琴は中で動くウメコの頭を押さえつけた。
しかし、ウメコもそれを拒むように舌を伸ばし、悪戯っぽくぺロッとその白い肌を舐めた。
「ひぁっ!」
思わず真琴が高い声を上げた。
「プリンが真琴のお腹の中なら、そのお腹ごといただきま〜す」
そういうとウメコは今度は優しくじっくりと愛撫を始める。
巧みに動くその舌が真琴の柔肌の上を妖しく這い、絡め取る。
「や、やだぁ・・・ほんとに、もぉ・・・あっ!」
その舌がへその中に潜り込んだ瞬間、真琴の薄い唇の隙間から甘い吐息が漏れた。
しょうもない妄想でスレ汚し、ほんとスイマセン・・・orz
よい妄想をありがとうございます
>>444 この二人で百合ネタは無理かな?と思ってたけど、なかなかいけるじゃないですかW
子供っぽくじゃれ合う感じがいい!
盲点だった、これは・・・w
今日も真琴が抱きついていたね・・・
あれがウメコなら(ry
>>444 GJ!
あおいに抱きつく真琴は、あおいとの身長差も
ウメコって感じだったね。
あゆ美ちゃんはまさにデカとは逆の立場の役だね。
真琴は、亮介もあおいも二人とも大好きで、一緒に暮らしていたいんだろうなぁ……ってか二人の子供になってるし!!
ここの職人はへそフェチが多いのか?
みんなこっちにもどっておいで
あゆ美ちゃんのおへそが綺麗なのでつい…
美香ちゃんはほとんどグラビアやらないから、見たことなくて分からない…
本当に真琴の出てくる話が作られるとは。
作者さんはすごいですね。
>>454 美香ちゃんもプレイボーイでグラビアやってるから
探せば水着姿は見れるはず。
プレイボーイ見逃してしまったんです。携帯なので画像がなかなか見れない…。
OL編、少々苦戦しましたが出来ました。
明日書き込みますので、どうぞよろしく。
458 :
名無しさん@秘密の花園:2007/01/11(木) 20:07:19 ID:BFq7yQXK
OL編のファンです。
正座してお待ちしております。
OLあゆ美&美香。
年明けの『仕事始め』の朝。
おはようございます、の代わりに、新年の挨拶を交わす声が社内のあちこちから聞こえてくる。
怖い支店長も、嫌味な先輩も、今日ばかりは穏やかな表情で、和やかな雰囲気が何となくいいなぁ…って思う。
私とあゆ美ちゃんは、年末年始とそれぞれの実家でゆっくり過ごし、こうして顔を合わせるのはちょっとだけ久しぶりだった。
はにかんだ様な表情で新年の挨拶をするあゆ美ちゃんは、少しふっくらとして、とても元気そうに見えた。「あれ?ちょっと太ったぁ?」
と、私は冗談ぽく彼女の頬に手を当てた。
照れ臭そうにあゆ美ちゃんは、
「おせちとおもち食べ過ぎちゃったよ〜」
と言って笑った。
(でも、可愛いよ…)
今にも抱き締めてしまいそうな気持ちをぐっと堪えて、それぞれの部署へ戻った。
また、いつもの日常が始まる。
でも私は何だか、今までとは違う自分になった様な気がしていた。
好きな人がいるから頑張れる。
嫌な事もあるけど、全部乗り越えて行ける…
そんな気がしてた。
年末忙しかった分、年明けは残業もなく、定時で帰れる事が嬉しかった。
何と言っても、今夜はあゆ美ちゃんと二人だけの『新年会』をする約束をしていたので、嬉しさも二倍。
新年会と言っても、コンビニで珍しい名前のカクテルとかを適当に買い込んで、ただの『飲み会』なんだけどね。
あゆ美ちゃんは部屋に着くと、すぐキッチンに立って、昨日作っておいたクリームシチューを温め直している間に、手早くサラダも作ってテーブルに並べてくれた。
普段は物静かでおっとりしてるけど、仕事は手早くこなす所はいつも感心してしまう。
「明けましておめでと‐!」
「今年もよろしく〜!」
あゆ美ちゃんが選んだ『バイオレットフィズ』で乾杯した。
「美味しいね、これ」
「でしょ?」
クリームシチューもすごく美味しかった。
一晩寝かせたせいか、コクがあって甘い。
こういうシンプルな料理こそ、個人差が出ちゃうんだよね…
私が作ると、じゃがいもが煮崩れたり、味がやたら濃かったり…。
「…どうかな?」
ちょっと不安そうに聞くあゆ美ちゃんに私は、
「すっごく美味しい!!甘くて優しい味がするよ」
と、正直な感想を伝えた。「そう?良かったぁ…」 と、ほっとするあゆ美ちゃんに、もう一言付け加えた。
「甘くて優しい…あゆ美ちゃんみたいな味がするよ…」
そう言ってちょっとだけ見つめ合ったら、何となく恥ずかしくなって目を逸らした。
「ありがとう…」
彼女は静かに微笑んで、そう言った。
食事を終えて、バイオレットフィズの綺麗な色と香りを楽しむ様にグラスを傾けた。
あゆ美ちゃんの少しふっくらした白い頬が、赤みを帯びてすごく綺麗…。
そっと、その頬に手を伸ばし…二、三度撫でてから…唇を重ねた。
舌先を絡めながら、お互い服を脱がせ合った。
全裸になって抱き合うと、柔らかい乳房が触れ合った。
「あゆ美ちゃん、おっぱいも大きくなったんじゃない?…いいなぁ…」
「え〜?そうかな?…でももうちょっと痩せなくちゃ…」
「このくらいが丁度いいよ…可愛いよ…あゆ美ちゃん…」
私は、ふくよかになった彼女の身体を、もう一度キュッと抱いた。
「好きだよ…」
そう言いながら、彼女を押し倒そうとした時。
思いのほか強い力で、私はあゆ美ちゃんに押し倒されていた。
「美香ちゃん…今日はあたしが抱いてあげる……いいでしょ?」
と、ゾクッとする程色っぽい声で囁かれた。
私は頷いて、彼女に身を任せる。
唇で開かせる唇…
もつれる糸の様に絡み付く柔らかな舌と舌…
喉の奥に注ぎ込まれる唾液が、甘くて優しい…あゆ美ちゃんの味がする…
抱き締めた彼女の首筋から、ほんのりと香水の香りがした。
ドキドキするような香り…。
「いい匂いがする…なんの匂い?」
「フレグランスだよ…」
とあゆ美ちゃんは教えてくれた。
彼女はベッドサイドから香水の小瓶を手に取って、
「つけてあげる…」
と私の首筋に一滴垂らして軽く塗り付けた。
塗った場所に顔を寄せて、深く香りを吸い込んで囁いた。
「この香り、ドキドキするでしょ?…『恋の媚薬』だよ…」
フレグランスは媚薬効果があると聞いた事はあるけど…本当だ…。
なんだか気分が高揚してくる。
ただでさえドキドキしてるのに…あゆ美ちゃんったら…。
彼女のしなやかな指と舌が、私の身体中を這い回る。媚薬効果のせいか、私は全身が性感帯の様に感じやすくなって、脇の下やおへそを舐められたたけで、ビクンと身体が跳ね上がる程反応してしまう。
彼女は焦らすように私の乳房と乳輪をじっくりと時間をかけて舐めてから、ようやく固く尖った乳首を口に含まれた時、
「あぁ…っ…!」
と思わず声を上げていた。くるくる舌で転がされ。
小刻みに甘噛みされ。
チュッ、チュッ、と吸い付かれる。
「あぅっ…あんっ…!」
彼女の舌の動きに合わせて声が出てしまう。
お腹から太股…ふくらはぎ…足の指一本一本まで丁寧に舐め尽くされる。
私の身体の真ん中が疼いて熱くなってる。
「ねぇ…はやく…」
「待たせてごめんね…」
彼女は私の大事な所へ唇を被せて、舌を動かして舐めてくれた。
溢れかえる蜜を啜って、こくんこくん…と飲み込んだ後、長い舌を中まで入れて、感じるスポットを責めてくる。
「ああ…っ!…そこ……きもちい…」
あゆ美ちゃんは舌先を固くしながら、しつこくそこを責め続けた。
普段おとなしい彼女がこんな事してくれるなんて…
私は堪らず声を上げて、彼女の舌先をキュッと締め付けた。
彼女の愛し方はとっても優しくて、まるで労るような仕草で私を抱いてくれる。そして私を何度でも感じさせてくれる…。
彼女の汗とフレグランスの香りが交じり合って、フェロモンが漂い始めると…、私は、彼女をめちゃくちゃに壊してしまいたい程の劣情に襲われた……!
突然転がりながら体勢を変え、彼女を上からギュッと押さえ付けた。
「美香ちゃん…?どしたの…?」
「…SEX…しようよ…」
「……え…?」
あゆ美ちゃんは、きょとんとしている。
私は彼女の片足を持ち上げ、自分のそこを指で広げるようにしながら、あゆ美ちゃんのと密着させた。
二人とも茂みが薄く、割と上つきなので、女の子の場所はぴったり吸い付いた。ゆっくり動くと、充血した核が擦れ合って、…くちゅっ…くちゅっ…といやらしい音を響かせる。
「あぁ…っ…やぁ…っ…!」
あらがう様に、いやいやと首を振って涙を滲ませる彼女の仕草が、堪らない程可愛くて…
私はあゆ美ちゃんの両膝を抱きかかえて、激しく…
まるで犯すような感じで、彼女を抱いた…。
ぎゃあああああああ、キテル!
朝からすばらしいw
彼女を、守りたい…大切にしたい…と思う愛情と…
奪いたい…壊したい…
と思う劣情とが交錯して、思わず泣きそうになる。
こんな風にしか愛せない私を許してね…ごめんね…。そう思った時、私の目から涙が零れて、彼女の首筋へ落ちた。
「…泣かないで…」
と気遣う様に彼女は私の涙を、指先でそっと拭ってくれる。
「何で、そんなに…優しいの…?」
しゃくり上げながら私が聞くと、
「愛してる…から…」
と答え、私の両手を取って指を絡めて引っ張られた。「もっと…愛して…」
彼女の言葉にもう迷う事なく、熱くなった場所を激しく擦り付けて動かした。
「あゆ美ちゃん…すき…あいしてる…あいしてる……あゆ美ぃ…!」
愛しながら、いつの間にか呼び捨てで名前を呼んでた。
「あたしも、すきよ…美香…!」
彼女と私の愛液がとろけそうなくらい熱く泡立つ。
「で…ちゃう…よ…」
一瞬、私の頭の中が真っ白になって、
ピシッッ!!
と、蜜が勢いよく弾け飛んだ。
あゆ美ちゃんは全身でそれを受け入れて…祈るように目を閉じた。
私も彼女の胸へ、崩れ落ちていった……。
荒い息を落ち着かせる様に、彼女の胸に耳を当てた。とくん、とくん、と心臓の音が聞こえる。
咳き込む事もなければ、ぜーぜーとした苦しい呼吸もしていない。
「胸の音、綺麗だよ…良かった…」
ふっくらしたのも体調がいい証拠なんだろうな…
「あたしね…美香ちゃんの為に、元気になるんだ…必ず…」
「私の為…?」
「うん…そして、いつかね…。美香ちゃんと私の……」
と言いかけて、真っ赤になって目を逸らした。
「なぁに?言いかけてやめないでよ〜」
暫くためらってから、彼女は私にそっと耳打ちするように、その後の言葉を聞かせてくれた。
嬉しくて…胸が震えた!
たぶん私はその言葉を一生忘れる事は出来ない。
こんなに私を想ってくれる彼女を、もう何があっても離さない…と心に誓った。二人ならどんな事でも乗り越えて行ける。
強くなれる。
新しい年のはじめがスタートライン。
二人で手を繋いで、支え合って、ゆっくり歩いて行こうね…。
そしていつか…
貴女と私の願いが、叶えられますように……。
END
以上です。
最後の所は文章で書くのが恥ずかしいかな…と思ったので、あえて書きませんでした。
ありがとうございました。
にやけました。GJでした。
濡れ場が綺麗でエンディングがちょっと恥ずかしくてw、ステキです。このシリーズ、また書いて下さい!
こっちも刑事のお話書いてます。
えろくて最高ー!
いい!
これは、携帯で書いたの?
はい、ずっと携帯ですが、パソコンの画面から見辛くはないですか?
よくできてますよ、とても。
ていうか、携帯からここまで書けるなんてすごいと思います!
>>474 有難うございます。嬉しいです。
この二人に関してはネタが尽きる事がなく、楽しく書かせてもらっています。
それから、このスレ以外ほとんど見た事ないんですが、他にお薦めの百合SSスレ知ってる方いませんか?
他の作品も読んでみたいので‥。
この板を適当にめぐってみるのも良いですよ。
来週刑事のオフィスラブ短編なぞを投下いたします、どうぞよろしく。
>>476お待ちしてます!
他のスレざっと回ってみたんですが、結構荒らされたりしてるのでちょっとびっくりです。ここは平和なんですね…
それと、好きな女優さんのSSじゃないと入り込めないですねW
やっぱりこの二人が一番です!
刑事黄桃短編投下します。
オフィスラブで単純にエロです、大して内容はありません。
RUSH LIFE!
公私にけじめを付けるってのは、私達の暗黙のルール。
だけど、人間。
たかだか、人間。
我慢が出来なくなって歯止めが効かなくなる事だって、往々にしてある。
「お疲れさま〜〜」
「はいな、お疲れ様」
デカマシンの格納庫に帰り着いてからマシンドーベルマンの中でお互いをねぎらい合って・・・
「キスだけだよ・・・?」
唇を奪い合った。
『歯止めが効かなくなる時』ってのは・・・アリエナイザーをデリートし終わった後。
いくらスペシャルポリスでも人の子、デリートは心が痛む。
ましてやワケありのアリエナイザーなら尚更、普段より乱れて求め合っちゃったりする。
いつもは二人っきりになってお茶でも飲んで、落ち着いたら一戦交えるんだけど・・・私もウメコも、今日はそんな我慢も出来ないみたい。
ウメコからの口付けの後、今度は私からのディープキス。
サイドシートを倒してフラットにして、身体をくっ付けながら唇も吸い付けて、舌を絡め合わせる。
歯列をたどったら、さらさらした唾液が私の喉に注ぎ込まれてくる。
興奮で熱くなった吐息の匂いと、甘い汗の匂いが鼻を刺激する。
唇を離して、口の横に付いてた唾液の滴をチュッ、と吸った。
あ〜あ、やっちゃった、車の中のキス。
「いいのかなぁ、車の中だよ?」
「何をおっしゃるウサギさん。ウメコ・・・ヤなの?」
わざとらしい声で、色っぽく囁いてみる。
ぶっちゃけ、制服でするのは嫌じゃなくなってた。
『オフィスラブ』ってヤツも、たまにはいいかな、って。
「ヘンタイ!エッチスケッチ、マイペット」
鼻を軽く摘まれた。
えげつなぁ、それはなくってよ?
つれないなぁ・・・っていうより、恥ずかしがってるの・・・?
手を翳すように彼女の前に差し出した。
邪魔な黒革の布切れを咥えて外された後、噛み付くように手を握られた。
――はやく――
そして手の甲にキスをしながら、思ってることを伝えてくる。
うそつき。
言ってる事と考えてる事、バラバラだよ?
ホントの事言っただけなのに、頬を真っ赤にして膨らませながら視線を叛けた彼女の制服のジャケットを開いて、薄いアンダーの上から胸を弄った。
膨らみって呼べるほど胸は無いけど、形は悪くない。
かわいい乳房は汗で湿っててシャツが張り付いてて、中心が固くなってる。
「さわるよ」
首を縦に振ってるけど・・・横に振ってたとしても、止めないよ。
シャツを捲って後ろに手を回してブラのホックを外して、肌を啄ばむ。
クンッ、と鼻を鳴らして甘い汗の匂いを吸い込みながら、両方の乳首を交互に舐めてしゃぶった。
「・・・あぁっ・・・んぅくっ・・・」
乳首の周りに軽く歯を立てたら、ことさら上ずった甘い声を上げて肌を脈打たせる。
「声上げちゃダメだよ、ウメコ」
「やぁっ、だってぇ・・・」
そんな声上げないでよ、オーバーヒート起こしちゃいそう。
貴女の言葉で言うとしたら・・・チョー可愛い。
ちょっとだけ、苛めちゃおっかな?
スカートをめくった私はホットパンツを下ろして、太股の付け根に顔を近づけた。
「ふぁ・・・あん!」
パンティ越しに何度も舐め上げてからふうっ、と息を吹きかけると、ちょっとずつ横から染みはじめる。
キュッと布を食い込ませて何度も擦って、入り口の周りに付いた蜂蜜みたいな粘っこい蜜を舐った。
ちょっとずつ、車の中の匂いが変わる。
シートのレザーの匂いが、甘酸っぱい匂いに変わっていく。
「待って・・・一緒にしたいよ」
「え?」
「だから、一緒に・・・お尻こっち向けてミソ?」
うん、『ミソ』の使い方、ご名答。
いいよ、ご褒美あげる。
私の目を見て、切なそうに見つめるウメコが愛しい。
びしょびしょに濡れたパンティを毟り取ってから、ブーツとホットパンツを脱いでシートに跨って彼女の頭に下半身を向けるようにして覆い被さった。
スカートをたくし上げられて、パンティの脱がされて剥き出しにされたお尻を撫で回されながらキスされた。
「あん・・・ぁ」
草むらを唇でいたずらに引っ張られるだけで、おかしくなりそうになる。
舌の腹を広げて、めいっぱい舐められる。
花びらも、内側も、紅く膨らんだ濡れた核を何度も往復されると、ぶるっ、と脚が震えた。
私も彼女の入り口を指で割って、舌で抽送を繰り返した。
彼女の呼吸が、後ろ側に触れる。
「あっ、まだ・・・」
だけど私の拒絶は関係なしに、ウメコはつぼみを舐めてきた。
「あぅ・・・あ・・・汚い・・・」
自我が保てなくて、シフトレバーを握り締めてた。
チロチロ舐められてから、ヌルッと舌先が入り込んで動く。
身体中舐め尽くされてるみたいだった。
腰から力が抜けて、彼女の顔の上に下半身が落ちそうになる。
「もうだめ・・・ウメコ・・・」
「ジャスミン、一緒にいこうよ・・・いくよ、いくぅ・・・」
――もっと、名前呼び合いたかったのに――
考えてたのは、一緒のこと。
熱くなる身体を委ね合って、一緒に波の中に飲まれた。
アリエナイザーの報告会議まで、もうちょっと時間がある。
コトの後、私達はマシンドーベルマンの中で余韻に浸る・・・っていうより、行為の疲れでぐったりしてた。
窓開けて換気しとかないと、何かで他の誰かがコレに乗っちゃった時、困るからね。
「ねえ、ジャスミン」
「ん?」
「よかったね、たまには・・・」
何が?って言おうとしたら、手を握られてた。
・・・カーセックスって、そりゃ古めかしい言い方だから、言葉にしたくないよね。
「またしよっか?」
「よろしくってよ〜〜。ま、わたしはいつでもいいけど」
「今からでも?」
「よろしくってよ!ああんきてぇ〜〜」
じゃれる私達を引き離すように、ライセンスが鳴った。
fin
・・・以上です。
読み返したらヒドイです、どうもすいませんでしたorz
カー〇ックス…エッチで良かった!
ありがとうございます。
バレンタイン向けの長い話書いてて(エロまで長い、一回二人がケンカして仲直りパターン)、唐突にエロ書きたくなって一気に書きました。
文章表現がおかしかったりしたらすまんです。
マッタリ逝きましょう、では又m(__)m
>>487 バレンタインといえば、特撮前スレの舌文字に萌えましたよWW
真琴&小梅でも可愛らしい話が書けそうな気がしてたんですが、真琴のキャラがまた最近掴みきれない。
何も考えてないようで、実はいろいろ考えてそうで、いっそ美香ちゃんがやった方がはまり役だったんではないかな?と思ったり。
とにかく真琴の真相が知りたい‥。
>>490 真琴の行動がすべて計算ずくだったらすごい。
ただ、けっこういい加減な脚本なので
そこまで考えて書かれているのやら。
あゆ美ちゃん自身はいろんな役を経験したいようなので
真琴みたいな役ができたのは嬉しかったんじゃないかな。
かなりウメコ入っている役なので、事前に美香ちゃんに
相談でもしてたらこのスレ的には嬉しいw
>>491 相談してないにしても、あゆ美ちゃんの中で意識してるように思える。
美香ちゃんもデカの最初の頃、テンション上げるの苦労したみたいだしね。
493 :
485:2007/01/15(月) 20:10:39 ID:gfiXW+Ar
>>488様
ああ、その頃から読んで下さってた方ですか、ありがとうございます。思い出したら何かむずがゆいですw
一生懸命書きますので、どうぞよろしく。
昨日はデカのメンバーで載寧の舞台を見に行ったらしいけど、
あゆ美タンと美香タンも久しぶりに会って、色々と話でもしたのかな・・・
真琴の真相が明かされるのはやっぱり最終回あたりかな?………長いっ! 決して計算高い女ではない気がするけど、SSにするにはキャラ掴みづらいな。
しなくていいと思ったのは俺だけじゃないはず
ジャスミンとウメコの中身がなんかの拍子で入れ替わるようなSSとか面白いかなと思った。
昔、映画でそういうのあったね。
SFっぽいのもいいねW
ジャスミンのウメコ喋り=真琴
ウメコのジャスミン喋り=??
498です。
どっちでもいいですよ!
おねがいします
ご希望にそえるかどうか分かりませんが、ちょっと考えてみます。
>>500 クールな役の美香ちゃんも見てみたいですね。
昼ドラのあゆ美ちゃんは
ウメコみたいな役でもサマになってる。
今のあゆ美ちゃんなら、ひとりジャスウメもできそうw
ウメコとジャスミンの中身が入れ替わるって事は、ウメコの身体でエスパー能力が使える様になるって事だよね?
>>503 楽しみにしております!
シュークリームにぱく付くきゃぴきゃぴしたジャスミンに、昭和流行語を喋るクールなウメコですかw
>>505 それいいな
でも逆に中身ウメコなのにエスパーってのもありだな
俺のIDがGL(ガールズラブ)だ
>>507 おめえさんおめでとうw
もう、作家さんにおまかせで。
憧れのエスパー能力を手に入れてはしゃぐジャスミンの姿をしたウメコとか可愛いかもw
刑事の職人です・・・入れ替わりネタ、面白そうw
今度、ちょっと書いてみていいですか?
>>511様
今書いてますが、2パターン程出来てしまって書き直したりしてる所です。
いろんなバージョンで書けそうなネタなので、どうぞ、どんどん書いてください。お待ちしてます!
取りあえずジャスウメ入れ替わり話出来ましたので、明日お昼くらいまでに書き込みます。
序章的な短編で、自信ありませんが、どうぞよろしく。
正座して、部屋を掃き清めてお待ちしてます
ひとしきり激しい雨が、私達を濡らす、午前0時。
突然の冬の雨に打たれながら、私とウメコは取りあえず雨宿り出来そうな場所を探して走った。
「ウメコ、こっち!」
長い階段の下に、すでにシャッターの降ろされた地下店舗が軒を連ねる、丁度いい場所を見つけた私は、ウメコの手を引いて急ぎ足で階段を駆け下りた。
引っ張られたウメコの足がもつれて、バランスを崩した…その瞬間!
私達はお互いをかばい合う様に抱き合って、そのまま階段を転がり落ちて行った……。
少しの間、私達は意識を失っていたらしく、ようやく気が付いて、ひりひりと痛む身体をおもむろに起こした。
「ウメコ…大丈夫?…イタタ…」
「なんとか…生きてるよ…ジャスミン…」
……ってあんた誰よ?
……あたしじゃない?
……そういう私は…ウメコ?
「なんか変だよ、私達…身体が逆だよ…?」
私がウメコで、ウメコが私で…
あ〜〜訳分かんない!
きっと打ち所が悪かったんだよ…と自分に言い聞かせると、
「とにかく帰って、傷の手当てしよ…」
その夜は私の部屋へウメコを連れて帰った。
私の姿をしたウメコを…。
びしょ濡れの服を脱いで、二人でシャワーを浴びた。冷えきった身体を温める様に、お互いの…自分の身体を擦り合いながら洗った。
肘と膝の擦り傷が、ひりひりと痛む…
やっぱり夢じゃない…。
「困ったね、ウメコ」
「え?あたしは、ジャスミンになれて嬉しいけどな〜」
と無邪気に笑うウメコを見てると、悩んでるのがバカらしくなってきた。
傷の手当てをして絆創膏を張って、あったかいココアを飲みながら話した。
「とりあえず、元に戻るまでは、私がウメコで、ウメコが私だからね?」
「う〜ん、って事は、私はジャスミンを演じてたらいいって事だよね?…あっとおどろくためごろ〜とか?」
「ウメコは、パイパイない〜なんでこうなるの〜〜とか?」
お互いのものまねをしてたら、あんまり可笑しくって笑いが止まらなくなってきた。
ちょっと怪しい所もあるけど、なんとかなりそうな気もする。
今の私達は、全くと言っていい程隠し事はなく、オープンな付き合いだから、ウメコの事なら何だって知ってるつもりだ。
つい今し方まで笑ってたウメコの表情が、ほんの少しだけ陰るのを感じて、私はウメコの手を握ってみた。
あれ?変だな…
何も読み取れない…って事は、もしかしたら…
「ウメコ、私が今何考えてるか分かる…?」
キョトンとした顔をしながらも、ウメコは目を閉じて、暫くそのままじっとしていた。
「え〜〜っとぉ……えぇっ?」
と、時々首を傾げたりしてるウメコがやたら可愛いな…と、ふと思った。
「あ、今私の事、可愛いって思ったでしょ?」
「うん、ご名答!…どうやらエスパー能力は入れ替わってないみたいだよ」
「え〜!?じゃあエスパー能力は私のもの?」
「そういう事!」
ウメコはすごく嬉しそうに、とびっきりの笑顔を見せる。
さっき二人でシャワーを浴びた時から、何かおかしいなとは思ってたけど、やっぱりそうか…
無意識のうち、私はいろんな想いを巡らせていた。
「あ…今、私とキスしたいって思った?」
「え?思った…かもね」
「じゃ、しようよ…キス」そう言ってウメコが顔を近付ける。
でも見た目は私だから、すっごく恥ずかしいよ…
「ジャスミンって、ホントは照れ屋さんなんだ…可愛いね…」
愛しくて堪らないといった仕草で、ウメコは私の唇に吸い付いてきた。
おかわり
唇の感触が、微妙に違う。絡め合わせた舌の柔らかさも…
私って、こんな感じなんだ…。
ねぇ、ウメコも今そう思ってるの?
唇をちょっと離して、くすっと彼女が笑った。
「嬉しい!ジャスミンの気持ちがすごく伝わってるよ…。もっといっぱい、感じたいな…」
素肌の上に着ていたTシャツを脱がされ、乳房にもキスされる。
替わりばんこにお互いの胸を揉んだり、乳首を吸い合ったり…
(おっぱいはやっぱり私の方が大きいな…)
と思ったら「コラっ!」と膨れっ面で睨まれた。
「ごめりんこ、冗談だよ〜」
「だめ、許さないっ!」
身体中を撫で合って、舐め合って…、子猫みたいにじゃれ合って、愛し合った。
いつも以上に求め合ってしまうのは、何故?
やっぱり、いつもと違う感覚だから?
それとも、ウメコにすべてを読み取られて愛されてるから…?
「もう、ジャスミンったらいろいろ考え過ぎだよ…でもやっぱ可愛いんだ…大好き!」
その後、これでもかってくらいウメコに愛された。
何回も…。
ようやくウメコが私を寝かせてくれたのは、もう明け方に近かった。
一時間程うとうとしただけで、また目覚ましのベルに叩き起こされる。
520 :
名無しさん@秘密の花園:2007/01/19(金) 08:29:10 ID:QgwBpk73
キテル!ちょっとあげます!
「あ〜〜イタタ…」
擦り傷の鈍い痛みと、いつもより激しく愛し合った余韻とで、正直これから仕事っていうのはきついけど…頑張らなくちゃ!
まだスヤスヤと夢の中の、ウメコのほっぺたを叩いて起こした。
「ウメコ、起きろ〜!」
眠い目を擦りながら起き上がったウメコは…やっぱりまだ『私』だった。
「やっぱ、夢じゃなかったね…」
「うん、そうだね…」
ずっと二人なら、逆に新鮮でいいかも知れないけど、私達には、大事な任務がある。
さて、これからどうしよう?
私の手を握ってたウメコが明るく言う。
「また悩んでる〜。ダメだよ〜、人生楽しんだもん勝ち。ドーンといってみよう!!でしょ?」
「だよね‥。小梅ちゃん、よい子、強い子、めげない子!!だもんね!」
顔を見合わせて笑ったら、なんとなくお腹が空いてきた。
二人でキッチンに立って、朝食を作りながらお喋りする…こんなひと時が私は大好き…。
「ねぇ、ウメコ。このまま元に戻らなかったら…どうする?」
「う―ん、どうしよう?」「戻りたい?」
「あたしは、どっちでもいい…ジャスミンは?」
「あたしも、どっちでもいい…かな」
だって、私はウメコで、ウメコは私だから…
元に戻っても、戻らなくても…ずっと一緒…、そうだよね?
私は、慣れない手つきで一生懸命玉子焼きを作ってるウメコの横顔を…ちょっとだけ見つめて、微笑んだ…。
END
一応ENDマーク付けましたが、この話もっと膨らませられる様な気がします。
ツインカムの職人様はじめ作家様方、よろしくお願いします!
堪能しました。子猫みたいにじゃれ合うとかって表現が、なんとも・・・w
こちらは来週に投下予定です、しばらくお待ちを。
面白いね〜
実際にあゆ美ちゃんと美香ちゃんにこの演技をやってもらいたかったくらいだよ
ウメコ役をやるあゆ美ちゃんとジャスミン役をやる美香ちゃん
現場でお互いの演技を一番近くで見てきてるどうしだから凄いシンクロできんだろうな
書いた者ですが、実際入れ替わった時の状態を、文章だけで表現するのは思った以上に難しかったです。
書いてる自分が頭が混乱してしまって‥W
入れ替わるシーンは、映画『転校生』を真似してみましたが、こういう話はやっぱり映像で見た方が楽しめそうですね。
転校生・・・どうしても入れ替わりネタでは王道ですなw
こっちの入れ替わりネタ、思ったより長くなりそうorz
エロも入れますので、どうかもう少しばかり時間を・・・
523=511でした。
>>526 楽しみにしてますよ!
入れ替わりのHシーンって何だか萌えますよねWW
526です。
刑事黄桃の入れ替わり話、書き上がりましたので投下します。
こういう話をはじめて書いたので、舌足らずで分かり辛い表現があるかもしれません、あしからず。
書く機会があったら、また挑戦してみたいと思います、では。
Episode−ex「チェンジング・パニック」
天地が引っ繰り返る、ってのはマンガや映画の話だけかと思ってた。
「ね〜ぇ、どうすんの?」
目の前に居る彼女『ジャスミン』はやけにテンションが高い。
「どうするって・・・どうしましょ?だめだこりゃ〜〜」
逆に私『ウメコ』は低い声。
「は〜〜〜〜ぁ・・・」
前代未聞の出来事に、私達二人は途方に暮れるしかなかった。
事の起こりは、今から三十分くらい前。
「ありゃま、タマが切れちゃった」
「え?」
勤務を終えて食事をした後、突然部屋の灯りが切れた。
「交換しなきゃ」
「もちのろん。ウメコ、蛍光灯と椅子持ってきて」
「ロジャー!」
恋人達の語らいのひと時に、部屋が暗いのなんてヤダ。
真っ暗にするのは、もうちょっと後でいいしね。
「ジャスミン、わたし上るから任せて」
いいなぁ、思いやり。
ちょっと嬉しくなったけど・・・・・・今にして思えば、これが悲劇の始まりだった。
「いいよ、終わったよ」
「じゃ降りてミソ」
懐中電灯の灯りを頼りに作業を無事に終えて、脚立代わりにしてた椅子から降りようとしたとき、彼女の足元がフラフラしはじめた。
「ちょっ・・・わ、わわ、わわわ、わぁぁああああ!!!!」
ゴチッ!!と凄い音を立てておでことおでこをぶつけて、目から火花が出る。
落っこちながら頭をぶつけた後、身体を上げた私の目に飛び込んだのは・・・
「ちょっともう、痛いじゃん、重たいよぉ・・・」
ぶつけた場所を痛そうに撫でながら私を見る、私自身。
しかも舌っ足らずで甘えん坊な、ウメコみたいな喋りのジャスミン。
「へ?は?」
思わず私は自分の顔や身体を恐る恐る触ってみる。
後ろに束ねられたポニーテール。
ぷにぷにした、柔らかい頬っぺた。
小さな掌。
ぺったんこな胸。
「なんであたしが目の前に居るの?」
「そいつぁあっしのセリフでござんす。何でウメコの身体になってるの?入れ替わった?」
実際、入れ替わっちゃったんだけど。
彼女の顔に触ってみる。
「さっき、おっぱいぺったんことか考えてたでしょ!?」
・・・読み取れない代わりに、彼女が私の考えてた事を読み取って口に出す。
な〜るへそ、どうやら『力』は残っちゃったまんま、『中身』だけが入れ替わっちゃったんだな。
「どうしましょ」
「のんきだよ!わたしがわたしの目の前で喋ってる事自体変なのに!」
それにしても・・・ディーバズーカ連射してるみたいに私が捲し立ててる絵って、面白いな。
逆にウメコから見たクールでおとなしい自分の姿って、どうなんだろ。
「でも待って」
「何じゃらほい?」
「えへへ・・・わたしエスパーが使えるんだよね?」
やけに嬉しそうに、まねっこみたく気取ったポーズをとり出した。
やっと気付いたか・・・
次の日。
一晩二人で相談して、何とかばれないようにして一日やり過ごしてからスワンさんに相談しようって事にした。
だけど、朝一番から、危機に晒される。
「ウメコさん、いつからブラック飲むようになったんですか?」
爆弾をばら撒いたのはテツ。
コーヒーを煎れてくれた後、カップに入った黒い液体を啜る私を不思議そうに見る。
「ん?あ、あぁ〜・・・ジャスミンから教えてもらったの、『ブラックくらい飲めないとオトナじゃない』って。ほら、いわゆるひとつの・・・」
その場をやり過ごそうにも、口癖は抜けない。
「じゃジャスミンさんが甘いの飲むんですね」
「は?」(やばい、もしかして・・・)
嫌な予感がして、ウメコを見ると・・・
「うん、これくらいじゃないとやだ!!」
・・・お砂糖とミルク、あんなに入れてる。
しかもそんな甘いコーヒー飲みながら、チョコレート食べてる!
『ウメコ』が澄まし顔でブラックコーヒーを飲みながらファイルに目を通して、『ジャスミン』がお菓子食べて「おいし〜」って言いながらミルクたっぷりのコーヒーをがぶ飲みする・・・誰が見たって、異様な光景。
即座にウメコの手を引っ張った。
「そんな事したらバレバレでしょ?だいたい私太らせてどうする気?」
「なにすんの?そっちだってブラック飲んで、ばれそうになってるじゃん」
「二人とも、何してるんですか?」
割り込むように、テツが聞き耳を立てながら近付く。
悪気なんて無いんだろうけど・・・乙女の、それ以前に恋人同士の内緒話に入るのは良くなくってよ?
『ねぇ・・・』
『ヤっちゃおっか?』
目でサインを送りあって、金バッジの足を思いっきり踏んづけた。
ドタバタをかき消すように鳴り始めた、アリエナイザー出現のコール。
中身が入れ替わっちゃってもそれはそれ、これはこれ。
スペシャルポリスとしての職務は遂行しないと!!
「ウメコ、行こっ!」
「ロジャー!」
そこまでは良かった。
現場に急行して目の当たりにしたのは、アリエナイザーが破壊したんだと思われる崩れたコンクリートに、ひび割れたコールタールの地面。
一足先に到着してたホージーは「遅いぞ」って感じで私達を見て、センちゃんは聞き込みに余念が無い。
そう、ウメコと私以外が非日常を体験してる以外は、いつもの日常。
「ホージーさん、センさん、どうなの?」
「ベリーディフィカルト!何も手がかりが無い」
「やっぱりここは・・・」
あれ、居ない?
「ちょっとどいて、わたしの出番ミソ!任せるミソ!」
微妙にじゃなくて、激しく私と違う。
おいたわしや、一丁前にポーズまで取っちゃって・・・これじゃいつか一緒に捜査した時と同じだよ。
「ジャスミン、今日大丈夫なの?体調悪いんでしょ?」
「心配しないで!っていうか、集中できないよ!!」
ウメコ喋りの『私』に、二人は目を白黒させる。
(心配事、的中しなきゃいいけど・・・)
手袋を外して得意げにコンクリートに触ろうとする彼女の元に駆け寄った。
止めようとしてるのには、気掛かりになる事が一つだけあったから。
私が生まれ持ってる『エスパー能力』ってヤツはちょっとだけ厄介で、連続で使ったり長い時間思念を読み取ったりしたら、疲労感に支配されたり意識を失っちゃったりする。
ましてや、入れ替わって『私』の中に居るウメコにとっては、はじめての経験。
一回神経を集中させて使っちゃっただけで、ノックアウトされちゃうのは目に見えてる。
それ見たことか。
私のまねっこのような表情で触ったまではいい、だけど額はすぐに汗で光り出す。
「ムリしちゃだめだよ・・・大丈夫?」
「だいじょうV・・・へのかっぱだよ・・・」
肩で息をしてる彼女を支えてあげたいけど、余計な心配が流れ込んじゃったら一発でダメ。
私がこうしてる時のウメコの気持ち、解った気がした。
こんなに不安で、胸が締め付けられるなんて思わなかった。
やがて私に目でサインを送ってきた。
「ウメコ!」
アリエナイザーの足取りと手がかりを告げた後、フラフラしながら立ち上がって倒れ込んできた。
「ウメコじゃないもん、わたし・・・ジャスミンだよ?」
「こんな時まで、もうっ・・・しっかりしなさい!」
結局、気力を振り絞ったウメコと私、ホージーとセンちゃんとテツ、そしてヘルプに入ってくれたボスのおかげで一件コンプリート出来た。
「それで、ずっと隠してたっての?バカねぇ〜」
一日終わってないのに、結局行き着く場所はスワンさんの研究室。
相棒がヘトヘトになっちゃって、正直に言わないわけにもいかなくなった・・・というか、あざといセンちゃんの眼力でばれちゃった訳なんだけど。
さすがウメコの『元・相棒』。
「ぶつかった時のショックね。確か他所の星の被害事例の中に似たようなのがあった気がするから、それ応用したら何とかなるわ、安心なさい。しかし・・・」
と言ってスワンさんは私達を見て笑い出す。
笑われて内心、ホッとしてた。
「このまま戻れなかったらどうしよう」と思ってちょっとだけ恐かったし、私の身体やエスパ−の力に耐えられなくなってウメコにもしもの事があったりしたら・・・ってのもあったから。
報告書をまとめて、どうにかこうにか一日が終わった。
「小梅姫、如何なさいました?」
冗談にも応じない。
指紋照合をして部屋のロックを解除して、戻ってもずっと下を俯いたまま。
「ごめん、なんか・・・」
「今日のこと?仕方ないよ、よくできました、マル。あれだけ読み取れたらバッチグー・・・」「違うよ・・・そうじゃないよ・・・」
少しずつ、泣き声に変わっていく。
顔を覗き込んでみると、切れ長の瞳を潤ませながらぽろぽろ涙をこぼしてた。
自分の姿で泣いてるわけで、鏡見てるみたいだった。
見つめると、しゃくり上げてエグエグ・・・とりあえず、と箱ティッシュを差し出す。
「なにゆえ?泣いてちゃわかんないよ?」
私が問い掛けると、彼女はティッシュで鼻をかんでから話しはじめた。
「あのね・・・ジャスミンが小さいとき、お父さんとお母さんに可愛がってもらえなかったって言ってたよね?
記憶がちょっとジャスミンの身体の中に残ってて、さっき感じ取ったの・・・すごく辛かったのに、それなのにわたし、憧れだとかって言って、面白がってエスパーの力使おうとしたりして・・・傷付けちゃったかなって・・・」
ちっちゃい時のこと、たまたま読み取っちゃったんだね。
昔はひた隠すようにしてたけど、魔法使いの兄弟に出会って、その後ウメコがセンちゃんじゃなくて私を選んでくれてから・・・心の傷は充分に癒えてた。
じゃじゃ馬で甘えん坊だけど、いつも私を心配してくれて・・・毎日『無償の愛』に包まれてる。
優しいなぁ、可愛いなぁ、もう。
その気持ちが、すごく嬉しいんだよ?
「昼間みたいに、集中してミソ。出来る?」
ほっぺたを濡らした目の前の『私』は、目を閉じる。
いつもしてくれるみたいに「想い」を込めて、抱き締めて口付けた。
――今度は私の『無償の愛』だよ――
浅い、長い、唇だけのキス。
「今、どんな気持ち?」
「・・・しあわせ。ジャスミンの悲しい気持ち、どっかに飛んでっちゃったみたい・・・」
「私ウメコになって・・・ウメコの事、もっと好きになれたの。今日の捜査の時、そう思ったんだよ。
さっき、ウメコが私の為に泣いてくれたみたいに・・・読み取る間、心配で私も泣きそうになってた。不安で、切なくて、やりきれなくて・・・」
・・・って、止め止め!!
どうせ言葉にしたって、読まれちゃうもん。
今ウメコは私の中に居て、私はウメコの中に居て。
ワケわかんないや・・・OK、もう実力行使。
ウメコの行動派のやり方、まねっこしちゃうよ。
手を引っ張ってベッドに引きずり込んで、制服もブラジャーもパンツも手早く脱がせ合ってから、もう一回キス。
いっぱい唾液を絡めて舌を入れたら、夢中で絡ませ返してくる。
なるべく彼女のキスを真似して、口の中を貪り尽くした。
でも自分の唇と舌の感触や唾液の味・・・ちょっちヘンな感じだな。
「うんっ・・・」
キスだけで虚ろな目になってた。
キスだけじゃない、セックスにしてもおそらく彼女がはじめて味わう感覚だと思う。
いつも私がされてる時は、触れる場所から火傷みたいに熱くなって、想いの結晶が快感になって広がる。
だから、こうして裸で肌を重ねてるだけでも。
ウメコにとっては堪えられないくらいの感覚。
「ふぁ、っ・・・あっ・・・きもちぃいよ、だめ・・・まだゃ・・・」
やっぱり。
涙で濡れた頬を舐めて耳朶や首筋に軽くキスしただけで、泣きそうな声が上がって肌が泡立っていく。
上ずっていく声を聞きながら、腕を取ってバンザイの格好にして、腋の下に顔を潜り込ませてキスした。
「あぁっ、あぅっ!ん・・・あっ、あは・・・」
よじって抵抗する身体を押えて、愛撫し続けた。
手の指も、指の股も舐めた。
胸の膨らみに顔を寄せた。
外側から、固くなった乳首に舌を這わせて舐め回して、強く吸った。
――感じてる?――
「・・・ぅん・・・がまん、できない・・・」
肌を舐め下りていくと、甘酸っぱい匂いがしてた。
そっと指を当ててみたら茂みが少し湿ってて、下はもうぐっしょり濡れてる。
「あっ・・・ひゃっ・・・」
『私』の・・・ううん、ウメコの顔を見た。
頬を赤らめて、深く目を閉じて、祈りを捧げるような表情だった。
――足、ひらいて――
口付けて舐めたおへそに、伝えた。
「やだ、だめ・・・」
――?――
「ちゃんと、言って・・・ジャスミンの声で、ことばで、ちゃんといって・・・」
自分の姿が可愛く映ってるなんて、ナルシストだな、私。
「・・・あいしてる・・・」
半ば無理矢理、力が抜け掛かってる太腿を開いて、濡れてる場所に舌を這わせた。
「あっあっ・・・ぁ、ひゃぁう、んっ!ん・・・」
鼻を押し当てて草むらの匂いを嗅ぎながら蜜を舌先で掬うようにして、花びらの間をなぞった。
その後、赤い真珠を剥き出しにして、軽く歯を立てた。
唇を付けて、舌を内側に入れてクチュクチュ舐め回して、蜜を味わった。
ひどく甘い声だな。
こんなに凄い声上げるんだ、私って。
彼女にされてるときの淫らな自分を見て、興奮し始めてた。
「・・・・あん、そこだめ、だめ、やぁ、ぁん・・・・」
お尻のつぼみにもキスした。
なぞるようにして擽ったら、持ち上げた足が跳ね上がる。
滴れてた白い蜜を舐めとって、指で割り広げるようにしてから舌を尖らせて浅く潜り込ませて、かき回すように蠢かせた。
手加減できないよ、融通、利きそうにない。
気が触れたように、舌と指で弄った。
「あっ、あっ、あん・・・まりか・・・・・・っ!!」
しばらくして『私』の中の彼女はギュウッと私を締め付けてから、身体を弓形に仰け反らせた。
彼女が落ち着くまで、そっと身体を重ねて待った。
穏やかな感覚を肌で送り続けながら、抱き締めて頭を撫でて待った。
「ん・・・」
合図みたいに、唇が重なる。
「ウメコ・・・」
キスし終えて、まだ乱れた余韻が残る火照った肌に触れて私が何か言おうとしたら、
「だいじょうV!ギブ&テイクだよ、さっきありがと・・・気持ちよかった。だいぶ感覚に慣れたみたい」読み取られた後、続けてくる。
「・・・あたしもウメコに、キスしたい・・・」
微笑んだ後、舌なめずりを一回だけして手を取って、そっと抱き起こされてから後ろに回って、齧り付くように背中に歯を立ててきた。
「あ・・・ん・・あふんっ・・・」
「ジャスミンって、ぱいぱいちっちゃいね・・・」
「おだまり・・・んあっ・・・」
後ろに柔らかい乳房の感覚を感じながら、ちっちゃな胸に指が触れる。
ツンと立った乳首を、少し強く引っ張られた。
感じる場所を、感じる触り方で触られる。
さっきした時、自分の身体に愛撫を施すのに抵抗あったけど・・・ウメコは抵抗なく自分の身体をアイスキャンデーでも舐めるみたいに貪ってくる。
正中線の窪みに沿ってツウッと濡れた感覚が走った後、私は自分から腰を上げてお尻を突き出して四つん這いになった。
「ひゃ・・・」
尻たぶに何度か吸い付かれた後、じゅるっと音がして『私』の舌が入り込んだ。
花びらを指で引っ張られながら、奥の柔らかい部分を犯されて、肉の突起に吸い付かれて、舐め転がされる。
「・・・んっ、ふ・・・」
憎たらしいほど気持ちいいけど、ちょっと声出すのが恥ずかしかった。
当然だけど、私が私じゃないから、別の感覚が、声が恥ずかしくて。
「可愛い声、聞きたいな・・・」
舌先が上に走って、つぼみを愛された。
「・・・ひあん!あ・・・ん、ゃぁぁふぁあ・・・」
よく動く舌にふやかされるように舐められた後、前と後ろに指を入れられてこねくり回された。
「・・・もっと、声出して・・・」
「あっ、あぁ・・・あっん・・・やら・・・ウメコ・・・ひぁっ!」
汗で濡れた頬に、乱れたポニーテールがねっとり張り付く。
呂律が回らない、子供みたいな声で達した。
「ぅ・・・っ」
「んん・・・あ・・・」
そこを密着させて腰を激しく揺すり立てて、動いた。
少しずつぷくんと膨れた突起が擦れて、それが気持ちいいのに何故か恐ろしくて、ぞくぞくしてる。
「・・・きもち、よすぎるよ・・・あぁぁん、んゃ・・・」
「いっしょにいこ、ね、いこ・・・?」
ウメコは私の手を掴んで引き寄せて、胸元にあてがった。
精一杯の想いを、込めた。
どんな姿になっても、もし戻れなくっても、私とウメコはずっと幸せだからって・・・
叫びながら頭の中に、火花が散る。
あの時・・・頭を打ち合ったときと同じ感覚の火花が――――
ん?火花??
「あ・・・」
ハレーションから醒めて・・・気が付いたら、目の前に居たのは汗まみれで顔を覗き込ませるウメコだった。
「ジャスミン・・・?」
彼女の呼びかけに応じるようにベッドから身体を起こして、恐る恐る自分に触れる。
ふくよかなナイスバディ、切れ長の顎、二つ分けのストレートロング。
ジャスミンに、戻ってた。
「ジャスミン!!戻ってる!!」(よかったね、やったね!)
「ウメコ・・・私も戻ってるよ!!」
エスパーの力もちゃんと戻ってる。
素っ裸のまま、部屋の中で抱き合って狂喜乱舞する女二人・・・傍目から見たらそれはそれは恐ろしいけど、とりあえず今の私達にはそんなことはどうでも良かった。
結局、原因なんて何にも分からなかった。
入れ替わっちゃった事は夢だったのかもしれないし、現実だったのかもしれないし・・・とにかく、「コト」のおかげで元に戻った。
「まぁ何にしても一件落着ね、よかったよかった!」
次の日、調査しようとしてくれてたスワンさんにお礼を言いに研究室に立ち寄った。
「でもそんなSFみたいな話があるのね〜。案外、神様が仕組んだのかもよ?」
「ん?」
「神様?」
よく意味がわからないウメコと私に、スワンさんはニコニコ顔で言った。
「好きな人の事もっと知る為には、その人自身になるのが一番イイって事!知った気になるんじゃなくて、本当に知る事。知る機会を与えるために、神様が試練をくれたって思ったらいいわ!!何もかも乗り越えちゃいそうね、貴女達」
知る、か・・・
そうだね、これでお互いの知らない事、また知る事ができたね。
そして、もっともっと好きになれたし、今からも好きになれるね。
そうこうしてたら、エマージェンシーコールが鳴り響いた。
びっくりしたなぁ、もう。
いちゃいちゃする時間さえ、与えてくれないなんて!
「頼んだわよ、二人とも」
「ロジャー!!」
駆け出しながら、ライセンスのチェンジボタンをオンにした。
fin
また長々と書いてしまい、申し訳ないです。
今度は短編書いてみます。
>>529-546 GJ!!いい作品でしたよ。
エスパーになったウメコの描写も良かった。
普段は心も体もジャスミンに丸裸にされちゃうから、立場が逆になるというのは新鮮そのもの。
このアイデアを出してくれた方もGJ!!
私もそろそろ美香@看護師の方を書きたいと思います。
ちょっと刑事黄桃コンビを絡めつつ…って感じで。
読みたくてやれません。
書いて下さい、お願い、お願い・・・(T_T)
入れ替わりネタいいですね。
昼ドラのおかげで、ジャスミンの体になったウメコの方は
想像しやすいですw
あゆ美ちゃんも身近でウメコを見てたから
キャラを作りやすかったのかなと
想像しちゃいました。
名作キタ
ツインカムの職人様。さすがです!!
私もいつか、こんな素晴らしい長編書けるようになりたいです。
有難うございました!!
リフォーム詐欺で2人逮捕
リフォーム代金を返還すると偽り高齢女性から約5800万円をだまし取ったとして、奈良県警田原
本署などは13日、詐欺容疑で大阪府富田林市川面町、大工金忠士(22)と同府羽曳野市高鷲、
無職松田裕也(20)の両容疑者を逮捕した。
調べでは、金容疑者らは自宅のリフォーム工事をしたことがある奈良県大和郡山市の無職女性(80)
に警察官を装って電話。「工事を頼んだ会社が不正をして捕まった。工事代金の過払い分を返還するが、
手続きに金がいる」などと偽り、昨年9−10月、計15回にわたり計約5800万円をだまし取った疑い。
ttp://osaka.nikkansports.com/news/f-on-tp6-20070113-141885.html
>>547 看護師美香ちゃんのお話、
首を長〜〜〜くしてお待ちしております。
入れ替わりネタって、現実離れした空想話…。というイメージだったのですが、子供の頃に見た『転校生』をもう一回見直してみると、実は、奥が深いメッセージが込められているんだなぁ…、と改めて実感。
いろんな事に気付かされました。
ツインカムの二人も入れ替わった事で、本当の意味で一つになれたという感じですねW
また、リクエスト下さった方にも感謝します。
557 :
名無しさん@秘密の花園:2007/01/23(火) 01:37:01 ID:tZzZlyG3
週刊プレイボーイに菊地美香のグラビアが載ってたぞ
俺的にあんま来るもんはなかったが
明日プレイボーイ買おう。
美香ちゃんの水着初見です!
プレイボーイ買ってきた
かわいいからきれいになって行く感じ
明日、買います。
561 :
名無しさん@秘密の花園:2007/01/24(水) 02:32:18 ID:iRPW9oNs
超エロい奴頼むよ超エロい奴
く〜〜プレイボーイまだ入荷してないなんて…
どんだけ田舎なんだここは
また小ネタ思いつきそうなので、近日投下してよろしいですか?
もちろんですよ!
数日投下なしで寂しかった所です(T_T)
こちらもネタ切れで…W
暫く予定ないので宜しくお願いします。
とにかく、国内で犯罪を犯した在日は強制送還しろ。
そうすりゃ在日人口激減。
ジャスウメはもちろんだけど、最近は真琴ネタにも期待。
怨み屋も含め、あゆ美ちゃんはクールなイメージが強かっただけに
真琴のキャラは新鮮に思えた。
そんなキャラを演じるあゆ美ちゃんも魅力的だよ。
密かに怨み屋と真琴の絡みにも期待w
真琴キャラはSSにしなくていい、というレスがあったので微妙だけど、昼ドラの真琴とあおいの絡みは、確かにドキドキするなぁ。
刑事黄桃短編、投下します。
今から投下するのはエロ無し。
ゲストはep.34に登場したチャンベーナ星人の子供、ギンと熱血暴走お巡りさん。
早くて今晩、遅くて明日にエロ有り短編を投下しますので、どうか。
両方、ウメコ目線です。
a strange day 3
「お〜〜い!!」
朝のパトロールの真っ最中、ビル街の雑踏の中で懐かしくて可愛い声に呼び止められた。
「元気だった〜〜?」
「ひさかたぶり」
わたし達も言葉を返して、近付いてフサフサした黄色い毛を撫でてはしゃぐ。
ひさしぶりに見るギンはちょっとだけ大きくなってたけど、声変わりはまだみたい。
「お母さんの具合どう?」
「うん、もう良くなったよ!まじめに働いてんだ。レストランで修行中で、今日給料貰った」
胸を張って大きな目をキラキラさせながら、ジャスミンとわたしに巾着袋を見せてくれた。
「センちゃんは?」
二人で頭をなでなでしてたら、思い出したように言った。
そっか、知らなかったんだ、わたしとセンさんが別れちゃった事。
このコとはずいぶんご無沙汰だったな・・・
前にギンと話をしたのは一年前、マシンブルにセンさんと一緒に乗ってた時。
だけどもうその頃は一緒に居ても話らしい話もなくて。
「センちゃんもウメコも、苦しそうだよ?どうしたの?」
「ん?そんなことないよ、ね、ウメコ」
だけどわたしは目を反らして、「うん」って気の無い返事するのが精一杯だったっけ。
子供って、ちょっとした変化も分かっちゃうモンなんだな。
突然、ギンが叫び声を上げた。
「あっ・・・返せ!!!!」
ドン、と人がぶつかって、次の瞬間・・・ギンの手からお給料の入った袋が無くなってる!
この辺で最近、地球人に化けて無差別スリをやるアリエナイザーの窃盗団がいるって言ってたけど・・・まさかあれ?
大柄で黒ずくめの男は、どさくさに紛れて人ごみの中!!
「お待ち、逃がさないわよ!」
わずかの出来事を見逃さなかったジャスミンの叫び声が、運動会のピストルみたいにわたしの耳に入る。
ライセンスがコールするのと同時に走り出した。
絶対に、逃がさないんだから!!
わたし達に気付いて、そいつも走りはじめた。
全力疾走するけどとても速くて追いつかない。
「待て!!!!」
走り続けてたら、劈くような怒声が遠くから・・・ギンの居る方向から聞こえてきた。
声を出した男の人が、後ろから猛ダッシュしてくる。
同業者?
巡回中かな?
町交番のお巡りさんみたいだけど、とても確認する余裕なんてない。
そんでもって、めちゃくちゃ足が速い。
周りの人達を掻き分ける・・・っていうより弾き飛ばしながら走ってきて、あっという間にアリエナイザーに追いついて飛びかかった。
頬っぺたに一発パンチをもらっちゃって、頭に来たってのもあるんだろうけど・・・その後も凄かった。
「ぅううおおおりゃああああああああ!!!!」
抵抗するアリエナイザーの両足を引っこ抜くように取ってから、ものすごい気合いを込めて時計回りにブンブン回して放り投げる。
ガチャーン!!と音を立てて、近くのオープンカフェがぐちゃぐちゃになった。
うわぁ、これって始末書モンだよ?
「悲惨・・・」
「この技、ジャイアントスイングって言うんだよ・・って、解説してる場合じゃないか!助太刀だよ、レッツラゴー!」
すぐさま加勢に入った。
突き飛ばされたけど、何とかなりそう・・・でもチェンジしないとさすがにきついかな?
最後はわたし達のダブルラリアットと、お巡りさんの延髄斬りで決着が着いた。
でもお巡りさんが、何でプロレス技なんか使えるんだろ?
とにもかくにも、ここからはスペシャルポリスの管轄。
白目を剥いたアリエナイザーを照合して確認してから皆に連行してもらって、ギンの大事な巾着も取り返した。
これにて一件コンプリート!!
「SPD・・・何スか?それ」
わたし達がライセンスを見せたら、お巡りさんはキョトンとしたような表情で見入ってきた。
確かSPDと地球の警察って、連携してるんじゃなかったっけ?
どう見たって交番勤務のお巡りさんなのに知らないなんて、なにゆえ?
「ジャスミン、ウメコ、かがみ、ありがとう!!」
追いついたギンが、息を切らしながら駆け寄ってきた。
「警察官の『かがみ』だね」
ジャスミンが言った。
「『かがみ』じゃなくて『加賀美さん』だぞ?大事なモンだよな、これ」
この人もギンをよく知ってるみたいで、しゃがんで目線を合わせてから巾着を渡した後で頭を優しく撫でた。
話を聞いてみればこの人、勤めてた会社に嫌気がさして退職した後、警察官の試験を受けて採用された「ピカピカの一年生」。
だったらわたし達の事、よく知らないのもムリないか。
小さな子供達にとても優しくて人気があって、腕っ節も良くて。
ギンも可愛がってもらってるみたい。
「痛くない?」
ジャスミンに言われて、膝小僧のズキンとした痛みを感じた。
そういえばさっきの大立ち回りの時に突き飛ばされて、転んで擦り剥いたのに気付かなかった。
すねが血で染まってる・・・痛い。
「だいじょうぶだよ」
「どこが?痛いでしょ?カットバン貼ってあげるから」
「いいよ、いいってば!」
「ばい菌入ったらどうするの!?いいから大人しくフリーズ」
ジャスミンはしゃがんでからハンカチを取り出すと、血を拭き取ってから手袋を外してカットバンを膝に貼ってくれた。
「痛かった?よくがんばりました、マル」
指先が触れる度にドキドキして、顔が熱くなる。
「ありがと・・・ありがとね」
抱き締めたい気持ちを我慢して、お巡りさんがギンにしたみたいに彼女の頭や頬っぺたを撫でたりした。
恥ずかしいよ・・・色んな人、見てるのに。
「ウメコ、ジャスミンが好きなんだ?お似合いだよ!」
ちょ、ちょっ・・・何言ってるの!!
「そうだよ、ギン。私とウメコ、ラブラブですが何か?」
立ち上がって、腕回して身体摺り寄せて・・・嬉しいけど、ジャスミンのばか!
「お二人とも、お似合いですよ。信号青になったぞ?」
近くの交差点の信号が変わる。
恥ずかしさで顔から火が出そうになってるわたしに助け舟を出すように、お巡りさんはギンに黄色い横断旗を差し出した。
fin
GJ!!(・∀・)
エロ有りも期待してます!
576 :
569:2007/01/26(金) 19:50:38 ID:MtL529j4
投下します、寝起きです。
hot breakfast
ディープキスで目が覚めた。
唇が痛い。
「おはよ」
「・・・」
「♪新しい朝がきた〜、希望の朝だ〜〜♪」
「・・・・・・」
「あじゃぱ、もしかして怒ってらっしゃるの?」
当ったり前じゃん!!
最近ハードワークだったから今日みたいな何にもない日は寝て過ごそうって、二人で話したのに。
半開きだった目を閉じてまた布団を目深に被ったら、はぐってわたしを起こそうとする。
頬っぺた抓まないでよ、皮伸びちゃう!
「お腹空いた」
「そうだな・・・朝ご飯ないけど、ウメコの大好きなものならあるよ?起きたらあげる」
大好きなもの?・・・二の腕が素肌だけど、パジャマ着てないの?
「ダーリン、いい加減起きてミソ」
言われるまんまに眠気まなこをぱっちり開けて、身体をベッドから起こしたら・・・眠気がぶっ飛んで卒倒しそうになった。
「何てカッコしてるわけ!?」
彼女のカッコってのは・・・素っ裸に真っ白なエプロン一枚だけ。
後ろ向いたら、背中もお尻もまる見え。
「昨夜ウメコがしてって言ったんだよ?似合う?」
昨夜何でそんな話になっちゃったのか覚えてないけど、勤務終わってお酒飲んでたら裸でエプロンがどうの・・・って話になった。
そしたらジャスミンが「明日面白いことしてあげよっか?」って言うもんだから、何の事かなって思ってたら・・・まさかホントに、よりによって寝起きにそんなカッコされるなんて思わなかった。
これじゃわたし、エッチなお店のお客さんみたいじゃん!!
「いや〜ん、まいっちんぐ!」
そう言ったジャスミンは恥ずかしそうにエプロンの裾を引っ張って、足を隠すみたいな仕草でこっちを見て微笑んだ。
似合ってる。
何かうまく説明できないけど・・・冗談言いながらちょっと恥ずかしそうな顔とか、大人っぽいのに子供みたいな表情とか、妙に可愛い。
最近、すごくそういうトコ見せてくれたりする。
こんなカッコした貴女を可愛いって思うの、ヘンかな?
「ウメコのヘンタイ」
そんなカッコする方がヘンタイだもん!
ぼうっと見てたら、手を握られて顔が近付いてた。
鼻にキスされて、右頬にキスされて、左の頬にもキスされて、顎にもキスされて。
顔じゅう、順番にキスされた。
「ねぇ」
「ん・・・」
「朝ご飯、召し上がって」
何度か唇の先っちょを触れ合わせてから、吸い付き合うようにキスした。
ひんやりしてて、歯磨き粉のミントの匂いがする。
音を立てて唾液を絡め合わせて、喉を潤した。
「ウメコだけずるい」
舌先を触れ合わせながら、パジャマのボタンを一つずつ外されていく。
下になってるわたしは、彼女の首に手を回して抱き締めて、耳朶を唇で挟む。
耳の穴に舌を挿し入れて唾液を泡立たせるような音を立てて舐めたら、びくっと動いて顎が上がった。
ボタンを全部外されたパジャマの袖から手を抜いて、ズボンから足を引き脱いだらジャスミンは「許してあげる」って感じでやっと身体を離してくれた。
「ひん剥いてあげよっか?」
「不埒物。そんな言い方しないで・・・自分で脱ぐ」
不埒物・・・エプロン一枚の彼女にドキドキしてるわたしだって、人のこと言えないけど。
「おいで・・・」
囁きに答えるように、背中にくっ付いてサラサラの髪の毛に口付けた。
想いを込めながら、長い髪の毛の匂いを嗅いで口付けた。
甘い匂い。
ローズの匂いじゃなくて、シトラスの甘い匂い。
こないだ買ったシャンプー、使ったんだ。
「・・・ふあっ・・・」
「えっち。もう固くなってる」
背中に自分の胸をぴったり押し付けて、エプロンの隙間から手を入れて尖った乳首を抓む。
「・・・ウメコだって乳首立ってるよ?背中、当たってる」
うるさいなぁ、もう。
肌が熱くて、震えてるよ?
強がっても説得力ゼロだし。
円を描くように胸を強く揉んでから、お腹や脇腹、腋の下をゆるゆる弄って、うなじに歯をそっと立てた。
「ひぁあっ・・・」
両方の肩から背中に、キスの雨を降らせた。
「・・・はぁっ・・・は、ああん・・・」
背中を唾液で濡らして、腰に括られたエプロンの紐を口で咥えた。
――解いていい?――
「・・・なんで?」
――邪魔だから――
「・・・解かないで・・・今日は私がウメコのハニーだから・・・」
余計、解きたくなるけど・・・でもいいよ、じゃわたしダーリンね?
汚れても知らないよ?
ベッドから下りて、後ろ向きになって小刻みに震えてる腰から下に舌を這わせた。
濡れてる場所に、チュッと吸い付いた。
「・・・んあっ・・・あぁん・・・」
指先で黒い茂みを分けて、舌で紅い突起をこね回した。
彼女自身を一枚ずつ舐めて、奥を舐め尽くしていく。
わたしの顎を伝って床にポタポタ落ちた蜜さえも愛しくて、口を離して床の蜜をミルクを舐める子犬みたく舐めとって、また口付けた。
濡れた舌ですぼまりも舐めた。
キュッと閉まってるのをこじ開けるように、舌を尖らせた。
「・・・やぁぁ、やっ、あっあっ・・・ぁ・・・」
わたしの身体からも、力が抜けていってる。
ジャスミンにしてるだけでおかしくなってる。
声聞くだけで、汗の匂い嗅ぐだけで、色んなトコ舐めてるだけで気持ちいい。
身体を上げて、ジャスミンにキスしながらエプロンをたくし上げて指でグチュグチュかき回した。
ジャスミンも同じようにわたしにしてくれた。
「ん・・・っ!」
「ああっ、はああっ・・・あ!」
声にならない声が、部屋に響いた。
お風呂の後、ジャスミンは朝ご飯を作ってくれた。
作ってくれたのは手作りのサンラータンとレトルトの蒸しパン。
酸っぱくて辛くて、美味しい。
これオフだからいいけど、普通の朝ご飯じゃ絶対食べれないよ。
「ほい」
敵もさるもの。
そうくるとは思ってたけど、エプロンをわたしに差し出してきた。
「これ、着けるんだよね?」
「左様で。今度はウメコがハニーだよ?『ダーリン』って呼ばないと、寸止めの刑だから」
・・・あきれた。
ダーリンって言っても、寸止めで焦らしちゃうくせに!
いいよ、じゃこれいっぱい食べて、ニンニク臭いキスいっぱいしてやるんだから!!
fin
583 :
名無しさん@秘密の花園:2007/01/27(土) 00:28:38 ID:TWx34Nsp
Gj!!!イイ(・∀・)!
裸エプロンのジャスミン
可愛すぎ!!
(・∀・)
↑ちなみにこの顔マイブーム
585 :
名無しさん@秘密の花園:2007/01/27(土) 04:13:21 ID:wtJCD9JL
>>547です。
仕事でなかなか書けませんでしたが、今晩から日付が変わるあたりに投下予定です。
楽しみにしてる方、すみませんがしばしお待ちをm(__)m
>>586様
首を長〜〜〜〜〜〜くしてお待ちしてますよ!
待っております
待っております
あゆ美先生待ってるよ
>>586です。
遅れてしまいましたが、少し投下します。
エロは今回無しですが、続編を書く予定です。
[Truth is stranger than fiction.]
「事実は小説よりも奇なり」という言葉がある。
今のご時世、既に廃れてしまった言葉かも知れない。
でも、実際に自分の身の回りで起こると、その言葉はまだ廃れてないこと、まだ意味ある言葉だと実感せざるを得ない。
その日の朝も普段と変わらない朝だった。
美香と一緒に病院へ向かい着くまでは。
美香と車の中で軽くキスをして、一時別れて互いの職場に向かう。
何も変わらない、いつもと同じ流れ。
朝の引き継ぎが終わり、仕事に入って昼食を取りに行った際に、事は起こった。
『こういう時に、美香の顔でも見られたらいいんだけど』
と思いながらも、残念ながら彼女は一足先に終わらせた模様。
仕方なく早めに済ませようと日替わり定食を食べてると、その美香本人が現れた。
「あゆ美…先生!」
職場から食堂までどうやら走ってきたらしく、息を切らせながら、言葉を絞り出すように話す。
「一体どうしたの?」
「とにかく…とにかく、今すぐ来て下さい!」
もしかして急患でも?と思い、私も定食を2割くらい残したまま戻る。
向かった先は外来受付。
あれ?なんでそっち?とか思う前に、にわかに信じがたい光景が飛び込む。
大勢の人が、それこそ黒山の人だかりを作っている。まるで有名人が来たかの如くに。
彼女はその中を掻き分けるように、私の手を掴みながら進む。
その人だかりの中心で、もっと信じられない光景が写る。
私と美香が、いや互いに似た人がもう一人ずついる。
その人達は「S.P.D」と言うロゴの入った制服を着ていて、それが辛うじて私たちとの違いとなっている。
「ねぇ、ジャスミン…私たち、なんでこんなに囲まれてるの?」
「あっしも知りたいぐらいで…って、もしかして制服かなぁ?」
声色まで私たちと瓜二つ。
なんか混乱しつつも、彼女たちが何者であるか分からないので、中心まで行き事情を訊こうと美香と共に歩を進める。
目の前にある現実に混乱しそうになるけど、一呼吸置いて
「あの…」と私が二人に訊ねる。
「「あっ!!」」
二人とも同時に、私たちを見て驚いたリアクションを取る。
――そりゃ驚くよね…私たちも驚いたし…――
その後、黄色い制服を着た、私に似てる方の人が口を開く。
「申し遅れました。私たちは宇宙警察地球署の者です。」
そう言って警察手帳よろしく、S.P.Dと書かれたライセンスを提示する。
「私は地球署刑事の礼紋茉莉花。」
「同じく地球署の胡堂小梅です。」
どうやら警察の人らしいけど、なんか以前に聞いた覚えがある名前だなぁ…
「その地球署の方が、こちらにはどんなご用件で?」
美香が彼女らに訊く。
「ここ最近、この地区で頻発してる窃盗事件に、アリエナイザーが関わっている可能性がありまして」
「今日はこちらの病院の関係者の方に、少しお話を聞きに伺った次第です。」
「アリエナイザーって何ですか?」
聞き慣れない言葉に、私は思わず聞き返す。
「異星人の犯罪者の総称のことですよ。」
礼紋さんって私に似た人が答える。
自分そっくりな人に質問するなんてすごく変な気分…。
一通り話をした後二人は、各科の先生などに事情を訊きに行くためにその場を去った。
それから再び仕事に戻り、それを終えて帰宅した。
「あのさ、あの二人の名前…以前聞いた記憶があるんだけど…。」
「私もそう思ったんだけど、思い出せないんだよね…。」
どうも気になるし、思い出そうとソファーに座って考え込んでる私の後ろから、美香が抱きつく。
「ねぇ、明日も互いに日勤なんだし。」
「ん?」
「ご飯も済ませたんだから、そろそろデザートが欲しいなぁ…」
甘えた声で囁く美香の言葉の意味を理解しつつ
「じゃあ、ケーキでも買ってくる?」と、わざとお門違いな返事をすると
「もうっ!!」とほっぺたを膨らませる。
そういう表情が可愛くて、たまらなく愛おしいから意地悪したくなるんだよ。
「ゴメン。じゃあ、私にもデザート分けてね?」
頭を撫でて宥めつつ、互いに手を取りベッドに向かう。
その後シャワーを浴び、ベッドに横たわる。美香は既に夢の世界に入ったみたい。
私は昼間の刑事さん達のことを考えつつ、そのまま眠りに入った。
fin.
書き忘れましたが、今回はあゆ美先生の視点で書きました。
と言うか、だったら「あゆ美@女医」で書けば良かった…と今頃後悔してますorz
今日の作品はツインカムとあゆ美&美香の邂逅の行なので
少しずつ絡ませて行こうかと思います。
ついでにスワッピングもさせようかなぁ…
あゆ美先生×ジャスミン。美香×ウメコも絡ませられるかな、なんて‥
スワッピングも有りですねW
是非シリーズで書いて下さい。お願いします!
刑事の職人です。
おもしろいです、これ!
続きください
>>597-599 どうもありがとうございますm(__)m
続編はこれから書くので、何とか今日中に投下する次第です。
ワクワク(・∀・)・・・
がんばってください、ぜひ!
あゆ美先生&美香ちゃんのファンです。
ゆっくりお待ちしてますよ。
>>600 ☆ チン
☆ チン 〃 ∧_∧ / ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
ヽ ___\(\・∀・)< まだー?
\_/⊂ ⊂_)_ \_______
/ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄/|
|  ̄  ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄:| :|
| .|/
真琴がウメコに見えて仕方ないw
ハチャメチャなところは似てるけど、ウメコの方が精神的に強くて暖かかったと思う
真琴とかどうでもいいけどな
どうもすみません…m(__)m
作品書いてたら、予想以上に長くなりそうなんで、ちょっとずつ投下します。
地球署の刑事二人が来てしばらくは、小児科でもその話題が度々出てた。
しかし小児科だけならまだしも、他の科にもあの二人が足を運んだおかげで、
一躍私も美香も病院では『時の人』のような扱いになってしまい、互いに苦笑いしてしまってた。
姿形が(声も含めて)似ていた分、子供から大人にまで『あの制服は着ないの?』やら『着て欲しい』やら
変なお願いまでされる始末なのは、やや閉口してしまったが…。
あの一件以来、二人とも事件の経過が気になり、早く解決しないものかとやきもきするも、未だに被害は出てるみたいだし、それには程遠い様だ。
「あの刑事さん達の制服、カッコ良くない?」
美香が私にそう訊く。
「確かにそう思うけど…。でも女医や看護師と刑事じゃ、やっぱり世界が違うってば。」
「そりゃね…でもあの制服、一度着てみたいなぁ♪胡堂さんだったかな?
あの人と私、背格好同じだし、意外に入れ替わり出来ちゃうかも。」
「美香は憧れて看護師になったんじゃ?
刑事にまで憧れるなんて欲張りだね〜」
でも美香の制服姿は見てみたいかも?とか思ってると
「あゆ美も礼紋さんと入れ替われるね♪」
「う〜ん、それは考えとく。」
「えぇ〜っ!?あゆ美は似合うと思うけどなぁ…」
こんな会話を交わした次の日。
その日も二人とも日勤。つも通りに朝の申し送りを済ませ、仕事に入ろうとする、まさにその時。
「木下クン、ちょっといいかな?」
同じ小児科の稲田先生に呼ばれて、院長室に行くように言われる。
こんなことは今まで無かったんで、少し緊張しつつ向かう途中、何故か美香と会う。
「美香…ちゃん?どうしたの?」
「あれ?あゆ美…じゃなかった、あゆ美先生こそどうしたんです?」
お互い慣れない空気に少し緊張してるのか、互いの呼び方を間違えそうになる。
どうやら私たち二人だけ呼ばれたらしい。もちろん呼ばれる理由も思い浮かばない。
ドキドキしつつドアをノックする。
ドアを開くと応接用のスペースに院長が座ってるのが目に飛び込む。
と同時に、院長の向かいにある、応接用のソファーに、見たことのある人物が二人…
「「「「あっ!!」」」」
4人同時に驚く。
その二人とは、いつぞやの地球署の女刑事さん。
「院長先生…この人達は?」
美香が院長に訊く。
「君たちは既に面識があると、このお二方から聞いてるよ。
君たちを呼んだのは他でもない、彼女たちの捜査に協力して欲しいんだ。」
「捜査に協力?」
皆目見当がつかない私が、今度は訊ねる。
院長からの話をまとめると
・地球署の二人には、私たちの代わりにスタッフとして入れ替わってもらう。
・入れ替わることは口外無用。このことは看護師長など一部のスタッフ(稲田先生も含め)のみしか知らない。
・医療行為に関しては、私と美香は普段通りに行うが、小児科病棟から出ることは禁止。
・くれぐれも他の人(患者さん及び知らないスタッフ)に悟られないように気を付けること。
要は『診察以外に人前に出ちゃダメ』と言うことだ。
窮屈な思いをするのは仕方ないにしても、
わざわざ弁当まで用意してくれるなんて、意外に優しい人たちだなぁ…と感心してると、また美香が二人に
「お願いがあるんですが…」と言う。
「ん?なんじゃらほい?…じゃなくて、なんですか?」
少し照れた表情の礼紋さん。
「あの…もし、お二人に私たちの名前を呼んでくる子供たちがいたら、
ちゃんと相手してあげて下さい。」
「大丈夫!私たちだって子供は大好きだから!
心配御無用!!」
横から割って入った胡堂さんが、胸を張って得意げに言う。
――こんな時まで子供達のこと考えるなんて、美香は優しいんだな――
その気持ちが嬉しく、またそんな美香が誇らしく思える。
私もまだまだ頑張らなくちゃ。そう奮い立たせた。
互いに持ち場に戻り、いつも通りに診察をする。
その間に、礼紋さんは昨日までの外来患者のリストの洗い出し、胡堂さんは待合い室でそれらしい人物を看護師に扮して探す。
私と美香の場合、慣れない状況に精神的にクタクタになりつつも昼まで業務を進め、鍵を掛けた更衣室で昼食を取る。
もちろん刑事さん達が用意した弁当をいただく。
ソースカツとハムとチーズの2種類のサンドイッチとポテトサラダ、ウサギに象ったリンゴ。
胡堂さん曰く「『正義は必ず勝つ』からカツサンドにしたのよ♪」
普段は他の人と一緒に、離れて昼食を取る機会が多かったけど…まさかこんな形で二人っきりになるなんて、思いも寄らなかった。
二人とも黙々と食べる。
美味しい。悔しいけど、私のより上だ。
あっという間に完食し、弁当と一緒に渡されたコーヒーを啜る。
「あの二人のお弁当、すごく美味しかったね♪」
「うん。私も負けてらんないなぁ。」
「あら、あゆ美が珍しく対抗心燃やしてる〜」
他愛ない会話。でも普段は今頃こうして話せないんだよな…。
私は美香の手に自分の手を重ねる。
「あれ?今は勤務中だから、こういうのダメじゃなかったっけ?」
美香がニヤつきながら、わざとらしくそう言う。
「分かってるよ…でも、二人っきりだし、鍵掛けたから誰も入れないから…」
「もう、あゆ美の不埒者♪」
互いに目を瞑り、美香の唇にキスをする。
指を絡め合い、貪欲に美香の唇だけでなく、舌も絡ませていく。ホントは軽くキスするだけのつもりが、少し自分を抑えきれなくなってる…。
「ちょっと…あゆ美、あゆ美…」
美香の制止を振り切り黙らせるように、彼女を押し倒す。
その時、更衣室のドアをノックする音がした。
ハッと我に返り、慌てて美香から離れる。
互いに身なりを整えドアを開けると、満面の笑みを浮かべた胡堂さんが立っていた。
「もうお昼は済んだかな?今日のお弁当はね、ジャスミンと二人で作ったんだ!
私たちのちょ〜自信作なんだよ!」
「そ、そうなんですか…」
「サンドイッチは私がハムとチーズ、ジャスミンがカツを作ったんだよ♪――」
胡堂さんが矢継ぎ早に自慢話をしてる間、後ろで座ってる美香は呆気に取られたようだ。
私もだけど。
そんな中、胡堂さんのS.P.Dライセンスに呼び出し音が鳴る。
「ウメコ、今ドコにいるの?」
「今?今は更衣室で木下先生達と話してるよ。」
「アジャパ…今は捜査中なのよ?分かってる?」
「え〜!?ちょっとくらいいいじゃ〜ん。私たちの自信作の自慢したかったし〜。」
「とにかく、これから交代で昼食取るんだから、ウメコは早く食べに行きなさい!
よろしいかしら?」
「は〜い。」
「分かればよろしい。ほな、バイナラ♪」
通信が終わったようだ。
私も美香も、まるで漫才みたいな会話に驚き声も出ない。
礼紋さんって、こんな風に会話するような雰囲気な人じゃないと思ったけど?
次から次に起こることで、頭の中は混乱しまくってる。
「じゃあ、私そろそろ行くね!お邪魔しました!」
胡堂さんはそう言うと、足早にその場を去っていく…と思ったら、戻ってきた。
「先生も菊地さんも、口紅落ちてますよ♪」
wktk
続き楽しみです!!
こちらはOL編の続き書き終わりました。
明日お昼あたり迄に書き込み出来そうなんですが、看護師の作家様の予定を伺ってから考えたいと思いますので、宜しくお願いします。
あゆ美先生、楽しみにしております。
こちらもバレンタイン話を書いてます、長いですけどorz
よくよく見返すと、脱字があるし、題名自体入れ忘れてましたorz
今後気を付けます。
>>619-620 今日である程度区切りを付けようと思うので
よろしくお願いしますm(__)m
こちらこそよろしくお願いします。
623 :
あゆ美@女医:2007/01/31(水) 20:55:43 ID:15fKw9wc
さすがに口紅を直す暇は無かったから、そこを突っ込まれると返す言葉が無い…。
返答に詰まる私たちに
「診察時間までに直さないとダメですよ♪
じゃあ〜♪」
そう声を掛けて、再び去っていく。
再び静かになった更衣室で、二人ともずっと黙ってしまってる。
――胡堂さんにバレたんじゃ?――
二人とも言葉にはしないけど、焦りと緊張を抱え、昼ご飯の時間を終える時刻が来る。
私は立ち上がり、手を頭の上まで伸ばし、背伸びをして深呼吸する。
「そろそろ時間だよ?行こうか?!」
少しテンション上げ気味に、美香にそう言う。
彼女も勢い良く立ち上がり、にっこりと笑顔で
「うんっ!!」
と大きく頷く。
私たちはいつもの感じに戻り、職場へと向かった。
頭を抱えてしまう。
患者の数は承知してたとはいえ、そこから対象を絞り込むとなると、
なかなか時間が掛かるものだ。
ウメコからもそれらしい患者を見つけた様子も伝わってこないし、どうしたものか…
――こうなったら知恵袋に縋ろう!――
そう思いライセンスで署に連絡を取る。
「どうしたんですか?ジャスミンさん。」
最初に出たのはテツ。悪いがお呼びじゃない。残念っ!!
「センちゃんとホージーは?」
「お〜、お疲れ〜♪」
「いるぞ。どうした?」
良かった、二人とも居た。
「今調査中なんだけど、ちょっち行き詰まってしまってまいっちんぐなのよ。」
「アリエナイザーの身元は判明してる。
タイギ星人オームだ。」
さすがホージー、仕事が速い。
「なるほろ。ってことは、誰かに変装してる可能性があるか…」
やはり一筋縄じゃ行かないか。
「でも…」
テツが会話に入る。だから君は…
「変装するってことは、女性に成りすましてる可能性もある。ってことですよね?」
「テツ偉い!!盲点だったよ!さすが女装経験者!」
「その可能性はあるね。ちょっと待ってて」
今度はセンちゃんがシンキングタイムに入る。
「―――そっか!!」
「何か分かった?」
何か浮かんだみたい。
「昨日の窃盗の被害者は女性、その際には免許と保険証の入ったバッグも盗まれてた。
もしかすると、それを使うかも知れないね。」
「ありがと、みんな。
もう一踏ん張りしてくる!」
そう言ってライセンスの通信を切った。
センちゃんの読みは当たってた。
昨日来て治療を受け、今日は包帯を換える為に来るよう、担当医が言ったそうだ。
すぐさまその被害者の写真を転送してもらい、ウメコに指示を出す。
これで相手に先手を打てるので、二人とも俄然気合いが入る。
それから待つこと約1時間。相手が現れた!
順番が来たらウメコに同行してもらうことを担当の看護師に伝える。
いざ順番が回り、ウメコが相手を診察室まで誘導する。
その間、病院のスタッフには別室に移動するよう、先刻指示してたので、私とウメコ、そしてホシの三人だけとなった。
私が医師の振りをして相手の傷を確認する。
――間違いなく、昨日ホージーが付けた銃創だ!――
「この傷は昨日、どうやって付いたんですか?」
「えっと…包丁で傷を付けてしまって…」
私の質問に、しどろもどろに答えるホシ。
「本当は銃撃で付いたんでは?」
「そ、そんなことねぇよ!」
ハッとした表情をするも後の祭り。ボロが出た!
「タイギ星人オーム、姿と声を変えても無駄よ!大人しく逮捕されなさい!!」
ウメコがそう叫び、得意の早着替えで制服姿になる。
私も白衣を脱ぎ、制服姿に戻る。
「タイギ星人オーム、窃盗と傷害、器物損壊などの容疑で逮捕する!」
ウメコが素早く相手の後ろから腕を取り自由を奪いつつ、私が手錠を掛けて署に連絡。
数分後、ホージー達が駆けつけ署に連行する。
しかし、アリエナイザーをマシンブルに乗せようとしたその時、
オームは手錠から手を抜き、再び逃走を図る。
――ここで逃げられちゃマズい!――
「「エマージェンシー!デカレンジャー!!」」
二人で変身して犯人の行く手を塞ぐ。
「「ツインカム・ラブリーキック!!」」
相手を挟み撃ちにしながら、跳び蹴りを食らわす。
相手はたまらず倒れ込み、そのまま気絶してるようだ。
「これにて1件コンプリート!」
「あとはお風呂でのんびり〜と♪」
決め台詞をウメコに取られてしまった。
「も〜ぅ!!せっかく決めたかったのに〜!!」
「二人で解決したんだから、私も言いたかったんだもん♪」
まったく、なかなか困ったお嬢ちゃんだこと…。
ふと気が付くと、木下先生と菊地さんが病院の入り口前にいる。
今回は二人に協力してもらったし、お礼言わなきゃ…と思ったら、二人ともこちらに走ってきた。
目の前に来ると、二人とも目を輝かせながら興奮気味に
「礼紋さんと胡堂さんって、ツインカム・エンジェルの二人だったんですね!?」
「名前聞いた時にピンと来なかったけど、地球署の名コンビの
ジャスミンとウメコに会えるなんて感激です!!」
そんなに有名なのかしら?とか思ってると、今度はウメコが
「私たち二人が居れば、どんな事件もすぐに解決!
ね、ジャスミン♪」
とウインクする。
やれやれと思いつつも、ウメコが私の右手の手袋を外し握ってくる。
『仕事だけじゃなく、普段も一緒なんだけどね♪
あとで二人でお風呂に入ろう♪』
やれやれ、ホントに困ったお嬢ちゃんだ…。
手袋を外した右手でウメコの頭を撫でると、また二人が寄ってくる。
「今度からお二人のこと、ジャスミンとウメコって呼んでいいですか?!」
さすがに私一人じゃ判断しかねるから、ウメコに聞こうとするも
『あの二人にはお世話になったし、いいんじゃない?』
と右手を掴んで伝えてくる。
『あとね、あの二人…私たちと同じ気がする…』
「えっ?!」思わず口走ってしまったが、わざと咳こむ真似をしてごまかす。
それからしばらくして、他の関係者の方々や院長にお礼の挨拶をし、
弁当を回収するために菊地さんに渡してもらう。
「あの…良かったら、私と先生、お二人の連絡先を交換してもらえませんか?」
弁当を渡しながらそう言う菊地さんと、私たちそれぞれのケータイ番号を交換した。
覗いてたらキテルw
署に戻り、書類を作成する頃には、もうすぐ日付が変わりそうな時間になってた。
ウメコと私は居住スペースに戻り、ウメコの部屋のお風呂に入りに行く。
ウメヨ、ウメノスケ、ウメゴロウたち扶養家族も一緒の湯船に浸かる。
「あのさ…」
「なんじゃらほい?」
「木下さんと菊地さんの制服っていうか、白衣とナース服っていいね♪」
「確かにね。ウメコのナース服姿、可愛かったよ♪」
「ジャスミンの白衣姿はカッコ良かったなぁ…」
「惚れ直した?」
「うん!!」
満面の笑みでそう言い切られると照れるなぁ…
するとウメコが私に身を寄せながら
「明日はお互い休みだし、いっぱい愛してね♪茉莉花」
「はいはい。小梅はすぐ甘えるんだから」
私の唇を小梅の唇と軽く重ね、すぐに離す。
「え〜っ!!もう少ししたっていいじゃ〜ん?!」
「続きは風呂から上がってから…ね♪」
そう言って小梅にウインクした。
作品が読めるのが、嬉しいです。
今日は慣れないこと続きで体は疲れたけど、
地球署のツインカム・エンジェルに会えたおかげで、その疲れも減ってしまう。
美香は二人とケータイ番号とメルアドも交換したらしく、さっきメールを送ったらしいが
返信はまだ来ないみたいだ。
二人で今日のことを話し合ってる内に、もうすぐ日付が変わる時間になってる。
「そろそろお風呂に入ろっか?!」
「うん!!」
二人で湯船に浸かり、のんびりとしてると美香が身を寄せてくる。
「あゆ美…昼休みはどうしてあんなにしちゃったの?」
「う〜ん…それがよく分からないんだ。
でも無性に美香が愛しくて…」
言い終える前に美香が唇を軽く重ね、すぐに離す。
「ねぇ〜?!もう少ししよ?」
「これから先は、お風呂を上がってからのお楽しみ♪」
そう言って軽くウインクした。
fin.
とりあえず、今回はこの辺で区切りを付けました。
随分長々と書いてしまいましたが、また続編が出来たら投下したいと思います。
GJ!視点が変わる話も面白かったです。
今後の展開が楽しみW
シリーズでまた書いて下さいね!
作品投下の後なので、OL編は少し間を置いてから書き込む事にします。
別れ話で湿っぽくなってしまったので、ちょっと手直ししてます。
楽しみにしてます。
刑事黄桃、もう少しお待ちください。
長いですがバレンタインデーエロありますのでww
OLあゆ美&美香
『美香、元気?どうしてるの?』
久しぶりの母からの電話。頻繁にメールのやり取りはしているものの、電話で話すのはひと月ぶりくらいだろうか?
『美香が電話くれないなんて、好きな人でも出来たのかな‥って』
…図星だった。
「そんな事より、どうしたの?」
はぐらかす様に話題を逸らす私の耳に、母の声は心なしか沈んで聞こえた。
『お母さん、最近心臓の具合が悪くて、仕事も辞めたのよ…、家事もあまりままならなくて…』
「大丈夫なの!?」
『それでね‥、美香さえ良ければこっちへ戻って来て、家の事手伝ってくれたら助かるんだけど‥』
東京へ出てきて三年。
地元で就職を勧める両親の反対を押し切るような形で上京した私は、常に家の事は気になっていた。
兄が一人いるけど、既に地元を離れて結婚して、子供もいるから、『男の子はあてにならない』が母の口癖でもあった。
私も母の事は心配だし、手を貸してあげたいけど…
大好きな人と離れるのは辛い…。
どうしていいか分からなくて、言葉を濁しながら、
「また電話するから‥」
と言って携帯の終了ボタンを押した。
淋しそうな母の声が耳から離れなかった。
その後、あゆ美ちゃんの声が聞きたくなって彼女に電話すると、
『今、父が来てるの…』
と小声で囁かれた。
彼女のお父さんは普段は穏やかだけど、怒ると怖い、と言う話を聞かされていたから、長話しする訳にもいかず、
「分かった、じゃあね」
と言って携帯をカチンと閉じた。
(しょうがない、もう寝るか)
私はベッドに潜り込んで、頭から布団を被った。
翌朝、出勤してロッカールームで着替えていると、あゆ美ちゃんの頬が赤く腫れている事に気が付いた。
おまけに目まで腫れぼったい。
「どうしたの!?その顔」「別に…」
「別にって…、もしかしてお父さんに…?」
彼女は黙って頷いた。
「喧嘩でもしたの?」
「…してないよ…、あたし先行くね!」
無理に明るく笑って、彼女は足早にロッカールームを後にした。
私はその時、胸騒ぎというか、何か嫌な予感がした。
三時のコーヒータイムで一息ついている頃、私宛に電話が入る。
「はい、菊地です」
『お仕事中失礼します。‥あゆ美の父です』
「お父さん!?」
私は思わず大きな声を出してしまって、周囲の視線を浴びながら、慌てて声のトーンを落とした。
「すみません…何でしょう?」
『早速ですが、今晩少しお時間頂けないでしょうか?』
「はい…」
その夜七時に、銀行の近くの喫茶店で彼女のお父さんと待ち合わせした。
涼しげで切れ長の目元が、あゆ美ちゃんと良く似てる。
私は緊張して、コーヒーカップを持つ手が震えてる。
落ち着いた口調で話すお父さんの口元を、じっと見つめたまま、最後まで話を聞いてから…
私は愕然と肩を落とした…。
お父さんが帰った後、私はその場から動けなくなって…身じろぎ一つせず…
お父さんの言葉を、反復する様に思い出していた。
身体の丈夫でない彼女を心配したご両親は、そろそろ彼女を親元に呼び戻して、それなりに経済力のある男性と結婚してほしいと願っている…という事。
一人娘なので、出来る事なら実家の近くで、平凡で幸せな家庭を築いて行ってほしいと…。
でも彼女は、私の事が好きだから、絶対戻らないって…お父さんに反発して殴られたそうだ。
…知らなかった…
きっと、その後泣き明かしたんだ…。
そしてお父さんは、最後にこう言った。
「あなたから、あゆ美に実家に戻る様に…、つまり、別れを告げてほしいんです…そうすればあの娘もきっと目が覚める…。お願いします!」
深々と頭を下げられ、私は何も言い返す事は出来なかった。
現実を突き付けられて、何一つ自信を持って答えられない自分の無力さに…
嫌という程気付かされた。
それから数日。
あゆ美ちゃんからの電話には出ず、メールも返信せず、私は悩み続けた。
考えてみると、告白したのは私の方からだったし、もし彼女が別の男性と付き合っていたら、そのうち結婚も出来るし、子供だって…。今なら、まだやり直せるのかも知れない。
戻ってきてほしいと言った、母の淋しそうな声と…
深々と頭を下げた、彼女のお父さんの姿が、同時に浮かんできて、遣る瀬無い気持ちでいっぱいになって…私は決心して、彼女の部屋へと向かっていた。
もう深夜に近いにも関わらず、彼女は笑顔で私を迎え入れてくれた。
「どうしたの〜?電話出ないから心配したよ〜」
パジャマ姿でノーメイクの彼女は、子供みたいに幼くてあどけない。
「あゆ美ちゃん、私の話を聞いて‥」
「なぁに?」
純粋で真っすぐな瞳で見つめる彼女に、出来るだけ深刻ぶらない様に気を付けながら、話を切り出した。
「あゆ美ちゃん、あのね‥私達…、普通の友達に戻ろっか…」
「どういう事…?」
みるみる彼女の瞳が曇り始める。
「だから…何ていうか…恋人とかじゃなくて、前みたいな友達に…」
「別れたいの…?」
「そんな大袈裟な事じゃなくって…、そろそろ将来の事も考えた方がいいのかなぁ〜なんて…」
私を見つめる彼女の目に、涙がいっぱい溜まってくる。
「ようするに、そういう事!…こういう関係は、もう終りにしよう。今ならやり直せるじゃん、私達…」
唇を噛み締めていた彼女の目から、大粒の涙がぽろぽろと零れ落ちる。
(やだ…泣かないでよ…!)
「サヨナラ……!!」
涙を流す彼女を振り切るように、玄関の方へ駆け出した。
ドアに手を掛けた時。
後ろから、あゆ美ちゃんに強く抱き締められ、そのまま玄関マットの上に引きずり倒された……。
「…あっ…!」
彼女の細い身体のどこに、こんな力があるんだろうと思うくらい、強い力だった。
「やだ!…美香ちゃん…やだよぉ…!!」
嗚咽で言葉にならない程、彼女は泣いていた。
涙がぽとぽと、直接私の顔に落ちてくる…。
だだっ子の様に私にしがみ付いて、泣きじゃくりながら唇をぶつけ、痛いくらいの口付けをされた。
こんなに感情をさらけ出す彼女を見たのは初めてだった。
「別れたくないよぉ…!!」
びしょ濡れの頬を擦り付けて、顔中に激しくキスされた。
正直、ここまで泣かれるとは思ってなかったし、普段の彼女は穏やかでおとなしいから、別れ話も案外すんなりと聞き入れてくれそうな気がしていただけに…
…意外な驚きだった。
wktk!
「私は…美香ちゃんが好き…死ぬほど…好き…。だから…別れるなんて言わないで…お願い…お願い…!」
絞り出す様な切ない声で、哀願する彼女が、健気で…愛しくて…別れ話をした事を後悔した。
「もういい…もういいよ、あゆ美ちゃん。私がバカだった…ごめんね…!」
純粋な彼女を、こんなに泣かせてしまった自分が悔しくて、許せなかった。
私のバカ…!
もう何も考えられない…
私はただ、彼女の身体を求めた。
抱いてあげる事以外、何も思い付かなかった。
どんな謝りの言葉も、慰めも、すべて無意味に思えて…
冷たいフローリングの上で、私は彼女のパジャマを、彼女は私の服を…もどかしいくらいの想いで剥ぎ取り合った。
とめどなく流れる涙が、彼女の鎖骨に少しだけ留まって…胸の膨らみまで流れ落ちて行くのを見た時…
哀しいほど綺麗だと思った。 はち切れそうな愛をぶつけて、彼女の身体から溢れ出るものすべて、吸い尽くしてしまいたくなる。
涙の筋を唇で辿って、ちょっとしょっぱい味のする首筋から、鎖骨を舐めて…
左胸のほくろを通って、隆起した胸の先端にしゃぶり付いた。
ころころ舌で転がすと、
「はぁぁ…んっ!」
とあゆ美ちゃんは、いつもより大きな声を上げて身をよじらせた。
「いっぱい、跡、付けてほしい…」
「え…跡…?」
「美香ちゃんの手で、唇で…付けてほしい…」
私の手を握って、唇をそっとなぞって、真剣な顔でそう言われた。
でも、透き通る様な白い肌を傷付けるなんて、出来ないよ、私…。
躊躇っている私を、じっと見つめていた彼女は、私の耳たぶに唇を寄せて、キスした後、歯を立てて強く噛んだ。
「あっ…!…イタぁ…!」首筋を下りて、肩にも歯を当てられ、くっきり歯形を付けられた。
痛いけど、嫌じゃない…
何?この感覚…
もっと噛んでほしい様な…変な感じ…。
「あたしにもして…ね?」と上目遣いで、おねだりする彼女の耳たぶを、ゆっくり噛んでみた。
「んっ…もっと…」
彼女の言う通り、強く噛むと、白い耳たぶにうっすらと血が滲んだ。
「くぅ…うんっ…」
子犬みたいな甘い声を聞かせてくれる、彼女の柔肌を貪る様に齧り付いていく。
涙の味のする鎖骨と乳房に、キスマークと歯形をいっぱい付けながら、愛撫を施した。
かなり痛い筈なのに、苦痛に耐えながらも反応を見せる彼女に対して、淫らで残酷な気持ちが沸き上がってくる。
彼女を愛してる時、時折襲われる、言い様のない感覚…。
柔らかな背中に両手を回し、爪を立てて、引っ掻き傷を付けた…。
だんだん残酷になる自分が恐い…。
彼女を四つん這いにさせると、私は下へ潜り込んで、シックスナインの体勢になった。
愛液で濡れた場所に夢中で吸い付き合って、甘酸っぱい蜜をしゃぶり合った。
ピンクに染まった花びらも。
ぷっくり膨らんだ陰核も。内側のひだの一本一本までが愛しくて…
狂おしいほど、舌と唇を動かして貪り合った。
中指を奥へ入れ、掻き混ぜながら、花びらや陰核を歯で挟んだり、小刻みに噛み合ったりした…。
痛みが増すと共に、快感が押し寄せる。
一番強く歯を立てた時…
二人の指が激しく締め付けられ…、秘肉がひくひくと収縮を繰り返した。
身体を震わせ、崩れる彼女を、折れる程、強く強く…抱き締めた……。
ぐったりと力が抜けた彼女は、寒さと疲れで、少し苦しそうに肩で息をしてる…。
私は急いで彼女をベッドに連れて行き、布団を掛けて、肩や背中をさすりながら、彼女の呼吸が落ち着くのを待った。
改めて彼女の身体を見て、ひどく痛々しくて可哀相になってくる。
「ごめんね…、こんなに跡付けちゃって…」
「ううん…だって私がお願いしたんだもん…ありがとう…、それに…」
彼女は私に身を寄せながら、囁くように言葉を続けた。
「身体の傷の痛みなんか、全然大した事ないんだから…。美香ちゃんに…振られそうになった時の、…胸の痛みに比べたら…」
その言葉が、ズキン!と、私の胸に響いた。
彼女をギュッ、と抱き締めて、頬擦りして…、泣きながら謝った。
「あゆ美ちゃん、ごめん…ごめんね…、もう絶対離さないよ…泣かせないよ…、約束するよ…!」
泣き虫な私は、あゆ美ちゃんを愛する様になってから、もっと涙もろくなったみたい。
唇を重ねるたび…
身体を重ねるたび…
強くなる想いは、もうどうしようもない…
戻れない…。
行き着く先に、何が待っていても…
私は貴女を、哀しませない…、泣かせない…
命をかけても、守りたい…。
激しくらい、強い想いが、私の中に沸き上がり始めていた……。
END
以上です。
湿っぽいの嫌いな方には申し訳ありませんでした。
有難うございました。
いやいや、読み応えありましたよ。
上手いですな。過激でw
有難うございます。
最後の「激しいくらい」が「激しくらい」になってましたW…失礼しました。
>>650さん
切ないくらいに純粋な話でしたよ。
ホントいい作品です!!
バレンタインデーエロ投下後あたりに、自分も作品投下します。
ちなみに美香@看護師の作者だったりしますが(w
652 :
名無しさん@秘密の花園:2007/02/02(金) 22:48:09 ID:8aiosdsK
なんかカッコいい(・∀・)!!
GJ!
ステキな作品の連続で幸せです。
>>651サマ
次回作期待してますよ!
〇ワッピングネタをぜひW
ぜひ見たいいいい
637です。
>>651さん、楽しみにしてます。
来週末に投下します、どうかよろしくお願いします。
657 :
名無しさん@秘密の花園:2007/02/03(土) 18:37:32 ID:bD9h6K2l
>>650氏
お疲れッス!
この後の展開も激しく気になります。時期をみてまた是非続編を!
取り合えずsageような
659 :
名無しさん@秘密の花園:2007/02/04(日) 03:18:07 ID:ifkFInpK
650です。
感想を下さった方々、本当に有難うございます。
私はツインカムネタがあまり書けないので、OLの普通の女性視点で、いろんなバリエーションで書いてみたいと思っています。
よろしくお願いします。
637です。
>>650さん、綺麗な表現がすてきです!
10日早いですが、こちらも刑事黄桃出来上がりましたので、投下します。
特撮百合スレで書いた馴れ初めを、ジャスミン目線で書きたかったので回想シーン入ります。
長いので、規制食らうのが嫌だから一度再起動させます、ID変わりますがあしからず。
では。
scene 1 「bad day」
パンより、ご飯が好き。
炊き立ての白いご飯に豆腐とわかめのお味噌汁、おかずはたくあんと焼き鮭を付けた。
私はこれから夜勤でウメコは夜勤帯での日帰り研修、夕方だけど今食べてるのは間違いなく、朝ご飯。
まぁ朝の雰囲気はだいたい爽やかなモンだけど・・・
「・・・」
会話なし、反応なし、応答なし。
仏頂面が二つ向き合う部屋の中で聞こえるのは、食器がカチャカチャ動く音だけ。
別に寝起きの悪さから来る低血圧じゃなくて・・・実は昨日の夜からケンカして、口を利いてない。
ケンカの原因は、思い出したら情けなくて涙がチョチョ切れるから、思い出したくもない。
私が鮭の身を橋で崩してご飯に振り掛けてお味噌汁をぶっかけてかき込むと、ウメコも同じようにネコまんまにして流し込む。
「あいよ、これ」
消化に悪い、心身の健康に悪い事この上ない朝ご飯を終えて、お弁当を渡した。
謝りたい気持ちをケチャップのハートマークに込めたオムライス。
「ありがと。ジャスミン」
「何」
「・・・・・・何でもないよ」
素直に謝れない、冗談も出ない自分に自己嫌悪。
不器用だな、お互い。
(帰ったら、私から謝ろうっと。・・・行っておいで)
部屋を一緒に出た後、少し泣きそうになりながら小さな背中を見送った。
scene 2 「heart of mine」
一晩経った。
出動回数が少なくてあまり大きな事件も起きなかったんだけど、いつもより疲れてるのは間違いなく『相棒』のせい。
ウメコのやつ、帰ってきたら謝りながらとっちめてやらないと!!
「あら、おはよ〜〜。朝から景気悪いわね?」
フロアから朝焼けを見ながら背伸びをしてふうっ、とため息を吐いた私に、スワンさんが声をかけてきた。
「ねぇ、あなた達ケンカした?図星でしょ」
間髪入れずにそれはそれは優しい笑顔と声で、いきなり核心を突かれた。
「え?あ、あははは・・・はぁ、まぁその〜〜・・・」
「とぼけないのよ?あなた達の上司ですもの、それくらいの事、分からいでか!・・・なんて。ウメコとちょっとだけ話したの、暗かったから」
「えっ?」
自分では気付かなかったけど、声が変わってた。
「ウメコ・・・何か言ってましたか?」
「何も。ただジャスミンの名前出したら、子供みたいに泣き出して『出張行きたくない!』って言い出しちゃって・・・心配ないわ、『雨降って地固まる』って言うでしょ」
ウメコがどんな顔して泣いてたか、その後どんな感じでシャトルに乗り込んだか、手に取るみたいに想像できたのと同時に、安堵の気持ちでいっぱいになった。
「ジャスミン、丁度良かった。ちょっといいか?」
少し向こうにあるエレベーターの扉が開いて、ボスが出てきた。
何かあったんですか?と、アリエナイザーが出たのかと思って質問した私を遮る。
「ドゥギー、急ぎかしら?」
「急ぎってワケじゃないんだが・・・」
「じゃ、ちょっとこのコ借りていいかしら?ねぇお願い」
仕方ないか、というように大きな耳をポリポリ掻くボスに踵を返したスワンさんは、私の手を取った。
てっきり、いつもみたいに研究所で話すんだと思ってた。
だけどリードに繋がれたボス・・・もとい犬みたいに引っ張られて連れてこられた場所は、メディカルセンター。
医療機関特有の消毒液の匂いがする通路を通って、病室のドアを開けた。
覚えのある、部屋だった。
「久しぶりね、ここ」
スワンさんの一言に、大きく頷いた。
忘れたくても、絶対に忘れられない。
ここはウメコと私にとって、はじまりの場所だから。
二年前の冬の夜、ウメコはセンちゃんに振られた。
「何方様?」
その日の夜中、泣きながら突然部屋に押しかけてきた彼女を、ただ黙って抱き締めた。
手袋してて良くは分からなかったけど、悲しそうにしゃくり上げるのを見たら、すぐに理解できた。
それから約二週間、勤務の後で部屋に招き入れては慰める日が続いた。
「ねぇジャスミン」
「何じゃらほい」
「だぁ〜〜〜〜いすきだよ」
「またまた、そんなご冗談を」
「ホントだもん!ジャスミンとキスしたっていいもん」
ひさしぶりに笑顔を見せてくれた休みの日、彼女は笑顔で私に言った。
本当は、嬉しかった。
「私も大好きだよ」って言いたかったけど、まだ頭の中で何かがちらついてた。
手袋を取りさえすれば、彼女の気持ちを読み取ることは出来た。
でも、出来なかった。
ウメコは私にとってかけがえの無い友達で、パートナーで、大切な存在。
その気持ちは、地球署ではじめて出逢った時から変わらなかった。
幸せになって欲しくて・・・センちゃんと付き合い始めた時、それは自分の事のように喜べた。
でも今にして思えば、ウメコと私は女同士だから恋人になれない、だから私はウメコに想いを伝えちゃいけない、って・・・センちゃんと付き合ってたウメコから逃げるために、そんな単純な方程式を心の中に刻み込んでたんだと思う。
それから何日かして、ブリーフィングルームでたまたまセンちゃんと二人だけになった。
「ウメコ元気になった?」
「うん、グッチバー」
「迷惑だったんだよねぃ、はっきり言って」
書類をまとめながらのセンちゃんの問いに私が答えた後、吐き捨てるように続けた言葉に思わず耳を疑った。
「・・・迷惑?」
「そう、迷惑。だいたい結婚詐欺にあったのだって、自分がいけないんでしょ?淋しさとかで一年間も気持ちぶつけられても困るんだよ。おまけに作る料理は美味しくないし、身体の相性だって・・・」
センちゃんの顔なんて映ってなかった。
いつものセンちゃんの言動じゃなさそうだったけど、そんな事はどうでもよかった。
目の前に見えたのは、古い映画のフィルムみたいにフラッシュバックするウメコの泣き顔、笑い顔、泣きながら笑おうとしてた顔、魔法使いの兄弟のお姉さんに相談して赤らむ顔。
それをすべて無にして踏みにじった、センちゃん。
全部が怒りに転化するのに、時間は掛からなかった。
私は手袋を外して床に叩きつけて、昼行灯の顔に平手をぶつけてた。
しこたま引っ叩いた。
途中からビンタを拳骨に変えて、センちゃんの口や鼻が切れて血で滲んでもそれでも打ち続けた。
誰かのことで、こんなに激怒したことはなかった。
自動ドアの無機質な音がした後、ウメコの泣き叫ぶような声が木霊した。
「二人とも何やってんのよ、もう止めて、止めてよ!!」
「ウメコ、いいんだ・・・気は済んだ?」
「アンタばかぁ?殴ったくらいで済むわけないでしょ。自分で何言ったかわかってるの?根性叩き直してあげるから、歯ぁ食いしばりなさい」
そうだよ、止めるつもりなんて無いよ。
自分に言い聞かせた。
潰したトマトみたいになるまで殴って、彼女と私の前で土下座させるつもりだった。
だけど次の瞬間に、暴走はあっけなく止まる。
無意識のうちに素手で握った小さな掌が不自然に熱を帯びてる。
フラフラした足取りで朦朧とした目つきの彼女を見て、我に帰った。
汗ばんだ額を触ったら物凄く熱い。
すぐにセンちゃんと顔を見合わせた。
「・・・ケンカしちゃ、やだよぉ・・・」
安心したよう表情を浮かべながら、私の胸の中に倒れこんだ。
運び込まれたのが、この部屋だった。
診断結果は過労。
笑顔を作りながらでも眠れない夜を何日も過ごしてたんだと思う。
解熱剤の点滴が効いてぐっすり眠ってるウメコを、私とセンちゃん、付き添ってくれたスワンさんとで見守った。
「はい、これ」
ティッシュで鼻に栓を詰めたセンちゃんが、さっき床に投げ捨てた手袋を差し出してくれた。
「・・・痛かった?」
「うん。よく効くパンチとビンタだったよ、中々どうして」
センちゃんは笑ってた。
人間ってのは都合がいいもので、冷静さを取り戻した途端に憎たらしい気持ちが消えて申し訳ない気分になる。
「・・・ここ、どこ・・・?」
そうこうするうちにウメコが目を覚ました。
「ハウアーユー?」
「だいじょうV・・・やだ、点滴?」
「気張らんね?もう少しの辛抱だよ、じっと我慢の子・・・」
不意に、会話が途切れた。
ウメコの視線の先に目をやるとセンちゃんが居て、私が素手のまま握ってたベッドの鉄パイプのすぐ横に彼の手があった。
冷たい鉄棒越しに、何を考えてたのか解った。
さっき吐いた悪態は決して本心からじゃなかった。
彼がウメコに対して持ってた気持ちは『彼女』じゃなくて『妹』。
そんな気持ちのまま、彼女と接してきた。
一緒に居たって傷つけ合うだけ。
それを悟った彼が選んだ方法は、自分一人で背負って貧乏くじを引くことだった。
私がウメコに抱いてた気持ちも全て知った上で・・・ウメコを解き放った。
「ジャスミン、後は任せたからね。ウメコ淋しがり屋だから、何があっても絶対離しちゃダメだよ?」
彼は全てを伝え終わると溶けるような笑顔でそう言って、鳴りはじめたライセンスのコールに導かれるように部屋を後にした。
黙って見てたスワンさんも病室を立ち去った後、涙が溢れた。
涙の理由は分からなかった。
センちゃんを打った事への反省でも、自分が秘めてた想いを勘ぐられた事に対しての腹立たしさでもなく。
ただ、泣きたかった。
――なんでないてるの?――
ベッドから身体を起こしたウメコの涙の滴が、握り締めてた私の手の甲に落ちた。
ウメコの顔を見た。
優しく頬笑みながら、泣いてた。
泣いてるのをムリして笑おうとしてるんじゃない、優しい笑い顔に涙がくっ付いてきてるような感じだった。
「ご冗談なんかじゃ、ないもん」
「え・・・?」
「ねぇジャスミン・・・だ〜〜〜いすきだよ」
涙で濡れた私の頬に、手が優しく触れた。
伝わるのは、偽りの無い気持ち。
あったかくて、強くて、すなおな気持ち。
「ちゃんと付き合おうよ、いっぱい泣いて笑おう・・・?よろしくね、相棒」
消毒液の匂いがする部屋の中で、唇をそっと重ねた。
「ウメコもうすぐ帰ってくるわよ?」
スワンさんの声で我に帰った。
そか、この部屋であった事思い出すうちに、夜勤の疲れもあってウトウトしてたんだ、私。
「何の夢、観てたの?」
聞かれた途端、色んな気持ちが頭を過った。
口利いて、キスさせてくれて、抱き締めさせてくれるかな?
ちゃんと、『ごめんね』って言えるかな・・・・・・
「ちょっと?ウメコの泣き虫移っちゃってるみたい」
完全に私らしくない。
制服の袖で涙を拭う私に、笑いながら続けた。
「ケンカした時のいい処方箋は、昔のことを思い出す事。片方がそうするだけで優しくなれて、あとはベッドの上で仲直り!ところで・・・何でケンカなんかしちゃったの?」
少し、黙る。
ウメコはどうやらスワンさんに話してないみたい。
この御仁には適わない、うん、話そう。
口を開こうとしたとき、ドアをノックする音が三回聞こえた。
「すまない。原因を作ったのは俺だ」
入ってきたのは、ボスだった。
「ドゥギー・・・ちょっとどういう事?」
「は?じゃあれ食べちゃったの、ボスなんですか?」
発端は、一昨日パトロールした帰りに買ったチョコレートの材料。
バレンタインデーが近いからチョコレートを作って、二人だけのパーティでもしようって事になって、湯せんにかけるために買った板チョコ。
それが、ちょっと目を離した隙にきれいに無くなってて、どっちが食べたかで言い合いになった。
お互い一歩も譲らない、謝らないもんだから一晩話もしなかった。
食べ物の恨みは恐ろしい、って言っても・・・我ながら本当に情けない。
「でも何で食べたんですか?」
ボスはフロアで見せたような仕草の後で私の質問に答えた。
「徹夜続きで疲れて、甘いものが欲しくなったんだ。そしたら、たまたまそこに・・・」
ボスのデスクの近くにほったらかしちゃったのも、いけなかった。
「あきれた!デカが盗み食いなんてシャレになんないわよ?責任取るわよね?」
「だからこうして買ってきたんだ。ジャスミン、ウメコにも本当にすまないと思ってる」
「ボス、気にしてません。チョコは買ったら戻るけど、相棒はたった一人ですから」
今泣いたカラスが何とやら、自分でも驚くほどケロッとしちゃってる。
移ったのは泣き虫だけじゃなくって、ポジティブシンキングもだね!!
それにしてもボス、尻に敷かれてるんだな・・・。
scene 3 「more and more・・・」
レポートをまとめて勤務を全て終えた後、ウメコを乗せたシャトルが地球に帰ってくる頃合いを見計らいながら『プレゼント』の準備をした。
十一時か、いい時間。
「・・・ただいま」
ガチャリ、と扉の音がした。
灯りを消してブラインドも閉じた真っ暗な部屋の中に彼女が入ってくるのが分かった。
案の定、元気の無い声。
本当はすぐに出ていって抱き締めたいけど・・・そんな事したらこうしてる意味、無くなっちゃうからもうちょっと、我慢しよう。
「ねぇどこ?」
私のこと、探し切れる?
「出てきてよ・・・お願い・・・」
限界近し。
泣き声は反則ですわよ?
ばれちゃしょうがねぇ。
入ってた箱を思い切り突き破って灯りを点けた。
「ちゅうっ!おかえり」
「あ・・・ジャス、ミン・・・」
「小梅さん、ごめんなさい」
「あたしも・・・ごめんね!」
ウメコは泣きじゃくりながら、私に抱きついてきた。
カッコつかないな、少女漫画のワンシーンみたい。
『プレゼント』っていうのは、私自身。
スワンさんの提案で大きな段ボール箱の中に入って、それらしく見えるようにラッピングしてくれた。
曰く「ウメコにとっての最高のプレゼントは、ジャスミンの存在よ!」
こういうの凄く恥ずかしいんだけど、悪くないかも。
でもスワンさんの処方箋は、副作用もすごい。
「そろそろ離れて」
「やだ」
「離れてってば」
「あーあー聞こえない」
涙の再会と仲直りまでは良かったけど、彼女の「甘えんぼ」を助長させちゃった。
泣きべそかいてべったり腕に引っ付いたまんま、私から離れようとしない。
「いっぱい怒られたって、いっぱいケンカしたって、いっぱい泣いたって・・・絶対ジャスミンから離れないもん、離れないんだから・・・」
胸キュンなこと、言ってくれちゃって。
私だって同じだよ、でもちょっと離れてくれないと困るの。
「そ。じゃウメコ、私と一緒にトイレ入るの?」
さすがに恥ずかしくなったみたいで、サッと身体を離した。
今日から非番だけど彼女は逮捕術の研修、私は夜勤の疲れ、そして共通してるのは仲直りの安心でクタクタ。
どこかに出かけたりする気力も無いからお風呂の後でカモミールのお香を焚いて、SPDのロゴ入りカップにチャイを煎れて話し込んだ。
もちろん一昨日みたいにツンツンしてなくて・・・ううん、何でもない話が前よりもずっと楽しく感じた。
真犯人の正体を明かすとウメコは笑った。
そりゃそうだ、『地獄の番犬』とチョコレート。
渋いボスが甘いお菓子・・・って思うだけで、おかしいもん。
「で、これボスが買い戻してくれたの、あらよっと」
笑い転げる彼女の前に、ボスが買い戻してくれた二枚の大きな板チョコを出した。
「これって・・・」
「おぉう、アンビリーバボー」
二人で目を丸くした。
私達が最初に買ったヤツとは別物、高級ブランドのビターチョコとホワイトチョコで、湯せんにかけるのが勿体無い代物だった。
厳しくも部下に優しい律儀なお人柄というか、お洒落心というか・・・
「味見してみよっか」
「でもこれでチョコ作るんだよ?」
「当たり前田のクラッカー!あわてないあわてない、味見してみるの悪くないでしょ?」
うんうん頷く。
もっともらしい事を言ってみてもそこは女の子、「業物」に興味津々、そして大事なことをし忘れた事を思い出す。
「いいよ、ウメコ」
ホワイトチョコを紙包みから出して一かけ割ろうとする彼女を止めた。
「何で?」
何でって、甘えさせてあげたいからだよ。
「食べさせてあげる、ほら・・・」
って、ちょっと割って、
「んー」
親鳥が雛に口移しするみたいに口に咥えた白い欠片を差し出したら、ウメコは応じるようにゆっくり齧り付いてきた。
パキン、と軽い音を立てて割れて、唇と唇が軽く触れ合う。
「んー」
上唇に着いたチョコをペロッと舐め取ると、今度は彼女がブラウンのビターチョコを割って口に入れてキスしてきた。
唾液たっぷりのお互いの舌先で転がすように、少し柔らかくなった不規則な形の欠片を溶かし合った。
チョコの甘い匂いとウメコの匂いが混ざって、鼻腔に届いてくる。
眩暈起こしそうなほど、すごくおいしい。
テーブル挟んで向き合ってるから身体抱けないのがもどかしい。
唇をくっ付けたままどっちからとなく立ち上がって、抱き合った。
「・・・っふ・・・」
名残惜しそうに唾液の糸が引いた。
『味見』してから、前髪を真ん中から掻き分けて可愛いおでこに口付けた。
幸せそうな顔してる。
「プレゼントごっこしようよ」
「?何じゃらほい」
指差した先には、チョコレートの何本かのラッピングリボン。
「ジャスミンがプレゼントくれたんだもん、今度はわたしからだよ」
服を脱ぎ始めた。
「じゃ私も脱ぎ脱ぎする」
私も脱いだ。
ちゃんちゃんこ、トレーナー、ジャージ・・・順番に部屋着を脱いだ。
「見ててミソ?」
下着だけになって、ウメコはラッピングリボンを首に巻きつけて蝶々結びに括ってから、残りのリボンを手にして私を引っ張ってベッドの上に上がった。
「似合う?」
言わずもがな。
こういう事を平気でやっちゃうのはさすが。
胸元に顔を近づけて、ブラのホックを口で外す。
わざと息を吹きかけるようにして、布切れを外した。
その後ショーツに手をかけて、ゆっくり下ろして全部脱がせた。
「・・・じっと見ないで」
「何を今さら、もう見慣れてるし。可愛いぱいぱいもおおきなお尻も、それから〜・・・」
無駄口を塞がれて、口移しに考えてることを伝えてくる。
な〜るへそ、余計にリボン持ってきた意味が分かったよ。
刺激的でたまにはいいかもね?
「でもホントによござんすか?」
「うん」
「迷ってるなら止める」
「うっさいなぁ、さっきジャスミンのプレゼントになるって言ったし、ほら・・・」
手を取って、胸元に宛がうと・・・分かりましたわ、余計なご心配、あいすみません。
私も裸になった後、ピンクのリボンを一本手にして、ウメコの両手に優しく括ってちょうちょ結びにして、ゆっくり重なるように押し倒して首筋に顔を埋めた。
「・・・あっ・・・」
顔の下からキスして、耳朶を甘く噛む。
左右交互にそうしてから、腕の間に頭を通してちっちゃな胸の谷間に口付けの雨を降らした。
「はふぅ、んっ・・・」
緩く結ばれた腕で、力いっぱい抱き締められる。
「あ・・・きゃはっ!・・・ああ・・・」
乳首を口に含んで、音を立てて吸い付いてからお腹に舐め下りて、腹筋の目に沿ってつうっとなぞらせた。
もう、汗ばんでる。
ケンカの後の仲直りでこんなことしてるからなの?
それとも、軽めだけど手の自由利かないから?
いつも抱くより肌が熱くて、考えてること凄くエッチだよ。
両方の足の指も、指の股も、爪の間も足の裏も丁寧に舐め尽した。
ボディソープの匂いなんかじゃ物足りない。
ウメコの事、もっと感じたい。
味も匂いも、もっと味わって感じたい。
足を大きく割って広げたら、甘酸っぱい匂いと熱気が鼻につく。
べトベトに濡れた入り口の周りから唇で触れていく。
「・・・はぁぁあっ、ああん・・・あん!ジャス、ミ・・・」
太腿を撫で回しながら膨らんでる真珠を唇で挟んで、口の中で転がした。
茂みを口で引っ張って、花びらの溝も一つずつ舐った。
こうしてる時いつもウメコは私の髪の毛をくしゃくしゃにかき乱すけど、こうしてたらちょっとおとなしく感じるな。
「こっちも、いいよね・・・」
Mの字に開いたまま、少し腰を浮かせてからお尻の谷間のつぼみも舐めた。
「・・・ひぁ・・・だめぇ・・・そこやだぁ・・・」
これもウメコのまねっこだよ。
皺をなぞるように舐めて、舌先で抉るように動かしながら女の子の場所に指を入れて激しく動かしていく。
持ち上げた足がバタバタする。
「ふああん・・・あんゃ、もうや、やだ・・・だめ、すき、すき・・・んっ!!」
軽く蜜が弾けて、暴れてた両足から力が抜けていった。
カモミールのお香はいつのまにか消えてた。
甘い残り香が漂う中で、今度は私が愛される。
「残ったリボン使うよ」
汗まみれの彼女がキスしながら首にリボンを結んでくれた後、二本のリボンをアンクレットみたいに片方ずつ、私の足首に結んだ。
その後、ベッドを下りて二人でキッチンに行く。
キッチンでも、リビングでも、バスルームでも、ベッドの上でも・・・部屋の中で二人きりだったら、何処でだって愛し合いたいなって、無意識に思ってるから。
冷蔵庫に向き合うようにたって、後ろから抱きすくめられた。
小さな身体が何だか大きく感じる。
「んぅ・・・」
そっと、耳の裏からうなじに生温かい感触を感じた。
「ジャスミンの汗、しょっぱくて好きかも」
「おバカ」
「バカって言った方がバカだよ・・・さっきの仕返しだよ」
肩口から背中の色んなところに唇や歯や舌をぺたぺた押し当てながら後ろから手を回して、さっきまで自分の両手の自由を奪ってたリボンを今度は私の両手首に巻き付けて結んだ。
「・・・うんっ・・・あっ、あぁん・・・」
肩甲骨に少し噛み付かれて、胸を揉まれる。
乳首を抓んでふるふる震わせたり、円を描いたりして揉みしだいてくる。
背中の中心の窪みに舌が走って、右のお尻に吸い付かれる。
――足首のリボン、濡れてるよ――
そっか、そんなに蜜が滴り落ちてるんだ。
ふくらはぎにちゅっちゅっと音を立ててキスされて、流れた滴を舐め取られてからそこに舌が滑り込んだ。
「・・・あん・・・ぁ、ああっ・・・」
可愛い舌が、花びらを掻き分けて内側でクチュクチュ動く。
「逃がさないよ」って声が、腰を押さえつける掌から聞こえた。
汗で湿ったお尻に鼻先が当たってる。
両方舐められてるみたいで堪えられなくて、膝を着いた。
「そこ・・・あ・・・やあっ、ぅふ、ん・・・」
鼻が当たってた場所に舌が這う。
――ここがどうしたの?石けんの匂いするから汚くないよ――
ちろちろ舐められて、なめくじみたいな感覚がにゅるっと入り込んでゆっくり蠢いた。
もう一回蜜で濡れた所に舌が伸びると、自分で腰を動かしてた。
妖しい疼きが囁きかける。
もっと、ずっと欲しいって。
「・・・いっちゃ、う・・・あいしてる、あん、いっ、く・・・!」
手首のリボンに『彼女』が残ってる。
倒錯的だけど感じ過ぎちゃう理由が解った気がした。
波涛に任せて肌が泡立って、意識が遠のいた。
「切れちゃった」
床に転がったまま、強張って切ったリボンを二人で見つめた。
少し濃い目だったから、もう一回挑みかかる気力は無かった。
「ねぇ、なんだっけあれ、えっと・・・」
「ミサンガ?」
「そう、それ!よくわかったね」
分かるに決まってる、私エスパーだよ?
ミサンガ、か・・・切れたら願い事が叶うっていう、あれだね。
「何かお願い事したの?」
ウメコは言った。
「お願い事は、ちゃんと仲直り出来るようにって」
「もう叶ってるじゃん、上目指さないとダメだよ」
「上なんてない。愛し合ってるから。今宵はここまでにしとう御座りまする」
・・・って、こんな感じでいい?
彼女はもうまっかっか。
「汗臭いから、もう一回お風呂入ろうよ」
「よござんすよ、その後お昼寝だ。でも私の汗の匂いが好きだっておっしゃったわよね?」
鼻の頭をコツンと合わせて、バスルームに足を運んだ。
epilogue 「be nice!」
今日はバレンタインデー。
ボスから貰った板チョコで、チョコを作って地球署のスタッフに配って回った。
作ったチョコは、刻んだジャスミンティーのリーフと細かく砕いたプラムの砂糖漬けを混ぜ込んだ「ツインカム・スペシャル」。
味をちょっとずつ見ながら・・・もちのろん『愛情』も込めて作った。
これで不味いなんて言ったら、お天道様は許しても、私達が許さない!
「皆、ちょっとパトロールに出てきてくれ」
ボスとスワンさん、二人が入ってきた。
「ありがとうございました」
「何が?ワタシ達知らないわよ、ねぇ?」
「そうだ、俺達は何もしてない。アレは・・・アレだ、なぁ?」
「そうよ、アレはアレ!」
どっかで聞いたセリフだけど、まぁいいか、と日記には書いておこう。
二人で手をつないで、格納庫に行った。
巡回を一通りやって、港にマシンドーベルマンを停めた。
二月らしくない天気で、すごく暖かくて日差しが眩しい。
カモメも鳴いてて潮風も適度に吹いて快晴快晴、絶好の逢引き・・・もとい取締り日和。
「チョコ、一つしかないよ」
たくさん作ったのが、もう無くなってる。
ウメコは制服のポケットをごそごそ探してから、残念そうに私を見た。
ホージーにセンちゃんにテツ、ボスにスワンさん、他の職員さん・・・
好評だったのは感謝感激雨アラレ、でも私達のぶんが無くなっちゃうなんて、おいたわしや・・・でも待てよ?
「あっ、何するの!」
私はキャンディみたいに包んだチョコを彼女から取って、袋から出して口の中に入れて、
口の中で半分に割って、そっと口付けた。
作るときに込めた『愛情』よりも強い『愛情』をそっと添えて、舌で固まりを送り込む。
ジャスミンの匂いと、プラムの匂いと、チョコの匂いのキスをそのまま交わした。
お味はいかが?美味しかった?
「あったり前じゃん!一番美味しかった」
よかった!!
もし二人じゃなかったら・・・隣に居るのがウメコじゃなかったら、いい天気でも、バレンタインデーでも、こんなに幸せな気持ちじゃなかったと思う。
貴女じゃないと、ダメなんだよ?
貴女じゃないとね!
「どうしたの、ちょっと、痛い!!」
「痛くないよ」
「何するの?」
「こうするの!」
仲直りのきっかけを作ってくれたボスとスワンさんに感謝しながら、柔らかいほっぺたにキスマークを付けた。
これにて、一件コンプリート。
人に優しく、愛する人には、限りなく、優しく。
fin
以上です、ありがとうございました。
688 :
名無しさん@秘密の花園:2007/02/05(月) 03:20:10 ID:YIKdiPYv
これは凄すぎる
>>687さん
長編乙でした。
かなりエッチな内容で、萌え倍増ですよ(w
失恋の痛手を癒してくれるジャスミンに、次第に引かれていくウメコの描写が凄く良かったですよW
お疲れさまでした!!
>>688様
>>689様
>>690様各位
読んでいただいて、レス付けていただいてありがとうございました。
時節ネタやイベントが絡んだら書きやすいです。
もっと日常的な描写から・・・とかを書いてみたいので、精進します。
看護師美香ちゃんと女医あゆ美先生の作者様、楽しみにしております!
687でした、では。
SS考え中。
ソフトSMネタが続いたので、次はノーマルで…
>>692さん
期待してます。
こちらも文体変えたイチャイチャものを考えてます。
客観的な文体で書くのは久しぶりだから難しくてorz
>>694サマ
楽しみにしてます!
あゆ美先生の続きもお待ちしております!
あゆ美先生、菊地さんが注射失敗しました!
あゆ美先生、みかちゃんがまたともかずを泣かせました!
早く来てくださいw
昼ドラの真琴話はOKだろうか?
以前あゆ美スレで待望論があったようなw
いいんじゃない?
個人的には大好きだけどな‥、真琴。
いいと思われ。
二人に関係するものなら。
美香@看護師とあゆ美@女医の作者です。
仕事が思った以上に大変なんで、投下は明日の夜あたりにしたいと思います。
もうしばらくお待ちくださいm(__)m
お待ちしております。
間に合わせ程度の刑事黄桃、投下します。
今回はどちらの視点でもありません。
尚、「ジャスミン」「ウメコ」という表記はしてません。では。
unchained melody
青白い光に照らされた薄暗い部屋の中は、男と女の甘い囁きとバリボリという音、そして時折喉を鳴らす音が聞こえる。
「もっとつまんで・・・」
「ありがと・・・おいし」
「あれ、全部無くなっちゃった」
「アジャパ」
手元からスナック菓子が消えた事で、茉莉花と小梅は現実の世界に引き戻された。
数時間前に昼の勤務を終えて明日は休暇、明後日は夜勤。
アリエナイザー脱獄の為に緊急配備が敷かれ、甘い時間を過ごせなかった二人にとってはまさに『極楽』といったところ。
危険と隣り合わせの日々に忙殺されっぱなしだった二人は遅めの夕食の後、録画したままでずっと観れなかった映画を観ていた。
二人の付き合いは、『恋人みたいな関係』の期間も含めて長い。
小梅の惚れっぽさから来る『恋ゆえの勘違い』の時期もあったのだが、仙一との別れを経て茉莉花の大切さに気付いてからは晴れて正式な『恋人同士』になり今に至っている。
今ではデカベースの居住施設で同棲をしており、小梅の言葉を借りていうなら「毎日が楽しくて、幸せで、アツアツで超ラブラブ」。
「これでビール三本目だよ?ポッコリお腹になってもよろしくって?」
「いいでしょ?明日休みだし。そっちだってパジャマのズボン穿いてないし」
・・・付き合いが深まれば深まるほど明け透けになっていくというもの。
だが自分にべったり甘えてくれる小梅の存在は茉莉花にとってはたまらなく愛しく、また普段クールなのに自分だけに優しくて、たまに叱ってくれる茉莉花の存在は小梅にとってたまらなく愛しい。
当然、こうした隙だらけで緩んだ部分も含めて、全て。
ストーリーが佳境に入り、主人公とヒロインがろくろを回しながら寄り添うシーンになるのと同時に小梅は茉莉花ににじり寄った。
(おっと来た)
という心の声を察するように小梅はにしし、と笑った後、茉莉花の着ている大きめの・・・というよりは身体の倍はありそうな、寝袋のようなトレーナーの中にもそもそと裾から頭を潜らせていく。
「何じゃらほい」
「寒いから」
今は冬。
当然、部屋の中は暖房が完備されており、寒いわけはない。
スキンシップでもあり、体の良いモーションでもあり。
スポッ、と首から頭を出して二人羽織のようになった後、膝の上にちょこんと座って茉莉花と向き合った。
耳朶にキスされると、突然笑い転げた。
「何がおかしいのよ、失礼だよ」
くすぐったさからでは無い。
肌を使って伝えてきた言い回しは、芝居掛かった『クサイ』セリフ。
「影響されやすいの、可愛いな・・・・・・」
茉莉花はそう思いながら、小梅に口付けた。
今度は、小梅から茉莉花に。
挨拶のような軽いキスから貪り付くような濃厚なキスに変わる。
ビールの匂いが鼻腔をつき、甘い唾液で喉を潤して、つるつるした舌の感触を音を立てて味わった。
そのまま腰掛けていたベッドの上に倒れこんだ。
大きめのベッド。
それはおそらく最近の二人が、休日に一番多く居る場所かもしれない。
朝食を摂り、シャワーを浴びてから嫌という程愛し合って、気付いたらいつのまにか夕方になっていた・・・という事も頻繁にある。
「一日勿体無い」と以前の小梅なら文句を言っていたのだが、いつからかのほほんとした茉莉花に感化されてそれも嫌では無くなっていた。
「ねぇ」
「・・ん?」
「服着てたら、わかんない」
「あ・・・そっか」
「そうだよ。それに今『寒いから』って潜り込んできたけど・・・温め合うのは、人肌が一番だよ?」
そう言って茉莉花は小梅のパジャマのズボンをするりと下ろして、サイドリボンで止められたTバックのショーツにもそっと手を掛けて脱がせ、下だけを裸にした。
「おませさん。そのパンツ、私のまねっこだ」
「いいじゃん、わたしだってこんなの履きたいもん」
「脱がせてミソ」
小梅は再び頭を潜らせてブラジャーのホックを外して、自分の物とは対照的なシンプルなデザインのパンティを剥ぎ取る。
太腿まで下ろすと、茉莉花は自分から足を抜いた。
自分でパジャマの上着のボタンとブラジャーのホックを外して茉莉花と同じ姿になった後、トレーナーに包まったまま、胸の膨らみを固くなった茉莉花に押し当てた。
「・・・あぁっ・・・あ・・・」
「気持ちぃ?」
小さくも形のいい乳房を押し付け、乳首を当て合って円を描くように擦り合わせながら小梅は笑顔で囁いた。
スペシャルポリスとして任務に就いている時は茉莉花が小梅をリードするが、全てを委ね合う時は逆。
茉莉花が好んで小梅に任せるのは、肉親に愛されなかった生い立ちゆえ、誰よりも愛を求めるからだろう。
そして小梅は様々な悲しみを知る茉莉花によって離別の心の傷を癒され、女同士という壁を乗り越えて全てを通い合わせ、心も身体も、全てを愛し尽くす。
じっとり滲む汗を舐め取りながら胸の先端に吸い付いて、音を立てて舌先で転がす。
エスパーの茉莉花にしてみれば唇で軽く触れられるだけでもじっとしていられなくなるのだが、小梅はさらに激しく茉莉花を責め立てていく。
「・・・もう、裸になろうよ・・・」
二人はトレーナーから身体を抜いた。
「すごい・・・おいし・・・」
「はぁん・・・あゃ・・・んっぁ・・・」
映画の甘い言葉に摩り替わって聞こえるのは、肌を貪る淫らな音と嬌声。
茉莉花の身体中に自身の匂いをつけて、ようやくそこに顔を近づけた。
濡れそぼっていて、黒々とした茂みは汗で湿っている。
滴り落ちた愛液は、薄桃色の窄まりにまで滴れていた。
「・・・ふ・・・ひぁぁあっ・・・」
窄まりからチロッと舐め上げてから柔肉を一枚ずつ、丁寧に舌でなぞった。
包皮から紅い核を剥き出しにして、舌先で先端を弄って口に含んで、ちゅっと吸い上げた。
少しずつ小梅の口中で、ぷくりと膨らんでいく。
「まって・・・」
茉莉花は達する寸前で止めた。
「一緒にいきたい、から・・・その前に・・・」
うん、と頷く小梅の唇に付いた蜜を舐めながら、細い指を薄い茂みの下にしのばせていく。
「あん・・・はぁっ、はぁあん・・・きゃはんっ・・・」
人差し指と中指とで、濡れた突起を抓んで擦って、花びらを掻き分けて声が変わる場所を探り当てる。
「・・・ふあっ!あっ・・・きもちぃい、よ・・・」
茉莉花の首に、小梅の腕が巻きつく。
背中を撫で回していた片方の手を桃割れの谷間に滑り込んでゆるゆる動かしながら、時折窄まりに軽く指を押し当てる。
そこに絡み付く白い蜜は、茉莉花の感度を高めていった。
どこをどう触って、どこにどうキスすればどんな風に身体をくねらせて、どんな声を上げるか・・・小梅の全てを読み取って、愛した。
「・・・おいで」
堪えられなくなって、身体を離した茉莉花は自分から脚を広げて持ち上げた。
小梅は溶かされたそこをくっ付けるようにして身体を重ねて、動きはじめた。
「んあっ・・・」
「・・・ぁん」
茂みが重なって、膨れ上がった種子がクチュクチュと卑猥な音を立てながらぶつかる。
男女の行為・・・いやそれよりも濃密で淫靡な空気が漂う。
そっと出された舌を唇で挟んで吸って、名前を呼び合いながら擦り合わせた。
「まりかぁ、手、つないで・・・あぁん、もういく、いや・・・っ!」
「いっしょにいこ、こうめ・・・あはぁっ、ひんぁ・・・あぁああん!」
身体を何度も跳ね上げながら快楽を宿して産まれるのは、途方の無い劣情。
愛しすぎて壊れてしまいそうな想い。
部屋に響き渡るほどの甘い声を上げながら、二人は高みに登りつめていった。
もうホームシアターはクライマックスを迎えていた。
だが、今のこの二人は映画の内容などどちらでも良いような感じだった。
見詰め合って軽くキスしてみたり、時折舌先をちょっと触れ合わせては笑い合ったり。
「ねぇ、さっきのわたしの言葉」
小梅は茉莉花の額を撫でながら、先ほど耳朶に伝えた『言葉』のことを口に出した。
「・・・私も同じだよ?『貴女は私の、最高だから』」
ありふれた一言、わざとらしい言い回し。
言葉がどうであれ、愛し合う気持ちに変わりはなし。
これでいいんだと思いながら、茉莉花と小梅はそっと唇を重ねる。
再び重なり合う二人を、テレビの砂嵐は見つめ続けた。
fin
以上です。
>>700様、ワクテカしてお待ちしております!
落ち着いた文体が、大人の雰囲気で素敵です。
こういう感じ、結構好きですよw
711 :
名無しさん@秘密の花園:2007/02/10(土) 13:17:19 ID:OnP3D54l
gj!
あ、ごめんアゲたorz
あゆ美先生の作者さん、楽しみです!
昼ドラでありそうなひとコマ。
「あおいさ〜ん、何作ってるんですか?」
「もうすぐバレンタインだよ、手作りチョコに決まってるじゃない」
「で、誰にあげるんですか?亮介さん?…それとも…柊平さん?」
「亮介さんでしょ、柊平さんでしょ、近藤でしょ、それにお父さんでしょ…で、ついでに真琴……あんたにもあげるわ!」
「あおいさ〜〜〜ん!!」「むぐぅ……ちょ…ちょっと真琴…?…何すんの…?…真琴っ…!!」
ごめん、美香ちゃんは絡ませられなかった…
715 :
名無しさん@秘密の花園:2007/02/12(月) 06:50:36 ID:RIVc6N0P
スレチだけどGj!!!
>>714 本当にドラマの中のワンシーンみたいだ。
昼ドラでは、まさかあゆ美ちゃんがウメコみたいな役を演じるとは。
このスレでもクールビューティーで通ってたのにね。
それでもウメコみたいな役も違和感なく演じるあゆ美ちゃんはすごいよ。
717 :
名無しさん@秘密の花園:2007/02/12(月) 13:37:20 ID:L7yj703/
このドラマって特撮関係の役者が結構ゲストに出てくるね。
先週はハヤタこと黒部進や555のやつが親子役で出たし
初期話にはミラーマンの中の人もぬいぐるみ業者の社長役だったし。
今週からは今「ウルトラマンメビウス」でヤプールをやってる人が出て来た(W
OL書いてる者です。
今週水〜木あたり予定してます。
どうかよろしくお願いします!
待っております。期待しております!
こちらも、エロ有りエロ無し、短編詰め合わせて一気に投下しますから、しばらくお待ちください。
>>720サマ楽しみにしております。
OLあゆ美&美香で書き込みます。
今回は割と軽めなタッチにしてみました。
途中、間隔が開くかもしれませんが宜しくお願いします。
よく晴れた二月下旬の日曜日の朝。
珍しく早起きした私は、まるで遠足へ出かける前の子供の様にうきうきしながらお弁当を作っていた。
「今度の日曜、レンタカー借りてドライブしようよ」と、あゆ美ちゃんからデートのお誘いを受けてから、もうずっとうきうきしっぱなしで、昨夜もあまりよく眠れなかった。
お弁当の準備が終わると、ドレッサーの前に腰掛けた。
仕事の時よりやや濃いめのルージュを選んだ。
髪をホットカーラーで巻いて、薄いピンクのワンピースの上からショートデニムのジャケットを羽織った。
そろそろ約束の時間…。
逸る気持ちを抑えつつ、マンションのエレベーターを降りて、エントランスで少しだけ待つと、軽く合図するようにクラクションが聞こえる。
約束通り、彼女は車で迎えに来てくれた。
「お待たせ!」
「全然待ってないよっ!!」
私は助手席に乗り込んで、シートベルトをカチッと締めた。
その日の彼女は、黒のVネックニットにストレートのデニムパンツ。
ぴっちりめなので、スタイルの良さが際立って見える。
(カッコいいな…)
またいつもと違うクールな雰囲気に、胸がときめいてる。
会社で見る彼女は、真面目で着実に仕事をこなす先輩だけど、二人の時はおっとりした可愛い妹の様でもあり、色っぽい姉の様でもあり…また優しい母の様でもある。
今日みたいなシャープな服装でハンドルを切る彼女は、なんだかカッコいい彼氏みたい…。
その都度違った顔を見せてくれる彼女は、とっても魅力的で、思わずその横顔に見とれていると、
「どうしたの?そんなに見ないで…」
と、照れた様に笑う彼女は、いつもの優しい彼女だった。
「いや、運転上手いんだなぁ‥と思って」
「そう?ありがと…」
ときめいてる気持ちを誤魔化しながら、会話を別の方へ持っていった。
カーナビの画面に時々目をやりつつ、
「ねぇ、どこ行く?」
と彼女が聞いてくる。
「う〜ん、そうだな。今日はあゆ美ちゃんにおまかせしちゃおうかな?」
「…じゃあ、海行こうよ」「いいねぇ、行こう!」
「うん、じゃ、決まり!!」
海沿いのカーブの続く道を、スピードを落としながら走る。
彼女は安全運転で、ハンドル捌きも正確なので、安心して横に乗っていられる。
急カーブで彼女の肩に顔が触れた時、ふわっといい香りがして…、一瞬くらっとした。
海岸沿いに車を停め、木製のベンチに腰掛けて、二人とも黙って海を眺めた。
晴れ渡った青空と、ほんの少し冷たい潮風が、頬に心地良い。
キラキラ太陽が反射する水平線を、私達は随分長い間見つめていたように思う。
「ねえ…美香ちゃん?」
「ん…?」
「何考えてるの…?」
「…お腹空いたなぁ…って…」
つい私がそう言うと、プッと彼女は噴き出した。
「お昼どうしよう?…どっか食べに行く?」
「あの、あたしね、お弁当作ってきたんだよ…ホラ!」
大きめのバックからお弁当と、麦茶入りの水筒を取り出した。
「わぁ、スゴ〜い!」
「一緒に食べよ!」
「うん!」
素直に喜んでくれるあゆ美ちゃんの笑顔を見たら、本当に早起きして作って良かったなぁ…と思う。
メニューは、おにぎりとたまご焼きとウィンナー。
デザートにうさぎのりんごと、ありきたりなお子様メニューだけど、味の方はまあまあかな?
「美香ちゃん、すごく美味しいよ!」
と言って食べてくれる彼女は、可愛い妹の様な表情になってた。
最近の彼女はくるくると表情が変わるから、見てる私も楽しい。
「食べさせてあげる、ほら、あ〜んして」
恥ずかしそうにちょっと開けた口元に、ケチャップ付きのウィンナーを運んで食べさせてあげた。
美味しそうに頬張る彼女の唇に、ほんの少しケチャップが付いてる。
「ついてるよ、ケチャップ」
「ん…?どこ?」
私はそっと顔を近付けて、彼女の唇に付いたケチャップをペロンと舐め取ってあげた。
「…あっ…」
びっくりした時のいつものきょとん顔で、私を見つめてる。
(可愛いな…)
たまらずもう一回、チュッとキスした。
唇を離して、もう一回…。「…んっ…ちょっと、待って、美香ちゃん…」
「なんで?いや…?」
「違うよ…せっかくのお弁当食べてから…、あとで、ね?」
「あ、それもそうだね…」
お弁当を全部食べて、麦茶で喉を潤した。
一つのカップを交替しながら仲良く飲んだ。
こんな風に外でラブラブな雰囲気になるのも、初めてだったりするから、いつも以上に彼女に甘えたくなってしまう。
肩を抱いて、ほっぺたに口付けると、甘い匂いに酔いそうになって、耳たぶ…首筋にも唇を這わせていく…。
「ん…だめ…こんな所で、…人が来ちゃうよ…」
「だって、さっき言ったでしょ?あとで、って」
「そうだけど、ここじゃ…」
キスをせがむ私の頭を撫でながら、彼女はふうっ、と溜め息をついて立ち上がった。
「車に戻ろう」
「え〜?もう帰っちゃうの〜?」
あゆ美ちゃんは何も言わず、先に車の前まで行って私を待っていた。
助手席に乗り込もうとする私の腕を、彼女が不意に掴んだ。
「そこじゃないよ…、こっちだよ…」
と、後部座席のドアを開けて、私を押し込むようにして彼女も一緒に乗り込んだ。
バタン!とドアを締めてロックすると、突然抱き締められた。
「ここは着色ガラスだし、外から見えないよ…、抱いてもいい?」
「うん…」
私は頷いた。
…嬉しかった…。
シートを倒して、ディープキスしながらジャケットを脱がされた。
ワンピースの胸のボタンを外し、ブラをたくし上げられると、私の白い乳房が露になる。
ワンピースの色と同じ、薄いピンク色の乳首がぷくんと勃ちあがって、早く吸い付いてほしいって言ってるみたい…。
小振りな胸を両手で揉みしだきながら、彼女は鼻先を擦り付けてくる。
くすぐったい…。
「いい匂い…、美香ちゃんのおっぱい。…しゃぶってもいい?」
「もう、意地悪。焦らさないで…」
「ふふっ…ごめん」
そう言って、チュッと乳首に吸い付いて音をたててしゃぶられると、もうどうしようもなく気持ち良くって、私は身体をのけ反らせた。
「はぅ…あんっ…いいっ…」
舌先で叩くように乳首を転がしながら、もう片方の乳首を指先でキュッとつまみ上げ、くりくりと捏ね回される。
「ふぅ…んっ…、きもちい…」
私は乳首が感じやすくて、彼女に執拗に責められる時、それだけで達してしまう事もあるくらいだ。
今日もちょっと感じすぎてる…。
「もう…いきそう…」
「待って…もうちょっと我慢してね…」
スカートをめくってショーツを脱がせて、彼女はシートを濡らさないように、私のお尻の下に大きめのタオルを敷いてくれた。
「これでよしっと…、染みでも付けちゃまずいからね…」
彼女は座席の下にひざまずいて、私の濡れた場所をそっと舐めてくれる。
優しい舌遣いで、真珠みたいに膨らんだ核と花びらを味わって、内側のひだも一つ一つ確かめるように味わい尽くす。
下から上へ、ゆっくり舐め上げられると、その舌の動きに合わせて快感が突き上げてくる…。
「ふっ…あんっ…いきそ…」
「いってもいいよ…」
促す様に指を入れ、上のざらついた所を掻き出すように刺激された。
「…いっぱい、でちゃうかも…」
半泣きの私をなだめる様に優しい声で彼女が囁く。
「大丈夫だよ。全部受けとめてあげるから…安心して…」
そう言うと彼女は、私のそこ全体を覆うように、ぴったり唇を被せた。
長い舌がつるんと入り込んだかと思うと…
奥の方までクチュクチュ激しく掻き回された。
「あっ…そんな、ダメっ…あゆ美ちゃん……いくっ…!!」
泣きながら身体を跳ね上げると、彼女は私の腰を押さえて、ほとばしり出る蜜を口いっぱいに受けとめた…。
「…んっ……くっ…」
ちょっと苦しそうにしながらも彼女は、受けとめた蜜を、一滴残らず飲み干してくれた。
「あ…あゆ美ちゃん…あゆ美ちゃん…」
まだ、達した後の余韻で波打つ身体をやっと起こし、震える手を差し伸べると…彼女は、その手を手繰り寄せる様にして、私をしっかり抱き締めてくれた。
「いい子だね、よしよし…気持ち良かった?」
「うん…良かった…」
まだ震えてる私の頭をそっと撫でてくれる。
彼女の胸に抱かれて目を閉じると…何とも言えず深い安心感に包まれて…
果てしなく心が安らぐ…。
昨日寝不足のせいかな…?
…すごく眠い……。
キタ!!
「あゆ美ちゃん…すき…すき…」
半分寝言のように呟きながら、すーっとそのまま眠りに落ちていった……。
どれくらいそうしてたんだろう…?
窓から射し込む夕陽が眩しくて、ようやく目を覚ました。
「う〜〜ん…」
「起きた…?おはよ…」
「もう夕方?…ずっとこうしててくれたの?」
「うん、よく寝てたから…」
彼女はずっと私を抱き締めて、背中を撫でてくれてたみたい…
あゆ美ちゃんの優しさに、胸がじ〜んと熱くなる。
彼女をギュッと抱き締め返し、唇に吸い付いて舌を絡ませていく…
「んっ…もう、待って…美香ちゃん…」
彼女は私のキスを制止した。
「なんで?もっとキスさせて…」
「そうじゃなくって…車、返す時間だから…」
「あ…そっか…」
「続きは帰ってから…ね?」
彼女は微笑んで、おでこにキスしてくれた。
夕陽をバックに来た道を戻る。
夕暮れの海辺は美しすぎて…、見つめてるだけで涙が出そうになる。
なんでもないような早春の一日だったけど…
私にとっては最高に幸せな一日だったよ…。
その夕陽に負けないくらい、彼女の横顔は美しく輝いていた。
END
途中で改行が多過ぎてエラーに…
必要以上に時間かかってしまいました。
どうも有難うございました。
乙でした、堪能しました
>>731 甘くて、優しくて、エロくて、もう最高でした
美香ちゃんが眠っているときの二人を想像すると暖かい気持ちになりますね
素敵すぎです
GJでした。
黄桃、もうちょっとお待ちください。
申し訳ないです。
731です。
レス有難うございます。
励みになります!
刑事黄桃お待ちしていますよ。
あゆ美先生の作者様。
ゆっくりお待ちしてますから、宜しくお願いします。
美香ちゃんのブログには他の共演者の名前は出てくるけど
あゆ美ちゃんの名前は出てこないんだよね。
ここでの伝説っぷりとは対照的に
実際には相性悪かったのかな?
ここは本スレとは別です。
リアルの二人はどうであれ、これだけ百合要素があってネタの尽きないカップリングもなかなかいないんじゃないかな?
特に仲がいい訳でも悪い訳でもないと思うよ。
>>736 あたしとあゆ美ちゃん?
あたしは自分にとってプラスにならない人といても時間の無駄だと
思ってるしなぁ。それで結果的に縁遠くなったのかも。
最近は渚さんとかとよくお話しするんだけど、ホントに勉強になって
あたしもがんばらなきゃって思うよ。
あ、あゆ美ちゃんのことだったね(笑)。
怨み屋は見たけど、最後のほうのアクションシーンが今までの怨み屋の
かっこよさを台無しにするくらい下手だった。だいたい、あゆ美ちゃんって
デカのときのエマージェンシーも腕の振りだけですませて、まるでダメだった
からなぁ。戦隊って全員の見栄えが大事だし、あたしや男の子たちがいくら
がんばってもね... ホント残念だったよ。
あたしに対抗意識燃やしてるのかよくわからないけどマスサンでも
アクションやってたね。ダストさんだったら、麻由ちゃんや肘井さん
みたいなもっと達者な人がいるのにね。
これも大人の都合、じゃなくて事情なんだね。
いまやってる昼ドラはあまりにつまらないのですぐに見るのやめちゃった。
まさかあたしの「着信アリ」よりつまらないドラマがあるなんて、ビックリだよ。
だから、なにもコメントできないの。ごめんね。
あー、つまんないもの見たから録画したギアスでも見よ。
ゆかなちゃん、福山君に「童貞坊や」って言ってるよ。
あたしもC2演ってまた福山君いじめたいなぁ。
>>739 本音言わないw…って思えるような状況に思えるもんね。
声優の仕事で出会った人たちと仲よさそうだ。
>>739の続き
あゆ美ちゃん?
あ、戻ってたんだ。
最近、あゆ美ちゃんの仕事が忙しくてあまり相手にしてくれないから、
ちょっとした暴言吐いちゃってたよ。
聞いてた? ごめんね。
あゆ美ちゃん、大好き!
Fin
>>739−741
すいません荒らさないでくれませんかな?
最近じゃレミのコゼット仲間二人とも仲よさそうだよ。
三人で舞台見に行ったとか辛島姉さんのブログに書いてあった。
>これも大人の都合、じゃなくて事情なんだね。
意外と細かい菊地美香語録押さえてるな
744 :
名無しさん@秘密の花園:2007/02/17(土) 15:32:34 ID:ROVpFLnI
ワロタww
デリケートなネタに切り込めるところは、さすがアンチだな
あゆ美ちゃんと誰かを絡ませる百合スレがあってもいいかな〜?
と最近密かに思ったりするんですが…
>>702-708の様な客観的な文体を三人称というんでしょうか?
OL書いてる者ですが、恥ずかしながらこの言葉、最近知ったもので‥。
確かにこういう文体だとクールで大人っぽい雰囲気になりますねw
投下待ち〜〜
ツインカムの作者様、いつ頃かな‐?
お待ちしてます!
待ちきれません。
「ニャンちゅう」も「結婚式へ行こう!」ももうすぐ終わるね
しばらく二人の姿見れないと思ったらちょっと
(T_T)さみし…
SS書いたら誰か読んでくれる人いる?
いるんなら書くけど……
いちいち聞かずに勝手に投下しろよ
757 :
名無しさん@秘密の花園:2007/02/23(金) 19:43:02 ID:mxuMQuXV
よくわかりました
いやいや、お待ちしておりますので!
759 :
名無しさん@秘密の花園:2007/02/24(土) 05:23:53 ID:ig+tZ8rv
wktk
760 :
名無しさん@秘密の花園:2007/02/24(土) 05:46:51 ID:njpCrh01
超きぼん
作家さん方
戻ってきてくださ〜い!!
762 :
名無しさん@秘密の花園:2007/02/24(土) 20:57:35 ID:Zt9fpKLJ
菊地のスレはどこもキモけど、ここは輪をかけてひどいなw
お前らはこのスレから出てくんなよ
それくらいしか、人様の役に立たないんだからw
PS
木下さんのファンの方、お目汚し失礼いたしました
気分をかえるため、短編を投稿しますね。
世間では菊地美香は忙しいと思われてるらしい。
現実はむしろ逆で、仕事を減らしている分、以前と比べると自由に使える
時間がかなり増えた。逆に忙しさの渦中にある木下あゆ美から以前
「時間のあるときこそ有効活用しないと」と言われていた美香は友人を誘って
英会話スクールに行くことにした。それ以外に観劇にもよく行くし、
確かに日々は充実しているのだが、同時に物足りなさも感じている。
「あ〜、こういうときにあゆ美ちゃん忙しいんだもんなぁ」
その日は朝から雨が降っていた。
その日仕事のない美香はそれが当然のことであるかのように家にいる。
「Wiiも飽きたし、『SPARK』のセリフもとっくに覚えちゃったしな。
塚田さんと荒川さん、気を利かせてくれたのかもしれないけど、前より出番少なすぎ!」
暇を持て余し気味だったので、以前気になっていたサイトをチェックしたあと、
何かに取り憑かれたようにあゆ美宛にメールを送る。
世間ではあゆ美と美香は疎遠だと思われてるらしい。
確かに直接会う機会は少なくなったが、先ほどのようなメールや電話などのやりとりは
ごくごく普通のことだ。仕事上の情報交換など実利的なこともあるが、
なんといっても1年以上の長きにわたっていっしょに仕事をしてきた仲間である。
男性が多いメンバーのなか、女性同士ということで他には替えがたい存在であることは
間違いない。
あゆ美へのメールを送ったその日の晩、いつもならとっくに寝ている時間だが、
なぜか予感めいたものを感じている美香は、母の買ってきた新しいパジャマを着て
自分の部屋にいる。
「暇だし、ブログでも書くか!」
以前あゆ美に「美香ちゃんのブログ更新はネタとして成立してるけど、あたしの日記は
しゃれにならないから」と言われたことを思い出しながら文章を書いていると、
美香のケータイが鳴りはじめた。
(来た!)
そう直感した美香は相手が誰かも確認しないで急いで電話口に出る。
「あゆ美ちゃん?」
「メールの件、報酬は一千万で」怨み屋のクールな声が聞こえた。
「え〜、無理〜」
「ぷっ、美香ちゃん、相変わらず、ひねりなさすぎ」先ほどの声とは別人のような
あゆ美本来の陽気な声に戻った。
「あたし、とっさに気の利いたこと言えないんだよぅ」
「確かにスカイシアターのウメコのアドリブとか苦労してたもんね」
「そうだよぅ」
それからしばらく近況や他愛のない会話をしたあと、本来の用件を思い出したように
あゆ美が話しはじめる。
「あ、そうそうメールの掲示板見たけど、なにあれ、すごく気持ち悪いんだけど」
「でしょ、でしょ。中身もそうだけど、明らかに下手な文章なのにそれを周りが
無理に褒めてるのがまたキモイんだよぅ」
「女の看護【士】が正しいって真顔で言ってるのもいるし、キモイ上に頭も
不自由なのかと(笑)物乞いばかりしてるのもうっとおしいし、ちょっとは
自分で書けよ〜。で、どうする? こいつら、Dバズーカーお見舞いする?」
「ロジャー。『懿「ォ前懿「ォ、キ懿「ォ懿「ォ懿「ォ』で送信、っと」
「これにて一件コンプリート!」
「明日、メガロポリスは日本晴れ!」
fin
767 :
あゆ美&美香:2007/02/25(日) 00:11:20 ID:oL0RzTtT
お前ら、キモすぎ
>>763-767 あのさぁキミ。一生懸命リアルに書こうと頑張ってネタ拾ってきて書いたのは分かるんだけど…
スレの主旨すら理解できないくらい頭のかわいそうな厨房なんだろうけど…
場違いって言葉の意味を辞書で調べてから、キモけりゃさっさとブラウザ閉じろこのタコ。
769 :
名無しさん@秘密の花園:2007/02/25(日) 08:00:49 ID:JMXEKzqf
>物乞いばかりしてるのもうっとおしいし、ちょっとは自分で書けよ〜。
これは同意
もりあがってまいりました
読み手あっての書き手ですから。
みなさん演劇板から来た基地外のお嬢さんのことは無視してあげましょうね。
773 :
名無しさん@秘密の花園:2007/02/26(月) 00:59:06 ID:TB4B3bk8
私はこの二人もこのスレも好きだから、本来の流れを取り戻してほしい気持ちでいっぱいです。
↑禿同。
776 :
名無しさん@秘密の花園:2007/02/26(月) 13:58:44 ID:U2/XyfH5
今、刑事黄桃でスポーツ新聞のエロ誌面レベルの話を書いてます。
しばしお待ちを。
>>776 はい、待ってます!
私もまた何か書きます!
779 :
名無しさん@秘密の花園:2007/02/27(火) 19:04:39 ID:wboMXLQF
昔、さまぁ〜ずの番組(指名手配)であゆ美チャソと美香チャソの恥ずかしい写真てのがあったんだけど、その写真見た人いる?どんな写真だった? スレチスマソ
まあいろいろありますが、のんびりいきましょう!!(・∀・)
>>779 二年くらい前の番組だよね?
二人の部屋の写真も公開されたらしいけど、一部の地域しか放送されなかったから見た人は少ないかも。
自分もすっごく見たかったよ。
二人とも携帯?
指名手配ならようつべでみれるよ
自分は携帯なんで、ネットカフェ行った時見てみるよ、ありがd
784 :
名無しさん@秘密の花園:2007/02/28(水) 22:11:23 ID:XyCaRdQQ
次の作品が完成しました
適切と思えるタイミングで投下しますので、楽しみにお待ちください
また書いて頂けるのが嬉しいです。
お待ちしています。
787 :
名無しさん@秘密の花園:2007/03/01(木) 10:32:07 ID:6ctbIFW4
さっさと投下しろよ
待ってはいるけど、急かすのはイクナイ
同意。
のんびりいきましょうよ!
790 :
名無しさん@秘密の花園:2007/03/01(木) 15:51:08 ID:npeatXgE
昼ドラであゆ美ちゃんのキスシーン・・・
ついに来たか・・・・
まだぁ?
ん?なんかあった!?
>>784は黄桃の作家さんじゃないですよね?
句読点付いてないし…
誰だろ?
795 :
名無しさん@秘密の花園:2007/03/04(日) 01:10:20 ID:2yn17pyJ
早くしろ
終わったな
そんなせっかちな。まだっしょ。
せっかくいいスレだったのに、雲行きが怪しい…。
なんでよ!
それがいいんだよ
知ったかぶりを厳しく突っ込んで
美香「あ、ああぅえェ」
と困らせて赤っ恥かかせてやりたい
友達A「なに美香ぁ〜知ったかぁ?」
美香「うぇぁ・・いやだから・・」
友達B「も〜正直に知らないって言えばいいのにね〜」
友達C「ね〜ギャハハ」
美香「あぅおぴぃ(かぁ〜真っ赤)」
友達ABC「じゃまた明日ね〜知ったか美香ちん♪ノシ」キャハハハ
美香「・・・」
俺「じゃ私も」
美香「待ちなスカタン!!」
俺「ひっ・・」
美香「うりゃぁッ!!」
ドギャアアアアンン
んー
もうスレチネタは勘弁して
802 :
名無しさん@秘密の花園:2007/03/05(月) 00:38:05 ID:EVIizEtf
キモいスレ
久々来たら荒れてる…。
私は他スレの住人なんだけど、SSが絶えたらイラスト投下したり2人が似た雰囲気の画像貼ったりしたらどう?と提案。
来ないね
>>803 そうだね。
今は携帯だから無理だけど、パソに戻れたらやってみます。
一時的に今、SS途絶えてるだけだと思いますよ。
先月16日以降、急に流れが変わったから。
諦めたらそこで試合終了ですよ
荒れるのなんてめずらしくないんだし。気にしすぎ
諦めてないですよ。
OLの続き今書いてますから。
読んで下さる方がいる限りは投下する予定です。
他の作家さんがどうしたのか、ちょっと気になる所ですが…。
>>808 様
OL編、好きです。
ゆっくりとお待ちしております。
810 :
名無しさん@秘密の花園:2007/03/05(月) 19:02:05 ID:xrr5mbej
よし来い
811 :
名無しさん@秘密の花園:2007/03/06(火) 23:54:31 ID:5zcGgZ2O
キモヲタのみなさん、こんばんは!
携帯から失礼します
最近デカレンにハマッたので、DVD借りてきて観ようと思ってます。
17話のツインカムエンジェルの話の他に、みなさんが『この話のこの時の2人(ジャスミンとウメコ)がイイ!!』っていうポイントがあったら教えてください
重点的に観ようと思うんで
あと、新たな萌えポイントあったらまた書き込みしますね
5、12、17、24、31、39、46がウメコメイン
39話もジャスウメ
DVDは10?
21話〜23話はジャスミンとサキュバス
DVDは6?
814 :
名無しさん@秘密の花園:2007/03/07(水) 20:11:48 ID:IQeVd9Wp
菊地美香のマンコは俺の鼻糞と同じ香り
OLあゆ美視点で投下します。
『あの子の記憶』
…幼稚園の職員室。
…滴り落ちる鮮血。
私はたまに、この夢にうなされる。
彼女の部屋に泊まった、その夜もそうだった。
うなされ、目を覚ました私を心配した彼女は、
スタンドの薄明りを点し、私の髪を撫でる。
「悪い夢でも見た?」
「…うん…ちょっと…」
暫くの沈黙の後、私は思い出した様に口を開いた。
「美香ちゃん、この傷跡、どうしたの…?」
私はそう言いながら、彼女の左の二の腕の小さな傷跡を指でなぞった。
スタンドの明りに照らし出された白い腕に、少しだけ残る傷跡…。
前から気になっていたけれど、聞くのが何となく恐い様な気がして、ずっと聞きそびれていた。
それが何故だか、よく分からないけど…。
「あぁ、これ?…これは……」
いつも明るくお喋りな彼女が、珍しく言い渋っている様子。
「あ…いいよ、言いたくないなら…」
「言いたくないなんて…言ってないでしょ?」
彼女は可愛いエクボを見せて笑った。
静かな口調で、彼女は語り始めた。
「幼稚園の時ね…私やんちゃで、男の子と喧嘩した時、怪我したんだ…」
「男の子と?」
「うん、私、その頃はチビのくせに男勝りで…、髪の毛も短くて、本当に男の子みたいだったんだ…」
「美香ちゃん、どこの幼稚園だったの?」
「私の家、転勤族だったから、その時は確か……」
彼女の口から出た次の言葉に驚いた。
「それ、私と同じ幼稚園だよ!」
「あ、そうだった?」
彼女は私より一つ年下だから、私が年長。彼女が年中だったという事になる。
約一年間、同じ幼稚園に通っていたなんて、凄い偶然…。
驚く私に対して、彼女は別段驚きもせず、冷静に言葉を続けた。
「私、その幼稚園で、好きな子がいたんだ…。髪が長くて可愛い女の子。…でも喘息持ちで、あまり外で遊べないって言ってたな…確か…」
「え…?」
「一つ年上の『あゆ美ちゃん』っていう女の子…」
彼女はそう言って、真っすぐに私の目を見つめた。
「嘘…。じゃあ、その傷…あの時の…!?」
私は彼女の手を握って、二十年程前の遠い記憶を溯った。
名前はよく覚えていないけど、一つ年下の、当時はてっきり男の子だと思っていた『あの子』の事を…。
ショートヘアで丸顔で、私とは対照的で活発な子だった。
小児喘息の為、あまり外で皆と一緒に遊べなかった私は、その間、職員室の隅で本を読んだりして過ごしていた。
いつもは先生がついていてくれるのだけど、その時はたまたま一人だった。
そんな私を、しつこくいじめる男の子が一人だけいた。
同じ組の体格の良い『まさる君』という男の子。
いつもの様に先生がいないのを見計らって、まさる君は私の所にやってきて、読んでいた本を取り上げた。
「お前、病気だったら幼稚園くるな!!」
「やめてよ!」
そのやりとりを聞き付けたのか、あの子は止めに入ってくれた。
「女の子をいじめちゃダメだよ!!」
「なんだ、このチビ!!」
ドンと押されたあの子は、倒れた拍子に、机の横から突き出した釘で、
腕に傷を負ってしまったのを覚えている。
血がいっぱい流れて、床にポタポタと落ちる…
あの子は腕を押さえながら、必死に痛みを堪えていた。
すぐに駆け付けた先生が、病院に連れて行ったっきり…
あの子は暫く幼稚園を休んでいたんだけれど、
そのまま急な転勤で、引っ越してしまい、二度と登園する事はなかった。
記憶の片隅に眠っていた、幼い日のつらい思い出が蘇る。
…滴り落ちる鮮血。
たまに見る、あの夢の中の、あの子が…
美香ちゃんだったなんて…。
「美香ちゃん、知ってたの?…どうして黙ってたの?」
「何となく、言えなかった…。あゆ美ちゃんにつらい事思い出させたくなかったから……な〜んてね!」
彼女は冗談っぽく舌を出して見せた。
それは照れ隠しの様でもあり、私を気遣っての事だとすぐに分かったのだけれど。
「私、入社してあゆ美ちゃんを見た時、もしかしたら…って思った。…あゆ美ちゃんが病気の事話してくれた時、やっぱり間違いないって…」
「ごめん、私は気付かなくて…」
「この傷見るたびに、あゆ美ちゃんの事想い出して、ちょっと嬉しかったよ。だって『初恋の想い出』なんだもん…」
彼女は私にキスして微笑んだ。
私は彼女の腕の傷跡に唇をあてて、そっと舌を這わせた。
その傷が愛おしくてたまらなかった。
幼い頃、あの子が私にかけてくれた言葉、
ひとつひとつを想い出す。
病気に負けちゃだめだよ
一緒にあそぼう
そんな悲しい顔しないで
笑ってごらん
守ってあげるよ
あゆ美ちゃん
さり気なく、健気に、私を守ってくれていた小さな手は、今私が握っている手だった。
幾筋もの涙が、私の頬を伝い落ちていく…
遠い遠い、みえない糸を手繰り寄せ合って、
私たちは今、ここに、こうしているんだ、きっと…。
私は、彼女の傷跡を慈しむように愛撫した後、もう一度、その小さな身体の上に、ゆっくり折り重なった。
柔らかな素肌が吸い付き合って、熱い吐息と胸の鼓動がひとつになる。
唇を重ねて、彼女の舌をそっと誘い出し、絡ませ合う。
少ししょっぱい、涙の味のする口付けだった…。
「…ごめんね」
「なに謝ってるの…?」
「…ありがとう」
「なに?分かんないよ?」「あの日、美香ちゃんに言えなかった言葉…言わせて…」
私の為に傷を負ってしまった『あの子』に、言いたくて、ずっと言えずにいた言葉…。
もう一度、想いを込めて、伝えよう。
…ごめんね
…ありがとう
そして
…だいすき
END
全米が泣いた
血が出てくるのに綺麗にまとまっててすごいわ
新作を待ってましたよ!
これからもどんどん投下願います。
GJです!!
惚れました(*´Д`)
最近平井堅の『君の好きなとこ』がジャスウメソングに聞こえて仕方ない(*´Д`*)
825 :
名無しさん@秘密の花園:2007/03/09(金) 13:41:04 ID:3WiAAB/9
『結婚式へ行こう!』が終わってしまった…。
続きをやってほしい!と思うんダケド('-'*)
OL書いた者です。
ご感想ありがとうございます。
今回エロ無しだったので、次回はもっと過激な性描写にも挑戦してみたいです。
今まで他の作者様の作品を読みながら、時々励まされながら書いてきたのですが、今のこの状況はやっぱり少し寂しいです。
また気が向きましたら作品投下お願いします。
お待ちしています。
韓国カルト、日本で2千人 若者勧誘、教祖が性的暴行
首都圏や関西で、大学生ら20代の若者が、韓国人男性=海外逃亡中=の教祖に絶対服従を誓う新興宗教集団(カルト)に引き込まれ、
マンションの一室で共同生活を送ったり、信者同士の合同結婚式に参加させられたりしていることがわかった。
集団には、約2000人が登録されているとみられ、少しずつ勢力を拡大している。教祖の女性信者に対する性的暴行も常態化しており、
これまでに100人を超す学生らが被害に遭ったとされる。脱会支援を進める日本基督教団や弁護士らには、
「子どもを取り返したい」という親らの相談が200件以上、寄せられている。
ttp://www.asahi.com/national/update/0727/OSK200607270231.html
828 :
名無しさん@秘密の花園:2007/03/09(金) 21:17:29 ID:ZMkfPWdv
OLとか看護士編って菊地美香と木下あゆ美の二人じゃなくても書ける話じゃん
ここってジャスウメのみ?
ウメジャス派なんだけど…。
ウメコ受けキボン
831 :
名無しさん@秘密の花園:2007/03/10(土) 02:25:09 ID:E+CG5Xad
↑
ワンクリック詐欺サイト
(クリックすると「登録料」85万円の支払いに同意したことに)
>>825 スレ違いだけど禿同。
真琴はあおいと亮介どっちも大好きって言ってたけど、
どう見てもあおいの方が好きだろっ!ってオモタ
だから3人で暮らす結末に大満足だ。
あのドラマは真琴×あおいでガチ
834 :
名無しさん@秘密の花園:2007/03/10(土) 06:02:16 ID:XucgpxYJ
ドエロきぼんぬ
>>823 あんなしょーもないの見てマンズリしてるの?
相当乾いた性生活してるね。ブサ子ちゃんね。
こうしてみるとけっこう人いるみたいですね。
誰が書いてみては?
↓
誰か書いてみては?
>828さん
美香@看護師書いてる者です。
まぁ、確かにこの二人じゃなくても成立しますね。
今後は投稿を控えます。
>>828へ質問
この二人でなければいけない話ってどんなの?
この二人だからいいんじゃないの?
843 :
名無しさん@秘密の花園:2007/03/10(土) 14:42:52 ID:UXFE92o0
838さん
OL編のファンです。余計な声に惑わされずに続けておながいします!
>>843さん
838さんは、美香@看護師の作者さんですよ。
OL書いてるのは私です。
今まで、ツインカムやリアルあゆ美美香でもいくつか書いた事はあるのですが、今後、どういうのを書いていったらいいのか模索中です。
>>838様
看護士 話、自分は好きですが。気長に、気が変わられてまた投下されるのをお待ちしております。
ツインカムネタ書ける人ってなかなか居ないんですよね‥
二人の出演作品やプライベートでも共通点が無いので、一番書きやすいのはオリジナルという事になるわけですが。
ツインカム書ける方いませんか?
848 :
名無しさん@秘密の花園:2007/03/11(日) 13:11:19 ID:XKx98lqk
自分で書けよ
自分も書くので、他にも書ける人は居ませんか?
という意味です。
いちいちつっかかる848のような変なのがのが住み着いているので、相手にしないようにお願いします。
いや、事実だろ。
いつまでも書いてくれる人がいると思ったら大間違い。
その人が飽きた次点でこのスレは終了
マジデカインタビューでのエピソード
美香「あゆみちゃんとはプライベートでも仲いいんですよオ!」
あゆ美「え・・?・・わたしの事・・?」
美香「ちがうちがう〜!!(別府)あゆみちゃんの事だよオ!!」
あゆ美「あ・・はは・・そうだよね・・」
美香「・・・あはは・・・はぁ・・・・(汗)」
スミマセンちょっと思い出したので・・。
実生活で美香ちゃんと別府あゆみちゃんぐらいの付き合いがあれば、SSネタにもなるんですがね・・・
854 :
名無しさん@秘密の花園:2007/03/13(火) 22:03:50 ID:CdEgSJiE
共演者とやりまくってんのかなwww
取りあえずsage
856 :
名無しさん@秘密の花園:2007/03/14(水) 00:02:02 ID:15TrJkz5
雌喰いの美香といえば
埼玉三郷で知らないものはいなかったほど、札つきのレズ不良だった
雌喰いのあゆ美といえば
愛知知多で知らないものはいなかったほど、札つきのデニーズ店員だった
札付きのデニーズ店員
(・∀・)ワロタww
【只今書き手さん募集中】
なぜかジャスウメのラブシーンで、ホットパンツ下ろす描写に萌えw
確かに制服のスカートの下は黒のホットパンツなんだよね。
そこをちゃんと作品の中に反映させるとは細かい。
黄桃(ツインカム)の職人様。
特撮@百合の頃からファンでずっと読んでましたよ。
ジャスミンがウメコに優しくする所とか、エッチで切ない描写が大好きでした。
ずっとお待ちしていますが、もう書いて頂けないでしょうか?
>>859 そうそう。あの描写いいよねw
スカイシアターのとき豪快にホットパンツ丸だししてたの萌えたので余計に。
本当はスカートの中がホットパンツってのは変だけど
デカは警察の制服って設定なので、なぜか許せるんだよねw
作者の方はそういう所までよく見てますね。
また、ホットパンツ絡みの描写願いますw
過疎?
作家さんがもういなくなった・・・?
もう終わりでいいんじゃね
こちらは今まで通り月1〜2回のペースなら書けると思いますが。
スレチな内容でなければ、思い付きネタ、短編など気軽に投下されては?
ここ見てる奴はみんな携帯なのか?
>>867の画像は革命的だぞ
これは…なんの画像?
画像URL直だと403 Forbbiden で誰も見れてないんだろ
貼る前に確認してくださいよ
相手が誰か分からない
874 :
名無しさん@秘密の花園:2007/03/21(水) 00:44:15 ID:DstGjMSH
美香ちゃんは暫くはレミゼのみ?
今後二人が共演する話とか無いのかな?
レミゼが始まると他の仕事は難しいのかな?
あゆ美ちゃんとの共演は見たいよね。
「結婚式へ行こう!」のゲストに期待したけどね…
まぁ、舞台は他の仕事より拘束される時間、期間が長いって言うからね・・・。
ところであゆ美ちゃんは美香ちゃん出る日のレミ見に来るかな?
牧野と小清水は来そうだけどあゆ美は…
共演と言えば、怨み屋は続編の可能性が高いので、ゲストの依頼人か工作員あたりに美香ちゃんを…
ドラマスレやBBSでそういうリクエストがあったのを思い出しながら、怨み屋ネタを今考えています。
美香がいちいち怨み屋に依頼しにくるなんて考えたくない
美香は自分で始末つけちゃうタイプ
怨み屋最大のライバルやってほしい
>>879 禁断のジャスミンvs怨み屋なんていかがでしょうw
それ読んでみたい!
>>881 この二人のハードなエッチ見たいw
でも美香ちゃん絡ませなくてもいいのかな?
>>881 秀同
ジャスミン×ウメコ×怨み屋のウメコ争奪戦みたいなものも読みたいw
怨み屋のあゆ美ちゃんもウメコの明るさに引かれると思うんだよなぁ…
美香本人は最近、別府あゆみを食おうとしているらしいね
いやもう食っているかもしれない
>>884 そこにさらに真琴も加えたら…
何の話かわけ分からなくなりそうだw
真琴まで加えるとホントに訳分かんないのでw
ジャスミン×ウメコ×怨み屋三人を絡ませる短編とか書いてみたいです。
お時間下さい。
>>887 真琴まで絡ませるのは無理でしたねw
真琴はウメコとジャスミンの取り合いをしたら面白いかも。
似た者同士でコミカルなケンカになりそうw
怨み屋のSSは過去にいくつかあったけど、濃厚なラブシーンはなかった様な気がするな‥そういえば。
今日ビデオでデカレン観た(・∀・)
際立った絡みは無くても後ろでイチャつくジャスウメはもはや神w
ツインカムエンジェルは永久保存版ですなw
エッチなの読みたい…
ウメコ、怨み屋、ジャスミンで今書いています。
ラブシーンも入れますので暫くお待ちください。
がんばってね
>>892 楽しみにしてます
頑張ってください!!
ジャスミンとウメコでどんな妄想したか一人ずつ暴露してこうよ
パラレル設定で、ウメコを幼少の頃から育てて自分の恋人にしちゃう光源氏なジャスミン
嫉妬ジャスミンがウメコを襲う
すみません…ジャスミン→ウメコが好きなもんで
小さい頃のジャスミンを体を張って守るウメコ
ジャスミン×怨み屋×ウメコで一本書きましたが、書き進めるうちにジャスミンと怨み屋のラブシーンがメインになってしまいました。
苦手な方はスルーでお願いします。
携帯から書くには長い為、時間を見ながら数回に分けて書き込んでいきます。
よろしくお願いします。
【怨み屋視点】
暮れゆく雑踏の中。
すれ違いざまに私は、一人の女性に目を奪われ立ち止まる。
ダークブラウンのロングへアに切れ長の瞳。
薄い唇にシャープな輪郭。
髪の色や服装は幾分か違うが、背格好まで私にそっくりな女性。
友達と思われるもう一人の女性は、ポニーテールで小柄な、女性というよりもまだ『女の子』と言った可愛らしい雰囲気だった。
二人は仲良さげにお喋りしながら、お互いを「ジャスミン」と「ウメコ」と呼び合っているのが僅かに聞き取れる。
ニックネームだろうか?
後を追うような形で、距離を置きながら歩いた。
あくまでもさり気なく。
「ねぇ、今日ジャスミンの部屋に泊まっていいでしょう〜?」
「しょうがないな〜、ようござんすよ!」
何だか変な言い回しでジャスミンは答えている。
少し細い路地に入った所で、二人はワンルームマンションと思われるビルのエレベーターの前で楽しそうに雑談しながら待っていた。
私はジャスミンの部屋の階数を確かめると、足早に階段を駆け上がり、二人の入っていく部屋を確認した。
「あれ?」
ドアを閉めようとしたジャスミンと一瞬目が合い、私はすぐに目を逸らしてその場を立ち去った。
彼女は驚いていたと思う。無理もない…自分そっくりな女が、突然目の前に表れたんだから…。
仕事でもないのに尾行なんて…らしくないな。
自分に似ているから、何だっていうんだろう…。
情報屋に依頼すれば、彼女の本名や経歴なんてすぐに分かるけれど、止めておこう。
ふうっ、と大きく溜息をつくと、私はまた都会の喧騒の中に呑み込まれて行った。
それから暫く仕事の依頼が続き、慌ただしい日々が続いた。
「おい怨み屋…いくらなんでも仕事入れ過ぎじゃないか?…体壊すぞ」
情報屋が呆れ顔で忠告するぐらいだから、その時の私は自分で気が付かない程、根詰めていたんだと思う。
「大丈夫、こう見えても私タフだから」
「言われなくても分かってるよ…」
唇の端に笑みを浮かべ、くわえ煙草で目を合わさずに情報屋は話す。
そんな彼を、普段私はからかったりするのだが、最近そんな余裕も無かった。
「ご忠告ありがとう。それじゃ…」
私は彼に少しだけ微笑みかけて『ホキマ研究所』を後にした。
取り合えず今日は一仕事片付けた。
ホッとすると同時に、言い様のない喪失感に襲われる。
最近どうかしてるな…私。忙しい方が性に合ってるし、気も紛れる。
でも私の心の隙間は、いつまでたっても満たされない…
あの日の少女のまま、あの場所から一歩も動けずにいる。
気が付くと私は、彼女のマンションの前に居た。
部屋の明かりが点いている。
私が彼女に引かれたのは、私に似ているから…だけじゃない。
私と同じ目をしていたから…
涼しげな瞳の奥に秘められた何かを、自分に重ね合わせていたのかも知れない。
私は柄にもなく緊張しながら、彼女の部屋のインターホンを押した。
突然、ガチャッ!とドアが開き、中から現れたのは意外にもウメコだった。
「あの、私…」
「ジャスミン、お帰り〜!自分の部屋なんだからさっさと入りなさいよ、もう〜〜」
ウメコは赤い顔をして、随分と酔っている様子だった。
私をジャスミンだと思っているらしく、部屋の中に引っ張り込む。
「あの、私は…」
「ジャスミンが遅いから先に飲んでたよ一人で。おかげで酔っ払っちゃったよ〜〜」
手を引っ張られテーブルに着いた私は、ウメコと一緒にビールを飲み始める。
「あれ?ジャスミン、黒髪にしたの?…それに、そんな服持ってたっけ?」
ウメコは目をパチパチさせて私をじーっと見た。
「…それに、お化粧濃くない?」
私はジャスミンに成り済まして、ちょっとウメコをからかってみようと思った。ほんの悪戯心からだった。
「あ〜これは…ちょっとイメチェンしてみたんだけど…どうかな?」
「うん、似合うよ、凄く…それに大人っぽくなったよ!」
「そう?」
ウメコは酔っているせいか全く気付かない。
トロンとした目で私に寄り添ってくる。
こんな可愛い子に甘えられるのも悪くないかな?
なんて思っていると、いきなり唇に吸い付かれて、さすがに怯んでしまった。
「ちょっと待って…」
「いいじゃな〜い、一人で寂しかったんだから〜」
ウメコは有無を言わせぬ勢いで、私の唇を塞いで舌を絡ませてくる。
この二人って、こういう関係だったの?
今更抵抗できる雰囲気でもなく、私はウメコに任せる事にした。
彼女の可愛い舌が器用に動き回り、歯の一本一本までも舐め尽くす。
くすぐったい心地良い感触に私は包まれる。
「ジャスミン大好き…愛してる…」
時々唇を離し、ストレートに表現する彼女の、ジャスミンに対する愛情が胸に伝わる。
私は誰かに、こんなに愛してるって言われた事があっただろうか?
ウメコにこんなに愛されてるジャスミンが羨ましくなる。
もう少しジャスミンのふりをしていよう…
そう思った時。
玄関の方から本物のジャスミンの声がした。
「ただいま〜!ウメコいるの?……ごめんね…遅くなっ…て」
「……あっ……!!」
ジャスミンとウメコと私と…鉢合わせた瞬間だった。
ウメコは私からとっさに離れ、一気に酔いが醒めたのかおろおろと私とジャスミンを交互に見比べて、やっと状況が把握できた様子だった。
「あなた誰なの!?…ジャスミンごめんなさい…私、てっきり…」
「だって、この子が勝手に勘違いしたのよ…、あなたと…」
私はジャスミンを見つめて冷淡に言い放った。
仕方ないけど、本当の事だ。
ウメコは立ち上がり、
「私、用事思い出したから…帰るね…!」
泣きそうな顔で、ウメコは部屋から逃げるように出て行った。
「……ウメコ…!」
出て行くウメコを目で追った後、ジャスミンは私に向き直った。
「あなた…あの時の?」
尾行した時、部屋の前で一瞬だけ目が合ったのを彼女は覚えていた様だ。
「あなた誰なの?…なんのつもり?」
訝しげに私を見ながら、彼女は鋭い視線を投げ掛ける。
「別に、何でもないわ…顔が似てたから…それだけよ」
私もややこしくなるのは面倒だし、すぐに彼女の部屋から出て行くつもりだった。
「それじゃ…」
「待って!」
ジャスミンに腕を掴まれて私は振り返った。
彼女は『S,P.D』とロゴの入った黄色と黒の制服に手袋をしている。
左胸には『POLICE』の文字。
(…刑事なの?)
それじゃ、ますます都合が悪い。
私は彼女の手を振り払ったが、また強く腕を掴まれた。
「離してよ!不法侵入で逮捕でもする気?」
「そうしたい所だけど…そうじゃないわ…」
彼女の鋭い視線が、ふっと軟らかになる。
「少し、お話ししませんか…?」
【ジャスミン視点】
私が彼女を引き留めたのは、然したる理由もなかった。
世界に自分と似ている人間が三人いるとしたら、間違いなくその一人だろうし、こうして出逢えたのも何かの縁だ。
彼女が何の目的で私に近付いたのか分からないけど、外見が似ている、という事よりも他に理由がある様な気がしてならなかった。
「ワインはお好きですか?」
『怨み屋』と名乗るその女性は、私より少し年上に見える為、つい敬語を使ってしまう。
「好きよ、頂こうかしら」
私はロゼワインをグラスに注いで、彼女と飲み始める。
「お口に合いますか?」
「ええ、美味しいわ…」
静かにワインを口に運ぶ彼女を暫し見つめる。
その透ける程白い肌が、少しだけ紅を差したように染まってゆく。
彼女のネイルアートが目に留まり、私はそっと手袋を外した。
「綺麗…、ちょっと見てもいいですか?」
私はネイルを見るふりをして、彼女の右手を取った。
伏し目がちに彼女の手を両手で包み込むようにして、いけないと思いながらも、私は自分の『能力』を使った。
次の瞬間――
背筋が凍り付く程の激しい戦慄を覚えた。
彼女が、今までどんな事をしてきたのか…
法の網を潜り抜けながら、この細い腕で人を殺めた事も…
耐え切れなくなって、額に汗が滲む。
その次に、彼女の過去のイメージがぼんやりと浮かび上がる。
森の中。
幼い少女。
青い蝶。
斧…。
残酷な惨劇が展開される…。
少女は叫ぶ。
『やめて!!』
「やめて!!」
少女と同時に、私も叫んでいた。
ハッとして我に帰った時、心配そうに彼女は私を覗き込んでいた。
「一体どうしたの…?」
「怨み屋さん、あなた…」
私の頬に涙が流れた。
顔の距離が近い。
そのまま、そっと顔を近付けて、彼女の唇に軽くキスした。
「ジャスミン…?」
私は彼女を抱き締めて暫く泣いた。
こんなに哀しい過去を背負ってあなたは生きてきたの?
凍り付いた心の奥を解きほぐしたいと思った。
私もエスパーゆえに辛い思いをしてきたからよく分かる。
それ以上に彼女は深い心の傷を負っている。
そして寂しさを抱えている。
彼女を抱いてあげたい…
切実にそう思った。
(…ジャスミン…わたしを…だいて…)
途切れ途切れに伝わってくる彼女の意思が読み取れた。
「…怨み屋さん…こっちへ…」
そう言って私は、彼女の手を引いてベッドへ導いた。
(ごめん…、ウメコ)
私は心の中でウメコに謝った。
まさかウメコ以外の人と、こんな形で身体を重ねるなんて考えられなかった。
(でも、彼女だけは…許して…お願い)
祈る様に目を閉じて、口付けた…。
舌先を触れ合わせる軽いキスは、濃厚なキスへと変わってゆく…。
彼女の舌が敏感に反応して絡み付く。
歯列をなぞって、上顎の裏を舌先でツーッ、と舐めると、「ふっ…」と彼女は甘い吐息を洩らした。
服を一枚一枚脱がせる。
首筋から舐め降りて、ふくよかな白い乳房を愛撫した。
身を屈めて、両手で膨らみを揉み上げながら、乳首を口に含んでころころと転がした。
彼女の腕が私の首の後ろに回され、ギュッと抱きすくめられる。
乳首の付け根を甘噛みしたまま、その先端を素早く舐めると、「あっ…」とかすかに声が上がる。
彼女の感度が伝わる。
もっと声が聞きたい…
聞かせてほしい…
私は自分の制服を脱いだ。ジャケット、アンダー、スカート、ホットパンツ…
順番に脱いで、生まれたままの姿になって重なり合った。
程良い肉付きに、細く長い手足。
吸い付く様な肌の質感。
自分で言うのも何だけど…すべてが似ている。
一瞬、自分で自分を抱いている様な錯覚に陥る。
私は彼女の足を開かせて、濡れた花弁を指で割り広げた。
ピンク色の内側から透明な蜜が溢れている。
私は口付けて、甘酸っぱいその蜜を味わった。
「おいし…」
そう囁いて今度は、半分程包皮に隠れたクリトリスを指先で剥き出しにした。
粘つき始めた蜜を指先ですくい取って、そこに塗り付けた。
「…んっ…ん…」
(…きもちいぃ…)
感じてるのが触れた指先から伝わる。
固く膨らんできたクリトリスを、舌先で引っ掛ける様にして、ゆっくりと舐め上げた。
舐め上げる度にピクピクと身体が震える。
「気持ちいい?」
「…んっ…、気持ちいい…」
分かってるけど聞いてみる。
彼女の声が聞きたかった。
クリトリスに吸い付いたまま、指を濡れた膣口へあてがって、そっと沈めていく…
膣壁を刺激すると、粘っこい蜜がどんどん溢れて指に絡み付く。
掻き回すと、くちゅくちゅ…と音がして、彼女は少し恥ずかしそうに「いや…」と首を振った。
嫌じゃないのは分かってる。
…もっと、して…って指先から伝わってるよ。
彼女のGスポットを探し当ててゆっくり擦ると、
キュン、と指が締め付けられて、とろとろ蜜が流れ出す。
秘肉がひくひくと収縮しながら指にまとわり付く。
はぁ…はぁ…と息遣いが荒くなる。
彼女は上体を起こして、私の手を握って強く引っ張った。
「ジャスミン…お願い…きて…」
切ない表情で哀願する彼女が愛おしくて抱き締めた。
きつくきつく抱き合って、貪り合う様にキスした。
キスしながら、固くなった乳首を擦り合わせて、ゆっくり動くと…、我慢出来ずに私も声を上げていた。
「怨み屋さん、…いい?」「……いいわよ…」
言葉と視線を交わした後、私達は、固く膨らんだクリトリスをくっ付けて、
両手を固く握ったまま動き合った…。
硬い所も、軟らかい所も、一つ一つが吸い付き合って、動かす度に濡れて粘ついた音を響かせる。
白濁した愛液が、熱く熱く泡立って…
激しく心地良い掻痒感が沸き上がる。
彼女の寂しさ…孤独…
私に対する親しみ…
優しい気持ち…
愛しい感情…
伝わるものすべてを受け止めて、目を閉じた。
もういいよ…
楽になろう…
貴女も私も、同じ目をした少女だった…。
随分苦しんだけど、…もう…いいよね?
もう一度、強く手を引き寄せ合った。
「いこう……、一緒に…」
彼女も頷いて、目を閉じた。
そのまま私達は、頭の中が真っ白になって、快感に支配された…。
二人がエクスタシーに達した瞬間だった。
【怨み屋視点】
ジャスミンは私を抱き締めて、頭を撫でてくれた。
優しく、小さな子にそうする様に。
そして、やっと聞き取れる程の声で、私の名前を呼んだ。
『怨み屋さん』ではなく、私の本当の名前を…。
私は驚いて彼女を見た。
「あなた…人の心が、読めるの…?」
彼女は静かに頷いた。
そうか…それで分かった。
私の事を全部知り尽くしている様に抱いてくれたのも…
私の為に泣いてくれたのも…。
(ありがとう…)
私はジャスミンに、精一杯の想いを込めて、最後のキスをした。
もう逢う事もないだろう。…でも、それでいい…。
長い長いキスを解いて、そっと唇を離すと、
名残を惜しむかの様に、ツーッと唾液の糸を引かせながら、二人の唇は離れて行った……。
「ジャスミン、あなた幸せね…。あんなに愛してくれる人がいて…」
「ウメコの事?」
「えぇ…、彼女の事大切に…。いつまでも仲良くね」
ジャスミンはニッコリ笑って、
「もちろん!!」
と答えた。
また一人、夜の街を歩き始める。
不思議と寂しさは無く、胸の奥が暖かい。
そのぬくもりが…
長い間凍て付いていた私の心を、少しだけ溶かしてくれた様な気がしていた。
END
以上です。
長くなりすみません。
>>914 お疲れさまでした。
しかも、携帯で書かれてたとは!
ジャスミンも怨み屋も悲しい過去があって
その二人の出会いを印象的なものにできるとは…
この先、このスレにみなさん戻ってきて
また盛り上がればいいですね。
今後はウメコと真琴あたりで、底抜けに明るい作品でw
怨み屋ジャスミンならエロパロでやればよろし
スレ違いもいいとこだ
917 :
名無しさん@秘密の花園:2007/03/29(木) 15:48:32 ID:aPND6kt+
Gj!! 面白かった!
とりあえず次スレ立ったらまだ書くつもりでいますが、今回のSSやオリジナルネタもスレ違いとの声があり、どんなのを書いていったらいいのか迷ってます。
ご意見ありますか?
919 :
名無しさん@秘密の花園:2007/03/29(木) 19:50:39 ID:75LyTVzu
好きにやるよろし
木下菊地ならなんでもおけ
ただダブル木下は他でやってほしい
美香@看護師の作者です。
土曜の夜あたりに前に書いた物の続きを投下したいと思います。
よろしいですかね?
>>921さん
看護師の話好きです。
お待ちしていますよ!!
こちらも出来るだけ基本に忠実な話を書くように気を付けます。
ただ、OLなどのオリジナルに関してはこのスレの趣旨から外れているとは思えないので、また書きたいと思っています。
ご意見ありがとうございました。
923 :
名無しさん@秘密の花園:2007/03/30(金) 00:26:11 ID:kChXz8+N
ドエロきぼんぬ
>>921 続き読みたい(・∀・)
お願いします!
>>921ですが、書いてる途中で今までの記録が全て消えてしまいましたorz
今記憶を探りながら、再度書いてます。今晩中には投下しますm(__)m
パソコンで書く場合、普通下書きとかはしないのかな?
リクエストがあったので、ウメコと真琴でショート書きます。
ウメコと真琴は幼なじみ。時々お互いの部屋に泊り合ったりする親友だ。
今日は休日を利用して、渋谷でショッピングした後、人気のカレー専門店で昼食‥‥の予定だったのだが、生憎、朝からどしゃぶりの激しい雨。
「つまんないよ〜」
窓際で膨れっ面のウメコが外を眺めている。
「しょうがないよ、この雨じゃ」
なだめるように真琴が言う。
雨が止むのを待ちながら時計を見ると、正午に差し掛かろうとしている。
「ねえ真琴、お腹空いた。カレー食べたいよ〜!」
もうウメコのお昼はカレー以外に考えられなくなっていた。
「う〜〜ん、じゃ、作りますか?カレー」
「うん!!」
二人はにっこり笑って頷くと、マイエプロンを着けながらキッチンに立った。
ウメコが野菜の皮をむいて、真琴が切る。
お世辞にも慣れた手つき‥とは言えないけれど、そこは気心の知れた二人の事。共同作業はお手のものである。
アクをすくって隠し味のコンソメを入れて、暫く煮込むと、野菜のやわらかくなったいい匂いが漂い始める。
「そろそろかな〜♪」
鼻歌を歌いながら、真琴が辛口のカレールウを鍋に割り入れようとした時。
「ちょっと、ストップ!!」
慌ててウメコがそれを止める。
「辛口ヤダ!やっぱこっちでしょ!?」
と、甘口のルウを取出し、入れようとする。
「ダメ〜!カレーはやっぱり辛口なの!!」
「違うよ!甘口だよ!!」「辛口!!」
ムキになって暫く言い合いになった二人は、急に可笑しくなって、同時に吹き出した。
「じゃ、こうしよ‥ウメコ」
真琴は、辛口と甘口のルウを丁度半分ずつ鍋の中に入れた。
「これで、中辛‥って事でOK!?」
「うん、OK!!」
ウメコはちょっと爪先立ちになって、真琴のほっぺたにチュッ、とキスした。
これが二人の仲直りの合図。
似た者同士、いつもこの調子。
でも、それが楽しい。
どんな人気店のカレーより、二人で作ったカレーが、やっぱり一番おいしかった。
おわり
以上です。
真琴ネタは好き嫌いが分かれると思うので、嫌いな方にはすみません。
933 :
名無しさん@秘密の花園:2007/04/03(火) 19:01:47 ID:vix2OQNm
ほのぼのでイイw GJ!
934 :
名無しさん@秘密の花園:2007/04/04(水) 14:58:19 ID:HYcAAc/b
スレ違でスマソ。デカでサキュバスとあゆ美チャソの学生時代(?)の回ってそれぞれ何話?
>>934 ジャスミンのセーラー服姿が出てくるのは8話
サキュバスは21〜23話
>>926 結局・・投下してもらえないの?
936 :
名無しさん@秘密の花園:2007/04/04(水) 15:58:33 ID:HYcAAc/b
937 :
名無しさん@秘密の花園:2007/04/07(土) 02:06:11 ID:LKVeNn/E
過疎った
938 :
名無しさん@秘密の花園:2007/04/07(土) 06:21:00 ID:ydtxNTmT
あ、見てる人いたんだ!
新スレどうする?
前スレも950くらいで規制がかかったんだよね?
今度はどうなんだろ?
取りあえず自分は次スレ立ててほしいけど‥
とりあえず、基本に帰ってジャスウメ書いてください
誰が書く?俺はやだ
ジャスウメ書く時何が難しいかと言えば、
ジャスミンの「独特の言い回し」を小説に取り入れる事だと思う。
944 :
名無しさん@秘密の花園:2007/04/08(日) 00:37:54 ID:e8QVYKiI
この際、仕切り直しで新スレで展開した方がいいのでは?
そんなこと言ってるヒマあったらさっさと独立して実家を出ろ。
いつまで親と同居してるのだ。
自分はスレ立て無理‥
誰かおねがい(・人・)
じゃっじめんと
以前のように書き手が2、3人居れば、バランスも取れてスムーズに流れると思うんだけど…
もう戻ってきてくれないのかな?
飽きたんだろうな
新スレいる?いらない?
いる!!
>>951 賛成。自分も欲しい
ここなくなったら生きていく糧がなくなる…
>>952 スレ立て出来る?
自分パソコン無いし、さっぱりやり方わかりません
(・・;)
ここはまだ使える?
>>955 まだ使えるけど、新作投下なら次スレにしたほうがいいよ。
規制を心配して早めに次スレ立ててもらったけど、まだ大丈夫そうだね。
とりあえずここから使いましょうか?
>>956 あ、失礼しました。
それじゃ、SSは新スレという事で…
ここは落とさないで残しといてほしい^^
動画サイトで見つけた百合シーンを
そのままジャスウメにして書いてみました。
セリフは結構そのまま引用したので、ちょっと
おかしい所もあります
かなりのシリアスなウメ←ジャスなんで、
ラブラブな2人じゃなきゃ嫌だ!
と言う人は見ないほうがいいと思います
「ん…」
ウメコがふと目を覚ますと、そこは見慣れないベットの上
そして、何故か手足を縛られ、身動きがとれない状態だった
(な、何これ…!!)
必死に手足を動かしてみるが、まったく解ける様子はない
しばらくして、トレイに食事を乗せ、部屋に入っきたのは―――
(ジャスミン…!?)
思いがけない親友の登場に、ただただ目を丸くするばかりの
ウメコだった
「良く寝れた?」
そう言ってジャスミンは、何もないかのように食事をウメコの傍に置き、
ベットの縁に腰かけ、ニコリと微笑んだ
(な…んで…?)
ウメコはそんなジャスミンを、ただ睨みつけることしかできなかった
その時、
トルルルル・・・・
ジャスミンのSPライセンスが鳴った
「もしもし」
『ジャスミンか?、休むなんてどうしたんだ?』
ボス!?私は起き上がり、助けを呼ぼうとしたけど、
ジャスミンに口を塞がれた
「すみません、風邪をひいてしまって…」
『そうか…ウメコも来てないんだが、何か知らないか?』
「いや、何も…」
『そうか…はやく治すようにな』
「では…」
プツッと電話が切れるとウメコは絶望的な気持ちになった
口を塞がれて、結局何もできなかった
(んーっ!!!!んーっ!!!)
ジャスミンはそんなウメコを見て、妖しい笑みを浮かべていた
それからどれくらいたったかわからない、
ただウメコはずっとベットに手足を拘束されたまま寝かされていた
「はい」
ジャスミンが、スプーンにのせたスクランブルエッグをウメコの口に近付けた
(ふんっ…)
ウメコはそんなジャスミンを避けるように、
ぷいっと横へ向く
すると、ジャスミンが静かな声で言った
「ねぇ…、私の嫌いなトコないの?」
「・・・・・」
ジャスミンの冷たい瞳に、ウメコは何も返事できなかった
「じゃあ、私がウメコの嫌いなとこ言うね」
無表情で、ジャスミンは淡々と話した
「…1番嫌いなところは、私を好きになってくれない所…」
ジャスミンの顔が、ゆっくりとウメコの顔の上に落ちてきた
(…なんで?)
ウメコはぎゅっと目を瞑ると、生温かい感触を唇に感じた
自分の身に起きていることがまだ信じられなかったが、
唇に感じる確かな熱に、ウメコの眼から涙がこぼれた
END
ある意味パクリ(パロディ?)なので、あえて新スレにかかず
こちらに投下させていただきました
もう投下しないので、石投げないでやってください;;
965 :
名無しさん@秘密の花園:2007/04/23(月) 22:33:39 ID:vLRIbtnN
Gj! てかコレあーr(ry
面白かった!GJ!
次は遠慮なく新スレへどうぞw
これもしかして「R-17」の?
>>965 >>966 凄いwみんなわかってるw
まちがいなく、そこからとってきました
この動画観てて、「これジャスウメだったら…」
という妄想から生まれた産物ですw
この映画(ドラマ?)全部観てみたい…
>>967 あゆ美ファンはあのドラマはチェックしてると思うよ。
現役高校生の時の出演作だからねw
こちらも明日、新スレに短編投下しますので、よかったら見てやって下さいm(__)m
久々のぞいてみたら…w
>>967 GJ!
あの回にあゆ美ちゃんも出演してたから、よけいに萌えた
あの役をあゆ美ちゃんがやってたら萌え死んでたなw
971 :
名無しさん@秘密の花園:2007/05/27(日) 17:37:10 ID:kzr0VN22
age
ageないでほしい
>>297-300を読み返してみた。
「結婚式へいこう」であゆ美ちゃんのキスシーンがホントにあったから、今更ながらいろいろ妄想してしまったよ…orz
美香ちゃんのレミゼでもキスシーンがあったらしい。
今年はこの二人の、仕事での初キス体験となったのか……
>>974 2人とも、女優として着実にステップアップしている証と
思ってみるw
デカの面々はよくお互いの舞台を見に行くぐらい仲がいいから、
あゆ美タンもレミゼを見に行ったりしないのかな?
>>975 あゆ美ちゃんがレミゼ見に行って、日記にでも書いてくれたら、このスレ的には嬉しいけどねw
もしかして書かれた作家さん?(違ったらスミマセン)
>>976 残念ながら書いた作家さんではないです・・・
前のインタビューで、美香タンがあゆ美タンと若いうちに
2人芝居でもやってみたいと言ってたけど、
実現しないかな・・・
実現したら絶対に見に行きますw
>>977 もしかしてツインカムの作家さんかな?と思ったもので…シツレイしました。
そのインタビューって初耳だけど、雑誌か何か?
よろしければ詳細を。
>>978 東映ヒーローMAXという雑誌の、VOL14(2005年夏号)に
あゆ美&美香がナビゲーターを務めた、スーパーヒーローMAX2005
という番組(CSの東映チャンネルとかで放送した)を収録したときの
対談で語ってたよ
>>979 ありがとう。
>若いうちに
ってまだまだ若いからw
そのうち二人の共演が実現する事を願いたいね。
レミゼ楽屋にて
「美香ちゃーん、来ちゃった!」
「あゆ美ちゃん!来るなら言ってくれればいいのにー」
「驚かせようと思って。すんごくよかったよ。感動しちゃった。でも……」
「でも?」
「キスシーンはちょっと妬けたかも」
「だってお仕事だもん。しょうがないで…ん…」
「あゆ美もコゼットにキスしちゃった」
「もうっ、あゆ美ちゃんってば!」
スマソ...orz