特撮@百合 第二話

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1名無しさん@秘密の花園
立ててみた
2名無しさん@秘密の花園:2006/05/24(水) 23:13:05 ID:aQptUiwm
3名無しさん@秘密の花園:2006/05/24(水) 23:15:54 ID:aQptUiwm
このスレのルール
雰囲気的にラブラブのようです。
ダーク系きぼんぬの方はこちらでリクエストしたらいかがでしょう?
ttp://sakura02.bbspink.com/test/read.cgi/lesbian/1130550140/l50
俺もこないだリクエストしたよ!まだ投下なしショボンヌ
4名無しさん@秘密の花園:2006/05/24(水) 23:18:00 ID:aQptUiwm
最後に一言
今日エスケープフロムLAっていう映画見たんだけど、今まで見た中で
一番面白かった。
え?百合的要素?微塵も出てきませんが、それが何か?
5563:2006/05/24(水) 23:46:19 ID:HvWcYS0a
                  γ ⌒ `ヽ、
                  ,l'    ,-_-,,,,,ヽ、.、.._.
                 ,i' ,..‐''         ` 、.
                ノ /              ヽ
              / ,/          ,  i   ヽ  ヽ
            /  /  /     /   |      \ `i
           /   / /  /   / /    ||  |  i  ヽ |
          /    i /  / /  / / /    ||  ||  |│ | |
         i  /  |//  / /___, -一ァ|  /! |ト、|│ | | | |
         ,i  |   |,-‐¬  ̄---┘'7 |!  ハ! |,、-┼十|! | |  |
        人 , -‐ ''"  し' '´_ /,ィ二l |ト、/!ヽト、\_ヽ!|!l | ノ
    ゝ__ ノ,r/      __   ,イ|リ ヾハ! ヽ!  ,ィ⌒ヾミリノ!/リ|
      / ||ヽ  -'     / ̄ )` __      |ヒノ:} '` ,イ/     >>1、乙であります!
    ,r '   ヾ、  ,-、____ , イ ̄,r==-      ==-'  レ'
  /      `ーソ ヽ \`ト、,ヘ ′""          "" /
. /         /   ) ヽヽ '`゙'ヘ       ' '__. ィ  /
           /        `) `ヽ\    ヾ三ニ‐'′/
        /             '  `ト- ..  __ , イ
      /                ,「`ー 、..,, ___ ..,,ィi
     ,イ    /-─=¬ニヘ、,ノ' \         ,i `ー、┬=i ヘ
 -‐  ̄ /く'''  ̄ヽ、       /    ヽ、``'' ー '' ´ ヽ  >  i  ヽ
      /  \    `i     く    / i、       厂 ヾ、 ヽ.  ヽ
  // 〉   ヽ、 ____ 」      `,ッ'´    i,      ノ     > 'i   ̄ヽ
  / / ー ─   ̄         <       ヽ     i'    /  'ヾ     ゙i_
  ‐ '                 `ヽ、    ヽ   /   /    ∨     \
‐--─ ──-r、___-、           `丶、 \ / /i       |       



そして、これからの作品に期待!!!!
6名無しさん@秘密の花園:2006/05/25(木) 00:57:10 ID:llyEz2O0
>>4
どーでもいい
 
7名無しさん@秘密の花園:2006/05/25(木) 01:33:00 ID:BymYmbVh
>>1
8小説の人:2006/05/25(木) 07:53:17 ID:aIM0HzQ3
>>1
乙です。来週スレ汚しに投下します。
9名無しさん@秘密の花園:2006/05/25(木) 08:26:53 ID:t4BYMSgL
>>8
wktk!
10563:2006/05/25(木) 15:50:14 ID:6mr/KPU4
小説の方に影響されてある日の日常みたいなものを書いてみました
ボウケンガールズで特に受け攻めありません
本当に短いですがどうぞ
11563:2006/05/25(木) 15:59:04 ID:6mr/KPU4

「SOMEDAY MY PRINCESS WILL COME」

さくらは今日中に終えなければならない仕事を何とか終え、ロッカールームで着替えていた。
いつもなら簡単に終わらせる事が出来る仕事のはずなのに、今日は少々手こずってしまった。
何だか自分自身に納得がいかない。疲労感に体中が包まれる。
そしてふと、サロンに本を置き忘れている事に気付いた。
別に、本は今日取りにいかなくても平気なのだが、何故か、なんとなく気になり始め、自分の部屋に
戻る前にサロンに寄ろうと決めた。
そして、サロンの前に着き、自動ドアが開くと、少女の様な風貌の一人の女性が目に入った。
「菜月?」
菜月はイスに座り、テーブルに横向きに伏せて寝ていた。
12563:2006/05/25(木) 16:01:07 ID:6mr/KPU4
側にはさくらの本が開きっぱなしで置いてある。
さくらはそれを手に取った。
(まだ10ページも読んでないじゃないですか…)
菜月は気持ち良さそうにすうすうと寝息を立てて眠っている。
あまりにも気持ち良さそうに寝ているので起こすのが可哀想なほどだ。
だからと言って放っておく訳にもいかない。
一応、声はかけていく事にした。
「菜月、起きなさい」
さくらは優しく菜月の肩を揺すった。
しかし、菜月はちっとも目覚める気配が無い。
どうしようかと思い、菜月を見下ろした。
いつも見慣れている顔のはずなのに、菜月の寝顔に目が惹かれる。
13563:2006/05/25(木) 16:04:05 ID:6mr/KPU4
菜月の長い睫毛は綺麗にカールされていて、唇は赤色が強めのピンク色のリップで
鮮やかに彩られている。
菜月とは毎日顔を合わせていたが、こんなにじっくり顔を見つめた事は無かったかもしれない。
今の菜月は思い切り安心しきり、非常に無防備な姿だった。
そんな菜月を見て、さくらは胸の奥がざわつくのを感じた。
どんどん胸の鼓動が高まっていく。
さくらは、テーブルに手を付き、体を屈めると、菜月の唇の横にそっと口づけた。
それは本当にほんの一瞬の出来事だった。
菜月の唇の横にさくらのリップの色が淡く残る。

(貴女が悪いんですよ。そんな無防備な姿で寝ているから…)

さくらは菜月についたリップをそっと拭うと、そそくさとサロンから出ていった。
サロンから出ていくのを見計らうと、菜月はすっと顔を上げた。

「……もう。
起きるタイミング、逃しちゃったじゃん…」

菜月は口づけの感触の残る部分に触れると、その感触を思い出して、
味わうかのように瞳を閉じた。

end
14名無しさん@秘密の花園:2006/05/25(木) 20:00:40 ID:lXX4QmFN
GJ!!
15小説の人:2006/05/25(木) 21:28:04 ID:ct3bQo7t
563さん
・・口紅のCMみたいでステキwwお洒落ですな。

来週と言いましたが、出来上がりましたので投下します。雨ネタです。
汁だくです。では。
16小説の人:2006/05/25(木) 21:28:42 ID:ct3bQo7t
Episode−ex「レイジー・スプリンクラー」

「・・・・これにて一件コンプリート。メガロポリスは・・」
ウメコは普段より低い声で言葉を止めると、デカベースにある自室から外を恨めしそうに見た。
土砂降りの雨である。
ご丁寧に雷まで鳴っていた。
ジャスミンは仕方ない、というような表情で隣に居るウメコの頭を撫でた。
夜勤を終えて非番を迎え、早朝に部屋に戻った二人。
雨が降らなければこの日はウメコの提案で買い物に出かける予定だったのだが、梅雨の走りのような突然の雨にその予定も砕かれてしまった。
「んもう、何なのよ一体!一生懸命働いたのに!」
「お天道様が大人しくしてろって言ってるんだよ〜。さ、早く着替えようよ」
17小説の人:2006/05/25(木) 21:29:12 ID:ct3bQo7t
ジャスミンとウメコは顔を洗って部屋着に着替えた。
下はお揃いのジャージ、上はS・P・Dのロゴが入った、互いのパーソナルカラーであるイエローとピンクのトレーナーである。
制服をきれいにハンガーに架けたジャスミンに対し、御機嫌斜めなウメコは乱雑に床に投げ捨てている。
「慌てない慌てない、一休み、一休み。」
ジャスミンは優しくそう言ってウメコの制服をハンガーに架けるとベッドの上に乗っかり、壁に凭れ掛った。
「それはそうだけど・・」
そう言ったウメコもまた同じように、子供のようにちょこんとジャスミンの横に座る。
突然の雨のほかに機嫌の悪い理由はもう一つあった。
アリエナイザーを取り逃がし、思った以上の大捕物になってしまい心身共に疲れてしまったのだ。

雨音を聞きながら、ジャスミンは昔のことを思い出していた。
エスパーだった自分を暖かく受け入れてくれたドギーをはじめとする宇宙警察地球署のメンバー、いや何よりも隣に居るウメコとの出逢いの日も雨だった。
ドギーに対する『報われない片想い』も、今となってはいい思い出だ。
―止まない雨は無い、か・・―
心の中でそう言ったジャスミンは、優しい笑顔でウメコを見つめた。
18小説の人:2006/05/25(木) 21:29:45 ID:ct3bQo7t
二人でこうして雨の日の休日を過ごすのは以外にも初めてだった。
外の雨音が響き渡る中、録画していた連続ドラマを再生させた室内は、ゆったりと時間が流れた。
ウメコは変更を余儀なくされた予定への未練と夜の大捕物の疲れで、コックリコックリと船を漕ぎはじめた。
「アジャパ。何処か行けるような感じじゃないし」
ジャスミンは笑いながら、自分の肩に頭を擡げて夢の世界に行き掛かっているウメコに顔を近づけた。
寝姿。
寝顔。
寝息。
汗の匂い。
全てが堪らなく愛しい。
「ウメコ・・ねぇ、ウメコ。」
「ぅん・・何?」
ジャスミンは思い出したようにウメコに話し掛けた。
19小説の人:2006/05/25(木) 21:31:11 ID:ct3bQo7t
「お風呂入ろ?ウメコ、汗臭いよ」
「・・・・そうだった!」
ジャスミンが囁くように耳元で言うと、それまで眠そうだったウメコはハッとしたように目を醒まし、ジャスミンの顔を見た。
ウメコにとっては三度の食事より大切なひととき。
それを欠かすことは絶対にありえない事だった。
「お風呂入らないと!面倒くさいから一緒に入ろうよ。ウメヨもウメノスケもウメゴローも、皆待ってるよ!」
「よござんすよ。」
さっきまでの疲れ気味の気だるそうな表情から一転、嬉しそうな顔でウメコはジャスミンの手を引っ張ってバスルームへと直行した。

「ジャスミン、ちょっとは恥ずかしがったらどう?」
「君ってヤツは・・」
二人は他愛も無い話をしながらスルスルとトレーナーにジャージ、ブラジャーにパンティを脱いで一気に裸になった。気心の知れたもの同士、何を気にすることも無かった。
髪の毛を上にまとめるとバスルームの扉を開け、少し熱めのお湯が張られたローズの香りのするバスタブに二人はゆっくりと浸かった。
20小説の人:2006/05/25(木) 21:31:44 ID:ct3bQo7t
「いい湯だな、アハハン」
「古いってば」
鼻歌を歌うジャスミンに、ウメコは一緒に入っている『三人の扶養家族』を撫で、笑いながら言った。
「あ〜、幸せ!お風呂入ってる時と、ご飯食べてるときって凄く幸せだよ」
「ホントだね、ゲンキンな小梅ちゃん」
「あと、もう一つ幸せな時ってあるんだ、私・・」
「何じゃらほい?だいたい分かるけど・・」
ウメコはそう言うと、ジャスミンの手を握った。

「やっぱりとは思ったけど・・ウメヨとウメノスケとウメゴロー見てるよ、いいの?」
「んもぅ、帰ったらいつもしてるじゃん。ねぇ、早く」
「分かりましたわ、お姫様」

目を瞑ったウメコに、ジャスミンも瞳を閉じて顔を近づけた。
チュッという音を立てて、柔らかい唇を触れ合わせる。
すぐに離して、どちらからともなく再び触れ合わせた。
ジャスミンはゆっくりと舌を挿し込む。
勤務中に眠気覚ましに飲んだジャスミンティーと梅昆布茶の甘い匂い。
徐々に激しく舌を絡めていき、柔らかな舌を吸い合う。
激務の労いのフレンチキスは、いつしか甘いディープキスへと変わっていった。
21小説の人:2006/05/25(木) 21:33:54 ID:ct3bQo7t
―茉莉花、お疲れさま。・・大好きだよ―

ウメコは唇と舌に想いを込めた。
「小梅の横着物。」
ジャスミンは唇を離し、歯を出して笑いながらそう言うと、照れ笑いのような表情のウメコの口元に付いた滴をペロリと舐め、さらに下唇に吸い付いていった。
「ばかぁ・・お風呂場でベロチューは皆見てるからダメだって・・」
「ウメコがいいっていったんだよ。スイッチ入っちゃったよ、ワタシ」
ジャスミンは含み笑いをした後、ウメコと共に立ち上がって湯舟から上がるとペタンとタイル張りの床に座り込んだ。
22小説の人:2006/05/25(木) 21:34:42 ID:ct3bQo7t
ジャスミンはウメコのまとめていた髪の毛を解いた後、自分の髪の毛も下ろした。
高まった室内の温度が、髪の毛を湿らせる。
そして耳から首筋にキスをした後、肩口に軽く押し付けるように歯を立てるとウメコはほんの少し声を上ずらせた。
「あ・・っあ」
甘噛みしたままの肌を口の中で舐めながら、指は小さな胸を愛撫している。
立ち上がった薄桃色の突起を抓み、指先で転がした後で弄くるように揉んでいく。
「やあん、ばか・・意地悪しないでよぉ・・・・」
ウメコは力の抜けた手で、愛撫を施すジャスミンを抱き締めた。
「・・洗ってあげる」
ジャスミンはウメコの後ろにあったボディソープの入った容器を取るとそれを出して手に分け、泡立てはじめた。

右手をウメコの下腹部に滑らせていったジャスミンは、秘部にボディソープの泡を塗りつけるようになぞった。
泡とは違う、蜂蜜のような滑りがジャスミンの指に絡みつく。
花弁を丁寧に洗うように愛撫し、淫らに尖っている突起を指の腹でクリクリと動かした。
「んっ、ああぁぁん・・・・うんっ・・」
ジャスミンの首筋にキュッと腕を絡みつかせ、小さな身体を震わせて呻くように喘いだ。
「こっちも洗ってあげる」
甘い声を漏らしていたウメコの唇をキスで塞いだジャスミンは、左手を肩甲骨から背中の線を辿ってお尻の谷間に潜らせ、蕾に指を這わせていった。
23小説の人:2006/05/25(木) 21:35:31 ID:ct3bQo7t
「んっあ・・あんっ、やぁあん、汚いよ・・」
「汚くなんかないよ、かわいい・・」
ジャスミンが右手の指と左手の指を同時に動かすと、ウメコは顔を紅潮させて更に声を上げた。
後ろの蕾を擽るように泡の付いた指を這わせ、少しだけ挿し入れて中で動かすと、ソコは熱い蜜が溢れる。
愛撫を施しているジャスミンもまた、肌や指先からウメコの昂ぶりを感じ取り、高揚していく。
「あっや、あっ、ああっん・・茉莉花、もうだ、め・・・・ッ!!」
汗ばんだ身体でジャスミンを強く抱き締め、ウメコは果てた。
24小説の人:2006/05/25(木) 21:36:24 ID:ct3bQo7t
「小梅・・」
暫くしてウメコは上擦る声で自分の名前を呼んだジャスミンの唇に深く口付けながら、抱きついたまま倒れ込んでいく。
ジャスミンも引っ張り込むようにウメコを抱き寄せた。
「茉莉花、きれいにしてあげるね・・。」
ウメコは妖しい表情でジャスミンの湿った髪の毛を掻き分けながら言うと、両手を握りながら顎から首筋に舌を動かしていった。
「んっく・・あ、はぁん・・・・」
豊かな乳房に顔を埋めた後、同じように隆起した胸の突起に歯を立てるとビクリ、と一度身体を仰け反らせた。
赤く染まった白い肌が扇情的に動く。
「ああっ、んっ・・」
「えへ・・」
ウメコは握っていた手を離し、ジャスミンの太腿を持ち上げて足を広げると秘部にキスをはじめた。

「あん・・あああぁん、ふぅ、あ、はあん・・・・」
蜜壷に口付けて啜った後、さっき自分が指でされたように舌を使い、花弁を舐め尽くした。
舌での愛撫をしながら突起を包んである包皮を指で剥き出しにした。
露わになった突起を指で摘みながら、ウメコは顔をさらに沈めて後ろの蕾も舐め回す。
舌で抉じ開けるように舐め、内側でゆっくりと動かした。
「ひゃう・・ひんっ、ああん、やあああ、っん!!」
ジャスミンはウメコの頭を押さえつけ、足を広げたまま導かれた。
25小説の人:2006/05/25(木) 21:37:07 ID:ct3bQo7t
二人は重なると、蜜で塗れて赤く充血した互いの突起を擦り合わせるように身体をくねらせて動きあった。
甘い濃密な空気に支配されたバスルームの共鳴作用が、さらに二人の声を淫らに、大きくさせていく。
「あ・・っ」
「んっ・・」
二人は手を握り合い、眼を閉じながら絶頂に上り詰めていった。
26小説の人:2006/05/25(木) 21:38:14 ID:ct3bQo7t
時計は午前十一時を回っていた。
コトの後、バスルームを出た二人は裸のままベッドのシーツに包まって食事を摂っている。
準備をするのも面倒だったので、カップのクラムチャウダーとフランスパンの簡単なブランチである。
「今思ったんだけど、私もうギスギスするのやめるね」
「ん?私たち汁だくのラブラブだよ。牛丼みたいに」
ウメコがパンをスープに付けて頬張りながら言うと、ジャスミンは言葉を返した。
ウメコは返答する。
「違うよ、違うよ。センちゃんの事。ジャスミン、この前スワンさんとバンに言われたこと覚えてる?『恋人が居るなら他の人にも優しくしろ』って。」

ウメコはさらに続ける。
「今ジャスミンとラブラブで幸せなのって、センちゃんとの事があったからなのかなって。だ〜か〜ら〜、皆に優しくしようかな、ってね!」
パンとクラムチャウダーを平らげ、二人はベッドの横にある小さな台にマグカップを置いた。
黙って話を聞いていたジャスミンは、とても優しい表情で微笑んで言った。
「ウメコ・・心が大きくなったね。うん、大きい事はいい事だ!!」
頭を撫でた後、シーツに包まったままでじゃれ合った二人。
笑いながらそのままベッドの中に傾れこんでいく。
バケツをひっくり返したように降っていた雨は少し収まり、小雨に変わっていた。
ジャスミンはキスの距離まで顔を近付け、ウメコの口元で囁くように言った。
「ウメコ、もう一回エッチしたら出かけようよ」
「何処行くの?」
「海岸。雨の日の海って、凄くキレイなんだよ。相合傘で海見ながら、夏休みに何処行くか考えよ。ね?」
ジャスミンの問いにウメコが頷いた後、二人はシーツを頭まで被り唇を合わせた。

―この世に止まない雨はない―


Fin
27小説の人:2006/05/25(木) 21:41:51 ID:ct3bQo7t
どうも、スレ汚しさせていただきました。一応前スレからの続きものです。
2スレ目もどうぞよろしく。
28名無しさん@秘密の花園:2006/05/25(木) 22:08:15 ID:tdP95O0i
早速神がおこしです。
29名無しさん@秘密の花園:2006/05/26(金) 13:02:07 ID:tYEdY7vd
すばらしいです
30名無しさん@秘密の花園:2006/05/26(金) 13:34:17 ID:upQ7DWCi
>563さん
毎回リアルな描写が萌えます
その情景が想像できる!
もしかして563さんは女の方?w
 
>小説の人さん
相変わらずGJです!やはりジャスウメはイイ!!
萌え死ねますw

お二方、本当に毎回素晴らしいものをありがとう
31名無しさん@秘密の花園:2006/05/27(土) 07:59:37 ID:fNuE8Vmv
何をやっても萌えるなんて、ジャスウメは恐ろしいコ。
32名無しさん@秘密の花園:2006/05/28(日) 00:21:37 ID:VxHpdkwy
@百合チャンの過激エロ動画・画像を無料で見れたよ
http://atlasweb.hp.infoseek.co.jp/web/
33小説の人:2006/05/28(日) 09:27:51 ID:evvQyWRQ
サルみたいにすいません、また書きました。短編です。
喧嘩の後の仲直りです。タイトルはミスチルの同名曲です。では・・
34小説の人:2006/05/28(日) 09:29:10 ID:evvQyWRQ
Episode−ex「マーマレード・キス」


部屋にはトマトの匂いが漂う。
ジャスミンとウメコは勤務を終えてから夕食を作っている。
制服を脱ぐのも面倒だった二人はそのまま台所に立っていた。


いくら恋人同士でも、言い合いや衝突のない関係はない。
勤務中、些細なことから喧嘩をしてしまった二人。
どっちがどっちともなく言い合いになってしまったのだ。
それが尾を引きずり、楽しいはずのディナーが気まずいものになってしまっていた。
一言も話さないまま、思い切りニンニクの効いたチーズ入りトマトソースをジャスミンが作り、アルデンテきっちりにウメコがパスタを茹で、二人でシーザーサラダを作る。
やがて出来上がったものを食卓に運んだ。

35小説の人:2006/05/28(日) 09:31:41 ID:evvQyWRQ
ソースの絡まったパスタをフォークに巻き付け、スプーンで取って口に運ぶ。
よほど美味しいのか、はたまたお互いに何かを言い出したいきっかけを掴みあぐねているのか、無言で食べることに集中している。
カチャカチャと食器の動く音と口を動かすお互いの顔。
「あ、デザート・・。」
それぞれの皿からパスタが無くなる頃、ウメコは口を開いて席を立ち上がるとジャスミンに顔を近づけた。
ムッとしていたジャスミンの顔が、切ないような優しいような表情に変わる。
瞳を閉じて、触れ合う唇。

―ごめんね。もう仲直りしよ?―

言葉に出して謝るのが恥ずかしかったのか、ウメコは唇越しで思いを伝えた。
「・・小梅」
「ん?茉莉花、何?」
「私たち・・ニンニク臭いね」

唇を離して暫く見詰め合っていた二人。
ウメコの真面目な顔が急に可笑しくなったジャスミンは堪えていた笑いを吹き出した。
ウメコもジャスミンの顔と言動が可笑しくなり、笑いはじめた。
笑い合った後、ジャスミンは自分の額をウメコの額に合わせた。
「バカみたいだね、お菓子のことでケンカだって!」
「ホントだよ、お互いあんなに怒るんだもん」
ジャスミンとウメコはもう一度、ニンニクとトマトの匂いのする甘いキスをそっと交わした。
「におい消すのにロシアンティー飲もうよ」
「間違えてもマーマレード入れちゃだめだよ、ウメコ」
笑いながら二人は再び台所に立った。


fin


36名無しさん@秘密の花園:2006/05/29(月) 07:30:33 ID:JjVn+u7l
(;´Д`)ハアハア 
37小説の人:2006/05/31(水) 07:33:46 ID:eLaoQ21e
次ですが、多分魔法姉妹(の予定。)お母さんを思い出して一人で泣く麗を芳香が慰めるような話になると思います。
その後、ツインカムエンジェルの馴れ初めをもう一回書き直します。ツインカムばっかですみません。
38名無しさん@秘密の花園:2006/05/31(水) 20:40:04 ID:wmHfkFgX
むしろツインカムでお願いします
39名無しさん@秘密の花園:2006/06/01(木) 21:46:04 ID:usy1RsP9
自分はボウケンの二人をおねがいしたいでつ。
40小説の人:2006/06/03(土) 21:49:43 ID:9s6HyM3H
結局、ツインカムエンジェルの馴れ初めが先になってしまいました。(笑)
これから投下します。
では・・・・
41小説の人:2006/06/03(土) 21:50:22 ID:9s6HyM3H
Episode−ex「ハード・トゥ・セイ・アイム・ソーリー」

2005年、12月某日。
ジャスミンがウメコを抱き締めている。
素手のその掌からは泣きじゃくっているウメコの心を読み取っていた。
「分かるよね・・?」
「うん・・大丈夫?」
「ごめんね。言葉に出来ないから・・」
ウメコがしゃくり上げながらやっとの思いで言うと、ジャスミンは頭を撫でながら優しく聞き返した。
日付の変わる数時間前、ウメコは辛い別れを経験していた。
センから告げられた突然過ぎる別れ。
何をしても、どんなに気持ちをぶつけても、どんなに尽しても曖昧に濁され、それでもセンを信じ続けた結末。

『負担だよ。他に好きな人が居るんだ。』

ウメコの心の中で再生されたセンの声を、ジャスミンは読み取った。
42小説の人:2006/06/03(土) 21:51:24 ID:9s6HyM3H
「コーヒー飲もっか?」
ジャスミンは台所に立とうとウメコから身体を離した。
「やだ、何処行くの?」
「だからコーヒー・・」
「いらない。・・ジャスミン、傍に居て。お願いだよ・・・・」
「はいな。分かりましたよ。・・ウメコ・・」
「なに?」
「ううん・・何でもないよ。僕の胸でおやすみ。」
「私も、エスパーだったらいいのに。ジャスミンの思ってること、分かるのに・・」
ウメコの一言にジャスミンはふっと笑った。
ドギーへの片想いが終わったことをウメコに告げようとしたジャスミンだったが、自身の失恋がどうでも良くなったのか、いつものようにおどけて見せた。

「ウメコの事、好きになっちゃったのかな」

ジャスミンは眠りに就いたウメコの顔を見ながら、心の中で呟いた。
43小説の人:2006/06/03(土) 21:52:28 ID:9s6HyM3H
それから約一ヶ月。
あれ以来ジャスミンとウメコは、以前にも増して公私に渡って一緒に行動する機会が多くなっていた。
跨いだクリスマスは鍋パーティをやり、年越しは勤務の合間に女二人で初詣に出かけた。
互いの「恋の痛手」を知らず知らずのうちに癒し合い、最近ではお互いの顔を見るのが楽しみにさえなっていた。



「ウメコ、みんな、おはよう」
「おはよ・・・・って、一体どうしたのよその頭!」

少し遅れてブリーフィングルームに入ってきたジャスミンを見たウメコは、いや他のメンバー達も面食らった。
あれだけ長かった二つ分けのストレートヘアーをバッサリと切ってしまったのだ。
切り残しや外ハネが見られる。おそらくは自分で切ってしまったのだろう。
切れ長の顔立ちにショートカットが似合わぬ訳ではなかったが、ウメコは少なからず違和感と妙な不安を覚える。
44小説の人:2006/06/03(土) 21:53:05 ID:9s6HyM3H
「ちょっ・・何で?何かあったの?」
「ん?別に何もないよ」
「でも・・」
「何でもないわよ、だいじょうV!ミーティングはじまるよ」

ジャスミンはいつも通りに振る舞ったが、何処かおかしかった。
いつもより少し上ずった声。
赤く染まった頬。
何よりウメコと目を合わせようとはしない。
無理をして視線を逸らしているようだった。
「ならいいけど・・」
そう言ったウメコはジャスミンの隣の席に着いた。
45小説の人:2006/06/03(土) 21:54:00 ID:9s6HyM3H
バスルームを出てパジャマに着替えたウメコは、電子レンジにかけた肉まんの解凍とあたためが終わるのを待っている。
勿論ジャスミンと一緒に食べる為のものなのだが、それよりももっと大切な事を心に決めていた。

「今日こそ絶対にコクるんだから・・」

センとの失恋からずっと一緒に過ごしているうちに、ウメコはジャスミンに特別な想いを抱いていた。
『友人』や『仕事のパートナー』といった感情とは全く異質の想い。
センの代わりではない、いやセンへのかつての気持ちよりもずっと愛しく強い想いだった。
相手が誰であれ、思い込んだら一途で一直線なのはウメコの長所でもあり、短所でもある。
『女の子同士』という躊躇いは微塵も無かった。
やがてレンジの音が鳴った後、ウメコは拳をギュッと握り締めて自分に言い聞かせるように言った。
「小梅ちゃん、よい子強い子めげない子!考え込むの終了!」
46小説の人:2006/06/03(土) 21:54:49 ID:9s6HyM3H
その日の勤務が終わり、自室のシャワールームにジャスミンは居た。
熱いシャワーを浴びながら、自分で切ってしまった後ろ髪を気にして溜め息をつく。
女性が髪を切る理由。
一つは失恋の痛手からの立ち直り、もう一つは『何か』をやる時の決意の表れ。
ジャスミンの場合は後者だった。それまで意識してない訳ではなかったのだが、この数日間、『友達』だったウメコを急激に意識しはじめたのだ。

―ワタシモ、エスパーダッタライイノニ。ジャスミンノオモッテルコト、ワカルノニ―

一ヶ月前にウメコを抱き締めて慰めた時、何気ないウメコの一言がジャスミンの心に突き刺さっていた。寝ても醒めても思い浮かぶウメコの顔や声、仕草。
ずっと培った友情は切ない片想いに変化していた。
そんな想いを告白するために決意の意味を込めて自ら髪を切った。
さながらジャンヌ・ダルクのようだが、タイミングを逃した自分の要領の悪さ、更に気恥ずかしさが全面に出てしまいウメコの顔をまともに見ることすら出来なかった自分に呆れていた。
また、告白に失敗してしまう事で、ウメコが目の前から居なくなってしまいそうな不安も頭を擡げた。

「あ〜あ、ちかれたび〜〜」
シャワールームを出てパジャマを着たジャスミンは凹みそうになる自分を鼓舞するように冗談を呟いた後、ふっと思った。
『明日、告白できたらいいな・・』
そして冷蔵庫から缶ビールを取り出してプルタブを開けようとした時、来客を知らせるチャイムが鳴った。
二十一時。こんな時間にやってくるのは一人しかいない。
ジャスミンは玄関に向かっていった。
47小説の人:2006/06/03(土) 21:55:37 ID:9s6HyM3H
「ジャ〜〜〜〜ン!肉まん作ったんだよ、一緒に食べよ」
「やれやれ・・作ったんじゃなくって、レンジでチンしたんでしょ?料理教えたげよっか」
「何でそういう意地悪な事言うかなぁ?可愛くないんだから。嬉しいんでしょ?」

実際、その通りだった。ウメコの来訪はとても嬉しかった。
ジャスミンはウメコの姿に頬を赤らめながら笑ってみせた。
いつもの、括り上げたポニーテールを下ろしたパジャマ姿。
何度となく『お泊り』をし、その姿を見慣れているにもかかわらず胸が高鳴る。
それでも不思議と、昼間のような緊張やぎこちなさは和らいでいた。
「ホラホラ、ボサッと突っ立ってないで、早く入れてよ。カゼ引いちゃうよ」
「ハイハイ、分かりましたわ」
ジャスミンはそう言うと、ウメコを部屋に招き入れた。

「あれ、飲んでたの?」
テーブルの上にあった缶ビールを目にしたウメコは言った。
「ま、ね。丁度肉まんあるし、ウメコも飲む?」
そう言って冷蔵庫から梅酒サワーを出そうとしたジャスミンを、ウメコは制した。

「あっ、いいよ」
「何で?」
「今日ジャスミンに、大事な話があるんだ・・。飲んだら話せなくなっちゃいそうだから・・」
笑っていたウメコは真面目な表情になった。
「うん、あの・・私も、ウメコに話があって」

そこで二人の会話は途切れた。ウメコの頬は赤くなり、心拍数が上がっていく。
ジャスミンもまた、何ともいえない物憂げな表情でウメコを見た。

48小説の人:2006/06/03(土) 21:56:30 ID:9s6HyM3H
そしてカーペットが敷かれたリビングの床の上にどちらからともなく座り、何かを言おうとする。
時間だけが流れる。
ウメコは大きく息を吸って、心臓の鼓動を静めた後で口を開いた。
「あのさ・・何で髪切っちゃったの?」
「へ?」
緊張のあまりウメコは告白とは関係ない事を口にした。
ジャスミンは少し呆気に取られたような表情になる。
一言「好き」だと言ってしまえばいい事だった。
それでもその一言は、大きな壁を乗り越えるようなものだ。

(やだ、何言ってんだろ、私・・)といったような表情で涙目になり、オロオロしたような仕草になった。
「私の事、嫌いなのかなって・・今日一回も顔合わせてくれなかったし、一言も口利いてくれなかったから・・」
震える声で続けるウメコの姿に、ジャスミンはキュンと胸が締め付けられるような感覚を味わう。
同じように深呼吸した後、意を決したようにウメコに返答した。

「あ・・ごめん。嫌いなんかじゃないよ、私はね、ウメコの事が・・」
「だったら私だけ見ててよ!!!!」

頭が混乱してしまい、心臓が爆発しそうになったウメコは声を荒げた。
49小説の人:2006/06/03(土) 21:57:21 ID:9s6HyM3H
「私は・・私はジャスミンが好きなの!世界中で一番大好きなの!センちゃんなんかよりも、何百倍も何千倍も大好きなの!どうしようもないよ、お願い・・私の気持ち解ってよ!!いつも見てくれなきゃやだよ、やだ・・やだよ・・やだもん・・・・」

まくし立てた後、ウメコは大粒の涙を流していた。
ジャスミンの掌を自分の胸に当てがってしまえば、楽に想いを伝えることは出来た。
それでも、泣きながらでも自分の口で想いを伝えたかった。
言いたいことは沢山あった。
一緒に捜査した時のこと。
ピンチの時に助けてくれた時のこと。
そして抱き締めて慰めてくれた時のこと。
寂しさに堪えられなくなって布団を引っ被って泣いた夜。


想いの結晶は、膝を付き合わせて向かい合っているジャスミンの素手の手の甲に落ちていた。
ウメコの強い気持ちが涙から伝わる。
優しくて温かくて、強い想い。
戸惑いや切なかった気持ちを断ち切っていく。
真っ直ぐな想いを俯きながら噛み締めるように受け止めたジャスミンは、ウメコを引き寄せて抱き締め、声を震わせながら言った。

「ウメコはエスパーだよ・・・・私の言おうとしてたこと、お見通しみたいに全部言ってくれたから。・・ごめんね、素直になれなくて。」

泣き顔を見られまいとするように、ただ抱き締めた。
50小説の人:2006/06/03(土) 21:58:16 ID:9s6HyM3H
二人は肉まんを食べ終わった。
五つあった肉まんを二つずつ食べ、残った一つを半分ずつ食べた。
満腹感と、メンタルな部分で結ばれた事が二人を幸せな気持ちにさせる。
気持ちをリラックスさせるアロマキャンドルの炎のみがゆらゆらと揺れる、暖房の効いた薄暗い部屋の中でジャスミンは口を開いた。
「ねえ」
「うん」
「・・今私が何考えてるか分かる?」
「エスパーじゃないから分からないよ」
ジャスミンはウメコの手を握って目を閉じながら微笑んだ。

「・・・・やっぱり考えてること一緒だ。素直じゃないね」
「・・うん。あの・・」

――確かめ合いたい――

ジャスミンははっきりとウメコの思いを読み取った。
恋人同士になった今、身体を重ね合いたいと思うのは当然の事だった。
「ジャスミン、私やらしくないよ・・ね?」
「大丈夫だよ。私もやらしいから」
「バカ」
冗談を言うジャスミンに、ウメコは膨れながら笑った。
51小説の人:2006/06/03(土) 21:58:58 ID:9s6HyM3H
時が止まる。

瞳を閉じてゆっくりと顔を近づけ、口付けた。
ふざけあってのキスではない、『恋人』としての初めてのキス。
吐息が胸の奥に掛かり合うような痛みと共に、柔らかくて熱い唇がそっと触れ合う。
すぐに離して何度か感触を確かめ合うように何度かキスをした。

「柔らかい・・」
ウメコは上ずった声で言った。
ぶつけてくれた想いに答えるように、今度はジャスミンが口付けた。
舌を挿し入れてためらいがちにそっと絡ませると、ウメコも舌を絡ませる。
「ん・・・・んっ」
きつく抱き合いながらキスをし、唇を離した。
燃え上がるように熱くなる身体を、アロマキャンドルの炎が照らし、影を作る。
嬉しさで泣き出しそうなジャスミンの手を取ったウメコは、自分の胸にゆっくりと当てがった。
チロチロと舌を絡ませ合いながら、震える指で導かれるようにウメコのパジャマのボタンを外す。
ウメコもまた、ジャスミンのパジャマの上着を脱がせていった。
52小説の人:2006/06/03(土) 22:00:10 ID:9s6HyM3H
「待って。」
ズボンまで脱ぎ、下着姿になった二人。
突然ジャスミンは伏し目がちになって横を向き、言った。
「恥ずかしいから、目・・閉じて裸になろ」
「あれ?ジャスミン・・可愛いんだ」
一緒にお風呂に入ったりもした事があるにも関わらず、何処かにある気恥ずかしさ。
ウメコはクスッと笑って頬っぺたに軽く口付け、目を閉じた。
カチリ、というブラジャーのホックを外す無機的な音。
シュルッ、というパンティを下ろす有機的な音。
それぞれが互いの耳に入る。
ほぼ同時に二人は目を開けた。

露わになった肌を見た途端に、愛しさがさらに吹き上がる。

二人は重なり合いながらベッドに倒れこみ、再びキスをした。
もう躊躇い等は無い。
縺れる糸のように舌を絡め合い、口中を激しく舐めあった。
ツウッと唾液の滴を滴らせながら、自分の乳房をウメコの小さな乳房にこぼす。
「んっあ、あっ・・・・ふぅ」
固く、熱く立ち上がった胸の突起を擦り合わせるとウメコは目を潤ませて切なく喘いだ。
そして身体を少し下ろすと、片方の胸に吸い付きながら右手を秘部に滑り込ませていった。
何度も交わしたキスでねっとりと熱い蜜が溢れていた。
「やっ・・声出ちゃうよぉ・・」
「いいよ、聞かせて。」
ジャスミンはそう言って柔らかな花弁を広げた。
53小説の人:2006/06/03(土) 22:01:07 ID:9s6HyM3H
「やっ、やぁぁ!ああぁん、あん・・恥ずかし、い・・」
「好き・・小梅・・」
ジャスミンは囁きながらウメコの蜜壷を刺激していった。
ウメコの甘い声を聞いたジャスミンは、内側を抜き挿しする指の動きをさらに激しくしていき、指に絡みつく白濁した蜜からも感じ取っていく。

「やだ、待って・・」

意識を持って行かれそうになったウメコは哀願するように言い、下腹部に伸びていたジャスミンの手に自分の手を当てて愛撫を制止すると身体をベッドから起こした。
「茉莉花と一緒にいきたいから・・その前に交代だよ。」
ウメコはゆっくりとジャスミンの後ろに回った。

「んっ、ふ・・あっ」
「ジャスミン、気持ちい?」
ウメコは後ろから手を回してジャスミンの乳房を揉みしだいた。
突起を指で押さえつけたり擽るように揉む。
身体を重ねあうのは初めてなのに、ウメコの愛撫はジャスミンを快感の海へと沈めていく。しかしクールな自分が乱れてしまうのが嫌なのか、口元を噛み締めて声を上げるのを我慢しているようだった。
「自分だけずるいんだ。・・可愛い声聞きたいな。」
甘ったるく囁いたウメコは双臀を持ち上げ、猫のように四つん這いになったジャスミンの秘部に舌を伸ばした。

54小説の人:2006/06/03(土) 22:02:09 ID:9s6HyM3H
花弁を舐め、蜜壷に口を付けて聞こえるようにわざと音を立てて愛液を啜った。
トロリとした白い愛液が伝う太腿も愛しそうに舐め上げるとジャスミンの声は突然大きく、甘くなった。
「あん、いやぁああ・・んっ、舐めちゃだめ・・」
「やだ・・聞こえないよ」

ウメコは舌を使って後ろ側の蕾にも愛撫を施した。
足を抑えながら秘部と蕾を交互に舐め回し、舌を上下に動かす。
「きゃああん!!あん・・汚いよぉ、やだ、もう、イっ・・んあぁぅ・・」
「石鹸の匂いしてるよ。汚いわけないじゃん・・」
ウメコの一言がさらに興奮を加速させていく。
全てを舐めつくしてジャスミンを蕩けさせたウメコは、口元を拭って顔を離した。

向き合って再びキスを交わす。
長い長い口付けだった。
「ね、もう・・」
「うん・・受け止めて」
ウメコはジャスミンに有りっ丈の『想い』を肌に纏わせて抱き付いた。
ジャスミンはさっきしたようにウメコのソコを指で愛撫する。
ウメコの想いや自分への愛しさ、羞恥が肌を伝ってジャスミンの中に移り、それは途方も無い快楽に転化していく。
「ああ・・っ、ああああん、小梅・・」
「茉莉花・・『好き』じゃ追いつかないよ・・」
二人は涙を流しながら快感に飲まれていく。


何度も「好き」と言い合いながら、二人は導かれた。

55小説の人:2006/06/03(土) 22:03:47 ID:9s6HyM3H
午前六時半。
文字通り「朝帰り」をした二人はデカベースの最上階のフロアに居た。
まだ春の便りも無い町は暗い。
底冷えのする朝だ。
「ね、私たちね」ウメコは言った。
「ん?何じゃらほい?」ジャスミンは答えた。
「遠回りしちゃったのかな。こんなに近くに大事な人、居たのに・・」
ウメコの一言にジャスミンは少し黙った。
「そうじゃないよ。これでいいのだ。お互い辛かったから、こんなにハッピーなんだよ。もう昼行灯の内蔵助も、犬のお巡りさんもいい思い出に出来るよ。」
ジャスミンの一言に、ウメコは笑顔で大きく頷いた。

「ジャスミンの唇、温かかった・・センちゃんより優しくて、甘くて柔らかかった・・」
「あの・・」
「うん」
二人は目を閉じて顔を近付けた。
56小説の人:2006/06/03(土) 22:04:39 ID:9s6HyM3H
「フリーズ!そこまでよ。イチャつくなら勤務終わってからになさい!」

聞覚えのある声にドキッとした二人は赤面しながら即座に顔を離した。
「スワンさん!」
「あなた達、朝帰りとはいいご身分ね!こっちいらっしゃい」
そう言ったスワンに二人は近付く。
スワンはそんな二人を優しく抱き締めた。
右手でジャスミンを引き寄せ、左手でウメコを引き寄せる。

「センちゃんやドギーの事があって、心配したわ。でも良かった。本当に良かった・・泣いた分、たくさん笑いなさい」

抱き締められた二人は泣き顔を隠すようにスワンの肩に顔を埋めた。
「さ、罰として夜明けのパトロール、いってらっしゃい!!」
そう言って二人のお尻を叩いたスワンは、去り際に缶コーヒーを二つ渡した。
それはミルクと砂糖のたっぷり入った、とても甘いものだった。


fin
57小説の人:2006/06/03(土) 22:12:11 ID:9s6HyM3H
という訳で、当初とは予定狂いました。
タイトルはシカゴというグループから拝借しました。(邦題・素直になれなくて)
時間軸は去年の十二月〜今年の一月に合わせました。
58名無しさん@秘密の花園:2006/06/03(土) 22:24:17 ID:7qmDmqcV
はあんGJ!
59名無しさん@秘密の花園:2006/06/04(日) 00:55:43 ID:nvO414Z6
ウメコはセンの事はセンちゃんじゃなくてセンさんと呼んでいたはず
あと後記はやっぱりいらない気が・・・
元々このスレ過疎気味だけど更に他の書き手が投下しづらい雰囲気になってる気がする
60名無しさん@秘密の花園:2006/06/04(日) 05:33:37 ID:EsSkjBQu
どうもすみません。
書いてて面白くて、自分のスレみたくつい調子に乗ってしまっていたと思います。本当にすみません。
暫く休んでまた投下しますので、その時にはちょっと気をつけようと思います。では。
61名無しさん@秘密の花園:2006/06/04(日) 08:14:18 ID:1cQ6+aRU
おい、ターボレンジャーで菜月さくらがセーラー服・・百合じゃないけど。

62名無しさん@秘密の花園:2006/06/04(日) 10:04:57 ID:DJ+PLEk6
>>59
そうかなー?
わかんない
63名無しさん@秘密の花園:2006/06/04(日) 12:53:24 ID:nvO414Z6
>>62
確かに感じかたは人それぞれだからな。
でも前スレでも、後記いらないんじゃないみたいな意見もあったし、俺もそう思ってた
そしていちいち書き手同士でレスし合うのも何だかうざい
変な馴れ合いはいらない
これも一つの意見という事で
64名無しさん@秘密の花園:2006/06/05(月) 08:08:04 ID:m/LLMAkB
>>60
そう。とにかく、一意見として聞いてくれ。
このままフェードアウトしないで戻ってきてください。
65名無しさん@秘密の花園:2006/06/09(金) 23:29:51 ID:L97pE6HG
>>916

「デンジャー・コロン」

 ジャスミンとウメコはとある倉庫に来ていた。

「うっわぁ〜っ、これってみんな・・・あれなの?」ウメコが目を丸くする。
「よくもまあこれだけの物をさばいていたわネ・・」ジャスミンは呆れ顔である。
 この倉庫には先日SPDによって逮捕されたローエス星人ベケスが
 地球人を相手に違法取引をし、押収された物品が収蔵されていた。
 ジャスミンとウメコが見上げる倉庫の両側には段ボールが幾重にも積み上げられている。
 ベケスが取引していた違法な物とは地球では俗に18禁と言われる成人向け雑誌がその大半を占めており、
 それも特に過激な描写ばかりを収録した物を闇ルートで流通させていたのだ。
 2人は押収物であるこれらの書物を破棄処分するに当たって下見に訪れていた。

「ざっと見ただけで200箱以上はあるわね・・・。」ジャスミンが目測で言う。
「すごいわねぇ〜、男の人ってやっぱりこっちの本とは切っても切れないのなぁ〜?」
 とウメコが興味深そうに言う。
「ベケスもこれで相当荒稼ぎしてたみたいだし、やっぱり相当数の需要はあるんじゃない?」
「ねぇっジャスミン、ちょっとだけ箱の中身を見てみない?」
「えっ!だって押収品の確認はボスの許可が無いと・・。」
「そんなの箱が潰れてて中身が出てました!とか理由つければ大丈夫!」
 とウメコは近くにあったひとつの段ボールを開けてみる。
 中からは案の上、如何わしいタイトルが表記された数々の18禁本が顔を覗かせた。
「うわぁっ・・」「これって・・・」ページをめくった2人は思わず息を飲んだ。
 勿論無修正のものばかりである、さすがの2人も一瞬引いてしまいそうなった。
 するとその本の印刷インクだろうか?一瞬鼻につ〜んと突くような香りが漂ってきたのだ。
66名無しさん@秘密の花園:2006/06/09(金) 23:42:14 ID:L97pE6HG
>>916
何冊かランダムに見ていった所、ウメコが少し趣きの違う本を拾い上げた
 それは女性同士の行為ばかりが収録されていた本であった。
 ウメコがページをめくりジャスミンはその肩越しから本を覗く。
「・・・・・」2人はしばらく無言でその本に見入っていた。
 やがて丸1册を見終った2人、何故か共に顔がぼ〜っとして目もトロンとしている。
 するとジャスミンが「ウメコ・・ちょっとさぁ・・」と変に艶っぽい声で問いかけてきた。
「んっ?」とウメコが振り返る、
「何だか急にウメコとチュ−したくなっちゃった。」
「本当っ?実はわたしも今そう思ってたんだ・・・。」
「えっ?そうなの?じゃあ・・・しよ・・・。」
 その瞬間、ジャスミンとウメコは互いの唇を重ねた。
 最初は小鳥が突つき合う程度の軽いタッチを楽しんでいたが
 やがて互いの唇に吸い付き舌と舌を絡め合うディープキスに発展していく。
 しばらくして2人の唇はようやく離れた。
「何か・・・わたし急に変な気分になってきたの・・、なんでだろう〜?なんでだろう〜?」
 と今や遺物的なギャグを言いながらウメコの手を自分の太腿にあてがう。
 そしてウメコを抱き寄せ山積みになった段ボールを背もたれにし2人は向かい合った。
67名無しさん@秘密の花園:2006/06/09(金) 23:43:25 ID:L97pE6HG
>>916
「触って・・・・。」ジャスミンはウメコの耳元で囁いた。
「いいの・・・?」「うん・・・・。」
 そう答えるとウメコの手はジャスミンの手に導かれ太腿あたりを撫で始めた。
 そしてスパッツの中に手を滑り込ませて下着の脇から花弁を弄っていく
 途中深い茂みが指に絡み付くがそこはもう夜露が降りたかのごとくしっとりと濡れていた。
 やがてウメコの指はジャスミンの蜜壷の中にゆっくりと入っていく。
「どう?ジャスミン・・・気持ちいい・・・?」そう問いかけながらウメコは巧みに
 蜜壷の奥から溢れ出る泉の源を探すかのごとく縦横無尽に指を操っていく。
「あんっ!!ああぁっ!はぁっ・・・はぁっ・・・」ジャスミンは息が荒くなってきた。
 その花弁の脇からはウメコの指によって導き出された泉が小さな滝となり
 それが太腿を伝わってポタポタと下にしたたり落ちてくる。
 ウメコの指はジャスミンの蜜壷の内部で序々に動きの速度を早めていった。
「あんっ!!ああぁっ!はぁっ・・・はぁっ・・・」ジャスミンは首と髪を振り乱しながら声を上げる。
 2人は既に恋人同士として互いを求め合う関係までに発展はしていたが
 SPDの制服、それも勤務中に2人してこのような行為に及ぶとは思っても見なかった。
 自分達の意志とは別のチカラが働いている様な気がしたがもうそんな事はどうでもよかった。
「はぁっ、はぁっ、何で・・・何で急にこんな変な気分になるの!・・何で・・・ああっ・・・」
「あたし・・・あたし・・・ジャスミンとずっとこうしていたい・・・。」
「好き・・・ウメコ・・・大好き!」
「アタシもよ!ジャスミン!」ウメコはそういうと再びジャスミンの唇を奪った。
 そして蜜壷を探る指はその速度をさらに増していく、太腿を伝う滝の流れはさらに激しくなる。
「あぁぁああああああっぁぁっっっぁぁあぁぁぁぁぁあっ〜!」
 絶頂を迎えようとするジャスミンの歓喜の声が倉庫内に反響する。
68名無しさん@秘密の花園:2006/06/09(金) 23:44:18 ID:L97pE6HG
>>916
その時、SPライセンスシーバーが鳴った。
 スワンからだった。
「ジャスミン!ウメコ!よく聞いて!今ベケスから押収した品物を分析してたんだけど、
 それには人間のある本能を一時的に異常に覚醒させる香りが蒔かれている事が判ったの!
 だから絶対に押収品の中を開けちゃ駄目よ!いいっ?」スワンの切実な声がシーバーから響き渡る。
 だが2人からはそれに対する応答は無い。
「ねぇ!ちょっと!あなたたち!聞いてるの?」スワンはやや苛ついた口調になる。
 だがやはり2人からの返事はない・・・・・。
「ジャスミン!ウメコ!」もしかして事故でも?と思い込んだスワンは2人に向って叫んだ。

 ・・・・・・・・するとしばらくの沈黙の後。

「スワンさんのばかぁ〜っ!もうちょっとだったのにぃ〜っ!」と
 2人のふて腐れた声がスワンの耳に入って来た。
 
「あなた達・・・・。」スワンは事態を察したのか?がっくりと首をうなだれた。


 F I N

69小説の人 結局書きました:2006/06/10(土) 08:02:01 ID:5tOhraMs
ROYAL STRAIGHT FLUSH


昼下がり。
二人は顔を付き合せていた。
この日のサージェス博物館の開館時間は午前中までということで、午後からは『何か』がない限りは自由な時間である。
暁は別件で出向し、真墨と蒼太は二人で楽器店に出向いてギターを探しに出かけている。
今現在、サージェスの内部に居るのは菜月とさくら、それに研究室に居る牧野だけだ。
時計の針は午後二時半を指していた。
適度な温度管理がされたサロンの中は不快指数という言葉からは程遠いのだが、重苦しい空気が支配している。

事の起こりは三十分前。
館内の巡回を終えてサロンに戻り、少し遅めの昼食を摂った後、負けた方が勝った方の言う事を一日聞くという条件でポーカーに興じていた。
ツキに見放されてしまったさくらは菜月に負け続けてしまい、『罰ゲーム』を受ける羽目になってしまったのだ。
70名無しさん@秘密の花園:2006/06/10(土) 08:03:16 ID:5tOhraMs
「・・・・」
「さくらさん、今日一日菜月の言うこと聞いてくれるって言ったよね?」
「・・・・・・」
菜月の問い掛けに、さくらは顔を赤くしながらアイスコーヒーを一気に飲み干した後、恥ずかしそうな表情で首を縦に振った。
「じゃ一緒にコレ着てくれるよね?」
そう言ってテーブルの下に置いていた紙袋を取り出すと、さくらはさらに焦った様子で氷をボリボリと噛みはじめた。
そんなさくらの様子がよほど可笑しかったのか、菜月はからかい半分でニヤニヤしながら言った。
「可愛いから絶対似合うよ〜〜」
「何言ってるんですか!罰ゲームだから、仕方ないから。・・それに・・」
「それに?」
「・・・・もうそんなものを着るような歳じゃないですし・・」
そう言ったさくらは赤面したまま口篭った。

「ところで菜月、どこからこんな物・・」
「そんな事どうでもいいの!ねえ、早く着替えようよ〜」
何故か間を持たせるのが嫌になった。
紙袋の中身を覗いて溜め息を少し付き、掌で顔を覆ったさくらの手を取って引っ張った菜月。
二人はサロンを一旦後にした。
71名無しさん@秘密の花園:2006/06/10(土) 08:03:57 ID:5tOhraMs
「遅いなぁ、さくらさん」
既に着替えた菜月はサロンに戻っていた。
「こ〜・・これでいいんですか・・?」
暫くすると自動ドアの扉が開き、消え入りそうな小声と共にさくらが戻ってきた。
「うわぁ・・かわいい!」
菜月は思わず感嘆した。
紙袋の中身、それは濃紺の上下に真っ赤なスカーフのセーラー服だった。
佇まいが女子高生のような菜月はもとより、『素地の良さ』故かさくらもとても良く似合っている。

「着たから、もう・・もういいですか?」
恥ずかしさで気が変になってしまいそうなさくらは泣きそうな顔で哀願するように言った。
「ダメだよ、皆が帰ってくるまで着てようよ」
菜月は無邪気に微笑みながら言った。
その笑顔はさながら『天使のような悪魔の笑顔』といったところである。
そのまま二人はいつも蒼太の陣取っているソファーへと座った。

「でもさぁ、さくらさんって・・」
「なんですか?」
赤い顔でさくらはモジモジしたように菜月の方を向く。
菜月はそんなさくらが可愛くて仕方なくなり、半ば押し倒すようように身体を預けていった。
二人きりになればいつもしている行為である。
「きゃあっ!な、な、な、何するんですかっ、菜月!?」
「だって〜、赤くなったさくらさんって可愛いんだもん!ついでだから・・」
猫撫で声でそう言った菜月はさくらの耳元に顔を近付けると、内緒話のように耳打ちした。
72名無しさん@秘密の花園:2006/06/10(土) 08:04:33 ID:5tOhraMs
「えっ・・ここで?」
さくらは一瞬動揺した。
一応、今は二人きりではある。
だが暁や真墨、蒼太がいつ帰ってくるのか分からない。
自室でならばともかく、言わば「不安だらけ」の今の状況で身体を許すのはさくらにとってはかなりの戸惑いがあった。
しかし菜月の髪の甘い匂いや大きくて円らな瞳に、心臓の鼓動が脈打ち自我が打ち負けてしまいそうになる。
暫く考え込んだ後、さくらは菜月を見つめてそっと言った。

「・・皆さんが帰ってくるまでなら・・本当は後からだけど仕方ないからですよ。菜月・・」

覚悟を決めたようなさくらに対し、嬉しそうな菜月。
菜月はさくらのセーラー服のスカーフに手を掛ける。
そのまま二人は顔を近付け合った。
73名無しさん@秘密の花園:2006/06/10(土) 08:06:09 ID:5tOhraMs
「二人とも、お茶が入りましたよ」
「!!!!」
突然ドアが開いた。
研究室に居る筈の牧野だった。
重なり合っていた二人はギョッとし、まるで磁石の反発作用のように身体をサッと離した。
「びっくりした!牧野センセイ、いきなり入ってこないで!」
菜月は言った。
さくらは乱れたスカーフを元に戻しながら赤い顔で横を向いたままだ。
「ああ、その衣装は倉庫に保管してあったものですか?二人とも良く似合ってますね〜。明石君たちのブレザーも確かあったはず。ところで菜月ちゃん・・」
何もしらない牧野はさらに続けた。

「私の教えたメカニックグリップやセカンドディールは上手く出来ましたか?」

「あっ、ばか!!」
菜月は慌てて牧野の口を手で塞いだ。
「え!?」
74名無しさん@秘密の花園:2006/06/10(土) 08:06:57 ID:5tOhraMs
牧野が口にした、イカサマテクニックの名称を聞いたさくらは察しの良さですぐに悟った。
今の状況に持ち込みたい菜月のインチキにまんまと嵌まってしまった自分。
菜月に苛められてしまった自分。
自分への怒りの矛先は、菜月に向かう。
サロンの中は先程とは違う空気が流れる。
さらに嫌な空気だった。
さくらの眉間には皺が幾重にも刻まれ、綺麗な顔は般若のように歪んでいった。
危険を察知した牧野はさっさとサロンを後にした。

「ち、違うんだよ、菜月はね、さくらさんが喜ぶかなって・・」
「菜月・・覚悟はもちろん出来てますよね!!!?」

さくらはボキボキと指を鳴らしはじめた。
ちなみに何故サージェスの倉庫にセーラー服やブレザーの制服があったのかは定かではない。


Fin
75名無しさん@秘密の花園:2006/06/11(日) 16:03:42 ID:mzs2OAt+
GJ!だが今週も百合要素がなかったorz
76名無しさん@秘密の花園:2006/06/12(月) 15:16:30 ID:7YzBQsws
>916さん乙っす。相変わらずエロいっすね(^^:
>小説の人さん乙っす。さくらの「えっ・・ここで?」ってくだりに激しく萌えました。
77名無しさん@秘密の花園:2006/06/14(水) 08:16:20 ID:7ZrQnz8n
ウルトラで百合はありか?
78ジャスミンの視点より。:2006/06/14(水) 13:03:05 ID:w3Wbe5+O
Episode−ex「ナイト・ウィズ・ア・フルムーン」


傍から見れば私達はパートナーで仲のいい友達。でも本当は恋人同士。


「頭痛が痛い・・」
この日私が最初に発した言葉だった。
いつものように私はウメコのキスで目を覚ますはずだった。
朝はウメコから、夜は私からというのが約束だ。
もっとも、これはウメコが決めてしまった事だが。
「ジャスミン、お酒臭い・・」
ウメコのこの日の第一声だった。私に顔を近づけた後、鼻を抓んだ。
とても訝しそうだ。
そっちこそお酒臭いよ、自分だって飲んでたくせに。

身体がだるい。
気持ち悪い。
何より頭がガンガン痛い。
ディーリボルバーを頭の中で連射しているような感覚、とでも言えばいいのか。

久しぶりに数日間のまとまった休暇を貰えた私たちは夜通し飲んだ。
私より弱いウメコは先に眠ってしまい、飲み足りなかった私は調子に乗って一人で深酒をしてしまった。頭痛と気だるさで冗談も言えない。
「・・・・」
テーブルの上に並んだワインの空瓶と、乱雑に脱ぎ捨てられた自分の制服や手袋が視界に入ると、余計に頭が痛くなるのを感じた。
79名無しさん@秘密の花園:2006/06/14(水) 13:04:02 ID:w3Wbe5+O
いつもならウメコが私に甘えてくる。
甘えられるのが大好きな私は、誰の目から見ても過剰とも言えるウメコの甘えっぷりがとても嬉しくて幸せだ。
最近ではスワンさんや、ファイヤースクワッドに引き抜かれたバンに『バカップル』とからかわれるのも嬉しくなってさえいる。
しかし、悲しいかな。
二日酔いのコンディションを迎えている今は甘えさせるのはおろか、じゃれ合う気にもなれない。
ウメコ、そんなアタシを許しておくれ。

「ごめんウメコ、今日一日休ませてくれない?絶対埋め合わせするから」
申し訳のない私は手を合わせてそう言い、ウメコの顔を見た。
せっかくの連休のうちの一日がダメになってしまう事に罪悪感を覚えてしまう。

「うん、いいよ。仕方ないな〜〜。じゃ、今日は私がジャスミンの面倒見てあげるよ」

????

ウメコの返答は意外なものだった。
てっきり膨れながら「ジャスミンのバカ!」と駄々を捏ねられるのかと思った私は、肩透かしを食ったような気分になる。
「・・熱ある?」
「ないよ!もしかしてまだ酔っ払ってる?」
おでこに掌を当てながらからかう私に、ウメコは笑いながら答えた。
80名無しさん@秘密の花園:2006/06/14(水) 13:07:11 ID:w3Wbe5+O
私はウメコより先にシャワーを浴びた後、再び布団の中に呑まれていく。
散らかった部屋は片付けられていた。
面倒を見ると言ってくれた其の意気やよし。
でも何もしないで一緒の時間を過ごしてくれれば、私にとってはそれが何よりの『酔い覚まし』だ。
ウメコもそれを解ってくれているのか、片付けの後はベッドの隣に椅子を持ってきて私の傍に居てくれている。
張り切った様子でパジャマの上からエプロンを締めて腕まくりをしているウメコはとても可愛くて、二人で交わす他愛も無い会話が楽しい。
勤務のときもその後も、いつも一緒に居るのに何だろう、この幸せな気持ち。
「そういえば、お腹空いたな。」
私はポツリと呟いた。
時計は正午を回っていた。

二日酔いで弱っていた私は、別にちゃんとした形の食事を摂りたいわけではなかったのだが少し何かをお腹の中に入れたかった。
小腹が空いた、というやつだ。
それでもレトルト食品やインスタント食品の類は嫌だ。
ウメコの我がままが移っちゃったのか?
81今日はここまで:2006/06/14(水) 13:08:20 ID:w3Wbe5+O
「ねえねえジャスミン、お味噌汁作ったげよっか?チョー美味しいやつ!」
突然ウメコは嬉々として言った。
お味噌汁・・暖かい家庭的な響きだ、悪くない、うん。
甘えよう。

ん?待てよ?私ウメコの作ったお味噌汁なんて食べたことあったっけ?

ウメコはセンちゃんと別れて私と付き合いはじめてから料理をやるようになっていて、今ではある程度はお手の物だ。
野菜の皮を剥くこともままならなかった昔に比べれば大きな進歩だ。
ま、私が「鍛えた」のだが。
しかしお味噌汁は食べた事がない。
「じゃ、作ってよ。・・ヘンなモン作らないでね」
「ん?何か言った!?」
期待が八割、不安が二割の私。
期待の声の後に小声で口にした不安の声が聞こえたのか、ウメコはムッとした顔を私に近付けるとキッチンに向かっていった。
82名無しさん@秘密の花園:2006/06/14(水) 15:10:09 ID:YAuxw8fG
gj!期待!
83名無しさん@秘密の花園:2006/06/15(木) 07:16:05 ID:kuZX4+Dj
ジャスミンティーを飲みながら待っていた私は数十分後、面食らった。
お盆に乗って出てきたのは実にウメコらしい、突飛なお味噌汁だった。
味噌汁椀じゃなくって、マグカップに入ってる。
いい香りと麩と豆腐、それはよし・・でもトマトのぶつ切りが浮いてる。
おいたわしや、もうちょっと考えなさいよ。
「・・何?これ」
「何って、お味噌汁だよ」
「いや、トマト・・それに、味見した?」
「当たり前田のクラッカー!文句言うなら食べなくっていいよ」
ウメコのように目が真ん丸になった私。
ウメコもまた私のお株を奪うように言った。

恐る恐るスプーンで掬って口に運ぶと・・・・あれ?
「どう?美味しい?ねえ」
ウメコは心配そうに尋ねる。
「すっごく、美味しい」
私はダイレクトな感情を口にした。

ウメコは得意げにさらに続けた。
「たまたま冷蔵庫にあったモンで作ったんだよ。すごいでしょ?」
多分何にも考えないで作ったんでしょ?と言いたくなったが、美味しかったからそんなことはどうでも良くなった。
よくできました、と日記には書いておこう。
食欲の次は睡眠欲、今度は眠くなってきた。
正直だな、私。
欲望のままに生きる、それもまた良しか。
84名無しさん@秘密の花園:2006/06/15(木) 07:17:03 ID:kuZX4+Dj
「眠くなったから少し寝ていい?」
「じゃ私も一緒に寝る」
「よござんすよ。目を閉じておいでよ、顔はヤツと違うから」
会話だけならこの上なく変で、聞きようによっては危険な会話だ。
でも私たちはステディだし、それ以前に日常的にこんな会話をしている。
ただ、この時までは私はてっきりウメコが『添い寝』をしてくれるものだと思っていた。
着けていたエプロンを外すと、ベッドの中に入ってきた。
「ジャスミン」
「何じゃらほい?」
「もうお酒臭くない?」
「多分」

「とっておきの酔い醒ましあるんだよ・・」

囁くようにそう言ってウメコは私の手を握ってきた。
・・あのね、そんな事しなくても解るよ、顔に書いてあるから。
『私も一緒に寝る』か。な〜るへそ、そりゃ大した言い回しだ。

そしてウメコは私の唇に自分の唇で軽く触れた。
曰く「お酒臭くて」出来なかった朝のキス。
「わたしまけましたわ」
キスの後、何となく恥ずかしくなった私は横を向いておどけた。
よく考えたら知らないうちに誘惑してた。シャワーを浴びてからの私の格好ときたら、パンティだけでブラも着けないまま、シャツ一枚だけを着た出で立ち。
刺激が強過ぎたのかな・・なんて事を考えても万事休す。
私たちは遮二無二唇を求め合っていた。
85名無しさん@秘密の花園:2006/06/15(木) 13:14:57 ID:jh5dPH9R
私の唇を腫らしそうな勢いでウメコは吸い付いてきて、熱くなった舌を挿し込んでくる。
私も舌を絡め返していき、お互いの口の中を音を立てて愛撫し合う。
歯の裏も唇の裏も、舌が這い回る。
私の喉の奥に通っていくウメコの唾液が、とても甘い媚薬のように感じられた。
「ねえ、ウメコ」
「ん?」
「キス上手くなったね、最高の酔い醒まし」
「まだだよ。今からいっぱいキスしたげるね」
キスし終わってからそんな感じの会話をした後、ウメコは私の着ているシャツを捲り上げていくとバンザイの格好で腕を押えるように握り、露わにした私の肌を貪りはじめた。
まるで子猫がミルクを舐めるような仕草が堪らなくなって声を上げた。
やだ、私ったら完全に主導権握られてる。
86名無しさん@秘密の花園:2006/06/15(木) 13:15:40 ID:jh5dPH9R
やがてウメコは握っていた手を離して下着に手を掛けて、私を一気に「はしたない姿」にしてしまった。クシャクシャになったパンティは私の左の足首付近に掛かっている。
ウメコは勃ち上がった乳首に吸い付いて軽く歯を立ててみたり、指で摘んだりしてきた。
熱くなった部分が濡れて、頬がうっすらと紅く染まっていくのが自分でも分かった。

「待って、ウメコも裸になって。私、破裂しそう・・ドキがムネムネする・・」

文字通り肌を重ねあいたくなった私は、愛撫してくれているウメコを止めた。

「ジャスミンのエッチ。」

ウメコは私にそう言って微笑みかけるとベッドから一旦出てパジャマを脱ぎ始めた。

・・・・何で?まだ酔ってるのかな。

いつも見慣れてる筈なのに、服を脱いでいくウメコの姿は私を淫らな気分にさせていく。
シーツに包まったままの私はそんなウメコを見ながら自分を慰めていた。
裸になったウメコはベッドに戻り、しっとりと汗ばんだ肌をくっ付けながら私の手を取り、激しい口付けをしてきた。
「ジャスミン・・一人でしてたの?待たせてごめんね。」
唇を離してそう言って、服を脱ぐまでの僅かな間の慰めの行為で蜜に塗れた私の指を舐めはじめた。
87名無しさん@秘密の花園:2006/06/15(木) 13:16:26 ID:jh5dPH9R
ウメコは私の指を一本一本舐めていく。
小さな舌は指の股も器用に這い回っていった。
舌先に思いを込めながらの愛撫はまるで言葉責めのようだった。
心の中にウメコの囁きが突き刺さる。
暖かい想い。
淫らな気持ち。
全てが愛しい。

「んっ・・ああぁっ、あっあっ、んく・・あああん、ウメコ・・」
「ジャスミン・・気持ちいい?」
指から口を離したウメコが顔を埋め、だらしなくなった部分にキスをはじめると私はさらに声を上げた。
舌が私の感じる部分を刺激していく。
持ち上げられて宙を泳いでた自分の両足を見て、不意にウメコを求めたくなった。
88名無しさん@秘密の花園:2006/06/15(木) 13:17:46 ID:jh5dPH9R
「小梅、今度は私・・ちょうだい・・」
「うん、茉莉花・・」
私たちは名前で呼び合った。
二人っきりになった時、いや、許し合って愛し合っている時が『ジャスミン』『ウメコ』というコードネームから『茉莉花』『小梅』に戻れる時。

今度は私がウメコの上に被さっていった。
夢中でウメコを求める。
シャンプーの匂いでも石鹸の匂いでもない、ウメコの甘い匂い。
「きれいだよ、かわいい・・小梅・・」
「ひんっあん・・やぁだぁ、いあっ、あん・・茉莉花、まり、か・・」
私はそう言いながらさっき自分がされたように全身を愛撫し、濡れた所を舐める。
ウメコは声を上げていた。
乱れてしまった私は、もう思念を読み取ることは不可能だった。
ただウメコを求めた。


その後私達はお互いが溶かし合った部分を合わせて・・そこから先は覚えていない。
お互いを呼び合っていたと思う。
多分二人同時に頭が真っ白になってたと思う。
気が付いたら私とウメコは汗だくの身体を重ねて、口元で「好き」と呪文のように囁き合いながら何度もキスをしていた。
89名無しさん@秘密の花園:2006/06/15(木) 13:18:39 ID:jh5dPH9R
真っ暗な部屋の中で目が覚めて最初に視界に入ったのは、天窓から見える満月だった。
行為の後私達は、そのまま眠ってしまっていた。
ウメコはまだスースーと寝息を立てている。
ベッドの側にあるスタンドを点けて時計を見ると、八時を回っていた。
良い子は既にご飯を食べている時間だ。
すっかり酔いの抜けた私は、空腹感に支配されていた。

今回の口実は『酔い醒まし』だった。
私は素直に言えず、ウメコは私の『能力』を使って気持ちを伝えてくる。
身体を重ねたくなった時、恥ずかしくて言い出せないものだから何かに託けては言い訳のようにキッカケを探す。
でも本当はそんなものはいらないのかも知れない。
私はウメコが大好きだし、ウメコも私を同じように、いやそれ以上に大好きでいてくれる。
そんなウメコの想いに包まれている自分が嬉しくて恥ずかしくて、時々マトモに顔を見れなくなるから困る。
素直に言い出せないからキッカケが欲しいんだと思う。
まあ裏を返せば単純に二人とも「不埒物」なんだけれど。

バカだな、センちゃんも。こんなに可愛いコ振って。
ウメコは私のものだよ、絶対渡さないもん。
90名無しさん@秘密の花園:2006/06/15(木) 13:19:27 ID:jh5dPH9R
「ん・・おはよ。」
もう一人の『不埒者』が目を覚ました。
甘えて気だるそうな、それでいてとても可愛い声。
「おはよ。ウメコ、一日ありがと」
「ジャスミン、お腹空いた。」
「今日外で食べよう。ウメコよくがんばったから」
エッチのご褒美というわけではなかったのだが、私がそういうとウメコは眠気が吹っ飛んだように私に抱きついてきた。
「ジャスミ〜〜ン、大好き!!」
「焼肉にしよっか。精力付けて、お月様がヤキモチ妬くまで・・」
私はその先の「愛し合おう」の言葉が照れくさくて言えなくて、代わりにウメコのえくぼにキスをした。


傍から見れば私達はパートナーで仲のいい友達。そして今宵もエッチでラブラブ。


Fin
91名無しさん@秘密の花園:2006/06/15(木) 14:08:50 ID:fY1Wh1Nb
↑ところが、そんなラブラブなジャスミン&ウメコに嫉妬したサキュバスが二人に淫らな魔の手を伸ばす…
92名無しさん@秘密の花園:2006/06/15(木) 18:53:10 ID:atADdxtd
すげえな、何か。リアルで。
93名無しさん@秘密の花園:2006/06/15(木) 22:46:49 ID:YQbfZmg8
GJ!
すごい良かったお
また書いてください
94名無しさん@秘密の花園:2006/06/16(金) 16:13:25 ID:2Z8I1vFR
サキュバスも入れて書いて!
95名無しさん@秘密の花園:2006/06/16(金) 18:54:08 ID:Q+17DaJE
96名無しさん@秘密の花園:2006/06/17(土) 22:49:27 ID:YdYJq/kB
誘導されてはじめて来た。いいな、こんなスレあったなんて・・もっと早く気付けばよかった。
97名無しさん@秘密の花園:2006/06/18(日) 00:22:56 ID:G5sEn9oE
今度はウメコの視点から見た話をおながいしまつ。
98名無しさん@秘密の花園:2006/06/18(日) 22:34:19 ID:4ACO09kf
99試験投下 樹花×ひより:2006/06/19(月) 20:48:48 ID:YNjDROkS
午後のほうじ茶


その日天道家を訪れたひよりが目にしたのは、頭に絆創膏を貼った樹花の姿だった。
「あっ、ひよりさんいらっしゃい!」
「おい・・大丈夫なのか」
相も変わらない無愛想な口調でひよりはニコニコしている樹花に話し掛けた。
異様に対照的な二人。

『三日間の加療を要す』

樹花の診断書の概要である。
数日前の帰宅途中、運悪く交通事故に遭ってしまった樹花は総司によって病院に連れて行かされ、自宅で休養していた。
しかし極々軽い怪我で、実際には体のいい「ズル休み」。
100描写が上手く出来ませんorz:2006/06/19(月) 20:49:48 ID:YNjDROkS
「あれ、天道は・・」
「お兄ちゃんなら、事故の加害者に話があるからって。丁度良かった、お兄ちゃんがお茶煎れてくれてたから一緒に飲もうよ」
樹花はひよりの手を取って引っ張ると、テーブルに座らせた。
観葉植物を午後の日差しが照らし、優しい色に染まったリビングだ。

『本当に兄妹なのか・・』

いつもここに来るたびに、ひよりは心中でそう呟く。
頼りにはなるもののあまりに常識外れでとんでもない性格の総司に対し、天真爛漫で可愛らしくて人懐っこい樹花。
相対的な天道兄妹にひよりは内心癒されていて、表には出さないものの最近では密かな楽しみになっている。
様々な事が起因して、人との関わりが出来なくなっていたひより。
だがいささか風変わりだが暖かな天道家の二人と出逢い、徐々にその心は解されていた。
101名無しさん@秘密の花園:2006/06/19(月) 20:50:45 ID:YNjDROkS
樹花はポットの中に入ってあるほうじ茶をアンティーク調のお洒落な陶器の湯呑茶碗に注いだ。
「あ」
湯気が立ち、芳ばしい薫りが鼻を擽るのと同時に、ひよりは思い出したように自分のバッグから紙包みを取り出した。
ひよりが取り出した紙包みの中身。
それは「ビストロ サル」の店長である弓子特製の新製品、おからと玄米のクッキーだ。
完成までにはひより、そして不器用な加賀美の手助けもあったのだが。

「美味しそう!ねえねえ、早く食べようよ」
ひよりが包みを開けると、樹花は待ちきれない様子で言った。
そんな樹花に少しだけ、ほんの少しだけ微笑みたくなったひより。
「・・元気だな」
「私の取り柄だよ」
ひよりの言葉は嫌味でも何でもなく、樹花に対する素直な感想だった。
拙い会話の後、樹花はさらに言った。
「ひよりさん」
「なんだ」

「私ケガしちゃってるから、食べさせて」

樹花の言動に、ひよりは一瞬きょとんとしたような表情を浮かべた後、迷惑そうに樹花を見た。
―さっきまで手が動いてたのに・・―
もちろんひよりの思っていることなど樹花に分かるはずもない。
変な間が流れる。
暫く考えた後、ひよりはクッキーを一つ取ると樹花の口に運んでやった。
102ちょっと間を置いて:2006/06/19(月) 20:51:47 ID:YNjDROkS
「おいしい、すっごくおいしい!!」

サクッ、という心地よい音の後、ひよりの目に樹花の幸せそうな笑顔が入ってきた。
心底嬉しそうな笑顔に、なぜかひよりも嬉しくなる。
しかし、『嬉しい』という感情を素直に表現できないひよりはどうしていいのか分からなくなり、そのまま俯いて黙りこくってしまった。

「ひよりさん、ありがとう!」
樹花はただそう言って俯いているひよりの髪の毛を掻き分けると額にそっとキスをした。
音もなく、肌と肌だけがただ触れ合った。
リビングの中に、外で囀る小鳥の鳴き声が響き渡る。

「・・・・!」

ひよりの中では時が一瞬止まったように感じられた。
それと同時に身体の奥が熱くなっていく。
笑いかける樹花の顔を見る事が出来ないひより。


「ただいま・・」
ひよりの顔がリンゴのように紅潮したのと同時に、『事故の加害者』と話をつけてきた総司が帰宅してきた。
二人を見たひよりはなぜか恥ずかしさでいっぱいになり、何も言わずに駆け足で逃げるように天道家を後にした。
「樹花、お前何やったんだ、教えなさい」
「何もしてないよ、ひよりさんが笑顔になれるおまじない」
そう言い放った樹花はポーズを取って自室に入っていった。
総司は腕組みをしたままだった。
「おばあちゃんはこう言っていた、どんな形であれ誰かを思うことは人を大きくすると・・」
103ウメコの視点の話を書きます:2006/06/19(月) 20:52:30 ID:YNjDROkS
初夏の町はもう陽が高く、じっとりと汗ばむほどの蒸し暑い空気を漂わせている。
帰路に着きながらひよりは、樹花に口付けられた額を何度か触った。
決して不快ではない。
「なんで・・なんで僕が・・」
総司に抱くような感情を樹花にも抱き始めている自分に気付き、ひよりは呟いた。
その時誰にも見せなかった微笑みを浮かべ、駆け出していった。


fin
104名無しさん@秘密の花園:2006/06/22(木) 13:00:16 ID:3Ybkd+xp
需要の少ないカプありがとう。ひよりんの話読みたかったです。
ウメコの視点の話もwktk!!
105名無しさん@秘密の花園:2006/06/22(木) 21:09:44 ID:Ol5L9afP
「捕まえた〜♪」
「ちょっとぉ〜」
「あははは〜」

(*´ω`*)
ttp://photo1.avi.jp/photo/3/177418/177418-8707836-6-29743337-pc.jpg
106名無しさん@秘密の花園:2006/06/22(木) 22:52:10 ID:fXBfiIj4
>>105
ていうか何処触ってんだww絶対にこの二人には勝てないww

色んな作品の百合あっていいと思う。個人的意見だけれども。
このSS読んで、あまり好きではなかったひよりのイメージが変わった。
ウルトラだって、超星神(だっけ?)だって、ラブラブなら投下してもええんでないかい?
107名無しさん@秘密の花園:2006/06/23(金) 13:16:55 ID:YdPx1Gfk
喘いでるように見えた。ジャス子の内股・・
108ウメコの視点:2006/06/25(日) 07:14:59 ID:fZmEdVIu
Episode−ex「ラヴィン・タッチン・スクイージン」


綿飴や金魚すくいの露店がたくさん出てて、焼きそばのソースのいい匂いがしてる。
人がとても楽しそう。
何より、大好きな人が隣に居てくれる最高の夜だ。

・・・・これが勤務じゃなかったらいいのに・・・・

わたしとジャスミンは張り込みの真っ最中。
マシンドーベルマンから外の様子を恨めしそうに見ながら、わたしは合間を縫って露店で買ってきたあんず飴を助手席でくちゃくちゃと噛み締める。
「ウメコ、おいしい?私にもくださいな」
運転席に座ったジャスミンはそういって、わたしが持ってるあんず飴の刺さった串に齧り付いてきた。
「ああ、結構な御点前で」
「あっ・・食べたの!?」


元はといえば取り逃がし。
逃げたアリエナイザーはよりにもよってお祭り会場の中に紛れ込んでしまった。
情けないぞ特キョウ!
「テツったら、後でお説教してやらないと」
「まあまあ。アリエナイザー祭り、楽しみましょ」
相変わらず悠長なジャスミンの横でわたしは膨れ上がった。

109名無しさん@秘密の花園:2006/06/25(日) 07:16:21 ID:fZmEdVIu

わたしが居なくなったマシンブルには、代わりにテツが乗り込みセンさんと二人、男所帯になっている。
センさんと別れて色んな意味で『コンビを解消』してジャスミンと世間一般で言う『ラブラブの恋人同士』になってからというもの、どんな時でもベッタリになってる。
マシンブルからマシンドーベルマンに鞍替えしてしまったのも自然な事で、特別な理由なんて無い。
あるとすれば凄く単純な理由。
『大好きな人といつも一緒に居たいから』、ただそれだけだ。
ちなみに捜査の都合でセンさんと行動することもあるけど、もう気まずさはない。

友達の時みたいに甘えてばかりいる訳ではない。
ジャスミンに教わって、炊事も洗濯も一通りこなせるようになった。
『自立した大人の関係』なのだが、二人きりになったらデレデレになる。
わたし達なりに約束事は決めてて、公私にケジメは付けているつもりだ。

けど・・


「こらこらおませさん、今はミッション中だよ?」
「は〜い、ミッション中はコードネーム」

ジャスミンは手を握ろうとしたわたしの手を軽く叩いた。
最近の悩み事と言えば、二人きりになってしまうとどちらからともなく手を繋ぎ合ってしまうこと。
勤務中にこんな事をしてしまうと緊張感がなくなってしまう。
自分でも解ってるんだけど・・

(なによ、自分だって?いでくるのに・・)
そんなことを考えながらお祭り会場の神社を見てると、ライセンスが鳴り響いた。
アリエナイザー出現のコールだった。

「一気に行くべし!」
「うん!」
それまでの雰囲気から一気に緊張が走ったわたし達は、車を降りて駆け出していった。
110名無しさん@秘密の花園:2006/06/25(日) 07:18:27 ID:fZmEdVIu
長引くかと思ってたけど、思ってたよりも即決だった。
ジャスミンがアリエナイザーの足跡を追ってくれて、後はわたしの実力行使。
途中で抵抗されて膝を擦り剥いちゃったけど、ジャスミンの助けもあって何とかなった。
そうこうするうちにみんなが来てくれて、一件コンプリート。
おまけに『お礼』にと、露店のおじさんおばさん達からたこ焼きや焼きそばやお菓子をたくさんもらってしまい、わたし達は一躍ヒーロー・・いや、女の子二人だからヒロインか。

この事件に関しての事後報告や手続きは全部テツがやってくれるとの事なので、これでわたし達の勤務は終了ということになった。
緊張が解けて自然と笑顔になってた。
「膝痛くない?ヨチヨチしてあげよっか?」
「うぐ・・子供じゃないんだから!」
冗談も交えて話をしながら二人で残ったあんず飴を食べていると、再びライセンスからコールが聞こえた。
スワンさんからだ。
「ジャスミン、ウメコ、二人ともお疲れ様。よく頑張ったわね。今日はゆっくり休みなさい」

さらに気持ちが解れていく。
スワンさんはわたし達に限らず、地球署の皆にとってもお母さんのような存在。
そんなスワンさんには全て話している。
もっとも、スワンさんはそれ以前にわたしとジャスミンの『秘め事』を察してたみたいだけど。


111名無しさん@秘密の花園:2006/06/25(日) 07:19:23 ID:fZmEdVIu
「スワンさん、お願いがあるんですけど」
「何?」
「私とウメコ、もう少しパトロールしていいですか?」
ジャスミンは私のライセンスに顔を覗かせてスワンさんにそう言うと、手を握ってきた。
こっそり手袋を外して、素手でそっと握ってきてくれる。

(もう・・そっちだって我慢できなかったんじゃん!!)

わたしは繋いだ手からそう伝えた。
ジャスミンはあんず飴の楊枝をくわえたまま笑顔でわたしを見つめてくれた。
わたしもわたしでとても嬉しくなって、笑顔で見つめ返す。

「こらっ!手繋いでるでしょ?全くもう・・いいわ、よく頑張ったご褒美よ。その代わり、スペシャルポリスとして恥ずかしくない行動するようにね、いい!?」「ロジャー!」
そんなわたし達を笑いながらスワンさんは言った。
でも、ライセンスのモニターからは顔しか映ってないはずなのに、何で手を繋いでるのが解ったんだろ?・・って、知らない間にジャスミンはわたしの頭に手袋を乗せてた。

わたしは手を引っ張られながら、お祭りの喧騒に紛れていった。
「ねぇ早くぅー。わたし待てないよぉ〜。」
「・・何よそれ?」
「ウメコのまねっこだよ。」
単純に気持ち悪いよ・・ていうかジャスミン、浮かれてるの?
112とりあえずここまで:2006/06/25(日) 07:22:41 ID:fZmEdVIu
パトロールというタテマエでのデートを楽しんだわたし達は、デカベースに戻る途中で海岸に立ち寄っていた。
海開きのシーズンにはまだ少し早い、岩場の多いひと気の無い海岸だ。
星空の下で少し湿った海風に包み込まれてる・・何となくムードあるな。

「ねえウメコ、お祭りしよっか?」
「?」
ワケが分からないわたしは、隣でそう言ったジャスミンを見た。
手袋をしたまま、私の手を握ってきた。
撫でるような感じの握り方だった。


「・・二人だけのお祭り?」
「後名答」
「チューだけ?」
「・・ううん」
「でも、ここ外だよ?」

『お祭り』の意味が理解できた。
願ったり適ったりだけど、勤務が終わったとはいえわたし達は制服のままだ。
それ以前にここは外。
エッチする時はいつも自分達の部屋で裸になってするから正直戸惑った。
かといってマシンドーベルマンの中で・・って訳にもいかない。

「ウメコ、あっち見てミソ。あそこなら隠れられるよ」
そんなわたしに囁くように言ったジャスミンの視線の先に目をやると、大きな岩場が見えた。
前髪を掻き分けられておでこにキスをされ、心にスイッチが入ったわたしはドキドキしながら頷いた。

でも「二人だけのお祭り」って・・ベタベタな言い回し。
エッチしたいって言えばいいのに。
わたしだって人のこと言えないけど。

113名無しさん@秘密の花園:2006/06/25(日) 13:49:12 ID:uerTLc85
岩場の影で、わたし達はキスからはじめた。
ジャスミンの唇はとても甘かった。
さっき食べてたあんず飴の蜜が少し付いてた。
「おいし・・」
口付けたわたしは衝動的に言ってた。

「もっと召し上がって」
今度はジャスミンが口を押し付けてくる。
キャンディを舐めるようにキスしあった。
キュッと抱き締め合いながら唇を重ねて舐めあう。
舌を絡めあって、それでも足りなくて歯の隅々や唇の裏も舐め回す。
ジャスミンは甘く激しいキスでわたしを愛してくれて、わたしもキスで応える。
キスし終わって、おでこや鼻の頭を何度か合わせた。
外だから?
海の近くだから?
いつもよりわたし達はイチャイチャして興奮してた。

「絶対に声出しちゃだめだよ・・」
そう言ってジャスミンは右手の手袋を外すと、わたしのスカートとホットパンツをゆっくりと脱がせていく。
制服だから何かヘンな感じだ。
パンティ越しに指を当てられて、何度か縦になぞられた。
キスしてる時にもう濡れてたけど、もっと濡れてきてる。
「ん・・ぅん」
指の動きが少しずつ激しくなっていって、パンティを食い込ませたりもしてきた。
「ベトベトにして、やらしい子・・」
「言っちゃやだ・・」
耳打ちされて、わたしは恥ずかしさでいっぱいになった。
ジャスミンは普段でも古い言葉で会話をする。
エッチの時もこんな感じでわたしに囁く。
昔のロマンポルノみたい。
114名無しさん@秘密の花園:2006/06/25(日) 13:50:11 ID:uerTLc85
そのうちパンティを脱がされた。
太腿に掛かってたのが邪魔で、ブーツを脱いでから左足をスッと抜いた。
「あっ、はぁ・・・・んっ、んぅ・・」
わたしは立ったまま足を持ち上げられてキスされた。
ジャスミンの舌が私の中に入ってきて、別の生き物みたいに動き回る。
上下左右に動いた後、色んな所を唇で挟まれたり、太腿にキスされたりした。
「きゃっ、ん・・」
「気持ちいい?」
「ん、は・・声でちゃうよぉ・・」
わたしが泣きそうになりながらそう言った後、ジャスミンは空いていた左手をわたしの目の前に差し出してきた。
「指、噛んでいいよ。」
わたしの股間に顔を埋めたまま言った。
手袋をしたままの、差し出された手。
「私もウメコの事、いっぱい感じたいから・・ね・・」


その一言の後、口で手袋を咥えて外してジャスミンの人差し指と中指を噛んだ。
歯なんて立てられない。
想いを込めながら甘噛みした。
ただ強く甘噛みした。

「・・・・ッ!!!!」
波音の中で頭がぼんやりした時、ジャスミンの指は少し震えてた。
115名無しさん@秘密の花園:2006/06/25(日) 13:51:18 ID:uerTLc85
「来て」
ちょっと深呼吸した後、わたしは自然とジャスミンの頬に口付けてた。
エッチなジャスミンの微笑みに誘われてる。
制服の上着のボタンを外してアンダーを巻くっておへそにキスしながら、スカートを一気に脱がせた。
焦らすのが嫌なわたしは、ショーツまで一気に下ろした。
糸引いてる。
わたしより濡れてた。
わたしの指を咥えた時、少し感じてたんだと思う。
我慢できなくなってしゃがみ込んだ。
お尻を撫で回しながら回りを舐めて、中に挿し込んで舌を動かした。
一つ一つを確かめるように味わった。

「ふっ、ぅ・・」
(ね、気持ちいい?)

「んあっ、あ・・あん、あ・・やあん」
(声出さない約束だよね?約束破っちゃダメだよ?)

途切れ途切れに漏れる吐息混じりの甘い声を聞いてたら、ジャスミンの顔が想像出来た。
少しだけ意地悪したくて、わたしは舌先に想いを纏わせて尖った部分をしつこく突いて、唇を被せた。

「やぅ、いっ・・・・く・・」

肌がプルッ、と一度だけ震えた。
116名無しさん@秘密の花園:2006/06/25(日) 13:51:52 ID:uerTLc85
波の音がちょっとずつ大きくなっていく。
息が止まりそうなキスで唇を塞ぎ合って、お互いの濡れたところに指を入れて動かし合った。
指を抜き挿しする淫らな音が、何故か波音よりもクリアに耳に入ってきた。
「ぁあ、ん・・ひん、いっ・・」
「くっふぅ、んぁ・・あん」
唇を離したわたし達は少しだけ声を上げる。
「好き」と言い合うような余裕も無いほど興奮してた。

(可愛い・・)

声を殺してるジャスミンの噤んだ唇にもう一回口付けて、無理矢理舌を入れながら一瞬だけそう思った。
その後全身が熱くなっていって――――

『お祭り』が終わった。
わたし達二人は余韻に浸るようにつるつるした岩肌にもたれて抱き合った。
117名無しさん@秘密の花園:2006/06/25(日) 13:53:13 ID:uerTLc85
「レレレのレ。バンからだ」
「え?」
部屋に戻ったわたし達はシャワーを浴びて、お祭りの御土産物で晩御飯を済ませてからパソコンのメールチェックをしていた。


おい、二人とも元気か?
俺は忙しくて大変だ。
忙しい上に筆不精だからゴメン。
ボスやスワンさんや『元・相棒』には伝えてあるけど、何日かしたらそっちに遊びに行くよ。
今度はマリーと一緒にな。
俺たちもお前らと同じくらい真実一路でラブラブだから、張り合おうぜ!!
PS・ジャスミンもウメコも、センちゃんに優しくしてやれよ。新しい彼女出来たみたいだけど、引き摺ってそうだからさ。


・・ホント、相変わらずだな。
一緒に添付されてあったマリーとの2ショットの画像がとても幸せそうだった。
心配ご無用、わたしとジャスミンもラブラブだし、センさんにも普通に接してるよ。
118名無しさん@秘密の花園:2006/06/25(日) 13:54:31 ID:uerTLc85
「少しはマトモな文章書けるようになってるね」
「ウメコが言わないの」
ジャスミンに頭を小突かれた後、わたしはセンさんに振られた時の事を少しだけ思い出した。

一晩中泣き明かしてたわたしを慰めてくれた事。
わたしの前で「ウメコを泣かせたから絶対に許さない」と言って泣きながらセンさんの頬を思い切り打った時。
そのあと初めてキスした事。

ジャスミンはいつも私の傍に居てくれてる。
恋の痛手は一人でも乗り越えられる。
でも一人より二人の方がずっと楽だ。
ジャスミンが居なかったらまだ乗り越えられなかったかも知れない。

―大好きだよ、絶対に離さないで―

わたしはジャスミンを後ろからギュッと抱き締めてそう伝えた。
119名無しさん@秘密の花園:2006/06/25(日) 13:55:15 ID:uerTLc85
ジャスミンは私の手を取って自分のほっぺたに当てた。
何も考えないでちょっと黙った。
黙ってる時間がとても幸せに感じた。

「ね、さっき言えなかったから、いっぱい好きって言い合おうよ」
痺れを切らすようにジャスミンが言う。
赤くなってる。
綺麗なジャスミンがいつもより可愛く見えた。
「うん、じゃ好き?」
「大好きだよ」
「じゃお姫様抱っこして」
「やだよ、ウメコ重いもん」

今までもこれからも、こんな感じでずっと一緒。
そういえばもうすぐ梅雨明けだ。

これにて一件コンプリート、メガロポリスに夏が来る。


fin
120名無しさん@秘密の花園:2006/06/25(日) 20:39:51 ID:26KndD+3
サイコーですた
121名無しさん@秘密の花園:2006/06/25(日) 21:09:29 ID:f1+h1oxc
やっぱりこの二人はどこまでもえろいでつな
122名無しさん@秘密の花園:2006/06/26(月) 00:49:30 ID:J1cxXdLK
ジャス&ウメの前では菜月とさくらのカップルがかすんでしまいまつ。
デカレン終了してもう1年半なのに何ですかこの強烈な個性は?
123名無しさん@秘密の花園:2006/06/27(火) 17:03:38 ID:HF51gIC2
はっきり言って菊地美香本人が可愛すぎるうえにレズくさいから、仕方がない。
124さくらの視点・馴れ初め:2006/06/30(金) 13:06:47 ID:Se9HRxQA
二人日記


いつから彼女は心に入り込んだのだろう?いつから私の心を満たしてくれたのだろう?

私の作ったお汁粉を美味しそうに食べてくれている彼女を見ていると、そんなふうに難しく考えるのが馬鹿らしくなってきた。
「さくらさん、食べないの?菜月食べていい?」
「あげません!!・・食べますよ、菜月」
たくあんを噛む菜月の横で私は箸を取った。
私達は付き合いが始まってまだ間がない。

菜月はいつの間にかチーフよりも大きな存在になっていた。
人を好きになったりするのに順位付けなんていうのは良くないことだが、私に無いものをたくさん持っている菜月は私の中でそうさせてしまう程の存在だ。
私は何日か前のことを思い出していた。
125ゆっくり行きますが:2006/06/30(金) 13:07:53 ID:Se9HRxQA

『君は上手に笑えない、笑えても笑顔が硬い』

これは自分自身の自衛官時代の上官の一言。
私のコンプレックスで、今でもそうだ。
サージェスミュージアムで迷子を保護したとき、泣いている男の子は私に懐かず、菜月にばかりくっ付いていた。
菜月はオロオロする私の横で男の子を優しく抱き締めて慰め、笑顔で安心させてしまった。
「そんなに私は恐いの?」
考え込んでしまった。
自分の情けなさと同時に菜月が羨ましくなり、何より私自身も癒されていた。

一日終えて自分の部屋に戻ってから、菜月の笑顔を思い出した。

チーフの笑顔。
菜月の笑顔。

両方を天秤に掛けられたような感覚になった。

それから暫くしたある日、ダイボウケンのメンテナンスをしながら私たちは子犬のようにじゃれ合った。
「菜月に色んな事を教えたい」、それもあったけど一番の理由は「菜月をもっと知りたかった」から。
それでも一応これはミッション。
ミッションに私情を持ち込むようなことはしない。
絶対にしない。
でもいつの間にか菜月のペースに引き込まれてて、この時だけはいつもの自分とは違っていた。

「さくらさん、捕まえた〜!」
「きゃ、いや!ちょっと、菜月!!」

菜月は私に抱きついてきて、嬉しいのに私はマトモに顔を見れないで叛けている。
自分で言うのもおかしいのだが『笑顔が硬い』私がとても楽しく笑えてたと思う。

126なるべく間隔はあけない様にします:2006/06/30(金) 13:09:47 ID:Se9HRxQA
「ありがとう!」

メンテナンスを終えた後、少し黙った菜月は笑顔でそう言った後、私の頬に軽くキスをしてきた。


優しいキスだった。
唇が触れたところからじわじわと熱くなって、顔が火照るのが分かった。


「さくらさん・・どうしたの?ねえ?」
真っ赤になってしまった私の頬を突いて菜月は笑っている。
ボウケンジャーのサブリーダーとしての仕事をしただけなのに、溶けるような笑顔でお礼を言われたのが嬉しかった。
こういうのを決定打というのだろうか。

ありがとう、笑顔、フレンチキス。

心の天秤は振り切ってしまった。
回りくどい言い方を止めてもっとはっきり言ってしまえば、これがきっかけで菜月を好きになってしまった。

127名無しさん@秘密の花園:2006/07/01(土) 07:17:44 ID:HmBwXf5F
菜月は一緒に入隊したブラック・・いや真墨君といつも親しそうで、私はいつもそんな二人を一歩下がるように見ていた。

女の私が女の子に恋をしている。
こんな気持ちを悟られてしまって嫌われてしまったら・・と思うと恐くて、胸が痛くなった。
だから私はあえてチーフを好きでいるフリをして、菜月や他の皆にも私の気持ちを悟られないようにした。
自分自身の痛みも少しは和らぐ。
でもそんな行為は自分に偽りの仮面を被せてしまうようなもので、同時に菜月の心も離れていってしまう。
どうしていいのか分からなくなっていた。
128名無しさん@秘密の花園:2006/07/01(土) 07:19:32 ID:HmBwXf5F
勇気をくれたのはチーフだった。
サロンで二人になる機会があった時に何気なく話を切り出してくれた。

「恐れていたら、いい冒険は出来ない」
「えっ?」
「・・悩んでるみたいだな。お前らしくないぞ」
「私は、別に悩んでなんか・・」
「悩んでる。菜月の事か?」

見透かされていた。
私は自分の感情を絶対に表に出さない。
でもチーフは私を理解してくれていた。

「無理しなくていい。自分の心に嘘を付いていたら、本物は手に入らないぞ?」

笑顔でそんなことを言ってくれてたと思う。
良くは覚えていない。
チーフへの申し訳なさと、言葉が嬉しくて泣いていたから。

129名無しさん@秘密の花園:2006/07/01(土) 07:20:48 ID:HmBwXf5F
私が『告白』をした日の菜月はひどく大人びて見えた。
長い髪の毛を二つに括った円らな瞳の、ころころと表情の変わるいつもの菜月だった。
でも私の全てを壊してしまいそうなほどに綺麗だった。
胸の高鳴りがそうさせていたのかも知れない。

「菜月、ちょっといいですか?大事な話があるから・・どうしても」
「うん、いいよ。」
「あの・・」

『好き』。
伝えるはずの言葉が出なかった。
好きになってくれなくても、私が好きでいさせて欲しい、片想いでもいいから、と。

「ま・・真墨くんのことはどう思っています、か・・」

言いたい事とは全く違う、恋敵の名前を出してしまった私の視界は滲んでいた。
緊張で上ずった声は、泣き声に変わった。
もう、チーフから貰った勇気は底をついた。


次の瞬間、泣いている私は抱き締められていた。
何故抱き締められたのか分からなかった。
気が動転していた私に分かるはずも無い。

菜月も私と同じ気持ちでいてくれた事など。


ただ私は菜月の胸で泣いた。
ミュージアムで保護された、迷子の男の子のように。
130名無しさん@秘密の花園:2006/07/01(土) 22:52:28 ID:sWZ/8Irm
特撮エース見たら劇場版ボウケンでの菜月とさくらの水着祭が・・・
131名無しさん@秘密の花園:2006/07/02(日) 18:00:10 ID:l4d13nJ3
「菜月・・私でよかったんですか?」
お汁粉を食べ終わった後、私は菜月に問いかけた。
恋人同士になったとはいえまだ数日のことで、実感のようなものが無かった。
夢見心地のような今の気持ちから抜け出したくて、あの時泣いて聞き取れなかった言葉をもう一度聞きたかった。

「うん。菜月はさくらさんが大好きだよ。でも何で好きになったとか、理由とかって分かんない。分かるのは、真墨や他のみんなより・・ううん、誰よりも一番好きだって事だけ。
さくらさんのこともっと知りたい、知りたいから・・」
言葉を選ぶように言った後、頬を赤らめた。

肌に触れたい。

私は菜月が好きで、菜月も私が好き。
それ以上でもそれ以下でもない、あるのはそれだけ。


もう何も考えられなかった。


本能的に自分の唇で菜月の唇を塞いでいた。
砂糖菓子のように甘くて柔らかい、肉厚な唇。
次は菜月が口付けて、私はそれを受け止める。
ひどく熱い舌が入ってきて、無造作に絡めあった。
滴を垂らしながら唇を離しては重ね合った。
何度もキスした後、菜月は私のジャケットのベルトを外してジッパーを下ろしていく。
震える指先が愛しい。

「脱がせて、さくらさんが・・」

私の指も震えてた。
ひと時も離れたくない。
愛の言葉よりも、切ない想いよりも、菜月が欲しかった。
132名無しさん@秘密の花園:2006/07/02(日) 18:01:15 ID:l4d13nJ3
ベッドに横たわった後、菜月が先に私を愛してくれた。
私の声、ベッドの軋む音。
自分の声が、何故か変に聞こえた。

「あっ・・やぁ、ん・・・・」
「さくらさん・・好き、好き・・」

唇や舌は乳房やおへそに這い回って、少しひんやりした肌が火照った私の身体に重なる。
私の声と呼吸が激しくなると、菜月の愛撫も激しくなる。
初めて肌を重ねるのに、私の全てを知っているようだった。
敏感になってる部分に舌を入り込ませて、縦に動かしてきた。
「あ・・んッ・・・・汚いから・・・・」
両足を押さえ込まれて、貪られるように愛される。
快楽を噛み殺すようにシーツを握っても、抗えない。
太腿の間に顔を埋めている菜月の舌・・いや、自身の淫らな音が、私を昏倒させていった。
133名無しさん@秘密の花園:2006/07/02(日) 18:02:10 ID:l4d13nJ3

「菜月、今度は私が・・」

何度目かのキス。
狂ったように唇を奪い合う。
唾液を注ぐように。
匂いを染み付かせるように。
絶対に離れないように。
唇を離して、私は菜月の後ろに回った。
白かった肌はうっすらと汗ばんで朱に染まっていた。
肩口にほんの少し強めに歯を立てて、後ろから手を回して少し小さな胸を揉みながら指を忍ばせた。

「きゃあぅん、んっ・・・・あ、あっ・・・・」
か細い背中を少しずつ震わせながら、菜月は喘いだ。
愛撫している場所は私の太腿に触れていて、溢れ出て滴る熱い蜜が私にも伝っていた。
咽返るようなお互いの匂いと、甘い声が私を再び濡らしていく。

「もうや・・っ、ああぁん・・・・!!」
「・・・・っ!!」

そのまま私達二人を波涛が包み込んだ。
134名無しさん@秘密の花園:2006/07/02(日) 18:03:54 ID:l4d13nJ3
――人間はもともと球体をした生物で、それが半分に断ち割られて今の姿になった。だから自分に欠けている片方を探して回るのだ――


『初体験』を終えて私の横で眠る菜月の顔を見ながら、昔読んだことがある本の一文を思い出した。
その片方・・自分に足りない部分を補うために人を好きになるのだと。
考えてみたら、私が菜月を好きになるのは必然だったのかも知れない。
自然な笑顔や感情での行動力は、計算で動く私に足りないもの。
無鉄砲な部分もあるけど、それは私が補える。

菜月は記憶を失った状態でボウケンジャーに入隊している。
記憶が戻った時私の前から居なくなりはしないかと、私の事を忘れてしまいはしないかと
時々、不安になる。
どうなっても、そのままの『間宮菜月』を愛すればいいと、頭では解っている。
解っていても不安になる。

それでも、絶対に離しはしない。
私の大切なプレシャスだから。

不意に悪いことを考えてしまうのはいつもの私の悪い癖だ。
もう、時計は日付を変えて一時間経過した。
明日、いや今日も早いからもう寝よう。

「菜月をもっと愛せますように、もっと私が菜月に笑顔を見せる事ができますように・・」

祈るようにそう心の中で呟いた後、私は部屋の電気を消した。


fin
135名無しさん@秘密の花園:2006/07/03(月) 21:10:08 ID:t7zAb1NO
究極のキモヲタ"みかずきうさぎ"のブログ
http://d.hatena.ne.jp/mika_suki_usagi/
136名無しさん@秘密の花園:2006/07/04(火) 07:53:46 ID:I3Sxf5/U
>>135
なんだこれ
137名無しさん@秘密の花園:2006/07/05(水) 07:16:09 ID:yw4ThWzJ
ttp://bbs.avi.jp/344058/

こんなのも出来たみたいだな
138名無しさん@秘密の花園:2006/07/10(月) 13:18:58 ID:/snGJaqn
やっぱジャスウメがいいでつ。
139名無しさん@秘密の花園:2006/07/10(月) 22:09:56 ID:wBkLnxno
自分はキャラクター的には菜月×さくらの方が好きなんだけど
まあ本編がああいう感じだからなー
140名無しさん@秘密の花園:2006/07/10(月) 22:51:51 ID:GhDjLIyu
>>139
ナカーマ
もっと二人がからんでくれればなー
過去の戦隊紹介に期待してみるかな(´・ω・`)
141名無しさん@秘密の花園:2006/07/11(火) 13:09:31 ID:QL7dMnCh
いかんせん百合要素少ないな。二人ともいい素材なのに・・
142Episode−ex「ネヴァー・レット・ゴー」:2006/07/12(水) 07:26:31 ID:XI+I52ew
scene 1  「merry X‘mas for・・」

悲しい事があっても、この時期は何となく浮き足立つ。

それもその筈、今日はクリスマス。
スワンさんから小さなクリスマスツリーを借りて飾って雰囲気は出てるかも。
勤務が終わったわたしとジャスミンは部屋で女二人の鍋パーティをやっていた。
材料を切って入れるだけだから、わたしでも出来るかと思ってたけど悪戦苦闘した。
習ってくるべきだったかな?
「ウメコ、指切っちゃうよ」
「手出ししないでよ、あたしにだって出来るんだから」
わたしを尻目に結局、殆どの下ごしらえはジャスミンがやってくれた。

「お味はいかが?」
「うぐ、あふっ、うっ」
口の中に入れた鶏肉団子がとても熱くてちゃんと喋れないわたしの頬を、ジャスミンは優しく突っつく。
一週間ほど前、わたしはセンさんに振られた。

『ウメコとセンさんは恋人同士』

周囲からはそんなふうに見られてたし、実際そうだった。
でもわたしの好きになったセンさんと実際のセンさんは違ってた。
わたしと居てもいつも楽しくなさそうにしてて、いつもはぐらかされてた。
センさんのもともとのヌボーッとした性格だったのかもしれないし、わたしが妹ぐらいにしか思われていなかったのかもしれない。
それでもあの人を信じ続けた。
でもダメだった。

―別れよう―

たった五文字がクリスマスプレゼントになった。

立ち直りが早くてポジティブシンキングなのはわたしの取り得だけど、失恋は別。
それから何日間か、勤務を笑顔でこなした後でジャスミンの部屋に押しかけては抱き締められて泣いてた。
ジャスミンは何も言わないで手袋を取って、黙って抱き締めてくれた。
ありきたりな慰めの言葉なんて欲しくもなくて、ジャスミンもそんなわたしの気持ちを察してくれてて、泣いている妹を慰めるお姉ちゃんみたいに抱き締めて慰めてくれた。
わたしもわたしで温もりが欲しくて、ジャスミンに抱き締められたり頭を撫でられたりするのが癒しのように感じていた。
「おいひい」
「よかった、まりか嬉しい・・って、また思い出したの?迷える子羊よ、たくさんお食べ!」
「ちょっとねぇ、白菜とネギばっかり入れないでよ!!」

湯気が目に染みたのと肉団子の味付けがとっても美味しかったのと、優しさが嬉しくってまたじわっと視界が滲んでた。
我ながら泣き虫。


それからちょっとして、立ち直れてた。いや、立ち直れてたつもりでいた。
年越しも一緒に過ごしてて、二人でパトロールの帰りに初詣に出かけたり、ブリーフィングルームでおせちの重箱を囲んでお雑煮を食べたりした。

それまで友情だと思っていた想いも変わっていた。
センさんに抱いていた気持ちと同じ気持ちだ。
わたしの気持ちは知らないうちにジャスミンでいっぱいになってた。

女の子同士だからどうだ、とかってためらいは無かった。
そんなものはわたしにとっては野暮な事で、好きになったものは仕方ない。
ていうか、捜査の時も遊んだりする時も一緒に居過ぎてたから気付くのが遅かったかも知れないなー、自分の気持ちに。


でもそれで終わりだと思ってた。
片想いで終わって新しい人を好きになるんだ、って。
暫くして遅れたクリスマスプレゼントとお年玉をいっぺんに貰ったような出来事がやってくるなんて思いもしなかった。

scene 1 fin

145名無しさん@秘密の花園:2006/07/12(水) 14:15:57 ID:naG6bU2i
イイ!
146Episode−ex「ネヴァー・レット・ゴー」:2006/07/13(木) 07:50:55 ID:KOytlZ5x
scene 2  「don‘t let me go」

ピピッと音が鳴った。
体温計は38度5分を表示してた。

やっちゃった。
最近勤務が忙しくって、体調管理がちゃんと出来てなかったんだと思う。
昨日の夜から身体が熱くて、何となく風邪引きそうな感じはしてた。
ぬるめのお湯に浸かるようなことしなきゃよかった・・なんて考えても仕方ない。
とにかく休んだりするのは嫌だし、休むに休めない。

一日でも顔を見れないのが嫌だったから。

熱くなった身体をベッドから起こして制服に着替えた後、火照った顔を化粧で隠して気合を入れて部屋を後にした。


147体調不良と怪我でorz:2006/07/13(木) 07:52:44 ID:KOytlZ5x
パチンッ、という音が耳に入った。
ブリーフィングルームの自動ドアが開いてからわたしの目に入ってきたのは、センさんを打ったジャスミン、ジャスミンに打たれたセンさんだった。
「・・気は済んだ?」
「センちゃんの事、微妙にじゃなくて激しく見損なった。『ウメコを泣かせない』って約束したのに・・」

二人ともわたしに気付いてなかった。
何が起こったのか判らなかったけど、わたしの事での言い争いだというのはおぼろげに分かった。
後姿しか見えないジャスミンの肩と声は少し震えてた。

「振ったセンちゃんはいいかも知れないけど、ウメコがどんなに悲しんだと思う?どれだけ沢山泣いたか分かる?泣かせたら仲間でも、友達でも絶対に許さない・・ウメコの事が好きだから。ずっと好きだったから・・」


そう言った後、少しだけ黙った。
黙ってた時間がとても長く感じた。
ジャスミンがわたしと同じ想いでいてくれた事を受け止める事が出来なかった。
二人が言い争ってるのが悲しくてショックで、いつものわたしだったら泣いて止めてたかも知れない。

でも、そんな元気なかった。
疲れで熱くなった身体がもっと熱くなるように感じて、目の前の景色が遠退いた。




148ダウンしたので:2006/07/13(木) 07:56:32 ID:KOytlZ5x
「あ・・」
目を覚ましたのはベッドの上。
倒れて意識を失ったわたしはメディカルセンターに運ばれてた。
ふと見ると、点滴のパックがぶら下がってる。
重くなってた身体が軽い代わりに右腕がチクチクしてて、左の掌はじんわりと温かい。
「気付いた?ウメコ」
「御免あそばせ。嫌なもの見せちゃったね」
ジャスミンはそう言って私の左手首を素手で優しく握ってくれてた。
側にはセンさんも居て、二人ともさっきのケンカが嘘のように優しい表情でわたしを見てくれてる。

「注射で泣いたりしなかった?いい子だね」
「泣きませんよ〜だ!」

いつものようにジャスミンはわたしをからかって、わたしも答える。
他愛も無いいつものわたし達のやり取りを見た後、センさんはフッと一回笑って後ろを向いた。

一言話し掛けたかった。
でももう言葉なんて思いつかない。
優しい言葉も、酷い言葉も。

ジャスミンはセンさんに目を向けた。
少し目元が赤くなってた。
「センちゃん」
「なに?」
「さっきはごめんね。」
「いいよ。ジャスミン」
「・・何じゃらほい?」

「ウメコの事、頼んだよ。傍に居てね。・・・・寂しがりだから絶対に離しちゃダメだよ?」


149続きは来週ですスイマセン:2006/07/13(木) 07:58:34 ID:KOytlZ5x
センさんが笑っていたのか泣いてたのかも分かんなかった。
背中越しに一言だけ言って、鳴りはじめたライセンスのエマージェンシーコールに導かれるように出ていった。


やっぱり、まだ心の何処かにセンさんが居たんだ。


振り切って立ち直った筈なのに。
センさんの後ろ姿を見ても何も感じなかったのに。
それまでわたしの手をそっと握ってくれてたジャスミンが、泣きながら力を込めて握ると涙が止め処なく溢れた。

本当にこれで最後だって思った。

本当に大切な人に巡り会わせてくれたセンさんに感謝の気持ちでいっぱいになった。

「ジャスミン、痛いよ」
「凄い顔してるよ。お岩さんみたい」
化粧の落ちた顔で鼻をすすりながら涙を隠すようにおどけ合った後、わたしの気持ちを読み取ってたジャスミンはもう片方の手でわたしの頬の涙を拭いながら泣き声で続けた。

「センちゃんの後継ぐね。その代わり絶対に離れないし、寂しくさせたりしないから・・」

泣きながら頷いて、想いを込めながら手をギュッと握り返した。



150名無しさん@秘密の花園:2006/07/13(木) 23:17:34 ID:alG5brBw
363 :Mr.名無しさん :2006/07/10(月) 07:56:48


                  r===================
                     .||           ギシギシ・・・
   ___________||r――――――――――
                  ..||\r──―/⌒⌒⌒\ヾ─
          / ̄ ̄ ̄ ̄/ .||\ ::::::::::::::::ノ /     ヾ
    ___ _/  S.P.D /  ..||  \ ::::::::::::::: / /     ヾ
    |\  \/____/\....||   \  :::::::::::: 〃 ジャスミン、気持ちいい?ね・・
   /\\.          \     .\ ::::::::::::::::::::::ノ 〃
 /   \| ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄|      \\:::::::::::::::::::
 \    / ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄\       \.\::::::::::::: ウメコ、あん、やあ・・
   \  /.              \
     (__________ン
151名無しさん@秘密の花園:2006/07/16(日) 00:45:18 ID:lOwXIYrh
349 名前: 名無したん(;´Д`)ハァハァ Mail: 投稿日: 06/07/16(日) 00:43:03 ID: DEJv++XM

ttp://image.blog.livedoor.jp/okellica/imgs/f/d/fdfcc119.JPG
ついに公式に2次元化だな


…ちょっと待て!
何でウメコと一緒じゃないんだぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!!!
152Episode−ex「ネヴァー・レット・ゴー」:2006/07/16(日) 12:16:41 ID:cESUyqS8


scene 3  「I love you」

点滴で熱は引いたけど、結局次の日まで半強制的な休養になった。
さっきまでたくさん泣いて、どことなくユラユラしてた気持ちも今度こそ軽くなってたって実感できてる。
心の痛みと引き換えに残ったのは右腕の点滴の痕と強く握られた左手のアザ、そして包まれてるような感じの温かさ。
まだ感触が残ってる掌から、温もりが体じゅうに広がっていくように感じた。
パジャマに着替えてベッドに入って、安心した気持ちと泣き疲れでウトウトし始めた時、部屋の中にインターホンと聞き慣れた声が響いた。

【ウメコ・・入っていい?】

その瞬間パッと意識が覚醒して、玄関にインターホンの主を迎えに行った。


ジャスミンは勤務を終えたその足で来てくれた。
一緒に泣いてたからちょっぴり鼻声だった。
「もう大丈夫?」
「うん・・だいじょうV!」
「まねっこだ」
ジャスミンはそう言ってわたしの頭を撫でて、部屋に上がった。
素手だったのがとても嬉しくてたまらなかった。

「おじや作ってあげる・・ってウメコ、部屋掃除しなきゃね。相変わらず散らかってるし」
「余計なお世話よ!でもなんかごめんっていうか、ありがと・・」

制服のままキッチンに向かって、持ってきた材料を並べてゴハンの準備をはじめてくれてるジャスミンになぜだか急に申し訳なくなって、憎まれ口の後でお礼のような謝罪のような事を言ってた。
本当は『一緒に居てくれて、ありがとう。大好きだよ、これからも宜しくね』って言いたかったけど、照れ臭かった。
「ん?それは言わない約束でしょ、おっかさん。それに・・」
「それに?」
ちょっと間を置いてジャスミンは一回だけ深呼吸して言った。

「私たち、スーパークールでパーフェクトなステディだよ?少々の事で謝るなんてしないの!アンダースタンド?」

いつもみたいに昭和の流行語でおどけてみても、ホージーさんみたいに英単語を並べてみても、真っ赤になった顔が全て物語ってる。
こんなふうなジャスミン、はじめて見た。
真っ赤になってはにかむのがとっても可愛くて、わたしは後ろから抱きついた。
「ウメコ、ちょっと止めて、指切っちゃうよ!」


二人で夕食を済ませて後片付けをして一緒にハーブティーを煎れてたとき、指先がちょっとだけ触れた。
ブリーフィングルームでの一言と、メディカルセンターでのことを思い出してた。
熱でボンヤリしててよく聞き取れなかった一言をもう一回、聞きたかった。
吐き出すような苦しい感じじゃなくて、わたしに、わたしだけにその言葉を言ってほしくて。

ハーブティーの入ったカップをテーブルに置くのと同時にジャスミンは『待っていた言葉』を言ってくれた。
おどけるわけでなく、ただ一言、二文字を言ってくれた後、笑いながら続けた。

「アジャパ。なんて顔してるの?さっき抱きついたり触れてくれたりした時、しっかり伝わってたよ。正直過ぎるよ。でも、そんなウメコが大好き」

泣きたいような笑いたいような、とにかく変な顔になってるのは自分でも分かった。
ジャスミンはわたしに優しく微笑んでくれて、キスの距離まで顔を近づけてきた。

「今度はウメコの番だよ?」

わたしはそう言い終わらないジャスミンの唇の温度を確かめてた。
キスって言うより、軽いタッチ。
何かのおまじないみたいに、唇に精一杯の「好き」を込めてそっと合わせた。

今度はジャスミンが同じようにわたしに触れてくれる。
二度触れた。
初めてのキス。

「なんか変な感じ」
「うん。自分にチューしてるみたい」
「怖くない?」
「大丈夫だよ。」
「・・・ジャスミン」
「ん?」
「・・・わたしの事好き?」
「うん!大好きだよ。」

女の子同士でキスするのなんて初めてで、お互い緊張して妙な会話しか出来ない。
でもそれが楽しくって、顔を見合わせて少しだけ笑って、もう一回キスした。
今度はちゃんとしたキスだ。
私のほうから舌を入れて絡めた。
ジャスミンは柔らかくて甘くて熱い舌を絡め返してくる。
ふわっ、と縺れた髪の毛からシャンプーの匂いがした。
それだけの事が我慢できないくらい愛おしくて泣き出しそうになって、首筋に腕を強く巻きつけて抱き締めてた。

「すごくいい匂いする」
唇を離してから、思い出したようにそう言ってた。
「どうせ汗まみれになっちゃうよ。ウメコみたいに」
「もう、ばか!!」
膨れるわたしはパジャマのボタンをゆっくり外されて、ズボンも脱がされて下着姿になった。
ジャスミンも制服のジャケットとスカート、アンダーを脱いでいってわたしと同じ姿になった。

・・・・なんで恥ずかしいんだろ。

一緒にお風呂入ったり、背中流し合ったりしたことは何度もあるから裸は見慣れてるはずなのに、とっても恥ずかしい。

「・・・・よござんすよ、ウメコ。一緒にスッポンポンになろ。」

ブラのホックに手を掛けて脱ぎあぐねてるわたしをリードするように、ジャスミンは微笑んで言ってくれた。
スッポンポンなんて言い方やめてよ。

目が合った。
ふざけてたのが真面目になる。
裸になったジャスミンの白い肌は赤かった。
抱き寄せたらとっても熱くて、ボディシャンプーの匂いにふんわりと優しく包まれた。
わたしはエスパーじゃないけど、緊張を隠したくておどけてるジャスミンの気持ちが震える肌から伝わってくるように感じた。
わたしより少しだけ大きな胸の奥が高鳴ってる。

みんなの前でクールに振る舞ってても、可愛い女の子なんだな。

もう喋るのも嫌だからキスしてた。
少し大胆になって、舌を出して絡めたり吸い合ったりする。
興奮して熱くなった唾液が滴り落ちて、露わになった肌に落ちた。
「先手必勝、ってね・・・」
悪戯っ子みたいにそういってニッと笑ったジャスミンは、首筋にキスの雨を落としてきた。

「んっ・・・」
細い指が這いまわって、胸を触ってくる。
首にキスしてた唇は、胸の突起に落ちていってる。
ペロンと舐められて力が抜けて、その場に崩れた。
「気持ちいい?」
ジャスミンの問いに、わたしは子供みたいに頷いてた。
愛してくれる目の前の人に失礼だからもう比べたくはないけど、『初めて』なのにセンさんよりもわたしを知り尽くしてくれてる感じ。
わたしの考えも恥ずかしさも感じるところも、全部を読み取られて愛される。

自然にわたしは床の上に横たわってて、ジャスミンは猫のように擦り寄って重なりながらキスしてくれる。
おへその辺りから、フレンチキスはディープキスに変わってた。
「ジャスミ、・・・んっ、あぁぁん・・・ふぁっ」
「いい匂い・・」
おへそやその周りを、まるでアイスキャンデーを舐めるみたいに舐め回されてた。
時折意地悪するように鼻をクンクン鳴らしてくる。
「キスしていい?」
「うん。」
「こっちだよ・・・?」
「・・わかってる」
わたしのお腹を唾液で汚した後、身体をゆっくり下ろしながら両足を広げて、濡れた場所に顔を近づけて口付けてきた。

「やぁっ、もぉ・・・きたないからなめちゃや、だ・・・」
こんな事言ってても本当は気持ちよくって、吐息を漏らして舌を動かしているジャスミンの頭を押え付けてた。
入り口をキスされてから指で押し広げられて、舌先を中に挿し込まれて掻き回されるように舐められた後、尖った部分を強く吸われた。
ジャスミンの唾液とわたしのが混ざってるのが、音と匂いで分かった。
「あんっ、あ・・・・やああん!!」

無意識のうちに凄い声が出てて、頭が真っ白になってた。
顔を上げて、口元を拭ってるジャスミンが視界に入ってる。
足を広げたまま横たわって、ぼんやりとしてるわたしに覆い被さってきた。
頭がまだふわふわしててはっきりしない。
でも、重なりながら『熱くなった場所』が太腿のあたりに触れてた。
とても濡れてる。
「初めてだから、優しくしてね」って、独特の言い回しが耳に入ってくる。
おねだりするような表情のジャスミンは、おどけてすましてるいつもとは別人みたいに切なくて今にも泣きそうだった。
「あ、ごめ・・」
唇で唇を突付く。
啄むように突付き合いながら、いつのまにか身体を起こして、後ろに回ってた。
髪の毛に隠れてるうなじにキスしたくて。

「あ・・・ぁんっ」
シャンプーにちょっと汗の匂いがする髪の毛を掻き分けて、押し当てるように少し歯を立てた。
はじめて聞く声はいつもの声よりも少し高くて、鼻に掛かってて甘ったるくて・・わたしより可愛い声。

―もっと、聞かせて―

唇で肩に触れて、後ろから胸に手をかけてからちょっと強く揉んだ。
ツンと立った部分を指で摘んで回すように動かしながら、背中を上下に往復するように唇と舌で代わる代わるキスした。
「あん、ああぁっ、きゃぁぅ・・・意地悪・・・んっ」
知らないうちに背中はわたしの唾液でベトベトになってた。
意地悪したつもりじゃないんだよ?
両膝を立てたジャスミンは、わたしにお尻を突き出してきた。
両方のお尻に、一回ずつ唇で触れてから谷間に顔を埋めて、女の子の場所にキスした。
石鹸の匂いと汗の匂いと、蜜の匂いと可愛い声に興奮して何も考えられない。
胸から手を離して、今度は手を握ってた。

「あっ・・あ、あぁっ・・やぁん、だめ、っやぁ・・」
拒否なんてしても、身体をくねらせながら仰け反っても、女の子の場所が「辞めないで続けて」って、私に教えてくれてるみたいに濡れてる。
膨れた珠を舌で触って、一枚ずつの感触を確かめた。

それだけじゃ足りない。
全部欲しい、何もかも。
(ジャスミンはわたしだけのものだよ、わたしもジャスミンだけのものだよ)って、繋いでる手に込めた。
こもった声を上げながらヒクヒクした後ろのすぼまりも、白くなった蜜の滴れてる太腿も、足首も、全部にキスした。
キスなんてキレイなものじゃなかったと思う。
舌と唇で、自分の匂いを付けるようにジャスミンを貪る。

膝立ちになってた身体は泣き声を上げて何回か大きく震えて、崩れていった。


少し呼吸をおいてから導き合った。
溶けて熱を帯びた部分を重ねるようにして動いた。
クチュクチュと音がする中でお互いの名前を呼びながらの行為は儀式みたいだった。
ちょっとずつ我慢できなくなっていって、尖ってるところがぶつかる度に声が上がる。

火傷しそうに熱くなったあと、身体が宙を舞うような感覚の中でわたし達は『一つ』になった。

「ね、ウメコ。私髪切るよ?」
「へ?」
間抜けな返事しか出来なかった。
シャワーを浴びた後ベッドに入ってから暫くして、ジャスミンはわたしに言った。
長い二つ分けのストレートヘアが好きだったから、ちょっとビックリした。
「何で??」
「ウメコと新しい気持ちで向き合いたいからだよ。髪なんてまた伸びるし。それに・・」
「それに?」
ジャスミンは黙ってから、フッと笑ってから続けた。
「キスしやすいように、うなじよく見えるようにしとかないと、ね〜〜。」
ウインクしてからキスされた。
恥ずかしくなって、わたしはジャスミンの乳房に顔を埋めて話題を変えた。

「明日休みだね」
「うん、私も休み」
「どっか行こう」
「ウメコ、病欠扱いでしょ?だめだよ。明日は一日面倒見てあげる。何処にも行かないからね。美味しいもん作ってあげるからゆっくり休んで、ね・・・」

『何処にも行かないからね』っていう彼女の一言が、心の中に沁みていく。
センさんのクリスマスプレゼントとすりかわっていくようで安心しちゃった。

そっとスタンドの灯りを消して、眠りに就く前にもう一回強く抱き合った。
epilogue 「come go with me」

冬の陽射しが眩しくなる、少し暖かな時期になった。
ジャスミンとわたしはスワンさんの研究室にお邪魔していた。
ジャスミンがスワンさんに大事な話があるからって、くっ付いてきたんだけど。


「そう、良かったわね。センちゃんの事も吹っ切れたみたいで」
「はい!もう元気バリバリです。すごく大切な人もいるし・・・」
「ふ〜〜〜〜〜〜〜〜ん。ねぇ、ところでどうしたの?その手」

煎れてもらったコーヒーを飲んでるわたしの絆創膏だらけの手を見て、スワンさんはニコニコしながら言った。
今わたしはジャスミンに料理を教えてもらってて、その手始めに野菜の皮をむく練習をしている。
もっとも習いたての今は、野菜の皮をむくより自分の手の皮をむいてしまう事が多いけど。

「好きな人に尽くしてあげたいって、その気持ちステキよ。ああ、そういえばもうすぐバレンタインデーね。ウメコは隣に居る大切な人に何か拵えてあげたいのかしら?」

「はい、ラブラブなお年頃ですから!わたし、大好きなジャスミンにチョコレート作ってあげたくて・・・」

・・・・・・しまった。

誘導尋問に見事に引っかかってた。
隣に居る『大切な人』はというと、顔を真っ赤にしながら俯き加減になってる。
そんなわたし達にスワンさんはお見通し、というような顔でクスッと笑った。

「あのね、ワタシあなた達より長く生きてるぶん人生経験豊富なのよ?付き合ってる事が見抜けないとお思い?だいたいココに入ってきた時から目配せし合ってるんだもの。ごちそうさまでした!パトロール言ってらっしゃい」

言い終わるなりわたし達は頭を小突かれてた。
研究室を後にしてからマシンドーベルマンの格納庫に向かう途中、自分のドジさ加減が嫌になったわたしは謝ってた。
「あ・・・ごめんね、ジャスミ・・」
「ありがとさ〜ん。」
へ?
呆気に取られるわたしの横で、彼女は嬉しそうに続けた。

「大事な話、全部ウメコが話してくれてよかった。スワンさんには私達のこと知ってもらいたかったんだけど、どう切り出そうか分かんなかったんだ。感謝感激雨アラレ」
「え・・じゃわたしが言うの待ってたって事?ずるい!!っていうか考えてること一緒だったら言ってくれなきゃ・・・」

彼女はムクレるわたしに顔を近づけて、頬っぺたにキスしてくれてから手袋を取って、わたしの手を取った。
・・・もう、怒る気失せちゃったよ。
キスしてくれたし、ま、いっか!

「チョコレート楽しみだな。行こう、相棒!」
「あっ、こら待って!相棒って言うな!」


もう友達じゃなくなった相棒は、ちょっと大胆になってた。
彼女とわたしは、手を繋ぎ合って駆け出した。



fin
165名無しさん@秘密の花園:2006/07/16(日) 18:44:52 ID:wAodk7ut
ハアハア
GGGGGJJJ!
166名無しさん@秘密の花園:2006/07/18(火) 07:55:36 ID:IXSRpz2e
ナイス!
167名無しさん@秘密の花園:2006/07/18(火) 20:03:34 ID:x05+m+M+
>私髪切るよ
>野菜の皮をむく練習
>ま、いっか!

ナイスw
168名無しさん@秘密の花園:2006/07/20(木) 07:39:33 ID:asbLYpp5
169名無しさん@秘密の花園:2006/07/21(金) 19:42:44 ID:IwhQYmOa
ぜひ絡みを
170名無しさん@秘密の花園:2006/07/24(月) 16:07:30 ID:knDy+FGc
無邪気な菜月、萌!
さくらと対照的なのがよい
171名無しさん@秘密の花園:2006/07/24(月) 21:39:49 ID:807B0LDf
菜月スレより。

>俺は最後の回見に行ったんだが桃のバースデーサプライズ?で知世が大泣きしてるのが印象的だった
>人の誕生日で泣くなんて心が綺麗なんだろうなと思った
>そんで俺も思わずもらい泣きしそうになっちまったw

ますます見たい菜月さくらのイチャイチャ・・
172名無しさん@秘密の花園:2006/07/29(土) 21:22:09 ID:+RdfCt3L
ウメジャスのほほん
ttp://cgi.2chan.net/g/src/1154131124361.jpg
173名無しさん@秘密の花園:2006/07/30(日) 18:22:09 ID:skAu3F0o
ちょっとしたら菜月さくらのゑをうpします。
174名無しさん@秘密の花園:2006/07/30(日) 19:40:45 ID:kbJCA5W9
ぽまいらリュウケンドーの婦警コンビもたまらんぞ
175名無しさん@秘密の花園:2006/07/30(日) 19:42:35 ID:j1wb3g/3
佐藤寛子だっけ?
176名無しさん@秘密の花園:2006/07/30(日) 20:53:27 ID:dRLMU+Kn
麗奈と岬ワームで萌えた。
177名無しさん@秘密の花園:2006/08/01(火) 10:02:19 ID:5H6cpuFT
先週はよかった…
リュウケン→婦警コンビ、友情を超えた絆
ボウケン→さくらさん奮闘
カブト→岬さんワームコス
178名無しさん@秘密の花園:2006/08/01(火) 11:51:38 ID:FzEV3L3s
>>177
リュウケン→婦警コンビ、友情を超えた絆

誰かさんと誰かさんみたい
179名無しさん@秘密の花園:2006/08/05(土) 11:51:44 ID:HGs6GFGn
ボウケンDVDが発売されたの?知世ちゃん遥ちゃんはどうなの?
180名無しさん@秘密の花園:2006/08/05(土) 12:31:52 ID:fqbCZB4e
おまけの轟轟トークは今回は予告ということですごい短いし、内容も一人一人が思い出に残るシーンを20秒で話すというもので絡みが全くなかったぞ(´・ω・`)
181名無しさん@秘密の花園:2006/08/05(土) 12:46:55 ID:yV4w3RCO
>>180
それ駄目じゃん
182名無しさん@秘密の花園:2006/08/05(土) 12:59:44 ID:W8TWdSTu
次期待だ、次いいイイイイ!!!!







でも寂しい罠
183名無しさん@秘密の花園:2006/08/06(日) 00:20:16 ID:a/JusNbp
ttp://cgi25.plala.or.jp/q9wfz3/up/img-box/img20060806001911.jpg

一応菜月×さくら。下描きしました。色塗ります。
184名無しさん@秘密の花園:2006/08/06(日) 03:08:56 ID:F1jJuSp/
うむ。相変わらず独特なエロ可愛さだv
GJにございます
185名無しさん@秘密の花園:2006/08/07(月) 21:45:27 ID:18Ezw54I
菜月さくらってハードエロは似合わん?
186名無しさん@秘密の花園:2006/08/11(金) 09:53:10 ID:vetiKqOO
Episode−ex「アクシデンタル・ハイヌーン」

風鈴がチリン、チリンと何度か鳴った。
蝉の合唱も聞こえる。
都会の真ん中でも居るんだなぁ。

暑い。
ただひたすらに暑い夏の昼下がりだ。

でも暑いときに暑い思いをすると涼しくなるってよく言う。
「心頭滅却すれば火もまた涼し」という言葉を、彼女は知ってるだろうか・・・?

「ジャスミン、暑いよぉ、もう止めようよぉ、良くないよこんなの・・・」
「ダ〜メ。もうちょっとだよ。汗かいたら気持ちいいよ」
「やぁだ、もうこんなに濡れてるよ、あたし」
「私も。・・・でもいいでしょ?」

「いいわけないじゃん!!もう、いいかげんにしてよ!!!!」

やはりというか、何というか。
彼女は大声を出しながら窓を閉めるとクーラーのリモコンを手にした。


梅雨明けしてからというもの、連日暑い日が続いている。
別に我慢大会でも何でもない。
デカベースの中にある私たちの部屋は冷暖房が完備されてて、普通に過ごせば暑さ寒さとは無縁だ。
ただいつもと違う、そして初めての『二人の夏』を過ごしてみたかっただけ。
187名無しさん@秘密の花園:2006/08/11(金) 09:54:01 ID:vetiKqOO
テーブルの上に置いたライセンスはまだ鳴らない。
本当なら今日は休暇。
でも捜査の都合上部屋で待機を命じられた私とウメコはどこにも出掛けることも出来ず、やる事も無いからこうして涼を取っていた。
でも長袖で黒味の多いSPDの制服でこんなことしなきゃよかったと、ちょっとだけ後悔してる。

「何だってこんな事しなくちゃいけないの?汗だらけになっちゃうよ」
「はいはい、ごめんやしておくれやして、ごめんやっしゃ〜〜。」

苛立った感じのウメコにのらりくらりと答えたけど、本当は彼女と同じでフラストレーションが溜まってる。
本当なら休暇のはずが、緊急出動もあるかもしれないから待機しておかなければならないという、何もかもが中途半端な状態だから動くことが出来ない。

「ほら、イライラしたって仕方ないってば。トランプしよっか、花札がいい?」
内心は(私だって同じだよ、バクハツだ!)なんて思いながらウメコに話し掛けた。
機嫌が少し良くなったのか、彼女は大きく頷いてからテーブルに着いた。
188名無しさん@秘密の花園:2006/08/11(金) 09:55:31 ID:vetiKqOO
麦茶をグラスに注いでから五十三枚のカードをきり始めるのと同時にライセンスが鳴り響いた。
「待ってました!!」と見事にハモッた私達は、お預けを食ってたボス・・・もといマーフィーのように飛び付く。
モニターに映ってる、今回の捜査の中心になってるホージーは相も変わらずキザだった。
本当はバンに負けない位の熱血漢で妹思いなのに、バカバカしくならない?
ま、見慣れちゃってるから何にも感じないけど。

「オイッス。で、どうなの?」
「わたし達干上がっちゃうよ、ホージーさん」
「二人とも、俺一人で何とかなったぞ。イッツ・ソー・クール!アンド、ポァァフェク・・・」

ホージーの英語はとても涼しい、というか寒い。
これ以上寒い思いもしたくないから、さっさとライセンスの回線を切った。

異様に間延びした空気が流れる。

「・・・・・・お休みになった?」
「へい。ご赦免の花が咲きやした。」

あまりに唐突に、私たちの休日が始まった。
189名無し野客車区:2006/08/11(金) 10:32:47 ID:2gdmR8NK
(´・ω・`) やあ
君たちには、ある日突然ちんこがもげる呪いをかけた。
だが君達は幸運だ。
http://hobby7.2ch.net/test/read.cgi/rail/1153135384/l50
 ↑
このスレに
おっぱいとおしりとうんこのどれが好きかを書き込めば呪いは解ける。
但しマンコと書いた場合は呪いは解けないので注意してもらいたい
後で結果発表するから楽しみにしていてくれ
中間結果も発表するぞ♪
190名無しさん@秘密の花園:2006/08/11(金) 14:01:37 ID:lHiGF0Cc
クーラーの横に掛かった壁時計の針は既に三時前を指してた。
時間的にあまりに中途半端でする事がない。
とりあえず作っておいた冷やし中華で遅めの昼食を済ませて、カードの図柄を読めないように手袋をしてから再びポーカーに興じる。
部屋の温度はようやく快適になってきた。
「ちょっと待った」
「へ?待った無しだよ〜。」
一勝一敗の後、ウメコが二連勝して不利になった私は逃げるように口を開いてた。

「氷かき機あったな〜〜、シロップと練乳、あとさくらんぼも。でもウメコ、このままポーカー続けるから食べないよね?」

彼女は私の逃げ口上に少し心が揺らいだのか、得意げな表情から一転、子犬か子猫のような目つきに変わって私を見る。
困ったような眼差しがとても可愛い。
もうちょっとからかいたくて続けた。
なんて『いけず』なんだろ。

「食べないよね〜〜?食べないんでしょ?ん?イチゴとレモンと練乳、水蜜・・・ああ暑い暑い、私作ろうっと!!」
「もうっ、いじわる!わたしも頂戴!!」

ウメコはテーブルから離れた私に、磁石のようにくっ付いてきた。
191名無しさん@秘密の花園:2006/08/11(金) 14:03:11 ID:lHiGF0Cc
氷を掻いて二つの器によそってからシロップをかける。
私もウメコも女の子というには憚られるお年頃かも知れないけど、女の子はやっぱり甘いものに目が無い。
ウメコのぶんにはレモンのシロップをかけて、自分のぶんにはイチゴのシロップをかけた。
色だけ見てたら、何かお互いがお互いを食べてるみたいだ。
ピンク色の冷たい固まりを口に運ぶと、最高に幸せな気分になる。
「おいしい?」
「うん、おいしい。さっき、我慢比べしたからかなぁ」
「我慢比べじゃござんせんよ!あれは暑い時に・・」って、もう説明するのも馬鹿らしくなってきた。
一気に平らげて、たちまち二杯目、三杯目。

また風鈴の音が何度かした。
湿った外の空気じゃなくて、クーラーの風で鳴る風鈴の音。
涼しげな音がさらに食欲を加速させる。

「他のもかけたら?」
「シロップの方が美味しいもん」
「でも、勿体無いよ?もったいないお化けが・・・」

減るのはイチゴとレモンのシロップばかり、水蜜や練乳は全く減らない。
さてさてどうしよう・・・と考えたときにふっとウメコの顔を見ると、口元にシロップをくっ付けてた。
そんな彼女を見て、なぜかちょっとだけヘンな事を思いつく。

あからさまな悪巧みだ。

「小梅、シロップついてるよ?」

名前で呼ぶのは合図。
自分で拭おうとしたウメコの手をそっと取って無意識のうちに顔を近づけて、冷たくなった唇同士を重ね合わせてた。
192名無しさん@秘密の花園:2006/08/12(土) 13:28:18 ID:wyB2pt0d
彼女の甘いレモンの匂いが、ふわっと広がる。
「ファーストキスはレモンの味」なんて言うけど、今私達が交してるレモン味のキスはとても淫らで甘い。
舌を挿し込んだら、彼女もイチゴの匂いがする私の口内に舌を挿れて歯や舌、唇の裏をペロペロ舐め回してくる。
手を握って少しずつ唾液を絡めた舌を動かしあう度に興奮して、熱くなっていく。
吸い付けた唇を離して目を開けたら、ウメコは虚ろな目つきで私を見つめていた。

「キスだけで止めちゃう?汗かくの嫌でしょ?」
「・・・・・・」
「どうしたの?言わなきゃ解んないよ?」
「もう、意地悪だよ、こんなの・・・キスだけなんてやだよ」

キスだけで止めるつもりなんてさらさら無かった。

私も汗をかきたいから。
汗まみれになりたいから。
ウメコの色っぽい顔も可愛い声も、ちょっとねちっこい愛撫も全て欲しいから。
193名無しさん@秘密の花園:2006/08/12(土) 13:29:14 ID:wyB2pt0d
クーラーの電源を消して、その場で全部を脱ぎ捨てて裸になってから何回かキスした後、彼女を椅子に座らせて水蜜の詰まった容器を絞って鎖骨の辺りから滴らせていく。
甘い液体が滴っていくと、恥ずかしそうに小さな身体が動いた。
窪みに溜まった蜜を舐めてから、掬い取るようにゆっくりと舌を動かした。

「ああぁん、あっ・・・ひゃうん・・・んっ、あっ、あ・・・」

汗の匂いと甘ったるい声が混ざり合って、部屋の中は再びじっとりと暑くなった。
手を握ったまま、親鳥が雛に口移しで餌を与えるような感じで肌に付いた甘い蜜を舌先で取ってウメコにキスする。

「すごい甘い・・・」
「シロップよりこっちがいいでしょ」

私はポニーテールを解いた後、椅子に座った足をお尻の辺りから大きく持ち上げた。
水蜜はその部分にも滴り落ちてて、少し甘い味がする。
狂ったように舌を挿し込んで蠢かせて愛撫して、全てを味わい尽くすように啜り上げた。
私の頭を押え付けるウメコの声は大きくなった。

「やだ、ぁ・・・こんなカッコやだ・・・」

哀願するような彼女の声が、遠くで聞こえるような錯覚に陥ってる。
口では「嫌だ」って言ってても触れる肌から『本心』が伝わる。

完全に理性が無くなってた。

後ろ側に指を入れて動かしながら尖った赤い突起を舐り上げて、もう片方の手の指をそこに入れてかき回した。
耐えられなくなった彼女は床に蜜をポタポタ落として足をバタつかせて、声を上げながら一瞬だけ肌をこわばらせた。
194名無しさん@秘密の花園:2006/08/12(土) 13:30:55 ID:wyB2pt0d
今度は私がウメコに身体を任せる。
彼女は妖しく微笑みかけながら、壁際に私を立たせて唇を何度も舌でなぞってチューブから練乳を出して私の身体に落とす。
ヌルッとした感触のそれは、溶けたバターのように滴れて胸の谷間からお尻、おへそを伝って下まで落ちる。
女の子の部分にも流れていくのが解った。
真っ白なネバネバした液体は別のものを連想させる。
恥ずかしいのもあったけど、感度を高めるために目を瞑った。

舌が動きはじめる。

首筋。
鎖骨。
脇の下。
胸の谷間。
立ち上がった乳首も責められて、時折、歯を強く立ててくる。
濃密な愛撫を施される私の全身は総毛立っていく。
ウメコは私のおへそを強く吸ってから、溶けた場所に舌を伸ばしていった。
195名無しさん@秘密の花園:2006/08/12(土) 13:31:34 ID:wyB2pt0d

「んっ・・・んあ・・あ」

舌先で執拗に突起を転がされ、一枚ずつを弄られ、内側に入り込んでくる。
その後両足の下を潜って、汗で湿った後ろ側をねっとりと舐めてくる。

「あんっ、いやぁっ・・・!」
(あたしにもしたじゃん?今さらダメだよ?逃がさないから)

ガクガク震える私の太腿をしっかりと押えてチロチロ動かした後、舌先を尖らせる。
一番汚い部分を舐められて異様な脱力感と羞恥心と高揚感に支配されながら、それにひれ伏すように膝を付いて自分の濡れた部分を彼女の顔に向ける。
そして私も彼女の濡れた部分を愛した。
気が触れたように弄り合って貪る。
暑さと匂いの立ち込めた部屋に響きあう声。
何を考えて、何を言ってるのかも分からない、今あるのは愛し合ってるという事実。

暫くして止まらない私たちを、ハレーションが支配した。
196名無しさん@秘密の花園:2006/08/12(土) 13:32:35 ID:wyB2pt0d
「あ〜っ!」
「ん?」
「ジャスミンあれ」
「何?」
「花火」
「あじゃぱ・・・忘れてた、今日だ」

部屋の出窓に映る、少し赤み掛かった夜空に浮かぶ、色とりどりの花火。
今日が近所の花火大会だった事を、夕食を摂った後でふと思い出した。
197名無しさん@秘密の花園:2006/08/12(土) 13:33:31 ID:wyB2pt0d
何日か前に見に行こうと二人で話してて、そしたら自室待機を命じられ、あげく成り行きというかだらしないような感じで、まるでストレスをぶつけ合わせるように行為に及んでしまった。
グダグダだったな、一日。
「ウメコ、一日勿体無かったね」
「ん?何が?」
私の言葉に彼女はあっけらかんと答えて、さらに続けた。

「だってかき氷食べれたし、何よりジャスミンの可愛い声いっぱい聞けたから。『あんっ、いやぁっ・・・!』って・・・」

・・・・自分の真似、よりにもよって行為の声真似をされたのが、物凄く恥ずかしかった。
顔をマトモに見れなくなった私は出窓の方に目をやる、と・・ピンクとイエローの綺麗な花が夜空に咲いていた。

今日の私たちの一日の打ち上げには、丁度良し!と日記に書いておこうか。

「うわぁ、綺麗だよ!ね、ね、見にいこ!?」
「よござんすよ!ウメコ、浴衣着替えましょ」

花火の横で身体を重ねるのも、取って付けたようで嫌だ。
少しの時間外に出て、夏の雰囲気を楽しみたくなった。


fin
198名無しさん@秘密の花園:2006/08/13(日) 17:25:01 ID:ztnHSkSS
今日のボウケンはさくらが菜月にお土産買っていこうとするのに少し萌えた
さくらはあまり表には出さないけど実は菜月を可愛がりたくて仕方ないはずw
199名無しさん@秘密の花園:2006/08/18(金) 18:23:45 ID:97/HGm0Z
200名無しさん@秘密の花園:2006/08/18(金) 18:26:24 ID:97/HGm0Z
直リンだめぽ

画像ちゃんねる > ♀+♀板 >
♀×♀ならなんでもイイですので!【4】

で行ってください。

201名無しさん@秘密の花園:2006/08/18(金) 20:35:27 ID:bGbqIOae
やっぱいいな、うん。今さらハマリそうだ。
202名無しさん@秘密の花園:2006/08/18(金) 22:41:16 ID:l0l4r6yV
すごく、、いいな
やっぱり怨み屋で共演してほしいな
203名無しさん@秘密の花園:2006/08/19(土) 01:30:30 ID:HRw9Phgq
ゲストだとヒールか可哀相な被害者かのどっちかだろうから
使いどころは難しいだろうな。
204名無しさん@秘密の花園:2006/08/19(土) 08:42:53 ID:VVF04GsQ
美香ちゃんは百合ていうか妹属性な子。
あゆ美ちゃんはノン気だが抱きついてくる美香ちゃんは可愛い。
リアルはこんな感じ?
205名無しさん@秘密の花園:2006/08/19(土) 09:04:48 ID:MD1UksQP
206名無しさん@秘密の花園:2006/08/19(土) 14:40:59 ID:UlkqjHNi
>>204
そんな感じだと思う

怨み屋さんが美香ちゃんを抱きしめてくれるなら役はなんでもおけ
207名無しさん@秘密の花園:2006/08/19(土) 15:06:54 ID:ljUO2IES
賛成
208名無しさん@秘密の花園:2006/08/20(日) 08:44:29 ID:qQyttHon
今日の冒険は予告見たら百合っぽかった。お姫様さくらに王子様菜月?
209名無しさん@秘密の花園:2006/08/20(日) 10:35:59 ID:N1DSCZ/1
ジャス、ウメのレズは何でこうも美しいんでしょ…
名前があゆ美と美香での話も読んでみたいな!
210名無しさん@秘密の花園:2006/08/20(日) 11:53:58 ID:RHYh1gXe
>>208
うん、菜月とさくらだった。でもヒロイン話ってわけでもなさそうだし
結局は赤桃だったし
211名無しさん@秘密の花園:2006/08/20(日) 12:26:43 ID:6dgEM9NN
(^∀^)v
212名無しさん@秘密の花園:2006/08/20(日) 12:57:28 ID:9PZ+Axvp
ヒロイン話またやらないかな。
菜月のような天然とさくらのような生真面目なツンデレのカプが好きだから非常に萌えるのだが…
213名無しさん@秘密の花園:2006/08/20(日) 14:06:03 ID:2jw5Z6x3
私は今、鹿児島に来ている。
こども博のイベントにあゆ美ちゃんと出演した。
開場前にあゆ美ちゃんとパン作りしたり、バルーンで遊んだりした。
「あゆ美ちゃん、上手だね!すごーい!」「へっへー。おいしそうでしょ」
「あののりもの面白そうだね!乗ってみよう」「いいね!」
もう大人なのに、まるでちびっこのように二人ではしゃぎまわった。
イベントも大盛況、たくさんのこども達が来てくれて、充実した一日だった。
「お疲れ様ー!」

これから向かっているホテルには、最上階に温泉があり、
桜島を一望できるということをスタッフさんから聞いた。
「へーっ、美香ちゃん温泉行くでしょ?一緒に行こうよ」「うん」
ロケバスの中であゆ美ちゃんに自然の流れで温泉に誘われた。
ちょっとドキドキしてきた。
そう言えば、デカレンジャー撮影以来ずっと一緒にいるけど、
あゆ美ちゃんのはだかって見た事なかったっけ。
214名無しさん@秘密の花園:2006/08/20(日) 14:07:11 ID:2jw5Z6x3
ホテルでは、私とあゆ美ちゃんとは別室で、とっても綺麗なお部屋だった。
スタッフさんが私たちにすっごく気を遣ってくれているのが分かる。

部屋に荷物を置いてベットに転がり込む。
イベントの疲れがどっと来た。
暫くうとうとしていると、部屋をノックする音に気が付いた。
「美香ちゃん。温泉行かない?」
あゆ美ちゃんだ。私は寝ぼけた声で返事をしてドアを開ける。
ドアの向こうには、浴衣姿のあゆ美ちゃんがいた。
ぼーっとしている私。思わずあゆ美ちゃんに見惚れていたのだ。
「寝てた?ご飯食べる前に温泉行きたくって」
「あっ、そうだったよね。ごめん待ってて今用意するから」

ホテルの最上階までエレベータに乗る。
小さな箱の中で二人きり、ドキドキが止まらなかった。
浴衣姿のあゆ美ちゃん、びっくりするくらい色っぽく、艶やかだ。
「楽しみだなぁ温泉」
一方でのん気に構えるあゆ美ちゃん。どうして私はこんなに落ち着かないんだろう?
215名無しさん@秘密の花園:2006/08/20(日) 14:11:10 ID:2jw5Z6x3
二人で女湯ののれんをくぐり、脱衣所へ。
何を気にすることもなく、スルスルと浴衣を脱いでいくあゆ美ちゃんの身体を、私はじっと見つめていた。
形のいいおっぱいとお尻。くびれたウエスト。見惚れるほど美しかった。
いつもダイエット話で盛り上がっているけど、どこにダイエットが必要だっていうのだろう。
「どうしたの美香ちゃん?早く入ろうよ」
「あ、うん」
自分が脱ぐのも忘れて見惚れている私を、あゆ美ちゃんが促した。
急に、あゆ美ちゃんにはだかを見られるのが恥ずかしくなってきた。
もじもじもたつきながら服を脱いでいく。
「おまたせ」「じゃ、いこっか」

二人で身体を洗いあっこした後、評判の露天風呂に向かった。
景色が広がる。まさに目の前に桜島があった。
「すごーい!」「きれー!」
二人で言葉少なに景色を眺める。

ふと、あゆ美ちゃんとあとどれくらい色んなところに来れるだろうと考えた。
急に涙がこぼれた。確実にデカレンジャーの引退の時は迫ってきていた。
どぼん!
私は涙をごまかす為温泉に潜った。30秒ぐらいしてから顔を出す。
「ぷはぁっ!」「何やってんの?」「息止めに自信あるよ。もぐりっこ勝負しない?」「いいねそれ!よ〜し」

デカレンジャーのこと。仕事のこと。これからのこと。恋愛のこと。将来の夢。
温泉に入りながら、あゆ美ちゃんとたくっさん語った。
「懐かしいよね。もう一年経つんだ」
「そうだね。私、最初緊張しちゃって。美香ちゃんと色んなことお喋りするまで結構掛かったよね」
昔話が多くなってた。悲しくなるから、話をたびたび私が明るい方に持って行く。

夕食の時間が近づいてる。もっともっと語りたかったけど、切りあげて私たちは温泉を出た。
216名無しさん@秘密の花園:2006/08/20(日) 14:12:32 ID:2jw5Z6x3
スタッフさんとのお食事と打ち上げが終わった後、私はビールを持ってあゆ美ちゃんの部屋のドアを叩いた。
「さっ、さっ、2次会やるよ2次会!」「やろーやろー!」「かんぱーい!!」

深夜を回り、酔いも回ってきた。
温泉上がってお酒も入り、ほんのり顔の赤いあゆ美ちゃんがかわいくて堪らない。
もっと近づきたい。もっと触れ合いたい。ベタベタしたい。これがむらむらするっていうのかな。
私は中途半端に入ったビール缶を一気に飲み干し、あゆ美ちゃんの横に座って、抱きついた。
「へへーあゆ美ちゃ〜ん。だいすきだよぉ」「あらあら、飲みすぎちゃったのー?よしよし」
どさくさに紛れてあゆ美ちゃんの胸を触る。浴衣越しに弾力が伝わってくる。
「あはは、やめてよくすぐったい!」
私は、浴衣の中に手を入れたり、脱がしたくなったりする衝動を必至で抑えた。
一線は超えちゃいけない。まだあゆ美ちゃんとは仕事も残ってるし、このいい関係が壊れちゃ、嫌だ。
…でも。でも。好きだ。チュウぐらいならいいよね?許してくれるよね?嫌ったりしないよね?
「あゆ美ちゃん、チュウしてよチュゥ〜」
私は冗談臭さを交えつつ、あゆ美ちゃんの前に向かって目を閉じ、唇を突き出した。
「あははー!何いってるの? …しょーがないなぁ〜」
217名無しさん@秘密の花園:2006/08/20(日) 14:14:02 ID:GNy5eEUi
をい、何かキテルゾ・・・
218名無しさん@秘密の花園:2006/08/20(日) 14:14:20 ID:2jw5Z6x3
柔らかい唇が私の唇と一瞬重なった。あゆ美ちゃんは、ちゅっとキスしてくれた。
涙が溢れた。止められなかった。
「嫌だ。嫌だ!ずっとあゆ美ちゃんと一緒に居たい!デカレン卒業したくない!お別れしたくない!」
「どうしたのよ美香ちゃん…。私も、デカレンジャーが終わるのは淋しいよ。美香ちゃんと仕事できて楽しかった。感謝してる。
デカレンジャー引退しても、お暇あったらまたどっか遊びに行こ?」
「ひっく、ひっく…うん。絶対だよ!約束だよ!」
「もう、泣かないでよぉ。酔いすぎだよ」
あゆ美ちゃんはティッシュで私の涙を拭いてくれた。
「ありがと」
「遅いし。そろそろ寝よっか?」
「そうだね…、どうもお邪魔しまし…」
私はふらふらになりながら立ち上がった。うまく歩けない。気持ちが悪い。飲みすぎた。
「美香ちゃん大丈夫!?」

あゆ美ちゃんは私を横に寝かせ布団をかけてくれた。
朝まで側にいて介抱してくれた。
あゆ美ちゃん、いい子すぎるよ。大好き。
あゆ美ちゃんの彼氏になりたい。あゆ美ちゃんには成功して幸せになってほしい。
あゆ美ちゃんを不幸にする男が現れたら、私、ウメコが許さないんだから。

Fin
219名無しさん@秘密の花園:2006/08/20(日) 14:16:40 ID:2jw5Z6x3
以上、菊地美香ブログ05年03月24日より妄想展開。

スレ汚しすいませんでした。
220名無しさん@秘密の花園:2006/08/20(日) 16:02:57 ID:N1DSCZ/1
早速、あゆ美と美香の話ありがと
ソフトな感じが良いね。
鹿児島のイベント、自分も見に行ったので、実話っぽくてますますリアルさを感じました。
またこういうのヨロシク♪
221名無しさん@秘密の花園:2006/08/20(日) 22:21:43 ID:g0k4ngRU
乙でした!ドキドキしましたw
菜月さくらを書きたいです。王子様とお姫様で。短編ですが。
222名無しさん@秘密の花園:2006/08/20(日) 23:08:37 ID:9PZ+Axvp
>>221
是非読みたいです!
223短いです:2006/08/21(月) 08:22:48 ID:USvliY0b
ひざまくらの王子様


寝てる。

いつまでも寝てる。

まるで子供みたいだ。

あたしのひざまくらで無防備に眠ってる女の人は、みんなの知ってる「西堀さくら」じゃなかった。
激しいミッションで疲れちゃったんだと思う。
二人っきりになるとさくらさんは、自分の事を「菜月」と言ってしまうあたしをいっぱい可愛がってくれる。
さくらさんに甘えてるときが、一番幸せ。
だけど今日、いや今夜は逆で、あたしを部屋に呼ぶだけ呼んどいて力尽きてしまったさくらさんは着替えもシャワーも忘れて眠り込んでしまった。
224名無しさん@秘密の花園:2006/08/21(月) 08:23:54 ID:USvliY0b
今のさくらさんにあたしがしてあげられる事は、ひざまくらと頭を優しく撫でること。

ずっと、見てたい。

ずっと、あたしだけのさくらさん。


でも、思ってもお腹は膨れない。

ひざまくらの体勢のあたしのお腹が一度、鳴った。
足も痺れてきてどうしようもなくなってきた。
身体を揺すっても、それでも起きない。
225名無しさん@秘密の花園:2006/08/21(月) 08:24:42 ID:USvliY0b
何かの絵本の内容を、思い出した。
眠ってしまったお姫様は、王子様のキスで目を醒ますって。

「さくら、さん・・・」

あたしは名前を呼んで、唇を近づけた。
寝息がしてる、少し厚い唇にそっと、そっと口付けた。


その瞬間、抱き締められて引き寄せられてた。

「・・・何食べますか,王子様・・・?」

嬉しくなったあたしは、優しい気持ちのままさくらさんの胸に顔を埋めた。

fin
226名無しさん@秘密の花園:2006/08/21(月) 13:54:30 ID:PT/n9iCr
最高。
227名無しさん@秘密の花園:2006/08/21(月) 20:52:59 ID:fzvmGIUO
前にちょっと話題になってたけど、怨み屋さんと美香ちゃんの話が読みたいです。
怨み屋さんが優しい一面を見せてくれたりしたらもうサイコーなんですが…
特撮からずれてしまうのでダメでしょうか?
228名無しさん@秘密の花園:2006/08/21(月) 22:03:34 ID:+rK4CpQD
ここ見てる人すべてが怨み屋に興味ある訳じゃないだろうし、
漫画の二次創作になるだろうから完全にスレ違いでしょう。
ただ、怨み屋とデカレン世界のウメコを絡めるのであれば有りかもしれんw
難しそうだが。

と自分で制止しておきながら、私、上の鹿児島イベント話書いた者なんだけど、
これも芸能人どうしの話だからスレ違いのような気がしてきた…w
229名無しさん@秘密の花園:2006/08/21(月) 22:42:23 ID:fzvmGIUO
>>228
デカのイベントの話なのであゆ美&美香でもセーフなのでは?
私は昨年3月23日に、このイベント見に行きましたが、こういうストーリーをちょっと想像した事があったので、正直ビックリでした。
>あゆ美ちゃん、いい子すぎるよ…大好き
の所が個人的に大好き。 この子本当に性格良さそうだから…
また素敵な話待ってます!
230名無しさん@秘密の花園:2006/08/21(月) 23:02:25 ID:LeXGJipB
怨み屋さんと美香ちゃんの話、書いてみたけど…。確かにスレ違いかw
231名無しさん@秘密の花園:2006/08/21(月) 23:11:16 ID:QB3LYt7u
うん。幾ら何でも調子に乗り杉
232名無しさん@秘密の花園:2006/08/21(月) 23:13:36 ID:Eh4iWN38
そういう方向なら調子に乗ってくれ
233名無しさん@秘密の花園:2006/08/21(月) 23:19:54 ID:ZpDHHWoV
読みたいお、、、
234名無しさん@秘密の花園:2006/08/21(月) 23:24:13 ID:SNgKg0T8
怨み屋と美香ちゃん話、確かにスレ違いだけど今までのこのスレの実績を考慮して
特別に1回だけうぷしてもいいんでないかい?
235名無しさん@秘密の花園:2006/08/21(月) 23:25:09 ID:fzvmGIUO
スレ違いでも・・
やっばり読みたい
236名無しさん@秘密の花園:2006/08/21(月) 23:27:06 ID:+rK4CpQD
>>220、229
最近デカ見始めたばっかで書いたんだが、まさか実際のイベ行った人が居たとは。dd。

>>230
スレ違いとか言っておきつつもちょっと読みたいですw

>>234
このスレの実績って?
237名無しさん@秘密の花園:2006/08/22(火) 00:00:57 ID:LeXGJipB
「……あの、すみません」
電車を降りたとき後ろから声がした。その声がやけにまっすぐ聞こえたものだからなんとなく振り向いた。
 自分にかけられたものだとは思っていなかったけれど、深めに被った帽子の鍔の下から見えた大きな目はまっすぐに私を見上げていた。
「……え」
「あ」
ホームの喧噪に紛れたアナウンスが終わり電車のドアがしまりかける。彼女が少し焦ったように電車を降りた。
 立ち止まった私達を邪魔そうにしながら人混みが捌けていく。
 彼女はほんの少し帽子の鍔をあげて私を見た。
「あの、これ、あなたのでしょう?」
すっと差し出されたハンカチ。そのハンカチに見覚えは無かった。
「……私のじゃないけど?」
わずかに彼女の唇の端が微笑むようにあがった気がした。
 ── こっち。
 音を出さずに、彼女の唇がそう動いた。
 ハンカチの間から、私の仕事の ── 怨み屋の名刺が見えた。
 反射的にしまったと思った。
 いつ落としたんだろう。怨み屋の変装をしているときならまだいい。煙に巻いてしまえばそれまでだ。けれど今は違う。ウィッグもつけていない、素の状態。
「あなたの、だよね?」
しっかりした声だった。1枚なら貰ったとでも言えばよかったけれど、間違いなく5枚は越えている。
 私はあきらめて、ホームの人の列が長くなる前に、彼女の耳元に唇を近づけて「そうよ」と仕事用の声で呟いた。
238名無しさん@秘密の花園:2006/08/22(火) 00:08:35 ID:Q1GTlou6
 西口の地下の喫茶店の奥に席を取った。
 この店はセルフサービスで店員も歩き回らない。一度席に着いてしまえば人目に触れることがほとんどない。依頼人に直接会うような時には使わないが、こうして素の姿で仕事に関わる時に時折使用する。
「なにがいいの?」
「いいよ、自分で出す」
「気にしないで」
「……じゃあカフェラテ」
「アイスですかホットですか」という店員の声に「アイスで」と彼女は屈託なく笑った。
 客層としてもそれほど目立たずにすむだろうと思って、この店を選択した。けれど正直、彼女はどこか目立つ。
 席について、帽子を取ると凛とした顔立ちが際だった。
 思ったより大人な顔をしていた。私より頭一つ分ほど低い身長に高い声。てっきり中学生か高校生かと思っていたけれど、どうやら違うようだ。
「とりあえずこれは返しますね」
席について一息ついたところで差し出されたハンカチの間から名刺をまとめて抜いた。そのまま名刺はジャケットのポケットに入れた。
「そんなとこに入れていたらまた落としますよ」
どこか冗談のようにそう言って、彼女はハンカチを鞄にしまった。
239名無しさん@秘密の花園:2006/08/22(火) 00:10:07 ID:Q1GTlou6
 彼女の様子を伺いながら、コーヒーを口にする。
 変な感じがする。
 なんだろう、この感じは。
「……どういうつもり?」
わずかに彼女の手が止まった。
 もう少しタイミングを計ればよかったなと思った。彼女がカフェラテをかき混ぜようとしたときに声をかけたものだから、私が見られたのは俯いた頭で、表情を憶測することも出来なかった。
「……そうだね。どういうつもりなのかな」
独り言のような声だった。
 カランとストローでかき混ぜられた氷がぶつかって音を立てた。
 すっと彼女は顔をあげて、まっすぐに私を見た。私は射抜かれたように、身動きがとれなくなった。
「あなたに似てる人を知ってる」
「……え?」
「その人はロングヘアだったし。もう、なんでもないことですぐ笑う、子供みたいな人だったけど」
彼女は少し遠くを見つめて、小さく唇だけで笑った。
「でも、……初めて会ったときのイメージとか、そっくり」
懐かしそうに目を細めたかと思うと、彼女は視線を落として、またカフェラテをかき混ぜた。
 カラン、カランと、氷の音が虚しく鳴る。
 ストローを持つ手と反対の手が前のめりになった胸の前でぎゅっと握りしめられていた。
240名無しさん@秘密の花園:2006/08/22(火) 00:13:24 ID:Q1GTlou6
 私達はほとんど話をしなかった。
 ゆっくり、ゆっくり。
 互いにペースを合わせながら、目の前のコーヒーとカフェオレを飲んでいた。
 目が合うと彼女は笑った。そのどこか寂しげな笑顔に、私も笑い返した。
 それは、あまりに不自然で、そして自然な時間だった。
 何かを言いたいような。聞きたいような。けれど、言葉は出ない。
 互いのカップが空になり、彼女のグラスの中の氷が溶けきって。
 不意に、私の携帯が鳴った。
「……失礼」
彼女は声に出さず、穏やかな笑顔で、どうぞ、と唇だけ動かした。
 電話の相手は情報屋だった。今度の仕事で探していたぴったりの人材が見つかったという。
「……ええ。わかったわ。ありがとう」
いつものように返事して、携帯を切った。
「……そろそろ、帰らなきゃ」
そう、彼女は呟いた。
241名無しさん@秘密の花園:2006/08/22(火) 00:16:07 ID:Q1GTlou6
 地上に出ると、もう薄暗くなっていた。
「……送りましょうか?」
「え?」
「少し歩くけれど、……車をおいてあるから」
自分で言いながら、なにを言っているんだろうと思った。
 車で送っていく、なんて。彼女も頷くはずもない。どうかしている。現に、彼女はきょとんとした目を私に向けて、困ったように笑うと首を振った。
「でも、駐車場まで送ってく」
ぴょんと跳ねるように私の隣に来たかと思うと、彼女はきゅっと私の腕をつかんだ。
 いったい、私達は周りからどんな風に見えてるんだろう。
 そう思うと、ため息と一緒に笑いが漏れた。
242名無しさん@秘密の花園:2006/08/22(火) 00:20:37 ID:Q1GTlou6
 車のドアを開けて、運転席側から助手席に鞄を放り投げる。
 車に乗り込む前に、すぐそばに立つ彼女と向き合った。
「それじゃあ」
小さく息を吸って、それだけ言った私に、
「……また会える?」
と、彼女はぽつりと呟いた。
 薄暗い地下の駐車場では、彼女の顔はよく見えなかった。声だけがコンクリートの壁に反射してエコーを帯びて響く。 
「……さぁ?」
会おうとすればいくらでも会えるだろう。
 私にとって、彼女の素性を確かめることなんて造作もない。
「そうだね」
苦笑してすくめた彼女の肩に、私は手を添えてそのまま抱き寄せる。
 わずかに彼女の肩がびくっと震えた。けれどそれは一瞬で、ゆっくりと肩から力が抜けて、きゅっとしがみつくように私の背中に彼女の腕が回った。
 小さな、小さな体。そして、あたたかい手だった。
 彼女が泣いているのかもしれないとなんとなく思った。嗚咽が聞こえたわけでも肩が震えていたわけでもなかったけれど、なんとなくそう思った。
 しばらくして腕をと解いた彼女の表情は、うまく見られなかった。
243名無しさん@秘密の花園:2006/08/22(火) 00:21:19 ID:Q1GTlou6
 らしくない、と、思って、ため息をつく。
 彼女のポケットに忍ばせた名刺に気づくだろうか。怨み屋の名刺の裏に書いた、私の携帯番号に。
 彼女が私の腕の中で呼んだ、女の子の名前。
 その子が私に似ている子なんだろうか。
「……まぁ、考えてもしかたないか」
自嘲気味に笑って、ポケットに入れたままだった名刺を取り出す。
「……ん?」
弄ぶように名刺を広げて、黒の中に1枚、白い紙が混じっていることに気づいた。
 名刺じゃない。半分に折り畳まれた紙だ。よくあるスケジュール帳の1ページ。広げてみると、そこには少し丸みを帯びた字で11桁の数字が並んでいた。
 いつ入れられたんだろう。全然気がつかなかった。
「……やってくれるじゃない」
ふん、と鼻で笑って、私はその紙をまた半分に折って助手席に放り投げた。

END.
244名無しさん@秘密の花園:2006/08/22(火) 00:38:17 ID:Q1GTlou6
>>234
実績ないですよ。初めてだし。

投下してみるとスレ違いが際だつ…。スレ汚しすいません。
245名無しさん@秘密の花園:2006/08/22(火) 00:54:14 ID:7OQtx/u7
>>244
これからストーリーが展開しそうな所で終わられるとますます‥
出来る事なら続編キボン!
246名無しさん@秘密の花園:2006/08/22(火) 06:55:03 ID:+AUEEltU
雰囲気がぜんぜん違うね。
もう木下・菊地スレとして独立させた方がいいんじゃないのかw
もうこの二人には一生付いていきますw
247名無しさん@秘密の花園:2006/08/22(火) 09:18:57 ID:7OQtx/u7
>>246
禿同!!
そうすればいくらでも話膨らませる訳だし、
マンネリ化しなくていいんじゃない?
怨み屋の続き読みたい♪
248名無しさん@秘密の花園:2006/08/22(火) 13:20:22 ID:Rc6YC5EK
来週、菜月さくらのフラグ立ったらエロでも・・・。
249名無しさん@秘密の花園:2006/08/22(火) 17:19:43 ID:+AUEEltU
立てれたら今夜くらいに木下菊地スレ立ててみたいんだがみなさんどうですか。
250名無しさん@秘密の花園:2006/08/22(火) 17:25:24 ID:7OQtx/u7
>>249
是非是非ヨロシク
251名無しさん@秘密の花園:2006/08/22(火) 17:44:46 ID:UQo26nE6
お願いします
252名無しさん@秘密の花園:2006/08/22(火) 18:18:25 ID:7OQtx/u7
激しくお願いします
連投スミマセン・・・
253名無しさん@秘密の花園:2006/08/22(火) 23:52:51 ID:+AUEEltU
すまん、テンプレまで作ったがホストエラーで立てられなかったorz
作ったテンプレ貼ってくので誰か頼む。

ってか、二人しか賛同者いないけど大丈夫なのかな…
254テンプレ 1/1:2006/08/22(火) 23:54:43 ID:+AUEEltU
【ウメコ】菊地美香&木下あゆ美スレ【ジャスミン】


「特捜戦隊デカレンジャー」のデカピンク・ウメコ(菊地美香)と
デカイエロー・ジャスミン(木下あゆ美)のコンビ『ツインカムエンジェル』が大好きな方、
この二人が萌えて萌えて仕方ない方、ついよからぬ妄想をしてしまう方が集まるスレです。


派生元スレ
特撮@百合 第二話
http://sakura02.bbspink.com/test/read.cgi/lesbian/1148479926/l50


菊地美香
ttp://ogipro.com/talent/kikuchi/
木下あゆ美
ttp://www.stardust.co.jp/file/profile/kinoshita.html

特捜戦隊デカレンジャー
東映公式 ttp://www.toei.co.jp/tv/dekaren/
テレ朝公式 ttp://www.tv-asahi.co.jp/dekaren/

関連URLは>>2
255テンプレ 2/2:2006/08/22(火) 23:56:46 ID:+AUEEltU
256名無しさん@秘密の花園:2006/08/23(水) 00:29:39 ID:xk3CH8PB
木下菊地スレ、ホントに立つ?立つなら怨み屋の続き考えるんだけど。
257名無しさん@秘密の花園:2006/08/23(水) 00:37:36 ID:C0/1gkE4
怨み屋の続き読みたいお
だからスレ立てて!
258名無しさん@秘密の花園:2006/08/23(水) 00:52:03 ID:IwRzRYum
俺も続き読みたい!
だからどなたかお願いします!
259名無しさん@秘密の花園:2006/08/23(水) 06:36:44 ID:C0/1gkE4
明け方、自分が美香ちゃんになって、あゆ美ちゃんにチューしてる……って夢まで見ちゃったよ。
もう、重傷だな…
260名無しさん@秘密の花園:2006/08/23(水) 09:04:23 ID:/510p3aS
きんもー☆
261名無しさん@秘密の花園:2006/08/23(水) 09:40:18 ID:C0/1gkE4
(´∀`)
262名無しさん@秘密の花園:2006/08/23(水) 16:51:05 ID:ErpCS0+g
規制だった
誰か立ててー
263名無しさん@秘密の花園:2006/08/23(水) 18:00:05 ID:C0/1gkE4
立てたいが
携帯のみの初心者ゆえ、さっばり分からん。
勉強しなきゃ…
他にいい方法ないの?
264名無しさん@秘密の花園:2006/08/23(水) 18:07:41 ID:ssfrkRgq
テンプレまで作って規制くらった者です。

スレ立ては住人がすべきですが、
今夜一晩でも進展なければ、初心者板の「スレ立て依頼スレ」に
依頼してこようかなと思っております。
このままずるずるひきずるとスレ汚しが永遠と続いてしまいます。

ROMってるツインカムファンの方いらしたらスレ立て挑戦してみてくださいです。。。
265名無しさん@秘密の花園:2006/08/23(水) 18:26:02 ID:C0/1gkE4
提案
【怨み屋】木下あゆ美【デカイエロー】スレがかなり閑古鳥が鳴いている状態なのだが、
ここに書き込んでもいいのでは?
266名無しさん@秘密の花園:2006/08/23(水) 18:40:39 ID:IwRzRYum
立てたことないし立てれるか分からんけど挑戦してみていい?
267名無しさん@秘密の花園:2006/08/23(水) 19:14:14 ID:OhRhshRX BE:94613235-2BP(200)
私が立てますわ
268名無しさん@秘密の花園:2006/08/23(水) 19:15:44 ID:OhRhshRX BE:397372897-2BP(200)
無理だった・・・orz
269名無しさん@秘密の花園:2006/08/23(水) 19:24:29 ID:C0/1gkE4
265ですが、百合スレじゃないから、やっぱダメですね‥
270名無しさん@秘密の花園:2006/08/23(水) 19:37:42 ID:IwRzRYum
271名無しさん@秘密の花園:2006/08/23(水) 20:50:36 ID:XkDXzela
>>269
向こうは閑古鳥スレなのはとにかく(w
あそこにネタ書くと、中には反感持つ人も現れると思うんで…
なかなか難しいかと。
272名無しさん@秘密の花園:2006/08/23(水) 22:38:08 ID:C0/1gkE4
>>271
そうですね
閑古鳥のまま、そっとしときましょうね。
273名無しさん@秘密の花園:2006/08/23(水) 23:40:24 ID:jcxki3WO
流れ切ってしまってすみませんが、魔法姉妹の百合はないですか?
読みたいけど、自家発電出来ないし(つ∀`)
274名無しさん@秘密の花園:2006/08/23(水) 23:43:49 ID:OhRhshRX
前スレにありましたよ
275名無しさん@秘密の花園:2006/08/24(木) 07:20:12 ID:slLP/JvB
>>273
こっちはこっちで色んなの書きます(ツインカム含む)。
今パソコンの調子悪くて満足な作業できませんが完治してボウケン書いた後で魔法姉妹書きます。
276273:2006/08/24(木) 15:18:13 ID:jdgBqi1r
>>274
ありがとうございます。前スレ覗いてみます。

>>275
パソコン不調大変そうですね。
気長にボウケンも楽しみにしつつ魔法姉妹待ってます。
277名無しさん@秘密の花園:2006/08/24(木) 18:42:33 ID:gAzcMkQc
ツインカムは似たような内容でも、微妙なニュアンスの違いで全然飽きないのが不思議ですよ。
個人的にはウメコ目線の話が好き。
ジャスミンファンなので‥
またヨロシクです!
278名無しさん@秘密の花園:2006/08/24(木) 20:45:54 ID:BHhINt3o
せっかくスレが独立したのだから、
ツインカム話は菊地木下スレでやったらいいのでは?
279名無しさん@秘密の花園:2006/08/24(木) 21:29:53 ID:gAzcMkQc
どちらがよろしいんでしょうか?
280名無しさん@秘密の花園:2006/08/25(金) 01:35:20 ID:Ta8jRpXv
ツインカムってか木下菊地ネタに関しては、
書き手の人に任せた方がいいんでは?

せっかく書いて下さる人がいるんだし、自由度は広げないと。
281名無しさん@秘密の花園:2006/08/25(金) 06:45:19 ID:Lwjcnhcl
>>280
同意(^∀^)
282280:2006/08/26(土) 22:11:12 ID:86NDo2bM
>>280の補足で
ここに書き込むツインカム(木下菊池含む)ネタは短編ならば可で、
長編になりそうな作品に関しては、専用スレって感じてようござんすか?
283名無しさん@秘密の花園:2006/08/26(土) 23:41:36 ID:TpMzPvqv
>>282
菊地な
284名無しさん@秘密の花園:2006/08/27(日) 00:02:35 ID:SoFdxFBj
>>282
個人的に短編でも専用スレに書いて欲しいな。
その方がまとまりよくて盛り上がってる感じで素敵。
285名無しさん@秘密の花園:2006/08/27(日) 00:07:46 ID:86NDo2bM
>>283
基本的にはその方が好ましいッスかね。
作家さん方にもその方向でお願いしますか。

>>282
…痛恨のミスでした。
菊地美香かわいいよ菊地美香
286名無しさん@秘密の花園:2006/08/27(日) 08:39:01 ID:btbNWoZP
今日のボウケンジャーは百合です、本当にありがt(ry
287名無しさん@秘密の花園:2006/08/27(日) 09:26:33 ID:wZnvRXsw
男が4人もいるのに菜月の王子様はさくら姐さんなのか(*´д`*)
さくら姐さんの王子様姿は中々サマになってて萌えた!!
今回の放送観たら久しぶりに菜月×さくらで書きたくなったよ
288名無しさん@秘密の花園:2006/08/27(日) 16:07:56 ID:R3ckQ3G0
>>287
ぜひ!
289名無しさん@秘密の花園:2006/08/28(月) 22:45:06 ID:ri0d+jJI
私からも是非!!
290名無しさん@秘密の花園:2006/08/29(火) 07:22:03 ID:UorR2C0z
菜月視点で暗い話。
デンパになりましたw
次は甘甘なヤツを投下します。
291名無しさん@秘密の花園:2006/08/29(火) 07:23:02 ID:UorR2C0z
Don’t be cruel


裸のまま鏡の前に立って、鏡に映る自分にそっとキスした。
自分自身へのキスじゃなくて、鏡の向こうの・・・ううん、あたしの心の中にいる王子様への挨拶。
「菜月を愛して。菜月を抱いて。」っていう、おねだりのキス。


チーフでも蒼太さんでも、映ちゃんでも・・・ましてや真墨でもない。

シンデレラの絵本を読んだとき、無意識のうちに考えてた。
あたしの王子様は、誰なんだろうって。
あたしと同じ女の子。
あたしよりも綺麗。
292名無しさん@秘密の花園:2006/08/29(火) 07:23:57 ID:UorR2C0z
それから、あたしは王子様に夜毎抱かれる夢を見る。
裸にされて、指で、舌で、唇で愛される。
身体の全てに口付けされる。

あたしも同じように王子様を裸にして傅いて愛し返す。
指で、舌で、唇で、あたしと同じ身体の王子様を。
お互いに触れて、声を出して、名前を呼び合って、キスし合う。

夢現の中で、声にならない声を上げて指を動かしてた。

「はっ・・・あぁっ、やぁっ・・・さくらさ、ぁん・・・」

いつもの、意地悪。
あたしが名前を呼ぶのと同時に消えていってしまう。
一度頭が真っ白になってから、暗い部屋の中の鏡に浮かび上がる、泣いているあたし。

さくらさん、菜月を抱いて。
さくらさん、菜月を愛して。
魔法を、解かないで。


fin
293563:2006/08/29(火) 12:20:26 ID:J0YyNCB9
久しぶりに投下します。
菜月×さくらです。短編でエロ無し、菜月視点です。
294名無しさん@秘密の花園:2006/08/29(火) 12:28:54 ID:J0YyNCB9

『何の努力もせずに幸せになるなんて教育的にいい話とは思えません。』

さくらさんはそう言ったけれど、やっぱりシンデレラには憧れちゃう。
女の子だもん、素敵な王子様といつまでも幸せに暮らすのを夢見たって少しぐらい
ならいいじゃない。
菜月がピンチの時にはたとえ火の中、水の中・・・って、そんなとこには行かないけど、
困った時に優しく手を差し延べてくれる王子様がいいな。
真墨じゃなんだか頼りないし、チーフは冒険ばっかり行って、菜月一人ぼっちになっちゃ
いそうだし、蒼太さんはいい線いってるけど、女の子なら誰にでも優しくするんだもん。
浮気性の王子様はお断り。
映ちゃんは・・・うーん、論外。
毎日野菜ばっかり食べて暮らすのは嫌。
やっぱり理想の王子様はあの人しかいないよ・・・。
どんな時でもクールで、強くて・・・すぐ怒るけど、それはみんなの事を大切に思ってる
からだよね。
本当は優しいんだってちゃんと分かってるよ。
不器用なだけなんだよね〜とか言ったら、眉間にシワを寄せて怒りそうだなぁ。
でも、菜月が困った時に、なんだかんだ言いながらも颯爽と前に出て戦うその姿は菜月の
王子様そのものだよ。
しかも、色白でキレイだし、髪が長くてつやつや。
あ、王子様の服似合うかなぁ。かぼちゃパンツに白タイツ・・・王子様といったらコレだよね。
ふふっ、結構似合ってるかも・・・。
295名無しさん@秘密の花園:2006/08/29(火) 12:34:31 ID:J0YyNCB9
「・・・菜月、手が止まってます。
このペースだといつまで経っても書庫の整理が終わりませんよ。」

あ、そうだったそうだった。書庫の整理してるんだった。
・・・菜月の王子様と。

「あっ、ごめんなさい、さくらさん。ちゃんとやるよ」
ぺこりと頭を下げた後、思わずさくらさんの顔をじっと見つめた。
うーん、やっぱりキレイ。
「な、何ですか。私の顔に何かついていますか。」
「ううん、かぼちゃパンツと白タイツが似合いそうだなぁと思って・・・。」
あ、思わず口にだしちゃった。さくらさんは呆れ顔で菜月を見てる。
「かぼちゃパンツと白タイツ?
何の事かよくわかりませんけど、菜月、疲れてるみたいだし、そろそろ休憩しましょう。」
さくらさんは菜月に呆れた顔をしつつも笑ってる。
そういえば、さくらさんはこうも言ってたっけ・・・。

『待ったりしません。自分で捕まえるだけです。』

さくらさんは自分で王子様を捕まえるんだって。
じゃあ菜月も・・・。

「あっ、ちょっと何ですかいきなり!」
菜月の王子様、捕まえたっ。さくらさんにぎゅっと抱き着いてみる。
ほんの少しさくらさんのほうが背ちっちゃい気がするけれど、
それでもやっぱり菜月の素敵な王子様。
「もう・・・そんなに休憩が嬉しいんですか?
休憩終わったらちゃんと仕事しなきゃ駄目ですからね。」
王子様は少し緊張してるみたいだけど、菜月の頭にそっと手を乗せてくれた。

end
296290:2006/08/29(火) 20:12:49 ID:aUJ25Vg3
563さん
おかえりなさい。
また書いて下さい。
297名無しさん@秘密の花園:2006/08/29(火) 22:17:23 ID:JP+mAypw
287さんでも563さんでもないけれど、菜月×さくらを書きたくなってしまったので書いてしまいました…
今回の放送、良かった。菜月すごいよ菜月
298名無しさん@秘密の花園:2006/08/29(火) 22:17:55 ID:JP+mAypw
 一人で出かけるのは好き。
 自分で決めて、自分だけで動く。
 その自由な時間は、私の中の大事な時間。
 気になるものを見て、気になる場所へ行く。
 それは私だけの、小さな冒険。

 気になっていたお店も行ったし、欲しかったCDも買った。そろそろ帰ろうかと思ったとき、忘れ物に気付いた。
「あ、菜月におみやげ」
最初に下調べ気分で寄った和菓子屋でおいしそうなのを見つけて、帰りに寄って買っていこうと思っていたのに、そのまま違う道を通って来てしまった。
299名無しさん@秘密の花園:2006/08/29(火) 22:18:29 ID:JP+mAypw
 これから引き返すとなると、ちょっと時間がかかってしまうけれど。
「……やっぱり買っていきましょう」
回れ右をして歩き出す。
 菜月の好きそうな甘い栗の和菓子だった。きっと喜んでくれると思う。
 きっと「ありがとう、さくらさん」って子供みたいな顔で笑ってくれる。
 その笑顔を思い出して、思わず笑みがこぼれる。
「……ホントに菜月は単純ですね」
でも、私も人のことは言えない。
 そんな菜月の笑顔が嬉しくて、どこかに出るたびにおみやげを買ってくるのがクセになってしまった。チーフに「最近エンゲル係数が高くなったんじゃないか?」なんて言われるくらいに。
 エンゲル係数は高くなってませんよ、チーフ。私が食べているわけじゃありませんから。
300名無しさん@秘密の花園:2006/08/29(火) 22:20:27 ID:JP+mAypw
 どうしても緩んでしまう頬をすれ違う通行人から隠すように、少し足下を見て歩く。
「あ、さくらさんだー」
後ろから聞こえた大きな声にびっくりして振り返る。
「え」
こっちにまっすぐ向かって駆け寄ってくる黄色いジャケットにツインテール。
「……菜」
月、と言い終わる前に、菜月の手がじゃれつくように私の腕を腕をつかんだ。
「ねーねー、さくらさん、どこ行くのー?」
「……菜月!? お留守番じゃ……」
「そーたさんと真墨が帰ってきたから、菜月もどっか行っていいってー」
「ひとりで、ですか?」
「菜月だってひとりで出かけることくらい出来るよぉ」
「……そ、れはそうですけど……」
それでもよく真墨が許したものだ。今頃心配してそわそわしているに違いない。
301名無しさん@秘密の花園:2006/08/29(火) 22:21:09 ID:JP+mAypw
「ねーねー、それよりさくらさんはどこ行くの?」
「私は……帰り道です」
「えー? だって逆方向だよぉ?」
菜月におみやげを、とは言えず、咄嗟についた嘘を無邪気な顔であっさりひっくり返される。
「それは……!」
「それは?」
「……た、たまたまです」
我ながらため息を付きたくなるような言い訳。
「そっかぁ、たまたまかぁ」
なのに菜月はあっさり納得した。
「じゃあ、一緒にどこか行かない?」
「え」
「あのねぇ、菜月ね、甘い物食べたいなぁ」
「……甘い物、ですか」
「うん」
「じゃあ、一緒に和菓子屋に行きましょう」
302名無しさん@秘密の花園:2006/08/29(火) 22:22:43 ID:JP+mAypw
「和菓子屋?」
「はい。おいしそうな栗のお菓子を見つけたので、それをおみやげにして、帰ってみんなで食べましょう」
「いいね!」
にぱっと菜月は子供みたいに、とびきりの笑顔を見せた。
 その笑顔につられるように、私も笑う。
「じゃあさくらさん、早く行こ、行こ!」
「あ、菜月、そっちじゃありません」
軌道修正しながら、菜月と腕を組んで歩き出す。
 菜月におみやげ、は、みんなと一緒に食べる差し入れに変わったけれど、まぁ計画の許容範囲内。
 私だけの小さな冒険の締めくくりは、2人の珍道中に変わってしまったけれど、私の大事な時間には変わりない。

 ……チーフ、ひとつ訂正します。
 やっぱり私のエンゲル係数も高くなっているのかもしれません。

END.
303名無しさん@秘密の花園:2006/08/30(水) 20:20:09 ID:LtVZUrMD
エンゲル係数に萌えた
304名無しさん@秘密の花園:2006/08/31(木) 01:22:10 ID:1FkMqMjh
新参物ですがショート投下します。


今日ちょっとした言葉の行き違いでチーフから物凄い剣幕で怒られた・・・・。

やがてその日のミッションが終わりメンバーは各自の部屋へと解散していった。
私は帰りがけに洗面所へと向った。
正直言ってチーフに叱られている間、怖くて仕方なかった。
あんなに怒ったチーフ・・今まで見た事なかった。
その場で泣きそうになったけど・・・必死で我慢してた。
そして洗面所の扉を開けて中に入った。
「あっ!」 驚いたのも無理はない、そこにさくらさんが立っていたのだ。

「菜月、チーフがなぜあれほどの剣幕であなたを叱ったのかわかりますか?」と聞かれた。

思い返すと心あたりはある、しかしそれはわたしの自業自得だった。
確かに最近ちょっと調子に乗っていたかも知れない。
わたしは無言でゆっくりと頷いた。
「分かればいいんです・・・チーフもあなたの事を思ってこそ厳しく当ったのですから。
 今日の事は今日の事、明日からまた気持ちを切り替えてがんばりましょう。」
 そう言うとわたしに微笑んでくれた。こんな穏やかで優しい表情のさくらさんは初めて見た。
 その瞬間、自然と涙が溢れてきた・・・、なんだか自分が情けなくて・・・。
 気が付けばわたしはさくらさんの胸に飛び込んでいた。そして思いっきり泣いた。
 さくらさんはわたしが落ち着くまで無言でずっと抱きしめていてくれた。

 F I N
305名無しさん@秘密の花園:2006/08/31(木) 18:52:20 ID:0aanDWgX
今日、ボウケンジャーのムックを読んだ。
色んな事が書いてあったんですが、菜月って真墨とずっと行動してて女性(同性)に対する免疫ないんだろうなと。
ならさくら姉さん好きになってもおかしくはないんじゃないかと。
で、さくら姉さんも菜月に憧れみたいなもんを抱いてると。
そしたらさくらさんも菜月を・・・・強引か?w
しかも菜月の「お腹すいた」って何かやらしく聞こえるんだなあ。

ちょっと間違えたらジャスウメ並に危うい感じもあるんだが。
306名無しさん@秘密の花園:2006/09/03(日) 12:14:05 ID:hnB+fJv1
今日のカブト
三輪ひとみ×ひよりの新カップル誕生
307名無しさん@秘密の花園:2006/09/03(日) 12:24:42 ID:dFjJ+7d7
実は






少しだけそう思ったんだ
308名無しさん@秘密の花園:2006/09/03(日) 12:54:49 ID:+XnJ3VZR
妖しいムードで百合世界にひよりを誘う麗奈様
それを必死に止めようとする天道

309名無しさん@秘密の花園:2006/09/04(月) 19:02:30 ID:mOS6P726
三輪さんは美しいよね
310名無しさん@秘密の花園:2006/09/04(月) 22:48:34 ID:oS96OoSg
三輪さん骨折してる(しかも全治3ヶ月の重傷・・・)なのにあの演技
凄いよね。
311名無しさん@秘密の花園:2006/09/07(木) 18:22:29 ID:W5n2dbdj
新作こねー
312名無しさん@秘密の花園:2006/09/07(木) 18:59:10 ID:hPjQIOID
hungry princess


「ちょっと菜月、もう食べたんですか??」

私の焼いた四枚のパンケーキは、あっというまに無くなってしまっていた。
数時間前、菜月は皆からも同じ事を言われている。


「ごちそうさま。ふぅ食った食った・・・菜月、もう食べたのか?」
「チーフ、菜月これじゃ足りないよ〜〜、お腹すいた〜」
「菜月ちゃん、よかったら僕と真墨のぶん食べる?」
「蒼太、お前は黙ってろ!だいたいなぁお前・・・」
「真墨、野菜残ってますよ?好き嫌いしてたらだめですよ?」
「べーーっだ!野菜嫌いな真墨に言われたくないもん!」
「そうだ、さくらや菜月のいう通りだ!俺様のもほら食え、ハハハハハ!!」

サロンの中に響く六人分の笑い声。
空腹の菜月の顔を見て、皆笑った。
これはミッションが終わったあとの私たちのいつもの食事風景で、映ちゃん・・・もとい高岳さんがボウケンジャーに加入してからもっともっと楽しくなった。

『ソロモンの指輪』の一件以来「お腹空いた」は菜月の口癖。
仕方ないから私は、一日の全てを終えた後で部屋に呼んで、パンケーキをご馳走することにした。
313名無しさん@秘密の花園:2006/09/07(木) 18:59:55 ID:hPjQIOID
解り切ってた事では在るけど、全部をあっという間に平らげてしまった菜月はすやすやと眠り込んでしまった。
ロシアンティーまで、煎れたのに。

「仕方ないです、ね・・・」

フッと笑って自分の着ていたジャケットを彼女の肩に掛けようとした時、読み耽っていた絵本の一文が目に入る。

「そしてシンデレラは、王子様と一緒に、いつまでもいつまでも暮らしましたとさ」

・・・菜月、私はあなたの王子様ですか?

そうであってほしい。

あなたは、私のお姫様だから。


ジャケットの代わりに、私は彼女の背中にそっと身体を預けた。



Fin
314名無しさん@秘密の花園:2006/09/10(日) 01:21:22 ID:PpmO19BY
去年ウルトラマンに出てた女性隊員はマジきれいと思った
315名無しさん@秘密の花園:2006/09/13(水) 22:34:01 ID:/ADm6JHL
 いったいなにを求めているんだ?
 あいつの手がボクの体に伸びる。
 いったいなにがしたいんだ?
「……ボクを調べたいなら好きにしろ」
自分の口にした言葉にハッとする。
 そうだ、あいつは言った。
「お前の体を調べさせてもらう」、と。
 いったいボクの体がなんだと言うんだ。
 ボク自身さえ知らなかった。
「お前はワームだ」と言ったお前が、これ以上ボクのなにを知りたいと言うんだ。
 疑問に恐怖が凍結していく。
 あいつの手がボクの頬に触れたのがわかった。
 指先の冷たさが背筋の方へ流れ込んでいく。
 ゆっくり滲んでいくようにボクの体を浸食する。
「私の心がわかるか?」
「……なんでボクが……」
「お前はシシーラワームだ。シシーラワームはテレパシー能力を持っている」
「……わからない」
「そうか」
あいつはふっと笑って手を下ろした。
316名無しさん@秘密の花園:2006/09/13(水) 22:34:54 ID:/ADm6JHL
 手が離れた場所に触れた空気が生暖かく感じられて、思わず眉をひそめる。
 そのことがボクの中に小さな波紋を起こす。
 なんなんだ。
 これじゃあまるで、手を離されたことが嫌みたいじゃないか。
「ひより」
「なんだ」
「お前は、必ず私達の仲間になる」
「……なんなんだ、その自信は」
どうしてこうボクの周りには自信満々なヤツが多いんだ。  
「お前は私を選ぶからだ」
またあいつはふっと笑った。
 その笑顔に全身が震えた。足元から全身が凍り付いたのかと錯覚出来るほどだった。
 逃げ出したい衝動に駆られたが、その前にあいつが動いた。
 ボクから目を逸らし、ボクの横を通り過ぎていく。
 それはゆっくりとした動作だったはずで、確かにボクもそう感じたのに、ボクの体はそれ以上に動かなかった。
 ひとり残されて、ボクはペタリとそこに座り込んだ。
 すれ違いざまに触れた腕がザワザワする。
 ……変だ。
 あいつがボクの体を変えていく。
 あいつが。……あいつが。
 あいつが触れた場所に手を当てる。
「……いったい、ボクは……」
体の芯からくる、恐怖とは違う震え。
 いったいなにを求めているんだ?
 ……あいつも、ボクも。
317名無しさん@秘密の花園:2006/09/13(水) 22:37:23 ID:/ADm6JHL
正直

麗奈×ひよりと樹花×ひよりの間で揺れてる
318名無しさん@秘密の花園:2006/09/14(木) 19:24:07 ID:ZsXeqnOt
>>315
GJGJGJ!!
麗奈×ひより萌えなので美味しくいただきました。
319名無しさん@秘密の花園:2006/09/14(木) 21:03:33 ID:LqMiAK5l
人間のオトコには冷たいのに
ワームのオンナには優しい誘いの麗奈様
320名無しさん@秘密の花園:2006/09/14(木) 21:12:42 ID:PDm+r2hz
俺的には麗奈様はガチレズで確定した
321名無しさん@秘密の花園:2006/09/21(木) 19:46:13 ID:s7mD9OYP
ここ最近は派生スレのジャス&ウメの方が勢いがあるなぁ。
322名無しさん@秘密の花園:2006/09/22(金) 23:59:52 ID:MhzObch5
大半がジャスウメ好きだったんじゃ?
323名無しさん@秘密の花園:2006/09/23(土) 09:01:43 ID:aa/nHky9
 目の前に現れた白い怪物がボクの方へゆっくりと腕を伸ばしていた。
 逃げ場がない!人気の失せたこの渋谷の瓦礫が逃げ道を隠してしまった。
 「化け物!!」
 ボクは叫んだ。それしか出来なかった。
 天道達がワームと呼んでいるその白い怪物はボクの言葉を聞くと立ち止まり、そして突然白い光りに包まれた。
 「化け物?」
 そこに立っていたのはワームではなく、一人の女性・・・

   間宮麗奈

 その美しすぎる顔はやはり人間離れしていて、どことなく造り物と感じさせる。
 ワームの時より怖い・・・

 「私が化け物、か?」
 その端正な顔に皮肉るような笑みを浮かべ、麗奈は指差した。
 「お互い様だろう?」
324名無しさん@秘密の花園:2006/09/23(土) 09:03:33 ID:aa/nHky9
 指差された方   見てしまった・・・
 朽ちたオフィスビル   ガラス張りの・・・
 そこに写っている自分の姿   人間じゃなかった・・・

 はぁはぁと、荒くなる自分の息遣いをどこか遠くで聞きながらボクはソレから目を離せなかった。
 「これは・・・ボクじゃない・・・」
 ガラスに写るボクはワームの姿をしていた。
 「ボクじゃない・・・」
 ガラスに白いワームが入ってきた。
 手をボクに伸ばす。

 頬に添えられたその感触は、想像していた冷たく硬い物ではなかった。
 麗奈の手のひらは温かく、柔らかかった。

 「あ・・・」

 「すぐに受け入れる事は出来ないだろう?」
 かけられた言葉が頭の中で優しく溶けていく。
 苦味の中にほんのりとした甘さがにじむこの女らしい声。拒絶できない・・・
325名無しさん@秘密の花園:2006/09/23(土) 09:04:49 ID:aa/nHky9

 反対の頬にも手を当てられ、ゆっくりと顔を麗奈の方に向けさせられた。
 目の前にある彼女の顔は、哀れむように、そしていたわる様な表情で僕を見ていた。
 「お前は私側の存在なのだ・・・」
 拒絶できない言葉
 「辛いか?」
 辛い・・・辛いのか?まだ実感が湧かない。自分が人間じゃないなんて・・・
 「嘘だ」
 弱々しい声・・・ボクは人間だ!
 「そうだな・・・」
 女の顔が近づいてきた。
 「嘘だと思いたい・・・私が騙そうとしていると思いたい・・・もし、そうならどんなに楽だろうな?」
 ボクと麗奈の鼻の頭がチョンとくっつき、その次に額同士が重なった。
 「離せ・・・」
 「いやだ」
 頬の手が動き、その親指がボクの目頭から流れ落ちた涙を拭う。
 泣いていたのか、ボク・・・
 「泣くなとは言わない・・・」
 麗奈の瞳が真っ直ぐにボクの瞳を貫く。目を逸らせない。
 こんなに顔を近づけているのに、顔の輪郭が見えていないというのに、やはり間宮麗奈は美人だった。
326名無しさん@秘密の花園:2006/09/23(土) 09:07:12 ID:aa/nHky9
 コイツはワームだ。
 分っているけど、どうして?
 いつの間にか、この女が怖くない・・・

 「泣きたいなら泣くがいい。お前が泣き止むまで傍にいよう」

 「あ・・・」
 熱い涙がまたこみ上げてきた。
 唇を噛んで声を押し殺そうとしても止まらない。
 ワームの女は黙ってボクの顔を包み込んでいる。
 痛くない  気持ちイイ  
 「ずっと傍に・・・」
 「ああ、ずっとお前の傍にいよう・・・」
 間宮麗奈のその言葉・・・前に誰かに・・・ そうだ!アイツに・・・

  「天道」

 呟いたボクの言葉に、女は苦笑していただろうか?
 そして、その言葉を聞きつけてくれたかの様に、知っている音が鳴り始めた。

     電子の羽音  機械仕掛けの虫たちの飛行音
327名無しさん@秘密の花園:2006/09/23(土) 09:08:31 ID:aa/nHky9

   カブト虫 クワガタ トンボ

 3体のゼクターがボク達の周りを飛び回り始めた。
 それでも、麗奈はボクを見つめ続けた。
 ボクも、麗奈を見つめ続けた。
 近寄った二人の吐息が絡み合い、熱い熱気が顔を撫でた。

 「痛っ!」
 突然カブトゼクターが麗奈の手の甲を襲い、彼女をボクから引き離した。
 「あ・・・」
 どうして? 心が痛んだ  もっと共に居たかった!そんな事を思っている自分がいた。

 「変身っ!」
 男達の声が聞こえた。

 それでもボクは麗奈を見つめ、傷ついた手を押さえながら彼女もボクを見つめ続ける。
 男達など存在しないかのように。

 「ひよりっ 伏せろ!!」
 加賀美の声が響いた。
 『キャスト・・・』
 ガダックの身体にスパークが奔る。
328名無しさん@秘密の花園:2006/09/23(土) 09:10:11 ID:aa/nHky9
 「逃げて・・・」
 「共に・・・」
 
 ボクの言葉に麗奈は何か言いかけたが、その言葉を飲み込み、キュッと唇を噛んだ。
 「また迎えに来る」
 そういって女はボクに背を向け走りだした。

 「ひよりっ!!」
 「危ない、伏せろっ!」
 加賀美と風間の叫び声が辺りにこだまする。
 ボクは伏せながら、間宮麗奈に擬態したワームが視界から消え去ったのを確認した。
 『・・・オフ』
 ガダックのマスクドアーマーがもの凄いスピードで飛散し周囲の瓦礫を破壊していく。
 その騒音を聞きながら、ボクはこっそりと安堵の溜息をつく。

 間宮麗奈が無事だと確信できていたから。
  そして、彼女がまた会いに来てくれると約束してくれたのだから・・・
329名無しさん@秘密の花園:2006/09/23(土) 17:14:02 ID:GvM7mc9K
エロい麗奈さまにGJ
330名無しさん@秘密の花園:2006/09/25(月) 11:31:10 ID:osd7qfGo
ツインカムを超えるコンビがこの先出てくるとしたら一体何年後だろう・・?
331名無しさん@秘密の花園:2006/09/25(月) 11:42:07 ID:JPkKgLJt
30年に1回。
332名無しさん@秘密の花園:2006/09/25(月) 12:52:35 ID:osd7qfGo
そう考えると奇跡に近いって事なんだ
333名無しさん@秘密の花園:2006/09/26(火) 16:54:35 ID:yp5zNv+a
ツインカムを超えられないかもしれないが
放送当時にネットがもっとさかんだったら
人気が出たんじゃないかと思うコンビがいる。
メガの二人。

いまだに仲がよく、遊んでいるらしい。
そして、田中恵理のブログの12月に

「目覚める直前まで東山麻美ちゃんご出演の
夢をみてました。」

なんて書かれている。

どんな夢を見ていたんだよー!
334名無しさん@秘密の花園:2006/09/26(火) 20:47:02 ID:RS9CfOFV
雑誌の取材でメガの二人の写真見たが、思いっきり抱き合ってラブラブだな‐と思った。
ジャスウメは逆にラブラブの写真は見たことない、
二人とも照れ屋さんぽいね、
またそこが良いんだが。
335名無しさん@秘密の花園:2006/09/26(火) 20:50:44 ID:RgEDyiYd
>>334
舞台上でウメコがジャスミンに抱きついてる写真なら見たが…
336名無しさん@秘密の花園:2006/09/26(火) 22:02:48 ID:94bcJaGK
>>335
デカレンジャー、トレーニング・モードォ!
じゃないのか?
337名無しさん@秘密の花園:2006/09/26(火) 23:11:39 ID:RS9CfOFV
>>335
それは見たかった…
芝居の中で?
それとも素で?
338名無しさん@秘密の花園:2006/09/26(火) 23:20:38 ID:PaNo+HAr
それっぽい画像とかどうぞ
http://2ch-news.net/up/up20665.zip.html p:yuri
339名無しさん@秘密の花園:2006/09/26(火) 23:42:41 ID:RS9CfOFV
これ携帯じゃ見れんだろ?
340名無しさん@秘密の花園:2006/09/26(火) 23:51:01 ID:oKKOp0vh
>>338
これはいいものをトン
341名無しさん@秘密の花園:2006/09/27(水) 20:18:17 ID:Aoro19+c
342335:2006/09/27(水) 20:27:52 ID:n8BTRp/V
>>341
そう、これ。
これは演技なのか素なのかは舞台見てないしわからないです。

>>338
見たことない画像もあったよ。超GJ!!
343名無しさん@秘密の花園:2006/09/29(金) 10:01:23 ID:fs0K6QhY
ツインカム以外で盛り上げるのはムリか?
344名無しさん@秘密の花園:2006/09/30(土) 22:04:22 ID:yDzmooe1
今度のヒロインMAXの樹花×ひよりと菜月×さくらに、私はなんて幸せ者なんだと思った。
しかし、歴代ヒロインの制服集にウメコがあるのにジャスミンがないのが解せない。
345名無しさん@秘密の花園:2006/10/01(日) 17:56:16 ID:ingbahke
・ファムネタ
・マックスネタ

で書きたいけど文才がない…
346名無しさん@秘密の花園:2006/10/01(日) 21:28:59 ID:3u9UZL7U
空気読まずに328の続きを投下
347名無しさん@秘密の花園:2006/10/01(日) 21:30:34 ID:3u9UZL7U
 la salleの戸締りを任されるのは初めてじゃない。
 マスターはこのごろボクに色んな事をやらせてくれるようになった。

 「ひよりチャンも少しずつ『変わってきた』し・・・」
 マスターは店の鍵を手渡しながらボクにそう言った。

 ボクは何も変わっていない
 何時だって一人のままだ
 ボクは何も変わっていない
 ボクは・・・ボクはワームなんかじゃ・・・ない・・・

 最後の床掃除を終え、店の明かりを落とす。
 人工のきつい光りがなりを潜め、静かな夜の光りが店内のわずかな隙間から差し込んでくる。
 店の中が青紫で染め上げられる。

 「キレイ・・・」

 吸い込まれるようにその光りに寄っていく。
 この光景は店の戸締り当番でなければ見ることが出来ない。加賀美もよく戸締り当番になるが、アイツはこんなの気にも留めないだろう。
 だいたい今の加賀美はクワガタだ。
348名無しさん@秘密の花園:2006/10/01(日) 21:31:58 ID:3u9UZL7U
 静まり返った空間にボクの歩く音だけが聞こえる。
 そっとテーブルの一つを撫でる。
 “いつも”のテーブル

 〜ダメだ・・・こんな事しちゃ・・・〜

 そう思いながらもボクはそのテーブルに向き直った。
 〜少しだけ〜
 心の一番奥深いところから自分の声が聞こえてきた。
 〜少しだけ・・・最近、ココじゃしてなかったし・・・もう、したくなっちゃってるだろ?〜
 モゴモゴと自分に何か言い訳をしながら、ボクは静かに目を閉じた。

 〜したい・・・少しだけ・・・しちゃおう〜

 心臓の音がボクの中で大きくなってきた。
 知らぬ間に吐く息が荒い。熱い。
 ゆっくりと位置を合わせながら、ボクはそっとテーブルの角にジーンズの股間を押し当てる。
 「ん・・・」
 最初に感じた圧力で背筋に電気が走った。
 「・・・」
349名無しさん@秘密の花園:2006/10/01(日) 21:33:20 ID:3u9UZL7U
 飲み込む唾の音が耳を打つ。
 「ん・・・ん んっ」
 硬いジーンズの生地と薄いショーツの繊維越しに木製のテーブルの角がボクの・・・ボクのその部分をなぞり上げる。
 「ん・・・んぅ」
 擦っている部分が熱くなってきた。
 恥ずかしい・・・でも・・・
 「ぁう・・・っんぅ・・・っはっ・・・はぅ・・・」
 だんだん声が抑えられなくなる。手をついたテーブルがギシギシと音を立て始めた。
 自分の声を聞くより、このテーブルの軋む音が耳につく。
 この音がボクのいやらしさをボクに教えてくれているようだ。
 「ぃや・・・」
 〜イヤダ・・・こんなの〜
 その音から逃れる事は簡単だ。今やっている事をやめればいい。
 そうすればこの音は聞こえない・・・それなのに・・・ボクはいつの間にか両手でテーブルの淵を力いっぱいに掴み、さらに強い感触を求めている。
 汗びっしょりだ。自分の身体から上る熱気が頬を撫ぜる。
 「い・・・いぃ んっ」
 思い出したのは今日の昼間のこと・・・渋谷で会ったあの女の事・・・
 〜なんで?なんであの人が・・・?〜
350名無しさん@秘密の花園:2006/10/01(日) 21:35:12 ID:3u9UZL7U
 あの顔が忘れられない。

 間宮麗奈

 「あっ!」
 その名を思い出した瞬間、グッと潜り込んだテーブルの硬さがボクに声を上げさせた。
 もう、止まらない・・・
 「あっ いっ・・・ん はっ はっ」
 目の前にあの冷たい顔が浮かんでくる。
 ボクを見ている。ボクに微笑んでいる。
 「れっ・・・麗奈っ・・・」
 熱い波のような感覚に浸りながら、ボクはあの女の名を口にしていた。

 「呼んだか ひより」

 声と共にボクはいきなり後ろから女の身体に包み込まれてしまった。
 「なっ!!」
 「ひより・・・」
 その声、その香り!昼間聞き、嗅いだ匂い!
 「どうして・・・お前が」
351名無しさん@秘密の花園:2006/10/01(日) 21:36:37 ID:3u9UZL7U
 女の腕の中で固まってしまったボクの耳に女の声がかかる。
 「迎えに来ると言ったろう?」

 間違いない。間宮麗奈・・・

 「あ・・・」
 振りほどこうとしたボクの身体をテーブルに押し付け、麗奈は唇を寄せてきた。
 「嬉しいぞ・・・私の事を想って啼いてくれていたのだな」
 「ちがっ!」
 「私の名を・・・」
 薄い唇がボクの頬をゆっくりとなぞっていく・・・
 ゾクゾクっと何かがボクの身体を走り抜けた。
 「呼んでいただろう?」
 「はっぁ・・・」
 その声がボクの身体を縛り付けるようだ。
 膝がガクガクと笑い始めた。
 「ふふ・・・」
 麗奈の手が、まだテーブルを掴んでいるボクの手を上から掴んだ。
 「やっ! 何・・・?」
 ボクのお尻を女の腰が持ち上げる。
352名無しさん@秘密の花園:2006/10/01(日) 21:38:51 ID:3u9UZL7U
 「やめろ・・・」
 「まだ満足していないだろう・・・」
 頬がすりあう。すべすべとした感触は悪い感じはしない。
 背中全体に柔らかい女の身体が広がってくる。押し付けられる乳房の感触・・・
 「ひより」
 再び喰いこんでくる机の角・・・
 でも、今度はボクの意志じゃない!
 「やめて・・・やめてくれ」
 ボクの抗いを無視してワームの女は腰をゆっくりと動かし始めた。
 「ヒッ あぅ・・・っ」
 一瞬頭の中が真っ白になった。
 頭が沸騰したようだ。
 机の脚が床といびつなスタッカートを刻む。激しい・・・
 「やっ! ふか・・・いっ!」
 麗奈はまるで男のように私を後ろから犯していく。
 「はっ・・・はっ・・・」
 耳元で彼女の息遣いが乱れていく。
 「あっ! かはっ!!  んぐっ・・・」
 店の中にボクの声がこだまする。
 もう何も考えられない!突き上げられる度にボクのあの場所が熱く濡れて、弾ける光りがボクを何処かへ連れて行ってしまいそうになる。
353名無しさん@秘密の花園:2006/10/01(日) 21:41:45 ID:3u9UZL7U
 「れ、麗奈っ!あ・・・あっ!」
 「逆らうな・・・」
 女の腰の動きが激しさを増し、唇と舌が首筋を這い回る。
 「あっ・・・あぐっぅ ボ、ボクもう・・・ やっ!んっ ぃやっ!やっ・・・っくぅうっ」

 もうダメ・・・もう、もうダメだ・・・

 「あっ あっ あっ! っっあっ!! れ、麗奈っ ダメッ ダッメ・・・」
 「ダメか? いいぞ・・・ひより・・・ 私がちゃんと見ていてやる・・・」
 「やっ! 見ないでっ!! あっ見ちゃ・・・やっ・・・」
 「 ほら 」
 「!!っ  っあ・・・ イク いっちゃ・・・ イクッ!! あっ・・・ あああっ!!」

 最後の声は覚えていない。
 それからどうなったのか、良くわからない。

 何時気を失ったのか・・・間宮麗奈はどうしたのか?
 ボクを迎えに来てくれたんじゃなかったのか?

 気が付くとボクは天道の家に居た。
354名無しさん@秘密の花園:2006/10/01(日) 21:43:06 ID:3u9UZL7U
 ボクの手を握っていてくれたのは麗奈ではなく、樹花ちゃんだった。
 「ひよりさん、大丈夫・・・?」
 「・・・ボク?」
 「お兄ちゃんが、昨日の夜に連れてきたんだよ!最初、ひよりさん動かないんだもの!死んじゃったかと思った・・・」
 「天道が・・・?」
 「うん、お兄ちゃんはもう出かけちゃったけど。あ、そうだ!お兄ちゃんが朝ごはんを作っておいてくれたから!今、持って来るネ」
 樹花ちゃんが立ち上がろうと、ボクの手を離そうとする。
 思わず、ボクはその手を強く掴み返してしまった。
 「!?ひよりさん」
 樹花ちゃんが戸惑った声を上げた。
 「ゴメン・・・」
 「どうしたの?」
 「ゴメン・・・もうちょっとこのまま・・・いいか?」
 「・・・うん」
 樹花ちゃんはチョコンと座り直すとボクに小さな手を預けている。
 その手の温もりと柔らかさを味わいながら、ボクは静かに目を瞑った。

 思い浮かんだ人は・・・

         <終>
355名無しさん@秘密の花園:2006/10/01(日) 21:46:14 ID:3u9UZL7U
お終いです。

大量投下した割に要領を得ない話になってしまいました。
もっとうまく書ければいいのですが・・・
精進します。
356名無しさん@秘密の花園:2006/10/02(月) 12:34:28 ID:u0/fxcqR
>>355
エ ロ 過 ぎ ま つ
ひよりタンが大好きな麗奈様に不覚にも萌えてしまいました

今度はラブラブな二人も見てみた…ゲフンゴフン
357名無しさん@秘密の花園:2006/10/05(木) 14:27:05 ID:fJOjNwBZ
今、ジャスミンとサキュバスの話を考え中なんですが、ウメコが出てこないのでこちらへ投下させてもらってもいいですか?
ちょっと迷ってます。
358名無しさん@秘密の花園:2006/10/05(木) 16:00:15 ID:Qhor94Bj
>>357
>>3見たら?
359名無しさん@秘密の花園:2006/10/05(木) 22:59:14 ID:fJOjNwBZ
>>358サンクス
360名無しさん@秘密の花園:2006/10/13(金) 04:16:48 ID:NT5EdWd4
保守
361名無しさん@秘密の花園:2006/10/15(日) 01:35:04 ID:1wBUiV8S
ここ、戦隊とライダーが多いみたいだが、ウルトラの話題もアリですか?
特ニューのインタブー記事のマリナとコノミの写真のレズ臭さに感動したんだが。
362名無しさん@秘密の花園:2006/10/15(日) 07:03:42 ID:WbGZ+6rk
ウルトラも立派な特撮
いいんじゃない?>361
363名無しさん@秘密の花園:2006/10/16(月) 17:17:03 ID:buAfEDZ0
>>355
亀ですが素敵です…!
麗奈様×ひよりに樹花×ひよりで一粒で二度おいしい!

最近ひよりーぬの出番がなくて寂しい…。
364名無しさん@秘密の花園:2006/10/20(金) 05:14:40 ID:vwstfB5V
ジャスウメと共にここの住人も去ってしまったのか?自分もその一人だが‥
365名無しさん@秘密の花園:2006/10/22(日) 03:58:49 ID:yFXEZKvG
麗奈様とひよりに萌えてるけど出番がないので…

麗奈×ひよりで、麗奈様が人間体のまま
一部分だけ触手に変化するとかっていうネタはあり?w
366名無しさん@秘密の花園:2006/10/22(日) 20:50:32 ID:jsNfJ8r6
テンプレしてくれればありだと思う
367名無しさん@秘密の花園:2006/10/22(日) 22:15:44 ID:2Syks8Ai
>>365
個人的には無問題。
是非拝見したいです!
368名無しさん@秘密の花園:2006/10/23(月) 20:21:54 ID:Wqvk77rl
ここ2回のボウケンジャー。
なつきを助けに行くのがブラックじゃなくて、さくらだったらデカに匹敵する
人気カップルになったかもしれないのに。
369名無しさん@秘密の花園:2006/10/23(月) 21:10:28 ID:1UVSNwbD
うん。
でも今回、さくらさんはミッション中なのに常に「菜月」呼びだった。
それだけでも萌えれた。

あと、ブラックに「あなたが連れ戻して」というところも萌えた。桃黄好きだな〜。
370名無しさん@秘密の花園:2006/10/23(月) 22:41:46 ID:NS5ERPLx
>>365
触手もいいがイチャイチャしてる二人も見てみたい希ガス
371名無しさん@秘密の花園:2006/11/14(火) 14:48:47 ID:dVr6cLxl
さみしー…age
372シグナルマン:2006/11/22(水) 23:09:37 ID:lLRqc0TM
誰も通らない・・・
373名無しさん@秘密の花園:2006/11/25(土) 01:33:06 ID:kfVtPMrK
メガレンジャーとかちょっと昔のネタでもいい?
374名無しさん@秘密の花園:2006/11/25(土) 03:19:56 ID:Woj1swe0
いいお
375名無しさん@秘密の花園:2006/11/27(月) 22:42:44 ID:8Kb6jK3B
>>373
メガレンというと、
千里×みくですか?
それはちょっとみてみたいかも
376名無しさん@秘密の花園:2006/12/06(水) 00:51:19 ID:895NL6lj
メガマダー?
377名無しさん@秘密の花園:2006/12/06(水) 20:44:24 ID:3YUwqmnT
ジャスミン&サキュバスでウメコがちょっと出てきますが、ここへ投下していいですか?
全くダーク系じゃありません。
サキュバスがジャスミンを実は好きだった…みたいな話です。
基本的にラブラブです。
378名無しさん@秘密の花園:2006/12/06(水) 21:10:08 ID:3saBCDJL
投下してして

    ∧_∧
    ( ・∀・) ワクワク
  oノ∧つ⊂)
  ( ( ・∀・) ドキドキ
  ∪( ∪ ∪
    と__)__)
379名無しさん@秘密の花園:2006/12/06(水) 21:24:48 ID:oomM8QHj
期待age
380名無しさん@秘密の花園:2006/12/06(水) 21:48:32 ID:3YUwqmnT
携帯なのでコツコツ投下します。
ご判断よろしくお願いします。
381名無しさん@秘密の花園:2006/12/06(水) 22:13:47 ID:3YUwqmnT
私(ジャスミン)はその日夜勤だった。

ここ数か月は、驚くほど平和な日々が続き、ほとんどパトロールとデータ処理のみという日も珍しくなかった。
夜勤も今は一人で充分。

長時間パソコンと向き合っていた私は、軽い疲労感と眠気を覚え、時計に目をやると、
午前三時。

『ちょっとだけ休もう‥』
私は仮眠用のベッドで少し休む事にした。

うとうとしかけた時、
不意に誰かの気配がして、私は跳ね起きた。


目の前に、ぼんやりと人影が浮かび上がり、
見覚えのあるその顔に私は驚愕する。

『サキュバス……?』

382名無しさん@秘密の花園:2006/12/06(水) 22:35:34 ID:3YUwqmnT
私はその名前を口にしようとするが、金縛りにでもあったかの様に身動きが取れなくなり、全く声が出ない。


「フフ…久しぶりね、ジャスミン…」

ベッドに腰掛けたままの姿勢で、動けなくなった私に、不敵な笑みを浮かべながらサキュバスは近付いた。

私の前で立ち止まり、
自分の手袋を外した後、私も手袋を剥ぎ取られて、グイッと両手を握られた。


『サキュバス…生きていたの?』         
私は、思念だけを彼女に送る。

サキュバスは、オーラから私の言葉を読み取る事が出来るはずだ…。       
383名無しさん@秘密の花園:2006/12/06(水) 23:02:42 ID:3YUwqmnT
「リバーシア星人は、何度でも再生出来るし、どこからでも侵入できるわ…」

『…私を…殺すつもり…?』

「殺しやしないわ…地球の近くまで来たら…あんたにちょっと会いたくなっただけ…」


身動きが取れなくなった私は、エスパー能力を使う事は不可能で、
彼女の言う事が真実なのか、確認するすべがなかった。

『地球を…また蹂躙する気?』

決して気を許さない私を、サキュバスは半ば呆れた表情で見下ろして、少しだけ笑った。

不思議な程、その顔に敵意は感じられない。

「あんたのいる地球だけには、二度と手を出さないわ…」

『何故…?』
「さぁ…何故かしら?」

と言った次の瞬間…

384名無しさん@秘密の花園:2006/12/06(水) 23:30:45 ID:3YUwqmnT
彼女は、右手で私の頬をスッと撫でて、言葉を続けた。
「あの時、あんたを仲間にしたいって言ったのはね…エスパーだから…だけじゃない…」
『…どういう事?』

「あんたが…どうしようもなく欲しくなったからよ…」

私は乱暴にベッドに押し倒される。

「美しいものは、壊し甲斐があるって…言ったでしょ?」

こわばる身体を押さえ付けられ、唇を貪られた。

『やめて…怖い…!』

私の目尻から涙が落ちたのを見たサキュバスは、幾分柔らかな口調に変わった。
「大丈夫よ、壊しやしないから…」

優しく髪を撫でられ、次に頬を撫でられた。

「いい子ね…」

私の恐怖心を解きほぐすかの様に、サキュバスは私の唇を溶かした。

私の身体から徐々に力が抜けて、無意識に彼女の愛撫に身を任せていった。

385名無しさん@秘密の花園:2006/12/06(水) 23:46:58 ID:3YUwqmnT
胸をはだけられ、乳房を揉みしだかれながら、
乳首を吸われたり、弄られたりした。

サキュバスの愛撫は、悔しいくらいに上手で、私は歯を食いしばっていた。

スカートをたくし上げ、下着を脱がされて、下の部分も器用に動き回る舌で舐め尽くされた。


目を瞑って声を殺していた私は、最後に一回だけ、

『……あっ!』
と、声にならない声を上げて、
そのままスーッと、意識が遠のいた。

386名無しさん@秘密の花園:2006/12/07(木) 00:10:35 ID:aBoZXGQc
夢の中で、サキュバスの声が聞こえた。

……あたし…あんたの事…好きよ……サヨナラ………



「ジャスミン…ジャスミン…!」

私はウメコの声で目を覚ました。
「ウメコ…?」

心配そうにウメコが私を覗き込んでいた。
「すごくうなされてたよ…悪い夢でも見たの?」

慌てて自分の身体を見ると、制服も手袋もきちんと着けられている。

もう、午前五時半。

ウメコと勤務交代の時間だった。

「ごめん、ウメコ、つい寝込んじゃって…」
「大丈夫?」
「大丈夫だよ…」

少し泣きそうになった私はウメコを思わず抱き締めていた。         
387名無しさん@秘密の花園:2006/12/07(木) 00:35:15 ID:aBoZXGQc
でも、さっきの事は言えなかった…。


ロッカールームで着替えながら、
さっきの事は、夢だったんだろうか…?
と思ったけど…     
鏡に下着だけの姿を映してみると、うっすらと肌が赤みを帯びていて、
身体の隅々に、サキュバスに愛撫された、甘い余韻がまだ残っているような気がして…
フッと溜め息をついた。

もう考えるのはよそう。

早く帰って、疲れた身体を休めなくちゃ…


「お疲れさま!」
「後はよろしくね!」

ウメコに引き継いで、デカベースを後にした私は、

明け方の一番澄み切った空気を、胸いっぱい吸い込んで…、空を見上げた。 .END
388名無しさん@秘密の花園:2006/12/07(木) 00:38:16 ID:aBoZXGQc
以上です。
ありがとうございました。
389名無しさん@秘密の花園:2006/12/07(木) 13:55:47 ID:FPnrc8Am
>>388
ありがとう(*´Д`)ハァハァ
390名無しさん@秘密の花園:2006/12/08(金) 18:35:28 ID:br/kdRZ4
>>389
一人でも読んで頂けて良かったです。

でも、ツインカム以外の百合萌えの人って本当にいないんですかね?     せっかくスレがあるのに。
391名無しさん@秘密の花園:2006/12/09(土) 11:17:09 ID:JvY3eqqc
前スレも読んでみたいけど、タイトルは「特撮@百合第一話」でいいの?
携帯から読めるのかな?
392名無しさん@秘密の花園:2006/12/09(土) 18:19:39 ID:uXy53Gb+
バイオマン,イエロー4の矢島由紀。
バイオマン途中で、駆け落ちして辞めたから、てっきりオトコと逃げたと思ったら、オンナと駆け落ち。
その後オナベバーで働いていたが、今どーしてんの?
393名無しさん@秘密の花園:2006/12/10(日) 16:01:02 ID:psYUs75O
オーレンのイエローとピンク。
メガのイエローとピンクなら昔読んだことがある。
394名無しさん@秘密の花園:2006/12/11(月) 19:00:47 ID:+S9EC+ei
他のヒロイン知らないし萌えないなぁ
395名無しさん@秘密の花園:2006/12/15(金) 18:32:50 ID:yrvVZWN3
ハリケンのフラウエ好きだったなぁ
ボウケンvsスーパー戦隊にも二人で登場してほしかった…
396名無しさん@秘密の花園:2006/12/17(日) 00:31:48 ID:B68TRc4w
354 の後日談ということで、またまた麗奈×ひよりです。
しかもエロ無しです。
保守代わりです。
397名無しさん@秘密の花園:2006/12/17(日) 00:32:47 ID:B68TRc4w
 ん・・・

 普段の日なら朝は辛くない。目覚まし時計が神経質な音を立てた瞬間に手を伸ばして止めることが出来る。
 それからすぐに起きだして、顔を洗って、朝ごはんの支度をして・・・
 でもla salleの定休日、つまり休日は別。
 しかも、こんなぐずついたはっきりしないお天気の日は、いつまでもベッドの中にこもっていたい。
 まだ半分寝ているけれど・・・頬に当たる空気の感触で今日は曇りだとわかる。
 誰にも言わないけれど・・・こういうのは特技って言えるのかな・・・
 この温かいベッドを抜け出して、ぱっとカーテンを広げてみても気分は軽くはならないのだろう・・・
 それでも起きなければ・・・
 ボクは嫌がる身体を無理矢理起こそうと腕を動かした。

 肘が・・・なにか柔らかいものに触れた。

    !?

  誰か・・・いる・・・!?  この・・・香り・・・!

 「麗奈!?」
398名無しさん@秘密の花園:2006/12/17(日) 00:33:36 ID:B68TRc4w

 ばっと身を起こして振り返ると、いったい何時から?どうやって!?
 いつの間にかボクのベッドに潜り込んでいるのは間違いなく間宮 麗奈だった。

 「んん・・・」
 もぞもぞとこのワームは寝返りをうった。
 黒のナイロン生地のキャミに生生しく皺が波打っている。
 胸のカップを縁取る銀糸のレース刺繍がその寝息に合わせて穏やかに膨縮している。

 「なんでコイツ下着なんだ・・・」

 思わず呟いてしまう。呟いてから指摘する事柄が違う事に気づく。

 なんで、コイツがここにいるんだ?
 ボク、ずっとコイツと一緒に寝ていたのか!?
 「ん・・・ ん」
 再びもぞもぞと寝返りをうつ麗奈。肩紐がずれて浮いたカップの隙間に鎖骨から妖しい弧を描いて潜り込む線に瞳を引き付けられてしまう。
 麗奈の胸はそれほど大きい訳ではないが形が美しかった。乳房の殆どが黒のインナーに隠れているが、なぜか確信できた。

 「ん・・・」
399名無しさん@秘密の花園:2006/12/17(日) 00:34:35 ID:B68TRc4w

 麗奈はその細い眉を少し顰めながらむき出しの肩を抱いた。
 ああ、寒いのか・・・

 ボクは乱れた毛布をこの不法侵入ワームにかけてやる。
 なんでこんな事をしてやっているのか・・・
 軽く溜息を付く。
 とにかく眼が完全に覚めてしまった。顔でも洗っていつものように朝ごはんの支度をしなくちゃ・・・ まさか、コイツに分も作らなくちゃならないのか!?
 なぜか、麗奈を起こさないように気を使いながらボクはベッドから抜け出そうとした。

 「ひより・・・」
 呼ばれたと同時に手首を掴まれ、あっという間にベッドの中に、いや間宮 麗奈の腕の中に引き込まれた。
 「うぁっ!!」
 「行くな・・・私と一緒にいろ」
 気が付いた時には麗奈の両腕に絡めとられ、後ろ抱きに抱きしめられていた。
 麗奈の匂いが強まり、首筋の吐息を感じる。
 ゆっくりとボクの背中に柔らかい膨らみが押し付けられ、潰されていった。
 「このままココにいろ・・・それだけでいい」
 「それだけ・・・?」
 耳元で囁かれたワームの美しく、そしてちょっと低い声がボクの耳たぶを擽り、甘く染み込んでくる。それは決して不快ではなかった・・・
400名無しさん@秘密の花園:2006/12/17(日) 00:35:32 ID:B68TRc4w
 「それだけって・・・」
 戸惑うボクの背中に麗奈が顔を埋めてくる。
 「あ・・・やめろ・・・」
 無駄とはわかっていたが何とか抱擁から逃れようと身体に力を入れる。でもやはりビクともしない。
 「!」
 不意にベッドサイドに置かれた携帯電話が眼に飛び込んできた。
 夢中で腕を伸ばし、それを掴む。
 「天道を呼ぶぞ・・・!」
 精一杯の脅しにもこの女は余裕だった。
 「呼べばいい。呼んでこの部屋の中で変身して私と闘わせるか?キャストオフなんてしてみろ、部屋は滅茶苦茶だ・・・あの小鳥もな・・・」
 「う・・・て、天道はそんな間抜けじゃない・・・」
 「ガダックがついてくるかも知れないぞ・・・ヤツなら平気でキャストオフするぞ」
 「う・・・」
 それはそうかもしれないと思ってしまって、ボクは黙り込んでしまった。
 ボクのおなかの上でクロスして身体を拘束していた腕が上がり、ボクの頬を撫ぜようとする。
 「!!」
 反射的に身体を固くしてしまう。
 怖い・・・っ!!

 「大丈夫・・・」
401名無しさん@秘密の花園:2006/12/17(日) 00:36:26 ID:B68TRc4w

 その声は不思議な温もりを伴っていた。
 ツ・・・と麗奈の指先が触れ、やがて指の腹が、そして掌全体がゆっくりと頬を覆っていった。

 「大丈夫・・・何もしない・・・だから、お前も何もしなくていい・・・」
 「何もって・・・」
 一体どういうつもりだ?
 「こうしているだけでいい・・・」
 麗奈はますます私に身を寄せてきた。僕のパジャマとこの女の黒いキャミソール越しにお互いの体温を交換しあう。
 太ももを揃えて上げて、ボクのお尻をすくい取るようにして密着すると麗奈は溜息を付いた。それは・・・幸せそうな、満足そうな吐息だった。
 「・・・どういうつもりだ・・・」
 「今日はこんな天気だ・・・」
 ワームは意外な話題から話し始めた。
 「今日はこんな天気だ・・・別に外に出かけたい陽気でもない・・・「何もしない」という事をしたい気分にさせる日だ・・・」
 「・・・勝手にすればいいだろ!ボクはっ・・・」
 「付き合え」
 一方的な言葉が耳を打った。
 「なんで・・・ボクが・・・」
 麗奈の指がボクの唇をなぞった。
 「ひよりと一緒がいい・・・」
402名無しさん@秘密の花園:2006/12/17(日) 00:37:19 ID:B68TRc4w
 「・・・」
 こんな言葉を聞かされて、どう返事していいのかわからない。
 心臓が破裂しそうに高鳴っている。麗奈に聞こえていないだろうな?
 「今日は、ひよりとこのベッドがあればいい」
 ボクの唇をイタズラしながら麗奈はボクの首筋に声をなぞらせた。
 「っ!  こ、この前みたいな事をするのか?」
 それは先日の深夜、la salleでの出来事・・・
 あの晩・・・この女に抱かれた・・・窓越しにあの月を見ながら・・・
 「しない・・・」
 そうは言う麗奈の指先は唇を下り、顎を降りて胸元へと向かった。
 「お前が望めば・・・別だ・・・」
 唇が耳元によってきた。すごい・・・息苦しい・・・麗奈に締め付けられているから?いや、違う。
 もしかして、ボク・・・
 「ご期待に応えようか?」
 意地悪な声と言葉が蝋燭の火を吹き消すように短く強く吹きつけられる。
 「望んでないっ!」
 ボクの声は必要以上に大きく、朝の部屋にこだました。
 籠の鳥がびっくりして騒ぐ。
 「なら・・・今日はこのままだ」
 これはもう何をどうあがいても無駄だ。
403名無しさん@秘密の花園:2006/12/17(日) 00:38:21 ID:B68TRc4w
ボクは軽く目を瞑り観念した。

「勝手にしろ・・・」

何時からだろう?ボクがこのワームを怖がらなくなったのは・・・
少なくとも、殺されるという恐怖は間宮 麗奈から感じられない・・・

「そうか・・・良かった」
良かった? 良かったって言ったのか、コイツ・・・
「ひより・・・」
「・・・何だ?」
「温かいな・・・」
「・・・・・・そうか」
「ああ、暖かい・・・」

麗奈はボクの首筋に顔を埋ませると、腕を肩にまわしてきた。
顔と顔が近い・・・

「今日は一緒だからな・・・」
「ああ・・・」
404名無しさん@秘密の花園:2006/12/17(日) 00:39:04 ID:B68TRc4w
 「ずっと一緒だからな」
 「わかってるよ・・・」

 久しぶりの休日だったんだけど・・・今日一日は潰れてしまった事をボクは実感した。

  ああ、そうだ・・・
    これは聞いておかないと・・・

 「お前・・・」
 「なんだ、ひより」
 「朝、何食べる・・・?」

                   完
405名無しさん@秘密の花園:2006/12/18(月) 22:30:25 ID:XliGwyDe
ラブラブGJ!!!

麗奈さまかわいいよ麗奈さま
406名無しさん@秘密の花園:2006/12/19(火) 06:33:28 ID:33eV0aTH
甘えんぼ麗奈様イイvv
407名無しさん@秘密の花園:2006/12/26(火) 11:40:39 ID:3jErtCLR
さくら×シズカ×菜月で書きます。本編滅多に見れないんで、口調とか間違ってたらスマソ。

菜月がミッション中に行方不明になった。だから全員で手分けして捜索していた、はずなのに…
「あ、起きた」
目を覚ました私の眼前に居たのは、ダークシャドウのくノ一、“風のシズカ”。
「あなたが菜月を!?彼女を何処にやったのですか!」
「口の利き方には気をつけた方がいいんじゃな〜い?ほらほら」
シズカが手を伸ばして私の頬を撫でる。抵抗できない。私は、柱に縄で拘束されていて腕も足も動かせない。
「離しなさい…すぐにほかのメンバーが助けに来ます!あなたはボウケンジャーには勝てません!」
「あの携帯みたいなの、あなたを気絶させた時に捨ててきちゃった〜。あなたの居場所はわからないよ」
確かに、左肩にあるはずのアクセルラーが無かった。
「あなた達の目的は何ですか・・・」こうなったら、少しでも時間を稼いでチャンスを作るしかない。
「私たちが作った新しい商品の実験台になってほしいのよ〜。媚薬、のね」
「・・・!」媚薬。性交の際、性的快感を増幅させるために使われる薬物。・・・だったはず。男性経験の無い私は、もちろんそんな物使ったことは無い。
「そんなに怖がらなくていいからね〜」シズカが私の胸に手を伸ばす。
「やめなさい!そんな物に屈したりはしません!」
「強がりねぇ。震えてるわよ?」
「そ、そんなことっ・・・!」もちろん本当は怖い。媚薬や性交も、その気持ちが見透かされていることも。
「ほら〜」シズカが私のジャケットとインナーを破り捨てる。ブラだけになってしまった胸が、少し肌寒い。
「貧相なおっぱいねぇ」
「・・・!」恐怖で声が出ない。こんなに好き勝手にされるなんて・・・
「さぁ、見せてもらおうかな〜」ブラを剥ぎ取られた。乳首があらわになる。
「恥ずかしい?」
「やめな、さい…」口から出た言葉は、それだけだった。
408名無しさん@秘密の花園:2006/12/26(火) 11:57:06 ID:3jErtCLR
「これを、っと…」シズカが小瓶と筆を取り出した。あれに媚薬が入っているの?
筆に少し薬を漬けて、私の乳首に塗りつける。
「ひぁっ・・・!」初めての感触。思わず声が出てしまう。
「感じてるの?もっと塗ってあげる」
乳首だけでなく、乳輪、乳房と、どんどん媚薬を塗りたくられる。
「あっ、んっ、くぅっ・・・」我慢できず、声が漏れてしまう。
「次は下ね」シズカはそう言い放ち、私のスカートとパンティも剥ぎ取られてしまった。
「ちゃんと剃ってんだぁ〜、つるつる〜」私の膣の周りにも筆をつける。
「あんっ!あっ、はぁっ・・・」胸よりも大きな刺激が、全身を駆け巡る。
「いい声出るんじゃん。気持ちイイでしょ?ここはクリトリスっていうんだよ」
それくらい知っている。でも、触ったことは無い。考える間もなく、シズカの筆がクリトリス、お尻、そして膣に・・・
「ひっ!あっ、あっ、あああっ、やぁっ、やめっ、ああぁっ!」電撃が体を駆け巡り、何も考えられない!これが、気持ちイイって事なの!?
「ほぉ〜ら、イっちゃって☆」微笑む表情とは裏腹に、シズカは媚薬をたくさん漬けた筆を私の膣の中に入れてしまった。
「あっ、あああぁぁぁぁ〜〜〜〜っっっ!!!」はしたない、恥ずかしい声を上げて、私の意識は飛んだ。
「これでよし。次に起きたら、もう一人のオモチャを用意して・・・」
409名無しさん@秘密の花園:2006/12/26(火) 11:58:13 ID:3jErtCLR
駄文スマソ。今日はもうカキコできないんで、明日また来れたら続き書きます。
410名無しさん@秘密の花園:2006/12/27(水) 04:15:42 ID:q2xAjUdg
続きよろしく
411名無しさん@秘密の花園:2006/12/27(水) 05:26:42 ID:7O/CvF/2
お待ちしています
412名無しさん@秘密の花園:2007/01/02(火) 17:46:17 ID:Aend1PhH
あけましておめでとうございます。
書き手さんがウメコ&ジャスミンスレに流れた感もありますがw
今年もどうぞよろしく。文才のない身としては差し入れぐらいしかできませんが。

http://vista.jeez.jp/img/vi6772752637.jpg
ttp://vista.jeez.jp/img/vi6772739103.jpg
413名無しさん@秘密の花園:2007/01/08(月) 12:42:41 ID:6+fPy0H1
保守。
414名無しさん@秘密の花園:2007/01/22(月) 19:09:55 ID:7zaMbRFg
保守をかねて差し入れを。いい書き手さんの降臨を祈りつつ・・・・

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http://vista.jeez.jp/img/vi6946047971.jpg
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415名無しさん@秘密の花園:2007/01/22(月) 20:02:33 ID:gmqWyvoh
>414
一番下の写真って何からとったんですか?

しかし、来年は紅一点ですか。ちょっと残念ですが、
ヒロインと敵の女幹部に因縁があるみたいなので、
そこらで何かを見せてくれると嬉しいですけどね。
416名無しさん@秘密の花園:2007/01/23(火) 22:14:51 ID:+tvRm9Q5
417名無しさん@秘密の花園:2007/02/21(水) 20:49:57 ID:UpiQltgJ
再活性期待age
418名無しさん@秘密の花園:2007/02/25(日) 04:01:03 ID:VVqssbe4
菊地木下スレがついに荒らされはじめたよ
スムーズに流れていただけに残念(T_T)
もうだめかな?
419名無しさん@秘密の花園:2007/02/25(日) 08:28:49 ID:VVqssbe4
スレチだった ごめん
420名無しさん@秘密の花園:2007/02/27(火) 22:44:22 ID:rxgV83Q5
>>418
ああ、あの池沼は演劇板から来た基地外デブスヲタ女のようだ。
421名無しさん@秘密の花園:2007/02/27(火) 23:17:18 ID:svcrpR7v
↑そうなんだ
もう二度と来ませんように
422名無しさん@秘密の花園:2007/03/09(金) 20:57:04 ID:QZpbBxGw
( ´∀`)(´∀` )
http://vip.cmdap.com/cgi-bin/up/imgup/src/vip3110.jpg
423名無しさん@秘密の花園:2007/03/11(日) 21:42:02 ID:xtC++rsv
ttp://ameblo.jp/kuwae-sd/entry-10027456462.html
期待していいのか!!!!
424名無しさん@秘密の花園:2007/03/15(木) 23:56:52 ID:AXfFrOJc
今日ボウケンジャーの最終話を観た


さくら×菜月(逆も有)が
好きだったからいたたまれない気持ちになった…
425「呼ぶ声」1:2007/03/25(日) 14:57:35 ID:I5EkX5FO
チーフが好きだと思った。
みんなそう思っている、私がチーフを好きなんだと。

多分、菜月でさえも。

だから…勘違いしたのだろうか。
チーフが好きだと。


チーフについて宇宙へ来てから地球時間で1週間ほど経ち、
私はそんな風に考えていた。
出発してからというもの、思い出すのは菜月のことばかりだった。
菜月の笑顔、菜月の泣き顔。
菜月が私を呼ぶ声。
菜月に……会いたい。
自分なりに考えたつもりで、チーフについていくことを選んだ。
けれど…
「さくら。どうした?」
「明石さん…」
まだこちらも慣れないけれど、呼ばれる方はなお慣れていないようだ。
意識的に変えた呼び方で呼ぶと、はにかんだような顔をする。
好きだな、と思う。
ふと、初めて「菜月」と呼びかけた時の、彼女の笑顔を思い出した。
……ああ、また。
426「呼ぶ声」2:2007/03/25(日) 14:58:42 ID:I5EkX5FO
「どうした。何だかため息が多いな」
言うべきだろうか。言ってどうなるというんだろうか。
そもそも勝手についてきたのは私なのだ。
…言えるわけがない。帰りたい、なんて。

「菜月か」
突然その名が飛び出して、ぎょっとした。
「おいてきてよかったのか?」
「何を…言うんです」
「お前、好きなんだろう?菜月が。
離れてしまってよかったのかと言ってるんだ」
本当に、何を言うんだろう。
「大切な人間の側は…離れない方がいい」

そうしたつもりだったんです。
大切な人間を、選んだつもりだったんです。

みんなそう思っていると、思ったんです。
私でさえも。

知らず、涙が溢れていた。
菜月の、私を呼ぶ声が聞こえた気がした。
427名無しさん@秘密の花園:2007/03/25(日) 15:06:09 ID:I5EkX5FO
>>425-426
急ぎめで書いたんでまとまってなかったり変なとこあったりするかも…
すいません。
428名無しさん@秘密の花園:2007/03/25(日) 21:45:51 ID:CslzFNph
イイ!
また書いてね!!
429名無しさん@秘密の花園:2007/03/25(日) 22:30:00 ID:f2tAzW0f
渋い・・・切ない・・・!
>>427 GJ!
430名無しさん@秘密の花園:2007/03/25(日) 22:39:52 ID:/n6cVP02
よかった。
431名無しさん@秘密の花園:2007/03/26(月) 00:18:20 ID:P0LWP3yW
>>427
自分もあの二人好きだったから最終回は少し落ち込んだけど、
これ読んで少し元気になったよ!ありがとう!
432名無しさん@秘密の花園:2007/03/28(水) 16:21:04 ID:l8nGhwQf
>>425-426の作者さんへ
このSSを読んで、思わず続きを書いてしまったんですが、
良かったら投下させてもらえませんか?
433427:2007/03/28(水) 21:58:33 ID:udLVmVKp
>>428-431
うわわ、皆さんありがとうございます!
何か書いてこんなに嬉しかったの久し振りだ…
自分最終回観てマジ泣きした(ネガティブな意味で)クチだから、
こんなんでちょっとでも元気になってもらえたら本当に嬉しい。

>>432
どどどどうぞ!!!
むしろお願いしたいくらいどうぞ!!!
434「呼ぶ声」3:2007/03/29(木) 12:40:52 ID:j2sS7Kgi
>>433
ありがとうございます
なら、投下させていただきます

『さくらさんっ!』
――菜月!?どうしてココに!?――
『さくらさんにどーしても会いたくて…』
――私も菜月に会いたかったです――
『菜月ね、さくらさんが好き。さくらさんが1番好きなの』
――えっ…?――
『さくらさんの1番は誰?』
――私の1番は…菜月ですっ!!私も菜月が1番好きです!!――
『本当…?』
――本当です…!菜月と離れてから、自分の本当の好きな人は菜月だとわかったんです――
『嬉しい…』
――菜月…今、菜月を抱きしめていいですか?――
『うん…菜月もずっと…さくらさんに抱きしめられたかったの…』
菜月にそっと近づき、ゆっくりと腰に手を回して菜月を引き寄せる
ぎゅっと菜月を抱きしめて、息をめいっぱい吸うと、懐かしくて、
ずっと欲しかった菜月の香りがした

――菜月、もうあなたを絶対に離しません――
『ありがとう、さくらさん。バイバイ…』
――えっ…?――
435「呼ぶ声」3:2007/03/29(木) 12:42:49 ID:j2sS7Kgi
>>434の続き

「行かないで、菜月!!」
目を覚ますと、そこはいつも寝ているベットの上だった
時計を見てみると、針は夜中の3時を指していた。
夢を思い出して自然と涙がこぼれた
「菜月…菜月…なつきぃ!!」
こんなに声を荒げて泣くのは久しぶりだった
どんなときでも泣いてはいけないと、昔から教わってきたからだ
でも今はこの涙を止めることはできなかった

例え夢でも、菜月と想いを通じ合うことができ、
菜月を抱きしめることができたことが、心底嬉しかったから…

もしも願いが叶うなら、あのまま夢から覚めたくなかった――



私はそのまま眠れない一夜を過ごし
腫れぼったい目をしたまま、次の日チーフに会った
「おはよう、さくら」
「おはようございます」
チーフは私の顔を見て何か言いたそうな目をしていたけど、
今は何も触れて欲しくなくて、私はチーフと目を合わす事ができなかった
そんな雰囲気を察してか、チーフはパソコンをいじりながら私に言った
「次のプレシャスを手に入れるため、ある惑星に降り立とうと思う」
「ある惑星…?、何て言う惑星ですか?」
「地球だ」
「地球!?」
436「呼ぶ声」5:2007/03/29(木) 12:46:13 ID:j2sS7Kgi
>>435の続き

私はチーフが何を考えているのか解らなかった
「でも、地球のプレシャスなら蒼太さん達が…」
「いや、あいつ等じゃだめなんだ」
「何故です…?」
「さくら、お前だけのプレシャスだ、他のヤツに取られていいのか?」
「………」
「前にも言ったが、大切な人の側は…離れてはいけないんだ」

チーフの言葉に涙が止まらなかった
自分の我侭で勝手についてきたくせに、今更自分の気持ちに気づいて
めそめそして、結局地球に帰ることになってしまった
「ごめんなさい…ごめんなさい…」
「気にするな、オレも1度は帰ろうと思ってたんだ」
チーフの優しさが暖かくて、嬉しくて、どうしようもなかった
心から、この人に出会えて良かったと思った
そしてチーフは私の頭を優しく撫でながら言った
「実はな、前々から地球に帰ろうと思っていて、もう明日には地球につくんだ」
「えっ…」
「それまでに、菜月に伝えたいこと、ちゃんと考えておくんだな」
「ハ…ハイっ!」
そう言ってチーフは部屋から出て行った


明日になったら、菜月に会える
今度こそは、自分のありのままの気持ちを伝えよう


END
437名無しさん@秘密の花園:2007/03/29(木) 22:07:33 ID:hfjEXJ1B
以上です
続きを書かせてもらったということで、
元の作者さんのイメージを壊してないといいですが…
438名無しさん@秘密の花園:2007/03/30(金) 20:45:55 ID:WuqWGTFL
いいです、すごくいい・・・
439427:2007/03/31(土) 00:03:48 ID:bJ6SYM2M
何か、もう…
自分の書いたものの続きを見ず知らずの方が書いてくれるとか、
これは本当に我が身に起こっていることなのか。
夢でも見てんじゃないのか、ただの妄想なんじゃないのか、大丈夫か自分!?

>>432さん超GJ。
夢の中でさくらが菜月のにおいかぐ(というと何かいやらしい)とことか、
すごいステキです。死ぬかと思った…
チーフの台詞とか、使ってもらえててめちゃめちゃ嬉しいです。

今、また別のをポチポチ書いてます。
これも短いですが、終わったら投下させていただきます。
(本当は今日中にやりたかったけどデータとんだ)
440名無しさん@秘密の花園:2007/03/31(土) 11:56:17 ID:tjR8tKuh
>>437>>439GJ!!


ボウケンガールズもいいけど
デカのジャスウメあたり興味ないですか?
あちらも書き手募集中なので。
スレチスミマセン・・・。
441名無しさん@秘密の花園:2007/04/02(月) 22:33:40 ID:lAi7SP0j
>>440
分離したのは合意の上だけど、分離しなきゃよかったようにも思う・・・。
それで作品の幅も広がったし、どっちも活気づいてくれればいいのだけど・・・ね。

書き手さん、いつも素敵な作品をありがとうございます!
442427:2007/04/03(火) 11:53:01 ID:Nec1LZE0
>>440
す、すみません…
ツインカムは大好きですが、読み専なんです。
ボウケン以外書けない体です。


で、次投下します。
前回の話とは全然関係ないです。
443「恐竜を見に行こう」:2007/04/03(火) 11:55:00 ID:Nec1LZE0
雨が降った。

何でもない日ならよかった。
が、あいにく今日は特別だった。

あるいは、少しの雨ならどうということもなかった。
が、あいにくこの日の雨はかなりの豪雨だった。


そういうわけで、今日の菜月は機嫌が悪い。
「だって!約束したのに…」
「そう言われても…雨が降ったのは私のせいじゃありませんよ」

約束というのは、甘味処巡りだった。
休みを合わせて2人で行こう、と。
けれどこの雨では、サロンでじっとしているほかなかった。

自分も、菜月ほどではないにせよ、上機嫌とは言い難い。
それがさくらには少し意外だった。
自分で思うより、今日を楽しみにしていたということだ。

どうせだからと雑務を片付けてはいたが、
もともと急いでいるわけでもない。
今は菜月の機嫌をとることにした。
「かわりに、私のとっておきを食べましょう。
ほら、菜月」
と、菜月の方へ目をやると、体ごと向こうをむいて、
お菓子なんか、とか何とかまだぶつぶつぼやいている。
444「恐竜を見に行こう」:2007/04/03(火) 11:56:22 ID:Nec1LZE0
さすがに少しムッとして、
「何ですか?」とやや強い口調で聞き直した。
高い位置で結った髪を揺らして、勢いよく菜月が振り向く。

「菜月、お菓子なんか食べたいんじゃないもん!
さくらさんとデートしたいの!」
「デっ…」

サロン内に妙な沈黙が流れた。

(「デート」の意味…わかって言ってるんでしょうか)
熱を感じた気がして、さくらは額に指を当てた。
頭がくらくらする。
(わかってるわけ、ありませんよね)
菜月はテーブルに突っ伏して、
「したいよー…さくらさんとデート…」
とモゴモゴ言っている。
その声が少し、涙声になっている。

…まるで駄々っ子だ。
要するに菜月は「お出かけ」がしたいのだろう。
けれどこの雨では…と考えて、ふと思いついた。
445「恐竜を見に行こう」:2007/04/03(火) 11:57:20 ID:Nec1LZE0
「じゃあ、ミュージアムの方を回りましょうか。私服で」
「えっ…」
「ほとんど仕事でしか行かないから、
あまりきちんと見たことはないでしょう?私もです。
この天気でお客さんもほとんどいないでしょうから、
ゆっくり回れますよ。どうですか?
少し、その… …お出かけには、短いコースですけど」
デート、と言おうとしてみたものの言えず、変な間が空いた。

しかし、菜月は全く気にしていないらしい。
みるみる笑顔になっていく。
「…行く!行く行く!早く着替えよ、さくらさん!」
立ち上がって、さくらの腕を引っ張る。
「ちょ、菜月…!
…もう、現金ですね」
そう言いながら、自分も笑顔になっていくのをさくらは感じた。

おにぎりでも作りましょうか。
ああ、でも館内は飲食禁止だから、
食べるときだけサロンに戻ってこないと。
入り口の外、屋根のあるところになら外に出るのもいいかも。

…何だか、うきうきしてきてしまった。
甘味処巡りはダメになってしまったのに。
(私も、「デート」を楽しみにしてたんでしょうか…)

また、熱を感じた気がした。

446おまけ:2007/04/03(火) 11:58:02 ID:Nec1LZE0
蒼太「いやー、微笑ましいね、あのふたりは」
真墨「…………」
蒼太「さくらさん、『デート』って言われて真っ赤になってたね」
真墨「…………」
蒼太「無自覚だけどラブラブだよね、あのふたりは」
真墨「…菜月…俺はそんな子に育てた覚えは…orz」

サロンには当然他メンバーもいました、というオチ
447名無しさん@秘密の花園:2007/04/04(水) 18:58:11 ID:VIDwr4vI
いい!!(・∀・)
448名無しさん@秘密の花園:2007/04/04(水) 23:55:40 ID:zUbT9HhU
>>440
ツインカムは大大大好きですけど、ネタが思い浮かばなくて;;

>>443
相変わらずGJ!
ほのぼの最高です!!

それでまた、相談なんですが、
「呼ぶ声」の小説、続きをまた書いていいでしょうか!?
どうしてもさくらと菜月を幸せにしてあげたくて…
でも、作者さん以上に書いてしまうのも、どうかと思ってるんですが…
449名無しさん@秘密の花園:2007/04/06(金) 11:43:02 ID:REVaC4nN
>>448
440ですが同感です。
ツインカムネタはすでに出尽くした感があって、これから新しいネタを書こうとしてもなかなか浮かばない‥というのは確かにありますね。

ボウケンも書いてみたい気がするのでまずDVD見てみますw

今後のSSも楽しみにしております。
450名無しさん@秘密の花園:2007/04/09(月) 00:26:53 ID:XgAb1j5L
誰か電王で百合萌えしてる人いない?
良太郎のお姉さん×ハナとかナオミ×ハナとか…。
いつも気を張ってツンツンしてるハナが
肩の力抜けたキャラに攻められるって構図に萌えるw
451名無しさん@秘密の花園:2007/04/09(月) 08:08:47 ID:I++tOhLc
>>450
ノシ
452名無しさん@秘密の花園:2007/04/10(火) 21:02:08 ID:wsd4H6NW
>>450
俺、参上。
その構図はすごい萌える。すごい好き。
というわけで菜月×さくらが死ぬほど好き。

ナオミ×ハナ、もっとエピソードがあればなー…。
453名無しさん@秘密の花園:2007/04/10(火) 21:32:10 ID:iMePI3qZ
一緒にお風呂に入るとかか?
454名無しさん@秘密の花園:2007/04/11(水) 18:07:55 ID:up+EVinQ
・投下対象SSはジャスミン×ウメコ、美香×あゆ美(どんな設定も可)、怨み屋さん×美香・・・
 ほのぼのしたものからラブラブなHまで、何でもいいです。
 但し、暗い内容や後味が悪くなるような内容のものは控えたほうがいいかも。(それ系スレへ)
・書き手も読み手も2人のように、末永く幸せにやっていきましょう。なるたけsage進行でお願いします。

特撮板デカレンジャースレまとめ
ttp://2st.jp/airsen/

2ch検索
「菊地美香」
ttp://find.2ch.net/?BBS=ALL&PARTNER=FENRIR&TYPE=TITLE&COUNT=10&STR=%B5%C6%C3%CF%C8%FE%B9%E1
「木下あゆ美」
ttp://find.2ch.net/?BBS=ALL&PARTNER=FENRIR&TYPE=TITLE&COUNT=10&STR=%CC%DA%B2%BC%A4%A2%A4%E6%C8%FE

参考画像
ttp://winered.gazo-ch.net/bbs/13/img/200608/925678.jpg
ttp://winered.gazo-ch.net/bbs/13/img/200608/925680.jpg
ttp://winered.gazo-ch.net/bbs/13/img/200608/926813.jpg

Dekaranger Ep. 17 - TwinCam Angel
ttp://www.youtube.com/watch?v=FzBvjqQy--c

Girls in trouble dekaranger
ttp://www.youtube.com/watch?v=sXEAmgx0RjA

テレビ朝日「指名手配」
http://www.youtube.com/watch?v=Y0KEdDhp6sw
http://www.youtube.com/watch?v=y8atMuitpsM

mixiコミュ『ツインカムエンジェル』
ttp://mixi.jp/view_community.pl?id=843706
455名無しさん@秘密の花園:2007/04/11(水) 18:11:23 ID:up+EVinQ
>>454
すいませんすいませんすいません、誤爆しました。・゚・(ノД`)・゚・。
派生スレの2本目が立ちました。こちらもよろしくお願いしますm(_ _)m

【ウメコ】菊地美香&木下あゆ美スレ2【ジャスミン】
http://sakura02.bbspink.com/test/read.cgi/lesbian/1176282192/l50
456名無しさん@秘密の花園:2007/04/11(水) 23:09:29 ID:0NKSSCdJ
>>455
お疲れ様!
457名無しさん@秘密の花園:2007/04/12(木) 00:17:43 ID:ZmP+NTGi
思いつき短編投下します。
「呼ぶ声」と微妙に絡んでるような絡んでないような?
風のシズカ×菜月なので苦手な人はスルーお願いします。

「ねぇねぇ、シズカは、好きな人いる?」

「はぁっ!?いきなり何言って////」

「菜月はねぇ、さくらさんが好きなの」

「え…」

「でもねぇ、さくらさんはチーフのことが好きなの」

だから、菜月を置いて一緒に宇宙へ行っちゃったんだ。そう言って笑った菜月の顔は
いつもの元気いっぱいな顔ではなく、どこか憂いを帯びた寂しそうな笑顔だった

私と菜月はヤイバ様が死んでからこうして会って話すような中になっていた

ダークシャドウとボウケンジャーとしてプレシャスを取り合う時は別だけど、
少なくとも「風のシズカ」と「間宮菜月」の時は普通の女友達のように遊んでいた



私が返事に困っていると、菜月がぴょんっと立ち上がって明るい声で言った

「変なこと言ってごめんねっ!、今日はどこであそぶ?」
458名無しさん@秘密の花園:2007/04/12(木) 00:18:48 ID:ZmP+NTGi
遊園地も行きたい、動物園も行きたい、水族館もいいねっ!なんてはしゃぐ菜月だけど…


だてに友達してるワケじゃないんだよ、無理して笑ってることくらいわかる


私は菜月の腕をひっぱり菜月の顔を自分の胸に当て、抱き締めた

「なーに無理して笑ってんのよ」

悲しい時は泣きなさい!ってちょっとおどけて言ってみたら
小さくあはって笑い声が聞こえた
けど、その笑い声が泣き声に変わるのに時間はかからなかった

「ふぇ…ぐすっ、ひっく…シズカぁ…」

「よしよし」

私の胸で静かに泣く菜月の頭を優しく撫でてあげる
普段は月光様に幼稚なことしおって!って怒られるけど、今日はお姉さんっぽく見えてるかな?
なんて考えながら


スー…スー…


どれくらいの時間菜月を抱きしめていたかわからないけど
気が付いたら泣き声は寝息に変わっていた
459名無しさん@秘密の花園:2007/04/12(木) 00:20:16 ID:ZmP+NTGi
私は九十九神に毛布をとってこさせ、そっと菜月にかけてあげる
菜月の寝顔を見ると、いくつもの涙の跡

そっとその涙の跡をなぞると、菜月はくすぐったそうに
顔を少ししかめ、そして

「さくらさん…」

愛しそうにそして辛そうに想い人の名前を呼ぶ菜月

その声を聞いて、自分の胸の奥がうずくのがわかった
もやもやとして、ちょっとおもしろくない感じ


「私が忘れさせてあげよっか?」

寝ている菜月にそう言うと、私はそっと菜月の唇に自分の唇を押しつけた


…今日からもう友達じゃないよ、菜月


私はそっと立ち上がると、その場を立ち去った


とりあえず、こんど「西堀さくら」にあったら菜月を泣かせた罰として
ぶん殴ってやる!

――END――
460名無しさん@秘密の花園:2007/04/12(木) 00:22:21 ID:ZmP+NTGi
以上です。スレ汚し失礼しました。

他のみなさんは菜月×さくら派っぽいですが
自分はさくら×菜月派なんで…
苦手な人は本当にすみませんでした。
461名無しさん@秘密の花園:2007/04/12(木) 07:17:45 ID:muzjbznz
そして、宇宙から帰ってきて・・・
462名無しさん@秘密の花園:2007/04/12(木) 13:40:45 ID:49FQqjG0
>>443
萌えすぎ(*´Д`)

>>460
萌えました(/∇\*)
菜月×さくらも、さくら×菜月も、×シズカも・・・どれもいい!
463名無しさん@秘密の花園:2007/04/12(木) 23:46:04 ID:ZmP+NTGi
一応、『呼ぶ声』の完結編を書きました
元の作者さんのOKと、
みなさんの需要があれば投下したいと思います
464名無しさん@秘密の花園:2007/04/13(金) 01:22:24 ID:jeUpUcy5
需要ありありです!
465名無しさん@秘密の花園:2007/04/14(土) 10:04:34 ID:u5aPFack
>>643
読みたい!!
466名無しさん@秘密の花園:2007/04/14(土) 10:08:17 ID:u5aPFack
>>463でした...m(__)m
467427=443:2007/04/14(土) 17:46:13 ID:5Bx1xTO9
自分待ちみたいな状況になってるΣ(°Д°;)

>>463
是非是非是非是非どうぞ!
むしろ土下座の姿勢でお待ちしております!
468呼ぶ声(完結編):2007/04/14(土) 21:59:55 ID:ljCpeRn5
元の作者さんのOKが出たんで投下します
ちゃんと形になってるといいですが…



(菜月…)

ついさっき地球に戻ってきた私は、走ってサージェスに向かっていた

みんなのいる、大好きなあの子のいる、あの場所へ

バンッ!!

勢いよくサロンの扉を開けると、懐かしい面々がそろっていた

「「さくら姐さん!?」」

「さくらさん!?」

蒼太さん達が驚いたようにこっちを見た
でも…肝心の菜月がいない

「な…菜月は…?」

「菜月ちゃんなら、遊びに行くって出て行ったけど…」

「って、さくら姐さん!いつ帰ってきたんだよ!!」

真墨達が色々聞いてきたが、正直言って今すぐ菜月を探しに
飛び出したい気持ちだった

469呼ぶ声(完結編):2007/04/14(土) 22:01:46 ID:ljCpeRn5
その時

「たった今だよな?さくら」

チーフが部屋に入ってきた

「「「明石(チーフ)!!」」」

「ちょっと地球に用があってな、戻ってきた。さくら、お前は行く所があるんだろう?」

そう言ってチーフが目配せをしてきた

「はい、行ってきます!」

チーフに感謝しつつ、私は菜月を探しに、サージェスを飛び出した


一緒に行った遊園地、甘味処、神社など、思いつく限りの場所を探した
しかし、もう夕暮近くになるというのに、菜月はどこにもいなかった


となると、残りは…
私はくるっと方向変え、ある場所へ走って行った




たどり着いたのはちょっとした山奥にある、桜の木の下だった

前に菜月とプレシャスを探していた時に偶然に見つけた場所なのだ
菜月いわく、「さくらさんみたく、綺麗で優しい木」ならしい
それから、菜月はちょくちょくここに来ていたようで、よく私にこの木の話をしてきた
470呼ぶ声(完結編):2007/04/14(土) 22:04:13 ID:ljCpeRn5
ゆっくりと桜の木に近づいていくと、ぴょこんっと跳ねてるツインテールに、
黄色のジャケットが見えてきた

菜月はただ、その桜の木を見つめていた
ちょうど満開の季節で、たくさんの桜の花びらが、菜月の周りを取り囲んでいた

その様子に見惚れながらも、私はゆっくり菜月に近づいて行き、話しかけた

「菜月」

菜月はゆっくりとふりむくと驚いたように目を見開いた

「さくらさん!?」

「…ただいまかえりました」

菜月はしばらく信じられないというようにこっちを見ていたが、
しばらくするとゆっくりと口を開いた

「なんで…?どうして、地球に帰ってきたの?」

「菜月に伝えたいことがあって」

そう言って自分の気持ちを伝えようとした時に、菜月から返ってきた返事は、
私にとってとても意外な言葉だった
471呼ぶ声(完結編):2007/04/14(土) 22:05:36 ID:ljCpeRn5

「…ヤダ!!」

「へ?」

「さくらさんの話なんて聞かないもん!」

そういって菜月は走りだした

「ちょっと、待ってください菜月!!」

菜月が私の話を聞きたくないと言った理由はわからなかった
でも、少なくとも私は菜月に思いを伝えるために帰ってきたんだから、
ここで引き下がるわけにはいかない

「待って!」

「ひゃあっ!」
472呼ぶ声(完結編):2007/04/14(土) 22:06:53 ID:ljCpeRn5
長い長い追いかけっこの末、
ようやく菜月の腕をつかんだ時、私の足は地面になかった
もちろん、菜月の足にも


バサバサバサッ!!!!!!――――――


「痛っぅ…、大丈夫ですか、菜月?」

「うん…さくらさんこそ大丈夫?」

私達は夢中になって走っていたせいで、道を踏み外して崖から落ちてしまったらしい
しかし、下がはっぱのクッションになっていたおかげで、助かった

「あっ!!放してさくらさん!!」

気が付くと、私は菜月に覆いかぶさるような態勢になっていた
しかし、菜月は私から逃げようと足をバタつかせる

「放しませんよ、菜月」

私は自分の手で菜月の手首をつかんで、暴れられないように押さえつけた

「菜月に聞いて欲しいことがあります」

「やだぁ…」

正直、なぜ菜月がここまで嫌がるのかがわからなかった
でも、今は自分の気持ちを伝えるので精一杯だ
473呼ぶ声(完結編):2007/04/14(土) 22:08:10 ID:ljCpeRn5
「宇宙へ行って気が付きました。私の1番大切な人は、菜月です」

「へっ…?」

「菜月が好きなんです。チーフじゃなくて菜月だったんです、私の好きな人は」

伝えた。1番大切な人に、本当の気持ちを
結果はどうであれ、これで前に進める――――。

「菜月は…」

「はい」

「菜月はてっきり、チーフとさくらさんが結婚の報告に来たのかと…」

「はいぃぃ?」

「だから、聞きたくなくって、逃げたの」

そういう理由で逃げられたのか…でも…

「たとえ、そうだったとしても、なぜ聞きたくなかったのですか?」

なんとなく答えはわかってた
でも、菜月の口から答えが聞きたくて、わざとに聞いた

474呼ぶ声(完結編):2007/04/14(土) 22:09:41 ID:ljCpeRn5
「それは…」

「それは?」

「それは…菜月もさくらさんが好きだから!」

真っ赤になって答える菜月が可愛くて、そして待ち望んでいた答えが嬉しくて
私は菜月をそっと抱きしめた

「大好きです、菜月…」

「さくらさん…」

「ずっと…こうしたかったんです、菜月を抱きしめたかった…」

「…菜月もだよ、さくらさん」

――今度は、夢じゃない――

この体も香りもすべて、本物、この腕の中いる愛しい存在もすべて現実なんだ

もう、離さない、離れない―――絶対に。

475呼ぶ声(完結編):2007/04/14(土) 22:11:29 ID:ljCpeRn5

「菜月…キスしていいですか?」

「うん、菜月も、さくらさんにして欲しい」

「目瞑ってください…」

そう言って、菜月の顎をちょっとだけ持ち上げて、
ゆっくりとキスをした
菜月の唇は、やわらかくって、甘くて、頭の奥がくらくらするのがわかった
……同時に邪な考えが自分の頭の中をよぎった

「菜月のファーストキスは、さくらさんだねっ」

しかし、菜月に屈託のない笑顔で笑われた時には
そんな考えもどこかにふっとんでしまった

もう一度していいですか?そう聞こうとした時に、
アクセルラーの通信がなった

『菜月ーっ!さくら姐さん!明石達の帰還パーティするんだからな!
 はやく帰ってこーい!!映士が腹減ったってうるさいんだよ…』

真墨くん達の明るい声、その後ろで笑いながら様子を見ているチーフ

いつもの、みんなでいた時の光景が、嬉しかった

「菜月…そろそろ帰りましょう、みんなが心配しています」

「うんっ!菜月おなかすいちゃった」
476呼ぶ声(完結編):2007/04/14(土) 22:12:22 ID:ljCpeRn5
菜月を起こしてあげてから、2人で手を繋いで歩きだす

「へへへぇ〜ん♪」

「ご機嫌ですね?菜月」

「当たり前だよ〜、だってさくらさんと『こいびとどうし』になれたんだよ!?」

恋人同士…その言葉に顔が熱くなるのがわかった


今までの私は、自分の気持ちに素直になれなくて、
自分の本当の気持ちまで見失ってしまうようだったけど


今度はもう見失わない、私の、私だけのプレシャスを

「私も、菜月と恋人同士になれて、嬉しいです」

私は、素直な、本当の気持ちを菜月に伝えた


―――to be next……?―――
477名無しさん@秘密の花園:2007/04/14(土) 22:20:07 ID:ljCpeRn5
長々とすみませんでした
とりあえず、こんな自己満足な小説を読みたいって
言ってくれる人がいて嬉しかったです。

467>>
467さんのネタでここまで書かせていただいて、本当に感謝してます
元ネタがなかったら、小説書いてたかどうかも怪しいんで…
本当にありがとうございました
478名無しさん@秘密の花園:2007/04/15(日) 00:18:24 ID:9POB/rdr
GJ!素敵でした。
是非また書いて下さい!
479名無しさん@秘密の花園:2007/04/15(日) 00:20:52 ID:sS+LC7x0
GJGJktkr!!!!
お疲れ様でした。
キス以上を・・・って、この二人がもしって考えたらどんな感じだろうか?
どっちが主導権握るのでしょう?
はじめてだったら服を脱ぐのも恥ずかしがりそうだね、この二人はww
480名無しさん@秘密の花園:2007/04/15(日) 00:33:03 ID:ViaKcsEL
この二人好きなので嬉しくなりました。
初々しい二人ですね。
481467:2007/04/16(月) 16:25:02 ID:z6BGxCWl
昨日、ボウケンファイナルライブツアーの千秋楽に行って来ました。
会場の近くで写真が売られてて、1枚だけさくらと菜月の2ショット(?)があって、
さくらが菜月の腕をつかんでるみたいなやつでした。(さくらの顔見えず)
…もっっっっっすごい欲しかったけど、
明らかにルール違反の隠し撮りだったので、結局買いませんでした。
私は勝ったのか、負けたのか…  ヤッパリホシカッタヨorz

>>455
GJ!!!
シズカのも、「呼ぶ声」完結編も、すごいよかったです。
こちらこそ感謝しています。
自分の書いたもので人が刺激されて、新しいものを創作してくれる。
光栄の至りです。
実はどっちかというと逆(菜月×さくら)派なんですが、全然OK。
(2人がイチャついてればどっちでもいいんだと思います;)
素直な気持ちを伝えるさくらに禿げ上がるほど萌。


そろそろ自分がウザくなってきたので名無しに戻ります。(何かえらそうだし;)
また素知らぬ顔でネタは投下すると思いますがw
482名無しさん@秘密の花園:2007/04/16(月) 20:15:43 ID:AWUTk3u5
>>477
萌やされちゃった(/∇\*)
もしまた創作意欲が高まったら、書いてほしいな・・・。
483名無しさん@秘密の花園:2007/04/16(月) 20:17:19 ID:AWUTk3u5
>>481
ルールを守ったことで得たものも大きいですよ。GJ!
また素知らぬ顔でネタを投下していただけるの待ってますw
484名無しさん@秘密の花園:2007/04/16(月) 22:44:14 ID:lgQiU91i
>>481
そうですよ!ルール違反、イクナイ!(・A・)
欲望(?)に負けずルールを守ったって凄いことです!!
これも、一種のボウケンへの愛ですよねw

今度は、さくら×菜月×さくら、どっちともとれる
ようなやつ書いてみたいです
みんなを幸せにする冒険をしたいですから笑
ネタ投下、楽しみにまってますww

>>482
今、また微妙に続きでさくら×菜月のエロに挑戦してます
でも、なにせこの2人だから中々難しくて…
でき次第、投下させていただきたいと思います。
485名無しさん@秘密の花園:2007/04/22(日) 11:31:43 ID:rPJ85AkU
SSまた読みたい!
486名無しさん@秘密の花園:2007/04/23(月) 01:42:15 ID:jiG8lH5c
>>484
楽しみに待ってますね|*´∀`)ゞ

それにしてもゲキレンは正直イマイチだし(イエローがイマイチ可愛くないキャラで、
ピンクがいない。メレは可愛いけど想い人に一途・・・女子同士のからみが皆無)、
電王はすごく面白くて可愛い女の子揃いだけど、やっぱり女子のからみが少ない・・・うう。
487名無しさん@秘密の花園:2007/04/23(月) 19:18:20 ID:kyhgTe+D
のんびり行きましょう!
(^∀^)
488名無しさん@秘密の花園:2007/04/23(月) 23:51:43 ID:BOtOOLXS
今日発売のヒロビの、
知世ちゃんのアンケート(3)の答え…
一体何を言い出すのかとw
俺大喜びだよwww
489名無しさん@秘密の花園:2007/04/24(火) 02:25:55 ID:RsIgsUSK
>>488
あとでちゃんと買うからkwsk

さくらさんと2人でラブホ行ったとか、レズ〜ってのをブログに書いちゃう子が何を(*´Д`)
490名無しさん@秘密の花園:2007/04/24(火) 14:44:07 ID:T4lZFqAL
>>489
詳しくは今確認できないけど、
「日だけ別の人間になれるなら
誰になって何をしたい?」
っていう質問で、対する答えが
「かっこいい男の子になって
かわいい女の子をおとしたい」
みたいなんだった。

YOU女の子のままおとしちゃいなよ、と激しく思った。
491名無しさん@秘密の花園:2007/04/24(火) 19:25:33 ID:ks4VXqLd

×日だけ
○1日だけ

気付くのおせーよorz
492名無しさん@秘密の花園:2007/04/24(火) 20:36:58 ID:sj28dTOF
「さくらさーん、ここラブホテル?あはは、ベッド回ってるよ〜〜」
「菜月!!・・・いけません」
「何するところ?」
「何って・・・」
「こう?」
「きゃああっ!!あ・・・」
493名無しさん@秘密の花園:2007/04/24(火) 21:52:24 ID:8rdlygt6
流れをぶった斬るようで申し訳ありませんが、
さくら×菜月のエロ完成したので投下します
前置きが長いので、気長にお付き合いお願いします

前の話とリンクしてます

手を繋いでサロンに帰ってきた私達を、チーフ達が温かく迎え入れてくれて、
パーティが始まった
しかし、パーティということが禍いしたか、みんなハメを外して飲んでしまったようで
日付が変わる頃には、ほとんどのメンバーが酔いつぶれてしまった
もちろん、菜月もカウチに寄りかかって、スヤスヤと寝息を立てていた

そんな中――――
いつもだったら真っ先に酔い潰れて寝てしまう人が、
私に話かけてきた
「さくら姐さん」
「真墨くん…」
「帰ってきた理由は、明石から聞いた」
「ハイ…」
「正直言って、さくら姐さん達が宇宙に行ってからの菜月を
 見てきた俺にとっては…まださくら姐さんを許せない」
「わかってます…」
「アイツ、みんなの前では笑ってるくせに、1人になると泣いてたんだ
 『大丈夫か?』って聞いても『何が?』って言ってまた笑うし… 
 俺が気付いてないとでも思ってるのかっつーの」

その寂しそうな表情に、自分の胸が痛くなった
真墨は、私よりずっと菜月を見てきて、ずっと菜月をわかってるんだ
494名無しさん@秘密の花園:2007/04/24(火) 21:53:24 ID:8rdlygt6
「ごめんなさい」

ただ、謝るしかなかった
私は、自分が思ってる以上に菜月を傷つけ、真墨を苦しめたのだ

「…別に、俺に謝られても困る。悪いと思ってるなら、絶対に菜月を
 幸せにしてくれ、俺が、これでよかったんだって思えるくらい」

真墨が、まっすぐに私を見た
私も、ためらいなく、はっきりと答えた

「菜月は必ず幸せにします」

その言葉に真墨がフッと笑い、酔いつぶれた映士達を引きずって、
サロンから出ていこうとした時

「帰ってきてくれて、ありがとな」

耳を真っ赤にして言う真墨の声が聞こえた

「んあ…さくらさん?」

真墨が出ていくと同時に、菜月が目を覚ました

「目が覚めましたか?」
「あれ…、みんなは?」
「みんなはもう帰りましたよ、私達も部屋に戻りましょう」
「うん…」
495名無しさん@秘密の花園:2007/04/24(火) 21:54:22 ID:8rdlygt6
菜月を自分の部屋に案内した
と、言っても宇宙に行っていた間は使ってなかったから
私も部屋に入るのは久しぶりになるのだけれど

部屋に入ると、私は菜月を抱きしめた

「さくらさん…?」
「実は、ずっと菜月と早く2人っきりになりたかったんです」

いつもだったら絶対に言わないようなことでも、今なら言える
菜月の前でなら、素直になれる

「菜月もだよぉ…」

菜月が、甘えたような声で、抱きついてくる
こんな声で甘えられたら、男でも女でも、スイッチが入ってしまう

私は体勢を変え、菜月をゆっくりとベットの上に押し倒し、
上に覆いかぶさって耳元で囁いた

「私は…菜月が、菜月のすべてが欲しいです」
「さくらさん…菜月はどうすればいい? 
 どうすれば、さくらさんに菜月をあげられる?」
「何も考えなくていいんです、ただ私に身をまかせてください」
496名無しさん@秘密の花園:2007/04/24(火) 21:55:30 ID:8rdlygt6

私だって、知識はあっても経験があるわけじゃなかった、
でも、それ以上に菜月に触れたくてしかたなかった

ちゅっ、ちゅっ、と菜月のおでこ、瞼、ほっぺ、と軽くキスを落としていくと、
菜月はくすぐったそうに笑った

「ふふっ…くすぐったいよ」

そんな菜月を見ながら、今度はゆっくりと菜月の唇にキスを落とす
舌を差し入れると、菜月の体がぴくんと跳ねた

さくらは菜月の歯列、歯茎、上顎を舌でくまなくなぞっていく

「ふ…ぁっ…んっ」

菜月は初めて味わう大人のキスに戸惑いながらも、
さくらの想いに応えようと一生懸命にさくらのマネをする

ようやく唇を離すと、どちらともいえない唾液の線が
ツーッと落ちた

「さくらさん…」
「菜月…」

ゆっくりと菜月のジャケットとアンダーを脱がし、
スカート、下着を引き下ろすと菜月の白い肌が露わになった
497名無しさん@秘密の花園:2007/04/24(火) 21:56:30 ID:8rdlygt6
その美しさに見惚れていると、菜月が恥ずかしそうに言った

「菜月だけなんてズルいよぉ…」

すると、菜月も私のベルトに手をかけてきた

「な…菜月!」
「さくらさんも、脱ぐの」
「じ、自分で脱ぎますから!」

そう言って私は慌てて服と下着を脱いだ

そうして、私と菜月は、お互い何1つ纏わぬ姿になった
私は恥ずかしさを隠すように、菜月との行為を再開させる

「いた…ぁ」

菜月の鎖骨に吸いついて、まるで菜月は自分の所有物だと
アピールするかのように紅い痕を残していく

(菜月…、好き…愛してます)

菜月の胸の膨らみの片方に吸いつき、もう片方をやんわりと揉んだ
「んあ…な…んか、菜月、おかし…っ」
「おかしくありませんよ、菜月」
「なんか…頭が、くらくらするっ…」
「感じてくれて、嬉しいです…」
498名無しさん@秘密の花園:2007/04/24(火) 21:57:24 ID:8rdlygt6
そのまま、自己主張し始めた胸の突起を舌で転がしたり、
軽くつぶしたりすると、菜月はさらに高い声を上げる
そのまま手を足の付け根の間にもっていくと、
そこは既に十分に濡れていた

指をそっと入れると、菜月の体が硬直する
「菜月…大丈夫です、力を抜いてください」
「…うん、菜月、さくらさんのこと信じてるもん」

菜月の体から力が抜けていくのを確かめると、
菜月の中に指を進めていった
「ん、くぅ…あっ」

涙目になりながら、私にしがみつく菜月
そんな菜月の眼尻にキスをして、菜月の中を掻き回した

「ひゃぁっ…ん!!、ぁん!!」
「愛しています、菜月」

今までの謝罪の気持ちや菜月を想う気持ちを
すべて詰め込んで、菜月の耳元で囁いた

「さくらっ…!!」

かりっと菜月の足の間の蕾をひっかくと
菜月は自分の名前を呼んで、果てた

肩で息をしている菜月を支えながら、抱きしめた
499名無しさん@秘密の花園:2007/04/24(火) 21:59:25 ID:8rdlygt6
「さくらさん、もうどこにも行かない?」
「行きませんよ、ずっと菜月の傍にいます」
「ほんとにほんと?」
「本当に本当です」
「ふふっ、さくらさん、大好きっ」

そう言って、菜月は、顔を擦り寄せてくる

「それと…今度から、『さくら』って呼んでください」
「えっ…」
「だって、私達は『恋人同士』なんですから、
 いつまでもさん付けじゃおかしいでしょう??///」
「…うん!わかった!よろしくね、さくらっ!」

ベットの中で2人で笑い合うと、菜月が天使のような笑顔で私に言った
「じゃあ、今度は菜月がさくらを気持ち良くして
 あげるねっ!」
「えっ…?」

いつのまにか視界が反転して、菜月が私の上に
覆いかぶさってきた

…私の1番大切なものは菜月です。
もう菜月が嫌だって言っても離しませんから
覚悟しておいてくださいね

……絶対に2人で幸せになりましょう

私は菜月のキスを受けながら、そんなことを考えた―――

END
500名無しさん@秘密の花園:2007/04/24(火) 22:06:32 ID:8rdlygt6
以上です
エロ初挑戦だったんですが、どうでしょうか?
意見など頂けたら嬉しいです。
ゲキは萌どころが少ないんで、
いまだにボウケン観てこの2人に癒されてます

ゲキはもっとミキ×ランが欲しいなぁ…
むしろミキに憧れるランでミキ←ランみたいな感じで
この2人もチャンスがあったら書きたいですw
501名無しさん@秘密の花園:2007/04/25(水) 00:39:26 ID:rY3tuncH
Gj!!スゴく萌えましたw
502名無しさん@秘密の花園:2007/04/25(水) 20:18:51 ID:6EJ6nXJf
>「さくらさんも、脱ぐの」
>「じ、自分で脱ぎますから!」

…倒れそうに萌える…(*´Д`)
503名無しさん@秘密の花園:2007/04/25(水) 20:37:10 ID:/oDw+URf
オクテというか、ウブだなぁ。
可愛い。
菜月・・・一回覚えたらさくらさんを責め倒しそうだww
504名無しさん@秘密の花園:2007/04/26(木) 14:09:52 ID:ZXKmtkUC
今になってこんなにボウケンガールズが見られるなんて…
書き手さんありがとう
505名無しさん@秘密の花園:2007/04/27(金) 23:06:20 ID:8exsefFa
いい雰囲気のところたいへん申し訳ありませんが駄文投下。
しかも無駄に長いのでお暇な方だけお付き合いいただけたらと思います。



「ハーメルンの笛」さくら視点

1.
私はどうも、いつも言葉が足りない。


「菜月のせいで、みんな…」

菜月が落ち込んでいる。
いつも輝くばかりの笑顔の菜月が。
何となく、室内さえ薄暗い気がする。
(……菜月)
506「ハーメルンの笛」さくら視点:2007/04/27(金) 23:07:54 ID:8exsefFa
蒼太くん達が、ダークシャドウに連れ去られた。
チーフも重傷を負っている。

菜月が、私の指示を聞かなかったために…?

…考えてみれば、あのとき。
(さくらさん、2人が心配じゃないの?)
菜月は私の答えに不満そうだった。
あれが、あの言葉が、私に対する不信感を生んだのなら。

菜月が、私の指示を聞かなかったために?

そうではない。
あのとき菜月が飛び出したのは私に反発を覚えていたからで、
その反発を生んだのは私。
…菜月のせいじゃ、ない。
507「ハーメルンの笛」さくら視点:2007/04/27(金) 23:08:38 ID:8exsefFa

(優先すべきはプレシャス回収。そうでしょ?)

…なんて。
浅はかだった。
2人が心配でなかったわけでは、もちろんない。
ただ、あの状況で私に出来ることは何もなく、
2人には自力で助かってもらうしかないと思った。
自力で助かれるか、なんてわかるはずもないけれど、
それを信頼と呼ぶこともできるだろう。

せめて、そう言えばよかったのだ。
わかっていたわけじゃない、ただ信じていたんだと。

そう、今回のことは私の責任。だから…
いや。
それはただの理屈だろうか。
私は、ただ……
考えるのをそこでやめた。

計算は、済んだ。
508「ハーメルンの笛」さくら視点:2007/04/27(金) 23:09:19 ID:8exsefFa
2.
準備を調え、ミュージアムへ戻った。
時間の余裕はなかったが、
どうしても菜月を連れて行かなければならない。

以前菜月に、
自分の責任は自分で果たせと言ったことがある。
でなければ、後で悔いが残ると。
強い後悔は心に傷となって刻まれる。
菜月に、自分の責任を果たさせてやらなくてはならなかった。

…けれど。
菜月はサロンにいなかった。
(菜月、どこへ…)
牧野先生に尋ねたが、
いつの間にか出ていったようだと言う。
(……まさか)
あっさりと、ひとつの結論に辿り着いてしまった。
(バカな、武器もなしに…!)
考えるが早いか、私はサロンを飛び出した。
(菜月…!)
509「ハーメルンの笛」さくら視点:2007/04/27(金) 23:10:12 ID:8exsefFa
山に入って10分ほど経過した。
菜月の姿は見えない。
(どこかで迷ってるんじゃないでしょうね…)
そう思い始めたとき、もみ合う人影が見えた。
菜月がカースに襲われている!
即座に銃を構え、カースに弾を浴びせる。
敵が倒れるのを確認し、銃を下ろした。
「さくらさん…!?」
菜月が起きあがって、こちらに向き直る。
「どうして…」
銃を差し出して、言った。
「一緒に行きますか」

菜月が銃を受け取った。
菜月は私の言葉を覚えていた。
だから、答えは聞かなかった。
「行きます」
510「ハーメルンの笛」さくら視点:2007/04/27(金) 23:11:15 ID:8exsefFa
3.
正直、菜月は純粋に「連れてきた」だけだったので、
戦闘の助けになることは期待していなかった。
ボウケンジャーとしての戦いならともかく、
今回の武器は、菜月には初めて触るもの。
訓練したこともなければ、扱い方すらよくわからないだろう。
その分は私が補うつもりだった。
私が前に出て、敵をなぎ倒して進む。
それがベストだと考えた。

…しかし、なかなかどうして。
私がマガジンを交換しようとした瞬間、カースが横から飛びかかってきた。
しまった、と攻撃を避けようとしたとき、
カースが火花を散らして撃ち落とされた。
(えっ…!?)
振り返ると、菜月の笑顔。
(…頼もしいじゃないですか)
嬉しかった。
菜月が意外に頼りになること、そして菜月の笑顔。
思わず笑みがこぼれそうになったが、
そんな表情を見せては緊張感が途切れかねない。
顔を前に向けて、「急ぎます」とだけ言った。
511「ハーメルンの笛」さくら視点:2007/04/27(金) 23:12:46 ID:8exsefFa
こうしている間にも、子供達は危機にさらされている。
配備されているカース達も、どんどん数を増していく。
どうやら菜月が役に立ってくれそうなので、走りながら簡単に銃器の扱いを教えた。
襲いかかってくる大量のカース達を、背中合わせで撃っていく。
どうやら全部倒したか、と思った瞬間、木の向こうからもう一体出てきた。
菜月の反応が間に合わない。
私は菜月を突き飛ばし、自分でカースの攻撃を受け止めた。
不意打ちだったので少しアクションが遅れたが、
この程度の状況なら対処できるだけの経験を積んでいる。

「さくらさん…」
菜月のつぶやきが聞こえた。
見ると、とまどいを含んだ眼差しをこちらに向けている。
(そんな目で…見ないで下さい、菜月)

やっぱり私は、冷たいと思っていますか?
だから、今の行動が意外なんですか?
今のも、実は状況を適正に判断してのことだと知ったら。
…でも。

無言で背を向け、走り出した。
今は余計なことを考えているひまなどない。


---------------------------------------------------------------------
とりあえずここまでで
512名無しさん@秘密の花園:2007/04/27(金) 23:16:35 ID:8exsefFa
…ここまでやっといて何ですが、どうにもこうにもな出来orz
住人の方々の反応次第ではここまでにしときます……
ホントすいません…
513名無しさん@秘密の花園:2007/04/28(土) 01:40:51 ID:6M+420lf
全米が泣いた
514名無しさん@秘密の花園:2007/04/28(土) 13:42:02 ID:19vfJfag
続き読みたいです!
515名無しさん@秘密の花園:2007/04/30(月) 10:42:23 ID:fFCcqWX3
お前らの優しさに俺が泣いた。
というわけで、文句が来ない内に(卑怯)続き投下します。



4.
「…どうやら、中にいるのはシズカとカナデガミだけですね。
外で爆発を起こして、カナデガミをおびき出しましょう。
蒼太くん達のアクセルラーはシズカが持っているようですから…
…菜月?」
2人が捕らわれている洞窟を覗きながら作戦を説明していると、
菜月が何だかぼんやりした表情でこちらを見ている。
「どうしたんです、菜月。聞いてますか?」
「あ、うん…ごめんなさい、さくらさん。聞いてるよ」
「…しっかりして下さいね。頼りにしてますから」
「う…うん、頑張る!菜月頑張るよ、さくらさん!」
何だか妙に熱を込めて言われた。
…こんなに力んでいて、大丈夫だろうか?
「いいですか?続けますよ。突入の際、煙幕を起こして…」
作戦の残りを説明した。

…さて。
「行きますよ、菜月」
「うん!」
516「ハーメルンの笛」さくら視点:2007/04/30(月) 10:44:01 ID:fFCcqWX3
5.
あとは、作戦通りだった。
弾着の煙に紛れて、菜月がアクセルラーを奪う。
2人がスタートアップして檻を破り、シズカを外へ追い出す。
私が笛を吹いて、子供達を解放する。
そしてこのタイミングで、修理が完了したアクセルラーが、チーフの手で届けられる。
(何とか、間に合いましたね…)

もともとカナデガミは、戦闘能力は高くない。
まともにやり合えば、こちらが負けるはずもなかった。
無事プレシャスを回収すると、
「ごめんなさいっ!」
と3人分の声が一斉に聞こえた。

「さくらさんの指示、無視したせいで捕まったのに…」
「そうでしたね」
「正しいだけじゃやってらんないなんて、偉そうなこと言っちまって…」
「…ああ」
ふと、今回の自分の行動を振り返った。
「でも、それはそうだと思いますよ」
本当は。
菜月を連れに、サロンになど戻るべきではなかった。
あれをして間に合ったのは、その分無理して急いだのと、
菜月が思いのほか活躍してくれたお陰だ。
戻るべきでないことは、最初からわかっていた。…それでも。
517「ハーメルンの笛」さくら視点:2007/04/30(月) 10:45:14 ID:fFCcqWX3
「出来る限りの装備も揃えたし、アクセルラーの修理が間に合う時間も読めました。
私的には、80%の安全は確保してあったんです」
すこしだけ、嘘をついた。
アクセルラーの修理に、どれだけ時間がかかるかは、実はわからなかった。
あれだけ損壊した状態は初めて見たので、間に合わないかも知れないと言う危惧もあった。
例え間に合わなかったとしても、何とか勝てるだろうとは思っていたけれど。
間に合ったことに関しては、後で牧野先生によくお礼を言っておこう。

「菜月ー!おいてきますよ」
菜月が遅れていることに気付いて、声をかけた。
「はーい!」
菜月が笑顔で応え、走ってくる。
それを見たとき、自分の目的がはっきりわかった。
私はやっぱり、菜月の笑顔が見たかっただけだ。
無理してサロンに戻ったのも、菜月を連れて行かなければ目的が果たせないから。
菜月が走って、私に抱きついてくる。
危ない、なんて言いながら、私も笑顔になる。
(やっぱり、菜月には笑顔が一番似合いますよ)
そう思いながら、菜月の横顔を見つめた。
518「ハーメルンの笛」さくら視点:2007/04/30(月) 10:46:01 ID:fFCcqWX3
6.
自分の部屋に帰り着き、武器類を下ろした。
なぜか菜月が部屋までついてきている。
「ねえ、さくらさんさ」
「え?」
「今日ずっと『イエロー』って言わなかったね」
「……え?」
「菜月のこと、菜月って呼んでた」
「ああ…、そういえばそうですね」
「なんで?」
なぜ… なぜだろう。自分でもよく分からない。
「ミッションじゃなかったから、ですかね」
分からないから適当にはぐらかすつもりで言った答えが、案外自分の中でしっくりきた。
説明になっていない気もしたけれど、菜月も「そっか」と納得している。
519「ハーメルンの笛」さくら視点:2007/04/30(月) 10:46:56 ID:fFCcqWX3
「あのねさくらさん、菜月…
頼りにしてるって言ってくれたの、すごい嬉しかったよ。
真墨と蒼太さんが捕まっちゃったの、やっぱり菜月のせいって思ってたから…
役に立てたの、嬉しかった。ありがと」
「私も……ありがとうございます」
「へっ?…何が?」
「何でしょうね。…色々です」

「菜月ね、自分の責任、果たそうと思ったんだ。
さくらさんが前、言ってたもんね。どうだったかな?果たせたかな、責任」

私らしくない。
菜月の質問に対し、何一つまともに説明していない。
だけど、こんなことだってありますよ。
(でも…そうですね)

いてくれて、ありがとう。
笑顔を見せてくれて、ありがとう。
心の中でだけ、そう言った。


520名無しさん@秘密の花園:2007/04/30(月) 10:48:18 ID:fFCcqWX3
以上です。
ありがとうございました。
521名無しさん@秘密の花園:2007/04/30(月) 11:21:19 ID:GO/bupMG
良い話や〜
522名無しさん@秘密の花園:2007/05/01(火) 00:12:32 ID:44+zryKP
いいお話でした(≧∇≦) GJ!
523名無しさん@秘密の花園:2007/05/04(金) 11:50:33 ID:OplfcZtJ
実は俺な

>>492には続きがある」

って

信じて  いるんだ……
524名無しさん@秘密の花園:2007/05/04(金) 13:19:06 ID:tUB18PkW
ワッフルワッフル
525名無しさん@秘密の花園:2007/05/13(日) 20:22:56 ID:plyqxGon
492でも続きでもないけど、菜月×さくらのエロ投下。

注意。
・やってることは大したことないけど、表現はやや直接的。
・長い。
・目的はエロのみなので、内容は特になし。
・尻切れ。(終わり方の話ですよ)

以上。ヨロ。
526菜月×さくらエロ:2007/05/13(日) 20:23:55 ID:plyqxGon
夜11時。
さくらは自室で机に向かい、書類の整理をしていた。
ボウケンジャーは、生活の場もミュージアムの基地内にあるため、
どうも仕事の時間とプライベートの時間の境が曖昧になる。
自室で暇な時間があると、つい仕事をしてしまうのがさくらの常だった。

突然、後ろから衝撃を受けた。
「さくーらさんっ」
「きゃあっ!菜月!?」
……菜月が背中にしがみついている。
「お仕事ばっかりつまんなーい。構ってよー」
最近、菜月はよくさくらの部屋で一緒に寝ている。
今日もそのつもりで来ているのだろう。
「もう…、邪魔するなら帰ってください!」
「さくらさん冷たいよお…コイビトが一緒にいるんだから、お仕事ばっかりしてることないじゃん」
菜月が唇をとがらせて言った。
『コイビト』。
そう呼べる関係になってから、数ヶ月経っている。
しかし、それらしい甘い会話や、”それらしい”体の触れ合いに、未だに照れを覚えるさくらだった。
「大体、誰のせいで仕事が増えてると思ってるんですか?」
わざと突き放すように言って、その恥ずかしさを押し隠した。
「えっ、うそ、菜月のせい?」
実際菜月の報告書などは、手直ししなければ提出できないものだ。
それでも、書いてくれるだけ良い方だが。
「菜月のせいだけってわけじゃありませんけどね…とにかく、忙しいんです」
そう言って、机に向き直った。
527菜月×さくらエロ:2007/05/13(日) 20:24:47 ID:plyqxGon
「ごめんね…菜月のせいでさくらさん、疲れてるんだ」
「え」
ふと気付くと菜月の顔がすぐ側にあり、そのままキスされた。
舌が、さくらの口内に入り込んでくる。
「んっ…」
上顎や、前歯の裏を撫でる舌の動きに、一瞬頭がくらっとする。
…まずい。
このままでは、菜月のいいようにされてしまう。
「んっ…んっ、ぷぁっ!」
菜月の胸を押して、無理矢理唇を引きはがした。
意に反して、舌だけが未練がましく菜月を追ったが、気付かれてはいないだろう。…多分。
「もう、ダメですよ!忙しいって言ってるでしょう」
「でもさくらさん、肩とかすごいこってるよ」
「…え?」
「さっき抱きついたとき、肩も背中も固かったよ。
ここんとこ外に出るミッションなかったし、運動不足なんじゃない?」
そう言われてみれば、そうかもしれない。
最近はデスクワークが中心で、仕事しながら肩を回したりすることも多かった気がする。
「菜月がほぐしてあげるよ」
それとキスと何の関係が、と言おうとしたが、もう次のキスが訪れた。
さっきよりも激しく舌が動き回る。
「んぅん…ん、んっ」
菜月の唾液が、どんどん口内へ送り込まれる。
懸命に飲み下すが、やがて含みきれなくなり、さくらの口の端から一筋こぼれた。
「んはっ…はあ…」
唇が離れたかと思うと、今度は左の耳をツッと舐めた。
「菜月っ……もう、ちょっと!」
「さくらさん、大好きー…」
菜月の手が胸の脇から乳房を支えるように添えられ、親指が先端を撫でた。
528菜月×さくらエロ:2007/05/13(日) 20:25:23 ID:plyqxGon
「はっ…あ…」
そのまま人差し指とでつまむようにしてこすってくる。
触れられている部分から、さくらの体の内側にじん、と快感が広がった。
「んぅ…」
「さくらさん、可愛い」
「ダメ…ですってばっ」
本当はもう、別にいつでも構わないような仕事しか残ってはいない。
けれど、菜月が仕掛けてきたとき、なぜかいつも抵抗してしまう。
何も身につけていない、無防備な姿を見られること。
菜月の指や舌に、あられもない声を上げてしまうこと。
そんなことが、未だに恥ずかしい。
もう何度も体を重ねているのに…。
「ダメ?さくらさん」
いつの間にか下着が外されて、菜月の掌が直接さくらの胸に触れている。
ときどき親指で乳首を撫でながら、やんわりと揉んでくる。
インナーと、ホックが外されただけのブラを押し上げて、菜月の唇が乳首に吸い付いた。
「は、んっ…」
軽くちゅっ、ちゅっと吸ってから、唇を放して上目遣いで問いかける。
「いいでしょ?」
口を開けば「ダメ」と言ってしまいそうで、口をつぐんだまま菜月の首に腕を回した。
「えへ…さくらさん、大好き」
さくらの胸に顔を埋めて、鼻と唇をすりすりと動かす。
その動きにぴくんと体を震わせると、菜月がさくらの首筋を少し強く撫でて、唇にキスをした。
「やっぱりこってるね」
そのまま菜月の手は首筋を撫で続け、その範囲を少しずつ広げて肩の方まで撫で回す。
さっきまでの刺激とは違う穏やかな快感が、さくらの体を支配した。
529菜月×さくらエロ:2007/05/13(日) 20:26:13 ID:plyqxGon
気持ちいい…。
うっとりと、深く息を吐く。
「んぁっ」
首や肩を撫でているのとは逆の手が、乳房の間から腹部にかけてをするっと撫でた。
その手は腰へ移動し、少し揉むような動きで腰骨を触っている。
くすぐったいような、耐え難い感覚。
「ちょ、ちょっと菜月…あ、待ってっ」
思わず腰を引く。
「くすぐったかった?こっちは?」
腰に触れていた手がもっとうしろ…背中の方に回った。
首を撫でていた手も同じ所に回され、また強く撫でられる。
心地よさに力が抜け、菜月の肩に頭をもたせかけるような形になった。
「気持ちいい…です」
「じゃあ、こっちは?」
両手がすっと引っ込められ、今度は両方の乳房に同時に触れた。
反射的にひゅっと息を吸い込み、そのまま呼吸が止まる。
そのまま菜月の手が、さくらの胸を揉み続ける。
「は…っ」
のどをふるわせながら、ぎこちなくゆっくり息を吐く。
菜月の指が乳首を中心に胸の辺りを這い回る。
「どう?気持ちいい?」
「……」
さっきと同じ言葉のはずなのに、なぜか言えない。
菜月の温かい掌が胴の両脇をゆっくりとなで下ろした。
「ね、ベッド行こ。抱っこしてあげる」
え、と言う間もなく、体がひょいっと抱え上げられた。
菜月は、何というか…見かけによらず力が強い。
ゆっくりとさくらの体をベッドに横たえ、右手で体全体をすっと撫でた。
そのままその手が太股をさする。
スカートがまくり上げられ、足の付け根のごく内側、ぎりぎりの所まで撫で回してくる。
太股と下腹部をひとしきり撫でた後、指先がショーツの上から股間に触れた。
530菜月×さくらエロ:2007/05/13(日) 20:27:15 ID:plyqxGon
「あっ…!」
「さくらさん、すごい熱くなってる」
菜月の指先が、さらさらと布の上を動く。
「湿っぽいし」
「はっ…あっ…」
「ね、気持ちいい?」
「……」
「んもう、なんで黙るのー」
なぜと言われても、言えないものは言えない。
「気持ちよく、ない?」
「そっ…そうじゃないんですけど…何て言うか」
「もういいもん。さくらさんが気持ちいいって言うまで、頑張っちゃうから」
菜月が、止めていた手を再び動かした。
今度は少し上の当たりを、揉むように刺激する。
「あっ!はあ…ああ…ああ」
じんわりとした快感が腰全体に広がり、陶然となった。
より快感を求めて、腰がもじもじと動く。
「さくらさん、これ好きだよねえ。腰動いてるよ」
無意識の動きを指摘され、顔がかあっと熱くなった。
「可愛いね、さくらさん。エッチくて、すごい可愛い。大好き」
頬にちゅっと軽くキスをして、空いている方の手をたくし上げられたインナーの内側に滑り込ませ、
さくらの鎖骨辺りに当てる。
ゆっくりと、胸、肩、腕の付け根から二の腕、肘を通って手首までを撫でていく。
やがて手に辿り着き、手の甲をくるっと撫でてから裏返す。
掌のへこんでいる部分を中心に、指先が掌の敏感な部分を一つ一つこすりあげる。
掌には神経が集中しており、概ねどこをなでても気持ちがいい。
弱めに揉まれている股間もマッサージをされているような心地よさがあり、
「気持ち…いい…」
531菜月×さくらエロ:2007/05/13(日) 20:27:57 ID:plyqxGon
さくらは思わず口に出した。
次の瞬間自分の言葉に気付き、慌てて口元をおさえたが、今更取り消せるわけでもない。
「えへへ…目標達成!パンツ脱いじゃおっか」
下着には、とっくにシミが出来ている。
さくらは大人しく腰を浮かせて、ショーツを下ろす菜月の動きに協力した。
そういえば、今日は今脱いだショーツ以外、脱いだものはない。
胸の辺りに押し上げられただけのブラやインナーはおろか、ジャケットすら着たままだ。
全裸の無防備な状態も不安だが、これはこれで恥ずかしい。
体を起こして、ジャケットを脱ごうとした…が、肩を押されてベッドに戻された。
「ちょっと、何するんですか」
「ねえ、せっかくだからそのままでいようよ。なんか…いい感じなんだもん」
「何がですか…んっ」
言いかけた唇に、菜月の唇が押しつけられる。
下着が脱がされ露出したその部分に、菜月の指が触れた。
「んんっ」
入り口を、縦に往復する。
ちゅる、ちゅくと濡れた音が耳に響いた。
「んっ…んふっ…」
口が塞がれているので、まともに声も出せず、呼吸さえままならない。
さすがに息苦しくなってきたとき、菜月の唇が離れた。
「はあっ…はあっ…あっ」
入り口をいじっていた指が移動し、クリトリスに触れた。
「ここ、固くなってるね…」
菜月がさくらの足の間に顔を埋めた。
性器全体を舐め回し、唇がクリトリスに吸い付く。
軽くチュッと吸って、舌を伸ばす。
「んっく…あはあっ…」
つん、つんとつついたり、両脇のくぼみをかわるがわる舐めたりしてくる。
「ほぐしてあげようと思ったのに、逆にもっと固くなっちゃったね…」
菜月が嬉しそうに言う。
532菜月×さくらエロ:2007/05/13(日) 20:28:32 ID:plyqxGon
すっかり充血したそれを、指先でくりくりといじり、
「おっきくなっちゃって…」
再び吸い付き、舌先で転がす。
尿道口付近から茂みの生え際までを大きく舐め上げ、力を入れた舌先でぐりぐりと刺激する。
「あっ…やあっ」
強すぎる刺激に、さくらの体が後ろへ逃げる。
菜月はさくらの腰をつかんで舌を動かし続けた。
「んあっ、ダメっ…そんな、あ、あ、あっ」
菜月は構わず、舌でぐいぐいとクリトリスを押しつぶす。
「あ、やだ、あああッ……!!」
さくらは背中をびくりとふるわせて、絶頂を迎えた。

「はあっ…はあっ…」
まだ荒い息をついているさくらの隣に、添い寝するように菜月が横たわる。
右手が、股間に触れる。
「えっ……まだ、するんです、か」
菜月はそれには答えず、入り口の部分に中指をあてた。
同時に、掌の部分でクリトリスをやんわり刺激する。
「ふぁっ…!」
決して強くはない刺激だが、さくらの体は一度達して過敏になっている。
軽く触れただけでも、電撃のような感覚が走った。
ゆっくりと、菜月の指が内部へ進入する。
「は……っ」
533菜月×さくらエロ:2007/05/13(日) 20:29:13 ID:plyqxGon
ふるえる息を吐いてから、体をひねって菜月の体にしがみつく。
菜月がさくらの額に貼り付いた前髪をよけて、自分の額をそっと当てた。
「さくらさん、好き…。さくらさんの中、あったかくって、柔らかくって、気持ちいい…」
「な、つき…」
「中、きゅうきゅうしてる。菜月の指、締め付けてくるよ…」
ゆっくりと指を動かす。さくらの体を強い快感が襲った。
出し入れはせずに、中に入れたままでかき回す。
「ふっ……!んっ…」
「さくらさん、声、かわいい…もっと聞かせて?」
「……っく、あ、ああ、ああ」
声を抑えられない。
一度漏れ出た喘ぎは、だんだん大きくなって室内に響く。
菜月の指の動きは単調なものだったが大きく、さくらの内側から、確実に快感を与えてくる。
「はっ、あっ、あっ、あっ」
ぐ、ぐ、と規則的に訪れる刺激。下半身に快感が満ちてくる。徐々に息が短くなる。
「あ、あ、あ、菜月、菜月っ」
「さくらさん、いきそう?さくらさん」
絶頂が近いことを察した菜月が、指の動きを速くする。
「菜月、菜月、菜月、なつきっ… あ……っ!!」
534菜月×さくらエロ:2007/05/13(日) 20:29:44 ID:plyqxGon

……事が済んで、どうも妙な状態だったことに気付いた。
自分は服を着ているが、隠れているべき所は全く隠れておらず、半裸だか何だか分からない状態。
菜月に至っては、今コトを終えたとは思えない、完全な着衣の状態だった。
さくらが最後、頭をこすりつけたせいで、やや髪が乱れてはいるが。
「……何なんですか、これは」
「何って?」
「どうして、その…着たままなんです、私達は?」
「えーと…ほら、これ、マッサージだし」
「マッサージ!?マッサージでどうして…」
ノーパンにならなきゃいけないのか。…しかし、『ノーパン』という語彙はさくらにはなかった。
「いいじゃん、気持ちよかったでしょ?言ってたもんね、きもちヴィッ」
びたん、とひっぱたき気味にさくらが菜月の口を手で塞いだ。
「……言わないでください、その先は」
「いたあ…ひどいよぉ、さくらさん…」
菜月が涙目でにらみつける。が、それもすぐ笑顔に変わる。
「じゃあ…『次』は、脱いでしよっか?」
「なっ……」
一瞬顔を赤くしたさくらだったが、すぐに何か思いついたかのように微笑んだ。
「そうですね。次は脱いでしましょうか」
言うが早いか、菜月をベッドに押し倒す。
「……あ、あれ??」
「さっき私、じっとしてるだけでしたからね。運動不足、解消しないと」

されるのは恥ずかしくても、する方なら積極的に。

「私に受け身は似合わないんですよ」
「うそ、ぜったい受け身の方が似合ってるよー!『やだ』とか言ってすっごいかわヴィッ」


END
535名無しさん@秘密の花園:2007/05/14(月) 03:42:11 ID:PEZWGPkE
536名無しさん@秘密の花園:2007/05/20(日) 02:55:52 ID:P8qvdBKC
おかげではなぢが出た
謝罪と賠償を(ry
537名無しさん@秘密の花園:2007/05/23(水) 01:42:13 ID:VZbog2PP
>>525
わたしもはなぢが出ました
謝罪と賠償をw
538名無しさん@秘密の花園:2007/05/27(日) 16:50:32 ID:2rCSLTZm
ここで、以前もちょっと話が出た

電王のナオミ×ハナが読みたい

とか言ってみる。
この中に妄想力の強い方はおられませんかー!?
539名無しさん@秘密の花園:2007/05/31(木) 22:31:50 ID:Jmj+5vA+
もしかして、今このスレにはすごく人がいないんだろうか…
540名無しさん@秘密の花園:2007/06/01(金) 11:15:29 ID:p2K3Sg38
見てるだけの人はいると思う。
541名無しさん@秘密の花園:2007/06/02(土) 11:16:56 ID:bSfxdkyL
うん。
542名無しさん@秘密の花園:2007/06/03(日) 03:38:57 ID:3f8Dukho
おう
543名無しさん@秘密の花園:2007/06/03(日) 18:48:08 ID:1YGD/vm6
ラゲク×メレはどう?
544名無しさん@秘密の花園:2007/06/06(水) 19:11:12 ID:rxLliZ9x
>>543
人間体がないラゲクさんじゃどうしようもありませぬ
545名無しさん@秘密の花園:2007/06/10(日) 03:13:38 ID:b6Lq4Tx1
ナオミハナはみてみたいな、是非
546名無しさん@秘密の花園:2007/06/11(月) 14:48:54 ID:YoOWcYAt
SS書く以前に知らない‥orz
547名無しさん@秘密の花園:2007/06/11(月) 21:53:59 ID:v7mxYwaK
>>544
贅沢なwww
548名無しさん@秘密の花園:2007/06/12(火) 02:21:14 ID:a/hXFwhp
>>546
「仮面ライダー電王」でググれば資料は見つかるし、ようつべなりニコ動なりで見れるYO!
549名無しさん@秘密の花園:2007/06/13(水) 00:25:34 ID:o0L1+aJj
ラゲク様の「イキなさい!」に禿萌えた私はどうすれば
550名無しさん@秘密の花園:2007/06/25(月) 01:44:34 ID:mrVkIMfr
ハナかわいいよハナ
犯したい
551名無しさん@秘密の花園:2007/06/26(火) 01:54:01 ID:Gjh6+xba
次回はハナとナオミがいっしょにお菓子の街頭販売するね。
萌えるカラミがあるといいなあ(*´▽`)
552名無しさん@秘密の花園:2007/07/02(月) 18:59:17 ID:oGJOpYd1
昨昨日SHT観逃したorz
どうだったんだナオミ×ハナ…
553名無しさん@秘密の花園:2007/07/16(月) 13:40:35 ID:Xkl+tFgE
下がりすぎてて近頃心配だ…
一時の勢い(の無さ)に匹敵するよ
しかし上げる度胸もない
554名無しさん@秘密の花園:2007/07/24(火) 22:33:03 ID:VC+7pTBh
書き手さんもういなくなっちゃったかな?
555名無しさん@秘密の花園:2007/07/26(木) 16:56:43 ID:iPQFu95T
あげ
556名無しさん@秘密の花園:2007/08/11(土) 03:43:14 ID:HaUvDtx+
短いし勢いで書いた上に携帯からなので読みにくいかもしれませんが投下します。
27話のナオミ×ハナというかナオミ片想いです。


「愛理さんのお店を荒らすなんて、このあたしが許さない!」
ああ、そうか。分かってしまった。
いいや、違う。
本当はずっと前から、彼女が仄かに苦い香りを纏って帰ってきたあの日から、気付いていた。
ハナさんは、良太郎ちゃんのお姉さんの事が。
きれいで優しそうな人だった。美味しいコーヒーを煎れる人だった。
誰もが好きになるような、そんな人だった。

「みんなで行けば良いじゃないですかぁ!」
モモタロちゃん達がいればハナさんが困る事だって、分かってる。
分かっていてわざとこんな提案をした。
557名無しさん@秘密の花園:2007/08/11(土) 03:47:31 ID:HaUvDtx+
>>556続き




きっとハナさんは彼等に気をとられて目を離せなくなる。
お姉さんとゆっくりお話する暇だって出来ない。
ハナさんが他の誰かを好きになるなんて嫌だ。私を好きになってほしい。
その為なら、ちょっとくらい困らせたって。
ああ、私、リュウタロちゃんみたいだな。そう気付いて少し自嘲じみた笑みが溢れた。

「もう!ナオミちゃんったら、モモ達に変な入れ知恵しないでよ!」
「でも、みんなで行ったほうが楽しいですよぉ!」
ハナさんは呆れたように溜め息をつき、モモタロちゃん達をキッと睨みつける。
「あんたたち、着いてきたら承知しないからね」
そう言って食堂車を出て行った。
「ハナさん、いってらっしゃい!美味しいコーヒー煎れてまってまぁす!」
お姉さんのより美味しいコーヒー、ハナさんの好みのコーヒー、きっと煎れます。
だから。


end
558名無しさん@秘密の花園:2007/08/11(土) 14:17:28 ID:ejgtXUnd
ナオミハナ来てるヤタ━━━━━━ヽ(゚∀゚)ノ ━━━━━━!!!!
559名無しさん@秘密の花園:2007/08/11(土) 17:46:41 ID:QBTg4XTb
これはいい片思い…

そう、ナオミ→ハナ→愛理だよね!!!
560名無しさん@秘密の花園:2007/08/20(月) 21:54:14 ID:0Y6hBrW5
ナオミ×ハナで妄想が膨らんでるけど・・・なかなか書けません。
書き手さんは本当にすばらしいなあ、と思います。
いつもありがとうございます。

保守をかねて
561名無しさん@秘密の花園:2007/08/24(金) 07:50:17 ID:AGI7DGQx
ナオミ×ハナ空気の中、それを読まずに相変わらず麗奈×ひよりを投下
一応404の続きです。保守代わりに失礼します。
562名無しさん@秘密の花園:2007/08/24(金) 07:51:46 ID:AGI7DGQx
仮面ライダー カブト 勝手に第??話

先週までのあらすじ!
 間宮麗奈の部下でありながら、その座を虎視眈々と狙っていたジェラシスワームこと橘小百合は麗奈が愛する日下部ひよりに目をつけた。
 麗奈に擬態し、ひよりをおびき出した小百合の前にザビーこと影山瞬が通りかかる。
 麗奈の様子がおかしな事に気がついた影山に苛立った小百合が襲い掛かる!
 ザビーに変身するものの、不意をつかれたザビーはキャストオフする間もなく東京湾へ吹き飛ばされてしまった。

 ズタボロになりながら何とか這い上がった影山の前に現れたのは本物の間宮麗奈!
 影山からひよりの話を聞いた麗奈は珍しく動揺を隠せなかった。
 そんな二人の前に一人の女ワームが現れた。手にはひよりのシャツを持って・・・



 「貴様・・・」
 麗奈の細い眉がつり上がる
 「私はメッセンジャーです・・・」
 女ワームは興奮する麗奈とは対照的に冷静だった。事務的に己の役割を果す。
563名無しさん@秘密の花園:2007/08/24(金) 07:52:34 ID:AGI7DGQx
 「少女は無事です・・・あの子・・・かわいいですね、麗奈様」
 「・・・何処に来いと言っているのだ?・・・奴は」
 かろうじて爆発しそうになる自分の感情を押さえ込む麗奈。ひよりが向こうの手に渡ってしまっている以上、軽率な行動は厳禁だ。
 「さすが麗奈様。話が早い・・・エリアRにある廃墟となった工場・・・御存知ですね?」
 「・・・ああ」
 「そこで小百合様が話し合いたいと仰せです。」
 麗奈の細い身体が怒りに震える。擬態を解いて目の前の裏切り者に襲い掛かりたいのであろう。
 「・・・私を殺せば・・・少女の、あの肌理の細かい肌に深い傷が刻み込まれる事になります」
 その怒りの波動を一身に受けながらワームは平然としていた。当然だ。
 切り札はこちらにある。
 ふぅ・・・と麗奈は深く息を吐いた。瞼を閉じ、長く整然とした睫を震わせながら身体中の力を抜く。
 「・・・わかった・・・」
 黒の喪服に包まれた美しい身体が静かに動き始める
 「エリアRに行こう」
 瞳を閉じたまま彼女は女ワームの方へ近づいていく。
564名無しさん@秘密の花園:2007/08/24(金) 07:53:27 ID:AGI7DGQx
 「そして・・・裏切り者のお前にも手を出さない」

 「変身!」 "HENSIN"

 その背後から影山の声が・・・目を撃つ黄色い光が・・・
 「私は、な・・・」
 間宮麗奈の切れ長の美しい瞳が開かれた。壮絶な怒りを伴って・・・
 麗奈の後ろからザビーが飛び出してきた!

 「キャストオフ!」  "CastOff"
     「ライダーステイング!!」  "RIDER STING"

 突然の事態に呆然と立ち尽くすワームなどただの的だ。
 その断末魔を背に受けながら間宮麗奈は向かう・・・ひよりのもとへと・・・

 その薄汚れた空気の中、ひよりは無愛想な鉄骨に吊るされていた。
 ぐったりとした少女の上半身は無残に剥かれ、そのか弱い胸の膨らみを最後の砦として水色の下着が守っている。
 周りにはそんな少女を嘲りの目で眺めるのは数体のワームだ。
 その中で一体だけ成虫がいた。ジェラシスワーム・・・ひよりをかどわかした張本人だ。
 「ふ・・・解せぬな」
 ジェラシスワームは橘小百合に擬態しながら、ゆっくりと人質に歩み寄った。
565名無しさん@秘密の花園:2007/08/24(金) 07:54:16 ID:AGI7DGQx
 「こんな小娘の何処がイイのだ?」
 遠慮無しに伸ばされた手は抵抗する術を封じられた少女のお尻に届いた。
 「ん・・・」
 弱々しく身を捩るひよりを嘲りながら小百合はその柔らかい感触を掌いっぱいに味わう。
 「麗奈に何回抱かれた?」
 きゅっとお尻が掴まれた。
 ビクンと身体が跳ねる。
 クスッとワームたちから失笑の声が聞こえる。
 「このお尻も可愛がってもらったのかい?」
 ニヤニヤしながら小百合は必死に背けるひよりの顔に唇を近づけた。
 「答えろ、日下部ひより。間宮麗奈にどうやってイかせてもらった?」
 指先に力が込められ、食い込んでくる。
 ぎゅっと唇を噛む。
    悔しい・・・悔しいっ!
 「指で?」
 小百合の下品な唇が小さな耳たぶに押し付けられた。
 「ヒッ」
 おぞましい感触に身悶えるひよりを簡単に押さえ込み、ワームは熱い息とともに陵辱の言葉を少女に直接流し込んでいく。
 「それとも舌で?体中舐めてもらったのかい・・・? ココとか・・・ココも・・・」
566名無しさん@秘密の花園:2007/08/24(金) 07:54:59 ID:AGI7DGQx
 いやらしい指が少女の身体を這い回る。
 右肩にかかっていたブラの紐が外され少女は恐怖に息を呑んだ。
 「自分の力に気が付いていなかった頃・・・私もあの女に抱かれる夢を見て一人身悶えたものだ・・・」
 ブラのカップの中に指が進入してきた。
 「やっ!」
 「教えてくれ・・・ひより・・・あの女はどこをどうやって愛するのだ?何処でも舐めてくれるのか?お前の薄汚い性器とか・・・もっと汚いココとか?」
 お尻を弄んでいた指がある一点に押し込まれてきた。
 「あぐっ!」
 その異物感に心まで突き破られそうだ。ひよりの頬を一筋の涙が伝う・・・
 「刺激が・・・強すぎたか?」
 裏切り者の舌がそれを掬い取るようにして舐める。

 「最低だ・・・お前は」
 いや、ひよりの心はまだ壊れていなかった。身体は枷に嵌められていても、その心はまだ橘小百合の手に落ちてはいない・・・

 精一杯の少女の抵抗を鼻で笑い飛ばすと、小百合は言葉を続けた。
 「だが残酷にも時は新たな強者を生み出す。」
567名無しさん@秘密の花園:2007/08/24(金) 07:55:35 ID:AGI7DGQx
 ブラの下で乳首が捉えられた。
 「もはや私は間宮麗名を・・・あのウカワームを超える存在となった。」
 乳首をいやらしく転がしながら、小百合は麗奈の思い人の頬に唇を滑らした。
 「その強さにおいても・・・その美しさにおいても・・・」
 自分に酔っているのか?
 小百合はうっとりと瞳を閉じながらひよりを抱き寄せた。
 「私は間宮麗名を超えたのだ」

 「・・・・・・くな・・・」
 少女の言葉が聞こえてきた。
 「何?」
 「嘘をつくな!」
 決然とひよりは小百合の唇を跳ね除け、涙に濡れた目でワームを睨みつけた。

 「お前なんかより・・・お前なんかより麗奈の方がずっと強くて・・・ずっとずっと綺麗だ!!」

 「・・・」
 無言で小百合はひよりの身体を離すと、いきなりその頬を張った。
 乾いた音が廃墟にこだまする。
568名無しさん@秘密の花園:2007/08/24(金) 07:56:17 ID:AGI7DGQx
 それでもひよりは小百合を睨みつける事をやめようとはしなかった。
 「お前なんか、麗奈の足元にも及ばない」
 もう一度手が振り下ろされた。
 「くっ・・・」
 歯が口の中を傷つけ、唇の端から血が流れ出した。
 左の頬をそれこそ林檎のように真っ赤に腫らしながら、それでもひよりは負けなかった。
 相変わらず自分を睨み付けてくるこの人質に小百合は不快感をあらわにした。
 「ふん」
 予告無しにブラを引きちぎる!
 幼さを残した乳房を無残にも晒され、ひよりは息を呑んだ。
 それでも・・・それでも・・・負けない

   それでもひよりは小百合を睨みつづけた。

 「生意気な・・・」
 その両手が双丘を掴む。
 「う・・・」
 「貧相な胸だ・・・あってもなくても同じだろう?このまま握りつぶしてやる」
 苦痛が少女の身体を走り、少女はたまらず仰け反った。
 「あぐっ・・・あ・・・やめ・・・ろっ」
569名無しさん@秘密の花園:2007/08/24(金) 07:56:57 ID:AGI7DGQx
 小百合の目は異常な光を湛えていた。その手にますます力が込められていく。
 「あっ はっ・・・やぁあああああ!」
 耐え切れずに悲鳴を上げるひより。
 加虐の快感に浸るジェラシスワーム。

     「その薄汚い手を離せ」

 その静かな声が響いたのはまさにその時だった。
 はっとその場に居た全員が声のほうへ振り向く。

 廃墟の崩れかけた屋根から差し込むエンジェルダラー・・・
 その白い光の下、間宮麗奈がそこに居た。
 その優しく強い光の中で、玲奈の喪服が際立つ。

 「来たか・・・」
 「れ、麗奈・・・ダメだ・・・」
 罠にかかった獲物の前に沸き立つ感情を抑えようともしない橘小百合。
 「ようやく・・・ようやくこの時が来た!」
 ひよりの胸を解放し、橘小百合は間宮麗奈に向かっていく・・・
 「麗奈・・・」
570名無しさん@秘密の花園:2007/08/24(金) 07:57:56 ID:AGI7DGQx
 息も絶え絶えに何とか顔を上げるひより。
 麗奈だ。麗奈がいる・・・夢じゃない!
 私の・・・ために?
 「麗奈・・・」

 「よくぞ来た!間宮麗奈・・・生きて帰れると思うなよ・・・」
 あまりの嬉しさに顔を醜く引きつらせる小百合・・・
 麗奈は自分にズンズンと近づいてくる裏切り者が見えていないのか?
 その顔は優しく、姉のように柔らかい眼差しでひよりを見る。
 「麗奈・・・どうして・・・」
 「ひより・・・」
 麗奈は光の中に居た。その周りをかつての部下達に取り囲まれながら・・・
 それでも間宮麗奈の存在感は偉大で・・・大きかった。

 周りのワームたちなど関係ない
 麗奈はひよりしか見えず、ひよりは麗奈しか見えなかった。
 ひよりの瞳からまた涙が零れ落ちた。
 「麗奈・・・」
 間宮麗奈は微笑んだ。
 「待たせたな」

   次週に続く!(嘘)
571名無しさん@秘密の花園:2007/08/29(水) 17:29:54 ID:0fW0rXHz
保守がわりにエロパロ板のライダースレにあったものを転載。

408 名前: 名無しさん@ピンキー [sage] 投稿日: 2007/08/26(日) 15:30:37 ID:Rw6yIZGC
保守兼ねて短いナオハナ投下
レズは嫌いなやつはスルーでよろ

細く美しい指先が彼女の首筋を辿り上げ、
やんわりとその長い髪をかきあげる。
現れた形の良い耳へ唇を寄せると
軽く息を吹き込み、尖らせた舌先でくすぐるようになぶる。
まるで捕らえられた小動物のように、
ビクッと身体をこわばらせた彼女を正面から見つめると、
いつもはその気丈さを表すかのような強い力を持つ瞳も
いまは頼りなく揺れている。

「ナオミちゃん・・・も・・止めて・・・」

食堂車のカウンターの後ろに隠れているとはいえ
いつ誰がこの車両に来るかも解らないこの状況で、
これ以上乱れる訳にはいかない。
理性ではそう思いながらも、
ナオミの巧みな愛撫にハナはすでに突き放す事が出来なくなっていた。
572名無しさん@秘密の花園:2007/08/29(水) 17:33:55 ID:0fW0rXHz
黒いストッキングの上から、ナオミの人差し指がクリトリスを刺激し
中指が下着ごと膣の中へ押し込まれる。

「ふぅ・・っあ!」

気持ちがよいのに、イク事も出来ない刺激がハナの理性を奪っていく。
快感を求めてハナの腰が揺れ始める頃には
下着はすっかりグショグショに濡れそぼっていた。

「ハナさん・・・可愛い・・・」

乱れるハナにうっとりとそう呟き、ナオミはハナの唇に吸い付いた。
舌を絡ませ、二人のルージュが混ざり合う。
ハナの口元に落ちた銀色の糸を舐め上げ、ナオミは艶やかに微笑んだ。

「もっと気持ち良くしてあげますからね」

上気し潤んだ瞳で見上げて来るハナを
愛おしそうにナオミは抱きしめた。

-終-
573名無しさん@秘密の花園:2007/08/29(水) 17:35:17 ID:0fW0rXHz
>>561
保守しに来たら、神キテタ━━━━━━(゚∀゚)━━━━━━!!!!!
来週を正座しながらwktkして待ちます。
574名無しさん@秘密の花園:2007/08/31(金) 01:27:54 ID://Fl8snS
期待age
575名無しさん@秘密の花園:2007/08/31(金) 12:53:49 ID:lMDDLr6g
ケツ責めきぼんぬ
576名無しさん@秘密の花園:2007/09/09(日) 20:49:38 ID:n+7PXdEn
>561
>次週に続く!(嘘)

ってホントに嘘なのかよー…
577名無しさん@秘密の花園:2007/09/29(土) 03:18:39 ID:Sc2WdacE
保守。
また、素敵なお話が読みたいな・・・書き手さん待ってます。
578名無しさん@秘密の花園:2007/10/07(日) 13:08:02 ID:KDhNOeOQ
イチゴあーんに萌えた。
やっぱりナオハナ良いな。
579名無しさん@秘密の花園:2007/10/28(日) 12:52:35 ID:DcUp95sJ
桜井と遭わない世界のお姉ちゃんとお店が・・・
580名無しさん@秘密の花園:2007/10/28(日) 13:05:39 ID:5g7d4osB
カイの言う「変わった方が良かった」ってのはこれか。
確かにこれは良い。
581名無しさん@秘密の花園:2007/10/28(日) 21:18:22 ID:xkn4KiiF
編集者と眼鏡が女になってもお姉ちゃんラブでわろた
582名無しさん@秘密の花園:2007/10/29(月) 23:50:27 ID:SYkKFalZ
ちょっと百戦錬磨っぽいお姉ちゃんに萌えた
583名無しさん@秘密の花園:2007/10/30(火) 18:15:03 ID:cg9XixTP
この場にコハナが私用で来たら…

百合の餌食になるんだろうか?
584名無しさん@秘密の花園:2007/11/21(水) 08:47:29 ID:w6dmxKt+
ハニーもここで良いの?
585名無しさん@秘密の花園:2007/11/25(日) 03:17:19 ID:NZxy3MV4
今日のハニーは素晴らしい寸止めだったわけだが
586名無しさん@秘密の花園:2007/11/28(水) 14:32:23 ID:66GqmAo4
AGE
587名無しさん@秘密の花園:2007/12/02(日) 23:26:28 ID:M/1rcHf/
特ニューより、シスターユキがガチキャラ確定!
588名無しさん@秘密の花園:2007/12/02(日) 23:58:05 ID:peIwBKQ5
これからは高画質録画しないと
589名無しさん@秘密の花園:2007/12/03(月) 00:02:45 ID:rm/hIaHa
ハニーに惚れる?
ハニミキに萌えてたけどド天然ユキも可愛かったから楽しみ。
590名無しさん@秘密の花園:2007/12/11(火) 23:31:14 ID:J5Jg6b6I
591名無しさん@秘密の花園:2008/01/10(木) 18:17:45 ID:dTA0OMVi
ハナ 「 愛理さん・・・私にオシッコしている所を見せて下さい」
592名無しさん@秘密の花園:2008/01/16(水) 17:21:49 ID:Yf2DKqrr
ついに最終回・・・。
もっとハナ(コハナでも可)×ナオミが見たかったよう(´;ω;`)
593名無しさん@秘密の花園:2008/01/25(金) 16:52:15 ID:hEYhODWb
保守
594名無しさん@秘密の花園:2008/01/25(金) 23:05:17 ID:kegJpDni
新番組が始まる前に妄想しておく
三浦の催眠術(遅効性&三浦は惚れ薬程度の効果と思ってる)に愛理さんが掛かっちゃって、
遅効性だとは知らずに、効かない(´・ω・`)と三浦が出て行った後
ハナさんとお店に二人きりになった時に効果が出始めて、愛理さん発情
「ど、どうしたんですか愛理さん!?」
「ハナさん…私…体が…あつくて……あっ…」
そしてデンライナーから来たナオミも加わって3P(*゚∀゚)=3
595名無しさん@秘密の花園:2008/01/26(土) 19:33:16 ID:1Qyh2zuX
近親相姦+αかwww
596名無しさん@秘密の花園:2008/01/27(日) 07:30:07 ID:eerH9zwL
穂波 「どうしたの?浅黄ちゃん黙ってないで」 浅黄は暫くモジモジしながら言った。 浅黄 「穂波さん・・・私とキスして下さい」
597名無しさん@秘密の花園:2008/01/27(日) 21:48:56 ID:eerH9zwL
少し考えから穂波は右手で浅黄の頬を撫で「いいわ・・・浅黄ちゃん・・・キスして上げる」
598名無しさん@秘密の花園:2008/01/29(火) 06:17:39 ID:Hly7iMZw
長峰 × 朝倉美都
599名無しさん@秘密の花園:2008/01/31(木) 16:03:01 ID:jZ9Co82J
【平成ウルトラセブン】 サトミ隊員 × ルミ隊員
600名無しさん@秘密の花園:2008/01/31(木) 22:25:29 ID:jZ9Co82J
【鉄甲機ミカヅキ】 火野アカネ & 二宮ユキ・・・少しばかりマイナーでしょうか? 後ついでに 日下有希子 統括官 & 和泉沙織 以上
601名無しさん@秘密の花園:2008/02/01(金) 16:29:03 ID:oKbJ6i5Y
【クウガ】 ラ・バルバ・デ × 沢渡桜子 ゴ・ジャーザ・ギ × 榎田ひかり メ・ガリマ・バ × 五代みのり
602名無しさん@秘密の花園:2008/02/07(木) 23:11:45 ID:H+ZCkwJe
ヴェッカーシリーズって百合萌えある?
レンタル屋でDVD見つけたから百合があるなら見てみたい。
603名無しさん@秘密の花園:2008/02/08(金) 05:24:11 ID:qr8tp024
>602
ヴェッカー同士はないが、しほの涼がクラスメイトに口移しで薬を飲ませるのならある。
明確にうたっていないが、しほの涼のキャラはその友人に友情以上の感情を抱いているっぽい。
604名無しさん@秘密の花園:2008/02/11(月) 16:59:43 ID:mZZTQjCc
天美あきら × 持田ひとみ
605名無しさん@秘密の花園:2008/02/17(日) 20:05:08 ID:ksViujXy
あきらとひとみは最終回で名前呼びになってるのに萌えた。
606名無しさん@秘密の花園:2008/02/23(土) 05:19:27 ID:dYHYtdEX
607名無しさん@秘密の花園:2008/03/03(月) 00:59:58 ID:CQKZUNd3
学校の勉強の遅れを取り戻す為,『ひとみ』の家へ来て居た『あきら』が『ひとみ』に迫り出すてどう?
608名無しさん@秘密の花園:2008/03/03(月) 21:04:31 ID:MmKET4Jv
>606
デカレンジャーのジャスウメから上手く学んで欲しいな。
二人が絡む話を多めにして、二人のラブラブ写真集とかも出して欲しいね。

間違ってもデカの「プロポーズ・パニック」のようなことはやんないで欲しいね。
609名無しさん@秘密の花園:2008/03/04(火) 01:49:28 ID:wr9WGCq9
デカレン46話は欠番だよ。
610名無しさん@秘密の花園:2008/03/04(火) 19:19:35 ID:vav0yiWB
デカ VS マジでスワンさんと美雪さん知り合い同士だったから熟女百合てどう?
611名無しさん@秘密の花園:2008/03/06(木) 01:26:51 ID:GMftON2X
蜂女 × 緑川ルリ子
612名無しさん@秘密の花園:2008/03/14(金) 00:55:58 ID:iGQS2ncB
>>610
熟女百合ならほのぼのとしたSS読んでみたいな。

ここで麗奈×ひよりが大好きになってしまった
今更だが投下乙でございます
613名無しさん@秘密の花園:2008/03/14(金) 07:27:55 ID:U4nAN8cS
ハニーはガチレズからソフトまで盛りだくさんだな
最高だわ
614名無しさん@秘密の花園:2008/03/19(水) 01:40:11 ID:YcX3yVAx
ハニー凄いね。萌えながら号泣した。
ハニー×ミキも烏川×ミキも良い。
615名無しさん@秘密の花園:2008/03/19(水) 18:41:26 ID:c6XKa+Jg
ハニー×ミキすごかったね。
井上敏樹みなおした。
最初はユキ→ハニーだったのに、
いつのまにか、猛烈にハニーを愛しているミキがすごくいい。
ミキにとってハッピーな終わり方にして欲しいけど
井上敏樹だから無理かな。
616名無しさん@秘密の花園:2008/03/22(土) 01:33:43 ID:og1wp7TC
個人的にミキのはお姉ちゃん愛だと思うんだが
一番それぞれの境遇を理解してて何とかしてやりたいと思ってる
三人娘は擬似姉妹として見れるところも良い
617名無しさん@秘密の花園:2008/04/06(日) 23:33:12 ID:RgfzOijr
 「ふ・・・堕落したな、麗奈」
 小百合は醜く口端を吊り上げ、臆面することなく間宮麗奈を睨み付けた。
 「私が憧れていた貴女は・・・
     私が焦がれていた、かつての貴女だったら・・・此処には来なかった。」

 「麗奈・・・」
 全身を蝕む痛みも恥辱も忘れ、ひよりは身悶えた。
 この身体を捕えている綱など引き千切り、すぐさま麗奈の胸に飛び込みたい!
 そんな衝動の中にも自分の所為で麗奈を窮地に追い込んでしまったという焦りが少女の身を焼いていた。

 麗奈・・・  麗奈!
     ゴメン
        ごめんなさい

 「麗奈・・・」

 橘小百合の身体を包む黒のスーツの表面に青い稲妻が走り始めた。
 麗奈の白い顔が青く照らされる。
 それでも彼女は微動だにしない。そもそも麗奈には小百合の姿など見えてはいなかった。
618名無しさん@秘密の花園:2008/04/06(日) 23:34:06 ID:RgfzOijr

 「ひより・・・すまなかった。私の為に・・・」
 「麗奈・・・ゴメン! ボクの所為で・・・!」

 お互いの名を呼ぶ二人の姿を目の前で見せ付けられ、黙っていられる小百合ではなかった。
 身体を巡る稲妻が激しさを増し、生地が鞭打たれたかのように切り裂かれていく。

 「私の前で戯れあいをするなっ!!」

 顔を紅潮させて殴りかかった拳は空をきった。
 「なっ!?」
 かろやかな身のこなしで打撃をかわすと、麗奈は小百合の踏み出した足を払い、転倒する彼女を見向きもせずに囚われたひよりの元へ向かう。

 ひよりを救う。
 愛しい少女を取り戻す。
 この愚かな裏切り者共を粛清するのはその後だ。

 その歩みがピタリと止まった。
 細い眉がひそまる・・・
619名無しさん@秘密の花園:2008/04/06(日) 23:34:57 ID:RgfzOijr

 ひよりの背後に広がる暗闇の中から一体のワームが姿を現したのだ。
 「! あ・・・」
 首筋に爪を突きつけられ、少女は息を呑んだ。
 「ひよ・・・くっ!?」
 思わずひよりの元へ駆け出そうとした麗名も足が止まった。
 首に太い触手が巻きつき、そのまま床に引きずり倒したのだ。
 「ぐ・・・」
 睨み上げるその視界の中に入り込んできたのは橘小百合。
 「無様だな、間宮麗名!・・・ここまで堕ちたか」
 ジェラシスワームは何とかつての上司であり、憧れの人であった間宮麗名の顔を踏みにじった。
 「う・・・」
 「もはやお前などに用はない・・・この橘小百合が貴様を処刑してやる!」
 足に力を込めながら小百合は憧れだった人の顔にツバを吐きつけた。

 日下部ひよりと間宮麗名
 二人の囚われ人はお互いが向き合うように吊るされていた。
 既に長時間その状態が続いていたひよりは、唯でさえ少ない体力を使い果たし、いつの間にか意識を失っていた。
620名無しさん@秘密の花園:2008/04/06(日) 23:35:54 ID:RgfzOijr

 真っ暗な闇の中、夢見るのは忘れられないかつての記憶(トラウマ)

 濛々と立ち込める粉塵
 幼き己の力ではどうしようもない瓦礫
 手を伸ばしても届かない両親

 そして・・・

 『やめて・・・殺さないで
    お願い! 殺さないで!!』

 ベルトの少年

 彼が手を伸ばす

 『大丈夫・・・俺がそばにいる
          俺が・・・そばに・・・』

 その手は恐ろしくなく、その手は自分を助け出そうと伸ばされて・・・
621名無しさん@秘密の花園:2008/04/06(日) 23:36:55 ID:RgfzOijr

 『大丈夫・・・私がそばにいる
        ずっと・・・そばに・・・』

 〜あ・・・〜

 『ひより・・・』

 〜麗奈〜

 最後に求めたのは・・・兄ではなかった。


 「ん・・・くっ  ぅあ・・・」
 意識が最覚醒した時、真っ先に認識したのは熱い女の喘ぎ声だった。
 「・・・」
 ズキズキと痛む頭を振り、上げた目の前に無残な間宮麗名の姿があった。
 「う・・・んっ  あぅっ! はぁうっ・・・っ」
 自分と同じ様に天上から吊るされた麗名に数人の女が纏わりついていた。
 既に喪服は破り取られ、艶かしい白い肌が汗と唾液でテカッっている。
622名無しさん@秘密の花園:2008/04/06(日) 23:48:44 ID:RgfzOijr
 体中を舐めまわされているのだ。

 背けた細い顎を掴まれ、無理矢理に唇を奪われる麗奈
 ピンと起った乳首に歯を立てられている麗奈
 二人がかりで両足を裂かれその股間を指と舌で蹂躙されている麗奈
 その裏側にもう一人・・・尻の谷間を割り、その奥のすぼまりを攻められている麗奈

 「あ・・・あ・・・」
 長い髪は乱れ、べとつく顔や肩に妖しく絡み付いている
 「あ  はぁっん・・・キ、キサマ・・・ら・・・んぅっ!!」
 「麗奈様のお尻・・・とっても熱いんですのね・・・私の指が溶けてしまいます・・・」
 ちゅっと真っ白なお尻にキスをしながらワームが囁く声が届く・・・
 「く・・・あひっ ヒッン!!」
 大きく身体が跳ね、呪縛の鎖がジャラジャラと倉庫の中をこだましていく。
 「あらあら、どうしたのですか?麗奈様・・・"お豆"を噛んで差し上げただけですのに・・・」
 「や・・・ヤメ・・・ロ」
 「気持ちよくなってしまったんですね、麗奈様・・・」

     カリッ

 「あんっ!! あっ くぅう・・・」
623名無しさん@秘密の花園:2008/04/06(日) 23:49:40 ID:RgfzOijr
 身体の仰け反り具合が押し付けられている快楽の波の大きさを体言している。

 「麗奈・・・麗奈・・・」
 ひよりは呆然とその様を眺めることしかできなかった。
 喉がひり付き、唇は渇ききって裂け、声もかすれている。
 既に痛覚さえも麻痺してしまったのか、何も感じない。自分の身体で在りながらそうでないような感覚に戸惑いながらもひよりは必死に身体をゆすった。

 両手に巻きつけられている鎖・・・
            これを壊さなければ!
 そして麗奈を救いださなければ!!

 「あっ あっ  はっ・・・くっっ」
 甘く切なげな吐息の中に滲む苦しげな声

     ボクのせいだ ボクのせいだ!

 弱々しくゆれるお尻が優しく女の手で撫ぜられた。
 「あ・・・っ」
 絡み付いてくる女の両腕
624名無しさん@秘密の花園:2008/04/06(日) 23:50:30 ID:RgfzOijr
 耳元に寄せられる真っ赤な唇

 間宮麗奈の、いや、間宮麗奈と日下部ひよりの敵
 二人の敵、橘小百合

 「麗奈の乱れる姿をみてさかったか?」
 クスクスと意地悪く笑いながら小百合はひよりの頬を舐めた。
 「嫌・・・っ」
 「麗奈の身体はイイ匂いがしたな・・・」
 「!!」
 「麗奈の唾は甘かった・・・蜜はもっとだ。蕩けてしまいそうだったぞ」
 息だけの声で耳元に囁きながら、小百合の右手はスルスルっと少女の身体を這い降りていく。その指先が目指すものは淡い茂みの奥に大事にしまわれた秘密の場所・・・
 「ああ、お前は知っていたな・・・」
 「お前、麗奈を・・・!?」
 敵の声は心底嬉しそうだった。
 「そうだ! 穢してやった・・・存分に、気の済むまでな!
 イイ声で啼いたぞ、あの間宮麗奈が!せっかくお前にも聞かせてやろうとおもったのに、気を失っているとは仕方がないヤツだな」
625名無しさん@秘密の花園:2008/04/06(日) 23:59:14 ID:RgfzOijr

   ジュク・・・

 指がたどり着いたソコは、意外にも潤いだしていた。
 「なんだ? 濡れているぞ・・・お前、麗奈が犯されているのを見て感じているのか」
 「違う・・・」
 「とんだ想い人だな。
 おい!麗奈!! 聞こえるか!? この女、お前が別の女に嬲られているのを見て・・・」
 「やめろー!!!」

 「ひ・・・より・・・」
 口元から涎を垂らしながら麗奈は惚け始めた顔を上げ、二人の姿を見た。
 「ひより・・・ひより!」
 切れ長の目に力が戻り、麗奈は吼えた。
 「ひよりから離れろっ!!!」
 残された力を振り絞り、絡み付いているワーム女達を弾き飛ばす。
 「ふ・・・吼えろ吼えろ。もうお前にはそれしか出来ないのだからな!」
 「小百合っ・・・あぐぅっ!」
 怒声は苦鳴にとって変わった。
626名無しさん@秘密の花園:2008/04/07(月) 00:00:14 ID:RgfzOijr
 「すっご〜い! 見て見て、私の指! 麗奈様のお尻にここまで入っちゃった!」
 ワザとらしい嬌声を上げながら一匹のワーム女が麗奈の菊門を攻めたて始めた。
 「がっ・・・はっ  あ  あぁ   ン ・・・んぅん・・・」
 苦鳴は鼻から抜ける吐息へと変わってしまった。

 弾き飛ばされた女達が蜜に群がる虫のように再び麗奈の身体に集まってくる。
 身悶えするからだが彼女達に覆われていく・・・

 「あ・・・やっ やめっろ やん」
 橘小百合の指もひよりの中で踊っていた。
    時に激しく、時に優しく
               強く、弱く
 その指は残酷な譜面をなぞり、少女を謳わせている。
 「あっ あは・・・ はっン  んん・・・ やぁあ・・・」
 ひよりを熱く掻き立てる物。それはこの女の指だけではない。
 「ン  ・・・あぁん  ふっ・・・ んあ・・・っ」
 愛しい人のあげる声が少女の心をかき乱している。

 〜麗奈  麗奈ぁ〜
627名無しさん@秘密の花園:2008/04/07(月) 00:01:01 ID:RgfzOijr
 少女の瞳から涙が零れ落ち、意識が白濁となりながらも麗奈はその涙を見た。

 「ひより・・・」

 「二人同時にイかせてやれ! その後処刑を行う。楽に死ねると思うなよ!!」

 勝ち誇った橘小百合の声が倉庫内に響き渡る。

 囚われた二人の喘ぎ声がそのリズムを上げ、小百合の声を彩る。

 濁った女達の声がかき消されたのはまさにその時だった。


          『お祖母ちゃんが言っていた・・・』


 倉庫の窓ガラスが立て続けに割れ、何かが中に飛び込んできた! その数、3つ!!
628名無しさん@秘密の花園:2008/04/07(月) 00:02:55 ID:7RVlwn8H
   『己の想いに負けた者にも明日はある。
     だが、己の想いを裏切った者には明日はない。
      明日とは真っ直ぐに歩いた先にあるものだからだ』

 「天・・・道・・・」
 ひよりが無意識に呟いたその言葉はワーム達を一気に混乱の坩堝に叩きこんだ。
 「カ、カブト!!」
 「どこにいる!?」

 『醜い・・・外見だけ美しく隠してもやはり心の醜さはどうしても見えてしまいます。
                                      例えこの僕の腕でもね』
 「風間大介!? ドレイクがここに!!?」

 『男たるもの、女性に手を上げるなど論外・・・だが貴様らワームは別だ!』
 「この声はサソード! 神に代わって剣を振るう・・・神代剣!!」

 ジェラシスワームと配下のワーム達は浮き足立ちそれぞれがバラバラの方向で索敵し始めた。
 『橘小百合とか言ったな・・・お前は指揮官として劣等だ。この状況こそ、チームとして動かなければならないというのに、お前は指示の一つも出せないでいる。』
 天の道を往く者の声が響く。
629名無しさん@秘密の花園:2008/04/07(月) 00:08:19 ID:7RVlwn8H
 『所詮、お前など麗奈さんの足元にも及ばない』
 大介の声も小百合の耳を打った。
 『人質をとり、相手を慰み者にするなど・・・その下劣な精神は見るに耐えない』
 「!! そこかっサソードッ!」
 小百合が振り下ろした手は即座に触手へと変化し、ムチのように暗闇に襲いかかった。

    ビシッ

 「く・・・」
 勢いよく伸びた触手はサソードゼクターによって弾き返された。
  "STANBY"
 「変身!」
  "HENNSINN"
 目も眩むような紫の光が倉庫全体を照らす。
 「変身」
 「変身!」
 続けざまに赤と青の光が倉庫内の全ての物を照らし、ワーム達は一瞬棒立ちになってしまった。
 「キャストオフ!」
  "CAST OFF"
630名無しさん@秘密の花園:2008/04/07(月) 00:09:11 ID:7RVlwn8H
 その間隙を逃さず、ライダー達はライダーフォームへとチェンジする。
 マスクドアーマーが勢いよくワーム女達を吹き飛ばしていく。
 「く・・・おのれ!!」
 怒りに我を忘れた橘小百合は人間としての擬態を解き、ジェラシスワームとしての本性を現した。
 目をつけたのは陵辱されつくされた間宮麗奈の人形のような身体・・・
 「貴様だけは殺す!!」
 右腕の触手を振り上げ、身動きできない麗奈に飛び掛る!

  "CLOCK UP"
  "RIDER SHOOTING"

 その動きはドレイクに見透かされていた。

    "ONE"

 強烈なエネルギー弾がジェラシスワームを床に叩き落とした。

  "RIDER SLASH"

 生き残ったワーム達をサソードが一掃していく。
631名無しさん@秘密の花園:2008/04/07(月) 00:09:59 ID:7RVlwn8H

    "TWO"

 「く、くそ・・・」
 何とか立ち上がったジェラシスワームは背後の影に気づいた。
 「カブト!!」
 振り向き様に放った裏拳は難なくガードされ逆に綺麗なワンツーをボディにもらう。

    "THRIEE"

 「ライダー・・・キック」
  "RIDER KICK"

 「ぐっ」
 思わず目を閉じたワームに、しかし最後の衝撃は訪れなかった。
 「何?」

 恐る恐る目を開けてみると其処には汚された身体を隠しもせず、間宮麗奈ことウカワームが立ちはだかっていた。
 カブトのライダーキックは麗奈を拘束していた鎖を破壊したのだ。
632名無しさん@秘密の花園:2008/04/07(月) 00:10:49 ID:7RVlwn8H

 「決着は自分で付けろ」

 言い残してひよりの元へ向かう天道。

 「あ・・・」
 「立て、小百合」
 氷のような声で麗奈が命じた。
 裏切り者はよろよろと立ちあがった。

        対峙する二人・・・次の瞬間!

 目にも留まらぬ速さでウカワームへと変化した麗奈の一撃が小百合の腹を貫いていた。
 「あ・・・が・・・」
 「これが・・・裏切り者の運命だ・・・」
 静かに言い放つ麗奈の声を聴きながらジェラシスワームは両手を挙げた。
 その手はウカワームの顔に向かって伸ばされ、その両頬を包み込むように・・・

    ドサ

 不気味な音を立ててジェラシスワームは床に倒れた。
633名無しさん@秘密の花園:2008/04/07(月) 00:24:18 ID:7RVlwn8H
 その動かなくなった身体を見つめる麗奈の背にひよりが飛び込んできた。
 「麗奈・・・麗奈・・・」
 「ひより・・・離れてくれ」
 麗奈の意外な言葉にひよりは目を大きく見開いた。

 「なんで・・・」
 「私はお前を守れなかった・・・お前の身体が汚されるのを黙って見ている事しかできなかった・・・お前と一緒にいる資格などない」
 「それは・・・ボクが捕まったのはボクが悪いんだ! あの時・・・ボク・・・偽者のお前に気が付かなくて・・・」
 ひよりは麗奈の身体にしがみついた。
 離れたくない!その一心がボロボロの身体に力を出させた。
 「ボクが悪いんだ・・・ボクのせいでお前まで汚れてしまった・・・ゴメン、麗奈ゴメン!!」
 大粒の涙をこぼしながらひよりは麗奈の背で嗚咽を上げた。
 「ひより・・・私の事などどうでもいい・・・」
 「よくないっ!!」
 少女は愛するワームの背に頭を押し付けた。
 「いいわけないっ! お前だけいいなんて事・・・ない・・・」
 「ひより」
 「そんな事言うな・・・」
634名無しさん@秘密の花園:2008/04/07(月) 00:25:09 ID:7RVlwn8H
 「・・・すまない・・・ひより」
 戸惑いながらも麗奈はひよりの手をとった。
 長時間縛られていたその手はビックリするぐらいに冷たかった。
 思わずその手を自分の胸の谷間に押し込む。
 「あ・・・温かい・・・」
 無言で麗奈はもう片方の手を取ると同じように乳房の間に差し入れた。
 恥ずかしげに俯きながらひよりは
 「き、気持ちいいな・・・柔らかくて・・・」
 真っ赤になりながら呟く少女に女は切なげに尋ねた。
 「私はまたお前に会いに来ても・・・いいと言うのか?ひより」
 ばっと上げた少女の顔は真剣だった。

 「・・・当たり前だろう・・・ もうボクから離れるなんて・・・言うな」

 「ひより・・・」

 「ボクも怖かったし・・・傷ついた・・・
        でもお前もそうだ・・・ だから」

 そこからひよりは言葉が出せなかった。
635名無しさん@秘密の花園:2008/04/07(月) 00:26:06 ID:7RVlwn8H
 ただ瞳で訴えかける。言葉ではうまく言い表せない事が、それでもその強い想いが瞳を通じて麗奈には伝わった。

 「ボク・・・ボク・・・」

 「ひより・・・」

 二人の汚れたからだがゆっくりと近づき、その唇もお互いの存在を確かめ合うように時間をかけて一つに溶け合っていった。


 「さすがの天道も形無しだな!」
 何故か嬉しそうな神代剣。
 3人は既に倉庫から出ていた。穏やかな日差しの中、ぼんやりとゼクター達が遊んでいるのを眺めている。
 「仕方がない。お祖母ちゃんが言っていた・・・この世に愛に勝る力は存在しない、と」
 「何?それは爺やも言っていた言葉だぞ!?」
 「ほう・・・あの人が・・・さすがだ」
 天道が珍しく感心しているところに大介が口を挟んだ。
 「その言葉は僕も日ごろから口にしていますが?」
 「・・・」
 「・・・」
 その沈黙はしばらく続いた。
636名無しさん@秘密の花園:2008/04/07(月) 00:29:57 ID:7RVlwn8H
>570の続きです。
あの時、次週に続く(嘘)なんておふざけで書いてしまいましたが、ようやくです。
なにやら色々と中途半端ですが、この話はこれで完となります。

・・・読み返してみると誤字脱字が多いです。もっと気をつけなければorz
637名無しさん@秘密の花園:2008/04/07(月) 02:22:17 ID:qf+tm6en
続きだあ!乙です!
まさかライダー達まで出てくるとは。
楽しませて頂きました!
638名無しさん@秘密の花園:2008/04/07(月) 15:37:04 ID:ZHm3PQyR
乙です
次は二人のラブラブエロを是非(爆)
639名無しさん@秘密の花園:2008/04/08(火) 21:51:19 ID:aiZScxcS
>>636さん、「来週って今週かなー」って思いながら待ってました!ありがとう.。゚+.(・∀・)゚+.゚
640名無しさん@秘密の花園:2008/04/11(金) 01:27:58 ID:CNeScwbA
感謝age!
641名無しさん@秘密の花園:2008/04/11(金) 12:02:49 ID:IwWYZ8GY
愛する二人が、共通の女敵から蹂躙されるっての萌えるな。
ジャスウメとサキュバスでこういうの読んでみたい。
642ボクが天の道を歩くことはない:2008/04/27(日) 23:15:59 ID:7d8G6ls0
 その日、小さなフレンチレストラン『la salle』はほぼ満席状態だった。
 かといって、 わぁ!お客様がいっぱい!!  と、素直には喜べなかった。

  ひとり、天の道を行く男
  戦いの神に見出されし者
  ZECTの隊長のスズメバチ
  カリスマ・ロリコン・メイクアップアーティストのトンボ
  地に堕ちた名門の忘れ形見のシスコン蠍
  その忠実なる執事で日本料理界に知られたロマンスグレー
  警視総監
  カップルに擬態したワーム

 異様な顔ぶれが狭い店内にひしめいている。
 昼時のレストランには似つかわしくない張り詰めた空気の中、静かに乾いた音が鳴る。
 ただ一人、食事を楽しむ者のナイフとフォークの音・・・
 それを持つ者の品格と人格を見事に現したソレは優雅なスタッカートを刻む。

         間宮 麗奈

 普段どおり、黒の喪服を纏った美女のテーブルには可憐なウェイトレスが控えいている。
643ボクが天の道を歩くことはない:2008/04/27(日) 23:16:58 ID:7d8G6ls0

   日下部 ひより

 トレイをお腹の前に立て、穏やかな貌で長い睫を伏せる。

 麗奈が奏でるリズムに酔いしれているようだ。

 「・・・そこにずっと立っていて・・・疲れないか、ひより・・・」
 「・・・邪魔か?・・・」
 「いや・・・我儘を言うと・・・居てほしい」
 「ボクも・・・ずっと・・・居たい  お前の・・・ずっと・・・そばに」

 チラッ
 加賀美と影山が天道の表情を窺うが、当の本人は涼しい顔でエスプレッソカップを口に運んでいる。

 「その・・・アイントプフとシュニッツェル・・・人に出したの、初めてなんだ・・・・・・っ・・・」
 「美味しいよ」

 "どう、美味しい?"と聞ききれないひよりに優しく答える美女
 ぱぁっと頬を染める少女
644ボクが天の道を歩くことはない:2008/04/27(日) 23:17:56 ID:7d8G6ls0
 「これなら大丈夫・・・胸を張ってメニューに載せられる」
 「ん・・・センセイが凄い人たちだったから・・・」
 「センセイ?」
 「あ・・・アイントプフは爺やさん、シュニッツェルは天道に教わったんだ・・・」
 「そうか・・・二人とも流石だな」
 ワームの賛辞に爺やは頭を下げ、天道は当然だと肩をすくめた。

 「だがこの美味しさは、ひより  お前だからこそ出せたのだ」
 「麗奈・・・」
 「ひよりだからこれほどまでに、美味しい」
 キュッとトレイを握る指に力が入る。
 「ボク・・・そんな・・・」
 「ひよりは私の事を思って作ってくれたのだろう?だから、なおさら美味しい」
 麗奈は静かにナイフとフォークを置き、傍らの少女を真正面から見つめた。
 「世界一、美味しいよ・・・ひより」
 「はぅ・・・っ」
 息を呑み、思わず顔を背ける少女・・・
 愛しい人の言霊は甘すぎて、蕩けてしまいそうで、正気を失うのが怖かった

       嬉しい怖さだった
645ボクが天の道を歩くことはない:2008/04/27(日) 23:18:59 ID:7d8G6ls0

 「世界・・・一?」
 神代 剣の眉がピクンと跳ねた。
 「爺やの手ほどきを受けておきながら、その爺やの味を超えたというのか!?
                        面白い・・・俺は味見に関しても頂点に立つ男だ・・・」
 席を立とうとするサソードを止めたのは意外にもその爺やだった。
 「なりません、坊ちゃま」
 「爺や?何故止める! 悔しくないのか!?
 あの料理はもともと爺やがあの娘に教えた物なのだろう!」
 爺やの顔は穏やかだった。
 「悔しさなぞ、微塵もございません」
 「何!?」
 目を剥く剣に爺やは穏やかな表情のまま応えた。
 「おかしなものでございまして・・・料理というものは、万人に"美味い"と言わせる事は出来ません。
 究極の"味"という物は、どんな料理人にも作り出すことはできず、されどどんな人にでも生み出す事が可能なのです」
 「・・・どういうことだ?」
 剣の興味は爺やの話に移ったようだった。
 「想い」
646ボクが天の道を歩くことはない:2008/04/27(日) 23:20:07 ID:7d8G6ls0
 その一言は、唯の一語であるが故にオモイ・・・
 「どんなに旬を見極め、下ろした食材であろうとも・・・どれほど手間隙かけて作り出した調味料であろうとも・・・この星が与えてくれた限りなく純粋な水を使おうとも・・・作り手の"想い"に勝ることはかないません」
 「・・・」
 「料理人は万人に対し、最高の味を作る事は出来ません。しかし、想い人には・・・それが出来るのでございます」
 「・・・愛、か?」
 「さあ、どうでございましょう・・・ここでは"想い"と言っておきましょう」
 「想い・・・」

 「見事」
 「流石だ・・・」
 爺やの言葉を一番小さなテーブルに腰を落ち着けていた警視総監が湛えた。
 その言葉を天の道を行く者が認めた。

647名無しさん@秘密の花園:2008/04/27(日) 23:29:22 ID:7d8G6ls0
と、こんな出だしで始まりました。

いい加減麗奈×ひよりばかり投下していても御迷惑になるでしょうから、この話で完結です。
(でも、俺の中では麗奈×ひよりは永遠だ〜〜!!)

>>638さんの御希望もあり、自分もその方が好きなので甘々バナシにして締めようかと考えています。

エッチは・・・どうでしょう、どうなるでしょうかねぇ?
まだ決めていませんw
あの程度のエロシーンでよければ書きますが・・・

とにかくこの二人は”道を見失った少女”と”道を指し示す美女”という関係が堪らなくて(私の脳内の話です)
もっと本編でも絡んで欲しかったですねぇ・・・

ゆっくりいきます。
前のように半年以上放置^^;なんて事のないように・・・
ゆっくり宣言します!

他の職人様も合間に投下してくださっても全然構いませんから
気長にお付き合いくださいませませ
648名無しさん@秘密の花園:2008/04/28(月) 19:32:57 ID:XXTkjSBC
GJGJGJGJGJ!!!
麗奈ひよ可愛過ぎるv
ひよりんもそうだが麗奈様もデレモードになっておられるのがよく解る…!!

気にせずバンバン投下してくだされ
勿論他の職人様のSSもバッチコーイ
649名無しさん@秘密の花園:2008/04/29(火) 14:53:45 ID:zWGSyAcf
ひよりかわいい〜!!
麗奈ひよ大好きなので、気が向いたらまた書いてください。
今年は百合がなかなか望めそうにないからなあ…
650名無しさん@秘密の花園:2008/04/29(火) 23:52:53 ID:zhXlBPn/
ありそうなのはレスキューフォースくらいかな
それもまだ分からないけど
651名無しさん@秘密の花園:2008/04/30(水) 08:58:25 ID:WjTAwMvO
続き期待age
652名無しさん@秘密の花園:2008/05/04(日) 03:02:48 ID:ikyazZ+D
今日のレスキューフォース
傷ついたR4(女性)を連れて脱出する際、
R1、R2(共に男)がいるにも関らず
なぜかR3(女性)がオンブして脱出。
ま、制作側が何も考えずにやってそうなので
特に意味はなさそうだが、ちょっぴり萌えた。
653名無しさん@秘密の花園:2008/05/21(水) 23:14:22 ID:XXi7xX1t
ゴーオンはシルバーが女の子らしいから楽しみ。
654名無しさん@秘密の花園:2008/05/23(金) 08:11:33 ID:mnUEGBoH
>>653
これ確定ですね。
銀黄?黄銀?どっちだろうか楽しみです。
655名無しさん@秘密の花園:2008/05/23(金) 10:28:58 ID:2PNexTP9
銀は最初はライバル関係だと思うので、
ツンデレの銀に、無邪気な黄色がづかづかと心の中に入っていく展開がいいな。

間違っても青とカップルとかやめて欲しいな。
656名無しさん@秘密の花園:2008/05/23(金) 11:52:56 ID:mnUEGBoH
それはやめてほしい。
正統カップルだか何だか知らんが、突き崩すw
657名無しさん@秘密の花園:2008/05/23(金) 19:09:38 ID:rE88POnE
まじで銀が女?期待!
今年は男ばっかでちょっとアレだし潤いが欲しい…
658名無しさん@秘密の花園:2008/05/23(金) 20:19:35 ID:0zLXPQSQ
金=兄 銀=妹 の設定で新加入らしいですね。 銀はナカナカの美少女らしいですよ。
659名無しさん@秘密の花園:2008/05/25(日) 18:12:16 ID:fOrt1RUu
金は特撮ファンにはお馴染みの超優良俳優。銀はグラドルファン垂涎のブレイク確実株。
悪いけどモデル・グラドルとしては電王前の白鳥さんより実績は遥か上で、「ナカナカ」なんてレベルじゃない。

・ピチレモン(学研、2002年 - 2004年)専属モデル
・ファプリ(学研、2004年)専属モデル
・bis(光文社、2004年 - 2006年)専属モデル
・JJ(光文社、2006年5月 - 2007年)専属モデル
・2006年 三愛水着イメージガール

まあ先物買いではあるんだけど、本気で「よくこのクラスを連れてきたな」レベル。

・金銀ネタバレ画像
http://up2.viploader.net/upphp/src/vlphp207627.jpg

・黄
http://up2.viploader.net/pic/src/viploader651063.jpg
ttp://www.box-corporation.com/rina_aizawa/index.htm

・銀
http://up2.viploader.net/pic/src/viploader651064.jpg
ttp://www.youtube.com/watch?v=EuzVxOfFqTE
ttp://www.sugimotoyumi.com/gallery/index.php

名前はメル欄ね。
660名無しさん@秘密の花園:2008/05/25(日) 19:35:04 ID:fOrt1RUu
コノミ隊員とボウケンイエロー夢のユニット。
http://up2.viploader.net/pic3/src/vl2_003533.jpg
661名無しさん@秘密の花園:2008/05/25(日) 20:17:51 ID:VshE6o3y
>>659 ナカナカじゃなくカ〜ナ〜リ!って事ね。
662名無しさん@秘密の花園:2008/05/26(月) 07:01:09 ID:MF2/82rO
>>659乙です!!
後はどう絡んでくれるかだね。
銀黄でも黄銀でも・・・
663名無しさん@秘密の花園:2008/05/26(月) 08:43:55 ID:qbPSI8G0
マスクド・ドラゴンの沙希が舞子に改造手術を施されるとこなんかが好きだ
どっちか一方が拘束されてるシチュってほかに良いのある?
664名無しさん@秘密の花園:2008/05/27(火) 00:50:07 ID:+6yyQ6Rn
もうすぐDVD発売のバイオマン1話、
つべで見たらイエローのピンクの庇いっぷりがすごすぎるw
665名無しさん@秘密の花園:2008/05/27(火) 01:37:58 ID:EEHW2HTY
>664
だよね。だからイエローが変わらないで欲しかったね。
二代目も一応ピンクをかばうんだけど、基本後輩だから妙なんだよね。
あのままイエローが変わらなければ、もっと百合百合したバイオマンが見られたんじゃないかと思う。
666名無しさん@秘密の花園:2008/05/27(火) 18:14:56 ID:2js3sTM9
二代目も可愛いんだけどどっちも女らしい感じで微妙にキャラかぶるんだよね。
初代がいかにもボーイッシュな男装の麗人ぽくて良かった。
667名無しさん@秘密の花園:2008/05/27(火) 21:49:49 ID:a1sZsrFp
バイオマンの最初の数話を見ていると
制作陣は、イエローとピンクを百合っぽく描こうとしていたとか思えないよね。
イエロー、せめてバイオマンが終わってから駆け落ちして欲しかったよ。
668名無しさん@秘密の花園:2008/05/30(金) 08:04:15 ID:NF8RLGqt
シルバーはホットパンツですか。
早輝とのツーショット見たけど、色んな意味で対照的でいいね。
かなり古い作品ですが、バトルフィーバー隊のケイコとミドリにも萌え。
669名無しさん@秘密の花園:2008/06/01(日) 23:41:53 ID:Uo8n0kF9
age
670名無しさん@秘密の花園:2008/06/06(金) 22:51:14 ID:W+hT3UXI
ガイアーク害水副大臣がロリ系女幹部で、ケガレシア×副大臣ってのを期待したいねぇ…。

まあ、俺の中で悪の百合ップルの頂点はハリケンのウェンフラだから、それに比べれば見劣りするかもしれんが。
671名無しさん@秘密の花園:2008/06/07(土) 13:21:32 ID:IuMLa8dX
明日はシルバーの中身の子の御披露目だな。
672名無しさん@秘密の花園:2008/06/07(土) 13:55:01 ID:2INae7xY
とにかく明日の放送を見てみよう
673名無しさん@秘密の花園:2008/06/08(日) 16:04:17 ID:Leuf0HZh
イガムとイアルに萌えていたのを思い出した。
アハメス招聘後はアハメス×シーマに萌えていた。
674名無しさん@秘密の花園:2008/06/08(日) 18:17:56 ID:ISUI4OnZ
とりあえず、可愛かった。
関係構築はまだこれから。
675名無しさん@秘密の花園:2008/06/08(日) 20:29:22 ID:vx7aYc3A
早輝が「あの娘ちょっと苦手」って言ってたな。
676名無しさん@秘密の花園:2008/06/09(月) 08:17:32 ID:ZdKipigd
逆手に取ってどんどん好きになるとか。
で、ゴーオンジャー教育のはずが知らないうちに早輝から色んな事を教えられてる美羽みたいなw
677名無しさん@秘密の花園:2008/06/09(月) 22:41:49 ID:G50zKjOO
おい、萌えちゃっただろうがw
678名無しさん@秘密の花園:2008/06/15(日) 08:30:18 ID:d0rEsRrq
早輝と美羽はなかなか絡まないなあ
679名無しさん@秘密の花園:2008/06/15(日) 08:37:23 ID:CIMftFRg
さきちゃんって呼んでるのはかわいかった
680名無しさん@秘密の花園:2008/06/15(日) 09:06:13 ID:Ufgh7otG
次第に身体を求め合う関係になって欲しいなゴーオンガールズは。
681名無しさん@秘密の花園:2008/06/15(日) 09:43:22 ID:oEtX50+7
今回は赤、次週は黒。
という事は、一人ずつとウイングス絡むという展開か?

「アニ、あたし付き合ってる人が居るの」
「誰だ」
「・・・」
「誰だ言え」
「早輝、ちゃん・・・ほっとけないもん・・・」
「アイツはだめだ」
「何でよ?女同士だから?」
「違う、ゴーオンジャーだからだ」
682名無しさん@秘密の花園:2008/06/16(月) 20:58:52 ID:f3gIu0gi
うわあ、そういうSS読みてえ・・・
683名無しさん@秘密の花園:2008/06/17(火) 00:05:34 ID:MRSwjoj7
亀だが
>悪いけど〜
の一文だけ余計だよ
わざわざ他の役者を貶す必要ないだろ
684名無しさん@秘密の花園:2008/06/17(火) 00:06:42 ID:MRSwjoj7
アンカー忘れた

>>659
亀だが
>悪いけど〜
の一文だけ余計だよ
わざわざ他の役者を貶す必要ないだろ
685名無しさん@秘密の花園:2008/06/19(木) 00:05:49 ID:tHI0VgGG
>>684
事実を書いてるだけで貶してないじゃん。
その時点での実績があるかないかだけ。過敏すぎ。
686名無しさん@秘密の花園:2008/06/19(木) 07:09:29 ID:Ql1e18jf
まぁまぁ。
仲良くやりましょうよ。
687名無しさん@秘密の花園:2008/06/22(日) 12:02:01 ID:NPi8K/3S
早輝と美羽が仲良さそうななってたね
先週はちゃん付けだったのに呼び捨てになってたし
688名無しさん@秘密の花園:2008/06/22(日) 14:12:59 ID:UV5twp8q
え?
そうなの?
689名無しさん@秘密の花園:2008/06/22(日) 17:18:22 ID:+5reutaB
美羽 「早輝,私の前で下着を脱ぎなさい」
690名無しさん@秘密の花園:2008/06/22(日) 17:56:26 ID:UV5twp8q
>>689
なんか753のように聞こえるw
691ボクが天の道を歩くことはない:2008/06/23(月) 00:02:16 ID:pjThQs8F
 「おい・・・」
 「な、なんすか?」
 「いつまでこんな昼メロに付き合ってなきゃならないんだ?」
 いらいらしながら影山が加賀美に毒づく。
 「いやなら、出てきゃあいいじゃないですか?だいたい、影山さん、コーヒーしか頼んでないし・・・何しに来たんです。」
 「・・・お前・・・アイツの監視に決まってるだろっ」
 目線だけで間宮麗奈を示す。
 「間宮・・・麗奈の?」
 「そうだよ・・・おいおい、お前も天道もしっかりしてくれよ!
 アイツは大物のワームなんだぞ!何故倒さない?」
 「影山さん達だって・・・間宮麗奈と組んでたじゃないですか・・・」
 「あれはっ・・・作戦だよ。そういう作戦だったんだ!」

 最初は小声だった二人の会話が徐々に店内に響き始める。
 内容は徐々にZECTの機密事項に触れだしているのだからオマヌケなものだ。

 店内にいる誰もが影山達の声に不快感を覚え始めた時、咳払いが一つ・・・

 「!」
 「親父・・・」

 イラつき、爆発する寸前だった小僧二人をそれだけで凍り付かせた加賀美 陸氏は静かにコーヒーのお代わりを注文した。
692ボクが天の道を歩くことはない:2008/06/23(月) 00:04:47 ID:ZqAXGo7T
 「すまなかったな・・・そのコーヒーは俺がおごろう」
 この国の警視総監にタメ口をききながら、天道がキッチンへと姿を消す。
 それと入れ替わるように奥から出てきた弓子さんが小鉢に盛り付けられたサラダを影山の前に置く。
 「? これは・・・頼んでないけど・・・」
 戸惑う影山ににっこり微笑みながら弓子さんは加賀美のテーブルにも同じサラダを置いた。
 「影山クン、ビタミン不足って顔してるわよ。ZECTの隊長さんともなると、きちんと3食とれないんじゃない?これは、わたしのオゴリ!加賀美くんもね」
 「あ・・・どうも・・・」
 「すいません」
 母親に怒られたコドモのようにシュンとなってしまった二人を他所に、こちらのふたりは相変わらず自分達の世界の中に居た。

 「ありがとう・・・」
 「え?」
 静かに口を拭うと麗奈はひよりの顔を見上げた。
 「こんなにおいしい料理を作ってくれて・・・
 私に幸せな時間をくれて・・・」
 「麗奈・・・やめ・・・ろ
      聞かれちゃう
        みんなに・・・聞かれちゃう」

 ひよりはトレイで顔を隠しながら麗奈に請う。
693ボクが天の道を歩くことはない:2008/06/23(月) 00:05:45 ID:ZqAXGo7T
 だがその声は、その言葉は、金属に反響して余計に周囲の耳に届いてしまう。

 「ひより・・・」

 店内の殆どの視線を独り占めしながら、間宮麗奈は優雅に立ち上がると、傍らの少女を躊躇なく抱き寄せた。

 「ありがとう・・・私の前に現れてくれて」

 その言葉だけは、他人に聞かせたくなかった。
  その言葉は、少女の耳に摺り寄せられた唇から放たれ、少女の奥の奥まで届いてしまった。

 〜あ・・・〜

 抱きすくめられながら、ひよりは恍惚感に身をもまれ、その熱にうだされた。
 〜麗奈〜

 「ありがとう・・・恋をさせてくれて・・・」
 「れ、麗奈っ おまっ・・・」

 コイツはこのまま私を悶え殺すつもりなのか?
694ボクが天の道を歩くことはない:2008/06/23(月) 00:06:48 ID:ZqAXGo7T

 反射的に腕を突っぱねるひよりを抱きすくめたまま麗奈は視線だけを周囲に流した。

 〜この娘は私のものだ〜

 それは凍てつく視線に刻み込まれたメッセージ
 異論を唱える愚者は誰一人としていな・・・いた!!

 「やめろ!嫌がってるじゃないか!!」
 ドレッシングで口の周りをテカらせながら加賀美 新が右手をかざした。

 呼応するガタック・ゼクター!!
                 の姿はない・・・

 「・・・あれ?」

 きょとんとする加賀美。影山も目を丸くしながらゼクターの青いシルエットを探す。

 「あー・・・加賀美クン」
 「ゆ、弓子さん・・・」
 「ガタックちゃんなら来ないわよ」
 「へ!?」
695ボクが天の道を歩くことはない:2008/06/23(月) 00:07:36 ID:ZqAXGo7T
 弓子さんはさも当然という素振りで愕然とする加賀美に告げた。

 「他のゼクターちゃん達にも言っておいたんだけど・・・お店の中で呼ばれても絶対窓や壁を壊さないでネってお願いしといたの」
 「ええぇえぇえー!?」
 「当たり前でしょ。だからホラ・・・」
 ツカツカと店を横断した弓子さんがドアを開けると、そこにはガタック・ゼクターがホバリングしながらお行儀よく待っていた。
 「えらいわ〜ガタックちゃん!」
 弓子さんに褒められたのが嬉しいのか、クルルンっとその場で宙返りをうってみせるゼクター。
 「お、お前なぁ・・・まあいい!!

     来いっ! ガタック・ゼクター!!」

   ヒュッ・・・ン

 今度こそガタック・ゼクターは加賀美の手に収まった。
 だが、恋するワームは恐れもせず、冷ややかな瞳でライダーを一瞥した
696ボクが天の道を歩くことはない:2008/06/23(月) 00:08:37 ID:ZqAXGo7T
 「加賀美 新・・・またの名をガタック・・・
            誰が嫌がっているというのだ」

 挑戦的な言葉を発しながら、その唇をひよりの耳朶に降ろす。
 もはや少女に耐えうる力などあろうハズもなかった。

 手から転がり落ちた丸いトレイが二人の潰れあった胸に弾かれ、乾いた音と共に床に落ちた。

 「・・・っは・・・」

 少女のその吐息は夜にするべき類のものだった。そう、夜に・・・恋人に聞かせるべき女の吐息だった。
 決してお昼時の満席のレストランで、しかも警視総監が居るこの場で漏らしていいものではなかった。

 砕けた腰に手が回され、少女を昼間から蕩かしてしまった原因が抱きしめる・・・
 頬を伝った指先が力を失った細い指に絡みついていく・・・
 指が指を絡めとり・・・まるで織物のようにお互いを繋ぎとめた・・・
697ボクが天の道を歩くことはない:2008/06/23(月) 00:11:17 ID:ZqAXGo7T
 離して・・・
   涙に潤んだ瞳が懇願する
 駄目だ・・・
   切れ長の瞳が細まり、少女の願いを打ち砕く

 本当にそれでいいの・・・
   今度は女が少女に尋ねる番だった
 いや・・・だ・・・
   本当に手放してしまってもいいの?
 いやだ・・・一緒にいさせて・・・くれ

  でも・・・
  でも?

  今日の麗奈・・・熱過ぎて・・・怖い・・・

   そう・・・でも、これも私
   ひよりがいつも以上に欲しくて、自分をコントロールしきれなくなっているこの私も、私

  いやだ・・・怖い麗奈は嫌だ・・・

   キライ?

  いやだ・・・麗奈・・・いつもの麗奈に戻って・・・お願いだ
  麗奈を怖く思わせないで・・・このままだとボク・・・・・・・・・・・・

   キライになっちゃう?

  いやだ・・・麗奈! 怖くならないで!?
  ボク・・・ボクを麗奈が嫌いなボクにさせないで!
698ボクが天の道を歩くことはない:2008/06/23(月) 00:12:22 ID:ZqAXGo7T

 お互いの胸の膨らみを通じてお互いが相手の鼓動を聞いていた
 こんなにも、はやい・・・

 「ひより」
 低い声で間宮麗奈は恋人の耳朶の産毛を擽った。
 「愛し方は十人十色・・・
    想い方は千差万別・・・
      互いに愛し合っていてもその表現はそれぞれ違うもの・・・」
 「麗奈・・・」
 「その差は埋めていかなければならない・・・それは二人で埋めていくものなのだ・・・」

 とか言いながら、間宮麗奈は首を傾け少女の唇を襲う!

 「!!・・・?」

 一瞬身体を強張らせたひよりは、"その"感触がこない事に気が付いた。

 「・・・」
 既に硬く瞑っていた瞳を恐る恐る開けてみる。
699ボクが天の道を歩くことはない:2008/06/23(月) 00:13:32 ID:ZqAXGo7T

 あ・・・そんな・・・  麗奈・・・

 間宮麗奈の唇は自分のソレと触れ合う寸前で止まっていた。
 静かに長い睫を美しく整えた瞼を閉じ、少女を逃がさないように絡め獲ったまま・・・これ以上近づこうとはしなかった。
 二つの唇の距離は数ミリしかなかった。
 しかし、その最後の数ミリを麗奈はこれ以上埋める気はなかった。
 自分を抱いている身体からソレが伝わってきていた。

   麗奈・・・・・・

 その最後の一歩は自分が埋めなければならなかった。
 そう、それは自分が生めるべき距離・・・
700ボクが天の道を歩くことはない:2008/06/23(月) 00:14:25 ID:ZqAXGo7T
 キスしてくれる
   愛してくれる

 それはそれで幸せだけど・・・身の置き場を見失うくらい幸せなんだけど・・・
 でもそれだけではダメ

 キスしてあげる
   愛してあげる

 当たり前・・・
 愛されているだけでいい?
 愛し合いたいんじゃないの?

 再び瞳が閉じられ、ひよりは我知らず足首に力を入れていった。

 麗奈が好き・・・
 初めて出会った時から・・・
 橘小百合に弄ばれたあの時でさえ、麗奈への気持ちが揺るぐことのない自分に気づいた。

 ゆっくりと踵が床から離れ、全体重を支えながらつま先が立っていく・・・

 唇が  近づく
701ボクが天の道を歩くことはない:2008/06/23(月) 21:23:13 ID:ZqAXGo7T

 店内の客が
 弓子さんが
 加賀美が
 ライダー達が固唾を飲んで見守る。

 天道は冷ややかな目で厨房の中からそれを眺め、加賀美 陸氏は遠慮して口につけたコーヒーカップを慎重にテーブルに戻した。

 自分が吐いた息が麗奈の顔に当たって跳ね返ってくる。
 そのあまりの熱さに恥じらいながら、ひよりはなおも踵を上げ続けた。


   「・・・」
    「ん・・・」


 適度に熟れ収穫を待つばかりとなったトマトの真紅のような唇が、まるで元からそうであったかのようにひとつに繋がれた。

 少女は一歩を踏み出した。
702名無しさん@秘密の花園:2008/06/23(月) 21:26:56 ID:ZqAXGo7T
流れ無視して646からの続きです。

自分でも呆れる位の投下間隔ですが・・・

興味のない方はスルーでお願いします。

レスキューは実はまだ一度も見た事ありません・・・見とくべきかな??
703名無しさん@秘密の花園:2008/06/23(月) 22:25:43 ID:l0oM5xGo
キタキタキタ━━(゚∀゚≡(゚∀゚≡゚∀゚)≡゚∀゚)━━!!

レスキューも一度見とくといいんじゃないかな?楽しめるかどうか、やっぱとりあえず見てみないとだよ。
704名無しさん@秘密の花園:2008/06/23(月) 22:47:56 ID:f49/32BZ
なんて素晴らしいバカップルvv
そしてガタックゼクターかわいい…
705名無しさん@秘密の花園:2008/06/24(火) 00:03:15 ID:0U6G0CEC
バカップル記念age
706名無しさん@秘密の花園:2008/06/26(木) 19:44:09 ID:zKlJoCZ8
来てよかった
かわいいなあもう
707名無しさん@秘密の花園:2008/06/26(木) 23:09:57 ID:kKy6YBx2
ひよりんへの愛は麗奈様をここまであほの娘に変えるのかv
708名無しさん@秘密の花園:2008/07/08(火) 16:13:05 ID:VUGeKs5F
もうそろそろゴーオンガールズ誰か書いてくれ。
709名無しさん@秘密の花園:2008/07/10(木) 22:21:01 ID:WSnwM7KV
>>708
素材は極上だがカラミがなさすぎる・・・
710名無しさん@秘密の花園:2008/07/11(金) 21:01:11 ID:QupNnPlw
早輝に思いを寄せ始めた美羽が、兄の大翔にそれを打ち明ける・・・というシチュで投下します。
早輝は名前のみの登場。
エロないと嫌な方はスルーで。
711羽化ノキザシ:2008/07/11(金) 21:01:49 ID:QupNnPlw
須塔美羽は、いつものように花の剪定を終えた後にローズヒップティーを一口すすると、大きな溜め息をついた。

美羽が自分自身の気持ちに気付き始めたのは、ほんの数日前だった。

さして言葉も、会話も交わしたことはない、あの人。
ただほんの一瞬、一瞬だけ名前を呼び合っただけの、彼女。
いつもいつも、はじけるような笑顔で、みんなを元気付ける彼女。
しらないうちに、名前で呼んでくれてた。

こっちも、無意識に名前で呼んでた。


この気持ちは、何?


笑顔と名前を思い出すだけで、キュンとなって泣き出しそうになる、この気持ち…

貴女に逢えば、治るの?
712羽化ノキザシ:2008/07/11(金) 21:03:29 ID:QupNnPlw
「美羽」

サンドバッグを叩く音が止まってからしばらくして、不意に名前で呼ばれた。
声の主は、兄である須塔大翔だった。

「ロードワーク、行かないか?」

大翔は引き締まった身体に付いた汗をタオルで拭いながら、美羽に優しく囁いた。

「あっ…うん。アニ、ちょっと待ってて」

いつもならば意気揚々と笑顔を満面に浮かべながら立ち上がって付いてくるはずだが、今の美羽は全くの別人のようだ。

トーンダウンしたような声色、取り繕うような笑顔。

兄の大翔にしてみれば、美羽が悩んでいる事などお見通しだった。どんな時でも一緒にいた。
楽しい時も、悲しい時も、辛い時も、全部分かち合ってきた。
何者にも変え難い妹の事を分からないわけがない。

と、言いたい所なのだが。
分からないのはその原因。
美羽は一度ナーバスになると、大翔にさえも打ち明けずに一人で抱え込むところがある。
いくら生れついて備わった超感覚でも、大切な妹の苦しい胸のうちまでは解るはずもないのは百も承知。


「やめだ」

大翔は頭を掻きながらふっと一息ついてつぶやいた。

「えっ?」
「だから、ロードワークは中止だ。まだ梅雨も明けてない。雨に濡れて風邪を引いたら困る」
「アニ、たった今梅雨明けしたってニュースで…」
「いきなり雨が降ったらどうする?」
「雨雲なんて出てないわ、カラッとしたいい天気よ」
「足でもくじいたら大変だ、それに夕食の買い出しにも行かなきゃならない」
「今日はこないだ見つけた中華料理のお店に二人で行こうって言ったわ」

「じゃあ…」と、何度かのやり取りの後、

「アニ…おかしいよ、どうしたの?」

美羽は冷静さを欠いた「らしくない」大翔の様子を気遣った。

間延びした、妙な空気が流れる。

悩み相談に乗るはずが、逆の立場になってしまっている。

713羽化ノキザシ:2008/07/11(金) 21:04:50 ID:QupNnPlw
【もうよしなよ】

テーブルの上に置かれた炎神ソウルから、トリプターの声がした。

【アニキ、美羽ちゃんが悩んでるのを見てられないんだろ?思い切って聞いちゃえよ】

自分の思いを代弁した「相棒」の一言に、外国人のようなジェスチャーを取った大翔は、頬を赤らめてバツが悪そうに俯いた美羽に視線を向けた。


美羽はカップに入ったローズヒップティーをまるで気付け薬のようにぐっ、と飲み干した後、兄から視線を逸らしたまま小声で口を開いた。

「アニ…あの、ね…」
「なんだ?慌てなくていい」
「怒らない?」
「当たり前だ」
「びっくりしない?」
「大丈夫だ」

「私、実は…」

と、肝心要の部分を言おうとした次の瞬間。


【美羽には今、気になっている人がいる】


部屋に聞こえたのは美羽の相棒、ジェットラスの声だった。

さっきよりも長い沈黙。
そしてさっきと明らかに違うのは、異様に重苦しい空気だった。


「ちょっ…ばかぁ!」

沈黙を破るように、炎神ソウルをわしづかみにした美羽の高い怒声が響き渡った。
その顔は真っ赤に染まり、今にも泣き出しそうな表情である。

どうやらこの一人と一機、事前に話し合いをしていたようである。もっともジェットラスは相棒の意中の相手までは知る由もないようだが。

【隠していたって、しかたない事だ。今後の戦いに影響があっても困る】
「そうじゃなくって!私からアニにちゃんと話すからって…」
714羽化ノキザシ:2008/07/11(金) 21:09:25 ID:QupNnPlw
「美羽!!!!」

ジェットラスのあまりに唐突な言動におろおろする美羽を鎮めるように、大翔は一喝した。
いや、この状況で一番おろおろしているのは大翔なのだが。

「相手は誰だ」という兄の頭に過ぎったのは、あの「野良犬」。


「江角…走輔か?」

大翔に肩を掴まれた美羽は、首を横に振った。

「香坂連か?」
「城範人か?」
「石原軍平か?」

「違う・・・」
「まさか、な…美羽、言っておくがあいつらは絶対にだめだぞ!」

次々と出て来る名前に対し、首を横に振り続けた美羽を見て、大翔は安堵の表情を浮かべた。

しかし、次の瞬間大翔は絶望感に苛まれる事になる。

「アニ…もう一人、忘れてる、ょ…」
「何…?」
「一番大事なコ、忘れてる・・・」
「な?何だ一体・・・まさかお前!?」

ついに進退窮まった美羽は、目じりに涙を浮かべながら真っ赤な顔で叫ぶように答えた。

「一番笑顔が可愛いコだよ・・・あんなに可愛くていいコ、何処探しても居ないもん!!!!」

【アニキ、もしかして…】
【美羽の好きな人、って…】


「楼山早輝」。

異口同音に三人は、もう一人の名前を叫ぶ。
肩をわななかせる大翔と呆然とした二機の炎神の出した名前に、美羽は林檎のような顔色で、一度だけ首を縦に振った。
715名無しさん@秘密の花園:2008/07/11(金) 21:10:17 ID:QupNnPlw
以上です。
ダブルヒロイン回あればいいなorz
716名無しさん@秘密の花園:2008/07/12(土) 02:43:52 ID:T4o6Prl+
GJ!
時期から言ってそろそろゴーオンガールズ回をやっても良い時期なんだけどなぁ…
717名無しさん@秘密の花園:2008/07/12(土) 19:53:17 ID:+GKlRT3M
美羽かわいいなー。GJです!
一目惚れっていうのもなかなか!
ガールズ回、そのうちやりそうだけどねえ。今はアニとの連携メインだからな…
718名無しさん@秘密の花園:2008/07/18(金) 12:08:47 ID:tOXOFf6G
甜菜。

http://www.711net.jp/product/n/a01b01/g/001001015000000/p/2355091
早輝と美羽がキャラソン歌うそうです。
ミニアルバム・・・
719名無しさん@秘密の花園:2008/07/18(金) 22:48:12 ID:SgN5c3yH
>>718
なっ…なんだとっ…それはデュエットか?デュエットなのか!?
720名無しさん@秘密の花園:2008/07/21(月) 18:47:49 ID:cQTn0XEP
ゴーオンガールズ名義なのかw
721名無しさん@秘密の花園:2008/07/31(木) 08:13:46 ID:SBowLNsA
ベアールとジェットラスにフラグが立つそうな。
という事は、相棒同士でフラグを立てる充分な理由になるとは思わんかね?w
炎神同士で好きになって、それを見ている早輝と美羽にも心の変化が、そして・・・
722名無しさん@秘密の花園:2008/07/31(木) 10:43:32 ID:ECKhRLL9
>>721
炎神同士が接近すればそれだけ早輝と美羽が一緒にいる回数も増えるだろうしね

ここは一発デカレンジャーの時のような濃いカラミを期待したい
723名無しさん@秘密の花園:2008/08/03(日) 11:50:36 ID:hcOCundR
>>664
バイオマンは敵も中々、百合要素が強いよ
2話から、ファラ様がキャットのことを
「私のかわいい子猫」と呼んじゃうんだから
724名無しさん@秘密の花園:2008/08/10(日) 08:02:11 ID:C8bJlFy5
来週は待望のダブルヒロイン回なわけだが
725名無しさん@秘密の花園:2008/08/10(日) 08:52:38 ID:9TrmqJl5
予告見ただけだと
百合回にしか思えない
726名無しさん@秘密の花園:2008/08/10(日) 10:28:07 ID:BNQg+E/S
来週は期待していいのだな?
727名無しさん@秘密の花園:2008/08/10(日) 11:34:02 ID:8voaUPpx
何度も予告見てるけど
これは期待せざるをえない
728名無しさん@秘密の花園:2008/08/11(月) 11:54:42 ID:G73gNufK
早輝のぽってりした唇が、美羽の薄い唇に重なって・・・
729名無しさん@秘密の花園:2008/08/12(火) 17:14:25 ID:618zFCYn
来週はそんなに妖しい展開?
730名無しさん@秘密の花園:2008/08/13(水) 16:32:39 ID:HuVZj9GD
ゴーオンはあまり期待しないほうがいいと思う。
731名無しさん@秘密の花園:2008/08/13(水) 19:29:08 ID:uq5cNI+X
そこは想像力でなんとか・・・
732名無しさん@秘密の花園:2008/08/14(木) 22:38:55 ID:ZSq9BUy+
ゴーオンは銀だけでいいや。
それよりレスキューフォースで百合やって欲しいな。
18話で、白のピンチをかばって自分がダメージを受ける赤というのが一瞬あって
かなり萌えたので、そういうのをもっとやって欲しいな。
絶体絶命の白を、ボロボロになりながら助けに行く赤とか。
733名無しさん@秘密の花園:2008/08/15(金) 00:00:52 ID:+ZnAjC0e
ゴーオンは劇場版のEDで
ほんのちょっとだけど仲良さそうな所があって萌えた
次回に期待したいな


レスキューはナチュラルに仲良しだよね
この間も特に必要性もなく手を繋いでたw
734名無しさん@秘密の花園:2008/08/16(土) 22:36:21 ID:qrxHR3Hr
銀はいつからサキと呼び捨てになったんだ?
最初はサキちゃんじゃなかったっけ?
735名無しさん@秘密の花園:2008/08/16(土) 23:06:07 ID:cpGoVKEw
>>734
そりゃアンタあんな事やこんな事があったから・・・と、思ってみようww
736名無しさん@秘密の花園:2008/08/17(日) 08:07:37 ID:1u/RjBFH
超久しぶりにゴーオン見たけど、何か百合っぽい話w
男フラグも立ってたけどー
737名無しさん@秘密の花園:2008/08/18(月) 08:21:16 ID:Z2B0KuPf
走輔を思い浮かべるのは要らなかったな。
でも早輝を振り切るのに走輔を無意識に思い浮かべたとか、そういう風に考えるのもいいかも。
738名無しさん@秘密の花園:2008/08/19(火) 16:42:12 ID:0EVxVLAO
ごーおんやっぱりあかんかった。
739ゴーオン妄想(〃▽〃)キャッ:2008/08/24(日) 12:11:35 ID:fj9Ej0a+
ベアールに女の浅ましさを見て落ち込む銀は、同じ女であることに絶望する。
兄にも話せず落ち込む中、天真爛漫な黄に励まされるが、反発してしまう。
さらに自己嫌悪に陥る銀だったが、いつしか黄のことばかり考えている自分に気付く。
思い出すのは黄と共に戦ったあのときの事ばかり。

銀に反発され衝突するも、再び彼女を笑顔にするために頑張ろうとする黄。
誰に対しても笑顔を向け、相手も笑顔にしようとするのは彼女の基本姿勢ではあるが、
「ケンカしているのに、なぜこうまで彼女を笑顔にしたいのか?」自分でも不思議に思っていた。
思い出すのは銀と共に戦ったあのときの事ばかり。

思い悩む銀は赤と”相棒”から、「真っ直ぐに自分の想いに正直になるように」と教えられる。
思い悩む黄は金と”親友”から、「皆への笑顔と共に、特別な誰かのための笑顔」があることを教えられる。

「自分を必要としてくれる人のためなら、戦士にもなれる」銀。
「相手の幸せを望み、笑顔を向けることで他者も笑顔にしようとする」黄。

『大人』の銀と『子供』の黄・・・・・・でも本当は、『大人ぶっているだけ』の銀と『子供っぽいだけ』の黄。
2人は正反対のようでも実は鏡像のようなもの。どちらも常に自分より相手のことを考えていた。
そして2人は、本当に求めるものが何かに気付く。その前には、全ての障害は存在しないも同然だった。

想いを加速させた2人は、互いの気持ちを伝え合い・・・ついに結ばれる。
互いにその全てを曝け出し、悦びを与え合うことで、2人は”女”として生まれた幸せを知った。

相思相愛の2人のスマイルは今こそ満開で、そこにはキラキラとした世界が広がっていた・・・。
740名無しさん@秘密の花園:2008/08/24(日) 18:15:29 ID:0iEDf3SL
お、おお・・・これは・・・
741名無しさん@秘密の花園:2008/09/07(日) 17:34:08 ID:jYma+2Ck
今日のゴーオンで怪我した美羽を看病していた早輝に萌えたのは俺だけでいい
742名無しさん@秘密の花園:2008/09/08(月) 00:48:08 ID:THQM25Z+
今回のゴーオン、最後浜辺で走るシーンあったけど、2人が手をつないで
いるように見えた。モエタ。
743名無しさん@秘密の花園:2008/09/08(月) 07:24:59 ID:wWXKwGLE
いいや、俺も萌えた。
いつかお互いの名前を呼び合いながら激しく愛し合う二人をうわなにをすr
744名無しさん@秘密の花園:2008/09/14(日) 10:24:49 ID:I4+PiG9/
G3期待?
745名無しさん@秘密の花園:2008/09/14(日) 12:21:37 ID:tP7E2FDG
>>744
及川は正直きつくないか・・・
746名無しさん@秘密の花園:2008/10/08(水) 01:17:58 ID:2jkcdiw1
先週の放送のラストも黄が銀の元に駆け寄っていって萌えた
747名無しさん@秘密の花園:2008/10/09(木) 00:38:20 ID:9LOswpSy
G3写真集の黄と銀がラブラブすぎる
テレビでももっとこういうのが見たいよ
748名無しさん@秘密の花園:2008/11/09(日) 08:00:56 ID:taMSUHht
今日のはどう見ても百合回でした、本当にありがとうございましt(ry
今日ので早輝が攻め、美羽が受けというのが解った気がした。
749名無しさん@秘密の花園:2008/11/09(日) 20:02:54 ID:lO0zUTwG
今日は至福の時だったな。
750名無しさん@秘密の花園:2008/11/09(日) 22:02:18 ID:MdPV5nDl
【至福】を肥やす
751名無しさん@秘密の花園:2008/11/09(日) 23:16:37 ID:1ShFlaay
美羽がブラコンだったり、レッドとフラグたってたりしなかったら
もっと萌えられたんだろうけどな。
752名無しさん@秘密の花園:2008/11/10(月) 07:16:01 ID:5d+kS2GM
この二人が身体を重ねる時ってどんな感じかとつい想像した。
753名無しさん@秘密の花園:2008/11/10(月) 16:58:47 ID:QpZkWqv2
今回のことで頼もしいサキに美羽が惚れる
という展開なら想像できる
754名無しさん@秘密の花園:2008/11/10(月) 19:23:30 ID:VEzeqNkl
ジャスウメ以来の百合っぷりじゃね?>早輝と美羽
755名無しさん@秘密の花園:2008/11/23(日) 03:47:49 ID:RWBYl+r8
音也どうしようもないから真夜ゆり展開来ないかな
756名無しさん@秘密の花園:2008/11/24(月) 03:28:38 ID:9P3WsiwG
>>755
ないだろうけど見たいなそれ
真夜に可愛い可愛い言われてるうちに
憎いはずなのに惹かれてしまうゆりとか
757名無しさん@秘密の花園:2008/11/24(月) 07:47:11 ID:Ek7dIXeD
>>755
シリアスではなくラブコメな感じを想像した。
758名無しさん@秘密の花園:2008/11/29(土) 08:23:47 ID:tAZyPBxE
シャワーバンキとの戦いの後、ギンジロー号の一室で添い遂げようとする二人。
早輝は震える手で美羽のジャケットを脱がせていきながら、自分が打ってしまった部分にそっと口付けをする。
顔を赤らめながらそっと目を閉じた美羽の頬を、優しい涙が伝って・・・

駄目だ書けんorz
759名無しさん@秘密の花園:2008/12/01(月) 15:12:11 ID:QYHPSEwE
>>755 素材としては面白いがな。
760名無しさん@秘密の花園:2008/12/08(月) 08:14:51 ID:ffE7j7wg
来年度の戦隊はデフォルトで女子二人らしい。
761名無しさん@秘密の花園:2008/12/14(日) 16:57:06 ID:Csd1oJcE
今回のキバ見たんだが、真夜が襲われてるところにゆりが真っ先に駆けつけたな
前は真夜がゆりを助けてたし、中々にいい関係だな

この後の事を考えるとくっつく事はありえないんだが…
762名無しさん@秘密の花園:2008/12/17(水) 04:19:14 ID:0CzwxhiX
来年の戦隊は最初からWヒロイン。
だけど、脚本が小林靖子だから百合は期待できない orz
763名無しさん@ローカルルール変更議論中:2008/12/28(日) 14:13:19 ID:Gb5aGjPf
シンケンジャーのダブルヒロイン決定age
764名無しさん@ローカルルール変更議論中:2008/12/28(日) 18:21:12 ID:Beq73pZ2
敵の女幹部は登場しないのか?
765名無しさん@ローカルルール変更議論中:2009/01/04(日) 10:52:03 ID:0M8xzZcX
イエローが妹属性強そうな感じ。
ボウケンジャーの菜月とさくら姐さんみたいな関係だろうか?
766名無しさん@ローカルルール変更議論中:2009/01/11(日) 17:28:27 ID:YnfBXbH6
レスキューフォースのマーエンとマールに萌えてしまう
767名無しさん@ローカルルール変更議論中:2009/01/25(日) 07:47:55 ID:zlwZcgQM
今告白してた
768名無しさん@ローカルルール変更議論中:2009/01/26(月) 01:40:54 ID:m1HGf1AX
やっぱ早輝と美羽はいいな
美羽が帰ってきたらハグくらいはしてくれるかな
769名無しさん@ローカルルール変更議論中:2009/01/26(月) 14:17:59 ID:GFb6mAdR
ハードM早輝と とまどいながらSに目覚める美羽
770名無しさん@ローカルルール変更議論中:2009/01/26(月) 17:53:38 ID:ARTGLCHZ
いいやむしろ逆が・・・
771名無しさん@ローカルルール変更議論中:2009/01/26(月) 18:10:10 ID:cCTsVM6K
いや黄M銀Sで良いんじゃないの?
772名無しさん@ローカルルール変更議論中:2009/01/26(月) 20:11:42 ID:GFb6mAdR
美羽のつま先を口に突っ込まれて
涎流しながら舐めまくる早輝
773名無しさん@ローカルルール変更議論中:2009/01/26(月) 20:16:23 ID:cCTsVM6K
「早輝ちゃんモット丁寧に舐めなさい」
774名無し:2009/01/26(月) 20:28:49 ID:6sH5QBE1
S早輝M美羽も見たい……
775名無しさん@ローカルルール変更議論中:2009/01/26(月) 20:37:02 ID:GFb6mAdR
G5プリンスたちが固まった話の取り乱した美羽としっかりした早輝もよかったね
776名無し:2009/01/26(月) 20:49:25 ID:6sH5QBE1
早輝が美羽をひっぱたいたとことか、
スマイルスマイルしたとことかね。
777名無しさん@ローカルルール変更議論中:2009/01/26(月) 21:48:57 ID:L2CMTyQR
777
778名無しさん@ローカルルール変更議論中:2009/01/26(月) 23:41:56 ID:fHP0i+SO
サキが好きで思い詰める美羽
サキのジャケット見つけてオナニー
サキに発見され泣き出す
自分はヘンタイだと言って泣きじゃくる美羽
慰めるサキ 自分も美羽が好きだといい
美羽よりヘンタイだとカミングアウト

実はガイアークに拉致されたときケガレシアからたっぷりと女の味を仕込まれていた
779名無し:2009/01/26(月) 23:51:48 ID:6sH5QBE1
なかなか面白いWW
良いですね
780名無しさん@ローカルルール変更議論中:2009/01/27(火) 00:49:23 ID:rVTPehmx
前に出てた姉がSキャラだったから妹の早輝は必然的にMだろな。
781名無し:2009/01/27(火) 07:18:58 ID:UE68al2H
姉ちゃん怖えぇ……
782名無しさん@ローカルルール変更議論中:2009/01/27(火) 10:30:08 ID:1GWurkgf
風のシズカに拉致されたさくら
脱出するにはシズカを無力化しなければならない
元女ソルジャーの感が働く

シズカの顔をずっと見つめるさくら いやがるシズカ
「かわいい」とつぶやく 言われ馴れない言葉に困惑するシズカ
さくらは長い時間をかけてシズカを口説き落とす
自分は女が好きな事、自分と菜月の関係、シズカを好きだった事
時には猥褻な言葉をつかい、時には涙を浮かべながらシズカに語り続ける
初めは拒んでいたシズカも女同士の性行為に興味を持ち、ミニスカートの下からは
淫猥な臭気を放つ。
その臭いを察知したさくらはロープを緩める事を哀願
拘束から脱出する事に成功した。

さくらは自分より二回りは大きなシズカの体を抱きしめると ひたすらキスをつづける 

もうすこし… もうすこしでシズカは落ちる…
783名無し:2009/01/27(火) 13:13:56 ID:UE68al2H
おぉ、GJWW
784名無しさん@ローカルルール変更議論中:2009/01/27(火) 13:29:20 ID:rVTPehmx
さくら姉さんはチーフが好きな設定だからバイって事か?
785名無しさん@ローカルルール変更議論中:2009/01/27(火) 14:07:05 ID:1GWurkgf
いや レズは脱出のためのウソ

だが嫌いじゃないw
786名無し:2009/01/27(火) 18:32:56 ID:UE68al2H
さくらさん好き
787名無しさん@ローカルルール変更議論中:2009/01/28(水) 23:02:23 ID:z82BcO6j
>>784
俺の脳内では改変されてる
788名無しさん@ローカルルール変更議論中:2009/01/29(木) 13:38:37 ID:HNp3Cx+o
さくら姉さん絡みなら何でもアリだけどね。
789名無しさん@秘密の花園:2009/01/30(金) 00:17:55 ID:7ypJZiPx
シンケンジャー、期待していたけど
脚本が小林靖子じゃ、期待できない・・・
790名無しさん@ローカルルール変更議論中:2009/01/30(金) 06:57:30 ID:RJfwveCR
そこは脳内変換と妄想で。
791名無しさん@ローカルルール変更議論中:2009/01/30(金) 18:10:50 ID:C9iXbnVw
シンケンピンクは綺麗系
792名無しさん@ローカルルール変更議論中:2009/01/31(土) 14:22:45 ID:RKnv+tS/
妄想は健全な行為でしょう。
793名無しさん@ローカルルール変更議論中:2009/02/01(日) 07:20:23 ID:MT5j1JKY
・天の文字を操る侍 シンケンピンク 白石茉子
おしとやかにみえるが、実は気が強く、頭の回転も速く、姉御肌で5人のまとめ役。
思ったことをズバズバ言ってしまう性格。
世話好き、子供好きで、幼稚園でアルバイトをしていて、将来は普通に結婚を夢見ている。

・土の文字を操る侍 シンケンイエロー 花織ことは
田舎で竹細工職人をしていた純粋な少女。京都弁で話す。
シンケンジャーになる予定だった姉が病弱なため、その代わりに選ばれて上京してきた。
純粋で素直すぎる性格が長所であり、欠点でもある。武術全般を得意とし、笛の名手でもある。


某所から。
794名無しさん@ローカルルール変更議論中:2009/02/01(日) 09:39:35 ID:1zIpSLov
京都弁!
いぃな!!
795名無しさん@ローカルルール変更議論中:2009/02/01(日) 09:54:02 ID:yI72aye7
「姉御」と「純粋な少女」か。

このスレで「好きにして」と言わんばかりのキャラではないかw
796名無しさん@ローカルルール変更議論中:2009/02/01(日) 12:08:23 ID:FaBY1c63
はんなりイエローか
797名無しさん@ローカルルール変更議論中:2009/02/01(日) 12:22:01 ID:MT5j1JKY
「茉子さん、堪忍な、堪忍な・・・」
「ちょっと、やめ、あっ・・・」

(省略されました。続きを読むにはワッフルワッフルと書き込んでください)
798名無しさん@ローカルルール変更議論中:2009/02/01(日) 13:18:03 ID:1zIpSLov
ワッフルワッフル
799名無しさん@ローカルルール変更議論中:2009/02/02(月) 02:23:44 ID:PsiZl0qi
役者同士は仲良いみたいだね
姉妹の契りを結んでるw
800名無しさん@ローカルルール変更議論中:2009/02/02(月) 08:00:29 ID:kyC4Fu6P
二人っきりになったらデレデレになるのだろう。
「茉子さんのいけずぅ、昨夜あんなに愛し合ったやないのぉ」とか。
801名無しさん@ローカルルール変更議論中:2009/02/03(火) 09:43:36 ID:J7Z4QAJ2
バルバ × 榎田ひかり でSSを原稿でまとめています。
802名無しさん@ローカルルール変更議論中:2009/02/04(水) 01:12:19 ID:2ydiyUDH
シンケンジャーのこと茉子には期待している。
小林靖子だから難しいんじゃないって声もあるけど、
凄まじい百合ドラマだった実写版セーラームーン書いたのもあの人だし。

さすがにあれほど濃厚にやってくれるとは思わないが、
ふたり中心のエピソードの一個位はあるはずと……
803名無しさん@秘密の花園:2009/02/04(水) 02:30:09 ID:eHwzLx7J
>802
おいおい、セラムンなんかアニメはもっとすごかったじゃん。
本来、もっといけるのに、小林靖子だからあの程度になっちゃったんだよ。
後半なんか主人公たちほっぽって、敵の野郎どもにドラマの重点おいていたろ。
女の子が主役のセラムンですらあーなんだから、男たちの絡みをどうどうと
かけるシンケン、しかも主従関係、で百合を書くわけないじゃない。

>ふたり中心のエピソードの一個位はあるはずと……

ボウケンの桃黄メインの話があったでしょ、小林が書いた。
あれ見ても期待できる?
804名無しさん@ローカルルール変更議論中:2009/02/04(水) 07:11:20 ID:ZMmo9erY
楽しかったらそれでいいんじゃないかなと。
形式や脚本に捕われないで、ほんの少しのネタでも楽しめれば。
805名無しさん@ローカルルール変更議論中:2009/02/06(金) 15:31:41 ID:CHs+rvup
>>803
俺、冒険12話(だよね?)スゲー好きなんだけど…

期待できないと思うのは勝手だけど、
人にまで押し付けるようなこと言わんでほしーわー
806名無しさん@ローカルルール変更議論中:2009/02/07(土) 21:11:04 ID:9aBcPexe
自分もボウケンガールズ好きやな。
807名無しさん@ローカルルール変更議論中:2009/02/08(日) 13:09:19 ID:ze0Ruq6Q
ゴーオンジャー、終わったな。
よく解らんが、男とはフラグ立ってないという事でいいのか。
808名無しさん@ローカルルール変更議論中:2009/02/10(火) 15:19:44 ID:vdJV++EP
面白い小説見つけたょ。

ゴーオンジャーの黄総受け小説WWW
http://nigata.jugem.jp/?eid=2752&target=sequel
809名無しさん@ローカルルール変更議論中:2009/02/10(火) 16:50:59 ID:WS82TEn6
字が見えにくくて読みヅライ
810名無しさん@ローカルルール変更議論中:2009/02/10(火) 22:36:50 ID:xPNItq9p
これ男が絡んでるだろ。
811名無しさん@ローカルルール変更議論中:2009/02/15(日) 09:01:19 ID:MS6Uxfqn
とりあえず第一話終わったわけだが。
次回の予告で茉子がことはに抱きついてたように見えたんですがw
812名無しさん@ローカルルール変更議論中:2009/02/15(日) 11:03:33 ID:kv9k6xN7
>>811
いや、それは勘違いじゃないw
自分もそう見えたw
813名無しさん@ローカルルール変更議論中:2009/02/15(日) 14:13:59 ID:MZGyRtO0
自分も抱き締めたように見えた!

これは期待してOK?
814名無しさん@ローカルルール変更議論中:2009/02/15(日) 15:12:30 ID:I+NfAcEu
ここの住人なんかみんなフィルターかかってるんだからアテにならん
もちろん俺にもそう見えたが

つ、釣られねぇぜ…
815名無しさん@ローカルルール変更議論中:2009/02/15(日) 17:47:16 ID:MS6Uxfqn
来週は殿の言葉を真に受けたことはが出て行くって感じの話。
ようやく見つけて抱きしめた・・・って感じだと思う。
迷子の妹を見つけた姉ちゃんみたいな感じだと思われ。
というかそれでも美味しいのだけれどw
816名無しさん@ローカルルール変更議論中:2009/02/16(月) 19:03:38 ID:/3+2xx/m
早く次が見たい!
茉子はことはが好きだから心配なんですねWWW
817名無しさん@ローカルルール変更議論中:2009/02/16(月) 21:41:22 ID:X4DrYUvD
超が付くほど純粋なことはが、涙目になった茉子に抱きつかれたらどうなるんだろうか?
818名無しさん@ローカルルール変更議論中:2009/02/16(月) 22:45:57 ID:/3+2xx/m
慌てるだろうなぁWWW
見てみたい。
819名無しさん@ローカルルール変更議論中:2009/02/17(火) 01:53:04 ID:j4lhVapr
>>817
素直に申し訳なく思いつつも突然迫った体温にドキドキしまくるね。
愛あふれるお叱りを受けながらもぼんやり「いい匂い……」とか思っちゃうね
820名無しさん@ローカルルール変更議論中:2009/02/17(火) 12:13:48 ID:6zjAJ63V
シンケンジャーVSゴーオンジャーで見てみたい絡み

桃『はぁ?まさか、ことはより可愛いって本気で思ってるの!!』

銀『当たり前でしょ!うちの早輝なんて、お姉ちゃんが怖くておね『うわあぁぁぁ、美羽何言ってるのさ!』

真剣黄『…………』


意味不明ですまん
821名無しさん@ローカルルール変更議論中:2009/02/17(火) 20:27:25 ID:qaNOAWNs
>>820
もしそんな絡みがあったらDVD3枚買って家宝にする
822名無しさん@ローカルルール変更議論中:2009/02/18(水) 15:42:55 ID:rfly+6sH
ことはと茉子の場合は姉妹みたいな感じなので、エロまでいくのは相当時間かかると思う。
ことはの無邪気攻めというより、誘い受け(本人にその気はない)で茉子を引き込んでしまうとか。
自己主張苦手なことはが茉子にしたお願いが、飴玉口移ししてくれみたいな感じで。

意味解らんでスマソorz
823名無しさん@ローカルルール変更議論中:2009/02/18(水) 17:59:19 ID:20S2/DxP
確かにことはは、(無意識)誘い受けっぽいね。

てか、まだ1話なのに大人気だねシンケンジャー。
824名無しさん@ローカルルール変更議論中:2009/02/18(水) 20:00:01 ID:hVXu1TjC
>>822
や、経緯を想像して萌えたよw
飴ほしいって言われて茉子的には普通に
袋に入ってるのをあげようとしたらエッ!?みたいなのでしょうか……。
だめだゴゴゴッて萌えて書いてみようかとおもたがいかんせん口調がまだわからん
825名無しさん@ローカルルール変更議論中:2009/02/18(水) 20:35:09 ID:20S2/DxP
>>822
茉子さん理性保てるかな?
826名無しさん@ローカルルール変更議論中:2009/02/19(木) 13:10:29 ID:xGDgGq90
幼稚園で園児達にほっぺたチューとかされたりしてるかも知れんから、以外と抵抗無いかも知れない。
でも唇離してからことはに潤んだ目で見つめられながら京訛りで「おいしかった・・・」とかって囁かれたら理性も結婚観も恋愛観も何もぶっ飛ぶかも。
827名無しさん@ローカルルール変更議論中:2009/02/19(木) 16:39:20 ID:lV47mboD
想像しただけで萌えたWWW
828名無しさん@ローカルルール変更議論中:2009/02/22(日) 08:00:03 ID:jaa1HieT
今日のシンケンジャーいきなり百合だったなw
これはこれからに期待していいのか?
829名無しさん@ローカルルール変更議論中:2009/02/22(日) 09:05:27 ID:+R/xnAdR
健気なことはを抱きしめる茉子だったりやたらことはを心配して気遣う茉子だったり・・・朝からよかったww
830名無しさん@ローカルルール変更議論中:2009/02/22(日) 09:46:25 ID:/xAQPZQB
茉子とことはももちろんそうなんだけど、中の人の仲良しっぷりにも死ぬほど萌えるw
831名無しさん@ローカルルール変更議論中:2009/02/22(日) 10:23:30 ID:JDqRLaHL
見逃したWWW
話の内容kwsk
832名無しさん@ローカルルール変更議論中:2009/02/22(日) 10:24:21 ID:COfcUntN
青「殿!!」
ピンク「ことは!!」

赤と青がアッーであれば敵は緑だけだ
833名無しさん@ローカルルール変更議論中:2009/02/22(日) 10:51:14 ID:+R/xnAdR
解りやすいwwww
834名無しさん@ローカルルール変更議論中:2009/02/22(日) 11:29:59 ID:JDqRLaHL
>>832
ワロタWWW

茉子がことはを抱き締めたのはなぜ?
835名無しさん@ローカルルール変更議論中:2009/02/22(日) 12:28:24 ID:uDZMK5BR
黄はみんなのアイドルで最終的には桃のものですねわかります
836名無しさん@ローカルルール変更議論中:2009/02/22(日) 13:00:04 ID:JDqRLaHL
桃の中の人がブログで、黄の中の人から貰った誕生日プレゼントを宝物ですって言ってる。

桃は黄が大好きなんですね。わかります。
837名無しさん@ローカルルール変更議論中:2009/02/22(日) 13:17:52 ID:COfcUntN
とりあえず茉子とコトハは街案内と言う名のデートに行くべきだと思う
手を繋がないとはぐれちゃうからね!

>>834
愛おしかったからに決まってるだろ
838名無しさん@ローカルルール変更議論中:2009/02/22(日) 13:33:44 ID:+R/xnAdR
愛しかったから、うん。
恋じゃなくて愛に近いという感じなのか・・・>>832ネタを是非(ry
839名無しさん@ローカルルール変更議論中:2009/02/22(日) 13:40:57 ID:+R/xnAdR
連投スマソ。
>>822でしたorz
840だめですか・・・?:2009/02/22(日) 21:06:32 ID:+R/xnAdR
月の眩しい、空気が冷たい夜だった。

アヤカシであるオオツムジの一撃を喰らって顔や身体、そこかしこに傷を受けた五人は志葉家の薬湯で身体を癒し、リラックスした気持ちで彦馬からの助言を聞き入れた後で各々の住処となる部屋に案内された。
志葉邸は何度か改築されているようで、門構えこそ立派なお城だが中身はどこにでもある家と変わりはないようで。
二人の女性が志葉家の家来である黒子によって案内された自室は、やたらとキラキラした屏風が眩しい部屋だった。

「うわ、すご・・・」

大人びて凛とした女性が口を開くと、

「素敵な部屋やね、なあ、茉子さんと一緒の部屋?」

あどけない眼差しの純朴そうな少女が京訛りで問う。




大人びた女性は白石茉子と言った。
京訛りの少女は花織ことはと言った。

それぞれが先祖の代より戦う宿命を背負わされた戦士達である。
はるか昔より外道衆を葬ってきた志葉家に仕える家臣として、五月蠅いジイこと日下部彦馬に招集されたというわけである。
しかし親から聞かされ、幼い時からお守りのように持たされた折神の存在もあるとはいえ、突然そんな事を言われても理解できるわけもない。

子供が大好きで幼稚園でアルバイトをしていた茉子と京都で竹細工の職人を目指していたことはは突然の出来事に戸惑いながらも、当主である志葉丈瑠、そして自分と同じく志葉家に仕えてきた家臣の末裔である池波流ノ介、谷千明と共に初陣と二度目の戦いを終えた。
841だめですか・・・?:2009/02/22(日) 21:07:52 ID:+R/xnAdR
「大丈夫だった?」
キリリとした眼を緩めた茉子は、畳の上に胡坐をかいてことはに優しく微笑んで見せた。

「うん!!ウチ、これくらいの事でめげたらあかんねん。殿様がウチを必要としてくれたもん」

そっかそっか、という感じで二、三度うなずく茉子の横に、ちょこんと向き合うようにことはも体育座りで座った。

「あのムッツリしたのも、すぐに・・・って感じにはいかないか。でもさ、流ノ介ってバカだよね」
「ああ、だいぶ水かぶってはったけど、くしゃみとか熱も出てへんみたいやしよかった。千明さんからもろたおでんもおいしかった」
「ことはってさ、」
「はい?」
「すっっっっごく優しいんだね!!ほら、よしよし」

そう言うと茉子はことはの頭をクシャクシャッと撫でた。
その撫で方は決して不器用だからとかいうわけではなくて・・・幼稚園でアルバイトをしていた時に子供に接するかのような撫で方で。
しっかりとしたことはも妹の顔になりはにかんだ。
茉子はことはを妹のように思っており、そんなことはもまた、病弱な姉に甘えられないゆえに茉子を実の姉のように慕っているようである。
842だめですか・・・?:2009/02/22(日) 21:09:19 ID:+R/xnAdR
「どうしよ」

その後何かを思い出したようにふっと立ち上がった茉子はフスマの近くに置いてあった自分のバッグを開けるなり声を上げた。

「どないした?」
「今日ことはと一緒に食べようと思ってキャンディ買おうと思ってたんだけど、忘れちゃった」
「キャンディ?」
「そ。キャンディ嫌いなワケないでしょ?」
「薄荷の味?ニッキ飴?」
「そんなダサいのじゃないって!!アタシ、イチゴミルクのキャンディが好きなの・・・だめだ、一個だけしかない」

眉毛を顰めた茉子に対し、ことはは少しだけ間を置いて・・・二秒だったか三秒だったか、そのくらい間を置いてから口を開いた。

「それ・・・一緒に食べたい」

背中を向けていた茉子が、どのような表情をしていたかは解らないけど。

「一緒にって、半分こ?」
「せや、半分こ」
「半分こって・・・出来ないよ?」
「出来る」
「出来ない」

押し問答まではいかないにしても、言い合いとなる。
そしてその後の、頬を赤らめて伏し目になったことはの一言で、茉子は少しだけ沈黙した。

「口の中で半分こにして・・・茉子さんに、食べさせてほしい・・・」
843だめですか・・・?:2009/02/22(日) 21:10:19 ID:+R/xnAdR
半分こ、というその言葉が脳内にリフレインされる。

小さな塊を、指で割って半分に出来るはずもなくて。
やっぱり半分にするなら、噛んで割ってあげるしかないから。
そうなったら、間接キスにもなるから。
まかり間違えれば・・・まだ幼いことはのファーストキスを奪うことにもなりかねないから。


茉子は男性との付き合いもある程度は経験してきた。
もちろん、キスだってしてきたし、いわゆる「男女の関係」も持ってきた。
それでも、女の子とのキスなんて初めて。
勤めていた幼稚園で小さな女の子に遊びでキスされた事はあっても、ほっぺただけ。

きっと、キスなんてした事ないだろうな。
すっごく柔らかい唇なんだろうな。

昼間、自分の決意を語ったことはを抱きしめた時の感触がふっと茉子の全身に再生される。
細くて小さな身体。

妹のような愛しい感情が、別の何かに変わっていきそうな気がして。
844だめですか・・・?:2009/02/22(日) 21:10:59 ID:+R/xnAdR
「うん、いいよ分かった!!!!」

それでも割とサバサバした性格の茉子は(それでもかなり意を決しているのだけど)、「もうどうでもいいや」という感じで少し頬を赤らめながら、覚悟を決めたようにキャンディを手にすると口の中に放り込んだ。
それもこれも、ことはの為。

「ほんほうにいいへ?」(本当にいいね?)
「はいっ」
「ほんほうひ?」(本当に?)
「はいっ」
「ふぁーふほひふ・・・」(ファーストキス・・・)
「はいっ・・・ていうか、口の中にモノ入れてしゃべったらお行儀悪いで」

自分が諭されている。
心配事を知っているのか知らないのかすら解らないし、ことはの切ない表情を放っては置けないし・・・口移しで食べたいっていうんだからそれでいいと。


カリッ、と塊をピンク色の塊を口の中で二つに割るのと、ことはが瞼を閉じて唇をそっと突き出すのは同時だった。
845だめですか・・・?:2009/02/22(日) 21:12:15 ID:+R/xnAdR
音のない音が、和室に響き渡る。
二人の柔らかい唇がそっと触れ合った。
茉子はことはの薄い二枚の唇に自分の唇を覆い被せるように口付けると、閉じていた瞳をさらに硬く閉じながら舌を割り入れた。
まるでノックでもするように歯列を辿ると、ことはも気付いたようにそっと前歯を開けて茉子を受け入れた。
そして半分に割った甘い塊を、そっとそっと、優しく転がす。

触れ合った舌先が。
重なった唇が。
唾液すらも、ひどく甘く感じた。
茉子にとってもことはにとっても「初めてのキス」は、腰が抜けてしまいそうな感覚だった。


唇を離すと、名残惜しそうに引く銀色の滴。
ことはの唇を指で拭った後、茉子は笑い出した。

「何で笑うん?」
「顔面白いんだもん、あんなに眉に皺寄せて〜〜」
「笑わんといてよ!!ウチ緊張したんやで!!茉子さんのいけず!!」
「ごめんごめん」

もっと笑った顔がみたい。
膨れっ面のことはも、やがて笑い出す。
そんな二人を、まだ早い春の満月だけが見つめていた。

ファーストキス、貰っちゃうね。
妹のような気持ちでも、そうじゃない気持ちでもいい。
あなたがすき。

だめですか・・・?




846名無しさん@ローカルルール変更議論中:2009/02/22(日) 21:13:49 ID:+R/xnAdR
下手でもいいので書きたくなり勢いで書いてしまいました。
重ね重ね、連投申し訳ございませんorz
847名無しさん@ローカルルール変更議論中:2009/02/22(日) 22:01:31 ID:JDqRLaHL
GJWWW
萌えた!
またお願いします
848名無しさん@ローカルルール変更議論中:2009/02/22(日) 22:12:19 ID:/xAQPZQB
>>846
GJ!
そうか飴はこういう事にも使えるのかw
849名無しさん@ローカルルール変更議論中:2009/02/23(月) 01:01:29 ID:vHZzC+5C
>>846
GJ!さっそくSSが投下されるなんて仕事早いなぁ!
口移しネタは個人的に大好きなので、読んでて悶えました。
850名無しさん@ローカルルール変更議論中:2009/02/24(火) 02:01:14 ID:6nWG2+ya
素晴らしいSSをありがとうございます!

もっと読みたくなってサイト探したけどやっぱり百合は弱いな
BLとNLばっか
まぁ毎年の事だし慣れたけどね
851名無しさん@ローカルルール変更議論中:2009/02/24(火) 02:35:06 ID:Wf8r6zFN
>>850
そうなんだよなあ
そもそも特撮で百合妄想するっていう概念そのものがマイナーだからなあ…
自分も探し回ったけど、ほとんど無い
852名無しさん@ローカルルール変更議論中:2009/02/24(火) 12:02:28 ID:L64/ZsZK
マイナーなのは確かだけど、時期的にもまだ早いのでは。
盛り上がってるけどまだ二話だし。
サイトならこれから作る人もいるかもしれない。
853名無しさん@ローカルルール変更議論中:2009/02/24(火) 18:00:17 ID:cuiNt66W
それも一理あるね。
もっと色んな話も観たいです。

単純に思ったんですが、こないだのエピソード以前からことはと茉子の人気が百合的に高かった要因って何?
伝統のピンクとイエローのデフォルトダブルヒロインだから?

変な質問ですいません。
854名無しさん@ローカルルール変更議論中:2009/02/24(火) 23:32:47 ID:Hs8kikSm
>>853
なんでだろうね。
個人的には放送前からの中の人たちの仲の良さにときめいてたのと、
ふたりの姉妹みたいな対照的なバランスのよさに
百合いけんじゃないかと直感したからなんだけど。
あと上では批判されてたけど、小林靖子の描く女の子好きだったのもあるなぁ。

さっきいいこと茉子小説読んで和んだわ〜。前回の職人さんとか、これからもよいものを書いてくれる人が
増えるような百合展開に本編がなりますように……
855名無しさん@ローカルルール変更議論中:2009/02/25(水) 21:17:56 ID:5bSh6hWw
思ったんだけど。
モヂカラを使って「愛」とか書いてどっちかにぶつけたらえらい事になるんじゃなかろうかと・・・w
856名無しさん@ローカルルール変更議論中:2009/02/26(木) 01:53:28 ID:suAwdarP
age
857ゆめにまでみた:2009/02/26(木) 23:41:05 ID:2w97t7rK
 夢で会うのは想う人か、想ってくれる人なのかどっちなんだったっけ。
 無意識に私を彼女に引き合わせたのは、きっと悔しさなんだと思う。
 大きく広げた小さな身体が夢でちらついた。倒れて風にふわふわなびく髪を想って目が覚めた。
 泥だらけで苦痛に歪む表情が苦しい。起きるとその姿を探してしまった。

「まっ、茉子さんっ!」

 なのに屋敷の外で出くわしたのは、深夜も庭で剣の稽古に明け暮れる女の子の、まるでお化けでも見るかのような態度だった。

「こ、こないな時間になんしたはるんですか?」

 ここにいるのが信じられないって言う、完全にあわてたしどろもどろな反応。暗闇から飛び出してきた私、白石茉子さんは、そんなにも恐ろしげなんだろうか。
 確かにすとんとしたこの黒の長髪に浴衣って格好は、本当に幽霊みたいかも知れないけど。

 冷静に分析できる割には、そんな声出さなくたっていいじゃない、なんて思ったりもして、自分の気持ちがよくわからない。さっきまで夢の中で会っていた子がそこにいた。
 本物は夢で見るよりもっと小さい気がして、なんだろう、胸がざわついた。

「んー。目、覚めちゃってね」

 あなたが夢に出てきたからね。
 とはさすがに言わないけれど、それを言うならことはだって、何でこんな時間にこんなことをしているのだろう。この季節、鍛錬ならまだ早朝の方がやりやすいのに、やはり、寝付けなくて出てきたというところなんだろうか。
 ……私はことはを探しに出てきたんだけれど――とも言わないけれど。

 いずれにせよ、起きて始めるのが素振りだなんて、つくづく頭が下がる。
 今日の丈瑠の激励も手伝って、この子の伸びしろはより大きいものになっただろう。
 そのうち私も圧倒されるほど強くなった未来のことはを想像すると、私はそれだけで楽しい気持ちになった。

「昼に続けて夜中も修行?さすがことは、こんな現場流ノ介が見たら、感激して泣き出しちゃうかもね」

 同時に、頭の上に、昨日想像と常識を超えた数々の珍プレーを見せてくれた男の子の顔が浮かぶ。
 黙っていれば息を呑むほど綺麗なのに、『殿』に関する話題には昼夜を問わず騒ぎかねない彼が、ことはの努力を喜ばないはずがない。
 が、彼のそれは時に、というか、いつも度合いが尋常でないことも考慮すると、ことはを見つけたのは私で良かったな、と思う。
 彼が発見してはしゃぎでもすれば、ことはの夢を観なくとも、間違いなく私は飛び起きただろう。さらにそれは私だけの起床にとどまらず、屋敷にいる全員を巻き込んだ、ちょっとした騒動に発展するに難くなかった。
858ゆめにまでみた・2:2009/02/26(木) 23:42:55 ID:2w97t7rK
「う、うちも……目ぇ覚めちゃって」

 しかし、そんな私の妄想をよそに、ことははふい、と私から目をそらす。
一瞬、しまった、嫌味っぽく聞こえたのかな。と思うけど、
目の前の黒目がちな女の子はちらちらこっちを見ては顔を赤くしてみたり、
何か言いたげにじっと私を見つめてみたり、かと思えば、ぱっ、とうつむいてみたり、
どうにも落ち着きがなかった。

「全然ちっともたいしたことやない、です。ね、眠れなくてやってただけやし……」

そういえば、いつもの京都弁も滑りが悪いというか、変に敬語と交じり合って、
まるで違う土地の人が無理に真似して、間違えたみたいになっている。
昼間はため口だったくせに、ことはと来たら、なぜ今になってかしこまっているんだろう。
あ、もしかして寝ぼけて私を『とのさま』と間違えているとか?だったら当たり前かも。
でも、今私の名前呼んでたし……。

けれど、思いあぐねる私へことはが切り出したのは、思いもよらぬ一言だった。
ことはは『あのっ』と言うなりぴんと姿勢を正すと、今度は真っ直ぐに私を見つめる。
そして私が驚く隙も与えず、上半身全部を使って、ぺこりと大きく頭を下げた。

「あのっ、今日はありがとうございました!」

ん、何のこと?
と、ぎょっとした次の瞬間、言葉に連れられ、あるひとつの場面が頭をよぎる。

「失敗したうちのこと庇ってくれて……。本当、ありがとうございましたっ!」

両手を広げて丈瑠を庇おうとしたことはと、それをさらに庇おうとした私たち三人。
確かに二人(私は主にことはだけど)を守ろうとはしたけれど、
こんなにきちんとお礼を言われるのは妙に気恥ずかしくて、かえってばつが悪かった。

「そんな、いいのよ。当たり前のことなんだから」
859ゆめにまでみた・3:2009/02/26(木) 23:45:19 ID:2w97t7rK
しかも私、正確にはことはをかばえていない。
もし、あの場を遠くから見ていた人がいるのなら、
すんでのところで彼女に届かなかった、いまひとつ詰めの甘い私を笑っただろう。
撮られていたら、カメラにはかっこ悪い私がいる。

正直なところ、不完全燃焼だったのだ。
夜に出てきて修行し直さなきゃいけないのは、本当は私なんじゃないだろうかって思うくらいには。
……その瞬間を夢に見て、どうしようもなく悔しく思うくらいには。

「ごめんなさい。ほんまはもっと、早うお礼言わなくちゃいけなかったのに。
殿さまにごめんなさいと同じくらい、……もしかしたら、もっと大事やったかもしれへんのに」
「ちょ、ちょっとことは、顔上げてよ……」

 だけど、ことははそうは思っていないみたいだった。
流ノ介もたいがい忠義バカだけれど、この子も相当礼だの恩だのを気にするタイプらしい。
下げっぱなしの頭に、私はすっかり参ってしまった。

でも、仮にあのとき完璧に守れたとして、危機にはお互い駆けつけて、助け合う。
それは当然のことだし、これからきっと、今日の逆の事態だってあり得るはずなのだ。
いや、もちろんないに越したことはないけど、……おそらくこれから、
もっと重篤な危機が私たちを襲う日は来る。

「言い訳ですけど、ほんまは、ほんまに昨日のうちに言うつもりやったんです。でも……なんか」
「でも?」
「ひっ、昼間のこと思い出したら、なんかドキドキしてしもて……」
「昼間?」

私、何かしたっけ――。
 あなたをかばって失敗した以外に、まだ何かありましたっけ?

今度こそ身に覚えのない私と、なぜかドキドキしていると言うことはの間を、
今日二度目の沈黙が流れていく。

なんだか今日はいちいちかみ合わないというか、そう、ズレている。
お互いに、というか、ことはがずいぶん私を意識しているみたいで。

「ごめん。何かあったっけ」
860ゆめにまでみた・4:2009/02/26(木) 23:46:10 ID:2w97t7rK

 静寂に耐えかねて、私はおとなしく堪忍した。
顔の前に左手を水平に伸ばして、ごめんのポーズで目を閉じる。
さっきのことくらいであんなに頭を下げることはのことだ、
もっともっとなんでもないこと、それこそ私が忘れるくらいのことについて言っているのだろう。
もしかしておでん合体のことだったりして?

が、そんな私の予想は大外れだったようで、目を開けて見たことはの顔は、
さっきのことこそ瑣末だったかのような態度で……怒っていた。
珍しくその目がうるうると滲んで、今にも泣きそうなように私をにらんでいる。

「茉子さん、うちのことぎゅーってしたやないですか!」
「ああ!」

 そうでした。

「そんな、まさか、忘れてはるなんて……」

信じられひん。
消え入るような声でそうつぶやくと、ことはは真っ赤になってうつむいてしまう。

この闇の中でもはっきり確認できるのだから、もう相当にその頬は赤いのだろう。
なのに、当のわたしは犯行自体すっかり忘れてしまっているなんて、なんだかとてつもない重罪な気がしてきた。

「ご、ごめんね。つい……嫌、だった?」

 言われてみれば、思い出す。あまりに真摯なことはの決意に、心動かされずにはいられなかったこと。
もちろん、ことはの言葉を忘れていたわけじゃない。むしろ逆で、彼女を心底えらい!と思ったからこそ、それに対した自分のリアクションを忘れていた。衝動で行動するとこんなことがある。……気をつけないと。

「嫌なわけおまへん……うれしかった、です」
 
ぽつりと返すことはは、ひどく恥ずかしそうだった。
861ゆめにまでみた・5:2009/02/26(木) 23:51:08 ID:2w97t7rK
 言われてみれば、思い出す。
嬉しいと言われると胸が詰まって、言われた私はもっと嬉しくなる。

あの時思わず(すぐに忘れるくらいの勢いで)抱きしめてしまった程、
ことはを支えたいと願った私の気持ちは、ことはに伝わってたんだ。
腕の中に、柔らかい体温がよみがえってくる。

「ほんま、ほんまに……嬉しかった、です」
「そ、そっか」

 意識されたら、意識してしまう。夢で会ったら、現実でも顔が見たくなる。
それがどっちのせいかなんて、もうわからなくなってくる。

暗闇でも赤いことはの耳を見ていると、何でか私までどんどんどきどきしてきて、
ぐっと握った両こぶしの中が、変な汗をかいている。
開くと今度は風にさらされて、濡れたところから、一気に冷たくなる。
指先が寒くて、余計に自分が緊張していることを実感する。
だけどこの手が、何を求めているのかだけ今わかる。

「ことは……髪にごみ……ついてるよ」
「……あ」

 沈黙を払うように、さりげなくことはの髪に触れる。
夜にそよぐふさふさの黒髪は、冷たくて、でもつややかだった。

本当は、ごみなんてどこにもついてなかった。
髪の毛に触りたいだけの、ただの口実だった。
ただ愛しい気持ちを持て余して、どうにか発露したのは指先だけという有様。
ことはにさわりたかった。嬉しいと言ってくれたことはが可愛かった。
昼間の発作的なのとは違う、この感じ。まるでこれじゃ、なんだか。

「も。もう、寒いし、戻ら……ない?ごみついちゃうほど頑張って、今日はもう充分だよ」
「ん、うん、ありがと……」

意識しなければ、抱きしめたのも忘れるくらいなのに、
し始めれば手も握れなくて、なんだかすごくもどかしい。

よく『女の子同士は簡単にべたべた出来ていいよな』なんて言う。
でも違う。簡単に触れられるのは、どきどきしない人のことだけ。
したらもう、男の人相手と同じ。
ううん、きっと今ことはを抱きしめるのは、多分流ノ介や千明や丈瑠にするよりもずっと難しい。
 
戻ろうとは言ったもののどうしてか動けず、私たちは妙な空気の中向かい合ったまま硬直した。
二度あることは三度あるって、ことわざじゃなくて本当だった。
こんなときはどうしたらいいんだろう。慣れていれば身体が先に動くけれど、
慣れていないから固まったみたいに動けない。

「わっ!」
862ゆめにまでみた・6:2009/02/26(木) 23:51:51 ID:2w97t7rK
だけど、一度あることも二度あるのかもしれなかった。
ふと気がつくと、ぽんっ、と身体と身体がぶつかる音。
降るように来た、謎の重さが胸にのしかかる。ええと、これは。

考えもしない完璧な不意打ちに、私はそのまま倒れそうになる。
後ずさって、あわてて支えて、重さを感じて。

「昼間のおかえしですっ!……忘れてるなんて、茉子さんのいけず」

それから匂いと、温度を感じる。
見ると、ことはがしがみついていた。
背中にぐっと腕を回して、おでこを胸に押し当てて、私に思い切り抱きついていた。

私と同じで、外気にさらされて冷たいのか、どきどきして熱いのかわからない身体。
ことはからは、シャンプーのにおい、それからかすかに汗のにおい、土のにおいがする。
彼女の持った文字と同じ、がんばってる証拠の匂い。

私はそれにどきどきした。夢の中より今、ことはが近い。

「これでうちのこと意識して、茉子さんもうちの夢、見ればええんです。それで心臓ばくばくになって、眠れなくなればええ!」

え……?
突然のことに対応しきれずにいる私に、ことはは密着したまま
ぽかぽかと背中を叩いてくる。

「さかいに逃げてきたのに、なんで夢やて現実やてやってくるですか?うちのこと、これ以上茉子さんでようけにせいで……!」

 今ことは、なんて言った?
863ゆめにまでみた・7:2009/02/26(木) 23:52:24 ID:2w97t7rK
 茉子さん『も』って今、言ったよね。
一見訳のわからぬことはの言葉は、『も』を鍵にして、さらりとひとつの意味を成す。
私の夢を見て、眠れなくて、逃げるように布団から出てきて。――ことはも?

「ちょ、ちょっと待って、ことは。……ようけ、って何?っていうか、私の、夢」

 見てたんだ。

 なんだか恥ずかしくて口に出来ない。ことはが私のこと、考えてたのかな。
それとも私がことはのこと考えてたから、この気持ちだけ、
ことはの夢の中まで出かけていってしまったのかな。どっちなのかわからない。
どっちでも嬉しくて、どっちでも照れくさい。

「ようけ、は、いっぱい、って意味です……」

 最後まで言う前に、諦めたようにことはが下を向いて言う。

「昼からずっとうち、ありがとう言わなくちゃ、ぎゅっとされてどないしよって、ずっとずっと茉子さんでようけです。よう、どないしたらええですか。うち、ようけようけになってないないするさかい、せやから茉子さん、もううちに優しくしないで」

ああ、そして私は、京都弁でまくしたてられると意味がわからない。
ないないするって何?『なっちゃう』でいいの?
いっぱいいっぱいになっちゃうから、もう優しくしないで、ってこと?

それを確かめる余地もくれないまま、ことははそれきり押し黙ってしまった。
もう本当に心臓に悪い沈黙。
外道衆と戦うより、私は今この静けさに立ち向かうほうがよっぽど怖い。

なのにことはは私の浴衣はくっとつかんで、離さず、
言葉とは違って甘えてくるみたいで。
私は離して欲しくないって思う。ずっとこうしてて欲しいって思う。
どうして離さないの、ことは。私の好きなように、受け取ってもいいの?
 
私の胸の下には、どくん、どくんと跳ねる小さな心臓がある。
暖かいその鼓動を聞いていると、知ってるような、すっかり初めてなような感情が、
私の中に溢れてくる。出てきた言葉は衝動じゃなかった。

864ゆめにまでみた・8:2009/02/26(木) 23:52:58 ID:2w97t7rK
「……やだ。優しくする。もっとことはにようけになってほしいから、私もっとことはに優しくする」
「!」
「嫌……?」
 
この心臓が、私のせいでこんなに大変なことになって、背中で結んだ手は震えてて、
なのに、それなのに離れがたく思われているんだと思うと、もうたまらなかった。

どうしよう、愛しい。昼間とは全然違う意味でぐっと来る。可愛いよ、どうしよう。
もう私だっていっぱいいっぱいで、それどころかこの気持ちは溢れ出してて。
押さえらんない、我慢できない。私、この子がすごい可愛い。

「やじゃない……嫌なわけないです」
「良かった……」

 今度は、私の声が泣き出しそうだったと思う。
どうしよう、嬉しいよ。触れられるのが嬉しい、今一緒にいるのがうれしい。
そして何よりも、この訳わかんないくらいの強い気持ちを受け止めてもらったことが嬉しい。

 かがんで額をこつんと寄せると、そこには困ったような、照れたような顔があって、
キスできそうな距離で私たちは顔を見合わせて笑った。

もう口実の嘘なんてつかなくてよかった。
背中から落ちてきた手を、私は自分の頬に当てて握り締める。
手と手を合わせてさすってやると、暖かくてほっとする。
思わず頬をゆるめると、ことはがまた笑った。

「ことはは、可愛いなぁ」
「ま、茉子さんの方が、可愛い、です……」

想いに任せてぎゅううっと抱きしめると、やや遅れて、細い腕が抱き返してくる。
それが嬉しくて、もっと強くつかまえる。
下からすくうように髪をなでると、ことはは気持ちよさそうに目を細めた。

865ゆめにまでみた・9:2009/02/26(木) 23:53:26 ID:2w97t7rK
「なんか、うち、夢みてるみたい……」

 この寒い中、わざわざ外で抱き合いながら、ことはが言う。
そうだ、夢。その言葉に、私は大切なことを思い出す。
ああ、私もことはに言わなくちゃいけないことがあるね。
私も無意識で、ことはと同じことを考えていたよ。

夢の中まで会いに行くほど、夢の中まで呼んでしまうほど、
気付かないくらい無意識でことはのことを考えていた。

「夢かもね」
「夢じゃ嫌やぁ……」
「大丈夫。ちゃんと現実だから。……ねえ、ことは」

夢でも現でも出会ってしまうとは、もう何かあるとしか思えない。
まだ間もないのに、あなたのことを、不思議なくらい近くに感じる。
天と土じゃ、ずいぶん遠いような気さえするのにね。
 
ねえことは、私も夢であなたを見たよ。
だから現実でも会いたくなって、探して捕まえに来たの。それを今、何よりも伝えたい。

私は腕の中で、なんだかぼんやり夢見心地みたいなことはを見つめて、それから言った。近すぎて白い息も融けるほどあつくて、どきどきした。幸せだった。

「……あのね」
866名無しさん@ローカルルール変更議論中:2009/02/26(木) 23:55:28 ID:2w97t7rK
前回の方に触発されて書いてしまいました。
一応2話直後の夜ってことで。
ものすごい長くなっちゃって申し訳ないです!
すごい連投すみません……
867名無しさん@ローカルルール変更議論中:2009/02/27(金) 00:10:01 ID:uxDoI+oA
GJ!!

つか、おまいら始まってまだ2話目なのに何でそんなに書けるんだよw
うらやましいぜこのやろー
868名無しさん@ローカルルール変更議論中:2009/02/27(金) 01:40:48 ID:FYNmodhw
>>866
ぬぉおおおGJGJ!!
いいなぁ、自分も何か書きたくなってきたなぁ
869名無しさん@ローカルルール変更議論中:2009/02/27(金) 02:00:46 ID:23fCDBJt
久々に来てみたらなんつうGJの連発
今年は楽しくなりそうだ
870名無しさん@ローカルルール変更議論中:2009/02/27(金) 06:48:07 ID:nnTjSQR/
朝起きたらこんなものが・・・何たる事でありましょうか!!
871:2009/02/28(土) 01:18:32 ID:aqCr+YB4


あかん。あかん。夕方になっても、身体の火照りが止まらへん。

外道衆と戦っている時は治まっていたハズなのに、戦いが終わった途端、例えようの無い熱さがウチの身体を再び襲った。

…それもこれも…全部あの人のせいや…

…茉子さんが、ウチを狂わせてもうたんや…


『想』


「ん?何してるの?ことは」
「まっ、茉子さんっ…!」

庭先でボケッとしているウチにこの身体の火照りの原因である茉子さんが話しかけて来た。

「あ…いや、ちょっと…」

ウチの歯切れの悪い返答に、茉子さんはちょっと困ったような顔でウチの隣に腰掛ける。

「今日もいろいろあったね」
「はい…」
「まったく流之介はバカなんだから。何もこんな時期に水に打たれなくてもね」

ウチの隣で、今日あった事を話す茉子さんの横顔をウチはずっと黙ったまま見つめていた。

(……茉子さん……綺麗やなあ……)

何もかもウチとは違う。
綺麗過ぎて、果たしてウチは茉子さんの隣にいてええのか、それさえ疑問となってウチに降りかかる。

この身体の火照りの原因である茉子さんは、ウチの気持ちなんか知らずに、おでんの事やら、おでん合体の事やら話している。
872:2009/02/28(土) 01:20:00 ID:aqCr+YB4
この身体の火照りは元はと言えば、昼間シンケンジャーとして頑張りたい、という事を話した事から始まるワケで。

流之介さんはいたく感動していて、千明さんはおでんをくれた。

……問題は茉子さん。

ウチをギュッと抱きしめはったんや。

…その瞬間、胸の鼓動が早まって。
それは修行していたから、ではなく。
茉子さんが強く抱きしめはったから。

きっとその時のウチの顔は真っ赤になっていた事やろ。
不意に抱きつかれた事で、ウチの体は硬直して、動けんようになってもうた。

それからというものの、身体の火照りが止まらんようなって今に至る。

「……はぁ」
「ことは…?」
「ヒャッ、ヒャイッ!?」
「やっぱりどこか具合が悪いの?」
「いっ、いや、そんなんじゃあらへんけど…」
「本当?…ちょっとごめん」
「ふぇっ…?」

そう言うと、茉子さんはおデコをくっつけて来た。

「ちょっ…まっ、茉子さんっ…!!」
「うん、熱は無いみたいね」

あっ、あかん、さっきので熱出てまうかも知れん…!!
ウチの隣では、茉子さんが具合が悪くなくて良かった良かったと、ウチに微笑みかけている。

茉子さんは無意識かも知れんけど、今のウチにとっては、茉子さんの行動全てが、ウチを狂わせる。

ウチに見せる笑顔も、話しかける声も、ウチを触る手も、そして、ウチを抱きしめた時に感じた体温も。

ウチを狂わせるには十分過ぎる程やった。

873:2009/02/28(土) 01:21:39 ID:aqCr+YB4

…もう、言わずにはいられへん。

このまま、胸の中に抱え込んだままじゃ、これからの外道衆との戦いに支障が出てまう。

そう、思った瞬間に、ウチはもう、茉子さんに話しかけていた。

「……茉子さん……」
「ん?何、ことは」
「……なんかウチ、おかしいんや…茉子さんの事を思うと…胸のドキドキが止まらなくなって、身体がやけに熱なって…」
「…ことは…?」
「……これ、何やろ……?こんなん、友達に抱く気持ちやないやろか…?」
「ことは」

……言って…もうた……
茉子さんは少し戸惑ったような顔をしてはった。
でも、しょうがないんや。

この気持ちがなんなのか……

それが知りたくて、ウチは茉子さんに全てを打ち明けた。

ウチが茉子さんからの答えを待っていると…

「ことは、手出して」
「え」
「いいから。あ、あと目も瞑っててくれる?」
「は、はい…」

戸惑うウチに茉子さんは優しく話しかけてくれる。
ウチは茉子さんに言われるままに、目を瞑って手を差し出す。


「じゃあ、いくね」
「ヒャッ…ヒャアアアッ…!」

すると、ウチの掌の上に茉子さんの指が這う。
くすぐったくて、でも茉子さんの長い指がウチの掌の上でススッと動く。

ウチが掌の上の感触にとろけている間に、その行為は終わった。

874:2009/02/28(土) 01:23:09 ID:aqCr+YB4

「どう、私のモヂカラ、伝わったかな」
「へ……?」

正直、掌の上の感触があまりにもこそばくて、なんという文字を書いてたかすら分からんかった。
そんなウチが無言で俯いていると。

「…そっか、分かんないか。でもまあ、それでいいよ。
私がことはにかけたモヂカラが本当に発動する時は、もうことはもその気持ちを理解してるハズだから」

ウチがその言葉の意味を良く分からずに茉子さんを見つめていると。

「ほら、もう陽も落ちて冷えるし、中に入ろう?」

また、あの笑顔で、そして優しい声でウチに話しかけてくれる。

「まっ、茉子さんっ」
「なに、ことは」
「…ウチが…ウチのこの気持ちがなんなのか…分かる日が来るやろか…?」

すると、茉子さんはウチの頭を優しく撫でて。

「分かるよ。きっと。…その時はことはもきっと素敵な女性になってる」
「…茉子さん…」

ウチはいつの間にか茉子さんの手を取って、腕を組んでいた。

「ことは」
「茉子さん」
「中、入ろうか」
「…はい…!」


この気持ちがなんなのか、今は分からへん。
でも、ウチは茉子さんのそばにおる、それだけでええ。

今はみんなと、そして茉子さんと一緒にいる時間を大切に出来たらええなあ。
そう思いながら、ウチと茉子さんは屋敷の中に戻った。

ちょっと組んでいた腕の力を強めて。

「……茉子さん……」
「ん?何か言った?」
「…ううん、なんでもあらへん」

茉子さんに聞こえんようにウチはコッソリ呟く。


「……この手は離さへんよ…茉子さん…」


875名無しさん@ローカルルール変更議論中:2009/02/28(土) 01:25:04 ID:aqCr+YB4
以上です。
あまりの盛り上がりにとうとう自分も書いてしまいました。
ことは目線だけど、ことはの京都弁がおかしいとかそんな突っ込みは(ry

では、これにてー。
876名無しさん@ローカルルール変更議論中:2009/02/28(土) 03:40:01 ID:dsdap/8f
ことまこ祭りだワッショイ!ですね。
どの作者様方もGJです。
仮面の方も何か起爆剤が欲しい今日この頃・・・
いっそキバーラを人間化するしかないような?(笑)
877名無しさん@ローカルルール変更議論中:2009/02/28(土) 16:07:20 ID:1wIC4ORk
2話なのにこんなにたくさんとかイイネイイネー。
同じ2話後設定でも、こんなに書く人によって違うんだね。
こと茉子ことならなんでも幸せなので、みんなもっとどんどん書いてくれ〜
878名無しさん@ローカルルール変更議論中:2009/02/28(土) 16:19:02 ID:nSH4T3b2
>>876
ライダーは女が一人しかいないからね
キバーラに噛まれて気持ちよくなっちゃう夏みかん、とかならちょっと見たい
879名無しさん@ローカルルール変更議論中:2009/02/28(土) 16:28:45 ID:yVuyRRiA
自分はデカ以来の戦隊視聴復帰なので、シンケンの女性陣が
ウメ×ジャス級の萌えを提供する事を切に願ってる。
>>876
そういえば、ライダーで百合萌えした事は全くなかったなぁ。
あっちは、ほとんど男連中が話の中心になるから仕方ないのかも。
880名無しさん@ローカルルール変更議論中:2009/02/28(土) 18:02:58 ID:3eFOrLB0
特撮=レンジャー的な意識あるよな
深夜特撮はスレもなけりゃ話題に上がらんし
881名無しさん@ローカルルール変更議論中:2009/03/01(日) 00:16:19 ID:hVykLjdO
よもやあのハグがここまで破壊力あるなんて!
いくらフラグが立っても、それもネタにしてラブラブ道を突き進んでほしいです。
天と土なら怖いものはない!

ライダー百合だったら、電王でナオハナとか愛ハナとか・・・
882名無しさん@ローカルルール変更議論中:2009/03/01(日) 01:38:58 ID:Oym4pQg1
>>875
遅くなったけどGJ!これからもスレを盛り上げてくれ

>>881
他キャラとのフラグはそれをネタに
キーキーかわいい痴話ゲンカをさせるつもりだよ!
まだ土は使命を守るのに必死で、火以外の3人が見えてない感じだけど、
それを天が変えていって欲しいと思っている。

あとナオハナは私も好きだったわー
883名無しさん@ローカルルール変更議論中:2009/03/01(日) 17:58:46 ID:hVykLjdO
>>882
ハナちゃんよかったですよね、どの人と絡ませても受け要素強いから。

痴話ゲンカ期待してます。
今日の放送冒頭で一緒に居ることはと茉子を、>>857-865のSSの後だと脳内変換して観てみたりしてましたww
純粋なことはがみんなの前でとんでもない事を大声で口走ったりとかも見てみたい気がする。
「うちだけが茉子さんの全部知ってるんです!!」とか「うちは茉子さんのお嫁さんになる」とか。
シチュどんなんかまでは思い浮かばんけどw
884名無しさん@ローカルルール変更議論中:2009/03/04(水) 12:37:11 ID:LN7vHKlc
ことはが
『茉子さんは、うちのや!』
とかいったら萌えるw
885名無しさん@ローカルルール変更議論中:2009/03/06(金) 07:44:30 ID:kzFQz7s5
中の人の仲良しっぷりにも萌えます。
886名無しさん@ローカルルール変更議論中:2009/03/06(金) 12:37:31 ID:0XD28DH5
茉子の人の昨日のブログはノロケですかw
役者同士の仲良しぶりを茉子とことはでも見せつけてほしい
887名無しさん@ローカルルール変更議論中:2009/03/06(金) 14:09:46 ID:X7xeXuNp
ブログで、『茉子は異性より同性に好かれる人』ってあるけど、
これは何かあるのかな?
888名無しさん@ローカルルール変更議論中:2009/03/07(土) 02:12:53 ID:Uv0qlUgg
お互いお互いについて書きあってるね。
これはもう見せ付けられてるとしかww

>>887
「茉子はわかりやすいモテ系と言うより媚びないかっこいいタイプ」
くらいの意味じゃない?すぐそばの同性にすごく好かれてくれたらこれ以上うれしいことはないが
889名無しさん@ローカルルール変更議論中:2009/03/07(土) 02:20:35 ID:NBn+JRxy
>>すぐそばの同性にすごく好かれてくれたらこれ以上うれしいことはない

ことはの事ですねわかります
890名無しさん@ローカルルール変更議論中:2009/03/07(土) 16:35:24 ID:GC7jC6Gn
茉子、ことはの身長差も萌えるw
891名無しさん@ローカルルール変更議論中:2009/03/07(土) 18:38:08 ID:35UQMqCT
167cmと155cmだからね

12cm差かぁ。萌えるww
892名無しさん@ローカルルール変更議論中:2009/03/07(土) 18:51:37 ID:gzTi97n7
10センチ以上差のあるカップルは萌える。
過去が証明しているww
893名無しさん@ローカルルール変更議論中:2009/03/08(日) 07:59:00 ID:1bw5PPg9
青と桃ラブラブでおまえら涙目w
894名無しさん@ローカルルール変更議論中:2009/03/08(日) 08:03:18 ID:UQ94n2B0
と、見せかけてまさかの黄桃オチとは侮れないな…
895名無しさん@ローカルルール変更議論中:2009/03/08(日) 08:13:25 ID:1g4bRh60
「茉子ちゃんは天使」だもんな
896名無しさん@ローカルルール変更議論中:2009/03/08(日) 08:30:49 ID:lH5YhQWn
「ことは」「茉子ちゃん」と呼び合うのが分かった。


茉子が流ノ介を抱きしめたり甲斐甲斐しくした理由はあくまで「困ってたから」。
しかしことはを抱きしめた理由はなんとなく違う気がした。
少なくとも俺の脳内では茉子とことはは・・・
897名無しさん@ローカルルール変更議論中:2009/03/08(日) 09:45:26 ID:knMHdRqz
ことはなら茉子の料理も喜んで食べるだろうなw
898名無しさん@ローカルルール変更議論中:2009/03/08(日) 11:29:52 ID:4+mdZRfg
まだ見てないけど早い段階で打ち砕かれた感じ?
せめて42話くらいまで持ち堪えろよ
899名無しさん@ローカルルール変更議論中:2009/03/08(日) 11:42:29 ID:lH5YhQWn
いいや、さほどでもない。
むしろお互いどう呼び合うとかいうのが分かった。
900名無しさん@ローカルルール変更議論中:2009/03/08(日) 11:45:39 ID:k0uTqpwc
呼び方分かったし、ことはの「茉子ちゃんは天使」発言でまた妄想のネタが出来たしなw
901名無しさん@ローカルルール変更議論中:2009/03/08(日) 15:31:22 ID:ul8Msl5/
まったくだ。
個人的には普通においしい回だったな〜。
ほめすぎなくらい茉子を良く言うことはが可愛かった。
呼び名もだいたいわかったし、これで妄想もしやすくなると言うものです。
902名無しさん@ローカルルール変更議論中:2009/03/08(日) 20:42:53 ID:+JYsI1A4
あの滅茶苦茶な料理シーンをうっとり眺めることはとか、なかなか思ったよりおいしい回だったw
903名無しさん@ローカルルール変更議論中:2009/03/08(日) 21:54:00 ID:59a0p0ET
>>891
ウメコ&ジャスミン以来か?<身長差大きい女子コンビ
904名無しさん@ローカルルール変更議論中:2009/03/08(日) 22:59:54 ID:SH5I07d6
>>903たぶんそうだよ
ジャスウメは10cm差だね。
身長差はジャスウメ以上だね
905名無しさん@ローカルルール変更議論中:2009/03/09(月) 08:04:36 ID:ynE5jLFW
いい感じの身長差じゃないか。
茉子がおでこにキスしやすい感じのw
逆にことはだったら背伸びなんかしてようやく口にキスできるくらいの。
906名無しさん@ローカルルール変更議論中:2009/03/09(月) 12:30:35 ID:LdYIYiGN
でこちゅ〜良い!

907名無しさん@ローカルルール変更議論中:2009/03/10(火) 02:37:57 ID:pC0buwKw
再来週の本編でそんなシーンこないかな
信じてれば夢は叶うよね
908名無しさん@ローカルルール変更議論中:2009/03/10(火) 21:14:19 ID:9ZluX59e
>>907
夢とはおのが手で叶えるものだ… わかるな?
909名無しさん@ローカルルール変更議論中:2009/03/10(火) 21:22:33 ID:cr66pJW4
>>908
いい事を言った。
進展させるもさせんも情熱よ。

なんか噂では茉子が殿とフラグ立つとかあるけどさ、ことはと殿の間で切なく揺れる茉子というのもいいと思えるのですよ。
最終的にことはを選ぶと(ry
910名無しさん@ローカルルール変更議論中:2009/03/10(火) 22:22:21 ID:Bwv8GQVr
ボウケンですね
分かります

レンジャーの男女に恋愛要素はいらねーよ
ちびっ子に恋愛見せてどうすんだよ
幼女に女の子同士は仲良くするものなんだと教えるべきだと思うんだ
911名無しさん@ローカルルール変更議論中:2009/03/11(水) 01:03:05 ID:GHfIqM+u
それにしても、茉子ことはの中の人ツーショットが多いなぁw
早く本編でもそういったストーリーをw
912名無しさん@ローカルルール変更議論中:2009/03/11(水) 01:40:00 ID:orZsETNJ
>>911
ツーショット見る度にニヤニヤが止まらんw
913名無しさん@秘密の花園:2009/03/11(水) 04:43:51 ID:t273KzLU
脚本家が小林靖子じゃなけりゃなー
914名無しさん@ローカルルール変更議論中:2009/03/11(水) 15:53:36 ID:sjbiTBW9
三話と四話の間に茉子とことはの仲は相当進展したんだろうなぁ……
お嫁さん願望を語る茉子に、ことはが『茉子ちゃん…ウチのお嫁さんになってはくれへんの?』とか言い出したりしたら狂喜乱舞の末に萌え死ぬwwwww
915名無しさん@ローカルルール変更議論中:2009/03/11(水) 16:28:09 ID:kSBtG145
で小説は?
916名無しさん@ローカルルール変更議論中:2009/03/11(水) 21:12:55 ID:3AJGXjvK
そうだねぇ、盛り上がってるしあると嬉しいね。
それまで中の人ブログでなごんでようぜ。
ことの方の中の人が一緒のお菓子紹介してるよ。これ見たことないけど4連ビスケットみたいだ
917:2009/03/12(木) 01:35:43 ID:F6pymnFJ

よっしゃ、じゃあSS投下しまーす。

※この話は二人がもう既に付き合っているという設定です


―――――――――――――――――――


それはある晴れた日の昼下がり。
スキマレーダーも鳴らず、私はことはとまったりしていると。

ことはが顔を真っ赤にして、いきなり叫んだ。

「茉子ちゃん!」
「ん、なに?ことは」
「ウッ、ウチを抱いて下さいっ…!!」
「…は…?」


『抱』


「まっ、茉子ちゃん、ウチをっ…!」
「ちょっと待った」
「…はい…?」

私はことはの叫びを制止した。

「ちょっと整理しようか」
「はい」
「ことはは私の事好きなのよね?」
「はい」
「私もことはの事好きよ?」
「はい」
「…でも、私達は付き合ってはいるけど…その…まだキスすらしてないわけ」
「はい」
「それなのにいきなり……っていうのは少し早いというか…っていうか誰から聞いたのよそんな事」
「千明さん」
「…あの男…ことはになんて事教えるのよ…」
「それで茉子ちゃん…ウチを…」
「ちょっとちょっと!そういう行為は、まずはキスという段階を踏まないとっ…!」「じゃあ…はい、茉子ちゃん」

そう言うと、ことはは唇を私に突き出して来た。

「えっ…ええええっ…!?」
「…茉子ちゃん、優しくしてな…?」
「ややややっぱりダメだって、ことは!」
918:2009/03/12(木) 01:36:16 ID:F6pymnFJ
「茉子ちゃん…ウチとちゅーするの嫌なん…?」
「違う違う!嫌じゃない!嫌じゃないし寧ろしたいけど、その、何と言うかいきなり過ぎて…っ!
その、やっぱり段階ってモノがあるでしょ?今はまだ手を繋ぐくらいが丁度良いと思うのよ!……まともに手も繋げないってのに…(ボソッ)」
「茉子ちゃん…」
「私はまだことはには純粋なままでいて欲しいの…だからまだそういうのは早いと思う」
「茉子ちゃん…」

するとことははちょっと残念そうに。

「…分かった。茉子ちゃんがそこまで言うんやったら…」
「…ことは…分かってくれたのね…」

私が心底ホッとしていると、ことはがいきなりギュッと抱きついて来た。

「なっ…こっ、ことはっ…!!」
「ちゅーもダメやったら…これくらいええよね?」
「ちょっ…ギュッと抱きつき過ぎ…!」
「ウチの誘いを断ったバツや。今日一日ずっとこうして、茉子ちゃんから離れへんから!」
「ことは…!」

ことはは目を潤ませながら、私に語りかける。
そしてトドメの一言。

「……茉子ちゃん……ウチから離れんといてな……?」

………ダッ、ダメだ…コレ、キスとかよりもよっぽど心臓に悪い………!!

「………」
「…茉子ちゃん…?」
「…………」
「…まっ、茉子ちゃんが気ぃ失っとる!
ど、どうしたらええんや…!?」


私は慌てることはの声を遠くに聞きながら、薄れる意識の中で思った。


当分、キスすらも無理だな、と。

919名無しさん@ローカルルール変更議論中:2009/03/12(木) 01:38:42 ID:F6pymnFJ
以上です。
いやあしかし、戦隊で百合妄想が爆発してるのなんて一体いつ以来やら。
というわけで、これからも二人のラブラブっぷり(中の人も含め)を期待!

それではこれで〜。
920名無しさん@ローカルルール変更議論中:2009/03/12(木) 08:46:07 ID:ivg03EDJ
いや〜GJ
おもろいわww
921名無しさん@ローカルルール変更議論中:2009/03/12(木) 16:13:07 ID:7ws6O7tB
GJ!
萌えた……こういう小ネタっぽいのいいよね。
またぜひお願いします。
もしかして前にも投下してくれた人かな?違うかな
922名無しさん@ローカルルール変更議論中:2009/03/12(木) 21:45:50 ID:IesQirri
>>882だけどでこちゅーと痴話げんかできたよー(^O^)/

ことはは誘い受けとかいろいろ混ぜて書いてみた。
一応4話後で付き合ってるけどほとんど何もしてないって設定です。
917-918とあわせて(便乗して)読むことも出来るかもしれない。
ではいきます。
923もっと最もたいせつな:2009/03/12(木) 21:47:37 ID:IesQirri
何があっても絶対正しい、間違いあらへん答えがほしいのです。

扉を開けるなら、ふたりだけのしあわせの世界へ行く魔法のやつがええのに、
昨日みたいに顔を出すと、奥にいた茉子ちゃんは慌てるみたいに両手で後ろを隠した。

まるでうちには見られたくないみたいな反応にうちはあっさり傷ついて、
こんなところにいる理由を想像して勝手にむすってなる。
探し回った茉子ちゃんは台所にいた。

寄りによってここにいるなんて、犯人は現場に戻ってくるってやつ?
昨晩にやにやしながら見てた茉子ちゃんのエプロン姿は、今はちょっと苦くて苦しい。
お料理するから結んでる髪の毛も、いつもと違ってステキやわなんて言ってる場合でもない。
手ぇ振って見送った自分がにくらしい。無理やりついてけばよかったって、
ちょっとじゃすまへん甚大な後悔。

「……なぁ、茉子ちゃん」
「な。何?ことは。開けるときはノックしてよねー」

後悔させた茉子ちゃんは、何がおかしいかすらわかってなさそうやから、
このいらいらは余計行き場がない。

昨日の夜はふわふわやった。お昼間だって誇らしかった。うちが一番茉子ちゃんのこと
知ってるって、一番近くにおるって確信してたから。
茉子ちゃんを知ってるうちを見せびらかしたくて、『夢は普通のお嫁さんなんやって』なんて
胸がずきずきするような言葉さえウキウキ言えたのに。

「昨日公園で、流さんとくっついて寝て、おまけに抱っこまでしたってほんまやの?」
「は……?」

でも違った。近い人ってうちやなかった。得意げに言った言葉はうちにそのまま跳ね返ってきて、
やっぱり茉子ちゃん普通がええのって泣き出しそうになる。

世の中にはあるべき形っちゅうものがあって、うちと茉子ちゃんはそこからえらい遠くて。
だからあるべき形がうろうろすると、こわくなる。まともであるように言われると不安になる。
うちはまともじゃないのって思ってしまう。

にらみつけるうちの眉は絶対に釣りあがってる。
せやけど、今ならいいわけも真実として受け止めます。信じたいもん。せやのに。

「ことは。……何で知ってるの?」

茉子ちゃんは何の繕いもなくうわっ、て顔。
やっぱり流さんがホラ吹いたわけやなかったんや。
ほんまにそんなことしはるなんて、いけずにも程がある。しかも、全然否定せえへんし!
924もっと最もたいせつな・2:2009/03/12(木) 21:48:41 ID:IesQirri
もしうちの言うことがいつも絶対に正しければ、今もいばって怒れるのに、
全然そうやないから正しいことにいちゃもんつけてる。
一方的に八つ当たりしてるみたいな、納得いかへんこの感じ。

ナミアヤシから男の子を守るためですもんね。
流さんと茉子ちゃんはシンケンジャーの仲間同士やから、変な考えなんてなんもなくそうなったんですよね。

出てきそうな言い訳はいいわけじゃなくて正しいことやから、本来うちの手の出せない領域で。
だからちょっと居心地が悪い。責めてるうちがすごい悪者みたいな気分。

「だって流さん、叫んでたし。私たち、公園で肩を寄せて眠ったじゃないか、落ち込んでる私を、抱きしめて慰めてくれたじゃないか、茉子!って」

茉子!をひときわ流さんに似せて身振りつきで再現すると、茉子ちゃんは、
あんた何てこと言うのよ、ってひくついて絶句しはった。

右手でこめかみを押さえて、……頭痛い、やって。頭痛いはうちの方やのに、言うだけで
引きつるのはうちの方やのに、腹立つわあー。

「最悪……。何叫んでんのあいつ」
「うわ。やっぱほんまやったんや、最低。うち、そないなハレンチな人とはもうお話せえへん」

戸を開けた入り口に立ったまま、腕を組んでつん、とあっちを向いてやる。
横目でちら、って視線をやると、半分怒って半分笑ってる茉子ちゃんの顔。
きっとうちもそんな顔をしてたからやと思う。
怒ってるのにかまってもらえるとうれしいうちは、われながらほんまもんのおばかさんやね。

「何それー?そもそも、私に会いに来たのはことはじゃない」
「うちは台所に用があったんですぅ」
「わざわざ台所でする用事って何よ。ことはこそ、千明に夜食作ってあげようとか思ったんじゃないの?」
「なんでそこで千明が出てくるん?意味わからん」

さいばしを置いて、とりあえず料理はやめたらしい茉子ちゃんと思い切りにらみ合う。
向き合うとうちの方がえらいチビで、迫力が笑えるくらい違うけど、何があっても引かへん。
最初に悪事――じゃないけどうちにとっては!――を働いたのは茉子ちゃんなんやから。

「……だって、最近あんたたち仲いいし。三手に分かれた時だって真っ先に千明と」

しかし。意外にも先に目をそらしたのは茉子ちゃんだった。

え、もしかして焼きもち焼いとるん?うちがぽかんと黙ってしまうと、
茉子ちゃんはそれを何かあったと受け取ったのか、『ほら』って言って
これ以上ないくらいの意地悪な表情を浮かべた。……自分のこと棚に上げてなんて態度!

合わせてうちも急にむっと来てしまう。茉子ちゃんのしたことに比べれば、
うちがたまたま千明と一緒に行動したくらい、かわええもんやないの。
それこそ他意なんてこれっぽっちもあらへん。

あのとき、千明、殿さま、流さん、茉子ちゃんの順に近くて。
いつも茉子ちゃん茉子ちゃん言ってたら笑われちゃいそうだし、
殿さまに一緒に行きましょって言うのは恥ずかしいし、流さんは離れた場所にいたし。

せやから一番傍にいて話しやすい千明と一緒に行った。それこそ普通やないの。
なんにもやましいことなんてあらへん。せやのに、どうして、うちのこと疑うの?

「ことは?」
925もっと最もたいせつな・3:2009/03/12(木) 21:49:21 ID:IesQirri
うちはこんなに茉子ちゃんのこと好きなのに、いやんなるくらいアピールしとるのに、
信用されておらへんのかと思うと突然なんだか泣きそうになった。
今日のうちは見せられんほど不安定で、茉子ちゃんの言葉を冗談とすら思えなくなってきて。
ありえへんのにそんなことって思う。仮に千明があの時間の全部をしゃべったって、
ホコリなんてほんの少しも出ぇへんのに。だって始めからないんやもの、そんなもの!

「……一緒がよかった」

さっきまでちょっとだけ楽しかったのに、どんどん苦しくなってきて、押さえてた本音がこぼれてしまう。

こんな風になるんやったら、最初から素直になっとけばよかった。
茉子ちゃん一緒に行こう、一緒に探そうって言えばよかった。
なんでうち、今こんな気持ちでおらないかんの。あのとき正直にしてたら、今全然違う時間を過ごせたのに。

「え?」

聞こえへんほど小さいうちの言葉に、茉子ちゃんが眉をひそめる。
なあ、あのときうちと一緒がよかったって、茉子ちゃんはそう思ってくれへんの?
思ってくれなくてもうちは別に構わへん。構わないけど。

せやけどうちは、抱っこしてもらえて、ご飯作ってもらえて、一晩一緒にいられた流さんになりたかった。
うちがうちでなくてもうち以上に優しくしてもらえるなら、うちはうちである意味なんてないやないの。
茉子ちゃんにはすぐ焼きもち焼いて疲れさせるうちより、
普通に恋愛して結婚できる男の人の方がええんと違うの。

思うと心がばっきり折れそうやった。イヤでイヤで、なんも悪くない流さんをひどく恨んで。
そないな自分への嫌悪感でいっぱいになる。

ほんまは笑って話題になんかできへん。知らなければ良かった。
見たくも聞きたくも想像もしたくなかった。もしうちの思うことが当たってたら、
茉子ちゃんはほんまは普通のあるべき姿が良かったなら、そんな日があったこと自体許せなくなりそうで。

「一緒がよかった、うち。そしたらうちと茉子ちゃんがあの子見つけて、ふたりで見張れたのに。ふたりで公園にいられて、一緒にくっついて寝られたのに」
「ことは」

悲しくて、苦しくていらいらする。ちりちりして、ざわざわして、じくじくする。
正しくなれなくなる。絶対正しい答えがあればええのに、ないからどんどん間違えていく。
声が大きくなってる。

「ほんまは、くっついて寝ただけやないんやないの……?天使やもんね、茉子ちゃんは。困ってる人には何でもするんやもんね!ほんまは、抱っこだけやなくて、添い寝だけやなくて他のことだってしてあげたんやないの?……いやらしい!」
926もっと最もたいせつな・3:2009/03/12(木) 21:50:03 ID:IesQirri
「……ことは」

しまった。

言ってから自分が今なんて言ったか気付いて、凍り付いた空気に自分ごと動けなくなる。
さっきまで、じゃれるみたいにうちの不機嫌にかまってくれた茉子ちゃんが、もう全然笑ってない。
恥ずかしくて、真っ青になって下を向いた。弁解の言葉なんてなんにも出てこない。

だってうち、今、あの子を守りたいっていう茉子ちゃんと流さんの大事な気持ちを、
まるでイヤなもののように言った。勝手にやきもち焼いて、ありもせん妄想押し付けて、
ふたりの関係を、すごく汚いものみたいに見た。

最悪や、うち。

でくのぼうみたいに固まったうちに、茉子ちゃんが無表情のまま、ずい、と近づいて来た。
どないしよう、たたかれる。うちはビクッと身をすくめ、戸口のすぐ前まで後ずさった。
がたん、って半開きの戸にぶつかる背中の音。こわい。かげる視界。怖い。目を閉じる。
こわい。肩に手が乗せられる重さ。怖い。
ちゅ、っておでこに何か暖かいものが触れる音と体温。え?

「してないよ」

目をあげると茉子ちゃんがいた。うちを見下ろす、ものすごく真剣な顔。

「してない」
927もっと最もたいせつな・5:2009/03/12(木) 21:50:35 ID:IesQirri
そのままうちを引っぱるように力をかけて、ぎゅうっと抱きしめる。
ふたりして一歩前へ出て、髪に触れる手。よしよしって撫でてくれる。
肩にあごが乗っていて、茉子ちゃんの顔が見えない。
急に静かになった台所で、呼吸と声だけが聞こえた。

「何もしてないよ。ことはが知ってる以上の事は。知ってる事は全部本当だけど……あれは、その、子どもにするのと同じだから。私はそういう気持ちだったから。その……勝手かもしれないけど。気にしないで」
「まこちゃん……」
「だから、もうそんな顔しないでよ……。ことはがそんなに傷つくなんて思ってなかったの。ほんと、軽率だった。ごめん」

目の前には、ほんまにすまなそうな茉子ちゃん。うちはなんて馬鹿なことを言ったんだろう。
ボロボロ涙があふれでてきて、止まらへん。

「ごめ……なさ……。ごめんなさい。茉子ちゃん、ごめんなさい」

しゃくりあげると、喉はますますまともに機能しなくなって、せめて伝わるよう何度もごめんなさいを繰り返す。
いくつ重ねても、うちの言った事はひとつも消えないけど。

「ううん、私もことはの気持ちわからなくてごめん。だけど、本当に、流ノ介とは何もないから」
「うちだって、千明と何もないっ」
「わかってるよ」

止まらない涙に鼻をすすると、一緒にしゃっくりが出た。
見かねた茉子ちゃんがティッシュを差し出してくれる。ちーんと鼻をかむと、少し笑った茉子ちゃんがいた。うちもちょっと笑った。

「……あ、でも。私はいいけど、流ノ介のことあんな風に言うのはダメ」
「はい……」

めっ、てしておでこをこつんと叩かれて、叱られてほっとする。
うちは、間違いを間違いと言ってくれる茉子ちゃんがすき。すぐにごめんなさいの機会をくれる茉子ちゃんがすき。
正しくないうちを、許してくれる茉子ちゃんがすき。

「確かにあいつもうざいけど、あれはあれで一生懸命なのよ。ていうかもう、何でもかんでもしゃべらないで欲しいのよね。皆におかしな誤解されちゃうじゃない。……って、結局私が悪いのか……。ごめんね」
「ううん、……ううん。ごめんなさい……流さん、茉子ちゃん、ごめんなさい」

流さんの文句をいいながらもニコってした茉子ちゃんは、うちが今何を思ってるかなんて
全然気付いてもないみたいだった。
せやけどうちは、どれだけうちに好かれてるかわかってない茉子ちゃんがすき。
ときどきそれが、ちょっと困るときもあるけど。

「あれ?ほんなら、なんで今流さんのためにご飯……」

しかし、そこで新たな疑念がわいた。けんかになったそもそもの原因、うちはまだよくわかってへん。

「ちょっと。どうしてまだ流ノ介が出てくるの?」

ぐずぐず泣いているうちの涙をタオルでぬぐってくれながら、問い返す茉子ちゃんは『は?』って顔。
でも他に見当も付かない。もう茉子ちゃんが嘘ついてるなんて思わへんかったけど、
それ以外を思いつかなくて訊いていた。

「隠さんでええ。ほんなら、なんでこんな遅い時間にこそこそやってはるの。もう焼きもち焼いたりせえへんから、ほんまのこと言って」
928もっと最もたいせつな・6:2009/03/12(木) 21:51:10 ID:IesQirri
もううち、そうでも我慢するよ。気にするけど、してへんフリするよ。大人になる。
決意を胸に意気込むと、なぜか茉子ちゃんはため息顔。どうしてまだわかんないの?って言って、
どないしてもわからへんうちに、まな板にぎっしりの手つかずの食材を指さす。

「あのね。……これ、ことはのなんだけど」
「はい?」

あれ?今、うちの名前出てきた?

「ことはには絶対いい加減なもの食べさせたくないから、練習してから渡そうと思って」

だからこれは試作なの。誰にも気付かれたくなかったのに、なんで食べさせたい本人が来るかなあ。
まったく困った子よね、まだ全然何にも作れてないよ。

言うと、茉子ちゃんは急にちょっと恥ずかしそうな顔をした。
いつもクールにしてる茉子ちゃんの、珍しい表情。うちの顔にはきっと『きょとん』って
書いてあったと思う。うそお。

「……うちのため?」

茉子ちゃんのマネをして、うちは自分を指差しながら言った。
うそみたい、っちゅうより、うそやと思った。

「そうだよ」
「ありえへん」
「ありえへんはこっちよ。流ノ介のため『だけ』に作ってるって発想の方がよっぽどありえへんなのよ」

それならせめてみんなに作ってるでしょー、相当誤解されてるなあ。
そうじゃないよ、ことはだけのためだよ。……私だって埋め合わせしたいって思ってたんだから。

「茉子ちゃん……」
「わかった?」

そう言って照れた風に頭をかいた茉子ちゃんはものすごいかわいくて、うちまで照れてきた。
茉子ちゃんがうちのためって言うなら、まださばいてもないむき出しの野菜だって、
どう見てもやばい毒キノコだって食べられる気がした。
今度はうちが茉子ちゃんに抱きついた。優しく受け止める腕が、手が、頭をぽんぽんと撫でてくれる。

「ごめんね。不安にさせてごめん」

ふるふると首を振って、茉子ちゃんの背中でうちの手と手を結ぶ。
鎖骨の下に顔をうずめると、茉子ちゃんのにおいがする。
肺に吸い込むともっと欲しくなって、首に鼻を押し付ける。密着する。
特別なものみたいに触ってくれる長い指がうれしい。うちはこれが、だいすき。この世の何よりもすき。

「茉子ちゃん」
「ん?」
「……さっきの、もっかい、して……?」
929もっと最もたいせつな・7:2009/03/12(木) 21:51:40 ID:IesQirri
いつも、このくらい素直でいれたらええのに。抱きしめてもらったことしかない、
口と口のキスもしたことないうちは、これ以上を知らない。だから余計大切で、恋しくなった。
もう少しだけしてほしかった。これから似たことがまた起きても、揺れない自信の源がほしかった。

「でも、誰か来たら」

私たちずいぶん騒いじゃったから、誰か見に来るかもしれないし。
こぼれるようにかかる、茉子ちゃんのとまどう声。
見られたらあかんから言うなら、やましいから言うなら、うちはもっともっとやましくなりたい。
茉子ちゃんが困った人の天使なら、うちはずっと困った子でいたい。
ううん、困った子じゃなくても傍にいてもらえるために、今困らせたい。

「おねがい。して」

なぁ、茉子ちゃん、うち、強くなるから。何があっても絶対正しい答えがないなら、
失敗も間違いも自分の弱さも受け容れられるくらい強くなるから。

誰かになりたいと思わなくていい、かんぐったりしなくていい、そのままでつよく自信持てるような、
茉子ちゃんのもっと、もっと最も大切な人になりたいの。
今以上の贅沢なんて言わへんから、お願い、もう少しだけうちに触れてて。

見つめる先には、困ったことはちゃんですね、って濃い黒のふたつの目。
茉子ちゃんはもしかしたら、天使やなくて悪魔かもしれない。
ほんまは試してるんやないの、うちのこと。どこまでついてくるか、はかってるんやないの。
好きなだけすればええよ。何があっても絶対めげない。

「もう」

沈黙の中、そっと茉子ちゃんが右手でおでこの髪をかきわける。左手で手を握ってくれる。
近づいてくる、ふれている。濡れた唇のふれる、ちゅって音。

茉子ちゃんが頭を下に向けるとき、うちのおでこはちょうど唇の高さにあるから、
初めて茉子ちゃんがキスしてくれたのもおでこだった。
うるおう先から、もう満たされて全部どうでもよくなる。嬉しくてまた涙が出てくる。
しあわせにじわじわ全身がぬくもっていく。

「……あ」

おでこに、ほっぺたに、鼻に何度もちゅーされて。
降ってくる唇にうちはいちいちびくんと身を震わせて、そのたびに茉子ちゃんがくすくす笑う。
顔を見合わせて、お互いの髪を触りあう。うれしい。もっともっとしていたいけど、
今すぐ逃げ出したいような気もして、ちょっと変。

その近さと恥ずかしさとくすぐったさにしばらくぼーっとしていると、ふいに遠くで

『収まったのか?』
『あいつら何で喧嘩してんの?』
『うるさくて目が覚めたぞ……』

って聞きなれた声がした。
930もっと最もたいせつな・8:2009/03/12(木) 21:51:59 ID:IesQirri
戸開けたままお話してたから、やっぱり皆気付いてはったんだ。

あわててごめんなさい何でもないです!って言おうとすると、なぜだか茉子ちゃんが戸を閉めてしまった。

驚いて顔を上げると、とん、って押されて、背中が扉にぶつかる二回目の音。
あごを優しく持ち上げる、ほんのかすかな空気のふるえ。ひそやかに吐く息、熱っぽい瞳。

「だめ」

何か言う間もなかった。何が起きるか想像する間も。

「まだ、やめない」

窓をたたく夜の風、近づいてくる、とんとんって足音。
うちらを呼ぶ、『ことは?』『茉子?』って声。

おかしいくらい震えてる心臓、汗ばむ指先、さっきの衝撃でさいばしが床に落ちた音。

蛇口の水のぽたんって音、三人の会話、そっと与えられる何よりも欲しかったもの。
もう一度呼ぶ、声。うちらの返事を待っている声。

けれど聞こえない。茉子ちゃんがどこまでもうちを許してくれるから、
あったかくしてくれるから。そっと唇を、両耳をふさいでくれるから。
今は、もう何も聞こえない。

音にならない、言葉にならない感情だけが、今、唇からゆっくり伝わってゆく。
だいすき。だいすき。だいすき。
うちはその気持ちが、少しでも茉子ちゃんに届くように祈った。
931名無しさん@ローカルルール変更議論中:2009/03/12(木) 22:10:24 ID:IesQirri
書くの忘れた!すみません、以上です。
長々と申し訳ない……。
私も百合妄想炸裂するくらい大好きなんでついいっぱい書いてしまいました。
お付き合いありがとうございました〜。
932名無しさん@ローカルルール変更議論中:2009/03/12(木) 23:14:30 ID:JXmNIG41
>>917>>923
                ∩
                ( ⌒)      ∩_ _グッジョブ !!
               /,. ノ      i .,,E)
              ./ /"      / /"
   _n グッジョブ!!  ./ /_、_    / ノ'
  ( l    _、 _   / / ,_ノ` )/ /_、 _    グッジョブ!!
   \ \ ( <_,` )(      /( ,_ノ` )      n
     ヽ___ ̄ ̄ ノ ヽ     |  ̄     \    ( E)
       /    /   \   ヽフ    / ヽ ヽ_//
933名無しさん@ローカルルール変更議論中:2009/03/12(木) 23:16:34 ID:ivg03EDJ
泣いてしまったww

しかも鼻血出そうだった
934名無しさん@ローカルルール変更議論中:2009/03/12(木) 23:30:34 ID:dSp7z1GO
GJです!
保管庫ないかなあ。
まだ話数一桁なのにみんなすげぇな。
935名無しさん@ローカルルール変更議論中:2009/03/12(木) 23:35:23 ID:F6pymnFJ
>>931
GJ!
こんなに投下数があると妄想が更に湧くw

>>921
>>872-873はまさに自分ですw
936名無しさん@ローカルルール変更議論中:2009/03/12(木) 23:37:29 ID:F6pymnFJ
アンカミス
871-874です
937名無しさん@ローカルルール変更議論中:2009/03/13(金) 07:27:09 ID:NPb1rIm/
何か来てる!!
何か来ておるぞおいwwwwwwwwwwwwwwwwwwwww
すげえなあ、一体どうなってるんだ!?
>>931、素晴らしいです。
ヤキモチの焼き合い、二人ともなんて可愛いんでしょうか!!
「まだやめない」が強烈杉wwww


この二人がもし行為に及ぶとしたら、やっぱ黒子が気を利かせて部屋の模様替えしたりするんだろうか?
回るベッドがあったり、ピンク色の照明になってたり、浮世絵の描かれた浴衣とかがあったり。
顔が真っ赤になりながら「気ぃ利かせ過ぎよ」とかぶつぶつ言う茉子の横で興味津々なことはとか。
もう書きませんごめんなさいorz
938名無しさん@ローカルルール変更議論中:2009/03/14(土) 02:55:15 ID:BQuZaCEF
922-931ですが、一晩たったらこんなにたくさんレスが……どうもありがとうございます!

>>933
あなたのレスに全俺が泣いた。ありがとうございます……
実はぜんぜん関係ない話題で泣いてたらそれはそれで全俺涙目www

>>937
ありがとう!
会話のやり取りで進めたかったんでそう思ってもらえたならよかったー
「まだ、やめない」って言ってもらいたくて書いたようなもんだから
そう言ってもらえるとマジでうれしいです。

中の人は今日もラブラブですね。缶スープ一緒に飲んだだけでうれしいのかw
それではまた頑張ります。今回はありがとうございましたー
939名無しさん@ローカルルール変更議論中:2009/03/15(日) 21:34:37 ID:11MZGnzG
来週は緑とか。
それでも今度は茉子さんが凄まじい嫉妬でことはを攻撃してもっとラブラブになると信じているんだ、俺w
940名無しさん@ローカルルール変更議論中:2009/03/15(日) 22:29:34 ID:Xf31/f0E
茉子ちゃんの嫉妬見てみたいwww

941:2009/03/16(月) 00:37:55 ID:kYgH18x9


「ことは、これ食べる?美味しいよ」
「ことは、この指輪あげる。ことはなら似合うかなと思ったから」
「ことは、最近唇荒れてるよね。私のリップクリーム貸してあげるから、塗っといた方がいいよ」

最近、茉子ちゃんが異様に優しい。
もともと優しくて、頼りになるんやけど、最近特に優しい。

「ことは、なんか悩みない?私がいつでも相談に乗ってあげるからね」
「ことは!街で不良に絡まれたんだって!?
大丈夫よことは!今度からは私が守ってあげるから!」

…茉子ちゃん、ウチの事気にかけてくれとるんやなあ…

「ん?ことは、顔赤いけど」
「えっ?あっ、いや、何でもあらへんよっ…!」

そう言うと、茉子ちゃんはウチをギュッと強く抱きしめる。

「まっ、茉子ちゃんっ…!!」
「ことは…何かあったら、遠慮なく私を頼っていいんだからね?」
「はっ…はい……」

……あっ、あかん…なんか…茉子ちゃんに惚れてまいそうや……

…いや、花織ことはっ…!
そんな感情なんか持ったらあかん!あかんよっ…!

うう、そんなんばっか考えとったらなんか頭がグルグルしてきたぁ……


『気』


――そんな事を思っていたある日。

「もう…あまり無茶しちゃダメだよ、ことは」
「すんまへん……茉子ちゃん…」

ウチは外道衆との戦いで、膝に軽い怪我をしてしまった。
今は茉子ちゃんに傷の手当てをして貰うているところなんやけど…

(あかん…茉子ちゃんの顔直視できへん…)

ここ最近の積み重ねでウチはすっかり茉子ちゃんの事しか考えられへんようになってもうた。

挙げ句の果てに夢の中にも茉子ちゃんが出てくるようになって…

942:2009/03/16(月) 00:39:45 ID:kYgH18x9

『ことは…』
『まっ、茉子ちゃん…何をっ…』
『……ことは…好き…』
『えっ…えええっ!?』
『私、もう我慢出来ないよ…』
『ちょっ…服脱がしたらあかんよっ…!
まっ、茉子ちゃんっ…!』
『もう、離さないから…ことは…』

「………あかんよ……茉子ちゃん……」
「…ことは?どうしたの?」
「…えっ…!…いやっ…なんでも……」

最近、こんな事が続きすぎて時々、現実世界に戻れなくなる事がよく起こる。

その度に、茉子ちゃんの声で現実世界に呼び戻されるんやけど、元に戻ってもウチの目の前には茉子ちゃん。

…あかん、結局ウチに居場所なんかあらへんやん。

「そう、なら別に良いけど」
「はあ…」
「………」
「………あの、ウチの顔になんかついとる?」
「え?なんで?」
「いや、ウチの顔をジッと見とるから…」
「ん〜、いや」

次の瞬間、茉子ちゃんは衝撃の一言を言い放つ。

「ことはって可愛いなあ、って」
「えっ………!?」
「見れば見るほど可愛くなってくるのよねえ」

茉子ちゃんの顔がウチにズイッと近づいて来る。

「…私、ことはだったら……」

鋭いけど、綺麗な瞳。柔らかそうな唇。

あ、あ、あ、あかん…!このままやと、ウチ…!!

「あっ」
「…あ?」
「あかーん!!!!」
「わわっ、ちょっ…!」

ウチはたまらんようなって、茉子ちゃんをはねのけて部屋から出て行った。

自分でも分かる。
顔は真っ赤で、心臓バクバク。
そして何より頭が混乱している。
なんや…茉子ちゃんは…ウチの事……すっ、好きなんっ…!?

嫌や、このまま茉子ちゃんのそばにいたらウチが死んでまう…!

「……ことはったら……もう、可愛すぎるんだから」

943:2009/03/16(月) 00:41:15 ID:kYgH18x9


「…ここ…何処や…?」

走り出したはええけど、つい勢いに任せて飛び出したもんやから、今の場所がどこなのかも分からんようになってもうた。

ウチの目の前にはひたすらビルだらけの街並み。
何処をどう行っても同じにしか見えない。

「ああ、ウチってつくづくダメやなあ…」

あかん、都会に出てきてからまだそんな経っていないのに、こんな所で迷ってもうたら、殿様の屋敷に戻られへんやん…。


…ああ、ウチはこのままここで朽ちて行くんやなあ…

「ことは」

…ほら、茉子ちゃんの声が聞こえた。
こんな所に茉子ちゃんなんかおるハズもあれへんのに。

「ことはってば」
「ま…こちゃん…?」

幻かと思われた茉子ちゃんは現実のモノやった。

「こんな所で何してるの?」

茉子ちゃんが半ば呆れ気味に訊ねる。

「茉子ちゃんこそこんな所で何してんの」
「何ってことはを探しに来たのよ。まったく何も考えずに飛び出したりするから」
「…なんでここが分かったん」
「私はことはの事なら何でも分かるからね。それよりほら」

茉子ちゃんはウチに手を差し伸べた。

「いつまでもそんな所で座り込んでいたら、通行する人の邪魔でしょ?」
「…」

ウチは差し伸べられた茉子ちゃんの手を握った。

「帰ろう。道分からないでしょ?」

ちょっと暗い道を二人手を繋いで、歩く。
944:2009/03/16(月) 00:42:10 ID:kYgH18x9

「…茉子ちゃん」
「なに、ことは」
「昼間のアレ、本気やったん?」
「本気…だったら、ことははどうする?」

…どうする、なんて訊く茉子ちゃんはズルい。
そんな事を訊かなくてもさっきのウチの様子を見れば分かるのに。

ウチの口から、その言葉を言わせたいんやろうな。

「…茉子ちゃんはズルいわ。天やなくて獣や」
「何が?」

茉子ちゃんはちょっと嬉しそうに笑う。
それはウチが茉子ちゃんはズルいと言った事に対してか。
それとも天やなくて獣と言った事に対してか。

「…嫌や、やっぱり言わへん」
「ありゃ」

これ以上何か言ってしまったら、ウチが結局負けたみたいになってまうから、もう何も言わへん。


今はまだ、この気持ちは固まったワケやあらへん。
今ここで茉子ちゃんに「好き」やなんて言ってもうたら、それこそ茉子ちゃんの思うツボや。
どうせウチに優しくして、ウチの気持ちを自分に持ってくる企みやろうし。

茉子ちゃん、勝負や。
ウチと茉子ちゃん、どっちが先に耐えきれずに想いを口に出すか。

今度はウチが茉子ちゃんを困らせる番や。
“困った人の天使”は、自分が困ったらどうなるんやろうか。


そう密かに思いながら、握った手の力を少し強めた。

945名無しさん@ローカルルール変更議論中:2009/03/16(月) 00:46:11 ID:kYgH18x9
以上です。また書いてしまいました。
なんか茉子が黒い…w

しかし録画見てて思ったけど、茉子とことははツーショットが少なすぎると思うんだ!
中の人はあんなにラブラブだと言うのに!

しかしそれは妄想でカバーって事で。
二人のメイン話があれば言う事無いけどね!


それではこれにて〜。
946名無しさん@ローカルルール変更議論中:2009/03/16(月) 02:43:06 ID:B/+tEXfA
>>945
GJ!いつもありがとー
せっかちだからラブラブもの読みてえとか思ってしまうけど、
時期的にはまだまだこのくらいがちょうどいいよなー。

今週はひとりで映画に行こうとする茉子を無理やり遊園地行きにしたことはとか
アイス買ってくれたのはきっと茉子とか思えば結構いける気がする。
個人的には茉子のTシャツの柄に吹いたwI LOVE HUGってww
947名無しさん@ローカルルール変更議論中:2009/03/16(月) 08:08:03 ID:zv4bnUwt
茉子はその気はない黒、ことははその気はない誘い受けとw
いいもん読ませてもらいました!!

まだ放送はじまったばかりなので、ゆっくり行きましょうよ!!
948名無しさん@ローカルルール変更議論中:2009/03/18(水) 20:53:27 ID:BEyB4deT
>>946
茉子はことはと映画に行くつもりだったんだぜホントだぜ。
949名無しさん@ローカルルール変更議論中:2009/03/18(水) 22:39:06 ID:fUO/SiZN
で、それが恋愛映画だったりして、手を握り合うんだな?
アイラブハグで抱き合うんだな?
で、ハグハグし合うんだな?

「うちを・・・骨が砕けるほど抱きしめて・・・」
950名無しさん@ローカルルール変更議論中:2009/03/19(木) 22:56:06 ID:eC9ocBcw
東京ドームシティに目を輝かせてはしゃぐことは。
そんなことはに内心萌えつつ姉のように世話を焼く茉子。

二人のらぶらぶなオーラに気圧されてなかなか会話に割って入れない男二人ざまあw
951名無しさん@ローカルルール変更議論中:2009/03/21(土) 21:32:19 ID:Ru2MrOLx
明日だな!
どんな絡みがあるか早く見たい
952名無しさん@ローカルルール変更議論中:2009/03/22(日) 08:00:10 ID:6YrUMCav
緑と黄ラブラブでおまえら涙目w
953名無しさん@ローカルルール変更議論中:2009/03/22(日) 09:02:46 ID:UvTmAsiB
「千明にはもったいない」
「千明にはもったいない」
954名無しさん@ローカルルール変更議論中:2009/03/22(日) 09:11:49 ID:KnrMnLIW
「一生独身」って言われたとき、

「茉子ちゃんはうちのお嫁さんやー」って言ってほしかったww
955名無しさん@ローカルルール変更議論中:2009/03/22(日) 15:33:57 ID:YaZ56+7t
言われて一番痛い言葉=「一生独身」か…
まあそうだよな、法的には結婚できないよな、ことはとは。
かわいそうな茉子、夢は普通のお嫁さんだったのにね…
ことはと出会ったばっかりに、
愛してしまったばっかりにね…

誰か早く続きを妄想してくれ
956名無しさん@ローカルルール変更議論中:2009/03/22(日) 18:37:17 ID:K97cYm6k
茉子×ことはの他にみつば(姉)×ことはという選択肢も出来たワケだが

そしてもう次スレの季節か
957名無しさん@ローカルルール変更議論中:2009/03/22(日) 19:39:51 ID:UvTmAsiB
みつばさんというのか、彼女は。
茉子の姉妹どんぶr(ry
958名無しさん@ローカルルール変更議論中:2009/03/22(日) 19:52:48 ID:YKhlx/eE
ことはが姉のことを語ったとき、茉子がいたらまたハグしただろうと思うと寂しいw
959名無しさん@ローカルルール変更議論中:2009/03/25(水) 20:09:39 ID:PO1EhsQN
誰か小説を……
960名無しさん@ローカルルール変更議論中:2009/03/25(水) 21:51:42 ID:TrpA6tQs
今日発売の東映ヒロインMAXの目次の写真は最強すぎるw
ただ、多分本編での相手役は殿様あたりなんだろうなorz
961名無しさん@ローカルルール変更議論中:2009/03/25(水) 22:23:44 ID:mwL3lGNE
>>960
早く見てえぇぇぇぇ
地方だから発売遅いんだよー!
表紙だけでも結構いい感じなのに中もそうとは楽しみだなぁ。
本編のことは気にせず楽しもうぜ!

962名無しさん@ローカルルール変更議論中:2009/03/26(木) 11:53:41 ID:xS0TdXIr
こっちでも見たぞ。
萌えじゃないかwwww

殿とことはの間で迷って、最後はことはを選んだらいいんだ、このスレ的には!!
963名無しさん@ローカルルール変更議論中:2009/03/26(木) 13:42:22 ID:h++dHA81
こっちも地方組…orz

本編は本編、妄想は妄想さ!
せっかくこのスレが久しぶりに盛り上がってるんだし、茉子×ことはで妄想しない手はないだろう
964名無しさん@ローカルルール変更議論中:2009/03/26(木) 18:58:59 ID:xS0TdXIr
ちらっとしか見てなかったので、じっくり読んでみた。
第二話のシーンでどきどきだったという茉子(の中の人)に対し、今なら問題なく抱き合えるということは(の中の人)。
落ち込んだ時も励ましたりとか、正確分析しあったりとか・・・なんてノロケだt(ry
965名無しさん@ローカルルール変更議論中:2009/03/27(金) 00:14:08 ID:aNLyjjRk
26日のまこブログに「ふたりで内容の濃い撮影をした」とのこと……。
これはもしかしてついにってことだろうか!?
13話以降のことだろうからずいぶん先の話だけれども
966名無しさん@ローカルルール変更議論中:2009/03/27(金) 01:51:05 ID:Nqy2MjGp
>>965
って事は茉子×ことはメインの話なのかね?
待ってましたのダブルヒロイン回か!?
今からwktk
967名無しさん@ローカルルール変更議論中:2009/03/27(金) 22:36:47 ID:5K5BQRWV
>>962
「ウチが茉子ちゃんと結婚する!」とでも言ってくれればいいのにw
対談ページの写真も萌えるw
968名無しさん@ローカルルール変更議論中:2009/03/29(日) 08:17:34 ID:ftqBDdbs
次回偽装結婚の巻…百合気配はなしか
969名無しさん@ローカルルール変更議論中:2009/03/29(日) 08:46:16 ID:GtsfvRtf
>>968
でも公式に「ことははウエディングドレスを着た茉子に見とれている」とか書いてあったから、妄想のネタくらいはあるんじゃない?
970名無しさん@ローカルルール変更議論中:2009/03/29(日) 08:54:42 ID:HtPyoqO7
>>968
花嫁(茉子?)の顎をくいっ、てやる薄皮姐さんにとんでもない百合の香りを感じましたが
971名無しさん@ローカルルール変更議論中:2009/03/29(日) 10:14:26 ID:ZhXixgQV
>>969
大いにある。
これでまたヤキモチ→今度は茉子が泣き出す→ことはたまらなくなる→ウマー
972名無しさん@ローカルルール変更議論中:2009/03/29(日) 12:46:33 ID:qL17MznN
皮桃っぽくて楽しみ
973名無しさん@ローカルルール変更議論中:2009/03/31(火) 19:38:08 ID:WiSNxVoX
中の人同士、どんだけ仲良いのかと。
電車デートって・・・ww
974名無しさん@ローカルルール変更議論中:2009/03/31(火) 20:04:58 ID:d5tJMh4V
>>973
厳密に言えば、ロケから一緒に電車で帰ってきただけのことだけど、
ああいうふうにノロケられるとなw
975名無しさん@ローカルルール変更議論中:2009/03/31(火) 21:47:55 ID:Ky2VY/Bz
電車デート萌えた
976名無しさん@ローカルルール変更議論中:2009/04/01(水) 22:20:01 ID:nWwPTy1Z
特撮百合で一番人気はジャスウメ?
977名無しさん@ローカルルール変更議論中:2009/04/02(木) 00:44:36 ID:IH4yWYcB
>>976
なんでこの流れでその発言
978名無しさん@ローカルルール変更議論中:2009/04/05(日) 08:17:07 ID:MNnyvVH9
嫁入り前の花嫁衣装云々で沈んだ表情のままの茉子を元気づけようと、「ほんなら…うちが将来、茉子ちゃんをお嫁に貰うてあげる!約束!」とか言って指切りを促すことは。笑みを浮かべて指切りに応じる茉子。
ケーキを食べさせあっていちゃつく二人。
後々、千代紙を折って作った婚約指輪を交換したり……ああ妄想ばかりが一人歩き…己の文才の無さが恨めしいorz
979名無しさん@ローカルルール変更議論中:2009/04/05(日) 09:04:03 ID:iPHjPqMg
>>978
>「ほんなら…うちが将来、茉子ちゃんをお嫁に貰うてあげる!約束!」とか言って指切りを促すことは。笑みを浮かべて指切りに応じる茉子。


今日のエピソードの終わりで、その一言がほしかったw
980名無しさん@ローカルルール変更議論中:2009/04/05(日) 16:25:20 ID:4Z83lPp0
花嫁姿美しい
981名無しさん@ローカルルール変更議論中:2009/04/05(日) 20:14:31 ID:4Z83lPp0
皆さん、
ことは(の中の人)のブログを見て!

妄想がひろがるWW
982名無しさん@ローカルルール変更議論中:2009/04/05(日) 20:28:54 ID:iPHjPqMg
これことはがタキシードじゃないといかんだろう、キミィww
983名無しさん@ローカルルール変更議論中:2009/04/06(月) 01:21:03 ID:fiRESI+c
っていうか中の人どんだけ仲良いんだよwww

見せつけているのか!?
見せつけているんだな!?

もっとやれ!
984名無しさん@ローカルルール変更議論中:2009/04/06(月) 07:27:38 ID:UKOv8F/s
ことはは耳年増な気がする。
こっそり「そういう本」を読んで知識を得て茉子と向き合いそう。

「大丈夫、うちが茉子ちゃんをお嫁さんに貰うたげる」
「ありがと、ことは」
「ほんなら・・・今晩予行練習やな」
「は?」
「新婚初夜の練習や。お風呂から一緒に入ってあちこち洗いっこすんねん・・・身体に石鹸塗って、ウチが茉子ちゃんの身体を洗うてあげんねん・・・」
「ちょ・・・ちょちょちょちょちょ!!ことは、どこでそんな知識知ったわけ!?」
「『そーぷらんど』って言うんやr」(その後、真っ赤になった茉子に口を塞がれることは)

この二人でエロも見てみたいかもw
985名無しさん@秘密の花園:2009/04/06(月) 11:25:22 ID:VRJoF02R
うあああ、脚本が小林靖子なのが、本当に悔やまれる
986名無しさん@ローカルルール変更議論中:2009/04/06(月) 17:45:31 ID:+CUAYiYD
>>985
ブルーばっか目立ってるような気がするよ
987名無しさん@ローカルルール変更議論中
そうだな。
ちょっと出張ってる気がする、流の字・・・

中の人は溶けそうなくらいアツアツだというのにorz