超高級娼館「葉鍵楼」〜第三館〜

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1柏木耕一
いらっしゃいませ。当館の支配人 柏木 耕一 と 申します。

 当館はお客様が望む 一時の夢の玉手箱。
 お代は結構です、あるとすればそれはお客様の心の満足
 さて、お客様…
 今宵は どの姫と 過ごされますか…?


超高級娼館「葉鍵楼」〜第二別館〜
http://wow.bbspink.com/test/read.cgi/leaf/1036797231/
超高級娼館「葉鍵楼」〜第二館〜(dat落ち)
http://wow.bbspink.com/leaf/kako/1036/10366/1036686090.html
超高級娼館「葉鍵楼」
http://wow.bbspink.com/leaf/kako/1032/10328/1032877780.html

公式サイト「葉鍵楼に於ける物語」
http://red.ribbon.to/~hakagirou/
2名無しさんだよもん:03/02/16 18:44 ID:78IwSXq6
にゃうーん
3名無しさんだよもん:03/02/16 18:45 ID:i6BzTjjO
てす
4名無しさんだよもん:03/02/16 18:57 ID:uSVwE5X3
    .:.:;;ヾ'゙;;:、'
    ;::,z;;メ'ァiヾソ
    ((!、ー,人、ゞ、     白銀聖闘士(シルバーセイント)
     ソ. ,;:::''ノ;:. ヽ     蜥蜴星座(リザド)の未悠が>4getです
  ,.::::''´   :'  `ヾ;;;:..i,     神よわたしは美しい!!
 i. ,...    i:  .:.:;;;ゞ:: \     Miyu is beautiful !
 l:: ヘ:::::.:.. : 'ー  ::ノ`':;:: ヘ      神よわたしは美しい!!
..(:  iヾ::..'  ', ....:.:iヽ `'=;ソ        Miyu is beautiful !
..i: ;;i' )::゙´` '  :::;!))
..i: `i /.. .  ゚. . ;:`i      >>2 マーブルトリパー!!
.i:  i. ,:'ー、::::_:_::.:.:....{      >>3 けがらわしい・・・
..i:. ソ./  ░▒░´.::i       >>5 この私の体には
..(:.`ヽ;;:.  :::░▒  !            ホコリひとつついてはならん
 ヾ;:ヽ)::::  i'!::..  'i     >>6 よわたしは美しい
  `゙'''i:::.:.: i.ヾ:.  :i      そう このスレのいかなる>1-1000にもまして・・・
    '!;:: : ::i ゞ:.  ;i
                   >>193 背教者が! 消えろ!
5名無しさんだよもん:03/02/16 20:25 ID:Yscijmt1
>>4
斉藤?
6名無しさんだよもん:03/02/16 20:47 ID:Vk7mGtW5
Dat落ち防止カキコ。
7酒と泪と男と女(3) 1/2:03/02/16 21:01 ID:ZePDEdVr
「起きてたのか。」
「ずっと起きてた。」
俺は再び枕元に腰を下ろした。
聖は上目遣いで俺の顔をじっと見ている。
「狸寝入りっていうのはあまり感心しないぞ。」
「すまない。でも……」
「でも?」
「ここまで運んでおいて、何もしないつもりか。」
「一度運んだだけで終わりにしておきながら、舌の根も乾かないうちに前言撤回も出来ないだろ。」
「……変わってるな。」
「よく言われる。」
ふふっ、と聖の口から笑みが漏れた。
つられて俺も微笑み返す。
「大丈夫なのか?」
「何が。」
「アルコールが入って大分昂ぶってるんだろう。」
聖が不意に視線を落とした。
その先には、ズボン越しに逞しく隆起している俺の分身が。
「……大丈夫ってことにしておいてくれ。」
と半ば冗談でそう言ったが、聖は何の返事もしない。
ただ、ぼーっと俺の股間を見つめている。
反応に困る。
妙に気まずい。
どうにかして雰囲気を変えようと、頭の中で言葉を必死で選んだが、先に口を開いたのは聖の方だった。
8酒と泪と男と女(3) 2/2:03/02/16 21:01 ID:ZePDEdVr
「なあ。」
「ん?」
「ここは媚館だな。」
「……ああ。」
「そして、今キミの前にいる私は……娼婦、だな。」
「…………。」
「娼婦は、客から求められれば、例え嫌でも体を開かないといけない……そういうものだ。」
「例え嫌でも、か。」
「そう……」
そして聖は目を伏せ、ゆっくり一呼吸ついてから、押し出すようにしてようやく次の言葉を紡いだ。
「わかるだろう……これ以上、恥をかかせないでくれ……」
タガが外れた。それも一気に。
「……風呂場は、一階に下りてそのまま真っ直ぐ、だったな。」
無言で頷く聖。
「20分ぐらいで戻る。」
そう言うと俺は、そのまま聖のことを見向きもせず、足早に部屋を出ていった。
俺の顔が上気してしまっているのは、酒のせいだ。
……酒だけのせいだ。
9天気屋:03/02/16 21:03 ID:ZePDEdVr
>>1
スレ建て乙です。
その記念というか何というか、続編投下。短めですが。
次から濡れ場です。
10名無しさんだよもん:03/02/16 23:07 ID:XP6ywyNU
いいねえ
11:03/02/17 02:16 ID:H6+sT5aX
即死回避に小品を投下

「跳ね水」
http://wow.bbspink.com/test/read.cgi/leaf/1036797231/359-365n
http://wow.bbspink.com/test/read.cgi/leaf/1036797231/484-495n
の後日談になります
すでに葉鍵でも娼館でもなく
みちるの名を使っただけのオリジナルと化してます(笑)
12その後の 跳ね水 1:03/02/17 02:18 ID:H6+sT5aX
 三日ぶりに帰った家で、みちるが「今日はお祭りだよ」と教えてくれた。
そう言われれば、そんな季節だ。もう何年も行っていないので、すっかり忘れていた。
 多少の疲れはあったが、みちるは完全に行く気ではしゃいでいる。俺自身、懐かしさを
感じていたし、今日はつき合ってやることにした。

 みちるに手を引かれて、ざわめく人々の間を縫う。遠くから聞こえる祭囃子、薄暗い
提灯の明かり、醤油の焼ける匂い。祭りの空気に、自然と心が浮かれるのを感じた。
 ただ歩き回るのにも飽きたので、何か欲しい物はあるか、とみちるに尋ねた。
「いいよ、みちるは」
 そう言って、彼女は俺の手を握り直してきた。
 みちるはそう言ったが、縁日に来て手ぶらで帰るというのも、俺としては物足りない。
手頃な品を探して辺りを見回すと、女向けの小物を扱う屋台が見えた。
 店の前に連れて行っても、みちるが何も言わないので、親爺に勧められるまま、俺は
匂い袋を一つ買った。
 小さな絹織りの袋を差し出すと、みちるは驚いたような顔をした。
「ほんとにこれ、みちるにくれるの?」
「俺が持っててもしかたないだろ」
「……ありがと」
 らしくもない、しおらしい声で礼を言った。
13その後の 跳ね水 2:03/02/17 02:20 ID:H6+sT5aX
 土産も買ったので、そろそろ帰ろうかと思っていると、一人の老人の姿が目に入った。
背も少し低くなり、黒いものも残っていた頭は、白一色になっていたが、恩師の姿を
見間違うはずもない。士官学校の鬼教官が、そこにいた。
 懐かしさのあまり、俺は師の元に駆け寄り、敬礼をしていた。みちるの手を
引きながら敬礼する俺の姿は、傍目には滑稽だったかも知れない。
 師はすぐに俺のことを思いだしてくれた。俺が近況を報告すると、嬉しそうに
聞いてくれた。師の浮かべる穏和な表情は、現役時代とはまるで別人だが、受け答えする
きびきびとした口調は昔のままだった。
 話が一段落すると、師の目は俺の後ろにいるみちるに向けられた。
「あ、紹介が遅れました。この子はみちると言って……」
「はじめまして、みちると申します。そのせつは、主人が大変おせわになったそうで、
わたくしからもお礼を申し上げます」
 みちるは俺の言葉を遮るように前に出ると、さらりと言ってのけた。さすがに客商売を
していたので、こういった場面での挨拶には如才がない……違う、問題はそこじゃない。
「はは、これは可愛いお嫁さんだ」
 そう言って皺だらけの顔をくしゃりと歪め、師はみちるの頭を撫でた。撫でながら、
俺の方を向いて「親戚の子かね?」と尋ねてきた。
「いえ、妻です」
 悪戯心に負けて、俺はそう答えた。師は驚きの表情で固まった。狙い通りだ。
「……未来の、ですが」
 言い訳するように付け足すと、「そうか、君に許嫁がいたとはな」と破顔した。
多少の問答は覚悟していたのだが、あまりにあっけなくて、拍子抜けした。
14その後の 跳ね水 3:03/02/17 02:23 ID:H6+sT5aX
「では、儂は帰るとするよ。二人とも仲良くな」
 そう言い残して師は立ち去った。後ろ姿が見えなくなると、俺はみちるの様子を
そっと窺った。先ほどから、痛いくらいに俺の手を握っていたので、気になっていたのだ。
 みちるは唇をかみしめ、何かを堪えていたようだが、俺と目が合うと、ぽろぽろと
涙をこぼしはじめた。
「おいおい、どうした?」
 とりあえず落ち着かせようと思い、抱き寄せて背中をさすった。
「あのね、あのね、嬉しかったの」
 急病の類ではないと判って、少し安心した。
「みちるがあんなこと言ったのはね、ほんのじょうだんのつもりだったの。
 いつもみたいに『ばか』って言われて頭たたかれて、それで終わりだって思ってたの。
 みちる、ほんとは自分がただの下働きだって知ってるよ。ご飯作ったり、
お掃除したりするために買われたことくらい、知ってる。
 でもね、うそでもね『妻です』って言ってもらってね、みちるはすごく嬉しかったの」
 俺の胸に顔をうずめ、ぐしぐしと泣きながら、みちるはやっとそれだけのことを言った。
「あのな、みちる。あれは軽い調子で話してたけど、別に嘘ってわけじゃない。俺も
ぼんやりとだけど、そうしたいな、そうなったらいいなって考えてたんだ」
 みちるの背中を撫でながら、俺は言った。なだめるつもりだったのに、彼女はよけいに
大きな声で泣き出してしまった。
15その後の 跳ね水 4:03/02/17 02:26 ID:H6+sT5aX

 さすがに人の目が気になってきたので、俺はみちる抱えて歩き出した。俺の首に
しがみついたまま、みちるは泣き続けている。これはこれで、人さらいに
見えるかも知れない。
 人のいない方へ、いない方へと、俺は歩を進めた。社の裏手に回る頃には、みちるの
泣き声もようやく下火になってきた。
 裏山に続く階段に腰を下ろし、みちるを隣に座らせた。
「落ち着いたか?」
「……うん」
 薄暗がりの中で、みちるがこちらを見上げた。涙に濡れた睫毛が、月明かりに
光っている。どうしてこいつは、ときどきやたら色っぽいんだろう。不思議に思いながら、
俺はみちるの顎に指を添えた。そのまま目元に唇を近づける。
「……ん」
 くすぐったそうな声をあげて、みちるが目を閉じた。みちるの涙は、涙の味しか
しなかったけれど、ずっと舐めていたいような、奇妙な誘惑に駆られた。
 拭う涙もなくなった頃、少し冷たい指先が俺の頬に触れた。目を瞑ったままのみちるが、
手探りで唇を合わせてくる。差し込まれる舌を味わいながら、細い肩を抱き寄せた。
「人、来ない?」
「多分な」
「もし来たら、大変だねぇ」
「どっちかと言うと、俺の方が大変なことになるな」
「そっか……やめる?」
「や め な い」
 ほんの少しのやりとりで、悪巧みの相談は終わった。妙に息が合っているのが
可笑しくて、二人で顔を見合わせ、小さく笑った。
16その後の 跳ね水 5:03/02/17 02:29 ID:H6+sT5aX
 膝の上にみちるを抱え上げ、浴衣の裾を割る。手を差し込むと、薄い下生えはすでに
熱く湿っていた。驚きが表情に出てしまったのだろうか、みちるは俺の顔を見て、
悪戯っぽく笑った。ともあれ、準備はすでにできていたようだ。
 俺のものを取り出すと、みちるは腰を浮かせた。俺の肩に手を置いて上体を支えると、
「んっ」
 息を詰めながら、少しずつ身体を沈めはじめた。
 最奥につき当たる感触と共に、ふはぁ、という甘い吐息が肩にかかった。そのまま、
彼女を抱き寄せて、少しの間、慣れるのを待つ。
 指で背筋をなぞったりして遊んでいると、みちるがもじもじと腰を動かし出した。
合図に気づいて、俺も腰を使いはじめた。
「ふぁっ」
 鼻にかかったみちるの声。苦痛の色が混ざっていないことを確認しながら、みちるの
狭い胎内を、慎重に行き来する。激しく動かずとも、みちるの内壁は複雑にうごめき、
強く俺を締め付けてくる。みちるの表情、声、匂い、そして何よりも、彼女が俺の腕の
中にいるという事実が、俺を昂ぶらせる。
「くっ」
 耐えきれず、俺がみちるの中に放った。くぐもった声をあげて、みちるが俺の着物の
襟を掴むのは、それとほぼ同時だった。
 みちるのことを気にせずに、一方的に達してしまったが、結果的に最良のタイミング
だったようだ。顔を見るのが照れくさかったので、抱き寄せて肩に顎を乗せた。
「にゅふふ」という間抜けな笑い声が、すぐ横から聞こえた。

 帰りの道すがら、みちるは、今日のことはわすれない、と繰り返した。
「これはみちるの宝物だよ」
 そう言って、安物の匂い袋を嬉しそうに玩ぶ。その様子を見て、もう少し高価なものを
買ってやれば良かったと、俺は後悔した。
「背丈が伸びてからでも、遅くないか」
 頭を撫でる俺を、みちるは怪訝そうに見上げる。俺のつぶやきは聞こえていない
ようだった。

その後の 跳ね水   了
17:03/02/17 02:35 ID:H6+sT5aX
>>12-16
その後の跳ね水、でした

みちるに感情移入したら
書いてて泣きそうになったですよ
俺、涙腺弱いかも

批評、感想等お待ちしております
長くなりそうなときは
葉鍵楼待合室「ttp://red.ribbon.to/~hakagirou/bbs/」にて承ります
18名無しさんだよもん:03/02/17 04:02 ID:l/PP/zh6
泣きそうなのはこっちだ。
跳ね水が好きだったので続きが読めてうれしいよ。
余韻に浸りに逝ってきます。
19名無しさんだよもん:03/02/17 04:06 ID:dvyyzYJT
>>忍氏
GOOD JOB!
漏れもちょっと泣きそうになりますた。
やっぱいいなぁ、葉鍵楼。
20名無しさんだよもん:03/02/17 04:07 ID:dvyyzYJT
すいません、sage忘れました。
21名無しさんだよもん:03/02/17 10:01 ID:yhpB8mS6
>>忍たん
うーん、いいですなあ。
エピローグがくるとは思わなかったYO
22名無しさんだよもん:03/02/17 13:14 ID:hgycUHhj
匂い袋というのがありがちな櫛とか簪と違ってみちるにぴったりだな。
香はジャコウあたりか?
23名無しさんだよもん:03/02/17 18:28 ID:JFFzdNZR
 しんみりとしたこの雰囲気が葉鍵楼だねえ。
 さすがとしか言いようが無い。
24名無しさんだよもん:03/02/17 22:46 ID:HhINOePR
>>14のところをきちんと書き切ってるのがすばらしい。
25ア-モンド:03/02/17 23:00 ID:53vxvqiz
いよいよラストでつ,長文スマソ。
26ア-モンド:03/02/17 23:00 ID:53vxvqiz
 男は衣類を脱ぎ、部屋のわきに投げ捨てる。
焦ってたわけではないが、なんとなくこの周辺にドレス以外の衣類を
置いておきたくなかったのだ。
 あらわになった男性の裸を見て坂下が目を丸くする。
好恵「うわ・・・げ、元気ね・・・。」
男「そりゃねぇ、これだけいい光景を前にしたら。」
好恵「ん〜〜」
 思わず下を向く坂下、自分の裸なんて自信ゼロだった。
好恵「そんなに・・・いいかなぁ。」
男「っていうか悪いところが見つからないんだけど・・・。」
 実際、坂下の裸体は「完璧」と表していいほど美しかった。
ツンと切り立った胸、しっかりと締まった腰、そしてそこから美しいラインを
描いて続く尻から足、見るものを酔わせる、えもいわれぬ魔力があった。
好恵「そう?・・・ありがと。」
 らしからぬ「えへへ笑い」をする、それすらも今はよく似合っていた。

男「じゃ・・・いい?」
好恵「・・・うん。」
 恥じらいながらもうなずく坂下。男はゆっくりと自分のモノを
坂下の秘部にあてがう。
 そして、ゆっくりと挿入する、すぐに抵抗を感じたが、かまわず押し進めると
中は意外にも充分な水気をおびており、すんなりと侵入できた。
 しかし、そこから先はそうはいかない。
好恵「・・・つっ!」
男「あ・・・大丈夫?」
好恵「う、うん・・・だって私、空手家だもん、痛いのは平気・・・」
 抵抗もせずに体が引き裂かれるのが痛くない訳はない、それでも気丈な笑顔を向ける坂下。
男「わかった、じゃあ一気に行くよ。」
 コクンとうなずく坂下、そして男の背中に手を回し、胸に顔を埋める。
27ア-モンド:03/02/17 23:01 ID:53vxvqiz
 −−ぐいっーー

好恵「ーーーっ〜〜〜!」
 瞬時の激痛、そして後から押し寄せる熱い痛み。生まれて初めて経験する痛み・・・。
好恵(・・・え?)
 そんな痛みすら中断させるほどの『違和感』が彼女の頭をよぎった。
好恵(・・・あ)

男「どうしたの?大丈夫かい?」
好恵「あ、はい・・・あはは、あんまり大丈夫じゃないかも。」
 男の背中にしがみついて笑う、じわじわと痛みが戻ってくる。
男「・・・もうやめとこうか。」
 申し訳なさそうに提案する青年、それほど坂下の苦痛の表情はこたえたのだろう。
好恵「・・・いくら私でも、ここでやめたら怒るわよ。」
 じっと抗議の目を向ける坂下。と、一転やさしい表情に変える。
好恵「ね、私のこと、好き?」
男「・・ああ、もちろん。」
 聞くまでも無い、青年が快感のみを求めたなら痛そうにしたってやめるハズはない。
好恵「じゃあ、続けて・・・最後まで。」
 言ってキスする坂下、繋がったままで2人はしばらく熱い接吻を楽しんだ。
28ア-モンド:03/02/17 23:02 ID:53vxvqiz
男「じゃあ、動くよ。」
好恵(コクン)
 ゆっくりと引き抜き、また押し込む。結合部からは赤い雫が流れ、純白のドレスを染める。
好恵「・・・んっ、くっ、んんっ!」
 動くたびに走る痛みに声を上げる坂下、しかし決して拒みはしなかった。
その痛みを受け入れることが彼に求められる証だと信じていたから・・・。
好恵「んっ、んあっ、ふぁっ、んっ、んん・・・」
 徐々に痛みが痺れに変わっていく、それはやがて体中に熱いものを伝達するように
全身を支配して行く・・・快感という名の痺れに。
好恵「んあっ!はぁっ!はああ・・・ん、はぁっ!はぁっ!はぁっ!」
 男に抱かれたまま、とうとう自分からも動き出す。

(大丈夫ですよ、空手で鍛えた体ですから、すぐに気持ち良くなりますよ(にっこり))

好恵(やだ・・・葵の言ってた通りじゃない、もう!)
 自分にちょっぴり自己嫌悪を感じながらも、大きくなって行く快感に身を任せる坂下。
好恵「はっ!はっ!はぁっ!はあんっ!はああっ!」
 絶頂が近い、それは男も同じなようで、坂下の背中に回した手に一層の力がこもる・・・。

好恵「はっ!はぁっ!はあぁぁぁぁーーーーん!!」

 月夜の夜、純白の花の上で、少女が今日2度目の開花を迎えた。
29ア-モンド:03/02/17 23:02 ID:53vxvqiz
好恵「ねぇ・・・よかった?」
男「うん、もう失神するかと思ったよ。」
好恵「まーたまたぁ」
 ドレスの上で寝転んで、青年の頬を指でつっつく坂下。
男「いや、ホントだよ。僕も初めてだったし。」
好恵「え?そうなの・・・」
男「・・・恥ずかしながら。」
 初めて相手より照れる男。そんなしぐさを見てくすっと笑う。
好恵「えへへ、初物ゲットね♪お互い。」
男「あはは・・・でもなんか少しの間に感じ変わったね。」
好恵「女は恋をして変わるものよ。」
男「・・・・・・・・」
好恵「・・・・・な、なによ!女がこういうセリフ言ったときはそれなりのリアクションしてよぉ!」
 再び赤面する坂下、人間そうそう変われるものではなさそうだ。

 どちらからともなく唇を重ねる二人・・・そして離れると、坂下は彼に言った。


 ーーーーねぇ、貴方の名前、教えてーーーー
30ア-モンド:03/02/17 23:05 ID:53vxvqiz
 そこはとても「大人の女」の部屋とは思えないほどのファンシ−グッズや
変身魔法少女のアイテムにあふれかえっている部屋。

 コンコン
スフィ-「どうぞ〜」
 がちゃりと扉が開かれ、坂下が入ってくる。
スフィ-「・・・・・・・・」
好恵「ごめん・・・『また』やっちゃった。」
 優しい表情で申し訳なさそうに笑う坂下。
スフィ-「・・・はぁ。」
 しょうがないなぁ、とため息をつくスフィ−、これがバレたらどうなるやら・・・。
好恵「ゴメンね、迷惑かけて。でも・・・」
スフィ-「ほんっっっっとうに・・・・ね。」
 語尾は笑顔だった。
好恵「でも、ダメみたい。やっぱり相手に本気になっちゃうのよね、私。
   それで次の好きでもない客に抱かれるのって・・・」
スフィ-「わかってるわよ、ま、私もそんなあなたが好きだから毎回毎回もみ消してるんだけどね。」
好恵「・・・ありがと」
スフィ-「でも、それで恋した人の記憶まで消されるのは・・・辛くない?」
好恵「正直辛いわ、あの人のことを忘れるのは・・・ね。でも・・・」
スフィ-「『あの人に自分が(何か)を残せればそれでいい』でしょ。
   あんたって娼婦に向いてるんだか向いてないんだか・・・」
好恵「これであの人はもう2度とこの『葉鍵楼』に来られない・・・やっぱ娼婦失格かも・・ね。」
 うつむき、嗚咽を漏らす坂下。愛した人のことをこれから忘れなければならない、
そしてもう、2度と会えないーーーそれはこの『葉鍵楼』のタブ−を犯したものに対する
最低限の代価。
31ア-モンド:03/02/17 23:05 ID:53vxvqiz
好恵「・・・でも、いいの・・・あの人は・・・私を・・・求めてくれた・・・から・・
   あの人が・・・何かを、私から・・・もらってくれれば・・・ひくっ!」
 嗚咽が大きくなる、もはや言葉にならない。そんな坂下の頭をそっと抱きかかえるスフィ−。
スフィ-「大丈夫、人と人とが出会って何も残らないなんてありえないわ、特に貴方なら、ね。
   私が保証する。」
好恵「・・・ありがと、ひっく。」
 消却の呪文を唱え始めるスフィ−、この呪文を唱え終わった時、坂下の体は『今日という日』を失う。
彼と触れ合った記憶も、体に刻んだ『証』さえも。
 それでも坂下はあえて『純潔な自分』を選ぶ。彼女が忘れた『この前』も、さらに『その前』も・・・
スフィ-「ラテラ・ル・ドファルラ・レテション・・・」

好恵(・・・・さようなら、哲夫さん)
32ア-モンド:03/02/17 23:06 ID:53vxvqiz
 繁華街の片隅、一人のサラリ−マンが足早に帰宅の途についている。
それを眺めるガラの悪そうな一団があった。
不良「あ!おいアイツ、こないだのカモじゃねぇか?」
不良2「ラッキー、また小遣い寄付してもらおうぜ♪」

不良「よう!いつかのお兄さん。」
不良2「なぁ、また恵まれない少年に寄付してくれよ・・・くれるよなぁ。」
 4〜5人の連中に絡まれたその青年は、ひるまずに真っ向から睨み返す。
哲夫「・・・誰が、きさまらなんかにくれてやるかよ。」

不良3「・・・を!?言ってくれるなぁおい!」
不良4「面白れぇ、やるってのか?」
 哲夫はひるまない。顔の前で腕を十字に切り、足を広げて空手の戦闘体勢を取る。
『押忍っ!』
 胴に入った空手の気合が相手を圧倒する。
不良3「お、おい・・・人違いじゃねぇか?」
不良5「あ、ああ・・・やばいかも・・・」
 熱く鋭い哲夫の目が不良達を射抜く。
哲夫「どうした?来いよ。」
不良「ふ、ふん・・・行こうぜ。」
不良2「あ、ああ・・・」
 そそくさと退散する不良連中。カバンを拾い、汚れを叩き落とす。
哲夫「ははっ、案外できるもんだなぁ、俺でも。」
 1ヶ月前までの自分では考えられなかった、常に目の前の災難に目を伏せるしかなかった自分。
誰がそんな自分にハッパをかけてくれたかは分からない、でも確かに変われた気がする。
 ガラでもなく空手道場に入門し、小中学生に散々殴られた。そんなおかげで多少は強くなった。
が、その原風景となる人の顔がどうしても思い出せない。
 気合を切る姿、照れた顔、つぼみから咲いた花のような姿・・・。
哲夫「おっと!いけない、早く帰らなきゃ・・・」
 終電をのがすまいとかけだす青年。
ある世界の少女が残した意思は確かに生きていた・・・。
33ア-モンド:03/02/17 23:06 ID:53vxvqiz
リアン「坂下さぁ〜ん、おねがいしますぅ」
 本日の受付、リアンが情けない声を上げて駆けてくる。
あ〜あ、ありゃタチの悪い客に散々いじめられた顔だな、まったく朝っぱらから・・・。
好恵「はいはい、またさくっと叩きだしゃいいんでしょ!」
 拳をごつんと合わせて玄関に向かう坂下、葉鍵楼の用心棒が今日も仕事に取り掛かる・・・。

まだ咲かぬつぼみは今日も元気だった。


   −−−完ーーー
34ア-モンド:03/02/17 23:08 ID:53vxvqiz
長々と駄文にお付き合いくださいましてありがとうございます。
これにて「つぼみが咲くように」完結です。

 つたない部分も多々ありましたがよろしければ感想おねがいします。
35ア-モンド:03/02/17 23:17 ID:53vxvqiz
・・・今読み返してみたら>>28の最後・・・

「月夜の夜」ってなんじゃい!
「月夜の下」だつた・・・吊ってきます。

36真赤な名無し ◆FMEeOU07ME :03/02/17 23:18 ID:s8KDAZ9T
アーモンドさんお疲れ様でした!

いや〜、堪能させてもらいました。坂下の魅力爆発ですな!純粋に可愛いです。
タブーについての一つの形を提示してくれたので、話の幅がちょっと広がりました。
何はともあれ、次も期待してます☆
37天気屋:03/02/18 00:04 ID:bc51HjvO
長々と感想を言うのもアレなんで、一言だけ。

激しく萌えました。

以上。
38:03/02/18 00:24 ID:MCk+TJKb
>>18-24 感想感謝  あと>>21、忍たん言うな!!

>>35
お疲れさま
文章技法的にはいろいろツッコミどころあったですけど
物語が面白かったので、あんまり気になりませんでした
やはり、恥ずかしがる強気系は良いですね
39pine:03/02/18 01:24 ID:CpraOsV4
駄目な文章と書いて駄文を書きます。

タイトルは「希望の相手」。
40pine:03/02/18 01:24 ID:CpraOsV4
「いらっしゃいませ。当館の支配人 柏木 耕一 と 申します」
 ・・・そんな全角スペース混じりの自己紹介をされても困るんだが。

 どうやら俺も入り込んでしまったらしい。
 『葉鍵楼』に。

 正直に告白する。
 ネットで葉鍵楼の話を見たとき、「親愛なるお仲間の壊れっぷりもここまで来たか」と思った。
 リアルの知人からその話を聞いたあと、俺の携帯からメモリーが一件消去された。

 ・・・みなさんごめんなさい。僕が悪かったです。

 昭和を飛び越えて明治か大正か、といった風情の木造建築。外観からは想像もできないほど広い屋内。部屋に充満する、香木を燃やした淫靡な匂い。
 そして何より、目の前にいるこの男。
 『初音のないしょ』で全国数万人のファンと一緒に「おまえこんな顔だったんかいっ!」とつっこんだ、その顔が穏やかに笑っていた。
 すべてが噂どおりだった。

「お客様、ご希望の娘はどなたでしょう?」
「え?」
 俺が呆然としている間にもここ葉鍵楼の仕組みを一通り紹介し終わった耕一が、俺に問いかける。
 これもまた、噂に聞いたとおりだ。
「ここは娼館です。お望みの相手がいらっしゃるのでしょう?」
 自信たっぷりに言う耕一。
「そうでなければ、ここに入れるはずがありませんから」

 ただ。もっとも一番重要な点が、噂とは違っていた。それは、この支配人も知らないことだ。

 俺には、望む相手など居ないのだ。
41名無しさんだよもん:03/02/18 01:26 ID:CpraOsV4
 いや、全く居ないと言えば嘘になる。俺も、いい大人になってゲームを買い続ける程度にはダメ人間なのだ。好きなストーリーもあれば好きなキャラクターも居る。
だが、葉鍵楼の体験者(あるいはそのように自称する人間)が断片的ながら語るところによれば、よほど強く一人のキャラクターを想っていなければ、ここへの扉が開かないという。
 残念ながら、俺にはそこまで想っているキャラクターなど居ない。その証拠に、ここが葉鍵楼であることを知ってから、無数の立ちグラフィックが浮かんでは消え浮かんでは消えを繰り返すが、決定的な思いにはならない。
 腕組みをしたまま、数分間は考えた。そして出た結論は、『何かの間違い』だった。
 俺は確かにゲームが好きだが、ここに呼ばれるほど強い気持ちでキャラクターを思っているわけではない。ここの主がどのような基準で客を選んでいるのかは分からないが、恐らく俺は間違って連れてこられたのだ。
42pine:03/02/18 01:27 ID:CpraOsV4
「どうされました?」
 耕一が不審そうな顔でこちらを見る。それはそうだろう。これまでここに来た人間は、相手を選ぶ前に悩むことなど無かったはずだから。
「・・・・・・・・・いや、何でもない。・・・じゃあ、希望の相手を言うよ」
 だが俺は、こんなことを口にしていた。
 望みの相手が居ないと正直に言ってしまえば、恐らく俺はここで現実の世界に帰されるのだろう。そして目が覚めればここに来たことも忘れ、平々凡々とした日常に戻るに違いない。
 それならば。間違いでも何でも、せっかく得たチャンスをみすみす逃すことはない。仮に狸や狐に化かされたようなものだとしても、ただで娼館の一夜を過ごせるのだ。これほど魅力的なことはあるまい。
「希望の相手は誰でしょうか?」
「それは・・・」
 ここは薄汚い繁華街にある風俗なんかじゃない。しがらみもなく人の目も気にならず、存分に楽しめる場所なんだ。相手など誰でもいい。どうせ誰を選んだところで、大した思い入れなど無いのだから・・・。
 そのとき。一つの考えとともに、あるキャラクターの顔が浮かんだ。それは、俺がプレイした中ではもっとも新しいゲーム、『うたわれるもの』に出てくるキャラだった。


A.後腐れなく、一夜を過ごせる相手がいい。
  「カルラを・・・呼んでください」
B.いつもは閉じこめている欲望も、ここでなら叶えられる。
  「ドリィとグラァを・・・呼んでください」
C.ここでボケなきゃ男がすたる。
  「トゥスクルさんを・・・呼んでください」
43pine:03/02/18 01:30 ID:CpraOsV4
>40
「もっとも一番重要な点が」って何だ。
「もっとも重要な点が」に読み替えてください・・・。


続きはバカ控え目でやりますので許して。
44名無しさんだよもん:03/02/18 01:36 ID:iTzq0Kxl
ここはCだろう!
むしろエrpなしでしっとり心の交流希望;おさrんcあwん
いやマジで。

ここは選択スレじゃないね。ゴメソ
45名無しさんだよもん:03/02/18 01:53 ID:kJICpea7
敢えてBと逝ってみr



うわやめろなにをするもまいらー
46名無しさんだよもん:03/02/18 08:16 ID:GICBvPlo
正直にAって言う奴はいねぇのか?
47名無しさんだよもん:03/02/18 15:58 ID:+bU7OuLl
だってBがいいもん
48松毬薊(前編):03/02/18 23:12 ID:mFQJ7Uf1

 その日、珍しく仕事がオフであった。
 普段なら「彼女」の事で、スケジュールは満杯のはずだ。
 しかし今は、「彼女」は恋人と共に小旅行に出掛けていた。

「少しは休暇でも取ったらどうだい?」

 眼鏡の奥から少しだけ心配そうな色を覗かせる、プロデューサーの顔を思い浮かべ、私は密かに苦笑する。
 そう、少し私は働きすぎていたかもしれない。
 私は渡りに船とばかり、ありがたく彼の好意に甘える事にした。
 少し北の方へ、温泉旅行にでも出るのもいいかもしれない。
 そんなことを思いながら、私は車から暮れなずむ街を眺めていた。

 軽く車を走らせながら、今晩の宿の事を考える。
 それほど北というわけでもないが、やはり夜は冷え込む。
 ちょっと高めのホテルにでも泊まり、早めに身体を休ませた方がいいかもしれなかった。
 なにせ、漠然と温泉旅館と考えていても、はっきりしたアテがあるわけではないのだから。

 その時だった。

 私の目に、見慣れない建物が飛び込んでくる。
 元々知らない街を走っているのだから、視界にある風景全て見知らぬものであるのは当然の事だ。
 けれど、何故かその建物だけは、「知らない」という以上に、「見慣れない」ものだった。
 何故か気になる。
 それが何故かは、わからないけれど。
49松毬薊(前編):03/02/18 23:12 ID:mFQJ7Uf1

 気がつくと、私は傍の駐車場に車を止め、その建物の前に足を向けていた。
 あの駐車場は、この建物のだろうか。
 そんな事を考えながら、私はその扉をくぐった。

「いらっしゃいませ、私は当館……の……」

 穏やかな声が、私をはっとさせる。
 だが、驚いたのは向こうも同じようだった。
「あ、いや。……ゴホン、当館の支配人、柏木耕一です。ここは、お客様の一時の夢を叶える館です。
あなたの希望通りの……えーと、姫がいると思います」
「………」
 正直言って、こういう展開は予想外のさらに外だった。
 ちょっと好奇心をひかれた建物に入ってみれば、まさか娼館だったとは。
「いえ、私はそういうつもりでは……」
「あ、そ、そうですか……」
 柏木耕一、と名乗った彼は、ポケットから取り出したハンカチで汗をぬぐう。
 その時、彼の後ろの方からとたとたと軽い足音が響いた。
「お兄ちゃん、お客様? ……あ」
 奥の扉から、ぴょこんと跳ねた髪が可愛らしい、小柄な少女が飛び出してきた。
 お兄ちゃんと言うからには、兄妹なのか……それとも、ただそう呼んでいるだけなのか。
 良くて中学生くらいの少女と、大学生くらいの彼。
 額面通りの関係ではなさそうだ。
 それはともかく、その少女も私を見て、目を丸くしていた。
 ただでさえ大きな瞳が、まるで零れ落ちそうだ。
50松毬薊(前編):03/02/18 23:13 ID:mFQJ7Uf1

 私と目があった事に気付いたのか、その少女ははっと息を飲んで、勢いよく頭を下げる。
「ご、ごめんなさい。え、えっとそれで、お客様の求める人はお決まりでしょうか」
「あ……初音ちゃん、この人は……」
 柏木氏が慌てて取り繕おうとするより早く、私は彼の言葉を遮った。
「何か……目録のようなものはない?」
「はい。ただいまお持ちします!」
 初音と呼ばれた少女が、パタパタと柏木氏の横をすり抜け、私の前に目録を差し出す。
「ありがとう」
 私は彼女に礼を言って、目録をめくった。
 その向こうでは柏木氏が、作った無表情の中に、隠しきれない困惑の色を滲ませている。

 確かに、自分でも何故そんな事をする気になったのか、わからなかった。
 ただ、ふとしたきっかけに対して、気紛れにも似た選択をしたのだと思う。
 だから、そこに深い意味はない……筈だ。

 さすが目録の中には、ずらりと少女の名前が並んでいた。
 無意識の内にひとつの名前を探した自分に気付き、私は思わず苦笑する。
 あるはずがない……いや、あってはならない名前なのだから。
 その時、私の目にひとつの名前が止まった。
 可愛らしい名前と、もうひとつ……彼女の隣の注意書きが、私の気を引いたのだ。
「お決まりでしょうか」
「……ええ」
 私は柏木氏に目録を返し、その名前を口にした。
51松毬薊(前編):03/02/18 23:13 ID:mFQJ7Uf1

 初音ちゃんに案内されたのは、穏流の間、という名前のついた部屋だった。
「ここでしばらくお待ち下さい」
 彼女はにっこりと笑うと、さっと身を翻す。
 私は彼女から受け取った鍵を使って、穏流の間の扉を開けた。

 微かな金属音がして、目の前に綺麗に整った部屋が現れる。
 緑を基調とした壁に、清潔そうなベッドは、とても娼館とは思えない。
 私はベッドの上に腰掛け、いまさらながらに、自分の無謀な行為に呆れ果てていた。
 温泉旅館に泊まるつもりが、何故かこんな妙な娼館に入り込み、しかも注文までするとは。
 しかし、である。
 それほどソープやヘルスに詳しい訳では無かったが、この館はどうも何かが違う。
 現に、あの目録に書いてあった注意書きだって……

 コンコン

 遠慮がちに扉が叩かれ、私ははっと顔を上げた。
「どうぞ」
「おじゃま…します」
 扉の奥から覗かせた顔に、私は驚きの色を隠せなかった。
 若い……というか、若すぎる。
 どう見ても高校生以上には見えなかった。
「あの、七瀬留美です……その、よろしくお願いします」
 彼女がぎこちなく頭を下げると、綺麗に結ばれたツインテールが、はらりと顔の前に垂れた。
52雲丹:03/02/18 23:15 ID:mFQJ7Uf1
エロ無しの導入部だけ……スマソ。
この後は思いっきりえちくするつもりなので赦して。

|д`)デハ
53梗路:03/02/18 23:25 ID:7DN0O2AN
>>52
ついに来ましたか……
あなたのSSはこっそりファンなので、期待して待ってます。

吉井編、しばしお待ちを。
最近ちょっと忙しかったもので……
54名無しさんだよもん:03/02/18 23:33 ID:kW0y1UAa
Bだよねぇ?
55名無しさんだよもん:03/02/19 00:38 ID:WPG3WnZx
部落?
56:03/02/19 00:46 ID:HyD8ib8d
>>44-45,>>47,>>54
つまり、俺の任務は
pine氏の退路を封ずることにあるわけですね?

というわけで、新作投下
57勝利の味は 1-1:03/02/19 00:47 ID:HyD8ib8d
「カルラさん、勝負だ!」
 昼下がりの色町に、威勢のいい声が響く。
「あら。今日は早いですね」
「おう、エルルゥちゃん。見ててくれ。今日こそは勝ってみせるぜ」
 重そうな荷を積んだ車の横で、一人の男が店の娘と挨拶を交わす。彼の名を知る者は
誰もおらず、誰が呼んだか『勝負師』という通り名だけが知られていた。
「おい、奴が来たぞ」
「これで十八連敗か?」
 飛び交うささやきと共に、物見高い野次馬が集まってくる。娼館「葉鍵楼」の前には、
いつしか黒山の人だかりができていた。

「どこの道場破りかと思えば、貴方でしたの」
 良く通る女の声が、場の空気を一瞬にして支配した。静まりかえった見物人が道を空け、
一人の女性が姿を現した。
 引き締まった口もと、意志の強そうな切れ長の瞳。女としては長身だが、その体つきは
引き締まっており、どちらかというと細身に見える。かといって女らしさに欠ける
わけでもなく、その身体の描く豊かな曲線は、野次馬達の視線を捉えて離さない。
身に纏った派手な衣装は、艶やかな雰囲気を一層引き立てており、咲き誇る大輪の花を
連想させた。
「カルラさん……」
 見事な女っぷりに見惚れながら、男は女の名を呼んだ。
「で、懲りずにまた負けにいらしたんですの?」
 勝負師に対するカルラの態度は、あくまでも冷たい。
58勝利の味は 1-2:03/02/19 00:48 ID:HyD8ib8d

『賭けに勝てば、女は客を振ることが出来る』
 里の創始者が定めた奇妙な掟は「客が減る」という単純な理由の前に、今や有名無実と
化していた。その中で、気に入らない客を情け容赦なく振り続け、なお指名がある
カルラの存在は、希有な例外といえた。
 例外と言えば、勝負師もまた並の男で無いことは確かだった。
 二月ほど前、ほんの些細なきっかけでカルラを怒らせてしまった彼は、サイコロ勝負に
負け、葉鍵楼を叩き出された。普通、振られた男は二度とその相手を買おうとはしない。
しかし彼は勝負を挑み続けた。
 初めのうちは札遊びや双六など、普通の賭け事だったが「貴方の得意なもので
いらっしゃい」というカルラの言葉に挑発され、射的や走り比べ、果ては腕相撲、
剣術などまで持ち出して、彼はカルラに挑んだ。そして、全て負けた。
 かくて、男はこの町の名物となったのである。

「で、今日はどんな趣向で負けてくださいますの?」
「へっ、その強がりがいつまで続くかな? 今日の勝負は、これだ!」
 言葉と共に男は荷車の上から筵(むしろ)を取り去った。
「あら、珍しく気のきいたものを用意して下さいましたのね」
 カルラの冷たい表情が、初めて崩れた。どことなく楽しそうな視線の先には、荷台の
上に並んだ二つの大きな酒樽があった。
59勝利の味は 1-3:03/02/19 00:49 ID:HyD8ib8d

 店から持ち出した床机を道の真ん中に据え、紅の毛氈を敷いた上に二人、大杯を間に
置いて座る。男が大樽の蓋を割り開き、エルルゥが大きな日傘を用意する頃には、
野次馬共の興奮も頂点に達していた。
「さぁさぁ勝負師に張る奴はいないか? 掛け率は7:3でカルラ、当たれば大きいよ!」
 大騒ぎする外野を気にする風もなく、カルラは朱塗りの大杯を手に取った。酒に手を
浸し、樽から直接汲み上げると、滴る雫もそのままに男に差し出す。
「さ、まずは一献」
 差し出された器を受け取ると、男は一気に呷った。ごくごくとのどを鳴らしながら
あっという間に飲み干すと、ぷはぁ、と満足げに息を吐く。
「じゃ、返杯だな」
 勝負師は勢いよく杯を振り回して滴を切ると、再び酒で満たしてカルラに差し出した。
余裕の笑みで受け取ると、カルラはそっと口を付け、杯を傾けた。振る舞いこそ静かだが、
酒の流れは一瞬たりとも弛むことが無い。最初から最後まで同じ調子で大杯を空にすると、
相手に劣らぬ見事な呑みっぷりに、人垣から「ほう」と感嘆のため息がもれた。
「さすがはカルラさんだ、そうこなくっちゃな」
 そう言って男は二杯目の酒を受け取った。
60勝利の味は 1-4:03/02/19 00:50 ID:HyD8ib8d

 日傘の影が長く伸び、空の端が茜色に染まり出す頃、男は何杯目かもう判らなくなった
酒を手渡された。風に吹かれただけで上体はぐらぐらと揺れ動き、顔色は血の気を失って
白に近い。
「そろそろ、降参なさったらいかが? 命に関わりますわよ?」
 一方のカルラはわずかに目元を赤く染めただけで、姿勢もきちんとしている。誰の
目にも、勝敗は明らかに見えた。
「へっ、まだ、まだ。勝負はこっからだ」
 明らかにろれつの回っていない口調でそう言うと、男は杯を傾けた。
「おらっ、さっさと負けろ!」
「馬鹿野郎、根性見せろ!! 俺はお前に今日の稼ぎ全部ぶち込んだんだ」
 賭けに乗った野次馬達から、無責任な声援が飛ぶ。
 呆れ顔のカルラと、心配そうなエルルゥの見守る中、男は長い時間をかけ、ようやく
酒を飲み干した。
「さあ、返杯……だ」
 困ったような表情を浮かべ、ふらつく手からカルラは杯を受け取った。そのまま、
思案顔でしばらく動きを止める。
「どうしたい? もう降参……かい?」
 無謀にも、男がそんな言葉をかける。
「ま さ か」
 カルラは鼻で笑うと、最初と少しも変わらない様子で杯を空けた。
「返杯ですわね」
 新たな酒を汲み取ろうと、カルラが樽に手を浸す。その際、カルラの手が素早く
動いたが、それに気づいた野次馬は一人もいなかった。
61勝利の味は 1-5:03/02/19 00:51 ID:HyD8ib8d
 返された杯を、恐る恐る、と言った様子で男は口に付ける。
「あの、私、お薬の用意してきます」
「もう少し、待っておいでなさい」
 日傘を置いてエルルゥが店の中に去ろうとすると、カルラが小声で止めた。
 先ほどよりさらに長い時間をかけて、ようやく男が杯を干した。
「へ、へ、返杯だ」
 死にそうな顔で男が樽をのぞき込む。だが、樽の中に酒は一滴も残っていなかった。
「おかしいな、さっきはまだかなり残ってたような……」
「樽にヒビでも入っていたんじゃありませんの?」
 白々しく、カルラは言ってのけた。
 樽のまわりは元からこぼれた酒で濡れていたので、男が最後の一杯を干す間に、
その染みが多少大きくなっていても、気にする者はいなかった。酒を汲む際にカルラが
樽にヒビを入れた結果である。
「ともかく、お酒がなくなったのなら、この勝負は引き分けですわね」
「そうか、引き分け、か」
 立ち上がったとたん、男の身体がくらりと揺れる。受け身も取れぬまま、地面に
ぶつかりそうになるのを、カルラは寸前で抱き留めた。
「おい、引き分けだってよ」
「じゃ、俺達の賭けも流れだな。金返せ……って、胴元はどこだ?」
「野郎、逃げやがったああぁぁ!!」
 人垣がどっと崩れ、怒り狂った観客達が押し寄せる。しかしいつの間にか、人混みの
中から男とカルラの姿は消えていた。
62勝利の味は 1-6:03/02/19 00:52 ID:HyD8ib8d

「こんな所にいらしたんですか? あのあと大変だったんですからね」
 葉鍵楼の奥まった一室で、エルルゥは勝負師に膝枕をしているカルラを見つけ、
そう文句を言った。人混みの中から道具を回収して来るのは、彼女にとっては
大仕事だったのだろう、エルルゥの声には疲労の色がある。
「勝負は引き分けですからね、せめてこれくらいはして差し上げないと」
 そう言ってカルラは男の髪をそっと撫でる。店の前で見せていたのとは全く違う、
愛おしそうな視線で、男を見つめる。
「そんなにその人が心配なら、勝負なんてやめちゃえばいいじゃないですか」
 納得いかない様子でエルルゥが尋ねる。
「そんなことしたら、私がこの人に振られてしまいますわ。まだ、エルルゥさんには
解らないかも知れませんけど、男の人って、そういうものですのよ」
「どうせ私は小娘ですよ」
 エルルゥはすねたような声で言い返すと、思い出したように付け加えた。
「あ、カルラさん。雪雁の間でお呼びがかかってますよ、どうします?」
「すぐに参ります、とお伝え……いえ、私が直に行くことにしますわ」
 男の頭の下に普通の枕を差し込むと、カルラは少し名残惜しそうな視線を男に
向けてから、立ち去った。
「まったく、二人とも意地っ張りなんですから」
 悪酔いに苦しむ男の耳に、エルルゥのつぶやきは届かなかった。
63:03/02/19 00:55 ID:HyD8ib8d
>>57-62
今日はここまで
つづきは、またいつか

あと
雲丹キタ━━━━━(゚∀゚)━━━━━!
64pine:03/02/19 01:05 ID:W1mvG04z
忍さんに見事に退路を絶たれたことですし、ちょっと少ないですが
>40-42の続きを書きます。


・・・どうせAはあり得なかったんですけど。
65pine:03/02/19 01:07 ID:W1mvG04z
 耕一に案内されるがまま、広い館内を歩いた。右に左に曲がり、緩やかなスロープあり階段あり。加えて、これだけ歩いてもすれ違う人間は誰一人として居ないのだ。案内人の耕一に見捨てられれば、自力では二度と玄関に戻れないのは間違いない。
「まだなのか?」
「ええ。もう少しです」
 一字一句違わぬ会話を、5分前にも交わした気がする。
 葉鍵のゲームに出てくるキャラクターは、主なものだけでも軽く3桁に達するだろうから、この館がこれだけの広さを持つのは分かる。
 だが。俺が希望した相手より人気のあるキャラクター・・・同じ『うたわれるもの』ならエルルゥやウルトリィなどの部屋は、より玄関に近いところにあるのだろう。この館が客の利便性を考えて設計されているとは思えないが、何故だかそう思えた。
 部屋に続くこの長い道のりで、客が翻意し、注文を取り消すのを待っているのではないか。だとしたらその企みは、俺に察知された時点で失敗している。俺は筋金入りのひねくれ者だ。みすみす館の主の狙いに乗ってやるほど素直ではない。
 俺がそう決意した瞬間、だったと思う。耕一は一つの扉の前で足を止めた。館の作りから見れば、ややみすぼらしいと言える、薄い木製の扉だ。
「こちらです」
 柏木耕一は、『痕』本編のとおり、実にいい奴だった。俺のことを好奇の目で見るでもなく、淡々と自分の務めを果たしている。
「ありがとう」
 対する俺は『いい奴』ではないから、彼の目を見ることができない。俯きながら体をゆっくり90度回転させ、扉に向き合う。
66pine:03/02/19 01:08 ID:W1mvG04z
『今ならまだ間に合う。引き返しなよ』
 震える手に向かってそう囁くのは、昔のマンガで言えば天使なのか悪魔なのか。俺には分からないが、どちらにしろ関係のないことだった。
 俺は天使でも悪魔でもなく、ただの人間だったから。

 いつのまにか、耕一は姿を消していた。足音はしなかった。

 わずかに開かれた扉の隙間からは、夜だというのに灯りも点けられず、闇に染められた空間が覗く。
 俺は中も確認せず、一気に扉を開けて身を躍らせた。微かに聞こえた息を飲む音には、聞こえなかったフリをする。
 俺は部屋に駆け込み、後ろ手に扉を閉ざしてしまった。その間、およそ1秒。
 部屋に入るにはそれだけの勢いが必要だったし、その状況を受け入れるには目が闇になれるまでの時間が必要だった。
 
 やがて、執行猶予の時も終わる。
 まず闇に浮かび上がったのは、艶めかしい白の肌だった。
67名無しさんだよもん:03/02/19 08:33 ID:D69PnjeW
>>pine氏
ぐっじょぶ。結局いったいつまるところ…誰なんだー!?
68名無しさんだよもん:03/02/19 20:25 ID:1z1uNx38
先行( ;´Д`)ハァハァ

69名無しさんだよもん:03/02/20 00:47 ID:UW+VLoIv
雲丹さんっ!?
三月なのか!?
はにわりなのか!?
三×七なのか!?



キマクリヤガッタ――――――――(゚∀゚)――――――――!
70名無しさんだよもん:03/02/20 20:39 ID:Ugl49rqY
圧縮のボーダーがいくつか分からないので、保守します。
71名無しさんだよもん:03/02/21 04:11 ID:qzk/k6A/
お掃除保守
72酒と泪と男と女(4) 1/5:03/02/21 22:28 ID:6jqnyB8X
唇を重ねると、ほのかに酒の匂いがした。
風呂に入って適度に酒を抜いてきた俺と違って、聖にはまだ全身に酔いが回っているのだろう。
唇を開かせて、舌を差し込む。
「んっ……はぁっ……」
舌と舌が絡まってくぐもった音を立てる度、唇の端から悩ましげな吐息が漏れる。
俺は両手をそれぞれ聖の首と背中に回し、強く引き寄せて布団の上に押し倒した。
ついばむように首筋にキスをし、舌を這わせる。
「ふぁ………あぁ、ぁ……」
首を愛撫しながら、俺はシャツの上から胸を掴んだ。
ぴくん、と小さく体をよじらせる。
一気に力を込め、そのまま乳房を鷲掴みにする。
「ひうぅっ!」
悲鳴に似た喘ぎ声と共に、聖の体が跳ねた。
……痛がる素振りは見せない。
なるほど。最低このぐらい強引にやっても問題はない、というわけだ。

………………。
………………。
………………。
73酒と泪と男と女(4) 2/5:03/02/21 22:29 ID:6jqnyB8X
聖は潤んだ瞳でぼんやりそれを眺めていたが、やがて髪を掻き上げると、ゆっくりした動きで舌を添えた。
舌の腹が上下に動く度に、生暖かい粘膜の感触が裏筋を刺激する。
と思うと、今度は亀頭をちろちろと舌先でねぶり始めた。
雁首、尿道まで余す所なく、性感帯を丁寧に舐めあげる。
舌を離したかと思うと、今度はそのまま口腔に竿を導き入れた。
唇が前後に動くと、何とも言えぬ快感が走り抜ける。
くちゅくちゅという卑猥な音が、俺を一層昂ぶらせた。
的確にツボを押さえた攻め方だった。反撃の余地がない。
もし俺が早漏だったなら、この時点でもう射精していただろう。
不意に動きが緩んだ。
かと思うと、聖が上目遣いで俺の眼を見つめていた。
陶酔しきっていながら、それでいて俺の機嫌を伺うような眼差し。
背筋をぞっとしたものが走った。
ヤバい。
これは男を惑わす娼婦の目だ。
それも致死性の毒を秘めた。
そう気付いた瞬間にはもう、俺は聖の頭を掴んで腰を振っていた。

………………。
………………。
………………。
74酒と泪と男と女(4) 3/5:03/02/21 22:30 ID:6jqnyB8X
恥も外聞もない。
今の聖の姿を形容しろと言われたら、俺はおそらく即座にそう答えるだろう。
「ダメっ、ダメっ、ダメっ!あっ……ふあっ、あぁぁぁっ!」
咆哮にも似た絶叫と共に、聖は三度目の絶頂を迎えた。
きゅうきゅうと断続的に締めつける膣の感触がたまらない。
やがて全身の痙攣が止まると、顔を背けて喘いだまま、ぐったりと体の力を抜いた。
「ひうぅっ!」
俺の胸の下で悲鳴が上がった。
一度だけ、強く腰を押し込んでやったのだ。
そのままグリグリと、円を描くように膣の中を掻き回してやる。
「もう………やめてぇ………ぉ………おかしくなるぅ……ぅ……」
「娼婦は客の望みを拒んではならない……そう言ったのは誰だったかな。」
「いやぁ…っ……」
「続けるぞ。」
そんな懇願など知ったことか。
俺は再び、激しく腰を打ち付け始めた。
「あっ!あっ!あっ!ああああぁっ!」
獣のように鳴くこの女が四度目の絶頂に達するまで、それほど時間はかからなかった。
と同時に、俺にも限界が迫っていた。

………………。
………………。
………………。
75酒と泪と男と女(4) 4/5:03/02/21 22:30 ID:6jqnyB8X
俺はゆっくりと息を大きく吸い込み、それをゆっくりと吐き出した。
目を閉じてて心を鎮め、呼吸を整える。
そしてそのまま鼓動が穏やかになるのを待ち、あとは睡魔に身を委ねるだけ……なんだが……
どういうわけか眠れない。
全身に疲労が溜まって休みたくて仕方ないのに、体が熱くなったまま一向に冷めようとしないのだ。
限界を突破して休息が必要にも関わらず、テンションが高くなったまま下がらない。
根を詰めて仕事をした直後の状態に似ている。
その気になれば、それこそ灰になるまで動き回れるだろう。
俺はもう一度深呼吸をした。
空気が胸の中を冷やし、熱を帯びて排出される。
布団の中で寝返りを打って横を向き、もう一度呼吸を整える。
「眠れないのか?」
ふと、背中から聖の声。
行為が終わってからずっとぐったりしてたから、もう寝たかと思ってたのに。
「疲れて休みたいのはやまやまなんだが、体が火照って眠れない……」
「……私もだ。」
そう言うと聖は、俺の肩に手を置いた。
火照った素肌の感触が直に伝わってくる。心地よい。
「優しいんだな。」
「な、何が?」
「もっと乱暴にされると思ってたよ。」
「あー、ああ……そっちの事か。一応あれでも乱暴にしたつもりだったんだけどな……」
「そうか……」
聖はふふふと微笑んだ。
「初めての相手が、キミみたいな人でよかった……」
初めて、という言葉に思わずドキリとしてしまう。
処女を捧げたという意味じゃないことは十分にわかっている。
それでも思わず反応してしまう男の悲しい性。
76酒と泪と男と女(4) 5/5:03/02/21 22:31 ID:6jqnyB8X
「外は随分冷えるみたいだな……」
「遅くなってからは雪が降るらしい。予報で言ってた。」
「そうか、雪か……」
「雪だ。」
「……泊まっていくか?」
「は?」
俺は思わず聖の方を向き直った。
「いや、その……一応ここはそういう場所であるからしてだ……」
「あ……そういう事か……」
今夜は離れたくない、という意味に早とちりしてしまった。
何とも恰好悪い。
と同時に、そういう勘違いを起こしてしまった自分の精神状態を顧みてみる。
……ヤバいと感じた時にはもう遅い、と言ったのは誰だったか。
「やっぱり今夜は帰るよ。親父とお袋が家で待ってる。」
そう言って俺は聖の頬を撫でると、上体を起こして布団から這い出た。
「そうか……それなら、玄関まで送ろう。」

俺と聖は互いに服を着ると、二人揃って一階へと降りていった。
そして聖と耕一に見送られながら、俺は一人、葉鍵楼の敷居を跨いだ。
五、六歩歩いたところで後ろを振り返る。
先程までそこにあったはずの媚館は、跡形も無く姿を消していた。
狐に化かされて夢でも見ていたのか?
……夢で体がここまで火照ってしまうものとも思えない。
しかし現実と呼ぶには、あまりにも不思議な物を見せられすぎた。
ふと、聖の言葉が脳裏に蘇る。

『私達を必要とする人間にとっては、いつでもそこにある。しかし必要としない人間にとっては存在しないも同じなんだ。』

「会いたくなったら、その時にまた会える、か……」
俺はそんなことを呟きながら、舞い散り始めた雪の下、再び家路へとついていった。
77天気屋:03/02/21 22:32 ID:6jqnyB8X
少々遅れましたが続編投下です。
スレに元気がないので、活気が戻ればいいなあ、と。

それから、「酒と泪と男と女」は、短編の連作みたいな形にするつもりです。
もうしばらくお付き合い下さいませ。
78名無しさんだよもん:03/02/21 23:18 ID:Wmc/WOce
グッジョブ!こちらこそ付き合わさせて頂きます。
79名無しさんだよもん:03/02/22 18:53 ID:GphyU3yz
保守。

雨がしとしと降る葉鍵楼も、よさげだな…。
80名無しさんだよもん:03/02/22 18:59 ID:qO7NGMEe
質問です。
SSを投稿するのに便利な
連続書き込みツールって、あるのでしょうか?
SSがいま700行あるので、
コピペではちと耐えられないのです。

荒らす訳じゃないですので、ヒントだけでも
お願いします。m(__)m
81名無しさんだよもん:03/02/22 20:03 ID:eNj01Yup
>>80
自分でサイト作って、そこで公開する。
or 
txt形式で作ったやつを圧縮してアップローダーに。
82名無しさんだよもん:03/02/23 01:19 ID:sP9qRIGS
前スレ
>>805-806
の続きです、間を開けすぎたと反省する今日この頃。
83通りすがりの名無しさん:03/02/23 01:22 ID:sP9qRIGS
 部屋は由宇がこみパ前に使っているホテルの一室と同じ造りだった、違うところはベットが1つしかないところぐらいだろう。
「バスルームはこっちや、早よう来い」
 由宇にせかされて僕は指し示されたドアを開けて中に入っていく。
 中は思ったより広く、これなら2人一緒に風呂に入っても問題ないように見えた。
「そんじゃ、早速入ろっか?」
 そう言うと由宇は何の恥ずかしげも無く、まるで僕が見えていないかのようにさっさと服を脱ぎ始め、あっという間に全裸になった。
「ん?何ぼーっとしとんのや?」
「い、いや・・・いきなり脱ぎだすからびっくりしちゃって」
「なんや、ここまで来といていまさら恥ずかしがるなや、ほ・ら、あんたも・・・」
 由宇は僕の体に密着する寸前まで近づいて僕のシャツのボタンに手をかけてゆっくりと服を脱がす。
「ん・・・」
 僕は黙ってそれに従いやがてズボンとパンツも下ろされ僕も全裸になった。
「イベント帰りで疲れててもこっちは元気みたいやな」
 由宇は僕のペニスを根元から先端までをなぞるように撫でた。
「!!」
 僕は声を上げそうになるのを我慢して体を硬直させた、由宇は僕が我慢したのを感づいたのか、意地悪な笑みを浮かべて僕の耳元に唇をよせて囁いた。

「慌てる何とかは貰いが少ない言うやろ?慌てなさんな」
84通りすがりの名無しさん:03/02/23 01:23 ID:sP9qRIGS
バスルームは僕が寝そべっても余裕のある造りで、そこで僕と由宇は向かい合って座った状態で由宇が僕にシャワーをかけていた。
「そういえば由宇」
「何や?」
 少し時間がたって緊張が解けたからか、とりあえず平静を保ちつつ由宇に話し掛けた。
「なんで風呂に入ってるのに眼鏡外さないんだ?」
 由宇は風呂に入っているのにもかかわらず眼鏡を外していなかった、しかも不思議なことに眼鏡はまったく曇ったりしていなかった。
「ああ・・・ええか、よう聞きや」
 由宇はタオルにボディ―ソープをつけて僕の体を洗いながら言った。
「眼鏡っ子とはそーゆーもんだからや!」
 どん!
 ・・・とSEでも入ったかもしれないほど自身満々な態度でその小さい胸を張って言った。
「はあ・・・そーゆーもんですか」
 迫力に押されて由宇の方をぼーっと見つめて僕は呟いた。
「ちなみに眼鏡が曇らんのは・・・みんな『眼鏡っ子はめったに眼鏡を外さない、たとえ風呂のときでも眼鏡はつける』ちゅーオタの妄想がここでも働いてて・・・と難しい理屈はええねん、ところであんた・・・」
 由宇は僕をじろりとした目で見つめる。
「さっきからうちの胸ばっか見て・・・どうせ小さいとか貧乳とか胸だけスプーンおばさんとか思ってるんやろ」
「思ってない・・・すみません、少し思いました」
 実際思ったものはしょうがない、僕は素直に謝ると突然由宇は僕の体を押し倒した。
「小さくてもな、ちゃんと根性入れればできるんやで」
「な、何が?」
「これや」
 由宇は胸を無理矢理僕のペニスにはさんで上下に動かし始めた。
85通りすがりの名無しさん:03/02/23 01:26 ID:sP9qRIGS
今日はここまで

・・・誤植ハケーン
×早よう来い
○早よ来いや
86名無しさんだよもん:03/02/23 17:10 ID:1QVG9/fp
>>85
関西弁では「早よう来い」とも言うからあながち間違いではないのでは


くだらないツッコミはsageがイイ
87名無しさんだよもん:03/02/24 13:18 ID:1NOAwd8O
チチャーイ胸のパイずり(・∀・)イイ!!
88酒と泪と男と女(5) 1/2:03/02/24 23:07 ID:eT2H/OVO
何年前だったか。
浅草で祖母と一緒に住んでる小学生が、生き別れの母親を訪ねて愛知の豊橋まで、地元の怪しいオヤジと一緒に

旅をするっていう映画があった。
道中、ショタホモの爺さんに絡まれたり、ヒッチハイクをしようとして車に撥ねられたりと色んなハプニングを

過ごして、子供とオヤジとの絆は深まっていく。
で、ラストシーン、浅草に戻ってから別れ際のやりとり。
『おじちゃん、名前なんていうの?』
『菊次郎だよバカヤロウ。』

「何を考えてる?」
微妙な表情の変化を察したのか、俺を見下ろしながら聖が言う。
「……昔見た映画を思い出してた。」
目を伏せながら俺はそう返した。
こうして上を向いてると、嫌でも聖の顔が正面に来る。
さすがにこんな状態で互いに見つめ合うのは恥ずかしかった。
聖は微笑みながら、膝の上に乗った俺の頭を軽く撫でる。
仕事で少々疲れてた上にここで酒も入れたから、今はこうして膝枕してもらいながら休憩中。

あれから俺は、五日か六日に一回ぐらいの割合で葉鍵楼を訪れていた。
その度に聖と共に酒を飲んで床に入り、時にはそのまま一夜を共に過ごす。
支配人の耕一も、今となっては俺の顔を見ただけで聖に取り次いでくれるようになってしまった。
ただ。
どれほど互いに互いを昂ぶらせても、聖は俺の名前を呼ばない。
それが唯一の掟らしかった。
客の名は詮索をしても打ち明けてもならない。
そしてルールを忠実に守っているから、聖は未だに俺の名前を知らない。
それでもいいと思う。
互いの名前を知らなくても、何かが通じていれば人間結構わかりあえるものだ。あの映画みたいに。
……俺達がわかり合えてるというのが俺の自惚れや思い込みでなければ、という前提条件は付くが。
89酒と泪と男と女(5) 2/2:03/02/24 23:08 ID:eT2H/OVO
「やっぱり、もうちょっと考えておいた方がよかったな。」
「何の話だ?」
「浴衣を着て膝枕をしてもらえばよかったと、今更ながら思いついた。」
「着替えた方がいいか?」
「折角だけどまた今度な。」
「……そうか。」
「そのかわりと言っちゃ何だが……」
「ふむ?」
「耳掃除をしてくれないか。」
「…………。」
「…………。」
「全くの偶然ではあるが、丁度私のポケットに、耳かきと綿棒とウエットティッシュと、耳掃除用の道具が一式

揃っている。」
「それなら話は早い。」
「しかし困ったことに、私は今酔っていて非常に手元が危うい。」
「そんな時のために、ちゃんとそこに医者がいるだろ?」
「……本気か?」
「答えるまでもなく。」
「…………。」
「…………。」
「少し待っててくれないか。」
「何処に行く?」
「風呂で酔いを覚ましてくる。」
「だったら浴衣も頼むぞ。是が非でも。」
「…………わかった。」
90天気屋:03/02/24 23:09 ID:eT2H/OVO
保守も兼ねて新作投下でつ。
91天気屋:03/02/24 23:14 ID:eT2H/OVO
うわ、改行おかしくなってら。吊ってきます。
92名無しさんだよもん:03/02/25 15:23 ID:GvMEouAM
まて、逝くな、、、、

すばらすぃ。
93名無しさんだよもん:03/02/25 21:28 ID:lkGdhJQV
だな。
94名無しさんだよもん:03/02/25 22:39 ID:oT7lUQDp
気狂いじみた瑠璃子物を書いてみてもいいですかね?まあ完成するかどうかもわからないんですが。
プロットが湧き出てきたもので。
95名無しさんだよもん:03/02/25 23:16 ID:6+mOEh/S
許諾。
96酒と泪と男と女(6) 1/3:03/02/25 23:43 ID:5Akxn93K
一人手酌で酒を飲んでるうちに、聖が風呂から上がってきた。
後ろで束ねた濡れ髪と、湯気を立ちのぼらせている火照った肌、そして青地の涼しげな浴衣に包まれた緩やかな

曲線。
思わず見とれてしまう。
浴衣というのは、日本的な寸胴体型の人間じゃないと似合わないという意見はまま聞かれるが、なるほど。
そういう体型じゃないと、こんな風に目立つ所が目立って仕方ないというわけだ。
「……あんまりジロジロ見ないでくれ……」
「あ、悪い悪い。」
照れ隠しのためか、少し怒ったようにそう言う聖。
こういうちょっとしたふくれっ面もなかなか可愛いもんだ。
聖は裾を払って俺の目の前に正座すると、懐から耳かきと綿棒とウエットティッシュを取り出した。
そして自分の太腿を指でトントンと叩く。
「ほら……」
俺は一瞬、一体何をする気だと本気で考えてしまった。
浴衣姿に満足して、耳掃除のことが意識から飛んでたらしい。不覚。
そういうわけで気を取り直して、再度膝枕。
太腿の上に横向きに頭を乗せる。
布地越しに感じる体温はさっきよりも温かかった。
間を置いて、耳に棒のようなものが入ってくる気配。
「耳掃除なんて、子供の頃お袋にしてもらって以来だな……」
「まあ、大人になったら人にしてもらう機会なんてそうそうないからな。」
耳の中でカリカリと音がする。
太腿の感触と相まって、非常に心地よい。
97酒と泪と男と女(6) 2/3:03/02/25 23:44 ID:5Akxn93K
一人で耳掃除をしようとすると、どうしても奥の方に気を取られがちになる。
そのため、入り口あたりを綺麗にするのを忘れてしまい、そこに耳垢が溜まる傾向がよく見受られる。
「それを意識しながらするだけで、随分と違ってくるものだ。」
と、海沿い在住のある町医者からのアドバイス。
「さ、左は終わった。次は右。」
そう言って俺の耳を拭きながら、こめかみのあたりを指で叩く。
俺はその場でぐるりと身をよじらせ、反対側を向いた。
俺の鼻先と聖の下腹部のあたりとが密着する形になる。
「いい匂いがするな。」
「……風呂上りだからな。」
耳かきが垢を擦り取る音が聞こえ始めた。
「にしても、まさか浴衣まであるとは思わなかった。」
「着て来いって言ったのはキミだろう。」
「それはそうだけども、普通は置いてないだろそんな物。」
「ここには何でもあるぞ。殿方のどんな要望にも応えられるようにな。」
「そいつは頼もしい。だったら今度、鞭と蝋燭と三角木馬でも頼んでみるか。」
「…………。」
「冗談だ。」
でも20%ぐらいは本気だったりする。
98酒と泪と男と女(6) 2.5/3:03/02/25 23:45 ID:5Akxn93K
「しかしまあ、何してるんだろな、俺。」
「ん?」
「媚館にまで来て耳掃除。」
「……確かに珍しい客ではあるな。」
「やっぱり珍しいか。」
「もっと直接的なものを求めたがる殿方ばかりだ、普通は。」
「客が全然ついてない割に、そういう知識は持ってるんだな。」
「葉鍵楼唯一と言っていい医者だからな。色んな子からそういう話を聞かされる。」
「頼り甲斐のある年増……」
なんだな、と言いかけて、背中にぞくりと冷気が走る。
「……失言でした。ごめんなさい。」
「わかればよろしい。」
俺の頭上ではきっと、メスが何本か輝いていたに違いない。
99酒と泪と男と女(6) 3/3:03/02/25 23:45 ID:5Akxn93K
そんな事をやっているうちに、耳掃除はつつがなく終了。
俺達は差し向かいで座っている。
「ところで、綿棒はまだあるか?」
「十分すぎるぐらい余っているが。」
「よし。」
「何をするつもりだ?」
「耳掃除。」
「は?」
「俺がお前を。」
「……また随分唐突だな。」
「恋はいつだって唐突だ。」
「それは関係ない。」
「とにかくそういうわけだ、よこせ。」
そんなわけで聖から半ば強引に綿棒を受け取る。
「で、私は横にならなくていいのか?」
「それはいい。むしろそのまま座ってもらってた方が好都合だ。」
もし膝枕してて三本目の足が元気になったら、みっともない事この上ない。
それに、色々するにはこの方がずっとやりやすいしな。
例えばこんな事を。
「ひゃあっ!」
耳の穴にフッと息を吹き入れてやると、聖は悲鳴と共に後ろへ飛びずさった。
「なっ、ななっ、何をするんだいきなりっ!」
「………ぷっ!」
あまりにリアクションが面白かったため、思わず吹き出してしまう。
「ははははっ!ひゃ、ひゃあっ!だって、あははははははっ!」
「わっ、笑うなっ!」
それは無理な相談。
横でむくれてる聖を置いて、俺は腹が痛くなるほど笑った。
しかし俺は忘れていた。
何事もやり過ぎはよくないということを。
100天気屋:03/02/25 23:48 ID:5Akxn93K
改行の分量を間違えたため、途中仕方なく二つに分けちまいました。不覚。
そんなわけで続編です。しかし板全体に活気がなくなったなぁ。

>>94
是非。期待してます。
101名無しさんだよもん:03/02/26 00:07 ID:l6vfxxsH
聖んが嫁にほすぃ……
素敵だ……
102名無しさんだよもん:03/02/26 05:19 ID:rwczG76Z
>>101
ちょっと待った〜! 漏れも立候補するぞ。
103名無しさんだよもん:03/02/26 15:11 ID:B6bRjTel
じゃあ名雪は漏れがもらった!!
104名無しさんだよもん:03/02/26 15:35 ID:flXigeKh
ならば私は舞だっ!
…………でもこんな聖さんならホスィよ
105名無しさんだよもん:03/02/26 16:28 ID:UjhSBo8K
では、美坂姉妹は漏れの嫁&愛人って事で。
106名無しさんだよもん:03/02/26 19:21 ID:k5oDMyfr
力いっぱい続きをきぼう

頑張ってください
107酒と泪と男と女(7) 1/2:03/02/26 21:06 ID:PBMNbsyS
「なあ。」
「…………。」
「おーい。」
「…………。」
「いい加減、機嫌直してくれよ……」
「……知らん。」
と、さっきからこの調子だ。
俺が思いきり笑ったせいで拗ねてしまい、そっぽを向いたまま口も利こうとしない。
ここまで取りつく島もないと、何ともやりづらい。
耳掃除にかこつけて色々悪戯をしてしまおうという計画も、もはや座礁寸前。
「俺が悪かった……勘弁してくれ。」
「悪いと思うなら、最初から笑わなきゃいいだろう。」
「それはその、あれだ、普段見られないような聖の表情を見ることが出来て嬉しかったからであって、
 決してお前をバカにして大笑いしたわけでは……」
「…………。」
「そ、それでだな……」
「もういい……話しかけないでくれ。」
そう言うと聖は、いきなり俺に背中を向けた。
……そりゃ怒るのはもっともだし、それについて俺が全面的に悪いのは確かだ。
だがいくら何でも、そこまでして無視することはないだろう。
「あのなぁ……」
俺は背中越しに肩を掴む。
聖は身をよじらせて俺の手を振りほどいた。
もう一度肩を掴む。
また振りほどく。
しつこく肩を掴み、今度は力をこめてこっちを向かせようとする。
すると今度は跳ねるように俺の傍から離れ、そのまま壁際まで行ってしまった。
カチンと来た。
「おいっ!」
「っっ……!」
108酒と泪と男と女(7) 2/2:03/02/26 21:06 ID:PBMNbsyS
俺は聖の手首と肩をしっかりと握り、ありったけの力でこっちへ引き寄せた。
激しい抵抗を見せるが、さすがに男の本気の腕力には敵わない。
「やっ、やめろっ!」
どうにか俺を突き放そうとする聖の手を外し、抱き寄せて畳の上に押し倒すと、そのまま、
「んむっ!?」
……唇を重ねた。
「んーっ!んんーーっ!」
声にならない声をあげながら必死に俺の腕の中から逃げようとする聖。
だがしばらくすると、もうどうしようもないと悟ったのか、まるで抵抗を示さなくなった。
腕の力を緩め、唇を離す。
「……卑怯者………」
俺をキッと睨みながらそう言う聖の目は潤んでいた。
「だったらこんな卑怯な手を使わせるな、馬鹿。」
もう一度、聖を抱き寄せ、そしてそのまま二度目のキス。
今度は素直に、俺のなすがままになっていた。
舌を差し込んでねっとりと絡めあう。
唇を離すと、悩ましげな吐息が漏れた。
「……聖?」
ふと聖が、きゅっと俺の頭を抱き締めた。
「すまない……こんな意地っ張りな女で……」
「…………。」
俺は返事をするかわりに、聖の頭を優しく抱き締め返した。
耳に舌を這わせ、ゆっくりと舐めあげる。
「あっ……ふあぁっ……」
喉の奥から喘ぎ声が出始めた。
昂ぶってきた証拠。
そして「耳掃除」が終わると、いつもの長くて短い葉鍵楼の夜が始まる……
109天気屋:03/02/26 21:07 ID:PBMNbsyS
ご要望にお応えして続きをば。
寸止めで申し訳ないですが、耳かき編は以上です。でわ失礼。
110名無しさんだよもん:03/02/27 01:10 ID:U0T5bnEe
早く続き書いて下さいおながいします。
111名無しさんだよもん:03/02/27 01:27 ID:IPRelj9K
漏れも続きが読みたいなぁ

話は変わって遅レスだけど>>80
350行程ずつ二日に分けてコピペで根性で落とす、とか。
そんな漏れの最近の記録は一回で17レス程。全部SSで500文字くらい。
112111(初代スレ341):03/02/27 01:39 ID:IPRelj9K
500文字→500行でした
スレ汚しスマソ……
113元174:03/02/27 02:47 ID:Zj3UFFf7
>>天気屋氏
相変わらず読ませる描写、勉強になります。続き期待です。

うーむ、自分はいっつも「ワードパッドに書く→コピペ」だからなぁ…
…すいませんすいません諸事情により執筆できてませんでした
しかも今日から熱き血潮がたぎる予定なんでもっと遅れるかもです
必ず書きますのでごめんなさい回線吊って首切ってきます

 後ろから。
 深く、深く突き込まれた長瀬君を、媚肉で受ける。

 湯船の中、私は彼の脚の上に尻を乗せ、奉仕を命じた。
 時間は一時間半。つまり、九十分。
 彼に命じたことは、一つ。

 決して終わりまでしてはいけない。

 イくことは許さない。
 私をイかせることも、許していない。
 それが、私の下した命令。
 彼はそれを律儀に守り、既に一時間ほど緩やかな性交が続いている。
 体位を変え、指を使い、舌を使い、言葉を使う。
 私の呼吸が上がってくれば動きを緩め、落ち着くまで揺さぶられる。
 彼の呼吸が上がってきたら、私はわざとイかせるように動くのだが、あっさりとあしらわれる。
 本当に、年齢に似合わない熟練具合。
 なにかコツや秘密でもあるのだろうか。
115:03/02/27 03:27 ID:IPRelj9K

 そうして、今は後ろから突き上げられ、胸を揉まれているわけだ。
 勿論、私だって奉仕されているだけではなく、膣を動かし刺激している。
 だというのに、彼は平気な顔で舌を首筋に這わせ、舐めあげている。
 鳥肌立ち、背筋に悪寒が、身体に疼きが、脳内に快感が走る。

 思わず、熱すぎる吐息が漏れる。
 私の身体は、触れられただけでも敏感に反応する程に性感が昂ぶっていた。

「……あと少しで、九十分ですね」
 ちゃぷちゃぷと、水音を立てながら耳元で彼が囁く。
 お風呂に備え付けられた時計は、開始から右回りに450度ほど回転している。
「貴方、随分と、余裕なのね……」
 また、息が上がってきた。
 彼がその気になれば、今の私はものの十秒で達してしまうかもしれない。
 しかし彼は私の指示を守り、決して動きを強めようとはしない。
「時間がきたら、次はどうするんですか?」
 私の様子を察知したのか、彼は胸に置いた手を休め、舌も離した。
「楓ちゃんが……ふぁ……待ってる、でしょうから、ん、部屋に、戻るわよ……」
 そう。彼女はきっと、私達が戻ってくるのを待ち焦がれているだろう。

 脳裏に浮かんだ瞬間、高まりきった感覚は終わりまで向かって行きそうになる。
 しかし、あと一歩というところで彼の肉棒は抜かれ、結局イけなかった。
116:03/02/27 03:29 ID:IPRelj9K

「……残念。まったく、貴方、どうしてこんなに上手なのよ」
 もう少しで条件を破らせることができたのに。
 自分で出した条件だが、やはり此処まで完璧に守られると面白くない。
「どうしてと云われても……困りますけど」
 そう云いながらも、少し落ち着いた私に手を伸ばしてくる。
 振りむき、向かい合うようになって彼に体重を預ける。
「せっかく条件を破らせて、貴方にお仕置きしてあげようと思っていたのに」
 お尻を責めたりとかお尻を弄ったりとかお尻を調教したりとか。
 ちょっとそんな事を考えていたのだけど。
「それは残念でしたね」
 その可愛いと思える穏やかな笑顔。
 どうしてこんな顔をできる人が、こんなにも上手なのだろう。

 腰を落とし、彼の背に腕を廻す。
「あと五分くらいね……わかる? もう私、限界なのよ」
 少しでも油断したら、腰を大きく振ってしまいそう。
 なんとなく、それをしたら負けのような気がして、必死で抑えている。
「僕だって限界ですよ」
 ちっともそんな様子を見せない癖に、そんな事を云う。
「膣内に出してもいいわ。私は今日、安全日だから」
「最後までしては駄目だって云っていたじゃないですか」
 試しに膣内を締めてみるが、特に変わったようでもない。
 少なくとも、限界な状態の反応ではない。

「……限界だなんて、貴方、嘘吐きね」

 そのまま、緩やかな性交が再開される。
117:03/02/27 03:31 ID:IPRelj9K

 彼の顔をじっと見つめた。
「どうかしました?」
 やはり綺麗な顔をしている。
 ちょっとだけ、鼓動が早くなってくる。
「……キス、してもいいかしら」
 聞くのは礼儀だと思うのだ。
 人によっては嫌がる場合もあるし。
「遠慮しなくてもいいんですよ。ここはキス厳禁ではありませんから」
 私が聞きたいのは、ちょっとニュアンスが違う。
「そういう事務的なことじゃなくって……私のキス、受け入れてくれるかしら?」
 長瀬君は、微笑んでくれた。
「はい、喜んで」

 唇を重ね合わせる。
 あと一分で、開始からちょうど九十分。

 イかせてはならないという命令が関係なくなるまで、あと一分だ。
118元341:03/02/27 03:34 ID:IPRelj9K
中途半端な感じがするところで次回へ続く。
次は楓ちゃんいじめ再びです。ざらざらしている舌って気持ちよさそうですよね。
119名無しさんだよもん:03/02/27 09:41 ID:GxZ+eJ1C
キタ━━━━━━━━━━(゚∀゚)━━━━━━━━━━!
オヒサシブリ━━━━━━━━━━(゚∀゚)━━━━━━━━━━!
120名無しさんだよもん:03/02/27 18:43 ID:7BGvZiqo
そろそろ保守age
121名無しさんだよもん:03/02/27 18:59 ID:/BzYXtQ6
何が保守age だ、氏ね!

122名無しさんだよもん:03/02/27 19:33 ID:jYzELaX0
>元341氏
 (・∀・)イイ!
 手慣れたセクースすごく(・∀・)イイ!
123酒と泪と男と女(8) 1/3:03/02/27 22:04 ID:XWVjFbn6
つくづく、天気予報というものはあてにならない。
「ようこそいらっしゃいませ……あーあー、これはとんだ災難で……」
大急ぎで葉鍵楼の玄関をくぐった俺を出迎えた耕一は、俺のあまりの様子に思わずそう呟いていた。
晴れ後曇りという昨夜の天気予報を信じた俺は、今朝、雨の用意を全くしないで自宅を後にした。
そうしたら夕方あたりから降り始め、ここに至って土砂降りの大雨になってしまった。
当然俺は濡れ鼠、水も滴るいい男どころか、コントで水をかぶった芸人みたいな有様になっている。
とりあえず上着を脱いで耕一に渡し、備え付けのバスタオルで体を拭く。
一通り水を払い終わって、そのまま支配人を見ると、珍しく神妙な面持ち。
「お客様、申し訳無いのですが……」
「ふむ?」
「実は今、聖さんが取り込んでおりまして、手が離せない状況なんです。」
「取り込み中?何か起こったんですか?」
「いえ、そういうわけではないんです。今日は栞ちゃんの定期検診なんですよ。」
「ああ、なるほど……それで、検診はいつ頃終わります?」
「もうそろそろだと思いますが……あ、佳乃ちゃん?」
そう言うと耕一は、廊下の向こうを歩いていた佳乃を呼びとめ、そちらへ向かっていった。
二言三言話をした後、駆け足で俺の方へ戻ってくる。
「申し訳ございません、まだしばらく時間がかかるそうでございます。」
「そうですか……」
ではしばらく待たせてもらいます、と言おうとしたところへ、耕一。
「今から、お風呂に入られますか?」
「え、風呂?」
「はい。その間に検診が終わりましたら、聖さんをいつもの部屋にお通ししておきますので。」
確かに、このままここで待ってたら風邪をひいてしまいかねない。
よし、厚意に預かるとしよう。
「わかりました。」
「ありがとうございます……あ、ひとつ忘れてました。」
124酒と泪と男と女(8) 2/3:03/02/27 22:05 ID:XWVjFbn6
「え?」
「実は今、いつもお客様がお使いになっている浴場が貸切になってまして。
 ですから、そこの突き当たりを左に真っ直ぐ行った内湯を使って頂きたいのですが……」
「あ、はい、わかりました。そこの突き当たりを左に真っ直ぐですね。」
そして俺は店内に上がりこむと、耕一に指示された内湯へ真っ直ぐ向かっていった。
気のせいかこの時、耕一の表情が微妙に変化したようなしなかったような。

「ここだな。」
俺はそう呟くと、『浴場』とプレートの掛かったドアの前で足を止めた。
いつもの大浴場に比べると、随分と規模が小さい。
従業員のプライベートか、或いは客と女の子が二人きりで使うような所なんだろう。
しかし考えたら、大浴場が貸切とは妙なこともあるもんだ。
もしかしたら風呂が壊れたのを、体面が悪いから貸切ってことにしたのだろうか。
そんなことを考えながら、俺はノブに手をかけた。
…………。
…………。
…………。
開けたドアを静かに閉じる。
この時俺は、東亜プランが倒産したのはいつだったっけ?などと、全く脈絡のないことを考えていた。
落ち着け。落ち着け。
とりあえず、混乱する思考をどうにかまとめてフル回転させる。
あれは俺の見間違いかもしれないじゃないか。
いや、きっとそうであるはずだ。そうに違いない。
自分の中でそう結論を出すと、俺は再度扉を開けた。
そして、自分が見たのは夢でも幻でもないことを知る。
俺の視線の先には……
表情と動きを硬直させたまま、全裸でこちらを向いて立っている聖がいた。
125酒と泪と男と女(8) 3/3:03/02/27 22:05 ID:XWVjFbn6
物事万事、壁にぶつかったら、何でもいいからとりあえず行動しろ。
そうすれば案外、意外なところから活路を見出せたりするものだ。
「こんばんは。」
……だからと言って、ちょっとそれはないんじゃないか、俺。
「あ……こんばんは。」
しかしこんな間抜けな挨拶にも、律儀に会釈する聖。
どうやらお互いに相当混乱している模様。
それでも叫び声をあげて助けを求めないあたり、貫禄が違うと言うか何と言うか。
「『なんと孫六』はいつまで続くと思う?」
「……作者が死ぬまで続くんじゃないか。」
だから混乱を助長させるような会話は慎め、俺。
そっちも真面目に受け答えしてないで、ちょっとぐらい取り乱した素振りを見せてくれ……
どうにか変化しないとドツボにはまるぞ、このままじゃ。
「外は、いい天気みたいだな……」
「俺のこの恰好を見てそんな事を言うかお前は。」
「あ……」
俺の様子にやっと気付いたのか、聖は俺の全身を見回し始めた。
ようやく、俺が何故ここに来たのかという理由を察したらしい。
突破口発見。
「で、今から風呂に入ろうというところだったわけだ、お前は。」
間をおいてコクンと頷く聖。
「丁度いい。俺も入る。」
「………は?」
「俺に風邪をひけと言うのかドクター。」
「ちょ、ちょっ……」
「そういうわけだ、先に入って待ってろ。いいから入ってろ。俺がいいと言うまで入ってろ。」
突然の申し出に二の句が継げないでいる聖を、俺は強引に風呂場へ押し込んだ。
……不可抗力だ。他に手はなかったのだ。これが最良の手段だったんだ。
混乱の収まりきらない自分にそう言い聞かせつつ、俺は大きく深呼吸をした。
126天気屋:03/02/27 22:06 ID:XWVjFbn6
そういうわけで別シチュで続編です。
寝不足で気分悪い上に明日早起きしなきゃならんので、そろそろ寝ます。オヤスミナサイ。
127名無しさんだよもん:03/02/27 23:20 ID:a5evA87G
>>126
オツカレーション。
グッジョブ
128名無しさんだよもん:03/02/27 23:30 ID:jYzELaX0
>>126
 かわいい聖さん萌えーっ!
 いいもん見させてもらいました・゚・(つД`)・゚・。
129酒と泪と男と女(9) 1/2:03/02/28 22:32 ID:i/DGn3kS
焦っていると思われないようになるべくゆっくり服を脱ぎ、俺は一糸まとわぬ姿で脱衣所から浴場に入った。
人二人が大の字になって寝転がれるぐらいの広さのタイル張りの洗い場と、寿司詰めにすれば十人ぐらい入れそ

うな大理石造りの浴槽。
聖はその浴槽に肩から上だけを出し、こちらに背を向けて湯船に浸かっていた。
トレードマークの長い黒髪は、濡らさないようにタオルで丸くまとめられている。
俺は浴槽からお湯を汲み、頭からそれをかぶった。
冷えた体に熱が染み渡る。
そして二度三度と湯を浴びた後、俺も浴槽に入った。
首の下までどっぷり湯船に浸かると、陳腐な表現だが生き返った気分。
「……あら。」
ふと聖を見てみると、胸から腰のあたりにバスタオルが巻かれていた。
「そんな物をつけて風呂に入るのか、お前は。」
「私にだって、恥じらいぐらい……ある……」
遠回しに、前を隠さずに入ってきた俺を非難しているようないないような。
「それはそうと、定期検診じゃなかったのか?」
「ついさっき終わった。だからこうして風呂に入るつもりだった……」
「……ついさっき、ね………」
「そういうキミは、何でこんな所にいるんだ……?」
「雨に降られて大変だろうって言って、支配人がここに通してくれた。
 で、検診が終わったら聖を呼んでくれる……って……」
……謎はちょっとだけ解けた。
「なあ。佳乃に、検診が終わって風呂に入ることを伝えたか?」
「伝えておいたが……?」
「…………。」
つまり結局のところ、アレだ。
耕一は佳乃から検診が終わったことを聞いた。
しかし咄嗟の判断で俺にはわざとそれを伏せ、ここで聖と鉢合わせになるように仕組んだのだ。
「趣味の悪いイタズラだ……」
俺は額に手を置いて頭を振った。
130酒と泪と男と女(9) 2/2:03/02/28 22:34 ID:i/DGn3kS
だが物は考えようだ。
俺に断りなく勝手なことをした耕一に腹が立たないわけではないが、こうやって聖と一緒に風呂に入る機会を作ってくれたことは事実。
だったらとりあえず今は、この場で二人、色々楽しむとしようじゃないか。
支配人について文句を言うのはその後でもいい。
邪な欲望に流されただけだろ、という非難は却下だ。
「考えたら、こうして二人で風呂に入るのって初めてだな。」
「そうだな。」
「素面で一緒にいるのも初めてか。」
「そうだな……」
「顔が赤いぞ。もうのぼせたか。」
「誰のせいでこうなってると思ってるんだ……」
「……なかなか可愛いじゃないか、そういう姿も。」
「なっ……」
思わず言葉を詰まらせる聖。
うむ、心地よい……ここまで上手く会話のペースを握れるとは。
「さて……」
俺は聖の方を向き直った。
聖は俯いたまま、体を硬くして水面を眺めている。
「密室同然の風呂場で男と女が二人きり……」
聖の傍に身を寄せる。
「しかも女は、男に買われた娼婦ときてる……」
顎を指で掴んで、顔をこちらに向けさせる。
そのままゆっくり、俺の顔を近づける。
「そして相手の申し出を突っぱねるだけの武器も、今は持ち合わせていない……」
唇の端にニヤリと笑みを浮かべる。
聖は全身を強ばらせて顔を背ける。
「いっ……一体私に、何をさせる気なんだっ……」
「そうだな……」
そして俺は一呼吸置いて……
131天気屋:03/02/28 22:36 ID:i/DGn3kS
マス板のNステテレを見ながら投下です。
また改行の加減をしくじったようで……
光ファイバーで吊ってきます。
132名無しさんだよもん:03/02/28 23:08 ID:8RNjuoIC
>>131
いつも楽しみにしている者です。

いえいえ、僕にはこれぐらいの方が読みやすいですよ?
133pine:03/03/01 14:35 ID:Z9vF2X48
遅くなりましたが、
>40-42
>65-66 の続きを書き込みます。
134pine:03/03/01 14:36 ID:Z9vF2X48
 むかし聞いた深夜ラジオに、「真の男」とはどういうものかを追求するコーナーがあった。
 そこに寄せられた一枚のハガキ。「真の男とはどのような姿で街を歩けばよいのでしょうか」。
 ディスクジョッキーの答え。「フリルのついたドレスを着ましょう。人の目など気にせず、我が道を歩んでこそ男というものです」。

 もちろんギャグのコーナーである。
 ただ、この回答にだけは、笑い流せずに深くうなずいてしまった。

 歌舞伎町あたりで見かける人々と比べて、俺はよほど男らしくないのだろう。俺の願望は、こんな閉鎖空間でしか現れないのだから。
 眼前には、身を寄せ合って座り込み、小さく震えるドリィとグラァの姿があった。

 彼らはこれから何をされるのか分かっているからか、俺の目がよほど血走ってでもいたのか。彼らの怯えの理由は分からなかった。
 俺は無言で一歩を踏み出す。彼らのゲームの舞台に合わせているのか、大木から切り出したままの床板が小さく鳴き声を上げた。
「ひ・・・・・・っ」
 声を漏らしたのはどちらか分からなかったが、それが引き金になった。拒絶の声は、せめて行為をはじめてから聞きたかったので、急に歩を早めた。彼らが俺を指さして何事か呟いたが、俺は耳を貸さない。
135pine:03/03/01 14:37 ID:Z9vF2X48
 都会育ちの俺は、斧で薪を割った経験がない。が、そのとき生じる音だけは、今この耳でしっかり確認した。おそらく、その数倍の音量で。
 右手の数センチ外側で爆音が響いた。僅かに視野に入ったその発生源は、巨大なナタのようなものだ。それが床に打ち付けられ、切り裂き、分厚い天然材を見事に貫通していた。
 その衝撃のすさまじさは、『砕いた』のではなく『切った』ことで、すぐ側にいた俺にすら破片が当たらなかったことで分かる。
 新作『Routes』の登場人物に『人知を超える怪力』という裏設定でもない限り、このようなことができるキャラクターはただ1人だった。俺は不毛な確認作業のため、半時計回りに首を回す。
 凶器から遠ざかるように体を動かしたのは、俺の本能だろう。
 そしてそこには、予想どおりの人物がいた。
「男色に励むのは結構ですが」
 のんきなことに俺は、「彼女の声ってこんなだったんだ」などと思っていた。
 ほら、『うたわれるもの』って、音声付きのコンシューマ移植もされてないし。
「それなら私を呼び出さないで頂けませんか?」
 そこには、にっこり笑うカルラの姿があった。

「ど、どどど、どうしてカルラがここに・・・?」
「自分の胸に手を当てて考えてみてはいかがですか?」
 俺の動転ぶりは、本当に胸に手を当てて考えてしまったほどだった。呆れるカルラの前で、何故こうなったのか必死に思考を巡らせる。
「あ」
「判りましたか?」
「さっきドリィとグラァが指さしてたのは、俺じゃなくてカルラだったんだ・・・・・・」
 実生活で『志村、後ろ後ろーっ』を体験できるなんて・・・と続けようとしたところで、無駄口は控えることを決めた。
 床に刺さったままだった剣が、カルラの手によって引き抜かれたからだ。
136pine:03/03/01 14:39 ID:Z9vF2X48
「・・・いや、本当に分からないんだけど」
「・・・・・・・・・・・・はあ」
 わざとらしくため息をつくだけの間を置いて、彼女が尋ねる。
「貴方、ここに入ってきた客には何ができるのか、判っています?」
「えっと・・・そりゃ娼館だから・・・一夜を共にしたい相手が現れるんだろ」
 気恥ずかしくなって、婉曲な表現に逃げてみた。
「半分だけ正解ですわ」
「半分・・・? 他に何かあるのか?」
「正確には、『誰かと一夜を共にしたい』という希望が完全に叶えられますの」
「・・・? 同じじゃないのか?」
 なんだか、昔話でよく聞く、『悪魔が叶える3つの願い』みたいになってきたな。実際、この娼館は悪魔と似たような存在なのだろうが。
「全く違いますわ。現れる相手が分散する可能性がある、という点で」
 数秒間考えて、俺の鈍い頭もようやく事態を理解した。
「あ、俺が相手を誰にするか迷ったせいで・・・」
「御名答。もっとも、普通は1人の相手を強く求めるような人しか来ませんから、そのようなことは起こりません。ただ、何かの間違いで、貴方のような優柔不断な客が入ってくると」
 振り返ると、まだそこには双子の少年が座り込んでいた。
「たくさんの相手が現れる、と」
「そうです。それが『希望を叶える』ということですから」
 俺はがっくりと首を垂れた。
 自分に決断力があるとは夢にも思わなかったが、娼館で希望の相手すら決められないほどだとは知らなかった。
「説明はこれで終わりです。次は、貴方の番ですわ」
「・・・俺?」
「はい。ここでの私は娼婦ですが、せめて私1人を思って頂ける殿方でなければ、抱かれる気になりませんわ」
「どちらかを選べ、と?」
「当然です」
「じゃあ俺、ドリグラと一緒に背徳の快楽に溺れることに決めたんでそこで御鑑賞くださ・・・」
 ひらひらと右手を振りながら再び後ろに向き直ると、いつの間にか2人の少年が立ち上がっていた。
「「いやです!」」
 あっさり拒絶される。ま、冷静に考えればもっともだ。見ず知らずの男に買われるなんて望むはずがないし。
「「僕たちだって、一途に思ってくれる方でないと抱かれたくありません!」」
 拒絶のポイントが若干ズレていた。
 確かにこういうキャラ付けだったな、こいつら。
137pine:03/03/01 14:40 ID:Z9vF2X48
 前門のカルラ、後門のドリィとグラァ。
 ちなみに『後門』には別の意味も掛けている。上手いこと言うね。座布団一枚。

 などと一人エロ大喜利をしている場合ではなかった。俺を挟んだ一人と一組が火花を散らしている。
「さあ、選んでください。貴方がしっかりと気持ちを固めた瞬間、この2人が消えて丸く収まりますわ」
「カルラさん、勝手なこと言わないでください」
「そうです、ここは僕たちの部屋なんですから、この人は僕たちのお客さんです」
「あら? この人に未練があるから、私が現れたんですのよ」
「未練なら未練らしく自分から身を引いてください」
 カルラもなんだかんだ言って男に負けるのはイヤなのかな、とか。ドリィとグラァって案外キツいこと言うな、とか。
 のほほんと観戦していた俺は、これまでの人生で『竹内まりや的けんかはやめて2人を止めて状態』に遭遇したことがなかったので、この後一人と一組がどのような行動に出るか察知できなかった。
 争奪戦の最後の矛先は、そのターゲットに向かうのだ。
「「「・・・どちらを選びますの(選ぶんですか?)」」」
138pine:03/03/01 14:41 ID:Z9vF2X48
 視線で人を殺せるなら、今の俺は蜂の巣になっているだろう。六つの険しい目が俺を見ていた。挟み撃ちにあった俺は横に逃れるが、それに倍する速度で追いかけられる。
「あ、あの・・・・・・」
「「「・・・・・・・・・・・・」」」
「みんなで仲良く・・・っていうわけには・・・?」
「「「・・・・・・・・・・・・っ!!」」」
 火に油どころの騒ぎではなかった。
 いっそう険を増した3つの顔に、壁際まであと一歩というところまで追いつめられた俺は、最後の選択を迫られた。
「俺は・・・」
「「「・・・・・・・・・・・・」」」
「俺は・・・」
「「「・・・・・・・・・・・・」」」
「やっぱり選べないーっ!」
 力一杯に優柔不断なことを叫ぶ俺の眼前で、カルラは優しく笑いながら剣を振り上げる。ゲーム中には「移動力なくて使えねーよ」と呟いた彼女の欠点も、この状況となっては関係ない。ちなみにその後ろでは、ドリィとグラァが弓に矢をつがえていた。
 援護射撃がある分、デリホウライ以上のぼろ雑巾になることを覚悟した時。俺とカルラたちの間に、ある人物が現れた。
「わしまで出る羽目になるとはの」
 賢明なる読者様はご記憶のことと思う。葉鍵楼の入り口で思い浮かべた選択肢Cこと、トゥスクルさんだった。
 ・・・いや、予感はしてたんだけど。
139pine:03/03/01 14:47 ID:Z9vF2X48
あと1回か2回で終わります。

冒頭のラジオのネタは本当に聞いたことがあるんですが、
何年も前なので細かい部分は俺アレンジになっている可能性ありです。

高級感のかけらもない娼館になってきてますので、
天気屋さんに習ってモジュラーケーブルで吊ってきます。

光ファイバー羨ましいな・・・。
140名無しさんだよもん:03/03/01 14:48 ID:GNELhKtu
>>139
リアルでミチャッターヨ
結局選択肢はCですか?(^^;

お疲れ様です。楽しみにしてます。
141名無しさんだよもん:03/03/01 15:57 ID:Vb2zm73Y
>>139
オモロイなあ、すごく読ませる。続きが楽しみ。
142名無しさんだよもん:03/03/01 21:08 ID:Ewsp/X31
ドリグラキタかとおもったのに(つд`)

しかしウマー(゜д゜)
143酒と泪と男と女(10) 1/2:03/03/01 23:30 ID:ouo2m6s1
「……歌でも唄ってもらおうか。」
「…………。」
「…………。」
「…………。」
「…………。」
「………へ?」
長い沈黙の後、聖は素頓狂な声をあげた。
俺は話を続ける。
「風呂場といえば歌というのが、古来からの日本の伝統だろう。
 つまり日本人なら唄う場所は、カラオケボックスよりも風呂場だ。
 そういうワケだ、唄え。リクエストは村田英雄の『王将』だ。」
そう言ってけらけら笑ってやると、聖の表情がさっきにもましてどんどん硬くなっていき、全身もぷるぷる震え出した。
どうやらようやく、俺にからかわれたということに気付いたらしい。
俺は爆発に備えて身構えた。
しかし残念ながら、それは不発に終わる結果となる。
「はぁ〜……」
思いきり脱力したように、大きく溜息をつく聖。
……少々期待外れ。
「……もし私が本当に歌い出したら、一体どうするつもりだったんだ。」
「それはそれで面白いから、そのまま唄わせる。」
「やっぱり変わり者だな……」
「褒めてんのかけなしてんのか。」
聖はもう一度、はぁと溜息をついた。
明らかに肩の力が抜けたのが見て取れた。
俺に肩透かしを食わされたせいで、丁度いい具合にリラックスできたらしい。
良きかな良きかな。
144酒と泪と男と女(10) 2/2:03/03/01 23:31 ID:ouo2m6s1
「それにしても、外は凄い雨みたいだな……」
「傘が100%役に立つかどうか微妙なほどの降り方だ。おかげで俺はこのザマ。」
「その傘はどうしたんだ?」
「昨夜の予報を信じて、何も準備せず手ぶらで出かけた。」
「……なるほど。」
「まあ、禍福はあざなえる縄の如し、というやつだ。」
「ん?」
「降られてズブ濡れになったおかげで、こうして一緒に風呂に入れたわけだし。」
「その前に私に切り刻まれるかもしれないとは考えなかったのか?わざわざこんな所にまで押しかけてきて。」
「んー……お前に刻まれるなら本望、ってことにしといてくれ。それにまあ、バラバラになったところで治してくれるんだろ?」
「人事みたいに言うんだな……治すにしても限度があるだろう。医者は万能じゃないんだぞ。」
「ブラックジャックやスーパードクターKも真っ青、死神博士も土下座する改造手術の権威が何を言う。」
「……一体誰だ、そんなデタラメを吹聴しているのは。」
「全国推定五万人と言われる霧島聖ファンの皆々様方。」
「…………。」
「ちなみに唯一の対抗勢力は、膝関節固定手術の権威・長森瑞佳嬢と言われている。」
「もはや、何から突っ込んでいいのやら……」
「突込無用。むしろお前は突っ込まれる方が専門だろう。」
「私は下ネタは苦手だ。」
「それは失礼。」
俺達は互いに顔を見合わせて、くすくすと笑った。
そうして一通り談笑した後。
「……なあ。」
「ん?」
「もしよかったら……キミの背中、流してやろうか?」
145天気屋:03/03/01 23:34 ID:ouo2m6s1
そういうわけで続編。作者からはあえてノーコメント。

>>139
確かに高級どころか、媚館であるかどうかすら怪しいですな。

だ が そ れ が い い

続き楽しみにしてます。

ああ、吊れるだけの光ファイバーがホスィ……
146pine:03/03/02 19:15 ID:PSQ2eTLW
以下、『希望の相手』
>40-42
>65-66
>134-138 の続きです。
147pine:03/03/02 19:15 ID:PSQ2eTLW
 ドリィとグラァ、カルラと同じように、トゥスクルさんも完璧なまでに「トゥスクル」たった。アニメやゲームのキャラクターを立体化すると、コスプレでもフィギュアでもどこか不自然さが拭えないものだが、彼女たちにはそれが一切ない。
 そして何より、髪から覗く耳も背後で揺れる尻尾も、間違いなく本物だった。
「邪魔をなさらないで頂けます? これからその莫迦男を懲らしめるところですの」
「「そうですっ」」
「残念じゃが、その男はどちらも選べんようじゃ」
 詰め寄る3人を軽くあしらい、俺の顔をちらりと見ながら続ける。
「こやつにとってわしは、『誰も選べない』という気持ちの象徴じゃからな」
 その視線に哀れみの色が見える。
「無駄なことはやめい。幾ら問いつめても、答えは出てこぬよ」
 軽蔑の気持ちは、カルラたちにも感染していた。だらしない俺にいい加減愛想が尽きたのか。みんな武器を下ろし、無言で俺を見つめている。

 3人の戦意喪失を確認し、トゥスクルさんが俺に向き直る。着古した衣服に身を包む小柄な身体は、俺より頭二つ分も低いのに、なぜか圧迫感を覚える。
「出直してこい」
「・・・・・・え?」
「出直してこいと言うたんじゃ。自分の気持ちも分からんような奴に、ここに来る資格はないわい」
 そう言って彼女は、皺の集まった手を俺の襟首に掛けた。見かけによらずかなりの腕力だ。幼い子供がされるようにズルズルと身体を引きずられ、気づいたときには部屋から廊下へ放り出されていた。
「おまえさんが気持ちを決めたら、もう一度ここに来れるはずじゃ」
 そう言い捨て、彼女は扉に手を掛けた。トゥスクルさんの背後に居たはずの3人の姿は、何故か見えない。
 微かな埃を舞い上げて扉が閉まる。

 俺は一人、廊下に残された。
148pine:03/03/02 19:16 ID:PSQ2eTLW

「いらっしゃいませ。当館の支配人 柏木 耕一 と 申します」

 3日後。俺は再び『葉鍵楼』の受付に立っていた。仕事帰りのよれたスーツ姿で入るには相変わらず場違いな空間だったが、例によって咎められることはない。
 彼は俺のことを覚えていないのか、それともとぼけているだけなのか、一見の客にするような、3日前と変わらない説明を淡々と行う。
 そして、何も変わらない質問。
「希望の相手は誰でしょうか?」

 上手くやらなければ、などという気持ちは無い。俺の気持ちは既に決まっている。
 正確には、3日前に既に決まっていたのだ。
 ただ、俺がそれに気づかなかっただけ。
「君・・・かどうかは知らないけど。俺をここに呼んだのは間違いじゃなかったよ。ありがとう」
「・・・・・・」
 営業用の笑顔を崩さない彼。すべてお見通し、ということか。
「・・・どこでもいい。案内してください。そこに、希望の相手が居るはずですから」
 耕一は俺の顔をじっと見つめ、そして答えた。
「かしこまりました」


 案内されたのは、3日前とは違う部屋だった。ここにたどり着くまでの所要時間は1分ほど。3日前との差は、やはり俺の気持ちの差なのだろうか。

 またしても耕一は、音もなく消えていた。

 俺は一つ大きく深呼吸をし、そして扉に手を伸ばす。
 横開きの木の扉は軋むこともなく、滑るようにその口を開けた。
149pine:03/03/02 19:17 ID:PSQ2eTLW
「おねーちゃん、お茶こぼしちゃった」
「気をつけなきゃ駄目でしょっ」
「ほれ、雑巾じゃ」
「アルちゃん、しっかり持たないから・・・」
「すいませーん、こっち飯なくなったんすけど」
「私が持ってきますね」
「「若様〜」」
「ええい引っ付くなお前らっ!」
「まったく・・・トウカにお酒を飲ませたのは誰ですか・・・」
「堅いこと言うなよ。いいじゃねーかたまには」
「そ、それらしとひたほほは・・・」


 そこでは囲炉裏(のようなもの)を囲んだ晩餐が繰り広げられていた。
 ゲームに出てくる主要キャラクターがほぼオールキャストで箸を持っている。友人のコスプレ写真小僧が見たら泣いて喜びそうな光景だ。
「どういうことですの」
 その輪の中に入っていないただ一人のキャラクターが、扉の横の壁にもたれかかって俺を迎えた。肉食獣のような鋭い目。
 もちろん、カルラだ。
「見たとおりだよ。俺の希望が叶おうとしてるんだ」
 その答えが気分をさらに害したのか、目を閉じてそっぽを向く。
「優柔不断が激しくなっただけのように見えますわ。希望の相手を決めるのではなかったのかしら?」
「トゥスクルさんが言ってただろ? 『そこの男はどちらも選べんようじゃ』ってね。そのとおりだよ。俺には誰も選べない」
「自信満々に莫迦なことを言わないで頂けます?」
 やれやれ、と肩をすくめるカルラ。本格的に愛想を尽かされたようだ。
「俺、あれからもう一回ゲームをやり直してみたんだ。理由無しに休暇取ると嫌な顔されるからさ、じーさんが死んだことにしちゃったよ」
「・・・・・・」
150pine:03/03/02 19:19 ID:PSQ2eTLW
 もはや相槌も打たない彼女に向けて、ゆっくり話す。彼女の説得こそが、俺の希望が最後まで叶うかどうかの鍵を握っているから。
「25時間くらいかな、ぶっ通しでプレイしたよ。台詞の端々にまで気を配って、俺はどのキャラクターが好きなのか、確かめようとした。
「朝早くにゲームを始めて、飯食ったりモニターの前でうとうとしたりしながら続けた。終わったのは次の日の昼頃だ。忌引の休暇は3日まで取れるんだってはじめて知ったよ。
「それでやっと判ったんだ。俺が好きなのはこのゲームの中の誰か、じゃなくて、このゲームの世界、その中で生きてる君達みんななんだって」

 カルラは変わらず目を閉じたまま。だが、その大きな耳が微かに動く。
「今やってる仕事も別に嫌いじゃないけどさ。同僚はみんな仲間で、でも蹴落とすべきライバルでもあるんだ。みんな成績争いのトップになりたいくせに、本当にトップになった奴には陰口の嵐。そういうところだ。
「俺ももう子供じゃないから、そのこと自体はいい・・・というか、半ばあきらめてる。でも、君達を見てると、運動会や学芸会で一生懸命になってた子供の頃を思い出しちゃうんだ。
「『いじめられたくない』とか『先生に褒められたい』とか、子供なりの打算も損得もあったはずなんだけど、ほら、思い出って美化されちゃうから。
「だから俺の希望は、ドリィとグラァでもない、カルラでもない、トゥスクルさんでもない、君達全員が現れることなんだよ。3日前はそのことに無自覚だったから、あまりに不完全だったけど。
「だから、君にも認めてほしい。『みんなで大騒ぎ』なんてバカな希望は、君が欠けちゃ叶わないんだ」
151pine:03/03/02 19:20 ID:PSQ2eTLW
 俺の勝手な、一方的な話は終わった。『みんな』『一生懸命』なんて青臭いだけの言葉を使ったのは、数年ぶりのことだった。
 短くて長い沈黙のあと、カルラはようやく口を開く。横から彼女を見ているから、長い睫毛が際立っている。
「黙って聞いていれば、随分失礼なことをおっしゃいますのね。私たちが子供みたいに無邪気ですって? これでも命がけで戦っていますのに」
「判ってる」
「同じ人間の集まりですもの、こちらにだって醜い争いはありますわ」
「判ってる。それでもやっぱり憧れるんだ。『憧れ』って、そういう無責任なものだろ?」
 閉ざされていたカルラの瞼が、ようやく開かれる。吸い込まれそうな黒の瞳が、俺を映していた。
「私、優柔不断な男は嫌いです」
「判ってる」
 芸のない繰り返しだと思いながら、俺は頷く。
 彼女はずっと胸の前で組んでいた腕を頭上に持ち上げ、大きく伸びをした。太い三つ編みがもう一つの尻尾のように元気よく跳ねる。
「ですが」
 鍛え上げられた二の腕に隠れた顔は、どうやら笑っているようだった。
「ここまで徹底して優柔不断な男なら、かえって面白いですわ。お酌ぐらいして差し上げます」
 腰に下げた大きな徳利を撫で、にやりと笑う彼女。
「お手柔らかにお願いします・・・・・・」
 俺も笑って、深々と頭を下げた。
 
 俺たちが食事の輪に加わろうとしたとき。
 ちょうど正面に座っていたトゥスクルさんが、少しだけ笑ってくれたような気がした。
152pine:03/03/02 19:21 ID:PSQ2eTLW
 以上で終了です。

 最初の書き込みをした段階では結末まで決めてなかったんですが(選択肢で切って反応を伺おうという姑息な考え)、結局こうなっちゃいました。

 感想をくれた皆さん、ありがとうございました。
 他の書き手の皆さん、がんばってください。


 追伸
   VSドリグラを楽しみに待っていた皆さん、ごめんなさい。
153名無しさんだよもん:03/03/02 19:22 ID:pZzxBgCH
リアルタイムキタ━━━━━━━━━━(゚∀゚)━━━━━━━━━━!
154名無しさんだよもん:03/03/03 15:01 ID:BuVjOU0o
いや、私的には見事な結末だったよ。
私が望んでいるのも、こういう葉鍵楼だ。きっと。
ゲームは違うけれど、みんな好きだもん。

pine氏、お疲れ様。
155酒と泪と男と女(11) 1/2:03/03/03 23:57 ID:uHYQZ1KO
聖は、頼めば耳掃除でも何でもしてくれる。
が、こうやって自分から言い出すというのは実に初めてだ。
何を企んでる?と思わず聞きそうになったが、拗ねられると元も子もないので、どうにかその言葉は飲み込んだ。
そんなわけで俺は浴槽を出ると、シャワーの前に置いてある椅子の上に腰を下ろした。
遅れて聖も浴槽から出ると、俺の背後に回った。
正面の鏡に聖の姿が映る。
……裸だ。さっきまで身を包んでいたタオルがない。
おそらくは邪魔になるから脱いだということなんだろうが、これは非常に目の毒だ。
武道の達人の一撃というものは、何処にどう打つかが完璧に読めていても、全くかわすことが出来ないという。
見慣れたはずの聖の裸で少々興奮してしまった俺は、ふとそんな事を思い出していた。
タオルで髪をまとめた頭が、後ろでせわしなく動く。
しかし何故、女のタオル頭というものはこう、男の心を引くものがあるのだろうか。
こればっかりはさすがにわからない。
俺の背中に、ざあっと湯が流された。
間もなくスポンジがゴシゴシと背中を擦りだす。
人の手の力加減と、泡の感触が気持ちいい。
この時、俺の頭に一つ閃くものがあった。
女が裸で背中を流すといえば、そう。
「バカを承知で一つ頼んでみるんだが、聞いてくれるか?」
「ん?」
「胸で洗ってくれ。」
「え……」
「バカを承知の頼み事。」
「…………。」
「…………。」
いきなり走る沈黙。
……笑って受け流すものだとばかり思ってたのに。
これはつまり、アレだ。
156酒と泪と男と女(11) 2/2:03/03/03 23:58 ID:uHYQZ1KO
「聖。」
「な、何だ?」
「気が変わった。背中流すのはいい。」
「そ、そうか……」
「そのかわりに、全身洗ってくれ。スポンジなしで。」
「っ……」
息を呑む音が背後から聞こえた。
間違いない。理由はわからないが、聖は少なからず『その気』になっている。
「イヤか?」
「で、出来るわけないだろっ……そんな恥ずかしいこと……」
「ほう……お前にその権利があるとでも?」
「っっ……!」
「買われた女は、黙って男の言う事を何でも聞く……そう言ってたのは誰だったかな。」
わざとらしい台詞回しで、聖を精神的に追い詰める。
そしてどうやら、その効果はテキメンだった様子。
しばらく一人でゴソゴソ何かをしていたかと思うと、俺の背中にふくよかな感触。
俺の背中に胸を押し当てたのだろう。
それもボディソープを塗ったためか、ぬるりとした感触をも伴っている。
下手をするとこれだけで、俺の方の準備が整ってしまいそうだ。
背中の感触が、ゆっくりと上下に動き出した。
「これで……いいか……?」
「俺は全身って言ったはずだが。」
俺がそう言うと聖は、おずおずと両手を前に回してきた。
石鹸のついた手で、胸から腹にかけてを撫で回す。
……ヤバい。これは想像以上のハードブロウだ。
風俗で定番のプレイになるわけだ、なるほど。
157天気屋:03/03/04 00:00 ID:fAlh3feH
というわけで一日ほど間をおいて続編です。
ちょっと書いてて気に入らないところがあって、途中から新規に書き直してる途中なんで、
次の話までちと間があくかもしれません。その時はスイマセンです。

>>152
ええ話や…たまにはそういうのもいいですな。グッジョブ
158名無しさんだよもん:03/03/04 11:47 ID:7GLl3JoO
お風呂プレイ(・∀・)イイ!
159酒と泪と男と女(12) 1/2:03/03/05 20:29 ID:Yyenqpjy
不意に、聖の手が止まった。
手の甲がわずかに俺のモノに触れたのだ。
さすがにここまでされていると、我が愚息も完全に元気になって斜め上に反り返っている。
一瞬、切なげな溜息が首筋にかかった。
そしてその手が、竿を優しく包み込んだ。
間を置いてそれが上下に動き出す。
「うっ……」
思わず声が漏れてしまった。
気持ちいい。
ボディソープのぬめりが加わるだけで、よもやここまでよくなるものだとは。
それを察したのか、聖の手の動きが段々早くなっていく。
全身を洗えといったのに、完全に意識がそちらに集中してしまっているようだ。
息も随分荒くなっている。
相当昂ぶってしまっていると見て間違いはないだろう。
「……随分丁寧に洗ってくれるんだな。」
聖の手がぴたりと止まった。
「そんなに汚れてるんなら、正面に来てじっくりやってくれないか?」
シャワーを手に取って蛇口をひねると、それを後ろに手渡した。
俺の体についた泡を全部洗い流すと、聖は正面に回ってくる。
俺はその間に椅子から下り、床の上に腰掛けた。
凹の字になった例の椅子ならともかく、俺が座ってたのはごく普通の風呂場用の座椅子だ。
床に座っていた方が色々とやりやすいだろう。
跪いて四つん這いになった聖の顔は耳まで真っ赤になり、瞳も潤みきってとろんとなってしまっていた。
160酒と泪と男と女(12) 2/2:03/03/05 20:30 ID:Yyenqpjy
竿を手に取った聖は、それをそのまま口に含んだ、かと思いきや。
唇を近づけたまま、その動きを止めてしまった。
舌を出して舐めようとする気配もない。
どうしたのかと思って黙って様子を見てると、いきなり……
……胸の谷間に挟んだ。
そして手で胸を押さえ、谷間に寄せるようにしながらゆっくり、上下に揺する。
正直、パイズリ自体から得られる肉体的快楽というものは、はっきり言ってあまりない。
「気持ちいいか……?」
上目遣いで俺の事を見ながら、そう聞いてくる聖。
俺は無言で頷いた。
想像してもみろ。
谷間ができるほど大きな胸、という時点で、興奮する材料としては十分すぎる。
それをこのように使って男に奉仕する、この視覚効果たるや……
聖は大きく顎を引き、自分を胸元を見下ろすような態勢になった。
そのまま舌を出し、谷間から突き出た亀頭をチロチロと舐め始めた。
俺のモノがピクンと震える。
もうそろそろ、限界に達しつつあるようだ。
「聖……出るぞ……」
ヤバくなっている事を口で伝えた。
しかしそれでも、聖がその動きを止めようとする気配はなかった。
むしろさっきよりも熱心に愛撫をしている。
このまま射精しても構わない、という意思表示だ。
俺は聖の頭に手を置いた。
それを押さえて頭を下げさせ、亀頭を口の中にねじこんだ。
そして舌が急所に絡みついた瞬間、俺は勢いよく、聖の口の中を汚していた。
161天気屋:03/03/05 20:31 ID:Yyenqpjy
というわけで、続編です。
エロを書きはじめると、どうもねちねち書き込みたくなっていけねぇや。
162名無しさんだよもん:03/03/06 00:11 ID:I8jSoPg8
キタ━━━━(゚∀゚)━━━━ッ!!
聖んキタ━━━━(゚∀゚)━━━━ッ!!
163名無しさんだよもん:03/03/06 03:07 ID:7W2Fo/x+
キタ〜〜〜〜
そのままねちねちいってくださ〜い
164天気屋@続編書きかけ:03/03/06 18:37 ID:bfiEDvJc
よくよく見直してみれば、微妙に表現のおかしい点が……

×それをそのまま口に含んだ、かと思いきや
○それをそのまま口に含む、かと思いきや

×この視覚効果たるや
○その視覚効果たるや
165酒と泪と男と女(13) 1/2:03/03/07 21:19 ID:twD3EKk3
二度三度と精液を吐き出す度、聖は喉の奥でそれを受け止め、そのまま飲み下した。
だが今回は、さすがに勝手が違ったらしい。
「んっ、んっ……んぐっ、ぷはっ!」
俺の射精がまだ終わっていないのに、いきなり口を離してしまった。
その拍子に、出たばかりの精液が顔にかかり、口の中からもぼたぼたと白い粘液が垂れ落ちる。
数日溜めてた分に加えてこの大胆な愛撫で、量と勢いはいつもの三割増。
どうやらそれに対応しきれなかったようだ。
「……申し訳ない………」
そう言うと聖は、もう一度亀頭を咥えこんだ。
尿道に残った精液を吸い出して嚥下する。
それが終わると今度は、さっき口を離した時に俺の竿についた精液を、丁寧に舐め取り始めた。
全体をくまなく、唇を寄せて舌で辿る。
顔と胸に生臭い粘液を浴びながら、それでも熱心に奉仕しようとする姿にゾクゾクしていた。
俺は聖の胸に手を伸ばしてこびりついた精液を指で拭い、それを咥えさせる。
何のためらいもなく、ちゅうちゅうとその指を吸う聖。
「一体どうしたんだ?」
俺がそう言うと指を離し、ゆっくり目を上げて俺の方を見た。
「ん……?」
「今日は随分積極的じゃないか。」
「……キミが悪いんだぞ……」
「は?」
「キミがあんまり私を抱きたがるから……自分が女だってことを思い出してしまったんだ……」
「…………。」
「それでもなんとか抑えてたのに……あんな事をするから……」
「あんな事?」
「さっき私に迫った時……」
「……あ。」
襲うと見せかけて茶化した時のことか。
何気ない悪戯のつもりだったんだが、どうやら聖にとっては強い揺さぶりになってしまったらしい。
166酒と泪と男と女(13) 2/2:03/03/07 21:19 ID:twD3EKk3
「あのまま犯されてもいいって……本気で思ったんだぞ……」
段々、聖の声が震えてきた。
どうやら話してるうちに、一層昂ぶってきてしまったらしい。
「だから……背中を流すって言ったら、絶対何かしてくれると……ひぁぁっ!」
俺は話の途中で、聖の乳首をつねりあげた。
悲鳴にも似た嬌声が、浴場内を反響する。
乳首を挟んだ指をそのままこね回す。
「いぅ……うあぁっ!」
聖はあまりの快感にその身をよじらせた。
乳首を強くいじってやっただけなのに、いつもよりずっと反応がいい。
どうやら言う通り、相当な欲求不満になっているようだ。
「お喋りの前に、コレがまだ綺麗になってないだろ。」
そう言いながら俺は、固くなった乳首を優しく弄ぶ。
聖は再び、俺の竿をその口に咥えこんだ。
舌を絡ませながらゆっくり頭を上下させる。
じゅぷじゅぷという唾液と精液をすする音が、たまらなくいやらしい。
もう一度、乳首をつまむ指に力を入れる。
「んぐっ!んふぅっ……んっ、んっ……」
口の動きが鈍くなり、唇の端からくぐもった喘ぎ声が漏れる。
もっと鳴かせてやりたい。
さんざん嬲って、はしたない声をあげさせてやりたい。
胸の奥にそんな衝動が蘇ると同時に、しぼみかけてたモノも再び怒張していた。
「聖。」
聖の肩に手を置き、熱心に奉仕する口を離させた。
「尻をこっちに向けろ。」
俺がそう言うと、一瞬ためらった後、聖は四つん這いのままこちらに背を向けた。
高々とかかげられた尻に目をやると、もう何もする必要がないぐらいドロドロになってしまっていた。
俺は濡れそぼった膣口に亀頭をあてがうと、そのまま一気に奥まで刺し貫いた。
167天気屋:03/03/07 21:21 ID:twD3EKk3
最初はエロを軽くして軽いオチをつけようと考えてたのに、
ついつい悪い癖が出て長く書いてしまい、オチを変更してしまうことになりそうで。
ま、どーにかなります。多分。
168名無しさんだよもん:03/03/08 05:01 ID:dwzWLFM8
>>天気屋氏
毎回毎回良作をありがとうございます。
どーにか頑張ってください。
169名無しさんだよもん:03/03/08 18:26 ID:OSYYmxzl
天気屋氏の聖んはかわいさが(・∀・)イイ!
170名無しさんだよもん:03/03/09 11:12 ID:ZIhFVjY2
春一番、あげ!
171酒と泪と男と女(14) 1/2:03/03/09 21:27 ID:wuyx0jl4
聖は声にならない声をあげると、海老のように強く背を反らせた。
きゅうっ、と膣が締まる。
どうやら軽く達してしまったらしい。
やがて脱力すると、肩を落として呼吸を整えようとする。
間髪入れず、俺は激しく腰を振り始めた。
「ひぃっ!あっ、あっ、あっ………ふあっ、あぁぁぁぁぁっ!!」
そして何十秒と経たないうちに、今度こそ本当に達してしまった。
聖の全身はブルブルと震え、断続的に竿を締め上げる。
一度射精した直後で感覚の鈍った俺にとって、それは動きを止めさせるに十分な打撃とはならない。
絶頂が収まると同時に、再び律動を開始する。
「ダメ、ダメっ……ま、まだ、あぁぁぁっ!」
心身ともに余韻に浸る間もなく、続けざまに襲い来る波に、体を振り乱して悶える聖。
そのまま責め続けるとほどなく、二度目のエクスタシーを迎えた。
今度は聖が快感に飲まれる様を楽しまず、ペースを落とさずに腰を動かしつづける。
「かはっ……っっ………!」
聖の呼吸が止まった。
そしておとがいを大きく反らせたまま、俺の動きに合わせてビクンビクンと痙攣する。
しばらくして動きを止めてやると、頭がガクンと床に落ち、拍子に髪をまとめていたタオルがほどけて床に落ちた。
聖はバラバラになった髪をどうしようともせず、ただ顔を床に伏せたまま喘いでいる。
イッている最中にも責められ続けたというのは、どうやら相当な負担になったらしい。
俺は背中から聖の両脇を抱えこんだ。
そのままこちらに向かって引っ張り上げる。
座ったまま、聖を背後から抱きかかえる形になった。
こうすれば床で髪を濡らす心配もないし、とりあえず休息にもなる。
繋がったまま、背後から胸に手を回す。
ずっと愛撫させっぱなしだったせいで、気化熱で随分体が冷たくなっていた。
よくよく考えれば俺の体も、一部を除いて相当冷えてしまっている。
172酒と泪と男と女(14) 2/2:03/03/09 21:28 ID:wuyx0jl4
俺は聖の腰を浮かせると、そのまま中から竿を引き抜いた。
「こっち向いて。」
俺がそう言うと、聖は何も言わずこちらに向き直った。
そして亀頭に指を添えると、そのまま再び自分の中に導き入れ、俺の膝の上に腰掛ける。
「んんっ……」
快感に震える聖の体を、正面から抱き締める。
胸や腹の冷たい感触が、妙に心地よかった。
しばらく抱き合っていると、肌と肌とが触れ合った部分が熱を帯びてくる。
「本当に欲求不満だったんだな……ここまで感じてる姿、初めて見たぞ。」
俺がそう言ってやると、膣が小さく収縮した。
普段は何考えてるかほとんどわからないくせに、こういう時に限って物凄くわかりやすい奴だ。
聖の顔を真っ直ぐ見据える。
羞恥心と快感とで、表情が完全にとろけきってしまっていた。
半開きになった瞼の奥の潤んだ瞳が、ゾッとするぐらい艶かしい。
唇を重ねる。
妙に鼻をつく変な匂いが、さっき出した自分の精液のものであることに気付くまで、さほど時間はかからなかった。
でも俺は、キスを止める気にはなれなかった。
それによる嫌悪感よりも、聖を貪りたいという欲望の方が遥かに強かったからだ。
唇を吸い、舌を絡め、互いの唾液をすする。
その間、聖は積極的な動きを見せようとしなかった。
ただ目を閉じて、黙ってなすがままになっている。
感じすぎてそんな余裕がないのか、それとも……
173天気屋:03/03/09 21:29 ID:wuyx0jl4
なんか最近、私だけがSS書いてますなー、このスレ。
174名無しさんだよもん:03/03/09 21:32 ID:1vZlYAsW
>173
お前が今感じている(以下略
と云って見る。

何かもう脳内聖祭り。(*´Д`)
175名無しさんだよもん:03/03/10 00:16 ID:QHJLUOZW
>>天気屋氏
いいですねー、聖。もともと俺は美凪・みちる組派なんだけど浮気してしまいそうだ。
まあいつも職人さんが万全ということもないだろうし、一週間ぐらい保守進行ということも
あるわけだから。
176名無しさんだよもん:03/03/10 16:20 ID:rESUg8MP
天気屋氏がSSを書きまくっている意義はかなり大きい。



と思う。

お疲れ様です(*´Д`) ハァハァ
177酒と泪と男と女(15) 1/2:03/03/10 21:00 ID:/z1EutuC
腕の中の聖の体を、強く下へと抑え込む。
「うぅぅ………」
体の奥深くに延々と飲み込まれ続けるような、熱い感触。
聖が俺を弱く締めつける度に、竿が中でピクンと震える。
そして震える度にまた聖が締めつけてきて、それを繰り返し。
背中を撫で回しながら、ゆっくりと首筋に舌を這わせる。
さっきまでの激しい喘ぎ声とは質の違う、甘い吐息が漏れる。
「…………。」
気がつくと、聖が俺の顔をじっと見つめていた。
「どうした?」
「う……動かない……のか……?」
「……動いてほしいのか?」
「そ、そんな事は……ない……」
「………ほう。」
なるほど。
本音は、もっとさっきみたいに壊れるほど激しくしてほしい、というわけだ。
しかし理性とかプライドとか、そういった類のものが邪魔をして素直にそう言えない。
だからこうしてわざとなすがままになって、男の方からそうしてくれるのを待っている。
でも俺が気を遣ってちょっと休息に入ったから、虚を突かれて少々我慢が利かなくなったんだろう。
つまり、もっと焦らしてやれば……
「はふぅっ……んっ……」
俺は耳に舌を這わせた。
耳たぶから耳の穴の中に至るまで丁寧に、ベトベトになるくらいしつこく舐め回す。
左が済んだら、次は右。
同じように、唾液でツヤが出るぐらい何度も何度も舌先で撫でる。
喘ぎ混じりの吐息が漏れる度、聖の体はぶるりと震える。
奥底の願望とは別の攻められ方でも、しっかり体が反応している証拠だ。
178酒と泪と男と女(15) 2/2:03/03/10 21:01 ID:/z1EutuC
耳をしっかり愛撫したら、次は首筋。
舌の腹でゆっくり舐め上げる度に、俺の背中に回された聖の腕に力がこもる。
顎の裏あたりに、黒っぽい小さな痣のようなものが見えた。
俺がこの間つけたキスマークだ。
もう一度そこに唇を当て、吸い上げてから離す。
全く同じ位置に、新しい内出血の痕ができた。
大体一週間から十日ぐらい残るから、少なくとも次にここに来る時までには消えないはず。
……折角だからもう一つ、新しいヤツをつけておくか。
首に噛みつくように唇を当てがい、強く吸い上げる。
綺麗なキスマークが、首筋のよく目立つ位置に出来あがった。
これは見えづらい顎の裏と違って、タートルネックの服でも着ない限り隠せないだろう。
新しい痣を、舌先でチロチロと舐める。
聖は相変わらず、抱きついたまま俺のなすがままになっている。
何をされたかがわからないわけでもないだろうに、それでも何も言わない。
もっとも、拒否したところで結局は同じ事をしてやったかもしれないが。
首を愛撫しながら、今度は胸に手を差し入れた。
乳房を下から掴みあげて、揺するように優しく揉む。
「んんっ……」
膣の中が小さく蠢いた。
どうやら、胸を触られることを期待していたらしい。
しかしだからと言って、そのまま期待通りの事をして貰えるとは限らず。
俺は胸を掴む手の力を徐々に弱めていく。
そして最後には手を添える程度の力だけを残し、乳房を軽く撫で回す。
「あ……」
また、聖の下半身がピクリと動いた。
もっとしてほしい、と訴えかけてるつもりなのだろう。
そうそう、お望み通りまだまだ焦らして差し上げますよ、霧島先生。
179天気屋:03/03/10 21:02 ID:/z1EutuC
一体いつまでエロを続けるなんでしょうかねえ、私。

誰 か 漏 れ を 止 め ろ (三割方マジ)

でも喜んでもらえるのは嬉しいですけど。
180天気屋:03/03/10 22:12 ID:/z1EutuC
>>178
誤植の訂正。

×少なくとも次にここに来る時までには
○少なくとも次にここに来る時までは
181名無しさんだよもん:03/03/10 23:19 ID:TiwBbJhu
天気屋氏キタ━━━━(゚∀゚)━━━━ッ!!
そのまま走り続けてください
182名無しさんだよもん:03/03/11 01:48 ID:9kyi0uVs
天気屋氏。今止まってもらっちゃ困ります(w
まぁそれは兎も角

ひじりんキタ――――(∀゚*)(゚∀゚*)(゚∀゚)(*゚∀゚)(*゚∀)――――!!!!
183名無しさんだよもん:03/03/11 03:52 ID:pYgENS+q
むしろ天気屋氏には永久機関を取り付けたい(w
184名無しさんだよもん:03/03/11 16:44 ID:P/MXJO2x
>>183
同意(w
185萌えキャラはおデコだせ!:03/03/11 19:13 ID:sLs17BZh
 会社で働き蟻の如く酷使され疲れ果てた俺は、ようやくカスみたいなボロアパートに帰って一息ついた。
 駅にある売店で買った烏龍茶を片手に小一時間ほどボケーッと過ごし、ふと思いついてパソコンを起動させる。
 雑多なフォルダが散らばるデスクトップが表示された。
 すぐにインターネットに接続。 お気に入りに登録してある巨大掲示板群「2ちゃんねる」にアクセスした。
 いつも色々な板を見て周っている俺が真っ先にチェックするのは、leaf,key掲示板… 言うまでもないが、通称「葉鍵板」だ。
 そこには多くのスレッドが立ち、様々な人間が様々な方法で、葉鍵キャラへのアツい想いを表している。
 いつ出るかも分からない鍵の新作、発売して間も無い葉の最新作の感想、板違いの同人ゲームの話題。
 色々なスレを覗いて満足した俺が別の板へ移動しようとしたその時、視界の片隅に一つのスレッドが入ってきた。
 無意識に俺の注意はそちらへ引き付けられる。
 そこには、「凸」という他のスレタイではそう見ることの無い特徴的な文字が含まれていた。
 それが一体どういう目的を持って立てられたスレなのか、俺はよく知っている。
 一瞬、見たいという衝動に駆られたが、俺はそれを振りきってニュー速あたりの板を適当にクリックした。

 砧夕霧。
 百円伝説を作り上げた空前のエロゲー、「誰彼」に登場した女性キャラクターの一人。
 彼女の存在はプレイヤーに大きな衝撃をもたらした。
 かの超シナリオの中で大きな役割を何一つ与えられず、ぶっちゃけ「居なくても話は進む」という必要性の無さ。
 「たぬき」と誤読しそうになる変わった苗字。 ヌルヌルしたものが好きという、理解の難しい嗜好。
 友人に助けを求められても「そんなこと言われても」と困惑するのみという、見事なまでの優柔不断さ。
 そして何より特徴的な、キモイとまで評される大きな額。 彼女のHシーンで嘔吐したと言う者まで現れている。
186萌えキャラはおデコだせ!:03/03/11 19:14 ID:sLs17BZh
 そんな砧夕霧は今現在、「凸」の愛称(蔑称?)で呼ばれ、超先生と並んで葉鍵板のネタキャラと成り果てていた。
 キャラスレには頭部だけで何行も使うような異形のAAが貼られ、立ち入り難い不気味な雰囲気を醸し出している。
 俺にはそれが納得いかない。
 誰彼を初プレイ中、超シナリオに辟易しながらも彼女に萌えたこの俺には。
 額が広いという、ただ原画家の個性が出ただけの身体的特徴をネタに、いつまでも遊び道具にされるなんて。

 俺は無念の思いを抱きながらも2ちゃんねるを巡回し、時間が経つとそのことも忘れて布団に潜り込んでいた。


 そしてふと気がついた時には、俺は豪勢な建物の前にぽつんと突っ立っていた。
 状況が把握できなかった。
 狭い部屋で横になって、しかしなかなか寝付けないので適当な文庫を読み、ようやく瞼が重くなったと思ったら、何時の間にかこの場所にいた。
 身体を回転させて周囲を見渡してみる。 しかし何も見えない。 辺りは怖い程に真っ暗だった。
 それも夜だとか灯かりが無いとかそういうレベルの暗さではない。
 そこに何も存在しない「無の暗さ」とでも言うべきか、そんな感じがした。
 そう、この世界に存在しているのは自分自身と、目の前の建物のみ。
187萌えキャラはおデコだせ!:03/03/11 19:15 ID:sLs17BZh
「…夢か?」
 俺は殆ど意識せずに自分を頬をつねっていた。 軽い痛みを感じる。
 今までも痛覚を伴った夢を何度か見たことはあるのだが、今回は何か違った。
 そう、いつもの夢独特のぼんやりとした曖昧さが無く、手の感覚も頬の痛みも、余りにリアルだ。
 現実とは思えない光景が広がっていても、身体はこの状況を現実として感じ取っている。
「まさにリアルリアリティ、だな」
 そんなつまらない台詞を吐きながら、俺は目の前にある建物の扉に手を触れた。
 他にすることが無かった。 自分と建物しか存在しないのだから、扉を開けてその中を確かめるしかない。
 もしこれが悪夢だったら、中には阿鼻叫喚の地獄絵図が広がっているのかも知れない。 それもかなり嫌だ。
 しかし扉の上にある「葉鍵楼」と書かれた看板は、俺に不安を押し退けて行動させるに充分な効力を持っていた。
 果たして、中には──

「いらっしゃいませ。当館の支配人 柏木 耕一 と 申します」

 …そんなこと言われても。

「か、柏木… こういち?」
「はい」
「…俺には、LVNS『痕』の主人公、柏木耕一に見えるんだが」
「これはどうも。 痕をご愛用頂き、ありがとうございます」
188名無しさんだよもん:03/03/11 19:18 ID:sLs17BZh
誰も書かぬキャラにあえて挑戦する、俺たち額野郎凸チーム!
凸に萌えたくなっても呼ばないでくれ。
自身無い。
189元174:03/03/11 19:24 ID:WdIZjPDQ
>>188
激しく期待sage。

…というか、一歩遅かった。
実は夕霧で一本書きたかったんです。なので、非常に楽しみにしてます。

…今日中に続き書けるかもです
190名無しさんだよもん:03/03/11 22:08 ID:RrWJJVto
>>188
呼まーす。( ΦдΦ)
191酒と泪と男と女(16) 1/2:03/03/11 23:32 ID:JLa2Tsaj
仮に、飢えに苦しむ人間に、一切食物を与えないとしよう。
当然ながら彼は、強烈な肉体的苦痛を強いられることになる。
が、やがて空腹の状態が当たり前になると、精神的に覚悟が決まってくる。
すると、ある一定以上苦しさを感じなくなり、そのまま餓死を迎えることになる。
ある意味、安楽な死に方と言えるだろう。
だがしかし、そんな極限状態に陥ってるところに、ほんの一掴みだけ食糧を与えたなら。
もっと飢えを満たしてもらえるものと思いこみ、肝心な部分で諦めがつかなくなる。
しかもほんの少しの食糧では到底事足りるわけがなく、それでありながら半端に栄養が補給されてしまったため

、餓死から遠ざかる結果となる。
結果、身を切るような苦しみに、心身共に延々と苛まれ続けることになる、というわけだ。
……俺は聖の胸を鷲掴みにすると、思いきり力をこめてそれを握った。
「ひぐぅぅぅぅぅっ!」
形のいい乳房が無惨なほど変形すると、聖は悲鳴をあげながら、俺をきゅうきゅうと強く締め上げた。
俺の背中をかきむしりながら、大きく身をよじらせる。
確かに乱暴にされることが好きな女ではあったが、ここまでされてこういう反応を示すとは。
相当ヤバい所まで追い詰められていると見て、間違いはないだろう。
胸を掴んでいる手を離し、聖の目を見る。
次に一体何をしてくれるのか、強く期待している眼差し。
案外ニブいんだな……まだそんな甘いことを考えてるなんて。
唇を重ね、舌を出して聖の唇を舐める。
聖の口がわずかに開いた。
ディープキスをねだっているんだろう。
俺は唇を離した。
そして再び、首筋の愛撫を始める。
ゼンマイが切れる直前のオモチャのような、ゆっくりと緩慢な動作で。
「んぅ……うぅっ……」
段々と、吐息や喘ぎに切ないものが混じり始めた。
192酒と泪と男と女(16) 2/2:03/03/11 23:34 ID:JLa2Tsaj
雨に降られてここに来て、風邪をひかないために入った風呂で、豪快に体を冷やして俺は何をしているんだろう?
ふとそんな考えが、俺の頭をよぎった。
限界近くまで体を昂ぶらせて女を抱きながら、何をそんな冷静なことを考えてる。
自分で言うのも何だが、案外大物かもしれないな、俺。
しかし俺に抱きついたまま離れようとしない相方の方は、とてもじゃないがそんな余裕はないようで。
「ふぁぁぁぁっ!あっ……んぁっ……」
結合部分に手を差し込み、クリトリスを撫で回してやると、それだけで聖は達してしまった。
これで四度目だ。
弱い愛撫で焦らし抜いて、不意に強烈な刺激を与える事を何度か繰り返してる内に、普段なら大したことのない愛撫でもイってしまうようになってしまった。
イクと言っても意識が飛ばされるほど強烈なものではなく、子宮が小さく震える程度のごく弱いものだ。
しかし、そんなエクスタシーでも何度も繰り返してると、いい加減俺の方もヤバくなってきていた。
頭がおかしくなるほど焦らしてやったんだ、もう十分だろう。
そろそろ頃合だ。
理性を抑えてどんどん湧き上がる欲望に身を任せ、聖を押し倒そうとしたその時だった。
「も……もう……」
今までただ恥ずかしい声を漏らすだけだった聖が、不意に言葉らしき言葉を発した。
「……もう?」
「ダメぇ…………これ以上……焦らさないで……ぇ………」
俺の耳元で、蚊の鳴くような途切れ途切れの声で、確かに聖はそう言った。
全身にゾクリとする快感が走った。
思わず射精してしまいそうになる。
聖が音を上げた。
あの理知的な女が、俺の愛撫に身も心も支配されてしまい、こうして恥知らずな願いを口にしてしまっている。
たまらない征服感が俺を包むと同時に、先ほどとは比べ物にならない強い衝動が、俺を突き動かした。
そして気がついた時には既に、俺は聖を床に押し倒し、激しく腰を打ちつけていた。
193天気屋:03/03/11 23:36 ID:JLa2Tsaj
少々ペースが早い気がしますが、続編をば。
どーもギコナビの調子がおかしいな、と。

>>188
そこまでやっといて書き逃げはないですよぅ。
萌えの可能性に限界はないという事を見せておくんなさい。
194元174:03/03/11 23:59 ID:gtx9Z82L
突然ですが前スレ>>777-778の続き、書きます。
195「エレーン16」:03/03/12 00:00 ID:gVS50lAZ

 ブルジョワジイがシャム猫の毛並を浚う様に。
 少年の指はなだらかなスロープを滑り降り、ほんのりと桃色に艶めいた双丘へと辿り着く。
 軽く指先で弾くと、ふくよかな桃尻は余韻を残しつつふるり、と震えた。
 その間も凶悪にして甘美な振動は彼女の身体を捕えて離さず、尻たぶにまで歓喜を伝える。

「かわいい身体だね」
「ぁ…あっ……」

 そっと指を秘裂に宛てがうと、機械のリズムに合わせて踊る身体に乗せてちゅくちゅくと淫らな水音が刎ねた。
 その柔らかな刺激にさえ今の彼女の身体は貪欲に反応する。
 つい数時間前まで苦渇の砂漠を彷徨っていた瞳は、次第にその焦点を失いかけていた。
 しかしそこで何かを思いついたように、少年の指は秘裂を離れ、もう一つの器官を撫でさすった。
 そこは本来、排泄の為にしか使われない場所。

「ひぅっ…!あ…そ、そこ違…」
「あ、大丈夫だよ。気にしないで」
「ゃ、やっ…そんな、とこ…恥ずか…し……」
「うーん、僕だって恥ずかしいんだよ」

 少年の微笑みは、どことなく照れているらしく頬が赤らんでいた。
 しかし、それに構うことなく人差し指は揉みほぐすように秘肛の周りをなぞっていく。
196「エレーン」17:03/03/12 00:01 ID:gVS50lAZ

「痛いと思うから、力を抜いた方がいいよ」
「…そ…な、無理…」

 別段彼女に嫌な思いをさせたいわけではない。少年はそう思っている。
 快楽だけを相手に与えるように抱くことは可能だし、出来る限りそうしたいと彼は願う。
 きつく引き締められた菊の窄まりは、呼吸に合わせてひくひくと収縮している。
 指がそこを通り過ぎるだけで、明らかに与えられているそれとは違う振動が彼女の身体を満たす。
 菊門は様々な液体でぬらぬらと鈍く光り輝き、最後の一押しを待ち焦がれているかにも見える。
 が、それでもやはり彼女の頑健な拒絶は止まない。
 彼女には未知の行為に対する恐怖心の方が悦楽への期待を幾許か上回っているらしかった。

「…どうしても嫌かい?」
「…んっ……は…い…」
「ああ、それじゃ仕方ないね。――我慢してね」

 心底ばつの悪そうな顔をしながら少年は、その顔に見合わぬ強行の一手に打って出た。
 人差し指を秘肛から離すと、手の平で秘所を覆い尽くすように指の配置を置き換え、
 親指の腹で菊門を穿りながら、中指を自動機械の蠕動する秘裂に宛てがった。
 指の邪魔にならない程深くまで模造性器を呑み込み、止め処なく愛液を放出し続けていた秘裂は、
 経験のない感覚に強く乱れ、時めき、それだけで彼女を軽い絶頂へと追いやった。
197「エレーン」18:03/03/12 00:02 ID:gVS50lAZ

「あっ…………ふぁっ……はぁっ…」
「…じゃ、そろそろ行くよ」

 中指を器用に折り曲げて秘裂を撫でさすりながら、親指を秘肛にぐいと突き立てた。
 愛液でしとどに濡れた指は、反時計に回転されながら菊門を埋めていく。
 もう一つの純潔を守ろうとする彼女の抵抗も、時を追うごとに形骸化する。
 度重なる絶頂と止む事のない快感が、知らぬ間に彼女の堤防を次第に決壊させていった。
 親指は第一関節までが深々と入り込み、逆に肉の輪が指を締めつける程に。

「くはっ…!ん……ぅっ…」
「痛くは…ないね」

 彼女は揺れていた。
 容易く異常な快感に溺れる身体と、それをどうしても認めたくなかった精神との間で。
 そして少年の純粋で執拗な愛撫は続く。

(……お尻…おしり……き、気持ちよくて………ああぁっ…!)
 プシャァッ…!

 部屋の中に鼻をつくアンモニア臭が立ち込め、ベッドシーツは黄色く染まる。
 彼女は揺れて『いた』。
198元174:03/03/12 00:06 ID:gVS50lAZ
…ということで「エレーン」の続編を書いたわけなんですが…

本当にお久しぶりです。諸事情により間を空けてしまいました。
正に浦島太郎状態。
そのせいか元々ヘボかった文章がさらに読めない代物に…
ま、愚痴はあっちで。
回線吊って首切ってきます。
199名無しさんだよもん:03/03/12 08:40 ID:5sDeIFmr
ぐっじょぶ!
200萌えキャラはおデコだせ!:03/03/12 20:02 ID:SfktIuA4
 それから先のことは余り事細かに説明するとダラダラ長くなってしまうので、適当にさせて貰う。
 まず俺の目の前にいる柏木耕一は、“あの”柏木耕一で間違い無いらしい。
 コスプレをしてるだとか、ゲームキャラのモデルだとか、そういう事ではなく、間切れも無い柏木耕一本人が俺に向かって話しかけていた。
 当然ながら俺は戸惑い混乱していた。 耕一はそんな俺に考える時間を与えながら、ゆっくりと状況を説明した。
 ここは葉鍵楼と呼ばれる娼館で、葉鍵のゲームに登場する様々なキャラクターが客をもてなす為に控えているという。
 俺はその中から一人を選び、一緒の時間を過ごせる。 語らうもセクースするも、まあ好きなことが出来るらしい。 俺が満足するまでだ。
 なんで俺はここに来たのか? なんで葉鍵楼が俺の前に現れたのか?
 俺が葉鍵を必要としたから、だと。

 それで耕一は俺に、同じ時間を過ごしたい相手は誰かと尋ねた。
 俺は悩んだ。 萌えキャラなんて何人でもいる。 梓の胸を揉んでみたいし、佐祐理さんの「あははーっ」も聞いてみたい。
 頭を抱えていると、耕一が言った。
 この葉鍵楼に来る客は、大抵は一人のキャラクターに強い想いを寄せている。 誰を選ぶのかは、来る前がら既に決まっている様なものだと。
 そう言われた途端、頭の中に一人の女性の名前が浮かんだ。
 遅れてスタートしたその名は、梓や佐祐理さんやみちるやウルトリィやその他大勢を追い越してたちまち一位の座に昇り詰めた。
 よかろう。 この状況で敢えて彼女の名を口にすることで、俺の萌えを示してくれよう。
 俺は耕一の目を見た。 業務用のスマイルがこちらを見詰め返してくる。 こういう顔は余り好きではない。

「砧夕霧」

 指名した。 かしこまりました、と耕一。
 俺はその名を聞いた時に耕一が一瞬だけ変な顔をしたのを見逃さなかった。 意外そうな顔と言うか、驚いた顔と言うか。
 それがやけにカンに触ったので文句の一つでも言ってやろうと思ったが、相手が自称「地上最強の生物」であることを思い出し、やっぱりやめた。 
 それから耕一がカウンターの奥の黒電話で誰かに連絡し、現れた初音ちゃん(あの柏木初音だ)に案内されて俺は長い廊下を歩いた。
201萌えキャラはおデコだせ!:03/03/12 20:03 ID:SfktIuA4
 歩いた果てに、ドアが一つ。
 初音ちゃんは小さくお辞儀をすると、そのままどこかへ行ってしまった。
 ここまで歩いて来た廊下は嘘の様に長く迷路の様に複雑で、案内人がいなくなってしまえば俺は何処へ行くことも出来い。
 今この場にいるのは俺と、多分、ドアを挟んだ向こうにいる砧夕霧、だけだ。

 俺はドアの前でしばらく固まっていた。 ひどく緊張して、その余りに心臓がばくばくと大きな音をたてているのがよく分かる。
 想いを寄せる女性に会いに行くというのが、まさかこれほど恐怖感を伴う行為だとは予想もしなかった。
 それも相手が生身の人間ならまだしも、つい先刻までは架空の存在としてしか捉えていなかったゲームのキャラクターなのである。
 世界広しと言えども、こんな気持ちを味わえるのはこの葉鍵楼を訪れた客しかいないだろうな。 頭の隅っこでそんなことを思った。

 彼女は… 夕霧は俺を見てなんて思うんだ? 何を話しかけてきて、それにどう答えたらいいんだ?
 
 不安はいつまで経っても消えてくれない。 会社の面接を受けた時の緊張など、いまの心境と比べれば屁の様なものだった。
 誰かにポンと背中を押してもらえれば、気を引き締めてこの目の前のドアを開けることが出来たのかも知れない。
 しかしそんな都合の良いことは起こらず、俺はおっかなびっくりドアを叩くしかなかった。

 それから少しの間を置いて、ドアがゆっくりと開いた。
 俺が開けたのではない。 中にいる者が…
202萌えキャラはおデコだせ!:03/03/12 20:32 ID:SfktIuA4
「…ど、どうぞ」
「う…」
 俺は唸った。
 恐る恐るといった様子でドアの向こうから顔を覗かせた少女は、間違い無くあの砧夕霧だった。
 二次元の絵そのままの姿のようでいて、こうして目の前にいて何の違和感も感じられない。
 耕一や初音ちゃんと同じく、砧夕霧という一人の少女がそこに存在しているのだ。

 真っ先に頭に浮かんだのは「可愛いな」という素直な感想。
 そしてそれに続いて感慨とか驚愕とか色々な感情が一度に襲いかかって来て、俺はまたしても混乱しかけた。 
 しかしここでパニくってもどうにもならない。 頭をぶんぶん振って雑念を払い落とす。
 彼女は俺の奇行に変な顔をしたが、それは気にしないことにした。
「し、失礼します…」
 殆ど思考が停止した状態で俺はドアノブを握り、ゆっくりと押し開いた。
 
 ドアを開き切ると、彼女の全身が現れた。
 顔だけではない。 華奢な手足、胸の小さな膨らみ、俺がパソコンの画面を見ながら脳裏に思い描いていた通りの姿。
 その服装さえも、ゲーム本編で着ていたものと全く同じものだ。
 俺はごくりと唾を飲み込んでいた。

 本当に… 嘘の様に可愛かった。 だらしなく見惚れてしまう。
 確かにデコは少々広いようだが、それが彼女の魅力を少しでも損なうものだとは思えない。
203名無しさんだよもん:03/03/12 20:34 ID:SfktIuA4
疲れるっす
天気屋氏とか元174氏とか凄いっす
204名無しさんだよもん:03/03/12 22:24 ID:l9JZoryJ
>>203
おんしは「おでこ」と名乗りなさいw
205名無しさんだよもん:03/03/12 22:59 ID:CMpRIQ2N
>>203
漏れ夕霧のこと好きだから、純粋にSS書いてくれて嬉しいです。
がんばってください。
206名無しさんだよもん:03/03/12 23:41 ID:jM2Ln6k8
凸かれ〜
207或る名無し ◆MaKoP/qBSE :03/03/13 01:15 ID:XWNQAZOr
ちょうど一月ぶりですね、お久しぶりです。
前スレ790-796の続きを書いてきました。
……今回はひたすら、ちびまいとしているだけです、はい。
208或る名無し ◆MaKoP/qBSE :03/03/13 01:16 ID:XWNQAZOr
 熱いモノがまいの中に流れ込んでいく。ドクン、ドクンとオレのものが脈打
つごとに、まいも体を震わせる。
「ん……まだ、出てるよ」
 頬を上気させ、まいが囁く。確かに普段自分一人で処理する時に比べても、
その律動はなかなか収まらなかった。
 やがて動きが止まるとまいは小さくため息をつき、オレに跨ったまま笑いか
けた。子供のような――年齢相応のように見える――笑みだ。けどオレは笑い
返す事も出来ず、ぼうっとした頭でまいのことを見つめていた。
 夢見心地……ともまた違うけど、気分としてはまさにそんな感じだ。
 そんなオレを見下ろすとまいは、ちょっと首を傾け問いかけてきた。
「ねぇ、はじめてはどうだった?」
「えっ、どうって……その……よく分かんなかったよ」
「えーっ?」
 オレの回答に不満だったのか、まいは頬をふくらませる。
 けど正直なところオレはまだ、ちゃんと実感できていなかった。
「だ、だって突然だったし……オレは何もしなかったし……あっという間だっ
たし……」
「まるであたしが襲ったみたいね」
「そ、そういうわけじゃないけど……」
 実際にはそんな感じだったんだけど。はじめてまで奪われてしまったし。
「それに、本当にまいちゃんの中に入ってるって、信じられなくて……」
 今でもその結ばれているはずの部分は服に隠され、オレが見れていない、
っていうのもある。それになにしろ小さな体だ。腰も細いし、今だって大きく
足を広げてようやく跨いでいる。小さめだとはいえ、オレのものがまいの中に
入っているなんて、どうも信じられない。
209或る名無し ◆MaKoP/qBSE :03/03/13 01:18 ID:XWNQAZOr
 けれどまいは
「くすっ、あたしの中、すっごく一杯にしてくれたんだよ」
 と笑い、左手で自分のお腹をさすった。
「ほら、ここにまだ、いるよ」
「うっ!」
 突然圧力が加わり声を上げてしまった。まいが自分の下腹部を押したのだ。
「ねっ、こんなところまで、入っちゃってるんだよ」
 そう言いながら、ついっと人差し指を下から上へと動かす。
「んんっ!」
 あまりの気持ちよさに思わず声が漏れる。
「くすっ、また硬くなってきたよ」
 無邪気な様子で笑う。けど口にしてる内容は実はエロティックな事で、その
ギャップにまた興奮してしまう。
 気がつくとオレはその小さな指先に、右手を添えていた。
「その……見てみたいんだけど……いいかな?」
「え? 何を?」
「服の下を、その……繋がってるところを……」
 そう言いつつ、まいの指先を下の方に導く。
「……えっち」
「いや、その……」
 今更こんな状態でえっちも何もないんじゃないか。大体まいの方がもっとえっ
ちな事を言ってるんだけど。オレのそんな視線に気がついたのか、まいはまた
子供っぽく笑い出した。
「冗談だよっ」
「うぅ、いじめないでくれよ」
 まったくさっきから、すべてまいに主導を取られている。それが嫌って言う
んじゃないけど……。
210或る名無し ◆MaKoP/qBSE :03/03/13 01:19 ID:XWNQAZOr
「いいよ。その代わり……」
「……その代わり?」
「今度はキミがリードしてね」
「今度? オ、オレが?」
「うん、さっきはあたしがしたでしょ?」
 さも当然そうにまいは言うけど……。
「ど、どうすればいいのかな?」
「こんどは、あたしが下になるの」
 そういうと体を捻って大きな枕を引き寄せた。
「この上に乗せてくれれば、ちょうどいいと思うよ」
 腰の位置をあわせるために小さな子を枕の上に乗せる――確かに本やゲーム
で見た覚えがある。
 まいの手に引かれるように上半身を起こすと、今度は逆にまいを横たえる。
少しでも激しくすると、またすぐに達してしまいそうで、ゆっくりと、ゆっく
りと。それでもまいの背中が下に着いた時の衝撃はオレの背筋を撫で上げていった。
 思わず漏れそうになる声を抑え、オレはまいを見下ろした。白い寝具の上に
髪の毛が広がり、月光を反射してきらきらと輝いている。
「……綺麗だ」
 思わず口に出た言葉に、まいが恥ずかしげに口元を押さえる。その様子はま
るで、汚れを知らぬ聖女のようだ。けれど下に目をやると、オレとまいは互い
の一番いやらしい場所で繋がっている……はずだ。
 オレはまいの頭をそっと撫でると、その手を服の裾に掛けた。そして恐る恐
るめくりあげていく。
「あ……やだ……」
211或る名無し ◆MaKoP/qBSE :03/03/13 01:20 ID:XWNQAZOr
 まいはそう言いつつも隠そうとはしない。
 その狭い空間に閉じこめられていた濃厚な匂いが辺りに広がっていく。生臭
い匂い、甘酸っぱい匂い、爽やかな匂い。全てが入り交じったむせるような匂
いだ。
 そんな興奮する匂いに誘われるかのようにオレは、一気に服をめくりあげた。
「あっ!」
 ようやく全てを見る事ができた。
 これが女の子の――。
 それはネットでよく見る画像なんかとは全く違っていた。より小さく、より
綺麗で、より……いやらしかった。何しろ今、おれとまいは繋がっているのだ
から。
「そんなに見ないでよ……」
「あ、ごめん……」
 そういいつつも、視線は吸い付いたかのように離れない。
 精一杯に広がってオレのモノを受け入れている幼い穴。オレのモノは頭しか
入ってないというのに、その内側からの圧力に薄い肉壁も大きく開かれ、本来
ならすっかり隠れてしまうほど小さな突起もしっかりと見る事が出来た。
 まいが恥ずかしそうに身をよじる。その僅かな動きすら、まいの中では大き
なうねりとなってオレのモノを愛撫していく。
「はあ……さっきよりもおっきくなってる……」
 まいが熱い息をはき、潤んだ目でオレの事を見つめる。何かを期待するかの
ように。
 そうだ、オレがリードするんだった。とはいっても激しくは出来ない。ただ
でさえこんなに気持ちがいいんだ。激しく動かしたらまたあっという間に果て
てしまうだろう。
 となると――。
212或る名無し ◆MaKoP/qBSE :03/03/13 01:21 ID:XWNQAZOr
 オレはそっとまいの腰を両手で包み込むように固定する。こうすると小さい
事がよく分かる。親指がおへその辺りまで届いているのだ。本当にこのまま進
めてもいいのか――というおそれが一瞬浮かぶ。
 けれど。
「――きて」
 まいの口から放たれる短い言葉がオレを魅了する。オレはまいのことを引き
寄せるようにしてオレ自身をより深く埋め込んでいった。
 まいの中はきついけど、思ったより容易に奥に入っていく。多分先程放った
精が潤滑剤代わりになっているんだろう。けれどゆっくり、ゆっくりと先に進
む。刺激を最小限にするように。まいのことをたくさん感じられるように。
「ん……んんっ……はぁっ」
 まいの呼吸がどんどん浅く、荒くなっていく。
 さっきはされるがままだったけど、今回は違う。オレが自分の意思で、まい
の中に入っているのだ。まいもオレの事を受け入れてくれている。それがどん
なことより嬉しかった。
 そして少し強めに腰を引き寄せると、ついに先が一番奥まで行き着いた。
さっきはホンの一瞬の事でよく分からなかったけど、そこは他のどこよりもき
つく、そして熱かった。まるでオレの先端に絡み付いてくる様な錯覚を覚える。
「奥まで、届いてる、よ」
 はぁはぁと息をしながらも、まいは嬉しげにオレを見上げる。その様子が愛
おしく、オレは腕を伸ばしてまいの頭を撫でてあげた。
 その間もまいの中はきつく、そして柔らかくうごめき、オレのモノを愛撫す
る。でもさっき果てたばかりだからだろうか、まだ少しは余裕がありそうだった。
 オレは改めて結ばれている部分に目をやった。確かに奥まで届いているのに、
オレのモノは全ては入りきっていない。何センチか余らしている。いや、むし
ろ残りの部分が全てまいの中に入っている、と言うべきか。まさに女体の神秘
である。
213或る名無し ◆MaKoP/qBSE :03/03/13 01:22 ID:XWNQAZOr
「すごいね、オレのがこんなに入っちゃってるんだ」
 そういいつつ周りの秘肉を指でそっと撫でる。
「や……さわっちゃ、だめ」
 ちょっと触れただけなのにまいの体はピクピクと反応する。
「えーと……感じる……の?」
 オレのあからさまな問いに、恥ずかしげに顔をそむけた。だけどかすかに頷
いて肯定する。作りは小さくてもちゃんと感じるんだ。それはある意味驚きで
あった。けど感じないよりよっぽどいい。
「それじゃあ……」
 オレは目標を変え、その上の小さな突起を親指の先で撫で上げた。
「ふああぁ――っ」
「だ、大丈夫? 痛かった?」
 慌てて手をどける。それほどまいの反応は激しかった。背を反らし、髪を振
り乱す。オレのモノもキュッと締め上げられたが、それより心配の方が先に
立った。
 けれどまいは首を振ると口を尖らせ、
「いきなりさわるんだもん」
「ご、ごめん……」
 と文句を言われ反射的に謝ってしまう。けれどまいは一転、優しい表情を浮
かべる。
「だからもっと、ていねいにしてね」
「え、触っていいの?」
「……気持ち良く、してね」
「う、うん、頑張ってみるよ」
214或る名無し ◆MaKoP/qBSE :03/03/13 01:23 ID:XWNQAZOr
 今度は細心の注意を払って触れる。親指の腹で転がすかのように。
「んんっ、そ、そう、きもちいい……よ……はぁっ」
 そのまま何度もなぞりあげる。丁寧に、ゆっくりと。その度にまいは高い声
をあげた。まいの嬌声を聞くと、オレの興奮も押し上げられる。
「やーっ、動いちゃ、だめっ」
「ごめん、とまらないよっ」
 無意識のうちに腰が動いていた。固定したまいの中をゆっくりと、ゆっくり
と前後する。時にはまいの最奥にオレのモノを押しつけ、擦りつける。まいの
中をさらに感じるように。
「あっ、はぁっ、んっ、ん――っ」
 同時に肉の豆を軽く親指で捏ねると、まいの声が一層高くなる。背中が床か
ら離れるほど反り返り、固く閉じられた瞼からは一筋の雫が流れた。
 その涙を見た瞬間、オレの心のどこかが大きく震えた。
 罪悪感? 達成感?
 違う。そんなんじゃない。これは――。
 オレはまいの背中に腕を回すと、繋がったままオレの上に抱き寄せた。
「――――っ!」
 さらに強く奥を刺激され、まいは無我夢中という様で抱きついてきた。
「はぁ、はぁ……」
 熱い息がオレの胸に吐きつけられる。服を脱いでおけば良かった、など頭の
片隅で考えつつ、オレは声をかけた。自分の思いを伝えるために。
「まい……」
 オレの呼びかけに頭を上げる。焦点がぼけた瞳でオレを見る。
215或る名無し ◆MaKoP/qBSE :03/03/13 01:24 ID:XWNQAZOr
「守ってあげるから」
「……え?」
「オレがまいの事を守るよ。いろんな事から」
 本当に出来るかどうかも分からない。けれど、それがオレの偽らざる本心だ。
 けれど……
「……まい?」
 何の反応もない。遠い目をしたままだ。
「……おーい」
 軽く揺らしてやる。
 突然まいがしがみついてきた。オレの胸に顔を押しつける。同時にオレのモ
ノが今までにないほどきつく締め上げられた。
「くっ!」
 思わず声が出てしまう。オレも負けじとまいをしっかりと抱き締め、腰を下
から突き上げた。
「――――っ!」
 奥の壁を擦るたびに、声にならない声を上げる。しがみついた両腕の力が増
す。鼓動まで増えているような気がする。そんなまいの反応一つ一つが、オレ
を限界へと近づける。
「ごめん、まい、もう……」
 今まで我慢してきたけど、さすがにもう堪えきれそうもない。まいも顔を押
しつけたまま、激しく何度も頷いた。
 オレはまいの体を堅く抱きしめ、突き通さんとばかりに腰を付き入れた。
「あ――――っ!」
 まいが喉をのけ反らせ、高い声を上げる。それと同時にオレも、まいの奥に
自分の想いを解き放っていた――。
216或る名無し ◆MaKoP/qBSE :03/03/13 01:24 ID:XWNQAZOr
以上、>>208-215 でした。
保管所の更新はまだしばらくお待ちください。
色々と忙しく……。
217名無しさんだよもん:03/03/13 02:07 ID:8WddB9Y5
>>216
good job!
えちいのに下品じゃないって稀有だよね、このスレ。
218名無しさんだよもん:03/03/13 12:18 ID:T8QvRy9g
確かに
上品というか儚いというか……
職人さんたちの腕のたまものだな
219「unjash」0話:03/03/13 13:34 ID:27lHXMnq
「誰をご指名されますか?」
最初何を言ってるのかよく分からなかった、当たり前だろう。
葉鍵キャラは皆好きだからよく考えた、ひたすら迷った。
迷いに迷った、20分は考えただろう、耕一さんも不安そうだ。
ふと、頭にあの無表情なロングヘアの子が思い浮かばれた。
それは、どんどんと頭の中で存在を大きくしていった。
そして俺はその子を指名したのだった。
220アンタッチャブル:03/03/13 13:35 ID:27lHXMnq
今日は時間がないのでこれで終わりです
221名無しさんだよもん:03/03/14 02:02 ID:1mluxEo8
>>220
言おうかどうか迷ったけれど、やっぱり言わせてください。
…一体全体誰なんだー!?
222名無しさんだよもん:03/03/14 05:47 ID:aNOEv9MN
芹香か、セリオかなぁ。
223名無しさんだよもん:03/03/15 11:19 ID:5fHbxXFF
引っ張るのがうまいのもこのスレの特色か。
224名無しさんだよもん:03/03/15 22:53 ID:vtYH8yrd
じらしぷれいですな
225萌えキャラはおデコだせ!:03/03/16 00:24 ID:jr9KIc3x
「ど、どうぞ、座って下さい」
「え」
 不躾にも彼女の全身を凝視していた俺は、控え目なその声ではっと我に返った。 
 見ると、部屋の真ん中にある小さな丸テーブルを挟んで座布団が二枚用意されている。
「こ、これはどうも」
 俺は慌てて座布団の上に腰を下ろした。 緊張のせいか、無意識の内にぴしっと慣れない正座をしてしまう。
 彼女も向かいに座り、俺と同じくぎこちない動きで姿勢を正した。 やはり緊張しているのだろうか。
 俺達はお互い固まったまま、テーブル一つの距離で向かい合った。

 一度は落ち着かせたはずの俺の頭が、再びパニックに陥っていた。
(ど、どうすればいいんだ!? 夕霧と会えたのは良しとして、これからどういう展開になるんだ!?
このまま黙ってる訳にもいかないだろうし、いやでも向こうも緊張してるらしいし、そうだ、何か話をしよう!
何を話す!? ご趣味は? あめふらし鑑賞です。 まあ、素的なご趣味をお持ちですね。 いえいえ、おほほ。
いや違うだろ俺! いきなり趣味でどうする! そ、そう、初対面なんだからまずは自己紹介だ! 当たり前じゃないか!
ようし、やぁってやるぜ!)
 成すべきことを色々と考えた挙句、名前を名乗るべきという当たり前の結論にようやく辿り着き、俺はいざ口を開こうとした。
226萌えキャラはおデコだせ!:03/03/16 00:24 ID:jr9KIc3x
「こ、ここの度は」
 やけに上擦った声と不自然な笑顔。 これは俺の声じゃない。
「え?」
 夕霧が話している。 俺が名乗るよりも早く、彼女が先に口を開いていた。
「ご、ご指名下さいまして真にあ、ありがとうございます…」
 彼女は舌を噛みそうな口調でそう言うと、深々と頭を下げた。
「あ、いえいえこちらこそ」
 俺も反射的に頭を下げながら、こんな声なんだなと、頭の何処か冷静な部分で思った。
 別に特徴的でも何でもない普通の女の子の声だ。 どんな声優でも出せない、本人のみが持ち得る自然な声。
「ききき砧夕霧と申します、よろしくお願いします…」
「いいいえいえこちらこそよろしくおながいします」
 俺も彼女も、一度上げかけた頭をまた下げた。 日本人の腰の低さが役に立っているのかそうでないのか。
 
 彼女の言葉はそこで途切れた。 向こうの挨拶はひとまず終了の様だった。 
 次は俺の番だ。 しっかりと応えねばならない。
 深呼吸をして、少しでも落ち着こうとする。 愛しい人に、俺が何者であるかを知ってもらうのだ。
 さあ、いくぞ。
227萌えキャラはおデコだせ!:03/03/16 00:25 ID:jr9KIc3x
「えっと、俺は──」
「あ、あ、あああっ!」
「え?」
 俺が名前を言おうとするのを遮ったのは、またしても彼女の声だった。
 しかし今回は先程の挨拶の様に意味ある声では無いらしい。 …って、いちいち言わなくても分かるか。
「ど、どうし… た、の?」
「だ、駄目なんですっ」
「?」
 何やら慌てた様子の彼女に、俺は首を傾げる。
「こ、ここは、お客様の名前を聞いたら駄目なんです。 絶対駄目なんです」
「駄目?」
 俺は戸惑った。
「なんで? 俺は名乗っちゃいけないのか…?」
「ご、ごめんなさい。 で、でも、そういう決まりなんです」

 決まり、か。
228萌えキャラはおデコだせ!:03/03/16 00:26 ID:jr9KIc3x
「ああ、それじゃ… 仕方無いよな」
 俺は溜め息をついて足を楽にした。 緊張が完全に失せた訳ではないが、今まで気張り過ぎていたのが馬鹿みたいに思えた。
 見ると、夕霧は申し訳無さそうな顔で俯いている。 俺の名乗らせなかったことを悪く思っているのだろうか。
 彼女がそんな顔をする必要は無い。 決まりを守っただけなんだから。
「…えっと、じゃあ、砧…さん」
「あ、あの」
「ん?」
 また発言を遮られた。 今度は何だろう。
 
 彼女は顔を少し赤く染めて、右の人差し指で頬をポリポリとしながら、恥ずかしそうにこう言った。
「夕霧、でいいです」

「…………(・∀・)イイ!」
「え?」
「いや、何でもない」
「は、はぁ…」

 呼び捨てにしても構わないのか。
 今度こそ、俺は言った。

「…よろしく、夕霧」
「は、はい!」

 彼女は笑顔で応えてくれた。
 あえて誇張して言わせてもらうが、今までの俺の人生で最良の瞬間だった。
229名無しさんだよもん:03/03/16 00:27 ID:jr9KIc3x
今回はここまで
230名無しさんだよもん:03/03/16 00:35 ID:yp/SFNJd
ルアルタイムキタ━━(゚∀゚)━━( ゚∀)━━━(  ゚)━━(   )━━(゚  )━━(∀゚ )━━━(゚∀゚)━━!!!!
231名無しさんだよもん:03/03/16 15:24 ID:5bWGj7KE
ネクタイ変な締め方してたほうが氷上だよ
232名無しさんだよもん:03/03/16 15:25 ID:5bWGj7KE
あれ?失礼
233あぼーん:あぼーん
あぼーん
234あぼーん:あぼーん
あぼーん
235名無しさんだよもん:03/03/17 20:13 ID:E0jCNCrM
保守するッス
236名無しさんだよもん:03/03/17 20:27 ID:mHUdbzrY
ほしゅ〜ほしゅだよ〜
ほしゅカキコしてDAT落ちを防ぐよ〜
ほしゅ〜ほしゅだよ〜
237名無しさんだよもん:03/03/18 08:37 ID:Uz8Qbduy
保守
238名無しさんだよもん:03/03/18 16:55 ID:QFwsoe9U
んだよ、ただの馴れ合いマンセースレになっちまってら。また時間を無駄にしたっ!
なにここ、初期の書き手には逃げられちまったんか?ほとんど廃墟じゃねえか
239名無しさんだよもん:03/03/18 17:10 ID:omvbsIQ5
うん
240名無しさんだよもん:03/03/18 17:12 ID:ZRQYDG43
複数のスレで暴言を吐くQFwsoe9Uは放置。



ついでに保守。
241名無しさんだよもん:03/03/18 17:14 ID:QFwsoe9U
>>239

ありゃりゃ、マジでそうなんかい…
書いてるほうも読んでるほうもよくこんな低レベルの馴れ合いでストレス溜まらないもんだ
あるいみ進化か?こんなクズSSにまみれてりゃそら耐性つくわなあ
242あぼーん:あぼーん
あぼーん
243名無しさんだよもん:03/03/18 22:44 ID:EDgRbVlY
大物が釣れるといいな。がんがれ。あとsageてな。
244名無しさんだよもん:03/03/19 22:57 ID:g+Sp1LiH
245名無しさんだよもん:03/03/19 22:58 ID:H/c+2+zK
246名無しさんだよもん:03/03/19 23:02 ID:kjHnstu3
247元174:03/03/19 23:23 ID:ubbozUQt
ごめんなさい…
もうすこし待ってください…
248名無しさんだよもん:03/03/19 23:45 ID:kjHnstu3
わたしま〜つ〜わ〜
いつまでもま〜つ〜わ〜

冗談は置いておいていつまでもお待ちしております
249元174:03/03/19 23:52 ID:Y1ohvpce
というか正直悩んでることがあるのです。
詳細は公式の掲示板に。助言など頂けると感謝です。
スレ汚し失礼しました。
250名無しさんだよもん:03/03/20 05:05 ID:I+26HVaj
>>238が好きな葉鍵楼作品を知りたい、と純粋に思ってしまった。
感想や理由はいらないから、どの作品が好きか教えてくれると嬉しい。
251コテとトリップ:03/03/20 06:19 ID:uW2QTmX4
>>250
一度だけ答えましょう

1スレ目の
51〜53「小さな誇り」
61〜64(別作品と判断)
114〜の(佐祐理もの)
79と84のみ。455〜は別人のようにダメ
178〜の(はるかもの)の真ん中あたりだけ
294〜の「漆黒の姫」

827〜から読むのが苦痛で来店自粛
2スレ目はあまりに馬鹿らしくてほとんど見てない
3スレ目、89まで読んだ時点で滑稽なほどの幼稚さに戸惑うことなく>>238のレス。以上
おまいの為にざっと読み直してみたが長森狂徒 ◆UBV5sM.9gY君とやらは書けば書くほどズブズブになってく印象
他はどーでもいいや

・ちゃんと娼館の話になってるSS
・自分が書きたいものをそれなりにポリシーを持って書こうとしてるSS
・自分の趣味や好みを読者を無視して押し付けてこないSS
・住人に展開を聞いてきたり丸投げしたりしないSS
・意味もなく無駄な技巧や文学的表現モドキに走らないSS
・21歳以上の作者が書いたSS
が面白いと思う。ここでは

当分こないから返答レス無用。叩き煽り、ESPや憐れみはご自由に。ボンボヤージュ
252名無しさんだよもん:03/03/20 09:19 ID:d8ip8fAk
そんな251が来店した葉鍵楼 というシチュのSSを読んでみたくなった
253名無しさんだよもん:03/03/21 01:15 ID:RGqG8N8C
保守
254名無しさんだよもん:03/03/21 03:40 ID:fVDR1f6S
言ってる事自体はまあ分からんでもないけど
厨房と言うより脳味噌の皺が無駄に増えた年寄りの物言いだな…

『喚き声を聞き流しつつ役に立ちそうな事だけは抜け目なく搾り取る』が老人の扱い方ってもんだが、さて…
255名無しさんだよもん:03/03/21 11:47 ID:vsFqZ/24
「くそっ! いらいらするなぁ…」
 そう呟きながら青年は鞄の中からヘッドフォンを取り出し、耳にあてがう。
「ったく! あの指揮者……くそっ!」
 ボリュームを最大にして、CDを再生する。
「もう電車は無いしな…タクシーで帰るか」
 そう呟いた瞬間、自分のやや後ろをタクシーが走ってくる。迷わず、手を上げた。すると、自分の前でタクシーが止まりドアが開く。
「中町3丁目のミニストップまで」
「はい」
 運転手は、返事をして車を発進させる。ふと、助手席の前におかれている運転手の名前と顔写真が貼られたカードが目に付いた。
(長瀬…源四郎か。えらくガタイのいい爺さんだな)」
「……」
 運転手が何か言ったようだったが、ボリュームが大きく聞き取れない。リモコンに手を伸ばし、音量を下げる。
「すみません、何ですか?」
「ムソルグスキーの『展覧会の絵』ですか。『こびと』のプロムナードですね。名曲でございますね」
 慇懃無礼な様子で、話しかけてくる。青年は、ひゅっと口笛を吹き
「へぇ、運転手さん詳しいね。その通り」
「音楽関係者の方ですか?」
 運転手が尋ねてくる。多少、苦笑しながらも青年は言う。
「まぁ、一応大学オーケストラに所属してましてね。トランペットを吹いてるんですが」
「もしや…?」
「えぇ、この曲をやるんですよ。大曲ですからね。指揮者が力を大分入れていて…」
 さすがに、つい先ほどそれが原因で指揮者と激しく口論したことは伏せておいた。
「そうでございますか…」
 そういった運転手は、多少考え込んだ後、ウィンカーを出して進路を変えた。
「あれ? 中町はこっちじゃないだろ? どこへ行くんだい?」
「申し訳ございませんお客様。少々、お付き合い願いたいのですが」
256名無しさんだよもん:03/03/21 12:10 ID:vsFqZ/24
「はぁ?」
 素っ頓狂な声を上げて、青年は驚く。
「どうしても、貴方様に来て欲しい所がございます。用が済みましたら、自宅までお送りしますので。もちろん、御代は結構ですので」
「……何処へつれてくつもりなんだ?」
 疑心に満ちた声で、青年は運転手に問いかける。だが、黙って運転手は車を走らせる。青年は不思議なことに、怪しいとかそういう感情は湧いてこなかった。
「お待たせしました。こちらでございます」
 5分ほど車を走らせると、ひとつの建物の前に止まった。ドアが開く。
「葉鍵…楼? 葉鍵って言うと…」
 頭に浮かぶのは、数人のゲームのキャラクター。以前、友人に借りてやったKanonとかAirを思い浮かべる。
「お客様。ここには貴方様の望むものがきっとあるはずです」
「ここはいったいなんだ? ずいぶん趣のある佇まいだけど…」
 目の前にある建物は、古い日本屋敷を髣髴とさせる物だった。
「中に入ればわかります。一切金品の類は必要ありませんのでご安心ください」
「はあ…」
 少し、間の抜けた返事をする。
「それでは、お楽しみくださいませ。私は、ここでお待ちしております」
 そう言って、座った体勢のまま頭を下げる。少々、引っかかるものを感じながら車から降り、屋敷の中に足を踏み入れた。
257名無しさんだよもん:03/03/21 12:12 ID:vsFqZ/24
初投稿です。えちぃのが少なくなりそうですが、マターリと行きます
258名無しさんだよもん:03/03/21 12:26 ID:fxnynmrp
>>257
結構よさげです
がんがって下さい
259名無しさんだよもん:03/03/21 21:37 ID:v4+RjyrV
>>257
なんだか良さそうですね〜

期待してますよ。
260名無しさんだよもん:03/03/22 14:48 ID:dlzjkPWm
導入部分だけで期待(・∀・)イイ!
261名無しさんだよもん:03/03/23 10:08 ID:2/0rH8F1
ムソルグスキー(・∀・)イイ!
また演りたいな。
262名無しさんだよもん:03/03/23 10:57 ID:rd1MktTY
         _  -───-   _
            ,  '´           `ヽ
          /                 \  
        /                    ヽ  
      / __, ィ_,-ァ__,, ,,、  , 、,,__ -ァ-=彡ヘ  ヽ 
       ' 「      ´ {ハi′          }  l 
      |  |                    |  | 
       |  !         肉             |  | 
      | │                   〈   ! 
      | |/ノ二__‐──ァ   ヽニニ二二二ヾ } ,'⌒ヽ 
     /⌒!|  =彳o。ト ̄ヽ     '´ !o_シ`ヾ | i/ ヽ ! 
     ! ハ!|  ー─ '  i  !    `'   '' "   ||ヽ l | 
    | | /ヽ!        |            |ヽ i !
    ヽ {  |           !           |ノ  /
     ヽ  |        _   ,、            ! , ′
      \ !         '-゙ ‐ ゙        レ'
        `!      ||||||||||||||         /   >>261
        ヽ     ゙  ̄   ̄ `     / |      演らないか
            |\      ー ─‐       , ′ !          
           |  \             /   |
      _ -‐┤ ゙、 \           /  ! l  |`ーr─-  _
 _ -‐ '"   / |  ゙、   ヽ ____  '´   '│  !  |     ゙''‐- 、,_


263名無しさんだよもん:03/03/25 01:38 ID:0M3OPdlT
ウホッ いい女…
264名無しさんだよもん:03/03/25 03:06 ID:iiN1dvoP
あげ
265あぼーん:あぼーん
あぼーん
266名無しさんだよもん:03/03/25 21:59 ID:/G+JWefz
エロがどんどん薄くなってくなあ、このスレ。
267名無しさんだよもん:03/03/25 22:56 ID:UQbXw2/0
262の存在感が強力すぎて書きにくいじゃねぇか!w
268名無しさんだよもん:03/03/26 14:40 ID:aoOIDvdd
>>266
ここはエロスレじゃない。ある種の「コンペスレ」って思った方が無難かも。
269名無しさんだよもん:03/03/26 15:03 ID:r5zEMNNU
>>268
もともとエロスレだよバカヤロウ。
そんなことばっか言ってっからこんなにつまんなくなっちゃったんだろうが!
つまんねとか言われるならともかく、馬鹿にされてんのSS系のスレでここだけだぜ!?
270名無しさんだよもん:03/03/26 18:15 ID:gPLCJOvW
>269
まぁそう云うなよ。って漏れもここはエロスレだと思ってるが(^^
つーか真剣職人さん各位どこ行っちまったんだろうなぁ。
いっそ『おーい、誰か原典氏の行方を知らんか?』てスレでも建てるか?(ワラ

まぁ、ツマラン冗談を云いに来た訳だが
271名無しさんだよもん:03/03/26 18:18 ID:JjO2FVV6
>>270
ここに原点氏のSSってあったっけ……?
272名無しさんだよもん:03/03/26 21:14 ID:vFlrN7iZ
こんだけボロクソに批評されたらもう誰も書かんだろうな・・・
ここも終わったか、楽しみだったんだがな(´・ω・`)
273名無しさんだよもん:03/03/26 21:20 ID:W6QLVqb1
あまりにありがちなスレの没落パターンだよね
本気でショボーンだよ……
274名無しさんだよもん:03/03/26 22:04 ID:gf7h44xY
作品の感想は多いほどいいが、スレの批評はいらん。
流れに身を任せろ、ベクトルを変えようとするな。ということで良いと。





ここから何事もなかったかのようにどうぞ
275名無しさんだよもん:03/03/27 00:12 ID:hpCJjUeZ
>>274
と言われても、スレ批評のダシにされるのが分かってて
投下する勇者は、そうは居ないと思われ…。
276名無しさんだよもん:03/03/27 00:26 ID:d+DzjHg/
確かに俺もSS書いてるけどこの状況で投下出来るのはよほどの自信家か空気が読めない香具師だと思われ(汗
277元174:03/03/27 00:45 ID:0lmzwiwp
ごめんなさい、また入院してました。椎間板がちょっと不具合なもので…

明日にでも続きを書かせて頂きます。
正直、今のこのスレの空気は良くないと思いますし、
自分の書いている物もきっとそんなに素晴らしい物ではありません(努力はしているつもりですが)。
でも、とにかく自分で蒔いたタネは自分で刈らなきゃいけませんので。
このスレにまた職人さん達が戻ってきて、素晴らしい作品が読めるのならば、
自分はダシになってもいいです。
そして、自分が原因で状況が更に悪化するのであれば、その時は責任を取らせてください。

エゴ丸出しの長文、本当に失礼しました。
明日こそ。
278名無しさんだよもん:03/03/27 01:35 ID:fbfrDBRI
>>277

自意識過剰すぎ。誰もそんなこと聞いてないっつーのに。
素でキモイよ、あんた。いつからここはこんなガキばっかになっちゃったんだ・・・。

あの人さえ・・・っ!あの人さえ再降臨してくれれば・・・っ!!
279名無しさんだよもん:03/03/27 02:28 ID:5XES4Pg0
>>278
誰?
あと、>>277がそこまで言ってんなら書かせてあげようよ。
その後このスレに残れるかどうかは分からんがw
280名無しさんだよもん:03/03/27 02:38 ID:1PrdHd5j
春休みだなあ。
281名無しさんだよもん:03/03/27 02:42 ID:YvkJ8TbJ
         ∧_∧
         < `ш´> いよいよ私の出番だな!
       _φ___⊂)
      /旦/三/ /|
    | ̄ ̄ ̄ ̄ ̄|  |
    | 誰彼百円 |/
282名無しさんだよもん:03/03/27 02:50 ID:mOn99c48
                 ̄ ̄ ̄ ̄-----________ \ | /  -- ̄
      ---------------------------------  ☆←超先生
           _______----------- ̄ ̄ ̄ ̄ ̄     
                     ∧ ∧    / / |  \   イ
                    (   )  /  ./  |    \ /
                 _ /    )/   /  |     /|
                 ぅ/ /   //    /   |    / .|
                ノ  ,/   /'    /    |│ /|
 _____      ,./ //    |     /   .─┼─ |
(_____二二二二)  ノ ( (.  |    / ┼┐─┼─
              ^^^'  ヽ, |  |   /.  ││ 
283名無しさんだよもん:03/03/27 03:06 ID:zC+eqo+K
つーか書いてください、本当に。
書いてくれなきゃ読めないんだし。
284飛鳥 その1:03/03/27 04:01 ID:1PrdHd5j
  その日、僕はムシャクシャとした気分で街を歩いていた。志望校で模試の判定も悪くなかった
開成や巣鴨は軒並み落ち、結局公立に行くことが決まってしまった。僕は別に勉強が好きなわけじ
ゃないし、必要だと思えばどの高校だって勉強はできる。そんなことはどうでもいいんだ。でもこ
れで僕は友達から見下される。僕はいい点数を取っていたから、学校では「むかつくけど頭のいい
奴」だった。それが「むかつくし大して頭の良くない奴」になってしまった。これが悔しかった。
最初から皆と同程度の成績なら「普通の奴」で済んだのに、ちょっと計算ができて漢字を憶えられ
たというだけで嫉妬を買って孤立してしまった。公立にはうちの学校からも何人も来るから孤立が
続く可能性がある。僕は交友関係をリセットする為にも皆が来ない学校に行く必要があったのに…
…。
  そんなことを考えながらふと通りを見ると今まで気づかなかった小道を見つけた。生まれてか
らずっとこの街に住んでるのに気づかなかったなんて? 不思議に思いながらその道に入っていく
と時代劇で見たような建物があった。大きさは大名屋敷みたいだけど、飾りつけは江戸の町の……
なんていったっけ? そうだ、遊郭、男の人が女の人と遊ぶための遊郭みたいだ。木製の古風な看
板には葉鍵楼と書いてあった。葉鍵? 聞いた事があるな? そうだ、去年、アニキが熱中してた
美少女ゲームってのがあったんでこっそりやってみたらアダルトゲームで驚いたけどすっかりはま
ってしまって、話題に混じりたいが為に2ちゃんねるにも顔を出した(21歳未満はだめとなってい
たけど既にアダルトゲームに手を出してたから無視してしまったんだ)、そのとき見たリーフ&K
eyの俗称だ。今年は受験で自制してたけど。気が付くとその「葉鍵楼」の前に男性が立っていた。
その人が話し掛けてきた。
285飛鳥 その2:03/03/27 04:01 ID:1PrdHd5j
「いらっしゃいませ。私は葉鍵楼の支配人柏木耕一と申します」
かし…わ…ぎ耕一だって? 知ってる。アニキが持ってた……でもそれは架空の……!?
「少しお若いようですが、当館にいらっしゃった貴方はお客様に相違ございません」
「え、当館……って?」
「葉鍵楼は、つまるところ葉鍵の者たちがお相手いたします娼館でございます」
「しょ、しょうかん!? って確か時代劇とかでは大人の男性が女性と、えと、その」
「左様でございます」
「で、でも僕はまだ」
「ご安心下さい。たとえお若くても、ここにいらっしゃった時点でお客様なのです。料金も不要で
す。私どもにお任せいただければ必ずやご満足いただけるはずです」
どういうことなんだろう、これは!? ここは葉鍵のキャラクタ達が相手をする大人向けのお店で、
しかもタダで、僕はここのお客さんだって!?
「あ、あの。でも僕はこういうところ、よくわからないし」
「お任せくださいませ。お客様には必ずご満足いただける自身がございます。お相手をする姫や部
屋についてこちらで準備いたしますのでまずは館内へどうぞ」
僕は言われるままに葉鍵楼の中に入っていった。興味があるとかよりも、あまりのことに自分で判
断が出来なかったんだ。そして通された部屋でお茶を飲んでいると、襖がすっと開き一人のショー
トカットの女の子がいた。花柄(桃かな?)の和服を着て、僕より幼く見えるけど……。
「お待たせいたしました。お客様のお相手をいたします、椎名繭と申します」
椎名繭! やっぱり知ってる名前だ。
「本日はようこそいらっしゃいました。どうぞよろしくお願いいたします」
なんだかものすごく小学生の学芸会っぽい話し方だな。この子が僕の相手をするのか(なんだか実
感がわかないな)。そうこうしてると椎名さんは襖を閉め、僕たちは二人きりになった。僕は係り
や委員会の仕事で必要があるときぐらいしか女の子と話したことがないのに。その上椎名さんは僕
との距離を詰めて目の前に座りなおしたんだ。心臓がひっくり返りそうになった。顔も真っ赤だろ
う。
286飛鳥 その3:03/03/27 04:02 ID:1PrdHd5j
「ほぇ?」
突然椎名さんが首をかしげて間の抜けた声を上げた。やっぱりさっきのはマニュアルがあったんだ
ろうな、そう思うとなんだか可笑しくて
「ぷっ、ふふふ」
と噴出してしまった。僕が笑ったのを見て椎名さんもニッコリと微笑んだ。そして
「みゅーっ」
と声をあげて僕の胸に飛び込んできた。
「わわっ」
慌てたもののさっきほどじゃなかった。僕は無邪気な椎名さんを見て落ち着いてきたし、二人だけ
の空間にも慣れてきたようだった。鼓動も紅潮も収まってきたようだった(母さん以外の女性とこ
んな密着した経験なんてないのに!)。
「まだどきどきしてる」
「え、僕?」
「うん。大丈夫?」
「そ、そうだね。大丈夫だと思うよ」
何が大丈夫なのか知らないがとりあえず答えてしまった。すると椎名さんは突然僕に全体重をかけ
てきた。いかにこの子が軽いといっても、不意をつかれて完全に押し倒されてしまった。そして
「んむっ」
椎名さんは自分の口を僕の口に合わせてきたんだ! 初めてのキス……心臓がまた二転三転した。
とっさにもがいても首に両手を巻きつけた椎名さんは離れなかった。そして僕が動くのをやめると
空いた手で首筋を撫でてきた。僕はさらに脱力し、顔面の力も抜けてくると椎名さんは舌を僕の唇
に当て、閉じた口をこじ開けてきた。僕も慣れてきたので抵抗しなかった(慣れというより、僕は
状況に流されやすいのだろうか……)。そして僕と椎名さんは舌を絡めあった。なんだか心地よく
ずっと続けていたい気持ちに駆られたが、僕も椎名さんも呼吸をしなければならないから、やがて
二人の口は離れた。
「ぷはっ……ふぅ」
二人の口を結ぶ唾液の線がゆっくりと下に流れ落ちた。
287飛鳥 その4:03/03/27 04:03 ID:1PrdHd5j
「どう?」
椎名さんが聞いてきた。
「うん、暖かくって、気持ちよかった……かな」
それを聞いた彼女はまた満面の笑みを浮かべ、今度は僕のカッターシャツのボタンを外し始めた。
びっくりしたが椎名さんが僕のお腹にマウントしてるから抵抗できず、またその気もあまりなかっ
たので彼女に任せた。彼女は裸になった僕の上半身を一眺めしてから鎖骨のあたりを舌でチロチロ
と舐め始めた。さらに続けて首筋、腋の下、二の腕から指先へ、戻って胸、お腹など色々なところ
を舐めたり吸い付くようにキスしてきた。彼女のキスはこそばゆいだけでなく、わき腹をつついた
り肘を机の角で突いたりしたようなショックを与えてくるから僕は
「うわっ! くふっ!」
と声を上げてしまった。恥ずかしかったけど椎名さんはそうするのが巧かったので僕はびくんびく
んと反応して振るえているだけだった。僕がすっかり脱力していると椎名さんはやがて動きを止め

「お客さんもやってみる?」
と尋ねてきた。目線を椎名さんに戻すと、彼女は自分の帯を解いて着物をはだけさせていて、裸の
上半身が目に入ってきた。小学生の頃は体育の授業の時の同級生の女の子の着替えや母さんを見た
ことがあるけど、椎名さんにはそのどっちとも違う、緩やかな膨らみを持ったおっぱいがあった。
この年になって同じ年頃の女の子の裸を見るのは初めてだった。
「うんと……、こことかここにキスして。あとおっぱいも」
彼女に注目してる僕の答えがイエスだと思ったのか、椎名さんは首筋を僕の口元に差し出してきた。
僕は言われるがまま、首筋やおっぱい等を舐めたりキスしたりした。それに自然と両手も動き、彼
女の体中を撫でたり、胸を揉んだりした。その度に椎名さんの体も反応し、
「みゅぅっ、うぅん、あふぅ」
と色っぽい声をあげた。それを聞いて僕は一層念入りに彼女を刺激するのだった。暫くは椎名さん
は僕のやることに身を任せていたけど、やがて僕を静止して
「とってもじょうずだった」
と言った。
288飛鳥 その5:03/03/27 04:04 ID:1PrdHd5j
それから椎名さんは僕のズボンとパンツを下ろしにかかった。恥ずかしいはずだけど、
期待のほうがずっと上なのでそれに任せた。僕のちんちんは僕自身今まで見たこともないほど大き
く膨れ上がっていて、先端から透明な液体が染み出していた。椎名さんはそれを一舐めしてまたに
っこり笑ったかと思うとかぶりついて歯や舌を使って刺激し始めた。そして両手で僕の金玉やお尻
の穴まで撫でまわしてきた。
「うわぁっ」
今まで感じたことのない快感にびっくりして、僕は今までで一番大きく悶えた。それなのに椎名さ
んは慣れているのか僕の動きが邪魔になってない様子でその行為を続けた。僕はちんちんの先がび
くびくと我慢できないような感じになってきて
「あぅっ、うわわっ」
と声をあげた。そのすぐ後、僕のちんちんが脈打って精液が椎名さんの口の中に飛び出した。椎名
さんは赤ん坊のようにそれをちゅぱちゅぱと吸い上げてごくり、と飲み干した。そして僕に笑いか
けて
「気持ちよかった?」
と言った。僕は大きな溜息に続いて
「うん」
と答えた。椎名さんは満足げに頷いて今度は自分の服も完全に脱いだ。これで二人とも完全に裸に
なった。椎名さんの股の間には薄い毛が生えていてその中に割れ目があり、そこから僕の場合と同
じように液体が流れ出していた。僕は女の子のそこを見るのが初めてだったので、ついじっくりと
眺めていたら椎名さんが
「さわってみる?」
と言い、有無を言わさず僕の手をとって自分の割れ目に持っていった。彼女は割れ目の中のでっぱ
りの部分を僕の指で撫でさせ、そしてちょっと奥の穴の中に中指を入れさせた。その間椎名さんは
「んっ、みゅっ」
と噛み潰したような声を出していて、やがて彼女の割れ目の中はさらに液体で溢れていった。そし
て起き上がりかけていた僕は再び寝かせられ、椎名さんが馬乗りになってきて
「しばらくじっとしてて。それで私がいいって言ったら一緒に動いて」
と言った。僕は黙って頷いた。
289飛鳥 その6:03/03/27 04:04 ID:1PrdHd5j
椎名さんは僕のちんちんを彼女の割れ目の中の穴に合わせていって、
そしてゆっくりと完全に飲み込まれた。彼女の中はとても熱くてきつく感じた。完全に合わさって
から椎名さんは一息つき、やがて腰を上げたり下げたりし始め、その度に抜き差しされる僕のちん
ちんは締め付けられた。そして椎名さんが
「いいよ、動いて」
と言ったので何の躊躇もなく僕は椎名さんのお尻を跳ね上げ始めた。一番深く合わさるたびに椎名
さんは
「みゅーっ! んぁんっ! ふあぁん!」
と激しく声をあげたが僕もすっかり夢中だったので動きはどんどん激しくなっていった。やがて僕
はまた我慢が出来なくなり、腰をどっと落とすと続いて落ちてきた椎名さんのお尻が僕の太股を叩
き、椎名さんは
「ひぁあああああんっ」
と激しく泣き声をあげた。僕は再び精液を出し、椎名さんの中に流しこんだ。二人の間からは溢れ
出した僕の精液が染み出してきた。つっぱり、反っていた椎名さんの体は脱力して僕の方にもたれ
かかってきたので僕は彼女の抱きとめた。僕達は皮膚の合わさる面積が最大になるように体を絡め
あいながら余韻に浸った。
  暫く休んだ後、椎名さんは僕と自分の体を湿らせた手ぬぐいでふき取ってから僕に服を着せ、
続いて自分も服を着て言った。
290飛鳥 その7:03/03/27 04:19 ID:97sCnFpb
「お客様、ご満足いただけましたでしょうか?」
また学芸会口調だった。僕は
「うん、こんなこと初めてだったけど……とっても良かったよ」
と答えた。椎名さんはにっこりと笑って
「どうも有り難うございました。玄関口までご案内いたします」
と言った。まるで帰りを急くようだったが、居心地が良かったので僕は
「椎名さん、僕はもう少しここに居られないのかな」
と聞いた。すると椎名さんは悲しい顔をして
「だめ!」
叫んだ。続けて
「しってるでしょ? こーへーだって帰ってきた。お客さんも帰らないとだめ……」
と言った。確かに折原浩平は帰ってくる、そういう設定のはず。僕は
「ここはえいえんのせかい、なの?」
と聞くと彼女はふるふると首を振った。
「この部屋は『飛鳥の間』……お客さんはまだ帰れる。帰らないとだめ」
「帰れない人もいるの?」
こくり、彼女は頷いた。帰れないというのがどういう意味なのかはわからなかったけど帰れるなら
帰らないといけないらしい。ここにきたことがお客になるための決まりなのなら、それも決まりな
んだろう。
「わかったよ、有難う椎名さん」
と僕は答えた。椎名さんはにっこりと笑って頷いた。
291飛鳥 その8:03/03/27 04:19 ID:97sCnFpb
  外に出ると夕方だった。僕が葉鍵楼を出て小道を戻り、大通りに出てから振り向くと、今来た
小道はなくなっていた。夢だったんだろうか、それとも……? 僕が考えていると聞き馴染んだ声
が聞こえた。母さんだ。買い物袋を抱えている。
「あんた、こんな所で何してるの!? 明日から学校が始まるんでしょ。準備を忘れて入学式から
遅刻なんてしたら承知しないからね!」
そうだ、明日から学校が始まるんだ、新しい生活が。別に忘れていたわけではないのに、改めて思
い出したような気がした。つまらないことでいじけていた、そんなモヤモヤはなくなっていた。
『飛鳥の間』……羽を休めたなら、また飛び立ちなさいということなのかな。それとも飛ぶ鳥跡を
濁さず、か。僕は母さんに答えた。
「うん、わかってるよ。制服やカバンは準備できてるし、選択授業も決めたから、後はどんなクラ
ブに入るか決めるぐらいかな」
292飛鳥ライター:03/03/27 04:22 ID:97sCnFpb
最後、「飛鳥 その9」でした。途中連続投稿でエラーを出されたものの
家族のPCを無断使用してどうにかすべてうぷしました。
まあ文章の作りが甘いかもしれませんがよしなに。
293飛鳥ライター:03/03/27 04:34 ID:1PrdHd5j
>>292
あれ、その8でいいんだ。
294名無しさんだよもん:03/03/27 04:54 ID:fbfrDBRI
春休みだなあ。
295名無しさんだよもん:03/03/27 06:24 ID:mOn99c48
>>293
乙〜
工房の語りの味が出てて(・∀・)イイ!
296名無しさんだよもん:03/03/27 15:53 ID:ijzUC6/8
part1から今までの全部酷評する人きぼんぬ。

どうせなら、全部落としてしまえ。めんどくせえ。
297名無しさんだよもん:03/03/27 17:59 ID:7dj1jpBd
>>296全部駄作、以上。 満足か?

つーかお薦め教えてくらはい。今日初めて発見したけど、
長編が多くて大変そうなんで。
298名無しさんだよもん:03/03/27 18:42 ID:r4LZSAyk
>>297
自分で探せ。いや、煽りでなくマジで。
ヘタなこと言うとスレが荒れるから。
299元174:03/03/27 21:02 ID:PtjeJHvD
>>195-197の続き書きます。
300「エレーン」19:03/03/27 21:03 ID:PtjeJHvD

 例えば、密閉された暗闇に閉じ込められた時のような閉塞感。
 或いは、長時間ジェットコースターに乗せられた時のような浮揚感。
 その本来なら相容れない筈の意識が、彼女を正当化する。
 そして絶望は、時として何よりも甘美な精神の調味料になる。

(ぃやぁぁ……ず、…ずぶずぶ…お尻ぃ……言って……)

 微かに震え続ける肉芽。
 秘裂を埋める模造性器。
 涎を垂れ流すはしたない唇。
 菊門を蹂躙する少年の指。
 天を向いてしこり立つ乳首。
 全てがドロドロに溶け合って、官能の坩堝は完成する。
 親指の腹がかりかりと秘肛の内壁を引っ掻く。
 その度に言い知れぬおぞましさと胸の内に抑えつけられていた欲望とが絡み合った電撃が、
 汗みずくの背筋を駆け上がって脳髄を犯す。
 このむず痒さを連れたまま、どこまでも高みに堕とされてしまうのだろうか。
 それならそれで構わなかった。
 自分には何も無い。与えうる何物も。ただこの脱殻だけ。

 しかし突然に、パズルの一欠けが彼女の体から抜け落ちた。
 少年が秘肛に突き立てていた指を抜いていた。
301「エレーン」20:03/03/27 21:04 ID:PtjeJHvD

「ひぅっ……」
「力を抜いてね」

 何を、と言いかけた彼女の喉の奥を、氷の刃が貫いた。
 支えを失って淫らに蠢く菊門をノックするように、肉めいた「存在」があてがわれていた。
 慌てて窄まりを閉じようといきんで下腹部に力を込め、

 ヴヴヴヴヴ…

 その瞬間を待ち侘びていたかのように模造の怒張が振動を早めた。
 呆気なく瓦解する自制心。霞み行く意識の中で彼女は気付き始めていた。

「本当は望んでいたんだね」
「…えっ……?」
「嘘の世界で壊れても、本当の自分は傷つかない」
「…………」
「こんなのは本当の自分じゃない、早く本当の自分に戻りたい」
「…だって…」
「今の自分は嘘の自分。こんな自分は壊してしまえ」
「…………」
「あ、怖がらないで。僕はここの住人だよ。だから、君の望む通りに…」

 少年はやはり、微笑んでいる。

「壊してあげるよ」
302「エレーン」21:03/03/27 21:04 ID:PtjeJHvD

 その言葉と共に、少年の手が彼女の脇腹のあたりを掴んで力を込める。
 自然の摂理に逆らって行われようとしている不浄の交わり。

「…!ち、ちょっ……!」
「だから力を抜いてってば」

 言葉ではまだ後ろで受け入れる事を否定している。
 それでも濡れそぼった秘肛はぬらぬらと輝き、部屋の照明を艶やかに反射する。
 それに嫉妬するかのように、秘裂がより深く激しく乱れ震える。
 身体の中から熱く炎じみた淫気が流れていくような錯覚が、彼女の心を襲っていた。
 そして、もしかしたらそれは彼女にとって現実なのかもしれなかった。
 少年が何かを呟いた。
 それを聞き取る間もあればこそ、彼女の身体を再び電撃が打ちひしいだ。
 少年の怒張が、秘肛に食い込む。

「あ、あ、あっ…」
「痛くは、ないよね」

 彼女の声を確めると、少年はゆっくりと抽挿を開始した。いや、しようとした。
 次の瞬間、彼女は軽い絶頂を迎えた。
303「エレーン」22:03/03/27 21:05 ID:PtjeJHvD

 尾骶骨から背筋を抜けて、後頭部がびりびりと痺れた。
 身体ががくがくと揺れる。視界はとうの昔に役に立たなくなった。
 胸の奥から奥から、見えない何かが溢れ出してくるようだった。
 ようやくそれが収まりだした頃、抽挿が再開される。
 自分とは違う温度でもって、今まで積み上げてきた全てを突き崩そうとしている。
 普段では意識しない内臓の感覚が、今はとにかく鋭敏に自己を主張する。
 決して強くないピストン運動の筈なのに、身体が言うことを聞いてくれない。
 それとも、もう何も言えなくなってしまったのだろうか…
 怒張が突き上げる。腹の中が逆流してしまうかのような感覚さえ、快楽へと誘う階段だった。
 
「んっ…」
「………っ!………ッ!………!」

 圧倒的なまでの快感の情報量だった。
 脳がスパークする。これ以外何も感じられない。
 熱い滾りを身体の内奥に打ち付けられながら、
 昨日までの自分と今日の自分の境目が、溶けてなくなって行く…
 シーツの上に弛緩しきった身体を投げ打つ。
 緩んだ菊門から、黄土色がかった乳白色の液体がごぷりと零れて桃尻を汚した。
 拭き取る気にもなれなかった。
304「エレーン」23:03/03/27 21:06 ID:PtjeJHvD

 水滴が身体の線に従って滑り降りていく。
 カーテンで簡単に仕切られたシャワー・ルームの中で、彼女は時間をかけて髪を洗っていた。

「ふぅ……」

 目を閉じて、顔にノズルを向ける。少し強めの水圧が心地良い。
 あの日以来、彼女はシャワーが好きになった。何もかもお湯と一緒に流せてしまえそうだったから。
 でも、今日は違っていた。
 あの少年の言葉が、頭にこびり付いて離れない。
 それなら自分は一体、何のために…

「あの、ちょっといい?」
「きゃっ!な、何ですか!?」

 慌てて打ちっぱなしの壁にへばり付く。背中がひんやりとする。

「お話ならそこで…」
「キミに言わなきゃいけないことがあるんだよ」
「…言わなきゃ、いけない?」
「うん。いいかな?」

 彼女は無言でシャワーを締めた。
305「エレーン」24:03/03/27 21:07 ID:PtjeJHvD

「どうぞ…」
「ありがとう。えっと、詳しくは聞いてないし、聞く気も無いんだけどね…」

 こほん、と少年が咳を一つ払う。

「あんまり悩まない方がいいと思うよ」
「…………」
「人間ってね、意外と強いんだ。これだ、って信じられるものがあれば、案外生きていけるものなんだ」
「…………」
「だから僕は、キミを壊した。今、キミは何かを信じられるようになっているかも知れないから」
「…何かを…信じる…」
「あと、辛かったら無理に笑わなくてもいい。無理に泣かなくてもいい。何もしなくていいんだよ」
「私…本当に…」
「あ、それ以上言っちゃだめ。まあ、そこから先は自分でやってみてよ。きっとうまくいくから」
「…………」
「それでもどうしてもダメだったら…」
「…ダメ、だったら……?」
「もう一回ここへおいで。また壊してあげるから」

 きっと少年は、この薄いカーテンの向こうで笑っているんだろう。
 それが何故か彼女にはおかしく感じられたのだった。
306「エレーン」25:03/03/27 21:08 ID:PtjeJHvD


 冷たい雨が降っていた。
 ここ最近暖かくなりかけていただけに、今日のように急に冷え込む日は堪らない。

「――ふう」

 ため息を一つ吐いて、緑茶をすする。ああ、今日も悲しい。
 その時、店の奥の方から歩いてくる人影があった。

「あ、どうもっす」
「やあ、こんばんは。何か変わった事あった?」
「いや、別に無いですけど」
「そっか。ありがとね」
「あの人ですか?気になります?」
「うーん、どうなんだろうね」

 あれ以来、彼女は一度として現れなかった。

「あの、気になってたことがあるんですけど…聞いていいですか?」
「ん?僕に分かること?」
「名前、何ていうんですか?」
「………住井くん」
「はい」
「お茶がおいしいねぇ」


 葉鍵楼は今日も平和であった。
307元174:03/03/27 21:10 ID:PtjeJHvD
以上で完結です。
読んで頂いた方、ありがとうございます。

昨日書いた事を冷静に見つめてみて、何と浅はかだったのだろうと深く反省してます。
失礼しました。
308名無しさんだよもん:03/03/27 21:23 ID:Zo0MDGb6
平和というより閑古鳥やね

さて、やっとオリキャラのオリキャラによるオリキャラのための
オリジナルストーリーが終わってくれたわけだが・・・
責任取るってどうするつもりだったのかのほうが興味あるなw
309名無しさんだよもん:03/03/27 22:26 ID:fbfrDBRI
あ〜あ、誰だよわざわざ宣伝してるお馬鹿ちゃんは・・・


448 名前:名無しさんだよもん 本日のレス 投稿日:03/03/27 21:36 +NsxoCpx
葉鍵楼にAFがぅPされてたよん


449 名前:名無しさんだよもん 本日のレス 投稿日:03/03/27 21:51 td1g9v/5
つ−か何なのアレ? 正直、わけわかめ。


おもいっきり逆効果やんか・・・
310名無しさんだよもん:03/03/27 23:04 ID:ksmHtgcn
漏れ、>>元174氏の作品そこそこ好きだったんだけど
今回のははっきり言ってだめだと思う。
もっとがんがらんかい
311名無しさんだよもん:03/03/27 23:30 ID:WE8ILEVt
SSの書き手を愚弄するためのスレはここですか?
偉そうにこき下ろしてる連中は一流編集者様ですか?
312名無しさんだよもん:03/03/27 23:45 ID:lNiFon9x
も、だめぽ
313名無しさんだよもん:03/03/27 23:54 ID:r4LZSAyk
流れは悪くないですけど、表現が全体的に婉曲的でまわりくどいように思えます。
もっと直接的な表現でもいいのでは?
314名無しさんだよもん:03/03/28 02:40 ID:ebGHLqyw
>>308
オリキャラって?客のお姉さんの事?
315名無しさんだよもん:03/03/28 03:18 ID:kYl/HcxA
>>314

登場人物が原型を留めてないっていいたいんじゃないの。

>オリジナルストーリーが
むしろこっちのほうがきっついよなあ・・・
SSとすら認めたくないらしいw
316名無しさんだよもん:03/03/28 09:06 ID:/SoYS23L
なんだ葉鍵楼ももうオシマイか。以外と長く続いたな…
あと残ってるSS専用スレは風俗、気楽に、コンペ、冷やし飴か…
なんかなー。やっぱキャラスレとかに突然来るゲリラ投稿がいろんな意味で一番いいよ。
面白い時もあるしつまらない時もあるし、批判もまともだし…
ま、SS専用スレはここで終わりだな。バイ
317名無しさんだよもん:03/03/29 04:56 ID:9fIJkKMp
保守
318名無しさんだよもん:03/03/29 08:51 ID:0wAnW7EJ
( ゚д゚)、 ペッ!
319名無しさんだよもん:03/03/30 07:38 ID:uGMiAOjQ
結局途中から葉鍵楼のSSを書くって考えの職人さんはいなくなって
マンセーされたいから人の多そうなここでSS書くっつー匂いがもろに
しだしたんだよな・・・

いくら読解能力が低くても、ここまで好き勝手に書き散らかしたSSばっかだ
とさすがにわかっちまうというか。
320名無しさんだよもん:03/03/30 15:03 ID:OApRcvxw
>>319
途中とは?
321名無しさんだよもん:03/03/30 18:04 ID:GCuVu6Lq
最近このスレを荒らしてる奴(恐らく粘着独り)は
葉鍵キャラが客(曰くオリキャラ)とヤるという設定が
我慢ならないらしい。
嫌いなSSスレでわざわざ問いかけてみたり、>272-273みたいに
被害者面して他の書き込みを減らそうとしてみたりととにかく陰湿。
昔コミケ会場でバカやって、好きなキャラが汚されるのが我慢ならなかった、と
宣った犯罪者がいたがそれと同類だろう。
ネガティブ指向の書き込みは一切相手にしないで無視して、
これまで通り、作品を書くなり感想を書くなりしていけばいいと思う。
重要なのは完全に無視すること。
322コテとトリップ:03/03/30 19:08 ID:CZg1uDR3
>>321

おひさっ!
う〜ん、素敵なESPだねっ。ageてなかったらあほうの一人くらい釣れたかもねっ
少なくとも素直な香具師はおれ以外にもいるみたいだから一人じゃねえみたいだが・・・
ところで君、このスレの童話がそんなにおもしろいのか?すげえな
本当のこと言われたくらいで逆切れしなさんなって、若いねえ

どうでもいいけど君、「独り」の使い方が微妙だね
そういえばどっかにいたね、君みたいな「独り」の使い方する人w
323名無しさんだよもん:03/03/30 19:48 ID:BWwESLh+
>>321
葉鍵系でオリキャラを使用するとよく叩かれるというのが多々ありますね。
同人でも然りといえるかもしれません。
オリジナルだけでなく、単純なエロ、さらに陵辱系の作品もなかなか見られないと言う状況がありますね。
最も考え方は自由だからマンセーで無い人の意見も意見として聞く必要はあると思いますが。
逆に言えば他のジャンルでOKだった事柄が漸く出来るようになったのがこのスレといえるかもしれません。
そういう意味では守らなければならないスレであると思います。
324名無しさんだよもん:03/03/30 19:58 ID:CZg1uDR3
>>323

そういったネタ的要素がなくなっていった時点で終わったと思うぞ、このスレ
上のほうでコンペスレがどうとか愉快なこと言ってるやついたけどな・・・
オリキャラ云々のまえにつまらんものはつまらん。独創的でもいいもんはいい。それだけのことだと思うが
守らねばとか言ってる時点で違うだろ〜w
職人ならいいもん書け。一読者なら滑稽なだけ。意味わかる?
325あぼーん:あぼーん
あぼーん
326名無しさんだよもん:03/03/30 22:53 ID:1ckEhrY2
>324
同意。マジレスになるが

正直好きなスレだったが、作家さんがここで書く気が無くなってるのに
スレだけ保全しても意味がない気がする。

別に作品がここでしか書けないと言うわけではないし。

もし、完結していない話が有るなら完結させて欲しいが
それ以外は恐らく無理なのではないだろうか。

もちろん、ここで書きたい人が居るなら応援するが。
327名無しさんだよもん:03/03/31 00:05 ID:49dk6tBe
で、どうしてこのスレが凋落したかを今後のためにも議論したいのだが、
やっぱあれか?元174を筆頭とする作家の責任か?
それこそ>>319の発言にあるように驕りがあったと。
328名無しさんだよもん:03/03/31 00:14 ID:j4vIJrd9
まぁ、気に入らないヤシはムリにこのスレを見るなってこった。
作品の批評はともかく現在の葉鍵楼の作風が気に入らないんなら
そいつが好きなスタイルで書けばいい。
批評はあくまで作品やスレを良くしようとする行為、煽りとは別物。
見分けて煽りは放置汁。
329名無しさんだよもん:03/03/31 01:02 ID:Zvxdi3YH
>>328
同意。気に入らないならスルーするか
自分でより良い作品を投下すればいいだけ。
330地獄車 ◆Xoa6WeBjxs :03/03/31 07:05 ID:7863Cn/o
議論なんてしている暇があるなら自分が良いと思うものを書けばいいと思うのだが
331名無しさんだよもん:03/03/31 09:41 ID:q+yB1gdK
それができないからスレがすたれていく
332名無しさんだよもん:03/03/31 09:42 ID:n2ZHz7tF
ほら書けよ(´`c_,'` )どうした(w
333名無しさんだよもん:03/03/31 09:53 ID:HHMrnUOF
妬みって怖い…
そして何よりうざい。
334あぼーん:あぼーん
あぼーん
335名無しさんだよもん:03/03/31 15:42 ID:Xd8Ig8Cn
>>331
まぁ、誰も332みたいな粘着の煽りを
好き好んで喰らいたくないだろうし…。
336名無しさんだよもん:03/03/31 21:32 ID:as3QmAcd
「オリキャラがイヤだ」とか言うくらいなら見なければよいのではないか?といってみるテスト
337名無しさんだよもん:03/03/31 22:26 ID:tCKfZKGw
>>336

誰もオリキャラが嫌とは言ってないと思うんだが?といってみるテスト
338名無しさんだよもん:03/03/31 22:35 ID:TAnW60yh
むしろ、最近のSSではただの風俗と化しているところに類似スレとの差別化が図れなくて(´・ω・`)なのだが……。
339名無しさんだよもん:03/03/31 22:43 ID:TjclFhj6
「葉鍵楼である必要」があるかどうか、ってところですか…
漏れもちょっと書こうと思ったことがあったけど、そこで断念してました。
340名無しさんだよもん:03/03/31 22:44 ID:Hn6medKB
夏頃読んだときは、娼館が河原に有った時代の建物的なイメージがあったんだけど
(灯りは当然油)
最近のSSではものの見事にそんな雰囲気がない
純日本風若しくは古風な中国風の建物のイメージだったんだが。
今はネオンギラギラな風俗街の中に異質な存在感を持ち佇む娼館って感じ
んが。何が言いたいのか自分でもよくわからん。
341名無しさんだよもん:03/03/31 22:47 ID:5+UlHdrn
葉鍵楼に幻想性、非現実性を求めるか否かの問題?

…そんな単純でもないか。
342名無しさんだよもん:03/03/31 22:56 ID:C9jOkuHV
個人的解釈としては、
「人それぞれ違った形の葉鍵楼があるのだから、外見には別に捉われない」
って感じなんだけど…やっぱ厨かな、俺はw
343名無しさんだよもん:03/03/31 22:56 ID:tCKfZKGw
なんだかみんな難しく考えすぎなんじゃない?
質が落ちた。
一言ですむと思うんだけど。
うまい人のは面白い、駄目なやつはなにやっても駄目。それだけでしょ?
細かいことにこだわろうとするからいけないんじゃないだろうか。
最初に固まった設定だって早い者勝ちで決めたっていうより、書き手の設定に引きずり込まれたって感じだったし。
344名無しさんだよもん:03/03/31 23:03 ID:TAnW60yh
>>340
漏れが言いたいのもズバリそれ。
何というか娼館と風俗の違いってやつだね。
イメージ的な物だけど……。
345名無しさんだよもん:03/03/31 23:10 ID:t6gVKvDm
吉原や祇園と歌舞伎町は別物ってところかもな。
346名無しさんだよもん:03/03/31 23:47 ID:mjW+oB/1
ぶっちゃけると最近のは「風情がない」
以下、俺の葉鍵楼イメージ

窓を開けると虫の声、どおん。と空に咲き、数瞬後に散ってゆく花火。
外には僅かな熱気を伴う人の行き交う音。
遠くから聞こえる祭り囃子。
僅かな音とともに襖が開く、そこに佇むは
葉鍵の姫。

この世のものとは思えない、さながら天女の如き美姫は静々と部屋に入り青年へと近付いてゆく。


そんな感じが、そんな感じがッ!
もう誰もこんなの書きたくないのだろうか。
347とあるへっぽこ:03/03/31 23:53 ID:x/hKbe4O
書きたいけれど「書けない」んです。難しいんです…
まだ書く気もあるんですが、如何せん腕の方が…
348名無しさんだよもん:03/03/31 23:59 ID:tCKfZKGw
なんで書けない物を無理して書こうとするのかがわからない。
書ける物を楽しく書いて、でき上がった作品に相応しいスレに投下すればいいのに。
そして、娼館物を書ける人が書きたくなったらここに書けばいいだけの話で。
無理して書くからおもしろくないんじゃないかな?
349名無しさんだよもん:03/04/01 00:16 ID:Z+orcSP3
>>348
その言い方は正しいようで正しくない
SSを書くのは手段であって目的じゃない
SS書きとしては自分の萌えとかイメージとかを追及しようとするとどうしても
実力がその足を引っ張る
だから自然と自分の能力の限界に挑戦してしまうんだよ
書けるものを書きたいときに書くではどうしてもこういうSSは書けない
まあ、変に気の入った物を読まされる方にしてみれば迷惑かもしれないけどね
350名無しさんだよもん:03/04/01 00:17 ID:XwiZV8VV
正直、最初に出た葉鍵楼のイメージにとらわれすぎかと。
確かにかなり萌えたよ、あの「世にも奇妙な物語系」な設定。
でもそれだけでは続かないよ、数スレも。
娼館でもイメクラでも、それこそチョンの間でも、客がここで抱きたい
っていうイメージが反映されるのが葉鍵楼って事でいいんじゃないの?
それこそ、誰かリクエストしてみるのもいいかもね。
351萌丸 ◆whNJEQ493s :03/04/01 07:07 ID:keySVVUg
真希以降約一ヶ月半振りの投下です。
神尾観鈴〜はるのかぜ〜です。それでは。
352神尾観鈴〜はるのかぜ〜@:03/04/01 07:10 ID:keySVVUg
 金が無い。はっきり言って金が無い。どこかに財布なんぞ落ちていないものか。
 男は心の中で唸り声を上げる。だが表面上平静を装っているので道行く人は誰もそんな
他人の事を気にはしない。
 深夜のバイトが終って馴染みの商店街を通って帰宅途中であったが、いつもコーヒーを
買っている自販機の隣にある小道が何故か目に付いた。
 いつもは何とも思わない脇道であるはずなのだが、今日に限ってか、やたらと興味をそ
そられてしまう。吸い込まれる様に足は動き自動販売機横の道を進んで行く。
 頭の中では何故だろうと疑問に思うのだが心はそうでもないらしい。普段歩き慣れた道
でもない、ましてや初めて歩く道であるというのに心拍数など微塵も乱れていない。まる
でいつも通っているかの様な錯覚さえ起きてしまいそうなのに。
 
 …五分位歩いただろうか。変な曲がり道なんて一つも無く、ほぼストレートであったの
で何も考えなくてもよかった。このまま歩き続けたらどこへ行くのだろう? と不信感を
抱き始めたその時、急に道が開けた。
 目の前には大きな家。いや、家と呼ぶには相応しくない造りの建物が目に入った。
 これだけ大きな建物であるにも関らず、その存在感が無かったと言える程希薄であった。
だがよく見ると年季の入った風格を漂わせており、入り口であろう扉の上には看板がある。

 ――――――葉鍵楼、と。

 葉鍵楼。聞いた事が無い。いや、今はそんな事関係無い。ただ男の視線はその建物に釘
付けにされていた。別段妖しい物や派手な装飾が施されている訳でもなく、ある意味質素
ともいえる木造のその建物に目が離せないでいる。不思議と警戒感は湧いてこない。
353神尾観鈴〜はるのかぜ〜@:03/04/01 07:11 ID:keySVVUg

 ギギィ………

 物音に気付き扉の方へ意識を向けると、一人のサラリーマン風の男性が扉の向こうへ入っ
て行くのが見えた。パッと見だったが特に高級そうなスーツを着ている訳でもなく、ごく
平凡な格好をしていた。勿論見た目で判断するのは正しいとは言えないが、少なくとも興
味を持っている男に対して多少の安心感をもたらす事はできた様だ。
 それまで無意味に眺めている事しかできなかった男は、意を決してその建物に入る事を
決めた。

「いらっしゃいませ。超高級娼館『葉鍵楼』へようこそ」

 ボーイだろうか。まだ自分よりも幾らか若いと思える男が挨拶を言う。見た目爽やかで
口調もとりあえず丁寧ではあるのだが、如何せん慣れていない感じがする。どこかぎこち
ないと言うか固いと言うか。
 でも今は一つ考えるなくてはならない事がある。このボーイが言った『超高級』と言う
言葉についてであった。実はこの男、面白い程財布の中に余裕が無い。その思いが顔に出
てしまったのであろうか。ボーイが言葉を重ねてきた。

「あ、超高級って言ってもお金は貰いません、いや、頂きませんので御安心を」

 やはり慣れていないのであろう。言葉を間違えてしまい慌てて訂正する。だが苦笑する
ボーイを見て躾が行き届いていない、まして雑な対応だとも思う事がなく、返って気持ち
にゆとりを持つ事ができてホッとしている。だから、普段どおりに言っていいよと言うと、
苦笑しながらすいませんね、と頭を下げてきた。
354神尾観鈴〜はるのかぜ〜@:03/04/01 07:12 ID:keySVVUg
 ボーイは普段通りの口調でこの娼館の説明を始めたが、男の耳にはあまり入っていない。
さっきまで緊張していたので気が付かなかったのか、外観と違い内装は驚く程に清潔感溢
れ掃除が行き届いているのがわかる。床には一面に赤い絨毯がしかれており、どこか中国
を思わせる模様が描かれていた。
 カウンターの横には昔懐かしい黒電話が設置されていて、時間が逆行したかの様に錯覚
を起こしそうになる。かと思えば待合用の物と思われるソファーは形がちょっと奇抜でい
かにも現代の物です、と主張している風にも見えてしまう。どこかミスマッチしている気
がしなくもないが自然と一体感を感じさせてくれた。そんな造りが所々に見受けられるの
で見ていて飽きない。

「……で、誰を指名しますか?」

 男が物珍しそうに館内を観察しているとボーイが一通り説明し終えたみたいで、どこか
任務を果たしたかの様な雰囲気を漂わせつつ話し掛けて来る。しかし残念ながら男は話の
内容の半分も聞いていなかったのだ。

「あ、えっと、悪い。よく聞いてなかったんだけどもう一度簡単に説明してくれるかな?」

 一応素直に告げるとボーイは肩をガクっと落したが、再度奮起して説明をしてくれた。
 要約するとこうだ。ここでは金は取らない・誰か好きな人を指名して一夜を共にする事
ができる・名前を教えてはいけない・これ位だ。要約し過ぎたかもしれないが大体はこれ
で間違ってはいない。でも。

「……好きな人をご指名って、何か一覧表みたいなのはないの?」
355神尾観鈴〜はるのかぜ〜@:03/04/01 07:13 ID:keySVVUg
 そう質問するとボーイは目を大きく見開き、その後口の端を少し吊り上げて意味深な笑
みを浮かべた。言うなれば悪戯小僧に弱みを握られたかのような感じがする。

「お客さん、ここでは正直になっていいんですよ。普段隠している事なんて意味はありま
 せん。ただ求めればいい。その資格を持っているんだから。」

 どこか確信を持ったかのような物言いをしてボーイは口を閉ざした。
 何となくだがばれているのかも、と男は思う。初対面の人間に対してはとりあえず隠蔽
しているのだが、男はパソコンゲームのいわゆる『ギャルゲー』を好んでいた。
 友人に対しては開けっぴろげになれるのだが初めて会う人に対して堂々と語れる程男の
心は強くはなかった。
 暫く悩んでいるとボーイが仕方ないと言った感じで喋る。

「これは独り言ですから気になさらずに。えーっと、霧島佳乃、リサ・ヴィクセン、月宮
 あゆ……」

 ボーイの口からこぼれる固有名詞の数々。どれも聞いた事のある名前ばかりだ。
 それもそのはず。ボーイが言っている名前の数々は男が特に好んでいるメーカー、リー
フとキーの作品に出てくるものばかりだ。男は確信した。ばれている、と。だから胸のつっ
かえが取れてスッキリした。

「じゃあ…」
356神尾観鈴〜はるのかぜ〜@:03/04/01 07:14 ID:keySVVUg
 心置きなく言う事ができる訳だ。まだまだ現実感が湧かないが一人と過ごせると言うの
ならばこの人意外にはありえない。そう男が好きになった人の名前を口にした。

「神尾観鈴さんを…お願いします」

 ボーイは悪戯っぽく微笑むと、ゆっくりとお辞儀をしてから了解をとる。

「かしこまりました。神尾観鈴嬢でよろしいですね?」
「…はい」
「ではこちらへどうぞ…」

 言ってボーイが前を歩き出す。ボーイの後姿を眺めながらどこかで見たことのある容姿
だと思っていると急に振り返り、

「あ、先に言っとくんだった。俺の名前は折原浩平。って知ってるか」

 それだけ言うと再び前を向いて歩き出す。支配人に怒られるとかどうとか呟きながら。
 どうりで見覚えのある顔だと思ったら、正しくゲームのキャラだったのだ。
 これからどうなるかわからないが、期待と不安を両立させつつ浩平の後ろに着いて歩く
のだった。
357真赤な名無し ◆FMEeOU07ME :03/04/01 07:21 ID:keySVVUg
以上、>>352-356でした。
久振りの葉鍵楼、マイペースでいこうと思います。
みなさんよろしくお願いします。
358名無しさんだよもん:03/04/01 08:31 ID:CDp0RSSg
>>357
乙。今回も期待させていただきます。それにしても、IDワラタ
359名無しさんだよもん:03/04/01 14:22 ID:xnOf5iem
と、いうよりこのIDって神じゃない?w

続きは激しく期待(;´Д`)ハァハァ
360名無しさんだよもん:03/04/01 14:24 ID:W9q2VleC
>>358
お主のIDもなかなかではないか
361名無しさんだよもん:03/04/02 22:48 ID:CgADLEmk
鶴来屋会長にあえて特攻する勇者はおらんのかのう…
362名無しさんだよもん:03/04/03 09:28 ID:ElixDVsn
>361
葉鍵楼を死に場所としたい連中が千鶴さん御指名しそうだ…
最期は腹掻っ捌かれるか、手料理食わさ(略
363名無しさんだよもん:03/04/03 12:37 ID:8i6Q9GNC
>>362
> 葉鍵楼を死に場所としたい連中
自殺志願者が殺してもらいに逝くのだろうか。(w
364名無しさんだよもん:03/04/05 19:34 ID:bHxYcnUp
保守る
365名無しさんだよもん:03/04/07 08:31 ID:ezdz+Mlq
hosyu.
366あぼーん:あぼーん
あぼーん
367名無しさんだよもん:03/04/07 16:58 ID:EKzHC8Ea
えろいSS書けばいいのか?
リクあれば受ける、リクから1時間内に書き上げよう、次のリクは前のリクが終ってからだ。
ただし15シチュまで、シチュの種類に限りはない、スカ切断SMなんでもいい。
時間節約の為に導入ははぶく。
それでいいなら陸したまえ。
368名無しさんだよもん:03/04/07 17:07 ID:EKzHC8Ea
15シチュ>5リク
369名無しさんだよもん:03/04/07 18:08 ID:EKzHC8Ea
リクないから消えるとするか(´-
370名無しさんだよもん:03/04/07 18:22 ID:gPoX2YPr
ポカーン( ゚д゚)
371名無しさんだよもん:03/04/07 18:27 ID:1AFH7Qt4
>367
うむ、消えてくれたまえ
そういう趣旨のスレじゃないしな
372名無しさんだよもん:03/04/07 20:08 ID:tG0a9VyT
うわぁ、ここまで強烈な自作自演ひさびさに見たよw
373或る月夜:03/04/07 21:55 ID:Wd9Rypj+
俺は、古くからの赤線地帯だと言うこの街をふらついていた。
怖いもの見たさ、好奇心。そんな気持ちで安っぽい小料理屋を見て回る。
じっとりとした梅雨明けの空気が、夜も大分ふけたと言うのに体に纏わりつく。

小料理屋の中から漏れ出る、蛍光灯の灯り。
肌の露出の多い女たちが送る、艶かしい視線。
団扇を扇ぎながら、品定めをするような目で俺を見るばあさん。
「ぅぅぅぅん…」
少し開いた二階の窓から漏れる女の喘ぎ声。
「良い子がいるよ、遊んでいきな」
呼び込みのばあさんの濁声。
店の中から聞こえる、時代遅れの演歌。
今の風俗街には無い、独特の空気が流れていた。
俺は、ここが現代の日本ではないかのような錯覚を受けた。

そのままぷらぷらと道なりに歩いていく。
そのうち河に突き当たり、道はそこで折れていた。
ただでさえ狭い道が、さらに狭くなる。
薄暗い川沿いを、俺はそのまま歩いた。河から流れてくるひんやりとした空気が心地よかった。
ざわざわと河が流れる音。りーり、りーりと虫が鳴く音
空からの明かり。見上げると美しい満月が見えた。

店の数もめっきり少なくなり、看板の光も殆ど無くなる。
ここらへんで終わりかな…。
丁度帰る方向も同じだ、またあの道を通る事もあるまい。
話の種には充分になった。

と、そんな事を考えていた時だ、一際大きな建物がそこに建っているのに気がついた。
瓦葺の三層の屋根、大きな引き戸。坊ちゃんのモデルとなった建物を彷彿とさせる、そんな建物だった。
ただ、俺の目を引いたのは裸電球に照らされる看板の文字だった。
374或る月夜:03/04/07 21:55 ID:Wd9Rypj+
      楼  鍵  葉

そこには、木を彫り込んだ上に、墨書でそう書かれていた。
「まさか……本当にあるなんて…」
信じ難い気持ちが、言葉となって口から出た。
今までに、話には聞いたことがある。ただ、どこにあるのかは誰も知らなかった。
まるで、光に吸い寄せられる虫のように入り口の引き戸に手を掛ける。
と、それを待っていたかのように、中から引き戸がカラカラと開けられた。

まだ、俺は半信半疑のままだった。たまたま同じ名前の店であるに過ぎない。そう思おうとした。
それならそれで、間違えましたと言って立ち去ろう。そんな事まで思いを巡らせた。
だが、その思いは、中から現れた男を一目見た瞬間に吹き飛んだ。
「ようこそ、葉鍵楼へ。私は支配人の柏木耕一です」
柔らかな笑みを浮かべながら、耕一はそう言った。
「あ…あの…ここは、本当に?」
俺は意味を為さない単語を並べた。
「そうです、ここは葉鍵楼です。あなた自身が望まれたからこそ、ここまで来る事ができたのですよ」
耕一は言わんとする事を理解してくれた。
さあ、どうぞと言わんばかりに耕一は手のひらで中を指し示す。
俺はまるで魔法にかかったかのように、店の中へと足を踏み入れる。
丸石が敷き固められた玄関、そして広い板張りの廊下。
「靴は御預かり致しますので、お脱ぎになってそのまま中へどうぞ」
俺は頷くと、一段高くなっている石の上に靴を脱ぎ、廊下へと上がった。

「では、待合までご案内致します」
下駄箱に俺の靴を片付けると、耕一は俺の先に立って進む。
実に手馴れた雰囲気だった。しかもまるで嫌味なところが無い。
俺はそのそつのない動きに感心しながら、案内されるまま後ろを付いていった。
375或る月夜:03/04/07 21:56 ID:Wd9Rypj+
案内されたのは、十畳ほどもある和室だった。
大きな黒檀のテーブルが置かれ、その中央には見事な生け花が生けてあった。
座椅子の上に座布団が敷かれ、うっすらと香の香りが漂う。
「まずは、おかけ下さい」
耕一はそう言うと、上座に一脚だけ置いてある座椅子を勧める。
「では、少々そのまま御待ち下さい」
俺がその椅子に掛けると、耕一は出ていった。
気持ちの整理はまだつかなかった、葉鍵楼の話を聞く度、一度は行ってみたい。そう思っていた。
若し、行けたなら…そう考えるたび、空しい気分になったのを覚えている。
指名する女性は決まっていた。もう、ずっと前から。

蓋をした湯のみをお盆に載せて、耕一が戻って来た。
俺の前に湯のみと和菓子を並べると、お盆を小脇に抱え、片膝をつく。
「それでは、ご指名を御伺い致します」
「あなたはご存知でしょう、支配人さん」
俺がそう言うと、耕一はにこりと笑った。
「さあ、それは私どもには言えません。お客さまの指名された子に用意をさせるだけです」
俺は、少し意地悪がしてみたくなった。
「最近、新しい子が入ったみたいだけど、その子達は用意できるのかな?」
「お客さまがそれでご満足頂けるのでしたら、如何様にも」
こともなげに耕一は続ける。
「ただ、当店にまたお越し頂けるとは限りませんので、それだけはご留意下さい」
耕一の顔には笑顔が浮かんだままだったが、目は笑っていなかった。

それで、俺は意を決し、その人の名前を言った。
「千鶴さん…柏木千鶴さんでお願いします」
376名無しさんだよもん:03/04/07 22:34 ID:ITnu5a/O
千鶴姉キタ――(゚∀゚)――!!
377名無しさんだよもん:03/04/07 22:40 ID:r0pSm5qc
ついに・・ついにキターーー(゜∀゜)−−−−!
378名無しさんだよもん:03/04/07 22:46 ID:DyCo5N25
ちづりんキタキタキタキタ━━━(゚∀゚≡(゚∀゚≡゚∀゚)≡゚∀゚)━━━━!!!!
379名無しさんだよもん:03/04/07 22:56 ID:XpSGUZvv
おまいら、モチツケ━━━(゚д゚≡(゚д゚≡゚д゚)≡゚д゚)━━━!!!!
380名無しさんだよもん:03/04/08 02:46 ID:q7JNemxX
ついに特攻かw
381或る月夜・2:03/04/08 18:50 ID:7R37tlng
その言葉を聞いた瞬間、耕一は複雑な表情を見せた。
だが、直ぐに元の笑顔に戻る。やはり、辛いものなのだろう。
「かしこまりました。では用意させますので、しばし御待ちを」
そう言い残すと、くるりと踵を返し部屋を出ていった。

俺は自分の心臓が高鳴るのを覚えた。
風俗に行った事が無い訳では無い。
こうやって待合で待たされる時には、どきどきするものだ。
だが、それは後から訪れる快楽への期待と、どんな子が出てくるのかの不安に過ぎない。
この胸の高鳴りは、違った。
なんだか懐かしいような、そして胸が苦しいような、そんな感情からだった。
初恋のときめきに似ているかも知れない。それも絶対に叶わないような初恋だ。
考えてみると、実際にそうなのかも知れない。
葉鍵楼以外では、絶対に叶わぬ想い。
それが、現実になろうとしているのだ。

「それではお客様、ご案内です。御手洗いは宜しいですか?」
部屋の静寂を破るように、耕一がそう話しかけてきた。
同時に俺は現実…に引き戻される。
その時ふと気がつき、つい苦笑が漏れる。
ここでは現実なんて言葉は意味を持たない事に…だ。
「ええ、大丈夫です」
「それでは女の子がお待ちしております。こちらへどうぞ」
俺は、案内されるまま後ろをついて歩く。
何故「千鶴さん」と耕一が呼ばないのかは気になったが、敢えてそれには触れなかった。
無言のまま、二つの影は朧な廊下の明かりに照らされながら歩く。
そして、何個目かの角に差しかかった時、目の前の耕一は急に立ち止まる。
「こちらの角を曲がった所で女の子が御待ちしております。ごゆっくりどうぞ」
それだけ言うと、廊下の角を手のひらで指し示したまま、深々と礼をした。
382或る月夜・2:03/04/08 18:50 ID:7R37tlng
俺は今にも破裂しそうな心臓を何とか抑えながら、耕一が指し示す方向へ一歩を踏み出す。
ゆっくりと、廊下の曲がり角が近づいてくる。白木の大きな柱が目に入る。
あそこを曲がると、千鶴さんが…。
そう思うだけで、さらに俺の気持ちは昂まった。
こめかみがどくんどくんと言っているのが自分にもわかる。
これがギャグネタなら、角を曲がった瞬間に狩られるのだろうな。
そんなバカな事を考え、何とか心臓を落ち着けた。

角を曲がると、細い女性が正座をしているのが目に入った。
「千鶴です。今日は宜しくお願いしますね」
優しくそう言うと、千鶴さんは三つ指をつき、礼をする。
その仕草にも女性の柔らかさ、優しさが溢れていた。
「いや、あの…。こちらこそ宜しくお願いします」
俺も慌てて返礼をする。
千鶴さんは顔をあげると、くすりと笑った。
「お客様なんですから、私にそんな礼をなさらないでも」
まだ、くすくすと少女のように笑いながらそう言う。
俺は真っ赤になったまま何も言えなかった。
「それではお部屋に行きましょうか」
すっくと立ちあがると、千鶴さんは俺の手を取り、先へと進む。

俺は横の女性を見る。
紛れも無い千鶴さんだった。
艶やかな長い髪。憂いを帯びた瞳。白い肌。
そして、仕事用のスーツ。あの夏の世界で見た、そのままだった。
「そんなに…見つめないで下さい…」
恥ずかしそうに千鶴さんは言い、目を伏せる。
「あ、ごめん…」
なんだか、あの夏の耕一の気分が解ったような気がした。
目を奪われるなと言っても無理な話だ。
383或る月夜・2:03/04/08 18:51 ID:7R37tlng
直ぐに扉の前に着き、千鶴さんが引き戸をスイと開けた。
突然、りーり、りーりと虫の音が響いてくる。
その音に混じって、獅子脅しのコーンという音も聞こえた。
部屋の中は薄暗く、廊下からでは中がどうなっているのかは解らない。
「さあ、どうぞ。そのまま上がって下さい」
千鶴さんはそう言うと、俺を招き入れ、布団を用意し始める。
部屋の畳には障子を通した月明かりが、格子模様を描き出していた。
少しづつ暗闇に目が慣れてくる。俺は驚いた、ここは柏木家の客間と同じ作りになっているのだ。
障子を開けてみると、きちんと縁側があり、日本庭園が広がっていた。
「ここは、あなたの望みが叶う場所ですから」
千鶴さんがそう言い、そのまま俺に唇を寄せ、重ねるだけの軽い口付けをしてくれた。
長い髪が、はらりと背中を流れる。
思わず千鶴さんを抱きしめる。華奢でいて柔らかな体を感じた。

「それじゃ、お風呂に入りましょう」
その体勢のまま、千鶴さんは耳元で囁く。
俺は頷くと、抱きしめていた腕を放し、千鶴さんが差し出した手を握った。
さっき開けたままになっていた障子から縁側に出る。
りーり、りーりと言う虫の音が聞こえる。
「ここは、凄く良い所だね…」
思わずそんな言葉が漏れる。
「ええ、このお店に来られた方は皆さん満足して頂けるみたいですよ」
「いや…そうじゃなくって、ここって隆山なんでしょ?」
「……」
千鶴さんは、それには何も答えず、ただ笑みを返すだけだった。
そうこうしているうちに、お風呂場の前に着く。
予想通り、ここも柏木家の浴室と同じ作りになっている。
こう言うところには似つかわしくない、家庭的な脱衣所。
千鶴さんは壁際のスイッチを押し、脱衣所の電気を点けた。
384或る月夜・2:03/04/08 18:52 ID:7R37tlng
一瞬眩しさに目がくらむ。薄目になりながら下を見ると
千鶴さんが俺のズボンのベルトに手を掛けるところだった。
「いいよ…千鶴さん。それくらい自分でやるから」
「いいんです。今日は私にご奉仕させて下さい」
恥ずかしそうに千鶴さんはそう言った。
その言葉に俺は頷いて答えた。生唾がゴクリと喉を流れた。
千鶴さんの細い指が、カチャカチャとベルトを外し、ボタンを外す。
なんともぎこちない手つきだった。
自分で脱いだ方が速いかも…。そう思い苦笑する。

「先にお風呂に入っていて貰えませんか?」
俺をすっかり脱がせ終わると、千鶴さんはそう言った。
「わかった、待ってるよ」
それだけ言うと、風呂に浸かりに行く。
擦りガラスの向こうで、千鶴さんが自分の服を脱いでいるのが見えた。
一糸纏わぬ姿になった後、千鶴さんは髪をかき上げ、髪留めで後にまとめた。
輪郭がぼやけている所為で、さらに昂奮が高まる。
そして、風呂場の灯りを少し落とすと、千鶴さんがその体を見せた。
染み一つ無い淡雪のような肌。つんと上を向いた胸。柔らかな曲線を描く腰。全てが美しかった。
「上がって、この椅子に掛けてください」
俺が言われた通りに椅子に掛けると、千鶴さんは優しく俺の体をスポンジで洗ってくれた。
俺の張ちきれんばかりに反り返っている肉棒を見た時には少し恥ずかしそうにしていたが、
それも優しく包むように洗ってくれる。触られただけで逝きそうだった。
体に残った泡を一通り流し終えると、千鶴さんは俺の前にちょこんと正座し、自分の唇を俺の下半身に近づける。
千鶴さんの小さな舌が、ちろちろと俺を刺激する。下から上へ、また上から下へ。
何度かの往復の後、俺の下半身は小さな口に飲み込まれた。
千鶴さんの中は、とても暖かく、ねっとりとしていた。舌がまるで別の生き物のように首の周りをなぞる。
段々と速くなっていくスライド。俺は達しそうになった。
「千鶴さん…俺…逝っちゃうよ…」
それでも千鶴さんは、動きを止めない。逆に早く強く刺激を与える。
腰がじんじんと痺れる。射精感…。俺は千鶴さんの口の中にたっぷりと精を吐き出した。
385名無しさんだよもん:03/04/08 23:32 ID:7FGIxAMC
雰囲気いいなあ、久々にゆっくり読める感じのSSだあ。




それはそうと女の子…?誰が女の「子」なんですk
386名無しさんだよもん:03/04/09 02:05 ID:xGcvLQRp
細かい事は気にしちゃダメ
387名無しさんだよもん:03/04/09 14:35 ID:mTrdeShQ
キタ━━━━(゚∀゚)━━━━ッ!!
千鶴さんキタ━━━━(゚∀゚)━━━━ッ!!
この雰囲気を待っていたのでめっちゃ期待してます
388或る月夜・3:03/04/09 18:39 ID:QZUGD1pl
ゴクリ、と千鶴さんの喉が動く
「ケホッ…ケホッ…」
千鶴さんが咳き込む。
「無理して飲まなくても…出しちゃっても良かったのに…」
「でも、男の方ってこうした方が嬉しいんですよね?」
「そりゃあ…」
「私は、いえ、私達はそうやって悦んで頂けるのが嬉しいのですから」
そう言うと、寂しそうな笑顔を見せる。
何故だか、急に罪悪感が襲って来た。

千鶴さんは、唾液と精液で汚れた俺の下半身を丁寧に洗ったあと、
俺を脱衣所まで連れて行き、大き目のバスタオルを体に巻いてくれた。
「では、お部屋で待っていて下さいませんか?」
さっきとは異なり、自然な笑顔を見せながら千鶴さんはそう言う。
俺はその言葉に従い、客間へと縁側を伝って戻る。
外とは、空気自体が違った。自然が溢れる地方の甘い空気。それが俺を優しく包んでいた。
この感触を忘れないように、俺は胸いっぱいに甘い薫りを吸い込んだ。

開け放してあった障子から、俺は客間の中へと入る。
部屋の中央には、千鶴さんが敷いてくれた布団があった。
風呂で火照った体には、部屋に吹き込む夜風も心地よい。
俺はそのまま布団の上にあぐらをかくと、ぽっかりと浮かぶ月と虫の音の合奏を愉しんでいた。
ほどなくして、端の障子に長い髪の女性の姿が映る。
しずしずと歩く影は、開け放しになっている障子から部屋の中に入ると、後ろ手で閉めた。
純白のバスローブ姿。胸元から覗くそれに負けない白い肌。
先ほど全身をくまなく見たはずなのに、心臓がどきどきする。
「お待たせしました」
俺の横に腰掛けると、千鶴さんはそう言う。
少し濡れた髪から漂うシャンプーの香りが鼻をくすぐる。
389或る月夜・3:03/04/09 18:40 ID:QZUGD1pl
部屋の中は、月明かりで蒼く染まっていた。
千鶴さんも同じように全身が蒼く染まっている。
俺は呆けたように、その光景に見惚れていた。
「お飲み物取ってきますね…」
その視線に気がついたのか、千鶴さんは頬を朱に染めながら部屋を出て行く。
直ぐにコップ二つとペットボトルを持って戻って来た。
「私だってお茶くらい淹れられますよ」
俺が一瞬ほっとした表情を見せたのに気がついたのか、ぷんと拗ねた表情を見せる。
「いや、まだ体が火照っているから、冷たいお茶で良かったって思ってさ」
冷たいウーロン茶を注いで貰いながら、俺はそう答えた。
「もう…そうやって言って頂かなくても結構ですっ」
そうやって言いながらも、もう表情は元の笑顔に戻っていた。
俺もつられて笑い出した。

ひとしきり笑った後、千鶴さんは俺に唇を寄せ、くちづける。
千鶴さんの舌が、唇の間を恥ずかしそうにうろうろしている。
俺も、負けじと千鶴さんの舌に自分の舌を絡ませる。
「んっ…」
千鶴さんの口から、悩ましげな声が漏れる。
貪り合うようなくちづけ。その度に背中を流れるしっとりとした長い黒髪。
そして、品の良いボディーソープの薫り。
段々と自分が昂ぶっていくのを覚える。
それを確認したのか、千鶴さんは唇を離す。
そして、バスローブの紐をしゅるりと解くと、俺の前でしなやかな肢体を魅せた。
月の光に蒼く染められた白い肌。小ぶりだが形の良い二つのふくらみ。
きゅっと締まった腰。柔らかな曲線を描くお尻。
まるで芸術品を見ているような気分になる。
すっかり脱ぎ終えると、千鶴さんはその生まれたままの姿で、俺に唇を重ねる。
390或る月夜・3:03/04/09 18:40 ID:QZUGD1pl
「そのまま、横になってください」
俺は、恥ずかしそうにそう言う千鶴さんの言葉に従い、布団の上に横になった。
唇が首筋にかかる。少し荒くなった呼吸が俺のうなじを撫でた。
「恥ずかしいから、あんまり見ないで下さいね」
千鶴さんはそう言うと、段々と下へと下がっていった。それに合わせ、さわさわと髪が体を撫でる。
まるで慈しむように、俺の全身にくちづける。時々髪を掻き揚げる仕草が艶っぽかった。
そして、俺の下半身を今度はすっぽりとその口で包み込む。
的確に気持ちの良い所をなぞる舌と唇。
「もう、出来そうですか?」
上目使いで訊かれる。こくりと頷く俺。
「今度は千鶴さんが横になって」
俺の言葉に従い、千鶴さんは布団の上に横になってくれた。長い髪の毛が背中の下に広がる。
俺は千鶴さんの胸に手を這わす。絹で出来ているような、きめの細かい肌。
その下の柔らかな感触。まるでガラス細工で出来ているような繊細な感じがした。
俺は壊してしまわないように、ゆっくりと、出来るだけ優しく揉みしだく。
「んんっ…はああ…」
千鶴さんの呼吸が少しづつ荒くなり、ピンク色の可愛い乳首が固くなる。
俺はその固くなった乳首に舌を這わす。ぴくん。千鶴さんの体が弓なりに反る。
「んんんんっ!!」
俺は、開いている方の手を、ゆっくりと下に持っていく。
脇を通り、おへそを通り、そして太ももの内側を、軽く触れるようになぞる。
その度に熱くなっていく千鶴さんの呼吸と艶かしい吐息。
そして、俺は千鶴さんの大事な場所に手を触れた。
少し触っただけで、中から蜜が溢れ出てくるのが解る。感じやすいのだな。そう思った。
下の唇をなぞるように指先で触る。
「はあああ、ああああっ!!!」
前の方まで来た時、柔らかく起っているクリトリスに触れたときに千鶴さんは一際大きく喘いだ。
べちょべちょに濡れた指で、千鶴さんのそこを責め続ける。
「駄目っ…駄目ですぅ…もう…私…あああっ!!!」
何が言いたいのかは解った。俺は責めるのを止めると、千鶴さんの中にツプッと指を差入れる。
391或る月夜・3:03/04/09 18:41 ID:QZUGD1pl
千鶴さんの中は、熱く、そしてぬるりとしていた。中で指を動かし、入れても大丈夫か確認する。
「千鶴さん、入っても良い?」
そう訊くと、千鶴さんはこくっと頷く。胸が激しく上下していた。
俺は体勢を入れ替えると、正常位で千鶴さんの中へとゆっくり下半身を差入れた。
「うんっ…」
その瞬間、千鶴さんの口から切なそうな声が漏れる。
俺はゆっくりと、前後に動き始める。奥に届く度、千鶴さんは声をあげる。
それが、俺の劣情をさらに刺激した。
纏わりつくようなねっとりと濡れた襞。そして締めつけ。
前後に動いているだけでは、直ぐに達してしまいそうだった。
「はああ…ああああああ…ううううん…」
動きに合わせるように、喘ぐ千鶴さん。背中へとその細い腕が回り、爪が立てられた。
奥で動きを止め、中を掻き回し、同時に乳首へと舌で愛撫する。
「あ…いいです…それ…ぃいいですっ!」
そのまま今度は前後に激しく動く。
腰と腰が当たるたびに鳴るペチぺチという音が、だんだんクチョクチョという音に変わる。
「駄目ですっ……もう…私……熱くて…中がぁっ」
俺ももう、達しそうだった。腰の辺りにじんじんと痺れが走る。
「千鶴さん、俺もいくよ」
うんうんと頷くだけの千鶴さん。もう声も出せないみたいだ。
「っ!!!」
一瞬、体を大きく弓なりに反らせた千鶴さん。俺も強烈に締めつけられる。
千鶴さんから下半身を引きぬくと、白いお腹の上に白濁した線が、1条、また1条、と刻まれた。
そのまま、崩れるように身を重ねた。

少しだけ先に落ち着いた俺は、千鶴さんのお腹の上に溜まっている液をティッシュで拭き取る。
充足感、満足感…どんな言葉を並べても、今のこの気持ちは表現できまい。
ただ、限りない愛おしさ。それだけは紛れも無い気持ちだった。
392或る月夜・3:03/04/09 18:42 ID:QZUGD1pl
千鶴さんも余韻から回復し、横になっている俺の肩に頭を預けてきた。
「ご満足…していただけましたか?」
心配そうに俺の顔を覗き込む。
「そりゃあ、もう、何て言ったら良いか解らないくらい良かったよ」
「よかった…ほっとしました」
そう言って胸を撫で下ろす。
「ご存知だと思うんですけど、私、ドジやってばかりですから…心配になって、
でも、悦んで頂けたなら嬉しいです。ここは心の充足を感じて頂く場所ですから」
そう言ってにっこりと微笑む。
そのまま、千鶴さんは俺の頭をその腕で包むと、優しく撫でてくれた。
母の胸に抱かれている赤子のような安心感に包まれる。
その幸せな気分のまま、俺はまどろみの世界へと落ち込んでいった。

ピピピピッ、ピピピピッ
枕元の携帯の音で目が覚める。
ここは…俺が泊まっていたホテルだ…あれは…夢?
夢にしては、やけに現実感があった。細部まではっきりと思い出す事が出来る。
千鶴さんの肌。そして温もり。優しい笑顔。
俺は身を起こす。裸のままだった。
そして、服はきちんと畳んでベッドの上に置いてあった。
まだ混乱している頭をはっきりさせようと、俺はシャワーを浴びに浴室へ向かう。
キュッキュッと蛇口をひねり、適温になるように調整する。
そして、体に湯をかけた時、背中に痛みが走る。
「ってて!」
思わず声が漏れる。俺は振りかえるようにして、背中を鏡に映した。
そこに残っていたのは、八つの痕だった。
そう言えば、千鶴さんに爪を立てられたんだっけ…そう思い出し苦笑する。
俺はシャワーを浴び終えると、部屋に戻った。
もう、頭はすっきりとしていた。
393或る月夜・3:03/04/09 18:43 ID:QZUGD1pl
その日は、また同じように風俗街を通り、葉鍵楼へ行こうとした。
この目でもう一度確かめたい。その気持ちから…だ。
だが、曲がって続くはずの道は、河のところで行き止まりになっていた。
予想はしていたが、空虚な感覚に襲われる。
「ただ、当店にまたお越し頂けるとは限りませんので、それだけはご留意下さい」
耕一が言った、その言葉の意味が解った。

河の流れるざわざわとした音。涼しい風が俺の周りを舞い、空へと帰っていく。
だが、昨日の事が夢だったとは微塵も思わなかった。
背中に残る、今も微かな痛みの残る痕。
「いつか、また行く事が出来るかな…」
そうつぶやきながら、あれは全て本当にあった事なのだ、そう確信していた。


糸冬
394名無しさんだよもん:03/04/09 19:05 ID:BxM+knED
(´`c_,'` )
395名無しさんだよもん:03/04/09 19:06 ID:9eKQ/S/r
wwヘ√レvv〜(´`c_,'` )─wwヘ√レ
396名無しさんだよもん:03/04/09 21:26 ID:OgYWRmSq
キタ━━━( ´∀`)・ω・) ゚Д゚)・∀・) ̄ー ̄)´_ゝ`)゚∀゚)━━━!!
397名無しさんだよもん:03/04/10 01:54 ID:dq2EULGd
事を終え、普通に日常に戻る。ドラマを見たい気もするが、これもまた良し。
398名無しさんだよもん:03/04/10 02:50 ID:EP584csC
>>394->>396
とりあえずもちつけ。
399名無しさんだよもん:03/04/11 03:53 ID:7sFGz1st
待っていた。
この雰囲気。
これぞまさしく葉鍵楼。
400名無しさんだよもん:03/04/11 17:21 ID:80vj4ozG
<`ш´>私も一つ、作ってみようかね?
401名無しさんだよもん:03/04/12 10:21 ID:pK3nGHsS
>>400
相手は323嬢かね?
402名無しさんだよもん:03/04/13 12:05 ID:LGiKNDHM
ほしゅ
403名無しさんだよもん:03/04/14 01:54 ID:wlen/sey
保守
404名無しさんだよもん:03/04/14 20:42 ID:A7d2S6+5
保守
405名無しさんだよもん:03/04/14 23:03 ID:XfHKB+zk
閉店
406名無しさんだよもん:03/04/15 00:33 ID:DZ/WzpjI
リニューアルオープン
407名無しさんだよもん:03/04/15 11:07 ID:pYNjYSmt
開店休業
408名無しさんだよもん:03/04/15 17:00 ID:pplgbJfC
では経営破綻した理由を述べよ。
409名無しさんだよもん:03/04/15 17:07 ID:nVJ4Ru7e
そりゃ、SS書きさんを叩き出したからでしょ?
410名無しさんだよもん:03/04/15 17:38 ID:IxiDrNZu
>>408
お代を頂いてないから
411名無しさんだよもん:03/04/15 22:15 ID:L6eUcgKz
>>409

>SS書きさん
( ´,_ゝ`) プッ

サイドストーリーを書けてた書き手が何人いたのよ?
412名無しさんだよもん:03/04/15 22:17 ID:nVJ4Ru7e
>>411
とりあえず、そうやって選別を繰り返した結果が今だな
413名無しさんだよもん:03/04/15 22:31 ID:mQD53oTu
>411
SSはショートストーリーの意味で使ってるんじゃ?
414名無しさんだよもん:03/04/15 22:35 ID:DhcWg1BH
SSはナチ親衛隊の意味に決まってるだろ。
415名無しさんだよもん:03/04/16 00:58 ID:+H5JQxYJ
SSがある決まった複合語の略称であると勘違いしている>>411は、ここで叩かれたSS初心者。
416名無しさんだよもん:03/04/16 02:05 ID:/8A4r3Jf
>415
この人なに言ってんのかわかんない。
日本語だいじょうぶ?
だれか翻訳しる。
417名無しさんだよもん:03/04/16 02:16 ID:z4rlN9CU
てか、マターリしる。
418名無しさんだよもん:03/04/16 20:53 ID:KOwhl38l
>416
日本語が大丈夫か、ではなく>415の頭とか知能が大丈夫か、と
聞くべきだな。お前こそ日本語大丈夫かとか云われるぞw

多分>415はSSはいろんな意味にとれると云いたかったのだと思われ。
漏れが知ってるだけでもショートストーリー(これはあまり云わないけど)、
サイドストーリー、スクリーンショットの略は全てSSだしな。

因みに日本語は大丈夫だ。日本が無くならない限りな。
いや、日本が無くなっても文化は残るかな?(w
419名無しさんだよもん:03/04/16 21:12 ID:XkLyXERy
だんだん電波スレになってきたな
420名無しさんだよもん:03/04/16 21:25 ID:BW3kZ9oH
421名無しさんだよもん:03/04/16 21:30 ID:WLmGr32K
しかし「姫」って風俗では常識だが、
一般社会では使わない妙な言葉だ・・
422名無しさんだよもん:03/04/16 21:30 ID:KOwhl38l
>419
ゴメン・・・電波・・・そんなつもりじゃなかったんだよ・・・(;´Д`)

よし、マターリしよう
423名無しさんだよもん:03/04/16 21:35 ID:A21xFrrC
エロ。とにかくエロだ。エロをきぼんぬだ。
424名無しさんだよもん:03/04/17 00:55 ID:LHFaQ4uA
いい加減認めろ。もうこのスレは終わったんだよ。戻れないとこまで来てしまったんだよ。
おまえ等だって今までたくさん見て来ただろうが。こういう堕落したスレを。
いつまでも見苦しく張り付いてるのは荒しと替わらんよ?
このまま静かに最後を見守ってやろうや。な?
壊れたなら建て直せばいいじゃないか。それがどんなに駄スレになっても、
今こうしてここで閑古鳥を鳴かしてるよりずっと効果的だと思うよ。
ようは新SSスレ建てろって事(´`c_,'` )プヒッw
425名無しさんだよもん:03/04/17 02:19 ID:wMSnv3Hf
>>424
空気読めよ電波。
426山崎渉:03/04/17 15:27 ID:BiZElejP
(^^)
427名無しさんだよもん:03/04/18 00:27 ID:3fLUPkdn
リサキボンヌ。てか ル ー ツ は ま だ か !
428名無しさんだよもん:03/04/18 18:09 ID:7AzQnbMk
(・ω・)
429名無しさんだよもん:03/04/19 21:57 ID:ZT/Mdacm
430もう:03/04/20 13:01 ID:W7lo7z0x
だめぽ
431名無しさんだよもん:03/04/20 18:06 ID:hTGhn3u4

すげee
http://shesgota.com/miotakaba/
過激eroアニメの洪水をハケーン
432名無しさんだよもん:03/04/22 18:22 ID:tbcWhj/w
ぬるぼ
433名無しさんだよもん:03/04/23 00:42 ID:p1iHvaeo
保守
434名無しさんだよもん:03/04/24 05:13 ID:OAwiAWKy
この保守カキコは無言の支持。
435名無しさんだよもん:03/04/24 15:41 ID:T77wIRQB
俺もそう思う。
436名無しさんだよもん:03/04/24 20:29 ID:2o5d/h17
書き手自身のねw
437名無しさんだよもん:03/04/25 01:28 ID:jCPjX3By
暇だからなんかしてようぜ。

一文字づつつなげろていこう。



438名無しさんだよもん:03/04/25 08:03 ID:M2jo0WMd
じゃあ折れも

439名無しさんだよもん:03/04/25 18:10 ID:xHHoi1NN
便乗



440名無しさんだよもん:03/04/25 20:04 ID:Oi+W58d5
自分は反抗するぞ。







441名無しさんだよもん:03/04/26 03:01 ID:w4UsUGk6
わけわからんw




442名無しさんだよもん:03/04/26 13:04 ID:RysbuZxb
おいおい、ちゃんとつなげろよ




443名無しさんだよもん:03/04/26 21:04 ID:y0fYTTpo
おまいらもちつけ





444名無しさんだよもん:03/04/26 22:53 ID:ldsJpESl
藻前こそおちつけよ



445名無しさんだよもん:03/04/28 01:33 ID:yE7qXDhF
終わったな




446名無しさんだよもん:03/04/28 13:50 ID:vbH/5ZzV
藻前らあきらめるな




447名無しさんだよもん:03/04/28 15:17 ID:Xd7sM/Dg
で、これは一体なにがしたいわけなんだ? 一応参加してみる




448名無しさんだよもん:03/04/28 19:27 ID:9BqN2AEK
最初が♪でどうしろというのか






449名無しさんだよもん:03/04/28 21:43 ID:FHm/Xb9q
♪ちゃん、とかでつなげればいいのでは?




450名無しさんだよもん:03/04/28 22:26 ID:tHkx0eUd
きっとつなげていくと曲が完成するんだよw

 ♪
  ♪
    ♪♭ ♪♪ ♪
      ♪
♪        ♪
   ♪
451名無しさんだよもん:03/04/28 23:49 ID:xcgrvNVz
そう、これこそが葉鍵楼のBGM


(・∀・)      (・∀・)   (;´Д`)
    (´・ω・`)            (・∀・)
    (・∀・)(・∀・)
               (;´Д`)(;´Д`)
   (・∀・)        (´・ω・`)
452名無しさんだよもん:03/04/29 19:40 ID:xaf4umUw
にゃうーん




453437:03/04/29 22:03 ID:Weomyica
なんでみんなつなげてくんないんだよぉぉぉォォ……
(つд`)




454名無しさんだよもん:03/04/29 22:34 ID:t1dFcTbp
>>453=437
ウザい
455動画直リン:03/04/29 22:34 ID:PvXT5T60
456名無しさんだよもん:03/04/30 20:46 ID:EkzRwYHE





おんぷタン・・・ハァハァ
457名無しさんだよもん:03/04/30 22:00 ID:VZmAwrlT
謎は解けた!w
おんぷタンだったんだよ!(AA略)
458名無しさんだよもん:03/04/30 22:05 ID:YtlqeYLJ
超高級娼館「MAHO堂」はここですか?
459名無しさんだよもん:03/05/01 23:29 ID:1GE2VtA4
そろそろ職人さんの降臨キボンヌ。
460:03/05/02 08:28 ID:0MXIZ+GY
そんな事言われても…
461名無しさんだよもん:03/05/02 23:58 ID:q58jn+Gw
超高級召喚!
462名無しさんだよもん:03/05/03 06:40 ID:CjRbl97P
ヽ(゚∀゚)ノ ヤホー
463名無しさんだよもん:03/05/03 10:34 ID:1UK65/4P
このスレはヽ(゚∀゚)ノ ヤホーに乗っ取られますた。

ヽ(゚∀゚)ノ ヤホー
464名無しさんだよもん:03/05/03 10:41 ID:MQNrOviA

いつも、刺激が足りなくて
なんかエッチな気分だったから
このサイトからDVDを買って
最近はまってます。
私もハメられたいな。

http://adult.csx.jp/~netdedvd/
465名無しさんだよもん:03/05/03 13:49 ID:dQhMV1Xg
まるまる一ヶ月SSなしになりそうで。
最近また来るようになったけど、一時期ごぶさただった頃、密かに葉鍵板最高の楽しみだったのですが。
466名無しさんだよもん:03/05/03 14:21 ID:cQvU/NSy
そのころの職人と呼べる書き手はとっくに見捨てられたからなあ。
残っちゃったのはガキんちょばっか・・・
467名無しさんだよもん:03/05/03 14:53 ID:5xZqbm1H
>>466
ん?突っ込んで欲しいのか?
468名無しさんだよもん:03/05/03 19:29 ID:e/KHfnuf
俺の巨大な物をお前の尻にぶちこんでやるじぇ
469名無しさんだよもん:03/05/03 21:31 ID:ldhM/Sbb
なんかもうなんのスレだかわかんない。
470名無しさんだよもん:03/05/04 02:20 ID:jZNMiJ4b
書いていいんですか?
471名無しさんだよもん:03/05/04 03:13 ID:4EKQ/kc9
この雰囲気で書けるなんてお前やるな。
いいもん書かないとヤバいぞ。まあとにかくガンガレ(´Д`)y-┛~~~
472名無しさんだよもん:03/05/04 06:58 ID:jvJd1oVg
むしろ今ならもれなく神認定されるヨカ-ン
というわけで遠慮なくど-ぞ。
473名無しさんだよもん:03/05/04 21:16 ID:t4060Fo/
このままSSが何も書き込まれずに1000までいきそうだな。
潮時かなぁ…
474名無しさんだよもん:03/05/05 05:20 ID:wxQ+6Rxk
 かいがいしく働く商店街の人たちが着物でも着ていれば、時代劇の世界に迷い込んだの
かと錯覚してしまうかも知れない、そんな街並みを目の前にしている。
 江戸後期の風景がそのまま残った、ある古都。
 旧街道沿いに、露天商が軒を連ねている。本来は観光地なのだが、平日の昼過ぎという
時間帯もあって人影は少なかった。
 ポケットに突っ込んでおいた名刺を取り出す。この近くのはずだった。
 少し歩くと、目的の店はあっけなく見つかった。屋号だろう、「茶遊庵」と染め抜かれ
た暖簾が、春風にはためいている。店先には、緋毛氈のかかった床几に、日よけ用の野点
傘が差してある。
 まるで茶屋だ。一種のカムフラージュなのだろうか。
「お団子、いかがですか?」
 まずは通り過ぎて様子を見ようとした俺を、店先から出てきた女が呼び止めた。
 顔を見て、はっとなった。
 俺たちは、お互いを、知りすぎるほど知っていた。
 びゅんと一陣の風が吹き抜け、俺たちの間を、薄桃の粒が幾つも通り過ぎていく。
 しばらく目を奪われていた。
 別れて何年も経っているはずなのに、彼女はまだ出会った頃と同じような幼さを、どこ
かに残していた。山吹色の地味な色目の着物も、紺のたすきで袖の袂を縛っているのも、
彼女に何とも良く似合っている。本当に、江戸時代の町人の娘みたいだった。
 俺は彼女――天野美汐に、手の中の名刺を見せた。
475名無しさんだよもん:03/05/05 05:20 ID:wxQ+6Rxk
 美汐の噂を聞いたのは、もう一ヶ月ほど前になる。旧友の北川と、久しぶりに酒を飲ん
だ時のことだ。唐突に、もう何年も会ってなかった彼女の話題が持ち上がった。
「出張先で会ってビックリした。芸者だぞ、芸者」
「おいおい、嘘だろう?」
「マジだって。なんせ、オレなんか誘われちまったんだぞ?」
 北川は、頬に下卑た笑いを張りつかせながら、自慢するみたいに言った。信じられない
思いで、酒で赤くなった北川の顔をしばらく眺めていた。酔った勢いの冗談、そう思いた
かった。
「信じてねーな?」
 そう言うと北川は、財布から取り出した名刺を投げてよこした。
 よく知った名前。横には、走り書きで携帯の電話番号と、意味ありげな数字が並んでい
た。
 それが美汐の「一夜の値段」だと、すぐに分かった。
「寝たのか?」
「……まさか。旧友の元の女だぜ。寝れるかよ」
 それ以上は聞けなかった。
 それから、ずっと気になっていた。
 俺は悩みながらも、最後には有給休暇の申請をした。
476名無しさんだよもん:03/05/05 05:22 ID:wxQ+6Rxk
「どこでこれを?」
 美汐の顔色が変わった。さっきまでの営業用の声とは全く違う、真剣味を帯びた声で、
逆に俺に尋ね返してくる。咎めるような目つきが、どこか挑戦的だ。
「答える義務があるのか?」
「……いえ」
 慌てたように美汐が視線を落とす。俺が少し語気を強めただけで、美汐はすぐに戦意を
喪失したようだった。それは、今の美汐の立場の弱さを示している。
 噂は本当だ、そう確信するには、充分な態度だった。
 美汐は覚悟を決めたように顔をあげ、先客が床几に残していった小皿と湯呑みを物慣れ
た手つきで丸盆に載せると、
「ついて来てください」
 そう言って俺を案内するように、そろりそろりと歩き出した。
 暖簾をくぐる。
 かび臭く、薄暗い室内。目が慣れるのを、しばらく待った。
 四畳半ぐらいの土間に立っていた。先は、同じぐらいの広さの板の間。その先は襖で、
奥の様子は窺い知れない。
 部屋の中央に番台がある。座布団は敷いてあるが、誰も座っていなかった。
「誰もいないのか?」
 彼女はこくりと頷く。下駄を脱いで板の間へ上がるので、俺もそれに倣う。
 と、彼女が板の間を小走りに抜けて、襖の向こうへ消えた。
 はて、と思っているとすぐに戻ってくる。どうやら盆を置いてきただけのようだった。
また下駄を履いて土間に降り、今度は入り口に掛けていた暖簾を外す。
 どうやら、お茶の方は閉店するらしい。
「悪いな」
「どうせ、向こうは暇つぶしですから」
 暖簾を畳みながら、どこかぶっきらぼうに美汐は言った。
477名無しさんだよもん:03/05/05 05:22 ID:wxQ+6Rxk
「お待たせしました」
 店の後片付けを手早く済ませると、美汐は先に廊下に立った。
 いつの間にか襷を外したようで、歩くたびに小袖がヒラヒラしている。
 二階にあがり、さらに廊下を奥まで進んだ。
 一番奥の障子戸の前まで来ると、美汐は膝をついて、するすると戸を開けた。
 仕草だけで促がされ、俺は座敷へ入る。
 すっかり黄色に焼けた畳。座布団が一枚。小さな座卓の上に、ガラスの灰皿。奥に床の間があり、その上の花瓶には桜の一輪挿しが活けてある。
 それ以外には何もなかった。全くと言っていいほど、生活感が欠如していた。
 美汐が座布団を勧めてくれた。親切心というより条件反射みたいな動き。客が煙草を咥えた瞬間に、ホステスがライターに手を伸ばすのを連想した。
 すっかり商売女というわけか。
 俺が座布団にあぐらをかくと、美汐もその横に正座した。
「ようこそいらっしゃいました」
 美汐は三つ指ついて、深々とお辞儀をする。
「ひどいな、お客さん扱いするなんて」
 美汐は何も言わない。ただぎゅっと唇を噛み締めているだけだった。
「大変そうだな、なんだか」
「……」
「不景気なんだろうな、この辺りも」
「何を……」
 俯いていた美汐が、顔をあげた。今にも、泣き出しそうな顔だった。
「ん?」
「何をしにいらっしゃったんですか?」
 怒りとも、悲しみともつかぬ感情を剥き出しにして、美汐は俺を睨みつけた。
 俺は、その視線を軽く受け流し、言ってやった。
「別れた女の、その後の様子を見に来たのさ」
「……最低です、貴方は」
 潤んだ目のまま、吐き捨てるような口ぶりで言った。
478名無しさんだよもん:03/05/05 05:23 ID:wxQ+6Rxk
 真琴がいなくなって、美汐と付き合うことになるのに、そう時間はかからなかった。
 俺は美汐を真剣に愛したし、美汐もそれに応えてくれた。少なくとも、真琴の代わりと
して美汐を愛したつもりはなかった。
 ただ、時が経つにつれ、互いにその疑念を振り払えなくなった。
 もういないはずの真琴の存在が、二人には重すぎた。
 その頃だった。違う女が好きになったのは。
 美汐との生活に息苦しさを覚えていた俺は、ある日の朝、別れ話もしないまま、美汐の
前から姿を消した。
 煙草に火をつけ、ふっと煙を吐き出す。
 そんなこともあった――そんな感慨しか浮かばないほどに、歳月は流れている。
「そういうなよ。大変なんだろ、実際。あの大人しくて、清純で、人前で物もロクに言え
なかったような美汐が、こんな――」
「言わないで下さいっ!」
 涙をこぼしながら、美汐が叫んだ。
「貴方は何も知らないんです。女が一人で生きていくっていうのが、どれだけ大変だと思
いますか? 私が……私が、どれだけ傷ついてると思います?」
 美汐の震える手が、座布団の端を強く握り締めているのを、俺は冷めた想いで眺めてい
た。長くなった煙草の灰を灰皿に落としながら、ゆっくりと言葉を紡ぐ。
「知らないね。知りたくもない。甘えだよ、それは。他人は、世間はそう見ちゃくれな
い。簡単に金を稼げるから躰を売った、そういう女だと烙印を押すのさ」
479名無しさんだよもん:03/05/05 05:23 ID:wxQ+6Rxk
 美汐は、信じられないといった表情をした。張り詰めていた虚勢が崩れたのだろう、顔
を畳に突っ伏し、やがて声をあげて泣き始めた。
「誰のせいだと思ってるんですか……」
 嗚咽交じりに、恨みのこもった声で俺をなじった。
 紫煙を、ゆっくりと燻らせる。
 ふと、気づいた。この煙を吸い込んだはずの美汐は、苦しい顔一つしないのだ。あれだ
け煙を嫌がった女が、だ。
 やっぱり、あの頃とは違う。
「昔の話だ」
「……昔話にしたいのは、貴方だけでしょう?」
「何年経ったと思ってるんだよ」
「……帰って下さい」
「来たばかりだろ」
「帰って!」
 美汐がにじり寄って、俺の前に飛び込んできた。拳で俺の胸を叩く。煙草が、掌からこ
ぼれ落ちた。
「帰って! 帰って下さい!」
 俺が煙草を拾って灰皿に押し潰す間じゅう、美汐は泣き叫びながら、俺の胸を拳で叩き
続けた。
480名無しさんだよもん:03/05/05 05:24 ID:wxQ+6Rxk
 別れる前から、どこかで予感していた。俺と別れたら、美汐がこんなふうになってしま
うだろうと。美汐が本当はどんなに弱い人間なのか、俺はよく知っていたのだ。
 だが、もう愛情は冷め切っている。
 美汐に会ったのは、昔の女に対する、ただの興味でしかなかった。
 泣きじゃくる美汐の姿も、今の俺には「ただの哀れな女」としか映らない。
 ただ、悲しみに応える同情ぐらいは、まだ持ち合わせていた。
 震える肩を、そっと抱き寄せた。
 驚いて美汐が顔を上げる。俺は涙で濡れた瞳を見つめ返し、その華奢な顎を軽く持ち上
げる。すばやく、唇を奪った。
「……んっ!」
 美汐が思いっきり俺の肩を突き飛ばした。唇こそ離れるが、強く抱いた躰はまだ、俺の
腕の中にあった。美汐が唇を袂で拭う。瞳に精一杯の悔しさを滲ませていた。
「人をどこまで馬鹿にしたら気が済むんですか!」
「躰を重ねて、まぎれる寂しさもあるさ」
 言い終わる前に、いきなり頬をぶたれた。
 大して痛くはなかった。
 ゆっくりと向き直ると、美汐がまた腕を振り上げた。振り下ろされた手を、今度はがっ
ちりと受け止める。
「ひどいな」
「どっちが……」
 美汐は、もう泣いてなかった。唇を固く結んで、俺と視線を合わせないよう、日に焼け
た畳のどこかを見ていた。
481名無しさんだよもん:03/05/05 05:24 ID:wxQ+6Rxk
「昔に戻ろう、美汐」
「今さら何を――」
「ずっと気にしてた」
「嘘!」
 俺の言葉を聞いて、美汐は即座に睨んだ。瞳の奥に、憎悪の色が見てとれる。
「嘘じゃない。勇気がなかったんだ。お前の愛を正面から受け止める、その勇気がなかっ
た」
「嘘ばっかり! 貴方はいつも口先だけ!」
「言ってくれるね。でも、言葉なしでどうやって人に想いを伝えたらいいのか、俺は知ら
ないんだよ。人は言葉で分かり合うもんだと思ってる」
「そして、嘘をつくんですね」
 美汐の目から、一回は止まったはずの涙が溢れ出している。
「嘘だったら、愛してるなんて言って欲しくなかった!」
 美汐はそう叫ぶと、脱力したように俺の膝の上に泣き崩れ、それきり何も言わなくなっ
た。
 辺りには、すすり泣く美汐の声しかない。障子越しに、ほのかな春の陽が差し込んでい
た。柔らかな背中や髪をさすりながら、俺は静かに、美汐が泣きやむのを待った。
482名無しさんだよもん:03/05/05 05:25 ID:wxQ+6Rxk
「今になって優しくするなんて……本当に卑怯です」
 声を震わせながら、美汐が俺を責めてくる。
「でもその男を、昔は愛したんだろ。そして、今でも愛してる」
「……自惚れるのもいい加減にして下さい」
「自惚れじゃない。愛されてる自信がある。部屋を見て分かった。美汐は、あの時から変
わってないよ。自分の時間を止めて、俺を待ってたんだ」
「それが自惚れだと言ってるんです。私が何人の男と寝たか、知ってるでしょう?」
「心まであけ渡すほど、いい男がいたのか?」
「馬鹿言わないで」
 袂から手を忍び込ませる。胸までは届かず、二の腕どまりだ。それでも、むっちりと柔
らかい感触が心地いい。ひどく懐かしい肉の感触。
 美汐の顔が、みるみると青ざめた。
「あ、貴方って人は……」
「期待してなかったわけじゃないだろ?」
「そんなわけ――」
「金を払ってもいい」
「――っ!!」
 再び頬に飛んできた手を掴む。
 怒りで顔を紅潮させた美汐と、目が合った。露骨に嫌な顔をして、掴まれた手首を振り
ほどこうと、美汐は暴れた。
 しばらく力比べになった。だが、男の俺に勝てるはずもない。俺はやすやすと美汐の両
手首を持ち上げ、万歳のような格好にさせた。
「離して!」
 力でかなわないと知ってなお、美汐は子供のように首を振って嫌がった。
 俺は、大げさなため息を一つ吐いて見せ、柔らかな体にぐっと体重をかけた。
483名無しさんだよもん:03/05/05 05:26 ID:wxQ+6Rxk
「ちょっ、ちょっと!」
 慌てて美汐が声をあげた時には、もう体ごと押し倒していた。
 動いていた二人の体がつかの間の安定を得て、辺りを静寂が支配する。どこか遠くから
小鳥のさえずりが聞こえた。
 俺たちは見つめ合っていた。ごくり、と美汐が唾を飲んだ。
「……本気ですか?」
「ああ、本気も本気。噂を聞いて、ここまで美汐を抱きに来たんだから」
 その言葉を聞いて、美汐の顔がはっきりと曇った。諦めたみたいに美汐は瞼を閉じ、躰
から力を抜いた。
 だが、閉じた睫の先が、わずかに震えていた。
「いいんだな」
「……客を拒む商売女はいません」
 何もかも放棄したような応えだった。
 怒らせたのは俺だが、あまりに気丈な物言いに、さすがに少し腹が立った。
 はだけた着物の前を、無理やり広げた。
484名無しさんだよもん:03/05/05 05:27 ID:wxQ+6Rxk
 青白く小ぶりな乳房が、ぷるんと顔を出す。
 美汐は、下着をつけていなかった。
 荒々しく顔をうずめる。石鹸の香りと混ざった、甘ったるい美汐の、嗅ぎなれていた女
の匂い。肺一杯吸い込むと、情欲に火がついた。
 乳首は、桜の花びらみたいなピンク色をしている。柔らかな根元を甘噛みすると、美汐
が切なげな声を漏らした。
「んっ……」
「ここ、弱かったな」
 右の乳首を舌で転がしながら、掌を左の乳房に伸ばす。
 柔らかい脂肪の中に、指が沈みこむ。少し汗ばんだ感触。まさぐると、柔らかな重みが
手の中で弾む。手にあまるということも、足りないということもない、手ごろな大きさ。
 乳頭を指の間に挟み、きゅっと搾ってやる。
「や……ん」
「多少手荒な方が感じるのも、変わってない」
 薄笑いを浮かべた俺に、美汐の批難めいた眼差しが突き刺さる。
 だが、気にしない余裕があった。
 乳首が固くなっているのを、舌も指も捉えている。感じさせている以上、批難の眼差し
なんて説得力がない。
 押さえつけていた手首を離す。
 ――ほら、やっぱり抵抗しない。
485名無しさんだよもん:03/05/05 05:27 ID:wxQ+6Rxk
 軽くほくそ笑むと、俺は上体を起こして、ゆっくりと美汐の着物を脱がせた。袖から肩
を抜かせて上半身をまず裸にし、次に帯をほどき、足袋も脱がせた。着物を敷布代わりに
し、その上に裸になった美汐を寝かせる。
 薄く浮き出た鎖骨。青く陰の落ちた脇の下。愛撫され、ほのかに上気した胸。ほっそり
とした柳腰。柔らかそうな下腹部。毛の薄いデルタ。適度に脂肪のついた太もも。
 真昼の光に照らされた美汐の肢体は、ひどく艶かしかった。
 思わず笑い声が漏れた。
 躰は、全然変わってない。
「なんですか、その意味深な笑いは」
「相変わらず可愛いと思ってな、美汐のここ」
 陰毛を撫でると、かすかにさわさわと音がする。この手触りが好きだった。
 足を少し開かせ、はざまに手を伸ばす。膣口に指を立てると、すんなりと飲み込まれ
た。甘い締めつけ。すでに熱く潤んでいた。指を軽く動かすと、くちゅくちゅと卑猥な水
音がする。緩急をつけて、しばらく弄んだ。
 指を抜く。さらさらの愛液がまとわりついている。口に含んでみた。
「懐かしい味」
「……そんなわけないです」
 美汐が、馬鹿にするように言い放った。
「憶えてるもんだよ、こういうのは」
 俺は反論しながら、不意打ち気味に、美汐の一番敏感な部分に指を伸ばした。
「ひゃんっ……」
 美汐が、猫みたいな可愛い声を出す。眉がきつく寄せられていた。明らかに感じてい
る。敏感な場所を、包皮の上から円を描くようにこね回したり、不意に指で押してみたり
と、ねちねちと責めた。
486名無しさんだよもん:03/05/05 05:28 ID:wxQ+6Rxk
 つう、と閉じ合わされた割れ目から愛液が滴り落ちた。心なし、息も弾んでいる。
 美汐の膝を立たせて、太ももの間に顔を埋めた。
 綺麗な左右対称をした、薄紅色の器官。思っていたほど、形も崩れていない。
 そっと舐めあげる。
「ん……」
 刺激に慣れたのか、さっきみたいな可愛い声はでない。
 少し残念に思いながら、愛液を啜った。粘ついていて、さっきよりも匂いと味が濃い。
 肉壷に舌を差しこむ。愛液をかきだすような動きで、そこを愛撫した。
「うん……ん……」
 切なくなったのか、美汐が俺の頭を押さえてきた。
 指で花芯を剥き出しにする。真珠のようなそこを、舌でつつく。
 輪を描くように嘗め回して唾液でベトベトにしてから、指でグリグリと、数度も押し潰
したか。
「あ、んぁんん〜〜〜っ!」
 口を押さえながら、美汐は軽く絶頂を迎えた。
487名無しさんだよもん:03/05/05 05:29 ID:wxQ+6Rxk
 ズボンのベルトを外し、いきり立ったペニスを取り出す。
 絶頂の余韻に浸っている美汐の膣口に、そっと宛がう。いわゆる、正常位の体勢。
「え……や、それっ……」
 驚いた美汐が弱々しく悲鳴を上げたが、俺は無視して一気に挿入した。接合部から愛液
がニュルニュルとはみ出ていくのが分かった。愛液の量が多くて、滑り方が尋常でない。
 気持ちが良すぎて思わずうめいていた。が、なんとか奥まで貫く。下がってきた子宮口
を、先端がコツリと捉えた。ほっと息をつく間もなく、襞がぬらぬらと絡んでくる。
「すいぶん、いやらしい動きするんだな、美汐のここは……」
「やぁ……言わないで……」
 紅潮した頬が美しかった。
 ――さ、仕込んだ技を披露してくれ、美汐……。
 俺は内心でそう呟きながら、ゆっくりと腰を動かした。
「く……ん……っ……」
 手を脇の下に滑らせる。わずかに汗ばんだそこを撫でさすり、のろのろと舌を這わせる
と、美汐の口元が緩んだ。くすぐったいのだろう。
 唇を寄せる。ぐっと唇を押しつけると、美汐はやや躊躇したものの、先ほどのように力
づくで逃げ出すことはなかった。
 ぷりぷりとした弾力を持つ美汐の唇。俺はゆっくりと腰を動かしながら、心行くまで美
汐の唾液を味わった。
488名無しさんだよもん:03/05/05 05:29 ID:wxQ+6Rxk
「ぷはぁ……」
 永劫にも思えるような長い口づけを終えると、美汐がはしたなくも聞こえる吐息を漏ら
した。発情しきった雌猫のような、とろんとした瞳。
 美汐の膣内に挿入したまま、俺は膝を立てて、次に美汐の上体を起こした。乳房の膨ら
みを包み上げ、すっかりピンピンになった乳首を口に含んだ。
「ああっ!」
 美汐がはばかりのない声を上げた。と、俺の腰は、美汐の足でがっちりと挟みつけられ
た。おや、と思う暇もなく、ぐるん、と大きく腰を一捻りされた。蠕動し、吸い付くよう
な襞の動き。
 思わず爆発しようになるのを何とか堪えた。
「美汐……?」
「あ……は……」
 俯いた美汐は、ゆっくりと俺の背中に手を回し、今度は自ら胸の膨らみを俺の胸板に押
しつけた。くい、と腰を持ち上げ、乳首を擦るようにしながら勢いよく腰を落とす。
「はぁ……」
 一つため息をついて、美汐が顔を上げた。
 泣いていた。美汐は泣いていた。
 俺が戸惑っていると、美汐は無理して笑い顔を作った。
「……悔しいけど、貴方がさっき言ったこと、認めます。寂しさって、肌を重ねてまぎれ
ることもあるんですよ」
「……」
「せめて紛らわせて貰いますからね……貴方の体で」
 美汐は涙で濡れた頬で、薄く笑った。
489名無しさんだよもん:03/05/05 05:31 ID:wxQ+6Rxk
 いつの間にか美汐が、そっと俺の体を畳に倒していた。俺の上に跨って、巧みな腰使い
で、俺の官能の渦に誘っていた。
「ふぁ……やぁ、感じるっ」
 儀礼的、とは分かっているが、それでも情欲を掻き立てる甘い声。汗にまみれた肌を肌
に擦りつけられ、嫌でも興奮が高まる。奔放に跳ねる腰。リズムよく締めつける膣壁。後
から後から、止め処なく溢れてくる熱い愛液。
「あああん! あはっ、んあっ、ねぇ、いい?」
 こくこくと俺は首を縦に振った。はっきり言ってしまうと、ほとんど美汐に翻弄されて
いた。美汐の与えてくれる快楽以外の何も考えられない。
 我慢の限界にさしかかっていた。俺からも突き上げを始めた。ぐりぐりと腰で円を描
く。
「あんっ!! ……それ、いいっ!」
 目を閉じて激しく腰を振る美汐。その顔は、快楽を貪る牝そのものだ。
 本当にこれが美汐なのか……。
 快楽のせいか、妙に現実感が薄れていた。だが、目の前でゆれる肢体は、間違いなく美
汐の物だった。
「はぁあああんっ!」
 けたたましい嬌声。美汐が先に絶頂を迎えたらしい。途端、膣内が激しく蠕動し、俺を
締め付けた。脊椎を快感の波が登ってくる。
「イッてよぉ……」
 美汐がとどめとばかりに、甘い声を出しながら腰を振った。
 限界だった。びくっ、と一つ震え、それから俺は、大量に射精した。
「はぁ、はぁ、はぁ……」
 荒い息を吐きながら、俺はただ茫然と、シミの広がった天井を見つめていた。
490名無しさんだよもん:03/05/05 05:32 ID:wxQ+6Rxk
 座布団の上で、ぼんやりと煙草を吸っていた。気がつけば、白かったはずの障子に、朱の色が混ざり始めている。空気も冷たくなり始めていた。うらぶれた夕刻の雰囲気。
 話す言葉も見つからないまま、長い沈黙ばかりが、狭い座敷を支配していた。
 俺は美汐に背を向けていた。振り向いて顔を見ることは、もう出来なかった。
 何か言ってくれるのを、祈りにも似た気持ちで待っていた。だが、そんな俺の気持ちとは裏腹に、美汐は一言も口を開かなかった。視線すら動かした気配がなく、まるで死人を相手にしているような気分だった。
「帰るよ」
 これ以上、耐えられなかった。
 一方的に宣言して、吸殻で一杯の灰皿に最後の煙草を押し潰し、立ち上がった。
 障子を閉める時にそっと覗くと、美汐は疲れきったように表情で肩を落とし、意味もなく爪で畳を擦っていた。
 いたたまれないような気になり、ゆっくり戸を閉めた。
 歩き出そうとした、その時。
「もう来ないで」
 確かに、そう聞こえた。
 俺は閉まった戸の向こうに、「ああ」と短く応えた。
 暖簾の外れた玄関から出る。
 薄もやのかかった冴えない夕日が、顔を照らした。露天商の賑わいも、春風の通り抜ける音も、どこか遠く感じる。
 あれから何時間も経っていないのに、世界はもうこんなに表情を変えている。
 時間に置き去りにされたような気持ち。
 互いに傷ついただけの逢瀬。
 どこに咲いているのか、風に乗った桜の花びらが、はらはらと舞っていた。
491名無しさんだよもん:03/05/05 05:33 ID:wxQ+6Rxk
終わりでーす。
いわゆる「葉鍵楼」作品ではないが、許してちょ(死語
492名無しさんだよもん:03/05/05 06:11 ID:MOcdwcXd
残念賞。

つか、スレ違いなことやってなにが終わりでーす、だ。
それが許されるのは面白い奴だけだ、覚えときな。
作者の名前は言わないで置いてやるよ。これ以上は流石にかわいそうだし。
493名無しさんだよもん:03/05/05 06:28 ID:+h0npzSV
こうゆうのが書けないから、ここに投下出来ないんだよなぁ。
出来る人は凄いな。と。
494名無しさんだよもん:03/05/05 07:34 ID:VPIVqEws
いわゆる「葉鍵楼」作品ではないが、おもしろかったよ。
495名無しさんだよもん:03/05/05 11:42 ID:4O9VrvT1
とりあえず、乙
496名無しさんだよもん:03/05/05 15:57 ID:wkbQVY+b
風俗店スレの方があってたかもだ。
497名無しさんだよもん:03/05/05 19:11 ID:MOcdwcXd
本当にもう駄目かも…
498名無しさんだよもん:03/05/06 10:18 ID:X++ngiev
すまんが1つ聞かせてくれ。
このスレはこことどう違うんだ?

風俗店で働く葉鍵キャラ達
http://wow.bbspink.com/test/read.cgi/leaf/1039881643/
499名無しさんだよもん:03/05/06 10:31 ID:FqpHDhaT
>>498
こっちは「葉鍵キャラが、どんなHな願望もかなえてくれる」娼館。
ふらり訪れた客の望むままの嗜好を姫たちが叶える。いまんとこ和姦主体。
夢想具現というか、萌えというか。

むこうは、「もし、リアルに、葉鍵キャラが娼婦をやっていたら」
生活臭とか、堕ちてしまった状況だとか、悲劇・背徳も含めて実感ありそうなのを描く。
>>474-491は本来こっちの領分だな。
500名無しさんだよもん:03/05/06 10:37 ID:FqpHDhaT
訂正。最終行こっち→むこう
501名無しさんだよもん:03/05/07 01:09 ID:QfUKQ2pE
それ用のスレがあるのにあからさまにスレ違いなものUPする神経がわからん
アフォか?
502名無しさんだよもん:03/05/07 06:05 ID:UYKx2Cu5
>>492
誰なんだ?
503名無しさんだよもん:03/05/09 10:55 ID:AxdL3Vf1
誰でしょう
504名無しさんだよもん:03/05/09 11:40 ID:xpQfqFQs
あの海〜どこまでも〜♪
505名無しさんだよもん:03/05/09 12:22 ID:LFIop/Ca
遠くでー呼んでるー声がするー

来てよー
506名無しさんだよもん:03/05/09 20:21 ID:WxOukUtU
エロが足りん。エロ希望。エロがいい。エロが素敵。

エロが欲しい。
507名無しさんだよもん:03/05/09 21:46 ID:wx1GAXJa
とはいえ、>>474-491みたいなのは勘弁
508名無しさんだよもん:03/05/09 23:09 ID:VS505l7H
葉鍵風俗スレは落ちたな…やはり駄目だったか
509名無しさんだよもん:03/05/09 23:18 ID:N8N+Tk12
ここも同じ運命を……おっと、これは禁句だったかな…
510名無しさんだよもん:03/05/09 23:58 ID:GGKhHJpb
いっそ合流しちゃえばいいのでは、なんて思ってしまう私。
511名無しさんだよもん:03/05/10 08:06 ID:t2yzdecb
でも最後はあっちの方がレベル高かったしな
盛り上がるなら合流だろうがなんだろうがやってほすぃ
512名無しさんだよもん:03/05/10 09:18 ID:YQgQ3Zio
でもさ、前みたいなマンセー三唱が盛り上がるという事なら別に盛り上がらんでもいいや。
あれはやりすぎ。ああいうのはすぐに厨がよって来るからな。
とにかく、ここは今、住人の評価がシビアな目だから、結構SSスレとしてはいいテンションなんだがな…。
とにかく職人が少なすぎる。
総合(葉鍵楼と風俗)のスレを新たに建てたほうがいいんじゃないか?そっちの方が職人が寄り付きやすいと思うし。
そうしようよ?今何もしないで、ここで来ない職人を待ってたってしょうがないよ。
513名無しさんだよもん:03/05/10 12:24 ID:mOYf5W2M
そのマンセー三唱で盛り上がって欲しがってるのがここの書き手なんだから救われない罠。
一番最近の書き手が誤爆スレで、激しく汚い言葉で愚痴ってたの見たとき、こんなやつらが書いてたんじゃこうなるよなあと、かなりげんなりしたよ。
あんなのが職人だっつーなら、職人なんかいらね。
風俗雑談スレにでもしたほうが、いくらかマシってもんだ。
514名無しさんだよもん:03/05/10 15:04 ID:jmh44bI8
>>513
どこのスレ、それ?
515名無しさんだよもん:03/05/10 15:11 ID:zOXzl9cv
しかし、美汐はとことん救われない役回りなのね〜。
516名無しさんだよもん:03/05/10 17:19 ID:8YW3qjlZ
誤爆スレじゃなくて言いたいこと言うスレだろ。
圧縮で落ちた。
517名無しだよもん:03/05/10 23:37 ID:tPLH7jP6
>>513

結局雑談スレでおk?
518名無しさんだよもん:03/05/10 23:41 ID:kkadCTLm
めんどうだからコピペしる。
どうせ晒したいんだろ(w
519名無しさんだよもん:03/05/11 00:40 ID:GKPxIlGI
スレ違いのことやっておいて見えないところでがたがた言われるのも気分悪いしな
コピペプリーズ
520名無しさんだよもん:03/05/11 03:08 ID:Ah1w699/
晒せ!晒せ!
521通りすがり:03/05/11 03:38 ID:mZ6AWVY9
愚痴ばっかり言ってねえでネタ振った方が建設的だと思うのだが。
クレクレばっかりで見てらんない。
職人叩くなら叩くだけのネタでスレを維持させろっての。
522名無しさんだよもん:03/05/11 04:51 ID:yVj1N01l
とりあえずみんな大人になろうよ、などとこんな早朝にレス。
523名無しさんだよもん:03/05/11 06:41 ID:EJ9q7nz4
晒してやりたいのだがすっきりするスレが移転させられててログがないのよ。リロードしちゃったよ。
●もちのヤシいないか?拾ってきてよ。

言いたいことを言ってすっきりするスレ
http://wow.bbspink.com/test/read.cgi/leaf/1051919503/l50

524名無しさんだよもん:03/05/11 07:18 ID:Cl0ODcvh
525名無しさんだよもん:03/05/11 08:50 ID:tb32XVa4
>>513
すまん、なぜ↑の>49が書き手の書き込みってわかるんだ?
凡愚の漏れに教えてくれ。
526名無しさんだよもん:03/05/11 12:29 ID:xI0rauDU
>>525
ただの>513の思い込みなんじゃない?
527名無しさんだよもん:03/05/11 17:16 ID:iVGYzYXv
書き手を貶めたい>513のいるスレはここですかw
528名無しさんだよもん:03/05/11 18:43 ID:eGj/vKLQ
(・ω・)マターリ
529名無しさんだよもん:03/05/11 23:48 ID:tb32XVa4
メンテ
530名無しさんだよもん:03/05/11 23:58 ID:aDjKEK+x
ソウイヤイチジドリフガキタトキアッタナ
コワヤコワヤ…
531名無しさんだよもん:03/05/12 12:16 ID:SbntYlOp
泰山鳴動してネズミ一匹……ってーか空騒ぎじゃねーか
532名無しさんだよもん:03/05/13 20:00 ID:YhRYaDAc
なんか落としていいですか?
533名無しさんだよもん:03/05/13 20:06 ID:kyQuUkj6
どうぞどうぞ
スレ違い品以外でしたら一同お待ちしております
534名無しさんだよもん:03/05/14 01:45 ID:S6po/971
正直、風俗スレっぽい内容でも良い。
535名無しさんだよもん:03/05/14 05:51 ID:lEB5WhRI
なんか、落とされる前に、
こ の ス レ が 落 ち そ う だ
536名無しさんだよもん:03/05/15 05:11 ID:ci6gmsX1
hosyu
537冬枯れた景色のなかで 1/5:03/05/16 09:42 ID:A6nPJ/fv
どこまでも続く白煙を見ていた。
冬枯れた空、雲さえ浮かばない青い青い澄んだ空。潅木の梢が網目のように遮る地表を抜けて、
どこまでも高く、空の一角へと上っていく白煙。
かつて大樹のあった一角から広がる、どこまでも青く青く澄んだ、空っぽの空へ。

枯葉の積もる土の上に身を投げ出し、まだ新しいコートが汚れるのも構わないで、ただ、空を見上
げている。
本当は場違いな篝火でも炊いてやりたかったけれど。
せめて、あいつのところまで届くようにと。
けれど、スモークで我慢しておく。
冬枯れた森で火を扱ことが危険だというよりは、
むしろ、こんなもどかしい稚拙さのほうが、自分にはふさわしい気がするから。
538冬枯れた景色のなかで 2/5:03/05/16 09:42 ID:A6nPJ/fv
「――」
少女の名前を呟いた。
涙が、あふれて。
視界が歪んで、たまらずに瞳を閉じた。

――知ったときには手遅れだった。
――病室は、その数日前まで人がいた病室は、もう空っぽだった。

涙が枯れるまで泣いた。大樹の後に気が狂うほど頭をぶつけた。血が滲むまで樹皮を叩いた。
そうして心が空っぽになってしまって、今と同じように、ただ、ただ、どこまでも青く澄んだ空を、
どう足掻いても届くことのない青い空を見上げていた。

もう、けして届くはずがないものを、見ていた。
瞳を閉じる。しばらくじっとしていると、冬の冷気で手足が凍えそうになる。
だから、力を抜く。
目を閉じる。
凍えそうな中、俺は意識を放棄した。
539冬枯れた景色のなかで 3/5:03/05/16 09:43 ID:A6nPJ/fv
 * * * * *

その少女は、嬉しいような悲しいような複雑な表情で、肩を震わせ、震える声でなじった。
「また、来ちゃったんだね…」
「ああ」
「忘れてください、ってお願いしたのに」
「忘れていた」
なじる声の主を、そっと抱きしめる。抵抗して、突き放そううとした少女を無理に抱きすくめる。
少女はもがく。声の震えは酷くなった。
「ずっと忘れててくれればよかったのにっ。もうここに来ちゃダメなんだよっ」
「知ってる」
触れ合う肌と肌を通して感じる少女の温もり。鼓動。柔らかい胸の感触。耳に口付けして、キスを
交わす。少女の身体から力が抜ける。きつく抱きしめるこちらに身体を預け、されるがままに翻弄
されていく。
少女は震える腕を回して、きゅっ、と抱きしめてくる。
身体を寄せて、濡れた瞳で見上げ、震える声で、
「ダメ…なんだよ、ここに来たら」
「全部覚悟してる。それでも、俺が望んだ」

そう、俺が、望んだ。

 * * * * *
540冬枯れた景色のなかで 4/5:03/05/16 09:44 ID:A6nPJ/fv
冬枯れた景色のなかで。
その少女は、少年が起きるのを、ずっと待っていた。
死んだように意識を失った少年。
降り始めた雪が少年にも降り積もろうとするのを、少女は丁寧に雪を払い、少年の身体を護り、
意識が戻らない少年の帰りをじっと待っている。
動かない。
動かない。
動かない。
それでも少女は待っていた。
少年の手を暖めたり、寒い風が吹く方向に立って少年の身体が凍えないようにして。
いつしか雪が降り積もり、冬枯れた景色にうっすらと雪化粧が施されるに至っても、少女はずっと
少年の帰りを待っていた。
541冬枯れた景色のなかで 5/5:03/05/16 09:45 ID:A6nPJ/fv
ぴくりと少年の瞼が動く。
うっすらと目が開いた。
視界の中に映る少女の姿を認めた。その少女が問いかけてくる。
「来てたのか」
「うん」
少女はこくんと頷く。
そういえば、この場所のことは少女には話していた。
「終わった?」
「ああ」
「次は、来年?」
「ああ」
「……元気、だった?」
「……ああ」
「よかった」
安堵したように微笑んで、少女は少年に手を伸ばす。
「帰ろう?」
「……もしかして、かなり待たせたか?」
「ううん」
来たばかり、だよ?と少女が答える。
「雪、お前の肩、積もってるよ」
「…あ」
小さく呟いて、真っ赤になって顔を背ける。
「ち、違うお。えっと、えっと、お母さんのお使いで、外に出てて、だから」
背を背けて慌てて弁解している少女が愛しくて。
震えている肩を、後ろからぎこちなく、優しく、抱きしめる。
「……帰ってきてくれなきゃ、やだよ」
小さく、小さく、呟く少女に。
ぎゅっと、抱きしめることで答えて。
「帰ろう、名雪」
「…うん」
542名無しさんだよもん:03/05/16 10:20 ID:U9sWcikJ
あーあ、やっちゃった・・・
543名無しさんだよもん:03/05/16 10:47 ID:3DUl9WEG
ちいっと意味不明だな
544名無しさんだよもん:03/05/16 11:06 ID:K/62tvri
SSとしての評価はともかく、葉鍵楼に落とすものではないね…

1、2をプロローグ、4をエピローグとして、
主人公は祐一と似たような境遇に陥った誰かってことにすれば
十分、葉鍵楼作品にできるシチュだと思うんだけどなあ…惜しい

5がなければ、まだ変則的葉鍵楼として読めたかもしれないんだけどね
545名無しさんだよもん:03/05/16 13:00 ID:idhfNIM5
葉鍵楼を葉鍵キャラがつかっちゃいけないってルールはあったっけか。
546名無しさんだよもん:03/05/16 14:11 ID:bIJQ83q7
知るかよ( ゚д゚)、 ペッ!
547<`ш´>:03/05/16 14:14 ID:XwxrNl1H
φ<`ш´> 次は私が書こう。期待して待っててくれ。
548名無しさんだよもん:03/05/16 14:47 ID:Z9Rhaid5
おう、がんばれ
549名無しさんだよもん:03/05/16 15:06 ID:FNCIqr77
ここは釣り堀ではありません
550名無しさんだよもん:03/05/16 15:47 ID:rUYN1dUf
>>545
確かに無かったな。
551名無しさんだよもん:03/05/16 15:54 ID:SBwGi3RN
先生。一番問題なのはエロくないことだと思います。
552名無しさんだよもん:03/05/16 16:23 ID:4f6HKmIX
しかしなんだかんだ言ってここ見てるやつ多いんだなw
553<`ш´> ◆stg6dLKpCQ :03/05/16 19:38 ID:WhEruRlB
φ< `ш´>?  落とすのは月曜日ぐらいになるがよいかね?
554名無しさんだよもん:03/05/16 22:10 ID:Z9Rhaid5
いいよ
555名無しさんだよもん:03/05/16 22:32 ID:3D66/pzC
>>552
みんなまだまだこの場所から離れられないのさ…

>>554
期待してます、先生。
556名無しさんだよもん:03/05/17 07:46 ID:ZGB/fDAx
>>555
いや、レス番違うしw

風俗スレに落とそうと思ってたSSって、こっちに落としていいのかな?
557名無しさんだよもん:03/05/17 07:57 ID:tPikBoYV
いいと思うよ。
ただ、落とす前にそのことに一言触れておけば、トラブルが少なくなると思う。
558名無しさんだよもん:03/05/18 09:39 ID:JUntNF0Y
名雪エンドを迎えた祐一が、その後にあゆのこと知って、病室にいったときは亡くなってて、
祐一が現実逃避して葉鍵楼まで行くようになった、っていう設定なのかな。
あゆはそれが嬉しいけれど悲しいと。
559名無しさんだよもん:03/05/18 19:06 ID:N9XJ22Ow
突然ですが、それっぽいSSを書いてみました。
4レスですが、投下してみます。
題名は……現在考え中ぅぅぅ〜〜〜〜<ぉぃ
560名無しさんだよもん:03/05/18 19:07 ID:N9XJ22Ow
僕の目の前に、岡田……メグミがいる。
風格どころか凄みさえ感じる豪華な和室の中、艶やかな青の和服に身を包んで、
ガス灯の光に照らされて……。

「……何、突っ立ってるのよ」
「……」
「指名したんでしょ?だったら、その……早く、入りなさいよ……」

決してあり得ない現実に硬直していた僕は、好きなひとの誘いの言葉を受けて、
おずおずと、彼女の方へ歩み寄っていく……。




岡田さんを、お願いします。
受付の耕一さんは、僕がそう告げた時、少し驚いていた。

今まで沢山の人が此処を訪ねていたが、彼女を指名した人はまだ誰も居なかった。
耕一さんにそう言われた時、僕は何だか複雑な気分だった。
やっぱり、彼女に萌える男なんて、殆ど居ないんだなぁ、という、一種の少数派の
誇りと、同じ趣味を持つ者が居ないことの、寂しさ。
通好みなんですね、という彼の台詞は、やはり素直には喜べない。

……だがそのお陰で、僕は彼女の、初めての相手になることができる。
彼女の体に、ずっと消えることのない証を、残すことができる。
561名無しさんだよもん:03/05/18 19:11 ID:N9XJ22Ow
「失礼しま〜す、お食事をお持ちしました」

僕が部屋に入るや否や、後ろから、金色銀杏と、藤紫の振袖を着た二人の給仕……
松本と、吉井が、一礼してから入ってくる。
二人は適当な位置にお膳を置くと、押入れから布団を引っ張り出して床に敷く。
通常よりも遥かに大きな布団だ。銀糸のふちどりと、絹の光沢が美しい。
買えば、数百万は下らないだろうか。

「それでは、私たちはこれで失礼します」
「それじゃー頑張ってね。岡田も緊張しなければ気持ち……」
「「ちょっ、松本っ!」」

何か要らないことまで口にしそうになった松本を吉井が止めるが、岡田は顔を真っ
赤に染めながら、隣に敷かれた枕に手を伸ばし……僕の当惑の視線に気付いて、
そのまま動きを止める。

「お、お二人とも……その、良い一夜を」

岡田が躊躇している間に、吉井は一筋の汗をかきつつもマイペースに微笑む松本を
引きずるようにして、そそくさと外に出て行った。
後には先程とは違う硬直をしている僕と、突っ込もうと思ったのに突っ込めず、
釈然としない感じの岡田が残される。

「あの……とりあえず、料理でも食べましょうか?」
「そーね。冷めたら不味くなるしね」
562名無しさんだよもん:03/05/18 19:13 ID:N9XJ22Ow
沈黙を打開するように、とりあえず運ばれてきた料理へと目をやる。
新鮮な食材をふんだんに使った、テレビでも見たことのない、豪華な料理。
それらの盛り付けられた漆器類も、触るのも勿体無い位の品だ。
実際に見るのは初めてだが、確か螺鈿細工……とか言ったような気がする。

「ここの料理って、いつもこんなに豪華なんですか?」
「そーね。毎日具は違うけど、いつもこれくらいのが出るわね」
「……」

何もかもが、次元が違う。
岡田さんは今までこんな所で過ごしてきたのかと、僕との間の距離というか差を、
改めて感じてしまう。

「そんなに緊張してないで、さっさと食べない?」
「そ、そうですね……」

何と言うか、肩身が狭い。
そんな窮屈さを感じながらも、僕は並んで置かれたお膳の前に……画面の向こうで
ずっと憧れ続けてきた、岡田のすぐ横に……座る。

「ほら、お酌してあげるから、早くそこの取って」
「あ、どうも……」

緊張に震える手で、僕達はお酒を注ぎ合う。
563名無しさんだよもん:03/05/18 19:15 ID:N9XJ22Ow
「それにしても、ほんっと、あんたも物好きよね。よりによって、ここまで来て
あたしなんか指名するなんてさ」
「そんなに物好きなのかなあ。まあ確かに少数派かも知れないけど」

好きな人と極上の酒を飲み、最高の料理を味わっていて、気分が沈むわけは無い。
いい感じに酔いも回ってきて、ようやく、岡田といろいろと会話を楽しんだり、
少しずつながら本音を話したりできるようになってきた。

「あんたさ、なんであたしに萌えたわけ?」
「そうですね……ゲームで岡田さんが出てきて、委員長のノートに落書きしてる
のを見たとき、なんかすごく不器用っていうか、可愛いって思って」
「ったく、人をガキみたいに思わないで欲しいわね。ま、別にいいけどさ……」

ジト目、呆れ顔で僕を見て……その後、少し気まずそうに俯く。
幼い頃、いたずらをして先生に注意された時のことを思い出すような、表情。
そんな岡田の顔が見たくて、お膳をずらして覗き込むようにした僕と、不意に
姿勢を戻した岡田の目が合う。

「な、何よ……?」

自分のあまり見せない顔を覗き見られたせいか、少し顔を赤らめ、口を尖らせて
いる岡田に……何でそんなことしたのかは分らないけど、僕はそっと手を伸ばして、
頭を優しく撫でた。
564名無しさんだよもん:03/05/18 19:18 ID:EDNM+S8a
ふつーの萌えSSですな。
565名無しさんだよもん:03/05/18 19:18 ID:N9XJ22Ow
以前書いた吉井SSは、『超高級娼館』というふんいきではないので、
今回投下開始したものが終了した頃に葉鍵楼HPに送るか、あるいは
通常の風俗葉鍵ネタか何かとして張り付けます。

以上岡田のキャラってこんなんだったっけ拙文申し訳ないです。
或る名無し氏とか忍氏とか目指して、次作までに文章力上げ渡航……。
566名無しさんだよもん:03/05/18 20:03 ID:0b6YNVxo
本気で言ってるのか?
いや、その二人目指してる時点でやばいぞ、あんた。
そこまで読解力がない人間がまともなものを書けるとは思えんなあ。
567名無しさんだよもん:03/05/18 20:04 ID:Q7W4HN0r
568名無しさんだよもん:03/05/18 22:59 ID:Er0JPgMB
>>566
つまらん煽りでageるなよ……
569名無しさんだよもん:03/05/19 00:48 ID:dzVzTQxl
っつーか>>566が一番ヤバいだろう。
570名無しさんだよもん:03/05/19 00:55 ID:jLgoNWJ0
ワラタ
ふつー忍タンを目指すなんて公言せんだろ。
がんばれ!応援するぞ。
571名無しさんだよもん:03/05/19 09:02 ID:F+qtgoLI
忍タンはエロは兎も角、話作りは普通に上手いと思うが
572名無しさんだよもん:03/05/19 11:44 ID:pk9d7jqO
岡田メグミって誰だ?と思ったら、落書き隊隊長か…
こういうのが一番困るな。
設定に乏しいサブキャラで二次創作補完のイメージを使って書かれてたりすると特に。
おまけに岡田はベースもよくわからないときた(藁
ベースの岡田を知るには何が一番いい?アニメ?
573名無しさんだよもん:03/05/19 13:12 ID:gvxfEWL6
>>571
あれ忍タン、まだ生きてたんだ(w
574名無しさんだよもん:03/05/19 21:13 ID:4Dey+UVt
>>572
たぶんアニメ版。
PS版はプレイしたこと無いんで親切な方のフォローよろしく。
575名無しさんだよもん:03/05/20 10:45 ID:0XQASw6H
つまり最初の書き手のレベルが高すぎて、読み手が後続の凡庸な書き手を
叩きまくったら誰も書かなくなってdat落ち目前、でファイナルアンサー?
576名無しさんだよもん:03/05/20 16:10 ID:h0JeMNeg
>>575
ネタ&シチュエーションを粗方書いたんで飽きた、って事じゃないの?

>>574
Go!To!Heartもなかなか(・∀・)イイですよ。
これも結局二次創作になりますが…。

岡田も二次創作ではやや怒りんぼで貧乳な志保って感じのキャラに
なっているような。スルメみたいな娘やね。
577名無しさんだよもん:03/05/20 18:17 ID:oZ4JCudw
>>553
まだか?
578名無しさんだよもん:03/05/21 21:14 ID:ai6Zqu2A
超先生作品マダー?(AA略
579名無しさんだよもん:03/05/24 13:48 ID:tQeaPFJo
まだ待ちsage
580名無しさんだよもん:03/05/25 22:48 ID:OtBwfnRF
もう駄目ぽ?
581ちょっとネタ振り:03/05/26 14:01 ID:Shh1Gc9r
「ぶっ! ……なっ、男娼!?」
「そう。興味ない?」
「げほっ、ごほっ……あ、あんた、意味わかってるの!?」
 詩子の口から出た思いもかけない単語に、思わず飲んでいた紅茶を吹き出してしまうところだった。
 この子はそんなあたしを見ても微笑んだまま眉ひとつ動かさない。
 わが友人ながらたいした女だと思う。
「何でいきなり……詩子、そんなに男に困ってたの?」
「あはは、違うわよ。私は全然興味ないし」
 久しぶりのオフ。
 友人の詩子と買い物をした帰りに喫茶店でお茶をしていたんだけど、その彼女がいきなりとんでもな いことを言い出した。
「あ、別に留美に男娼になれって言ってる訳じゃないからね」
「当たり前でしょ……冗談でも怒るわよ」

 この子は柚木詩子。
 高校時代にちょっとしたことで知り合いになり、それ以後友達として時々会っている。
 いい子なんだけど、どうも少し限度を知らないというか、冗談がきつすぎるというか。
 下手に乗せられるとあとで取り返しのつかないことになったりする。
 とにかく困った子なのだ。
「留美、折原君と長森さんがちゃんと付き合いだしてから、なんだか元気がなかったじゃない」
 それでいて見るとこ見てたりする。
 やな感じにあなどれない女なのよね。
582581:03/05/26 14:02 ID:Shh1Gc9r
「……ほっといてよ」
「だからたまには発散させるのもいいかと思ってね。結構イイ男が揃ってるらしいよ?」
 折原の馬鹿が瑞佳と付き合いだしたのは、あたしが詩子と知り合ってしばらくたってからだった。
 どうでもいいことだったはずなんだけど。
 何事もなかったかのようにからかってくる折原に、あたしは一度、耐えられなくなって本気で怒ってしまった。
 それからはちょっと微妙な距離が開いてしまって、結局ぎすぎすしたまま卒業し、就職して今に至っている。
 瑞佳は今でも友達として会ってる。誰にでもやさしい、とってもいい子だ。
 でも時々、そういうところに息が詰まりそうになる時がある。
 詩子はそんなあたしをよく見ていたみたいだ。

「余計なお世話。大体、なんだってそんなホスト遊びなんて」
「ちがうちがう。『男娼』。ホスト遊びみたいに貢いだりするのとは別よ。完全にこっちが優位なの」
「ふぅん……」
 なんだか盛り上がってる詩子に生返事を返す。
 あたしだってそりゃ、ぜんぜん男に興味がないわけじゃない。
 でもやっぱり初めては好きな人と……なんて女の子らしく思ってたりもするのだ。
 ……柄じゃない、かな……
583581:03/05/26 14:03 ID:Shh1Gc9r
「でさ、留美も知ってるでしょ? 葉鍵楼」
「え? でもあそこって……」
 詩子が口にしたのは、ほとんど国にも公認になっている、この辺だけでなく全国的にも有名な高級娼館の名前だった。
 噂では、凄い美人の女主人が一代で築き上げたとかなんとか。
 建物の古めかしさともあいまって、いわくつきの場所としてこの辺住んでいる人も近寄りがたい場所となっていた。
「男の人が……その……しに行くところじゃないの?」
「普通はそうなんだけどね」
 詩子はあたしの肩をつかんで引き寄せると、辺りに聞こえないように耳打ちしてきた。
「ここだけの話なんだけど、そこに別館があるらしいのよ」
 吐息の熱さが感じられるぐらい耳の近くで囁く。
 この子が周囲を気にするなんてよっぽどのことなんだろう。あたしは話の内容より、むしろそっちのほうが驚きだった。

「会員制だし、口コミでしか伝わらないから知ってる人は少ないけどね」
「ちょっと待ってよ。そもそもそんな高いところ、あたしが行けるわけないじゃない。……行く気もないけど」
 しまった。余計なことを付け足してしまったせいで、なんだか取り繕っているような感じになってしまった。
 案の定、詩子が少しだけ身体を離していやーな目でこっちを見ている。
「ほうほう、留美さんは料金がご心配ですか」
584581:03/05/26 14:04 ID:Shh1Gc9r
 にやにやと、いたずらっぽくこっちを見る詩子の目は、なんだかセクハラ親父みたいでちょっと嫌だ。
 この子の中では、あたしはもう興味津々という事になっているんだろう。
 そういう子だ。
「でも大丈夫。紹介状があれば格安で済むらしいよ」
 そういってハンドバッグから一通の封筒を取り出して見せる。
 ちょっと古風で高そうな封筒。確認するまでもないだろうけど、それが紹介状ってやつなんだろう。
「紹介状って、なんでそんなもの詩子が持ってるのよ」
「ある人から貰ったのよ。あたしと留美、それから茜の分もね」
「あたしと里村さんも? どういうこと?」
「さあ? その人の話だと、なんか、なにかで選ばれたらしいよ」
「選ばれたって……」
 眉唾な話。
 一昔前に流行った「あなたは選ばれました!」っていうダイレクトメールみたいなものだろうか。
 手当たり次第に発送してて、抽選とか言って全部当たりなあれ。
「まあ、試しに行ってみてもいいんじゃないかな。留美もいい加減男を知ってもいい頃だし」
 余計なお世話、ってさっきほど流暢に言うことが出来なかった。
 ……もう二十歳なのよね、あたし。
 やっぱり興味はあるわけで、いい男が揃ってるなんて聞くとちょっと心が揺らぐわけで。
「……ちょっと試しに覗くだけよ?」
 だからそんな嬉しそうに笑うなー。
「大丈夫大丈夫。折原君には黙っておくから」
 それも余計なお世話……もう突っ込むのも疲れちゃった。
585誰か続けてくだちいw:03/05/26 14:07 ID:Shh1Gc9r
「じゃあこれ、留美の分。あたしは興味ないんだけどねー」
 その紹介状は、見た目の薄さに比べるとずいぶんと重い。
 きっといい紙を使っているんだろうな、なんて思ってたら。
「もっと艶っぽい、いい女になって帰ってきてね」

ちゅっ

「……んなっ!?」
 すっとあたしに顔を寄せた詩子は、いきなりあたしの頬に唇をつけた。 
「んふふー。ごちそうさま。じゃあねー」
 こっちが講義するまもなく、とっとと席を立って行ってしまった。
 ハンドバッグを振りまわしながら、嬉しそうにスキップなんてしてる。
「あの噂、もしかして本当なの……?」
 去って行く詩子の後姿を見つめていたら、ふと噂を思い出した。
 あの子が里村さんとそういう関係にあるって噂。
 前に折原から聞いて、今までまさか、と思っていたんだけど。
「うう、ちょっと身の危険……」
 そして呆然とキスされた頬を押さえていたあたしの目の前には、詩子が頼んだ紅茶とケーキの分が未払いの伝票だけが残されていた。

 ……ほんと、あなどれないわ。
586:03/05/26 14:08 ID:Shh1Gc9r
>こっちが講義するまもなく、とっとと席を立って行ってしまった。
講義じゃないや、抗議だ。シッパイ。
587名無しさんだよもん:03/05/26 15:42 ID:dNrWULJW
実にイイ
588名無しさんだよもん:03/05/26 16:03 ID:v2aHt3UC
新境地だ
589名無しさんだよもん:03/05/26 16:15 ID:RlOt6D42
あー俺駄目だ、詩子と七瀬が友人な時点でまともに見れない。
作中でつく嘘は一個だけにして欲しい。
590名無しさんだよもん:03/05/26 16:22 ID:dK3NzhE8
>>589
藻前はこのスレにいる必要性がないと思われ。
とっととログ消してカエレ!!
591名無しさんだよもん:03/05/26 16:33 ID:c05I7e8/
>589
嫌SSスレで思い切り愚痴るが良い。
592名無しさんだよもん:03/05/26 16:45 ID:bA6eIRXo
おかしなやつ……
舞台設定がONEまんまで、詩子と七瀬が友人だったら、嘘一個だから平気なのか?
そもそも、作中で嘘一つだけはついていいの意味を、額面通りに受け取りすぎだな。
世界観前提の嘘の中に両者とも含まれるから、なんの問題もないのだが。
593名無しさんだよもん:03/05/26 16:56 ID:/IO8SpFZ
文章を文章通りにしか読めない香具師って嫌SSスレにたまにいるねえ。
他のレスが結構面白いのに、急に冷めちまうみたいなの。

アンアンだけのエロSSみたいなもんか?
594名無しさんだよもん:03/05/26 17:10 ID:eXM9c3ug
>593
エロゲー的なエロの方が好きだが、
ここはエロ風味の話を楽しむスレだとおもてた。
595名無しさんだよもん:03/05/26 21:26 ID:XGdfu8ha
葉鍵キャラが男娼にメロメロにされるのいいなあ。
昔のAVで逆ソープ天国ってあったんだけど、かなり好きだったし。
596名無しさんだよもん:03/05/27 01:11 ID:SU9h5uZl
うおおお、葉鍵野楼がついに・・
597581:03/05/28 00:17 ID:F6jmdz1c
風俗スレからこっちに来て、スレが行き詰まってたみたいだったからネタ振ってみた。
葉鍵楼別館とか百合系なんて設定もいいかなーって思ったんだけど。
SS書き達の食指をそそらせる事が出来たかどうか。
598名無しさんだよもん:03/05/30 15:45 ID:bGjHN4og
桜は散った、か…
599名無しさんだよもん:03/05/30 17:04 ID:R6XUkuP/
春頃にまた咲きますよ
600_:03/05/30 17:05 ID:igRf3QLO
601ももえ:03/05/30 20:49 ID:w+MjKosy
602名無しさんだよもん:03/05/31 03:16 ID:kzHoMsmV
書きたいのだが時間無い…
603名無しさんだよもん:03/06/01 00:44 ID:xgN/D1+c
書く意志がある人がいるだけでも有り難い
604名無しさんだよもん:03/06/02 02:01 ID:zs2y8S+P
郁未のSS希望でス…
605名無しさんだよもん:03/06/02 13:59 ID:EfNZVx0X
ハッキリ言って死ぬほどマブイ!実はこの女、2000年10月15日に公開してるゆみちゃ
んのお友達!
http://www.oshioki.net/video.html
606名無しさんだよもん:03/06/03 00:39 ID:sAiNz11O
:長谷部悠作 ◆QaQ4.DcHqQ :03/05/26 20:58 ID:F1pjJf3b
>>120
長崎にイベントあるのは知ってるけれど、とてもじゃないが行く気にはなれんなw
ヲタ友人で福岡までいってるやつがいるけれど、正直キモイ。
まぁそいつからバンバンエロゲコピーしてもらってるからどうでもいいけれどねww

長谷部悠作 ◆QaQ4.DcHqQ :03/06/02 19:44 ID:ZdtbHMd8
とりあえず君たちの絵とSSが僕は見てみたいなぁ(´,_ゝ`)プ

僕は論より証拠、な人間なんで。
もちろん俺なんか太刀打ちできないくらい凄いものが並ぶんでしょうね。
まぁここから下は「おぃおぃ、来ないって話じゃなかったのかYO!」
って並ぶんだろうけれどね。
悔しかったら僕の意見にきちんと反対して見せたらどうですか?
ちなみにSSは面白いと今日初めて言われました。
どうやら少しずつ評価はあがってきているらしいです。

あ、絵や文章晒せないやつは俺に文句いうなよ。

だってそんなの
 チ キ ン 野 郎 だ  か ら な !!(w

長谷部悠作 ◆QaQ4.DcHqQ :03/06/02 20:43 ID:ZdtbHMd8
俺の作品は既に認められてますが何か?
607名無しさんだよもん:03/06/03 02:04 ID:0oTC9VFB
長谷部=風子
608581:03/06/04 00:05 ID:TOLrbOpA
 次の週末。
 会社が終わり、さあ明日は休みだ、という日の夕方。
 紹介状に付いていた簡素な地図を手に、あたしは愛用の赤いminiで町外れの山道を走っていた。
 初夏の陽射しもこの時間になるとだいぶやわらいでくる。少し開けた窓から入り込んでくる涼気がうっすらと汗ばんだ肌に心地よかった。
 この車を母からもらった時には、折原に「似合わない」といって久しぶりに散々馬鹿にされたことを思い出す。
 もちろんぶん殴ってやったけど、今思い出すとあれがそういう気兼ねないやり取りをした最後だった気がする。
 親のお古だし故障してばかりのぽんこつで、何度も手放そうとしたけど、結局あたしはこれに二年近く乗り続けていた。
「もしかして留美、もう一度折原君に構ってもらいたいんじゃないの?」
 詩子にそんなことを言われて怒ったりもしたけど、あながち間違ってはいないのかもしれない。
609581:03/06/04 00:06 ID:TOLrbOpA
 高校時代の話。
 折原が瑞佳と付き合いだしてすぐ、あたしも一人の男の子と付き合いだした。
 ……ううん、付き合おうとした、って言った方がいいのかもしれない。
 まだ猫をかぶっていた頃。彼は折原と対照的にとても優しい、一般的に言う「いいひと」だった。
 でもその関係は長くは続かなかった。猫をかぶるのに疲れた、ということもあったけど、しばらくしてあたしは彼に言われてしまったのだ。
「七瀬さんって、折原の話ばっかりするよね」
 ……そんなことない、と、うまく言うことができなかった。
 折原と喧嘩したのはその頃。
 瑞佳と幸せそうにしているあいつに「彼」とのことをからかわれて、あたしはついに耐えられなくなってしまったのだ。
 折原の事を怒鳴りつけ、それからしばらくは本気で無視を決め込んだ。
 ……怒鳴った時、あたしは何を考えてたのか自分でもわからない。でも多分、あたしはその時泣いていたんだと思う。
 優しい人と穏やかに過ごす時間。そんなものは、最初からあたしには似合わないものだったのかもしれない。
 結局「彼」との関係は、キスどころか名前で呼ばれることすらないまま自然消滅してしまった。
 あたしはそれから猫をかぶることをやめ、遅まきながら剣道部に入部し、インターハイベスト16入りっていう、なんだか半端な成績を残すことになる。
 あたしを見るみんなの目は少し変わったけど、前よりも心地よいものになっていた気がした。
 ただ折原だけは、喧嘩したことが原因か、単にからかい甲斐がなくなったのかはわからないけど、それまでほど頻繁にちょっかいを出してこなくなっていた。

 それから「彼」とは一度も会ってないし、誰とも付き合ってはいない。
 折原はあいかわらず瑞佳にべったりだったし、瑞佳も傍目に恥ずかしくなるほどあいつを溺愛していた。
 そしてあたしはそんな二人を……
610581:03/06/04 00:07 ID:TOLrbOpA
(何考えてるんだろ、あたし)
 はあっ、とひとつ大きなため息をつく。
 だめだ。薄暗い山道を一人で走っていると、どうしてもヤなほうに考えが行っちゃう。
 これから行く場所が場所だけに、不安になってたのかな。そんな事を思う。
 気がつくと陽もかなり落ちていた。窓から入り込む涼気はいつのまにか肌寒いくらいになっていて、あたしの不安を一層掻き立てる。
 今走っている道の周りは背の高い木々に覆われていて、少し離れただけで視界が閉ざされるようなところだ。
 話には聞いていたけど……街からかなり離れているとはいえ、この辺にこんな場所があったという事実にちょっとびっくりしている。
 人の気配なんてもちろんないし、木々が揺れて立てるざわざわという音がエンジン音に混じって聞こえてくる。
(やだなあ。お化けでも出そう)
 そんな事を思ってから、とっさに「あたしだって女の子なのよ!」って言葉が浮かんできた。
 ……うぅ、なんか折原と詩子に洗脳されてるような気がするわ……
 気分転換に音楽でも聴こうと思ってステレオに手を伸ばした時、木々の切れ間から「それ」が視界に入ってきた。
(なるほど、あれね)
 深い緑の合間から覗く建物の姿は、噂で聞いていたものよりずっと迫力がある。
 近づくにつれ少しづつ外観が目に入り、その思っていた以上の威容に圧倒されてしまうほどだった。
(あたし、ほんとにあそこに行くの……?)
 自分でもちょっと信じられなくなってきた。
611581:03/06/04 00:10 ID:TOLrbOpA
 なだらかな坂を降り、少し低くなっているところに入り口っぽい門があった。
 そこは結構開けた場所になっていて、よく見たら高級そうな車が何台かとまっていた。多分駐車場なんだろう。
 その門もまるでどこか大きなお寺のようなどっしりとした構えだった。
 左右に二本づつある黒くて太い柱。その柱に挟まれるようにして、なにかいかめしい表情の像が左右に配置され、威嚇するようにこちらを見つめている。
 門の中央には金色の文字で「葉鍵楼」と大きく書かれ、あたしは道を間違えたわけではない事をようやく実感できた。
 そしてその門の前に立ち、ちょっと間抜けなぐらい口をあけながらその時代がかった建物を見上げる。

 外見はまさに「楼閣」というのがふさわしかった。

 よく手入れされているとわかる漆塗りの柱、さりげなくあしらわれた高級そうな装飾品。
 ちょっと意外だったのは、使っている材料や赤っぽい漆塗りの外見にしてはそれほど華美な印象がないってこと。落ち着いた上品な佇まいだと思った。
 建物の全体像は周りの木々の陰になっていて、ちょっとうまく把握できない。でも相当大きい建物だということだけはわかる。
 こんな山の中によくこれだけのものを造れたな、なんて変に感心してしまった。そんな状態だからこそ別館なんてとんでもないものが秘密にできるのかもしれない。
(でも、なんだか静か過ぎるのよね)
 ああいうことをする場所なんだし、こんな大きなお店(?)なんだし、週末の掻き入れ時のはずなのに。
 建物からはなんだかほとんど人の気配が感じられない。
 街でその手の店の前を通ると、うるさいくらいの呼び込みが男の人を引っ張り込もうと躍起になっているのに。そんな俗なものを思い浮かべたことが失礼に感じられるほど、粛々とした重い空気がこの辺りを支配している。
 それはやっぱり「超」がつくほど高級と呼ばれるだけはあるってことなのかな。
 ちょっとだけ気後れしちゃって、あたしはしばらくその門前で立ち尽くしてしまった。
612名無しさんだよもん:03/06/04 02:17 ID:pZtzdr17
くぅ、引くな〜
続きキボン
613名無しさんだよもん:03/06/06 00:02 ID:9Nfq/ih+
娘の視点からっていうのが新鮮でいいですねえ
614名無しさんだよもん:03/06/06 10:38 ID:F3EoeECW
何だろう、凄くワクワクする。
615名無しさんだよもん:03/06/07 19:23 ID:yo5qKSmu
ワクワク
616名無しさんだよもん:03/06/08 17:56 ID:m4hnBwWY
新鮮
617581:03/06/09 10:51 ID:Aks+iRai
 気がつくと周りはどんどん暗くなってきちゃってる。
 黒い影みたいになった木々は何とも言えない不気味な感じで、風で揺れてさわさわと音を立てる枝はまるでなにか得体の知れない生き物みたい。

 ばさばさっ

「わっ!?」
 突然、どこか近いところで鳥が飛び立つ羽音がする。カラスかなんかだろうけど、姿が見えないからむやみに気持ちが悪かった。
 段々不安になってきたあたしは、ここまで来たくせにもう帰ろうかなんて思い始めていた。
(そうよ。もともと詩子にからかわれたようなものだし。なんだってあたしこんなところまで来ちゃったんだろ)
 不安と、乗せられてのこのことこんなところまで来ちゃった自分への情けなさとで、なんだか悲しくなってきた。
(欲求不満……だったのかな、やっぱり)
 あたしだって健康な女の子だ。たまには身体の芯が疼く時もあるし、自分を慰める時だってある。
 そんな時思い浮かべるのは、見せびらかすようにいちゃついてた、あいつと瑞佳のキスや抱擁。
 ……駄目だってわかってはいるんだけど。
 そういう時、事が終わった後はつくづく自分が嫌になる。
「はあっ」
 余計に悲しくなってついため息なんて出しちゃった。
 ここに来たのも、未練を断ち切りたかったのかもしれない。
 ……でも、やっぱりそんな方法は間違っている気がする。
「帰ろ」
 今度ははっきりとそう思って、踵を返そうとした時だった。
618581:03/06/09 10:56 ID:Aks+iRai
 ぽっ

 聞こえるか聞こえないかぐらいの微かな音と共に、視界に橙色の光が入り込んできた。
 光りの元を探そうと辺りを見まわすと、門の向こう、本館との間にある石畳の通路の両脇に、たくさんの石燈篭が並んでいるのが目に入る。
 そのうちの一つ、一番手前の燈篭に突然火が入っていた。
「わあ……」
 最初は一つだけだった明かりは、見ているうちにゆっくりとその数を増していく。そしてついには一番向こう、建物の手前まで全部の燈篭に明かりが灯されていた。
 どういう仕組みで灯されたのかわからないけど、暖かい独特の光は自然の火による物みたいだ。
 周りにはもちろん電灯なんてない。そのせいで薄暗い燈篭の明かりがやけに明るく感じられた。
 この場所を囲むように生い茂る木々にその柔らかな光が届くと、真っ黒な影でしかなかった木々がぼおっと再びその姿を現す。
 まるで去っていった何かが帰ってきたかのように、寂しげなこの場所に暖かみが生まれていた。
 人気の感じられなかった建物も下から照らされる形になり、薄暗い夜の闇にその大きな身体を誇示する。真っ暗だった窓にも一斉に明かりが灯り、建物全体が息を吹き返したようだった。
 まるで今にも覆い被さって来そうな、そんなどこか怖い不思議な美しさ。
 なんだかおとぎ話のワンシーンみたいで、とっても綺麗な光景だった。
(綺麗……)
 あたしは幻想的なその光景に、思わず帰ろうとしていた事も忘れて魅入られてしまった。
619581:03/06/09 11:00 ID:Aks+iRai
 しばらく呆然とその光景を見ていたら、なんとなく小さな違和感を感じた。
 なんだろう?
 そう思って注意して見渡すと、違和感の元はすぐに見つかった。
 燈篭に照らされた通路の奥……建物の入り口のあたりに、人影のようなものが見えたからだ。
(ここの従業員の人かな?)
 ここから建物までは少し離れているので、薄暗い灯篭の明かりだけでははっきりと姿が見えない。建物の明かりは逆光になってしまう。
 それでもよく目を凝らしてみると、その人影はまだ若い男の人に見えた。
 背の高い、黒いタキシードのような服を着た、背の高い男性。
(あれ……?)
 ふと、よく見えないはずなのに、彼の目だけがはっきり見えた気がした。
 燈篭の光を反射しているのか、その瞳は赤っぽい色をしていて、まるで暗闇で見る猫の目のように輝いている。
 その目を見つめていたら、あたしはまるで明かりに誘われる蛾のようにふらふらと彼のほうへ歩いていってしまった。
620581:03/06/09 11:04 ID:Aks+iRai
 近づいてよく見ると、やっぱり若い男の人だった。
 短く切りそろえた髪、造りの大きな目鼻立ち、その顔に浮かぶ優しげな柔らかい微笑。
 独特の野性的な眉毛が目に付く、ちょっとだけ子供っぽさを残した感じのカッコいいお兄さんだった。
 あたしが目の前まで来ると、その人は深々と大仰に頭を下げた。
「いらっしゃいませ。私は当館の支配人で、柏木耕一と申します」
 よく通る声。顔を上げた彼の目は、さっきみたいに不思議な感じはしなかった。赤っぽく光って見えた瞳はやっぱり光を反射してたのかな。
 そんな彼の目を見て、ふとあたしは我に返った。
(……あたし、なんで、いつの間にこんなところまで……
 吸い込まれるように門をくぐってからここまで、どうやって歩いたのか全然覚えていない。なんだか夢でも見ていたような気持ちだった。
「七瀬留美さんですね」
 狐につままれたような顔をしていると、カシワギさんがまるでお待ちしていましたと言わんばかりにあたしの名前を呼んだ。
621581:03/06/09 11:07 ID:Aks+iRai
またやっちまった。
>>619
誤)背の高い、黒いタキシードのような服を着た、背の高い男性。
正)背の高い、黒いタキシードのような服を着た、がっしりとした体格の男性。
RRどころじゃないねw
622名無しさんだよもん:03/06/10 05:59 ID:IH6SLADU
期待sage
623名無しさんだよもん:03/06/10 16:37 ID:Tq3eIaNf
キタキタキタ━━━━━━(゚∀゚)━━━━━━!!

同じく期待sage
624名無しさんだよもん:03/06/11 14:30 ID:IJF8SB1p
梅雨に入っても桜が綺麗だ…ここは桃源郷か…?
625名無しさんだよもん:03/06/12 06:42 ID:djvuEhs4
いえ、それは幻覚です
626名無しさんだよもん:03/06/14 13:07 ID:6jFCglCr
sag
627名無しさんだよもん:03/06/15 01:15 ID:M2ojx8LQ
保守!!
628名無しさんだよもん:03/06/15 10:05 ID:dA4GV3Xb
するな!!
629名無しさんだよもん:03/06/16 15:06 ID:8caXQAQr
なんでさ
630名無しさんだよもん:03/06/16 19:45 ID:UE3MoPT7
631名無しさんだよもん:03/06/17 20:56 ID:uOu2CVQk
春高楼の
632名無しさんだよもん:03/06/19 23:02 ID:M77iaDh5
梅雨の華とくれば紫陽花だろ。

と、意味不明な遅レスで保守してみる。
633名無しさんだよもん:03/06/20 22:12 ID:IKk8a/ZB
ホシュしとかんと落ちそうだねえ。
634名無しさんだよもん:03/06/21 05:22 ID:Temft4Yy
もう
635名無しさんだよもん:03/06/21 12:03 ID:osFiNH0I
ぬるぽ
636名無しさんだよもん:03/06/21 14:32 ID:lAEkf6Is
ガッ
637名無しさんだよもん:03/06/21 14:35 ID:QsXwEMu1
キテネ━━━━━━(´・ω・`)━━━━━━ !!!!!
638名無しさんだよもん:03/06/22 08:40 ID:fFpjp3XO
まだまだ期待
639581:03/06/22 22:22 ID:sy1Jo/0y
「そうですけど、その、どうしてあたしの名前を?」
 あたしはここに来るってことを誰にも話してない。
 詩子にだって今日行くなんてことをわざわざ教えたりはしてないのに。
 それにまるであたしのことを前から知っていたみたいな口振り……
「中からあなたがいらしているのが見えて、取り急ぎお出迎えにあがりました。紹介状はお手元に届きましたでしょうか?」
 カシワギさんはあたしの質問に答える代わりに、貼り付いたような笑みを浮かべたままそう言った。
 やっぱりあたしの事を知ってるんだ。つまりあたしは、本当に何かで選ばれたってことみたい。
 慌ててポケットから厚めの封筒を取り出す。それをカシワギさんに差し出そうとすると、彼は片手を上げてそれを制した。
「ご本人に届いているのならそれでいいのです。それは、只の通知に過ぎないのですから」
 さも当然の事のように言う。
 実際、紹介状は簡素な内容だった。あたしの名前と「ぜひお越しください」という意味の文面、それからここまでの簡単な地図。
 詩子から貰ったものでなければ、そしてあんまり認めたくないけど全然興味がなかったなら、ダイレクトメールと一緒にごみ箱行きだったと思う。
「別館にお客様がいらっしゃるのは久しぶりのことでございます。今宵は是非とも楽しんでいってください」
 カシワギさんはそう言って、音も立てずにあたしに道を開けた。
640581:03/06/22 22:25 ID:sy1Jo/0y
 カシワギさんが横にどいたことで、その先にある光景が目に飛びこんできた。
 石畳が途切れた先、通路の突き当たりに、これまた大きくて立派な玄関がある。
 その開け放たれた扉の奥には広間があり、中央に水墨画で龍の絵が描かれた屏風が飾られているのが印象的だった。
(あれ……?)
 その絵を見た瞬間、ふっ、と眩暈に似た感覚にとらわれて、背中を押されたような感じがした。
 そしてあたしはその感覚に引っ張られながら、前につんのめるように建物の中へと足を踏み入れていたのだった。

 中に入ると、あたしは明るいけど優しい光に包まれていた。
 まず驚いたのは、蛍光灯ではなくランプのようなものが沢山備え付けられていて、広間を不思議な暖かい光で照らしていること。ひょっとしたらこの建物、電灯は使ってないのかもしれない。
 それからちょっと中国っぽい外観とは違って、内装が意外に和風なことにも驚いた。
 木張りの床は顔が映りそうなぐらい磨き上げられているし、奥の廊下には襖が並んでいて、その上の欄間にはなにか猫みたいな動物が彫られているように見える。
 広間には屏風のほかに大きな風景画や観葉植物などが飾られてる。壁自体は白っぽいけど、少し橙色の光のせいかどこか暖かみがあった。
 外で感じたように押しつぶされそうな威圧的な感覚はなく、むしろ安心する感じがする。
 詳しいことはもちろんわからないけど、なんだか高級旅館とか料亭みたいな雰囲気だと思った。
641581:03/06/22 22:32 ID:sy1Jo/0y
「お気に召していただけたでしょうか」
 唐突に後ろから掛かるカシワギさんの声。
 気に入るというより……場違いな気がしちゃったわよ。
「それではさっそく係の者に案内させます。
 おーい、初音ちゃーん」
「あ……!」
 あたしが動揺……というか緊張して何も言えないでいるうちに、カシワギさんが奥の誰かに向かって呼びかけていた。
 その声はなんだか慇懃な第一印象とはかけ離れた、ちょっと優しそうな安心する声で。
 ひょっとしてこっちがこの人の地なのかな、なんて思ったりした。
(……っと、なんかもう帰るなんて言い出し辛くなっちゃったわね)
 なんだかここの雰囲気に呑まれているうちに、いつのまにか引き返せないことになっちゃってるっぽい。
(まあいっか。乙女は度胸よ。せっかく来たんだから楽しんであげようじゃない)
 お金のこととかどんなことをするのかとかどうしてあたしが選ばれたのかとか、聞きたいことはいっぱいある。
(きっとなんとかなるわよ。何せあたしは選ばれたのよ?)
 ちょっとヤケクソ気味に開き直ると、あたしは高校時代に剣道の試合の前によくやったように、軽く頬を叩いて覚悟を決めた。

 ……うぅ、でもやっぱり心細いよぅ……
642名無しさんだよもん:03/06/23 08:36 ID:/aH2HZ3m
こんなもんで七瀬はバージン捨てんのかな・・・
とはいえ客側にまで魔法再生みたいなご都合主義かまされるのもなんだが。
もう、女の子側の心理を上手く書ける人だということを望むだけだな。
七瀬の根は初体験相手とか気にしちゃう方だと思うんだが。
かといって、ここで失恋相手のコピーが出てくるのもどうかと思うけどな。
643名無しさんだよもん:03/06/23 08:57 ID:7H5v41O9
>>642
お、潰しに来ましたね?
644名無しさんだよもん:03/06/23 09:03 ID:AMfFcj+C
確かに先の展開を必死に潰そうとしているレスですな。
んなもん最終的にエロけりゃいいんすよ、エロけりゃ。
645名無しさんだよもん:03/06/23 09:17 ID:/aH2HZ3m
そんな風に後先考えないでいるから荒れてこんなになったんだろうに
646名無しさんだよもん:03/06/23 09:28 ID:f2pZSBS9
まだ終ってないのに後先を考えるというのもどうなんだか。
それに荒れた理由は、文句言うだけでネタもSSも落とさないヤシが増えたからだろ。
647名無しさんだよもん:03/06/23 15:08 ID:OhJYFdlz
>>642
魔法再生とかコピーとか、意味がわからないんだけど。
七瀬の根が云々は同意。
648名無しさんだよもん:03/06/23 18:08 ID:BjXndepv
>>645
お、潰しに来た人必死ですね?

後先を考える、と言うのと、書き込んでいる人の邪魔をする、と言うのは
根本的に違うわけですが、そのくらいは理解した方がいいですよ。
第一、今荒らしに来ているのは他ならぬあ・な・た。

黙って書き上がりを待って感想なり批評なりってのが大人の態度ではないですかねぇ?
649名無しさんだよもん:03/06/23 18:45 ID:uJyDYRXz
荒らすのなら書いたあとの方が楽だろ(w
モノさえ書かれてしまえばあとは書き手なんざ用済みなわけだし
後はどうとでもしてくれってこった(w
650名無しさんだよもん:03/06/23 20:26 ID:Sgu/BrTk
作品が投下されるとひと悶着あるのがここの特徴だな、
まぁそれも期待の現れってことで・・・

 次から何事も無かったようにどうぞ↓
651名無しさんだよもん:03/06/23 22:35 ID:4Lt7JsSr
(´・д・`) ア?
652名無しさんだよもん:03/06/23 23:47 ID:AJPfXOlD
(´・皿・`) イ!
653名無しさんだよもん:03/06/24 06:05 ID:nprTP2um
(´・∀・`) シ☆
654名無しさんだよもん:03/06/24 13:31 ID:0EchLWYR
(´・U・`) テ♪
655名無しさんだよもん:03/06/24 15:38 ID:rDhc6WSG
(´・_・`) ル…
656名無しさんだよもん:03/06/24 23:40 ID:u04PYe+H
(´・o・`) ノ?
657名無しさんだよもん:03/06/25 09:21 ID:+Ixi1QDO
<丶`∀´>ニダ!
658名無しさんだよもん:03/06/25 10:03 ID:TXCPa4Wf
(゚д゚)ポカーン
659名無しさんだよもん:03/06/26 10:05 ID:Sx0sssIr
なんかワラタ
660名無しさんだよもん:03/06/28 00:22 ID:HfxP99y3
よく生き残ってるなw
661名無しさんだよもん:03/06/29 14:19 ID:i27A2Eyc
ボエ
662名無しさんだよもん:03/06/29 17:49 ID:AiLzoeay
            終
663名無しさんだよもん:03/06/29 17:51 ID:yk1jwV+Q
664名無しさんだよもん:03/07/01 20:57 ID:iMrNohAR
保守。

肌蹴た和服萌え
665名無しさんだよもん:03/07/04 01:07 ID:HfMNQdXk
保守ヽ(`Д´)ノ
666名無しさんだよもん:03/07/05 06:17 ID:qshkczdL
ネタが無いなら1スレ消費すんな。糞スレケテーイ(・∀・)


∀・)つT
    J
667名無しさんだよもん:03/07/05 06:53 ID:Ty2/1rQJ
668名無しさんだよもん:03/07/08 02:27 ID:+THWOLMe
     
669名無しさんだよもん:03/07/08 08:12 ID:uA+o00zH
いつまでも保守保守保守保守保守……………やってられるかー!!
  (ノ`Д´)ノ ┫ ゚・∵ ガチャーン!!
670名無しさんだよもん:03/07/08 08:24 ID:9Y4hiliV
>>1から順に見て、SSかっ飛ばして感想だけ見るとその痛さに、笑いと鳥肌がたつ。
過度の作者マンセーカキコが半端じゃなく痛ぇYO! 
ドリフが来た時はマジ寒気がたった。これで自意識過剰の長谷部がのこのこときたら最凶だったのにw
この葉鍵板の中で一番痛いスレですなここは( `∀´)y━~~ ゲラゲラ
671名無しさんだよもん:03/07/08 10:04 ID:Y4rBoy/c
>>670
ヲチャーのヒエラルキーでも最下層に位置する、『触るヲチャー』のようですな。
ともあれ、

ヲ チ ャ ー は ヲ チ ス レ に 帰 れ
672名無しさんだよもん:03/07/08 19:51 ID:eaAiL6gk
ドリフきてたん?
673名無しさんだよもん:03/07/10 01:43 ID:YUmkQHoA
674名無しさんだよもん:03/07/10 14:22 ID:OMs2B3Si
閉店の時が近づいている…。
675名無しさんだよもん:03/07/11 01:23 ID:gzr78hEY
さようなら
676名無しさんだよもん:03/07/11 23:31 ID:o0A8MUUw
さようなら
677名無しさんだよもん:03/07/12 01:13 ID:J+UpiR8M
さよおなら
678名無しさんだよもん:03/07/12 01:23 ID:hB7oL8Nn
679名無しさんだよもん:03/07/12 13:43 ID:IzaxNave
誰かの声が聞えた気がした。
680名無しさんだよもん:03/07/12 14:21 ID:IUXKH/2n
みんなが寝静まった夜
窓から外を見ていると とてもすごい物を見たんだ
みんなは誰も笑いながら 2chの見過ぎと言うけど
ボクは絶対に絶対に 嘘なんて言ってない
常識と言う眼鏡で 僕たちの世界は
のぞけやしないのさ夢を忘れた 萌え人は
681名無しさんだよもん:03/07/14 03:40 ID:X5WcfXh6
私たち極悪非道のアストラルバスターズ。
ネタもないのに、メンテするわよ。
 ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄∨ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
     _       _ ノ   >>¥<<
   , '´   ヽ     '´ `´ ヽ   . ´ ̄ ヽ
  〈 从リハ))〉   !iノリノ)))〉   ! 从ノリ)〉
   `(l‐O_0ノ  ((∩し^ヮ゚ノァ  ノli(! ゚ ‐゚ノ
 (( ⊂)水∩ ))  ヽ)i水!つ))  ((つ水!つ))
    く」」_〉     く/_|〉     くノ_ハ〉
    しヽ.)      (./し'      しヽ.)  
682名無しさんだよもん:03/07/17 00:43 ID:WUY8Ocm1
そろそろ打ち止めかな
683名無しさんだよもん:03/07/18 00:50 ID:a9/aUiIH
mu
684名無しさんだよもん:03/07/19 10:54 ID:q85C8PuE
蛍の光が流れてきますた
685名無しさんだよもん:03/07/20 00:07 ID:J1vq+lzv
686名無しさんだよもん:03/07/20 23:55 ID:sxxaD0/D
んんー
687名無しさんだよもん:03/07/21 11:48 ID:73x4978y
圧縮で残りましたな…。
688名無しさんだよもん:03/07/21 12:18 ID:C9yPIonH
生き残ったのか…
俺がひよまんぐらいストーリーを書ければやるんだが、ただの泥臭いエロ^2しか書けねえ品。
689jo:03/07/21 13:42 ID:Uqx5KK8/
いにしえの『或る名無し ◆MaKoP/qBSE』との盟約に基づき、SSを投下させてもらいます。

登場人物 楓 初音 耕一
合計 2スレ
690jo アイのかたち 1/1:03/07/21 13:44 ID:Uqx5KK8/
 初音は部屋に入った瞬間、異臭と惨状に思わず足を止めた。
 部屋は八畳ほどで床はタイル張りになっており、奥に湯船が、手前はマットプレイが出来るようになっている。
 安っぽいピンク色のマットの上には、ロープで拘束された初音の姉、楓が失神していた。
 浣腸をされたらしく、お尻の辺りから大量の茶色い排泄物が床に広がり、性器からは白濁の汁を垂れ流していた。
 初音は一瞬たじろいだが、すぐに部屋の中に足を進め掃除を始めた。
 まず、姉を拘束しているロープをほどき、シャワーで汚物を洗い流した。
 続いて、使いきりビデ(膣内洗浄器)を姉の中にゆっくりと差し込む。ポンプになっている部分を押すと、洗浄液と共
にドロリとした精液が膣口から吹き出した。
「……ん……」
 異物を差し込まれた不快感からか、閉じていた楓の瞼がピクリと動いた。
「大丈夫? 楓お姉ちゃん」
「………え……」
 まだ意識がはっきりとしないのか、視線が宙を彷徨った。
「あれ……、私……お客様を相手にしていた筈じゃ……」
「お客さんなら、もう帰ったよ」
「え………ええっ!!」
「一応、満足していたみたいだよ、楓お姉ちゃん」
 仕事を最後までこなせなかった責任感からか、楓はバツの悪い表情を顔に浮かべた。
「最近、気合いが足りないんじゃないか。楓ちゃん」
 楓は不意に聞こえてきた男の声に、ビクリと体を硬直した。
691jo アイのかたち 1/2:03/07/21 13:45 ID:Uqx5KK8/
「耕一お兄ちゃん……」
 見ると、葉鍵楼の支配人である耕一が、扉からこちらを覗いていた。
「接客中に気を失うとは、仕事に責任感を持ってくれなきゃ困るよ」
 耕一は突き放すように、冷たい口調で言い放った。
「そんな、ひどいよ耕一お兄ちゃん!! 楓お姉ちゃんは、がんばって…」
 楓はすっと腕を上げ、自分を養護する初音に『黙れ』と指で合図をした。
「確かに、気合いが足りないかもしれません」
 上半身をゆっくりマットから起こしながら楓は答えた。
「そうだね、楓ちゃん。最近たるんでいると思わないかい?」
「はい。最近たるんでいる思います」
「接客中に失神するようでは、困ると思うかい?」
「はい。こんな事ではいけないと思います」
 耕一は、ふむと顎にをさすりながら頷いた。
「楓ちゃん、君を調教し直す必要があるね」
「はい。耕一さんに、調教……される必要があると思います」
「わかった。あとで俺の部屋に来なさい。二度と失神などしないよう鍛え直してあげる」
「はい……」
 楓は去りゆく耕一の背中をうっとりとした熱い眼差しで見送った。体はすでにピンク色に上気していた。
 初音はこれから行う痴態を想像し、顔を赤くする反面、姉に対し嫉妬している自分に戸惑いを覚えた。
692jo:03/07/21 13:56 ID:Uqx5KK8/
以上、『アイのかたち』でした。
693jo:03/07/21 14:09 ID:Uqx5KK8/
本来の形式(客とキャラが寝る)とは別に、事が終わった後を書いてみました。
変化球ではありますが、こういう裏方的なものが個人的に好きなもので(^^;
694名無しさんだよもん:03/07/22 00:45 ID:iQMOAqGz
おお、ひさかたぶりにSSが・・

イイなぁ
695名無しさんだよもん:03/07/22 00:46 ID:weorxONr
久々の作品乙!
耕一のキャラが違うような気がするが、これはこれで。
696名無しさんだよもん:03/07/23 01:07 ID:WGioTOS0
( ̄ー ̄)y━・~~~
697名無しさんだよもん:03/07/26 04:00 ID:+uOhyfJI
保守
698名無しさんだよもん:03/07/29 01:45 ID:E26FcJMJ
メンテ
699名無しさんだよもん:03/07/31 01:30 ID:aDpqULJo
維持
700名無しさんだよもん:03/07/31 15:31 ID:P7f/4h3H
700
701名無しさんだよもん:03/07/31 15:49 ID:amuFFeYr
上げてやる
702名無しさんだよもん:03/07/31 22:57 ID:4pTsfBEk
☆★☆ 只今、生放送中 ☆★☆

ttp://61.115.1.12/index.html
703名無しさんだよもん:03/08/01 19:49 ID:Ic9wfdra
704名無しさんだよもん:03/08/02 19:57 ID:vKqcWTPd
……保守…ってもイイのだろうか?
705名無しさんだよもん:03/08/03 11:17 ID:DGqkyZ+W
705
706名無しさんだよもん:03/08/04 09:30 ID:3yDNVfzF
いいかげん静かに眠らせてあげようよ……
707名無しさんだよもん:03/08/04 12:30 ID:I0E+4Zql
保守
708名無しさんだよもん:03/08/06 07:30 ID:BTNuclrN
709名無しさんだよもん:03/08/06 23:33 ID:U4nWddxG
おとしちゃだめだろこのスレは・・・つーわけでage
710名無しさんだよもん:03/08/06 23:35 ID:SqF1oUdJ

ここ大量のモロ画像とモロ動画がある!
びっくり・・・・・
http://www.geocities.co.jp/Hollywood/5848/ero_03.html
711名無しさんだよもん:03/08/07 08:55 ID:ruGXUpf6
712名無しさんだよもん:03/08/07 09:32 ID:WtHHRqfs
風俗スレで連載SS落としていたものですが。
やっぱり葉鍵楼ネタじゃないと落としちゃダメですよね。
一時期姉妹スレっぽかったので、関係なくはないのかなぁ、と思ったのですが。
713名無しさんだよもん
>>712
過去ログ見れば解ると思うけど、そっちは嫌だという人も居たからね。
微妙かも。
ここで荒れるともうアウトだし・・・
いや・・・とっくにアウトでいまさらか(w
最後のロウソクのきらめきになるのもいいかもね。