ガチャリと重い音を立ててスチール製のドアを開ける。
ガランとした空間は広々としていて、見上げればどこまでも広がる青い空が見える。秋の風は肌寒く、少しだけ体を震わせると日当たりのよい場所に座りこんだ。
スカートが汚れるのも気にせず、すとんと座る。
無造作にポケットに手をつっこみ、取り出したのは「しんせい」と書かれた小箱だった。中から一本、紙巻の煙草を抜き取ると咥え、一緒に取り出した百円ライターで火を点ける。
「……はぁー」
紫煙を形の良い唇から吐き出すと、少女は金網に背を預けて空を見上げる。
「……タリィ」
学校は嫌いだ。あのただ前だけを見ている「青春時代」を生きている連中と自分は、決定的に異なっている。多分、あっちが正しくてこっちが間違ってるのは間違いない。けれど、だからといって自分が彼らと同じようになれるとも思えない。
――ただ、生きている。何もせず、何とも関わらず。
「なんでガッコなんて来てるんだろ」
自問。答えは決まってる。
今さら学校を辞めるなんて言って、親と衝突するのも面倒臭いのだ。だったら、三年間。留年しない程度にそこそこにやっていけば良い。
だけれど。
「……腐ってくみたいだ」
何もせず、そこにあり続ける自分。それは、そこに居ないのとなんら変わりは無い。
けれど、何かを表現したいわけでもない。
「――結局何もしたくないのか」
でも何もしないでいれば、周りが煩いから。
だから、ここにいる。
鍵を持っているか、さもなければピッキングでもできなければ入る事ができない、この学校の屋上。そこは、誰の目にも晒されない場所だ。
「……はぁ」
フィルターのない煙草は、喉と肺を焼き尽くす。けれど、それがこの退屈な時間を押し流してくれるなら、それでよかった。
ガチャンと音がした。
「……またここにいたの? 朱鷺乃(トキノ)」
軽くため息混じりの声をかけてきたのは、ショートカットが良く似合う、少しばかり軽薄そうな顔立ちの少女だった。
「うっさい、功美(アツミ)」
煙草をくわえたまま、言い返す。
霜村功美(アツミ)。私、木田朱鷺乃とはクラスメートであり、多分世間的には友人として認識されているであろう少女。
女子はいくつかのグループに分かれていることが多い。その中では私も功美もアウトロー的存在だ。だから、彼女らからすれば私たちは友人であり最小単位のグループだと思われているだろう。
「……はぁ。朝来たかと思えば、午前中の授業を全てフケるなんてさ。なんのためにガッコ来てんの?」
「……家にいると、弟が煩いからね」
煙を吐き出しながら、私。功美はその言葉に、ピクリと反応した。
「あ、そうだ。あんたまた恵(メグム)クンと喧嘩したでしょ」
「別に。意見の相違って奴。喧嘩じゃないわ」
「だーかーらーさー! あんたら姉弟が喧嘩すんのは結構なんですけどね。あんたらが喧嘩すっとあたしと真(マコト)クンとの間もギクシャクすんのよ!」
「……男同士のくせに、まあよくベタベタしてんのよね。あの二人。怪しいんじゃないの?」
「マコト君はノーマルよ!」
ギャーギャーと煩い。功美のカレシの葉月真は、私の弟である木田恵の親友なのだ。
「……どうだか。大体そんな異常性癖、そうそうカミングアウトだってしないでしょ。案外隠れ蓑に使われていたりして」
「朱鷺乃!」
ゲシ、と金網に功美の足が蹴りこまれる。
「……黒、か。まだヤってもいないのに、随分と挑発的じゃん」
「真君はその辺の男と違ってスポーツマンなのよ!」
「クリスマスに自分の家に引っ張り込む算段をしているような女と付き合うスポーツマンか。シュールな話ね」
「朱鷺乃。あんまし言うようなら、怒るわよ?」
「……善処するわ」
肩を竦めて功美は一歩下がった。
「煙草。いつまで吸うつもりよ」
「さぁ」
「……あんたさ。見た目は十分良いセンいってんだから、オトコでも作れば? 少しは潤うんじゃないの?」
「……面倒くさい」
二言目にはそれじゃない、と功美は呆れ声を上げていた。
「面倒くさいって、別にそんな大層なこっちゃないでしょ? ちょっとしおらしくして、男の自尊心をくすぐってやれば、あんたなんて選り取りみどりなんじゃない?」
「……その“ちょっとしおらしくして男の自尊心を”ってのが無理。だから、無理」
私の言葉は、静かだった。そして、本当にそれはどうでも良かった。ただ、少しだけ意地悪く尋ね返す。
「真君とは、そういう付き合いなんだ?」
「違うわよ。あたしのは純愛よ。でもあんたは、とりあえず退屈を紛わすためでもいいじゃん」
「……誰かといると、気を遣うから、メンドイ」
「男にトラウマでもあんの?」
「さぁね」
肩を竦める私に、「まさかっ」と急に功美が声を上げた。
「……あんた、まさか、恵クンに惚れてるの?」
「はぁ?」
「そうなのねっ!? 禁断の愛! だからオトコ作らない癖に、恵クンをいじってるのね!?」
「……なんでそうなるのよ」
「違うの?」
「何処をどう突付けば、あの馬鹿弟に惚れる余地があるのよ」
「……えー。だって、結構格好いいじゃない。さすがあんたの弟ってだけのことはあると思うけど?」
一年だけど、二年とか三年とかに人気あんのよ、という功美。そうか。あの馬鹿弟が世間様的には好感触なのか……。
「あほらし」
私は呟くと、ちびた煙草を無意識に放り捨てていた。
「……あ」
投げきってから、ハタ、と気付く。しまった。なんにも考えずに投げてしまった。
「なに?」
「煙草を外に放り投げた」
ま、いいか。別に誰が吸ってたかなんて、誰にも分かるわけがない。
そう思っていた矢先に、背後で「アチッ」と声が聞こえた。
「げ」
振り返って、見下ろす。
そこには小さい少年がいた。詰襟の制服を着ているからには、同じ学校の生徒なんだろう。けれど、小さい。なんていうか、お前は中学生か、って感じの。
眼鏡がでっかくて、流行のハリーポッターとかいう魔法使い役の少年みたいな感じの顔立ちをしている。
難があるとすれば、その顔がどこかボケっとしている所だろうか。
「うげ」
目が合った。
手に持った吸殻と、こっちを見比べている。私は急いで顔を引っ込めると、深呼吸。
「なに。どしたの」
「下で吸殻拾った奴と目が合った」
「……馬鹿たれ。勘付かれないうちに、さっさと降りるわよ」
功美の言葉に頷いて、私は屋上を後にした。
46 :
42-45:03/10/25 17:37 ID:JAT8rkDr
天使のいない12月導入編。
とりあえず、名前はこんな風にしようかと。
木田時紀(主人公) ・・・ 木田朱鷺乃(トキノ)
霜村功(友人) ・・・ 霜村功美(アツミ)
木田恵美梨(主人公妹) ・・・ 木田恵(メグム)
葉月真帆(ヒロインE) ・・・ 葉月真(マコト)
栗原透子(ヒロインA) ・・・ 栗原透(トオル)
榊しのぶ(ヒロインB) ・・・ 榊忍
麻生明日菜(ヒロインC) ・・・ 麻生明日馬(アスマ)
須磨寺雪緒(ヒロインD) ・・・ 須磨寺雪雄
ショタっ子をいぢめる主人公、という方向になりそう。
セックスをすれば何かが変わると思っていたわけじゃない。
けれど、世の男共があれほど切望し、女の中にも切望する者が少なからずいるからには、きっと気持ちのよい物なのだろう。そう思っていた。
「痛いだけね」
ベッドに横たわりながら、私はポツリとつぶやいていた。途端、横に転がっていたちっちゃいのがビクンと震える。
「あ、あの、ごめんなさい。ボク、初めてだったから……」
「あー。別にそれはなんでもないから。どうせ私だって処女だったし。痛いってのは、あれよ。膜が破れたから」
赤裸々なことをいう私。逆に男のほうが真っ赤になって目を白黒させている。
「栗原は?」
「え? ええ?」
「脱・童貞。おめでとう。クラスメートでも結構早い部類になるんじゃない?」
「え、えええええ?」
真っ赤になって、わたわたとしている。
「ばーか」
私はそれだけ言うと、体を起こした。
「ほら。さっさと準備しな。ったく。我慢しろってのに、中に出すし」
「ご、ごめんなさい」
ベッドの上で小さくなる栗原。栗原透。この見た目少年、中身お子様な男と私がセックスをしたという事実は、今もズクズクと痛む股間が教えてくれる。
「休憩以上の金は無いんだから。さっさと用意しなよ?」
そういうと、私はトイレに入った。
――勝手に屋上にやってきた栗原は、私の言葉に反してあの場所に固執していた。その理由は、まあ、ありきたりといえばありきたりな、弱者らしい言葉ではあった。
なんでもする、と言った彼に、なら私の好きにさせろ、と言ったのはきっと、功美がセックスセックス煩かったからだろうし、私自身にも幾ばくかの興味があったからだろう。
正直、痛いだけだった。胸も尻も、触られても気持ちよくなんて、全然ならないし。ただ、もぞもぞと触られてくすぐったいだけだった。
「いっそ、自分でオナニーしてたほうが、よほど気持ちいいんじゃないのかしらね」
思わず呟いた言葉は多分、今の自分にとって、真理なのかも知れない。
しかしながら、栗原を責めたてた時のあの表情。あれは中々趣き深いものがあった。
血とあの馬鹿が膣出しした精液をティッシュで拭うと、ナプキンをつける。
「ま、これでなんとかなるでしょ」
ならなくても、なるようにする。そう思うと、私は少しだけため息を吐いていた。
「いい? あんたは私のオモチャ。私があんたの女になった訳じゃないんだから、そこんとこ間違えないように」
「……は、はい」
ホテルを出ると、駅に向かって歩きながら、私は栗原に向けてそう言っていた。
「あんたを抱いたのは私。あんたが私を抱いたんじゃない」
無言で、こくんと頷く。その様子は、飼い主に叱られた子犬みたいな感じだ。残念ながら小動物を見て「かわいー」とか黄色い声を上げる趣味は無いので、特に感慨は無い。
「じゃ」
駅前で別れる。私はこの後、さらに歩かなくちゃいけない。
「あ、あの……!」
「なによ」
別れ際。栗原が意を決したような顔で、声をかけてくる。
「……い。いえ。なんでも……」
私の不機嫌そうな顔を見たせいか、栗原は言葉を濁すと、また俯いた。
「そう。じゃあね」
私はそれ以上栗原への興味を失い、家への帰り道に足を向けた。
背後で栗原が私をじっと見つめていたことなんて、当然知りもしないし、知りたくもなかった。
「馬鹿姉。何処行ってたんだよ」
家に帰って、最初に見るのがこいつの不機嫌そうな顔だというのも、正直気が滅入る。
「どこだって良いでしょ」
私の目の前で仁王立ちするこの男。背は世の標準より高い私よりも高く、しかも均整の取れた体つきをしている。
なるほど。功美が言っていた通り、外見だけなら案外いい男なのかも知れない。
だが。
「それより。晩御飯は?」
「作ってある」
「メニューは?」
「ハンバーグ」
この他にレパートリーがないのか、と言わしめるハンバーグ好きというガキっぽさを知っている身としては、ただのガキだ。それ以上でもそれ以下でもない。
「そう」
「……ちょ。おい。姉さん」
「なによ」
「なんかフラフラしてる?」
「ああ。少し疲れてるだけだから」
セックスしてきたばっかりだし。貫通式の直後だから貧血気味だし、なんて言えない。言ったらこのガキがどんな反応するか、見てみたい気もするけれど。
「……大丈夫かよ」
「あら珍しい。姉の心配をしてくれるなんて」
「明日からのバイトの約束。忘れてないよな」
不機嫌そうな顔に戻って、恵は口を開く。
「バイト?」
「維納夜曲でのバイト! 忘れたのか!? やってくれるっていうから、俺が家事をやってんだぞ!?」
「あー。そういや、あったわね。そういうのも。ああ、大丈夫大丈夫。今、思い出したから」
「……大丈夫なのかよ」
「クリスマス用の特製ケーキの予約でしょ?」
フッと笑うと、肩をポン、と叩く。
「イブに決めるつもり満々だな。エ・ロ・ガ・キ」
「ち、違っ! そんなんじゃなくてっ!」
「あれだな。私はいないほうがいいか? 相手の子もお前の部屋が良いとか、言ってないか?」
「違うっつってんだろうがっ!」
ビリビリと硝子が音を立てるような声に、さすがの私も声を失う。
「……そう? ま、いいや。ほれ、さっさとご飯の用意をしなさい。お姉さまは着替えてくるから」
「……分かった」
私の表情から興味をなくしたことを察したのか、恵は素直に頷いてキッチンへと消えていく。私も一つため息を吐くと、そのまま自分の部屋へと引き上げた。
「……なんか、嗅ぎなれない匂いだな。シャンプー変えた訳じゃないのに……」
恵が、そう呟いていたのも知らずに。
立て続けにキタ━━━(゚∀゚)━━━!!!!!
52 :
42-50:03/10/26 11:29 ID:FwgmD2os
>>42-50 スマ。さらに連投する。しかも8レス分。
とりあえず、完全に即死回避はしてるとは思うけども、俺の中のショタ熱(違)が落ち着くところまで投下しちゃいます。
ホテルに入ってコートを脱ぐ。振り向くと、栗原はまだコートを着たままで真っ赤になって俯いていた。
「なにしてんの。ほら。さっさと脱ぎなさいよ」
「あ、あの……」
顔を上げても、すぐに言葉を飲み込んで俯いてしまう。その小動物的な行動に、私は小さく舌打をしてしまう。
「なに。私に脱がせて欲しいの?」
「え? え、あ、い、いえっ! そんなつもりじゃ……」
「いいわよ? オモチャの世話くらい、してあげるわ」
ぐい、と腕をつかむとベッドに遠心力をつけて放り投げる。
「う、うわぁっ」
べちゃり、とベッドの上に倒れこんだ栗原の上に、私は馬乗りになった。コートのボタンを外し、さらに学生服のボタンも外す。中にはきっちりと開襟のワイシャツを着込んでいる栗原の馬鹿真面目さに呆れていた。
「――馬鹿じゃないの。あんた」
「え……?」
「制服の中なんて、どうせ誰も見てないってのに。わざわざワイシャツなんて着てさ」
「だ、だって、校則で決まって……」
「誰も見てないのに、校則守るなんて、馬鹿正直な奴ね」
上に座ると、ワイシャツのボタンを外す。
「き、木田さ……ん」
「うっさい。黙れ」
言いながら、ワイシャツのボタンを下まで全部外した。ついでに、そのままコートと制服とワイシャツごと肘まで脱がせる。
「い、痛……! 木田さん!?」
「動けないでしょ?」
笑い、私は栗原の生ッ白い肌に指先を這わせた。
「は……っ!」
女のような声をあげて、栗原が震える。ピンク色の乳首が、硬くなっているのが分かった。
「なに、栗原。女に犯されそうになってんのに、感じてるんだ」
「え……?」
涙目になりながら、栗原が私を見上げる。腕が無理な体勢で固められているせいか、痛いんだろう。息が少し荒くなっている。
「ほら。乳首。立ってるわよ」
爪の先でぐっと摘むと、栗原の体がビクンと跳ね上がった。
「ほら。気落ちいい?」
さわさわと撫で回し、かと思えば爪ではさむ。千切るようなつもりで力を込めると、栗原が大声で泣き叫んだ。
「痛い痛い痛い痛い! や、やめてっ! 木田さんっ!」
だっていうのに、私はニヤリと笑う。
「痛いんだ。やめてほしいんだ?」
「え……?」
私の声音の異常に気付いたのか、栗原が戸惑った目で私を見上げてくる。
「さっきから私の尻にさ。硬いのが当たってるんだけど? やめて欲しいんだ?」
「あ……!」
真っ赤になった栗原は、声を失って私を見つめている。ズボンとスカート越しにも分かる強張り。栗原の上半身をいじっている間、ずっと熱く硬くなっていくのが分かった。
「スケベ。変態。女にいいようにされて、勝手に感じてるわけだ?」
「あう……」
ぐい、と尻を擦るように動かすと、栗原の顔が真っ赤になったまま、気持ちよさそうに歪む。
「こすられてキモチイイ。しごかれてキモチイ。精液出してキモチイイ。ホント、男って簡単な構造してるのね?」
ニヤニヤと笑ったまま、尻を動かす。
「あ、あ、あ……!」
栗原の切羽詰った声が、段々と高まっていく。女の子のような、そんな声。
「イキそうなんだ? ズボンとパンツ、グチョグチョにするんだ?」
「き、木田さ……」
「でも、ダメ」
尻を動かすのをやめると、栗原は真っ赤になった目で私を見上げてきた。
「な、なんで」
「私の尻でイクなんて、あんたには勿体無い。そーね。足でイカせてあげる」
「あ、足!?」
愕然とした声をあげた栗原を無視して、私はベッドから栗原を蹴り落とした。「痛っ」と声をあげたが、どうせ下にはカーペットが敷いてあるから気にもしない。
靴とソックスを脱ぐと、私は素足を栗原の股間に乗せた。
「ヒ……」
踏み潰される、とでも思ったのか栗原の顔に恐怖の相が浮かぶ。けれど、それはすぐに快感の表情に取って代わられた。
私の足が、ゆっくりとであるが、前後に動いて栗原の固くなったペニスを刺激する。
「……腰動かさないでよ。スケベ」
「だ、だって!」
栗原の腰がヒョコヒョコと動いて、私の足の動きと連動する。その様がすごく馬鹿っぽくて、私は笑ってしまった。
「ダセー。すげー情けないわ。その格好」
上半身は服をはだけ、下半身はズボンがぱんぱんに張っている。そして、女の素足が股間に乗せられ、腰だけがヒョコヒョコと動いている。
まるで夜店に置かれた壊れかけの玩具のようで、私は失笑していた。
「はぁ……はぁ……」
栗原の荒い息だけが部屋に満ちる。
私は無言で栗原のペニスを踏みつけ、足の指先でしごく。そのうち、栗原の動きがさらに性急になってきた。
「なに。もうイクの?」
「あ、あ、あ……!」
「女に踏まれてイクなんてね。やっぱ、あんた、ヘタレの変態だわ」
「言わないで……ああ! イク! イッちゃいます……!」
栗原はそういうと、すぐにぐったりと寝転んでしまった。足の乗った股間が、じっとりと濡れているのが分かる。
滑ったそれがなんなのか。私はよく知っていた。
「は」
小さくため息を漏らすと、私は栗原から足をどけた。真っ赤になって、はぁはぁいってる栗原を見ていると、また胸に暗いものが湧き上がってくる。
「栗原」
言って、足を栗原の顔に近づける。
汚れた訳じゃない。けど、栗原の精液で溢れた股間はじっとりと濡れて、それは私の足にも不快感を植えつけていた。
「舐めて」
言って、それ以上なにもしない。栗原は涙目のまま、私と私の足を見比べていた。そして。
「……ん」
小さな赤い舌が、おずおずと私の足の指に触れる。ぺちょ、という濡れた感触。
何も言わずにいると、それはさらに大胆になってきた。
「は……ぁ……ちゅ」
腕を動かせないから、首だけで顔を起こし、私の足の指先を口に含む。指を一本一本しゃぶるように舐めていく栗原に、ゾクゾクと私は背筋を震わせていた。
はっきりいって、気持ちがいいという訳じゃない。むしろくすぐったいとか、そういう感覚だ。けど確かなことは一つだけある。
栗原が私の足を舐めた瞬間、私は確かに心の中で登りつめていた。
「――いいわ。そう。もっと丁寧に」
栗原はじっと私の顔を見つめ、コクンと頷く。そして、無心に私の足を舐めていく。
それはまるで、幼児が母の乳房を含んでいるかのような表情。
「母性はないつもりだけど、Sッ気はあるみたいだわ」
そう呟くと、私は栗原の口から足を避けた。
「犯してあげる」
そう言って、私は栗原の前でスカートのホックに手をやる。
ぱさり、と音を立ててスカートが床に落ちた。
「……凄いのね。目だけで犯されそうだわ」
ニヤリと笑うと、栗原が視線を逸らす。
「フフ」
セーラー服を脱ぐと、下はキャミソールとブラとパンツだけだ。その格好で屈んで、栗原のズボンのベルトを緩める。
「き、木田さん!?」
ズボンのジッパーを下ろし、ズボンを引きずり下ろした。
パンツはべったりと濡れて、上からでも栗原の萎えたペニスの形が分かるくらいぺったりと張り付いている。
「一杯出したわね」
「あうぅ……」
栗原の消沈する声を聞きながら、私はパンツも引きずり降ろした。
「うわー。ベタベタ」
「あぅ」
栗原のペニスは少し皮が被っていて、しかも小さくなっていた。それが精液でベタベタになって光っている。
「このままシたら、妊娠しそう」
「え!?」
栗原が慌てたように顔を上げる。
「入れて欲しい?」
尋ねると、栗原は真っ赤になって、プルプルと首を横に振る。扇風機かってくらいの勢いだ。
「だ、ダメだよっ! ぼ、ボク、そんな、子供ができても……!」
「そのわりには、でかくなってるけど?」
栗原のは、少しずつ鎌首をもたげていた。ニヤリと笑うと、私は栗原のペニスを軽くしごいてやる。
「ひゃぅっ!」
気持ちいいのか痛いのか分からない悲鳴をあげる栗原。ペニスはその一シゴキで、びんびんに硬くなっていた。
「……っふぅ……!」
騎上位で、栗原のペニスをあてがうと、一息に腰を下ろす。
「ああぅっ!」
普通逆じゃないか、と思う声を栗原が上げる。私は栗原のペニスの感触を膣内で感じながら、ニヤニヤと笑うのを止められなかった。
「ナマだぞ? 今出したら、間違いなくパパ決定だ」
「や、やめ……やめてよ……木田さん……!」
「最初に馬鹿みたいにナカ出しした男が、今さら泣き言? ……ん!」
ぐ、と腰を動かして、ピストン運動を始めた私は、栗原の啼き声がBGMにしてさらに速度を増した。パチンパチンと尻が栗原の腰に当たる。
「はぁ……ん……!」
自分のペースで、自分の気持ちの良いようにするのは、初体験の時とは随分と違う感じがした。ただ。
「これじゃ、体温のあるバイブだなぁ」
あぅあぅと声を上げ続ける栗原を見下ろして、私は膣に力を込めて腰を回す。
「ひぅーっ!」
「まぁ、バイブはこんな反応を返さないけど」
栗原の乳首がピンと立っているのを見ると、無性にそれを弄りたくなってきた。
「木田さん……木田さぁん……」
うわ言のように私の名を呼ぶ栗原。それを無視して、私は栗原の乳首を思いっきり爪で挟んで捻りつけた。
「あぃー――――っ!」
ビクン、とナカが熱くなる。
「あ、こらっ! 早すぎっ!」
栗原のペニスがビクビクと動き、中にドクドクと出ているのが分かる。
「……あ、ああぁ……」
栗原は涙を目の端に浮かべ、涎を唇の端からこぼしながら、何かを諦めるような声を漏らしていた。
「……不完全燃焼だわ」
「ご、ごめんなさいっ! な、ナカで出しちゃって……!」
「ああ。別に今は安全日だから構わない。それより、私がまだイってない」
膣に入っていたペニスは、力をなくして既に抜け出ている。私は不満な顔をしたまま、栗原のペニスを握り締めた。
「こら。バイブの分際で勝手にイクなんて。私がまだ満足してないんだぞ」
「も、もう無理ですぅ」
半泣きで哀願する栗原に、私はため息を漏らす。
「いいわ。じゃあ、あんた。舌で私をイカせなさい」
「へ?」
栗原の顔をまたぐと、股間を栗原の口に押し付ける。
「ほら。ついでにあんたの出した精液も綺麗にしなさい」
「む、むぐーーーっ!」
もごもごと何かを叫んでいるのを無視して、私はさらにぐいぐいと股間を押し付ける。すると、中にぬめっとした物が潜り込んできた。
「あ、はぁ……!」
ビクンと震える体。下を見ると、栗原は目を閉じて、無心に舌を動かしている。
ちゅっちゅっと吸う音も聞こえる。
「あぅ……んん……気持ちいいわよ、栗原」
私の言葉に答えるように、栗原の舌の動きが早くなってきた。
「んぅ、あ、ひぁっ!」
ビクビクと体が快感に震える。
「ん……ぁ、零れる……」
奥から、とろりと何かが零れていくのが分かる。
途端、栗原がげほげほと咽た。
「苦っ……!」
げほっと何かを吐き捨てる。カーペットについたそれは、半透明の白く濁ったものだった。
「ああ。精液だわ」
心底情けなさそうな顔をした栗原を無視して、私はまた股間を押し付ける。
「ほら。さっさと私をイカせなさいよ」
「む……んぐー」
ぬるり、と舌が潜り込む感触。鼻息がクリトリスを刺激する。
「あ……はぁ……はぁあ!」
栗原のペニスが半勃ちになっていた。
そして。
「……っあぁっ!」
私はイった。その刹那、栗原の半勃ちのペニスの先端から、少しだけど白く濁った汁が飛んで、栗原の腹を汚したのが見えたのだった。
※ということで栗原いじり編です。
ショタッ子の弄り方が今ひとつ分からなかったので、段々女王様と下僕に。
あれー? なぜこうなるー?
ハラショ━━━━━━━━━━(゚∀゚)━━━━━━━━━━!
ハァハァ(;´Д`)グッジョ…ゥッ
「ありがとうございましたー」
カラカラとベルの音をたてて客が出て行くのを見送る。下げていた頭を上げて、次の客の相手をする。
「うんうん。朱鷺乃ちゃんも接客が板についてきたね」
ふと気がつけば、背後にメニューとお盆を持ったウェイター姿の青年が立っていた。
「明日馬さん」
にこやかな笑顔が絶えない、やさしげな風貌の青年。モデルのようなすっきりとした体躯は、スポーツマンという印象を彼に与えている。
「朱鷺乃ちゃん目当ての客もいるみたいだし。お店の看板娘になってくれると、嬉しいな」
「馬鹿言ってないで、仕事してください」
軽くため息。この人は初めて顔をあわせた時から、本気なのか冗談なのか判断のつかない事を軽々と口にする。しかも、まるで口説いているかのような台詞も、さらりと織り交ぜてくるのだ。
「ああっ。ひどいなぁ。お兄さんは朱鷺乃ちゃんのことを、こんなにアイしてるのに!」
奇妙に芝居がかった声と仕草で、彼は哀れっぽく私を非難する。が、正直な所、彼に口説かれ続けるのは忘れかけていた女としての自尊心を少しくすぐってくれて、嬉しい事は嬉しい。
「……馬鹿言ってると、マスターに怒られますよ?」
「それは怖いなぁ」
苦笑い。彼は一瞬で表情を切り替えると、真剣な顔で丁度お店に入ってきた新しい客に、笑顔を向けた。
「いらっしゃいませ」
大人の男の声。凛とした、軽薄さの欠片も見えない声。――彼が大人の男性なのだと、私に知らしめる声が、維納夜曲に響いた。
維納夜曲。ヨーロッパでパティシェ修行をし、賞を受賞して凱旋帰国した巣鴨文吾が開いたお店は、雑誌で取り上げられるなど好評を博していた。
おかげでアルバイトの仕事はハードだ。そのせいか、人の入れ替わりが激しかったらしい。
明日馬さんに聞いた所では、丁度私が入る寸前までは別の人が二人いたらしい。が、そろいも揃って辞めてしまい、新しいバイトを探していたとの事だ。
「……恵の奴、それを知ってたのかしら」
半分呆れながら、私は明日馬さんに尋ねる。
「じゃあ、聞くんですけど」
「なに?」
人が切れた時間帯。あとは仕事帰りのサラリーマンが寄って来るような時刻だから、私と明日馬さんは店の中で座って休憩を取っている。
「もう一人、バイトは雇うんですか?」
「うん。朱鷺乃ちゃんにはまだ教えてなかったけど、もう少しであと一人入るよ?」
そう言った後、明日馬さんは肩を竦めた。
「俺としては朱鷺乃ちゃんと二人きりの時間が減るから、悲しいな」
「――言ってて下さい」
何処まで真剣なことを言っているのか、分からない。私は視線を逸らして、それだけを口にしていた。
学校を退屈だと思う気持ちは変わらない。
「はぁ」
客商売に身を置いているおかげで、少しは人との付き合い方も覚えたつもりだったが、学校での自分へ向けられる視線を前にして、それは甘かったことを思い知らされた。
結局のところ、木田朱鷺乃という少女は、この学校において異端であり異分子なのだ。
――その代表格である榊忍の視線は、まるで射殺さんばかりの強さが込められている。
栗原透の親友と言われている榊忍は学年でも上位の成績を誇り、そしてクラスの委員長でもあった。
背筋のピンと伸びた見目涼やかな少年。女子の間でも、なかなか人気があるらしいが、性格に難があった。
曲がったことが大嫌いだというが、要するに心が狭いのだ。おまけに栗原透に対して悪意を持つ相手には、容赦呵責がない。
奴らはホモだ。いいや栗原は榊のお小姓だ、という噂がまことしやかに流れているのも知っている。
まあ、栗原透側にその気が無いことは、自分自身の体で知っている訳だが。
「だるい」
出席日数には余裕があるが、この先を考えれば出ておいたほうが良いだろう。
そう思って教室にいるわけだが。
「……陰険な奴ら」
女子のグループから外れている自分には、一切の情報が回ってこない。それは霜村功美も同じだろうが、彼女は自分より立ち回りが巧いから、あっちこっちのグループとも顔が繋がっている。
――そういう意味で、自分はこの教室で栗原透の次くらいに孤独なのかも知れない。
「嫌な考え」
肩を竦め、机に突っ伏す。そのまま眠ろうと思っていた時、目の前に人の気配があった。
「……あ、あの」
「栗原?」
真っ赤になって、おどおどとした様子の少年。眼鏡の奥の目も、どこか挙動が怪しい。
この教室で、誰もが知らぬだろう。悪評高い木田朱鷺乃と、この榊忍のお小姓様の間に肉体関係があるなんて。
「なによ」
自然、ぶっきらぼうな口調になった。この男に、教室で話しかけられる理由は無かった。
二人には、そんな優しい関係は無かったから。
「い、いえ、その」
あうあうと、言葉を探して汗をかいている少年。見る人間が見れば「可愛い」と言うのかも知れない。が、自分から見ればただ鬱陶しいだけだ。
ただでさえ気分が悪いのに、さらに気分が刺々しくなってくる。
「おい! 透に何やってんだ、木田!」
不意に、横から鋭い声が飛んできた。
視線を横にずらせば、そこには鼻息荒くこちらを睨みつけている榊忍がいた。
「別に。私は何もしちゃいない」
「何言ってるんだ! お前が透に何か言ったんだろう!」
「阿呆。なんで私がわざわざこんなのに、話しかけなきゃならない?」
こんなの呼ばわりされた栗原は、目を見開いて、キョトンとしている。多分、榊の叱責も私の反論も、この男はあまり理解していない。
「こんなのだと!?」
代わりに榊が怒る。
「“こんなの”だ。私には興味がない。嫌なら、関わるな」
「――この、売女!」
私に対する悪評。その中には、私が売春をしている、という物もあった。それを言っているのか。榊は言ってから、一瞬表情を変えた。
多分、奴の中の正義感が口にしてしまった言葉に罪悪感を覚えたんだろう。
「す、すまな……」
「結構。別にあんたにどう思われていようと、知ったことじゃない。けど身に覚えの無い事で、文句を言われる筋合いもない」
私は謝罪の言葉を遮りながら榊を睨みつけ、立ち上がった。
「不愉快だわ」
教室を出て行く私を、クラスメート達は腫れ物でも触れるような目で、見送る。
榊は利己的な悔恨の表情のまま。栗原は、何処か傷ついたような顔をしていた。
屋上に出ると、スカートのポケットから煙草を取り出した。
「……はぁ」
吐息を漏らすと、煙草を口に咥える。けれど、火をつける気にはなれない。
「煙草の匂いがつくと、マスター煩いしなぁ」
結局、咥えるだけの精神安定剤。これならいっそ禁煙パイポでも良いかも知れない。
暫くぼんやりと空を見上げていると、雲が色々な形で流れていくのが分かる。
「――ガキみたい」
小さく呟くと、目を閉じた。
歯車のかみ合わない生活だった。初めてそれが分かったのはいつの頃だろう。もしかしたら、高校に入る前からだったかも知れない。
分かるのは、今、自分はこの学校で間違いなく孤独だという事実。
昇降口から見えない場所に陣取り、こうして煙草をくわえている、絵に描いたような『不良』。そんな自分を演出したのは、誰かに干渉されるのが嫌だったからだ。
本当の自分は、何もしない、何もしたくない、そして、何もできない。
維納夜曲でマスターや明日馬さんを前にして、それを思い知らされた。自分は粋がっている子供なのだ、と。
だが、今さら生き方を変える事もできない。学校という箱庭は、自分のそれまでのイメージで凝り固まり、今さら別の自分を見せたところで、すぐに今までの「木田朱鷺乃」に塗り替えられるだろうから。
不意に、ガチャリとドアの鍵が開く音がした。
――栗原? 一瞬、そう思ってすぐにそれを打ち消す。
違う。ここに栗原は入ってはこれない。鍵がかかっている限り。では功美? 違う。さっきの音は普通に鍵を使ってあけた音だ。
息を潜め、侵入者の様子を窺う。
そこにいたのは、奇妙なほど綺麗で、そして奇妙なほど現実感の無い容姿をした少年だった。
彼はフラフラとフェンスに近づいていき、そして空を眺めている。
夢遊病者のような、覚束ない足取り。それは、まるで宙を踏むような不確かさ。
「――ッ!」
そして、その男は、フェンスを乗り越えた。
「何してんの! この馬鹿!」
正直、自分がこれほど切羽詰った声を出せるとは、思ってもみなかった。
だが、フェンスの向こう側に立った男は、不思議そうに振り返るだけだ。
「……なにって?」
本当に分かっていない。そんな表情を前に、私は呆然とする。
青い空を背にして、本当になんの恐怖心もなく、そこにその男は立っている。あと一歩前に踏み出せば、それだけで体は地面に落ちて、肉塊になると分かっている筈なのに。
「だから! そんな場所に立ってたら危ないって言ってるのよ!」
「……あぁ」
初めて納得したように、男は頷く。
「大丈夫だよ。別に」
「大丈夫って、ああもう! 大体、他人の目の前で飛び降りとかすんな!」
「そうか。じゃあ、キミ、早く出て行ってくれないかな。待ってるから」
「違う!」
怒鳴ると、私はフェンス越しに男をにらみつけた。
「目の前で死なれると、後味が悪すぎるって言ってるのよ!」
「だから、居なくなるまで待ってると言っているのに」
「ここに居ようが居まいが、後であんたがこの場所から転落死した事を知るのが嫌だと言ってるのよ!」
そこで初めて、男はキョトンとした顔になった。
「ああ。なるほど。そういうコトか」
頷き、もう一度空を見る。
「分かった。今日はやめておくよ」
「今日とか明日とかじゃなくて、金輪際やるな!!」
そう怒鳴った時、フェンスの向こうで男は笑った。
――それは、青い空に透けていきそうな、そんな透明な笑顔。
そのまま空に飛んで、二度と帰ってこないかのような、そんな予感。
「……っ!」
私は、正直に言おう。怖かった。この目の前で平然と危険な場所に立っている男が。
生きるのが面倒で、死ぬのも面倒だと粋がっていた私の前で、易々と生と死をの境界をまたいでいこうとする男が、怖かった。
けれど男はそのままフェンスを乗り越えて、“こちら側”へと戻ってくる。
「……今日は止めておくよ。あと、ここではやらないから安心して」
「だから、金輪際やるな、と言っているでしょうが。場所がどうとかじゃない。お前という人間を私が知ってしまった以上、後で新聞の死亡記事を読むのは嫌なのよ」
命が、地球より大事、なんて世迷言を信じてはいない。人間の命なんて、本当はとても軽いものだという事を理解しているつもりだ。そうでなければ、こんなにも簡単に人間は増えていないだろうし、秒単位で死者は増えていかないだろう。
けれど、感情はそれを拒絶していた。
「そう?」
けれど、目の前の男は不思議そうに首をかしげているだけ。彼にはまるで本当に分からない、といわんばかりに。
無表情のまま、男は昇降口を出て行く。
ガチャン、と音を立てて閉まったドアを前に、私はへなへなと座り込んでしまった。
※連投に次ぐ連投してますが。良いのでしょうか、と不安。導入部ばっかだし。大筋変わらないし。
良いのです
木田萌え発言が理解できたよ
グッジョブ!!
kidamoe!
恵が須磨寺を寝取るあたりが非常に楽しみで(w
おやっさんはタカさんみたいなのを想像してた。
きゃっ
>>74 そうだな。
どうせならおやっさんも反転して、
文吾→ふみ(文から)とかどうだろう。
呼び方は女将さんでひとつ。
それにしてもあれほど鬱だった天いながひっくり返すだけで素晴らしい世界に
なるものなんだなぁ。
反転主人公分類
大人しい系、その他大勢の男子に密かに片思いされてそうな娘さんたち。
長瀬祐子 藤井ふゆ 相沢ゆう
活発系、むしろ友達感覚、けどスタイル良し子さん多し。
柏木はじめ 那須牟祢 折原ひろみ
普通系、友達でも恋人でも良い関係が築けそうな娘さんたち。
千堂かずき 藤田浩子
ダウナー、もとい無表情系&不良系。忌避されがちだが根は優しい娘さんたち。
クールビューティー系でもいいか。
坂上蝉枝 木田朱鷺乃 国崎往穂 岡崎ともみ
オマケ
お母さん系。つーか一児の母かつ人妻。
ハクオロ
バクバクパクパクバクバクパクパク
さつき「結一…ホットケーキもう一枚!」バクバク
結一「そういうのは、今食ってる分を終わらせてから言えって。 大体、もう生地がねえよ!」
さつき「だったら…スフィー、あんたの分よこしなさい!」ヒョイ、パクパク
スフィー「うげ!酷いぞさつきー!」
さつき「…なんか文句ある?」ギロリ
スフィー「ごめんなさい俺が間違ってました」
結一「俺、もうちょっと生地作ってきまーす」
>78に見事に忘れられ、ヤケ食い中の宮田さつき嬢であった(w
分類的には普通系か?
城戸芳美「あの…単発ネタでだけの登場じゃダメですか…?」
葉子「気を落とすことはありません。
祈りさえ捧げていれば、いつかきっと出番が来るでしょう」
少女「うん、私もそう思うよ。
今はまだ書いてる人が忙しかったりしてるだけだと思うからね」
郁巳「…………頼むから俺たちのこと、忘れないでくれよ」
そのうち続き書きますからもう少し待ってて下さい
書きたい方がいたら自分に構わずどうぞ
反転スレみんなで盛り上げていきましょー
家で寝たい 元380
相沢ゆうは大人しい系よりは、活発系と思っていた。
いや、秋人さんといるときは猫かぶるけど、他の人の前では案外傍若無人だということで。
両手に抱えた荷物を見て、ため息をついた。
「……なんでこんなの引き受けちゃったかなぁ。私も」
それは小さなダンボール箱。蓋を閉めてあるけれど、さっきから中でもぞもぞと動いている。
「……はぁぁ」
どうしてしまったんだろう。はっきり言って、自分はこんなキャラじゃなかった筈だ。もっとこう、孤高の女みたいな、そんなのが『木田朱鷺乃』のイメージだった筈なのに。
今はどこか空回りしているというか、なんというか。
「栗原のボケが感染ったかしらね」
ありそうで、怖い。身震いすると、ダンボールを抱えなおした。
帰宅した家は静かで人気は無い。当たり前だ。今はまだ午後の授業の真っ最中くらいの時間だから。
「ほれ。さっさとでてこーい」
ダンボールの蓋を開けると、中から毛むくじゃらのカタマリが顔を出した。
はっはっは、と舌を出して大きな眼がクルクルとあちこちを見て回っている。
抱き上げてダンボールから出すと、とりあえず床に放す。
クンクンと音を立てて匂いを嗅ぎまわるのは、毛むくじゃらの子犬だった。
「ほれ。犬。ポイ。こら。そっち行くな! もぐるな!」
セーラー服からタンクトップとショートパンツに着替えると、ベッドの下に潜り込んだ犬を引きずり出して、抱きかかえる。
「ほれ。お風呂いくぞー」
もふもふとした感触の犬を連れて、バスルームへ。途中のコンビニで仕入れた犬用ノミ取りシャンプーでガシガシと洗う。
「おとなしくしろー。あ、こらっ! くっつくなっ! 濡れる!」
バタバタと狭いバスルームの中を逃げようとする犬を捕まえて、シャワーで泡を洗い流すとバスタオルでくるむ。
「……ま、外に出なきゃ風邪もひかないかな?」
ブルブルと体を振って水を払う仕草をする子犬を前に、私はそう呟いていた。
「ほれ。ミルク飲む?」
平皿に牛乳を注いで、犬の前に置く。クンクンと匂いを嗅ぐ仕草をしたかと思うと、すぐさま子犬は舐め始めた。
「うわ。警戒心ゼロか」
そりゃ、あのトロイ栗原にも捕まるわけだわ、と思いながら無心にミルクを舐め続ける子犬を見つめる。
「――ダメだ」
自分は小動物を見て可愛いとか、そういう風には思わない性質だと思っていたけれど。
「馬鹿な奴ほど可愛いっていうアレなのかなぁ」
少しだけ、ほんの少しだけ。目の前のこの馬鹿犬に愛着が湧いてしまった事を、自覚してしまった。
「はー」
犬を洗った時の格好のまま、だらしなくソファに寝転がる。ミルクが無くなったからか、犬はフンフンと鼻を鳴らしながら、私の腹の上に乗っかってきた。
「うわ。こら、重い」
けど、こっちの言葉なんか当然わからない犬は、しばらくグルグルと人の腹の上を歩き回った後に、コテンと横になった。
「ちょ、ちょっと、こら!?」
もぞもぞと、寝心地を確かめるように数回動くと、犬はすうすうと目を閉じて寝息を上げる。
「うわ。寝やがった、こん畜生」
腹の上に暖かい物が乗っている。
それはなんだか知らないけれど、妙に胸の奥に暖かい何かを湧き上がらせる。
「……くっ」
だるいだけだ。もう今さら、こいつをどかせるのも面倒くさいんだ。
私はそう思いながら、ソファの上に寝転がった。
「ただいまー」
ガタンとドアを開けると、中には何故か姉貴の靴が転がっていた。
「もう帰ってきてるのかよ……」
どうせサボったんだろう。でなければ、自分より先に帰ってこれる筈がない。
「姉貴! まーたサボって……」
居間に入った俺は、そこで声を失った。
ソファの上で横になった姉貴。それは案外よく見る光景だった。染めなくても赤みを帯びた長い髪がソファにばらばらと広がって、その中で静かに目を閉じて眠る姿は、普段の粗忽で横暴で乱暴な姉貴とはまるで正反対の、見たこともない女のようだった。
が、何よりも俺の驚愕を誘ったのは。
「……犬?」
あの姉貴が、犬を抱きかかえたまま、眠っているという、その図だった。
「……あ、姉貴?」
すうすうと寝息。犬も気持ちよさそうに眠っている。もこもこしたチャウチャウっぽい感じの子犬。
「拾ってきたのか? あの姉貴が?」
意外だった。高校に入った頃から、どんどん人付き合いが悪くなって、素行も悪くなっていった姉貴は、正直家でも学校でも鼻つまみ者だったから。
何より斜に構えてしまった姉貴自身が、それを招いてしまったんだと、俺は思っているのだけれど。
「ん……」
ふと声が上がった。
「めぐむ……?」
ぼんやりとした目が、俺を見る。小さな唇が、俺の名前を呼んだ。
「……うわ」
なんというか、久しぶりに見た気がする。姉貴のこんな素の表情。素の声。
人に背を向けるためのポーズじゃない、姉貴の顔。
もぞもぞと起き上がって――あ。犬が転げ落ちた。
「うわ」
プルプルと全身を振ったかと思ったら、犬が俺の足にじゃれついてくる。
「ちょ、ちょっと、姉貴! なんだよ、この犬!」
「……んー?」
まだ目が覚めてないのか、どこかぼんやりとした顔の姉貴。とろんとした目つきが、なぜか色っぽい。タンクトップにショートパンツなんていう、ただでさえ露出過多な格好をしているせいで、妙に煽情的だ。
「おい、姉貴ってば!」
「うるさいなぁ……拾った」
「拾った!?」
あの姉貴が!? 人に関わるのをあれだけ面倒くさがった姉貴が!? 犬を拾ったってのか?
「そんなに意外?」
「意外っつーか……うん。意外」
俺の答えに、姉貴は苦笑いを浮かべて犬を抱き上げたのだった。
※木田朱鷺乃嬢、犬と戯れるの図。萌えのポイントを見失ってるなぁ。
ちなみに、自分設定では恵は須磨寺先輩じゃなくて、姉が好きな人です。
やっぱ、男同士ってのは絵的にもアレなので。
>>79 >>80 ごめん、素で忘れてた。
てなわけで分類すると宮田さつき嬢は普通系。
城戸芳美お嬢さんはおとなしい系、いや某天使にはアレだけど世間一般的にね。
>>81 そういえばそうですな。
なんとなく秋人さんとのカップリングが多いんで勘違いしてたけど。
>>82-85 グッジョブ。
そうかシスコンか…
主人公以外も分類キボン、とか言いつつ。
>>85 グッジョブ。シスコン(;´Д`)ハァハァ。
分類っつーても、結構難しいな…
とりあえず思いついた範囲で。
大人しい系…久瀬奏(※相手が倉田祐佐の場合)
活発系…北川潤、九品仏志子、大谷貴野(たいやき屋さん)、霜村功美
普通系…佐藤雅美、春原陽子
クール&不良系…柳川裕子、立川姉、御堂、久瀬奏(※倉田祐佐以外)
悪女系(本質的に危険人物)…月島拓美、醍醐敦子
>>82-85 ガサツで不良ぶってる子がふと見せる素の姿…萌え。
恵君、最終的には雅史と同じ道を歩むのか?(w
このスレはアレか、
要するに「ちゅうかなぱいぱい」が「ちゅうかなちんちん」になるということか
今夜の恵のオカズは薄着で寝ている朱鷺乃の姿
>>89 あんた特撮板性別反転スレの住人?(w
いや、俺あっちも見てるもんで。
>>90 で、
弟のそんな行為を偶然見てしまう姉貴、ってのは基本?