葉鍵キャラを性別反転させてみよう! その7

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11  ◆1atBw/KN1.
 僕たちは限りない可能性を捨て去って唯一の今を選び取っていく。
 その先に、かけがえのない未来があることを信じて・・
                           (Routes)

 男として生まれるか、女として生まれるか。
 それは僕たちがこの世界に産み落とされる前に課せられる、
 最初の、そしてとても大きな意味を持つ、2択である。
 ここは、そのときに捨てられた可能性たちが集う、不思議な世界。






 ――――――なんつったりして(w

>前スレ:葉鍵キャラを性別反転させてみよう その6
http://wow.bbspink.com/test/read.cgi/leaf/1038936645/l50
21  ◆1atBw/KN1. :03/04/02 23:00 ID:DeItn+Lu
●過去ログとか●

>初代スレ:葉鍵のキャラを性転換させたらどんな感じ?
http://wow.bbspink.com/leaf/kako/1015/10153/1015395011.html

>2代目スレ:葉鍵キャラを性別反転させたらこんな感じ!
http://wow.bbspink.com/leaf/kako/1017/10178/1017826789.html

>3代目スレ:葉鍵キャラを性別反転させたらいい感じ!
http://wow.bbspink.com/leaf/kako/1025/10251/1025102249.html

>4代目スレ:葉鍵キャラを性別反転させてみよう! その4
http://wow.bbspink.com/leaf/kako/1030/10304/1030414461.html

>5代目スレ:葉鍵キャラを性別反転させてみよう! その5
http://wow.bbspink.com/leaf/kako/1035/10359/1035923181.html



・名前が思いつかない、このキャラの反転名はなんだろう?など、名前にお悩みの方は
 下のまとめサイトを参考にどうぞ。(※強制ではないので、あくまで"参考"程度にどぞ)

まとめサイト:性別反転スレッド@葉鍵板
ttp://hanten.hp.infoseek.co.jp/
3名無しさんだよもん:03/04/02 23:00 ID:jq/QttSJ
3
4名無しさんだよもん:03/04/02 23:01 ID:ryzpRHa2
4なのか?
51  ◆1atBw/KN1. :03/04/02 23:01 ID:DeItn+Lu
↑3おめ

ということで任務完了、今後ともどうぞよろしくお願いします。
まさか2度も1さんになるとは思わなんだ……


ていうか、じごぐるさん……(・д・;)
http://wow.bbspink.com/test/read.cgi/leaf/1049276237/l50
6名無しさんだよもん:03/04/02 23:33 ID:uJ92QFkI
おつかり

見てんのか、地獄車w
7名無しさんだよもん:03/04/02 23:37 ID:YJVdM7GC
新スレおめ

ttp://wow.bbspink.com/test/read.cgi/leaf/1049276237/l50

がアリなら葉鍵板のコテハンの性別反(ry
8名無しさんだよもん:03/04/03 00:52 ID:3/PnylGc
>>1
乙。
ルーツ書いていいか?まだ時期的に早い気もするが。
9名無しさんだよもん:03/04/03 00:55 ID:hLz9WvqT
1さんお疲れー。

>>8
そろそろいいんでないかな?
10“元” ◆380/XmLF7c :03/04/03 01:04 ID:VMfUgKv6
>>1
乙です。
まとめサイトの方でああなったので、またいつかネタ提供しに来ます。
反転MOON.と反転まじアン、どっち書こっかなー。
書いてくれる人がいるならもちろん大歓迎。
11名無しさんだよもん:03/04/03 22:04 ID:hLz9WvqT
折角の新スレを即死させるのは忍びないので。

ところで、反転千堂和樹の基本設定ってあったっけ?
12名無しさんだよもん:03/04/03 23:55 ID:6zf4QcUJ
48時間で25レスだったっけ?このままだと即死のヤカン…。

反転かずきの設定…何処にあるんだろう。(;´∀`)
13:03/04/04 00:59 ID:DpUAfJwW
即死避けついでに
反転Routes名前が浮かばん…誰か考えて、とレスを誘導してみるテスト。
14 ◆DY.JgAOy9c :03/04/04 01:21 ID:SLzZH6Bw
今回はちょっと仕事速いんだよもん
ttp://hanten.hp.infoseek.co.jp/
15名無しさんだよもん:03/04/04 01:24 ID:qROdwDGa
宗一→宗子
皐月→変えなくても無問題?
ゆかり→縁(えにし
リサ→フォックス(突っ込み不可
七海→海(かい
夕菜→夕矢(ゆうや

だめぽ_| ̄|○
16名無しさんだよもん:03/04/04 01:48 ID:OprXAnPh
「名雪」の「名」を分解して「タロ」で「雪太郎」ってのはダメかしら。
…言わせにくいわコレ。
まあ、ただの即死回避なんだが。
17名無しさんだよもん:03/04/04 02:21 ID:lffjgzSQ
鶴丸はやっぱり「短小」と言ってやるとキレるんだろうか。
18名無しさんだよもん:03/04/04 02:29 ID:bOQ7ywoP
>>14
乙です。
19名無しさんだよもん:03/04/04 03:39 ID:2OcJwpoB
>>14
自分で言うのもアレなんですけど……
「鬼神楽」
 38-41、131-133が抜けてまつ……
20名無しさんだよもん:03/04/04 08:59 ID:rlkRyI3L
即死防止
21名無しさんだよもん:03/04/04 10:27 ID:CIr4L3iw
死ぬな・・・
22名無しさんだよもん:03/04/04 10:30 ID:8NQyU4U9
即死回避のネタ振り。
まだ反転してないキャラいたっけ?ヒロイン、サブキャラ、動物問わずw
23名無しさんだよもん:03/04/04 11:42 ID:1W8iHOsJ
MOON.は、高槻除いて反転してないんじゃない?
24名無しさんだよもん:03/04/04 12:10 ID:DpUAfJwW
ゐ`
25名無しさんだよもん:03/04/04 12:16 ID:PKgqDr9g
>>22
誰彼ヒロイン勢が全滅状態ですが何か?w

>>23
郁未と「少年」は冒頭部分の反転話があったな。
巳間兄妹を反転させるとすごい事になりそうな予感。
26名無しさんだよもん:03/04/04 13:02 ID:S2XbmEdI
 まじアンも健太郎、結花、スフィー、リアンだけです。
 
あとポテトも反転していなかったかとアイツに性別があるのかは別として
27名無しさんだよもん:03/04/04 14:05 ID:/gvStOZA
>>26
さいかは反転してたっけ?
28名無しさんだよもん:03/04/04 16:00 ID:eRHTbopy
教師勢は設定だけ先行して、肝心の反転話が無かった様な。

ところでおまいら、前スレで梅ついでの投票やってるみたいですよ。
29策謀の宙域(1/3):03/04/04 18:41 ID:AM836aeV
 4時限目終了を告げるチャイムが響き渡る
 昼休みを迎えて、一転して喧騒に包まれた校内
 その中に、ドタドタバタバタとはしたない足音がしたかと思えば
「今だっ! 一番乗りゲットずさーっ♪」
 今まさに頭に触覚を生やした金髪の少女が、威勢良く食堂に駆け込んだところだった。


「まずここが水瀬さん、こっちが相沢さん、ここが私…」
 小脇に抱えた数冊のノートを、椅子の上にポンポンと置いていく
「それから、私の隣がみ・さ・か・君っ♪(キャッ♪)」
 一人で盛り上がっている少女の周りには異様なオーラが発せられている、ように見えた
 が、彼女はふと何かを忘れていたことに気づいたらしい
「いけないいけない。今までの習慣で忘れるところだった、っと」
 そう言って彼女はノート――は切らしていた為、美坂くんの隣の椅子にハンカチを置いた

 売店の前に人だかりが出来始めた頃、相沢ゆう、水瀬雪弥の2名が到着した。
「いつも席取りごめんね北川さん、雪弥を起こすのに手間取っちゃって――」
「いいよ、水瀬さんの居眠りはいつものことだし」
「ひどいよー。だって、あの先生の授業を聞くと眠くなるんだお…(ふぁぁ…)」
 そうのんびりと欠伸をする雪弥の横で、ゆうの可愛い顔にピキピキと青筋が走った
 マイペースな従弟をもつと大変だと、傍から見ていた潤はそう思うのだった
「罰として全員分のオーダー、私はナポリタンね」
「そんじゃ私はミートソース。水瀬さんよろしくー」
「うう、2人とも横暴だお…」

「…じゃ、俺と栞はAランチでいいや。あと栞の分のバニラアイスもお願いな、雪弥」
「あ、美坂くん♪」
「わっ! 薫までひどいおー!!」
 潤の想い人である美坂薫くん、弟の栞くんをつれてのご登場であった
30策謀の宙域(2/3):03/04/04 18:41 ID:AM836aeV
「あ、これが雪弥さんが好きな苺のムースなんですね。おいしそうですー」
 兄の隣に座った栞が、嬉しそうにAランチを眺めている
「雪弥の場合は毎日だからねぇ…よく飽きないよね…」
「うんっ。だって僕、苺大好きなんだ♪」
 向かいの席に2人で座ったゆうと雪弥は、毎度おなじみのコンビネーションを見せている
「まぁ、雪弥は食べている分部活で消費しているからいいけど…栞は食べ過ぎるなよ」
「そんな事言うなんて酷いよ、兄さん」
 潤の隣にいる美坂兄弟も仲がいい。薫の表情も、昔に比べると柔らかくなったようだ
「そうだ、潤さんもお一ついかがですか?美味しいですよ、バニラアイス」
「あ、う、うん。ありがとうね」
 『隣』に座った栞からバニラアイスを渡された潤は、なんとも複雑な表情を浮かべていた

 ―――今度から座席確保に花柄のハンカチを使うのはやめよう。そう思う潤女史であった
 
 そうこうしているうちに、彼らの話題に北川潤の名前が登場していた
「それにしても北川さんってすごいですね。あっという間に席をキープしちゃいました」
 潤と薫の間にいるお邪魔虫――もとい、愛しい薫くんの弟、美坂栞くんが潤に言った
 彼の瞳が何故か熱っぽいものが混じっていたのに、潤は気づいていないらしい
「あ、ありがとね栞くん。席確保は私の仕事だから」
 ゆうは万年寝太郎の雪弥を起こすのに手一杯、薫は復学したばかりの弟の世話がある
 今までは薫と一緒に行っていた席取り合戦を、これからは潤一人で行うことになったのである 
「栞が学校に慣れるまではお願いな。でも北川さん、女の子がバタバタ走るのはみっともないわよ」
 そう言って薫は非難の視線を潤に向けるのだが、なぜか潤は嬉しそうだった
「確かにね、ウチの制服って丈が短いから、走るとスカートが捲れちゃうもんね…」
 そう、恥ずかしそうに視線を落とすゆうに対して、潤ちゃんは一言
「大丈夫よ、そんなこともあろうかと今日は見せパン履いてきてるからっ♪」

 男子3人の口から、苺のムースがボタボタと零れ落ちた
31策謀の宙域(3/3):03/04/04 18:43 ID:AM836aeV
「ちょ、ちょちょちょちょっと北川さん!貴女何はしたない事を言ってるんだ!」
 顔を真っ赤にして抗議する薫、その取り乱しようも負けず劣らずはしたないものだった
「あ、もしかして見たい?いいよ、見せてあげよっかー♪」
「ななななな!何言ってるんだお前っ!」
「あ、顔赤いー♪ 美坂くんってウブなんだねっ♪(ウフフ、意識してる意識してる♪)」
 と、薫を誘惑しているつもりの北川潤ちゃんだったのですが
「ば、馬鹿なことを言うなよ!弟が聞いてるんだぞ!しまいには怒るぞ!」
 (純粋な俺の栞が変な知識で穢れるだろうが!この馬鹿女がっ!)」 
 もはやブラコンを越えた弟馬鹿には全然通用していなかった。そして、そんな兄の心配に反して――
『「そんなこともあろうかと」…それって僕のために用意してくれたってことですよね?
 ボクのために履いてきた下着…見たいです!ドラマでは絶対見れない光景ですぅっ!』
 修正不能なまでに知識のズレまくった栞くんが、潤に熱視線を送っているのでした


 ……そんな馬鹿3人の向かい側で、食事を終えたゆうと雪弥はマイペースに会話を続けていた
「ねぇねぇ、ゆうの今日の下着は何なの?」
「それって女の子にする質問じゃないと思うわよ……まぁ、家族だから許すけど」
「じゃ、見せてくれる?」
「却下(0.5秒)」

『酷いおー、お父さんには毎晩下着とその中身も襞一枚までも見せているくせにーっ!』
 などとは口が裂けてもいえない、壁越しのオナニスト・水瀬雪弥くんでしたとさ
321改◇1atBw/KN1:03/04/04 18:47 ID:AM836aeV
 即死回避おつかれさまです。あと、前スレの埋め立て投票もよろ、と言ってみる(w

 一番槍ゲットということで、北川さんネタなぞを投下しますた
 自分推奨は「秋人さん×ゆう←雪弥」「北川→美坂兄→美坂弟→北川(美坂スパイラルw)」です

 本当は原典にある祐一と潤の制服自慢ネタ合戦をアレンジしてこういうのを書きたかった…
>ゆう:「ふふふ、今日の私は青の縞パン、しかもサイドリボンで布地小さ目でエッチなの♪」
>潤 :「なんのゆうちゃん、今日の私は足を長く見せるために今日はノーパンだよっ!」
>薫 :「…2人とも何妙なところで張り合ってるのよ(冷めてる)」
>雪弥:「(青縞(;´Д`)ハァハァ)」
>栞 :「(ノーパン(;´Д`)ハァハァ)」

 ――あまりのアホくささに即ごみ箱逝き(w


>>28
>教師勢は設定だけ先行して、肝心の反転話が無かった様な。
 はい、設定だけ作っておいて書くものを書いていない駄目な1さんです(w


 ∧||∧
(  ⌒ ヽ 初吊りもゲット
 ∪  ノ  
  ∪∪
33名無しさんだよもん:03/04/04 19:26 ID:MDNJhVUP
>>15
那須牟祢 むね(なんか主人公の反転に限って投げやりなネーミングばっかなんで)
湯浅樹 いつき(五月いつきと無理に読んでみたり)
伏見縁 えにし(そのまんまいただき)
フォックス(同上)
立田七海人 なみと(でっかい名前をつけたかった親の意図を汲んでw)
梶原雄哉 ゆうや(夕矢だと変換で出ないんで。どうせなら一般性のある字に。今更だがっ)

醍醐敦子 あつこ(敦仁より)

とりあえずこんなんでどうよ?
エディは難しいな。外人の名前なんて有意味単語でなきゃピンとコネーヨ
34名無しさんだよもん:03/04/04 19:55 ID:KAB7fQkE
エディ → エリーとかジュディーとかは。
あるいはユディットとか。
35女の価値:03/04/04 20:43 ID:MDNJhVUP
「アーーーッハッハッハ!! よく来た! メスガキィ!!」
 いい加減耳も飽き飽きしてるんだけど。
 慣れたくもなかったヒステリー声。
 ……でもその足元には……。
「む……むねちゃあああああああああああああん!」
「え……えにしぃいいいいいいいいいいいいいい!」
 ……生きてた。
 喜びで、涙が出そうになった。
「フフッフフフ……相変わらず時間には正確だなぁ、メスガキ!」
「醍醐ォ……」
 縁は半裸に剥かれ、後ろ手と足首を縛られて自由を失っていた。
 その首に、首輪が光った。
 ショックカラー。
 リモコンで電流を流せる拘束具。
 ━━拷問に、使う。
 縁の側に立つ、ヒステリー年増。
 アレでも、世界中の外人部隊からラブコールの絶えない傭兵隊長、『狂犬』醍醐敦子。
 何度となく私のミッションに付きまとってきた、最悪のストーカー女。
 学舎に似合わない戦闘服で、スチール椅子をギシギシふんぞり返っている。
 私の友達にこんなこと……ルール違反もいいところ。絶対にタダじゃ済ませない。
「……正々堂々、とは言わないけど。狂犬は狂犬なりの矜持があるものだと思ってた私が馬鹿
だったかな。……これは何の真似?」
「何の真似か、だぁ?」
 狂犬が、いよいよ痴れたか。
 こっちの住人にしては、もう少しまともな女かと思っていたけど。
「……」
 縁の視線を感じる。
 目には、安堵と不安。
 よかった……。
36女の価値:03/04/04 20:43 ID:MDNJhVUP
 痛めつけられた様子はない。
 私はそのことで、ほんの少し警戒を緩めた。
「フフフハハ……決まってんだろうがぁ! 復讐だよ! お前への復讐!!」
「はぁ? なんの?」
「トボけんなメスガキ……お前があたしに与えてくれたんだろ、あの屈辱をさァ!」
「……ああ。アレ」
 あんなつまらないことで、こんな大事を仕出かしたのか、こいつ。
 くだらない。
 ━━2年前。
 カンボジアのジャングルで、私はこの女を「吊るした」。
 一対一の戦闘で気絶に追い込んだ私は、醍醐を全裸に剥いて、木に吊るした。
 ほんの冗談のつもりだったから、この女なら苦もなく脱出できる程度に手加減して。
 でも、運が悪かったんだろう。
 予想より遥かに早く、醍醐の部下がそれを見つけてしまった。
 そしてその事件は、裏の世界中に轟いた。
 本当に、つまらない。
 どうして女が、私たち裏世界の女が、たかだかヌードを見られたくらいのことで、プロとし
てのプライドを捨てられるんだろう。
 馬鹿らしい。
「別にいいじゃない。あなた、顔と肢体だけはいいから、女日照りのコンバット連中、大喜び

だったでしょ? 特別ボーナスでもやったと思えば?」
「ハッ! 軽口も状況を見て叩くんだな」
 ……挑発失敗。
 やっぱり、こうと決めてたら冷静。
 伊達に世界を相手にしてない。
 悔しいけど、痛い目見ないで縁も返してなんて、虫が良すぎる話みたいだ。
「女の裸はタダじゃ済まないって……姉さんが教育してやんなきゃダメだろ? メスガキッ!


37女の価値:03/04/04 20:44 ID:MDNJhVUP
「分かったわよ……。それで? なにすればいいわけ?」
「脱ぎな」
 ……同じことし返してやろうっていうこと。
 呆れる。
 小学生と一緒だ。それも低学年。
 でも、ここには縁が居る。
 私の日常。彼との接点には、もちろんこんな状況も、私の裸もない。
 それに、学校での私が、羞恥を心にもたげさせる。
 嫌だ。縁の前に肌を晒すなんて。
 彼は私の大切な友達。
 だから嫌。だからこそ嫌。
 ……逡巡は終わり。
 私は、制服のスカーフに手を掛けた。
 こうしなければ縁を救えないなら、そうする。
 こうなったのは私のせい。なら、尻拭いも私がする。
「そんなところで脱いでどうなる? こっちだろう」
 醍醐が顎で、足元を示す。
 そこには縁が、自由にならない四肢のままで倒れこんでいる。
「最悪、ね」
「そっくり同じ言葉を返してやるよ」
 縁の方へ歩を進める。醍醐が距離を取った。
「むね……ちゃん」
 私はそれに、何の言葉を返してあげることもできず、ただ無言でストリップを続ける。
 これは辛い。
 顔がどんどん熱くなる。
 闇でなければ、表情を悟られていた可能性も充分にあった。
「キレイなもんだなぁ、メスガキ」
「……黙ってっ!」
38女の価値:03/04/04 20:47 ID:MDNJhVUP
ここで>>8に先んじて反転Routes一番槍を奪ってみるテスト ズザーッ ……ゴメンナサイ
>>34
やっぱそうならざるを得んですなぁ。
……じゃあ俺はエリーで通すことにします。
39名無しさんだよもん:03/04/04 23:31 ID:qa5yDbf4
>25
誰彼…一発ネタならあったはず。名前の設定などは出てないけど。
40名無しさんだよもん:03/04/05 00:37 ID:/5N3U9Ha
>>35-37
ぐっじょ。初反転ROUTESばんざーい。
41名無しさんだよもん:03/04/05 00:38 ID:+E2g3S8m
>>29-31
一番槍&初吊り乙かれー(ヲイ
それでは初「吊るなー!生きろー!」

潤ちゃんを始めとしてキャラが立ってて、グッジョブ!


>>35-37
反転Routesキタ━━━━━(゚∀゚)━━━━━!!!!
続きキボン。
428:03/04/05 15:29 ID:pfzpUbIW
>>35-37
先越されたか…
って書いてたのと同じ場面だ(w
43女の価値:03/04/05 19:29 ID:/gyWG9rn
>>42
マジかよ……スンマセンオレガサイアクデシタ
投下キボン
>>41
続きは……エロシーンだからなぁ……また次の機会に……
44まとめ@1改 ◆1atBw/KN1. :03/04/06 17:24 ID:JdZhJYcn
保守。

ついでに、いままでの傾向を簡単にまとめてみるテストです
…毎度毎度必死な1さんでごめんなさい(名前に関しては一例です)


●葉:LVNS勢が強い、この勢いの新参のRoutesが乗っかれるか?
雫:拓美(←拓也)がアレな性格のお陰でエロネタに持ち込みやすい
 主人公が押しの弱い性格なのもポイント高し。「長瀬ちゃんのゆーうつ」の続きに期待
痕:拓美と同じ系統に裕子(←祐也)がいるが、4兄弟(←4姉妹)と絡めると愉快なことに(w
 また、主人公は巨乳版(はじめ)と貧乳版(反転耕一)と2タイプ有。作者のこだわりを感じる…
TH:縛りややお尻やら野外やら、原典でやってたことをやりかえされる浩子(←浩之)に萌え
 6スレ目にてついに全キャラのHがコンプ。職人さんたちのお仕事に惜しみない拍手を
WA:反転スレの立役者でもあるWAも、ここ最近は沈静化気味…
 我らが貧乳(wアイドルふゆタン(←冬弥)の復活に期待したいところ
こみぱ:同人にはまる女におろおろする男の図…これってネタにしづらい?
 DCEの発売が起爆剤になればいいけれど、さてどうなることやら…(w
われもの:反転スレ誕生後のゲームなので作品はまだ少なめ
 はたして反転界最強の爆乳、ハクオロおかーさんはどう動く?

 それ以外(雀鬼、Fils、まじアン、誰彼、ファンディスク等)はほとんど0…挑戦者求む
 そして7スレ目に最新作「Routes」の反転がついに登場。これからの動きに激しく期待
45まとめ@1改 ◆1atBw/KN1. :03/04/06 17:29 ID:JdZhJYcn
つづいて鍵

●鍵:作品的に反転しにくい? CLANNADで巻き返したいところだが…
MOON:主人公が女、しかも変態さんということで非常に反転しずらいのが難点(w
 男性陣(少年、高槻)は反転させると面白いことになるだけに、ちょっと残念
ONE:オールキャラ(限定反転)の長編(ひろみ、『えいえんのせかい』からの解放)は読むべし
 シリアスの他に変り種が多い気がするのは、主人公の性格を反映している所為でしょうか?(w
KANON:原典のえちしーんの薄さを、ゆう(←祐一)と奏(←久瀬)の2人が補っています(w
 脇役の反転開発が盛ん。北川、奏、貴野姉(←鯛焼き屋)に斎藤…まだ増えるか?
AIR:原典のシナリオをそのまま反転させるのは難しい為、シチュ系が中心
 ここもメインよりサブヒロ(晴子、聖)が強い。あと、何気にえちぃが濃かったり
CLANNAD:原典は今だに発売されてませんが、反転世界では既に作品があったりします(w
 発売すればネタも増えるとは思うけど……頼むから早く出して下さい(切実

 …同棲?何ですかそれ?(w


 あと、数は少ないですけどクロスオーバーとかもいくつかあったりします
 これから書く人の参考になれば嬉しい、などと思ったりして
(もっと知りたい人は>>2のまとめサイトを参照くださいませ)
46名無しさんだよもん:03/04/07 17:58 ID:AxJdh/TC
誰かONE2を書くとか言ってたヤシが居なかっただろうか。
47名無しさんだよもん:03/04/08 13:18 ID:efOpeZmM
同棲の反転…

まなみが男になると、まぁ、主夫か。
…ヒモだぁ…情けねぇ…
48名無しさんだよもん:03/04/08 15:26 ID:gM/gfSre
>>47
反転まなみを原典以上に(内外共に)
幼くしてしまえば、ヒモ以外の側面がm(ズキュゥゥン
49名無しさんだよもん:03/04/09 03:59 ID:FAtWntPc
メンテ代わりの小ねた。
呪われた猫の鈴を着けてしまったばっかりに猫化して
ごろごろ〜うに〜な反転リアン(名前はたぶんリアンw)。

うーむ、もうちょい捻れそうなシチュなんだが…誰かヘルプ。
50名無しさんだよもん:03/04/09 14:31 ID:Ku9AYe0+
>>49
反転けんたろの舐め猫?
51名無しさんだよもん:03/04/09 14:34 ID:OgYWRmSq
犬ならぬバターねk



うわやめろなにをするもまいらー
52名無しさんだよもん:03/04/10 17:27 ID:+wb6JaYR
ねこーねこー
53 ◆tNZO8gDhRQ :03/04/10 18:17 ID:oN20/o/3
お。
久々に来たら、反転スレまだ続いてたのかぁ。

昔書いたSS、加筆修正でもしてみようかな。
54名無しさんだよもん:03/04/11 01:48 ID:pAXHM2At
>>53
そいつはありがたい。やっていただけますか?

反転リアン猫モード…ショタになるのかな、やっぱ。
55名無しさんだよもん:03/04/11 06:28 ID:nzGXsivV
おまいら、まだまだ前スレで最萌投票やってますよ。
梅盾ついでに投票にご協力くだちぃ。

現在は、ふゆ(四票)と奏(三票)が競り合ってます。
56名無しさんだよもん:03/04/11 21:00 ID:FGRcMtGN
ていうかなんだかんだ言って
このスレに住み着いてる少数民族はどっちも見てんだよな?

などとのたまってみるテスツ
57名無しさんだよもん:03/04/12 01:04 ID:ojZI9yIs
性別反転関連スレ(何
ttp://moe.homelinux.net/cache/res109262c0s0.html
58萌虚仮 ◆VDVqNOfj.c :03/04/12 02:14 ID:5wQmZ6KF
>>55
そこにはじめさん支援物資投下しますた(w
59名無しさんだよもん:03/04/12 02:27 ID:oIAkiN4c
>>58
おおっ、お帰りなさい。
60名無しさんだよもん:03/04/13 21:18 ID:BOmBb4mb
おかえりー
6149:03/04/14 02:49 ID:zGmCTJM8
発言の責任とって猫リアンSS建設中。
だけどじぇんじぇん文章とか書けないので難航中。
とりあえず保守。
62名無しさんだよもん:03/04/14 08:36 ID:R/Zvx1Op
萌虚仮さまお帰りなさいませー&キタ―――――(゜∀゜)―――――!!
対抗して<<奏>>さん支援のSS投下、と行きたいところなんですけど今は時間がないんで断念…


>>44-45を書く上で一旦過去ログを全部眺めてみると、面白いものが見えてきます
まとめサイトでは拾われない小ネタがイパーイあったり
実はスタッフ反転ネタも1年前に通過した道だったことが判ったり(w (初代スレ895参照)
ただ、全部見てきて未だに触れられていないネタにされていない作品があったのです!それは…


                 「反転アビ様」








住人の皆様、 ど う す れ ば い い ん で す か ?
631改 ◆1atBw/KN1. :03/04/14 08:38 ID:R/Zvx1Op
だぁっ、よりによってコテ&sage忘れ……吊ってくるわ
64名無しさんだよもん:03/04/14 08:55 ID:eYro483K
65反転カノンOP1:03/04/14 10:34 ID:mC7HqmVS
「雪、積もってるぜ?」
七年振りに再会したイトコは、私を最悪のもてなしで迎えてくれた。
「それは、二時間も待ってるからね」
あんたを。
「あれ、今何時だ?」
「三時よ」
「はっはっは、ナイスジョーク」
(ジョークじゃないわよ。)
未だかつて無いドス黒い殺意がお腹の底から沸々と湧き上がってきた。
「あんたの目は節穴なの? 時計を良く見なさいっ!」
ゴキョミギミギヒダリヒダリ
軽快リズミカル摩訶不思議な音を立てながら、彼の首が曲がった。
私が曲げた。
転校早々暴力女の称号を冠する羽目になるかもしれないが、
この殺意を抑える事はガンジーにすら不可能だろう。
「およ?」
ちょっとありえない方向に曲げてやったのだが、
まるで堪える様子が無い。
「げっ! もう三時じゃん! やっべぇ」
人を凍死寸前まで追い込んでおいて、「やっべぇ」で済ませるアンタに惚れちゃいそうだよ。
「一つ聞いて良いか?」
「何?」
「寒くねぇの?」
「寒いに、決まってるでしょうがぁ!」
66反転カノンOP2:03/04/14 10:35 ID:mC7HqmVS
「まあ落ち着け、そんな事より俺の名前まだ覚えてるか?」
「話を急に飛ばすな!」
「そんなに怒るなよ、たかが二時間。ホラ、これやるから」
そう言って、彼が寄越した物は、一本の缶コーヒーだった。
「再会のお祝いだ」
再会のお祝いが缶コーヒー一本?
「ケチ」
「うわ、ひでぇ」
「二時間も遅れてくるような人にはこれで十分よ」
「で、俺の名前まだ覚えてるか?」
「だから、急に話を飛ばすっ!」
「でも、これしないと話が続かないんだよ」
話って何よ?
「そういうあんたこそ、私の名前覚えてるの?」
「当然」

「ゆう」
「クリスタルブ○ック 無糖」
「・・・違う! つーかコーヒーの名前じゃん!」
「クリスタルブラッ○ ノンシュガー」
「・・・英語に変わっただけだろ、それ」
「いい加減、ここに居るのも限界かも」
「・・・俺の名前」
「そろそろいこっか」
「・・・名前」
「行くよ、名雪」
「・・・ああ!」
雪に彩られた新しい生活が、今始まる。
67名無しさんだよもん:03/04/14 10:39 ID:mC7HqmVS
こんちゃーす

久しぶりに少しうpしてみました。うたわれの長編は著作権に触り放題の予感だったので挫折して、
何を書けば良いのか途方に暮れていたところですが、
ふと、鍵作品を書いていなかったな、と思い当たったのでカノンにしてみました。
カノンは反転してもイマイチメインキャラに旨味が無いかな? と思っていたんですが、
栞たそが結構美味しいストーリー展開になってくれるのではないかと思ったので、栞篇書きます。
今月中にうp出来たら良いな、と思ってるんですが、出来に納得がいかなかったらバックれます。

それではまたー
68名無しさんだよもん:03/04/14 12:13 ID:mC7HqmVS
っと、名雪のキャラが原型を留めていない気がしますね。吊って来ようかな。
69名無しさんだよもん:03/04/14 19:13 ID:YkdiGa3W
>>67
著作権なんか気にしないでっ!
70名無しさんだよもん:03/04/14 22:37 ID:IxPQ9Rbc
>>62
支援物資でなくても良いので、個人的に禿しく木彫り。(w

>>68
イ`。



時におまいら、前スレでしぶとく最萌投票やってますよ。
ふゆvs奏さんのトップ争いに、はじめさんが急浮上してきますた。
71名無しさんだよもん:03/04/15 10:07 ID:SL8GUYc+
>>69
さりげに無茶を言わんで下さい・・・マジで逮捕されちまいますよダンナ。
72名無しさんだよもん:03/04/15 10:13 ID:SL8GUYc+
っと、逮捕じゃなくて訴訟かな? それではまたー
73名無しさんだよもん:03/04/15 22:21 ID:FawDmDBn
著作権うんぬんって…アンタ何を書くつもりですかw。
もしや文章丸ごとゲームから抜き出し? そこまでしないと引っかからんと思うけど。

ちなみに律儀に最初から書かなくても良いんですよ。美味しい所だけ抜き出すのでも。
逆を言えば最初から全部なんて普通やってられません。
なんか真面目に一から十まで書こうとしてるように見うけますが…
74名無しさんだよもん:03/04/16 01:03 ID:a4eThypR
http://briefcase.yahoo.co.jp/syeeena

まずいかなぁ、やっぱり。
>>65氏、スマソ
75名無しさんだよもん:03/04/16 01:41 ID:CNbOhnkd
つーかまぁ、営利目的じゃないし
こんな過疎板の地下スレでやってることに目くじらも
立てられないと思うんですよ
76名無しさんだよもん:03/04/16 07:26 ID:TDpyBh8L
>>74
>>65だけど、全然すまんく無いと言うか、むしろ保存しました。
77名無しさんだよもん:03/04/17 09:56 ID:xgoXmvCM
  
78名無しさんだよもん:03/04/17 10:12 ID:R2fxI3Uo
>74ワロタ。
痕とかも作って欲しいなぁとか贅沢を言ってみるテスト。
79山崎渉:03/04/17 15:45 ID:POPg0HZN
(^^)
24.237.68.63 , 63-68-237-24.gci.net , ?
80名無しさんだよもん:03/04/18 01:19 ID:ogTy1vdW
まず新鮮なアジを一匹用意する。

裸にエプロン

新鮮なアジのはらわたを取り出す

桶屋が儲かる

東南の風

失恋レストラン

いっぽうその頃、草津の湯で中継の山田さんは

日ハム田中幸雄に逆転3ランを浴びていた

見ろ、人がゴミのようだ

(`・ω・´)シャキーン
81名無しさんだよもん:03/04/18 02:28 ID:C8VxDDqf
>>80
意味不明。(w
ゴバクか?
82名無しさんだよもん:03/04/18 03:16 ID:C8VxDDqf
それはさておき、おまいら。
前スレでしつこく最萌投票やってますよ。

ついにはじめさんが、ふゆを抜きますた。
奏さんも迫ってきてます、デッドヒートです。
83名無しさんだよもん:03/04/18 09:18 ID:UY45xGhR
こんt(ry うたわれ駄文うpします。
三十分くらいでササッと書いたので「色々と」おかしい部分があると言うか、まあ駄文ですが、
気になってカノソの方が書けないので上げときます。読まない方が良いかも?
84名無しさんだよもん:03/04/18 09:19 ID:UY45xGhR
ちなみにハクオロとベナウィが反転と言う事で。
85駄文:03/04/18 09:20 ID:UY45xGhR
傷ついた神

「酷い怪我だったんだから、まだ動いちゃ駄目です!」
「・・・大丈夫だ」
「駄目です駄目です。早く中に戻って下さい」
「仕方ないな」
「・・・それに、そんな格好で外に出歩くなんて」
「うっ」
見れば、私は体に包帯を巻かれただけの殆ど裸に近い格好をしていた。

悩むハクオロ

アルルゥ「おとーさん」
テオロ「アンちゃん」
オボロ「兄者」

「・・・エルルゥ、私はそんなに男っぽいか?」
「・・・え? い、いえっ、そんな事は無いですよ」
「妙な間が無かったか?」
「き、気のせいですよ」

ベナウィとオボロ

「・・・女、どけ。邪魔をするなら、斬る!」
「あなたはその、女、に敗れ去るのですよ。
 多少はやるようですが、相手との実力差も計れないのでは」
「フン、悪いが二度も負けるわけにはいかんのでな。
 本気でやらせてもらうぞ」
「来なさい」
86駄文:03/04/18 09:21 ID:UY45xGhR
ベナウィとハクオロ

「聖上、これからは玉座と戦場に赴かれる時は常にこれを使って戴きます」
「なんだ? これは」
「これは声を男性のものにする秘薬です。それからこれを」
「仮面なら間に合っているが?」
「女性の顔が見て取れるような仮面ではいけません、
 聖上は男であると他国には思わせる必要があります」
「・・・虚仮威しか」
「はい。ですがこの虚仮威しが両軍の士気に大きく影響します」
「経験済みと言う事か?」
「侍大将が女では甘く見られてしまいますから」
「大変だな」
「他人事ではありませんよ」
「・・・そうだったな」

シケリペチム皇ニウェ

「カーッ!」
「くっ!」
ニウェの渾身の一撃を紙一重で回避する。
パカ
と、二重に被った仮面の外側が、真っ二つに両断された。薄い仮面を纏った素顔が露になる。
「女、だと!?」
「・・・悪かったな」
薬の効果も切れたのか、声は完全に元に戻っていた。
「私の性別など関係無いだろう。貴様はこの闘いを愉しんでいる。違うか?」
「ハッ! 一人前に吠えおるわ!」
「・・・行くぞ」
戦いが再会される。言い様の無い高揚感。戦いの行方は・・・

87駄文:03/04/18 09:22 ID:UY45xGhR
それでは回線喰って首詰めて逝って来ます
88名無しさんだよもん:03/04/19 02:08 ID:sQUxnyLD
>>83-87
帰リキタレ 帰リキタレ 帰リキタレ

もしかして>>65氏ですか?(人違いだったらスマソ)
「駄文」とかいいながらもテンポはいい感じ。
会話文中心でいくなら、台詞の前にキャラ名を出しといてもよかったかも?
89名無しさんだよもん:03/04/19 20:22 ID:7asHpWHt
>>87
力強くイ`。

そしておまいら、くどくどと前スレで最萌投票やってますよ。
はじめさんの独走態勢が確立しつつある中で
ゆうが追い上げを見せています。ガンガレ。

で、投票のついでに微妙な票(前スレ861)の
有効無効をジャッジして下さいおながいします。
90名無しさんだよもん:03/04/20 02:00 ID:qAxqLYUf
別に問題ないかと。
91名無しさんだよもん:03/04/20 11:25 ID:5LJ8QlbV
カノン資料プレイしてて気付いたんですが、全キャラに食べ物属性がついてますね。
その内半分以上は甘党。反転しても基本的に食べ物の趣味は変えないから甘党の漢達。
しかし、真琴の肉マンは妙に適応していたり、舞が急に漢らしくなったり。
それと、葉鍵板のおかげでキャラへのイメージが大分崩されていた事に気付き、驚愕。
香里は普通に明るい生徒さんで北川はバレバレだけど香里が好きさね、と言う直接的な描写は無かったし。
むしろナイスガイでアンテナも葉キャラに比べて圧倒的に劣る。
と、話がずれましたね。
92名無しさんだよもん:03/04/20 11:30 ID:tbA+kcbk
>>91
痕とかプレイすると同人馴れの所為でキャラの薄さに笑いが出る
93名無しさんだよもん:03/04/20 15:20 ID:CLJ+6y95
薄さっていうかデフォルメ度の無さって感じだな。

まあキャラってのは記号化されるもんだが、最初っからかなりの部分でそれがされてるのが鍵キャラだ。
94名無しさんだよもん:03/04/20 15:43 ID:QVy0I0H8
>>93
そうか?
はっきり言って鍵でSS書こうとすると
キャラ立ってなくて困るんだが
95名無しさんだよもん:03/04/20 19:02 ID:PnAAIOuU
言い方悪いが、キャラクター(性格)じゃなくて特徴だけ立ちまくってる。
(普通キャラって言うとその両方を指すけど)
会話文で「会話しているのがこいつだと分からせたい」なら、うぐぅなりバニラアイスなり出せば良いが
「こいつらしい考え方、話し方をさせたい」場合に何をすれば良いのかわかんなくなる。
結果、同人などで出てくる補完キャラでやるしかない場合が…。

ああ、あくまで自分の感想。受け取り方が違えば感想も違うだろうから。
96名無しさんだよもん:03/04/20 20:16 ID:QVy0I0H8
>>95
そうだな。俺の感想もそんな感じ。
痕とかは原典を見た時点でもキャラをどう立ち振る舞わせればいいかってのを
分かりやすく示してて、だいぶSSも書きやすい。

まあゲームを遊んだ時点に置いては特別優れた特徴ってわけでもないけども。
97名無しさんだよもん:03/04/20 21:20 ID:g6J8C/2+
葉も鍵も、それぞれいい点はあるし
個人個人で、そこから受ける印象も違うだろう。

このスレで、それを実感出来る漏れは変だろうか…。(w
98名無しさんだよもん:03/04/20 23:00 ID:a2CdEvG7
激しく今更なネタをひとつ
イエローページで電話番号を調べていたら「柏 千鶴男」という名前をハケーン
読みは「かしわ ちづお」かな?
個人的には鶴丸よりベターに感じるが、激しく今更であるな スマソ
99名無しさんだよもん:03/04/21 01:01 ID:NqyhjUFA
いっそ柏木千擦ry
100名無しさんだよもん:03/04/21 01:08 ID:x0FNEtiv
そんなAV男優みたいな名前は勘弁してくれw
101リアン・ざ・すーぱーきゃっと:03/04/21 01:27 ID:mI7YLltB

 それは突然やってきた。
 トゥルルルル、トゥルルルル…
「さつき〜、電話なってるよ〜」
「はーい」
 ガチャッ
「はい、こちら五月雨堂…」
「さつきっ!?ちょっと来てくれ!大変なんだ!」
「結一!?」
 今まで聞いたことないくらい大きな声を上げて、電話口から助けを求めてくる結一。
「一体どうしたの?大変って…」
「いいからスフィー連れてこっち来い!リアンが……わっ、リ、リアンっ、ちょっと、おいっ!……うわあぁぁ!!」
「ちょっと、結一!?どうしたの、ねえっ!?」
 ツーッ、ツーッ、ツーッ…

 一体どうしたんだろう。リアンがどうとかって言ってたけど、何か大変な事があったのかも…?
「どしたの、さつき?」
 気付いたら、膝元にしゃがんだスフィーが私の顔をのぞき込んでいた。
「なんだかわかんないけど、とにかく行くわよスフィー!」
「え!?ど、どこに…」
 戸惑うスフィーの手を引っ張って、私は結一がいるはずの「HONEY BEE」に向かった。
102リアン・ざ・すーぱーきゃっと:03/04/21 01:28 ID:mI7YLltB

 カランカラン…
「さつきぃ、誰もいないね…」
 結一と泰江さん、それにリアンがいるはずの「HONEY BEE」は、平日の昼だというのにがらんとしていた。
 部屋の照明は点いてないし、鉢植えとか食器がいろんな所に散らばって、とても荒らされていた。
「これって…ど、どろぼうさん!?」
「と、とにかく結一達を探すわよ!」
 店の奥に入ろうとした、その時だった。

 ちりりん……

「「鈴?」」
 私たちは顔を見合わせた。なんで鈴の音がするんだろう?
「ねえ、さつき。これってさ…」
 ちりりん。
 突然、もう一度鳴った鈴の音と一緒に、スフィーを何かが襲った。
 ガバッ!
「ぅわ〜〜〜っ!!!」
「スフィー!?」
 尻もちついて転んだスフィーに、影がそのまま覆いかぶさる!
「いたたたたた!さつき、助けて助けて痛い痛い!」
「…………うそ…」
 私は、信じられない光景に目を疑った…
103リアン・ざ・すーぱーきゃっと:03/04/21 01:28 ID:mI7YLltB

「ふーっ!ふーっ!ふーっ!」
「髪の毛引っぱって顔につめが痛い痛いいたい!」
 ジタバタもがくスフィーの上で、頭のアンテナに噛み付こうとしているのは…
「リアン!?」
 そこにいるのは、リアンだけどリアンじゃなかった。
 頭にでっかい三毛のネコ耳をつけて、尻尾がピンとお尻から生えている。
 眼鏡の奥の優しかった丸い瞳は、ギラギラ輝く縦長の瞳になってしまっていた。
 私の声に気付いたリアンが、ゆっくりとこちらに向き返る。
「………に゛ゃぁ……」
「ひっ……!」
 あまりの恐怖に、思わず膝が崩れて床にへたり込んでしまった。怖い。こんなの絶対リアンじゃない。私はぜったい認めない。
 リアンってのはね、もっとなよっちくしているべきなんですよ。
 兄さん見つけて感激のあまり泣き出しちゃうような、そんな雰囲気がいいのよって何テンパッてるの私はっ。
「う゛る゛る゛る゛る゛……」
 『人の楽しみ邪魔するっちゃー何さらしよるんじゃこんアマ』とでも言いたげな目で私を見据えるリアン。
 逃げようとして、立ち上がれないことに気付く。腰が抜けた。
 スフィーはまだリアンの下でもがもが言ってるし、結一もいない。
 これってひょっとしてピンチ?
104リアン・ざ・すーぱーきゃっと:03/04/21 01:29 ID:mI7YLltB

 ところが、リアンの目つきが変わった。ピンと上がった目じりがほんわかと…いや、だらしなく下がる。
 鼻の下がだらーんと伸び、口元には下品な笑み。
 いつものリアンからは決して想像もできない、いやらしい表情。
「み゛ゃ゛ぁ゛〜☆」
 『おうおう良う見たらエエ身体しとるやんねーちゃん』な鳴き声を出して、じりじりと私に近付いてくるリアン。
 だからこんなのリアンじゃないって言ってるのに!
「ちょっ…、た、助けてスフィー!」
「さつきっ!」
 スフィーがリアンに掴みかかった!
「ふぎゃぁ!」
 ばぎっ(←ネコパンチ命中)
「きゅう〜」
 リアンのパンチ一発であっけなくKOされるスフィー。………………弱っ。
「ちょっと、起きてよスフィー!ねえっ!」
 どんなに呼びかけても、スフィーは気絶してしまったらしく、まったく応えてくれない。
 そして顔を上げると、そこにはいやらしい顔つきで私を見つめるリアン。
「う…嘘だよね、リアン?変な事しないよね?」
「う゛な゛ぁ゛〜」
 『さ、邪魔モンもほかったことやしヤることヤっとこか』な感じで迫ってくる。
 どうにかして逃げなきゃ!でも、腰が抜けて立てない。…そうだ、腹ばいになってお店の奥の方へ這って逃げ
 がしっ
 捕まった。
105リアン・ざ・すーぱーきゃっと:03/04/21 01:30 ID:mI7YLltB

「や、嫌だよリアン…冗談だよね……ね…?」
 ピチャ…
「ひゃぅっ!」
 返事はとても恥ずかしいものだった。
 私のうなじを、リアンのザラザラした舌が音を立てて舐めた。
 どうにかして逃げたいけど、どれだけ力を入れても、リアンに掴まれた私の腕はピクリとも動かない。
 嫌なのに、怖いのに、だけど私は、リアンの中の力強さをまじまじと感じ取っていた。
 もしかしたら、私は初めてリアンのことを「男性」として意識したのかもしれない。
 リアンの舌が、私の顔をペロペロ舐めてる。
 わざとそうしているのか、それに本当にそうしているのかも分からないけど、
 私の顔をピチャピチャと舐める音が、私の耳にとても大きく響くのが恥ずかしくて死んでしまいそうだった。
「あっ…こ、こらリアン…お願いだから」
 もう止めてよ、と言おうとした時だった。
 リアンの舌が私の開きかけた唇を割って中に侵入してきた。
「…………!」
 キス、された。私の初めてのキス。
 こんな何がなんだかわからない状況で。
 …なのに、心の底からは逆らえない私がいる。
 口の中がべチャべチャになってしまった気持ち悪さも、アブナイ気持ちよさにあっけなく飲み込まれていった。
 背中の奥の奥がぶるぶる震える。なんだか目の前がぼんやりしてきた。
 お店の前を通る車の音も、リアンの鳴き声も、私の声さえもよく聞こえない。
106リアン・ざ・すーぱーきゃっと:03/04/21 01:31 ID:mI7YLltB

 イケナイことをされてるって事もだけど、それをしてるのがあのリアンだって事がどんどん私をドキドキさせてる。
「…んっ……ぷはぁ…」
 リアンの唇が離れていく。二人分のよだれが絡まって私の顔に掛かる。ちょっと変な感じ。
 胸のドキドキが止まらない。キスされただけなのに、世界中がフワフワしてる。
 すると突然、天井がひっくり返った。…ここまでフワフワしてるとは思わなかった。
 いや、ひっくり返ったのは私のほうだった。
「みゃうんみゃうん☆」
「きゃっ!?」
 うつ伏せになった私のスカートの中に、リアンが顔を入れていた。
 すんすんと音がする。顔が真っ赤になった。
「やだぁ…そんな、嗅いじゃ……恥ずか…」
 ピチャ…
「!!!」
 舐めてる。私だってあんまり触った事がないのに、私の恥ずかしい所をピチャピチャ音を立てて舐めてる…。
「だ、ダメ…そんなとこ、汚いよぉ…」
 でも、リアンは止めてくれない。それどころかどんどん激しくしてくる。身体が熱く、だけどしびれてきた。
 おしっこを我慢する時のような感じがだんだん強くなってきて、頭の中が変になっちゃって、
「は…ぅ……ん〜〜〜〜っ………!」

 膝の力がなくなって、床にバタンと倒れた。
 私、どうしちゃったんだろう。こんな風になったことなんて、今までなかった。
 おかしくなっちゃったのかな…
107リアン・ざ・すーぱーきゃっと:03/04/21 01:32 ID:mI7YLltB

 スカートの中では、まだネコになったリアンが何かごそごそやっていた。
 けど、なんとなくどうでもよくなってしまったような…
 …………。
「やっぱりダメっ!」
「み゛ゃぉっ!」
 こんなのってやっぱりよくない。もっとちゃんとリアンと仲良くなってからじゃないとダメ。
 私はリアンを振りほどこうとして、力いっぱい腕を振りまわした。
 だけど、ネコになったりアンには全然力がかなわない。また簡単に押し倒されてしまった。
「助けてーっ、誰か〜!」
 その時だった。
「さつきーっ!」
 聞き覚えのある声とともに「何か」が目の前を通り過ぎて、
 くわ〜ん……ごわんごわんごわん……
「む…にゃ……ぁ………」
 ばったりと床に突っ伏すリアン、そしてカラカラ回るトレイ…
「結一!?」
「さつきっ!大丈夫か!?」
「……あ」
 私の視線のその先が、結一の顔からゆっくりと下がって、そして…
「ん?どうした、さつき?」
「…………えっち」

 この日の事を、リアンは全然覚えていないらしい。私たちも、協力して黙っている事にした。
 結局、リアンの謎の暴走は、前日に私がプレゼントした鈴のブレスレットにネコの霊が憑いていたせいだったらしい。
 つまり、あれは自業自得だったわけで…(泣)
 そしてあの日から、私はリアンだけじゃなく結一の「男性」も意識してしまったわけで…
10849改め“元” ◆380/XmLF7c :03/04/21 01:35 ID:mI7YLltB
しかし相変わらず萌えない文だ…

じゃ、そういうことで。
回線吊って首切ってきます。
109名無しさんだよもん:03/04/21 01:50 ID:KqpDVwtN
ゐ`━━(゚∀゚)━━( ゚∀)━━━(  ゚)━━(   )━━(゚  )━━(∀゚ )━━━(゚∀゚)━━ッ!!!!
反転猫リアン…萌えるかもしれませんです。(w

時にちょっと諸事情で、>>1
纏めサイトにあるSSの数を数えてみますた。

…痕だけで54編もある…。(;´∀`)
110反転カノン :03/04/21 11:08 ID:orrimypo
ここは学校の中庭。
「どうしたんですか? こんなところで」
と、先日、七年振りの歩との再会シーンに出くわした不幸な少年が言った。
「中庭に不審人物がいたから見に来たの」
「ご苦労様です」
「でも、不審人物じゃないですよ。俺、この学校の生徒ですから」
「その生徒さんが、どうして私服でこんな所に居るのかな?」
「俺、今日は欠席なんですよ」
「サボリ?」
「・・・違いますよ」
「じゃあ何?」
「最近体調が悪いんで、ここの所ずっと休んでるんです。
 元々体は強い方じゃないんですけどね。最近は特に調子が悪くて・・・」
彼の表情が、にわかに翳ったような気がする。
「・・・聞いて良いのか分からないけど、そんなに酷い病気なの?」
「風邪です」
「・・・へ?」
「どうしたんですか?」
「・・・もっと難しい病名が出てくるのかと思ったわ」
「すいません」
いや、謝らなくても良いけど。
「じゃあ、流行性感冒って事で一つ手を打ちましょう」
「手を打ちましょうってのが気になるけど、どんな病気なの?」
「微熱に頭痛、それとたまに嘔吐感や腹痛にも悩まされる現代の奇病です」
「・・・風邪ね?」
「はい」
「・・・頭痛がする」
「流行性感冒ですか?」
「・・・違う」
111名無しさんだよもん:03/04/21 11:11 ID:orrimypo
なんかもうだめぽですね。こんなの反転しなくても書けるし。
自分の嫌いとする原作通りの展開一直線。
続きも少しは書いてありますが、このままお蔵入りにしてしまったほうが・・・
吊って来ます。
112批評家気取り:03/04/21 22:39 ID:/uMTpikv
原作を大事にし過ぎてるきらいがあるかな?
パロディで評判のある人は、キャラクタの原作以外の面を上手に作っているんだよね。
(完全流用型の性格*北斗の拳などを除く)
それを原作の正当な延長でやるか捻って曲げてから書くかは違うけど。
頭の中でキャラクタを、原作にない状況に突っ込んでみるといいかも。
それで上手に動いてくれれば原作の外側も見えてくるかも。
動かない場合は…新しい特徴をつける手もある。
このスレの場合反転していることで原作以外の顔は元々あるんだから、
あとはその活用できる状況、あるいは活用できる特徴を見つけられれば。

駄レスすまん。
113萌虚仮 ◆VDVqNOfj.c :03/04/21 23:45 ID:DEKMyzgR
ちょっと気が向いたんで、かずきネタ投下するです。
114萌虚仮 ◆VDVqNOfj.c :03/04/21 23:46 ID:DEKMyzgR
表の轟音で目が覚めた。
枕元の時計を見る。蛍光色で表記された05:46の文字。
目覚ましは6時にセットしていたから、それよりも早く目が覚めたことになる。
「う"〜〜〜、寒いよ〜、眠いよ〜」
低血圧気味の身体に、こんな早起きは堪える。
どうも体調そのものもあんまり宜しくないみたい。
しかし、世の同人ゴロ達にとって今日は特別な日。
卑しくもその端くれたるこの千堂かずき。
たとえ大学の期末試験は寝過ごしても、
(先週、必修単位の期末試験寝過ごして留年決定。しくしく)
今日だけは寝過ごすわけに行かないのだ。

──ええい、女は度胸だ。
一発覚悟を決めて、もそもそと布団の中で体を持ち上げると、
枕元に脱ぎ捨ててあったブラジャーを引っ張り込んで、
ショーツ一枚の上にパジャマ代わりに羽織っていたYシャツの中で身に付ける。

……って。

「ぅわ、冷たっ!」

一晩室内の空気に晒された下着は、見事に冷え切っていた。
115萌虚仮 ◆VDVqNOfj.c :03/04/21 23:47 ID:DEKMyzgR
「はぁ……」

溜め息も漏れようと言うもの。

表が真っ暗に等しかろうと、滝のような勢いで雨が降っていようと、朝は朝だ。
今は十二月末。冬至が過ぎて間もない。日の出が拝めるのはもう一時間ほど後のことになる。
だから、表が暗いのは季節柄致し方ない。

しかし。表で轟いている大音響の正体。
この土砂降りは一体ナニゴトですか? 霰まで混じってますよ?
何をトチ狂ったかね太平洋岸気候帯。キミ達、冬は乾燥してるんじゃなかったの?

──そう呟いたら、返事の代わりに稲光と派手な雷鳴が返ってきた。

……愚痴っても仕方ないので、出陣の支度に掛かろう。
と言っても、大方の荷物は昨日のうちにまとめてしまったし、
新刊そのものは鳥のマークのコンボイ司令官に載せて会場へ送る手筈になっている。
家から持ち出さなきゃならないのは、クロスや釣銭ケースのような出店道具と、
サークル案内のペーパーの束だけだ。
116萌虚仮 ◆VDVqNOfj.c :03/04/21 23:48 ID:DEKMyzgR
熱いコーヒー(インスタント)をブラックで啜って、ようやく人心地。
よく、女の子は紅茶やミルク、砂糖入りしか飲めないって言われるけど、
私はカリッカリに深煎りした濃ゆ〜いブラックコーヒーの方が好きだ。

──やっぱり、世間様とはどっかズレてるような気もするな。

そこに、玄関のインターホンが鳴る。
こんな朝っぱらから訪ねてくる人間と言えば、私の身内には一人しかいない。

「ふぁ〜い」
『ぐっもーにん、まいしすたー。今日も絶好の同人日和だぞ』

大志だ。

「どこがよ、どこが。土砂降りじゃないのよ〜ぉ」
『何を言うかねまいしすたー。真の同人オタクの燃え滾る情熱と固い信念の前には、
たかが自然現象など物の数ではないと常日頃言っておろうが』
「う〜、情熱も信念もいらない、あったかいお布団があればいい」
『それよりもまいしすたー、早いところ開けてはくれんかね?
せっかくの土産が冷めてしまうのだが』
「ほへ? お土産?」
117萌虚仮 ◆VDVqNOfj.c :03/04/21 23:49 ID:DEKMyzgR
「どうせお前のことだから、まともな朝食の準備もしておらんだろうと思ってな」
「え……?」
「今日は消耗戦だ、しっかり食べねば燃料切れの憂き目に遭うぞ」

そう言って大志が差し出したのは、湯気の立ちそうなコンビニの袋。

──こいつ……けっこういい奴かも。
実際、朝食はカ□リーメイトかWィダーインゼリーで済ませてしまおうと思ってたところ。
いつもなら瑞希が何か用意してくれるんだけど、生憎と今日はコスの打ち合わせで、
一足先に玲のところに行ってしまっているし。



……で、数分後。



「どうした、食わんのか? まいしすたー」
「あんたにちょっとでも期待した私が莫迦だったわ……」

どーして朝っぱらから牛カルビ丼なんか買ってくるかねあんたわ。
タダでさえ睡眠不足で食欲ないってのに、こんなの胃にもたれるじゃないのよぉ〜!

涙目で恨みがましい視線を向ける私を意に介する様子もなく、
目の前のアホンダラは平然とヘビィな代物を掻き込んでいた。
118萌虚仮 ◆VDVqNOfj.c :03/04/21 23:55 ID:DEKMyzgR
とゆーわけで、お粗末さまでした。
ちょっとオチが弱いですが。
119名無しさんだよもん:03/04/22 10:18 ID:EELEAV80
オチはともかくダブリ、イイ!
ダブリ禿しくモヘーですよ!
120反転カノ2:03/04/22 10:43 ID:EELEAV80
「えっと、それで最近は休んでたんですけど」
それでって、どれ? 
「今日は人に会うために、こっそり出てきたんです」
「誰に会いに来たの?」
「それは秘密です」
「そんなこと言われると余計気になるじゃない」
「そうですよね」
「せめてヒントだけでも」
「ヒントですか?」
「実は俺もその人の事良く知らないんですよ」
「・・・へ?」
「名前も知らないですし、何年のどのクラスかも、国籍、住所、電話番号に、
 3サイズ、好きな食べ物も知らないんですよ」
いくらなんでも国籍はわかるでしょう。
「会ったことも無いの?」
「いくらなんでもそれは無いですよ」
「まぁ、どうせ私の知ってる人じゃないだろうけど」
なんせ転校してきて一週間も経ってないし。
「それにしても、風邪なんて大変よね」
「でも、病気で長期に休んでるのって、ちょっとドラマみたいで格好よくないですか?」
「女の子ならね」
「男の子ならどうなんですか?」
「病気で長期に休んでる男の子って、ちょっと根暗で社会を憎んでて国家転覆を企んでて、
 ホームランの約束でホモでえいえんで主人公の引き立て役で格好悪いわね」
「・・・そんな事言う人嫌いですよ」
121反転カノ3:03/04/22 10:44 ID:EELEAV80
「そういえば、自己紹介がまだでしたね」
「私は相沢ゆう。今週転校してきたばかりだけど、ここの2年生よ」
「俺は庵(いおり)です。美坂庵。休んでばっかりですが、ここの一年です」
「みさか、いおり? みさか・・・」
どこかで聞いたような・・・?
「あっ!」
思い出した。確か薫の苗字が美坂だった、・・・多分。
「ひょっとして、薫の妹?」
「・・・妹じゃ無いですよ」
「じゃあ姉」
「俺一年ですよ?」
「てっきりトリプってるのかと・・・」
「酷いですねぇ、弟ですよ、弟」
「言われなくても分かってるけどね」
「・・・頭痛がします」
「流行性感冒?」
「・・・そうかもしれません」
122名無しさんだよもん:03/04/22 10:45 ID:EELEAV80
一応続きをうpしてみました。
ひたすら流行性感冒で引っ張ってる感がいなめないですね。
それではまたー
123名無しさんだよもん:03/04/22 19:21 ID:OBxXEfIQ
>カ□リーメイトかWィダーインゼリー
決して加リーメイトでもなければウィダ一インゼリ一
でもないのでつね!
124萌虚仮 ◆VDVqNOfj.c :03/04/22 21:05 ID:n7saAzkn
いや、別にiメイトやヰダーインゼリーでも構いませんが(笑)
125居酒屋慕情:03/04/23 00:58 ID:qC4Ea6gW
ふゆ「結局ね、わたしの事を真那クンは子供扱いするわけよ。自分の方がちみっちゃいくせに」
勇樹「ふゆ。荒れてるね。こんなに飲んでるのも珍しいけど」
弥生「勇樹さんに愚痴をこぼすとは、確かに珍しいです(というか、あなたが愚痴をこぼしてどうするんですか、藤井さん)」
ふゆ「そりゃ、わたしだって色々失敗はしたけどさー。でも、あんな風に言うことないじゃない? しかも高校生の、それこそ自分の方が子供だってのに!」
勇樹「なんて言われたの?」
ふゆ「……リバーシブル」(ぼそっ)
勇樹「? なに、それ」
弥生「つまり、表も裏も無い、ということでしょうか?(あえて何処が、とは言いませんが)」

ふゆ「あーそーですよー! どーせわたしの胸は裏も表もありませんよー! いいじゃないの、Aカップだとブラも可愛いのがよりどりみどりなんだから! EとかFなんて、小母さんが着けるようなのしかないのよ!?」
勇樹「……そ、そうなんだ」
弥生「力説ですね」
ふゆ「どーせね、わたしはね、成長不良ですよ。揉んだって面白みのない胸ですよーだ」
勇樹「誰かに言われたの?」
ふゆ「え?」
勇樹「“揉んでも面白くない”って、誰かに言われたの?」
ふゆ「い、いや、その、言葉の綾というかなんというか」
勇樹「俺は、ふゆの胸はちっちゃくて可愛いと思うよ。手に丁度収まるし」(真剣)
ふゆ「ちょ、ゆ、勇樹ってば、そんな、こんなトコで……」(真っ赤)
弥生「――酔っていらっしゃいますね。勇樹さん」(溜息)
ふゆ「うー……」(ちらり)
弥生「……人それぞれです。ちなみに、私もあまり大きいよりは、控えめのほうが好みですが」
ふゆ「うー……」(真っ赤)
126125:03/04/23 01:01 ID:qC4Ea6gW
弥生さんスキーとして、どうしても最後に弥生さんと絡めてしまいました。
127名無しさんだよもん:03/04/23 09:24 ID:NKwcTRo/
>>125グッジョヴ
↓ちょと歴史を歪めてみました。続きは未定です(いらん?
128反転カノ4:03/04/23 09:24 ID:NKwcTRo/
数日が経った。
彼は毎日中庭に来た。他愛ない会話をしたり、極寒の中でアイスを食べたりした。
ある日ふと思いついて、薫と庵について話してみることにした。
「・・・薫」
「何? 相沢さん」
「庵が毎日学校に来てるって、知ってた?」
彼の目が見開かれる。
「相沢さんこそ、どうして庵の事を知ってるんだ!?」
ちょっと普通ではない驚き様。
「偶然会ったのよ」
「・・・それで、あいつは何をしに来てるんだ?」
「さあ? 誰かに会いに来てるみたいだったけど?」
「その誰かって言うのは・・・」
「知らないわ。彼もその人について詳しくないみたいだった」
「もしかして・・・」
もしかして、何?
「相沢さんは、あいつの事をどう思ってるんだ?」
「・・え!? 急に何? 私達は、数日前に会ったばっかりで、別にそんな・・・」
ちょっと赤面。
「・・・なら良いんだ」
何が良いのやら? と、疑問符を浮かべている私に、彼は言った。
「・・・その、なんだ。あいつもうすぐ転校するんだよ」
129反転カノ5:03/04/23 09:31 ID:NKwcTRo/
今日も変わらず中庭へと歩を進める。
彼は、普段と変わらない態度で私を迎えてくれた。
それとなく会話を交わして、漸く話を切り出すことにした。
「・・・転校、するんだって?」
「え? ・・・ええ、はい」
彼は一瞬戸惑ったような素振りを見せたが、すぐに肯定の言葉を返した。
「・・・ばれちゃいましたか」
「どうして黙ってたの?」
「湿っぽいのは、嫌いですから」
「風邪で休んでたんじゃなかったんだ?」
「はい」
「どこに引っ越すの?」
「秘密です」
「ケチ」
「はい。ケチです」
「いつ行くの?」
「一月三十一日、俺の誕生日です」
「・・・もう半月も無いじゃない」
「はい」
「・・・バカ」
130名無しさんだよもん:03/04/23 09:33 ID:NKwcTRo/
反転香里たその心情をいじってみました。男児強く在れ、と。
それではまたー
131名無しさんだよもん:03/04/24 00:25 ID:NkkdwSC8
敢えてサバサバしてる感じが良さげ。
期待sage。
132名無しさんだよもん:03/04/24 00:38 ID:t+fOtFxr
ちょっと来てなかったら、結構新作が。

>反転カノソの人
徐々に勢いがついてきたか? ゆうと庵(反転栞)の掛け合いがいい感じ。
ここからが話の山場なんで、続き期待。

>萌虚仮 ◆VDVqNOfj.cさん
親切なようでいてやっぱりゴーイングマイウェイな大志に、
ばっちり振り回されてるかずき萌え(w

>>101-107
萌えるっつーか、既に(;´Д`)ハァハァの領域っす。
グッジョブ!

>>125
ひさしぶりのふゆネタキタ━━━(゚∀゚)━━!!
不幸ネタの第一人者ふゆとはいえ、たまにはこういうほのぼの系もいいですな。
133名無しさんだよもん:03/04/24 20:50 ID:yfPpSSSB
>>83-87
遅レスだけど、もしベナウィが女だったらインカラに色々されてそう。
ちょっと萌え(;´Д`)
134名無しさんだよもん:03/04/24 23:56 ID:0X8Fisiu
おまいら、容赦なく前スレで最萌投票やってますよ。
とうとうはじめさんが独走態勢に入りますた。追撃求む。

というか、予告通りに集計しなくてすみませんですた。(;´Д`)
135反転カノ6:03/04/25 10:13 ID:pxjEkQWi
次の日、私はこう持ちかけた。
「ねぇ、放課後どっか遊びに行こうか?」
このまま別れるのは、寂しい。
「デートですか?」
「ちっ、違うわよ・・・」
「声がうわずってますよ?」
「き、気のせいよ」
「・・・でも」
「気のせいよっ!」
「はい」
彼が、くすっと笑った。
良く見ると、なかなか整った顔立ちをしている。
頬が火照るのを感じる。
イカンイカン。私は何を・・・
あくまで可愛い後輩をこのまま送り出すのが忍びないだけで・・・
他意はないと言うか・・・
「顔が赤いですよ、熱があるんじゃないですか?」
ぴた、と、彼の手が私の額に乗せられる。
一気に体中の体温が上昇し、湯気が立ち昇ってきた。
「もしもーし、ゆうさーん?」
胸の鼓動が少々ヤバい事になっている・・・
「しっかりしてくださーい」
他意は・・・無い・・・ハズ。
136反転カノ7:03/04/25 10:14 ID:pxjEkQWi
待ち合わせ場所には、彼の方が先についていた。
HRが終わると同時にダッシュで出て来たんだけど、彼はずっと前から待っていたみたいだ。
「それじゃあ、何処に案内してくれるのかな? 不登校児クン」
なるべく、平静を装って言ったが、心中待ちきれないといった感じ。
「うーん、俺、商店街くらいしか知りませんけど?」
「奇遇ね。私も商店街しか知らないわ」
・・・・・・・
「商店街ですね」
「商店街ね」
「どうしましょう?」
「どうするの?」
「・・・・・・・・」
「・・・・・・・・」
「・・・・・・・・」
「あのねぇ、男の子ならちゃんと彼女を案内しなきゃ駄目よ」
「でも、デートでは無いんですよね?」
「むっ!」
「ひょっとして、怒りました?」
「別に怒ってなんかないわよ!」
「やっぱり怒ってます?」
「怒ってないっ!」
私がヘソを曲げていると、彼はまたくすりと笑った。
「わかりました。では、至らずながらエスコートを務めさせていただきます」
「・・・むぅ」
「どうしたんですか? ぼーっとしてるとおいてっちゃいますよー」
マダムキラー・・・
137名無しさんだよもん:03/04/25 10:15 ID:pxjEkQWi
こんちゃ。地道に続きをうpしました。
読者が一人でも居る限り、マリオは走りつづけるのだ・・・

それではまたー
138名無しさんだよもん:03/04/25 19:27 ID:2CK6C+mK
すまん。筋が変わりすぎてて、オリジナルを読んでるような気がするんだ。
面白いとは思ってたけど、あまりにも当然の前提が崩れてて、
レスつけるのに躊躇いがあった。
139名無しさんだよもん:03/04/25 20:17 ID:m/Kb2hYf
微妙だな…確かにこのままじゃ反転キャラだという特徴すら無いが…。
話の流れでうまく栞らしさを出せれば。「ドラマみたいで」とかの台詞も使わせてみるべきかも。

てーか鍵の反転キャラで性格考えても前出の理由で無特徴キャラっぽくなるんだよな。
ある意味自由に作れるサブキャラの方がキャラクタとして美味しい出来になることも。
140名無しさんだよもん:03/04/25 20:29 ID:I0+AAkrQ
>>139
ひじりんとか奏さんとか?(w<美味しいサブキャラ
141名無しさんだよもん:03/04/26 00:38 ID:3R/R77a3
>>139
前にメインキャラの反転SS書いたことあるけど、
元のキャラクタをかなり壊すことになって、結局「それっぽさ」でお茶を濁しますた。

「はじめさん」や「ふゆ」あたりは、もはやオリジナル状態。

>>137
少々厳しい意見がでてたりもするけど、ガンバ。
142名無しさんだよもん:03/04/26 09:48 ID:TemVn2An
むぅ、酷評ですね・・・
読者の方々が嫌悪すら感じる展開では続ける意味は無い、かな?
葉キャラは崩しまくってもあまり酷評が無かったので鍵に挑戦してみたんですが。
続きは用意してあるのだけれど、読者が納得出来るように無い頭を捻り差し替えるか、
無理矢理続きを通してしまうか・・・
無理矢理に口癖を使わせると話の流れが歪むし・・・
続きが出来なかったらヤサ替えでもしますかね。

それではまたー
143名無しさんだよもん:03/04/26 14:13 ID:kSXHz2+h
>>142
葉鍵関係なく、ここに出たSSって
基本のキャラ造詣やエピソードは外してないと思うよ
激しくいじってるのは主人公くらいだけど、
元々そんなに自己主張のある主人公って葉鍵通して浩平くらいのもんだし

あと別に嫌悪感は感じてないですってばよ
144名無しさんだよもん:03/04/26 18:14 ID:5iDGEK0S
なぜ浩平?
145名無しさんだよもん:03/04/26 20:16 ID:kSXHz2+h
>>144
なぜって・・・
反転させたときでも例えば前の席の七瀬を
「もっと格好よくしてあげよう」とか言って
千切りの色紙を後ろ髪にノリでくっつけそうなキャラクターが想像できるからさっ

あるいは男らしくないことで悩んでる七瀬君を
デートでパフェ屋に連れていき、勝手にストロベリーパフェを注文するようなところとか
146その後の居酒屋慕情:03/04/27 09:53 ID:Ygduptnv
ふゆ「とゆー事で、真那クン! 君のほうがちみっちゃい子供だわっ! ずびしっ!」
真那「そんな効果音付きで言わなくても」
ふゆ「大体、“リバーシブル”なんて暴言を口にするのは、その口!? この口!!?」(ぎりぎり)
真那「い、いひゃい!いひゃい!いひゃい!! くひをひっぱうなー!」
理雄「なにやってんの、藤井さん。公衆の面前で」
ふゆ「へ? あ、り、理雄くん!?」
理雄「あー。子供の口なんか引っ張って。いじめ?」
ふゆ「ち、違います! この子が私に暴言を吐くからっ!」
理雄「あー。大人の腕力で苛めてるんだ」
ふゆ「ちがうー」(泣)
理雄「うん、まあ、それは冗談としてね。そろそろ離してあげたら? いい加減、伸びるよ? その子の口」
真那「はなしぇー」
ふゆ「もうあんなコト言わない? 言わないなら、離すわよ」
真那「いわないー」
ふゆ「よし」
真那「っはー。痛ー。なにすんだよ、このまな板女!」
ふゆ「ま、まな板ぁっ!?」
理雄「ま、まな板っまなっまな板っ! クックック!」
ふゆ「ちょっとまな板ってどういう……理雄クン! どーしてそこで笑ってんのよっ!」
真那「まな板はまな板だろ。まな板が嫌なら、洗濯板?」
理雄「せっ、せんたくーっ! あーはっはっはっは!!」
ふゆ「あ、あんたねぇっ! 理雄クンも笑わないでっ!」
理雄「い、いやっ、なんつーか……ひーひっひっひ!」
真那「ほら、見ろよ。あのRINだって認めてるじゃねえか。馬鹿笑いだぜ」
ふゆ「……こ、このガキはぁ……!」
理雄「いや、でも実際の所、藤井さんの胸って可愛くて俺は好きだよ」(涙目)
ふゆ「は?」
真那「……へ?」
ふゆ「なんつーか、もみ応えは無いけど、感度はいいし? うん。俺は好き」
真那「……お、おい、あんたっ! まさか……!」
ふゆ「へ? あ、ち、違うわよっ! ちょっと、理雄クン! ヘンなこと言わないでよっ!」
147名無しさんだよもん:03/04/28 00:16 ID:SYqvUz2W
やっぱりふゆはいぢめられるのねw
148名無しさんだよもん:03/04/28 22:33 ID:HI1cDNiz
いぢめられるふゆ(;´Д`)ハァハァ
149名無しさんだよもん:03/04/28 23:44 ID:JC6G93yh
下から3行目はご愛嬌か。
150142:03/04/29 10:03 ID:Y4hRHOhp
 ∧||∧
(  ⌒ ヽ
 ∪  ノ 
  ∪∪
151名無しさんだよもん:03/04/29 10:51 ID:bmIDFf3C
>>150
イ`。
152名無しさんだよもん:03/04/29 13:14 ID:Qn+bjyN8
(´ー`)
153名無しさんだよもん:03/04/29 16:28 ID:WFl7qxYi
154bloom:03/04/29 16:34 ID:PvXT5T60
155名無しさんだよもん:03/04/30 00:01 ID:0kmn9nsP
そろそろ前スレに書けなくなったかな?
156名無しさんだよもん:03/04/30 01:17 ID:x0FxxF3+
>>155
さっき投票してきましたw

500KBで書き込めなくなるんだっけ? 現在498KBだからあとちょっと。
157はじめてなんだよもん:03/04/30 05:50 ID:qQibFuz4
少年「名前はなんていうの?」
そう問いかけてきた少年に私は答えた.
女「往穂だ,国崎往穂.」
少年「くにざきゆきほ・・・それなら「ゆきほちゃん」だね.」
往穂「ちゃん付けはよせ,一応わたしのほうが年上なんだからな・・・.」
少年「年増?」
ゴンッ!
少年「が,がぉ・・・.」
往穂「失礼なことをゆうな!往穂さんと呼べばいいだろ.」
少年「うぅ・・・痛い,往穂さんお父さんみたいだよ.」
往穂「うら若き乙女をオッサン呼ばわりするとはいい度胸だ.」
少年「おとめ?」
往穂「・・・そこで疑問形にするな.この豊満な体をみればわかるだろう?」
そこで私は腰に手をあて,胸を張る.
少年「わっ,おっきい.」
ゴンッ!!
再び少年の頭に拳を落とす.
少年「が,がぉ・・・どうしてそこで,ぶたれるかなぁ?」
往穂「まったく,近頃のガキは油断もスキもない.」
少年「見せてきたのは往穂さんだよぉ.」
少年は不満を漏らす.
往穂「そういえばおまえの名前をまだ聞いてなかったな?」
そこですかさず話を逸らす.
少年「えっ,僕?僕の名前は鈴,神尾鈴だよ.」
158157:03/04/30 05:56 ID:qQibFuz4
既出ネタならスマソ.
まだ過去ログ全部読んでません.
AriOPウロ覚エ.往穂=聖になっとるし….
159名無しさんだよもん:03/04/30 16:53 ID:NEsl/07d
ネタそのものが既出でも書き方次第で変わるものさ〜とか言ってみるテスト。
160157:03/04/30 23:27 ID:j8ihWDXE
>>158
Ari→Air.
ウツダシノウ・・・.
161名無しさんだよもん:03/05/01 00:36 ID:cgubrTFG
>>160
イ`

で、どうせならさらに続きキボンヌ
とか言ってみたり
162反転MOON.その2:03/05/01 02:53 ID:hyOZlizx

 気が付いたら、部屋の外に出ていた。
 まだ頭がフラフラしている。
 胸の中を覗き込まれて、グチャグチャに引っ掻き回されたみたいだった。
 今思い出してもゾッとしない感覚…


――母さん


 力の限り頭を振ってそのイメージを振り払おうとする。無駄だと分かっていても。
 …疲れている証拠、だろう。
 俺は食堂に向かった。

「ここが食堂だって?」
 誰に言うともなく、思わず口に出してしまう。
 恐らく昼食時だというのに、あまりに静か過ぎる。人の気配が一切無い。
「すいません、誰かいませんか?」
 どこかに居るかもしれない誰かに向かって、俺は一応呼びかけてみた。
 しかし、返事は来ない。
「お〜いっ、誰か出て来いよっ!」
「…あなた……少々騒がしいです」
163反転MOON.その2:03/05/01 02:54 ID:hyOZlizx

「えっ!?」
 突然背中越しに聞こえた人間の、それも女性の声に慌てて振り返ると、
 そこには修道服じみた貫頭衣に身を包んだ女性が佇んでいた。
「勝手が分からないというのも頷けますが、あなたの行為は度を越しています」
 彼女の言葉の一つ一つが俺の胸を強く打ちつける。別に感動したわけではない。
 彼女のそのあまりの美しさが、俺の心から平常心を奪っていくのだ。
「は、はあ…」
 しかし、見ず知らずの人間に説教されるというのは、あまり気持ちのいいものではない。
「あの…」
「……」
 この物静かなのか厳格なのか今一つ勘所の無い女性は、一体何を考えているのだろう。
 俺の顔をじっと見つめたまま視線を外さない。
「……」
「……」
「……」
「…何でしょう」
 天ノ岩戸を開いた気分だ。
「…あなた、信者の方ですよね?質問したい事とかあるんですが…」
「まるで自分は信者ではないといった口振りですね」
「あ、いや、違うんです。俺、ここに来てからまだ誰にも…」
164反転MOON.その2:03/05/01 02:55 ID:hyOZlizx

 それから暫くの間、俺たちは少ないながらも言葉を交わした。
 食事を得る方法も彼女から学んだ。
 そしてその会話の中で、俺はこの一見年上の女性からいくつかの情報を得る事に成功した。
 ここがClass-Aの特別棟である事、ここには俺と彼女の二人しか信者がいないという事…
「しかし、どうして俺がClass-Aなんだ?正直ピンと来ないんだが…」
「あなたは神の与えし栄誉を受け取る資格がある、ということです」
「資格?何だかインチキくさいな」
 その瞬間、彼女は激昂した。
「言葉を慎みなさい」
 心の中で二度、舌打ちをした。
 軽はずみな言葉を口に出した事と、彼女のプライドを傷つけたかもしれない事に対して。
 損得を抜きにして、何故か彼女の心象を損ねたくないのだ。一体俺はどうしてしまったんだ…?
「す、すいません。もう言いません」
「…ならいいでしょう」
 そうだ、彼女はたった一人の情報提供者なのだ。
「――!?ちょっと待ってくれ!じゃあ、あいつは…?」
 ふと、脳裏をあの少女の顔が掠めた。
 あの人懐こい笑みで、俺の決意を奪ってしまいそうな少女を。
「……?」
「俺の部屋にもう一人、なんだかよく分からない女がいるんですが」
「さあ、存じませんが」
「そうですか…。じゃ、まあいいです」
 後で本人にでも聞けばいい。
165反転MOON.その2:03/05/01 02:56 ID:hyOZlizx

「それでは私はこれで…」
「あ、ちょっと待って!」
 俺は帰ろうとする彼女を呼び止める。
「何でしょうか」
「まだ、あなたの名前を聞いてない」
「名前…ですか?」
 一瞬、戸惑いのような表情を浮かべる彼女。
「何か?」
「いえ………鹿沼葉子。それが私の名」
「葉子さん、だね」
「そんな名前で呼ぶ必要はありません」
 そう言うと彼女は右手の甲を俺に向かって差し出した。
「私には区別する為の記号があるのです」
 そこには『A-9』と記されていた。
 おかしい。そんなのは間違っているはずだ。
「あなたは?」
「俺は、郁巳。天沢郁巳」
 そして、胃の中に冷えてしまった昼食を流し込む。この際、味はどうでもいい。
「じゃあな、葉子さん」
 俺は立ち上がってトレイを片付けようとする。
「…………」
 葉子さんが怪訝な顔をしている。無理もない。
 だから俺は彼女に口を開かせる前に全てを伝えてその場を去った。
「例えあなたが嫌でも、俺はあなたの事を『葉子さん』って呼ぶから。じゃあなっ!」
166元380:03/05/01 02:59 ID:hyOZlizx
ということで久しぶりに反転MOON.の続きを書いてみたわけなんですが…
うーむ、消化不良気味。
もっと噛み砕いたり葉子さんも反転させたりしたらいいかもしれないんで
誰か是非やってくださいお願いします<他力本願

それでは回線吊って首切ってきます。
167157:03/05/01 15:10 ID:CkqWquVb
私は深夜の神尾邸の食堂で晴彦の作った茶漬けを食べている.
風呂上りの一杯を始めていた晴彦が口を開く.
晴彦「年甲斐もない呼ばれ方されとうないから先にゆうておくけどな.ワイのことは「晴彦さん」て呼びいや.」
往穂「おいオッサン,おかわりをくれ.」
晴彦「あんたは人の話をきいとるんか!!晴彦さん呼べゆうたやろ!」
往穂「晴彦,おかわり.」
晴彦「ダメや.」
あっさりと拒否されてしまった.
往穂「晴彦さんおかわりを下さい.」
再度いいなおして要求する.
晴彦「まったくしゃーないな,これで最後やで.」
あっさりと承諾.
168157:03/05/01 15:12 ID:CkqWquVb
私がサラサラと茶漬けをすすっている目の前で晴彦は酒を飲んでいる.
晴彦「それにしても,あんた女のくせに何でそんなにぶっきらぼうなんや?外見はいいモノ持ってるんやから,もっと女らしゅうすればええやんか.」
トクトクとグラスに日本酒を注ぎながら晴彦がいう.
往穂「突然なんだ晴彦,私に気でもあるのか?」
晴彦「そんなわけあるかい!ワイはあんたにその失礼な物言いを直せゆうてるんや!」
私はコトリと茶碗を置いて,しばし考える.
往穂「むー,オンナらしくか・・・.」
私は少し俯いて両手を胸にあて
往穂「晴彦さん,・・・・・・好きです.」
ごほっ!!
往穂「うわっ,きたない!」
私は晴彦のふき出した酒をかわす.
晴彦「い,いきなり何ゆうてるんやっ!!」
ふっ動揺しているな晴彦.
晴彦「そういう意味でゆうたんちゃうわ,あほぅ!」
往穂「惚れるなよ.」
晴彦「ほれるかっ!」
169157:03/05/01 15:14 ID:CkqWquVb
晴彦「まったくあんたのせいで,せっかくの酒が不味うなったわ.今日はこれで終いや.」
そういって晴彦は酒瓶とグラスを片付け始める.
往穂「これも頼む.」
私は茶碗と箸を晴彦に渡す.
晴彦「・・・つくづく図々しいヤっちゃなぁ,何でワイがあんたの洗い物までせなあかんのや.それくらい自分でしいや.」
晴彦は心底あきれた様子でいった.
往穂「まあそういうな.」
と,
晴彦「・・・あんた少し臭うんちゃうか?」
晴彦が怪訝な顔で聞いてくる.
往穂「・・・そういえば,しばらく風呂に入った覚えがないな.」
晴彦「風呂入り!」
晴彦「年頃の娘がそんなんあかんわ,いったい今までどんな生活してきたんや.」
往穂「それは嬉しい申し出だが,着替えがない.」
晴彦「そんくらいワイのを貸したるわ.」
往穂「・・・年頃の娘に自分の服を着せるとは,いい趣味だな.」
晴彦「・・・素っ裸で寝てもええんやで?」
往穂「すみません貸してください.」
結局,晴彦の服を借りることにして風呂に入る.
170157:03/05/01 15:15 ID:CkqWquVb
脱衣所でTシャツとGパンを脱いだところで思い当たる.
往穂「下着の替えもない.」
考えてみればショーツもブラも替えを持っていなかった.
ブラは普段から着けていないからいいのだが,ショーツはそうもいかない.
さすがに風呂に入った後に,同じショーツを身に着けるのはためらわれた.
往穂「むー・・・.」
しばし考える.
往穂「・・・そうか,風呂に入りながら洗えばいいのだ.」
我ながら名案だと思いながらショーツを脱いで風呂場に入る.
さっき晴彦が入ったばかりなので湯はまだ温かい.
桶を取って頭からお湯をかぶる.
ザバァー.
ほわほわと湯気が立ち上ってゆく.
往穂「ふぅー.」
目の前に置いてあるシャンプーを手に取る.
往穂「・・・・・・ゲルルンシャンプー・・・.」
何だこれは.
いやな予感がしつつも,試しにキュコキュコと出してみる.
往穂「・・・出てこないじゃないか.」
・・・どうしろというんだ.周りを見渡しても他にシャンプーはない.
仕方なくフタを開けて直接中身を出してみる.にゅるり,と硬くなりすぎたゼリーの様な物体が出てきた.
往穂「匂いは,・・・普通だな.」
フンフンと匂いを嗅いでみる.
覚悟を決めて,髪につけて擦ると,普通に泡立ってきた.
どうやらおかしいのは名前と外見だけらしい.
171157:03/05/01 15:17 ID:CkqWquVb
風呂場で髪を洗っていると,
晴彦「おーい,ここに着替え置いとくでー.」
と声が聞こえた.
往穂「ああ,すまない.」
私は返事を返し,お湯でシャンプーを洗い流す.
体を洗おうと石鹸を手に取るが,手拭いが見当たらない.
往穂「仕方がない手で洗うか.」
石鹸を手で泡立て体になすりつける.
――・・・・・・――
往穂「これぐらいでいいか.」
一通り洗い終えて体をお湯で流す.そこで忘れかけていたものに気付く.
往穂「そういえばこいつも洗わなきゃな.」
下に転がされていたショーツを手に取ると,石鹸を付けてワシャワシャと洗う.
お湯でゆすいだところで湯船に浸かる.
往穂「ふぃー,生き返るねぇ.」
オッサンくさいなと自分で思いながら,久しぶりの湯船を満喫した.
長湯で少しのぼせ気味の私は風呂から上がり,置かれていたバスタオルで体を拭いている.
タオルをバサッと放り投げ,着替えを手に取る.
往穂「・・・なんでワイシャツなんだ?」
目の前にあるのは晴彦の物らしいワイシャツだけで,他には見当たらない.
往穂「・・・・・・」
とりあえず着てみる.男物のワイシャツなので丈は少し大きめだ.
往穂「・・・胸がきついな.」
そこで大きな誤算に気が付く.先ほど洗ったばかりのショーツは当然ぐっしょりと濡れたままだ.
ドライヤーで乾かすか?真顔で下着をドライヤーで乾かす自分を思い浮かべる.
往穂「・・・やめとこう.放っておけば勝手に乾くだろ.」
私は脱衣所を出た.
172157:03/05/01 15:18 ID:CkqWquVb
往穂「なんでワイシャツなんだ.」
私は開口一番こう言った.
晴彦「男のロマンやろ?」
すかさず返す晴彦.
往穂「・・・わけがわからん.」
晴彦「わけがわからんのはお互い様や.」
返す言葉もない.
晴彦「まあ,女のあんたには分からんやろうけどなぁ.」
なんか嬉しそうだな.
晴彦「ところであんたのその手に持ってるモンはなんや?」
往穂「パンツに決まってるだろう,見て分からんのか.」
晴彦の目の前でそれをひらひらと振ってみせる.
晴彦「あんた替えなんか持ってたんか?」
往穂「ない.」
晴彦「・・・ノーパンかいな.」
往穂「惚れるなよ.」
晴彦「ほれるかっ!!」
173157:03/05/01 15:20 ID:CkqWquVb
晴彦「まったく,ワイが劣化ウランより固い理性を持ってへんかったら,あんた今頃は襲われとったで?」
往穂「危険な理性だな.」
鈴「うー,二人とも何騒いでるの?」
鈴が目を擦りながら声をかけてきた.どうやら寝ていたようだ.
往穂「いい所に来た.晴彦に襲われそうなんだ,助けてくれ.」
私は鈴の後ろに回りこむ.
鈴「えっ,お父さんホント?」
晴彦「スーズー,そんなアホの言うこと聞いたらあかんでー.」
鈴「うん,お父さん信じる.」
往穂「鈴は私を信じてくれないのか?」
私は背後から鈴を抱きしめながら,耳に息を吹きかけるように囁く.
鈴「うん,往穂さん信じる.」
あっさり乗り換える.
晴彦「こらこら他人の息子を誘惑するんやない.」
往穂「むっ,顔が赤いな.鈴は病気か?」
鈴「えっ,お父さん僕びょうき?」
晴彦「いちいち他人の息子を騙すんやない.ええかげん怒るで?」
往穂「老けるぞ,晴彦.」
鈴「老けるよ,お父さん.」
晴彦「・・・納屋いき!」
鈴「わっ,納屋.」
往穂「ちょっ,ちょっと待て!!ワイシャツ一枚の女を納屋で寝かせる気か!?この場合,私に気を使って,あんたが納屋に行くべきじゃないのか?」
晴彦「何でワイが居候に気を使わなあかんねん.ワイはここの家主やで?」
鈴「お父さん,いくらなんでも往穂さんがかわいそうだよ.女の人なんだよ?」
往穂「鈴がいまいいこといった!」
晴彦「・・・文句があるんやったら,ワイのゆうことに逆らわんことやな.」
往穂「ぐっ・・・」
174157:03/05/01 15:25 ID:CkqWquVb
他のかたのSSをちょっと読んでみた.
なんか他のSSの往穂さんとえらい違うな.
ツッテクル….
175名無しさんだよもん:03/05/01 15:32 ID:IrKK67ia
>>174(157殿)
逝`〜!(違
洩れは不覚にも往穂はだワイに萌えたぞぉぉぉぉぉ!
ガンガって逝きて書くんだ〜!
カくんだ〜!(オマエガイッテヨシ!)
176157:03/05/01 15:42 ID:CkqWquVb
>>175 今前スレの往穂さんに投票してきたところなんだが,
アリガトウ.
こんな駄文に萌えていただけるとは・・・
感無量.
177157:03/05/01 15:50 ID:CkqWquVb
>>175 ところで…
 >>ワイに萌えたぞぉぉぉぉぉ!
晴彦さんに萌えたかと思タヨ.
スミマセン イッテクル.
178175◇ID:IrKK67ia:03/05/01 16:01 ID:IrKK67ia
>>176(157殿)
目の前にある猪ノ坊流漫才術免許皆伝の証である
猪名川由次が鍛えしハリセンで引導渡して差し上げましょうか?( ̄∀ ̄)

>>晴彦さんに萌えたかと思タヨ.
晴彦ってある意味「じゃりン子チエ」のテツを思い出すんですけど(あしぇ
そんなケダモノに萌えません(問題発言?
スンマセン・・・LANケーブル切って吊ってきます・・・
179157:03/05/01 16:30 ID:CkqWquVb
>>178
往穂「生きるんだ.おまえにはまだやることがあるだろう?
   そう….157の書くSSを読んでレスをつけること.違うか?」

 生意気いってゴメソ.
 さて,続きをガンガリます.
180157:03/05/01 19:49 ID:6+iDaLCX
続きできたんだけど,連続で投下していいのかな?
他の職人さんのSSを流してしまうことになるし….

>>166
遅レスですが,元380さん良いSSアリガトウ.
書き方とかも勉強させていただきました.
個人的に葉子さん萌えなので,女のままでも,イイッ!
181175◇ID:IrKK67ia:03/05/01 19:58 ID:IrKK67ia
>>179(157殿)
往穂さん・・・・洩れ・・・・ガンガるよ(つД`)

続き早く見せて〜!楽しみだぉ〜〜〜〜〜〜♪

洩れも久しぶりに何かSS書こうかなぁ(・ω・ゞ
182157:03/05/01 22:14 ID:v3P43mpJ
 朝,目を覚まして居間に入ると,ワイシャツ女が倒れていた.
往穂「ぐ〜.」
 寝ていた.
晴彦「なんやまだ寝とったんか….ほんま居候のくせに遠慮のないヤッちゃ.」
 と,視界の隅に丸められたティッシュが映る.
晴彦「…ゴミぐらいちゃんと捨てえや.」
 パンツだった.
 昨日のやりとりが思い出される.
―― …ノーパンかいな.――
往穂「ぐ〜.」
晴彦「…….」
 鈴は…,まだ寝ている.
―― キュピーン!! ――
 ソロソロと寝ている往穂に近づいてみる.
 往穂を包むのは,男物で飾り気のない純白のワイシャツ.
 ワイシャツの中にきつそうに押し込められた双丘は天を突かんばかり.
 視線を移す.ワイシャツの間から伸びた生足はひどく扇情的だ.
 触れなくても,そのスベスベした質感を思わせる.
 その根元に目をやる.
―― にょたいのしんぴ!? ――
往穂「何が神秘だ?」
 グイッと腕を掴まれる.
 一瞬にして凍りつく時間.
晴彦「ちっ,往穂たたき起こし作戦失敗や.」
 完璧なアドリブ.
往穂「…鈴には黙っておいてやろう.」
 バレてる.
往穂「これは返してもらおう.」
晴彦「…あう.」
 パンツを取られてしまった.
183157:03/05/01 22:15 ID:v3P43mpJ
 あとちょっとだったのに….
 往穂は立ち上がって,パンツを両足にスルリと通す.
往穂「ん,しっかり乾いてるな.」
 さっきのことで,しゃがんでいじけていると,
往穂「腹が減ったな,なんか作れ.めーれー.」
晴彦「なんでワイがあんたの朝飯まで….」
往穂「ほぅ…,そんなことを私にいってくるのはこの口か?」
 くぃっと顎を掴まれる.
往穂「身寄りのない女に無理やり自分の服を着せたあげく,寝ている隙にイタズラしようとしたのは誰だ?」
 ずずぃと顔を近づけてくる.
往穂「場合によってはクサイ飯を喰うことになるんだぞ?鈴も悲しむだろうなぁ.」
 つつぅーと頬に指を這わせてくる.
晴彦「くっ,ワイを脅迫する気か?」
往穂「脅迫とは人聞きが悪いなぁ,これは取引だ.」
 ニヤニヤとしながら言ってくる.
往穂「晴彦が私に食べ物を提供する代わりに,私は晴彦の平穏な生活を保障する.
   どうだ?悪い話じゃないだろう?」
 三流映画の悪役ゼリフを平然と吐いてくる.
晴彦「あんた中々の悪女やな….わかった降参や.朝飯作ったる.」
往穂「フフン,最初っからそう言えばいいのだ.」
晴彦「くぅっ….」
 やり場のない悔しさに耐えつつ,朝飯を作りにかかる.
184157:03/05/01 22:16 ID:v3P43mpJ
往穂「…何だこれは?」
 私はあからさまに不満を口にする.
晴彦「見て分からんか?トーストにきまっとるやろ.」
往穂「そんなことは分かっている.私はもっと豪華な朝飯を要求する!」
晴彦「文句ゆうても,それ以外に何もないで?」
往穂「フフ,そんな見え透いたウソに騙されるような私ではない.」
 私はバクンッと冷蔵庫のドアを開ける.
往穂「…….」
 むぎ茶とキムコしかなかった.
 私は黙って席に戻り,カジッとトーストをくわえた.
鈴「んー,お父さんと往穂さんおはよぅ.」
 鈴が起きてきた.
晴彦「おう鈴やっと起きよったか.」
往穂「…牛乳が欲しいな.」
晴彦「おまえさんはもっと遠慮せぇ.」
往穂「なんかいったか?」
晴彦「気のせいやろ?」
鈴「あっ,じゃあ僕とってくるよぉ.」
 トテトテ走っていく.便利なヤツ.
往穂「おぉ,これはビン牛乳!さすがド田舎.」
 目の前には風呂屋でしか見ないような,ビンの牛乳が置かれていた.
晴彦「ひとこと余計や.」
往穂「なんかいったか?」
晴彦「幻聴やろ?」
 私は気を取り直し,蓋をキュポッと開ける.
 立ち上がって腰に手をあて,一気飲みする.
鈴「わっ,往穂さんおとこ前.」
往穂「ぷはー,うまい!!」
晴彦「オッさん臭いヤツやな.しかも何でポーズとってるねん.」
往穂「細かいことは気にするな.」
 いつの間にか鈴は席についてトーストをかじっている.
 こうして私の今日一日が始まった.
185前スレ912:03/05/02 16:52 ID:AXV9dxmE
漏れの集計で、前スレが丁度500KB突破してしまいますた。(;´Д`)
なので、再録&集計結果ハピョーウしまつ。
186前スレ912:03/05/02 16:56 ID:AXV9dxmE
一部改筆しつつ前スレより再録。

<<奏>>さんと>>888ガンガレ、等と言いつつ
七度禿しくテケトーに途中集計してみるテスト。
GW?食い物ですか?

 投 票 は 終 了 し ま し た 。

(集計対象:漏れの投票込みで、前スレ>>912まで)


<<柏木はじめ>>:十五票

<<久瀬奏>>:十一票

<<相沢ゆう>>:十票
<<藤井ふゆ>>:十票


最萌投票、優勝は<<柏木はじめ>>さんですた。オメデd。
改行警告回避の為、三位以下は>>187
187前スレ912:03/05/02 16:58 ID:AXV9dxmE
で、三位以下の方々はこちら。

<<千堂かずき>>:七票
<<反転耕一(貧乳)>>:七票

<<国崎往穂>>:六票

<<柳川裕子>>:五票

<<藤田浩子>>:四票
<<柏木楓(反転)>>:四票
<<長瀬祐子>>:四票

<<北川潤(反転)>>:三票
<<ひろゆきちゃん>>:三票

<<ハクオロ(反転)>>:二票
<<七瀬あきら>>:二票
<<月島拓美>>:二票

<<霧島聖(反転)>>:一票
<<大谷貴野(鯛焼き屋@反転KANON)>>:一票
<<折原ひろみ>>:一票
<<少女(反転MOON.)>>:一票
<<さつき(健太郎@反転まじアン)>>:一票
<<反転耕一(巨乳)>>:一票
<<月島瑠璃>>:一票

梅ついでの企画とは言え、熱心に投票して頂き、
誠に有り難うございますた。ツカレタ…。( 。Д。)
188名無しさんだよもん:03/05/02 17:08 ID:cuZMZDvk
乙。はじめさん強いなぁ。……乳か。乳なのかーっ?!
189名無しさんだよもん:03/05/03 00:59 ID:Hl2Q87VR
>元380氏
むしろ、あなた作の続きの方を読んでみたかったりw
気が向いたらでいいので、お願いします。

>157氏
なんかほのぼのでいい感じ。今後も期待してます。

>前スレ912氏
集計お疲れー。
奏さんが二位か…。一途な乙女だったり嫉妬に燃える悪女だったりと、
話に合わせて弄りやすいキャラクターなのが人気の元か?
190反転MOON.その3:03/05/03 02:53 ID:F92TxQXI

 シャワーは今一つ温かくないが、身体を洗うにはこれでいい。
「ふう……っ」
 目を閉じてぬるま湯に打たれていると、今日のうちに起きた様々な事が思い出されてくる。
 母の幻影、葉子さんとの出会い。晴香は一体どうしたのか…。
 蛇口をひねってから湯が止まるまでの数秒間さえ惜しいほど、考える要素が多すぎる。
 
 シャワーを浴びてからは特にすることも無いので、昨日と同じように少女をベッドに寝かせ、自分は床に転がる。
 「私が床に寝るよ」とこの少女は言ったのだが、そんなことはさせられなかった。
 何の変哲も無い天井の格子模様を呆け見ていると、頭の中をやはりもやもやした物が覆い尽くしていく。
 ベッドの上からは物音一つ聞こえない。もう寝てしまったのだろうか…?
「なあ、寝ちゃったのか…?」
「…ううん、起きてるよ」
 今までと何ら変わらない、何となくとぼけた声。
「何かまた聞く事でもあるの」
「いや…別に無いけど」
 嘘だ。あれだけの経験をして、問いただしたくなる事が無いはずが無い。
「うん。それじゃ、おやすみなさい」
 それでも、訊ねるのが躊躇われた。
「待ってくれ」
 情報のカードを全てショウダウンする事が必ずしも有効ではないから。
「なに?」
 だから、こんなどうでもいい事を話して気を紛らわす事くらいしか出来ない。
「お前は俺みたいな男と同じ部屋で寝てて、なんとも思わないのか?」
191反転MOON.その3:03/05/03 02:54 ID:F92TxQXI

「いったい何を思うの?」
「いや、だからな…異性だって事を意識したりしないか、と」
「何を意識するの?」
「だからさっ…こうやって同じ部屋で夜寝たりしたら…」
「寝たりしたら?」
「ムラムラッと来てお前を襲うかもしれない」
「…すごい事言うんだねぇ…」
「ごめん、俺もそう思った…」
「大丈夫だよ」
 何故か、有無を言わさぬ説得力がそこにはあった。
「そうかもな」
「やけにあっさりだね」
「ああ」
「私って魅力的じゃないの?」
 ぶっ!
 鼻水が飛んだ。
「うわっ、大丈夫?」
「…お前こそすごい事聞くなぁ…」
「私もそう思ったよ」
「それとも襲って欲しいのか?」
 ベッドの上からブンブンと首を振る音が聞こえる。
「もう変なこと言うのはなしにしような」
「うん」
 そして二人は眠りについた。
192反転MOON.その3:03/05/03 02:55 ID:F92TxQXI

「郁巳くんっ、朝だよっ」
 耳を包む、朝の久しい調べ。
「ん…」
「おはよう」
 目を覚ますと、どこか間の抜けた笑顔が飛び込んできた。
 身体がどことなくだるい。床で寝ていたせいかもしれないが、何よりこの環境に慣れていない事が大きいだろう。
 慣れる気なんて毛頭無いが。
 と、気になる事が一つ浮かび上がってきた。
「……なあ、さっき俺の名前…呼ばなかったか?」
「呼んだけど?」
「なんで知ってるんだ?」
「天沢郁巳、17歳。1月13日生まれ、山羊座のO型。野心家さんタイプ」
「……どうやって調べた」
「不可視の力」
 その緩やかな相好を崩さぬままに、彼女はそう言ってのけた。
「これがアナタの求める力だよ」
 背筋を冷たいものが伝って落ちる。
 不可視の力。それは相手の全てを容易に暴き出せるとでも言うのか。
 こんな力を持つために、数え切れないほどの信者共が日夜『修行』に明け暮れる。
 そしてその力を既にこの少女は持っている。
(こいつ…いったい何物だっ…!?)
193反転MOON.その3:03/05/03 02:56 ID:F92TxQXI

 ところがふと彼女の後ろを見ると、
「あっ…」
 俺の荷物の中身が乱雑に散らばっていた。
「こらっ!」
 ぱこん。
「何が不可視だ!おもっきし調べた痕跡が残ってるだろがっ!」
「うわ、バレちゃった…」
「速攻でバレるわ!」
 急いで鞄に荷物を詰め込む。少女はというと、寝癖一つ無い銀髪の頭を押さえて叩いた所を痛がっている。
「人の荷物勝手に空けるなんて非常識もいいとこだろ…!」
「うわ、怒ってる…」
「そりゃ怒るだろ」
「ただアナタのことが知りたかっただけなんだよ」
「直接本人に聞けばいいだろ」
「だって寝てたし」
「…………」
「なんか、またショックを受けてるように見えるんだけど…」
 こんな奴と同居…
「……行ってくる」
「行ってらっしゃい」
 重くなって頭を引きずるように、俺は午前の日課を済ませにMINMESへと向かった。
(……疲れた…)
194元380:03/05/03 02:59 ID:F92TxQXI
…ということで反転MOON.の続きを書いたわけなんですが…
あんまりうれしい事を言われちゃうと、自分は阿呆なのですぐ図に乗って何かやらかして(略)

とりあえず、郁未と少年以外は反転してない方向で。
高槻はどうしようかな…
それでは回線吊って首切ってきます。
195157:03/05/03 04:46 ID:421WATTf
>>187
オツ〜.むっ,往穂さんは5位か….

>>189
レスありがd.ガンガリます.

>>194(元380さん)
これからも期待!キタイー!
>>高槻はどうしようかな…
もちろん反転キボン!
 
196175◇ID:IrKK67ia:03/05/03 16:23 ID:JVgKauzX
157様〜!続きまだでつかぁ〜!(T□T)
往穂さぁ〜ん!アナタをお待ちしてまつ〜!(T□T)

絵師様ぁぁぁ〜〜〜〜!降臨してくだしゃんせぇ〜〜〜〜〜!(ぉぉぉ

あつかましくて申し訳ないでつ・・・
197名無しさんだよもん:03/05/03 17:34 ID:k6E+1V7J
もちつけもちつけw
書くのも大変なんだから、待つほうもまたーりせねば〜
198名無しさんだよもん:03/05/03 23:39 ID:ZDPt2pLA
やっぱ連休中ってみんなどっか行ってるのかなあ。
人がいない。
199萌虚仮 ◆VDVqNOfj.c :03/05/04 13:59 ID:TApZ24ha
>>194
逆に、郁未と少年以外を全員反転、というのも萌えると思います。
200名無しさんだよもん:03/05/04 16:23 ID:9j1V/hPE
郁未よりどりみどりじゃんw
2011改 ◆1atBw/KN1. :03/05/04 18:06 ID:CZU6vudr
 1月ぶりの反転スレ…ようやく前スレが埋まったんですねぇ…

 自分の稚作が奏さんの支援になっていて、少しビクーリです
 …つか、密かに貴野さんにまでイピョーウ入ってるよぉ…(((( ;゜Д゜)))ガクブル

>>元380氏
 おかえりなさいませ(w
 まじアン、MOON.、どっちも激しく期待しております
>>199(萌虚仮氏)
 >2人以外反転MOON.
 高槻はいいとして…巳間姉弟、名倉兄弟がエライことになりそうですな…
 あ、それなら監視員の皆さんも反転? だったらクラスCでいいので入信したいなワショーイヾ(*´ー`)ノ(死ね
>>反転カノンの人
 Kanon書き増えた――――(゜∀゜)――――!!
>>157
 屈折した萌えの世界にヤウコソです(w


 では久しぶりに変なブツ逝きます…4レス
 性懲りもなくサブキャラに走る自分をお許しください、と…
202(1/4):03/05/04 18:09 ID:CZU6vudr
「あの、一つよろしいでしょうか?」

 読書に集中して気づかなかったのでしょう、僕は何時の間にか椅子の下にいた少女に声をかけた
「ん、どちたの? そんな他人行儀な口きかなくてもいいのにー」
 …そんな可愛らしい声を出しても騙されませんよ?
「それにー、あちし達はもう『他人』な関係じゃないんだもんねー。えへへ」
 そ、そんな上目遣いで見つめてきても、ぼぼ僕は騙されませんよっ!
「あ…貴方は一体何をしようというのですか?」
 不覚にも速まる鼓動を彼女に悟られまいと、努めて冷静な口調で、僕は尋ねる
「フェラチオー」


  …神をも恐れぬ即答ぶりは、時として人の意識を白濁させるようです


「んーと、そうでなければおしゃぶり?…おーらるせっくす?」
「……」
 眼下の少女が投げてくる発言に、僕は意識を保つので精一杯でした
「あ、尺八って言い方もあるんだよね? 古風な汐ちゃんにはピッタリだねっ」
「……」

何 方 か 彼 女 を 止 め て く だ さ い
203(2/4):03/05/04 18:10 ID:CZU6vudr
 ★(play-backin')

「ねぇー? ねぇー?」
 可愛らしい、鈴の音のような声が商店街に響く
 呼びかけてくるような相手をもたない僕は、何事も無く商店街を通り抜けるところでした
「ねぇ、無視しないでよー、ねぇってばー!」
 どうも声が僕の方に向いている気がしなくも無いのですが、まぁ、気のせいでしょう
 そう思い込んでいた僕は、それが自分を呼び止める声である事についぞ気づきませんでした
「んっと……てぇーいっ!」
「うわっ?!!」
 肩にかかる体重と腕を圧迫する柔らかな質感に驚いた僕はバランスを崩してしまい――

「ねーねー、お兄ちゃんってばー?」
 石畳に後頭部を打ち付けてようやく、僕は事態を飲み込んだのです
「っ…い、一体何なのですか、あなたは――」
 加害者側の少女は僕の非難を気にも留めず、腕を掴むとえいやっ、と引っ張りあげました
 僕を強引に立ちあがらせた少女は僕の心中を察することもなく、にぱっ、と笑顔を見せると
「ねぇお兄ちゃん、あちしとあそぼー? ねっ?」
 僕の腕を掴んだまま、勢いよく駆け出したではありませんか
「あ、わ、あ、あ、あああ…あの、あのっ」
「ほらほらっ! 早くしないと置いてっちゃうよー」
 混乱している思考を他所に、腕を取られている以上僕の足は勝手に駆け出してしまうのでした

 これってつまりその…『逆ナン』って呼ばれている、アレ、ですよね…?
204(3/4):03/05/04 18:11 ID:CZU6vudr
 そこから先は、とんとん拍子にますます拍車がかかってしまいまして――

「あの、どうして家に入ってくるのですか?」
「え? だってもうお外、暗くて遊べないよー?」
「いえ、だからそういう問題では…って、勝手に上がりこまないでくださいっ!」 
 ほいほいと2階に上がる彼女を慌てて追いかけながら
 この時ばかりは、仕事の都合で家を空けていた両親の事をありがたく思いました

 遅れて入った自分の部屋では、ベッドで飛び跳ねている少女が待っていました
「何をやってるんですか、床が抜けてしまいますよ!」
 取り押さえようとする僕の腕をひらりと交わした彼女は、布団を抱きかかえました
「えへへー、汐ちゃんの匂い、いいにおいー」
 大げさに布団の匂いを嗅ぎ始める、少女の言葉の一節を、僕は見逃しませんでした
「?! 貴方、どうして僕の――むぐっ?!」

 名前を知っているのかと尋ねる暇もないまま、唇を、奪われてしまいました

 酸欠で倒れる寸前で、ようやく唇が離されました
「……ぁ…」 
 意識が混沌として、抵抗をすることもできないまま、僕はベットの上に横たえられしまい
 あまりに急な事態に言葉を失い、視線さえ逸らせないで、怯えるだけの僕の腰の上で
 目を爛々と輝かせた彼女の唇から、クスクスと、笑い声が零れ落ちました
205(4/4):03/05/04 18:13 ID:CZU6vudr
 ☆(return)

「うっそだーっ。あの時の汐ちゃん、あはんあはーんって悦んでたじゃん」
「そっ、それはその、は、初めてだったのですから仕方がないじゃないですかっ!」
 だだ、大体ですね、排泄行為以外で、あんなところをああするなんて…不潔ですよ…
「酷いですよ…なんで、あんな酷なことを…」
「なんでって、決まってるじゃない」
 ぽふっと、僕の上に腰かけてきた貴方は
「だって、あちしは汐ちゃんがだーいすきなんだもん♪」
 視線を逸らすことなく、そのまま強引に、僕の唇に吸い付いてくる
「あ、あふ…ぁ…」
 歯をこじ開けられて、舌を絡めとられ、唾液を流し込まれて
 恥ずかしさに目を閉じてしまう僕の下腹部に、指を滑り込ませて
 …いつもこうやって、貴方は無理矢理、甘い毒で、僕を、虜に、する、の、で、す、ね……


 舌での愛撫から開放された僕を、頬を膨らませた彼女が睨んでいました
「だめだよ汐ちゃーん。これ位でピュッピュしちゃうなんてぇー!」
「…す、すみません…」
 …た、確かに。これは男子の尊厳に関わるゆゆしき問題といえるのかもしれませんが…
「汐ちゃんってマグロさんだよねー。将来、絶対亭主関白になるタイプでしょ?」
 マグロ、ですか…? そうですか、なら、それならば――
「それなら貴方は…僕を化かして楽しんでいる、狸か…狐、ですね」
 思わず毀れた皮肉に一瞬キョトンとした彼女は、ケラケラと笑ったのです

「えへへー。うん、そーだよー。あちしはねー」
 屈託のない笑顔で僕に笑いかけてくる
「汐ちゃんを化かしちゃう、わるーい狐さんなのー」
 彼女の唇から発せられた、その言葉が

 どうしたことか、僕には遠くの存在のように、聴こえたのです
2061改 ◆1atBw/KN1. :03/05/04 18:14 ID:CZU6vudr
 反射的に、反転『あの子』を考えてみました
(あの子:美汐がかつて飼っていた狐の人間化)

 他の方(特に文師・絵師様方)の抱く反転『あの子』というのがあったら聞いてみたいです
 そもそも『あの子』の場合は原典でも性別が不明(かな?)ですから、各々イメージが違っているでしょうし…
(ついでに名付け親もだいぼしう ←またかよ)

 自分的妄想、反転『あの子』
 ・真琴が『祐一への恨み』を道標にしたのなら、この子は『汐への恋慕』を残そう
 ・だったら家への侵入経路も逆に、『気を失って運ばれる(真琴) → 押しかけ女房(あの子)」で
 ・汐が大人しめ(受キャラ)なので徹底的に攻め路線で。エロエロなのは作者の趣味です(えー
 ・激しく巨乳ロリ希望(w) いや、だって反転Kanonは総じて貧ny(ry

 …回線吊って汐くんに犯られてくるよ
207名無しさんだよもん:03/05/05 02:32 ID:IqQEGL7T
>>1改氏
勃ってしまったじゃないかこの野郎( ´∀`)σ)´Д`)
ありがとうございますありがとうございます。

でもね…
>あちし
某魔○英○伝ワ○ルのヒミコ思い出しちゃって軽く鬱です(つДT)
208157:03/05/05 08:48 ID:i0n1RLQG
>>196
 175◇ID:IrKK67iaさんありがとう(ホロリ.

>>201
 >>屈折した萌えの世界
 漏れにとって屈折した萌えこそ正統派….

>>206
 『恋慕』,『押しかけ』,『攻め』,『巨乳ロリ』すごくツボにきたヨ.

それでは「往穂さん」続きいきまっしょい.
209157:03/05/05 08:49 ID:i0n1RLQG
 朝食を終えた私は晴彦に声をかける.
往穂「おい,晴彦.Tシャツを貸してくれ.」
 ワイシャツはどうも肌に馴染まない.
晴彦「男のロマンをそう易々と手放すわけにはいかんなぁ.」
往穂「……」
 バカに付き合ってる暇はない.
往穂「おい,鈴.Tシャツを貸してくれ.」
鈴「うん,いいよ.」
 うんうん,素直ないい子だ.
鈴「はいこれ.」
往穂「……」
 ショッキングピンクに恐竜のプリント.目が痛くなりそうだ.
鈴「ふふ,いいでしょ.がぉがぉ.」
往穂「…他にないのか?というかおまえ普段これを着てるのか?」
鈴「うん,そうだよ.お気に入り.」
 変なヤツ.どうやらこれ以外は貸す気がないらしい.
往穂「やっぱりこのままでいい.」
鈴「ええ,どうしてぇ.」
 不満を言う鈴を残してその場を去った.
 私はGパンをはいて,洗面所で昨日まで着ていたTシャツを洗った.
 そして置いてあったハンガーを勝手に使い,適当に干しておく.
往穂「…これでよし.明日までには乾くだろ.」
210157:03/05/05 08:50 ID:i0n1RLQG
 居間に戻った私は考えていた.
往穂「…うーん.」
 どうすれば人形劇で注目を集めることができるのか.
往穂「ハッ!そうか…,魚を釣るには撒き餌が必要.菓子か何かをばら撒いて子供の注意を引けばいいのだ.」
 これなら甘味に飢えたガキどもの心を鷲掴みすることうけあいだ.
 我ながら名案だと思いながら台所に向かった.
 既に台所に晴彦の姿はなかった.仕事にでも行ったのだろう.
往穂「フフン,好都合だ.」
 とりあえず戸棚の中を漁ってみる.
往穂「おぉ,これは栗饅頭!」
 ばら撒くにはもってこいだ.
鈴「往穂さん,何してるの?」
 ちっ,見つかった.振り返ると制服姿の鈴がいた.学校に行くところのようだ.
鈴「往穂さん,それ….」
往穂「あ,あぁこれか?これはな,くりまんじゅうって言うんだぞ.」
鈴「…それは見ればわかるよ.一人で食べようとするなんてズルいよ.」
 う〜ん,ちょっと面倒なことになったな.さて,どうしよう?
往穂「まぁ落ち着いて聞くんだ鈴.今の私には栗饅頭がどうしても必要なんだ.」
鈴「え,なんで?」
往穂「女の人はな,男の人より色んな所が成長するんだ.それでたくさん栄養が必要なんだ.」
鈴「いろんなところ?」
往穂「そぅ,いろんなところ,だ….」
 私は少しかがんでみせる.
鈴「え,えっと,あの,その.」
 とたんに真赤になる鈴.
 ふっ,子供には刺激が強すぎたか.
往穂「だからな,この栗饅頭を私にくれないか?」
鈴「だめ.」
 ケチ.
211157:03/05/05 08:51 ID:i0n1RLQG
往穂「あ…,あづい.」
 頬を伝う汗がポトリと落ちてアスファルトにシミを作る.
 神尾家を出た私は昨日の失敗分を取り返すべく武田商店の前に来ていた.
往穂「今日こそは….」
 我が人形劇で町中のガキどもを虜にし,マネーをいただく.
 そしてさっさとこんなド田舎からおさらばする.フフ,完璧だ.

―― …… ――

往穂「それにしても….」
 人がこない.
往穂「……」
 周囲を見渡しても子供どころか人が来る気配すらない.
 これでは菓子をばら撒くどころではない.
往穂「あぁ…,シャツが肌について気持ち悪い,座りすぎて尻が痛い,セミがうるさい.」
 だんだん腹が立ってきた.
腹「ぐ〜.」
 腹が減ってきた.
往穂「ラーメンライスが喰いたい….」
 ポツリと呟く.
鈴「あれ,往穂さん?こんな所で何してるの?」
 ラーメンライスが現れた.
往穂「おい,鈴.ラーメンライスを喰わせろ.」
鈴「だめ,お金ない.」
 がっくり.
212157:03/05/05 08:53 ID:i0n1RLQG
鈴「ねぇ,往穂さん.一緒にカブトムシ取りしよう.」
往穂「悪いが私にそんなことしてる暇はないんだ.」
鈴「えー,往穂さんすごく暇そうだよ.」
往穂「……」
 その通りだった.さっきからこの道を通る人は全くいない.
往穂「そんなに虫取りしたいなら一人ですればいいだろ.」
鈴「いいじゃん,一緒にやろうよぉ.」
往穂「ダメだ.」
 ただでさえ暑くてイライラするのに,これ以上鈴に構っていたらどうにかなってしまいそうだ.
鈴「ちぇー.」
 鈴は茂みの方へ走っていく.あいつ何であんなに元気なんだ?
往穂「ふぅー.」
 鈴の相手でちょっと疲れ気味の私は溜息をつき,そのまま誰も来ない通りを眺めていた.
213157:03/05/05 08:54 ID:i0n1RLQG
 突然目の前にうねうねと動く黒光りする物体が現れた.
往穂「うわぁっ!?」
鈴「えへへー,いいでしょ.」
 鈴が持っているのはカブトムシだった.
往穂「えへへじゃない!そんなものいきなり目の前に出すな,びっくりするだろ!!」
鈴「えぇ〜,どうしてこんなにかわいいのに?」
往穂「わ,わっ,気持ち悪い方を向けてこっちに近付けるな!」
 鈴はカブトムシの裏側を向けたまま近寄ってくる.
鈴「気持ち悪くなんかないよー.」
往穂「それはおまえの方から見たときのはなし….」
 ポトリ.
往穂「え?」
鈴「あれ?」
 鈴の手からカブトムシが消える.
往穂「いたっ!いたたたたたたーーーーっ!!」
 胸の中でそれがもぞもぞ動く.
往穂「いたい!いたい!いたい!」
 あまりの痛さに悲鳴を上げつつも,私は慌ててシャツをバサバサと引っ張る.
 やがてポトッと足元にカブトムシが落ちる.
往穂「くっ,こいつめぇ!!」
 私は涙目になりながらそいつを拾い,おもいっきり放り投げた.
鈴「わっ,ひどい.」
往穂「酷いのはおまえだっ!」
 ゴンッ!!
214157:03/05/05 08:55 ID:i0n1RLQG
 私は鈴と一緒に帰り道をてくてく歩いている.
往穂「…まったく,今日はおまえのおかげで酷い目にあった.」
鈴「うぅ,痛いよう.」
 鈴はさっき私が叩いた所をさすりながらそう言った.
往穂「私の方が痛かったんだぞ,ほら赤くなってるじゃないか.」
鈴「うー.往穂さん,ごめんねぇ.」
 しゅんとした感じで鈴が言う.
往穂「遊ぶのは構わないが人に迷惑を掛けるのは….」
鈴「あっ,カラスさんだ〜.」
 聞いちゃいねぇ….
 カラスに向かって走り出そうとした鈴の襟をガシッと掴む.
往穂「鈴,ちゃんと人の話は聞こうな….というかおまえは本当に反省してるのか?」
鈴「してるよぉ.」
 信用ならん….
 こんなやりとりが小一時間続き,家に着くころには私はクタクタになっていた.
往穂「あー,つ,疲れた….」
 私は居間にドターっと倒れこんだ.いつの間にか空は夕焼けに染まっている.
鈴「それじゃあ僕,夕飯作るね.」
往穂「あぁ,早めに頼む.」
 私はそのまま縁側まで転がり,ボーっとしていた.
往穂「結局今日一日の成果はゼロか….」
 はぁ,と溜息をついて,朱色から夜色へと変わる空を見つめた.
215157:03/05/05 08:59 ID:i0n1RLQG
今回初めて改行警告にひかかたヨ.かなりビクーリした.
行数がかなりばらけチャッた.スマソ.
216名無しさんだよもん:03/05/05 10:02 ID:KRoQ2EPD
>>157
シャツの経緯がイマイチ分かり辛いけどグッジョブ!
惜しむらくはステゴTシャツを着た姿を個人的に見たかった・・・(うぐいす風に

>>201
>>>反転カノンの人
 Kanon書き増えた――――(゜∀゜)――――!!

自分(>>142とか)の事ですか? すいません、自分は既に体力の限界千代の富士で、うたわれに逃げようとか画策しています。(謝ることではない?
オボロ(非反転)とか書きたいなぁ・・・
手が空いたら書こうかなぁ・・・
217157:03/05/05 10:43 ID:i0n1RLQG
>>216 御読み下さり恐悦至極.駄文お目汚しおば.
 >>シャツの経緯がイマイチ分かり辛い
 一応167-173の節で語られています.
 全体の文章が分かり辛いという意味でしたらスミマセソ.吊ってきます.

話は変わるがひじりんスレを見てキタ.ひじりんイイ….
218捨て去られたもう一つの可能性:03/05/05 23:15 ID:vEMEMmP6
「おい,鈴.Tシャツを貸してくれ.」
「うん,いいよ.」
 うんうん,素直ないい子だ.
「はいこれ.」
「……」
 ショッキングピンクに恐竜のプリント.目が痛くなりそうだ.
「ふふ,いいでしょ.がぉがぉ.」
「…他にないのか?というかおまえ普段これを着てるのか?」
「うん,そうだよ.お気に入り.」
 変なヤツ.どうやらこれ以外は貸す気がないらしい.
「やっぱりこのままでいい.」
「ククク,逃がさぬ….」
「え?」
「わっわっ,わーーーーー!」
―― …… ――
「着せられてしまった….」

おまけひじりん
「往穂君はここが弱いなぁ….」
「うっ,うあ.お,おまえどこでそんな指技を….ひゃ,ひゃあ!」
「ほらっほらっ,イってもいいんだぞ.」
「あっあっ,あぁぁーーーーー!!」
219157:03/05/05 23:18 ID:vEMEMmP6
というわけで捨子T着せられる往穂さん書いてみたり.
しかし漏れが思うに晴彦ワイシャツでキツキツなのに
鈴のTシャツなんか着たらパツンパツ(ry

>>おまけ
ただの妄想.忘れてクダちぃ.
220名無しさんだよもん:03/05/06 17:11 ID:US6+sbtR
 月の無い夜を歩く。人のいない場所。誰もいない世界。
 長く伸びた影は、ただ一人の物だけ。
 自分の影が、影絵のように、この不確かな世界に、在る。
「――舞人」
 不意に、影絵の世界に現れたのは、相沢ゆう。突然目の前に現れ、そしてこの場所に度々現れるようになった、不思議な人。
 コートに身を包んだ小さな身体。ピョコピョコと歩いてくるその姿は、どこか小動物じみていて。なぜか、拒むことができずにいる。
「はい、おみやげ。今日はなんとテイクアウトの牛丼だよ」
「――ん」
 その笑顔が、どこか懐かしくて。
 だから、彼女が隣にいることは、不快じゃない。
 ぺたりと床に座る。剣を持った手は離せない。ゆうは、暖かそうな湯気をあげる牛丼を手に持つと、箸でご飯と肉を持ち上げる。
「はい、あーん」
 言われるままに口をあける。
 湯気を散らすように、ゆうは息を吹きかけて熱をさましながら、俺の口の中へ牛丼を入れる。口を閉じて、噛む。肉と汁とご飯の味が、舌に広がる。
「美味い」
「祐理さんのご飯には負けるけどね。はい、あーん」
「ん」
 口をあけ、次のご飯。
 その間も目と耳は周囲に気を配ることを忘れない。一度、ゆうが『魔物』に傷つけられそうになった。その瞬間の恐怖を忘れない。

 ――まるで、世界が壊れるかと思った、あの恐怖。

221名無しさんだよもん:03/05/06 17:12 ID:US6+sbtR
「どうしたの? 舞人」
 周囲に気を配っていたはずが、いつの間にかゆうを見つめていた。不思議そうに尋ねてくるゆう。その細い指も、細い手首も、首筋も、小さな身体も。何もかもが。
 自分の中の何かを揺さぶる。ゆうがいるというだけで、口元に笑みが浮かぶのが分かる。きっと他の誰にも分からないだろうけれど、そんな事かまわない。
「なによ、笑っちゃって。何か顔についてる?」
 ゆうが、ゆうと祐理だけが分かっていれば、それで良い。
「――なんでも……!」
 不意に、背筋に走る緊張。手に持った剣を構え、ゆうを背後にかばう。
「魔物なの!?」
「そこにいろ」
 それだけを言って、目を閉じる。不可視の魔物を捉えるためには、目は不要。ただ音と、気配。それだけがあれば良い。
 背後のゆうに怯えは無い。最初の頃は、怯えていたのに。いつしか、彼女は怯えなくなった。無謀だとか、怖いもの知らずだとか、そういう事じゃなく。
 ただ、ゆうは自分を信じていてくれるのだと。無条件に、そう思えた。
 構えた剣を下段に下ろし、こちらへと疾走する気配を捉える。
 間合いを測り、刀身を一閃。
 何も見えない。けれど確かな手ごたえ。
「――捕まえた」
 そう呟くと、剣を持ったまま、飛ぶ。
 未だ宙を飛び逃げようとする『魔物』に向けて、さらにもう一太刀、振り下ろす。
 斬った刹那、左腕が酷く痛んだ。
「舞人!」
「大丈夫」
 片膝をついた自分を案じる声を上げたゆうに答え、立ち上がる。鈍い痛みはまだ残っている。『魔物』を斬った後は、いつもこうだ。まるで、与えた痛みが返って来るかのように、自分を苛む。それでも。
「俺は……『魔物』を狩る者だから」
 狩り続ける。いつまでも。
 ――『魔物』が、いなくなるまで。
222名無しさんだよもん:03/05/06 22:04 ID:VPdl1YPv
おおっ、新作。
反転舞視点ってのもなんか新鮮。眼福、眼福。
ってわけで続きキボン
223名無しさんだよもん:03/05/07 11:31 ID:nRR1Ej2H
どうでも良いけど、反転ちゃん様を想像してたらヌワンギになった・・・
まあ、実力がある分・・・
224名無しさんだよもん:03/05/07 16:04 ID:TFaW2Im+
「なんで舞人は『魔物』を狩らなくちゃいけないの?」
 不意に向けられた問い。
 俺はその問いを発した人間を見下ろす。自分より遥かに短い髪だが、華奢な体つきをしている。祐理とも、自分とも違う。無造作に触れば、折れてしまいそうなほど繊細に思える。
「……俺は」
「――『魔物を狩る者』だから?」
 言葉の先を取られ、俺はただ頷いた。
 そんな俺を見上げて、ゆうが不満げに口を尖らせる。
「違うわよ。そういう事じゃなくて」
 不満げな声に首をかしげる。すると、ゆうはもう一度俺を見上げてきた。
「なんで、『舞人が』魔物と戦わなくちゃいけないのか。それを聞いてるの。誰かに言われたの? あなたが『魔物を狩らなくちゃいけない』って」
 ――その言葉に、考え込んだ。
 『なぜ』魔物を狩るのか。
 今まで、自分は『魔物』と戦うことだけを考えてきた。だから、『なぜ』なのかを考えたことはなかった。
 誰かに言われたという記憶はない。
 なら、多分。
「……自分で、そう決めたんだと……思う」
「思うってなによ!」
 自信のない答えに、予想通りゆうは憤然と食って掛かってきた。生き生きとした目が、今は自分を糾弾する刃に見える。
「よく、覚えていない。でも――」
 俺の言葉に含まれた鬼気に、ゆうが口をつぐんだ。そうさせるほどに、俺は力を込めていた。
「でも、俺の中で囁くんだ。魔物を狩ることが俺の『存在意義』だ、と」
「……舞人」
 見下ろすと、ゆうが少しだけ怯えを含んだ表情でこちらを見ていた。
225名無しさんだよもん:03/05/07 16:05 ID:TFaW2Im+
 その表情は見慣れている。学校で、祐理以外の人間が自分に向ける表情だ。
 『恐怖』、『異端』、『孤独』。
 慣れている。慣れているのに。
「……ゆう」
 頬に触れる手。ビクンとゆうの身体が震える。痛みが湧く。傷などない胸に、鋭い痛みが。
「まい……と」
「俺は『魔物』を狩る者。それ以上でもなく、それ以下でもない」
 苦しい。息が、できない。目の前で怯える少女の姿に、手が震える。
 ――おかしい。
 どうしたと、いうのか。
 もう一度、ゆうの髪に触れようとする。そうすると、ゆうはくすぐったそうに目を細めて笑ってくれたから。
 だというのに。
「や……っ」
 怯えたように、後ずさる。俺を見る目は、まるで違ったモノを見る瞳で。
「ゆう」
 知らず口にした名は、虚ろに響く。
 後ずさるゆうの足は止まらない。
「――っやぁっ! 離してっ!」
「ゆう!」
 走り去ろうとするゆうの身体を、俺は抱きしめていた。腕の中でバタバタと暴れるゆうに、俺は力を込めてもう一度抱きすくめる。
「ま、舞人……離してっ」
「そんなに俺が怖いのか」
 恐怖に染まった目で、俺を見るのか。俺を、他の奴らと同じように、見るのか。
 ――お前が。
 ――何もかも、全ての『因』たる、お前が。
 一瞬、そんな言葉が浮かんだ。
226名無しさんだよもん:03/05/07 16:06 ID:TFaW2Im+
「……え?」
 思わず腕の力が緩む。
 その隙を逃さず、ゆうが腕を振りほどいて俺から離れた。
「……なん……だ?」
 だというのに、俺はさっき、自分の頭に浮かんだ言葉に呆然としていた。
「ま、まい……と?」
 呆然としたまま、顔を上げる。そこには、まだ距離をとったままで、それでも俺を心配そうに見つめるゆうの姿があった。
「舞人!」
 ふらり、とゆうが横になる。いいや、全てが真逆になる。
「舞人! 舞人!」
 駆け寄ってくるゆうの姿を残して、何も分からなくなった。


「――ん」
 呻く声が頭に響いた。薄暗い。埃の匂いが微かにする。
 けれど、なにより、柔らかい花のような香りがした。
「気がついた? 舞人」
 目の前に、ぬっと顔が現れる。月の光を受けて淡く輝く白い肌。
 瞳が心配げにこちらを見つめている。
「ゆう」
「急に倒れるんだもの。びっくりしたわ」
 頭が柔らかい物の上に乗っていることに気付いた。
 この姿勢。この状態。
「……膝枕?」
「そう。硬い床に放り出す訳にもいかないでしょ?」
 安堵の笑みを浮かべるゆう。その表情には先ほどまでも恐怖は無かった。
 確かめるように、手を伸ばす。
「なに?」
 俺の手が触れるのをかまわず、ただ尋ねてくる。
「……なんでもない」
 安堵の吐息は、むしろ自分の物だった。
227元380:03/05/08 09:30 ID:6bfIN8fq
>>反転舞
キタ━━━━━━━━━━(゚∀゚)━━━━━━━━━━!
寡黙な男はかっこいい、うん。

…どの辺の話を書こうか現在検討中…
228157:03/05/09 19:57 ID:o+A8OIz7
確かに舞人カッコイイ.ゆうもカワイイ.
229名無しさんだよもん:03/05/10 00:50 ID:TOkxVMpM
なんか、普通に学園超常アクションもので通じそうだな。>舞人視点

>>218
確かに、よく考えるとかなりエチぃシチュエーションw
…つうか、無理矢理着せられたってことは誰が往穂を脱がしたのだ!?
230名無しさんだよもん:03/05/10 10:18 ID:htF/7TnT
未反転ひじりんと住穂でレズって欲すい……
231名無しさんだよもん:03/05/10 14:47 ID:jhrahOeL
「国崎くん。相変わらず油っこい物を食っているのか」
 聖の言葉に、往穂は不満そうに口を尖らせた。
「なんだよ、別にいいだろ」
 診察室の椅子に無造作に足を組んで座る往穂に、聖は苦笑いを浮かべる。
「良くはない。身体にも悪いし、何より肌に悪い」
 つい、と聖の指が往穂の頬に触れた。
「ほら見たまえ。この前より、艶がない」
「お、お前っ! やめろっ! 触るなっ」
「医者の触診だ。素直に受けたまえ」
 言葉と同時に、往穂のTシャツの中に聖の手が入り込む。
「ちょ! ま、待てっ!」
「ふむ。摂取した油分はここにたまっているのかな? ウェストに変化はないようだが」
 柔らかい双丘を揉みしだきながら、聖は計測するかのように手を動かしていく。
「や、やめ……っ」
「フムン。まあ、こんな所か」
 聖が手を引き抜くと、往穂の身体がゆっくりと倒れこんでくる。ぽよん、という擬音と共に胸が押し付けられる。
「ふふ。やはり胸が弱いな」
 聖が愉しげに笑うと、往穂の身体を抱き上げ、診察用のベッドに置いた。
「なんというか、これだけ敏感でよく無事に一人旅などできたものだ」
 クスクスと笑いながら、往穂の服を脱がせていく。ジーンズのボタンを外し、ジッパーを下ろすと、下からは色気など欠片もない白のショーツがのぞいた。
「脱がしがいのない人だ。まったく」
 ずるずるとジーンズを脱がせながら、往穂の足を眺める。歩く旅を長く続けたせいだろう。引き締まった太ももとふくらはぎは、女性的な優美な線を描きながらも、無駄がないように見える。
「や、やめ……」
「嫌なら抵抗したまえ。そんな期待した目で見られると、私としても応えたくなる」
「ち、ちが……」
 無抵抗に脱がされながら、往穂は言葉だけは抗う。その様を愉しみながら、聖は自分の白衣を脱ぎ捨てた。
232名無しさんだよもん:03/05/10 14:48 ID:jhrahOeL
間違って聖スレに誤爆しました(涙)
ああ、ごめんよう。聖スレの人たち。
233525:03/05/10 17:58 ID:wM7FPyFz
>>231
ええと、貴方のおかげで某スレは土曜の昼間だというのにかつて無い盛り上がりになっている。
というわけで可及的速やかに続きを投下するように。
234157:03/05/10 20:13 ID:s5FqPEML
>>232
 咲きこされた….往く当てのない5kB
235名無しさんだよもん:03/05/10 20:31 ID:WOF5rnsz
 往穂の身体は長い間旅をしていたというわりには、白い肌をしていた。細く柔らかい体を確かめるように指でなぞりながら、聖は舌なめずりをする。
「ひ、ひじりぃ……」
「国崎くんは、本当に敏感だな」
 ニヤニヤとチェシャ猫のように笑いながら、聖は往穂の胸の先端に舌を触れさせた。
「あ、ああ……!」
「柔らかいな。そのクセ、ここは硬い」
 薄桃色の突起をつまみあげると、往穂が高い声を上げる。普段のぶっきらぼうな声が、泣きそうな、甘えるような声に変わるのを聞いて、思わず聖は唾を飲み込んだ。
「いいな。実にいい。君はやはり可愛いぞ」
「な、なにを言って……んあっ!」
「同性だというのに、この嗜虐心をそそる声。ほら、足を開きたまえ」
「や、やめ……いい加減に……っ」
 指の先端についた雫をわざと目の前で舐め取ると、聖は目を細めて口を開く。
 その桃色の舌に吸いつけられるように、往穂の唇が開いた。
「ん……んむ……っちゅ」
「子供のようだな、君は」
 愉しげに喉の奥で笑いながら、わざと舌を差し入れ、往穂に良いように吸わせる。
 その間に、再び指は往穂の足の付け根へと伸びる。白いショーツは雫に濡れて変色していた。潜り込むと、指は毛をかきわけて秘唇に分け入った。
「や……あ、ああ……!」
 ビクビクと震えながら、足を突っ張らせる往穂。聖も着ていたTシャツを脱ぐと、ベッドの上にまたがる。
「さあて。これからが本番だ」
「や、やめ……」
 ずりずりとベッドの上で後ずさりながら、往穂が涙目になって哀願する。だが、聖は微笑みを消さずに口を開いた。
「何を言っている。君はいつも同じ時に、同じ事を言うな」
「な、なにを……」
「最後までして欲しいくせに、いつも手前で止めてと言う」
 指の動きを止め、聖は一歩下がる。
236名無しさんだよもん:03/05/10 20:33 ID:WOF5rnsz
「そんなに怖いのかね? 快楽に染まるのが」
 後ずさる往穂の腰が、止まった指を求めるように左右に揺れる。
「どうしたんだ。止めてというから止めたのに、なぜそんな欲しがっている?」
「ち、ちが……」
「君は淫乱だよ。まったく、これで処女だというからお笑いだ」
「なにを……!」
「強気の男言葉も、鈍感な振りも、ここでは意味がない。君の本来の姿に戻りたまえ。なに簡単なことさ。私の手に身をゆだね、快楽の中に身を投じればいい」
「お、俺は……!」
「ほら、簡単なことだ。別に挿れられる訳じゃないし、妊娠だってしない。安全な『遊び』じゃないか」
 指が再び――今度は二本――秘唇の中に潜り込んだ。
「や、やああっ!」
「ただの生理反応にしては、濡れすぎだ。君は欲しがっている。違うかね?」
「み、耳を……噛む……なぁっ」
「可愛いな。本当に君は」
 聖は片手で往穂のショーツをずり下ろすと、膝を入れる。そのまま肩に往穂の足を乗せた。
「真っ赤になって、可愛いかぎりだ」
「こ、この……シスコンのレズビアンめ……! 見るなっ!」
「シスコン結構。レズ結構。君だって変わらんだろう」
「お、俺はちが……っ! ちょ、や、やめっ、どこを舐めるつもり……んうーーー!!」
 ざらつく舌が秘唇と上についた粒状の突起を舐める感触に、往穂の背筋を這い登ったのは快楽だった。実際、聖は往穂自身よりも、彼女の弱いポイントを熟知しているだろう。
 初めて彼女の妹に連れられて来た夜に、嫉妬まじりの聖によって組み敷かれて以来、往穂は彼女に文字通り抱かれてきたのだから。
「っはぁっはぁっ」
「君は本当にここが弱いなぁ。いつもここを噛むと、おとなしくなる」
「……こんの……色情狂……!」
「なら、その色情狂のところへ顔を出す君はなんなんだ?」
 答えに詰まる往穂は聖の舌を感じて、再び目を閉じた。
237名無しさんだよもん:03/05/10 20:35 ID:WOF5rnsz
>>234
なにごともなく同一シチュエーションが乱立できるのが、このスレの良い所と思うので、どうぞ。
私はむしろ誤爆ショックのほうがでかいですよってに。
あああ、なんであそこに誤爆したんだろう……。
238名無しさんだよもん:03/05/11 01:16 ID:Up7OSwY/
>>237
藻前を責めてる香具師は1人もいないぞと。
2391改 ◆1atBw/KN1. :03/05/11 14:53 ID:bI6V4w1g
 今日は母の日

 ということで反転母親キャラはいないものかと思ったのですが、いい素体が少ないですね…
 CLANNADがまだ出てない現在、一番扱いやすいのは…橘敬介(観鈴の実父)あたりでしょうか?
(あとはジョージ宮内とか…生みの親って意味なら長瀬源五郎とかも該当するでしょうけど)


 ・例の如く、妄想橘敬子さん(仮名)
 齢30とちょっと。旦那さんに先立たれてしまい現在独身(旦那の名前は郁子→郁也さんかな?)
 やんごとなき事情で鈴を晴彦に預けざるを得なくなった、母親になれなかった女性
 自堕落な晴彦に対してきつく当たるのは、内に秘めた本心の裏返しだと思われ
 …で、熟れた躯を持て余して毎夜夫や晴彦をオカズにしたり、しなかったり(w


 …というのは駄目でしょうか?(ダメです
 もう一歩踏み込んで「郁也・晴彦・鈴の3人にマワされるのを夢想すr(さすがに母子相姦はヤバイってば…)



>>231
 ナイスえろ、ナイスひじりん(´∀`)ひじりん、そしてナイス誤爆
 反転スレ、相変わらず聖んスレとは切っても切れない関係にあるようですね…(w
240元380:03/05/11 23:23 ID:Aj8JYuJ9
精神状態悪化により母の日ネタ書けず…
ちなみに賢子(賢治)と鶴丸の最期の語らいなど書きたかったです。
だれか意欲のある方書いてプリーズ。
241名無しさんだよもん:03/05/12 13:00 ID:azh7VPGs
そういえば5月13日は千鶴さんの誕生日。
普段道理にしてる鶴丸さんにないしょで、
はじめさんがパーティの準備してたりして。
242名無しさんだよもん:03/05/14 00:19 ID:a3LuptKP
保守。
243霧島姉弟ご乱心!(1/7):03/05/14 09:13 ID:/0ZDc8Gt
「ん,んん?…なんだここは,あっあれ?」
 気が付くとそこは診療用ベット,そしてなぜか両手が縛られ固定されている.
「お目覚めかな,往穂君.」
 目の前には白衣を纏った女医.
「これは何の真似だ!」
「ふふ….」
 聖は質問には答えず近寄ってくる.
「わっ,よ,寄るな!おまえ俺をどうするつもりだ!!」
「どうも…しないさ.」
「おっ,おい…むぐっ!」
 いきなり聖に唇を塞がれる.
「ん,んむ!ひゃ,ひゃめ…っ!?」
 聖は口を開いた隙を突き,舌を差し入れてくる.
 口腔の感触を味わうかの様にうねうねと動かし,舌を吸い上げてぬるぬると絡める.
「む,む…,ぷぁ.はぁはぁ.」
 聖の舌と自分の唇がつぅーと糸を引いている.
「つまりはこういうことだよ….」
 艶かしく濡れた唇を動かして聖はそういった.
 そして聖は白衣を脱ぎ捨てる.
「ちょっ…おまえ.」
 白衣の下は全裸だった.
 透き通るような白い肌,豊かな両胸と薄い恥毛,聖のすべてが目の前に晒される.
244霧島姉弟ご乱心!(2/7):03/05/14 09:14 ID:/0ZDc8Gt
「冗談だろ?俺にそんな趣味はな…,はぁう!!」
 聖の手が胸に触れる.そして全体をさする様に愛撫してくる.
「う,あっあぁ….」
「往穂の胸は大きいな…,それにスベスベしていて,触っているだけで気持ちいい.」
 時折むにっと大きく手を動かしてくる.
「おや?ここが硬くなってきているぞ.」
「え?わっ,は,はぁん.」
 人差し指で乳頭をクリクリ突付いたり,コロコロと転がしてくる.
「ふふ…,胸を触っているだけなのに,そんなにかわいい声で喘ぐなんて.
 その声を聞いているだけで濡れてしまいそうだよ.」
 聖は乳首に吸い付く.舌をぐりぐりと押し付けながら乳首の周りを舐めてくる.
「んん!」
 体がビクンっと跳ねる.
 腹をさすっていたもう片方の手が太股へと移り,だんだん上ってくる.
「そ,そこは….」
 指がショーツに触れる.
 布地の上から割れ目をなぞる様に触れる.
「少し湿ってきてるじゃないか.そんなに気持ちよかったのかな?」
「……」
「女に愛撫されて感じてしまうなんて….」
 聖はそういうとショーツの中に手を入れる.
 陰毛をかき分け,秘裂に直接触れる.
「ふふふ…,こんなに濡らしてしまって.」
 中指と人差し指で表面を何度もこすられる.
「くぅ,う,う.」
 指で触られているという羞恥に耐えられず,呻き声を上げる.
245霧島姉弟ご乱心!(2/7):03/05/14 09:15 ID:/0ZDc8Gt
 聖は片手で器用にショーツを脱がす.
 そして中指を陰唇に沈め,探るように動かす.
「あった….ほら,ここ….ここが気持ちいいだろう.」
 珠を見つけた聖は嬉しそうに笑い,包皮を被せたままそれをこすり上げる.
「あっあ!だ,め.」
 口からうわずった声が漏れる.
 聖の指が包皮を剥き直接こする.
「きゃうぅ!」
 あまりの快感に脚をピクピクと震わせてしまう.
「気持ちよくなったら遠慮なくイっていいぞ.」
 そういうと中指を小刻みに動かす.
「ダメ,ダッメッ!」
 人差し指と中指で珠をキュッと挟み込む.
「ああぁぁぁーーーーーー!!」
「…今ので軽くイってしまったかな?でも,まだまだこれからだよ.」
 そういうと聖は体の上にまたがって,両手でこちらの脚を抱え上げてくる.
 いやらしく広げられた聖の秘部が目に入る.そこは赤く充血し,ヒクヒクと蠢いている.
 溢れだした愛液は太股まで滴って,蛍光灯の光を受けテラテラと輝いている.
「や,やめ….」
 聖はふふっと笑い,性器を押し付け腰を動かす.
「んぅ…君と私のが…あ…はぁ,すごく濡れてる….」
「はぁう!んん!!」
 愛液が混ざり合い,くちゅくちゅと水音が響く.聖は体を密着させ唇を重ねてくる.
 乳房と乳房が二人の間でこすれあい,時折り互いの乳首がぶつかると痺れるような快感が奔る.
 聖はさらに強く押し付け激しく腰を振ってくる.
 剥き出しになった珠が触れ合う.
「んんっ!!」
「あぁっ!!」
 同時に達した瞬間,体が緊張し自分の性器が激しく収縮しているのを感じた.
246霧島姉弟ご乱心!(4/7):03/05/14 09:16 ID:/0ZDc8Gt
 突然ガチャリと戸が開く.
「んっ,やっと帰ってきたか.」
「えっお姉ちゃんと…往穂さん?」
「ひ,聖に襲われてるんだ!たすけてぇ.」
「お姉ちゃんだけで往穂さんを独り占めなんてずるいよ!」
「え?」
「心配するな,ちゃんとここは残してある.」
 くぱぁと人差し指と中指で秘唇を開く.丸見えになった膣口からトロリと愛液が垂れた.
「なぁんだ,そうだったんだ.それなら早く始めよ♪」
「私が佳之を仲間はずれにするわけがなかろう.あっはっは.」
「あっはっは,じゃないだろ!いい加減この紐をほどけ!!」
「さっきまで私の胸であんなに喘いでいたのに…,君も往生際が悪いな.」
「わぁ,往穂さんのここ,すごく濡れてるよぉ.それにいー匂い.」
「わっわ,そんなところをじっくり見るんじゃない!」
 つぷりとそこに何かを差し込まれる感触.
「往穂さんの中すごく温かい,それにヒダヒダが絡み付いてくるぅ….」
「や,やめ….指を,入れるな.」
 佳之は指を曲げて膣壁をこする.
「すごぉい,中からエッチな液がどんどん出てくるよ.」
「そうだろう,そうだろう,佳之のをいつでも入れられるように私が一生懸命愛撫したんだぞ.」
「うん.だからお姉ちゃん大好き.」
「よしゆき〜ん.」
「いーからやめれ,そこの変態姉弟」
247霧島姉弟ご乱心!(4/7):03/05/14 09:16 ID:/0ZDc8Gt
「僕,もー我慢できない.入れるよー?往穂さん.」
 カチャカチャとベルトを外してる.
「こっこら!人の話を聞け.」
「いつみても佳之のは立派だなぁ….」
 頬を染めて,ほぅと溜息をついてる.
「それじゃあ,いくよー.」
 ずぶぅ.
「いったーーーー!いたたたた,痛い,痛い!!」
「はぁん,往穂さんの膣,熱くてすごくきつぅい.」
「こら!佳之のを入れてもらって痛いとはなんだ.痛いとは.」
「そうだよ.僕のまだ頭しか入ってないよ.」
 ぐっぐっと腰を突き出してくる.
「くぅ!」
 視界がぼやけ,目尻に涙が溜る.
「あっ今なんか,ぷちぷちって感触がした.」
「ははぁ,そういうことか.」
 結合部分を見ていた聖がそっとそこに手をやる.
 その指には血がついている.
「ふふふ,佳之が初めての相手とは,君も幸せ者だな.」
 ちゅぴっと指をしゃぶる.
「もっ,ものすごく不幸だと…むぐっ!」
 聖に無理やり口を塞がれる.舌で口の中を掻き回される.
「ん,…はじめてなのに結構な余裕じゃないか…はむっ,んっ.」
「す,すごい柔らかいのが動いてる,ねっとり絡みついてくるよ.」
「んー!んーっ!」
248霧島姉弟ご乱心!(6/7):03/05/14 09:18 ID:/0ZDc8Gt
「ゆ,往穂さん全部入ったよぉ.あぁ,奥に当たって,る…ほらっほらぁ.」
 子宮口をぐりぐり突いてくる.
「あっあっ,きゅうきゅう!って締め付けてくる.そんなにされたらぼく,…僕,もうっ!!」
 ビュッ!ビュッ!ビュルッ!!
「んーーーーーっ!!」
 膣内にドクドクと流し込まれる精液に体を震わせる.
「ふぅ〜.」
「はぁ…はぁ….」
 やっと口を開放され荒い息をつく.
「どうだった佳之.気持ちよかったか?」
「うん!とっても.僕すっごくいっぱい出しちゃったよ.」
「それはよかった….でも,まだまだ足りないだろう?」
 聖は後ろから佳之の袋を掴み,優しく揉みほぐす.
「あ,あ,お姉ちゃん,それすごっ….」
「ん…むっ…ふ….」
 手で揉みながら,ちゅぱちゅぱと口で吸う愛撫も加えている.
「そんなにされたら,またおっきくなっちゃうよ….」
 挿入されたまま,それがまたムクムクと勃起していく.そしてゆっくり腰を振り出す.
「くっ…ちょっ…まって.」
 朦朧としながら言う.
「往穂さんの中,僕の精子でぬるぬるするよぉ….」
 全く聞こえていない.
 次第に腰の動きが激しくなっていく.
 佳之のモノが往復する度に精液と愛液が押し出され,ぬちゅ,にちゃと湿った音をたてる.
「あ,あう…あふっ,くふぅ.」
 突かれるている内に,だんだん感覚が痺れていく.
「ひゃあ,ああ…,あっ…あっ.」
 膣壁をカリ首でこすられ,次第に快感が生まれてくる.
249霧島姉弟ご乱心!(7/7):03/05/14 09:27 ID:/0ZDc8Gt
 パンッパンッと乾いた音が響く.
「な,なんだ,この感覚.あそこで…ぬるっぬるって動いてるのが….」
「ねぇ往穂さん,僕のモノ気持ちいい?」
「あぅ…,いぃ,すごくいい…,き,気持ちぃよ…佳之.」
「…ふん,当然だ….」
 聖が少し不満そうに言う.
 佳之がグィと腰を押し付け,中で大きく捻る.
「ひっ!?…もっダメッ!おっおかしくなるぅ.あぅ,あっあっ,ああぁぁーーーーー!!」
「わっ往穂さん,いきなり!?く,くぅッ!!」
 ドクンッ!!ビュッ!ビュッ!
 佳之の腰に手を回してギュッと抱きしめ,二度目の射精にふるふると体を震わせる.
「あ,あぁまだ出てる.ビクンビクンて私の中で….」
「往穂さんのも…,ヒクヒクしてるよ.」
 余韻に浸っていると,半萎えのモノがズルリと引き抜かれる.
 栓を失った膣口からコポコポと白濁した液体が漏れる.
「あぁ,せっかく佳之が出してくれたのに勿体無いじゃないか.」
 聖はそういうと口をつけ,舌でかき出す様に,ちゅうちゅうと吸い始める.
「ひゃう!?」
 イったばかりで敏感な所への強烈な刺激に悲鳴を上げる.
「お姉ちゃんが往穂さんのあそこを吸って…なんかすっごくエッチだよぉ….」
 佳之が聖の痴態を見ながら呟く.
「ちゅ,ちゅむ…ん,む…っ?,佳之?」
 下半身に感じたぬぷっとした感覚に聖が驚いて振り返る.
 その後ろでは聖に挿入した佳之が腰をこすり付けていた.
「はふぅ…よ,しゆき…そんな,いきなり,…あっあっ!」
「だって,なんか見てたら…ん,興奮しちゃって,また….んっんっ,それで我慢できなくなっちゃって….」
「あぁ!…ひん!!…いいっ,いいよぉ佳之ぃ!!」


…つづかない
250失敗→(7+1/7):03/05/14 09:32 ID:/0ZDc8Gt
もうだめぽ…
251名無しさんだよもん:03/05/14 14:08 ID:2VTdy1uT
続けぇぇぇぇっっ!!(声:井上和彦)
252名無しさんだよもん:03/05/15 01:13 ID:34tm4t5X
>>243-249
グッジョブ!(*´∀`)b
なんか反転月島姉弟を思い出したがw


どうでもいいけど、反転主人公組って軒並み受け属性が強いな
積極的なのは浩子くらいか?
253旧69:03/05/15 23:44 ID:gEAYGHRO
ふと思いついてRoutesを再プレイ。
姉さんシナリオの宗一を脳内反転。
会話の一部のいじくる。

よかった……
笑ってくれていて……
私はほっとしていたけど、その気持ちを伝えようとは思わなかった。
帰り道を先導するのに精一杯ってふりをして、ずっと前を……
家のある方角を、見つめ続ける。
だけど本当に私が見つめていたのは……
もっと別の……まぶしくて手の届かない何かだった。
兄さん……
私は姉さんに笑ってほしかっただけなのに……

反転主人公としては初の妹(偽)キャラの出来上がり(爆
萌えます?
254名無しさんだよもん:03/05/16 23:44 ID:i7FrZZu0
(´∀`)
25569:03/05/17 00:00 ID:ISIIZhj0
ぬぁ、最後の最後で間違い(鬱
256名無しさんだよもん:03/05/18 09:04 ID:sibADFef
>>253
萌へ〜。
257157(1/5):03/05/18 14:17 ID:7XiRHMLR
 ピピッ…ピピッ…ピピッ…
 不快な電子音が、耳を貫き頭に響く。
 あたしは猛烈な眠気を振り切って、目覚ましを止めベットから這い出す。
 そのままフラフラと鏡台の前まで歩いて、ぽふっと座り寝癖を直しにかかる。
 最近満足に休息をとっていない所為か髪はポサポサで、お肌も荒れ気味です。
 …顔もなんだかやつれてきてる様な…き、気のせいよね。
 はぁ…思わず溜息が漏れてしまいます。
 …それにしても、うぅ〜〜ね、眠い…。
 ……
 …うつら、うつら…
 ハッ!
 いけない、いけないもう少しで寝てしまうところでした…。
 したく、支度っと…、
 …… 
 …………く〜…。
 ハッ!!
 まっ、また、…危ないところでしたぁ。もし遅刻なんてしたら何て言われるか…。
 …ん?んん?
 えぇーーっ!!もうこんな時間!?
 ぽ〜っとしてる間に時間がぎりぎりになってしまいました。
 朝食を食べている暇なんてありません!
258157(2/5):03/05/18 14:18 ID:7XiRHMLR
 あたしはパジャマを乱暴に脱ぎ捨て、クローゼットから仕事用スーツを取り出し、慌てて着込む。
 ゴスン!!
 い、いたい…。
 くぅっ、スカートに脚を引っ掛けるなんて今時の小学生ですらやらないような…。
 って今はそれどころじゃなかった。
 あたしは服を調えると、ぶつけてしまったおでこをさすりながら家を出た。
 車に乗り込み、急いでキーを…キー…を?
 しまったぁーーーー!!
 机 の 上 に 置 き っ 放 し だ っ た。
 ―― ………… ――
 ブロロロローーーー。
 あたしはアクセルをいっぱいに踏み込み…たいのはやまやまだけど運転は苦手…。
 命あってのなんとやら。仕方ない、ここは安全運転で行くしかないわね。
 ―― ………… ――
 カッ、カッ、カッ…
 あぁ、ど〜しましょう、ど〜しましょう。あたしはうろたえながらも全力で走る。
 完全に遅刻ですよ。あぁもう直ぐ着いてしまう…。
 ひぇっ!!
 もっ、もういらしゃってますよ。
 あわわわわ…。
 こちらを見て笑っていますけど、あたしには分かります。あの目はかなり怒ってます。
 お…お仕置き?あはは、そんなまさか…、前時代的な…。
 ま、まあ、どちらにしろここは覚悟を決めて行くしかないでしょう…。
259157(3/5):03/05/18 14:19 ID:7XiRHMLR
「はぁはぁ、…お、おはようございます…はぁはぁ。」
「…………」
「あの、理玖さん?」
「マネージャーが俺より遅れてくるなんてどういうことだ?」
「うぅ…すみません。」
「まさか寝坊したなんて言わないよな?」
「ね、寝坊しましたぁ。」
 ジロッ!
「ひぃっ!!す、すみませんでしたー。つぎから、次からは気を付けますから…。」
「はぁ…、アイドルを待たせるマネージャーなんて聞いたこと無いぜ。」
「そんなことないですよぉ…。」
 ジロッ!!
「ひんっ!!に、睨まないでくださぁい。」
「あ〜あ、どうしてこんな人が俺のマネージャーなんだろ?」
「ふぇ〜ん、ど、どうかクビは、クビだけはぁ…。」
「さて、どうしようかな…。」
「そんなぁー。」
「っと、こんなどうでもいいこと話してる暇なんか無かったんだ。」
「…どうでもいい…。」
「ぶつぶつ言ってる暇があるならさっさとスタジオ入りの準備でもしたらどうだ?」
「は、はいぃー。」
 あたしは急いで理玖さんの後を追いかけた。
260157(4/5):03/05/18 14:20 ID:7XiRHMLR
「えっと、次の予定は…。」
 あたしが手帳でスケジュールを確認していると、
 カシャカシャーーーーン!!
 廊下の先でガラスか何かが割れる音が響く。
 よく見ると理玖さんとアルバイトらしき女の子がもめている様。
 うぅ、厄介ごとはやだなぁ。そんなに時間もないし…オロオロ。
 あたしが腕時計を気にしつつ遠巻きに眺めていると、
 二人は廊下に散らばったガラス(コップ?)の欠片を拾い始めた。
「ちょっと、俺だけにやらせるつもり?」
 拾う手を止めこちらを睨む。
「あぅ、す、すみません!」
 あたしは慌てて手伝いに加わる。
「うっ、いっつぅー…。」
 そのおかげで指を切ってしまった。
「あぁ、もう何やってんの、まったくドジなやつだな。」
 …少しくらい心配してくれてもいいと思う。
「あの、大丈夫ですか?」
 先程の女の子が心配そうに声をかけてくれた。
「は、はい、たいした事ないです。」
 ちゅーと指を吸いながら答える。
「すみません、手伝わせてしまって…。全部わたしの不注意の所為なのに。」
「いいよ、わざわざ謝らなくたって、元々ドジなだけだから。」
「は、はぁ。」
 ひどい…。
―― ………… ――
261157(5/5):03/05/18 14:21 ID:7XiRHMLR
「すみません…それと、ありがとうございましたっ!!」
 アルバイトの女の子は深々と頭を下げている。
「ん、別にたいしたことじゃないさ」
 にっこりと微笑む理玖さん。
 いつもの理玖さんからは信じられないくらいの完璧な笑みだ。
 だけど彼は微笑んだまま、不意に目つきだけがすっと鋭くなって、
「だけど今度ぶつかるんだったら誰か別の人にしてくれ、俺じゃなくてね」
 いつもの迫力があった…。



 というわけで、恐らく初であろう反転マネージャーもの。
 弥生さんと対照的なキャラにしてみたけど…ダメダメですね。
 グラスが割れるシーンは↓のSSと合わせてみました(書かれた方、不快でしたらスマソ)。
  http://hanten.hp.infoseek.co.jp/3-367.html

 …しかしネタがただの思いつきなのでやっぱりつづかないという罠。吊ってクル
262萌虚仮 ◆VDVqNOfj.c :03/05/18 22:04 ID:NgNfF8dF
一瞬ふゆネタかと思いました(苦笑
263名無しさんだよもん:03/05/19 09:25 ID:3KzYaiW6
感想>諸田真を返して!

264名無しさんだよもん:03/05/19 10:33 ID:jO9WXdyO
>>257-261
みんなどうしてこうもネタがマイナーな方へマイナーな方へといくんだろ?(w
いや、おもしろかったけどさ。
265名無しさんだよもん:03/05/19 23:57 ID:xJ1uucm5
http://www.cd-bros.co.jp/CDPA/soft/aoi_namida/gendai/chara/02sushi.htm

なんかどっかで見たようなキャラに思えるのは私だけではないはずだ。
266名無しさんだよもん:03/05/20 09:59 ID:rqoWBDSY
いやっほう?
267名無しさんだよもん:03/05/20 21:28 ID:4M+qFsjv
最高!
268名無しさんだよもん:03/05/22 10:57 ID:8BlQy/Xx
>>265
曲がった見方をすれば反転真琴に見えないことも無い。
269157:03/05/23 15:37 ID:RlKn74SC
>>263
 諸田真…ググッてもよくわかんなかったw

最近思うようにSS書けない・・・(´・ω・`)
270名無しさんだよもん:03/05/25 01:04 ID:RaE7Dxx6
ところで、このスレ的には闇の声ってどうよ? 反転もあるようだが。


などと、板違いなことを唐突にほざいてみる。
271名無しさんだよもん:03/05/26 09:08 ID:E0LSx7ay
超シナリオでなければ全然OKだと思うけど
272名無しさんだよもん:03/05/26 09:10 ID:E0LSx7ay
ところで、闇の声って何?
273名無しさんだよもん:03/05/26 12:17 ID:00wcXZtp
>>270
んー、個人的にはちょっと違うような。

>>272
Black Cyc制作のエロゲー。
内容はかなりアブノーマル。
登場人物の一人(女っぽい容貌の少年)が、女装したり女性化したりする。
274名無しさんだよもん:03/05/26 14:14 ID:1XMkuSOX
反転と性転換は萌えのポイントが違うな
どっちも好きだが

できれば一緒にしてもらいたくないと考える
275名無しさんだよもん:03/05/26 17:10 ID:cjbZLzXu
まぁ今までにも「(後から)性別が変わった」系のものがなかったわけじゃないからなぁ。
板違いは否めんが。

そういえば他板にはこういう「反転」スレってないんだろうか。
転換スレは見たことあるんだが。
276名無しさんだよもん:03/05/26 22:57 ID:1vSzZgBo
DNMLだけど……
ttp://www.geocities.co.jp/Playtown-Denei/9199/index2.html
DNMLホテルの
『秘められた想い』はどうか?
277名無しさんだよもん:03/05/27 21:47 ID:dA9KKn8D
激しく需要なさそうですが、誰彼反転SS書いてみてもいいですか……?
278名無しさんだよもん:03/05/27 22:52 ID:uggHgsSn
>>275
「転換」と「反転」の境界が良くわからないけど、
シャア板に女性化スレがあるな。板分割のあおりでここんとこ寂れてるけど。

>>277
+激しく需要あり+
お願いします。
279名無しさんだよもん:03/05/27 23:11 ID:b/bagjCD
>>278
・転換:途中で変わる性別。変わったという事実が時系列に存在する事。
・反転:最初から逆の性別。変わったという事実が時系列に存在しない事。

こうじゃないかな、と勝手に思ってみる。
280名無しさんだよもん:03/05/27 23:13 ID:b/bagjCD
あ、ちなみに。このスレでは漏れの言う

「反転」と「転換」

どっちもOKだと思うので悪しからず。(;´∀`)
281277:03/05/28 02:52 ID:/RqGXIyX
えーっと、それではお言葉に甘えて誰彼反転もの書き込ませていただきます。
登場人物全員セイベツハンテンしてます。
名前の変化は
坂神蝉丸→蝉音(せみね)
三井寺月代→月也(つきや)
砧夕霧→夕樹(ゆうき)
こんな感じで。
なお変な電波を受信して書いたものなので、文章のノリが変です。
お覚悟。
282ちちばんど奇譚(1/6):03/05/28 03:00 ID:/RqGXIyX
 夕食を済ませると、蝉音はいつものように居間のソファに腰を下ろした。
 少しでも今という時代を知るため、食後にはテレビを見るのが彼女の習慣となっていた。
 もっとも蝉音の肌に合うのは国営放送であるMHKだ。
 しかし月也や夕樹にとってはMHKの番組は退屈で仕方のないものらしく、
「チャンネルチェ〜〜〜ンジ! ぽちっとな」
 しばしばこのようにリモコンで勝手にチャンネルを替えられてしまうのだった。 
 居候の身であり、分別もある蝉音は、その振る舞いに対して特に抗議する事はなかったが。
 変更された先のチャンネルでは女性下着のコマーシャルが流れていた。
 それを見た蝉音がすっと画面を指差す。
「月也。あれは何だ?」
「えっ、な、何って……ブラジャーでしょ?」
「ぶらじゃあ、とは?」
「え、えっとその……」
 年頃の少年は気まずそうに口をもごもごさせる。 
「見ての通り、女の人の胸を包む下着っていうか……」
「ああ、乳バンドか」
「ち、ちちばんどって!」
「昔はそう呼んでいた。月也、現代の女は皆あれを着用しているのか?」
「う、うん……たぶん」
「そうか。洋服が一般的になったとはいえ、そこまで普及しているとは知らなかった」
「知らなかった、って……ま、まさか、蝉音はブラジャー着けてないの!?」
 事も無げに蝉音が頷くと、月也はとても複雑な表情を見せた。
「ううっ……どおりで、よく揺れると思った……」
 顔を背け、小声で何事かを呟いているその態度からして、おそらく月也は呆れているのだ――と蝉音は判断した。
「私も乳バ……いや、『ぶらじゃあ』を着用した方がいいか?」
 問われて月也は首を縦に振る。なぜか一瞬の間はあったが。
「う、うん、着けた方がいいよ! ずっとノーブラでいられたら目の保養、じゃなくて目の毒だし……」
「そうか」
283ちちばんど奇譚(2/6):03/05/28 03:02 ID:/RqGXIyX
 次の日の夜。
 月也の部屋の扉をノックする者があった。
「あ、蝉音。どうしたの?」
 蝉音だった。暑さのせいか、いつもの上着を脱いでタンクトップ姿になっている。
 常には見られない、裸の肩から二の腕にかけての曲線に月也は目を奪われた。
「話がある。入っていいか」
「あ、う、うん」
 動揺を悟られない事を祈りながら、月也は蝉音を部屋に招き入れた。

「ぶらじゃあを購入した」
 開口一番、蝉音はそう告げた。
「え、もう!? 昨日の今日なのに」
「任務は迅速に遂行するべきだ」
「あはは、任務って……あれ、でもお金はどうしたの?」
「覆製身に事情を話して用立てて貰った」
「そっか、お婆ちゃんから……」
 会話のキャッチボールをしながらも、どうしても蝉音の胸の膨らみを意識せずにはいられない。
 薄布一枚隔てた向こうには、既にブラジャーを着けているのだろう。
 その事実にほっとする一方で、少し残念にも思っている自分に気付いて、月也は恥ずかしくなった。
「そ、それで、話ってその報告だけ?」
「いや。手を貸して欲しい」
「え?」
 蝉音が他人に助力を求める事は珍しい。
 知らないうちによほど深刻な事件でも発生していたのだろうか、と月也は緊張する。
「途中までは順調だったのだが、最後の締めが上手くいかない」
「蝉音、もっと具体的に話してよ。いったい何が――」
「肩紐に腕を通したまでは良かったが、『ほっく』が留められない」
 間。
「……え? え? ほ、ホックって……ブラジャーの話だったの?」
「私のやり方が間違っているのかも知れない。代わりに留めてくれないか、月也」
「え、え、えええ〜〜〜っ!?」
284ちちばんど奇譚(3/6):03/05/28 03:04 ID:/RqGXIyX
「そ、そんなの俺に頼まないでよっ! 女同士、お婆ちゃんにしてもらえばいいじゃない!」
「奴もぶらじゃあの扱いは良く知らないらしい。戦中の生まれだからな」
「ううっ……」
 坂神家の面々から蝉音とその覆製身を除くと、残りはもう男しかいない。
 となれば、蝉音がブラジャーを着けるきっかけを作った自分が手伝うべきなのかも知れない。
 それに――他の男が蝉音の身体に触れるのは嫌だ、と月也は思った。
「……わかった、やってみるよ。でも服はそのまま着ておいて」
 決心はしたものの、さすがに上半身裸にさせてしまうのは気が引けた。
 蝉音としてもいたずらに肌を晒したいわけではないので、それに異論はなかった。

「後ろからするのか?」
 背後に回り込んだ月也を振り返りながら尋ねる。
「そ、そういう誤解されそうな言い方やめようよ……」
「誰が何を誤解するのか知らないが、そうだな、あれこれ言うのはよそう。お前に任せる」
 作業の邪魔にならないように、と両手で長い後ろ髪を持ち上げる蝉音。日に焼けていないうなじが現れる。
 その仕草に言いようのない女らしさを感じて、月也の鼓動は早まった。
「し、失礼します……」
 なぜか敬語になりつつ、タンクトップの裾から手を差し入れる。
 おっかなびっくりという形容が相応しい、ためらいがちな手つきだった。
(うわ……蝉音の背中、すべすべ……)
 掌に心地よい感触が伝わる。思わず何度も撫でてしまう。
「月也……?」
「あ……ご、ごめんっ」
 目的を思い出し、月也は手を進ませる。布地が不自然に盛り上がる。
 指先が背骨を這い登るこそばゆさに、わずかに蝉音の身体が震えた。
(な、なんか、これって……)
 この行為のいやらしさを、月也は今さら理解した。
 自分は今、女性の服の中をまさぐっているのだ――
285ちちばんど奇譚(4/6):03/05/28 03:05 ID:/RqGXIyX
(へ、ヘンなこと考えないっ! 俺はただ蝉音を手伝ってるだけ!)
 邪念を払うように首を横に振る。
(そうだよ、ブラジャーって言ったって、直接胸を触るわけじゃないんだから)
 例えば運動会で友達の鉢巻きを結んであげたりするのと同じだ。どうという事はない。
 冷静さを取り戻そうと、月也は必死で自分に言い聞かせる。
 やがて……その手がブラジャーに触れた。
(よし、後はホックを留めればおしまい)
 しかし、ひととおり辿ってみても、それらしい手触りには行き当たらない。
 いや、そもそも切れ目自体が見つからないのだ。
 おかしい。ホックが外れている状態なら、背中の帯の部分が繋がっているわけは……
 そこまで考えて、月也はある可能性に思い当たった。
「……まさか、このブラジャーって……」

 フロントホックだった。

(うわ――ん!!)
 月也は心の中で泣き声だか叫び声だかを上げた。
 フロントホック。読んで字の如く、留め具が身体の前面にある構造のブラジャーの事である。
 ホックを留めようと思えば、当然、胸の方に手を回さなければいけない。つまり……
(胸を触る、ってこと……)

 動悸がおさまらない。
「せ、蝉音……いいの?」
「任せると言った」
 動じる様子もなく蝉音は即答する。
 月也にとっては長い長い、十数秒の後――
 手が、蝉音の脇の下をくぐり抜けた。
286ちちばんど奇譚(5/6):03/05/28 03:08 ID:/RqGXIyX
 腕を回しているため、月也が蝉音に背後から抱き付いているようにも見える。
 タンクトップの中の手を進めていくと、ブラジャーのカップ部分の意外に固い感触があった。
 そして同時に、その向こう側の乳房の柔らかい事も、月也の掌に伝わってきた。
(ダメだってば……ヘンなこと考えちゃ……)
 必死で自制を利かせて、できるかぎり胸に触れないように手を浮かせるが、
「服が伸びてしまう」
 と蝉音に注意され、また元の位置に戻さざるを得なくなる。
 ホックを探す指先が行き過ぎてブラジャーの切れ間の素肌に触れる。
 途端、まるでそこに触れる事が罪であるかのように指は飛び退く。
 触っている月也の方が過敏になっているという奇妙な状況。触れては離れる事を繰り返した。
 ようやく左右の留め具を掴んだ頃には、月也の両手は薄く汗をかいていた。
「じゃ、じゃあ……留めるね」
 しかし、二つの部品は近付かない。
「あ、あれっ?」
 月也はさらに力を込めるが、それでも結びつく気配はなかった。
「ふぅっ……」
 胸を圧迫される苦しさからか、蝉音が息を漏らす。
(そ、そんな声出さないでよ〜〜〜っ)
 今や彼女の吐息ひとつにも反応してしまう月也。
 湧き上がる衝動をごまかすように何度も試みるが、どうしても上手く留まらない。
「ね、ねえ、蝉音……これ、サイズが合ってないんじゃない?」
 よく考えてみれば、ブラジャーの付け方がそんなに複雑だとも思えない。
 単純にブラジャーが小さすぎて胸がきついだけなのではないだろうか、と、ようやく月也は思い至った。
「む」
 どうやら蝉音の方も心当たりがあるらしい。
「華美でないものを選んだのだが、確かに寸法の事は失念していたな。
 そうか、今の世の技術で作られたぶらじゃあと言えどもやはり万能ではないのか」
「それはないよ、せみね〜〜〜……」
 月也はどっと疲れが溜まるのを自覚した。
287ちちばんど奇譚(6/6):03/05/28 03:11 ID:/RqGXIyX
「無心までしておいて、使えない物を購入してしまうとは……不覚だった」
 蝉音から身を離した月也は、彼女の険しい表情を見た。
 任務を遂行できなかった事を真剣に反省しているようだ。
「この失敗を繰り返さないためにも、己の身体の寸法を知っておくべきだな。
 月也、この家に巻き尺はないか」
「たぶん、探せばあると思うけど……今すぐ測るの?」
「ああ、今日中に済ませようと思う。他人の手を煩わせる回数は少ない方がいい」
 間。
「あの、もしかして……俺に測らせるつもり?」
「一人では正確な胸囲の測量は困難だ。お前に任せる」
 ずい、と詰め寄る蝉音。
「その……ご、ごめん、そろそろ夕と語らい合う約束の時間だからっ!」
 もちろん、本当は夕樹とそんな約束などしていない。
 月也は逃げ出した。ちょっとぎこちない姿勢で。

 その後、月也はブラジャーの話題には一切触れなくなった。
 かくして蝉音はノーブラ主義を貫き通す事になったのだった。



 終わっとけ
288277:03/05/28 03:17 ID:/RqGXIyX
以上。
ギャグもエロも中途半端ですね……
萌えに至ってはあるのかどうかも怪しい状態。
誰彼の原型も留めておりません。

感感俺俺シーンでブラジャーにてこずっていた→蝉丸はブラジャーというものを知らない
→じゃあ反転した蝉丸も知らないだろう→反転蝉丸はノーブラ
という謎の思考経路を辿るとこんなものができました。

 ∧||∧
(  ⌒ ヽ ごめんなさいもうしません
 ∪  ノ
  ∪∪
289名無しさんだよもん:03/05/28 08:05 ID:5CJjrRdU
よくやった、感動した。
290名無しさんだよもん:03/05/28 09:25 ID:mQP0VXr9
ちちばんどってマジ?
一体何処からそんな情報を…>288氏
291157:03/05/28 12:08 ID:csa8b7Bb
>>282-287(277さん)
小さいブラで蝉音の巨チチを押し付ける月也少年…( ゚∀゚)=3 ハァハァ

反転誰彼って月代×御堂の陵辱シーンとかも…
 月也の竿からは白濁した液が垂れている
蝉音「まさか筆下ろしたのか!?」
292277:03/05/28 13:16 ID:/RqGXIyX
>>289
どもです。

>>290
マジです。
1929年、日本で初めて新聞にブラジャーの広告が載った時はそういう呼び方をされていたそうです。
他にも「乳房バンド」「胸美帯」「乳おさえ」などと呼ばれていたとか。
しかしその頃の乳バンドはごく簡素なもので、本格的なブラジャーが作られるようになったのは戦後から。
1949年、和江商事(現、ワコール)が売り出したものがその走りと言われています。
以上のことから、戦争終結前に眠りについた蝉丸が近代的なブラジャーの構造に戸惑うのは自然だと言えるでしょう。
誰彼って時代考証はしっかりしているのかも。

以上、ぐぐって調べた要らない知識のコーナーでした。
しかし、こんなアホなSS書くためにわざわざ資料を集めるか……

>>291
皆様とヒマが許せば原作えちシーンの改編もやっていこうと思っています。
なので、御堂さん×月也くん予定もあります。
いま脳内で反転御堂さんのキャラがえらいことになっているのでちょっと不安ですが。
293157:03/05/28 14:30 ID:csa8b7Bb
期待していまつ
294名無しさんだよもん:03/05/29 10:17 ID:HUgeHRHI
>しかし、こんなアホなSS書くためにわざわざ資料を集めるか……

だがそれがいい
295名無しさんだよもん:03/05/29 15:12 ID:ibXMDdo4
>277
「乳バンド」だの「乳おさえ」だの…
なんかボンテージ風のやつを連想してしまったw

大真面目にボケかます蝉音のズレっぷりがいいな。
今後ともよろしく。
296名無しさんだよもん:03/05/31 14:20 ID:H7MftOQK
(´ー`)y━・~~~
297藤井ふゆに弟妹有説(1/4):03/05/31 16:59 ID:5tmC/N0O
※弥生スレにて一瞬話題になった「冬弥に兄弟姉妹がいるとしたら、きっと、しっかり者
 の妹がいるに違いない」という話題から派生した妄想。でも、こっちの方が懐深そうだ
 から、こっち向けに書いてみました。



 藤井ふゆは幸が薄い。
 誰がなんと言おうと、薄幸である。
 どうしようもなく、薄幸である。
「……ああ、勤労少女。良い所に来た。悪いんだけど、これもお願い」
 ADとして収録が終わったばかりのスタジオの片付けをするふゆに、緒方英二がポンと
何処から持ってきたのか分からないゴミ袋を預ける。
「はい?」
「これもお願い。ついでに捨てておいて」
「……どこから持ってきたんですか。このごみ」
「いやまあ、ねえ」
 あはは、と空笑いしながら英二が踵を返す。ふゆの手元には、ゴミ袋。しかもこのご時
世に黒のゴミ袋である。どこで手に入れたんだ、とか、中身は一体なに、とか。
 まあ、様々な思いを列挙しながら、ふゆは諦めたようにゴミ袋を持ち上げた。
 思ったよりも、重くない。かさばってはいるが、軽い。
「なんだろ……?」
 ここでゴミ袋の口でも開けば分かるのだろうが、それをしてしまうと何か踏み越えては
いけない一線を越えてしまうような気がした。
298藤井ふゆに弟妹有説(2/4):03/05/31 16:59 ID:5tmC/N0O
「ま、いっか」
 スタジオの廃棄物と一緒に、そのゴミ袋を持っていく。
「……あ」
 いけない、と思う。
 今日はひどく収録が押した。なぜかといえば、大物アーティストとやらが遅刻をし(そ
れも三時間も)、その上、気に入らないだのなんだのと文句をつけて結局終わったのはつ
いさっきである。
 本当は終電までには上がれるハズが、気がつけば夜中の二時だった。
「チケットもらわないと」
 終電を逃したスタッフは、タクシーで帰ることができる。相乗りではあるけれど、他に
交通手段が無い陸の孤島じみたこのスタジオでは、そのタクシーにすら乗り損ねるとタイ
ヘンなことになる。
 しかし、目の前のごみを片付けない事には、どの道帰れない。
 では、どうしたらよいか。
 性格的に、目の前の物から片付ける性質のふゆは、自分の感覚どおり、それを捨てに行
く。
 その先で、黒のゴミ袋がダメだと言われ、結局中身を透明のゴミ袋に入れなおす作業が
待っているなんて、当然思ってもいない。さらに、タクシーのチケットも送迎のタクシー
も無くなってしまうなんて、夢にも思ってはいないのだ。

 薄幸である。重ねていうが、藤井ふゆは、薄幸なのである。


299藤井ふゆに弟妹有説(3/4):03/05/31 17:05 ID:5tmC/N0O
「……どう帰れと」
 陸の孤島、という表現はまったく合っている。この場所から自宅まで、電車でも一時間
以上かかるのだ。タクシーを止めようにも、こんな僻地(!)にはとてもじゃないが流し
のタクシーはいない。送迎で呼んだタクシーはAD仲間達が全て乗っていってしまったよ
うだった。
 ではどうしたらよいのか。
「……はうう」
 薄幸な彼女は小さく肩を落とすと、踵を返した。
 こうなれば、スタジオの隅や誰も使っていない部屋で寝かせてもらおう。始発で帰れば
よいのだ。明日はバイトもないし。そう考えて歩き出そうとした彼女が、足を止めた。
「……あれ?」
 エントランスに、見慣れた車が一台ある。
 篠塚弥生や緒方兄弟が使う外車ではない。見慣れた、実に見慣れた国産のブルーバード。
「ナツキ?」
 呟く言葉に反応するように、車のドアが開いた。
「遅い。ふゆ」
 車から降りてきたのは身長180センチ(まだ伸びていると言っていた)。大学に入っ
たばかりの、実弟。藤井夏生だった。
「え? な、なんで夏生がいるの?」
「あんまり遅いから、迎えに来たんだ。三時間待ったぞ」
「……えっと」
「おまけに他の人はタクシーで帰っていくのに、ふゆだけ出てこない」
「あ、あの……」
「何してたんだよ、バカ姉」
 どうも、この弟は苦手だ。自分と違ってズバズバ物を言うは、それが間違ってなかった
りするは、頭の回転は間違いなく自分より早いだろう。運動神経だっていいし。
 自分と正反対の弟は、そのくせ誰よりも過保護だった。
 今日だって、帰る時間は伝えてあったのに、それから遅れただけでこうして迎えに来た
のだから。
300藤井ふゆに弟妹有説(4/4):03/05/31 17:09 ID:5tmC/N0O
「ゴメンナサイ」
 でも、なんで自分が謝ってるんだろう。なんて事を思いながら、頭を下げる。
「分かればよろしい。ほら、乗れよ」
「……ん」
 パタパタと駆け寄って助手席に乗り込むふゆ。シートベルトを締めようとして、もたつ
く。焦っているのだ。これでも。
「ああ、もう」
 そう言いながら、夏生がふゆの前に腕を伸ばし、シートベルトを掴むとはめ込んだ。
「ありがと……」
「帰るぞ。俺、明日も学校なんだから」
「……ごめんなさい」
「だから、今夜は泊めろよ。ふゆ」
「う、うん」
 実家から通っている弟だけれど、時折、こうして自分の部屋に泊まっていく。まあ、大
体は夏生が自分の世話をして、帰るより泊まったほうが早いという状況に陥っているわけ
なのだが。
「……あ」
 部屋、片付いてるだろうか。片付いてないような気がする。
「なんだよ。男でも連れ込んでるのか?」
 夏生が不満げな声で、そう尋ねる。
「や、違うけど。……お掃除、してあるかなぁ」
「……ズボラ」
 ボソリと呟かれた言葉に、ふゆはさらに小さくなってしまった。
301名無しさんだよもん:03/05/31 17:49 ID:AuObi/Rw
で、詰め替えた時に判った、ゴミ袋の中身は何だったんでしょう?
気になって、気になって(w
302名無しさんだよもん:03/05/31 20:31 ID:BcAHNxZI
うっは

世話焼きの弟×ドジな姉ってシチュ
ストライクど真ん中
妹×兄だとむかつくだけなんだけどなぁ
303元380:03/06/01 12:59 ID:HHbFLtsn
お久しぶりです、元380です。

最近ろくに休日が取れなかったこともあって、
反転創作に対するディザイアが薄れつつありました。
なので、暫く休みます。
書きたくなるまで書かないのがいいだろう、と某スレ見てて思ったのでw
それでは皆様、またいつか、必ずお会いしましょう。

回線吊って首切ってきます。
3041改 ◆1atBw/KN1. :03/06/02 07:40 ID:Fl1ULBaj
お久しぶりその2

>元380氏
吊るな、切るな、イ`

現行スレの1として…また気が向いたときでいいので、いつでもお立ち寄りくださいねm(_ _)m
元380氏には『ToHeart2全キャラ反転(18禁ver)』という崇高な使命があるのですから(←勝手に決めるなw)

偶然ですけど、実は私も似たような状態だったりします(w
忙しいのもそうですけど…私がROMしている某スレッド(not葉鍵)もごたごたが起きてまして…
一職人(もどき)として、見ていてちょっと複雑な心境になってしまいまして…



ともあれ、自分なんぞにできるのは、マターリと電磁波を受信してひたすら書きつづるのみ!
そんなわけで…
305落ツ花(1/3) ◆1atBw/KN1. :03/06/02 07:42 ID:Fl1ULBaj
 私(ワタクシ)たちは、幼少の頃からいつでも一緒でした
 それは、前世のころから定められた運命、必然の結果なのです
 ……私が言うのだから間違いはない、あろうはずがない、絶対そうに決まっています

 私が成すべき大いなる使命を語るのを、辟易とした様子で聴き流す彼女を
 それでも、最後には背中をトテトテと追いかけてくる彼女を、私は愛しく思っていました


 悲しいことに彼女は矮小であり、文字通りの『井の中の蛙』でした
 小さな井戸の中で懸命にがんばる姿もまた愛らしくはありましたが、不憫でなりませんでした
 彼女を見守るものとして、このまま彼女を堕落させてはいけないと思いました


 私は、彼女に井戸の外の、広大な世界を見せてあげたかったのです
 いつか彼女が、私の野望を理解してくれることを願って
 いつか彼女が、私の隣を歩く、真の『強敵(とも)』になることを夢見て
306落ツ花(2/3) ◆1atBw/KN1. :03/06/02 07:44 ID:Fl1ULBaj

 そんなある日、私の前に一人の男性が現れました

 私をまず惹きつけたのは、野望成就の『踏み台』としての利用価値があったことでした
 どういう理由か彼は彼女と親しいらしく、私にすれば実に好都合な展開でした
 私も彼女づてに彼と知り合い、親睦を深めていきました
 彼はとても魅力的な男性でした。私は、自分が彼を好いている事を自覚していました

 ああ、なんて幸運なのでしょう
 野望成就のための布石と、それを共に成さんとする盟友を、同時に手にできるなんて

 あまりに嬉しくて…だから私は、不覚にも見落としてしまったのです
 不運もまた、幸運の同胞であるという現実を……

 ☆  ☆  ☆

「私…私、どうしたらいいの…?」

 自分の不注意で彼に迷惑を掛けてしまったと、彼女は叫ぶ
 幼子の様に泣きじゃくる彼女の髪を、私は何度も撫でてあげました

 私の胸の中にあったのは、非難にさらされている彼への想い
 でも、それ以上に、私の胸の中に根付いていたのは―――


 私は、彼女の唇を奪っていました
307落ツ花(3/3) ◆1atBw/KN1. :03/06/02 07:45 ID:Fl1ULBaj
「…彼のもとに行っておあげなさい。勇気を、彼に届けてあげるのよ
 さようなら。貴方はこの私が誇る、すばらしい強敵だったわよ」

 私の不意打ちに呆然としていた彼女が我に返り、目の前から走り去った後
 私は、自分の唇に残った熱を確かめるべく、指先を宛がいました

「ああ、そういうことだったのね…」

 そして私はようやく気づく
 私の夢。物心付いていた頃から胸に秘めていた、私の本当の夢は……
 …無垢な彼女を、私だけのものにしたかった。ただそれだけだったという事に

 ああ、なんて、遅咲きの恋なのでしょう
 花開く前に落ちてしまった、蕾のままの、私の恋よ

 ☆  ☆  ☆
 
 あれから1年が過ぎ、私のもとへ1通の手紙が届いた
 それは…2人が幸せにくらしているという知らせでした
 私は泣きました。この時まで堪えていた涙を、私はようやく流すことができたのです


 今の私にできる事は、2人の幸せを願うことだけ
 どこか遠い、彼女たちがたどり着いた小さな楽園で
 私と同じ空を、2人が眺めていることを、ひたむきに祈りながら
3081改 ◆1atBw/KN1. :03/06/02 07:48 ID:Fl1ULBaj
 …DECが既に発売されていることを今さっき(w)知ったので、即興でこみパネタ
 判りにくくてすみません…あさひEND後の『♀大志→♀和樹』ということで、一つなんとか_| ̄|○



 ToHeart2といい天使のいない12月といい、最近葉が元気ですね
 鍵書きとしては複雑です……CLANNADの早期発売を願って人間絵馬にでもなってきます…
3091改 ◆1atBw/KN1. :03/06/02 07:54 ID:Fl1ULBaj
×DEC
○DCE

 ∧||∧
(  ⌒ ヽ  吊 ら せ て お く ん な せ ぇ
 ∪  ノ
  ∪∪
310 ◆kd.2f.1cKc :03/06/02 07:54 ID:+DxPCdL+
>>1改 氏
ぐじょーぶ⊂(゚д゚⊂⌒ヽつ
これからもがんがってください。


さて、なんかえらーい間が開いてるんですけど、
続き書いてもいいでつか?
311名無しさんだよもん:03/06/02 08:44 ID:nY1RO9Nz
>>310
早く書け


うそです乱暴でしたすいません書いてくださいお願いし(ry
312萌虚仮 ◆VDVqNOfj.c :03/06/02 09:05 ID:k0nSe/eS
天使のいない12月……
電撃姫の今月號を見る限り、反転Ver.もとんでもないえろえろ度になる予感が(笑)

普段から口うるさいシスコン気味の兄を鬱陶しく思ってた主人公(♀)が、
成り行きで透(透子♂Ver.)に処女を貰われてから……と。

 ∧||∧
(  ⌒ ヽ  萌えるやん……
 ∪  ノ
  ∪∪
313 ◆kd.2f.1cKc :03/06/02 09:15 ID:+DxPCdL+
>>312 萌虚仮 氏
SSも激しくぐじょーぶ⊂(。д。⊂⌒ヽつですね。。
絵もますます期待してまいりまつ。
「トゥスクルさん! トゥスクルさん!」
「なんじゃ? こんな夜更けに?」
「む、むむ、胸が! 仮面が外れて! それにその、ええと…」
「ああ、その事かい」
「ど、どうしてこんな事に!」
「薬の副作用じゃ(きっぱり)」
「薬の副作用!?」
「お主の体を見よ、傷はほとんど完治しておるじゃろう」
「…あ」
「先刻飲ませた薬の中に、性別反転茸EX+αを入れておいたのでの」
「性別反転茸EX+α?」
「体中の怪我を治す変わりに性別を反転させてしまうと言う、実に恐ろしき秘薬じ

ゃ」
「どうしてそんな物を…」
「仕方なかったんじゃ。瀕死のお前さんを救うにはそれしか手は…(大嘘)」
「…それで、どうすれば元に戻るんですか?」
「ふむ、残念ながら解毒剤を切らしておってな…(嘘)」
「そ、それではどうすれば」
「当分そのままでおるんじゃな」
「そ、そんな…」

こうしてハクオロの反転生活が幕を開けたのであった、マル


(続きません)
315名無しさんだよもん:03/06/02 13:27 ID:EfNZVx0X



こんな変態ビデオ見たことない!本物の素人の美しいマゾ女性の絶頂シーンはすごい
http://www.oshioki.net/video.html
316名無しさんだよもん:03/06/03 02:08 ID:Y6YLpa8j
「素人のマゾ」って何か変だと思うのは漏れだけだろうか。
「プロのマゾ」の方がもっと変なような気もするが。
317名無しさんだよもん:03/06/03 15:19 ID:ZJaL+YGn
「プロ」「素人」がかかるべき職業が省略されてるせいだろうな。
 性格には「プロのAV女優でマゾ」「素人女でマゾ」となるべき。
 ただこの場合、AV女優であるとかいう部分は暗黙の了解として省かれている。
 そのせいで「マゾ」にプロや素人があるように見えて変なんだろう。(あるのかも知らんが)
 仮に書き直すなら

 こんな変態ビデオ見たことない! 本物の素人女、美しいマゾの絶頂シーンはすごい!

 こんな感じか。



 ……なにやってんだ漏れ∧||∧
3181改 ◆1atBw/KN1. :03/06/03 20:36 ID:uNI3eREu
>>315-317

「奏さん、夜はケダモノのように求めてくるんですよー。ですよね、舞人?」
「うん。奏は夜になるとどうぶつさん。ワンワン」(←どうぶつさんぷれい?)
「お姉さん、いっつも僕のことを怒るんだけど、見詰められるだけでいいなりになっちゃうんだよ
いつも勝気な年上の女性を屈服させる、この快楽に勝るもの無し、だよっ!」(←高槻かオノレは)
「あらあら、みなさん若いのにずいぶんとお盛んなんですねぇ…
でも、血を分けた姪との禁断の密事…というのも燃えるものですよ?」(←保護者失格だろ)

御主人様(S男)たちの会話を聞いてたMの3名(ゆう、奏、貴野姉)、激しく激怒(RR)

「あ、あはは…か、奏さん…その『ガラスのつるぎ(by SaGa2)』は収めてくれませんか…?」
「ダメです!いくら祐佐さんたちでも許しません!ぽんぽこたぬきさんですっ!」
「奏、夜の時の口癖が出てる」
「うっ…だ、だって、そうしないとしてくれないって…二人が…(*TT*)」

「そうか歩、そんなにまた病院に戻りたかったのか、あぁ?(指ペキポキ)」
「うぐ…だ、だって、えっちなおねーさんの体が誘ってるんだよっ!」(←超言い掛かり)
「そ、そそそんなこと面と向かって言うなぁ! …は、恥ずかしいだろ…(*_ _*)」

「そうですよね、三親等相手はまずいですよね。私、今度から雪弥とします」(ぉ)
「あらあら、せっかく雪弥も混ぜて『すごいこと』をしようと思ってたのに…」
「え、ええええええっ! で、でも、興味あるかも…(*><*)」(コラコラ)

女性陣、勝ち目無し。もとからだけど(w
あと、女装させられて妖狐の力でナニを生やした『あの子』に逆アニャルされる汐くんとか

『えへへ〜。汐ちゃんは可愛い可愛い、クリちゃんのおっきい女の子なの〜♪』
「う、うう…こんな、こんな酷なことって…あ、あはあっ!!で、出ちゃいますぅ!」

ああ、潤ちゃんは薫くんに放置プレイということで(それはいつもだ)
319名無しさんだよもん:03/06/03 21:14 ID:bg7Xb6Ys
「そうか歩、そんなにまた病院に戻りたかったのか、あぁ?(指ペキポキ)」
「うぐ…だ、だって、えっちなおねーさんの体が誘ってるんだよっ!」(←超言い掛かり)
「そ、そそそんなこと面と向かって言うなぁ! …は、恥ずかしいだろ…(*_ _*)」

これどのキャラかわからなひ・・・
3201改 ◆1atBw/KN1. :03/06/03 21:24 ID:uNI3eREu
>>319
あ、さすがにマイナー&ブランクありすぎてわかんないデスか(・Д・;
反転『鯛焼き屋の親父さん』こと大谷貴野嬢(28歳処女)にございます(w
(生みの親は自分、命名は44氏、5スレ目396-400参照ということで)

しばらく書いてないからなぁ…貴野姉さん
321名無しさんだよもん:03/06/03 21:30 ID:bg7Xb6Ys
ああ、ああ・・・わかんないはずだ
鍵は奏たん以外ほとんど黙殺状態だったから・・・

322 ◆tNZO8gDhRQ :03/06/04 01:01 ID:DDoxnD55
みなさま、お久。
過去、ひろみの無駄に長いアレ書いたへぼSS書きでございます。

あれはあれで完結してるけど……
なんとなくまた書いたので投下します。

えろは苦手ですけどね……(汗
323 ◆tNZO8gDhRQ :03/06/04 01:02 ID:DDoxnD55
「ねえ、茜。どうかなぁ?」
「ひろみは……えっちです」
「知ってる」
「じゃあ、訊かないでください……」
 ひろみはスカートのなかに手を伸ばす。ゆっくりとふとももを触りながら、そのつやつやとした感触を愉しむ。ひろみは少し羨ましくなった。
 さわさわとさわり続ける。そのうちに茜は自分からふとももをすり合わせてきた。優しく撫でるたびに、茜はもじもじと足を震わせた。
 何度も何度も指で。手のひらで。
「気持ちいい?」
「なんか……へんな気分です」
「そっか」
 少し上に動かす。パンティーの布と足のあいだに指を差し入れる。ゆっくりと。
 奥へ。
「どう、かな」
「……ぁ」
 放課後の女子トイレの奥。便器の上に座ったままの茜は、薄暗い天井と個室の壁に隠れるように。声が小さく漏れる。抑えようと低く出したあえぎは艶めかしい。
 足跡が廊下を通り抜けていくのが聞こえた。大丈夫、ばれていない。
 息を潜めて、静かに繰り返している。指を動かしながら、もう空いた左手でスカートをめくりあげる。白だった。
「茜、もう少しがまんしてね……」
「なんで……ですか」
「もうちょっと、このままでいたいから」
 もう少し奥へ。指が盛り上がった部分に触れた。びくん、と茜はその感覚を止められない。ひぅ、と出かけた声をひろみは自身のくちびるで塞いだ。
324 ◆tNZO8gDhRQ :03/06/04 01:03 ID:DDoxnD55
 スカートにやっていた手を上にずらしていく。腹から胸へと。突起にたどり着くと、ひろみはふくらみをもみくだした。柔らかい。気持ちよさそうに茜は顔を赤らめている。
 制服を脱がし、半分だけずらして、ひろみは茜の胸を外に出した。空気が冷たく肌を刺激する。ひろみは片方の乳を掴んだ。
 下にやっていた指をそのままに、ひろみは動かすのをやめない。くちびるを離して茜の顔をぺろりと舐める。そのまま手で胸をもんでいると、乳首が起ってきた。
 ふぅ、と息を吹きかける。敏感になり始めた胸に当たると、茜は息を吐き出した。湿った声だった。
「……ひろみ、まだ……」
 舌で。
 胸に唾液が塗りたくられ、ぴちゃぴちゃと音を立てる。やわらかい感触が口のなかで揺れた。れろれろと舌で転がす。ひとしきり舐めると、かるく噛んだ。
「……ぁ、んっ」
 甘い声に突き動かされるように、もう一度。茜は少し跳ねた。
「じゃあ」
 ひろみが口を離して、茜の口内に舌を挿れた。舌と舌同士で絡め合う。ねちゃねちゃという淫靡な響きが狭い個室を満たす。
 誰かが入ってくれば分かってしまうのではないか。そう思えるほどに、甘ったるい匂いが濃く充満している。ぽたり、と白い下着に染みた液体が便器に落ちた。
 指を動かす。
「ひぃぁ」
 ひろみの舌が、茜の口の中をざわりと蠢いた。顔が離れると、茜はぼぅとした頭でひろみの顔を見つめていた。真っ赤なまま、舌が唇を濡らした。
 かわいい。
 唾液を飲む、ごくりという音のあと、茜は前に出た。ひろみの顔を舐め始める。驚いて一瞬動きが止まったひろみのくちびるを舌で遊ぶ。それからほほ、まぶたへと昇っていく。
 ひろみも抵抗しなかった。舐められるままにしている。うぶ毛にあたる、ざらざらとした舌の感触が背筋をぞくりと。
 舐め疲れたのか茜が息を吸い込んだ。吐き出す。ゆっくりとひろみが止めていた手を動かし始めた。
325 ◆tNZO8gDhRQ :03/06/04 01:04 ID:DDoxnD55
 手が湿り気に触れ、下着のなかを動き回る。盛り上がった茂みをしばらくなで回しているうちに、どろりとした液体がねっとりと指に絡みつく。
 奥に。
 汁でぐちゃぐちゃになりかけたパンティーをずらしていく。ふとももに貼りついてしまった。熱い液体がとろとろと流れ出している。
 茜の膣内に指を入れ、ひろみはやさしくこねまわした。親指でかたくなっている小さな突起に触れる。こりこりとそうやっているだけで、どんどん汁は出てくる。ぽたん、と雫が落ちた。
 かき回すたびに熱のこもった吐息が茜の口から吐き出される。
「ぁぁ……ひろ、み」
 呼ぶ声に答えるように、ひろみは指の動きを早くした。まとめて編まれた髪に口付けてから、茜の耳に舌を這わせる。ぴちゃり、と耳に届く音。
 続ける。苦しそうに歪んだ茜の顔は、しかし苦痛ではなかった。耐えられない快楽に身を委ねた経験がないだけだろう。ひろみは茜の胸を少し乱暴に掴んだ。茜の体がびくりと動いた。
「茜……力を抜いて」
 指を二本にした。クリトリスをつまんで刺激を与える。ちゅくちゅくと音を立てて、絶え間なく動かし続けた。吐息は激しくなっていた。
 くちびるを重ねる。
「ぁ」
「茜ぇ……」
 がくん、と茜の体が一度揺れた。恍惚とした表情だった。ぼたぼたと液体がひろみの指を伝って床に落ちていく。離れると、ひろみも疲れ切った顔ではぁと息を整え始めた。
 唾液が線を引いてふたりの顔の狭間をつぅと伝った。
 熱い。
 ただ熱かった。
 股間を湿らせているのはひろみも同じだった。茜はそれに気づいている。立ち上がると位置を変えて個室の壁にひろみを押しつけた。後ろには下がれない。
「……ひろみ、ちょっといいですか……」
「ぅ……ん?」
326 ◆tNZO8gDhRQ :03/06/04 01:08 ID:DDoxnD55
 舐めた。
 反撃開始だった。まず顔から舐め始めてひろみの制服を慣れた手つきで脱がし、フロントホックのブラジャーをあっさりと外した。ためらわず胸を舐め回す。
 感じている。ひろみの顔からそれを読みとると茜はすぐに舌をお腹へと這わせた。深く息をつくひろみの腕を左手で固く押さえて、へその周りに唾液を塗る。
 ぺちゃぺちゃと濡れた響き。茜は夢中で舐め尽くした。つぅと下へ沿わせて右手でスカートを脱がせてしまう。下へ。
 もっと下へ。淡い肌色とピンク色が隠されている場所へ。
 茜がまだ触っていないうちに、ひろみのそこはとっくにぐしょぐしょだった。茜は押さえつけていた腕を放して、ふとももを掴む。足を上げ股を広げさせた。
 ぺろん、と下着をめくる。裏返った布には、ひろみの股間から液体が止め処なく垂れていく。
327 ◆tNZO8gDhRQ :03/06/04 01:09 ID:DDoxnD55

 貪りたい。吸い尽くしたい。
 茜はひろみのそこに口付けて、舌を入れて、かき混ぜた。それから吸い付く。じゅる、と淫猥な音が鳴り響き茜の口のなかに生臭い味が広がっていく。舐めて吸う。
 舌を動かす。しつこくしつこく、茜は下からひろみを見上げるようにまわりを舐め上げて音を立てながら美味しそうに舌を這わせている。
 溢れてくる汁を飲み干した。また、吸う。クリトリスを舌で弄ぶ。ちろちろと舌でつつくとひろみは「ひぃぁぁ……」と声を出した。
 ぴちゃぴちゃという、股間での音に気を取られていたひろみは気づかない。お尻まで伸びた手がしばらくなで回していた。突然、茜の指がひろみの後ろの穴に入った。
 ぐり、と。
 その途端、ひろみは達した。力が入らない。途切れがちの吐息を顔に感じながら茜がひろみの顔に手をやると、目を瞑ってしまったひろみの口に無理矢理舌をねじ込んだ。露出した肌がくっつき、汗でべたべたとしている。しばらくそれだけで楽しんだ。
 そろそろトイレに部活で残っている誰かが来ないとも限らない。ふたりは名残惜しそうに離れた。途中まで脱いでいたパンティーは湿ったままだったが、しっかりと履く。スカートの乱れも直し、衣服のずれも気を付けた。
 個室から出て、茜は上気したままの顔をひろみに向けた。ひろみは黙って笑う。ゆっくりと首筋に舌を。それから耳元に口を近づけた。
「茜、たまにはこういうのもいいよね?」
「……はい」
「可愛かったから」
 茜はその言葉にうなずく。真っ赤になったその顔は恥ずかしそうだ。
「ひろみも……可愛かった……です」
 小さな声で。ひろみも同じように顔を赤くして、ふたりして照れた。
328 ◆tNZO8gDhRQ :03/06/04 01:10 ID:DDoxnD55
いじょ。

……えーと。やっぱりえろは不慣れだなぁ、とか。すまそ。
じゃ、さらばです。
329名無しさんだよもん:03/06/04 02:34 ID:Bibl2cXu
うむ、エロい。
なんかこう、久しぶりにエロかった。
330 ◆kd.2f.1cKc :03/06/04 03:33 ID:SNBK2cvG
ぐじょーぶ⊂(。д。⊂⌒ヽつ!!
331名無しさんだよもん:03/06/04 21:19 ID:H7g6C3BV
→繋がりを求める
 いや、こうしてふたりでいられるだけで十分

「そういえば七瀬くん、最初は君の部屋がいいって言ったわよね」
「え」
何のことを言ってるのか、さっぱりわかてないらしい。
それが
酷く癇にさわる。
「最初のセックスよ」
直接的な言葉、けどもう、遠回しな言い方をして話が長引くのが鬱陶しい。
「…なっ、浩子さん、なに言ってるんですか、こんなときに」
顔を真っ赤にする七瀬くん。
そしてそれを冷静に見据える私。
何て滑稽。
「こんな時だから、言うのよ」
「最初は私の部屋がいいって言うから、私の部屋に来たんでしょ、七瀬くん」
「それはそうですけど」
「だったら二度目は私の要望を聞いてちょうだい」
「それは…聞いてみないと…」
「ここ。この教室で。今しましょ」
「こ、こんなところでできるわけないですよ」
「そう?人なんか来ないわよ。それに私は今したいのよ」
「絶対だめです」
「本当に?」
「はい」
332名無しさんだよもん:03/06/04 21:20 ID:H7g6C3BV
「本当の本当に?」
「だめです、曲がりになりにも教育の場なんですから。 
 そこでしたら変態ですよ」
「はぁっ…」

私は脱力して、肩を落とす。
あきらめるしかない。
強要した繋がりには何の意味もない。それくらいはわかっていた。
「………」
「あのっ…」
「………」
「少しならいいですよ…」
あからさまに残念がる私を哀れに思ったのか七瀬くんはそんなことを言い出す。
「ほんとっ」
「あっ、はい……でも、そのちょっとですよ?それでもいいですか?」
「ええ」
「じゃあ、どうしましょう…」
「とりあえず…して。それでいいわ」
「してって…?まさかっ」
「そう。ここ」
そう言って私はスカートを捲り上げ布に包まれた秘所を晒す。
「そんな、…こんな白昼堂々と…」
「それ以上は何もしないでいいから」
「ほんとですか…?」
「ええっ」
「はぁぅっ…
 …わかりました」
333名無しさんだよもん:03/06/04 21:21 ID:H7g6C3BV
一体どういった体勢をとったものかと悩んでいるところを私が指図する。
床に膝立ちになってもらった。
外から見ればスカートを捲り上げた女生徒の前で膝立ちになって股間を見ている
噂の転校生という愉快な図になっている。
「はぁっ…ぼく変態みたいです…」
変態以外の何ものでもないわよ七瀬くん。
「………」
「で……するんですか?」
「ええ」
「ちょっとだけですからね、ほんとに。
 すぐやめますからね」
「ええ、わかってるわ…さぁ…」
私はショーツを脱ぎ、そしてスカートを落とした。
ごくり、と七瀬くんが唾を飲み込む音した。
「折原さん」
「………」
こうなれば
こっちのもの
「さぁ……してくれる?」
334旧69:03/06/04 21:24 ID:H7g6C3BV
以上、七瀬くん×折原さんバットエンドルートっす。
すんませんすんませんここで終りっす
えっちは難しっす。
首吊ってきます。
335藤井ふゆに弟妹有説2(1/5):03/06/04 22:54 ID:yDkViftO
 ふゆの部屋はきれいに整頓されていた。
「なんだ、きれいなもんじゃん」
「ちょ、見ないでってばっ」
 テーブルの上に置きっぱなしの雑誌を片付けながら、ふゆ。俺はそんな姉を見ながら、
軽く溜息。
「おい。前見ろって……バカ」
 ごつん、と鈍い音。雑誌を持ったまま後ろを向いて、そのくせ前に歩いた結果は壁への
激突だった。自分の部屋でそんなマネができるなんて、なんて不器用なんだ。
「おい。大丈夫か?」
「いたいー」
 近寄って、顔を見る。さっきの感じからすると、顔を真正面から行ったように見えた。
案の定、おでこが真っ赤になっている。鼻の先も少し赤い。
「鼻が高くなくて良かったな。赤くなってるだけだぞ」
 おでこも赤くなっているだけのようだ。この分なら、腫れるようなこともないだろう。
「ったく。このバカ姉」
 赤くなった鼻を指先で弾くと、俺は勝手知ったるなんとやらで、冷蔵庫を開けた。
「……なんか飲むかー?」
「夏生、それ、普通わたしの台詞」
 振り返ると真っ赤になったおでこを押さえたまま、ふゆが口を尖らせていた。
 冷蔵庫の中からペットボトルのジュースを取り出し、グラスを二つ取り出す。
 中に注ぐと、一つをふゆに手渡した。
「ほれ」
「……ありがと」
 何やら言いたいことはあるようだが、口には出さないでいるらしい。まあ、実際、口げ
んかとなれば俺のほうが勝つ。間違いなく。
 口げんかでは女には勝てないとよく言うが、少なくともふゆだけは別格だ。こいつは弱
い。弱いというか、矢継ぎ早に話が進むと途中で訳が分からなくなるらしい。かといって
ヒステリックに騒ぎ立てることができる性格でもないせいで、結局口げんかでは最後は黙
ってしまうのだ。
336藤井ふゆに弟妹有説2(2/5):03/06/04 22:54 ID:yDkViftO
 ちらりと部屋の中を見回す。前に来た時とインテリアは変わっていないようだった。
 鉢植えの観葉植物が部屋の隅で、少し萎れている。それがなんとなく、姉らしくないと
思えた。
「……なぁ、バイトと学校、忙しいのか?」
「え?」
 振り返ると、ふゆが着替えていた。弟とはいえ、大学生の男が部屋にいる間に着替えよ
うとするとは、我が姉ながら緊張にかけているとも思った。
 おまけに、最後に見た頃から成長は見られないときた。
「あれ。萎れかけてる」
 そのことには触れず、観葉植物を指差した。
 ふゆは「ああっ」と声を上げるとやかんに水を注いで、鉢に水をやっている。
 俺はベッドに座りこむと、軽く溜息を吐いた。
「ふゆはどうすんの?」
「え?」
「風呂とか」
「……んー。起きたら入る。なんかもう、眠いし」
「だな。俺も寝るわ」
「だったらお布団しくの手伝ってよねー」
 押入れから客用の布団(主に俺用)を出しながら、ふゆ。「あいよ」と俺は返すと、自
分の寝床の確保に努める。
 布団をしき終わると、俺はその中に潜り込んだ。
「おやすみー」
「おやすみ」
 隣のベッドがぎしぎしときしみ、カチリと電気のスイッチの音。
 一気に室内が暗くなる。
 電気製品が極端に少ない――いや人並みにはあるが――ふゆの部屋は、暗い室内に明か
りが無い。自分の部屋ならラジカセやビデオデッキなんかの明かりがあって、真っ暗には
ならないのだが、ふゆの部屋はそれが無い。
 だから、本当に、暗い。
337藤井ふゆに弟妹有説3(3/5):03/06/04 22:55 ID:yDkViftO
「……なぁ、姉さん」
 横になったまま、なんとなく話しかける。少し間をおいて
「……なに?」
 と、応えが帰ってきた。
「いつまで一人暮らしするつもりだよ」
 ずっと聞こうと思っていた事。ふゆの学校までは、実家から通えないほどじゃない。そ
りゃ、少し遠いが。以前なら無理だったが、今の俺なら、毎日だって送ってやれる。
 そうすれば、あんな夜遅くまでかかるようなバイトなんか、しなくたってよくなる。
 エコーズのバイトくらいなら、いい。あそこは店員もマスターも馴染みだから。
 けど、テレビ局のバイトは違う。あそこは、本当にふゆにとって異世界だ。
 そんな所で、このトロい姉が大丈夫なはずがない。俺はそう思っていた。
「……心配してくれてるの?」
「トロい姉だからな」
 ばか、と小さく呟く声が頭上から聞こえた。
「大丈夫だよ」
「勇樹のためか?」
 ふゆのカレシ。正直、色々思うところはある。ふゆは、少しぼんやりしてるから。
 勇樹みたいな奴は大丈夫だと思った。本当は色々思うところがあったけれど、それでも。
勇樹ならきっとふゆを大事にしてくれると思ったから。
 だから、認めた。
 なのに、あいつときたらアイドル歌手になんて代物になってしまったのだ。
 ふゆを置いて。
「……違うよ。……ううん。違わないのかな」
 少し、戸惑うような声。
 頭上で布が擦れる音。見上げる視線の先に、ふゆの顔が出てきた。
「……わたし、本当に何も知らない子供だったから。夏生やお父さんやお母さんが守って
くれていたからなんだけど。だけど、生きていく以上、それじゃダメなの」
 見たこともないような、大人びた顔。
 俺は、少しだけ、息を呑む。
338藤井ふゆに弟妹有説3(4/5):03/06/04 22:56 ID:yDkViftO
「あそこでバイトしてると、少しだけど分かるの。人間の社会はきれいな物だけじゃない。
きれいな物を作っている場所は、あんなにも雑多で汚くて――」
 ふゆは、遠い目をする。
「――色んな人がいる。だけど、だからこそ、あそこで仕事をしていると分かるような気
がするの。強くなれるような気がするの」
 こちらを見るふゆの瞳。それはまっすぐで。本当に、まっすぐで。
 俺の好きな、俺が守りたいと思っている、そんな瞳で。
「分かったよ。バイトの事については、もう言わない」
 だから、俺は結局、この姉には勝てないのだ。
 ――本当に、情けない話なのだけれど。



339藤井ふゆに弟妹有説3(5/5):03/06/04 22:58 ID:yDkViftO
 小さく電子音がした。
「……電話?」
 少し驚く。こんな時間に電話してくるなんて、どんな非常識な奴だ。そうでなければ、
何か緊急の用事なのか。
 すぐに電話は留守電モードになる。
 元からついていた合成音声のメッセージが流れ、発信音。
 そして。
『……あ、藤井さん? 理雄です。今日はごめんね。あのバカにはキチンと話をつけてお
いたので。あ、一応俺と、あと勇樹で。ああ、あと兄貴もなんかやってたな。ええと……
まあ、いいや。今度、食事に行った時に話すよ。じゃ、おやすみなさい』
 ピー、と発信音。
「……ふゆ。今の」
「え? え、あっ、あのっ」
 男の声。しかも妙に慣れ慣れしい。……どこかで聞いたことのある声だけれど。
 考え込む俺の思考を中断させたのは、また電話のベルだった。
 これもすぐに留守電モードになる。
『やー、勤労少女。元気でやってるかね。いや、もう寝てるのか。そうか。今度一緒に寝
ような。いやいやいや、そういうコトじゃなくってだ。あー。あの今日のバカだけれど。
業界的にきちんと話をつけておいたので、今日みたいな事は無くなると思うから、これか
らもよろしく。それじゃ、また今度一緒に食事にでも行こうか。夜景のきれいなホテルの
バーなんかどうかね。じゃあ、おやすみ』
 ピー。何やら一方的に(留守電なので当たり前だが)話すだけ話して電話が切れる。
 さりげなく不穏当な発言までしていく声。
 目の前では、姉が居心地の悪そうな顔で、電話を見ていた。
「……ふゆ」
「ひゃっ、ひゃいっ?」
 ビクリと震えて、奇天烈な声をあげた姉に、俺はできるだけ冷静に話しかける。
「これはどういうコトか、きちんと説明できるよな?」
 姉は、なぜだか涙目になりながら、頷いた。
340335-339:03/06/04 23:01 ID:yDkViftO
途中でタイトルの数字も増えてるー!?(弟妹有説2→3)
いや、連番修正にミスっただけなのですが。

極めて一部の方(というより一人だけ?)にノっていただけたふゆ弟妹有説。続きです。
弟は姉に実はめろめろという事で。一つ。
341名無しさんだよもん:03/06/04 23:27 ID:z2uyxD12
>>340
ノリにノッてた一人です
メロメロは当然中の基本ですよ、ええ。
そしてカッコイイところを見せたと思ったらオチのつく駄目姉最高
342名無しさんだよもん:03/06/05 00:43 ID:zL1Bb4RR
何というか、いぢめられ属性の「ふゆ」は大好きです。
涙目マンセー(w
 ここは……どこだ……?
 私はどこか、緑の多い、公園のようなところに立っていた。
 ――ココチヨイ。
 !?
 不意に、頭の中からその声が聞こえてくる。
 ――ココチヨイ。
 こいつは……!!
 誰か別の、私とは他の存在が肉体を動かしている。
 いや、そもそもこの肉体は私の物ではない。
 獣のような、二足歩行ではあるが、人間とは似ても似つかない隆々とし
た身体。
 ……『狩猟者』。
 柏木の血に隠された、人間ではない顔。
 柏木の人間は、思春期以降、この『狩猟者』としての能力が発露する。
 その時期と能力の性質には個人差があるが、いずれにせよ、人間を遥か
に凌駕する運動能力と、反射神経、鋭敏な感覚などが備わるようになる。
 女の場合は、ここまでだ。
 だが、男の場合は、それだけではない。
 能力の発露の際に、肉体が極端な変態を遂げる。そう、今のこの肉体の
ように、凶悪なまでに攻撃的な姿になる。
 そして、精神の中にも、『狩猟者』としての人格ともいうべきもう1つ
の自我が表れる。
 それは人間に対し、悪意と殺戮の衝動しか持たぬ存在。
 私は実は、精神的には男に近似している。多分、物心つく前から男児と
して育てられたせいだろう。だが、肉体はここまで完全な変態を遂げる事
はできない。従って、この肉体は私の物じゃないことは間違いなかった。
だが――
 不味い……コイツはもう……!!
 !?
 不意に、視界が急転した。
 公園に面する道路だ。
 その目前を、2人の青年が歩いている。
『逃げろ!』
 私は思いきり叫んだ。いや、叫ぼうとした。だが、声は出なかった。意
識は繋がっているのに、あちらの肉体に干渉する事はできなかった。
 2人組が物音に気付いて振り返った時は、すべてが遅かった。
 ビュッ、
 凶悪な爪が降りおろされた。
 普通の人間の反射速度で逃れられるような速さじゃない。凶悪な爪は脆
弱な人間の肉体をいとも容易く引き裂き、一瞬にして単なる肉塊へと変貌
させていく。
「ひっ、ひぃぃっ!」
 もう1人の青年は、その姿に怯えながら、慌てて身を翻し、逃げ出した。
 だが、それも無駄な行動に終わった。
 ビュッ。
 つむじ風のような一瞬の跳躍で、青年の背後に追い付く。
 かと思いきや、
 次の瞬間、青年の背中からは既に血が爆ぜていた。
 その血に濡れた手に、爪に、視線を向けている。おそらく、陶酔のよう
な状態になっているんだろう。
 だが、それもすぐに終わる。
 ――マダタリナイ。コノカワキヲイヤスタメニ、モットコロセ、ソシテ、
オカセ。
 新たな獲物を求め、歩き始める。
 私は……

 A.直ちに目を覚ます
 B.もう少し行動を見極める
345343-344 ◆kd.2f.1cKc :03/06/05 19:22 ID:c4mEpq2x
選択肢先着1名様…… =□○ノ
346名無しさんだよもん:03/06/05 21:33 ID:ihmTm178
キタ━(゚∀゚)━ !!
+激しくB+
『待てよ』
 確かにコイツを放置しておけば、さらに犠牲者が出るだけだ。
 だが、今私が目を覚ましたとしても、コイツの居場所をつかめるとは限
らない。
 だとすれば、もうしばらくこのつながりを維持して、コイツが何者なの
かを見極める必要があるんじゃないのか?
 私はそう思い、無理に現状を拒絶することをやめた。
 ピクッ
 反応した。
 ――エモノガチカイ。
 獲物が近い、だと? なんだ、何を見つけた?
 そう思うが早いか。
 ビュッ
 視界が疾走する。
「ひっ…………」
 気がつくと、そこに哀れな犠牲者が立っていた。
 それは……
『かおりちゃん!』
 反射的な絶叫も、しかし声に出る事はなかった。
 怯え切った表情のかおりちゃんは、すぐさま身を翻して逃げ出した。
 追う。追って視界が疾走する。
 物の5秒も立たないうちに、かおりちゃんに追い付き、跳躍して、彼女
の前に立ちはだかった。
「きゃ……きゃあぁぁぁっ!」
 かおりちゃんが、壮絶な悲鳴をあげる。
 すると。
「おい、お前、そこで何をしている!?」
 背後から、声がかけられた。
『やめろっ、近付いてくるな』
348347 ◆kd.2f.1cKc :03/06/06 04:16 ID:K9wk06jm
 “私”が叫ぶのと、ほぼ同時だった。
 振り向きざま、姿もよく確認できないうちに、多分声からして男……の
胸が一瞬にして爆ぜ、血が吹き出した。仰け反る姿勢で倒れ、おそらくは
そのまま絶命した。
 だが、わずかにだが時間を浪費した。
 名もなき犠牲者には申し訳ないが、これでかおりちゃんが逃走する時間
を稼げ…………
『…………!!』
 視界が旋回し、その視線の先にそれを捕らえる。
 かおりちゃんは既に、腰を抜かしてしまっていた。逃走できる状態では
なかった。
 無理はないだろう、一介の女子高生が目にするには、今の光景、そして
返り血を浴びたこのグロテスクな姿、すべてが刺激的すぎる。
 私ですら、嫌悪感を通り越して現実感を失いつつある程なのだ。
 恐怖に引きつった顔で見上げるかおりちゃんに、ゆっくりと近付いてい
く。
『やめろ、やめるんだ!』
 “私”がそう絶叫した時。
 ぐにゃり、
 視界が歪んだ。
 “私”が目を覚まし始めているのか。
 このままでは、かおりちゃんが……それに、コイツの詳細もわからずじ
まいだ。
 駄目だ、もう少し、もう少しでいい、このまま繋がっていてくれ。
 もう少しで……っ
349348 ◆kd.2f.1cKc :03/06/06 04:17 ID:K9wk06jm
「やめろぉぉぉっ!!」
 またしても、絶叫とともに目が覚めた。
「はぁ……はぁっ……はぁっ……!」
 激しい動悸、嘔吐感。私はふらつきながら立ち上がり、台所へ向かった。
 コップを手にとり、蛇口から水を注ぎ、一気に飲み干す。
「ぷはぁーっ、はぁ、はぁ、はぁっ……」
 その場で息を整える。
 そのまま、リビングへと出た。
「お……」
「あ……」
 リビングに、梓がいた。
「ご、ごめんね、さっきはその……やり過ぎたと思ってるから」
 梓は私に向かって申し訳なさそうに頭を下げてきた。
 何の事だっけ……と、本当に一瞬思い出せなかったが、すぐに、私は梓
に階段から突き落とされた事を思い出した。
「ああ……いいよ。変な事言った私も悪いんだから」
 私はそう言ってから、ふぅ、とため息をついた。
「それより、かおりちゃんはどうした?」
「かおり? ああ、ついさっき帰ったよ」
 私の問いに、梓は少し意外そうな顔をしながら聞き返してきた。
「ついさっき?」
 今度は私がきょとんとして、梓に聞き返してしまった。
「うん、でも、かおりがどうかしたの?」
「なんか……おかしな事とか起きてないか? 私の寝てる間に」
「さぁねぇ……何もなかったと思うよ?」
 梓は難しい表情で考えるようにしながら、私の問いにそう応えた。
「かおりなら何かあれば、真っ先に私に連絡してくるだろうし」
「何も……なかった?」
350349 ◆kd.2f.1cKc :03/06/06 04:17 ID:K9wk06jm
 私は呻くように、言う。
「なに、何を期待してたの? アンタ」
 梓はジト目でこっちを見て、口元で笑いながら言う
「いや……別にそう言うわけじゃないけど、こんな夜遅くに女の子1人じ
ゃ物騒じゃないかと思って」
「まぁ……でも大丈夫だろ、あんなの襲ったって、後が大変なだけだろう
し」
「酷い事いってんなぁ」
 梓が悪びれた様子もなくそう言うと、私も苦笑せざるを得なかった。
「あ、わりぃね、もう皆晩飯済ませちゃったんだよ、あんたの分今すぐ用
意するから」
 そういって、私と入れ代わるようにして梓は台所に歩いていった。
「お、おう……」
 私はとても食欲などなかったが、変に梓に心配をかけたくもなかったの
で、そのまま卓についた。
 テーブルの上にあったリモコンを手にとり、テレビをつける。
 ちょうど、7時のニュースが始まるところだった。
 ニュースの内容は、マンション火災、国会議院の不正疑惑、新型機器の
発表会……平穏とは言い難い面も多々あったが、とりあえずはいつも通り
の世の中だった。
 アレだけのコトをやったんだ、すぐにでもニュースになっているはずだ。
 そうすれば、概ねの場所を知る事ができる。
 それを期待して、ブラウン管を覗き込んでいたが、最後まで隆山猟奇殺
人事件、などと言うニュースは流れなかった。
「あれ……?」
 私は、あっけにとられてテレビをつけたまま、一瞬惚けてしまった。
 まだ時間がたっていないせいか?
「どうしたんだよ? ボーッとしちゃって」
351350 ◆kd.2f.1cKc :03/06/06 04:17 ID:K9wk06jm
「あ、ああ……」
 膳を運んできた梓に声をかけられ、はっと我に帰る。
「い、いや、別に……」
「変なヤツ」
 梓はそういって苦笑しながら、膳をテーブルの上におろした。
 乗っている料理の匂いが鼻につく。と、多少だが、食欲がわいてきた。
「悪いな、手間かけさせちまって」
「いいよこれぐらい。それよりちゃっちゃと食っちゃってくれ」
 梓は笑顔で私にそう言った。
「じゃあ、いただきます……」
 私は早速、箸をつけた。
「んー、やっぱり梓のメシは旨いよな〜」
 噛み締めるように言う。すると梓は、妙にくすぐったそうに苦笑した。
「おだてたって、何もでないぞ?」
「お世辞じゃねーって、私も料理するけど、こういう手のこったものって
つくらないし……」
「そ、そう……? あ、ありがと」
 …………
 妙に梓と和みながら、食事をし、入浴も済ませた後……
 私は10時のニュースを見る為、再びテレビの前に陣取った。
 だが……NHKニュース10でも、その後の11時からの民放のニュースでも、
日付が変わって0時からのNHKニュースでも、隆山の話題は遂に出てこなか
った。
「どういうことだ……?」
 私はテレビを消し、思わず呟いていた。既に、皆は寝付いている。
 もしかして……本当にただの夢?
 そんな考えが頭を過る。
 『狩猟者』の意識をコントロールできず、化け物になって衝動のままに
352351 ◆kd.2f.1cKc :03/06/06 04:18 ID:K9wk06jm
殺戮をくり返す……そう言う夢は、思春期が来た頃、何度も見た。男性型
の精神を女性の身体がうまく受け入れられず、特に夜、苦しみにもがいた
事も1度や2度ではない。
 それは、私の身体が成熟するに従って安定し、おさまっていったんだけ
ど……隆山に来た事で、ちょっとした再燃状態になっているのかもしれな
い。
 しかも、かおりちゃんの夢の時は、その前に階段から落ちて頭を強く打
ってるし。
「とりあえず……そう思い込むしかないか」
 私はそういって、はぁっ、と深くため息を吐き、立ち上がる。
 リビングの電気を消し、私は自分の部屋に戻り、布団に入った。
 予想以上に疲弊していたのか、すぐに眠気が襲ってきて、私は眠りにつ
いた。
353347-351 ◆kd.2f.1cKc :03/06/06 04:32 ID:K9wk06jm
というわけでBで書き進めてみました。
この流れが終わったら他の選択肢も書いてみたいですね。
……いつ終わるかわからんけど……
∧||∧
354_:03/06/06 04:37 ID:l/XQbh/4
355347-351 ◆kd.2f.1cKc :03/06/06 09:12 ID:Qpl3wRVj
 ∧||∧
(  ⌒ ヽ すいません、ageてしまいました……
 ∪  ノ
  ∪∪
356名無しさんだよもん:03/06/06 11:57 ID:Y8hrTBxd
だから、何でこのスレの書き手さんはすぐ吊るかな。

書けない人間にしてみれば自分が吊りたくるぐらいで…

伝統なのかな…やっぱ。
ともあれ、続きまだー?(早すぎです
357名無しさんだよもん:03/06/07 07:14 ID:Ni6TGy9D
>>356
まぁ伝統だから突っ込むな。
後、新作要望はやめとけ。
職人様達が降臨するまで耐え忍ぶのだ。
 ドクン、ドクン、ドクン、ドクン……
 やたら大きく感じる自分の鼓動で、私は目を覚ました。
 気分は……最悪だった。
『ここは……どこだ?』
 …………!!
 呟いたつもりだったが、声が出ない。
 ということは……また、“繋がって”いる?
 私はぼぅっとする意識をなんとか緊張させ、状況を確認する。
 見た事もないフローリングの室内。エアコンやテレビと言った家具や、
生活用品などは置かれている。なのに、どことなく殺風景で、生活臭がな
いのはどう言う事だろう?
 そう思った時、視界が旋回する。
 その先にいるのは。
『!!』
 かおり……ちゃん?
 ほぼ全裸にされた上で、ロープで手足を拘束され、卑猥な姿勢を強要さ
れた状態で、かおりちゃんが床に転がされている。
 私はコイツが何をしようとしているのかすぐに分かった。身体に熱いた
ぎりを感じる。
 そして視界が、おびえるかおりちゃんを嬲るように、ジリジリと近付い
ていく。
 やめろ、
 やめろっ、
『やめろぉぉぉぉっ!!』
 ゲェェェッ……!
 飛び起きるなり、私は強烈な嘔吐間を覚え、部屋から飛び出していた。
 トイレへ駆け込み、盛大に吐いた。
 胃にはほとんど内容物は残っていなかったが、胃液が枯れるまで吐いた。
「ゼェッ、ゼェッ、ゼェッ……」
 トイレのドアから後ずさるようにして外へ出て、そのまま、廊下にへた
り込む。
 逆流した消化液が咽喉を灼く。
 女性の身でありながら、男性の感覚を持って少女を強姦する。
 私自身、もう処女ではないし、性的経験は少なからずあるつもりだった
が、双方の合意の元での行為しかしたことはない。
 それが、自分の本意ではないとは言え、いや、本意ではないからこそ、
自分が現実とほぼ同じ感覚を持って、しかもまだ希望の将来もあるだろう
少女の純潔を強引に奪う……女性の私にそれを直接受け止めるような事が、
マトモにならできるはずもない。
 これが、夢か――?
「はぁっ、はぁっ、はぁっ……」
 ようやく息が整い、私は立ち上がって、多少ふらつきながら、リビング
へ向かった。
 縁側からの障子を開けて、中に入る……すると。
「おはよう、耕一おに……お姉ちゃん」
 そこでは、梓と初音ちゃんが、朝食をとっていた。
 既に千鶴さんと楓ちゃんの姿はなく、空の食器だけが置かれていた。
「大変だよ、大事件だよ」
「え?」
 初音ちゃんが、興奮した、それでいてどこか怯えたような表情で、初音
ちゃんが言う。
「事件?」
360359 ◆kd.2f.1cKc :03/06/07 14:41 ID:uKe5cND/
「なんか、このすぐ近くで人が殺されたらしいんだ」
 聞き返す私に、梓が応えた。
「な……なにっ?」
 私はドキッとした。急に鼓動が早くなってくる。
 リビングでは食事時には珍しく、テレビがついていた。
「人が殺されたって……」
「うん、だけどね……その殺され方が普通じゃないんだって」
 初音ちゃんが不安げな顔で言う。
「普通じゃない?」
「うん。まるでライオンか熊みたいな猛獣の爪のようなもので、一撃でざ
くっ、と殺されているんだって」
「それも、殺された3人ともな」
 猛獣……いくらライオンや熊でも、そうそう人間を一撃で絶命させる事
などできるだろうか。確実にできるとしたら、それは……
 私は、強烈なめまいを覚えた。グラリと身体が傾く。
「お、おい、ちょっ、耕一っ!?」
「お姉ちゃんっ!?」
 夢じゃ……なかった!?
 倒れかける私の身体を、とっさに梓が腕をつかんで支えた。
「ど、どうしたんだよ、耕一!?」
 梓が不安そうな声をかけてくる。
 その時だった。
「新たな情報が入ってまいりました」
 テレビのキャスターの声が、新たな事実を伝える。
「現在、近所に住む女子高生の日吉かおりさんが、昨夜から帰宅しておら
ず、この事件を受けて、警察に捜索願いが提出されたとのことです。くり
返します……」
「なっ!」
 テレビの声に、梓が過敏に反応する。
361360 ◆kd.2f.1cKc :03/06/07 14:41 ID:uKe5cND/
「かおりが……どうして……」
 テレビの方を向こうとした梓だが、急に、はっとしたように、私の方を
見る。
「耕一、お前、何か知ってるのか? そうなんだな?」
 私の腕をつかんで、梓が揺すりながら強い口調で問いただしてくる。
 …………私は一瞬躊躇したが、この際、梓には悪いが、巻き込まれても
らう事にした。
 こと犠牲者が出た段階になっては、もうぐずぐずはしていられない。
「わ、分かった、話す、けど……」
 私はそう言って、初音ちゃんの顔を見た。梓がそれをならうように、顔
を初音ちゃんに向ける。
「あの……え……と?」
 初音ちゃんが、不安そうな表情で戸惑った。
 流石に、初音ちゃんを巻き込むのは気が引けた。それを察したのか、
「初音、そろそろ学校行ってな」
 梓が、強い口調で言う。
「え、で、でも……」
「いいから!」
「う、うん……わかった。でも、お姉ちゃん達も無茶しないでね」
 初音ちゃんはそう言って、躊躇いがちにリビングから出ていった。
「これでいいんだろ? 一体、何があったんだ?」
362358-361 ◆kd.2f.1cKc :03/06/07 14:42 ID:uKe5cND/
微妙に中途半端。=□○ノ

あと2回ぐらいでエロシーンかも。
(かおりの陵辱シーンは本編と同じなので省略しますた。。)
363名無しさんだよもん:03/06/07 22:27 ID:PJXxYk6Y
首吊りの原点を探してみると、一番最初に首吊ったのは萌虚仮さんだった。(1:336)
……でもこれは誤字によるものだから、最初に吊った職人さんって言うと結構いるんだけど
言葉だけじゃなくてAAついて初めて吊った職人さんは『ふゆ』書き最後の生き残り(3:536)さんのとこまでないんだよなぁ……




駄文スマソ
奏さんSS書くから許して……
364名無しさんだよもん:03/06/09 18:18 ID:6eFREAtA
ほしゅ
365反転最高エロ1:03/06/10 11:46 ID:UfRF5tJh
(お腹空いたな…)
と、往穂は思った。人形劇でお金を稼ぎ始めてから数日が経ったが、結果は余りかんばしくない。
それでも、年端も行かない少女に同情した人達から、ある程度の収入は望めていたのだが、
今日は調子が悪い。
ぐぅぅ〜〜〜
お腹が鳴る。そして眩暈もした。
その時だ。
「お嬢ちゃん、どうしたんだい?」
と、声をかけてきた者が居る。人の良さそうな小父(おじ)さんだ。
「お父さんが居なくなっちゃったから、一人で生きていかないといけないの」
往穂は警戒する事無く答えた。
「おや、お嬢ちゃんは迷子かい?」
「…違うの。お父さんは遠くに行っちゃったから、だから…」
男も何か察したよな面持ちで、
「…そうかい、大変だったな。家に来ると良い。美味しいご飯を食べさせてあげよう」
と誘った。
「…ありがとう。小父さん」
多少常識に疎い往穂には、疑う心は無かった。
ただ、
(いい人だ…)
とだけ思っていた。
366反転最高エロ2:03/06/10 11:47 ID:UfRF5tJh
往穂は湯船の中に居た。
男は家に着くなり、
「お嬢ちゃんみたいな美人がそんな格好をしているものじゃない」
と言って、風呂の用意をしてくれたのだ。
美人、等と言われた事が無かったので、少し嬉しい気分になっていた。
そのときだ。
ガララララララ
と、風呂の扉が開いた。
そこに男が立っていた。
「お嬢ちゃん、俺も一緒に入って良いかな?」
その言葉に、行動に、往穂は戸惑った。
(なんか、恥ずかしいな…)
(お父さんとは良く一緒に入ったけど…)
(これが「普通」なのかな…)
(小父さん良い人だし…)
(だったら、これが普通なんだよね…)
(でも、やっぱり恥ずかしいから、もう少ししたら出よう…)
男が体を洗い始めた隙に、湯船から上がり、外に出ようとした。
ガシッ
と、手を掴まれる。
「あ………」
「もう少し、浸かって行きなよ。それにまだ、頭も洗ってないだろう? 俺が洗ってあげよう」
「うん……」
(恥ずかしいけど、小父さん良い人だから断れないよ。困ったなぁ…)
367反転最高エロ3:03/06/10 11:48 ID:UfRF5tJh
ゴシゴシゴシ
と、ただ体を洗う音だけが、風呂場の中にあった。
往穂の体は全身が、頭から爪先まで泡に塗れて、ただ、男にされるままになっていた。
「…ねぇ、小父さん?」
「なんだいお嬢ちゃん?」
「どうして胸を洗う時だけ素手でやるの?」
「ああ、ここをマッサージしておくと健康に良いんだよ」
(ふーん、そうなんだ。でも、やっぱり恥ずかしいな…)
その時、男の手が往穂の秘所に伸びた。
(えっ!??)
「小父さん、何を…」
「マッサージだよ…そう、マッサージ」
「でも、そこは…」
「そこは、何?」
(おしっこの出る所で…)
言う間もなく、男はクチュクチュと秘所を弄ぶ。
「や、止め…、うっ!」
制止の言葉を上げようとした往穂の唇は、男の唇によって塞がれていた。
(これって、キスって言うんだよね…どうして小父さんが私と…?)
口内に男の舌が入ってくるのがわかった。
舌と舌が絡む感触に、往穂は言い様の無い嫌悪を感じる。
(どうして小父さんは良い人なのに、私の嫌がる事をするんだろう…?)
往穂には判らなかった。
やがて、男の手つきも徐々に荒々しくなり、言い様の無い不思議な感覚にとらわれる。
「ぅ…ぁ…んっ…あっ…」
男が唇を離すと、往穂の口から喘ぎ声が放たれる。
男はそれに満足し、更に手を速めて行った。
「ああああああああああああっ!」
往穂は絶頂に達してしまった………。
368反転最高エロ4:03/06/10 11:50 ID:UfRF5tJh
意識が朦朧としている往穂に、男がのしかかろうとする。
屹立した肉棒を秘所にあてがう。
それが何を意味するか、往穂は知らない。ただ、肩で息をして、その様子を眺めていた。
グッ
と、一気に突き入れようとするが、まだ成熟しきっていない往穂の中に入るのは、容易ではなかった。
漸く先端部のみが、中に侵入したが、その時点で往穂は絶えがたい痛みに襲われた。
「ううっ!」
(痛い…痛い…痛い…痛い!)
その細腕で男に抗おうとするが、大人の腕力に敵う筈も無い。
容赦無く男は性器を突き入れた。
処女を奪われた激痛に悲鳴を上げる。
「う、あああああぁっ!」
男はその叫びに、逆に嗜虐心を刺激されたようで、体位を後背位へ移し、激しく腰を突き入れた。
あまりの激痛に再び意識は朦朧とし、気絶しそうになる。
だが、気絶する事は出来ない。
ひたすらに激痛を味わい続ける。
全く快感が無いわけではないが、激痛とは比べ物にならない。
無限に続くかと思われたその行為に終わりが近づく。
男の腰の動きが更に、更に加速されていく。
それが意味する事を、往穂は知らない。
やがて…
「うっ!」
男が絶頂に達した…。
子宮に精液が注ぎこまれる。
それが意味する事を、往穂はまだ知らない………。
意識は闇に沈んだ。
369反転最高エロ5:03/06/10 11:52 ID:UfRF5tJh
目が覚めた。
ふかふかの布団の上でも、彼女の気分は良いとは言えなかった。
むしろ最悪と言っても良い。
隣ではあの男が眠っていた。
…彼女はすぐさま行動に出た。
まず、タンスを物色する。長袖の黒いTシャツと、紺のGパンを身につける。
丈はかなり長い。今の彼女にはかなり不釣合いだが、袖をまくれば着れない事も無い。
それから、他に替えの服を幾つか。
冬を越す為に、コートも物色する。
机の上に置いてあった男のサイフを手にとる。
それらを旅行鞄の中に詰め込み、それから冷蔵庫を漁り、腹を満たした。
(これで服の心配は無い)
罪悪感は無かった。むしろ当然の事のように、それらの作業をこなした。
そしてこれからの行動指針を練る。
(男は誰も信用出来ない)
(こんな目にあったのは、金が無かったからだ)
(サイフの中身、十万はある。これで数ヶ月はしのげる)
(あとは人形劇で稼がないと…)
(上手く稼げなければ、またこんな目に会う)
(こんな…目に…)
(それから体を鍛えよう。男に負けない体力を身につけないと…)
それから戸棚から重要そうな書類を見つけ、引き裂き、ゴミ箱に捨てた。
もう、昨日までの可愛いらしい少女ではない。
その目は、言い様の無い鋭さを帯びていた。
家から出ると、夜が明けた頃だった。
(行こう…!)
延々と続く、長く苦しい道程を見据えて、彼女は歩き始めた。
370名無しさんだよもん:03/06/10 11:55 ID:UfRF5tJh
こんちゃーす。
久しぶりに駄文をうpしました。今回多分始めてのエロ主体。
恥ずかすぃ…
次は前回の雪辱を晴らすべくちゃんさまでも書こうかな…

 ∧||∧
(  ⌒ ヽ 欝ダスノウ
 ∪  ノ 
  ∪∪
とりあえず吊っとこう…
371名無しさんだよもん:03/06/10 17:03 ID:QGRg+3C+
初めてこのスレ見たんですけど、
これってどんな姿の子を想像して読めばいいんでしょ?
>>370さんのなら、往穂はほんとにただのロリ少女で、
それがラストで目つきが少しキツクなるって感じなのかな。
372藤井ふゆに弟妹有説3(4/5):03/06/10 19:33 ID:TBSKr4x6
>>371
自分の脳裏に浮かぶ姿でいいのではないでしょうか。
絵描きの職人さんが描いた絵も、結局、職人さんの脳内の設定なわけで。それを強制的に「正しい姿」とするのはスレ的にも間違っていると思う。
以前の梓描きの人が描いた反転痕の設定画のように、異様に求心力がある場合でも、『はじめ』にはいくつかのバージョンが並立してるわけだし。


※個人的には往穂の外見は聖みたいなのが良いと思っているのだが。(>370なら聖の少女期の姿) 
373名無しさんだよもん:03/06/10 19:34 ID:TBSKr4x6
うわ。名前残ってたよ……(TxT)
3742?:03/06/11 11:32 ID:9vIyYJTZ
>>314の続き

「はぁ…まさかこんな事になってしまうなんて…どうすればいいんだ」
ハクオロは困っていた。
トゥスクルさんの陰謀で性別反転させられてしまった為だ。
「村の皆には完全に女だと思われてるな…言っても信じてくれないし…」
「…はぁ」
再び溜め息。
とぼとぼと歩いていると、一匹の馬がハクオロの前に止まった。
一応説明しておくとヌワンギだ。
「おい、そこのお前! …って、見ねぇ顔だな?」
見るからに人の悪そうな男が馬上から見下ろしてきていた。
(それはつい数日前にここに来たばかりだからな…)
「それで、何の用…うっ」
プスリ
突如、謎の物質がハクオロの首筋に突き立った。
クラリ、と地に伏すハクオロ。
謎の物質とは、トゥスクルさんが放った吹き矢だった! (なんでやねん)
「…お、おい!」
駆け寄るヌワンギ。顔を覗き込んでみて、美女だと悟る。
ムニョムニョ
体も中々のモノだと悟る
「このヌワンギ、皇の甥という立場に在りながら、未だ童貞。
 (親父の回してくる女にはロクなのが居ねぇ)」
「こいつは、言わば天機! 天がエルルゥの前に予行演習をしておけと言ってるんだろうな…」
「俺は今日男になるぜ! 婆ちゃん!」
と言ってハクオロの体をひょいと掴むと飄々と去って行った。
3753?:03/06/11 11:34 ID:9vIyYJTZ
目が覚める。
「…ん、ここは…?」
辺りを見回すハクオロ。見覚えの無い部屋に戸惑う。
「よう、目が覚めたか?」
「お前は…」
「俺はここの領主の息子で皇の甥であるヌワンギさまだ。良く覚えとけ」
「ここは…」
「ここは俺の部屋だ。どうだ? 中々のモンだろう?」
「私は何故縛られて…」
と訊ねると、急にヌワンギは手を合わせて、
「手を合わせて下さい。イタダキマス」
とほざいた。
「…どういう事だ?」
「まぁだわかんねぇのか? こういう事だよ」
ビリビリとハクオロの衣服が剥がれる。
「ま、まて、私はノーマルだ。そんな趣味は無い…!」
「はぁ? 何言ってやがる? こんな体しておいて男だとでも言うつもりか?」
(はっ! そういえば今の私は女の体をしていたのだ…
 マズイ、このままでは純潔を(いろんな意味で)奪われてしまうではないか!)
3764?:03/06/11 11:34 ID:9vIyYJTZ
「ま、待て、話し合おうじゃないか」
「話だぁ? いくら泣き叫んでも逃がしてやらないから覚悟しておくんだな」
「そ、そうだ! 実は私は男なんだ。変な薬でこんな事になってるだけで…」
「男?」
「そ、そうなんだ」
するとヌワンギは、衣服を完全に剥いで、体中を舐め回す様に観察した。
(ううっ、本当の体じゃないにしても、これはかなり恥ずかしいぞ…)
………そして、
「男でも良いか…」
「ちょっ、待て! お前はそれで良いのか!? 男なんかとやって本当に満足なのか!? 
 良いわけないだろう!!」
「俺、初めてだから優しくしてくれ」
「アホかああああああああああああああああ!」
377名無しさんだよもん:03/06/11 11:35 ID:9vIyYJTZ
 ∧||∧
(  ⌒ ヽ
 ∪  ノ 
  ∪∪

ヌワンギのキャラが判りまへんなぁ…。
まぁ、いっか。
ちなみに続きません。
378名無しさんだよもん:03/06/11 12:24 ID:hJABc2iZ
>>363
遅レスだが、許す。てかおながいします。<奏さんSS
379名無しさんだよもん:03/06/11 19:11 ID:CyHDamvk
俺のなかのヌワンギはトリル弾仕様なので
まさにこんなイメージです
380名無しさんだよもん:03/06/12 23:42 ID:P6cNEDQr
>>365-369
往穂ぉぉぉ…・゚・(ノД`)・゚・
こんな経験してれば、そりゃ無愛想にもなるか…。

>>314,374-376
性別転換モノの王道ですな。「男でも良いか…」にワラタ。
続かないとはちと残念。
381名無しさんだよもん:03/06/14 12:23 ID:ndRPTXMx
382KANONのお時間:03/06/15 13:49 ID:Fn9oXBOO
 わたし石橋みか27歳、童顔国語教師。身長147センチの小学生体型(号泣)。今日はわたしのクラスの生徒を紹介するね。
 まずは可愛い顔に毒満載、地獄に咲くブラッディ・ローズ、皮肉屋の相沢さん。おじさんは手術マニアのお医者さんでジャムで麻酔をするんだよ。それで、なぜか相沢さんのことを相沢って呼ぶの。
 次は陸上小僧で体力馬鹿の水瀬君、水瀬君にラブラブのボーイズラバ−の、美坂君。
 顔は可愛いのに言動とあれが親父っぽいから通称親父の天野君。天野君といい雰囲気の会長こと久瀬静香さん。
 女装癖のあるナルシスト馬鹿の七瀬君、いまや絶滅危惧種コギャルの斎藤さん。
 漫研部長でオタクの沢渡君と、その後輩で通称漫画べた、何をかいても宇宙人にしか見えないという栞ちゃん。
 みんなとっても個性的だけど、一番はこの子よね。
 そう、わたしに迫る危険な存在、容姿端麗、プロポーション抜群、成績優秀、スポーツ万能にしてお金持ち、非の打ち所がないのになぜかわたしのことが好き(それが唯一にして最大の欠点)な北川さん。
 誰かわたしを助けて!
 性別反転KANONでせんせいのお時間、意味不明ですいません。わかる人だけわかってください。
383名無しさんだよもん:03/06/15 17:44 ID:oIumadMO
元ネタ知らないけどワラタ。
384名無しさんだよもん:03/06/15 18:08 ID:FUjPDgRm
通好みなところからネタ引っ張ってきたな(w 次回はももシスでひとつよろしく。
385名無しさんだよもん:03/06/15 21:07 ID:gWQzxihK
北川つながりかw
386名無しさんだよもん:03/06/17 08:22 ID:MJeVpH1n
 
387反転KANON服装倒錯:03/06/17 15:50 ID:lLvWGAX/
 北の街の駅前のベンチで一人の男装の美少女が2時間ほど座りつづけていた。
 男装の美少女?そう、彼女の男装は自然でとても似合っていた。しかし誰一人として彼女を男だと思うものはいないだろう。それほどに彼女は美しかった。
 それだけの美少女が長時間ベンチに腰掛けているのだ、本来なら男達が放っておくわけはない。しかし現在では彼女に近づこうとするばか者はいないようだ。
 その原因は彼女自身と、彼女の周りの状況にあった。彼女の体から発せられるどこかしら剣呑なオーラを感じ取り、普通の感覚を持った男なら彼女の半径3メートル以内に近づこうとはしなかった。
 しかし世の中には馬鹿と言うか鈍いと言うか無謀な男もいるわけで、最初の1時間の間に3人の男が彼女に声をかけていた。
 3人のうちで二人目は他の二人よりは少しは自己保存の本能が発達していたらしく、「わたしに声をかけないで」とぴしゃりと断られ彼女に睨みつけられた瞬間にくるりときびすを返してはるか彼方へと逃げ去っていった。その後この街で男を見たものは誰もいないらしい。
 しかし他の二人は極めつけの馬鹿だったらしく、「そんなつれないことをいわないで」とか月並みな台詞をはきながら、彼女の肩に手をかけた。その時何が起こったのかは誰にもわからなかったのだが、その次の瞬間男はゆっくりと地面に崩れ落ちグーグーいびきをかきはじめた。
 二人目の行動パーターンも一人目と全く同じであり、あえて描写する必要などないだろう。
 そうして今や彼女の足元には二つの人型が転がっているわけで、それ以降あえて彼女に声をかけようなどと言う無謀なやからはさすがにもういなかったわけだ。
388名無しさんだよもん:03/06/17 15:57 ID:MCsCJEMw
389名無しさんだよもん:03/06/17 16:09 ID:aepM+RjL
欲望を満たしたい…。Hが大好きって言う看護婦や人妻の多いサイトです♪
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390反転KANON服装倒錯2:03/06/17 16:11 ID:lLvWGAX/
 そう思っていたのだが世の中は広かったようだ。
 どうやら高校の制服らしい奇妙な赤い服を着た胸の大きな少女が、彼女目指してまっすぐに近づいていく。
 その少女の顔の造り自体は明らかに美少女と言えるものだったが、そのだらしなく緩んだボケボケの表情が全てを台無しにしていた。
 少女はまるで亀のようにのんびりとしたスピードで男装の少女が座るベンチに近づいていく、そしてようやくベンチの前に立つと男装の少女に、見ていたものの誰もが予想がつくような間の抜けたほどにのんびりとした声で話し掛けた。
「雪積もってるよ」
 その言葉が終わるとすぐに青い髪の少女はベンチの前にゆっくりと崩れ落ちていった。少女が手に持っていた缶コーヒーが雪の上をコロコロと転がっていく。
 その後興味なさそうに少女が倒れる様子を眺めていた男装の少女は、、ゆっくりと立ち上がるとうつ伏せに雪の上に倒れ付す少女の後頭部をぐりぐりと踏みつけた。
「だ、だおー!」
 頭を踏みつけられているせいか、まともに言葉を発することの出来ない青い髪の少女の口から、悲鳴ともなんともつかない奇妙な音が発せられた。
「なに?何か言いたいの?あなたまさか痛いとか言うつもり?まったく雪の中女の子を2時間も待たせるなんて、どういうつもりなのよ」
「だ、だお?」
「どうせまだ2時くらいだと思ったとか、缶コーヒーが遅れたお詫びとか言うんでしょう」
「だお、だおー」
「生憎わたしはそんなことで許してあげるほど甘くないの」 
391名無しさんだよもん:03/06/17 16:18 ID:bNKb57TQ

エロすぎ! こきすぎ注意!!
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392反転KANON服装倒錯3:03/06/17 16:34 ID:lLvWGAX/
 冷たい目で見下ろしたままの男装の少女が頭の上から足をどけたので、ようやく青い髪の少女は意味のある言葉を話せるようになった。もっとも首から下は以前動かすことが出来ないようだが。
「酷いよ、祐一。いきなりこんな乱暴なことするなんて。いちごサンデーを10個はおごってもらえないと許せないよ」
「なにを寝ぼけたことをほざいているのかしら、このだおーは。第一わたしの名前が違ってるわよ。わたしの名前はゆい、祐一と書いてゆいよ」
 言い返されたことで余計気に障ったらしいゆいは、いまいましそうにそういい終えるとだおーの尻を乱暴に踏みつけた。
「だ、だおー!痛いよ祐一。女の子に向かって乱暴だよ。それにわたしはだおーじゃなくて名雪だよ」
「女の子?オカマの分際でなま言ってんじゃないわよ。あんたの足の間には立派なものがぶら下がっているじゃない。7年前にちゃんと見たんだからね」
「それとももう手術で取っちゃったの?その大きな胸みたいにね。それからね、言い忘れていたけど男の癖にいちごサンデーなんか食べるんじゃないわよ!あと今度名前を間違えたら容赦しないわよ」
「酷い、わたしの心は女の子なのに」
 目の幅涙を流しながら抗議するだおーだが、ゆいのほうには取り付く島もない。偽者とは言え自分よりはるかに胸が大きいことも気に障っているようだ。
「だおーがなにかほざいてるけど、わたしは人間で日本人だからだおー語はわからないわ」
 やれやれとばかりにそういい終えると、さすがに話しつかれたらしく、ゆいはしばらく呼吸を整えるかのように沈黙した。
393反転KANON服装倒錯4:03/06/17 17:01 ID:lLvWGAX/
「じゃあね、だおー。わたしはあなたの家に行くから」
「えっ?行くって?家の場所を知ってるの?」
 ゆいは何を言ってるのかしらこの馬鹿はとばかりに、あっさりとだおーの問いかけに答える。
「当たり前じゃない。子供じゃないんだからちゃんと事前に調べてるわよ」
 だおーの足りない頭ではゆいの行動は理解不能のようで、だおーの頭の周囲を?マークが無数に飛び交う。
 そのうちにだおーは何か馬鹿なことを思いついたらしく、嬉しそうな表情で話し始めた。
「じゃあ何でこの寒い中ずっとここにいたの?わたしを待っていてくれたんだね」
 誤解と期待に手術で大きくした胸を膨らませ、ゆいを主人を見つめる忠犬のように嬉しそうに見上げるだおー。
 その様子をゆいはあきれ果てた馬鹿だわ、と言った軽侮の表情を隠そうともせずに見下ろしている。
394反転KANON服装倒錯5:03/06/17 20:03 ID:lLvWGAX/
「そんなわけないでしょう。迎えが来るって聞いていたから、一応待つのは人として当然のことじゃない。わたしは礼儀知らずじゃないもの」
「でもね、2時間も遅れてくるような礼儀知らずは人間じゃあないから礼儀で返す必要は無いわね。報復は別の問題だしね」
 ゆいが一見やさしげに、しかし目だけは凶悪に微笑みかけると、遅まきながらさすがのにぶちん大王のだおーも、ゆいに自分を許す気などかけらも無いことを悟った。
 遠巻きにその笑顔を見ていた勘違いな男達が、笑顔の魅力に当てられてバタバタと倒れていく。
 幸か不幸か彼らの位置からでは剣呑に光っているゆいの目までは見えていなかったのだ。もっとも見えていればいたで、恐怖のあまり気絶しただろうから結果は変わらないのだが。
 しかしその笑顔を正面から受け止めて正気でいられるのだから、だおーの鈍さも筋金入りであろう。

 ゆいはそんな周囲の有様など気にもかけず、悠然とかつ優雅に歩み始めた。
 こうしてゆいは駅前の広場から去っていき、あとには無数の白い人型が取り残されるだけだった。
395名無しさんだよもん:03/06/17 20:07 ID:sLM6cYi/
396反転KANON服装倒錯-補足:03/06/17 22:07 ID:lLvWGAX/
登場人物紹介
 相沢祐一(あいあざわゆい)
  性別女、身長167センチ、体重秘密、トップバスト76センチでBカップのスレンダーな体型。
  相当な美少女。髪は肩までで、男装は単なる趣味、ちゃんと女性の格好もする。
  性格は過激で、相手による態度の差が激しい。基本的にはやさしく礼儀正しいが、ナンパ男や自己中等、相手にその価値なしと認めると徹底的に雑に扱う。
  だおーのことは近所の野良猫程度にしか思っていない。
 
 だおー(だおーじゃないヨわたしの名前は水瀬名雪だよ)
  ゆいの血のつながらない従兄弟(母の不倫の子)で性別はオカマ(わたしはニューハーフだよ)。なお胸以外は男のままです。
  トップバスト88センチのEカップ(もちろん整形)その他は本編にデーターと同じ。女装は完全に生活の一部(この7年間男装したことなし)。
  顔の造り自体はかなりいいのだが、間延びした表情のため誰もそれに気がついていない。
  性格は自己中心的で甘えん坊。乳児期に母が死亡した為マザコンの気があり、ゆいに母親の面影を見ている。(ゆいにとってはいい迷惑)
  なお、本作品においてだおー以外の名前で呼ばれることは絶対にない。

 その他
  あゆと真琴はかわいい女装小学生(完全な男)の予定(マスコットキャラ)。
  他にだおーのような扱いを受けるキャラはいません。
397名無しさんだよもん:03/06/17 22:57 ID:12u+Yp2T

美少女のつるつるタテスジ
http://sexyurls.com/shoojo
禁断ガゾー?

398名無しさんだよもん:03/06/17 22:59 ID:sLM6cYi/
399名無しさんだよもん:03/06/17 23:17 ID:GrB/yWir
ワロタ。

次からはsageてくれよ。
400KANONのお時間:03/06/17 23:44 ID:lLvWGAX/
蛇足的説明
元ネタは竹書房刊ももせたまみ著「せんせいのお時間」現在3巻まで
ラジオ「南央美のせんせいのお時間」内のドラマ、現在ドラマCD22時間目まで

ももシスはKANONと男女比が近すぎてちょっと反転は無理かと。反転なしならできるか?

元の発想は確かに北川。わたしは従兄弟説(って他にそんなこと思いつく人いないって)
401名無しさんだよもん:03/06/18 00:14 ID:3un7Dxio
>>400
ついにオカマにまで領域が広がったか…。
ここまでくると、もう何がなんだかわかんねえな(w
面白いからいいけどね。

あと、頼むから今後はメール欄にsageと打ち込んでくれ。
何故かなんて聞くなよ。暗黙のルールなんだから。
402名無しさんだよもん:03/06/18 01:21 ID:0O79zswN
すごいHなサイトをハッケーン!
でもHじゃない人は絶対にみない方がいいでつ。
クッキリ縦スジがっ!(*´Д`*)ハァハァ
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403名無しさんだよもん:03/06/18 03:20 ID:JLbS49PZ
業者の煽り文句もちょとずつ進化してくな
これだとパソコン覚えたてでチンコいきりたってる
おっさんリーマンや厨房消防以外でも引っかかるやつ出そうだ

悪性のウィルスみたいな
404名無しさんだよもん:03/06/18 11:49 ID:J8oYlp4+
>>396
名雪ヘイト厨?
405反転KANON服装倒錯番外:03/06/18 16:19 ID:0Ql9u0Fo
sageの件了解しました。これでいいのかな?
素人でよく知らなかった、申し訳ない。

あの性格と行動のままで男だったら、こう言う扱いになるんじゃないですか?
ギャグ専任キャラ欲しかったしね。
406反転KANON服装倒錯補足2:03/06/18 16:47 ID:0Ql9u0Fo
登場人物紹介2
 水瀬秋子(みなせあきじ)
  戸籍上の性別は男で36歳、見かけは25歳程度の美女。男性仮性半陰陽で見かけはほとんど女性。
  言葉遣いが丁寧語で普段は中性的な服装のため、周囲は女性だと思っている。たまに趣味で女装もします。
  ゆいの父の実弟で過去ゆいの母に失恋。ゆいとあゆおを溺愛している。
  だおーにも普段はやさしいが、ゆいやあゆおに迷惑をかけると本気で容赦が無い。

 水瀬あゆお
  秋子の養子だが実は隠し子、戸籍上の年齢は16歳だが五年間眠っていたため見かけも中身も小学生。
  現在小学6年生。ゆいになついている。性別は男で女装は趣味程度。見た目は可愛い少女(本編よりやや幼げ)。
  完全な男だが体質的な問題で胸がいくらか膨らんでいる。(トップバスト75センチでAカップ)
  7年前の転落事故以来ずっと眠りつづけいていたが、二年前自力で目覚めた。
  素直でよい子だが、眠りつづけていたため知識と社会常識に欠けるところがあり、目覚めた直後に食い逃げを経験。

 沢渡真琴(自称)
  商店街でゆいと出会い、そのままなついて離れなくなった記憶喪失と称するする少女(推定年齢8歳)。
  実は性別は男だが、どうもなにかの事情でずっと女の子として育てられていたらしい。
  そのため、ゆいや秋子は自分が男とわかって家出したのではないかと疑っている。
  容姿は本家をそのまま幼くした感じ。
  性格は本家より素直でいたずらも子供らしく可愛い感じ。なぜかあゆおとも仲がよいが、ため年扱い。
 
407反転KANON服装倒錯補足3:03/06/18 20:04 ID:0Ql9u0Fo
登場人物紹介3
 美坂香里(みさかこうり)
  ゆいの転校先でのクラスメート1、性別男、学年主席で文化祭の女装クイーン?
  普段でも周囲の要望で時々女装するが、基本的にはノーマル。

 北川潤
  ゆいの転校先でのクラスメート2、性別女、身長170センチで宝塚の男役タイプ。
  生徒会長久瀬静香と男役コンビと称されている。二人の仲を噂されるがお互いノーマル。
  スレンダーに見えるが実はゆいよりスタイルがいい。

 斎藤真由美
  ゆいの転校先でのクラスメート3、性別女、身長158センチ、スタイルは標準的、ごく普通な女子高生。
  一人くらいは普通がいないと、異常者が異常に見えないため登場。
  存在価値はそれだけ、当然苦労が耐えない。

 美坂栞(みさかかん)
  謎の病弱女装美少年、ただし命にかかわる病気には縁が無い。薬物マニア。
  悲劇の美少女の気分に浸るために女装しているだけで、ちゃんと女性(年上のお姉様)が好き。
  お姉さまに可愛がられることをいつも夢みているが、手段として薬物を用いた拉致を計画するのはどうかと。
  もっとも実行する勇気なし。
408名無しさんだよもん:03/06/18 20:46 ID:eCjiTYm2
なんで先に設定書くの?

作品中で描写しろよ。
409名無しさんだよもん:03/06/18 21:23 ID:JLbS49PZ
>>408
さっきも素人さんって書いてたろ(たぶん2ちゃん素人)

もうちょっと優しくしる
410反転KANON服装倒錯補足4:03/06/18 22:25 ID:0Ql9u0Fo
制服(高等部、中等部、初等部共通)
 女子用はゲームの制服の他、紺のブレザータイプ、ごく普通のセーラー服、の3タイプ。
 男子用はゲームの制服と、一般的な詰襟学生服(黒、白2種)の3タイプ。
 以上6タイプから男女を問わずから好きなものを選べる。初等部は私服可。
 一体どんな学校だろう?

申し訳ない、ストーリーより設定の方が趣味なもので筆ならぬ指が滑った。
411名無しさんだよもん:03/06/18 23:22 ID:JLbS49PZ
あんまりレスがつかないように見えてもここってROMは結構な数居るからさ
ニ三人くらいの内輪でやる分には設定見せ合ったりだけでも楽しいと思うけど
それなりにおおやけの場であるってことは考慮してくれると嬉しい
即売会とかで設定だけ出したって誰も読まないでしょ、人気作家ならともかくとして
412反転KANON服装倒錯6:03/06/18 23:54 ID:0Ql9u0Fo
 15分後にゆいは叔父の家へと辿り着いた。だおーにはああ言ったもののやはり一度道を間違えたのだ。
 ベルを鳴らしてしばらく待つと、正面のドアが開き中から二十代半ばの美しい女性が現れた。
「おや、うちを訪ねてこられた美しいお嬢さんはどなたですか?」
 ゆったりとした声で尋ねる女性に、ゆいは丁寧に頭を下げた後に微笑みながら挨拶を返した。
「お久しぶりです、あきさん。あなたの姪のゆいです」
 女性は本の一瞬不審な表情を浮かべたが、すぐに得心がいったようである。
「ああそうでしたね、ゆいさん。でも、ゆいさんは娘同然ですから、挨拶はただいまですよ」
「はい、ただいまかえりました、あきさん」
 ゆいは元気よく挨拶したわけだが、だおーに対する応対とは随分差があり、やけに素直である。
「はい、おかえりなさい。でもどうして一人なんですか?あの子を迎えにやったはずなのですが?」
 女性は一瞬不機嫌そうに眉をひそめたが、ゆいにはやさしく微笑みながら問い掛けた。
「もしかして、迎えをすっぽかしたのですか?」
 ゆいは笑顔を返しながらも軽く肩をすくめると、叔父に対してだおーの遅刻とその後のやり取りを説明し始めた。
 そう、この女性こそがゆいの実の叔父(無論男でなんと年齢36歳)水瀬秋子(みなせあきじ)その人であった。

「そういうわけで、彼はまだ駅前の広場で寝ていると思いますけど。たぶんすぐに冬眠するから命に別状はないかと」
 はっきり言ってゆいはだおーのことはほとんど気にかけていなかった。しかし秋子の笑顔で怒りが収まると、叔父に心配をかけてしまったとの後悔の想いも生まれてきていた。
 ただはっきり謝るのは気恥ずかしい、そこでこんな言葉を本人としてはさりげなく付け加えてみた。 
「ああでも、冬眠しちゃうと出席日数が足らなくなりますね。一休みしたら迎えに行ってきますね」
「それは大丈夫です、どの道あの子は遅刻が多すぎて留年決定ですから」
 
413反転KANON服装倒錯7:03/06/19 00:12 ID:RK3/aa6D
あっけらかんと答える叔父に、さすがにゆいも驚きを隠せなかった。
「えっー!まさか本当に留年が決定してるんですか?って一体どれだけ遅刻したんです?」
「いくらなんでも留年は冗談です。もっともかなり危ないんですけど」
「まああの子が悪いんですから、わたしが夕食後にでも迎えに行きます。あれでも一応は男ですし、無駄に頑丈ですからまあ平気でしょう」
 慈母の笑みと見まがうばかりに微笑みながらあっさりとそう答える叔父を見て、ゆいはやはりこの人にはかなわないと再認識するのだった。
「そういうわけですから、今はゆっくり休んでください。そうそう今お茶を入れますね。何かリクエストがありますか?」
 叔父の言葉に対してゆいの脳裏に浮かんだものはただ一つだった。
 そして次の瞬間ゆいはほとんど無意識に極上の笑みを浮かべてこう答えた。
「ありがとうございます、あきさん。では遠慮なく、あのジャムでロシアンティーをお願いできますか?」
 ゆいのリクエストを聞いた途端、秋子の表情が掛け値なしの満面の笑顔に変わっていった。
「そうでしたね、ゆいさんは昔からあれが好きでしたね。あゆおの方は好きなんだけど、あの子は食べてくれないのよ」
 秋子が少々残念そうにそう答えたとき、玄関の方から子供の声が聞こえてきた。
「ただいま」
414名無しさんだよもん:03/06/19 02:39 ID:6XI8VDa1
さて、この有様でも無責任に神!とか言う奴は現れるのだろうか?
415名無しさんだよもん:03/06/19 02:59 ID:sUXbk5iU
>>414ほどきっつい言い方はしたくないけど、ちょっと文が雑かな。
ネタは美味しそうだから、もっと精進キボン。
416名無しさんだよもん:03/06/19 05:39 ID:yujnkMK8
神は神でも疫病神だな。
正直、消えて欲しい。
417名無しさんだよもん:03/06/19 07:57 ID:XMDhNjOU
正直、嫌SSスレかと思った。
418名無しさんだよもん:03/06/19 19:08 ID:EI4tPMXA
おまいらちょっと過剰反応しすぎですよ
普段レスつけないのにそれだと
荒らしの犯行にすら見える
419名無しさんだよもん:03/06/19 21:42 ID:5T3YdWdp
荒らしだろ
420名無しさんだよもん:03/06/19 23:08 ID:M77iaDh5
まぁ、マターリと萌えようじゃないか。



奏タソやふゆタソに。
421名無しさんだよもん:03/06/20 10:02 ID:/eld5p7f
少々読み難い感じかな、
後名雪の扱いだけがぞんざい過ぎると思う、
そこまでやるとアンチだと思われるぞ
422名無しさんだよもん:03/06/21 14:24 ID:eww64mDg
 藤井ふゆは幸が薄い。それはもう、これ以上ないくらい、幸が薄い。そりゃもう、どう
しようもなく薄幸の人なのである。
「藤井さんは、あれだよね。『渡る世間』とかに出てきそうな人だよね」
「はぁ!?」
 喫茶店エコーズでウェイトレスをしていたふゆは、いつものようにコーヒーを飲みにや
って来た緒方理雄に突然そう言われ、声を張り上げた。
 抑え目のジャズが流れる店内で、その声はひどく響く。少ない客が抗議の視線を向ける
が、その声がふゆの物だと理解すると「ああ、またか」とばかりに視線は外れていく。
「ちょ、ちょっと、なんの話ですかっ」
 カウンター越しに身を乗り出してきたふゆに、理雄が笑いながら答えた。
「え。だって、薄幸そうだし。『渡る世間は鬼ばかし』の世界観によく合ってるじゃない」
「薄幸そうって、そういう風に見えるってだけじゃないですかっ。いえ、そもそも、見え
るんですか、わたしって、そういう風に!」
「見える」
「言い切らないで下さいようっ」
 涙目になって言い返すふゆに、理雄は笑いかける。
「だからさ」
「はい?」
「厄除けに、今度遊びにいかない?」
「は?」
 現役トップアイドルの満面の笑顔に、ふゆの体は硬直する。おまけにさらりと手をつか
まれ、両手で包まれてみたりなんかしたりして。
「――あ、あああ、あの、理雄くん?」
「ね?」
「あ、あああ、いや、あの、お誘いは嬉しいんだけど、わたし彼氏いるし、それに理雄く
んそういうのマズイんじゃ」
「だめ?」
 小首をかしげ、ニコリと笑いかけられる。
「うーあー」
 ガクガクと汗を垂らしながら、ふゆが煩悶する。手を振り解きたい。けど、振り解けな
い。邪気のない笑顔を曇らせたくもない。けど、絶対になにか隠している。理雄なら間違
いなく。
423名無しさんだよもん:03/06/21 14:26 ID:eww64mDg
 横では彰がため息をついている。
「こら、弟。そんな楽しげな事に俺を混ぜないとはどういう了見だ」
 ぺし、と軽い音が理雄の後頭部から響く。
「兄さん?」
 振り返ると、そこには緒方英二がニヤニヤと面白いものを見つけたという表情で立って
いた。
「あ、いらっしゃいませ。緒方さん」
「ホット一つ、お願いね」
 理雄の隣に座り、ニヤリと唇の端を持ち上げる英二に、ふゆは身構えた。
「な、なんですか?」
「ところで勤労少女。君、いつまで理雄の手を握ってるのかね」
「へ? あ、や、こ、これはっ」
 気が付けば未だ理雄の手に包まれている事を思い出したふゆが、慌てて手を振り解く。真っ赤になって手をぶんぶんと振り、否定の言葉を続ける。
「違うんです。これは、その、ええと、あの、色々とありましてっ」
「ああ。いいよいいよ。勇樹には黙っておくから」
「違いますー!」
 半泣きで緒方に迫るふゆを見て、理雄が噴き出す。腹を抱えて俯き、笑いを堪えている理雄を横目に睨みながら、ふゆは英二の手を取った。
「言いませんよね? 言いませんよね!?」
「ああ、うん。言わないよ」
 にっこりと、英二。
「しかしながら、既に見られている場合は、その限りじゃないよな?」
「へ?」
 振り返れば、エコーズのドアの前で硬直する勇樹の姿があったのだった。
424名無しさんだよもん:03/06/21 18:02 ID:SKwNUGRt
うむ。不幸。


萌え。
425名無しさんだよもん:03/06/21 20:11 ID:0JLWkhJr
ああ、今日もふゆは不幸だった。
よかった(w
426名無しさんだよもん:03/06/22 00:02 ID:3UU8ZG3o
いいのかyo!



でも、(;´Д`)ハァハァ
427名無しさんだよもん:03/06/22 07:33 ID:WPS1W0LB
 藤井ふゆは幸が薄い。そりゃもう薄幸である。誰がどう言おうと、薄幸なのである。
「英二さんのバカぁっ! 甲斐性なしっ!」
 藤井ふゆの怒声が室内に響き渡った。
「す、すまないっ! これ、この通りっ!」
 今をときめく売れっ子プロデューサーである緒方英二の、これほど情けない声の謝罪と
いうのは珍しいだろう。
「どうするんですかっ! 子供もいるのに、こんな、借金だらけになってっ!」
「い、いや、あの、この投資は成功するかなー、と思ったわけだよ。その神様のせいで、
失敗しちゃったわけだけどもさ」
「神様とかそんな物のせいにしないでくださいっ!」
「だ、だって」
「もうっ、知りませんっ!」
 バタバタと部屋から走り去る少女の後姿を、呆然と英二は見送ることしかできなかった。
 呆然としたまま、身動き一つしない英二を眺めながら、彼の弟である緒方理緒が両腕を
頭の後ろで組みながら呆れ声を上げる。
「あーあ。怒らせちゃった。大体兄さん、無計画すぎなんだよ」
「なにを言うかっ! これは男の浪漫だっ!」
「子供まで作っておいて、浪漫の追求するなんて男として最低だぜ?」
「理緒だって、あんな投資に手を出してるじゃないか」
「俺はきちんと回収してるもん」
 兄弟の間で剣呑な声のやり取りが行われている。
「……しかしなぁ」
 英二は顎をなでながら、ふゆの出て行ったドアを眺めた。
 ・
 ・
 ・
 ・
 ・
 ・
 ・
 ・
「そんなに悔しかったのかなぁ。俺とペアを組んで人生ゲームに負けたのが」
428名無しさんだよもん:03/06/22 18:08 ID:XCLHVMud
うむ…。不幸……?

萌え………きれない、なんでだろう。
429名無しさんだよもん:03/06/22 21:31 ID:Na4igypu
負けず嫌いふゆたんにワロタ
430名無しさんだよもん:03/06/22 23:36 ID:yE/gd15J
まぁ、幸が薄いとか、顔に出てるとさんざん言われて居るんだから
「人生」ゲームで、「相方」の失敗を目の当たりにさせられれば、
現実の未来へ投影してしまっても、ふゆなら仕方ないのでは(w

うん、薄幸、薄幸♪

ああ、今日もふゆは不幸だった。
よかった(w
431名無しさんだよもん:03/06/23 01:41 ID:qmj2s5EN
ふゆ、素晴らしすぎる…
長編読みたいのう。
432反転KANON服装倒錯寄り道:03/06/23 16:54 ID:nI1ei3w4
 ゆいに見捨てられた自称厚顔(字が違う、睡眠学習では漢字学習は無理だった模様)の美少女(ニューハーフの間違いだろう)名雪は、泣き疲れてそのまま眠っていた。
 危うくそのまま根雪(誤字じゃないよ)と化すところだったが、空腹(お腹が減ったおーとの発言あり)のせいか3時間ほど後に目を覚まして活動を開始した。そして糸目のままふらふらと商店街の方向へと向かって行く、本当に起きているのだろうか?
 ちなみに他の人型達も自力で起きるか誰かに救出されて、風邪やしもやけ程度にはなったが命に別条は無かったとのこと。とりあえずはめでたいことである。

 さて名雪のほうに話を戻すと、相変わらず寝ぼけた表情とおぼつかない足取りで商店街の中を歩いている。
 そしてどうやら、やはりまだ目がさめていなかったようだ。それが証拠に親友である美坂香里(みさかこうり:性別男)とすれ違ったのに全く気づいていないのだから。
 もっとも香里の方も、セラー服にストールをまとったショートカットの美少女を尾行していて、全然名雪に気がついていないのだからおあいこと言うか、さすがは親友といったところなのだが。
 ちなみに香里の格好はと言うと、変装のつもりか女子用の紺のブレザータイプの制服に野球帽とサングラス、ご丁寧にマスクまでしているという珍妙極まりないもである。どうやら学年主席と尾行の才能は関係がないらしい。
 どうやらこちらについていくのもかなり面白そうである。

 しかしまあ、今は香里のこと放っておこう。寄り道編の主役はあくまで名雪(主役なのでちゃんと名雪と表記されるわけ)である。
 無駄話をしているうちに、どうやら名雪は目的地である喫茶店に辿り着いたらしい。吸い込まれるようにふらふらと百花屋なる店の中へと入っていく。

 
433反転KANON服装倒錯寄り道:03/06/23 17:35 ID:nI1ei3w4
 さて、名雪はこの店の主とも言うべき相当な常連らしい。名雪の姿を認めると、ウェイトレスがいつものであるらしい席に誘導し、してもいない注文の品が運ばれてくる。
 その食品、つまりはいちごサンデーなのだが、それがテーブールの上に置かれた瞬間に、名雪の目がパッチリと開き、天使のようなと形容したい極上の笑みを浮かべるのだった。
 この笑顔を見れば、ゆいの名雪に対する態度も少しは良くなるかもしれなかった。しかし残念ながらこの場にゆいはいなかったし、笑顔も一瞬の輝きにすぎなかった。
 いちごサンデーを口にした瞬間、名雪の顔は歓喜のあまりだらしなく緩んでしまった。まあだらしなくは言いすぎだが、少なくとも恋人や好きな異性には見せたくない表情だろう。
 その後1杯目を食べ終わると同時に、絶妙のタイミングで2杯目が運ばれてきた。3杯目も既に準備中のようだ。どうやら名雪のこの店での注文パターンは確定しており、3杯セットがおきまりなのだろう。
 そして瞬く間に2杯目も食べ尽くし、3杯目も残り少なくなったとき、名雪の表情が思案するようなものへと変わっていった。
「うーん、お代わりどうしよう?」

『どうせさっきの慰謝料としてゆいから返してもらえるんだから、手持ちのお金を全部使っちゃってもかまわないんだよ。すると、今日は大きなお札があるから10杯は大丈夫だね』
 客観的に見てゆいがすんなり払うとはとても思えないのだが、かなり自分に都合のいいように考えているようだ。
『でも10杯はさすがに食べすぎかな、いくらやけ食いでも5杯くらいにしておこうかな』
 ニューハーフでも女の子、おそらく体重が気になるのだろう。かなり真剣に悩む名雪である。
「まあいいやとりあえず食べながら考えよう。いちごサンデー一杯追加だね」

 それからしばらく後、どうもなまじ悩んだのが良くなかったらしい、名雪がふと気が付くとテーブルの上の空容器が実に12個に達していたのだ。
 本人にはまったく記憶がないのだが、どうやら無意識に注文して食べてしまっていたらしい。
『エー食べ過ぎちゃったよ。お金足りるかな?』
 こわごわと財布を開いた瞬間、名雪の顔は自分の髪よりももっと青くなった。
「エーッ!」 
4341改 ◆1atBw/KN1. :03/06/23 17:58 ID:51yB8Rfp
(↑:まだ投稿途中なのかな?反転服装倒錯の作者さま、割り込みになったらごめんなさい、
   なかなか投稿できる機会が少ないんものでしで…m(_ _)m)

 
 なんだか不幸が流行っている(?)らしいので、便乗します。4.5レス。
 









§

 ぼんやりとみつめてみる
 一点のみに集中してみる
 たまに首をかしげてみる

 そんなことをしたところで
 この窓の外にある風景が、変わるわけはないというのに?
435少女の檻(1/4) ◆1atBw/KN1. :03/06/23 17:59 ID:51yB8Rfp
「お帰りなさいませお嬢様。御学業お疲れ様でございます。
 本日は木曜日ですので、4時からバレエのお稽古がございます。
 御支度が済み次第、私めにお声をお掛けくださいませ」

 淡々としたじいやの声が終わると、ドアが丁寧に閉められる。
 一人残された部屋に、カチャリと、鍵の閉まる音が響く。

「えーっ、自分のお部屋をもってるんだ! いいなぁ! 羨ましいなぁ!」
「いいなぁ、私のパパもママも、まだ早いって言って聞いてくれないのにー、いいなぁー」
 学友と談話をした時、私が自分の部屋を持っていることを羨む子がいた。
 私たちの年齢で自室―兄弟姉妹と共有しない個室―を所有する子供はそうは居ないだろう。
 
「でも、こんなのって……」
 
 『外側』に鍵の付いた子供部屋なんて、一体誰が羨むだろうか?
 窓もハメ殺しで、親切なことに自動で閉まるシャッターまで取り付けて。
 子供を檻に押し込んで、教育は執事に任せきり――なんて素晴らしい両親だろう!

「…お嬢様、お時間でございます。早く御支度を」
「…今行きます、じいや」
 急かすじいやの声に、反射的に『いい子』のフリをする。
 教育係、親よりも近い存在のじいやに対してまで猫を被ってしまう私に、嫌気がさした。
436少女の檻(2/4) ◆1atBw/KN1. :03/06/23 17:59 ID:51yB8Rfp
 稽古場へ向かう車の中で、私は俯いて脚をもじもじさせていた。
 支度に手間取った私は、家でトイレに行くのを失念していたのだ。
「しばらくご辛抱ください、どこかおトイレを借りれる場所を探してまいりますので」
 お腹の痛みを訴えると、じいやはそう言って運転席から降りていった。
 辺りは公園もお店もない住宅街なので、どこか手頃な家から借りようという算段らしい。
 しかし、私はもうそれを待っている余裕さえない状態だった。
「どうしよう…もう、我慢できない…」
 ガラス越しに私の視界に入ったのは、大きな空き地。
 心の中でじいやに謝った私は車を降りると、茂みの中へ飛び込んでいった。

   ………

「うくっ…えくっ……道に迷っちゃったよぉ」
 人に見られたくないからと奥まで入ってしまった私は、元の場所に戻れなくなってしまった。
 遠くの方で、私を探すじいやの声が聞こえる。私は何度も叫んだ、こっちにいるよと。
 でも、じいやには声が届かないらしい。それが私をますます悲しませた。
 自分よりも背の高い麦穂の中で、私はなす術もなく途方にくれていた。
 
「…何やってるんだ?」
「きゃぁっ!」
 そこにいたのは、髪をぼさぼさに伸ばして目つきの悪い、同い年くらいの男の子。
 いきなり背後から現れた少年が怖くて、とうとう私の目から涙が零れ落ちてしまった。
 その子は無言で私を見ていたが、いきなり私の手をむんずと掴み、歩き出した。
「きゃ! え、あの、ちょっと!」
「…こっちだ」
 それが私を元の場所に連れて行ってくれる行為であると、私はすぐには気づけなかった。

 寡黙で、しかし私の事を案じてくれる。
 そんな彼の背中が、いつも私を気遣ってくれる執事のそれと重なって見えた。
437少女の檻(3/4) ◆1atBw/KN1. :03/06/23 18:00 ID:51yB8Rfp
 それから、私は彼と遊ぶようになった。
 空き地を通るたびに腹痛を訴え、じいやがいなくなった隙に彼の所に向かった。
 尤もじいやにはお見通しだったのだろう、稽古場への出発時間を、少し早めにしてくれたのだから。
 日頃からスケジュールに縛られていた私への配慮を、私は素直に嬉しく思った。

 習い事を休めない都合少しの時間しかいられなかったけど、彼との時間はとても楽しいものだった。
 追いかけっこをしたり、草笛を作ったり――そんな単純なことが、私には新鮮なものだった。
 ある日、彼からプレゼントを貰った。ウサギの耳が愛らしいヘアバンドだった。
「お前は背が低いから、かくれんぼで上手く見つけられないんだ」
 早速彼の前でつけてみると、似合ってると言ってもらえた。
 ありがとうと微笑みかけると、彼は照れくさそうにそっぽを向いた。

  ………

「魔物?」
「ああ、ここには魔物がでるんだ」
 また違う日、彼は私にそう告げてきた。
 この空き地には魔物が出るから、自分が守らないといけないのだと、教えてくれた。
「私…私に手伝えないかな?」
 最初出会った時から彼には助けられてばかりだったから、
 私も、彼のお手伝いが出来ないかと思い、そう声をかけた。
「ああ…傍に、居てほしい」
「うんっ!」
438少女の檻(4/4) ◆1atBw/KN1. :03/06/23 18:02 ID:51yB8Rfp
 しかし、その約束が果たされる事は無かった。
 私の持っていたヘアバンドを両親が見つけたことから、彼と遊んでいる事が知られてしまったのだ。
 
 本来私に向けられるべき責めを、じいやは全て受けとめてくれた。
 じいやは私の教育係を解かれ、家の雑務に回される事になった。 
 一方の私は怒られなかったが、彼から貰ったヘアバンドを没収されてしまった。
 代わりに私に与えられたのは、両親からの冷やかな言葉だった。
 『お前は他の子供とは違うのだから、得体の知れない相手とは付き合うな』と。

 新しく就いた教育係は両親に気に入られようと、私を一層厳しく監視してきた。
 私は、またしても冷たい檻の中に連れ戻されてしまった。


「申し訳ございませんお嬢様…私めがもう少し気を配っていれば……」
 家の廊下で、私は接点がなくなっていたじいやと偶然出会った。
「折角お友達がお出来になったというのに…何も出来ない私をお許し下さい…」
「ううん、じいやはいいの…でも、あの子が心配なの…魔物に負けてないかな…」
「マモノ? お嬢様…魔物などというものは存在しません。御伽噺の世界の事なのですよ」
 私を慮ってくれているのであろう、じいやのその言葉は、
 しかし今の私には傷に塩を塗りつけるかの如く、私に突き立てられた。
「違うの…違うのぉっ! このままじゃあの子が魔物に負けちゃうの! 死んじゃうのにいぃっ!」
 思わず声を荒立ててしまった。適うはずも無いのに、私は泣きながらじいやの胸を叩いた。
 早く私が行ってあげないと、あの子が魔物に負けてしまうから、約束したのだから。
「どうかお聞きわけ下さいませ…大旦那さまの、御命令なのです…」
 それでも私を制止しようとするじいやが憎くて憎くて、私は何度も胸を殴りつけた。


 泣き叫んでいた私は気づかない。
 じいやの右手が、出血するほどに強く握り締められていた事を。
4391改 ◆1atBw/KN1. :03/06/23 18:03 ID:51yB8Rfp
 たまにはこんな、奏さん(DEF,LUK+2)
 両親に奪われたウサ耳は、きっとじいやさんが密かに守ってくれ、シナリオ終盤に活躍することでしょう…

 ∧||∧
(  ⌒ ヽ  しかし舞人との出会いの切欠が……極刑決定だな
 ∪  ノ  
  ∪∪



 あ、ここでの『じいや』は♂ですよ。
 どこぞのメイドさんも捨てがたかったんですけど(w
440名無しさんだよもん:03/06/23 19:43 ID:uu2iQtBm
>>432-433
すまん、ネタ的には嫌いじゃないんだが
も少しきれいに改行してくれ。

>>434-438
奏×舞人? 珍しいカップリングだな。
祐理は嫉妬の標的になるのか?
441名無しさんだよもん:03/06/23 20:37 ID:bFLOaUke
>>432-433
はっきり言ってあなたはここに書くには向いていない。
もう少し他人に見せる文章というのを勉強してから出直してきなさい。
442名無しさんだよもん:03/06/23 20:48 ID:N7v9Ks5T
>>432-433
1行40文字程度で改行を入れると、可読性が高まります。

あと、キャラクターを貶めたいだけなら、やめといたほうがいい。スレが無駄に荒れる原因になるから。
ただの歪んだ愛情表現だというのならば、一応それを宣言しておいたほうがいいと思う。
443名無しさんだよもん:03/06/23 21:53 ID:aTM3ANMJ
文章力に関して突っ込むのは正直どうよ?

とりあえずこのスレの流れを過去ログ読んで勉強すべきとは思う。
たぶん検索かなにかで引っかかったから投稿してるんだよな?
そのこと自体は別に悪くないけど、投稿するならその先の空気は読まないと。
2ちゃんが便所の落書きで、マイナージャンルなら書き捨てOKだった時代は
とっくに終わってんだから。
444雨(1/3):03/06/23 23:40 ID:/nppkr4F
 藤井ふゆは帰り支度を整えて、エコーズのドアを開けた。
「あ」
 見上げた空はどんよりと曇り、湿気に満ちた空気は今にも水滴を落としてきそうな雰囲
気を漂わせている。
「降りそう、かな」
 バス停まで走って五分程度。マスターに傘を借りてもいいけれど、そうすると返しに来
なくてはならない。次のバイトのシフトは来週だし、その時に雨が降っていると傘を二本
もってこなくてはならなくなる。
 それは、ちょっと面倒くさい。
「いいや、大丈夫」
 行ってしまえ、と駆け出した。
 バタバタと走り、ちょうど来たバスに乗る。
 座席に座り、ほう、と一息。
 窓の外を見ると、ポツ、と音を立てて水滴が窓硝子に貼りついた。それは見る間に数を
増やし、いつの間にか水滴で窓硝子が一面洗い流されているような状況になる。
「うわ」
 暗い空はその色をさらに黒く濁らせ、ゴロゴロと不穏な音を立てている。雨はもはや銀
色の紗となって、カーテン越しの風景のように外を煙らせていた。
 薄暗い車内の電灯が、パチパチと明滅を繰り返した後、点灯する。雨特有の、こもった
においが車内にたちこめ、ふゆは少しだけため息をついた。
 ここに至ってふゆは気付いていた。自分は、少しだけ考えが足りなかった、という事に。
 バス停までは雨が降らずとも、バスから降りてからどうしたら良いのか、という点につ
いてまったく考えていなかったのである。
 降車するバス停までは、まだあと十分ほどある。しかし、その間に雨が止む、ないし雨
の降っていない地域になるとは思い難かった。
 困惑したまま窓の外を見ようとする。曇った窓硝子を袖口で拭き、外を見る。雨に濡れ
ながら、犬を散歩させている人がいた。多分、散歩の途中に降られてそのまま諦めたのだ
ろう。
 どうしたらいいのか、という事について考えることを諦めたまま、ふゆは自分の降車す
るバス停まで、ただぼんやりと外を眺めていた。
445雨(2/3):03/06/23 23:41 ID:/nppkr4F
「――あ」
 車内アナウンスで自分が降りる停留所の名を呼ぶのが聞こえ、ふゆは慌ててブザーを押
そうと手を上げた。ボタンを押そうとしたところで、チャイムが鳴る。見れば、既にラン
プが点灯している。
「……う」
 先に誰かが押したのだろう。気恥ずかしさで、そろそろと手を戻す。
 ちらりと周囲を見回すと、駅前から帰ろうとしているのだろう小母様達や、学校帰りら
しい学生服姿の少年少女が数名ずつくらいしかいない。
 その中で、ボタンを押し損なった自分は目立っただろうな、と思うと気恥ずかしさにも
う一度肩を落としてしまう。
 バスがゆるゆると速度を落とし、見慣れた景色の前で停まった。
 荷物を持って、バスを降りる。雨の勢いは変わらず、慌てて店の軒先に飛び込んだ。
 目の前では一緒に降りた人々が自分の傘を開いて、思い思いの方向に歩いていく。
 ぽつん、と取り残されたふゆは、軒先から空を眺めた。
「……あーあ」
 思わずこぼしたため息。髪が湿気を吸って、少し重くなったように思える。それはまる
で、自分の中に何かが重く溜まっているようで。
 気持ちが、消沈する。
 俯いて、地面を見る。アスファルトに水がたまり、強い雨に波打つ様相を見ながら、ふ
ゆはもう一度ため息をついた。
 ――と、その時。彼女の視線の先に、革靴が飛び込んできた。
「……なにをしてらっしゃるんですか」
「え?」
 その声はひどく冷たく、そして呆れを交えた声だった。
 見上げる先には艶のある黒髪に、鋭い目つきの男性が立っている。着こなしたスーツに
は一分の隙もなく、おそらく彼の前に立てば自分は一分と会話を持たせられないだろう、
と思う人。
 森川勇樹のマネージャー、篠塚弥生が立っていた。
「弥生さん? どうして、こんな所に?」
「私の台詞です」
「え、えへへ。傘、忘れちゃって」
 笑って誤魔化すように、下手な笑顔を浮かべたふゆを一瞥して、弥生は肩を竦めた。
446雨(3/3):03/06/23 23:43 ID:/nppkr4F
「……今朝の天気予報はご覧になりましたか?」
「見てません」
「降雨率は80%です。普通の人は、ほぼ全員が傘を持つであろう確率です」
「うう。すみません」
 しゅん、として肩を落としたふゆを見て、もう一度弥生がため息をつく。
「しょうがありません。お宅までお送りします」
「え?」
 一瞬、何か聞き違えたのかとばかりに、ふゆは顔を上げる。キョトンとした顔のふゆに、
弥生は一瞬形容し難い表情を浮かべたかと思うと、いつものポーカーフェイスに戻った。
「私は車ですから、お宅までお送りします。風邪なんかひかれては、勇樹さんのお仕事に
差し支えてしまいますからね」
「あ、ああ。そういう事ですよね。はい」
 弥生のいつもの物言いに、いっそ安心すら覚えながらふゆは頷く。
「ありがとうございます」
「そう思うなら、今度からは天気予報くらいは見てから出かけてください」
 弥生の車の助手席に納まったふゆの礼に、弥生は冷たくそう答えると車をスタートさせ
た。


 車に乗っていたふゆは、少し経って気付いた。濡れていた髪が乾いている。
「……あれ? 暖房になってます?」
「暑いですか?」
 弥生は正面を向いたままで、問いかけてきた。
「あ、い、いえ。むしろ有り難かったんですが……あの、ずっと暖房いれてました?」
「ええ」
 さらりと答えた弥生に、ふゆは、「はぁ……そうですか」と答えるしかできなかった。
447名無しさんだよもん:03/06/23 23:47 ID:gIE1xOlO
もまいらもちつけ。433も努力はしてほしいけどね。



それはそうと。



>>439
キタ─wwヘ√レvv〜( ´∀`)・ω・) ゚Д゚)・∀・) ̄ー ̄)´_ゝ`)゚∀゚)─wwヘ√レvv〜!!!
なんだか切なくなりますた。
448名無しさんだよもん:03/06/23 23:48 ID:gIE1xOlO
続けて、ふゆキタ━━(゚∀゚)━━( ゚∀)━━━(  ゚)━━(   )━━(゚  )━━(∀゚ )━━━(゚∀゚)━━!!!!
449名無しさんだよもん:03/06/24 01:24 ID:AzjHPcjG
ふゆタンをもっといじめてくだちゃい。

いじめて光線が出てるよ!
あーいじめたい。
450元380:03/06/24 01:33 ID:DBEJwnZ1
お久しぶりです。
あと一月もすればまた書ける環境に戻れるかも…

>>433
昔の自分を見ているようだ…
努力あるのみです。書き込む以上は「見せる」事を念頭に置いて。

>>1改氏
奏さん好きですね(w
いや、勿論大歓迎ですg(略
451名無しさんだよもん:03/06/24 01:33 ID:WctuHYtX
ちょっと良い話って感じのインターミッションでしたね。
降水確率80%で傘を持たずに出かけて、しっかり降られながら
ほとんど濡れずに帰って来たふゆ。

うん、薄幸(ささやかな幸せ)、薄幸(ささやかな幸せ)♪

ああ、今日はふゆはラッキーだった。
・・・・次回に期待だ!(w
452名無しさんだよもん:03/06/25 02:07 ID:FKVUtFzo
保守
453>>376の続き1:03/06/25 08:32 ID:2ozSwY+z
ここは森の中。
そして、
「あ〜、えがった〜」
などとぬかしているのはヌワンギ。
彼は今機嫌が良い。理由は皆さんの想像にお任せしよう。
「婆ちゃん、俺、男になったよ…」
皆さんの想像にお任せしよう。
「もう俺はガキじゃない。エルルゥを嫁に貰えるよう、話をつけてくるか」
脳内で想像が膨らむ。幸せそうに笑うその顔はかなり気持ちが悪い。
「だーっはっはっはっは!」
腕を組み、背を反らしながら高笑いする。
「はっはっはっはっは…う…うおおぉ!?」
背を反らしすぎ、後ろに倒れこむ。そこにはムティカパを奉る祭壇。
…ドンガラガッシャーン! (典型的な擬音)
さいだん は くだけちった
「や、やべっ! この祭壇は…!」
どうにか直らないかと苦戦すること三十秒余り。
「あ〜、もういっか。大体皇の甥であるこの俺様がこんな雑用する必要がねえ」
ぬわんぎ は にげだした
454>>376の続き2:03/06/25 08:34 ID:2ozSwY+z
その夜、ムティカパがハクオロの居る集落を襲った。
事態を解決しようと果敢な抵抗を試みるハクオロだったが、
勇猛な戦士でもとても敵わぬムティカパに、性別反転してその影響で仮面の外れたハクオロには、どうすることも出来ない。
「くっ…」
と、ハクオロが死を覚悟した、その時、ハクオロの首筋に謎の物質が突き刺さった。
それはトゥスクルさんが放った吹き矢だった! (だからなんでやねん)
「トゥスクルさん!」
ハクオロが多少なりとも怒気の篭った声で叫ぶと、草陰からトゥスクルさんが現れた。
「…なんじゃ?」
と、涼しい顔で答える。
「今度は何なんですか!」
「ムティカパ様を発情させる匂いを体から発するようになる薬じゃ。
 BE-YONDで似たようなのがあったじゃろう?」
「BE-YONDって何ですか? って…はつじょお!?」
「お主を救うためには仕方なかったんじゃ…」
ホロリと涙。もちろん嘘泣き。
「ちっとも救えてないって言うか、むしろ悪化してますよ!!」
「…忍法変わり身の術」
ボン! と、何かが破裂する音がしたと思ったら、トゥスクルさんが居た場所にはヌワンギがスタンバっていた。
455>>376の続き3:03/06/25 08:35 ID:2ozSwY+z
「話は全て聞いた。まあ、お前らの態度次第では助けてやらねぇ事もねぇぞ?」
お前今まで何処に居たんだ?
それはともかく、
「わ、わかった、助けてくれ」
と、ハクオロ。
溺れるオロはヌワンギをも掴むとはこの事か。
「良し、こいつを助けて欲しければ、エルルゥ! 俺のモノになれ!」
と、側のエルルゥに向かって叫ぶ。
固唾を飲んで成り行きを見つめるハクオロ。
「嫌」
「………へ?」
「誰が貴様のような屑と結婚するか。肥溜め臭いんだよ。死ね」
「エ、エルルゥ?」
「気安く名を呼ぶな」
実はこのエルルゥは、アルルゥの変装だったのだが、
暗がりでそれが判らなかったヌワンギは、キれた。
「くそう! ムティカパ! そいつをヤっちまえ!」
「待て! どうしてそうなる!」
「問題無い!!」
ヌワンギは強気で言い切ったが、何が問題無いのかはわからなかった。
456>>376の続き4:03/06/25 08:36 ID:2ozSwY+z
「さあ! ヤっちまえ!」
ヌワンギが叫ぶ。
「ヴォフ〜」
と、初台詞を放ちながらも、ムティカパはヌワンギに近づいた。
「へ?」
ガリッガリッゴリッ
折角ヤる気になっていたのにゴチャゴチャと水を差されてムティカパは立腹だったのだ。
ヌワンギは愉快な肉片になった。
グロいはずのに肉塊なのに、ヌワンギだというだけで場が和む。
ヌワンギパワー。
ヌワンギを殺し飽きたムティカパは、やっとハクオロの方に向き直った。
ハクオロの目に、人の物とは比べ物にならないほどの男性器が映った。
「ま、待て! ムティカパ様ってメスじゃないのか!?」
まあ、つがいが居る描写も無かったし、両性具有と言う事で。
「そんな、馬鹿な…」
ジリ、ジリとムティカパが近づく。
そして…
「ひっ! 止め…あああああああああああああっ!」
………
こうしてムティカパの怒りは収まり、集落は救われた。
後には白濁液にまみれ、心ここに在らずといった感じのハクオロが残されているだけだったが、何があったかは想像にお任せしよう。

457名無しさんだよもん:03/06/25 08:37 ID:2ozSwY+z
続きを希望してくれる人がわずかながらに居たので書いてみました。
お目汚しスイマセン

 ∧||∧
(  ⌒ ヽ
 ∪  ノ 
  ∪∪
人形はコタツで首を吊る…
458名無しさんだよもん:03/06/26 01:55 ID:pDXuyMpT
裳まいら・・・落ち着いて聞けよ?
ヌワンギの扱いが酷いようだが反転したらどう思う?
奏でタソのようにエルルゥ(男)に献身的に迫ったら萌えないか?
「お馬に乗ってお花摘みでもどうかしら?」とか言われたら・・・漏れはやヴぁいかもしれん
459名無しさんだよもん:03/06/26 02:39 ID:dVi0sifY
>>453-456
ハクオロ悲惨だな(w
男にヤられ、ムティカパにもヤられ…次はトウカあたりと百合シーンか?(w


>>458
お嬢な反転ヌワンギのSSなら保管庫にあったな。
個人的には女ヌワンギは高飛車系だと思ってるが、あれはあれで好き。

それにしても久瀬といいヌワンギといい、
やな奴も反転させると結構萌えキャラにできるというのが恐ろしい。
460名無しさんだよもん:03/06/26 03:03 ID:fwGyz1Ym
 走る、走る。あぜ道を懸命に、ウォプタルで駆ける。
「急いで……お願い!」
 月明かりもおぼつかない、うっそうと茂った林道を、ただウォプタルにしがみついて私は駆ける。
 ただ騎乗しているだけなのに、動機は早鐘をうって、体中から汗が噴出す。額を雫が伝った。
 一刻でも早く、一度の呼気よりも疾く。
 それだけを願って、私は両足に力を込めた。この一瞬で、誰かが命を落としているかもしれない。
 エルルゥ。私の幼馴染。愛しい人。
 静かで、諭すような言葉は、けれども嗚咽混じりの声音だけで私の心を打ち壊した。
 なんて馬鹿だったんだろう。なんて愚かだったんだろう。
 たった十年離れた月日で、私はめくらになっていた。
 幼いころから一緒だった、大切な人の気持ちも読めなくなるほど、私の目は汚れていた。
 一声だけで、人の宝物を奪って。一声だけで人を傷つけて。一声だけで人の命まで消し去って。
 ついにはお婆ちゃんまで殺してしまった。
 自分の持っていた力に酔いしれて、その使い方の正しさまで忘れて、そんな私をずっと心配していた人の気持ちに気づかないで、それどころか消せない傷までつけてしまった。
 汗が目に染みて、その痛みで知る。
 いつの間にか、涙が風に散らされ舞っていた。
 苦しいだろうけど、急いでウォプタル。
 痛いだろうけど、走ってウォプタル。
 私にもまだ、できることがあったの。見つけたの。
 だからお願い、ウォプタル。
 私に。
「償わせて……!」
 ズン。
 ギョギュアッ。
 衝突音の後、短くわなないたウォプタルが、ぐらついた。
 私は突然の衝撃に、鞍から体を投げ出された。

「やった……! やったぞおー!」
「待て、まだだ! 俺が」

461名無しさんだよもん:03/06/26 03:04 ID:fwGyz1Ym
 ズン。
 倒れ伏していた私を襲う、二度目の衝撃。
 それは体の真ん中を貫いて、私を地面に固定した。
「う……ぐぶっ」
 肺を突き上げるような、熱い奔流。
 思考が真っ赤に侵されて、私は吹き上げるものを口から吐いた。
 ビチャ。
 あれ……これ、……血? 私の……血。
「大将首だあ!」
「ほ、ほんとうだ! この前の戦場で見たことがあるぞこいつ! やったあ!」
 
 反転した空から声が届いた。耳の中で反響を繰り返す。

「お、おい、何やってんだよお前」
「え、あ、いやすごい上物の女だからよ……こんなのもう二度とないと思って」
「馬鹿野郎! やってる場合か! ここだっていつ戦場になるかわからないんだぞ! 死にたいのか!?」
「そうだ、それに虫の息の女を抱いたって仕方ないだろう、行くぞ」
「まあちょっとだけ待てよ、こいつ、顔もいいが服もずいぶんだぞ。よっと」
「どうするんだよ、そんな穴あきの服」
「なあに、多少汚れてたって、これだけ上物なら売りではある」
462名無しさんだよもん:03/06/26 03:05 ID:fwGyz1Ym


「グプ」
 寒い。
 服がないよ。体を寒気が刺すみたい。
 でも内臓を駆け巡る血流は、焼け爛れそうに熱い。
「グブ……ゲフッ、ブ、ゲハッ」
 行かなきゃ。
 腕にどうにか力を込めて、体をいざらせる。
 でもすぐに、私を貫いて地面に突き立った矢に引っかかってしまった。
 うわあ……。
 私、これで死ぬのかな。
 こんなところで、何も言えないまま死ぬのかな。
 何もできないで。
 エルルゥ。
 ごめんなさい。
 私結局、何もできなかったよ。何も償えなかったよ。
 ひどいよね。ひどかったね、私。
 ごめんなさい、ごめんなさい。ごめんなさい。
 寒いよ、エルルゥ。

「じゃあ、切るぞ」
「おう」
 
 ズン。
463名無しさんだよもん:03/06/26 05:00 ID:sv00euke
ふ〜む、確かに。その前にやってたことを考えると、全く弁護の余地無しなんだが、
性別が反転するだけで何となく萌えられそうな気がするな。

本編だと、「改心?はっ。何を今更」なんだが。不思議だ。
464名無しさんだよもん:03/06/26 09:44 ID:jAa9bEW0
ヌワエルだけ反転したときに代々フェミニスト(笑)なむ〜む〜主人公のヌワンギへのアタリがどうなるか…
465国崎並行世界へ旅立つ:03/06/26 18:48 ID:qvjW1Spz

 ここは何処だ…?
 周りから音が聞こえてくる…、この音はセミの声か…。
 俺はどうやら眠っていたらしい、目を覚ますとそこは見慣れた公園だった。
 
 それにしても何時からこうしているんだ…?
 俺は観鈴を助けるために人形に力を込めていたはずだが、なぜかそのあとの記憶がない。
 そして今こうして昼間の公園のベンチにいる…。

 …そうだっ、観鈴!!
 観鈴は無事なのか!?
 俺の全てを賭けてでも取り戻したい、元気な観鈴。笑っている観鈴。楽しそうな観鈴。

 俺は起き上がった。
 急に起き上がったためか頭がくらくらする。
 だがそんなことを気にして入られない。
 観鈴に会いたい。
 それだけを思い、俺は神尾家へと走った。

「観鈴!!」

 俺は戸を開け開口一番観鈴の名を叫んだ。
 何故公園にいたのか分からなかったが、そんなことはどうだっていい。
 ただ観鈴に会いたい。それだけだった。

「あれ、どなたですか?」

 だが迎えてくれたのは観鈴でも晴子でもはたまたカラスでもなく、
 観鈴に少し面影が似た少年だった。
466名無しさんだよもん:03/06/26 18:51 ID:qvjW1Spz
こんな展開のSSがないなと思って投下してみたが文章能力がない…。
吊ってくる
467名無しさんだよもん:03/06/26 19:01 ID:fwGyz1Ym
>>464
フェミニズムっていうのは
女権主義のことでもレディファーストのことでもないぞー
468名無しさんだよもん:03/06/26 22:22 ID:05RedykI
自分の辞書にはフェミニストとは女権拡張論者、男女同権論者、
(女性に甘い男性の意で用いるのは日本での特用)
と書いてありますです。
ふむ〜、役不足の誤用を思い出しますね。
日本語は漫画に支配されているとか何とか…
最初に女性に甘い〜で使ったのは誰なのやら?
すれ違いスマソン。




469名無しさんだよもん:03/06/26 22:26 ID:05RedykI
>>465
国崎は反転しないのでつか? 何処で萌えるのでしょうか? ショタ?
結末だけ無性に気になりますね。
470名無しさんだよもん:03/06/27 00:41 ID:ibj2TXBe
>>464
命を助ける代わりに夜伽の相手。
女ヌワンギが男エルルゥ一筋な純情タイプだった場合、
死ぬより辛い思いをすることに…。

つうか、これじゃちっとも優しくないじゃん。
471465の続き:03/06/27 01:08 ID:aQemAc2C

「あちぃ…」

 縁側でごろごろする。
 鈴は補習に行き、今家にいるのは俺と往穂だけだ。
どうやら俺は別世界に来てしまったらしい。
 俺がいた世界とは性別だけ違う世界へ。

 ひょんなことから俺は観鈴に当たる人物、神尾鈴の家に居候することになった。
 だからこうして今縁側でごろごろしている。
 俺に当たる人物が今俺の横でぐでっと寝そべっている国崎往穂。
 彼女も暑さは苦手らしい。

 しかし思う。いくら暑さが苦手と入ってもあの姿は、なあ…。
 彼女はワンピース一枚。ブラさえ付けていない。(もちろん下着は付けている)
 あれはかなり挑発的だ。
 しかも本人挑発的なことに気付いてないらしく俺に惜しげもなく胸元を曝け出している。
 はっきり言って目のやり場がなかった。

「ああ〜、暑い〜」

 分かってる。だから声に出さないでくれ。
 そんな困ったような声を出されても俺が困る。
 今日はかなり気温が高い。
 それに全く風がないから縁側に出ても殆ど意味がない。
 全く、クーラーが壊れているなんてなんという家だ…。
472465の続きその2:03/06/27 01:10 ID:aQemAc2C

 往穂から目線を逸らし部屋の奥を見つめていた俺は我が目を疑った。
 もう一度よく見てみるも、部屋の片隅に目立たないように置かれていた物体は扇風機!
 つーかもっと目立つところにおいてくれ。
 コンセントは入っているな。それにこっち側を向いている…。
 
 よし、行け相棒。
 俺は人形に念を込めた。
 自分でスイッチを付けに行かなかったのは暑くて立ち上がりたくなかったからだ。

 トコトコトコ…

 俺は人形に「強」のスイッチを押させた。
 扇風機が回り始める。
 涼しい風が俺たちの元に届く…ん、風?

「きゃーーーっ!!」

 横でへばっていた往穂が悲鳴を上げた。
 しまった。あいつはワンピース一枚だった。
 それに扇風機は俺たちの足のほうにあって…。
473465の続きその3:03/06/27 01:11 ID:aQemAc2C
 彼女はものすごいことになっていた。
 捲くられまいと必死でワンピースを抑えるも、強風の前には焼け石に水。
 隙間から白い下着と滑らかな足の曲線が見え隠れする。

「ゆっ、ゆっ、往人さんっ!と、止めて!!」

 目に少し涙を浮かべながら俺に懇願する。
 確かにここは止めるべきだ。
 しかしこのおいしいシチュエーションも捨てては置けまい。
 往穂の足は綺麗だった。
 旅しているだけあって引き締まっており、それでいて少しも日に焼けていない。
 下着も白だった。
 彼女に似合った少し控えめなデザイン。
 それでいて子供っぽいというわけでもない。

「ねえっ、はやくっ!!」

 そこで彼女は起き上がろうとして一瞬手を離してしまったようだ。
 抑えられるものがなくなった今扇風機は容赦なく彼女の服を吹き飛ばす。

474465の続きその4:03/06/27 01:13 ID:aQemAc2C
「ん、んーーっ!!」

 起き上がろうとしていた体勢では後ろ側さえも抑えられていない。
 ワンピースのスカートが完全に捲くれていた。それが顔にべったり張り付いている。
 彼女はそれに対して完全に混乱している。
 慌てふためくばかりでスカートをちゃんとすることすらも出来ていない。
 しかし…、何故ブラを付けていないんだ往穂!
 ベリーナイスだ!
 彼女の胸が露になる。大きいわけではないが決して小さくもない。
 おそるべしだ扇風機の強!
 
「往人さんっ!たすけてっ!はやくっ!!」

 これ以上の観察は無理みたいだ。
 俺は立ち上がると扇風機のスイッチを消した。

「はあっ、はあっ、はあっ…」

 往穂の息が上がっている。そんなに疲れることしてたか?
 それからじろりとこちらを見る。

「往人さん…見た?」
「いや、全く見なかったぞ」

 俺は即答した。
 本当はバッチリ見ちゃったんだがな。

「そう…、それならいいけど…このこと絶対に忘れてね!」

 彼女が凄い剣幕で俺にかかる。
 そんなこといわれても未来永劫記憶しておく自信があるのだが。
475名無しさんだよもん:03/06/27 01:15 ID:aQemAc2C
この種類のSSじゃ女キャラ往穂ぐらいしかいないじゃん!

 ∧||∧
(  ⌒ ヽ
 ∪  ノ 
  ∪∪
吊ろう…。
476名無しさんだよもん:03/06/27 01:31 ID:AY58uPhg
落したら吊るな
吊るなら落すな
477名無しさんだよもん:03/06/27 07:45 ID:VpYH8Xq/
往人と往穂が同居!? 斬新だ…

478>>456の続き1:03/06/27 07:59 ID:VpYH8Xq/
では自分は例の如くハクオロSSでもトウカしますかね…
話が進むにつれて文がどんどん荒唐無稽、支離滅裂になってる気がしますが、その方が書いてて楽しい罠。
誰か自分を止めてくれ〜

原作と比べ時期が妙な事になって居るが、今、集落はキママゥの猛威に曝されていた。
ムティカパ事件以来、ハクオロは村の守り神の様に扱われていたので、当然会議に代表者として参加する事になる。
(ちなみに、集落にはムティカパを鎮めるハクオロの石造が建てられたとか…)
さて、ハクオロが策を出そうとした時に、またしてもトゥスクルさんの陰謀が始まった。
「ワシに策がある」
これに嫌な感情を感じまくったハクオロは、
「偶然ですね、私も今作戦を考えた所です」
と返す。バチバチと火花が散る。
「ワシの策から先に言って良いかね?」
「今回は自信がありますから、私からと言う事で…」
「イヤ、ワシが…」
「私が…」
と、両者一歩も譲らない。
ハクオロは自らの身を護る為に、トゥスクルさんは趣味で、口先三寸の戦いが始まった。
「今日は湯飲みに茶柱が立ったんですよ…」
「…実は今まで口止めされておったが、この集落では茶柱が立つのはとても縁起が悪いと言われておる」
「…今日黒猫が前を横切ったんですよ…」
「この世界に猫などおらん」
「ああ、そういえば猫の中の人でした」
滅茶苦茶だ。
暫くして、とうとう業を煮やしたトゥスクルさんが強硬手段に出た。
479>>456の続き2:03/06/27 07:59 ID:VpYH8Xq/
プスッ
この音が何の音なのか、もはや説明は要らないだろう。
今度のヤクは、どのような話にも「はい」としか答えられなくなる便利な奴だ。
「それじゃ、ワシから話してもいいかの?」
「…はい」
「(え!? 今私は「はい」と答えたか!?)」
「今回の作戦では囮を使う」
「…はい(囮!? もしかしなくても嫌な予感がするぞ…)」
「ここに飲んだ者にキママゥを発情させる匂いを発させる薬がある」
「…はい(またそのネタか! このままではキママゥの精神疾患の一種を鎮める私の石像が出来てしまうではないか!)」
「(なんとかして「はい」以外の言葉を話さなくては…)」
「ここまで話せば聡明なハクオロのことじゃ、ワシの良いたい事はわかるね?」
ハクオロは精神を集中させ、全力をもってして他の言葉を放つように努めた。
叫ぶ。
「Yes!!」
イングリッシュになっているだけだった。
「辛いとは思うが、これも全て村を救う為じゃ。頑張っておくれ」
「…ハイ」
ハクオロは、もう人生どうでも良くなっていた。
480>>456の続き3:03/06/27 08:00 ID:VpYH8Xq/
かくして作戦は実行された。
それは薬を飲んだハクオロの周囲に罠をありったけ配置し、打ち漏らしをオロオロブラザーズで仕留めるというモノだった。
罠をかいくぐったキママゥが眼前に現れた瞬間、ハクオロは扇を構えた。軍師ビームは出ない。
さて、キママゥに向かって扇を打ちつけるが、その渾身の一撃はいともあっさりかわされた。
「え!?」
性別反転の影響で仮面が外れたりイロイロあったせいで、ハクオロの戦闘能力はその辺の婦女子となんら変わり無かったのだ。
身の危険を感じたハクオロは、
「おやっさん、助けてください!」
とテオロの方を見ると、地面に寝そべって何かボリボリと喰っていた。
酒もセットだ。
「…おやっさん、いくらで買収されたんですか…?」
ドスの聞いた声で訊ねる。もしこの扇が軍師ビームが出るように作られたいたら、
テオロの額には愉快な穴が開いていただろう。
「あ〜やられた。俺はもう戦えねぇ、バーダック、俺達の敵をとってくれ!」
と、体をバタバタしながら答えるテオロ。
バーダックって誰だよ? ちなみにキママゥは会話イベント中は舞台袖で待ってくれている。
「(ずっと会話イベントを続けていれば身の安全は確保されるのでは無いだろうか?)」
世の中そんなに甘くありません。
481>>456の続き4:03/06/27 08:01 ID:VpYH8Xq/
キママゥは次々と集い、ハクオロを包囲していた。何故か野生化したヌワンギも数体混じっている。
地面に植えたヌワンギの芽が育ったのだろうか?
「さて、絶体絶命と言うわけか…」
これから起こる事態を想像して、冷や汗が頬を伝った。
その時だ。
「ハクオロさん!」
と叫ぶ声。声の主はエルルゥだった。
ハクオロは一瞬、助けに来てくれたのかと、顔に希望の色をたたえたが、直ぐに、
「危険だ! 来るんじゃない!」
と叫んだ。
エルルゥは制止の言葉を無視して近づいてくる。
キママゥ(あとヌワンギ)が一斉にエルルゥの方に向き直る。
すると…
「あの、ハクオロさん、私やっぱり帰りますね…ごめんなさい」
エルルゥの姿は段々小さくなり、そして見えなくなった。
「へ?」
ハクオロは確かに来るなと言ったが、このリアクションは想定外だったので、口をポカンと開けて呆然としていた。
エルルゥは股間を直立させたキママゥがこれ見よがしに自分の方を向き直ったので、赤面して逃げ出したのだ。
「そんな馬鹿な…」
やっと出番かとキママゥ達がハクオロに詰め寄る。
「ま、待て、話し合おうじゃないか…あっ! そこは!」
………
結果は言わずもがな。またしてもその場には白濁にまみれたハクオロが残された。
キママゥは物陰に隠れていた村人達とテオロがベストタイミング(!?)で退治した。
ただ一つハクオロの予想と違ったのは、建てられた像が純金製だったと言う事だけであった。
482名無しさんだよもん:03/06/27 08:03 ID:VpYH8Xq/
 ∧||∧
(  ⌒ ヽ
 ∪  ノ 
  ∪∪
483名無しさんだよもん:03/06/27 23:17 ID:hjZjKxM9
ええい、常々イ`と言うておるに。



と爺ぶってみる。GJ。
484名無しさんだよもん:03/06/29 07:24 ID:EP9rSUPD
485反転KANON服装倒錯寄り道終 :03/06/29 11:48 ID:BatpyeT3
一応この後、名雪と百花屋マスター(28歳女:宝塚のレッド・バトラー風:古い)のからみになる予定だったんだけど。
別に他人を不快にさせることを目的として書いたわけではないので、勧告を受けて今回で終了。
黙ってこのまま消えようとも思ったけど、それもなにか無責任な気がするし、
どんな下らないものでも始めた以上は何らかの形で終わらせるべきだと思うから、
以下にけじめとして最終回もどきを掲載。これ以上は書かないから安心してください。
場の雰囲気を読めないばか者が変なものを書いて申し訳なかった。それだけは謝っときます。

名雪どんが驚いたのも道理、なんと名雪どんの財布には二千円も入っておらなんだのじゃ。
その後名雪どんがどうしてその窮地を脱したのかは、残念ながら一切伝わっておらなんだ。
ただ、名雪どんは高校を卒業後百花屋に婿に入り、一生いちごに囲まれて幸せに暮らしたのだそうじゃ。
どっとはらい。(KANON昔話第27話いちご長者完)

蛇足-自分にとっての名雪はお約束を全部やってくれる美味しいキャラって位置付けですね。
 あとは同年輩ではとても手におえない難物(ファザコンと推定)かな?最低10の年齢差が欲しいね。
 まあ基本的には良い子だとは思うけど、相手に対する要求が大きすぎて、祐一は精神的にも経済的にも支えきれないと思う。
 名雪の方も祐一が相手だと甘えすぎて駄目人間になりそう。
 ちなみにゆいたちのその後は、みんなそれなりに幸福に過ごすとしかいえませんね。  
486名無しさんだよもん:03/06/29 14:07 ID:cZTfjbZr
ちょっと待て、まず常識の話をしよう。
>ちなみにゆいたちのその後は、みんなそれなりに幸福に過ごすとしかいえませんね。
こんなこと、誰も聞いてないだろ?
まず自分の作品が待ち望まれているとか、強く興味を持たれているって前提で
話してるように見受けられるんだよ、あんたのレスは。
そんなわけないじゃないか、ここじゃあんたも俺も、単なるその他大勢に過ぎないんだから。
自分でサイト持ったりしてる人なら、確かに設定だけを出したりひたすらマイペースで
話を進めたりすることも勝手だけど、ここはまがりなりにも公共の場なんだ。
興味を持たれるのはあんた自身じゃなく、作品としての体裁を整えたあんたの創作物でしかない。
全員がそうである場所なんだよ、ここは。というか非個人掲示板ってそういうものだろ?
こういうのは、2ちゃんとかネットとか関係なく、リアルでも通用する一般常識の問題だろ?
同人誌即売会とも違うんだ。だって興味ない本だったら開きもせず素通りすればいいあれと同じにはできないんだから。
あんたのやったことは、他人が会話してるとこに首を突っ込んで、それまでとはまるで関係ない
しかも極めて個人的な話題を振るような行為だ。
作品を投下することについてはまるで問題ない。みんなそれは待ち望んでる。
だけど設定やあらすじは、作品ではないんだ。それだけ見せられたとこで大抵の人間は面白いとは感じないんだよ。
というかあんた自身はどうなの?全然知らないやつが書いた設定だけを読み漁るタイプの人なの?違うだろ。
487名無しさんだよもん:03/06/29 16:30 ID:jJ7Tx7xi
>>486
まあまあ、>>485も消えるといっているんだし許してあげようよ。
しかし>>485ももう少し修行してから来れば良作を生み出しそうな気がしただけに非常に惜しい。
いや、気がしただけか。
488名無しさんだよもん:03/06/29 22:53 ID:cZTfjbZr
ちげーよ。
本音を言えば作品自体は
かなり面白く読んでたから
なおムカつくんだよ
489名無しさんだよもん:03/06/29 23:44 ID:abZqzEgG
もちつけもちつけ。
490名無しさんだよもん:03/06/29 23:47 ID:sEtUNyIZ
>>485
君の作風がここの住人には合わなかったのは残念だったな。
SSの修行を積んだ後、気が向いたらまた来て何かネタ書くのもありだ。
もちろん匿名で頼むぞw


ところで反転カルラってどんな感じになるんだ…?
いまいちイメージがつかめないんだが。
491名無しさんだよもん:03/06/30 00:04 ID:Z9KkE6bO
>490
飄々としてて実は凄いおにーさん……雲のジュウザみたいなのか?
492名無しさんだよもん:03/06/30 00:24 ID:kq/Q4+2s
 月明かりが仄かに部屋を灯す。
 ぼんやりと浮かび上がる白い毛布の光沢を見つめながら、私は身をちぢこもらせた。
 寒い。
 体ではなく、心が。状況が。
 この手で幾人も人を殺めた。目的のためには仕方のないことだと、その都度自らに言い聞かせた。
 それでもいまだに、鉄扇を人間に打ち込む瞬間、怖気が走る。
 私個人のことなら、まだよい。
 だけれど私は、私に協力してくれる人の手までも、赤く染めさせている。
 私の命令で、彼らはますます、今よりもっと、その身に血の匂いをまとうこととなるだろう。
 それが、寒い。
 戦を重ねるたび、臆病が私の心を支配する。
 しかし、きっとこれは、忘れてはいけない気持ちなのだろう。
 まがりなりにも指導的立場に立つ人間から、人の感情が失われれば、もはや悲劇しかない。
 いつか私が寒さに負けて、吐く息さえも凍てつこうと、この気持ちだけは持ち続けなくてはいけない。殺すことは許されない。

 けれど、それが耐えられなくなって。
 眠りの楽土に就けない日もある。
 今日がそんな日。
 私は自らの肩と肩を寄せるように体を小さくして、毛布をますます深く被りこんだ。

493名無しさんだよもん:03/06/30 00:26 ID:kq/Q4+2s
「おばんでやんす」
「きゃ?!」
 突然後背から響いた声に、私はすっとんきょうな悲鳴をあげた。
 どぎまぎしつつ振り返ったそこにあったのは、口元だけ歪めて笑いを作る、怜悧な目。
 カルラだった。
「い、いつのまに後ろに?」
「はっはっは、いえねえ」
 どっこいしょ、と少し年寄りくさい掛け声で、カルラが私の後ろにあぐらを組んだ。
 私はそれに、毛布を掴みしめたまま向き直る。この下は薄い夜着ひとつなのだ。
「今日はずいぶんお月さんご機嫌の様子でね。アタシもついでに機嫌がいいってもので」
 持ってきた徳利からカルラが酒を注ぐ。
「そういうときぁね、フクロウと風も調子よく歌うんですよ」
 カルラがグイと突き出した杯を、私はおずおず片手で受け取った。
「空の合唱を聞き聞きはすむかいに乾すってなあ、またずいぶん粋な酒だと思ってね。まあまずは一献」
「ええ……」
 返事をして、杯を傾けると、私はほんの少し警戒をゆるめた。

 静かに時間が流れる。
 カルラのいうとおり、今日の梟はとても朗々と歌う。風の後援がそれを包んで、まるで部屋が特別な宴席になったようだと、私は思った。
 美しい調べが少し、また少し、時の歯車を回し続ける。
 酔いが心地よく、優しく、体に回る。
 なにに対してかはわからないけれど、私の口から安堵に似たため息が漏れた。
「カルラ」
 声をかけても、彼は窓枠の外へ目をやったままだ。
「……ありがとう」
 怜悧だけれど、その分だけ落ち着きを感じさせる目はぴくりとも動かず、口元だけの笑顔もそのままで。
 私はそんな彼を眺めつつ、また杯を傾けた。

>>491
浮浪雲みたいなのがかなりイメージに近い

かったんだけど、雲のジュウザ。なるほど。そっちのがバッチリだな。
494名無しさんだよもん:03/06/30 15:12 ID:E+DCpM+2
性格的には似てるな。でもジュウザの拳は技と才能なので、どっちかというと
トウカに当て嵌まると思うがどうよ。カルラはむしろラオウじゃねーか? (w

するとハクオロがユリアに成りそうで、激しく「なんだかなぁ」なんだけど。
そしたらケンシロウがエルルゥなのか? うーむ。イイ!(・∀・)のかも知れんが
なんだかとっても (((((( ;゚Д゚)))))ガクガクブルブル
495名無しさんだよもん:03/07/01 07:30 ID:mW/XjS4U
何の話をしてるんだ?
それともカルラオウを書いて欲しいのか? 
俺は書かないけど。

496名無しさんだよもん:03/07/01 08:21 ID:VzjY/89Y
>>492-493
しまいには女ハクオロがほだされて、男カルラに押し倒されそうなヨカーン。

男エルルゥが押しかけ婿になってたら、
女ハクオロには人妻属性(不倫)までつくんですか?
497名無しさんだよもん:03/07/01 14:33 ID:KpLj6m3B
>>496
そのうちHR属性も欲しいところ
498名無しさんだよもん:03/07/02 00:59 ID:7Spnjh4R
>>493
剣士で強くてそんな感じっつったら、最近の作品じゃ浦原喜助を思い浮かべた。
499名無しさんだよもん:03/07/02 09:30 ID:uhQqrIQf
>>497
反転ユズハの子供を身篭ります
5001改 ◆1atBw/KN1. :03/07/02 21:28 ID:Q6BiglSc
 何かに夢中になっている時は、忘れることができるから
 何かに必死になっている時は、他が見えなくなるから


 7回目のダッシュが終わる
 スタートラインに戻ろうとする時に
 押し込めていた、あの時の映像が蘇ってくる

  父親に抱かれた、従姉妹の肢体を
  父親に弄られた、従姉妹の痴態を

 突き立てられたのは残酷な現実と、容赦のない敗北感
 でも、今の僕には勝ち目はないから
 力ずくで躯は奪えても、心までは奪えないのだから

 唯、馬鹿みたいに
 走って
 鬱屈な妄執を振り払う事しか、僕にはできそうにないから
 自分を見据えることくらいしか、僕には残されてないから


 まもなく、8本目のダッシュが始まる

 両手を付ける
 地を見据える
 足と脚に力を込める
 目を閉じる
 開始の笛を待つ 
 
 はやる気持ちを胸の奥に仕舞う
5011改 ◆1atBw/KN1. :03/07/02 21:29 ID:Q6BiglSc
 1レスで雪弥をカコヨク書いてみようの実験、見事玉砕w
 『水瀬家の夜の風景(#4-460前後参照)』後の雪弥を勝手に書いてみますた
 ガンガレ雪弥、親父さんに負けるな…勝ち目は薄いけど(´Д`;


 のんびり屋な名雪が陸上部に入っている理由って何なんでしょう?
 風花(TVアニメの特典むび)は知らないのですけど…どういう心境で走っているんでしょう?
 名雪(雪弥)って、ある意味あゆよりも謎の部分が多い気がするのですが…



 あ、500げとオメ>自分
502名無しさんだよもん:03/07/04 00:58 ID:U4eryMB5
>>500
カッコよさと悲哀が入り混じって、実にハードボイルドな感じ。
がんがれ雪弥。

本当に、反転顧問の先生との絡みしか雪弥の光明はないって思えてきた(w
503名無しさんだよもん:03/07/04 02:58 ID:wAzv/TZC
今のところあんまり反転ネタが出てきてない作品って何だろう。
まじアン、誰彼、MOON.ってところかな?
504名無しさんだよもん:03/07/04 09:18 ID:G1LOqfVp
まじアンは普通に影薄いし、誰彼は御堂しかキャラ居ないし(乳バンドは笑ったけど)、
MOON.は設定がアレだから難しい、ね。
実はうたわれも少ないのだが…(自分以外に書いてる人居るのか? 少し↑にあったカルラのヤツが初見のような…)
505うらがえ>>481の続き1:03/07/04 10:09 ID:G1LOqfVp
時は深夜。道無き道を歩くのはハクオロ。
彼(彼女で良いか?)はトゥスクルさんを探して歩き回っていた。
エルルゥの頼みなので断れなかったが、正直言って乗り気ではない。
彼女は事有る毎にトゥスクルさんにヤバイ目に合わされていたからだった。
(…はぁ、これまでにヌワンギとムティカパとキママゥにヤられてしまったわけだが、まさか身篭っては居ないだろうな?)
ヌワンギの子を身篭る自分を想像してみる。
………
(…死のう)
待て、想像で死ぬんじゃない。
(それに、もしキママゥやムティカパが「特殊な調整」を受けていたら…)
キママゥやムティカパの子を身篭る自分を想像。
明日の朝刊の見出し、「スクープ!! ムックルの母はハクオロだった!?」が頭に浮かぶ。
(あれ? ムックルとは何だったか? …まあ良い、吊ろう…)
だから吊るんじゃないって、言ってて耳が痛い。
506うらがえ>>481の続き2:03/07/04 10:10 ID:G1LOqfVp
それから暫くして、ハクオロは原作通りにオボロと対峙する事になった。
そして、それを影から見つめる影。もちろんトゥスクルさん(それとヌワンギ)だ。
「で、バアちゃん、今度はどんなヤクを使うんだ?」
「ふむ、強姦ばかりでは芸が無いので今度はハクオロを発情させようとおもっとる」
「なるほど…」
トゥスクルさんは手馴れた調子で吹き矢を構える。
そして必殺の一撃を…
「ハックション!!」
と、ヌワンギのくしゃみが吹き矢の方向を変えてしまった。
プスッ
当初の予定とは異なり、矢はオボロの首筋に…
「あ〜、その、なんだ、わりぃ婆ちゃん…」
「………」
トゥスクルさんは無言でヌワンギをしばいた。
507うらがえ>>481の続き3:03/07/04 10:11 ID:G1LOqfVp
さて、こちらはハクオロサイド。
プスッという謎の擬音と共に首筋に軽い痛みを覚えるオボロ。
「……?」
首筋に手を当て、「それ」を引き抜く…
「こ、これは、まさかトゥスクルさんの…」
「そ、それは、まさかトゥスクルさんの…」
と、言ったのは二人同時だった。
思わず顔を見合わせる。
彼もこの矢の恐ろしさは身に染みて知っていた。
ハクオロが現れるまでは、彼は餌食の一人だったのだ。
詳しくは言えないが、まあ、ドリグラ地獄とでも言っておけば読者には通じるだろう。
(何だ!? この薬の効果はなんなんだ!?)
(う、なにやら股間が…)
「女! 逃げろ!」
と、叫ぶ。
言うまでも無く、既にハクオロは五十メートルは逃走していたのだが、
ヤクの影響でトップアスリートと化していたオボロの体は勝手にハクオロの追跡を始めた。
「止まれ! 止まれ俺の体!!」
叫んでも無駄です。
508うらがえ>>481の続き4:03/07/04 10:12 ID:G1LOqfVp
ハクオロは、逃げろとか言いながら追っかけてくるオボロの姿を見ながら、森の熊さんに出てきたお嬢さんの気分を満喫していた。
恐怖である。
百メートル十五秒を切れないハクオロの脚力では逃げきれる筈も無く、あっという間に追いつかれた。
「…うう、逃げろ…」
(追いかけてきてるのはお前だろうが…)
オボロも全力をもって抵抗をしているのだが、ヤクの力は偉大で、体は正直者です。
ジリジリとオボロがにじり寄り、両者の距離が縮まっていく。
(…ぐああ、誰か俺の○○○を切り落としてくれ…)
と、オボロが苦悩しているところにハクオロが急に詰め寄り、
「覇駆御鷺(はくおろ)流奥義! 金玉破砕蹴(きんぎょくはさいしゅう)!」
最強の一撃を放った。(一部フィクションです)
「…ぐ! ぐあ! あ!」
のた打ち回るオボロ。
「すまない。その痛みは私も良くわかっているつもりだが、身を守るためだ」
「……それに、なにやらお前の顔が、俺の○○○○を蹴り潰してくれ! と言っているように思えたのでな…」
(…大筋は間違ってないが…ぐう! 少しは加減してくれ…)
オボロは泡を吹いて昇天した。
こうして、ハクオロの初防衛は成ったかに見えた。

続く?
509名無しさんだよもん:03/07/04 10:14 ID:G1LOqfVp
 ∧||∧
(  ⌒ ヽ
 ∪  ノ 
  ∪∪

どんどんと、どんどんと、崩壊していく自分の精神に幸あれ
510名無しさんだよもん:03/07/04 11:03 ID:9Orrpj+i
だからなぜ吊る…
511名無しさんだよもん:03/07/04 20:47 ID:ln+dvU1U
伝統です。

それはともあれ、GJ!
512名無しさんだよもん:03/07/04 22:38 ID:pp5iQYFK
葉鍵全体でも、あれほど出てくるキャラ全部と
関係結ぶ主人公ってハクオロだけだよな。
ストーリー一本道だけど。
反転すると、ちょっと押されただけで簡単に許しちゃう
ヤリマンキャラになるわけだけど、僕そういうキャラ大好きだからタマンナイ。

そういうわけで次はユズハに子供生んでと迫られるハクオロ女皇キボンウ
513名無しさんだよもん:03/07/05 00:04 ID:pT5vA5sc
男がそういう執着のもち方するのは個人的には萎え。
血筋を残すことに関して多大なプレッシャーを掛けられてるのでなければ、だが。
落城寸前の戦国武将とかなら、有り。
むしろ女のほうがそうやって迫るのならば個人的には萌え。
514名無しさんだよもん:03/07/05 01:20 ID:9vbqPqb2
その際男の心持なんてどうでもええんよ

そんな理由でも情にほだされて「わかったわ」と
言ってしまう情の深いエロ女神ハクオロが見たいわけよ
515名無しさんだよもん:03/07/05 02:36 ID:6++Fi43P
久しぶりにこのスレに来たけどやっぱいいなぁw
516名無しさんだよもん:03/07/06 15:32 ID:kk8YRZc1

517名無しさんだよもん:03/07/06 20:07 ID:Zzl/ipEA
(´ー`)
518名無しさんだよもん:03/07/06 23:44 ID:pd06F/jI
そういや、反転柳也と反転裏葉は見たことあるけど、
反転神奈ネタってあったっけ?

随分と高貴系ショタキャラになりそうだな。
519名無しさんだよもん:03/07/07 03:12 ID:ZsATJ6I7
かなり昔のログにちょっとだけあったような<反転神奈と反転柳也のからみ
520反転「?」:03/07/08 01:17 ID:htKG2lBl
 雪が降っていた。
 重く曇った空から、真っ白な雪がゆらゆらと舞い降りていた。
 冷たく澄んだ空気に、湿った木のベンチ。
「…………」
 俺はベンチに沈めた体を起こし、居住まいを正した。
 屋根の上が雪に覆われた駅の出入り口は、今もまばらに人を吐き出している。
 白いため息をつきながら、駅前の広場に設置された街頭の時計を見ると、時刻は3時。
 まだまだ昼間だが、分厚い雲に覆われてその向こうの太陽は見えない。
「……遅い」
 再び椅子にもたれかかるように空を見上げて、一言だけ言葉を吐き出す。
 視界が一瞬白いもやに覆われて、そしてすぐに北風に流されていく。
 体を突き刺すような冬の風。
 そして、絶えることなく降り続ける雪。
 心なしか、空を覆う白い粒の密度が濃くなったような気がする。
 そんなことを考えながらもう一度ため息混じりに見上げた空。
 その視界を、ゆっくりと何かが遮る。
「…………」
 雪雲を覆うように、女性が俺の顔を覗き込んでいた。
「……雪、積もってるよ」
ぽつり、と呟くように白い息を吐き出す。
「それは、2時間も待たされればな……」
雪も積もるだろうよ、そりゃ。
521反転「?」:03/07/08 01:18 ID:htKG2lBl
「待たせてないよ」
俺の言葉に女性は不思議そうに小首を傾げる。
「傾げてないって」
『まだ2時だと思っていたよ』
女性はそう呟いた
2時でも1時間の遅刻なのに。
「自分で言って悲しくない?」
「で、お詫びの缶コーヒーは?」
「ないよ」
ないとは、今だ同志はわびさびと言うものが分からないらしい
「わびさびって……」
しかたあるまい、ここは予定を繰り上げ
「ねぇ、大志、私はここにいるのはもしかして
 雪国奇跡物語を再現するためとか言わないわよね?」
「フッ、マイシスターかずき、折りしもめったに降らぬ雪が降ったいるのだぞ、
 ここでアレを再現せねば世界制服は夢のまた夢だぞ」
「夢で終わってろ、ほれ、今日は映画を見に来たんでしょ、さっさと行くわよ」
「むぅ、そんな時間であったか」
「・・・ほれ」
先を行っていた同志が身に付けているジャンパーのポケットから缶コーヒーを出した。
「おお、さすが分かっているな、マイススター、さっきのはフェイぐぎゅ」
同志は褒め称えられるのが照れるのかいきなり我輩の唇に缶を押し付けた。
熱・・くない?
「人肌よ?さ、いきましょ」
そう言ってかずきは顔を見せずにさっさと行ってしまう。
…遅れて理解する。
飲みやすいように人肌になるまで持っていてくれたのだと・・・。
・・・不覚。
今この顔を同志に見られるわけにはいかない。
恐らく我輩の顔は・・・
真っ赤になっているであろうから。
522反転「?」:03/07/08 01:20 ID:htKG2lBl
一応反転こみパです。
もはやオリジナルですな…
修行のため吊ってきます
523名無しさんだよもん:03/07/08 01:25 ID:I/i1ck7W
北川スレで拾って来た
文章は大丈夫だけど絵は・・・・って人は見ない方が吉

ttp://sylphys.ddo.jp/upld2nd/niji/img-box/img20030704194743.jpg
524名無しさんだよもん:03/07/08 02:32 ID:6Gy4AuBW
とりあえず俺はかずきが一番好きであることを再確認しました

次点ふゆ
さあ、どちらかの新作を待とうか
525名無しさんだよもん:03/07/08 04:34 ID:Gcvq68x8
AGE
526名無しさんだよもん:03/07/08 20:15 ID:hh6wmroz
こみパで和樹だけ反転モノを見てみたい。

んで、
「同性愛者なんて、不潔で(←偏見)、意味不明な隠語操って、
 日本転覆を企む(民法改正とか?)悪の集団なんだから!」
とか当初言ってた瑞希が、そっちの方にどっぷりつかるさまを見てみたい。



んだが、そうすると話の最初に大志が和樹と瑞希を連れて行くのは
やはり新宿2丁目とかになるんだろうか。
527名無しさんだよもん:03/07/08 20:36 ID:K1AGCGs8
>>526
和樹と瑞希でドロドロな大志争奪戦キボン
528名無しさんだよもん:03/07/08 20:56 ID:6Gy4AuBW
大志が実にナチュラルに「どっちも選ばない」って
結論出しそうで、ドロドロにはなりそうもねえな
529名無しさんだよもん:03/07/08 21:50 ID:X8+eQCFD
そうなったらなったで、レズレズの大親友になるとか。



吊ろう。
530名無しさんだよもん:03/07/09 17:59 ID:mAQvIuAd
>>522
グッジョブ。
どうでもいいけどこの二人なら観る映画もおそらくアニメなヨカーン。
>>526
最初なんで同性愛なんだって思ったが
かずきって事はヤオーイ作家になっちまうんだよな…大手を目指すには(;´Д`)
53154351:03/07/09 18:30 ID:wVrlyOEv
532名無しさんだよもん:03/07/10 00:24 ID:njZ70ZLP
>>529
弱小サークルだった頃の恥ずかしい過去をネタに、由宇に喰われちゃうとか…。
第二のちゃん様誕生(w
533名無しさんだよもん:03/07/10 06:13 ID:Y6PDwVHJ
(´-`).。oO(ハガレイなんかは逆にヘテロ至上主義だったりするのかなぁ……)
534名無しさんだよもん:03/07/11 01:29 ID:gzr78hEY
えー。
535具現化空想(1/2) ◆1atBw/KN1. :03/07/13 01:24 ID:tUu3+jVB
 『関係者以外立入禁止』と書かれた看板を横目に、奥へ進む
 何段あるのか分からないほど長い階段を上り、ようやく目的の場所に
 えいやっと鉄製の重い扉を開けると、行き場を得た大気が私に襲い掛かってきた
「きゃああっ!」
「かずき!」
 あまりの風圧に体勢を崩しちゃったけど、倒れる心配はない
 だって、しいちゃんが私のことを護ってくれるから

「大丈夫かしらかずき? 怪我はなくて?」
 私を後ろから支えてくれたしいちゃんが、心配そうに私を見つめてくる
 しいちゃんは柔らかくて、暖かくて、私は笑顔になるの
「うん、大丈夫だよ。ありがとう、しいちゃん」
「そう…これからは気をつけなさい、貴女はそそっかしいんだから」
 しいちゃんが笑ってくれると、私もうれしい
 だって、しいちゃんは笑顔が似合っているから


「どうかしら、かずき? ここから眺めるのもまた格別でしょ?
 私(ワタクシ)たちの足元で何千、何万もの欲望が蠢いている様…素敵だと思わなくて?」
 しいちゃんが連れてきてくれたのは、とある大きなイベント会場の屋上
 一般の人は入れないんだけど、しいちゃんのコネで入れたとかなんとか
 沢山の人を見下ろすのは、なんか神様になったみたいて、愉快
「かずき…」
 私の後ろから、しいちゃんが情熱的に抱きしめてくる
 こんなところで『される』のは恥ずかしいけど…私はしいちゃんに身を委ねる
 だって、しいちゃんは私を傷つけたりはしないから
536具現化空想(2/2) ◆1atBw/KN1. :03/07/13 01:25 ID:tUu3+jVB
「かずき…私は、あの人たちを征服してみせるわ」
 ブラウスのボタンを外され、ブラのホックを外される
「このこみパを足がかりにして、この業界の覇者になってみせてよ…かずき」
 はだけられた胸を、しいちゃんは激しく愛してくれる
「かずき、貴女は私についてきなさい…
 私の隣で、今まで知らなかった世界を存分に見せてあげる
 貴女は私の、私たちの未来を切り開く、剣におなりなさい…」
 スカートとショートを下ろされて、大事なところに指を這わされる

 不意に
 眼下の人の群れが自分を見つめているような錯覚に、私の身体に大きな震えが走る

「やぁ! だめ、だめだよしいちゃん…みんなに、みられちゃ、いやぁ…!」
「いいのよ…貴女は万人に見られる存在、アイドルにおなりなさい
 想像して御覧なさいな。貴女に傅く何万、何億の愚民どもの姿を
 ――ほぉら、想像しただけで貴女はこんなにゾクゾクしているじゃない」
 違う、違うよ…しいちゃんの意地悪…!
 だって、しいちゃんが私を置いていってしまいそうだから…悲しいから
 溢れさせてしまうのは、しいちゃんが愛しくてたまらないから
 締め付けてしまうのは、しいちゃんを離したくないから…でも
「安心なさい…貴女を手放す事は絶対に有り得なくてよ…だって」
 そんな私の不安を察してくれたかのように
「貴女を愛せるのはこの世界で私だけ…誰にも渡しはしなくてよ…」
 想いを囁いてくるしいちゃんが嬉しくて
 外だというのに、私は、しいちゃんへの想いを、弾けさせてしまうの
 だって、しいちゃんが私を愛してくれるから……


 しいちゃん……大好きだよぉ…
5371改 ◆1atBw/KN1. :03/07/13 01:26 ID:tUu3+jVB
 流れに逆らい、こみパプロローグイベントの百合アレンジ
『♀和樹→かずき』『♀大志→しいちゃん』です
 つーか、かずき従順すぎるし、しいちゃんはお姉様すぎ…

この2人は同じ性別の方がなんか書きやすいので
もとい、和樹と大志は♂♂か♀♀な関係しか思いつきません
さらには立川兄も反転させて♀三角関係にするべきなんですっ!
この訴えは以下略

 ∧||∧
(  ⌒ ヽ >>526さん希望に添えなくてごめんなさい…
 ∪  ノ あと、エロ描写が中途半端でごめんなさい…
  ∪∪
538名無しさんだよもん:03/07/13 09:03 ID:5nIQN6wr
>立川兄
何処で萌えるんでつか?
539名無しさんだよもん:03/07/13 10:38 ID:G98hAHxb
武闘派的外見だけど、病弱な弟にメロメロな超ブラコン。
同人に対する理解もある。基本的に可愛いものには実は目がない。


みたいな。>反転立川兄
540名無しさんだよもん:03/07/13 13:01 ID:ihr554j5
>>537
果てしなく(;´Д`)ハァハァです。
GoodJob!!

>>539
喋りは、やっぱり寡黙?
541名無しさんだよもん:03/07/13 15:09 ID:jLnmnH5m
>>537
グッジョブ!(・∀・)b
既に、反転瑞希のはいれる余地はありませんな。

>>539-540
あずまんがの榊さん?>反転立川兄
542名無しさんだよもん:03/07/14 12:17 ID:X6tEz8fI
>>541
いや女瑞樹もいっしょにレズレズでドロドロの関係がいい!
543名無しさんだよもん:03/07/14 13:46 ID:ONFn7K9Q
>>541
まさに榊さんだな。

>>542
禿道。ドロレズ(;´Д`)ハァハァ
544名無しさんだよもん:03/07/14 22:06 ID:kUT6od0e
大志は元々ヒロインで、二人に分かれて今の大志と瑞希になって、
ヒロイン属性を瑞希に持ってかれたキャラだったと思うから……

濡れ烏のような艶やかな黒髪。
切れ長の理知的な目。
アイドルなど霞んで見える美貌。
豊満な胸。
見事にくびれた腰。
すらりと長い足。
安産型の大きく、それでいて整った形の尻。
これらを兼ね備えた、絶世の美女が、
「ふははははははっ、まいたーれんよっ!!
この同人誌界を貴様が制するのだ!!」
などと叫ぶ大志(女)。

和樹(男)とは、同じ産湯に浸かった仲で、大学までずっと一緒の腐れ縁。
方々からはお似合いカップルなどと言われて、はやしたてられている。
ちなみに和樹からは、なまじ見た目が良いから、余計この性格が無残だ、と思われている。
本編開始時では、和樹にとって瑞希と同程度のウェイトを占める存在。

みたいなのも、アリだと思う。
545544:03/07/15 00:13 ID:ymaBE/41
ちなみに服装や装飾品は通常バージョンと共通。
546名無しさんだよもん:03/07/15 10:56 ID:j3u92mBl
あの眼鏡にそんな美女とは…。<女大志

ミスマッチ(;´Д`)ハァハァ
547名無しさんだよもん:03/07/15 11:10 ID:C+xOS4rN
<544
女大志……そいうのもありだとは思うが
自分的には長身・美形(?)キャラの反転ってことで
むしろチビでロリな外見にあの性格というのをイメージしてた

ところで大志には妹がいるって聞いたんですが本当でしょうか?
奇行を行う大志の服のすそを引っ張って
「おにいちゃん、はずかしいよう、もうかえろうよう(泣)」
とかやってるのを想像して少し萌えてしまったんですが……
548>>547:03/07/15 22:18 ID:LEy5I9ay
確かこみパの設定集に載っていたと思うが、DC版を作る時追加キャラとして
大志の妹が考えられてはいたらしい。名前は九品仏桜(仮)。まぁ、結局追加は
すばるになってしまい、桜は幻のキャラとなってしまった。
性格は…残されている絵を見る限り大志クローンのようだ(嫌)。
549名無しさんだよもん:03/07/16 06:03 ID:lfosaIDC
55066435:03/07/16 06:53 ID:VAVGI7D/



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554544:03/07/16 21:18 ID:tjf1T6tf
544の女大志がいる世界だと、高校時代にてこんな会話がありそうだ

「なあ…千堂の奴って、いつも高瀬さんと九品仏さんを連れてるよな。」
「ああ……ち、畜生、羨ましい……」
「あの二人、もう千堂のお手つきだったりしてな……もしかしたら……」

以下妄想。
全裸の瑞希が幸せそうな顔で、荒い息をしている横で、
和樹が大志の膣の中に、剛直を突き立て、お互いに腰を打ちつけ合っている。
「あ、あんあっ、わ、我輩は、もうっ、限界だっ!!」
「た、大志、俺も、もうっ!!」
「あっ、アアアァァアァアー――――――――ッ!!」
同時にイって、力無く折り重なる二人。
そこに、瑞希が声をかける。
「ねえ、大志。一緒に和樹に愛されるのって、素敵だね。」
「はぁはぁはぁ、ああ、同感だな、同士瑞希。」

妄想終了。
「「…………千堂和樹、許すまじ。」」

……和樹達の高校の男子は、ほとんどがこんなんだったのではないかと。
555名無しさんだよもん:03/07/16 21:36 ID:fPScwcg9
>>554
そんな喋りする女に嫉妬する男というのも
そうそう居るもんじゃあないだろう
ツラと体がよかったらって限界越えてるぞ、多分
556名無しさんだよもん:03/07/17 00:58 ID:Ac58dlXO
>>555
「九品仏って、黙ってれば最高なんだけどなー」
「あんな変な女と腐れ縁とは、千堂の奴も不運だよな」
「…でもさ、昼間はああでも、夜は意外と清楚で従順だったりして…?」
「…い、いや、んなわけないだろ」
「う、うん、そうだよな」
「ったく、妙な妄想するんじゃないっての」


和樹「…なあ、最近やけにみんなの視線を感じるんだが…?」
大志(♀)「ふっ、選ばれし者は自ずと周囲の注目を集めるもの。気にするまでも無い」
瑞希「…っていうか、これって監視っていわない?」
557名無しさんだよもん:03/07/18 01:05 ID:mrBs/MMY
さすがに女で我輩ってのは……
せめて一人称は余とか我とかわらわとかで
マイブラザー・シスターは我が同朋とか  ……たいしてかわらんか

そもそも男キャラであってもこの口調で濡れ場をさせるには無理がある気が……
558 ◆1atBw/KN1. :03/07/18 17:23 ID:82PRRR7h
一人称『我輩』な反転大志というのも面白そうですね

>>555-557さん
いっそ、体型はそのままで脳内CVを思いっきりロリ側にするのは如何でしょう?<ミスマッチ過ぎw
尊大な口調もCV一つで大分印象が変わると思いますよ。ちゃん様がいい例かと

ただ、さすがに濡れ場でその口調は萌えにくいと思いますので…ありがちな展開ですけど
『可愛くおねだりしないと××してあげないよ』と和樹がリードするしかないでしょうか…
♀大志、激しくマグロになりそうなヨカーン






ところで…また変なの投げこんでも宜しいでしょうか?(;゜Д゜)<今日は無理なんで明日以降
559名無しさんだよもん:03/07/18 18:26 ID:7h9WHlzp
>>558
承認。
560>>558:03/07/18 22:36 ID:rtQ/Y5X8
マグロっつうよりも、こんなんかと。

制服を来て、ズボンをずり下げた格好で椅子に座っている和樹の腰に跨って、
和樹にしがみついている制服姿の大志(♀)。
和樹「ちょっ、大志、お前何を!?」
大志(♀)「(幸せそうな顔で)何を言っているのだ、まいぶらざー。
       我輩を抱くのは、初めてではないだろうに。」
そう言って腰をくゆらす大志(♀)。
大志(♀)「あぁっ、細かい事は気にするな。我輩と貴様の仲ではないか。」
和樹「あ、く……(こっ、こいつ、性格がああなのに、なんでこんなに可愛いんだよっ!!)」
和樹が堪らず下から突き上げると、大志(♀)は強い快楽に目を見張り、
快楽に溺れた艶やかな顔をしながら、夢中で腰を使い、和樹にしがみつく。
性の喜悦と欲望と、互いに対する愛しさが二人をどんどん侵食していき、
それが頂点に達した時、
「「あっ、ああああああァァアァッ!!」」
二人は、同時に絶頂に達した。
大志(♀)「(満ち足りた顔で)どうだ? まいぶらざー。
       制服萌えとは、こう言う物だ。」
和樹「いや、イマイチぴんとこなかったな。お前じゃ元が良すぎて、何着ても対して変わらねえし。
   それよりも俺、もう一回……」
大志(♀)「まあ、いつもは同士瑞希と二人で貴様に抱かれるからな。
      我輩一人と一度したくらいで足りるとは思っていない。
      だが、続きは少し待ってもらおう。
      これ以上は、自分で歯止めが効きそうに無いのだ。
      確実に、際限なく貴様を求め続けて、制服が面倒な事になるからな。」

こんな感じで。
561名無しさんだよもん:03/07/18 23:54 ID:kukCP36K
>>560
うほっ。しかし、大志の喋りはやっぱ女口調の方がいいかなぁと。教室の椅子でって似たようなこと考えたがそこまで面白く書けん_| ̄|○、
しっかし和樹がどんなキャラか忘れちったなぁ・・・

日が差し込む無人の教室。制服をまとった一組の男女。男は椅子に座り、女は跪いている。これだけならば青春の一シーンかもしれないんだが
「な、んで、俺は、縛られ、てんだ?」
和樹は自分の胴体を縛っているロープを、そのさらに下、自分の一物を口に含んでいる少女を見下ろした
「ココはこんなに悦んでいるというのに」
大志は恨めしそうに口を離した。毎晩のように自分に肉の悦びを与えるものをいとおしげに撫でる
「そんなことを言うの?」
和樹が何事かを言う前に大志は「作業」を再開した。熱心に舐めあげ、吸い、刺激を与える。
「う、もう・・・」
限界を迎えるまでもう間もないだろう。大志は立ち上がりショーツを脱ぎ和樹がよく見えるようにスカートを捲った。
「私もこんなに」
大志は歌うように望みを告げた
「さあまいだーりん。いつもの様に。貴様が描く話のように。私を犯して」


・・・大志じゃねえ_| ̄|○
562名無しさんだよもん:03/07/19 00:44 ID:1Js0wDxh
>>560、561
グッジョ。

まあ、個人的には、女大志は色恋の性的な面に無知なタイプだったらいいな。
というか、和樹を「男」として認識してなかったりして。

和樹「なあ、いくら締め切りが近いからって俺の家に泊まりこむなよ」
女大志「どうして?」
和樹「あのな、俺だって男だぞ? 何時トチ狂ってお前を襲うかわからないんだ」
女大志「…襲う? 何か貴様を怒らせるようなことでもした?もしそうなら謝るけど」
和樹「…もういい」
その翌朝、力尽きて仲良く雑魚寝している二人を発見して暴れ出す瑞希。

…って、こんなのこみパじゃ珍しくもないシチュじゃんw ダメだこりゃ。
563名無しさんだよもん:03/07/19 11:38 ID:6Vsudd4z
>>562
で、ふとしたハプニングがきっかけで女性に目覚めるわけだな?<女大志
髪型変えたり、眼鏡を伊達眼鏡+コンタクトにしたり。
564名無しさんだよもん:03/07/19 17:42 ID:a3jS+qPJ
>>563
一瞬ヘテロセクシャルになるのかとオモタ
565なまえをいれてください:03/07/19 21:41 ID:xiPM+GbB
ハッキリ言ってアメリカなどの多民族国家では黒人の方がアジア人よりもずっと立場は上だよ。
貧弱で弱弱しく、アグレッシブさに欠け、醜いアジア人は黒人のストレス解消のいい的。
黒人は有名スポーツ選手、ミュージシャンを多数輩出してるし、アジア人はかなり彼らに見下されている。
(黒人は白人には頭があがらないため日系料理天などの日本人店員相手に威張り散らしてストレス解消する。
また、日本女はすぐヤラせてくれる肉便器としてとおっている。
「○ドルでどうだ?(俺を買え)」と逆売春を持ちかける黒人男性も多い。)
彼らの見ていないところでこそこそ陰口しか叩けない日本人は滑稽。
566名無しさんだよもん:03/07/20 09:00 ID:1+/v1VMG
むしろ世界征服の為には手段を選ばないたんぱく質な大志で…
和樹の為にヌードモデルを…

567名無しさんだよもん:03/07/20 12:23 ID:X5UsL7ve
和  樹「!キター! 来ましたよ、たわばさん」
女大志「誰がたわばよ! で、一体何がきたのよ、同士和樹」
和  樹「ここ、ここ」
女大志「ここって・・・、な、何描いてるのよ!」
和  樹「男性向け創作も制覇しなくてはイケナイって言ったの大志だろ?」
女大志「そ、それは・・・そうだけど。だけど、そんな所、スミ塗りとかトーンで
     誤魔化すとか。第一、南さんに叱られて没収だよ」
和  樹「ばかもーん! そんないい加減でどうする。
     さぁ、世界征服の為に協力するんだ、大志!」
女大志「だ、だって///」
和  樹「じゃぁ、描かないぞ」
女大志「脱ぎます!」

和  樹「大志に言うことをきかせるコツが判った。気合いだ!」




和樹が大志化してる(w
568名無しさんだよもん:03/07/20 19:54 ID:TVnKJNVy
「さあ、まいだーりん。存分に私を見ろ。存分に私を描け。世界中を欲情させてみろ」とか(´ω`)
569名無しさんだよもん:03/07/20 21:28 ID:JZqXDWEh
大志はいっそ「志子」(ゆきこ)というのはどうだろう。

志子「どゎーぃじゃうぶ。むゎーかせて!」」
和樹「なにを任せろというんだ、なにを」
570名無しさんだよもん:03/07/21 14:19 ID:Xq5Qp678
圧縮、生き残ったみたいだね。
反転まじアン書きたいけど時間無い…
571名無しさんだよもん:03/07/22 09:07 ID:zUNg2YLV
よくわからん。
和樹は♀で百合展開だっけか。
572名無しさんだよもん:03/07/22 09:22 ID:wdgNzZYo
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573名無しさんだよもん:03/07/22 13:32 ID:EueCzuz+
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574名無しさんだよもん:03/07/22 14:03 ID:NWexa2Y3
>>571
なんかここ暫らくのネタは、大志だけが反転してるみたい。

以前は♀和樹×♂大志ネタばかりだったし、結構混乱するよな。
本文の前に性別を明記しておいて貰いたいところ。
流れとはまったく関係なくてスマソ。昔読んだ少女漫画(タイトル忘れた)であったネタの置換。



初デートのお昼ごはん。

店員「ご注文はお決まりでしょうかー?」
奏 「え、えっと。スパゲティー…」
 (はっ!口の周りが汚れるかも!)
奏 「いえ、やっぱり、ピザに…」
 (もし、チーズが切れなかったらみっともないっ!) 
奏 「じゃなくて、ハンバーガー…」
 (だと、祐理さんの前で大口あけることになっちゃうっ!)
奏 「え、ええと、あの、親子丼とかってないですかっ!?」
店員「申し訳ありません、お客様、ウチでは親子丼はちょっと…」
祐理「奏さん、ここ、オムライスがおいしいんですよ。それにしませんか?」

   食事中。
奏 (うう、祐理さんの前で恥ずかしいところを見せてしまった…)
祐理「おいしいですね、奏さん。…おや?」
奏 「はい?」
祐理「奏さん、口もと、ケチャップが付いてますよ…。ほら」
 手を伸ばして唇の端に付いたケチャップを拭い、そのままぺろりと指を舐める。
 そしてケチャップよりもまっかっかになる奏さん。

576名無しさんだよもん:03/07/22 18:26 ID:AkmO4rNJ
>>575
一瞬で萌えた…漏れモウダメポ。
577名無しさんだよもん:03/07/22 22:38 ID:QWwjkVGV
>>576
あなたは瞬間湯沸かし器ですね。





・・・俺も(*´д`*)ポ
578名無しさんだよもん:03/07/24 00:49 ID:yiEImX3K
そういえば最近、ひろみネタとか浩子ネタとか見てないような。
誰かがんば(←自分でやれい
579名無しさんだよもん:03/07/25 01:33 ID:OZ9ATx6S
そういや裕子(反転痕)ネタもここんとこ見ないよな。
俺もがんがってみるか…。

ところで、彼女と祐子(反転雫)の名前を混同しそうになること
ってありませんか?(w
580名無しさんだよもん:03/07/26 13:52 ID:9rPEo5YK
愛情で自動的に見分けるので問題ありませんが何か?




……いや決して眼鏡の奥の鋭い眼光から漏れてしまうちょっとしたウカツさとか
スーツ姿でも隠し切れない溢れんばかりのきょにぅとかで見分k
581名無しさんだよもん:03/07/26 23:35 ID:SNW6gwtT
>>569
風呂に入ってる間、1時間くらいいろいろ考えて思いついた名前が「志大(しひろ)」。

「センス欠乏症」って度が超えたらもはや病気と認めていいんじゃないかと思った今宵。
582名無しさんだよもん:03/07/26 23:42 ID:ChsLQRRR
>>581
なら一字変えて「志尋」とかどうか。





…「千尋?」とかいうツッコミは無しでおながいします。
583ふゆと遥(1/4):03/07/27 03:58 ID:BahxM32i
「やっほ〜ふゆ〜」
今日最後の講義を終えて、教室から出てきたふゆの耳に、幼馴染の
間延びした声が飛び込んできた。
くるりと振り返ったふゆに幼馴染、遥は、相変わらずの眠そうな顔で手を
振って合図する。
小柄なふゆとそう変わらない身長は、高校生を通り越して中学生と言っても
通用しそうで、講義終了後の混雑した廊下では、彼は明らかに浮いた存在だ
った。
「どうしたの?遥。めずらしいね」
学生の本分はどこへやら、普段から大学に顔を出すことのない遥である。
そもそもふゆが今受けていた講義にも遥は受講登録していたはずなのだが
ふゆはこの時間にこの教室で彼の姿を見た記憶が一度もなかった。
それでいて生来の貧乏性からか、受講できる授業はできるだけ顔を出すふゆと
取得単位数がそれほど変わらないあたり、遥の要領のよさ(と、ふゆの要領の
悪さ)がうかがえるというものである。
「ちょっとね〜提出物の期限が今日までだったから」
「ああ、あのレポートね。でもあれって提出期限来週じゃなかったっけ」
出席にはやたらと甘いが、提出物には厳しい教授の出したレポートを、
それほど難しい課題でなかったこともあり、TV局でのバイトに忙殺されて
いたふゆは、書き上げるのを後回しにしていた。
「またまた〜ふゆは冗談がへただね〜」
「え!?」
遥の言葉に一瞬凍りついたふゆだったが、最近の経験からか、からかわれて
いる可能性に思い当たり、何とか言葉を返す。
「遥こそ、からかわないでよ。このレポートださなかったら、単位取れない
んだから」
「え〜でも〜」
そういって遥は教室の外にある掲示板を指差す。
「あそこにちゃんと書いてあるよ〜」
そこには今日の日付と、提出期限の17時が明記されたプリントがはられていた。

584ふゆと遥(2/4):03/07/27 03:59 ID:BahxM32i
「あぁ、今日は徹夜かなぁ」
結局、あの後教授に必死で頼み込み、レポート提出を明日朝一で受け付けて
もらえることになったふゆが嘆く。
「でもよかったね〜さすがふゆだよね〜あの先生厳しいので有名なのに」
「ちょっと遥、どういう意味?」
「え〜べつに」
ふゆの言い分を聞いた教授は、初めはまったく取り合ってくれなかったが、
何度も頼み込むうちに態度を変えてくれたのである。曰く「あまりにも不憫
そうで仕方がない」そうである。
「そういえば遥、レポート書いたときの資料残ってない?できたら貸して
ほしいんだけど」
「いいよ〜でも面倒だからうちまでとりにきてね」
「うん、わかった。遥はこれから……暇だよね」
遥は頬に手を当てて、ちょっと考えるしぐさをする。ふゆにとっては見慣れた
そのしぐさは、彼をますます幼く見せている。
「そうだね〜別にこれといってしなければならないこともないし、じゃあ
自転車取ってくるからまっててくれる〜?」
「あぁ、自転車で来たんだ。それってあのすごいやつだよね」
遥の自転車は幼い外見ににあわずかなりごつい。まっとうな女の子
(だと自分では思っている)であるふゆには詳しいことはわからなかったが、
以前緒方英二の見ていた通販の雑誌に同じような自転車がかなりの高値で
載っているのを見て、驚いたことがあった。
「すごいって、相変わらずふゆは表現がゆたかだよね〜」
「もう、それはいいから。あ、今日はわたし歩いてきたから、駐輪場まで
いっしょにいこう」
「うん、わかった〜、あ、それと〜」
計算したかのように夕日を背にして振り返りながら、遥が言う。
「資料を貸すかわりといってはなんだけど〜今日の僕の夕飯はふゆが
作ってね〜」
遥かのお腹が外見どおり「ぐぅ」とかわいい音を立てた。
585名無しさんだよもん:03/07/27 04:36 ID:54g1OtV0
続きはドウシタ
586ふゆと遥(3/4):03/07/27 04:49 ID:BahxM32i
「あ〜おいしかった。ふゆは料理がうまいね〜」
「お粗末さまでした。まぁほとんどレトルトなんだけどね」
エプロン姿のまま、遥かと向かい合って座ったふゆは、かなりの勢いで
食事を終えた遥を横目に、自分用の料理をゆっくりと片付けていた。
「二日もまともに食事してなかったからね〜なんでもおいしいんだよ〜」
「二日って、遥、なにかあったの?」
なんとなく失礼なことをれたような気もするが、とりあえず無視して、
ふゆは尋ねる。
「え〜昨日はレポート書いてたし〜、おとといはなんとなく面倒くさくって」
「はぁ、相変わらずだね遥は」
いつのころからか、いろいろなことに「やる気」をなくしてしまった遥のそんな
行動は、ふゆにとってもうめずらしいものではなくなっている。料理にしたと
ころで、レトルトに多少手を加えるくらいの物しか作れないふゆなどより
よほど美味しいものを作ることができるはずなのだが、実際に作ることは
ほとんどない。
「お腹がいっぱいになったら、なんだか眠くなってきたな〜」
そういって遥は本当に横になろうとする。
いつでもマイペースで、思うとおりに行動する遥。そんな遥が急に憎らしく
なったふゆは、唐突に思いついたいたずらを実行することにして、にやりと
笑った。
「せっかくだから、ひざまくらしてあげよっか?」
ぴょこんと擬音を残しそうないきおいで飛び起きた遥は、にやにやとしている
ふゆの顔を見て、ほんのり頬を赤らめた。
普段はほとんど見ることのできない遥のそんな表情に、ふゆはしてやったりの
表情を浮かべる。
「なんてね。冗談……」
「せっかくだから〜してもらおうかな〜膝枕」
顔全体を真っ赤にして、遥が言った。
587ふゆと遥(3/4):03/07/27 05:33 ID:BahxM32i
「ふゆがいけないんだからね〜いきなり変なこというんだもの〜」
「いいから、早くねちゃってよ」
どちらも引っ込みがつかなくなり、結果として遥の頭はふゆの太ももの上に
収まった。恥ずかしさに身悶えるふゆだったが、遥はなんとかマイペースを
とりもどしつつあるようだった。
「ふゆもね〜もうちょっと気をつけないと」
「うぅ」
「そのうち誰かにだまされちゃうかもね」
「うぅ」
こんな状況で心当たりがありすぎる指摘をでされて、ふゆは恥ずかしさと
やるせなさで下を向いてしまう。
普段はいじめられキャラであるふゆにとってこのくらいの突っ込みはなれた
ものであるのだが、保護者めいた感情すら抱いていた遥にまで突っ込まれ、
よりいっそうの切なさを感じるふゆである。
「明日は晴れたらレポート出した後、サイクリングに行こうね〜」
「うん……ってレポート出した後も大学あるんだけど……」
惰性で返事をした後、すぐさま切り替えしたふゆの目に飛び込んできたのは、
すぅすぅと可愛い寝息を立てる遥の姿だった。
「もう、こっちは恥ずかしくて仕方がないのに……」
このまま膝枕をし続けるわけにもいかず、折りたたんだ座布団を枕代わりに
遥の頭の下に押し込む。
あどけないとさえ言える遥の寝顔は悩みなどなにもないかのようにやすらかで、
それを見ていたふゆは、なぜだか少し悲しくなった。
「しょうがないなぁ。今日はここでレポートし上げて、明日は遥に付き合おう」
いつのまにか(おそらくは料理をしている間にだろうが)用意されていた
資料を開きながらふゆはため息をつく。
「わたしってながされやすいのかなぁ」
ふゆがレポートの枚数の勘違いに気がつくのは、これから7時間後、
夜が明けるころである。
588583.584.586.587:03/07/27 05:37 ID:BahxM32i
夜中〜明け方にかけてちょっとずつUP
最後(4/4)なのに間違えてるし……
しかも萌えない……

AA省略して吊ってきまつ
589583.584.586.587:03/07/27 05:44 ID:BahxM32i
吊る前に戻ってきてみれば、誤字脱字だらけですね。すみません。

今度こそ本当に吊ってきまつ。
590名無しさんだよもん:03/07/27 10:30 ID:GT+ztE4J
後ろから殴り倒して拉致したいくらい萌えました。
両方に。
591名無しさんだよもん:03/07/27 12:13 ID:vwHWhnTR
ま、ここじゃ吊るのは挨拶さ。
また書いとくれ。
592名無しさんだよもん:03/07/27 14:03 ID:RJ+3eO2K
>>589
黄泉路からのお帰りをお待ちしてまつ。
593名無しさんだよもん:03/07/27 14:49 ID:tCt4lT9g
結局ダメだったふゆタン。
卒業、できるのか?
出来なかったら、彼女の薄幸歴(?)に、また輝かしい1ページが―――


うん、薄幸、薄幸♪

ああ、今日もふゆは不幸だった。
よかった(w
594名無しさんだよもん:03/07/29 02:42 ID:9gUAek3j
保守代わりにネタ振り。
薄幸の美少女きよみを巡る蝉丸と悟の男の戦い
…反転しづらいかなぁw
595名無しさんだよもん:03/07/30 05:56 ID:4YFR1J2C
上げ揚げ
596名無しさんだよもん:03/07/30 11:21 ID:Gg5C6aFL
☆☆きょうか☆☆
私のアソコ見て
無料画像だよ!!
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597_:03/07/30 11:43 ID:O3YfII0m
598名無しさんだよもん:03/07/30 13:07 ID:8rZSKrbi
ハッキリ言って死ぬほどマブイ!実はこの女、2000年10月15日に公開してるゆみちゃ
んのお友達!
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599名無しさんだよもん:03/07/30 14:47 ID:ECh3Tmes
対広告保守。
600保守。:03/07/30 22:18 ID:+GJHAUey
最近寂しいですねぇ。

なんか書いてみようかなぁ。
601名無しさんだよもん:03/07/31 00:48 ID:+IKLG+la

 今日は日曜日、「することがない」からと言って、結一が遊びにやってきた。
 しばらくお店の中をぐるぐる回っていた結一は突然、
「何か手伝ってやろうか?」
 なんて言いだした。結一はいっぺん言い出したら止まらないから、
 私はいいって言ったのに、どんどんお店の中をほうきで掃いていってしまった。
「こんな店でも、一人でやってると毎日大変だろ?さつき」
「ううん、案外そうでもないよ。スフィーもいるし」
「あ、そっか。今はあいつがいるんだっけ」
「でも、どうしてもここで働きたいっていうなら別にいいよ」
「遠慮しとく。皿とか割ったらあれだしな」
 そう言いながら結一は煎れた覚えの無いお茶をすする。
 こいつには遠慮というものがないと思う。
「お皿って…結一ん家って喫茶店でしょ?扱いぐらい慣れてないの?」
 私がそう突っ込むと、結一はぺろっと舌を出して、私におどけて見せた。
「ま、そうなんだけどな〜」
 何というか、こうはぐらかされると呆れてものが言えなくなってしまう。
 あきらめて違う話題に切り替えようとした時、結一がお店の玄関の方を向いて言った。
「…あっ、ほら、さつき、お客さん」
 私は慌ててお客さまの方に向かって挨拶をする。
 客商売の基本は挨拶だ、とあの大ばか父さんにみっちり仕込まれているのだ。
「いらっしゃいませ……あっ」
602名無しさんだよもん:03/07/31 00:49 ID:+IKLG+la

「こんにちは、さつきさん」
「あ、翠さん。いらっしゃい…!」
 ちょっと声がうわずってしまった。
「お久しぶりです。お元気でしたか?」
「あ、翠さんに会えたら、その、元気になりました。はい。
 今日の探し物もお茶碗ですか?」
 目の前の綺麗な男性がこくりと頷いた。それだけで、しあわせになった気分。
 名前は、高倉翠(あきら)。
 この辺りで知らない者はいないと言われる、泣く子も黙る高倉財閥。
 そこの会長の御曹司がこの翠さん。
 お父さんの影響で骨董に興味を持って、3年位前に初めてうちに来てから、
 それからずっと常連さん。結構まめに来てくれる、とってもいいお客さん。
 ううん、翠さんだったら、何も買ってくれなくたっていいお客さん。
 こうやって来てくれるだけで、私がなんとなくしあわせになれるから。
「今日はお父様はいらっしゃらないんですか…?」
 番台に私が座っている事を不思議がっている翠さんに、私は事情を余すことなく説明した。
「そうなんですか…海外へ…」
 翠さんは肩をすくめて「お気の毒ですね」と言うと、またあの暖かい微笑みで
「頑張って下さいね。私も応援しますから」
 と言ってくれた。
 やっぱり、この人の笑顔は違う。女の私が憧れるくらい、綺麗で格好いい。
603名無しさんだよもん:03/07/31 00:50 ID:+IKLG+la

「そう言ってくれるだけで嬉しいです。私、頑張りますからっ」
 思わずガッツポーズしてしまう私。
 その仕草がおかしかったのか、口に手を当ててくすくす笑う翠さん。…恥ずかしい。
「あ、そうでした。今日は手ごろなお茶碗は入っていますか?」
「はい、これなんてどうですか…?」
 私はお店の奥から、一つの茶碗を取り出す。父さんが出かける前に見つけてきたものだ。
 それを手に取った瞬間、翠さんの目が真剣なものへと変わる。
 いつもの優しい目の翠さんも格好いいけれど、こういう翠さんも素敵だ。
「のろけー。」
 私があんまり翠さんに見入っていたから、結一がじとーっとした目で私の事をにらんでいた。
「え?結一、なにか言ったの?」
「何でもない」
「静かにしてね。お客様がいるんだから」
「へーへー」

「どうです?気に入っていただきました?」
 頃合いを見て、じっとお茶碗を見つめていた翠さんに声をかけてみる。
「はい、素晴らしいですね。ただ…これだけの完品ですし、どれくらいになりましょう…?」
「そうですね、他のお店だったら20は下りません」
「そうですか…」
「でも、うちのお店だったら箱つきで15。いかがですか?」
604名無しさんだよもん:03/07/31 00:51 ID:+IKLG+la

「いいんですか!?」
「はいっ!」
 嬉々とした表情でお財布をごそごそ探る翠さん。が、その手がふっ、と止まった。
「あの……大変申し訳無いのですが…13というわけには」
「大丈夫ですっ!!」
「ほ、本当ですか!?さつきさん、ありがとうございます!」
 すると本当に嬉しかったみたいで、翠さんは私の手を握ってぶんぶんと振り回した。
「あ…」
「あ、す、すいません、取り乱してしまって…」
 顔を真っ赤にして、翠さんが財布からお札を取り出す。
「こ、これ、代金です。お願いします」

「それじゃ、またちょくちょく来て下さいね。翠さんはお得意様なんですから」
「はい。買うものがなくても、さつきさんに会いに寄らせて頂きますね」
「えっ!?」
「それでは、どうも失礼しました」
「あ、は、はい。ありがとうございました…」
605名無しさんだよもん:03/07/31 00:52 ID:+IKLG+la

 …今のって…からかわれたんだよね、きっと。
 うん、そうだよね。どうも翠さんの言葉には敏感になっちゃうんだよね。
「さつき」
「ん?どうしたの、結一?」
「俺、帰るわ」
「ちょっと、どうしたの?そんなに急に?
 もうちょっとゆっくりしていっていいよ?」
「急いでっから」
「ねえって、どうしてそんなに怒ってるの?」
「なんでもねえよ!お茶、ごちそうさんな!」
 …………。
 行っちゃった……。
「わかんない奴よね」
「どっちが…」
 いつの間にか休憩から戻ってきたスフィーが、呆れたみたいな視線を向けていた。
「え、なに?スフィー?」
「なんでもな〜い」
 …………。
 スフィーまで行っちゃった……。

 みんな、わかんない奴らだなあ。
 それにひきかえ翠さんは……うふふっ。
606元380:03/07/31 00:55 ID:+IKLG+la
…ということで反転みどりさんシナリオの冒頭を書いてみたわけなんですが…
みどり→「翠」→「あきら」ってわけなんです。元ネタは秘密。分かり辛いなぁ。

それでは久しぶりに回線吊って首切ってきます。
607名無しさんだよもん:03/07/31 01:03 ID:MttpgqtQ
>606
(・∀・)イイ!
乙女なさつきが可愛いです。
608名無しさんだよもん :03/07/31 01:04 ID:B+dQXnYp
マジアンいいですねぇ。
結一がすきかもです。

それじゃぁ私も投下開始。
609名無しさんだよもん :03/07/31 01:05 ID:B+dQXnYp
部活も道場もなかったとしても、坂下恵は修行を欠かさない。
週に一度の部活休養日を町の道場での修行に当てている坂下だったが、道場主の
都合から、時折道場も開かれないことがある。
筋トレに型の練習をこなし、最後にランニングに出るのが、そういった場合に
坂下が採っている修行のメニューである。

夕暮れが近づく土手の道は、適度な風が吹いていて、汗を流してきた身には
気持ちがいい。
道着がまとわりつくほどの汗がゆっくりと引いていく。
坂下は知らずランニングのペースを緩めていった。
そんな坂下の目に土手に座る一人の女子が飛び込んできた。
「藤田じゃないか。なにしてるんだ?こんなところで」
同じ学年ではあっても、クラスが違うその女子と坂下とは、ついこの間までは
知り合いですらなかった。
自分の元を去っていった松原葵の所属するエクストリーム同好会のマネージャー
であり、ライバルと目している来栖川綾哉の恋人である、という『繋がり』が
なければ今も声をかけなかったに違いない。
「ああ、坂下さんか」
ゆっくりと振り向いた藤田浩子は、なぜだかとても沈んだ表情をしていた。
610名無しさんだよもん :03/07/31 01:06 ID:B+dQXnYp
「それでね、綾哉ってばいつも女の子といっしょに歩いてるの。」
ランニングを中断していつのまにか『浩子の相談にのる』ことになった坂下に
浩子がぶつけてきた悩みとは、要するに綾哉の女性関係についてのものだった。
もう我慢ができない、という感じで一気にしゃべり終えた浩子は、
ふぅとため息をつく。
「綾哉がそうそう浮気をするわけはない、とは思うんだけど、ああもたくさん
連れていると、ちょっとね」
坂下の見るところ、藤田浩子という女の子はそれほど嫉妬深いタイプではない。
その浩子がここまでいうのだから、綾哉の周りの女の子の数は、相当なものなの
だろう。
綾哉の周りの女子のことなど、ほとんど気にしたことはなかったが、思い返して
みれば、確かに相当の人数の女子が彼の周りにいた気がする。
「それにしても、坂下さんって結構話しやすいね。私あまり人に悩みを打ち明け
たりはしない方なのに。それに、よく考えると結構恥ずかしい話なのにね。」
「それは、そうだな。これでも一応部長をやっているからな。後輩の相談に
のり慣れている、からかもしれない」
「そうだね。あーでも恥ずかしいなぁ。お願いだから他の人には言わないでね」
そう言って赤くなる浩子に、
「正直色恋沙汰には詳しくないんだが」
と前置きして、坂下は語りだした。
611名無しさんだよもん:03/07/31 01:07 ID:B+dQXnYp
「綾哉が空手をやめて、エクストリームなんてものを始めるって言ったとき、
俺は怒りしか感じなかった。エクストリームなんて軟弱なものに手をだした
ってことや、勝逃げされたってことだけじゃなく、奴の空手に対する情熱が
その程度のものだったってことや、その程度の情熱しか持ってなかった奴に
負けた自分が情けなかったんだろうな」
「奴は昔から気の多い奴だったから、空手も、そしてエクストリームもそんな
気まぐれの一つだったんじゃないかって、そう思った」
「だけどこの前奴と拳を交えてみてわかたよ。奴のエクストリームにかける
情熱は、そんなものじゃない。空手も適当な気持ちでやめたんじゃない。
エクストリームっていう本当に好きなものを見つけたせいだってな」
そこまで語って、坂下は一呼吸おく。
ちらりと浩子に目をやると、神妙な顔つきでこちらを見ていて、坂下は
一瞬言葉に詰まる。
「その、あれだ。つまり綾哉は、ああ見えて本当に好きなものに対しては
本気でぶつかるってことだ」
その言葉を聴いて、浩子ははっとした顔をした。
それから、坂下の方を向いてにっこりと微笑んだ。
「そう、だよね。それはわかってたつもりだったんだけど。うん。
ありがとう坂下さん。よーし、がんばるぞ。」
「そうだな。がんばってくれ。」
憮然とした表情で坂下が言う。
その顔が少々赤く見えるのは、きっと夕日のせいだろう。
612名無しさんだよもん:03/07/31 01:07 ID:B+dQXnYp
「それじゃあ俺はランニングに戻るから」
勢いよく立ち上がって、坂下が言う。
「あ、ごめんね邪魔しちゃって」
「いや。そうだな。綾哉に会ったら次は負けない、と伝えておいてくれ。
それでチャラにしよう」
「わかった。伝えておく。でも綾哉は負けないよ」
そんなことを言う浩子に、坂下はふ、と笑みを返す。
「どうかな。こっちも女にうつつを抜かすような奴には負けるつもりはない。」
「もう……あ、お願いだから今日のことは秘密にしといてね。」
「わかっている。秘密は守る。……じゃあな」
そう言って、坂下は勢いよく走り出した。
後に残った浩子も立ち上がり、坂下とは反対の方向に歩き出す。
「それにしても綾哉と坂下さん、いつの間に対決してたのかなぁ。今度は見せて
もらわなきゃね。そうそう、葵君もつれていかなきゃ」
いつもの明るさを取り戻した浩子を尻目に、太陽は山の後ろに沈みつつあった。
613609-612:03/07/31 01:12 ID:B+dQXnYp
なんとなく坂下で。

それでは吊って護国(スレ)の鬼になってきまつ。
614名無しさんだよもん:03/07/31 01:24 ID:F/viVIJf
>>606
おひさしぶりー
何気にねぎりまくられている事に全然気づかないさつき萌え


>>613
イ`

男坂下、漢らしくてかっこいいなあ…
つうか別に反転させんでもたいして変わらなうわなにするやめろ

グシャ
615名無しさんだよもん:03/07/31 01:29 ID:IH8b2GZM
次々キタ━━(゚∀゚)━━( ゚∀)━━━(  ゚)━━(   )━━(゚  )━━(∀゚ )━━━(゚∀゚)━━!!!!
616名無しさんだよもん:03/07/31 09:24 ID:GMNT6j/0
あやや?
617名無しさんだよもん:03/07/31 11:34 ID:tl9hi/Gk
りょうや、では。
618名無しさんだよもん:03/07/31 23:40 ID:FscOZC19
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619名無しさんだよもん:03/07/31 23:40 ID:kvccqBOC
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620名無しさんだよもん:03/08/01 12:11 ID:3dNiBsFc
広告コンボ…。_| ̄|○
621名無しさんだよもん:03/08/01 23:28 ID:0Mqfof2Z
圧縮がありそうなので保守。
622名無しさんだよもん:03/08/01 23:37 ID:tT7wHV/G
 颯爽とした立ち姿の女性が、学内を歩いていく。ハイヒールを履くと、170を軽く越
える身長と、それに相応しいだけの長い足。スーツのタイトスカートは細くしなやかな足
によく似合っている。
 長い髪を風に遊ばせながら歩くその美しい横顔は、自信に満ち溢れていた。

「なぁ……」
「ああ、九品仏さんだ……」

 周囲の感嘆の声。だが、彼女――九品仏志子(くほんぶつゆきこ)は、その賞賛の視線
を浴びても表情を変える事なく歩いていく。
 彼女はこの大学に入学したばかりだが、その美貌によってすでに一躍有名人になってい
た。が、彼女自身はそれを鼻にかけるような事もなく――というよりは、彼女自身にはそ
れ以上の問題がある事を周囲が未だに知らずにいる訳だが――学内を歩いているのである。

 不意に彼女の足が止まった。
「ふふふふふ。マイシスター樹(いつき)!」
 その声にビクリと反応したのは、そろそろと不自然な格好で動きを止めた女性だった。
ジーンズにブラウスという格好に、細身の身体。手にはどうやらスケッチブックを持って
いるようだ。
「あ、待ちなさい! 樹!」
 脱兎の如く走り出した女性の背中に制止を求める志子だが、その女性は聞く耳持たずと
ばかりに校舎の中へと走りこみ姿を消した。



623名無しさんだよもん:03/08/01 23:38 ID:tT7wHV/G
「……はぁはぁ。追ってはこなかったみたいね……」
 校舎内の廊下で壁に背を預け、呼吸を整えているのは、さきほど脱兎の如く逃走を敢行
した女性だった。
「まったく。急に走り出すだなんて、どうしたというの? 樹」
「あ、ああ。志子がいたから……」
「ワタクシがいたら、なんだというのかしら?」
「……え?」
 顔を上げる。ハイヒールを履いた女性の足が目に飛び込んできた。すらりと伸びた細い
足。そのくせ足首は細く、ふくらはぎへとゆったりとした美しいカーブを描いている。
 少々細すぎな感はあるが、十分に魅力的な腰つき。また、この腰の位置が高いのだ。
「……」
 不愉快なほどに細い腰。そして、十分に張り出した胸が窮屈そうにスーツの中に納まっ
ているのが分かる。
「……ゆき……こ?」
「まぁったく。マイシスターにも困ったものねぇ」
 ニヤァリ、と美しい顔に浮かぶ邪悪な笑みに、樹は背筋に怖気を感じた。
「このワタクシが声をかけているというのに逃げ出すだなんて。ツレナイじゃないの」
 つつつ、と指先が樹の顎を伝う。
「……ヒッ」
 ゾクリと震える樹を見て、志子が唇の端を持ち上げる。肉食獣の笑みを浮かべる彼女を見て、樹は膝が震えるのを感じた。



圧縮回避用に半端な書きかけを投下してみる。
624名無しさんだよもん:03/08/02 00:42 ID:WLBbIBio
女王様でつか?<反転大志

続きを激しく期待。
625名無しさんだよもん:03/08/02 11:33 ID:Xkr8C+jM
やっぱりこみパの反転は飛びぬけて面白い気がするなぁ
626名無しさんだよもん:03/08/03 00:21 ID:385a/6jD

「ん…しょ……っと…」
「さつき〜、重いよ〜…」
 両手いっぱいに風呂敷をかかえて、えっちらおっちら歩く私たち。
 今日はスフィーと二人で骨董市に出かけたんだけど、思っていたより面白いものが多くて…
「さつきぃ〜…」
「ほら、頑張ってスフィー!あとでホットケーキ食べさせてあげるからね」
 すると、後ろの方から呼び止められる声が。
「あれ、さつきさんですか?」
 聞き間違えるわけがない。この声は…
「あ、翠さん!」
「こんにちは、さつきさん、スフィーくん」
「うん、こんにちは!」
「翠さん、今日はどうしたんですか?」
「はい、以前さつきさんに薦められたのを思い出して、それで…」
 通りを見回す翠さん。休日ということもあって、人の数は多い。
「結構、賑やかなんですね」
 物珍しそうな目で、翠さんは骨董市の開かれているお寺の境内を眺めている。
 こういう時も、翠さんの目は優しい。
「ああ、お仕事のお邪魔をしてはいけませんね。それでは、私はこのあたりで――」
 そう言って、翠さんが立ち去ろうとする。
627名無しさんだよもん:03/08/03 00:21 ID:385a/6jD

「あの…翠さんはこれからどうするんですか?」
「私は今来たばかりなので、もう少し見学していきますけれど?」
「だったら私、案内していいですか!?」
「えっ?」
「今ちょうど暇ですし、あの、することもないし、ね、スフィー?」
「え、でもこの荷物どうすr」
「 い い わ よ ね !?」
「…………うん」
「ですので、ご一緒させて下さいっ」
 なんとなく首をかしげている翠さんに、私は笑顔で問いかける。
「え…ええ、い、いいですよ。じゃあ、お願いします」
 なぜか綺麗な顔をちょっとちょっと引きつらせながら頷く翠さん。良かった…。
「よろしくね、あきらさん」
「こちらこそよろしくお願いしますね、スフィーくん」
 それじゃあ行きますね、と歩きかけた所、翠さんが私を呼び止めた。 
「荷物、お持ちしましょうか?」
「えっ!?あ、あの、だい、大丈夫ですっ。それにこれ、重いし…」
「構いませんよ。さあ、貸して下さい」
「本当に…いいんですか?」
「女の方に働かせて私は手ぶら、なんて嫌ですからね。ほらスフィーくん、君のも持ってあげるよ」
「いいの〜?はい、お願いしますっ!」
 そう言って翠さんは私たちの荷物を全部持ってくれた。
 素敵…
628名無しさんだよもん:03/08/03 00:22 ID:385a/6jD

 それからしばらく、私たちは境内の中を一緒に見て回った。
 スフィーが仕掛時計にしきりに感心していたり、翠さんがお茶碗をじっくりと眺めていたり。
 こう言うのもおかしいけれど、なんだか幸せな空間だった。
 最後に私たちは、アクセサリーを揃えたお店にやってきた。
 ブローチやペンデュラムが多いけれど、櫛やかんざしといった日本古来の装飾品もすみっこに置いてある。
 はやりのグッズは分からないけど、こういうものの方が私は好き。
 見ていると落ち着いてくるし、それに、こういうものが似合う大人になりたいから…かな。
「あ!ほら、これなんか綺麗だよ!」
 スフィーが指差したのは、ガラスケースの中のかんざしだった。夕日を受けて、銀色に光ってる。
「こういうのってさ、きっとあきらさんに似合うよ」
「嬉しいですけど、私は男性ですからね。私よりも、さつきさんにお似合いですよ」
「わ、私ですか?そんな、私なんか褒めたって何も出ませんよぉ」
「いえいえ、お似合いですよ」
「…あ、ありがとうございます……」
「出来ることならプレゼントしてあげたいんですが、いかんせんお値段の方が…」
「そ、そんな…お気持ちだけで十分です」
 これは本当。そう翠さんが言ってくれただけで、私は嬉しくてたまらないから。
「へー、これってそんなに高いんだー」
 私の隣でスフィーがのんびりした驚きの声を上げていた。
629名無しさんだよもん:03/08/03 00:23 ID:385a/6jD

「今日は、わざわざ案内して頂いて、どうもありがとうございました」
 結局、五月雨堂の前まで荷物を運んでくれた翠さん。
 『お茶でもどうですか』と誘ったのだけれど、用事があるとかでここでお別れすることになった。
「いえ、大したことじゃありませんから」
「またいっしょに行こうねっ」
「それでは、失礼します」
 …と、私たちが別れようとした時だった。
「おや、さつきさんじゃありませんか」
「「あっ、長瀬さん」」
「ああ、スフィー君、こんにちは。それに翠君、お久しぶりですね」
「はい、御無沙汰しております」
 あれ?翠さんと長瀬さんって知り合いだったんだ?
「ああ、実はですね、翠君のお母様が大変に骨董好きでしてね。よく骨董の修繕を」
「私に五月雨堂を薦めてくれたのも、この長瀬さんだったんです」
「へえ、そうだったんですか…」
 案外、世界って狭いんだ。
「最近では、ウチよりもさつきさんの所に行くことの方が多いんじゃないですか?」
「ええ、そうかもしれません」
 翠さんが柔らかい表情で微笑む。それを見て私はやっぱり、胸がときめく。
630名無しさんだよもん:03/08/03 00:24 ID:385a/6jD

「そのような顔をして言われては、私も返す言葉がありませんね」
 やや困った表情をしながら、長瀬さんがちらりと私の方を覗く。
 咄嗟にどうすればいいのか分からなくて、顔を真っ赤にしてうつむいてしまう私。
「どうかしましたか?」
「いえ、なんでもありませんよ」
「は、はい、なんでもありませんっ」
「「???」」
 顔いっぱいに?マークを浮かべている翠さんとスフィー。

「ははは…それでは、私は仕事がありますので、これで」
「それでは、私も失礼します。さつきさん、またお会いしましょう」
「あ、はい。それでは」
「じゃあね〜」
 二人を見送りながら私は、今日起こった事を頭の中で振り返ってみる。
「さつき、幸せそうだね」
「わかる?」
「うん」
 私は、笑顔でスフィーの頭の上に手を置いた。
「わたし、幸せだよ」
 次に翠さんがお店に来た時が、楽しみだな。
631元380:03/08/03 00:26 ID:385a/6jD
…ということで反転みどりさんと骨董市でデートを書いたわけなんですが…
このままのんびり続けていけたらいいなあ、と。

それでは回線吊って首切ってきます。
632名無しさんだよもん:03/08/03 00:30 ID:ui2V0AqM
荒んだ心が癒されますた、イ`。
633名無しさんだよもん:03/08/04 00:09 ID:4VE49EfK
奏といい、さつきといい、
ちょっととぼけた感じの好青年に弱いんだな。

「ニコッ」って微笑まれたらもうグニャグニャ。
634名無しさんだよもん:03/08/04 00:16 ID:8H/HX18U
>>633
天然系少女は落ち着いた大人にベタ惚れ

少女漫画の基本であるな。
635名無しさんだよもん:03/08/05 00:15 ID:jRmynoar
保守ー。
名前と導入部と台詞の一部をいじった他は完全にコピペです。
元の富士見ファンタジアから出てる小説は名前欄。


「…雨、降ってた…」
濡れていて可哀想だったから拾ってきた、ということらしい。
「そっかー。とりあえず、久瀬さんに見つからないようにしないとね、もし見つかったらきっとうるさ…」
と、ゆうが言いかけたところで、がらっ! と教室の扉が勢いよく開き、噂の人物が顔を出した。
「川澄先輩! ちょっとお話が――って、ああっ!?」
いきなり目を丸くして奏が声を上げる。
どうやらめざとくゆうのそばにある箱に気づいたらしい。
言うまでもなくそこには舞人が拾ってきた黒い子猫がちょこんと座っている。 
「うわっ、なにこれかわいい――ど、どうしたんですか、この子!?」
「い、いや、舞人が雨に濡れてて可哀想だから拾ってきたんだけど――」
一瞬で自分の来た目的など頭の中から揮発させてしまったかの様に、目の色を変えて奏は箱のそばに
しゃがみ込む。
その表情は祐理も初めて見るほどの露骨な緩み方をしていた。
「うわっ。可愛い。本当に可愛い――うりゃっ」
驚きと戸惑いを隠せないゆうの言葉が聞こえているのかいないのか――奏は涎を垂らさんばかりの様子で
猫を眺めている。
彼女はしゃがみこむと、人差し指を伸ばして子猫の鼻先に持っていくと、そこでくるくると回した。
――みぃあ。
猫は興味を引かれた様子で短く一声啼くと、手袋のように先の辺りだけ白い小さな前足を伸ばし、
奏の指を捕まえようとする。
やはり小さくても猫は猫――元捕食型肉食獣の本能が目の前で動くものを放置させないらしい。
「にゃー。君は男の子ですかにゃ? 女の子ですかにゃ?」
などと言いながら奏は指を次第に上に引き上げてゆく。
すると子猫はそれを追って頭を上げ、胸を反らし、更には後ろ足で立ち上がり――そして、立ち上がりきれず、
仰向けにころん、と転がった。
すかさずその腹に指を這わせながら下腹部に目をやる奏。
「にゃー。女の子ですかにゃー」
「……………」
「にゃー。君のお名前はなんて言うんですかにゃ……?」
「……………」
「うりゃっ。あはははは。可愛い――」
「……………」
そこまで言ってから――。
「…………えっと」
ふと我に返ったらしい。
緩みまくっていた表情がいつもの頑固そうな真顔に戻る。
自分に集中している視線にようやく気づいたのか、奏はどこかギクシャクした動きで立ち上がって
ゆう達を振り返った。
ゆうは無表情。舞人も当然の如くに無表情。
「いや……あのね……?」
愛想笑いのようなものを浮かべながら奏は言った。
「ええと。あの……」
「惜しかったわね」
ゆうはぼそりと言った。
「今のを録音しておけば――久瀬会長を一生強請れたかもしれない」
「なんでですかっ!?」
顔を真っ赤にして奏が叫ぶ。
「わ、私が猫好きだったらいけないとでもっ!?」
「いや、そういう訳ではないんだけど。舞人。今の彼女の台詞、覚えてる?」
「…ああ。一字一句間違いないと思う……」
「ちょっと言ってみて」
「『うわっ。可愛い。本当に可愛い――うりゃっ。にゃー。君は男の子ですかにゃ? 女の子ですかにゃ? 
にゃー。女の子ですかにゃー。』」
無表情のまま――それこそ録音機のように奏の台詞を再現する舞人。
「ああああ――」
奏はおもわず表情を引きつらせながら後ずさった。
脳内麻薬垂れ流しの様な奏の台詞を、表情は微塵も揺るがさず淡々とした口調で舞人が
暗唱するのは、かなり落差があって不気味ではあるが――奏本人にしてみれば、でれでれ
とした自分の台詞を一字一句違わず他人から聞かされることそのものが耐え難いに違いない。
「相沢さん! 貴女って人は――」
「舞人。もう一度お願い」
「『うわっ。可愛い。本当に可愛い――うりゃっ。にゃー。君は男の子ですかにゃ? 女の子ですかにゃ?
 にゃー。女の子ですかにゃー。』」
「あああああああ」
奏が呻きながらよろめいた。
笑われるのならばまだましだ。
舞人の口調は感情という夾雑物を含まない分、対象物を冷静に突き放して見据える観察者のような雰囲気がある。
ただでさえ恥ずかしい自分の行動を分析されて解説されている様で――もうこれは拷問に近いだろう。
ゆうは痙攣するかのようにして壁にもたれかかっている奏を眺め――
「……なかなか面白いわね」
「面白くありませんっ!」
肩で息をしながら振り返って奏は喚いた。

 ∧||∧
(  ⌒ ヽ 小ネタの癖に無駄に長い。
 ∪  ノ  
  ∪∪
640名無しさんだよもん:03/08/05 21:18 ID:h8dIZ8gx
ネタパクリなんて書かなければ素直に楽しめたものを・・・
てか、富士見ファンタジアって字でかいんだな
3レスで4ページにもなるのか
641名無しさんだよもん:03/08/06 00:58 ID:Hgdcyqkr
>>636-638
なかなか面白いかと。

…全く関係ないんだが、そういやハンテンジャーってどうなっ
642名無しさんだよもん:03/08/06 15:55 ID:ZSoAYmgt
反転こみパが面白いのは
和樹が反転するとまっすぐで頑張り屋さんで常識人でちょっとオタクの何処にでもいそうな女の子になるのに対して
女性陣がアクの強いオタク連中になってしまうからではないのかと思いますねえ
大志は反転してもしなくてもアレだし…
要は反転和樹が変態どもにオモチャにされるのが面白い。
643名無しさんだよもん:03/08/06 18:20 ID:XaNCHo36
反転和樹はかなりイイね。
644名無しさんだよもん:03/08/06 22:32 ID:CoJVeh99
女性陣が女和樹に感度だめしをさせるんだね。
全員女による大レズいかせ大会!(仮名)
…大志も女にしてレズの仲間入りさせるのか?
645名無しさんだよもん:03/08/07 08:48 ID:onB5hI6k
646名無しさんだよもん:03/08/07 14:21 ID:HAvzm6xd
…ひょっとして反転かずきも不幸属性?
ふゆとはまた違うベクトルの。(w
647名無しさんだよもん:03/08/07 15:21 ID:YwwixYVe
>>646
反転させんでも不幸だろう(w
648名無しさんだよもん:03/08/07 23:28 ID:M4pD2qka
反転大志がナイスバディ系だったら、それに対応させて、
反転和樹は童顔貧乳はどうかと主張してみる。

和樹(♀)「やっぱり、男の人って胸が大きい方が好きなのかな…?はぁ…」
大志(♀)「そうなのですか? そういったことは、流石にワタクシもよくわからないですわ」(ポヨンポヨン
立川姉「胸など大きくても、邪魔なだけだ…」(タユンタユン
おたく縦(♀)「ソレガシとしては、もう少しスレンダーな方がコスプレの幅が広がるのでゴザルが」(プルルン
おたく横(♀)「ボ、ボクみたいな体型だと、む、胸が無い方がうけるんだな」(ロ〜リロリ〜

和樹(♀)「…」

和樹(♀)「どうせあたしは顔も胸も中途半端に年齢不相応よウワァァァァン!」
649名無しさんだよもん:03/08/08 01:50 ID:KZ6R0gYo
う〜ん、今日も反転かずきは不幸だ。
よかった。(w
650薄幸ファン:03/08/08 20:16 ID:Ts0fV2Wu
定型文としてで使われると(w
651名無しさんだよもん:03/08/09 15:51 ID:LWCK14ui
>>650
…ダメか?
652薄幸ファン:03/08/09 20:07 ID:0BAsiCNw
だめじゃないけど・・・こう、なにか説明しずらい(ニガラワ

なにかの叩き台にして、発展させてくれ。
653名無しさんだよもん:03/08/11 00:46 ID:wWdfchT/
貧乳…序盤はヘタレ…相方はメガネ…

そうか、反転和樹って某ニルファのアイビスだったのか!

「締め切りが近いわ、原稿の完成急いで!」
「言われなくてもわかってるよ!」
654名無しさんだよもん:03/08/11 01:04 ID:SDjva+dD
>>653
むしろニナ・パープルトンじゃないのか?
0083の。
655名無しさんだよもん:03/08/11 10:45 ID:48B0kk3c
>>653
スレイは誰になるのかと小一時間(ry
656名無しさんだよもん:03/08/11 10:58 ID:5tHGBUAJ
したぼく様でしょう。
657名無しさんだよもん:03/08/11 22:11 ID:9u4VD2ki
65844179:03/08/11 22:13 ID:y4YPCqUP

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659名無しさんだよもん:03/08/11 22:32 ID:9T2AfRNY
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660名無しさんだよもん:03/08/11 22:53 ID:EMUYQ4A4
保守保守
661名無しさんだよもん:03/08/11 23:04 ID:5SoYaRTO
>>656
ふみゅんなスレイ様…!?
662名無しさんだよもん:03/08/12 23:49 ID:5pHG+gFt
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トウカ(♂)「…斯様な文言の記された立て看板を見たのでござるが…」
カルラ(♂)「いやはや、随分と命知らずな御仁もいるものですなぁ」
663名無しさんだよもん:03/08/13 01:46 ID:sDUUo/Bc

「はあっ」
 ためいき一つ。
「ふぅっ」
 ためいき二つ。
「とおっ」
 ぽこん。
「…痛いよ」
「さつき〜」
 心配そうな顔で私の顔をのぞき込むスフィー。
「ほら、元気出してよ、ねえ」
 そう言いながら私の頭をぽこぽこ叩く。
「うん……」
 頭では分かってるんだけどな…

『ええ、大切な人を待っているんです』
 あの日、駅で会った翠さんは確かにそう、言った。
 少し頬を染めて、幸せそうな顔だった。
 分かっていたのに、分かっていたことなのに、どうしてこんなに辛いんだろう。
 私といる時、翠さんはあんな顔をしたことがあったかな……

「ほら、あんまりボーっとしちゃだめだよ。さつきは綺麗なんだから」
「ん…ありがとね」
 こんな時、スフィーのまっすぐな言葉が嬉しい。
「あっ、ほら、お客さん来たよ」
「あ、いらっしゃいませ――」
664名無しさんだよもん:03/08/13 01:47 ID:sDUUo/Bc

「よ、元気かー?」
「なんだ、結一か」
「なんだってなんだよ」
「別になんでもないよ。どうしたの?」
「…こっちも別に。それよりさ、聞いてくれよさつき。うちの母さんさ…」
 それからしばらくの間、結一は私にいろんな話をした。
 それこそこの間家で起こった事だったり、テレビで仕入れた情報だったり、まさにいろいろな話を。
 最初はあんまり乗り気じゃなかったけれど、気が付いたらその話す内容が気になっていた。
 その話の面白さもあるけど、何より話をしている結一に気迫みたいなものが感じられたのが大きかった。
(結一のやつ、よっぽど話す相手がいなかったんだ…)
「うんうん、それでそれでっ!?」
 スフィーは初めから結一の話に夢中で、相づちを打ったり腹を抱えて笑ったり。
 見ているこっちがおかしくて笑ってしまいそうだった。
「――ってわけで、フリスビーを発明した人の遺灰はフリスビーになったんだってさ」
「「へー、そうなんだー」」
 ちらり、と結一が壁に掛けてある時計に目をやる。
「んじゃ、そろそろ帰るわ」
「え?話すだけ話して帰っちゃうの?もうちょっといてもいいけど…」
「いや、もう気が済んだし」
「えーっ?もう帰っちゃうのー?」
 スフィーが抗議の声を上げる。とことんまで結一の話を楽しんでたからなあ。
「だったらそこまで送ってくよ」
665名無しさんだよもん:03/08/13 01:48 ID:sDUUo/Bc

 結局、スフィーは『HONEY BEE』まで結一を送っていく事になった。
「んじゃ、な。また来るわ」
「行ってきまーす」
「うん。じゃ、また今度ね」
 自動扉が閉まる。二人の姿が見えなくなる。
 …それにしても、結一は今日何しに来たんだろう?まあ、楽しかったからいっか。
 よしっ、お仕事頑張るぞ。


「今日はありがとね」
「ん、何が?」
「さつきのこと。元気になったから」
「あー……やっぱ気付いたか」
「だから、ほんとにありがとね。さつきが元気じゃないと、ぼく、いやだから」
「……おまえ、さつきの事、好きか?」
「うん。大好きだよ。すごく好き」
「…………」
「でもさ、さつきはあの人が好きなんだ。あのかっこいい人」
「そっか……あいつか」
「結一は?結一はさつきのこと、好き?」
「…どうだかな」
「どうって、どうなの?」
「どうだろうな?」
666名無しさんだよもん:03/08/13 01:49 ID:sDUUo/Bc

「さつきの事、好きじゃないの?」
「そうだスフィー、こんな話知ってるか?笑点で座布団運んでる―」
「聞いてよっ!」
「…………」
「ぼく、さつきの事が好きだよ。だれよりも好き。たぶんこの世でいちばん好き。
 あの人の代わりにぼくがさつきと一緒にいたいぐらい」
「…………」
「でもさ……ほら、今のぼく、こんな体だし」
「…………」
「ほんとだったら、さつきの事を抱きしめてあげられる。キスだってしてあげられる。
 なのに、こんなに…小さくちゃ、手だってまともに…つなげ…ない…し…」
「……泣くな」
「つらいよ……悲しいよ……一緒にいるのに…いるだけ…しか、できない…し…」
「……悪いけど、そろそろ話を終わらそう」
「結花はいいの!?あの人にさつきを取られちゃっていいの!?」
「……よかったら、話を終わらせてほしいんだけどな」
「答えてよっ!」
「家がどんどん遠ざかってくぞ」
「……あ」
「んじゃ、今日はこの辺でお開きだな。またなんかあったら行くから。無くてもたぶん行くけど」
「……うん。ごめんね、いやな事言って。それじゃ、またね」
「ああ。――――ああ、一つ忘れてた」
「なに?」
「俺も、好きだ」
「……うん、知ってる」
667元380:03/08/13 01:52 ID:sDUUo/Bc
…ということでスフィーと結一の葛藤なんてものを書いてみたわけなんですが…
うーん、最初は前半ののんびりしたパートだけ書くはずだったのに。
自分はどうも話をこういう方面に持っていってしまうらしいです。深く反省。

ところで今年も性別反転で出すサークルはないのでしょうか(泣)

それでは回線吊って首切ってきます。
668名無しさんだよもん:03/08/13 02:39 ID:F9kb4vkF
>元380
だから吊るなと(ry

気の無い振りしてしっかり自己主張してる結一燃え。
669名無しさんだよもん:03/08/14 15:48 ID:rcL/n6VS
吊っちゃいかんのですぅ!
670名無しさんだよもん:03/08/14 16:08 ID:wBsalLXl
性別反転ネタで出す葉鍵サークルの情報キボン。













どうせ逝けないけど。∧||∧
671名無しさんだよもん:03/08/16 01:00 ID:jE+QKAqx
夏コミでの収穫報告キボーン
672名無しさんだよもん:03/08/16 21:25 ID:9Bygmg/a
レヴォで雅史TS本を出してるサークルがあったな。あれなんてサークルだったかなぁ…
本を大事にしまい込み過ぎて出てきやしねぇ。_| ̄|○
673672:03/08/16 21:26 ID:9Bygmg/a
ageちまった…すまん、逝って来る。

カチャ
  ;y=ー( ゚д゚)・∵. ターン
  \/| 672 |)
674名無しさんだよもん:03/08/17 18:13 ID:O7cLxWEk
こらこら、せめて逝く前に件のサークルの詳細を挙げておいてくれ
そしてィ`
675名無しさんだよもん:03/08/18 07:29 ID:GU2jTncS
このスレで上がってる最高と反転最高が同じ次元に存在してるのを原案で書きたいんですが、OK?
例の如くキャラ捏ね繰り回して原型が残らなくなると思うけど…
676名無しさんだよもん:03/08/18 08:31 ID:YwtcB39J
>>675
OKだ!よろしく頼む!
677名無しさんだよもん:03/08/18 08:38 ID:B4wOgBfw
>>675
おれもお願いするよ。
678名無しさんだよもん:03/08/18 10:28 ID:mDlgRshi
>>675
頼みましたぞ。
679名無しさんだよもん:03/08/19 08:14 ID:zn1W9opv
とりあえず、漁業組合に運び込まれるまで書いてみますた。
AIRやってから推敲して、明日うpします。多分。
反転最高の家計の青葉姉さまチックな性格破綻は多めに見てやってください。
ヘンな事やるのが好きなんですよ…
680名無しさんだよもん:03/08/19 11:24 ID:bcvrjFAB
>>679

正直、どうなるか不安だった。

青葉様と聞いてアンテナ一気に立ちますた。
681名無しさんだよもん:03/08/19 11:42 ID:KV16D8/1
一つだけ言っていいかな?
最高スレ以外では最高を最高と呼ばないでほしいなぁ、と。
もちろん漏れのただの願望だから無視してもらってAll OKだけど。
682名無しさんだよもん:03/08/20 09:15 ID:raNZAW8t
じゃあうpしますか。と、あまり不安だったとかアンテナ立ったとか言われるとプレッシャーで死にます。
今回は他人の案を散々原型残らないほどに弄繰り回してるのでいつもの数倍は胃がキリキリ…
でも書かずにはいられないからもう憤死。
今回はつまらなくても黙って見送ってくれると精神衛生的にすこぶるよろしいです。
(デスクトップがイカレ気味でノートで畳の上で書いてるから疲れるし…)

PSもう最高って呼びません。漁協でした。
683:03/08/20 09:16 ID:raNZAW8t
「ここは、何処だ?」
疑問。俺は何故このような疑問を頭に浮かべることになったのだろう?
それすらも、わからない。
辺りを見回してみる。ここはバスの中だ。
何故?
俺は一体何時バスになど乗ったのだろうか?
わからない事だらけだ。
いや、ただ一つ、わかる事があった。
「…観鈴」
彼女の名前、顔、体、声、次々に頭に浮かんでくる。
彼女は………あれ? 誰だ? 彼女は誰だ? 思い出せない。とても大切な事を忘れてしまったような気がする。
何かを思い出さなくてはならない。
そんな思いに駆られながらも、俺は景色を眺める事しか出来ない。
しばらくすると、見た事の無い見慣れた風景。見た事の無い海が見える。
直感的に俺はバスを降りる事にした。
ポケットから金を取り出し、持ち金を確認する。
「ぐあ!?」
ギリギリだった。全財産持っていかれた。
俺がバスを降りる後ろで、
「うあ!?」
と、叫び声(呻き声?)がした。
何処か親近感を感じさせる、他人とは思えない、そんな声だった。
684:03/08/20 09:17 ID:raNZAW8t
バスから降りると鋭い陽射しが俺の肌を差した。
「…あじぃ」
「…暑い」
余りの暑さに我を忘れそうになる。
ええと、俺は何をしようとしていたんだったか…?
「ラーメンセット一つ」
「ラーメンセット一つ」
「…違う」
「…違う」
「ん?」
「ん?」
相当にまいっているようだ。自分のセリフがステレオで聞こえるのだから。
早く涼しい所へ言って腹ごしらえをしなくてはならない。
丁度良いところで、人影がこちらに向かってくる。
俺はポケットから人形を取り出した。
685:03/08/20 09:18 ID:raNZAW8t
やらなくてはならない事が、二つ在った。
一つは謎の少女「観鈴」について。そして、もう一つは、
「さあ、楽しい人形劇の始まりだ!」
食費を稼ぐことだった。
ターゲットをロックオン。二人連れの小学生の前で、口上を述べ、人形を動かす。
テクテクテク
人形が歩き出す。
………おかしい。変だ。人形の動きが変だ。
俺はこんな風に人形を動かせただろうか? まるで他人が動かしているみたいだ。
それは母が自分に見せてくれた人形劇に似ていた。
子供達も目を輝かせて俺の人形劇に魅入っている。
俺は何処でこれを身に付けたのだろう?
それはともかく、
(昼飯ゲットだぜ!)
俺は昼飯の獲得を確信する。
よし、最後に大サービ…ス?
ヒュン!
俺の眼前を何者かの脚が俊足で通り過ぎた。
その爪先は絶妙の角度で俺の人形をミート。人形は星になった。
「何をする!」
激怒。相手を睨みつける。
そこに居たのは、若干長髪だが俺と同じ髪の色、同じシャツを着て、同じズボンを穿いた女だった。
(まさか俺のファン? 最近話題のストーカーか?)
そんなわけが無かった。
「で、何のつもりなんだ? お前は?」
俺の問いに、相手が口を開く。
「そこは私の指定地よ。勝手に商売しないでくれる?」
まるでヤクザだった。
686:03/08/20 09:18 ID:raNZAW8t
「指定地だと?」
「ええ、そこは私の指定地。私はバスを降りる前からそこに目を付けていたのよ」
凄まじい図々しさだ。
「…夏だからな」
「無礼な妄想は止めなさい。大体、何? その格好は?」
「格好?」
そういえば、俺とこの女は瓜二つの格好をしているのだった。
「まさか、最近話題のストーカーと言う奴じゃ無いでしょうね?」
「違う。偶然の一致だ」
「じゃあさっきの人形は何? あれも偶然の一致かしら?」
「人形?」
「とぼけるつもり? さっき私と同じ人形で劇をしていたでしょう?」
「同じ…人形?」
問うと、彼女はズボンのポケットから人形を取り出した。
それはまさに、俺が持っている人形と同じ物だった。
「まさかお前、本当にストーカーか?」
「それはあなたでしょうが!?」
「違う!」
俺が事実無根な言いがかりをつけられていたその時、
「ねえお兄ちゃん、お人形劇は?」
と、さっきまで劇を見ていた子供達が言った。
687:03/08/20 09:19 ID:raNZAW8t
「ごめんな? お兄さんの人形、この怖いお姉さんに蹴飛ばされちゃったから」
おかげで昼飯代がパーだ。
「え〜、もうおしまいなの?」
「人形が見つかったらまた見せてやるから、な?」
「…うん」
「じゃあ、またな」
「うん、バイバイ」
子供達に手を振り、人形を探しに行こうとしたその時、
「待ちなさい!」
と女が言った。
「なんだ?」
「あなたに言ったんじゃないわ。この子供達に言ったの」
「あんな奴の人形劇より、私の人形劇の方が百倍面白いわ」
「本当?」
と訊ねたのは子供達。
「ええ、見てなさい。」
と、人形を地面に置き、歩かせ始めた。
手を触れずに動かしているようだが、糸で吊っているのだろうか?
彼女が動かす人形を暫く凝視する。
その様は、まるで少し前までの俺の劇を見ている様だった。
子供達はすぐ劇に飽きて行ってしまおうとするが、彼女は必死で呼び止める。
ボスッ
彼女の人形が蹴飛ばされて星になった。何処かで見たような光景だった。
688:03/08/20 09:20 ID:raNZAW8t
「さて、人形でも探しにいくか…」
俺が踵を返して人形の飛んで行った方向に歩き出すと、
「待ちなさい!」
と、また彼女が引き止めてきた。しつこい。
「何だ?」
「あなたが見ていたせいでツキが落ちたじゃないの。
 お詫びに人形を探すのを手伝いなさい!」
「馬鹿な事を言うな。蹴飛ばされたのはあんたの劇がつまらなかったからだろう」
「黙りなさい。ちょっとジャリにウケが良いからっていい気にならない事ね」
ジャリって…
「大体お前が俺の人形を蹴飛ばしたせいで余計な仕事が増えたんだろうが」
「レディが困っているのに見捨てるなんて、最低ね」
「誰がレディだ、誰が…」
こんな奴には付き合っていられない。
「じゃあな」
「待ちなさいと言っているでしょうが!」
「知らん。ダーッシュ!」
「あっ、こら! 待ちなさい!」
「誰が待つか!」
全力で走る。脚には多少の自信がある。
いくらあいつがストーカーでもこれにはついて来れまい。
後ろを振り向くと、奴は涼しい顔でついてきていた。
馬鹿な!
俺は止まる訳にも行かず、ひたすら走りつづけた。
689:03/08/20 09:23 ID:raNZAW8t
堤防まで走って来て、俺は力尽きた。
「ぜぇ、ぜぇ、ぜぇ」
息が切れる。馬鹿な事をした。無駄な体力を使ってしまった。
仰向けで倒れこむ俺を、女が覗き込んでいる。
恐ろしいことに、彼女は息一つ切らせていなかった。妙に汗をかいてはいるが。
「いい加減、諦めて、人形、探しを、手伝い、なさい」
妙に言葉を切りながら俺に命令する。
「ぜぇ、ぜぇ、もう一歩も動けない」
「男、なら、情けない、こと、はぁ、言わない、の」
ん?
相変わらず見た目の様子は変わらないが、今一瞬大きく息をついた気がする。
「…まさか、呼吸を我慢してるのか?」
何の理由があって?
「ま、さ、か、そ、ん、な、わ、け、な、い、で、しょ、う」
「一文字ずつ発音しないと息が乱れるのか?」
「まさかそんなわけないでしょう…はぁ、はぁ、はぁ」
「今のは、溜め息よ」
「…そうか。それはそうと」
「何?」
「あまり呼吸を我慢すると酸素が回らなくて死ぬと思うんだが…」
「しまった…」
バタン
俺の真上に倒れてくる。痛い。
「…おい! まさか本当に死んだんじゃ!」
「すぅ、すぅ」
静かな寝息が聞こえてくる。どうやら立ったまま気絶してブッ倒れたらしい。こいつは阿呆だ。しかも意味不明。
それはさておき、
「…胸が当たっている」
汗で塗れたシャツが妙にいやらしい。だが、体力を使い果たした俺にはそれから逃れる術は無かった。
「旅の女がこんなに無防備でいいのか…?」
…俺の意識は空腹と彼女の重さで闇に沈んでいった。
690:03/08/20 09:24 ID:raNZAW8t
目が覚めた。ここは何処だろう? 妙に魚臭い。
辺りを見回していると、昨日(?)のあいつが目に入った。
「何かくってやがる…」
ぐぅぅ〜
「腹減った…おい、何か寄越せ」
「三度回ってワンと泣いて私の下僕になると誓えば、
 この卵焼きくらいはあげてもいいけど?」
「…いらん」
「あっそう」
彼女はそれだけ言うとまた黙々と食べ始めた。中々の喰いっぷりだ。
ぐぅぅ〜
「…やっぱくれ」
このままだと飢え死にする。
「そう。じゃあとりあえず三度ってワンと言いなさい」
「力が入らない。立てないんだ」
すると、彼女は俺に膝枕をして、こちらを覗き込みながら、
「仕方ないわね。ほら、あ〜ん」
と、箸を近づけてきた。意外と端正な顔が眼前に来て、照れる。
「なんだ? それは? 大体どうして飯を食わせるのに膝枕をする必要がある?」
「卵焼きよ。見て分からないの? それに、膝枕した方が食べさせやすいんだけど?」
普通は膝枕した方が食べさせにくいと思うが。
「いや、俺が言ってるのは…」
「?」
一般的な女性は自分が半分齧った卵焼きを膝枕してあ〜んとか言いながら人に食わせるのだろうか?
「いらないの?」
「…要る」
「じゃあ、あ〜ん」
「…あ、あ〜ん」
俺が卵焼きを喰おうとしたその時、誰かがやって来て、
「あらあら、相変わらず仲が良いわねぇ」
と言った。
691:03/08/20 09:28 ID:raNZAW8t
「誰だ? あんた?」
と、俺。
「漁協組合の気さくなおばちゃんよ」
女。
「で、誰と誰が仲が良いって?」
「私とあんた。…って、誰と誰が仲が良いって!?」
「まぁまぁ、隠さなくたって良いのよ。今もそんな事してる癖に。
 それで、お二人は新婚さん? 格好もお揃いで、今流行りのペアルックとか言うやつでしょう?」
そんな事って、確かに今同じ格好をした女に膝枕されながら半分齧られてる卵焼きをあ〜んとか言いながら喰おうとはしているが。
「誤解だ」
「誤解よ」
「本当に息があってて、うらやましいわねぇ。
 昨日も堤防で気絶するまで抱き合ってたみたいだし、
 若いって良いわねぇ」
「違う! それは不可抗力で…」
つーか、こいつが一方的にだな・・・
「ち、違うわ! 誰がこんな奴となんか…」
一瞬遅れて女も否定する。少し頬が赤くなっている辺り、少しは羞恥心もあるようだ。
「つーか、誰がこんな奴だ!」
「年収500万以下で、それどころか限りなく零に近くて、
 シャツを一枚くらいしか持ってなくて、冬どうやって越してるの? こいつ? 的な長袖で夏場を乗り切るしかなくて暑さでブッ倒れてるうだつのあがらない人形劇でかろうじて生き長らえちゃってる男なんかこんな奴で十分ね。おまけに私の下僕」
69210:03/08/20 09:30 ID:raNZAW8t
「ぐはっ! なんて具体的な…って、下僕とはなんだ!」
「卵焼き」
「まだ喰ってない!」
「返却は受け付けておりません」
「じゃあ、とっとと食わせろ」
「ほら、あ〜ん」
「あ〜ん」
やっと、長い年月を経て、卵焼きが俺の元に…来なかった。
「どうした!?」
「やっぱり止めるわ。どの部分かはわからないけど、私の行為には新婚旅行中の夫婦に見えるような部分が少なからず有るみたいだから…」
余計な事を学ばないでくれ。
「と、言うわけで、勝手に食べなさい」
「いや、体が全く動かないんだが…」
眩暈もするし、やばくないか? これ。
「じゃあ、私が食べさせちゃおうかな…ムフフ」
と言ったのはおばちゃんだ。
「ムフフってのが気になるが、仕方ない。頼む」
69311:03/08/20 09:31 ID:raNZAW8t
「…待ちなさい」
「何だ?」
「やっぱり私がやるわ」
「どういう風の吹き回しだ? つーか、お前顔が…」
「良いから! さっさと口を開けなさい。あ〜ん」
「あ、あ〜ん」
パクッ
やっと卵焼きを食う事が出来た。美味い。ちょっと涙が出た。
だが、
「足りない。もっとくれ」
「奴隷契約千年更新する?」
「…いいからとっとと食わせろ」
「若いって良いわねぇ」
「そんなわけのわからん若さ要らん…」
「やっぱり止めようかしら…」
「腹減った…」
そうして、おばちゃんの意味不明な冷やかしを受けながら、朝飯一式を完食した。
694名無しさんだよもん:03/08/20 09:33 ID:raNZAW8t
 ∧||∧
(  ⌒ ヽ
 ∪  ノ 
  ∪∪
投稿してから改めて見てみると…改行もあれだし…
すぐに感想とか喰らうと再起不能なのでしばらくしてからまたきます。
695名無しさんだよもん:03/08/20 13:21 ID:owsOGtk7
1番感想レス頂き!

(・∀・)イイ!!

この一言以外に何を言えと?
696名無しさんだよもん:03/08/20 14:14 ID:MwB/kBnO
……アレのどこが反転国崎だ?
原型云々以前に完全な別キャラじゃねーか。
あらかじめ言い訳しとけば許されると思うなよ。
出直せ。
それ以外は○。
697名無しさんだよもん:03/08/20 15:58 ID:dXPmYhNQ
>>696
実質完全に別キャラな反転ネタ書いてた身としては、
そう言われると厳しいな…。

まあ、元キャラの特徴生かして反転させるのが腕の見せ所だろ、
って言われたらそれまでだけどさ。


>>694
大作乙&グッジョ。
ペアルックで似たような風貌の♂♀ダブル国崎…ワラタ。
698名無しさんだよもん:03/08/20 18:27 ID:CsdzqLZC
>>694
グッジョブ!!
確かに、似たもの同士が並んでる風景は笑えまつ。

>>696
キニシナイ。
そういう点を突き出すとこのスレ全体が瓦解する。(w
699名無しさんだよもん:03/08/21 23:28 ID:zid/tMt8
反転しながら保守します
700名無しさんだよもん:03/08/22 07:58 ID:FBx+vVAQ
気持ちの整理がついたので感想を見に来る…いじりすぎたな…
もともと性格の悪い国崎が反転したら取り返しのつかないことになりそうだという、偏見を元に書いたノデ。
まあ、面白いって人が居たし、書いてて楽しかったので良しとしますか。
続きかけるかな? 観鈴はやっぱ反転して無いと駄目かな?
観鈴が反転していてもしてなくても、面白い三角関係が出来そうな。
反転してたら二人のために独り奮闘して身を引く男国崎とか、反転してなかったら観鈴につきっきりな男国崎に〜な反転国崎とか…
独言失礼。心臓発作で氏んできます。
701名無しさんだよもん:03/08/22 12:11 ID:GPXtywrZ
思ったら、言う前に書いてみよう。
書く前にネタバレされると、なんかいやんな感じになってしまうので。
702名無しさんだよもん:03/08/22 14:54 ID:8QojsHEp
>>700
いや、もうアンタ2度と書かなくていいよ。
俺達が読みたいのは反転SSであって、賞賛クレクレ房の言い訳じゃない。
703名無しさんだよもん:03/08/22 16:11 ID:/9YFWoD0
>>702
後半はともかく、前半は言い過ぎ。
704名無しさんだよもん:03/08/22 18:06 ID:BvtZ6zzj
まぁ、レベルを上げすぎると新規参入がしにくくなるし。
玉石混交だからこそ、玉も見つかるというもので。
705名無しさんだよもん:03/08/22 19:19 ID:217Gelmm
んー、別に言うほど悪くないがな〜。
国崎が女であんな荒んだ生活してたら、確実に性格悪いに決まってるだろうし。
ただ、まんま性格が青葉姉さんではマズーだが。
706名無しさんだよもん:03/08/22 22:51 ID:p1rC+zmw
ちょっと呆然。さておき、オマケみたいなものを書いたので投下します。
完全に新作ではないので、上記の奴がつまらなかった人は読まない方が無難です。
707:03/08/22 22:52 ID:p1rC+zmw
ゆったりとした速度で、バスが進んで行く。
外は真夏の暑さだが、エアコンの効いた車内はまるで極楽の様だ。
真夏の日にバスに乗る事はこの世で考えうる限りの至上の贅沢と言って

も良いだろう。
しばらくして、バスが駅で止まった。
一度バスが止まる度に、私の財政は圧迫されていく。
一体後どれくらいの猶予が私に残されているのだろうか?
小銭を数える。
それから料金表に目を向ける。
「うあ!」
しまった、と思った時にはもうバスは走り出していた。
アイハブノーマネーだ。
「運転手さん! 止まって! 止まってください!」
…危なかった。あと一歩で無賃乗車する所だった。
バスから降りると鋭い陽射しが私の肌を差した。
「…暑い」
「…あじぃ」
余りの暑さに我を忘れそうになる。
ええと、私は何をしようとしていたんだったか…?
「ラーメンセット一つ」
「ラーメンセット一つ」
「…違う」
「…違う」
「ん?」
「ん?」
最初は自分の声が二重で聞こえたのかと思ったが、違った。
私と同じような格好をした男が居る。どうやら声の主はこいつみたいだ

708:03/08/22 22:55 ID:p1rC+zmw
っと、男なんかに構っている場合ではなかった。
まず、第一にするべき事は昼食代を稼ぐ事だった。
丁度良い所に、子供が二人、こちらに向かって来た。
私が子供達に歩み寄ろうとした、その時、男がポケットから人形を取り出した。
「え!?」
愕然。
何故ならば、彼の取り出した人形は、私の持っているものと、全く同じだったからだ。
「まさか、ストーカー!?」
ストーカーとは、好きな女性の後をつけて、暴虐の限りを尽くす、犯罪集団の事だ。
最近拾った新聞で読んだから間違いない。
もしストーカーなのだとしたら、きちんとした対応を取らないと、命に関わりかねない。
しかし、彼が私のストーカーだとして、年中旅をしている私をどうやって追いかけているのだろうか?
「まさか、発信機!?」
私は慌てて荷物や服を調べたが、それらしき物は見つからなかった。
「でも、最近の発信機は精巧に出来てるらしいから…」
「もしかすると寝ている間に体内に…」
と、思考に耽っていると、男の居る方から歓声が聞こえた。
どうやら、男の人形劇は以外にも順調のようだった。
彼は子供の母親から貰った駄賃で腹を満たすのだろう。
メニューはひょっとするとラーメンセットかもしれない。
理不尽だ。一足早くバスを降りていれば、あの歓声を身に受けていたのは自分だったかも知れないのに。
ストーカーの癖に生意気だ。
私は気づいたら男の人形をジャストミートしていた。
709:03/08/22 22:57 ID:p1rC+zmw
犯罪者相手に少し無謀な行為だったかもしれないが、やってしまった物は仕方が無い。
かくなるうえは、毅然とした対応で相手を逆に威圧してしまおう。
ひょっとすると、身包み置いて消えてくれるかもしれない。
自慢じゃないけど、私はこれで福沢さん三人分ほどを稼いだ事がある。
「で、何のつもりなんだ? お前は?」
男が凄みを利かせて来る。負けていられない。
「そこは私の指定地よ。勝手に商売しないでくれる?」
「指定地だと?」
流石に、生粋の犯罪者だけあってこれくらいでは怯まない。
「ええ、そこは私の指定地。私はバスを降りる前からそこに目を付けていたのよ」
「…夏だからな」
夏だから何だっていうのよ…
「無礼な妄想は止めなさい。大体、何? その格好は?」
「格好?」
「まさか、最近話題のストーカーと言う奴じゃ無いでしょうね?」
「違う。偶然の一致だ」
「じゃあさっきの人形は何? あれも偶然の一致かしら?」
「人形?」
「とぼけるつもり? さっき私と同じ人形で劇をしていたでしょう?」
「同じ…人形?」
私は、ポケットから人形を取り出し、相手に突きつけた。
これで言い逃れは出来まい。
さあ、警察に通報されたくなかったらとっとと身包み置いていきなさい!
「まさかお前、本当にストーカーか?」
呆れた。この期に及んでまだ反抗するらしい。
「それはあなたでしょうが!?」
「違う!」
と、その時、男の人形劇を見ていた子供達が、
「ねえお兄ちゃん、お人形劇は?」
と言った。
710:03/08/22 22:58 ID:p1rC+zmw
「ごめんな? お兄さんの人形、この怖いお姉さんに蹴飛ばされちゃったから」
怖いお姉さんとは私の事だろうか?
「え〜、もうおしまいなの?」
本当に残念そうな顔をする子供達。
「人形が見つかったらまた見せてやるから、な?」
優しく話しかける犯罪者。
「…うん」
嬉しそうな子供。
「じゃあ、またな」
「うん、バイバイ」
傍目には、完全に私が悪者の様だった。理不尽すぎる。
それにしても、善人と悪人の区別もつかないなんて、なんという愚かな子供達だろうか?
きっと将来あのような子供達が犯罪を起こすのだろう。
日本の未来は暗黒だった。
もう、何ていうか、アレだ。
「待ちなさい!」
と、私は叫んだ。
「なんだ?」
「あなたに言ったんじゃないわ。この子供達に言ったの」
「あんな奴の人形劇より、私の人形劇の方が百倍面白いわ」
私の人形劇で善の心に覚醒させてあげるからとっとと金を出しなさい。
「本当?」
と訊ねたのは子供達。
「ええ、見てなさい。」
さあ、楽しい人形劇の始まりよ!
711:03/08/22 23:03 ID:p1rC+zmw
ボスッ
一瞬、私にはそれが何の音なのかわからなかった。
ただ、手元から人形が消えている事だけが、事実を顕著に表現していたのだった。
すなわち、私の人形は子供達に蹴飛ばされ、私の手元には何も残らなかったという事。
じわり、と涙が出てきた。
これまでも人形劇のウケが悪くかった事は多々あったけど、まさか人形が蹴飛ばされるとは思ってもみなかった。
まずい、このままでは泣いてしまう。
私はこの悲しみを何処に向ければ良いんだろう?
辺りを見回すと、居た。さっきの犯罪者がこちらを見ていた。
視線が合うと、
「さて、人形でも探しにいくか…」
と言い、背を向けた。逃げる気だ。
「待ちなさい!」
「何だ?」
この犯罪者、いや、ひょっとすると犯罪者ではないのかもしれないけど、とにかく全てはこいつのせいだ。多分。
そうでなくては説明がつかない。
712名無しさんだよもん:03/08/22 23:04 ID:p1rC+zmw
「あなたが見ていたせいでツキが落ちたじゃないの。
 お詫びに人形を探すのを手伝いなさい!」
「馬鹿な事を言うな。蹴飛ばされたのはあんたの劇がつまらなかったか

らだろう」
「黙りなさい。ちょっとジャリにウケが良いからっていい気にならない

事ね」
「大体お前が俺の人形を蹴飛ばしたせいで余計な仕事が増えたんだろう

が」
「レディが困っているのに見捨てるなんて、最低ね」
「誰がレディだ、誰が…」
「じゃあな」
「待ちなさいと言っているでしょうが!」
「知らん。ダーッシュ!」
「あっ、こら! 待ちなさい!」
「誰が待つか!」
713:03/08/22 23:07 ID:p1rC+zmw
私の前を男が走っている。速い。私は脚なら男にも負けない自信があったのに、中々追いつけない。汗が酷い。
男が一瞬振り向いた。驚愕の表情。男にとっても、私の脚は以外だったらしい。
つまり、私にも勝機があるという事だ。全力で追いすがる。
だが、男も負けてはおらず、一定の距離を保ち続ける。
ふと、思った。私は何故この男を追いかけているのだろう?
冷静になって考えてみると、あの男を捕まえてもあまり利益は無い様な気がする。
逆に私が途中で力尽きたら飢えた男の餌食になってしまわないだろうか?
…駄目だ。余計な事を考えていては負ける。
何を勝負しているのかは分からないが、とにかく男に負けるのは嫌だった。
しばらくして、堤防まで来ると、男が派手に倒れこんだ。私の勝ちだ。
「ぜぇ、ぜぇ、ぜぇ」
男が大きく息をつく。
実は私も体が酸素を欲して止まないが、余裕で追いついた様に見せた方が格好良い。
こちらの方が格上だと教え込めば、状況を有利に運ぶ事が出来る筈だ。
呼吸を極力抑えながら話す。かなり苦しいけど。
「いい加減、諦めて、人形、探しを、手伝い、なさい」
妙に言葉を切りながら喋っているのは、あまり一気に喋ると息を乱して

しまうからだ。
714:03/08/22 23:08 ID:p1rC+zmw
「ぜぇ、ぜぇ、もう一歩も動けない」
「男、なら、情けない、こと、はぁ、言わない、の」
「…まさか、呼吸を我慢してるのか?」
いきなり図星をつかれた。
「ま、さ、か、そ、ん、な、わ、け、な、い、で、しょ、う」
「一文字ずつ発音しないと息が乱れるのか?」
「まさかそんなわけないでしょう…はぁ、はぁ、はぁ」
「今のは、溜め息よ」
言い繕うだけ無駄の様な気がした。
「…そうか。それはそうと」
「何?」
「あまり呼吸を我慢すると酸素が回らなくて死ぬと思うんだが…」
「しまった…」
立ち眩みがして男の上に倒れこむ。非常に不味い。貞操の危機だ。
…意識が飛んだ。
715:03/08/22 23:09 ID:p1rC+zmw
光が見える。ひょっとすると、ここは天国かもしれない。
呼吸を我慢しすぎて酸素が回らなくて死んだのかもしれない。
今はただ、男に死姦趣味が無い事を祈ろう。
と思ったが、どうやら違ったらしい。
目を開くと、大勢の顔が覗き込んでいた。
話を聞くと、彼らは漁協組合の人達で、堤防で倒れていた私達を運んできたらしい。
貞操は無事だったようだ。
私の隣では、昨日の男が眠り込んでいた。
起きている時は悪人面だが、眠っている時の顔は案外可愛いかもしれない。
それから、皆と一緒に御飯を食べないかと誘われたが、男達に囲まれているのは不安なので、他の場所を用意して貰った。
その際、何故か私が男を運んで行く事になった。
別にこいつは私の知り合いという訳でもないのに…
男を運んで行く途中で、男の体がそこらにガンガンと打ち付けられたが、見なかった事にした。
71610:03/08/22 23:11 ID:p1rC+zmw
しばらくすると、漁協組合のおばちゃんが御飯を持って来てくれた。
パクパクと食べ始めると、
「腹減った…おい、何か寄越せ」
と、声がした。どうやら男の目が覚めたらしい。
「三度回ってワンと泣いて私の下僕になると誓えば、この卵焼きくらいはあげてもいいけど?」
今ならこの男、本当にやるかもしれない。産まれて初めて臣下を持てるチャンスだ。
「…いらん」
どうやらプライドが勝ったみたいだ。
「あっそう」
私は再び食事に取り掛かったが、直ぐにぐぅぅ〜と、男のお腹が鳴った。
「…やっぱくれ」
下僕ゲット。
「そう。じゃあとりあえず三度って(誤字)ワンと言いなさい」
「力が入らない。立てないんだ」
「仕方ないわね。ほら、あ〜ん」
私は膝枕をして、男の顔を覗き込みながら、半分齧ってある玉子焼きを男の顔に持っていった。
71711:03/08/22 23:12 ID:p1rC+zmw
「なんだ? それは? 大体どうして飯を食わせるのに膝枕をする必要がある?」
「卵焼きよ。見て分からないの? それに、膝枕した方が食べさせやすいんだけど?」
本当に子供の頃、父がしてくれたのを真似ただけなのだけど、何か問題があっただろうか?
「いや、俺が言ってるのは…」
「?」
「いらないの?」
「…要る」
「じゃあ、あ〜ん」
「…あ、あ〜ん」
男が卵焼きを食べようとしたその時、誰かがやって来て、
「あらあら、相変わらず仲が良いわねぇ」
と言った。
おばちゃんだった。
「誰だ? あんた?」
と、男。
「漁協組合の気さくなおばちゃんよ」
私。
「で、誰と誰が仲が良いって?」
「私とあんた。…って、誰と誰が仲が良いって!?」
「まぁまぁ、隠さなくたって良いのよ。今もそんな事してる癖に。
 それで、お二人は新婚さん? 格好もお揃いで、今流行りのペアルッ

クとか言うやつでしょう?」
???
私の頭の中が疑問符で一杯になる。
私達の何処が新婚夫婦に見えるのだろうか?
困惑しながらも、少し頬が火照るのを感じた。
71812:03/08/22 23:14 ID:p1rC+zmw
なにはともあれ、取りあえずは誤解を解かなくてはならない。
「誤解よ」
私が否定すると同時に、
「誤解だ」
男も否定の言葉を放った。
「本当に息があってて、うらやましいわねぇ。
 昨日も堤防で気絶するまで抱き合ってたみたいだし、
 若いって良いわねぇ」
「違う! それは不可抗力で…」
と、男が即答し、
「ち、違うわ! 誰がこんな奴となんか…」
と、私も一息遅れて否定する。
「つーか、誰がこんな奴だ!」
「年収500万以下で、それどころか限りなく零に近くて、
 シャツを一枚くらいしか持ってなくて、冬どうやって越してるの? こいつ? 的な長袖で夏場を乗り切るしかなくて暑さでブッ倒れてるうだつのあがらない人形劇でかろうじて生き長らえちゃってる男なんかこんな奴で十分ね。おまけに私の下僕」
下僕の癖に私に逆らったので思いっきり言ってやったら、スカッとした。
「ぐはっ! なんて具体的な…って、下僕とはなんだ!」
「卵焼き」
「まだ喰ってない!」
「返却は受け付けておりません」
「じゃあ、とっとと食わせろ」
「ほら、あ〜ん」
「あ〜ん」
と、男に玉子焼きを食べさせようとしたが、おばちゃんの視線に気づくと妙に気恥ずかしくなり、箸を引っ込めた。
71913:03/08/22 23:16 ID:p1rC+zmw
「どうした!?」
「やっぱり止めるわ。どの部分かはわからないけど、私の行為には新婚旅行中の夫婦に見えるような部分が少なからず有るみたいだから…」
「そういうわけで、勝手に食べなさい」
と、あさっての方向を向く。
「いや、体が全く動かないんだが…」
「じゃあ、私が食べさせちゃおうかな…ムフフ」
と言ったのはおばちゃんだ。
「ムフフってのが気になるが、仕方ない。頼む」
おばちゃんが膝枕をして彼に御飯を食べさせている様子を創造する。
何だか知らないけど、ムカついてきた。
「…待ちなさい」
「何だ?」
「やっぱり私がやるわ」
「どういう風の吹き回しだ? つーか、お前顔が…」
そこから先を言わせるわけにはいかなかった。
「良いから! さっさと口を開けなさい。あ〜ん」
「あ、あ〜ん」
パクッ
男がとても美味しそうに玉子焼きを食べた。私も悪い気分ではない。
「足りない。もっとくれ」
「奴隷契約千年更新する?」
と言いながら、私は自分が笑顔になっているのに気づいた。
「…いいからとっとと食わせろ」
「若いって良いわねぇ」
「そんなわけのわからん若さ要らん…」
「やっぱり止めようかしら…」
「腹減った…」
そうして、おばちゃんの冷やかしを受けながら、弁当一式を食べさせてあげた。
720名無しさんだよもん:03/08/22 23:17 ID:p1rC+zmw
すいません。改行おかしくなってしまいましたね。それではさようなら。
721名無しさんだよもん:03/08/22 23:54 ID:0B/vrR63
>>720
おまけっつーか、
単に前のやつを女国崎視点で焼き直ししただけじゃ…?
悪くはないんだけど、ちと手抜きかも。

まあ、ネタ振りもよくしないROM野朗の主観的感想だけど。
意欲が続くようなら、他にも書いてくれい。
722名無しさんだよもん:03/08/23 00:05 ID:U2wdzd5h
>>720
まぁ、もちつけ。
とりあえず、視点切替の必要性を感じない。
7231/2:03/08/23 14:17 ID:+N36FNEp
>>622-623の続き

「……ヒッ」
 目の前で怯えた声を上げる娘を見て、私は唇の端を持ち上げる。怯えた小動物のような
目でこちらを見る樹。なんて可愛らしい。
 初めて出会ったのは幼稚園の時。その頃から、私はこの子に目をつけてきた。
 ――この子を手に入れたい。私の物にしてしまいたい。
 初めて見た時にそう思ったのだ。それは今も変わらない。
 ただ方法を考える事ができるようになった。
 今の世界では、私が樹を手に入れることはできない。いや、できない訳ではないが、世
間が認めるような方法では、できない。私は別にそれでも構わないが樹がダメだ。この子
はなんだかんだと、世間に迎合する性質がある。
 だったら。
 私はそんな風にいとも容易く解答にたどり着いた。
 だったら、そんな世界をまず手にいれれば良い。その上で樹を私の物にする。
 そう。だから、私は世界を手に入れる。
「ゆ、志子……」
「ほら、シャンとなさいな」
 ぽん、と樹の腰を叩く。ついでに発育の程も確かめる。
 うん。良い具合に育ってるわね。でも、まだ少し骨っぽい。
「樹。あなたちゃんと食べてるの?」
「え? あ、う、うん……ま、まぁ」
 ごにょごにょと言いよどむ樹。さらには聞き捨てならない言葉まで口にした。
「昨日も瑞希とご飯食べたし」
「なんですって?」
 瑞希? 高瀬瑞希? あのテニス馬鹿、まだ樹にちょっかいを出していたの?
「瑞希、男のくせに私より料理が上手いんだよね」
「樹!」
「ひゃ、ひゃいっ!」
7242/2:03/08/23 14:18 ID:+N36FNEp
「その料理は何処で作ったの!?」
「え、あ、わ、私の家で……」
「男を家に上げるなと、何度言わせる気なのっ!」
 樹が身を縮こまらせる。私はと言えば、胸に湧き上がる不快感に必死に耐えていた。あ
の樹の部屋に。樹しかいない部屋に、男が入ったですって?
「何も無かったんでしょうね」
「え……?」
 涙目になりながら樹。その顔が嗜虐心をそそるのだけれど、今はそんな事より大切なこ
とがある。あとでこの顔は堪能することにしよう。
「――高瀬瑞希を家に上げて、ご飯を食べて。それから?」
「え、あの、瑞希は片付けして帰ったけど……」
「――そう」
 軽くため息。樹はといえば、なぜ怒られているのかが分からないという顔で、こちらを
見上げている。
 まったくもう……。
「独身の若い女が、男を家にホイホイ上げるものではないわよ。樹」
「あ……」
 ようやく自分が怒られた原因に思い至ったのか、樹が声を上げる。
「高校時代からの知り合いだからって。もうあなたは実家に住んでるわけじゃないんだから」
 まあ、それ以前にあの男がしつこく樹に言い寄らなければ、万事上手く片付くわけだけ
れど。
「しっかりなさいな。マイシスター」
「そのマイシスターってやめてよう」
 樹がふにゃ、と情けない顔になる。私はその表情に、ニヤリと笑い返す。
 すると、樹はさらにふにゃり、と泣き出しそうな顔になった。
725名無しさんだよもん:03/08/23 21:32 ID:xYWvUh6r
…キタ?
726名無しさんだよもん:03/08/23 22:36 ID:NXI2POH8
この樹も、傍目には薄幸そうですねぇ。ウンウン

と言う訳で、
キタ━━(゚∀゚)━( ゚∀)━(  ゚)━(  )━(  )━(゚  )━(∀゚ )━(゚∀゚)━━!!!!!
727名無しさんだよもん:03/08/24 03:19 ID:eEdp75kQ
スススススバラスイー!!

志子になって後ろから殴り倒して拉致りてー!
728名無しさんだよもん:03/08/25 13:33 ID:wQ/0IMNQ
志子ちゃん怖ええ…w

瑞希(♂)を樹から遠ざけるために、
彩や玲子達(未反転)を手駒に使いかねんな、この女w
7291/2:03/08/25 22:15 ID:VaAJMi/K
>>723-724の続き

 樹をこみパへと連れて行ったのは、やはり間違いではなかったようだ。創作活動に燃える作家の卵たち。彼らの切磋琢磨する姿に、樹のやる気がみなぎるのが傍目にも良く分かる。
「――ふふっ」
 あのテニス馬鹿の瑞希ならば、この場へと足を踏み入れるような事も無いだろう。そして、樹とワタクシは新たな絆を手に入れ、そして世界を手に入れるために一歩前進をする。
「どうしたの? 志子」
「なぁに、樹?」
「いや、それ私の台詞。なんかさっきから楽しそうじゃない」
 樹の部屋で、祝杯を上げている私たち。まあ祝杯といっても、缶ビールに安ワインだけれど。
「……樹の描くマンガがどんな物なのか、楽しみね」
「うーん」
 アルコールで顔を赤らめた樹は、フラフラと上半身を揺らしながら考え込むような素振りを見せる。正直、このまま食ってしまいたい、と思うほど可愛らしい。
「――やっぱり、難しいなぁ。私、マンガって描いた事ないし」
「そこはワタクシがフォローするわ。それに、何人か知り合いもできたのでしょう?」
「うーん」
 辛味亭の猪名川悠。それにあのCAT A FISHの大庭詠輔。あの二人と初日で顔見知りになるのだから、樹は天に愛されているのだろう。おまけに、スタッフの中でも顔の広い牧村北斗とも顔を合わせたのだ。
 ――全員、男、というのが気に食わない所だが。
 まあ、しょうがない。ここは我慢だ。
「ねぇ、樹?」
「んー?」
 こてん、と床に寝転がったままの樹。
7302/2:03/08/25 22:15 ID:VaAJMi/K
「……風邪を引くわよ?」
「んー」
 どうやら、完全に酔い潰れる寸前らしい。ふにゃふにゃと、顔が緩んでいる。
「まったく」
 ため息をつくと、樹の身体を抱き上げた。正直、この細腕には酷な仕事だが、樹の体重の軽さがこの際助かる。
 すぐ傍にある樹のベッドに押し込むと、私は息を吐き出した。
「……ねぇ、樹? ワタクシがアナタを望むのは、迷惑なことかしら」
 寝顔はとても愛しくて。だから、こんなことを問う。
 答えはない。あっても困る。
 だっていうのに。
「……そんなことないよ……んにゅ」
 シーツを抱きしめながら、樹。それは多分ただの寝言。だというのに、なんてタイミング。
 私は思わず抱きしめたくなる衝動に駆られる。
 けれど、それはダメ。樹を手に入れるのは、もっと後。全ての憂いを解き放ってからだ。
 だから。
「……寝苦しいと大変よね。ああ、こんな時は女であることが嬉しいわ」
 とりあえず、服を脱がせる事で我慢する事にした。
 ジーンズを脱がすと、白い飾り気のないショーツが出てくる。Tシャツを脱がせると、同じく飾り気のないブラが出てきた。
「……つまらないわね」
 もうちょっと意外性というかなんというか。
 それも全部脱がせる。特にブラは胸を締め付けるから、酔っているときは外すべきだ。
 あと、ショーツも。全裸で寝るのは、実は健康的なのだと昔テレビで言っていたし。
「……我慢、できるかしら」
 少し、自信が無くなった。
731名無しさんだよもん:03/08/25 23:03 ID:1BeWZRpe
生殺し(;´Д`)ハァハァ

続編を、この続きをっ!!!
732名無しさんだよもん:03/08/26 23:52 ID:exlz98ph
反転雫、需要あるかな…
今のスレの流れを止めてしまいそうだが。
733名無しさんだよもん:03/08/27 00:03 ID:sMdOPFhH
<732 ぜひとも、お願いします。
734名無しさんだよもん:03/08/27 01:32 ID:TeaF96UE
>>732
最近雫プレイしたばかりなので、お願いします。
735名無しさんだよもん:03/08/27 20:58 ID:VnCHZa4m
ふと思った。
瑞穂と沙織って反転後の名前がないような気がする。
736萌虚仮 ◆VDVqNOfj.c :03/08/27 22:11 ID:ughRmfyb
瑞穂はそのままでもいいような。
強引に同義語持ってくるなら「大和」って手もありますが、
どうもキャラのイメージと違いますし。

沙織は……一文字変えて「伊織」とか。
737名無しさんだよもん:03/08/27 22:34 ID:JaSjJlKn
みずほ…みずほ……「保清」(ほずみ)とか?

センス無えー。
738名無しさんだよもん:03/08/28 01:01 ID:PChV+YyN
雫を反転させたとき、吉田由紀と桂木美和子はどうなるのだろう…
739名無しさんだよもん:03/08/28 07:41 ID:XYwqwSXY
危うげな美少女生徒会長に従う二人の耽美少年。
740名無しさんだよもん:03/08/28 09:32 ID:wcp04rO6
名前は「吉田由紀(よしだよしのり)」、「桂木美和(かつらぎよしかず)」とか。
741名無しさんだよもん:03/08/28 10:14 ID:A3X8B+wy
別に由紀はゆきでいいんじゃ……
そういう名前の男もいるし(フ○バかい
742名無しさんだよもん:03/08/28 11:10 ID:hveu3AmK
お互いを69するってのが合った様な…。>反転吉田&桂木



………鬱堕脳死。
743名無しさんだよもん:03/08/28 11:14 ID:Hg6tLJWc
それは怖いな…
反転させなくてもいいのでは。拓美さんはともかく。
744名無しさんだよもん:03/08/28 12:23 ID:WjHikrNH
変態クンニ。ここであっけなくイっちゃう敏感すぎるコンパニオン!死ぬほどマブイ!
http://www.hamedori.net/video.html

61.199.55.48 , p3048-ipadfx01maru.tokyo.ocn.ne.jp ?
745名無しさんだよもん:03/08/28 18:16 ID:0ejPXCm6
たった十日で無茶にレス伸びてるから
まさか荒れたかと思ったら連続投下があったんね

樹可愛い
ふゆにオタク属性+オタク挙動装備なかんじか?
テニス馬鹿瑞希も早く見たいでつ
746名無しさんだよもん:03/08/29 01:51 ID:VYc6BD34

 休み時間。
 昔のビデオフィルムを見ているかのように、生徒達の雑踏が早足で目の前を過ぎ去っていく。
 決して交わる事の無い存在たちの群れを眺めながら、私はあることに気付いていた。
 この世界に、色と音が戻り始めている。
 ……あの日から。

 数日前、クラスメイトが発狂した。
 全員の見ている前で卑猥な単語を連呼して、血が出るまで顔面を掻きむしった。
 何の前触れも無く、突如として精神に異常をきたした彼を、
 人々は―きっと彼の友人だった人たちもだろう―口々に気味悪がった。
 でも、私は…私は不思議と、彼に言いようのない親近感を抱いていた。
 いのちとこころに渇いた現実世界を離れ、ねっとりとした妄想の世界に立ち寄ることで
 狂いかけた精神を無理やり癒そうとしていた私は、
 彼が「壊れた」という事実に強く惹かれ、その挙動を見て軽いエクスタシーさえ感じていた。
 みんなの見ている前で、彼は別の世界の扉を「開いた」。
 狂気に取り付かれたものにしか見えない、自分だけの世界への「扉を開いた」のだ。
 私が開きかけていた…いや、開こうとしていた扉を。

 私はその時、ゆっくりと、ゆっくりと、朽ちかけていた世界に光が差し込んでくるのを感じた。
747名無しさんだよもん:03/08/29 01:51 ID:VYc6BD34

 秋風が校庭を吹き下ろしていた。砂ぼこりが窓ガラスを叩きつけている。
 名前も知らない鳥が、名前も知らない鳥を追いかけまわしていた。
 今こうしている間にも何かが起きている。
 そんな非日常が、私をまだあの世界へと行かせてくれないらしい。
「…あの、長瀬祐子さん、ですよね?」
 呼ばれた声に顔を向けると、短い髪に眼鏡をかけた男の子が私の席の前に立っていた。
 確か、隣のクラスの人だったはず。
「はい」
「長瀬先生に言われて、鍵を持ってきました。どうぞ」
「うん、ありがとう」
 彼は握っていた鍵を私に手渡した。
 使われた形跡の全くない、校舎のマスターキー。
 何の問題もない学生生活を送っていれば、決して手にすることのなかったはずのアイテム。
 握りしめた鍵の冷たい感触に私は、自分の巻き込まれた数奇な運命をひしひしと感じさせられていた。

「最近じゃ職員室も禁煙、禁煙、禁煙。うるさくってねぇ」
 ――事件から数日後。
 私はこの学校の教師でもある叔母に呼び出されて、屋上に呼び出されていた。
 叔母の吐き出したタバコの煙が私の方に流れてきて気持ち悪かった。
「それで、叔母さん。用って何ですか」
 風上に回りこみながら、私は本題に入るよう促した。
748名無しさんだよもん:03/08/29 01:52 ID:VYc6BD34

「この間の太田君のあれ、驚いたでしょう?」
 まだろくに火も付いていないタバコを踏みにじると、叔母はそう切り出した。
 曰く、この件について学校側の責任問題が追及されたらしい。
 それで調査してはみたものの、これといって目を引く証拠は見つからなかった。
 普通なら「学校側に落ち度はありませんでした」で一件落着、となるはずだった。
 しかし叔母には腑に落ちない点があった。
 被害者の日記から、学校で淫猥な集会が常習的に行われていた可能性が考えられるのだ。

「そこで、よ。祐子」
 叔母は突然私の肩を掴むと、大きな声でこう言った。
「あなたが調べてきてくれない?」
「え?」
 私は言葉を聞き返した。
「教師以外に学校を調査できる人間…生徒しかいないからね。…で、どう?」
「どう…と、言われても…」
 私は正直、困惑していた。
 探偵物の小説じゃあるまいし、素人の私にそんな活劇じみたことが出来るわけがない。
 部活に入っていないから、緊急時に走って逃げる事もきっと出来ない。
 二十メートルと走らないうちに足がもつれて転んでしまうに違いない。
 だから、いつもの私ならこの話を早々に切り上げて教室へと帰るところだったと思う。
 あの日までの私なら。
「…そう、なんだ」
「え?何が?」
「私も、見つければいいのね?狂気の扉を…」
 私はこの時既に、「狂気」という言葉に骨の髄まで惹かれきっていた。
749名無しさんだよもん:03/08/29 01:53 ID:VYc6BD34

「あの…」
 鍵を渡したあとも、男の子はまだ何か言いたそうな感じだった。
 見たところ、あまり力強そうな感じは受けない。むしろ、その逆。
「その…僕、長瀬先生から聞いたんですけど…」
「…何を」
「長瀬さん、…あっ、長瀬先生と同じだから、祐子さんって呼んだ方がいいのかな。えへへ…
 あの、祐子さん、叶人(かなと)くんの事を調べてくれてるんですよね」
「なっ…」
 私は思わず呆けてしまった。一瞬、沈黙が流れた。
「叔母さんに聞いたの?」
「はい」
 あまりに軽率ではないのだろうか。この人が事件の当事者じゃないという可能性だって…
「あの、それで、お願いがあるんですけど」
 ふと、彼は真剣な眼差しで私を見つめた。
 物腰の柔らかそうな、言ってしまえばひ弱な印象さえ受ける彼だけれど、
 その眼差しにはなぜか迫力のようなものを感じた。
「お願い、って?」
「僕にも、調査のお手伝いをさせてください」
 彼はそう言った。
750名無しさんだよもん:03/08/29 01:54 ID:VYc6BD34

「叔母さんに手伝えって?」
「いえ、先生は、危険だから駄目だと言ってました」
「そうよ。私は構わないけど、深夜までかかるだろうし…」
「あ、それなら大丈夫です。僕の家、近いですから」
「…危険なのは事実だし…、何が起こるかわからないよ」
「一人より、二人のほうが心強いですよ。それに、男の子がいたほうが安心だと思います」
 話をしていると、彼の真剣さは伝わってくる。だけど、これは安っぽいミステリーツアーじゃない。
「気持ちはありがたいけど…どうしてそんなにこだわるの?」
「そ、それは…」
「君がいるから調査が楽になるとも思えないよ」
「あ、それは大丈夫です。僕、生徒会の役員だから学校の事に詳しいんです」
「生徒会の人?」
「はい。あっ、僕、藍原瑞穂って言います。生徒会の書記をやってます」
 生徒会…
 という事は、太田くんともかなりの面識があるに違いない。彼は生徒会の副会長だった。
「それなら、太田くんともある程度は親しかったの?」
「ある程度…なんかじゃ、ないんです」
 そう言うと、瑞穂くんはいくらか悲しげに俯いた。
「叶人くんは、僕のいちばんの友達なんです。中学校からの」
「……そう、なんだ」
751名無しさんだよもん:03/08/29 01:54 ID:VYc6BD34

「この高校に入ったのも、生徒会に入ったのも、叶人くんがいたからなんです。
 僕たち、ずっと一緒にいました。この間の日曜も遊びに行って…」
「…そのとき、太田くんは?」
「はい、いつもの叶人くんでした。いつもと同じの」
「日曜…あの日の前日ね」
「……はい。でも、次の日…廊下で叶人くんを見かけたんですけど、声を掛けても無視して行っちゃって、
僕、何か怒らせるようなことしたかなって、もう一度呼び止めたら…」
 瑞穂くんの瞳がじわりと潤む。
「叶人くん、僕の手を、払いのけて、それで、放せって…それで…」
 そこまで話すと、瑞穂くんは両手の甲で眼鏡の奥をゴシゴシとこすった。
 そのあと太田くんは…
「叶人くん…叶人くん…」
「…だから、調査に協力したいのね」
 コクリと頷く瑞穂くんの肩は微かに震えている。
 目の前で男の子が泣いているというのは、気持ちのいいものじゃない。
「わかった。あとで行くから、話はその時ね」
「…はい、わ、わかりました。僕、教室か生徒会室にいますから」
「わかった。A組の教室か生徒会室ね」
 瑞穂くんは涙目でうなずくと、私に会釈をして教室から去っていった。
 最後にちらりと見えた彼の横顔からは、涙はすでに拭われていた。
 気弱そうな感じの子だけど、芯は強いのかもしれない。
 生徒会役員。藍原瑞穂。
「…悪くない、か」
 そして私の思考はチャイムによって中断された。
752元380:03/08/29 01:57 ID:VYc6BD34
…ということで反転瑞穂篇の冒頭を書いてみたわけなんですが…
ま、いろいろ言うのもあれなのでとりあえず回線吊って首切ってきます。
753名無しさんだよもん:03/08/29 02:09 ID:oVEwS1cX
この段階ではまだなんともいえんねぇ
まあなにはともあれエロシーンに入ってからだな
さあほら早くエロに。エロに。えろ



 
 

  

 
 
 
 

 

GJ続き楽しみにしてます。反転スレではあんまない方向性だよね。
754名無しさんだよもん:03/08/29 07:27 ID:gm/kEw2B
ふむ、確かにエロ突入までは迂闊に評価出来ませんな。
つーか、とりあえず月島姉が出てくるまでは。
しかし、何故瑞穂編? 壮絶な消火器を期待しろと言うことか!?
755名無しさんだよもん:03/08/29 12:42 ID:vgJR9O1r
キタ━━(゚∀゚)━━( ゚∀)━━━(  ゚)━━(   )━━(゚  )━━(∀゚ )━━━(゚∀゚)━━!!!!

>>元380氏
エロのためにもイ`!!!
756名無しさんだよもん:03/08/30 00:37 ID:VdgmIR3F
元380氏オツー。

そして、>>729-730の続き行きます。
7571/2:03/08/30 00:38 ID:VdgmIR3F
 牧村北斗さんは優しい人。あの志子が曲りなりにも信頼と尊敬の言葉を口にしたのは、私が知る限りでも彼が初めてかも知れない。
 口先だけなら志子はどんなおべんちゃらだって言う事ができる。けど、絶対に目が違う。相手を嘲笑うように、蔑むように。そんな目で見ている。けれど、北斗さんに向けた言葉は嘘じゃなかった。
 ――なんだろう。なんだか複雑な気分だ。
 志子が信頼できる、そして尊敬する人間がいるなんて、今まで想像もできなかったのに。
「おや、千堂さん」
「あ、ほ、北斗さん」
 後ろから声をかけられ振り返ると、そこに居たのは少し童顔気味なお兄さん。うん。お兄さん、というのが一番しっくり来るのかも知れない。
「お買い物ですか?」
 眼鏡越しの視線が、とても優しくて。人柄なのか、じっとこちらの目を見てくるのが、逆に居心地が悪くなる。
「あ、はい。画材やなんかを……」
「そうですか。ああ、次のこみパの?」
「はい。まぁ、受かってればの話ですけど」
「抽選ですからね。でも大丈夫。今のところ、落選率はそんな高くないですから」
 両手で抱えるように持った紙袋。その先端から、さらに紙袋に入った細長いものが見える。
「はは。そうだと良いんですけど。あ、北斗さんもお買い物ですか?」
「ええ。あそこの角にあるパン屋さんのフランスパンです。好きなんですよ」
 目を細めて、本当に楽しそうに笑う。
「……そ、そうなんですか」
 なんだろう。なんだか、ドキドキしてる。うわ。なんだか意識したらもっと。
「……樹さん?」
「あ、い、いえ。おいしそうな匂いがするなぁ、って。あはは……」
「今度、よろしければ買ってみると良いですよ。あ、でも限定品なんで……そうですね。今ぐらいの時間に行くとちょうど焼きたてが並びますね」
7582/2:03/08/30 00:39 ID:VdgmIR3F
「そ、そうなんですか。へぇ〜」
 ああ。なんか、すっごく白々しい声が出てる。北斗さんは気にする風もなく、ニコニコ笑ってるけど……。
「じゃあ、私はこれで。ああ、樹さん。作品、楽しみにしてますから」
「あ、は、はいっ」
 北斗さんは軽く頭を下げると、人ごみの中に消えていく。
 私はそんな彼の背中をぼうっと見送り、私はよしっと気合いを入れる。
 ともかく。今の私に描ける力一杯のマンガを描こう。何事も、それからだ。
「がんばらなくちゃ!」
 袋に詰まった画材を持ち直し、私は家路を急ぐ。
「……でも、北斗さんってこの辺に住んでるのかなぁ」
 パンを買いにここまで来るって事は、きっとそうだよね。なんとなく、それが嬉しくなって、またドキドキが戻ってきて。
「うー」
 少し、困ってしまった。
「樹? どうかしたの。街中で唸って」
「ふえ? あ、志子」
 しゃなり、と立っている美女は志子。いつもながら、神出鬼没な子だ。
「……あ、うん。とりあえずマンガの画材を買ってきたの」
「そう。これで本格的な千堂樹のマンガデビューな訳ね」
 腕を組んでうんうんと頷いている志子。その腕の間では窮屈そうに胸が寄せて上げられている。いいなぁ……。私にもあれくらいあればなぁ……。
「樹。そんな熱のこもった視線で見つめられると、ワタクシそのつもりになってしまうわよ?」
「え? えええ?」
 志子が艶然と笑い、私の頬に触れてくる。
「ちょ、ゆき、ゆゆゆゆ、志子!?」
「幸いなことにホテルはアソコにあるわ。二人でめくるめく官能の世界へ――」
「そういう冗談は止めなさいっての」
 目が笑っていることに気付いた私は、どうにかそう言ってツッコむ事ができたのだった。
759名無しさんだよもん:03/08/30 10:23 ID:MTxp7bLF
北斗×志子 を妄想してヤキモチを焼きまくる樹と言う展開かと思ったんですが、
違うみたいですね。

例えば、猪名川悠「嫉妬してるの?」
        樹  「うん」
        悠  「ふ〜ん、。で、どっちに?」
とか訊かれて、一瞬言葉に詰まるシーンとか思わず妄想してしまったり。

しかし、樹は不幸路線じゃないんですね。
ふむん。

ああ、今回は読んでる自分が薄幸だった。
ぐすん(;´Д⊂
760名無しさんだよもん:03/08/30 10:51 ID:iWgKy/ud
北斗さん(?)キタ─wwヘ√レvv〜(゚∀゚)─wwヘ√レvv〜!!!
761名無しさんだよもん:03/08/30 12:59 ID:bDsv+Yxr
樹は志子から見たほど樹してないんやね
変な文章ソーリー
762名無しさんだよもん:03/08/31 02:01 ID:4HweXuk7

 さっきからずっと、瑞穂くんはうつ向き加減で考え込んでいるようだった。
 …ショックが大きいんだと思う。
 ただでさえ親友がああなってしまったというのに、あまつさえ事実を知ってしまったなら。
 やっぱり私の話し方がいけなかったんだ。もう少し配慮があれば…
 私は彼を引き離してしまわないように、歩みを合わせてゆっくりと屋上へと向かう階段を昇っていく。
 瑞穂くんは思い込みが激しく、どんどん深刻な方に考えが行ってしまうタイプだ。
 何とか話を振って気を紛らわせてあげた方がいいのかも知れない。
 …でも、どうやって?
 私が満足に人と話すことなんて今まで出来た試しがない。
 つまらない事を話してしまったら、この陰鬱な校舎の空気が余計に濃くなるだけだと思う。
 それで瑞穂君をさらに辛くさせるのなら、いっそ黙っていよう。
「祐子さん…」
「え?」
 思いがけず声を掛けられて、とっさに後ろを振り返る。
 その瞬間だった。
「あっ!」
 大きくよろめき、視界が揺れる。
 足を踏み外したらしかった。
「あぶない!」
763名無しさんだよもん:03/08/31 02:02 ID:4HweXuk7

 瑞穂くんの手が慌てて私の胸元を掴んだ。
「きゃっ…!」
 だけど、重力で加速された私の身体は瑞穂くんの支えを振り切ってしまうだろう。
 そのまま数段下の踊り場まで転げ落ちて行くのだろう。
 その時私は「ああ、落ちちゃうんだ」と思った。
 別に悲観するわけでも楽観するわけでもなく、ただ「ああ、落ちちゃうんだ」と思った。
 がつがつと鈍い音を立てて、私は踊り場へと転がり落ちた。
 瑞穂くんの身体を巻き込んで。

「…んっ…かはっ…ごほっ…!」
 私の身体の下で、瑞穂君が咳き込む音が聞こえた。
 慌てて身体を立て直そうとする。
「…つっ…!」
 その瞬間、頭に鈍い痛みが走った。
 よろめくように瑞穂くんの身体に倒れこむ。
「だ、だめですよ祐子さん、すぐ立っ…」
 しかし、すぐにその顔が苦痛にゆがむ。手の力が緩んで、二人の身体が密着する。
「どうしたの?どこか痛いの!?」
「少し…足を捻ったみたいです。たぶん大丈夫だと思いますけど…」
「大丈夫?だいじょうぶ?」
「は、はい…大丈夫で…それより祐子さん、どうしたんですか!?」
「えっ…?」
「…泣いて…いますよ」
764名無しさんだよもん:03/08/31 02:03 ID:4HweXuk7

「瑞穂…くん…」
「は、はい?」
「…ごめんね、迷惑掛けて…」
 私は本当に自分を許せない気持ちでいっぱいだった。
 こんなにも人の事を心配してくれる人に怪我をさせてしまった。
 だから私は、誰かと一緒にいるのが怖い。
 どんなに庇いあっても、いつかはきっとその人を傷つけてしまうから。
 それなのに…
「…あの、僕のことだったら、大丈夫です。それより祐子さんは大丈夫ですか?」
「うん…」
「そうですか、それならよか…」
 瑞穂くんの視線が私の胸の辺りで固まった。
 と思ったら、みるみるうちに顔がどんどん紅くなっていく。
「…?」
 どうしたんだろう、と思い視線を胸元に下ろした。

 瑞穂くんの両手が、私の胸をしっかりと掴んでいた。
 しっかりと。
765名無しさんだよもん:03/08/31 02:03 ID:4HweXuk7

「み…瑞穂くん」
 お互いどうしていいか分からなくて、支えてくれた体勢のままじっと動けなかった。
「あ、あの…胸…」
「あっ!ご、ごめんなさいっ!」
 しばらくそうしていたと思う。
 そう言って、やっと瑞穂くんは私の胸から手を離した。
「…その、わざとじゃないんです!そ、その…触ってるって、わからなくて…」
「えっ?」
「あっ!ち、違います!その、決して、小さかったと言う意味じゃなくて…」
 言っているうちにどんどん瑞穂くんの顔が真っ赤になっていく。
 私の顔も、どんどん真っ赤になっていく。
「た、ただ、触っても全然感触がなかったから…あっ、あの、違います!」
「…ご、ごめんなさい」
 訳も分からず、なんだか自分が悪いような気がしてきた。
 そのまま、しばらくの間気まずい沈黙が流れた。
「「あの…!」」
「ど、どうぞ」
「あの、祐子さんから」
「「…………」」
 
「あ、あのね…」
「は、はい」
「……私の…」
「なんですか?」
766名無しさんだよもん:03/08/31 02:05 ID:4HweXuk7

「…やっぱり、小さい…かな…?」
「えっ!?そ、それって…」
 小さくうなずく。
 これでも一応女の子として生きているから、気にならないわけではないし…
 瑞穂くんをじっと見つめる。
「た、確かに小さいと思いますけど…」
「…………」
「で、でも、小さいからって、そんなに気にするほどのことでもないし…」
「…………」
「ほら、大きいとあれですよ、肩がこるって言うじゃないですか」
「…………」
「そ、それに…そ、そうだ、小さいのが好きな人だっているはずですから…」
 なぜだろう。ものすごくみじめな感じがする。…涙がにじんで来た。
「そ……それに、少なくとも、僕は、祐子さんくらいの胸が好きです!」
「えっ!?」
 一瞬の沈黙。
「「…………」」
「…け、怪我はありませんか?」
「う、うん。大丈夫」
「そ、それじゃ行きましょうか」
「い、行こうね」
 そうして私たちはまた夜の闇の中に飛び込んでいった。
767元380:03/08/31 02:07 ID:4HweXuk7
…ということで反転瑞穂篇の続きを書いたわけなんですが…

>しかし、何故瑞穂編?
新瑞穂スレのタイトルを祐子さんに言わせてみたくなったのです。
>萌虚仮氏
名前のアイデアどうもです。使わせて頂きました。

それでは回線吊って首切ってきます。
768名無しさんだよもん:03/08/31 07:55 ID:rkIlo/th
反転エアの続きうpしますです。
今回は諸行無常の精神で書いたので、ちょっと作風が落ち着いてるかも。
76912:03/08/31 07:56 ID:rkIlo/th
「さて、行くか…」
漁協組合のおばちゃんに昼飯の御握りも作って貰った。
朝食を食ったので無事に体も動く。最も、体が動かなかった原因が空腹の所為なのかは疑問だが。
少し激しく体を動かしてみる。快調だ。
「朝食を食べただけでそこまで元気になれるなんて、単純ね」
と、言ったのは、昨日からやたら縁が有る女。
俺の人形を彼方まで吹き飛ばしたり、地獄の底まで追いかけて来たり、忙しい奴だ。
オマケに俺と似たような格好をしていたり、同じ人形を持っていたり、
最初は俺の熱烈なファンかとも思ったが、どうやら偶然の一致らしかった。
「餓死寸前だったんだ」
彼女の質問に答え、逆に質問を返す。
「お前、どうしてついてきてるんだ?」
「あなたの目的は人形探しなんでしょう? 同じ目的なんだから、
 目的地が同じでもおかしくないわ。大体、私に忠誠を誓ったんじゃ無かったの?」
「わかったわかった。おまえの人形を見つけるまでだぞ?」
「あなたとの専属契約はあと二千年残っているのだけれど、まあいいわ。ところで…」
「何だ?」
「何時までもお前とかあなたとか呼び合っているのは不自然でしょう? 名前は?」
「そうか…俺は、国崎往人だ」
「まさか!?」
「なんだ?」
「知らなかったわ。私に生き別れた双子の弟が居たなんて…」
「俺に生き別れた双子の姉なんか居ない」
「そう…でも、私の名前は国崎往穂っていうのよ」
「知らなかった…まさか俺に生き別れた双子の妹がいたなんて…」
「私に生き別れた双子の兄なんて居ないわ…って、どうして私が妹なの?
 私の方が精神年齢が上だから私が姉よ」
「さぁ、行くわよ愚弟」
「ったく、仕方ないな…」
77013:03/08/31 07:57 ID:rkIlo/th
暫くして、堤防についた。さて、人形探しを始めよう。
彼女が言う。
「じゃあ、私がこの辺を探すから、往人はあっちを探しなさい」
だが、俺は命令された場所を探さずに、一本の樹の下に辿り着いた。
最初は予感。そして、人形は間違いなくそこにあるという、確信。樹を見上げた。
「あった!」
人形は有った。跳躍する。そして、人形を手に掴み、着地。
「おい、あったぞ」
「本当?」
「ほら」
往穂に向かって人形を放り投げる。彼女はそれを受け取ると、目を細め、
「随分早く見つかったわね? まさか中に発信機でも仕込んでるんじゃ?」
と訪ねた。
「違う。これは…」
これは、なんだったか? 
俺はそこに人形が有る事を最初から知っていたのではなかったか?
「どうしたの? ぼうっとして」
「ああ、少し考え事をしてたんだ」
「まあ良いけど、これって私の人形かしら? それとも往人の?」
「それは、お前のだろう」
「どうしてわかるの?」
「俺の人形は一度洗濯にかけられてるからな。目が片方取れてるんだ」
「ふ〜ん」
…確かに俺の人形は洗濯機にかけられた筈だ。一体それは、何時の事だっただろうか?
77114:03/08/31 07:58 ID:rkIlo/th
「じゃあな」
人形が見つかったのだから、もう俺に用は無いだろう。俺は往穂に別れを告げる事にした。
「じゃあなって、往人はどうするの?」
「俺は俺の人形を探す。お前は自分の奴が見つかったんだから、
 劇でもして金を稼いで、町を出ると良い」
背を向け、海岸の方を見る。往穂の人形の場所は分かったのに、
自分の人形が何処にあるかはさっぱり分からなかった。
だが、まさか彼女の脚力が子供よりも劣っていると言う事は無いだろう。
ひょっとすると、海まで飛ばされて流されてしまったのかも知れない。
あの飛距離はいささか物理法則を無視していた様に思えたが、
まさか月まで飛ばされたなんて事は無いだろうか。
いや、昼間に月は出ていないから太陽だろうか?
太陽に一直線に飛んで行く人形を思い浮かべてみる。
恐るべき速さで太陽に突っ込んで行く人形。
だが、太陽のあまりの熱さに、その体は今にも燃え尽きようとしていた。
勝ち誇る太陽。
しかし、人形は負けなかった。彼の背負っている想いは、
地球の皆から託された意思は、その程度で砕けるほど軟弱な物ではなかった。
「うおおおおおおおおおおおおお!」
吼える。人形の飛行速度が限りなく光速に近付いた。
「チョットスゴクスーパーニンギョオホウジュツヤキソバドリルクラッシャーRR!」
彼は最後の力を振り絞り、奥義を放ったのだ。
太陽が凄まじい閃光を放ち、爆砕する。地球は救われたのだ。
そう、たった一つの人形の命と引き換えに…
「って、アホか俺は! くだらない事を考えてないで人形を探すか…」
俺は海岸に向かった歩き出した。
77215:03/08/31 07:59 ID:rkIlo/th
「…見つからない」
おまけに凄い熱さだった。太陽は丁度真上に来ている。多分十二時頃だろう。
「見つからないわね」
往穂だった。
「お前、どうして一緒になって探してるんだ?」
「…別に、暇だったから」
「とっとと劇で金を稼いで、こんな町オサラバすれば良いだろう?」
「人が折角厚意で探してあげてるって言うのに、随分な言い草ね?」
「…お前に厚意なんて物があったのか」
陣内もビックリ!
「あなたの様な失礼な人は今日始めて見たわ」
「お前が言うな…」
「むかついたので帰ります」
「ああ、じゃあな」
「本当に帰るわよ?」
「好きにしろよ」
「引き止めるのだったら今の内よ?」
「引き止めないからとっととどっか行けよ」
すると、往穂は何か考え込むような素振りをして、
「あっ、あれ人形じゃないかしら!」
と海の方を指差した。
「何っ? どれだ!?」
「ほら、あれよ」
「とうっ!」
俺はすぐさま服を脱ぎ捨て海に飛び込んだが、
往穂が悪意の篭った笑みを浮かべていた事に、気づくことが出来なかった。
77316:03/08/31 08:00 ID:rkIlo/th
もう俺はどの位泳いだだろうか?
人形と思しき物体は、俺を翻弄するように沖へ沖へと流れて行った。
体力が限界に近付きつつあるが、ここで諦める事はすなわち死を意味する。
俺は死力を尽くして人形に掴みかかった。
「取った!」
手の中身を視覚で確認する。
…俺の人形じゃなかった。それは俺のとは似て似つかぬ熊のぬいぐるみだった。
「マジか?」
俺の努力は全くの無駄だったと言う事だ。辺りを見回せば、一面の水平線。
俺は死を覚悟した。
その時、ふと思い起こされる事があった。
俺はあの熊のぬいぐるみが砂浜に有ったものだと気づいたのだ。
それはすなわち、今の事態が全て往穂の所為であることを示していた。
彼女はわざと熊のぬいぐるみを海に放り投げ、
あたかも俺の人形であるかのようにほのめかしたのだ。
「いくら拗ねたからって、普通ここまでやるか?」
俺は半ば呆れながらも、ひたすらに陸地を求めて泳いだ。
意識が遠のきつつも、なんとか元の海岸に辿り着いた頃には、もう夕暮れ時だった。
「…水死体発見」
「人が死に掛かったって言うのに、言う事はそれだか?」
「…まさかあんなに遠くまで行くなんて思わなかったのよ」
「はぁ、もういい」
全く災害みたいな奴だ。こんな時は飯を食って体力を回復させるに限る。
荷物が置いてあった方を見る。
「あれ、俺の飯の包みはどうした?」
「え? それなら私が食べたけど?」
俺は空腹で死んだ。 GAMEOVER
774名無しさんだよもん:03/08/31 08:02 ID:rkIlo/th
 ∧||∧
(  ⌒ ヽ
 ∪  ノ 
  ∪∪
いえ、死んでませんよ? 
次回はついに反転観鈴ちんかな…
次回が書けなかったらこのまま死んだって事にしておいてください。
775名無しさんだよもん:03/09/01 09:38 ID:vLkS92TS
776名無しさんだよもん:03/09/01 22:01 ID:svpwdKYl
なんか人がいないなぁsage。
777名無しさんだよもん:03/09/02 00:45 ID:H0HfuZWD
お、ちょっと来なかったらいいのが色々と。

>>757-758
樹が普通に主人公してる(w
ってのはおいといて、この微妙な関係のかもし出す雰囲気は好きだ。

>元380氏
ラヴコメの定番、不可抗力による胸さわりキターーー!
あいかわらず上手いですな。ここからヤバい展開になるんでしたっけ?

>>769-773
あんた、開き直って悪ノリしてないか? もっとやってくれ!(w
こいつら、人形なくても掛け合い漫才で食っていけそうだな。
778名無しさんだよもん:03/09/03 07:41 ID:SCNOqz/R
779名無しさんだよもん:03/09/03 17:31 ID:+uuPFuQM
イエス!
ただ今俎上に上っている題材三つ
1番全反転世界のハクオロ×カルラ爛れエロ
2番全反転世界のハクオロ×ヌワンギハートフル
3番>>35-37の続き

書くかどうかはともかくとして。
どれが興味引きますか。
780名無しさんだよもん:03/09/03 21:52 ID:vC+eC2RN
>>779
個人的には1番かな。
781名無しさんだよもん:03/09/03 23:06 ID:+uuPFuQM
>>780
ははあははあ、なるほど。
よくわかりました。ご回答ありがd
782名無しさんだよもん:03/09/04 01:43 ID:BD85AHhu
>>779
チト遅いかもしれないけど、俺は3番。
783元380:03/09/04 02:54 ID:KY3pXy+9
百合と薔薇、どっちが見たいですか?
いや、たぶん両方入るけど。
桂木美和子と吉田由紀がどうなるか、でどうえろくするか変わるので…
784元380:03/09/04 03:03 ID:5WSxn1c1
書いてしまった後に気付いた。
どの道えろくするのかよ自分_| ̄|○ 

それでは回線吊って首切ってきます
785名無しさんだよもん:03/09/04 03:48 ID:76p6EfLZ
だって、ほら、薔薇て。
あの二人って女の子のときでもそんな飛びぬけて可愛いとかいう描写でもなかったのに
それ反転させて薔薇て。

カンニン_| ̄|○

俺は反転なら全員裏返ってたほうが混乱せずに読めるんですけど、
なんかないかなあ、薔薇以外であの場面描写する方法。
786名無しさんだよもん:03/09/04 03:54 ID:EmGUqAg1
その二人だけ反転しなければよいのではないだろうか。
そうすれば何の問題もないような…
787名無しさんだよもん:03/09/05 12:31 ID:DC4h3eIm
やらないk(ry
788名無しさんだよもん:03/09/06 01:07 ID:acuqPz1N

 階段を昇りきると、冷たい風が私たちの間をすり抜けていく。
「…誰もいない…みたいですね」
 太田くんの姿は相変わらず見当たらない。
 涙が出そうなほど黄色く大きな月が、群青色の星空に真円を描いている。
 ほのかな月の光に照らされた瑞穂くんは、青白く揺れる炎のように映った。
 風が私のスカートをはためかせる。
「少し、見回りましょう」
「はい」
 しばらく月影になっている辺りを重点的に探してみたけれど、
 それでも彼がいた形跡はない。
「学校に来てないのかも…」
「…叶人くん…」
 屋上の床をただ見つめたまま、がっくりとうなだれる瑞穂くん。
 その学生服のポケットから、何かが転げ落ちた。
「あっ!」
 カタカタと音を立ててそれは私の足元にたどり着く。
「これは…?」
 拾い上げたそれは、小さな木箱のようなものだった。
 手のひらに収まる大きさ、少し古ぼけた感じがする木の質感。
「大丈夫ですか?どこか、傷んでませんか?」
「…大丈夫みたいだけど、これは何なの?」
「それは…母さんの形見のオルゴールなんです」
「形見の?」
789名無しさんだよもん:03/09/06 01:07 ID:acuqPz1N

「ほら、ここを開けるんですよ」
 瑞穂くんがそう言って私の手の平の上にある木箱を開けた。
 柔らかな月明かりに、綺麗な音色がうっすらとにじんで溶けていく。
 木箱は確かに、オルゴールだった。
「これ…母が中学に入る前に亡くなったんですけど、その直前に買ってくれた物なんです。
 あ、そういってもそんなに大したものじゃなくて、レジの横においてあるような安物ですけどね。
 ただ…母さんに買ってもらった最後のものだったから…これが母の形見に思えて仕方なくて…」
 瑞穂くんは、手の平のオルゴールを温かい瞳で見つめていた。
「だから…ずっとこれが手放せなくて、ずっとこれを持ち歩いてたんです。
 中学に入ってすぐ転校しちゃったから、誰ともうまく話が出来なくて…
 それで、いつも休み時間になると教室の隅っこでこのオルゴールを聴いてたんです」
「…そんな大事なオルゴール…どうして、ここに?」
「…これには、叶人くんとの思い出も詰まってるんです」
 瑞穂くんは、昔を思い出すように顔をつっと上げた。
「ある日、クラスの中心だった男子のグループが僕に意地悪してきたんです。
 確か、『オルゴールを聴くなんて女みたいだ』とか『気持ち悪いからあっち行けよ』とか…
 そんな事を言われたんです」
「…ひどい…」
「あ、でも、きっと本気じゃなかったと思うし、ほら、今こうしてこれは無事だから…」
 瑞穂くんは慌てて取り繕った。
 虐められた相手さえ思いやる瑞穂くんの優しさが、私の心を軽く締めつけた。
790名無しさんだよもん:03/09/06 01:08 ID:acuqPz1N

「その時、叶人くんがやってきてこう言ったんです。
『オルゴールの音色も味わえないような奴らになりたくはないな』って。格好いいですよね…」
 話を続ける彼の眼が、きらりと光った。
「叶人くん…全然話したこともない、会った事もない僕のこと助けてくれて、
 それで、このオルゴール返してくれて…別に平気だ、大丈夫だって…」
 次第に流れてくる涙を、学生服の袖で何度も拭う。
「…ぼ、僕、すぐにありがとうって…ありがとうって言いたくて…でも、泣いてて、言えなくて…
 それなのに、叶人くん…『ほら、大切な物なんだろ?』って…僕に…ぼくに……」
「瑞穂くん…」
「それで、その時から叶人くんは一番の友達になって…だから、もしかしたら、
 この音を聞いたら、何かのきっかけになって…」
 ワラにさえ縋ろう、という瑞穂くんの思いが切実に伝わってくる。
「…本当は、病院に持っていったんですけど…それから直接こっちに来たので…」
 そう言いながら、大切そうにそのオルゴールのふたを閉める。
「もう少し…聴いてもいいかな」
「あ、いいですよ」
 ポケットにしまおうとした瑞穂くんを呼び止めて、それを受け取る。
 ふたを開けることで音が鳴る仕組みになっているらしかった。
 私はそっと、箱を開いた。
791名無しさんだよもん:03/09/06 01:09 ID:acuqPz1N

 その時だった。
「ゆ、祐子さん!あれを!」
 瑞穂くんが指差した先には、正門があった。
「あっ!?」
 人がいる!
 私服姿の男の子が、正門をくぐり桜並木を抜けて校舎に向かってまっすぐ歩いてくる。
「…かなとくん、だ」
「えっ?」
「か、叶人くんです!間違いないんです!は、はやく!行きましょう!」
 すっかり取り乱した瑞穂くんが私の袖をグイグイ引っ張る。
「…ダメ。もう少し様子を見て、どこに行くか確めないと…」
「…で、でもこのままじゃ…」
「見失ったら大変だよ」
「…………」
 どうにか分かってくれたらしい。…でも、一つ心残りがある。
 もし太田くんと対面したなら、瑞穂くんはまた取り乱すのではないだろうか…?
 太田くんと思われる影は、閉じていたはずの非常口の扉から東校舎へと入っていった。
「あの辺は…生徒会室の辺りです」
「生徒会室…」
 迂闊だった。彼が来るとすれば勝手を知った場所を選ぶはずなのに。
「東校舎に行ってみましょう!」
 瑞穂くんが立ち上がった。
「うん、わかった」
792名無しさんだよもん:03/09/06 01:10 ID:acuqPz1N

 何回通っても夜の校舎はきっと慣れないだろうと思う。
 凍りついた空気の中を、走ってきたばかりの私と瑞穂くんの呼吸音だけが駆け抜ける。
「叶人くんは…きっと、この中です」
 瑞穂くんは軽く息を吐きながら、生徒会室の扉の前に立った。
 ズキズキと痛む頭を手で押さえながら、私はさっきの心配が現実にならないことを願っている。
 瑞穂くんの手が、金属のレバー型ノブを握る。
 そのときだった。
「…んっ…んあっ…」
「…あっ…あぁっ…」
 そんな声が聞こえて、瑞穂くんはとっさにレバーを離した。
 誰かいる!
 中に、確かに誰かがいる。女の人のような…いや、女の人の声がする。
 喘ぎ声のように聞こえる。
 青ざめた顔でしばらく立ち尽くしていた瑞穂くんは、きっと目を見据えると再び扉の取っ手を握った。
「…あ、開けます」
 扉の向こうで何が行われているのか、それは私にはわからない。
 けど、どんなことがあっても、瑞穂くんは守らないといけない。
 この人を傷つけるような事があったら、私はきっと自分を許せないだろうから。
 ――どんなことがあっても。
 ガチャ…
 ノブが下り、ゆっくりと扉が開かれていく。
 その瞬間、はっきりとした喘ぎ声が微かな明かりと共に部屋の中から漏れ出してきた。
「「!」」
 私たちは、目の前の現実を疑った。
793名無しさんだよもん:03/09/06 01:10 ID:acuqPz1N

 暗がりの中に白く浮かび上がる二体の女性の裸。
 一糸まとわぬ姿でお互いの身体を重ねあい、ねとつくように絡み合う。
 肢体にうっすらと浮かぶ汗が、激しさを語っていた。
 そして、椅子に腰掛けてけらけらと笑いながらそれを眺めている女性。
 彼女に見られているのに二人の女の子達は淫らな行為に耽る。
 少し呆れたような冷たい眼差しのまま彼女はけらけらと笑い、
 ケモノのように乱れ、喘ぐ二人を見下ろしている。

 異様な光景だった。

 そこにいたのは、見覚えのある面々だった。
 床の上に寝転んで互いの秘部を犯し続ける二人は確か、生徒会の役員だ。
 生暖かく湿った空気がたちこめた室内はどこか息苦しく、
 その中で二人の女の子は、私たちがいることなんて関係なしに…愛しあっていた。
 ねろねろと音を立てて、濡れそぼった互いの性器を舐めあう二人は、
 昼間見た顔からは想像もできないほどに身悶えていた。
「ゆ…由紀さん…美和子さん…」
 信じられない。
 そういった風に口を両手で押さえながら、瑞穂くんが彼女達の名前を呼んだ。
「…それに……月島さん…?」
 椅子に腰掛けたままの月島さんが、私たちのほうにゆらり、と視線を向ける。
「ええ、今晩は。……藍原くん、それに長瀬さん」
 彼女はそう言うと再びけらけらと笑った。
794元380:03/09/06 01:14 ID:acuqPz1N
…ということで反転瑞穂篇の続きを書いてみたわけなんですが…
このような形になりました。
薔薇にしても良かったのですが(一回書いてみたかったし)、
抵抗を持たれる方が多いといやなのでこうしてみたりしました。

では、回線吊って首切ってきます。
自分はエロくない、自分はエロくない、自分はエロくない…
795名無しさんだよもん:03/09/06 01:16 ID:ig+jS/NA
やっぱ男と女の友情はさ、違うんだよな
やってることは同じなのに
激 し く フ ォ モ 臭 い よ 瑞 穂 キ ュ ン !
 
 
 
 
 
 
 

 
 
 
 
 
 
 

                                               ハァハァ
796名無しさんだよもん:03/09/07 11:41 ID:pUynebcg
人がいないなぁ…マジで。
797名無しさんだよもん:03/09/08 00:17 ID:6gSkDJp1
>>794
今度、別の形で書いてw>薔薇

反転こみパだと、薔薇や801の素材はいくらでも持ってこられるんだよなあw
798名無しさんだよもん:03/09/08 00:39 ID:LoUnsnR3
玲子が反転するとそっち系に持ってけるなぁ(w
799名無しさんだよもん:03/09/08 11:52 ID:0PQRMhAc
最近は百合の方が流行り。

と言ってみるテスト。
800名無しさんだよもん:03/09/09 10:58 ID:QHpldurQ
最近は801の方が流行り。

や ら な い か ?

と言ってみるテスト。

801なのに800ゲトー!
801名無しさんだよもん:03/09/09 12:42 ID:Ole0rkJW
                                     ..┌─┐
                                     ..│チ.I|
                                     ..││..|
                                     ..│ム..|
                                     ..│一│
                                     ..│喝│
                                     ..│ !!.│
    シュオォォォー                           └─┤
     ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄     ナンデアタシラマデ   _サア?      __|      ,'   ̄ ヽ
     ──────── .   .´ r===ミ、     , '⌒⌒ヽ,  . ,.'´   ヾ    .i /ノハ))))  
      _______    . !ミi(´)^)`)    iル从ルi. .l   .i ソノ"リソ)    ゙、、^ヮ゚ノソ 0 
      ────────  .ルト(,'!゚),(!)、|    v、゚ヮ ゚.iw   . ゝヾ゚ ヮ゚ノヾ    (つ=ニ=(lΘ
.        ──────── | ̄ .∪∪  ̄|_| ̄ .∪∪  ̄|_|(y).∪∪(y)|__ソi亠||
    ̄ ̄, '´ ̄ヽ'⌒ ̄ ̄ ̄ ̄ |       | ̄|       | ̄|¥     . ¥| ̄ ̄ l_/_||
  ─ '  ヽ, '´ )ヽ   ─  ... ̄◎ ̄◎ ̄   ̄◎ ̄◎ ̄   ̄◎ ̄◎ ̄  (O))二))

呼ばれた気がするので一喝ジンジャーが801げとしながら通り抜けます。
反転してませんがスレの運営には問題ありません。
802名無しさんだよもん:03/09/09 23:28 ID:a/CSxaZU
どうでも良いけど俺と一緒にもろっこ行かない?
803名無しさんだよもん:03/09/10 05:50 ID:nhEKSc+h
どこで801が流行ってるかは知らんがむさい男相手はかんべん。
804名無しさんだよもん:03/09/10 12:00 ID:PpA7xu2O
>>803
>>800>>799に対するネタじゃねーの?
まあぶっちゃけどーでもいいんだけどね。(AA略
805名無しさんだよもん:03/09/11 02:04 ID:++3TVVrZ
圧縮近そうなので保守。
806名無しさんだよもん:03/09/12 00:23 ID:onYVzeRl

「な、何ですか…これは……」
 瑞穂くんの声が震えていた。ただ呆然と立ち尽くしていた。
 だけど、部屋にいる人たちは何事もないかのようにしていた。
 月島さんは椅子に座ったまま微笑を浮かべ、女の子達はお互いの身体を重ねあっていた。
「こんなのって…こんな……」
 瑞穂くんがそう叫んだ時、明かりの届かない部屋の隅から一人の男子が現れた。
 彼はパジャマの上からジャケットを羽織り、顔中に包帯をぐるぐると巻いていた――
「…か、叶人くん…」
「……太田…くん?」
 間違いない。太田くんだ。
 カーテンの隙間から差し込んだ月明かりが、痛々しい傷痕を照らす。
 三日前に床を朱く染めた、あの傷を。
「…叶人くん」
 瑞穂くんは彼のもとに駆け寄ると、蝋燭のように白く細ったその身体を強く抱きしめた。
「叶人くん!叶人くん!僕だよ、瑞穂だよ!わかる?」
 だけど太田くんは何の反応も示さない。
 …「あの目」だ。
 「壊れた」人の目をしている。
「無駄よ、藍原くん」
「え…?」
 退屈そうにそれを眺めていた月島さんが、ゆっくりと口を開いた。
「今の彼には、あなたが誰かさえわかりっこないのよ」
807名無しさんだよもん:03/09/12 00:24 ID:onYVzeRl

「…な、何を言ってるんですか」
「私はね、藍原くん」
 くすくすと笑う月島さんは、絵本の登場人物のようにそれはくすくすと笑う。
「もともと彼なんか欲しくなかったの」
 私はそれを、ほんの一瞬でも、美しいと思ってしまった。
「私はただね、玩具が欲しかったの。いやらしい欲求を満たしてくれる奴隷のような玩具がね」
 月島さんは椅子からゆっくり立ち上がると、床に転がっている女の子の下腹部を靴で踏みつけた。
「……!……!」
 彼女は声にならない声を上げながら失禁して…そのまま絶頂を迎えて倒れた。
 私たち二人は、すでに言葉を失っていた。
「だけど玩具って、いつかは飽きてしまうでしょう?だから使い終わったら捨てようと思ってるんだけど…
 どうしてなかなか愛着が湧いちゃうのよね。だから今でもこうして…」
 ぐったりとする女の子を踏みつけて、もう一人の女の子が月島さんの足元に擦り寄る。
 スカートをもどかしそうに引き剥がすと、ショーツの上から月島さんのあそこを舐め始めた。
 部屋中にぴちゃぴちゃという音が響く。時折目を細めて、身体を軽く震わせる月島さんの艶姿。
 私は目を離すことが出来ずにいた。
「う…嘘だ…そんな……」
 瑞穂くんは顔を赤らめ、何度も何度も瞳を瞬かせる。
「み、みんなおかしいよ…」
「おかしくなんてないわ。ほんの少し、自分に正直なだけよ。
 そこにいる太田くんなんて、これで終わりって言ったら家にまで泣きついてくるんですもの」
 月島さんはそう言って、太田くんに視線を移した。
 太田くんは月島さんに見つめられると、嬉しそうににっこりと微笑み、だらしなく開かれた口から涎を垂らした。
「!」
808名無しさんだよもん:03/09/12 00:25 ID:onYVzeRl

「…叶人くんっ、帰ろう!もう帰ろうよ!こんなとこにいちゃ駄目だよっ!」
 月島さんのもとへ行こうとする太田くんの身体を、瑞穂くんは必死で押さえていた。
「…聞かなくていいの?太田くんがそうなった理由…」
「え!?」
「…壊してあげたの。彼の心、苦しくて、辛くて、張り裂けそうだったから…」
「こわ…し…た?」
「そう。ちょっとした電波でね」
 月島さんは人形を見せびらかす少女のように、とても愉快な笑みを浮かべていた。
「ふ、ふざけないでください!さ、さあ叶人くん、帰るよ」
「ねえ、こっちに来てよ太田くん。また楽しい事しましょう?」
 月島さんがそう呟いた瞬間、太田くんは何よりも嬉しそうに彼女の胸元に飛び込んでいった。
 私たちの静止を振り切って…
 呆気に取られる私たちをよそに、月島さんは太田くんの髪を優しく撫でた。
「ふふふ…こうなるとペットと同じで可愛いでしょう?へたに人間ぶっていた頃よりずっと魅力的…」
 その言葉を聞いた瞬間、言い知れぬ何物かが私の中に猛烈な勢いで生まれてきた。
 どす黒い炎のように感情が吹き上がっていくよう。
「…知っていたわ。そろそろ誰かが調べている頃だってね…」
 ゆらり、と部屋の空気が揺らいだような気がした。
「でも、別に気にしてなんてない。どうせ誰も私を止められないんだから。
 私には向かうものは誰もみんな、最後の一欠片まで壊してあげる…私の電波で」
809名無しさんだよもん:03/09/12 00:26 ID:onYVzeRl

 どくんっ…!
「!」
 その瞬間、心臓の鼓動が一気に加速した。
 何かに突き動かされるように身体中の細胞が躍り出す――
「ふあっ!」
 そう感じたと同時に、私の身体が大きく弓なりに跳ね上がる。
「…う、うわ…あああああっ!」
 私の隣では瑞穂くんが頭を抱えてうずくまっていた。
「叶人くん、叶人くん、叶人くん、叶人くん、叶人くん、かなとくん、かなとくん、かなとくん…」
 ボロボロと涙がこぼれる。
 太田くんが月島さんを恍惚とした表情で見つめている。
 何がどうなったんだろう。
 私の頭の中を何かが行ったり来たりしてる。
 チリチリチリチリチリチリチリチリチリチリチリチリチリチリチリチリチリチリチリチリチリチリ。
「いやっ、いやっ…いやあぁっ!」
 
 ぐにゃりと世界が歪んだ。
 …ゆらゆらと霞む世界の中で、誰かの声が聞こえたような気がした。
 泣いていたような気がする。
 でも、それが誰の声だったのかはわからなかった。
 そうして泥のような暗闇の中へ私は落とされていった。
810元380:03/09/12 00:27 ID:onYVzeRl
…ということで反転瑞穂篇の続きを書いたわけなんですが…
そういうことです。
それでは回線吊って首切ってきます。
811名無しさんだよもん:03/09/12 00:34 ID:HzZynlNv
イ`…。。・゚・(ノД`)・゚・。
812名無しさんだよもん:03/09/12 01:32 ID:wot8q3iL
いよいよ山場に突入か…
ガンガレ元380氏。


って、確かこの後、香奈子×瑞穂ってシーンがあったような…。
当初の宣言通り薔薇いくんか?(((((;゚Д゚)))))ガクガクブルブル
813名無しさんだよもん:03/09/12 04:15 ID:mgQodP2P
>>812
……せっかく生徒会の二人反転させなかったのに……
……世の中って上手くいかないねえ……
814名無しさんだよもん:03/09/13 02:25 ID:CT+r8CDC
まあ、どうにかなるだろう。
どうにかならなくても、俺達はきっとどうにかしてしまうに違いない。
なぜなら俺達は反転スレの住人だから。
…なんて世界史ジョーク風に言ってみる。
815名無しさんだよもん:03/09/13 11:35 ID:GqPsHdYQ
いや、ことによると

叶人×祐子
月島さん×瑞穂くん

で、お互いの痴態を見せつけられるのかもしれん。

まあ、全ては元380さん次第だがな。
思わず筆が滑って凄い展開になったりしてw
期待していよう。
816名無しさんだよもん:03/09/13 18:49 ID:CogT0MYR
うpしますかな。さておき、最近誤字が多いなぁ。
8171/5?:03/09/13 18:50 ID:CogT0MYR
私の厚意を踏み躙った愚弟が大海原を全力疾風していく様を見届けながら、
ああ、もうじきお昼だな、と思い、お弁当の包みを解いた。
とんでもなく大きいお握りを頬張りながら、ふと、ある人物に視点が行った。
彼の、その少年の様子は、大きく腕を広げて、まるで空を飛んでいるみたい。
少しの間、彼に魅入っていたが、彼の足が地についているのを見ると、すぐ興味は失せた。
まるで空に居る少年みたいだな、と思った私が馬鹿みたいで、
照れを隠すように、はぐはぐとお握りを頬張った。
今度はまた、海を行く往人に視点を向けた。必死で笑える。
そのとき、
「でっかいおむすびですねっ」
と、声をかけてきた人物が居た。件の少年だ。
普段なら相手にしない所だが、この面白い見世物を独占するのもアレなので、
「そんな事よりあれを見なさい、あれを」
と、返した。
「あれ、何ですか?」
「私に逆らった男の末路よ。あなたもああなりたくなかったら忠誠を誓う事ね」
「にはは、凄い勢い。楽しそう」
あれが楽しそうに見えるとは、最近の餓鬼の感性は分からない。
「どんどん見えなくなっちゃいますね」
「そうね」
しばらくすると、往人の体は私の視界から完全に姿を消した。
8182/5?:03/09/13 18:51 ID:CogT0MYR
暫くして。
「帰ってこないわね…」
「帰ってきませんね…」
「もしかして、鮫に食べられたんじゃ!?」
「にはは、この辺りには鮫は居ませんよっ」
「じゃ、じゃあフカヒレに食べられたんじゃ!?」
「あれ、フカヒレってお魚でしたっけ?」
「え!? フカヒレって魚じゃないの?」
「確か、フカヒレっていうのは鮫のヒレの事だと思う」
「あの、刺さりそうな奴ね」
「はい。だからフカヒレは人は食べませんよ」
「でも、フカヒレに斬られて動けないのかも…」
「でも、この辺りは鮫居ないんですよ」
少年が何か言っているが、私の頭には入っていなかった。
ただ、フカヒレに切り刻まれて苦しむ往人の姿が頭に浮かぶ。
「ちょっと、一泳ぎしてくるわ」
「助けに行くんですか?」
「…ちょっと泳ぎに行くだけよ」
「にはは、お姉さんとお兄さんは仲良し仲良し〜。昨日もあそこで抱き合ってたし」
なっ!? 昨日のあれがこの少年にも見られていたの!?
「あれは抱き合ってたんじゃない! 気絶してたのよ!」
「抱き合って、気絶してた?」
私は顔を赤くして座り直した。
「あれ? 行かないんですか?」
「もういいわ…」
8193/5?:03/09/13 18:52 ID:CogT0MYR
「遅いわね…」
「遅いですねぇ…」
しばらく待ったが往人は帰って来ない。お腹が空いてきた。
「そういえば、往人の分の御握りがあったわね…このまま放っておいても痛むだけだし…」
私は包みを解き、お握りを食べ始めた。
「あっ、そういえば、飲み物要りませんか? 買ってきますね」
「そう、悪いわね」
少年は、タッタッタ、と自販機に走り出し、二つのパックを持って帰ってきた。
そのパックにストローを差し、液体を喉に流し込む。
ドロリ
今までに味わった事の無い不思議な舌触り。何? これは?
「ケホッ!」
思わず吐き出してしまう。
口の端を妙な色の液体が伝った。ポタ、と地面に垂れる。
口周りを謎の液体で濡らした間抜けな状態でしばし呆然とする。
液体の入っていたラベルを見る。
そこにはこう標されていた。
「どろり濃厚○○味…」
何味?
少年の方を見ると、これを美味しそうに飲んでいる。あっちはピーチ味だ。
少年と目が合った。
「にはは」
少年が笑った。私は紙パックを蹴り飛ばした。
紙パックが太陽にまで辿り着き、壮絶な戦いを繰り広げるような幻想を抱いた。
そして私は少年をしばいた。
8204/5?:03/09/13 18:53 ID:CogT0MYR
少年をしばいた所で、往人が戻ってきた。
「…水死体発見」
「人が死にかかったって言うのに、言う事はそれだけか?」
「…まさかあんなに遠くまで行くなんて思わなかったのよ」
「はぁ、もういい」
「あれ、俺の飯の包みはどうした?」
「え? それなら私が食べたけど?」
ごちそうさま。
すると、往人は物凄い勢いで死んでしまった。
「…ま、こんなにもの凄い勢いで死ねる余力があるのなら大丈夫よね。」
「…アホか」
「これが噂の死に言か。初めて聞いたわ」
それにしても、これからどうすれば良いだろう?
このままパンツ一丁のドラエモンを放置しておくのもどうかと思う。
かと言って、富士の樹海まで埋めに行くには遠すぎる。
私が立往生していると、ちょっと頬を腫らし気味の少年が、
「この人、息してない…」
と言った。
「ええ。でも何か食べ物を与えれば蘇るから、問題無いわ」
「…に、にはは、じゃあ、家に来ると良いですよ。食べ物、作ります」
8215/5?:03/09/13 18:54 ID:CogT0MYR
「そう。じゃあ厄介になろうかしら」
とりあえず、
「往人に服を着せないとね…」
そこらに脱ぎ捨ててあったズボンとシャツを拾い、ドラエモンの側に屈んだ。
「ねえ、そこの少年」
「少年じゃなくて、鈴だよ」
「…そう、私は往穂よ。それで、聞きたい事が有るんだけど」
「何? 往穂さん」
「もしかすると、、塗れたパンツを脱がせてからズボンを穿かせなければならないのかしら?」
「う〜ん、多分。そうしないと湿ったパンツはいてると気持ち悪い」
「………」
「どうしたの? 往穂さん」
「……あ、ええと、鈴がやってくれない?」
「…あ、そうだね。僕がやったほうが良いよね」
「じゃあ、私は向こうを向いてるから、終わったら声をかけて」
堤防の方に向き直る。背後からゴソゴソと音がした。
「…まだ?」
「もうちょっ…あ! …挟んじゃった」
「挟んだって、一体どうしたのよ?」
「な、なんでも無い。なんでも無いよ」
「何でもないわけ無いでしょう。」
私は勢い良く振り向いて、状況を確認し、赤面した。
取り合えず少年をしばいた。
822名無しさんだよもん:03/09/14 07:56 ID:tt+DRYVM
>>817-821
乙。前より少し読みやすくなったです。
このまま鈴ルート?それとも他キャラに派生?楽しみ。
823名無しさんだよもん:03/09/15 00:33 ID:/u2HBy0N
>>817-821
だんだんキャラがこなれてきたな。
往人の微妙に悲惨な役回りにワラタ。
824名無しさんだよもん:03/09/15 04:53 ID:fwQR5e5V
おまいら、容量が450KBなんだが、そろそろ新スレの時期じゃないか?
825名無しさんだよもん:03/09/15 12:33 ID:I15/UUPt
それじゃ900ぐらいで新スレ立てればいいのかな?
それじゃ遅いかな。
826名無しさんだよもん:03/09/16 17:46 ID:sBRLOpDe
大雑把にあと一作品くらいじゃね? とかのたまってみる。
827名無しさんだよもん:03/09/17 00:11 ID:9tTXmcUz
☢ฺ
828名無しさんだよもん:03/09/17 09:12 ID:4ZV1A5+e
七瀬がきゃわいい男の子にっ!
829名無しさんだよもん:03/09/18 01:19 ID:PIsGE8S7
保守しますよ。
830名無しさんだよもん:03/09/18 14:49 ID:mBbMzmwv
>>828

「え? 逆じゃん」

とか素で突っ込みそうになった漏れはどうしたものか。
831名無しさんだよもん:03/09/18 15:09 ID:pDcjMPB9
え?彰じゃないの?
832名無しさんだよもん:03/09/18 18:30 ID:wndwRd4m
昔にそのネタのSS書いてた神いましたね
833名無しさんだよもん:03/09/19 02:17 ID:YF1ElHzA
昔はいたなぁ。おね書きも神もどっちも…。
いや、今神が一人もいないってわけじゃないんだが。
なんかこう過去ログとか読んでみるとなんか寂寥感があるわけですよ。人がいっぱいいたから。
板自体の人口が減った事を考えれば、此処まで続くこと自体素晴らしい事なのはわかるんだが…
初代スレからいた年寄りの独り言と思って聞き流してくれると嬉しい。

これだけじゃ後味悪いのでネタ振り。
反転一弥ってイイ(・∀・)!感じに薄幸病弱美少女だと思うのですがどうですか。
834名無しさんだよもん:03/09/20 09:59 ID:y8TBnbU0
もう大体出尽くしてて書く事が無いんだろ?
835名無しさんだよもん:03/09/20 13:01 ID:elZT9Tfi
悲しい事を言わないでくれ…(つДT)
今書いてる人たち、がんばって。
8361/3:03/09/20 15:17 ID:gLAC+970
>>220-226の続き

 改めて考えると、自分は凄い事をやっている。
 相沢ゆうはそう思いながら、校門の柵をよじ登っていた。短いスカートでは様々な意味で危険なため、ぴったりとしたジーンズを履いてきている。
「よっ……と」
 足を柵の横に渡った棒にかけ、上半身を持ち上げて跨ぎ、乗り越える。
「ふう」
 吐息を漏らすと、あらかじめ柵の隙間から通しておいたビニール袋を手に取った。
「それじゃ、行きますか」
 人気のない夜。
 空には皓々と輝く白い月だけ。
 青白い光に染まった校舎は見慣れぬ様相を呈し、まるで死者の国のように音がしない。
 ジジッと街灯が立てる音すらも遠い。
 白い雪は蒼く輝き、別世界がそこに口をあけていた。
 ゆうはザクザクと音を立てる雪を踏みしめながら、慣れた様子で一つだけ開いていると知っている窓を開けて、校舎の中へと入り込んだ。
「うー。寒いー」
 コートの前をあわせると、両手を擦り合わせる。冷え切った廊下の温度は外気とさして変わりはせず、凍りつかないだけマシ、という程度の温度になっている。
「――なんだって、こんな晩にまで私は来るかなぁ。ああ、もう」
 不満を口にしながらも、足は止まらない。ブーツを脱いだ足元は、持参したスニーカーに変わっている。
 ガサガサとビニール袋をいわせながら、階段の下へと歩いていく。
「あ。舞人」
 そこに、いた。
 月光を背に、黒々とした影を廊下に落としながら、ただ一振りの剣を携えて立つ少年。
 艶のある髪は蒼い月光を受けて紫色に輝き、白皙の美貌の上で鋭い視線だけが剣呑な気配を放っている。
8372/3:03/09/20 15:18 ID:gLAC+970
「ゆう」
 ただ一言だけ。自分の名を呼んだだけの少年の声に、ゆうの心臓の鼓動が一拍跳ね上がる。それを気取られないように、努めて平然とした声でゆうは少年に声をかけた。
「ほら、舞人。今夜のおやつはポッキーだよ」
「ん」
 すさまじく言葉少なく頷き、コツコツと階段を下りてくる少年。
 腰程まである髪が揺れるのだが、それがまたサマになっているのだ。見たことはないが、宝塚の男役とはこんな風なのだろうか。
 少年は脇目も振らず、ゆうの目の前に来る。
「ゆう」
 いわゆる恋人距離と呼ばれる近さで、自分の名を呼ぶ少年。だが、ゆうは分かっている。分かっているのだ。
「ポッキー」
 この男は色気より食い気優先の、中身はてんでお子ちゃまな男なのだというコトを。





8383/3:03/09/20 15:18 ID:gLAC+970
 階段に腰かけ、ゆうはビニール袋からポッキーの箱を取り出した。包装を破き、中からポッキーを取り出す。
「はい。舞人」
「ん」
 差し出されたポッキーを、躊躇することなく口にする舞人。私の手が行き場なく残り、わきわきと手を動かしてみたりなんかしたりして。
「――ちょ、ちょっと、舞人! きちんと自分の手で受け取ってよっ!」
「なんで」
「なんでって。あんた、なんで私の手から直接食べるかなぁ」
「……そのほうが早い」
「いや、効率性の問題じゃないと思うんだけど」
「なにか問題?」
「いや、問題っていうか、その、恥ずかしいじゃない」
「俺は別に恥ずかしくない」
 やはりあれだ。この男はその方面に極端に疎い。そう実感しながら、私はもう一本を取り出すと、自分で口にする。
 そこで、ハタと思いついた。
「ね。舞人」
 こちらを見る舞人。その舞人に向けて、口にくわえたポッキーを差し出してみる。
「んー」
 どうせこの男だから、動揺なんてせずにくわえるんだろうな。そう思っていた。むしろ絶対に私の方が慌てる。その自信もあった。
 なのに。
「……」
 舞人は反応しなかった。否。
 だんだんと、紅くなっていく。ただでさえ肌が白いから、それが際立つこと際立つこと。
「……ま、舞人?」
 真っ赤になったままで、舞人が固まっている。それを見て、私は初めてこの男が脳みその中までお子ちゃまじゃないのだと、知った。
839名無しさんだよもん:03/09/21 00:41 ID:a5XX5VLq
>>836-838
舞人カワ(・∀・)イイ!
いや、もちろんゆうもかわいいのだが。
840名無しさんだよもん:03/09/21 01:52 ID:oAS1fyHN

 目覚めは最悪なものだった。
 キーンと耳鳴りがしたかと思うと、鉛の粉をなすりつけたような雲が私の頭の中に張り巡らされていく。
 ふらつく意識が落ち着きを取り戻すほどに、胃の辺りがむかむかとするのが分かった。
 私はゆっくりと瞼を開く。
 薄暗い部屋の中、点滅する蛍光灯と…あれは、学校の天井。
 …そうだ、月島さんの変な話を聞かされて、それから頭が痛くなって…。
 耳鳴りが消えてくると、その代わりにどこからともなく喘ぎ声が聞こえてくる。
 それを確めたくて立ち上がろうとしたけれど、身体がしびれて動かない。
 どうにか動く首だけを頼りに、私はそっと辺りを見回した。
 私のすぐ横に、裸の女の子達が群がっていた。
 一切隠すことなく肌をさらした――たぶん、さっきの生徒会の女の子達だろう――が、
 外灯に絡みつく蝶や蛾のように身体を重ねあわせ、悶え喘いでいる。
 そしてその淫らな外灯は、瑞穂くんだった。
「うぁっ!やっ、やめ、んっ…!」
 瑞穂くんは、学生服の下だけ脱がされた格好で無理やり女の子達と交わらされていた。
 おさげの方の子が瑞穂くんのものを彼女の…性器できつく咥えていた。
 彼女の一つ一つ上げる声とその動きが、何よりもすさまじく見えた。
 髪の短い方の子が何かと叫ぼうとする口を唇で塞ぐ。
 これじゃまるで……まるでりょ、陵辱…
841名無しさんだよもん:03/09/21 01:52 ID:oAS1fyHN

「みずほ…くん…」
 思わず言葉がこぼれる。
「やめさせて…もう、やめさせてよ!」
「あら、お目覚め?」
 月島さんが、人懐っこい声で話し掛けてきた。
 仰向けに寝ころがった太田くんのものに貫かれ、自分の胸を揉みしだきながら。
 この空気は澱んでいる。ここにいるだけで、心がどんどん乱れていく。
「み…瑞穂くんを放してよっ!」
「ふふ…人の心配をしてる暇はないんじゃない?」
 何のこと、そう言いかけたとき。
「…んーっ!んっ!んっ!…っ……!」
 瑞穂くんのくぐもった悲鳴が部屋の中に響きわたった。
 それに合わせて彼と重なっていた女の子が雷に打たれたように天を仰いだ。
 ぴくぴくと身体を震わせ、焦点の合わない瞳を大きく開いて。
 …「イク」っていうやつだ。
 知識としてしか知らなかった事だから、実際に誰かがそうなるのを見て怯える…はずなのに。
 なのに、怖くない。怖いはずなのに、怖く感じられない。
 私も太田くんみたいに壊れて…
「あーあ、藍原くんったら美和子ちゃんの膣に出しちゃった。いけないんだ。
 ねえ、ほら見える?彼女の膣に入りきらなかった精液がゴポゴポ音を立ててこぼれてくるの。
 藍原くんの小さくて硬いペニスが美和子の中を何回も何回も擦ったの。突き上げたの。
 そうしたら藍原くん、どくどくって膣に出しちゃったのよ。子宮の中がいっぱいになっちゃったの。
 彼女のって結構小さいからすぐに溢れちゃうのよ。ねえ、太田くん?」
 話しかけられたことに気がつかないのか、太田くんは月島さんの身体を突き上げ続ける。
 腰が持ち上がりそして下ろされる、ただそれだけをロボットのように繰り返していた。
842名無しさんだよもん:03/09/21 01:53 ID:oAS1fyHN

「ダメよ。まだ出しちゃダメ。駄目って言ったのにここに来て、しかも長瀬さんたちに見つかった罰よ」
 月島さんは言いながら自分だけ腰のストロークを強く、深くさせた。
 彼女が悩ましげにため息をつくたびに、いかにも苦しそうな呻き声が太田くんの口から漏れる。
 じゅくじゅくと水っぽい音を立てて、月島さんの中に太田くんのものが飲み込まれる。
 私の喉がごくりと鳴る。
 二人が繋がっている所がかなり激しい勢いで
 膝立ちのまま腰を上下させると、月島さんの大事なところがめくれて外に剥き出しになる。
 身体が熱い。息がだんだん速くなってる。浅く、荒く。
「あら?なぁに、長瀬さん。あなた興奮してるの?」
「…っ!ち、違います!」
「ねえ…構わないじゃない。あなたも狂えばいいのよ」
 彼女の言葉一つ一つに、小説で読んだ熱病患者のような雰囲気が付きまとっていた。
 ふと、彼女は何やら思いつくところがあったらしく、
「そうだ、太田くんの罪はあなたに償ってもらいましょうか…藍原くん」
 と言うなり太田くんとの交わりをやめて瑞穂くんのもとへ這い寄っていった。
 瑞穂くんはさっきのショックから立ち直っていなかったらしく、人形のように呆けた姿でへたり込んでいた。
「藍原くん、あなた…太田くんの事が好きなんでしょう?」
 意識が朦朧としているんだと思う、瑞穂くんはどこか遠くを見つめたまま生気なく頷いた。
 月島さんは瑞穂くんの頬に両手を添えた。月夜に白く輝く手だった。
「太田くんはね、罰を受けなきゃいけないの。あなたたちのせいで。可哀相だと思わない?」
「…………」
「そうでしょう?だからねえ…あなたに彼の代わりに罰を受けて欲しいの。いい?」
「…………」
「素直な子って好きよ…」
843名無しさんだよもん:03/09/21 01:54 ID:oAS1fyHN

 月島さんは私を視線に捕えたまま、瑞穂くんの身体に舌を這わせていく。
 男の子にしては華奢な胸板、おなか、腰まわり、そろそろと舌が彼の身体を舐めあげる。
 私はいちいちそのすべてを見せつけられている。
 私は耳を塞ごうとしてようやく気付く。
 動けない。
 動こうと一生懸命念じているのに、私の腕はピクリとも動かなかった。
「あ…っ……や、やめ…」
「止める?何を止めて欲しいのかな、美和子ちゃんの中にどぴゅどぴゅっと中出ししちゃった藍原くん?」
 月島さんの手が瑞穂くんのものを優しく握りしめる。
「ふあぅっ…!」
「とってもえっちな藍原くんはまだまだ出し足りないのよね?もっともっと精液出したいのよね?」
「は………、はい…」
 と、いきおい彼女は『それ』を握る手を強めた。瑞穂くんの顔が激痛に歪む。
「あぐぅ!」
「ダメよぉ…私の許可なしにイっちゃいけないんだからぁ…許さないんだから…」
 呟きながらも彼女は瑞穂くんのものをきつく握ったまま上下に擦りたてる。
「ふふ…ごめんね、痛かったかしら?優しくしてあげないとね…」
 そう言って月島さんは『それ』を口に含んだ。
 唇で吸い付いては離しながら、硬く持ち上げられた茎を根元までたどる。
 瑞穂くんのものが月島さんの唾液でてらてらと光っていた。
 口をぱくりと開いて、先端から根元へと往復させる。
「ふぅっ…ちゅっ……んっ…ふ、ぅ……あ……っ」
 イヤラシイ音が耳にこびり付いて離れない。いけないことだと分かっているのに目が離せない。
 身体の中の熱い感じがどんどん膨らんで、じりじり焦がされそうになる。
 その時、月島さんが顔を上げて私のほうを振り向いた。自分の唾液でぬめった顔で。
「ああ、太田くん。長瀬さんが退屈そうだから適当に遊んであげてね?」
844名無しさんだよもん:03/09/21 01:55 ID:oAS1fyHN

 声を掛けられた太田くんは、再び絡み合っていた生徒会の娘たちを虚ろな目で眺めながら一人で慰めていた。
「…………」
 渋々といった感じで手を止めて立ち上がると、ゆらりゆらりと夢遊病者のように私に近付いてくる。
 彼がもし月島さんに操られているのなら、何でも言うことを聞くに違いない。
 彼女が「殺しなさい」と言ったら、彼はそれを行うのに何の躊躇も…。
 そう考えた瞬間、背中を冷たいものが走った。
 今まで必死に抑えてきたものが一気に迸ってしまったような気がしたけれど、もうわからない。
「い、いやっ、ちょっ…」
 ぐい、と無造作に両脚を掴まれる。なんとか抵抗しようと力を入れてみてもびくともしない。
 そのまま押し広げられ、軽々と持ち上げられた。
「きゃっ!?」
 首と肩だけ床に着いていて後は持ち上げられている、というきつい体勢を無理やり取らされる。
 気を失っていた間に来ていたものは剥ぎ取られていたみたいで、
 いま私の身体を覆っているのは頼りなげな二枚の下着だけだった。
「なぁんだ、見られるだけで濡れちゃうような変態さんだったんだ、長瀬さんって」
「ちっ、違いっ…!」
 言葉では逆らってみたけれど、違いはしなかった。
 今までに女の子たちの交わっている姿を目撃したり、瑞穂くんの痴態を見せつけられたりと
 強すぎる刺激で心が昂ぶっていた事は、紛れもなく事実だし私もちゃんと理解できた。
 それを差し引いても、私の肉体は明らかに興奮して――男性を求めていた。
「いやあぁぁっ!た、助けてっ!助けて、瑞穂くんっ…!」
 心の限り叫ぶ。でも、返ってきた声は私の懊悩を深めただけだった。
「ゴメンなさい、ちょぉっと瑞穂くん借りてるの……だから、代わりに太田くんにシてもらってね。
 ああ、挿れちゃだめよ!大事なメインディッシュなんだから、ね?」
845名無しさんだよもん:03/09/21 01:57 ID:1nrbuJQH

 一瞬おいて、あそこに湿った感触が走った。 
 両手の塞がっている太田くんが、顔だけを私の股間に押しつけてぐりぐりと嘗めまわしていた。
「ひぅっ!」
 下着越しに生暖かい生き物のようなものが這い回っている。
 手足が全然動かないかわりに、その部分だけが以上に敏感になっているらしかった。
 湿った感覚が強調され、獣のようにむしゃぶりつく彼の舌が敏感な場所に触れるたびに
 異常な劣情のパルスが背中を駆け上がっていく。
「助けて、誰か、だれかっ!」
 無駄だと分かっているのに、叫ばずにいられなかった。
 だけど私の願いを踏みにじるかのように、少しくすんだ、乾いた音が耳をつんざいた。
 太田くんが私の下着を食い破ったのだ。
 十数年間だれにも見せた事のなかった羞恥の部分が、大勢の視線に晒されている。
「いやあぁっ!見ないで、見ないでぇっ!!」
 太田くんはさらに大胆に鼻先をうっすらと茂った恥丘に埋め、
 より過敏に変化した花弁に舌先をねじ込んだ。
 湿ったはしたない音が、私の耳にもはっきりと響く。
「ああっ、あっ、あ、ああ…」
 一つ、また一つと快楽の火花が駆け抜けていく。
 次第に視界が溢れてきた涙でぼやけてくる。
 それと同時に、硬くしこりたった乳首がブラの生地をきつく押し上げる。
 奥からしみ出したとろとろの熱い蜜が、唾液と混じって花弁をしっとりと濡らす。
 「熱くて、気持ちいい」というふやけた感覚が頭の中を急速に支配していった。
846名無しさんだよもん:03/09/21 01:58 ID:1nrbuJQH

 まるで生き物であるかのように、彼の舌が花弁をこじ開け、円を描きながら中を掻き回す。
 どれだけ舐めても、いや、舐めれば舐めるほどいやらしい蜜が後から後から溢れてくる。
 じゅるり。じゅ、じゅるっ。
 ひときわ大きな音を立てて、太田くんが花弁の中に溜まった蜜を啜った。
 中から涌き出る蜜を残さず吸い取ろうと、奥の方にまで舌を伸ばす。
「やだぁ……音…おとぉ…はずかしいよぉ……」
 気持ち悪い感触だったことよりも、この音がみんなに聞かれる事の方が恥ずかしかった。
 その中でも、特に…
 ――そうだ、瑞穂くん!
 瑞穂くんは一体どうなっているんだろう。
 月島さんに変な事をされていなければいいけれど…。
 首だけならどうにか自由に動かせる。私は瑞穂くんが倒れていたほうに首を傾けた。

「いやっ…そんな、そんなの、くはぁっ…」
「はくっ……ん………ぷは……ふふ、何言ってるの?こんなに元気にしているくせに…」
 月島さんの舌がちろちろと瑞穂くんのモノの表面を撫でさする。
 とても敏感になっているらしかった瑞穂くんのそれは月島さんの舌や指が軽く触れるだけでびくびくと跳ね、
 その度に彼のかわいらしい表情が淫らに歪む。
「つきしまさん、やめ、あっ……そ、そんなのだめ、だめだよぅっ……!」
「ほら、気付いてる?貴方見られてるのよ、長瀬さんに」
「!!」
 どうして気付かれたのか考えていられなかった。
 私はただ、月島さんに嬲られる瑞穂くんの痴態をひたすらに眺めていた。
 太田くんから与えられる刺激と、月島さんから与えられる刺激と、私が欲しがる刺激と――
 頭の中のちりちりが濃くなったような気がした。
847名無しさんだよもん:03/09/21 01:59 ID:1nrbuJQH

「みずほ…くん……」
「う、うわっ…み、見ないで、見ないで長瀬さ………あああっ!で、出るっ、出ちゃうぅっ!」
 瑞穂くんの瞳が固く閉じられたその刹那、彼の腰がかくかくと月島さんの口に押し付けられる。
 次の瞬間、月島さんの口の中にどくどくと精液が注ぎこまれた。
 彼女の口に入りきらなかった白いものが唇の端からこぼれて、
 それはとても淫靡で、淫蕩で、だけど美しかった。
 じゅっ、ずっ、ずるっ…
「うわあぁ…それ……それだめですっ…」
 月島さんが口をすぼめてまだ中に入っていた精液を吸い出そうとする。
 それが新しい刺激になるらしく、瑞穂くんはまた腰を浮かせてびくびくと震え出した。

 見つめていただけの私の意識の中に、まるで自分の口の中に流し込まれたかのように
 瑞穂くんの精液が飛び込んでくるイメージが描かれる。
 もしあれが自分だったら…
「瑞穂くん…みずほくん…みずほくん……」
 自分の身に何かが起ころうとしているのが、夢うつつの私の意識の中に伝わってくる。
 遠くで聞こえる快楽を享受する声と、下半身から聞こえる湿った音を聞きながら、
 私はクライマックスへの予兆をそれとなしに感じていた。身体がかたかたと震える。
 太田くんの舌が、硬くいきり立った突起を探り当てる。
「…ひぅっ!……あ、あぁっ…そこ、そこだめぇぇ…」
 どんどんと激しくなるそこへの集中的な攻撃。もう、限界だった。
 二人の体液が混ざって濡れそぼったそこに、さらに連続して軽い攻撃が加えられる。
 太田くんの歯が、そこを軽く噛みしめた。
「あっ、あっ、ああぁ、あ、あああああぅっ…!」
 それは生まれて初めて知った、感覚だった。
848元380:03/09/21 02:02 ID:1nrbuJQH
…ということで反転瑞穂篇の続きを書いたわけなんですが…
まだ続きます。祐子さんと瑞穂くんには本当に悪いしお気の毒なんですが、
もうちびっとだけ続かせてもらいます。
そして明日のりなすぺに行ってはるか本探す自分は愚かですごめんなさい。

それでは回線吊って首切ってきます。
849名無しさんだよもん:03/09/22 15:01 ID:56Ri48kT
ええ自分、久しぶりにこのスレに来たんです


神よ・・・
850名無しさんだよもん:03/09/23 00:47 ID:4K0jF1Ag
いよいよ新スレの頃合いか。テンプレとかどうする?

>>836-838
グッジョ!
見た目とは裏腹に純情派な舞人…こういうのを女心をくすぐる奴って
言うんだろうか?(w

>元380氏
ナイスにエロいのキタキタキタ(゚∀゚)ー!!
弄られてるだけでもはや陥落寸前の祐子ちゃん(;´Д`)ハァハァ
851名無しさんだよもん:03/09/23 14:09 ID:HBJVcKTm
>>1並に凝ったテンプラを何方かに供出してもらうとか。

それはそうと、キタ━━(゚∀゚)━━( ゚∀)━━━(  ゚)━━(   )━━(゚  )━━(∀゚ )━━━(゚∀゚)━━!!!!
852名無しさんだよもん:03/09/24 17:10 ID:n8dmZlII
>851
時期的に天いなの煽りを改変してみて欲しいとかほざいてみる。
853テンプレ案:03/09/24 23:00 ID:YyZXcZ3j
テンプレ案を出してみる。ダメだ。俺にはセンスはないらしい。
----------------------------------------------------------------------

願ったのは束の間の安らぎ。叶ったのは永遠という贖罪――――
                  (天使のいない十二月)


安らぐことを忘れた世界に背き、僕らはもう一つの永遠を見つける。
ここは選ばれなかった未来がある世界。
もしかしたら、という言葉が真理となる場所。
誰もが一度は覚える「男だったら」「女だったら」が現実となる場所。


――汝、努々忘れることなかれ。其は甘美な果実。
 なれど一度口にしたならば、最早逃れる事かなわぬ魔性の果実だということを――





――――――――――――――――ぬわんちゃって(w

>前スレ:葉鍵キャラを性別反転させてみよう! その7
http://wow.bbspink.com/test/read.cgi/leaf/1049292019/

854テンプレ案:03/09/24 23:01 ID:YyZXcZ3j
●過去ログとか●

>初代スレ:葉鍵のキャラを性転換させたらどんな感じ?
http://wow.bbspink.com/leaf/kako/1015/10153/1015395011.html

>2代目スレ:葉鍵キャラを性別反転させたらこんな感じ!
http://wow.bbspink.com/leaf/kako/1017/10178/1017826789.html

>3代目スレ:葉鍵キャラを性別反転させたらいい感じ!
http://wow.bbspink.com/leaf/kako/1025/10251/1025102249.html

>4代目スレ:葉鍵キャラを性別反転させてみよう! その4
http://wow.bbspink.com/leaf/kako/1030/10304/1030414461.html

>5代目スレ:葉鍵キャラを性別反転させてみよう! その5
http://wow.bbspink.com/leaf/kako/1035/10359/1035923181.html

>6代目スレ:葉鍵キャラを性別反転させてみよう その6
http://wow.bbspink.com/test/read.cgi/leaf/1038936645/l50



・名前が思いつかない、このキャラの反転名はなんだろう?など、名前にお悩みの方は
 下のまとめサイトを参考にどうぞ。(※強制ではないので、あくまで"参考"程度にどぞ)

まとめサイト:性別反転スレッド@葉鍵板
ttp://hanten.hp.infoseek.co.jp/
855名無しさんだよもん:03/09/24 23:06 ID:YyZXcZ3j
ごめ。
過去ログの6代目がhtml化バージョンじゃなかった。


>6代目スレ:葉鍵キャラを性別反転させてみよう その6
http://wow.bbspink.com/leaf/kako/1038/10389/1038936645.html
856名無しさんだよもん:03/09/25 00:02 ID:jUFUSPPH
「ぬわんちゃって」のフレーズに
某爆○つ○ン○ーのCDドラマを思い出してしまったので逝ってくる。
857名無しさんだよもん:03/09/25 17:18 ID:kXjwa+3O
イ`。

ともあれ、これでいいのではないかと思ふ。
858名無しさんだよもん:03/09/25 22:09 ID:56wQ/y/T
>>856
あー。自分で書いておいて、「なんかどっかで見たことあるなぁ」と思ってたのが解決。
859名無しさんだよもん:03/09/25 23:25 ID:FBBe2RUM
>856
SAY YOU
860名無しさんだよもん:03/09/26 13:11 ID:H9nMcC7P
>>859
外道うざい
861名無しさんだよもん:03/09/27 01:36 ID:ll4Yzu7Q
本編で瑞穂って祐介に中田氏されてるよな。その後については触れられてなかったけど。
ってことは祐子たんは瑞穂くんに…
862名無しさんだよもん:03/09/29 01:32 ID:iremUg0N
ところでいつ新スレ行きますか?
900ですか?950ですか?
863名無しさんだよもん:03/09/29 13:34 ID:gmTQuJhk
900まで保つかね。容量見て適当に立てるのが良いかと。
864名無しさんだよもん:03/09/30 02:13 ID:D0XwXZeM
なんだかんだで一年半か。凄いなこれは。
865名無しさんだよもん:03/10/03 09:51 ID:gcnFQCB5
もうそんなに経ってたのか…
866名無しさんだよもん:03/10/04 20:02 ID:x+pLUWA9
案を出してみる。……俺はセンスが圧倒的にないらしい。
――――――――――――――――――――――――――――――――――――

俺、僕、私。ちゃん、さん、くん。きみ、あなた。
ただの偶然でしかない性別と、それに付随する呼称。
ちょっと内気なはにかみ屋、自信たっぷりの暴走人間、
はっきりしない優柔不断、どこにでもいそうな思春期の子供たち。

変化・変容した世界、つまりIFの世界があったらどうなっていただろう?
人間関係、立場、状況は新しいものとなるだろうか。おそらく、なるだろう。

だから私たちは、それを見たいと願うのだ。


―――――――――――――――――――――――性別反転、萌え!


>前スレ:葉鍵キャラを性別反転させてみよう! その7
http://wow.bbspink.com/test/read.cgi/leaf/1049292019/
867名無しさんだよもん:03/10/04 21:13 ID:Wid5hEoL
それじゃ俺もネタ出し。ネタです。
頼むから採用しないで下さい。回線吊って首切ります。
―――――――――――――――――――――――――――――――――――

ある日突然、葉鍵キャラが性別反転したらどうしますか?

それも……とびっきりかわいくて
とびっきり素直で
とびっきり愛らしくて
とびっきりの寂しがりや。
しかも、そのうえ……
みんなはみんなみんな、とびっきり!
性別反転スレッドのコトが大好きなんです……

でも、残念なことに葉鍵キャラの性別は
すでに決められていて……
実際に反転させることができるのは、“性別反転スレッド”だけ。

ここに登場するのはそんな一癖も二癖もある葉鍵キャラたち……。
外見も性格もちがう葉鍵キャラたちですが、
想いだけはみんな同じ……そう
「……性別反転スレッド、大好き!」

>前スレ:葉鍵キャラを性別反転させてみよう! その7
http://wow.bbspink.com/test/read.cgi/leaf/1049292019/

868名無しさんだよもん:03/10/05 21:00 ID:F5DS/jom
>>867を吊らせる方向で行くのに一票
869名無しさんだよもん:03/10/06 01:17 ID:CqpJ/U7m
もう一票
870名無しさんだよもん:03/10/06 02:21 ID:+XqcbSZ/
>>866が縦読みなのに気付かなかったのは漏れだけではないはずだ。

それはそうと、>>867を回線吊って首切らせる方向に一票
871名無しさんだよもん:03/10/06 09:33 ID:q3OzstIk
他社ネタはどうかと思わんでもないが、今さらだしな(笑
>>867には吊ってもらうとしよう。
872名無しさんだよもん:03/10/06 11:13 ID:ASaC6F7t
大ピンチだな、>867(w


>>866
俺も>870に言われるまで気づかんかったぜ。やってくれる!
あんたの方に一票入れとくわ。
873コテとトリップ:03/10/06 20:24 ID:yhUyJulc
頭痛がしてくるいいスレだ。突っ走れ
874名無しさんだよもん:03/10/07 23:19 ID:+IqeVnsN
そうか?
875『ふゆ』書き:03/10/07 23:29 ID:IrJVece+
自分もテンプレ案をひとつ…

諸君、私は反転スレが好きだ
諸君、私は反転スレが好きだ
諸君、私は反転スレが大好きだ

ふゆが好きだ
かずきちが好きだ
ゆうが好きだ
反転国崎が好きだ
はじめさんも女耕一も好きだ

有明で、HonnyBeeで、北の街で、FARGO施設内で、東鳩市で、
屋上で、生徒会室で、えいえんで、鶴木屋で
この地上で行われるありとあらゆる反転キャラたちの行動が
大好きだ

四人の従兄弟たちに一斉に迫られ心惑うはじめさんが好きだ
TV局に配達にきたふゆが英二さんにからかわれる様など心が躍る
芹香先輩の操る魔法が浩之をひろゆきちゃんにするのが好きだ
新城君と藍原君を電波で操って長瀬さんを蹂躙するのが好きだ
父親に想い人を取られて恐慌状態の雪名君が、何度も何度も報われない様など
感動すら覚える
ショタキャラのはずのスフィーがさつきを手玉に取る様などはもうたまらない
恋多きハクロウ聖上がドリグラに押し倒されるときなど絶頂すら覚える
反転高槻に滅茶苦茶に犯されるのが好きだ
ふゆが勇輝のために守ってきた純潔を寂しさに負けて理玖に捧げてしまうのは
とてもとても悲しいことだ
お金がなくて害虫のように地べたを這いまわる反転国崎は屈辱のきわみだ
876『ふゆ』書き:03/10/07 23:32 ID:IrJVece+
諸君、私は反転を、混沌のごとき反転を望んでいる
諸君、私に付き従うスレ住人諸君 君達は一体何を望んでいる?
更なる反転萌えを望むか?情け容赦ない月島姉弟に墜とされる長瀬ちゃんを望むか?
締切延長の限りを尽くし、瑞樹までアシに引き込む、嵐のような修羅場のかずきちを望むか?

(;´Д`)ハァハァ 、(;´Д`)ハァハァ 、(;´Д`)ハァハァ

よろしい ならば反転だ
我々は満身の力をこめて 今まさにキーボードを叩かんとする指先だ
だがこの隔離板のさらに隔離スレの底で一年半もの間萌え続けてきた我々に
ただの反転ではもはや足りない!!

次スレを!! 一心不乱の反転次スレを!!


877『ふゆ』書き:03/10/07 23:33 ID:IrJVece+
我らはわずかに十数名 ROMを含めて100に満たない敗残者に過ぎない
だが諸君は一騎当千の古強者だと私は確信している
ならば我らは諸君らと私とで1000レスを1日で埋める集団となる
我々を忘却の彼方へと追いやり 眠りこけている連中を叩き起こそう
レスをアゲ続けて かつての職人たちを引きずり出し、このスレを思い出せせよう
連中に反転の味を 思い出させてやる
葉鍵板の狭間にはただの萌えでは思いもよらぬ事がある事を思い出させてやる
10人の職人で世界を萌やし尽くしてやる

次スレ起動開始 目標葉鍵板上空
第八次性別反転スレ 状況を開始せよ

征くぞ 諸君

>前スレ:葉鍵キャラを性別反転させてみよう! その7
http://wow.bbspink.com/test/read.cgi/leaf/1049292019/


878名無しさんだよもん:03/10/07 23:39 ID:zVOkgEC/
その手があったか。
879名無しさんだよもん:03/10/08 16:35 ID:9bn/rUGx
うまいっ!
880名無しさんだよもん:03/10/08 22:49 ID:nZlUxUDq
>>876-877
少佐演説とは懐かしいね。
では私もテンプレ案を一つ…流行ものからだけど。

「ごきげんよう」
「ごきげんよう」
さわやかな朝の挨拶が、澄みきったスレッドにこだまする。
ネタ職人のお庭に集う乙女たちが、今日も天使のような無垢な笑顔で、背の高い門をくぐり抜けていく。
汚れを知らない心身を包むのは、ピンクが基調のセーラー服やら、赤い超ミニワンピースの制服やら
挙げきれず、スカートのプリーツは乱さないように、白いケープは翻らせないように、ゆっくり歩くのが
ここでのたしなみ。
もちろん、逆ハーレムを築いてウッハウハなどといった、はしたない少女など存在していようはずもない。

性別反転スレッド。
平成十四年創立のこのスレは、もとは初代>>1の思いつきでつくられたという、
伝統ある妄想系萌えスレッドである。
葉鍵板。隔離板の面影を未だに残している厨の多いこの地区で、神に見守られ、
主人公からほんのチョイ役までの反転ヒロインが見られる乙女の園。
時代が移り変わり、スレが八回も改まった平成の今日でさえ、
職人さえ降臨すれば温室育ちの純粋培養性別反転ヒロインが箱入りで出荷される、
という仕組みが未だに残っている貴重なスレッドである。

>前スレ:葉鍵キャラを性別反転させてみよう! その7
http://wow.bbspink.com/test/read.cgi/leaf/1049292019/

元ネタは「マリ見て」から。
881地獄車 ◆Xoa6WeBjxs :03/10/09 06:34 ID:VJyxrjMN
>逆ハーレムを築いてウッハウハ

先生、はじめさんが築いてます!
882&rlo;ンーキャシ(´・ω・`)&lro; :03/10/09 16:38 ID:q13yGcTk
しゃきーん
883&rlo;いい&lro; ◆TpifAK1n8E :03/10/09 16:41 ID:q13yGcTk
&&rrlo;ンーキャシ(´・ω・`)&&rlro;

884名無しさんだよもん:03/10/09 18:19 ID:NCvJe0Am
>>880
マリミテ(・∀・)イイ!
885名無しさんだよもん:03/10/09 21:46 ID:KoQDA+Ct
じごくぶるまーともあろう方がはじめさんほどの年齢の方を少女とみなすとは。
886名無しさんだよもん:03/10/10 19:14 ID:pzigBAW0
>>877
あんたが好きだ(*´Д`*)イッピョウ

そして
> 征くぞ 諸君
が、
> 吊るぞ 諸君
…に見えてしまった俺は伝統にのっとり吊ってきますΛ‖Λ
887名無しさんだよもん:03/10/12 13:47 ID:6kgBoy6W
>885
女性はいくつになっても少女なのですよ。
でも千鶴さんは年m
888名無しさんだよもん:03/10/12 21:45 ID:tWmmfH63
そろそろ900も見えてきたので、
そろそろ次スレのテンプレ決めませんか。
自分は>>877に一票。
889名無しさんだよもん:03/10/12 23:08 ID:o4dklPMJ
私も少佐演説にイピョーウ
890名無しさんだよもん:03/10/14 01:14 ID:eF7IC6z5
反転させると天十ってかなり変質的な作品になるような気がする。
ヒロインは擦れてみせてるフェイク悪女、野郎どもは…(略)

見てみたい
891名無しさんだよもん:03/10/14 17:40 ID:tagFCf3o
少佐演説は気に入ったけど、煽り文に3レスかけるのはどうかと思う。
マリ見てに一票
892名無しさんだよもん:03/10/14 17:44 ID:tagFCf3o
×煽り文に3レスかけるのはどうかと思う。
○煽り文に3レスかけるのは2ゲッターに割り込まれたら(´・ω・`)ショボーンだから避けたほうがいいと思う。
893元380:03/10/16 01:04 ID:SREHOY0u
夜分遅くに失礼致します、元380です。
現在、仕事がピンチな上に別件の用件も抱えている為、
暫くこちらにまともなネタを提供する事が厳しい状況です。
今書いているものについては、必ず年内にはケリをつけるつもりでおりますので、
どうかそれまで暫しの間、お待ちいただけると幸いに存じます。

それでは、皆様の反転生活の更なる充足を願って回線吊って首切ってきます。
新スレ楽しみにしてます。
894名無しさんだよもん:03/10/18 06:13 ID:S6IRa5t0
ヽ( ゚д゚)ノメソテー

>>893
いろいろがんがってください
895名無しさんだよもん:03/10/19 21:25 ID:YXY7K5bk
人がいない現状を打破せんと立ち上がってみた。
しかしやるだけのネタはなし…

いかん、うだるスレと同じだ。
しかし本当に人がいないなぁ…
896名無しさんだよもん:03/10/19 22:02 ID:4ap6il5B
いるよ。
柳川裕子×楓あたりでなんかネタできないか考えてる最中。

ところで次スレ立てるのは900踏んだ人?
テンプレは…踏んだ人が選択すればいいか。
897名無しさんだよもん:03/10/19 23:13 ID:1SNjo4dZ
人は結構いるんだな。
職人さんたちも容量気にして投下しないだろうし、このまま待ってても埒が明かないな。
よし、スレの立て方は俺が知っている。俺に任せろ。
テンプレは>>898が決めてくれ
898名無しさんだよもん:03/10/20 22:34 ID:mnddPVXF
書き込みがないようだからもう立ててきた。
ちなみにテンプレは時事ネタを盛り込んで>>853天いな改変に。

葉鍵キャラを性別反転させてみよう! その8
http://wow.bbspink.com/test/read.cgi/leaf/1066656649/l50
899名無しさんだよもん:03/10/20 23:58 ID:C7yuFt22
>>898
乙です。
さあ、こっちも早いとこ埋め立てしませう。
900名無しさんだよもん:03/10/21 00:10 ID:g2nk9bT8
じゃあネタ。
このスレは性別反転スレなわけだが、
転換ネタはスレ違いなのか否か?
901名無しさんだよもん:03/10/21 01:53 ID:nA7evJh9
>>900
「朝起きたら、なぜか女になってますた」とか?

過去スレでSSがいくつか投下されてるから問題無いっす。
902名無しさんだよもん:03/10/21 03:16 ID:9M6/NZOV
こっちもネタ振りするかな。
性別反転のいいSSあったら教えてください。
探しちゃいるけど多そうで…
903名無しさんだよもん:03/10/21 17:22 ID:A4tt0tNN
また埋め立て最萌投票かなぁ……
904 ◆DY.JgAOy9c :03/10/22 00:51 ID:W4sDXgZK
んじゃあ一番乗りで<<奏さん>>に一票。
好きな人の前でおろおろする姿に萌え。

>>902
referから拾ってみたんで、適当にどうぞ。
ttp://misp.s4.xrea.com/ss/tsf.html
ttp://orange.sakura.ne.jp/~itachin/bbs/fawbbs5.cgi?num=02136
905名無しさんだよもん:03/10/22 19:56 ID:y1/5QGnf
ちょっと今回は違うタイプの埋め立て案を出してみる。
「あなたがこのスレで一番好きなSSは?」(最萌作品投票)
906名無しさんだよもん:03/10/23 06:22 ID:ejIno5Fr
<<少女の檻>>に一票。
次点で月下の戦士
907名無しさんだよもん:03/10/23 08:44 ID:YRkn2Vc4
<<藤井ふゆに弟妹有説>>かな
908名無しさんだよもん:03/10/26 03:03 ID:IgyN+r4C
「ちちばんど奇譚」に一票。
909名無しさんだよもん:03/10/28 11:40 ID:My8Oc32s
地味に>>1に一票入れてみる。上手いと思ったし。
910名無しさんだよもん:03/10/28 23:29 ID:fyR1YA6f
☀ฺ
911名無しさんだよもん:03/10/30 06:23 ID:tBGM1dU6
912名無しさんだよもん:03/11/01 11:59 ID:+Wu4jX0K
保守……
てか、最萌作品投票、全く票が集まってないし!

いつものようにキャラ投票のほうがよかったかも……
913言い出しっぺ:03/11/01 22:30 ID:+EQD+jPX
それじゃ、どっちでもいいから投票オッケーにしましょうか。
早く埋め立ててしまった方がいいと思うので。
914名無しさんだよもん:03/11/01 23:21 ID:0I+guuQQ
テンプレ案の少佐演説改変ネタがここ一番のヒットだったw
915名無しさんだよもん:03/11/04 23:53 ID:pqjK+YME
<<太田くん&瑞穂くん>>編に一票、と。

すげー惜しいところで止まってるんで、続きキボンヌ
916名無しさんだよもん:03/11/09 15:27 ID:NGkinohW
<<奏さんもの>>とか言ってみる。
917名無しさんだよもん:03/11/11 23:42 ID:C5jesbpq
918名無しさんだよもん:03/11/12 16:01 ID:aDkWnwxk
圧縮で新スレ落ちちゃったよ…
こっちは空保守で生きてるってのがなんともはや(苦笑

連絡用にageさせてもらうよ
919名無しさんだよもん:03/11/12 16:02 ID:3FMF1rRj
そろそろ終わりなのかな? ちょと残念。
920名無しさんだよもん:03/11/12 21:33 ID:hAuJEzPq
うわ。一日見なかっただけで圧縮されるとは。ショックー。
921名無しさんだよもん:03/11/12 22:40 ID:z+OUPLZ6
で。
8を作り直すか、8とばして9を作るか。
どうします?
922名無しさんだよもん:03/11/12 22:43 ID:6qTCuKQ2
8.5でいいんじゃない?だめなら9で。
せっかく作った8をなかったことにするのはちょっと気が引けるし。
で、誰が作る?
923名無しさんだよもん:03/11/12 22:57 ID:hAuJEzPq
じゃあ、自分が試してみます。
規制がかかってるようだったら、他の誰かお願い。
924名無しさんだよもん:03/11/12 22:59 ID:0z+fJCSn
>>923
お願いします。
925923:03/11/12 23:14 ID:+fei28eU
立て直しました。

葉鍵キャラを性別反転させてみよう その8.5
http://wow.bbspink.com/test/read.cgi/leaf/1068646334/l50


今度こそ、生き延びるぞ、諸君。(大佐演説で立て直そうかと思ったが、長いのでリリアンになりました)
926名無しさんだよもん:03/11/12 23:52 ID:aDkWnwxk
>>925
素早い対応サンクス!
927名無しさんだよもん:03/11/13 06:15 ID:PspDeoxC
そんな事より1よ、ちょいと聞いてくれよ。スレとあんま関係ないけどさ。
昨日、近所の葉鍵板、反転スレ行ったんです。葉鍵板、反転スレ。
そしたらなんか反転主人公が増えすぎで萌えすぎんです。
で、よく見たらなんか垂れ幕下がってて、ふゆは薄幸、とか書いてあるんです。
もうね、アホかと。馬鹿かと。
お前らな、薄幸少女如きで普段来てない葉鍵板、反転スレに来てんじゃねーよ、ボケが。
薄幸少女だよ、薄幸少女。
なんか親子連れとかもいるし。一家4人で葉鍵板、反転スレか。おめでてーな。
よーしパパふゆと寝たんだ、とか言ってるの。もう見てらんない。
お前らな、英奈からふゆを返せと。
葉鍵板、反転スレってのはな、もっと殺伐としてるべきなんだよ。
はじめ萌えと奴といつ喧嘩が始まってもおかしくない、
刺すか刺されるか、そんな雰囲気がいいんじゃねーか。女子供は、すっこんでろ。
で、やっと萌えれるかと思ったら、隣の奴が、国崎汁まみれで、とか言ってるんです。
そこでまたぶち切れですよ。
あのな、国崎汁まみれなんてきょうび流行んねーんだよ。ボケが。
得意げな顔して何が、国崎汁まみれ、だ。
お前は本当に国崎汁まみれを食いたいのかと問いたい。問い詰めたい。小1時間問い詰めたい。
お前、国崎汁まみれって言いたいだけちゃうんかと。
葉鍵板、反転スレ通の俺から言わせてもらえば今、葉鍵板、反転スレ通の間での最新流行はやっぱり、
朱鷺乃これだね。
木田朱鷺乃嬢。これが通の頼み方。
朱鷺乃てのは鬱が多めに入ってる。そん代わり萌えが少なめ。これ。
で、それに透。これ最強。
しかし下手をすると透に萌えてしまう危険も伴う、諸刃の剣。
素人にはお薦め出来ない。
まあお前らド素人は、長瀬祐子でも眺めてなさいってことだ。
928名無しさんだよもん:03/11/15 10:50 ID:ncCSSOpq
 
929かつての『ふゆ』書き:03/11/16 17:43 ID:Lm7N+UxJ
う〜ん、まさか新スレのほうが落ちるとは思わなかったですね。
埋め立てついでに好きな作品投票…というよりは作品挙げをば

ttp://hanten.hp.infoseek.co.jp/1-161.html WA、遥君視点OP
 個人的にはこれが一番好きです。本編にまったく無いシナリオ、台詞回し、微妙に違うキャラ設定
を使っているのに遥ははるかだし、あきらは彰だし、ふゆは冬弥だな、と納得させられてしまううえに、
三人ともいい感じのキャラに仕立て上げているのがなんとも。遥の一人称が「オレ」だったのに最初は戸惑った
のですが、読後はまったく違和感が無くなって、むしろこっちのほうがあっているなと今では思っています。

ttp://hanten.hp.infoseek.co.jp/5-276.html かずきちとちゃん様

ttp://hanten.hp.infoseek.co.jp/5-420.html ニヤニヤ笑いのスフィー
 
ttp://hanten.hp.infoseek.co.jp/4-474.html 水無瀬家の朝の風景

こうして好きな作品を挙げてみると、『べた惚れなのに立場が弱い』シチュエーションに弱いらしい。
(今気づいた。)

キャラ投票のほうは<<ふゆ>>に入れないわけにはいかないですな。
930かつての『ふゆ』書き:03/11/18 21:53 ID:inDl0PVW
 |
  |
   ‐・) …ダレモイナイ
  ⊂      ウメタテスルナラ イマノウチ
  |
 
  …なので独り言

 ちょっと前少佐演説を書いている際
 >銃剣先をそろえた 歩兵の横隊が 敵の戦列を 蹂躙するのが好きだ
 という部分をどう変換しようか考えていたとき最初に思いついたのが
 >アレの先端をそろえた 柏木四兄弟の横隊が はじめさんを 蹂躙するのが好きだ
 などというものだったわけですが、二秒で抹消しましたです、さすがに。
 
931名無しさんだよもん:03/11/18 22:02 ID:inDl0PVW
  |
  |
   ‐・) …ダレモイナイ
  ⊂      ウメタテスルナラ イマノウチ
  |
 
  …なのでもひとつ独り言

 この間、久しぶりにシャア専板にいってみると
 「ガトーが14歳の女の子だったら」なんてスレを見つけた。
 ガトーが
 「わたし、三年間待ったんだよ……
 ………だからいいよね、ソロモン」
 なんて一見萌えるセリフを言いながらソロモンに核バズーカ打ち込んだり
 していますた。


 
932『ふゆ』書き:03/11/18 22:13 ID:inDl0PVW
  |
  |
   ‐・) …ダイシッパイ
  ⊂      アゲテシマッタ
  |

  …なのでsageつつ独り言

 前スレあたりに特撮板にも反転スレがあると書き込んだ人がいた気がする。
 このネタはこのスレだけだと思っていたんだけど知らないだけでほかの板にもあるのかもしれない。
 
 ……2chが遺伝子異常を起こしていないか不安だ
 
  
933元380:03/11/18 22:30 ID:JY8cenq0
『ふゆ』書きさんにつきあって埋め立て。

>>867のせいで吊らなくて、ホンットーーーーーーーーーーに、良かったです、はい。
さて、瑞穂くんの次は誰を書こうか……郁巳くんの続きか誰彼かなぁ…
934『ふゆ』書き:03/11/18 23:41 ID:inDl0PVW
  |
  |  >>元380氏
  ∀・)オヒサ――――
  ⊂      
  |

  

  |      >>933
  |       >867は
   | ー ̄)ノ >次スレのテンプレに使われるかもしれないですよ
  |                          ( ̄ー ̄)ニヤリ     
  |

  
935名無しさんだよもん:03/11/18 23:55 ID:inDl0PVW
 

  |
  |
  |ミ  サッ
  |
  |


>>993 いまだ名前が決まっていない新城君はマダー?
     ……などと勝手なことを言ってみる
     
936名無しさんだよもん:03/11/19 00:38 ID:3IQPoSPu
なんかにぎわってるなぁ。
さて、埋め立て埋め立て〜
937名無しさんだよもん:03/11/19 00:50 ID:Jnuc716p
>>931
  |
  |  新シャア板の女イザークスレ住人だったりします。
  ∀`)  あと、特撮板の反転スレは一発ネタ中心で展開してる模様。
  ⊂      
  |
938名無しさんだよもん:03/11/19 14:49 ID:7ILkqyyj
意外とあちこちにあるんだなあ……
939 ◆kd.2f.1cKc :03/11/19 15:16 ID:uRRiXLLN
  |
  |  半角二次板
  ∀`)  http://pink.bbspink.com/test/read.cgi/ascii2d/1064939171/
  ⊂      
  |
940名無しさんだよもん:03/11/21 00:51 ID:Y2X0vaze
少年漫画板にもあったな。
レスつかなくてあっさり消えてたけど。
941名無しさんだよもん:03/11/22 15:01 ID:7V/WjnzR
このスレが生き残ったのもかなり奇跡的だけどな。
942名無しさんだよもん:03/11/26 22:31 ID:7IS0M18C
埋めないの?
943名無しさんだよもん:03/11/27 20:41 ID:mj2hPEhH
埋め
944名無しさんだよもん:03/11/27 21:42 ID:LVVJ8mV6
次スレがまた落ちている希ガス。
945名無しさんだよもん:03/11/27 21:53 ID:pMoIfYYI
また100いかず落ちた…マジかよ…
申し訳ないが、誰かまたスレ立て頼んます(泣
946名無しさんだよもん:03/11/27 22:01 ID:hg9z24FT
新スレタイトルどうする?
その8.5で落ちちゃったから、8.6とか?
947名無しさんだよもん:03/11/27 22:22 ID:PwIufn/6
タイミング悪いのかなぁ。最後のカキコから24時間経ってないのに。
948名無しさんだよもん:03/11/27 22:31 ID:zwnEPf2K
今日は仕方ないよ…仕方ない。
早く新スレを立てて、そこで落ち着こう。

超キャラの反転、いっぱい書こう。
949名無しさんだよもん:03/11/27 23:34 ID:0hY9vleD
今日明日立てても追悼の津波に飲まれるよ。
数日待とう。それからでもまだ間に合う…カモシレン。
950萌虚仮 ◆VDVqNOfj.c :03/11/28 07:08 ID:MiZL2JoT
ただ、このスレが落ちては元も子もないので、
保守だけはやっておきませう。
951 ◆kd.2f.1cKc :03/11/28 10:35 ID:UVCH6ook
MacOSじゃないんだぞ……ったく……
952名無しさんだよもん:03/11/28 22:07 ID:lXN2hO/U
なにがいいてーんだあんた
953名無しさんだよもん:03/11/29 01:11 ID:u3Ys/DIS
今日か明日あたりにまた圧縮来そうだな。
954萌虚仮 ◆VDVqNOfj.c :03/11/29 11:59 ID:vMJgCMog
さて……追悼スレのラッシュも一段落したことですし、そろそろ立てますか?
955名無しさんだよもん:03/11/29 12:09 ID:kEOWPZiY
テンプレどうする?
今残ってるのは、>866と>867と>875-877の案だけど。
956名無しさんだよもん:03/11/29 12:18 ID:U4McxJQw
落ちちゃった物も追加してでどうでしょ。
参加者ゼロじゃないんだから。

ついでに、次スレの番号はどうする?
957名無しさんだよもん:03/11/29 12:20 ID:U4McxJQw
短いので>867に一票
958名無しさんだよもん:03/11/29 14:37 ID:VVmQ4pyG
少佐演説を使って8.6にするのがいいと思われ。
ただ、アレはちょっと長いので最後の一つだけ使うのもアリかも?
959名無しさんだよもん:03/11/30 02:02 ID:RbJuustG

特に反対も無さそうなので立てますた。テンプレは>>875-877を参考に。

葉鍵キャラを性別反転させてみよう! その8.6
http://wow.bbspink.com/test/read.cgi/leaf/1070125178/

願わくば、今度こそ完走できますように。
960名無しさんだよもん:03/12/01 10:06 ID:fn0a9M2K
>951は「良く落ちる」と言いたいのだと思われ。
961 ◆kd.2f.1cKc :03/12/01 10:57 ID:d8f1C4TB
>>950
それもある。
962名無しさんだよもん:03/12/05 11:37 ID:MAmC8IGk
一応保守のような埋めの様な
963名無しさんだよもん:03/12/08 10:41 ID:hfWUq9AG
埋めと保守る。
964名無しさんだよもん:03/12/08 21:51 ID:50RZsJLs
埋めついで。
新スレ「8.6」、忍×木田で100突破しますた。
このネタで順調にレスが……つくといいな……
965名無しさんだよもん:03/12/09 23:15 ID:J70uGBT9
新機軸だよね。
966名無しさんだよもん:03/12/12 03:27 ID:wO45MEC6
新機軸ー
新機軸ー
967名無しさんだよもん:03/12/14 15:41 ID:rEJ/mG/l
えろえろー
968名無しさんだよもん:03/12/17 20:35 ID:EZuDvLed
最終的に朱鷺乃は屋上ダイバーになるのかなと予想しつつほっしゅ埋め埋め
969 ◆kd.2f.1cKc :03/12/17 22:05 ID:Cz4pzVAj
ダイバーの、ちょっといいとこ見てみたい♪
970名無しさんだよもん:03/12/17 22:54 ID:lVmpiARV
最高ダイバー?
971 ◆kd.2f.1cKc :03/12/17 23:09 ID:Cz4pzVAj
「最高ダイブ!!」


悪友  「柏木はいつも見事なダイブだよなぁ」
耕一(♀)「(さすがに血まみれで)他のやつは真似すんなよ」
972名無しさんだよもん:03/12/19 11:55 ID:WJrNh4jU
最高ダイブ
973名無しさんだよもん:03/12/23 08:13 ID:8DItM22E
サイコダイバー
974名無しさんだよもん:03/12/26 00:00 ID:/JOXZa2R
ダイブ
975名無しさんだよもん:03/12/29 10:11 ID:kDNVepRb
マグマダイバー
976名無しさんだよもん:03/12/31 00:03 ID:1n5BQFc+
マクガイバー
977名無しさんだよもん:04/01/02 00:06 ID:roCJaRY5
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978名無しさんだよもん
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