1 :
名無氏物語:
2 :
名無氏物語:2006/08/20(日) 18:56:33 ID:lUWafQCR
3 :
名無氏物語:2006/08/21(月) 01:41:19 ID:HpqWHNty
いかにせん後の世とだに契らねば恋ひ死ぬとても頼りなき身を(新葉752)
4 :
名無氏物語:2006/08/21(月) 01:42:02 ID:HpqWHNty
わすれめや神のいがきの榊葉にゆふかけそへし雪の曙(新葉574)
5 :
名無氏物語:2006/08/21(月) 01:46:29 ID:gP0hYnXq
6 :
名無氏物語:2006/08/21(月) 01:47:00 ID:gP0hYnXq
春の月涙の外にみる人やかすめるかげのあはれしるらん(宗尊親王)
7 :
名無氏物語:2006/08/21(月) 01:47:38 ID:gP0hYnXq
さやかなる月さへうとくなりぬべし涙の外にみるよなければ(永福門院)
8 :
名無氏物語:2006/08/21(月) 07:10:19 ID:4ekIyqNT
身のうさの秋はわするる物ならば涙くもらで月はみてまし(藤原頼輔「千載集」)
9 :
名無氏物語:2006/08/21(月) 07:10:52 ID:4ekIyqNT
稲葉ふく風のおとせぬ宿ならばなににつけてか秋をしらまし(藤原伊通「金葉集」)
10 :
名無氏物語:2006/08/21(月) 07:11:28 ID:4ekIyqNT
さくらがり雨はふりきぬおなじくはぬるとも花の影にかくれむ(よみ人しらず「拾遺集」)
11 :
名無氏物語:2006/08/21(月) 07:15:35 ID:7imRPm6U
いすず川たのむ心しふかければあまてる神ぞ空にしるらむ(後鳥羽院「後鳥羽院御集」)
12 :
名無氏物語:2006/08/21(月) 07:16:57 ID:7imRPm6U
山里はゆききの道の見えぬまで秋の木の葉にうづもれにけり(曾禰好忠「詞花集」)
13 :
名無氏物語:2006/08/21(月) 07:17:41 ID:7imRPm6U
うらがるるあしの末葉に風すぎて入江をわたる秋の村雨(西園寺実氏「続拾遺集」)
14 :
名無氏物語:2006/08/21(月) 07:18:19 ID:7imRPm6U
はつせ山ゆふこえくれて宿とへば三輪の檜原に秋風ぞふく(禅性法師「新古今集」)
15 :
名無氏物語:2006/08/21(月) 07:19:11 ID:7imRPm6U
橘の蔭踏む道の八衢に物をぞ思ふ妹に逢はずして(三方沙弥「万葉集」)
16 :
名無氏物語:2006/08/21(月) 16:42:31 ID:qWr9JEnp
いかでなほ恋ひ死ぬばかりこふる身を人づてにだにさぞときかれん(藤原家良)
17 :
名無氏物語:2006/08/21(月) 16:44:53 ID:qWr9JEnp
あひみてのあしたの恋にくらぶれば待ちし月日は何ならぬかな(祐子内親王家紀伊)
18 :
名無氏物語:2006/08/21(月) 16:45:34 ID:qWr9JEnp
今までに昔は物をとばかりもうらみぬ身をば恨みやはせぬ(後水尾院)
19 :
名無氏物語:2006/08/21(月) 16:46:39 ID:qWr9JEnp
いかにせん昔はものをとばかりの歎きしらるるけさのおもひを(後西院)
20 :
名無氏物語:2006/08/21(月) 16:47:43 ID:qWr9JEnp
うつそみのよのはかなさにくらぶれば桜は猶もひさしかりけり(鵜殿余野子)
21 :
名無氏物語:2006/08/21(月) 16:49:33 ID:qWr9JEnp
あいみてののちの心の夕まぐれ君だけがいる風景である(俵万智)
22 :
名無氏物語:2006/08/21(月) 17:01:29 ID:5+NzRcZ/
逢ひみてののちの心にくらぶれば昔は物も思はざりけり(拾遺710)
23 :
名無氏物語:2006/08/21(月) 17:08:00 ID:qWr9JEnp
大方の空も涙もかきあへぬ月かげぬらす秋のむらさめ(後鳥羽院)
24 :
名無氏物語:2006/08/21(月) 17:08:30 ID:qWr9JEnp
おほかたの秋てふ秋のながき夜をこよひともがな星合の空(光厳院)
25 :
名無氏物語:2006/08/21(月) 17:09:29 ID:qWr9JEnp
程もなく消えぬる雪はかひもなし身をつみてこそあはれと思はめ(中務)
26 :
名無氏物語:2006/08/21(月) 17:10:51 ID:qWr9JEnp
忘らるる身をば思はで龍田山心にかかる沖つ白波(寂蓮)
27 :
名無氏物語:2006/08/21(月) 17:11:54 ID:qWr9JEnp
誓ひてし人の命を嘆くとてわがたのまぬになしてこそみれ(藤原為家)
28 :
名無氏物語:2006/08/21(月) 17:12:52 ID:qWr9JEnp
時のまもなぐさめつらん覚めぬまは夢にだにみぬ我ぞかなしき(玄上朝臣女)
29 :
名無氏物語:2006/08/21(月) 17:17:25 ID:2lFpjewe
世の中をいとふ宿にはうゑおきて身をうの花のかげにかくさん(慶融[続千載])
30 :
名無氏物語:2006/08/21(月) 17:18:16 ID:2lFpjewe
今はただ思ひたえなんとばかりを人づてならでいふよしもがな(藤原道雅[後拾遺])
31 :
名無氏物語:2006/08/21(月) 17:19:02 ID:2lFpjewe
あひみてののちこそ恋はまさりけれつれなき人をいまはうらみじ(永源[後拾遺])
32 :
名無氏物語:2006/08/21(月) 17:20:01 ID:2lFpjewe
あだなりし人の心にくらぶれば花もときはのものとこそみれ(藤原忠通[金葉])
33 :
名無氏物語:2006/08/21(月) 17:20:45 ID:2lFpjewe
思ひ出づるその慰めもありなまし逢ひ見て後のつらさ思へば(藤原季経[千載])
34 :
名無氏物語:2006/08/21(月) 17:21:58 ID:2lFpjewe
うたたねの夢に逢ひ見て後よりは人もたのめぬ暮ぞ待たるる(源慶[千載])
35 :
名無氏物語:2006/08/21(月) 18:00:41 ID:sDGYhjwq
恨み慕ふ人いかなれやそれはなほ逢ひ見て後の憂へなるらん(京極為兼[玉葉])
36 :
名無氏物語:2006/08/21(月) 18:07:57 ID:sDGYhjwq
我が恋は庭のむら萩うらがれて人をも身をも秋の夕ぐれ(慈円[新古今])
37 :
名無氏物語:2006/08/21(月) 18:17:10 ID:bn4Z3iy7
夢かとぞわびては思ふたまさかにとふ人あれや又やさむると(続古今1396)
38 :
名無氏物語:2006/08/21(月) 18:17:58 ID:bn4Z3iy7
世の中はただ今日のごとおもほえてあはれ昔になりもゆくかな(続千載1944)
39 :
名無氏物語:2006/08/21(月) 18:22:30 ID:1vXRAEj5
たへてやは人をも身をも恨むべき木の葉しぐるる秋の山里(光西[続後撰])
40 :
名無氏物語:2006/08/21(月) 18:23:27 ID:1vXRAEj5
忍び音の絶えてしなくは時鳥五月待つまを恨みざらまし(今出川院近衛[続後拾遺])
41 :
名無氏物語:2006/08/21(月) 18:25:13 ID:1vXRAEj5
いくたびかあはれ昔と思ひいでて身のいたづらに月をみるらん(二条良実[続古今])
42 :
名無氏物語:2006/08/21(月) 18:25:51 ID:1vXRAEj5
恋ひしなむ身をもあはれと誰かいはんいふべき人はつらき世なれば(西園寺実衡女[風雅])
43 :
名無氏物語:2006/08/21(月) 18:29:11 ID:1vXRAEj5
哀ともいふべき人はさき立ちて残る我が身ぞありてかひなき(永陽門院左京大夫[新拾遺])
44 :
名無氏物語:2006/08/21(月) 18:30:13 ID:1vXRAEj5
ながめてもあはれと思へおほかたの空だにかなし秋の夕ぐれ(鴨長明[新古今])
45 :
名無氏物語:2006/08/22(火) 00:17:29 ID:oGoH65Ho
しほたるる身をば思はずこと浦に立つ名くるしき夕烟かな(少将内侍[新拾遺])
46 :
名無氏物語:2006/08/22(火) 00:20:42 ID:oGoH65Ho
埋もるる身をば歎かずなべて世の曇るぞつらき今朝の初雪(後醍醐院[新葉])
47 :
名無氏物語:2006/08/22(火) 00:35:31 ID:1lLGKEm6
恋ひしなん身をば思はず同じ世にあはぬためしの名こそ惜しけれ(寂昌[新千載])
48 :
名無氏物語:2006/08/22(火) 00:36:34 ID:1lLGKEm6
しづむべき身をば思はず涙川ながれて後の名こそをしけれ(崇光院[新千載])
49 :
名無氏物語:2006/08/22(火) 00:50:58 ID:nfYqAmfT
ちはやぶる平野の松の枝しげみ千世も八千世も色はかはらじ(拾遺264)
50 :
名無氏物語:2006/08/22(火) 00:52:23 ID:nfYqAmfT
ゆひそむる初元結のこむらさき衣の色にうつれとぞ思ふ(拾遺272)
51 :
名無氏物語:2006/08/22(火) 00:53:49 ID:nfYqAmfT
ゆくすゑの命もしらぬ別れぢはけふ逢坂やかぎりなるらん(拾遺315)
52 :
名無氏物語:2006/08/22(火) 00:54:38 ID:nfYqAmfT
秋霧のたつ旅ごろもおきて見よ露ばかりなる形見なりとも(新古860)
53 :
名無氏物語:2006/08/22(火) 00:56:18 ID:nfYqAmfT
みかきもり衛士のたく火の夜はもえ昼はきえつつ物をこそ思へ(詞花225)
54 :
名無氏物語:2006/08/22(火) 00:57:16 ID:nfYqAmfT
我ならぬ人に心をつくば山したにかよはむ道だにやなき(新古1014)
55 :
名無氏物語:2006/08/22(火) 01:03:40 ID:9/BcGz9E
暮るる夜は衛士のたく火をそれと見よ室の八島も都ならねば(藤原定家[新勅撰])
56 :
名無氏物語:2006/08/22(火) 01:04:52 ID:9/BcGz9E
あしのやに蛍やまがふ海人やたく思ひも恋もよるはもえつつ(藤原定家[続後撰])
57 :
名無氏物語:2006/08/22(火) 01:05:34 ID:9/BcGz9E
夜はもえ昼はをりはへなきくらし蛍も蝉も身をばはなれず(源家長[続後撰])
58 :
名無氏物語:2006/08/22(火) 01:20:52 ID:ReTyplbx
朝ぼらけ霞へだてて田子のうらに打ち出でてみれば山のはもなし(草庵集)
59 :
名無氏物語:2006/08/22(火) 01:21:38 ID:ReTyplbx
菅原や伏見の暮の面影にいづくの山もたつ霞かな(新続古今33)
60 :
名無氏物語:2006/08/22(火) 01:22:24 ID:ReTyplbx
梅の花にほひや空にみちぬらん夜わたる月に春風ぞふく(草庵集)
61 :
名無氏物語:2006/08/22(火) 01:23:08 ID:ReTyplbx
槙の戸をささでぬるよの手枕に梅が香ながら月ぞうつれる(草庵集)
62 :
名無氏物語:2006/08/22(火) 01:23:50 ID:ReTyplbx
遠ざかる声をしるべにながめずはかすみやはてん雁の一つら(草庵集)
63 :
名無氏物語:2006/08/22(火) 01:24:34 ID:ReTyplbx
立ちこめてくれぬる空も春の月かすむにつけて影ぞみえ行く(草庵集)
64 :
名無氏物語:2006/08/22(火) 01:40:06 ID:o9IMesqG
みかきもり衛士のたく火の数そひて玉しく庭に飛ぶほたるかな(宗尊親王)
65 :
名無氏物語:2006/08/22(火) 01:41:08 ID:o9IMesqG
しれかしな衛士のたく火のなにならでよる昼わかずもゆる思ひを(冷泉為村)
66 :
名無氏物語:2006/08/22(火) 01:42:13 ID:o9IMesqG
みかきもり衛士のたく火はよそなれどとへかし人のもゆる思ひを(後鳥羽院)
67 :
名無氏物語:2006/08/22(火) 01:42:52 ID:o9IMesqG
夜もすがら雲ゐの庭をてらすなる衛士のたく火は有明のころ(後鳥羽院)
68 :
名無氏物語:2006/08/22(火) 01:43:36 ID:o9IMesqG
くまもなきゑじのたく火の影見えて月になれたる秋の宮人(藤原定家)
69 :
名無氏物語:2006/08/22(火) 02:08:23 ID:YpT5PQey
はかなさの命もしらぬ別れぢはまてどもえこそちぎらざりけれ(藤原知家[続後撰])
70 :
名無氏物語:2006/08/22(火) 02:20:19 ID:BUl/2NUs
我が恋は初元結のこむらさきいつしかふかき色に見えつつ(後醍醐院[風雅])
71 :
名無氏物語:2006/08/22(火) 02:22:38 ID:BUl/2NUs
我が恋はあまのいさり火よるはもえ昼はくるしき浦の網なは(藤原家良[続古今])
72 :
名無氏物語:2006/08/22(火) 02:23:38 ID:BUl/2NUs
夜はもえ昼は消えゆく蛍かな衛士のたく火にいつならひけん(宗尊親王[続拾遺])
73 :
名無氏物語:2006/08/22(火) 02:26:07 ID:BUl/2NUs
朝な朝なおのれ鳴きてや鶯のとしたちかへる春をしるらん(二条為氏[新千載])
74 :
名無氏物語:2006/08/25(金) 10:33:53 ID:RYng21mv
石走る垂水のうへの早蕨のもえいづる春になりにけるかも(志貴皇子「万葉集」)
75 :
名無氏物語:2006/08/25(金) 10:42:46 ID:5YRVpO+L
今日よりは君にひかれてあふひ草二葉の松の千よに八千世に(細川幽斎)
76 :
名無氏物語:2006/08/25(金) 10:45:13 ID:5YRVpO+L
まもれ猶君にひかれて住吉のまつのちとせは万世の春(北条氏政)
77 :
名無氏物語:2006/08/25(金) 10:52:04 ID:D6BPW8MT
水無瀬川霞のみをのあらはれて一筋深き遠の山もと
78 :
名無氏物語:2006/08/25(金) 10:52:45 ID:D6BPW8MT
何ごとのはらだたしかる折にしもきけばゑまるる鶯の声
79 :
名無氏物語:2006/08/25(金) 10:53:20 ID:D6BPW8MT
梅かをり柳けぶりて糸雨のつれづれとふる春の日長さ
80 :
名無氏物語:2006/08/25(金) 10:54:13 ID:D6BPW8MT
霞わけ今かおつらし夕ひばりはるかに聞し声の近づく
81 :
名無氏物語:2006/08/25(金) 10:55:05 ID:D6BPW8MT
ふるとしもしらでねしよの春の雨を明てみるこそのどけかりけれ
82 :
名無氏物語:2006/08/25(金) 10:55:47 ID:D6BPW8MT
小雨ふる春の夕の山がらすぬれてねにゆく声ぞ淋しき
83 :
名無氏物語:2006/08/25(金) 10:57:53 ID:jYThyiXE
ワシはだーーーーーーーーーーーれじゃ?
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84 :
名無氏物語:2006/08/25(金) 11:03:31 ID:PkCzwWUH
見渡せば山もと霞む水無瀬川ゆふべは秋となに思ひけん(後鳥羽院「新古今集」)
85 :
名無氏物語:2006/08/25(金) 11:12:40 ID:GC4x/g2X
花ならぬなぐさめもなき山里に桜はしばしちらずもあらなん(玉葉229)
86 :
名無氏物語:2006/08/25(金) 11:13:36 ID:GC4x/g2X
なにか思ふなにをかなげく春の野に君よりほかに菫つませじ(相模集)
87 :
名無氏物語:2006/08/25(金) 11:14:47 ID:GC4x/g2X
見わたせば波のしがらみかけてけり卯の花さける玉川の里(後拾遺175)
88 :
名無氏物語:2006/08/25(金) 11:15:36 ID:GC4x/g2X
きかでただねなましものをほととぎす中々なりや夜はの一こゑ(新古203)
89 :
名無氏物語:2006/08/25(金) 11:17:19 ID:GC4x/g2X
五月雨の空なつかしく匂ふかな花たちばなに風やふくらん(後拾遺214)
90 :
名無氏物語:2006/08/25(金) 11:18:04 ID:GC4x/g2X
さみだれは美豆の御牧のまこも草かりほすひまもあらじとぞ思ふ(後拾遺206)
91 :
名無氏物語:2006/08/25(金) 11:39:25 ID:sUY1ne94
卯の花の浪のしがらみかけそへて名にも越えたる玉川の里(藤原俊成[続後撰])
92 :
名無氏物語:2006/08/25(金) 11:40:03 ID:sUY1ne94
まだきより波のしがらみかけてけり禊ぎ待つまの賀茂の河風(伏見院[新千載])
93 :
名無氏物語:2006/08/25(金) 11:40:48 ID:sUY1ne94
月の行く波のしがらみかけとめよ天の河原のみじか夜の空(後二条院[新拾遺])
94 :
名無氏物語:2006/08/25(金) 11:49:46 ID:s9bGWwKX
梅が枝に軒のしがらみかけてけり花の関守ささがにの糸(寂蓮)
95 :
名無氏物語:2006/08/25(金) 12:37:06 ID:0z7JkkRf
五月雨はみづのみまきのふかきえにすみかへりぬるわが心かな(慈円)
96 :
名無氏物語:2006/08/25(金) 12:45:42 ID:zO4rSPuf
かすむより緑もふかし真菰生ふる美豆の御牧の春の河浪(藤原雅経[新続古今])
97 :
名無氏物語:2006/08/25(金) 12:47:10 ID:zO4rSPuf
船とむる美豆の御牧の真菰草からでかりねの枕にぞしく(俊成女[玉葉])
98 :
名無氏物語:2006/08/25(金) 12:54:13 ID:jYThyiXE
ワシはだーーーーーーーーーーーれじゃ?
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99 :
名無氏物語:2006/08/25(金) 13:09:45 ID:VWllRMTe
此比の空なつかしき春風に世は梅がかのほかなかりけり(木下長嘯子)
100 :
名無氏物語:2006/08/25(金) 13:10:56 ID:VWllRMTe
五月雨の空なつかしく立花の匂ひをさそふ軒の夕かぜ(田安宗武)
101 :
名無氏物語:2006/08/25(金) 13:11:59 ID:VWllRMTe
大あらきの森の下風吹くままに一葉づつ散る本柏かな(覚性法親王)
102 :
名無氏物語:2006/08/25(金) 13:13:00 ID:VWllRMTe
沖つ風よさむになれや田子浦のあまのもしほ火たきまさるらん(越前)
103 :
名無氏物語:2006/08/25(金) 13:13:46 ID:VWllRMTe
比えの根に初雪ふれり今よりや小野の炭がまたき増るらむ(香川景樹)
104 :
名無氏物語:2006/08/25(金) 13:16:03 ID:D6BPW8MT
春雨の音きく度に窓あけて軒の桜のこのめをぞ見る
105 :
名無氏物語:2006/08/25(金) 13:16:54 ID:D6BPW8MT
柴人の鎌とぎさしてをしへつる山路の花を尋てぞいる
106 :
名無氏物語:2006/08/25(金) 13:17:46 ID:D6BPW8MT
こん春はいかでかみんと思ふ身に猶をしめとや花の散らむ
107 :
名無氏物語:2006/08/25(金) 13:18:31 ID:D6BPW8MT
をしみかねまどろむ夢のたましひや花の跡とふこてふとはなる
108 :
名無氏物語:2006/08/25(金) 13:19:33 ID:D6BPW8MT
けふくればあすもくれなんあすくればことしの春は残らざるべし
109 :
名無氏物語:2006/08/25(金) 13:20:37 ID:D6BPW8MT
きのふまで花にいとひし心さへ青葉にかはる風のいろかな
110 :
名無氏物語:2006/08/25(金) 13:21:10 ID:D6BPW8MT
わたどののともしの火影またたきて夕風ながらうつるやり水
111 :
名無氏物語:2006/08/25(金) 13:24:12 ID:D6BPW8MT
賤の女が門のほし瓜取いれよ風ゆふだちて雨こぼれきぬ
112 :
名無氏物語:2006/08/25(金) 14:27:04 ID:a+RDWheQ
今ははや浜のまさごのみちたえてよるかたもなきわかのうらなみ
113 :
名無氏物語:2006/08/25(金) 14:33:25 ID:T6Gfz6oe
今こんとただなほざりのことのはを待つとはなくて夕ぐれの空(宮内卿)
114 :
名無氏物語:2006/08/25(金) 15:17:14 ID:jYThyiXE
クソ和歌を懲りずに挙げる愚かさよケツの穴にぞ秋風ぞ拭く
「吹く」と「拭く」をが掛詞
115 :
名無氏物語:2006/08/26(土) 02:22:23 ID:wXPY9KBK
夢にだに逢へばこそあらめかくばかり見えずしあるは恋ひて死ねとか(大伴家持「万葉集」)
116 :
名無氏物語:2006/08/26(土) 02:33:03 ID:PhO1cqso
うたたねの朝けの袖にかはるなりならす扇の秋の初風(式子内親王[新古今])
117 :
名無氏物語:2006/08/26(土) 02:33:49 ID:PhO1cqso
手にならす扇の風も忘られて閨もる月の影ぞすずしき(藻壁門院但馬[続拾遺])
118 :
名無氏物語:2006/08/26(土) 02:34:47 ID:PhO1cqso
たまゆらの露も涙もとどまらずなき人恋ふる宿の秋風(定家[新古今])
119 :
名無氏物語:2006/08/26(土) 02:54:41 ID:duZNXP/S
松陰のちり打はらへけふの日も夕風たちぬゆふすずみせん
120 :
名無氏物語:2006/08/26(土) 02:55:20 ID:duZNXP/S
水無月の照日にかれてふみわたるさざれもあつき夏の山川
121 :
名無氏物語:2006/08/26(土) 02:55:55 ID:duZNXP/S
ゆふだちは今ふりくめり遠方の雨のあしこそ見えずなりぬれ
122 :
名無氏物語:2006/08/26(土) 02:56:30 ID:duZNXP/S
麓よりかげろひゆきて粟田山みねの夕日のかげぞ涼しき
123 :
名無氏物語:2006/08/26(土) 02:57:09 ID:duZNXP/S
粟田山ふもとの粟生色づきて薄ぎりなびき秋風ぞふく
124 :
名無氏物語:2006/08/26(土) 02:57:54 ID:duZNXP/S
こん秋もなほよにあらば槿のはなをはかなと又こそはみめ
125 :
名無氏物語:2006/08/26(土) 03:00:50 ID:SOcfc/Np
下もみぢ一葉づつちる木のしたに秋とおぼゆる蝉の声かな(詞花80)
126 :
名無氏物語:2006/08/26(土) 03:01:40 ID:SOcfc/Np
手もたゆくならす扇のおきどころ忘るばかりに秋風ぞふく(新古309)
127 :
名無氏物語:2006/08/26(土) 03:02:58 ID:SOcfc/Np
暁の露は涙もとどまらでうらむる風の声ぞのこれる(新古372)
128 :
名無氏物語:2006/08/26(土) 03:03:45 ID:SOcfc/Np
我も思ふ君もしのぶる秋の夜はかたみに風の音ぞ身にしむ(新勅撰1021)
129 :
名無氏物語:2006/08/26(土) 03:04:26 ID:SOcfc/Np
都にも初雪ふれば小野山のまきの炭がまたきまさるらん(後拾遺401)
130 :
名無氏物語:2006/08/26(土) 03:05:09 ID:SOcfc/Np
あはれにもくれゆく年の日数かなかへらむことは夜のまと思ふに(千載471)
131 :
名無氏物語:2006/08/26(土) 03:23:45 ID:Wnfp9Pa3
うつつにも夢にも人に夜し逢へば暮れゆくばかりうれしきはなし(拾遺集・読人不知)
132 :
名無氏物語:2006/08/26(土) 03:39:32 ID:cJ2Pwuvw
133 :
名無氏物語:2006/08/26(土) 11:19:42 ID:SbC+ep11
余は性門じゃあ、
金蓮(神乃麻美)の女陰はすごく良い締りじゃ
金蓮を妾にしてからというもの毎晩のように余の夜伽をさせてやったが、
余の肉棒で金蓮の女壷は毎晩のように大洪水で愛液を湛えておった。
金蓮は余の責めに狂ったような淫乱な喘ぎ声で何度も絶頂を迎え、余の
精液を子宮の奥深くで受け止めておった。
毎晩のように余の囲い妾として性の奉仕をさせていたので、余が部屋に
行くとと妖艶な表情を浮かべて色っぽく着物を脱いで、余の肉棒を受け
入れやすく女陰をさらけていたものよ。
あのころのように金蓮を犯しまくってやりたい!
134 :
名無氏物語:2006/08/26(土) 18:47:21 ID:O4p7Uc4F
ほどかれて少女の髪に結ばれし葬儀の花の花言葉かな
135 :
名無氏物語:2006/08/27(日) 06:27:04 ID:dKfOSccX
奧山の苔の衣にくらべみよいづれか露のおきはまさると(『多武峰少将物語』)
136 :
名無氏物語:2006/08/27(日) 06:37:05 ID:NKoKJaoq
恨みわび絶えぬ涙にそぼちつつ色変はりゆく袖を見せばや(肥後[新拾遺])
137 :
名無氏物語:2006/08/27(日) 06:58:24 ID:T3EvDb1P
思ひ侘び絶ゆる命もあるものをあふ名のみやは儚かるべき(小侍従)
138 :
名無氏物語:2006/08/27(日) 06:59:14 ID:T3EvDb1P
ちつかまでたつる錦木いたづらにあはで朽ちなん名こそ惜しけれ(定家)
139 :
名無氏物語:2006/08/27(日) 07:04:02 ID:kVfteUGX
逢ふことのなきよりかねてつらければさてあらましに濡るる袖かな(後拾遺640)
140 :
名無氏物語:2006/08/27(日) 07:04:45 ID:kVfteUGX
たのむるをたのむべきにはあらねども待つとはなくて待たれもやせん(後拾遺678)
141 :
名無氏物語:2006/08/27(日) 07:05:32 ID:kVfteUGX
ながめつつ事ありがほに暮らしてもかならず夢にみえばこそあらめ(後拾遺679)
142 :
名無氏物語:2006/08/27(日) 07:06:32 ID:kVfteUGX
もろともにいつかとくべき逢ふことのかたむすびなる夜はの下紐(後拾遺695)
143 :
名無氏物語:2006/08/27(日) 07:07:08 ID:kVfteUGX
わが袖を秋の草葉にくらべばやいづれか露のおきはまさると(後拾遺795)
144 :
名無氏物語:2006/08/27(日) 07:07:54 ID:kVfteUGX
やくとのみ枕のうへにしほたれてけぶり絶えせぬとこのうらかな(後拾遺814)
145 :
名無氏物語:2006/08/27(日) 07:17:16 ID:AEuAXrVK
うしとてもいかがはすべき心もて入りにし山の秋の夕ぐれ
146 :
名無氏物語:2006/08/27(日) 07:17:58 ID:AEuAXrVK
うづまさの深き林をひびきくる風の音すごきあきの夕ぐれ
147 :
名無氏物語:2006/08/27(日) 07:18:48 ID:AEuAXrVK
里の犬の声のみ空の月にすみて人はしづまる宇治の山陰
148 :
名無氏物語:2006/08/27(日) 07:19:29 ID:AEuAXrVK
波となり小船となりて夕暮の雲のすがたぞはてはきえゆく
149 :
名無氏物語:2006/08/27(日) 07:20:17 ID:AEuAXrVK
栗もゑみ柿も色づきうなゐらがほこらしげなる時もきにけり
150 :
名無氏物語:2006/08/27(日) 07:21:00 ID:AEuAXrVK
小鳥おふなるこの縄に手をかけて竹のは山の夕日をぞみる
151 :
名無氏物語:2006/08/27(日) 13:56:39 ID:rwZDjnuB
納豆を食べつつ吸いたしおっぱいをとろろは痒しあそこに塗るなり(ヌメリ姫)
152 :
名無氏物語:2006/08/27(日) 18:05:43 ID:T25arJPq
立ちのぼるふじの煙のゆくへとも心そらなる身のおもひかな(二条為定[新千載])
153 :
名無氏物語:2006/08/27(日) 18:06:46 ID:T25arJPq
君てへば見まれ見ずまれふじのねのめづらしげなくもゆる我が恋(藤原忠行[古今])
154 :
名無氏物語:2006/08/27(日) 18:12:30 ID:AqTA0Hff
春ごとに吉野のたけにかかる雲の心そらなるやま桜かな(後鳥羽院)
155 :
名無氏物語:2006/08/27(日) 18:13:12 ID:AqTA0Hff
かづらきや花のさかりをよそに見て心そらなる峰の白雲(吉田兼好)
156 :
名無氏物語:2006/08/27(日) 18:38:42 ID:WqhPbkK0
あぢきなくうつし心のかへりこでゆくらんかたの夕暮の空(藤原雅経)
157 :
名無氏物語:2006/08/27(日) 18:40:56 ID:WqhPbkK0
かへる雁ゆくらんかたを山のはのかすみのよそに思ひやるかな(津守国助)
158 :
名無氏物語:2006/08/27(日) 18:44:41 ID:RePLh1GE
秋のいま行くらんかたを紅葉ちるあらしにつけて思ひこそやれ(藤原行家)
159 :
名無氏物語:2006/08/28(月) 02:18:46 ID:jJOh3lVs
君をおきてあだし心をわがもたば末の松山浪もこえなむ
160 :
名無氏物語:2006/08/28(月) 02:40:23 ID:slLNSizu
浦ちかくふりくる雪は白浪の末の松山こすかとぞ見る(藤原興風[古今])
161 :
名無氏物語:2006/08/28(月) 02:49:06 ID:k+OaLCDe
うらみわびほさぬ袖だにあるものを恋にくちなむ名こそをしけれ(後拾遺815)
162 :
名無氏物語:2006/08/28(月) 02:49:42 ID:k+OaLCDe
いつとなく心そらなる我が恋や富士の高嶺にかかる白雲(後拾遺825)
163 :
名無氏物語:2006/08/28(月) 02:51:39 ID:k+OaLCDe
ありふるもくるしかりけり長からぬ人の心を命ともがな(詞花255)
164 :
名無氏物語:2006/08/28(月) 02:53:35 ID:k+OaLCDe
いかにせん水隠り沼の下にのみ忍びあまりて言はまほしきを(玉葉1270)
165 :
名無氏物語:2006/08/28(月) 02:56:31 ID:k+OaLCDe
もえこがれ身をきるばかりわびしきは歎きのなかの思ひなりけり(玉葉1536)
166 :
名無氏物語:2006/08/28(月) 02:58:56 ID:k+OaLCDe
稲妻はてらさぬ宵もなかりけりいづらほのかに見えしかげろふ(相模集)
167 :
名無氏物語:2006/08/28(月) 03:03:32 ID:Ev9qpvMw
朝まだき立出てみればわが庵の軒端の山に雲ぞわかるる
168 :
名無氏物語:2006/08/28(月) 03:06:24 ID:Ev9qpvMw
我松のこずゑのからす音になけば里の市人朝だちすなり
169 :
名無氏物語:2006/08/28(月) 03:06:59 ID:Ev9qpvMw
ものの音はとほきまされり烏すらはるかにきけばをかしかりけり
170 :
名無氏物語:2006/08/28(月) 03:08:10 ID:Ev9qpvMw
おろかにてかよわきものの老たればとりどころなきわが身なりけり
171 :
名無氏物語:2006/08/28(月) 03:09:26 ID:Ev9qpvMw
つくづくとひとりし物をおもふにはとはずがたりぞ常にせらるる
172 :
名無氏物語:2006/08/28(月) 03:10:07 ID:Ev9qpvMw
をしからぬ命ながらもたらちねのある世はかくてあるよしもがな
173 :
名無氏物語:2006/08/28(月) 07:24:43 ID:9TLrvkiP
夢よりもはかなき物はかげろふのほのかにみてし影にぞありける(読人不知「拾遺集」)
174 :
名無氏物語:2006/08/28(月) 16:34:02 ID:RNp9IGWQ
空をゆく月のひかりを雲間より見でや闇にて世ははてぬべき
175 :
名無氏物語:2006/08/28(月) 16:55:41 ID:SGxYRwsc
生くべくもおもほえぬかな別れにし人の心ぞ命なりける(和泉式部「和泉式部続集」)
176 :
名無氏物語:2006/08/28(月) 17:20:55 ID:jJOh3lVs
白浪のこゆらん末の松山は花とやみゆる春の夜の月
177 :
名無氏物語:2006/08/28(月) 17:54:03 ID:9pzD0MfD
さよふけて衣うつなり我ならでまだねぬ人はあらじとおもふに(玉葉757)
178 :
名無氏物語:2006/08/28(月) 17:58:27 ID:DKh2nfXY
あくがるる心のままに尋ねきて山ぢのはてを花にみるかな(能誉[続千載])
179 :
名無氏物語:2006/08/28(月) 18:00:02 ID:DKh2nfXY
この世にはつれなき恋に身をかへて長くやはれぬ闇にまよはん(後醍醐院少将内侍[新続古今])
180 :
名無氏物語:2006/08/28(月) 18:10:26 ID:IVySfGG0
なほざりの人の契の夕暮にいでて入りぬる月もうらめし(家隆)
181 :
名無氏物語:2006/08/29(火) 08:22:44 ID:aRe9j9Ap
なほざりの空頼めとて待ちし夜の苦しかりしぞ今は恋しき(殷富門院大輔[千載])
182 :
名無氏物語:2006/08/29(火) 14:25:52 ID:BpwR6MXK
さてもいかに岩垣沼のあやめ草あやめもしらぬ袖の玉水(後鳥羽院[新続古今])
183 :
名無氏物語:2006/08/29(火) 14:36:43 ID:HbXTKJry
幾千代と岩垣沼のあやめ草ながきためしに今日やひかれむ(公経[新勅撰])
184 :
名無氏物語:2006/08/29(火) 14:43:37 ID:W1d6VmyY
青山の岩垣沼の水隠りに恋ひやわたらむ逢ふよしをなみ
185 :
名無氏物語:2006/08/29(火) 14:54:58 ID:wO2m/yuM
踏みみける鳰の跡さへをしきかな氷のうへにふれるしら雪(新勅撰427)
186 :
名無氏物語:2006/08/29(火) 15:01:19 ID:ZbtZL7y6
夕ぐれは待たれしものをいまはただゆくらむかたを思ひこそやれ(詞花270)
187 :
名無氏物語:2006/08/29(火) 15:02:07 ID:ZbtZL7y6
うたたねにはかなくさめし夢をだにこの世にまたは見でややみなん(千載904)
188 :
名無氏物語:2006/08/29(火) 15:03:03 ID:ZbtZL7y6
いとはしき我が命さへゆく人のかへらんまでとをしくなりぬる(後拾遺475)
189 :
名無氏物語:2006/08/29(火) 15:03:50 ID:ZbtZL7y6
時しもあれ春のなかばにあやまたぬ夜はの煙はうたがひもなし(後拾遺547)
190 :
名無氏物語:2006/08/29(火) 15:04:36 ID:ZbtZL7y6
光あらん玉の男子見てしがな掻き撫でつつも生ほしたつべき(相模集)
191 :
名無氏物語:2006/08/29(火) 15:05:27 ID:ZbtZL7y6
いづれをかまづ憂へまし心にはあたはぬことの多くもあるかな(相模集)
192 :
名無氏物語:2006/08/29(火) 15:15:36 ID:82mwPKmu
いにしへの薪もけふの君が世もつきはてぬるをみるぞ悲しき
193 :
名無氏物語:2006/08/29(火) 15:32:11 ID:+vo0P9jY
この国はことばの海のおほやしまいづくによるもわかのうらなみ
194 :
名無氏物語:2006/08/29(火) 15:33:18 ID:+vo0P9jY
すなほなる心詞ぞ行末にのこらんみちのすがたなりける
195 :
名無氏物語:2006/08/29(火) 15:34:31 ID:+vo0P9jY
ことの葉は人の心の声なれば思ひをのぶるほかなかりけり
196 :
名無氏物語:2006/08/29(火) 15:35:09 ID:+vo0P9jY
いにしへはおほねはじかみにらなすびひるほし瓜も歌にこそよめ
197 :
名無氏物語:2006/08/29(火) 15:36:24 ID:+vo0P9jY
いふことはみな心よりいでながらこころをいはんことの葉ぞなき
198 :
名無氏物語:2006/08/29(火) 15:37:21 ID:+vo0P9jY
ながむれば心のあともなかりけり暁月の影しらむ空
199 :
名無氏物語:2006/08/29(火) 15:43:17 ID:VCeF8ptM
匂ひきや都の花は東路にこちのかへしの風のつげしは
200 :
名無氏物語:2006/08/29(火) 15:44:36 ID:VCeF8ptM
吹き返すこちのかへしは身にしみき都の花のしるべと思ふに
201 :
名無氏物語:2006/08/29(火) 16:00:32 ID:HbXTKJry
郭公すがたは水にやどれども声はうつらぬ物にぞありける(忠通[金葉])
202 :
名無氏物語:2006/08/29(火) 16:48:40 ID:H+k5GxqN
きぬたうつ音はからころ唐衣ころもふけゆく遠の山ざと(大田垣蓮月)
203 :
名無氏物語:2006/08/29(火) 16:57:26 ID:ILUdht6I
ほととぎすここゐの杜に鳴く声は聞く夜ぞ人の袖も濡れけり
204 :
名無氏物語:2006/08/29(火) 16:58:04 ID:ILUdht6I
橘のにほひばかりもかよひこば今も昔のかげは見てまし
205 :
名無氏物語:2006/08/29(火) 17:18:17 ID:nvxKmOyM
吉野山花やちるらんあまの川雲のつつみをくづす白波(俊成)
206 :
名無氏物語:2006/08/29(火) 17:33:12 ID:nvxKmOyM
みなかみに花やちるらん吉野山にほひをそふる滝の白糸(定家)
207 :
名無氏物語:2006/08/29(火) 17:33:46 ID:nvxKmOyM
春たけて紀の川しろくながるめり吉野のおくに花やちるらん(北条泰時)
208 :
名無氏物語:2006/08/29(火) 17:56:50 ID:JpgGl98G
門田ふく稲葉の風や寒からんあしのまろやに衣うつ也(家隆[新後撰])
209 :
名無氏物語:2006/08/29(火) 18:05:07 ID:JpgGl98G
夕されば門田の稲葉おとづれて芦のまろ屋に秋風ぞふく(源経信[金葉])
210 :
名無氏物語:2006/08/29(火) 20:42:03 ID:32jRUNL3
作者書け、作者。
詠み人知らずなら出典先を。
作者で読むかスルーか決めているのに。
何も書いていなければ完全にスルー
211 :
名無氏物語:2006/08/30(水) 09:41:55 ID:oTE2zdCf
いく世ともやどはこたへず門田ふくいなばの風の秋のおとづれ(定家)
212 :
名無氏物語:2006/08/30(水) 09:51:35 ID:P283RiC+
なごりなく夜半の嵐に雲晴れて心のままにすめる月かな(行宗[金葉])
213 :
名無氏物語:2006/08/30(水) 09:52:22 ID:P283RiC+
天の原雲吹きはらふ秋風に山の端高く出づる月影(後鳥羽院[続拾遺])
214 :
名無氏物語:2006/08/30(水) 10:00:33 ID:c4ef38Dx
野中なるあしのまろやに秋すぎてかたぶく軒に雪おもるなり(九条良経)
215 :
名無氏物語:2006/08/30(水) 10:01:44 ID:c4ef38Dx
稲葉吹くあしの丸やの秋風にねぬ夜をさむみすめる月かげ(藤原行家)
216 :
名無氏物語:2006/08/30(水) 10:10:45 ID:ABQNFZu1
けふの日もはなかくくれて山寺の法のむしろにかねひびくなり
217 :
名無氏物語:2006/08/30(水) 10:11:26 ID:ABQNFZu1
芦原や此国ぶりのことの葉にさかゆるみよの声ぞきこゆる
218 :
名無氏物語:2006/08/30(水) 10:11:57 ID:ABQNFZu1
朝がほの花のものいふ心地してみやびし妹が声ぞわすれぬ
219 :
名無氏物語:2006/08/30(水) 10:12:37 ID:ABQNFZu1
ふりおもる竹のしづくもおと更て雨静かなるよるのやま窓
220 :
名無氏物語:2006/08/30(水) 10:13:21 ID:ABQNFZu1
西にくれひがしに明て出る日の今いくめぐりわれをてらさん
221 :
名無氏物語:2006/08/30(水) 10:14:08 ID:ABQNFZu1
浪の上を漕ぎくと思へば磯際に近くなるらし松の音高し
222 :
名無氏物語:2006/08/30(水) 10:17:02 ID:55JBIr2o
しのぶれど心のうちにうごかれてなほ言の葉にあらはれぬべし(相模集)
223 :
名無氏物語:2006/08/30(水) 10:18:12 ID:55JBIr2o
手にとらむと思ふ心はなけれどもほの見し月の影ぞこほしき(相模集)
224 :
名無氏物語:2006/08/30(水) 10:18:50 ID:55JBIr2o
いつくしき君が面影あらはれてさだかにつぐる夢をみせなむ(相模集)
225 :
名無氏物語:2006/08/30(水) 10:19:22 ID:55JBIr2o
ながめつつ昔も月は見しものをかくやは袖のひまなかるべき(千載985)
226 :
名無氏物語:2006/08/30(水) 10:19:58 ID:55JBIr2o
天の川そらにきこえし舟出には我ぞまさりて今朝はかなしき(新古873)
227 :
名無氏物語:2006/08/30(水) 10:20:43 ID:55JBIr2o
宿ごとにかはらぬものは山の端の月まつほどの心なりけり(後拾遺843)
228 :
名無氏物語:2006/08/30(水) 10:29:27 ID:ea/p0vqK
忘れては夢かとぞ思ふ思ひきや雪ふみわけて君を見むとは
(この和歌を知らなきゃ物凄く馬鹿だよなwww)
229 :
名無氏物語:2006/08/30(水) 14:11:06 ID:0Mp1UE4G
もろともに老木の梅の陰にきてまたこの春も花をみるかな(玄誉)
230 :
名無氏物語:2006/08/30(水) 14:12:34 ID:0Mp1UE4G
おくりては帰れと思ひし魂のゆきさすらひて今朝はなきかな(出羽弁)
231 :
名無氏物語:2006/08/30(水) 14:28:30 ID:dhfTrBib
夏の夜はならの葉そよぐ風よりも月のかつらの影ぞ涼しき(藤原家隆)
232 :
名無氏物語:2006/08/30(水) 14:29:54 ID:dhfTrBib
風そよぐならの小川の夕暮はみそぎぞ夏のしるしなりける(藤原家隆)
233 :
名無氏物語:2006/08/31(木) 00:25:51 ID:5s6w9yVD
ふきくれば香をなつかしみ梅の花ちらさぬほどの春風もがな(詞花9)
234 :
名無氏物語:2006/08/31(木) 00:39:29 ID:V1cX3Xt9
相坂も花咲くころは吹く風をなこその関といひやかへまし(木下長嘯子)
235 :
名無氏物語:2006/08/31(木) 00:52:12 ID:MaxXIXJ1
遠ざかる音はせねども月清み氷と見ゆる志賀の浦浪(藤原重家[千載])
236 :
名無氏物語:2006/08/31(木) 00:53:13 ID:MaxXIXJ1
桜咲く比良の山かぜ吹くままに花になりゆく志賀の浦浪(藤原良経[千載])
237 :
名無氏物語:2006/08/31(木) 00:53:51 ID:MaxXIXJ1
志賀の浦や遠ざかり行く波間より氷りて出づる有明の月(藤原家隆[新古今])
238 :
名無氏物語:2006/08/31(木) 00:58:28 ID:Etrs7H62
かすみゆくままに汀やへだつらむまた遠ざかる志賀の浦波(飛鳥井雅経)
239 :
名無氏物語:2006/08/31(木) 00:59:10 ID:Etrs7H62
峰さむき比良の山おろし雪散りて汀氷れる志賀の浦波(飛鳥井雅経)
240 :
名無氏物語:2006/08/31(木) 01:00:05 ID:Etrs7H62
明方は遠の汀に氷してかへりて近き志賀の浦波(後鳥羽院)
241 :
名無氏物語:2006/08/31(木) 01:00:42 ID:Etrs7H62
汀よりむすぶ氷やとどむらむよせてかへらぬ志賀の浦波(源実朝)
242 :
名無氏物語:2006/08/31(木) 01:01:41 ID:Etrs7H62
遠ざかるみぎはも分かずにほてるや月の氷の秋のうら波(藤原為家)
243 :
名無氏物語:2006/08/31(木) 01:03:12 ID:Etrs7H62
別れにしそのよの空のけしきより憂きは今日まで思ひしりにき(藤原公衡)
244 :
名無氏物語:2006/08/31(木) 01:07:00 ID:Bkew6wWy
玉藻かるかたやいづくぞ霞たつあさかの浦の春の明ぼの(新千載13)
245 :
名無氏物語:2006/08/31(木) 01:07:43 ID:Bkew6wWy
さそふべき風はかすみに隔たりて梅が香しらぬ窓のあけぼの(藤谷集)
246 :
名無氏物語:2006/08/31(木) 01:08:46 ID:Bkew6wWy
岸とほき川瀬の霞すゑはれて柳にみゆる春風のいろ(藤谷集)
247 :
名無氏物語:2006/08/31(木) 01:09:38 ID:Bkew6wWy
ふかくたつ霞ばかりに雲とぢて見えぬ空よりそそく春雨(藤谷集)
248 :
名無氏物語:2006/08/31(木) 01:10:58 ID:Bkew6wWy
山里は窓のうちまでかすむ夜に月の色なる春のともし火(文保百首)
249 :
名無氏物語:2006/08/31(木) 01:11:56 ID:Bkew6wWy
暮れぬ間はなかなか霞む山のはに入日さやかに花ぞいろづく(藤谷集)
250 :
名無氏物語:2006/08/31(木) 01:17:27 ID:y3YZzWi7
ひとむらの霞の底ぞにほひゆく梅の梢の花になるころ(風雅70)
251 :
名無氏物語:2006/08/31(木) 01:18:07 ID:y3YZzWi7
心うつすなさけよこれも夢なれや花うぐひすの一ときの春(風雅1491)
252 :
名無氏物語:2006/08/31(木) 01:19:10 ID:y3YZzWi7
そことなき霞の色にくれなりてちかき梢の花もわかれず(風雅204)
253 :
名無氏物語:2006/08/31(木) 01:20:35 ID:y3YZzWi7
ふりよわる折々空のうすひかりさてしもはれぬ五月雨のころ(三十六番歌合)
254 :
名無氏物語:2006/08/31(木) 01:21:41 ID:y3YZzWi7
行きなやみてる日くるしき山道にぬるともよしや夕だちの雨(風雅409)
255 :
名無氏物語:2006/08/31(木) 01:22:40 ID:y3YZzWi7
月をまつくらき籬の花のうへに露をあらはす宵のいなづま(風雅577)
256 :
名無氏物語:2006/08/31(木) 01:34:49 ID:DkPHLhln
おもひこし不破の関屋の旅ねかなぬるともよしや夕暮の雨(肖柏「春夢集」)
257 :
名無氏物語:2006/08/31(木) 08:03:57 ID:4KCgl7rT
夕立の雲まの日かげ晴れそめて山のこなたをわたる白鷺(藤原定家「玉葉集」)
258 :
名無氏物語:2006/08/31(木) 08:04:40 ID:4KCgl7rT
見わたせば秋の夕日のかげはれて色こき山をわたる白鷺(伏見院「伏見院御集」)
259 :
名無氏物語:2006/08/31(木) 08:13:05 ID:B6J23x2k
そめつくす秋はもみぢのかたはらのまた深山木となる桜かな(雅康集)
260 :
名無氏物語:2006/08/31(木) 08:13:48 ID:B6J23x2k
水にのみふるをやは言ふ月にだに光きえゆく庭のうす雪(雅康集)
261 :
名無氏物語:2006/08/31(木) 08:14:49 ID:B6J23x2k
人やしらむあらぬ筆には書きなせど心のみゆるわが玉づさは(雅康集)
262 :
名無氏物語:2006/08/31(木) 08:15:58 ID:B6J23x2k
しひてなどしたふ心ぞ一夜こそこの世のちの世かくるなさけを(延徳三年百首)
263 :
名無氏物語:2006/08/31(木) 08:23:30 ID:5s6w9yVD
氷ゐし志賀の唐崎うちとけてさざ浪よする春風ぞふく(詞花1)
264 :
名無氏物語:2006/08/31(木) 08:24:26 ID:5s6w9yVD
道たゆといとひしものを山里にきゆるはをしき去年の雪かな(千載4)
265 :
名無氏物語:2006/08/31(木) 08:24:59 ID:5s6w9yVD
わぎも子が袖ふる山も春きてぞ霞の衣たちわたりける(千載9)
266 :
名無氏物語:2006/08/31(木) 08:26:08 ID:5s6w9yVD
白雲とみゆるにしるしみよし野の吉野の山の花ざかりかも(詞花22)
267 :
名無氏物語:2006/08/31(木) 08:26:40 ID:5s6w9yVD
いづれをかわきてとはまし山里の垣根つづきにさける卯の花(金葉99)
268 :
名無氏物語:2006/08/31(木) 09:16:04 ID:s2nArYOA
玉袋二つの御玉しゃぶらせて蟻の門渡り菊門も舐め(しゃぶり姫)
269 :
名無氏物語:2006/08/31(木) 14:22:44 ID:iAwV565n
いづれをかわきて折らまし梅の花枝もたわわにふれる白雪(凡河内躬恒「躬恒集」)
270 :
名無氏物語:2006/08/31(木) 14:30:48 ID:MaLmUHer
五月闇さ山の峰にともす火は雲の絶え間の星かとぞ見る(顕季[千載])
271 :
名無氏物語:2006/08/31(木) 15:29:21 ID:qnG2cEQq
雪ふれば木ごとに花ぞ咲きにけるいづれを梅と分きて折らまし(紀友則「古今集」)
272 :
名無氏物語:2006/08/31(木) 15:48:41 ID:pR7aUThI
いとどしくすぎ行きがたの恋しきにうらやましくもかへる浪かな(在原業平「後撰集」)
273 :
名無氏物語:2006/08/31(木) 15:49:35 ID:pR7aUThI
うれしきをなににつつまむ唐衣たもとゆたかにたてといはましを(読人不知「古今集」)
274 :
名無氏物語:2006/08/31(木) 15:54:28 ID:hWaLAg3I
別れにし程をはてとも思ほえず恋しきことの限りなければ(時望朝臣妻「後撰集」)
275 :
名無氏物語:2006/08/31(木) 15:55:45 ID:hWaLAg3I
別れにしその日ばかりはめぐりきて生きもかへらぬ人ぞかなしき(伊勢大輔「後拾遺集」)
276 :
名無氏物語:2006/08/31(木) 15:57:02 ID:hWaLAg3I
別れにし昔の春を思ひ出でて弥生の今日の空ぞかなしき(藤原忠家「続古今集」)
277 :
名無氏物語:2006/08/31(木) 16:09:20 ID:MdImY7Qj
おもかげの残る朝の雲もうし花よなかなか夢と見ましを(十輪院御詠)
278 :
名無氏物語:2006/08/31(木) 16:09:55 ID:MdImY7Qj
あかつきの夢をかけつつ一声にうつつすくなきほととぎすかな(十輪院御詠)
279 :
名無氏物語:2006/08/31(木) 16:10:36 ID:MdImY7Qj
高砂や秋もいまはの鐘の音ををのへの雲につつみてぞゆく(十輪院御詠)
280 :
名無氏物語:2006/08/31(木) 16:11:19 ID:MdImY7Qj
夜の雨のこるともし火いたづらになれて五十年の窓はふりにき(十輪院御詠)
281 :
名無氏物語:2006/08/31(木) 16:15:59 ID:QqeEOBtG
春さむみ猶ふきあげの浜風にかすみもはてぬ紀ぢの遠山(新続古今29)
282 :
名無氏物語:2006/08/31(木) 16:16:45 ID:QqeEOBtG
雪とのみさそふもおなじ河風に氷りてとまれ花の白波(新続古今162)
283 :
名無氏物語:2006/08/31(木) 16:17:48 ID:QqeEOBtG
水無瀬山玉をみがきし跡とめて忘れぬ郷と月やすむらん(新続古今458)
284 :
名無氏物語:2006/08/31(木) 16:18:40 ID:QqeEOBtG
今朝は猶ははその色もうす霧のしたにまたるる佐保の山風(新続古今546)
285 :
名無氏物語:2006/08/31(木) 16:23:21 ID:5PCuVpXn
志賀の浦やよせてかへらぬ浪のまに氷うちとけ春はきにけり(新続古今2)
286 :
名無氏物語:2006/08/31(木) 16:24:11 ID:5PCuVpXn
しぐれつつくれてきのふの秋篠やと山の雲のうつりやすさよ(後小松院御百首)
287 :
名無氏物語:2006/08/31(木) 16:24:52 ID:5PCuVpXn
又むすぶ契りもしらで消えかへる野上の露のしののめの空(新続古今1338)
288 :
名無氏物語:2006/08/31(木) 16:25:38 ID:5PCuVpXn
葦の芽と見えしかたちをはじめにて国つ社の神のかしこさ(内裏九十番歌合)
289 :
名無氏物語:2006/08/31(木) 16:37:27 ID:HOsPgcGP
浪よするふきあげのはまのはま風に時しもわかぬ雪ぞつもれる(藤原教長「新勅撰集」)
290 :
名無氏物語:2006/08/31(木) 16:38:58 ID:HOsPgcGP
閉ぢはつるみ山の奥の松の戸をうらやましくも出づる月かな(源光行「新勅撰集」)
291 :
名無氏物語:2006/08/31(木) 16:54:07 ID:hR+OQsT+
雨そそく園のくれ竹枝たれてゆふべしづかにうぐひすぞ鳴く(嘉元百首)
292 :
名無氏物語:2006/08/31(木) 16:54:45 ID:hR+OQsT+
あかず見し昨日の雨の露そへてけささく花の一しほの色(嘉元百首)
293 :
名無氏物語:2006/08/31(木) 16:55:18 ID:hR+OQsT+
暁はひかりぞまさる入がたの月にみがける峰のしら雪(文保百首)
294 :
名無氏物語:2006/08/31(木) 16:56:12 ID:hR+OQsT+
恋ひ恋ひてあひみる夜はのうれしきに日ごろのうさは言はじとぞ思ふ(玉葉1429)
295 :
名無氏物語:2006/08/31(木) 17:01:30 ID:Ayp6VmSS
窓ちかき竹の葉風も春めきてちよの声あるやどの鶯(玉葉52)
296 :
名無氏物語:2006/08/31(木) 17:02:17 ID:Ayp6VmSS
あかで猶むすびやせまし月影も涼しくうつる山の井の水(新後撰246)
297 :
名無氏物語:2006/08/31(木) 17:03:04 ID:Ayp6VmSS
夕まぐれ山もとくらき霧の上にこゑたてて来る秋の初雁(続後拾遺313)
298 :
名無氏物語:2006/08/31(木) 17:03:55 ID:Ayp6VmSS
山ふかみたえだえかよふ鹿の音に木のまの月もあはれそひけり(続千載408)
299 :
名無氏物語:2006/08/31(木) 17:05:06 ID:Ayp6VmSS
空まではたちものぼらで有明の月におよばぬ峰の秋霧(玉葉721)
300 :
名無氏物語:2006/08/31(木) 17:05:49 ID:Ayp6VmSS
逢ふまでのしるべぞいまはたどらるる心のかよふ道はあれども(新後撰886)
301 :
名無氏物語:2006/08/31(木) 17:27:26 ID:rbTBGYrl
朝日さす高嶺のみ雪そらはれてたちもおよばぬ富士の河霧(藤原家隆「続後撰集」)
302 :
名無氏物語:2006/08/31(木) 17:36:08 ID:rOKPCmw0
なけやなけ蓬が杣のきりぎりすすぎゆく秋はげにぞかなしき(曾禰好忠「後拾遺集」)
303 :
名無氏物語:2006/08/31(木) 17:41:24 ID:Y0s10LS7
その下のきりぎりすだに音もせで冬がれ蓬たてるすごしも(詠百首和歌)
304 :
名無氏物語:2006/08/31(木) 17:42:39 ID:Y0s10LS7
こぼれちる雪の村雲たえだえにあはれさびしき年のはてかな(詠百首和歌)
305 :
名無氏物語:2006/08/31(木) 17:43:13 ID:Y0s10LS7
かたみとてなれし枕を手ならせばそのうつり香のうすくなりゆく(弘安八年四月歌合)
306 :
名無氏物語:2006/08/31(木) 17:44:07 ID:Y0s10LS7
秋にそふうれへもかなしいつまでと思ふわが身の夕ぐれの空(玉葉1954)
307 :
名無氏物語:2006/08/31(木) 17:48:26 ID:hR+OQsT+
あさみどり柳の糸のうちはへてけふもしきしき春雨ぞふる(風雅109)
308 :
名無氏物語:2006/08/31(木) 17:49:07 ID:hR+OQsT+
色かはる柳がうれに風すぎて秋の日さむき初雁のこゑ(風雅527)
309 :
名無氏物語:2006/08/31(木) 17:49:52 ID:hR+OQsT+
おく霜はねやまでとほる明がたの枕にちかき雁の一こゑ(風雅764)
310 :
名無氏物語:2006/08/31(木) 17:51:03 ID:hR+OQsT+
とびつれてとほざかりゆく烏羽にくるる色そふをちかたの空(風雅1660)
311 :
名無氏物語:2006/08/31(木) 17:51:36 ID:hR+OQsT+
山もとや雨はれのぼる雲のあとにけぶりのこれる里の一むら(風雅1699)
312 :
名無氏物語:2006/08/31(木) 17:55:49 ID:LawwXtsX
庭もせに声々ききし虫のねのときどきよわき秋の暮がた(玉葉811)
313 :
名無氏物語:2006/08/31(木) 17:56:39 ID:LawwXtsX
月もまたしたひきにけり我ばかりやどると思ふ野べのかり庵(続千載822)
314 :
名無氏物語:2006/08/31(木) 17:57:15 ID:LawwXtsX
おのづから思ひや出づるとばかりの我がなくさめもよその年月(風雅1408)
315 :
名無氏物語:2006/08/31(木) 17:57:58 ID:LawwXtsX
折々の身のあらましもかはりけり我が心さへさだめなの世や(風雅1878)
316 :
名無氏物語:2006/08/31(木) 18:04:35 ID:8bS1+p37
山がつと人は言へども郭公まつ初声は我のみぞ聞く(是則[拾遺])
317 :
名無氏物語:2006/08/31(木) 18:05:24 ID:8bS1+p37
住吉の浜松がえのたえまよりほのかにみゆる花のゆふしで(藤原実定[続拾遺])
318 :
名無氏物語:2006/08/31(木) 19:20:50 ID:Bkew6wWy
花かをり月かすむ夜の手枕にみじかき夢ぞなほわかれゆく(玉葉212)
319 :
名無氏物語:2006/08/31(木) 19:21:32 ID:Bkew6wWy
卯の花のさきちる比や初瀬川しらゆふ波も岸を越ゆらむ(続後拾遺161)
320 :
名無氏物語:2006/08/31(木) 19:22:13 ID:Bkew6wWy
みなと河うは波はやくかつこえて潮までにごる五月雨の比(新後拾遺236)
321 :
名無氏物語:2006/08/31(木) 19:23:10 ID:Bkew6wWy
はるかなるながめもすずし難波がた生駒の雲のゆふだちの空(藤谷集)
322 :
名無氏物語:2006/08/31(木) 19:23:53 ID:Bkew6wWy
さきだつはいづれともなし草の原つゆと風とのはつ秋の空(藤谷集)
323 :
名無氏物語:2006/08/31(木) 19:24:31 ID:Bkew6wWy
霧のうへにあまた聞きつる声よりもみればすくなき雁の一つら(藤谷集)
324 :
名無氏物語:2006/08/31(木) 20:28:48 ID:4KCgl7rT
はつせ川しらゆふ浪にすずみしてかげ立ちならすふたもとの杉(藤原為家「貞応三年百首」)
325 :
名無氏物語:2006/08/31(木) 20:42:29 ID:n2/O0/zi
花白き梢のうへはのどかにて霞のうちに月ぞふけぬる
326 :
名無氏物語:2006/09/01(金) 02:05:30 ID:DI0yss+p
跡たえて霞にかへる雁がねの今いくかあらば故郷の空(続拾遺52)
327 :
名無氏物語:2006/09/01(金) 02:13:58 ID:tFoX0qIP
秋と聞く風のつかひはけふたちぬ今いくかあらば初雁の声(下河辺長流)
328 :
名無氏物語:2006/09/01(金) 02:14:39 ID:tFoX0qIP
いつしかと思ひし秋はまちつけつ今いくかあらば星合の空(小沢蘆庵)
329 :
名無氏物語:2006/09/01(金) 02:25:43 ID:ZyWg61IH
世の中になからんのちに思ひいでば有明の月をかたみとは見よ(藤原顕綱[続後撰])
330 :
名無氏物語:2006/09/01(金) 02:34:39 ID:WRC7OHjm
見わたせば山のすそのに霧はれて夕日にむかふ松のむらだち(続拾遺272)
331 :
名無氏物語:2006/09/01(金) 02:35:46 ID:WRC7OHjm
めぐりあはん有明の月をかたみぞといひしばかりを思ひ出にして(玉葉1805)
332 :
名無氏物語:2006/09/01(金) 02:41:34 ID:iBNOIUzN
くれぬより月のすがたはあらはれて光ばかりぞ空にまたるる(藤谷集)
333 :
名無氏物語:2006/09/01(金) 02:42:10 ID:iBNOIUzN
風すさむ垣ほの草の下葉までおつれば露をしたふ月かげ(柳風抄)
334 :
名無氏物語:2006/09/01(金) 02:42:42 ID:iBNOIUzN
しぐれ行く雲まによわき冬の日のかげろひあへずくるる空かな(風雅734)
335 :
名無氏物語:2006/09/01(金) 02:43:53 ID:iBNOIUzN
梢には残る色なき冬がれの庭にのみきく風のおとかな(新後撰457)
336 :
名無氏物語:2006/09/01(金) 02:45:01 ID:iBNOIUzN
朝まだき日かげをさふる庭の松のえだのすがたにのこる霜かな(柳風抄)
337 :
名無氏物語:2006/09/01(金) 02:46:44 ID:iBNOIUzN
たが契りたが恨みにかかはるらん身はあらぬ世のふかき夕暮(風雅1403)
338 :
名無氏物語:2006/09/01(金) 02:52:07 ID:oe1gqURy
くまもなく閨のおくまでさしいりぬむかひの山をのぼる月かげ(風雅585)
339 :
名無氏物語:2006/09/01(金) 02:53:14 ID:oe1gqURy
しほりつる野分はやみてしののめの雲にしたがふ秋のむらさめ(風雅649)
340 :
名無氏物語:2006/09/01(金) 02:54:02 ID:oe1gqURy
こほるかと空さへみえて月のあたりむらむら白き雲もさむけし(風雅781)
341 :
名無氏物語:2006/09/01(金) 02:54:45 ID:oe1gqURy
うすぐもりまだはれやらぬ朝あけの雲にまがへる雪のとほ山(風雅845)
342 :
名無氏物語:2006/09/01(金) 02:55:37 ID:oe1gqURy
いつとなく硯にむかふ手ならひよ人にいふべき思ひならねば(風雅977)
343 :
名無氏物語:2006/09/01(金) 02:56:49 ID:oe1gqURy
大かたになれし日ごろもうときかなかかる心をおもひけるよと(風雅1012)
344 :
名無氏物語:2006/09/01(金) 03:27:35 ID:IOwA6cnt
春日野のとぶひの野守いでて見よ今いくかありて若菜つみてむ(よみ人しらず「古今集」)
345 :
名無氏物語:2006/09/01(金) 14:17:46 ID:o3alah3Z
みなかみは雲のいづくも見えわかず霞みておつる布引の滝(続拾遺31)
346 :
名無氏物語:2006/09/01(金) 14:18:36 ID:o3alah3Z
しばしだに猶たちかへれ真葛原うらがれてゆく秋のわかれぢ(続後撰451)
347 :
名無氏物語:2006/09/01(金) 14:19:06 ID:o3alah3Z
庭のおもはつもりもやらずかつきえて空にのみふる春のあは雪(続拾遺11)
348 :
名無氏物語:2006/09/01(金) 14:19:43 ID:o3alah3Z
神風やいすずの川のいその宮とこ世の波の音ぞのどけき(続古今698)
349 :
名無氏物語:2006/09/01(金) 14:35:18 ID:q0QuJ7Ja
山かぜの吹きまく空にかつきえて庭までふらぬ春のあは雪(冷泉為相)
350 :
名無氏物語:2006/09/01(金) 22:38:53 ID:8l1kulNV
ケツの穴舐めさせ今日も夢心地ついでに玉の裏筋も舐め(金玉王)
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351 :
名無氏物語:2006/09/02(土) 02:50:25 ID:6rEz69Wf
花はみな霞の底にうつろひて雲にいろづくをはつせの山(九条良経「新勅撰集」)
352 :
名無氏物語:2006/09/02(土) 03:03:36 ID:wNwTaBLe
かつきえて庭には跡もなかりけり空にみだるる春のあは雪(後村上院[新葉])
353 :
名無氏物語:2006/09/02(土) 03:10:44 ID:i2yFCfKg
思ふてふことはかくこそ覚えけれまだしらざりし人のあはれの(風雅1016)
354 :
名無氏物語:2006/09/02(土) 03:11:25 ID:i2yFCfKg
うからぬもましてうきにもあはれあはれよしなかりける人にちぎるを(風雅1177)
355 :
名無氏物語:2006/09/02(土) 03:13:01 ID:i2yFCfKg
あはれなるふしもさすがにありけるよ思ひ出でなき契と思へど(風雅1178)
356 :
名無氏物語:2006/09/02(土) 03:13:51 ID:i2yFCfKg
まよひそめし契おもふがつらきしも人にあはれの世々にかへるよ(風雅1329)
357 :
名無氏物語:2006/09/02(土) 03:14:37 ID:i2yFCfKg
夕日さす峰はみどりのうすくみえて影なる山ぞ分きて色こき(風雅1649)
358 :
名無氏物語:2006/09/02(土) 03:15:29 ID:i2yFCfKg
ともし火は雨夜の窓にかすかにて軒のしづくを枕にぞきく(風雅1675)
359 :
名無氏物語:2006/09/02(土) 03:24:31 ID:/tCISUmW
谷かげや木ぶかき方にかくろへて雨をもよほす山鳩のこゑ(風雅1741)
360 :
名無氏物語:2006/09/02(土) 03:25:10 ID:/tCISUmW
ながめこし身はいたづらに秋をへて行末おもふ月ぞかなしき(玉葉1988)
361 :
名無氏物語:2006/09/02(土) 03:25:51 ID:/tCISUmW
庵ちかきつま木の道やくれぬらん軒ばにくだる山人のこゑ(玉葉2206)
362 :
名無氏物語:2006/09/02(土) 03:26:33 ID:/tCISUmW
山もとの竹よりおくに家居して田面をかよふ道の一すぢ(藤谷集)
363 :
名無氏物語:2006/09/02(土) 03:27:41 ID:/tCISUmW
これのみぞ人の国よりつたはらで神代をうけし敷島の道(玉葉2538)
364 :
名無氏物語:2006/09/02(土) 03:28:54 ID:/tCISUmW
うしとてもうからずとてもよしやただ五十ののちのいくほどの世は(風雅1862)
365 :
名無氏物語:2006/09/02(土) 03:33:51 ID:ihs4f+f/
めぐりあふ秋のはつきのはつかにもみぬ世をとへば袖ぞ露けき(玉葉2600)
366 :
名無氏物語:2006/09/02(土) 11:09:41 ID:k7tmptS9
真夜中にクソ歌コピーご苦労さん誰も読まぬし時間の無駄なり(アレフ王)
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367 :
名無氏物語:2006/09/03(日) 00:12:06 ID:QtTlSd4D
我ながらさももどかしき心かな思はぬ人はなにか恋しき(よみ人しらず「拾遺集」)
368 :
名無氏物語:2006/09/03(日) 00:22:32 ID:kmMjPS37
玉章にただ一筆とむかへどもおもふ心をとどめかねぬる(永福門院[玉葉])
369 :
名無氏物語:2006/09/03(日) 00:23:17 ID:kmMjPS37
物おもへばはかなき筆のすさびにも心に似たることぞ書かるる(京極為子[玉葉])
370 :
名無氏物語:2006/09/03(日) 00:28:41 ID:FezH7/c1
みどりこき日影の山のはるばるとおのれまがはずわたる白鷺(風雅1739)
371 :
名無氏物語:2006/09/03(日) 00:29:18 ID:FezH7/c1
身こそあらめ心を塵のほかになしてうき世の色に染まじとぞ思ふ(風雅1816)
372 :
名無氏物語:2006/09/03(日) 00:29:55 ID:FezH7/c1
吹きしをる千草の花は庭にふして風にみだるる初雁の声(風雅528)
373 :
名無氏物語:2006/09/03(日) 00:30:37 ID:FezH7/c1
風におつる草葉の露もかくれなくまがきにきよき入りがたの月(風雅630)
374 :
名無氏物語:2006/09/03(日) 00:31:32 ID:FezH7/c1
山あらしにうき行く雲の一とほり日かげさながら時雨ふるなり(風雅731)
375 :
名無氏物語:2006/09/03(日) 00:32:05 ID:FezH7/c1
吹くとだにしられぬ風は身にしみて影さえとほる霜のうへの月(風雅779)
376 :
名無氏物語:2006/09/03(日) 00:34:46 ID:XR2tdejO
ことかたも又ゆかしさに山桜おなじひと木をしづかにもみず(玉葉192)
377 :
名無氏物語:2006/09/03(日) 00:35:19 ID:XR2tdejO
すみわびて出でし方とは思へども月に恋しきふるさとの秋(風雅1570)
378 :
名無氏物語:2006/09/03(日) 00:36:01 ID:XR2tdejO
六十あまり四とせの冬のながき夜にうき世の夢を見はてつるかな(風雅1984)
379 :
名無氏物語:2006/09/03(日) 00:36:44 ID:XR2tdejO
風かよふ池のはちす葉波かけてかたぶくかたにつたふ白玉(新後拾遺258)
380 :
名無氏物語:2006/09/03(日) 00:37:33 ID:XR2tdejO
いくとせか嵯峨野の秋のをみなへしつかふる道になれてみつらん(風雅473)
381 :
名無氏物語:2006/09/03(日) 00:38:14 ID:XR2tdejO
早き瀬は氷りもやらで冬の夜の河音たかく月ぞふけ行く(新拾遺625)
382 :
名無氏物語:2006/09/03(日) 01:48:34 ID:I6KFALI4
くれぬまにわけつる雲は跡もなし月にぞこゆる峰のかけはし(新続古今957)
383 :
名無氏物語:2006/09/03(日) 01:56:13 ID:jDt27XRE
旅人の袂を霧にしをりして月にぞこゆるさやの中山(順徳院「紫禁和歌集」)
384 :
名無氏物語:2006/09/03(日) 07:55:42 ID:FQFzEB+l
名にめでし嵯峨野の秋のをみなへしこれも菩提のたねとしらずや(後嵯峨院「続古今集」)
385 :
名無氏物語:2006/09/03(日) 08:08:44 ID:vxxwtDjM
山あらしのあらくすぎつる一とほり花のふぶきに空とぢぬなり(進子内親王「延文百首」)
386 :
名無氏物語:2006/09/04(月) 06:43:56 ID:n4uD/0ot
秋風に声をほにあげてくる舟はあまのとわたる雁にぞありける(藤原菅根「古今集」)
387 :
名無氏物語:2006/09/04(月) 06:50:27 ID:iw0tIATY
ともさそふ室のとまりの朝嵐に声を帆にあげて出づる舟人(新拾遺839)
388 :
名無氏物語:2006/09/04(月) 07:01:37 ID:iSO/G+qs
ながめつる草のうへよりふりそめて山のはきゆる夕ぐれの雨(永福門院内侍[風雅])
389 :
名無氏物語:2006/09/04(月) 07:08:17 ID:8w1uq74i
うすぐもりをりをりさむくちる雪にいづるともなき月もすさまじ(風雅848)
390 :
名無氏物語:2006/09/04(月) 07:08:57 ID:8w1uq74i
われと人あはれ心のかはるとてなどかはつらき何か恋しき(風雅1180)
391 :
名無氏物語:2006/09/04(月) 07:09:37 ID:8w1uq74i
思ふほどは書かじとおもふたまづさに猶ともすればすすむ言の葉(風雅1216)
392 :
名無氏物語:2006/09/04(月) 07:10:08 ID:8w1uq74i
すべてこの涙のひまやいつならんあはれはあはれうきはうしとて(風雅1249)
393 :
名無氏物語:2006/09/04(月) 07:10:48 ID:8w1uq74i
ふけにけりまだうたたねにみる月のかげもすだれに遠くなりゆく(風雅1520)
394 :
名無氏物語:2006/09/04(月) 07:11:23 ID:8w1uq74i
つくづくと独りきく夜の雨の音はふりをやむさへさびしかりけり(風雅1670)
395 :
名無氏物語:2006/09/04(月) 07:17:46 ID:mE+UK8uR
霧のうへにあまた聞きつる声よりもみればすくなき雁の一つら(冷泉為相「藤谷集」)
396 :
名無氏物語:2006/09/04(月) 07:18:22 ID:mE+UK8uR
夕ぐれはさらでもさすがすずしきに松風たかき山のしたかげ(日野俊光「俊光集」)
397 :
名無氏物語:2006/09/04(月) 07:24:42 ID:chlYUZme
夕やみの鵜川のかがりくだし過ぎてあらぬ蛍ぞまたもえて行く(玉葉381)
398 :
名無氏物語:2006/09/04(月) 07:25:21 ID:chlYUZme
岩ねつたふ水のひびきは底にありてすずしさ高き松かぜの山(玉葉432)
399 :
名無氏物語:2006/09/04(月) 07:26:17 ID:chlYUZme
峰こゆる声はあまたにきく雁も霧のひま行く数ぞすくなき(玉葉599)
400 :
名無氏物語:2006/09/04(月) 07:26:47 ID:chlYUZme
わけくだるふもとの道にかへりみればまた跡ふかき峰のしら雲(玉葉1214)
401 :
名無氏物語:2006/09/04(月) 07:27:33 ID:chlYUZme
もろくちる花をばかろく吹きなして柳におもき春の夕風(玉葉255)
402 :
名無氏物語:2006/09/04(月) 07:28:08 ID:chlYUZme
山もとのすそ野の木かげまだくらしわがすむ峰を月出づるほど(玉葉641)
403 :
名無氏物語:2006/09/04(月) 08:44:09 ID:t0OZzv8L
ケツの穴舐めてチンポもヌルリンコこよいひは顔に発射するかも(顔射王)
剥けチンポ昔はカントン皮かむりフェラをするにもよわりもぞする(フェラチ王)
オナニーをすればチンポも喜んでとろろのごとき液を出すかな(珍宝法師)
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404 :
名無氏物語:2006/09/04(月) 14:24:30 ID:mE+UK8uR
たが里にまづうつろひてながむらん我がすむ峰をいづる月かげ(飛鳥井雅有「隣女集」)
405 :
名無氏物語:2006/09/04(月) 14:25:56 ID:mE+UK8uR
はかなさは外にもいはじ百歌のその人かずは足らずなりにき(崇徳院「久安百首」)
406 :
名無氏物語:2006/09/04(月) 14:26:39 ID:mE+UK8uR
いつもきく風とはきけど荻のはのそよぐ音にぞ秋はきにける(紀貫之「古今六帖」)
407 :
名無氏物語:2006/09/04(月) 14:27:23 ID:mE+UK8uR
とどまらむことこそ春のかたからめゆくへをだにも知らせましかば(源俊頼「散木奇歌集」)
408 :
名無氏物語:2006/09/04(月) 14:30:10 ID:SPY9kHPa
雨そそく柳の糸に露かけてなびくもおもき春の夕風(後崇光院)
409 :
名無氏物語:2006/09/04(月) 14:30:45 ID:SPY9kHPa
時鳥なきつるあとにあきれたる後徳大寺の有明の顔(蜀山人)
410 :
名無氏物語:2006/09/04(月) 14:32:08 ID:SPY9kHPa
袖の香を花橘におどろけば空に在明の月ぞのこれる(藤原定家)
411 :
名無氏物語:2006/09/04(月) 14:32:56 ID:SPY9kHPa
なごの海のいる日をあらふ浪のうへに春の別れの色をそへつつ(後鳥羽院)
412 :
名無氏物語:2006/09/04(月) 14:33:30 ID:SPY9kHPa
見渡せば空のかぎりもなごの海の霞にかかる沖つしら波(頓阿)
413 :
名無氏物語:2006/09/04(月) 14:41:34 ID:HqD41xyO
>>403ブッ!!!
曲水の宴は>>403により塞き止めらてしまいました。
...403を遣り水から流しましたのでご安心下さい。
〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜403〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜
414 :
名無氏物語:2006/09/04(月) 14:46:58 ID:i8TJg14m
時鳥過ぎつる方の雲まより猶ながめよといづる月かげ(宜秋門院丹後[玉葉])
415 :
名無氏物語:2006/09/04(月) 14:47:43 ID:i8TJg14m
ほととぎす鳴きつる雲をかたみにてやがてながむる有明の空(式子内親王[玉葉])
416 :
名無氏物語:2006/09/04(月) 14:48:17 ID:i8TJg14m
時鳥いま一こゑをまちえてや鳴きつるかたを思ひさだめん(長舜[新後撰])
417 :
名無氏物語:2006/09/04(月) 14:48:50 ID:i8TJg14m
ほととぎす鳴きて過行く山のはに今一声と月ぞのこれる(浄弁[新拾遺])
418 :
名無氏物語:2006/09/04(月) 19:05:20 ID:Xj0Unp25
あふちさくそとものこかげ露おちて五月雨はるる風わたるなり(藤原忠良「新古今集」)
419 :
名無氏物語:2006/09/04(月) 19:06:53 ID:Xj0Unp25
宇治間山朝風寒し旅にして衣かすべき妹もあらなくに(長屋王「万葉集」)
420 :
名無氏物語:2006/09/04(月) 19:08:14 ID:Xj0Unp25
夢にのみ継ぎて見えつつ小竹嶋の磯越す波のしくしく思ほゆ(藤原宇合「万葉集」)
421 :
名無氏物語:2006/09/04(月) 21:19:01 ID:Xj0Unp25
花をみし面かげさらで吉野山月にみがける峰のしら雪(洞院公敏「新千載集」)
422 :
名無氏物語:2006/09/04(月) 21:20:01 ID:Xj0Unp25
むかふ中のつらくしもなき気色にぞ日ごろのうさも言はずなりぬる(章義門院「風雅集」)
423 :
名無氏物語:2006/09/04(月) 21:20:49 ID:Xj0Unp25
風に行くただ一むらのうき雲にあたりは晴れてふるしぐれかな(二条為世「新後拾遺集」)
424 :
名無氏物語:2006/09/04(月) 21:21:27 ID:Xj0Unp25
西になる影は木のまにあらはれて松の葉みゆる有明の月(二条為世「新後拾遺集」)
425 :
名無氏物語:2006/09/04(月) 21:22:04 ID:Xj0Unp25
玉しきの庭の呉竹いくちよもかはらぬ春のうぐひすの声(伏見院「続千載集」)
426 :
名無氏物語:2006/09/04(月) 21:22:54 ID:Xj0Unp25
朝日さす高嶺のみ雪そらはれてたちもおよばぬ富士の河霧(藤原家隆「続後撰集」)
427 :
名無氏物語:2006/09/05(火) 03:10:59 ID:KDbBVo39
玉しきの庭の呉竹いくちよもかはらぬ春のうぐひすの声(伏見院「続千載集」)
428 :
名無氏物語:2006/09/05(火) 03:30:22 ID:pf3nPVJp
ながめしほれ秋のあはれも思ひ出でぬ雨しづかなる春の夕暮(玉葉1853)
429 :
名無氏物語:2006/09/05(火) 03:30:56 ID:pf3nPVJp
あふちさく梢に雨はややはれて軒のあやめに残るたま水(風雅346)
430 :
名無氏物語:2006/09/05(火) 03:31:45 ID:pf3nPVJp
恋ひ恋ひてあひみる夜はのうれしきに日ごろのうさは言はじとぞ思ふ(玉葉1429)
431 :
名無氏物語:2006/09/05(火) 03:32:15 ID:pf3nPVJp
さみだれに岸の青柳枝ひちて木ずゑをわくる淀の川舟(風雅363)
432 :
名無氏物語:2006/09/05(火) 03:32:51 ID:pf3nPVJp
岩戸あけし八咫の鏡の山かづらかけてうつしきあきらけき代は(風雅2211)
433 :
名無氏物語:2006/09/05(火) 03:33:32 ID:pf3nPVJp
苗代に心のたねを蒔きそへてなくやかはづのやまとことのは(新千載2153)
434 :
名無氏物語:2006/09/05(火) 03:46:01 ID:xfPErGH3
山松はみるみる雲にきえはててさびしさのみの夕ぐれの雨(風雅1695)
435 :
名無氏物語:2006/09/05(火) 03:47:06 ID:xfPErGH3
あめつちのひらけしことも春のたつはじめややがてはじめなりけん(延文百首)
436 :
名無氏物語:2006/09/05(火) 03:47:44 ID:xfPErGH3
野べはまだ去年みしままの冬枯にきゆるを春と沫雪ぞふる(新拾遺1533)
437 :
名無氏物語:2006/09/05(火) 03:48:48 ID:xfPErGH3
をちかたの霧のうちより聞きそめて月にちかづく初雁の声(新後拾遺340)
438 :
名無氏物語:2006/09/05(火) 03:49:23 ID:xfPErGH3
ふりはるる朝けの空はのどかにて日かげにおつる木々の白雪(風雅868)
439 :
名無氏物語:2006/09/05(火) 03:50:07 ID:xfPErGH3
のがれきて人めをいとふ心にもあまりさびしき山のおくかな(新続古今1853)
440 :
名無氏物語:2006/09/05(火) 03:56:34 ID:y//++1j8
のがれきてすむはいかなる宿とだに人にしられぬ山のおくかな(慶運[新後拾遺])
441 :
名無氏物語:2006/09/05(火) 08:13:10 ID:CWVB5kIs
時しらぬ歎きのもとにいかにしてかはらぬ色に花のさくらむ(新葉1332)
442 :
名無氏物語:2006/09/05(火) 08:13:51 ID:CWVB5kIs
今年こそいとどまたるれ時鳥しでの山路の事やかたると(新葉1343)
443 :
名無氏物語:2006/09/05(火) 08:14:34 ID:CWVB5kIs
みよし野は見し世にもあらず荒れにけりあだなる花は猶のこれども(新葉1333)
444 :
名無氏物語:2006/09/05(火) 08:15:09 ID:CWVB5kIs
さびしさもつひのすみかと思ふには心ぞとまる峰の松風(新葉1375)
445 :
名無氏物語:2006/09/05(火) 15:31:28 ID:sAiB9vsQ
九重の玉のうてなも夢なれや苔の下にし君を思へば
446 :
名無氏物語:2006/09/05(火) 15:32:08 ID:sAiB9vsQ
ひきつれし百のつかさの独だに今はつかへぬ道ぞ悲しき
447 :
名無氏物語:2006/09/05(火) 16:06:12 ID:l4xAESRg
いぐしたつるいほしろ小田の浮草になくや蛙の声もすみけり
448 :
名無氏物語:2006/09/05(火) 16:23:41 ID:wP8j8et8
いまみても思ほゆるかなおくれにし君が御かげや花にそふらん
449 :
名無氏物語:2006/09/05(火) 16:53:17 ID:7PKWEfiI
春雨のけふの日ぐらし見るうちに柳しだりて花ぞちかづく
450 :
名無氏物語:2006/09/05(火) 17:24:15 ID:vyvCbFlZ
あさがほの花のまがきは明けにけり月に見えつる露もさながら(徽安門院一条集)
451 :
名無氏物語:2006/09/05(火) 17:25:11 ID:vyvCbFlZ
さびしさのながめは明日もかくやあらむ秋と冬との名はかはるとも(徽安門院一条集)
452 :
名無氏物語:2006/09/05(火) 17:48:49 ID:HGhSHk0g
風にゆく峰のうき雲跡はれて夕日に残る秋のむら雨(玉葉727/北条時春)
453 :
名無氏物語:2006/09/05(火) 17:49:33 ID:HGhSHk0g
西になる月はこずゑの空にすみて松の色こきあけがたの山(玉葉2128/北条時春)
454 :
名無氏物語:2006/09/05(火) 18:00:21 ID:+Tvj+ed5
五月雨は晴れぬとみゆる雲まより山の色こき夕ぐれの空(宗尊親王[玉葉])
455 :
名無氏物語:2006/09/05(火) 18:01:07 ID:+Tvj+ed5
玉しきの庭の呉竹いくちよもかはらぬ春のうぐひすの声(伏見院[続千載])
456 :
名無氏物語:2006/09/05(火) 23:58:09 ID:fJiJM18e
朝ぎりのはれゆくをちの山もとにもみぢまじれる竹の一むら(前大納言実明女「風雅集」)
457 :
名無氏物語:2006/09/06(水) 00:09:28 ID:o4p85uSR
しられじな霞にもるる三日月のほのみし人にこひわびぬとも(衣笠家良「宝治百首」)
458 :
名無氏物語:2006/09/06(水) 00:10:43 ID:o4p85uSR
雪となりしぐれとなりてうき雲のふりもさだめぬ神な月かな(宇都宮景綱「沙弥蓮愉集」)
459 :
名無氏物語:2006/09/06(水) 00:11:15 ID:o4p85uSR
月影のさしくるおなじ板間より音してもるはむら時雨かも(俊恵「林葉集」)
460 :
名無氏物語:2006/09/06(水) 00:12:42 ID:o4p85uSR
さびしさのながめはわきつ夕日さす岡べの松の秋のはつ風(藤原家隆「壬二集」)
461 :
名無氏物語:2006/09/06(水) 00:13:27 ID:o4p85uSR
けふよりは春とは知りぬ然りとて昨日にかはる事はしもなし(京極為兼「看聞日記紙背文書」)
462 :
名無氏物語:2006/09/06(水) 00:16:35 ID:UuS6X8+o
昨日けふ世はのどかにてふる雨に柳が枝ぞしだりまされる(風雅110)
463 :
名無氏物語:2006/09/06(水) 00:17:29 ID:UuS6X8+o
窓しろき寝覚の月のいりがたに声もさやかにわたる雁がね(風雅548)
464 :
名無氏物語:2006/09/06(水) 00:19:47 ID:UuS6X8+o
むら時雨もるや板まのときのまも思ひさだめぬ月の影かな(新千載610)
465 :
名無氏物語:2006/09/06(水) 00:20:24 ID:UuS6X8+o
秋みしはそれとばかりの萩がえに霜の朽葉ぞ一葉のこれる(風雅759)
466 :
名無氏物語:2006/09/06(水) 00:21:20 ID:UuS6X8+o
逢ふことは波ぢはるかに漕ぐ舟のほのみし人に恋ひやわたらむ(新拾遺1032)
467 :
名無氏物語:2006/09/06(水) 00:21:55 ID:UuS6X8+o
さすがいかに人の思はばやすからんつつむがうへの夢のあふせも(風雅1027)
468 :
名無氏物語:2006/09/06(水) 00:25:16 ID:PaCzTxZw
窓ちかき竹の葉風も春めきてちよの声あるやどの鶯(玉葉52)
469 :
名無氏物語:2006/09/06(水) 00:26:05 ID:PaCzTxZw
あかで猶むすびやせまし月影も涼しくうつる山の井の水(新後撰246)
470 :
名無氏物語:2006/09/06(水) 00:28:00 ID:PaCzTxZw
夕まぐれ山もとくらき霧の上にこゑたてて来る秋の初雁(続後拾遺313)
471 :
名無氏物語:2006/09/06(水) 00:28:35 ID:PaCzTxZw
山ふかみたえだえかよふ鹿の音に木のまの月もあはれそひけり(続千載408)
472 :
名無氏物語:2006/09/06(水) 00:29:08 ID:PaCzTxZw
空まではたちものぼらで有明の月におよばぬ峰の秋霧(玉葉721)
473 :
名無氏物語:2006/09/06(水) 01:17:35 ID:YIn4d+E+
逢ふまでのしるべぞいまはたどらるる心のかよふ道はあれども(新後撰886)
474 :
名無氏物語:2006/09/06(水) 18:47:21 ID:kXJvqezY
春くれば雪とも見えずおほ空の霞を分けて花ぞちりける(新後撰18)
475 :
名無氏物語:2006/09/06(水) 18:49:03 ID:kXJvqezY
音はしていざよふ浪も霞みけり八十うぢ川の春のあけぼの(新後撰38)
476 :
名無氏物語:2006/09/06(水) 18:53:17 ID:kXJvqezY
二月やなほ風さむき袖のうへに雪まぜにちる梅のはつ花(風雅67)
477 :
名無氏物語:2006/09/06(水) 20:22:13 ID:kXJvqezY
吹く風もをさまれとおもふ世の中にたえて桜をさそはずもがな(新後撰81)
478 :
名無氏物語:2006/09/06(水) 20:24:57 ID:2QZMzror
なぜ日本人女性は韓国男性に憧れるのだろうか。
まず韓国人男性は紳士的な振る舞いをします。
そして女性を大切に扱います そして情熱的です。
このような韓国人男性の振る舞いに日本人女性はコロリと落ちるのです。
日本人のような幼児的な男性にあきあきしてる裏返しの行動でしょう。
韓国人男性に憧れる日本女性は週末になるとソウルを訪れるそうです。
ソウルで運命的な出会いを期待しての訪韓です
ソウルでは毎週末にお見合いパーテーが開かれています
日本女性と韓国男性のお見合いパーテーです
日本女性の参加者が圧倒的に多く韓国男性を集めるのに苦労するそうです。
日本女性は婚前交渉に積極的だと聞きました。 韓国では婚前交渉はタブーです。
お見合いパーテーで知り合い、その日のうちに関係を持つカップルが多いと聞きます。
「日本人女性は優秀な遺伝子を求めて韓国で股を開く」と韓国のWEBサイトで話題になっていました。
韓国では不道徳なものは、東から来ると言われています。
韓国は日本から多くの不道徳を持ち込まれています。
すべて事実だ。 日本の女は淫乱で男はまったく魅力がないインポ。
かわいそうな劣等民族
479 :
名無氏物語:2006/09/06(水) 20:44:18 ID:kXJvqezY
過ぎにけり軒のしづくは残れども雲におくれぬ夕立の雨(新続古今267)
480 :
名無氏物語:2006/09/06(水) 20:45:16 ID:kXJvqezY
過ぎにけり軒のしづくは残れども雲におくれぬ夕立の雨(新続古今267)
481 :
名無氏物語:2006/09/06(水) 21:17:21 ID:kXJvqezY
しづかなる心しすめば山かげに我が身涼しき夏の夕ぐれ(新続古今330)
482 :
名無氏物語:2006/09/06(水) 21:22:21 ID:kXJvqezY
おきもあへずみだれにけりな白露の玉まく葛に秋風ぞ吹く(新後撰286)
483 :
名無氏物語:2006/09/06(水) 21:22:54 ID:kXJvqezY
色々にならびの岡のはつもみぢ秋の嵯峨野のゆききにぞみる(風雅679)
484 :
名無氏物語:2006/09/06(水) 21:23:26 ID:kXJvqezY
長月や雲ゐの秋のこととはん昔にめぐれ菊のさかづき(新千載534)
485 :
名無氏物語:2006/09/06(水) 22:18:30 ID:kXJvqezY
時雨れゆく空にもしるし神無月くもりもあへず冬やきぬらん(続千載594)
486 :
名無氏物語:2006/09/06(水) 22:57:43 ID:kXJvqezY
しろたへの色より外の色もなしとほき野山の雪のあさあけ(玉葉988)
487 :
名無氏物語:2006/09/07(木) 01:12:18 ID:KA9AC+/7
いづくをか家路とわきて頼むべきなべて此の世を旅とおもへば(続千載858)
488 :
名無氏物語:2006/09/07(木) 01:20:42 ID:KA9AC+/7
あしたづの雲ゐに通ふこゑのうちにかねてもしるし千世の行末(新後撰1595)
489 :
名無氏物語:2006/09/07(木) 01:34:59 ID:KA9AC+/7
世をおもふわがすゑまもれ石清水きよき心のながれ久しく(続千載919)
490 :
名無氏物語:2006/09/07(木) 01:35:57 ID:KA9AC+/7
あつめおくことばの林ちりもせで千とせかはらじ和歌の浦松(続千載2130)
491 :
名無氏物語:2006/09/07(木) 01:50:24 ID:KA9AC+/7
朝あけの窓吹く風はさむけれど春にはあれや梅の香ぞする(玉葉61)
492 :
名無氏物語:2006/09/07(木) 01:56:45 ID:KA9AC+/7
雲みだれ春の夜風の吹くなへにかすめる月ぞなほ霞みゆく(玉葉123)
493 :
名無氏物語:2006/09/07(木) 02:00:11 ID:KA9AC+/7
花なれやまだ明けやらぬしののめの遠の霞の奥ふかき色(風雅195)
494 :
名無氏物語:2006/09/07(木) 04:08:53 ID:bGGNPCRF
うちつけにくもりもあへず神無月冬の空ともふる時雨かな(藤原為氏「弘長百首」)
495 :
名無氏物語:2006/09/07(木) 06:26:00 ID:KA9AC+/7
春はただくもれる空のあけぼのに花は遠くて見るべかりける(玉葉198)
496 :
名無氏物語:2006/09/07(木) 06:26:46 ID:KA9AC+/7
夏の夜はしづまる宿のまれにしてささぬ戸口に月ぞくまなき(玉葉392)
497 :
名無氏物語:2006/09/07(木) 06:27:42 ID:KA9AC+/7
秋にこそまたなりぬれと思ふより心にはやくそふあはれかな(玉葉462)
498 :
名無氏物語:2006/09/07(木) 06:28:20 ID:KA9AC+/7
また秋のうれへの色にむかふなり尾花が風に庭の月かげ(玉葉535)
499 :
名無氏物語:2006/09/07(木) 06:28:58 ID:KA9AC+/7
野辺とほき尾花に風は吹きみちてさむき夕日に秋ぞ暮れゆく(玉葉818)
500 :
名無氏物語:2006/09/07(木) 06:29:48 ID:KA9AC+/7
ふりうづむ雪のすがたと見えつるを消えゆくかたぞ竹になりゆく(玉葉990)
501 :
名無氏物語:2006/09/07(木) 06:32:49 ID:KA9AC+/7
心にもしばしぞこむる恋しさの涙にあまる夕ぐれの空(玉葉1463)
502 :
名無氏物語:2006/09/07(木) 06:33:49 ID:KA9AC+/7
いつとまつ日かずはしばしなぐさむを今朝わかれぬるけふぞわびしき(風雅1131)
503 :
名無氏物語:2006/09/07(木) 06:51:21 ID:KA9AC+/7
さてしもは果てぬならひのあはれさのなれゆくままになほ思はるる(玉葉1503)
504 :
名無氏物語:2006/09/07(木) 06:52:06 ID:KA9AC+/7
思ふてふその言の葉よ時のまのいつはりにても聞くこともがな(玉葉1509)
505 :
名無氏物語:2006/09/07(木) 06:55:00 ID:KA9AC+/7
日にそへて思ひのみそふ身のはてよ惜しからぬしもあはれなるかな(玉葉1525)
506 :
名無氏物語:2006/09/07(木) 07:53:33 ID:KA9AC+/7
人もうく身もうきはての我が身をばただおなじ世におかじとぞ思ふ(玉葉1743)
507 :
名無氏物語:2006/09/07(木) 08:11:51 ID:KA9AC+/7
庭のかげはまだ夜ぶかしとみる程に月にしられてよはしらみけり(玉葉2127)
508 :
名無氏物語:2006/09/07(木) 08:19:48 ID:KA9AC+/7
窓ちかき軒ばの峰はあけそめて谷よりのぼるあかつきの雲(風雅1631)
509 :
名無氏物語:2006/09/07(木) 08:20:48 ID:KA9AC+/7
ききわびぬ軒ばの松を吹きしをる嵐にこもる入相のこゑ(玉葉2197)
510 :
名無氏物語:2006/09/07(木) 08:21:46 ID:KA9AC+/7
つれづれと山陰すごき夕ぐれの心にむかふ松のひともと(風雅1734)
511 :
名無氏物語:2006/09/07(木) 08:22:30 ID:KA9AC+/7
さきだつをあはれあはれといひいひてとまる人なき道ぞかなしき(玉葉2341)
512 :
名無氏物語:2006/09/07(木) 08:23:10 ID:KA9AC+/7
しばしだにここをば月もすみうくや簾の外に影おちてゆく(玉葉2491)
513 :
名無氏物語:2006/09/07(木) 08:23:52 ID:KA9AC+/7
庭もせに声々ききし虫のねのときどきよわき秋の暮がた(玉葉811)
514 :
名無氏物語:2006/09/07(木) 08:24:39 ID:KA9AC+/7
月もまたしたひきにけり我ばかりやどると思ふ野べのかり庵(続千載822)
515 :
名無氏物語:2006/09/07(木) 08:25:33 ID:KA9AC+/7
おのづから思ひや出づるとばかりの我がなくさめもよその年月(風雅1408)
516 :
名無氏物語:2006/09/07(木) 09:37:41 ID:KA9AC+/7
折々の身のあらましもかはりけり我が心さへさだめなの世や(風雅1878)
517 :
名無氏物語:2006/09/07(木) 09:38:23 ID:KA9AC+/7
山のはの月は残れるしののめにふもとの花の色ぞ明けゆく(風雅196)
518 :
名無氏物語:2006/09/07(木) 09:38:57 ID:KA9AC+/7
よにかかるすだれに風は吹きいれて庭しろくなる月ぞ涼しき(玉葉387)
519 :
名無氏物語:2006/09/07(木) 09:39:33 ID:KA9AC+/7
ながめすぐす日数や秋にうつりぬる小萩がすゑぞ花になりゆく(玉葉492)
520 :
名無氏物語:2006/09/07(木) 09:40:11 ID:KA9AC+/7
夕暮のあはれは秋につきにしをまた時雨して木の葉ちる比(玉葉836)
521 :
名無氏物語:2006/09/07(木) 12:36:34 ID:tPP8WA3C
九重に久しくめぐれもろ人の老いせぬ秋の菊のさかづき(藤原為氏「宝治百首」)
522 :
名無氏物語:2006/09/07(木) 23:27:35 ID:KA9AC+/7
思ひつくす心に時はうつれどもおなじかげなる閨のともし火(風雅1672)
523 :
名無氏物語:2006/09/07(木) 23:28:14 ID:KA9AC+/7
山ざくらまづ木の本に尋ねきておなじ都の人を待つかな(続後拾遺66)
524 :
名無氏物語:2006/09/07(木) 23:59:33 ID:KA9AC+/7
しばし猶よそながらみむ山桜たづねば雲になりもこそすれ(新千載75)
525 :
名無氏物語:2006/09/08(金) 00:03:00 ID:q/aBkbJf
うしとおもふ風にぞやがてさそはるる散りゆく花をしたふ心は(新後撰125)
526 :
名無氏物語:2006/09/08(金) 00:39:49 ID:q/aBkbJf
散るは憂きものともみえず桜花嵐にまよふあけぼのの空(続後拾遺120)
527 :
名無氏物語:2006/09/08(金) 05:57:18 ID:q/aBkbJf
袖の香は花たちばなにかへりきぬ面かげみせようたたねの夢(新千載246)
528 :
名無氏物語:2006/09/08(金) 06:34:19 ID:q/aBkbJf
物おもふ雲のはたてになきそめてをりしもつらき秋の雁がね(新続古今524)
529 :
名無氏物語:2006/09/08(金) 09:17:19 ID:VVvSc+di
ケツの穴舐めてチンポもヌルリンコこよいひは顔に発射するかも(顔射王)
剥けチンポ昔はカントン皮かむりフェラをするにもよわりもぞする(フェラチ王)
オナニーをすればチンポも喜んでとろろのごとき液を出すかな(珍宝法師)
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530 :
名無氏物語:2006/09/09(土) 06:57:00 ID:JzOoiWke
あらたまの年もかはらでたつ春は霞ばかりぞ空にしりける(新勅撰1)
531 :
名無氏物語:2006/09/09(土) 06:59:05 ID:JzOoiWke
わかの浦あし辺のたづのなくこゑに夜わたる月のかげぞひさしき(新勅撰271)
532 :
名無氏物語:2006/09/09(土) 07:17:41 ID:Iym5NBE6
年の内に春は来にけりひととせをこぞとや言はむことしとや言はむ(在原元方[古今])
533 :
名無氏物語:2006/09/09(土) 07:31:01 ID:Md+ryCiW
霞たつ春の山べはとほけれど吹きくる風は花の香ぞする(古今103)
534 :
名無氏物語:2006/09/09(土) 07:31:41 ID:Md+ryCiW
一とせにふたたびさかぬ花なればむべちることを人はいひけり(後撰109)
535 :
名無氏物語:2006/09/09(土) 07:32:32 ID:Md+ryCiW
をしめどもとどまらなくに春霞かへる道にし立ちぬとおもへば(古今130)
536 :
名無氏物語:2006/09/09(土) 07:33:15 ID:Md+ryCiW
老いぬれば春のくるるもをしきかないそぐ日数も命ならずや(続古今180)
537 :
名無氏物語:2006/09/09(土) 07:34:15 ID:Md+ryCiW
秋の夜の月のひかりしあかければくらぶの山もこえぬべらなり(古今195)
538 :
名無氏物語:2006/09/09(土) 07:35:07 ID:Md+ryCiW
まつ人にあらぬものから初雁のけさなく声のめづらしきかな(古今206)
539 :
名無氏物語:2006/09/09(土) 08:00:06 ID:KxNVbG9r
つつむ中はまれの逢ふ夜もふけはてぬ人のしづまる程をまつまに(風雅1106)
540 :
名無氏物語:2006/09/09(土) 08:00:54 ID:KxNVbG9r
人よされば誰か夜がるる夜がれとて逢はぬたえまをうしといふらむ(風雅1160)
541 :
名無氏物語:2006/09/09(土) 08:01:51 ID:KxNVbG9r
人のかよふあはれになしてあはれなるよ夢はわがみる思ひ寝なれど(風雅1184)
542 :
名無氏物語:2006/09/09(土) 08:02:33 ID:KxNVbG9r
をちかたの里は朝日にあらはれて煙にうすき竹のひとむら(風雅1641)
543 :
名無氏物語:2006/09/09(土) 08:03:26 ID:KxNVbG9r
春といへばやがて霞のなかにおつる妹背の川も氷とくらし(新後拾遺4)
544 :
名無氏物語:2006/09/09(土) 08:04:05 ID:KxNVbG9r
降りかかる梢の雪の朝あけにくれなゐうすき梅のはつ花(新後拾遺22)
545 :
名無氏物語:2006/09/09(土) 08:08:33 ID:QfAqyisT
年のうちに春立ちぬとや吉野山霞かかれる峰のしら雲(藤原俊成)
546 :
名無氏物語:2006/09/09(土) 08:09:19 ID:QfAqyisT
鶯もまだ出でやらぬ春の雲ことしともいはず山風ぞ吹く(藤原定家)
547 :
名無氏物語:2006/09/09(土) 08:09:54 ID:QfAqyisT
年のうちに餅はつきけり一年をこぞとや食はん今年とや食はん(二条良基)
548 :
名無氏物語:2006/09/09(土) 08:10:54 ID:QfAqyisT
いづこぞと梅がか深し年の内も立枝尋ねて春風やふく(武者小路実陰)
549 :
名無氏物語:2006/09/09(土) 08:11:44 ID:QfAqyisT
年のうちに春きぬめりと梅やさく梅さけりとて春やきぬらん(小沢蘆庵)
550 :
名無氏物語:2006/09/09(土) 13:32:31 ID:8JIr1j8s
ももしきの大宮人もむれゐつつこぞとや今日をあすはかたらん(藤原師氏[新勅撰])
551 :
名無氏物語:2006/09/09(土) 13:35:21 ID:8JIr1j8s
草も木もふりまがへたる雪もよに春待つ梅の花の香ぞする(通具[新古今])
552 :
名無氏物語:2006/09/09(土) 13:59:19 ID:s+Ukm5bt
はかなくもなにをしむらん行く年のとどまらなくにせく涙かな(如願)
553 :
名無氏物語:2006/09/09(土) 14:12:29 ID:Ic/yqFFJ
くらま山月のひかりのあかければいかなりし夜のなにかとぞみる(赤染衛門)
554 :
名無氏物語:2006/09/09(土) 14:13:07 ID:Ic/yqFFJ
すゑの露もとのしづくや世の中のおくれさきだつためしなるらむ(遍昭)
555 :
名無氏物語:2006/09/09(土) 14:13:47 ID:Ic/yqFFJ
このやどに雪も我が身もふりはてぬ明けぬ暮れぬとつもるながめに(伏見院)
556 :
名無氏物語:2006/09/09(土) 14:17:18 ID:wT8x22wn
おほぞらの月のひかりしあかければ槙の板戸も秋はさされず(源為善[後拾遺])
557 :
名無氏物語:2006/09/09(土) 14:18:09 ID:wT8x22wn
白妙に雪もわが身もふりはてぬあはれ名残の有明の月(西園寺公経[続古今])
558 :
名無氏物語:2006/09/09(土) 14:19:22 ID:wT8x22wn
都には聞ふりぬらん郭公関のこなたの身こそつらけれ(実方[続後撰])
559 :
名無氏物語:2006/09/09(土) 14:20:15 ID:wT8x22wn
音羽河雪げの波も岩こえて関のこなたに春はきにけり(定家[続古今])
560 :
名無氏物語:2006/09/09(土) 14:20:48 ID:wT8x22wn
今朝かはる秋とは風の音羽山おとに聞くより身にぞしみける(亀山院[続拾遺])
561 :
名無氏物語:2006/09/09(土) 14:21:26 ID:wT8x22wn
逢ふことのなぎさなればや都鳥かよひし跡も絶えて問ひこず(道長[続後撰])
562 :
初めての書き込み:2006/09/09(土) 16:21:00 ID:9fqHD4JH
はじめまして、先日はは皆既月食でしたね!
彼女と月の話題になりました。中学の頃、古文の授業で、月の事を詠んだ和歌がありましたが、
どういう和歌だったか思い出せません。
たしか、事情があって離れ離れになってしまった恋人たちがいて
お互いに、遠く離れて暮らしているけれども、今、空に浮かんでいる満月は、
きっとあなたも見ていることだろう〜という意味の歌だったと思います。
もしご存知の方がいらっしゃいましたらば、どんな和歌だったか教えて
くださいませ。よろしくお願いいたします。
563 :
名無氏物語:2006/09/10(日) 01:41:53 ID:ZHfPFfP2
わび人や神な月とはなりにけむ涙のごとくふる時雨かな(新勅撰364)
564 :
名無氏物語:2006/09/10(日) 01:52:15 ID:bFrEkuzb
おそくとく色づく山のもみぢ葉はおくれ先だつ露やおくらむ(後撰381)
565 :
名無氏物語:2006/09/10(日) 01:53:23 ID:bFrEkuzb
あらたまの年のをはりになるごとに雪もわが身もふりまさりつつ(古今339)
566 :
名無氏物語:2006/09/10(日) 01:55:23 ID:bFrEkuzb
おとは山おとにききつつ相坂の関のこなたに年をふるかな(古今473)
567 :
名無氏物語:2006/09/10(日) 01:57:21 ID:bFrEkuzb
立ちかへりあはれとぞ思ふよそにても人に心をおきつしら波(古今474)
568 :
名無氏物語:2006/09/10(日) 01:58:55 ID:bFrEkuzb
たよりにもあらぬ思ひのあやしきは心を人につくるなりけり(古今480)
569 :
名無氏物語:2006/09/10(日) 02:01:22 ID:bFrEkuzb
逢ふ事のなぎさにし寄る浪なればうらみてのみぞ立ちかへりける(古今626)
570 :
名無氏物語:2006/09/10(日) 02:06:45 ID:7fePoDFF
逢ふことのなぎさにひろふ石なれや見れば涙のまづかかるらん(輔相[新拾遺])
571 :
名無氏物語:2006/09/10(日) 02:20:33 ID:YVaGBbiu
のどかなる春のまつりの花しづめ風をさまれと猶いのるらし(新拾遺1404)
572 :
名無氏物語:2006/09/10(日) 02:22:32 ID:YVaGBbiu
おもかげを後しのべとや有明の月をのこして花のちるらん(後普光園院百首)
573 :
名無氏物語:2006/09/10(日) 02:23:18 ID:YVaGBbiu
涼しさはいづれともなし松風の声のうちなる山の滝つせ(新後拾遺273)
574 :
名無氏物語:2006/09/10(日) 02:24:44 ID:YVaGBbiu
朝戸あけの軒ばの荻に吹きてけり一葉のさきの秋の初風(新後拾遺285)
575 :
名無氏物語:2006/09/10(日) 02:25:39 ID:YVaGBbiu
今しはやまたるる月ぞにほふらし村雲しろき山のはの空(風雅584)
576 :
名無氏物語:2006/09/10(日) 02:26:36 ID:YVaGBbiu
思ひ出でのなきにはなさじ雲の上の月はこころにまかせてぞみる(後普光園院百首)
577 :
名無氏物語:2006/09/10(日) 02:33:46 ID:T0X1FGG5
しなが鳥ゐな野を来れば有間山夕霧立ちぬ宿はなくして(作者不詳「万葉集」)
578 :
名無氏物語:2006/09/10(日) 02:47:58 ID:kgD00fDr
きのふこそ夏は暮れしか朝戸出の衣手さむし秋の初風(源実朝「新続古今和歌集」)
579 :
名無氏物語:2006/09/10(日) 03:23:58 ID:aKMa6CRe
ふけぬともあはれをかはす友しあらば残りの月になほや行かまし(三条西実隆「雪玉集」)
580 :
名無氏物語:2006/09/10(日) 08:25:51 ID:hFV05QP2
ふかき山にすみける月をみざりせば思ひ出もなき我が身ならまし(西行「風雅集」)
581 :
名無氏物語:2006/09/10(日) 08:26:32 ID:hFV05QP2
世をうしとなに思ひけん秋ごとに月は心にまかせてぞ見る(藤原俊成「玉葉集」)
582 :
名無氏物語:2006/09/10(日) 16:17:11 ID:0wTGDctr
今しはや花さきぬらし初瀬山あさゐる雲の峰にかをれる(西園寺実兼「玉葉集」)
583 :
名無氏物語:2006/09/10(日) 16:30:23 ID:M+kAZg6v
秋ふかく音さへまさる滝つせにうたてふきそふ峰の松風(徳大寺実定「林下集」)
584 :
名無氏物語:2006/09/10(日) 16:31:25 ID:M+kAZg6v
秋の夜はわきぞかねつる清滝の波にともなふ峰の松風(明恵「明恵上人集」)
585 :
名無氏物語:2006/09/10(日) 16:32:49 ID:M+kAZg6v
なくせみの声もひとつにひびききて松かげすずし山の滝つせ(頓阿「草庵集」)
586 :
名無氏物語:2006/09/11(月) 14:20:22 ID:Bfx+FhBr
別れての後しのべとや行く春の日数に花のさきあまるらむ(衣笠家良「新拾遺集」)
587 :
名無氏物語:2006/09/11(月) 14:21:22 ID:Bfx+FhBr
あらざらむ後しのべとや袖のかを花たちばなにとどめおきけん(祝部成仲「新古今集」)
588 :
名無氏物語:2006/09/11(月) 14:32:12 ID:tW2dHJxx
長閑なる春のまつりの花しづめ今年も春におくれざりけり(藤原知家「三百六十首和歌」)
589 :
名無氏物語:2006/09/11(月) 14:42:36 ID:aWemj3Ke
久方の光のどけき春の日にしづ心なく花の散るらむ(紀友則「古今集」)
590 :
名無氏物語:2006/09/11(月) 15:17:53 ID:lIiHiJMP
白妙の色はまがひぬあわ雪のかかれる枝の梅の初花(後宇多院[玉葉])
591 :
名無氏物語:2006/09/11(月) 15:24:28 ID:aWZl4JVu
しぐれする生田の杜の初紅葉日をへてまさる色に恋ひつつ(新拾遺1045)
592 :
名無氏物語:2006/09/11(月) 15:25:27 ID:aWZl4JVu
待ちしよにまた立ちかへる夕べかな入逢のかねに物わすれせで(新拾遺1290)
593 :
名無氏物語:2006/09/11(月) 15:26:00 ID:aWZl4JVu
とまるべき宿はなくして暮れぬとも花野の月になほやゆかまし(後普光園院百首)
594 :
名無氏物語:2006/09/11(月) 15:27:33 ID:aWZl4JVu
夕月夜かげろふ窓はすずしくて軒のあやめに風わたるみゆ(風雅348)
595 :
名無氏物語:2006/09/11(月) 15:28:21 ID:aWZl4JVu
有明の月と霜との色のうちにおぼえず空もしらみそめぬる(風雅785)
596 :
名無氏物語:2006/09/11(月) 15:29:10 ID:aWZl4JVu
かくてしも思ひやよわるとばかりにうきがうれしき方もありけり(風雅1308)
597 :
名無氏物語:2006/09/11(月) 15:41:39 ID:1q0z9fJP
ケツの穴舐めてチンポもヌルリンコこよいひは顔に発射するかも(顔射王)
剥けチンポ昔はカントン皮かむりフェラをするにもよわりもぞする(フェラチ王)
オナニーをすればチンポも喜んでとろろのごとき液を出すかな(珍宝法師)
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598 :
名無氏物語:2006/09/11(月) 16:10:00 ID:XyKyWdP+
599 :
名無氏物語:2006/09/11(月) 16:28:02 ID:BNp7tX+0
あやめふく軒ば涼しき夕風に山ほととぎすちかくなくなり(二条院讃岐「玉葉集」)
600 :
名無氏物語:2006/09/11(月) 16:29:00 ID:BNp7tX+0
よしさらばただ中々につれなかれうきにまけてや思ひよわると(藤原為氏「新後撰集」)
601 :
名無氏物語:2006/09/11(月) 16:55:51 ID:Lg2XC++m
よしの山花をのどかに見ましやはうきがうれしき我が身なりけり(西行)
602 :
名無氏物語:2006/09/11(月) 17:28:01 ID:8d601EfS
久方のあまつ空にもすまなくに人はよそにぞ思ふべらなる(古今751)
603 :
名無氏物語:2006/09/11(月) 17:28:52 ID:8d601EfS
夏衣うすくはさらに思はぬをひとへに人のつらしと言ふらむ(続後拾遺950)
604 :
名無氏物語:2006/09/11(月) 17:29:49 ID:8d601EfS
秋の野におく白露は玉なれやつらぬきかくる蜘蛛の糸すじ(古今225)
605 :
名無氏物語:2006/09/11(月) 17:31:08 ID:8d601EfS
白露に風の吹きしく秋の野はつらぬきとめぬ玉ぞちりける(後撰308)
606 :
名無氏物語:2006/09/11(月) 17:31:47 ID:8d601EfS
浪わけて見るよしもがなわたつみの底のみるめも紅葉ちるやと(後撰417)
607 :
名無氏物語:2006/09/11(月) 17:35:00 ID:GMQzXPH0
雲ゐよりつらぬきかくる白玉をたれ布引の滝といひけん(藤原隆季)
608 :
名無氏物語:2006/09/11(月) 17:36:07 ID:GMQzXPH0
白露のつらぬきかくるときにこそ玉柳とはいふべかりけれ(藤原教長)
609 :
名無氏物語:2006/09/11(月) 17:36:52 ID:GMQzXPH0
春くればみどりの糸の筋ごとにつらぬきかくる玉柳かな(花園左大臣家小大進)
610 :
名無氏物語:2006/09/11(月) 17:37:23 ID:GMQzXPH0
朝まだきくるすのをののいと萩につらぬきかくる露のしら玉(藤原範光)
611 :
名無氏物語:2006/09/11(月) 17:38:15 ID:GMQzXPH0
糸萩のなみよるばかりおく露はつらぬきかくる玉かとぞ見る(皇后宮摂津)
612 :
名無氏物語:2006/09/11(月) 17:39:02 ID:GMQzXPH0
野辺ごとにたれにみせんとささがにのつらぬきかくる萩の白露(藤原為家)
613 :
名無氏物語:2006/09/11(月) 17:42:04 ID:MUfEPZdu
てづくりやさらすかきねの朝露をつらぬきとめぬ玉川の里(藤原定家)
614 :
名無氏物語:2006/09/11(月) 17:42:56 ID:MUfEPZdu
むさし野につらぬきとめぬ白露の草はみながら月ぞこぼるる(藤原定家)
615 :
名無氏物語:2006/09/11(月) 17:43:43 ID:MUfEPZdu
川なみに風のふきしく白露やつらぬきとめぬ玉のをやなぎ(順徳院)
616 :
名無氏物語:2006/09/11(月) 17:44:40 ID:MUfEPZdu
山風にあられうちちる音はしてつらぬきとめぬ庭の玉笹(三条西実隆)
617 :
名無氏物語:2006/09/11(月) 17:45:44 ID:MUfEPZdu
秋の野に千はこの玉をなげすてて取る人なしに見ゆる白露(木下長嘯子)
618 :
名無氏物語:2006/09/11(月) 17:46:43 ID:MUfEPZdu
まくず原露も玉まく夕風につらぬきとめぬ秋ぞちりける(松永貞徳)
619 :
名無氏物語:2006/09/11(月) 17:54:50 ID:oMo7ffxa
わが為はつむもひろふもしるしなき恋わすれ草恋わすれ貝(下河辺長流)
620 :
名無氏物語:2006/09/11(月) 18:00:32 ID:u564/XFw
武蔵野や人の心のあさ露につらぬきとめぬ袖の白玉(九条道家[新勅撰])
621 :
名無氏物語:2006/09/12(火) 01:49:35 ID:MfyDrFjh
紅葉せぬときはの山は吹く風のおとにや秋をききわたるらん(大中臣能宣)
622 :
名無氏物語:2006/09/12(火) 02:01:59 ID:ES0jC70w
紅葉せぬときはの山に住む鹿はおのれ鳴きてや秋を知るらん(大中臣能宣[拾遺])
623 :
名無氏物語:2006/09/12(火) 02:02:36 ID:ES0jC70w
花咲かぬときはの山のうぐひすは霞を見てや春をしらなん(大中臣能宣[新千載])
624 :
名無氏物語:2006/09/12(火) 02:03:51 ID:ES0jC70w
秋来れば常磐の山の松風もうつるばかりに身にぞしみける(和泉式部[新古今])
625 :
名無氏物語:2006/09/12(火) 02:04:36 ID:ES0jC70w
浅みどり霞める空のけしきにやときはの山も春をしらなん(少将公教母[金葉])
626 :
名無氏物語:2006/09/12(火) 02:31:00 ID:KJH9uEYr
風かよふあすかのさとの梅が香にきみがあたりは春ぞすぎうき(延文百首)
627 :
名無氏物語:2006/09/12(火) 02:31:39 ID:KJH9uEYr
すぎぬなりかすむ雲路の春の雁きえゆくほどを面影にして(延文百首)
628 :
名無氏物語:2006/09/12(火) 02:32:21 ID:KJH9uEYr
ちりつもる花のみなわを堰きかけて桜にむせぶ春の山川(延文百首)
629 :
名無氏物語:2006/09/12(火) 02:33:06 ID:KJH9uEYr
わたつうみの波もひとつにさゆる日の雪ぞかざしの淡路島山(新後拾遺562)
630 :
名無氏物語:2006/09/12(火) 02:33:44 ID:KJH9uEYr
思ひ出でよ野なかの水の草がくれもとすむ程のかげはみずとも(新後拾遺1192)
631 :
名無氏物語:2006/09/12(火) 02:34:45 ID:KJH9uEYr
ささがにのくものいとすぢ代々かけてたえぬこと葉の玉津島姫(新続古今2143)
632 :
名無氏物語:2006/09/12(火) 02:37:24 ID:TzmtnKVK
我が夫子が来べき宵なりささがねの蜘蛛の行ひ今宵しるしも(衣通郎姫「日本書紀」)
633 :
名無氏物語:2006/09/12(火) 02:39:06 ID:TzmtnKVK
飛ぶ鳥の明日香の里をおきていなば君があたりは見えずかもあらむ(作者不詳「万葉集」)
634 :
名無氏物語:2006/09/12(火) 02:41:03 ID:TzmtnKVK
はつせ河花のみなわのきえがてに春あらはるるせぜの白なみ(西園寺実氏「続拾遺集」)
635 :
名無氏物語:2006/09/12(火) 02:42:05 ID:TzmtnKVK
吹きおろす嵐の山に春くれて井せきにむせぶ花の白波(今出川兼季「続千載集」)
636 :
名無氏物語:2006/09/12(火) 02:54:47 ID:zIEq+Khg
月影のしろらの浜のしろがひは波もひとつに見えわたるかな(作者不詳「斎宮貝合」)
637 :
名無氏物語:2006/09/12(火) 03:04:54 ID:wXeBTBcN
水のおもにあや吹きみだる春風や池の氷をけふはとくらむ(後撰11)
638 :
名無氏物語:2006/09/12(火) 03:05:50 ID:wXeBTBcN
花の香を風のたよりにたぐへてぞ鶯さそふしるべにはやる(古今13)
639 :
名無氏物語:2006/09/12(火) 03:06:29 ID:wXeBTBcN
きみならで誰にか見せむ梅の花色をも香をもしる人ぞしる(古今38)
640 :
名無氏物語:2006/09/12(火) 03:07:11 ID:wXeBTBcN
色も香もおなじ昔にさくらめど年ふる人ぞあらたまりける(古今57)
641 :
名無氏物語:2006/09/12(火) 03:08:06 ID:wXeBTBcN
久方のひかりのどけき春の日にしづ心なく花のちるらむ(古今84)
642 :
名無氏物語:2006/09/12(火) 03:09:37 ID:wXeBTBcN
おとは山けさこえくればほととぎすこずゑはるかに今ぞなくなる(古今142)
643 :
名無氏物語:2006/09/12(火) 15:37:57 ID:zIEq+Khg
わたつ海のかざしにさせる白妙の浪もてゆへる淡路しま山(よみ人しらず「古今集」)
644 :
名無氏物語:2006/09/12(火) 15:38:41 ID:zIEq+Khg
いにしへの野中のし水ぬるけれど本の心をしる人ぞくむ(よみ人しらず「古今集」)
645 :
名無氏物語:2006/09/12(火) 15:47:42 ID:IMDfDUKP
うづもれぬ波もひとつに白妙のふぢえのうらの雪の明ぼの(頓阿「草庵集」)
646 :
名無氏物語:2006/09/12(火) 15:48:21 ID:IMDfDUKP
大空の星のくらゐもひとつにて君をぞまもる七の神垣(頓阿「草庵集」)
647 :
名無氏物語:2006/09/12(火) 15:48:59 ID:IMDfDUKP
さびしさは思ひしままの宿ながら猶ききわぶる軒の松風(頓阿「草庵集」)
648 :
名無氏物語:2006/09/12(火) 15:49:40 ID:IMDfDUKP
春きぬとたつやかすみも猶さえて雪にあけゆく山のはの雲(宇都宮景綱「蓮愉集」)
649 :
名無氏物語:2006/09/12(火) 15:54:57 ID:zhsVe9Mo
むめがえに鶯さそふたよりにや谷の氷も風にとくらむ(藤原家隆)
650 :
名無氏物語:2006/09/12(火) 15:56:19 ID:zhsVe9Mo
谷ふかく鶯さそふ春風にまづ花のかや空にとぶらん(藤原定家)
651 :
名無氏物語:2006/09/12(火) 15:57:44 ID:zhsVe9Mo
けふぞとふ志賀津のあまのすむ里を鶯さそふ花のしるべに(藤原定家)
652 :
名無氏物語:2006/09/12(火) 16:00:46 ID:zhsVe9Mo
谷かぜの鶯さそふたよりをや山ざと人も春をしるらむ(後鳥羽院)
653 :
名無氏物語:2006/09/12(火) 16:17:32 ID:zhsVe9Mo
をる人の袖こそかはれ色もかもおなじ昔ににほふ梅がえ(寂身)
654 :
名無氏物語:2006/09/12(火) 16:18:23 ID:zhsVe9Mo
花やただ年ふる人ぞあらたまるなごりはしらん春の木の本(三条西実隆)
655 :
名無氏物語:2006/09/12(火) 16:19:09 ID:zhsVe9Mo
見るほどに散らば散らなむ梅の花しづ心なく思ひおこせし(和泉式部)
656 :
名無氏物語:2006/09/12(火) 16:20:02 ID:zhsVe9Mo
いかにしてしづ心なく散る花ののどけき春の色と見ゆらむ(藤原定家)
657 :
名無氏物語:2006/09/12(火) 16:20:45 ID:zhsVe9Mo
よものうみ風をさまりてひさかたのひかりのどけき春はきにけり(宗尊親王)
658 :
名無氏物語:2006/09/12(火) 16:21:24 ID:zhsVe9Mo
ひとりみてなぐさみぬべき花になどしづこころなく人をまつらん(北畠親房)
659 :
名無氏物語:2006/09/12(火) 16:21:57 ID:zhsVe9Mo
いづる日も光のどけき久方の天の宮人春をしるらし(正徹)
660 :
名無氏物語:2006/09/12(火) 16:22:34 ID:zhsVe9Mo
木の間より花にかすみて久堅の光のどけき鳥の声かな(正徹)
661 :
名無氏物語:2006/09/12(火) 16:26:01 ID:Zbcyitq9
君こずは誰にみせまし我が宿の垣根に咲ける朝がほの花(読人不知[拾遺])
662 :
名無氏物語:2006/09/12(火) 16:26:52 ID:Zbcyitq9
つらからん方こそあらめ君ならで誰にか見せん白菊の花(大弐三位[後拾遺])
663 :
名無氏物語:2006/09/12(火) 16:27:31 ID:Zbcyitq9
梅の花なににほふらん見る人の色をも香をも忘れぬる世に(大弐三位[新古今])
664 :
名無氏物語:2006/09/12(火) 16:28:24 ID:Zbcyitq9
独りのみ眺めて散りぬ梅の花しるばかりなる人はとひこず(八条院高倉[新古今])
665 :
名無氏物語:2006/09/12(火) 16:35:35 ID:Zbcyitq9
夢のうちもうつろふ花に風ふけばしづ心なき春のうたたね(式子内親王[続古今])
666 :
名無氏物語:2006/09/12(火) 16:36:06 ID:Zbcyitq9
ひさかたの光のどかに桜花ちらでぞ匂ふ春の山風(藤原家隆[新後撰])
667 :
名無氏物語:2006/09/12(火) 16:36:50 ID:Zbcyitq9
さらでだにしづ心なくちる花をあかずや風のなほさそふらん(性助親王[続古今])
668 :
名無氏物語:2006/09/12(火) 16:37:39 ID:Zbcyitq9
いづ方になきてゆくらむ郭公よどのわたりのまだ夜ぶかきに(壬生忠見[拾遺])
669 :
名無氏物語:2006/09/12(火) 16:38:22 ID:Zbcyitq9
我が宿の花橘や匂ふらん山ほととぎす過ぎがてに鳴く(藤原顕季[風雅])
670 :
名無氏物語:2006/09/12(火) 16:39:09 ID:Zbcyitq9
夕闇にあさせ白波たどりつつみをさかのぼる鵜飼舟かな(後嵯峨院[続拾遺])
671 :
名無氏物語:2006/09/12(火) 16:39:52 ID:Zbcyitq9
草深き狩場の小野をたちいでて友まどはせる鹿ぞなくなる(素覚[新古今])
672 :
名無氏物語:2006/09/12(火) 16:40:27 ID:Zbcyitq9
紅葉見にやどれる我としらねばやさほの河霧たちかくすらん(恵慶[拾遺])
673 :
名無氏物語:2006/09/12(火) 17:07:16 ID:PcYZyrzr
かくばかり待つとしらずやほととぎす梢はるかになきわたらなむ(清原元輔)
674 :
名無氏物語:2006/09/12(火) 17:08:10 ID:PcYZyrzr
ほととぎすあふ坂こえてたづぬれば今ぞおとはの山に鳴くなる(慈円)
675 :
名無氏物語:2006/09/12(火) 17:09:18 ID:PcYZyrzr
雲のゐる梢はるかに霧こめてたかしの山に鹿ぞ鳴くなる(源実朝)
676 :
名無氏物語:2006/09/12(火) 17:10:25 ID:PcYZyrzr
いかでかく思ふ心をほととぎす夜ぶかくなきてきかせやはせぬ(村上天皇)
677 :
名無氏物語:2006/09/12(火) 17:11:45 ID:PcYZyrzr
五月雨に物おもふやどは時鳥なく一こゑもなほぞ夜ぶかき(慈円)
678 :
名無氏物語:2006/09/12(火) 17:12:36 ID:PcYZyrzr
ほととぎす五月の空やなつかしき雲にむつれて過ぎがてに鳴く(源仲正)
679 :
名無氏物語:2006/09/12(火) 17:14:01 ID:PcYZyrzr
夕やみのたづたづしきにほととぎす声うらがなし道やまどへる(源実朝)
680 :
名無氏物語:2006/09/12(火) 17:16:22 ID:PcYZyrzr
よしの山あさせ白浪いはこえて音せぬ水はさくらなりけり(鴨長明)
681 :
名無氏物語:2006/09/12(火) 17:17:18 ID:PcYZyrzr
秋はなほあさせしら波たどるまで霧立渡るかささぎのはし(順徳院)
682 :
名無氏物語:2006/09/12(火) 17:18:16 ID:PcYZyrzr
さをしかの友まどはせる声するはつまや恋しき秋の山べに(恵慶)
683 :
名無氏物語:2006/09/12(火) 17:19:45 ID:PcYZyrzr
たがための錦も見えぬ秋ぎりにそめししぐれの山ぞかひなき(藤原定家)
684 :
名無氏物語:2006/09/12(火) 17:52:30 ID:eydbCJg9
いづれをかわきてとはまし山里の垣根つづきに咲ける卯の花(大江匡房[金葉])
685 :
名無氏物語:2006/09/12(火) 17:53:01 ID:eydbCJg9
白雲のたなびく山のやま桜いづれを花と行きて折らまし(藤原師実[新古今])
686 :
名無氏物語:2006/09/13(水) 12:35:46 ID:TlVcvLW6
をる人の老いせぬ秋の露の間に千とせをめぐる菊のさかづき(藤原俊成女)
687 :
名無氏物語:2006/09/13(水) 12:36:58 ID:TlVcvLW6
白菊の花の鏡の池水に老いせぬ秋のかげぞひさしき(藤原範宗)
688 :
名無氏物語:2006/09/13(水) 12:55:48 ID:DN3eYnKg
春の夜は吹きまふ風の移り香を木ごとに梅と思ひけるかな(崇徳院[千載])
689 :
名無氏物語:2006/09/13(水) 13:09:00 ID:WneT/icB
月はなほ雲まに残るかげながら雪にあけ行く遠の山のは(新後拾遺535)
690 :
名無氏物語:2006/09/13(水) 13:10:08 ID:WneT/icB
さびしさは思ひしままの山里にいとふ人めのなどまたるらん(新後拾遺1340)
691 :
名無氏物語:2006/09/13(水) 13:11:03 ID:WneT/icB
空にすむ星となりても君が代をともにぞまもる七の神がき(新続古今2124)
692 :
名無氏物語:2006/09/13(水) 13:11:43 ID:WneT/icB
ちる花をせめてたもとに吹きとめよそをだに風のなさけとおもはん(風雅1473)
693 :
名無氏物語:2006/09/13(水) 13:12:29 ID:WneT/icB
分けゆけば花にかぎりもなかりけり雲をかさぬるみ吉野の山(新千載99)
694 :
名無氏物語:2006/09/13(水) 13:13:13 ID:WneT/icB
みるままに門田のおもはくれはてて稲葉にのこる風の音かな(新後拾遺321)
695 :
名無氏物語:2006/09/13(水) 13:17:42 ID:kM1hOU4j
五月雨に物思ひをれば郭公夜ぶかくなきていづちゆくらむ(古今153)
696 :
名無氏物語:2006/09/13(水) 13:18:29 ID:kM1hOU4j
夜やくらき道やまどへるほととぎすわが宿をしもすぎがてになく(古今154)
697 :
名無氏物語:2006/09/13(水) 13:19:33 ID:kM1hOU4j
天の川あさせしら浪たどりつつわたりはてねば明けぞしにける(古今177)
698 :
名無氏物語:2006/09/13(水) 13:21:14 ID:kM1hOU4j
けふよりは天の河原はあせななむそよみともなくただわたりなむ(後撰241)
699 :
名無氏物語:2006/09/13(水) 13:21:59 ID:kM1hOU4j
声たててなきぞしぬべき秋霧に友まどはせる鹿にはあらねど(後撰372)
700 :
名無氏物語:2006/09/13(水) 13:22:43 ID:kM1hOU4j
秋風にはつかりがねぞきこゆなるたがたまづさをかけてきつらむ(古今207)
701 :
名無氏物語:2006/09/14(木) 06:46:26 ID:PF/bZ+jp
こころおそき花の木ごとに梅が香の春をつたふる苑の朝風(橘千蔭)
702 :
名無氏物語:2006/09/14(木) 06:52:24 ID:alEz48NX
あづまぢのさやの中山中中にあひ見てのちぞわびしかりける(宗于[後撰])
703 :
名無氏物語:2006/09/14(木) 07:00:59 ID:Rv+zdAPK
梅がえのにほひうれしき直路かな木ごとに花の雪のあけぼの(慈円)
704 :
名無氏物語:2006/09/14(木) 07:01:50 ID:Rv+zdAPK
野も山もおなじ雪とはまがへども春は木ごとに匂ふ梅がえ(藤原定家)
705 :
名無氏物語:2006/09/14(木) 07:02:22 ID:Rv+zdAPK
冬ごもる雪も木ごとに吹く風の匂ふや梅のたち枝なるらむ(藤原為家)
706 :
名無氏物語:2006/09/14(木) 07:02:59 ID:Rv+zdAPK
花といふはなの木ごとにうつしてもあまりやあらん梅の匂ひは(三条西実隆)
707 :
名無氏物語:2006/09/14(木) 07:03:57 ID:Rv+zdAPK
常陸帯の道のおくなる遠妻にゆきめぐりてもあはむとぞ思ふ(藤原基俊)
708 :
名無氏物語:2006/09/14(木) 07:04:38 ID:Rv+zdAPK
思ひおくる心ばかりは下帯の道はかたがたゆきめぐるとも(藤原雅経)
709 :
名無氏物語:2006/09/14(木) 07:07:21 ID:d0CdVlAg
たがための錦なればか秋ぎりのさほの山辺をたちかくすらむ(古今265)
710 :
名無氏物語:2006/09/14(木) 07:08:13 ID:d0CdVlAg
かくばかりもみづる色のこければや錦たつたの山といふらむ(後撰382)
711 :
名無氏物語:2006/09/14(木) 07:09:05 ID:d0CdVlAg
露ながらをりてかざさむ菊の花おいせぬ秋のひさしかるべく(古今270)
712 :
名無氏物語:2006/09/14(木) 07:10:35 ID:d0CdVlAg
花見つつ人まつ時はしろたへの袖かとのみぞあやまたれける(古今274)
713 :
名無氏物語:2006/09/14(木) 07:11:09 ID:d0CdVlAg
とびかよふをしの羽風のさむければ池の氷ぞさえまさりける(拾遺232)
714 :
名無氏物語:2006/09/14(木) 07:11:41 ID:d0CdVlAg
ゆふさればさほのかはらの河ぎりに友まどはせる千鳥なくなり(拾遺238)
715 :
名無氏物語:2006/09/14(木) 07:15:43 ID:Tbjbq4uU
いづる日に春のひかりはあらはれて年たちかへるあまのかぐ山(新葉1)
716 :
名無氏物語:2006/09/14(木) 07:16:30 ID:Tbjbq4uU
かつきえて庭には跡もなかりけり空にみだるる春のあは雪(新葉9)
717 :
名無氏物語:2006/09/14(木) 07:17:01 ID:Tbjbq4uU
おのづから故郷人のことづてもありけるものを花のさかりは(新葉110)
718 :
名無氏物語:2006/09/14(木) 07:17:42 ID:Tbjbq4uU
夏草のしげみが下のむもれ水ありとしらせて行く蛍かな(新葉233)
719 :
名無氏物語:2006/09/14(木) 07:18:34 ID:Tbjbq4uU
年をふる鄙のすまひの秋はあれど月は都を思ひやらなん(新葉321)
720 :
名無氏物語:2006/09/14(木) 07:19:06 ID:Tbjbq4uU
きくたびにおどろかされてねぬる夜の夢をはかなみふる時雨かな(新葉423)
721 :
名無氏物語:2006/09/14(木) 07:30:11 ID:1mJt8HF+
朝露をわけそほちつつ夕月夜かすむ山路の花の面影(肖柏)
722 :
名無氏物語:2006/09/14(木) 07:30:50 ID:1mJt8HF+
ものおもへば壁にそむくるともしびの消えかへりてぞあかしかねつる(藤原実定)
723 :
名無氏物語:2006/09/14(木) 07:31:28 ID:1mJt8HF+
はやせ河なびく玉藻のしたみだれくるしや心みがくれてのみ(藤原良経)
724 :
名無氏物語:2006/09/14(木) 07:32:08 ID:1mJt8HF+
我が袂さて山河の瀬になびく玉もかりそめにかわくまぞなき(後鳥羽院)
725 :
名無氏物語:2006/09/14(木) 07:32:52 ID:1mJt8HF+
しきたへの枕のしたにみなぎりてやがてもくだすみなの川かな(藤原定家)
726 :
名無氏物語:2006/09/14(木) 10:02:06 ID:z89XlOuD
毛が生えたアナルを女に舐めさせる裏に回って球筋も舐め(舐め皇女)
727 :
名無氏物語:2006/09/14(木) 14:27:37 ID:2OdEKt4E
ほのみてし君にはしかじ春霞たなびく山の桜なりとも(藤原家隆)
728 :
名無氏物語:2006/09/14(木) 14:28:48 ID:2OdEKt4E
夏ごろもうすくや人のおもふらんわれはあつれてすぐす月日を(曾禰好忠)
729 :
名無氏物語:2006/09/14(木) 14:29:23 ID:2OdEKt4E
夏ごろもうすくや人のなりぬらんうつせみのねにぬるる袖かな(藤原俊成女)
730 :
名無氏物語:2006/09/14(木) 15:00:32 ID:sb5gIr9C
うらみむとおもひしものを夏衣ひとへにうすくなりにけるかな(如願)
731 :
名無氏物語:2006/09/14(木) 15:29:21 ID:I2BESSE5
桜花なにそは露のあだ物をおなじいのちにかへてとどめむ(藤原家隆)
732 :
名無氏物語:2006/09/14(木) 15:30:14 ID:I2BESSE5
いのちやはなにぞは露のあだしのにあふにしかへぬまつむしの声(藤原家隆)
733 :
名無氏物語:2006/09/14(木) 15:37:25 ID:yjfi+0KJ
命やはあだのおほ野の草枕はかなき夢もをしからぬ身を(順徳院[新続古今])
734 :
名無氏物語:2006/09/15(金) 10:41:31 ID:FcJsIwES
お気に入りなんていうのは,毎日,何個もあるわけねえだろ・・・・
ヘルスやソープに行っても,お気に入りは何ヶ月も通うだろ。
毎日,書き込んで,お前ら,浮気性だな・・・・
735 :
名無氏物語:2006/09/15(金) 11:52:56 ID:za16eFAF
雲もなくなぎたる波にけさぞみるしらぬ千里の沖つ島山(武者小路実陰)
736 :
名無氏物語:2006/09/15(金) 12:00:54 ID:b5QQmHDz
雲もなくなぎたる空の浅緑むなしき色も今ぞしりぬる(皇嘉門院別当[続後撰])
737 :
名無氏物語:2006/09/15(金) 12:09:25 ID:yrc+3xZO
行末を思ふもひさし天つ社くにつ社のあらんかぎりは(新葉612)
738 :
名無氏物語:2006/09/15(金) 12:10:51 ID:yrc+3xZO
高御座とばりかかげて橿原の宮の昔もしるき春かな(新葉1006)
739 :
名無氏物語:2006/09/15(金) 12:11:45 ID:yrc+3xZO
花山のはつもとゆひの春の庭わがたちまひし昔恋ひつつ(新葉1033)
740 :
名無氏物語:2006/09/15(金) 12:12:42 ID:yrc+3xZO
鳥の音におどろかされて暁の寝覚しづかに世を思ふかな(新葉1141)
741 :
名無氏物語:2006/09/15(金) 12:13:17 ID:yrc+3xZO
年ふれば思ひぞ出づる吉野山またふるさとの名や残るらん(新葉1167)
742 :
名無氏物語:2006/09/15(金) 12:14:17 ID:yrc+3xZO
あはれはや浪をさまりて和歌の浦にみがける玉をひろふ世もがな(新葉1197)
743 :
名無氏物語:2006/09/15(金) 12:17:08 ID:rW9wlQgO
雪ふれば木ごとに花ぞさきにけるいづれを梅とわきてをらまし(古今337)
744 :
名無氏物語:2006/09/15(金) 12:18:15 ID:rW9wlQgO
したのおびの道はかたがたわかるとも行きめぐりてもあはむとぞ思ふ(古今405)
745 :
名無氏物語:2006/09/15(金) 12:19:04 ID:rW9wlQgO
みよしののよしののたきにうかびいづるあわをかたまのきゆと見つらむ(古今431)
746 :
名無氏物語:2006/09/15(金) 12:20:00 ID:rW9wlQgO
白露をたまにぬくとやささがにの花にも葉にもいとをみなへし(古今437)
747 :
名無氏物語:2006/09/15(金) 12:21:01 ID:rW9wlQgO
あさ露をわけそほちつつ花みむと今ぞの山をみなへしりぬる(古今438)
748 :
名無氏物語:2006/09/15(金) 12:22:03 ID:rW9wlQgO
秋ちかうのはなりにけり白露のおけるくさばも色かはりゆく(古今440)
749 :
困ってます。:2006/09/15(金) 20:41:55 ID:xjmdfFH0
すみません、どなたかこの歌を現代語訳出来る方いらっしゃいませんか?
もし分かる方いたら、教えて下さい。お願いします。
★正治百首歌に★
更けぬれば三世の佛の数ならぬ大宮人の名をもきくかな
鴨長明
○更けぬれば・・・夜も更けて御仏名が終わると。
○三世の仏・・・御仏名の儀式では、三世の仏の名を唱える。
○大宮人の名・・・名対面といい、参列者が各々名のる。
750 :
名無氏物語:2006/09/15(金) 21:03:29 ID:VRENGbjO
@思ひつつ寝ればや人の見えつらむ夢と知りせば覚めざらましを 小野小町
A世の中に絶えて桜の無かりせば春の心はのどけからまし 在原業平
B見渡せば花も紅葉も無かりけり浦の苫屋の秋の夕暮れ 藤原定家
751 :
名無氏物語:2006/09/16(土) 00:23:48 ID:u77j4L5R
ふるさとは見しごともあらず荒れにけり影ぞ昔の春の夜の月(源実朝)
752 :
名無氏物語:2006/09/16(土) 00:43:53 ID:EhQEQ6U1
ねても夢ねぬにも夢の心ちしてうつつなる世をみるぞかなしき(雅成親王[続後撰])
753 :
名無氏物語:2006/09/16(土) 00:44:45 ID:EhQEQ6U1
斧の柄のくちし昔は遠けれど有りしにあらぬ世をもふるかな(式子内親王[新古今])
754 :
名無氏物語:2006/09/16(土) 00:50:34 ID:tf6J2P1t
四つの海波もをさまるしるしとて三つの宝を身にぞつたふる(新葉1425)
755 :
名無氏物語:2006/09/16(土) 00:51:11 ID:tf6J2P1t
九重にいまもますみの鏡こそなほ世をてらす光なりけれ(新葉1426)
756 :
名無氏物語:2006/09/16(土) 00:52:27 ID:tf6J2P1t
日にそへてのがれんとのみ思ふ身にいとどうき世のことしげきかな(新葉1276)
757 :
名無氏物語:2006/09/16(土) 00:53:05 ID:tf6J2P1t
しるやいかによを秋風の吹くからに露もとまらぬわが心かな(李花集)
758 :
名無氏物語:2006/09/16(土) 00:54:03 ID:tf6J2P1t
草も木もなびくとぞ聞くこの比のよを秋かぜとなげかざらなん(李花集)
759 :
名無氏物語:2006/09/16(土) 00:54:42 ID:tf6J2P1t
名にしおふ花のたよりにことよせてたづねやせましみ吉野の山(新葉78)
760 :
名無氏物語:2006/09/16(土) 00:58:13 ID:TIX2WEGJ
わがやどの花ふみしだくとりうたむ野はなければやここにしもくる(古今442)
761 :
名無氏物語:2006/09/16(土) 00:59:11 ID:TIX2WEGJ
よひのまもはかなく見ゆる夏虫にまどひまされるこひもするかな(古今561)
762 :
名無氏物語:2006/09/16(土) 00:59:59 ID:TIX2WEGJ
ゆふされば蛍よりけにもゆれどもひかり見ねばや人のつれなき(古今562)
763 :
名無氏物語:2006/09/16(土) 01:00:44 ID:TIX2WEGJ
ささのはにおく霜よりもひとりぬるわが衣手ぞさえまさりける(古今563)
764 :
名無氏物語:2006/09/16(土) 01:01:27 ID:TIX2WEGJ
わがやどの菊のかきねにおく霜のきえかへりてぞこひしかりける(古今564)
765 :
名無氏物語:2006/09/16(土) 01:02:13 ID:TIX2WEGJ
河のせになびく玉ものみがくれて人にしられぬ恋もするかな(古今565)
766 :
名無氏物語:2006/09/17(日) 08:29:14 ID:MZaz/++Z
かつきえて空にみだるるあは雪は物思ふ人の心なりけり(藤原蔭基「後撰集」)
767 :
名無氏物語:2006/09/17(日) 08:54:55 ID:7DtuX1JX
いすず川たのむ心はにごらぬをなどわたる瀬の猶よどむらん(新葉580)
768 :
名無氏物語:2006/09/17(日) 08:55:34 ID:7DtuX1JX
面影ぞなほ忘られぬあだなりし契りは夢のうちになしても(新葉899)
769 :
名無氏物語:2006/09/17(日) 08:56:27 ID:7DtuX1JX
ほのかにも見しは夢かとたどられてさめぬ思ひやうつつなるらん(新葉905)
770 :
名無氏物語:2006/09/17(日) 08:57:09 ID:7DtuX1JX
いかにせん後の世とだに契らねば恋ひ死ぬとても頼りなき身を(新葉752)
771 :
名無氏物語:2006/09/17(日) 08:57:54 ID:7DtuX1JX
わすれめや神のいがきの榊葉にゆふかけそへし雪の曙(新葉574)
772 :
名無氏物語:2006/09/17(日) 08:58:37 ID:7DtuX1JX
いきうしと思はぬ旅の空なれや人やりならぬ春の雁がね(新葉58)
773 :
名無氏物語:2006/09/17(日) 09:01:32 ID:O9jaFW3Y
よひよひにぬぎてわがぬるかり衣かけておもはぬ時のまもなし(古今593)
774 :
名無氏物語:2006/09/17(日) 09:02:16 ID:O9jaFW3Y
あづまぢのさやの中山なかなかになにしか人を思ひそめけむ(古今594)
775 :
名無氏物語:2006/09/17(日) 09:02:57 ID:O9jaFW3Y
しきたへの枕のしたに海はあれど人を見るめはおひずぞ有りける(古今595)
776 :
名無氏物語:2006/09/17(日) 09:03:35 ID:O9jaFW3Y
年をへてきえぬおもひはありながら夜のたもとは猶こほりけり(古今596)
777 :
名無氏物語:2006/09/17(日) 09:04:10 ID:O9jaFW3Y
事にいでていはぬばかりぞみなせ河したにかよひてこひしきものを(古今607)
778 :
名無氏物語:2006/09/17(日) 09:05:21 ID:O9jaFW3Y
紅の色にはいでじかくれぬのしたにかよひてこひはしぬとも(古今661)
779 :
名無氏物語:2006/09/17(日) 09:12:45 ID:RqyhUHqk
君ならで誰にか見せむ梅の花色をも香をもしる人ぞしる(紀友則[古今])
780 :
名無氏物語:2006/09/17(日) 09:13:28 ID:RqyhUHqk
夕づく夜さすや岡べの松の葉のいつともわかぬ恋もするかな(よみ人しらず[古今])
781 :
名無氏物語:2006/09/17(日) 19:44:53 ID:sF04JuSN
山たかみ空にのみして吹く風のめに見ぬかたに行く時雨かな(二条為藤「亀山殿七百首」)
782 :
名無氏物語:2006/09/18(月) 07:12:28 ID:wjB4HRUU
かきくらし猶ふるさとの雪の中にあとこそ見えね春はきにけり(宮内卿[新古今])
783 :
名無氏物語:2006/09/18(月) 07:16:38 ID:XAYxFtGX
あらしふく花ちるころは世のうきめみえぬ山ぢもかひなかりけり(新葉141)
784 :
名無氏物語:2006/09/18(月) 07:17:24 ID:XAYxFtGX
吹く風のめに見ぬかたにさそはれて花とともにや春の行くらん(新葉161)
785 :
名無氏物語:2006/09/18(月) 07:18:12 ID:XAYxFtGX
わすれじよわするな神も月雪の夜半にたむくる松風の声(新葉603)
786 :
名無氏物語:2006/09/18(月) 07:18:56 ID:XAYxFtGX
つらかりしやよひの夜半の涙より袖にや月のかすみそめけん(新葉1329)
787 :
名無氏物語:2006/09/18(月) 07:19:37 ID:XAYxFtGX
めぐりあふ今日はやよひのみかは水名にながれたる花のさかづき(新続古今179)
788 :
名無氏物語:2006/09/18(月) 07:20:20 ID:XAYxFtGX
あま小船のりしる人はさきだちつ苦しき海を誰かわたさん(新葉626)
789 :
名無氏物語:2006/09/18(月) 07:23:59 ID:Yrxa4Xja
春霞たなびく山のさくら花見れどもあかぬ君にもあるかな(古今684)
790 :
名無氏物語:2006/09/18(月) 07:24:47 ID:Yrxa4Xja
蝉のこゑきけばかなしな夏衣うすくや人のならむと思へば(古今715)
791 :
名無氏物語:2006/09/18(月) 07:25:21 ID:Yrxa4Xja
いのちやはなにぞは露のあだものをあふにしかへばをしからなくに(古今615)
792 :
名無氏物語:2006/09/18(月) 07:25:52 ID:Yrxa4Xja
下にのみこふればくるし玉の緒のたえてみだれむ人なとがめそ(古今667)
793 :
名無氏物語:2006/09/18(月) 07:26:36 ID:Yrxa4Xja
雲もなくなぎたるあさの我なれやいとはれてのみ世をばへぬらむ(古今753)
794 :
名無氏物語:2006/09/18(月) 07:27:25 ID:Yrxa4Xja
秋風は身をわけてしも吹かなくに人の心のそらになるらむ(古今787)
795 :
名無氏物語:2006/09/18(月) 16:39:40 ID:YLEa5Ng1
うき身をしわたすときけば海人小船のりに心をかけぬ日ぞなき(懐尋法師「金葉集」)
796 :
名無氏物語:2006/09/18(月) 16:41:16 ID:YLEa5Ng1
たかせ舟くるしき海のくらきにものりしる人はまどはざりけり(覚性法親王「玉葉集」)
797 :
名無氏物語:2006/09/18(月) 16:51:14 ID:52Es9tj8
老いぬればさらぬ別れもありといへばいよいよ見まくほしき君かな(在原業平母「古今集」)
798 :
名無氏物語:2006/09/18(月) 16:52:11 ID:52Es9tj8
忍べども子の別れ路を思ふには唐紅の涙こそふれ(成尋阿闍梨母「千載集」)
799 :
名無氏物語:2006/09/19(火) 07:17:37 ID:j8ODqV5h
露よりも猶ことしげし萩の戸の明くればいそぐ朝まつりごと(後醍醐天皇[続後拾遺])
800 :
名無氏物語:2006/09/19(火) 07:18:27 ID:j8ODqV5h
紫の袖をつらねてきたるかな春たつことは是ぞうれしき(赤染衛門[後拾遺])
801 :
名無氏物語:2006/09/19(火) 07:22:30 ID:TzAcH6cw
いとせめて老いぬる身こそ悲しけれこの別れぢをかぎりとおもへば(新葉531)
802 :
名無氏物語:2006/09/19(火) 07:23:42 ID:TzAcH6cw
わが宿とたのまずながら吉野山花になれぬる春もいくとせ(新葉109)
803 :
名無氏物語:2006/09/19(火) 07:24:33 ID:TzAcH6cw
をさまらぬ世の人ごとのしげければ桜かざしてくらす日もなし(新葉1032)
804 :
名無氏物語:2006/09/19(火) 07:25:11 ID:TzAcH6cw
をぐら山みねの朝霧たちならし思ひつきせぬさをしかのこゑ(新葉291)
805 :
名無氏物語:2006/09/19(火) 07:25:47 ID:TzAcH6cw
みよし野は風さえくれて雲まよりみゆる高嶺に雪はふりつつ(新葉472)
806 :
名無氏物語:2006/09/19(火) 07:26:30 ID:TzAcH6cw
あつめては国の光と成りやせんわが窓てらす夜はの蛍は(新葉1079)
807 :
名無氏物語:2006/09/19(火) 07:29:37 ID:JumPPIZh
水のあわのきえでうき身といひながら流れて猶もたのまるるかな(古今792)
808 :
名無氏物語:2006/09/19(火) 07:30:11 ID:JumPPIZh
かりのこをとをづつとをはかさぬとも人のこころはいかがたのまむ(古今六帖)
809 :
名無氏物語:2006/09/19(火) 07:30:57 ID:JumPPIZh
ねても見ゆねでも見えけりおほかたは空蝉の世ぞ夢にはありける(古今833)
810 :
名無氏物語:2006/09/19(火) 07:31:37 ID:JumPPIZh
ことならば事のはさへもきえななむ見れば涙のたぎまさりけり(古今854)
811 :
名無氏物語:2006/09/19(火) 07:32:18 ID:JumPPIZh
はるばるのかずはわすれずありながら花さかぬ木をなににうゑけむ(後撰1078)
812 :
名無氏物語:2006/09/19(火) 07:32:51 ID:JumPPIZh
蝉のはのよるの衣はうすけれどうつりがこくもにほひぬるかな(古今876)
813 :
名無氏物語:2006/09/19(火) 16:06:32 ID:KMw6errE
立田山見つつ越え来し桜花散りかすぎなむ我が帰るとに(大伴家持「万葉集」)
814 :
名無氏物語:2006/09/19(火) 16:17:15 ID:2k+cFTON
山たかみ見つつわがこしさくら花風は心にまかすべらなり(紀貫之「古今集」)
815 :
名無氏物語:2006/09/19(火) 16:18:15 ID:2k+cFTON
世にあらばまたかへりこん津の国のこかげの松よおもがはりすな(藤原基俊「続古今集」)
816 :
名無氏物語:2006/09/19(火) 16:38:53 ID:muVjIaBQ
わがやどとたのむ吉野に君しいらばおなじかざしをさしこそはせめ(伊勢[後撰])
817 :
名無氏物語:2006/09/19(火) 16:39:42 ID:muVjIaBQ
ももしきの大宮人はいとまあれや桜かざしてけふもくらしつ(山辺赤人[新古今])
818 :
名無氏物語:2006/09/20(水) 11:17:11 ID:PhzKvXU8
駒とめてなほ水かはむ山吹の花の露そふゐでの玉川(藤原俊成[新古今])
819 :
名無氏物語:2006/09/20(水) 11:29:01 ID:SJF+NyZt
ܷܵܵܶ
820 :
名無氏物語:2006/09/20(水) 11:36:13 ID:GR/eSnvV
秋の田の穂向の寄するかたよりに君に寄りななこちたくありとも(但馬皇女「万葉集」)
821 :
名無氏物語:2006/09/20(水) 11:55:17 ID:wXw5UipU
いかにせんしぐれてわたる冬の日のみじかき心くもりやすさを(新葉1249)
822 :
名無氏物語:2006/09/20(水) 11:55:53 ID:wXw5UipU
思ひつつぬれば見し世にかへるなり夢路やいつも昔なるらん(新葉1319)
823 :
名無氏物語:2006/09/20(水) 11:56:41 ID:wXw5UipU
見るからになぐさめかぬる心ともしらずがほなる月の影かな(新続古今2034)
824 :
名無氏物語:2006/09/20(水) 11:58:18 ID:wXw5UipU
ふるさとの八本の桜おもひ出でよ我がみし春は昔なりとも(新葉112)
825 :
名無氏物語:2006/09/20(水) 11:59:04 ID:wXw5UipU
茂りあふ桜がしたの夕すずみ春はうかりし風ぞまたるる(新葉239)
826 :
名無氏物語:2006/09/20(水) 11:59:41 ID:wXw5UipU
しられじなしのぶの山の初しぐれ心のおくにそむる紅葉ば(新続古今1042)
827 :
名無氏物語:2006/09/20(水) 12:26:54 ID:xQw1QIv7
ふるさとは見しごともあらずをののえのくちし所ぞこひしかりける(古今991)
828 :
名無氏物語:2006/09/20(水) 12:27:36 ID:xQw1QIv7
とりもあへぬ年は水にやながれそふ老いの心のあさくなりゆく(友則集)
829 :
名無氏物語:2006/09/20(水) 12:28:26 ID:xQw1QIv7
袖ひちてむすびし水のこほれるを春立つけふの風やとくらむ(古今2)
830 :
名無氏物語:2006/09/20(水) 12:29:25 ID:xQw1QIv7
霞たちこのめもはるの雪ふれば花なきさとも花ぞちりける(古今9)
831 :
名無氏物語:2006/09/20(水) 12:30:26 ID:xQw1QIv7
かすがののわかなつみにや白妙の袖ふりはへて人のゆくらむ(古今22)
832 :
名無氏物語:2006/09/20(水) 12:31:22 ID:xQw1QIv7
わがせこが衣はるさめふるごとにのべのみどりぞいろまさりける(古今25)
833 :
名無氏物語:2006/09/20(水) 12:36:28 ID:Owp415i2
春の色の海よりのぼるかげろふに半ばそめたる安房の浦なみ(野雁集)
834 :
名無氏物語:2006/09/20(水) 12:37:24 ID:Owp415i2
いづこかはさして我が宿行きまじり野にも山にも花のへに寝む(野雁集)
835 :
名無氏物語:2006/09/20(水) 12:38:32 ID:Owp415i2
さみだれの雨今こそは晴れぬなれあかりて匂ふ姫ゆりの花(野雁集)
836 :
名無氏物語:2006/09/20(水) 12:39:33 ID:Owp415i2
あはれなる空の蛍のゆくへかな秋風たかく吹きやしぬらむ(野雁集)
837 :
名無氏物語:2006/09/20(水) 12:40:20 ID:Owp415i2
ながめむかふ心々にかなしさの色さだまらぬ秋の夕雲(野雁集)
838 :
名無氏物語:2006/09/20(水) 12:41:33 ID:Owp415i2
さぶしさは水底までにとほりけり夕日のすめる秋の砂川(野雁集)
839 :
名無氏物語:2006/09/20(水) 15:32:49 ID:Q+1a5TZP
ゆく蛍雲のうへまでいぬべくは秋風ふくと雁につげこせ(在原業平「後撰集」)
840 :
名無氏物語:2006/09/21(木) 00:52:57 ID:ClNmrDA0
はつ時雨しのぶの山の紅葉ばをあらし吹けとはそめずや有りけむ(七条院大納言「新古今集」)
841 :
名無氏物語:2006/09/21(木) 01:52:30 ID:L3wK2j6E
軒端よりふりさけみれば富士のねはあまり俄にたてりけるかな(野雁集)
842 :
名無氏物語:2006/09/21(木) 01:53:33 ID:L3wK2j6E
ゑのころは多くの子供もたりけり母のむな乳のたらぬばかりに(野雁集)
843 :
名無氏物語:2006/09/21(木) 01:54:49 ID:L3wK2j6E
わが顔をかべの穴よりうかがひつ鼠の友とおもふなるべし(野雁集)
844 :
名無氏物語:2006/09/21(木) 01:55:40 ID:L3wK2j6E
ゑのころは此の頃こそは生まれしか早く恋するものにぞありける(野雁集)
845 :
名無氏物語:2006/09/21(木) 01:56:21 ID:L3wK2j6E
水あせて石あらはるる山川に夕日ながるる秋のいろかな(野雁集)
846 :
名無氏物語:2006/09/21(木) 01:57:20 ID:L3wK2j6E
酔ひみだれ花にねぶりし洒さめてさむしろ寒し春の夕風(野雁集)
847 :
名無氏物語:2006/09/21(木) 02:01:31 ID:Cwy0Azro
あをやぎのいとよりかくる春しもぞみだれて花のほころびにける(古今26)
848 :
名無氏物語:2006/09/21(木) 02:02:14 ID:Cwy0Azro
人はいさ心もしらずふるさとは花ぞむかしの香ににほひける(古今42)
849 :
名無氏物語:2006/09/21(木) 02:02:55 ID:Cwy0Azro
くるとあくとめかれぬものを梅の花いつの人まにうつろひぬらむ(古今45)
850 :
名無氏物語:2006/09/21(木) 02:03:38 ID:Cwy0Azro
桜花さきにけらしもあしひきの山のかひより見ゆる白雲(古今59)
851 :
名無氏物語:2006/09/21(木) 02:04:29 ID:Cwy0Azro
三わ山をしかもかくすか春霞人にしられぬ花やさくらむ(古今94)
852 :
名無氏物語:2006/09/21(木) 02:05:06 ID:Cwy0Azro
花の香にころもはふかくなりにけりこのしたかげの風のまにまに(新古111)
853 :
名無氏物語:2006/09/21(木) 02:09:24 ID:/VKntlG9
なげきつつひとりやさねん葦辺ゆく鴨のはがひも霜さゆる夜に(新葉662)
854 :
名無氏物語:2006/09/21(木) 02:10:02 ID:/VKntlG9
親の親のためしをみつる我が身かな君の君なる代につかふとて(新葉1243)
855 :
名無氏物語:2006/09/21(木) 02:11:38 ID:/VKntlG9
みとせまでほさぬ涙の藤衣こは又いかにそむる袂ぞ(新葉1349)
856 :
名無氏物語:2006/09/21(木) 02:15:01 ID:/VKntlG9
世のうさを空にもしるや神無月ことわりすぎてふる時雨かな(新葉1118)
857 :
名無氏物語:2006/09/21(木) 02:15:41 ID:/VKntlG9
我が庵はとさの山風さゆる夜に軒もる月もかげこほるなり(新葉1124)
858 :
名無氏物語:2006/09/21(木) 02:16:23 ID:/VKntlG9
せめてげに杜のうつ蝉もろ声になきてもかひのある世なりせば(新葉1083)
859 :
名無氏物語:2006/09/21(木) 02:19:22 ID:ljCaHZ6+
思ひそめしあけぼのよりも桜花心うつろふ夕ばえの色(砂玉集)
860 :
名無氏物語:2006/09/21(木) 02:20:10 ID:ljCaHZ6+
かすめるを月やあらぬとうらむれば我が身一つの涙なりけり(砂玉集)
861 :
名無氏物語:2006/09/21(木) 02:21:05 ID:ljCaHZ6+
今よりや伏見の花になれてみん都の春も思ひわすれて(砂玉集)
862 :
名無氏物語:2006/09/21(木) 02:21:50 ID:ljCaHZ6+
根にかへるなごりをみせて木のもとに花の香うすき春のくれがた(砂玉集)
863 :
名無氏物語:2006/09/21(木) 02:22:37 ID:ljCaHZ6+
かすめただおぼろ月夜の別れだにおし明がたの春の名残に(砂玉集)
864 :
名無氏物語:2006/09/21(木) 02:23:15 ID:ljCaHZ6+
あし火たく影は消えゆく浦風にのこるひかりや蛍なるらん(砂玉集)
865 :
名無氏物語:2006/09/21(木) 02:23:49 ID:ljCaHZ6+
秋風やさてもとはまし草の原露の旅寝におもひきえなば(砂玉集)
866 :
名無氏物語:2006/09/21(木) 02:45:49 ID:HGixEJ9h
袖ひちて我が手に結ぶ水の面に天つ星合の空を見るかな(藤原長能[新古今])
867 :
名無氏物語:2006/09/21(木) 02:46:45 ID:HGixEJ9h
夏の夜は岩がき清水月さえてむすべばとくる氷なりけり(賀茂重保[風雅])
868 :
名無氏物語:2006/09/21(木) 02:47:33 ID:HGixEJ9h
うちむれて若菜つむ野の花かたみこのめも春の雪はたまらず(家隆[続古今])
869 :
名無氏物語:2006/09/21(木) 02:48:36 ID:HGixEJ9h
おしなべて木の芽も春のあさ緑松にぞ千世の色はこもれる(藤原良経[新古今])
870 :
名無氏物語:2006/09/21(木) 02:55:12 ID:rkepxLfW
まさかきの春のみどりの色なれや霞ぞにほふあまのかぐ山(新続古今9)
871 :
名無氏物語:2006/09/21(木) 02:59:39 ID:rkepxLfW
榊とる卯月きぬらし子規そのかみ山にゆふかけてなく(新続古今246)
872 :
名無氏物語:2006/09/21(木) 03:02:22 ID:rkepxLfW
その色とわかぬあはれもふか草や竹のは山の秋の夕ぐれ(新続古今425)
873 :
名無氏物語:2006/09/22(金) 02:51:15 ID:Sfuxvuco
白妙の袖にぞまがふ都びと若菜つむ野の春のあは雪(後鳥羽院[続拾遺])
874 :
名無氏物語:2006/09/22(金) 02:58:47 ID:Edv7H2JP
ききなるる契もつらし衣うつ民のふせやに軒をならべて(新葉370)
875 :
名無氏物語:2006/09/22(金) 03:00:55 ID:Edv7H2JP
今はよも枝にこもれる花もあらじ木のめ春雨時をしる比(新葉82)
876 :
名無氏物語:2006/09/22(金) 03:02:29 ID:Edv7H2JP
ここにても雲井の桜さきにけりただかりそめの宿と思ふに(新葉83)
877 :
名無氏物語:2006/09/22(金) 03:03:46 ID:Edv7H2JP
都だにさびしかりしを雲はれぬ芳野のおくの五月雨の比(新葉217)
878 :
名無氏物語:2006/09/22(金) 03:04:29 ID:Edv7H2JP
聞き侘びぬ八月九月ながき夜の月の夜さむに衣うつ声(新葉367)
879 :
名無氏物語:2006/09/22(金) 03:08:09 ID:Edv7H2JP
うつろはぬ色こそみゆれ白菊の花と月とのおなじまがきに(新葉386)
880 :
名無氏物語:2006/09/22(金) 03:22:02 ID:2DQPmnCe
山たかみみつつわがこしさくら花風は心にまかすべらなり(古今87)
881 :
名無氏物語:2006/09/22(金) 03:23:09 ID:2DQPmnCe
さくらちるこのした風はさむからでそらにしられぬゆきぞふりける(拾遺64)
882 :
名無氏物語:2006/09/22(金) 03:24:42 ID:2DQPmnCe
あづさゆみはるの山辺をこえくれば道もさりあへず花ぞちりける(古今115)
883 :
名無氏物語:2006/09/22(金) 03:25:29 ID:2DQPmnCe
春ののにわかなつまむとこしものをちりかふ花にみちはまどひぬ(古今116)
884 :
名無氏物語:2006/09/22(金) 03:30:20 ID:2DQPmnCe
さくら花ちりぬる風のなごりには水なきそらに浪ぞたちける(古今89)
885 :
名無氏物語:2006/09/22(金) 03:34:05 ID:2DQPmnCe
やどりして春の山辺にねたる夜は夢の内にも花ぞちりける(古今117)
886 :
名無氏物語:2006/09/22(金) 03:50:35 ID:2DQPmnCe
吉野河岸の山吹ふくかぜにそこの影さへうつろひにけり(古今124)
887 :
名無氏物語:2006/09/22(金) 03:51:11 ID:2DQPmnCe
風ふけば方もさだめずちる花をいづ方へゆくはるとかは見む(拾遺76)
888 :
名無氏物語:2006/09/22(金) 03:52:11 ID:2DQPmnCe
花もみなちりぬるやどはゆく春のふるさととこそなりぬべらなれ(拾遺77)
889 :
名無氏物語:2006/09/22(金) 03:53:09 ID:2DQPmnCe
夏の夜のふすかとすればほととぎすなくひとこゑにあくるしののめ(古今156)
890 :
名無氏物語:2006/09/22(金) 03:53:53 ID:2DQPmnCe
五月雨のそらもとどろに郭公なにをうしとかよただなくらむ(古今160)
891 :
名無氏物語:2006/09/22(金) 03:56:12 ID:2DQPmnCe
郭公人まつ山になくなれば我うちつけにこひまさりけり(古今162)
892 :
名無氏物語:2006/09/22(金) 03:57:00 ID:2DQPmnCe
さ月山このしたやみにともす火はしかのたちどのしるべなりけり(拾遺127)
893 :
名無氏物語:2006/09/22(金) 03:57:53 ID:2DQPmnCe
夏山の影をしげみやたまほこの道行き人も立ちどまるらむ(拾遺130)
894 :
名無氏物語:2006/09/22(金) 04:35:32 ID:QprymcdW
天の下めぐむ草木の芽も春に限りも知らぬ御代の末々(式子内親王)
895 :
名無氏物語:2006/09/22(金) 04:36:36 ID:QprymcdW
霞たちこのめ春雨きのふまでふるのの若菜けさはつみてむ(藤原定家)
896 :
名無氏物語:2006/09/22(金) 04:40:40 ID:QprymcdW
松の葉の白きを見れば春日山木の芽もはるの雪ぞ降りける(源実朝)
897 :
名無氏物語:2006/09/22(金) 04:41:36 ID:QprymcdW
袖ひちて結ぶしら波立ちかへりこほるばかりの松の夕風(藤原家隆)
898 :
名無氏物語:2006/09/22(金) 04:57:28 ID:Sfuxvuco
誰が為とまだ朝霜のけぬがうへに袖ふりはへて若菜つむらん(定家)
899 :
名無氏物語:2006/09/22(金) 04:58:41 ID:Sfuxvuco
墨染の袖ふりはへて峰たかき夕の寺に帰る雲かな(正徹)
900 :
名無氏物語:2006/09/22(金) 13:41:06 ID:VRxpZ8/Q
春雨のふりそめしより青柳の糸の緑ぞ色まさりける(凡河内躬恒[新古今])
901 :
名無氏物語:2006/09/22(金) 13:48:16 ID:VRxpZ8/Q
春風の霞吹きとく絶え間より乱れてなびく青柳の糸(殷富門院大輔[新古今])
902 :
名無氏物語:2006/09/22(金) 13:49:03 ID:VRxpZ8/Q
青柳の糸を緑によりかけて逢はずは春に何を染めまし(西園寺公経[続拾遺])
903 :
名無氏物語:2006/09/22(金) 13:53:16 ID:VRxpZ8/Q
君こひて世をふる宿の梅の花昔の香にぞ猶匂ひける(読人不知[続後撰])
904 :
名無氏物語:2006/09/22(金) 14:00:33 ID:VRxpZ8/Q
春も猶雪はふれれどあし引の山のかひより霞たつらし(藤原道家[続後撰])
905 :
名無氏物語:2006/09/22(金) 14:03:27 ID:VRxpZ8/Q
吉野山たえず霞のたなびくは人にしられぬ花やさくらん(中務[拾遺])
906 :
名無氏物語:2006/09/22(金) 14:10:07 ID:AL4Q/QQg
願はくは桜の下にて春しなんその如月の望月のころ
907 :
名無氏物語:2006/09/22(金) 19:25:04 ID:VRxpZ8/Q
みよしのの山のあなたの桜花人にしられぬ人やみるらん(順徳院[玉葉])
908 :
名無氏物語:2006/09/22(金) 19:27:20 ID:VRxpZ8/Q
今朝みれば宿の梢に風過ぎてしられぬ雪のいくへともなく(式子内親王[風雅])
909 :
名無氏物語:2006/09/22(金) 19:32:05 ID:VRxpZ8/Q
花ざかりまだもすぎぬに吉野河影にうつろふ岸の山吹(読人不知[後撰])
910 :
名無氏物語:2006/09/22(金) 19:33:01 ID:VRxpZ8/Q
吉野川岸の山吹さきにけり嶺の桜やちりはてぬらん(家隆[新古今])
911 :
名無氏物語:2006/09/22(金) 19:34:05 ID:VRxpZ8/Q
山桜かたもさだめずたづぬれば花より先にちる心かな(源雅実[新勅撰])
912 :
名無氏物語:2006/09/22(金) 19:41:42 ID:VRxpZ8/Q
花も皆ちりにし宿の深緑をしまぬ色を春雨ぞふる(順徳院[新続古今])
913 :
名無氏物語:2006/09/22(金) 19:43:17 ID:VRxpZ8/Q
郭公鳴くや五月の玉くしげ二声聞きて明くる夜もがな(藤原雅経[新勅撰])
914 :
名無氏物語:2006/09/22(金) 19:54:34 ID:VRxpZ8/Q
さらぬだにふす程もなき夏の夜を待たれても鳴くほととぎすかな(藤原俊成[新勅撰])
915 :
名無氏物語:2006/09/22(金) 19:57:21 ID:VRxpZ8/Q
郭公ただ一こゑと契りけり暮るれば明くる夏の夜の月(藤原良平[続拾遺])
916 :
名無氏物語:2006/09/22(金) 19:57:54 ID:VRxpZ8/Q
夏草はしげりにけりな玉鉾の道行人も結ぶばかりに(藤原元真[新古今])
917 :
名無氏物語:2006/09/22(金) 20:05:28 ID:VRxpZ8/Q
おのづから凉しくもあるか夏衣日も夕暮の雨の名残に(藤原清輔[新古今])
918 :
名無氏物語:2006/09/22(金) 20:06:11 ID:VRxpZ8/Q
よる波の涼しくもあるか敷妙の袖師の浦の秋の初風(藤原信実[新勅撰])
919 :
名無氏物語:2006/09/22(金) 20:07:15 ID:VRxpZ8/Q
色変る野原の小萩たが秋にあらぬものゆゑ鹿のなくらん(藤原為氏[続古今])
920 :
名無氏物語:2006/09/22(金) 20:07:57 ID:VRxpZ8/Q
逢坂の杉のむらだち引くほどはをぶちに見ゆる望月の駒(良暹[後拾遺])
921 :
名無氏物語:2006/09/22(金) 20:08:53 ID:VRxpZ8/Q
逢坂の関立ち出づる影見ればこよひぞ秋の望月の駒(源雅具[続後撰])
922 :
名無氏物語:2006/09/22(金) 20:09:35 ID:VRxpZ8/Q
相坂の関のむら杉葉をしげみ絶間にみゆる望月の駒(源国信[続後拾遺])
923 :
名無氏物語:2006/09/22(金) 20:14:45 ID:VRxpZ8/Q
秋風のよそに吹きくるおとは山なにの草木かのどけかるべき(曾禰好忠[新古今])
924 :
名無氏物語:2006/09/22(金) 20:15:26 ID:VRxpZ8/Q
けさかはる秋とは風の音羽山おとに聞くより身にぞしみける(亀山院[続拾遺])
925 :
名無氏物語:2006/09/22(金) 20:15:57 ID:VRxpZ8/Q
をしめどもよもの紅葉はちりはてて戸無瀬ぞ秋のとまりなりける(藤原公実[金葉])
926 :
名無氏物語:2006/09/22(金) 20:16:37 ID:VRxpZ8/Q
唐衣うつ声きけば月きよみまだねぬひとをそらにしるかな(紀貫之[新勅撰])
927 :
名無氏物語:2006/09/22(金) 20:20:36 ID:VRxpZ8/Q
ふる雪をそらにぬさとぞたむけつるはるのさかひにとしのこゆれば(紀貫之[新勅撰])
928 :
名無氏物語:2006/09/22(金) 20:28:55 ID:VRxpZ8/Q
別れても心へだつな旅衣いくへかさなる山ぢなりとも(定家[千載])
929 :
名無氏物語:2006/09/22(金) 20:29:33 ID:VRxpZ8/Q
結ぶ手に影乱れゆく山の井のあかでも月のかたぶきにけり(慈円[新古今])
930 :
名無氏物語:2006/09/22(金) 20:30:49 ID:VRxpZ8/Q
かはりゆく影に昔を思ひ出でて涙をむすぶ山の井の水(藤原親盛[新勅撰])
931 :
名無氏物語:2006/09/22(金) 20:32:08 ID:VRxpZ8/Q
契りあらば又も結ばん山の井のあかで別れし影な忘れそ(後深草院少将内侍[続古今])
932 :
名無氏物語:2006/09/22(金) 20:32:40 ID:VRxpZ8/Q
結ぶ手に月をやどして山の井のそこの心に秋やみゆらん(源通方[風雅])
933 :
名無氏物語:2006/09/22(金) 20:36:04 ID:VRxpZ8/Q
いにしへの春にもかへる心かな雲ゐの花に物忘れせで(二条院讃岐[続後撰])
934 :
名無氏物語:2006/09/22(金) 20:36:42 ID:VRxpZ8/Q
むかしいま思ひのこさぬ寝覚かな暁ばかり物忘れせで(西園寺実氏[続古今])
935 :
名無氏物語:2006/09/22(金) 20:37:45 ID:VRxpZ8/Q
待ちしよに又立ちかへる夕べかな入逢の鐘に物忘れせで(二条良基[新拾遺])
936 :
名無氏物語:2006/09/22(金) 21:48:07 ID:VRxpZ8/Q
にほひても分かばぞ分かむ梅の花それとも見えず春の夜の月(大江匡房[千載])
937 :
名無氏物語:2006/09/22(金) 21:49:41 ID:VRxpZ8/Q
梅が香もあまぎる月にまがへつつそれとも見えず霞む頃かな(九条道家[新勅撰])
938 :
名無氏物語:2006/09/22(金) 21:51:38 ID:VRxpZ8/Q
梅が香におどろかれつつ春の夜の闇こそ人はあくがらしけれ(和泉式部[千載])
939 :
名無氏物語:2006/09/22(金) 23:18:14 ID:VRxpZ8/Q
白雲のたえまにかすむ山桜色こそみえねにほふ春風(白河院[新後拾遺])
940 :
名無氏物語:2006/09/22(金) 23:18:44 ID:VRxpZ8/Q
朝霞梅のたち枝は見えねどもそなたの風に香やはかくるる(藤原隆季[続拾遺])
941 :
名無氏物語:2006/09/23(土) 00:05:13 ID:slz5hi+J
かすめどもかやはかくるるこもりえの初瀬の里の春の梅がえ(源有房「新千載])
942 :
名無氏物語:2006/09/23(土) 01:20:25 ID:slz5hi+J
雪とのみさそふもおなじ河風に氷りてとまれ花の白浪(飛鳥井雅世[新続古今])
943 :
名無氏物語:2006/09/23(土) 07:45:32 ID:slz5hi+J
桜花うつろふ色は雪とのみふるの山風ふかずもあらなむ(尊円[風雅])
944 :
名無氏物語:2006/09/23(土) 09:46:24 ID:slz5hi+J
昨日をば花の陰にてくらしてきけふこそいにし春はをしけれ(和泉式部[続千載])
945 :
名無氏物語:2006/09/23(土) 09:46:59 ID:slz5hi+J
ちらぬまの花のかげにてくらすひは老の心も物思ひもなし(二条良実[続古今])
946 :
名無氏物語:2006/09/23(土) 09:47:59 ID:slz5hi+J
ちりはてて花のかげなきこのもとにたつことやすき夏衣かな(慈円[新古今])
947 :
名無氏物語:2006/09/23(土) 23:01:43 ID:slz5hi+J
夏衣かたへ涼しくなりぬなり夜や更けぬらむ行き合ひの空(慈円[新古今])
948 :
名無氏物語:2006/09/23(土) 23:42:15 ID:slz5hi+J
山もとのをちの日かげはさだかにてかたへすずしき夕立の雲(藤原為家[風雅])
949 :
名無氏物語:2006/09/23(土) 23:42:52 ID:slz5hi+J
秋くれば萩もふるえにさくものを人こそかはれもとの心は(藤原惟方[風雅])
950 :
A:2006/09/24(日) 04:38:23 ID:94ubDEvU
A
951 :
名無氏物語:2006/09/24(日) 08:16:02 ID:LH3gVsz0
さこそわれ萩のふるえの秋ならめもとの心を人のとへかし(阿仏尼[風雅])
952 :
名無氏物語:2006/09/24(日) 08:23:19 ID:jgyr2WFv
梅が香は霞の袖につつめども香やはかくるる野べの夕かぜ(後鳥羽院)
953 :
名無氏物語:2006/09/24(日) 08:40:43 ID:LH3gVsz0
秋風の関吹きこゆるたびごとに声うちそふる須磨のうら波(壬生忠見[新古今])
954 :
名無氏物語:2006/09/24(日) 08:41:14 ID:LH3gVsz0
住吉の松のしづえは神さびてゆふしでかくる沖つ白波(藤原光頼[続後撰])
955 :
名無氏物語:2006/09/24(日) 08:56:35 ID:LH3gVsz0
霜を待つ籬の菊の宵の間におきまがふ色は山の端の月(宮内卿[新古今])
956 :
名無氏物語:2006/09/24(日) 08:57:27 ID:LH3gVsz0
いづれをかわきて折るべき月影に色みえまがふ白菊の花(大弐三位[新勅撰])
957 :
名無氏物語:2006/09/24(日) 22:20:56 ID:rh9ZLjPG
みそぎする河のせ見ればから衣ひもゆふぐれに浪ぞ立ちける(新古284)
958 :
名無氏物語:2006/09/24(日) 22:21:49 ID:rh9ZLjPG
河風のすずしくもあるかうちよする浪とともにや秋は立つらむ(古今170)
959 :
名無氏物語:2006/09/24(日) 22:23:16 ID:rh9ZLjPG
秋風に夜のふけゆけばあまの河かはせに浪のたちゐこそまて(拾遺143)
960 :
名無氏物語:2006/09/24(日) 22:24:43 ID:rh9ZLjPG
あさとあけてながめやすらむたなばたはあかぬ別れのそらをこひつつ(後撰249)
961 :
名無氏物語:2006/09/24(日) 22:26:03 ID:rh9ZLjPG
あき風に霧とびわけてくるかりの千世にかはらぬ声きこゆなり(後撰357)
962 :
名無氏物語:2006/09/24(日) 22:26:55 ID:rh9ZLjPG
たが秋にあらぬものゆゑをみなへしなぞ色にいでてまだきうつろふ(古今232)
963 :
名無氏物語:2006/09/24(日) 22:34:31 ID:SYOnQcQy
ふしわびぬ霜さむき夜の床はあれて袖にはげしき山おろしの風(新葉461)
964 :
名無氏物語:2006/09/24(日) 22:35:14 ID:SYOnQcQy
ながむるをおなじ空ぞとしらせばや古郷人も月はみるらん(新葉552)
965 :
名無氏物語:2006/09/24(日) 22:36:36 ID:SYOnQcQy
てらしみよ御裳濯川にすむ月もにごらぬ波の底の心を(新葉579)
966 :
名無氏物語:2006/09/24(日) 22:37:18 ID:SYOnQcQy
まだなれぬいたやの軒のむら時雨おとを聞くにもぬるる袖かな(新葉1119)
967 :
名無氏物語:2006/09/24(日) 22:38:00 ID:SYOnQcQy
夜な夜なのなぐさめなりし月だにも待どほになる夕ぐれの空(新葉1120)
968 :
名無氏物語:2006/09/24(日) 22:38:40 ID:SYOnQcQy
うづもるる身をば歎かずなべて世のくもるぞつらき今朝のはつ雪(新葉1130)
969 :
名無氏物語:2006/09/24(日) 22:46:07 ID:5c8hlsSH
むまれしもかへらぬものをわが宿に小松のあるをみるがかなしさ(土左日記)
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名無氏物語:
みし人の松のちとせにみましかばとほくかなしき別れせましや(土左日記)