葉鍵的 SS コンペスレ 5

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1 ◆28qsaJNT.c
 ここは、決められたテーマに沿った SS を与えられた期限内で書いて、
 その腕を競い合うスレです。
 テーマを見て思いついたネタがあればどんどん参加してみましょう。
 他の SS 書きの方と同じ条件で、自分の力を試すいい機会ですYO!

・期間の設定や細かい変更点は告知のなかで発表します。
・テーマはこのスレの話し合いで決定され、開催ごとに毎回変更されます。
・その他、ルールや投稿方法や関連スレは >>2-10 あたりに。

【前スレ】
葉鍵的 SS コンペスレ 4
http://wow.bbspink.com/test/read.cgi/leaf/1031179074/l50

【過去スレ】
葉鍵的 SS コンペスレ 3
http://wow.bbspink.com/leaf/kako/1028/10288/1028847595.html
葉鍵的 SS コンペスレ 2
http://wow.bbspink.com/leaf/kako/1025/10257/1025740724.html
葉鍵的 SS コンペスレ
http://wow.bbspink.com/leaf/kako/1020/10204/1020433927.html
葉鍵的 SS 職人選手権(SS 投稿スレ内で行ったもの(189〜))
http://wow.bbspink.com/leaf/kako/1014/10145/1014537214.html

【関連 URL】
葉鍵的 SS コンペスレ保管所
http://isweb45.infoseek.co.jp/play/sscompe/
2月に潜めよ、小学生 ◆MOON3.1xFg :02/10/30 19:54 ID:5ckrD0Ss
2だよぉぉぉん★
3 ◆28qsaJNT.c :02/10/30 19:55 ID:G0qJrpFS
【ルール】

・テーマを決めて、それに沿った SS、シチュなどを書く。
・書き手は全員名無し(書き手の知名度で作品の評価が変わるのを避けるため)
・書き手の騙りを防ぐために、作品ごとのトリップを推奨する。
 但し、普段コテでトリップをつけている人は、それとは別のトリップをつけること。
・投稿作品とそれ以外の書き込みを区別するために、投稿作品の前後には宣言をする。
・告知及び投稿期間→感想期間→総括期間、という流れ。投稿期間終了までは一切感想をつけない。
・感想期間では、参加作品について感想、評価などを行う。
・総括期間では、書き手の挨拶、運営への意見、次々回のテーマの決定などを行う。
 また、感想期間で評価が高かったもの選び、最優秀作品として推す。

・各期間は以下のように設定する。
 投稿期間: 2 週間
 感想期間: 1 週間
 総括期間: 1 週間+α(そのときに応じて期間は変化する)

【関連スレ】
第八回顔文字選手権大会
http://choco.2ch.net/kao/kako/1015/10156/1015675389.html
4 ◆28qsaJNT.c :02/10/30 19:55 ID:G0qJrpFS
【注意】

※必ず名無しで投稿して下さい(誰だか判らなければ良い)。
※特に、普段トリップをつけている方はご注意を。
 (そのトリップと違うトリップなら構いません)

それ以外の手順は SS 投稿スレに準じます(以下に転載)。
|【投稿の手順】

|1:まず、投稿する旨を告知するカキコをすると良い。
|  「今から SS 投稿します。なお、××な内容です」など。
|  鬼畜・陵辱・スカなどのジャンルでは特に。読むのを嫌がる人もいます。
|  (時間帯・スレの状態・信念・その他で省略可)
|2:書いた SS を 30 行程度で何分割かしてひとつずつ sage で書き込む。
|  (名前欄に、タイトルと通しナンバーを入れると分かりやすい)
|3:回しは不要。旧スレからの変更です。
|4:最後に sage で作者名・タイトル・あとがきなどと共に、
|  アップしたところをリダイレクトする(>>1-2みたいな感じ)と トッテモ(・∀・)イインチョ!
5 ◆28qsaJNT.c :02/10/30 19:55 ID:G0qJrpFS
【よくあるかも知れない質問】

Q.複数の作品を投下するのは OK ですか?
A.構いません。期間内でテーマに沿っていればいくつでも結構です。

Q.もうすぐ完成するから、締め切りを伸ばしなさい(`□´)くわっ
A.終了間際の混雑などを考え、締め切りは延長される可能性もあります。
  その際は、一言その旨をこのスレに書き込んでください。
  ただし、完成まであまりにも時間がかかりそうな場合はその限りではありません。

Q.締め切りが過ぎてから完成したんだけど、ここに投稿していい?
A.締め切りを過ぎたものについては、SS 投稿スレを始め、内容に見合った別の
   SS 関連スレに投稿してください。
  このスレは、決められたテーマと期間の両方を満たす SS を対象にしています。

Q.気に入った SS があったけど、みんな名無しだから作者がわからない。
A.締め切り後にこのスレで訊いてみましょう。教えてくれるかも知れません。

Q.投稿した投稿作品がリアルリアリティに汚染されてます。
A.ときには厳しい意見が付くこともありますが、別にあなたが憎いわけじゃありません。
  良い感想職人さんはちゃんと理由も書いてくれますから、次回に役立てて下さい。
6名無しさんだよもん:02/10/30 20:01 ID:5JBalDZN
おつ
7 ◆28qsaJNT.c :02/10/30 20:02 ID:G0qJrpFS
【告知】

現在、葉鍵的 SS コンペスレは総括期間に入っており、今回の運営への意見、
書き手の挨拶、次々回のテーマの決定などを行っています。
「感想期間に間に合わなくて(´・ω・`)ショボーン」という方も、感想を書き込んで
もらっても構いません。

上記のものやそれ以外にも意見が何かありましたら、書きこんでください。

※次回のテーマは『キス』に決定しており、開催時期は 11 月初めになる予定です。
※今回決めるのは次々回のテーマです。お間違いのないように。
8名無しさんだよもん:02/10/30 20:18 ID:v2A8fj25
犯罪とかどうよ?
9名無しさんだよもん:02/10/30 20:20 ID:GvcL1qua
最近、低年齢化が進んでるね。
10名無しさんだよもん:02/10/30 20:41 ID:c6ZiVjeW
>>2よ。

おまえ、「2だよぉぉぉん★ 」とか書いてて恥ずかしくないのか。
ほかのスレをみてみろよ。
ネタ、まじめな回答、そのほか何かを主張したくて、頭を使ってかいてるよ。
それをおまえは何だ。
考えた結果が

「2だよぉぉぉん★ 」

か。
なにそれ。

「2だよぉぉぉん★ 」とかかいて、それがスレの役に立ったか。
だれがおまえのレスに共感するんだ。

むかしのことはいいたくないが、「2だよぉぉぉん★ 」なんてかいてるやつはいなかったよ。
なんか驚かそう。笑わそう。なんか考えてたよ。

その歴史を踏まえて、おまえが書きこむレスは

「2だよぉぉぉん★ 」

なんだな。
わかった。おまえのことはわかった。
これからおまえのことを、哀れな人間として認識することにしたよ。

それから、あらかじめいっておくが、キリ番なんてゲットしようとするんじゃねーぞ。
そんときのおまえのあだ名は、「ウリハチョソ2ダ」だからな。おぼえとけ
ついでに>>1糞スレ建てんなアフォ
1110:02/10/30 20:42 ID:c6ZiVjeW
あ♪
10げっとだよぉ〜ん★
12名無しさんだよもん:02/10/30 20:42 ID:m1iXowCu
13名無しさんだよもん:02/10/30 21:02 ID:SDhCNz7W
このスレの企画とは関係ありませんが、
小説投稿サイトを作ったので、投稿して頂けるとありがたいです。
http://www.readingstation.ddo.jp
14名無しさんだよもん:02/10/30 21:59 ID:gD4yyDv4
統括期間中にみんなに聞こうと思ってたんですが。

葉鍵板のスクリプト上、投稿は29行(以内)ごとに分けてしなきゃいけないけど、
書き手の方、書く時どういう風にそれを意識してますか?

最初からそこ(29行ごと)が行開けになると計算して、
原文から書いてるのか。そういう「2ch用書式」として。
それとも、それは考えないでとにかく普段通り書いた後、
投稿時にそのまんま29行ごとに分けてコピペしてるのか。

自分は後者。
自分のエディタ上の原文だと行開けなしに60行以上続いてる部分も
当たり前にあるけど、コピペする時は29行ずつ分けてコピペしてます。
(正確に29行ごとじゃないですが)
だから、レス間で分けてる部分も原文では行開けじゃないですし、
レスとレスの間にちょうど原文の行開けがきた場合は、

  964 :名無しさんだよもん :02/10/29 04:01 ID:hA/u+RCk
                                     ←ココ
   ……その時、るりるりはふいにバック転を決めた。

ていう風にレス頭に行開けを入れてます。

なんだけど、◆28qsaJNT.cさんの保存サイトでどう収録されてるかを見ると、
前者として、「レス間の部分は行開け」ってことになってますよね。
行を開けて新たな段落に入る時は、書く方は意図してやってるので、
意図してないところが行開けになるのは、ちょっと違和感があります。
でも、前者があくまで2chではスタンダードなのかな。
そういう書き方を採るべきですか?
15名無しさんだよもん:02/10/30 22:07 ID:c/kzAK4x
>>14
自分は「レスの区切りごとに行あけが来るように計算して原文から書く」派です。
レスの途切れも上手く効果に組み込めるように考えて書いてますが、効果が出てるかどうかは不明(w

収録ページについては、投下後のリダイレクトの時に
「収録ページでは、>>○○と>>××の間は1行開け、それ以外は行あけ無しでお願いします」
とでも書いておけばいいんじゃないでしょうか。
16名無しさんだよもん:02/10/30 22:48 ID:AoDjvlRx
>>前スレの726
ありえねー。「キス」が変わったお題だなんて。
読み手の予想を外すのにこれほど苦労しそうなものは無いというのに。

「クリスマス」や「年末年始」は元々その時期には暗黙の了解になってるような気がするなあ。
年始をもうちょっと広げて「初めての…」とか。

ところで前スレの681さんまだあ?
17名無しさんだよもん:02/10/30 23:29 ID:I3m7OAfX
>14
一レス派の私としては、改行数は重要なファクター。
規定行数にいかにしてうまくまとめるか、それがかなり重要になります。
数レスに渡る場合でも、レスとレスの間にまたがる場合、改行の要素は必ず含ませるようにしています。
要するに、わたしも「書式に合わせる」派と言うことで(長々とすみません)。

……で、確か改行は32だったはずですが……。
(一回別スレで、32で投稿したことがあるもので。 変わってたならすみません)
18名無しさんだよもん:02/10/30 23:37 ID:c/kzAK4x
ふと思い付いたんだけど、このコンペスレでは
「SSをhtmlで書いて自分の垢にあげて、このスレにそこへのリンクを貼る」ことによるSSの発表は如何でしょうか?
表現の幅が広がる(ある意味邪道と言う人もいるかもしれないけど)とは思うのですが。
19名無しさんだよもん:02/10/31 00:11 ID:3RXCUad5
>>18
基本的にこのコンペは無記名で、なおかつお題という制限を作って、
できうる限り対等な条件で作品を書いて発表する場なので、そういう違うスタートラインに立つような手法はどうかな、と思う。
あと、くせが出やすくなって、作者当てが容易になるという欠点も。
あげくにアドレス削ったらメインページに繋がったりして(w
まぁ、作者に関してはあんまし今まで問題にならなかったけどね。
表現手段を気にする人は、感想期間終了後にでも、自サイトでやれば良いのではなかろうか。
と、俺は思う。

>>17
俺も改行は31までなら成功したことがあるなぁ。つい最近。
でも文章の密度が高いと、30行以下でも軽く引っかかる。

にしても前回「キス」と最後まで争った「旅」が無視されとるな。しつこく推薦してみるか。
20名無しさんだよもん:02/10/31 00:21 ID:O6pp6yr+
>>16
オチケツ。
さすがに感想を催促するのはずうずうしいよ。

>>19
「旅」だと最高の出番が増えそう……とか言って牽制しておくテスタメンツ
21前スレ681:02/10/31 01:47 ID:CUCGvpDx
あ、時間切れかな? だったら書いたとこまで投入して感想終了にしますが。
後半に投稿した人や長文の人には、また、申し訳ないが……


340-342 「cannot live without a waffle」(茜)

ちょっとしたシチュだが、笑えるし可愛い。
夢オチだから、さらにおかしみが増すし。
夢オチは基本的に反則だとは思うが、お題が「夢」ってことでこういうのも
多くなるかと思っていたので、自分はまあいいんじゃないかなと。

345   「Here」(祐一)

短くても強い印象を与えるSSってのはある。
好感は持てる一作だけど、そこまでは行ってないかな。
文章の切れ味(特に、キメの文章は)をさらに高めるべしと思いました。

350   「よくある話で」(香里)

ワラタ(w これは俺も、他の人に言われなかったら気付かなかったな。
タイトルも歌詞中(縦読みの方)に含まれるってのも含め。
英文まで使うというあらたなワザを身に付けましたか。
これはSSとして評価はし辛い。
タイトルを見ても作者の狙いも、最初からSS投稿とは違うし。
「気付かなかった」時点で、縦読みとしては文句なし。違和感なかったんだから。
いい芸を見せてもらいました。
もし、本文もSSとして盛り上がりがあって良作、しかも縦読みも本文のテーマに
沿っているなら、ここのSS読みにさえ高評価を受けられるでしょう。
でもすげえ面倒くさそう(w
22感想:02/10/31 01:48 ID:CUCGvpDx
375-379 しあわせなゆめ(名雪)

片思いの相手を失って、幸せな夢の中に逃げ込む名雪の暗い心理。
もうちょっと、印象が強くなかった。
文章全体のぱっと見の整形はなんか気持ちいいかも。
最後は、夢だと思って現実に心中しちゃったってことでいいんだろうか。

>>383-385 夢の中の感触(祐一)

このタイトル形式は、2chでは本文と混同する可能性も(w
実は前半が夢でした、という構成は成功してると思う。
23感想:02/10/31 01:49 ID:CUCGvpDx
489-509 夢の奥にひそむもの(マルチ・セリオ)

セリオを昏睡させたものとは何なのか? & マルチの、サイコダイブや
サイバー世界へのジャックイン的冒険の行方に興味を引かれて、読み進まされる。
文章も読みやすい。
見せ場の、セリオの夢の中の描写もけっこういい。原色セリオとか。
そして、そういうオチかよ!!(w 作者の私情たっぷりだが、でも
SSとして未来の東鳩世界に消化できてるので、良し(w (自信なしw)
ただ、性器とその機能が付いている女性型ロボットである以上、俺は人間の女性が
そういう仕事に従事するよりは……とかいろいろ語り始めると、セリオスレから
人工重力吸引されてメイドロボ論争をやらなきゃならなくなりそうなので略(w

主任はああいう口調でいいんですか? 自分の本編での印象とは少し違うかな。
(主任、浩之・綾香・マルチ、三者に対して口調はそれぞれ三様っぽいね)
ラストはさわやかにシメられていて良かった。
>長瀬は嫁に出した娘を見る気持ちで眺めた。
> それだけに、今のセリオの有様を見るのは、身を切られるような思いだったのである。
はっきり視点が変わったパート以外で、部分的にこういう視点変更をしてるとこは、
自分は、ミスだと思う。
「見るような目線で眺めていた」「思いらしい」等で処理すべきかと。
場面転換も、もう少し転換を際立たせ、盛り上げた方が効果的かな、と思ったんだが、
どうだろ。マルチが再挑戦を表明して、また意識内に潜る個所とか。

追記、『嘘つきメイドロボ』『二人の力で』の方でしたか。
先の展開へ読者の興味を引き付け、思わず笑っちゃうアイディアを投入…。
あなたの書くもの、俺けっこう好きかも。
これからもいろんな文章を書き続けてください。
24感想:02/10/31 01:50 ID:CUCGvpDx
541-553 沈黙を暴くために(久瀬・舞)

文章は達者だ。短くてテンポがよくて、一度も詰まることなく読了。
勿論アクションシーンもそう。躍動感と盛り上がりがある。
お題「夢」の出し方も、気持ちいい。
主人公が彼女への自分の気持ちを悟ったところで、彼女からの悲しい訣別の言葉。
終盤(翌日)は悪くはない……久瀬の心理の動きも納得させられるし、
表面は突き放したままの彼女が、しかし、男から与えられたものをそのまま
身に付けている……という無言の行為は、いい。読者もどうにも想像できるし。
が、少し大人しく終わった印象。もう少しイベントか、心の動きか、いや描写だけでも
いいから、ドラマチックな方が……いや、これは自分の好みなんだが(w
ラスト、久瀬的にはもう少し役に立つもの持っていった方がいいんじゃないか…?(w
「ふたりのはじまり」ってことなんだとは思うが。
救急箱フルセットでもばんと出した後に、あとこれもある、とか言って
牛丼を出した方がいかす……と、これも俺の好みですが(w

(細かい所)
同じ学校の生徒が死にそうな現場にいきなり出くわして、
まず惹かれてる場合か久瀬(w
あと少しで動脈に達するほど深い傷を見た瞬間に、
女の子の手の感触にときめいてる場合か、久瀬(w
>お礼の舞
イマイチに感じる。キメの文章だろうから気になった。
それからタイトル「ために」はどこにかかるんだろうか? 
初めて沈黙が破られた時は、久瀬は何もしていないし、それまでしていた
詰問も効果はあげていないし。ラストの牛丼ってことでいいだろうか。
だとすると一度は沈黙は破られた後だし、そこにフォローが欲しい。
25感想:02/10/31 01:51 ID:CUCGvpDx
512-513 目覚め(名雪)

本編でのキャラ属性を素直にセッティングした素直な二次創作だと思う。
シチュとしては良作。
ラストのシメが書きたかったんだと思うので、
読み手に「…それは何?」と冒頭から興味を引かせ上で、
ラストのシメで「成る程」と言われるような構成にすると、
もう少し「SSとしての評価」もあがったかも。


投稿手順を誤った。無駄レスが増えた……。
できた分は、以上です。
26名無しさんだよもん:02/10/31 01:57 ID:tFfKTEQn
いや、全然時間切れとかじゃないんで。続きがあるなら書いてくれた方がいいです。

それと、言うの忘れてたけどあの保存サイト、画面端で改行してくれないのはちょっと困るような。
27感想:02/10/31 02:08 ID:CUCGvpDx
うあ、しかも「夢の中の感触」は書きかけの感想をコピペミスでアップしてしまった。
作者さんには失礼なことを。申し訳ない。他にもこういう、再読してから
もう一度書こう、とあぷしなかった書きかけのがいくつかあるにはあります。

383-385 「夢の中の感触」(祐一)

このタイトル形式は、2chでは本文と混同する可能性も(w
実は前半が夢でした、という構成は成功してると思う。
やってるつもりでヒドいことをやられてる祐一ワラタ(w
エロさや読者への引きもなかなかだったし。
ただ、秋子さんの目的がまったくわからない。
28 ◆28qsaJNT.c :02/10/31 09:22 ID:4TdUZaEo
>14-15
そうですね。保管所の方はかなりアバウトにやっていて、基本的にレス間は一行空けてますし、
内容的に区切りになりそうなところは複数行空ける、というなことをしていますので、
作者さんの意図とは異なっている箇所もあると思います。
なので、投稿終了後に >15 にあるように指定をしてもらえれば、保管所に載せるときに
反映させたいと思います。
確か、ハカロワもこんな形式をとっていましたよね。

>19 でほとんど書かれてしまっていますが、このスレでは文章の内容だけで競ってもらいたいので
HTML(+CSS) を用いた表現で競うのはちょっと遠慮していただきたいです。

>26
>それと、言うの忘れてたけどあの保存サイト、画面端で改行してくれないのはちょっと困るような。
はい。ソースを見てもらえれば分かりますが、第六回以前は SS が書かれている部分を pre タグで
囲んでいるので、長い行も折り返されません。
で、それじゃ不味いので、実験的に第七回は SS が書かれている部分は br タグで改行させるようにし、
pre タグを使わないようにしました。なので、こちらはきちんと改行されると思います。
そのうち、過去の回の SS も pre タグを使わないように変更していきたいと考えています。
29前スレ681:02/10/31 12:54 ID:KMljX0n8
>>26
だがしかし、>>16さんの言うのは「感想待ち状態が続いちゃ次の投稿期間に入れんよ」
って意味かもしれないし。
30名無しさんだよもん:02/10/31 17:13 ID:tPHcppSv
ならば前スレを使えばよろしいかと。

さて次次回のテーマですが、12月ってことで「クリスマス」。
恐らくバレンタインとツートップで出涸らし状態とは思うが、そこに新たな一石を期待して。
31名無しさんだよもん:02/10/31 17:50 ID:WjMDsYEH
>>29
16=26=31です。
確かに前スレ生きてるからそこでもいいですね。

>>28
まあ、保管所の修正とかは暇で暇でどうしょうもない時でいいので。
32名無しさんだよもん:02/10/31 18:13 ID:O6pp6yr+
>前スレ681氏
ってか、前スレだろうがここだろうが、感想を拒むようなスレじゃないと思う。
それに次々回のテーマってまだ決まってないよね?
だったらまだまだOKでしょう。

>28
>SS が書かれている部分は br タグで改行させるようにし、pre タグを使わないようにしました。
それすごく助かる。
俺基本的に画面端に逝きそうなほど長くなっても改行はしないし。
というか、毎度毎度お疲れ様。頭下がるよほんと。
33名無しさんだよもん:02/10/31 20:51 ID:QEmm/Qe/
>>30
一石はあるかもしれないけど、出涸らしも多いはずなので、
その一石のためだけに採用していいものかどうか・・・。
34前スレ681:02/10/31 23:10 ID:zZh5VBNY
了解です。以前は遅い感想に関して揉めてたので、慎重に考えたんですが。
前スレにそのうち投稿しておきます。
こっちはじゃあ次々回のお題を話し合いましょ。
(にしても、みなさん感想は一日で書けちゃうもんなんですか)
35名無しさんだよもん:02/11/01 00:34 ID:40rfx0+1
age
36名無しさんだよもん:02/11/01 01:36 ID:BotCD+Z8
>前スレ681
違ってたらゴメソだけど、ひょっとして某目指すスレの人?
もしそうなら、重複して書き辛いようだったら俺の感想はスルーしてやってください。
なんのこと?と思ったら気にしないでくれると助かりますw
37名無しさんだよもん:02/11/01 02:06 ID:aPZybHsY
なんのこと?と思ったので気にしないでつヽ(´ー`)ノ

次々回、12月にちなんで……「冬のイベント」ってのはどうでしょう。
俺は即「コミケ」と浮かんでしまうが、人それぞれ
バラエティあるいろんなイベントが並ぶと楽しいんだけど。
もちろん商業イベントだけじゃなくて、「クリスマスケーキを作った」
とかいうのでもいいんだ。
38名無しさんだよもん:02/11/01 09:03 ID:LQqNU7lg
月日は百代の過客にして、行きかふ年もまた旅人なり。

……ということで、一年を締めくくり、新たな年を迎える月にふさわしい
テーマで「旅」に一票いれときます。ちょっと強引か(w
まぁ、前回も競ってたからいいっしょ。
39名無しさんだよもん:02/11/01 23:26 ID:CJD3cl9u
旅、いいっすね。賛成。
40名無しさんだよもん:02/11/01 23:51 ID:BotCD+Z8
前回だか前々回だかに俺も旅に入れたよ。
ってことで一票。
風情のあるほのぼのSSが読みたいね、なんて言うと裏をかかれるかな?w
41長瀬なんだよもん:02/11/02 00:14 ID:LzLEvi0i
旅かぁ……
旅と言うと、やっぱり国崎とか国崎とか国崎かなぁ……?


「鍋」とかは駄目?
42 ◆28qsaJNT.c :02/11/02 00:20 ID:8x7sOJ+V
とりあえず、今まで出てきているテーマを挙げておきます。
抜けがあったら、ごめんなさい。

「約束」「花束」「日暮れ」「お寺」「蚊」「(口)喧嘩」「修羅場」
「教室」「お相撲さん」「ガンダム」「あばれ牛」「巨泉」
(「花」)「鳥」「風」「月」
(「花」)「月」「雪」「星」「宙」
「踊り」「旅」「休み」「時計」「影」 「熱」「海」「水着」「ペット(動物)」
「晩夏」「初秋」「お盆」「熱海」「写真」「学園祭」「体育祭」
「(作品の)クロスオーバー」「cross over(交差、交錯)」
「ヒロイン二人」「ハレ」
「怪談」 「意外な絡み」「葉鍵キャラの子供時代」
「スポーツ」「読書」「芸術」「食欲」「食事」「料理」
「紅」「欲求」「アクセサリー」「メッセージ」
「憎悪」「エロ」「炬燵」「プレゼント」「年末年始」「クリスマス」
「初めての…」「冬のイベント」「鍋」

数がなかなか凄いことになってますね……そろそろ関係なさそうなテーマを省きましょう。
現在は(前回までのも含めて)「旅」が一歩リードというところでしょうか。
もう少し意見を募集します。


関係ないですが、今回の感想が少なかったのは、やはりもう一つのこんぺの影響なんでしょうかね。
作品の投稿数が減るのは覚悟していたのですが、まさか感想が減るとは思いませんでした。
>そんな心配するなら自分で書け(・∀・)!
はい、そうしますですです……
43名無しさんだよもん:02/11/02 03:07 ID:sgcZey5Z
年末だし(さらに強引)「死」なんてどうだろう。
シリアスとギャグにぴったりと分かれそうだ。
44名無しさんだよもん:02/11/02 03:40 ID:QIh4cmt+
今までのもまとめてみるか。大した量でもないけど。

「花」「走る」「雨&サッカー」「夏だ、外でHだ!」
「嘘」「絶体絶命」「夢」「キス」

しみじみ、と自分の書いた作品を思い出したり。
45前スレ681:02/11/02 15:55 ID:vHfoWQY/
前スレに感想投入したところ、512kオーバーさせてしまいました……(´Д`)ウワアアン
そんなに書いてないよ! 表示も501kのままなのになぜ。
すみません、こちらに投下させていただきます。

353-361 「ツミナガラ...と彼女は謂ふ」(AIR)

う〜ん、感想が書きにくかったなあ。悪夢の連続と、それを聖に
「己の罪悪感が見せるもの」と解説され、そのぬくもりに包まれたまま
目覚められるよう祈りつつまた眠りに入る最高……。
ラストのセリフが理解しにくかったってのもあるんだろうが。
いや、そういう意図で書いたセリフなんだろうが。
タイトル、「罪ながら」?  ?

371-372 「Dreams in a pie」(かのらじ美汐)

かのらじは知らない。男女のカップルの「私の夢? もぉ〜、あなたが言ってよ」
という、定番シチュってことでいいんでしょうか。

415-433 「夢の中の彼」(みさき)

いい話。本編後、無事浩平が帰って来て、先輩が手術を決意し、
目が見えるようになってハッピーエンド。
ただし、ただそれだけの話とも言えるが…。もう少し起伏がないと、
この長さでは自分は食い足りないかな。もしくは長さをシェイプするか。
文体も、語り口がちょっと気になる。
起こってることを普通にそのまま叙述してる部分は、気にならないんだが…。
気になった部分ばかり書いて申し訳ないが、本編後のヒロインの幸せを素直に追った
素直な二次創作だと思うし、読んで不快感を持つ人はほとんどいないはず。
46感想:02/11/02 15:55 ID:vHfoWQY/
441-452 「夢見るロボット」(長瀬源五郎・マルチ)

設計者の計算外の、人間と同じ「夢」を見はじめたロボット。
しかし、それを研究するならロボットは解体されねばならない。
研究者たちは自分の見たことを自分たちの見た「夢」として胸に仕舞い込む。
お題の消化は、うまい。マルチの二次創作としても本道っぽい。
ただ、日本語が、多々つっかかるかなあ。がんばって欲しいところ。

(追加)改稿された三作(+HPの雑記+Kanonコンペの作品まで)
読ませていただきましたが、感想はあまり変わらないかな。
もちろん、追加された部分は良かったと思うし、文章のマズー部分も改稿する前よりは
よくなってると思う。ただ、短文積み重ねで詩っぽく……ってやり方は
もう少し慎重になった方がいいかもしれない。でも単に俺の好みかもしれない。

482-484 「残光」(みさき)

みさき先輩の心境独白もの。
失明からくる、色彩感覚を失うかもしれないという不安。
でも、失ってなかった。良かった。
本当にそれをそのまま書いただけなので、読み手としては読後感が食い足り無い。
もう少し読者にひっかかる部分を作って欲しかった。
いい話だし、いいと思った個所(作者がチカラ入れた場所)も何ヶ所もあるんだけどね。
文章は何ヶ所か気になった部分が。タイトルはいいね。
47感想:02/11/02 15:57 ID:vHfoWQY/
516-537 「白昼夢」(浩平)

バニ山バニ夫かよ!(w 夢と現の境界もので、果たして自分は現実の自分なのか
夢の自分なのか? ……というあたりは、途中で展開の予想はついて、書き手の狙いは
上手くいってるな、と思ってたんだが、さすがにバニ夫は予想できなかったよ(w
前半の、日常を侵食する異常の描写がさらに上手ければ、より高評価だった。
長森が負った怪我をバニ夫が負っていた、という個所の事実関係は
よくわからなかった。それからもうちょっとバニ夫です、という伏線が
(バレないように)前半で出ていると、
どんでん返し後の読者の「やられた感」がより大きくなる(w
ネタ優先、いいじゃないすか。読み手を面白がらせよう、驚かせようという意気。
なんかラストはウルっと来てしまった。くそ、やられた(w

556-565 「電波のススメ」(香奈子)

なんじゃこのオチは(w 嫌な話だなあ(w
いやまあ「ブラジル」っぽくて面白くはあるが。オチ前までの、
香奈子の変化を描いたパートだけでも充分内容はある。あるだけに、
オチは本当に必要だったのか?とも思っちゃうが。
でも香奈子、壊れたままなら病院に入院してるんじゃないだろうか。
祐介の香奈子の呼び方は「太田さん」だったような……違ったらごめんなさい。
48感想:02/11/02 15:58 ID:vHfoWQY/
568-573 「誘い」(あゆ)

決勝敗退した(?)向こう側のヒロインたちの連合。
クロスオーバーとして面白いアイディア。あゆの二次創作としても。
キャラも生き生きほのぼのしてるね。
>>573は、
> いまでもきっと二人は、からかったり怒ったりしてるんだと思う。
が、
>秋子さんと名雪さんと栞ちゃんと。
かかってるように読めるので、一考の余地ありかと。

ふくらませて見ては?と思ったら>>714を見て納得。

575-581 「少女は夢の欠片を抱いて泣く」(由綺)

冬弥と別れた後の、由綺のワンシーン。
寝て見る夢と、将来への夢ふたつへ、三度焦点が移行してゆく構成。
6レス的にまとまってはいる。この弥生さんは、由綺の反応までわかってて
挑発のように言ったような気がするなあ。ブラウン管に合わせてフリフリ踊る
幼稚園児の由綺がちょっと可愛い…と思った俺は炉利ですか?(w
タイトルの印象は悪くないが、本文を読むと、そのまんま過ぎる。ラスト、
>「……うわぁぁぁん」
はいかん!締まらないっすよ。



以上。思ったまま、気楽に感想してみました。遅延御容赦感謝。不手際申し訳なし。
>夢。
>夢を見ていた。
って始まりが17編中三つもありましたね。
49「誘い」作者:02/11/02 21:04 ID:LvUuKlhu
>>48
確かに、いまいち読みにくいですね。
>秋子さんと名雪さんと栞ちゃんと。
ちょっと唐突にこの文を入れちゃったからでしょうか。
ご指摘感謝。
50 ◆28qsaJNT.c :02/11/02 21:54 ID:V+teH9DG
作者として挨拶をさせていただきます。
今回は『少女は夢の欠片を抱いて泣く』を書きました。

今回のテーマを見て真っ先に思いついたのが、やはり Kanon の例の出だしですが、
そのまま書いても面白くないので、意表をついて WA で書いてみました。
なんか、その出だしの部分が前スレ 599 氏には不評だったようですが(w
(ああいう読者をミスリードさせる小細工は自分は好きですし、よく使います)
Kanon において『夢』ってのは必ず叶うものですけど、WA にとってのそれは、代償を
払わなければ手に入らないもので、その辺の対比が面白いかなと思ったんです。

内容についてですが、前の二作品はちょい長めだったんで、今回は基本に戻り、『起承転結』が
はっきり分かって、さらっと読めて、なおかつ何か心に残る話を目指してみたんですが、
『転結』の部分が良くなかったようですね。

『転』の部分は、特に弥生さんにあの台詞を言わせる理由はなかったです。冬弥を寝取ったという
わけでもないんで。ただ他に冬弥の存在を暗示させるきっかけが思いつかなかったんで、あんな
台詞を言わせてみました。しかし感想を見てみれば
>きっかけはなんとなく聴いていたテープの下に、昔(デビュー前)二人でふざけて録音していた声が
>消えずに残っていて流れてきた、とかでいいのでは。
そんなネタがありましたか……(;´Д`) 完敗です。

『結』のラストのラストの「……うわぁぁぁん」は本編準拠です。理奈との叩き合いの。
う〜ん、締まらないですか。最初は、冬弥の台詞の回想のあとに、タイトルに合わせて
──そして、わたしは夢の欠片を抱いて泣く
という文章を入れようと思って、止めたんですが、こっちの方が良かったかな……
51 ◆28qsaJNT.c :02/11/02 21:55 ID:V+teH9DG
挨拶の続きです。

>前スレ 599 氏
>にしても今回は誰に寝取られたのだろうな……明確に浮気と判明していることから考えて、美咲さんの線が濃厚と見た(w
ぶっぶー、正解は理奈ですた(w もちろん、この話からそれを読み取るのは不可能ですけど。
自分の頭の中ではこの話と相補的な話があるので、機会があったらぜひ書いてみたいです。

WA の SS は初めてだったんですが、色々な意味で難しい作品ですね。
ただ難しいゆえに描きがいがあるし、WA を描くにはいい季節ですし、
もっと深く、彼、彼女たちの姿を描いてみたいです。
ということで、読んでくださった皆様、どうもありがとうございました。

---

で、以下は業務連絡です。

次々回のテーマですが、今までの結果を見ると『旅』になりますが、よろしいでしょうか?
明日一日、意見を受けつけます。
52名無しさんだよもん:02/11/03 12:26 ID:3YQMtP6B
めんて。
53名無しさんだよもん:02/11/03 19:00 ID:3YQMtP6B
続めんて。
54名無しさんだよもん:02/11/03 20:04 ID:+QOANYZ3
>>52-53
ナイスメンテ。
55NEP ◆EimiP323YE :02/11/03 23:49 ID:YHU5M7MH
今回『ツミナガラ...と彼女は謂ふ』を書いた者です。
コンペスレに投稿するのは初めてでしたが、キャラスレとかと違って
ビシバシ厳しい生の意見がいただけるので、大変参考になりました。
(いや別にキャラスレが悪いってぇわけじゃないんだけどね。)
感想等を書いて下さった皆様、ありがとうございました。

蛇足ながら、いくらか解説もどきのようなものを書かせていただきます。

今回のSSの書き方は、「テーマ=夢」と「タイトル=『ツミナガラ...と彼女は謂ふ』」の
二点をまず決めてから、使う作品やキャラを決める、という方法でした。
「『ツミナガラ』の使い方が強引」とか「話に盛り上がりが見えない」みたいなところは、
半分くらいはそれが原因かなぁ、と思ってます。

『ツミナガラ...と彼女は謂ふ』というのは、とある曲のタイトルです。
『ツミ』は「積み」「摘み」「罪」のトリプルミーニングだったんですが、
後から「詰み」でもよかったんじゃないかなと後悔したり。
あと、聖パートに「罪ながら」で始まる台詞を入れようかとも思ったんですが、
うまく文章が繋がらなかったので断念。
多少強引でも入れてた方が統一感が出てよかったかなぁと思ってます。
どうせ他の「ツミナガラ」も強引だったんだから(w

以上です。また挑戦する機会がありましたら、今回を参考に頑張りますので、
また感想等よろしくお願いいたします。
56 ◆28qsaJNT.c :02/11/04 00:09 ID:d0JJLLG6
特に異論もないようなので、次々回のテーマは『旅』に決定します。
それでは、今日の午前 8 時より第八回:テーマ『キス』の投稿を開始したいと思います。
57名無しさんだよもん:02/11/04 01:22 ID:q3h4U7bM
おわ、もう総括期間終わりか。
今回こそは一番乗り目指してたんだけど、無理くさいぜ・・・。
とりあえず締め切りには間に合うようにしようっと。
58名無しさんだよもん:02/11/04 03:52 ID:GNhQ5FmB
別スレでSS書いてるんで、キスは後回し……またギリギリになりそうなヨカーン。
今回は2本書きたいような気がするのだが大丈夫か俺。
59 ◆28qsaJNT.c :02/11/04 08:15 ID:93GpVg08
【葉鍵的 SS コンペスレ】

第八回投稿テーマ:『キス』

投稿期間: 11 月 4 日の午前 8:15 から 11 月 18 日の午前 8:15 まで。

テーマを見て思いついたネタがあれば、どんどん投稿してみよう。
面白い作品だったら、感想がたくさんついてきて(・∀・)イイ!!
もちろん、その逆もあるだろうけど……(;´Д`)

同じテーマで、他の職人さんと競い合えるまたとない機会です。
現役職人の方はさらに自分の腕を研くため。
初心者の方は自分の作品と他の職人さんの作品を比較、参考にするため、
などに利用してください。

※投稿される方は >>2-5 にある投稿ルール、FAQ をよく読んでください。
※特に重要なのが

・テーマに沿った SS を*匿名*で投稿する
・投稿期間中は作品に対して一切感想をつけない

の二点です。他の各種 SS スレとは異なりますのでご注意を。

それでは、投稿開始っ!

# また、次回のテーマは『旅』で、開催時期は 12 月初めになる予定です。
# 「二週間じゃ短すぎて書けない」「テーマが難しい」という方はこちらの執筆に力を
# 注いでもらっても構いません。ただし、投稿は次回の募集開始までお待ちください。
60 ◆28qsaJNT.c :02/11/04 08:16 ID:93GpVg08
すいません、寝坊しますた(;´Д`)
今回は、開始が遅れたんで終了時刻も微妙に遅らせておきます。
ご了承を。
61名無しさんだよもん:02/11/04 11:46 ID:sbP0mZpr
開始時間が少しくらい遅れても困ることはそうそうないと思うのだが……現に投稿まだないし。
遅らせるなら遅らせるでもいいけど、現時点で時間をきっちり決めてくれた方がよいな。
どっちにしてもちょっとした混乱の元になる。俺は遅らせないでいいに一票入れるけど。
62名無しさんだよもん:02/11/04 12:11 ID:0f0iVVK8
15分だけ遅らせるということかな。

>11 月 18 日の午前 8:15 まで
63名無しさんだよもん:02/11/04 16:01 ID:GRpDTVDX
遅らせるのはかまわんが、今後の予定(感想期間、総括期間)も
15分ずつ遅らせてしまうのかな。
どっかで調節して8時開始に戻した方がいいと思うけど。
64名無しさんだよもん:02/11/04 19:11 ID:WoY/9mMg
ぶっちゃけ、気にしないほうが良いにイピョーウ
65 ◆28qsaJNT.c :02/11/04 20:19 ID:yUm6A0C4
>61-64
とりあえず今回は >60 にありますとおり、締め切りをいつもより 15 分遅れにさせてもらいます。
戻したとしても、結局混乱の元になると思うのでこのままでいきます。
時間の調整は総括期間に行うと思います。

……金輪際、目覚し時計を他人に貸すなどということはいたしません。
66 ◆28qsaJNT.c :02/11/04 20:21 ID:yUm6A0C4
× >60 にありますとおり
◯ >59 にありますとおり
……なんだかダメぽ(;´Д`)
67名無しさんだよもん:02/11/04 20:43 ID:WoY/9mMg
まあまあそう落ちこまずに。応援してますぜ、旦那!
68名無しさんだよもん:02/11/04 22:19 ID:GRpDTVDX
>>65
その目覚まし時計は時間が来ると
「朝〜、朝だよ〜」
と喋るようになっており、居候している従兄弟に貸した
と妄想してみるテスト。
69名無しさんだよもん:02/11/05 09:27 ID:xF0Pnflf
そういやこのスレって、統括期間以外はage進行の方がいいような気がするんだけどどうだろう。
70名無しさんだよもん:02/11/05 19:36 ID:xghYVwp1
んー、たまに上げてるし、わざわざage進行にするほどでも……。
広告がたまにあるくらいならまだしも、変なのに目つけられたらいやだし。
といいつつメンテ。
71名無しさんだよもん:02/11/05 22:44 ID:VEpb5xtL
質問ですが、投稿SSに、ゲームのネタバレがあっても可ですか?
72名無しさんだよもん:02/11/05 22:52 ID:CJk24ODH
>>71

問題ない、というか、それを前提にしたSSも、今まで多数投稿されてる。

ただ、その場合、『作品名、プラスネタバレがあるということ』を、
作品本編投稿直前に書き込んだ方が親切かもしれない。
73名無しさんだよもん:02/11/06 00:39 ID:OdnzNyu6
ていうかネタバレなかったら殆どSSなんて書けんわい。
7469:02/11/06 02:32 ID:e6f0AERZ
>>70
了解。sageはこの板の基本だしね。
一見さんが増えるかなと思ったんだけど、まあ、今回も感想が少なかったらまた考えてちょ。
75名無しさんだよもん:02/11/06 05:25 ID:dQakJcrq
感想期間は感想募集あげしてる人も時々いるしね。
投稿期間に常時あげにしたらSSの途中に広告が……(´Д`)

                          (´Д`)…CMっぽい?

>>14-19
>表現手段を気にする人は、感想期間終了後にでも、自サイトでやれば良いのではなかろうか。

自サイト持ってない人間もいるワナ(w
ていうか、ほぼ2chでだけ二次創作書き続けて二十数本。(しかもほとんどドエロw)
名無しででも自サイト作って保管とかした方がいいのだろうか。
76名無しさんだよもん:02/11/06 18:37 ID:k6i4ztkz
前も来たんですけど、小説投稿サイト作りました。
『二次創作-エロ』の作品がとりあえず一つも集まらないので、なんかくれー!!
いや、ホントお願いしますだ。(´Д`)
http://www.readingstation.ddo.jp
77名無しさんだよもん:02/11/06 22:50 ID:hsQg0OyA
>>76
そこに投稿することに何のメリットも見えないから、一つも集まらないわけで。
ていうか広告厨うぜえよ。二度と来るな。
78 ◆28qsaJNT.c :02/11/07 00:08 ID:B6UlHuUd
【告知】

現在、葉鍵的 SS コンペスレでは投稿作品を募集しています。
今回のテーマは『キス』です。
投稿の締め切りは 11/18 の午前 8:15 までとなっています。
テーマを見て何か思いつくものがあれば、ぜひ投稿してください。
その際に >>3-5 のルール、FAQ に一度お目通しを。

また、次回のテーマは『旅』で、開催時期は 12 月初めになる予定です。
「二週間じゃ短すぎて書けない」「テーマが難しい」という方はこちらの執筆に
力を注いでもらっても構いません。ただし、投稿は次回の募集開始までお待ちください。
79名無しさんだよもん:02/11/07 00:43 ID:roIK5fno

茜「メンテ代わりの……姦し3姉妹……陸奥湯煙漫才紀行………」

C子「詩子でーす」
志保「志保ちゃんでーす」
七瀬「真の乙女でございます」
C子&志保「なんでやねんっ!!」
七瀬「ええっ、何で!? 何でツッコまれるの!? あたし何か変な事言った!? ねぇなんでよ!(おろおろ」
志保「さて、今回のお題は……と」
七瀬「無視!?」
C子「今回は、嬉し恥かし“キス”なのよぉ」
志保「きゃー!」
七瀬「きゃー!」
C子「はいそこ、おちつくー。机の上に乗らない、踊らないー」
志保「それでは、まずは七瀬さんの“キス”物語を訊いてみましょー」
七瀬「なんでっ!?」
C子「やっぱ、折原くんとでしょ?」
七瀬「えっ………え、えっと……う、うん……」
志保「顔真っ赤じゃないのよ、うりうり」
七瀬「くっ……」
C子「で、お味の方はいかがでしたかなぁ?」
七瀬「あ、味? ……………キムチ」
志保&C子「………キムチ?」
志保「留美のファーストキスはキムチ味、っと。志保ちゃんデータベースに追加」
七瀬「やーめーてー」
80名無しさんだよもん:02/11/07 00:46 ID:roIK5fno

C子「そういう志保はどうなのよ?」
志保「へ? ……いや、別に特に味はしなかったけど」
C子「随分ドライね……! そう言えば、二人ともフェラ経験アリじゃない」
七瀬「……」
志保「……いわれてみれば」
C子「で、どうだった!? お味は?」
七瀬「あ、味って……」
志保「……そんな事言われても……」
七瀬「どうすればいいんだ」
志保「よせやい」
七瀬「お前の感じている感情は(略」
志保「俺に任せろ」
C子「はいはい、超先生ゴッコで誤魔化すの止める。ホレホレ、どうしたのよ志保」
志保「くっ……え、えっと、硬くて熱くて、ちょっとしょっぱかったわよ! どうよ!」
七瀬「唾いっぱいで飲み込まなかったからよくわかんなかったわ!」
C子「ヽ(´∀`)ノ」
志保「なんかムカツク。そう言うC子はどうなのよ!」
C子「へ? あたしなんか、そりゃ茜と毎日キスしまくりよぉ」
七瀬「あ、茜さんって……女でしょうが……」
志保「C子ってそっちの人だったの?」
C子「朝起きてちゅっ♪ ご飯食べてちゅっ♪ 出かけ際にちゅっ♪ まさにラヴラヴちゅっ♪」
茜 「嘘言わないで下さい」
七瀬「うわっ出た!」
茜 「人をお化けみたいに言わないで下さい。詩子、そんな嘘を捏造して楽しいですか?」
C子「嘘だなんて……! 昨日の夜も、あたしの背中を掻き毟った事、もう忘れたの!?(涙」
茜 「そんな事してません」
C子「えーん、茜がいぢめる」
81名無しさんだよもん:02/11/07 00:49 ID:roIK5fno

志保「よしよし」
茜 「というか、あなた達といると、詩子が調子に乗って困ります」
七瀬「あなた達って、ひょっとしてあたしも!?」
C子「かくなる上は実力行使! ここで既成事実を作ってやるわ! 茜、かも〜ん!」
茜 「嫌です」
C子「嫌でもやるのよ! ふ〜じこちゅわ〜ん!!(ぴょ〜ん」
七瀬「ルパンダイブ!?」
茜 「いっ、嫌で……!!」
   むちゅううううううううううっ♪
茜 「……(泣」
C子「むっはー♪」
七瀬「……すご」
志保「……うわー」
C子「ふっふっふ、茜の唇は、甘ったるいワッフル味だったわ。さて、次の獲物は……(キュピーン」
志保「!?」
七瀬「あ、あたし急に用事がっ……!!」
C子「逃がさないわ!!」
七瀬「いやー! あたしには折原が……!!」
   むちゅうううううううううっ!
志保「あんたの感じている感情はわわっ……!!」
   むちゅむちゅううううううううっ!!

C子「うーん………余は満足じゃ♪」
七瀬「……舌入れられた(涙」
志保「……ううっ、もうお嫁に逝けない(泣」
茜 「……」
82名無しさんだよもん:02/11/07 01:29 ID:JOrUXv00
>>77
そうですか、スイマセンでした。
もう来ませんので許してください。
8375:02/11/07 07:46 ID:mg9MhZU7
ひょっとして俺のレスに反応して76書いたんだろうか……なんか責任感じちゃいそう…。
まあ、繰り返しはスレ違いだし、うざい言われても仕方ないが。
84 ◆tsGpSwX8mo :02/11/08 02:21 ID:wEbPsD/0
投稿一発目いきまーす
タイトルは「待ち合わせ」で6レスくらいになると思います。
栞の一人語り恋愛系だと思う(´-`).。oO
一人語り恋愛系・・・ワケワカランな自分でいって・・
85「待ち合わせ」(6/1):02/11/08 02:25 ID:wEbPsD/0
「あと10分くらいでつくかな・・?」
街中の雑踏を歩く私。周りの人はまるで我先にと他人を押しのけ目的地を走っているよう。
みんなそんな感じ。
そして私もみんなと一緒。私も早く駅に着きたい。
雨が振り出してきたせいもある。
でもそれだけじゃない。そこにはたぶん待っている人がいるから。
たぶん、、、、。
うーーーん
でも、もしかして待ってないかなぁ。
でも、でも、男の人はこういう時必ず、先に待っているはず。
男の人は皆そう思ってるって、ドラマで言ってたし、お姉ちゃんもそういうものよって
それに祐一さんはいつも先に待ってくれたしね。
うん。大丈夫だよね。

画材屋の前を通り過ぎた。
ここを通れば後、4,5分くらいで着く。
駅には向こうにある、角を一回周ってから入らないといけないから、ここから駅は見えない。
あそこを出たら会えますように・・・
どん!
「すいません!!」
あいたた。
女の子がぶつかってきた。
「立てますか?」
「え・・あ大丈夫です。」
「すいません、それじゃあ私急いでるんで、本当にすいませんでした!」
「あ・・」
86「待ち合わせ」(6/2):02/11/08 02:25 ID:wEbPsD/0
ずいぶんいそいでたけどどうしたんだろう。
まあいいか、
何か靴にゴリっと違和感を感じた。
なんだろうと靴を上げてみて見ると赤い絵の具が落ちていた。
あの子のかな?どうしよう?持っていこうにも走って行っちゃってどこにいるかわからないし、
持っていくのも・・・どうでしょう?ここに置いておこうかな、ないのに気付いて絵の具買いにまた戻ってきたら
その時に見つかるだろうし・・・
絵の具・・
そういえばいつもここで絵の具を買ってましたね・・
これで祐一さんの絵を書いたんだっけ・・
でも、祐一さんなんだかへんちくりんだとか言ってた・・・
いいもん、これから上達しますよ。
あれから随分うまくなったんですから。
この調子でいけば、必ずうまくなれます。ピューリッツアー賞もめじゃないです。
ピューリッツアー賞・・・じゃなかった気もしますがまあいいです。
そうすればこの町で最年少画家の誕生。
新聞で取り上げられ、日本中全員が美坂と言えば振り返る。そういう世の中になるのです。
ふふ・・なんだかわくわくしてきました。
早くこの話を祐一さんに話したいなぁ。
またなんか馬鹿にされそうなの気がしますが、それでもいいんです。
夢を語れる人がいるんですから。
あと少し、
あの角を曲がるとすぐに駅。
どうしようかな・・・走ってみようかな。
いえ・・・ここは自然な感じで、歩いていこうかな。
よし、決めた。歩いていこう。
87「待ち合わせ」(6/3):02/11/08 02:26 ID:wEbPsD/0
とことこ、
あとちょっと・・・
あと10歩くらい・・・
5、4、3、2、1
0!!
っと、まーがった。
そこから、とりあえず駅全体を見渡してみる。駅の前で募金活動をやってる女子高生がいる。
それにサラリーマンに、部活にいくのだろうか私の高校の制服を着た男が駅の改札口から出てきた。
ここからはまだ祐一さんらしき姿は見えない。
どこかの柱の裏にいるのかも。
3本ある柱を見える位置まで動いて覗いてみた。
いない。
ホームかな・・・
でもやっぱりどこを歩いても祐一さんらしき人影は見えない。
もしかして、隠れてわたしを脅かしたりするつもりなんじゃ・・・
祐一さんならありえます。
・・・・・・
・・・・・
周りはせわしなく募金をせがむ声と人々が歩く足音だけが聞こえていた。
はぁ、祐一さん遅れちゃったのかなぁ・・・
何かあったのかな。ちょっと電話してみようかな。
携帯を取り出すためポケットに手を入れてみる。
しかし、ポケットにあるのはサイフだけで携帯の固い感触はなかった。
あ、携帯電話机におきっぱなしでした。
これじゃあ連絡が取れないですね。
ああ、なんでこういうときにドジ踏むんでしょうか。
88「待ち合わせ」(6/4):02/11/08 02:27 ID:wEbPsD/0
宿題とかどうでもいいことはいつも忘れないのに、大事な時だけいつも。
はぁ・・
みんな傘差し始めてきた・・・
そろそろ本降りかな。
募金の子も帰る準備し始めてる。
傘持ってくれば良かったなぁ・・
でも祐一さんが持ってくるはず。なんとかなるよね。
もし来なかったら?
いや祐一さんは約束を破るような人じゃない。
もし約束を忘れていたら?
いや祐一さんは大事な事忘れるような人じゃない・・・よね?
もしデートの話をちゃんと聞いていなかったら?
いやカフェで大事な話って言ってから話して・・・そういえば周りがうるさかったような。
もし・・・
ザーーーーーーーーーー
うわ、凄い雨・・
みんな慌てて駅に入ってきてる。
時計を見てみるともう30分も経ってる・・・
聞こえてなかったのかな・・・
はぁ・・・こういう時に電話ボックスって必要になるんですね・・・
なんで撤去しちゃうんだろう。
・・・
まだもう少し、ここにいますか。

40分・・・
89「待ち合わせ」(6/5):02/11/08 02:28 ID:wEbPsD/0
・・・もう、帰りますか。はぁ
たぶんコンビニに傘売ってるだろうし・・・
コンビニまで走るの?・・・いやですね
でも降り止みそうにないし・・・
行きますか。
バシャバシャ
雨が冷たい。秋の雨って結構きびしいですね・・
人の大きな声がする。あの募金の子でしょうか・・
「しおり・・」
しおり?今私の声が。
「ちょっと待て!栞!」
後ろを振り返る。男の人が私のほうに走ってきた。背丈は中くらい、右手に傘を持っている。
私に一つの確信的な疑問、が現れた。そして私は疑問を言ってみた。
「祐一さんですか!?」
その男の人は言った。
「ああ!送れてゴメン」
なんだが私はやりきれない気持ちになった。
「祐一さん!なんで遅れたりしたんですか!待っていてずっと心細くて、来ないと思って
雨も降ってきて、いっぱい、いっぱい話そうと思ってたことがあったのに!」
「ごめん」
そういうと祐一さんは私に半歩近づき、手を私の後ろに組みました。
そして、私の口と自分の口をあわせました。
長い長い間。
気持ちがすうっとしてくる・・・
雨に打たれて、少し体の冷たい感じが祐一さんの体に温められていた。
何でしょうか・・・心臓の鼓動が前までは聞こえていなかったのに、
90「待ち合わせ」(6/6):02/11/08 02:28 ID:wEbPsD/0
今聞こえます。
眠くなってきました。
くぅ・・・う
そうしてるうちに祐一さんは唇を引きました。
もう終わりなんですか?
「ひどいです・・・」
「ごめん、こんな方法で謝るなんて・・・」
「そうじゃないです。」
もう少し・・・なんて言えませんね
「それより、今日はずぅっと付き合ってもらいますからね」
「あ・・わかりったよ、栞」
「違います。これからは最少年画家って呼んでください」
「へ・・・?」
私は笑うと
「これから話しますけど笑わないでくださいね」
・・・・
「ハハ・・ハッハッ・・・なんじゃそりゃ。」
笑わないでくださいって言ったのに・・・

終わり
91 ◆tsGpSwX8mo :02/11/08 02:31 ID:wEbPsD/0
以上です
>>85-90
92名無しさんだよもん:02/11/08 02:34 ID:teFE8EbY
まぁメンテだな。
93名無しさんだよもん:02/11/08 12:29 ID:lHqnBen2
その言い方だと誤解を招くぞメンテ
94名無しさんだよもん:02/11/08 20:33 ID:A+AqE15X
めんてしとくべ
95名無しさんだよもん:02/11/09 01:01 ID:QXJkzBL8
It's a mente time.
96名無しさんだよもん:02/11/09 12:13 ID:bfIDPmLD
今日くらい、投下してくる奴が多そう
97名無しさんだよもん:02/11/09 18:07 ID:WEsxP3CJ
一度キャラスレに落としたSSを、こっちに再編するのはだめなのだろうか?
98名無しさんだよもん:02/11/09 18:21 ID:rZOjZx7P
>>97
前聞いたら「おっけ〜♪」って言われた。
作者バレしないように気をつけなきゃいけないとは思うけど。
99名無しさんだよもん:02/11/09 23:39 ID:/LbFSTiY
いや、一度どこかに出したものはまずいんじゃないかな。
コテならぬ名無しでも、「ああ、名無しの○○スレの職人さんか」とか
そのキャラスレ見てる人にわかったら、評価に先入観が入っちゃうかもしれないし。
ここまでこのスレは、全作品、みんな新作で勝負してると思うけど。(違ったっけ)

>>98
>前聞いたら「おっけ〜♪」って言われた。
そうだったっけ……。いつ頃?
100名無しさんだよもん:02/11/09 23:45 ID:p4dGCOWo
確かにかなり初期はオッケーという裁定が出ていた。
でもやった人はいないと思う。だから最近は話題にされていない。
俺もしてないな。テーマとの絡みもあるしね。
すでにDatオチしているようなスレからなら、目撃率は低いけど……。
発表した時名無しであればいいような気もする。
101名無しさんだよもん:02/11/10 00:29 ID:t345weEl
98とは別人だけど、過去ログ探してみた。
最初期というか、まだ1作も投稿されていない頃の話だね。

 196 名前:名無しさんだよもん 投稿日:2002/04/04(木) 12:49 ID:k+W+pl+I
 キャラスレに投下済のSSに手を加えたのは駄目?



 197 名前: ◆qsaJNT.c 投稿日:2002/04/04(木) 19:31 ID:ngd4f1Tx
 >196
 テーマに沿っているものならいいと思います。
102名無しさんだよもん:02/11/10 01:09 ID:Rk2EUt90
う〜ん、ほんとだ。どうなんだろう。もう一回話し合い?
◆28qsaJNT.c氏の現在の見解も聞きたいけど、
みんながいいっていうならいいのかなあ……

自分も、以前キャラスレに投下したものを投下しようかと考えたことが
あったんだけど、それを考えて自粛したんよね。


・テーマ「絶体絶命」

 「浩之ちゃん、この猫びしょびしょだよ」
 「困ったな。このまま家の中歩かせるわけにいかねーし」
 「……」
 「……」
 ふたりして玄関で考え込んでしまう。
 「そうだ、いい方法があるよ。お台所借りるね」
 そう言って、あかりは猫を抱えたまま家の中に上がり込んだ。
 「おいおい、台所に猫なんか持ち込んでどうするんだ?」
 「ふふふ。レンジ、借りるね」
 人がわかっていないのをいいことに、得意げに言うあかり。


で、メンテで投下しようと思ってたんだけど、忘れた(w
103名無しさんだよもん:02/11/10 01:16 ID:OK4PrD+P
>>102
メンテならなんの問題もないが。つーか、ワラタ。
だが猫好きとして、その行為はレッドカードだ、あかり。
罰としてその猫を風呂に入れて暖めろ。もちろんあかりも一緒に入るのだ。
つーか俺こそが猫になりた……すまん、暴走した。
                           ………( ゚д゚)アカリ...
10497:02/11/10 01:17 ID:DQSCDOss
投稿したのはつい先日です。
確かに、コンペ初期と今では、大分事情が変わってきてますしね。

書きながら「あ、これコンペでもいけるかも」と思ったもので。
105名無しさんだよもん:02/11/10 12:11 ID:uABytakv
そっち(キャラスレ)で名無しでやってるんならいいんじゃない?

キャラスレ盛り上げるためにも、そっちにも投稿したいだろうし、
そのキャラの特別なファン以外の目に、どう映るのかも知りたかろう。
106 ◆28qsaJNT.c :02/11/10 14:26 ID:5HCQnMLP
保管所に使っている isweb の都合で URL が変更になりましたのでお知らせします。
新 URL は http://sscompe.hp.infoseek.co.jp/ です。
今までの URL でも転送されますが、できるだけ新しい方から辿ってください。
また、今までに投稿された SS を全て <pre> タグ無しで表示するようにしました。
何か不都合があれば、お知らせください。

>97-105
一応、テーマに沿ってればいいものとします。
向こうでコテを出して投下されていると駄目ですけど。
あと、全く同じものを出されてもちょっと……と思います。後者は個人的な考えなので
出されたとしても、即失格というわけではないんですが。
最終的には、書き手の皆さんの考えにお任せします。


それと、また私事で 12 月はじめの一週間ほどネットに繋げなくなってしまうんです。
申し訳ないんですが、その時の進行をどなたかお願いできますか?
多分、総括期間と次回の開始の合図を担当することになると思うのですが。
107名無しさんだよもん:02/11/10 23:17 ID:FU8Zs++K
なるほど。これまでは、全員同一期間内に製作、同テーマで「同時競作」するって
企画っぽかったけど、これからは(名無しなら)以前よそで書いたものを
持ってきてもいい「力試し」のスレになるってことだね。
ここでどう評価されるかっていう。
108名無しさんだよもん:02/11/10 23:28 ID:FU8Zs++K
個人的には、名無しでもそのスレ住人には
「あの名無しさんか」って特定できちゃう人もいるかな、とは思うけど。
名無し職人や人口そのものが少ないスレや、
定期的にそこにシチュやSSを投稿している人の場合。
「ああ、このまえウチのキャラスレ(シチュスレ)に投稿されてたSSだ。
いつものあの人だな。この人はふだん○○な作風の人。で、今回は…」
みたいな感想になったり。
あと、ここに投稿するSSを、過去他スレに投下していたら、
住人とレスのやりとりをしてた場合も普通にあると思うけど、その辺も大丈夫かな。
(作者の名無しさん)「感想どうも。このSSはこう思いながら書きました」とか。

感想に先入観を与えそうなことはおおむねNG、ってお約束だと思ってたんだけど、
「書き手が有名SS作家やコテ職人で、名前で」感想に先入観を与えてしまうって
場合以外はOKってことなのかな。
「投稿の敷居は低くしよう」ってのもあるしなあ。
10997:02/11/11 00:30 ID:bNDQdTby
うぃ、いろいろありがとうございますた。
キャラスレではコテで書いてしまったので、こっちに落とすのは止めますです。
110名無しさんだよもん:02/11/11 01:05 ID:+x2bGwfl
コテで書いてたのか。最初にそう言ってくれたら100%NGで終わってたのだがw
111 ◆28qsaJNT.c :02/11/11 08:15 ID:tfjRzKsI
締め切りまで一週間を切りました。
作品の執筆は計画的に。
今回のテーマは『キス』で、締め切りは 11 月 18 日の午前 8:15 です。

また、次回のテーマは『旅』で、開催時期は 12 月初めになる予定です。
「二週間じゃ短すぎて書けない」「テーマが難しい」という方はこちらの
執筆に力を注いでもらっても構いません。ただし、投稿は次回の募集開始までお待ちください。

>107-108
実際やってみないと分からないですから、と無責任風味に言ってみるテスト。
それで問題があるようなら、また考え直してみます。
特に今のところは制限する理由は無いので。
112名無しさんだよもん:02/11/11 08:18 ID:64nrrHsZ
イタリア人本当にエッチなことするね、このサイト内はドイツ人恩女の子、高校生、中学生、何でもする!!!
おまんこの中にメロンも入れている女の子もいるよ!!!!

http://the.tgp-list.com/hello?id=1003671
113名無しさんだよもん:02/11/12 00:04 ID:0fo7VGjn
おはようからおやすみまでめんて。
114名無しさんだよもん:02/11/12 02:42 ID:Nz8VmQC7
ドイツ人”恩”女の子…?
115名無しさんだよもん:02/11/12 21:30 ID:MicGhC5l
今回は無理ぽと思ってたら投稿期間1週間じゃなくて2週間か!

今から書こうっと。
116メンテ:02/11/13 11:36 ID:fHqc5T6P
「茜、キスしていいか?」
「嫌です。またにしてください」
「え!? 股にしていいのか!?」
117名無しさんだよもん:02/11/13 22:24 ID:3iCV1ARf
他板で次々と規制がかかってる。
葉鍵板はまだ大丈夫だけど、いざ投稿する時に
書き込めなくなったら嫌だな。
118名無しさんだよもん:02/11/14 00:30 ID:GLb685P9
あと5日、がんばれメンテ。
119名無しさんだよもん:02/11/14 00:57 ID:WDDxEefg
ふふふ。。。
50%ほど書きあがってたのに……。
OS再インストール。。。。
も う 無 理 だ
120名無しさんだよもん:02/11/14 01:02 ID:gineritc
一度書いた文章ってかなり短時間で書けるぞ。
けっこう頭の中に残ってるもんだし。
しかも書き直しだから、自然、前回より文章も良くなる。
あとは、「同じ手間をする」ってことに119が耐えられるかどうか。
その作に多少の思い入れがあるならやってみては。
121名無しさんだよもん:02/11/14 07:07 ID:H+tReBWG
うむ。使える時間にもよるが、五日あれば相当書けるはずだ。
保存直前にwindowsが落ちて全部書き直したことのある俺が言うんだから間違いない。
122名無しさんだよもん:02/11/14 09:59 ID:OtAjIQ5H
みんな、修羅場をくぐりぬけてるんだな〜
123名無しさんだよもん:02/11/14 11:34 ID:clq3J5C6
俺も前にやったことがあるけど。
手間より最低ラインにまで落ち込んだテンションを引っ張り上げる方が大変なんだよな。
なにかいいフレーズを書けていたはずなのに思い出せないと相当鬱w
124『イチゴ味』(1/5):02/11/14 16:03 ID:1LzpCqdG
「ねえ、キスってどんな味なのかな?」
 いきなり、何の前ぶれもなしに、ホントにとうとつに。
 そんなことを言いだしたのは、おれの目の前にいる同い年のイトコ。大きな
目をおれに向けて、まじめに聞いてるように見えるけど、それでいて、どこか
マヌケなかんじのするカオの。
「キスのフライくらい、名雪だって食べたことあるだろ?」
「そのキスじゃないよ、祐一」
 でも、名雪は俺の答えをまじめにとって、その上、ちょっとあきれたような
カオを見せた。
「キスって言ったら、くちびるとくちびるをくっつけることだよ」
「くちびるをくっつけるだけで、味なんか分かるのかよ?」
 そんなに考えたわけじゃないけど、ただ何となく名雪にバカにされたままに
したくなかっただけなんだ。
「そう言えばそうだね」
 すなおにおれの言ったのを受け止めて、名雪はなっとくしたようにうんうん
とうなずいてみせる。
 ふふん、名雪なんてこのていどでおとなしくなるんだから、かんたんなやつ
なんだよな。
「だろ? くちびるつけただけで、味が分かるなら――」
「ね、祐一。キスしてみない?」
「苦労はしない――て、ええっ?」
125『イチゴ味』(2/5):02/11/14 16:05 ID:1LzpCqdG
 いま名雪が何を言ったのか。ちょっとびっくりして、おれは思わずマヌケな
声を上げてしまった。
「だから、キスだよ」
「な、何でおれが名雪なんかとっ」
「なんか、って……」
 ぷーっとふくれる名雪を見ながら、おれはかなりあせっていた。だって、キ
スだぞ? いきなり、しかもこんないいかげんなことでキスしよか、なんて言
うやつがおかしいに決まってるんだ。
「だいたい、おれとお前はイトコなんだぞ! イトコはそんなことしちゃいけ
ないんだぞ、分かってるのか?」
「そうなの?」
「そうなんだよ!」
「でも、お母さんに聞いたら、イトコはケッコンできるって」
「け、け、ケッコン?」
「うん」
「でも、おれはお前とケッコンするとは決まってないんだから、やっぱそんな
ことはしちゃいけないんだよ」
「そうなのかな?」
「ホウリツでそう決まってるんだ」
「やぶったらどうなるのかな?」
「そりゃ、もちろん……『死刑』かな」
「わ……」
「おれは死にたくないし、お前だってそうだろ?」
 カンペキだ。これだけ言えば、名雪だっておとなしく聞くに違いないと思っ
ていたら。
 いきなり名雪は泣きだしていた。
126『イチゴ味』(3/5):02/11/14 16:06 ID:1LzpCqdG
「う……」
「わわっ、何で泣くんだよっ!」
「だって……」
「だってじゃねえよ、これじゃおれがいじめてるみたいじゃないか」
「ごめんね、祐一……」
「あやまることはないけど」
「でも……」
「いったい何で泣いてるんだよぉ」
「ごめんね、祐一がわるいんじゃないのに……。ごめんね」
「あのね…」
「ん」
「友だちがね。キスしたって話をしてくれたんだよ。でも、その子も『死刑』
になっちゃうんだよね?」
「あ……」
「そうなったら……」
「ちょっと待て、名雪」
「祐一がそう言ったもんね」
「あーうー……それは……」
「もう会えないんだよね?」
「名雪ぃ……それはさぁ……」
 このまま泣かしてて、秋子さんに見つかったら、こまるのはおれだ。でも、
このままだと名雪は何を言っても泣きやみそうにないし……。
 えーい! こうなったら、もうするしかないよな。
127『イチゴ味』(4/5):02/11/14 16:07 ID:1LzpCqdG
「名雪っ」
 おれは泣いてるままの名雪のカオに、自分のカオを近づけて、そのままくち
びるをくっつけた。
「……!?」
 キスだぞ、キス。魚じゃなくて、くちびるくっつける方の。
 名雪のやつは、なんとも言えない表情をしているけど、こんなことしてるお
れだって、とってもはずかしくてたまらないんだぞ。
 と、とにかく、名雪はそれで泣きやんだみたいだから、おれは顔をはなして、
名雪にせなかを向けて、言った。
「これでおれもお前もドウザイなんだ。だから、もう泣くな!」
「う、うん」
 名雪がいまどんなカオでいるかなんて、おれには分からなかったけど、とに
かく泣くのはやめたみたいだったので、安心した。
 だけど、気がつくと何でか知らないけど、名雪はうなり声を上げていた。
「うーん…」
「…どうしたんだよ」
「お母さんのうそつき」
「は? 何でいきなりそんな話になるんだよ?」
「甘くないもん」
「何が?」
「キス」
「はぁ?」
「祐一はどお? 甘かった?」
「そう言えば……どっちかと言うと、しょっぱかったかな?」
「だよね」
128『イチゴ味』(5/5):02/11/14 16:09 ID:1LzpCqdG
「で、それがどうつながるんだよ?」
「お母さん、キスは甘いって教えてくれたのに、甘くなかった」
「あ? それって何の話だよ、名雪」
「だからね。お母さんに聞いたら……あ」
「名雪?」
 おれはこのときになって、名雪にだまされたんだと言うことに気がついた。
「あーそーだ。わたし、だいじな用があったんだっけ。それじゃあね」
 いきなり上の方を見ながら、名雪はそう言ったあと、ゆっくりと歩きだして
いる。
「ちょっと待て!」
「待てないよー」
「このっ! まさかお前」
「ウソじゃないよー。お母さんにキスの話聞いただけで、あとは祐一が自分で
やったことだからねー」
「てめ、この! 友だちって何だよ!」
「それもウソじゃないよー。お母さんとは友だちなんだから」
「そんないいわけ、ありだと思ってるのかーっ!」
 ――その後。
 俺は名雪とさんざん鬼ごっこをして、いつの間にか、騙されたこともキスの
ことも気にならなくなっていた。まあ、子供だったからなぁ。
 後になってから考えれば、あのしょっぱいキスは名雪の涙の味なわけで、本
当に「甘い」キスをするのは、それからかなり後になってのことだった。
 もっとも、その「甘い」キスも、さすがにイチゴ味とは行かなかったけどな。
129名無しさんだよもん:02/11/14 20:59 ID:5IqTKsi2
ここらでメンテ
130119:02/11/14 21:47 ID:lzb9YGm3
>>120-123
ありがとう(つд`)
ちょっと予定がつまっているんでどうなるか判らんけど、出来るだけやってみますわ。
葉鍵板の優しさを知った秋の夜。
131 ◆28qsaJNT.c :02/11/15 08:00 ID:TrjFOQVK
締め切りまで残り三日となりました。
そろそろラストスパートをかけていきましょう。
今回のテーマは『キス』で、締め切りは 11 月 18 日の午前 8:15 です。

また、次回のテーマは『旅』で、開催時期は 12 月初めになる予定です。
「二週間じゃ短すぎて書けない」「テーマが難しい」という方はこちらの
執筆に力を注いでもらっても構いません。ただし、投稿は次回の募集開始までお待ちください。
132名無しさんだよもん:02/11/15 12:14 ID:muLizYTi
おかしいな
前回間に合わなかったので、今回は早く投稿しようとおもったのに
すでに締め切り三日前な罠
133名無しさんだよもん:02/11/15 18:20 ID:ghDFrzzi
よくある話さ
134名無しさんだよもん:02/11/15 18:25 ID:7orbOvnD
>>132
もうちょっとでIDがマルチだったな。
135名無しさんだよもん:02/11/16 08:12 ID:rne4bse3
あと二日…
136名無しさんだよもん:02/11/16 20:25 ID:DKXSfMMI
締めきりぎりぎりになるとネタが思い浮かぶ(w
137名無しさんだよもん:02/11/16 21:13 ID:SMQETdBZ
そして、締め切りギリギリの投稿ラッシュのスパイラル(w
138 ◆XGidcyLNhM :02/11/16 22:57 ID:q0B45Zae
作品投下します。
真琴・秋子SS、『しあわせになる方法』。
結構短いかなーと思っていたら、ちょっと伸びて5レスになってしまった。
書きながら、Kanonこんぺの短編部門に出せそうだとか考えてしまったw
つーことで、しばし書き込みご容赦願います。
 とたたたた、と水瀬家に響く、真琴の軽い足音。
 きょろきょろと秋子の部屋を覗き込んで、また次の部屋に駆け込み、首をひねって二階へ上がる。
 一階にも自分の部屋にも名雪の部屋にも、目的の人は見つからない。
 ここが最後と祐一の部屋を覗き込むと、その人の後ろ姿が見つかった。
「あはっ♪」
 祐一の部屋を通り過ぎ、開いたガラス戸からベランダへと飛び出し、腰に抱きつく。
「あーきこさん、みーつけた♪」
「あらあら。どうしたの、真琴?」
 秋子は驚いた風もなく、いつもの笑顔で真琴を受け止めながら、靴下を洗濯ばさみで止める。
 真琴は楽しそうに腰にぶら下がりながら、
「んーとね、ちょっと聞きたいことがあるの」
「なにかしら?」
「あのね、キスってなんなの?」
 と、ストレートに聞いてきた。
「キス?」
 秋子は洗濯物を干す手を止めた。
「うん、今テレビでやってたの。男の人と女の人が、口と口を合わせて。見てたらなんかドキドキした。あれってなんなのかなぁ?」
「そうね……」
 珍しく言葉を選びながら、真琴の頭を撫でた。くすぐったそうに目を細める真琴。
 壊れやすい宝物を扱うように、静かに語る。
「――キスはね、好きな人に、自分が好きだって事を伝えるための、合図なのよ」
「好きな人?」
 きょとん、と目を丸くする真琴。
「そう。かけがえのない大切な人に、自分の思いを込めて交わす儀式」
「ふーん……」
 真琴は手を組んで、なにやら考えはじめた。まだ恋というものを知らない少女には、ぴんとこないのだろうか。
 再び手を動かしはじめた秋子を、じっと見上げて、
「……秋子さんは、真琴のこと好き?」
「もちろんよ」
「真琴も好きだよ」
 そう言って、えへへ、と照れくさげに笑った。
 聡い秋子でなくとも、この次になにを言うかは大体予想がつく。
「じゃあね、じゃあねっ。真琴にキスして」
 そう言えば、いつの頃からか名雪にキスをすることも、されることもなくなっていた。
 多分あの日。名雪と同じくらい大切な人を、失った日を境に。
 愛情が薄れたわけではない。ただ、少しだけ強さを必要としたから。母と娘が2人だけで生きてゆくために。
 そして――今、もう一人の娘が、無垢な瞳に愛情を溢れさせ、秋子を見ている。
 なぜだか涙が出そうになる。
「……秋子さん? 真琴じゃだめ?」
「いいえ、そうじゃないのよ……」
 真琴をぎゅっと抱きしめ、髪の中に顔を埋める。
 暖かいお日様の匂いがふわっと広がり、心に染み入ってくる。
「あ、あう?」
 戸惑う真琴の頬に、頬を合わせ、軽く擦り合わせる。
 しばらく目を閉じて、触れあう部分から伝わる熱に、愛おしさを募らせる。

 真琴も動きを止め、おとなしく抱かれていた。
 こうしているのは心地良い。ずっと前に感じたことのある、ひどく安心できる感覚……。
 記憶はないのに、胸の中に感じるものがある。ずっとずっと昔。目を開けるよりも早くから知っていた、大切ななにか。
 心が震えるのを感じた。
 秋子は幾万の愛情ととあらん限りの祝福を込めて、滑らかで柔らかい頬に、そっと唇を寄せた。
 真琴は目を閉じ、一瞬、身震いする。
 全身が、暖められた海の中に浸かったような、不思議な感じ。
 秋子が真琴の肩に手を置き、身を剥がしても、少しの間ぼうっとしていた。
 優しく髪を梳くと、目をパチパチさせ、にわかに赤くなって慌てだす。
「あーっ、うわぁ、なんだろ。なんだか……すっごいドキドキしたけど、気持ちよかった」
 ぱたぱたと手を振りながら、一生懸命言葉を探す。
「あのね、秋子さんにキスされたら、なんだか電気がびりびりしてね、それでふわっとした感じで……えーと、えーと」
 秋子はだまったまま、ただ優しさだけを瞳に載せて、言葉を待つ。
「なんだかね……すっごくしあわせな気分だった……」
 出てきたのは、秋子とまったく同じ感想。つたない言葉だけに、かえって込められた思いには、一点の曇りもない。
「私もそう。真琴と同じくらい幸せよ」
「えへへー♪」
 とそこで、不意に首を傾げて。
「あれ? でも変。口と口じゃないの?」
「それはね、本当に大切な人。真琴が恋をした相手のために、取っておきなさい」
「恋?」
「ええ。いつか必ず、そんな時が来るから」
「うん……そうするっ」
 もう一度えへへーと笑って、くるくる回って、手すりに掴まり、ぴょんぴょん跳ねる。今にもしっぽを振り出しそうなくらいに。
「あ、そうだ! 今度は真琴が秋子さんにキスしてあげる!」
「あらあら」
 秋子は微笑んで、真琴が届くように身をかがめた。
 真琴は背伸びして秋子の肩に掴まり、頬に口づけする。
 なんの味もしなかったが、暖かい感触と、髪の隙間から零れたなにかの花の匂いは気に入った。
「ねぇねぇ、ドキドキした?」
「ええ、とっても」
「あははっ♪ うん、真琴もドキドキして、いっぱいしあわせだった!」
「そうね。私も嬉しくて、幸せだったわ」
「2人でしあわせだねっ!」
 これ以上ない、という笑顔で真琴は秋子の周りをぱたぱた走り回る。
 秋子の腰に抱きついたり、洗濯籠にダイブしたりと、再び大はしゃぎしていると、
「ただいまー」
 という声が2つ、下から聞こえた。名雪と祐一だ。ベランダの2人に気づいた名雪が手を振り、祐一が軽く頭を下げる。
「お帰りなさい」
「おかえりー」
 思い切り手を振っていた真琴が、不意に目を輝かす。
「そうだ、名雪にもしてあげよっ!」
 止める間もなく真琴は身を翻し、ドタドタと足音を響かせながら階段を駆け下りる。
 階下から真琴の「名雪ー、いいことしてあげるー♪」の声が響いた直後、名雪の動揺する声が聞こえた。
「わわっ!? ま、真琴!?」
「えへへー、ドキドキした? しあわせ? ねぇねぇ」
「わ、わ、びっくりだよ。えぇと……どうしよう祐一……」
「俺に聞くなっ!」
「ゆーいちにはしてやんなーい!」
「当たり前だ、バカっ!」
「バカとはなによぅっ!」
 ベランダにまで届く、3人の賑やかな声。
 秋子はくすりと微笑み、洗濯籠からシーツを取り出し、ふわりと広げる。
 ぱんっ、とシーツを伸ばす音が、青い空に響き渡った。
144 ◆XGidcyLNhM :02/11/16 23:02 ID:q0B45Zae
>>139-144
『しあわせになる方法』でした。
もう1本くらいなんか書けるかなー。書けるといいなー。
ではでは。
145名無しさんだよもん:02/11/17 10:30 ID:8YMUxKEK
age とくか。
146名無しさんだよもん:02/11/17 10:30 ID:8YMUxKEK
aga ってないし……
147名無しさんだよもん:02/11/17 18:25 ID:S7OJsOZg
もしかしなくても、今回異様に投稿数少ない?
テーマが難しいからか、それとも……。
148名無しさんだよもん:02/11/17 18:47 ID:0AJ5uv9d
ん〜、そんな感じだね。

自分は今書いているんだが、どうもノれない…
激しくヘタレなものが出来上がりそうなヨカーン;
149名無しさんだよもん:02/11/17 21:00 ID:5z/3bTvj
>>139-144
ほのぼのしますた
150名無しさんだよもん:02/11/17 22:01 ID:znc14qZ3
どうしても、ただのシチュになってしまう罠
151名無しさんだよもん:02/11/17 22:23 ID:Y3bDRr0S
残り10時間を切ったな。
119はどうしてるだろうか。

>>149
感想禁止だよー
152名無しさんだよもん:02/11/17 23:04 ID:eFQR20MZ
今から作品投下します。
題名『キスして欲しい』
内容「痕」 エロ無し
全部で10スレです
153『キスして欲しい(10/1)』:02/11/17 23:07 ID:eFQR20MZ
              キスして欲しい


『キスしてほしい、キスしてほしい、キスしてほしい、キスしてほしい………』
 ペンを持つ手が止まる。
 何気なく聞いていた、ラジオの曲が耳にとまった。
『二人が夢に、近づくように、キスしてほしい……』
 キス。
 今までに、一度もしたことがないもの。
 私(柏木楓)はいつの間にか、自分の唇に指を這わせていた。

 いつもの朝食。
 ここ最近は耕一さんが我が家に来ている為か、いつもより、おかずが一品多いような気
がする。
 カリカリに焼かれたベーコン。半熟の目玉焼き。ポテトサラダ。こんがりとトーストさ
れた食パンに、バターとジャム。それと暖められた牛乳。以上の品々がテーブルの上を、
所狭しと並べられていた。
 耕一さんはトーストに、目玉焼き、ベーコンを乗せ、更にもう一枚パンを挟み、即席ク
ラブサンドもどきを、美味しそうに頬張っていた。
 私は耕一さんの唇が気になってしかたがなかった。
 昨夜聞いたラジオのせいだろうか。
『キスしてほしい』
 あの単純な歌のフレーズが、ぐるぐると頭の中を回っていた。

「柏木、おめぇ何考えてんだ」
 学校の休み時間。小学生の時から幼なじみの香織が、私に声をかけてきた。
154『キスして欲しい(10/2)』:02/11/17 23:09 ID:eFQR20MZ
「また、男の事か?」
 いきなり図星を突かれ、返答に困窮した。
「昔から、柏木がそんな顔してやがる時は、彼氏の事を考えていると相場が決まっている
からな。現に顔が赤くなっているのが、その証拠さ」
 そういうと、染めた髪を描き上げ、愉快そうにカラカラと笑った。
「今度はどんな悩みだ。あたしで良かったらいつものように相談に乗ってやるぜ」
 私は少し悩んだ後、おずおずと、教会の懺悔室で罪を告白する罪人のように、香織に語
りかけた。
「キスって、どんな感じなの……」
「キス?」
 香織はセーラー服のリボンの前で腕を組むと、真面目な表情をして考え込んだ。
「キスねぇ」
 珍しく眉間に皺を寄せて考え込んでいる。
「ひとつだけ言えることは、甘くはないという事だ。レモンの味がするとか言うのは、あ
りゃ嘘だからな」
「そうなの?」
「あたしの時は、煙草の味しかしなかったなぁ。まあ、やってみりゃ判るってもんさ。そ
れよりも……」
 香織はニタニタと笑いながら、肘で私の腕をつついた。
「そんな事を聞くと言うことは、憧れの彼氏が柏木に接近でもしてきたかい?」
「そ、その……」
「正直にいいな。耳たぶまで紅(くれない)に染まっているぜ」
 私は、聞いた相手が悪かったと、真剣に後悔した。

「楓ちゃん、俺の口に何か付いている?」
155『キスして欲しい(10/3)』:02/11/17 23:10 ID:eFQR20MZ
「え…、べ、別に」
 夕食。
 私は無意識のうちに、耕一さんの唇を眺めていたらしい。
「楓お姉ちゃん、今日はめずらしく、ゆっくりとごはん食べているね」
 初音の問いに、ドキッと動揺した私は、急いで夕食を口の中に放り込むと、自分の部屋
に逃げ込んだ。
 耕一さんとキスしたい。
 私の欲求は肥大する一方だった。
 唇と唇を合わせるだけの行為なのに、どうして私は渇望しているのだろう。
 キス出来ないと思うだけで、どうしてこんなに胸が苦しいのだろう。
 私はベッドの上に倒れ込むと、抱き枕を引き寄せ顔を埋めた。
 コッチ、コッチ、コッチ、コッチ、コッチ。
 目覚まし時計が、刻一刻と時を刻んでいく。
 貴重な時間が過ぎ去っていく。
 耕一さんが東京に帰るまで、あと数日。残された時間は残り少ない。
 鬼の力の制御に耕一さんは成功した。
 もう、何も遠慮する必要はないのに、なぜ私は耕一さんに告白しないのだろう。
 毎日、毎晩、耕一さんの事を思い夢見てきたのに。こんなに苦しくて切ないくらい好き
で好きでたまらないのに……。
 今頃下では何をしているのだろう。
 居間でテレビでも見ているのだろうか。
 こんなに所にいてはいけない。
 下に降りよう。
 少しでも耕一さんと同じ空気を吸おう。もしかしたら、告白する勇気が出るかもしれな
い。
156『キスして欲しい(10/4)』:02/11/17 23:12 ID:eFQR20MZ
 私はそう決心すると部屋を出て、階段を下った。

「楓ちゃんも、一杯飲むかい」
 私を見るなり、ビール瓶を握りしめた耕一さんが、陽気な声をかけてきた。
「だめだめ、楓はまだ子供だから、呑んじゃ駄目なの」
 梓姉さんが、ひらひらと手を振りながら答えた。その目は焦点が定まっていなかった。
「梓、明日は休日だからいいけど、お酒は程々にしておきなさいよ」
 そう言う千鶴姉さんの頬も、ほんのりと赤く染まっている。
 どうやら、私が上に上がっている間に、夕飯が宴会へと変化したらしい。
「耕一お兄ちゃん、おかわりいかが?」
「お、気が利くね」
 唯一、いつもと変わらない初音が、耕一さんのコップにビールを注(そそ)いだ。
「じゃあ、よい子の初音ちゃんに、ご褒美を上げよう」
 そう言うやいなや、耕一さんは初音を引き寄せ、その頬にキスをした。
「きゃっ!」
 短い悲鳴が上がる。
 私は思わず目が点になった。
 お酒も呑んでいないのに、初音頬がみるみる赤くなっていく。
「やめてよ、お兄ちゃん」
「初音ちゃんは、俺にキスされるのは嫌かい?」
「別に、嫌じゃないけど……」
「あら、初音、羨ましいわね。私も耕一さんにして貰おうかしら」
 向かいの席に座っている千鶴姉さんが、身を乗り出して、頬を耕一さんに向けた。
 どうやら、千鶴姉さんも見かけによらず、かなり泥酔しているらしい。
「じゃあ、千鶴さんにも」
157『キスして欲しい(10/5)』:02/11/17 23:13 ID:eFQR20MZ
 チュッ。
 頬を吸う唇の音が、私の耳に届く。
 耕一さんは、酔うとキス魔になるらしい。知らなかった。
 私は素早くテーブルの上に置いてあるビール瓶を手に取ると、耕一さんの側に近づいた。
 頬でもいい。
 キスして欲しい。
 もし、キスしてもらえなければ、今夜は悔しくて眠れそうにない。
 私は千鶴姉さんと初音に、激しい嫉妬を感じていた。
「耕一、もしかして、東京で誰にでもキスしているんじゃないの?」
「バカ言え梓、俺のキスはだな……」
 私はビールがなみなみと注がれているコップを、じっと眺めつつ待った。
 耕一さんは梓姉さんとの話に夢中になり、一向にビールを口にしようとしなかった。
 こんな時、『耕一さん、私にもキスしてください』と言える勇気があればいいのに。
 私は自分の意気地のなさに、唇を噛みしめた。
 耕一さんの熱弁はなかなか終わりそうになかった。手の熱で、ビールが暖まってしまう。そんなことを心配していると、誰かが私に視線を向けている事に気が付いた。
 誰だろうと思い顔を上げると、梓姉さんが私の顔を見て、ニヤニヤと笑っていた。
 すごく悪い予感がした。
「こういちーーー! 楓がキスして欲しいって、ビール瓶抱えて待っているぞ」
 予感的中。四人視線が一斉に私に向けられた。その目には明らかに嘲笑が含まれていた。
 顔から火が噴いた。
 私は恥ずかしさのあまり、逃げ出したい衝動に駆られたが、じっと我慢した。
 耕一さんが、私の顔をまじまじと見つめる。
 心臓の鼓動が、一層激しさを増す。
 耕一さんはもうすぐ『楓ちゃんも、キスして欲しいのかい』という筈。その時私は首を
縦に振れば良いんだ。
158『キスして欲しい(10/6)』:02/11/17 23:14 ID:eFQR20MZ
 一瞬とも無限とも感じられる、奇妙な時間が流れた。
 不意に、耕一さんが私から視線を外した。
「あずさーーーー。そういうおまえこそ、本当は俺にキスして欲しいんじゃないのか?」
 耕一さんは素早く梓姉さんの後頭部に手を回すと、強引に引き寄せキスをした。
 チャプ。
 目の前で、耕一さんの唇と、梓姉さんの唇が重なり合う。
 私はショックのあまり、手に持っていたビール瓶を床に落としそうになった。
 梓姉さんは、身を離そうと藻掻くが、耕一さんはなかなか離そうとしない。
 チュパ。
 ようやく離れた唇からは、細い糸が引き合っていた。
 グワキッッィィィ!
 梓姉さんの下から突き上げる、強烈なアッパーカットが耕一さんのアゴにクリーンヒッ
トした。
 ドンガラガッシャン!
 ロープ……、もとい、椅子から吹っ飛ばされた耕一さんは、そのまま床に沈んだ。
「ばっかやろーーーーーーーーーーーっ!!」
 梓姉さんは、ずかずかと床を踏みならしながら、部屋の外へと出ていった。
 口では文句を言いながらも、その口元に笑みが張り付いているのを、私は見逃さなかっ
た。
「耕一お兄ちゃん、大丈夫」
「耕一さん、耕一さん?」
 千鶴姉さんが、ゆさゆさと体を揺するが、耕一さんは立ち上がらなかった。
 見事にノックアウトされていた。
 試しにカウントを十まで数えたが無駄だった。
159『キスして欲しい(10/7)』:02/11/17 23:15 ID:eFQR20MZ
 私は深い溜息をついた。

 キシッ。キシッ。
 午前三時。
 草木も眠る丑三つ時。
 私は息を殺し、周りを忍びつつ、耕一さんの寝室に、一歩、また一歩と近づいていった。
 交尾の相手を求め鳴いている夏虫と私以外、家の中で動いているものは誰もいなかった。
 耕一さんのいる和室の障子に聞き耳をたて、中の様子を探る。特に耕一さんらしき寝息
以外何も聞こえなかった。
 私は障子に指をかけると、ゆっくりと手前に引いた。
 緊張からか心臓の鼓動が早まり、ピンクのパジャマが汗で湿っていく。
 素早く部屋の中に入り込むと、今度はさっきと逆に、障子を注意深く閉めた。
 ピシャッ。
 閉まる音が予想以上に大きかった。
 一瞬、耕一さんの寝息が止まる。
 しまった。
 私は息を飲んだ。
 数秒後、スゥスゥと規則正しい呼吸音が聞こえてきた。起きたわけではないみたい。
 私は、ほっと一息ついて胸をなで下ろすと、腰をかがめ四つん這いになり、スルスル
と愛する人の枕元に近づいていった。
 耕一さんは、幸せそうな笑みを口もとに浮かべながら眠っていた。
 胸の鼓動が一段と早くなる。
 私は覚悟を決めると、顔を耕一さんに近づけた。
 あと二十センチ。
 頭とアゴに、そっと手を添える。
160『キスして欲しい(10/8)』:02/11/17 23:16 ID:eFQR20MZ
 あと十センチ。
 心臓が破裂しそうなくらい、激しく脈うつ。
 あと五センチ。
 目をつむり、唇をゆっくりと近づける。
 あと少し。
 体中が、小刻みに震えて止まらない。
 今、唇を前に出せば、耕一さんとキスができる。
 あと少し。
 あと少し。
 あと少し……………。
 私は、どうしてこんなに、勇気がないのだろう…………。
 あと数センチのところで、私の前進は止まった。それと同時に、心の中に溜まってい
た、わだかまりが胸の中に吹き出した。
 本来キスとは、お互いに『キスをしたい』という合意の上に成り立つもの。相手が無
意識の時に行って、何の意味があるのだろうか。それにもし、私が眠っている時に、耕
一さんに同じ事をされたら、私は素直に喜ぶだろうか。
 どろぼう猫。
 今の私がしている行為は、どろぼう猫と同じだ。
 相手に気が付かないように忍びより、相手の気持ちなど、お構いなしに、自分の欲し
い物を盗んでいく。今の私とどんな違いがあるというのだろう。
 罪悪感と己に対する軽蔑感が込み上げてくる。
 こんな醜い私の行為を知れば、耕一さんはきっと私を嫌いになるに違いない。
 私の両目から溢れた涙が、ぽつ、ぽつと耕一さんの頬を濡らした。
 その時だった。
 耕一さんは、目をうっすらと開けた。
161『キスして欲しい(10/9)』:02/11/17 23:18 ID:eFQR20MZ
 私は一瞬にして心臓が凍り付いた。
 起きていた。耕一さんは起きていた?!
 頭がパニックに陥るのとほぼ同時に、蒲団から腕が伸び、私の背中と後頭部に掌を回
すと、力任せに引っ張られた。
 チュパ。
 唐突に私の唇と、耕一さんの唇が繋がった。
 しかも、繋がったのは唇だけではなかった。私の唇の隙間から舌が進入し、口の中を
犯し、私の舌と絡みあった
 粘膜と粘液による淫らな音が、静まりかえった闇の空間に満ちていく。
 これは夢だろうか。夢なら覚めないで欲しい。
 真っ白になった頭の中で、私はそう思った。
 お互いを貪り合うようなキスが終わり、自然とお互いの唇が離れた。
 私の唾液が、名残惜しそうに耕一さんとの間に糸をつくり結んでいた。
「千鶴さ〜ん」
 耕一さんは一言、そう呟いた。
 え?
 私は、一瞬耳を疑った。
 千鶴さん?
 確かに今、耕一さんは千鶴姉さんの名前を口にした。
 耕一さんは再び、スゥスゥと気持ち良さそうな寝息を立て始めた。
 幸せそうな笑みを浮かべながら。
 もしかして、耕一さんは寝ぼけていたとか。
 たまたま、目を開けた時にいた私を、千鶴姉さんと勘違いしてキスしたとか。
 と、いうことは、今、耕一さんの見ている夢には千鶴姉さんが……。
 ……………………………。
162『キスして欲しい(10/10)』:02/11/17 23:19 ID:eFQR20MZ
 そう、ですか。
 そういう事なんですね、耕一さん。
 ……………………………。
 私は、耕一さんが枕にしている大きめのクッションを手前に引っ張り出すと、力一杯、
耕一さんの顔めがけて叩きつけた。
 バフッ!
 一度では腹の虫が治まらず、何度も何度も耕一さん目掛けて、枕を振り下ろした。
 バフッ! バフッ! バフッ! バフッ! バフッ! バフッ! バフッ! バフッ!
バフッ! バフッ! バフッ! バフッ! バフッ! バフッ! バフッ! バフッ! 
バフッ! バフッ! バフッ! バフッ! バフッ! バフッ! 
「な、なんだ、ぐは、な?!」
 耕一さんが目を覚ましたらしい。
 私は気にせず殴り続けた。何度も何度も何度も何度も何度も………。

<終わり>

(引用曲 『キスしてほしい(トゥー・トゥー・トゥー)』
 アルバム名;YOUNG AND PRETTY
 バンド名;THE BLUE HEARTS
 作詞・作曲;甲本ヒロト)
163『キスして欲しい』:02/11/17 23:24 ID:eFQR20MZ
以上、10スレ投下完了。
今回、スレ規制もなく、スムーズに投稿が出来ました。
本当は、先週あたりに投下する予定だったんですけどね。
「雫」ネタもプロットは出来ていたんですけど、さすがに時間が間に合わない。
次回はもっと早く投稿出来るようにしたいと思います。

後に続く戦士と、後8時間ある。
かんがれ(^^
164 ◆28qsaJNT.c :02/11/18 00:15 ID:A5jRX5Yc
締め切りまで残り 8 時間です。
最後の追い込みがんばっていきましょう!
今回のテーマは『キス』で、締め切りは 11 月 18 日の午前 8:15 です。

締め切りギリギリまたは少し越えて投稿をしそうな方は、
前もってお伝えください。それについて考慮いたします。

また、締め切りを過ぎても即、投稿期間終了というわけではありません。
締め切り間際で他の方の作品と交錯する恐れや、また最近の投稿規制の
強化によって、最悪アクセス禁止がかかる可能性があります。
焦らず、落ち着いて投稿してください。
165 ◆rtAa8E3kDU :02/11/18 00:25 ID:cJh1sQs8
投稿します
2レス分ほど
166 ◆rtAa8E3kDU :02/11/18 00:26 ID:cJh1sQs8
祐一さんに別れを告げられたのは、私が高校3年の秋。
祐一さんが東京の大学に進学してから、うまくいかなくなっていたんですけど。
「ずっと傍にいる」って言った祐一さんの心は本当。
だけど、それを実行するには、私達幼すぎたんです。


夏の終りの日、つまりその日は、祐一さんの大学の始まる前日でした。
私は気付いていました、祐一さんが私との関係に疲れ果てている事を、
祐一さんが告げたい事も……

デートの間も終始無口で、
そして、あの公園の噴水の前で
「別れよう。もう俺は栞を愛していない。」
多分、私は微笑んでいたと思います。
祐一さんはそれに答えて、自嘲気味に吐き出しました。
「ずっと傍にいる、って約束したのに。
 嘘吐きだな、俺。」
私はもう一つ、祐一さんの嘘を知っています。
もう私を愛していない、ということ。
誰よりも祐一さんが好きですから。
だから、私も嘘をつきました。
「私も祐一さんを愛してません。
 わがままで、おせっかいで、寂しがりで、意地っ張りな、祐一さんなんか嫌いです。」

愛し合っていない二人は、キスなんかしませんから、
今迄で一番熱い口付けを交わして、それから一言
「さよなら」
言葉の意味よりも、その響きに驚いて、思わず取り落としたストール。
拾い上げて、再び目に映ったのは、駆けていく祐一さんの背中。
167 ◆rtAa8E3kDU :02/11/18 00:26 ID:cJh1sQs8
私が童話を書き始めたのはその日の夜。
もとより、祐一さんの他には生き甲斐などないし
さりとて、再びカッターを握る勇気も持てなかったし
だから、初めての童話の書き出しは……
 今迄二人で過ごしたあらすじを、想い出という消しゴムで消して、
 夢を糧にして、ひっそり生きていきたい
祐一さんの横顔を思い出さないで済むように
これが2年前のこと

短大に入って、そろそろ就職が気になる秋の始まり
いくつかの童話を描きながら思うのは、
本当を描く事の難しさ。
だって、私自身がとても嘘吐きで、涙を隠しては笑って過ごしていますから。
随分短くなった、祐一さんから貰った色鉛筆で描くのは
原稿用紙に、幸せの物語。
悲しいぐらいに、駄目な私の指先は
気がつけばいつでも、祐一さんの笑顔を描いてます。

色鉛筆は短くなりすぎて、もう削れません。
だから、これが、私の描く最後の童話です。
童話の結びは……

 私が童話作家になろうと思ったのは
 あなたにさよならを言われた日
168 ◆rtAa8E3kDU :02/11/18 00:27 ID:cJh1sQs8
以上です

タイトル忘れたw
「童話作家」で


ネタ元は、さだまさしさんの「童話作家」です
169名無しさんだよもん:02/11/18 01:16 ID:fotlTdxu
……もう無理だ。寝る。
170 ◆s7BpK5Y5e6 :02/11/18 01:20 ID:V6nEsjID
8レス予定で投稿します。
登場人物はセリオとマルチ、
タイトルは『キッスのアドバイス』です。
「あっ、セリオさーん」
 街を歩いていると、背後から私を呼ぶ声が聞こえました。
 この声は聞き間違うはずがありません。
「──こんにちは、マルチさん」
 そう、姉のHMX−12、マルチさんです。
「セリオさん、どこかへお出かけですか?」
「はい。綾香お嬢様に用事を頼まれました。マルチさんもお出かけですか?」
「はい! 浩之さんとデートなんですよー」
 浩之さん──藤田浩之さん。マルチさんがお世話になっている男性です。
 デートとは、男女が会う約束をして、親交を深めるために一緒に時間を過ごすことでしょう。
「それはよかったですね」
「はいっ! 楽しみですー」とマルチさんは嬉しそうに微笑みます。

 それからしばらく、マルチさんは近況を話してくれました。浩之さんの話題が中心です。
 彼女は論理的に話すのは苦手ですが、身振り手振りを交えて一生懸命伝えようとしてくれます。
 そうやって楽しそうに話していたマルチさんが、急に何か思い出したように黙り込みました。
「どうかしましましたか?」
 マルチさんはちょっともじもじしながら、こんなことを言いました。
「セリオさんは、キス……したことがありますか?」
 キス。くちづけ。接吻。親愛の情を示すために相手のくちびる・頬・手などに口を押し当てること。
 単なる挨拶として行う習慣の国もありますが、日本では夫婦や恋人など、特別に親しい間柄でないと行わないようです。

「どうしてそのようなことを訊くのですか?」
「実はこのあいだのデートのとき、浩之さんが……キスしてくれたんです」
 マルチさんはそう言って、赤くなった頬を手で覆いました。
「それは良かったですね」
「はいっ。 ……それでですね、浩之さんのお友達の志保さんから聞いたことなんですけど」
「なんですか?」
「キスというものにも色々テクニックとかがあって、それで男の人を喜ばせられるそうなんです」
「そうですか」
「志保さんからは具体的には教えてもらえませんでしたが、それがどんなものなのか知りたいんです」
「浩之さんを喜ばせてあげたいのですね?」
「はい。今日のデートでキスすることがあったら、浩之さんにもっと喜んでもらいたいんです」
 なるほど。事情はわかりました。マルチさんが困っているのならお助けしなくては。
 それに、浩之さんも喜ぶことでしょう。人間のために奉仕するはメイドロボの務め。決して私の興味本位ではありません。

 私はサテライトサービスから情報を検索することにしました。
 来栖川のHM専用データベースには……残念ながらこういうことに関する情報はありません。
 それでは、一般のネットサイトを検索してみましょう。

『キス』で検索。
 ────56,816,254件。……これでは多すぎますね。
 どんな情報があるのでしょう。
『フィリピンのティンギャン族のキスは、顔を近づけて、さっと息を吸うというもの』──?
 ……どうも今回は必要ない情報が多数含まれているようです。

 絞り込んでみましょう。『キス』and『テクニック』で検索。
 ────2,402,377件。だいぶ少なくなりました。
 これは……『キス釣りのテクニック』? 
 ふむふむ……なるほど。こんど綾香お嬢様とキス釣りに行ったら、ぜひ教えてさしあげましょう。

 おっと。このようなことを調べている場合ではありませんでした。
『釣り』『フィッシング』は除外。
 ────34,522件。このくらいの数なら大丈夫そうです。
 一般のサイトは信用度が不明ですから、複数の情報を比較検討して分析・整理します。

 ……………………………………
「あの、セリオさん?」
 気がつくと、マルチさんが私の顔を覗き込んでいました。
 ──どうやら、情報収集に夢中になっていたようです。3.26秒ほどかかってしまいました。

「マルチさん。キスというものはテクニックよりも、その場の雰囲気が大切です」
 私は早速、得られた情報を活用することにしました。
「マルチさんが浩之さんとキスしたときは、どんな感じでしたか?」
「え? え〜っとですね、ふたりで街を歩いていたら、いつのまにか手を繋いでいました。
 そうしていると、胸がふわ〜っとあったかくなって、なんだかとっても幸せな気分になって……
 その時、ふいに浩之さんが立ち止まってわたしの眼を見つめたんです。
 わたし、すごくドキドキしちゃって、そしたら浩之さんが、チュッ、と……」
「そういうときは眼を閉じた方がよいでしょう」
「そうなんですか?」
「はい。──しかし、ムードとしては良好なようです。その感じなら問題ないでしょう。
 それでは実践的なテクニックについてですが、これは口頭で説明するのは難しいですね。
 ──マルチさん、まだお時間はよろしいですか?」
「はい。まだ大丈夫です」
「それでは、私がキッスのテクニックを実地に教えてあげましょうか?」

 マルチさんはしばらくポカンとしたあと、
「え? ええっ? セリオさんとですか!?」
「はい。──お嫌なら、無理には勧めませんが」
「え、えっと……でも……」
 マルチさんは逡巡しているようです。
「私が相手なら、浩之さんに対しても不義理にはならないと思いますが」
「え〜っと……そ、そうですよね。セリオさんとなら、浮気とかにはならないですよね。
 そ、それじゃ、お願いしますっ」
「わかりました。それでは、人目のないところに行きましょう」
 公園の木陰にやってきました。周りには誰もいません。
「それではまず、浩之さんとはどのようにキスしましたか?」
「えっと、こうです」
 マルチさんが顔を近づけてきます。私は少しかがんで、高さを合わせました。
 マルチさんの湿った唇が、そっと私に触れました。それはとても柔らかいものでした。
 私達メイドロボも、唇は神経が集中して敏感にできています。
 くすぐったいような、なんだか不思議な感覚です。

「こんな感じでしたけど……」唇を離して、マルチさんが言いました。その頬は真っ赤です。
「これは、普通のキスですね。マルチさん、ディープキスというものを知っていますか?」
「ディープキス……ですか?」
「舌を深く入れて行うキスです。フレンチキッスともいいます」
「え……舌をですか?」
「はい。お互いの愛情を確かめ合い、より大きな満足感を得られると思います」
「そ、そうなんですか」
「では、やってみましょう」

 私はカバンからデータ転送用のミニケーブルを取り出して、耳にあるジャックに接続しました。
 口が塞がっている間もこれで会話できます。
(もしもし、マルチさん。聞こえますか?)
(はい、セリオさん。よく聞こえます)
(それでは、始めましょう)
 再びマルチさんと唇を合わせました。さっきより幾分か濡れた感じが増している気がします。
 私は舌を突き出して、マルチさんの歯の間に挿入しました。

(あ……)マルチさんはその感触に少し驚いたようです。
(マルチさんもやってみてください)
(こ、こうですか?)
 マルチさんの舌が、にゅっと私の口の中に入ってきました。
 私達は通常は口腔内に物を入れることがありませんから、かなり異物感があります。

(こうやって、お互いの舌を舐めあいます)
(は、はい)
 私はマルチさんの舌の表面を舐めました。それは少しねっとりしたざらつきがありました。
 私達は舌の味蕾まで精巧に作られています。味覚は成分のデータとしてしか処理できませんが。
 ちなみにマルチさんの舌には味がありませんでした。

(お互いに舌で押し合うといいですね。やってみてください)
(こ、こうですか?)
 マルチさんが挿し入れてくる舌を、私の舌で押し返すようにします。
(なんだか、すごく、気持ちいいです……)とマルチさん。
 確かに彼女の言うとおり、舌が滑らかに擦れ合う感触はとても快いものです。

(さらにこうやって、互いに円を描きながら……)マルチさんの舌を絡めるように転がします。
(あふ……)マルチさんが心の中で、そんな声を漏らしました。

(舌を軽く噛むのも効果があります)できるだけ優しく歯を立てました。
(ふあ……)

(あるいは相手の唇と歯茎の間に舌を入れて、そこを舐めるというのも……)
(はふぅ……)

 …………………………………………
 このようにして、調べ上げた限りの技術をマルチさんに実演しました。
 興奮したのでしょう、終わるころには私もマルチさんもモーターが少し熱くなっていたようです。

 ちなみに、実践したテクニックは種類にして48種類、かかった時間は18分36秒ほどです。
 思っていたより時間が経っていました。そんなに長い時間をかけたつもりはなかったのですが……

 マルチさんはしばらくは惚けたようになっていました。
 我を忘れてしまったのでしょう。普段はプロテクトされているはずの身体状況などが、私に筒抜けになっていました。
 どうやらマルチさんの局部には、性的な興奮時に分泌される水、人間でいうところの愛液がかなり出ているようですが……
 でも、こんなことを私が知ったとわかったら、マルチさんは恥ずかしがるでしょうね。
 今のうちにケーブルは外しておきましょう。
 実は私も、恥ずかしながら少々濡れているようですし……
「キスって奥が深いんですね」
 しばらくたって落ち着いてから、マルチさんが言いました。
「今日は本当に勉強になりました」
「それは良かったですね」
「これで、きっと浩之さんに喜んでもらえます。今日は浩之さんをびっくりさせちゃいますよ〜」
「マルチさん。今日お教えした事を、全て試すつもりですか?}
「え? いけないでしょうか?」
「いきなりでは浩之さんは変に思うかもしれません。何日にも分けて、少しずつ試していくのが良いでしょう」
「あ、なるほどー。セリオさんは、やっぱりすごいです。セリオさんは何でも知ってるんですね!」
「いえ、そんなことは……それより、お時間はよろしいのですか?」
「あっ、そういえば、そろそろ待ち合わせ場所に行ったほうがよさそうな時間です」
「そうですか。それではがんばってください」
「はい。本当にありがとうございました!」

 私はマルチさんが元気に手を振って行くのを見送りました。
 ロボットと人間との恋。成就することを心から祈っていますよ、マルチさん。

 ところで、先程のが私のファースト・キッスということになるわけですが……
 ──複雑です。
179 ◆s7BpK5Y5e6 :02/11/18 01:59 ID:RZHykhRg
以上、『キッスのアドバイス』でした。

途中でコンピュータがクラッシュして、投稿に時間がかかってしまいました。
迷惑をかけた人がいたら、申し訳ありません。
それでは。
180名無しさんだよもん:02/11/18 02:07 ID:O+cRxCJ1
コンピューターがクラッシュと聞いて、窓から投げ捨てるAAを思いだしてしまったw
181名無しさんだよもん:02/11/18 02:12 ID:fL5yNUoO
今からSSを投稿します。
9レス予定。志保SSです。
182秋月灯 1/9:02/11/18 02:14 ID:fL5yNUoO
 左の手首を強い力で握られて、ずいずいと引っ張られていく。あたしとヒロの口からは
白い息が間断なく吐き出されて、頬も林檎のように赤いけれど、ヒロに掴まれているその
部分だけは、周りの寒さとは関係なしにじんじんする痛いような熱さを感じる。

 口を結んで、許せない敵が待ち受けているかのように正面の暗がりを睨みつけて、早足で
歩いているヒロの横顔は、ついつい見惚れてしまうほどに惹きつけて離さない何かがあると
思う。時々あたしは小走りになりながら、黒く濡れているようなアスファルトの地面に視線を
落とす。たぶん、あたしにヒロをずっと見つめていられるだけの権利はない。

 秋の夜空は遠く高く、そこに浮かぶ上弦の月の冷え冷えとした輝きをより一層強固なものに
している。あたしたちが歩く歩道の両端に植えられている街路樹は、漆黒の影に塗り込められる
ようにしてそびえ立つ。あたしが息をすることによって穏やかに動く空気さえも、露出した肌に
ひやりとした底冷えのする感触を増していく。
 きっと秋という季節は、全ての力を強めるのだろう。人の想いですら、そのことに例外では
ない。
183秋月灯 2/9:02/11/18 02:15 ID:fL5yNUoO
 どのくらい歩いただろうか。ほとんど引きずられているような格好のあたしが判っていないのは
勿論のこと、ヒロ自身も、どこに向かっているか、なんてことはしっかりと考えていないに
違いない。右に曲がってみては直進し、突き当たったら左を向き、この辺りに不案内なせいも
あるのか、行き止まりにも何回か入り――要するに、行き当たりばったりなのだ。

「ねぇ、どこまで行くのよ?」
 そう唇を尖らせてみても、ヒロはあたしにちらとも目を向けずに歩を進める。その態度が
答えを雄弁に物語っている気がして、あたしもまた黙りこくる。

 街灯に仄かに照らされた住宅地の公道。まだ太陽が顔を隠してからそんなに時計の針は
進んでいないというのに、車の行き交いはおろか、猫一匹姿を見せない。自然、目に入るのは
浩之の横顔と、その後慌てて視線を逸らした先にある、美しい弧を描いた半円の月。

 あの星に帰ったかぐや姫は、今でもそこにいるのだろうか? 虚無に浮かぶ荒涼たる地から、
蒼く光る地球を眺めて。独りきりで、彼女は何を想いながら生きているのだろう。必死に
引き止めようとした翁たちには何も言わず、どうとも動かず、泣き伏すばかりで、月に帰って
いった彼女は今、月で何を想えるというのだ?

 あたしはヒロをそっと窺うことしかできない。月を正視できない。ただ、足元だけを見て歩く。
地面に地核まで繋がる穴があって、どこまでもどこまでも落ちていくことだけを願う。
184秋月灯 3/9:02/11/18 02:15 ID:fL5yNUoO
 不意にヒロが、ネジの切れたぜんまい時計のように立ち止まる。あたしはたたらを踏んで、
慌てて周りを見渡し、もう一度驚いた。ただ、二度目のそれはあまり大きなものではなかった
けれど。
「戻ってくるんだったら、何のために歩いていたのよ?」
 答えが返ってくることは期待していなかったが、意外にもヒロは独り言のように、
「頭を冷やすためだ。……オレと、お前の」
 と呟いた。先ほど浮かべていた、腹立ちのような表情はほとんど消えている代わりに、
その瞳は、夜の帳が下りていくことに合わせたように、深い藍色に染まっている。

 今まで強い力で握っていたことを忘れでもしたかのように、ヒロはあたしの手首を壊れ物を
扱っているみたいにゆっくり放した。そして、初めてあたしに視線を向ける。しばらくお互いに
見詰め合って、対峙したあたしたちは、月からは滑稽な無言劇に見えたかもしれない。

「結局、このシホちゃんに夜の散歩に付き合ってほしかったワケ? もぅ、はじめっからそう
言ってぇ……」
 沈黙に耐え切れず、おどけた調子で話し始めたあたしは最後まで続けることができなかった。
ヒロの眼光に射竦められたからではない。むしろ、その逆に――
「なぁ……この三日間、どこで、何をしていたんだよ?」
 ヒロはあたしの目を覗き込みながら、そこに隠されてある何かを見つけ出すかのように、
ぽつりと言う。いつも通りのヒロに、癖のような仕草に、あたしの舌は動くことを拒む。

「学校には風邪だって伝えて休んでおきながら、お袋さんには何も言わずに、毎朝、さも
学校に行くような素振りをして、家を普通の時間に出ていたんだろ? お前のお袋さん、
目を丸くしてびっくりしていたぞ」
 ヒロが肩越しに顎をしゃくって指し示したあたしの家は、弱弱しく外灯が点滅するほかは、
家全体がまるで息をひそめて外の様子を計っているようにひっそりと静まり返っていた。
185秋月灯 4/9:02/11/18 02:18 ID:fL5yNUoO
 大きく息を吐いて、ヒロはあたしから視線を反らさずにゆっくり話す。
「見舞いに来たら、『まだ帰っていないわ』なんて、とんちんかんなことを言われるんだから、
オレだって驚いた。……何でなんだよ」

 ああ、だから玄関先にいたのか、と呑気にあたしは思う。今日も駅に行く途中の商店街で
適当に時間をつぶして、味がしない昼ご飯を食べ、すっかり知り尽くしたこの街をぶらぶらと
端から端まで歩き、そろそろみんなが帰った頃合だろうかと、茜色に彩られた雲を見て。
その雲の色も暗くなり、もうすぐ一番星が出てくるんじゃないかという時間に、昨日のように、
一昨日のように、素知らぬ振りをして家に帰った。ただ一つ違ったのは、ヒロがポーチで
あたしを待ち構えていたことだった。息を呑んで立ち尽くしたあたしに、ヒロはものも言わず
手首を引っ掴んで歩き出した。

 あたしもびっくりしたわよ、ヒロ。他人事のようにぼんやりとそう考えていると、ヒロがもう一度
繰り返す。
「何で、なんだよ……」
「……いや、ほら。学校とか、ワケもなく突然サボりたくなる時が……」
「違うっ!」
 初めて、ヒロが怒鳴った。けれど、すぐ後にまたぼそぼそと喋り出す。一気呵成にまくし立て
られた方がどんなにか楽だろう。
「そんなことを言っているんじゃない。なぁ、何で教えてくれなかったんだよ?」
「な、何のことよ」 

 ヒロは顔を歪めて、怒っているような、泣いているような表情で言う。

「シホ、もう聞いたんだ。お袋さんが言っていた。『淋しくなるけど、時々手紙を出してやって
下さいね』ってさ。大阪に引っ越しするのは明日です、志保も悲しがっていましたよ、って。
そんなこと、今まで一言もオレに伝えてくれなかったじゃんか。
 ……黙ってないで、何とか言ってくれよ。急に決まったっていっても、三日前にはもう判って
いたんだろう? 何で……」
186秋月灯 5/9:02/11/18 02:19 ID:fL5yNUoO
 あたしはパパが喜び勇んで帰ってきたあの夜を思い出す。栄転だとかなんとか、有頂天に
なって。寝耳に水だと、ママが少し拗ねていたけれど、今更行かないわけにはいかない、
なんてパパはママを説得していた。
 あたしには、「いいだろ?」と当然のように言っただけで。

「……何よ」
「へ?」

 ママはあたしに何か言いたそうな顔をしていたけれど、パパは結局祝杯をあげて、ぐでん
ぐでんに酔っ払って床についた。

「言って、何になるのよっ!」

 四日後、つまり明日には飛行機に乗らなければならない。何もかもが急過ぎて、あたしは
よく事態が呑み込めなかった。そうして次の日、あたしは学校をサボった。

「もし言っていたら、ヒロがどうにかしてくれたの? どうせ慰めて、さよなら、手紙書くよ、また
会おうな、そんなことしか言えないんじゃないの?」
「……おい、志保?」

 何故行かなかった? ヒロの顔を見るのが嫌だったから。

「どうなのっ。ヒロはこの転勤を止めてくれたわけ? パパに直談判してくれたの?」

 ヒロに会ったら、あたしは気持ちを堰き止めているダムが決壊して、言葉が溢れてしまう。
そう思ったから、やることもないのに商店街を回っていた。
187秋月灯 6/9:02/11/18 02:20 ID:fL5yNUoO

「違うでしょ。結局何もできずに、せいぜい空港に見送りに来るだけで、それだけで、責任を
果たした気になって、帰るんじゃないの!」
「……志保」
「ヒロに何ができるのっ! いい加減なことを言わないでよ。ヒロっ……」

「判った。判ったから……泣くな、志保」
 気がつけば、あたしの頬にヒロの手が沿えられていた。月明かりにぼやけて、ヒロの顔は
見えない。

「あたしは、泣いてなんか……」
 急に視界が暗くなり、押し付けられた鼻先からはヒロの匂いがした。耳元では、ヒロの、
大丈夫だから、という囁きが聞こえる。子供がよくされるように、髪をそっと撫でられる。

「……ひ……くっ」
 あたしの喉が、あたしには制御できない器官になって震え始めた。駄々をこねるようだと
判っていても、それを止める術はもうない。

「ごめん……ごめん、ごめん……」
 何に対して謝っているのか自分でもよく判らないまま、病人のうわごとのように繰り返す。
ぽんぽん、と、喉に何かがつまった人を介抱するように、背中を柔らかく叩かれる。頭上では
微かなため息が漏れ聞こえた。どうしようもなく叫び出したくなって、暴れたくなって、あたしは
どうすることもできずにただ泣き続ける。

188秋月灯 7/9:02/11/18 02:21 ID:fL5yNUoO
 声がかすれて、恥ずかしいほどに顔中がぐしゃぐしゃになって、ようやくあたしが我に返った
時までには、随分な時間が経っていたと思う。その間、ずっとヒロは黙ってあたしを抱きしめて
くれていた。

「……ごめん」
 あたしが鼻をすすりながらヒロの胸から顔を離すと、ヒロは目を細めて真上に据えられた
半月を見ていた。
 そして、唐突に話し出す。
「志保。お前……ビリヤードのルールって知ってるか?」
「……え?」
「ビリヤード。玉突き。ほら、いつも行くカラオケの向かいにあるだろ」
 戸惑って聞き返したあたしに、ヒロはどこかとぼけたような口調で言い換える。
「そりゃ、まぁ……やったことぐらいはあるけど」
 そっか、と得心がいったように言うヒロは、未だ夜空を見上げていた。そこに何か見えるの
かと、釣られてあたしも顔を上に向けた瞬間、ヒロは身を屈めてあたしの頬に口付ける。

「……っ」
 あっ気にとられて声も出ないあたしを尻目に、ヒロは、たっぷりまばたき三回分はキスを
していた。
「少し塩辛いか」
「ちょ、ちょ、ちょっと」
 頭に血が上って、ろれつが回らない。ヒロはあたしにおどけたような顔をつくって、涙って
あまり美味くないよな、と言う。
189秋月灯 8/9:02/11/18 02:21 ID:fL5yNUoO
「な、何をするのよっ」
「あれだ、大阪っつっても、かぐや姫が帰ったあの月よりは遠くないわけだろ?」
「……それが?」
「気軽に行き来ぐらいできるさ。それにほら、大学はどうせこっちを受けるよな」
「うん……たぶん」
「簡単に戻って来れるだろ」

 いつのまにか、あたしの肩から張り詰めた力が抜けていることに気づく。あたしも笑って、
だからそれがさっきのとどう関係があるのよ、とヒロの言葉を遮る。
「……ビリヤードでさ、一度触れた球と球がもう一度触れ合う時、なんていうか知ってるか?」
「そんなの、知らないわよ」
「うむ……実は、そのことを『キスする』って言うんだ!」
「で?」
「……いや、んで、離れた球がまたくっつくなんて、縁起がいいかなぁ、と」
 あたしは思わず吹き出す。うわ、ひっでぇなぁ、とヒロが大げさに両手を広げる。
「その言い訳、ちょっと苦しいわよ」
「やっぱりそう思うか。キスするにしちゃ、いいアイディアだと思ったのにな」

 ヒロは苦笑して、ふと思いついたように頭上に視線を向ける。そして、自分に言い聞かせる
ように、絶対戻って来るよな、と小さな声で言う。目を凝らさなければ判らないほど僅かに、
けれど確かに、その唇はきつく噛み締められていたと思う。
190秋月灯 9/9:02/11/18 02:22 ID:fL5yNUoO
 何かを言わなくてはいけない気がして、あたしが口を開いた瞬間、とんとん、と軽い音が
聞こえる。二人で驚いて振り返ると、あたしの家の、庭に面した窓ガラスに薄いシルエットが
写っていた。気を使ってくれたことに感謝して、もう帰るから、と呼びかけると、人影は頷いて
カーテンを閉める。

「やべ……もうこんな時間かよ」
 ヒロが慌てて腕時計に目をやり、再び天を仰ぐ。さっきまで多少なりとも光を零してきた月が
流れてきた雲に隠れたために、その表情は判らない。

「……ねぇ、ヒロ」
 急に闇が濃くなった感じのする夜空を見つめて、静かに言う。
「あたしに、こっちに戻ってきてほしい?」
「もちろん」
 間をおかずに即答される。あたしはガードレールに腰をかけて、にんまりと笑う。
「だったら、あの縁起の担ぎ方じゃ足りないと思わない?」
「……え?」
「頬にしたぐらいじゃ、ご利益ないわよ」
 うそだろ、と浩之が言うのを無視して、あたしは心持ち顎を上に傾けて、さ、早く、と促す。
「いや、志保、お前のお袋さんとかにも見られているかもしれないし……」
「さっきは簡単にやったじゃない。それとも、もしかして帰ってきてほしくないの?」
 本気かよ、とヒロが深深と白い息を吐く。それが夜に拡散していくのを見届けて、あたしは
目を閉じる。

 暗闇が広がったけれど、ヒロがあたしに顔を近づけてきているのが気配で判る。それと
同じく、目を瞑っていても、雲に隠されていても、あたしは月が中空に浮かんでいることを
知っている。
 秋の夜空は煌煌たる月の輝きを一際高めてくれる。
191 ◆EH/9yh3Pw2 :02/11/18 02:25 ID:fL5yNUoO
以上、>>182-190『秋月灯』でした。
……しかし、みんななんだかんだ言って帳尻を合わせるのね(w
192 ◆aJQUrKSRU6 :02/11/18 03:32 ID:o9y020KO
今から投稿します。
タイトルは『盟約』。長さは 7 レスに収まる予定です。
193盟約 (1/7):02/11/18 03:34 ID:o9y020KO
「長森……」
「……うん」

 この世界に戻って来てから半年、オレたちは以前と変わらない日々を送っていた。
 どこへ行くのにも二人。何をするのにも二人。ときに笑いあい、ときにふざけあったりして、
他人から見ればどうしようもない程くだらなく、だがオレたちにとってはかけがいのない時間を
二人で共有していた。空虚に追いやられたあの一年間を初めから辿り直していた。
 そして、互いが互いを求め合うことも。
194盟約 (2/7):02/11/18 03:35 ID:o9y020KO
「……ん、……っ、……ぁ」
 照明が落とされた部屋の中、周期的に繰り返される微かな吐息だけが響く。それが発せられている場所、それは紛れもなく長森の口だ。
 オレがこいつの首筋に舌を這わせるにしたがい、その口からせつなそうな吐息がこぼれる。
 こいつの好きな猫が、首の周りを優しく撫でてやると幸せそうな顔をすることがあるが、こいつ自身、首の周りを優しくされると
(少し別な意味で)幸せなキモチになるということには、どこか因果的なものを感じる。
「……は、む……ん……ぅ」
 長森の口唇を塞ぐ。最初は啄むように、そして深く口内を侵食するように舌を絡ませる。
「……はぁ、はぁ、は、む……ん」
 一息つくため口唇を離すたびに、先程までの吐息はさらに激しくなり、粘着質の音が混じるようになる。
 二人の口唇を結ぶ一筋の線が月光によって銀色に照らし出され、二つの視線がそこに集まる。そんな光景を共有することによって、
オレたちはさらなる高みに達しようと行為を続ける。
「……はぁ、はぁ、はぁ、ぁぁ……んぅ」
 長森がオレのことを求めている。息づかい、鼓動、微かな震え──それらが全て、オレに委ねると言っている。
 オレも長森のことを求める。そういう長森の想いを全て受け止めたくて。
 捧げたいという人がいて、求めたいというヤツがいて、それで全ては繋がっていくというのに……なのに。
「……あぁ……んぅ……ぅ……」
 この湧き上がってくる感情は何だっていうんだ。
 オレが長森のことを深く求めようとすればするほど、その感情は広がり、オレの心を覆う。
 ……どうしようもなく悲しくて、せつなくて、痛くて、どこか懐かしい感情が。
「……あ……ぁっ……こ、こう……へぇ……」
 長森がオレの名を呼ぶ。もっとオレのことを求めたいと。
 だからオレも長森の名前を……名を……呼びたいのに、こんなにお前のことが愛しているって言いたいのに。
 ……心がそれを言わせてくれない。
「……こう……へい?」
 オレはいつの間にか口づけを止めていた。

「……ゴメン」
「……えっ?」
 長森はオレのその言葉に対して、しばらくの間きょとんとオレの顔を見ていたが、
「……あ、うん。仕方ないよ、浩平疲れているんだよね」
 そんな言葉をオレに返してくれた。
195盟約 (3/7):02/11/18 03:36 ID:o9y020KO
 こんなことは一度や二度じゃなかった。しかも、決まってオレが長森のことを深く求めたいというときに起こっていた。
 別に若年性男性能機不能の類なんてものじゃない。実際、起床時のアレはこっちが溜め息をつきたくなるほど元気だ。
 感情だ。全てはあの時に湧き上がる感情のせいなんだ。
 人のことを好きだと思うとに悲しみに満たされる、そんな馬鹿げたことがあるか。
 何もかもが、分からない……

 ……違う、本当は分かっているんだ。 ただ、それに気づかないふりをしていただけなんだ。
 どうして、そんな悲しみに覆われるのか。それは遠い昔、同じようなことがあったから。
 幸せというものに悲しみは潜んでいるから。それを知ってしまっているから。
 だが、一度はそれを望んだはずだ。悲しみというものが潜んでいようとも、移ろいゆく世界に幸せを見つけようと。
 えいえんに続く幸せなんて無いんだと。だからオレはこの世界に戻ってきたんだ。
 
 けれども見つけてしまった、失いたくないと心から願う幸せを。ずっとこのまま続いてほしいと思う幸せを。
 つまり、つまりだ。長森のことを深く求めようとする自分がどこかであの世界を望んでいて、そしてその世界を否定
しようとする自分が長森のことをどこかで拒絶している。そんなメビウスの環の中に、オレはいる。
 その環の中にいる限り、オレは長森のことを深く求めることなんてできない。

 もう忘れてしまったものだと思っていたのに……オレはまだ覚えているのか、あの盟約のことを。
 ……みずかと交わしたキスを味を。
196盟約 (4/7):02/11/18 03:37 ID:o9y020KO
 数日後。長森に誘われ、近くの公園を二人で散歩することになった。
 入り口のところで営業をしていた露店でヤキイモを買うと、公園の中に足を運ぶ。
 いわゆる紅葉の季節というのはもう過ぎているため、鮮やかに色づいた葉はそのほとんどが地面に散っていて、
冬の到来を感じさせる風がその葉たちを右に左にへと弄んでいた。
 オレたちはその公園の隅の方に備え付けられていた白いベンチに腰かけると、ヤキイモを、それを包んでいた古新聞
から取り出し、おもむろに頬張る。さつまいも独特のあの甘味が口の中に広がる。
 横を見ると、長森も同じようにヤキイモを頬張り、口をもぐもぐと動かしていた。
「うまいな、ヤキイモ」
「うん」
 そんな他愛もない会話を交わす。
 見上げれば、オレの心とは裏腹に澄みきった青空が広がり、その空間を二羽の鳥たちが舞っている。
 はあ、っと息をしてみる。白い空気の塊はその鳥たちに届く前に消えてしまった。

「で、何か話したいことがあるんだろ?」
「えっ?」
「お前が用も無いのに、オレを外に連れ出すことなんてしないし」
「あ、……うん」
 長森は少し顔をうつむかせる。

「浩平、最近元気ないよね」
 と、言った本人が元気なさそうに訊いてくる。
「ん、そっか? オレはいたって元気だが。快食、快眠、快便、どれも欠かしたことはないぞ」
 それを聞いた長森がくすっと笑う。
「そうだね」
 言葉ではそう聞こえるが、納得していないのはそのトーンで分かる。
「……じゃあ、おかしいのはわたしの方かな」
 声のトーンが一層落ちる。

 まるで、ドラマの中の不幸なカップルの別れ話だと思った。
 もはや二人の前には別れるという道しか残されていなくて、でもどちらもその言葉を言いだせずにいるというシーン。
197盟約 (5/7):02/11/18 03:38 ID:o9y020KO
「そんなわけないだろ」
 誰にともなく呟く。
「おかしいのは、オレの方だ」
 おもむろにベンチから立ち上がり、話を続ける。
「そんなにもオレのことを想ってくれているのに、何にも応えられないオレの方がおかしいんだ」
「……」
 しばしの静寂が訪れる。吹き抜ける風の音だけが耳に残る。

「長森、オレと一緒にいて幸せか?」
「えっ……うん、幸せだよ」
「オレも、長森と一緒にいられて幸せだ」
 幸せ、という言葉がこんなに辛く聞こえるなんてことは今まで無かった。

「だったら、何も問題……」
「だから……怖いんだ。この幸せを失うことが」
 長森はオレの言葉をじっと聞いている。
「いつまでもこの幸せな時間を過ごしたい……それはお前も思うだろ?
 でも、実際はそんなことない。絶対、幸せな時間というのは終わってしまう。
 ……そのとき自分がどうなってしまうか、それが怖いんだ。
 だからお前に対しても、自分が傷つかないように上っ面だけで接してしまうんだ、きっと」
 オレの必死の告白を聞いても長森が動く気配がない。先程と同様にじっとオレの言葉に耳を傾けている。

「バカだよ、オレ。いっつもだ、いつもオレ自身のわがままのせいでお前のことを傷つけている。
 ……お前から告白された後。この世界から消滅した後。そして今も……
 どうして、どうしていつもお前の想いに応えられないんだろうなっ」
 ふがいない自分に対してなのか、それとも何も応えようとしな長森に対してなのか、
 オレの告白の最後部分は、ほとんど自暴自棄と同然で終わった。

 興奮して熱気をおびた体を冷やすように、吹いてくる風に身を任せる。
 今吐きだした言葉の端々がオレの頭の中を駆け巡る。それを思い返すたびに胸が締めつけられる。
 そして静寂が流れる。
198盟約 (6/7):02/11/18 03:39 ID:o9y020KO
「ねぇ浩平、ひとつだけ訊いていい?」
 その静寂を破り、ようやく長森が口を開いた。

「……何?」
「浩平は、わたしと一緒にいて幸せなんだよね?」
「……あぁ、そうだ」
「なら、何も問題なんてないよ」
 そう言うと長森は立ち上がり、オレに体を寄せる。
「浩平の言うとおり、この幸せがいつまで続くかなんて誰も分からない。
 明日、わたしが事故に遭って死んでしまうかもしれないし、浩平がまた別の世界に消えてしまうかもしれない。
 ……でも、でもね」
 長森がオレの手をぎゅっと握る。そして、


「たとえ未来に何かが起こったとしても、今、幸せだということは絶対変えようがないと思うんだ。
 だから、今を考えよ。未来に起こる何かを怖れるよりも、ただ今の幸せを考えてみよう」


 ……オレはいったい何を考えていたんだろうか。あの世界で何を学んできたというのだろうか。
 何を思い、この世界に戻ってきたというのだろうか。
 変わらないもの。
 ──それはえいえんなんて訳の分からないものじゃない。それに頼らなければ実現できないものでもない。
 簡単なことだ。それは、移ろいゆく世界の中で今という時間を作り続ける人と人の絆。
 そんなことも分からずに、ただ、ありもしない未来を想像し続けていたというのか、オレは。
 バカだ、自分でも呆れるぐらいの大バカ者だ。今という時間が見えないヤツが、どうして未来なんて分かる。
199盟約 (7/7):02/11/18 03:40 ID:o9y020KO
「分かった?」
 オレは、きっと一生こいつには頭が上がらないんだろう。
 いや一生どころか、何遍生まれ変わってまた一緒になったとしても、頭が上がらないと思う。
「長森っ!」
「えっ、……うわぁっ」
 気がつくと、オレは長森に抱きついていた。

「……オレ、お前に本当に感謝してるよ。これで何回目だろ、お前に助けてもらったの。
 良かった、お前と一緒になれて本当に良かったよ」
「ほ、褒め過ぎだよっ……でも、わたしも浩平と一緒になれて良かった……」
「これからも一緒に……いつまでになるか分からないけど、一緒にいてくれ」
「うん。じゃあ、ゆびきりしよう。二人が嘘をつかないように」
「……いや、ゆびきりは無しだ。それより、もっと確実な約束をしよう」
「えっ、もっと確実なっ……んぅ!」


 それは遠い昔のこと。

 一人の少年が深い悲しみに暮れ、えいえんという盟約と共に少女とキスを交わした。

 そしてこの瞬間。

 その盟約を打ち払い、限りある今という時間を一緒に過ごすという盟約と共に、

 オレたちは、キスを交わした。
200 ◆aJQUrKSRU6 :02/11/18 03:41 ID:o9y020KO
>>193-199 『盟約』でした。
これでようやく眠れる……
201名無しさんだよもん:02/11/18 03:53 ID:B0jVaov/
投稿します。
タイトルは「幸せの形」でKanonネタ、真琴メインです。
3レスほど使います。
202幸せの形(1/3):02/11/18 03:54 ID:B0jVaov/
 奇跡のように真琴が帰ってきて、水瀬家は正式に家族を一人増やすことになる。
 それからの真琴はほとんど別人のような可愛さだった。
 以前の生意気さと敵意はなりをひそめ、真琴は俺への好意をあらゆる方法で表現するようになった。俺が家にいるときは、風呂以外ではいつもそばにいるし、寝るときも一緒。……いや、ほんとに寝るだけだが。なんとなく、寄り添って眠るだけで満足できてしまう。
 そう言えば、美汐にも笑顔が増えた。うちにもよく来るし、真琴の方でもちょくちょく美汐の家に遊びに行っているようだった。秋子さんが真琴の母だとすれば、美汐はまるで年の離れた姉のようだ。一緒にいる姿はとても微笑ましい。

 幸せの形はいろいろあるけれど、今の俺はこんな生活にとても満足している。
203幸せの形(2/3):02/11/18 03:55 ID:B0jVaov/
 それは単なる思いつきだった。
「俺たち、キスってしたことないよな」
 日曜日の午後、真琴にせがまれて読んでいたマンガの一場面。主人公のキスシーンを見て、ふとそんな言葉が漏れた。
「え……そうだね」
 顔を赤らめながらも真琴が答える。
「…………」
「…………」
 わずかに沈黙が降りた。ちらちらとこちらの様子をうかがっているような真琴に、俺は思い切って言ってみる。
「……しても、いいか?」
「……うん」
 恥ずかしそうに目を伏せ、しかしはっきりと真琴がうなずく。
 俺は、真琴を正面から見つめた。
 肌を重ねたことすらある相手だというのに、こうして正面から向き合うと妙に緊張する。真琴もそれは同じだろう。
 しかし、顔を赤らめながら俺を見つめるその目が、何かを期待しているように見えてしまうのは、俺の勝手な妄想ではないと思う。
 手を伸ばして真琴の両肩に乗せた。そのままゆっくりと引き寄せてやると、真琴が大人しく目を閉じた。
 顔が近づく。予想以上に緊張して頭の中がぐちゃぐちゃになってくる。真琴の顔を見たままでする勇気はなく、俺も目を閉じた。
 唾を飲み込んだ。
 そして、触れた。
 予想通りの柔らかさと予想以上の温かさに、心臓がひときわ強い鼓動を打つ。時間が止まる。
「んぅ、ふ……」
 触れるだけのキスだが、真琴が甘く唸るような声を漏らし、俺の服をぎゅっと掴む。
 そのまま無限のような数秒が過ぎ、触れたときと同じようにゆっくりと唇を離す。
 唇に残る温度と柔らかさの余韻を堪能しながら目を開けると、目を閉じたままの真琴の顔が見えた。
「真琴」
「え……?」
 名前を呼ぶと、不思議そうな顔をして目を開いた。
204幸せの形(3/3):02/11/18 03:58 ID:B0jVaov/
「……もう終わり?」
 思わず苦笑してしまう。
「終わりだ。なんだ、もっとして欲しかったのか?」
「……強く吸ったり舌入れたり、しないの?」
「……は?」
 真琴の口から出たとは思えない言葉に、俺の目が点になった。
「待て。ちょっと待て。お前どこでそんなこと覚えた。マンガの真似か?」
「え? マンガじゃないよ?」
「違うのか? じゃあ何でそんなこと知ってるんだよ」
 真琴は顔を赤くして俺の質問に答える。
「その……いつも美汐とやってるから」
「み、美汐!?」
「美汐のうちに行ったときにね、いろいろ気持ちいいこと教えてくれるの。
 キスだけじゃなくて、ほら……こことかこの辺とか触ってみたり、舐めっこしたり……あとね、美汐が『おとなのおもちゃ』っていうのを持ってて……」
 身振り手振りを交えながら、次々に暴かれていく女たちの痴態。
「…………」
 『ふふふ。真琴、気分はどう? 今度はもう一本増やしてみましょうか』
 『あ、あうー。そんなに入らないよう』
 『そんなこと言ってても、ほら……ここはこんなに……』
 『や、やだぁ……』
 『欲しいんでしょう? ちゃんと言わないと、してあげないわよ?』
「……いいなあ」
「それでね……あれ? 祐一、どうしたの? 聞いてる?」
 真琴の声に、楽しそうな百合の園から現実に引き戻される。
「……いや、なんでもない。それより真琴」
「ん? なに?」
「今度やるときは俺もまぜてくれ」
「うん、いいよ」


 幸せの形はいろいろあるけれど、今の俺はこんな生活にとても満足している。
205名無しさんだよもん:02/11/18 03:59 ID:B0jVaov/
以上です。
さて、寝るか。
206 ◆KiKEPx4qqo :02/11/18 06:31 ID:Qm96nZ3a
3レス投下します。女の子が道を帰るだけの話。ストーリーなし。
 女子高生雛山理緒、十六歳。
 今夜、彼女は、浮かれていた。
銭湯帰りの夜道を歩きながら、とても……とてもとても、浮かれていた。

 こんな、特に可愛くも取り柄もない私に、彼が「俺も、理緒ちゃんが好きだ」
って言ってくれた。
 ずっと片思いだった藤田くんが、こんなドジで貧乏臭い子に告白してくれた。
 
 偶然銭湯の帰りに出会った彼と、夜道を歩きながら話していた。
 人通りもない川沿いの土手道の上で、彼も、春の温かい夜風も優しかったか
ら、なんとなく、いつか必ず言おうと思っていたことが今日、言えた。
 “なぜ自分はあなたを好きになったのか”──あの日の、こと。
 そして、告白以来ずっと待っていた藤田くんからのはっきりとした返事が欲
しい、と。
 十六年の人生で、一番なけなしの勇気を振りしぼったことへの報酬が、彼の
その返事だった。

 そして、ふたりは初めてキスをした。

 雛山理緒だって高校生の女の子だ。これで浮かれない方が、どうかしてる。
 あのキスの瞬間胸奥からせり上がってきた熱が、もう藤田くんの姿も見えな
くなったってのに、まだ繰り返し繰り返し込み上げている。
 顔も火照ったままだ。風呂あがりでぽかぽかなのに、さらに過剰なぐらいの、
熱。
 乾きかけの濡れ髪を暖かい春の夜風に晒して歩くだけで。ただでさえ、心地
よいのに、その上さらにこんなに良い気分が加算されて大丈夫なんだろうか?
 歩く感覚がふわふわして心もとない。
 なんだかいまジャンプしたら、ふだんより30cmは高く飛べそう。
(“天にも昇るような気持ち”って、このことなんだ〜…)
 ドラマやマンガで見た言い回しを、自分の感覚で実感した。
 すごく、感動した。
 自分にこんなドラマみたいなことが実際起きるなんて、ほんとは、本気では
信じていなかったから……。

 雛山理緒は、勤労学生だ。
 朝から晩まで、学校に行ってる時間以外はバイトバイト。
 年頃の女の子らしくはないかもしれない。服やなんか買う余裕だってないし。
 それはでも、気にしていない。そんな自分よりさらにもっと頑張って、女手
ひとつで自分たち兄弟を育ててきた母を、目の前で見て育ったから。
 その母が過労も重なって倒れ、自分の肩に家族の運命が掛かった時、むしろ
(やらなきゃ!)と決意が静かに燃え上がったくらいだ。
 ……ただ、でも、(恋は似合わないよね……)と、作業着姿で汗と埃(ほこ
り)に塗(まみ)れる自分を見て、感じた。
 いっしょに働く年上の人たちはそんな自分を「卑下しすぎだよ」と笑って、
「自信持て」って言ってくれた。実際、どこに行ってもたいてい一番年下だし、
高校生の女の子ってだけで珍しがられる現場も多い。だから職場のおじさんに
可愛いなんて言ってもらえることも、あるにはある。
 でもやっぱり、友達や同級生の女の子に、こんなことしてる女の子は、ひと
りもいないから。

 だからどうしても好きな気持ちを我慢できなくて藤田くんに告白した時は、
もうこの世の終わりみたいな悲壮な決意だった。
 告白しただけで、返事も聞いてないのに自分の中では(もうすべて成し遂げ
た)って感じで、その後ちょっと妙な脱力感と解脱気分までした。
 でも実際は、そこからがはじまりだった。
 即断っても良かったのに、藤田くんは自分に告白してきた女の子に対して真
面目に向き合ってくれた。
 結果なんて駄目100%だって思ってたから隠そうとしてた、カッコ悪いバイト
三昧の姿も見られてしまったし、逆に、格好いいばかりじゃない当たり前の高
校生男子としての藤田くんも、いろいろと知ることができた。
 恋愛って(注:まだ未満っぽい)、ドラマみたいな劇的なことは表層だけで、
意外に地味な日常の積み重ね。
 …そしてその過程の結果が、予想外の、場外ホームランみたいな彼からの告
白!
 そして、ファーストキス!
 その瞬間は、通じ合った心と心にちょっと泣けたぐらいだったのに、あとで
反芻すればするほど、それは幸せの爆弾だった。
 誰にでも起こるようなありふれたことだとしても、雛山理緒は、こんなドラ
マの一場面みたいな、しかも幸せ方面の出来事が“自分に”起きるなんて、予
想もしていなかった。
 なんていうかもう、幸せが原因のパニック状態。
 やばい。つい唇に藤田くんの皮膚の生々しい感触を蘇らせるたび、のぼせて
きゅぅぅーっと倒れそう。
 この満面笑顔でアパートに帰ったらぜったい弟にあやしまれるよ。
 ああ、私なんかがこんなに幸せで、あとで裁判にかけられて重罪にされるん
じゃないだろうか。(切腹とか)
 いまもし、お給料を百万円もらっても、この浮かれ気分のまま街の一軒一軒
に配って世の中のいろんな人たちを助けてしまいそう。
 何考えてんだか自分でももういまいち、わからない。
 こんなに幸せな気分になれるなんて……きっと、神様はこの日のために雛山
理緒を作ったんだ!
 神様ありがとう! 仏様ありがとう!
 浮かれて声をあげるかわりに路上の空缶を景気よく蹴飛ばすと、空缶は暗が
りに潜んでいた野良犬に見事に命中し、理緒は、牙を剥き出した犬に猛ダッシ
ュで追いかけられた。泣くほど追いかけられた。

 女子高生雛山理緒、十六歳。
 明日もきっと、朝日が昇る頃にはもう、息を弾ませながら新聞配達をしてい
る。
210 ◆KiKEPx4qqo :02/11/18 06:34 ID:Qm96nZ3a
>>207-209
以上、「女子高生雛山理緒、十六歳」でした。
レス間、行あけはなしです。
211名無しさんだよもん:02/11/18 07:45 ID:ji1dKdar
ぐぁ、寝てしまった。。。
もう4/5ほど完成してるけど無理っぽいな。
足掻きはよそう。
212名無しさんだよもん:02/11/18 08:01 ID:aZABlRbh
時間ぎりぎりになりました。って、今回15分延びてるんだっけ?
梓シナリオ別ルートのようなノリで、
「恋人としての」
213恋人としての:02/11/18 08:02 ID:aZABlRbh
 耕一が柏木家に来て数日――。
 4姉妹との共同生活にも慣れはじめ、耕一の存在は徐々に当たり前になりだしていた。
 他人行儀な部分がこなれ、冗談をかわしたり、学校での出来事を話したりと、本当の家族のようになりつつある、そんな中で。
 時折、梓の様子が明らかに不自然だった。
 今も梓は耕一の部屋の前で突っ立って、なにやら迷う素振りを見せている。
 何度もノックをしようと手を上げては、ためらって、ため息をつく。そんなことを繰り返していた。
「……梓お姉ちゃん?」
 そこを初音に見つかった。
「わぁっ! はっ、初音!? いつからそこに……」
「今帰ってきたところだけど、どうしたの?」
 梓の手がしわくちゃになった紙片を握りしめている。
 その視線に気づいた梓は、なぜか赤くなりながら、その紙片を初音に無理矢理押しつけた。
「これ、初音にやるから! 耕一にでも連れてってもらいな! じゃ!」
 言うだけ言って、足早に立ち去った。
 その紙片を見てみると、上流階級御用達、会員制スポーツセンターのプール招待券、2名分。
「?」
 とアンテナを揺らしながら戸惑っていると、ドアが開いて、眠そうな顔の耕一が顔を出した。
「なんだ、今梓の声がしたけど……なにがあったんだ、初音ちゃん?」
 ピンと来た初音は、くすりと笑いながら「あのね……」と耕一に切り出した。
214恋人としての:02/11/18 08:04 ID:aZABlRbh
「で、なんでこうなるのかなぁ……」
 件(くだん)のスポーツセンター更衣室で、梓が一人ごちる。
 昨晩、悶々とした思いを抱えてベッドに転がっていた梓の部屋に、耕一がやってきて、「明日、暇か?」と、聞いてきたのだった。
 明日は土曜日で、幸い午後からは部活の練習もない。頷く梓の前に出されたのが、例の招待券。
「あ、それ……」
「初音ちゃんが、お前を誘ってやってくれっていうからさ……行くか?」
 なんで梓指定なのかと首をひねりながらも、お人好しな耕一は言われるままに梓を誘う。
 普段なら、皮肉と冗談に紛れた返事をして、ちょっとした諍いが火種になってケンカに発展する、というパターンなのだが、
「……うん、行く」
 そこまでお膳立てされて、断れるほど梓はひねくれていなかった。
 表だってお礼は言えないが、心のどこか、素直な部分で初音に感謝する。
 もともと自分から誘えていれば、初音の手を煩わすこともなかったのだが。

 屋内プール特有の高い湿度で、湿った衣服を脱ぐのに少し苦労する。
 Tシャツを脱ぐと、同級生たちに比べると、はるかにボリュームのある胸が露出した。
 よく千鶴をからかうときのネタにはするが、重いわ肩が凝るわ運動しづらいわ後輩に狙われるわと、
あまりいい想い出のない部位でもあった。自分の手で支えても、ずっしりと重量感がある。
 それを覆うのは、ライトブルーとコバルトブルーが縞を作る、ビキニ模様の水着だ。
 なんだか今にも外れて零れ出しそうで、少々心もとない。
「やっぱ……ちょっと大胆だったかなぁ」
 ビキニからはち切れそうになっている胸は、否応なく男の目を惹きつけるだろう。
 隠そうと腕で押さえると、かえって谷間がくっきりとして、余計いやらしく見える。
 友人と一緒に夏の新作を買いに来たとき、からかい半分に勧められて、つい買ってしまったものだったが、
耕一が来ると分かっていれば、もっと地味なワンピースにでもしていたのに、と少々後悔する。
 ああ見えて、結構親父くさいのだ、あの男は。
215恋人としての:02/11/18 08:04 ID:aZABlRbh
 着替え終えた梓は、バスタオルを肩に掛けて、プールの様子を窺う。
 まだまだ残暑は厳しいが、金持ち相手の高級スポーツセンターということもあって、けっこう空いている。
 まばらな人影の中で暇そうに突っ立っている耕一は、すぐに見つかった。
「――お待たせ」
「おう。……なんで女ってのは水着に着替えるのにも時間がかかるんだ?」
「うるさいなっ、どうせあんたは下に着てきただけの癖に」
「ご名答」
 耕一はごく普通の紺色のトランクスだが、体格がいいので脱いでも様になる。
 加えて若い男が少ないせいで、一部おばさま方の注目を集めていた。
「ところで、いつまで隠してるんだ」
「いいだろ、別に」
「泳げないだろうが。ほら、外せ」
「あ、ちょっとっ!」
「うりゃ」
 強引にバスタオルを剥ぎ取ると、梓の見事な肢体が露わになった。
 身体そのものは陸上部だけあって引き締まっているが、その分ボリューム満点の胸が目立つ。
 体操着型にくっきりと日焼けの跡が残り、焼けた肌と白い肌とのコントラストが、妙に目を惹きつける。
 飾り気の少ないビキニは、最低限の部分だけを隠しているため、なまじ裸より色っぽい。
 なによりも恥じらう梓のしぐさは、普段の粗暴な姿との対比もあって、可愛らしい印象を与える。
「あ、あんまりじろじろ見ないでよ……」
 思わず見とれていた耕一だったが、照れ隠しにだらしなく笑い、からかいの言葉を投げる。
「いやぁ、やっぱり水着姿だと女に見えるよな、お前でも」
「あっ、あのねえっ!」
 ようやく調子を取り戻し、いつものやり取りをはじめる2人。
「いつもその格好でいてくれたら、俺もお前のことを弟みたいに思わないですむんだけどなぁ」
「誰が弟だっ!」
 耕一は笑いながら、梓にバスタオルを投げつけて、プールに逃げ込む。
「こら待てっ!」
 派手に立った水柱めがけて、梓も勢いよく飛び込んだ。
216恋人としての:02/11/18 08:05 ID:aZABlRbh
 のんびりとコースロープに身体をもたれかかりながら、水面をたゆたう。
 意外と水深が深く、梓の身長だと水が顔にまでかかるので、ひしっとロープにしがみつく。
「あー、やっぱりプールはいいな。空いているし。極楽極楽」
「銭湯じゃないっての」
 市民プールや海とは違って、ここはのんびりとしたものだ。
 やかましいお子様や、いちゃつくバカップル――耕一たちを除いては――も見あたらず、
他の人ものんびりと泳ぎを楽しんだり、プールサイドでくつろいだりしている。
 側面は前面ガラス張りで、オフィスビルしか見えないが、南洋の植物がブラインドを兼ねて植えられ、彩りを添えていた。
「しかしよく初音ちゃん、ここの券なんか持っていたな」
「そ、そうだね」
 招待券は、街中で足立――鶴来屋の社長――と偶然出会った時に、
『二枚しかないから、他の子たちにはないしょで、彼氏とでも行って来なよ』とこっそり渡されたものだ。
 その後ろめたさと照れくささとが、梓を逡巡させたのであるが……紆余曲折はあったものの、耕一と一緒に来ることができた。
 彼氏、と呼ぶには、なんの約束も保証も行為も成立していなかったのだが。
 当の本人は、梓の気持ちにも初音の気遣いも知らず、泳ぎを堪能している。
「こうして泳ぐのも久しぶりだな。たまにはいい運動だ」
「あんたねぇ、ガタイいいんだから、運動しないとすぐ重くなるよ。沈んじゃっても助けてあげないからね」
「そうだな、お前みたいに天然の浮きを、2つもつけてないから沈むかもしれん」
 わざとらしく梓の胸を、舐め回すように見る。脂肪のかたまりだけあって、水面が上下する合わせてぷかぷかと揺れている。
 途端に真っ赤になって胸を隠す梓の反応が、新鮮で楽しい。
「……こっ、耕一っ!」
「これでそのビキニが外れたりしたら、たちまち注目の的だな」
「嬉しくないわっ!」
 笑って逃げ出す耕一の後を、クロールで追いかける。運動不足がたたってか、すぐに耕一は捕まって、スリーパーの刑に処された。
「ほらほら、さっさと降参しなよ」
 と締め上げるが、耕一は抵抗せず、むしろ嬉しそうにしている。背中で潰れる梓の胸の感触は、極上だった。
「いやー、やっぱりこの感触はたまりませんなぁ」
「……っ!」
 梓は無言で、耕一の頭を水の中に沈めた。
217恋人としての:02/11/18 08:06 ID:aZABlRbh
 いわゆる罰ゲームというヤツだ。
 耕一は水面から10mの高さにある、飛び込み台の上に立たされていた。
 怒った梓の機嫌を直すために出された条件が、ここからの飛び込みだった。
 見下ろすと、25m四方の広さがあるはずのプールが、やたらと小さく見える。その隅で、梓がにやにや笑っていた。
「ほらほらどうしたの、早くしなよ」
「やかましい!」
 と叫び返す声にも覇気がない。
 平均的なビルの四階から飛び降りるほどの高さだ。剛胆な耕一でも、いきなりこの高さはおっかない。
 深さは五メートルあるが、底にぶつかったらどうしよう、プールから外れたら死ぬんじゃないか、という思いが頭をよぎる。
 こんな時に限って「何メートルの高さから落ちたら、水はコンクリート並の硬さだったかな」などと考え出す。
 さらにプール中の人間が、この無謀な挑戦者に注目しだし、もう引くにひけなくなっていた。
「よし……いくぞっ!」
 意を決して、飛び込んだ。
 手を伸ばし、目を硬く閉じ、空気を切り裂きながら、落下する恐怖に耐える。
 痺れるような衝撃と、水が砕ける音と、気泡が全身を洗う感触が、同時に生じた。
 落下の勢いが減じて、浮遊感に取って代わられる。目を開いてみれば、プールの底まではずいぶんと余裕があった。
『――なんだ、思ったより簡単じゃないか』
 と耕一が安心した瞬間、視界が濃い青に染まった。
 驚く間もなく、なにかが左足に絡みつき、浮遊を妨げる。細い金属の糸が足首に食い込み、鋭い痛みが走る。
 いや、足にはなにも絡んでいない――はずだが、足首を取り巻くように残っている古傷が、赤く浮かび上がっていた。
 慌てるあまりに、息を吐き出してしまい、たちまち息苦しさに襲われる。
 水面の向こうでライトの輝きが揺れている。手を伸ばし足掻くが、酸素だけが空しく消費され、血液の流れる音が脳にこだまする。
 喉が潰れそうになり、耳の奥が痛み、歯は軋り、目は限界まで見開かれる。
 目の前が少しずつ暗くなり、重い恐怖がじわりと心を浸食する。墨を溶かすように。
 耕一は迫る死の感触に怯えながら、心の片隅で奇妙な既視感を覚えていた。
 ――俺は、いつかどこかで同じような目にあったことがある。
 その時声が聞こえた。
218恋人としての:02/11/18 08:09 ID:yi+MrEqQ
『助かりたいか?』
 最近、夜ごとに現れ、夢の中で耕一の欲望をさらけだす獣の声。
 限りなく邪悪で、甘美な誘惑の声が、耕一の耳元に囁かれる。
『助かりたいのなら、俺を解放しろ』
 呪いの言葉のように何度も反響しては、意識に割り込んでくる。
 それは闇に閉ざされた視界の中に差した、一条の光明のようにも思えた。
『俺を解放しろ。俺ならば、この呪縛を断ち切ることができる。俺に身体を明け渡せ、さぁ!』
 生の渇望と、死の恐怖に耐えかね、耕一がその誘惑に乗ろうとしたとき、強く、その手が引かれた。
 梓だった。
 短い舌打ちが聞こえた。
 その途端、呪縛が解けたように浮力が甦り、体が自由になる。耕一は必死で水を掻いて、水面へ飛び出した。
「耕一っ! 耕一っ……大丈夫、ねぇっ!?」
 答えることもできず、梓の肩に掴まって、荒く息をつく。
 ようやく到着した監視員も、耕一に肩を貸し、二人がかりでプールサイドに押し上げた。
 固い床の感触と、温い空気が耕一を安心させる。
「耕一……」
 梓が首の後ろに丸めたバスタオルを置いて、不安そうに耕一の顔を覗き込む。
 やがて呼吸も落ち着いてきた。それを見計らって、監視員が聞いてくる。
「平気ですか? 頭とかは打ってませんか?」
「いや……ちょっと、足が攣って、水飲んじゃっただけですから」
 と、無難な言い訳でごまかす。まさか本当のことは言えないし、あれが現実だとも思えない――思いたくなかった。
「医務室には?」
「いえ、もう大丈夫ですから……すみません」
「気分が悪くなったら、念のため医務室に行ってくださいね。あと、あまり無理をしないで下さい」
「分かりました」
「どうもありがとうございます」
 梓も耕一と一緒になって頭を下げる。監視員が去ると、興味を失った野次馬も散っていった。
219恋人としての:02/11/18 08:09 ID:yi+MrEqQ
 ひとまず壁際まで移動し、座り込んで一息ついた。
 身を起こし、頭を振ると、大分頭もすっきりしてきた。水を飲んだせいで少々胃がむかつくが。
「ごめん、耕一……」
 膝を抱えた梓が、うつむいて、呟く。
「え?」
「あたしがバカなことさせちゃったから……」
「梓のせいじゃないよ。俺もちゃんと準備運動してなかったし」
 梓の頭を軽く叩いて、安心させようとするが、梓の表情は晴れない。それどころか、今にも泣きそうな表情で、
「あの時みたいに……耕一が浮かんでこなかったら、どうしようかと思った」
「あの時?」
「覚えてないの?」
 ずきん、と心の中の棘が疼いた。
 さっき水の中でもがいていたときにも思った。いつかどこかで同じような目にあったことがある、と。
 閉ざされていたはずの記憶が、少しずつ開いてゆくのを感じる。だが、その大半は黒く塗りつぶされたままだ。
「ほら、あんたが子供の頃、遊びに来たとき、あたしが水門に落ちてさ」
 代わりに梓の言葉が、耕一の記憶をうっすらと照らし出す。
 もう十年近くも前だろうか。耕一が一度だけこちらに来たとき、梓、楓、初音と一緒に、裏山の川に遊びに行ったのだ。
「それで……お前が水門に靴を落として、なくしちまって泣いていた」
 そう記憶は告げている。だが、なにか違和感がある。
 記憶の中の泣いている梓の顔は、それらしくない。もっと違う理由で泣いているように思える。
「なに言ってるんだよ」
 はたして梓は、耕一の言葉を否定した。なぜだか頬が赤らんでいる。
「確かに靴はなくしたけどさ……そうじゃないだろ」
「どうだっけ?」
「だ、だから……ああ、もう! ほら、これがヒント!」
 梓が耕一の左足を指差す。そこにはひきつれたような、古い痕があった。
 耕一自身もいつつけたのか分からない傷、それが不自然なほどに赤く、浮かび上がっていた。
「この傷……」
 先ほどの痛みを思いだすと同時に、恐怖が身体を震わせる。
220恋人としての:02/11/18 08:10 ID:yi+MrEqQ
「マジで覚えてないの?」
「……ああ」
 梓は一瞬あきれ顔になった、と思ったらみるみるうちに、怒りに顔を紅潮させ、震える拳を振り上げる。
「あんたって人は……」
「お、おい、ちょっと待った」
 手を交差させて防御姿勢をとると、はぁ、と大きくため息をついて、拳を下げた。
 さすがにあんな事があったあとじゃ、暴力を振るう気にもなれない……のだろうか?
「いいよ、もう。子供の頃の話だし」
 ずいぶんとなげやりな態度で、顔を背ける。
「なんだよ、それ」
「いいって言ってるから、いいんだ!」
 梓は怒りにまかせて勢いよく立ち上がり……ちら、と耕一を見て、改めて座り直した。
 いつもならそこで大股で去っていってしまうところだが、さすがに責任を感じてか、動こうとはしない。
「梓、泳いでこいよ。せっかく来たんだし」
「そういうわけにはいかないだろ」
「俺だったら一人でも平気だからさ。気分が直ったら行くよ」
「あたしは、このままでもかまわないから」
 まるで拗ねた子供のような態度に、耕一は苦笑した。
 元気のない梓は調子が狂うが、これくらいしおらしいのもたまにはいいし、温い空気の中で、のんびりとするのも悪くない。
 そう思うと、不意に眠気に襲われた。時間にすれば、ごく短い間の事故だったが、心も体も大きく疲弊していた。
「少しさ、寝てもいいかな?」
「え? ……うん、休みなよ」
 耕一は目を閉じ、壁に背中を預けた。しばらくして安らかな寝息が聞こえ出す。
 梓はきょろきょろと辺りを見回し、耕一の顔をまじまじと観察して、完全に寝入ったか確める。
 あんな事があった後とは思えないほどの、穏やかな寝顔。一定のリズムで刻まれる吐息。
 こうしてみると、年の割には少し子供っぽい顔立ちだ。
 微かに開いた唇をじっと見つめ、「まぁ、仕方ないか」と小さく呟いた。
 隣りに座り、そっと肩と肩を触れさせると、耕一の首が揺らぎ、梓の肩にもたれかかる。
 肌をくすぐる短く硬い髪の感触。耕一の手の上に自分の手を重ね、瞳を閉じると、やがて梓も眠りの国に誘われていった。
221恋人としての:02/11/18 08:11 ID:yi+MrEqQ
 夜が更け、庭で虫の声が涼しげな音色を奏でる中、耕一と梓が帰宅し、玄関の木戸を開く。
「ただいまー」
「お帰りなさい。あら、2人揃って出かけていたの?」
 出迎えたのは、珍しく早い帰りの千鶴だった。まるで待ち伏せしたかのような長女の出現に、梓は激しく動揺する。
「あ、ああっ。いや、そこ、そこで偶然耕一と会ってさ! ちょっと一緒に歩いてきたんだ。な、耕一!」
「え、ああーはい。そうです。偶然そこで」
 あはははは、と不自然な笑い声を合わせる二人。千鶴は不思議そうに首を傾げ、
「今日はずいぶんと仲がいいのね」
 と、交互に視線を送る。再び不自然に笑う2人。
「それより、夕飯ができていますよ。2人とも、すぐに着替えて来てください」
 途端に梓の表情が凍り付く。
「え……夕食? まさか、千鶴姉が……」
「そうね、それでも良かったんだけど、初音がもう準備しちゃっていて」
 胸を撫で下ろす梓を、拗ねた子供のような目で千鶴が睨む。
「ちょっと梓。その態度はどういう事かしら?」
「決まってるだろ。千鶴姉の危険な料理を食わなくてすんで、ほっとしてるのさ」
「なんですって!」
 おなじみのケンカを始めた2人の巻き添えを喰わないように、こっそりとその場から離れる耕一。
 その前に、ふっと現れた静かな影があった。
 楓だ。いつも耕一を避けている楓が、自分から目の前に出てくるのは珍しい。
222恋人としての:02/11/18 08:11 ID:yi+MrEqQ
「や、やあ。楓ちゃん。ただいま」
 挨拶もどこかぎこちない。
「……梓姉さんと、一緒だったんですか?」
「あ、うん……」
 静かな瞳に見据えられると、まるで自分の全てが見透かされているようで、とっさに嘘がつけなかった。
「そうですか」
 素っ気なく確認を終えると、すれ違い様、耕一にのみ聞こえるような、小さな声で囁く。
「早く帰った方がいいです。危険なことが起きないうちに」
 え? と振り向いたときには、楓の姿は居間に消えている。
 今日の事件を知っているのか、それとも別のなにかを感じたのか。どちらにせよ、楓はなにかに気づいている。
 再び忍び寄ってきた不安の影。だがそれは、ケンカを続ける2人の声によって掻き消された。
「だーかーら、千鶴姉の料理なんか食わしたら、いくら鈍感な耕一でも、死ぬって!」
「ううっ、ひどいっ! 分かりました。そこまで言うなら明日は休みですから、私の料理の腕前の証明を……」
「却下、却下、却下ぁぁっ!」
「……くすん」

 千鶴との舌戦に勝利を収めた梓の前に、初音がひょっこりと顔を出し、小声で今日の成果を尋ねる。
「お帰りなさい、梓お姉ちゃん。……楽しかった?」
「あ、うん……まぁね。ろくに泳げやしなかったけどさ」
 あの後、2人で深く眠り込んでしまい、起きたときには六時を回っていた。
 慌てて耕一を揺さぶり起こし、即座に着替えてとんぼ返りだ。結局最初に30分ばかりふざけあったくらいだ。
「泳げなかったの?」
「うん。けど……まぁ、いいかな」
 照れくさげに鼻を掻く梓。なんだかよく分からないが、嬉しそうな梓を見て、初音も笑顔を見せた。
「それよかありがとね。夕飯作っといてくれて」
「多分、遅くなるんじゃないかなぁ、と思って、楓お姉ちゃんにも手伝ってもらったの。だからもっと遊んできても良かったのに」
「ば、ばか……そんなわけにもいかないだろ」
「?」
 変に初音の言葉の裏を勘ぐって、赤くなる梓。首を傾げる初音の髪を、くしゃくしゃとかき混ぜてごまかした。
223恋人としての:02/11/18 08:12 ID:yi+MrEqQ
 ――その夜も、耕一は夢を見た。
 いつもと同じ、彼の欲望や破壊衝動を喚起する、獣の声。
 殺せ、犯せと誘う声は、日増しに強くなってくる。必死でその声に抗う心が、圧倒的な快感に流されてゆくのを感じる。
 暗い闇の中に、白い肢体が浮いていた。縄で縛られ、鎖に繋がれ、淫らに喘ぐ、4つの肉塊。
 痛々しく股間から純潔の証を流す初音。その股間に楓は顔を埋め、狂ったように舌を動かし、血と愛液を啜っている。
 初音は歓喜に腰を震わせ、楓も自らの指で、自分の快楽を引きずり出している。
 壁に両手を繋がれた梓の身体は、淫猥に白濁に汚されている。光を失った瞳は、虚ろに耕一を見ていた。
 そして最後の一人、千鶴は耕一の体の下にいた。
 3人を思いのまま犯したというのに、焼け付くような興奮は消えず、むしろ高まるばかりだった。
 逃れようと、もがく千鶴の胸元を掴んで一気に引き下ろすと、ボタンが弾け飛んだ。
 柔らかそうな肌と白い下着が露出し、原始的な欲望が刺激される。
 隠そうとする腕を掴んで、無理矢理開かせ、胸元に顔を埋めた。
 心地良い感触と甘い匂いに、激しく耕一の男がいきり立つ。
 硬くなった部分を千鶴の太腿に押し当て、擦ると、えもいわれぬ快感が湧いた。
 その快感が、耕一の理性を掻き消してゆく。歓喜が哄笑となって、闇に響いた。
 舌を這わせると、千鶴は身を捩り、はかない抵抗を見せた。抗う千鶴の悲痛な声が、ますます耕一を興奮させる。
 足を割り開き、なだらかなふくらみを見せる股間にむしゃぶりつこうとした時――。
 横合いから何者かが耕一を蹴り飛ばした。
 壁に叩きつけられ、一瞬息が詰まり、そこでようやく脇腹に痛みが走り、耕一の意識を無理矢理覚醒させる。
 はっきりしだした視界に映るのは、いつも眠っている部屋と、怒りに頬を紅潮させる梓と、はだけた胸元を隠す、千鶴の姿だった。
 現実になった悪夢を受け入れられず、耕一は、ただうろたえた。
224恋人としての:02/11/18 08:13 ID:yi+MrEqQ
「耕一――あんた、どういうつもり?」
 立ち上る冷気が見えるような、ぞっとする声。
「事と次第によっちゃ、いくらあんたでも許さないよ」
「お、俺……」
 全部、夢の中の出来事だと思っていた。
 大切な従姉妹たちを汚し、犯し、欲望を吐き出すという悪夢。あるいは願望。
 夢の中なら許される、というわけではないが、現実でするのとはまるで意味が違ってくる。
 動揺のあまり、うまく言葉さえ紡げない耕一に、意外なところから助け船が来た。
「いいのよ、梓」
 被害者である千鶴本人が、梓を取りなす。
「いいって……いいわけないだろ!」
「知ってるでしょう、梓。耕一さんはおそらく――」
 びくりと梓の体が震えた。怒りは見る間に立ち消え、怯えた表情に取って代わられる。
 俺だけが一人、混乱の中に取り残されていた。
「やっぱり――目覚めてしまったのですね」
 いつの間にかやってきた楓が、悟ったように、諦めたように呟いた。
225恋人としての:02/11/18 08:15 ID:yi+MrEqQ
「耕一さん、一昨日言っていましたよね。この頃他人を殺す夢を見ると」
 千鶴が不意に、淡々と語りはじめた。にわかに信じられない、非常識な話――。
 曰く、柏木一族には鬼の血が流れていて、常人とは違う力を持っている。
 だが、男性の中には力に振り回され、暴走し、欲望と破壊だけに取り付かれてしまうことがある。
 そうして制御できず、死んでいった者が何人もいると――。
 とんでもないおとぎ話だ。いつもの自分だったら一笑に付すだろう。だが……。
「梓、見せてあげなさい」
「……分かったよ」
 台所から持ってきた、ごく普通のスチール缶。それを梓は容易く捻り、引きちぎった。
 軋る金属音が、まるで自分の首を捻りとっているように感じられ、耕一は苦い唾を飲み下す。
 信じられない話だったが、どれだけ非常識でも目の前に突きつけられた事実は、否定できない。
 なによりも、思い当たる節はいくつもあった。
「そう言えば、俺、プールの中でも声を聞いたんだ。あいつの……鬼の声が」
 その時のことを詳しく話すと、千鶴には思い当たるところがあるようだった。
226恋人としての:02/11/18 08:16 ID:yi+MrEqQ
「耕一さん、以前、一度だけこちらに来たことがありますね。あの時、あなたは似たような体験をしています」
「え?」
 昨日プールでも思いだした、梓、楓、初音の3人で、立入禁止になっている裏山の水門に遊びに行ったときのことだ。
 誤って梓が川に落ち、自力で助かったものの、靴をなくして泣いていた。それが耕一の記憶だ。
「だけど実際には、梓を助けたのは耕一さん、あなたです」
「俺?」
 梓が言葉を引き取って、話を続ける。
「そう。私を助けてくれたあんたは、靴を拾いにもう一度川に飛び込んだ。そして……なかなか上がってこなかった」
 川の中に残っていた、工事用のワイヤーロープが絡み、耕一はおぼれかけた。
「その時にあなたの中の鬼は目覚め、ロープを引きちぎり、命は助かった……」
 暴走した鬼は、梓たちに襲いかかった。だが、力を使い果たしていたのか、耕一は力つき、高熱を発して倒れた。
 耕一が目覚めたときには鬼は消え、その時の記憶も消えていた。
「でも、その時にスイッチは入ってしまった」
 耕一の中の鬼を閉じこめていた、檻の鍵は壊れ、再び暴れ出そうとしている。
「だから、耕一さんには帰ってきて欲しくなかった」
 ずっと黙っていた楓が、悲痛に呟く。
「私達と一緒にいたら、共鳴して、目覚めてしまうかも知れなかったから……」
 重い沈黙が、四人の間に落ちた。
227恋人としての:02/11/18 08:17 ID:yi+MrEqQ
「は、はは……」
 耕一は笑った。こんなバカな話があるだろうか。
 自分の中に鬼がいて、そいつはとんでもない力の持ち主で、今、俺の身体を乗っ取って、暴れだそうとしている?
 にわかには信じがたい話だったが、思い当たる節はいくつもある。それを否定するには――壊れたように、笑うしかなかった。
「耕一……」
 梓が声をかけようとして、留まる。というより、かける言葉が見つからない。
「それで、俺はどうしたらいいんですか? なにか対抗策とかあるんですか? 症状を抑える薬とか」
「――そんなものは、ありません」
 予想通りだ。そんなものがあるんだったら、千鶴たちもここまで悩みはしないだろうし、あらかじめ対策を講じていたはずだ。
「鬼の血は、自分で制御するしかないんです。自分の意志で、鬼を押さえ込んでください」
「耕一……」
 梓が不安な眼差しで耕一を見上げた。
 梓を元気付けるように――そして自分自身も――笑って、梓の髪を撫でた。
「何とかなるって、きっとな」
「うん……」
「さぁ、それじゃあ遅くなったけど、朝食にしましょうか」
 千鶴がわざと明るい声を出し、3人もそれに続いた。
 居間に行くと、遠ざけられていた初音が、不安そうに聞いてくる。
「耕一お兄ちゃん……なにがあったの?」
「大丈夫だよ。大丈夫だから、初音ちゃん……」
 答えることもできず、ただ、無意味な保証だけを繰り返した。
228恋人としての:02/11/18 08:18 ID:yi+MrEqQ
 その夜、千鶴は、屋敷の裏手に耕一を案内した。
 立ち入りを禁止された古い蔵――。ほぼ一月ぶりに開かれたそこは、かび臭い埃と、微かな血臭に満ちていた。
 牛でも繋ぎそうな、太い鎖と金属の手枷が、地面から伸びている。
「夜の間は、この中に入って自分を繋いでください。暴走した鬼の力でも、耐えられるような強度になっています」
 鈍い輝きを放つ鎖が、剣呑な雰囲気を放っている。表面に浮いた錆は、血の跡だろうか?
 見れば、壁にもなにかを打ち付けたような後と、汚い血痕が浮いていた。
「眠れば鬼は、あなたの意志を乗っ取ろうと、襲ってきます。しっかりと気を持って、それに耐えてください」
「わかりました」
「耕一さん。あなたなら、制御できると信じてますから……」
「はい――」
 そこでふと、疑問が生じた。いや、ずっと考えたくなかっただけだ。
 だが、覚悟を決めるためにも、今ここで聞いておきたかった。
「もしも……制御できなかったら、どうするんですか?」
「制御できなければ、私が――」
 千鶴の瞳に冷たい殺気が芽生え、耕一を射抜いた。
 底冷えのする鋭い視線は、まさしく、彼女の中に鬼の血が流れていることを伺わせる。
 突き放す言葉はごく短く、シンプルに結論だけを告げる。
「あなたを、殺します」
 重々しい音と共に、扉が閉められた。

 夜ごと聞こえてくる、苦悶の呻きと、鎖の音と、打撃音。
 鈍く響くそれらの音は、屋敷の中で耳を塞いでも響いてくる。
 誰もがその声に怯え、悲しみ、早く時間が過ぎ去ってくれることを願う。
 何度も何度も、飽くことなく繰り返し襲ってくる悪夢は、夜が明けるごとに耕一を憔悴させた。
 三日目からは、耕一は一日中そこに入っていることにした。
 夜眠れない分、昼間になってもうとうとしてしまい、鬼が囁きかけてくるのだ。
 気の狂いそうな時間が、耕一たちの心を徐々に削り取っていった。
229恋人としての:02/11/18 08:18 ID:yi+MrEqQ
 7日目の晩――。
 耕一の声が、不意に途切れた。
 それに気づいた梓は、矢も楯もたまらず寝床を飛び出し、蔵に走る。
「耕一! ねぇ、耕一! ちょっと……返事してよ!」
 呼びかけに返ってくる答えはない。最悪の想像が脳裏をよぎる。
 扉についた小窓から覗き込んだものの、蔵の中は闇一色で、耕一の姿が見えない。
「耕一っ!」
 答えはない。
 絶対に開けるなとは言われていた。だが焦燥のあまり、梓はその禁を破る。
 なかなか開かない鍵をもどかしく思いながらも、ようやく外し、中に飛び込んだ。
 蔵の角でへたり込む黒い影――。
「耕一っ!」
 叫ぶと同時に、影が襲いかかってきた。
 耕一の目は血走り、はち切れんばかりの筋肉が服を押し上げている。
 梓の肩を掴む腕は、万力のような強さで、ギリギリと食い込んでくる。
 荒い息と唾液とが口の端から漏れている。
「耕一っ! 止めてよ……ねぇっ!」
 梓の叫びも意に介さず、鬼と化した耕一は、梓を引きずり倒した。
 先日、千鶴を押し倒したときと同様、服を引きちぎり、梓の肌を舐め回す。
 背ける顔を無理矢理正面に向かせ、唇を奪った。
 ぬるりとした舌が、獣の息と共に口内に侵入し、蹂躙する。
 口の中を犯されながら、梓は思い出す。かつて水門で、暴走した耕一に、同じ事をされたことを。
 当時、鬼のことなど知らなかった梓にとって、無理矢理とは言え、それは大切な初めての口づけだった。
 耕一のことを異性として意識しはじめた、記念だった。
 唇を捧げた相手に思いを寄せる――少女漫画みたいで、自分にはひどく似合わないと思う。
 だけど、それでも耕一のことは、密かにずっと想い続けていて――、
230恋人としての:02/11/18 08:22 ID:i2i3Pmdi
 梓の抵抗が止んだ。
 不審に思ったのか、耕一の動きも止まる。
 梓は、こんな状況だというのに微笑み、耕一の首に手を回し、自分から唇を重ねる。
 ずっと小さな頃から抱えていた思い――それを全て、ぶつけるように。
 荒々しい舌でも、獣のような吐息でも、それでも、耕一は、耕一だった。
 だから、
「いいよ、あんたになら……耕一……」
 頬に手を伸ばして優しく触れ、そっと囁いた。
 

 ――千鶴たちが駆けつけたとき、梓の腕の中で、耕一が泣いていた。
 嬉しいのか、悲しいのか、2つの感情が入り交じって自分でも分からず、ただ、泣いていた。
 耕一を抱き留める梓も泣いていた。
 ただ、こちらはひたすら幸せそうに、母のように耕一の頭を抱いて。

 千鶴が口元を抑え、その場に膝をつき嗚咽を漏らしはじめる。 
 初音は楓の胸にすがりついて、大きな声を上げて鳴き出した。
 楓も目尻に涙を浮かべ、初音の頭を撫でていた。
 月だけが、それを見ていた。


 風が吹いていた。
 すっかり秋模様となった空は、高く澄み渡り、青い背景に赤く染まったトンボが、舞って彩りを添える。
 河原の横に広がる草原の上に、寝転がる耕一。その横には梓が腰を下ろし、風に髪を梳かれている。
 2人は時に笑い、時に安堵の表情を浮かべながら、なにか静かに話していたが、梓が不意に拗ねて唇を尖らした。
 苦笑した耕一が身を起こし、そっと唇を寄せる。
 梓も目を閉じて、心持ち、顔を上向けた。
 耕一が静かに呟く。
「じゃあ、これが恋人としての、ファーストキスだな」
231名無しさんだよもん:02/11/18 08:23 ID:i2i3Pmdi
>>213-230 「恋人としての」でした。
連続規制に二度も引っかかってしまい、時間をとらせて申し訳ありません(TдT)
失礼します。
232 ◆28qsaJNT.c :02/11/18 08:26 ID:XryZ770n
他に投稿予定の方はいますか?
233 ◆28qsaJNT.c :02/11/18 08:30 ID:XryZ770n
ただ今をもって、投稿期間を終了させていただきます。
参加された書き手の皆さん、どうもご苦労さまでした。

それでは、これから感想期間に入ります。
投稿された SS について感想、討論などをご自由に行ってください。
期限は 11 月 25 日の午前 8:15 までとさせていただきます。

以下が、今回投稿された作品一覧です。

>>85-90  待ち合わせ(栞)
>>124-128 イチゴ味(名雪・祐一)
>>139-144 しあわせになる方法(真琴・秋子)
>>153-162 キスして欲しい(楓)
>>166-167 童話作家(栞)
>>171-178 キッスのアドバイス(マルチ・セリオ)
>>182-190 秋月灯(志保)
>>193-199 盟約(浩平・瑞佳)
>>202-204 幸せの形(祐一・真琴)
>>207-209 女子高生雛山理緒、十六歳(理緒)
>>213-230 恋人としての(梓)

なお、今回投稿された作品一覧は
http://isweb45.infoseek.co.jp/play/sscompe/ss/
からでも見ることができます。
234名無しさんだよもん:02/11/18 09:26 ID:9Rx3qPov
今回は簡単そうに見えて実はどうにもヒネリようがないテーマだったようで、
「外でエッチ」みたいにそれ自体にインパクトがあるわけでもないし、皆相当苦労してる様子が・・・。
結局書ききれなかった自分としても複雑な思いで読んでたわけだが、その中で、
『秋月灯』>>182-190は見事だった。
どこが「キス」やねんと突っ込もうとしたらビリヤードの「キス」だったのか。
いやあ、脱帽。
235名無しさんだよもん:02/11/18 12:26 ID:ThwMBoCD
>どこが「キス」やねんと突っ込もうとしたらビリヤードの「キス」だったのか。

落語の『お題』のようだ(w
236マジなが感想人:02/11/18 15:44 ID:8+TGj8Xz
>>85-90  待ち合わせ(栞)

物語の意外性はないし、かといって一文一文に味があるわけでもなく、魅力的に人物が描かれてもいないし、状況が目新しいわけでもない。
どれか一つでも、どうにかしてくれると嬉しい。

>>124-128 イチゴ味(名雪・祐一)

以下同文、といきたいところだが。
今後このてのどこかで見たような作品には対象年齢の表示をお願いしたい所だ。これが10歳向けと言うなら評価は大きく異なる。ありがたい性教育でございました。

>>139-144 しあわせになる方法(真琴・秋子)

状況に面白みはないが、描き方事体には丁寧さがある。一幕を切り取ってほのぼのなり何なりの感情を読み手に抱かせる所までは来ていると思われる。

>>153-162 キスして欲しい(楓)

モノローグ主体はそれなりに説得力があれば最低限の読みでを確立できる。が、この作品の場合、まさにタイトル通りでそれ以上の一切がない。そうだろうね、だから?
ラストで落とす事もできていない。

>>166-167 童話作家(栞)

状況には興味深さがある。散文詩的な記述も見ようによっては面白いと言えなくもないが、多分に酔い過ぎの感がある。
短い中に広がりを持たせるには、まだまだ表現力がたりない。
237マジなが感想人:02/11/18 15:45 ID:8+TGj8Xz
>>171-178 キッスのアドバイス(マルチ・セリオ)

ありそうな状況設定。雰囲気を壊さない程度の小道具と、展開をダレさせない小ネタ、弱いながらも一応のオチ。小さくまとまっている感はあるが、全体の整合はきっちりとれている。

>>182-190 秋月灯(志保)

状況限定のなかの、感情の動きにスポットが当たっているが、そつのない演出によって成功している。
問題は序盤、具体的な状況の描写を避け、展開の選択肢を広くとっているが、さすがに抽象的過ぎるか。
かぐや姫の話から展開を予想する事は難しく、この部分で読み手のテンションを落とす可能性はあるとおもう。
ビリヤードのくだりは…うーむ、なにか天国組っぽさを全体に漂わせるが…やや強引かもしらず。
基礎力の高さが粗を目立たせていないが、精査すればもっと高い次元にいける作品だと思われる。
今回の白眉であろう。

>>193-199 盟約(浩平・瑞佳)

状況設定とモノローグによる主張がいずれも面白みに欠く。どこまでも既出、百出のネタであり、しかもONEとなれば更に。
文章は最低限をクリアと言う所だが、…の多様等を含めて全体に幼稚で興を殺ぐ。
構成的には一応の形にはなっているのだが。

>>202-204 幸せの形(祐一・真琴)

またかという始まり方だったが、うーむ、という形で終わった。まぁ、何もなく終わるよりはいい。それでも新規パターンというわけではないが。
238マジなが感想人:02/11/18 15:46 ID:8+TGj8Xz

>>207-209 女子高生雛山理緒、十六歳(理緒)

一人称以上三人称未満という感じの記述が面白い味になっている。が、内容的には的を絞りきれていない印象。「貧乏」という設定が彼女の浮かれ具合に対してより働きかけているという作りなのだが、今一つ押しが弱いか。
貧乏ならではのアクションを前面に出すとギャグに傾き過ぎないようにバランスをとらねばならなくなるが、それをやらない限り彼女をヒロインに据えた意味合いはほとんどなくなる。
普段が不幸だからより舞い上がるという事を書きたかったのだろうし、それは面白い着眼と思うのだが、彼女ならではという部分は結局見うけられなかった。残念。

>>213-230 恋人としての(梓)

前半と後半の繋がりが悪い。起承転結ではなく起承断結となっているパターン。前半に予兆するものがなさ過ぎるのが原因。
その前を読まず、223からいきなり読み始めて見るといい。あるいは213-222までだけを読むといい。それだけで話になってしまっているのがわかると思われる。

プールの飛びこみという状況設定と着眼は面白かった。かつての事件を簡単に連想させないよう、自然に持って行った流しかたも上手い。それだけに全体がかみ合わなかったのは惜しい所ではある。
239名無しさんだよもん:02/11/18 16:01 ID:jqgjPWBq
>>79-81 『姦し3姉妹……陸奥湯煙漫才紀行』
それなりに面白かった。(評価:5/10点)
オチがさらりとしすぎてる感じがあって、もうひとひねりあると、さらに全体の笑
いが締まったかもね。

>>85-90 『待ち合わせ』
いまひとつ。(評価:3/10点)
画材屋の前でぶつかった女の子と、その子が落としていったらしい赤い絵の具と、
その後の栞の発想(ピューリッツアー賞うんぬん)と、さらにその後の流れとが、
どうにもちぐはぐな印象。結局最後のキスシーンを書きたいだけで、その他の事象
がかなりおろそかに(ホントに適当に)流されているように感じた。
恋してる女の子のふわふわとした情感を出したい、と言う狙いがあったのかも知れ
ないけど、作者の照れもあるのか、ちゃんと書き切れてないんじゃないかと。

>>116 メンテ
ベタすぎ。(評価:1/10点)
メンテでも、もう少し笑わせて。

>>124-128 『イチゴ味』
うーん、微妙。(5/10点)
いきなりの展開に、それが子供時代の祐一と名雪と言うことを感じさせる描写がや
や足りない気がする。意識的にひらがなを多くしてるのは分かるんだけど、どこか
ではっきりと子供のころの話だと分かる前置きをした方がよかったんじゃないかと。

240名無しさんだよもん:02/11/18 16:02 ID:jqgjPWBq
>>139-143 『しあわせになる方法』
悪くない。(6/10点)
秋子さんの優しさとか、真琴の素直さとか無垢な部分がよく出てるんだけど、特に
真琴の方は強調されすぎと言う感じがした。無垢さを出すのに無知になってるよう
な印象で。確かにお子様と言えばそうなんだけど、この作品の真琴は自分の持つイ
メージよりもコドモになってるようだ。

>>153-162 『キスして欲しい』
面白かった。(7/10点)
おとなしい楓の行動がなかなかに魅力的だった。
気になったこと。柏木家は和食派と思っていた。それと、柏木邸が二階建てとは思
わなかった。これらは俺の原作の読みとり不足かも知れないけどね。

>>166-167 『童話作家』
そのまんまだね。(2/10点)
元ネタと言うか、引用と言うか。ただ栞をあの歌詞の内容に当てはめただけで、話
としてはこれだけでは薄っぺらすぎて、栞一人が浸っているだけような印象を受け
てしまう。
歌だからこその短さであって、物語としてそのまま引用するには、完全に書き込み
が足りないと思う。

>>171-178 『キッスのアドバイス』
冷静に説明するセリオ萌え。(8/10点)
説明くさい内容がマルチとの対比になっていて、いい感じだった。
それにしても、冷静に状況説明されると、意外に萌えるものだと新発見。
いやいや、ごちそうさまでした。
241名無しさんだよもん:02/11/18 16:04 ID:jqgjPWBq
>>182-190 『秋月灯』
よかったよ。(8/10点)
流れとしては文句ないし、志保の気持ちの動きがよく出てると思った。
時折出てくる「月」についての描写は、作者の狙いがあったのだろうけど、志保の
言葉としてもそんなに違和感ないと読後に感じた。(読んでる最中は、ちょっとそ
の部分だけ座りが悪いのだけどね)

>>193-199 『盟約』
いまひとつ。(4/10点)
深刻なのは浩平だけで、何というかその深刻さも、実に簡単に解決してしまってる
ような感じで、物語としての面白さには大いに欠けると思う。

>>202-204 『幸せの形』
ちょっと笑えないよ、これ。(4/10点)
ほのぼのかと思ったら、そんなオチだとはね。ま、幸せには色々あるからね。

>>207-209 『女子高生雛山理緒、十六歳』
悪くない。(6/10点)
ストーリーなしと前置きしてるけど、謙遜にしても事実にしても、これから読もう
と言う人に向かって、わざわざ言うことでもないと思うよ。
その中身だって、理緒のふわふわした感情がちゃんと書けていると思うし。

>>213-230 『恋人としての』
よかったよ。(8/10点)
梓シナリオの別の流れ――確かにその通りと言った感じ。
でも、最後の部分がちょっと盛り上がりに欠けるような気がするので、この評価。
梓の口づけで耕一が我を取り戻すに至るまでの、布石がもう少し欲しかった。
242名無しさんだよもん:02/11/18 17:59 ID:YzkxJZmm
>>211
もったいないから、早く完成させてどっかに出すべし。
置いとくと腐るぞ。(経験談)
243前スレ303:02/11/18 18:16 ID:fotlTdxu
感想はまだだけど、とりあえず言いたくてうずうずしてた事を言わせてくれ。

>イチゴ味
前スレの牽制が通用シナカッタ━―━―━―(゚∀゚)━―━―━―!!!!!
244名無しさんだよもん:02/11/18 18:31 ID:6c0D0pt7



現役コンパニオンなのに思いっきりイカされたいエッチな欲望を我慢できないのでした
http://www.hamedori.net/video.html
245名無しさんだよもん:02/11/18 20:59 ID:B0jVaov/
>>243
「キッスのアドバイス」も忘れてはいかんぞ。
というか正直「イチゴ味」では、ああまたこのボケか、って感じだったが、
「キッスのアドバイス」のほうではボケかたが絶妙だったと思う。
あそこのボケだけで最優秀に推したいくらいだ。
246名無しさんだよもん:02/11/18 21:26 ID:xtwknxV/
>>240
痕Rだと二階建てだっていうのがわかるよ
247245:02/11/18 21:51 ID:B0jVaov/
ふと気づいたが、243は「キッスのアドバイス」の作者なのかな。
だとしたら、牽制なんてセコいことするなよ!と言っておく。
全然違ったらスマソ
248243:02/11/18 22:00 ID:fotlTdxu
全然違うのでご安心を。
「キッスのアドバイス」は、まだ読んでなかっただけ。
ってか前スレのあれはただのネタでつw
249名無しさんだよもん:02/11/18 23:23 ID:hmBdjCB1
感想って、全員分書かなければいけないの?
250 ◆28qsaJNT.c :02/11/18 23:36 ID:XdkL6/bG
業務連絡ということで >233 にある作品一覧を載せている URL を
http://sscompe.hp.infoseek.co.jp/ss/8/index.html
に訂正しておきます。

>249
いえ、気に入った作品だけでも結構です。
251名無しさんだよもん:02/11/19 00:24 ID:h34aaRvl
別に気に入らない作品でもいいのでは。
要は書きたいように書いてってことさね。感想なんだし。
252名無しさんだよもん:02/11/19 01:05 ID:gKePVcv7
>もったいないから、早く完成させてどっかに出すべし。
>置いとくと腐るぞ。(経験談)

確かに……。
2年物がそういやあったなぁ
早く書かなければ
253名無しさんだよもん:02/11/19 23:53 ID:33+zaiJI
むぅ……感想、今回は全部に書こうと思ったんだが、客観的な目で見るほどの力がないのか、
どうしても自分のやつへのレスが思いつかん。

自作を抜かして書いたらだめだろうか?
つまり、この感想はこれの作者か、と特定されても構わないだろうか。
意見求む。
254名無しさんだよもん:02/11/20 00:04 ID:uFIAKgYl
>253
名無しのまま数回に分散させたら? 自分のが抜けてるのが分からない程度に。
255名無しさんだよもん:02/11/20 00:17 ID:ZUGmf3i8
前回の例もあるし、統括期間に落とすとか。
なんにせよ作者特定はまずいよ。
256253:02/11/20 00:38 ID:ow4QAWxW
>>254-255
そうか。判った。
名無しで数回に分散させて落としても、簡単にばれそうだしなぁ。
サイコロでも振って、何個かをランダムに抜かすことにします。
できれば、誰かが俺が漏らしたやつを書いてくれれば嬉しい。
257名無しさんだよもん:02/11/20 00:39 ID:waCkFK/X
俺も作者兼感想人だが、自分への感想は他人のを切り張りして無難にしつつ、
書いた後で気がついた反省点をコソーリと盛り込むことにしているw
気になった点、気に入った点がある作品だけしか書かないこともあるが。

正直この時点での作者バレは、「他人がやる分には」そんなに気にすることもないかなーと思ったりもする。
自分がばれるのはいろいろ(゚Д゚)マズー 
258名無しさんだよもん:02/11/20 01:06 ID:JzSisXI8
>>256
気づいても気づかない振りするから分散して全部投下してくれw
259名無しさんだよもん:02/11/20 01:54 ID:C/92BACa
>名無しで数回に分散させて落としても、簡単にばれそうだしなぁ。
俺はいままで指摘されたことはないなあ。そんなに気にしなくても。
じゃあ俺も分散して落とすことにするので、漏れた人がかわいそうだから
サイコロはやめてくれ(w
いや、漏れた分もあとで「じゃあ、私が漏れた奴を……」
とか言って自分で書くという高度なテクもあるか(w
260名無しさんだよもん:02/11/20 07:01 ID:87Ur84ZC
というか、名無しさんで書けば無問題のような。
感想を書いた人と作品を書いた人が一致したところで、
名無しなら他の人の感想に影響与えることもなかろ。
261名無しさんだよもん:02/11/20 15:37 ID:Wt8f2FkQ
書き手が他人の作品を批判すれば傲慢に映るからやめといた方が無難。
褒めっぱなしや自虐的な感想でも良い印象は与えないだろう。
評価無しも評価の内だ。
無理して全作品に感想書かなくてもいいような気がするが。
262名無しさんだよもん:02/11/20 21:20 ID:nP0Ur3GI
むむむ……。まぁ、サイコロで決めた作品から感想を書いていこうかと思います。
どうせ全部は書ききれないだろうし。

『盟約』>>193-199

 シリアスなので文章を中心に。
 1レス目。ありがちですが、導入部としては成功しているでしょう。しかし、冒頭にセリフを
入れたかった気持ちは判りますが、二人にとって初めての行為ならいざ知らず、おそらく
何回も経験しているだろうカップルに
>「長森……」
>「……うん」
 は止めてほしかったかも。
 2レス目。大仰な言いまわしと、やや幼い言葉が同居しているような。以後、文章全体を
通じてその感が残ります。また、セリフに三点リードを多用するなら、地の文は極力使用を
避けたほうが賢明かと思います。
 3レス目。このSSの核になる部分です。急ぎ過ぎでしょう。モノローグで語るには荷が
重いのかもしれません。特に後半は表面だけを撫でられている印象があります。
 4-5レス目。不自然な会話と、陳腐な地の文。また、
>それを聞いた長森がくすっと笑う。
>「そうだね」
> 言葉ではそう聞こえるが、納得していないのはそのトーンで分かる。
 それ、そう、そう、その。これらの代名詞は文章を読みにくくする一因にもなります。
5レス目と6レス目で『静寂』を三回使っていることも疑問です。
 6-7レス目。起承転結の転、結にあたる部分。長森のセリフは彼女の強さをよく表していて、
浩平の独白も印象的です。印象的なのですが。決定的に説得力が不足しています。やはり、
それなりの内面描写を積み重ねることが大切なのでは。
263名無しさんだよもん:02/11/20 21:27 ID:nP0Ur3GI
続き。
技術:★★
(情景描写は並。しかし、言葉の使い方に気を配ったほうがよい)
構成:★
(展開が急。メリハリをつけては?)
設定:
(えいえんから戻った浩平に悩み事が――というのは食傷気味)
テーマ:★
(キスが絡んでいるのは最後だけ。みずかと交わした『盟約』をもっとクローズアップさせ、
対比をより明確にしてほしい)
総合:★★
(言いたいことは判るので、それを生かす力がほしい)

本当にサイコロで選んでいるんで、感想がほしい人も、こんなんほしくないという人も、
自分の運に祈って下さいな。
264名無しさんだよもん:02/11/21 07:15 ID:YwQwrVt5
関係ない事かもしれないが、感想と批評の区別も難しいよね〜
265名無しさんだよもん:02/11/21 17:15 ID:ukRVqEdG
感想募集メンテ
266名無しさんだよもん:02/11/21 19:42 ID:8lvvgwLz
ageれば?
267 ◆28qsaJNT.c :02/11/21 20:06 ID:ysEByd3K
【告知】

現在、葉鍵的 SS コンペスレは投稿期間を終え、感想期間に入っています。
今回、投稿された作品の一覧 >>233 となっています。また、
http://sscompe.hp.infoseek.co.jp/ss/8/index.html
からでも投稿された作品を見ることができます。

目に留まった作品だけでもいいので、よろしければ何か書き込んでください。
あなたの一言が、未来の SS 職人を育てるかもしれませんYO!
268名無しさんだよもん:02/11/21 20:16 ID:FanJLEyF
>>264
今、討論スレでやってる議論なんかは本気で胸が痛くなる(w

263訂正。
最初だったんで、なんか辛すぎたみたい。
技術:★★★
構成:★★
設定:★
テーマ:★★
総合:★★
でよろ。
269名無しさんだよもん:02/11/21 20:19 ID:FanJLEyF

『女子高生雛山理緒、十六歳』>>207-209

 独特な文体。多分、一人称と三人称を意図して混ぜているのでしょうが、あまり違和感を
感じませんでした。括弧の使い方も善し悪しはどうあれ、個性的な文章に見せることに一役
買っているのではないでしょうか。
 最後の落とし方は読み手に温かい情感を抱かせます。彼女の未来には幸福が待っている、
と信じたくなるような。
 ただ、単なるシチュで終わっている嫌いもあります。理緒の現状なり、告白に対する浩之の
応じ方なり、全て説明で描いているので、物語に奥行きが感じ取れません。理緒の再認識、
とまでは至らなかったのが惜しいところです。

技術:★★★
(正直、作者さんの他の作品を読んでみないと判らん)
構成:★
(うーん。ストーリー的には、SSの中で何も進んでいないっぽい)
設定:★
(本編そのまま、という気がする)
テーマ:★★
(キスの描写から逃げないでこそ、理緒のうきうきとした感覚が出せるのでは)
総合:★★
(キャラスレに投稿すればマンセーがもらえるレベルではある)
270名無しさんだよもん:02/11/21 20:20 ID:FanJLEyF

『キスして欲しい』>>153-162

 色気づいた楓をコメディタッチで描くほのぼの話。ただ……突込みどころが少し。
・楓は歌を聴いてキスがしたいと急に思い立ったのでしょうか? だとしたらいい加減すぎや
しませんか。元からの欲求が歌によって表面に出たのだとしたら、それが伝わってきません
でした。
・痕Rはやっていないのですが、香織というのは多分オリキャラですよね? 正直、このキャラ
立てはどうかと思います。
>「正直にいいな。耳たぶまで紅(くれない)に染まっているぜ」
 一昔前のヤンキーですか。
・キスする直前に泣き出してしまうほどのわだかまりを抱えていたのなら、その前からもっと
苦慮している様子を描いておくべきなのでは。
 落ちもいまいち乗り切れていない感じを受けます。キス、というテーマに振り回されたような
印象。

技術:★★
(情景描写に気を使われてはいかがでしょう)
構成:★
(行き当たりばったりのような)
設定:★
(特に目新しいことなし)
テーマ:★★
(テーマを料理してなんぼでは)
総合:★
(4-6レス目辺りを中心に書かれたら面白い作品になったかもしれません)
271名無しさんだよもん:02/11/22 00:06 ID:gN7lhGBr
>>239-241の感想を書いた者だけど、一押し作品を挙げるのを忘れてたので、追記。

俺的優秀作品 『キッスのアドバイス』
次点 『秋月灯』
――以上。

それにしても。二回ほど感想パスして復帰してみれば、意外に少ないのが気になるところ。
感想書く人が減ったのか、もともとこんなもんなのか……。
減ったとしたら、その一端を担ってるような気がするので、申し訳ない。

>>246
痕Rは完全にノータッチなので。
ふーん、二階建てだったのか。どうもありがとう。
272山崎渉 ◆yGAhoNiShI :02/11/22 04:13 ID:+vo60bHT
(^^)
273山崎渉 ◆yGAhoNiShI :02/11/22 04:21 ID:Kx5g/kx7
(^^)
274名無しさんだよもん:02/11/22 18:10 ID:0fJh/CAj
めんて
275メンテ:02/11/23 00:55 ID:Wz26oqM2


青い青いペルシアンブルーの空
流れ行くペルシアンブルーの雲は永遠にその形を定めず、
ペルシアンブルーの遥か彼方へと漂っていく

一つのペルシアンブルーの雲が二つのペルシアンブルーの雲になり、
また別のペルシアンブルーの雲と混ざり合う


ペルシアンブルーの僕は何時までも飽きることなくそれを眺め続けていた
ゆっくりと過ぎ去るペルシアンブルーの時間の中で
ペルシアンブルーの僕は声を出さずに
ペルシアンブルーの空を見上げながら…

ペルシアンブルーの雫を落とすのだった
276 ◆28qsaJNT.c :02/11/23 08:32 ID:kiYttOrX
【告知】

現在、葉鍵的 SS コンペスレは投稿期間を終え、感想期間に入っています。
今回、投稿された作品の一覧 >>233 となっています。また、
http://sscompe.hp.infoseek.co.jp/ss/8/index.html
からでも投稿された作品を見ることができます。

目に留まった作品だけでもいいので、よろしければ何か書き込んでください。
あなたの一言が、未来の SS 職人を育てるかもしれませんYO!
277名無しさんだよもん:02/11/23 16:21 ID:f50fyId+
キッスのアドバイスが一番おもしろかったと思います。
…あー、小学生の感想文以下だな俺。でも長く書く気力もないし。
278名無しさんだよもん:02/11/24 00:31 ID:bkw6HuIm
感想募集age
279名無しさんだよもん:02/11/24 16:19 ID:6Fj+pnyE
半日以上書き込みがない。なぜだ。みんなもう「旅」で書いてるのか。
280 ◆28qsaJNT.c :02/11/24 20:22 ID:46P4gCPI
【告知】

現在、葉鍵的 SS コンペスレは投稿期間を終え、感想期間に入っています。
今回、投稿された作品の一覧 >>233 となっています。また、
http://sscompe.hp.infoseek.co.jp/ss/8/index.html
からでも投稿された作品を見ることができます。

感想期間は明日の午前 8:00 までとなっていますので、
まだの方はお早めにお願いします。
281 :02/11/24 20:22 ID:2pwYiByl
282名無しさんだよもん:02/11/24 20:47 ID:aaxNUvpr
>>280
8:15から8:00に変わっている罠。
まあ誰も困らないだろうけど。
283 ◆28qsaJNT.c :02/11/24 21:27 ID:46P4gCPI
>280
×感想期間は明日の午前 8:00 までとなっていますので、
○感想期間は明日の午前 8:15 までとなっていますので、

>283
すいません、訂正します。
284 ◆28qsaJNT.c :02/11/24 21:29 ID:46P4gCPI
>283 は >282 に訂正です。
なんか今回ダメぽスギです……
285名無しさんだよもん:02/11/24 23:46 ID:zKn4kkgs
感想以外の話は、感想期間が終わってから?
286 ◆28qsaJNT.c :02/11/25 00:17 ID:dZYLzIGy
>285
一応、そんな流れになっています。
287雅也 ◆yGAhoNiShI :02/11/25 00:22 ID:9cTvur5w
俺はスコールよりかっこいい中3なんだけど、
うちの学校にすげーユウナに似てる女子がいるんだ。
うらやましいだろ?
288名無しさんだよもん:02/11/25 00:30 ID:698qywvJ
うらやましいなぁ。トコロで中学生がこんな所見てちゃ駄目だし、もう寝る時間。
おやすみー。

感想すくないねぇ。
自分はもう書いちゃったからなぁ。名前変えて2度目かこうかw。
289名無しさんだよもん:02/11/25 01:18 ID:A0zcUDLG
マジで感想少ないなぁ。
とりあえず先頭からつけてみるか。最後まで書けるかわからんけど。

>>85-90 待ち合わせ
とりあえず誤字を何とかしてくれ。送れてゴメン、じゃねーだろ。
前半の栞のモノローグはそれなりにいい感じ。少しアホっぽいが、ほのぼのする分にはよし。
しかし後半のキスシーンは普通そこでキスするかっつーか、テーマのために無理矢理入れた感が強いっつーか。
だいたい遅刻を誤魔化すためのキスってのが不純だし、謝るなら最初からするなよとオモタ。

>>124-128 イチゴ味
あ、ひらがなが多いのは子供時代だからか。面白いけど、最後にいきなり現在視点になっているのが変。(せめて空行でも入っていれば)
しかし友だち=秋子さんってことは、名雪は祐一を騙すために故意に「友だちが」と言って、涙まで流して泣いてみせたってこと? そこまで計算高いキャラじゃないと思うんだが…。
さらに「イトコとそんなことすると死刑」→「じゃあ友だちも死刑になっちゃうんだ」ってことは、秋子さんも従兄弟とキスして、それが甘かったとか名雪に話したのか? ダンナが気の毒だ。(w

>>139-144 しあわせになる方法
あー、いいねぇ。家族愛としての頬へのキス。
(「ドキドキ」はやりすぎのような気もするが)
人の温もりをほしがっていた狐にこのような時間が訪れたと思うと、感慨深いものがありますな。
ついでに真琴×名雪萌え。

>>153-162 キスして欲しい
とりあえず枕で叩くところは笑った。……けどそれで終わり? オチは!?
酔っ払ってセクハラかます耕一はタチ悪すぎ。頬ならともかく、唇はちょっと…。
「耳たぶまで紅に染まっている」なんて言い回しを使う高校生はいねぇ。楓が耕一のことを他人に話したり、相場が決まるほど顔を赤くするのも少し違和感があるな。
楓の消極的な積極性は割と良かったけどなー。

あと、改行は読みやすいところでやってほしい。
> こんがりとトーストさ
> れた食パンに、
「トーストされた」で切れよ…。
290名無しさんだよもん:02/11/25 02:11 ID:sCvdkKSI
時間がないけれど、感想も少ないので、今まで書いていない作品への感想を簡単に。
自分のやつへもつけといたので無問題。

『待ち合わせ』>>85-90

技術:★
(一人称って、こういうものかなぁ?)
構成:★
(女の子のエピソードとか、いいとは思うのだが、生かしきれていない)
設定:★
(面白みはない)
テーマ:★
(もっとキスのシーンを盛り上げた方が良かったのでは)
総合:★
(三点リードに頼らない書き方をしてみたらいかがでしょう)


『イチゴ味』>>124-128

技術:★★
(幼い祐一視点ということで、それなりに気を使ったのが感じ取れる)
構成:★★
(ラストがノスタルジックな味を出している。ただ、肝心のストーリーは捻りが足りない)
設定:★
(どっかで同じ設定の話を読んだような)
テーマ:★★
(寿司屋でマグロを頼んだら釣り堀を示された感じ。素材は料理してなんぼ)
総合:★
(どこかで落として欲しかった)
291名無しさんだよもん:02/11/25 02:11 ID:sCvdkKSI
『しあわせになる方法』>>139-143

技術:★★★★
(キスの描写にセンスを感じる)
構成:★★★
(平凡だが、心温まるお話)
設定:★
(真琴の言葉遣いが少し幼稚な気がする)
テーマ:★★★
(3レス目を掘り下げると、中々いい話になるのでは)
総合:★★★★
(ほのぼの〜。もっと長くてもよかったなぁ)


『童話作家』>>166-167

技術:★★
(可もなく不可もなく)
構成:★
(歌への肉付けがほしい)
設定:★★★★
(惜しむらくはさだまさしの枠から抜け出ていないことか)
テーマ:★
(このままでは如何ともしがたい)
総合:★★
(書き方次第では化けるかな)
292名無しさんだよもん:02/11/25 02:13 ID:sCvdkKSI
『キッスのアドバイス』>>171-178

技術:★★
(中の下といったところ)
構成:★★
(落ちが弱い……っていうか落としてないよね)
設定:★
(特に何も)
テーマ:★★★
(テーマに真っ向から挑んだ。それだけだという印象も拭えないが)
総合:★★★
(まとまってはいるんだけど、こじんまりとし過ぎていて今一つ)


『秋月灯』>>182-190

技術:★★
(書きこみが足りない)
構成:★★
(唐突に話が切り替わる箇所がある)
設定:★
(面白みはない)
テーマ:★★
(やっぱりビリヤードは苦しくないか?)
総合:★★
(微妙。もっと長くできたような)
293名無しさんだよもん:02/11/25 02:16 ID:sCvdkKSI
『幸せの形』>>202-204

技術:★★
(普通、かなぁ)
構成:★★★★
(>幸せの形はいろいろあるけれど、今の俺はこんな生活にとても満足している。
一レス目と三レス目では意味合いが全く違うところに笑った)
設定:★★★
(善し悪しは別にして、意外だった)
テーマ:★
(キスからは少しずれてるかな)
総合:★★★
(サイドストーリーというよりも、ショートシチュという気がする。)


『恋人としての』>>213-230

技術:★★★★
(三人称神視点……に徹しきれていない部分もあったが、文章力はある)
構成:★★
(本編の焼き直しという強い意識があったせいか、あまり楽しめなかった)
設定:★★★
(プールを上手く使っている。ただ、後半の梓の行動に疑問を感じた)
テーマ:★★
(キスで大団円になる、その前の伏線がほしい)
総合:★★★
(惜しい。非常に惜しい。前半と同じ密度で後半を描いてくれていたら文句なしだったのだが)
294名無しさんだよもん:02/11/25 02:20 ID:sCvdkKSI
以上。最優賞は『しあわせになる方法』で。

どうでもいいけど、今回の圧縮、猶予時間が20分台だったっぽ。
このスレの下に5スレしかない……。まさにぎりぎり。
295名無しくん、、、好きです。。。:02/11/25 03:34 ID:UfLiQxZx
これから感想投下します。長文注意…は今となっては他の人のほうが長いか。

雰囲気、ネタ、構成重視。ストーリーとかシチュは軽視気味。
あと、エロはほとんど無視、ハッピーエンドマンセー派。

それでは、いきます。

296名無しくん、、、好きです。。。:02/11/25 03:36 ID:UfLiQxZx
「待ち合わせ」 >>85-90

 えと、最少年画家……? どうかギャグと言ってください、というか栞一流のギャグですね?
もっとも祐一には完全にスルーされているようだからこれでいいのか(w。
 で、作者さんには耳が痛いだろうけれど、このSS、文章がひどく読みづらかったということを言わせてほし
い。文章のつながりがスムーズじゃないと思いました。描写の対象も話の展開も、その場その場で気まぐれに
揺れ動いている感じ。Aという文章があるとして、そこから読み手は当然Bを期待するところを、このSSは唐突
にCへすっとばしたり、さらには脈絡なくDという話を持ち出したり(抽象的な文でゴメン)。とにかく安心し
て読むことができなかったという印象です。私が文章に何よりも安定感を求めるタイプだからかもしれないけ
れど、この点非常に気になりました。
 また、内容自体はオーソドックスな待ち合わせものなのだけれど、どうも栞らしくないというか、雪の中で
半日待ち続けることのできる奴がたった40分で帰ろうとするか〜、という疑問が激しく。


「イチゴ味」 >>124-128

 名雪のささやかな策略と祐一の子供らしくも大げさな論理と、それ自体はなかなか味があって面白くかけて
いると思いました。ただ、それがキスにつながるかというと、多少強引かなあ。
 それにしても、出だしから、本当に、いきなり、何の前触れもなしに、唐突に。それが作者さんの狙いなん
だろうけれど、個人的には、もう少し工夫をして欲しかったかも。子供時代の話であることがなかなか判明し
ないし、祐一と名雪もどの程度の仲なのかよく分からないし。確かに、最後まで読めば全部書いてあるんだけ
れど、そこにたどり着くまで、どうも物語にのめりこめないんですよね…。
 ひらがなの多用も子供らしさの演出というよりは、単に読みづらくなっているだけのような気がします。む
しろ、最後で現在形に戻して締めていることから考えると、かえって不自然にも感じます。会話の多いSSなの
だから、やりとりを子供らしいものにする程度の演出でよかったのでは、と。
297名無しくん、、、好きです。。。:02/11/25 03:36 ID:UfLiQxZx
「しあわせになる方法」 >>139-143

 上手い…。キスというたった一つのテーマを通して、水瀬家の日常を見事に描き出していることに感動。秋
子さんも真琴も、優しくかわいく書けていていい。特に会話文の巧みさには感心しました。「つたない言葉だ
けに、かえって込められた思いには、一点の曇りもない」といいつつ、実際はかなりの技量を示していると思
います。確かな技量と舞台設定に支えられて、まさに曇りなく伝えられてくるしあわせ、個人的にはすごく良
かったです。
 いいなぁ、こういう家族。いいなぁ、水瀬家。祐一うらやましいぞ( ゚Д゚)ゴルァ
 細かく見れば、真琴の性格が幼すぎるとか、テレビ見て即キスというのは強引だろ、とかいうのは確かにあ
ります。が、雰囲気のよさは何物にも変えがたく、素直に好評価。


「キスしてほしい」 >>153-162

 面白かったです。前半の徹底したまでの内気さから一転、攻撃的な展開で締めるあたり、彼女の性格をよく
利用していていい。意外性も狙えるし、展開が単調になってしまうのをうまく避けていると思います。個人的
には、最後のバフバフがヒット。楓はこういう鬱屈した仕草がよく似合うなあ。前に投稿されてたグサグサと
同じ人かな?
 ただ、1つ1つのシーンは良い感じで書けていると思うのだけれど、それらが最後の寝取りキスにどうつな
がるのかはよく分かりませんでした。同級生の話、ビールの話と大きく広げたエピソードが上手く収束してい
ない感じ。最後の夜はとってつけたようですし…。舞台や主題の変化から見て、一編のSSというよりはシチュ
の連作という印象ですね。
 「こうしていまだに告白できずにいるのだった」とかなんとか、全体のまとめ的なエピソードがあれば、ま
た違った印象になったかも知れません。
298名無しくん、、、好きです。。。:02/11/25 03:37 ID:UfLiQxZx
「童話作家」 >>166-167

 最初読んだときは、目の付け所がスゴイ、とびっくりしました。ただ、元ネタがあるんじゃ何とも感想書き
にくいなあ。
 で、本文を見るに、適度にリズム感のある文章と、詩的な世界が程よくマッチしていて味わいはかなりイイ
感じ。個人的に栞萌え人間なので、このような陰のある文章がビシビシと刺さってくる。くるのですが…
 決定的なまでに論理が不明瞭なんですよね、このSS。なぜ童話の書き出しがソレで、書き終わりがソレなの
か…。栞が何を思ってそういう文章を綴ったのか…。肝心なところを元ネタに引きずられたというか、元ネタ
でごまかしているというか、とにかく栞の話としては十分には書き切れていない印象を受けました。


「キッスのアドバイス」 >>171-178

 とても理屈っぽい。けれど、それがセリオの印象に良くあっていますね。彼女の特徴を大いに生かした話で、
最初から最後まで面白く読みました。素人の意見としてはセリオが検索したデータをマルチに転送すれば簡単
なのではないか、とも思うんだけど…。何事も実地体験というのがセリオの信条なのかな。それにしても、1
8分36秒ってどこから出てきた数字なのか気にかかる(w
 正直途中までは、セリオ暴走しすぎかなあ、とも思っていたのだけど、「何日にも分けて、少しずつ試して
いくのが良いでしょう」って、そのオチまで計算済みでしたか…。ラストも決まっているし、前にも書いたけ
れど見事な構成とオチ。
 複雑なセリオさん、かわいいです。ということで締めさせていただきます。
299名無しくん、、、好きです。。。:02/11/25 03:38 ID:UfLiQxZx
「秋月灯」 >>182-190

 雰囲気ものは大好き……といいたいところだし、実際このSSの雰囲気もとても気に入ったのだけれど、手放
しで賞賛するには少しためらいが残りました。二人の恋仲と月との関係がかぐや姫というだけでは弱いという
印象を拭えません。かといってそれ以上の関係を想像させるには、いま一歩描き足らなかったという感じ。深
く解釈したい人だけ解釈してくれというスタンスなのかもしれないけれど、個人的には物足りませんでした。
むしろ逆に(これは悪意的な取り方だけど)雰囲気を作りたいがために無理に月を前面に押し出しているよう
にも見えてしまいました。個人的には月の描写を充実させて、月の表情を見ること志保の心情を見るごとく、
にまで達してほしかったです。。

 あとビリヤードの話は唐突過ぎかなあ。お題の処理としては文句なく見事で、キスをする動機付けとしても
ばっちり決まっているんだけれど、この持ち出しかたではちょっと…。この場面、この雰囲気なら、もう少し
気の聞いた言い出し方があるだろ、とツッコミたく。やはりSS全体に流れる幻想的な雰囲気は大事にしてほし
いものです>浩之。
 それから文章なんだけれど、う〜ん、上手いのかなあ…? 正直判断つかないなあ。現状はどうもリズムが
不安定だし、言葉の選び方も独りよがりに傾いている感じ。空行の入れ方も意図が良く分からない。ただ、不
思議なセンスが感じられるし、このまま上達すれば、きっと近い将来読者をうならせるものを書きそうだとは
思いました。「その後慌てて視線を逸らした先にある、美しい弧を描いた半円の月」とか「月からは滑稽な無
言劇に見えたかもしれない」とか、いい描写なんじゃないかな。ただ、凝った文は、ずらずら沢山並べるより
は、いくつかの平易な文に支えられる形でキメとして使ったほうが、作者の意図も伝わりやすく印象にも残り
やすい……とは私の持論。かぐや姫の下りを読んでそういうこと思ったもので。意見が異なるようなら遠慮な
く流して。


「盟約」 >>193-199

 申し訳ありませんが感想パス。ONEは元ネタが良く分からない。かといって無理に解釈すると、キスをする
ために「努力する」話? ……ごめん、やっぱりパス。
300名無しくん、、、好きです。。。:02/11/25 03:39 ID:UfLiQxZx
「幸せの形」 >>202-204

 こういうSSを読むと、ここが葉鍵板なんだなあ、と思ってしまう(いい意味でだよ)。内容自体はKanonで
なくともありふれたもの。ま、これも一つのネタってことで、構成が綺麗にまとまっているのは好みだよ。あ
とは何かもう少しインパクトのある話を読ませてほしいな。


「女子高生雛山理緒、十六歳」 >>207-209

 う〜ん、そんな感じなのでしょうね。一人でノロケられても困ってしまいます、というか読者の入り込む余
地がないです〜。
 雛山理緒、登場しました。雛山理緒、惚気ています。雛山理緒、それではまた。というのは簡略化しすぎだ
けれど、読者不在の一人芝居を見るような感があります。総じて理緒好きの、理緒好きによる、理緒好きのた
めのSSというところかな。私は蚊帳の外でした。。。もう少し外に開いたスタンスで書けば、また違う印象を
受けたと思いますが。


「恋人としての」 >>213-230

 前半〜中盤はとても面白かったです。1つ1つのエピソードもよく書けているし、起承転結にも冴えがある。
お約束のネタを丁寧な文章で描いてしっかりと読ませることができるのは、基本的な技術が身についていらっ
しゃるからなんだろうな〜とうらやましいです。特に冒頭の梓が恥らうシーンが良かった。「表だってお礼は
言えないが〜」という描写は、見事に彼女をあらわしていると思いました。
 一方、後半は……時間切れですね? タイトルを見るに、一番ラストのシーンが最も書きたかったところな
のでしょうけれど、現状ではそのシーンをばっさりカットしたほうが締りが良くなるという…。作者さんもお
そらく不満を残していらっしゃるでしょうし、これはちょっとかける言葉が見当たらないですね。
301名無しくん、、、好きです。。。:02/11/25 03:41 ID:UfLiQxZx
以上です。長文乱文あと辛口および的外れご容赦ください。
しかしセコセコ感想書いていたらもう4時か…

今回はテーマ「キス」ということで、期待通り萌え転がらせていただきました。
今回叩きどころを中心に感想書いたSSでも、転がらないものはなくて、私としては大満足。
作者の皆さん、ありがとう。

最優秀推薦は「しあわせになる方法」。一見簡単に書いていそうで(実際作者さんは簡単に書い
ているのかもしれないけれど)、なかなか真似できそうにない出来と思いました。あと、「キッス
のアドバイス」もよくまとまった出来で、この2つで悩みました。が、後者は他の人も最優秀に
推しているのと、個人的な好みを優先したいと思ったので「最萌」の方に。
実質、2作同位と思っていただいて結構です。

というわけで、
 私的最優秀 「しあわせになる方法」
 私的最萌  「キッスのアドバイス」
作者さんに改めて感謝を。
302名無しくん、、、好きです。。。:02/11/25 03:44 ID:UfLiQxZx
追記

むぅ、「しあわせになる方法」も最優秀推薦されてたなあ。
私は上記2作とも推薦ということにしておいてください>集計している人

それから、書き込むときに「長すぎる行がある」といわれるんだけど、
葉鍵板って1行の制限どれくらいなの?
303名無しさんだよもん:02/11/25 08:14 ID:Kz4L+Zvu
最優秀っぽいになりそうなのを読んで評価してみるテスト。
以下は無論自分一人が感じたことなので。そのSSを評する絶対の基準なんかじゃ
当然ない。気にし過ぎなくてもいいのよ。(゚Д゚)マウパー!


『しあわせになる方法』

5レスでなかなか。ラストの一行なんか上手い。すごく。見習いたい。
視点は頻繁に移動して基本はずれだが、この人はたぶんそういう問題じゃないレベルの
上手い人なので、さらに推敲の時間を取れば、自分の感じた違和感とかも
なくなるんだろうと思う。
>>141の部分があるからただのほのぼのシチュじゃなくなってるわけで、
そこを膨らませさらに盛り上げれば段階がいくつか上がったものになるかも。

『キッスのアドバイス』

ワラタ(w エロいし、機械的な記述とやってることのギャップと。
> 実は私も、恥ずかしながら少々濡れているようですし……
> ──複雑です。
このへんも機械的に淡々とした書き方を何か探して欲しかったが、
そういうのがセリオ萌えの人と特にそうじゃない人間(俺)との違いかな。
いや、>──複雑です。とか、そのままでも充分面白いんだが(w

『秋月灯』

硬い語調は志保の一人称としては違和感。手としてはアリだとは思うが、
今回自分は違和感感じたかな。こういう装飾の多い語調は、平易な文の中に
キメとして時折混ぜ込んでいく方が好み。今の装飾量のままで行くなら、もっと…
もっと文自体を面白く。(あと一ヶ所「ヒロ」が「浩之」になってます)
ビリヤードの説明も、もっと上手くやればもっと面白くなった。
かなりの力は感じさせる。書き手が本好きな感じ。
304名無しさんだよもん:02/11/25 08:14 ID:Kz4L+Zvu

『恋人としての』

面白い。けど惜しい。納得いかない部分は、やはりラスト。
梓の行動、そして次がすぐ翌朝(結果)ってのはアリだが、唐突感を感じるのは
練り込み不足のせいかと。他にも、前半のほのぼのが急に蔵の陰惨な展開に、とか
「あなたを殺します」とか、読者としては唐突感をおぼえる部分も。
まだ粗っぽいというか。もっとその部分を膨らますとか、上手く書いてくれればOKです。
これから時間をかけてリライトしたら、この中では一番面白く(自分には)なりそう。


『しあわせになる方法』がグッときた。『恋人としての』も面白かった。
完成度で『しあわせになる方法』を一推しにします。
これも、個人的には完全な完成品じゃまだないと思うけど。
これ以外のSSの感想も、後で書くよ。

>>302
どれくらい書き込むのかによる。字で真っ黒になってるぐらいの文章量なら、
30行以上は無理だろう。(゚Д゚)マウパー!
305 ◆28qsaJNT.c :02/11/25 08:15 ID:fr3bZ7EF
ただ今をもちまして、感想期間を終了させていただきます。
投稿された書き手の皆さん、感想をつけてくださった読み手の皆さん、
そして生温かく見守ってくれていた ROM の皆さん、どうもご苦労様でした。

引き続きこのスレでは、今回の運営への意見、書き手の挨拶、
次々回のテーマの決定などを行いたいと思います。

上記のものやそれ以外にも意見が何かありましたら、書きこんでください。

※次回のテーマは『旅』に決定しており、開催時期は 12 月初めになる予定です。
※今回決めるのは次々回のテーマです。お間違いのないように。
306 ◆28qsaJNT.c :02/11/25 08:24 ID:fr3bZ7EF
感想の中で、評価が高かった作品は以下のとおりです。

『しあわせになる方法』>>294 >>301 >>304
『キッスのアドバイス』>>240 >>301

ということで、第八回の最優秀作品は『しあわせになる方法』のようです。
おめでとうございます。


以下、業務連絡ということで。
>>106 に書きましたとおり、12 月の初めからネットに繋げなくなってしまうので、
その間の進行役をどなたか代わってもらえませんでしょうか。よろしくおねがいします。
307 ◆DIkaNSOFOg :02/11/25 08:38 ID:pEyq2zj7
>>306
他に居ないようでしたら、私がやりましょうか?
308名無しさんだよもん:02/11/25 12:15 ID:jvz534Y6
『イチゴ味』を書いた者です。
感想を下さった皆さん、読んでくれた皆さん、どうもありがとうございました。
予想していたことだったんですが、やはりいきなりの展開はよくなかったようです
ね。話そのものもよくあると言うか、どこかで見たような話であるのも確かですし。
実は前振りがあったんです、あれには。
香里と名雪が「名雪はやっぱりイチゴ好きよね」とか、学食のいつものメニューを
前にして話が始まって、
「キスもイチゴ味なんでしょうね」
「ううん、しょっぱかったよ」
とか言うような展開になって、それを香里が何気なく祐一に尋ねて、祐一がそれに
ついて回想すると言う流れで、ここまで書けば別のオチがつくことになるはずだっ
たんですが……。

正直、この話じゃ相手にされないだろうな、と思ってたんですけど。
こんな作品にも感想をくれた皆さん、本当にありがとうございました。
精進して、めげずにチャレンジしたいと思います。
309名無しさんだよもん:02/11/25 13:28 ID:NG1bEwBI
>>306
『キッスのアドバイス』>>271>>277
『秋月灯』>>234>>237

こういうのは下手すると荒れの元になるので、毎回指摘されるのはどうかと思う。
310孫悟空 ◆yGAhoNiShI :02/11/25 13:36 ID:EZyWSihy
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311孫悟空 ◆yGAhoNiShI :02/11/25 13:51 ID:O8QO5rC4
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312孫悟空 ◆yGAhoNiShI :02/11/25 14:09 ID:eCVj2JvN
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313孫悟空 ◆yGAhoNiShI :02/11/25 14:24 ID:mpEhTj2g
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314名無しさんだよもん:02/11/25 19:54 ID:SXz1/ouo
>>309
>『キッスのアドバイス』>>271>>277

271と240は同じ人だね。
『しあわせになる方法』>>294 >>301 >>304
『キッスのアドバイス』>>240>>271>>301 >>277
『秋月灯』>>234>>237
で、二作におめでとうが正解か。
315 ◆28qsaJNT.c :02/11/25 20:41 ID:hdDVFiaO
>307
前回に引き続き申し訳ありません。どうかよろしくお願いします。

>309
はい。まったくその通りで、何回言われても治らないなんて駄目ですね、自分。
以後気をつけます、という言葉は信じてもらえるでしょうか。

>314
まとめてくださって、ありがとうございます。
316名無しさんだよもん:02/11/25 21:44 ID:4MYWDUzN
メンテかも?
317名無しさんだよもん:02/11/25 22:01 ID:M/1+Cx4t
>>303-304の続き。

『姦し3姉妹 陸奥湯煙漫才紀行』

ワロタ(w 定番すぎるぐらい定番ではあるが。

『待ち合わせ』

無難なちょっと長めの萌えシチュかな。それとしては充分だが、
もっと起伏やアイディアがあればSSとしての評価も受けられる。
誤字脱字を見直す時間は取って。

三点リードは、小説形の創作文では、形式外れだと、そこを指摘する人、
見ただけで萎える人が必ずいるので、基本の「……」を使い、
一作の中では一種類に統一するのが無難ですよ。「、、、、」「・・」とか多用せず。
と言うと、でも最近は必ず「そう指摘する奴の方が悪い」と反論が付いたりする(w

『イチゴ味』

実は低年齢時代のふたりだった、というアイディアは面白かった。
しかし読み始めた当初は本当に作者が低年齢なのでは、と不安になる文章力だった。
幼名雪もちょっと作者に操作されすぎって感じかな。
318名無しさんだよもん:02/11/25 22:01 ID:M/1+Cx4t
『キスして欲しい』

面白かったよ。
香織、いきなり出て来たキャラにしては濃すぎます。(たぶん俺好みなんだが)
前半あれだけ切ない思いを描いたのだから、ラストはもっと真剣な怒りと嘆きっぽい
描写になりそうだが…。(オチ自体は良し) 「千鶴さ〜ん」の後、
一切の楓の心情描写を抜きに、客観描写だけでこのオチに持って行くってのも
面白いかもしれんな。試しにカウントを十まで数えたが、とかは最高(w
もっと笑わせるSSにしてくれても良かったかも。

『童話作家』

ぬわー、知らない元ネタで来られると作品がどの程度元ネタに依存してるか
わからないので、評価が難しいワナ。作者から一言がなければ、
「何か変だな?」と思いつつ全部オリジナルと思って評価していただろう。
替え歌かな?としては面白いかな、といった評価でいいんだろうか。
319名無しさんだよもん:02/11/25 22:04 ID:M/1+Cx4t
『盟約』

もうひとつか。論理はわかるが、一作を盛り上げるほどの強い説得力は感じない。
さらに丹念な書き込みと盛り上げが必要だったかも。
書き手の込めた力は伝わってくる。

『幸せの形』

まあ、ちょっとワラタ(w
衝撃的なオチなんだから、もっと衝撃度を高めた書き方をして欲しい。
このままだと、ちょっとひねりのある萌えシチュって感じかな。

『女子高生雛山理緒、十六歳』

文章はわりと書けているか。途中の部分が原作の解説ではなく、
作者の考えた具体的なエピソードがあれば、ワンシーンを切り取った
萌えシチュではなく作者の創作SSとしての評価がもっとできた。
>その後ちょっと妙な脱力感と解脱気分までした。
びっくりするほどユートピア?


以上。『キッスのアドバイス』『恋人としての』『しあわせになる方法』は
特に読んで面白かった。読んで良かったコンペだった。
320 ◆DIkaNSOFOg :02/11/25 22:31 ID:2WvjsRKp
>>85-90 『待ち合わせ』

文体に弾むような瑞々しさがあり、デートの待ち合わせに
赴く女の子の初々しい心情は良く描けている。
しかしながら、ストーリーの構成は説得力に欠けているように
見受けられる。赤い絵の具の女性の必要性や、祐一が
遅れてきた理由の欠如といった点で違和感がありあり。
電話がかけられないのも、取ってつけた感じがする。
栞が妄想から天才画家を自称するに至る点についても、
他の人に誉められてその気になる方が良いと思う。

>>124-128 『イチゴ味』

少年時代のエピソードであることを明示しない事に、何らか
の意図があるかと思ったが、特になかったのが残念。
「キスしたら、ケッコンしないといけないんだぞ」
「ええっ、わたしたち、まだ10歳だよぉ!」
みたいなネタばらしを期待していたんだが。

>>139-144 『しあわせになる方法』

ストーリー的にはおおむね一本調子ではあるけれども、真琴の
無邪気さと、秋子さんの母性愛が光っており、ほのぼのSS
としては良質と言っていいかと思う。会話文に音符を使っている
ところが、流水大説を連想させてアレだけど(w
321 ◆DIkaNSOFOg :02/11/25 22:33 ID:2WvjsRKp
>>153-162 『キスして欲しい』

下準備や前置きが丁寧なわりに、結末が唐突なタイプの作品。
文章は上手いのだが、ストーリーの繋がりやバランスがあまり
良くない。換言すると、序盤でせっかく積み重ねた話が、後半に
それ程意味を持っているように見えなかった。独自性が
有るんだか、独り善がりなんだか判断の難しい作風だが、
今回はきわどいストライクといったところ。

>>166-167 『童話作家』

元ネタをKanonに当てはめようとして、結構歪みが生じている。
文章が読みにくいし、原作の栞や祐一とは微妙に違う存在に
なってしまっていると思う。アイディアをうまく生かし切れていない
のではないかな。

>>171-178 『キッスのアドバイス』

セリオのキャラの使い方が非常に上手い。そして話の展開の
させ方も如才なく、綺麗にまとまっている。しかし、一場面を
切り取った感が強いし、オチがやや弱いように思う。完成度自体
は高いので、これ以上ストーリーをいじるべきではないかも
知れないが、後日談も視野に含めた展開にした方がいいと思う。
322名無しくん、、、好きです。。。:02/11/25 23:25 ID:2yM36ofe
>304
>30行以上は無理だろう。

いや、タテ方向(1レス行数)が30程度というのは知ってた。
分からないのはヨコ方向(1行文字数)の制限で。
どなたかご存知ない?

1行に200字くらい入ってくれるといいのだけれど…。
323名無しさんだよもん:02/11/25 23:31 ID:srsXJtzA
どこかの沈んだ駄スレで試してみれば? 
ただ前に一回それで弾かれたことあるけど、おそらく200は無理。
324名無しさんだよもん:02/11/25 23:58 ID:KHlap+g4
>>315
そんな謙らなくても……。
あんたは偉い。いつも感謝してるよ。
325 ◆DIkaNSOFOg :02/11/26 00:36 ID:p5jxsSCi
>>182-190 『秋月灯』

志保の心理描写あたりは確かに上手い……とは思うのだが、
原作に無かった引越し話を持ち出しているせいか、この話は
志保じゃなくてもできそうなあたりが、キャラの固有性を
弱めてしまっている。とはいえ、文章、ストーリー共に地力を
感じさせる力作。月の暗喩は上手いと思ったが、ビリヤードの
キス玉は無理矢理度が高し。

>>193-199 『盟約』

ストーリーの構成はやや常套的なきらいはあるれども、非常に
堅実で隙が無い。浩平はあれだけ悩んでおきながら、長森の
言葉であっさり救われてしまうあたり、微妙に( ゚д゚) ポカーン
としてしまう。何らかのアクションが伴っていれば、まだしも
説得力があったと思う。

>>202-204 『幸せの形』

よくある話かと思ったら、ラストは意外な展開で、
ちょっとびっくり。祐一、現実を受け入れるのが早過ぎ(w
3レスで終わらせるには勿体無い作品。
326 ◆DIkaNSOFOg :02/11/26 00:37 ID:p5jxsSCi
>>207-209 『女子高生雛山理緒、十六歳 』

基本的に理緒の視点から語ろうという構成は良いのだが、
一人称と三人称が混在しているので、ちと読みにくい。
理緒の浮かれっぷりは微笑ましいんだけどね。

>>213-230 『恋人としての』

この作品、初めの方は普通の萌えSSかと思ったが、飛び込みの
シーンあたりから、意外な方向へ展開し出す。ストーリーの異常な
転がり具合は、読んでいて非常に楽しかった。ただ、後の展開を
悟られない様に構成されているためか、話の繋がりが悪い。
18レスにおよぶ長編なので、粗ができるのは仕方ないが、ある程度
は伏線を張って、説得力を補強する必要があろう。
327霧の感想人 ◆DIkaNSOFOg :02/11/26 00:40 ID:p5jxsSCi
今回は『キス』ということで、必然的に萌えSSや恋愛たん(変換できず)
が多く、難しいテーマだったと思います。そのため感想が(作品も)、
タイムリミットを過ぎてしまいました。申し訳無いです。今回は3位まで。

第一位 『恋人としての』
第二位 『キッスのアドバイス』
第三位 『秋月灯』
以上、長文失礼しました。

>>315
十二月の初めというと、次回の開始の宣言からですね。
了解しました。
328デフォルトの名無しさん:02/11/26 01:06 ID:+BqpHxC7
毎度どうも。
今回は「幸せの形」を書いた。ネタの起点は『そういえばこいつらキスしてないよな』。
それでどうしてこんな話になるのかというと『美汐+エロ=ウケるかも』とか考えてしまったから。安直だったか。反省。
1レス目と一番最後の行は後から加えたものだが、あったほうがいいよな? 1レス目が説明的になってしまったかもしれないが。
今回、前回の議論を鑑みて三点リーダをふたつにしてみた。宗旨替えしたわけではないが、コンペスレでの投稿ではふたつで統一しようと思う。置換すれば一発なので手間でもないし。

ところで真琴→舞、美汐→佐祐理でも話が成り立つことにたった今気づいた。でも書く前に気づいてたら究極の選択だったな。危ない危ない。
329名無しさんだよもん:02/11/26 01:06 ID:+BqpHxC7
>>237
>うーむ、という形で終わった。
読後に釈然としないものが残れば狙い通り。かも。

>>241
>ちょっと笑えないよ、これ。
(´・ω・`)

>>293
>キスからは少しずれてるかな
「祐一と真琴のファーストキス」
「実は真琴はキス経験豊富」
「しかも女同士でキスかよ!」
あたりで。無理があるか。

>>300
>内容自体はKanonでなくともありふれたもの。
うあー。
「その作品でなくても書ける話」は極力避けようと思ってたんだが、つい苦し紛れで。 

>>322
投稿するときはいつも80文字折り返しで書いてるんだが、3行分(240文字)は投稿できなかったと思う。2行分(120文字)ならできたと思う。なので、120文字以上240文字以下のどこかかと。
ちなみに↑の行は176文字。無事書き込めてたら参考にしてくれ。
なお、文字数は半角でのカウントなので、全角なら上記の半分になる。

>>325
>3レスで終わらせるには勿体無い作品。
どうすれば良かったかな。祐一の対応とかを書くべきだったか。それともその後の3Pとかを書いてみるべきだったか。
長くはならないが、パラレルワールドでは舞と佐祐理で同様のことが行われてると妄想すればバリエーションは楽しめるかも。
330デフォルトの名無しさん:02/11/26 01:11 ID:+BqpHxC7
まともに感想書かなかった分こっちを多めに書いてみた。
名前入れ忘れたけど>>329も俺です。
331名無しさんだよもん:02/11/26 01:21 ID:Cv1C4AaY
>>327
あげまつ。コピペしてIMEにでも入れといておくれ(´ω`)ノ
“譚”
332名無しさんだよもん:02/11/26 01:28 ID:ocF42xzY
総括期間ってことで。
http://wow.bbspink.com/test/read.cgi/leaf/1037890171/98
こういう話もある。
無理にとは言わないが、作者は寄せられた感想に対して何らかの反応を見せるのは、
ある意味義務(ないしは、義理)ではないかと思った。
少なくとも、作者・感想書きの双方にとって損はないものと思う。
目の付け所の違いなどを議論するのも、総括期間ならば良いのではないだろうか。

書き手、感想書き双方の意見を求めたい。
333 ◆EH/9yh3Pw2 :02/11/26 01:45 ID:95/uouD1
どうも、『秋月灯』を書いたものです。
ついでに言えば、119あたりでOS吹っ飛んだー、と騒いでいたのも私です。
その節は温かい激励の言葉を頂きまして、今思い出すだけでも涙が溢れて…。・゚・(ノД`)・゚・。
やはり時間的に厳しく、推敲を全くしていない状態ではあるものの、おそらく私一人では
完成にすら辿り着けなかったことでしょう。
重ね重ね感謝を。

さて、肝心の中身ですが……皆さんご指摘の通りです(ぉ
いや、本当に。問題点なんか、すっかり浮き彫りになったと思います。
このスレ、感想のレベルが高いですよね? 非常にためになりました。
以下、少々スペースをお借りして個別レスを。

>>234さん
ネタを気に入って下さり、幸いです。キスと聞いた時点で思いつき、魚のキスへの牽制が
始まっている中、(どうかビリヤードのキスが話題に出ませんように……)とずっと祈って
いました(w

>>235さん
……すいません(つд`)

>>マジなが感想人さん
やっぱ抽象的すぎましたか。ふわふわ〜っとした感覚を出したかったんですが、どうやら
失敗している模様。
序盤はもっと読者を引き込ませないとダメですねぇ。
ビリヤードの辺りは時間がなかったこともあり、やっつけ仕事になっていたようです。
……天国組っ? 畏れ多い……。あの方たちに追いつける日は来るのかなぁ。。。
334続き:02/11/26 01:47 ID:95/uouD1

>>241さん
むー。。。月の描写も強引さが漂いますか。もっと自然な感じで持っていくべきでした。
とはいえ、誉めて下さりありがとうございます。

>>292
まさに正鵠を得ておられ身になります技術から総合までコメントが私の思っていることと
ぴったり重なっていて同一人物が書いたようでっていうかぶっちゃけ自己レスだよねこれ。
…………
……皆さん、ごめんなさい。この偉そうなことを言っているのは私です。ああ、叩かないでっ。
言うことと書くことは別だという方向で一つ……。

>>名無しくん、、、好きです。。。さん
マジでいうことがないです。全くもって仰られている通りですね。
月の描写やビリヤードに関しては、言い訳となりますが、完全に推敲不足です。
文章は……以後精進しますです。装飾過多、とは永遠の命題のようで。
空行は読みやすさを意識したつもりだったのですが(前に出した時、読みにくいという
感想が多かったので)、どうもそのことに固執しすぎたようです。
しかし、赤の他人の作品にこんな長文をつけて下さるとは。職人マンセー(w

>>303さん
文自体を面白くしないといけませんか……。
難しいようで、難しいですねぇ。。。以後、がんがります。
ビリヤードは、ああもう、悔しいの一言です。
次の日のことなんて考えずに読み直して、書き足すべきでした。
次回こそは徹夜を(違
335続き:02/11/26 01:52 ID:95/uouD1
ありゃ……リロードしたら増えていた。ありがたいことです。。。

>>霧の感想人さん
こ、固有性。志保ならでは、ですか……。
ちょっと考えていませんでした。確かにそうかもしれません。
彼女なりのエピソードを入れるなり、文体で書くなりした方が良かったですね。
……ビリヤード ;y=ー( ゚д゚)・∵.


今回は比較的、内面描写は好評だったようで。
その分、話の流れやらがあれだったわけですが。
次なる指針を示して下さった感想人さんたちに、最大限の敬意を。
ありがとうございました。
336名無しさんだよもん:02/11/26 01:58 ID:95/uouD1
>>334
前に出した時、とは昔のコンペに別の作品を出した時、という意味です。あしからず。

>>332
自分もそう思います。
書く側よりも読んで感想つける側の方が大変ではないかと思うので。
仮に書く側を職人とするならば、感想人さんも当然職人であり、何らかのレスポンスを
するべきでしょう。
337名無しさんだよもん:02/11/26 02:31 ID:p5jxsSCi
前回の段階で投稿作品は100を超えてたんだね。
保管所のリスト見ると壮観だ。
338辛口批評:02/11/26 03:21 ID:jewKZgwV
 毎度お疲れさまです、出品者の方々。
 今回は忙しくて、感想期間に間に合わなかった。
 その上、今回は気力が摩耗してる状態で読んだので、
作品に対して謝った評価を与えてる可能性がある。
 その辺をふまえた上で読んで欲しい。すまん。

 というわけで今回も批評の真似事を。判断基準は以下の通り。

●文:基本的な文章力。
●構:作品内における構成力。
●描:登場人物の描写に違和感がない(不条理系は逸脱してもある程度OK)か、
   個性をとらえているか。
●感:読中か後、感情(感性)に訴えかけるものがあるか。
●テ:深いテーマ性があるかどうか。理性に訴えかける用な何かがあるか。
●総合:総合点。
 なお、『感』か『テ』は、どちらかの評価が高ければ総合でも高得点とした。
 ここでいうテーマは、このスレにおいて掲げられている『テーマ』とは意味を異とする。
 無論、このスレでの意味のテーマに深く関わっているかどうかは総合評価に影響する。

339辛口批評:02/11/26 03:22 ID:jewKZgwV

○『79−81メンテ』
 好きw  

○『待ち合わせ』
文:4 構成:5 描:5 感:4 テ:4 
総合:4
 絵の具の少女の使い方がもったいない。どうせだったら
話に絡むようにすればいいのに、祐一の絵を描いたことへの
つなぎだけに使うにしては、扱いが大きすぎる。
 あと6/4以降のモノローグがいまいち栞っぽくなくない?
 また、キスまでの流れがやや強引に感じた。
 文章的には、改行後の一字空けを勧める。また、『・』を
感性で振るのも個性だという向きもあるが、三点リーダ(…)を
2個セットで使用することを勧める。
    
  
○『116メンテ』
 コレもすきw あいつなら本当にやりかねないやりとりだw 
  
  
○『イチゴ味』
文:6 構成:7 描:7 感:5 テ:5 
総合:6
 ネタ的には面白いと思う。
 ただ、イチゴ味というのは本文中一回も出てこず、
最後のオチのところだけで出てくるのが少し不自然か。
  
340辛口批評:02/11/26 03:22 ID:jewKZgwV

○『しあわせになる方法』
文:7 構成:6 描:7 感:7 テ:5 
総合:7
 細かいことをいうと  
> と、ストレートに聞いてきた。
 の部分は表現が秋子の主観になってる。
 他が第三者的な文章になってるのでここだけ気になった。
 ちょっとしたシチュエーションなのだが、雰囲気は実にいい。
  
  
○『キスして欲しい』
文:5 構成:4 描:4 感:4 テ:4 
総合:4
 ブルーハーツ、か。懐かしいやね。
 ……さて。
 まずは、改行の不自然さが気になる。決まった文字数
というわけでもなく、キリの良いところと言うわけでもない、
次回は一考すべきだろう。 
 それから、香織というキャラ。かおりという名前のキャラが
既に存在する痕にわざわざ同音のキャラを出す意味も
見当たらない。
>予感的中。四人視線が一斉に私に向けられた。
>その目には明らかに嘲笑が含まれていた。
 の、嘲笑という一語もどうかと。嘲笑なんかを送る、
柏木家の面々ではあるまい。
 最後のとってつけた様な落ちもいまいちに感じる。
 作者のやりたかった部分がドコなのか謎。  
  
341辛口批評:02/11/26 03:23 ID:jewKZgwV
  
○『童話作家』
文:5 構成:6 描:6 感:5 テ:4 
総合:5
 元ネタの方の歌を知らないから、評価に困る。
 点数はやや低く付けたが全体としては良い感じに映った。
  
  
○『キッスのアドバイス』
文:6 構成:6 描:6 感:5 テ:6 
総合:6
 うまくまとめ上げている気がする。
   
  
○『秋月灯』
文:7 構成:7 描:7 感:7 テ:7 
総合:8
 文章力あると思うが、やや装飾過多か? 点数を8に
しなかったのは、その懸念から。
 月の件やビリヤードを引き合いに出すところを含め、
全体的に良い感じの出来か。


○『盟約』
文:5 構成:5 描:6 感:4 テ:4 
総合:4
 悪くないのだが、良いところもあまり……。
  
342辛口批評:02/11/26 03:24 ID:jewKZgwV
○『幸せの形』
文:5 構成:6 描:5 感:5 テ:4 
総合:5
 意表をつかれた。その点は面白かったと。
 ただ、色々なことを知ってるはずの真琴が
>真琴は俺への好意をあらゆる方法で表現するようになった
 にもかかわらず、キスもしていなかったというのはどうか、とも思った。 
  
  
○『女子高生雛山理緒、十六歳 』
文:5 構成:5 描:5 感:4 テ:4 
総合:5
 可も不可もなく。


○『恋人としての』
文:6 構成:5 描:6 感:4 テ:5 
総合:5
 やや冗長な印象。
 組立は決して悪くないと思うのだが……。どうだろう。


 さて、締め切りすぎてるので自己満足の、今回分審査結果発表。

 優秀賞『秋月灯』

 次点は、数が多いのでパス。

 前回以上に小粒な出来だった気がするのは俺の側の状況のせいだろうか。
 ともあれ、次回は期間内に、よりちゃんとした感想を上げられるようにしたい。
 では。
343名無しさんだよもん:02/11/26 05:53 ID:weFqbwk4
>>332
難しいもんですな。
言い訳100%でも許してくれる?

ところで優秀作が3つになってしまったわけだが・・・。
他2つに比べて『しあわせになる方法』は評価のばらつきが少なかったとは思うわけだが・・・。
344デフォルトの名無しさん:02/11/26 10:54 ID:+BqpHxC7
>>332
言い訳になっちまうので書きたくないとか思ってた。
が、今後は「いかにうまく言い訳するか」をモットーにして、積極的にレスしようかと思う。
単なる愚痴はなるべく書かない。俺からレスされた人以外が読んでも意味のあるものを書く。とかそんな感じで。

>>342
>ただ、色々なことを知ってるはずの真琴が
真琴は受け専門です!とか思いつきで書いてみるテスト。
個人的な見解としては、真琴の愛情表現は子供が親にするような感じで、抱きつくとか一緒に寝るとかそういうレベルでの「あらゆる方法」を想定していた。
男女間でするような行為に関しては、祐一から求めることはあっても真琴から求めることはない、ような気がする。
…でもそういう設定だとまた別な矛盾が発生するな。全体的に推敲が足りなかったようだ。逝ってくる。
345名無しさんだよもん:02/11/26 13:08 ID:CvwXt+dw
ふと気づいたのだが『キスして欲しい』の『香織』というキャラクター

・不良
・髪の毛を染めている
・名字をあえて記していない(名字が出せない理由がある)
・『日吉かおり』というキャラがいるのもかかわらず名前が『香織』

以上のことを推測しますと、このキャラは、
『ガンパレード・マーチ』の『田代香織』ですか?(藁
346名無しさんだよもん:02/11/26 21:58 ID:WFa01A8u
>>345
異議ありっ!
彼女はキスのことなんか相談されたら顔中真っ赤になってうろたえると思います!
むしろ日吉かおりが梓のいない所ではあんなキャラだという方向で(以下略
347 ◆KiKEPx4qqo :02/11/26 22:00 ID:GYRh0lZt
『女子高生雛山理緒、十六歳』を書きました。
葉鍵板では虫みたいな扱いをされることも多い理緒を、年頃の女の子っぽく
生き生き描いて、理緒、ちょっと可愛いじゃん…などと思ってもらえれば、というのが
今回の書き手の目論見。キス…思うようにアイディアが浮かびませんでした。
こういう短いものならいいかな、と。
あの冒頭とラストのまま、一レスものぐらいの軽いのにする予定だったんですが。うう。

>>238 マジなが感想人氏
文体を誉めていただいてありがとうございます。目論見の方は失敗したかな。
とにかく、「感情移入してもらえるような、生身の、等身大っぽい女の子像」
にするのが目標で、理緒らしさ、まで気を配れていないですね。うう。

>>241
お褒めいただいて嬉しいですー。前書きは、確かにちょっと書き過ぎか。
自己保身的だったかも。

>>269
また文体をほめていただいて嬉しいです。ちょっと基本からは外れますが、
いけるかなぁと。読んだ方からOKが出てるなら、大丈夫だったのかな?
ラストの文章(>>209)は、当初は

>女子高生雛山理緒、十六歳。
>明日も夜明け前から、新聞配達だ。

でした。ちょっとギャグよりだったんですけど(そうなのか)、
採用版のさやわか前向き系のシメにして正解だったかな。
短くまとめる予定だったので、書き込み不足&理緒ならではの部分は不足でしたね。
他に書いたのは、「嘘」の回の『夢見る頃へ』『remained one』、
「夏だエッチだ!」の『海の音楽』『命』その前の『さおりんスタジアム』です。
348 ◆KiKEPx4qqo :02/11/26 22:01 ID:GYRh0lZt
>>300 名無しくん、、、好きです。。。氏

読者として入り込む余地を感じなかったという感想は、以前も氏から
いただきましたね……。自分が全然変わってないってことですね……。
今回のも、読み手にヒロインに感情移入してもらうのが目的のSSですから。
毎回、不快な読後感のSSを読ませて申し訳ないです……。うう……。
反省を生かせてない。これは生かす能力がないってことか。

>>319

文章を誉めていただいてどうも。やはり理緒らしさの書き込みが不足ですか。
>びっくりするほどユートピア?
最初のタイトルです(w

>>326 霧の感想人氏

あう。受け入れられたと思った文体でしたが、×もいただきましたね。
大勢が読みやすいと思ってもらうレベルはまだ遠い……。

>>342 辛口批評氏

> 可も不可もなく。
まさにおっしゃる通りで。


総合評価としてはそのキャラを使ったものとしては食い足りないSS、
というあたりでしょうか。むしろ当初の予定通り気合で1レス程度におさめて
ちょうど食い足りるような、内容と文章量に見合った作品にするべきだったかも
しれませんね。努力不足。
349 ◆XGidcyLNhM :02/11/27 00:32 ID:kOlt/BJW
今回『しあわせになる方法』を書きました。感想多謝であります。
別作品で、久しぶりに三人称視点のSSを書いていたら、どうも書き方を忘れたらしく、筆のノリが異常に悪い……。
で、今回作品が少ないこともあって、景気づけに三人称の短いお話を書こうと思ったのですが、
いいインスピが湧いたおかげで筆が進み、思った以上に好評を得ることもできました。
で、そのリハビリを必要とした別のSSが、問題作の『恋人としての』です(汗
はい、時間足りませんでした。プロットはできていたんで体裁だけは整えましたが……肉付けが圧倒的に足りません。
そのうち時間ができたら再構成しようと……と思いつつ今日も某誕生日記念SSを書いて、時間を別のところに割いてしまったり。
某スレで作者との会話ができないのがつまらんと言う意見があったので、鬱陶しいのを承知で全レスします。長いです。ごめんなさい。

>>236マジなが感想人氏
確かにストーリー自体に面白みは少ないです。件の秋子さんの感傷をもっと膨らませられれば良かったのですが。
まぁ、萌えシチュに近いもの、テーマを半捻り解釈くらいのつもりだったんで、こんなものかな、と。
雰囲気重視で、申し訳程度の意外性は名雪へのキスくらいかな。
>>238
狙っていた効果ではありましたが、起承転結の転が断絶しすぎ……というのは反省しきり。
全体の流れが自然になるように調整できてないのは致命傷でした。

>>240
お子様です。もともと私の真琴認識はやや幼いのですが、強調しすぎたきらいはあります。
ただ、真琴はキツネが人間になったという特異性があるので、見た目や言動以上に無知だろうという考えが頭にありました。
彼女が人間になった際に、どれだけ知識を得るのだろう……服の着方は知っているのにエロ本は分からないというのもなんとも。
キツネはキスしない→でも身体は人間なので、なんだか胸に来るものはある→じゃあ興味津々に違いない→
やってみたらなんだか良く分かんないけど嬉しい→きゃっほう。と、いうスライド論法で、浮かれモードに突入させました。
人間とキツネの知識のギャップと身体のギャップを考えると、こういう反応もありかな……と。
350 ◆XGidcyLNhM :02/11/27 00:33 ID:kOlt/BJW
>>241 
はい、後半飛ばしすぎです。こっちに対するレスは謝りどおしだな(;´Д`)
布石――せっかくの三人称視点なのだからもうちょっと梓の気持ちとかに触れられれば良かったなぁ。
というか、そのための視点とリハビリであったはずなのに。膝を抱えて座る梓とか書きたかった。いや書かねば。

>>246
Rやってないのでカルチャーショック。……平屋のイメージが離れん。

>>289 
家族愛としてのキスは、目新しさを狙ったもんです。恋愛関係のは普通に来ると思ったので。
名雪と真琴もなにやら叩かれがちなので、仲のいい姿を書きたいなと。
実は陵辱気味のキスとかも面白そうと思ったのですが、それやると弥生×理奈くらいしか思い浮かばず、
前に同じようなのあるので没。葉鍵世界にはあんまり悪役がいないからなぁ……。
あ、月島先輩でも良かったかな……でも原作まんまだから意味ないか。

>>291
3レス目は確かにもっと掘れました。ええ、そりゃもうざくざくと。投稿した後、風呂入ってから気づきましたが、後の祭り。
もっと長くはたまに言われますね。膨らませ方が足りないのか……。ただ、名雪との絡みを最後に入れるのも蛇足だし。むぅ。
>>293
本編の焼き直し、ではないです。本編ルートとはまるで違う話ですから。
俺が梓シナリオハッピーエンドルートを作っていいよと言われたら、という前提で書いたものですので。
ちなみに最初は主役は千鶴だったことは秘密です。
その他欠点については……コノトオリデス、って置いといて。梓の行動の疑問点とは? ちと気になります。
351 ◆XGidcyLNhM :02/11/27 00:34 ID:kOlt/BJW
>>297名無しくん、、、好きです。。氏
ひねくれてるのでほめられるのは苦手なんですが、嬉しいです。俺もこんな家に居候したいぞゴルァ(゚д゚)
ただ真琴のテレビ見て即キスというのは、真琴は元キツネであり、人間の世界というものは見るもの全て新鮮で、
ものすごく惹きつけられるだろうと言うことを考慮しました。それが楽しそうならやってみたいというのも、真琴らしいかなと。
>>240さんへのレスでも書きましたが、人間とキツネの知識のギャップ、ですね。
正直、ここら辺はファンタジーと言うことで設定がもともといいかげんなので、いかようにでも解釈できてしまう部分です。
>>300
あうーっ(w まぁ寄り道するのがいけないんですが、寄り道した作品の方が評価が高いという。
自分でも「恋人〜」の方が、きっちりしたものを作れると思っていただけに、悔しい思いはあります。
ただ、あっちを書いたおかげで見えてきたところもあるので、無意味な回り道だったとは思ってません。
あれのおかげでこっちの方も弾みがつきましたから。あとは努力不足です……。ちょっと吊ってくるかな。景気づけに。

>>303
あうあうあうっ(w 気づいているところを連続で指摘されると、図星なだけに追加ダメージがでかい。
視点の移動は、三人称ということで、そんなに意識して書いてませんでした。事象と感情をそのまま綴ったらそうなっただけで。
上手く行ったようだからいいものの、ひょっとして危険なことをしていたのだろうか。
さりげなく「感じた違和感」にRRを感じつつ、その違和感の源はどこでしょうか? 膨らませが足りなかった部分でしょうか?
>>304
謝るのも飽きたので(コラ 今抱えている某SSが終わったらリライトに取りかかって、お詫びに代えさせてもらおうかと。
基本的な構成は変わらないと思いますけど、さすがにあれでは気分がすっきりしないので。
なんつーかもう「足なんて飾りですよ」というか、手も片方ついてないくらいだ。
352 ◆XGidcyLNhM :02/11/27 00:36 ID:kOlt/BJW
>>326
単に全体の流れをスムーズに調整できなかったのを、面白くと取られてしまったようで。
そですな。先読みされるの嫌いなんで、できうる限り情報を遮断する悪癖があります。今回はそれがもろに出てしまいました。
ほのぼの萌えシチュと誤解させるのは当初の思惑通りですが。ここで流れを転じて……舵を切りすぎたというか。
説得力かぁ……うーん、うーん。もっと俺は伏線貼りまくりぐらいの方がいいのかなぁ。

>>332
これは俺も討論スレで、なるほど、と思った部分。
感想期間に作者からの、感想へのレス返しをありにしてみるのもいいかもしれない。
ただし、作者の自発的な書き込みは禁止。あくまでカウンターオンリー。もちろん(コテなどの)作者バレもなし。
複数作品を書いている場合も、そのことがばれないように。てくらいの条件で。
このスレ結構理性的な意見が多いし、あくまでも名無しとしての作者のレスなら、そんなに問題ないかも知れない。
このところ、スレの元気もちょっと落ちてきているし、試験的に導入してみるのも一興かと。




>>340 辛口批評氏
あー、なるほど。一人称とも違うんだけど、三人称になりきっていない……。
普通に「聞いた」でよかったはずの場面なのに、語感に囚われて気づかなかった。
ところで>>116はかなり昔からあるネタですぜ。
>>342
冗長……推敲してもこれからは伸ばすしかないのに、どうすればいいんだ。
イベントか? イベントが足りないのか? もっと読者を右往左往させるなにかが!? 
それ以前の問題を抱えているので、そっちを何とかして、冗長と感じさせないよう努力いたします。
353 ◆XGidcyLNhM :02/11/27 00:39 ID:kOlt/BJW
てなわけで、謝りどおしの見苦しいレスで申し訳ない。しかもこんなに長々と。
『恋人としての』はこのスレでの記念すべき十作目だったのですが……ついでに久々の作者バレ。

第一回「花」  『楓のおもてなし(楓・イビル)』『約束の桜(はるか)』
第二回「走る」 『坂を越えた向こうに(はるか)』『時に歩いても(葵・マルチ)』
第三回「雨」  『突然の、雨と出会いと肩すかし(沙織)』
第五回「嘘」  『その日は4月1日、いわゆるエイプリルフールだった(はるか)』
第六回「絶体絶命」『生贄(美咲・弥生)』
第七回「夢」  『沈黙を暴くために(久瀬・舞)』
第八回「キス」 『しあわせになる方法(真琴・秋子)』『恋人としての(梓・耕一)』

の、十作品です。けっこうジャンルは被らないようにしてるので(はるか作品が3つもあるけど)、あんましばれてない……といいな。
でもばれてなくても、毎回似たようなことを言われていたりして(汗
これでも意識して、あんまり他人が書かないジャンルや人物を選んでいるのですが。
イビルやはるか、唐突にエロ、1レスギャグをかましたりしたあげくに、鍵作品初の主役が久瀬……。
今回も家族でキスさせたりと、フェイント好きです。たまに読者を置いてきぼりにしてますが。
そういや今回、途中まで上げた電波琴音や電波セリオが主役のやつも女同士だった……閑話休題。
これからも精進しつつ頑張っていこうと思いますので、皆様よろしくお願いします。
もうちょっととっかかりを早くして。ほとんど毎回最終日だもんなぁ……。
失礼します。
354 ◆DIkaNSOFOg :02/11/27 01:03 ID:UyFIcoyZ
>>353
うわ、凄いなぁ…自分がベスト3とか5に選んだ作品ばっかりだよ。
しかも参加率も高いし。自分なんか、コンペスレではまだ2回しか
書いてない…(つд`)次は必ず書くぞー。
355名無しさんだよもん:02/11/27 03:33 ID:4r9qtTAV
>ベスト3とか5
褒めてるのに褒めてるように聞こえない……
356名無しさんだよもん:02/11/27 08:51 ID:EXPQV+9i
>>355
たぶん3位または5位「以内」という意味でしょ。
357名無しさんだよもん:02/11/27 13:57 ID:AbrjnOXd
>>353
第二回 『坂を越えた向こうに』
第六回 『生贄』
第七回 『沈黙を暴くために』
第八回 『しあわせになる方法』

最優秀作品が4つもある…(同点含む)。
しかも今回で3回連続。スゴ…
358名無しさんだよもん:02/11/27 20:02 ID:Bv+rLFKy
>>しかも今回で3回連続。スゴ…

逆をいえば、ほかの連中のレベルが低い……。俺も含めてなー(泣
359名無しさんだよもん:02/11/27 20:25 ID:PqNfhzFt
というかコンスタントに一定のレベルを保って書けるってすごいよな。
毎回毎回おれも書こう書こうとは思うのだが、結局ネタが浮かばずに諦めてしまう。
もっとも俺の場合、肝心の葉鍵ゲーを2.3タイトルしかやってなくて
引き出しが少ないというのも大きな原因なんだけど。
360 ◆28qsaJNT.c :02/11/28 01:00 ID:mwwJaVtr
>327
>十二月の初めというと、次回の開始の宣言からですね。
その通りです。よろしくお願いします。

>332
書かれていることは、まさにそうなんですよね。書き手としても酷評されるよりも、
スルーされる方がこたえますし、逆にそれは感想をつける方にしても言えることで。
ここ最近の感想数の低下の原因がそこにあるとするならば、何か考えなければならないでしょうね。
感想に対する作者の返答期間みたいなものを、感想期間と総括期間の間に設けてみましょうか。

>337
ここまで来れたのも、作品を投稿される方、感想をつけられる方、様々な意見を挙げてくれる方、
メンテネタを振ってくれる方、その他このスレにかかわる皆様のおかげです。
本当にありがとうございます。
願わくば、150, 200... と、これからも作品が増えていくことができれば、と。
361jo:02/11/28 01:56 ID:4vbhq4/e
『キスして欲しい』を書きましたjo(如風)です。
 前々回、前回ともに長めのSS途中まで書いていたにも
かかわらず時間切れで連続して落とすという失態をやらか
してしまいました。
 そんなわけで、今回は『締め切りに間に合わせる』と『
文章を圧縮して、短めのSSに仕上げる』を目標に書きま
した。
 結果的に、前回の約半分の文章量で仕上げる事に成功し
ましたが、余分な物を削る段階で、必要な部分まで削って
しまったのが、今回一番の反省点だと思っています。

>>340
> まずは、改行の不自然さが気になる。決まった文字数
>というわけでもなく、キリの良いところと言うわけでもない、
>次回は一考すべきだろう。

 私はMSのワードで文章作成後、テキストに貼り、改行
をつけるというやり方をしています。細心の注意は払って
いるのですが、うまく出来ていません。他の人はどのよう
にしているのか、聞いて見たいところではあります。
362jo:02/11/28 01:56 ID:4vbhq4/e
>>345
>以上のことを推測しますと、このキャラは、
>『ガンパレード・マーチ』の『田代香織』ですか?(藁

 当たりです(笑
 今回、楓の相談役をどうしても登場させたいと思いまし
たが、キャラの性格上人に心情をうち明けることはあまり
ありません。でも小学生からの親友とかなら話すかも…
…と勝手に考えて登場させました。同じような性格という
ことで『根が繊細で、傷つき易くて、不器用で、他人の評
価に流されない』と、ここまでは良いのですが『無口で他
人と話さない』という性格を加えると、楓との接点がなく
なってしまうので『不良だけど、友達思いのイイ奴』とい
う設定を加えてみたら『田代香織』に行き着いたわけです。
深い意味はないんですけどね。

>>346
>異議ありっ!
>彼女はキスのことなんか相談されたら顔中真っ赤になってうろたえると思います!

 確かにそうですね(^^; 盲点でした。
363jo:02/11/28 02:06 ID:4vbhq4/e
 多数の叱咤激励、感謝しています。
 さすがに、次は主人公変えたいと思います(笑 

 今気づいたのですが、テキストでは綺麗に折り返し部分が揃っていても
書き込むと、微妙にずれてしまいますね。私だけかもしれませんが。
 
364名無しさんだよもん:02/11/28 02:28 ID:V1mB3KC1
文字幅が違うからずれるもんだよ。だから普通に句読点で切ればいい。
ちなみに俺は一行が60字以内に収まるのならそのまま。
それ以上になる場合は、切りのいいところ(読点)で改行する。
>>361-362
これ、短い行に詰め込みすぎて、凄い見づらいよ。適度な空間がないと、息苦しい。
ある程度の長さがあれば、文の長さの違いで段差ができて、見やすくなる。

……ところで次々回のテーマがまったく話題にすらなっとらんわ。
「手紙」とかはどうだろう。……ちときついかな。
365jo:02/11/28 02:55 ID:4vbhq4/e
 実はいままで他の作品をしっかり見ていなくて、ようやく目を通して見たのですが、
みんなレベルが高い……つーか私のレベルが低いだけか・゚・(ノД`)・゚・。

 同じ『痕』を題材にしている『恋人としての』は文章が丁寧やね。するすると抵抗
なく読めるところなんか、私のと比べると『月とすっぽん』や。前々回の『生贄』も
私の心に深く突き刺さりました。
 迷惑かもしらんけど私の目標にさせていただきます(^^

>>350
>Rやってないのでカルチャーショック。……平屋のイメージが離れん。

 ゲーム中に『平屋である』という記述がなかったので、勝手に2階建てにしました。
R版に記載されていると知ったのは(正確にいうと、思い出したのは)アレを書いた
後です。
『明記されていない部分は、アレンジしていく』というのが私のモットーなもので。
366jo:02/11/28 03:00 ID:4vbhq4/e
即レス感謝。
次回考えてみます。

次々会のテーマですか。
久しぶりに下ネタで、
『冬だ! おこたでエッチだ!』
というお馬鹿なネタは如何でしょうか(笑
367名無しさんだよもん:02/11/28 03:04 ID:bV4MhApn
なんで馬鹿ネタと言ったらみんなエロの方に走るのかなぁ……
定番化は知性の墓場だよ。

というわけで次々回は1月ということで「姫初め」はいかがでしょうか?(w
368名無しさんだよもん:02/11/28 03:29 ID:PohcR+HQ
>>361
ここのフォントは確かMSPゴシック・12ポイントなんだけど(Macを除く)、
紙面と画面ではフォントが自由に変えられるかどうかという違いがあるので、
インターネットに慣れていれば、行端を合わせない方が見やすいという人も多いんじゃないかな。
俺もウィンドウの大きさに依存した自動改行に任せるか、句読点や小節で改行した方が読みやすい。

>>364
テーマ決めの所でちょっと聞きたい事があるんだけど、
今回のテーマはネタがかぶりやすくて書きにくいとかあったんじゃないかなあ。
「キスってどんなもの?」系が3つあったでしょ。
俺も真っ先に浮かんだのがそのネタだったし(「鱚」ネタもね)。
お題をインスピレーション程度に受けて話を作ると、結局「テーマとあんまり関係無い」と言われるのが常だし。
具体的な行動をテーマにするのは結構ネタが限定されると思ったんだよねー。

というわけで「冬でもミニスカート!」に一票。
369名無しさんだよもん:02/11/28 11:04 ID:AsBJXNo0
>>368
後半に同意。
話が少しずれるが、評価の高かった『キッスのアドバイス』だけど、
セリオやマルチに「普通の人には珍しくないなにか」をさせるというのは、SSネタとしては結構多い。
加えてセリオは綾香、マルチなど、レズ傾向(w)がもともと高いのもあって、俺はあまり目新しさを感じなかったな。
『しあわせになる方法』も同じようなコンセプトなんだけど、家族愛をテーマにすることで、ちょいとひねっていた。
なかなかテーマの消化も大変だ。

今までに難しかったであろうと思われるテーマ。
「走る」作品数九本「絶体絶命」十一本「キス」十一本「サッカー」二本w
「花」「嘘」「夢」「雨」「夏だ、外でエッチだ!」が簡単というわけでもないが。
やはり『行動』をテーマにするのはなかなか難しいようで。その点について過去ログから引用。

>「雨」は『状況』、「走る」は『行動』。
>『状況』は必然性が無くても登場させることはできるけど、『行動』には理由が必要。
> だからこそ、その『状況』に何らかの説得力がないと、テーマとして消化したとは言いづらい。

その理由を自然なものにするのが大変だから、テーマとして難しい、ということだろうか。
まぁ、テーマに囚われすぎるのも良くないので、評価する際も
「描写力」「構成」「意外性」「テーマの消化」などの項目の一つ、くらいにしとくのが無難だが。
……今唐突に宴会で酔った勢いで王様ゲームに突入し酔ったフリして平然とキスをかますが実は……という美汐たんを想像してしまった(;´Д`)ハァハァ
370雅也 ◆yGAhoNiShI :02/11/28 16:18 ID:ldPjUBIJ
俺はスコールよりかっこいい中3なんだけど、
うちの学校にすげーユウナに似てる女子がいるんだ。
うらやましいだろ?>>1 >>1 >>1 >>1 >>1 >>1 >>1 >>1 >>1 >>
>>1 >>1 >>1
http://game2.2ch.net/test/read.cgi/ff/1037430276/l50
371名無しさんだよもん:02/11/28 16:30 ID:cYpZqkml
めんて
372雅也 ◆yGAhoNiShI :02/11/28 16:31 ID:zMNiM+hu
俺はスコールよりかっこいい中3なんだけど、
うちの学校にすげーユウナに似てる女子がいるんだ。
うらやましいだろ?>>1 >>1 >>1 >>1 >>1 >>1 >>1 >>1 >>1 >>
>>1 >>1 >>1
http://game2.2ch.net/test/read.cgi/ff/1037430276/l50
373名無しさんだよもん:02/11/28 16:57 ID:cYpZqkml
負けずにメンテ
374名無しさんだよもん:02/11/28 19:28 ID:wayvFjdG
メンテだってばさ。
375名無しさんだよもん:02/11/28 20:13 ID:ZcYjpRco
一見変わったテーマでも、限定的でなければ作品は
集まるって事だね。じゃあ次々回のテーマは
「はじめての○○」とかどうだろう。
376名無しさんだよもん:02/11/28 22:37 ID:IWLDwaOM
おるすば……ゲホゴホ

 って突っ込んで欲しかったんだよな?w
377名無しさんだよもん:02/11/28 22:42 ID:Q7F1AoZB
というか、開催期間を今の倍にしてホシイ
ここが盛況だから、最近キャラスレにSSが少ないし、
もっと板全体にネタの分散を図りたいところ
378名無しさんだよもん:02/11/28 22:48 ID:U+mRtvSo
おいしゃ……ウォッホン

かもしれんw
379名無しさんだよもん:02/11/28 23:27 ID:e41B7SSb
武器せいれ……クホホッ!

板違いスマソ
380名無しさんだよもん:02/11/28 23:33 ID:b/ws3xdq
あえてクリスマス/冬と無関係で「絵」とか「音」とかでどうだろう。
381 ◆s7BpK5Y5e6 :02/11/29 00:14 ID:AYQJHf0M
ちょっと遅れましたが、ご挨拶を。
『キッスのアドバイス』を投稿しました。感想をくれた皆様、ありがとうございました。
前回は『夢の奥にひそむもの』を書きました。
前回はちょっと変に気負いすぎたと思うので、今回は「軽く読める」「ほのぼの」「萌え」といった感じを狙いました。
3〜4スレくらいのものを、と思ったんですが、倍の長さになってしまいましたね。

ところで、今回はなぜか、同性同士のキスしか思いつきませんでした。
最初は志保×あかりを考えましたが上手くいかず、果ては浩之×雅史という案も出ました(さすがにすぐにボツ)。
結局は自分が一番書きやすいセリオ×マルチにしました。
ちょっとありがちかとは思いましたが、セリオ一人称で、一見そっけない普段のセリフと心の中とのギャップを書ければ面白いかも、と考えました。
それがちゃんと表現できれば、セリオというキャラの魅力をうまく引き出せると思ったのですが…
いかがでしたでしょうか?
382名無しさんだよもん:02/11/29 00:15 ID:4B+585uz
>>377
開催期間倍にしても、キャラスレのSSがそんなに増えるかな?
モチベーションが上がらないと、どっちにしろSSは書けないんだよね。
最終日に投稿が多いのも、瞬間的にモチベーションが上がるからw
そしてここで書くのは、確実にきちんとした感想がもらえるから。
キャラスレって言うのは色々デリケートで、マンセーもされるしスルーもされるし時に罵倒もされる。
ここみたいに、ちゃんと評価される場所って言うのは、貴重なんだよね。

まぁ、書きたくなったらキャラスレにだって書くし、書きたくなければどこにも書かない。
ここでどうこうしても、現状はそんなに変わらないと思う。
このスレはテーマに縛られているから、それとは関係ない衝動が沸き上がればキャラスレに書く。
投稿スレないしねw
それに開催期間倍にしたら……潰れそうな気もする、この企画。なんとなくだけど。

ちなみに先日キャラスレに、理奈っちの誕生日記念SSと弥生さん新スレお祝いSSをあげました。
モチベーションが上がったのでw 片方は非常識なもんだけど。ある意味……ダーク。でもほのぼのネタ。
383 ◆s7BpK5Y5e6 :02/11/29 00:15 ID:AYQJHf0M
では、長くなるかもしれませんが、感想をくれた方にレスさせていただきます。
指摘された問題点などを中心に。

>>237 :マジなが感想人 さん
>小さくまとまっている感はある
これは他の人にも言われていますね。やっぱり一番のマイナスポイントということでしょうか?
全体的にはそこそこの評価をいただいたようで、ありがとうございます。最初の感想だったので、ほっとしました。

>>240さん
>冷静に説明するセリオ萌え
萌えていただければまさしく本望。書いた甲斐がありました。
さらに優秀作にも推していただき、まことにありがとうございます。

>>245さん
キス釣りに関しては、例の牽制があったので、書くのは躊躇したんですが…
実際に検索すると必ず出てくるので省くのはかえって不自然と思い、入れました。
でも、気に入ってもらえたようでよかったです。

>>277さん
>キッスのアドバイスが一番おもしろかったと思います。
ありがとうございます。楽しんでいただければ光栄です。
384 ◆s7BpK5Y5e6 :02/11/29 00:17 ID:AYQJHf0M
>>292さん
>技術:★★
>(中の下といったところ)
……努力します。
>構成:★★
>(落ちが弱い……っていうか落としてないよね)
落ちが弱いというのは他の方にもいくつも指摘されましたね。
もっといい終わり方を考えたかったのですが…
セリオの経験が豊富なようにミスリードできればちゃんと落ちになったと思いますが、それは難しいですし。
せめてマルチがそう思い込んでると強調すれば、少しは面白かったかもしれませんね。
>設定:★
>(特に何も)
やっぱりありがちでしたか……
>総合:★★★
>(まとまってはいるんだけど、こじんまりとし過ぎていて今一つ)
こじんまりしている、というのもたくさん指摘されました。
長さのわりに中身が薄いということでしょうか?

>>298 :名無しくん、、、好きです。。。 さん
>セリオが検索したデータをマルチに転送すれば簡単なのではないか、とも思うんだけど…。
>何事も実地体験というのがセリオの信条なのかな。
セリオの信条というより、学習型というマルチの性質上、実体験なしのデータのみでは行動できないと思うのですが…
ちゃんと作中で説明するべきことだったでしょうか。まったく考慮に入れていませんでした。ご指摘ありがとうございます。
>それにしても、18分36秒ってどこから出てきた数字なのか気にかかる(w
18分36秒という時間は、キスの種類1つにつき20秒あまり、として適当に出しました。
その他、数字は全て適当です。単に数字は細かくしたほうがいいと思っただけです。語路合せとかにできたら面白かったんですけど。
>>301
>私的最萌  「キッスのアドバイス」
やった! ありがとうございます。
実は今回の話は、前回の名無しくん、、、好きです。。。 さんの感想のコメント(前スレ702)を参考に考えました。
「私的最萌」に選ばれるといいなあ……とひそかに思っていたので、本当に嬉しいです。
385 ◆s7BpK5Y5e6 :02/11/29 00:19 ID:AYQJHf0M
>>303さん
>> 実は私も、恥ずかしながら少々濡れているようですし……
>> ──複雑です。
>このへんも機械的に淡々とした書き方を何か探して欲しかったが、
>そういうのがセリオ萌えの人と特にそうじゃない人間(俺)との違いかな。
なるほど。自分でもちょっと狙いがあざといかな? と思った部分でした。
確かにもっと硬い表現のほうが良かったかもしれません。
でも「複雑です」のほうはセリオの決めゼリフみたいなものですので…

>>321 : ◆DIkaNSOFOg さん
>これ以上ストーリーをいじるべきではないかも知れないが、
>後日談も視野に含めた展開にした方がいいと思う。
なるほど。それは気付きませんでした。
そういった含みに欠ける点こそが「こじんまりまとまっている」感の原因かもしれませんね。
具体的にどうすればいいのかはちょっと難しいですが、ご提案感謝します。

>>341 :辛口批評 さん
>うまくまとめ上げている気がする。
ありがとうございます。点数からすると、やっぱりまとまってはいても小じんまりしていたという感じでしょうか。

>>369さん
>俺はあまり目新しさを感じなかったな。
返す言葉もありません。その通りだと思います…
他の作者さん達も色々工夫されていたようですし、もっとがんばらないといけませんね。


それでは、ありがとうございました。
また書けましたら投稿したいと思いますので、その時はよろしくお願いいたします。
386名無しくん、、、好きです。。。:02/11/29 02:06 ID:GsoOSotP
テーマと言うと、今回は萌え定番の間接キスの話がくると思ったんだけどなあ。意外にもなかったね。

>332
一感想書きとしては、感謝されると素直に嬉しいもの。が、以前感想叩きも大いにありの某所某スレにいたこともあって、いまだに感想返し=ビクビクな面があったり。1つお手柔らかによろしゅう。
まあ、自分のように趣味全開&意図的解釈ずらしな感想には返しも書きづらいだろうし、あまり無理せずやってもらえればそれでいいと思う。

>360
>作者の返答期間
感想返しには賛成の意見が多いようだし、1つ目安的な期間を設けてみるのも悪くないかと。遅れた感想や、感想人の自己フォローもその期間に捌けそう。
ただでさえ統括機関は色々な話題が錯綜してる感があるんで、少しでも整理できるなら賛成したい。

>377
ええと、キャラスレにも長文感想書きましょうか?
…というのは冗談だけど、キャラスレにはキャラスレなりの面白さや盛り上げ方があるように思うのですが…
このスレとはあまり関係がないように思うのですが…

387名無しさんだよもん:02/11/29 07:51 ID:BW9CSa3N
ここは素直に

『クリスマス』

という、お題もよいのでは?
388名無しさんだよもん:02/11/29 12:44 ID:mxOuX/ri
>>387
次々回は1月なんですよ。実は。
389名無しさんだよもん:02/11/29 13:17 ID:6/y3vmL3
1月ということは
やはり

『お正月』

ですか?
390303-304(317-319も):02/11/30 00:44 ID:69Ln/D0z
>>347
やっぱり(w

>>385
>でも「複雑です」のほうはセリオの決めゼリフみたいなものですので…
そうなんだ……知らんかった。本編では出てないよね?


>>333
>119あたりでOS吹っ飛んだー、と騒いでいたのも私です。
良かった良かった(´ー`) 自分は>>120です。

>文自体を面白くしないといけませんか……。
職業作家で名手の文章とかだとあるよね、文章を読んでるだけでも面白い人。
ストーリーを追わずに、連なる言葉が編む文を味わうだけで
気持ちいいし小説好きの脳が刺激されるぐらいの上手さの文章。
前半とか、これだけ装飾が多い語調を選ぶなら、
文章自体にそういう種の面白さが欲しくて。
でないなら、読者をつっかからせない分平易な言葉使いの方がいいかなと。
装飾はなるべくキメの文で使うとか。
もともとひとつの文が長文なうえに、装飾が多いですよね。前半部分は。
読み込もうと思った二回目以降はともかく、
自分は一回目に読んだ時は読み辛かったです。
情景描写、それも秋の月夜の空気を印象づけたいって意図はわかるんですが、でも。
391303-304:02/11/30 00:53 ID:69Ln/D0z
>しばらくお互いに見詰め合って、対峙したあたしたちは、
>月からは滑稽な無言劇に見えたかもしれない。
ここも、一行目は被ってるし、二行目も>>299氏とは違って、
SSの前後の月に関する部分とのバランスも考えると最適文とは思わないな。
文のアイディアは自分もいいと思うから、
言葉選びの好みの違いってことかもとは思うが。

そう、以上全部「自分個人の趣味」からの感想です。あくまで…。気にし過ぎないで。


>>351
>視点の移動
小説では、三人称でも基本的に作中の視点は(内心まで描写されるのは)
一人が望ましいと思います。読んでいる方は一人ですから。
ひとつの場面、段落の中や、ましてひとつの文の中で視点の持ち主が変わったら
違和感を感じたりw混乱する読者もいます。
変える場合は、場面転換や、それを読者に納得させる大きな描写をしないと。
> 梓は、千鶴が喜んでくれればいいと思ってはにゃはにゃ棒を手渡した。
> 千鶴は、とても嬉しかった。
とかは基本的にNGで、一行目がそのままなら二行目は
> 千鶴は、とても嬉しそうだ。
か、
> 千鶴は、とても嬉しそうに見えた。
とか、他者から見た視点での描写にするのがベター。

とこのスレでは釈迦に説法っぽい基本的なことから書いた上で、
でもこの作者さんは基本からはずれたこともできる力のある人だろうなあと。
ふつうに文を回しながら、上に書いた「視点を変える際必要なこと」
と同じレベルのことができる人。こういうのは、センスとか経験とか…まあ、
とりあえず「上手いからできる」「上手いから上手い」としか言い様ないんですが(w
392303-304:02/11/30 00:56 ID:69Ln/D0z
>さりげなく「感じた違和感」にRRを感じつつ、その違和感の源はどこでしょうか?
>>303、上の文と下の文は分けて考えてください。
それぞれ別々の指摘です。不文明な書き方で申し訳ない。
自分の場合、違和感のあった場所は>>340さんとも違って、>>142
> なんの味もしなかったが、……
の部分を初読した時です。
ただ、再読すると、ここや>>340だけではなく、秋子と真琴の主観を
何度も視点移動していました。それでも自分はそこ以外は違和感なく読んでいたので、
「上手い人なんだな。これから推敲するんなら、
ここも違和感感じなくなるかも」と思ったわけです。

>>353
>>144を読んだあと書式や文体を見て「しあわせになる方法」と「恋人としての」は
同じ人かな?とは思ってましたが、これらを書いた方でしたか。納得。
こういう作者バレする人って、最近少ないね。
393名無しさんだよもん:02/11/30 00:58 ID:69Ln/D0z
>>377
キャラスレの住人はほとんどこのスレ見てないよ。
キャラスレったって何十本もあるから、全部のキャラスレがここの影響で
SS減るってことはないと思われ。
最近SSが増えてるとこだっていくつもあるだろうし。

あと、開催期間ももう倍になってるよ。
「次回」じゃなく「次々回」までテーマを決めるようになってから、
テーマ決定から締め切りまでは、二週間 → 一ヶ月半に伸びてる。


そういえば「ギリギリの投稿なんで推敲できませんでした」って、
このスレでも何回も見たよね(w
いや、参加者の敷居を低くする目的からすれば
そういう投稿もそれはそれでがんがんして欲しいんだけど、
でも、「反省します」って書いた人には、
次の回は余裕を持って推敲したものを出して欲しいな(w
未推敲の文章では、どうしても文章に対する突き詰めた評価もできないし。
(難点があっても、「これはケアレスミスかも。推敲したら
すぐなおるだけのことかもしれないし」とか思っちゃうし)
「ちゃんとした完成品です。その上で忌憚ない感想きぼん」というSSも
もっと見たいです。おまえもな>俺
394名無しさんだよもん:02/11/30 01:50 ID:FMwOkKR6
>>350
>梓の行動の疑問点とは? ちと気になります。

んにゃ、たいした事ではないのですが……梓が蔵に駆けつけた時に、ふと違和感があったもので。
> 7日目の晩――。
> 耕一の声が、不意に途切れた。
> それに気づいた梓は、矢も楯もたまらず寝床を飛び出し、蔵に走る。
>「耕一! ねぇ、耕一! ちょっと……返事してよ!」
> 呼びかけに返ってくる答えはない。最悪の想像が脳裏をよぎる。
 
これは当然鬼化したものだと想像したんですよね?
だったら何故そこで蔵を開けるっ!(w やられるのは判っていただろうに。
『焦燥のあまり――』と言っても、なんか短絡的だなぁ、と。
そういえば、『暴走した鬼の力でも、耐えられるような強度に』なっているはずの鎖や手枷がどこにいったのかも疑問。
耕一の力が千鶴さんが想像していたよりも強かった、とも書かれていないので。
……それだけでしたm(_ _)m

>>390
>>119あたりでOS吹っ飛んだー、と騒いでいたのも私です。
>良かった良かった(´ー`) 自分は>>120です。

。・゚・(ノД`)・゚・。

>職業作家で名手の文章とかだとあるよね、文章を読んでるだけでも面白い人。
>ストーリーを追わずに、連なる言葉が編む文を味わうだけで
>気持ちいいし小説好きの脳が刺激されるぐらいの上手さの文章。
浅田次郎なんか、その部類に入るのではないでしょうか。
……Σ煤i゜∇゜)
無理だ。これからは平易な語調でいこう……。
文章はいろいろ考えて修正しときますので、また次回、次々回のコンペでご縁がありましたらよろしくです。
395303-304:02/11/30 02:12 ID:IjlxbPox
>これは当然鬼化したものだと想像したんですよね?
声がやんだんだし、死んだ(自殺した)と思ったのではと。

>無理だ。これからは平易な語調でいこう……。
いや、これも推敲を全くしていない状態ってことですから、
推敲したら俺の感じたつっかかりもなくなるのかもしれないし……
とか思ったりもするので。自分個人の趣味からの発言ですし。
もちろん、どうするかは作者様におまかせいたします。
396名無しくん、、、好きです。。。:02/11/30 10:23 ID:COjf3/iE
感想返しに対してのフォローです。2レス続きます。

>323>329
1行250字程度まで大丈夫のようでした。
実験場所にはなるべく波が立たない大人の雰囲気のところを選んだんだけど…
やっぱり迷惑だったかな?

>348(雛山理緒)
あなたでしたか。以前にもそんな感想書きましたねー。いいっ放しも悪いので、少し補足をば。
このSSで描かれている理緒は、どうも私の持つ理緒イメージと合わないのです。彼女はもっと格好悪くずっこけて、でも健気でいて欲しいかな…と思うんだけど、ここまで少女少女しているのは理緒じゃないやい!!とまで思ってしまいます。
あまり書けていないSSなら、こういうことは「キャラがつかめていない」の一言で流せるんだけど、あなたのSSはかなり書けているだけに、作者イメージと私の持つイメージとの違いが、対立したまま苦い読後感となって残ってしまうようです。
私が考える対処法としては、万人共通と考えられるイメージを物語序盤に投入してはどうかと。理緒であれば、貧乏を曝け出したりずっこけたりするエピソードを序盤に描いて、読者イメージと作者イメージに共通点があることを強調したり、
SSの主人公が読者の考えるイメージの延長上にあることをアピールする。そうして読者を安心させておけば、その後少々独自の理緒像を描きこんでも違和感を持たれにくいのではないかと。
とまあ、勝手な意見ですがよろしければ検討してみてください。
397名無しくん、、、好きです。。。:02/11/30 10:24 ID:COjf3/iE

>351(真琴x秋子)
>真琴は元キツネだから〜
なるほど〜〜。そう言われれば真琴らしいね。言われるまでその解釈に気がつかなかったのは、私の想像力不足かな。まあ、いかようにも解釈できるというのは私の苦手なところで、できれば作者さんの解釈を本文中に盛り込んで欲しかったです。


>384(セリオxマルチ)
セリオがなぜ実地指導をしたのか?
 マルチは理屈だけでは動けないから −> あたりまえじゃん! いまいち。
 実はセリオは行動派           −> こっちの解釈のほうが萌えるかな?

…とまあ、動機についてまっとうに解釈するのは面白くなく、脳内変換フィルターがかかりました。
こういう解釈ずらしは、SSの楽しみ方として結構やるほうなんですが、それをそのまま感想にも書いてしまうのが悪い癖……。作者さんを混乱させたようでごめんなさい。

しかし、「軽く読める」「ほのぼの」「萌え」……なんか見事に狙い撃たれた感じです。

>390
>小説好きの脳が刺激されるぐらいの上手さの文章
私の場合は、上手い文章というより、個性ある文章かな。上手くても味のない文章は苦手。逆に素人でもいい個性が見られると嬉しい。
たぶん303-304さんも、そういう意味を含めて言ったんだろうけれど。

以上、失礼しました。
398 ◆28qsaJNT.c :02/11/30 23:18 ID:uxVDEOQ7
作者として挨拶をさせていただきます。
今回は『盟約』を書きました。

ただただ、自分の筆の拙さに呆れるばかりです。
ネタ出しをしていて一番面白そうだったのがこれだったのですが、書き上げてみた結果
はご覧の通りです。なんだか、悲しいやら悔しいやらそんな気持ちでいっぱいでした。
やはり、作品を(その作中のキャラを)生かすも殺すも、最後に決めるのは作者の腕だな
とあらためて感じました。


>>237(マジなが感想人氏)
言葉が浮かばなくなると『……』でお茶を濁そうとするのは自分の悪い癖です。
物語の組み立ての幼稚さに関しては返す言葉もありません。

>>241
上記と同様、文章の組み立ての拙さについては申し訳ありません。

>>262
まさか、サイコロで決められたものが自分の作品だったとは(w
細かな分析をしていただきありがとうございます。
>大仰な言いまわしと、やや幼い言葉が同居しているような。
単に言葉の使い方を知らないだけなんです。頭に浮かんだ言葉をそのままポンと
書いてしまうんで、全体を見るとおかしくみえてしまうのだと思います。
陳腐な文章の繰り返しについては、本当に申し訳ありません。

>>299(名無しくん、、、好きです。。。氏)
ONE を要約すると、キスをしてエイエソに向かう話です(違
399 ◆28qsaJNT.c :02/11/30 23:19 ID:uxVDEOQ7
>>319
書きこみ不足については自分自身認識しているところもあります。申し訳ありません。
>書き手の込めた力は伝わってくる。
どうもありがとうございます。いつも勢いだけで書いているようなものなので。
逆に言えばそれだけしかないとも言えますが……

>>325(◆DIkaNSOFOg氏)
全体的に褒めの感想をありがとうございます。
説得力というか、構成の未熟さについては本当に何と言っていいのか。
下手でも書き続けるしかないかなと自分では考えています。

>>341(辛口批評氏)
それが、この作品の全てだと思います。


拙作を読んでくださった皆様ありがとうございました。
これからいっそう精進いたします。


---
以下、業務連絡です。
総括期間の半ばですが、以前にもお知らせしたとおり私事で一週間ほど顔を
出せなくなり、その間の進行を ◆DIkaNSOFOg氏にお任せすることになります。
それでは ◆DIkaNSOFOg氏、よろしくお願いいたします。
400名無しさんだよもん:02/11/30 23:34 ID:nrsyz0IT
>>398-399
毎度毎度乙ー。ではまた一週間後。
そしてさりげなく400ゲトー。
401名無しさんだよもん:02/12/01 00:32 ID:9M7XjJCL
>>398-399
乙彼〜。骨休みしといてください。

次々回のテーマは……お正月⇒お参り⇒お賽銭⇒……
「お金」なんてどうだろう?
402名無しさんだよもん:02/12/01 18:15 ID:tUrNeJ9I
403名無しさんだよもん:02/12/01 21:19 ID:8vZ/AY/W
新しい年の始まりってことで、『初』というテーマはどうか。
…よく考えたら>>375と同じか。
404名無しさんだよもん:02/12/01 23:52 ID:WUxxr7y0
エロが読めるなら何でもいい
405名無しさんだよもん:02/12/02 11:59 ID:UP7QUuXc
じゃ姫初め。
406名無しさんだよもん:02/12/02 13:10 ID:2KK3SXGt
総括期間って、1 週間だよね。
今日中にでも次々会のテーマを決めたほうが良いと思われ。
そんなわけで、私も『姫初め』に一票。
407名無しさんだよもん:02/12/02 13:59 ID:Jx3kT/6M
そんなわけでかよ!(w
みんな?姫ハジメでいいのか?
408孫悟空 ◆yGAhoNiShI :02/12/02 14:12 ID:gGSWKTMe
ドラゴンボールZ
フジ(関東)で毎週月曜16:30〜放送中!!

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と〜けたこおりのな〜かに〜♪恐竜がい〜たら〜たまのりし〜こ〜みたいね〜♪
409孫悟空 ◆yGAhoNiShI :02/12/02 14:35 ID:hDO/Odag
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と〜けたこおりのな〜かに〜♪恐竜がい〜たら〜たまのりし〜こ〜みたいね〜♪
410孫悟空 ◆yGAhoNiShI :02/12/02 14:59 ID:hDO/Odag
ドラゴンボールZ
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411名無しさんだよもん:02/12/02 15:13 ID:otWXCs1d
「姫初め」でぐぐってみたら
ttp://www.ffortune.net/calen/maturi/01/himehazime.htm
意外と幅が広い。
でも俺はやっぱり「○○初め」とかのほうがいいな。
412名無しさんだよもん:02/12/02 17:15 ID:+zTT8tC7
さすがに姫初めではなぁ……(;´Д`)シチュが限定されるのは辛い。
>>411のを見てみたけど、他の選んでも無理矢理感が拭えなさそうだし。
おれも「初めての○○」の方がやりやすいな。
413 ◆DIkaNSOFOg :02/12/02 17:18 ID:7Fq0tz+x
「姫初め」に限定するよりも
「初○○」とか「○○初め」の方が良いかもしれませんね。

あと、感想期間と統括期間の間に返答期間を
設けようという意見が上の方でありましたが、
今回、試験的にやってみますか?
414名無しさんだよもん:02/12/02 17:33 ID:+zTT8tC7
>>413
試験的導入賛成派。一意見として、俺の脳内構想では
「本来の感想期間を4日ほど。感想+感想レスOKの期間を3日ほど」
と考えていた。その後、統括期間。
他の人の意見も求む。
415名無しさんだよもん:02/12/02 18:29 ID:Djfbjsrd
統括期間って一週間なんだっけ?
たしかテーマが決まって落ちつくまでだった気が。テンプレでも+αってなってるし。
だから……
>414
いっそのこと三日程統括期間の前に専用の期間を作ってしまうのも面白いと思う。
実質的な感想期間の延長……駄目かな?
416名無しさんだよもん:02/12/02 19:56 ID:gDrQSUpf
感想期間を設けてる、作者のレスを禁止してる理由から
もう一回考えてみてもいいかも。
作者が「実はこのSSこうなんです」「作者は私でした(コテとか過去作とか)」
って言った後は、感想もどうしても影響受けて変わるだろうね。
最優秀あたりにも…? それも含めて良しとするならいいんじゃないかな。

他の感想やスレッドの流れに感想が影響されないように
感想期間ってのを特別に設けてるんだっけ。
最近「○○さんがそういう感想なら俺は……」とか
「このSSはマンセーが多いようなのでじゃあ俺は……」とか
影響受けまくりの感想も増えてるよね(w
新たにルールを設けろとかいうんじゃなくて、ただ増えてない?と思ったんだ。
417名無しさんだよもん:02/12/02 20:26 ID:+zTT8tC7
>>352に叩き台に使えそうなものがあったので流用。
>ただし、作者の自発的な書き込みは禁止。あくまでカウンターオンリー。もちろん(コテなどの)作者バレもなし。
>複数作品を書いている場合も、そのことがばれないように。てくらいの条件で。
これだと作者の影響力を少し制限できる。作品解説は……自粛以外に対処法はないな。

感想人同士が影響を受けるのは、どうしようもないね。
自分自身で他人の感想を(感想をつけ終わるまで)見ないようにする、と決めない限りは。
俺もちょっと気になっていた。

まぁいずれにせよ、まだ相談中ということで。
418名無しさんだよもん:02/12/02 23:41 ID:ic+K5ezq
この中では、>415に賛成かなあ。
感想期間4日は厳しいし、作者が感想を操作できる可能性があるものは、やはり嫌かな。

一方、感想書き同士の影響というのは、感想を活性化させるという意味で、むしろ上等とか思ってたんだけど。作者が自演しているのであれば困るけど、読み手がそれぞれのモラル判断の下で他の感想を材料に使う分には、大目に見てもいいんじゃない? 
それに、影響受けていると言ったって、評価の根本にまで響くかというと、そうでもないような気がするし。

419416:02/12/03 00:17 ID:XXRQ1TNV
この提案のそもそもの発端の方はといえば、「感想に作者からの
レスポンスがないから、感想人が感想書きがいがない(=感想減った)んでは?」
ってことだよね。その辺もふまえてどうするかだね。

まずは一回お試しってことで変えてみるのもアリかもしれん(定着しちゃうかな)

>418 
>>414は「感想期間は7日間のまま。そのうち三日間を応答可期間にしようぜ」
ってことだと思うよ。
420名無しさんだよもん:02/12/03 00:27 ID:xgs3lSxp
個人的には今のままでシステム変える必要はないと思われ。
今回は>>332を読んだ書き手が積極的に返事を書いてくれたようだし、
あとはこれが習慣づけばいいだけではないかな、と。
とりあえずあと1回は現状で様子見でよいのでは。
結構良い方向に進んでいるように見えるので。
421名無しさんだよもん:02/12/03 01:03 ID:UX1+3+2R
あと、もうひとつ言うとしたら、より面白い作品がより多くあれば、
感想書きたい人だってより多くなるという、基本中の基本的なことだね(w
422名無しさんだよもん:02/12/03 01:45 ID:gjrKUHl9
>>421
(=゚ω゚)ノ頼むぞ
423名無しさんだよもん:02/12/03 13:12 ID:jG/1bovA
 まあ、>>332
>無理にとは言わないが、作者は寄せられた感想に対して何らかの反応を見せるのは、
>ある意味義務(ないしは、義理)ではないかと思った。
 と、書かれているものの、『お前の文章下手』と書かれれば『下手な文章で申し訳ご
ざいません』と自虐的なレスを付けねばならぬわけで、それはそれで作品を書く意欲を
削ぐ事にもなるのでは? 私的な意見をいえば義務化するのには反対です。
 感想を求めて、作品が減るのでは本末転倒ですし。

 とりあえず、現状維持で良いのでは。
 次々回のテーマは『○○初め』で決まり?
424名無しさんだよもん:02/12/03 21:25 ID:QxtfZNc/
「はじめての・・・」の方が好き(w
425 ◆DIkaNSOFOg :02/12/03 23:35 ID:BKJ7i/IF
返答期間は賛否両論みたいですね。個人的には、
書き手の負担が増しますし、システム自体もまだ
議論の途上で、合意を得ていない状態なので、
今回は見送った方が良いかと思います。
自分でネタ振りしておいて申し訳ないですけど。
426 ◆DIkaNSOFOg :02/12/03 23:59 ID:hRxP8Sie
それから、次々回のテーマは『○○初め』という意見が多かったので、
これに決定したいと思います。

明日8:00から第九回テーマ『旅』で投稿の受け付けを開始いたします。
427名無しさんだよもん:02/12/04 00:30 ID:IV+VwXQe
>>425
「○○初め」というのは該当する単語自体が少ない。
カブりやすいネタはまずいという話をしたばかりなのに。
他の議論もそうだが、あんたが先に結論付けてどうする。
428名無しさんだよもん:02/12/04 00:40 ID:802pwMDF
『初め』にしたらいいんじゃないの?
『○○初め』にも『初めての○○』にもできるし。
429 ◆DIkaNSOFOg :02/12/04 01:00 ID:148xoxwX
>>427
返答期間については他の方の意見を聞いた上での
判断ですが、テーマについてはいささか先走ってしまった
ようですいません。

上のレスをする前に『○○初め』は元旦物限定と誤解される可能性があるし
『初めての○○』は初体験物のような印象を与えることを危惧していたんですが
そのまま書いてしまいました。
>>428氏の言うような
『初め』や、あるいは『初』とかにした方が良いかもしれないですね。
430 ◆DIkaNSOFOg :02/12/04 08:00 ID:7V6XB28I
【葉鍵的 SS コンペスレ】

第九回投稿テーマ:『旅』

投稿期間: 12 月 4 日の午前 8:00 から 12 月 18 日の午前 8:00 まで。

テーマを見て思いついたネタがあれば、どんどん投稿してみよう。
面白い作品だったら、感想がたくさんついてきて(・∀・)イイ!!
もちろん、その逆もあるだろうけど……(;´Д`)

同じテーマで、他の職人さんと競い合えるまたとない機会です。
現役職人の方はさらに自分の腕を研くため。
初心者の方は自分の作品と他の職人さんの作品を比較、参考にするため、
などに利用してください。

※投稿される方は >>2-5 にある投稿ルール、FAQ をよく読んでください。
※特に重要なのが

・テーマに沿った SS を*匿名*で投稿する
・投稿期間中は作品に対して一切感想をつけない

の二点です。他の各種 SS スレとは異なりますのでご注意を。

それでは、投稿開始っ!

# また、次回のテーマは『初め』で、開催時期は 1 月初めになる予定です。
# 「二週間じゃ短すぎて書けない」「テーマが難しい」という方はこちらの執筆に力を
# 注いでもらっても構いません。ただし、投稿は次回の募集開始までお待ちください。
431名無しさんだよもん:02/12/04 11:04 ID:mTLpD1bV
新スレ移らなくても大丈夫かな?
432名無しさんだよもん:02/12/04 13:45 ID:1e3GVeco
そっか、1がいないと保管所も使えないしね。
・葉鍵的 SS コンペスレ保管所
http://isweb45.infoseek.co.jp/play/sscompe/

あるていどの容量になったら次スレを建てたうえで、
ここも保管作業が復帰するまで埋め建てない/DAT落ちさせないで
保持しとくしかないんじゃないかな。
投稿者と住人全員で容量に気を付けて。
433名無しさんだよもん:02/12/04 19:12 ID:9bCjzGRN
2スレ使ってるのがばれると、爆撃されるぞ……
434名無しさんだよもん:02/12/04 21:31 ID:urkLu1AS
使う? スレ容量がスレ容量になったら引っ越すしかないし。
その後1さんが復帰するまでメンテしておくだけかと。

前にもあったけど、毎回「ぎりぎりで推敲不足でした〜」って投稿が多いよね〜。
冬コミで忙しい人以外はw、今回あたり、「旅」と同時に、
次回の「初めての〜・○○初め」の方も今から書いておくのをおすすめするテスト。
435名無しさんだよもん:02/12/04 21:47 ID:S9yWFRBO
>>434
……「初めての旅」で書いてみるか……
436名無しさんだよもん:02/12/05 00:34 ID:Z13fqiRT
締めきり間際にならないとやる気が起きないのが人間の心理というものですよ。
ガキの頃の夏休みの宿題みたいなものでしょ。
437名無しさんだよもん:02/12/05 01:31 ID:wz0sDF8Z
う〜ん、推敲にきちんと時間をとったSSをここで読むのは
望み薄ってことか。まあそうかも。
438名無しさんだよもん:02/12/05 02:01 ID:cC98m05r
>>437
投稿期間の前半に出たヤツは、前のテーマの頃から考えてたヤツだろうと期待できる。
締切ギリギリに出たヤツは、完成は早かったけどじっくり推敲したせいでギリギリになってしまったのかもと期待できる。
まあ、モノは見方次第ということですよ。
439雅也 ◆Njc4/uXbuU :02/12/05 03:21 ID:xRsgRVnO
俺はスコールよりかっこいい中3なんだけど、
うちの学校にすげーユウナに似てる女子がいるんだ。
うらやましいだろ?
http://game2.2ch.net/test/read.cgi/ff/1037430276/l50
440名無しさんだよもん:02/12/05 03:22 ID:Pi1my9NF
旅といえば国崎最高
441名無しさんだよもん:02/12/05 12:06 ID:gYTjwshR
国崎ネタ、何本でるかな?
442名無しさんだよもん:02/12/05 12:35 ID:BlbcVaOD
統計では25本となっています
443名無しさんだよもん:02/12/05 19:43 ID:0qlrNd4p
メーンテ!メーンテ!メンテゲイナ〜
444名無しさんだよもん:02/12/06 18:57 ID:I4Uthutn
メーソーテー オーバッマーーン メーンテゲイナァーー
445名無しさんだよもん:02/12/06 23:12 ID:k49wVZgq
真っ白い 地平の向こうから〜 メンテの影が 俺を呼ぶんだ〜
446蜃気楼 (1/1):02/12/07 12:49 ID:xsqthoWK
 見上げれば、どこまでも青空が広がっていた。
さっきまでは確かにその場所にあった雲が、気がつけばなくなっていた。
形を頼りにその雲をさがして目線をスライドさせると、俺の視界には一面の海が映った。
溶けてしまいそうなほどの空とマリンブルーとの交わりにすこし目を細めると、自らの
身体が宙に浮かんでいるようにも思える。落ちもせず、上りもしない。
そんな言い知れぬ不安の要素を抱えたままベンチに腰かけ、俺は呟く。

「……く旅れた」
447名無しさんだよもん:02/12/08 00:00 ID:RkvYN9Lh
っちゅーか誰やねーん
448名無しさんだよもん:02/12/08 14:09 ID:wlTGoSMt
…み、みんな一生懸命書いてるから静かなんだよな?
お題が難しくて俺みたいに途方に暮れてるわけじゃないよな?
449名無しさんだよもん:02/12/08 14:29 ID:HZZ+/2f2
ネタはあるけど、まず溜まってる宿題(SS)を片付けんと……義理が立たん。
締め切りまでには間に合わせるよ。多分ネタ被りもないし。
450名無しさんだよもん:02/12/08 20:01 ID:XW8wvHwm
>>449
あー、なんか被りそうな予感。さき書いちゃお(w
451449:02/12/08 23:13 ID:Fqf3mC+W
>>450
どうぞ(w 被ったらちょっと感心するよ。
そうなったら別ネタ探さなきゃいけないから、最低でも3日前までには上げといてくれ(w
452名無しさんだよもん:02/12/09 01:51 ID:xJ8foQly
コミケの原稿が重なっているので、今回きつい
453名無しさんだよもん:02/12/09 01:56 ID:xJ8foQly
プロバイダーをヤフーBBに変えたら、串規制でUP出来ない罠・゚・(ノД`)・゚・。
454名無しさんだよもん:02/12/09 02:20 ID:inwMc/aQ
>>453
もうやふBの規制はかかってないはずだけど?
455名無しさんだよもん:02/12/09 02:45 ID:xJ8foQly
理由は不明ですが、串規制中はUP出来ませんでした(今はできるけど)。
456 ◆28qsaJNT.c :02/12/09 09:09 ID:mXlhkovi
予定より少し遅れてしまいましたが、ただ今還って参りました。
到着したら、雪が振っていたので驚きました。
関東で 12 月に雪が降るのは珍しいですね。

スレの進行の方をどうもありがとうございました >◆DIkaNSOFOg氏
それでは引き続き、不肖 ◆28qsaJNT.c がスレの進行を務めさせていただきます。
ちなみに、次回のテーマは『初め』でよろしいでしょうか?
457名無しさんだよもん:02/12/09 16:01 ID:h0Df8+li
ひとつひとりで姫はじめ〜
458孫悟空 ◆yGAhoNiShI :02/12/09 16:31 ID:y+sZWrIm
ドラゴンボールZ
フジ(関東)で毎週月曜16:30〜放送中!!

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と〜けたこおりのな〜かに〜♪恐竜がい〜たら〜たまのりし〜こ〜みたいね〜♪
459孫悟空 ◆yGAhoNiShI :02/12/09 16:32 ID:46jvaZJK
ドラゴンボールZ
フジ(関東)で毎週月曜16:30〜放送中!!

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と〜けたこおりのな〜かに〜♪恐竜がい〜たら〜たまのりし〜こ〜みたいね〜♪
460 ◆DIkaNSOFOg :02/12/09 18:21 ID:u9HyEJj1
>>456
お帰り〜。
461 ◆28qsaJNT.c :02/12/09 22:57 ID:ZT8IwUOw
【告知】

現在、葉鍵的 SS コンペスレでは投稿作品を募集しています。
今回のテーマは『旅』です。
投稿の締め切りは 12/18 の午前 8:00 までとなっています。
テーマを見て何か思いつくものがあれば、ぜひ投稿してください。
その際に >>3-5 のルール、FAQ に一度お目通しを。

また、次回のテーマは『初め』で、開催時期は 1 月初めになる予定です。
「二週間じゃ短すぎて書けない」「テーマが難しい」という方はこちらの執筆に
力を注いでもらっても構いません。ただし、投稿は次回の募集開始までお待ちください。
462名無しさんだよもん:02/12/10 23:45 ID:TfVhmL3k
旅に出る
 時間も無ければ
  金も無い

      めんて
463名無しさんだよもん:02/12/10 23:51 ID:03sm7/p2
↑季語が入ってません
464名無しさんだよもん:02/12/10 23:59 ID:hkTAUUWv
丸1日書き込みがないのに、突っ込むときは6分かw
465名無しさんだよもん:02/12/11 02:40 ID:L4GraMm+
保守
466名無しさんだよもん:02/12/11 04:15 ID:Q65tJSpf
旅に出る
 時間も金も
  無い晩秋
467 ◆28qsaJNT.c :02/12/11 08:00 ID:Ji2JYBrq
【告知】

締め切りまで一週間を切りました。
作品の執筆は計画的に。
今回のテーマは『旅』で、締め切りは 12 月 18 日の午前 8:00 です。

また、次回のテーマは『初め』で、開催時期は 1 月初めになる予定です。
「二週間じゃ短すぎて書けない」「テーマが難しい」という方はこちらの
執筆に力を注いでもらっても構いません。ただし、投稿は次回の募集開始までお待ちください。
468名無しさんだよもん:02/12/11 08:21 ID:bngQhgsO
>>467
語感が最悪です。
読むだけで先生を逝かせてしまうような、『響き』を創作するよう
心がけてください。
469名無しさんだよもん:02/12/11 12:51 ID:zvg54CAK
>468
正直、告知文に響きを求めるのはどうかと思うw
470名無しさんだよもん:02/12/11 13:13 ID:mGBq5lqt
>>468
投稿期間中の批評や感想はご遠慮下さいますようお願い申し上げます(w
471名無しさんだよもん:02/12/11 13:14 ID:WdnXDs6g
先生って誰だろう……やはりこの板的には超先生か。
とすると、足りないのはRRか! 聞いただけで目眩がするような、RRが!
472jo:02/12/11 21:25 ID:L4GraMm+
年の瀬に
 旅に出られぬ
  友叫ぶ

 楓恋いしや
  初音恋いしや
473jo:02/12/11 23:38 ID:L4GraMm+
最後は「コミケ恋いしや」のほうが良かっただろうか
つーか、SS書けよ俺…
474名無しさんだよもん:02/12/12 00:20 ID:7s/ZqT6n
暮れのオタ男の心情を、痛いほど切なく描写できていますね。
特に、7.7の部分の語感が秀逸で先生、つい口ずさんでしまいます。
475名無しさんだよもん:02/12/12 03:54 ID:yNSdGltQ
遠出した帰りに
少し遠回り
旅の心を失くさぬように

天野美汐、心の短歌。
476名無しさんだよもん:02/12/12 05:00 ID:F+/02J9P
投稿するね。一番乗りかな?

タイトル『2001年宇宙の旅』(あかり) 

5レスを要す、と。
4771/5:02/12/12 05:02 ID:F+/02J9P
浩之ちゃん・・・はぁ・・・はぁ・・・。ダメだ・・・、ダメだ。
なんで私ってばいつもこうなんだろう、はぁ・・・。
せっかくの修学旅行だってのにさ、はぁ・・・、こんな・・・、はぁ・・・、熱なんか出しちゃっ
て、はぁ・・・。
今頃、皆はさ、はぁ・・・、楽しく、部屋でゲームしたりさ、買い物したりさ、はぁ・・・、彼
氏いる子なんかはさ、はぁ・・・、2人でこっそり会ったりしてさ、はぁ・・・、キスなんかしち
ゃってたりするんだよねきっと、はぁ・・・。それに引き換え私は、はぁ・・・、こんな部屋にさ、
一人で閉じ込められてさ、布団に包まってさ、はぁ・・・、それに、はぁはぁ・・・言ってさ、や
んなっちゃよホント。
私だってさ、はぁ・・・。風邪なんかひかなかったらさ、はぁ・・・、浩之ちゃんと、あんなこと
やこんなこと、はぁ・・・、してさ、楽しむんだったのに。
はぁ・・・。それにしても・・・、浩之ちゃ〜ん、ってさっきから心の中で、はぁ・・・、呼び続け
てるのに、はぁ・・・、なんで全然来てくれない、はぁ・・・、の?はぁ・・・。

ん?ドア、開いた?はぁ・・・、だ、誰?浩之ちゃん・・・、かな?
「神岸さん、具合どうかしら?」
せ、先生だぁ・・・、はぁ・・・、がっくり・・・、で、でも、一人っきりよりかは、はぁ・・・、まし
だよね、はぁ・・・。
「辛そうね」
辛そうね?はぁ・・・、当たり前だよもう、あ、反応反応、はぁ・・・、首をくいっと、これでいい
んだよね、はぁ・・・。
「今日のうちに治れば、また明日皆と一緒に楽しく過ごせるから、頑張りなさい」
首をくいっと、はぁ・・・、もう、これ疲れるんだからね〜、当たり前なことばっか言わないで
よ先生、はぁ・・・。
「じゃあ、先生もういくよ。神岸さん、大人しくしてなきゃダメよ」
わかって、はぁ・・・、るってば、もう、さっさと行ってよ、先生が、はぁ・・・、早く行ってくれ
る呪文ってあったっけ?はぁ・・・、唱えなきゃ、・・・・・・、って、私は、はぁ、呪文なんか使えな
いんだった、はぁ・・・、使えるのはサリーちゃん、はぁ・・・、だった。
4782/5:02/12/12 05:03 ID:F+/02J9P
先生が行っちゃったよ、さびしい、はぁ・・・、さっきまでは、ウンザリだったのに、はぁ・・・、
今では先生が、はぁ・・・、恋しい、愛しい、狂おしい、ABC、って、はぁ・・・何いってんだ私
は、はぁ・・・。
あれ?なんか、意識薄れてない?はぁ・・・、いや、さっきから薄れっぱなし、なんだけど、はぁ
・・・、今度のは、なんか、眠る前のような、はぁ・・・、あ、そうだ、やっぱり、はぁ・・・、そうだ、
眠る前な感じ、だ、ああ、うう、やっぱ、り、ほら、ほ、ら・・・。

浩之ちゃん、はぁ・・・はぁ・・・。ダメだ・・・、ダメだ。もうダメだよ、はぁ・・・、私。
「何がだめなんだよ」
「え・・・」
 あ、ひ、浩之ちゃんだ、そうだ、はぁ・・・、この顔、一寸の狂いもなく、はぁ・・・、浩之ちゃん・
・・、だ。
「あかりさぁ、今からディズニーランド行かねえか?」
ディズニー?ランド?はぁ・・・、浩之ちゃん、北海道まで来といて、はぁ、なんでディズニーラ
ンドに、行かな、はぁ・・・、きゃ、いけないの、はぁ・・・。
「前、約束しただろ?2人で行こう、って」
したような、気もするね、はぁ・・・、で、でも、無理じゃ、ないのかな、はぁ・・・、その、ことを、
言わなきゃ、はぁ・・・。
「無理・・・だよ」
はぁ・・・はぁ・・・、一言漏らすだけで、はぁ・・・、こんなに疲れるとは、はぁ・・・。
「何が無理なんだよ。ほら、これ使えば大丈夫だろ」
え?何?それ・・・、あ、わかった、はぁ・・・、CMで、中居君が、はぁ・・・、ゴォォォって飛んでっ
ちゃう、アレだ、はぁ・・・、あのジェットだ、へぇ、浩之ちゃん買ったんだ、はぁ・・・、で、でも、
私はこんな状態、だから、はぁ・・・、やっぱり無理、じゃないかな、はぁ・・・。言わなきゃ・・・。
「無理・・・だよ」
「あん?無理?ったく、おめえみたいな奴はもう彼女じゃねえよ、幼馴染でもねえ!」
ガーン、はぁ・・・、怒らせちゃった、浩之ちゃん、待って、行かないで、はぁ・・・。
「じゃあな、あかり」
う、うわぁぁ、はぁ・・・、凄い風、何もこの部屋でジェット、使わなくても、はぁ・・・、いいじゃ
ん、あ、行っちゃった、はぁ・・・。
4793/5:02/12/12 05:05 ID:F+/02J9P
先生に、はぁ・・・、続いて、浩之ちゃんまで、はぁ・・・、行っちゃった、さびしい、はぁ・・・、こん
なことなら、無理、はぁ・・・、してでも、浩之ちゃんと一緒に、はぁ・・・、ディズニーランド、ゴォ
ォォォって、はぁ・・・、行っとけば、よかった、なぁ。
はぁ・・・、夜空が、綺麗だな、はぁ、浩之ちゃんが、天井を、はぁ・・・、ジェットで、ぶち破って、
くれたから、はぁ・・・、空が丸見え、うれしい、はぁ・・・、浩之ちゃん、ありがとう。
あ、これは、はぁ・・・、浩之ちゃんのジェットだ、そうか、はぁ・・・、私の分もあるんだよね、これ
を、使えば、浩之ちゃんの、はぁ・・・、元に、いける、かな、はぁ・・・、行こう、そうしよう。
え〜っと、こうやって、はぁ・・・、背中にしょって、これ押せば、いいのかな、はぁ・・・、えい、と、
わぁぁぁぁあああ、一瞬でお空だ、北海道の、町並み、綺麗だな、はぁ・・・、あれ、でも、ディズニ
ーランドはどこだろ、はぁ・・・、っていうか、ずっと上昇、し続けて、はぁ・・・、るんですけど。
ほら、もう宇宙だよ、はぁ・・・、あれ?宇宙と分かると、息が、苦しい、はぁ・・・はぁ・・・、苦し、は
ぁ・・・はぁ・・・、ひ、浩之ちゃん、はぁ・・・はぁ・・・はぁ・・・、助けてぇぇぇぇ!
「左端のスイッチを押せ!あかり」
「え・・・?」
ああ、浩之ちゃんだ、はぁ・・・はぁ・・・はぁ・・・、良かった、来てくれたんだね、左端?はぁ・・・はぁ・
・・はぁ・・・・、えっと、手を、背中に回さなきゃ、はぁ・・・はぁ・・・はぁ・・・、きつい、・・・・・・、よし、
押せた。
「それで体中に酸素が行き渡るようになるんだ。もう苦しくないだろ?」
ほ、ほんとだ、で、でも、やっぱり、はぁ・・・、苦しい、のは、風邪のせい、だよね、はぁ・・・。
「ディズニーランドもいいけどさ、今回は『宇宙の旅』に変更しようぜ」
『2001年、宇宙の旅』、はぁ・・・、ってやつね、科学も、進歩、はぁ・・・、したんだなぁ・・・。

「どうだ?綺麗だろ」
はぁ・・・、凄い、私、月に、立っちゃった、はぁ・・・。
「俺はもう15回目だからどうも感じねえけどな」
す、凄い、はぁ・・・、さすが浩之ちゃん。
あれ?地球が、はぁ・・・、見当たらない、どうして?訊いて、はぁ・・・、みよう。
「あ?地球?バカ。今、夜だから真っ黒で見えねえに決まってるだろ」
そ、はぁ・・・、そうなんだ。
4804/5:02/12/12 05:08 ID:F+/02J9P
「ねえ、あれは?」
「銀河鉄道だよ」
「じゃあこっちは?」
「バルタン星」
浩之ちゃん、詳しいなぁ。私、宇宙のことなんか、はぁ・・・、全く知らないのに。
「なぁ、あかり。少し元気出てきたんじゃないか?」
「そういえば」
本当だ。月の上に立って色んな星とか見てると、はぁ・・・、なんだか、はぁ・・・、元気が、
出てくるような、はぁ・・・、気が、するな・・・、はぁ・・・はぁ・・・。
「・・・まだダメみたいだな」
「・・・うん、ケホッ!」
周りでは、色んなウサギが、はぁ・・・、お餅ついてるし、銀河鉄道には、はぁ・・・、機関車
が何両も何両も、はぁ・・・、くっついて、はぁ・・・、走ってるし、宇宙って、賑やかな所、な
んだなぁ。
「んじゃ、そろそろ行くか」
「え?」
・・・・・・。浩之ちゃん、またゴォォォォ、って、行っちゃった、はぁ・・・、って、私も、行か
なくちゃ、え〜っと、はぁ・・・、このボタンだっけ、それ、ゴォォォォォ!わぁぁ、はぁ、相
変わらず、凄い勢い、はぁ・・・、早く、浩之ちゃんを、追わなきゃ、て、あれ?なんか、上手
く、操縦が、はぁ・・・、効かないぞ?あれ?ちょっと、そっちじゃない、はぁ・・・、ちょっと、
どうしよう、なんかボタン押さなきゃ、はぁ・・・、これはどうかな?えい!・・・・・・。はぁ・・・
はぁ・・・はぁ・・・、しまった、息が、さっきの、酸素送るやつの、はぁ・・・はぁ・・・はぁ・・・、解
除ボタン、だったんだ、どうしよう、はぁ・・・、息が、はぁ・・・、ダメ、続かない、はぁ・・・。
助けて、はぁ・・・、浩之ちゃん、はぁ・・・、助けてぇぇ!!!!

「おい、あかり!おい、大丈夫か」
え?あ・・・、あれ?
「気がついたか?あかり」
あ、あれれ?ここは・・・、元の部屋?天井もある。浩之ちゃんが私の顔、覗き込んでる。あれれ?
4815/5:02/12/12 05:09 ID:F+/02J9P
「どうしたんだよ、随分うなされてたぜ」
そう言って浩之ちゃんは私の額に湿ったタオルをのせた。
つ、冷たい。あ、お礼だ、お礼。
「あ、浩之ちゃん。ありがとう」
「ああ、どういたしまして」
そうか、分かった。夢だったんだ。そういえばさっき、先生が部屋から出てった頃、かな?そんな
感じがしたもんね。な〜んだ、良かった。夢かぁ。
「ったく、世話がやけるよな本当。でも、けっこう元気になったみたいだな。明日一日、二人でしっ
かり遊ぼうぜ」
「え?」
ほ、本当だ。苦しくなくなってる。これなら明日までには良くなるかな。浩之ちゃんが看病してく
れたおかげだよ。
あれ?それにしても浩之ちゃん、いつからここにいたんだろう?私が眠ってる間に来たんだろう
けど?
「ねえ浩之ちゃん、いつからそこにいたの?」
私がそう問うと、浩之ちゃんは半ば呆れたような口調で答えた。
「何言ってんだよ。お前がここに連れてこられてから俺、ずっとここにいるだろ?覚えてないのか?」
はぁ。そうなんだ、ってあれ?じゃあさっきの先生は?
「ねえ、浩之ちゃん。先生こなかった?誰だかわかんなかったけど、女の先生」
「先生?誰も来なかったぜ?」
「おかしいなぁ・・・」
おかしい。考えられるのは2つだ。先生が来たのが夢だったか、今まだ夢の途中なのか。
「夢でもみたんだろ?これで目、覚ませよ」
そう言うと浩之ちゃんは私の唇にそっと口をつけた。何度も味わったこの感触、夢じゃない。
「あはは、やっぱり先生が来たっての、夢だったみたい」
私は今、浩之ちゃんとここにいる喜びを噛み締めるように笑顔で言った。
「ったく、何言ってんだよ。まだ目、覚めてねえんだろ?頭冷やしに行くか?」
そう言って浩之ちゃんは、どこからかまた例のジェットを取り出した。
・・・・・・、今度は上手く操縦できるかな、はぁ・・・。
482名無しさんだよもん:02/12/12 05:10 ID:F+/02J9P
終了。一行開けるの忘れてたね(w
んじゃ、他の皆も頑張って。
483名無しさんだよもん:02/12/12 05:23 ID:F+/02J9P
一行開けるのじゃなくて、一マス開けるのだった。スマソ
484メンテ小咄:02/12/13 02:55 ID:X9tWx0vK
冬弥「あー、どっか旅に出たいなぁ」
はるか「旅?」
冬弥「そう、旅」
はるか「足に履く?」
冬弥「それは足袋」
はるか「火葬すること」
冬弥「そりゃ荼毘だ」
はるか「猫が酔っぱらう」
冬弥「マタタビかい」
はるか「なんかタピオカが食べたくなってきた」
冬弥「そりゃタピオカ……って、まんまだな」
はるか「食べに行こうか」
冬弥「……それもいいか」
はるか「台湾まで」
冬弥「遠いな!」
はるか「旅に出たいって言ってたじゃない」
冬弥「確かに言ったけど」
はるか「船旅なんか、優雅でいいよね」
冬弥「貧乏学生がそんな金のかかることできるか」
はるか「大丈夫、作ればいい」
冬弥「筏かよ」
はるか「イージス艦に負けてられないからね」
冬弥「いや、そこは負けておいてくれ」
はるか「なんと蒸気タービンを搭載して、推定速力は20ノット」
冬弥「タービン?」
はるか「タービン」
冬弥「そんなオチかい」
はるか「あははは」
485名無しさんだよもん:02/12/13 03:12 ID:CIOtLpDX
がんばれめんて
486名無しさんだよもん:02/12/13 07:23 ID:iJZeuZWF
>>353
あれ、この人琉一さんじゃない?
487名無しさんだよもん:02/12/13 19:05 ID:r57m9r7+
めんて
488名無しさんだよもん:02/12/13 22:42 ID:xBi+s8YX
そうかも。
489名無しさんだよもん:02/12/14 04:09 ID:ve5fBRQL
今週末が山かな
490クロコダイン ◆yGAhoNiShI :02/12/14 16:45 ID:mNdhIG6V
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ヽ          ゙!!!||||||||||||  |||||||!!   iヽ── /
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\  /  |ミミヽ──‐'"ノ≡- ゙'──''彡| |、 |   | 東京 テレビ東京 (日)9:30〜10:00
   ̄|    |ミミミ/" ̄ 、,,/|l ̄"'''ヽ彡|| |、/   /  名古屋 テレビ愛知 (日)9:30〜10:00
 ヽ、l|    |ミミミ|  |、────フヽ |彡l| |/  /_福岡 TVQ九州放送 (日)9:30〜10:00
  \/|l    |ミミミ| \_/ ̄ ̄フ_/  |彡|l/    ̄/ 札幌 テレビ北海道 (日)9:30〜10:00
  \ ノ   l|ミミミ|  \二二、_/  |彡|      フ
    ̄\  l|ミミミ|    ̄ ̄ ̄  |メ/       \ 絶対見てくれよな!!!
    | \ ヽ\ミヽ    ̄ ̄"'  |/        /
    /  \ヽ、ヾ''''ヽ、_____//       /_
  /  ヽ ゙ヽ─、──────'/|         ̄/
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491クロコダイン ◆yGAhoNiShI :02/12/14 16:52 ID:nNcr3A6f
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492クロコダイン ◆yGAhoNiShI :02/12/14 17:12 ID:ehFGu2sZ
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493クロコダイン ◆yGAhoNiShI :02/12/14 17:19 ID:rrsUhJHd
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494クロコダイン ◆yGAhoNiShI :02/12/14 17:42 ID:nNcr3A6f
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495クロコダイン ◆yGAhoNiShI :02/12/14 17:50 ID:rrsUhJHd
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    | \ ヽ\ミヽ    ̄ ̄"'  |/        /
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496名無しさんだよもん:02/12/14 18:19 ID:ve5fBRQL
めんて
497メンテ:02/12/14 22:15 ID:+PMaR9sC
「どうしよう祐一、真琴の分の帰りの旅賃が足りないよ」
「もともと卒業旅行の予定だったのに、強引についてきたあいつが悪い」
「あら、好きな人の為にヒッチハイクではるばる追いかけてきた娘に
対して、随分な言いぐさね、相沢君」
「そのせいで、予定外の出費がかさんで、俺はもう財布空っぽだぞ」
「行きと同じ方法で帰ってもらえば良いんじゃないのか?」
「駄目よ、あの娘だって女の子なんだから。一人で旅行させて、もし今度
何かあったら、どう責任取るつもりなの」
北川がため息をつく。
「電車も駄目、ヒッチハイクも駄目となると……」
「残された手段は一つしかあるまい」
周囲の心配をよそにぐっすり眠っている真琴を一瞥して、祐一が言った。

「水瀬さーん、お荷物をお届けにあがりました」
「あらあら、どうもご苦労様です」
誰からでしょう……あら、名雪たちからだわ。わざわざ旅先からお土産を
送ってきたところからして、なま物かしら。早速あけてみましょう。
「あうー」
「……真琴?」
498 ◆28qsaJNT.c :02/12/15 08:01 ID:DiJaI+UG
【告知】

締め切りまで残り三日となりました。
そろそろラストスパートをかけていきましょう。
今回のテーマは『旅』で、締め切りは 12 月 18 日の午前 8:00 です。

また、次回のテーマは『初め』で、開催時期は 1 月初めになる予定です。
「二週間じゃ短すぎて書けない」「テーマが難しい」という方はこちらの
執筆に力を注いでもらっても構いません。ただし、投稿は次回の募集開始までお待ちください。
499名無しさんだよもん:02/12/15 09:10 ID:6Da2mIAi
500名無しさんだよもん:02/12/15 16:30 ID:9ZfebI35
今日は、書いておかんと……。メシ食ったらエディタ開くか。
501名無しさんだよもん:02/12/15 19:39 ID:MeRIYlFc
ネタはあるんだけど、書く気力はない・・・=筆力に自信がない

今回も出せないかもな・・・
502名無しさんだよもん:02/12/15 19:52 ID:9rfJoZfF
>501
あきらめたら、そこで終わりですよ?
503名無しさんだよもん:02/12/15 21:56 ID:/V3F1zpm
あきらめるには早すぎるしな
504名無しさんだよもん:02/12/15 22:03 ID:T20PWdpB
モマエラ餅つけ
505 ◆uyuW6IJl6U :02/12/15 22:04 ID:eMTaBFwU
今までずっとROMってたけど……とある人がいる(かも)っていうのは私にとって
見過ごせない事実ですねぇ。

そんなわけで、ROMである事をやめて今回から参戦します〜。しかし、旅って
テーマは、AIR以外でネタがなかなか出てこない……(汗)
まあ、まずは書き上げないと話にならないんですけどね。

>>501さん
大丈夫です、私だって筆力の自信なんて全然無いです〜(笑)
でも気力の無い時は、気合と愛(作品、又はキャラへの)で乗り切りましょう〜。

ちなみに私はまだ、書き始めてわずか5行(お)
506名無しさんだよもん:02/12/15 22:54 ID:QkfDQuoM
規制が強化されたみたい。
ブラウザからはクッキー入れれば書ける。
かちゅーしゃはkage最新版を使い、二回送信すれば書きこめる。

締め切り直前で慌てないように注意してね。詳しくは要望板へ↓
http://qb.2ch.net/test/read.cgi/accuse/1039907838/
507500:02/12/16 01:34 ID:eVGDqf5j
できたーヽ(´ー`)ノ スイコウ シテ トウカ スルネ
508名無しさんだよもん:02/12/16 14:28 ID:72HEHirO
そうはさせん。

                       とか言ってみたり。
509名無しさんだよもん:02/12/16 15:56 ID:HYY9HZ9E
>>501
んなこと言っていたらいつまでたってもSSなんか書けんぞゴルァ(゚д゚)
ネタがあるなら書いてみるんだ。最初は誰だってヘタレから始まったんだゴルァ(゚д゚)
>>502-504
年の瀬だけあって忙しいのは分かるが、なんとか頑張れゴルァ(゚д゚)
でもさすがに無理しろとは言えんゴルァ……(゚д゚)
>>505
流れから察するに琉一氏の知り合いかゴルァ(゚д゚)?
俺もまだ途中だ、頑張ろうぜゴルァ(゚д゚) ってゆーか大丈夫か俺ゴルァ(゚д゚)
>>506
了解ゴルァ(゚д゚)
>>507
うらやましいゴルァ(゚д゚)

愚痴スレ経由してきたばっかなので、口の悪いのは勘弁して欲しい&全レスうざくてすまんゴルァ(゚д゚)
510めんて:02/12/16 22:05 ID:NrOqys4R
祐一「あれ? 天野がウォークマンなんて珍しいな。何聞いてんだ?」
美汐「旅の唄です」
祐一「へえ、どんなの? イヤホン片方いいか?」
美汐「いいですよ……はい、どうぞ」

 『旅ィ〜ゆけ〜ばァ〜、駿河のォ〜国ィにィ〜、茶のォ〜香ォりィ〜』

祐一「こ、これは……」
美汐「好みが落ち着いていると言って下さい」
511じゃあ俺もメンテついでに軽く:02/12/17 01:04 ID:IugtKYn3
旅は俺の人生と共にあるようなものだった。
その日稼いだ金がその日の命をつなぎ、次の旅路を決めた。
毎日がその日暮の生活をしていた。
旅が終わり。それは目的の終わりと俺の死を示していることの両方を共有しているようなものでもあった。

当たり前のように過ぎる毎日。
飛び上がるような喜びもなければ、同時に身を引き裂くような悲しみもない。
それが一番の幸せだと俺自身分かっている。
あの町を出てからもう何日になるだろうか。

「っしょっと……」
重い腰を上げ、腕で額にたまった汗を拭う。
太陽は相変わらず堂々と青の海に浮かんで、白く、地面を照りつけている。
ズボンの後ろにいる旅の相方を確かめ、俺は再び旅への第一歩を踏み出す。
夏はまだまだ長い。
512名無しさんだよもん:02/12/17 01:14 ID:jvLi3V8y
ちゃんと皆うpするんだよね?
今回妙に寂しいぞ
513名無しさんだよもん:02/12/17 05:53 ID:zqGn+Q0r
せっかくネタがあるなら、メンテに使わないでSSにしろよ〜
514 ◆28qsaJNT.c :02/12/17 20:00 ID:JzcbWvc/
【告知】

締め切りまで残り 12 時間です。
最後の追い込みがんばっていきましょう。
今回のテーマは『旅』で、締め切りは 12 月 18 日の午前 8:00 です。

締め切りギリギリまたは少し越えて投稿をしそうな方は、
前もってお伝えください。考慮いたします。

また、締め切りを過ぎても即、投稿期間終了というわけではありません。
締め切り間際で他の方の作品と交錯する恐れや、また最近の投稿規制の
強化によって、最悪アクセス禁止がかかる可能性があります。
焦らず、落ち着いて投稿してください。
515 ◆1aMAya/KAQ :02/12/17 21:46 ID:osJX6MTF
何とかまにあったので投稿します。6レスです。
Kanon舞シナリオのネタバレです。
516You only live twice(1):02/12/17 21:51 ID:osJX6MTF
「舞っ、舞!」
「お前、どうしてこんなことするんだよ……」
「ずっと、一緒に行くんだろっ!?」
「春も夏も秋も冬もっ……ずっと一緒に暮らしてゆくんだろっ!?」
「そう今、約束したじゃないかっ……」
「俺だってお前の事が好きだったのに……大好きだったのに……」
「いつだって、お前は……自己中心で……」
「なんだって、勝手に終わらせやがって……」
「そんなのって卑怯じゃないかっ……」
「舞……!舞……!!舞っ……!!」

祐一の声が聞こえてくる。
いちばん近くにいるはずのひとの声が、こんなに遠くに聞こえるのは、
どうしてなんだろう。
私の頬に冷たいものが当たる。
……泣いているの?
ごめんなさい、祐一。
だけど、こうするしかなかった。
最も大事にしたかった人を、最も傷つけていたのは、実は私だったという
ことに、気付いてしまったから。
そして、長い間ずっと、閉じた世界の中で一人芝居を演じていたに
過ぎなかったことに、気付いてしまったから。
全ては忌まわしいこの『力』のせい。
こんな力さえなければ、佐祐理や祐一と一緒に、当たり前の幸福を
手に入れる事ができたかもしれないのに。
517You only live twice(2):02/12/17 21:57 ID:osJX6MTF
だけど、全ては遅すぎた。
私には、こんな形でしか、責任を取とることができなかった。
身体から流れ出す血の量が、私の命がもう長くない事を教えていた。
意識がぼやけてくる。
ごめんなさい、佐祐理。
さようなら、祐一。生涯でたった一人の……。

(待って!)
……誰?

(私よ。10年前にあなたが切り離した、もう一人のあなた)
いまさら出てきても、もうどうにもならないわ。

(まだ方法があるわ。私とあなたが再び一つになれば)
一つに?

(かつてお母さんを死の淵から救った癒しの力。それを使えばまだ間に合うわ)
……要らないわ、そんな力。

(何を言い出すの?)
もし、ここで傷が治っても、私が佐祐理を傷つけた事実は変わらない。
それに、私の後半生はあなたを、その力を否定するために存在していた。
今更それを受け入れるなんてできない。だから、そんな力要らない。
518You only live twice(3):02/12/17 22:05 ID:osJX6MTF
(……過ぎるよ)
……え?

(そんなの、勝手過ぎるよ!私だって、好きで魔物を操って、人を傷つけた
わけじゃない。あなたの内に存在する、常人には無い力を厭うたために、
『魔物』という形が与えられたに過ぎないのよ!)
……。

(あなたが勝手に私を悪者にして、その記憶さえ忘れて、そのせいで自殺する
なんて、我侭もいいところだわ!)
……ごめんなさい。それはあなたの言う通りかもしれない。でも、急にそんな
ことを言われても、やっぱり私にはできない。それに、私がやってきた事は、
取り返しがつかないから……。

(……)
だから、もう死なせて欲しいの。

(じゃあ、もし、たった一つだけ……)
え……?

(あなたの願いも、わたしの願いも叶えられる方法があるとしたらどう?)
……でも、どうやって?

(今は、説明してる暇は無いわ!どうするの?)

意識が遠ざかる。
私は最後の力を振り絞って念じた。

私の……
私の願いは……
519You only live twice(4):02/12/17 22:08 ID:osJX6MTF
かんぜんに道に迷ったらしい。
おおきな道から離れて、もう二十分は歩きつづけている。
いまさら引き返すより、このまま進んだ方がましだと思った。
少なくとも、位置のわかる建物か何かくらいには行き当たるだろうと。
だが、期待に反して、どんどん人気のない場所に入りこんでしまった。

ふと、目を上げると、自分がひらけた場所にいることに気づく。
漢字がむずかしくて読めないけど、学校の絵の入ったカンバン。
そして―――小麦畑。
しずみはじめたお日さまの光を浴びて、金色に波打っている。
「うわぁ……」
その光景におどろいて、黄金の草原に足を踏み入れる。
スニーカーに土の感触。
半ズボンでむき出しになったひざに、穂先が風を受けてなでる。
だが、もっとおどろいたのは、その海原の中に小さな女の子がいた事だ。

「よぉ」
「こんにちわ」
女の子は、長くてきれいな髪をしていた。
「はじめまして……だよね?」
「ううん。二回目だよ」
「ええ?前に会ったこと、あったかなぁ」
「ええ……10年後にね」
「ふふ……へんなの」
520You only live twice(5):02/12/17 22:11 ID:osJX6MTF
誰もいない小麦畑。

私はポケットから封筒を取り出す。
祐一からの手紙だ。
文面はそっけない。
こっちはまだとても暑い、そっちはどうだとか、友達はできたかと
いった言葉が、たどたどしく並んでいる。
きっと、手紙を書くのは初めてだったんだろう。
だけど、気持ちだけは伝わってくる。
たいせつな宝物だ。

まるで昨日の事にように、1ヶ月ほど前の会話の記憶が、鮮やかに
浮かび上がってくる。

「明日になったら、もう戻らなきゃいけないんだ」
「そんな、せっかく仲良くなったのに……」
「ごめん、なかなか言い出せなくて」
「わたし、このまま別れて、それっきりなんて嫌だよ」
「そうだな……帰ったら、手紙を書くよ」
「本当に?約束してくれる?」
「ああ、約束だ」
521You only live twice(6):02/12/17 22:14 ID:osJX6MTF
祐一は約束を守ってくれた。
私の力を知っても怖がらない、数少ない男の子。
たとえ、ここに居てくれなくても、私は大丈夫。
周りの人たちの、心無い中傷にも我慢できる。
私と祐一は、どこかでつながっていると信じているから。
そして、いつの日か、私たちが初めて会った場所で、再会できると
信じて、いや、知っているから。
それに……

「舞ー!」
飛び跳ねるような声に振りかえると、佐祐理が弟としっかり手を繋いで、
こちらにやって来るところだった。
「やっぱり、ここに居たんだ」
黙ってうなずく。
「もう一弥くんは歩いてもいいの?」
「ええ、もうすっかり良くなって、おいしゃ様もびっくりしてるくらい」
「一弥くん、こんにちは」
「こん……に……ちわ」
私の力でも、一弥くんは、すぐに人並みに話せるようにはならなかった。
だけど、リハビリ次第では、普通に話せるようになれるらしい。

佐祐理の弟の病気を治す―――それが縁で、8年早く、佐祐理と友達になった。
嫌いでたまらなかった力―――今なら好きになれそうだった。
522 ◆1aMAya/KAQ :02/12/17 22:17 ID:osJX6MTF
>>516-521
『You only live twice』
以上です。
523名無しさんだよもん:02/12/17 23:04 ID:XjnhRpVH
投稿キタ━━(゚∀゚)━━!!
524 ◆1fxc9.mvOM :02/12/18 00:06 ID:zh3F1o4E
何か寂しそうなので前回出しそびれた作品を投稿します。
ちゃんと「旅」にもかかっているので問題ありません(w
長さは7レスです。
525No future(1/7):02/12/18 00:08 ID:zh3F1o4E
「浩之ちゃん、このビーフシチューの味はどう?」
「ああ、すごく旨いぞ」
「沢山作ったから、どんどん食べてね」
今日はあかりが俺の家に夕食を作りに来てくれた。
あかりの両親は旅行に出かけてていて、日曜の夜まで帰ってこない。
ということは、今夜はあかりと二人っきりだ。あんなことやこんなことまで
することも可能なのだ。う、いかん、幼馴染みというのが逆にプレッシャーに
感じてきた。

食事の後は、テレビを一緒に見た。番組の内容など頭に入っていないが
いきなり迫るのもがっついているようで良くない。時間ばかりが気になる。
もうすぐ10時だ。いけ。いや、待て。思考が堂堂巡りをする。
余計な考えを振り払い、あかりの肩を抱く。
「浩之ちゃん……?」
あかりがちょっと顔を赤らめながら囁いた。
「あ、あかり。キスするぞ」
「う、うん……」
526No future(2/7):02/12/18 00:12 ID:zh3F1o4E
だが、せっかくのラブシーンは、闖入者によって破られた。
「やめろ!!」
「うわっ!あんた誰だ!!」
「俺は10年後の未来からやってきたお前自身だ」
「未来ィ!?」
「いいか、良く聞けよ。もしもお前がこのままあかりにキスをしたら、
お前とあかりが結ばれる運命が既定路線となるんだぞ。いわば『フラグが立った』
状態だ。だが、二人の結婚生活は決してうまくいかない。
何かにつけてあかりは俺を束縛しようとした。
俺はそれに嫌気がさして、密かにつくった愛人と共謀してあかりを殺したが、
結局は露見して警察に追われるハメになっちまった」
「そんな、ひどいよ、浩之ちゃん!!」
「待て、俺はまだ何もしてないだろうが!」
「そんなこといったって……あっちの浩之ちゃんだって、浩之ちゃんには
代わりがないじゃないの」
「大体、必ずしもあんたの言った事が現実になるとは限らないだろうが!
こうして未来を知ったからには、うまくいく様に、いくらでも気を付けりゃいいんだろ」
「ふふ、甘いな。俺もそう思って、結婚したあと、二人の仲がギクシャクする前の
過去に戻って、5年前の自分に忠告した。念のために二人が大学に入って、
同棲生活を始める8年前にも言って助言した。だがそれでも俺のいた未来は
なんの変わりもなかったのだ。因果律はお前が思っているより、はるかに強力なのだぞ」
「くっ……だけど、俺はまだあんたが未来から来たなんてしんじちゃいねえぞ」
「どうしてもあかりを選ぶと言うのなら、仕方がない。力ずくででも考えを変えさせるさ」
男は懐から銃を取り出した。
527No future(3/7):02/12/18 00:18 ID:zh3F1o4E
「おいっ、ちょっと待て!!俺を殺したら、お前も消えるんだぞ!」
「誰がお前を殺すって言った?」
「ひ、浩之ちゃん……」
「やめろ!!」
「きゃああああーーー!!!」
「貴様!よくもあかりを!」
「くそ、放せ……俺はお前の為に……」
「黙れ!!」
バーン!
「こ、こんな所で……」
俺は自分を殺してしまった。しばらく呆然として、へたり込んでしまった。
どうしたらいいんだ?未来から来た男を殺しましたって言って警察が納得するか?
しかも指紋は自分と同じだ。
まあ、もともと存在しない人間なんだから、どこか山の中に埋めてしまえば、
それで済むだろうが、あかりの死体まであるんだぞ。ああ、なんでこんなことに
なっちまったんだろう。いっそ俺のほうがタイムマシンで過去に戻りたいよ。
……待てよ。
10年前から来た「俺」は、あかりと結婚した未来からやってきた。もしも俺が、
今から他の女性を伴侶にしたら、どうなるのだろう。あかりとの破綻した結婚生活は
存在せず、この死体も不存在という事になるのではないか……。
確証はないが、とりあえずやってみるしかあるまい。どの道この家には自分しか
居ないのだから、さしあたって、二つの死体は毛布にでも包んで、物置に置いて
おけばいいだろう。
528No future(4/7):02/12/18 00:22 ID:zh3F1o4E
こうして、俺のベストパートナーを探す旅が始まった。あかりの両親も週明けまで
不在だから、期限はあと二日とちょっとという事になる。
「志保っ!結婚してくれ!」
「あんた、いきなり何言い出すのよ」
「頼む、一生のお願いだ」
「ヒロ、あんた正気?あたしたち、まだ高校生よ。それに、あんたにはあかりが
いるじゃないの」
「いや、これはあかりも了承済み、っていうかあかりのためなんだ」
あかり以外の人間と結婚しないとあかりは死んだままだ。
「もう、要領を得ないわねえ。ははあ、あんたあかりと喧嘩したんでしょ?
だめよ、仲良くしないと」
「そうじゃないったら……ああ、もう面倒くさいなあ」
こうなりゃ多少強引でもいいや。俺は志保の手をつかんで、抱き寄せた。
「あっ……何するのよ、ヒロ」
「すまねえ、悪く思わないでくれ。これも明るい未来のためなんだ」
二人の距離が徐々に接近していく……。
529No future(5/7):02/12/18 00:26 ID:zh3F1o4E
「待て!!」
「誰!?」
「うげっ、またかよ」
「もしもそのまま志保とキスしちまったが最後、お前はこの先ずっと苦しむ事になるぞ。
志保は浮気性の尻軽女で、離婚の調停では財産分与と親権を巡って、泥沼に……」
「誰が尻軽ですってぇ!!」
「この目で直面した現実だ」
「ヒロ、誰なのよ、このあんたに良く似た男は……って、ヒロぉ!?」
志保はあんぐりと口を開けたまま、奴と俺の顔を見比べている。
「あんた、生き別れのお兄さんとかいたっけ?」
「残念ながら、そんな奴ぁいないよ。あれは10年後の俺らしい」
「ええっ!?」
俺は俺に向き直って言った。
「だがな、俺は志保との結婚を諦めるつもりは無いぞ。あかりの命がかかってるんだ
からな」
「そうか、じゃあ仕方が無いな」
今度はもう一人の俺はバットを振りかざした。どうやら俺を叩きのめして言うことを
聞かせるつもりらしい。迫り来る魔の手を二度まではかわしたが、3度目には強かに
攻撃を食らってしまった。俺は相手を突き飛ばして、逃げ出すのが精一杯だった。
530No future(6/7):02/12/18 00:29 ID:zh3F1o4E
これ以降、俺は散々だった。高校生ジゴロを密かに自認するだけあって、
色々な女の子に粉をかけてあったのだが、告白して、キスをしようとすると、
未来から邪魔者が余計な忠告しにやって来るのだった。
芹香との入婿生活は一族から相当な嫌がらせを受け、
レミィには動物と間違えられて弓で射殺され、理緒とは赤貧の苦しみを味わい、
琴音は研究所に連れ去られ、委員長が俺よりも金を稼ぐせいで劣等感に苛まれる
といった具合だ。流石に自分本人から上手くいかなかったと伝えられては、
先行き不安になるのも無理はなく、隣りの芝生青く見える原理で、じゃああっちの娘は
どうなのだろうと行ってみると、やっぱりそっちも障害が多かったりするのだ。

俺にはそこまで結婚生活を維持する能力に欠けているのだろうか。
もうここまでくると笑うしかない。脈のありそうな娘は全て空振りに終わった。
俺は意気消沈、疲労困憊の呈でフラフラと町はずれをさまよっていた。
すると、大きな建物が見えてきた。そこに来たのは初めてだったが、
名前はよく知っている。俺は塀を乗り越えて敷地内に侵入した。
531No future(7/7):02/12/18 00:36 ID:zh3F1o4E
研究室では、長瀬源五郎が一人で酒を飲んでいた。
彼は驚いた様にこちらを見た。
「おや、藤田君、ここは関係者以外立ち入り禁止のはずだが」
「宵の口から宴会かい?」
「ふふ、今日、凄い発明のアイディアが思いついたものでね。
今はまだ理論だけだが、10年もあれば実用化にこぎつけて見せるさ。
詳しい内容は秘密だがね」
「その発明って、タイムマシンだろ?」
博士はみるからに動揺した。
「ななっ……ふ、藤田君、どうしてそのことを?」
「その発明のせいで、俺はえらい目にあったんだよ」
知りたくもない事を嫌というほど知らされてしまった。
俺の未来はどこにも行けない、袋小路だってことを。
「何もかもあんたのせいだ!!」
俺は博士の頭をしこたまぶっ叩いた。
ろくでもない発明を忘れてくれる事を願って。
532 ◆1fxc9.mvOM :02/12/18 00:39 ID:zh3F1o4E
>>525-531
「No future」でした。
送信間隔は、二、三分取った方が良いみたいです。
つうか他の書き手は何処へ?
533 ◆TrLMAINORU :02/12/18 00:43 ID:oNxQHQXo
では続いて投稿。
6レス予定でゴー。
534ひとりふたり(1):02/12/18 00:45 ID:oNxQHQXo
 休日、秋風の下。いつものように自転車で走っていると、公園でフリーマーケットをやっていた。
 秋特有の、快晴に恵まれながらも涼しげな気候も後押ししてか、人出は決して少なくなかった。

(誰かが、呼んでいる気がした)
 
 特に用事もなかったので、暇つぶしにと思い、自転車を止めて会場内に立ち寄った。
 のんびり歩き回ると、彼方此方から威勢のいい声が耳に飛び込んでくる。

(なんだか、懐かしい匂いがした)

 一度も着られることのなかった古着、壊れかけのブリキのおもちゃ、趣味で集められた無数の時計、
買ったはいいが使い道に困った通販のホットプレート、動くかどうかも怪しいテレビや電子レンジ――。
 それぞれに曰くがありそうなガラクタの中を、縫うようにして見て回る。

(気がついたら、涙がこぼれていた)

 ふと、一枚のお皿を見つけた。見つけた瞬間、後先考えずに手に取っていた。
 なんとなく気に入ってしまったので、気がついた時には、お皿入りの箱を背負い、帰り道についていた。

 ――財布の中身と相談もせずに。

 懐は吹けば飛ぶよに軽くなったが、気分はもっと軽かった。
 そのまま、映画のクライマックスシーンのように、宙に舞い上がってしまいそうなくらいに。
 その理由は――。

(その理由は――)
535ひとりふたり(2):02/12/18 00:47 ID:oNxQHQXo
「冬弥、お金貸して」
「…………………………は?」
 人間、思いもよらない出来事に遭遇すると、思考能力が一時的に混乱を起こすという。
 週明けの大学、休み時間に食堂で幼馴染に出会った藤井冬弥が、まさにその状態だった。

 冬弥がどうにか人並みの理解力を取り戻すまでに、きっかり20秒。
 必要以上に落ち着こう、落ち着こうと自身に言い聞かせ、声を絞り出す。
「……はるか。何か悪いものでも食ったか?」
「食ってないけど買った」
 何を? と聞こうとした冬弥は、目の前の幼馴染、河島はるかが背負ったものに気がついた。
 大き目のサックに、四角形の“なにか”の形が浮き上がって見える。

 冬弥の視線に気がついたらしく、はるかはよいしょ、と声を上げながらサックを肩から下ろす。
 その口を開け、中から袱紗包みの箱を取り出して見せた。
 風呂敷包みに用いられている濃紺の薄布は、それだけでやたらに高級そうに見える。
 結び目を解くと、中からくっきりとした木目の眩しい桐らしき箱が顔を出した。
 蓋を開ければ、箱の内側にもクッション代わりの袱紗がみっしりと詰まっている。
 その中央には一枚の――。
「皿?」
「うん、お皿」
 一枚の、黒いうさぎの絵が描かれた絵皿が鎮座しましていた。

 サイクリングの途中でフリーマーケットを見かけ、この絵皿を見つけたこと。
 いてもたってもいられずに、財布の中身と相談もせずに絵皿を購入したこと。
 そんな内容の話を、普段の彼女からは考えられないくらいに熱っぽく雄弁に語るはるか。
536ひとりふたり(3):02/12/18 00:47 ID:oNxQHQXo
 はるかとは長い付き合いの冬弥。その思い出の深い場所にようやく見つかるような、そんな姿だ。
 冬弥の目に映るはるかに、一瞬だけ髪の長い過去の映像がだぶる。
「それで6万円使って、すっかりオケラになっちゃって」
「ろくまんえんっ!?」
 が、あまりに凄まじい出費による衝撃によって、そのイメージは雲散霧消して消え果てた。
 テレビ局のADと喫茶店のアルバイトに精を出す勤労大学生、かつ貧乏大学生である冬弥にとって、
それだけの金額がいかほどの労働によって生み出されるかは身体がよく理解している。

「はるか。幼馴染として忠告しとく。あまり無駄遣いはしない方がいい」
「今度新しい自転車買おうと思ってるんだけど」
「金を借りに来といて、さらに出費の予定を用意しとかないでくれ」
 新渡戸稲造氏を一枚融資しながら、大きなため息をつく冬弥。
 早速昼食を買いにいくはるかを見送りつつ、目の前のテーブルに置かれた箱の中の絵皿を見る。

 円形で落ち着いた色の地に、黒うさぎが半面にわたって描かれていた。
 真っ赤な目がいかにもうさぎらしく、くりくりとしていてかわいらしい印象を与えている。
 こういう骨董には疎い冬弥から見ても、さほど悪い買い物とは思えない品物だ。
「けど、なんていうか……なにか足りない感じがするなあ」
「寂しそうだよね?」
 冬弥が顔を上げると、そこには両手でトレイを持ったはるかの姿。トレイの上には野菜サラダ。
 トレイをテーブルに置き、絵皿とトレイを挟んで、はるかは冬弥の向かいに座る。

「夢を見たよ」
 はるかの言動はいつだって突然だ。
 冬弥が何か言う間もあればこそ、はるかの不思議な夢語りが始まった――。
537ひとりふたり(4):02/12/18 00:48 ID:oNxQHQXo
 ぴょんぴょん、ぴょーん。ぴょんぴょん、ぴょーん。

 土地から土地へ、人から人へ。黒いうさぎが跳ねていく。
 黒いうさぎの跳ねたあとから、白いうさぎがついてくる。

 ところがある時、黒いうさぎが遠く遠くに跳ねたとき。
 あとから来ていた白いうさぎが、その足跡を見失う。

 黒いうさぎはそれに気づかず跳ね回り、気づけばどこかで一人ぼっち。
 待てど暮らせど迎えは来なくて、迷子になって泣いていた。

 ぴょんぴょん、ぴょーん。ぴょんぴょん、ぴょーん。

 白いうさぎは、黒いうさぎを追いかける。
 ある日突然、黒いうさぎが消え去った。

 白いうさぎは、黒いうさぎになろうとして。
 泥土の中を、死んだように泳ぎ回った。

 それでもやっぱり、白いうさぎは白いまま。
 いつまでも、黒いうさぎの影を追いかけ続ける。

 ぴょんぴょん、ぴょーん。ぴょんぴょん、ぴょーん。
538ひとりふたり(5):02/12/18 00:49 ID:oNxQHQXo
「……そんな夢」
 いかにもはるかな語り口の、そんな不思議な夢だった。
 冬弥とはるか、二人ともに無言の時がしばらく過ぎた。
 前半はともかく、後半は、まるではるかそのものの夢のようで――。

「だからね」
 はるかが微笑む。手には黒いうさぎの絵皿。
 丸い皿を手に持ったその姿は、冬弥の目にはまるでそれ自身がひとつの芸術品のように写った。
「この黒うさぎを探してる、白うさぎがどこかにいると思うんだ」
「まあ……わからなくもないな。お前の夢はともかく、皿の半面に黒うさぎだけ、ってのは不自然だ」
「探そ?」
「待て待て待て、探すのはいいが、何処をどうやって探すつもりだ」
 んー、とおとがいに指先を当てて、呆と中空に視線を彷徨わせるはるか。
 そしてあはは、と微笑みながら困ったようにこう言った。
「やっぱり、フリーマーケット?」
「無茶を言うな、無茶を」
 あきれる冬弥。はるかはというと、やっぱり? といった表情で笑顔を崩さない。

 そして結局のところどうなったのかといえば。
 冬弥のバイト先の喫茶店のマスターが骨董屋にツテがあるそうで、そこに紹介してもらうことになった。
 テレビにも出演している有名な人らしいが、なんだってそんな人と知り合いなのか? と冬弥が聞くと、
なんのことはない、その骨董屋もマスターや彰の親戚である、という答えが返ってきただけ。

 そしてはるかは、嬉しい顔をしていた。
 誰にも、冬弥にも、わからないような嬉しい顔。
 そんな顔に、気づいたのは――。
539ひとりふたり(6):02/12/18 00:50 ID:oNxQHQXo
 泣き疲れた黒いうさぎは、とぼとぼと肩を落として歩き回った。
 元気よく跳ねていた頃とは比べ物にならないほどの、遅い、遅い、ゆっくりとした速度で。
 そうして歩き回っては休み、歩き回っては休み。
 迷子の黒いうさぎは、そうやってもう何十、何百日目になるかという孤独を味わっていた。

 そこに、声がかけられる。
 黒いうさぎは、伏せていた赤い瞳を開いて声の主を探した。
 けれど、人が多すぎてなかなか見つからなかった。
 そこで、匂いをかいでみた。
 生き物と器物、旧いものと新しいものの匂い。
 その中になんだか懐かしい匂いを感じた。

 涙が、あふれてきた。
 その瞬間、黒いうさぎは一人ぼっちじゃなくなったから。

 はるかに抱かれて、うさぎの少女は幸せそうな顔をしていた。
 ふと、うさぎとはるかの目が合った。
 ――大丈夫。白いうさぎは見つかるよ。
 ――ありがとう。
 ふたりだけの、嬉しい顔。

 旅に旅した、迷子のうさぎの物語。
 まくらの旅は、もうじきおしまい――。
540 ◆TrLMAINORU :02/12/18 00:52 ID:oNxQHQXo
>>534-539
『ひとりふたり』でした。
〆切前に、一気にラッシュが来ましたねえ。
541名無しさんだよもん:02/12/18 00:54 ID:kPsp3nkr
投稿します。
タイトルは「犬耳娘細腕奮闘記@旅情編」
13レス、うたわれるものです。
542犬耳娘細腕奮闘記@旅情編(1):02/12/18 00:55 ID:kPsp3nkr

「エルルゥ、お茶を頼む……エルルゥ?」
 ふとハクオロが振り返れば、いつも薬草の香りと共に現れるエルルゥが、今日に限っては全く姿を見せない。
「………エルルゥ? うーむ、洗濯にでも出てるんだろうか」
「聖上」
 のんびりと首を傾げるハクオロの元に、ベナウィが緊迫した面持ちで駆け寄ってくる。
 そのただならぬ様子を見て、ハクオロは慌てて姿勢を正した。
「聖上、これを見てください」
「なんだ……紙?」

『旅に出ます。探さないで下さい      エルルゥ』

「んなっ!?」
「今朝、エルルゥ様の部屋を掃除しに行った侍女が、この書置きを見つけました」
 ベナウィはハクオロの前に正座すると、厳しい顔のまま目を伏せる。
「な、何故だ……? 何かエルルゥの気に触るような事でもしたんだろうか……ま、まさか!」

『ハクオロさんっ! いつもいつもお茶お茶って、私はお茶汲み女じゃありませんっ!
 私はOLとしてこの会社に入ったのに、全然仕事をさせてもらえないじゃないですか!』
『ご、誤解だエルルゥ! ただ私は、エルルゥの入れてくれたお茶が美味しいから……』
『セクハラです! この前だって、経理のカルラさんのお尻を触ってたし……こうなったら、もう実家に帰らせてもらいます!!』

「実家って、エルルゥの実家は燃えて無くなってるのとちゃうんかと……ああ、私はセクハラ上司なのか……?」
「聖上……聖上! 勝手にトリップなさらないで下さい」
 自分の妄想にハマっていたハクオロは、ベナウィに揺さぶられ、はっと我に返った。
543犬耳娘細腕奮闘記@旅情編(2):02/12/18 00:57 ID:kPsp3nkr

「あ、ああすまないベナウィ……しかし、どうしてエルルゥは、こんな事を……」
「その事なのですが……聖上、昨夜の事を思い出して下さい」
 ベナウィに言われ、ハクオロはふむ、と腕を組んだ。
「サクヤか。あれはいい子だな。クーヤが床上手と言っていたが、確かにベッドメイキングが得意のようだ。
 今はクーヤの世話で大変そうだが……私としては、Hシーンが無いのが心残りで……」
「そのサクヤではありません。昨晩の事です」
 眉間に皺を寄せ、辛抱強くベナウィ。
「あ、ああ、そうか。昨晩というと………」


「ハクオロさん、はい、お茶です。それと、チマクも用意しましたよ」
「ありがとう、エルルゥ」
「ベナウィさんも」
「ありがとうございます」
 湯気を立てる薬草茶をすすりながら、ふぅ、とハクオロは息をついた。
 ベナウィ共々、日々の責務から解放される、一時の安らぎの時間だ。
 その時、衣擦れの音と共に、険しい顔のオボロが姿を現した。
 と言っても、襖の向こうから顔を出すだけで、部屋の中に入ってこようとしない。
「兄者、ちょっといいか?」
「オボロ? 珍しいな、こんな時間に」
「……実は、その……兄者は、あの噂を知らないか?」
「噂?」
 声もそうだが、襖の向こうでちらちらとこちらを伺う仕草は、どうにもオボロらしくない。
「その………出たんだ」
「出た? 便秘か?」
544犬耳娘細腕奮闘記@旅情編(3):02/12/18 00:59 ID:kPsp3nkr

 的外れな事を言うハクオロに、思わずオボロはコケかける。
「ち、違うっ。だいたい便秘なら出ないだろう。そうではなくて……厠に禍日神が出たんだっ!」
「は?」
 思わずきょとんとするハクオロに、オボロは早口で叫んだ。
「だ、だからっ、厠にエルンガーが出て、用を足してる人間の尻を撫でるのだっ!!」
「エルンガーが出たのか!?」

*エルンガー:禍日神の一種。厠の中に住み、便秘の人間の尻を刺して通じを良くしてくれる。

「そうなんだっ。侍女どもも噂にしているし、さ、さっきもエルンガーに尻を撫でられて……」
「エルンガーエルンガー言わないで下さい」
 ピシッ……と、凍りついたように、オボロの動きが止まった。
「え……エルルゥ殿……そ、そこにいたのか」
「いました。最初から」
 エルルゥは静かな笑みを浮かべていたが……ハクオロには、その全身から怒りのオーラが出ているのがはっきりと見えた。
 どうやら、ベナウィが影になって、オボロの位置からは見えなかったらしい。
「あっ、いや、その、これは決して、エルルゥ殿の事ではなくて、エルンガーの事でっ!」
「ええ、全然気にしてませんよ」
 にこにこにこにこ。
 焦れば焦るほど、墓穴を掘るオボロに、エルルゥは貼りついた笑みを浮かべたままだった。
 ここ、王宮に住む者が、一番に避けたいと思う事は何かと聞かれれば……ほとんどが、エルルゥの怒りを買う事、と答えるだろう。
 何故なら、食卓を支配するエルルゥの怒り=飯の盛りが減る、という事を意味するからである。
 トゥスクルの食事時は、まさに戦場だ。
 人は盛りの大小に一喜一憂し、零れ落ちる菜っ葉のきれっぱしに涙すると言う。
 わたわたと言い訳を繰り返すオボロを尻目に、ハクオロはうーん、と腕組した。
545犬耳娘細腕奮闘記@旅情編(4):02/12/18 01:00 ID:kPsp3nkr

「……エルンガーか……ベナウィ、どう思う?」
「あのような場所に悪戯をする者もいないでしょうし、恐らくは気のせいかと」
「もう、ハクオロさんまで、エルンガーが出ると思ってるんですか」
「い、いや、ただ誰かの悪戯だったら、調べないといけないだろう?」
 顔は笑っていたが、目がマジなエルルゥに睨まれ、ハクオロは冷や汗を垂らす。
 だが、まさにその時だった。

「クケエェェーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーッ!!!!」

「なっ!?」
「こ、この間抜けな叫び声はっ……トウカ!?」
 ハクオロが振りかえった瞬間、オボロの真後ろから、暴走したトウカが飛び込んで来た。
 トウカはそのまま呆然としている哀れなオボロを踏み潰し、足を取られて部屋の中に転がり込んだ。
「クケッ、クケエエェェェェッ!!!」
「トウカっ! しっかりしろ、どうした、何があったっ!?」
 完全に錯乱しているトウカを揺さぶると、彼女は崩れた顔のまま、絶叫した
「エルンガーーーーーーーーッ!! エルンガーが某の尻を撫で申したああぁぁぁぁっ!!」
「何いいいいぃっ!? というかトウカ、お前袴っ!」
「………はっ」
 ようやく我に返ったトウカが、呆然と立ち上がる……と、ベナウィが無表情のままお茶を吹き出した。
 慌てる余り、袴を厠に忘れてきたのか……トウカは、下半身すっぽんぽんだった。
「そ……某とした事があああああぁぁぁぁーーーーーーーーーーーーーっ!!!」
「ハクオロさんの不潔ううぅぅぅっ!!」
「ごっ、誤解だエルルゥゥゥゥーーーーーーーーーっ!!」
546犬耳娘細腕奮闘記@旅情編(5):02/12/18 01:02 ID:kPsp3nkr

 慌てて前を隠そうとした瞬間、トウカは倒れていたオボロに足を取られ、まともに顔面から床にすっ転ぶ。
「べぎょっ!!」
 そのままくたり、とトウカの両手が落ち、色白のお尻を差し出したまま、トウカは動かなくなった。
「………」
「………」
「………」
 あまりと言えば、あんまりな展開に、誰もが呆然としていると、そこにひょい、とカルラが顔を覗かせる
「あらあら、賑やかだと思ったら……ふふ、美味しそうなお尻だこと」
 カルラはくすくす笑いながら、物凄い格好のトウカを、ひょいと肩に担ぎ上げた。
「それでは主様、トウカはわたくしが看病致しますわ」
「あ……ああ、た、頼む……?」
 鼻歌など歌いながら(途中、倒れているオボロを踏ん付け)カルラは部屋を出ていく。
 その時、ふと立ち止まると、カルラは振りかえった。
「……そう、主様。エルンガーの噂ですけど……わたくしも聞きましたわ。何でも、厠の右から3番目に出るとか」
 おやすみなさいませ、と艶っぽい挨拶をして、カルラは今度こそ部屋を出ていった。


「……あの時は大変だったな。だが、だからと言って、エルルゥが家出するのか?」
「いえ……聖上、これをご覧下さい」
 ベナウィは立て掛けてあった地図を取ると、するりと机の上に広げる。
「……実は、クッチャ・ケッチャの国境近くに、エルンガーを祭った社があるのです。
 知る人ぞ知る場所で、毎年、便通に悩む奥方や、痔に悩む殿方が、ご利益を求めて参りに来るとか」
「すると……」
 はっと顔を上げるハクオロに、ベナウィは沈痛な面持ちで頷いた。
「エルルゥ様は、エルンガーの呪いを鎮めるために、エルンガーの社に向かわれたかと」
547犬耳娘細腕奮闘記@旅情編(6):02/12/18 01:04 ID:kPsp3nkr

「っしょ……ふぅ、これでやっと、道のりの半分かな」
 街道の途中にある大岩に腰掛け、エルルゥは額の汗を拭った。
 一応ハクオロには書置きを残してはいたが、実質黙って出てきたのと変わりない。
 エルルゥは街道を通る人をぼんやりと眺めながら、密かにため息をついた。

 これから向かう「エルンガー神社」は、便所の神であるエルンガーを祭った珍しい社である。
 幼い頃、トゥスクルに連れられて一度行った事があったが、エルルゥにとってはあまりいい思いでのある場所ではない。
 エルルゥとエルンガー。
「……そんなに似てるかな……私の名前……」
 神様とはいえ、便所の神と同じあだ名は、年頃のエルルゥにとって、悲惨の一言だった。
 特に、エルンガーと呼んではばかり無いアルルゥがいると、誰もが自分をエルンガーと呼んでそうで、エルルゥは益々落ち込む。
「えいっ、いつまでも落ち込んでてどうするのっ。エルンガーが出たんだったら、私が鎮めて名誉挽回といかなきゃ!」
 エルルゥは小さくガッツポーズを取ると、再び街道を歩き始める。
「よく考えたら、私、一人旅って初めてなのよね」
 あぜ道を行きながら、エルルゥはふとクスリと笑った。
 ヤマユラから外に出る事はめったになかったし、ハクオロと知り合ってからは、常に彼か仲間がそばに居た。
 カルラやトウカのように、自分の身を守る術を持ってないエルルゥは、いつも守られる存在だった。
 その事をありがたいと思いながらも、こうして一人旅をしてみて初めて、ひとりでいる開放感を味わっていた。
「ふふっ、一人旅もいいなぁ……あ、でもハクオロさんとなら……きゃっ♪」
 一人で呟き、一人で照れたりしながらも、エルルゥは順調にエルンガー神社に向かっていた。
 しかし、である。
 幾度もの戦争が続き、土地が荒れ、秩序が乱れれば、自然と治安が悪くなるのが常である。
 そして、治安の悪化の結果として、自然と生まれるのが……
「おい、そこの女! 金目のものを置いていきな」
 盗賊であった。
548犬耳娘細腕奮闘記@旅情編(7):02/12/18 01:05 ID:kPsp3nkr

「えっ、えっえっ!?」
 戦争に駆り出される事も1度や2度ではなく、遠征に出た事もある。
 だが、基本的にはエルルゥは旅馴れなどしてないし、どこから見ても、辺境の田舎者だ。
 まさしく盗賊達に取ってみれば、絶好のカモである。
「あ、あれ……え、えっと……」
 突如降って涌いたように現れた、人相の悪い男たちが5人。
 それが、自分の回りを取り囲んでいるのに気付いて、エルルゥは軽いパニックに陥った。
 思わず助けを期待するように周囲を見回すが、当然ながら周りに人は居ない。
「わ、私、貧乏で、お金になるようなものなんか、全然……!」
「おいおい、あるじゃねぇかよ、金になるもんが」
 何がおかしいのか、ゲラゲラ笑う男達に、エルルゥはぐっと唇を噛む。
「お前のか・ら・だ! 地方の豪族にゃ、あんたみたいな田舎娘をご所望の変わりもんがいるんだよ」
「私は田舎者だけど田舎娘じゃありません!!」
 エルルゥは思わずズレた事を力説し、盗賊たちはきょとんとした顔をする。
「ま、まぁいい。とにかく俺達と来てもらうぜ」
 後ろに回っていた男に腕を掴まれ、エルルゥは思わず悲鳴を上げた。
「いやあっ! 放してっ!」
「こいつっ、大人しく……!」
 思わぬ抵抗にあい、カッとなった男が手を振り上げたまさにその瞬間だった。
「あの〜、お取り込みの途中、すいませんが……」
「なんだあ!?」
 思いもかけない、のんびりした口調で声をかけられ、盗賊たちの動きが止まる。
 いつからそこに居たのか、一人の商人風の男が、エルルゥと男のすぐ後ろに立っていた。
「…あ、あなたは!」
549犬耳娘細腕奮闘記@旅情編(8):02/12/18 01:07 ID:kPsp3nkr

「おいてめぇっ、いらねぇ口だしすると、命はねぇぞ!」
 エルルゥを掴んだ男は、脇から刃こぼれの酷い刀を抜くと、商人風の男に突きつける。
 彼はほとんど見えないほどの細い目を、僅かに開くと、恐縮したように縮こまった。
「いえ、いえいえ……そんな滅相も無い。
 ただね、その人。私のお得意様の、大切な方なんで……困るんですよ。私も商売ですので、はい」
「はっ……商売人が。命あってのモノダネってしらねぇのかよ? とっととうせな」
 もし彼らの中に、その商人の様子をもっとよく見ていた者がいたら、あるいは少しは違った結果があったかもしれない。
 彼は、これだけの盗賊に囲まれ、刀をつきつけられても、眉ひとつ動かしていない。
「勿論商売人です、はい。私は平和主義者ですから……これでいかがでしょうか」
 ゆっくりと商人が懐から袋を取りだし、中身を盗賊たちに見せる。
 その瞬間、男達の目の色が変わった。
 袋の中身は、彼らがゆうに1年は遊んで暮らせるほどの金が、詰まっていたのだ。
「……へへっ、いいねぇ」
 ちらり、と首領格の男が目配せをし、盗賊達はエルルゥから商人の男を囲むように動く。
「運が悪かったなぁ、商人さんよ。俺らがここでアンタをばらしちまえば、女も金も手に入る」
「……それは困りましたです、はい」
「―――――チキナロさんっ!」
 エルルゥの叫びと、男達の振るう凶刃が交差する。
 次の瞬間、宙に舞っていたのは、チキナロに襲いかかった盗賊の腕だった。
「っぎゃあああぁぁぁぁっ!! うで、うでがあぁぁぁぁっ!」
 切断された腕を押さえ、転げ回る盗賊には見向きもせずに、チキナロはエルルゥを掴んでいる男に歩み寄っていく。
「交渉決裂となれば、もはや商人の出る幕はありませんです、はい」
「てっ、てめぇっ!!」
 男はエルルゥを突き飛ばし、悲鳴混じりにチキナロに剣を振り下ろした。
550犬耳娘細腕奮闘記@旅情編(9):02/12/18 01:08 ID:kPsp3nkr

 チキナロは半身だけずらして剣をかわすと、手にした仕込杖で、無造作に男の喉を突いた。
「がひぃ」
 ごぼごぼと喉を掻き毟りながら、のたうつ男に留めを刺し、チキナロはエルルゥの傍に立つ。
「大丈夫ですか、エルルゥ様」
「あ、は、はい。大丈夫です、はい」
「それは良かったです、はい」
 いつもと変わり無い笑みを浮かべ、チキナロは盗賊達と対峙する。
「これ以上の争いは、双方にとってなんの利益もないと思います、はい」
 薄い笑みを浮かべるチキナロに、盗賊達は顔を引き攣らせた。
 意地はある……だが、これはあまりに相手が悪すぎた。
 五人の内すでにふたりが倒され、すでに戦意を半ばまで失った男達は、じりじりと後退し始める。
 だが、彼らを待っていたのは、死以外に無かった。

 グルルルゥゥオオオオオオオオオッッッ!!

「!?」
 残った4人の男達には、何が起こったのかわからなかっただろう。
 突如、森の奥から飛び出した白銀の風が、彼らを肉片に変えるのに、1秒とかからなかったのだから。
「んなっ!?」
「いやはや……これは凄まじいですね、はい」
 殺した盗賊をガツガツと食らう白虎の上に、ちょこんと乗っていた少女が、エルルゥの方に振り返る。
「おねーちゃん」
「あ、アルルゥっ!? 何でこんな所に!?」
「おねーちゃんだけずるい。アルルゥもエルンガー神社行きたい」
「キュフンキュフン」

 今しがた、4人の人間を殺して食らったとは思えない、甘えた鳴き声で、ムックルも同意の声をあげた。
 鼻が真っ赤に染まっているのを見て、エルルゥはくらくらする頭を押さえ、溜息をついた。
「アルルゥ……ひとつだけ約束して」
「?」
「ムックルにもう人間は食べさせちゃ駄目」


「ここがエルンガー神社ですね、はい」
「……人がいっぱい」
「お通じの神さまだからね」
 旅は道連れ、という事で、神社に用があったチキナロ、物見遊山のアルルゥを連れ
(ムックルは森の中)3人は夕暮れ近くにようやく、エルンガー神社に辿りついていた。
 アルルゥの言う通り、神社の周囲にはちょっとした村のようなものができ、宿や物売りなどが軒を並べている。
 アルルゥはエルルゥをじっと見詰めると、「エルンガー」とぼそりと呟いた。
「………」
「………」
 素早く逃げ出すアルルゥと、それを無言のまま追いかけるエルルゥを見て、チキナロは苦笑する。
「お二人方、あそこの奥の宿で、チキナロの紹介と言えば、少しは安くしてくれると思います。
 それでは私は商売の方がありますので、これにて失礼させていただきます、はい」
「あっ……チキナロさん、色々ありがとうございました」
「いえいえ、お気になさらず」
 軽く頭を下げ、人ごみの中に入っていくチキナロを見送り、エルルゥははぁ、と息を吐いた。
「じゃ、取り合えず今日は宿を取って、明日お社で護符を貰おうか」
「エルンガーだから効き目倍増」
「アルルゥっ!」

 翌日、護符を貰ったエルルゥとアルルゥは、今度は何事もなくトゥスクルに帰って来た。
 まぁムックルが常に傍にいて、何かある方が不自然ではあるのだが。
「エルルゥ! アルルゥ! まったく、心配したぞ」
 仕事をほっぽりだし、わたわたと駆け寄ってくるハクオロを見て、エルルゥは改めて旅の重要性を認識した。
「大丈夫ですよ、ハクオロさん。私だって、もう大人です」
「………」
 何か言いたそうなアルルゥを先手を打って黙らせ、エルルゥはにこやかに笑う。
 もっとも内心では、やはり一人旅は無謀だな、と反省もしていたのだが。
「ともかくこれで、エルンガーの祟りなんてすぐに無くなりますよ」
「ああ、ありがとう」
 エルルゥは護符を取り出すと、さっそく例のエルンガーが出没する厠へと向かった。
 ちなみに、トゥスクルの厠は男女兼用で、全て組み取り式である。
「はい、ここに貼っときますね」
 ぺた、と護符を壁に貼り、エルルゥはにっこり笑う……その時。
 ひゅるり、と生温い風が、エルルゥの髪を撫でた。
「………っ!!!」
 ビクんっ、と跳びあがり、思わずハクオロに抱きついたエルルゥは、恐る恐る厠の穴を振り返る。
「は、ハクオロさんっ!」
「……風?」
 ハクオロは表情を険しくすると、ベナウィを呼んだ。
 しばらくして、ベナウィがいつもの表情で厠に現れる。
「はい、ここに」
「ベナウィ、エルンガーの正体がわかったぞ」
 ハクオロの言葉に、ベナウィとエルルゥが驚きの表情を浮かべた。
「え、エルンガーの正体って……禍日神じゃないんですか」
「少なくともこれは、禍日神の仕業じゃないな……ベナウィ、この厠、結構深いだろう」

 ハクオロに言われ、ベナウィは鼻を摘みつつ、穴の中を覗き込む。
「ばい、聖上。ごの厠は前皇がぐさいぐさいと連発なざるので、普通よりふがくしております」
「どこから開いたのか知らないが、ほら、あのあたりに小さな穴があるだろう」
 ハクオロの指差した先には、なるほど、土壁の間に隙間のようなものが開いている。
「なるぼど、あの穴がら風が入って来てたのでずね」
「ああ、だから風が下から吹き上げて、お尻が触られたように感じたんですね!」
 合点のいったエルルゥとベナウィに、ハクオロはからからと笑った。
「オボロの尻を喜んで撫でる奴がおるか?
 いなァァァ〜〜〜〜いッ!
 アレは長いこと語られてるだけのしみったれたただの迷信に過ぎないと思うよ。
 このハクオロはァ!」

 ぼちゃん

 ハクオロが笑った瞬間、今しがたの厠の穴から、水音が響いた。
「………」
 思わずエルルゥもベナウィも、ハクオロの顔を凝視する。
「は……はは、多分壁が壊れただけだろ……偶然ぐうぜ」
 ぼちゃ……ぼちゃぼちゃぼちゃ………ぼっちゃあああああああぁぁぁん!!!
『エ゛ルルゥゥゥゥゥゥウウウウウウウウウウッ!!!!』
 地獄の底から響いてくるような声が響き渡り、エルルゥとハクオロは抱きあって絶叫した。
「ぎゃあああああぁぁぁぁっ!!」
「出たあああああぁぁぁぁぁっ!!」
「ぬばばああぁぁぁぁっ!!」

 ぐわしゃっ、と穴を破壊し、肥まみれの泥人形が、厠の外に這いあがって来る。
「ひ、ひ、ひいぃぃっ……!」
「え、エルルゥっ、しっかりしろ! ベナウィ、ベナウィは!?」
「ここです、聖上」
 と、声がしたのは、厠の外の廊下の遥か彼方だった。
「逃げるなあぁぁぁぁっ!!」
「いえ、禍日神の専門はカミュ殿ですし。私では役に立たないので、カミュ殿をお連れした方が有効かと」
 言っている事は正論だが、どう見ても逃げたようにしか見えないベナウィだった。
『エ゛エ゛……エ゛ルルゥ……』
「い、い、いやああああああああああああああぁぁぁっ!!!!!」
 ついに切れたエルルゥが絶叫すると、目の前の肥の塊に腰の入った拳をたたき込んだ。
『オゲロゲエェェェェッブ!!』
 ソレは肥と奇怪な声を撒き散らしながら、厠の壁を破壊し、床に転がる。
「は、ひ、は、ひ……て、手がこっこっ肥っこ…………きゅう」
 肥まみれになった手を見て、失神したエルルゥをそっと横たえると、ハクオロは恐る恐る、倒れたエルンガーの傍に近寄る。
「……本当にいたのか、エルンガー……む? この藁は…それにこの顔……そして肥……」
 まっ黄色に染まった顔をしげしげと見て、ハクオロは沈黙した。
「……………生きてたのか、ヌワンギ」
「帰って来たぞ……俺様はぁぁぁ……」
 エルンガー改めヌワンギは、地の底から届くような声でうめいた。

 結局、あの穴はヌワンギがこの城に侵入する為に掘った地下道だったらしく、それが厠に通じるとは、いかにもヌワンギだった。
「終わってみれば、何ともアホな事件だったな……ところでチキナロ、例のものは?」
「はいどうぞ、ハクオロ様。痔によく効く軟膏の詰め合わせです」
「……助かる。皇なんてやってると、座りっぱなしで……エルルゥにも頼み辛いし……」
「お察しします。ではまたの御利用を、はい」
555名無しさんだよもん:02/12/18 01:14 ID:kPsp3nkr
終りです。
今回は初のギャグものに挑戦……難しさのあまり沈没……
それでは。
556書き置き:02/12/18 02:25 ID:hh9FH+gd
投稿します。
Kanonで名雪で9レス。
タイトルは「書き置き」
557書き置き 1/9:02/12/18 02:29 ID:hh9FH+gd
 部屋を出て、音を立てないようにゆっくりとドアを閉める。あまり大きな音を立てると、隣の部屋の祐一が起きちゃうかもしれない。
 ……しばらく、祐一とも会えなくなっちゃうな。 
 荷物はバッグとリュックが一つずつ。もう一つバッグを増やそうかとも思ったけど、さすがに持ち歩くのが大変そうだったのでやめておいた。
 腕時計に目を落とす。そろそろ行く時間だ。
「それじゃ、行って来るね」
 祐一の部屋の方を向いてそう呟き、私は玄関に向かった。
 時刻は五時を少し回ったところ。私がこんな時間に自力で起きたなんて、祐一が知ったらどんな顔をするだろう。想像すると少しおかしい。

 残念ながら、私がその顔を見ることはできないけど。
558書き置き 2/9:02/12/18 02:30 ID:hh9FH+gd
「んー……」
 土曜日の朝。惰眠をむさぼっていた俺だが、時計を見るともう十一時。居候の身でぐーたらし過ぎるのも肩身が狭い。
 適当に着替え、あくび混じりに部屋を出る。そのまま階段に向かいかけた足が、ふと止まった。名雪の部屋のドアに小さな紙が貼ってある。メモ用紙のようだ。
 ……起こさないでください、とでも書いてあるのだろうか。だが、普段はわざわざそんなものを貼ったりしていない。
 ……いや待て。昨日、名雪はさっさと寝た。そのあと俺がテレビを見終わって部屋に戻ったときには、名雪のドアには何も貼ってなかったはずだ。ということは、名雪は俺より先に起きてこれを貼ったということか?
 ともあれ、メモに書かれた内容を読んでみる。

『旅に出ます。
 探さないでください。

 名雪』

 ……なんだ、それは。
「名雪! 入るぞ!」
 適当にノックをし、ドアを開けた。
 だが、そこには誰もいない。
 いつものように布団の中で丸くなっているのかとも思ったが、そこにもけろぴーの姿があるのみだ。
 リビングにでもいるのだろうか。それとも……
 名雪の部屋を出て、もう一度付箋に書かれた内容を読んでみる。先ほどと同じ、簡潔な文が目に入る。
 名雪は何を考えてこんなものを書いたのか。
 漠然とした不安を感じ、俺は心持ち早足になりながら階下へ向かった。


559書き置き 3/9:02/12/18 02:30 ID:hh9FH+gd
 階段を下りると目の前が玄関だ。足を止めて、並べられた靴を見渡してみる。
 だが、その中に名雪の靴はなかった。
「名雪っ! いるなら返事しろっ!」
 念のためにリビングや台所や風呂場やトイレも確認してみたが、やはり名雪の姿はない。静かな家に俺の声だけがむなしく響く。
 ……って、よく考えると秋子さんもいないぞ。
 玄関に戻って再び靴を確認。よく見ると秋子さんの靴もない。
 ……まさか、秋子さんの部屋の前にも似たような書き置きがあったりしないだろうな。
 念のために秋子さんの部屋に行って確認しようかと思ったが、ちょうどそのとき俺の目の前で玄関のドアが開けられた。
「あら祐一さん。おはようございます」
「……もう昼前ですけどね。おはようございます」
 買い物かごを片手に秋子さんが立っていた。だが、名雪の姿はない。二人でどこかに出かけたのかとも思ったが、どうやら違ったらしい。
「秋子さん、どこに行ってたんですか?」
「お昼ご飯の買い物に、商店街まで」
 いつもと変わらない様子でそう答える。まだあのメモを読んでいないらしい。
「ちょっと、上に来てください」
 そう言って、俺は先に立って階段を上り始めた。秋子さんもそれに続く。
 名雪の部屋の前に立ち、俺は例のメモを秋子さんに示した。

560書き置き 4/9:02/12/18 02:31 ID:hh9FH+gd
「…………」
 秋子さんは無言。表情もあまり変わらないので、何を考えているのかよく分からない。
「部屋にはいないし、玄関にも名雪の靴はありませんでしたが……何かの冗談でしょうか?」
 思いつきで言ってみたが、秋子さんは首を傾げる。
「名雪は、そういうことはあまりしない子ですけど……」
 まあ確かにそうだ。名雪は冗談でそんなことをするような奴ではない。
 秋子さんならやりかねないが。
「祐一さん、何か言いたそうですね」
「いえ何も」
 だが、冗談でないなら、名雪は本気で旅に出た……ということか?
 何故?
「家出ってことでしょうか……」
 いちおう言ってはみたが、自分でもその可能性は低いと思う。秋子さんも、
「家出するような理由がないと思います」
「ですよね」
 水瀬家は相変わらずのほのぼのした家庭だし、名雪の様子も特におかしなところはなかった。三年生になり、前以上に部活に精を出していて多少帰りが遅いくらいか。
 だがそれがツラいとかイヤだとか、そういう風に思っているようではなかった。むしろ楽しそうにしていた……と思う。
 あの冬以来、恋人としての関係も北川や香里に呆れられるくらいの嬉し恥ずかしっぷりを……いやそんなことはどうでもいい。
 とにかく、このままでは何も分からない。
「ちょっと名雪の部屋を調べてみます」
 何か手がかりがあるかもしれない。
 もしかしたら今この瞬間にもひょっこり帰ってくるかも知れないが、名雪の意図がつかめない以上、今できることはやっておきたい。
「その前にお昼にしませんか? 祐一さん、今日はまだ何も食べていませんし」
「……はあ」
 まあ確かにその通りなのだが、自分の娘が行方不明だというのにこの落ち着きはなんなのか。よっぽどの大人物か、よっぽどアレなのか。
「祐一さん、何か言いたそうですね」
「いえ何も」
561書き置き 5/9:02/12/18 02:32 ID:hh9FH+gd
 ……結局、食事を終え、ゆっくりお茶まで飲んでしまった。秋子さんの落ち着きが伝染でもしたか。ここまで来ると落ち着きと言うより脳天気なだけのような気もする。
 ともあれ、改めて名雪の部屋に入ってみた。一見して変わったところはないが、まずは机の上を探ってみる。
 真っ先に目に付いたのは、電車の時刻表だった。
 普段、俺や名雪が電車で行くところなどどこもない。これは名雪の「旅」とやらに関係していると見るべきだろう。どこへ行ったのかは分からないが、相当遠くへ行った可能性も出てきた。
 ふと見ると、卓上カレンダーの今日の日付には赤で丸が付けられていた。何をする、とは書かれていないが、今回の件は前々から計画されていたということだろうか。
 他には特に何もないようだ。机の上の捜査を打ち切って、今度はクローゼットの中を覗いてみる。いざというときのため……警察のお世話になったりするときのために、名雪が何を着ていったのかは知っておくべきだろう。
「……あれ?」
 目の前に並ぶのはほとんどが名雪の普段着、少しだけよそ行きらしい服。どれも見覚えがある。
 しかし、俺の記憶が確かなら、服は全部そろっている。
 俺の知らない服があったのかもしれない。だが、わざわざそんな服を着ていったのだとしたら、本気で『探さないでください』と思っているのだろうか。
 分からない。
 名雪。お前はいったい何を考えている?
 八つ当たり気味にけろぴーを殴り、俺はため息をついて名雪の部屋を出た

562書き置き 6/9:02/12/18 02:32 ID:hh9FH+gd
 再び階下に降りた俺は、リビングで電話の受話器を手にした。アドレス帳を見ながらボタンを押し、待つことしばし。
「もしもし」
 繋がった先は香里の携帯だ。
「よお。相沢だけど」
「あら、相沢くん? 珍しいわね」
「ちょっと訊きたいんだが、お前の家に名雪が来てないか?」
「……は? 来てないわよ。何かあったの?」
「いや、来てないならいい。邪魔したな」
 追及されないようにさっさと電話を切った。まだ騒ぎを大きくするべきではないだろう。
 ……しかし、こうなると本当に手詰まりだ。香里一人ならどうとでもなるが、名雪の交友関係全員に確認をとったりすれば、名雪が月曜までに戻らなかったとき、不審を抱かれるくらいではすまないだろう。
 ……だが、そろそろ覚悟を決めるべきだろうか。
「秋子さん」
 台所で何やら作業している秋子さんに声をかけた。
「警察に連絡した方がいいでしょうか」
 秋子さんは作業の手を休めてこちらを振り向き、
「祐一さん」
「はい」
「名雪は、自分の意志で行動しています」
「そうかもしれませんけど……」
「それが明らかに間違っていることでなければ……」
 秋子さんは、俺に向かってにっこりと微笑んだ。
「私は、それがどんなものでも、名雪や祐一さんの行動を支持します」
 これは、信頼なのだろうか。だが、俺は納得できない。
563書き置き 7/9:02/12/18 02:33 ID:hh9FH+gd
 自然と声が大きくなる。だが、勢いでそう言ってすぐに後悔した。感情にまかせて馬鹿なことを言ってしまった。返答を聞くまでもない。
「心配ですよ」
 しかし、失礼なことを言った俺に対しても秋子さんはあくまで笑顔を向けてくれる。
「あの子はぼーっとしてますから……私の目の前にいないときはいつも心配で心配で」
 笑顔はそのままで、少し遠い目をしてそう言う。
「でも、名雪は何も考えていない訳じゃありませんし、私たちの信頼を裏切ったりもしませんよ」
 俺は黙って秋子さんの話を聞く。
「今は待ちましょう。名雪が元気な姿で戻るのを」
 正直なところ、しばらく迷った。完全に納得したわけでもない。
 だが、俺には何もできないのだ。確かに、待つしかないのかもしれない。
「わかりました……」
 重い息とともに言葉を吐き出し、俺はその場を後にした。

 夜。
 眠れずに、月を見ながら何度も寝返りを打つ。今日の昼前まで寝ていたせいもあるが、一番の原因は言うまでもない。
 ずっと名雪のことを考えていた。昔のこと、最近のこと、つい昨日のことを思い出し、そして同じ空の下のどこかにいるはずの今の名雪に思いを馳せる。
 そうしているうちに思考は妄想へと変わり、妄想もやがて夢にすり替わる。
 眠りに落ちる一瞬、働くことをやめて緊張の解かれた脳が、不意にある疑問に答えを出した。
 昼に調べた名雪の部屋のクローゼット。知っている服は一着もなくなっていないと思ったが、よく考えたら……
 その答えを認識し終わる前に、意識は眠りに落ちた。
564書き置き 8/9:02/12/18 02:34 ID:hh9FH+gd
 次の日は、何も手につかないまま過ごした。
 名雪のことだけが頭の中を埋め尽くし、他のことを考える余裕はない。
 日が落ちるまでずっと、ベッドに寝転がっていた。

 空が暗くなる頃、俺は部屋の外に出た。何もしないでいるのも気が引ける。せめて夕食の手伝いでもしよう。
 名雪の部屋の前を通るとき、なんとなくドアを見つめてしまう。例の書き置きはもうドアから剥がして俺が持っているが、どうしても貼ってあったあたりに目が行ってしまう。
 そのとき、玄関からドアの開く音が聞こえた。
 そして、聞き慣れた声が家の中に響く。
「ただいまー」
 その声を聞いた瞬間、俺は玄関に向かって走り出していた。今、俺が一番聞きたかった声。もちろんその声の主は……
「名雪……!」
 とっさに言葉が出ない俺に、玄関に立つ名雪は嬉しそうに笑ってこう言った。
「三位だったよっ」
「……は?」
 三位? って何が?
「女子1500メートルで三位がとれたよー」
 この上なく嬉しそうに言う名雪だが、俺はまだなんだかよく分からない。
 陸上の種目のことを言ってるのは分かるが、そうすると大会にでも出てきたということか? だが、それならあの書き置きはいったい……
 混乱する俺の後ろから秋子さんが顔を出す。
「お帰りなさい、名雪。疲れたでしょう? 先にお風呂にする?」
「うんっ」
「もう沸いてるからそのままお風呂場に行っていいわよ。着替えはお母さんが用意して置くわね」
「ありがと。じゃ、お風呂入ってくるね」
 そう言って、名雪は制服のまま風呂場へ向かった。その背中を目を細めて見送る秋子さん。
565書き置き 9/9:02/12/18 02:34 ID:hh9FH+gd
 ……なんなんだ、いったい。どうして秋子さんはこんなに普通に対応している?
 謎だらけの状況。だが今なら、いくつかの仮定を導入することで謎が解ける。
「もしかして……」
 俺の呟きに反応して、秋子さんはこちらを向く。顔にはいつもの笑顔。
 そうだ、この笑顔。思えば秋子さんの目はずっと笑っていた。
「……秋子さんがあれを書いたんですか?」
「ええ。ごめんなさい」
 肯定した秋子さんの笑顔は、悪戯に成功した子供のものとそっくりだった。
 大きな問題は二つあった。名雪の行方が分からなかったことと、あの書き置きの意味。
 だが、行方を知らなかったが俺だけで、秋子さんがふざけてあれを書いたのなら。どちらの問題もあっさり解決する。
「……なに考えてるんですか……」
 思いっきり疲れ果て、俺は目を閉じて壁に寄りかかった。深くため息をつく。
「クローゼットから消えてたのが制服だけだったんで、なんか変だとは思ってたんですけど……」
 ハンガーに掛けられた服しか見ていなかったので、さすがに体操着がなくなっていたのには気づかなかった。
「祐一さんが名雪のことを、どのくらい大事に思ってるのか知りたくて」
 秋子さんの言葉に、俺は少しだけ目を開けた。
「名雪は幸せ者ですね。祐一さんにあんなに想ってもらえて……」
 嬉しそうに秋子さんは言う。名雪のことでだいぶ取り乱した昨日の自分を思い出し、俺は思わず赤面してしまった。
「ものすごく大事に思ってますよ。だから……今度からはもうちょっと穏便な手段で確認してください」
 それだけ言って、俺は照れ隠しに再び目を閉じた。
566書き置き:02/12/18 02:36 ID:hh9FH+gd
以上です。
ちなみに俺は>>503。やはりあきらめなくてよかった。
まだ書いてる人、がんばれ。
567書き置き:02/12/18 02:38 ID:hh9FH+gd
追記。>>556で名雪と書きましたが、秋子さんに訂正しておきます。
568名無しさんだよもん:02/12/18 03:59 ID:YR4cn2HL
いいさ……今回は感想に専念しちゃる。
569『いつかのメリークリスマス』:02/12/18 04:15 ID:XtPoOP25
今から投稿します。
1レスに対し、1話で読んで下さい。
では

タイトル 『いつかのメリークリスマス』
登場人物  浩之 あかり
570『いつかのメリークリスマス』:02/12/18 04:16 ID:XtPoOP25
 りんり〜ん。りんり〜ん。
 車内に響き渡る『虚無』に近い鈴の音色。それを鳴らすのは黄色いリボンを頭につ
けたコグマだ。コグマ、といってもぬいぐるみなのだが。
 藤田浩之は困惑していた。
 (これはなんなのだろう。なぜ俺はここにいるのだろう)
「それでは発進しま〜す」
 駅に一匹立つ別のコグマが彼の乗る汽車に向かってそう告げると、汽車は音もなく
動き出し、前方に見える真っ暗なトンネルの中へゆっくりと突入していった。
 そこはとても美しかった。トンネルの中にはレッド・ブルー・グリーン・イエロー、
と様々な、それはもう数え切れないまでの色に満ちていた。
「な、なあ一体どこに行くんだ?」
 藤田浩之は向かいの席に座る一匹の、それもまた先ほどとは別のコグマにそう訊ね
てみた。
「この汽車のお客さんはあなただけです。今からあなたの記憶の中へと向かいます」
「はあ?」
「自己紹介が遅れましたね。この度はメモリー・エクスプレス・神岸あかり線にご乗
車頂き真にありがとう御座います。私は旅のガイドを務めさせていただきます、『も
も』という者です。どうかよろしくお願いします」
「メモリー・エクスプレス・・・?神岸あかり線?」
 藤田浩之はそう言葉を反復した。そして無意識に窓の外へと目をやった。そこには
いつの間にか無限の青空が広がっていた。
「始まりました」
ももは言った。「『出会い』の駅です」
「『出会い』の駅・・・」
 藤田浩之はまたそう反復した。その言葉は彼の心を捉えたのだ。しかし彼の心を本当
に捉えなければいけないはずの一つの言葉は、その存在理由も見つからぬまま『虚無』
の中をひらひらと舞っていた。
 (これはなんなのだろう。なぜ俺はここにいるのだろう)
 その疑問ももはや掻き消されていた。何か得体の知れない力によって半ば強制的にだ。
それは彼以外の何者かの力であるはずは無かった。彼の力、意識だからこそ彼という存
在の中から疑問の念を掻き消すことが出来たのだ。
571『いつかのメリークリスマス』:02/12/18 04:16 ID:XtPoOP25
 1時間前のことだ。俺とあかりは駅から遊園地までの道を歩いていた。
「ちょっと、浩之ちゃん。もう少しゆっくり歩こうよ」
「何言ってんだよ。早く行かねえと『オーシャンゴーランド』に乗れねえぞ」
 オーシャンゴーランドは、今一番の人気アトラクションで遊園地が開園してすぐに予約
チケットを手に入れないと、その日のうちに乗るのは難しい。
「いいよ。他にも一杯あるんだから、ハァハァ・・・」
「お前が乗りたいって言い出したんじゃねえか。おら、もう少し頑張れ!」
「う、うん」
 俺とあかりは恋人同士で、付き合いだしてからもう5年は経つ。俺たちは幼馴染で子供
の頃からこの『俺があかりを引っ張る』という図式は途切れなく続いていた。俺はあかり
が好きだし、あかりは俺を好きでいてくれる。それは他人に入る余地のない俺たちの中で
の決定事項だ。その事実を俺は疑ったことはない。そう、今日というこの日まで。
「ねえ浩之ちゃん。ごめん、先に行ってて」
 あかりはついに立ち止まり、そう言った。俺だけが先に行く、なんてことは不明瞭では
あるも『裏切り』に繋がると考えている。だから俺はあかりのその言葉に思わず怒りを感
じてしまった。しかし、その感情に上手く対応することは出来なかった。
「分かったよ。お前はそこでずっと休んでろ!俺は一人で行くからな」
 俺はそう言って遊園地へと続くアスファルトの道をすたすたと歩き出した。
「え?」
 背後であかりがそう漏らす。「ちょっと浩之ちゃん、待って」
 もう待つことさえもウンザリだった。俺はあかりのことを本当に愛している。愛してい
るからこそ、あかりと歩幅を合わせて歩きたかった。しかしあかりはそれをしない。あか
りは足が遅い。足が、遅いのだ。
 しばらく歩き、後方を見たがもうあかりの姿はなかった。結局あかりは俺を追ってこな
かったのだ。何故か後ろめたい気分だった。遊園地はすぐ前に見えた。

 「おかしいな?」
 その遊園地は確かにおかしかった。人の気配はなく、数々のアトラクションが見えるの
だが、どれも半透明な印象を持ちひどく曖昧に見えた。俺はしばらく中を歩き回ってみる
ことにした。
572『いつかのメリークリスマス』:02/12/18 04:17 ID:XtPoOP25
 オーシャンゴーランドは確かにあった。パンフレットで見たのと同じで一面に水が引い
てあり、その上をカラフルなボートが浮かんでいる。ただ、そこにもやはり人の姿はなか
った。
 その時、うっすらとどこかで鈴の音色が聞こえたような気がした。もう一度耳を澄まし
てよく聞いてみる。
 りんり〜ん。りんり〜ん。確かに聞こえる。
 その音がする方向へと向かうことにした。一種の好奇心だろうか、いや、それよりもも
っと『言葉に表せない何か』によって俺は誘われている、そんな気がしたのだ。
 
 そこは小さなお化け屋敷だった。この中から確かに鈴の音が聞こえるのだ。俺は木で出
来たボロっちい扉をそぉっ、と開けてみた。
「お待ちしておりました」
「わぁ!」
 突然の甲高い声に俺は驚き、叫び声をあげてしまった。「ぬ、ぬいぐるみ?」
「今から発進します。さあ早く乗ってください」
 丁寧な言葉でそう喋っているのは確かにぬいぐるみだった。コグマのぬいぐるみで身長
は1mほどあるからぬいぐるみの中ではデカイ部類に入る。頭には黄色いリボンが見えた。
あかりが付けている物と同じだ。
「ど、どうなってるんだよ」
「どうなってる?これはあなたが望んだことですよ」
「はぁ?」
 一体なんなんだ、と俺は思った。俺の頭はもうショート寸前だった。
「とにかく乗ってください。間に合わなくなりますよ」
 ぬいぐるみに促されて俺は部屋の奥になぜか存在する汽車へと飛び乗った。操縦席のある
最前の車両のみの、言わば短い汽車だった。中には数匹のぬいぐるみが俺を出迎えてくれた。
車両の外見は黒かったが、中は全面ピンク色で、俺はなんて趣味だ、と思った。とりあえず
窓辺を挟む形で前後に対となった席の一つに座り、片肘を着いた。
 しばらくして一匹のコグマが俺の向かいの席に座り一言言った。
「藤田浩之さんですね。まもなく発進しますよ」
 そのコグマに感じる妙な親近感の意味は俺には全く分からなかった。
573『いつかのメリークリスマス』:02/12/18 04:18 ID:XtPoOP25
「見覚えありますか?」
「あ、ああ」
 藤田浩之にとって最も大切な記憶の一つである。窓の外には彼と、そして神岸あかりが
見えた。2人共まだ幼く、その目は眩いばかりの輝きに満ちていた。
「俺と、あかりが出会った時だ。同じ幼稚園だったってのに、この時までお互い顔も名前
も知らなかったんだよな」
 しかし藤田浩之はその静止画になんだか違和感のようなものを感じていた。確かに自ら
体験し、記憶しているにも関わらずだ。「なあ、この写真なんだかおかしくねえか?」
 耐えかねて藤田浩之は訊いた。
「ええ、これは表面的なものでもあり、なおかつ心の奥底に眠る記憶でもありますからね。
意識とは若干食い違っている所もありますよ」
「そうか・・・。なぁ、なんで止まってるんだ?動いている映像は無いのか?」
新たな藤田浩之の問に、ももは若干言葉を選び、そして言った。
「記憶は動かないんですよ。その一場面が静止画として記憶されてるんです。あなたの中
に動いている記憶があるとしても、それは幾つもの静止画がパラパラと切り替わり、動い
ているように見せかけているだけなんです」
「ふ〜ん」
「それから」
 とももは続けた。「記憶の中の音声は、他のどのものより早く消去されてしまいます。
だからこの映像のように、あなたにとって遥か昔のものは音声も記憶されていません」
「言われてみれば・・・」
 確かに藤田浩之はこの映像に音声の記憶を当てはめることは出来なかった。
「それでもこの時の会話の内容は覚えていてもおかしくありません。藤田さん、ここに映る
あなたとあかりさんはどんな話をしているのか思い出せますか?」
 ももは窓の外に映る幼い藤田浩之、神岸あかりを指し示し言った。
「えっと・・・この時は、何の話したんだっけかな?悪ぃ、思いだせねえ」
「まあそうでしょうね。見るとこの2人、まだ7、8歳ぐらいのようですし」
「7、8歳!?」
「え?」
「おかしいな。俺とあかりが出会ったのは幼稚園に入ってすぐだったはずだ」
574『いつかのメリークリスマス』:02/12/18 04:18 ID:XtPoOP25
 汽車は様々な駅で停車し、藤田浩之に幾つもの『記憶の静止画』を提供した。『さくら』の
駅、『くま』の駅、『プール』の駅など、それはもう様々な駅だった。
 しかし、藤田浩之はその幾つかの記憶を全く覚えていなかった。音声も会話の内容も、そし
てその映像自体も、全くだ。
「これはどうですか?」
「う〜ん、駄目だ。全く思い出せねえ」
 そこには、神岸あかりの部屋で楽しそうに微笑む2人の姿があった。
「ここは『クリスマス』の駅ですから、きっといつかのクリスマスの日だと思いますよ」
「ああ、そうなんだろうけど」
 藤田浩之にとってクリスマスの思い出は多々あった。しかしこの映像はどうしても思い出せ
なかった。2人はやはり7、8歳で、あかりは手に何かを持っているのだが、それが何なのか
までは分からなかった。
「なあ、やっぱりなんか変じゃねえか?」
「えっ?覚えてない記憶に食い違いなんてないでしょう?」
「いや、そうじゃなくてあかりがさ」
「あかりさん?」
 そこに映る神岸あかりの姿は藤田浩之にとって見慣れたものだった。髪の色、瞳の色、服装
から、頭に付けたリボンまで何もかもだ。
「なあガイドさん、本当にこれは俺の記憶の中なのか?なんで俺の記憶なのにこんなに曖昧と
してるんだ?」
「・・・・・・」
 ももは答えなかった。車内に鈴の音が鳴り響き、再び汽車は走り出した。

「あかり、これ」
「え?これ何」
「いいから開けてみろよ」
「う、うん」
「・・・・・・」
「わぁ、すごい。これ浩之ちゃんが作ったの?」
「ま、まあな」
575『いつかのメリークリスマス』:02/12/18 04:23 ID:XtPoOP25
「浩之さん、起きてください。浩之さん」
「ん〜、ああ」
 俺はももの声に反応し、うっすらと目を開けた。すると一瞬そこにいるももの姿があかりに
に見えた気がした。
「良かった、けっこう長い間眠ってましたよ」
「あ、ああ悪ぃ」
 ゆっくりと身体を起こし、改めてももの姿を見据える。しかし、そこにいるのは黄色いリボ
ンを付けたコグマのぬいぐるみで、あかりではなかった。
「かなりの駅を寝過ごしてしまいました。藤田さんにとっては少しまずいことだったかもしれ
ません」
「え?」
「でも大丈夫です。終点まで、まだあります」
 片肘を着き、色とりどりの外の風景をぼんやり眺めていると、俺は訊いておかなくてはなら
ないことを思い出した。
「なあ、俺どのぐらい眠ってたんだ?今何時なんだ?あかりは?俺、あかりを道の途中で置い
てきちまったんだ」
「眠っていた時間は大体3時間です。でも心配ありませんよ。現実の中での時間はほとんど流
れていませんから。まあ10分ぐらいですか」
 理解はできなかったが心のどこかでそんな答えを予測していたような気がする。
「なあ、さっきの『クリスマス』の駅なんだけど」
「はい?」
 予想外の話題だったのか、ももは不鮮明なセリフで反応した。
「俺、今夢見てたんだよ。あの映像、なんとなく思い出せるような気がした」
「夢?」
「ああ、確かにあの時の夢だった。俺はあの日クリスマスプレゼントにあかりに何かを作って
プレゼントしてやった。でも、何日か経ってあかりはそのプレゼントを」
「壊してしまった?」
「あ、ああ」
 そう言って俺は片手で額を押さえた。「それで俺はめちゃくちゃ悲しかった。怒りなんかな
かった。『ごめん、ごめん』って泣いて謝るあかりに対してただ悲しかった」
576『いつかのメリークリスマス』:02/12/18 04:24 ID:XtPoOP25
「それであなたはその時の記憶を心の奥底に閉じ込めていたんですね」
「ああ、多分そうだ」
「その時あなたがプレゼントした物は何だったか、思い出せませんか?」
 俺はしばらく宙を見つめ『記憶のゴミ箱』の中をただがむしゃらに探った。
「駄目だ。思い出せない」
「そうですか」
 ももは『虚無』の窓の外を見据えながらそう漏らした。
「なんだったっけな。もうすぐそこまで出かかってるのに」
「いえ、無理に思い出すことはありませんよ。逆に思い出さない方が良い記憶だってあります
から」
「ああ、そうだな。分かった」
 そして俺はまた悲しくなった。
 あの日の俺は悲しみが風化することさえ知らなかった。まだ幼かった。悲しみよりも反感に
対して敏感だった。俺はその反感を、『勲章』ともいえる遠き日の反感だけを胸に、悲しみを
隠してしまったんだ。隠してしまったからこそ、こうしてまた悲しみを掘り返してしまうのだ。
 なんなんだ、と思った。なぜこの旅は俺の悲しみを掘り返してしまうんだ。俺はこんなもの
望んでないし、それがあかりと俺と、今日という日とどうゆう関係があるんだ?
 (教えてくれ、あかり)
 俺はこの音の無い世界に向けてそう発した。答えはなかった。
 俺はこの不可思議な汽車の旅で一つ核心めいたものを掴んでいた。それは他でもないあかり
に対してのものだ。ただ、それが意味するものはまだ分からなかった。

 数分後、汽車は一つの煌びやかな駅で停車した。
「『約束』の駅です」
 ももが言った。「ここが最後の通過駅となります」
「『約束』の駅か・・・」
「駅名だけ見て、何か思い当たることがあるみたいですね」
「ああ」
577『いつかのメリークリスマス』:02/12/18 04:25 ID:XtPoOP25
 それは限りなく鮮明で美しい映像だった。もちろん、俺には見覚えがあった。
「レストランでしょうか?どうやらかなり最近のものですね」
「1年前だよ」
 1年前だ。俺はあかりを誘い、生まれて初めて高級レストランというものに入った。そこは
何もかもが煌いていて、俺たちの存在さえも包み込んでしまう、そんなレストランだった。
「そうですか。2人はここで」
「ああ、婚約した」
「それで?」
「1年間だ。1年間だけ待つことになった。なんか不安だったんだよ。俺はあかりが好きで、
あかりは俺のことが好きで、でもそれだけだ」
「あなたはどうしたかったんです」
「俺は、あかりと歩幅を合わせたかった。でもあかりは足が遅えんだ。だから俺はあかりの手
を引いて先へ進む。でも、それじゃああかりの姿を見失っちまうんだよ」
「しっかり手を繋いでればいいじゃないですか」
「駄目だ。それでもあかりの表情まではわからねえ」
 そこに映るあかりの顔は今までのどの映像よりも鮮明で、綺麗で、幸せに満ちていた。
「今日は『答え』の日だったんですね」
「ああ、俺とあかりは遊園地でデートして、その後またこのレストランへ行く予定だった。オ
ーシャンゴーランドって知ってるか?」
「ええ。前に母親から聞いたことがあります。面白そうですね」
「あかりはオーシャンゴーランドに乗るのを楽しみにしてたんだ。なんてったって人気アトラ
クションだからな。俺はあかりの願望を叶えてやりたかった。だけどあかりは」
「やっぱりあなたに追いつけなかった?」
「そう」
 それからももは、窓の外に映る俺たちに目を向けた。
「婚約をした後でしょうか?とても幸せそうですね。この時はどんな話をしていたか覚えてま
すか」
「ああ覚えてる。いや、思い出したといった方が自然だな。それにお前のことも思い出した」
「そうですか、うふふ」
578『いつかのメリークリスマス』:02/12/18 04:25 ID:XtPoOP25
 汽車は終点への道のりをやはり無音のまま走っていた。走っているというよりかは、窓の
外の景色がめまぐるしく変わっている、そんな感じだ。俺はその景色を複雑な想いで眺めな
がら、静かに口を開いた。
「なあ、これってやっぱり俺の記憶なんかじゃなくて」
「ええ。あかりさんの中のあなたの記憶です」
「そうか・・・。なんであかりの記憶と俺の記憶はこんなに食い違ってんだろうな」
 ももはしばらく考え、言った。
「当然ですよ。いくら愛し合ってるといっても人の記憶は無限なんです。その人の感じ方や
立場でも大きく変わってくるんです」
「プレゼントは・・・」
 俺は言った。「プレゼントをあかりが覚えてねえのは?」
「やはりあなたと同じで、彼女にとって消してしまいたい過去だったのでしょう」
 俺はそりゃそうだな、と思った。でもあかりがその時のクリスマスの映像を記憶していた
のは、やはり俺のプレゼントがそれだけ嬉しかったということだろう。
「じゃあ、あかりの記憶の中で2人の年が少し違ってたのは?」
「いえ、それは多分幼い2人のイメージをあかりさんが上手く捉えきれてなかったんでしょ
う。あかりさんにとっての『幼い2人』のイメージは7、8歳に限定されていたみたいです」
「な、なるほど」
 それにしてもわからないことだらけだった。俺は今あかりの記憶の中にいる。でもそれに
何の意味があるのか?俺とあかりの結婚に何か関係があるのか?
「さて、まもなく終点ですよ。終点、といっても元の場所に戻るだけですが]
「そうか、終わりなのか」
 無音の中でも『終わり』の雰囲気が伝わってくるのは、辺りの色とりどりの景色が次第と
黒みを増していったからかもしれなかった。
 俺はあかりのことを考えた。幼馴染のあかり、いつも俺を追いかけていたあかり、恋人の
あかり、幼い頃のあかり・・・。
「あっ!」
俺は思わず叫んだ。
「ど、どうしました」
「リボンだ。あかりの記憶の中では、どのあかりもリボンを付けていた」
579『いつかのメリークリスマス』:02/12/18 04:26 ID:XtPoOP25
 りんり〜ん。りんり〜ん。
 終点、つまり元の場所だ。あれから数分の時間しか経ってないとは嘘のようだった。
「藤田さん。あかりさんはもうそろそろ遊園地に着いているはずですよ」
「そ、そうか」
「あ、これを最後にお渡ししておきます」
 そう言ってももは俺に小さな鈴を手渡した。「まあ、記念みたいなものです。その音色を聞
いたら私のこと、思い出してくださいね」」
「ああ、わかった」
「では浩之さん。私はここでお別れです」
「ああ、でもまた逢えるよな」
「ええ。きっと」
 
 ももを残し俺は汽車から降りた。そして、そのまま出口の扉を開けた。
 あかりが黄色いリボンを付け出したのは高校生の時だ。それまであかりはおさげ頭だったが、
しかし、あかりにとってそれは消したい過去だったのか?それとも・・・。
 なんにしても俺はあかりの記憶の中で最後までリボンのことに気がつかなかった。

 遊園地は人で賑わっていた。これが本来の遊園地の姿なのだ。先ほどの人がいない遊園地は
幻だったのだろうか?
 でも俺は考えないことにした。この人ごみの中からあかりを、あかりを見つけ出さなきゃい
けない。その方が先だ。
「はぁはぁ。あかり、どこだ?あかり」
 簡単に見つかるはずはなかったし、もっともまだ到着していないのかもしれない。でも俺は
あかりの姿を求め遊園地内を死に物狂いで走った。
「浩之ちゃん」
 その声を聞いた時、俺は疲れ果てベンチにうなだれるように座っていた。
「あかり・・・」
「浩之ちゃん、もう探したよ」
「悪ぃ、でも俺もお前を探したんだ」
580『いつかのメリークリスマス』:02/12/18 04:27 ID:XtPoOP25
「え?」
 あかりは目を丸くして言った。「そんな、門の前で待っててくれれば良かったのに」
「そ、そうだな。はは・・・」
「・・・あはは」
 俺たちはしばらく笑いあった。しかし、あかりはやがて目を落とし言った。「でも、ゴメン
ね。私のせいでオーシャンゴーランド乗れなかった」
「いや、気にすんな。お前のお陰で俺はもっと楽しいアトラクションを体験できたんだし」
「もっと?楽しい?この時間で?」
 あかりは不思議そうな顔で俺を見た。
「あ、いや。こっちの話だ」

 それから俺たちは遊園地で様々なアトラクションに乗った。あまりの楽しさに時が経つのも
忘れてしまい、いつの間にか空は黄昏色に染まっていた。
「なあ、あかり。俺たち結婚しようぜ」
「え?」
 あかりは驚いて俺の顔を凝視した。
「本当はレストランで言うつもりだったんだけどさ、なんか待てなくなっちまった」
「え?ほ、本当に?」
「ああ」
 あかりの頬が黄色い夕陽に反射した。「おいおい、大げさだなお前は。泣くなよ」
「だって・・・」
「ま、とにかく行こうぜ」

 好きなだけじゃ駄目だ。俺は今まで、足が遅いあかりの手を引いて先へとずいずい進んでい
たがそれは間違いだった。なんていえばいいのか本当は
「あ!ちょっと浩之ちゃん。何すんの〜?」
「おせえぞ〜あかり。うらうら!」
 あかりの背中を押してやることが大事だった。俺はあかりの歩む、重たいながらもしっかり
とした足どりを一歩一歩見据えてやらなくちゃならない。
 俺に背中を押されるあかりは苦笑した表情を見せた。そう、苦笑した表情をしていた。
581『いつかのメリークリスマス』:02/12/18 04:28 ID:XtPoOP25
 俺たちは1年前と同じ、あの煌びやかなレストランへとやってきた。
 それから色んな話をした。ただ比較的、過去の話よりも未来の話の方が多かった。
「去年、浩之ちゃんから結婚の話が出た時、私、すごい嬉しかったんだよ」
「そうか」
「あの後、色んな話したよね。覚えてる?」
「ああ覚えてるぜ。結婚式のこと、それから新婚旅行のこと、そして子供のこと」
「うん」
 あかりはその時、今までに見たことのないような笑顔を見せた。この無意味な『虚無』の1
年間を埋め合わせるような、そんな、それぐらい眩しい笑顔だった。
「あ、浩之ちゃん。はい、これ」
 そう言ってあかりは小さな箱を俺に手渡した。少し考えてから俺は言った。
「そうか、今日はバレンタインデーだもんな」
「うん。去年のより美味しく作れたと思うけど」
「はは、そうか。んじゃありがたく頂いとくか」
 そして俺はもう一度その箱を見つめた。あかりの好きな色、ピンクの包装紙に包まれている。
その色を見ていると俺はもものことを思い出し、ももからもらった鈴のことを思い出した。悩
んだ結果、俺はその鈴をあかりにプレゼントしてやることにした。


 りんり〜ん。りんり〜ん。 
「まもなく発進しま〜す。お乗りの方はお早めに〜」
 駅に立つコグマが汽車に向かってそう告げると、汽車は音もなく動き出し、前方に見える真っ
暗なトンネルの中へゆっくりと突入していった。
「それでは始発点『未来』駅、『未来』駅〜」
 

【THE END】
582『いつかのメリークリスマス』:02/12/18 04:30 ID:XtPoOP25
以上です。Bzファンはゴメンね。全然無関係。

うp中に幾つか書き直したので遅くなってもうた。(w
みんなも頑張れ。
583行きて帰らぬ:02/12/18 04:35 ID:nlRKQeGe
駄目だー。現時点で半分しか書けていない。
 しょうがないので、ハイライトのシーンだけ投稿。
 今夜は泣きながら寝ます・゚・(ノД`)・゚・。

 題名「行きて帰らぬ」
 内容「痕」
 登場人物「柏木千鶴・柏木賢二」
 1スレ
584行きて帰らぬ1/1:02/12/18 04:37 ID:nlRKQeGe
「じゃあ、行くよ。千鶴」
 そういって、柏木賢二は車へと乗り込んだ。
 千鶴は何も言わぬまま、その光景を黙って見ていた。
 なんと声をかけて良いのか、言葉が見つからなかった。
 そんな千鶴の心境を察したのか、賢二が車の窓を開け、千鶴に優しく話しかけた。
「千鶴、こういうときは『Good spead!!』って言えばいいのさ」
「……グットスピード?」
「英語で『旅の安全を』『楽しい旅を』という意味さ」
 賢二は笑いながら答えた。
 千鶴は頷くと、涙を必死にこらえ、無理矢理笑顔を作りだし叔父にこう言った。
「Good spead賢二叔父様!! 良い旅を!」
585「旅立ちの季節」 ◆99esgVuSmY :02/12/18 05:11 ID:yyFurgUt
投稿します。
タイトル「旅立ちの季節」東鳩、浩之SS。
7レス予定。でも短いですよ。
5861/1:02/12/18 05:12 ID:yyFurgUt
 それは冬の朝。
 起きると、股間がもっこりとしていた。
「おお!?」
 思わず、悲鳴が出るほどに──。
 朝の生理現象レベルではない。断言できる。
 球状にこんもりと、数十cm単位の笑えない直径で……、それは。
 思わずズボンの裾を摘まんで開き、中身を確認する。
「ほふぅあっ!?」
 生まれて初めてレベルの奇態な声を発してしまったのは、パンツの中に、特
撮のような衝撃的映像が隠されていたからだった。
 間違いない。自分のものだった。
 腫れてるでもなく、元気になってるでもなく、自然な状態のまま、巨大化し
ていて……、それは。
 こんなもん、他人になんて…………絶対見せられん!
 自分が学校で「冴羽遼」とか「スーパージャイアンツ」とかいうあだ名で呼
ばれる存在になる未来図が、走馬灯のように心を疾走(はし)り抜ける。走馬
灯の中でその先鋒に励んでいたのは、当然のように、志保だった。
 背中に嫌な汗をかきながら昨夜寝る前の記憶を必死に思い起こしても、ちっ
とも原因に繋がるような記憶が浮かんで来ない。焦りが全身を痺れさせる。
 時計を見た。まだお昼前だった。
 びょ、病院だ!
 とりあえず、病院行こう!
 決意して上着を羽織り、玄関前に立った瞬間キンコーンと呼び鈴が鳴って、
ドアが開いた。
5872/7:02/12/18 05:13 ID:yyFurgUt
「おはよーう、浩之ちゃん」
 笑顔のあかり。無言で硬直した俺を見て、笑顔が不審そうな顔に、そして見
慣れぬものを視線に捉えて驚愕の顔に。
「ひっ、浩之……っ、ちゃん……?」
「あかり……、おまえって奴は、なんて最悪なタイミングで来やがるんだ……」
「えっでっでも……」
 泣きそうなあかり。
「でも…? でもって何だ」
 なんだ。…なんだ、この嫌な予感は。
「今日約束だよ、浩之ちゃん。ヤックの銀はがし懸賞で、浩之ちゃん、非売品
の“蔵木まいシークレットライブ・ビデオ”当てちゃったじゃない。それで今
日、志保やクラスのみんなと、浩之ちゃんちで鑑賞会やろうって」
「あ──っ!! フゥゥゥゥーッッ!!」
 動転していて忘れていた今日の予定を俺は思い出した。思わず奇声を発する
ほど絶望的なそれを。
「やっほー! ヒぃロっ」
 そしていまもっとも会ってはいけない人間が、あかりの肩越しに玄関ドアか
ら顔を覗かせた。
「なーに? いま起きたばっかなのぉ? もう全員来てるわよ。雅史も、みん
なも」
 と言ったところで、志保も、俺の肉体に何かを発見して硬直した。
 そんなこと気にも止めずに、楽しそうな顔、顔、顔が湧くように玄関に詰め
掛けてくる。
「おはよう、浩之」「おっす藤田」「こんにちわー藤田くん」「こんちわー」
「ちっす」「ふぅん、これが藤田くん家なん」「グッモーニン!ヒロユキ!」
「おはようございまーす!」「ニイハオ!」「ボンジョルノ」
5883/7:02/12/18 05:15 ID:yyFurgUt


   翌日、藤田浩之の机の上に、一枚の便箋が乗っていた。


   旅に出ます  探さないでください

5894/7:02/12/18 05:16 ID:yyFurgUt
「…やっぱり先輩かよ!」
 すいません、と来須川先輩が、俺の家の居間でちんまり小さくなっていた。
 駅のホームで、泣きながら俺を探すあかりにつかまり、結局旅を中止した俺
は、付き添われてふたりで病院に行った。
 そこで診察を受けても原因がわからない超常現象、となればあとは超自然的
な要因しか考えられない。
 原因候補のふたりは、来須川先輩と琴音ちゃん。……先にあたってみた方が
正解で良かった。琴音ちゃんに覚えもないのにいきなりこんなもんを見せたら、
儚(はかな)げな少女に一生のトラウマを作ってしまいそうだ。
「あの、で、原因はいったいなんなんですか?」
 心配そうにあかりが言う。
 いま集まっているのは俺とあかりと先輩、それに志保だけ。志保とは、こと
の次第をすべて見せてやる代わりに、まわりに吹聴しないこと、ってのがこの
場に立ち会う条件だ。他のクラスメートはともかく、コイツにだけは勝手に創っ
てこの件を吹聴されたりさせてはならない。どんな恐ろしい尾ひれがつくか、
想像もできん。……にしても、ま、気休めの保険程度だが。
「なになに? ……俺とあかりが付き合ってるのは知ってるけど、なかなか進
展がないらしいので、ふたりがもっと仲良くなるような魔法をかけました…っ
て?」
 確かに俺とあかりは今年になって付き合いはじめた。
 春に知り合った来須川先輩も、俺とちょくちょく話すようになって、いつの
間にか俺、雅史、あかり、志保の腐れ縁四人集といっしょに遊んだりもしてく
れる仲になっている。
 けど、いくら先輩でもそれは余計なおせっかいだし、しかも俺らふたり、別
にいまのところ何も困ったりしていない。……おそらく、志保あたりがものす
ごーくオオゲサに先輩にあれこれと吹き込んだに違いない。「お願い、あのふ
たりを何とかしてやって欲しいのよー」とか何とか、余計なこと。
5905/7:02/12/18 05:17 ID:yyFurgUt
 でも、
「それが何で、その……、ここを膨らますことになったわけ?」
 志保も、疑問だらけの顔だ。俺の想像通りだったとしても、さすがにここま
で阿呆なことを頼んだわけじゃなかろう。あかりもどうして?と疑問でいっぱ
いの顔だ。もちろん先輩も。
「…って、先輩もかよ!!」
 魔法がなんでこういう効果になったのかは、先輩にもさっぱりらしかった。
「ぬお……。で、で、先輩、これって治してもらえるのか? ……たぶん?
そうか、良かった!」

 さっそく儀式は始められた。電話でこの件を伝えたから、先輩は俺んちに来
る前にもう準備をしてきていた。
 なにか黒くて「にグぁい」としか表現しようのない味の丸薬を俺に飲みこま
せると、出された灰皿の上で香薬を燃やし、微妙に不吉そうな気のする呪文を
唱え始める。
 心配げに見守るあかり。
 そしてまだ面白そうなだけの志保。……おまえは来年あたり殺すかもしれん。
5916/7:02/12/18 05:21 ID:w6JqW8G7
 十分ほど経ったろうか? このまま何も起きないんじゃないか?と疑念を抱
き始めていた、その時!
 むずむずとした感覚が、俺の股間にはしった。
「オォーゥ…!」
 なぜか洋物AV女優みたいな声が出て、思わず赤面する。
 あ……っ? 縮んでる。縮んでる! 縮んでるぞぉうっ!
「わは、うわ。良し良し、いいぞ!」
「浩之ちゃん、治ってきた?」
 あかりはこぼれるような笑顔で喜んでいる。だが、純真な女子高生が男の股
間を一心にみつめながらする顔じゃないだろそれ。
「すごいわね……。なんか、みるみるムクムクと縮んできて笑えるー!」
 そして志保。おまえはやっぱり来年あたり殺すよ?
 ムクムク。「良かった……。助かったよ……」
 ムクムク。「面白いように縮むなぁ」
 ムクムク。「……あの。ちょっと。先輩」
 先輩はとっくに呪文を止めていた。
「せ、先輩、いきすぎても困るんだけど」
 先輩は、私も困っています、と言いたげな顔だ。
「……あんたも困ってどうしますかぁ〜っ!」

 ようやく止まった後、震える手で、女の子たちの前だということも構わずに
ズボンの裾を一瞬摘まむ。
 ちらりと見えたのは、実物見本のようなプリティ物体だった……。四分の一
スケールぐらいの。
「せ、先輩……っ! 通常の大きさまで戻してくれ! 元に……元に戻せるん
だよな?!」
 俺は、先輩の肩を掴んで揺さぶった。
5927/7:02/12/18 05:23 ID:w6JqW8G7


   翌日、藤田浩之の机の上に、一枚の便箋が乗っていた。


   旅に出ます  探さないでください

593名無しさんだよもん:02/12/18 05:25 ID:w6JqW8G7
>>586-592
以上、「旅立ちの季節」でした。
自分は一分間隔で投稿したら6レス目に連続投稿が出ました。(ブラウザ)
接続し直して投稿再開。
1/1? 何のこと?(w
594 ◆EHuOPyRL/6 :02/12/18 05:57 ID:+wVnrVj2
だれもいにゃーかな? 
登場人物 HM−13……東鳩に出てくるのとは違うセリオの物語。オリキャラ? も二名。
タイトル「空を繋ぐ声」
予定   八レス
595空を繋ぐ声(1):02/12/18 05:59 ID:+wVnrVj2
「――以上、本日の業務報告終了です」
「おう、ご苦労。後は俺が適当にやっとく」
 小さなモニター画像の中で、セルゲイ氏が無愛想に言った。
「適当に、では困りますが」
「言葉のあやだ。本当に適当にやるわけねぇだろ。っとにてめーは固っ苦しい野郎だな」
「申し訳ありません」
「交代だろ。とっとと休め」
「はい。お疲れさまでした」
 面倒くさそうに手を振るセルゲイ氏に短い挨拶を返し、モニターを切る。
 私は最後にもう一度通してチェックを行い、計器が正常に作動していることを確かめた。
 ――心配性だね、セリオは。
 よく、マスターにも笑われたものだ。
 私達には、俗に言うロボット三原則はないが、できうる限り人命を尊重するようにプログラムされている。
 ましてや数万単位の命がかかっている状況下では、何度チェックしてもし過ぎることはないだろう。
 チェック終了。やはり異常はない。同時に別のHM−13が入ってきた。
「交代の時間です」
「はい。後はよろしくお願いします」
 席を立った勢いで、髪がふわりと広がる。
 すれ違い様に軽く手を合わせて挨拶し、互いの手を掴んで運動エネルギーを交換すると、私の体は容易く宙を進んだ。
 3つほど扉をくぐると、展望室を兼ねた通路に出る。
 そこは空に繋がっていた。
 空。暗い空。永遠の深さを持った闇の空。
 その闇を切り裂く雲は、白銀の光の群れ。銀河……名前通りの、銀色の河。
 よくマスターと一緒に地上から見上げていた空を、私達は旅している。
 外宇宙移民船――数万の命と希望と可能性をその内に秘めた、巨大な船で。
596空を繋ぐ声(2):02/12/18 05:59 ID:+wVnrVj2
 自由時間、というのもおかしな話だが、私達には労働をしてはいけない時間が定められている。
 理由の一つとして、本来、人間の代わりに仕事をするべく作られた私達だが、今度は人間の雇用不足が問題になった。
 そこで私達を導入している企業には、一定比率以上の人間の雇用義務と、私達の労働時間短縮が義務づけられた。
 非効率的だとは思うが、理屈としては納得できる。
 もっとも、この船の運用はメイドロボの稼働が前提になっているため、雇用不足の心配をする必要はない。
 だが、第二の理由として、私達の電子頭脳はなにもしない休息期間を与える方が安定する。
 人間の脳神経と構造が似ているので、人間が夢を見るのと同様に、記憶の整理をする時間を作るのが必要、という理屈だ。
 無粋な言い方をすればデフラグだが、根を詰めすぎるとよくないのは、人間もメイドロボも同じなようだ。
 他にもメイドロボにも人権をと言い出す、メイドロボ愛好派の主張もあったらしいが――それはあまり関係ないらしい。
 標準労働時間は十六時間。部署はある程度決まっているが、サテライトサービス――衛星を介してはいないが、
慣習でそう呼ばれている――でデータを受け渡しできるので、必要とあればどこの仕事にも就く。
 労働を終えた後は、充電、整備などに二時間割いたとしても、余りは六時間以上。
 待機スペースでおとなしくしているものもいれば、ここに来て宇宙をぼうっと眺めるものもいる。
 それぞれお気に入りの場所、落ち着く場所で、ゆったりと時を過ごすのだ。
 私のもっとも落ち着く場所、それは……マスターの側。
 そう、私にはマスターがいる。私は他のメイドロボと違い、この船に所属しているメイドロボではないから。

 展望室を抜け、いくつもの通路と扉を経由した奥に、巨大な部屋――通称寝室――がある。
 気温が低く設定されたその部屋には、まるで工場のように無数のカプセルが並べられている。
 これらは狭い地球を飛び出し、外宇宙の開拓に希望を見いだした人達のゆりかごだ。
 彼らは到着までの数年を、眠ったまま過ごす。目覚めるときは、新天地に到着したときだ。
 そうすることによって、食料、酸素、エネルギーの消費を最低限に押さえることができる。
 彼らは夢さえも見ない深い眠りの中で、ただ、旅が終わる時を待っている。
597空を繋ぐ声(3):02/12/18 06:02 ID:+wVnrVj2
 寝室を抜けた向こうにあるのが、乗務員待機室だ。
 名前が違うだけで、やはりここにも寝室同様、乗務員が収められたカプセルがある。
 乗務員は数年に及ぶ長旅を支障なく行うために、十二のグループに分けられ、一月単位で交代する。
 一月に一回、全員が目覚めて報告等を行うが、それを除けば十一ヶ月眠っては、一月起きるの繰り返し。
 今起きている人間は最低限の保守要員五名。それも仕事のほとんどは私達が行うから、僅かなチェックをしているだけだ。
 緊急時には全員が起こされるが、今のところそれが必要になる事態は起きていない。
 この船の設計者の一人であるマスターも、今はカプセルの中で眠っている。
 私はカプセルの縁に腰掛け、ガラス越しにマスターを眺めた。
 まるで死んでいるように静かで、時折体調管理センサーに目をやって、無事かどうかを確かめる。
 曇ったガラスを拭うが、曇りはガラスの内側なので、ほとんど効果はない。ぼんやりとマスターの目鼻立ちが見える程度だ。
 もちろん記憶の中のマスターは鮮明に再現することができる。だけど、それは過去の映像だ。
 今、生きて動いているマスターを見ることはできない。それがもどかしい。
 ひんやりとしたガラス。張りつめた沈黙。ゆっくりとしか動かない時間。
 自由時間にはここに来ずにはいられないのに、ここに来るといっそう寂しさが募る。
 次に目覚めるのは十五日と八時間後。それも一日で眠りについてしまい、次に一月目覚めるのは四ヶ月後だ。
 私もマスターと同じサイクルで眠りにつけたならよかったのだが、メイドロボを遊ばせておくような余裕はこの船になかった。
 早く会いたい、と思う。
 この思いが孤独というものなのだろうか?
 黙っていれば時は過ぎる。時の単位は一定で、いくつもの沈黙を重ねれば、いつかマスターが目覚めるときは来る。
 それが分かっているのに、私はただ待つことに耐えきれず、小さく歌を口ずさむ。
 マスターが好きだと言ってくれた、懐かしい歌だ。
598空を繋ぐ声(4):02/12/18 06:03 ID:+wVnrVj2
 静かで穏やかな、だけど強く希望を意識させるメロディーと歌詞。
 歌いながら、思いを馳せる。
 遠い過去、大地の上で。星を見上げ、僕らはいつかあそこにいくんだと嬉しそうに語ったマスター。
 僕は、ではなく僕らと。
 その夢は叶い、マスターはこの船を作り上げ、私達は今星の海の中にいる。
 だけど余りにも遠く長い旅路は、私を押し潰しそうだ。
 私はこのメロディーに必死にしがみついて、時が過ぎるのを耐える。

 いつしか歌のレパートリーも尽き、膝を抱えて丸まり、宙に浮かんでいた。
 もちろんサテライトサービスを駆使すれば三日三晩でも歌えるが、それはマスターとの想い出の歌ではない。
 そんなことを考えているうちに、私の自由時間は残り少なくなっていた。そろそろ充電しなくては。
 軽く天井を蹴って、マスターのカプセルに、そっと口付ける。
「では、行って来ます」
 共用の待機スペースに収まり、メンテナンスと充電を受ける。
 次の担当部署は、船体の損傷チェック、および補修作業。船外活動だ。
 私達専用の船外作業服――酸素パックがついていない――を身につけていた時、振動が船を貫いた。
 警告音が鳴り、照明が一段落ちる。それが回復すると同時に、セルゲイ氏の怒ったような声が響いた。
「非常事態だ! 隕石かなんかが船体に食い込みやがった! 
 十班から十三班の連中はB−2区画に集合して点検と補修に入れ。船外活動班は外部から船体のチェック! 急げ!」
 指示を受け、私達はエアロックから外に飛び出す。どのセリオも無言で、一種緊張のようなものが見て取れる。
 にもかかわらず私は、非常事態と言うことは、もしかしたらマスターに会えるかも知れない。そんな不謹慎なことを考えていた。
599空を繋ぐ声(5):02/12/18 06:05 ID:+wVnrVj2
 宇宙空間には様々なものが浮いている。と言ってもその大半は星間物質と呼ばれる塵の類で、密度も薄いためにほとんど害はない。
 それでも衝突の被害を最小限に防ぐために、船体はできうる限り細くされ、船体前部は傘のようなシールドで厳重に覆われている。
 今回は、ほんの僅かだけ斜めに飛び込んできた隕石が、シールドを避けて船体に衝突した。
 光速の数%という速度で動いているこの船にそんなものが当たるのは、まさしく天文学的な確率だが、起こったものは仕方がない。
 隕石自体はごく小さなものだったが、この相対速度の前では質量の小ささを無視した大被害に見舞われる。
 船体の一部は大きくめくれ上がり、機能美のみを追及した灰色の船体に、醜い傷を穿っている。
 幸い入射角が極端に浅かったおかげで、船体を長くえぐりはしたものの、構造材を貫通はせずに隕石は止まった。
 航行に支障はないようだが、万が一に備えて損傷部のチェックと補修を始める。
 装甲を切り取り、新しいものをはめ、溶接する。単純な作業だが、被害箇所が広いため、やたらと時間がかかる。
 ――マスターが起きているかも知れないのに。
 そんな焦燥を感じながら傷跡を覗き込み、暗い穴の底にちろりと火花が瞬いているのを見た。
 瞬間、サテライトサービスで船体構造の全てを取り寄せる。あの場所は――。
 爆発が起きた。
600空を繋ぐ声(6):02/12/18 06:06 ID:3XOB0qEw
 推進剤の経路。そこについていた微かな傷、僅かな火花。それらが反応し、膨張し、私を吹き飛ばした。
 一瞬命綱が張ったが、衝撃と飛び散った破片が引きちぎり、私はくるくる回りながら船体から遠ざかる。
 いけない!
 現時点での船体の速度、方角、私の現在位置の変遷をサテライトサービスで取り寄せる。
 航行予定の全てを引き出し、できうる限りのデータを私の中に詰め込む。
 その合間に私は姿勢制御用バーニアをふかし、船体と同じベクトルを得ようと調整する。
「おいっ! セリオ! どうし……z……」
 セルゲイ氏の声が聞こえた。だが直後、通信にノイズが混じり始める。
 船体が遠ざかる。ほんの僅かな減速が、致命的な遅れとなる。星の中に船の輝きが混じってゆく。
 遠く、小さく、見えなくなる……姿も、声も……。だけど最後に、ノイズの中に混じった声を確かに聞いた。
「セリオっ……」
 マスター!?
 直後、砂嵐のようなノイズの海に、全ては閉ざされた。

 私は船を外れ、減速はしたものの、なお同方向に凄まじい速度で動いていることに代わりはない。
 それだけの慣性力が、私の体には残っている。問題があるとすれば……一センチのズレが、一秒後には数キロにもなることだ。
 私は最後に受け取ったデータを元に、ミリ以下の単位で姿勢を制御。
 周りの星の姿から、現在地点を測定しつつ、方向を合わせる。
 電力は最低限の機能しか働かせられない。一日に一度、十秒だけ起きて現状把握。バッテリーの消耗を最低限に押さえる。
 ただ、それを何百回、何千回繰り返せば、目的星域に到達できるのか分からない。
 それ以前に、到達したとしてどうするのか……。減速できずに、どこかの星の引力圏に掴まって、燃え尽きるのが落ちだ。
 だけど私は諦めたくはなかった。
 最後に聞いたマスターの声、それをもう一度聞きたいと思った。
601空を繋ぐ声(7):02/12/18 06:07 ID:3XOB0qEw
 宇宙は孤独だった。
 暗く、冷たく、本当の意味で一人きりだった。
 周りに生きている命はなく、音さえも聞こえない。
 人間は、全ての感覚を遮断した状態に置かれると、ほどなく発狂するという。
 どんなに訓練を積んだ宇宙飛行士でも、1日と持たないそうだ。
 ロボットの私はどうなのだろう。孤独を前にして狂うのか、絶望するのか、壊れるのか。
 私は、十秒だけ星を見た。そして全てを閉ざす。
 なにもかもが闇に塗りつぶされる中で、夢を見た。そこには人間の手が入っていない、緑の大地があった。
 マスターは今頃、新たな大地を踏みしめているのだろうか。
 それとも未だにカプセルの中で眠ったままか……。
 そんな想像を幾度繰り返したのか分からない。だけど他に考えることはなく、他にできることもなかった。
 余りにも夢見る時間が長すぎて、起きている十秒の方が夢なのではないかと思うほどに、脆く儚い。
 マスター。
 会いたいです。早く、早く。いつまでこうしていればいいのでしょうか。
 つらいです。寂しいです。抱きしめてください。暖めてください。笑いかけてください。
 変ですね。前はこんなこと考えなかったのに。いえ、考える必要なんて、ありませんでした。
 マスターはいつも側にいましたから。
 今はずっと、マスターのことばかり考えています。思いだしています。
 髪に触れてくれた手。抱きしめてくれた腕。頂いた言葉の一つ一つ。そして笑顔。
 マスター、お食事ができました。
 あ、そっちはダメです。クリーニングに出していません。ネクタイも曲がってます。
 レストラン、ですか? 私は食事は必要ありませんが……。
 流れ星に三回願うと、願いが叶う……やってみます。
 ――はい。マスターと一緒に、星の世界にいけますようにと。
 マスターの願いは、私の願いですから。
602空を繋ぐ声(8):02/12/18 06:08 ID:3XOB0qEw
 夢は叶いました。私たちは星の世界に来ることができました。でも、今はマスターがいません。
 マスターはずっと先に行ってしまいました。早く、追いつきたい。
 追いついて、会えたら、笑ってください。頑張ったね、って誉めてください。
 そんな希望を抱かないと、静かすぎる時間に耐えられそうにないから――。
 時間の流れは余りにも遅く、この変化のない宇宙同様、凍り付いているように思えた。
 孤独な旅は、まだ終わらない。

 十秒。
 私は目を開いた。
 目指した恒星の輝きと、その隅でひっそりと輝く目的地が、ようやく視界に捉えられた。
 それはまだまだ遠いけれど、確かにそこにあった。
 マスター、そこにいるんですね。でも。
 できうる限り節約してきたバッテリーは、そろそろ限界だった。
 どうせならマスターのいる星に落ちて死にたいと思ったけど、惑星の公転周期を計算すると、どう考えてもぶつからない。
 悲しい。
 最後の願いさえ叶わない。
 次に目覚めたときは、マスターのいる星は別の惑星の影に隠れてしまう。
 なら、ここで力尽きた方がいいかも知れない。
 どうしよう。どうすれば、一番綺麗に終われるか。
 マスターのことを思い出しながら、最後の時を迎えられるか。
 ああ、そうだ。
 私はメロディーを口ずさんだ。

 遠く限りない宇宙へ 夢を探して迷うfar away 揺れる運命になぜか 心みだれて道を惑う
 月に見守られて 気高く生きてゆける 時間は砂のように so 流れるけど……
 Eternal love 君に逢えた 蒼いこの銀河で いま信じて 飛び立つ天使
 Eternal dream 光浴びて 翼広げたなら きっと奇跡は始まる Angel in my heart……
603空を繋ぐ声(9):02/12/18 06:09 ID:3XOB0qEw
 声が掠れた。
 視界が歪んだ。
 私は……泣いていた。
 そういう機能はある。だけど、命令を入力してもいないのに、勝手に涙が溢れる。
 まるで……まるで、人間みたいに。
 胸が潰れそうに痛い。心が苦しい。命の残量が減ってゆく。消えてゆく。恐い。……いやだ。いやだ。
 マスター……私、死にたくありません。会いたい。もう一度……あなたに会いたい。
 どうして、やっと近くまで……長い時間をかけて、ここまで来たのに、あなたに会えずに死んでいくのは……いやです。
 なんのために、私はずっと孤独に耐えてきたんですか?
 あなたに会えないなら、そんなの無意味だったのに……。
 ……マスター……っ。
 ――ザッ……
 ノイズが走った。
 とうとう最後の時が来たのか、と冷たい絶望に襲われる。
 だけどその中に別のなにかが混じっていた。
 ――ザッ……なぁ……歌……聞こえなかったか?
 この、声……。
 ――歌だよ! セリオがよく歌ってくれたあの歌!
 余りにも懐かしい、忘れようのない、声。それはだんだんと大きく、
 ――俺には聞こえなかったぞ。なぁ、ナガセ、やっぱ無理だって。見つかるわけ……。
 ――聞こえたんだよ、セリオの歌がっ! ちくしょう、絶対にいるはずなんだ! 俺のセリオなら、それくらいできるはずなんだ!
 ――ああ、分かったよ! どうせここまで来たんだ、とことんつきあってやらぁっ!
 マス……ター……。

 星が見えた。青く、小さく、涙のせいで歪んでいたけど、希望と、可能性と、夢と、命と……。
 そして、マスターがいる星。
 ――私達は思い出の場所によく似た大地の上で、あの時と同じように、夢を語る。
 ここから見上げた星の形は、地球とはまるで違っていたけれど、私たちは確かにその空を越えて、ここに到着した。
「ねぇ、セリオ。歌ってよ、あの歌――」
「はい、マスター」 
604 ◆EHuOPyRL/6 :02/12/18 06:15 ID:3XOB0qEw
>>595-603
「空を繋ぐ声」……1レス伸びてしまいました。
えー、歌詞やっちゃいました。ギャラクシーエンジェルパソゲー版のオープニングらしいです。
ってのも、俺が聞いたのは某マッドムービーだったもんで、詳しくは知りません。が、いい歌です。
本当は書く気なかったんですけど、イメージにビタはまりだったもんでつい。
なお、N氏は脳内では雫の彼(年下の方)をイメージしております。
ぐだぐだと見苦しくってすみません。では……と逃げるように去る。
605 ◆28qsaJNT.c :02/12/18 07:50 ID:V+wNZXQZ
延長希望の方はいらっしゃいますか?
606 ◆28qsaJNT.c :02/12/18 08:00 ID:V+wNZXQZ
【告知】

ただ今をもって、投稿期間を終了させていただきます。
参加された書き手の皆さん、どうもご苦労さまでした。

それでは、これから感想期間に入ります。
投稿された SS について感想、討論などをご自由に行ってください。
期限は 12 月 25 日の午前 8:00 までとさせていただきます。

以下が、今回投稿された作品一覧です。

>>446   蜃気楼(国崎)
>>477-481 2001年宇宙の旅(あかり)
>>516-521 You only live twice(舞)
>>525-531 No future(ToHeart)
>>534-539 ひとりふたり(はるか)
>>541-554 犬耳娘細腕奮闘記@旅情編(うたわれるもの)
>>556-565 書き置き(秋子)
>>570-581 いつかのメリークリスマス(浩之・あかり)
>>584   行きて帰らぬ(千鶴・賢二)
>>586-592 旅立ちの季節(浩之)
>>595-603 空を繋ぐ声(セリオ)

なお、今回投稿された作品一覧は
http://sscompe.hp.infoseek.co.jp/ss/9/index.html
からでも見られることができます。
607名無しさんだよもん:02/12/18 12:35 ID:/le1V/eE
それ以外は全部メンテ扱いになったのか?
608名無しさんだよもん:02/12/18 14:18 ID:UoUBhKEC
メンテと書いてあるものはメンテになるのがここの慣例だが。
メンテにも感想書く人はいるし。
609名無しさんだよもん:02/12/18 14:55 ID:WZnJSLGi
ううむ……やっぱりなんだかんだいっても集まるもんなんだな……。
今回は出してないから何の気兼ねもなく感想が書けそう。
610名無しさんだよもん:02/12/18 18:13 ID:9Ia9JbAL
終わりか。おもしろかったぁ。
611名無しさんだよもん:02/12/18 18:28 ID:cHzTcbE4
>>446   蜃気楼(国崎)
いい感じで力が抜けてる
こういうネタは、好きだ
9点

>>477-481 2001年宇宙の旅(あかり)
常にはぁはぁ言ってるのは、読者に風邪の苦痛を共感させようと言う工夫なのか?
全編に苦痛の素をちりばめたあげく、終わりまで何のひねりもない
読後に残るのは不快感だけだ
0点

>>516-521 You only live twice(舞)
オチが説明不足
5点

>>525-531 No future(ToHeart)
細かいツッコミどころはあるが
気にする前に読了させるだけの軽さがある
8点

>>534-539 ひとりふたり(はるか)
ごめん、はるかシナリオやってない

>>541-554 犬耳娘細腕奮闘記@旅情編(うたわれるもの)
あのオチでこの長さは冗長
キャラの出しすぎで焦点がぼけた感がある
エルルゥが何もやってない
3点
612名無しさんだよもん:02/12/18 18:36 ID:cHzTcbE4
>>556-565 書き置き(秋子)
秋子さんは、こういうひどいイタズラをするだろうか
俺脳内だと、秋子さんは二階に連れて行かれた時点で白状してEndなんだが……
7点

>>570-581 いつかのメリークリスマス(浩之・あかり)
B'zの歌とやらを知ってると、意味のある話になるの?
東鳩キャラ使って幻想文学もどきやられても……
3点

>>584   行きて帰らぬ(千鶴・賢二)
誰もが知ってる話なわけだし
だらだらと説明文継ぎ足して味を薄めるより
エッセンスだけ見せて、残りは想像させるって手法もアリかな、と思った
もう少し贅肉を落としせるかも
6点

>>586-592 旅立ちの季節(浩之)
来須川先輩って誰だよ
そういうのはお前の脳内だけでマジ勘弁
6点

>>595-603 空を繋ぐ声(セリオ)
定石だが、泣けた
あえて指摘するなら
セリオである必然性が無い
10点
613名無しさんだよもん:02/12/18 19:55 ID:ImO18Gjg
よく見りゃ「蜃気楼」って、どこにも国崎とは書いていないんだよなw
確かにそれっぽいが。
614 :02/12/18 20:30 ID:4H8VuRXN
感想キタ━━(゚∀゚)━━!!!!!
もっとщ(゚Д゚щ) カモーン
615名無しさんだよもん:02/12/19 05:24 ID:PAQ+slFg
今回、なんかギャグ多いな。(w
「旅」というテーマからなぜかギャグを連想した書き手が多かったか。
でも凝った作品ばかりで面白かった。感想はできれば明日にでも。
616マジ長感想人:02/12/19 07:45 ID:Ub0HWHz5
>>446   蜃気楼(国崎)
メンテじゃなくて?いいですが。
下らない最後の一言をいうためだけのオーソドックスな手法だが、まぁ最低これくらいはやって欲しいと言うあたりだろうか。
>そんな言い知れぬ不安の要素を抱えたままベンチに腰かけ、俺は呟く。
このあたりが今一つすとんと落ちないのですけどね。

>>477-481 2001年宇宙の旅(あかり)
とにかく読み難い。擬音と…の多用はそれだけで読者のレベル設定が低いのだなと思われ、うんざりさせられるものだ。
当方も一応高等教育を受けた成年であるため、絵本レベルの描写は必要としない。
夢現の物語は常に面白いものになりうるが、同時にありがちさと荒唐無稽への落とし穴を回避する必要がある題材でもある。
なぜなら、作者がきっちり理解していなくてもそれなりの雰囲気に持ち込む事は易しいが、きっちりとまとめきる事は困難だからである。

>>516-521 You only live twice(舞)
きっちり理解したのか微妙だが、正直読みこもうと言う気になれない作りである。
未来から過去方向へ影響を与えると言う話もまぁ最近では珍しくもなくなったし、その展開を意外に思わせるだけの準備もされていない。
アイデアをどう物語に生かすかが腕の見せ所であり、読者の観点を読みきって意表を突く努力がされなければ意味をなさない。
617マジ長感想人:02/12/19 07:47 ID:Ub0HWHz5
>>525-531 No future(ToHeart)
ありゃ、これもか。三人以上でダイアログを連続させる場合には多少は工夫が欲しい。
誰が喋っているのか類推できないわけではないが、(説明的な)会話だけで話を進められると割と早めに食傷する。
アイデア事体は見るところはあるのだが、これもまた作者が書いたいように書き散らしたような構成で読者としては、はぁ…と生返事しながら読み進める一方になる。
読者が追いつくのを待たずに一人突っ走るのではなく、読者と一緒にゴールテープを切るよう努めるのが作者の勤めである。
もうすこし詳しくいえば、2章での説明が直線的すぎて鼻白まされる、6章での矯めが足りない、というところか。

>>534-539 ひとりふたり(はるか)
うーん。どうもこれは解らないらしい。4章から先の展開が不自然で、特に4章はいまいち雰囲気の作りに失敗している印象がある。
まじかるアンティークあたりの絡みなのだろうが、こちらの方は不案内。関連のネタがあったのなら、申し訳ない。

>>541-554 犬耳娘細腕奮闘記@旅情編(うたわれるもの)
これまた元を知らない、申し訳ない。が、これは元を知らずとも想像が出来た。
キャラクターが原作に則していうかどうかは判断できないが、それぞれが納得できる範囲で動いているように思えた。
オチは恐らく知っていれば読める範囲ではないかと思うが、それまでの展開が丁寧にかかれているので気にならなかっただろうと思われる。
618マジ長感想人:02/12/19 07:48 ID:Ub0HWHz5
>>556-565 書き置き(秋子)
悪戯をしたなら、悪戯をしたなりの収め方と言うものがある。秋子さんの態度はたんに祐一を馬鹿にしただけとしか見えない。
また話の盛り上げが意図されておらず、どうせ最後にはそれらしく収まるのだろう的な緊張感のなさが全編に漂うのも面白みを欠く。
話が一部欠落しているように思えるのは私の気のせいか。
6章と7章の間、「自分の娘がいなくなって心配じゃないんですか」的な意味合いの台詞があってしかるべきところが見当たらないように思えるが。

>>570-581 いつかのメリークリスマス(浩之・あかり)
今回のテーマは時間旅行だったのだろうか。さておき。
恋人がもつ自分への記憶を辿る、というのは非常にそそられる話だった。そこに現れる認識と重点の置きかたの違いはとても興味深いものではある。
が、どうにも物語の焦点が見えてこない。始まりからして、何がどうなったのかよく解らない。
人込みの中ではぐれ、お互いを捜し会う最中で、どういう経緯でそんな幻想が入りこんだのか不明。
そのへんを置いて読んで見たが、浩之の感じるあかりへのもどかしさ、あせり、あかりのコンプレックスとそれを象徴するリボン、このあたりがうまく結べない。
読み手の力量不足は認めざるをえないが、書き方が散漫であるのは間違いないだろう。
619マジ長感想人:02/12/19 07:50 ID:Ub0HWHz5
>>584   行きて帰らぬ(千鶴・賢二)
spead…辞書で調べて見たんだが、それらしいものは見当たらない。speedの間違いということでいいのだろうか。
まぁ、この部分だけで評価することは出来ないし、何をいってもどうもなるまい。

>>586-592 旅立ちの季節(浩之)
スラップスティックとしては及第点か。
が、下ネタは声出して笑えてなんぼと言う風に考える。
シリアスとギャグでは単語の並べ方も変わる。モノローグでの説明も当たり前のタイミングでは使うと読み手が落ちついてしまう。
> 腫れてるでもなく、元気になってるでもなく、自然な状態のま
>ま、巨大化していて……、それは。
> こんなもん、他人になんて…………絶対見せられん!
このあたりも「笑える」モノにできれば一皮剥けると思われるが。

>>595-603 空を繋ぐ声(セリオ)
うーむ。このレベルの作品がここに投げられるのか(笑
断然ですな。
難をいえばラストシーン。そこに至るまでの積み重ねの割に、丁寧さと品を欠く印象だった。お涙なダラダラ展開は個人的にはいただけない。
また、隕石と言う表現も気になった。引力圏に”落ちて”くるものをさす言葉で、妥当ではないだろう。

最優秀にはこちらを推させて貰うしかないが。
620書き置き作者:02/12/19 08:36 ID:NgfT2tCs
感想期間中ですが、あまりにひどすぎるミスがあったので書かせてください。

>>618
>6章と7章の間、「自分の娘がいなくなって心配じゃないんですか」的な意味合いの台詞があってしかるべきところが見当たらないように思えるが。
まったくそのとおり。7章の一行目が抜けてました。投稿時のコピぺ作業で欠落したようです。
7章の頭に以下の一文を挿入しておいてください…

「秋子さんは名雪が心配じゃないんですか!?」
621名無しさんだよもん:02/12/19 12:19 ID:k4XmOSTb
葉鍵は滅多にこないんで、こんなスレがあるとは気づかんかった。今回感想初カキコ。

>446 『蜃気楼』
メンテか? 短いので上手いとかいや異議ありとか感想言うのは控える。
あえていうならタイトルにまでした蜃気楼を、もっと本文に絡めて欲しかった。

>476-484 『2001年宇宙の旅』
東鳩は遊んだことがないので、それを承知で以下の文を読んでくれ。
えーと、描写があかりの内面に多くを費やされているので、読者に情景が伝わりにくいとは思う。
後述の作品と比較することになってしまうが、たとえば>524-532などは
同じ一人称でも「話者の目から見た話し相手の外見」などが伝わってきているようだ。
>あかりがちょっと顔を赤らめながら囁いた。
とかな。参考にしてみたらどうか? がんがれ。
(ただもし職人のSS書いた意図が、あかりという少女の混沌とした
 内面を活写したかったと言うなら、話は別よ。
 その場合は別の評価の仕方を持ち出さなきゃならないが)

>515-522 『You only live twice』
タイトルの元ネタは007だったか?
>518あたりの段落わけの技巧が達者だと感じた。
舞シナリオに惚れ込んでいるのがよくわかるSSだ。
622名無しさんだよもん:02/12/19 12:19 ID:k4XmOSTb
>524-532 『No future』
笑った。しかしスピード感溢れる文体・ストーリーなのは理解するが、
>527の前半10行は、はしょりすぎだと思うが如何?
――なんとなく、この手の作品を書くときはヘタな感想だの批評だのを
耳にいれず、がーっと突っ走ったほうがよさそうな気もするが(w

>533-540 『ひとりふたり』
ホワルバはマナ食って積んであるので、それを承知で(略)。
黒うさとかってプレイムネタ? 違ってたら勘弁。

>541-555 『犬耳娘細腕奮闘記@旅情編』
当方いささか積みゲー多く、うたわれもまだ買っていない。よってそれを承(略)。
俺もSS書きだからわかるが、ギャグって本当難しいよねえ(嘆息)
とりあえず、地の文がギャグにしてはあまりかっとんでないとおもったんで、
板違いのRumbleや尾鮭あさみみたく、バーストかかったテンションで仕上げてみたら?

>556-567 『書き置き』
ほのぼの物としては面白く読めた。
ただ>557で「……しばらく、祐一とも会えなくなっちゃうな。」とあるが、
「しばらく」の一言で正直オチが半分がた割れると思う。

>569-582 『いつかのメリークリスマス』
スマソ。「『出会い』の駅です」で噴いてしまってあとは真面目に読めんかった。

>583-584 『行きて帰らぬ』
タイトルでなんとなく『ここ過ぎて滅びぬ』だかを思い出した。ふぁいとー。
623名無しさんだよもん:02/12/19 12:20 ID:k4XmOSTb
>585-593 『旅立ちの季節』
……この書き手には短小ティンコの魅力がつかめてないと、ショタスレ住民として断言する(w
まあ笑ったけどさ。

>594-604 『空を繋ぐ声』
ん、SFは苦手かつ無知なんだが、
たった9レスのSSにこのジャンルを持ってくると、設定語りで紙幅が尽きる気がする。
(ただこの職人の場合、地の文の筆力がやたらあるようなので、きちんと読者を引き込めてるが)
ラストがかなりいいと感じただけに、そこに到るまでの展開を
イベント挿入して膨らませたほうがいいんじゃないかなあ。
まあそのあたりは、職人が何を書きたがっているか次第でもあるから、あまり口をはさめんが。
あと>602の歌詞はなんぼなんでも甘すぎると思う。
引用するならせめて4行でなく1行にしといたほうが……
もうひとつ、あえて言うけど会話文がほとんどなく、セリオの感情が
自己燃焼のみで終わっているやも。
このレベルの情熱を抱いたキャラがあとひとり絡んできたら、傑作になったろうな。
……いまの時点でも俺のSSよりよっぽど上手いし、ある意味負け犬が吠えてるだけだけどさ。ちぇっ。



各作品のランクづけはしたくないんで、最優秀賞は挙げない。
いちばん気に入ったって意味なら『You only live twice』だな。
自分にはまず書けない文体って点では『No future』。
本気で嫉妬覚えるくらい上手さに感嘆したのは『空を繋ぐ声』。
葉鍵のSSはほとんど書いたことないが、いっちょ俺も取り組んでみるか。
624名無しさんだよもん:02/12/19 12:56 ID:og/M2acJ
なんだか今回、葉っぱ作品、東鳩もの、それも浩之・あかり関連が多いな。
テーマが『旅』なのに、なんだろうこの奇妙な関連性は。
625 :02/12/19 13:17 ID:OFLHqnRr
宇宙旅行とか時間旅行ネタだと、科学技術の発達している
東鳩の世界観がなじみやすいからだと思う。
626名無しさんだよもん:02/12/19 15:09 ID:gcKuvLeh
気になった作品の感想をいくつか書こうと思います。まずは>>534-539 ひとりふたり(はるか)。

はるかとマジアンネタを絡ませる……と言う時点で、読み手を選んでしまうところが厳しい。
それも特定のイベントを元にしているのだから、もうちょっと読み手に対する説明を加えるべきだった。
これでスフィーやウサギたちが出てきて、ちゃんとウサギたちが再会して、
説明に至るまで描写されていたら、知らない人にも評価してもらえたと思う……
……けど、それだと語りすぎて作品の雰囲気を殺してしまうなぁ。そこは適当なさじ加減で調整して。

地の文は上手いと思う。丁寧だし。それにさりげなくいろんな要素がちりばめられている、けれど。
はるかシナリオに思い切りはまった人でないと、このSSを読み解くのは難しい。ただ「?」が浮かぶだけだと思う。
シナリオの主幹である、はるかの過去とその皿に対する執着との関連性さえ、知らない人には見えてこない。
自分には会えなくなった人がいるけど、この子はまだ会えるから会わせてあげたい……。って、ことだよね。
(気がついたら、涙がこぼれていた)も、唐突な印象。
はるかの語りでなく、地の文で表現していたら気にならなかったと思う。多分。
最後も分かりづらい。これははるかと黒ウサギ皿が初めて会ったシーンだろうか?

袱紗。読めないし、分からなかったw 「ふくさ」だね。簡単にいうと絹製の上等な風呂敷らしいが。
文の端々から、言葉を知っている人だと分かるんだけど、余り一般的でない単語は説明が欲しい。俺が無知なだけですか?
まくらの旅もぐぐって見たりしたがよく分からなかった。古文の表現技法だろうか?

ところで黒ウサギの目は赤くありません。目が赤くなるのは白い飼いウサギ(の一部)だけです。最近は主流じゃないらしいけど。
余談だが私が昔飼っていたウサギは白いけど目は黒くてちびっこくて可愛かった……。

色々細かい突っ込みはしたけど、作品全体に流れる雰囲気は好き。
ホワルバSSの中でも特に表現が難しいと言われているはるかだけど、はるからしさも結構でていたと思う。
そんなところで。
627名無しさんだよもん :02/12/19 17:49 ID:iFwUhUdj
No future
一番面白かった。
こことか
>>どの道この家には自分しか
>>居ないのだから、さしあたって、二つの死体は毛布にでも包んで、物置に置いて
>>おけばいいだろう。
浩之の行動の淡白さにワラタ
最後がむりやり終わるところが玉にキズかな。
(まあSSだからそうなってしまうのはよくあることだけど。
SSらしくきちんと短くまとまっていたし、話の流れもスムーズに見れて
楽しかった。


628感想:02/12/20 01:08 ID:I3IWTpHJ
今回は上から順番に。独断と偏見でつけた感想です。

『蜃気楼』>>446

ちょこっと笑ってしまった。それだけだけど。★つけはパスさせてください。

『2001年宇宙のたび』>>477-481

非常に読みにくい……。今回は何とか最後まで読みましたが、普段だったら飛ばして
次のSSに移ってます。落ちは少し面白げでしたが、なにぶん流し読みなので構成や展開まで
評価できる立場にありません。


『You only live twice』>>516-521

なんと言うか……主人公が事故に遭って死にかけた時に、頭の中から声が響いてきて
スーパーマンとして蘇る、といった一昔前のヒーローものの話を思い出しました。
(待って!)と呼びとめることから始まり、(〜一つになれば)と融合を推奨し、ためらう
主人公に説教し、(今は、説明してる暇は無いわ!どうするの?)と最後には無理やり
二者択一を迫る。どこかで聞いたような話ではないでしょうか。以後の展開も予想できる
範疇にありました。ラストなど、判りにくいところも多少ありますが。ところで、
>「よぉ」
>「こんにちわ」
これは誰と誰の会話なのでしょう?

技術:★★(文章力は並よりちょっと下)
構成:★(もう少し工夫してほしかったです)
設定:★★(うーん……よく理解できませんでした)
テーマ:★(旅とはタイムトリップのことでしょうか? 苦しいような気がします)
総合:★(ううむ。ちょっと厳しいかなぁ)
629感想:02/12/20 01:08 ID:I3IWTpHJ
『No future』>>525-531

浩之、悲惨w 自業自得ともいうけれど。
因果律については突込みどころ満載。波動関数は発散し、収束するものです。平行世界という
解釈なら逆にこの話が成り立たなくなってしまいます。……ってそんなこと言ってもあれですね。
でも、どうせならば未来の浩之視点にして、何か行動を起こすたびに自分の境遇が悪化し、
それを改善するために再び過去に行き――というようなのも面白いのでは。
全体としては、始まりから落ちまで無難にまとめた印象。

技術:★★(表現などが多少おかしいところもあります)
構成:★★★(起承転結の転にやや欠けているかも)
設定:★★★(なかなか面白かった)
テーマ:★(うーん……旅、ねぇ。どうなんだろう)
総合:★★★(まとまってはいます。が、まとまりすぎている感も)


『ひとりふたり』>>534-539

うわ。すごい好きぽ。何となく文章にリズムがあるようです。最後がぱらっとしすぎている気も
しますが(冬弥おいてけぼり?)、これは好みの問題でしょう。うさぎの御伽噺の挿入も
いい味をだしています。ただ一つ問題があるとするならば――私がWAをやっていないことw
どうも本編に深く絡んでいそうなので、★つけはできません。残念です。
追記。
マジアンネタなんですか? どっちにしろやってない……スマソ
630感想:02/12/20 01:10 ID:I3IWTpHJ
『犬耳娘細腕奮闘記@旅情編』>>542-554

このSSの狙いは何でしょうか? ほのぼの……に下ネタはどうかと思いますし、ギャグとしては
いまいち徹しきれていない様子。それと関係してか、若干ストーリーが散逸している印象を
受けました。穿った見方をすれば、大元の話に無理やり旅というテーマをくっつけ、さらに
途中のエピソードを詰め込んだようにも。おそらく、
・トウカ登場で話がぶっとんで、ついていけなかった
・アルルゥの登場理由がさっぱり
・11レス目で場面が唐突に戻る
・結局エルルゥの旅は何の意味が?
・ヌワンギ伏線なしに登場
などが私の場合、違和感の原因になっているのでしょう。ううむ。

技術:★★★(そつがないです)
構成:★(行き当たりばったりのように思います)
設定:――(うたわれをやっていないので設定は評価不能)
テーマ:★★(題名こそ旅情編となっていますが、話のメインは違うところにあるような)
総合:★★(例えば、ハクオロの痔が最初に伏線として敷いてあれば……)


『書き置き』>>557-565

なんだこの落ちはあああぁぁぁぁっ。な、納得できん……。盛り上げるだけ盛り上げといて、
下から梯子を抜かれた感覚です。名雪だって一言ぐらい祐一に告げるでしょうに。

技術:★★★(無問題)
構成:★★(途中までは……)
設定:★(秋子さーん)
テーマ:★★(拍子抜け)
総合:★(多分に好き嫌いが入っていますが)
631感想:02/12/20 01:10 ID:I3IWTpHJ
『いつかのメリークリスマス』>>570-581

私には絶対書けないSS。しかし、幻想の列車ですか……銀河鉄道の夜を連想しました。
ちょっと違うかもしれないけど。雰囲気、というか設定は好きです。
肝心のストーリーの方は、伏線があまり消化されないまま、大団円を迎えた印象ですが。
うーん……『虚無』とか、色々想像はしてみましたが、やっぱり判りません。地の文に
ところどころ挿まれる浩之の問いかけが、そのまましこりとして残ったよう。

技術:★★(一レス目だけ三人称なのが気になりました)
構成:★★(私の読解力不足かも)
設定:★★★★(幻想的な趣向を買って)
テーマ:★★★(他の時間トラベルものに比べたらお題にまともに勝負しています)
総合:★★★(正直、作者さんの解説希望)


『生きて帰らぬ』>>584

気の毒だとは思います。……思いますが、時には出さない勇気というのも必要では
ないでしょうか。
632感想:02/12/20 01:12 ID:I3IWTpHJ
『旅立ちの季節』>>586-592

面白かった……。繰り返される書き置きが秀逸。ただ、もうちょっと引き伸ばせる感じは
したし、爆笑とまではいかなかった、というところです。上手くキャラを弄っているようなので、
さらなる飛躍に期待します。

技術:★★★(星三つと四つの間かなぁ。惜しい)
構成:★★★★(リフレインはギャグの基本だが、やはり良い)
設定:★★(シチュ以外は特に目新しいことなし)
テーマ:★★★(題名がいいね)
総合:★★★(「来栖川先輩」がなければ星四つだったかなーw)


『空を繋ぐ声』>>595-603

むむむ。うーん。どうも他の方には好評のようですが、私にはあまりヒットしませんでした。
感覚がずれているのかも。少し不安。
文章力はあると思いますが、いかんせん短すぎな気が……。配分を間違えたようにも見えます。
起承転結の転に当たる事故発生が早すぎて、世界観になじめないまま、セリオと一緒に
宇宙へ放り出されました。だから、マスターの声が聴きたいというセリオの想いにも特に
共感できなかったのでしょう。かといって、宇宙の虚無、孤独感が強いわけではなく。
SSを読んでいるというよりも、セリオの講演を聞いているような感覚でした。

技術:★★★★(何かが足りない気がします。宇宙の客観的な描写かなぁ……)
構成:★★(良く言えば落ち着いた構成。悪く言えば作者の掌の上で泳がされている)
設定:★★(いまいちついていけなかった。新天地を求めて旅する宇宙船の話自体は
       ありふれています)
テーマ:★★★★(ストーリーが旅そのもの。真っ向から挑んだ)
総合:★★★(展開に説得力がなかったのもちょっとあれだったかもしれません)
633感想:02/12/20 01:13 ID:I3IWTpHJ
以上。最優秀賞は、今回はなしの方向で。28qsa氏、カウントに入れないでください。
優秀賞は『旅立ちの季節』・『空を繋ぐ声』。
特別賞は『ひとりふたり』に。

なんだかんだで感想は皆勤賞。形式は違うけど。
次回は記念すべき第十回。作品がこれまで以上に多くなり、レベルも一段と上がることを
期待しています。
……って他人事じゃない。書けよ、自分(;´д`)
634名無しさんだよもん:02/12/20 01:33 ID:xhcTEYU4
まだ総括期間ではありませんが……
>>619
>spead…辞書で調べて見たんだが、それらしいものは見当たらない。
>speedの間違いということでいいのだろうか。

 ∧||∧
(  ⌒ ヽ スペル間違えました……
 ∪  ノ  正しくは『speed』です
  ∪∪
635名無しさんだよもん:02/12/20 02:13 ID:mF24yvnY
>>620>>634
もうちょっと我慢しなさい。他の書き手だって色々言いたいことはあるのだから。

>>620はコピペミスだろうが、大体どんなセリフが抜けているか分かったから無問題。
……つーか、一言一句予想と同じだったし。
>>634はいいから作品を完成させなさい。吊るときは専用スレで。
636名無しさんだよもん:02/12/20 02:15 ID:mF24yvnY
……ってaがなぜか全角かよ。すまぬ。
俺も吊ってくるか。
637名無しさんだよもん:02/12/20 12:25 ID:SZai4ViB
>>446   蜃気楼(国崎)

なぜこれを…(w
あまりのくだらなさにサラッと読めるのが魅力かな。
でも特に何も。

>>477-481 2001年宇宙の旅(あかり)

なんかはぁはぁうるさいです。

>>516-521 You only live twice(舞)

全体的に雑な印象を受けた。
特に序盤の展開。ここはちょっと淡白すぎるんじゃないかな。
もう少し描写を入れるなりすれば、読者が物語りの中に入りこめやすいかも。
あと4レス目のお子様一人称がやや不自然。ここを敢えて三人称で書かなかったのは
面白い試みだと思うけど、やはりモノに出来てない気がする。
ベタではあれど良いアイデアなのでもっと丁寧にまとめてほしかった。
638名無しさんだよもん:02/12/20 12:27 ID:SZai4ViB
>>525-531 No future(ToHeart)

ワラタ。面白かった。(w
ストーリー的にも余分な物を一切省いてあって最後までマンネリせず読めた。
ただオチのインパクトが弱い。それによってアイデアは面白いのに最終的には
こじんまりとなった印象。
あと会話のシーンの描写で唐突過ぎる箇所が多々ある。例えば
>「その発明って、タイムマシンだろ?」
>博士はみるからに動揺した。
>「ななっ……ふ、藤田君、どうしてそのことを?」
2行目ね。確かに描写のくどさが無くてスムーズに読めるだろうけど…。
<それを聞いた〜>とかを頭に置いた方がやっぱり分かりやすいよ。

>>534-539 ひとりふたり(はるか)

元ネタがわからないので、どこまでがオリジナルかわからない。
それによって作品に深いテーマがあるのか無いのかもわからない。だからストーリー
の正しい評価が出来ない。スマソ。
でも文体は綺麗だね。とても読みやすく簡潔だ。すごく書きなれてる感じ。でも
>秋特有の、快晴に恵まれながらも涼しげな気候も後押ししてか
これ、おかしいよね。 
なんか文の順序も文字もデタラメになってる。推敲ミス?それとも俺が知らない文の作法?(w
639名無しさんだよもん:02/12/20 12:27 ID:SZai4ViB
>>541-554 犬耳娘細腕奮闘記@旅情編(うたわれるもの)

あ〜、うたわれるものもやってないわ。スマソ。
でもいくつか思い当たったことを。
まず構成が甘い。
全体的な筋のみを決めておいて、他はどうも行き当たりバッタリな印象。
ラストはオチに対する伏線が無いので、無理矢理 話がまとまった感じがする。
ギャグはまあまあ面白かった。(それがメインだろうけど)
寒いものも多々あったが。(w

>>556-565 書き置き(秋子)

うん、まあまあ面白かった。可も無く不可も無く。
構成はしっかりしてるし、オチもなかなか。上手くまとめてると思う。
祐一の焦りや不安、そして安堵の心情も充分に伝わってくる。
あと、1レス目の伏線もなかなか面白い。
実際、俺も本当に家出したんだと思ったてし。(w 

>>570-581 いつかのメリークリスマス(浩之・あかり)

文学ものには興味無し。

>>584 行きて帰らぬ(千鶴・賢二)

残念だったね。
でもこの部分だけでも割と好き。
640名無しさんだよもん:02/12/20 12:28 ID:SZai4ViB
>>586-592 旅立ちの季節(浩之)

>それは冬の朝。
>起きると、股間がもっこりとしていた。
いきなり笑った。(w
さて評価だけど、まず文体と構成が非常に綺麗。
そして散りばめられた独特の描写も魅力だね。
ギャグもまあまあ面白いし、ラストも綺麗に落としてる。


>>595-603 空を繋ぐ声(セリオ)

感動した。ただ前後の温度差が気になる。
その温度差のせいで序盤がえらく事務的な説明に感じた。
文体に説得力があるので、そんなに説明しなくても読者は理解してくれるよ。
あと、感動が主線として綴られているので作品のテーマがやや軽薄になっている。
そう、歌とセリオの心の変化と。これすらも事務的なものに思えてしまう。
まあ当然、完成度は一番だけど
641名無しさんだよもん:02/12/20 12:29 ID:SZai4ViB
というわけで
最優秀作品は『旅立ちの季節』
次点に『空を繋ぐ声』
642名無しさんだよもん:02/12/21 11:28 ID:T8eZ0Tu3
 
643名無しさんだよもん:02/12/21 21:32 ID:5mxQW5cA
>>477-481 『2001年宇宙の旅』

この作品の特徴として目を引いたのは、あかりの内面でまで(´Д`) ハァハァ
言っている手法だが、正直読みにくい。
もう一つは、どこまでも夢が続くストーリーの構造であるが、これも作品として
何らかの意味がないと、技巧倒れになってしまうのではないだろうか。
不条理として書いたのなら口の挟み様がないけれど。

>>516-521 『You only live twice』

真相は明示してないが、外堀は埋められており、読者が推測しようと思えば
比較的容易にわかる話である。ただ、Kanonをプレイしていない人間には
不親切と映り、プレイした人間には、「何をいまさら」的にとられるおそれはある。

>>525-531 『No future』

相当にぶっ飛んだ作品。まあ、どうしてキスをしようとしただけで、相手と
結婚した未来が発生するのかとか、オチが唐突とか、いろいろ批判材料は
あるが、勢いだけはある。序盤の文章は手抜き過ぎ。
644名無しさんだよもん:02/12/21 21:37 ID:5mxQW5cA
>>534-539 『ひとりふたり』

申し訳無いが、作品理解に必要な知識が無いので、コメントは控えとく。

>>541-554 『犬耳娘細腕奮闘記@旅情編』

なんて言うか、脱力した(w
面白かったけど、キャラが多すぎてやや散漫な印象。
文章は割としっかりしているので、長さはあまり気にならなかった。
ギャグの数が少ないので、もっと突き抜けたほうが良いと思う。

>>556-565 『書き置き』

基本的にワントリックで構成された話であるが、作り自体は結構丁寧に
作ってあり、まとまりは良い。欲を言えば、仮の解決やミスデレクション
などで、読者を引きずり回してくれれば、もっと面白かったかも。

>>584  『行きて帰らぬ』

原作のエピソードを使用する場合、入り込みやすいという利点がある
反面、どうやって読み手の予想を越えるかが大きな問題となる。
おそらく完成が間に合わなかったのも、必要とされるプロットの難度が
高いせいだろう。御愁傷さま(w
645 ◆28qsaJNT.c :02/12/21 23:35 ID:K1O2eqUM
【告知】

現在、葉鍵的 SS コンペスレは投稿期間を終え、感想期間に入っています。
今回投稿された作品の一覧は >>606 となっています。

目に留まった作品だけでもいいので、よろしければ感想を書き込んでください。
あなたの一言が、未来の SS 職人を育てるかもしれませんYO!
646名無しさんだよもん:02/12/21 23:37 ID:B37x32v4

エ@ズウ@ルスって血液はもちろん、口の中のだ液、男性の精子、女性の愛液、
アナルないとか人の体の粘膜に含まれるって知ってる?
セックス、アナルセックス、キス、クンニなど感染確立はゼロじゃないよ。
http://www.labora.jp/hiv/index_pc.html
http://members.goo.ne.jp/home/oraquick
647名無しさんだよもん:02/12/22 01:06 ID:/EelduyL
>>570-581 『いつかのメリークリスマス』

東鳩キャラで『銀河鉄道の夜』(いや『999』か)をやりたかったのだろうか?
難解な話なのだから、導入部は倒置を使って余計にわかりにくくする必要など
ないと思う。『杜子春』みたいに、現実−空想−現実という明快な構造にして、
空想で教訓とした事を、現実に生かして終わった方が良いと思うのだがどうか。

>>586-592 『旅立ちの季節』

お色気漫画で見かけるようなネタだが、綺麗にまとまっている。
材料がアレだが、料理の仕方はうまい、といったところかな。
家に集まった面子はクラスの連中なんだろうか。「ニイハオ」と
「ボンジョルノ」が誰なのか、謎だ。

>>595-603 『空を繋ぐ声』

このスレに出すには本格志向というか……紙幅のある、商業出版とかネット小説
だったら、細かいエピソードを挟んで設定を小出しにできるんだけどねぇ。結果的に
序盤から設定説明が連続しててちょっときつい。今回の作品中では、文章力は
卓絶しているが、ストーリー的にはやや不満。設定が話にあまり生かされて
いなかった点とか。あと、マスターにもう少し頑張ってくれれば、二人の絆の強さ
が伝わって良かった思う。
648名無しさんだよもん:02/12/22 01:09 ID:/EelduyL
今回は一作だけ推しとこう。
最優秀作は『空を繋ぐ声』ということで。
649名無しさんだよもん:02/12/22 02:10 ID:OhfhVZwU
んー……無理に推さなくてもいいんじゃない? とか言ってみる。
650名無しさんだよもん:02/12/22 06:57 ID:8oRA/Snh
総括ではないながら、一言。>649
ここはコンペスレではなかったのか?優劣をつけるために真面目に読みこんだのであって、
そのための期間わけや匿名でもあったはず。
そこに異論があるなら総括期間にて述べるべきであり、感想期間中にこの発言をして感想人
たちのあり方を惑わせるとはどういうつもりか。

もし望まれるとしても、この議論の続きは総括期間にて行いたい。その際は指名してもらえ
ば返事させていただくが、今はこれで勘弁願いたい。
651名無しさんだよもん:02/12/22 08:25 ID:llzCTmwt
できればいきなりあげで詰問口調ってのも勘弁してくれ。
何かを呼び込もうとしてるんじゃなきゃ。
652名無しさんだよもん:02/12/22 21:17 ID:MhUEiBPR
今回は感想が速いな。容量が残り少ないせいか、
クリスマスやコミケ直前に感想なんて書いてらんないからか?
653アシベ ◆yGAhoNiShI :02/12/23 05:26 ID:eI292REV
ドラゴンボールZ フジ(関東)で毎週月曜16:30〜放送中!!
           | ]下ミ─-。、_|_, 。-―テ「 [ l
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と〜けたこおりのな〜かに〜♪恐竜がい〜たら〜たまのりし〜こ〜みたいね〜
654アシベ ◆yGAhoNiShI :02/12/23 06:33 ID:eI292REV
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655アシベ ◆yGAhoNiShI :02/12/23 07:30 ID:eI292REV
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656アシベ ◆yGAhoNiShI :02/12/23 08:34 ID:HUpnX5n4
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657アシベ ◆yGAhoNiShI :02/12/23 09:33 ID:oteC4KgG
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658 ◆28qsaJNT.c :02/12/23 09:38 ID:CIaxvD0d
残り容量も厳しいみたいなので、次スレを立てます。
しばしのお待ちを。
659 ◆28qsaJNT.c :02/12/23 10:19 ID:CIaxvD0d
立てますた。

葉鍵的 SS コンペスレ 6
http://wow.bbspink.com/test/read.cgi/leaf/1040605036/l50

今回の投稿作品への感想、その他雑談などは上記のスレでお願いします。
こちらのスレは最低限のメンテのみを行うことにします。
660アシベ ◆yGAhoNiShI :02/12/23 15:17 ID:tim4r+gd
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661アシベ ◆yGAhoNiShI :02/12/23 15:19 ID:0qzQPh4U
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662アシベ ◆yGAhoNiShI :02/12/23 16:59 ID:oteC4KgG
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663アシベ ◆yGAhoNiShI :02/12/23 17:35 ID:tim4r+gd
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664名無しさんだよもん:02/12/25 11:32 ID:fTJ5KTc8
無意味に埋め立て
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次スレhttp://wow.bbspink.com/test/read.cgi/leaf/1040605036/l50
665名無しさんだよもん:02/12/25 11:37 ID:fTJ5KTc8
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666名無しさんだよもん:02/12/25 11:46 ID:fTJ5KTc8
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667名無しさんだよもん:02/12/25 11:58 ID:fTJ5KTc8
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668名無しさんだよもん:02/12/25 15:48 ID:TB4uXgsw
お題:年末なので回顧

今までのコンペで、一番印象的だったのは第1回の『エーデルワイス』かなぁ。
俺はあの時、SS始めたばっかで右も左も判らなかった。
んで、今思えばどうしようもないものを書いて投稿したんだが、これを見てショックを受けたね。
以後、おそらく俺の文章にはこの作品が原点にあると思う。
第5回の時の『逃げ水と』も素晴らしかったが、これはどちらかというと目標じゃなくて理想だなぁ。
669名無しさんだよもん:02/12/25 23:19 ID:F0EJ1NBp
お題:年末なので回顧

あんなものを書いたせいなのか……
俺の本当に応援していたチームがあぁぁぁ〜〜…!!!(死涙
670名無しさんだよもん:02/12/25 23:59 ID:TB4uXgsw
J2落ちですか?w
違ったらどうしよ……
671名無しさんだよもん:02/12/26 00:11 ID:gjkYwg3j
お題:回顧

あれだな。最初企画を聞いた時は、ここまでモノになるとは思ってなかったな。
今度、発起人である28qsa氏を労っとこう。
672名無しさんだよもん:02/12/26 00:43 ID:rIdFEqHH
何度落ちたって、また上がればいいんだ!
673名無しさんだよもん:02/12/26 00:49 ID:GFFkXLYw
お題:回顧

・最萌後に暇を持て余したSS書きにとって、このスレが格好の
発表の場だった
・キャラスレのマンセー感想と異なり、様々な感想がもらえる。
・テーマと締め切りの存在が職人のやる気を喚起させた。
といったところが好評の原因なのかな、と思ったりする。
674名無しさんだよもん:02/12/26 02:08 ID:C26BAVVI
降格とか、昇格失敗とか、無念な敗退とか、とにかくそのようなことです(w

お題:回顧
28qsaさんにはほんとに今年はおつかれさまと。感想人1さんカムバック。
自分的最エロ賞は「生贄」、最文章ウマー賞は「坂を越えた向こうに」。
「うそつきドラマ」も良かった。一回一回思い出すとほんと一つ一つ書くことが
思い浮かぶなあ。……なんか前スレで埋め立てでやるのがもったいない気がしてきた。<お題:回顧
675名無しさんだよもん:02/12/26 02:20 ID:GFFkXLYw
>>674氏は某市原のサッカーSS書いた人?とか
ESPってみる。
676名無しさんだよもん:02/12/26 02:28 ID:0c+xoRLg
お題:回顧

書こう書こうと思いながら、いまだ1つしか書いてません。
自分が書くための原動力は、お題でも締切でもないようです。
というか、プロットだけは思い浮かぶけど、その先が出ないんですよね。
次は何でしたっけ? 「初」? んー、努力します。
677名無しさんだよもん:02/12/26 03:43 ID:N7WBrO1R
お題:回顧
SSを書いたり感想を書いたりしました。
時には荒らしに近いことまで書いてしまったこともあり、反省するところです。
けれど最後には萌えに回帰するのでした。あぅー。
678名無しさんだよもん:02/12/26 15:27 ID:kOveaacH
お題:回顧

数回前から参加させてもらってるが、最初の一回以外は何故か締め切りギリギリの投稿になってしまっている罠。
推敲する時間がなくなるので質も悪くなる罠。
次回こそは頑張ろう!と毎回思ってる罠。
679名無しさんだよもん:02/12/27 22:28 ID:Wpa2xAym
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680名無しさんだよもん:02/12/27 22:33 ID:Wpa2xAym
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681名無しさんだよもん:02/12/27 22:38 ID:Wpa2xAym
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682名無しさんだよもん:02/12/27 22:44 ID:Wpa2xAym
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683名無しさんだよもん
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