〜 選択形式で進めていくスレッドσ 〜

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1クーヤ
 エネルギー、状態ともに問題なし。
 ホロログはいつでも発進可能だ。搭乗人数も無制限。
 どうする、飛ぶか? 余の操縦は他の者の追随を許さぬぞ?

A 前スレ(スレッドρ:http://pie.bbspink.com/test/read.cgi/leaf/1084086608/
B 支援サイト(http://members.at.infoseek.co.jp/farem/sentaku/index.html
C 過去スレ・関連スレ及び諸注意(>>2-5
D 飛べホロログ、進めスレッド
2あぼーん:あぼーん
あぼーん
3クーヤ:04/06/13 14:47 ID:TqOFzXOf
 見よ、ついに過去スレが一レス内に収まりきらなくなってきたぞ。
 これも選択肢スレが発展した結果であろう。めでたきことだ。
(1スレ:α)葉鍵ゲーっぽく選択形式で進めていくスレッド
http://wow.bbspink.com/leaf/kako/1022/10223/1022339884.html
(2スレ:β) 〜 選択形式で進めていくスレβ 〜
http://wow.bbspink.com/leaf/kako/1024/10244/1024415274.html
(3スレ:γ) 〜 選択形式で進めていくスレ 〜 
http://wow.bbspink.com/leaf/kako/1026/10264/1026471373.html
(4スレ:δ) 〜 選択形式で進めていくスレδ 〜 
http://wow.bbspink.com/leaf/kako/1028/10280/1028044958.html
(5スレ:ε) 〜 選択形式で進めていくスレε 〜
http://wow.bbspink.com/leaf/kako/1029/10293/1029338142.html
(6スレ:ζ) 〜 選択形式で進めていくスレッドζ 〜
http://wow.bbspink.com/leaf/kako/1031/10311/1031124139.html
(7スレ:η) 〜 選択形式で進めていくスレッドη 〜
http://wow.bbspink.com/leaf/kako/1035/10353/1035374561.html
(8スレ:θ) 〜 選択形式で進めていくスレッドθ 〜
http://wow.bbspink.com/leaf/kako/1039/10391/1039189772.html
(9スレ:ι)選択形式で進めていくスレッドι
http://wow.bbspink.com/leaf/kako/1044/10445/1044541965.html
4クーヤ:04/06/13 14:47 ID:TqOFzXOf
(10スレ:κ)選択形式で進めていくスレッドκ
http://wow.bbspink.com/leaf/kako/1047/10474/1047448312.html
(11スレ:λ)選択形式で進めていくスレッドλ
http://wow.bbspink.com/leaf/kako/1054/10549/1054982235.html
(12スレ:μ)〜 選択形式で進めていくスレッドμ 〜
http://wow.bbspink.com/leaf/kako/1060/10603/1060399408.html
(13スレ:ν)〜 選択形式で進めていくスレッドν 〜
http://wow.bbspink.com/leaf/kako/1073/10731/1073147053.html(以下HTML化待ち)
(14スレ:ξ)〜 選択形式で進めていくスレッドξ 〜
http://wow.bbspink.com/leaf/kako/1074/10743/1074398816.html
(15スレ:ο)〜 選択形式で進めていくスレッドο 〜
http://wow.bbspink.com/leaf/kako/1075/10756/1075609628.html
(16スレ:π)〜 選択形式で進めていくスレッドπ 〜
http://pie.bbspink.com/leaf/kako/1077/10778/1077801639.html
(関連スレ:スレッド10)葉鍵リレー小説総合スレッド 第10巻
http://pie.bbspink.com/test/read.cgi/leaf/1084907157/
5クーヤ:04/06/13 14:49 ID:TqOFzXOf
 世の中には鉄の掟というものがあるらしい。
 余はそんなものの存在を知らなかったが、守らなくてはならぬ法なので守らねばなるまい。
 なに、余も一目見ただけで分かったほどの簡単なものだ。そこまで深く考えなくともよい。

 ・どうやら早いものこそ権利があるようだ。闇の神よりも早く事を済ませ
 ・無茶な展開になれば「リコール」といったものも発動するらしい。何事にも限度が必要だ
 ・一回決めた選択肢は本人でも修正は出来ぬ。そこの所を注意するべきであろう
 ・書き込む前に一度「リロード」を押せ。これは余からの命令だ
 ・ホロログは低空飛行で、いわゆるsageを使って進行させるのだ

 ふむ、他にも頼まれて欲しいことがある。聞いてはくれぬか?

 一つ、喧嘩や訴訟の類は固く禁ずる
 一つ、早さ、技術、両方磨いてこそ価値がある
 一つ、どの選択肢を選んでも問題はない
 一つ、読者に作者よ、語りたいことがあるなら作品で語れ
 一つ、他人を気遣ってこそ企画は初めて成立する
 一つ、場の空気を読まぬものは嫌われるぞ
 一つ、よきに楽しめ
 一つ、気軽に参加するのだ
6名無しさんだよもん:04/06/13 14:51 ID:TqOFzXOf
クーヤ「ふむ、全て完了だ」
ティリア「ご苦労さん、クーヤ。それにしてもホロログってあまりスピードなくない?」
リアン「そういえば、私が交渉に行っているときも随分と時間がかかっていたような……」
ハクオロ「そこは私も気になっていた。そのへんはどうなのだ?」
クーヤ「……では聞こう。同じ飛空挺でもノー○ラスとイン○ンジブル、どっちが便利だ?」
ティリア「え? もちろん中に店もあって休めて援護射撃してくれてデブチョコ○も呼び出せるインビン○ブルだけど」
クーヤ「では、速いのはどちらだ?」
サラ「そりゃもちろん、16倍速のノーチ○スだな。インビ○ジブルの遅さには正直目を疑う」
クーヤ「……つまりは、そういうわけだ」
7名無しさんだよもん:04/06/13 14:59 ID:d7xnfc0Z
>>1乙! クーヤ様(*´Д`)ハァハァ 前スレラスト↓

435 名前:名無しさんだよもん[sage] 投稿日:04/06/12 22:52 ID:9QGhvNEJ
キンッ!と金属音が響く、バントともヒッティングともつかない中途半端なスイングによってボールはうまい具合に三塁線を転がっていった。
勝平は音が鳴ると同時に腰を落として矢のように飛び出す……

「おおっと!当てただけのバッティング、だが打球は三塁線を転がっている。これは面白い展開だ!!」
(何だか昔を思い出すなぁ、火薬の音と金属の音とだいぶ違うはずなのに……)
「中途半端が功を奏しましたね。これなら彼の足を十分に生かせます……ですがサードは」
「させるか〜っ!!」
「おおっと、皐月選手猛然とボールに突っ込む!彼女もまた早いが間に合うか!?ボールをとって……おおっと凄い身のこなし?イタチかあんた!??」
「まさに速さと速さのぶつかり合いですね……」
(ハァ、ハァ……ゴールは!?)
「間に合えぇ〜〜っ!!」
勝平が一塁を駆け抜け、皐月の投げたボールがファースト福原のグローブに飛び込む……

全員が見守る中、透子の腕が動く……

A 腕は水平に……セーフだよ
B 腕は垂直に……アウトだったよ 

436 名前:名無しさんだよもん[sage] 投稿日:04/06/12 22:54 ID:ZyHaVj3B
Bだ!

437 名前:名無しさんだよもん[sage] 投稿日:04/06/12 22:55 ID:Yh5xoOu+
Bだな。この短距離を、一息で駆け抜けられないとはヘタレな。
8これまでのあらすじ:04/06/13 15:04 ID:TqOFzXOf
主人公秋生は三度の飯より野球が好きな野球バカ。
もちろん練習は欠かさないがなんと愛用のバットが折れてしまった。
仕方なく買いに向かい、丁度いいのを見つけたのだが……そのバットはエディも同時に目をつけていた。
熾烈な争いの結果、バットの行方は野球勝負して勝った方のものになることに。
チームのないの中秋生は必死にメンバーを集め、なんとか8人勧誘に成功する。
そして始まる試合だが、一回の表皐月、蝉丸、宗一をアウトにし何とか0点に抑えた。
一回の裏、秋生の古河スーパースターズの攻撃が今始まる……。
9名無しさんだよもん:04/06/13 15:08 ID:d7xnfc0Z
試合することになった経緯すっかり忘れていた(゚∀゚)アヒャ
10名無しさんだよもん:04/06/13 15:25 ID:dFHm15ZG
>>9
多分、当の本人たちもそんなのとっくに忘れてると思うぞw 
目の前の野球に夢中で。

何はともあれ>>1さん乙!
11名無しさんだよもん:04/06/13 15:35 ID:TqOFzXOf
 勝平がラストスパートをかける。
 ボールは福原のファーストミットに収まっていく。
(……間に合えっ!)
 己を信じ、最後のダッシュ。

 勝平が一塁を走り抜けるのと、ボールがミットに納まるのはほぼ同時だった。
 注目の審判の判定は……
「……アウトッ!」
 アウト。僅かに送球のほうが早かった。
「……はぁっ、はぁっ。ゴールテープは、切れなかったか……」
 勝平が悔しそうにベンチへと戻っていく。
「惜しかったぞ勝平」
「もう少し速ければ完全なセーフだった」
 ベンチの面々は勝平に口々に励ましの言葉を送る。
「今度もまた微妙なところでしたねぇ水瀬さん」
「柊選手にとって不運だったのはまだ完治してから日が浅いことですね。
 この試合も無理なスライディングは医者から禁止されていると聞いています」
「つまりは、自分の体を気遣った、と。ではもしも全盛期の頃なら……」
「間違いなくセーフでしたね。当時私も陸上を見てましたから断言できます」
 勝平がベンチに戻る中、次にバッターボックスに向かうのは……。
12名無しさんだよもん:04/06/13 15:36 ID:TqOFzXOf
「二番、ファースト霧島聖」
「私の出番が来たようだな」
 聖はバッターボックスに入り、バットを構える。
「次の霧島選手は現役の医師のようですが、そこのところどうなんでしょう?」
「チームドクターも兼任しているみたいですね。先の柊選手が出場できるのも彼女のおかげでしょう」
 宗一は見定めるように聖を見た。
 女性にしては背が高いが、それ以外は普通。
 胸の通天閣Tシャツが怪しい以外にあまり特徴はない。
(……だったら、まずは)
 宗一は投げる。
 球の軌道は内角高め、素人には少し打ちにくい場所だ。
「ストライク!」
 聖はこれを見送った。
(やっぱり……内角は胸が邪魔して効果覿面だなっ)
(ふむ、速さは古河さんに比べれば大したことはないな)
 二人の考えが交差し、注目の第二球。
 球種は手元に抉りこむようなシュート。
 これを聖は……

A また見送った。判定はストライク。追い込まれた
B 完全に読んでいた。打球が左中間を抜ける
C 宗一の邪な考えを読み取った。強烈なピッチャー返し
D 見送り……と思いきや宗一のコントロールが狂った。デッドボールでまたもやみんなの(冷たい)視線を独占
13名無しさんだよもん:04/06/13 15:39 ID:9MKcewW4
割ってはいって悪いが、参加メンバーはどうなってんの?
前スレが見れないんでわからん…
14名無しさんだよもん:04/06/13 15:40 ID:TqOFzXOf
ん。ちなみに左から順に打力、技術、走力ね

1 中 勝平     低   低   最高 足は速いが無茶なスライディングは出来ない
2 一 聖      中   高   低  医者なのでチームドクター兼任
3 捕 醍醐    最高  中   低  傭兵なので乱闘向き
4 投 秋生     高   高   中  投手なのでスタミナは温存しておくべき
5 二 アルルゥ  低   高   高  異種族の身体能力は馬鹿に出来ない
6 左 杏      低   高   中  打つことに直接関係ないが肩は強い
7 三 芳野     中   高   中  基本的に全てそつなくこなす
8 右 エビル   .中   高 .  高  何か力を隠していそうだ
9 遊 はるか   .中   中   中  謎な雰囲気、なにかやらかしそう


1 三 皐月     中   高   高  盗塁が得意(w
2 左 リサ .    中   高   高  投手もできる。その場合は変化球中心で球威は低め
3 中 坂神     高   最高  高  雨が降る、日中に近づくと能力低下。日が落ちると能力上昇
4 投 宗一     高   高   高  全てのポジションを兼任可。ただし、投手力は秋生に劣る。速球派
5 捕 立川(兄) 最高  中   低  乱闘で唯一醍醐と対等に渡り合える
6 二 月代     中   中   高  動体視力に優れる
7 遊 エディ    .中   高   中  打つことに直接関係ないが守備力は高い
8 右 ゆかり   .最低  低 .  最低 運動能力は絶望的。ただし、情報分析能力に優れる
9 一 福原     低   高   低  老練な技が光る。スタミナは全キャラ中最低。試合終盤は注意
15名無しさんだよもん:04/06/13 15:44 ID:TqOFzXOf
おまけとして応援組。

秋生チーム
岡崎一家三人。古河早苗。藤林椋。相沢祐一。城戸芳晴。霧島佳乃。篁

エディチーム
立田七海。梶原夕菜。立川郁美。長瀬源次郎。ミルト
16名無しさんだよもん:04/06/13 15:46 ID:9MKcewW4
ん。サンクス。
解説者とかいるの?
>>11に秋子さんらしき人物が…
17名無しさんだよもん:04/06/13 15:48 ID:TqOFzXOf
おっと、忘れてた。

実況 長岡志保
解説 水瀬秋子

んでもって審判
主審 遠野美凪
塁審 栗原透子
    みちる
    榊しのぶ

ちなみに場所は東京ドーム
18名無しさんだよもん:04/06/13 15:48 ID:eOAdZEbz
>>12はBで
19名無しさんだよもん:04/06/13 16:25 ID:TqOFzXOf
 完全に読んでいた。
 的確に宗一の球をミートさせる。
 聖の打球はレフト方面に飛び……
「おおっと、右中間抜けるか? ……抜けたーっ!!」
 右中間を抜けた。
 いくら右寄りに守るといっても限度がある。蝉丸もあるライン以上はゆかりに任せている。
 今回は、そのラインを十分に超えていて、ゆかりがキャッチに向かったが一歩とどかなかった。
 すかさず蝉丸がフォローに走り、ゆかりの後ろの球を二塁に送球するがいくらなんでも遅い。
 聖も足は速いほうではないが、それでも二塁は取ることが出来た。これで一死二塁。
 そして迎えるバッターが……
「ハーッハッハッハ! そろそろ年貢の納め時だなぁ、クソガキ!!」
「三番、キャッチャー醍醐」
 醍醐だ。
 宗一に対して私怨バリバリな彼は宗一のことを睨みつけ、バットを構える。
「……ここで醍醐かよ。俺もついてねえな」
 口ではそんなことを言っておきながらあまり困っていないような態度の宗一。
 相手が醍醐だという事で多少安心しているのである。
 醍醐ならば自分はかなりアドバンテージを持っている……と。
 何より醍醐は復讐のために躍起になっている部分があるから相手にしやすい。
 その割には冷静な部分もあったりするのだが。
20名無しさんだよもん:04/06/13 16:26 ID:TqOFzXOf
「ここで、職業軍人の登場だぁーっ! 水瀬さん、この勝負どう見ます?」
「那須投手のほうは言わずと知れた先のタンカー沈没事件解決の立役者であるエージェント。
 対して醍醐選手はというとその那須投手に様々な苦渋を飲まされてきたと聞きます。これは面白い勝負になりそうですね」
 実況と解説の声が響く。
 宗一はそんな中で「俺がエージェントなのはもはや公然の事実なのかよ」と苦笑した。
 注目の醍醐と宗一の勝負だが……

A 三振、ここで宗一やっと男を見せた
B 醍醐の打球がドームの天井にぶちあたった
C 打ったが詰まらせた。キャッチャーフライ
D かなりいい当たり……だがここでエディがファインプレー
E フォアボール、ランナー一塁へ
F 大暴投。デッドボールで醍醐がキレた
21名無しさんだよもん:04/06/13 16:28 ID:41Ay9b2e
D
22名無しさんだよもん:04/06/13 17:16 ID:XZESw71Z
(初球から勝負で行く、この打ち気満々な打者には…)
(内角低め、シュート。ね)
(ボールでかまわん、先程のようにゾーンで勝負しようなど考えるな)

「第二球、ピッチャー振りかぶって、投げた!」
「…甘いわ!!」
醍醐のバットは球種、コースを解っていたかのような
内角打ちのコンパクトスイングで、宗一の球を捉えた。
「うおっ!」
「ピッチャー強襲!那須、グラブを差し出すが捕れない!痛烈なライナーがセンターへ…」
誰もが抜けたと思ったその当たり。だが…

バシ!
「エディだ!長い手を生かしてボールを捕球!二塁の月代へトス、アウト!ダブルプレイ!!」
「素晴らしいプレイです。打球を読んでいましたね
二塁へ戻りきれなかった聖がエディに思わず話しかけてた。
「まったく…なんてプレイをするんだ、君は。私がマヌケみたいじゃないか」
「ナァニ、気にスンナって。オレッチが凄すぎるだけなんだから」
軽口を叩きながらお互いのベンチへ向きを変える。
「ならば次は君の頭の上を越す打球を打ってみようか」
「ハ、楽しみにしてるゼ」

「打った醍醐。走り出した姿勢のまま固まっています」
「ショックだったみたいですね。おや、古川さんがキャッチャー用具を持ってきましたよ」

「おい、気を落とすな。まだ初回だぜ、次打ちゃあいいんだよ」
「あ、ああ…すまないな。」
23名無しさんだよもん:04/06/13 17:18 ID:XZESw71Z
「さぁ、2回の表。チョコパンズ先頭バッターは立川。ゴッツイ容貌ですねぇ」
「大きいのもありそうですよ」

(さて醍醐のオッサン…どう攻める?)
(まだ回も早い。先制点は避けねば。…フォークだ)
秋夫がフォークを投じる。直球と思って振った雄蔵は空振る。
「おおっと、初球からフォークです」
「上原のようですね」
(次は…?)
(…これだ)
「第二球…おおっとまたしても落としてきた!これも振って2-0!」

ボックスを出、雄蔵がスプレーをかけ直す。
二、三度素振りしながら打席に戻った。
軽い口調で醍醐に話しかける。
「…ふぅ。フォークなぞ、生涯初だ」
「そうか、打てそうかな?」
「そうだな…次あたりなら、な」
(ほぅ…)
(次はナンだ?オッサン)

A あえてフォークで空振りを誘う
B 最後はフォークだ。だがその前に高めで目線を逸らす
C フォークフォークと来て、外一杯に直球。
D 一球遊ぼう。今度は先程のように打たれるコースに投げるなよ
24名無しさんだよもん:04/06/13 17:20 ID:2BYEZ341
適度にD
25名無しさんだよもん:04/06/13 17:27 ID:TqOFzXOf
おい宗一、黙ってみていれば貴様は三振して、二塁打取られて、
そして今度はエディに助けられ……お前は本当に世界一のエージェントかっ?
26名無しさんだよもん:04/06/13 17:38 ID:6yWS0SoE
>>25
所詮は身体能力だけの学生だし、原作でもこんなもんだろう(w
27名無しさんだよもん:04/06/13 17:43 ID:3Z6b/Wqh
>>25
こんなもんだな(w
だが、あいつぁやるときはやる漢だぜ。
28名無しさんだよもん:04/06/13 17:47 ID:rF7eeJkj
いや、エージェント関係ないし……
29FARE-M ◆7HKannaArk :04/06/13 19:39 ID:504fCYuw
遅ればせながら乙です。
30名無しさんだよもん:04/06/13 23:56 ID:41Ay9b2e
とりあえず、即死回避と
31名無しさんだよもん:04/06/14 03:34 ID:28l54wr3
同じく即死回避。
32名無しさんだよもん:04/06/14 13:08 ID:Tgau4R+2
 秋生が大きく振りかぶる。ワインドアップだ。雄蔵は黙って見据える。
「投げました! ボールです! 体が軽く反応しましたが何とか踏みとどまりました!」
「今のはよく我慢しました。いい選球眼です」
 醍醐が秋生にボールを投げる。
(さて、1球はずしたはいいが…次はなんだ?)
 ちらりと雄蔵を観て、醍醐はサインを出す。
(…内角低め、下に外れるフォークか)
 振らなければボール。だが、ここは振りに生かせる。
「さぁ、ピッチャー第4球! 投げました!」
 内角低めに食い込み、尚且つ落ちるボール。非常に打ちにくいコースだが…
(…フォーク!)
 雄蔵はこれを待っていた。右足を軽く後ろに下げ、大きくスイングに入る。
(まさか!?)
 醍醐は驚く。無理矢理打ちにいこうとしている。
(郁美っ! 見ていろ!)
 キィィィィン!
 落ち際を拾うように、綺麗にバットの真芯に当たったボールはライト方向に、大きく飛んでいく。
「ライト!」
 醍醐がマスクを取り、大きく叫ぶ。
 エビルがそれに反応してバックする。
 ボールは…

A ライトスタンドに突き刺さった。
B フェンスダイレクト、2塁打コース
C ライト線ギリギリ。3塁打いけるか?
D エビルファインプレー。意外と跳躍力がある。
33名無しさんだよもん:04/06/14 13:17 ID:QSaxCPod
Dで。
34名無しさんだよもん:04/06/14 13:22 ID:sX56/pdL
先取点をどちらが取るのか期待
35名無しさんだよもん:04/06/14 16:45 ID:IvpGkPcz
>>32
一応つっこむと、ライトはエビルじゃなくて杏な。
36名無しさんだよもん:04/06/14 17:04 ID:kJddXMr4
前スレ見てみたら、確かにエビルはレフトになってるが、直後のまとめ表で入れ替わってるな……(;´Д`)
まぁ、ライトをレフトとするも、ポジション入れ替えたでも、どっちでもいいと思うが。
37名無しさんだよもん:04/06/14 17:33 ID:wW7yYzsL
レフトとライトを入れ替えるだと!
知っているのか雷電!
38名無しさんだよもん:04/06/14 17:48 ID:IvpGkPcz
雷電「生む……あれは誉呼刃馬に間違いない!」

誉呼刃馬(よこはま)

大昔の中国では戦乱が渦巻いていた。
その中で、陣形というものは大切なものであり、また勝負の要となるときもあった。
そんな中、邊意素汰亜頭(べいすたあず)という軍隊が敵軍に追い込まれた。
敵側はこちらの動向を知り尽くしており、陣形の基本に沿ってこちらを手って敵に駆逐に当たってくる。
そこで邊意素汰亜頭の将はとっさに陣形を変えた。
右に配置した歩兵部隊、左に配置した騎兵部隊を入れ替えることにより敵側の動揺を誘い、勝利を収めることが出来た。
その歩兵の刃と騎兵の馬が将に誉れを呼んだことから右と左を入れ替えることを誉呼刃馬と呼ぶようになる。
ちなみに、そのときの合戦場所が山の下であったことは周知の事実である。

〜民明書房 野球と戦の関連性〜

……って俺は何を書いておるんだw
39名無しさんだよもん:04/06/14 22:37 ID:Nt9YiNoC
まあ、レフトに飛んでいったと解釈したほうがいいんじゃないかなぁ。

>>37-38
ワラタ
40名無しさんだよもん:04/06/14 23:23 ID:ksHj31eL
すんません作者です。レフトに飛んでったと解釈してくだせぇ。確認が甘かったです…
41名無しさんだよもん:04/06/15 00:50 ID:UAf4w7zZ
>>40
      / ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄\
    /             \
   /                  ヽ  
    l:::::::::.                  |  だめだよレフトとライトは交代してるんだから
    |::::::::::   (●)     (●)   |  
   |:::::::::::::::::   \___/     |   
    ヽ:::::::::::::::::::.  \/     ノ 
     \           /    ♪
      /         ::::i \
     /  /       ::::|_/
     \/          ::|
        |        ::::|  キュム
        i     \ ::::/ キュム
        \     |::/
          |\_//
          \_/
42名無しさんだよもん:04/06/15 01:05 ID:I9OPAolX
 バシンッ!
 ボールがミットに収まる音がした。
 そのジャンプは人間の限界を超えているように見えたがそこは気にするところではない。
「おーっと、捕った捕った! レフト江美のファインプレー!!」
「中々の跳躍力ですね。今のは完全な長打コースでした」
 秋生はその様子を見てふぅと一息ついた。読み違いとはいえ、今のは三塁打でもおかしくはない。
 そしてこれからは下位打線だ。少しは気が楽になるというもの。
 当の雄蔵はチッと舌打ちした。これで、ワンアウト。

「6番、セカンド三井寺月代」
 バッターボックスに入ったのは、雄蔵と対照的な小柄な少女。
 あまり力は強そうに見えない。スタンドに叩き込まれるようなことはないだろう。
(さて、どこに投げる?)
(そうだな、ここは……)
 醍醐の要求は、ストレート。秋生は首を縦に振る。
 そして、振りかぶって第一球……。月代は思いっきり振りぬいた。だが、そのバットは空を切る。
「ストライクッ!」
 なるほど、この少女はバッティングに関してはそれほど脅威ではない。
 ヒットを打たれることがあっても、それが決して長打にはなるまい。秋生は瞬時にそう見抜いた。
 そして第二球目、醍醐のサインは……一球外せ。
 相手は打つ気満々だ。少しタイミングを狂わす意味で外すのもまた手であろう。
 秋生は第二球目を投げた。
 月代はそれをまた懸命に振りぬく。だが、ストライクゾーンを外れた球に当たることはなく……
「ストライクッ!」
 掠めはしたが、ファールチップに留まっていた。カウントは2-0、月代が追い込まれている。
 そして、第三球目……今度もストレート。外角のストライクゾーン上に投げられたその球に対し月代は……

A バットを動かすことはなかった。見逃し三振
B ファールで自分の得意なコースまで粘る作戦に出た
C 器用に守備の隙間を突いたバッティングで返した
D 打ちはしたが二塁真前、結局アウト
E 打ちはしたがショート真前……だが、ショートのはるかがぼーっとしてて打球を捕り逃した
43名無しさんだよもん:04/06/15 01:11 ID:bdDXL7Xy
B
44名無しさんだよもん:04/06/15 07:52 ID:y9Jslod7
「ファール!」
「ちっ…当てやがるか」

「三井寺、バットを短く持ちカットしていく戦法のようです」
「この娘、スイングが速いですね。力感には欠けますが」
「成程。それでは四球で出塁する可能性は高い?」
「いえ。このピッチャーには…」

「うぉ!」
ワンバウンドのフォークを醍醐が辛うじて前にこぼす。
しかし主審の遠野は『スイング』のジェスチャー。
醍醐が球を月代にタッチ、アウト。
しかし当の月代に悔しさはないようだ。
「凄いね、今の。テレビじゃいまいちホンとに落ちてるか判んなかったけど、
 ここからだと凄い曲がってるよ!!」
「アア、次打ってくれヤ」

「この投手にはこのフォークがありますからね。きちんと落ちたフォークは
 手を出したところで空振りしてしまいます。待球は難しいのではないでしょうか」
「さあ、2死ランナー無し。このゲームの発端となった因縁の両者が、
 ついに打席とマウンドにおいて対決します…!!」

左打席にエディが入る。
「久しぶりだな、エディ」
「ソウカ?隊長。そんな空いたわけでも無いダロ」
「ふ…俺が待ちかねたのかもな」
ついとマウンドに目線を送る。
そこには闘志に燃える瞳で此方を睨み付ける、独りのオトコの姿があった。
「ヘヘ…面白くなってきたじゃねぇカ」
45名無しさんだよもん:04/06/15 07:54 ID:y9Jslod7
(どう料理する?)
(まずは、インハイ、ストレート…ビビらせる)
醍醐のミットに、きれいな回転で秋生の直球が叩き込まれる。
インハイ直球。高めギリギリのコースだ。
第二球。再び同じようなコースに醍醐は構える。
ストライク。これでカウントは2-0。
そして外に一球外して2-1。
ここまで投球に対してエディのバットは一度も動いてはいない。
秋生は決め球のフォークを選択する。
ストンと落ちた絶好のフォークをエディは平然と見送る。ボールだ。
流石にバッテリーも当惑気味だ。
2-2、このカウントで決めないと2-3となってしまい、フォークでの勝負が難しくなる。
醍醐はそのあたりも考え、直球のサインを出す。
しかし秋生の首は横に振られる。もう一度直球のサインを出してみるが、やはり×。
この時のことを醍醐はこう振り返っている。
「わずか1イニング程度の即席バッテリーだったが、あの男はノリがすべてだと感じたな。
 少女相手に投げるときと男連中への気の入り具合がまるで違う。
 特にあのエディ相手には、凄い熱中だった」
事実初球は135キロをマークしている。ありえない球速だった。
そしてサインも決まり、秋生はフォークを投じる。

A 見た。2-3!
B 打った、ファール!
C 「抜けた!高い!」フォークの失投。エディのバットは狙いすましたかのように…
D ハーフスイング!三塁塁審!?
46名無しさんだよもん:04/06/15 07:55 ID:shFsyFD3
B
47名無しさんだよもん:04/06/15 23:16 ID:/+4Gh9LR
月代のスイングは秋生のフォークに触れファールとなった…

A 3回の裏まで省略、志保と秋子さんのダイジェストでどうぞ
B 6回の裏まで省略、志保と秋子さんのダイジェストでどうぞ
C めんどくさいので試合終了まで省略、志保と秋子さんに試合後の解説をお願いする
48名無しさんだよもん:04/06/15 23:21 ID:Q4rsWaFy
A もうちょっと楽しみたい
49名無しさんだよもん:04/06/15 23:48 ID:1PhjMHQQ
ちょっとまて、この選択肢はいくらなんでも酷いだろ。
本文も1行しかないし。
両チーム打者一巡ぐらいまではしっかりやっても良いと思うが。
50名無しさんだよもん:04/06/15 23:55 ID:xBD1yXx3
特にNGという感じもしないので、漏れはこれはこれでいいんじゃないかとオモタ。
51名無しさんだよもん:04/06/15 23:57 ID:GFGijwjl
というか、打者は月代じゃなくてエディだし。
ムリヤリおわらせようとして読んでないのがミエミエ。
この文と選択肢の無効を主張したい。
52名無しさんだよもん:04/06/15 23:59 ID:vBNsPLu0
選択肢で決める。
じゃあ次は…

A 46からやり直し
B 48からそのまま進める
53名無しさんだよもん:04/06/15 23:59 ID:qaVov8VK
Aで
54名無しさんだよもん:04/06/15 23:59 ID:/+4Gh9LR
うわっ、打者まで間違えていたか…
ごめん、無効でもいいです
55名無しさんだよもん:04/06/16 01:29 ID:8cJkEBu8
 ゴンッ!
 鈍い打球が三塁線を走る。祐介はバックハンドで処理し一塁へ送球するが…
「ファールよ」
 そのコールの瞬間、エディは胸をなでおろした。
「フゥ、どうやらオレッチには運も味方しているようだナ」
「ならてめぇの運はもう尽きたってことよ。次こそ仕留めてやるぜ」

(さて、フォークを連投しているからな…エディもタイミングが合ってきている事だし…)
 醍醐は迷った挙句、ストレートのサインを出した。
 秋生はニヤリと笑って首を縦に振った。
(なるほど、小細工無しの力勝負という事か)
 そして、秋生が投じた直球は…

A ズバッと決まった!三振!
B エディはファールで粘った
C 見事に打ち返した! ヒット!
D ど真ん中へ。エディが会心の当たり。文句無しのホームラン!
E というかデッドボールで乱闘騒ぎ
56名無しさんだよもん:04/06/16 01:31 ID:l8jST+af
E
57名無しさんだよもん:04/06/16 02:15 ID:8cJkEBu8
 思わず力が入りすぎたのだろうか。
「あっ」
 秋生が小さく漏らすが、時既に遅し。打ち気まんまんだったエディもかわしきれず、
命中してしまった。
「ウオォ…」
 エディがバッターボックスでうめく。
「悪い、ちょっと手が滑ってな。一流のプロだって時にはしくじる事もあるだろうよ」
「こ、このオレッチにぶつけるとは、イイ度胸じゃネエカ!」
 エディがヘルメットを叩きつけ、秋生に向かって走り出した。
「あぁん!?この秋生様に喧嘩で勝とうってのか!?」
 秋生も身構え戦闘体勢を取る。
「まずい!彼らを止めるぞ!」
 醍醐、蝉丸、雄蔵を初めとして両チームの面々が次々にマウンドに向かうが、
収束するどころか更にエスカレートしていく。
 このまま激しい乱闘が続くと思われたが…

A 主審が『進呈』と書かれた封筒を差し出し落ち着かせた。
B 聖が隠し持っていた麻酔を使って事無きをえた。
C エビルがなにやら呪文のようなものを唱えている。
D 郁美の悲痛な叫びが全員を正気に戻した。
E 誰にも止められなかった。現実は非情である。
58名無しさんだよもん:04/06/16 02:16 ID:TcHJ9WNJ
59名無しさんだよもん:04/06/16 03:09 ID:l8jST+af
「何だコリャ?」
「…お米券進呈です…怒りを静めてください…」
秋生に詰め寄ろうとするエディに美凪はお米券を差し出した
お米券などで喜ぶエディでもなかったが場違いな美凪の行為に毒気を抜かれてしまった
「わかったヨ、今回はこれで収めてやるヨ」
エディは右手でお米券を受け取ろうとした
「アウッ!!」
エディはお米券を取りそこね右手を押さえてうずくまってしまった
「どうしたんだエディ?」
エディの周りにチームメイトが駆け寄ってきた

………
「どうやらさっきのデッドボールで右手の薬指の骨にひびが入ったようだ」
坂神はエディの右手を診て告げた
「試合は…無理だな、早く病院に行ったほうがいい」
「ソンナ、何とかならネエのかヨ?」
「そういわれてもな…」

A ベンチで応援しているメンバーから1人選手を選ぶ
B 日を改めて試合をする
C 選手不足のため負けを認める
60名無しさんだよもん:04/06/16 03:14 ID:82g2jXPQ
A
61名無しさんだよもん:04/06/16 04:05 ID:TcHJ9WNJ
「応援しにきている奴から誰か代わりを選ぶか?」
 こっちのベンチを見てみる。と言っても、確か今日来ているのは。
「姉さんだろ」
「七海だろ」
「それに、郁美ちゃん」
 無理だ。
 ゆかりだけでも結構ぎりぎりなのに、彼女たちをあの連中と競い合わせようなんて無茶
苦茶もいいところだ。
「エディ、おとなしく諦めようぜ」
「ソウイチィ……お前はオレッチのパートナーじゃネエのカヨウ」
 エディがしつこく食い下がってくる。それを改めて説得しようと思ったそのとき。

「ちっ、しゃあねえなぁ」
 相手チームのキャプテン――たしか秋生のおっさんとかいったか――が、めんどくさそうな顔でとんでもない発言をしやがった。
「小僧、お前あっちのチームに入れ」
「「「な、なんだってぇ!!」」」
62名無しさんだよもん:04/06/16 04:06 ID:TcHJ9WNJ
 はい、皆さんこのスレでは初めまして岡崎朋也です。
 実は今、知り合いのおっさんの道楽に付き合って東京ドームに来ているんですがね、そ
のおっさんがいきなり相手チームの助っ人になれなんて言い出した訳でして。
 もうね、馬鹿かと、アホかと。
 ほら、相手チームの面々も口を大きく開けて唖然としていますよ。
「朋也くん、頑張ってください!」
「朋也さん、ファイトですよ!」
 隣の人たちはノリノリだし。
「おっさん! 何変なこと言いやがる!」
「だって仕方ねえだろ? あっちにゃ控えがいないみたいだしよ」
「んなこと言ったって、俺の肩が上がらないことはおっさんだって知っているだろ?」
「お前ならできるさ。大丈夫だ、俺が保障する」
「勝手に保障するな!」
 駄目だ、埒が明かない。
 俺がいい加減うんざりしながらこのやり取りを打ち切ろうとした時、やおらおっさんは
真剣な表情になって、
「それによ、幾ら俺たちの私情から始めた試合だからってよ、このまま終わりにしちまっ
たら、せっかく見に来てくれたお客さんがあまりにもだろ?」
「朋也くん……」
「朋也さん」
 くそ……
「わかったよ! やりゃあいいんだろやりゃあ!」

 朋也が参戦しました。

 岡崎朋也 高 中 高  
 右肩を怪我しているのでファースト以外の守備ができない。
 また肩をかばうため全力での打撃は困難。

 ポジションを組みなおしてください。
63名無しさんだよもん:04/06/16 05:33 ID:Wb3Xlo98
1 二 皐月     中   高   高  盗塁が得意(w
2 左 リサ .    中   高   高  投手もできる。その場合は変化球中心で球威は低め
3 中 坂神     高   最高  高  雨が降る、日中に近づくと能力低下。日が落ちると能力上昇
4 投 宗一     高   高   高  全てのポジションを兼任可。ただし、投手力は秋生に劣る。速球派
5 捕 立川(兄) 最高  中   低  乱闘で唯一醍醐と対等に渡り合える
6 遊 月代     中   中   高  動体視力に優れる
7 一 岡崎     高  中   高
8 右 ゆかり   .最低  低 .  最低 運動能力は絶望的。ただし、情報分析能力に優れる
9 三 福原     低   高   低  老練な技が光る。スタミナは全キャラ中最低。試合終盤は注意

64名無しさんだよもん:04/06/16 05:39 ID:tpnqFxsS
1 中 皐月     中   高   高  盗塁が得意(w
2 右 リサ .    中   高   高  投手もできる。その場合は変化球中心で球威は低め
3 遊 坂神     高   最高  高  雨が降る、日中に近づくと能力低下。日が落ちると能力上昇
4 投 宗一     高   高   高  全てのポジションを兼任可。ただし、投手力は秋生に劣る。速球派
5 捕 立川(兄) 最高  中   低  乱闘で唯一醍醐と対等に渡り合える
6 二 月代     中   中   高  動体視力に優れる
7 左 ゆかり   .最低  低 .  最低 運動能力は絶望的。ただし、情報分析能力に優れる
8 一 岡崎朋也  高   中  高  右肩を怪我しているのでファースト以外の守備ができない。また肩をかばうため全力での打撃は困難。
9 三 福原     低   高   低  老練な技が光る。スタミナは全キャラ中最低。試合終盤は注意

ショート引っ込んでファーストしかできない奴加入ってどうしろとゆーのだ
65名無しさんだよもん:04/06/16 05:39 ID:tpnqFxsS
かぶった>>63でよろ
66名無しさんだよもん:04/06/16 07:52 ID:UQc6Cf/L
>>61・62っていいの?
ベンチの中から選ぶのに相手チームからメンバーが出てるけど
選択肢無視してない?
67名無しさんだよもん:04/06/16 07:59 ID:Uq99bWgI
>>66
細かいこと気にするな。
朋也だって「ベンチで応援しているメンバー」を満たしているからまったく問題はない。
ただそれが一塁側か三塁側の違いだけだ。
というか、議論だけは絶対に勘弁。多少妥協してくれ。
68名無しさんだよもん:04/06/16 08:48 ID:TcHJ9WNJ
>>66
自分でもかなりギリのラインだとは思う。
確かに>>67の言うとおりのことを意図的にやったから。
まあ、選択肢の内容はきちんと守ってるはずなんだけど……あれ?
っていうのは、気になっても多少はお約束だとして深く考えないでくれるとうれしい。
69名無しさんだよもん:04/06/16 08:55 ID:cClScqj7
ミルトたん入れれば良かったのに。
70名無しさんだよもん:04/06/16 12:23 ID:3lXoEUQ9
今回応援に回ってるのはプレーに難のある面子ばかりだったから
D 観客の中から…っていう選択肢も用意しとけばよかったような
まぁ次から注意すりゃいいさ
71名無しさんだよもん:04/06/16 19:41 ID:Uq99bWgI
 朋也がエディの代わりに一塁ランナーとして出て、次はゆかりから。
 一死一塁。ここは秋生としては確実に抑えたいところである。
「さて、気を取り直して試合再開。次は8番伏見ゆかりからです。水瀬さん、どう思われます?」
「そうですねえ……。詳しい情報もないですし、実際のプレイを見て見ないと」
 ゆかりがバッターボックスに入る。
 秋生は今度は失敗はしたくない。落ち着いて、初球を放った。



「バッターアウトッ!」
 美凪が三振のコールをする。
「描写もなく終わってしまいましたね。やっぱり根本的なところから問題があったんでしょうか?」
「そうですね」
 ベンチでエディが額を押さえる。
 やはり、人数合わせで出場したゆかりでは塁に出るのは無理があったようだ。
「……まあ、言葉は悪いがゆかりちゃんには大した期待はしてなかったけどナ」
 これで、二死一塁。次のバッターは……福原。
「9番、サード福原」
「今度は中々壮年の方が出てきましたねぇ」
「資料によると、今回の試合で最年長みたいです。スタミナが気になりますが、技巧的なプレイは期待できるでしょう」
 福原が独特の雰囲気でマウンドの秋生を睨みつける。
(嫌な目しやがるぜ……)
 秋生は醍醐のサインを待つ。
 醍醐の出したサインは……ストレート。初球は外角の低目。
 秋生はこくりと頷いて、ボールを放った。
 秋生と福原の勝負は……

A やはり寄る年波には勝てない。福原三振
B 守備の隙間を突いた打球。裏をかかれ二死一二塁
C 当てられた……しかしセカンド正面
D フォアボール。恐るべき選球眼
72名無しさんだよもん:04/06/16 19:45 ID:A0D6FbVc
D
73名無しさんだよもん:04/06/16 20:04 ID:Uq99bWgI
 初球、ボール一つ分外れてボール。
 二球目は空振り。三球目は内角低目をファール。
 段々とタイミングが合っていそうな気がする。
 四、五球目はそれを揺さぶるかのようにボール球を投げてみた。
 福原はぴくりともうごかない。
(どうする、醍醐のオッサン……)
 秋生がサインを待つと、醍醐がベレー帽を被りなおした。
 その合図は……こちらに任せる。手詰まり、か。
 確かに、読めない。力はなさそうだが、ここは抑えないと危険だ。
(慎重に……。あまり歩かせるのはしたくない)
 福原のほうをちらりと見てみるが、まったく反応なし。
 ……仕方がない。最後は、ストレートで。
 注目の六球目、今度は外角の高め。福原は……まったく動かない。
 ボールが醍醐のミットに収まった。
(抑えた!)
 秋生は心の中でそう叫ぶ、が……。
「ボール!」
 主審美凪の判定は……ボール。つまりは、フォアボール。二死一二塁。
「入っているぞ!」
 醍醐がそう反論するも、
「お米三粒分高かったです。残念賞進呈」
 まったく取り合ってくれなかった。

 二死一二塁と、敵側にしてみれば得点のチャンス、こちら側にしてみるとピンチなこの状況。
 バッターはまた一番に戻り、セカンドの皐月。
(ここは確実に抑えなきゃやべぇな)
 秋生は心の中でそう自分に念じる。そして、ボールを放った。初球から皐月は狙い……。

A 皐月の打球がセンターに、勝平間に合うかっ!?
B 三塁線のファール。……おっと、エビルが追っているっ!
C 空振り。結局三振でチェンジ
D 皐月の打球が偶然あくびをしたはるかのグラブにすっぽり収まった
74名無しさんだよもん:04/06/16 20:09 ID:A0D6FbVc
ここはおもしろいとこだね。
漏れはさっき選択したから、次の人選択どうぞ。
75名無しさんだよもん:04/06/16 20:10 ID:UQc6Cf/L
A
76名無しさんだよもん:04/06/16 21:04 ID:Uq99bWgI
 秋生のフォークを捉えた。
「んなっ!?」
「同じ手に二度も引っかからないわよっ!」
 打球を精一杯引っ張り、バックスクリーンへと持っていく。
 惜しむべきは、力が足りなかったことだろうか。これが醍醐や雄蔵、蝉丸クラスだったら文句なしにスタンドだったろう。
 だが、入らなくても長打になれば一点は望めるだろう。
 ランナーは一二塁。二塁にいるのが、普段から仕事で体を動かしている朋也だ。ホームを掻っ攫うことぐらいは出来るはず。
「痛烈な当たりっ!!」
 志保の歓声が響いた。
 これは長打コースだ。誰もがそう確信した。
 その時……
「おおっと、センター柊追っている! 凄いスピードだ、間に合うかっ!?」
 センターを守る勝平がキャッチに走った。
 ここで点を取られれば次の打者はリサ。その後は蝉丸。きつい戦いになる。
 なんとしてもここで抑えたい。だから、勝平は走る。
(さっきは、ゴールテープを切れなかったけれど……今度は、絶対に切るっ!)
 ゴールへと、向かう。ボールという名のゴールへ。
「頼む、勝平捕ってくれ……」
 マウンド上の秋生から見ればもう願うしかない。
 そして、打球は……

A 間に合い、勝平のグラブに収まった
B 間に合わず、ヒット。その間に朋也がホームへ生還
C 間に合わない……と思った瞬間、勝平が聖との約束を破って頭から突っ込んだ
77名無しさんだよもん:04/06/16 21:18 ID:GxxcKAZq
ここはA
78名無しさんだよもん:04/06/16 21:50 ID:9rfUFbYv
皐月VS勝平再び……いい感じにライバル化しとる
79名無しさんだよもん:04/06/17 00:13 ID:hnbAsNyA
「ラストスパートだぁっ!!」

勝平の速度が増し、ボールへと手が伸びる。
そのグラブに、ボールが収まる。

「おお!柊選手、俊足を活かしてのファインプレーだぁ!」
「流石の走りですね」

「勝平さん、かっこいー!」
「ありがとう、椋さん!」
「助かったぜ、柊」
「へへっ、任せてくださいよ」
「あまり無茶はするんじゃないぞ?」

得意げな勝平に聖が釘を刺す。

「なぁに、もうあそこまで飛ばさせやしねえよ」

グラブからバットに持ち替え、秋生がバッターボックスに向かう。

「さぁ、2回裏、古河スーパースターズはこの試合の発起人、さらに4番でエースでキャプテンの古河選手ですね」
「投手としては申し分ありませんが打撃はどうなのか、期待の選手ですね」
80名無しさんだよもん:04/06/17 00:15 ID:hnbAsNyA
「うおぉぉー、がんばれおっさーん!!」
「おっさんだとぅ!?」

普段自分をおっさんと呼ぶ朋也は、敵ベンチに入っている。
ということは、スタンドから聞こえたこの声は…。

「あ、相沢君だ」
「なんで今まで俺の応援の声が聞こえてないんだ!もっと俺に出番をーーっ!!」

ビシィッ!!
騒いでいる祐一に隣に座っていた少女から手刀が振り下ろされる。

「っ痛ぅ…」
「祐一、うるさい。応援以外で騒ぐのはマナー違反」
「だ、だからって手刀はないだろ!目立ってるじゃないか!」
「あ、でっかいテレビに真琴たちが映ってるわよぉ」
「真琴、あれはモニターといって、イベントの時には観客席を映すこともあるんですよ」
「とりあえず、手を振っておきましょう。北川さーん、見てますか〜?」
「栞、テレビ中継はしてないと思うわ」
「祐一、恥ずかしいから目立たないでよ」
「あははー、古河さん頑張ってくださいね〜」
「あ、お姉さん、タイヤキって売ってますか?」
81名無しさんだよもん:04/06/17 00:16 ID:hnbAsNyA
「随分と連れ込んでるな…」

そして、宗一と秋生の真剣勝負が始まる。

A.第一球、宗一のストレートを秋生が痛烈にとらえた!
B.第二球、宗一の変化球をひっかけた!
C.宗一の意地が勝り、三振
D.・・・と思ったら四番の宿命か?観客を見ている間に三振
82名無しさんだよもん:04/06/17 00:18 ID:MqO5Uw8v
C ここでいいところを見せておきましょ
83名無しさんだよもん:04/06/17 01:07 ID:sUK6RdV1
 一球目。宗一の球を見定めるように秋生は見送り。
(……中々速いが、打てないわけじゃないな)
 タイミングをしっかり計り、第二球に備える。
 宗一の繰り出す第二球、低めのストレート。
(……ここだっ!)
 それを秋生は丁度いいタイミングでミートした。
「痛烈な当たり! これは入るかーっ!?」
 秋生の打球がぐんぐん伸びる。そして……ポールの僅か外側を通り過ぎた。
「これはファールです! もうすこし内側だったら文句なしのHRでした」
「ええ、今のはいい当たりでしたね。惜しむべくは振りが早すぎたことでしょうか」
 くそっ、ファールか……。
 心の中で秋生は舌打ちした。マウンド上の宗一を確認してみる。
 早くも焦り顔だ。まあ、あそこまで大きいものを打たれれば当然だろう。
 今のは打つのが少し早すぎたが、今度こそはスタンドにぶち込んでやる。
 そう心に思い、秋生はバットを構えた。
 そして、第三球目……。相手の投球は……ど真ん中!
 貰った……! 大きく振りかぶってボールを当てに行く。
 しかし、ボールは中心から外側に外れ、秋生のバットは空を切るだけだった。
「スライダー決まった! 三振!」
「相手の不意を突いた見事な変化球でしたね」
 これで、一死ランナーなし。次のバッターは……
84名無しさんだよもん:04/06/17 01:08 ID:sUK6RdV1
「チッ、すまねぇな……」
「ん、大丈夫。アルルゥが何とかする」
 5番、セカンドアルルゥ。
「今度はうって変わってなんとも可愛らしい子の登場です」
「不安なのは5番に必要な力についてですね。遠くまで飛ばせる力がないと5番は大変でしょうが……」
 実況と解説の説明を聞く限り否定的な意見。
 普通の人なら誰もがそういう感想を抱いただろう。しかし、アルルゥは違う。
 昨日の練習で分かったことだが、まず身体能力が違う。
 これが種族の違いなのだろう。そこに期待して秋生はアルルゥに5番を任せたのだ。
 そして、アルルゥには目がある。相手の投手の調子などを読み取り、その後の試合展開すら予想する目が。
 バッターボックスに入った。宗一のほうは相手が子供ということもあり完全に油断している。
(よし、迫るような速球でびびらせてやれ)
 ゆっくりとモーションに入り、第一球。
 投げられた速球が内角にえぐりこむようにしてアルルゥに迫る。
 これをアルルゥは……

A 軽く流し打ちし、一死一塁
B センターラインへの強烈な当たり。二塁まで行けた
C 打ち上げてしまった、レフトフライ
D 三振
E ま、まさかっ!? ライト方面へのソロホームラン
85名無しさんだよもん:04/06/17 01:09 ID:TQRMLd3M
目を覚ませ。E。
86名無しさんだよもん:04/06/17 16:00 ID:TEvmn+H6
唐突にメソを思い出した。
87名無しさんだよもん:04/06/18 00:23 ID:2jEz30QG
 カァン!
 気持ちのいい音が辺りに響いた。
 アルルゥは宗一の球を難なく打ち返し、その打球の伸びは留まるところを知らない。
「打ったーっ! 伸びる伸びる、入るか? 入ったーーーっ!!」
 志保の実況の通り、ボールはライトスタンドに一直線。
 もはやマウンド上の宗一は驚くしかない。
「ん、んなアホなぁっ!?」
 そんな宗一を尻目にアルルゥがゆっくりベースを回っていく。
 そして今ホームイン。
「さぁ、大変なことになって参りました! 古河スーパースターズ待望の一点はホームラン!
 しかも、こんな小さな女の子がです! そこのところどう思われます、水瀬さん?」
「そうですね……ナイスバッティング。この一言に尽きます。
 見た目に反したパワフルなバッティングはさすがの私も言うことがありません。見事な打球でした」
 ベンチに戻っていくアルルゥを、チームの皆が称える。
「よくやった、これでこっちの一点リードだ!」
「流石アルちゃん。獣耳は伊達じゃないね」
「ん。これで守りきれば勝てる」
 皆に褒められて恥ずかしいのか、アルルゥはそっけなくベンチに座った。

「6番、ライト藤林杏」
「今度もまた女性ですね。私もちょっと対抗意識燃やしちゃいそうです」
「資料によると……藤林さんは保母さんをやってらっしゃるようですね」
 杏がバッターボックスに入る。
 宗一は落ち着いてまず深呼吸。先ほどのことで動揺はしていない。
 そこら辺はエージェントとして様々な任務に赴いていることの賜物であった。
(さてと、私も出なくちゃ流れに響くわね……)
 杏はバットを握り締めた。宗一と杏の勝負は……

A ここで宗一名誉挽回。三振に打ち取った
B ライトフライ……かと思いきやゆかりのエラーで杏出塁
C 平凡なセカンドゴロ。二死ランナーなしに
D ここで杏が朋也に向かって痛烈な打球。朋也取れるか?
88名無しさんだよもん:04/06/18 00:31 ID:6xlS+YWp
A
89名無しさんだよもん:04/06/18 03:02 ID:GR337Pr6
なんというか、普通にいい勝負だな。
90名無しさんだよもん:04/06/18 09:39 ID:7TakFKug
 世に曰く。
『NASTY BOY』とは窮地に陥るほど調子付く厄介な小僧であると。

「さあ、那須選手大きく振りかぶって、投げた!」
 ホームランを打たれ先取点を奪われた直後の第一投、内角高めギリギリに渾身のスト
レートが突き刺さる。
「おーっと、これは際どい位置だが判定はストライク! 藤林選手は手が出ない!」
「球速はこれまでで最速をマークしていますね。手痛い一打を受けてようやくスイッチが
入ったというところでしょうか」
(これ以上、点は取らせねぇ!)
 ワインドアップからの第二球。今度は外角低めに直球が投じられる。
「ちょっと、舐めないでよね!」
 またもかなり際どいコースの球を、杏はコンパクトなスイングでミート。
「藤林選手当てていった!」
 しかし打球は一塁線を割ってファール。これでカウントはノーツー。
「藤林選手追い込まれました! ここで那須選手は一球はずすことも考えられますが?」
「いえ、データを見る限りですが彼はかなりの強気です。こういう局面ではまず勝負に出
るでしょう」
 そして放たれた三投目、描くコースは二球目と同じく外角低目一杯真っ直ぐ。
(今度は確実に打ち返す!)
 狙い済ましたような一振りがボールへと向かう。鋭く、速度に負けていない。
 しかし、ここで直線だった軌道が突然変化を見せる。
 あわやストレートと見紛わんばかりの高速スライダーは、振りぬかれた杏のバットの横
をすり抜けてキャッチャーミットに収まった。
「ストライク、バッターアウト!」
「おっしゃあぁぁっ!!」
 宗一が、吼えた。
「三振、空振りの三振です! 水瀬さん、被弾直後とは思えない那須選手の投球内容でし
たね」
「はい、嫌な流れを断ち切る素晴らしい力投でした」
91名無しさんだよもん:04/06/18 09:40 ID:7TakFKug
 ツーアウトランナー無し、次に迎えるは――

「さて、この方は知っておられる方も多いのではないのでしょうか? 七番サード、芳野
祐介選手です!」

「よっしっの! よっしっの!」
 どこからともなく湧き上がる芳野コール。
「この打席、俺を応援してくれる人に捧げる」
 芳野がバッターボックスに入る。そして。

A なんとここで予告ホームラン。下位打線だろ、芳野!
B あえなくアウト。
C 男の意地で打った! 打球は右中間へ。
D 痛烈なピッチャー返し、処理できるか宗一!?
92名無しさんだよもん:04/06/18 09:45 ID:TWhAxOix
D
93名無しさんだよもん:04/06/18 23:33 ID:9ttb8W7T
「ふっ」
「なっ、どぁぁぁっ!?」
「おおっと芳野選手、強烈なピッチャー返しぃ〜〜っ!!ピッチャー宗一グラブで弾いたぁ〜〜!!弾いた球はファースト足元っ!」
「おおっとっとっとと……(んっ!?)よっと!」
「ファースト岡崎、なんなくバウンドした球をキャッチ、走り込んできた芳野選手は……」
「……アウトだったよ」
「アウトです、芳野選手アウト!スリーアウトチェンジ……いやぁ〜、今のピッチャー返し凄かったですねぇ」
「そうですねぇ、ですが今のは岡崎選手が光りましたね」
「はぁ!?」
「今のバウンド、イレギュラーに跳ねましたよ……それを自然に処理したのは驚きです。お手玉してセーフになってもおかしくなかったくらいでしたから」
「なんと……そういえば彼は以前バスケットをしていたと志保ちゃん情報も掴んでいました」
「なるほどそうでしたか、なら彼はファーストに向いてますね」
「……やるな」
「へっ、娘の前でかっこ悪いマネ出来ないっすから、なんにせよ、じいちゃんよりもお父ちゃんの方が凄いんだってハッキリさせなきゃいけないからな」
「誰がジジィだ!ゴラァ!(゚Д゚ #)」
「お前のことだ、ゴラァ!!(# ゚Д゚)」
「岡崎選手も古河選手も速やかに準備して下さい……準備して下さいよぉ」
「さぁ、攻守交替先頭はリサ選手、今度はどう魅せる!?」
「へっ、残念だが大人しくお帰り願うぜ」
「さぁ、どうかしらね……クスッ」
「むむっ、その余裕面後悔させてやらぁ」

……ピッチャー振りかぶって第一球投げたぁ

A リサ選手、秋生の癖を見抜いていたぁ!……フォークをセンター前ヒット!
B 直球勝負ッ!力押しでフォックスハント
C 粘る、ひたすら粘る……そしてフォアボールへ
94名無しさんだよもん:04/06/18 23:37 ID:QJtDFL4l
む、Bニダ!
95名無しさんだよもん:04/06/19 00:20 ID:mDZFLjeZ
>>94
ニムはハン板住人ニカ?
96名無しさんだよもん:04/06/19 00:25 ID:HQ91Ueke
再びスタイル種田で待ち受けるリサの外低めに直球が投げられた。
「ファール!振り遅れています!」
「…フフ、流石ね。イニングを重ねるごとに球速も伸びてる…」
「次はどんな奇策だ?雌狐」
マスクを被る醍醐が返球の合間に尋ねる。
「フフフ…見てのお楽しみ、といこうかしら」
「さて、古河。サインに頷いて、投げた!」
ボールは高めのコースへに直球が投げ込まれている。
ここでリサはバットを溜め…
「ファール!」
ボールは一塁ファールグラウンドを転々と。
「ファール!」
次に投じられた球もリサは三塁線に際どくファールを打つ。
「先程からファールが多いようですが、どういうことが考えられますか?」
「そうですね、できるだけ多くの球数を放らせて古河さんのスタミナを奪う戦法か、
 狙い球以外はカットするという狙いだと思いますが」
「ボール!」
……

「さぁカウント2-3まで持っていきました、美貌の2番打者・リサ!」
(…ここでストライクゾーンに入るフォークを見逃す雌狐ではあるまい…
 かといってボールに逃げるフォークを投げさせるのもリスキー。
 高めは長打の可能性が高い…ならば、ここしかないか)
(低め、直球。これで片付けるぜ)
「サインが決まったようです。古河、投げた!」

その時、リサの体が僅かながら低くなり、そのバットの先に右手を添え――
「「「バント!?」」」
「セーフティだ!打球は三塁線に転がる!
 芳野ダッシュ!しかし、動きにキレがない!」
97名無しさんだよもん:04/06/19 00:26 ID:HQ91Ueke
芳野のグラブにボールが入り、そのまま一塁を振り向いたとき…
芳野の眼に入ったのは長いブロンドが一塁ベース上を駆け抜ける姿だった。
「チ…」
苛立たしげにその姿を見つめる秋生。ふ…と三塁ベンチのほうへ眼をやると、
ほかのナインとはまた別の性質の笑いを浮かべる男が目に付いた。
「あの、野郎…」

「当たったな、エディ。策が」
「アア、ソウ。際どいファールを打てば、必然的に内野も動く。
 散々動かして疲労したところに…」
「速球派投手の宿命。投球後に利き腕と逆の方向…
 あいつの場合は一塁側に体が流れることを読み、三塁線へのセーフティバント」
「一瞬のスキを突いテ、脆弱な内野陣の歯車を狂わせ、守備力を奪い去る…
 美しい流れだゼ……」
そう、プレーを退いたからといって、古河との勝負が終わったわけではない。
これからこのエディの武器は己の脳漿とブロックサイン!

A 早速リサに盗塁
B ここは動く必要はない。坂神にじっくり打たせる
C ヒットエンドラン!
D 空サイン(フリだけで何の指令も入ってないサイン)で混乱させる。
98名無しさんだよもん:04/06/19 00:27 ID:BQyE73Ik
C エンドラン♪エンドラン♪
99名無しさんだよもん:04/06/19 03:17 ID:gTTKKf3q
>>95

む、ウリは卓上ゲームの住人ニダ、ハン板は仕事スレぐらいしかいかないニダ。
100名無しさんだよもん:04/06/19 08:58 ID:pFdLptpB
「さぁ、ノーアウト1塁! 同点のランナーが出た局面で続いてはこの人! センター坂神です!」
「この回、上位打線からのスタートですからね。スーパースターズにとっては苦しい局面ですね」
 坂神がバッターボックスに入る。プロのスラッガーの「気」がありありと見えてくる。
(内角低め、か。…よし)
 醍醐のサインに頷く秋夫。投球動作にはいる。しかし、その瞬間バットをスッと、横に寝かせた。同時にリサが1塁をスタートする。
(初球からバンドっ!? バンドエンドランかッ!?)
 醍醐は驚き、内野陣は慌てて前に詰める。そして、秋夫は驚きでほんの少し体がブレた。
(しまった、コースが!)
 このままではほぼ真ん中に入ってしまう。坂神はそれを上手く転がすだろう。だが、驚きはそれで終わらなかった。
(なっ!?)
 坂神は、甘い玉を見極めたように、素早くスッとバットを起こした。
(バスターっ!? バスターエンドランか!)
 バンド処理で頭が一杯だった醍醐は驚き、そしてその瞬間内野の動きが硬直した。
 キィィィィィィン!
 普通だったらドン詰まり。内野フライのコースだが、今は違う。内野陣の頭を越し、ちょうど内野と外野の中間に落ちようとする。打球は…。

A センター柊。間に合わない。ノーアウト一三塁
B センター柊。飛び付いた。足はっ!?
C セカンドアルルゥ。意外な俊足を見せ、ダイビングヘッド。もしかしてトリプル…
101名無しさんだよもん:04/06/19 09:04 ID:Dglhwqmh
A
102名無しさんだよもん:04/06/19 09:57 ID:BQyE73Ik
ランナーひとりでトリプルプレーはないってば
103名無しさんだよもん:04/06/19 13:15 ID:OqmoKAMU
バンド?
104名無しさんだよもん:04/06/19 18:20 ID:HQ91Ueke
「センターとセカンドの間に…落ちた!
 スタートを切っていたランナーは二塁を回る!エンドラン成功だ〜!」
「初球からとは意表を突きましたね。動いてきましたよ。」
当の蝉丸はといえば一塁上でしきりに首を捻っている。
「どうかしたかね、君?」
「いや…やはり金属はダメだな、俺は。カンが狂う」
「そういうものなのか、ふむ。奥が深い」

「サテ…宗一。ここで期待に応えないお前じゃないだロ…」
ウェイティングサークル(試合でチームが攻撃の時、次のバッターが待っている所)
からゆっくりとバッターボックスへ歩く宗一の後姿を眺める。

(バッターは4番のクソガキ…1球目から決め球だ。絶対に後ろに逸らさん!)
秋生の2本の指でボールが握りこまれる。
「さぁ、セットから…投げた!!」

その時、宗一の目はある一点に注視していた。
右肩の上…肘の関節周辺。ボールの握りを、見極める!
頭の後方に振り上げられた腕…まだだ。
右肘が右手よりも先にせり出してくる……。
そして全身を躍動させ形作られた運動エネルギーを解き放つため
右腕からボールが放たれる…!!
「!!」
極限まで集中した意識の中、宗一の眼球は指に挟まれたボールを捉えていた。
(フォーク!!もらったッ)
“待った”スイングが始動する。
(これが…俺のバッティング…!!)
105名無しさんだよもん:04/06/19 18:21 ID:HQ91Ueke
ガコォ!!
「打った――!レフトエビル、バック!バッーク!!
 ジャーンプ、捕れるかッ?エビル!?」
背走していたエビルが後ろを振り向きながら、精一杯にグラブを差し出しながら跳ぶ。
「あぁっと、捕れない。抜けたー―!三塁ランナー、今ホームイン。同点!」
素早く球は内野に返されるが間に合わない。二人ランナーは還り2-1。
打った宗一は二塁へ。
「ここで大きな仕事をしたのはNasty Boy!
 やはり良し悪しは抜きにして、物事はこの男を中心に回ってしまうのか〜!?」
「流れが一気にチョコパンズへ行きましたね」

A 怒りの秋生。三者連続三振で意地を見せる
B 同じく怒りの秋生。ただ怒りのあまり棒球連発。どうした、秋生!?
C その頃観客席では…
D もうこの回は特に動かず。7回まで2-1は続いた…
106名無しさんだよもん:04/06/19 18:26 ID:Feyy0wud
C 本当にいい試合だね〜
107名無しさんだよもん:04/06/19 18:39 ID:eiOM9oKK
 観客席は殆どが篁エネルギーの社員である。
 それが、篁の呼んだ桜だということは前述の通りであるが、中には少なからずそうでない者もいる。
「宗一君、やっと男を見せたじゃないか! ここから流れを一気に持っていくんじゃ!」
「マスター達の勝率はこれでぐっと上がりました。今のところ75%です」
 この一人と一台もそのうちである。
 源次郎とミルト、宗一の友人。なお、観客席に車が来ていることはつっこんではいけない。
 そしてまた一人、宗一たちの応援に駆けつけたものがいた。
 彼は直ぐに最前列へと走り、宗一の名を呼んだ。
「なすびん〜! ナイスバッティングー!!」
「……げっ、いとっぷ」
 そう、伊藤。
 彼は無視されていた。立ち絵もあって表情変化もあるという作品の中ではかなり優遇されている存在で、
 同じ応援でも立ち絵がない祐一、人ですらないミルトよりも出番があっておかしくない存在だった。
 しかし……影が薄すぎた。メンバーを考えるに当たって、宗一は彼のことをまったく思いつかなかったのである。
「水臭いじゃないか、同じクラスメートだろっ!? 呼んでくれたっていいのに、伏見さんよりは活躍できるぞ!」
「あ、ああ……ちょっとな(まさか忘れていたなんて口が裂けてもいえない……)」
 伊藤が宗一に構っている間にもぞくぞく人は集まってくる。
 次に現れたのは……

A 秋生を応援しに来た商店街の面々
B 福原を応援しに来た人民の自治と尊厳を守る会のメンバー
C エビルを応援しに来たデュラル家の方々
D 雄蔵を応援しに来たこみパご一行
E はるかを応援しに来たWA勢
F 芳野を応援しに来た風子&公子
G アルルゥを応援しに来たうたわれ組+居候先の家主フランクと彰
108名無しさんだよもん:04/06/19 18:47 ID:CFxiBIRR
E
109名無しさんだよもん:04/06/19 19:26 ID:eiOM9oKK
「はるかー! がんばれー!!」
 次に現れたのは、秋生にとっての印象は「轢かれた男」と言うこの人。
 そう、へたれの王者藤井冬弥。
 彼が愉快な仲間達を連れてはるかの応援にきたのである。
 もちろん、その愉快なメンバーとは……
「はるかちゃん、頑張ってね!」
「一点負けてる……このままじゃまずいよ」
「私は楽しめればいいと思うけど……」
「東京ドームを借り切るなんて……私だってあんまりやったことないのに」
「じゃあ、今度はドームでライブでもやってみるか。話題になるぞ〜」
「思いつきの発言は控えてください、あくまで仕事は仕事です」
「ていうか、何で私まで……一応私受験生よ?」
「…………」
 冬弥につれてこられた、由綺、彰、美咲、理奈、英二、弥生、マナ、フランクの八人である。
「まったく、冬弥も祭り好きだね」
「あ、あきらとてんちょーだ」
 見知った顔のはるかとアルルゥ(注・前スレ参照)だけが反応する。
 いい感じに盛り上がってきた……のかもしれない。
 しかし、応援に来たのはこの八人だけではなかった。なんと……

A >>107の選択肢からもう一度選ぶ(E以外)
B 蝉丸と月代の応援に強化兵トリオ+凸+非処女+日本一の弟とその姉が来た
C 聖の応援に国崎と観鈴とポテトが光臨
D A〜Cひっくるめて全部
E 流石に今のところはもうこない。試合再開
110名無しさんだよもん:04/06/19 19:29 ID:Pv5KBuhC
B 河田キャラ召喚(ノ゚∀゚)ノ
111名無しさんだよもん:04/06/19 22:12 ID:ZlBPP+fl
カワタ絵キャラだらけじゃんw フランク源次郎
112名無しさんだよもん:04/06/20 00:42 ID:J0IxXCr0
WAキャラ勢ぞろいw
個人的にちょっとうれしい
113名無しさんだよもん:04/06/20 01:53 ID:0EALbjcp
「御堂」
「おう…来たか。遅かったじゃねえか」
「総武線が事故で遅れたのだ、仕方あるまい」
「ほぅ、蝉丸さんのチームが勝っているじゃないですか」

バックネット裏で観戦していた(前スレ405)白髪の男の下に、
7人ほどの男女が集まっていた。
「どうです?坂神さんは?」
「ああ…ダメだな。今日はバントにテキサス(ポテンヒット)だけだ」
「そうですか…やはり旦那様が亡くなられたことが尾を引いてるのでしょうか…」
その集団の中、一人だけいる壮年の紳士が呟いた。
見れば見るほど奇異な集団だった。
薄汚れた格好の白髪の男が二人。
同じく白髪の女が二人。だが、一人は御嬢様然とした装いに対し、
もう一人はこれからダイビングでもはじめられそうな様子。
そして現在ウェイティングサークルにいる月代と同じくらいの年のような眼鏡をかけた少女。
最後に、リサに勝るとも劣らぬ、それはそれは立派な胸部を持った黒髪の女性。
周りの席が空いていたのも彼らの分の席だったようだ。

「月代ちゃ〜ん。頑張って〜!!」
雄蔵が三振に終わり。月代と入れ替えの形でベンチへ帰っていく。
バッターボックスへ向かう月代はその声き気付き、途端にその顔を喜びに染めた。
ぶんぶん。と大きくそちらに手を振るとスキップでもしそうな歩調でボックスへと入った。

「しかし…ウソみたいですな。こう、皆さんと野球観戦に来れる日が来るとは」
「そうですね、本当に…よかった」
「ケ、俺としては向こうで果たせなかった決着をつけられればそれでいいんだがな」
「黙れ御堂。無粋だぞ」
114名無しさんだよもん:04/06/20 01:54 ID:0EALbjcp
「あら、あれ…?」
「どうした?高子」
高子と呼ばれた女性が前方の席を指差し、言った。
「いえ、あの人…テレビでよく見るアイドルさんじゃないかなぁって」
「おや…本当ですね。そういえば月代ちゃんは緒方理奈のファンではなかったですか?」
「ふむ。あの歌手なら俺も知っている。
 この時代の曲は余り馴染めぬが、彼女の歌はよかった」
「サインでももらってきましょうか?高子さん」

A いえ…せっかく楽しんでおられるようですし…
B そうですね、それじゃ( )さんおねがいしていいですか?
C わぁ…!!歓声が。何が起きた!?
D ファールボールが落ちてきた!
115名無しさんだよもん:04/06/20 01:55 ID:kvFn21ix
ここでDですよ
116名無しさんだよもん:04/06/20 14:34 ID:kdp3AX5B
パチィン!!
バットを擦るような鈍い打撃音が鳴り
ボールが高々と上がってゆく。

「あー、これは誰も走りません、明らかなファールです」
「スイングは悪くないんですがちょっと間合いが合ってないようですね」

野球中継ではこれでスルーするファールボールだが
ウグイス嬢の「ファウルボールにはご注意ください」が示すように
飛び込むスタンドでは新たな事件が始まっていた。
そう……

(穴埋め選択です。人物名A、身体の場所Bを埋めてください)

(A)の(B)をファールボールが直撃した。
117名無しさんだよもん:04/06/20 14:45 ID:6apudbUt
もちろん

A 高子
B おっぱい
118名無しさんだよもん:04/06/20 18:40 ID:/IsrJgmJ
くそ、(ミルト)の(フロントガラス)なんて線もあったじゃないかw
119名無しさんだよもん:04/06/20 19:58 ID:Drfg7evO
もちろん谷間にスッポリはさまってとれなくなるんだよな?
120名無しさんだよもん:04/06/20 20:02 ID:pK9kS2I3
さあ、誰が手を突っ込むのか?(漏れが突っ込みテェ!)
121名無しさんだよもん:04/06/20 22:01 ID:4wu5L6B1
A 凸
B 額
の一択しか思いつかなかった俺はおっぱい成人失格でつ
122名無しさんだよもん:04/06/20 22:11 ID:21VzQ0fU
しかし、この板の住人としては正しい…と思う。
123名無しさんだよもん:04/06/20 22:30 ID:lUol+Byj
>>122
そこで「そんなこといわれても……」とレスし損なった君はもっと頑張れ。

>>123
よせやい
124名無しさんだよもん:04/06/21 06:30 ID:CtSVuMHe
「高子さん、危ないっ!」
「えっ?」
 飛んできたボールにいち早く気付いたのは夕霧だった。
 このままでは高子にぶつかると思い、注意を促したが時既に遅し。
「きゃっ!」
 ボールは高子に向かって襲い来る……雄蔵の強力な打球が。
 ぽすっ
 が、なんとここでとんでもないことが起こった。
「おおっと、ファールボールが見知らぬ通行人Aの胸にぴったり納まってしまったーっ!」
「……何やってるのよ兄さん」
 志保のかわりに英二が持っていたマイク(自分の私物)で声高らかに解説する。
「え? え?」
 当の高子は困惑気味。
 自分の状況がよく読めていなかった。
「この事について、どう思うかね? 藤井・へたれ・冬弥君」
「妙なミドルネームつけないでください。……そうですね、あの胸の大きさから出来た離れ業であり、
 間違ってもマナちゃんやはるかや由綺レベルでは不可能だと思います。何しろこの三人、
 特に前二人は胸という概念があるのかどうかも謎ですからね。由綺にしたって決してもみがいのある胸とh……」
 グシャッ!!
 ここで由綺のラリアット、マナの黄金の右が炸裂。
 それからは冬弥にとって地獄であった。反撃も反論も許されず、一方的な暴力が展開されていく。
 このことを一部始終見ていた被害者の友人であるA・N氏は後にこう語っている。
『初めは僕も信じられませんでした。あれが人間の所業なのかと思うとぞっとします。
 あ、ちなみに冬弥にとってはいい薬なのだと思っているのでそこのところは勘違いのないようお願いしますよ』
 このように観客席も妙な沸き上がりを見せていた。

A そろそろ試合再開
B まだまだ由綺とマナの一方的暴力は続いていく、とそこに御堂と岩切が乱入
C 実はまだ応援に現れたメンバーが!(>>107>>109の選択肢から好きなメンバーを指定)
125名無しさんだよもん:04/06/21 06:34 ID:L9HDWvwW
126名無しさんだよもん:04/06/21 07:39 ID:CtSVuMHe
  .1 2 3 4 5 6 7 8 9
 エ0 0 2
 古0 1

今のところ三回の表で2-1か。かいとかないと忘れそうだ
127名無しさんだよもん:04/06/21 17:01 ID:/GcBReAU
ばちーん!ポキュ!ばちーん!ポキュ!

強烈なビンタで飛びかけた意識が脛への蹴りによる鈍痛で覚醒する……
上下に揺さぶる由綺とマナの連携攻撃は拷問の域に達していた。
怒りの声を挙げず、ただただ淡々と撃ちこむ平手と爪先は
彼女達の溜まりに溜まった鬱憤の大きさを表していた。
「ゲーック!お前ら、腹が立つのは分かるがそいつはちと酷過ぎねえか?」
見るに見かねたのか御堂が仲裁に入る。
「腹が立ったときは腹の底から怒鳴ったほうが鬱憤が晴れて健全ってもんだ」
違った。むしろ焚き付けていた。
「たまにはいい事をいうな、御堂」
どこからともなく小刀を取り出して岩切が追随する。
脅えた子犬のように震える冬弥の命は風前の灯だった。

「あ、あの、これ、どうすれば……」

一方、高子は依然困惑していた。
胸の谷間に納まった白球を胸ごと両肘で押さえながら
顔の前に挙げた手の行き場に困りおろおろしている。
「どうすればって……別に普通に取ればいいんじゃないですか?」
「だって、触ったりしたら試合進行の妨げにならないかと……」
呆れた砧の返答に、更に高子はボケ倒す。
どうやら突然ファールボールが来襲した事で気が動転して
もうプレーとは関係がない事に気が付いていないようだ。

A バイオレンスを求めるので冬弥vs由綺&マナ&御堂&岩切サイドを進める
B エロスを求めるので高子のファールボールサイドを進める
C ええい、バイオレンスだエロスだ不健全な!青少年のためにスポーツに戻るぞ!
128名無しさんだよもん:04/06/21 17:05 ID:CSyiLTcY
人として B
129名無しさんだよもん:04/06/21 23:14 ID:snwhlxtu
んん、今って一死、ランナー宗一が二塁のはずだよな・・・。
打球は雄蔵(三振に倒れた)じゃなくって、月代のじゃあないんか?
130名無しさんだよもん:04/06/21 23:25 ID:CtSVuMHe
気付かなかった……。>>124の六行目は無視しといてください
131名無しさんだよもん:04/06/21 23:32 ID:DGBzjpZz
月代だね。つーか雄蔵の打球と言うところを見落としてた俺は。脳内画像で月代が打ってたよ。
132名無しさんだよもん:04/06/23 01:01 ID:vUfXnYlq
保守
133名無しさんだよもん:04/06/23 19:56 ID:Peu4nuqu
「ファールボールだし、大丈夫だと思いますよ」
「そ、そうですか……?」
 夕霧の助言を受け、高子は自分の胸の間に収まったボールを掴んで、外そうとする。
「んっ、んっ……!!」
 しかし、なんと言うことだろうか。
 あまりにも丁度よくフィットしていて、ちょっとやそっとの力では外れそうにもない。
「と、取れないんですが……」
「そんなこと言われても……」
「……」
「……」
 もはや八方塞か、と思われていたが救いの手は意外な所から現れた。
「ちょっと待て、ここは俺が引っ張ってやる!!」
「いや、僕が……!!」
 応援席にいる連中が一斉に高子の元へと走り寄ってくる。
「え、え!?」
 自体をうまく飲み込めない高子を尻目に、果てしなき争いが今始まった。
 高子の胸の谷間からボールを引っ張り出す役目を巡って。
 血で血を洗うという言葉がふさわしいだろうか、壮絶な光景が繰り広げられていく。
 そして、最後に立っていたのは……

A 伊藤
B 御堂
C 冬弥
D 夕霧
E 彰
F 源次郎
G 光岡
H 英二
I 祐司
J まったく話に関係ない通りすがりの鈴木(仮)さん
134名無しさんだよもん:04/06/23 20:06 ID:QqubUmzD
E
135名無しさんだよもん:04/06/23 20:12 ID:0JzEydqS
彰なら許すw
136名無しさんだよもん:04/06/24 03:57 ID:9jx9LW5P
彰って別の意味で嫌がりそうだな
137名無しさんだよもん:04/06/24 18:44 ID:FXmqVWbB
 まったく意地というものには凄まじいものがある。
 強化兵二人を抑え、他の連中すら床に沈め、今ここに一人の男が生き残った。
「来た、ついに来た! 寝取られキャラとして苦汁をなめること数年、とうとう僕にも脚光を浴びるときが……!」
 七瀬彰20歳。
 本人は不当な立場だったと主張しているが、実はこのスレでかなり優遇されている。まあ、今のところそれは関係ないが。
 彰は高子の前に出て、片膝をついた。
「お嬢さん、恥ずかしながらその役目は僕が引き受けましょう」
「え、え?」
 そして高子の右手に軽くキスをする。
 本当に恥ずかしながらという言葉がしっくりくる。
「で、でも……」
 高子は少し恥ずかしそうに言葉を濁した。
「大丈夫ですよ。まさか貴女もそのままでいるわけにはいかないでしょう?」
「そ、それはそうですけど……」
 やはり遠慮がちな目で彰を見る。
 胸の間に挟まったボールを取ってもらう、これほど恥ずかしいことはあるまい。
 彰もそれを理解したのか、フォローの言葉を入れた。
「心配は要りませんよ。

A  直ぐに終わりますから」
B  優しくやってあげますから」
C  誰もいない場所でやりますから」
D  僕は実は女ですから」
138名無しさんだよもん:04/06/24 18:45 ID:O/DJrs7X
Dだっ
139名無しさんだよもん:04/06/24 18:52 ID:96iTCTKW
彰!おまえはいったい誰だ!!
140名無しさんだよもん:04/06/24 18:58 ID:FXmqVWbB
「僕は実は女ですから」
 彰の爆弾発言。
 その言葉にその場の全員が固まった。
 恐る恐る、何気に生きてた冬弥が彰に聞いてみた。
「あ、彰。それって……」
「ごめん冬弥。でも、これは本当のことだよ」
「だ、だけどさ。確か俺は昔お前と一緒に風呂入ったような記憶が……」
「ちゃんと下見たの?」
 その言葉に言葉を詰まらせる冬弥。
 そういえば、確認した記憶がない……。
 まさかこれは彰の冗談に決まっている。いや、しかし本当という可能性も捨て置けない……。
 そういや彰の奴は男の割には声が高いような……。待て待て、それは単なる思い過ごしかも……。
 と、様々な考えが冬弥の中でぐるぐる巡る。
 考えがあっちこっち行ってショートしそうになった瞬間……

 スコーン!!

「ぐあっ!!」
 丁度いい具合にファールボールが冬弥の後頭部に直撃した。
 冬弥の意識が段々薄れていく。その薄れ行く意識の中、冬弥は……
「もし本当なら、惜しいことをしたな……」
 と、どうでもいいことを口走って力尽きた。

 当の彰の発言だが、なんと……

A ネタだった
B マジだった
C 彰は自分の意思で自由に性別を変えられるトンデモ生物だった
141名無しさんだよもん:04/06/24 19:15 ID:eGek1D96
Cでいってみよう!やってみよう♪
142名無しさんだよもん:04/06/24 19:20 ID:0vAEes2/
話がどんどん変な方向に(;´Д`)
143名無しさんだよもん:04/06/24 19:51 ID:FXmqVWbB
 実は、衝撃の事実があった!
 なんと彰は自分の意思で自由に性別を変えられるトンデモ生物だったのだ!
「という訳で、実は僕は女だから恥ずかしがることはないんだよ」
 彰はその姿を男から女に変えていく……。とはいえ、服の下だけの変化なので誰にも悟られない。
 髪形が変わるわけでもなし、男にしては声も高いほうだった彰は声色もさほど変わらない。
 そして、女性体の彰は胸が小さいので、変化しても誰にも気付かれずにこの20年近く過ごしてきたのだ。
「え、えと……困りますっ」
 まだ困惑気味の高子を気にせず、彰はじりじりとにじり寄る。
「高子、よく聞いて欲しい。お前の感じている感情は精神疾患の一種だ。鎮める方法は俺が知っている、俺に任せろ」
 お決まりの前口上を述べる。
 なお、この言葉にベンチの蝉丸が反応したのは言うまでもない。
「そ、そんなこといわれても……」
「安心していいよ。優しくやってあげるから……」
 彰は怪しげな笑みを浮かべて、高子の胸の間のボールに手をかけた。
 そして……

A 普通に何の問題もなくボールを抜き取った
B 彰は間違えて高子の胸を掴んでしまった
C 手が滑って高子の服を掴んでしまった
D 情けなや、健全に行こうとは思わないのか。野球本編へ
144名無しさんだよもん:04/06/24 19:57 ID:wWIF4Cky
主人公たちが忘れ去られているのもなんなので
Dでー
145名無しさんだよもん:04/06/24 21:36 ID:KTfKaotN
ここまで引っ張っておいて暗転か!w
146名無しさんだよもん:04/06/24 22:46 ID:FXmqVWbB
 観客席で彰たちがエロティックな騒ぎを起こしている頃、
 マウンド上の秋生は……
「ストライク! バッターアウトッ!!」
 とってもいい仕事をしていた!
「マウンド上の古河、立川、三井寺、岡崎と三者連続三振です!」
「打たれてから気迫が違いますね。逆境に強いタイプなのでしょう」
 宗一に打たれてからの彼は違った。
 これ以上点を離されると逆転するのが難しくなってくる。だからこそ、失敗は許されない。
「へっ……これ以上、点はやらねえよ!」
「ちっ、オッサンの奴腕が上がってるぜ。一体どんぐらい練習してるんだか」
 守備の準備をしながら朋也はぼやいた。
 秋生からはガラスを割るほどの特大ホームランを勝ち取ったことのある彼だったが、
 今の秋生の投球はそのときの球を遥かに超える勢いだ。これを打ち崩すのには苦労しそうである。

 三回の裏、秋生たちの攻撃が始まった。
 さすがの秋生も、これからの展開の予想が立たない。何故なら……
「8番、レフト江美」
 実力がまったく未知数の8番江美に、9番はるか。
 今回は彼女達からの攻撃である。実力がよく分からない以上、下位打線に置いたがこの二人、
 潜在能力はチームの中でもかなり高いほうだと思う。それは江美のファインプレーや、
 はるかのやる気なさげな態度からは想像もつかない行動力などがそれを裏付けている。
 そして今、注目の江美の第一打席。江美はバッターボックスに立ってバットを構えた。
 ただし、そのバットは普通のバットに比べて非常に長い。普段彼女が愛用している鎌ほどの長さだ。
 江美がギロリとマウンド上の宗一を睨みつける。その威嚇にはさすがの宗一も多少萎縮した。
(なんつー目をしてるんだ……。さて、どうする?)
(……貴様の好きにしろ。俺にも読めん)
 宗一と雄蔵のサインの交換も終わり、第一球を投げる。
 内角高めのストレート、伸びもかなりいい。これを江美は鎌で切り裂くような動作でバットを振り……

A センターを抜ける凄まじい当たりを出した
B 空を切る音ともに空振りした
C 内野を痛烈な打球が転がっていった
147名無しさんだよもん:04/06/24 22:50 ID:TRm7M3l9
Cだった。でも空を本当に斬った。
148名無しさんだよもん:04/06/24 23:27 ID:FXmqVWbB
 ――――ヒュッ

 風を斬る音がした。江美のバットの振りが凄まじく、普通の空振りの音とはまったく異なっていた。
 そしてそのままの勢いで正確にボールを捉える。
 打ち返したボールは三塁線を転がっていった。確実に塁に出るための、流し打ち。
「おお、これはいい当たり!」
「独特のフォームからの上手い打球ですね」
 三塁手の福原が送球するが、江美は悠々と一塁ベースを踏んでいた。
 これで無死一塁。

 次のバッターははるか。
 しかし、はるかはとんとやる気を見せない。
 この試合でもアルルゥのカバーなどはちゃんとしているが、まじめに動いていた場面は一度もなかった。
 やる気がないのか、はたまた偶然か。それとも動く必要がないと見越していたのか。
 宗一たちにしてみても彼女は未知数だ。
 動いていないからこそ、実力を図ることが出来ず、対策の立てようもない。
 三振し、ホームランを打たれた宗一にもはや油断はない。
 例え相手にやる気が見られなくても、全力投球。そう心に決めた。
 雄蔵とアイコンタクトを交わし、第一球目を投げる。
 外角低めのストレート、これをはるかは見送った。カウントはストライク。
 二球目は高く外したボール球。これにもはるかはまったく動かない。
 三球目はスライダー。綺麗に決まったがはるかはまったく動かない。ストライクゾーン内だったのでカウントはストライク。
 四球目は思わずのけぞってしまいそうなインコースのシュート。それにもはるかは動じない。
149名無しさんだよもん:04/06/24 23:29 ID:FXmqVWbB
(何だコイツは……打つ気がないのか?)
 宗一はバッターボックスのはるかをちらりと見てみるも、その表情から考えを読み取ることは出来ない。
 いつの間にかカウントはフルカウントだ。
 ベンチにいるエディのほうを見てみても、エディは難しい顔をしている。
 つまりは……読めない、ということか。
(ええい……ままよ!!)
 宗一は思い切って投げた。
 しかし……精神的に追い詰められたからだろうか、コントロールが甘かった。
 そしてスピードもそれほどついていない。真ん中よりの、絶好球。
(しまった……!!)
 これをはるかは……

A 思いっきり空振りした。三振
B テニスの要領で片手打ち、打球が宗一の耳を掠めて抜ける
C 打ち返したが詰まらせた、宗一の目の前へ転がり併殺のチャンス
D これも見逃した!? やる気が微塵も感じられない
150名無しさんだよもん:04/06/24 23:29 ID:GM04LM34
む、Bニダ!
151名無しさんだよもん:04/06/24 23:33 ID:KTfKaotN
アイゴー、ちょっと目を離した隙にいろいろ進んでいたニダ。
152名無しさんだよもん:04/06/25 00:10 ID:Jh0nfysi
「打ったー!」
咄嗟に宗一がグラブを差し出すが間に合わない。
打球は2塁塁上を超え、蝉丸の前にワンバウンドで届くライナーとなった。
「一塁ランナー江美、悠々と二塁へ…おぉ!二塁を蹴った!!」
常識的に考えればまず無理なタイミング。だが…
「…速い速い速い!!なんという脚か、江美。これは最早ベースランニングではない〜!」
しかしセンター蝉丸は慌てない。確実にボールの前に助走を兼ねた移動。
そしてそのグラブの中、ボールが収められた瞬間、
(打撃感覚は壊れたままだが…)
大きく右腕が振り被られ、
(打撃と守備は…)
思いっきり左足を前方に踏み出し、
(ロボットが違うのだ…!!)
その剛肩からボールが放たれた…!

A ボールは三塁ベース二塁側に置かれた福原のグラブの中。…アウト。
B イイ球が行ったが、福原には速すぎた。後逸!急げ、カバーの宗一!
C 投げる瞬間、蝉丸の目がバックネットの狂態を捉えた。
D なんと一塁へ送球。ダルそうに走っていたはるか。なんとセンター前ゴロ。
153名無しさんだよもん:04/06/25 00:12 ID:4NE3AZoi
C
154名無しさんだよもん:04/06/25 00:18 ID:BJpazUoP
Cでエロの続き
155名無しさんだよもん:04/06/25 00:47 ID:Fs2F3pmn
ロボット?
156名無しさんだよもん:04/06/25 03:22 ID:xFOvYMqG
そろそろ選択肢にチチ話への回帰が欲しいな
157名無しさんだよもん:04/06/25 18:44 ID:MiEktdZO
 蝉丸にしてみれば、運が悪かった。偶然で片付けられる些細な出来事だったが、
 送球する際に偶然三塁側のスタンドがちらりと目に入ってしまった。
 そこの光景が普通であれば、気にはしないのだが……。
「……あっ、うぅっ……。そこは、駄目です……」
「そんなこといわれてもね。もう少し力を入れないと抜けないよ」
 自分のよく見知った女性が別の人間に胸をまさぐられている姿。
 (注・蝉丸のいる場所からはボールは見えない)
 百戦錬磨である蝉丸も、こんな光景は初めてだ。あまりにも予想外な光景を目にした彼は、
 あまりにも予想外な行動をとった……。いわゆる、手が滑ったのである。
「むっ!」
 投げ終わってから気付いたが、もう遅い。
 コントロールはそれほど狂わなかったものの、山なりに弧を描いてボールは飛んでいく。
「おおっと、坂神失投したー!!」
 志保のアナウンスが高らかに響く。
「何やってんだ、坂神! それでも俺の宿敵か!?」
「集中力が足りんぞ、ここに来て腑抜けたか?」
 途端に応援席側から野次が飛んでくる。
 蝉丸はそれを黙殺した。相手にしても仕方がない。
 ボールは遊撃手の月代のグラブに収まったが、その間江美は悠々と三塁を踏んでいた。
 はるかのほうは一塁でストップしている。無死一三塁、得点のチャンスである。
158名無しさんだよもん:04/06/25 18:45 ID:MiEktdZO
 蝉丸は守備位置に戻りながらも、ちらりと三塁側のスタンドを覗いてみた。
 相変わらず高子が嬌声を出している。
(高子の奴、一体何をやっている……?)
 蝉丸の疑問が晴れることはなかった。

【蝉丸の集中力が下がった】

 打順は一番に戻り、センター勝平。
 二打席目ということで、大体相手の傾向も分かってくる。
 宗一の見る限り、勝平には力も技術もない。
 変化球をうまく叩くことも出来ないし、力で速球を長打にすることも出来ないだろう。
 宗一はそう判断し、ボールを投げる。点は絶対にやらない。
 宗一と勝平の勝負は……

A 勝平の三振、まあ予想通り
B 打ち上げた。……江美が走った! タッチアップ!?
C うまく守備の穴を突くヒットを出した、江美がその間にホームへ
D ここに来て宗一の手元が狂う、フォアボールで満塁のピンチ
159名無しさんだよもん:04/06/25 18:49 ID:9oM2jRYo
B
160名無しさんだよもん:04/06/25 19:43 ID:wVjeSVPL
取ってから走らないとタッチアップにならないぞw
161名無しさんだよもん:04/06/25 19:59 ID:MiEktdZO
>>160
分かってますともその辺はw 忠告サンクスです
162名無しさんだよもん:04/06/25 21:33 ID:b+gZFsR1
>>160
ほう
163名無しさんだよもん:04/06/26 14:31 ID:9KZNcaa2
 宗一の打球、これに勝平は奇跡的に反応した。
 懸命の力で振りぬき、ボールを外野へ飛ばす。
「打ち上げました。レフトリサ余裕で構えてます」
 実況の声が聞こえてくる。だが、勝負はここからだ。
 自分はアウトになるだろうが、自分がアウトになってからこそが勝負の始まりなのだ。
 何せ……。
 リサがボールをキャッチした途端、
「おぉっ! 三塁ランナータッチアップ!!  間に合うかっ!?」
 江美がサードを蹴った。
 少しタイミング的に無茶があったかもしれない。
 しかし……ここで貪欲に狙っていかなければ、チームの士気に関わる。
 成功するか否かは別として、ここは走らなければならない。
 そう考えての判断だった。そして、それは勝平にも伝わっていた。
 だからこそ、勝平はなるべく高く飛ばそうとしたのである。
 江美は走る。その走りは勝平には及ばずとも、ここにいるメンバーの中ではトップクラスだろう。
 リサのバックホーム、いいタイミングで雄蔵に返ってきた。
「おおっ、凄まじい強肩、これは万事休すかっ!?」
 実況の声だけが鳴り響く。
 江美はホームに突っ込む、雄蔵はさせじと立ちはだかる。
 そして……

A 雄蔵のタッチより早く江美がホームベースに触れた
B その巨体を活かし雄蔵が江美をはじき返した
C なんと江美はジャンプで雄蔵を飛び越えた!?
D ジャンプで飛び越えようとしたが、雄蔵がとっさの判断で後ろに跳躍し空中でタッチする荒業を見せ付けた
164名無しさんだよもん:04/06/26 15:08 ID:x1WedpBP
165名無しさんだよもん:04/06/26 15:45 ID:rma006Ak
宗一の打球?
166名無しさんだよもん:04/06/26 21:06 ID:r4aJ48Yn
普通に投球の間違いだろ。
167名無しさんだよもん:04/06/27 00:08 ID:ZDTqeWJX
走るエビルの目に、リサの好返球が雄蔵のミットにおさまるのが見えた。
(さすがに無理をしすぎたか……)
諦めそうになった時だった。

「江美さん、頑張って!!」

彼の声が、聞こえた。
(芳晴、応援に来てくれていたのか…)
その声に力を与えられたか、エビルは落ちかかった速度をその以前よりも上げた。

それに対する雄蔵には、若干の心の隙があった。
このタイミング、横にかわして塁を取れるものではない。
速度を上げてきたが、自分に体当たりで勝てるほどの体格でもない。
腰を落として、低く構えて待つ。
勝利の確信という、わずかな隙。
その隙に相手は姿を消していた。

「なにっ!?」
168名無しさんだよもん:04/06/27 00:09 ID:ZDTqeWJX
「おおっと、江美選手、軽やかにキャッチャーの立川選手を跳び越えたーーっ!」
「先ほどの守備といい、かなりの跳躍力の持ち主のようですね」

慌てて振り返った雄蔵がタッチをはかるが、エビルは既に塁に足を置いていた。
これで、2−2の同点。
しかし、事態はコレだけにとどまらない。

「雄蔵さん、セカンド、早くっ!」
「むっ!?」

皐月の声が聞こえたときには、はるかが既にセカンドに到達していた。
これで、一死二塁。
古河スーパースターズからすれば逆転のチャンス、対するチョコパンズからすれば危機である。
迎える打者は、

「がんばれ、おねえちゃーん!!」

先ほど長打を放った霧島聖。
その打席は…

A.宗一がなんとか抑えて三振。
B.変化球を引っ掛けた。遊撃手に代わった月代、ダブルプレーなるか!?
C.バントで堅実に送ってきた。
D.佳乃の応援に調子付いた聖がまたしても長打を放った。
E.宗一が悪い流れを断ち切ろうとピッチャーを一度リサと交代した。
169名無しさんだよもん:04/06/27 00:21 ID:9CywVlB2
B gaitibannomosirosou
170名無しさんだよもん:04/06/27 00:59 ID:dkF/7ZSe
ちなみにランナーが二塁だからダブルプレーは至難の業じゃないかと。
171名無しさんだよもん:04/06/27 01:00 ID:9W2Lcv5C
「よしよし…」
「チャンスですねっ、秋生さん!」
「ああ、ここは塁が埋まってないからな。
 内野ゴロゲッツーがありえない状況であの姉ちゃんだから…
 正直ここで勝ち越さないと、あの若いのを乗せちまうことになるからなぁ…」

そう。この状況では一塁があいているフォースプレーが二塁にも三塁にも発生しないため、
内野ゴロ併殺は起こりえない。残念だが、そういうものなのだった。

「初球外角スライダーストライク。二球目同じく外スラがボール。
 三球目、高めに浮いたスライダー。意表を突かれたのかこれは見送り2-1
 ここから那須、何を投げる?」
(佳乃…見ていろ…お姉ちゃんの雄姿を…ふふふ)
(ふむ、大分力が入っているな。…なら)
雄蔵が外に構える。
(またスライダーかい?…もらった!)
しかし宗一の右腕から放たれた球種はスライダーでなく、カーブ。
しかもギリギリストライクゾーンからでていくような…
(チ…!!打ち損じた!)
「打球はぼてぼての当たりショートへ…おおっと二塁走者河島。スタートを切っていた!?
 打球を収めた三井寺。ここは…」

A 堅実に一塁へ
B 三塁へ送球。タッチアウト!?
C 予想以上に俊敏だったBの後、福原がその肩を魅せる。一塁送球…結果は!?
D 三塁送球…しない。福原とはるかを挟み込む!
172名無しさんだよもん:04/06/27 01:09 ID:LqlAga/J
D なんか月代って釣られそうだし。スポーツ少女対決。
173名無しさんだよもん:04/06/27 18:05 ID:dQVVDguW
「……送球しません! どうやらタッチに行くようです!」
 月代ははるかの後を追う。
 三塁に福原がいる。月代と福原の間にはるかが挟み込まれる形になる。
 はるかも足は遅いほうじゃない。しかし、月代だって足には自信があった。
 そして、いけると判断する。このままはるかをタッチできる……。

 このことははるかにとって予想外だった。
 もともと聖の打球は抜けると踏んでスタートを切っていたが、結果はショートゴロ。
 しかし、相手は確実にアウトを取るため一塁に送球するだろう、そう考えていた。
 が、予想に反して月代は送球しなかった。代わりにこちらを追ってくる。
 一塁を捨ててこっちをアウトにする作戦で来た。
 ならば……!!
 はるかは月代を引き離しにかかる。
 ベース間はそれほど距離が離れているわけではない。
 足の速さに決定的な差がなければ、リードをとって先にスタートした時点で負けはないはずだ。
 三塁ベースが目の前に来る。勝った、と確信したときだ。その時自分の右をふっと抜ける白い物体。
 その物体、ボールはサード福原のミットに向かっていく。……まずい!
 しかし、今更二塁には戻れない。セカンドの皐月がベースカバーに入っているだろう。
 どちらも可能性薄なら、突撃あるのみ!
 はるかは最後の滑り込みを試みた。
 狙うは……福原の左と見せて右手側。キャッチ直後だ、とっさに手を出すとしたらグラブのついている左手側だろう。
 そして、飛び込む態勢に入ったときにボールが福原のミットに収まった。
 今だっ……!
 はるかはそれと同時に相手の線をかけてから左方向に飛び込んだ。
 結果は……

A いくらなんでも無理があった。タッチアウト
B 福原の腕が空を切った。奇跡的に三塁奪取成功
174名無しさんだよもん:04/06/27 18:08 ID:MbtwRuOD
む、素直にAニダ。
175名無しさんだよもん:04/06/27 18:44 ID:dQVVDguW
「アウトよ!」
 塁審しのぶの声が高らかに響く。
 それを聞いて、はるかはぽんぽんと身体のほこりを払った。
「ん……残念」
 口ではそう言っているが、全然残念そうに見えないのがはるかだ。
 はるかがアウトになり、マウンド上の宗一がほっと胸をなでおろす。
「ふぅ、助かったぜ」
「そうも言ってられないよ?」
 はるかが宗一に忠告し、ある一点を指差した。
 はるかの指を差す先にいたのは……
「ハーーーッハッハッハ! お前の命運もここまでだな、クソガキィ!」
「げっ、醍醐」
 そう、醍醐だ。宗一は醍醐に一打席目で大きいものを打たれている。
 あの時はエディのファインプレーで助けれたが、そのエディも今はグラウンド上にいない。
 そして、その後ろに控えるのは……4番、古河秋生。
 秋生のほうは三振に討ち取っているが、警戒するのに越したことはない。
 二死一塁、ここは抑えどころである。宗一は意を決してボールを投げた。
176名無しさんだよもん:04/06/27 18:45 ID:dQVVDguW
「さあ、ツーアウトながら二三塁です。ここは得点のチャンス!」
「古河スーパースターズにしては好打順、チョコパンズにとってみれば苦しい戦いですね」
 結局、醍醐の打球は天井直撃のツーベースヒットとなった。
 はっきり言うとピンチである。しかも迎えるバッターは秋生。
(さて、どうするかね……)
 ここで失敗は許されない。
 が、対する秋生は……
(ここで失敗したら男じゃねえ! 絶対に……打つ!)
 打つ気満々である。先ほど三社連続三振をやってのけ、
 調子に乗っている秋生だ。調子に乗っている相手ほど恐ろしいものはない。
 秋生対宗一、二度目が今正に始まろうとしていた。
 宗一が勝負に出る前に……

A 時間稼ぎのため牽制を二塁に投げた
B タイムが掛かった。エディがマウンドの宗一に向かっていく
C ここにきて投手交代、宗一からリサへ
D 意味もなくレフトとライトの守備位置を入れ替えた
177名無しさんだよもん:04/06/27 18:53 ID:IHGa1B5B
B
178名無しさんだよもん:04/06/27 19:13 ID:QXP7e3xV
>>176で二死二,三塁って書いてあるが、実際は二死一塁(一:霧島聖)でOK?
179178:04/06/27 19:13 ID:QXP7e3xV
……と思ったら醍醐の打順が飛ばされてたのね。スマソ、忘れてくれ
180名無しさんだよもん:04/06/27 20:23 ID:dQVVDguW
「タイム!」
 タイムが掛かった。
 エディがマウンド上の宗一に向かって歩いていく。
「タイム、ですね。どう思われます水瀬さん?」
「おそらくは何か相談でしょうが……ここに来て投手交代も有り得ます」
 エディは宗一に向かって、発破をかけるように尻を引っぱたいた。
「オイオイ、しっかりしろよ。ここが抑え時だ」
「分かってるよそんなことは。まさかそんなことを言うためだけにタイムかけたのか?」
「疲れたら、いつでも姐さんと代わったっていいんだゼ?」
「冗談言うな。俺はまだ十分投げられるし、逃げるつもりはない」
「ソー言うと思ってたが、あまり無茶するなよ? ここで打たれたら目もあてらんねぇからな」
「俺を誰だと思ってるんだ? 天下のNastyboyだぞ?」
「ヘイヘイ、分かってますヨ。だけどナ、そのNastyboyだって今や客なしの閑古鳥状態だ。
 もしもってことはある。野球では特にナ」
「……分かってるって。もしここで逆転されるようなら投手は俺からリサに代えてくれ」
 エディがマウンドから下がっていく。
 宗一は続投。改めてプレイは再開された。

「プレイ!」
「さて……絶対に、打たせるわけには行かない!」
 宗一が渾身の力を込めてボールを投げる。
 初球はボール。少し力みすぎたようだ。
 しかし、それも直ぐに持ち直し次の二球で立て続けにストライクを取る。
 カウント2-1。そして次の勝負球が……
(シュート。これで片をつけてみせる!)
 もともと宗一は速球派だ。変化球よりも速球のほうが得意だし、肌に合っている。
 しかし、あえて変化球を選んだ。秋生にはただの速球じゃ通用しない。
 それに先ほどまでスライダーを立て続けに放った。そのスライダーに目が慣れたところで急にシュート。
 これならば討ち取れるだろう。そう踏んだのだ。
181名無しさんだよもん:04/06/27 20:24 ID:dQVVDguW
 対する秋生は、追い込まれはしたもののタイミングを掴んできていた。
 次にスライダーがくれば確実にスタンドに引っ張ることが出来る。自信もあった。
 なにより、ここまでチャンスをくれた仲間にバットで応えなければならない。
 チームの発起人としての、意地だ。
(次にスライダーを投げてみろ……スタンドに放り込んででやる)
 秋生は目をぎらつかせて次の球を待った。
(いくぜっ……!!)
 宗一が投球モーションに入る。
 その宗一の投球動作に気をつけながら、タイミングを待った。そこで……
(ん……!?)
 ふと気がつく違和感。
 宗一の球の握りが先ほどまでとは違う。
(あれは……シュート!)
 秋生が気付いたときには、宗一は既にボールを放っていた。
「行けえぇぇっっ!!」
「ぐっ!」
 咄嗟にバットを振るう。しかし、咄嗟のことでタイミングがずれた。
 このままでは凡打に終わる。そこで秋生は……
「……俺を、この秋生様を舐めるんじゃねぇーっ!!」
 渾身の力を込めて、引っ張った。力任せに。
「んなっ!?」
「打ったーーーっ! 伸びる伸びる!!」
 打球はライト方向に伸びる。
 そしてライトを守るのは……ゆかり。
182名無しさんだよもん:04/06/27 20:25 ID:dQVVDguW
「マズいっ!」
 ベンチでエディが思わず声を上げた。
 ゆかりの運動能力は言わずもがな。ここで抜けたら二点は確実に取られるだろう。
 とはいえ……この打球は難しい。少なくとも、素人が取れるレベルじゃない。
 そして、打球は……

A ここでゆかりが取った!? 試合は予想外な人物に助けられた
B やはり抜けた。その間聖と醍醐が悠々とホームイン
C センター蝉丸がかなりライト寄りに守っていた。これは間に合うかっ!?
183名無しさんだよもん:04/06/27 20:41 ID:9T2wwiJw
迷ったが……Cで。
184名無しさんだよもん:04/06/27 21:52 ID:dQVVDguW
 ライト方向に飛んだ打球、これにゆかりよりも早く反応した人物が一人。
「おおっ! ライトではなくセンター坂神走る、これは間に合うかっ!?」
 坂神蝉丸だ。もともとライト寄りに守っていたが、それがこんなところで役に立った。
 蝉丸はゆかりの守備位置などを気にせず走った。
 気付けばゆかりよりも右側に来てしまっている。はっきり言ってセンターの守備範囲内ではない。
 しかし、ここで落とすわけには行かない。ここでヒットになれば苦戦は必至だ。
 蝉丸は最後にボールに飛びついた。しかし……
「惜しいっ! グラブで弾いただけだ!」
 寸でのところで間に合わなかった。集中力が足りなかったのかもしれない。
 もしも集中力が今以上にあれば十分間に合っただろう。
「な〜にやってるんだ坂神!」
「普段のお前なら捕れない球じゃなかったろう、集中力が足りぬぞ!」
「蝉丸さん、頑張って!」
 誰彼勢の野次と応援が飛ぶ。たしかに蝉丸の集中力の低下が響いていた。
 さすがに蝉丸にも意地はある。すぐさまボールを拾い、送球する。
 それを二塁手の皐月が捕るが、三塁にいた聖は既にホームベースを踏んでいた。
 幸いなのは醍醐が三塁に留まったことだろう。2-3、二死一三塁。これで逆転である。
(くっ……集中力が足りなかった。肝心なところで……!)
 心の中で蝉丸は悔いる。
 気持ちを入れ替え、一呼吸置いて前を向いた。もう、気持ちを乱さない。

【蝉丸の集中力が上がった】
185名無しさんだよもん:04/06/27 21:53 ID:dQVVDguW
 一方、マウンド上では宗一ががっくりと肩を落としていた。
 打たれた。先ほど、あれだけエディに言っておきながら打たれた。
 タイムをかけて、エディに近づいていく。
 そんな宗一を、エディは困ったように見た。
「ソーイチ……」
「……エディ。俺も男だ、言った事は守る。ピッチャー交代してくれ」
「何言ってるんダ、まだこれからじゃないか」
「いや、このまま行けば次のアルルゥにも打たれる。このまま俺は幕を下ろしたほうがいい」
「……そうカヨ」

A 分かった、姐さんと交代だ。オメェはレフトに入ってくれ
B ダガな、オレッチはオメェを信じるぜ。このまま続投ダ
186名無しさんだよもん:04/06/27 21:55 ID:ls0MdQPI
Bだ。
187名無しさんだよもん:04/06/28 10:43 ID:CWtAjdM9
どうする…

普 通 に 面 白 い じ ゃ ね ぇ か !
188名無しさんだよもん:04/06/28 16:56 ID:xyU9bd/O
面白いと問題があるのかよっ!
189名無しさんだよもん:04/06/28 18:10 ID:xyU9bd/O
「ダガな、オレッチはオメェを信じるゼ。このまま続投ダ」
 エディが、宗一の肩をぽんと叩いた。そして、白い歯を見せ笑みを作る。
「……待ってくれ。これ以上俺が投げたら……」
「オレッチはオメェのナビだ。ナビは絶対にパートナーを見捨てちゃいけねぇんダヨ。
 それに、オレッチは信じてるぜ。オメェが勝利を勝ち取ってくれることをナ」
「だが……」
「何悩んでるんダ、らしくもない。オメェは例え勝率が1%でも退くことはなく、
 何処にでも突っ込んでって勝利をものにしちまう、Nastyboyじゃなかったのカ?」
 エディはそういって宗一の背中を叩いた。
「エディ……」
「オット、それ以上言葉は要らないゼ? 語りたいなら投球で語ってくれ」
「……分かったよ、エディ」
 宗一も、笑った。
 そう、今逃げるのは責任回避なだけ。本当にやるべきことは……。
「俺の力が続く限り、投げて見せる!」
「……ソウダ、それでイイ」
 宗一はマウンドに戻る。
 本当にやるべきことは、自分の手でこれ以上点を入れさせなくすることだ。

「プレイ!」
 バッターボックスにいるアルルゥを見る。
 先ほどホームランを打たれた相手だ、手を抜くことは出来ない。
 全力投球、これしかない。
(これ以上、点を入れさせるわけには……いかない!)
 宗一はゆっくり投球モーションに入った。
190名無しさんだよもん:04/06/28 18:11 ID:xyU9bd/O
 対するアルルゥは冷静だった。
 先ほどまでの試合運びから、何処に打てば一番効率がいいかを考える。
 そして、先ほどの秋生の打球で気になったことが一つ。
 明らかにライトの球だったのを、センターが捕りに行ったこと。
 もともとライト寄りに守っていたのだから、ライトの実力に自信がないことは分かっていた。
 だが、それにだって限界はある。あれはいくら実力に自信がないとはいえそれでもライトが捕りに行くべき球だ。
 それを無理を越してセンターが捕りに行ったと言う事は……ライトは、実力不足とかいう次元じゃない。
 つまりは……ライト線ギリギリに放てば、フライでもまず間違いなくエラーになる。
(だから……ライト狙いが一番)
 アルルゥは宗一の球を見る。
 狙いは初球、初球からライトに叩き込んで弱点の露呈を示し、敵側の動揺を誘う作戦だ。

 宗一の球が今投げられた。
 球種はストレート、内角ギリギリでスピードはこれまでのものとは違う。
(でも……打つっ!)
 アルルゥのバットが正確に宗一の球を捉えた。
 そのまま打球をライトへ引っ張る。
 宗一の球を完全に捕らえたその打球は、そのままの勢いでライトへと伸びていく……はずだった。
191名無しさんだよもん:04/06/28 18:12 ID:xyU9bd/O
 打たれた後の宗一の反応が違った。
 意地、とでもいうのか。これ以上点を入れさせるわけには行かないという宗一の意地が身体を動かした。
「点を入れさせてたまるかぁーーーーっ!!」
 ライト線への打球にすかさず飛びついたのだ。
 ボールは……取っている。
「おおっ! ピッチャー那須とびついた!! 凄い反応、奇跡のファインプレーです!」
「見事な動きです。今日の試合の中でも最高峰の動きでしょう」
 アウトのコールが聞こえてから宗一が立ち上がる。
「まだまだ、勝負はこれからだぜっ!」
 そう自分に活を入れて、エディのほうを振り返った。
 エディはにやりと笑いながら親指を立てている。彼はこう思っていることだろう。

――――流石ダナ、Nastyboy

 そして2-3で四回の表、8番福原からチョコパンズの攻撃が始まる……。

A この回も秋生が意地を見せた。福原、ゆかり、皐月と三者凡退
B 福原に出塁を許したものの、ゆかりは三振に討ち取った。次は皐月の攻撃から
C ここに来て秋生の疲れが見えてきた、コントロールが目に見えて落ちてきている
D 少し観客席のほうを見てみる(観客席サイドへ)
192名無しさんだよもん:04/06/28 18:15 ID:2mURhvQY
Bだ!
193名無しさんだよもん:04/06/28 18:38 ID:zywUcvbN
いやぁ……
しかし本当に主役誰だよ&ホントにいい勝負な展開だな(w
194名無しさんだよもん:04/06/28 18:54 ID:xyU9bd/O
「さあワンアウトランナー一塁、迎えるバッターは一番湯浅から」
「なかなか好打順ですね。チョコパンズとしてはここで点を取りたいところでしょうが……」
 四回の表に入って、最初のバッター福原には守備の隙を突いた球を打たれた。
 だが、秋生にも意地はある。続くゆかりは三球三振に討ち取って見せた。
 そして……次のバッターは湯浅皐月。
 これまでは一打席目が三振、二打席目がセンターフライ。
 成績だけ見るとパッとしないが、二打席目はヒットになってもおかしくなかった。
 勝平に助けられたのでフライで済んだだけである。
「だが、俺に油断はねぇ! さあこい、いつでも受けて立ってやるぜ!!」
 なお、アンタが投げなきゃ始まらないんだよというツッコミは野暮である。
 バッターボックスに入った皐月は自信ありげな目を見せる。
 二打席目で得意のフォークは打たれている。
 とはいえ、自分は宗一のようにスライダーやシュートまで使えるわけではない。
 あくまでもストレートとスローボール、フォークだけだ。
 それしか使えないからこそ……それの精度が宗一より勝るのである。
 フォークが打たれた以上、相手のタイミングを崩して勝負していくしかない。

 初球を皐月は見送った。球は低いコースを進み、ストライク。
 二球目は大きく外れた。これも皐月は動かない。
 ワンストライク、ワンボール。
(さて……ここで、どうする?)
 秋生は醍醐のサインをじっと待つ。
 暫くして、醍醐が出したサインは……フォーク。
 秋生はそれに小さく頷き、ボールを投げた。
195名無しさんだよもん:04/06/28 18:55 ID:xyU9bd/O
 皐月は常に一つの球を狙っていた。
 その狙っていた弾は……秋生の、フォークボール。
 こういった場面で流れを掴むには、相手の投手の調子を崩すことが重要だ。
 そして、調子を崩すためには……相手の決め球を打ち崩すのが一番の早道。
 先ほどは勝平に邪魔されたが、こんどはそうはいかない。
 そのためだけに二打席目も今もフォークだけに絞ってきたのだ。
 そして、フォークは投げられる。
「待ってたわよ、この球だけを!」
 絶好のタイミングだった。皐月はフォークを完全に捉えた。

――――カアン!

 金属音が当たりに鳴り響いた。
「打ったーーーーっっ!!!」
 打球は伸びる、ぐんぐん伸びる。秋生の頭上を越え、センターラインへ。
 そして、打球は……

A 勝平の後ろを抜けた。長打コースだ
B おしい、勝平余裕でグラブを構えている
C なんとそのままスタンドへ!?
196名無しさんだよもん:04/06/28 19:00 ID:wG0ao4H4
A
197名無しさんだよもん:04/06/28 23:33 ID:AG88JtnF
ささいなことだけどさ、福原のジジイは9番打者なんだよね、で、ゆかりが8番。
ゆかりはオールウェイズ三振っぽいから大差ないっていう話もあるけどな。
198名無しさんだよもん:04/06/28 23:41 ID:xyU9bd/O
……俺のミスです。順番入れ替えて解釈してください
199名無しさんだよもん:04/06/28 23:59 ID:P10tZigV
 打球は鋭く、高く飛び、快速の勝平でも追いつかないほど、深々とセンターをえぐった。
「っしゃあっ!」
 皐月が快哉の声を上げる。
 迷わず一塁を蹴り、快足を飛ばし、二塁までも悠々。
 ちらりとセンターに目をやれば、クッションボールの処理に手間取っている。
 これは三塁も狙えると、セカンドベースを蹴って飛び出した先では、
 一塁ランナー福原老人が、やっと三塁に到達したところだった。
 思わず、ずしゃあと、顔面から地面に突っ伏す。
「お、おじーさんっ! まだそこおっ!?」
「うむ、これで三塁確保だ。よく打ったぞ、湯浅君」
「てーか、ランナー一塁での長打コースなら、上手くすれば本塁にいけるのにっ」
「老人に無茶を言うもんではないわ」
 都合のいいときだけ、老人扱いを要求する爺さんである。
 肩を落とした皐月に、宗一の声が飛ぶ。
「皐月、戻れーっ!」
「へ?」
 勝平からの返球が、セカンドに迫っていた。皐月はベースから離れている。
 慌てて滑り込む皐月。判定は――?

A 小さな巨人アルルゥが、華麗なグラブ裁きでタッチアウト!
B 何とか伸ばした手が先に届いた、ぎりぎりセーフ!
C あれ? 急いだあまりか、ボールはあらぬ方向へ。暴投。
200名無しさんだよもん:04/06/29 00:00 ID:Y/eoAfGT
201名無しさんだよもん:04/06/29 00:00 ID:wnWsdCcB
B
202名無しさんだよもん:04/06/29 00:00 ID:V0XB9agL
C
203名無しさんだよもん:04/06/29 00:39 ID:fthFMVhA
「ああっ、ごめんなさい!」

勝平の声が響く。
皐月が塁から離れていることを見た勝平は慌ててセカンドへ返球したつもりが、あらぬ方向へ投げてしまっていた。
塁にいたアルルゥが走り寄ったが、間に合うものでもない。
ファースト聖がフォローに入るが、当然皐月は既に戻っていた。
ちなみに、皐月は再び三塁を狙ったのだが、福原老人が茶でも啜りそうなほど腰をしっかりと下ろしていらしたので諦めたらしい。
何はともあれ、一死二、三塁のチャンスである。
バッターは、二打数二安打のリサ・ヴィクセン。
しかも、その後は元プロ坂神蝉丸を始めとするクリーンナップ。
好打順であるといえる。
リサが打席に入り、独特のフォームで構える。

(さて、どうしたもんか)
(あの男に入る前に抑えておきたいが、あの男は今日は当たっていないという事実もある)
(この姉ちゃんの鼻っ柱へし折ってやりたいもんだが、醍醐のオッサンの指示は…と)

A.直球で押し切る。
B.フォークとスローボールを混ぜて撹乱する。
C.なんと敬遠。満塁策をとり蝉丸と勝負。
D.とりあえず牽制(二塁または三塁を指定)
204名無しさんだよもん:04/06/29 00:46 ID:Y/eoAfGT
C
205名無しさんだよもん:04/06/29 01:25 ID:NUbLcxdw
 醍醐は立ち上がり、ミットを上げた。
 途端、秋生が顔色を変える。
「おいおい、おっさん。草野球でそりゃねーだろ」
「草野球だろうが何だろうが、勝負は勝負だ。俺は勝つために最善を尽くす。
 勝負にかける意気込みは、次の相手にぶつければいい。勝てぬ戦などに何の意味があろうか」
 たちまちスタンドや宗一からもブーイングが飛ぶが、醍醐は微動だにしない。
 その真剣な眼差しに、秋生も納得した。
「分かったぜ……勝つためにありとあらゆる手だてを尽くす。これも全力勝負の一つの形だな」
 醍醐は頷いた。
 隙あらば打とう、とリサも集中はしていたが、さすがに醍醐に油断はない。
 遠く離れたところに投げられるボールを見送るだけだ。
「ただでファーストベースをくれるなんて、サービスいいのね」
「ふん。せいぜい一塁で釘付けになるがいいわ」
 福原の足が遅いことは周知の事実。
 次を内野ゴロにでも仕留めれば、ツーアウトを稼げる公算が大きい。
 が、それも塁が埋まっていればの話だ。
 ここでリサを相手取るのは得策ではない。それは戦略としては、おそらく正しかっただろう。 
 しかし――。
「舐められたものだな」
 静かな男が、熱く燃えていた。内に秘めた闘志が、それでもなおあふれ出ているのが伝わるほどに。
 秋生もここは負けてはいられない。勝つために、主義とは異なる行為までした。
 ここで抑えられなかったら、自分はただの道化だ。両者の闘志が滾り、激しくぶつかる。
 どうせ満塁だ、盗塁はないと、秋生が大きく振りかぶった。
 渾身のストレートが、醍醐のミットめがけて投げられた。

A 蝉丸、微動だにせず。1ストライク。
B 真後ろに鋭いライナーのファウル。
C ジャストミート、鋭い打球がレフトのフェンスをめり込みそうなほどに直撃。
D ピッチャー返し、とっさに秋生はグラブで弾き、ボールは内野をボテボテと転がった。
206名無しさんだよもん:04/06/29 01:28 ID:Y/eoAfGT
D
207名無しさんだよもん:04/06/29 02:09 ID:NUbLcxdw
 一閃――。
 そうとしか形容しようがない鋭いスイングが、真正面からボールとぶつかった。
 確かな手応え。全力と全力とがぶつかり合った結果、反発力が打球を前へと運ぶ。
 銃弾にも似た一撃が、気づけば秋生の目の前にあった。
 グラブをかざせたのは、単なる僥倖に過ぎない。
 あまりの勢いに、ミット越しにも痺れを感じ、バランスを崩して倒れた。それからどっと冷や汗が出る。
 弾かれた打球は、三塁線へと転がっていた。
 芳野は鋭いダッシュでボールを拾い上げ、ホームへ投げる。
 福原の足では間に合わず、フォースアウト。
 間髪入れず、醍醐は一塁へ送球した。
 が、ボテボテになったことが災いして、一塁はセーフだった。
 一塁を踏んだ蝉丸と、起きあがった秋生の目があった。互いに不満そうに、目を逸らす。
 打球は完全に捉えられていた。だが、得点には至らなかった。
 痛み分け、と言ったところだろう。
 唯一の勝者は、敬遠を選択した醍醐だろうか。点は取られず、ワンアウトを稼げた。
 そして、妙に黄色い声援がスタンドに走る。
 ここでバッターボックスに入るのは、那須宗一。
 取られた点を自ら取り返すには、最高のお膳立てをされた場面だ。
 足場を均し、バットを軽く回すようにして構える。
 二死満塁――。
 スタジアムが異様な興奮に包まれた。
 秋生の全力投球が呻りを上げる。宗一のフルスイングが大気を切り裂く。
 互いの意地と意地がぶつかり合い、どちらも一歩も引かず、また決着もつかない。
 ファールを何度か繰り返し、気づけばフルカウントになっていた。
 そして――。

A この最高の場面で三振する宗一。さすが水差し名人。
B NASTYBOYの面目躍如。三遊間を抜くタイムリーヒット。
C なんと! この局面で、セーフティスクイズだとっ!?
D 番組の途中ですが、スタンドの皆さんにいってみましょう。
208名無しさんだよもん:04/06/29 02:20 ID:V0XB9agL
Bで。
209名無しさんだよもん:04/06/29 07:14 ID:P104hXpT
>>194
秋生は本編の草野球ではシュート投げてるんだけどな
まあ、別にいいけど
210名無しさんだよもん:04/06/29 17:19 ID:F9zZTpnZ
 ここ一番の嗅覚に優れている。
 エディがエージェントとしての宗一を最も評価している部分はそこだ。
 勝機、窮地、流れが変わる瞬間。そういったものの気配を直感だけで嗅ぎ取る才能。
 それは誰にも真似の出来ない天性のものだ。
(マア、調子に乗っテ鈍らせている時もあるケドヨ)
 その視線はバッターボックスに立つ一人の少年に注がれている。
(オレッチが保障するゼ。オメエはやるときゃキッチリ決める男ダ)
 やがてピッチャーの秋生が振りかぶり、宗一に向けて硬球を投じた。

「いっくぜぇぇッ!」
(来る!)
 そのとき宗一は予感めいたものを感じていた。
 握りは小細工無用のストレート。だが、間違いなくこれまでの試合で最高の一投となる。
(けど、だからこそ――)
 こちらだって、全力が引き出されるというものだ。

 甲高い音と共に白球が打ち返され、痛烈な打球が三遊間を真っ二つに叩き割る。
 二匹の狐がホームへと帰りこれで再逆転が決定。
 なおも蝉丸が三塁を蹴ったところで、強烈な返球が本塁へと向かう。
 どちらに転んでもおかしくない際どいタイミング。
 蝉丸が跳ぶ! 醍醐が立ちふさがる!

A 醍醐良く頑張った。パワーブロックで三点目は阻止。チェンジ。
B 元プロの意地炸裂。蝉丸が一瞬早く本塁を強奪した。
C なんと、醍醐の背後に秋生の姿が。
211名無しさんだよもん:04/06/29 17:21 ID:DjVI+37p
C
212名無しさんだよもん:04/06/29 18:44 ID:F9zZTpnZ
 蝉丸が醍醐の直前まで来たときだ、蝉丸がふっと笑ったかと思うと急に醍醐の視界から消えた。
 エビルがやったのと同じように、高く跳躍し、醍醐の頭の上を飛び越えてホームに着こうというのである。
 醍醐の突き出したグラブが空しく空を切る。
 そのまま蝉丸はホームベースへと空中から向かう。
 誰もが蝉丸のホームインを確信した。蝉丸自身も、ホームにつける自信があった。

「オッサン、バックトスだ!!」
 醍醐を飛び越えた目の前に不意に現れるもう一つの影。
 そして、それと同時に醍醐のグラブから秋生のグラブにボールが放られる。
 秋生はそれをキャッチし……
「うぉりゃぁーーーっ!!」
 蝉丸を力で叩き落した。
「ぐっ!?」
「アウトッ!!」
 美凪の声が冴え渡る。
 その瞬間、ドーム内に沸く歓声。
「アウトです! なんということでしょう、誰もがセーフと確信したその瞬間、ピッチャー古河がベースカバー!
 もはや前代未聞です! そこのところどうでしょう、水瀬さん」
「相手の裏を掻いた見事なプレイでしたね、なかなかハイレベルな戦いです」
 秋生と醍醐がお互い向き合って、にやりと笑いあった。
 お互いの手を打ち合って、ベンチへと戻っていく。
 今の作戦は、種明かしすればなんでもなかった。
 勘。一言で言えばそれだ。秋生は蝉丸に何かを感じ取っていた。
 ただで終わりそうもない、何かを。だからこそ、カバーに向かった。
 醍醐一人では決して止められなかったろう。そして、醍醐でなければ止められなかっただろう。
 あのときに咄嗟に秋生にボールを投げられたのも、傭兵として咄嗟の訓練に慣れた醍醐だから出来たことだ。
213名無しさんだよもん:04/06/29 18:45 ID:F9zZTpnZ
「……やられたな」
 蝉丸が起き上がる。が、そこには悔しさというより、むしろ嬉しさといった感情が見られた。
 自分を正面から敗北させることの出来る相手に会えた喜びである。
 服装の乱れを直して守備の準備に入る。
 それでも点差は3−3、勝負は振り出しに戻ったのだ。

 四回の裏、秋生たちの攻撃は6番藤林杏から。
 杏がバッターボックスに入る前に一人、杏に近づいて行く者があった。
「あれ、どうしたの?」
 杏が聞き返す。その言葉に、その近づいた人物……アルルゥが口を開いた。
「……ライト、守備が甘い。狙えば多分ヒットになる」
「えっ!?」
 言われてみれば、相手側のセンターはライト寄りだ。
「さっきのあっきーの打球、ライトが取ればらくらくアウトだったのにセンターが無茶した。
 それはきっと、ライトが人数あわせだから。交代のときもこっち側の応援からメンバー補充したのが何よりの証拠」
「……そういうなら、狙ってみるけど」
 半信半疑なまま、杏はバッターボックスに入る。そして……

A そうはさせじと宗一が頑張る。あえなく杏は三振
B アルルゥの言ったとおり、ゴロをゆかりがトンネルした
C 蝉丸の動きが冴える、うまい具合にカバーしている
214名無しさんだよもん:04/06/29 18:54 ID:E0eTm2j/
C 蝉丸にもちっと頑張ってもらいましょ。狙われていることはばれているし。
  つーかおまえら、狙い打ち上手すぎ。

えっと、あと>>191で >そして2-3で四回の表、8番福原からチョコパンズの攻撃が始まる……。
で、皐月とリサの二人が>>210でホームインしているから、チョコパンズが4−3でリードのはずでは。
215名無しさんだよもん:04/06/29 19:09 ID:F9zZTpnZ
……すいません、皐月の存在を忘れてました。
216流れをまとめてみました。:04/06/29 19:45 ID:E0eTm2j/
1回表 皐月 三振  リサ 右安打  蝉丸 犠打  宗一 三振
 宗一のヘタレ街道はここから始まった。

1回裏 勝平 三ゴロ  聖 右中二塁打  醍醐 遊ライナー(ダブルプレイ)
 エディの好守に救われる。やはり危なっかしい印象が拭えない宗一。

2回表 立川 左フライ 月代 三振  エディ 死球(代走、朋也) ゆかり 三振  福原 四球  皐月 中フライ
 今度はエビルと勝平の好守が冴える。守りの要というか事の発端の一人、エディあっさり退場。ちょっともったいない。

2回裏 秋生 三振  アルルゥ 本塁打(打点1)  杏 三振  芳野 投強襲ゴロ
 まさかのアルルゥのホームランでついに試合が動いた。てーかこれ選んだの俺でした。油断してたんで、喝入れ。
【チョコパンズ 0−1 スーパースターズ】

3回表 リサ 三内野安打  坂神 中安打(一三塁) 宗一 左二塁打(打点2) 立川・月代・朋也 三振
 宗一が意地を見せました。が、ファールボールが高子のおっぱい直撃事件が発生した隙に、三人まとめて三振。
【チョコパンズ 2−1 スーパースターズ】

3回裏 エビル 三内野安打  はるか 中安打(一三塁)  勝平 左犠飛(打点1) 
     聖 遊ゴロ(はるかが飛び出し、ランナーは一塁聖)  醍醐 天井直撃二塁打(二三塁)
     秋生 右安打(打点1・一三塁)  アルルゥ 投ライナー
 宗一はヘタレたり気合いが入ったりと、本当忙しいです。さりげなくエビル活躍してます。SSチーム、再逆転。
【チョコパンズ 2−3 スーパースターズ】

4回表 ゆかり 三振  福原 ?安打  皐月 中二塁打(二三塁) リサ 四球(敬遠・一死満塁)
    蝉丸 投強襲ゴロ(二死満塁) 宗一 左安打(打点2計4・蝉丸の突入がアウトでチェンジ)
 お前が全打点あげてたのか、宗一。得点の動きがめまぐるしいですね。つーか、敬遠で蝉丸勝負って危険すぎです。
【チョコパンズ 4−3 スーパースターズ】

 ヘタレヘタレと言われているわりには、常においしい場面をもらって、活躍してました、宗一。
 主役のはずの秋生先生、もっと頑張れ、超頑張れ。
217名無しさんだよもん:04/06/29 20:27 ID:F9zZTpnZ
いやいや、秋生大先生は十分活躍してますよ。

この一連の野球話で最も空気なキャラは芳野だ。
そろそろ存在を忘れてきている人も現れてるのでは。
というか、奴は試合が始まってからまともに喋ったシーンあるのか?
218名無しさんだよもん:04/06/29 20:50 ID:PLNre47O
>>217
まとめてて思ったんだが、実は杏も結構ヤバかった。
つーか、蔵キャラよりRoutesキャラの方が全般的に頑張っている印象。
宗一は言わずもがな、皐月は走り、リサは打ち、醍醐は対抗意識を燃やし、エディはパートナーとして、
ゆかりは穴として、福原の爺さんですらもちょこちょこと顔を出している。
以前、選択スレで鬼門の一つと言われていたのがウソのようだ。

対するに、秋生はまだしも、朋也も杏も芳野も活躍は微妙。勝平がかろうじて奮闘しているくらいか。
ちなみに芳野先生のセリフは>>91に収録されております。
この二作品以外の、エビル、はるか、蝉丸、月代、アルルゥ、立川、聖の中では、カタカナ二人と蝉丸が目立っている。
そしてせっかく出番をもらったのに、あまりセリフもない天いなキャラ。ポジション的に厳しいが、頑張れ。
まぁ、まだ半分終わってないしな。
219名無しさんだよもん:04/06/29 21:24 ID:qQeDh2ON
うん、安西先生もこう逝ってたよ……序盤はルーツ
220名無しさんだよもん:04/06/30 00:18 ID:sTsVfpFv
 キィンッ!
 高い音に重なるように、舞い上がる打球。
 ライト方面を狙うことに集中しすぎて、凡フライもいいところだ。
 だけど代わりに、ふらふらと上がった打球はちょうどゆかりの真っ正面に。
 さて、これで落としてくれればいいんだけどと、あわよくば二塁も狙う勢いで杏は駆ける。
「あっ、ああっ、き、きちゃいましたっ」
 ゆかりはこっちか、それともそっちかと移動するが、そもそも定位置から動かないでいいようなフライだ。
 蝉丸が駆けてきているのは分かっているが、少し間に合わないタイミング。
 草野球とはいえ、これ以上足を引っ張るのは避けたいと、グラブを掲げ、入ってくれと願う。
 そしてボールは――。
 ぽよん。
 珍妙な効果音と共に、軽く跳ねた。
 ゆかりのミットは僅かに届かず、すり抜けたボールは弾力のある胸に当たって、その柔らかさと弾力の障壁に跳ね返った。
 高子の時のように挟まっていれば、それでアウトだったのだが……。
 が、そのバウンドが時間を稼いだ。
 蝉丸のダイビングキャッチが、落ちる寸前でボールをすくいあげる。
「なにそれっ!」
「あ、アウトっ」
 杏の抗議も空しく、透子はアウトを宣告した。
「す、すみません。大丈夫ですか?」
「問題ない」
 土埃を払う蝉丸を、慌ててゆかりもお手伝い。 

 
 
221名無しさんだよもん:04/06/30 00:19 ID:sTsVfpFv
「ごめんなさい。あの、私、何度も足引っ張っちゃって……」
「フォア・ザ・チームという言葉がある」
「へ?」
「俺が渡米した折りに、一番最初に学んだ言葉だ。チームメイト同士、互いに助け合うのは当然のことだ」
「……か」
「む?」
「格好いいですねぇ……」
 感激したようにゆかりが言うと、蝉丸は顔をそらして、定位置に戻った。
 たちまち誰彼応援席から冷やかすようなヤジが飛びまくった。
 さて次の打席は、この試合、目立った活躍はしていないが、ポテンシャルは高いであろう、芳野祐介であった。
 宗一対祐介、その結果は? 
 
A センター一直線。強烈なヒットで一塁へ。
B ゆかりの奮起(?)に宗一が応えた。キャッチャーフライに仕留める。
C 互いに譲らずフルカウント。
D 手堅くライト狙い。ライト線の長打コースで3塁ゲット。
222名無しさんだよもん:04/06/30 00:22 ID:zWokgu3a
B
223名無しさんだよもん:04/06/30 00:25 ID:zWokgu3a
Cだ間違えた…… OTL
224名無しさんだよもん:04/06/30 00:27 ID:fudPyNz+
>>216を見て気付いた。
2回表4アウトになってるじゃねえかw
225名無しさんだよもん:04/06/30 00:30 ID:sTsVfpFv
あ、ホントだw
……えぇと、おい、だれかまた雷電呼んできて、適当な民明書房でっち上げろ!w
226名無しさんだよもん:04/06/30 00:38 ID:0eRR37QX
気づかなかったな…草野球の恐ろしいところだ。今さらひっこみもつかんが。
ところで、選択肢はBとCのどっちが択ばれたことになるのだ?
227名無しさんだよもん:04/06/30 00:41 ID:zWokgu3a
>>226
『ミスだろうと一度選ばれた選択は絶対』
鉄の掟は覆らない。Bのままだよ。orz
228名無しさんだよもん:04/06/30 00:43 ID:0eRR37QX
(ライト狙いか…)
打席に入った芳野にも、杏と同じ助言が下されていた。
第一球目から、手頃なボールが放られる。
芳野は好機を見逃すまいとバットを振るが…
(しまった、これは!)
ストレートと見間違ったのは、宗一のVボールのシュート。
キィン。
軽い音とともに、ボールはほぼ真上に。
芳野は舌打ちしつつも一応一塁へ向かうが、立川が危なげなく捕球。
これで二死ランナー無し。
だが迎えるバッターは…

「古河スーパースターズ、2アウトランナー無しで迎えるバッターは謎の長バットを持つ江美選手!」
「普段はCDショップのアルバイトさんらしいですね。モップがけで鍛えているのかもしれません」

使い慣れた鎌です、と心で突っ込みをいれるのは観客席の芳晴。
エビルがバッターボックスに入り、その長バットを得意の鎌と同様に構える。
宗一の第一球は…

Aストレート
Bカーブ
Cシュート
Dスライダー
229名無しさんだよもん:04/06/30 00:46 ID:D2xSRt3r
あんまり使ってなさそうなBで。
230名無しさんだよもん:04/06/30 00:46 ID:NZWbSrbE
231名無しさんだよもん:04/06/30 00:46 ID:TJlPkYy3
B ここでストレートは危険の予感
232名無しさんだよもん:04/06/30 00:51 ID:0eRR37QX
書いた者として思ったこと。
選択肢には宗一が今まで投げた球種しかいれてないんだが、変化球3種類。
主人公・秋生が1種類なのも妙だが、変化球派であるはずのリサは何種類投げられるんだ?
233名無しさんだよもん:04/06/30 00:53 ID:zWokgu3a
>>232
魔性の女狐は9種の球を操ります(大嘘)
234名無しさんだよもん:04/06/30 00:59 ID:JXi4Nby1
カットファストとかナックルとかパーム
シンカー、フォーク、チェンジアップ。
235名無しさんだよもん:04/06/30 01:00 ID:SsMQScni
大リーグボール1号
236名無しさんだよもん:04/06/30 01:03 ID:0eRR37QX
>>235
それは変化球じゃないっしょw
237名無しさんだよもん:04/06/30 01:15 ID:sTsVfpFv
ここドームだし、スノーミラージュボールがいけるな。
238名無しさんだよもん:04/06/30 01:49 ID:sTsVfpFv
 鎌と同様、身体を思い切り捻り、剥き出しの背中を見せつけるポーズでバットを構えるエビル。
 思わず誘惑に駆られそうだが、硬派な立川は冷静にカーブを要求。
 エビルは鋭いスイングを繰り出したが、外に逃げていくボールを捉えることはできなかった。
 エビルはバットを掲げ、少し首をひねる。
「……そうか、あれが変化球という奴か。見たのは初めてだ」
 納得したように頷くと、あらためてバットを構える。
「すごいですねぇ、エビル選手のスイング。当たればかなりの打球が飛びそうですよ」
「パワーがない分、スイングスピードでそれを補っていますね。
 ですが、完全に今はタイミングを外されていました。
 球種の読み合いが、勝負の明暗を分けるでしょう」
 解説・秋子の言うように、球種は多いほどピッチャーの強みになる。
 前回の打席ではストレートを捉えられた代わりに、他の変化球は見せていない。
(どうする? 目がついていってないみたいだし、もう一球変化球で行くか?)
(……そうだな、次は逆だ、シュートで内角一杯に決めてこい)
(OK!)
 サインの交換が終わり、宗一が振りかぶる。
 せっかく逆転して勢いづいたところだ、ここはしっかりとシャットアウトしておきたい。
 回転を加えられたボールが、指先から放たれた。

A 変化球に翻弄され、三振。チェンジ。
B 長いバットを活かしてボールを捉えた、レフト前へ。
C やはり当たり損ねた。一塁へとボールが転がるが……これは面白いかも!?
 
 
 
 
239名無しさんだよもん:04/06/30 01:51 ID:NZWbSrbE
240名無しさんだよもん:04/06/30 07:47 ID:2InXYjVB
  .ト│|、                                |
. {、l 、ト! \            /     ,ヘ                 |
  i. ゙、 iヽ          /  /  / ヽ            │
.  lヽミ ゝ`‐、_   __,. ‐´  /  ,.イ   \ ヽ            |
  `‐、ヽ.ゝ、_    _,,.. ‐'´  //l , ‐'´, ‐'`‐、\        |
  ヽ、.三 ミニ、_ ___ _,. ‐'´//-─=====-、ヾ       /ヽ
        ,.‐'´ `''‐- 、._ヽ   /.i ∠,. -─;==:- 、ゝ‐;----// ヾ.、
       [ |、!  /' ̄r'bゝ}二. {`´ '´__ (_Y_),. |.r-'‐┬‐l l⌒ | }
        ゙l |`} ..:ヽ--゙‐´リ ̄ヽd、 ''''   ̄ ̄  |l   !ニ! !⌒ //
.         i.! l .:::::     ソ;;:..  ヽ、._     _,ノ'     ゞ)ノ./
         ` ー==--‐'´(__,.   ..、  ̄ ̄ ̄      i/‐'/
          i       .:::ト、  ̄ ´            l、_/::|
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             ヽ      :::::::::::           /:::;;::  /  

皆、聞いてくれ。>>224の指摘の通り二回の表で4アウトになっているが、
ここでそれの根底を覆す事実を発見した。……奴の姿がない。
しかも、丁度そのときはエディの死球で試合進行が一時ストップしている。つまり……
241名無しさんだよもん:04/06/30 07:50 ID:2InXYjVB
      ,.ィ , - 、._     、
.      ,イ/ l/       ̄ ̄`ヽ!__
     ト/ |' {              `ヽ.            ,ヘ
    N│ ヽ. `                 ヽ         /ヽ /  ∨
   N.ヽ.ヽ、            ,        }    l\/  `′
.  ヽヽ.\         ,.ィイハ       |   _|
   ヾニー __ _ -=_彡ソノ u_\ヽ、   |  \   篁がボードに細工して  
.      ゙̄r=<‐モミ、ニr;==ェ;ュ<_ゞ-=7´ヽ   >  ワンアウトに
.       l    ̄リーh ` ー‐‐' l‐''´冫)'./ ∠__  書き換えたんだ!!
       ゙iー- イ'__ ヽ、..___ノ   トr‐'    / 
       l   `___,.、     u ./│    /_
.        ヽ.  }z‐r--|     /  ト,        | 
           >、`ー-- '  ./  / |ヽ     l/ ヽ   ,ヘ
      _,./| ヽ`ー--‐ _´.. ‐''´   ./  \、       \/ ヽ/
-‐ '''"  ̄ /  :|   ,ゝ=<      /    | `'''‐- 、.._
     /   !./l;';';';';';';\    ./    │   _
      _,> '´|l. ミ:ゝ、;';';_/,´\  ./|._ , --、 | i´!⌒!l  r:,=i   
.     |     |:.l. /';';';';';|=  ヽ/:.| .|l⌒l lニ._ | ゙ー=':| |. L._」 ))
      l.    |:.:.l./';';';';';';'!    /:.:.| i´|.ー‐' | / |    |. !   l
.     l.   |:.:.:.!';';';';';';';'|  /:.:.:.:!.|"'|.   l'  │-==:|. ! ==l   ,. -‐;
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       l  |:.:.:.:.:l;';';';';';';'|/:.:.:.:.:.:.!│ l    l、 :|    | } _|,.{::  7 ))
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242名無しさんだよもん:04/06/30 08:35 ID:cEHzy/SO
   iーj;二二;,__r‐、
   {~タ-―=二、`ヾ、~l    ナ ゝ   ナ ゝ /    十_"    ー;=‐         |! |!
 ,-r'"_,,........,__  ` -、 `i)    cト    cト /^、_ノ  | 、.__ つ  (.__    ̄ ̄ ̄ ̄   ・ ・
 彡;:;:;:;:;/~_Z_ ̄`ー、_  `l、       ,.-=-.、.                           ,..ィ"~~~~~:::::ヽ
 7:;:;:;:;:/. `ー-ヲ t‐-、!`ヽi::r   ,:、 ,..ム.゚.,..゚..,.、l                         ,r'"::;;;_;;::::::::::__:::::::\
 ;:;:;:;:;/ /   ,.、 `!~|:::)::/   / :K"/ r:'" ,iii ~\         ,,...-,-、           /,.r''"     ヽ:::::::::::i!
 :;,;-〈 /  Fニニヽ | .|:::l:::ヽ   ラ-{ `"・ ・ ・ 。。 llL_/!      /-v"  `丶、       i"    ,.-。-ュ-.ヽ:::::::::;!
 '   fヽ  ヾ--"  l,/::/r'"  /`ー!: |~r-。、~`-、゚_  lソ     /  l      ` 、      i ,r・')、 |:`''''' " ヽヽ:::::::ヽ
   | ` 、___,..- '"|::::ゝ   /  l ノ i/`"'" ´゚-y' ./メ,      /  (・・)`丶、    '''ヽ     l :~ ヽ! ,..-、  ヾ;:::::::::|
   ヽ   /    レ"`‐.、_./  .レ /:; r-ニ、 K ./ 「    r''  //~~`''ーヾ'ー、   ノ     l   f'" '"~ノ  l |::::::::L
 ヽ        _,.-‐−―`ー"ヽ_l ヾ `ー'",.! | |_/     |  /、,,..-i'''t=ニ;ラ",l|`ゝr'     ヽ   ヽ-‐"  //'"二
  `,.-―'''''''''''<.,_     i"   l  ヽ....,,-" く__/     `ヽy:|`T"~、.,,__  `,i|ヾ |       ヽ、 ,.:-‐-'',/,.r‐''"
 '' "        l     i.   `   /    |,~`-、      | :i|  F‐'''"|  ! |ヽイ、_     ,..-‐f彡ゝ--‐"
           |     `: 、_         ノ   ヽ    ヽ'、  l!;;;;;;;/  / /:::::::`t''''丶、
            l        ~ '' ー― '' "    /"`'' -、   r|ヽ ,......,,..;:"/:::r:、:::::::ノ


243名無しさんだよもん:04/06/30 09:09 ID:wFgTCFzC
篁…流石だ。
244名無しさんだよもん:04/06/30 13:12 ID:i2i/OGVQ
バットの長さが106センチを超えると違反だぞ絵美
ttp://www.google.co.jp/search?q=42インチ%20バットの長さ&ie=SJIS&oe=SJIS&hl=ja&lr=lang_ja

あと、パワプロ的には変化球三つ持ってれば変化球派だが
宗一がそんなに投げていいのか?(藁
245名無しさんだよもん:04/06/30 14:17 ID:2InXYjVB
           ,. -─- 、._              
            ,. ‐'´      `‐、        
       /           ヽ、_/)ノ  
      /     / ̄~`'''‐- 、.._   ノ   
      i.    /          ̄l 7    
      ,!ヘ. / ‐- 、._   u    |/   
.      |〃、!ミ:   -─ゝ、    __ .l     ちょ、ちょっと待ってくれキバヤシ!!
      !_ヒ;    L(.:)_ `ー'"〈:)_,` /    篁は秋生のチームの応援しているはずだろ、
      /`゙i u       ´    ヽ  !    それだったら何でアウトカウントを減らす必要があるんだ!?
    _/:::::::!             ,,..ゝ!      
_,,. -‐ヘ::::::::::::::ヽ、    r'´~`''‐、  /   
 !    \::::::::::::::ヽ   `ー─ ' /          
 i、     \:::::::::::::::..、  ~" /            
 .! \     `‐、.    `ー;--'´       
  ヽ \     \   /           
246名無しさんだよもん:04/06/30 14:18 ID:2InXYjVB


  ヽ、.三 ミニ、_ ___ _,. ‐'´//-─=====-、ヾ       /ヽ
        ,.‐'       ヽ:::::::/         ゝ‐;----// ヾ.、
       [          }二          |.r-'‐┬‐l l⌒ | }  そうだ、だからこそ誰も気付かなかったのだ。
        ゙l         リ ̄ヽ         |l:::::::::::!ニ! !⌒ //  わざわざ仲間を窮地に追いやる応援などあるはずがない。
.         i        ソ;;:..  ヽ、._     _,ノ':::::::::::::::::ゞ)ノ./   しかし、俺たちはそこに踊らされていたんだ。
         ` ー==--‐'´(__,.   ..、  ̄ ̄ ̄  :::::::::::::::::i/‐'/   実は篁は自身を窮地に追いやることで選択肢スレを救おうとしていたのだよ!!
          i:::::::::::::      .:::ト、  ̄ ´     ::::::::∪::::::l、_/::|
          !::::::::::::                :::::::::::::::::::::|:::::::::::|
             ヽ:::::::::::   --───--   :::::::::::::::::: !::::::::::::ト、
 
247名無しさんだよもん:04/06/30 14:19 ID:2InXYjVB
   , ‐''´~   `´ ̄`‐、
 ヽ‐'´            `‐、
≦               ヽ
≦   , ,ヘ 、           i
 l イ/l/|/ヽlヘト、      │   
 |/ | ! |  | ヾ ヾヘト、    l     な……!?
  ! ‐;-、   、__,._-─‐ヽ. ,.-'、    一体どういうことなんですか、キバヤシさん!!
  } ' (:)〉  ´(.:)`i    |//ニ ! 
 ゙!  7     ̄    | トy'/
 !  `ヽ"    u    ;-‐i´
 ヽ  ` ̄二)      /ヽト、
  ヽ、 ー         / ゝ
   \   __, ‐'  / / \
      ̄ i::::: / /
248名無しさんだよもん:04/06/30 14:19 ID:2InXYjVB


   `‐、ヽ.ゝ、_    _,,.. ‐'´  //l , ‐'´, ‐'`‐、\        |
  ヽ、.三 ミニ、_ ___ _,. ‐'´//-─=====-、ヾ       /ヽ  く
        ,.‐'´ `''‐- 、._ヽ   /.i ∠,. -─;==:- 、ゝ‐;----// ヾ.、     ここで注目して欲しいのは打順だ。
       [ |、!  /' ̄r'bゝ}二. {`´ '´__ (_Y_),. |.r-'‐┬‐l l⌒ | }     あのままゆかりが三振してチェンジになれば次は福原からだ。
        ゙l |`} ..:ヽ--゙‐´リ ̄ヽd、 ''''   ̄ ̄  |l   !ニ! !⌒ // わ   リサからの攻撃に比べてインパクトが薄い。
         i.! l .:::::     ソ;;:..  ヽ、._     _,ノ'     ゞ)ノ./      何せあの展開では強打者が三人連続で出てくることが重要だったからだ。
         ` ー==--‐'´(__,.   ..、  ̄ ̄ ̄      i/‐'/      主人公の迎えるピンチ。話を盛り上げるには必要不可欠なものだ。
          i       .:::ト、  ̄ ´            l、_/::|    っ  もしもあのままチェンジになり、福原からの攻撃となれば見せ場がなくなり……
          !                           |:    |
             ヽ     ー‐==:ニニニ⊃          !::   ト、  !
249名無しさんだよもん:04/06/30 14:20 ID:2InXYjVB
        ,   / `ー---─一''"~´ ̄`ヾヽ
      i  i| ilレ           ミミミミ''"`─- 、
    , .,i! i !/i  i         ミミミミヾ   ミヾ ゙ヽ
    .i  ,!i l.| ' i  ゞ       彡ミミミヾ   ミヾヾ  `ヽ
  ,  i!、k ヽ、 ヽ          彡ミミ   ミヾヾ    ゙
  li l ヾ、    ヾ        _,,==  ミヘベ
  , |i、ヽ  ヽ、     ヽ             ヾ ゙
  !ヾ ヽー- _ ー- ,,__         〃ヾ
  ヾヽヾ ‐- ,,___             /ソツ、ヾゞ、ヾヾ
   ` 、`ー- 、...,,─--  __,,     彡ソソ ヾゞゞミミ
  ヽ.、 `ー --- .,,─--  __,, 彡ソソノ,;  ,,-弋ミミミミ
    \ ゙ー‐- 、..,,,____,,. --彡彡彡'"'",ィ'-====、ヽミミミ
      ``,.-、-─r,=====、:;;,,::;;::f" ,.'i´ o`i 冫ヽ ]-'´ ∧∧
         ゙iヾ ニill 〈 (.O)ーi` ̄´i  _`_-_'....'  li ゙_/   ヽ
        ゙i   ill::::::::;ー-‐γ'i'::l,⌒ヾ`)::::::::::;;''  〃u \
        ゙i  :ill::::::::;;  ソ::::;i,、,  ヾ:::::::;''' _,,ノ'  ,r-| その結果
         ゙i、  ゙`‐=='"..::::::;i,, .,,,  ゙゙'''''"~´    l_| 選択肢スレ
          ヾ.イ        '''"..-一、   u   .lヽ は破滅に
            ヽ     :;;l ̄´ _,,,...,.ヽ     ,イ_〉 追いやら
             ゙i. u   ;;iェ'´ i'  ヾト!    ./:! \ れるのだよ!!
              ゙!.    :;;Fi、   ,,.ツ   ./;:;:  ゙i
             ./゙i ヽ   ゙;ヽニ二ニ-'´  ./ :;:;  / ヘ
            / i  ヽ    :..,,-‐' /::;'  ;:; /  /∨\/
250名無しさんだよもん:04/06/30 14:21 ID:2InXYjVB

         ナ ゝ   ナ ゝ /    十_"    ー;=‐         |! |!
          cト    cト /^、_ノ  | 、.__ つ  (.__    ̄ ̄ ̄ ̄   ・ ・
ミミ:::;,!      u       `゙"~´   ヾ彡::l/VvVw、 ,yvヾNヽ  ゞヾ  ,. ,. ,. 、、ヾゝヽr=ヾ
ミ::::;/   ゙̄`ー-.、     u  ;,,;   j   ヾk'! ' l / 'レ ^ヽヘ\   ,r゙ゞ゙-"、ノ / l! !ヽ 、、 |
ミ/    J   ゙`ー、   " ;, ;;; ,;; ゙  u ヾi    ,,./ , ,、ヾヾ   | '-- 、..,,ヽ  j  ! | Nヾ|
'"       _,,.. -─ゝ.、   ;, " ;;   _,,..._ゞイ__//〃 i.! ilヾゞヽ  | 、  .r. ヾ-、;;ノ,.:-一'"i
  j    /   ,.- 、  ヾヽ、 ;; ;; _,-<  //_,,\' "' !| :l ゙i !_,,ヽ.l `ー─--  エィ' (. 7 /
      :    ' ・丿   ̄≠Ξイ´,-、 ヽ /イ´ r. `ー-'メ ,.-´、  i     u  ヾ``ー' イ
       \_    _,,......::   ´゙i、 `¨ / i ヽ.__,,... '  u ゙l´.i・j.冫,イ゙l  / ``-、..- ノ :u l
   u      ̄ ̄  彡"   、ヾ ̄``ミ::.l  u   j  i、`ー' .i / /、._    `'y   /
              u      `ヽ  ゙:l   ,.::- 、,, ,. ノ ゙ u ! /_   ̄ ー/ u /
           _,,..,,_    ,.ィ、  /   |  /__   ``- 、_    l l  ``ーt、_ /  /
  ゙   u  ,./´ "  ``- 、_J r'´  u 丿 .l,... `ー一''/   ノ  ト 、,,_____ ゙/ ∠∧
        ./__        ー7    /、 l   '゙ ヽ/  ,. '"  \`ー--- ",.::く ш´;>
       /;;;''"  ̄ ̄ ───/  ゙  ,::'  \ヾニ==='"/ `- 、   ゙ー┬ '´ / \..,,)_
、      .i:⌒`─-、_,....    l   /     `ー┬一'      ヽ    :l  /  , ' `ソヽ
ヾヽ     l      `  `ヽ、 l  ./  ヽ      l         )  ,; /   ,'    '^i
 
251名無しさんだよもん:04/06/30 14:27 ID:2InXYjVB
    ,. -─v─- 、 、
 __, ‐'´           `ヽ
..≦              `i,
..≦               i、
 1  イ/l/|ヘ ヽヘ       i
  l,_|/ ! ! | ヾ ヾ ヽ_、,l`ヘ  .,|  それなら、もしかして篁は……!
  .レ二ヽ、 、__∠´_"` ! /
  riヽ_(:)_i  '_(:)_/  |i)'
  !{   ,!   `      μ!
  ゙!   ヽ '     u  ,i!
   !、  ‐=ニ⊃     ,,ハ
    ヽ  ‐-    / "ト、
     ヽ.___,._/   // \
    //イ;;:::::     //〃 ヽ、
   /  /i:::::.    //     ヽ
252名無しさんだよもん:04/06/30 14:28 ID:2InXYjVB

     ,ィ, (fー--─‐- 、、
.    ,イ/〃        ヾ= 、
   N {                \
  ト.l ヽ               l
 、ゝ丶         ,..ィ从    |   
  \`.、_    _,. _彡'ノリu_.ゝ、  |    ああ、その身をかけて選択肢スレを救ったことになる!
   `ゞf‐>n;ハ二r^ァnj< y=レヽ    「盛り上がりのなさ」というUMAからスレを!!
.    |fjl、 ` ̄リj^ヾ)  ̄´ ノ レ リ   
    ヾl.`ー- べl,- ` ー-‐'  ,ン  
      l     r─‐-、 u /:|   
       ト、  `二¨´  ,.イ |   
     _亅::ヽ、    ./ i :ト、   
  -‐''「 F′::  `:ー '´  ,.'  フ >ー、 
    ト、ヾ;、..__     , '_,./ /l
   ヽl \\‐二ニ二三/ / /
253名無しさんだよもん:04/06/30 14:29 ID:2InXYjVB
                      ,ィ, (fー--─‐- 、、
.                     ,イ/〃        ヾ= 、
         _,,r-‐''"´ ^ `N /l/               `ヽ
        彡        N! l                   `、
   ,, -‐- ,,-彡       l ヽ                     l` ´ ``‐ 、
 彡´      |    ,,w,,wヽヽ              ,,      |      `ヽ‐‐-- 、
_彡          |  //レ/ハl/ハ\ヾー        _,, ,,r,,/lヾ    |         }    `‐、
ハl/   ,/ハlヾヾ,l、 /三f、,,_   _,ヾニ_ ____彡ノノノノノ_ヾヾ   | ,l、 、     l、_ ,、-‐、  |
/レ  /l,,_/__ヽ lヾ ヽモ-ヽl ´fモチ7ヽ={ r‐ィッヾ ヽ-r'´〒fデF`lェr‐、ハlヽヽヽ   l     ヽ |
 l`=l fモチ)_{´ヽl!l     :l     l ll !l  `┴ー/ソl⌒ッ`┴┴' }//l l、 ,,、ァtッヒヽ、rゥ _,,ェヒ‐ l,-、
 ヾ}弋_シl弋 ヽl    ヽ-    ヽl lゝ__,ノ |  ゞ___ノl/l / l  `~゙´  lァノl 、fモチ lヾ;|
  ヾl   `'  `''´lヽ  ──   /l\l        l、,      l_ノ 〈 _     l!ノ l、,    lソ
   }\  ̄ ̄ ,ィl \   ̄  / l  l    ___    /  ──   丿 ─‐    丿
  ,/\ \__// \ \___/ ,,-''\|\    _       /|\  -   / |、  `  / ,|、
-‐'   \_,,-‐'\  `ヽ、  ,,r'   /|  \       / .|  \__/  ,,rヽ‐-‐ '' / l`ヽ
   ,,-‐''       \  /\/\  / \.  \____/  /\    ,,-‐''  /\ ,/  l  ヽ
-‐''´         \/  }゙ _,,,‐''\   \        /   /l\‐''    /  `ヽ、_ l
              _,,-‐''    ヽ   \      /    / l  ''‐-、,/       `‐-、_
          _,,-‐''´        ヽ    /V<´     / l      `‐- 、,,_

 ありがとう、篁……。あなたのお陰で選択肢スレは救われた……。
254名無しさんだよもん:04/06/30 14:32 ID:2InXYjVB
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255名無しさんだよもん:04/07/01 01:06 ID:VFhyXYRw
宗一の投げたスライダーとカーブに対して、エビルのバットは空を切るだけであった。
(全て異なる変化球か…だが、一度見てしまえば打てないほどでもない)

【エビルが宗一の変化球に対して耐性を得ました】

ベンチでグラブをはめる秋生に近付く人物がいた。
アルルゥである。

「あっきー」
「ん、どうしたアルルゥ?」
「流れがアッチにいってる。バッチリ抑える」
「おう、任せとけ!」

マウンドに立ち、打者を見つめる。
試合のターニングポイントの5回表、打者は5番の立川。
今のところ安打なしで抑えているが、一発が出れば怖いタイプだろう。
(2点も離されてたまるかっつうんだ)
ボールを握る指に力と気合がこもる。
立川の打席は…

A.見事な三球三振。
B.粘る立川、第9球でフルカウントまでもつれこむ。
C.なんと!?虚をついたバント。間に合うのか!?
D.おそれていた一発が出た。ライト方向へ伸びる打球、どこまで行くのか…!
256名無しさんだよもん:04/07/01 01:13 ID:Htddh1uz
五番の割にはいいとこないので、Dで。
257名無しさんだよもん:04/07/01 12:42 ID:R0e0LtLe
(……郁美、見ていてくれ)
 雄蔵が心の中でそう呟いた。
 カウントはワンストライクワンボール。前二球はタイミングを計るため敢えて見送った。
 再び秋生からボールが投げられる。
 外角ストレート……この球を雄蔵は待っていた。
 タイミングを合わせ、渾身の力で振りぬき……

―――――カアン!!

 気持ちいい音とともにボールは宙を飛んだ。
「立川、打ったーーーっ!! これは伸びる、入るか!?」
 ボールはライト方向にぐんぐん伸びていく。
 ライトを守るは……藤林杏。
 雄蔵の打球は留まるところを知らない。杏が精一杯バックする。
 そして……打球はフェンスに直撃した。
「おしいっ! ホームランにまでは至りませんでしたが、これは長打コースです!」
 杏がボールを拾う。
 そのときにはすでに雄蔵が二塁を回ったところだった。
「三塁打には絶対にさせないわよっ!!」
 杏が肩を活かしてボールを投げる。
 中継なしで……三塁まで。
 ボールは勢いを殺さずに芳野のミットまで収まった。
 雄蔵は二塁でストップしている。
「おおっ!? ライトからダイレクトに三塁へ送球です!!」
「女性だということを考慮すると凄まじい肩ですね」
 これでノーアウト二塁。
258名無しさんだよもん:04/07/01 12:42 ID:R0e0LtLe

(チッ……ここは抑えなきゃやべえな)
 秋生はマウンド上で舌打ちした。
 そして、続く打順を思い浮かべる。
 月代、朋也、ゆかり、福原……。打順が一番に戻るまでにはこの回を抑えておきたい。
 そのためには……目前の敵、三井寺月代を討ち取ることだ。
 バッターボックスにはすでに月代がついている。
 秋生は慎重に第一球を投げた。その初球を……
(……初球からっ!)
 月代は打ち返した。
「……しまったっ!」
 打球は三塁線に飛び……

A 僅かに切れてファールになった
B レフト前のヒットとなった
C 抜ける……と思った瞬間芳野が跳んだ
259名無しさんだよもん:04/07/01 12:50 ID:0uzJF/1M
A。
260名無しさんだよもん:04/07/01 20:14 ID:R0e0LtLe
「ファール!!」
 しのぶの判定は……ファール。
 ほっと一息つく秋生。
 今打たれて離されるわけには行かない。
 改めて月代を見た。……残念そうな顔をしている。
(絶対に……抑えてやらぁ!)
 秋生は胸の内にそう叫んだ。

「ストライク! バッターアウトッ!」
「へへっ、見たか……」
 美凪のコールが冴え渡る。
 それとは裏腹に秋生の息は上がっていた。
 無理もない、一回から秋生は一人で投げ続けている。
 しかも、投げた球数は宗一とは比べ物にならない。
 それは両チームの打順の回りから見ても明らかだが、何よりチョコパンズにはファールで粘る打者が多い。
 それにいくら若く見えるとはいえ孫もいるような年だ、宗一のような高校生とはスタミナが違う。
 とはいえ、交代はない。秋生以外のメンバーでは相手のクリーンナップは抑えられないだろう。
 加えて次の打者からは逃げるわけには行かない。絶対に……
「オッサン、そろそろベンチに引っ込んで麦茶でも飲んでたらどうだ?」
「言ってろ。もう一度汐の前で三振させてやるぜ!」
 7番ファースト岡崎朋也。
 義父として、男として退くわけには行かない。
(よし、亭主……次のボールだが)
 醍醐がサインを出す。秋生もそれに頷いた。
 注目の秋生VS朋也の二度目が始まった。

A 秋生の根性が上回った。あえなく三振
B 朋也がストレートを打ち返した。強烈なライナーが三遊間に向かう
C 打ち上げた、平凡なセンターフライ
D 大きな当たり、レフト江美間に合うかっ!?
E ピッチャー返し、秋生どう料理する!?
261名無しさんだよもん:04/07/01 20:17 ID:AZ/4zyCG
E
262名無しさんだよもん:04/07/01 21:09 ID:R0e0LtLe
「見切った!」
 どこかで聞いたような台詞を吐きながら朋也がスイングした。
 打球はストレートを正確に捉え、強烈な一打となって秋生に迫る。
 ピッチャー返しっ……。
 秋生は反射的にグローブを前に出した。
 しかし……
「ぐぁっ!!」
 打球はグローブに収まらない。
 しかも、その打球は秋生の右肩にぶち当たった。
 ピッチャー強襲のヒット。誰もがそう思えた。
 が……
「何の……これしきぃっ!!」
 なんと言うことだろうか。
 執念。秋生の執念が身体を動かしていた。
 その執念が肩に当たって宙に舞ったボールを捉えていた。
 そのまま地に落ちる前に左手のグローブを出す。
「ア、アウトッ!!」
 透子のコールはアウト。
 誰も予想できなかった。そして、そんな中……秋生は次の行動に移っていた。
 一番早く我に帰ったエディが叫ぶ。
「……雄蔵! 二塁に戻れっ!!」
 誰もがヒットだと疑わなかった。
 打球が秋生の肩を直撃したその時、雄蔵はスタートを切っていた。
 だが……二塁と三塁の丁度真ん中辺りにいる今、二塁に戻らなくてはならない。
 雄蔵も二塁に戻ろうとするが……
263名無しさんだよもん:04/07/01 21:10 ID:R0e0LtLe
「……うおりゃあぁっっっ!!!」
 秋生はそのまま振り向きざまにボールを二塁に送球。
 右肩に激しい痛みが走る。そのせいか、スピードも乗っていなくコントロールがいささかずれた。
 しかしそれはショートのはるかがカバーした。
 右手でダイレクトにボールを受け、瞬時に二塁ベースに投げる。
 いや、投げるというよりも傍から見れば叩いて軌道を変えたようにも見えるだろう。
 その動きはまるで秋生の失投を予想していたかのようでもあった。
 カバーの甲斐もあって雄蔵が戻る前にアルルゥのグローブにボールは収まり……
「うに、アウトなのだっ!」
 みちるの判定はアウト。
 数秒の沈黙の後に沸く……歓声。
「アウト、アウトです!! なんということでしょう!?
 ピッチャーの肩に直撃した打球を空中キャッチ、早業で二塁に送球。もはや有り得ません!!」
「ナイスガッツ、ですね。根性でカバーしてます」
 スリーアウトになるが、秋生はマウンドを降りようとしない。
 不安になりチームのメンバーが秋生の下に集まってくる。
「古河さんっ! 大丈夫ですか!?」
「……大したことねえよ藤林先生、それよりも次は俺たちの攻撃だぜ」
 右肩を抑えて言う秋生が痛々しい。
「まったく無茶をして……。どれ、私が診てやろう」
「いらねえよ……。さ、邪魔になるから散れよ」
 聖の言葉を無視してベンチに戻っていく。
 五回の表、古河スーパースターズに亀裂が入った瞬間だった。
264名無しさんだよもん:04/07/01 21:11 ID:R0e0LtLe
 ベンチに戻ってから秋生はコールドスプレーで自分の肩を冷やした。
 流石に聖も黙っているわけにはいかず、無理やりに見てみたが……どうやら骨には以上はない。
 しかし……
「……本来なら、今日のところはもうプレイしないほうがいいのだがな」
「無茶言うなよ? 投手は俺だけだ、俺が降りたら誰が投手やるんだよ」
 秋生の肩はかなり厳しいところまで来ていた。
 おそらく肩を動かすだけでも痛みが走るだろう。得意のフォークはもう無理かもしれない。
「オッサン、なんなら俺が……」
「いや相沢、お前はまだ取っておきたい。何故ならお前は俺のチームの秘密兵器だからだ」
「秘密兵器? 俺が……」
「ああ、秘密兵器はそう簡単には出せん」
 祐一が代わりに出ることを進言してみたが、秋生にそういわれて引っ込む。
 そこまで言われると悪い気はしない。

 打順は9番はるかから。
 今までの活躍を見ると、そう悪い打順ではない……。
 はるかは表面上はなんでもないような顔をしていたが、胸中穏やかではなかった。
 彼女もいろいろと不精な部分はあるが、決して心は冷たくはない。
 秋生の怪我に、少なからず心は動かされていた。
 今までとはうって変わっててきぱきとバッターボックスに入る。
(そろそろ……マジでやらないとね)
 はるかはバットを構えた。そして……

A 狙い目ライト際を完全に狙った、ゆかりピーンチ!
B 力みすぎたのか三振
C 目には目を、ピッチャー返し発動
D ピッチャーよりも本人を、ファーストへ痛烈なライナー
265名無しさんだよもん:04/07/01 21:12 ID:h6CXLtbK
A
266名無しさんだよもん:04/07/01 21:12 ID:jqDY4pXP
C
267名無しさんだよもん:04/07/01 21:24 ID:ZhTKEEym
おまいら速すぎ
268名無しさんだよもん:04/07/01 21:43 ID:DNOl7nla
(来た…スライダー!)
「打った、打球は高く上がったフライ。しかし…ライト前進…しない!
 打球はライト前に…」
解説の志保がそこまで言った瞬間。モニターに移る褐色の弾丸を、彼女は見た。
「いいかげんあきたっつーのよ、ライト狙い!少しは、見切られてるって、気付けーー!!」
「…!セカンド湯浅、懸命に背走!そして…ダ、ダイビングーー!?」
新庄顔負けなダイビングがライト前に炸裂した。
「一塁塁審が駆け寄ります…おぉ!手が高々と上がります。
 アウト!湯浅、大、大、大ファインプレィ!!」
「素晴らしいプレイでした…しかし、長岡さん。今のチョコパンズの守備をリプレーできますか?」
「え、ええ。今ご覧に入れようとしていたところでしたが。
折角ですからオーロラビジョンにも映しましょう」
「でましたね…!ほら、ここです!ここが…」
「うわ!これは思い切って来ました。センター坂神はほぼ右中間ど真ん中。
 セカンドも守備位置をかなり後方に移し…一塁手まで後ろに下げています。
 水瀬さん、これは?」
「ええ、間違えようもなく守備カバーが目的ですね。
 一塁の位置変更は無走者ということが大きいですが…
 ライトをカバーできる反面、他の場所が薄くなるということです。これは博打ですよ」
「さあ次打者は一番の柊。出塁して掻き回せるか」

「あらら…あんなに後ろに守っちゃって。そんなに下がられちゃうと…」
「!初球からセーフティバント。打球は一塁線を…」
その瞬間。宗一がマウンドを、猛ダッシュで駆け下りる姿があった。
「那須!素早くボールを捕球!…しかし一塁は空だ!」

A 宗一ダッシュ!一塁まで競争だ
B 実は勝平のそばで捕球してた。直でタッチに行く
C 朋也が必死に走ってきている。信頼して無人の一塁へスロー
D なすすべもなく勝平一塁をダッシュで奪取。
269名無しさんだよもん:04/07/01 21:59 ID:AZ/4zyCG
C
270名無しさんだよもん:04/07/02 03:23 ID:/03s70Uy
 無人の一塁に投げた。
 宗一は賭けたのだ。朋也が間に合ってくれることに。
(朋也君、悪いけど……一塁は貰うっ!)
 勝平にスパートが掛かる。
 朋也がボールに駆け寄る。
 そして……勝平が一塁を踏む前にボールをキャッチした。
 しかし、惜しくも一塁ベースには数歩届いていない。
 宗一の送球が早すぎた。勝平が一塁線に転がしていたからエラーはなかったものの、
 朋也がベースに突く前にボールが先についてしまったのだ。
 そして、数歩分のスキがあれば勝平にとっては十分。
 朋也が一塁を踏むよりも早く、一塁線を駆け抜けた。
「せ、せーふっ!」
 危なっかしい透子の判定。
「やっぱ速いな勝平は。さすが元スプリンターだな」
「へへっ。足なら朋也君にだって負けないよ」
 見知った顔なので勝ち負けも笑って済ませることが出来る。
 これで一死一塁。
271名無しさんだよもん:04/07/02 03:24 ID:/03s70Uy
 マウンド上の宗一にしては、一塁にいる勝平はなかなか脅威であった。
 大胆なリードを取り、宗一を挑発する。
 かといって牽制を投げてみても悠々と一塁に戻る。恐ろしい足だった。
 快速のランナーは塁に出た後が怖い。呼吸を乱されることだってある。
 横目でちらりちらり一塁を見ながら、宗一は一球投げた。
 それを、打者である2番聖はまたライト方向に打ち返した。
 朋也が追うが、僅かに切れてファール。
 次のボール球は見送り、その次のスライダーもライト方向に打つ。
 今度は大きく切れてスタンドに入った。
「ふむ……なかなか、コントロールが難しいな」
 そういってバットを構えなおす。
 宗一はこの聖の行動が不可解にも思えた。
 もう相手がライト狙いをしているのは分かりきっている。対策だって立ててある。
 しかし……聖は執拗にライトに飛ばしてくる。一体何があるというのか?
 次の球もまた聖はライトに飛ばした。やはりそれは僅かに切れてファールとなって終わる。
 その次、またその次と聖は同じコースに飛ばし続けた。
 ファールでカットするにしてはコースを絞りすぎている。
(なら、一体何が目的なんだ……?)
 宗一が七球目を放る。その瞬間……

A また一塁線にバント!? 朋也が前に詰める
B 今度は左中間に返した。リサの返球が一塁へ向かう
C 三塁線に打ち返した。福原捌けるか!?
272名無しさんだよもん:04/07/02 03:27 ID:M5a6ucx1
273名無しさんだよもん:04/07/02 04:02 ID:/03s70Uy
「ランナースタートッ!?」
 一塁の勝平が走る。
 そして僅かに遅れ宗一の打球がストライクゾーンを通過する。
 それを聖は見逃さない。タイミングを合わせ、打ち返す……今度は三塁線に。
「むっ!?」
 サードを守るのは福原庄蔵。
 その福原の前にボールが向かってくる。厳しいバウンドだ。
 が、これを福原取る。そして送球。勝平はすでに二塁前だ、このタイミングでは間に合わない。なら……
 福原が一塁に送球する。球は弧を描いて一塁に向かっていく。少し高いが朋也なら捉えられるだろう。
 このタイミングではアウトだ。結果的に勝平は二塁に進んだことになるが、まあよしとしよう。
 が、ここで問題が発生する。
 ファーストを守る朋也、彼のミットからボールがこぼれた。
「ああっと、ファースト落球だ!? これはどうしたことかっ!!」
 聖はにやりと笑みを見せ、その間に一塁を駆け抜ける。
 朋也がボールを拾ったときには既に聖は一塁についていた。
「今の落球、妙でしたね水瀬さん。確かに送球は少し高すぎましたが、岡崎なら十分に捉えられたはずです」
「確かに……そんな感が拭えませんね」
 朋也は一塁の聖を悔しげに見つめた。
 そんな朋也を見て、聖は余裕の言葉を突きつける。
「……大分お疲れのようだな、岡崎君」
「何が言いたいんだ?」
「気付かないのかね? 私達の先ほどからのプレゼント、それを君はことごとく受け取ってくれたようだが」
 言われてはっと気付く。
 最初のはるかの打球……捕ったのは皐月とはいえ、あれは明らかなライト狙い。
 しかも、どちらかといえば自分寄り……。続く勝平のバントもそうだ。
 そして聖の連続ファール。……全て、自分を狙ってきていた。
 自分を目一杯走らせた上で体力を減らす。事実、福原の送球を捉え切れなかった。
 スタミナを奪われ、ジャンプ力に少なからず影響が出ていたのである。
「仲間のカバーは大切なことだが、君達はやりすぎている。
 あそこまでライトが何もしないと逆に清々しい。だが、これじゃ八人で野球しているのと変わらんよ。
 私が打ったファール、スタンドに入らなかったものはライトが追えば楽々アウトになったボールばかりだったはずだ」
274名無しさんだよもん:04/07/02 04:03 ID:/03s70Uy
 挑発か、それとも忠告か。聖の意図が読めない。
「君の打球に古河君も痛手を受けたしね、軽い仕返しといったところだよ」
 ぐ……と言葉を押し込む。
 聖のいったことの意味、それは……岡崎潰し。
 一塁がガタガタになれば点を楽に入れられる、そういった戦法だ。
 はるかのときは単にボールが逆に切れてフェアグラウンド内に入ってしまっただけであり、
 勝平の場合は足を生かすために積極的に塁を狙ったに過ぎない。
 塁に出てからもファールの合間に大胆にリードを取って牽制を誘い、朋也の体力と集中力を削る。
 聖は塁に出られるとは思っていなかった。そこら辺は福原の送球が悪かったことが幸いした。
(なんつーことを考えやがるんだ。一体誰だ、こんなこと考えた奴……)
 流石にここまで集中的に狙われると腹が立つ。逆恨みに近いが恨まずにはいられない。
 朋也は秋生たちのベンチをちらりと見た。そして、真っ先に思い浮かんだ憎いあんちくしょうの顔が……

A 秋生
B 杏
C 椋
D 芳野
E 早苗
F 渚
G 汐
H 偽秘密兵器相沢
275名無しさんだよもん:04/07/02 04:18 ID:xOEhGfqV
Eパンを頬張る
276名無しさんだよもん:04/07/02 16:09 ID:fYPjlYkI
「まさか…早苗さん?」
朋也はなんとなく相手側ベンチで繰り広げられてそうな会話を想像する。
「すごいです秋生さん、私、感動しちゃいました!」
「おう、渚や汐もよく見とけ!」
「でも…朋也さんはさっきからあまり出番がありませんね」
「ん…そういえばそうだな。(はっ!)そうだな、早苗。
 ひとつあいつにもいいところを見せてもらうとしようぜ!」
「本当ですかっ!楽しみです」

「あり得る……」
「どうしたね?」
「いや、別に……」

一死一二塁。ここで打順は強打の醍醐。大股でバッターボックスに入り、挑発的な目で宗一を睨む。
(まずいな。ここまで那須はこの男にタイミングがかなり合わされている。
 なんとかしなければな。ここで、俺がすべきことは……)
マスクを被り直しながら雄蔵は考えていた。流れを変えるプレイ…何かないものか、と。
マスク越しに内野陣を確認する。ふと遊撃の月代と目が合った。
「………」
「………」
(何だ…何かを要求する目。遊ゴを打たせろということか?
 いや、それを考えてることくらい承知の筈。では…では?)
「プレイ!」
思考を巡らせている内に主審が叫ぶ。
ここで思考の迷宮に迷い込んでも仕方ない。とりあえず…アウトハイ外しての直球を要求する。
宗一がセットからボールを放つ。要求通りボールは外角高めのボールゾーンに…
「!」その時雄蔵は月代をみた。そして気づいた。彼女の意図を。
咄嗟に雄蔵は中腰に起き上がり、がっしりとボールを捕球した
277名無しさんだよもん:04/07/02 16:11 ID:fYPjlYkI
二塁にいる勝平はただ三塁だけを見据えていた。
三塁の福原はお世辞にも巧いとはいえないグラブの捌き方だった。
ならば三盗も十分可能。秋生にもカウント次第で走っていいとの指示も受けている。
変化球が予想されるカウントで、走ってやる。それが勝平の狙いだった。
宗一がセットに入り集中を高めていく。自分もジリジリとリードを広げていく。
(醍醐のおじさんが打ったら、迷わずホームへ帰ってやる)
そして…宗一が投げた。直球だ。その時勝平の目は醍醐のバットのみに注視していた。
その、瞬間。
勝平は、立ち上がりこちらに鋭い眼光を飛ばす雄蔵を、見た。ついでに背後を駆け抜けていく月代も。

「ボール!」
主審の声も耳に入らず、雄蔵の意識は二塁ベースと走者のみに傾いていた。
捕ったボールを素早く右手に握りかえる。最小限の動きで肩をボールを“溜め”、宗一の頭を掠める球が放たれた。
ボールは直線の軌道を描き…二塁ベース向かって左端に添えられた月代のグラブに吸い込まれていた。勝平の足とベースのサンドイッチとなったグラブに。
「アウト〜〜!!」二塁塁審の手が上がる。牽制アウト、見事に成功の瞬間だった。
「やったね!」
無邪気な顔で喜ぶ月代。それをみて雄蔵は苦笑。大したポーカーフェイスだ…
さてなんだかんだあったが、打席にはまだ醍醐。どう導いたものか…

A これ以上右打ちさせられん、内角攻めだ
B 低め低めに集めよう。ゴロを打たせる
C 外スラ最強理論
D C…の前に体すれすれの直球で身を引かせる
278名無しさんだよもん:04/07/02 16:12 ID:zSTcwkgP
Dでお願いします。
279名無しさんだよもん:04/07/02 18:28 ID:/03s70Uy
 雄蔵は大きく内側にグラブを持っていく。
 そして、宗一がそこに向かって投げる……。
「ボール!!」
 思わずのけぞってしまいそうな迫るボール。
 ここまでぎりぎりに放てば醍醐だって手が出ない。
 そして、相手を退かせたところで外に逃げるスライダーを放つ。
 宗一の基本戦術、とも言える方法だ。
 投げられたボールは途中で軌道を変える。外側に逃げる、スライダー。
 醍醐はバットを振らずにそれを見送った。
「ボール!!」
(……あれ? 入ったと思ったんだけどなぁ)
 宗一がいくらそう思ってもカウントはボールである。
 カウントはノースリー。宗一のほうが追い込まれている……とも言える。
 ここらへんで醍醐は一発狙ってくるだろう。要注意である。
 雄蔵が次のボールを要求する。今度も外角のスライダー。
 確かにツーアウトとはいえ、ランナーは一人残っている。
 今大きいのをライトに放たれてはまずい。……待て、ツーアウト?
 宗一の頭にふとひらめく名案。少し博打だが、やるしかない。
 宗一は大きく振りかぶった。そして、第四球目を……投げた。
280名無しさんだよもん:04/07/02 18:28 ID:/03s70Uy
「な、何だとぉっ!?」
 ボールはストライクゾーンを大きく外れる。
 雄蔵も一瞬あっけに捕られたが、スピードが大したことないので楽々捕球する。
「ボール! フォアボール!!」
 美凪のフォアボールコール。
 今のは失投したように見えない。ということは……わざと、歩かせた?
 突然のサイン無視に雄蔵は疑問を抱いたが、それも直ぐに納得する。
 何故なら、次のバッターが……
「……醍醐のおっさんから逃げて俺と勝負なんていい度胸じゃねえか!」
 古河秋生。
 普段なら絶対に選ばなかった、醍醐から逃げ秋生と勝負。
 しかし、今回はそれを選ぶべき理由がある……。先ほどの、秋生の怪我。
 あれを受けているのなら、肩に負担を与えないため無理には振ってこないはず。
 宗一はそう踏んだのだ。
 事実、その読みは正しかったといえる。秋生は聖から念を押されていた。
 ピッチャーとして続投するならバッターとしては諦めろ、と。
 聖としては直ぐにでも秋生に野球をやめさせたかったらしいが、これが精一杯の妥協点とのこと。
 点数は自分達で稼ぐから秋生は投球だけに集中してくれ。とも言っていた。
 そこまで言われたら秋生も引き下がるしかなかった。
 秋生はバットを構え、にやりと笑う。肩はまだ痛む。だが、それを相手には悟られたくない。
 精一杯の虚勢だ。
281名無しさんだよもん:04/07/02 18:29 ID:/03s70Uy
 宗一がにやりと笑ってボールを投げる。高めのストレート。
 秋生はそれを見送ってストライク。さっきまでなら完全に捉えていただろう。
 しかし、今は振りに行かないように聖から念を押されている。それが意味するところは……この回は諦めろ。そういうことだ。
 確かにまだ六回と七回が残っているが、今チャンスであることは明白。
 それをみすみす捨てるというのも秋生には我慢ならない。
 宗一の二球目が放たれる。今度も秋生にとって絶好球だ。
 我慢がならずに振りに行こうとするが……
「古河君!!」
 二塁の聖からの怒鳴り声によってそれは憚られた。
 聖のほうを向くと、両手で×の字を書いている。
(良いか、古河君。君の肩の状態を考えてのことだ……今の回は悔しいだろうが諦めろ)
 聖だって好きでそんな命令を出したわけじゃない。だが、これは仕方がないのだ。
 秋生の調子を思えばこその選択である。
 宗一が第三球目を放った。秋生は……

A 聖の言うことを守り、沈黙を守ったままだった
B 約束を破り、振りに行った
282名無しさんだよもん:04/07/02 18:36 ID:7S3Nw7cz
男なら…B!
283名無しさんだよもん:04/07/02 18:37 ID:mroJBvg2
B
284名無しさんだよもん:04/07/02 19:03 ID:/03s70Uy
 聖の言うことは正しかった。
 それが最良の方法だった。しかし……決定的な誤算があった。
 秋生は……絶好球を黙って見過ごすほど寛大な人間ではないということを。
(悪いが……ここで逃げたら男じゃねえよ!)
「馬鹿者っ! よすんだ古河君!!」
 いち早く気付いた聖が制止の声を上げるが……秋生はそれを敢えて無視した。
 宗一は秋生が打ってこないと踏んでいたため、若干だがコントロールが甘かった。
 それを捉えられない秋生ではない。
 完全にタイミングを合わせ、バットの芯にミートする。
 が、ここで容赦なく肩の痛みが秋生を襲った。
「……ぐっ!!」
 肩を小さな針で深く刺されたような痛みだった。
 ボールが今までよりも非常に重く感じた。それでも……秋生は打った。
 打ったのだが……
「おっと、これは平凡なセンターフライです」
 打球は蝉丸のグラブに収まっていた。
285名無しさんだよもん:04/07/02 19:04 ID:/03s70Uy
 秋生の肩へのダメージは思ったより深かった。
 そのダメージが容赦なく秋生を襲い、右腕の力を奪っていたのだ。
 そして、力が足りない打球は今のように芯で捉えても平凡なフライに終わる。
「この大馬鹿者が! 私の言った事が分からないのかっ!?」
 聖が真っ先に飛んできて秋生を怒鳴りつけた。
「……どうしても、逃げるわけには行かなかったんだ」
 秋生にしてみれば悔しかった。
 前の打者との勝負を避けられ、自分と勝負されるというのも屈辱だが、
 何より……その勝負を受けずに逃げることしか出来ないのが我慢ならなかったのだ。
「いくら君がそういってもだな、私はあくまで君の肩のことを考えて、だ……!!」
 聖の説教が続く。
 秋生はそれを黙って聞いていた。
「……とにかく、今後は無理なバッティングは禁止だ!
 それでもやめないようなら……私が容赦なくドクターストップをかけるから、そのつもりでな!!」
 最後にそういい捨てて聖は守備に向かった。
 残りは六回と七回。この二回を、今の秋生の肩で守りきれるのかが大きな不安だった。

A 流石に今の状態で投げ続けるのは難しい。誰かと交代する
B 自分がマウンド降りるときはあくまで負けたとき、交代はない。このまま続投
C そのころ、観客席では……
286名無しさんだよもん:04/07/02 19:04 ID:a2BgqCdL
B
287名無しさんだよもん:04/07/02 20:23 ID:/03s70Uy
「注目の六回表、スーパースターズは古河投手の怪我がありますがそこのところはどうなんでしょうか?」
「おそらくは……投手交代でしょうね。古河投手の後を任せられる選手がいるのかが気になりますが……」
 実況と解説の冷たい言葉が響く。
 確かに、交代したほうが無難だ。これ以上点を取られない為には、そうするのが賢明かもしれない。
 しかし……交代はなかった。代わらず、秋生がマウンドに登っていく。
「おっと、どうやら交代はないみたいです! 肩は大丈夫なのでしょうか?」
「あまり好ましいとはいえませんね……」
 好ましいとはいえない、などというレベルではない。
 ファーストの聖は今すぐにでも止めに掛かりたいような気持ちだ。
 他のメンバーだって言葉には出していないが不安を抱えている。
 だが、これは秋生の最後の意地だ。
 今まで、秋生はメンバーに報われなかった。
 自分のフォークを捕球できないキャッチャー、トンネルする野手、
 三球三振の他の連中。
 そんな中、自分の足で見つけた、初めて自分が精一杯投げられるチーム。
 それが今の古河スーパースターズだ。
 試合開始のときに、自分で決めた目標……完投。これだけは、守りたい。
 マウンドに上がってから、バッターがバッターボックスに入る前に秋生はすぅっと息を吸い込んだ。
 そして、振り返って大きく叫ぶ。
「みんなーーーっ!! こっからは、俺の我侭だ!! だけど、聞いて欲しい!!
 三振に抑えられないかもしれない! ありえない暴投をするかもしれない!
 だけど……それでも、最後まで俺についてきてくれっ!!
 俺はこの体が血の一滴になろうとも、全力で投球する!
 どんなライナーだろうが、絶対に捕って見せる! そして、最後まで希望は捨てねえ!
 だから……皆も、俺を信じてくれぇっっっ!!!!」
 数秒、間が空いた。
 そんな秋生に……皆が笑いかけた。
288名無しさんだよもん:04/07/02 20:24 ID:/03s70Uy
「あんたのその思い、確かに受け取った。願わくば、俺たちに……勝利を」
 芳野に……
「今まで無理に引っ張ってきたのに、ついてきてくれなんて今さらよねぇ」
 杏に……
「大丈夫だよ、古河さん。どんなボールが来ても、ボクたちは頑張るよ!」
 勝平に……
「まったく。医者としてはやめさせるべきなのだろうが……ここは、見届けてやろうじゃないか」
 聖に……
「古河さんは適当でも良いよ。後は……私達に、任せて」
 はるかに……
「よく言った亭主。最後まで徹底抗戦、上出来だ」
 醍醐に……
「ん。私達はチーム。チームは……助け合うためにある」
 アルルゥに……
「信じる……実にいい言葉だ。それだけ何とかなる、私にもそう思える」
 江美。
 八人の言葉が秋生を包みこんだ。
 その中で、秋生は実感する。今までだってそう思ってきたが、改めてそう思える。

―――――俺たちは、最高のチームだ。
289名無しさんだよもん:04/07/02 20:24 ID:/03s70Uy
 秋生が第一球目を投げた。
 スピードはまったく乗っていない。ストライクゾーンに入れようとするとここまで落ちてしまう。
 だけど、不安はまったくない。
 ……あいつらなら、捕ってくれる。そう信じられる。
 打者のゆかりはそれを返した。
 ゆかりにまで捉えられる球……一言で言えばそうなってしまうが、秋生はなんら動じることはない。
 打球は三塁戦を切れてファールになる……ところを、

―――バシンッ!!

「ああっと、捕った捕った!! サード芳野、ファインプレーです!!」
 芳野が横に飛んでボールを捉えた。
「ここにきて守りが強くなっていますね。古河投手の負傷が士気を盛り上げているのでしょう」
 芳野がボールを秋生に返し、親指を立てた。
 これで、ワンアウト。

 次の打者は9番福原。
 福原の眼は中々のものだが、もはや意味を成さない。
 打たれること上等。バックを信頼しているからこそ……安心してストライクを投げられる。
 福原は秋生のストレート……といっても、スローボールのような遅い球だが。
 それを軽く打ち返した。打球は……

A 当たり所が悪かった。内野の凡打に終わる
B いいところを狙った、ライトの杏が追う。取れるか!?
C 秋生の横を抜ける打球……と思われたが、そこで秋生が手を伸ばした。
D 左中間を転がっていく……。福原はファーストでストップ
E 内野を抜ける……と思われたその時、○○が跳んだ!(人物指定・聖 アルルゥ はるか 芳野)
290名無しさんだよもん:04/07/02 20:32 ID:VDVWISfa
Eでアルルゥ、がんがれ
291名無しさんだよもん:04/07/02 21:40 ID:/03s70Uy
 福原のバットは正確に秋生のボールを捉えていた。
 打球は秋生の耳元を掠め、外野へと飛んでいく。
 福原本人も、観客の皆も、そして内野陣すらも外野に抜けるあたりだ……と確信した。
 それは、二塁を守るアルルゥも例外ではなかった。
 返球に備えて見送ろうした、その時……。
「……諦めるな、アルルゥ!!」
 不意に観客席から聞こえてきた、そんな声。
 その言葉に後押しされるように、アルルゥは気がつけば跳んでいた……。

 バシッ!
 ボールが、アルルゥのミットの上っ面に当たった。
 勢いを殺されたボールが落ちていく。
 そのボールをすかさずはるかが拾い、聖に送球する。
「ア、アウトッ!」
 透子がアウトを告げた。
「おおっ、これはナイスプレー! セカンドアルルゥ打球を叩き落しました!」
「ショートのカバーも良いですね。スーパースターズここに来てチームワークがいい感じです」
 アルルゥはきょろきょろと観客席にある人物の姿がないか探す。
 しかし……一向に見つからない。
 確かに空耳ではなかった。自分にははっきりと聞こえた。
 自分が世界で誰よりも好きな……あの人の声が。
292名無しさんだよもん:04/07/02 21:41 ID:/03s70Uy
 その頃、三塁側のスタンドでは……
「……よくやった。アルルゥ」
 人ごみに紛れ、一人の男が出口付近でグラウンドのアルルゥだけを見つめていた。
 仮面に着物と、その場の中で浮いてはいるが誰も気にかける様子はない。
「もっと近くに行ってみればどうです? せっかく未来から来たんだから」
「……いや、彰。ここでいい」
 その男に気付いた彰が話しかける。
「結構親バカなんですね。娘の試合を時を越えてまで見に来るなんて」
「親なんてそんなものだ。お前だってなれば分かる」
「そんなもんですかね……」
「ああ、そんなものだ」
 カアンとボールを打つ音をBGMに、二人の会話は続く。
「叔父さん、ロボット工学に長けていると思ったらまさかタイムマシンまで作って、それで現れたのがアルルゥちゃんですもんね」
「……なんだ、いきなり?」
「返しに行ったときに『もっとこっちにいたい』って言われてショックだったでしょう?」
「まあ、そりゃあな……」
「あれって、実は家で野球中継を見てたんですよ。そしたら、眼を輝かせて……」
「……なるほど、だからこっちでもっといたい、と思ったわけか」
「よく話してましたよ。一度自分で野球の試合やってみたいって。そのためにチームもないのに毎日一生懸命練習してました」
「そうか……つまり、今アルルゥの望みは叶ってるわけか。それはよかった……」
「……悔しいですか?」
「ん? 何故悔しがる必要がある?」
「いえ。別に……」
 彰が含み笑いを漏らしながらそう言葉を切った後、また三塁スタンドにファールボールが舞い込んでくる。
 ボールはよっぽど高子の胸の谷間が好きらしい。またすっぽり収まっていた。
「あ、ああっ!? また……!!」
 高子はまたパニック状態に陥る。彰はそれを見てチャンス、じゃなく困った……といった顔をした。
「……また挟まったみたいですね。ハクオロさんとってあげたらどうです?」
「わ、私がか!?」
「あんた皇でしょ。皇なら人のために役立たないと……」
293名無しさんだよもん:04/07/02 21:42 ID:/03s70Uy

 ところ変わってグラウンドでは、皐月に対して2−0と秋生が追い込んでいた。
 正確には追い込んでいるように見えるだけで、ただ単に皐月のタイミングが合わずにファールを立て続けに放っただけである。
(信頼できるバックって、ここまでいいことなのか……。心が落ち着く)
 秋生は追い込んでも追い込まれてもまったく動じない。チームの皆が、秋生に平静を与えていた。
 対する皐月は……
(……どうしてここまで大胆なピッチングが出来るの? まるで誘っているみたい……!)
 秋生に対し新たな疑念が生まれ来る。
 それもただ単に、秋生はバックを信頼しているだけだ。
 秋生が第三球を投げる。皐月にとってとらえられない球ではなく……

A はるかの頭上を越した。センター前に詰める!
B 捉えたが、動揺がたたってファーストゴロ
C レフトを越えた。皐月が一塁を回って二塁に走る
D 一二塁間を抜けた。杏が肩を活かして返球する
294名無しさんだよもん:04/07/02 21:49 ID:n5qsL5wH
D
295名無しさんだよもん:04/07/02 23:35 ID:u7NRre09
皐月がバットを僅かに短く握りなおす。確実に、強いゴロを叩く。
そんな信念が両掌に宿っていた。
コッ!
「打ったッ!これは一二塁間!霧島ッ…捕れない、抜けた!!」

――ここで時は秋生が第三球を投じる少し前に戻る。
僅かに短く握りなおした皐月のバット。秋生も、醍醐すら気付かなかったその仕草。
河島はるかその人が捉えていた。
「チャーージ!!」
咄嗟にはるかは叫び、右手を腰の後ろに回し、左の方向を指差す。
「打ったッ!これは一二塁間!霧島ッ…捕れない、抜けた!!」
打球は飛びついた聖の左を抜け、特殊人工芝の上を転がっていく。
「ライト前ヒーッ…あ…?あーーッ!!」
志保が思わず叫ぶ。それもそうだろう。一二塁間、その先には…
「杏がいた!!ピッチャー古河ベースに入って…送球アウト!チェンジ!!」

なんとライト前ゴロ。驚きの余り球場中がどよめきの声に染まる。
「なんだったんでしょう、水瀬さん」
「今…突然外野の人たちがこちらにダッシュしてきました」
「…つまり湯浅選手のゴロ狙いを読んでいた、と?」
「おそらくはそうでしょう。まったく…今日は何度驚かせてくれるんでしょう…」

ベンチに帰り行くナイン。みな口々にはるかの肩を叩き、秋生のケツを叩き、
軽口を叩きあってゆく。
「この調子だ、あと少し気張っていくぞ。」
「おじさん、案外いい根性してんじゃん。よ〜し、打つわよ!」
「はるかさん…指示ならもっと速く出してよ〜」
「無理だね」
296名無しさんだよもん:04/07/02 23:36 ID:u7NRre09
「へ、へへ・・・」
「?どうした、主人?」
篁がベンチに戻った秋生に声をかける。
「いやな…どうしようもなく嬉しくなってきてよ。
 ホントに…ありがとな、こんな立派な決戦場を用意してくれて、さ」
「気にするな、私も楽しんでいる。…ん?何だ?」
気付けば篁の脇に一人の男が控えていた。…誰?
「御前…アレは、如何いたします?少々遅れてしまいましたが」
「ああ、そうだな、頃合だろう。始めてくれ」
「ん?何が始まるんだ?」
「グラウンド整備だ、ただ…」
「ただ?」
「ついでにイベントもやってしまおうと思ってな」

A 日ハム戦名物、YMCAダンスを
B 醍醐の婚約発表を
C お宅のパンの試食会だ。お前の奥さんが沢山焼いてきたぞ。
D 今日は客席に大物ゲストを呼んでおる。○○だ!!
297名無しさんだよもん:04/07/02 23:41 ID:Rzgh0jvW
D 桜井あさひ
298名無しさんだよもん:04/07/03 14:06 ID:uZ2QLGA4
「会場の皆さん、なんと今日はゲストをお呼びしてまーす!
 かくいう志保ちゃんも大ファンです! ゲスト……桜井あさひちゃ〜ん!!」
 志保のアナウンスが響き、ドーム内に歓声が沸く。
 そしてマウンドに近づいていくゲストの桜井あさひ。素人の試合に何故あさひがとつっこむ者はいない。
 ドーム内の人間は殆どが篁エネルギーの社員であり、これが誰の仕業か直ぐに察しがついたようだ。
「今日はあさひをお呼びいただいてありがとうございま〜す!
 あさひも今とっても興奮してます! どっちのチームも最後まで頑張ってくださ〜い」
「いいぞーあさひちゃん!! 流石マイハニー! 我輩は猛烈に感動している!!」
 客席で叫ぶヲタク連中。
 一体どうやってここを嗅ぎつけたのだろうか。

「早苗、ありゃあ誰だ?」
 ベンチでは秋生があさひを指差していた。
「桜井あさひちゃんですよ。秋生さん、知りませんでした?」
「ああ。あまり歌番組は見ねえしな」
 かなりクールな両ベンチ。
 それもそのはず、秋生やアルルゥ、醍醐やはるかに江美といったメンバーは歌番組にあまり興味がなく、
 他のメンバーにしたって熱狂的に騒ぐような者はいない。
 エディたちにしても同様だ。蝉丸や雄蔵などは完全クールである。
 そう……いないように思われた。
 しかし、実は心の中で胸躍らせているものが一名存在した。
 隠れ声優オタ……一言で言えばそれである。
 その隠れオタは……

A 岡崎朋也
B 城戸芳晴
C 那須宗一
D 相沢祐一
E 福原庄蔵
299名無しさんだよもん:04/07/03 14:14 ID:uZgUZLwJ
E
300名無しさんだよもん:04/07/03 14:43 ID:E6Tg7Hct
おいおい江美、CDショップ店員としてそれでいいのかw
301名無しさんだよもん:04/07/03 14:47 ID:uZ2QLGA4
「むむ……あれは、我々の永遠の崇拝対象桜井あさひ! 何故こんなところに……」
「何だよジジィ。こー見えてオタだったのか?」
「貴様のような若造には分かるまい。桜井あさひちゃんは日本でもっとも孫にしたいアイドル第一位を飾っておる」
「そんなランキングあるのかよ……」※現実にもあります
「こうしてはおれんっ!」
「あっ、ジジィ何する気だ!?」
 福原はマウンド上に走っていく。
 丁度マウンドでは一曲歌い終わったあさひがファンから声援を受けているところだった。
「あさひちゃんっ!」
「えっ、あ、はい! な、なんでしょうかっ……!?」
「ワシにサインをくれっ!」
「え、サイン!? あ、その……えと……」
 突然の乱入にたじたじになるあさひ。
「おおっと福原、あさひちゃんにサインを要求しています! 志保ちゃんも欲しいのに図々しい!」
「長岡さん、個人攻撃はよくないですよ」
 会場からブーイングの嵐。
 そして……ブーイングだけでは済まさないものが、一人。
 桜井あさひの熱狂的ファンである九品仏大志その人だ。
「……あの老体めっ! 我らがあさひちゃんに何たることを!! 許せんっ!!」
 大志はグラウンドめがけて突撃を開始した。
 それが合図になっているかのごとく、他のファンも次々と進撃を開始する。

302名無しさんだよもん:04/07/03 14:47 ID:uZ2QLGA4
「ああっと! フェンスを乗り越えてファンが次々にグラウンドに乱入してきます!
 乱闘です! 乱闘が始まりました!!」
「者ども進め! あさひちゃんを救うのだ!!」
 煽る大志、乗るオタクたち。
「けーっけっけっけ!! 面白そうだ、俺も混ぜろ!!」
「御堂、抜け駆けは許さぬぞ。私もそろそろ暴れたかったところだ!」
 関係ない連中までも乱入し、自体は収拾を見せない。
「てめぇら、いい加減にしやがれっ!!」
 秋生たちの中で血の気が多い者も止めに入って喧嘩する。
 事態は混乱するばかりであった。
 秋生たちはこの事態を何とかするために……

A 一旦あさひを退場させることにした
B 福原を公開処刑することにした
C ムックルを出して黙らせることにした
D いい方法が思いつかない。現実は非情である
303名無しさんだよもん:04/07/03 14:51 ID:MclFWHqA
304名無しさんだよもん:04/07/03 15:19 ID:uZ2QLGA4
「御堂、収拾つかなくなる。そろそろ退け」
「何言ってやがる坂神。これからが面白いんじゃねえか、邪魔するならてめぇからぶっ殺す!」
「目立たないからってこんなところにしゃしゃり出てくるなよ伊藤」
「なすびんにはわかるまい、この俺の気持ちがっ! 湯浅さん、俺の気持ちを受け取ってくれ〜!!」
「嫌(一秒)」
 事態はどんどん混乱していく。
 もちろん何とか収めようとするものもいたが……
「あ、あのっ。落ち着いてくださ……」
「邪魔をするな!!」
「きゃっ!」
「郁美!? 貴様……相当地獄を見たいようだな!!」
 この通りまったく話にならなかった。

 そんな中、秋生がグラウンド上のマイクを握った。
 そして大声で叫ぶ。
「てめぇら、いい加減にしやがれーーーーーっ!!」
 あまりの大声にドーム内は一瞬静かになった。
「……ったく、取り乱しすぎだ。少しは落ち着け」
「貴様のような者には分かるまい! 我々がどんなにかあさひちゃんのことを想い続けているか。
 そして、そこの老体は我々の中での最低限のルール、あさひちゃんには手を出さないを破ったのだぞ!」
 反論するオタク代表大志。
 そんなルールをいつ作った、というツッコミはなしだ。
「分かる。俺だって何かを大切に思う気持ちは十分良く知っている。
 それが野球かアイドルかの違いだけだ。そこで俺が考えた妥協案だが……」
 すぅっと秋生は深く息を吸い込んだ。
305名無しさんだよもん:04/07/03 15:19 ID:uZ2QLGA4
「この場で福原のジジィを公開処刑にする!!」
 時が止まった。数秒ほど。そして沸くのは……オタク側からの大歓声。
「いいぞーっ!! リンチだリンチだ!」
「石を抱かせろ!!」
「いっそのこと殺せーっ!」
 負の方向にどんどん加速していく事態。
 それに反論するは……もちろん福原庄蔵本人。
「貴様っ! 老人に対して労わるという気持ちはないのか!?」
「うるせージジィ! 孫にしたいアイドルなんて今日びはやんねーんだよ!
 やっぱり可愛がるなら本物の孫に限るぜ!!」
 秋生はひょいっと汐を左肩に持ち上げ頬擦りを始める。
 汐は困った顔をするものの秋生のなすがままに任せていた。
「くぅっ……」
 悔しそうな声を漏らす福原。実孫がいるかいないかの差であった。
 ここで……

A 福原は事態を収めるための人柱となった
B ロリコンな連中が自制を聞かせずに汐を抱えた秋生に突進してきた
C 騒ぎたいだけの連中(主に御堂や岩切)が煽り先ほどの状態に逆戻り
D 住民の自治と尊厳を守る会のメンバーが福原を弁護に登場。自体は更に混沌とする
E 飛来物が秋生に命中、秋生がキレた
306名無しさんだよもん:04/07/03 15:22 ID:uZgUZLwJ
D
307名無しさんだよもん:04/07/03 16:01 ID:uZ2QLGA4
「待ていっ!!」
「だ、誰だっ!?」
 グラウンド上に現れた謎の集団。
 そのことごとくが福原並の壮年。手にはしっかり演説用のマイクを持参している。
「おおっ……。あなた方は、我らが住民の自治と尊厳を守る会の!!」
「福原会長、助太刀に参りました」
「助かりますな……」
 その様子を見てうんざりする人物が一人。
「ジジィたち集結かよ……」
 彼らの家のオーナーであり、毎回無理難題を吹っかけられる宗一だ。
 メンバーの一人が秋生に反論を始めた。
「今回のことは会長が桜井あさひにサインを求めただけであり、なんら不法性はない!
 よって、公開処刑される謂れは全くない!」
 ばーんと言い切った。
 そのことにざわざわとざわめき始めるその場の連中。
 この場が荒れ始めてから初めての論理的発言……といえよう。
「意義あり! そこの老体は我々の中での不可侵条約を犯そうとしたことに変わりはない!
 サインはサイン会で! そんなことは子供にだって分かるぐらいの決まりである!」
「サインをサイン会でしか求められない規則など何処にあるというのか!」
「なっ……そんなことぐらいは常識である!」
「何を持って常識とするのか……漠然とし過ぎていますな。まずそこについて詳しく聞かねば……」
 世の中には詭弁というものが存在する。
 相手をうまく丸め込むために必要な話術、
 いや……筋が通っていないので処世術とでもいっておこうか。
 詭弁には自作自演から霊感まで、様々な方法が存在する。
 住民の自治と尊厳を守る会のメンバー達がよく「説得」に使う手法……
 最初は論理的かと見せかけておいて、相手が反論してきたら段々関係ない方向に話を持っていく……。
 屁理屈の上に更に屁理屈を重ね、相手に反論させる隙を与えず矛盾をぼかしてしまう。
 いわゆる、論点のすり替え。
 有名どころでは某調査局のキ○ヤシなどが霊感方法と平行して使っている。
 彼らはそれだけで勝ってきた、今も昔もこれからも。
308名無しさんだよもん:04/07/03 16:01 ID:uZ2QLGA4
 十数分後……
「そういうわけで孫萌えは合法である! それについて何か反論があるか!?」
「ぐっ……我輩らには他人の萌えを否定する権利はない……」
 完全に主題がすり替わっていた。
 とはいえ、あの大志を説き伏せるとは人民の自治と尊厳を守る会のメンバー恐るべし。
「分かったら席に戻らんか若造が!」
「くっ……」
 ぞろぞろと観客席に戻っていく一同。
「さ〜て、一時はどうなるかと思いましたがこれで試合再開ですね」
 六回の裏打順は5番アルルゥから。
 秋生たちから見れば後はなかった。
 反撃のチャンスはこの回と次の回のみ。
 点差は僅かに一点だが、今の秋生の状態ではいつ打たれてもおかしくない。
 バックの好プレーによって先ほどは抑えられたが、そう何度もうまく行きはしないだろう。
 アルルゥは何処を打つべきか考えた。
 こちらがライト狙いで行ったことは相手に知られている。
 相手のカバーはなかなかのものだ。ライトを狙ってもそう簡単に点は取れないだろう。
(さて、ここで踏ん張らなくちゃな……)
 宗一たちから見ればここは抑えどころだ。
 アルルゥは第一打席でホームランを放っている。
 今のところ最も警戒すべき人物だ、注意して向かわなければならない。
 宗一とアルルゥの勝負は……

A 宗一がうまくフライを打たせた。センターの蝉丸が余裕でグラブを構える
B 詰まった打球が内野に転がった。それを皐月が捌いて一塁へ
C いい当たりがレフトに飛んだ。アルルゥは一塁でストップ
D 一二塁を抜ける。ライト前ヒット
309名無しさんだよもん:04/07/03 16:07 ID:uZgUZLwJ
Aで
310名無しさんだよもん:04/07/03 16:07 ID:MclFWHqA
Bどわぁ〜!!!
311名無しさんだよもん:04/07/03 16:08 ID:MclFWHqA
Il||li _| ̄|○ il||li
312名無しさんだよもん:04/07/03 16:31 ID:uZ2QLGA4
 最初の球は空振りし、二球目は当てたアルルゥだが……
「これは打ち上げました。センター坂神余裕で構えてます」
 志保のアナウンスの通り、宗一がうまく打ち上げさせた。
 宗一の作戦勝ちである。
 蝉丸がゆっくりとボールをキャッチする。
 これでワンアウト。

 次の打者は6番杏。
 杏は今まであまり恐れるような打球を返してはいない。
 宗一にとってそこら辺はまだアルルゥよりも救われている部分である。
 だが、宗一に油断はない。あくまでも全力投球だ。
 そこで油断をしたからこそ、最初に打たれ続けたのである。
(私も、そろそろ出ておかないとね……)
 杏は宗一の球をじっくりと選ぶ。
 最初は高めストレートを見送った。その次はボール二個外側に外れたボール。
 それからスライダーを空振りし、次のストレートを打ち返したが三塁側に切れてファール。
 次の低めに外したボールは見送った。
 カウントは2−2。
 宗一は振りかぶって第四球……投げた。
313名無しさんだよもん:04/07/03 16:32 ID:uZ2QLGA4
 球はストレート。
 杏はそれを程よいタイミングで打ち返した。
「杏、打ちました! ピッチャー那須飛びつくが、取れない!」
 最初のストレートを見てからずっとタイミングを合わせていたのだ。
 一種の博打だが……今回は勝った。
 三遊間を抜けてレフト前に打球は転がっていく。
 リサが一塁に送球するが、楽々セーフ。
 杏の初ヒットの瞬間でもあった。

 杏に打たれてから宗一は大きく息を吸った。
 ここでペースを崩してはいけない。ここは0点に抑えなければいけない。
 そう自分に言い聞かせて、次の芳野を三振にとる様を頭でイメージする。
 ……完璧。芳野は今回いいあたりを全く出していない。
 落ち着いていけば勝てない道理はない。
 とは言っても、流石に宗一もスタミナが尽きてきた。
 さっきの馬鹿騒ぎを収めるのにも一役買っていたし、何よりエージェントだって人間だ。
 死神や強化兵といった人外とは違う。宗一は執行者でもあったがそんな権利とっくに捨てている。
 スピードは落ちている。
 杏に打たれたのがそのいい証拠だ。
 もしかしたら……交代すべきなのかもしれない。

A 抑えにリサを起用する
B あくまで自分が投げたい。このまま続投
314名無しさんだよもん:04/07/03 16:34 ID:mGOVGd0w
B
315名無しさんだよもん:04/07/03 17:27 ID:ZcRqqPEW

    〃〃∩  _, ,_
     ⊂⌒( `Д´) < ヤダヤダ!オンナノコノホウガイイ!
       `ヽ_つ ⊂ノ
              ジタバタ
316名無しさんだよもん:04/07/03 22:14 ID:d3DUcLbi
支援板の入り口
http://isweb43.infoseek.co.jp/play/farem/index-s.html
または
http://farem.hp.infoseek.co.jp/index-s.html
が消失しているような。
なにかの間違いですかね?
支援板に書き込むこともできないようで
317FARE-M ◆7HKannaArk :04/07/03 23:03 ID:vV548aUO
すみません、支援板の入り口がindex-2.htmlになりました。
つまり

http://farem.hp.infoseek.co.jp/index-2.html

ってことです。

ちょっと、水面下でいろいろと動いてる関係上こうなっています。
318名無しさんだよもん:04/07/03 23:51 ID:0BDhZ2ZD
ちょいと質問。
この試合は東京ドームでやってるだけに9回まであるものかと思ってたんだが、7回までなのか?
319名無しさんだよもん:04/07/03 23:54 ID:8llGlGYJ
>>318
草野球ルール(クラナド本編)に乗っ取ってやるため7回までらしいよ。
つまり、次が最終回。
320名無しさんだよもん:04/07/04 01:27 ID:WPvQVhNq
「宗一」
レフトのリサから声がかかる。
アイコンタクト。
(代わりましょうか?)
(いや、いい。あっちにあそこまで男気見せられて、天下の無茶苦茶小僧が引けないさ)
(そう、ならcoolなところを見せてね)
(OK)

バッターボックスに芳野が入る。
攻守にわたって指示を出しているエディから特別な指示は出ない。
今までロクに打っていないのだから、逆に言えば得意なコースも苦手なコースも見切ることが出来ていないのだ。
(ソーイチ、お前が全力で行けば負けるはずネエ!)

立川からのボールの指示。
第一球、内角低めのストレート。
宗一の手元から球がリリースされ…

A.期待通り三振をとってみせた
B.ファーストゴロ、ランナー杏は挟まれて絶体絶命!
C.バントで堅実に送ってきた。二死二塁。
D.三塁線に詰まった当たり、ここに来て疲れが見えてきた福原どう出るか!?
E.ライトフェンスに直撃の長打。ライトゆかり、センター蝉丸どう動く!?
321名無しさんだよもん:04/07/04 01:33 ID:+oglAm+y
322名無しさんだよもん:04/07/04 01:34 ID:ZPnR8o1F
Dで。芳野、そろそろいいところ見せられるか?
323名無しさんだよもん:04/07/04 02:09 ID:jM6T4K5A
見せらんねーようだw
324名無しさんだよもん:04/07/04 02:49 ID:zbheFab2
芳野……結局打率0割かよ。
325名無しさんだよもん:04/07/04 02:59 ID:zbheFab2
 宗一の真価は極限状態で発揮する。
 いわゆる、逆境に強い投手というのが那須宗一なのだ。
 スタミナも底が見え始め、自分の手の内は全てさらけ出してしまっているが、
 一歩たりとも退かないのが那須宗一なのだ。
 勝算もなしに敵に向かっていくのは無鉄砲だが、
 その無鉄砲を勇敢という言葉に変えるのが那須宗一なのだ。
「ストライク! バッターアウトッ!」
「よっしゃぁっ!」
 大きくガッツポーズを取る宗一。
 これで……あと一人。

「……済まなかった。ここで俺が塁に出ておくべきだったのだが」
「いや、気にしなくていい。後は私に任せろ」
 芳野と入れ替わりにバッターボックスに入ったのは……江美。
 一メートルほどの長さのバットを構え、独特のフォームで打席に立つ。
 宗一にしてみれば江美も油断できない相手だ。
 しかも……自分の変化球が前の打席で計られてしまっている。
 アウトカウントは二つ。絶対に今抑えたいところだ。
(さて……どうする?)
 エディのほうをちらりと見た。
 また、エディは何も反応なし。
(オメェの好きなところに投げな……。オレッチはオメェを信じてるぜ)
 そんなエディの気持ちは宗一に伝わったのだろうか。
 落ち着いて第一球を投げる。
 江美は……

A 打ち返したがタイミングが狂っていた。セカンドゴロに終わる
B レフト方面に飛ばした。リサが追うが打球は抜けたてツーベースヒット
C エディの心が宗一に伝わった。江美は三振
D ライト方向へ飛ばす。……ゆかりが構えている、取れるのか!?
326名無しさんだよもん:04/07/04 03:02 ID:TRqfJpzM
D
327名無しさんだよもん:04/07/04 03:21 ID:zbheFab2
 江美は打球を正確に打ち返した。
 前の打席で宗一の変化球を見切っていたため、綺麗に捉えた。
 打球はぐんぐん伸びる。伸びて伸びて……ライト方向へ跳んでいった。
 ここで江美はアルルゥの言っていた事を忠実に守っていた。
 相手チームのライトは強烈な穴である。その情報に従ってライト方向の狙い撃ち。
 セカンドやセンターにカバーをされづらいように三塁線を撫でるようなコースに飛ばした。
 ファーストの岡崎にしても……前回の岡崎潰しが利いていてカバーには走っていない。
 完全な長打コースだった。
 江美は打球の確認をせずに一塁を蹴って二塁に走る。
 もう勝負は決まった。そう言いたげでもあった。

 宗一たちからすればなんとしても避けたかった一撃である。
 よりにもよって方どころか運動能力全般が弱いゆかりの場所。
 エディが苦虫を噛み潰したような表情になる。
 勝負は決まった……かのように見えた。
 ゆかりが走っていた。
 江美の打球が落ちるポイントのところまで。
 いくらゆかりでも目は悪くない。
 落ちる場所を直ぐに見当つけることぐらいなら簡単だ。
 そして……そこまで走る。ボールを、取るために。
 ゆかりはこれまで全く活躍をしていなかった。
 チームの足を引っ張るようなことばかりで、チームのためになるようなことを何一つ行っていなかった。
 だからこそ……ここでゆかりが踏ん張った。自分がチームの一員であるために。
(私だって……チョコパンズの一員なんだよっ!)
 もう少しのところでボールは落ちていく。
(……おねがいっ! 間に合って!)
 ゆかりは最後の手段として身体全体で前に突っ込んだ。
 いや、前に突っ込んだというよりも転んだに近いが。
 そして、ボールはゆかりのグラブの中に吸い込まれ……

A ぴったり収まった。ここで奇跡のファインプレー
B もう少しのところで、グラブから零れ落ちた
328名無しさんだよもん:04/07/04 03:25 ID:jPsjstJU
A ゆかりがんばれ
329名無しさんだよもん:04/07/04 14:11 ID:zbheFab2
 ぱすっ。
 柔らかな音がグラブからした。
 そして……
「アウトッ!」
 透子のアウトコール。
「ライト伏見飛びついて捕りました! ファインプレーです!」
 実況志保のアナウンスも聞こえてくる。
 最初ゆかりには何が起こったかわからなかった。
 ちゃんと確認できたのは飛びついたところまで。
 段々周りが見えてきた。自分のグラブに収まっている白いボール。
 そして、沸きあがってくる観客の歓声。
 そこで初めて自覚した、自分が……捕ったと。
「よくやったなゆかり!」
 宗一がゆかりの背中を叩いた。
 感動で……思わず涙が出てくる。
「宗一君……私、捕ったよ。ちゃんと、足手まといにならないで……」
「……分かってる。お前のおかげだ、ゆかり。
 お姫様に助けられちまうなんて男としてちょっと情けないけどな」
 宗一はゆかりの手を取って抱き起こした。
「ありがとう、宗一君」
「おいおい、礼を言うのはこっちのほうだぜ? やっぱり、お前をチームに入れてよかった」
「……うんっ。私も試合に出て、よかった!」
 ゆかりが感極まって宗一に抱きつこうとしたところ……
330名無しさんだよもん:04/07/04 14:12 ID:zbheFab2
 ぐいっ!

 唐突に間に割り込む人物が一人。
「こーらー! まだ試合が終わってないのに何ラブモード入ってるのよ!!」
「げっ皐月……」
 そう、皐月のご指摘どおりまだ六回の裏までしか終わっていない。
 ゆかりは邪魔されて少し不機嫌そうだ。
「皐月ちゃんにいわれなくても、分かってますよーだ」
「全くゆかりも宗一も、もう少し場を読みなさい!」
「分かってるって……」
 頭を掻きながら宗一は皐月、ゆかりとともにベンチに戻る。
 次はいよいよ最終回、七回だ。

「さて、試合も終わりが近づいてきました七回の表、チョコパンズ先頭のバッターは2番リサからです」
「なかなかの好打順ですね。チョコパンズとしてはここで追加点が欲しいところでしょう」
 秋生がマウンドに上がっていく。自然と気合が入っていた。
 次のバッターはリサ。これまでの打席で出塁率10割を誇る……相手の最終兵器。
 もともと相手は選手一人一人の実力にむらがあった。強い奴はとことん強く……弱い奴はとことん弱い。
 そんななかで、リサ・蝉丸・宗一・雄蔵と続く相手の打順は凶悪で、常に辛酸を舐めさせられてきた。
 おまけに今の秋生の肩では……十中八九、いや必ず打たれるであろう。
(こんなことなら左腕も鍛えときゃよかったぜ……)
 冗談交じりにそんなことを考える。
 自分の投球が話しにならない今……信頼できるのはバックの守備だけだ。
 打たれるとは思っているが、負けるとは思っていない。打たせてとればいいのだ。
 まだ一点差、十分逆転の範囲内だ。そして逆転するためには……目前の敵を倒すこと。
 リサがバッターボックスに入って、緊迫した空気が流れる。そんな中、秋生は第一球を投げた。

A リサがこの投球では役不足といわんばかりに球を見て四球
B コースの甘い球を完全に捉えた。センター勝平バックするが追いつけない
C キャッチャーの後ろに大きくそれたファール。だが……醍醐が追って飛びついた
D 打球はショート正面。はるかが捌いて一塁へ送球する
E ピッチャー強襲。秋生大丈夫か!?
331名無しさんだよもん:04/07/04 14:18 ID:TormBAGp
B
332名無しさんだよもん:04/07/04 16:25 ID:zbheFab2
 リサは綺麗にボールを打ち返した。
 秋生の投球スピードは目に見えて落ちている。
 リサからしてみれば……打ちごろの球であった。
「センターバックする! 追いつくか、追いつくか!? ……取れないーーっ!!
 センターを抜ける大きな当たり、センター勝平が今球を拾いました!」
 球は勝平の後ろを抜け、長打コースとなった。
「貸してっ!」
 杏が勝平に球を渡すように催促する。
 勝平は肩が弱い。中継を介さなければならないほどに。
 だからこそ……こういう場面ではチームで最も強肩な杏が勝平のカバーに入るのだ。
 勝平からボールを受け取り、芳野に向かって一気に投げる。
 リサは二塁を蹴って三塁に進もうとしていた。
 一気にダッシュして、最後のスライディング……。
 ボールが返ってきたのと、リサが三塁ベースを踏んだのはほぼ同時であった。
 しのぶの判定は……
「……セーフ!!」
 セーフだ。
 ノーアウトランナー三塁。秋生たちに早速ピンチが訪れたのである。
333名無しさんだよもん:04/07/04 16:27 ID:zbheFab2
 次の打者は……3番、センター坂神蝉丸。
 打力、技術、走力ともに申し分ない。能力と経験ならこの場にいる誰よりも優れているだろう。
 こういったチャンスには必ず大きな仕事をしてくる男でもあった。
 秋生はランナーは気にせずに目前の敵だけに集中する。
 今の自分に出来ることは……今の自分の精一杯を相手にぶつけることだ。
 腕の痛みがびりびり伝わってくる。もうとっくに限界なのかもしれない。
 しかし……後退はない。後三人、自分で必ずけじめをつけて見せる……。
(皆……頼んだぜ)
 秋生は念じてからボールを投げた。
 蝉丸はこれを……

A 軽く流し打ち。一二塁間を抜けるタイムリーヒット
B 秋生の気迫が勝った。ピッチャーフライ
C 高く打ち上げる。レフト江美がキャッチすると同時に……リサスタート!
D バットをホームベースに持っていく。……スクイズ!?
334名無しさんだよもん:04/07/04 16:28 ID:f3mINN6x
B
335名無しさんだよもん:04/07/04 16:50 ID:zbheFab2
「うぉりゃあぁーーーーーーっ!!!」
 足りない力は気迫で補うといわんばかりに秋生が投げた。
 スピードが乗っているわけではない。コーナーギリギリのきわどいコースを突いたわけでもない。
 それでも……蝉丸は一瞬気圧された。
 秋生の鬼気迫る投球に、一瞬仰け反ったのだ。
「ぐっ!!」
 反射的に手を出してしまったが……体勢を崩した状態からでは満足な力は得られず、
 ボールはピッチャーフライに終わった。
「おっしゃぁっ!!」
 秋生がそれを楽々キャッチして、アウト。リサはもちろん三塁から動いていない。
 これでワンアウトランナー三塁。強打者の蝉丸を辛くも討ち取った。

 次の打者、これもまた強敵である……。
 へたれた部分を見せたかと思いきや、全打点は彼がたたき出した。
 4番……ピッチャー、那須宗一。
 相手だって投げ続けて疲れてきている。しかしそれに比べてこっちは+怪我。
 部が悪いどころではない。六回のときも今も球は全て打たれてきた。
 点を抑えられたのは紛れもない……仲間のおかげである。
 逆転をするなら、ここで打たれるわけには行かない。
 リサが還ればこちらが勝つ可能性は絶望的に低くなる。
(例え……石に噛り付いても、点を取らせるわけにはいかねぇよな!)
 秋生が振りかぶった。
 宗一がぐっとバットを握りなおした。そして……

A 根性でキャッチャーフライにしとめた。ツーアウトランナー三塁
B 宗一の打球がライトを越える。ここでタイムリーヒット
C 手堅く犠牲フライを上げてきた。○○がキャッチし、リサがスタートする。(人物指定 江美 勝平 杏)
D かなり強烈な当たり。レフト方向にぐんぐん伸びていく……これはスタンド入りか!?
336名無しさんだよもん:04/07/04 16:52 ID:kN2wwSgC
Cで勝平
337名無しさんだよもん:04/07/04 17:19 ID:zbheFab2
「那須打ち上げました。打球はセンターへ、柊構えている……」
 宗一は手堅くフライを上げてきた。
 勝平が走り……キャッチ。ここまでは計算どおり。
 勝負は……ここから。
「リサ、今スタート!!」
 勝平がキャッチしたと同時にリサがスタートした。
 タッチアップ。しかも今回は勝平が拾っている。
 勝平の肩が弱いのは前述の通りだ。それに今回のようなケースでは杏にボールを回している時間はない。
 宗一はそこら辺も計算に入れてセンターに打った。
 相手チームのセンターにはこれまでいろいろと苦しめられてきた。
 普通じゃ追いつくはずもないような打球をその凄まじい足でアウトにしたりと、いろいろやられてきた。
 だが……そんな相手にだって欠点はある。それが……肩の弱さだ。
 勝平の肩なら、ホームまでは届かない。そう踏んだのだ。

 勝平にとって、バックホームは鬼門でもあった。
 昨日の練習で……ちゃんとホームまで届いた球は一球もなかった。
(何で、ボクのところに来たんだ……!!)
 心の中で不平を言っても仕方がないことは分かっているが、それでも言わずにはいられない。
 とはいえ、今ボールを返さないわけには行かない。
 杏にまわしていたら、その間にもリサはホームについてしまうだろう。
 そもそも、何故自分のようなものをセンターに置いたのだろうか。
 単純に足が速いだけではセンターは務まらない。何故、秋生は自分をセンターに置いたのだろうか。
 不意にフラッシュバックする昨日の光景。
 自分が……全ての球の返球に失敗し、途方にくれていたときだ。
338名無しさんだよもん:04/07/04 17:20 ID:zbheFab2
『……どうした、勝平』
『古河さん。……ボクにはやっぱり無理だよ、野球なんて』
『何言ってやがるんだ。お前にはこの秋生様をも凌ぐ俊足があるじゃねぇか』
『駄目だよ。足だけじゃ……野球は出来ない。ボクのボールは……ホームに届かないんだ』
『お前なあ。野球は何人でやってると思ってんだ? 何のための仲間だよ?』
『え……?』
『お前の方については、ライトの藤林先生にフォローを頼んである。お前は、その足を活かしてくれればいいんだ』
『でも……もしも、フォローが追いつかないときとかは?』
『追いつかないときか? そうだなあ……お前と運命を共にしてやる。俺はお前を信じたんだ。
 最後までお前を信じる。そうでなきゃ誘わねえよ。大丈夫、お前なら何とかしてくれるさ……俺が見込んだ、センターなんだからな』
『そんな無茶な……』
 あの時は冗談交じりにさらりと流した言葉。
 だけど、それを思い出して勇気付けられている自分がいる。
 そうだ……皆、自分を信頼してくれているじゃないか。
 だったら、結果はどうあれ……逃げ腰になるわけにはいかないっ!
 そう心に秘め、勝平は自分から返球に行った。

 無茶な投げ方だった。自分の肩が壊れるかと思うぐらいの力で投げた。
 心なしか、練習のときよりもボールがスピードに乗った気がする。
「センター勝平、バックホーム!!」
 実況志保のアナウンスが響いてくる。
 これが……自分に出来る精一杯の力だ。結果はどうあれ、やるだけのことはやった。
 勝平のボールは……

A 力強く醍醐のミットに収まり、リサを阻むことに成功した
B 途中で失速し、ホームにつく頃にはリサがホームを奪ってしまっていた
339名無しさんだよもん:04/07/04 17:34 ID:rGAisMS4
A

こうならないと裏がつまらない
340名無しさんだよもん:04/07/04 17:58 ID:zbheFab2
「アウトッ!」
 祈りが届いたからだろうか、勝平のボールはリサがホームにつく一瞬早く醍醐のミットに収まった。
 ボールが返球されればこっちのもの、といわんばかりに醍醐がリサの前に立ちはだかり、
 リサのスライディングを完全にブロックしてアウトに討ち取ったのである。
 これで……チェンジ。
 奇跡的に、秋生の負傷している中六回七回を0点に押さえ込んだ。
「勝平! よくやったぞ!!」
「わっ、醍醐さん痛い、痛いよ!」
 思いっきり背中をばしばし叩かれる勝平。
 秋生はそんな光景を見て確信する。
 やはり、自分の目に狂いはなかった、と。

 七回の裏、秋生たちが攻撃に入る前に秋生はメンバーの前で両手を突いた。
 何事か、と不思議がるメンバー達。
 秋生は両手を突いてから、土下座のように皆に頼み込んだ。
「皆、頼む! 俺まで……繋げてくれ! 俺は絶対に打つ! 約束する!!
 だから……俺にチャンスをくれ! 俺の前に一人でも……ランナーを出してくれ!」
 秋生の必死の懇願に、メンバーの皆は「何だ、そんなことか」と言いたげな表情をした。
「古河さん、何言ってるの? そんなこと頼まれるまでもないよ」
 はるかはそういってにっこり微笑むと、バッターボックスに入っていった。
「河島……」
「この勝負……必ず逆転し、クソガキに一泡吹かせてやるぞ!」
「醍醐のオッサン……」
 皆が皆意気込む。
 おそらくはもう打席に立つことはないであろう、杏や芳野、江美も頷いていた。
「私としては君の打席は誰かに代打として出て欲しいのだがな……」
 医者の立場から現実的な言葉を口にする聖。
「霧島、俺はやるぜ。お前が何を言おうが打つ。打つといったら打つ」
「そう言うと思ったよ。どうやら私が止めるには君の打席がくる前に逆転するしかないようだな」
「まあ、そういうことになるな」
 お互い笑いあった。
 泣いても笑ってもこれが最後、絶対に……逆転してみせる。
341名無しさんだよもん:04/07/04 17:59 ID:zbheFab2
 秋生たちの攻撃は9番はるかから。
 宗一たちから見れば、絶対に失点は許されない。
 悪くても失点は一点までだ。
 秋生の肩の調子では延長まで持たないだろう。それに比べてこちらはまだリサがいる。
 どちらが有利かは一目瞭然だ。
 だが、延長までもつれさせる気は毛頭ない。
 あくまでこの回で肩をつける……。宗一はそう決心し、ボールを投げた。

A はるかはあえなく三振、これで後二人
B 打ち返したがレフト正面。リサが余裕で構えている
C 三遊間をうまく突いた。待望のランナー
D ここでなんと死球。宗一のコントロールが落ちてきている
342名無しさんだよもん:04/07/04 18:08 ID:OeZM1OAr
343名無しさんだよもん:04/07/04 18:34 ID:zbheFab2
 はるかは念入りに宗一のボールを選んでいた。
 フルカウントまでもつれ込み、宗一の打球をはるかは返す。
 ボールはそれて三塁側スタンドに入り、ファール。
 今度の打球もカットするかのようにファール。その後の少しきわどい球も一塁側のファール。
 どんなに打ってもファール。宗一の投げた球数はこの打席だけでなんと10球を越えていた。
「どうした河島! お前なら今の球、捉えられただろ!?」
 秋生の言葉にはるかは振り向いて答えた。
「大丈夫。……これも、確実に塁に出るための作戦だから」
 次のボールもまたカットにいった。
 宗一のほうも段々はるかの考えていることに気付いてきた。というかあそこまで公言されて気付かないわけがない。
 おそらくは……こちらの失投を狙っている。
 ストライクになるボールだけをカットしてフォアボールを狙おうという魂胆だろう。
 いくら狙えるからといって、下手に打ってフライやゴロにでもなったら元も子もない。
 消極的な作戦だが、スタミナがなくなってきている今の宗一には効果的な作戦でもあった。
(だが……そうはいかないっ!)
 宗一が振りかぶって13球目を投げる。
 はるかがまた当てに行こうとしたその時……ボールは外側に逃げた。
「……っ!?」
 宗一の決め球、スライダー。
 フルカウントからスライダーを放るのはかなり博打だが、こういったことを躊躇わないのがNastyboy宗一である。
 事実、そのNasty(無茶苦茶)ぶりは結果として……
「ストライク! バッターアウトッ!」
 三振という快挙をもたらした。
「よくやった、ソーイチ!」
 ベンチではエディが手を叩く。これで……後、二人。
344名無しさんだよもん:04/07/04 18:35 ID:zbheFab2
 次の打者である勝平がバッターボックスに入っていく。
 その勝平に、はるかはそっと近づいた。
「ん……頑張って。あれは私が気休めぐらいには疲れさせておいたから」
 くぃっとマウンド上の宗一を顎で指す。
 アウトはアウトでも後に続く敗れ方を……これをはるかは地で行っていた。
「うん……頑張るよ!」
「勝平、私は君に賭けたから……後はよろしく」
 はるかが勝平の手を握った。
 突然のことで少しドキッとしながらも、勝平がバッターボックスに入る。
 遠くまで飛ばす力も変化球を叩く技術もないが、負ける気だけはしない。
 これも皆が自分を信頼してくれているからだろうか。
 勝平の作戦は……

A バント。転がして足で勝負する
B どうにかして三塁の方向に引っ張る。一塁から遠ければ自分の足で何とかなるだろう
C ボールを地面に叩きつけるように打つ。ボールがバウンドしているうちに一塁まで走り抜ける
D 細かい作戦などない。自分の全力で振りぬくのみ
345名無しさんだよもん:04/07/04 18:43 ID:9K9vXi6c
A
346名無しさんだよもん:04/07/04 19:20 ID:zbheFab2
 コツン。
 宗一の球をうまくバットに当て、三塁線に転がす。
 勝平の選んだ作戦は、セーフティーバント。
 自分の足を最大限活かせる作戦であり、セオリーどおりともいえた。
 ボールはうまい具合に三塁線のライン際を転がっていった。
 まぐれで片付けることも出来るが、もしかしたらこの試合で勝平は大きく上達したのかもしれない。
 サードの福原が前に詰める。
 ここからが自分の中での勝負。思えば、第一打席も送球と自分の足との勝負だった。
 今度は、絶対に負けない……!!
 思いを秘め、勝平は走る。一塁という名のゴールに向けて。

 七回の裏、確かに高齢の福原にとっては苦しい場面だった。
 スタミナ切れ……なまじ老齢なだけにその言葉が重くのしかかってくる。
 しかし、ここでランナーを出すわけには行かない。
 ここさえ踏ん張れば、あと一人で試合終了となる。
 福原はボールを拾い、一塁に送球する。
 一塁では岡崎が待ち構えている。今度の送球は前回と違い、コースもよくスピードもそれなりに乗っている。
 体力の残り少ない今では、かなり上出来の送球と言えた。
347名無しさんだよもん:04/07/04 19:22 ID:zbheFab2
 勝平は懸命に走る。
 走ることだけが自分の主張であり、全てであった。
 その、走ることで負けるわけには行かない。
 だが……相手はボールを拾い既に送球の態勢に入っている。
 最初の打席では、ここでラストスパートをかけた。 
 やはり、今もここでラストスパートをかける。
 最初の打席ではボールがベースの目の前で向かってきた。
 やはり、今もボールがベースの目の前で向かってくる。
 殆どが最初の打席と同じ展開。
 最初の打席では……相手の送球が一歩早く、アウトだった。
 このまま、最初の打席と同じように走り抜けては……負ける。
 頭の中でそれは分かっていたのだろう、だから勝平は行動に出る。
 最初の打席とは違った展開を求めるために……。
「……何をする気だ柊君!? やめろ、君の足はまだ本調子ではない……!!」
 聖が何か叫んだ気がした。それも、勝平の耳には聞こえない。
 このままでは間に合わない。その意識だけが勝平の中にあり、
 その意識が……勝平の身体を自然と一塁まで突っ込ませていた。
 約束破りの……スライディング。事前に考えていたわけではない。
 負けたくない。チームのために塁に出たい。そういう気持ちが……そうさせていたのだ。
 ボールと足がほぼ同時にファーストに着く。
 透子の判定は……

A 腕を水平に伸ばし……セーフ
B 右腕を上げ……アウト
348名無しさんだよもん:04/07/04 19:25 ID:rGAisMS4
A

足が速いのが出ないと
349名無しさんだよもん:04/07/04 19:34 ID:k3tz6Q1M
ここは体を大切にしないインターネットですね。
350名無しさんだよもん:04/07/04 19:51 ID:zbheFab2
 ボクは走ることが大好きだった。
 周りの誰よりも前を走り、一番に白いテープを切るのがボクの幸せだった。
 それが、ボクの存在価値であり、生きる目的なのだと信じて疑わなかった。
 足の病気に侵されて、生きるのを否定したときもあった。
 今までの生きた証明である、ボクの足を切られるのが嫌だったから。
 足を切らないでも済む方法があると聞いて、ボクはそれにすがった。
 結果、手術は成功しボクは退院間近となったが……代わりに目的を失った。
 足を治すことがそれまでの目的なら……その後のことはなんなのだろう。
 辛いリハビリに耐えて全盛期とまでは行かなくともかなり足の感覚を取り戻したが、今更陸上界に戻れるわけでもない。
 そういった意味で、ボクは堕ちていこうとしていたのかもしれない。
 だけど……そんな中、唐突に野球に誘われた。
 椋ちゃんのお友達のお父さんである古河さんが、ボクをグラウンドに引っ張り出した。
 陸上のトラックじゃないけれど……久しぶりに精一杯走れた。
 楽しかった。
 何も走る場所はトラックだけじゃないんだ。道路でも、野球グラウンドでも走れることに変わりはないじゃないか。
 そして今……ボクに、野球の楽しさ、走ることの大切さを思い出させてくれた、
 古河さんのためにも……ボクは自分の中の「速さ」を貫こうとしている。
 カウントはワンアウト。ここでボクが塁に出なくちゃ……ジリ貧だ。

 だから……ボクは飛んだんだ。
351名無しさんだよもん:04/07/04 19:52 ID:zbheFab2
「……セーフ!!」
 透子の判定はセーフだった。
 つまりは……セーフティーバント、成功。
「無茶をして、馬鹿者が……」
 聖が呟いた。
 ボールがまたピッチャーである宗一に戻される。
 しかし……立ち上がろうとした勝平が再び崩れ落ちる。
 聖の心に不安が走った。
「タイムだっ!!」
 咄嗟にそう叫んで、一塁の勝平の元に走り寄った。
「あ、先生……。ちょっと身体のバランスを崩しただけですよ」
「何を馬鹿なこと言っている! 少し見せてみろ」
 勝平のズボンの裾を捲くる。
 ……どうやら、強く打っただけで特に異常はないみたいだ。そこに少しほっとする。
「はいお姉ちゃん、コールドスプレー」
「うむ。すまないな佳乃」
 聖は患部にコールドスプレーを振りかける。
「うぅっ……!!」
 苦しそうな声を上げる勝平。
 そこに、少し遅れて秋生が到着する。
「どうだ、霧島。勝平の様子は?」
「……やはり、かなり無理をしているようだな。ここは代走を送ったほうが良い」
 それは君にも言えることだがな、と付け加えたが。
「代走か……とはいえ、欠員は想定してなかったしな……」
 秋生は少し困ったような顔で考え込んだ。そして……

A よしっ! ○○にする(人物指定・ベンチで応援している人物限定)
B その時、勝平が立ち上がって首を横に振った
352名無しさんだよもん:04/07/04 19:53 ID:f3mINN6x
B
353名無しさんだよもん:04/07/04 19:54 ID:kN2wwSgC
A 芳晴で
354名無しさんだよもん:04/07/04 20:18 ID:/BIqS0Bn
「大丈夫です…まだ、走れます」
 勝平が、ふらりと立ち上がった。
「馬鹿者! その足で走れるものか! わかってるだろう!?」
 聖が詰め寄って怒鳴る。しかし、勝平はゆっくりと頭を振った。
「……まだ、試合は終わってません。…古河さんは僕の足を信じてくれた。………最後まで走りたいんです。この試合のゴールテープは…皆で切りたいんです」
 その言葉に、一同シンとなる。
「…大丈夫なのか?」
 秋生が勝平の肩に手を置く。それを聞いて、勝平はにっこりと笑った。
「その言葉、そっくりそのまま古河さんに返しますよ」
「ケッ、違いない」
 少し見つめあって、お互いに笑みを交わした。
「…全く、君のせいだぞ。感化されてしまったじゃないか」
 秋生を見て聖がため息をつく。
「いいか。この回だけだ。延長戦になったら即座に交代だぞ。わかったな?」
「はいっ!」
 勝平は大きく頷いた。
355名無しさんだよもん:04/07/04 20:22 ID:/BIqS0Bn
「さぁ、交代かと思われた柊選手ですがプレイ続行の模様です。最終回の裏。1アウト1塁で迎えた、次のバッターは、霧島聖です」
「これまで、かなりテクニカルなバッティングを披露していますからね。期待が持てそうです」
 宗一は、大きく息を吸う。相手の士気は、今恐ろしいほど高い。気を抜くと一気に持っていかれる。そして、バッターは霧島。嫌な相手だった。
「ボール」
 取り合えず、1球外にはずして様子を見る。聖はピクリとも動かない。何かを考えているようだ。次の指示を見る。
(…指示は、スライダーか。よし)
 宗一は、聖を睨みつけるが全く意に介さない。聖は、今までの打席から悟った宗一のデータを頭に思い浮かべる。
(…脅威、と言うほどでもないが3種の変化球。基本的に直球派だな。…球速自体は古河さんより下)
 投球動作に入る。しかし、聖は宗一の額に浮かぶ汗の量と呼吸の激しさから、コンディションを悟っていた。
(先ほどの乱闘騒ぎ。今までの投球数。間違いなく…那須君はかなり体力を消費している。恐らく)
 投げた。自分にとっては完璧な投球動作。だが、聖は若干の球威の低下を見逃さなかった。
(変化球のキレも甘くなる!)
 聖のバットは、宗一のスライダーを捕らえた。

A 流し打ち! 福原取れるか!
B 左中間への大きな当たり! 坂神、リサ両選手が走る!
C ショートへの痛烈な打球。月代取れるかっ?
D 一塁線ギリギリのヒット。朋也取れるか!?
356名無しさんだよもん:04/07/04 20:23 ID:/BIqS0Bn
ageてしまった…スマソ
357名無しさんだよもん:04/07/04 20:25 ID:hmqVSY14
Dで。
358名無しさんだよもん:04/07/04 20:58 ID:zbheFab2
 聖の打球はうまい具合に一塁線のライン際を沿って飛んでいった。
 ヒット性の当たりといえばそうである。
 しかし……
 朋也が飛んだ。
 飛んで……その微妙な打球をしっかりとキャッチする。
「ファースト岡崎、ジャンプして取りました! ファインプレーです!!」
 そのまま一塁に走るが、勝平は既に戻っていて併殺はならず。
 いよいよ持ってツーアウト。
 秋生たちは……完全に追い込まれていた。

 追い込まれているという点では宗一も同じだった。
 最初からずっと一人で投げ続け、スタミナもとっくに限界に近くなっていた。
 それでも交代はない。そこは宗一の意地であった。
 スタミナがなくなってきた今、次の打者である醍醐を相手にするのは苦しい。
「すまなかったな。醍醐君、後は任せたぞ」
「言われるまでもない。クソガキの甘っちょろい球などスタンドに放り込んでくれる」
 醍醐は一発が大きい。
 ここでサヨナラなど打たれたら目も当てられない。
(さて……どうする、エディ)
 こういったピンチにはエディの指示を仰ぐ。
 エディは少し考えてから……サインを出した。
359名無しさんだよもん:04/07/04 20:59 ID:zbheFab2
 ここで、ドーム内の観客からどよめきの声が聞こえた。
 雄蔵が立ち上がったのだ。それが指すところの意味はもちろん……。
「キャッチャー立川、立ち上がりました! 敬遠です!!」
「醍醐捕手は力が強いですからね。一発を恐れての采配でしょう」
 つまりは醍醐との勝負を避け、秋生と勝負しようというのだ。
 たしかに醍醐と勝負するよりも、右肩を怪我している秋生と勝負したほうが勝算はある。
 それに……宗一は醍醐より秋生との勝負を望んでいた。
 三回の裏のタイムリーの借りをまだ返していない。次の打席はセンターフライに討ち取ったが、まだこの手で三振にはしていなかった。
 ボールが四球投げられる。
 醍醐は憎々しげにマウンド上の宗一を睨んだ。
 宗一はその視線を無視し、次に備える。
 ツーアウト一二塁。おそらくはこれが最後の勝負になるであろう、秋生との勝負に。

 秋生からしてみれば、失敗はもう許されなかった。
 今までは次の打席があったが、今度はもうそれがない。
 正真正銘、最後のチャンスだ。もう肩の怪我を気に掛ける余裕はない。
「4番、ピッチャー古河秋生」
 このコールに会場内が沸きあがった。
 最後の最後でエース対決、しかも逆転が掛かった重要な局面である。
360名無しさんだよもん:04/07/04 21:00 ID:zbheFab2
 宗一の投球を、第一球目はシュートを当ててファール。
 第二球目はボール球を見送り、第三球目に高めのストレートを空振りする。
 カウントは2-1。秋生のほうが追い込まれてきていた。
 右肩がずきずきと痛んでくる。もし延長に入れば投げ続けることは出来ないであろう。
(ちくしょう……この肩が言う事を聞きやがらねえ)
 相手の宗一がにやりと笑った気がした。
 再びボールが投げられる。咄嗟に手を出すが、振り遅れてまたファール。
 そのたびに右肩に痛みが走る。秋生にとって拷問に近かった。
 右腕の感覚も無くなってくるのがわかる。握力が弱くなってきている。
(くそっ……これまでなのか!!)
 秋生が悔しげに肩を落とした。
 そのとき……

A ドーム内の観客の声援が秋生の耳に入った
B 早苗の祈るような気持ちが秋生に伝わった
C チームの仲間の信じる心が秋生に入ってきた
D 何も感じない。現実は非情である
361名無しさんだよもん:04/07/04 21:21 ID:kN2wwSgC
D
362名無しさんだよもん:04/07/04 21:22 ID:jPsjstJU
うわきつっ
363名無しさんだよもん:04/07/04 21:45 ID:/BIqS0Bn
 何も聞こえない。痛みで頭が真っ白になる。世界に、一人取り残されたような気がした。疲れ、痛み、意識が朦朧としてくる。

 あれ? 俺はなんでここに居るんだ?

 目の前の男が振りかぶる。

 …何しようとしているんだあいつは。

 目の前の男は疲れを顔に出している。

 …俺は何を握っているんだ?

 手から、何かを離した。

 ん? 何か飛んでくるな……ボール、か?

 自分に向かってボールが迫る。

 …ボール。自分が握っているのはバット…。そうだ、俺は今野球をしているんだった。

 外側高め、手が出ないコースではない。

 そうだ、俺は、野球をしているんだ。……そう、俺は野球をするために!

 腰をひきつけてタメを作る。バットを強く握る。

 ここに立っている!

 秋生のバットは…

A むなしく空を切った。
B 真を捉えた! 
364名無しさんだよもん:04/07/04 21:48 ID:OgsnMd7H
このカウントでは決着ついてしまうのでBで
365名無しさんだよもん:04/07/04 21:50 ID:zbheFab2
「ファール!」
 真を捉えた打球は、一塁線をそれてファールとなった。
 その度に右肩に刺すような痛みが走ってくる。
「……タイムッ!」
 佳乃が用意していたコールドスプレーを右肩にかける。
 こんなことをしても気休めにしかならないことは分かっている。
(だが……どうするよ? コイツはマジでやばいぜ)
 守備はチームの皆がいてくれたが、攻撃は違う。
 あくまでバッターボックスに立つのは自分ひとりであり、誰かが助けてくれるものではない。
 そんな中、観客や早苗やチームの皆の声援を受けて奮起するなどもってのほかだ。
 そういったご都合的展開など起こりようがない。あくまで、自分の力で解決しなければならないのだ。
(この右腕が痛んでうまくいかねぇ……。ならば、いっそのこと……)
 秋生は何かを思いつき、バッターボックスに戻る。
 本当に本当の最後の手段。泣いても笑ってもこれが最後だった。

 秋生がバッターボックスに戻ってから、ドーム内は再びどよめいた。
 何故なら……秋生が入ったバッターボックスが、それまでと逆であったからである。
「おおっ!? 古河ボックスを移った!! スイッチヒッターなのか!?」
 アナウンスの声に心の中で「ちげーよ」と言い返す。
 右打ちである秋生にとって左で打つのはこれが初めてだ。しかし……迷っている暇はない。
 驚きは観客だけではない。両ベンチも、グラウンドにいる守備の面々も、マウンド上の宗一も同様だった。
366名無しさんだよもん:04/07/04 21:51 ID:zbheFab2
(コイツ……!?)
 宗一が一塁に牽制を放って時間を稼ぐ。
 明らかに動揺していた。……それもそうだろう。
 秋生だってたった今思いついた行き当たりばったりの方法だ。成功する確率は低い。
 しかし……もう、それしか方法が残されていない。
(もう……これっきゃねぇんだ!!)
 秋生がマウンド上の宗一を睨みつける。
 宗一は秋生の気迫に気圧されながらも第六球目を投げた。
 球種はストレートだった。
 右打ちなら内角の場所、つまりは外角に狙いを定めたストレート。
 スピードも乗っていて、かなり良いボールといえよう。
 秋生はそれに対し上半身を捻った。
 捻ってから渾身の力で振りに行く……右手を離して。
「これが……これが俺の全力だぁーーーっ!!」
(か、片手打ち!?)
 仲間と右腕を封じられた秋生にとっての、最後の手段であった。
 秋生のスイングは、初めてにしては上出来だった。
 そして、その片手だけのスイングは宗一の球を捉えた。

A エンディング1 栄光のサヨナラホームラン編へ
B エンディング2 敗れてから生まれる友情編へ
367名無しさんだよもん:04/07/04 21:52 ID:fiYu7GXN
Bだ!
368名無しさんだよもん:04/07/04 22:16 ID:lJIrFCkW
 打球は内野を抜けライトとセンターの中間辺りを転がる。二塁の勝平はそのまま三塁を蹴る。
(せめて同点にしないと…)
「…やらせんっ!」
 だが、打球に勢いは無く、センター坂神は正面で取り、矢のような送球でバックホーム。
「あれは…よせ、柊君!!」
 キャッチャーの雄蔵が捕球の構えを取ったのを見て、勝平は回り込むようにスライディングを敢行。
捕球の瞬間、虚を突かれた感があった雄蔵であったが、超人的勘で背に回り込む勝平を確認せずにタッチをする。
勝平が飛び込むと同時に土煙が上がり、二人の手がベース上で交差する
 両チーム、観客共々その結果が審判の美凪の口から出るのを今か今かと待った。実際、それは数秒にも満たない
時間であったが、皆には永遠とも思われる長さだった。そして、彼女は腕を高々と上げ──

                 「アウトー!ゲームセット!!」

 アウトと共に声高らかに審判が試合終了を宣言した。それと同時に観客席から歓声と拍手が怒涛の如く沸きあがった。
「負け…ちまったか…」
 一塁上でうなだれる秋生。スーパースターズの面々も項垂れる。それと対照的にチョコパンズの面々は
マウンドに駆け上がり、各々抱き合ったり涙を流したり等、勝利の喜びを噛み締めていた。
その中で唯一人、エディだけが今だ一塁で項垂れる秋生へと歩み寄って行った。
「…おめえッチのチームもやるじゃネエか…いい試合だったゼ」
「へっ…慰めはいらねえぜ…」
 強がっているが、その笑みには今までに無い充実感が溢れていた。悔しく無いと言えば嘘になるが初めて出来た
全力の勝負。仲間達との信頼、疲れた体も、まだ痛む右肩も全てが心地よかった。

 ところで今日のMVPは?勝利チームのチョコパンズから選んで下さい
369名無しさんだよもん:04/07/04 22:16 ID:/BIqS0Bn
 打球は高々と打ちあがった。
「任せろ!」
 宗一が叫ぶ。ボールが落下地点に入る。秋生も諦めていない。必死で一塁に向かって走る。しかし、
「アウト! ゲームセット!」
 ボールは宗一のクラブに吸い込まれていった。
「取りました! ピッチャー那須取りました! 試合終了です!」
「…素晴らしい試合でした。私、涙が…」
 解説陣も興奮冷めやらぬ様子だ。
「Yeeeeeeeeeeeeeeeeeeeeeeeeeeeeee!!」
 ベンチのエディが歓喜の声を上げる。チョコパンズの一同が集まってエディと宗一の頭をばしばしと叩いている。一方…
「……チクショウ」
 秋生は、一塁ベース上で跪いていた。目には涙がうっすらと浮かんでいる。
「…あの」
「…あ」
 秋生の頭上から声がかけられる。そんな秋生に、一塁塁審の透子だ。
「…な、ナイスバッティングです!」
 にっこりと笑って、秋生に手を貸した。
「すまねぇ…」
 立ち上がった秋生にチームメイトが駆け寄ってくる。秋生は、申し訳なさそうに顔を伏せたが、チームメイト達は、一斉に言った。
『ナイスバッティング!』
 そう言って、秋生に微笑みかけた。目頭が熱くなる。涙がこぼれそうになるのを必死でこらえた。
370名無しさんだよもん:04/07/04 22:18 ID:/BIqS0Bn
「ちょっといいカイ」
 そんな秋生にエディが声をかけてくる。
「…あぁ」
「取り合えず今回はオレッチの勝ちだな。このバットは頂いておくぜ」
 そう言って、手に持ったバットを見せ付けた。この試合の発端となったバットだ。余談として、これは先ほど早苗が頼んで祐一に買いにいってもらったものだ。パシリで終わってしまったことに祐一は後ほど嘆くがそれはおいておいて…。
「…1球位投げれるかイ?」
「あっ?」
 そう言うと、エディは笑って
「考えて見りゃ、オレッチとの勝負は殆どなかったようなもんだしナ。お互い負傷者同士、1球勝負ってのはどうだ?」
 挑戦的な、笑みに秋生の闘志に火が付く。
「…おもしれぇ。エキシビジョンマッチって奴だな」
 にやりと笑って、ボールを握る。肩の感覚は殆どない。大した球は投げられない。しかし、エディも同じだ。指を痛めているからろくなスイングは出来ない。
「はぁ…もう君たちを止めても無駄と言うことはわかってる。さっさと決着をつけてくれ」
 聖がため息をつきながら笑った。
「「おう!」」

「さぁ! 急遽始まったエディ対古河! お互い怪我は大丈夫なんでしょうか!?」
「大丈夫ではないでしょうが…あの二人の顔を見ると止める気も起こりませんね」
 両チームのベンチから歓声が上がる。
「サァ、来い!」
「おう!」
 不恰好なポーズで、球を投げる。スピードは、最初とは比べ物にならない。エディも、痛む指をこらえて打ちにいく。
 そう、俺たちは、野球が好きだ。同じ気持ちを共有している二人は、最高の笑みを浮かべている。

 打球は…

A エディのバットが秋生の玉を捕らえた。
B 秋生が空振りに仕留めた。
371名無しさんだよもん:04/07/04 22:19 ID:kN2wwSgC
この期に及んでかぶるか…

>>368は文句なしに宗一で。
372名無しさんだよもん:04/07/04 22:19 ID:/BIqS0Bn
ギャーー! またageてし待った上に被ってる…吊ってきます
373名無しさんだよもん:04/07/04 22:22 ID:zbheFab2
ふう……様子見しておいて正解だったぜ。ラストが被ったのは今回が初めてだな
374名無しさんだよもん:04/07/04 22:27 ID:xFpPAfAT
「本日のMVPは那須宗一選手です。副賞としてお米券1年分が贈られます…」
 そんなアナウンスが流れる。当の本人は何じゃそりゃ、と噴出していた。一塁上で項垂れる秋生にエディが手を貸そうとしたときだった。
「…あの」
「…あ」
 秋生の頭上から声がかけられる。そんな秋生に、一塁塁審の透子だ。
「…な、ナイスバッティングです!」
 にっこりと笑って、秋生に手を貸した。
「すまねぇ…」
 立ち上がった秋生にチームメイトが駆け寄ってくる。秋生は、申し訳なさそうに顔を伏せたが、チームメイト達は、一斉に言った。
『ナイスバッティング!』
 そう言って、秋生に微笑みかけた。目頭が熱くなる。涙がこぼれそうになるのを必死でこらえた。
「ちょっといいカイ」
 そんな秋生にエディが声をかけてくる。
「…あぁ」
「取り合えず今回はオレッチの勝ちだな。このバットは頂いておくぜ」
 そう言って、手に持ったバットを見せ付けた。この試合の発端となったバットだ。余談として、これは先ほど早苗が頼んで祐一に買いにいってもらったものだ。パシリで終わってしまったことに祐一は後ほど嘆くがそれはおいておいて…。
「…1球位投げれるかイ?」
「あっ?」
 そう言うと、エディは笑って
「考えて見りゃ、オレッチとの勝負は殆どなかったようなもんだしナ。お互い負傷者同士、1球勝負ってのはどうだ?」
 挑戦的な、笑みに秋生の闘志に火が付く。
「…おもしれぇ。エキシビジョンマッチって奴だな」
 にやりと笑って、ボールを握る。肩の感覚は殆どない。大した球は投げられない。しかし、エディも同じだ。指を痛めているからろくなスイングは出来ない。
「はぁ…もう君たちを止めても無駄と言うことはわかってる。さっさと決着をつけてくれ」
 聖がため息をつきながら笑った。
「「おう!」」
375名無しさんだよもん:04/07/04 22:27 ID:xFpPAfAT
「さぁ! 急遽始まったエディ対古河! お互い怪我は大丈夫なんでしょうか!?」
「大丈夫ではないでしょうが…あの二人の顔を見ると止める気も起こりませんね」
 両チームのベンチから歓声が上がる。
「サァ、来い!」
「おう!」
 不恰好なポーズで、球を投げる。スピードは、最初とは比べ物にならない。エディも、痛む指をこらえて打ちにいく。
 そう、俺たちは、野球が好きだ。同じ気持ちを共有している二人は、最高の笑みを浮かべている。
 打球は…

A エディのバットが秋生の玉を捕らえた。
B 秋生が空振りに仕留めた。
376名無しさんだよもん:04/07/04 22:29 ID:rGAisMS4
b
377名無しさんだよもん:04/07/05 00:04 ID:oZHY2EmU
水を差すようで申し訳ないが、ここでひとつ気になったことを。
右打者にとって重要なのは左手であって、
右手はむしろただ添えているだけの方が良いスイングができる。
ぶっちゃけ右腕はいらないくらいです。
秋生は右打者であり、スイングしたときに負傷した右腕が痛くなるということは、
無駄な力が入っていて悪いスイングであるということになります。
片手打ちの場合も左手が生きているのならば右打席のほうが良いです。
秋生ほどの野球好きが知らないわけでもないし。

けどまあ、いまとなってはどうでもいいことですが、
野球好きとしてどうしても気になったことをば。

閑話休題
何事も無かったようにエンディングをどうぞ。
378名無しさんだよもん:04/07/05 08:00 ID:OucDa9AB
試合は終わったが、空気キャラMVPは一体誰だろうか。

今のところ有力なのは芳野・杏・月代
379名無しさんだよもん:04/07/05 11:02 ID:JoWH1eUY
 ブン!
 エディのバットはむなしく空を切った。不恰好な投球、不恰好なスイング。それでも、それを見届けた観客は惜しみない拍手を送った。
「ヤレヤレ、空振り…か」
「バットが泣くぜ。ちゃんと練習しろよ」
 二人は、そう言葉を返して笑い合った。チームメイトたちが駆け寄ってくる。
「よし、胴上げだ!」
 宗一がそう叫ぶと、各チームの面々はエディと秋生を胴上げする。
「おいおい…取り合えずさっさと病院に行くぞ」
 聖が呆れたように言うが、その肩を誰かが叩いた。
「もうしばらく、ああさせてやってくれ。今連中は、掛け替えのない物を手に入れているんだ」
 芳野だった。相変わらずクサイ台詞をさらりと言う。聖は、当初はぽかんとしていたが、笑みを浮かべて頷いた。
「しーちゃん…」
 その様子を見て透子がポツリと呟いた。
「何?」
「来て、よかったね」
 嬉しそうに透子が言う。その言葉を聴いて、しのぶも笑った。
「…うにゅ、美凪嬉しそう」
 美凪の元へ寄って行ったみちるは、美凪の顔を見てそういった。
「…はい。いい試合でした」
 目がきらきらと輝いている。みちるも、喜び合う選手達を見て笑った。
「さて、とうとう長かった試合も終わりました。最初はいきなり巻き込まれてどうなることかと思ったけど…とっても楽しかったです」
「えぇ、私も。とても光栄です」
「では、解説水瀬秋子。実況、長岡志保でお送りしました。それではこの辺で」
「失礼します」
380名無しさんだよもん:04/07/05 11:04 ID:JoWH1eUY
 結局、あの後俺とエディ、そして勝平は病院へ担ぎ込まれ、入院する羽目になった。しかも、同室と言うおまけ付き。3人とも無理したためか、少し入院が長引いた。入院中は、チームの連中が見舞いに来てくれたから退屈はしなかったがな。
 んで、今日は退院の日になったんだが…。
「…退院の日まで、一緒か。勝平は一足先に退院したけどよ」
「マ、そう言うなヨ」
 そう言ってお互い顔を見合わせて笑った。
「…取り合えず、完治はしたが前のように無理はするなよ」
 見送りに来た聖が釘をさす。その言葉に返事を返そうとした、その時だった。
『おーーーーーーい!』
 病院の前庭を十数人の団体が歩いてくる。チョコパンズとスーパースターズの面々だ。そして、面々が手に持っているのは…。
「……」
「……」
 秋生とエディは再び顔を見合わせて、悪戯小僧のような笑いを浮かべて、荷物の中からバットとグローブを取り出した。
「よっしゃー! 野球だ野球だ!」
「Ya!」
 二人は、満面の笑みを浮かべながらチームメイトの元へ走っていく。
「…やれやれ」
 聖は、ため息をつきながらも、こっそり入り口の所に隠しておいてグローブを手に取り――嬉しそうに笑いながら――その後を追った。
381名無しさんだよもん:04/07/05 11:05 ID:JoWH1eUY
完!

A タイトルを入力してください
  「                       」
382名無しさんだよもん:04/07/05 11:20 ID:2N8kN1a0
バットマン フォーエバー

A これでいい
B 不採用!俺が考える!!
383名無しさんだよもん:04/07/05 13:14 ID:iGhQOTa4
A
384名無しさんだよもん:04/07/05 14:32 ID:JfoUf+5+
ということでタイトルは『バットマン フォーエバー』に決定した。


さてお楽しみの時間だぜ野郎共。

〜作品を選択してください〜
A Filsnown
B 雫
C 痕
D To Heart
E White Album
F こみっくパーティー
G ナイトライター(with 雀鬼's)
H まじかる☆アンティーク
I 誰彼
J うたわれるもの
K Routes
M 天使のいない12月
N MOON.
O ONE
P Kanon
Q AIR
R CLANNAD
385名無しさんだよもん:04/07/05 14:50 ID:BKjGcHGH
M
386名無しさんだよもん:04/07/05 14:59 ID:sqqBI4in
次に主人公を選択して下さい(・ω・)ノ

A:木田時紀
B:栗原透子
C:榊しのぶ
D:麻生明日菜
E:須磨寺雪緒
F:葉月真帆
G:木田恵美梨
H:霜村功
I:巣鴨文吾
J:橘
K:ポイ
L:コーディリア
387名無しさんだよもん:04/07/05 15:04 ID:iGhQOTa4
388名無しさんだよもん:04/07/05 15:39 ID:HMuy6ekF
うわぁ…
389名無しさんだよもん:04/07/05 15:45 ID:hWsHThdF
リアンフィルスの二の舞になりそうな悪寒。
390名無しさんだよもん:04/07/05 15:49 ID:WEg6jPhs
今度こそAIR晴子にしたかったのに乗り遅れた・・・
391名無しさんだよもん:04/07/05 16:36 ID:M6Vob1qW
 おめでとうございます。主役です。
「ふぇ?」
 ですから主役です。貴方が、今回の、選択スレのお話の。
「え、む、無理だよぉ、だってあ、あたし一人じゃなんにもできないし、しーちゃんもいないし……」
 選ばれた以上は諦めてください。
 まぁ、ほら。いざとなったらジャンプみたいに打ち切られるし。ちょっとトラウマになるけど。
「それもヤダよぉ……」
 なにかないんですか。したいこととか、やりたいこととか、話の種になりそうなこととか。
「え、えぇと、木田君と……s」
 それ以外。
「ふえええええっ」
 まぁ、いざとなったら、エロ全開百人斬りリレーSSというのもありといえばありかもしれませんが……。
「じゃ、そ、それで」
 あんたできるのか、そんなこと。
「無理、かも……」
 いや無理だろ、木田ならともかく。
「あ、うん。木田君が主役なら、良かったのにね」
 なにげに無茶苦茶言ってますな。
 では、ここら辺で唐突に選択を。

A 無謀にもエロ全開、百人斬りリレーSSにトン子が挑む。
B やはりこの子は一人では無理だ。誰でもいいから盛り上げられそうなパートナーを呼ぼう。(人物指定)
C いや、独り立ちするためにも、心身共に鍛えねば。近場のスポーツクラブにでもいって、なんとか話を転がそう。
D そんな透子をしーちゃんがこっそり物影から覗いて(*´Д`)ハァハァストーキングしていた。
392名無しさんだよもん:04/07/05 16:45 ID:Dz/uGIuR
Bで浩平
393名無しさんだよもん:04/07/05 16:58 ID:M6Vob1qW
 いよぉ、お待ちどう。オレ様こそは折原浩平。
 いたずら噛まして長森のパンツからロシアのロケットまで、なんでもおちょくってみせるぜ。
 でもエイエソ送りだけは勘弁な。
「ふぇ? エイエソって何?」
 長くなるから聞かないでくれ。
「そ、そですか。栗原透子です。よろしくお願いします」
 おう。早速だが、頼む。
「ふぇ、なにを?」
 実はだな――。

A 地球はだよもん星人に狙われているんだよもん。奴らをこらしめるために力を貸して欲しいんだよもん。
B ツインテールの憎いあんちくしょうに命を狙われている。助けてくれ。(ツインテールキャラ、指定)
C 実はこの度、机積み上げ世界大会に出場することになった。おれのチームメイトになってくれ。
D ずっと前から好きでした。結婚を前提にしたおつきあいをお願いします。
394名無しさんだよもん:04/07/05 17:02 ID:hWsHThdF
D
395名無しさんだよもん:04/07/05 17:24 ID:M6Vob1qW
「ずっと前から好きでした。結婚を前提にしたおつきあいをお願いします」
「ふぇ?」
「ずっと前から好きでした。結婚を前提にしたおつきあいをお願いします」
「……ふ工エエェェ(´д`)ェェエエ工っ!?」
 びっくりしてる、びっくりしてる。
 俺もびっくりだ。
 何故か唐突に口をついて出たんだが、だんだん本当に昔から好きだったような気がしてきた。
 愛の力は偉大だ。
 なんか違う気もするが。
「というわけで、どうだ?」 
「ど、どうだっていわれても」
 お、もじもじしている。
 こういうリアクションは、ONEキャラではあまり見られないから貴重だな。
 鍵には貴重なメガネっ娘だしな……。
 いや、メガネっ娘はいたような気もするが、何故か俺の脳内からはすっきりさっぱりデリートされている。
「そ、そんなこと急にいわれても、しーちゃんに相談しないと……」
「そういわないでくれ、ハニー。僕の魂は既に君のメガネフレームに囚われている。
 僕の想いを、さながら使い捨てコンタクトレンズの如く、無惨に捨てようと言うのかい?
 君はそんな残酷な人じゃないはずだ。そうだろう?」 
 誰だお前、と自分に突っ込みつつ歯の浮くような珍妙なセリフを並べ立てる。
 いつもは住井相手に冗談交じりで繰り出すセリフ群が、こんな所で役に立とうとは。
 しかし、俺はなんかメガネにトラウマでもあるのか。
「あ、あうあう……」
 お、利いてる利いてる。これはいけるかもしれない。頑張れ、俺。
「さぁ、返事を聞かせてくれ、ハニー」
 そして、彼女の返事は……。

A 「と、とりあえず、友達としてのおつきあいから……」 二人はとりあえずデートに繰り出した(場所指定)。
B 「うん、いいよっ」 翌週日曜日、二人は、結婚式場に立っていた。
C 「ちょっとまったぁっ!」 二人の前に、何者か(人物指定)が現れた!
D 「ごめんなさい」 浩平、撃沈。
396名無しさんだよもん:04/07/05 17:24 ID:hWsHThdF
B
397名無しさんだよもん:04/07/05 17:49 ID:Ky0YQOTP
はやっ。展開はやっ。
398名無しさんだよもん:04/07/05 18:31 ID:OucDa9AB

 俺たちは翌週日曜、結婚式場に立っていた。
 丁度大安吉日でキャンセルがあったからうまく滑り込んだわけだ。
 展開が速い? どうでもいいじゃないか、それで俺たちが幸せになるなら万事OKだ。
「透子、お前……今幸せか?」
「うん……。浩平君が私を必要としてくれるだけで……」
 初々しい反応だ。
 こういった展開は今まで望めそうもなかったから本当に嬉しくなってくる。
 やはり持つべきものは友よりも良い女だ。なあ、住井よ?

A このまま順調に式は進んだ
B 式の最中「透子! あなたは騙されているのよ!?」という怒号とともに女が乱入してきた
C いきなり式場が爆発した。新手のテロか!?
D 「待って、お兄ちゃん!」げっ……こ、この声は禁断の……!!
399名無しさんだよもん:04/07/05 18:35 ID:bN4itVcK
C

>>384
リアライズ禁止かよ!仕方ないけど
400名無しさんだよもん:04/07/05 18:43 ID:OucDa9AB
 爆発音とともに燃え上がる式場。
 そして逃げ惑う招待客。
「きゃぁーーっ!!!」
「皆さん落ち着いて、こちらに避難してください!!」
 招待客は混乱の渦に巻き込まれ、式場であるホテルの人間が誘導をする……って待て。
 どーして燃えているんだよ!!
 ただ俺は透子と式を挙げようとしただけだぞ!! 一体なんなんだ!?

A ただ単に下の階に政治の要人がいてテロに巻き込まれただけだった
B これは実は結婚式を盛り上げるための演出だ。そうに違いない
C 愛は邪魔されてこそ育まれるものだ。きっと俺たちの愛を深めるための必要悪……もとい事件に違いない
D 待て……これはきっとあいつのせいだ。俺たちが結ばれることを快く思っていないあいつの……(人物指定)
E おそらくこれは俺の萌える心が燃えを導き出したありふれた現象でしかない。気にせず式は続行だ
401名無しさんだよもん:04/07/05 18:48 ID:hWsHThdF
E
402名無しさんだよもん:04/07/05 18:48 ID:uyIsVc1i
B
403名無しさんだよもん:04/07/05 19:03 ID:OucDa9AB
 待て……俺は聞いたことがある。
 萌えを極めた人間が激しくその精神を萌えに倒錯させることで、
 その萌えは燃えと化して実体化し、周囲を萌えの炎で赤く染める……と。
 俺も確かに萌えを極めようと修行に明け暮れていた日々があったが……まさかここまでの境地に達しているとはな。
 なお、詳しく知りたい奴は民明書房から出ている「萌えの神秘」という本を読んでくれ。
「透子、良く聞いて欲しい」
「ふ、ふぇ……!?」
「これは俺の萌えが生み出したありふれた現象だ。分かるか?」
「よ、よくわかんない……」
「つまりは、気にすることはないということだ。だから式は続けるぞっ!」
「ふ、ふぇ〜〜!!」
 うんうん、困っている姿も可愛らしい。流石は俺の伴侶だ。
 ……おっといかんいかん。このまま何も考えずに萌えの境地に達したら先ほどのように大爆発を起こしてしまう。
 あくまでそこら辺はコントロールしなければいけない。つまりは……冷静に萌えろだ。

 俺たちは燃え上がる式場で式を挙げていく。
 傍らには透子が顔を真っ赤にしながら俺に寄り添っている。
 俺は本当に透子を愛している。きっかけが唐突で、過程がない。
 今更そんなことはどうでもいい。ただ、今ここにある現実だけが全てだ。
 それは永遠でなく、
 真実でなく、
 ただそこにあるだけの想い……。
404名無しさんだよもん:04/07/05 19:04 ID:OucDa9AB

 あの結婚式から一体どれぐらいの月日が経ったろうか。
 俺も遊んでいてはやっていけないので、まじめに働いている。
 うちに帰れば透子の笑顔が待っている。そう思うだけで仕事もはかどるというものだ。
 そんな俺だが、結婚してからどのぐらい経ったかというと……

A 一ヶ月ぐらい
B 一年ぐらい
C 三年ぐらい
D ばばんと十年
E 実はまだ四日
405名無しさんだよもん:04/07/05 19:04 ID:uyIsVc1i
おそらくこれは俺の萌える心が燃えを導き出したありふれた現象でしかない。気にせず式は続行だ。
透子が何か叫んでいるが聞こえない。耳元を触ってみると血が流れている。鼓膜が破れたのか?
兎に角、透子野本に歩み寄ろうとしたが、足が動かない。よく見ると大きなガラスの破片が足に刺さっている。
不思議と痛みは感じなかった。そして、最後に俺が見たのは遠くで泣き叫ぶ透子の姿と、視界を染める
赤い炎だった。そこで、俺の意識は闇に包まれた──

-○月×日、午前11時頃。□□ホテルにおいて爆発テロが発生。死者、30名以上の大惨事となり〜
また、犯行の直後、警視庁宛に同事件の首謀者と思われる犯行声明分が〜〜-

「浩平君…浩平君───!!」
 紅蓮に燃えさかるホテルを前に、透子はただ泣き叫んでいた…

 そして、愛する人を失った透子は──

A 犯人を探し出し、復讐をする修羅の道へと走った
B 悲しみを紛らわせる為に、身近な人に縋った※天いなキャラ人物指定
C 浩平を蘇らせる為に、怪しい魔術の世界に入り込んだ
406名無しさんだよもん:04/07/05 19:05 ID:uyIsVc1i
ち…仕方ないな…Eで
407名無しさんだよもん:04/07/05 19:12 ID:hWsHThdF
全く違う展開にワラタ。というか>>405にAだとまんまと○ハ3…
408名無しさんだよもん:04/07/05 19:53 ID:EHm3w00k
10年もたつと書くの難しくないか?
409名無しさんだよもん:04/07/05 19:56 ID:sqqBI4in
>>408
よく見ろ。Eは四日だ。
410名無しさんだよもん:04/07/05 20:06 ID:OucDa9AB
 私は今日も浩平君を玄関でお見送り。
 まだ四回目のお見送りだけど胸はどきどきしてる。
 新しいお家での、新しい環境。
 私には新鮮でうきうきしてくる。
 お洗濯やお料理も私にとっては楽しいお仕事のうち。
 だけど……一つだけ、困ったことが起きた。
 それは……

A なんだか浩平君の態度がよそよそしい
B しーちゃんが毎日執拗に電話をかけてくる
C お買い物してたら……橘先生と再会した
D 浩平君の働いているところが維納夜曲
E 私のうちのお隣にある表札が……「木田」で、ここは木田君の家のお隣
411名無しさんだよもん:04/07/05 20:07 ID:2N8kN1a0
412名無しさんだよもん:04/07/05 20:07 ID:EHm3w00k
B男イラネ
413名無しさんだよもん:04/07/05 20:25 ID:OucDa9AB
 なんだか浩平君の態度が……よそよそしい。
 結婚して、新しいお家を構えてから浩平君の態度が変わった。
 私に対して遠慮しているような……そんな、申し訳なさそうな態度。
 バカだバカだってよくいわれるけど、私だって女の子なんだよ?
 自分の好きな人の態度が変わった事ぐらい……分かるもん。
 浩平君が話してくれないから理由は分からないけど……とっても、不安になる。
 それが、ほんのちょっとしたすれ違いぐらいならいいけど、もしも浩平君の前に私より良い女の人が現れたり下からなら……。
 それを考えるだけで私は涙が出そうになる。
 でも、浩平君に限ってそれはないよっ……!! 私は浩平君を信じてる! 信じてるから……!
 居間のテレビをつけて、気持ちを紛らわせようとした。
 テレビは有り触れた三流ドラマを映し出している。
 内容は……夫の不倫に訝しがる妻の話。
 どきんと、心臓が鳴った気がした。
 どくどくどくどく……心臓の鼓動がどんどん早くなってるのが分かる。
 まさか……私は、浩平君を疑ってるの? だめっ、絶対に……浩平君を信じなくちゃ!

「ただいま」
「おかえりなさい、浩平君。ご飯出来てるよ?」
「ああ」
 夜、浩平君が帰ってくる。
 なんだかそっけなく感じるやりとり。
 ……昼間のドラマがまだ私の頭の中に残ってる。
 私は……

A 意を決して「最近おかしいけど何かあったの?」と聞いてみることにした
B 浩平君を信じて何も聞かないことにした
C 私立探偵に調査を依頼することを決心した
414名無しさんだよもん:04/07/05 20:28 ID:Jb8prduK
初選択C。
どんな探偵かドキドキ
415名無しさんだよもん:04/07/05 20:37 ID:uyIsVc1i
 私は私立探偵に調査を依頼することを決心したの。
電話帳をめくると、近くに事務所を構えている探偵事務所が四つ…どこに電話をかけよう?

A 木田探偵事務所
B 光岡探偵事務所
C 久瀬探偵事務所
D 柏木探偵事務所
416名無しさんだよもん:04/07/05 20:38 ID:CW4056+c
B
417名無しさんだよもん:04/07/05 20:44 ID:uyIsVc1i
 光岡探偵事務所…そこの事務所に電話を掛けることにした。
何度もためらったけど、雪だるまのようにどんどん膨れ上がる不安が、ダイヤルを回す
決心を私に与えた。電話に応対したのは──

A ダミ声の中年
B 若い青年
C 若い女性
D 「もしもし、維納夜曲です」── ま、まちがえちゃった…
418名無しさんだよもん:04/07/05 20:45 ID:OucDa9AB
ID:uyIsVc1iよ、後は任せた。だから存分に書いてくれ。
Bで。
419名無しさんだよもん:04/07/05 20:53 ID:uyIsVc1i
「もしもし、こちらは光岡探偵事務所です。どちら様でしょうか?」
 電話に出たのは若い青年だった。
「あ、あの…わ、わたし…折原と言うものですけど…実は…」
 それから私は夫の身辺調査を依頼した。
「分りました。 それでは詳しい話をお聞きしますので後日、○○と言う喫茶店で」
「は、はい! お、お願いします」

 正直、こんなことをしていいいのかと思う事があるけど…やっぱり浩平君を信じたいから…
そう思うと、まだするべき事があるような気がしてきた…

A 彼の部屋を調べる
B 身近な人に相談する※人物指定
C その時、再び電話が。しかも無言電話
D これで大丈夫だと思う。探偵さんとの待ち合わせの日に
 
420名無しさんだよもん:04/07/05 20:56 ID:ixXR/PMg
a
421名無しさんだよもん:04/07/05 21:06 ID:uyIsVc1i
 彼の部屋を調べることにした。毎日私が(と、いってもまだ4日だけど)掃除しているので
特に散らかっていないけど、いつも掃除をしないところをしっかりに調べてみることにした。
まずは──
「や、やっぱり…ベッドの下かな?」
 そこに何かを隠すのは中高生だとか言わないでね…まず思いついたのがそこだから…
調べてみると何も無かった。
「次は…クローゼットの中かな?」
 私はクローゼットの中を入念に調べた。もちろん、服の中もしっかりと調べた。
やっぱり、この中にも何も無かった。
「あと、怪しいところって言ったら…」

A 机の中
B パソコンの中
C カーペットの裏
422名無しさんだよもん:04/07/05 21:06 ID:2RBxezPO
B
423名無しさんだよもん:04/07/05 21:10 ID:t10g4Iyp
ポート○ア連続(rっぽくしていのくか……
424名無しさんだよもん:04/07/05 21:12 ID:uyIsVc1i
 ふと目に入ったのが彼のパソコンだった。私の直感がここだと感じた。
「けど、けど…私パソコンさわったこと無いし…どうしよう?」

A 近所の○○さんに手伝ってもらう※人物指定
B やっぱり諦めよう。今日はここまで
C 自力で何とかしてみよう
D その時、突如来訪者が※人物指定
425名無しさんだよもん:04/07/05 21:15 ID:t10g4Iyp
C
426名無しさんだよもん:04/07/05 21:16 ID:2RBxezPO
A芹香先輩
427名無しさんだよもん:04/07/05 21:17 ID:2RBxezPO
d子が自力…すごい展開のヨカーン
428名無しさんだよもん:04/07/05 21:23 ID:uyIsVc1i
「や、やっぱり私たちのことなんだから私がやらなきゃ…」
 パソコンは何の障害も無く立ち上がった。私が見ることを考えてなかったのかな?
それとも、ここには何も無いのかな?
「まずは…どこから調べてみよう」

A IEの履歴チェック
B メールチェック
C …何かエッチなゲームが。ちょ、ちょっとやってみようかな?
D 突如、正体不明のハングアップ「ふぇ?わ、私まだ何もさわってないのに…」
429名無しさんだよもん:04/07/05 21:28 ID:2N8kN1a0
430名無しさんだよもん:04/07/05 21:39 ID:uyIsVc1i
「確かこの『いんたーねっとなんとか』って言うのを動かせばいいんだっけ?」
 私は以前にしーちゃんに教えられたとおりに、パソコンを動かした。マウスを動かすだけなら
私だってできるもん。
「これが…確か前に何を見たかを確認できるんだったっけ?」
 私はその履歴と書いてあるボタンをクリックしてみた。そこには──

A 過去4日間、インターネットに怪しい履歴は無かった
B エッチなサイトがいっぱい…「わ、私がいるのに…」
C ここは…「に…ちゃんねる?」
D どこかの掲示板みたい。ちょっとみてみよう
E 出会い系サイト。「やっぱり…浮気なの?」
431名無しさんだよもん:04/07/05 21:41 ID:v4MR3LT5
A
432名無しさんだよもん:04/07/05 21:50 ID:uyIsVc1i
 調べたところ、『やっほー』とか『SMN』とかで、特に変なサイトは無かった。
で…この履歴を消せばバレないんだったっけ?え?何で知っているのかって?これも教えてくれたのも
しーちゃん。…何かやましいことでもしていたのかな?
他にもメールとか色々調べてみたけど、特にあやしいところは無かった。
「…やっぱり、私の思い過ごしなのかな?」
 私はパソコンの電源を落とすと、そろろ日も傾いてきたので買い物に行くことにした。
そこで私は──

A 女性と一緒に歩く浩平君を見た。※女性の人物指定
B お肉が安かったので思わず買っちゃった。今日の晩ごはんはステーキ
C 偶然、近所の人と出会った。※人物指定
D なぜか、変な人にからまれた
433名無しさんだよもん:04/07/05 21:53 ID:9DrUOEjc
C 美咲さん
434名無しさんだよもん:04/07/05 22:12 ID:uyIsVc1i
「あら、透子ちゃん。 あなたも買い物?」
 近所のスーパーで出会ったのはお隣の七瀬美咲さんだ。引越しの時に私があたふたしている所を
彼女のだんなさんの彰さんと助けてもらったことがあるの。日は浅いけど、近所では一番仲のいい人かもしれない。
「あ…こ、こんばんわ、美咲さん」
 私は思わず地面に飛びこみそうな勢いでおじぎをしてしまった。周りの注目をあびちゃってちょっと恥ずかしい…
「そ、そんなにかしこまらなくていいのよ」
 
 私と美咲さんは一緒に自転車をこぎながら家に帰ることにした。
美咲さんはみんなに優しくて美人で、近所でも評判なの。もちろん、だんなさんの彰さんとの仲も評判で
ことらも評判になっている。私にもあんな魅力があれば浩平君は振り向いてくれるのかな… 
「…透子ちゃん。 何か悩み事でもあるの? 難しい顔して」
 あ…思わず顔にでちゃったみたい…けど、美咲さんなら安心して話せるかもしれない…どうしよう?

A 相談してみる
B やっぱりやめておく
435名無しさんだよもん:04/07/05 22:14 ID:PbOfqai/
436名無しさんだよもん:04/07/05 22:22 ID:pokZY3bD
彰…良かったな・゜・(ノД`)・゜・
437名無しさんだよもん:04/07/05 22:33 ID:uyIsVc1i
 やっぱり相談してみよう。ひとりじゃ心細いし、…あと、しーちゃんに相談すると刃傷沙汰になりかねないし…
「あの…実は…」
 私はこれまでの経緯を美咲さんに話した。

「…そう…浮気だとしたらちょっと許せないわね」
「けど…やっぱり浩平くんを信じたいから…」
「その気持ち分らないでもないわ…じゃぁ、こうしてみるのはどうかな?」
 美咲さんの提案。それは…

A ガツン!と、一丁問い詰めてみる
B 探偵に頼んでいるならプロに任せるべき
C 今はまだ様子を見たほうがいい
D 今晩、ベッドの中で迫ってみる
E いっそ浮気する振りをして、その時の浩平の態度を見てみる
438名無しさんだよもん:04/07/05 22:39 ID:pxAWMl4N
D
439名無しさんだよもん:04/07/05 22:46 ID:uyIsVc1i
ちと疲れたんで後は任せる。
美咲×彰にしたのはなんとなく。冬弥だと「浮気は男の甲斐性」とか言い出しそうだし。
440名無しさんだよもん:04/07/05 22:52 ID:sqqBI4in
このスレの彰はどこまで美味しい目を見れば済むのかと小一時間(ry
441名無しさんだよもん:04/07/05 23:32 ID:OucDa9AB
いや、彰ははるかの世界のときだけはこき使われただけだった。他は……
442名無しさんだよもん:04/07/05 23:39 ID:hWsHThdF
「あのね、男の人が一番嘘を吐けないのはベッドの中なのよ」
「……ふ工エエェェ(´д`)ェェエエ工っ!?」
…なんだか1週間くらい前にもこんな驚き方をした気がする。
「良い?
 これは大学の心理学の講義で教わったことなんだけど、強い精神的刺激を受けると、人間は理性が働き辛くなるの。
 よくドラマなんかでショックを受けて自暴自棄になるシーンがあるでしょう?あれと同じ状態なのよ。
 セックスでの絶頂感は日常の刺激としてはかなり強いほうだから、その直後はぽろっと本音が出ちゃったりするのよ」
そ、そうなんだ…
もしかして木田君が前に言ってた「この感覚だけは本物だ」っていうのと関係あるのかなあ?
「あなたたちは結婚してまだ4日目なんでしょう?旦那さんも夜の誘いを断ったりはしない筈よ。
 もし断ってきたのなら…それこそ浮気の可能性があるわ。しっかりと問い詰めるべきよ」
「は、はい…」
やっぱり大人の女の人ってすごい。わたしじゃこんな方法絶対思いつかなかった。
やっぱり頼りになるのは人生の先輩みたい。

美咲さんに教えてもらった方法は夜にしか試せないし…これからどうしよう?

A 他の人にも相談してみる(キャラ指定)
B 浩平くんの仕事先に偵察に行ってみる
C …勝負は夜。いつも通り家事をして浩平君の帰りを待つ
443名無しさんだよもん:04/07/05 23:42 ID:v4MR3LT5
Aで。
キャラは次の人に任せた。
444名無しさんだよもん:04/07/05 23:48 ID:iGhQOTa4
エルルゥでお願いします
445名無しさんだよもん:04/07/06 00:04 ID:+jzHsssl
ある意味一番当てにならない奴に相談しているな(w
446名無しさんだよもん:04/07/06 00:05 ID:hq7Sl2K0
「あら、いらっしゃい栗原さん…、あ、折原さんでしたね」
私は三軒隣に住んでいるエルルゥさんにこれまでの事情を話しました
「そおですね、そういうことならいい薬がありますよ、それを差し上げます」
そういうとエルルゥさんは薬箱から一つの小さな薬瓶を出しました
中には透明な液体が入っています
「この薬はね…」

A 尋ねられた事に正直に答える自白薬よ
B 心臓麻痺を起こす自然死にしか見えない毒薬よ
C 一晩中発情する超強力な媚薬よ
447名無しさんだよもん:04/07/06 00:05 ID:ENLRt/mL
B
448名無しさんだよもん:04/07/06 00:27 ID:JvivD75J
「ふぇ?」
 自然死? 死ぬ? デス? ってゆーか、キル? って……えぇと、その死んじゃうっ!?
「ふえええええっ!?」
 なんだかこればっかり。
「あ、あの、別にその殺すまでしなくても、というか、浩平君とはまだちょっとすれ違ってるくらいで、
 えぇと、浮気確定ってわけじゃないし、そうだとしても、そこまで……」
「甘いです」
「ごめんなさい」
 あんまりきっぱし言われたもんで、思わず謝っちゃった……。
「男の人なんて、目を離したらたちまちあっちにふらふら、こっちにふらふらするものですよ。
 薬を使われたり、押し倒されて子種を奪われたり、初潮を迎えたばかりの色々吸われたり……。
 あまつさえ、妹にまで手を出すなんて、許し難……はっ」
 なんだか、エルルゥさんもいろいろ大変みたいです。
「えぇと、ともかく」
 エルルゥさんは、コホンと咳払い一つして、
「お薦めですよ、これ」
「え、でも、使っちゃうと死んじゃうし」
「大丈夫です。ハクオロさんは普通じゃありませんから、ちょっと死んでも生き返ります」
「あの、浩平君は変だけど、たぶん普通だと思う……」
 でも、どうしようか、この薬……せっかくエルルゥさんが勧めてくれてるんだし……。

A とりあえずもらっておこう。
B とりあえず使ってみよう。(浩平に)
C とりあえず飲んでみよう。
D とりあえず通りすがりの野良犬にでも飲ませてみよう。
E とりあえずエルルゥさんの前にあるお茶に入れてみよう。
449名無しさんだよもん:04/07/06 00:29 ID:/DdEEYf6
C
450名無しさんだよもん:04/07/06 00:34 ID:eFOwUU5h
「心臓麻痺を起こす自然死にしか見えない毒薬よ」
「え…」
なんで?なんでこんなものを渡すんだろう?
わたしは浩平くんと仲直りしたいだけなのに…
「あなたも辛いわよね。男の人はいつもそう。
 口では『お前が一番だ』って言っておきながら次の瞬間には他の女の人と一緒に居て…
 その上娘の親友を正室にしたりマッスルグラマアにたぶらかされたりいっそ死んでしまえば浮気なんか
 できないからはくおろさんはえいえんにわたしのものにうふふふふふふふふふふふふふふ…」
「え、あの、その、」

(2時間経過)

うう、結局うやむやのうちに押し付けられちゃったよ。
この薬…どうしよう?

A やっぱりアルルウさんに返しに行く
B 一応持っておく
C 捨てる
451名無しさんだよもん:04/07/06 00:35 ID:2MRa7yez
うわw今回眼が離せねぇ
452名無しさんだよもん:04/07/06 00:36 ID:eFOwUU5h
うわかぶった…
>>450はスルーで。
453名無しさんだよもん:04/07/06 00:38 ID:hq7Sl2K0
とりあえず飲んでみました、なんだか意識が遠くなってきました…
エルルゥさんが何か叫んでいます……

……………………………
「透子さん、透子さん!!」
「ふぇぇぇ?エルルゥさん?」
「なんてことをするんですか、私がすぐ解毒剤を飲ませたからいいものを」
「ご、ごめんなさい…」
「とにかく、身をもって効き目を体験したと思うからあげます、ついでに解毒剤も」
「この解毒剤は毒薬を飲んでから10分以内なら効き目があるわ」
「そうですか・・・ありがとうございます」
そうして私は家に帰りました

A 夕食時、この薬を盛って浩平君の口を割らせようとしました
B 夜、ベッドの中で浩平君に探りを入れました
C 電話がかかってきて、今晩は家に帰らないということでした
454名無しさんだよもん:04/07/06 00:38 ID:JvivD75J
 くぴ。
 瞬間、意識が真っ白になった。とおもったら、周りがお花畑に。
 あ、あそこにいるのはあたしが五才の時に死んだおばーちゃん……。
 川の向こうで手を振ってる。
 会うの、すごい久しぶり。また、飴もらえるかなぁ。
 ふぇ。でも、こんな流れの速い川泳げない……。
 ……なんて考えているうちに、なんだか体が重くなってきた。
 重くなって……。
 目を開けると、そこにエルルゥさんの顔。
 で、唇が暖かい……ふぇ? き、キスされてるっっっっ!?
 こ、浩平君のなのにっ! 
 あたしがジタバタ藻掻くと、やっとエルルゥさんが唇を離してくれた。
「な、な、なにするのぉ……」
「それはこっちのセリフですっ! 毒薬をなんで飲むんですかっ! とっさに解毒薬を飲ませたから助かったものの……」
「あ、ホントに効くのかなって思って……」
「効きますよ! 効きまくりですよ! ってーか、効いたらどうするつもりだったんですかっ!」
「そ、そこまで考えてなかった……」
 エルルゥさんは、どっと疲れた様子でため息をついた。
 そして……。

A 「責任……とってくださいね」 エルルゥさんが怪しげな目であたしを見てた。
B 「これで効用は分かったでしょう。ガンガンやっちゃってくださいね」 ぎゅっとあたしの手を握った。
C 「残念ながら、ボッシュートです」 薬没収されちゃった……。
D 「ふ、ふぇ?」 なんか薬の副作用が……。
455名無しさんだよもん:04/07/06 00:39 ID:eFOwUU5h
B
456名無しさんだよもん:04/07/06 00:41 ID:JvivD75J
こんどは俺が被った(;´Д`) 
リロードはしたんだが、際どいタイミングだったようだ。
>>454はなしで。
457名無しさんだよもん:04/07/06 00:54 ID:7UK/S+NO
>>453
透子の一人称は「私」じゃなくて「あたし」だよ。
あと話し方つか口調も違う気がしたり。
458名無しさんだよもん:04/07/06 00:56 ID:+jzHsssl
〜その夜〜

「化粧もしたし…し、下着は勝負用のやつだし…準備はOK」
 あたしは夜の準備をして寝室へと向かった。ちなみにあの薬と解毒剤は懐にしまいこんでいる。
何に使うつもりなんだろう、あたし…そこには浩平君が既にベッドの中にいた。
「あ、あの…浩平君…」
「ん?どうしたんだ、透子」
 浩平君はなんだか気だるそうな感じの返事をしてきた。あたしの格好を見ても何も感じないのかな…
「こ、こんばん何だけど…あの…新婚の時からずっとその…し、してないから…その」
 別にはじめてじゃないのに緊張しちゃう…
「だ、だから…その…これから…せ、セックスしない?」
 勇気を振り絞ってその言葉に浩平は──

A 拒否した
B 了承した
459名無しさんだよもん:04/07/06 00:58 ID:wE9ZDM93
無論Bさぁ!
460名無しさんだよもん:04/07/06 00:58 ID:HblXS4oi
ここで断ったら男じゃないぞ浩平。
Aで。
461名無しさんだよもん:04/07/06 00:59 ID:7UK/S+NO
無論でBなのかよ!
462名無しさんだよもん:04/07/06 00:59 ID:/DdEEYf6
ずばりこれだね。
463名無しさんだよもん:04/07/06 01:00 ID:/DdEEYf6
出遅れた上になにやってんだ……アじゃなくてAだよ。orz
464名無しさんだよもん:04/07/06 01:07 ID:JvivD75J
おまいら、混乱しすぎw
465名無しさんだよもん:04/07/06 01:09 ID:eFOwUU5h
いや、これがこのスレ本来の姿なんだよ。
466名無しさんだよもん:04/07/06 01:11 ID:1iNIB0Hl
(・∀・)イイヨイイヨ!!
467名無しさんだよもん:04/07/06 01:13 ID:+jzHsssl
「…そうだな、久しぶりだし…やるか」
「あ…う、うん!」
 あたしはその言葉に、思わず涙を流した。やっぱり浮気なんてあたしの勘違いなのかもしれない。
(あ、けどなんでよそよそしかったのか聞きたいな…)
 そう考えていると、いきなり浩平君があたしの唇を塞いできた。
「ん?ん〜〜………ぷはぁ!ふ、ふえぇぇぇ…いきなりはやだよ…こ、心の準備が…」
「おいおい、自分から誘っておいてそれはないだろ」
 そ、そうだった…あたしの方から誘ったんだ…今思うとかなり大胆な事を…
顔をゆでダコのように真っ赤にして俯くあたし。
「くくく…泣いたり、喜んだり、顔を真っ赤にしたり忙しい奴だな」
 浩平君があたしの百面相を見て笑っている。少し恥ずかしいけど…嬉しい。
そして、浩平君は私のパジャマを脱がし始める。ボタンを外されて、胸が露になる。
「綺麗な下着だな…」
「こ、この日の為に…買ったんだよ…に、似合うかな?」
「ああ、とっても綺麗だぜ…」
 そして、そのまま下着も脱がされて、あたしは──

A やっている最中によそよそしかった理由を聞く
B やった後によそよそしかった理由を聞く
C 今日はもういい。このままシーンはカットで朝に
D やっちゃっているシーンを克明に描写
468無尽君 ◆JmtStMCL6c :04/07/06 01:14 ID:eFOwUU5h
B
469名無しさんだよもん:04/07/06 01:15 ID:2MRa7yez
D
470名無しさんだよもん:04/07/06 01:15 ID:eFOwUU5h
しまった…
コテ付けっぱなし…
471名無しさんだよもん:04/07/06 01:23 ID:JvivD75J
「浩平君……浩平くんっ!」
「透子っ……!」
 そして、あたし達は至福の感情に満たされた。
 あたし達は手を繋いで、一つのベッドで並んで寝ている。
 だけど……浩平君のおかしな態度の説明はされていない。
「ね、浩平君……聞きたいことがあるの」
「ん?」
 浩平君は、向こうを向いたまま生返事……ちょっと、悲しい。
「あ、あのね、最近……ううん、今も、どうしてそんなによそよそしいの? もう飽きちゃった? 嫌いになっちゃった?
 あたし、かわいくなんかないけど、バカだけど、どこか悪いとこがあるなら一生懸命直すよ。
 ねぇ、だからこっち向いてよ……」
「透子……」
 浩平君は身を起こして、こっちを向いた。でも、その途端くらっと立ちくらみが起きたかのように頭を押さえる。
「こ、浩平くんっ! 大丈夫?」
「と、透子。頼む、こっちを見ないでくれ……」
 ガーーーーーン(□Д□;)
「あ、あたし、そんなに……」
「い、いや違うんだっ!」
 思いっきり落ち込みそうなあたしを、慌てて浩平君が慰める。でも、やっぱり辛そう……。
 泣きそうなあたしを見て、浩平君が覚悟を決めたようにぽつぽつと語りだした。
「いや……実は俺はメガネにトラウマがあって、メガネを見ていると、著しい動悸、息切れ、めまいに襲われるんだ」
 そ、そんな秘密が……。一体浩平君の過去に、どんなことが?
「頼む、メガネを外してくれないか……触れるのも恐いんだ……」
 そう言われたあたしは、

A 「め、メガネは顔の一部だもんっ!」 あたしは頑なに抵抗した。
B 「うん、分かった……」 あたしは眼鏡を外して、微笑んだ。
C 「浩平君、ほんとのあたしを見てくれるかな……?」 覚悟を決め、眼鏡を外……すと押さえられていた透子チックブラストが放射!
D そうだ、毒薬飲ませよう。
472名無しさんだよもん:04/07/06 01:25 ID:hq7Sl2K0
Dも捨てがたいがここはB
473名無しさんだよもん:04/07/06 01:25 ID:+jzHsssl
Cだ!
474名無しさんだよもん:04/07/06 01:27 ID:wE9ZDM93
メガネトラウマって・・・最初の口説きとか結婚式でよく大丈夫だったな浩平w
475名無しさんだよもん:04/07/06 01:30 ID:2MRa7yez
>>474
     _
   ,.'´ M ´ミ、
    i〈 l从 リ))`
    | l  ヮ ノ|         ゚  ゚
   ノ⊂)i卯つ 
    ーく/_|〉┘
      し'ノ

1dayアキュビューも上手に使えば4日も持つんだね
476名無しさんだよもん:04/07/06 01:31 ID:eFOwUU5h
それもう飽きた。
477名無しさんだよもん:04/07/06 01:31 ID:7UK/S+NO
>>474
@ 実は浩平はウソをついている
A そもそもあの時の浩平と今透子の前にいる浩平は同一人物なのか?
B いんだよ、細けぇことは
478名無しさんだよもん:04/07/06 01:32 ID:wE9ZDM93
B
479名無しさんだよもん:04/07/06 01:33 ID:eFOwUU5h
ま、当然だな。
480名無しさんだよもん:04/07/06 01:37 ID:wkXZIALY
ある程度ダメージが蓄積されると発動する。
481名無しさんだよもん:04/07/06 01:45 ID:+jzHsssl
「うん、分かった……」
 あたしは眼鏡を外して、微笑んだ。視界がぼやけて見えない。
「やっぱり、見えない…浩平君の顔も…怖い」
「こうすれば見えるか?」
 浩平君は顔をあたしの視界一杯になる所まで近づけてきた。
「あ…う、うん見えるよ…浩平君の顔が…ちょっとぼやけているけど…」
 そして、あたしはその顔へと更に顔を近づけていった。今度はあたしの方から彼に口付けを交わした。

そして、朝〜
 
 結局、浮気疑惑はあたしの誤解と言う事で解決した。あの後、何度も二人で…その…と、とにかく
一杯したから二人とも寝坊しちゃったの。

「じゃぁ、いってくるぜ」
「浩平君、鞄忘れてるよ」
「お、いけねえ。」
 浩平君は慌てて玄関から飛び出そうとした所を戻ってくる。
「じゃ、改めて。 いってらっしゃい、浩平君」
「おいおい、今更『君』付けで呼ぶことはないだろ」
「じゃ、じゃぁ、浩平…」
「ちっ、ちっ…違うだろ。 こういう時は──」
 あたしは意を決して、その言葉を口にした。
「いってらっしゃい、『あ・な・た』」

A エピローグへ
B あ、探偵さんの依頼を断らなきゃ
C しかし、その幸せな二人に間の手が迫っていった…
482名無しさんだよもん:04/07/06 01:46 ID:2MRa7yez
B
483名無しさんだよもん:04/07/06 01:46 ID:wkXZIALY
A
484名無しさんだよもん:04/07/06 01:54 ID:JvivD75J
 あたしは、探偵事務所さんに電話した。
「あの、そういうわけで、あたしの誤解だったんです」
「そうでしたか……」
「ごめんなさい、依頼、キャンセルさせてもらえますか?」
 すると、光岡さんは受話器の向こうで黙ってしまった。
 な、なんだろ。怒られるのかな? 
「失礼ですが……それは本当に解決したと言えるのでしょうか?」
「ふぇ?」
「確かに浮気疑惑は誤解でした。ですが、彼のメガネトラウマは一向に解放されていません。
 心が離れていないとは言っても、やはり、日常生活を送るに当たって不便ではないでしょうか?」
「そ、そう言えば……」
「そこで、私から一つ提案があります」

A 「コンタクトはいかがですか?」 
B 「治療ができる人物に心当たりがあります。紹介しましょう」(人物指定・医者でなくても可)
C 「彼をメガネ漬けにして、トラウマを克服させるのです」(メガネキャラ、1〜3人まで指定)
D 「いっそ私に乗り換えては?」 
485名無しさんだよもん:04/07/06 01:57 ID:wkXZIALY
B 長瀬主任
486名無しさんだよもん:04/07/06 01:57 ID:wE9ZDM93
C セバスチャン・長瀬チーフ・長瀬館長
487名無しさんだよもん:04/07/06 01:59 ID:wE9ZDM93
くぁ、漏れの考えた「しあわせ長瀬計画」がぁ・・・
しかも結局長瀬主任だし
488名無しさんだよもん:04/07/06 07:21 ID:YlMd7xmJ
ワラタ
489名無しさんだよもん:04/07/06 07:57 ID:HblXS4oi
 光岡さんに紹介され、浩平君のメガネトラウマを治療できる人に会ってみることにした。
 日曜日で、浩平君の仕事がないときにアポイントを取ったら、あたし達のおうちに来てくれるとのこと。
「本当に……このトラウマが治せるのか?」
「大丈夫だよあなた……多分」
「多分……ってなぁ」
 今あたしはそれまで浩平君が辛い思いをしないようにコンタクトを買った。
 ちょっと慣れていないけれど……。

 ピンポーン

 インターホンがなった。
 多分……光岡さんの紹介できてくれた、長瀬さんというかただ。
「おい……」
「う、うん……」
 浩平君に促され、あたしはどきどきしながら玄関に出た。

「……ふむ、折原さん。あなたはつまりメガネトラウマを克服したいと?」
「え、ええ……」
 家に来たのはやっぱり長瀬源五郎さん、通称主任さんだった。
 だけど……この人、メガネつけてる。浩平君が苦手だって分かってるのに……。
「あ、あの……そのメガネ」
「ああ……これは失礼。私はメガネは手放せないもので」
 そういいながらも、全然メガネを外そうとはしない。
「ときに折原さん。あなた……メガネはどうしたのです?」
「えっと、その……浩平君が辛いと思うから……コンタクトに……」
「そうですか……」
 主任さんは暫く考え込んで……

A 「分かりました。では、今出来る範囲で診てみましょう」
B 「科学の力では少し無理がありますね。少し魔術に頼ってみましょうか」
C 「こういうことは慣れで何とかなるものです。ショック療法、行ってみましょうか」
D 「折原さん……貴女、メガネを捨てることは人として間違っています」
490名無しさんだよもん:04/07/06 07:59 ID:OHjqkDtr
Bで更に混沌とせよ
491名無しさんだよもん:04/07/06 13:41 ID:ST4x8s/s
トン子も折原さんだと混乱するから奥さん(奥様)のほうがよくね?
492名無しさんだよもん:04/07/06 14:15 ID:B9CqC2Tl
「ま、魔法ですか?」
「はい。魔法です。進みすぎた科学は魔法に似ていると言われますが、
 魔法も突き詰めていけば、科学のように理論と法則で説明が成り立ちます。
 過去、錬金術師が科学の基礎を築いたように、
 我々科学者が魔術に対して造詣が深いのは、当然のことなのです」
「あの、漢字多すぎて、よく分かりません……」
「……これは失礼しました。いや、科学者というものは、
 常に自分たちが脳でこねくり回したものを公表する機会に飢えていましてね、故に云々――」
 ……くー。
 私は眠ってしまった。浩平君は二行目にとっくに寝ていた。
「失礼、折原さん?」
 ゆさゆさ。ぱちり。
「あ、お話終わりました?」
 隣で浩平君も大あくび。
「大体は」
 主任さんは満足げに頷いた。聞いてなくてもいいんだ、話せれば。
「えぇと、それで、浩平君は治るんですか?」
「そうそう。頼みますよ、そこんとこ」
「分かりました、来栖川の科学は世界一ということを証明しましょう」
 魔法じゃないの? 
 ……どっちでもいいのかな。聞くとまた長くなりそうだし。
 そして、長瀬さんが壁のレバーを倒すと、床が開いてせり上がってきた……そこには、

A 魔法少女が立っていた(人物指定)
B 魔法少年が立っていた(人物指定)
C 魔法陣が書かれた、ショッカーの手術台みたいな変な機械が現れた。
D 魔法コスチュームがあって、長瀬主任が身につけた。あんたかい。
493名無しさんだよもん:04/07/06 14:37 ID:K/Vs/xlo
494名無しさんだよもん:04/07/06 14:39 ID:K/Vs/xlo
C
495名無しさんだよもん:04/07/06 14:41 ID:K/Vs/xlo
C
496名無しさんだよもん:04/07/06 15:04 ID:B9CqC2Tl
 がしゃん、じょぎゃん、ばしん。
「科学の力では無理がある。が、魔法の力は未だ未知数。
 しかるに、どのような手段を取るべきか、我々は知恵を絞りました」
「ちょっと待てこら」
 あ、えっと、と、トランクス一枚で磔にされた浩平君が、なんか騒いでます。
「そこで私達が到達したのが、解明されていない部分を科学で補うこの装置。
 魔法と科学の融合こそが、物理法則の壁を超え、我ら科学者を新たな境地に導くのです!」
 わぁ、まっどな人だ……。
「いや、それ必要なのか? たかがトラウマを直すのに、それが必要なのか!?」
 主任さんは、遠い目をして、何故か悲しげに呟いた。
「時に、科学とは犠牲を糧にして進歩してゆくもの……」
「って、俺か? 犠牲になるのは俺なのか?」
 頑張って、浩平君。あたしには、祈ることしかできません。
「我々は歴史に新たな一歩を刻みます! 貴方の屍を乗り越えて!」
「やーめーろーーーっ!」
 でも信じてるから、きっと帰ってきてくれるって!
 ぎゃっちょん。
 主任さんが機械のスイッチを入れ、レバーを引いた。
 途端、明滅する魔法陣。よく分からないけどなんかすごそう。
 あっ、浩平君が痙攣してる。がんばって。あたしもここで一緒に戦うえるよ。
 精一杯、祈るから!
「うぎゃああああああああっ!」
 稲妻みたいな光が、部屋中に走った。
 そして、光が収まった……。

A 「成功です。これで貴方はメガネトラウマを克服しました」「ホントかっ!」
B 「成功です。これで貴方はメガネで変身するヒーローになりました」「ウルトラ7かよっ!」
C 「成功です。これで貴方は魔法少女になりました」「頼んでねーよっ! ってかメガネは?」
D そこには、浩平の姿がなかった……。「ふ工エエェェ(´д`)ェェエエ工っ!?」
497名無しさんだよもん:04/07/06 15:17 ID:fdQvLg5Y
Dだ!
498名無しさんだよもん:04/07/06 15:57 ID:B9CqC2Tl
 光が収まると……そこには、浩平君の姿がなかった。
「ふ工エエェェ(´д`)ェェエエ工っ!?」
 いない。どこにも。きれいさっぱり。
「あ、あの、主任さん、こ、こ、これ一体どういう事なんですかっ!?」
「ムチャしやがって……」
 ああっ、主任さんが夕空に浮かんだ浩平君の笑顔に敬礼してるっ!(AA略)
 あたしも思わずもらい泣きで敬礼。
 ……って、そーじゃないよぉっ!
「こ、ここここ、浩平君はっ!?」
「うむ、彼はですね……」
 どきどきはらはら。

A 透明人間になってしまったようです。本人、覗き放題だと喜んでますね。
B よく見て下さい。ほら、一センチくらいの大きさに縮んだのです。
C 次元の狭間に落ちてしまったようだ……。
D わからない。現実は非情である。
499名無しさんだよもん:04/07/06 16:02 ID:oM4ofeML
Dで。
500名無しさんだよもん:04/07/06 17:36 ID:pTVmLtYE
このままオチたら原作通りやん
やべぇ
501名無しさんだよもん:04/07/06 18:27 ID:HblXS4oi
「分かりません。一体何が起こったのでしょうか?」
 ずてっ。
 盛大にあたしは転んでしまった。
「ちょ、ちょっと……しゅ、主任さん……」
「そういわれましてもね、人間がいきなり消滅するなんて起きようはずがないんですよ。
 例え浩平君が消し飛んだとしてもその消し炭はここに残ってなければならないのが道理ですが、それすらない」
 それから主任さんはしつりょうほぞんがどうのこうのと話し始めた。
 あたしには全然わかんなかったけど、一つ分かったことは……ここに浩平君がいないということ。
「こ、浩平君はどこに行っちゃったんですか!?」
「さあ……。魔力が暴走してどこかに転移でもしたか。それとも常識を覆して本当に消えたのか……」
 主任さんは曖昧なことだけ言った。
 それから主任さんは「少し調べてきます」とだけ言って帰った。
 後お家に残されたのは……あたし一人だけ。

 お夕食も一人でいただきますをした。
 昨日までここにいてくれた浩平君が、もういない……。
「……あたしの、せい? 浩平君を少しでも疑った……」
 自然と、そんな言葉が漏れていた。
 ご飯が、味付けよりもしょっぱく感じた。
 その日……あたしは、一人で寝るには大きすぎるダブルベッドで、声を押し殺して泣いた。

 その翌日、あたしの身の回りに変なことが起こった。

A ご近所の皆から浩平君の記憶だけが抜け落ちている
B お家の周りを怪しい男の人がうろつくようになった
C 警察の人がいきなり家に尋ねてきた
D 朝ごはんを食べていたらいきなり浩平君が何事もなかったかのように戻ってきた
502名無しさんだよもん:04/07/06 18:28 ID:+jzHsssl
Aは前やったからC
503名無しさんだよもん:04/07/06 18:57 ID:HblXS4oi
「ごめんください」
「あ、はい」
 玄関で声がしたのであたしは出てみた。
 出てみると……男の人が二人。
 一人は、昨日の主任さんに少し似ている人。もう一人は……メガネをかけた、怖そうな人。
「あ、あの……どちら様でしょうか?」
 あたしがそう言うと、主任さんに似ているほうの人が汗を拭いてから答えた。
「折原さんのお宅……ですよね?」
「はい、そうです」
「私達は警察の者ですが少し事情聴取を……」
 男の人は私に警察手帳を見せつけた。後ろの怖そうな人も続く。
 名前は……長瀬源三郎さんに、柳川裕也さん。
「じ、事情聴取!?」
「ああ、事情聴取といっても大したことじゃないですよ。ただ二三簡単な話を聞くだけですから」
「な、何か……あったん、ですか?」
「それがですね、ここの折原浩平さんが……」

A 殺人容疑で逮捕されたんですよ
B 詐欺の罪に問われていたんですよ
C 我々の署の管轄内で浮浪しているところを保護したんですよ
D 自殺したんですよ
E 猥褻物陳列罪で捕まったんですよ
504名無しさんだよもん:04/07/06 19:06 ID:WSa/2JC5
D
505名無しさんだよもん:04/07/06 19:17 ID:OHjqkDtr
どんどん話が重くなってくな
506名無しさんだよもん:04/07/06 19:25 ID:hq7Sl2K0
「自殺したのですよ」
あたしはその言葉を聞いて目の前が真っ暗になりました……そのあと刑事さんが何かいっていたようですがまるで耳に入りません。


………………………
刑事さんたちが折原君の自殺を知らせてからしばらくが経ちました
折原君の遺体を引き取り、お葬式を挙げて、いろいろと忙しかったのですがひと段落が着きました。
そしてあたしは…

A 早くも再婚しました、相手は○○さんです(人物指定)
B 傷心旅行、行き先はなぜか秋葉原
C 仕事を探して就職しました、なんとコミックZの編集部員です
507名無しさんだよもん:04/07/06 19:29 ID:QTh7pFAl
A
ここで祐一ですよ
508名無しさんだよもん:04/07/06 19:35 ID:fdQvLg5Y
鍵の主人公が総ナメにされそうな悪寒。
509名無しさんだよもん:04/07/06 19:42 ID:hq7Sl2K0
りんごーん、りんごーん
あたしは今二度目のウエディングドレスに身を包み教会にいます、隣には新しいご主人が立っています
相沢祐一さんは折原君の親友だったそうです
お葬式の時に泣き続けていたあたしの姿が忘れらなかったと、お葬式の後も家に通い続けて慰めてくれました
そんな祐一さんにあたしは惹かれてゆき……再び結婚式を挙げました
「透子…今幸せか?」
「………うん」
折原君の事は一生忘れないでしょう、でも、あたしは新しい人生を歩んでいこうと思います

A 新婚旅行、行き先を指定してください
B 式の最中に乱入してくる女の子が現れた(あゆ・名雪・栞・舞・真琴の中から指名)
C 幸せは長くは続かなかった、祐一が交通事故で死んでしまった
510名無しさんだよもん:04/07/06 19:44 ID:Xt11cDmV
Cでw
511名無しさんだよもん:04/07/06 19:44 ID:OHjqkDtr
512名無しさんだよもん:04/07/06 19:47 ID:xTDe0bs0
どいつもこいつもw
513名無しさんだよもん:04/07/06 19:58 ID:hq7Sl2K0
「…………そんな…………………嘘でしょ」
あたしには現実が信じられませんでした
結婚式の後、披露宴を終えて二人で家に帰って着替えたあと
「そうだ、ちょっとコンビニへコンドームを買いにいってくる」
と家族計画チックなことをいい、コンビニへ出かけた祐一さんは交通事故にあって死んでしまいました…

………………
ちょっと前に行ったお葬式をまたするとは思いませんでした
二回目なので手際よくこなし、また独りになってしまいました
これからどうすればいいんでしょう…
とりあえず私は海辺の田舎町に傷心旅行に出かけました



A なんだか人形を操っている男の人がいます
B 白い毛玉みたいな犬がいます
C 堤防で両手を広げて風を受けている女の子がいます
514名無しさんだよもん:04/07/06 19:59 ID:xTDe0bs0
 ちーん、ぽくぽくぽく。
「ふぇええええん……」
 お線香の匂いと、白黒の垂れ幕に包まれた世界に、あたしはいます。
 すっかり喪服が似合う女になっちゃったあたしだけど、悲しみが潰えることはありません。
 そんなあたしを、美咲さんやエルルゥさんは、「これで二度と浮気されることがありませんよ」と励ましてくれました。
「新郎キラー」とか陰口も叩かれているけど、二人の遺産を胸に、あたしは強く生きていきます。
 なんか名雪さんが引き籠もっちゃったみたいだけど、気にしない。
 うぐぅとかえうーとかあうーとか、珍妙な嘆きの声が聞こえる中、あたし達は無事に葬式を済ませ……る寸前、

A いきなり奇跡発動。祐一復活!
B いきなり奇跡暴発。浩平復活!
C あれ? なんだか気分が……まさか!? って、どっちの子?
D 唐突に後を追いたくなりました。荒れ狂う冬の日本海に出よう。
515無尽君 ◆JmtStMCL6c :04/07/06 20:01 ID:eFOwUU5h
A
516名無しさんだよもん:04/07/06 20:01 ID:OHjqkDtr
>>513
517名無しさんだよもん:04/07/06 20:02 ID:eFOwUU5h
またやっちまった…
名前欄…
518名無しさんだよもん:04/07/06 20:03 ID:OHjqkDtr
二連続で先越されるって……まぁ意図には沿ってるんだけどさ。
519名無しさんだよもん:04/07/06 20:21 ID:hq7Sl2K0
「さぁ、楽しい人形劇の始まりだ」
黒シャツで白髪の男の人がそう言うと、男の人の前においてあったお人形が立ち上がり、ひとりでに動き出しました
お人形は糸で操られている様子もなく、ひょこひょこと歩き、飛び跳ねています
でも、それだけです
ただ、飛んだりはねたりするだけであんまり面白くありません
見物していた子供たちも退屈してどこかへ行ってしまいました
男の人の前にいるのはあたし一人です
「……お代」
「ふぇ?」
「芸を見物したんだ、お金を払ってくれよ」
「ふ工エエェェ(´д`)ェェエエ工っ!?」
なんだか理不尽な要求をされてしまいました…

A あたしは素直にお金を払いました
B お金を払おうとしたとき、空腹で男の人は倒れてしまいました
C どうしようか迷っていると、押し倒されて、手篭めにされてしまいました
520名無しさんだよもん:04/07/06 20:21 ID:OHjqkDtr
Bで新しい出会いを
521名無しさんだよもん:04/07/06 20:22 ID:qzT4aAmS
B
522名無しさんだよもん:04/07/06 20:24 ID:OHjqkDtr
やっと選択できた……もう思い残すことはない……
さらば
523名無しさんだよもん:04/07/06 20:26 ID:fdQvLg5Y
>>522
おまいは今、ゴールしていい!
524名無しさんだよもん:04/07/06 20:28 ID:/DdEEYf6
あかんっ >>522 まだゴールしたらあかんっ

525名無しさんだよもん:04/07/06 20:28 ID:xTDe0bs0
こっちでも葬式か
526名無しさんだよもん:04/07/06 20:40 ID:PyolkUFW
|ヽ|| ´∀`|| ごーる
527名無しさんだよもん:04/07/06 21:10 ID:HblXS4oi
「か、金……!!」
「ふぇぇっ……!!」
 ばたり。
 それだけ叫ぶと男の人は倒れてしまった。
 起きる気配は……ない。
「あ、あの……大丈夫ですか?」
「……腹減った」
 どうやら、意識はあるみたいだった。

 この田舎町を探してやっと見つけた食堂で、あたしはこの人にお昼ご飯をご馳走した。
「……助かった。死ぬかと思ったぞ」
「だ、大丈夫……?」
「もうかれこれ三日ぐらい何も食ってなかった」
 それからお互いに少し会話を交わした。
 この人の名前は……国崎往人君。全国を旅してる人なんだって。
「……というわけで、俺は翼を持つ少女を探しながらこの相棒と全国を歩き回ってきたわけだ」
「ふぇ……す、凄い」
「そうだろうそうだろう、褒めろ褒めろもっと褒めろ」
 それからあたしは、お昼ごはんのお礼といわれて人形劇を見せてもらった。
 ……最初の人形劇と、あんまり変わらない。

 その田舎町はあんまり見るところがなかった。
 町にあるのは、海と神社と商店街ぐらいで、観光客とはあまり縁のなさそうな町といえた。
 でも……それでも、祐一さんを亡くしたあたしにとっては心休まる良い街だった。
 もしかしたら……ここにお家を移してもいいかな、と思えてしまうぐらい。

A お土産を持って自分の町へ帰る
B もう少しこの町に留まる
C いっそのことこの町に引っ越す
D あたしを遠巻きに眺める影が……(人物指定)
528名無しさんだよもん:04/07/06 21:12 ID:hq7Sl2K0
529名無しさんだよもん:04/07/06 21:13 ID:/DdEEYf6
Dでなぜか祐一と浩平ですよ
530名無しさんだよもん:04/07/07 00:32 ID:CUnJxtkc
「ここに住もう」
あたしは引越しを決意しました
新しい土地で新しい家に住めばきっといいことがあると思ったからです
今までの辛い人生をやり直せる…そう信じて…
早速今の家を売って遺産を足して新居を購入しました
もしかしたらあの国崎さんにも会えるかもしれない
全国を旅しているといっていたけれどもお金がなくて次の街にいけないと言ってた国崎さん……
今度あったら家によんでごはんを食べてもらおうかな
そんなことを考えてました
ところが国崎さんは…

A 家に来るようになってすっかり入り浸るようになりました
B もう既に廃駅で寝泊りしているようでした
C 既に観鈴ちんとゴールしていました…合掌
531名無しさんだよもん:04/07/07 00:37 ID:E117mj0N
B
ここで流れを変えてみる。
532名無しさんだよもん:04/07/07 00:47 ID:CUnJxtkc
「ふぅ、この廃駅ライフも結構慣れてきたな」
俺は眼鏡の女の子…栗原透子に食事をおごってもらった後、手ごろな廃駅を見つけて住み着いた
思ったよりも快適な暮らしが出来た、そして今夕食の準備に取り掛かっている
「さて、今晩の献立は…」

A どこからか迷い込んできた子供の猪を使ったボタン鍋
B 毛玉犬でも食べられるはず、半島直伝の犬鍋
C 腹が減れば何でも食べられるはず、石をぶつけて捕まえたカラスの肉の鳥の水炊き
533名無しさんだよもん:04/07/07 00:53 ID:eAb9uB/R
いけいけB
534名無しさんだよもん:04/07/07 00:59 ID:+dibUmWM
この話の透子は岡星の嫁みたいな女ですなw
535名無しさんだよもん:04/07/07 01:08 ID:CUnJxtkc
そう、確か中国や韓国では犬肉は立派な食材として扱われていると聞く
それならば目の前にいる未確認生物みたいなこの毛玉犬も立派な食材…
「ぴこ?」
「悪く思うな、生き物って言うものは他の生き物の命を食べなきゃ生きていけないんだ…」
「ぴこ〜〜〜!!!」
ポテトの断末魔の悲鳴が耳から離れないが、俺は黙々と犬肉を裁き続けた…

ぐつぐつぐつぐつ
「なかなか良い香りがしてきたな、そろそろ食べごろか」
鍋の中には犬肉のほかにもセリやイタドリなどの数種類の食用の野草が入っていた
こんな生活をしているとサバイバルな知識も体験で身につく
さらに海辺ということもあり、海草サラダまで並んだ
「まったく、豪勢な夕食だな」

A そのとき、近くに仕掛けたわなに何かが掛かった(葉鍵ゲーの動物指定)
B 夕食を食べて、夜空を見上げながら物思いにふけった
C 食べながら明日の芸のために何かネタを考えようとした
536名無しさんだよもん:04/07/07 01:14 ID:cRNnB9rL
Aでポイ
537名無しさんだよもん:04/07/07 01:14 ID:eAb9uB/R
A ぴろ
538名無しさんだよもん:04/07/07 01:34 ID:CUnJxtkc
「アウ、アウアウアウ」
「む、何かが罠に掛かったのか?」
俺は鍋をかき回す手を止めて罠を見に行った、そこには一匹の子犬が罠に掛かっている姿があった
不細工な顔をしており、チャウチャウのようにも見えるがおそらく雑種だろう
「おお、また犬か」
子犬を罠から放して観察してみる…首輪がしてある、どうやら飼い犬のようだ
「ポイ〜、どこへ行っちゃたの〜」
どこからか女の子の声が聞こえてくる、どうやらこの犬の飼い主のようだ
しかしこの声には聞き覚えがあるぞ…
「ポイったらこんな所に…ふぇ、国崎さん?」
「栗原透子か?」
そう、ついこのあいだ飯をおごってもらった栗原透子だった

A とりあえず話でもしてみよう…犬鍋をご馳走しながら
B 「この犬食べてもいいか?」突然の出来事に俺はアホなことを聞いてしまった
C よし、今夜はこの女と犬を交えた3Pプレイだ!
539名無しさんだよもん:04/07/07 01:37 ID:acsDYWqg
A
540名無しさんだよもん:04/07/07 01:38 ID:acsDYWqg
やた洗濯できた。
541名無しさんだよもん:04/07/07 01:56 ID:CUnJxtkc
「こんな所で再会できるとは思ってなかった」
「ふぇええ、あたしもです」
そこで放っておいた鍋の香りを思い出した
「まぁ、何だ、一度飯をおごってもらった事もあるしな、今度は俺がご馳走する番だ」
「お鍋?何の鍋ですか?」
「ポテトだ」
「ふぇ〜珍しい鍋ですね?」
「ああ、食べてみるか?」
「はい、いただきます」
俺は透子に一番おいしそうな肉を振る舞い、食べてもらった
「美味いか?」
「おいしいです、でもどこにもジャガイモが入ってない…」
「……まぁ気にするな」
なんか誤解を与えたが、気にしたら負けだ
「そういえば国崎さん」
「何だ?」
「前に言っていた翼を持った少女…見つかりました?」
「いや、見つかっていない」
「そうですか…」
そういって安心したような悲しそうな顔をする透子
そんな透子の顔を見て俺は…

A 透子が翼を持った少女ではないかと疑った
B 透子に惹かれていった
C ムラムラと欲情した
542名無しさんだよもん:04/07/07 01:59 ID:DNkwPsqh
A
543名無しさんだよもん:04/07/07 04:00 ID:iuuj3KC+
なんだ、透子の安心したような、それでいて悲しそうな顔は.....
はっ、まさかこいつこそが翼を持った少女!?
ということはこいつの背中にはもしかしたら翼が
これは、確認してみる必要があるな。

「透子、脱いでくれ!」
「ふぇ?」
「透子、脱いでくれ! 」
「ふ工エエェェ(´д`)ェェエエ工っ!?」

さて、往人の言葉に透子のとった行動は?
A.いわれたとおり服を脱いだ。
B.かたくなに拒否した
C.泣きだした
E.笑い出した
D.例の薬を飲んでみた
544名無しさんだよもん:04/07/07 05:05 ID:f+E2EPrw
B〜。
545名無しさんだよもん:04/07/07 13:07 ID:OdFXA2iz
「いっ、いやー!」
どうしよう・・・見た目通りの怖い人だったよぉー、わたしこれから酷い事されて・・・いやだよ、助けてよぉ・・・
わたしは、全力で逃げ出した・・・ふえええっ、追いかけて来たよ〜
「まっ、まてぇぇ〜〜誤解だぁ〜話を聞いてくれぇ〜〜」
何か言っているよぉ〜、きっとピーとかピーとか言っているんだぁ〜
脇目も振らずわたしは走った。すると後ろから大きな音が響いて、わたしは振り向いた。
そこには・・・

A 男が跳ね飛ばされていた・・・ああ、またわたしに関わった人が死を迎えたよ

B 飛んでいたのはわたしだった・・・トン子飛んじゃう、あの世まで
546名無しさんだよもん:04/07/07 13:19 ID:LU7kOzta
Aしかねぇ!
547名無しさんだよもん:04/07/07 14:16 ID:L8iRsMil
おお くにさきよ! しんで しまうとは なさけない!

国崎はいつのまにか教会にいた。

コマンド?
A 20000ゴールド払って祐一と折原を生き返らせる
B ブオーンにリベンジしに行く
C 海辺の町へ帰る
D 海辺の町のカジノへ行く
E なぜ警察は実験台で消えたはずの折原が自殺と判断したのか考える
F 国崎は足元を調べた。なんとデスノートをみつけた! 国崎はデスノートを手に入れた。
548名無しさんだよもん:04/07/07 14:21 ID:fmCkUVRh
なんとなくFで
549名無しさんだよもん:04/07/07 20:24 ID:iuVU5CPP
「ん?なんだこりゃ…」
教会から出ると足下に一冊の黒い本が落ちていた。
国崎はそれを拾い、表紙を見た。
そこには DEATH NOTE と書かれていた。

「不気味な本だな…なんかの儀式に使うのか?
!いや待て…俺はこれと同じ本を見た覚えがある。
確かゴミ捨て場で拾った少年ジャ○プに…」

もしこれがあの漫画のと同じなら、
名前を書くだけで人を殺せるはずだ。

A 早速誰かの名前を書いてみる(名前を書いてください)
B 突然後ろから死神が声をかけてきた
C まずは読んで内容を確かめてみる
550名無しさんだよもん:04/07/07 20:26 ID:x8UXREv4
Cで。俺の勘が正しければきっと……
551名無しさんだよもん:04/07/07 21:00 ID:iuVU5CPP
俺は意を決し、本を開いた。そこには…


A 浩平、祐一の名前が書かれていた
B 透子の名前が書かれていた
C 国崎の名前が書かれていた
D 浩平祐一国崎透子全員の名が書かれていた
E まだ何も書かれていなかった
F 大きく「ヌワンギのバカ」と…なんだこりゃ? 
552名無しさんだよもん:04/07/07 21:02 ID:V6qgNW+8
A 基本だな
553名無しさんだよもん:04/07/07 21:03 ID:Ppkwx2gV
Dでスリルとサスペンス
554名無しさんだよもん:04/07/07 21:06 ID:CUnJxtkc
折原浩平 投稿日:04/07/06 18:57に警察署で自殺をする
相沢祐一 投稿日:04/07/06 19:58に交通事故で死ぬ

「……」
知らない男の名前が二人分書かれている下に俺は衝撃的な書き込みを見つけてしまった


国崎往人 投稿日:04/07/07 21:05にデスノートを読みながら心臓発作で死ぬ
「な、なにっ!」
その時、心臓が急に苦しみだし、俺の意識が途絶えた…

A デスノートの持ち主と死神が現れた(人物を二人指定)
B とりあえず透子はその時ナンパされていた(人物指定)
C 国崎の死体に駆け寄りながら、透子はデスノートの新たな持ち主となった
555名無しさんだよもん:04/07/07 21:06 ID:CUnJxtkc
しまった、時間を合わせてみようと思ったのに
556名無しさんだよもん:04/07/07 21:15 ID:VG+vfKKP
Bで春原陽平
557名無しさんだよもん:04/07/07 21:33 ID:x8UXREv4
「ねぇねぇ、君一人?」
「え、えぇっ……?」
 あたしの前に突如現れた二人組の男の人。
 一人は目が覚めるような金髪で、もう一人がそれを気だるそうに付き合ってるだけって感じの人。
「それならさ、僕とお茶しない?」
「そ、そんな……」
「別に襲ったりするわけじゃないんだし、いいじゃん?」
「マジかよっ!?」
 なんだか急にもう一人の人のほうが声を上げて驚いた仕草をした。
「で、でも……」
「何だよ、僕が君の事を簡単に襲うような人物に見えるのかい?」
「それがコイツの夢さっ!」
「ふ、ふええぇぇっっ……!!」
「あーもう岡崎! 君が変なこというからこの子怖がっちゃったじゃないかっ!」
「まぁ、気にするな。お前がナンパなんてらしくもないし成功するはずもない」
「人のこととやかく言う前に自分はどうなのさ!? いい加減再婚しろよ!!」
「よく言うぜ。リストラされて当てもなくこっちに来て髪も染め直した無職童貞が」
「無職じゃないっ! フリーアルカイダだっ!」
「一応つっこんどくが、アルバイターな」
 目の前で漫才みたいなコントを見せられて、あたしはちょっとびっくりした。
 でも、この人の言うとおりちょっと付き合ったほうがいいのかな……。

A 春原についていく
B 全速力で逃げる
C もう一人のほう……岡崎という人に惹かれるものがあった
558名無しさんだよもん:04/07/07 21:41 ID:/3Fp04lI
B
559名無しさんだよもん:04/07/07 21:42 ID:CUnJxtkc
560名無しさんだよもん:04/07/07 21:56 ID:x8UXREv4
 怖い。
 一言で言えばそれだった。
 しーちゃんもよくいってたけど、知らない人について言っちゃいけないって。
 それになんだかこの人……変なこと考えてそう。だからあたしは……

 ダッ!

「あ、ちょっと待って……!!」
 後ろを振り返らずに懸命に逃げ出した。
 金髪の男の人が何か言っていた気がするけれど、あたしには分かる由もない。
 家に帰って、鍵をかけて、その日はずっと家に閉じこもって……。

 次の日は晴れていた。
 最近、あたしの身には不幸なことばかり起こる。
 浩平君に自殺されて、祐一さんに先立たれて、知り合ったばかりの国崎さんが撥ねられるところを目撃して……。
 どうして、あたしはこんなに不幸を見に受けてるんだろう。
 だけど……今日は特別なことが起こった。それは……

A 昨日の人と再会した(春原・岡崎どちらか選択)
B 昨日の人と再婚した(春原・岡崎どちらか選択)
C いつも買っている近所のパン屋さんのパンが七色に光っていた
D 実はなんと今までのことは全て夢だった
561名無しさんだよもん:04/07/07 21:58 ID:V6qgNW+8
B 岡崎
562名無しさんだよもん:04/07/07 21:58 ID:ybK7Ykul
A 岡崎
563名無しさんだよもん:04/07/07 22:24 ID:LU7kOzta
これで後は郁未だけか…。
564名無しさんだよもん:04/07/07 22:29 ID:V6qgNW+8
香具師だけ女……そうか、犯人はっ!グフッ……
565名無しさんだよもん:04/07/07 22:34 ID:x8UXREv4
他にもまさきが残って(ry
566名無しさんだよもん:04/07/08 01:11 ID:9dxg7G8M
へギョー
567名無しさんだよもん:04/07/08 04:31 ID:fAdjJcSZ
>>554
おいおい、これが正しいとこの浩平が自殺してから61分の間に透子は葬式を出して
その後祐一が家に通い詰めて教会で結婚式を挙げて
家に帰って着替えた後祐一が交通事故にあった計算になるぞ。
キングクリムゾンか?

まぁ、どうでもいいが
568名無しさんだよもん:04/07/08 08:50 ID:lzvkRM/0
小人の世界なので時間が早く流れる。
569名無しさんだよもん:04/07/08 19:11 ID:fXKB93RQ
 りんごーんりんごーん。
 教会のベルが鳴り響いている。まるで今のあたしたちを祝福するかのように。
 あたしは結局朋也さんと再婚した。細かい経緯とか実は一杯あるんだけど、
 簡単に言うなら夫を亡くしたあたしと妻をなくした朋也さんが意気投合してそのままゴールイン。
「……透子、本当にいいのか?」
「うん……あたしは大丈夫」
 朋也さんが心配そうにあたしを見つめる。
 でもあたしは大丈夫、きっとどんなことでも乗り越えられるから……。

 でも、あたしに早速最大の障害が降りかかった。それは……

A 朋也さんの連れ子である汐ちゃんがあまりあたしと接してくれない
B お隣の診療所に住む犬があたしの邪魔ばかりする
C 朋也さんの知り合いである汐ちゃんの先生があたしにつっかかってくる
D しーちゃんがあたしの新居をつきとめおしかけてきた
E 細かい経緯は省くけれど朋也さんが急死した
570名無しさんだよもん:04/07/08 19:22 ID:ldxouIq2
ここは潔くAで。
死ぬのはまだ後でいいやろ(w
571名無しさんだよもん:04/07/08 19:55 ID:fXKB93RQ
 朋也さんの連れ子である汐ちゃんの態度が……そっけない。
 確かにあたしは継母。五歳の子には少し衝撃が強すぎるのかもしれないけど……。
「ねぇ、汐ちゃん……」
「…………」
 いつも黙っているばかりで、まだあたしのことを一度もお母さんと呼んでくれない。

「汐ちゃん、ご飯だよ?」
「……パパがまだ帰ってきてないから、まだ我慢する」

「汐ちゃん、お風呂一緒に入る?」
「……いい。パパが帰ってきてからパパと入る」

「汐ちゃん、そろそろ寝ないと駄目だよ?」
「……パパが帰ってくるまで起きてる」

 何を話してもこの調子。
 朋也さんが本当に慕われてるのが分かるけど、あたしには……。
 汐ちゃんは良く出来た子なのは分かる。お洗濯とかも頼めば手伝ってくれる。
 だけど……やっぱり、あたしは汐ちゃんにとって他人でしかない。
 汐ちゃんも戸惑っているのか、本当にあたしを拒絶しているのかは分からないけど、
 やっぱり血の絆というのは大きいものだと常々感じる。
 あたしは……

A なんとか汐ちゃんと仲良くなるように頑張ることにした
B このまま冷めた関係を続けることにした
C あまり汐ちゃんに会わないように仕事に出ることにした
572名無しさんだよもん:04/07/08 20:00 ID:qzlbyo4F
Aで……そして、天国から地獄へ
573名無しさんだよもん:04/07/08 22:34 ID:uDD3wtd/
 たとえ血の繋がりはなくても親子の絆は生まれるはず。あたしは汐ちゃんと仲良くなるように頑張ることにした。
 じっくり時間をかければいい、そんなある日……。

「透子、汐はまだなつかないのか?」
「以前よりは口を利いてくれるかな。でも…」
「『おかあさん』と呼んでくれないか…」
「うん」
「時間はまだまだあるんだ、焦らなくもいい。俺だって父親と認めてもらうのに五年掛かったんだ。実の父親なのによ」
 ぽつりぽつりと語りだす朋也さん。あたしはじっとその言葉に耳を傾けていた。
「渚を亡くしてからの俺はそりゃもう酷い父親だったさ、汐を渚の実家に預けたまま仕事に没頭する毎日。親らしいことなど何一つできやしなかった。そんなある日、俺は気づいたんだ。自分と同じ目を汐に遭わせるつもりか、と」
「朋也さんと同じ?」
「ああ、俺は母親の顔を知らずに育った。親父は俺を育てるため必死になって働いた。それなのに…俺は親父を避けていた。何一つ親らしいことをしなかったクソ親父と。親子の絆を取り戻す機会はあったはず。それなのに俺はずっと親父から逃げていたんだ」
「親父と同じ境遇になって初めて親父の気持ちに気づいた時でもあったんだ」
「朋也さん…」
「おっと湿っぽい話になっちまったな。そうだ、こんどの日曜日家族水入らずでピクニックでもいこうぜ、汐も喜ぶぞ」
「うんっ、あたし張りきってお弁当作るからね」

 そして日曜日。
A いい天気、絶好のピクニック日和だ
B 残念なことに土砂降りの大雨だった
C 汐ちゃんが熱を出した
574名無しさんだよもん:04/07/08 22:36 ID:Ca0rzHHu
A deikouka
575名無しさんだよもん:04/07/08 22:36 ID:T/J/wzRF
576名無しさんだよもん:04/07/08 22:37 ID:5AjjXkNu
悩むがC
577名無しさんだよもん:04/07/08 22:38 ID:5AjjXkNu
うわ、絶妙・・・
578名無しさんだよもん:04/07/09 01:28 ID:f8TGQYRB
「わぁいい天気〜今日は絶好のピクニック日和だね」
 朝の日差しかとても気持ち良い、今日は楽しい一日になりそう、そんな天気だった。
「透子、弁当はちゃんと作ったのか?」
「大丈夫、あたし特製弁当、とってもおいしいよ」
「なかみなにー」
 汐ちゃんがお弁当を開けようとする。
「だ〜め、向こうに着いてからのお楽しみ」
「ぶー、とーこさんのいじわる」
「こーら汐、『透子さん』じゃなくて『ママ』だろ」
「……うん」
 あたしは何としてでも汐ちゃんと仲良くなろうと色んな努力をした。突然できた娘、最初は戸惑ったが努力の甲斐もあってか、汐ちゃんは徐々に打ち解けていった。後はあたしをママと呼んでくれたら良いんだけど。

「準備はできたか? 透子、汐」
「あたしは準備完了」
「パパもとーこさんもわたしもかんりょー」
「それじゃあ出発だぜっ」
「「おーっ」」
 あたしと汐ちゃんの声がハモる。……これが家族なんだ。今のあたしはとても幸せ、こんな小さな幸せがいつまでも続いていて欲しいな。

 目的地は?
A ものみの丘
B 隆山
C 依代町
D ビッグサイト
E 古河パン近くの公園
579名無しさんだよもん:04/07/09 01:33 ID:NzyFLLax
まぁピクニックだし、A
580名無しさんだよもん:04/07/09 20:32 ID:YxlhTGQg
そして停滞中。
581名無しさんだよもん:04/07/09 20:50 ID:Guw3WeYy
>>580
どこらへんが? こないだは書き込み数上位に来るほど賑わっていたけどそれが普通じゃないぞ?
毎日話が進んでいるうちは間違っても停滞とは呼ばないと思うんだが。
582名無しさんだよもん:04/07/09 20:50 ID:Guw3WeYy
 電車に少しばかり揺られて、あたしたちは目的の場所に辿りついた。
 あたしたちが来たところは……ものみの丘。
 少しばかり涼しいこの地域で、ピクニックな最適な場所。
「わーいっ!!」
「汐、あまり遠くに行くんじゃないぞ」
 汐ちゃんが無邪気に原っぱを駆け回る。
 あたしたちはそれをほほえましい目で見ながら、レジャーシートを広げた。
「汐ちゃん、たのしそうだね」
「……ああ。あまり家族旅行なんてしたことなかったからな」
 あたしはお弁当を広げて、コップにそれぞれ三人分の麦茶を注いだ。
「さて、一先ずは飯にでもしよう。お〜い汐、先にご飯だ!」
 遠くでちょうちょとじゃれていた汐ちゃんが、朋也さんの一声で慌ててかけてくる。
 そんな様子がとても愛らしくて、可愛かった。
「どう、おいしい?」
「うんっ!」
「よかったぁ……。一生懸命つくったから、どんどん食べてね」
「とーこさんのおりょうり、一杯食べる!」
 ……やっぱり、私はまだ汐ちゃんの中では「とーこさん」でしかない。
 どんなに頑張っても、汐ちゃんの中では私は「お母さん」じゃない。
 あたしたちが打ち解けるには……まだまだ時間が掛かりそう。

 ……偶然、で言い切れるのだろうか。
 確かに、これは偶然でしかなかったけれど、偶然とも思えなかった。
 あたしが出会うべく、誰かが仕組んだようにも見えた。
 あたしはこのものみの丘で、ある人物と再会した。その人物は……

A 美咲
B 長瀬主任
C エルルゥ
D 春原
E 浩平君の縁者である由紀子さん
F 祐一さんの縁者である秋子さん
583名無しさんだよもん:04/07/09 20:52 ID:k/MRHKGo
Dで
584名無しさんだよもん:04/07/09 21:27 ID:f8TGQYRB
 あっ…春原さんだ。あたしが初めて朋也さんと出会った時にあたしをナンパしようとした人。あの時はあまりの怪しさでつい逃げ出してしまったけど。後に全然悪くない、良い人だと知ったのは朋也さんと結婚した後だった。
 でもなんでこんな所に……?

「よお、透子ちゃんに汐ちゃん久しぶりだねぇ、ああそれと…岡崎も」
「ああ? 俺はオマケだと言いたいのか。第一俺たちが何をしてるかわかってここにいるのか?」
「失礼な! 僕だって分を弁えてるよ。家族の団欒だろ」
「おっ春原にしては上出来な答えだ。それなら話は早い、さっさとこの場から失せろ」
「ひどいっすね! 僕が何かしたんですかねっ」
「したも何もお前がいると汐の教育に悪影響をおよぼすんだよ」
 相変わらず漫才のような会話を交わす二人。
「パパぁ、すのはらさんイジめちゃだめ」
「こいつはイジめてもいーの」
「あんたそれでも父親ですかっ!」
「まあまあ朋也さん、せっかく春原さんが来たのに…仲良くしよう、ねっ」
「そうだそうだ、透子ちゃんの言う通りだよ」
「ちっ、しょうがねーなあ…で、何の用だ?」
「そうそう……」

A 「変な黒い本を見つけちゃってさ」
B 「智代がさ、議員選に当選したんだよ」
C 「透子ちゃんに会いたい人がいるんだ。確か…水瀬さんだったかな」
D 「特に用はないんだよねえ、あえて言うなら汐ちゃんとデートかな」
585名無しさんだよもん:04/07/09 21:29 ID:JqN800va
Cで
586名無しさんだよもん:04/07/09 21:38 ID:ao86GHcO
選択肢をCとDに限定。
次の日とはこのうちから選んでください。(ぉ
587名無しさんだよもん:04/07/09 21:42 ID:7+eAXeSr
>>586
588名無しさんだよもん:04/07/09 22:39 ID:Psnd5U3q
妙なのが紛れ込みましたが以下何事もなかったかのようにどうぞ
589名無しさんだよもん:04/07/09 23:54 ID:9WqL88PO
サー、イエス、サー
590名無しさんだよもん:04/07/10 01:38 ID:4BYCNAgP
水瀬、あたしはその名前に聞き覚えがあった。
前の亭主の祐一さんのイトコや叔母さんの名字。
結婚式に来て、祐一さんが取られて悔しいってスピーチをして祐一さんを焦らせて、お葬式には来てくれなかった祐一さんのイトコの名雪さん。
結婚式で祐一さんの女性遍歴をことごとく明かしてくれて、お葬式も喪主のあたしと同じくらい忙しく動いてくれた秋子さん。
2人ともかれこれ半年以上会っていない。
朋也さんと汐ちゃんに断って、あたし1人で会いにいった、その先にいたのは、そして用件は…

A.名雪さん
B.秋子さん
C.名雪さんと秋子さんの2人

1.今、しあわせかどうかを尋ねてきた
2.黒いノートについてのことだった
3.祐一さんについてのことだった
4.何故か浩平君のことについてのことだった
5.どうしてか国崎さんについてのことだった
591名無しさんだよもん:04/07/10 01:39 ID:Ajo1gfX7
C 1
592名無しさんだよもん:04/07/10 01:40 ID:s0IfXDeV
いい話にしてみよう
C-1で
593名無しさんだよもん:04/07/10 04:23 ID:QiwDq8q/
秋はともかく雪はなんかなじりそうだけどな。
ハイ、なんて答えたら。
594名無しさんだよもん:04/07/10 08:44 ID:vhnFmGUK
わたし達は、歩きながら静かにこれまでの事をお互いに話していた……少し離れたところでは朋也さんと春原さんが談笑しているのが見える
「……お久しぶりです。変わりありませんか?」
「えと……はい、その節は大変ご迷惑をかけました」
「いいえ、当然のことですから……あまりにも急な事ばかりでしたし、それより今日は名雪が……」
「…………」
「?名雪、どうしたの?」
「あの、……名雪さん?」
さっきからうつむいて、黙っていた名雪さんが口を開いた……たしかこの人も祐一さんのことが好きだったんだ
「………ねぇ、透子さん……今、幸せ?」
「えっ?……その、あの……」
「幸せ?」
突然の質問に答えに詰る、でもわたしは正直に今の気持ちを伝えるべきだと思った。
「……はい、祐一さんのことは今も忘れられませんが、朋也さんはそんな私を知りながらも支えてくれますし、汐ちゃんとも少しずつですが打ち解けてきます」
「……………」
「……………」
「……そっか………でもね、わたしは幸せになんかなれなかったよ……」
「名雪……」
「名雪さn…」
なんと答えていいのか言葉につまり、迷った一瞬、ヒュッっと音がして手に鈍い痛みが生じた……
「!?!?、痛っ!?」
「なっ、名雪っ!?」
地面に崩れ落ちながら見上げると、片手にバックから取り出したのか刃物をもった名雪さんが虚ろな目でわたしを見下ろしていた。
「わたし、もう、笑えなくなっちゃたんだ……もう、笑えないよ……」
「名雪、何を馬鹿な真似を、やめなさい!」
「お母さんは邪魔しないで」
止めようと近寄ってきた秋子さんを手にした刃物で切りつける……そのまま崩れ落ちる秋子さん、いや……なんで?わからないよ


595名無しさんだよもん:04/07/10 08:46 ID:vhnFmGUK
「さよなら、透子さん……」
「いっ、いや、やめてぇ〜〜!」
「おいっ!てめぇ何やってやがる!!」
少し離れたところから異変を感じた朋也さんと春原さんが駆け寄ってきた……朋也さんはそのまま切りつけてきた名雪さんの手を捻り取り押さえる。
「てめぇ、よくも透子を、何のつもりだ!」
「…………」
名雪さんは取り押さえられたまま、虚ろな目でどこを見ることも無く遠くを見ている。
「おい、何とか言いやがれっ!……春原、ボケッとしてないで取り押さえるのを手伝うか、救急車と警察を呼んでくれ」
サクッ!
「えっ?……おい、春原……なんで?」
「駄目じゃないか、ここは復讐劇が決まって場が盛り上がる場面じゃないっすか、余計なことすんなよ」
「は、春原?お前何を言って??」
サクッ!ザクッ!春原さんはさらに手にしたナイフで崩れ落ちた朋也さんを何度も刺した
何が起きたのか分からず呆然とするわたし……朋也さんから赤い血が……いやぁっ!汐ちゃんとわたしは慌てて駆け寄った。
「パパ?パパァ!?」
「さぁ、汐ちゃん、透子ちゃん……今度はキミ達っすよ」
「あ、ああ、あああぁ」
わたしは汐ちゃんを抱き抱えた、せめてこの子だけでも守らないと……だけど痛みは何時までたってもこなかった。
変わりに数滴雫が顔に当たった。見上げると顔に赤い雫が落ちる……
「岡崎……まだ生きてたっすか?ゴキブリみたいにしぶといっすね、ゴフッ……役割が違う、えっ、これでいいの??」
「分けのわからねーこと言ってんじゃねぇよ……」
朋也さんは名雪さんから奪った刃物で春原さんを刺していた……そして二人して倒れこみそのまま動かなくなる……そこでわたしの意識も無くなった
596名無しさんだよもん:04/07/10 08:48 ID:vhnFmGUK
……目が覚めるとそこは病院だった……なんでも5日ほど意識をうしなっていたらしい、医者の話では外傷よりも精神的なものによるらしい
しばらくして古河夫妻がやってきた、朋也さんの葬儀は終わったこと、汐ちゃんを自分達で引き取ること……呆然としていた私は頷くことしか出来なかった。
やがて警察から事情聴取を受ける、朋也さんも春原さんも秋子さんも助からなかったことだけでなくあの後名雪さんまで自殺していたとのことだった。
目撃者が他にも複数いたらしく痴情のもつれとして事件は処理された……
絶望したまま日々が過ぎていくなか、ある人物がお見舞いに来た。
それは……

A しのぶ
B 郁未
597名無しさんだよもん:04/07/10 08:50 ID:huBpWJuv
工エェェ(´д`)ェェエ工
そういう展開かよ
598名無しさんだよもん:04/07/10 08:52 ID:SSG9/mKy
B
599名無しさんだよもん:04/07/10 09:12 ID:4F1MJl+1
FAGOに勧誘?
600名無しさんだよもん:04/07/10 09:40 ID:7jmXVZ9l
そういやジャンル決めてなかったが、今回のはサスペンスだったのか……
601名無しさんだよもん:04/07/10 10:41 ID:NZOtScOb
こりゃマジでデスノートが絡んでくるか?
602名無しさんだよもん:04/07/10 10:52 ID:QbKMiNdc
展開がグダグダな気がしてたけど

主役がd子だと思うとハァハァする。
603名無しさんだよもん:04/07/10 11:27 ID:4F1MJl+1
 それは天沢郁未って言う人だった。誰にも会いたくなかったので面会を断ろうとしたんだけど…

『ちょ、ちょっと!患者さんは誰とも会いたくないって…』
 廊下から看護婦さんと誰かと言い争っている声が聞こえる…何があったんだろう?
『悪いけど緊急事態なのよ。 そこをどいてくれる?』
『そうはいきませ──キャァッ!!』
 看護婦さんの悲鳴と一緒にドアが突き破られる。看護婦さんが部屋に弓に飛び込んできて、
そこから少し遅れて入ってきたのはあたしと同じくらいの歳の女の人だった。
「あなたが岡崎等子さん?」
「は、はい!」
 急に詰め寄ってくるから思わず返事をしちゃった。
「そう…悪いけど私に付いて来て貰えるかしら」
「ふぇ…けど、お医者さんはまだ入院してろって…そうれに…もうなんだか疲れちゃった…」
「折原浩平…相沢祐一…そして岡崎朋也…彼らが何故死んだか知りたくない?」
 その名前に…あたしが愛した人たちの名前を聞いて、あたしは思わず反応した。
「それって…一体…どういう事なんですか?」
「それはね…ちょっと他の人に聞かれるとまずいから…付いてきてくれる?」
 その問いにあたしは──

A 承諾した
B 拒否した
604名無しさんだよもん:04/07/10 11:29 ID:4F1MJl+1
等子→透子
弓に→急に

…凄いミスだ
605名無しさんだよもん:04/07/10 11:30 ID:cRi+xizs
B
606名無しさんだよもん:04/07/10 11:52 ID:4F1MJl+1
「まぁ、今はまだ落ち着いていないだろうから。 わかったわ、私も無理強いはしないわ。 
 ただ、これだけは言っておくわ。 3人が死んだのは偶然じゃないわ。 殺されたのよ」
「え?けど…」
「言いたい事は大体分るわ。けど、世の中はあなたの理解を超えたものがあるのよ。
 聞きたくなったらいつでもここに電話しなさい」
 そう言って天沢さんはメモ用紙に携帯の番号を書いてあたしに渡した。
「偶然じゃ…ない? 3人とも殺されたの?」
 あたしは病院のベッドで何度もそう呟いた。

 暫くして、あたしは病院を退院し──

A 取りあえず生きていく為には仕事をしなきゃ。仕事を探す事にした
B 天沢さんの言葉が気になる…電話をしてみる
C 探偵さんに話して独自に調査を進めてみる
D 汐ちゃんに会いに行く
E 悲しみを紛らわす為に酒に溺れる
F 自分を気遣って、久しぶりに○○が尋ねてきた※人物指定
G 生きるのに疲れちゃった…断崖絶壁から──
607名無しさんだよもん:04/07/10 12:00 ID:F3XEYOMg
F エビルでデスノート方面に話を
608名無しさんだよもん:04/07/10 12:07 ID:sRnUcDkz
ていうか名雪の行動が理解できない
609名無しさんだよもん:04/07/10 12:15 ID:Ajo1gfX7
というより郁未の話を拒否したのに勝手に聞かせたりするのは選択肢を無視していると思うが
610名無しさんだよもん:04/07/10 13:39 ID:Eb1x3FJp
付いてきてくれる? で付いていってないし、真相を全部話したわけでもないから別にいいんでね。
611名無しさんだよもん:04/07/10 14:32 ID:sd95bVK/
選択の解釈は割とアバウトだからね。
過去にも、選択通りだが展開的には読み手の意図を裏切るウルトラCはあった。
そう、やたらと『エロ』突入選択を選び続ける読み手と、選ばれながらもギリギリでエロを回避し続ける書き手のように。
畜生w
612名無しさんだよもん:04/07/10 15:08 ID:O3VMLT77
ホントに郁未出て来やがったΣ(゚д゜)

しかしどーでもいーが、エビルと透子は初対面だよな…。
613名無しさんだよもん:04/07/10 15:18 ID:Oi+ypPZR
「…久しぶりだな、透子」
「あっ、江美さん!?」
病院を退院した次の日、江美さんが尋ねてきた。
江美さんはあたしがよく行っていたCDショップの店員で、
何度か通っている内に仲良くなった。
口調は冷たいけど気は利くいい人だ。

「突然尋ねてくるなんてどうしたの?それ以前にどうして家が解ったの?」
「この前CDを予約した時に住所を書いただろう。それを調べさせてもらった」
「えっえっでもそんな事しなくても用があるなら
家の電話番号もこの前教えたから、かけてくればよかったのに。」
「…悪いが電話では話せない用なのでな。これを見てくれ」

そういって江美さんはなにやら黒くて怪しい本を渡した。表紙にはDEATH NOTEと書いてある。
「この本がどうかしたの?」
「実は…」

A 私は実は死神なんだ。この本が透子の身にふりかかる全ての元凶だ
B この本を持っている持ち主と私の仲間の死神がお前の命を狙っている(持ち主と死神指定)
C おめでとう。透子がこの本の新たな持ち主だ
D DEATH NOTEの盟約の従いその命、貰いうける!!
614名無しさんだよもん:04/07/10 15:18 ID:5N4go1v3
Bで持っている人は凸、
死神はヌ ワ ン ギ ! !
615名無しさんだよもん:04/07/10 15:22 ID:Oi+ypPZR
は、早っ!!送信してリロードしたらもう選ばれてた…
って凸!?しかもヌワンギ!!!???
差djklてぇ5rくvftrjでbgj6でhdd、gktfsbjxb
vジェイチュシオdヴぇhrgjdfdgvghhjk
どうすればいいか思いつかない…ほかの人に任せます_| ̄|○
うかつな選択肢書いちゃって初めて後悔…
616名無しさんだよもん:04/07/10 15:23 ID:O3VMLT77

な ん て 未 曾 有 の 展 開 だ
617名無しさんだよもん:04/07/10 15:25 ID:sd95bVK/
やりやっがた……
事態はますます混沌としてまいりました。
618名無しさんだよもん:04/07/10 15:28 ID:Eb1x3FJp
つーか今までの透子の結婚相手周りから、なにかしら因縁あるキャラが欲しかったところだが。
619名無しさんだよもん:04/07/10 15:31 ID:Oi+ypPZR
マジで反省…ほんとすみません。
選択スレで書いて結構経つけど選択されていきなり
続き書き込めなくなるほど困惑したのは始めてです…
620名無しさんだよもん:04/07/10 15:41 ID:sd95bVK/
>>619
まあ、何とかなる。だから気にするな(人任せ)
621名無しさんだよもん:04/07/10 15:51 ID:Eb1x3FJp
「ふんふふんふふーん♪」
「おう、凸。ご機嫌だな」
「凸って呼ぶなっ!」
(ぴかっ!)
「うわっ! まぶしっ!」
 凸こと砧夕霧と、ヌワンギが並んで街を歩いていた。
 ヌワンギと話している凸を見て、街の人達が( ´д)ヒソ(´∀`)ヒソ(д` )と囁き、同情した視線を向ける。
「あ、こら、かわいそうな人だと思ってますね! 
 デスノートに名前書いて抹殺したるぞゴルァ(゚д゚)っ!」
「やめねーか。しょうがねぇだろ。死神である俺様の姿は他の人には見えないんだからよ」
 説明ご苦労。
「にしても、ずいぶん強気になったもんだよな……。
 最初ノート拾ったときは、そんなこと言われてもってオロオロしていたくせに……」
「人は変わっていくものだよ、ヌワンギ君」
「君って呼ぶな! 様付けで呼べ!」
「やかましい、デスノートに名前書くぞ!」
「だから死神のオレ様にはきかねぇっての。それよか、約束は守ってもらえるんだろうな」
「ああ、あれ。エルルゥさんに近づく男共を全て抹殺するっていうの」
「おうよ」
「ちゃんと私の抹殺計画が成功することを見届けてからね」
「あの計画が成功しても、お前の人気が上がるとは思えないけどな……」
「なにか言った?」
「いや、なんでもね」
622名無しさんだよもん:04/07/10 15:52 ID:Eb1x3FJp
 凸の抹殺計画……それは、全葉鍵キャラのメガネっ娘を抹殺することによって、
 唯一メガネ神として、葉鍵板に君臨することであった。
 ならばなぜ、浩平や祐一が次々に死んでいったのか。
「だって、メガネキャラのくせにもてもてなんて、むかついたから……」
「だから周りから排除して不幸にしていこうってのか。女はこえーな」
「ふふっ。そろそろきっちりとどめを刺して、私が世界でただ一人のメガネっ娘になるんだ♪」
「葉鍵板ではメガネキャラは不遇だから、おまえ一人になったところでなぁ……」
「なにか言った?」
「いや、なんでもね」
「ふふっ。もうすぐだね。この人が死ぬの……」
 デスノートには、こう記されていた。

 ○月×日凸時凹分 
 栗原d子、びっくりするほどユートピアを叫びながらしぃがる日本橋店で心臓麻痺。

 そして……。

A 名前間違い。なにもおこらず、栗原透子は助かった。
B いや、これこそが透子の魂の名。デスノートにより透子あらためd子死亡。
C なんの関係もない栗原d子さんが、デスノート通りに死亡。透子は無事。
D 凸の野望を打ち砕くべく、突如、何者かが現れた!(人物指定)
623名無しさんだよもん:04/07/10 15:56 ID:DzrbDrw1
C
624名無しさんだよもん:04/07/10 16:08 ID:Eb1x3FJp
「びっくりするほどユートピア! びっくりするほどユートピア!」
 _______
 |__       ヽ(゜∀゜)ノ
 |\_〃´ ̄ ̄ ヽ..ヘ(   )ミ
 | |\,.-〜´ ̄ ̄   ω > (∀゜ )ノ
 \|∫\   _,. - 、_,. - 、 \ (  ヘ)
   \   \______ _\<
    \  || ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ |
      \||_______ |
 さわやかな朝の狂行が、澄み切った青空にこだまする。
 しぃがる日本橋店で通りすがりの栗原d子さんが、今日も尻をぱんぱんと叩きながら叫んでいる。
 汚れを知らない心身を包むものは、何もない。
 全裸でひとしきり騒いだ後、安らかに心臓麻痺でお亡くなりになるのがここでのたしなみ。
 もちろん「ふぇぇ」と呟きながら、興味津々で見つめるはしたない栗原透子さんなど、存在していようはずもない。
「な、なんだろう……あ、しーちゃん言ってた。ああいうのとは目を合わしちゃだめだって」 
 かくしてその場をそそくさと立ち去る栗原透子。
 後には栗原d子さんの死体が残された。
「……これ、どーいうこと?」
「あー、人違いだな。どっか間違えていたんじゃねーの?」
「チッ……頼りにならない死神だ……」
「んだと、ゴルァ(゚д゚)」
「ともかく……私の計画はこれで大幅にずれ込んじゃった、どーにかしないと」
「おう、どーすんだ?」

A とりあえず尾行したる
B 当たるまでひたすら名前を書いちゃえ
C ヌワンギ、何とかしなさい
D 透子視点にうつってみよう
625名無しさんだよもん:04/07/10 16:11 ID:O3VMLT77

たまには無難に行ってみよう。
626名無しさんだよもん:04/07/10 16:12 ID:1FClEkFb
B
627名無しさんだよもん:04/07/10 16:29 ID:Eb1x3FJp
「ちっ、しょーがない。後をつけて、彼女の本名を突き止めるわよ」
「へいへい」
 凸とヌワンギは、距離を置いて透子の尾行を始めた。
 茫然自失としている透子は、二人にまるで気づきもしない。
「これからどーしよ……」
 行く当てもなく、街を彷徨う透子。
 愛する人を次々と失い、これから自分はどうすればいいのか。
 また再婚でもするか? と思わないでもないが、
 さすがに三人連続死亡ともなると、透子も気が咎めるし、相手もびびる。
 ちまたでは「新婚キラー」等と呼ばれ、周囲の評判もよろしくない。
「フフフ……そうそう、メガネっ娘がもてるなんて、間違ってるよ……」
「なぁ、お前、自分のアイデンティティ否定してるぞ」
「やかまひい。乙女心は複雑なのよ」
 当初の目的を棚上げし、苦しむ透子を楽しげに見つめる凸。
 一歩間違えればストーカーだ。
 ところが、ふらふらと彷徨う透子の前に、何者か現れた。

A おお、あれこそはヌワンギのラブスイートハニー、エルルゥさんではないか。
B 偶然か、それとも待ち伏せしていたのか、郁未と再び遭遇した。
C とおもったら、デスノートに名前を書くまでもなく死亡寸前の(立川)郁美さんだった。
D こっそり様子を窺っていたエビルが現れ、鋭く凸を睨みつける。ばれた!
E なんかメガネキャラに縁がありそーなだれか(人物指定)
628名無しさんだよもん:04/07/10 16:34 ID:4F1MJl+1
因みにデスノートは名前を4回間違えるとその人間に効果がなくなる。
詳しくはこちら。

http://comic6.2ch.net/test/read.cgi/wcomic/1089202686/11-12
629名無しさんだよもん:04/07/10 16:34 ID:Oi+ypPZR
E 清水なズギュアアアアア
630名無しさんだよもん:04/07/10 16:35 ID:4F1MJl+1
おっと、じゃぁDで
631名無しさんだよもん:04/07/10 16:35 ID:Oi+ypPZR
ああ…すんません
さっきあんな選択の話書いておいてもっと混沌にしてしまって
632名無しさんだよもん:04/07/10 16:41 ID:O3VMLT77
>>631
キニスンナ。
凸が出てきた時点で、奴の出現は見えてたさ。
アンタが選ばなくともいずれ出てきただろう。





タブンナー(゚∀゚)
633名無しさんだよもん:04/07/10 16:43 ID:Eb1x3FJp
>>628
まぁ、いまさらんなリアル準拠にしなくていんじゃね? 
それだとd子さんが死ぬのはおかしいし。分かってて書いたんだがw

とりあえず、三回連続で書いたから、俺は一時撤退するわ ノシ
634名無しさんだよもん:04/07/10 16:45 ID:RTrR3F3w
>>631
おまい…口では謝っているが
実は一番この状況を楽しんでいるだろ(w
まあ俺もだが。
635名無しさんだよもん:04/07/10 16:52 ID:Eb1x3FJp
つーかま、Eはメガネキャラの知り合いとかそういった感じで書いたんだがな。
どっちでもいーけど(・∀・)
636名無しさんだよもん:04/07/10 17:26 ID:RTrR3F3w
しかし凸に清ドギユュゥゥゥン!!にヌワンギとは
ある意味選択スレ史上最狂の顔ぶれが揃ったな(w
密かに第二次逆襲の眼鏡の予感。
637名無しさんだよもん:04/07/10 17:30 ID:Eb1x3FJp
それにしても、凸にな(ryに透子か。
……大変だ。メガネトラウマ病の浩平がショック死する。あ、死んでたか。
638名無しさんだよもん:04/07/10 22:21 ID:oCbG1vpN
「こんにちは」
「え…」
下を向いていた透子が話しかけられ、顔を上げる。
そこには自分と同じ様に眼鏡をかけた(ryな少女がそこにいた。
「栗原さん…ですよね。この度は本当に…お気の毒でした」
誰だろう。でもまぁ最近はやたらお葬式に縁がある身だし。
ひょっとしたら先方の親族だったかもしれないよね。
「あ、これはどうも…あの、」
どちら様でした?と聞こうとしたときだった。
「待て!清水!!」
「!?」
「ち…」
突然、上から下まで黒のスーツで決めたヒトがあたし達に向かって叫んだ。
突然始まった2時間ドラマ風味な出来事に、周囲の視線は釘付けだよ。
「ようやく見つけた…死ねッ!」
サングラスをはずしながらその人は、懐から流れるような動きであるものを取り出した…

@ 乱入者の名前

A 取り出したもの
639名無しさんだよもん:04/07/10 22:24 ID:btfpMV7/
@レミィ 

Aソードブレイカー
640名無しさんだよもん:04/07/10 22:39 ID:8MUJ4MyX
よく分からんけど、ソードブレイカーってこれ?
ttp://atmarkjojo.org/crimsonfairytale/nanka/neta/2002-10-10.html
サングラスを外した所に見える碧眼、黒いスーツの背中に流れるブロンド、外国の人だろうか
「覚悟するネ、Summer tree!」
その外人の方が懐から取り出したのは、一冊のコミック

その表紙に、あたしには見覚えがあった。少年漫画なんて最近読んでないのに
『SWORD BREAKER』
ロックな作者の人が、ロックなファンタジーを描いた作品だったと思う

その単行本を振りかざして、目の前の眼鏡の女性(あたしも眼鏡だけど)に襲いかかってきた
「destroooooooooooooooooooooy!!!!!!!!」
それは無頼男の方だったと思います、多分

あたしが目を白黒させていた、その時……

A.突然その単行本が『盾』になりました
B.え、そのまま突っ込んで角で殴るの!?
C.突然外人の方の動きが止まりました。「ピッ」という音が聞こえます
D.外人の方がバタリと倒れてしまいました、一体何が?
642名無しさんだよもん:04/07/10 22:50 ID:btfpMV7/
643名無しさんだよもん:04/07/10 22:58 ID:O3VMLT77
Aだな。それしかない。
644名無しさんだよもん:04/07/10 23:12 ID:Ajo1gfX7
突然その単行本が『盾』になりました。
何故丸腰の相手に盾を持ちだすのか分かりません、しかし、外人さんは大きな盾を持って突進し、清水な(略さんにぶちかましを喰らわせました。
大きな盾のぶちかましを受け、清水な(略は…

A 星になってとんでいきました
B 吹っ飛ばされて即死でした
C 大きなダメージを受け瀕死の重体です
D なんと、全く平気です
645名無しさんだよもん:04/07/10 23:16 ID:fl1BGKFb
Cで。

トラックにでも轢き潰されたイメージで。
そして死なない。
646645:04/07/10 23:17 ID:fl1BGKFb
すまない。ageちまった
647名無しさんだよもん:04/07/10 23:32 ID:Ajo1gfX7
ひゅう〜〜ん、ぐしゃっ!!
眼鏡の女の子は盾を持ったぶちかましで勢いよくキリモミしながら空中へ打ち上げられ
自由落下の法則に基づいて地上へ叩きつけられました
体中ぼろぼろ血まみれになりで手足のあちこちが普通では見られないような方向にまがっています。
「う、う〜ん」
でもどうやらまだ生きているようです。早く手当てをしないと死んじゃいます。
「しぶといネ、でもこれでジエンドヨ!」
そんな少女に止めを誘うと外人さんは盾を振り上げます。

A その時、突然レミィが心臓発作で死んでしまった
B 突然の出来事にあたしはその場から逃げ出していた
C 「そこまでよ、やめなさい!」なんと凸が姿を現した
648名無しさんだよもん:04/07/10 23:32 ID:x6XZDf2c
A
649名無しさんだよもん:04/07/11 00:19 ID:vD0myxUg
もう何がなんだかw
650名無しさんだよもん:04/07/11 00:22 ID:rUGTQwYV
「とどめネ!!…ウッ!!」
盾を振り下ろそうとしたとき、外人さんは突然胸を押さえて倒れこみ、二度と動きませんでした。
「ふぇぇぇ、とりあえず救急車を呼ばないと」

………………
「外人の方は心臓麻痺で即死だ、眼鏡の少女の方は重体だが一命は取り留めた」
「そうですか…」
あたしは病院で霧島聖という女医さんから2人の容態を聞きました
「ところで、眼鏡の少女が君に話があるそうだ」
「話…ですか?」
あたしは眼鏡の少女がいる病室に入りました。
「お久しぶりです、おねえちゃん」
「ふぇぇぇぇ、あたしあなたのお姉ちゃんじゃないよ」
突然の発言にびっくりです。
「でもあなたは浩平おにいちゃんのお嫁さんだったのよね、だからおねぇちゃんなの」
「ふぇぇぇぇぇぇ、そんなぁ」
そういえば浩平君のお葬式のときに泣きじゃくるこの女の子を見ました。確か自称浩平君の妹の
「あなたは…もしかして……」
「はい、清水な(略です…」
あたしは…

A とりあえず今どうしているか聞いてみた
B あの外人に何故狙われたのか聞いてみた
C 清水な(略さんとはかかわりになりたくないのでさっさと病院を出た 
651名無しさんだよもん:04/07/11 00:23 ID:Bmg+J2Th
B そうか義姉になるのか。
652名無しさんだよもん:04/07/11 00:24 ID:MZzqT79+
B……と思ったがAでFA。
653名無しさんだよもん:04/07/11 00:25 ID:MZzqT79+
_| ̄|○
654名無しさん@そうだ選挙に行こう:04/07/11 09:04 ID:GpGVIie2
655名無しさん@そうだ選挙に行こう:04/07/11 10:49 ID:LKKzI/SQ
「どうしてあの外人に狙われたの?」
 あたしは彼女に聞いた。
「……たぶん私とおねえちゃんが出会うのを阻止したかったんじゃないですか」
「あたしと出会うことが?」
「正確には私がこれから話す内容…ですね」
 彼女は一体何を知ってるのだろうか。
「あっ、でも聞きたくないなら聞かなくてもいいです。……おねえちゃんをおかしなことに巻き込みたくないし、それに知らぬが仏っていいますから」
「…………」
 彼女は話すのをためらってるように見える。

「聞くも聞かぬもおねえちゃんの意思一つです」
「あたしは……」

 彼女の話を……
A 聞く
B 聞かない
656名無しさん@そうだ選挙に行こう:04/07/11 10:56 ID:/JTWnRLQ
B
657名無しさん@そうだ選挙に行こう:04/07/11 11:25 ID:LKKzI/SQ
「あたしは……」
 話の内容が気になるけど…もうこれ以上変なことに巻き込まれたくない。静かな暮らしがしたいよ…。
 だから彼女の話を聞かないことにした。
 彼女は少し寂しげな笑顔をあたしに向け言った。
「そうですね、賢明な判断です」
「ごめんなさい……」
「いえ、いいんです。私もこれで肩の荷が降りましたから」
「私、おねえちゃんに会えて嬉しかった」
「たぶん、もう会うことは無いと思います」
「えっ…?」
「あはは…私のことなら心配しないで。さ、面会時間は終わりだよ」
「うん…」
 重い足取りで病室を出ようとしたあたしの耳に清水なつきの声が聞こえた。

「どんなに辛いことがあっても…透子さんは汐ちゃんのお母さんだから……」

 病室の扉が閉じていく、もうその扉は開かれることはなかった。

 次の日…
A 墓参りに行こう(浩平・祐一・朋也から選択)
B ……汐ちゃんに会いに行こう
C しーちゃんはどうしてるかな
658名無しさん@そうだ選挙に行こう:04/07/11 11:27 ID:v87YIvAZ
ここはBで。Aはやるとしてもその後だろ。
659名無しさん@そうだ選挙に行こう:04/07/11 11:51 ID:QYnaycfm
しかし見事なまでにしーちゃんスルーやな
660名無しさん@そうだ選挙に行こう:04/07/11 12:20 ID:CvjAYTu1
一番最初の選択肢から、スルーだったからな。度々名前は出てくるんだけど。
661名無しさんだよもん:04/07/11 22:12 ID:ewtb9g0V
誘導
http://info.2ch.net/guide/adv.html#saku_guide
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662名無しさんだよもん:04/07/12 02:03 ID:srXTI0vH
↑痛杉
663名無しさんだよもん:04/07/12 11:21 ID:L9OkHUqp
>>661
釣りだよね?
流石に真性の厨房じゃないよね?
664名無しさんだよもん:04/07/12 16:16 ID:4KuJdkHx
古河パンのそばの公園。ひとり、ブランコに座っていた彼女を見つけた。
遠くから見た汐ちゃんの顔は、朋也さんの帰りを2人で待っていたころと
かわりないように見える。
キィキィと音をたてて隣に腰を下ろし、その場所を眺めた。

朋也さん、汐ちゃん、秋生さん、早苗さんと会った公園。
そして、渚さんが過ごした公園。
朋也さんと2人で過ごした公園。
幻想物語の中の女の子は、訪ねて来た男の子とどんな歌を歌っているんだろう。

「……とーこさん」
聞いたことのない小さな声がした。
泣き声なんだと気づいたのは、横を向いてから。
汐ちゃんは、泣かない子だった。
少なくとも、あたしの知る限り、泣くのを見たことがなかった。
その子の目が、耐え切れないように涙をたたえていた。
その涙を吸わせる胸が、今はどこにもないことを強く感じていた。


A 自分の胸で泣かせる
B 早苗さんの胸で泣かせる
C ひとりで泣かせる
665名無しさんだよもん:04/07/12 16:55 ID:nUYVfYpf
非情にもC
666名無しさんだよもん:04/07/12 17:35 ID:BWzYQdku
汐ちゃんは、泣かない子だった。
ううん、たぶん違う。あたしの前で泣かないようにしてたんだ。
だって、汐ちゃんはとってもいい子だから。
おかあさんって呼んでもらえなくてもお手伝いをいっぱいしてくれた。
あたしに迷惑がかかると思って、ずっと…。

朋也さんも亡くなって一番悲しいのは汐ちゃんだ。
そう簡単に立ち直ることが出来るなんて思えない。
まだこんなことに耐えられるほど強くない。
「パパ……」
小さく呟く。
ぽとりぽとり
涙を吸い取ったのものは、人の暖かみを帯びていなかった。

汐ちゃんの涙を見て胸が痛くなる。飛び出して汐ちゃんを抱きしめたかった。
でもそれは出来なくて。
母親と認められていないあたしがそんなことをしていいんだろうか。


A たとえお母さんと呼んでもらえなくても、あたしは汐ちゃんの母親だ。汐ちゃんを胸に抱く。
B どうしようもなくてその場を離れた。(行き先指定)
C そんな時、後ろから早苗さんに声をかけられた。

667名無しさんだよもん:04/07/12 17:58 ID:nUYVfYpf
B お台場方面の街
668名無しさんだよもん:04/07/12 18:36 ID:sBmKPMnd
 あたしはどうしようもなくて、その場を離れることにした。
 今のあたしは汐ちゃんを抱きしめる資格なんてない。
 汐ちゃんが本当に欲しいと思ってるのは、朋也さんの愛情だ。
 それは、もう手に入らないもの……。
 あたしが何かしようとしても、それは汐ちゃんも望まないだろう。
 ……違う。あたしが汐ちゃんから逃げたいだけ。
 結局、あたしは自分が一番可愛いのかもしれない。
 こうやって、いろいろな建前を講じても、それは逃げでしかないのは分かってる。
 でも……本当に、あたしにはどうしようもなかった。どうしようもなかったからこそ……その場を離れることにした。

 あたしはその場を離れて、気がつけば別の場所まで来ていた。
 道行く人が、まるで流れのようにあたしに押し寄せてくる。
 この絶え間ない人の動きに翻弄されることが、今のあたしには何も考えずに済み楽だった。
 そんな時……。
「あら、透子ちゃん。随分久しぶりね?」
 ふと聞こえた、知り合いの声。
 顔を上げると……
「……美咲さん」
「どうしたの? 元気がないようだけれど」
 そこにいたのは、かつてお隣だった……七瀬美咲さんだった。
669名無しさんだよもん:04/07/12 18:38 ID:sBmKPMnd
 あたしたちは最寄の喫茶店に入った。
 あたしは、美咲さんに全てを話そうとしている。
 それが優しい美咲さんへの甘えだとしても、あたしはそれにすがるしかなかった。
 それほど……今のあたしは、追い詰められているのかもしれない。
 美咲さんは、あたしの話を黙って聞いていた。
 十分聞いたところで……逆に聞き返した。
「……それで、透子ちゃんはどうするつもりなの?」
「え、えと……それは……」
「確かに、その汐ちゃんは透子ちゃんの実の子供じゃないかもしれないけれど……それでも透子ちゃんの子供なのよ?」
 そんなことは自分でもよく分かっているつもりだった。
 そして……それが、戸籍という薄っぺらな関係上に成り立つだけの薄弱としたものに過ぎないことも。
「たしかに透子ちゃんも、浩平さんに祐一さん、そして朋也さんまで失って辛いのかもしれないけど……。
 けど……辛いのは、お父さんを失った汐ちゃんだって同じなのよ? あなただけ、逃げていい問題じゃないわ」
「……でも、あたしには汐ちゃんのお母さんで要る資格がない」
「お母さんになるのに資格なんているのかしら? 私は、そんな資格聞いたこともないな」
「いくらあたしが求めても……汐ちゃんが求めてくれない」
 あたしがそういったら、急に美咲さんが怖い顔をした。
 その突然の雰囲気に、あたしはちょっと気圧される。
「透子ちゃん。それはあなたの勝手な思い込みよ。子供は……いつだってお母さんを求めてる。
 自分を不必要なほどに卑下することは……不必要なほどに過信することと同じぐらい愚かだわ。
 いくらその汐ちゃんがお祖父さんお祖母さんから愛されてるといっても、その二人は両親の代わりに離れないはずよ?」
「…………」
 言葉が返せなかった。
 美咲さんはそれだけあたしに真剣に問いかけてくれていた。
「……透子ちゃん。あなたが何をするべきか、もう……分かるでしょう?
 血縁がなによ。資格だって関係ない。あなたが汐ちゃんを愛してるか……それだけで十分でしょう?」
「……あたしは」

A もう一度、汐ちゃんと一緒にやっていく
B それでも……あたしが側にいるべきじゃない
670名無しさんだよもん:04/07/12 18:38 ID:nUYVfYpf
ここでA
671名無しさんだよもん:04/07/12 19:33 ID:8rNsSdCz
Aだな
672名無しさんだよもん:04/07/12 19:36 ID:L9OkHUqp
>>671
ワラ 一時間遅れで選択かよ。それとも確認か?
673名無しさんだよもん:04/07/12 19:39 ID:sBmKPMnd
「あたしは……もう一度、汐ちゃんと一緒にやっていく」
「……うん、正解」
 あたしがそう言うと、美咲さんが微笑んだ。
「じゃあ、早速行ってあげて。ここは私が払っておくから」
「うん……ありがとう、美咲さん」
「たまには家にも遊びに来てね」
 あたしは直ぐに喫茶店を出た。

 それからあたしは走った。

『とーこさんの料理、おいしい』

『とーこさん、お洗濯物が濡れちゃうよ?』

『……うん、汐もお料理手伝う』

 頭の中で何度もリフレインする、汐ちゃんの言葉。
 そうだ……あたしは、決めていた。
 朋也さんと結婚したそのときから、汐ちゃんのこと、何でも乗り越えてみせるって。
674名無しさんだよもん:04/07/12 19:40 ID:sBmKPMnd

 あたしは古河さんの家で、秋生さん、早苗さんの二人と向き合っていた。
 あたしがことの経緯を話すと、二人は黙ってそれを聞いていてくれている。
 まるであたしの我侭のような話なのに、二人の優しさには感謝するばかりだ。
「……で、トン子。話ってのはそれだけか?」
「え……?」
「汐は俺たちの孫だが、お前の娘だ。俺たちが預かっているより、お前と一緒にいるほうが筋だろう」
 どうして……あたしの周りには、こう優しい人が多いのだろう。
 秋生さんは、あたしを汐ちゃんの母だと認めてくれている。それだけでも……あたしには十分だった。
「透子ちゃん」
 早苗さんが一つ、手帳みたいなものを持ってきた。
「これは……私達の娘、渚が汐ちゃんを産む前に書いた手記です」
 あたしにそういって手渡してくる。
 あたしはこれを……

A 読む
B 読まない
675名無しさんだよもん:04/07/12 19:44 ID:T0RuVFia
Aしかない
676名無しさんだよもん:04/07/12 19:50 ID:ZeI4kFh0
選択肢の種類が少ないっと思った
思った、それだけ
677名無しさんだよもん:04/07/12 20:14 ID:sBmKPMnd
 あたしは、手記を開いてみた。
 丸い文字で、ところどころにだんごのイラストが書いてあった。
『しおちゃんがちょっと動いた。もっと大きくなるのかと思うと楽しみです』
 絵日記のような、短いメモ。
 そんな手記に、枝折りが挟んであった。
「その枝折りの挟んであるところ、そこを読んでみて下さい。きっと……あなたにとって何か得られると思います」
 早苗さんの言われるままに、あたしはそのページを開いてみた。
 終わりに近い、そのページを。そのページには、最初のページとは違ってたくさん書かれていた。
『身体を動かすのも大変になってきた。もう、私は長くないかもしれません。
 でも……しおちゃんだけは、ちゃんと明るいお日様を見せてあげられるようにしたい。
 だから、もうひと踏ん張りです。もしかしたら……もう、私は朋也君と会えなくなるかもしれないけれど。

 ……もうすぐ、しおちゃんが生まれる。そして……私は一足早く、眠ることになりそうです。
 私もしおちゃんと朋也君と一緒にいたかったけど、それも叶わぬ夢でしょう。
 でも、心配することは何もありません。朋也君なら……しおちゃんを大事にしてくれる。
 しおちゃんも、私がいなくてもきっと大丈夫。しおちゃんは強い子になります。
 しおちゃんは……私と、朋也君の子供ですから。
 ……って書いてて恥ずかしいです! しかもこれボールペンで書いたから消せません!』
 少し悲しく少しほほえましい、そんな手記だった。
 あたしは、黙って次のページを捲った。
 次のページの最初に書かれている言葉に、あたしはどきっとした。
678名無しさんだよもん:04/07/12 20:15 ID:sBmKPMnd
『朋也君の……新しい奥さんになる人に』
 正に……あたしのためにある文章。
 あたしは、文章を目で追った。
『朋也君も、新しい奥さんを持つことでしょう。
 それが杏ちゃんか、ふぅちゃんか、ことみちゃんか、はたまた別の人か。
 でも……そのまだ見ぬ新しい奥さんに、一つだけお願いがあります。
 しおちゃんのこと……可愛がってください。
 例え、私のことは朋也君やしおちゃんに忘れられても良い。
 それぐらいに……しおちゃんを愛してあげてください。
 しおちゃんには、きっとお母さんが必要です。私ではそれが出来そうもないから……。
 私の、精一杯のお願いです……』
 目頭が熱くなった。
 この人には、勝てない。朋也さんや汐ちゃんのことを……あたし以上に想ってる人だ。
 あたしはページを捲った。
 次が最後のページ。その直前に、
『新しい奥さんに、一言メッセージがあります』
 そう書いてあった。
 ページを捲るその手が、少し震える。
 一体、どんな言葉が書かれているのだろうか……。

 最後のページには一言書かれているだけだった。
 そして、そのメッセージとは……。

A 『お体に気をつけてくださいね』
B 『私の分まで幸せになってください』
C 『本当に、しおちゃんのことをよろしくお願いします』
D 『朋也君のことも、愛してあげてください』
E 『お父さんとお母さんとも仲良くしてください』
F 『おならぷぅ』
679名無しさんだよもん:04/07/12 20:17 ID:FCkelSCt
俺にこの選択肢を答える勇気はねぇ特に一番しt
680名無しさんだよもん:04/07/12 20:17 ID:oWEsjeew
F!
681名無しさんだよもん:04/07/12 20:18 ID:qGfxZsO9
うあああああああああああああああああああああ!!
選びたい、あの選択肢を選びたいぃぃぃぃ!!
はあ。はあ。俺が自分を抑えている間に他の奴、頼んだ。
682名無しさんだよもん:04/07/12 20:31 ID:srXTI0vH
禿ワロタw
683名無しさんだよもん:04/07/12 20:32 ID:sBmKPMnd
『おならぷぅ』

 ……………。

 あたしは黙って手記を閉じた。
「最後のページは、渚にも嫉妬心があったということで許してくださいねっ」
 早苗さんがニコニコとした表情を崩さない。
 ……何もかも、ぶち壊し。
 今までのシリアスな展開が、その一言でガラガラと崩れ落ちた。
 もしかしたら、渚さんはこんな展開を狙っていたのかもしれない。
 あたしが、このメッセージを見て拍子抜けしてしまうことを。
「…………くすっ」
 あたしは、思わず笑いを漏らしてしまっていた。
 おかしくて、笑った。
 早苗さんも、笑った。秋生さんも、笑っていた。
 ひとしきり笑った後に、あたしは早苗さんに手記を返そうとしたところ、
「それは、差し上げます。渚もそれを望んでいるでしょう」
 そう言われた。
 あたしは、きっと乗り越えられる。
 浩平君や祐一さん、それに朋也さんに渚さんも見守ってくれている。
 だから……あたしと汐ちゃんが分かりあえる日が来る。そう、信じられる。

 あたしは、汐ちゃんを預かることにした。

A しかし……汐ちゃんがあたしを拒絶した
B 数日後……
C 数年後……
D 十年後……
E ところで、凸や略は何してるんだ?
684名無しさんだよもん:04/07/12 20:34 ID:qGfxZsO9
D
685名無しさんだよもん:04/07/12 22:28 ID:kI4GvnlZ
怒濤の展開だなオイ!

次書く人もかわいそーに。
686名無しさんだよもん:04/07/12 23:14 ID:8rNsSdCz
この話もそろそろ終わりそうな悪寒
687名無しさんだよもん:04/07/12 23:16 ID:FCkelSCt
10年後って……いきなりエピローグかいっ!?
688名無しさんだよもん:04/07/12 23:18 ID:F+WjR2IU
「一年ぶりかな……」
その前に立って、あたしは声をかけた。
岡崎家と書かれた、御影石に向かって。

わずかばかりに生えていた雑草を抜き、新しい花をそえる。
柄杓ですくい、上から水をかけると、乾いていた表面が鮮やかに黒くなった。
持参した手ぬぐいで表面をする。いつか見た、背中のように。
「お客さん、こういうところ、はじめてですか?」
お墓参りの手際ばかり上手くなってしまった自分に向けて、そんな冗談を口に出した。
悲しみも、笑いも、なんの感情もともなわなかったけれど。

日に焼かれ、元の白木がくすみ始めた卒塔婆。
それを見やりながら、お線香を供える。
バースデーケーキのように、3つ。

何年も前、汐ちゃんが病気で亡くなった後、あたしは栗原透子に戻った。
渚、朋也、汐と仲良く並んだそれに、もうあたしが割り込む隙間はなさそうに思えたから。

遠くに見える海とお花畑を少し見つめた後、後ろを振り向いた。
その人が、あたしを見ていた。

A 早苗さん
B 秋生さん
C しーちゃん
D 清ry
E 男キャラ(人物指定)
689名無しさんだよもん:04/07/12 23:20 ID:ns6WQcSR
遅れた…折角終わらせようとしたのに
Cで
690名無しさんだよもん:04/07/12 23:27 ID:sBmKPMnd
なあ>>688よ……。
キャラを殺していって、楽しいか……?
盛り上げることも、そのまま話を収束させることも十分可能だったのにさ……。
ロワじゃないんだからさ、簡単に殺すなや。またもや選択肢も何もなしであぼんかよ。
悪いが「死んでるパターン多いしとりあえず殺しておこう」という感情が伝わってくる。

まとめると、ギャグにしてはやりすぎ……。orz
691名無しさんだよもん:04/07/12 23:31 ID:6ChFRZld
今の内に言っとくけど
次の話の作品と主人公決める時に
順番をシャッフルしといた方がいいと思われ
今のままだとAの所に雫、Bは痕と
固定されてるから単独の作品や主役を
狙っている人が有利だろうし
692名無しさんだよもん:04/07/12 23:47 ID:6ChFRZld
例えば今現在の新しく主人公選ぶ時の選択肢は

A雫
B痕
C東鳩
Dホワルバ
という風に続き、
人物を選ぶ時は
Aその作品の主役
Bメインヒロイン
Cサブヒロイン
Dサブヒロイン2
という風に続いて、脇役とかは
後半の英字に追いやられてしまう
それだとあれ○○はどこだと探している内に
他の人に決められてしまう事もある訳で、
逆に主人公やメインヒロインを主役にしようとしてる人にとっては
リロードして書き込みが増えてたらすぐ送信すればいいだけ
これは不公平だと思って…
まあ6回連続探してる内に先に取られた負け犬の愚痴です、ハイorz
693名無しさんだよもん:04/07/12 23:50 ID:srXTI0vH
主人公になったことの少ない作品順で?
694名無しさんだよもん:04/07/12 23:50 ID:sBmKPMnd
六回?
というと現行だろ、秋生野球だろ、ティリアングだろ、ゆかりだろ、坂下だろ、アメリカ横断。
……まあ、頑張ってくれ。ちなみに俺ははるかの世界のジャンル決定以外選んだことない。
695名無しさんだよもん:04/07/13 00:01 ID:lW/P5E7i
「しーちゃん……」
 振り返った先にいたのは、しーちゃんだった。
 最後にあったのは、いつだっただろうか。
「透子……」
「……どうしたの、しーちゃん?」
「透子、あなた……随分雰囲気変わったわね」
「うん。もう……悲しむのも疲れちゃった。幸せを掴もうと頑張っても、あたしの手からは滑り落ちていくだけ」
「気持ちは、分かるけど……」
 しーちゃんは何か言いたげに、顔を逸らした。
「それで、どうしたのしーちゃん?」
「……こないだ、天沢さんと言う人から話を聞いたの。あなたに関係ある話よ。
 なんだか裏で大きなことが動いていたみたいだけれど、もうどうしようもないって」
 天沢……そういえば、どこかで聞いたことがある。
 確か、朋也さんが亡くなったって聞いたとき……。だけど、今のあたしにはもうどうでもよかった。
 もしかしたら、あのときに話を聞いていれば何か変わったかもしれないけど、今更取り返しはつかない。
 いや、問題はもっと前からあったかもしれない。
 引越しをしたのが悪かった? それとも、祐一さんや浩平君と結婚したのがいけなかったの?
 ……もう、それもどうでもいい。
「ねえ、しーちゃん? しーちゃんはいろんな人と会って幸せを見つけた?」
「え……?」
「あたしは……あんまり良いことなかった。浩平君も、祐一さんも、朋也さんも、汐ちゃんも、
 みんなみんなあたしから離れていって……。たくさんの人があたしのことを気味悪がって近寄らなくなって……。
 こういうことになるなら、あたし……だれにも出会わなければよかったのにね」
696名無しさんだよもん:04/07/13 00:02 ID:lW/P5E7i
 あたしは立ち上がった。
 そして、墓地を後にしようとする。
 しーちゃんはあたしの後を追わなかった。……もう、会うこともないかもしれない。
 何処で、あたしの歯車は狂っちゃったんだろう。
 どんなに相手を想っても、人の命は儚いものである。
 そんなことをこの十数年でかなり思い知らされた。
 あたしは最後に岡崎家墓を一瞥する。
 ……さようなら、また来年。

 それは永遠でなく、
 真実でなく、
 ただ、そこにあるだけの思い……。

 ――――――END

 もう少し透子を積極的に事件に絡ませましょう。
 どうやら、郁未とな(略のどちらかと手を組んで凸の野望を止めなければ透子に未来はないようです。
 そうすればトゥルーエンドも見えてくるかもしれません。

A ひとつ前の話に戻る
B ふたつ前の話に戻る
C レス番指定で戻る(レス番を選んでください)
D 次の話に進む
697名無しさんだよもん:04/07/13 00:02 ID:SN57ANwY
確かに名前の場所を覚えてる、
位置が固定されてる作品やキャラは
他のより若干有利だろうな。
新しい作品&主人公決めの時は
リロード猿が複数いるだろうし。俺もだがw


全員きちんと選択肢を読んでから
選ぶという公平さを出すというのなら、俺もシャッフルに賛成。
698名無しさんだよもん:04/07/13 00:03 ID:SN57ANwY
B
699名無しさんだよもん:04/07/13 00:04 ID:Z096PTqZ
???
少し前の選択肢からやり直すって事?
700名無しさんだよもん:04/07/13 00:05 ID:lW/P5E7i
 あたしは、汐ちゃんを預かることにした。

A しかし……汐ちゃんがあたしを拒絶した
B 数日後……
C 数年後……
D 十年後……
E ところで、凸や略は何してるんだ?
701名無しさんだよもん:04/07/13 00:05 ID:ga13YjW7
二つ前ということは>>683に戻るわけだから……
今度はCを選択。
702名無しさんだよもん:04/07/13 00:05 ID:Pu6d+b/G
>>696
……この手があったかッッ…!
703名無しさんだよもん:04/07/13 00:07 ID:Pu6d+b/G
数年後ってことは汐の生き死にがかかわってくる頃かな
704名無しさんだよもん:04/07/13 00:08 ID:Un+pL4H6
ここでB。

まぁ普通に行こうぜ。
奇を衒うばかりが選択じゃあナイ
705名無しさんだよもん:04/07/13 00:08 ID:SN57ANwY
って待て、二つ前の話って
ティリアングまで戻るのか!?
あああああああああああ
書き込んだらいきなり選択肢あったから
凸が出たあたりまで戻るんだろうぐらいのつもりで
決めてしまったよおおおおお!!
706名無しさんだよもん:04/07/13 00:13 ID:SN57ANwY
と思ったら違ったか。あー良かった。
いや、本気で焦ったよ。
選択スレなら本当に戻りそうだったんで('Д`;)
707名無しさんだよもん:04/07/13 00:17 ID:lW/P5E7i
あ、ちなみに>>705のいうとおりにしても大丈夫だったよ。俺は前スレ80だからw

もしもそうなっていたらハクオロ→闇の神以外にディーを登場させてもっと混沌と……。
708名無しさんだよもん:04/07/13 00:17 ID:P7BOeQgE
 二年後……あたしとは汐ちゃんを引き取り、二人で生活する事になりました。母子家庭は流石に辛かったけど
二人で協力し合い、時には秋生さん達やしーちゃん、美咲さんなとにも助けられて何とかやっていけています。

「汐ちゃーん、わ、忘れ物ない?k、教科書は?そ、それとハンカチは」
「大丈夫よ、おかあさん。 おかあさんと違って私は『眼鏡を忘れて出勤』とか『定期券を忘れたのを勘違いし
て駅でもう一枚買っちゃった』とかしないから」
「ふ、ふえええ…そ、それは…」
 あたしは相変わらずのドジだけど、その分汐ちゃんが支えてくれるので大丈夫です。あ、見ての通り、汐ちゃ

んはあたしの事を『おかあさん』と呼んでくれるようになりました。随分時間はかかったけど、あたしが母親と
して、一生懸命接したら。ちゃんと心を開いてくれました。
「ほらほら、おかあさん。 ボーっとしていると遅刻しちゃうよ?」
「ふえ?あ、もう7時半!じゃ、いって行きます。 汐ちゃんも遅刻しないようにね」
「はーい。 気をつけてね、おかあさん」
 ふええ…娘に心配されるなんて駄目な母親かも……
結局、あれからあたしの周りで不可思議な出来事は起こりませんでした。一体なんだったんだろう?
709名無しさんだよもん:04/07/13 00:20 ID:P7BOeQgE
 時は遡る事2年前……
「きーっ! 何で…何であの子だけ幸せになれるのよー! 私は…凸、凸呼ばれて碌な扱いされないのにー!
 こうなったら…あの汐って子──」
「オイオイ、そりゃひでえんじゃないのか?」
 岡崎汐──ノートにその名前を書こうとしたその時、凸の持つペンが粉々に粉砕された。
「きゃ、きゃぁ!!」
 その衝撃に驚いてノートを地面に落とすとその刹那、一つの黒い影がそのノートを奪い去った。
「ヌワンギ…悪いが…このノートは返してもらうぞ」
「エ、エビル!!テ、テメェいつの間に?」
 その影の正体を見て、ヌワンギは驚きを隠せない。
「死神大王様を騙してノートを人間に渡す事により、我々の管理下に無いノートを手に入れ、
 それを不正に利用…覚悟をしておけよ」
 エビルの殺気の篭った鋭い眼に射抜かれ、怯えるヌワンギ。ノートの不正利用の罰は重い。
何百年も牢獄の中か、あるいは……
「いやだ…死ぬのは嫌だぁぁぁ!!!う〜〜〜〜ん…」
 その後の展開を想像し、卒倒するヌワンギ。
「ふん、小物が…だったらこんな下らない真似をするな。 手間を掛けさせてくれる…さて、私の用は済んだ。
 そいつは好きにしてもいいぞ、郁未」
 更に現れたのは…天沢郁未その人であった。
「わ、私とあなたと何の関係が……」
「悪いけど、そんなやばい物がこの世にあると面倒なのよね…そう言うわけでエビルに協力していたのよ。
 それに…うちの教団の人間をを何人も遊び半分で殺しちゃってくれて…覚悟は出来てるんでしょうね、
 凸ちゃん?」
「嫌…こ、殺さないで…」
「安心しなさい、殺しはしないわ。 寧ろ、ある意味天国かもね…」
 そう言って手をにぎにぎさせる郁未。彼女から放たれる妖しい雰囲気を感じ、
別の意味で更なる危険を感じる凸であった。
「い…いやぁぁぁ!!!」
710名無しさんだよもん:04/07/13 00:21 ID:P7BOeQgE
 あの後、『新郎キラー』とか『死を呼ぶ花嫁』とか色々噂されて、男の人は誰もあたしに近寄ってきませんで

した。
あたしも自分の事で精一杯だったし、何かと気が引けたのでためらっていたけど…しーちゃんと木田君や
美咲さんと彰さんを見ていると、やっぱりちょっとうらやましいかも。
もし、叶うなら、もう一回だけ素敵な人と出会えるといいな…何て思う事もあります。


  落ち込んだり、辛い事もあるけど、今日もあたしは元気です──


 それは永遠でなく、
 真実でなく、
 ただ、そこにあるだけの思い……。

 ――――――Fin
711名無しさんだよもん:04/07/13 00:21 ID:SN57ANwY
乙!
712名無しさんだよもん:04/07/13 00:23 ID:P7BOeQgE
よっしゃ、敗者復活!ラストは頂いたぜ。

で、この話のタイトルだが…

A 凸 NOTE
B 葉鍵サスペンス劇場 『死を呼ぶ花嫁』

の二つが思い浮かんだのだが…どうする?

Aにする
Bにする
C お前には任せられん。俺が決める
713名無しさんだよもん:04/07/13 00:23 ID:Z096PTqZ
714名無しさんだよもん:04/07/13 00:25 ID:/yBH33ZW
で、次の主人公決めだけど…
ランダムシャッフルはする?
まあテンプレはる人に一存するけど
715名無しさんだよもん:04/07/13 00:26 ID:ga13YjW7
DECONOTEも捨てがたいが、なんか選んではいけない気もする。
パス。
716名無しさんだよもん:04/07/13 00:26 ID:lW/P5E7i
今俺がシャッフル中だから少し待ってくれ。
717名無しさんだよもん:04/07/13 00:26 ID:P7BOeQgE
じゃ、次回作いこか

A Filsnown
B AIR
C 天使のいない12月
D Kanon
E White Album
F CLANNAD
G ナイトライター(with 雀鬼's)
H まじかる☆アンティーク
I 誰彼
J ONE
K Routes
M 痕
N MOON.
O うたわれるもの
P To Heart
Q 雫
R こみっくパーティー
718名無しさんだよもん:04/07/13 00:27 ID:Z096PTqZ
719名無しさんだよもん:04/07/13 00:28 ID:Z096PTqZ
しまった、まさか本当に選んでしまえたとは……
キャラのテンプレ製作しようか?
720名無しさんだよもん:04/07/13 00:28 ID:/yBH33ZW
よし、次はキャラのシャッフル頼みます
721名無しさんだよもん:04/07/13 00:29 ID:lW/P5E7i
あ、誰かが先にやってくれたか。ならよし。

しかし今回あっさり終わったなあ。まあ、BADENDの補完だからあれぐらいがちょうどいいのかもしれないが。

それとテンプレ製作は面倒だしいいんでないかい?
722名無しさんだよもん:04/07/13 00:30 ID:/yBH33ZW
ょーしヌワンギ選ぶぞー
723名無しさんだよもん:04/07/13 00:35 ID:wJcwEHez
Aアルルゥ
Bベナウィ
Cクロウ
Dドリィ
Eエルルゥ
Fミコト
Gグラァ
Hハクオロ
Iディー
Jヌワンギ
Kカルラ
Lカミュ
Mムツミ
Nデリホウライ
Oオボロ
Pトウカ
Qササンテ
Rハウエンクア
Sスオンカス
Tテオロ
Uヒエン
Vソポク
Wウルトリィ
Xゲンジマル
Yユズハ
Z次のページ(他のキャラ)
724名無しさんだよもん:04/07/13 00:36 ID:/yBH33ZW
725名無しさんだよもん:04/07/13 00:36 ID:1hd4XIKA
726名無しさんだよもん:04/07/13 00:36 ID:ga13YjW7
M
727名無しさんだよもん:04/07/13 00:36 ID:P7BOeQgE
い、一番面倒なのを…じゃ、次は主役か
取りあえず

A クロウ   a ユズハ
B ドリィ    b オボロ
C エルルゥ c ソポク
D ベナウィ  d ニウェ
E カルラ   e チキナロ
F トウカ   f ポナホイ
G クーヤ  g アルルゥ
H ゲンジマル h ムツミ
I ヒエン
J ディー
K カミュ
L ウルトリィ
M ヌワンギ
N ササンテ
O スオンカス
P カンホルダリ
Q デリホウライ
R オリカカン
S ミコト
T トゥスクル
U テオロ
V グラァ
W ハウエンクア
X インカラ
Y ムント
Z ワーベ
728名無しさんだよもん:04/07/13 00:36 ID:lW/P5E7i
A
729名無しさんだよもん:04/07/13 00:36 ID:Un+pL4H6
730名無しさんだよもん:04/07/13 00:36 ID:wJcwEHez
早っ!宣言どおりかよ!
731名無しさんだよもん:04/07/13 00:36 ID:yB8aIkZP
M
732名無しさんだよもん:04/07/13 00:36 ID:lW/P5E7i
分かりにくいが……ヌワンギか。
733名無しさんだよもん:04/07/13 00:37 ID:wJcwEHez
ヌワンギのようだな
734名無しさんだよもん:04/07/13 00:38 ID:Pu6d+b/G
確かに別の選択肢を選びなおしてるけど
BADENDの場合と比較して
トン子が違う行動をとったわけでもないのな
AVGにおけるフラグの重要性について小ry
735名無しさんだよもん:04/07/13 00:38 ID:/yBH33ZW
やったああああ!!!!!!!!
全国のヌワンギスキーのみんな!!
俺はやったぞおおおおお!!!!
736名無しさんだよもん:04/07/13 00:38 ID:lW/P5E7i
久しぶりにこんなことしてみる

A ギャグ
B シリアス
C サスペンス
D バトル
E ほのラブ
F 学園(DANGER)
G 撮影
H 地球防衛軍w
I 撮影
J MMR
K 探検
L 決めない
737名無しさんだよもん:04/07/13 00:39 ID:ga13YjW7
くっ……
某所でムツミ萌えに開眼した漏れとしてはムツミをメインに据えようと思った。
しかしよりにもよってヌ ワ ン ギとは。
宣言どおり決めた/yBH33ZWに乾杯。
738名無しさんだよもん:04/07/13 00:39 ID:Pu6d+b/G
K
739名無しさんだよもん:04/07/13 00:39 ID:f56YIH/F
H
740名無しさんだよもん:04/07/13 00:39 ID:/yBH33ZW
もうこれで思い残す事はありません
741名無しさんだよもん:04/07/13 00:40 ID:Z096PTqZ
しまった、流石にメインキャラ全員ランダムは時間かかりすぎたか……
まあどうしたところで彼はヌワンギを引当てたろうがw
742名無しさんだよもん:04/07/13 00:40 ID:P7BOeQgE
 ギワッハッハッハ!!
俺様はヌワンギ様だ!よーく覚えておきな。
さて、天才の俺様何だが…

A エルルゥを俺のものにする為に道具を探しているぜ(反乱前)
B ハクオロを倒す為の武器を探しているぜ!(反乱後)
C 鼻持ちならないベナウィを追い落とす為に策を練っている(反乱後)
C あの後、落ち武者狩りにあって…気が付いたら布団の上(敗北後)
743名無しさんだよもん:04/07/13 00:42 ID:/yBH33ZW
下のc
744名無しさんだよもん:04/07/13 00:42 ID:ga13YjW7
下のC。
745名無しさんだよもん:04/07/13 00:42 ID:Z096PTqZ
Cが二つあるぞw
とりあえず後者のCで。
746名無しさんだよもん:04/07/13 00:42 ID:Un+pL4H6
Dだな誤字だと思うが
747名無しさんだよもん:04/07/13 00:42 ID:1hd4XIKA
 よう、やっと俺様も主役になれたぜ。
 ……ん? なんだテメェら。やけに反応薄いな。
 まさか俺様を知らねえってこたぁねぇよな?
 俺様はヌワンギ。このスレでも大人気。
 ゆくゆくは皇になる男だ――――!

 しかしそんな俺様も選択肢には逆らうことができない。
 探検をしなきゃあなんねぇんだ。
 探検か……
 まぁ、まずは相棒を捜さねぇとな。

A もちろんエルルゥだ! 俺と一緒に来てくれ!
B いけすかねぇが頭だけは回る。おいハクオロとかいったな。来いや。
C ちっ、しょうがねぇ。お前でいいや。アルルゥ、来な。
D なっ! バァちゃん! いや、いや、違うんだ――!
748名無しさんだよもん:04/07/13 00:43 ID:1hd4XIKA
ち。遅れたか。
大人しく久瀬とゲンジマルのシバキ合いでも書くとしよう。
749名無しさんだよもん:04/07/13 00:43 ID:/yBH33ZW
みんなヌワンギに思う所は同じ!!
この一体感!!俺は本当に感動している!!
750名無しさんだよもん:04/07/13 00:44 ID:/yBH33ZW
751名無しさんだよもん:04/07/13 00:45 ID:lW/P5E7i
>>748
先を越されたか。
なら俺は平安メンバーエコーズ来訪を書くぞ。
752名無しさんだよもん:04/07/13 00:45 ID:/yBH33ZW
ああ違ってたかあ
少し興奮しすぎだ漏れ
753名無しさんだよもん:04/07/13 00:46 ID:ga13YjW7
4重婚しといてなんだがも前ら落ち着けw
整理すると>>742:下のC(D)が選択され、>>747は出遅れで関係なしだな?
754名無しさんだよもん:04/07/13 00:51 ID:P7BOeQgE
 俺は…一旦オジキの所に戻ろうとして…落ち武者狩りに遇って…俺の体に
矢が刺さって目の前が暗くなって…そう…俺は死んだのか…情けねえな…結局
自分ひとりでは何も出来なかった…って、何で俺はこんな考えをしているんだ?

 闇の中から意識がよみがえり、俺は眼を覚ました。見知らぬ天井と、寝床。
「ここは…ぐっ、い、痛え!」
 体を起き上がらせようとすると全身に痛みが走る。
「俺は…生きているのか?」
 その痛みが俺が今生きている事を示してくれた。そして、起き上がった俺の前に現れたのは──

A 隻眼のむさいおっさん
B 若いエヴェングルガの剣士…女か
C シャクコポルの女…隣には仮面をつけた偉そうな奴がいる
D エルルゥ…ってちょっと待て!?
E 羽…オンカミヤリューの女か。しかし、何で羽が黒いんだ?
F 含む所のある笑みを浮かべた男…って、チキナロか
G 髭の鋭い眼をした爺さん。何か『クカカカカ!』とか五月蠅い
755名無しさんだよもん:04/07/13 00:52 ID:/yBH33ZW
756名無しさんだよもん:04/07/13 00:52 ID:DhrKtzHl
G
757名無しさんだよもん:04/07/13 00:53 ID:DhrKtzHl
あげてしまった
ごめんなさいごめんなさいごめんナサイゴメンナサイゴメンナサイゴメンナサイgggggggg
758名無しさんだよもん:04/07/13 00:55 ID:Un+pL4H6
うたわれ未プレイの俺には一瞬

『鉄鍋のジャン(詩子に非ず)』が頭によぎった
759名無しさんだよもん:04/07/13 00:56 ID:1hd4XIKA
チェーンソーを振り回しているわけだな。
760名無しさんだよもん:04/07/13 00:57 ID:6bfmRM/J
はしゃぎすぎ
761名無しさんだよもん:04/07/13 02:03 ID:1hd4XIKA
「ほぅ、目を覚ましたか」
「………あ?」
 起きあがった俺が見たもの……というか、俺を見ていたもの……は、髭を生やした鋭い目のジィさんだった。
「どうだ傷は痛むか? まあ死ぬような痛みであろうな。死ぬような傷であったのだから」
「あー……あ?」
 よく事情がわかんねぇ。
 えーと、ここは……たぶん夜。テントん中。俺は寝かされてる。俺が寝てる布団の座とジィさんが座ってる椅子以外はなんもねぇ。
 ……?
「……オイ、俺はどうなったんだ?」
「命は助かったな。まあ儂が助けたのだが」
 ……はあ……。
「……で、なんで俺を助けたんだ?」
「ククク、それを今キサマが知る必要はない。いずれわかる時も来るだろうて」
「……そうかい」
 ジィさんは心底楽しそうに、自分が言いたいことだけを言っている。
『……ェ様。そろそろお時間です。出立の準備を……』
「ほぅもうそんな時間か。……まあよい、それなりに得るものもあった。今回は引き上げるか」
『ハッ』
 外から声が聞こえてきた。状況から察するにこのジィさんの部下らしい。
「ではさらばだ若造。運と縁があればまた会うこともあろう。折角拾ったその命、無駄にするのは構わんが儂を失望させることだけはないようにな」
 とかなんとか言うとそのままテントを出て行った。……っておい!
「ま、待……イチチチチチ!!!」
 その背中に手を伸ばそうとした瞬間体中に激痛が走る。とてもじゃねぇが追うことなんぞできやしねぇ。
「クカカカカカカカカ! この國は面白くなる。面白くなるぞ! 獣だ……獣がいる! 行くぞ皆のもの、儂についてこい!」
 何やら五月蠅い声の後に馬(ウォプタル)の足音。そして訪れる静寂。
 ……どうやら去ったらしい。俺のことは放ったらかしで……

 とりあえずどーすっか。

A 傷が痛いし、もう一寝入りする。
B いつまでもジッとしてられねぇ。ここを離れる。
762名無しさんだよもん:04/07/13 02:04 ID:f56YIH/F
B
763名無しさんだよもん:04/07/13 04:30 ID:jQCZS7Qa
 どうやらアイツらは本格的に去ったらしい。
 となるとこんなところでいつまでもジッとしてるわけにもいかねぇな。さっさとここを離れよう。
「イヂヂヂヂヂヂ……」
 痛む身体をなんとかなだめ、まさしく着の身着のままの風袋でテントを出る。
 外にオレのドスが地面に突き立ててあった。しかしそれ以外はマジで何もなし。たき火の痕跡はあったが食料と呼べるモンは欠片も見当たらねぇ。
「ったく、助けたんなら餞別の少しぐらい置いてけよ……」
 ……なんて愚痴ったところで誰かが何かをくれるわけでもない。
 オレは口ではなく脚を動かすことにした。とりあえず当てもないが、適当に森の中を歩き回る。

「……朝か」
 歩き通すこと半刻。小高い丘に出たオレを出迎えたのは今まさに地平から顔を出した朝日だった。
 さらに眼下に広がる光景にはところどころに戦火の焼け跡と兵の野営地が見える。
 あれは叛乱軍か、オジキの軍か……
 ……これからどうするか。

A 戦を止めさせにオジキの元へ戻る。
B 國を出る。東へ。
C 國を出る。西へ。
D 國を出る。南へ。
E 國を出る。北へ。
764名無しさんだよもん:04/07/13 04:50 ID:M++7cgDo
方角なんか出されても分からんからAで
765名無しさんだよもん:04/07/13 04:50 ID:NF4zRbB8
A
766名無しさんだよもん:04/07/13 21:12 ID:kXySEj6/
そうだ。このまま戦が続いたなら恐らく勝つのはハクオロ…あの男だろう。
今となってはよく分かる。高みに上ったままあぐらをかいてちゃならないんだ。
――この戦いを終わらせよう。
そう決めると太陽の方角から大体の位置を考えて、皇都に向かうことにする。
「とりあえず、こんなところか」
目覚めたテントの中に放置されていた短刀を腰に挟む。頼りないがないよりマシだ。
軋む身体に喝を入れて、俺は一歩を踏み出した。

「…しかし、しかしだよな」
そうだ、冷静に考えて、あのオジキが戦に破れて単身舞い戻ったオレを歓迎し、
そんなオレの停戦勧告なんか聞き入れるとも思えねえ…
「ち…八方塞だな」
なるべく犠牲を0に近づけ、これ以上の恨みの拡散を防ぐ方法…
「ああーーー!!そんなもん、あるかー!!」
「ひゃ!」
ん?物陰で人声がした?
「誰だ!」
オレは短刀をその茂みに差し向ける。
「やめて下さい…野宿してただけの、ただの旅人です」
すると怯えた様子の男が両手を上げ、現れた。
「旅人って…ここは戦場だ。とっとと出て行ったほうが良いぜ」
「いえ、ですから…戦局が落ち着くまでこちらで遣り過そうかと思いまして」
「ふん…しかしこんな所、何があるとも思えねぇけどな」
「いえいえ。あなたは若いようですからご存じないかもしれませんが…
 神代の時代までは遡らず、しかし祖父母、曾祖父母は知らぬ話。
 そんな時代の言い伝えがこのあたりは豊富でしてね。
 ちょうどそのような伝承を知る機会がありまして、こんな所まで来てしまったわけです」
「へ、願いを叶える宝物でもあるってか?」
「はい」
767名無しさんだよもん:04/07/13 21:13 ID:kXySEj6/
「ど、どういう事だ?」
「どうもこうも…あなたの言ったままです。
 この辺りには、ヒトの願いを叶える神秘が潜んでいる。と」
「そ、そんな御伽噺…」
「ふむ。馬鹿にしながらも、興味を惹かれつつあるといった所ですね。
 よろしければ詳細をお聞かせしましょうか?」

A あ、ああ…
B いやいやいや。俺には重要な使命が!
C その前に…あんた、何者だ?
D 「いたぞー!落ち武者!」 !やべェ、追っ手!
768名無しさんだよもん:04/07/13 21:13 ID:6KQH0AT3
769名無しさんだよもん:04/07/13 23:21 ID:gpjSQ9pW
「あ、ああ」
胡散臭いが藁にもすがる思いで俺は男の話を聞いた。
なんでもここから少し北にある洞窟の中にヒトの願いを聞いてくれる宝具があるそうだ。
ただし洞窟は奥深くまで続いており今まで誰一人として伝承の真偽を確かめられた者はいないらしい。
「……ちっ、しゃーねぇーな」
だが俺はそんな眉唾物の話でも信じるしかなかった。
「本当にいくのですか?」
「ああ、今の俺はその洞窟に行く事ぐらいしかできることはないからな」
俺は男と別れて洞窟へ向かった。
「そういえば…名前ぐらい聞いてもよかったかな…」
まぁ生きて再び会えたら聞くことにしよう。


……………
男の言ったとおり少し北に行ったところに洞窟を見つけ、俺は中に入った。

A 地下一階、いきなり化け物たちに囲まれてしまった。
B 順調に地下十階まで降りたのだが腹が減ってきた。
C なんと地下五十階まで降りたのだが大物の敵に教われ大ピンチだ。
D おいおい、地下百五十階で目的の宝具を見つけてしまったぜ。
770名無しさんだよもん:04/07/13 23:23 ID:fGN4GFvC
771名無しさんだよもん:04/07/13 23:41 ID:kXySEj6/
「しかし…なんなんだろうなぁ、此処は」
明らかに人間の手による石の階段。
ゴツゴツしていないある程度の滑らかさを持った床。
ひんやりとした空気の中、柄にもなくオレは探究心と、
そして得体の知れないものへの恐怖を感じていた。
ピチャン。と滴の垂れる音がする。
「へへ…雰囲気でてるじゃねえか…」
手に持った松明で辺りを見渡しながら慎重に、一歩一歩歩みを進める。
「お…まだ下層があるのか」
松明の明かりが足元の闇に吸い込まれていく。
「なんだかわからねえが…虎穴にしか虎子はいないんだよな…」
滑らないよう気をつけながら、俺はさらに奥を目指していった…

「う〜む」
そんなこんなで小一時間。下りた階段は既に10を数える。
しかし、ここまで順調だったオレの行程において、重大な危機が訪れていた。
それは…
「腹が減ったぜチクショウ」
そうだ。思えば戦の前に食ったっきりじゃねえか。
「なんかないか…」
と思って回りを見渡すも、周囲には無機物質しか見あたらねえ。

A 「あー飯寄越せ!」と叫ぶ。大声で。
B む…なにやらキノコが。
C 「お困りのようですね」 うぉ、さっきの人!
D 我慢してさらに先を急ぐ。
E これまでの人生に思いを馳せる
772名無しさんだよもん:04/07/13 23:44 ID:P7BOeQgE
Bだ
773名無しさんだよもん:04/07/13 23:59 ID:Un+pL4H6
「ただのキノコにしてはうめぇじゃねえか」

ガツガツとそこらに生えてたキノコを平らげていく。
うむ、腹も減ってた事もあってかそこそこ旨い。


気が付けば周りにあったキノコはあらかた食い尽くしてしまった。
が、何だか変な感じだ

「う…なんか眠く…」

途端に睡魔が襲う。
俺は意識を失い、昏倒した…

そして

気が付くと

A 「う、うごけねぇ…」予想通り毒キノコだった
B 「はっ…私は一体何を」反転してしまった
C 「ち、力がみなぎってくる」思いがけぬスーパーパワーアップ
D 「眠り薬の成分でも入ってたのか?けっ」特に何も無かった
774名無しさんだよもん:04/07/14 00:02 ID:8IA0pTQx
俺は…俺はBを選ぶ!!!
775名無しさんだよもん:04/07/14 00:03 ID:87m8OP5S
Bで理知的な策略家・反転ヌワンギの誕生です
776名無しさんだよもん:04/07/14 00:03 ID:S4JI7mOv
BBBBB
777名無しさんだよもん:04/07/14 00:09 ID:7LR8RzmM
「私は…何を」
そう。確か…戦に負け…何者かに助けられ…変な自称旅人洞窟の話を聞き…
「なんと…非合理的なことを私はしていたのだろう…」
このままではいけない。直ちに皇都へ戻り、叔父上を説得せねば!
しかし…僅かに私の心に残るこの場所への執着…
さらに下層を目指したいという情熱があるのも事実。
「――――」
さて、どうしたものか。
今、降りてきた松明により赤く照らし出されている階段をぼんやりと見つめながら考えた。

A 引き返そう!いざ皇都へ!
B もう少し、潜ってみるか。
778名無しさんだよもん:04/07/14 00:11 ID:S4JI7mOv
779名無しさんだよもん:04/07/14 00:35 ID:Wy8/pmDg
急いで洞窟を抜け出し、私は皇都へ戻りました。
「ヌ、ヌワンギ様?」
城内の者たちは負け戦から帰ってきた私に驚き、同情や軽蔑の視線を投げかけてきたがそんなものは気になりません。
「叔父上に会わせて下さい」
急いで叔父上に謁見し、この戦を早く終わらせるように上奏しました。
「にゃぷ〜、叛乱軍と和解しろというのか?ヌワンギ」
「はい、このまま内乱を続けて徒に民の血を流してはいけません」
その結果は…

A 敗軍の将の生意気な発言に激怒したインカラはヌワンギを死刑にした
B ヌワンギの説得に心を打たれたインカラは叛乱軍との和解を決意した。
C 人が変わったヌワンギにもう一度兵が任されベナウィと共同戦線を取った。
D 激怒したインカラに国を追放されてしまった。
780名無しさんだよもん:04/07/14 00:42 ID:mRcvAjR4
B
781名無しさんだよもん:04/07/14 00:50 ID:iHEHcdme
うわぁ一番ありえねーw
782名無しさんだよもん:04/07/14 01:36 ID:prnMS6+h
次なる書き手さんに合掌(-人-)ナムナム
783名無しさんだよもん:04/07/14 03:17 ID:Wy8/pmDg
「分かったにゃも、ヌワンギの目を見ているとそれが正しいように思えてきたにゃも」
叔父上様は私の話を聞き入れて和解を決意してくれました。



数ヵ月後
叛乱軍との和解が済みました。ハクオロさんたちは最初私たちの態度の変化に戸惑い、深く疑いました。
しかし、私達がトゥスクルさんの一件について深く謝罪し、
叔父上と一緒に権力の座から退き引退して政治の全権をハクオロさんたちに譲ることで信じてもらう事ができました。
今、私と叔父上は皇都から離れた田舎の村で畑仕事をして暮らしています。
時々エルルゥさんがお土産を持ってきて、いろいろと話を聞かせてくれることが一番の楽しみです。

私は今、幸せです。


A 次の話へ
B ちょっと待て、本当にこんな終わりでいいのか?

784名無しさんだよもん:04/07/14 03:28 ID:prnMS6+h
Bだな。
ここでAを選んだら>>735が哀れすぎる。
785名無しさんだよもん:04/07/14 03:29 ID:qgycg6Pz
Aを選びたくて仕方なかったが、ついつい見のがしてしまったw
786名無しさんだよもん:04/07/14 03:42 ID:ZT7vHiyv
B!(遅
787名無しさんだよもん:04/07/14 04:13 ID:S4JI7mOv
って待て待てえ!!よく考えろてめえら、
この全知全能史上最強のヌワンギ様が主役なんだぞ?
こんな簡単にあっさりと終わらせていいのかよ?
殺されて埋められたり地獄でタマ○ン蹴られたり
死神になったはいいが容易く気絶したりした
オレ様の苦難の日々をこんな形で終わらせる気かよ!?

オレは嫌だぞ、まだ暴れてえ!まだまだ主役でいてえ!!
つー訳でやり直しだ。反論は認めねえ!
おっとそこのお前、リロードしたら選択肢があったからって
脊髄反射で選ぶなよ。よーく考えてから選びやがれ。

A >>742から選び直す
B >>747でやり直してみる
C >>754から選び直す
D >>769から選び直す
E >>773から選び直す
F >>779から選び直す
G 面倒くせえ!!>>736で最初のジャンル選びからだ
H 敢えて>>783の続きから話を進めてみる
788名無しさんだよもん:04/07/14 04:14 ID:Wy8/pmDg
Hで
789名無しさんだよもん:04/07/14 04:15 ID:Gu7fk5C/
790名無しさんだよもん:04/07/14 08:21 ID:ZhRw5wxn
ヌワンギの不思議なダンジョンという展開を期待したのだが……どうなるんだw?
791名無しさんだよもん:04/07/14 11:52 ID:zDInTAn/
てかそもそもあのキノコがいけねえよ!

アレ食った瞬間俺の性格が反転して何か変に頭が冷えて
そこから話がおかしくなったんじゃねーか!
何で何時の間にか政治の全権あっちに譲ってんだ俺達!
てか畑仕事してる場合じゃねーよ!

A ……って考え様によっては使えるぞ、あのキノコ!(洞窟に爆走)
B そうそうこういう形……って持ってた!(量指定。一つは完全なものが残っている)
C そうそう此処に……って生えてる?(生えてる場所と量指定)
792名無しさんだよもん:04/07/14 12:33 ID:iKmvYt2L
C 場所はインカラの頭 
  量は↓に任せた。
793名無しさんだよもん:04/07/14 12:39 ID:TYfRRspl
478グラム1/3
794名無しさんだよもん:04/07/14 12:39 ID:MGWje44X
そこはもう「でっかいのが1本てっぺんに生えている」しかあるまい
795名無しさんだよもん:04/07/14 15:37 ID:prnMS6+h
どえらい事になってまいりますた。
796名無しさんだよもん:04/07/14 16:39 ID:Wy8/pmDg
なんと、叔父貴の頭に例のキノコがはえていやがるじゃねぇか。
俺はアフロ頭からキノコを収穫した。
しかし鳥でも飼っているのかと思っていた叔父貴のアフロヘアーからキノコとは…。
探せば中から何か出てくるんじゃねえのか?

A とりあえず例のキノコをもう一度食べる。
B キノコを採った俺の元にエルルゥがやって来た。
C 叔父貴のアフロヘアーの中を掻き分けてみると…何と、アフロヘアーの中に吸い込まれてしまった。
797名無しさんだよもん:04/07/14 16:42 ID:5y+Sf8eF
798名無しさんだよもん:04/07/14 16:59 ID:Wy8/pmDg
「何なんだー!吸い込まれていくぜ!」
俺はもしかしたら他にも面白いものがあるのかも知れないと思いキノコを持ったまま嫌がる叔父貴を無視して
アフロヘアーの中を探索したのだが…何とアフロヘアーの中に吸い込まれてしまった。

A そして以後ヌワンギの姿を見たものはいない…END。
B 気がつくと俺は何故かトゥスクルの城の中にいた。
C 気がつくと俺はガラクタ人形と少女しかいない世界にいた。
D 気がつくと俺の目の前に翼を持った少女と女官と侍がいた。
E 気がつくと目の前で化け物(エルクゥ)と侍が殺し合いをしていた。
799名無しさんだよもん:04/07/14 17:01 ID:Y8DOf+yK
800名無しさんだよもん:04/07/14 17:18 ID:fBNpV+W7
ガラクタと少女しかいない世界ってどこた?
マルチやセリオ達?えいえんの世界?
801名無しさんだよもん:04/07/14 17:36 ID:3IDZM2fg
>>800
CLANNADの幻想世界だと思われ。
802名無しさんだよもん:04/07/14 21:56 ID:prnMS6+h

ま す ま す ど え ら い 事 に な っ て ま い り ま す た !
803名無しさんだよもん:04/07/14 22:22 ID:yIIlPyQv
ど う す れ ば い い ん だ
804名無しさんだよもん:04/07/14 22:30 ID:KYhC/PUG
来栖川家のノリだw
彼女が作ってくれた僕の体
その材料はガラクタだ
それは広大な大地に点在していて、枯れ草の中に落ちていたり、地表からその一部だけを突き出して埋まっていたりした。
彼女の前で、そのガラクタ同士をつなぎ合わせてみる
けど、きっちりと填め込もうが、それは、外れて落ちた。
彼女が意図を汲み取って、同じようにしてくれる。
今度は外れなかった。
僕は自分の体を指さした。
…新しい体、ほしいの?
僕は関係ない、と腕を交差させた。
友達?友達ほしいの?
意図は違う。ただ、僕は僕のような存在が増えれば、もっと楽しくなるはずだと思っただけだ。
でも、結果的には同じ事だったから、頷いておく。
…そうだよね。ひとりじゃ、寂しかったよな。ごめんね。
それは…違うんだけど。でも、僕はじっと、彼女の顔を見上げたままでいた。
…無理かもしれないけど…それでもいい?
こくん、と頷く。
じゃ、やってみるね。
彼女はガラクタを汲み上げ始める。

806名無しさんだよもん:04/07/14 22:57 ID:Wy8/pmDg

……………
最後の部品、『目』を頭部に組み込む。
それで、ガラクタ人形は完成した。
…できたっ。
彼女は寝転がって、疲れきった四肢を伸ばした。
僕は動き出すのを期待して、人形と向かい合ったままでいた。
不恰好な形の人形。
両腕の長さも違うし、ひどく受け口だった。
笑える顔だ。
それでも、新しい仲間だ。これから迎える仲間だ。
ちょっとぐらい滑稽なのは目をつぶらなければならない。
僕は待ち続ける。
同胞はなかなか動き出さなかった。
807名無しさんだよもん:04/07/14 22:58 ID:Wy8/pmDg

…………。
彼女がむくりと起きた。
そして、一緒に動かない人形を見つめた。
動き出すには、何かきっかけが必要なのかもしれない。
僕は自分が最初にしたことを思い出した。
そう、歩く練習だ。
僕の仲間なら、それは僕が最初に教えるべきことでもある気がした。
そうしよう。
僕は、彼女がいつかそうしてくれたように、距離を置いて、手を叩いた。
それは生まれたばかりでも分かる合図なのだ。ここまでおいで、という。
僕の両手はたんたん、と鈍い音を立てた。
………。
たんたん。
………。
人形は立ち上がろうとはしなかった。
たんたん。
僕は手を叩き続けた。
けど、一向に動き出す気配はなかった。
まるで、死んでいるように首をだらりと下げたままでいた。
たんたん。
………。
いつしか、少女は手を叩く僕のことを見ていた。
膝を擦らして近づいてくると、僕を押し倒すように抱きしめた。
そして、彼女は泣いた。
…ごめんね、ごめんね。
そう繰り返して。


808名無しさんだよもん:04/07/14 23:00 ID:Wy8/pmDg

そのとき、人形が動き出したのだった。

(?、目の前にガラクタ人形と少女がいるぞ?)
(何だこりゃ、声が出せない、おまけに体も思うように動かせないぜ)
俺は苦労して首を動かし、自分の体を見回した。
(ちょっとまてよ、俺までなんでガラクタ人形になっているだ?おい)
目の前では泣いていた少女が驚いてガラクタ人形と仲良さそうに抱き合っている。
ガラクタ人形の方も俺のほうに向かって歩いてきた。
抗議の声を上げることもできず、盛り上がっている少女とガラクタ人形。
(俺は、このままこいつらと暮らさなきゃならいのか?)
幻想世界での、ガラクタ人形2体と少女の生活が始まった。

Fin
809名無しさんだよもん:04/07/14 23:07 ID:S6EbjcwV
終わったか……
んじゃ次いってみよぉ
810名無しさんだよもん:04/07/14 23:08 ID:M76KbTbF
作品選択

A Filsnown
B AIR
C 天使のいない12月
D Kanon
E White Album
F CLANNAD
G ナイトライター(with 雀鬼's)
H まじかる☆アンティーク
I 誰彼
J ONE
K Routes
M 痕
N MOON.
O うたわれるもの
P To Heart
Q 雫
R こみっくパーティー
811名無しさんだよもん:04/07/14 23:08 ID:1O2r4gGl
終わりやがったw
812名無しさんだよもん:04/07/14 23:09 ID:TTY9pxBJ
( ゚д゚)ポカーン
↑クラナド未プレイの俺

スマンが説明求む…
813名無しさんだよもん:04/07/14 23:09 ID:9gh1s8Pm
B
814名無しさんだよもん:04/07/14 23:09 ID:OWigtrQ8
d
815名無しさんだよもん:04/07/14 23:10 ID:prnMS6+h
携帯の利点?を生かして見ずに選んでやる!
Eだ!
816812:04/07/14 23:10 ID:TTY9pxBJ
ああスマン、支援板で聞くわ
817名無しさんだよもん:04/07/14 23:11 ID:prnMS6+h
やはり悪巧みは通用せぬか…orz
818名無しさんだよもん:04/07/14 23:12 ID:M76KbTbF
主役選択

A 橘敬介
B 柳也
C 霧島佳乃
D 裏葉
E みちる
F 神尾観鈴
G 神奈備命
H 最高
I 神尾晴子
J 霧島聖
K 遠野美凪
819名無しさんだよもん:04/07/14 23:13 ID:S6EbjcwV
H
820名無しさんだよもん:04/07/14 23:14 ID:1O2r4gGl
I
821名無しさんだよもん:04/07/14 23:15 ID:TTY9pxBJ
また最高が主役か。
822名無しさんだよもん:04/07/14 23:19 ID:M76KbTbF
 俺の名前は国崎往人だ。みんな、久しぶりだな。
 久々の主役に大抜擢だ。まぁ肩の力を抜きつつも頑張ってやってかなきゃな。

 さて、現在俺はいつものように霧島医院の前でグレイトな人形劇を毛玉に見せつけているところだ。
「ぴこ?」
 ……ああ虚しい。
 灼熱の陽射しは身を焦がすほど熱いというのに、俺の心は真冬の日本海のようだ……

 仕方がない。

A 医院内で昼飯でも頂こう。
B 観鈴のところに帰ろう。
C さっさと駅舎に引き上げよう。
D あくまでも毛玉に劇を見せつけよう。
E この街を離れよう。
823名無しさんだよもん:04/07/14 23:20 ID:TTY9pxBJ
824名無しさんだよもん:04/07/14 23:24 ID:1O2r4gGl
全国6800万人の最高ファン諸君。ずいぶん待たせたが、満を持して登場だ。
あ、往人? 誰だそいつ。俺の名前は国崎最高だぞ?
さて俺が今なにをしているかというと……


A 海辺の町で厄介になっている。
B 逃亡劇の真っ最中。
C 人形劇が爆裂大ヒット。時の人に。
D 行き倒れてます。
825名無しさんだよもん:04/07/14 23:25 ID:1O2r4gGl
あ、すまん。出遅れだ。
826名無しさんだよもん:04/07/14 23:25 ID:M76KbTbF
 この街を離れよう。
 第一ここはどうも水に合わなかったんだ。やたらと気候だけは暑いくせに子供たちの性根は悪いは人は少ないわ自販機はどろりだわ。
 しかし手持ち資金は……微妙だな。
 バスに乗れんことはないがそうすると無一文になってしまう。
 いざとなったら徒歩で山越えという手もあるか……
 いやいや、いっそ放置されてる舟をいただいて海に出るという手段もあるな。

 どうするか……

A 手堅くバスに乗って別の街へ。
B 足腰には自信がある。山越えに挑戦。
C 未知なる大海原へ旅立ちだ。
827名無しさんだよもん:04/07/14 23:26 ID:1O2r4gGl
C
828名無しさんだよもん:04/07/14 23:31 ID:M76KbTbF
 やはり男ならば未知なる大海原へ旅立たなければな。
 舟は……えーと……ああ、あったあった。
 この前海辺を散歩していた時に砂浜に打ち捨てられている舟(ていうかボートか)を見つけてあったのだ。
 これに乗れば七つの海は俺のもの。
 新たな地へ巡りついて人形劇も大ヒット。ウッハウハ間違いなしだ。
 
 ではそういうわけで。
 いざや旅立たん! 新たなる地平を目指して!


 レッツ……ゴー!


A 何事もなく新しい街へたどり着いた。
B いきなり大嵐に巻き込まれた。
C 遭難した……。
D 巨大タンカーにぶつけられた。
829名無しさんだよもん:04/07/14 23:31 ID:9gh1s8Pm
A
830名無しさんだよもん:04/07/14 23:32 ID:prnMS6+h
んー……………Aで!
831名無しさんだよもん:04/07/14 23:34 ID:aVoz5gjB
いやっほーぅ!国崎最高ー!
832名無しさんだよもん:04/07/14 23:41 ID:b6+pXcst
何事もなく新しい街にたどり着いたぞ。
ってもここはどこだ?
なんか遠くに大きな建物があるのが見えるが、
それ以外は人がいなくて何もわからん。
一体ここはどこなんだ?

好きな場所、好きな街の名前、入れてください
「」
833名無しさんだよもん:04/07/14 23:42 ID:3MV3P5GB

まじアンの海水浴イベントの海岸
834名無しさんだよもん:04/07/14 23:43 ID:prnMS6+h
ワンパターンスマソ。

『悠凪市』
835名無しさんだよもん:04/07/14 23:43 ID:1O2r4gGl
コミケ会場前
836名無しさんだよもん:04/07/15 00:07 ID:1CUNR8mF
にぎやかな海水浴場に着いたぜ
ここなら客も多くてウッハウハな収入が見込めるぜ
「さあ、楽しい人形劇の始まりだ」
そして、結果は…

A 大成功、本当に儲かった
B いつもどうり、収入0
C 俺の人形劇を興味深そうに見る子がいた(スフィー・リアン・結花から選択)
837名無しさんだよもん:04/07/15 00:09 ID:WxYrKFpW
C あえて結花
838名無しさんだよもん:04/07/15 00:32 ID:TMtHmqug
 今、俺は必死に人形を操っている。炎天下の中、一人の女が人形劇を見てくれている。20ぐらいのボーイッシュな感じのする女だ。水着の上にウィンドブレーカーを羽織っている。
「…へぇ」
 手を触れずとも動く俺の人形。女は興味を惹かれているらしい。
(よし、ここはひとつサービスして)
 人形が軽くステップをふむ、そして、飛び上がるとくるりと一回転した。
「わぉ」
 女が感嘆の声を漏らす。なかなかの好反応だ。確かな手ごたえを感じつつ、人形にお辞儀をさせて劇を締めくくった。
「すごいわねー。いったいどういう仕組みなの?」
 女が興味津々、と言った感じで聞いてきた。方術、と言おうとしたが少し勿体つけた。
「…それは、商売上の秘密と言うやつだ」
 人形を拾い上げて、砂を払う。
「ケチねぇ。…まぁ、でも仕方ないか。商売だもんね」
 そう言うと、ウィンドブレーカーのポケットから財布を取り出した。
「はい。暑い中ご苦労様。頑張ってよ」
 そう言って、財布の中から千円札を取り出し、俺の目の前に置いておいた缶詰の空缶に入れた。
「………」
 缶の中から、千円札を取り出す。
「……おぉ」
 いつ振りだろうか。千円札を手に取るのは……夏目が、夏目が俺に微笑んでいる。
「すまん。恩に着る」
 もう土下座でも何でも出来るような心境だ。
「別にいいわよ。面白いもの見せてもらったし」
 そう言うと、笑いながら立ち上がって、俺に微笑みかける。
「まぁ、その代わりと言っちゃ何だけど…ここからちょっと離れた町に「HANNY BEE」って言う喫茶店があるんだけど」
 そう言うと、ポケットからマッチを取り出した。よく喫茶店やクラブにおいてある薄型のマッチだ。マッチには「HANNY BEE」とプリントされていて、裏面には地図や電話番号が書いてある。
「よかったら食べに来てよ。サービスするからさ」
「…まぁ、寄る機会があれば寄らせてもらおう」
 旅の途中だ。はっきりとした返事は出来ないが女はそれで満足したようだ。
「OK。期待しないで待ってるわ」
839名無しさんだよもん:04/07/15 00:37 ID:TMtHmqug
 そう言って、踵を返し数歩歩いたが、突如振り返った。
「あぁ、私は江藤結花。アンタは?」
 再び、笑顔を見せながら俺に尋ねる。
「国崎往人だ」
 俺も、短くそう返した。

 それから、もう少し粘った。やはり、家族連れが多いせいか多少なりの稼ぎはあった。もちろん、微々たるものだが。
(…やはりあの町は合わなかったのか? 考えてみればあの町に行く前は何とか稼げていたし)
 夕暮れの海岸線を見ながら、ぼんやりと考える。懐には本日の稼ぎ1860円。
「取り合えず、今夜は野宿だな」
 そう言って、砂浜に寝転ぶ。懐には、本日の稼ぎ1860円。
「さて…どうするかな?」

A せっかくだ。明日は「HANNY BEE」とやらに行ってみよう
B もう少し、この海岸で稼いでいこう。
C その前にラーメンセットだラーメンセット!
D 違う町に行こう(場所指定)
840名無しさんだよもん:04/07/15 00:38 ID:9HLdq8MT
A
841名無しさんだよもん:04/07/15 00:38 ID:8jxCj7yN
とりあえずAだが……「HONEY BEE」では。
842名無しさんだよもん:04/07/15 00:41 ID:TMtHmqug
……あははー。




吊ってきます………………orz
843名無しさんだよもん:04/07/15 01:23 ID:Chtw0z4Z
翌日。俺はHANEYBEEに向かってみる事にした。
地図を見る限りは市街地にあるようで、路銀を稼ぐのにちょうどいい。
だったらあてもなくここで人形劇するよりは良さそうだと感じたわけだ。

……半日近く延々歩き続けると徐々に都会らしくなってきた。
てっきり近場かと思ったが、どうやら電車等で移動していたらしい。
まあ、あてもなく歩いて徒労に終わるよりはマシだと思おう、うん。
「さて、今日は歩いただけで夕暮れになってしまったが……」

A 駅前で帰りのサラリーマン・OL相手に人形劇を披露する
B 神社の境内の骨董市から帰る好事家を狙って人形劇を披露
C 疲れたのでHANEYBEEで甘い物でも食べよう
D まずは滞在出来そうな場所を確保して今度に備えるか
844名無しさんだよもん:04/07/15 01:24 ID:68+JLKBz
b
845名無しさんだよもん:04/07/15 01:33 ID:8jxCj7yN
>>843は、店の名前は「HONEY BEE」でも「HANEYBEE」でもなく、
「HANNY BEE」であることに気づいていない……(・∀・)
はたして国崎はたどり着けるのか!
846名無しさんだよもん:04/07/15 02:08 ID:VhWpG80x
俺は神社でやっていた骨董市から
帰る爺さん共を狙って人形劇を仕掛ける事にした。
骨董品を買うような人ならさぞ金も持ってるだろうしな。
しかし…誰もいねえ!もうほとんどの客が帰った後らしい。

しょうがねえ、今日はこの境内で寝泊まりするか…
と思ったら最後の一人の客が反対側の出口から
出ていきやがる。さて、どうするか。

A あの客を追ってみる
B もう少し街をぶらついてみる
C だりい。今日はもう寝る
847名無しさんだよもん:04/07/15 02:09 ID:x49CmjXo
848名無しさんだよもん:04/07/15 02:15 ID:cbT/qJ98
俺はあの客は無視してもう少し街を探索する事にした。
夜に差し掛かるとはいえまだまだ人も多いし稼げない訳ではない。
先行きは明るいぞ…と歩いていたら、目の前に
一件のパチンコ屋を見つけた。

店名、店の規模、客の多さを指定してください
849名無しさんだよもん:04/07/15 02:18 ID:G3arWuzr
店名「格闘パチンコ来栖川」
規模「小さめ」
客量「少なめ、ただし格闘系が多い」
850名無しさんだよもん:04/07/15 02:27 ID:cbT/qJ98
大通りを歩いていたら「格闘パチンコ来栖川」
という店名のパチンコ屋を見つけた。
パチンコか。この店にならもしかしたら…
俺は中に入りその台を探した。
うん、客も少ない。おあつらえ向きだ。
ただ、店員も客も何故かごつい連中ばかりなのが気になるが。

そして俺は店名の一番奥、の旧台の所を覗いた。
…あった!もはや確率変動のデジパチが
主流の現在では死滅したも同然だが、

この店には残っていやがった。
このタイプのパチンコ台なら
俺は100%勝てる!!
851名無しさんだよもん:04/07/15 02:29 ID:cbT/qJ98
それは一発台。
何故なら、一発台というのは
このチャッカーに玉を一発入れれば
それだけでフィーバーする。
デジパチのように機械で制御されてもいない。

つまり、俺が法術でパチンコ玉を一発操り、
この穴に入れるだけで俺はウハウハだ。
ガラス越しに念を集中するので思うより気力を使うのと、
はっきりいって術をかけている姿が怪しい事この上ないので、
店員や客の目を盗んでやらなければいけないのが欠点だがな。
そういう訳で一発台の数少なさもあって
パチンコ屋は多いがなかなか
決めるチャンスがないのが実情だ。
でも、ここならいける!落ちた玉一つだけでいいので金もかからねえ!
よし、仕掛けるぜ。

A 見事成功、大儲け
B って玉が一発も落ちてねえええ
C 隣の客(要指定)が話しかけてきた
D いきなり店員(要指定)にマークされた
E 台を叩いているDQNがいる。何者だー
853名無しさんだよもん:04/07/15 02:38 ID:8jxCj7yN
なんでこんなことができる国崎が今まで貧乏だったのか謎だが……w

格闘系……Cで葵ちゃんw
854名無しさんだよもん:04/07/15 02:41 ID:GV9BffBc
葵ちゃんがパチンコやるんかいw

くそーDでセバス出そうとおもたらギコナビフリーズしてorz
これはこれでおもしろそうだが
855名無しさんだよもん:04/07/15 02:43 ID:8jxCj7yN
葵ちゃん、ほとんど選択で見かけなかった気がしたから。
店員役とどっちか迷ったんだがw
856名無しさんだよもん:04/07/15 02:43 ID:IAhstiNb
葵ちゃんは高校生の上にもろ18歳未満なんだが、いいのかw
857名無しさんだよもん:04/07/15 03:04 ID:HcWOuB7O
その辺は来栖川ブランドの力でどうにでもなるさw
858名無しさんだよもん:04/07/15 03:11 ID:VnuyiP6t
よーし周りには誰もいない、玉も拾ったし
あとはこいつを弾くだけだ。
もしバレても証拠も無い。完璧だ。
むしろ逆に店員を脅かして慰謝料を…
いかんいかん!流石にそれは俺のイメージが崩れる。

なんて考えてたら隣に他の客が座りやがった。
まずい。人に見られるのは一番まずいぜ。
いつもは人に見せて稼いでる法術だが、
今この時だけは見られてはヤバイ。

「あの〜」
しかも話しかけてきやがった!
「これ、どうやったら玉が出るんですか?」
どうやらこのボーイッシュな女は
玉の買い方すら知らないらしい。

A 買い方を教えてやる
B 鬱陶しいので場所を替える
C 構わない、このまま法術を強攻
D そこに店員(店長でも可)の○○が現れる
859名無しさんだよもん:04/07/15 03:18 ID:4CpkbMyD
それではDの店長で、お約束通り綾香
860名無しさんだよもん:04/07/15 03:59 ID:wkjOkIHI
「やっほ〜、葵じゃない。どうかしたの?」
「あ、綾香さん!」
 げっ。なんだか知らんが知り合いらしき店員まできやがった。
 いや、店長か、こいつ。なんでこんな若い女がパチンコ屋の店長やってんだ……。
「あの、私こういうお店初めてなので、よく分からなくって……」
「やーねぇ、簡単よこんなの。あ、ちょっと待って。釘開けてあげるから。
 ほら、ここにお金入れれば玉が出てくるから、これをこうやって弾いて、ここに入れるの」
「そうなんですか。やっぱり綾香さんはすごいですっ!」
 おいおい、なんだこいつら。知り合いらしいがサービス良すぎだぞ。釘あきまくりじゃねーか。
 それに、なんか手つきとか妙じゃないか? 腰とか触ってるし。
「えっと、こうですか?」
「そうそう。うまいうまい」
 しかし困ったもんだ。店員がここにいては例の技がつかえん……。
 かといって、一発台はこの一角のみ。どうしたもんか……む?
 ぱぴらぺっぽっぱー♪
 なにいっ!? 早くもフィーバーだと! って、あれだけ釘があいてりゃ当たり前か……。
「あ、綾香さん! なんですか、これっ!?」
「それが当たりなのっ! ほら、打ちなさいっ!」
「な、なんだかじゃらじゃら出てきました!」
「そうそう。パチンコってのはね、こうやって玉出した人の勝ちなのよっ!」
「はいっ!」
 うおお、たまっていく、たまっていく。本当なら俺がうっはうはに出しているはずの玉が……。
 一箱、二箱、三箱……。おのれ小娘、どうしてくれよう。と、じっと見ていたらその小娘が、
「あの……よろしかったらどうぞ」
 と、惜しげもなく、一箱差し出しやがった。俺は……。

A 遠慮せずに受け取った。さぁ、パチンコビクトリー街道の始まりだ。
B 男の意地だ、施しは受けねぇ。でもこれからどうすればいいんだ。
C お人好しそうな娘だ。飯でもたかってみるか。もちろん玉は受け取ってうっはうはだ。
861名無しさんだよもん:04/07/15 04:01 ID:1CUNR8mF
C 頑張れ最高
862名無しさんだよもん:04/07/15 04:14 ID:wkjOkIHI
「お、いいのか? 悪いな」
「ええ、どうぞ」
 にこりと微笑む小娘は、完璧なまでにお人好しオーラを発散している。
 きゅぴーん。こいつは……いける。
「ついでと言っちゃあなんだが……」
「なんでしょう?」
「実は腹ぺこなんだ。飯、おごってくれないか?」
 なんか後ろの娘の視線が険しいが、社会の厳しい目に晒されまくっている俺には通用しない。
「え、あ、でも……」
「頼むっ! 実は今日、○×海岸からずっと歩いてきて、その間ろくに食ってないんだ。
 そこでここに倒れ付いたはいいが、金もろくにない。ここであったのも何かの縁と思って!」
 恥も外聞もなく俺は拝み倒した。ところが、小娘は意外なところに反応した。
「え、○×海岸……あんな遠くから?」
「ああ」
「す、すごいですっ! そういえば、身体、ずいぶん鍛えていますね。なにか格闘技でも?」
「お、おう。昔ちょっとな」
「でしたらそのお話聞かせてもらえませんかっ? もちろん、夕飯はごちそうしますっ!」
 おお、こんなこともあろうかと、鍛えに鍛えたこの身体が役に立った!
「ちょっと葵、やめなさいよ、そんな浮浪者もどき」
 あんですと?
「大丈夫ですよっ! 格闘家に悪い人はいませんっ!」
 いや、そりゃどーかと思うぞ、娘さん。
 まぁ、何はともあれ。俺は夕飯をごちそうになるべく、小娘――松原葵の家に向かった。
 もちろんいただいた一箱は換金。五千円札という、ここ三年、触れたことのなかったお札もいただいた。
【本日の稼ぎ、6860円】

A 無事に松原家で飯にありつけた。
B おいおい。なんでこの綾香って娘が一緒に飯食っているんだ?
C ところが、松原家に付く前に思いもよらない障害が。
863名無しさんだよもん:04/07/15 04:30 ID:1CUNR8mF
普段は不憫な国崎に飯を食べさせてあげたい
Aで
864名無しさんだよもん:04/07/15 04:52 ID:wkjOkIHI
「あの……私、あんまりお料理上手くないですけど……」
「いやいやいや、とんでもない。こんなまともな料理食ったの……何カ月ぶりだろう」
 ほろり。
 と思わず来てしまうような、懐かしい味。みそ汁だけでも、なんか胸に来るぞ。
 鮭の切り身に、煮物、浅漬けと、定番の味だが、それだけに五臓六腑に染み渡る。
 やっぱり日本人はお米だよな。和食万歳。
「ううっ。旨い。旨すぎる……」
「そ、そんな……」
 ああ、葵。照れるのはいいが、握ったしゃもじにひび入ってるぞ。
「ふへー、食った食った」
「お粗末様でした」
 食後にはお茶まで入れてくれる。さっきの玉一箱プレゼントといい、なんていい娘さんなんだ。
 玉一つ求めて地べたを這いずっていた自分が、ちっぽけに思えてくるぞ。
「葵はいいお嫁さんになるな」
「そ、そんなこと……」
 あー、急須がミシミシ言ってる。割れると熱いから、やめとけ。
「あの……そろそろ、お話よろしいですか?」
「おう、そうだったな」

A あれは、そう。高野山の僧兵に追われ、長く辛かった逃亡の日々……。
B あれは、そう。エクストリーム大会で、どことなくキャラの被っている蝉丸との決勝戦……。
C あれは、そう。山に君臨する白毛の獣、ムックルとの激闘の記憶……。
D 「さぁ、楽しい人形劇の始まりだ」俺は人形劇を葵に見せた。
865名無しさんだよもん:04/07/15 05:05 ID:3pzgiLK/
Cだ、虎殺しになってくれ
866名無しさんだよもん:04/07/15 06:09 ID:VF1Ewnnt
「そう、俺は虎殺しと呼ばれた男だ…」
そう前置きして俺は数十分思い付く限りの
嘘八百な武勇伝を語り続けた。

「そして俺はついにッ!ムックルと対峙した」
「そ……そして!?一体どうなったのですか?」
「まずは俺が様子見の足刀を放った。
そうしたらだ!いきなり足にカウンターを合わせ
噛みついてきやがった。俺は素早く身を引き…」

この娘が馬鹿正直に信じてる事もあって、
予想以上に口が良く回る。今の俺なら詐欺師だって騙せるぜ。
「かくして18時間34分に渡る激闘の末…俺はムックルを倒した訳だ」
「凄いです!綾香先輩以外でこんなに強い人、初めて見ました!」
ふっふっふっ…自分でも驚きだ。ここまで上手くいくとは。

A 明日あの喫茶に連れていきさらにおごってもらおう
B お手合わせ願います!葵が勝負を挑んできた。
C ピンポーン。誰だ? ゲ、さっきの女店長じゃねーか。
D よ〜し父さんさらに大ウソついちゃうぞ〜 もうね、アホかと。
867名無しさんだよもん:04/07/15 06:10 ID:iYziwXFh
さらに会話を楽しみたいのでC!
868名無しさんだよもん:04/07/15 07:19 ID:PXBVgLGU
「話はそれで終わりじゃない、その後エルクゥという怪物と…」
俺の大嘘がさらに速度を増そうとした瞬間、
玄関からチャイムの音が聞こえた。

こんな夜中に誰だ?と思ったらもう声が聞こえた。
「いやっほぅ〜♪どうやら大丈夫だったみたいね葵」
こいつはさっきのパチンコ屋の店長じゃねえか!
しかも勝手に居間の中にまで上がり込んできやがる。
「鍵が空いてたからね、入ってきちゃった」
「もう、びっくりさせないでください先輩」

なんだこの女?人の家にズカズカ侵入して悪びれてもいない、
こっちの方も口では怒っていても顔は笑っている。
「ようやく仕事が終わったんでね。葵、
あんたがこの男になんかされてないか見に来たのよ」
「そりゃどういう意味だ、てめえ!」
「そのまんまの意味よ、あんた見た目ボロボロで怪しいし」
「ざけんな!俺は拾い食いもインチキもするが
女を襲ったりは絶対しねえ!!」
「インチキ?どーいう事よそれ?」
「う…いやそれは…」
「まあまあ国崎さんも先輩も落ち着いて。
先輩、今お茶持ってきますね」

「あ、私はコーラがいいな…って葵はそういうの飲まないわね」
どこまで図々しい女だ。自分の事は棚に上げて
俺は憤慨した。葵ちゃんがお茶を汲みに行ったので俺も後を追う。
869名無しさんだよもん:04/07/15 07:23 ID:PXBVgLGU
「あの女とはどういう関係なんだ?」
「あの人は私の格闘技の先輩で、憧れの人なんです」
ふーん。だからあんなフランクな態度取られても平気なんだな。
「しかし、あの女パチンコ屋で働いていたろ。しかも店長だ。
ただの高校生がそんな地位に付けるとも思えん。」
「あと、どうしてお前パチンコ打てたんだ?」

「お前まだ未成年じゃねーか。さらに言えば背も低いし
顔も幼い。どう見てもパチンコ打てるような外見じゃないし、
パチンコ好きそうな性格にも見えない。」
「え、ええとですね、それは……」
「あの店長もまだ高校生だし、
なんか怪しい。あの店はなんなんだ?」
「それは私が説明するわ」
返事は後ろから聞こえてきた。

「あの店は来栖川グループの
娯楽レジャー部門が経営しているパチンコ店で、
今日は私が暇なんで一日店長やってたのよ」
870名無しさんだよもん:04/07/15 07:31 ID:PXBVgLGU
「先輩は来栖川財閥のお嬢様なんです」
なるほど。じゃあ18歳未満の葵ちゃんがパチンコ打てたのも…
「葵にも社会見学させてあげようと思ってね。
私が許すから遊んでみなさいって誘ったのよ」
要するに職権乱用しまくりで
しかも釘も開けまくりかい。チッ、とんだ出来レースだぜ。

「私は別にいいって断ったんですが…」
「な〜に謙遜してんのよ葵。
こういう俗な事も知っておかなきゃダメよぅ」
くっそうブルジョアが調子に乗りやがって。
しかしこっちの葵って子は本当にいい子だ。
いや、マジで凄くいい子だ。俺に玉を一箱くれるし、
見ず知らずの俺みたいな男を家に上げて
飯までごちそうしてくれる。ここはもう少し甘えてみるか。

「実は凄く食事がうまい喫茶店を知ってるんだが」
そう言って俺はあのマッチを差し出した。
まだ見つけてすらいない店のマッチを。
「…プッ、なにそれナンパのつもり?」
「うっせ、お前は黙ってろ」
「無理よお、葵は一人ではファーストフード店にも
入った事がない筋金入りの世間知らずなんだから」
871名無しさんだよもん:04/07/15 07:32 ID:PXBVgLGU
なんだと?…こりゃあ失敗しちまったかもな。
「はにぃ…びぃ?」
「どうだ、飯食ってみないか?」
葵の返答は…

A やはり断られた
B なんとOKしてくれた
C 綾香と一緒なら行くと言った
D 意外、この喫茶店の店員と知り合いらしい
872名無しさんだよもん:04/07/15 07:34 ID:K5xxrSLt
D
873名無しさんだよもん:04/07/15 07:35 ID:nDBhy4Jg
ここはBしかない
874名無しさんだよもん:04/07/15 09:43 ID:ccax9MGW
「私…、このお店の人と会った事あります」
「なんだって?そりゃ本当かい?」
「はい、江藤結花さんです」
「なにぃ!!!???」
「へ〜あのキックの鬼の結花かぁ〜」
「おい、今言った名前に間違いはないのか?」
「葵は一度闘った相手の名前は絶対忘れないわ、
あなたが店の名前見ただけで思いだしたって事は…」
「はい、結花さんは私のスパーリングに
何度も付き合ってくれました。」
「結花はキックの達人でね、特にハイキックは
大の男でも吹っ飛ぶ必殺の破壊力よ」
「この前話した時に喫茶店の一人娘だって話してくれて、
お店の名前も教えてくれました。それがこれです」
そんな恐ろしい女だったのか…
しかしなんたる偶然。なんたる強運。
俺は今日ほど幸運の神様に
感謝しようと思った日はなかった。
これであわよくば二人を巡り会わせたお礼で
明日もただ飯が食える…
結局それかい!!
875名無しさんだよもん:04/07/15 09:46 ID:ccax9MGW
「しっかし葵、あんたも抜け目ないわねえ。
結花は私も目を付けてたこの付近のダークホースだったのに」
「い、いえ偶然なんです。一ヶ月ほど前に
キックボクシングの道場で知り合って、
それから何度か手合わせしたくらいで…」

「実は俺もその結花って人と知り合いなんだ」
「へえ」「そうだったんですか」
なんだその微妙な反応は。信じてないな。
「おおよ、もう店の中で呼び捨てに出来るほどの仲だぜ」 
また勢いで嘘吐いちまった。

「にしてはさっき結花の名前出たら
かなり驚いてたみたいだけど」
「そこっ!細かい事気にしない!」
「結花さんのお店かあ…」
「よし、じゃあ明日は俺と
このHONEY BEEって店に行ってみようぜ」
葵ちゃんは少し考えたのち、
「解りました。行きましょう国崎さん」
快諾してくれた。やった!ただ飯ゲット!!

「そうと決まれば早く寝ましょう。睡眠不足は不健康の元です」
「相変わらず葵は寝るの早いわねえ」
そういや俺も朝から歩き通しだった。
876名無しさんだよもん:04/07/15 09:48 ID:ccax9MGW
じゃあ寝るか…ってオイ!
「待てお前、なに葵ちゃんとベッドに向かおうとしてるんだ?」
「決まってんでしょ、あんたみたいな
ケダモノと葵を二人だけにして寝かせるなんて
私の義侠心が許さないわ。だから一緒に寝るのよ」
「何が義侠心だ!てめえこそ早く自分の家に帰りやがれ!」
「家の方にはもう外泊許可取ってきたから大丈夫よ」
ちっ。俺はどうもこっちの綾香って女とはウマが合わねえ。

結局俺は居間のソファーの上、
葵ちゃんと綾香は自室のベッドで寝る事になった。
まあそれでも久しぶりに野宿ではなくちゃんとした建物の中で
寝る事ができたのだから贅沢は言うまい。
葵ちゃんがかけ布団も貸してくれたしな。
そして俺は眠りについた訳だが…

目が覚めた。何か物音が聞こえる。
この音のせいで俺は目が覚めたのだ。
周りを見渡すと…

A 葵ちゃんが真夜中にも関わらずサンドバッグを蹴っていた
B 人の気配を感じる。侵入者か!?
C ゴゴゴゴゴという擬音が俺の側から…って誰だこのでけえ執事は!!
D なんか色っぽい声が寝室から聞こえるぞ…まさかこれは? 
877名無しさんだよもん:04/07/15 09:51 ID:jbCAgDkv
DにしたいがCで
878名無しさんだよもん:04/07/15 18:33 ID:ekJs8dQb
ゴゴゴゴゴという擬音が俺の側から…って誰だこのでけえ執事は!!
いや、執事なんざ見たこと無いから執事っぽくて馬鹿でかい男か。
って冷静になったる場合じゃない。明らかにおかしい。雰囲気がやばい…様な気がする。
さらにのそのそと俺の所に近づいてきて…

A 「喝」が飛んできた。声の大きさ指定。(綾香が寝てるしね)
B 先手必勝。大事な相棒を起き上がりざまに投げる。
C じろじろと見られたが素通り。葵ちゃんの部屋のほうへ・・・?
D よく分からないが、突然引き返していった。
879名無しさんだよもん:04/07/15 18:46 ID:+nOTq0NI
フツーにC。
880名無しさんだよもん:04/07/15 20:01 ID:5zkopEv2
俺の方をじろじろと見てきた。
が、執事は俺を見ただけで、すぐに葵ちゃんの部屋の方へ向かった。

「なんだったんだ…?」

俺が呆然としていたその時、

A すでに夜も遅いことに気付いた。早く寝よう
B 葵ちゃんの悲鳴が聞こえた
C 執事と綾香が部屋から飛び出してきた
D 急にイヤな予感がしたので部屋に行ってみることにした
E いきなり誰かが目の前に現れた(人物指定)
881名無しさんだよもん:04/07/15 20:07 ID:J6F9TUTB
C
882名無しさんだよもん:04/07/15 23:56 ID:1CUNR8mF
執事と綾香が部屋から飛び出してきた
「?!なんなんだその格好は?」
部屋から飛び出した二人の姿は…

A 両方とも裸だった
B 綾香だけ裸だった
C 執事だけ裸だった
883名無しさんだよもん:04/07/15 23:59 ID:+nOTq0NI
BBBBBBBBBB!








と見せかけてC。
884名無しさんだよもん:04/07/16 01:01 ID:5zx/zXZr
「綾香だけが裸だった!」

ドガッ!!
俺の鳩尾に綺麗に突き刺さる肘。
言うまでもなく綾香の。

「ぐはっ」
「何を大嘘ついてんのよ!脱いでるのはどう見てもセバスでしょ!」

いや、セバスって誰だよ。
目の前の何故か、そしていつの間にか脱いでる執事風の男か?(さっきまでは確かに着衣だった)
その体は、凄まじく鍛えられているのが素人目にもわかる。

「お嬢様!お帰りいだだきますぞ!!」
「ちゃんと葵の家に泊まるって連絡したでしょ!?」
「ええ、ですから心配になってきたのです」

心配?何でそんなものが必要なんだ?
葵はいい子だ。短い付き合いの俺でもわかる。
得体も知れない男の所に泊まるならともかく…ってそれはモロ俺か。

「案の定、お部屋であのようなことを…とにかく、力ずくでもお帰り頂きますぞ!」


A.綾香はなす術なく連れ帰られた。
B.「望むところよ!」綾香と執事は壮絶なバトルを開始した。
C.「この男にあなたが勝てたら帰るわよ!」って俺!?くそ、こうなれば虎殺し(嘘)・鬼殺し(大嘘)の実力を見せてやる!
D.「綾香さんを連れ帰ろうというなら、私が相手です!」何故か衣服の乱れた葵ちゃんが執事に立ちはだかった。
E.「…」「あれ、姉さん?」綾香に似た感じの少女が魔女っ子ルックで現れた。
F.お部屋でしていたあのようなことに想いを馳せてみた。滾るぜ。
885名無しさんだよもん:04/07/16 01:03 ID:IXRGmI/6
G というか何で裸なんだ?
886名無しさんだよもん:04/07/16 01:06 ID:7ueciIF4
スレの趣旨に従い紳士的にDと宣言しよう
887名無しさんだよもん:04/07/16 01:06 ID:oXmkEiYZ
888名無しさんだよもん:04/07/16 01:06 ID:TclgsiLd
とりあえずDで
889名無しさんだよもん:04/07/16 01:22 ID:id9S7wac
Gという選択肢はないから、
その次のDが選ばれたって解釈で…いいのかな?
890名無しさんだよもん:04/07/16 01:31 ID:5zx/zXZr
「綾香さんを連れ帰ろうというなら、私が相手です!」

綾香の部屋から飛び出た影が、執事の前に立ちはだかる。
声で判断するまでもなく、葵である。
事態は収束する様子を見せない…

「って、オイ綾香!てめえ部屋で何してやがった!?」

見てみると葵のパジャマは上下ともに乱れに乱れていて、危ないところが見えそで見えないという地上波放送スレスレの状態だ。

「何よ大きな声出して。ちょっと寝る前の運動に、寝技の練習してただけじゃない」
「道着でもないのにか?というより、なんであそこまで乱れる?」
「そりゃ、ま、私なりにアレンジしたというか、葵のために作ったお楽しみというか」
「本音出まくりじゃねえか」

俺たちの口げんかをよそに、葵と執事の間合いがジリジリと詰まっていく。

「ふむ、確かに才能はあるようだ…しかし、経験の差というものは埋めがたいものだと知るがよい!」

喝!と気合を入れた執事の周りの空気がビリビリと震えた。
葵ちゃんは乱れた衣服を直す余裕もなく相手を見据える。

「ところでな、綾香。こんな時に聞くのもなんだが、なんだってあの執事は脱いでるんだ?」
「ホントに今聞くことじゃないわね。ま、いいわ。実はね、

A.間違って着てきたサイズが小さかった服が、ありあまる筋肉で破られたのよ」…どんなミスだよそれ
B.私と葵の稽古を見てて、昔の血が甦ったみたいね。気づいたら脱いでたわ」…昔の血って何だよ!?
C.私と葵のくんずほぐれずの姿を見て滾ったみたいね。ルパンダイブをしてきたわ」…変態じゃねえか!
D.姉さんが魔法で失敗したみたいね。突然セバスの服が消えたわ」「…」なに、お恥ずかしい限りです、だって?…っていつのまに!?
891名無しさんだよもん:04/07/16 01:34 ID:Hzgnqq3h
ふぅ〜じこちゃ〜んでC
892名無しさんだよもん:04/07/16 01:39 ID:vlfnRcOd
つーか、よく葵ちゃん正視できるなw
893名無しさんだよもん:04/07/16 01:46 ID:OBeczQDJ
鋼の肉体は逆にへっちゃらなんじゃね?
894名無しさんだよもん:04/07/16 01:51 ID:oXmkEiYZ
葵ちゃんは生理前です
895名無しさんだよもん:04/07/16 02:21 ID:7ueciIF4
恥ずかしがる前に憧れるから平気なわけか>鋼の肉体
896名無しさんだよもん:04/07/16 20:13 ID:ciAWzTeC
やば
897名無しさんだよもん:04/07/16 23:45 ID:6sZ3L/qk
「私と葵のくんずほぐれつの姿を見て滾ったみたいね。ルパンダイブをしてきたわ」
「首にしろ」
 久しぶりにまともなことを言ったような気がしたのだが、何故か世界に取り残されているのは俺だった。
 執事のじーさんが気合を込めると、筋肉が膨れあがり、葵をたじろがせる。
 葵の構えも、さすがに堂に入ったものだったが、経験以上に、この体格差は不利だ。
「ふむ……小娘にしてはなかなかのものよ。だが……まだ未熟!」
「くっ!」
 じーさんの連続攻撃が葵を襲う。豪快なパンチの連打と見せかけて、不意を突いた回し蹴り。
 危ういところで葵はスウェーしてそれをかわしたが、額には汗がにじんでいる。
 いや、冷や汗なのか、くんずほぐれつのせいかはしらないが。
 つーか、じーさん。ぶらぶらしてて落ちつかねーから、あれはしまってくれ。
「無駄よ。今の二人は戦いに集中している。(ぴー)のことなど眼中にないわ」
 んなマジ解説されてもなぁ。
「動くわよっ!」
 一転、じーさんの機先を制して、葵が踏み込んだ。
 ジャブ気味のショートパンチを連続で繰り出し、間合いを詰める。
 リーチの差がある分、懐に飛び込めば有利になると踏んだのだろう。
 だがじーさんは、軽く掌底でパンチを払って行く。すると――、

A 葵はその隙間をかいくぐり、懐に入った。「あの構えは!(綾香)」知っているのか、雷電?
B じーさんが、懐に入った葵を抱きしめた。「きゃ、きゃああああっ!?」そーいや欲情していたっけ。
C 「今こそ復讐の時!」綾香乱入。前後からの挟み撃ちとはえげつないな。
D つーかじじいの裸体なんざ見たくねぇ。後ろから金的を蹴り上げる。
898名無しさんだよもん:04/07/16 23:46 ID:rn3rsMkS
899名無しさんだよもん:04/07/17 00:00 ID:l5RYuPpS
 きん♪
 うむ、いい音だ。足の甲に伝わる生暖かい感触が、非常に気味悪い。
 だが効果は抜群だ。
 俺の一撃でできた致命的な隙に、タイミング良く葵の攻撃が炸裂し、じーさんは泡を吹いて地に伏した。
 綾香が楽しげに黒ビニールのゴミ袋に入れて、外に出してしまったが、俺は見てない聞いてない。
「ふぅ……とんだ邪魔が入ったわね」
「ですが、いい経験になりました。ありがとうございました」
 律儀に礼をするのはいいが、ほんとうにいい経験と言えるのか。
 どちらかといえば、トラウマになりそうな光景だったが。
「さっ、邪魔者も消えたし、続きしましょ」
「あ、はい……や、やだ、国崎さんが聞いていますっ!」
 んな半裸で格闘しておいて何を今さら。
「いいじゃないの、たっぷり聞かせてあげましょ。……声だけね」
「そ、そんな……あっ」
 って、なに人前で微妙なところを触っていやがる。
 それはあれか? 挑発か? 嫌がらせか? それとも誘ってやがるのか?
 ようし、お前らがその気なら……

A 俺も混ぜてくれと頭を下げる。
B ルパンダイブ敢行。
C つき合っていられん。寝る。
D それより冷蔵庫を漁ろう。
900名無しさんだよもん:04/07/17 00:06 ID:QiUShCnl
Bか・・・いや、あえてD
901名無しさんだよもん:04/07/17 00:14 ID:DjWXu3b9
ようし、お前らがその気なら……

「つき合っていられん。寝る」
「あ、そ。それじゃお休みー」
俺が興味ないというポーズを見せながらくるりと後ろを向き
元の部屋へと戻ろうとするとそそくさと二人は葵の部屋へとしけこんだ。
そのドアが閉じたのを確認すると俺はきびすを返して
静かに、しかし素早く台所へと走った。

それより冷蔵庫を漁ろう。

長年の放浪生活で幾度も飢えで行き倒れかけた俺は
食べられる時に出来る限り食べるように心がけている。
今夜はあの調子で一晩中寝技の特訓としゃれこむだろうから
俺にとってはエネルギーを蓄えるにまさに好機なのだ。

「さて、冷蔵庫を拝見するぞ」

めくるめく冷蔵庫のインナースペースにあったのは!

A 普通の食材達。ほとんど加工しないと食べられねーよ……
B いかにも体育会系らしい、質より量の作り置きメニュー。まあチンすれば食えるか。
C 食べ残しのホットケーキか。ちょうどいい、ちゃちゃっと食っちまおう。
D ぺ、ペンギンが入ってる!なぜだ!?
902名無しさんだよもん:04/07/17 00:14 ID:+rcUdrrt
この状況で性欲より食欲を選ぶ…流石国崎!
903名無しさんだよもん:04/07/17 00:15 ID:+rcUdrrt
そしてD
904名無しさんだよもん:04/07/17 00:15 ID:l5RYuPpS
 人間にはいくつかの欲望があり、それぞれに優先順位というものがある。
 俺の場合、当然 食欲>性欲>睡眠欲 だ。 
 寝る時間にだけは困ったことがないし、性欲は満たさなくても何とかなる。
 やはり今のうちに食料を補給しておくべきだよな。
 葵の飯はたらふく食ったが、一眠りした今、すっかり消化してしまっている。
 何より俺は養分の蓄積が足りないのだから。
 勝手知ったる他人の家という奴で、俺はあさり冷蔵庫を見つけた。
 なんか遠くから色っぽい声が聞こえるが、あえて無視する。
 さぁ、でてこい素敵な食料よ。すると中には――、

A 普通に食料が入っていた。いただきます。
B なんかしらんが、狐のぬいぐるみが入っている。
C なんかしらんが、狐っぽい娘(沢渡真琴)が入っている。……死体じゃねーだろうな。
D なんかしらんが、噛みつかれた。……って、トラップか! ミミックかよ!
 
905名無しさんだよもん:04/07/17 00:17 ID:l5RYuPpS
ありゃ。ごめん、>>904はなしで。
906名無しさんだよもん:04/07/17 00:28 ID:QiUShCnl
冷蔵庫の中には、ペンギンがいた。

「は?」

思わずマヌケな声が出る。
いや、ペンギンってのは大概南極にいるものだろ?
冷凍庫ならともかく、冷蔵庫?
しかも、何故か群れを成している。
つうかでけえ冷蔵庫だなおい。
って、話題ずらした上に圧倒されてる場合じゃねえ。

「やあ、こんばんは、俺は国崎往人。ちょっと中を見せてもらうぞ?」

ペンギンには爽やかに挨拶を交わし、中を探ったが、手軽に食えそうなものは見当たらなかった。

「短い付き合いだったが、お前達のことは忘れないぜ、あばよ」

ペンギンに別れを告げて、ドアを閉める。
収穫は無し。
…さて、どうするか。

A.今度は戸棚を捜す。
B.あえて冷凍庫を開けてみる。
C.なんとなく葵の部屋に行ってみる。
D.夜風に当たりに外に出る。
E.もうソファーに戻って寝る。
907名無しさんだよもん:04/07/17 00:28 ID:+rcUdrrt
908名無しさんだよもん:04/07/17 00:52 ID:QiUShCnl
冷蔵庫をの扉を閉めた俺の目に、隣り合ったでかいものが飛び込んできた。
冷凍庫。フリーザー。

「冷蔵庫がペンギンなら、冷凍庫にはいいものが入っているに違いない」

果てしなく根拠が無いが、とりあえず開けてみた。

「こ、これは…!!

A.カラじゃねえか!」俺は冷凍庫の扉も閉めた。
B.冷凍食品の山か…」旅の身には必要ない気がするが
C.さっきの執事!?」外に出されたはずだろ、お前!
D.アイスか」無難だな。とりあえず食うことにした。
E.なんで鶏!?」コケコッコー、クックドゥードゥルドゥーとうるさいヤツラだ。
F.なぜか氷付けになっている人物が…」(キャラ指定)
G.冷凍庫かと思ったら、ワープゾーン!?うお、吸い込まれる…!!」俺が気づくとそこは…(場所指定)
909名無しさんだよもん:04/07/17 00:53 ID:+rcUdrrt
G 幻想世界
ここでヌワンギのラストとりんく
910名無しさんだよもん:04/07/17 00:57 ID:1awDNQsj
念のため言っておくと書き手が従う必要があるのは
>G 幻想世界
の部分だけで
>ここでヌワンギのラストとりんく
は無視しても構わないトコだからね。無理して変に話をねじ曲げる必要はないのだよ。
911名無しさんだよもん:04/07/17 00:58 ID:ckAG4Yq0
頼む最高!あのラストを変えてくれ!
お前なら出来るw
912名無しさんだよもん:04/07/17 01:03 ID:l5RYuPpS
また終わっちゃったりしないだろうな……w 
913名無しさんだよもん:04/07/17 01:05 ID:ghz8eeGx
終わるって……ギャグでそんなことをされてもギャグにもならないから絶対に止めて欲しいところだけど。
914名無しさんだよもん:04/07/17 01:15 ID:QiUShCnl
冷凍庫かと思っていた謎の扉に吸い込まれた俺は、不思議なところに来ていた。
(なんで葵の家にあんな扉が存在するんだ…?)
人形と、少女しかいない世界。
人形といっても俺の相棒とは違うし、少女にも俺が捜している翼の少女とは異なるものだという雰囲気がびんびんだ。
そして、不思議なこと。
少女は俺に気づいていないのだ。
まるで、映画の中の登場人物のように、或いは夢を見ているように、少女には現実味が薄い。
俺はただのオーディエンス、観客のようだ。
俺は…

A.少女に声をかけてみた。
B.少女が抱きかかえているのとは違う人形を見つけた。
C.相棒を動かしてみた。
D.目を強く閉じた。目を開いた時、俺は葵の家の冷凍庫の前に戻っていた。
915名無しさんだよもん:04/07/17 01:16 ID:mOnbxVRy
Dにしとこ。
916名無しさんだよもん:04/07/17 01:28 ID:aCNRoOAY
夢。

夢を見ている。

どこか遠い世界の夢。

一人きりの少女。

ギイギイと動くブリキの人形。

そして沢山の白い獣。

芋。

悲しかった。

苦しかった。

ポテトの大群が目の前で踊っている。

僕はそれを見つめるだけしか出来なくて……


「いやじゃーーーーーーーーー!!」
 慌てて飛び起きた。
 なぜか俺は台所で寝ていたようだった。
 記憶がはっきりしないが、なにかとてつもなく悪い夢を見ていた気がする。
 唐突に目が覚めたのはそう。

A 葵が朝ごはんをつくっていたから。
B 俺の分の朝飯が食われそうになっていたから。
C セバスが人工呼吸をしようとしていたから。
917名無しさんだよもん:04/07/17 01:29 ID:ghz8eeGx
A
918名無しさんだよもん:04/07/17 01:32 ID:83Bgwvzi
ちっ、大急ぎでヌワンギ救済込みの話書いたのに
もう夢から覚めちまったか
919名無しさんだよもん:04/07/17 01:34 ID:aCNRoOAY
>>918
よかったらアナザースレにでも投下してみてくれんか?
ヌワンギの話エピローグも無かったし。
920名無しさんだよもん:04/07/17 01:35 ID:QiUShCnl
というか、ヌワンギの話って、タイトルあるの?
921名無しさんだよもん:04/07/17 01:39 ID:83Bgwvzi
いや助かるかどうかも選択次第だったからいいです
一応選択肢だけバラすと

A 人形劇をやらせてくれと頼む
B 法術でいちかばちか金縛りを解いてみる
C 猿人形がテレパシーで話しかけてきた
D なんとこの状況を打破するべく○○が!

こんな感じ
まあどの選択されても人形劇で解決するつもりですた
922名無しさんだよもん:04/07/17 01:54 ID:miqK6AIy
葵が朝ごはんをつくっていたから。
……頭の上のほうでパタパタと足音がして
何かを刻む規則正しい音と味噌の煮えるいい匂いがする。
これで目が覚めないのは日本人失格だと思う!

などと寝転びながら心の中で力説していると
葵が怪訝な顔で俺を覗いているのに気が付いた。
とりあえずフランクな挨拶でもしておこう。

「お、今日の朝飯は味噌汁つきか」
「……なんで冷蔵庫の横で寝ているんですか?」
「なんでと言われても俺にも良く分からないんだが……
 腹が減って飯を漁りに来て、ペンギンやら幻想世界やら見て気を失ったんだ」
「良く分かりませんが……お腹が膨れて眠くなって、そのまま寝て夢を見たって事ですか?」
「実に合理的、かつ的確な意見だ。俺もそんな気がしてきたくらいだ」
「もうすぐ朝ご飯が出来ますから、顔を洗ってきてはどうですか?すっきりしますよ」

公園以外の冷たい水道で顔を洗い、清潔なタオルで顔を拭き、
きちんと調理された美味しい朝食をわいわいと団欒で食べる(変な執事とか混じってるけど)。
ここは天国か?ビバ松原家。

さて、今日の予定は……

A 恩義に報いるためにも一稼ぎしなければ。人形劇をやりに行くぜ
B 昨日の晩の幻視が気になる。1日かけて台所を調べてみよう
C そういえば元々この街にはHANNY BYEを訊ねに来たんだっけ
D 一緒に来て欲しいと声をかけられた(綾香、葵、セバスより選択)
923名無しさんだよもん:04/07/17 01:55 ID:hK6BjAhT
924名無しさんだよもん:04/07/17 02:12 ID:sfDjOtOE
ここは葵ちゃんへのお礼も込めて、
朝から一稼ぎしに行こう。
俺は早速玄関を飛び出し人の多い場所へ向かった。

とはいえ、今はまだ朝。道行く人は
老いも若きも皆通勤や登校に急ぎ
俺の事などまったく眼中になし。
だが、それでも俺はやる。急ぐ人すら止めてみせる。
「さあ、楽しい人形劇の始まりだ」

A 人が一番行き来する駅構内で行う
B 朝帰りの水商売狙いで繁華街に行く
C 昨日のパチンコ屋に並んでいるギャンブラーを狙う
925名無しさんだよもん:04/07/17 02:14 ID:tyEk30eQ
新キャラが沸いてきそうなAで。
926名無しさんだよもん:04/07/17 02:30 ID:sfDjOtOE
「さあ、楽しい人形劇の始まりだ」

始まりだ。始まったんだ。始まったんだってば。
うう…駅の中に居座ってもう30分、
誰一人足を止めねえ。つーかもう人形7回も踏まれたし。
これが都会って奴ですかい。そうかいだったら!
こっちから声をかけてやる。
金持ってそうな奴は…と。

おお、いたいた。おい、そこのお前。いい物を見せてやろう。
A なんかあはは〜と笑ってる女
B なんかふみゅ〜んと急いでいる緑髪の小娘
C なんか胸が全然ない偽善者臭そうなおばさん
D なんかいかにも高い骨董品をかかえてるピンク髪のガキ
E やべえ!駅員が怪しんでこっちに来やがった!!(人物指定)
927名無しさんだよもん:04/07/17 02:32 ID:Qob4TTRB
A
928名無しさんだよもん:04/07/17 02:42 ID:QiUShCnl
「そこのなんかあはは〜と笑ってる女!」

ビシィッ!と指差す。

「ふぇ?佐祐理のことですか?」
「そうだ、お前だ。今からいいものを見せてやろう」
「いいものですか〜、楽しみですね〜」

俺の聞きようによっては怪しい発言を聞いてこのリアクション。
掴みはオッケーってやつだ。
ふまれてもへこたれない相棒についた泥を軽くはらって法術をかける。

「さあ、楽しい人形劇の始まりだ」

A.佐祐理大ウケ、サイフからなぜか聖徳太子(旧1万円札)を出して払ってくれた。
B.佐祐理苦笑い。面白くするコツを教えてくれた。
C.一緒にいた舞、感動。500円玉を1枚くれた。あ、旧500円玉だ。
D.学校に遅れるからと、劇の途中でいなくなった。…次の客を探すか。
E.佐祐理の良いリアクションのお陰で、ギャラリーが増えていた。ウッハウハな額が集まった。
929名無しさんだよもん:04/07/17 02:43 ID:NRBfMSsH
A よかったね最高
930名無しさんだよもん:04/07/17 02:43 ID:I+3GuN/e
931名無しさんだよもん:04/07/17 03:17 ID:/wy4ID1I
そろそろ次スレの準備に取りかかった方がいいな。
次スレは今スレの作品の登場人物の中から出すんだが……

A バットマンから出す。
B 死を呼ぶ花嫁から出す。
C ヌワンギ話から出す。
932名無しさんだよもん:04/07/17 03:17 ID:deREWLiM
Aで
933名無しさんだよもん:04/07/17 03:18 ID:/wy4ID1I
よし、それじゃ

A スーパースターズから出す
B チョコパンズから出す
C 観客から出す
934名無しさんだよもん:04/07/17 03:23 ID:deREWLiM
主役チームだし、Aで
935名無しさんだよもん:04/07/17 03:23 ID:6Ajw+MO+
「そしてこれが大回転きりもみ13回転飛び!!」
「はぇ〜、すごいですね〜」
決まった。今日は会心の出来だ。
最後の大技で二度も回転と言ってしまったがまあ勢いってやつだ。
「佐祐理も久しぶりに驚きました、本当に素晴らしい物でしたよ」
ふっふっふ、そうだろうそうだろう。さて…
「驚かせてくれたお礼に差し上げます。どうぞ」
「おお、まだ催促もしてないのにすまねえな…ってこれは!?」
「あははーっ、いいんですよ、受け取ってください」

それは旧一万円札。俺がガキの頃まで
流通していた札だ。ってそういう事じゃなくて!
「おい!いいのかこんなに貰って…」
もう一度前を見た時には彼女はもう駅の改札を通っていた。
こちらに笑いながら手を振り階段を上っていく。
マジで金持ちだったんだなあの子…。
という訳で俺は一万円ゲットした。幸先の良いスタートだ。

A さらに稼ぐべく場所を変える
B とりあえず葵ちゃんの家に戻る
C 後ろから肩を叩かれた。ゲエー鉄道公安官!!
D さらに他のカモを見つけた。あいつにも人形劇を見せてやろう。(人物指定)
936名無しさんだよもん:04/07/17 03:24 ID:29ZuB9Go
Dさっき選びそこねたので詠美w
937名無しさんだよもん:04/07/17 03:31 ID:/wy4ID1I
では最終選択。次スレ(τ)の>1は……

1  中   柊
2  一  霧島
3  捕  醍醐
4  投  古河
5  二 アルルゥ
6  左  藤林
7  三  芳野
8  右  江美
9  遊  河島

※選択記号はご自由に
938名無しさんだよもん:04/07/17 03:32 ID:NRBfMSsH
939名無しさんだよもん:04/07/17 03:34 ID:/wy4ID1I
ではあとは任せたっ!
実は俺はCLA未プレイなのだっ!
940名無しさんだよもん:04/07/17 03:47 ID:0Uo0xE6D
「ふみゅ〜ん送れちゃう〜!なんで今日に限って目覚ましが壊れるのよ〜」
あらたな金ヅル発見。

シュタッ!
「キャア!なによあんた?」
「まあ、そう急がないで俺の人形劇を見ていけ」
「な、なにが人形よ!そこをどきなさいよ!」
「何をそんなに焦っているんだ?」
「こみパよ!こみパに遅刻しちゃうのよ!!」
「こみパ?なんだそれは?新手の新興宗教か?」
「説明してるヒマはないのよ!ああ〜間に合わなくなっちゃう〜!!」

なんだかよくわからんが、人形劇を見て貰える時間は
彼女にはとてもなさそうだ。だが、
彼女をそのこみパとやらに送り届ければ
これはお礼がたんまり貰えそうだな。

A 綾香に頼んでみる
B 俺は16000くらい持ってる。タクシーで行くか
C まずはこみパとはどんな所か聞く
D とりあえず、国崎最高!と叫ぶ
941名無しさんだよもん:04/07/17 03:58 ID:NRBfMSsH
942名無しさんだよもん:04/07/17 04:29 ID:0Uo0xE6D
「そもそも、こみパとはなんだ?」
「こみパってのはね、同人誌を売る所よ!
そしてあたしはそのこみパのくいーんなの!一番えらいのよ!」
いやお前の事は聞いていないのだが。
「なるほど。で、その同人誌ってなんだ?」
「(むっかあ〜急いでいるのにい)同人誌は同人誌よ!!
パロディーとかそーつくとかやおいとかいろいろあるけど全部同人誌なの!!」
「(そーつくってなんだ?)要するに、雑誌か本の類なんだな?」
「そーよ!わかったらそこをどきなさいよ!!」

本か…。どういう本かはしらんが
この女、偉いとかクイーンとか言っていたな。
見かけによらず金を持っていり可能性は高い。
「もう一つ聞きたい事があるのだが」
「なによ。早く言いなさいよ!」
「その、こみパという本屋には、客はどれくらい来るんだ?」
「どれくらいなんてもんじゃないわよ!なんじゅーまんにんも来るの!」
「なにィ!!!!!?????」

これはとてつもない大チャンスだ。
それだけの大人数が集まるビッグイベントなら、
俺の人形劇で大儲けできる。数十万人なら、
少なくとも稼ぎが0円なんて事は絶対無い。
くくく…男国崎、運が向いてきたぜ!

A いかなる手段を用いてでも、詠美をこみパに送り届ける
B こみパは明日も開催するらしい。今日はひとまず帰る
C 詠美が売り子をしろなんて言ってきた
D とりあえず叫ぶぜ!いぃぃやっほうぅぅーーー!国崎最高ー!!
943名無しさんだよもん:04/07/17 04:31 ID:aaWNj0h/
さらに困惑させるべくC
944名無しさんだよもん:04/07/17 17:16 ID:NRBfMSsH
「ちょっと、あんた、どうせならこのあたしの売り子をしなさいよ、じょていの邪魔をしたんだからそのくらいとーぜんよね」
こみパの魅力的な人数に喜んでいた俺へ居丈高に女は提案してきた。
だが、これは魅力的な提案だった、地理もよくわからないこみパの会場に案内してもらえるし。
道すがらこみパについてさっきの話よりもいろいろと詳しい事も聞けるだろう。
それに売り子としてならこの女に交通費を出してもらえるしもしかしたらバイト代も出るかも知れない。
「…その売り子ってやつは一日中しなきゃならないのか?」
「何言ってるのよ、この詠美ちゃん様のどーじんしはいっつも午前中で完売なんだから」
これはなお有難かった、一日中売り子をしたのでは人形劇で稼ぐ暇がない。
半日この詠美という女の子に付き合って午後から人形劇で稼げばいい。
「分かった、売り子の手伝いをするぞ」
「なかなか素直でよろしいじゃない、いいわ、ついてきなさい」
「そういえばまだ名前を言ってなかったな、俺は国崎往人だ」
「あたしは大庭詠美、こみパのクイーンおぶクイーンよ」
変な自己紹介に戸惑いつつも、俺は詠美に従ってこみパ会場に何とかギリギリでたどり着き、売り子をはじめた。

A 売り子をしているとやり手のOLのような人がやってきた。
B 売り子をしているとなにやら詠美が黒髪で無口な女の子から相談を受けている。
C 売り子をしているとなにやら詠美が眼鏡をかけた貧乳の女の子と喧嘩をしている。
945名無しさんだよもん:04/07/17 17:19 ID:+3OW7qVY
C
946名無しさんだよもん:04/07/17 17:19 ID:jUlTMEIp
A、かな
947名無しさんだよもん:04/07/17 17:39 ID:jBjI+Q+K
ところで新スレはいつ立てる?
A 950以降
B 960以降
C 970以降
D 980以降
E 990以降
948名無しさんだよもん:04/07/17 17:42 ID:A5q04BER
普通に950だろう。
949名無しさんだよもん:04/07/17 17:44 ID:jBjI+Q+K
じゃあ次取った人が新スレよろ
950名無しさんだよもん:04/07/17 18:30 ID:NRBfMSsH
詠美のスペースは壁際に他のところよりも大きく取られていた。曰く「じょていの証なんだから」だそうだ。
長い行列がスペースの前にでき、俺は忙しくその行列を捌いて同人誌を売った。
詠美の言うとおり、同人誌は昼前には完売した。それを報告しようと俺は詠美を探したが
なにやら詠美は眼鏡をかけた背の低い貧乳の女と喧嘩の真っ最中だ。
「なんやねん、この同人誌は!!ろくにペン入れもしていない鉛筆描きのままやないか…
こんなもんで客から金とっとるんか!!!」
「ふ〜んだ、みんなちゃんと買ってくれるんだから文句ないでしょ、
少なくともパンダのどーじんしなんかよりはず〜っと売れているんだから」
「なんやて〜!!!」
関西弁のその女は悔しそうな顔をしながらその場を去っていった。
どうやら詠美に知り合いみたいだが仲は良くなさそうだ。
「おい、同人誌が全部売れたぞ」
「あっ、そう、ありがと、そうだ、お駄賃あげる、この詠美ちゃん様に感謝しなさいよ」
そういうと詠美は五千円札を俺に渡した、二枚目の新渡戸稲造ゲットだぜ。
「あんたこれからどうするの?」
さてどうしようか、会場のどこかで人形劇をしようかとも思ったのだが
詠美の話ではここでは大道芸で勝手に金を稼ごうとすれば怖いこみパスタッフが飛んで来るそうだ。
それにどうもここの人間は可愛い女の子の本にばかり夢中になっていて人形劇にはまったく興味がない。
ここで大道芸をするのは得策ではない。

A 詠美はどうするのか聞いてみる
B とりあえず昼飯を詠美と一緒に食べる
C その時、詠美に誰か男が話しかけてきた…言い争いの結果同人勝負をするようだ
951名無しさんだよもん:04/07/17 18:36 ID:rj/wmhOq
B
952名無しさんだよもん:04/07/17 18:45 ID:NRBfMSsH
支援板に行ったのですがテンプレができてないみたいなんですけど…
953名無しさんだよもん:04/07/17 18:55 ID:ghz8eeGx
分かった。俺が作るから少し待って。
954名無しさんだよもん:04/07/17 19:29 ID:ghz8eeGx
http://farem.hp.infoseek.co.jp/cgi-bin/bbs/readres.cgi?bo=sentaku&vi=1038216698&rs=397&re=401&fi=no

これでどう?

A 大丈夫、>>950立ててくれ
B 嫌だ。誰か別の人が書いて欲しい
955名無しさんだよもん:04/07/17 19:30 ID:sgH8OrBh
OK! A
956950:04/07/17 20:30 ID:NRBfMSsH
建てました、記号はあってますか?

〜 選択形式で進めていくスレτ 〜
http://pie.bbspink.com/test/read.cgi/leaf/1090063164/
957名無しさんだよもん:04/07/17 21:06 ID:bLqE/RB0
で、こっちは埋めるの?
958名無しさんだよもん:04/07/17 21:54 ID:UH2p+wVV
A 埋める
B 埋めない
C というか放置
959名無しさんだよもん:04/07/17 22:09 ID:RqQjtPYp
Aで。
こういう所に笑いの神は堕りて来るもんだ。
960名無しさんだよもん:04/07/17 22:12 ID:bLqE/RB0
              __,,,,,,
         ,.-'''"-─ `ー,--─'''''''''''i-、,,
      ,.-,/        /::::::::::::::::::::::!,,  \
     (  ,'          i:::::::::::::::::::::;ノ ヽ-、,,/''ー'''"7
      `''|          |:::::::::::::::::::::}     ``ー''"
        !       '、:::::::::::::::::::i
        '、 `-=''''フ'ー''ヽ、::::::::::/ヽ、-─-、,,-'''ヽ
         \_/     ヽ--く   _,,,..--┴-、 ヽ
                     ``"      \>
961名無しさんだよもん:04/07/17 22:14 ID:UH2p+wVV
現在の深度271。

A 浮上する
B 更に潜水を続ける
962名無しさんだよもん:04/07/17 22:16 ID:bLqE/RB0
963名無しさんだよもん:04/07/17 22:18 ID:UH2p+wVV
緊急浮上
964名無しさんだよもん:04/07/17 22:25 ID:ghz8eeGx
今だから言える!

……実は、バットマンで二回の表4アウトは俺のせいなんだ。
965名無しさんだよもん:04/07/17 22:31 ID:RqQjtPYp
それでは>>964を……、

A:にオシオキする。
B:「よくやった!感動した!」と誉め讃える。
966名無しさんだよもん:04/07/17 22:33 ID:bLqE/RB0
A
967名無しさんだよもん:04/07/17 23:03 ID:NoJby+lh
さて、どんなお仕置きがよいかな?

A 雅史とデュエット
B 聖、高槻、麗子のモルモット
C 凸+な(ryとで両手に花
968名無しさんだよもん:04/07/17 23:10 ID:RNtGPGWF
c
969名無しさんだよもん:04/07/17 23:15 ID:NoJby+lh
さて、一応>>964に葉鍵キャラの役を与えようと思う。葉鍵板だしね。
選択は両手に花だから一応、葉鍵キャラの男性キャラを選択してくれ。

※男性キャラを一人選択してください
970名無しさんだよもん:04/07/17 23:18 ID:ghz8eeGx
ちょっと待て!
君達の心に少しでも良心が残っているのなら、それだけはやめてくれ!
その仕置きが持つ意味……まさか知らないわけではあるまい?
そんなことされたら俺は死んでしまうっ……!!
早まっていいのか!?俺はマイナーキャラ担当書き手だぞ!?
俺がいなければティリアングは停滞しっぱなしだったし、
はるかの世界の撮影システムだって生まれなかった!
なあ、そこら辺の功績を認めてくれ。そしてその罪だけは許してくれ……!!
971名無しさんだよもん:04/07/17 23:19 ID:tUdaz6zq
たかつき
972名無しさんだよもん:04/07/17 23:20 ID:UBLuqf8k
最低ーー!!
973名無しさんだよもん:04/07/17 23:28 ID:At4HeqAU
容赦ないなw
974名無しさんだよもん:04/07/18 00:00 ID:1Pg1702U
A:流石に可哀想になってきたので、過去の功績を認めてオシオキはチャラにしてやる。
B:可哀想になってはきたが、ここでケジメをつけなければ周りに示しがつかない。代替案を用意する。
代替案※「     」
C:ナメた事ぬかすな。オシオキ実行。
975名無しさんだよもん:04/07/18 00:01 ID:1cywmckQ
C
976名無しさんだよもん:04/07/18 12:53 ID:kwpAFnk4
977名無しさんだよもん:04/07/18 13:08 ID:g5DilDMK
オシオキマダァ-? (・∀・ )っ/凵⌒☆チンチン
978名無しさんだよもん:04/07/18 19:41 ID:MHTF/6N0
ageだ!!
979名無しさんだよもん:04/07/20 01:05 ID:PVWOgv6M
おしおきは?
980名無しさんだよもん:04/07/20 02:15 ID:yVE9goMX
「ふみゅ〜ん、何でちゅうがくせい用の問題集を買わないといけないわけ〜」
「………流石に台形の面積の求め方が分からないのは」
「帰ったら勉強だぞ、まあその前にちょっと喫茶店にでも寄るか」
「なんかいい店知ってるの?」
「ああ、浜辺で人形劇をしたときに知り合った女の店だ」
「確かこの店だったはずだが……あった」
からんから〜ん
俺達は詠美の問題集を買った帰りにHONEY BEEに寄った。
しかし、そういえば…

A「HANNY BEE」が結花の店だった、「HONEY BEE」は全然関係のない店だった。(w
B いや、あれは単なる誤字だ、普通に結花がいた。
C 結花だけでなく山盛りのホットケーキを食べているピンク髪の小さな女の子もいた。
D 結花だけでなく結花と中良さそうに話をしている男がいた。  
981名無しさんだよもん:04/07/20 02:15 ID:yVE9goMX
うわーい誤爆した

すんませんIl||li _| ̄|○ il||li
982名無しさんだよもん:04/07/20 17:22 ID:3RhdaIAn
おしおきしないなら埋めていい?
983名無しさんだよもん:04/07/20 21:17 ID:BeoLE3AJ
A:もういいじゃん。適当に埋めちまおうぜ。
B:いや!俺はオシオキを待つ!
C:寧ろ俺がオシオキSSを書いてやる!
984名無しさんだよもん:04/07/20 21:28 ID:PVWOgv6M
B
985名無しさんだよもん:04/07/20 21:44 ID:9yA8P8bE
雅史「さぁ〜>>964ご褒美(おしおき)の時間だよぉ〜〜」
高槻「まったぁ〜〜、俺はまったぞ〜〜」
>>964「ふぐうぅぅう〜〜」
雅史「ないに言ってるの??猿轡されてるんだから分かるわけないだろ、馬ぁ鹿ぁ〜〜」
高槻「きっとご褒美が待ち遠しくてたまらないんだぞ〜〜、俺はそう思う、きっとそうだぁぁ〜〜!!」
雅史「はしたないなぁ〜、そんなに僕の一物が欲しいのぉ〜〜??いやだよ、こんな汚い豚のケツ」
高槻「でもご褒美はあげないとなぁ〜〜、ご主人様の義務だろぉ〜〜」
雅史「仕方が無いなぁ〜〜、これも勤めか……じゃあ、まずこの汚い穴を綺麗にしないとねぇ??」
高槻「準備は出来てるぞぉ〜〜、さぁ選べぇぇ〜〜っ!!」
>>964「フグ、フギィィィ・・・」

A 牛乳蜂蜜入りカンチョウで甘く仕上げようか?
B ビールカンチョウで、刺激的にいこうか?
C とろろ汁カンチョウで、健康的にいこうか?
986名無しさんだよもん:04/07/20 21:52 ID:BeoLE3AJ
C。

と選んではみたが、オシオキの内容は既に決定済みではなかったか?
987名無しさんだよもん:04/07/21 01:06 ID:f0w2Dk2m
このままdat落ちはさせん!(一応)
988名無しさんだよもん:04/07/21 06:48 ID:ZF16lFgy
>>964が高槻役でおしおきするのは凸と清ズッキュウウウウウウウンなのだが
989名無しさんだよもん
>>964のおしおきはまだか