楓「鉄の掟になります。きちんと守りましょう」
・選択は原則「早い者勝ち」
・ただし、あまりな展開となると例外として「リコール」が適用される事があります。
・例え選択者本人でも選択の修正してはいけません。
・投下の前は「リロード」推奨です。
・sage進行が基本です。
トウカ「加えて補足の八項目になります」
喧嘩は御法度です。
作品は早さと技を磨いて競い合うもの。
選択肢は己の好きなものを選ぶものです。
言いたいことがあるなら、書き手となって実現させたほうがよろしいかと。
互いを思いやる精神を忘れないように。
『空気』を読むのは重要です。
基本は楽しんで参加して下さい。
気軽に書くのがよろしいかと。
楓「これでテンプレは終了ですね」
トウカ「ええ。しかし某も捕まってしまいましたが、既に浚われているカミュ殿の身が心配です」
楓「……申しわけありません」
トウカ「楓殿?」
楓「鶴来屋からみすみす浚われるなんて失態を私達が犯さなければ、こんな事にはならなかったのに……」
トウカ「そう自分を責めないで下さい」
楓「裏の世界の護衛集団として、私達は役不足だったと言わざるを得ません」
トウカ「楓殿。それは違います」
楓「トウカさん……」
トウカ「どちらかと言うと『力不足』でしょう」
楓「…………っ!」
トウカ「か、楓殿?」
楓「コ、コンナウッカリザムライニニカイモツッコマレルナンテ……」(プルプルプルプル)
トウカ「と、とにかくこのスレでこそカミュ殿を助けたいものですなぁ」
前スレの話と選択
648 名前:名無しさんだよもん[sage] 投稿日:2007/11/08(木) 13:42:22 ID:NcaeVM+T0
無理はよそう。少なくともこの腹の調子がおさまるまでは。
グギュルルル ぐぉっ!またきやがった。
しかし岸田も既に捕まったとなるとそうそう安心もできない。
「大丈夫だろうか。千鶴さんは……」
とりあえずのところ今は千鶴さんだけが最後の頼みだった。
俺やトウカ同様に腹を壊しているだろうから本調子ではないだろうが
千鶴さんが上手く抜け出せて、鶴来屋で待機している梓たちと連絡が
とれたならばまだ望みはある。賭けに出るのはもっとギリギリになってからでいい。
差し当たって俺がするべきことは一つ。
「ふんっ!ぬおぉぉぉぉおお!」
鬼の力の暴走の時にも勝るとも劣らぬ自分自身との戦い。
その戦いに俺は糞戦し続ける。
さてそのころ千鶴は……
A 追っ手を相手に熾烈な逃走劇を繰り広げていた。
B 施設内に残り潜入調査を単独で続けていた。
C 未だに下痢ピーでトイレの住人だった。
D やることなすこと裏目ばかりで幼児返りを起していた。
649 名前:名無しさんだよもん[sage] 投稿日:2007/11/08(木) 13:55:08 ID:/LsTUnFGO
たまにはAでいいところを
>>1乙
某とした事が、うっかり全角に…orz
どうも千鶴です。……失態でした。まさか赤●にあたってしまうだなんて。
私がお手洗いから戻るとそこに耕一さんの姿はありませんでした。
岸田さんや香月さん。トウカさんとも連絡がとれません。
私以外はみんな捕まってしまったのかと途方にくれかけたところ
案の定、刺客はやってきました。
「柏木千鶴さんですね」
「どなたですか?」
現れたのは白衣を身に纏った医者の姿。明らかにその正体はここの研究員でしょう。
「貴女のお連れの方は伝染病の疑いで緊急入院していただきました。貴女にも検査を受けてもらいます」
病院という表向きの場を考慮した物言いですが要するに私を捕まえに来たというわけです。
ぞろぞろぞろ。後に続くはさながら白い巨塔のごとく回診の大名行列。
いくらエルクゥでも多勢に無勢。さらにその上。
グルルルル
「ぐっ……」
第二波でした。よりによって最悪のタイミングで。とても戦える状況ではありませんでした。
ごめんなさい。耕一さん。
「保菌者が逃げるぞぉぉおお!!確保ぉぉおおお!!」
かくして私は伝染病の感染者に仕立て上げられお尋ね者にされたわけです。
「ハァ……ハァ……」
命からがらに研究所から逃走して、私は疲弊しています。途中立ち寄った公衆トイレで
携帯で楓に連絡をとることが出来たのは幸運でしょう。しかし。
ギュルルル
「ぐっ!」
迫り来る第三波。それに対し用を足すことさえままならぬまま追手はやってきます。
ほうほうのていでそこからも逃げ出し心身ともにヘトヘト。けれど追撃は止まりません。
「そろそろ鬼ごっこは終わりにしよう」
「くっ……」
どうやらこれ以上は逃げられそうもないようです。不安な体調のまま刺客との戦いを余儀なくされています。
その追手とは
A 霧島聖
B 高槻
C 岩切花枝
D 来ヶ谷唯恋
C
「ここら辺で決着をつけようではないか」
「……仕方ありませんね」
刺客に追い詰められ、私は対決を余儀なくされます。
それにしても、この刺客は――
「一体…あなたは何者ですか?」
目の前の人物は、まだ日も高いのにレインコートを着てフードを深く被ってました。
そもそも、鬼の力を使って逃げている私に追いつけるなんて、私の体調不良を差し引いても不可能なはずです。
少なくとも、普通の人間には。
恐らくこの人物も私達と同様、ただの人間から外れた存在なのでしょう。
「ほほっ。名前も知らない相手に倒されるのも不憫と言うものか、柏木千鶴」
向こうは私の事を知っているようです。多分研究所からデータを教わったのでしょう。
「私は元帝国陸軍特殊歩兵部隊の水戦試挑体、岩切花枝だ」
て、帝国陸軍? 水戦試挑体? 何を言ってるのでしょうか?
いえ、そう言えば岸田さんが仕事の依頼をした時に、『火戦試挑体の御堂』という名前が出てきました。
と言うことは御堂の同類である可能性が高そうです。つまり――
「もっとも過去の肩書きなど、大した意味は無いか。今はお前達と同様、裏稼業に身を置いている」
やはり、彼女も裏の世界の人間でした。きっと研究所が雇い入れたのでしょう。
「さて、名乗りも挙げたしそろそろ仕留めさせてもらおうか」
無駄のない動きで岩切花枝は懐から小刀を出しました。
それに対して私は――
A 時間がかかると色々と危険です、鬼の力を全開にして短期決戦に持ち込む
B ひとまず冷静に、相手の出方を見る
C ここでまた強烈な第四波がお腹にやって来た!
Cお約束
日の高い時の花枝さんてミス雑魚じゃないか
雨合羽さえ着ていれば普通の兵士ぐらいの力は出せる……と思うぜ
先手を取るべきか、様子を見るべきか。考えていたその時。
ゴロロロロ
「はうっ!」
なんというタイミングでしょうか。ここでまた強烈な第四波が到来しました。
敵の目の前だと言うのに、思わずお腹を抱えてしゃがみ込んでしまいます。
「どうやら体調不良という情報は本当らしいな」
岩切花枝は小刀を構えながら、ニヤリと笑みを浮かべました。
(お腹の調子さえ良ければ、遅れは取らないのに……)
うずくまって動けない私に、岩切花枝は近づいてきます。
いけません。このままでは何も出来ないまま私まで捕らえられるでしょう。
(何とか……何とかしなくては)
グルルルル! ギュルルル!
刺客への打開策を考えている今も、私のお腹はトイレを求めて鳴り続けていました。
額から脂汗がダラダラ流れます。締め付けすぎで腹筋がおかしくなってしまいそうです。
(早くトイレに……でも岩切花枝が近づいてきていて……)
万が一、こんな場所で粗相でもしてしまったら、私の人間としての、ヒロインとしての尊厳は粉微塵に砕かれるでしょう。
迫り来る刺客と便意。この両方の危機を、どうやって切り抜ければいいのか。
私は――
A 便意を堪えて、近づいてくる岩切花枝に捨て身の一撃を食らわせる
B 土下座でも何でもしてトイレに行かせてもらう
C あ……駄目……もう限界です……
Cで追い詰めてみる
「シャっ!」
気迫と共に岩切花枝は小刀を繰り出してきます。
適確に急所をとらえた刺突。それを私は紙一重でかわすのですが。
ギュルォォォォ ギュルギュルギュルゥゥゥ
「〜〜〜〜〜〜〜!!」
その都度、私の大切なライフポイントはごっそりと削り取られていきます。
気分は『もう止めて遊●!とっくにHAG●のライフはゼロよ!』な感じです。
「なかなかにやる。ならばこれならどうか」
すると岩切花枝は短刀を構えなおして再び突きかかります。
かわしきれない。そう判断した私は彼女の手に持つ短刀を絶妙のタイミングで叩き落とすのですが……
「とった!」
叩き落としたかのように見えたのは実は彼女が自分でわざと武器を落としたのです。
相手に武器を印象付けさせて故意に離す事で相手の動きを誘導する。高度なテクニックです。
でも今の私にとってそれ自体が問題なのではありませんでした。問題なのはそこから繰り出される彼女の攻撃。
尖ったエルボーが極限状態の私の鳩尾に……グサリ。深く突き刺さって……
その一瞬、呼吸も忘れました。それは例えるならダムが決壊するかのように……
あ……駄目……
ブピュ ブピュ ズピピピピピ ズピュピュピュ
はは……ははは……なんだか小気味のいい破裂音が聞こえます。なんて素敵な音なんでしょう。
緩んだ括約筋が奏でるなんとも素晴らしいリズムとハーモニー。
それに包まれながら私は……
A「燃え尽きちまったぜ真っ白によ……」
B「……貴女を殺します」
A
会心の一撃だった。あたしの放った一撃は適確に相手の鳩尾を貫いていた。
ビクン。痙攣する身体。おそらく息も出来まい。
「でぇりゃぁぁ!!」
だが、そこで止まるあたしではない。念には念を押す。気合と共に肘に込めた力を爆発させる。
グリりっ!肘鉄で鳩尾を抉りながら崩れかけた相手の重心。そこにあたしの体重をかけるようにして
ドタァン!!
そうして背中から打ち付けられる相手の身体。いい感じに地面が音を立てる。
そこへ更に止めの一撃。グシッ!あたしの足拳は下腹部を踏みぬく。
「〜〜〜〜〜〜〜!!!!!!〜〜〜〜〜〜〜〜〜!!!!!」
ぐにゅ。柔らかいものを踏み潰した感触がした。
決まった!もはやピクリとも動けまい。
「……ピクピク………ビクビク……」
様子を見やる。すると柏木千鶴は白目を剥き痙攣を起しながら真っ白に燃え尽きていた。
それはさながらかの有名な拳闘士のように。任務完了。
「さて、回収班を呼ぶか」
そうしてあたしは研究所のものから持たされたえらく小型の無線機で連絡をとる。
流石に意識のない人間一人運ぶのは重労働だ。それに……
「なんか臭うな……」
苛烈な任務において歴戦の兵がその身に放つ香しき臭い。柏木千鶴の体からたちこめるその臭いに
あたしはなんというか……あまり自分の手で触りたくはなかった。
A このまま再び研究所へ
B そのころ梓たちは
b
おう、梓だ。
あたしたちは岸田達と耕一が捕まったとの千鶴姉の電話を受けて島神へ向かってる。
本当は一報を聞いたところで単身ででも直ぐに向かっていきたかったんだが、
楓のやつが助っ人を呼びましょうなんて提案するものだからちっと出発が遅れた。
まあでもあのおっさんが救出劇に参加するのことになったのは正直心強い。
これなら耕一や千鶴姉がいなくても戦力的にもそれほど劣らないだろう。
その辺は楓に感謝かな。
耕一、千鶴姉、岸田、すぐに助けにいってやるからな。
「それにしても何でみんなあたしが運転する車に乗ってきんだよ。
一人ぐらいおっさんの車に無理にでも乗ってもらえた方がもっと車とばせたんだけど」
「梓姉さんの仕事仲間とはいえ、まだ信用していませんから」
「わたしはお姉ちゃんと一緒にいたい…(さて、あの余計なのはどうしようか)」
「すまんが、ちっと事情があってな。(この分離された個室空間で楓に暗躍されるとやっかいなことになる)
それにあの御仁、秋夫の申し出ではないか」
A 「俺は皆とは別働隊でいく、そのほうが動きやすいからな」
B 「俺の愛車には先客がいてね…できれば皆梓の車に乗ってもらいたい」
C 「ちっとやぼ用ができた。悪いが先に行っててくれ」
Aかな。あと秋夫→秋生ね
『俺は皆とは別働隊でいく、そのほうが動きやすいからな』
出発する前、秋生のおっさんはそう言っていた。
まあ、確かにおっさんは独りで動いてた方が。身動きとりやすそうな気はする。
それでも一応緊急時の連絡手段等の確認だけは済ませといた。
いざなにかあったときに音信不通じゃ困るからな。
「ところで島神まであろどのぐらいだ?」
「あと十数分ぐらいでしょうか。このペースですと」
道路はとくに混むことなくここまではスムーズに来てる。
先行してる秋生のおっさんの方はもうついたぐらいだろうか?
千鶴姉の方はどうしてるかな?ちょいと気になる。
ちょっと楓に頼んで携帯に電話してみるか。
「楓、千鶴姉と連絡はつくか?」
「ダメです。さっきから千鶴姉さんの携帯に全然繋がりません」
そうか。となると千鶴姉も連絡がとれるほど余裕がないってことか。
あるいは最悪、千鶴姉も既に捕まっているってこともありえる。
みんな頼むからどうか無事で待っててくれよ。
「じゃあおっさんの方はどうだ?今どのへんにいる?」
「今かけてます。あ、繋がりました」
秋生のおっさんの方にはなんなく繋がった。
『おう。聞こえてるぜ』
とおっさんの声がする。そしておっさんが言うには。
A 『今、島神についたところだ。これから例の病院ってとこに向かう』
B 『島神に入る手前だ。なんだこりゃ?町の入り口が封鎖されてやがるぜ』
C 『とっくについてるぜ。さっき髪の長い姉ちゃんが白衣着た連中に病院へ連れ込まれるところを見た』
D 『悪いが今、ちょいと手がふさがっててな。おっと!もうきなすったか』
D
『悪いが今、ちょいと手がふさがっててな。おっと!もうきなすったか』
「え、どうしたのですか、状況を教えてください!」
『すまんが事を有するんでな、終わったらまた連絡する』
その言葉とともに電話が切られる。
「楓、おっさんはどこにいるって」
楓は秋生が話した内容を正確に車中の面々に伝えた。
「マジか! ってことはもう先に島神でドンパチやってるってことか」
「いえ、それはわかりません、いまどこにいるかまでは伝えられていませんから」
「ってことは移動中に襲撃されたってことも考えられるのか」
「いや、鬼神楽に立ち寄っただけでは敵さんにはまだ情報が行ってないと思うんでそれはないと思う」
(情報漏れ? まさか楓が!? いやおれの見た限りでは楓に不振な動きは微塵もなかったはず)
「と、とにかく島神へ急ぐぞ、しっかり捕まってな」
あたしは急スピードで島神へ向かっていった。
さて、と。
俺は楓の電話を切るとやってきた奴に視線を向けた。
「せっかくなんだから自己紹介ぐらいしてくれ」
「……」
「まあ、お前が何者かは調べがついてるんだがな」
俺は相手を見据え
「お前の名は」
A 御堂
B 杜若きよみ(複製身:黒)
C 直枝理樹…もとい岸田洋一
cはまだ早いからbだ。
「お前の名は…杜若きよみ」
「……」
相手は何も答えない。
「もっともお前は複製身の方、だろ」
「!!」
きよみの表情が苦虫を噛み潰したような顔になる。ビンゴだな。
「ふ…ふふふ……そう、私の事を知っているの」
きよみは自嘲気味に笑いながらその黒い髪を髪を前からかき上げる。
「てっきり、チームで島神に向かってると思ったのに…予想外ね」
かき上げた手がそのまま後ろに引かれ
パァン
「っ!」
きよみの手から小型拳銃が取り落ちる。
「まあ、待て。そんなに焦ってては何をしようが失敗するぜ、姉ちゃん。」
俺は硝煙の匂いを嗅ぎつつきよみに言い放った。
「…なぜ、あなたがここにいるのですか」
きよみは俺の隙を伺いつつ言葉を吐く。
「俺もわからん」
「…ふざけてるの?」
「いや、これでも生まれてからはずっと真面目に生きてきたつもりだ」
きよみが押し黙る。俺の次の言葉を待っているようだ。
「正直、俺も来るかどうか半々だった。まだ確証が持てなかったからな、ただ」
A 「岸田洋一」のコピーがいなかった事実にも関わらず鶴来屋が襲われたことが気になってな」
B 「鶴来屋の車全てに発信器がついてたのが気になってな」
C 「俺の仲間に内通者がいるという話が気になってな」
A
Cで疑惑の展開
「『岸田洋一のコピー』がいなかった事実にも関わらず鶴来屋が襲われたことが気になってな」
俺は探偵の語り口調で言葉を紡ぐ。
「さらには『ミズシマ遺伝子の鎖、カミュ』も既に連れ去られた後と聞く。
そう、この件における重要なミズシマ関係者は鶴来屋に誰もいなかった。」
ちらりときよみの表情を観察する。表情は…先ほどと変わらない。
「だが、その状態でも鶴来屋は襲われ、一人の少女が連れ去られそうになった……何故か」
「…それで?」
きよみはクスリと笑う。
「そこまで言うのは何か確証があってのことかしら、探偵気取りのおじさま?」
「さてね。ただ姉ちゃんがここに来ているということは俺の推理も間違っちゃあいないと思うぜ」
「…まあいいわ、続けて。おじさまの推理を」
「わざわざ鶴来屋を襲うに至った理由、それは!」
A 鬼神楽の本拠地、鶴来屋の掌握
B 囚われの娘、名倉由依の奪取
C 情報錯綜を狙った、内通者の確保
B
うーんC
33 :
名無しさんだよもん:2007/11/12(月) 01:46:10 ID:9pabReBK0
「この奥にいる娘、名倉由依の奪取、だろ」
俺はきよみと対峙したまま推理の結論を述べる。相手の反応は
「あははは、もしかしてそれがあなたの結論かしら?」
きよみはやれやれといった感じで俺を見やる。
「たいした推理ね、誰?その名倉由依って? 私そんな名前聞いたことないわ。
だいたい何でその子のせいで私がここに来ることになるのかしら?
あなた私を笑いさせたいだけ?」
きよみはこれまでの沈黙を破って一気に言葉をまくし立ててきた。
…俺の推理は間違っていたのか?
「あはは…もういいわ、推理ごっこはおしまい。あなたウザイからもうさっさっと消えてくれる?」
そう言うときよみは指を鳴らす。
「さあ、この勘違いをやっちゃって頂戴」
現れたのは
A 御堂
B 光岡
C 直枝理樹
これ話として問題ないの?
選択はスルーしとく
ADV的にはまさに「選択ミス」って感じだな。
>>33が通ったらAで。
ADV的には問題ないかもしれないけど、これありにして乱発されると今後立ち行かなくなるような悪寒。
最近の話が話だけに。
13 名前を選択してください sage New! 2007/11/12(月) 01:37:49 ID:hnuOX63A0
ここにきて選択由衣か
またまたひたすら由衣にもっていこうとするぐだぐだスパイラルが始まらないかと不安だ
38 :
28,30:2007/11/13(火) 00:13:30 ID:Wrn0yMgQ0
伏線回収だから問題ないと思ってたんだが…orz
このまま無茶な路線の引っ張り合いになるんだったら
>>28の選択からNGにして
>>27を
>>29で続けてくれ…
そういうのは鉄の掟違反だろ。
・例え選択者本人でも選択の修正してはいけません。
まだ打ち切りのがマシな展開だな……
いや、それでも打ち切りは下策として木に竹継ぐべきなんだろうけど。
>>35でそのまま勧めてしまうのが一番いいと思う
議論が長引くのが一番はなしを駄目にすることだ
でも続きが書かれないって事は抵抗あるんだろ
自分の話で気分悪くなったからあんなことになったんだし
掟違反なら
>>30NGにしてくれ…
A リコールは認められない >35から続け次のうpを待つ
B いくらなんでも選択肢無視だろ >33を無かったことにして>31から続ける
C 正しい答えを探し出せ >31を無かったことにして>30を選択しなおす
D 修正ができないのなら >30を無かったことにして>28から続ける
E むしろこの話をなかったことにする
F てめえの選択肢なんざ意味はない出てくるなすっこんでろ
D
ちょっとまて、当事者ID:Wrn0yMgQ0が選択するってのはお門違いじゃね?
α 構わないD:Wrn0yMgQ0が選んだ>28から続けるでいこう
β 許されるわけないだろ、おれが>44の中から決めちゃる
γ うるせえID:Wrn0yMgQ0と一緒にてめえも消えろ!
βでF
>>43 責任感じてるんなら自分で続き書けよ。
いや、これで続き書けいったら本気で書きかねんぞ……
とりあえずもう煽りっぽいのは無視しい!
議論するんだったら選択的には
>>33の意趣返し話っぽいのが選択的に通るか通らないかだけだと思うが
別に通しでいいと思う
昔にももっとひどいのでも通ったこと何度かあってその後特に問題なかったし
こうやってぐだぐだ議論するのが一番まずい
合図とともにきよみの後ろから何者かがゆっくりと現れる
背は一般人からすれば小柄、猫背だな。それよりもあの白髪頭、そして面、あれは…
そうだ御堂だ。某軍の秘蔵の強化兵であり火戦試挑体、そして俺と同様裏の世界で暗躍する存在。
奴は確か無敵の身体能力、驚異的な回復能力を持ち、その射撃能力は特筆するものだと聞く。
「さあ、御堂。この馬鹿をさっさと始末して!」
相手は二人…だがこれはただの二人より分が悪過ぎるな。どう切り抜けていくか。
「けっけっけ、そいつはできねえ」
「「なっ!」」
御堂の言葉に俺ときよみが同時に虚をつかれる。
「俺が今回お前から命令を受けたのはこいつを消す事じゃないはずだ、依頼人のくせに忘れたとは言わせねえぜ」
「あら、あなたは既に私の仕事を1回失敗しているのにそんなことを言える立場でなくて?
それに仕事が一つ増えたからってあなたがこなせない問題はないでしょ」
「けっけっけ、痛いところつくなぁ、雇い主さんよぉ」
む? どうやら今のところは俺とやる気はないようだが…さて。
相手が作ってくれた間でこの場をどう乗り切ろうか考えようかと思った否や!
「ゲーック、決めたぜ」
A 「後で追加料金弾ませてもらうぜ!」御堂が銃を構える。
B 「悪いがこの場は立ち去らせてもらうぜ、頼まれた仕事ならやるがな」御堂は素早く俺の脇を駆け抜けていった。
C 「悪いがこの仕事降りるぜ、後は好きにやってくれ」御堂は立ち去った。
C
御堂の出した結論は意外なものだった。
「悪いがこの仕事降りるぜ、後は好きにやってくれ」
「はぁっ? 急に何言ってるのよ!」
「まあ、もともとあまり気がのらねえ依頼だったんだが、
やけに大金積むもんだから暇つぶしに乗っただけだしな」
「そ、そうよあなたには既に前金を「前金は返すぜ!」ってええっ!」
御堂はきよみに中身がぱんぱんにつまった封筒(おそらく中身は金だろう)を投げ渡す。
「金は返したぜ、これで俺とお前は他人だ。」
「待ちなさい!あなた依頼を失敗したまま投げ出すなんてプライドないの!?」
「なあ、さっきから気になって仕方ねえんだが、お前何を焦ってるんだぁ?」
「っ!?」
「けっけっけ、まあいいわ、じゃまたそっちのあんちゃんも運がよければまた会おうぜぇ」
「何よ、何なのよあの男!」
御堂が去り、一人となったきよみは依頼を破棄された怒りが未だ収まらないようだ。
で、場から置いてきぼり感のある俺はというと御堂の一言が気になっている。
「お前何を焦ってるんだぁ?」
鶴来屋の襲撃、きよみの焦りから今考えられるのは…。
A やはり俺の推理通り名倉由依が関係あるのか?
B 事を窮する何かが鶴来屋にあるというのか?
B
397 名前を選択してください sage 2007/11/14(水) 02:02:44 ID:ABb1BOG20
表の53だがあれは表の33に対するけじめだ。
空気嫁と言われるのはわかっているが、一応な。
ちなみにどっちも続きの話の展開は考えているつもり。
いちいちコピペしなくてもこういう状況じゃみんな見てるだろうに…。
まあそんなんで溜飲が収まるってんならいいけど。
一週間待てとさ>後始末
一週間後も同じこと言ってそうだな。
事を窮する何かが鶴来屋にあるというのか?
だとすれば、その「何か」とはは一体何なのだろうか。
「くっ!御堂の奴め……」
きよみは相変わらず悔しげに歯噛みしている。
自身の銃を弾き飛ばされ、突然雇っていた御堂に去られたのだ。当然だろう。
「…………」
俺は彼女に拳銃を向けたまま、思考を巡らし始めた。
コピーの岸田洋一やカミュはおろか、誰もいない鶴来屋に侵入した理由。
先ほどの反応から見るに、名倉由依関連では無さそうだが……
(あまり時間も無ぇな)
ちらりと腕時計に目を走らせる。
なるたけ早く島神に向かって、梓達と合流したいところだが――
A このままきよみを捕らえて詳しい話を聞く
B 話を聞くのは後回し。きよみを捕らえて梓達と合流するために島神へ向かう
C 「こうなったら!」突然きよみが袖口から隠しナイフを出した!
B
とりあえず話を聞くのは後回しだ。さっさとこの女を捕まえて嬢ちゃん達と合流するぜ。
そう判断した俺の行動は素早かった。さっと一瞬で間合いをつめる。
「グハッ!」
そして気がついたときには行動は既に終了していた。とすんと軽く鳩尾に突き刺さる拳。
きよみの膝が落ちる。崩れ落ちるきよみの身体を俺は咄嗟に支える。
「おっと」
もたれ掛かって来る身体。流石に気絶した人間は重いな。まあいい。
この女の尋問は後からいくらでもできる。さあ、俺も島神に向かうとするか。
A そのころ梓達は
B その頃、耕一達は
A
梓だ。なんか随分久しぶりな気がするな。
あれからたいして時間たってない筈なんだけどな。
とりあえず現況報告だ。千鶴姉とも秋生のおっさんとも音信不通になった
あたしらは超特急で飛ばしてようやく島神へと辿りついたわけだが。
「ここが例の病院か」
「そのようです」
そんでもってあたしらが今いるのはミズシマ一味のアジトらしき病院。
千鶴姉の話だとみんなここでまとめてとっ捕まったらしい。
さて、どうしたものやら。
「楓。千鶴姉か耕一の気配とか分かるか?」
「難しいです。多分、二人ともこの施設のどこかにいるとは思いますが」
楓に同族の反応を探知させてみても芳しくない。どうやら千鶴姉も既に捕まってるみたいだ。
まったくあの亀姉は……あたしらが着くまでもって欲しかったんだがそれを言ってもしょうもない。
「どうする。切り込むか?」
とオボロはストレートに言ってくる。……まあ、あたしも非常にそうしたい気分ではあるのだが。
「ミイラ取りがミイラですよ。それは」
楓も突っ込む。確かに考えもなしに突っ込めばそれこそ千鶴姉達の二の舞だろう。
けど今のところ他にいい方法も思いつかないんだよな。さて、困った。どうする?
A「一気に正面突破でいくぞ!」オボロ案を採用する。
B「陽動と潜入の二手に分かれましょう」楓案を採用する。
C「梓お姉ちゃん。なんかあそこから忍び込めそうだよ」初音案を採用する。
D とりあえず様子見だ。秋生のおっさんを待とう。
d
「とりあえず様子見だ。秋生のオッサンを待とう」
千鶴姉や耕一達を早く助けたいのはやまやまだけど、闇雲に動くのは危険だ。
「人手が不足してるし、突入するにしても出来るだけ万全の体制にしておきたいからな」
焦りは禁物だ。今は秋生のオッサンを待つのが一番良いだろう。
とりあえずあたしは車を病院の近くの道路脇に駐めた。
超特急で飛ばした分、車内のみんなも少し疲れただろう。
「秋生のオッサンの方もカタが付けば連絡をくれると思うから、少し待ってみよう」
「それもそうか。……カミュ、無事でいてくれ」
オボロが祈るように病院を見やる。
あたしも耕一達が心配だけど、とりあえず今はちょっと休憩するか。
A プルルルル と言ってた矢先、あたしの携帯電話に秋生のオッサンから電話がかかってきた
B 「……梓姉さんはのんびりしすぎです。姉さんが動かないのなら、私一人で行かせてください」楓がそんな事を言い出した
C 「梓お姉ちゃん。ちょっとだけ二人で話があるんだけど、いいかな?」初音がそんな事を言い出した
D 暫く休んでいると…何だ? 病院の裏手のほうで騒ぎが起きだしたようだ
どれも一癖ありそうな選択肢だな…A
プルルルル プルルルル
シートを少し倒して楽な姿勢を取ろうとしたその時、あたしの携帯電話が鳴る。
発信者は…秋生のオッサンだ。
あたしは迷わず通話ボタンを押す。
『梓か』
「オッサン! 無事だったんだな」
『何とかな、今俺も鶴来屋から島神に向かってる』
「鶴来屋…鶴来屋にいたのかよ!」
『ああ、ちょっと思うところがあって寄ったんだが。……鶴来屋で杜若きよみを捕まえたんだ』
「何だって?!」
誰かとドンパチやってたとは聞いたけど、まさか鶴来屋に杜若きよみが来てたなんて。
『梓達が言うところの黒髪のほうの杜若きよみだ。『覆製身』ってのが正しい呼び方だが』
覆製身?何だかよく分らない単語だ。
『とにかく詳しい話は合流してからだ。まだ少し待っててくれ』
「うっし、了解だ」
「……誰からですか?」
「秋生のオッサンだ。今隆山からこっちに向かってる最中で、鶴来屋で杜若きよみを捕らえたらしい」
「杜若きよみだとっ!」
「ただ彼女は黒髪のほうの杜若きよみだって聞いている」
「恭介さんに電車に乗るよう指示したりした人……でしたよね」
「彼女から話しも聞いた方が良いだろうし、今は秋生のオッサンが着くのを待とう」
「うん、そうだね」(チッ、めんどうな事になってきたぜ)
秋生のオッサンも車を飛ばしてるだろうし、小一時間もあれば到着するはずだ。
悪い耕一達、千鶴姉。もう少しの間だけ我慢してくれ。
A 「待たせたな、梓」 しばらく待っていると、秋生のオッサンが車で乗り付けてきた。
B 「ん? 何だあの車は」 しばらく待っていると…何やら怪しい車が病院の裏口から入るのが見えた。
C 「梓お姉ちゃん、ちょっとトイレに行ってきてもいい?」初音がそう尋ねてきた
D ? 病院の裏口のほうから人影が……ってあれは耕一達っ?!
D
「しっかし秋生のオッサンを待ってるのも結構暇だな」
あたしらはオッサンが着くまで待ちぼうけを食らっていた。
敵の本拠のまん前でお預けってのも結構きついぜ。そんな時だった。
「あ……」
楓がふいに声をあげる。何かを見つけたような表情で。
「どうした楓?」
「いえ……その実は気のせいかもしれないんですが……」
そう言って楓は病院の裏口の方を指差す。
「さっき、ちらっと耕一さんの姿が見えたような気が……」
「なんだって!」
ここで時間は少し遡る。梓達が島神を目指して走っている頃のこと。
耕一だ。なんか久しぶりだな。赤●に当たって捕らえられた俺とトウカなわけだが
「ふはぁ〜〜〜♪」
「はわぁ〜〜〜♪」
今は二人ともこの上ない開放感に包まれていた。ああ、ようやく訪れた極楽。この瞬間をどんなに待ち望んだことか。
「んしょ。うんしょっと流石に手錠のままじゃケツ拭き難いな」
なんとか手錠を嵌められた上からでもありあわせの紙でケツを拭く。ご丁寧に紙まで用意してくれるなんて
ここの人たちは随分親切なんだな。不覚にもそう思ってしまった。敵だけど。
しかしこれからどうするか。体調は戻ったが牢を破るにはこの高圧電流手錠がジャマだ。
そんな折だった。
A 「あ、実はそれの外し方知ってます」向かいの牢のアイスマンがそんなことを言ってきた。
B 「出ろ」研究員と思しきやつらが牢を開けた。
C なに?あれは千鶴さん!? 虚ろ目な千鶴さんが連れ込まれてくるのを目撃した。
C
さてどうしたものか。俺はひとりごちる。そんなときだった。
「ん?」
俺の視界に入る人影。それは見覚えのある長い黒髪の女性。
「千鶴さん?」
なんとそれは研究員らしきものたちに連行されている千鶴さんだった。
なんということだ。千鶴さんも捕まってしまったのか。
クソ。これは大人しく捕まっている場合じゃないぞ。
「ふぎぎぎぎ……んぐ……ぐぁぁぁああああ!!」
力任せに手錠を断ち切ろうとする俺に容赦なく高圧電流が降り注ぐ。
やはり一筋縄ではいかない。だが、このままでは千鶴さんが……
「ぐっ!」
俺は一念発起する。エルクゥの力の解放。ありとあらん限りの力を
俺は一瞬に注いだ。
「ぬおぉぉぉぉぉおおお!!」
バキン!音を立てて手錠ははじけ飛ぶ。そしてそのままの勢いで鉄格子をつかむ。
ぐにゃり。粘土細工のように容易く曲がる鉄棒。牢をこじ開けて俺は同じように
向かいと隣の牢も壊し……
「ぐっ……う……」
「耕一殿!」
そこが限界だったようだ。流石に電流を暗い過ぎたよろめく俺。トウカが駆け寄る。
「俺のことはいい……千鶴さんを……千鶴さんを頼む……」
そのままぐたりと倒れる。こうなっては後はトウカに託すしかない。頼むぞトウカ。
「アイスマン殿!耕一殿をお頼みします。某も千鶴殿を救い出した後に合流するゆえ」
「えっ。ああ。分かりました」
トウカさんはそう言うと千鶴さんという女性が連れられた方へと駆け出していった。
残されたのは私と耕一さんである。
「大丈夫ですか?耕一さん」
「うっう〜ん……っぐ……」
耕一さんは重傷のようだった。あれだけの高圧電流をまともに喰らったのだ無理もない。
早く手当てをしなくてはいけないのだがこの場では。
「千鶴さん……千鶴さんは……」
「千鶴さんという方ならトウカさんがきっとなんとかしてくれることでしょう。
それより今は一旦ここから外に出ましょう。ここの裏口の場所なら私も分かります」
「す……すまない……」
そうして私は耕一さんに肩を貸しながら裏口を目指し歩き出す。
千鶴さんという方の安否はトウカさんに任せるしかないでしょう。
かくしてトウカさんの健闘を祈りながら私と耕一さんの逃走を始まった。
A 前の話冒頭の病院裏口に繋げる。
B 千鶴救出に向かったトウカは。
b
「千鶴殿!」
牢から抜け出し某は通路を駆ける。千鶴殿が連れていかれた方角は確かこちらだったはずだが。
ボロボロになりながらも某に千鶴殿のことを託された耕一殿との約定。
エヴェンクルガの誇りにおいて違えるわけには行かぬ。
「ぬ?これは……」
そうして行き着く先。そこで某は立ち止まる。十字路だった。
三つの方向に道は枝分かれしている。うぬぬぬ。これはいったいどの道を選べばよいのやら。
右か左か真っ直ぐか。せめてなにかヒントでもあれば。そう思いふいに上を見る。
すると道案内が出ていた。これはなんとも親切な。……いやここは怪しむべきであろうか。
表示にはこうしるされていた。
右 実験体繁殖用施設
左 M遺伝子研究開発室
直 実験体洗浄処理施設
なるほど。となると捕えられた千鶴殿が連れられる場所といえば
A 右
B 左
C 真っ直ぐ
c
考えろ、考えるんだ、某。
頭を働かせるのは得手ではないが、そんな事も言ってられない。
道案内の内容から、千鶴殿が連れて行かれそうな場所を推察せねば。
千鶴殿はミズシマ遺伝子の持ち主ではないのだから、『M遺伝子研究開発室』ではないだろう。
そしていくら実験体として捕えられたとはいえ、何の下調べもなく『実験体繁殖用施設』のような場所に運ばれるとも考えにくい。
となると――
「この『実験体洗浄処理施設』に連行されたに違いない」
某は十字路を真っ直ぐに進んだ。
『実験体洗浄処理施設』
字面から察するに、実験体として捕らえた者用の風呂場だと思われる。
ただ……あまり考えたくはないが、赤●のせいで千鶴殿はお腹を壊し、用を足すのもままならなかったはず。
そんな千鶴殿がここに運ばれたとすれば、それはつまり――
いや、今考えるのはよそう。
某は通路を駈ける速度を上げた。
やがて『実験体洗浄処理施設』の前に到着する。
周囲を警戒しながら、慎重に中の様子を覗き見た。
そこでは――
A 脱衣室で今まさに千鶴殿が二人の研究員に服を脱がされようとしていた
B 洗い場で裸にされた千鶴殿が二名の研究員に身体を洗われていた
C 洗い場で裸にされた千鶴殿が二名の研究員に…身体を洗われているというよりは、弄ばれていた
C
半開きにした戸。その隙間から某は様子を伺う。むう。湯気が……
視界が悪いのではっきりとは分からぬが……
『よいしょ。よいしょ。ゴシゴシゴシゴシ 困ったなあ。ちっとも汚れが落ちないぞぉ♪』
『もっとちゃんとキレイにしないとね。ほらたっぷり洗剤をつけて。ゴシゴシゴシゴシ♪』
湯煙に包まれて見える姿。人影らしきものが3つ。口ぶりからして何かを洗っているようにとれるが。
伺い知れるシルエット。その一つ。なにやら髪の長い女性のような。千鶴殿!?やはりあれは千鶴殿なのか?
『本当にダメだよなあ。この歳で大きい方をお漏らししちゃうなんて。ちゃんとキレイにしないとね♪ゴシゴシゴシ♪』
『ここが病院でよかったね。僕達こういう処理には手馴れてるから余りドン引きしたりしないのさ♪ゴシゴシゴシ♪』
…………もはや何も言うまい。熱い水滴が某の頬を伝う。千鶴殿……さぞかし無念であったろう。
某や耕一殿は情けを与えられたが最後まで逃げ延びようとした千鶴殿は……・゚・(ノд`)・゚・。。
い、いかん!ここは泣いている場合ではない。一刻も早く千鶴殿をお救いせねば。
しかしここでふと思う。せっかく身を清めてもらっているのだ。せめて清め終わってから千鶴殿をお助けするのが
よいのではないかと。千鶴殿とて穢れた身体のまま救い出されても辛かろうに。某は飛び込みを躊躇う。
『はふぅぅ♪いいねえ。すごく締まるよぉ。奥まできちんと擦ってテカテカだよぉ♪』
『おっと洗剤が足りないね♪。んぷぷ。追加、追加っと♪』
???何か様子がおかしい。こやつら妙に楽しげではないか。その……下の処理とはあまり愉快な仕事ではないと思うのだが。
趣味は人それぞれといえばそれまでなのだが。
『ああ。出る出る出る。沢山出るぞぉ♪おなかの中までたっぷり洗浄しちゃうぞぉ♪』
『うぷぷぷぷ。洗剤まみれでぐちゃぐちゃだね。もっと揉み洗いしないと。んぷぷ』
やはりおかしい。某は一気に戸を開け踏み込む。湯煙に包まれる視界。
それでも割って入れば中の様子は一目瞭然だった。某がみた光景は……
「なっ……あっ……千鶴……殿……」
目にする千鶴殿の姿。某は絶句した。死体にように事切れてだらりとうつふす千鶴殿。その後ろを……
「あれえ?おかしいなあ♪今はこのお姉さんのお尻を徹底的にキレイキレイしてあげる時間なのになあ」
「ぐぷぷ。チミもキレイキレイして欲しいのかな♪」
醜悪な様相のもの達。そのものたちに……
「もうちょっと待っててね♪今、僕達このお姉さんのお尻を大事な棒できれいにコスコスしてあげてる最中だから」
「お尻だけじゃキレイにしたりないからこうやってたっぷり『洗剤』をかけてあげてるんだよ♪どぉ。キレイでしょ♪」
千鶴殿は……千鶴殿は……菊座を抉られ……そのうえ白濁を浴びせられて……
「貴様ぁぁぁぁあああ!!」
到底人のすることと思えぬ鬼畜の所業に某の怒りは頂点に達した。
A 「斬!」一閃。一太刀の下に某は下郎を切り伏せた。
B 「邪魔をしてもらっては困る」何奴?雨合羽を着た女がそこに。
C 実は剣を取り上げられていたのを忘れていた。某としたことが。
D 実は手錠を嵌められたままだったということを忘れていた。某としたことが。
A
「斬ッ!」
悪漢達の千鶴殿に対する非道。それを某は一秒でも早く止めさせたかった。
「えっ?!」
「なっ?!」
一閃。某が鞘から抜き放った一太刀は、外道達をその場に切り伏せる。
千鶴殿を弄ぶのに夢中だった男達は、反応する間もなくその場に倒れた。
「千鶴殿! 千鶴殿! 気を確かに!」
「…………」
某の呼びかけにも、千鶴殿は虚ろな瞳のままである。
やはり逃げ出す途中での、その……望まぬ粗相のショックが強すぎて……
とりあえず某は手桶に湯を汲み、千鶴殿に浴びせられた白濁を洗い流した。
続いて脱衣所に連れて行き、置いてあったバスタオルを身体に巻き付ける。
本当はもっとちゃんと洗い清めたかったが、致し方ない。
「さぁ、脱出しましょう。耕一殿達も一足先に外に向かってるはずです!」
「……こう…いちさん?」
耕一殿の名前に、千鶴殿が微かだが反応してくれた。
「そうです。耕一殿と約束しました。『必ず千鶴殿を助け出す』と」
さぁ、早く耕一殿達と合流しなければ。
濡れそぼったままの千鶴殿を背負い、某は『実験体洗浄処理施設』を後にし、元来た道を走り出した。
A しばらく走っていると、耕一殿達の姿が見えてきた
B 「止まれ!実験体共!」廊下を走る某達の前に、何人かの研究員達が立ちふさがった
C 「脱走劇はここまでだ」廊下を走る某達の前に、何やら雨合羽を着た女が現れた
Aさくさく進めよう
千鶴殿を背負いながら、某は来た道を戻り牢屋から先へ走り続ける。
「千鶴殿、もう少しの辛抱です」
「は……い……」
女性一人を背負いながら走るのは骨だが、何のこれしき。
脚に力を込め、無機質な廊下を蹴り駆ける。
そのまま暫く走っていると、前方に覚えのある人影が見えた。
「アイスマン殿!」
「トウカさん! 千鶴さんを助けられたのですね」
耕一殿に肩を貸しながら、アイスマン殿が振り返る。
仮面のせいでよく分らないが、大分疲れているように見えた。
「大丈夫ですか。某が代わりに肩を貸しましょうか」
「いえ、これくらい平気です。それよりここを曲がればすぐ出口に着きます、急ぎましょう」
アイスマン殿が廊下の先を指さす。
「はい、分りました!」
改めて千鶴殿を担ぎ直し、アイスマン殿と共に出口を目指す。
早くこのような研究所から脱出し、岸田殿達を探すなり梓殿達と連絡を取るなりしなければ。
A 梓達の目撃シーンと繋げる
B ? 通りすがった部屋に、知った人物がいるのが見えた
A ここいらでつなげよう
あたしだ。梓だ。秋生のオッサンが来るまで皆で待機中だったんだけど――
「本当だ、アレって耕一達じゃないか!」
楓が指差した病院の裏口から、耕一とトウカさんの姿が見えた。
「耕一さんに肩を貸しているのは誰でしょうか? 何やら仮面を被ってるようですが」
「トウカさんが背負ってるのって……千鶴姉じゃないか?!」
何てこった。あたし等に連絡した後捕まっていたって事なのか。
「おい。とにかく助けに行くぞ」
「そうだよ、梓お姉ちゃん」(ちっ。研究所の連中は何やってるんだ)
オボロと初音に促される。
そうだ。今はまず耕一達を回収しなくちゃ。考えるのはその後だ。
あたしはエンジンを掛け直し、アクセルを踏み込んだ。
「トウカさん。これからどうしますか」
「まずはどこかに隠れて追っ手をやり過ごすか、梓殿達に連絡を入れたいところですが……」
どうにか病院から抜け出した某達だが、状況はまだ厳しい。
某達の脱走が露見すれば、すぐに追っ手が来るだろう。
気を失っている耕一殿と弱ってる千鶴殿を連れてでは、逃げ切るのも戦うのも容易ではない。
ひとまず身を隠す場所でも近くにあればいいのだが――
キキキキキッ
その時、一台の車が某達の前に駐まった。
「トウカさん!無事だったのか」
「あ、梓殿! どうしてここに」
「千鶴姉から連絡があったんだよ。とにかくそこの仮面の人も一緒に車に乗って!」
「かたじけない!」
「すいません。ありがとうございます」
某達は梓殿の車に急いで乗り込んだ。
流石に一台の車に八人は厳しいが、今はそんな事言っていられない。
「うっし、それじゃあ出すぜ」
トウカさん達が乗り込んだのを確認して、あたしはアクセルを踏み込んだ。
トウカさん達が脱走してきたのなら、すぐに追っ手が来るはず。
ひとまずこの場から立ち去らないとマズい。秋生のオッサンにも連絡しなくちゃな。
A とりあえず手近な落ち着ける場所を車で探す
B 先に秋生のオッサンに連絡をする
C その時、あたしの携帯電話が鳴った
C
「や、やはり8人は狭いですな」
「あんたはアイスマン!あんたも一緒に逃げ出したのか?」
「……このままでは姉さんが風邪を引いてしまうでしょう。初音、このタオルで拭いてあげて」
「うん。わかったよ、楓お姉ちゃん」(ケッ、めんどくせーなー)
車の中は救出したトウカさん達のお陰でてんやわんやだった。
ああもう、とにかくこの場を離れなくちゃ。
プルルルル プルルルル
車を出そうとしたその時、ポケットから携帯電話のコール音が鳴る。
誰だ? こんなタイミングで。
あたしは携帯を取り出し、発信主の名前を見た。
電話の主は――
A 古河秋生
B 柳川裕也
C 香月恭介
D 知り合いの番号じゃない……誰だ?
あれ、初音からじゃなかったのか
D
こんなときに電話?いったい誰からだ?
あたしは発信主を確認する。すると『非通知設定』になっていた。
「う〜ん……」
頭を捻る。これで間違いや悪戯とかだったら気分的になんか嫌だ。
まあそれでもとりあえず出てみるか。
「もしもし。こちら柏木ですけれどそちらはどなたですか?」
尋ねてみる。すると相手は名乗る。
その電話の主は。
A 直枝理樹
B 杜若きよみ
C ミズシマ
D ただの間違い電話だった
D
「すいません。間違いでした」
ブツッ ツー ツー ツー
………………………………
どこにぶつけたらいいんだ?このやるせなさを。
「梓姉さん。そんなことよりも早く車を出してください」
「んなこと言われんでもわかっとるわい!」
気が立っていたので楓の声につい怒鳴り返してしまう。
ちくしょう。あたしはエンジンを吹かす。
アクセルを思いっきり踏み込む。
「逃げるぞっ!」
A 何事もなくとりあえず近場のパーキングに落ち着いた。
B 以下シャー●ンキング風の最終展開につながった。
C 以下武●沢レシーブ風の早送りで話は進んだ。
D つうか主役のはずの岸田はどうしてる?
A
「逃げるぞっ!」
空気の読めない間違い電話に腹を立てながら、あたしは車を発進させた。
とりあえず何処か落ち着ける場所を探そう。
「ここなら大丈夫かな」
15分後。あたし達は近くにあった浜辺のパーキングに落ち着いた。
「人気がありませんね」
「時期が時期だし。人がいないほうがありがたいよ」
楓に答えながら駐車場を見回す。
夏なら海水浴やキャンプに来る観光客の車が駐めに来るのだろうが、秋口の今はまばらに駐まってるだけだ。
来た道にも注意を払うが、追っ手の気配はない。
ひとまず安心といったとこだろうけど、さてどうしようか。
A 秋生のオッサンに合流場所変更の連絡を入れる
B 気絶してる耕一を起こす
C 虚ろ目な千鶴姉を介抱する
D トウカとオボロから仮面の男の人を紹介してもらう
D
「つまりはそういうわけだったのです」
「そうだったのか」
トウカ達から仮面の男、アイスマンの紹介を受ける。
なんかよく分からんがたいそう重要人物らしい。
しかしこれからどうするか。とりあえずはオッサンと落ち合ってからだが
耕一も千鶴姉もとても使い物になる状況じゃないし敵の手もジリジリ迫るし
なかなかにピンチな状況だよな。これ。細かいことはオッサンが来てからにして
おおまか方針だけは今決めとくか。
A とりあえずオッサンと合流次第、岸田たちを助けに戻る
B とりあえずこのアイスマンだけはどこか安全な場所に確保しておく
C 戦えそうにない味方は帰しとく
D 「すいません。この依頼キャンセルさせてもらえもらえませんでしょうか?」楓がそんなことを言い出した。
D
トウカさんやオボロからアイスマンの説明を聞き終える。
なんでも彼は全てのミズシマ遺伝子の大本になった存在らしい。それだけ重要なら追っ手も来るに違いない。
さてどうしようか。これからの方針を考えようとした時だった。
「すいません。この依頼キャンセルさせてもらえませんでしょうか?」
「「「「「「「(゚Д゚)ハァ?!」」」」」」」
突然楓がそんな事を言い出した。
オボロさんはもとより、あたしや初音も面食らってしまう。
「おい楓! お前何言ってるんだよ?!」
「言ったとおりです。依頼のキャンセルを申し込んでいるのですよ」
「だからどうして!」
あたしの激昂に楓はちらりと千鶴姉と耕一に目を走らせた。
「今回の一件で姉さんも耕一さんも酷い目に遭わされ、鬼神楽は多大なダメージを受けました。
依頼料も姉さんが断った以上、これ以上この件に絡んでも損害ばかりが増えるだけです。さっさと手を引くべきです」
「カミュちゃんが浚われたのはあたし達の手落ちじゃないか、その責任を取るのはスジだろう!」
「それは……」
「だいたい『一度依頼を引き受けても、こちらの都合が悪ければ途中でキャンセルします』なんて評判が立つほうがよっぽど損害が激しい!』
「ですが……」
「オマケに大事な事を忘れてないか。今回カミュ護衛の依頼者はそもそも誰だ?」
「……岸田洋一さんです」
「もし仮にキャンセルを申し込むとすれば、その相手は依頼者である岸田さんだ。岸田さんの了承が無い以上、キャンセルする事はできない」
「…………」
失敗を重ね続けたせいか、楓までおかしな事を言い出した。
まいったな、まだまだ問題は山積みだってのに。
A 「……ごめんなさい、少しどうかしてました」楓があたしやオボロさん達に頭を下げた
B プルルルル 『おい梓、今どこにいるんだ?』その時秋生のオッサンから電話がかかってきた
C 「……こんな依頼やってられません、私だけでも降ります」楓がそんな事を言いだしやがった
楓なりの作戦だと信じつつC
どういう展開にしたいのかかわからんが何か書き手に考えがあるんだろうと思って
C
「だいたいもうウンザリなんです。ことあるごとにどっかのうっかりに揚げ足を取られたり
どっかのうっかりに揚げ足を取られたり…どっかのうっかりに揚げ足を取られたり…ブツブツ」
「か、楓殿……」
「というわけで私一人だけこれから別行動をとらせてもらいます。梓姉さん。初音。
今までお世話になりました。千鶴姉さんと耕一さんにもよろしく言っておいてください」
「ちょっ……おま……」
「それではみなさんあしからず」
「こらぁぁぁああ!待てぇぇ!楓ぇぇ!!」
「……どうやら上手く撒けたようですね」
どうも楓です。あれから全速力で駆け出したのですがどうやら追ってもかかっていないようです。
ストーカーのオボロさん辺りが追ってくるかと思いましたが向こうもそんな余裕はないようです。
しかし私、完全に悪役ですね。ううむ、どうしたものでしょう。
それでも私がああいう行動をとったのには私なりの意図があるからです。
それは……
A おそらく味方の中にいるであろう敵の目を誤魔化すためです。
B あのアイスマンとかいう人からなにかキナ臭い気配を感じたからです。
C もう評判がた落ちになるであろう『鬼神楽』には見切りをつけて研究所にでも寝返りたかったからです。
D カッとなってついやってしまいました。反省しています。
A
(……私達の中に、敵との内通者がいるはずです)
私が離反した理由。それは恐らく味方の中にいるであろう裏切り者の目を欺くためです。
これまで数々の失態を重ねてきましたが、いくら何でも後手に回されすぎです。
敵が先手先手をこうも打てるのは……私達の中に敵と通じてる人間がいるからに違いありません。
何ですか? 積み重ねたヘマを誤魔化したいだけじゃないかって?
そんな訳ありません。きっと裏切り者がいるはずです。
――多分。いえ、きっと。
そんなこんなで梓姉さん達から離れ、私は単独行動を取るのですが、手始めに何をしましょう?
A こっそりと梓姉さん達を離れた場所からストーカーする
B 一度落ち着いて誰が怪しいかを推理してみる
C メンバーから信頼できそうな一人にだけこっそり連絡してみる
D むしろ敵の研究所に潜入し、誰が裏切り者か調べてみる
【支援板に完結補完用スレを建ててみたんですけど、どうしますか?】
【α 完結補完スレに移行して話を続ける】
【β もう暫くこのスレで話を続けて様子を見る】
【γ 少し議論してみる】
選択はD
下はパス
αで
\(^o^)/
わかりました、完結補完用スレに移行させてみます。
それでは次の主役作品を選択してください。
A 誰彼
B White Album
C ナイトライター(with 雀鬼's)
D リトルバスターズ!
E うたわれるもの
F Planetarian 〜ちいさなほしのゆめ〜
G 鎖
H CLANNAD
I フルアニ
J Kanon
K Routes
L ONE
M Filsnown
N テネレッツァ
O 雫
P 天使のいない12月
Q まじかる☆アンティーク
R こみっくパーティー
S ToHeart2
T 痕
U Tears to Tiara
V To Heart
W AIR
X MOON.
とりあえず第一部完とかそういうのでいいから締めの話は欲しいな。
D
くそぅ、唯一登場人物テンプレのない作品じゃないか。
とりあえずリスト作ってみた。抜けてたらゴメンネ。
A 直枝理樹
B 棗鈴
C 来ヶ谷唯湖
D 神北小毬
E 西園美魚
F 能美クドリャフカ
G 三枝葉留佳
H 笹瀬川佐々美
I 二木佳奈多
J 棗恭介
K 井ノ原真人
L 宮沢謙吾
M 古式みゆき
N その他の登場人物(用指定)
E
キャラ選択でてたんでつい選択してしまったが、いいのかそれで>完結補完用スレ
いつの間にそんな話が?
これってさ、書き手の一部が飽きたと感じたらその補完スレにつっこまれてその後放置って話が多くなるだろ。
表では何事もなかったかのように新しい話を書いて飽きたら(ry
打ち切りとなんか変わりある?
体裁よくつけてるがこれって乳母捨て山じゃん。
もう
>>105で決まったんだ、ぐだぐだ言うな、空気嫁、
おとなしく選択だけしてればいいんだよって空気でいっぱいなら黙るけど。
新しい話始めるにしても、これ下手をすると同じ事態になるよ。
115 :
名無しさんだよもん:2007/11/29(木) 21:02:58 ID:2AM3UjTRO
>>114 実際、もう飽きたけど続き書くのも、打ちきりエンド書くのも、自然消滅待つのもマンドクセだったんだろ。
さっさとリトバス出したかっただけなんじゃないかとすら思える。
支援板じゃなくてこっちでだけギャンギャン騒いでるのを見ると
不満がある人は管理人の判断で規制とかIP晒しのリスクがあるところでは
話せないタイプだと自認してるってことだろうねぇ。
しかしこっちにそういった清濁併せ呑ませて自分達だけでやるなら
何を支援してくれるんだろうね。向こうで続けてたら良かったのにね。
そして“支援”板の見事なシャンシャンぶり
297 名前:名前を選択してください:2007/11/29(木) 20:23:01 ID:lHFH1CqM0
なんていうかさ伏線を敷くだけしいた人がドロンしちゃった感じでさあ
この一ヶ月ぐらい繋ぎ程度にちょろちょろ書いてたけどどうにも閉塞感がたまらんかった。
ぶちゃけ本音としては岸田がとっ捕まったときにそのままの勢いでBADENDさせたかった。
298 名前:名前を選択してください:2007/11/29(木) 20:28:27 ID:kl89mhk+O
名目上はこっちへの移転なわけだが、ぶっちゃけ続き書く気あります?
299 名前:名前を選択してください:2007/11/29(木) 20:30:30 ID:ETFS/k060
一応それなりにあるつもり。「スレ建てたり色々したんだから毎日休まず書け」とか言われるとしんどいけど。
某作品キャラ絡みの不満は向こうでひっきりなしに出されてるみたいですが
しかもご丁寧に転載までしてくれる。
まあそれはおいといて。
あえて、こっちで書くけど
そういう現行作品の批判・不満とかじゃなくて
>>103には何それって?感じだった。
いつもの虚無感の残る打ち切りとは勝手が違うし。
ID:/UQBR55s0的と言うかこの流れだとほかの皆は賛成って空気なのか?
それなら上でも書いたけど黙るけど。
>>118 少なくとも俺も
>>103には納得してない。
むしろこうしてやられるまで「完結補完」が何を指すかさっぱりだった。
だからこそ、そんな分かりにくい単語を使ってるてこ入れが
ここまで不自然なほど短期間にシャンシャンでまとまってる事自体に
物凄い作為を感じているわけ。
多分、俺はID:7gphbDRQ0の鏡、真逆なんだな。
ここまではそれでも進めたい人が楽しんでるなら黙ってた。
でもこんな恣意的な展開で訳の分からない処理されるなら
それには納得いかないから騒ぐ、騒ぎべきだと思う。
そんな感じ。
初めまして、こんにちは。
木陰の下で読書に勤しむ文学系ヒロイン、西園美魚です。
リトルバスターズの中では初登場になりますね、直枝さんはちょっとアレな形で出たみたいですけど。
さて今の私なのですが。
A 実はある人に恋をしてしまいました。
B リトルバスターズも楽しいのですが、何処か別の部に入ろうかと思ってるのです。
C BLが好きなのですが、理解のある同士が少なくて困っています。
D 実は現在目下就職活動中です。
B
リトルバスターズのみんなといるのも楽しいですけど、何処か別の部にも入ってみようかと思っています。
二年から入部というのも少し引け目を感じてしまいますが、大丈夫でしょう。
何処かのアメフト漫画と同様に、やる気があれば二年からでも何とかなるはずです。
そんなわけでまず私が向かったクラブは――
A 文芸部
B 演劇部
C 料理部
D その他クラブを指定
D 放課後電磁波クラブ
ジャージャージャジャッジャッジャッジャジャン!!
「「やーっ!」」
「悪いやつらを吸い寄せる!」
「正義ので…磁力で吸い寄せる」
「僕たち」
「「放課後電磁波クラブ見参!」」
――通りがかった部室から、突然けたたましいジングルとかけ声が聞こえてきました。
驚いて扉の上を見ると、名乗ったとおり『放課後電磁波クラブ』の札がついています。
「長s…S極ちゃん、あれを見て」
「なにかな、瑠r…N極さん?
……ああっ、分別せずに捨てられているゴミが!」
「分けて捨てないと回収してもらえないよ」
「うん、それだと用務員さんが困っちゃうね」
……さっきの名乗りと会話を聞いている限り、とりあえずいい事はしているみたいです。
ボランティアでしょうか?気になったので、そっと覗いてみると――
A すごい格好をしている男女生徒が奇行に走っています
B 普通の制服姿の男女生徒が無難にゴミの分別をしています
C 一挙手一投足がストロベってるバカップル空間です
C
「はははっ待てよ瑠璃…N極さ〜ん」
「クスクス…嫌だよS極ちゃん」
………何でしょうこれは?部室の中で
ゴミ袋を持った男子生徒が女子生徒を追い掛け回しています。
その姿や表情はノロケてるという言葉も超越して、まさにバカップルそのものです。
何故かこの部室の中だけ空間がピンク色な気がしてきました。
というか、どうしてこの二人は自分の部室の中でゴミ掃除してるのですか?
なんでこの部屋はこんなに散らかってゴミだらけなんでしょう。
……ハッ!まさか自作自演?自分で捨てて自分で片付けてる!?
「痛ッ!ゴミの中にガラス片が」
「大丈夫?S極ちゃん。ぱくっ」
なんか男子生徒の指を女子生徒が咥えはじめましたよ。
明らかに今自分で指を切ったんですけど。
「き、汚いよ瑠璃…N極さん」
「S極ちゃんの指なら汚くなんかないよ…ちゅーちゅー」
…どう見てもこのクラブは異常です。何だか、ここにこれ以上いたら
私までもがこの電波…いえ電磁波に汚染されそうな気がしてきました。
A エキセントリック少年ボウイの歌を歌いながら立ち去る
B Mrベーターの物真似をしながらクラブの中に入る
C 対抗して、リトルバスターズの面子でゴレンジャイを結成する
D その時、アホアホマンのコスプレをした月島兄が現れた
C
どれを選んでもごっつかよ!w
「という事がありました」
翌日、リトルバスターズのメンバーにこの出来事を話しました。
「うわぁ、珍しくみおちんから話題振ると思ったら、そりゃまた面白い光景を目撃しちゃった訳ですネ」
普段ハチャメチャな行動で周りを騒がせている三枝さんも、流石に驚いたようです。
「ったく、話聞けば聞くほどそいつらの行動がまるで理解できねぇ
…あまりのワケ分からなさに俺の筋肉が今にも熱暴走を起こしそうだぜ!」
混乱する井ノ原さん。 相変わらず脳でなく筋肉で物を考えているようです。
「大体、その変な行動も部活動の一環なんだろ?
電磁波を使わねぇ電磁波クラブなんて、生まれてこの方見たことも聞いたこともねぇ」
「いや、そもそも放課後電磁波クラブなんて聞いたことないし、さもどんな活動するか知ってるみたいな
口ぶりで言わないでよ真人。 というかこの学校にそんな部があったなんて知らなかったよ」
「放課後電磁波クラブ…あー、あれな」
「話がよく分からないからって知ったかぶりで適当に話合わせる癖直そうよ鈴…」
「悪かった…モンペチやるから許してくれ」
いつものようにツッコミに忙しい直枝さんですが、彼も話の状況が分からないからか
普段よりツッコミのキレが悪い気がします。
「ふむ、大方二人きりで誰にも邪魔されずイチャつきたくて、そのような部を立ち上げたといったところか」
来ヶ谷さんの予想は確かに妥当と思いますが、仮に二人だけの世界にしても、
それだけではあの奇行の説明がつきません。
「でも、どうして部活に入ろうって思ったの?」
心なしか少し不安そうな表情で神北さんが尋ねてきました。
「深い理由はないのですが…強いて言えば、何か新しい刺激を求めたくなったからでしょうか」
わたしは少し考えて、窓から見える空を見上げて言いました。
「リトルバスターズに入ってから、わたしの日常は大きく変わっていった気がします。休み時間こうして
皆さんと話をしたり、放課後は野球チームのマネージャーとして仕事に勤しみ、時に変なミッションに
巻き込まれたり…余暇を木陰で読書して過ごすだけだったあの頃からは想像もしなかったそんな日常…
決して同じ日々のないその一日一日が、わたしにとっていつの間にかかけがえのないものとなっていました。
そんな毎日を過ごすうち、ふと自分から何かに挑戦したいと思うようになりました。今までのような
受身でなく、自分の足で何か新しい一歩を踏み出したいと…」
「そうだったんだ、もしかしてリトルバスターズのこと嫌いになっちゃったのかなって思ったから…」
神北さんはホッとしたのか、いつもの笑顔に戻りました。
どうやらわたしの気まぐれのせいで余計な心配をかけてしまったようです。
「というわけで、今からみなさんの中からメンバーを募りゴレンジャイを結成したいと思います」
「ゴレンジャイか…って、ちょっと待ったあぁあーーっ! はぁー!? はぁー!? はぁー!??」
これ以上ない程に井ノ原さんがオーバーリアクションをしてくれました。
…周りに迷惑がかからないよう、せめてもう少し静かに反応して欲しかったのですが。
「そんなに嫌な顔しないで下さい、とりあえず5人だけ集まればゴレンジャイになるので無理に参加しなくても…」
「いやいやいや、嫌とか以前にさっきまでの話の流れと全然繋がってないよ、というかなんでゴレンジャイなの?」
予想していたとはいえ、案の定直枝さんにツッコまれてしまいました。
「自分でもよく分かりません、いわゆる乙女のインスピレーションです」
実際、何でこんなことしようと思ったのか、自分でも本当に訳が分かりません。
「ゴレンジャイというのは……ひょっとしてあのゴレンジャイなのですか?」
「能美さん、知っているのですか?」
「はいです。 昔のバラエティ番組で、家族みんなで毎週欠かさず見ていました」
「バラエティ番組だったのですか、全く知りませんでした」
「って、何も知らないで結成するつもりだったの!?」
また直枝さんにツッコまれてしまいました。 どうやらわたしは悪い電磁波?に大分毒されているようです。
「なんだか、西園さんの知的なイメージが、音を立てて崩れていく感じがします……」
「みおちんすっかり頭沸いちゃってますネ…いやそんな睨まないで下さいヨ」
「たいへんなことだぞこれは…みおがばかになった」
「みんなそんな事言ったらかわいそうだよ、きっと西園さんなりの考えがあるんだよ……たぶん」
すみません……正直な所、本当に何も考えていません。
「よかったじゃないか西園、自分のやりたいことが見つかったんだ、これからは精一杯それに取り組むといい」
宮沢さん…一人だけそんな真面目に言われると逆に調子が狂うのですが。
なんかこの間に「美魚は『知性派だけどバカ』の称号を得た!」というテロップが流れた気がしましたが、
とりあえず見なかったことにしようと思ったその時……
「よく言った西園!」
「うわあっ、恭介いつの間に!?」
そこにいたのは、我らがリトルバスターズのリーダー、棗恭介さんでした。
「リトルバスターズの活動を通じ、西園は自分から積極的に踏み出そうという気持ちが芽生えたんだ。
リーダーとして、これほどまで成長したことは凄く嬉しいと思う」
なんだかとても感極まった表情でこんなことを言っていますが、正直そんな大層な話ではないと思います。
「…で、西園さんがゴレンジャイを作るって言ってるんだけど、恭介はそこのところどう思う?」
「そうだな……」
A 「面白そうじゃないか、俺達もぜひ協力させてもらうぜ」恭介さんからお墨付きをいただきました
B 「悪いが、協力することはできないな」断られてしまいました
C 「…いや、いくらなんでもゴレンジャイはないだろ、せめて他ので頼む」考え直すよう必死に説得されました
D 「どうしてもやると言うのなら、少し試させてもらおうか」何か試練を与えるようです
D
完全にリトバス単体空間だから未プレイの身では書けんorz
リトバスプレイしろよw
ダウンタウンが駄目なんだってさ。
またその時になってから余計にゴタゴタして
同じ轍を踏むのもいい加減に愚かなんで先に提案するよ。
これで10日止まったらリコールって新制度にしないか?
そんなにゴタゴタさせたくないなら、余計なルール増やす前に自分で書け。
書けない筆頭の携帯風情に説教されてもな
序盤でこれだけ躓いたらどうしようもないだろ。
現行も岸田話同様、産廃処理施設送りにして新しい話始めようぜ。
A Filsnown
B AIR
C CLANNAD
D テネレッツァ
E Kanon
F 天使のいない12月
G 鎖
H ナイトライター(with 雀鬼's)
I フルアニ
J うたわれるもの
K Routes
L ToHeart2
M 雫
N リトルバスターズ!
O 誰彼
P Planetarian 〜ちいさなほしのゆめ〜
Q MOON.
R こみっくパーティー
S ONE
T 痕
U Tears to Tiara
V To Heart
W White Album
X まじかる☆アンティーク
U
……最初期のカオスまで戻って、おもろいネタが伸びるって
ネタスレの本来の姿にまで、立ち返ってみるか……
A アロウン
B リアンノン
C アルサル
D モルガン
E オガム
F リムリス
G エルミン
H エポナ
I スィール
J ラスティ
K オクタヴィア
L タリエシン
M ドルウク
N ガイウス
O クレオン
P レクトール
Q ミルディン
R プィル
S プリムラ
N
俺の名はガイウス。神聖帝国の軍人として、軍の指揮をとっていたこともある。
その俺が今何をしているかというと、
A 別の国で傭兵をしている
B 軍学以外を学びなおすために学校に入学した
C 手に職をつけるために仕事をはじめた(仕事を指定)
D 抜け軍人として追っ手に追われている。
E アロウンとWiiスポーツをやっている
F リムリスというメイドに執事の心得を習っている
G デートの最中だ(相手を指定)
e
「アロウン! てめえそこを抜くのは禁じ手だろうが!」
「ハハッ、なんだ、帝国の元将軍様がそんなことを気にするのか?」
そう、Wiiスポーツでテニスをやっている。
しかも、アヴァロンの自室にはでかいモニターがあるというのに
わざわざ俺の狭い部屋の小さなTVでだ。
「だいたいお前は国務とかで忙しいんじゃないのか。
こんなところで無聊を囲っている俺と遊んでいる暇はあるまい」
「なあに、気にするな。面倒なものは全部アルサルに任せてある。
しかし、アヴァロンにいるとアルサルにオガムや女どもがうるさいからな。
たまには手を抜いて暇人と遊びたくもなる」
「暇人とは言ってくれるな」
「おまえがいくら誘ってもこちらの仕事を手伝わないからだろうが。
腕が泣くぞ」
高速サーブをなんなく返しながら俺と会話を続ける。
アルサルの元で働いて欲しいというアロウンからの誘いを俺は断り続けていた。
なぜならば、
A もう戦争にかかわりたくはなかったからだ
B 戦場で昔の部下にあいたくはないからだ
C 戦争などよりももっと楽しいことをみつけたからだ(楽しいこと指定)
D 俺にはもっと大事なことがあるからだ(大事なこと指定)
E 次の仕事を決めていたからだ(仕事指定)
F 神聖帝国皇帝を名乗る密書が届けられていたからだ
G Wiiスポーツもマリオギャラクシーも楽しすぎるからだ。
G
そう、Wiiスポーツもマリオギャラクシーも楽しすぎるからだ。
俺はアロウンたちに破れ、暇な時間を持つまでこんな楽しいことが
あるとは想像もしていなかった。
俺は蓄えがあるのをいいことに、ひたすら屋内で遊ぶことにかまけた。
アロウンたちには気づかれていないが、今では立派なニート予備軍といってもいいだろう。
ひきこもりではないが。
時には葉鍵動画にMADで「TtTのガイウスを主人公にしてみた」とか、
「凱歌を渋い声の俺が歌ってみた」などと投稿までするようになった。
今は絵を練習中で、そのうちあいつらをネタにアッー!な動画でも
つくってやろうかと思っている。
まったく、生産性のないことに精魂をこめるのは楽しくてしょうがない。
今考えると、それは戦争も同じことだ。ちょっと今いいこと言った気がするので
今度どこかのネタ動画で使ってみるとしよう。
「よし、今度はボクシングでもやるか」
「やるのはかまわんが、この前のように本当に怒って切りかかってくるのはやめろよ」
夜もふけてきたので、アロウンはこのまま泊まっていくということになった。
こいつもなかなか自分の立場というものをわかっていないやつだな。
その深夜。
A 俺のケータイにメールが届いた(差出人指定)
B 俺は葉鍵動画にアクセスしていた。
C 外から人の気配がした。
D ノックとともに、名乗る声がした。(人物指定)
a ハガレイ
芳賀玲子からメールが届いた。
こいつは日本に住むコスプレイヤーで、俺が葉鍵オクで売っていた軍服に興味をもったらしく
メールをやりとりするようになった。
『こんちは。今度ローマの拳闘士のコスプレをやるんだけど、セスタスとか防具とかない?』
『ないこともないが、女のサイズに合うのは難しいかもしれないな』
『小柄な男の人のならなんとかなると思う。あたしのサイズは身長165cm、体重普通、
82-58-82なんだけど』
『それくらいの身長があればあるかもしれん。探してみよう。
ところで、コスプレのためとはいえ嫁入り前の娘が簡単に自分のスリーサイズを公開するな』
『にゃははっ☆ 興奮した?』
『するか。見つかったら荷物は宅配で送るから、終わったら返送してくれ。
ついでにその時にこないだ頼んだクドとまーりゃんの同人誌もな』
『了解。じゃあガイウスくん、よろしく』
『ガイウスくんって言うな』
ケータイを閉じる。明日は倉庫にいって品物があるかどうか確認してこよう。
ない場合、あの武器屋で調達してもいい。
アロウンはすでに休んでいるが、そろそろ俺も休もうか?
A 何事もなく朝を迎え、アロウンは城へと帰っていった
B アロウンを探し当てた奴が乗り込んできた(TtTの人物指定)
C 俺はMMORPG 葉鍵オンラインへと接続した
D 芳賀玲子からまた一通のメールが届いた
E 彼女にメールしておこう(相手を指定)
A
何事もなく朝を迎えると、アロウンは城へと帰っていった。
「じゃあな、暇人。今度はもう少し腕を磨いておけ」
「お前はもう少し真面目に仕事をしろ」
などといいながら。まだ諦めていないということなのだろう。
いつまでも俺にこだわって誘いにかけてくる。
小僧、いや、アルサルにたいしてなんだかんだと過保護な奴だ。
だが無駄に名前の売れていた俺が表にたつのは好まない連中もいるだろう。
俺としては副官や俺の部下どもを生きて配下にくわえただけでなく、
俺の命まで救った恩は感じている。
多少なりともまだあいつらの役に立つだろうと言う自負もある。
「でもそんなの関係ねぇ」
だいたい今は戦もないし、俺はそんなことよりも楽しいことをみつけている。
金があるのにわざわざ面倒な仕事をする必要もない。
それよりもリーフはいつになったらたまっている作品群を出すのかという
ことのほうが俺には問題だ。
ということで今日も適当に過ごすとするか。
A 倉庫にいって玲子に頼まれたものを探す。
B 武器屋に行って玲子のサイズにあうものを買う。
C 朝飯としてチャーハンを作る。
D メタボ対策に鍛錬をする。
E ウイイレ2008のオンライン対戦をする。
F 見ず知らずの奴からメールが来た(相手を指定)
G 誰かが訪ねてきた(相手を指定)
C
ぐぅ〜〜〜
……何から始めるかあれこれ考えていたら、実に間の抜けた音が響いた。
そう、まずは朝飯だ。食うものを食わなけりゃ出る力も出ない。
腹は減っては戦は出来ん。もう戦する気はないがな。
だからといって、このまま玲子のところに突撃しても
うっかりこみパをガイウスでやってるだけじゃんとか怒られそうだがな。
……ああ、こうして体験してみると、主人公ってのは気を回して大変だな。
今度アロウンが遊びに来たらダブったフィギュアでもくれてやるか。
「……とか言ってるうちに台所まで来たぞ」
とりあえず形からだ、鍵の主人公風に自分でナレーションを入れてみた。
しかし突っ込んでくれるヒロインもいないし、一緒にボケてくれる悪友は城に帰った後だ。
まだまだ課題も多いな、などと考えながら俺は適当に台所を漁ってみた。
「昨日の残りの米に、干し肉に卵、あとは調味料……」
チャーハンしかないな。
おかずもいらないし、失敗しても米なり醤油なり足せば誤魔化せる、コピペも充実だ。
そんなわけで俺は鍋に油を敷き、適当に食材を炒めていった。
A 段々テンションが上がってきたのでAAのひとつも貼ってみる
B 無難に炒めて無難に食って無難に美味かった、そうそう派手なイベントばかりなわけあるか
C 同じくだらだら過ごしてる兵士のひとりが飯をたかりにきた(相手を指定)
D 鉄鍋の詩子が訪ねてきた(ONEに出てくる胸はないが愛嬌たっぷりの乙でありますなサブヒロインを指定)
A
C 国崎往人
ファック! このタイミングでカブるのかよ!?
米はレンジでチン、卵に醤油と味醂を混ぜて干し肉は適当に刻み、フライパンを加熱しておく。
「後は野菜か…」
健康を維持する為にも野菜は欠かせない。
清く正しいニー…じゃなくって一人暮らしには健康的な食事が不可欠だ。
不摂生を重ねて孤独死して、液体人間になって腐臭を放つ物体へと化生するのは真っ平御免だしな。
定番の玉葱、ピーマン、人参辺りを細かく刻んでいく。
大方、具が揃うと加熱していたフライパンから煙が立ち昇る。
香ばしい油の香りが、食欲をそそる。
そして調味料は何でも中華っぽくする伝家の宝刀、「味覇(ウェイパァー)」だ。
炒め物は勿論、スープに粥と一人暮らしには欠かせない一品だぜ。
そして強火でそれらを一気に炒めていく。
∧,,∧
(;`・ω・) 。・゚・⌒) チャーハン作るぜ!!
/ o━ヽニニフ))
しー-J
しゃもじとフライパンの捌きで満遍なく炒め、
短時間で一気に調理するのが美味しいチャーハンを作るコツだ。
中々、慣れたもんで調子もAAのような感じでいい。
今日のチャーハンは上出来だ、と思ったその時──
アッ! 。・゚・
∧,,∧ て 。・゚・。・゚・
(; ´゚ω゚)て //
/ o━ヽニニフ
しー-J 彡
「しまった! 俺としたことが!!」
鍋からチャーハンが零れてしまった。
無常にも中を舞うチャーハン。そして──
A
∧,,∧ ショボーン
( ´・ω・)
c(,_U_U ・゚・。・ ゚・。・゚・ 。・゚・
━ヽニニフ
B
。・゚・
。・゚・。・゚・ 三ヽ,,∧
二三 ・ω・´ )っ
二三ニニフ━oイ |
二三しー-J ヒュッ!!
C
\人/
∧,,∧
(;`・ω・) ∩_∩ ホイ!
/ o━ヽニニフ)) ゚・。゚・。 ( )
しー-J ヽニニフ━( oヽ
(__J_J
※フォロー者の人物選択
Cでアルサル
\人/
∧,,∧
(;`・ω・) ∩_∩ ホイ!
/ o━ヽニニフ)) ゚・。゚・。 ( )
しー-J ヽニニフ━( oヽ
(__J_J
「──そして時は動き出す」
硬直していた俺が動き始めたのはその一言からだった。
どこからともなく現れたアルサルがフライパンに俺のチャーハンを受け止め、
そういいはなったのだ。
「気をつけろよガイウス。もったいないだろ」
そういうと火の元に寄り、少し味見をすると慣れた手つきで
味を調整し、危なげなくチャーハンを完成させた。
だれかに聞いたが、こいつが家事万能というのを理解させる腕前だった。
その味も。
「で、なんでペン・ドラゴンのお前が俺の家にフライパン持ってきたんだ」
「食事中は黙って食え」
いつの間にやら量まで増えていたそれを俺たちは差し向かいでぱくついている。
どういうシチュエーションだ。
これがエロゲの幼馴染の女の子だったら、
「そんなインスタントのものばかり食べてたら体を悪くするのです。
ちゃんと野菜もたくさんいれた、栄養のバランスを考えた食事をつくりますから
一緒に食べましょう」
などと愛用のフライパン持参できてくれたということも考えられるのだが。
しかし、そう考えると昨日のアロウンといい今のアルサルといい嫌な攻略対象だな。
「ガイウスくん……もっとおしゃべりしようよ」
などと月一のお泊りの日に同じ布団にもぐりこんできて喋るアロウンや
「ガイウス、どこにいるのガイウスー!」
などと朝ベッドの中にいない俺を探し回るアロウンや
「セミっぽくない?」
などと同じ食卓でいいはなつアルサルがふと心に浮かび、俺は怖気を奮った。
ネタでアッー!なのはいいが、リアルでは果てしなく嫌だ。
素直にこいつの真意を聞こう。
「で、なんのようだ」
A 「なんのようとはご挨拶だな。飯を作りに来てやったのに」
B 「昨日アロウンが来ていただろう。あいつが城に帰ってこないんだ」
C 「アロウンからも聞いただろう。同じ用件できた」
D 「ちょっと頼みがある」(頼みごとを指定)
D 忘年会の幹事を務めて欲しい
「忘年会の幹事を務めて欲しい」
「……は?」
「聞こえなかったのか。忘年会の幹事を務めて欲しいといったんだ」
こいつは何を言っているんだ。
「アロウンに聞いたが、暇をもてあましているそうだな。
人間はちゃんと働くものだ。師走の今の時期は皆忙しく働いている。
そんな皆の一年間分の慰労をする、大事な忘年会の幹事をお前に頼むんだ」
「なんだ、嫌味なのか、それは」
「嫌味なんかじゃない。大規模なものだからな。指揮が得意なお前に
頼むのが得策だろうと考えた」
嫌味以外に聞こえない。
正直言下に断ったっていい内容だ。
しかし、それも少し言いにくい。
以前の部下どもも来るのだろうし、長期的ではなく責任も少なく、
この程度の頼みは断りづらいところだ。
「ああ、それと、参加者の規模だが」
A TtTのキャラほとんど
B Aに加え、葉鍵のゲームのキャラ(作品名指定。複数指定も可)
C Aに加え、選択スレのキャラ(選択スレの作品タイトル指定。複数指定も可)
D 葉鍵のゲームのキャラ全部
E 選択スレの作品全部
E
「以下の作品の皆さんが参加者だ。抜けや間違いは容赦してくれ。
DOLL/来栖川地下大迷宮/柳川密着24時
鉄鍋の詩子/藤田浩之的親友滅殺事件顛末/柳川で逝こう
時空旅行/AKIRA/逆襲の眼鏡
俺と天使と死神と/地球防衛さゆりん
Dr.トモコ診療所/ゾウリムシ/シスコンクエスト/
ぱぎゅっ☆てハニー/はるかの世界/言葉で戦う百の方法
結論:雅史ホモ/あたしと魔王/みられるもの
アメリカ横断ウルトラ電波/結論:綾香レズ
ティリアングサーガ/バットマン/葉鍵サスペンス劇場/
ヌワンギ話/最高道中記〜こみパ編〜/プロクシ使いのエゴ/
梓ミッション/私立ハカギアン女学園/アビスライタールーツ雀鬼
恵美梨スパイラル/ヲタク達の挽歌/ドッキリ大作戦!?〜そして全ては消えて逝く〜
千鶴旅館/由依入院/アナザー・エリア/すのはらの泣く頃に/卒業旅行
Paiotutarian 〜ちいさなほしのむね〜/天使のいない誰彼時
タリエシンの奇妙な冒険−ガ○キチーズは砕けない−/観鈴の空
少年時代/葉鍵学園選挙編〜在校生徒は十万人/真藤田転生 デバンヘルナー
晴遊記(せいゆうき)/(即死扱い黒きよみ)/結論:やっぱり雅史は魔王を払拭出来なかった
恋するトウカは切なくて/藤林リョウの憂鬱/管理人は見た
大長編選択スレ「選択スレ 優季の明治漂流記」/(即死扱い岩切)
茜マニアックス/嵐を呼ぶ武闘派魔法少女ストーム☆さつき 〜散りゆく処女への子守歌〜
雪は東に名は西に〜Operation The Fi○aro〜
続行中のまーりゃん話/続行中の岸田話/即死扱い?美魚話 」
「……ふぅ、以上だ。支援板の作品群はとりあえずおいておく」
「ああ、お疲れだな。そして、なんだ、その数は」
「なんだといわれてもそうなんだから仕方がないだろう」
いや、というよりも、それ以前の問題がある。
「俺はせいぜいアヴァロンの城の連中くらいだと思っていたんだぞ。
それの全員をあわせるとメインだけでも200人近くになるんじゃないのか」
「お前にとってはたいした数じゃないだろう」
「だから戦争の指揮と忘年会の幹事を一緒にするな!」
そもそも、俺はなにかひどく火中の栗を拾っているような気もする。
手をだしてはいけない何かに手をだしているような。
「ガイウス、はっきりしろ! この忘年会の幹事をやるのか、やらないのか!」
A やる
B やらない
A
俺は目をつぶって考える。
逃げ回る柳川。ラブラブな彰と佳乃。光るデコ。
立場のない雅史。かわいそうな神奈、渚、カミュ。
勝ち組な春原。麻雀を打つ4人。モテモテの観鈴。
隠れまわる貴明。白い目をあびるハクオロ。
それらが幻視のように脳裏を埋める。
俺は今まではチョイ役程度だし、幹事としてはちょうどいいところだ。
酒も回ってとてつもないことになりそうなそんな連中も
ある程度までなら力で押さえ込むこともできるだろう。
あくまである程度だが。
日程、出欠管理、場所、料理、会計、イベント。
そうとうな手間のそれも、今の俺ならメールやネットを使って便利にできるだろう。
ニートの生活も無駄ではなかったというところか。
忘年会。
目に見える生産性はない。俺に残るのは多大な疲労と膨大な手間だ。
その結果、参加する連中にああ、あの時の忘年会は面白かったな。
そんな少しの記憶を残しておくことができる程度だ。
それも悪くない。
俺は、見てくれる人が笑ってくれるコメントをつけてくれただけで
長い長い時間をかけて作ったMADも俺も報われることをもう知っている。
アルサルに向き直り、言葉を放つ。
「やる」
「そうか、やってくれるか!」
アルサルは嬉しそうに言う。こんなのを引き受ける奴はそういなかっただろう。
「手伝えることがあったら言ってくれ。名簿も半分くらいならあるぞ」
「全部はないのかよ……」
さて、何から進めていくか。
A 玲子に連絡を取ってみる
B 誰かアシスタントをつけてもらう(人物指定)
C 場所を探し始める
D ためしに名簿にない連中を見てみる(作品及び人物指定)
D 変態大会話の早苗さん
名簿にないならこういうことでいいの?
「ちょっと名簿をみせろ」
名簿を受け取り、眺めてみる。現代で連絡を取れる連中はある程度はまとまっていた。
しかし、江戸時代や明治時代、はては地獄や魔界など、住所不定の国崎などへの連絡先はない。
まあ、他の作品に出ている連中なら、現代の作品のほうから連絡をとればいいだろう。
「ん?」
その中で俺は気がついた。2007/06/10〜6/20の変態大会話が抜けている。
2007/06/21〜8/26の七瀬ガディム話もだ。
俺は参加者の欄にそれを書き加えた。
「悪いが、不備があったら埋めておいてくれ。
じゃあ、後は頼んだぞ。それに、アヴァロンの連中のまとめ役は
俺がやっておく。場所も、あの城でいいのなら貸し出すからな」
「ああ、連絡がとれない連中にはお前らのルートから聞くかも知れん。
たとえばトウカとかな」
「……ぐっ!」
赤くなりやがった。この小僧はいい目にあって、俺は悪役を張りそこなったというのに。
「だから『恋するトウカはせつなくてアルサル殿を思うとすぐHしちゃうの』の
連中へはお前が連絡先を調べろよ」
「ばっ、馬鹿野郎! タイトル全部でかい声で言うな!
わかった、それは俺がやっておく!」
言い捨てて逃げるように立ち去った。勝ち組め。
(TtTのキャラクター及び「恋するトウカはせつなくて」の参加者参加確定)
さて、まずは変態大会話の古河早苗か。現代だから連絡先はある。
早速かけてみるか。
「はい、古河パンです」
「(仮)選択スレ忘年会幹事のガイウスと言いますが、古河早苗さんですか」
「はい、それは私ですけれど、なんでしょうか?」
「実は……」
最近使うことのなくなった敬語を使って、俺は内容を伝えた。
幸い人当たりのいい面倒見の良い人らしく、連絡不明な連中への連絡先を
調べるという俺の頼みをこころよく引き受けてくれた。
「それじゃあ、詳細が決まったらまた連絡します」
「はい、大変なお役目だと思いますが、どうぞ頑張ってください」
(変態大会話の参加者参加確定)
俺は電話を切った。他のもこんなふうに簡単だといいんだが。
それにしても芳賀玲子もそんな変態だったとは、これはいいネタができた。
さて、次はどうするか。
A 思い出したので、倉庫にいって玲子に頼まれたものを探す。
B 武器屋に行って玲子のサイズにあうものを買う。
C 場所を探し始める。
D 名簿にない連中への連絡をする(作品及び人物指定)
A
……芳賀玲子で思い出したぞ。
そういえば何やら貸すように頼まれていたな。
「ええと、ローマの拳闘士のコスプレで……セクタスとか防具とかと」
ケータイを開き、昨日のメールの文面を再確認する。
この程度なら見繕って送るだけだ、忘年会の件よりは遥かに簡単だ。
……だがこういう場合、いつでも片付きそうだからって
小さい用事のほうを後回しにしておくと、用事があった事自体忘れて
忙しい時に催促のメールが来てようやく思い出し、あたふたするもんだ。
ここは思い出したうちにとっとと済ませておくか。
「よっ、と……む、こいつは結構面倒かもな」
ゆっくりと倉庫の戸を開け、俺は探し物を始めた。
倉庫の中は武器防具にその他装備や道具はもちろん、怠惰だが自由な日々で
あれこれ溜め込んだ物までぎっしりと、予想以上に混沌としてやがるが……
A どうにかそれらしい装備を見つけることが出来た
B なんだか関係のない妖しい品に目を惹かれた(アイテム指定)
C いちいち整理してたらもうお昼になっていた
D ひとりじゃきりがなさそうだ、助っ人を呼ぶか(人物指定)
A
――10分後。
俺の前には皮製のバンテージと小型の鎧がばっちり並んでいた。
特に女性用にあつらえてあるものでもないが、筋骨隆々の戦士が着るものだから
普通の女性なら胸囲が足りずに入らないという事態はないだろう。
『頼まれた物だ、こんな感じの物でよければすぐに送れる。
忘年会の幹事を頼まれたから、これから少し忙しくなるかもしれない。
これで良いにしろ悪いにしろ、返事は先にもらえると助かる』
携帯カメラで写した外観を添えて、手早くメールを送ってやる。
しかし拳闘士か…こっちじゃ見飽きたようなもんだが、
日本では今そういう作品が流行ってるのか?
そういや、この間アロウンが新しい国旗のデザインを公募したら
日本から色物デザインが大量に送られて面白くて仕方ないとか言ってたな。
……まったく、色んな意味で美しい国だ。
A そんな事を考えてると、さっそく玲子から折り返しメールが届いた
B さてと、せこせこ連絡網作りに励むか(作品及び人物指定)
C この規模だと先に大きい会場を抑えておいたほうがいいな
A
「メールが届きました」
千鶴ミクの声で音が鳴る。
ケータイをみると早速玲子からの返信だった。
『うん、すごくいいよ。ありがとー、送って。
ところで幹事の話、聞いてたよ』
『情報がえらく早いな。古河さんか?』
『うん、メル友だし。変態なところを勝手に
教えちゃってすいませんだって』
『先にいわれたらからかうネタにできないな』
『ざんねーん。ところであたしもこみパで忙しいけど、ちょっとなら手伝おう。
でもあたしあまり出てないんだよね。
だから、連絡手伝うよう知り合いにお願いしてあげる』
ふむ、古河さんのように奇特な人は
そういないだろう。知り合いからなら話は早い。頼んでみるか。
A こみパのキャラから一人指定
B 変態話の人物から一人指定
C 他、玲子参加作から一人指定
D むしろ他の頼みをする(頼み指定)
E 気持ちだけで十分だ
A オタク横
『ひ、久しぶりなんだな』
『お前が玲子の知り合いとは、世界は案外と狭いな…オーゾーイン』
『へ、兵士オーゾーインはリバプールの風になったんだな。
僕はただのオタク横なんだな』
ヨコマロ・オーゾーイン――いや、オタク横。
日本人との混血という事で毛並みを気にする連中が難色を見せ
正規軍にこそ所属出来なかったが、かつて帝国軍の外人傭兵部隊が誇る
最強の兵士のひとりだった男、それがオタク横だ。
「外見の3倍の速さを誇る男」「国ではなく自分のために戦うイタリア人の強さの象徴」
などの異名で呼ばれ、俺も昔は戦友として随分と助けられたものだ。
『あ、あのガイウス将軍が僕と同じ道を歩むとは思わなかったんだな』
『自分でも意外だったがな、あるいはこれが必然なのかもしれん』
絶対の権力を求める連中に、ただただ忠実に仕えるのを期待されれば
その反動で権力など無縁の世界で自由に過ごしたくなるのは道理だろう。
……と、こんな無駄に真剣な話をしてもしょうがないな。
書きかけた感傷を消去して、本題を簡潔に書き直し送信する。
『だ、だいたい分かったんだな。
こみパがあるから、日程は少し早めにすると集まりがいいと思うんだな』
『そうだな、複数作品でレギュラーを輩出してるから無視は出来ないか』
『そ、それで僕は何をすればいいのかな?』
A 参加者への告知と出欠の管理
B 会場や食事の手配
C 経理全般
D その他(具体的にやるべき仕事を指定)
B
184 :
名無しさんだよもん:2007/12/21(金) 11:04:41 ID:k9Z48usT0
保守
487 名前: 名無しさんだよもん [sage] 投稿日: 2007/12/20(木) 18:50:50 ID:Dk9YVT9d0
忘年会までだらだら準備してもたるそうだし
忘年会にさっさと突入しても結局座談会と同じになりそうだし
選択スレの作品全部を選択肢に選んだやつと選んだやつはマジで空気嫁
186 :
名無しさんだよもん:2007/12/22(土) 01:14:53 ID:2qkHfYeU0
前のゴタゴタと引き篭もってた期間ですぐに内側に向く悪癖が
少しは治ったかと思ったが全然治ってなかったんだな
187 :
名無しさんだよもん:2007/12/22(土) 12:13:25 ID:UkVtn31Y0
保守
あがってると思えば……
>64 名前:名前を選択してください:2007/12/22(土) 09:39:05 ID:fujPcDrI0
>ゴレンジェイといい忘年会といいあっさり躓くなあ。
そら、そんな風に見殺しにすれば躓くに決まってるよな。
もうレス乞食しか残ってないんだろうか。
189 :
名無しさんだよもん:2007/12/23(日) 10:28:41 ID:dfxdT7uk0
保守
190 :
名無しさんだよもん:2007/12/23(日) 12:19:27 ID:9PSQXLsR0
新支援板は結局こうなるのをあざ笑うための板なのか?
ねちねち遠くで遠まわしに嫌味を言うと何が支援になるのか?
想定問答
Q:そういうのは支援板でやれよ
A:なんでそんな汚いところ使えるんだ
191 :
名無しさんだよもん:2007/12/23(日) 12:19:50 ID:9PSQXLsR0
もはや敵だよね、要するに。
いちいちageてるオマエが一番のゴミ。
「会場や食事の手配を頼む」
「わかったんだな」
そうして俺は横への指示を出し終える。
その後も次々と関係各所に支持を飛ばし幹事の責務を全うするべく奔走した。
そして……
A 忘年会当日となった。
B 忘年会も無事終了した。
194 :
名無しさんだよもん:2007/12/23(日) 18:48:52 ID:pGOf/zqB0
BBBBBBBBBBBBBBBBBBBBBBBBBB
これでまんぞくか?
そうだね
>190=>191=>194君満足かい?
「ふう。ようやく肩の荷が降りたな」
そうして忘年会は無事終了した。笑いあり涙ありハプニングもエロスもありの楽しい催しだった。
終いには幹事である俺自身も出席者と一緒に楽しんでいた。ああ、こんなのも悪くない。
「また次があったらそのときもよろしく頼むな」
とはお開きのときのアルサルの言葉。そうだな。こうして自分でなにかを企画し運営して
それを成功させる。やってみるとこれはこれで面白いものだ。
「とはいえいささか疲れたな。これから年末年始だ。しばらくはのんべんだらりと過ごすか」
そうして任務を終えた俺は休暇モードに入る。差し詰め明日当たりはまたアロウンのところで
wii三昧といくか。それでは皆よいお年を。
〜fin〜
次の主役作品を選択してください。
A 誰彼
B White Album
C ナイトライター(with 雀鬼's)
D リトルバスターズ!
E うたわれるもの
F Planetarian 〜ちいさなほしのゆめ〜
G 鎖
H CLANNAD
I フルアニ
J Kanon
K Routes
L ONE
M Filsnown
N テネレッツァ
O 雫
P 天使のいない12月
Q まじかる☆アンティーク
R こみっくパーティー
S ToHeart2
T 痕
U Tears to Tiara
V To Heart
W AIR
X MOON.
JJJ
んじゃあ主役選択
A 相沢祐一
B 月宮あゆ
C 水瀬名雪
D 沢渡真琴
E 川澄舞
F 美坂栞
G 水瀬秋子
H 天野美汐
I 美坂香里
J 北川潤
K 久瀬
L 倉田佐祐理
200 :
名無しさんだよもん:2007/12/23(日) 19:32:24 ID:pGOf/zqB0
もう鯛焼き屋の親父でいいですよ
201 :
名無しさんだよもん:2007/12/23(日) 19:33:21 ID:pGOf/zqB0
敵はまた必死で取り繕う大本営発表か
誰も選んでないみたいだからK
やあ、久瀬だ。
……正直に言えば、この流れで引きずり出されても
ろくに進められる気がしないが、そんな状況で矢面に立たされるのも
僕の優秀さ故だ、そう思っておくことにしてあげよう。
さて、今回の話だが……
A 下の名前を考える話にしよう
B 全ての行為に介入する話にしよう
C いっそ思い切り卑屈になって何なら続けられるか徹底的に話し合ってからにしよう
C
いっそ思い切り卑屈になって何なら続けられるか徹底的に話し合ってからにしよう。
これなら事故を起こす心配もない。
なに、よく分からない板に篭って後から泥沼で話し合うよりは
公明正大に表できちんと打ち合わせたほうがリスクは減るに決まっている。
※とりあえず一週間くらい何をするか話し合ってください
とにかくだ、今の僕の状況を詳しく説明することにする。
なにせ常識的に考えて、今の僕は非常に特殊な状況下に存在すると言えるだろう。
おそらく僕と同じ状況に陥っている者は世界で僕ただ一人だ。
……いや、すまない。それは言い過ぎた。
何分だいぶ混乱しているものでね、まだ自分でも心の整理がついていないんだ。
手短に説明しよう。今の僕は……
A 死亡フラグが立ちそうになっている
B 毒電波に目覚めた
C トイレに行きたい!
A
死亡フラグが立ちそうになっているんだ。
……そこの君、怪訝な顔をしないでくれたまえ。これは事実だ。
先に死亡フラグというものがどういうものか説明しよう。
死亡フラグとは!
“死ぬ”ことへの伏線。フラグはゲーム・コンピュータ用語でこの場合「何かが起こるための見えない条件」といった意。
物語などで以下のようなことがあると、その人物はその後死ぬパターンが多い。いわゆる「お約束」の一種。
は○なダイアリーよりの抜粋だが、
これで理解していただけるものと仮定して話を進めさせてもらう。
つまり僕は死と隣り合わせにいると考えてくれて結構だ。
……なに、これでは分かりにくいと?
分かった。更に詳しく現況を説明しよう。
とりあえず今の僕が何処にいるかから説明する。
僕は今…………
A 孤島にバカンス旅行中で一週間経つまで迎えの船が来ない
B スキーに向かった雪山で猛吹雪に見舞われロッジから出られなくなっている
C 少し粋な高原の別荘地帯で休暇を楽しんでるところだった
季節にあわせてB
これは不運だったと言えよう。
僕は個人でスキーを楽しもうと、北海道のさる雪山に足を運んだんだ。
昼過ぎまでは良かった。
天気もカラリと晴れていて、それでいて新雪が山を銀色に染め上げ、
正にスキーをするのに絶好の気候だったと言えよう。
だが、夕方ロッジに戻った辺りから、空模様が怪しくなってき始め、
そして九時を回った今では、そとからはビュウビュウと風の音が聞こえ、
窓にはひっきりなしに雪がへばり付いてくる。
ただ、幸いロッジには客全員の一週間分ぐらいは食料も灯油もストックしてあるそうなので、
その点だけは安心していいらしい。まあ、どちらにせよ天気が崩れてついてはいないのだが。
それでも明日には、悪くても数日後には天気も回復するだろう。
僕は当初割と楽観的に考えていた。だって、そうだろう?
たかが冬山じゃないか。登山に来て遭難したのならともかく、ただ吹雪に見舞われているだけだ。
何も特別なことなどない。よくある自然現象の一種さ。
だが……予想は遥か斜め上を40度の角度ですっ飛んでいった。
「キャーーーッ!!」
僕が部屋でのんびりと読書に勤しんでいるところ、
耳を劈くような甲高い悲鳴が聞こえてきた。
突然のことに僕は戸惑いながらも、
何が起こったのか確認するために声がした方向に走る。
そこには、怯えたような表情の女性客と……
A 客の死体があったのだ
B まるで何かに破られたような穴が窓に空いていた
C 首を吊ったロッジのオーナーが天井からぶら下がっていた
C
台所の入り口に、女性客が腰を抜かして蹲っている。
最初は何かの見間違いかとも思った。
だが、どう見ても彼女の指差す”その物体”は、天井から首を吊ったオーナーにしか見えない。
突然すぎるこの出来事に、僕は一瞬気が遠くなってくる。
まさか、有り得ない。どうして、オーナーが!?
頭の中で様々な考えがぐるぐると浮かんでは、消えていく。
これは一体どういうことなのか、全く僕には分からなかった。
とりあえず、僕はオーナーの様子を調べてみた。
既に息はなく、体も大分冷たくなっている。間違いなく死んでいる。
……自殺? いや、まさか。
遺書も見当たらないし、第一自殺ならもう少し人目につかない場所でやるだろう。
そしてお約束だが、首吊り死体なのに踏み台がないのだ。
まさか死体が自分で踏み台を片付けはしないはずだ。
つまり、これは殺人事件……ということになる。
そしてこのロッジの中に犯人がいることは明らかだろう。
外は猛吹雪だ。まさか外部から人間がくることは考えにくい。
というわけで、僕は今こんな状況で立ち尽くしている。
……これは猛烈にまずい。
こんな状況では、僕の命の安全など誰が保障してくれるというのだ。
とにかく僕は生き残らなくてはならない。
犯人を捕まえることも大切だとは思うが、とにかく自分の安全が第一だ。
さて、ここで諸君にお願いがある。
僕は最初に死亡フラグについて得意げに説明はしたが、
正直に白状すると、具体的な死亡フラグは何一つ知らないのだ。
だから僕の行動を君たちが選ぶことで、上手く僕の死亡フラグを折って欲しい。
僕がこの先生きのこるにはどうすればいいか、上手く導いて欲しいんだ。
きっとそれが天の声として、僕の進むべき道を照らしてくれるだろう。
とにかく、今の状況をもう一度簡潔に説明しよう。
僕は女性の叫び声を聞いて、部屋からこの『台所』へ走ってきた。
そうしたら、オーナーの首吊り死体と、第一発見者と思われる女性を発見した。
オーナーの死には不審な点が多く、他殺の可能性が高い。
ここまではいいだろう?
さあ、ここからは慎重に行動しなければならない。
下手な行動が死亡フラグに直結する可能性もあるわけだからね。
さて……まずやるべきことといえば?
A 第一発見者と思われる女性に詳しい話を聞く
B ひとまず警察に連絡だ
C ヘタに事件に首を突っ込んで死にたくない。全てスルーして部屋に戻る
D 犯人がいるかもしれないのにロッジになどいられない。危険を冒してでも山を降りる
C以外どれも死亡フラグありうる。でもそれじゃな
A
まず必要なのは状況の把握だ。
いくら僕に直接関係がないとはいえ、
迂闊に部屋に戻って、状況も分からぬままに犯人に襲われたりしたらたまったものじゃない。
とにかく、この女性客に詳しい話を聞くのが先決だろう。
恐らくはただの目撃者というだけだろうが、何も聞かないよりはマシだ。
「失礼。少しよろしいですか?」
「え……あ……その…………」
「怖がることはありません。僕も貴女と同じ、ただの観光客ですよ」
女性はまだ少し混乱しているようだった。
無理もない。人が死んでる光景などそうそう見れるものじゃないからね。
それが首吊り死体となると尚更だ。グロテスクなことこの上ない。
……えっ? 僕が割と冷静なのはどうしてかって?
ふっ、それは勿論、僕が生徒会長だからさ。生徒会長たるもの、冷静さがなければ務まらないのだよ。
「おい、どうした!?」
「何があったんです!?」
女性の悲鳴を聞きつけてか、他のお客や従業員が続々と駆けつけてくる。
おそらくは、この中に犯人が……。
そう思っていると、態度が自然と警戒したものとなってくる。
とにかく、ここに留まるのは得策じゃない。
ひとまずロビーで他のお客や従業員に状況の説明をすることにしよう。
「……以上が、僕の見た全てと、僕の仮説です。何か質問は?」
僕がロビーで一通りの説明を終えると、場は騒然となった。
ざわざわと落ち着きのないざわめきが聞こえる。
殺人事件が起こったのだ、それも仕方のないことだろう。
「ないようなので、僕からも二、三質問させて頂きましょう。
……あなたが第一発見者ですよね? 詳しくご説明願えますか?」
「え、あ、はい……。
私が食器を下げようと台所へ向かったんです。
そうしたら、何か見慣れないものが下がってるなあって……それで……」
彼女の言葉に特に不審な点はない。
元より僕らはただのスキー客だ。オーナーとは何の接点もない。
オーナーに殺意を抱く動機もなければ道理もない。八割がた彼女は白だろう。
寧ろ僕が怪しく思っているのは他の従業員の方だ。
その方が金銭トラブルや痴情の縺れなど、様々な理由を考え易い。
「とにかく、警察に連絡した方がいいんじゃないですか!?」
お客の一人が多少興奮気味にそう提案した。
至極最もな意見だ。
僕も自分が生き残るために必死だから、こうやって色々考えてはいるが、
僕はどこぞの高校生探偵とは違う。ごく普通の学生だ。
ここから先は警察の領分、素人は手を出すべきじゃないだろう。
出る杭はなんとやらだ。余計なことをして命を落としたくはない。
「そうですね。では警察に連絡をお願いします」
「大変だ、電話が通じない!!」
早っ!
犯人少し用意周到すぎるんじゃないかい!? これじゃあ僕の身に危険が迫るじゃないか!
くっ、これなら早くに警察に連絡していれば……いや、過ぎたことを悔いても詮無いことだ。
とにかく、これで外部と連絡する手段を失った。
何せ、ここは携帯も圏外だからな……。しかもご丁寧に市場に出回っているほぼ全ての機種で。
こんな状況だからこそ、僕は自分の立ち位置をはっきりさせないといけない。
まず重要なのは、この事件に深く関わるか否かだ。
先に言ったように、僕にとって重要なのは生き残ることだ。
犯人の追及は警察に任せるべきであって、僕がやる必要など何処にもない。
犯人を追うということは、それだけ命の危険が増すということだ。
だが待って欲しい。
もしも犯人が愉快犯的な理由で犯行に及んでいるとしたら?
対岸の火事を気取って傍観していては、結果的に僕の死亡フラグが成立しないだろうか?
犯人を率先して突き止めるべきか、それとも傍観すべきか……。
A 僕は必ず犯人を見つけてみせる!
B いや、僕は傍観の姿勢を取ったほうが結果的に生き残れるだろう
死亡フラグがテーマなら常にギリギリ感がほしいA
「……私達、これからどうなってしまうんでしょう」
第一発見者の女性がぽつりとそう呟くと、
部屋全体に重苦しい雰囲気が立ち込めた。
楽しいはずのスキー旅行が、オーナーの死によって散々なものになってしまった。
しかも計画的殺人である可能性が高いとくれば尚更不安は煽られる。
「とりあえず、皆さん落ち着いてください。
今の僕らに必要なのは心を休める時間と、物事を整理して考える冷静さです。
残念ながら外部との連絡はこの吹雪がやむまで不可能でしょう。
ですが……僕は事件解決とあなた達の安全確保に最善を尽くすつもりです。
確かに僕はただの一般客、有象無象の学生に過ぎない。
それでも僕の言葉を信じてくれるのなら、皆さん……どうか落ち着いては頂けませんか?」
僕が社交辞令的な言葉で皆に発破をかけると、
幾分か落ち着いてきたのか、皆の顔に余裕の表情が生まれてきた。
とにかく今夜はもう遅いので、各自部屋に戻って明日対策を考える、という形になった。
ゾロゾロと皆が部屋に戻っていく中、僕は一人ロビーに残り考えに耽る。
僕はこの事件を解決しようと思う。
生き残るにはまず、敵を知らなければならない。
犯人を追うということは、それだけ危険が増すという意味だが、
だが何も知らないで殺されるのは絶対に納得できない。
とにかく今日のうちに出来ることはやってしまおう。
まずやることと言えば……
A 僕の持ってきた荷物の中で使えそうなものがないか確認だ
B 現場検証をやり直してみれば何か分かるかもしれない
C 従業員にオーナーの人間に関係について聞く
C
そうだな、まずすべきことといえば、
オーナーがどんな人間であったかを把握することだろう。
結果というものは、原因があるからこそ存在する。
人間関係を洗っていけば、この事件についても何か分かるかもしれない。
「夜分に失礼致します。少しお聞きしたいことが……」
「……あ、あなたはさっきの」
従業員の個室を訪ね、ノックしてから部屋に入る。
このロッジはそれほど大規模なロッジというわけではない。
スキーシーズンとはいえ、大抵の人間は麓の方に泊まるからだ。
だからここのように山頂近い場所のロッジに泊まる人間はごく小数だろう。
僕はわざわざそういう場所を選んで泊まったのだ。割と僕は孤独を愛するからね。
でなければ雪国出身なのに、スキーのためだけに他の地方にまで来たりはしないよ。
だからこのロッジには従業員は少ない。確か三人だけだったと思う。
僕の勘では、その三人の誰かが怪しいと思うのだが……。
「久瀬と申します。オーナーの事について、少しお聞きしたいことがありまして……」
「そうですか。もう早速調べてらしてるんですね?」
「ええ、まあ。まず動機を探るためにも、オーナーがどんな人物だったか聞こうと思いまして」
「構いませんけど……私、ただの短期バイトですから、あまりオーナーと親しくはありませんよ?」
しまった。短期バイトか。
よくよく見ればこの従業員、僕よりも年下に見える。
旅行を兼ねた小遣い稼ぎとして、このロッジに来たというところか。
「……まあ、それでも僕よりは貴女の方が、彼について熟知しているかと。
従業員の中で、彼を殺すような動機のある人間はいないか、
最近客との間で彼が何かトラブルを起こしていたとか、心当たりはありませんか?」
「え〜と……特には思いつきませんけど。オーナーはいい人でしたし。
でも、聞き込み調査なんて本当に探偵さんみたいですね。まるでドラマみたいでかっこいいです」
多少ずれた答えが返ってきた。
しかしこの女性、どこか楽しんでる節もあるな……危険人物だ。僕が上司なら厳重注意をするだろう。
とにかく、オーナーは表面的には問題のある人間ではなかったようだ。
だがそうなると、ますます動機が分からなくなる。
何故だ? 何故彼は殺される必要があった?
考えがまとまらない。今の状況では判断材料が少なすぎる。
もう一度よく事件について考えてみよう。
まずオーナーは『九時過ぎ』に『台所』で見つかった。
ならばオーナーは何時ごろに死んでいたのか。
答えは簡単だ。おそらく『八時ごろ』から『九時過ぎ』の間だろう。
何故ならば、その時間帯までは台所も人の出入りがあり、
とてもじゃないが死体を吊るせるような時間などありはしない。
第一僕も八時ちょうどに、コーヒーカップを下げに行ったのだが、
その時にオーナーの死体などありはしなかった。
つまり……八時ごろから九時過ぎまでの時間のアリバイを調べていけばいいことになる。
「……次に、あなたは八時から九時あたりの時間、何をしていらしたのですか?」
「えっ、私ですか?
う〜ん……確かあの時は、ロビーのお掃除をしていたはずですけど」
「それを証明出来ますか?」
「私一人で掃除してましたから、それは……。
あっ、でも、お客様の中でロビーで掃除している私の姿を見かけた人もいるかもしれません」
なるほど。なら他の人間にも彼女のアリバイについては聞いてもいいかもしれない。
「では……」
A あなた以外の従業員について、お聞かせ願えますか?
B あなたが怪しいと睨んでいる人間を教えてください
C よく見るとお美しいですね、お嬢さん。どうです、お茶でも淹れながらゆっくりとお話でも……
D もう十分です。ご協力感謝します
A
「あなた以外の従業員について、お聞かせ願えますか?」
「私以外……ですか。え〜と……」
彼女は人差し指を口元に当て、何か考えるような仕草をする。
とにかく今は、様々な角度から情報を集めるべきだろう。
「私から見て、あまり不審な点は思いつかないです。
皆さんは仲も良さそうでしたし、それに皆さんも私と同じ短期バイトですし」
他の連中もバイト、か。
そのことについて話を聞いてみると、
どうやら正従業員が怪我で入院したらしく、それでバイトで場を繋いでるらしい。
……とはいえ、元々ここの従業員は一人だったから、
バイトだけでも三人もいる今の方が随分余裕があるそうなのだが。
「他の方のお話なら、本人に聞いたほうがいいと思いますよ?
「……そうですね、もうここにいても何も情報は得られそうにありませんし」
と、ここで僕は考えた。
こういう場所で一人で行動するというのはどうなのだろう。
死亡フラグに直結してないだろうか。
いや待て、誰かと共に行動するということ自体墓穴だったらどうする。
例えば原作で死亡フラグのある、もしくは死亡経験のあるキャラクターだ。
そういう連中とは関わっていてロクなことがない。
いつ原作イベント的に死んで、それに僕が巻き込まれるか分かったものじゃない。
さあ、僕はどうすればいい?
選択肢としては二つ考えられる。一人で行くか、この子に案内してもらうかだ。
場所自体は分かっているから一人で行っても問題ない。要はフラグが立つか立たないかだ。
この子に死亡フラグはないだろうか?
見たところ、僕より一つか二つほど年下で、多少儚げな雰囲気もある。
死にそうなキャラなのかどうか、微妙だな……。
A 一人で行った方が死亡フラグを回避できる
B この子と一緒に行ったほうが死亡フラグを回避できる
A死亡フラグテーマってわりにはあんまりどっぷりとは死亡フラグに漬かってないな
「では、そろそろ僕は失礼するとしましょう」
「お一人で大丈夫ですか?」
彼女が不安げに僕を見る。
なるほど、確かにこんな状況だ。
途中で犯人に襲われはしないかと不安になる気持ちも分かる。
だが、ここで女性に頼ったりしたら男が廃る。
それに廊下を行き来するだけだ、大した道のりじゃあない。
「お気遣いだけありがたく受け取っておきましょう。僕は大丈夫です」
「で、でも……」
「ははは。心配はご無用ですよ。
【もし何かあったら大声を出しますから】」
「は、はい」
…………。
なにか、僕はとんでもないミスを犯してしまった気がする。
言っていい言葉と悪い言葉というものが、この世には存在する。
そして、僕は言ってはいけない言葉を言ってしまったような、そんな感覚だ。
別に放送禁止用語や差別用語を口にしたわけじゃない。
だけど……何かこう、もう終わりというような言葉をいってしまった気がするんだ。
いや、これは気のせいのはずだ。そうだ、気のせいだ。
彼女の部屋を出て、僕は次の従業員の部屋へと向かう。
話によると男性従業員の部屋は一階にあるそうなので、僕は一人階段を降りていた。
しかしやはり北海道の冬は寒い。
一応廊下にも暖房は入っているはずなのだが、
部屋の暖かさと比べると寒さをより強く感じる気がする。
……さて、こんな無駄なことを考えている時間はない。
早く次の部屋に向かわなくては。
と、その時だった。
不意に後ろから、僕の首に紐が回された。
……こ、これは!?
苦しさに気付いて懸命に相手を引っ掻いたりして抵抗を試みるが、もう遅い。
酸素が肺に回らなくなり、急に意識が朦朧とする。
「だ……れか……!」
やっとのことで、そこまで声を出すことが出来た。
だが、襲われた後に助けを呼んでも何の意味があるのだ。
誰かが犯人の姿を見てくれでもすれば、事件は解決するだろうが、
それでは僕が殺されているじゃないか。何の意味もない。
こんなことなら……誰かと一緒に行動しておけば…………。
【久瀬 死亡】
「……はっ!?」
僕は自室のベッドで目を覚ました。
慌てて鏡で首筋を確認する。目立った痕はない。
「そんな……今までのは、夢だったのか?」
そう考えれば合点は行く。
確かにこんなところで殺人事件が起こるわけもない。
それで僕が殺されてたまるものか。どうやら読書中に寝てしまったようだ。
今は、ええと……九時か。
やれやれ、もう一度寝なおすとするか。
そう僕が考えていたその時だった。
「キャーーーーッ!!」
耳を劈くような悲鳴が辺りに響く。
……そんな、まさか!?
僕は自分の頭に過ぎった想像を振り払うかのように、台所へと走る。
そこには……。
そこには、先ほど夢で見たのとまったく同じ状況が映っていた。
首を吊って死んだオーナー、恐怖で腰を抜かしている目撃者の女性。
……あれは夢じゃ、ないのか?
時間を巻き戻って、先ほど起こったことが、繰り返されている?
不意に、ゲームのコンティニュー画面を思い出した。
そうだ、今の状況はアレに似ている。
キャラクターが死んでまた最初から、ちょうどそんな感じだ。
……これは、奇跡だ。
人間は普通死ねばそれきり、もう二度とチャンスはやってこない。
だが僕は違う。前回の反省を活かしてやり直すことが出来るというわけだ。
常識で考えて有り得ない事態だが、既に起こってしまっていることなので、ここは受け入れることにしよう。
それに好都合じゃないか。もう一度チャンスを得ることが出来たんだ。
今度は死なないように行動すればいい。
先ほどと同じ行動をすれば、先ほどと同じ結果が返ってくるだろう。
だから今度は先ほどとは違う行動を選べばいいわけだ。
とにかく今度は……
A 第一発見者と思われる女性に詳しい話を聞く
B ひとまず警察に連絡だ
C ヘタに事件に首を突っ込んで死にたくない。全てスルーして部屋に戻る
D 犯人がいるかもしれないのにロッジになどいられない。危険を冒してでも山を降りる
E とりあえず、先ほどの従業員に話を聞くところまでは同じ行動で大丈夫だと思う