>3
ありがとうございます!
俺の母さんの素敵過ぎる発言。次スレ誕生まで張るの控えてた
「映画版は要するにゲド戦記SEEDデスティ二ー」
7 :
なまえ_____かえす日:2006/08/22(火) 00:59:25 ID:A/V8Jkki
ガンダム関係のタイトルらしいということしかわからない世代ですが、
なんとなくものすごく的を射た発言のような予感がします。
無責任ですみませんが... お母さんグッジョプ v(^_^)
10 :
なまえ_____かえす日:2006/08/22(火) 14:09:50 ID:1k4+hj4K
ここ最近アニオタが紛れ込んでるよな。とっとと巣に帰れば良いのに…
>>10 同意。アニメの話なんて出されても面白くもなければさっぱりわかんね。
>>5の話を読んで思ったことは、親子揃ってアニオタ?それだけだ
これもジブリなんかが下手に手を出したから呼び込むんだろうな…
つまらんと思った話題はスルーするのが吉
愚痴るのもスレ汚しだよ
13 :
ジブリ厨:2006/08/22(火) 20:29:50 ID:QYJ2/aWM
映画を見て「生と死」「光りと影」ってのが興味あったので、原作を買って読みますた。
1〜3巻は割とスラスラ読めた。(3>1>2)
4巻は・・・。なんですかあれは。
それまでは、それぞれの登場人物がしっかりしていたのに・・・
ゲドがただの老いぼれに変貌してるわ、竜はただのパシリになってるわ。
肝心の話の内容もおばさん(テナー)の日記帳になってるし。最後のテルーは('A`)???だったし。
4巻だけは先の話を読みたくなる事がなかった。
おそらく長年の開きがなければもっと違う話になったはずと思う。
外伝と5巻は読むべきですしょうか?
>>13 君が高校生以下なら、4巻以降は大人になって読み返してみるべし
大人なら・・・もう一度読んでダメだったら、きっぱりと忘れるんだな
>>14 4巻まで読んだんなら5と外も行くべきだろう。
5巻と外伝を読んだら4巻の意味もわかるようになってる。
16 :
ジブリ厨:2006/08/22(火) 21:00:52 ID:QYJ2/aWM
前スレの生協ネタもって来た人、
掲示してくれ。
18 :
なまえ_____かえす日:2006/08/22(火) 21:42:08 ID:7icF5681
アースシーカルテット立ち読みしたけど読めなかった… 難しい
4巻批判は定期的に来るな
そのたびに切ない気分になる
>>18 わからなくなったら翻訳版を開く
俺はそんなズルしてます
20 :
前スレ993:2006/08/22(火) 22:19:02 ID:veVk+DF5
清水真砂子さんの寄稿(生協ネタ)についての者です。
前スレで著作権について気になってたのですが
批評目的で出典明示なら大丈夫らしいとのことですので、
長文ですが載せてみます。改行しないほうがよさそうなので
ズラズラと何回かにわけます。(読みにくい結果だったらすいません)
「生活クラブ生協」注文チラシ「本の花束」9月配達号より。
21 :
前スレ993:2006/08/22(火) 22:20:44 ID:veVk+DF5
訳者は映画化をどのように受けとめているのか。この半年あまり、私は公的
な場でも、私的な場でも、幾度となく、この質問を浴びせられてきました。
あきらかに非難がこめられている場合もあれば、言葉どおり、ただ知りたいと
いう場合もあり、私の返事を待って、自分の態度を決めようとしていることが
うかがわれる場合もありました。
『ゲド戦記』の映画化に至るいきさつは、映画を制作しているスタジオジブ
リのホームページに載っていますし、私が宮崎吾朗という新人監督にどんな思
い、どんな期待を抱いているかも、スタジオジブリ発行の月刊誌『熱風』に寄
稿した文章をお読みになれば、おわかりいただけると思いますが(これも同ホ
ームページにあります)、それでもなお冒頭の質問は発せられ続け、とうとう
私も一度どこかで書いておくべき、とこの場をお借りすることにいたしました。
22 :
前スレ993:2006/08/22(火) 22:22:05 ID:veVk+DF5
まず私は、文学作品が映像化されることに対しては特に反対する気持ちもな
ければ賛成する気持ちもありません。無頓着というのではありません。それは
詩人にむかってどうこういうのと同じで、お節介以外の何ものでもないと考え
ているからです。詩人が何かにつき動かされて表現にむかったとき、問題は詩
人をつき動かした何かがその詩にそのまま忠実にうたわれているか否かではあ
りますまい。大事なのは出来上がった詩がいいかどうか、詩として自立してい
るか否かです。
映画が原作に忠実であるかどうかなど、問題ではありません。もし、出来上
がった映画が不評だとすれば−ただし、世間の評判は、いえ、プロといわれる
人の批評も、必ずしもあてにはなりませんが−それはその映画に、観る者に我
を忘れさせるだけの力がなかったからにほかなりません。つまらなくて、醒め
たままとり残されると、人はどうでもいいことが気になりだすものです。
23 :
前スレ993:2006/08/22(火) 22:24:45 ID:veVk+DF5
それに、そもそも原作に忠実とは何でしょう。私の訳は原作に忠実か。いい
え。私は黒衣に徹し、作者のことばをできるかぎりそのまま読者に届けたいと
努めはしましたが、そこに出てくるのはどうしたって私の読みです。それなし
には文章は文章として成立しないのです。もし『ゲド戦記』を日本語版でお読
みくださったとすれば、それは訳者・清水の原書の解釈をお読みになったとい
うことになります。そしてその読みには読者それぞれの読みがまた加わります。
Aさんの読みとBさんの読みが全く一致することはあり得ないでしょう。そし
てそれをこそ私は豊かさと呼びたいと思っています。ここには好悪の問題は出
てきましょうが、正しいか否かという見方はなじまないのではないでしょうか。
それに、作者なら、自分の書いたものはすべて把握しているかというと、そう
ばかりでもありません。作者の気づかない作品の豊かさが読み手によって初め
て発見されることもある。今はただ出来上がった映画を観るのが楽しみです。
・・・以上全文でした。名無しに戻ります。
おおうーーー
タイトルは『文学作品が映画化されるとき』です、すみません。
ゲドのソフトカバーの購入紹介欄ですが、こういう微妙なコメントから、
買おうかなと思ってる人はどういう印象を受けるんでしょうかね…
ちなみに、生協の職員による、内容の紹介欄も少しありました(ゲドがどーの)
では名無しにry 普段からそう頻繁にこれないので丸投げですいません。
25 :
なまえ_____かえす日:2006/08/22(火) 22:45:33 ID:7icF5681
>>24 オツっ!
観る前の感想なのね…、これ。
>>22の最後5行がイイですね。
26 :
なまえ_____かえす日:2006/08/22(火) 22:46:12 ID:7icF5681
>つまらなくて、醒めたままとり残されると、人はどうでもいいことが気になりだすものです。
基本的には「原作と映像化作品は別物」という一般論を述べてるんだが、
「作品が見た人を取り込めなかった時に、人は些細な事(原作との違い)を
気にしだすものだ」という文章から、暗に映画の出来について語ってるわけか
前スレ993乙!!
>>24 乙です。
そっか、真砂子タンもいろいろ大変なんだね。
原作と映画の違い、が語れるほどの内容がない。
それ以前の問題で、映画になってないから。
31 :
なまえ_____かえす日:2006/08/22(火) 23:02:17 ID:D25vOFAe
清水さんも・・・冷静というか、良い意味で不思議な人だなあ。
結構昔だが、旦那さんすごいマイペースな人でぜんぜん働かない
ということ明るくいってたけど。
大学の先生って、あんまり給料良いとは聞かないけど。
ピンキリだろうが。
(昔なのとテレビだったので忘れたが、
旦那さんが引きこもりとか、病的なという意味合いでは全然無かった)
32 :
なまえ_____かえす日:2006/08/22(火) 23:08:16 ID:A/V8Jkki
清水さん、楽しみにしていらっしゃったなら、すでに御覧になっているでしょうね。
今回のジブリの作品については「どうでもいいことが気になってしかたなかった」
という感想がかなり多いように感じるのですが、清水さん自身はどんな感想を
もたれたのかな。私も一応翻訳家の端くれなんですが「映画が原作に忠実であるか
どうかなど、問題ではありません。」というのはどういう意味で言われたのかしらん。
文学作品が全く異なるジャンルの芸術に移植される時、ジャンルの特性に合わせて
ストーリーに大きく手が加えられるのは、あたりまえのことだと思うし、たしか
ル・グィンさん自身も事実上オリジナルのストーリーでやることを提案していた
はず。でも作品の底に流れるメッセージや思想まで原作と大きく変えてしまうなら、
それはもはや「原作」と「そのアニメ版」ではなく、まったく別の作品だと思うの
ですが。
旦那がホームレスってなぜか自慢気だって、ミクシィで教え子達に嘲笑されてたな…清水先生
あんな出来の映画見たら1週間は寝込みそうだ。
>>20-24 乙です、長文ありがとう
清水女史の立ち位置がよくわかりました
>>33 そんな末節の発言に反応するとは心が狭いというか、
つまらない既成概念にとらわれているのだろう
同じ世代の学生として恥ずかしい
36 :
なまえ_____かえす日:2006/08/22(火) 23:40:43 ID:D25vOFAe
>>33 ?
テレビに映ってたが、
以前地方(田舎?)の大学に勤めてた時のせいかもしれないが、
結構デカイ家に住んでたぞ。清水先生。
本人が幸せならホームレスでもいいじゃまいか
38 :
なまえ_____かえす日:2006/08/22(火) 23:46:09 ID:7icF5681
旦那は外に寝かせてるってこと?
39 :
なまえ_____かえす日:2006/08/22(火) 23:48:38 ID:D25vOFAe
40 :
なまえ_____かえす日:2006/08/23(水) 00:02:26 ID:Ev6/CURv
痔ブリつまんね
死ねクズ
ユリイカがゲド特集だったんで
立ち読みして帰ってきたら清水さんの寄稿が。
>>24乙です。
鑑賞前ということだけど、「どうでもいいことが気になる」云々は
鑑賞後の皮肉なんじゃないかと勘繰りたくなったりする表現だなあ。
「作者の気付かない豊かさ」か・・・ハハ。
「ギフト」を買って来ました。
実はゲド以外のルグィンさんの本読むの、初めてなんだ・・・
まだ序盤だけど、面白いなあこれ。わくわくする。
>>23 おつかれさまです。
この方も女史に劣らず理知的でいい文を書かれるな。
・・・ご本人も原本に忠実かどうか、という部分で批判を受けた事もあるのかもしれないが、
今回の映画を読み解くには非常に貴重な意見のような気も。
清水さんが「見終わった後」の感想が映画パンフにはしっかり載ってるんだが、
その件についてなぜ誰も触れないのだろうか?
言われてパンフ読み直したけど、原作とは別物と捉えつつその独自性を評価してるね。
ただパンフに否定的ニュアンスの感想は載せられないだろう、という捉え方もできるけれど
(何より談話を収録したものだし)
原作にはない「父親殺し」という映画版で付与されたテーマを、
ジブリ(及び監督)が見るものを納得させられる程消化できたのか。
また観客はそれを自己の(若しくは現代に普遍的に存在する)問題として捉えられたのか。
その辺の認識で評価は分かれそうかな。
個人的には「父親殺し」というテーマの付与は、良い選択だと思うし
各巻ごとに常に何らかのテーマを持って書かれているという意味では
「ゲド戦記」らしさを継いでいるように感じられたかな。
ただ、それまでの王や女王と、アレンとの関係について映画内ではほとんど言及されていない事や、
アレンのその後についても「国へ帰る」という言葉が提示されるだけで、
やや尻切れトンボな印象を与える終わり方をしている関係上、
残念ながらそのテーマを完全に描ききれなかったとも感じたけれど・・・。
>>19 4巻は最初読んだときはつまらんと思ったが
年とって読み返すとおもしろいんだよな
ありゃなんなんだろうな
4巻については、いろんな受け入れ方があっていいんじゃないかな。
そういう立ち位置の作品だと思うけど。
個人的には肯定的な意見も、批判的な意見も興味深いけどなぁ。
3巻と4巻は作品としての時間は連続してるけど、現実では出版されるまでに
かなり時間が経ってるし、内容や作風も変わってるから
まとめて読むと戸惑う部分はあるんじゃないかな。
年齢や経験を重ねたり、何度か読むうちに読み方が変わってくることはあると思う。
4、5と続けて読むと納得できる、というか...
それでもル=グインは過激な人だと思うけどね。
既存の確固たる権威を、それも自分が作り出したものを
ああいうやり方で崩壊させるとは思わなかったよ。
ナルニアのラストとゲドの4巻は子ども時代の二大トラウマです。
ナルニアは本気でショックだったので・・・・・よくわかる
ゲドはもうある程度オトナになってたからそれなりに消化できたけど
4巻初読みの時は、途中いたたまれなさに戸惑ったけれど
読み終わってみたらじわじわと感激が広がっていった。
でも、1〜3まで読んでて4巻未読の友人に感想を訊ねられた時、
4巻から感じた感動をどう伝えればいいのかわからず、結局上手く答えられなかった。
その後、友人も4巻を読み、あんたが答えられなかったのわかる気がすると言われた。
で、5巻はやはり、4巻あればこそ、という部分で一致しました。
5巻ラストのゲドとテナーの会話とか、染みいるような感じでとてもいい。
>>42 ギフト、面白いですよね。
もう続きが出てるようなのですが、邦訳されるのはいつの日か……
>>51 うん。いぶし銀のような良さがあるね。
4巻読んだのは中学1年のとき。でも1〜2や2〜3でいい時期何も書かれず
急に年老いてることがまず衝撃的だったので、4巻はすんなり入り込めた。
確かにオバサンになってて子持ちでショックはあったけど。
元々ファンタジーより外国物の古臭い児童書が好きだったしね。
何かと戦ったりして目まぐるしく場面が変わっていくことなんて、実際は
ほんの少しだし、人生なんて日々仕事してご飯食べて部屋で語り合ったり
する何でもないことの繰り返しで出来てる。
そういう「生きていくこと」をこの本に教えられた気がする。
最近は4巻好きが多くて嬉しいなw
自分は元々19世紀の欧米小説が好きなんで
主人公が老いて全てを失ったり、絶望したりどん底まで落ち込んだり
良い仲だった恋人やヒロインが他の男とくっつくなんて当たり前だったせいか
4巻はすんなり入り込めた。
というか、こういう人間模様も描ける作家なんだと感動したぐらいだ。
その後、女史が好きな作家にトルストイを上げてるのをみて納得したけどね。
54 :
なまえ_____かえす日:2006/08/23(水) 23:13:05 ID:v8Jewi9M
4巻大人になってはじめて読みましたが感想が「これが児童文学?」
でしたね。
体重40キロのみずみずしい乙女が、夫を得て子供を育て上げ気がついたら
55キロの2の腕たくましい肝っ玉母さんになっていた。
それだけで青少年の夢は砕け散るのかもしれませんが、私は好きですよ。
55 :
なまえ_____かえす日:2006/08/23(水) 23:26:31 ID:jEOuPYmC
4巻は一番好きというか一番再読回数が多い
>>54 児童文学ではないでしょうね。
「4間が一番好き!」とか小学生に言われたら驚くなぁ。
最初は悪評だらけだったのに、いつのまにかファンが増えてるところが
ヒゲのホワイトドールに似てるな
58 :
なまえ_____かえす日:2006/08/23(水) 23:41:08 ID:jEOuPYmC
嫌いって言う人は
ただ単にテナーがウザイだけではないのですか?
5巻でさらにパワーアップしてるけど
初読時の戸惑いにはテナーのオバサン化もちょっとあったんだけど、
ふと本から目を離して、2巻の頃のテナーを先ず脳内に描き出してみて
そのテナーが歳をとるとどんな感じかなーとあれこれ想像を巡らせてみると……
自分の場合、やっぱり4巻(〜5巻)のテナーに行き着いてしまったw
冬の間、ゲドとテナーがいろいろ語り合う下り、
ああやっぱこの二人ならではだなぁ……と、妙に納得してしまいました。
4巻は、何も知らずに「児童文学ゲド戦記」の続きだと思って読むと
そりゃもう、大ショックだろうと思う。
大人の読む「おとぎ話のその後」って感じか。
61 :
なまえ_____かえす日:2006/08/24(木) 00:44:53 ID:waIJ43jv
テハヌールポ
小学生かっ
「ギフト」読了。
外伝の「ダークローズとダイアモンド」と共通するテーマがあるように思える。
魔法を諦め、吟遊詩人(竪琴弾き)になるダイアモンド。
自分にはギフトがないことを悟り、詩人になるのであろうオレック。
しかし、読後納得がいかない点が一つ。
オレックには本当にギフトが受け継がれていなかったのだろうか。
すべては親父のトリックだったかのように主人公は納得しているみたいなのだが、
それはもしかして自己欺瞞なのではなかろうか。
64 :
なまえ_____かえす日:2006/08/24(木) 01:56:10 ID:Lra3dv6f
今友人に一巻を貸して手元にないので気になっているんですが、ゲドの頃の守りの長ってカワウソですか?でもすごい年月たっているから違うか…
何代目か後だろさすがにw
長生きだよなー>守りの長
実は竜だったりしてね。
>>63と同じく読了。
その辺はハッキリしない描かれかただったね。
カレックが戸惑っている様子は
自分の思惑を見抜かれたことへの困惑だったのかなんなのか。
えーと、コーリーにえらく萌えました。エリノアとおなじくらい。
自分にとってのルグィンは無二の世界「アースシー」の創造主だったけど、
今回初めて別の作品を読んだ。
訳が清水さんじゃないのも含めてなんだか奇妙な感覚・・・
68 :
なまえ_____かえす日:2006/08/24(木) 07:31:06 ID:lmglTk7Q
4巻分からない人は頭悪いだけです。
わあ、わかりやすい燃料だね。
でも児童書板で煽っても無駄だよ。
守りの長で思い出したが・・・
ロークに入学してから影を呼び出してしまうまでのゲドは、
ロークではかなりの要注意人物だったんじゃないかな。
魔法の素養はズバ抜けている、しかし性格は傲岸不遜。
もしあの決定的な挫折がなかったら、
クモやアーリーのような邪悪な大魔法使いになっていた可能性も高い。
アーリーは初期ロークの敵ではなかったが、クモ級なら相当の脅威。
実際ゲドはクモの魔力をも上回っていたわけだし。
いくらオジオンのお墨付きといってもね。
現実にゲドは時の大賢人を「殺して」いる。
あれで放校にならなかったのはある意味すごいw
もっとも外伝を読むと、大きな力を野放しにするよりは囲い込むのが
どの勢力の魔法使い集団でも傾向らしいから、
危険な力を秘めているゲドをそのまま野に放つよりは、
再教育して「ローク型の魔法使い」に鍛え直したほうがいいという判断か。
しかし呼び出しの長の「ゲドがそのまま死ぬのを期待していた」というのが
かなりのところのロークの本音なのかもしれないな。
守りの長がゲドの名前を掴んでいなかったら、かなり危ういんじゃないか。
>>70 いくら強大な力を持っていてもしょせんは子供、賢人レベルなら名前を明かすのも容易いだろうし相手にならないんじゃないかな。
守りの長の事を言うなら、学院の卒業生みんなに真の名前を知られてる事の方がはるかに問題ではないかと。
ロークの卒業生の中にも邪まな力に仕えるようになった者も少なくない訳だし、
そんな連中にいざ攻撃を受けたら守りの長どころかただの足手まとい、弱点にしかならないと思う。
それとも真の名前を知られてもなお、外敵を孅滅出来るだけの力を持っているんだろうか?
もしそうなら、じーさんすげー強いんだな。
守りの長は自分の名前を明かした相手の名前も知ってるからな
名前を知ってる者同士だったら強い方が勝つだろう
>>72 だからさ、敵が組織的に行動したら?
名前を明かした本人は後方に引っ込んでて、その仲間が長の名前を掴んで攻撃する。
そういった戦略をもってすれば、ローク攻略もさほど難しくはないような気がする。
しかし、ロークの世界の合言葉は「森」だからねえ…。
世界の中心で「愛」こそ叫ばない、けど。
だったら、門から出す時点で自分の名前を明かせないよう
魔法で縛ったりしてるんじゃないの?
まあ自分の名前を知ってる相手が軍団で攻めて来ても
勝てるくらい強大な力を持ってるのかもしれんけど
>>73 自分の名前を知った相手の真の名が自動的に手に入るような
力を持っていたりして。
そもそもアースシー、というか、ロークが魔法使いの頂点に立つようになってからは
「真の魔法を知る者は悪を犯さない」みたいな不文律があったように思うが。
魔法使いは嘘をつかないから、ゲドのイエボー退治を村人は信用した訳だし
性善説の上に成り立つようなものだったんじゃないかと思う。
それが、実際はクモやアスペン、トリオンのような魔法使いが現れて悪事を成すわけだが。
その辺りの魔法使いの変質も4巻以降の、竜と世界の再編に関わってきているように思う。
>>73 魔法使いはお互いに大変プライドが高いので、仮にロークに反感を持っ
ている者同士が出会っても同盟は組まないんじゃないのかな?
4巻は出来の悪いハーレクインロマンスなんじゃないのか。
結婚と子育てに失敗した女の話をわざわざあの世界で書かれてもなあ。
底が浅くね?
人によって、ここまで見方がまちまちって面白いな。
81 :
なまえ_____かえす日:2006/08/25(金) 00:01:06 ID:x6UWKxGp
>>79 そうとしか読み取れない79は文学作品を読むのに向いていないと思う。
83 :
なまえ_____かえす日:2006/08/25(金) 00:50:28 ID:2NlWurIE
4巻こそがゲド戦記の真髄。
4巻が分からないやつはオツムが○○なんですよ。
お子ちゃまは早くオトナになろうね。
そしたら理解できるから。
児童板にまで出張するなよクネクネ
85 :
なまえ_____かえす日:2006/08/25(金) 01:33:34 ID:gDbYEA3a
504 名前:名無しさん@6周年[sage] 投稿日:2006/08/25(金) 01:24:16 ID:xVLyPjuz0
それはともかく、グウィンに罪はないのは分かってるが、
「ゲド戦記」って、名前の響きがすげぇ悪くね?
特に「ゲド」ってあたり。
ゲドってあんた、ショッカーでいうところの中の下ぐらいの、
力も実力もないが卑劣な企みを考えるが、仮面ライダーに一蹴されるような
小者みたいな名前じゃんか。
世界三大ファンタジーとはとても思えん名前だよなぁ。
名前にスケール感もロマンも感じないっていうか。
SF板を荒らすのに飽きた……か。
87 :
なまえ_____かえす日:2006/08/25(金) 03:39:02 ID:agDfuAfz
88 :
なまえ_____かえす日:2006/08/25(金) 10:40:16 ID:ijyTUA1Y
>>78 おそらくロークで学んだ時点で、
絶対にロークに逆らえないような精神上の刻印を受けるのかも知れない。
イギリスのカレッジとかそうだし。
清水さんのインタビューを企画した、生協の人だろう。
2ちゃんの仕組みと法律に詳しくないからそういう事になったんだろうね。
91 :
削 除マシーン ◆xNgPnrjUzU :2006/08/25(金) 18:07:41 ID:nNPvCIr9
あ、やっぱ来たのか。
全文掲載はさすがに「引用」の範囲を逸脱してるかもしれない…
このスレ女性が多いから4巻に共感できる人も多いのか。
少女漫画に登場する抜け殻のような男見ても何も感じないんだな。
欲求不満のオバハンテナーに唯々諾々と性行為を強要されるゲドが可哀相。
男なんか(゚听)イラネーと普段のたまっていて、結局男欲しいンじゃん。
で、テナーには何も出来ないから、スーパーガールテルーを登場、って、
何でそこで虐待された少女をつかわにゃならんのだ。
描写が直接的過ぎというか露悪的過ぎ。
何でもかんでも晒して「私を受け入れて」と言われても男は困る。
自尊心の欠片すら亡くしたゲドを見て変だと思うのは普通の男の感覚だと思うけどね。
ほら、少女漫画の男は現実には心理描写がありえないとよく言われるし、
その逆もまた然り、少年漫画の女も変だと夙に皆さんも思うわけで、
4巻〜5巻はそれが顕著になってしまっている。
つまりゲドは男としてその振る舞いがありえナサス
力失おうとも誇り高き者は、己が事績に対して矜持を持っているものだ。
過去に浸って、世を捨て、孤独を維持するのが有り得べきゲドの姿。
「ふ 俺はやったぜ」
四つ足で歩かされるぐらいなら、自ら死を選ぶ。
いや、それよりも何故よいよいと女の所に転げこまにゃならんのだ。
何十年も女不要で求道してきた男が、突然色キチガイでは情けない。
テーマが崇高云々と仰る方々が居られるようだけど、
4〜5巻ではその崇高なテーマとやらは、フェミの願望を満たす為の道具にしか過ぎず、
フェミの願望の為に1〜3巻までのゲド・あるいはゲドを中心としたイメージを壊されてもな、
俺のような読者は悲しくなるだけだ。
それを程度低いと一言で片付けられても、
ハァ そうですか、でもこのゲド変としか言い様がないし、
女性の方で俺のような発言で、徒に反感覚える前に、再考をお願いしたいと思う。
釣れると、いいね。
男ばかりのSF板でもそんなんじゃ釣れないぞ
4巻が「フェミの願望」ってのは、本来の意味でも批判的な意味でも筋が通ってないだろう。
知ってる単語を脊髄反射で並べるのはよせ
>>93 ただ男として
>欲求不満のオバハンテナーに唯々諾々と性行為を強要されるゲドが可哀相。
>何でもかんでも晒して「私を受け入れて」と言われても男は困る。
というのは非常に同意。
迫りくるオバハンの恐怖!食われる!みたいな切迫感は俺もひしひしと感じた。
まあ若者にとってのグレートマザーというのはそういうもんかも知れません。
>つまりゲドは男としてその振る舞いがありえナサス
>力失おうとも誇り高き者は、己が事績に対して矜持を持っているものだ。
>過去に浸って、世を捨て、孤独を維持するのが有り得べきゲドの姿。
それをずっとやってきて疲れたのがゲドなんだから、ありえナサスどころか大いにありそうな話。
ゲドは神話的英雄だったが同時に人間でもあるということ。
4巻に変な点、非現実的ながあるとしたら、
ゲドが昔のテナーを思いださせる若い女ではなくて、オバハン化したテナー自身を求めたところかな。
現実として男というのは前者を求めることが多い。俺もたぶんそうだろう。
ただゲドがまともに触れ合ったことのある女性ってテナーぐらいだったろうし、
俗世から離れて生きてきたゲドには当然の結論だったかもしれないな。
ていうか自身が老いたルグィンには
ゲドが昔のテナーを思いださせるような女を求めるような4巻は書けまい。
渡辺淳一じゃないんだから書かれても困るが。
>4〜5巻ではその崇高なテーマとやらは、フェミの願望を満たす為の道具にしか過ぎず、
いやでも前は自分もそう感じたことあるよ。女だけど。で、しばらくひっかかってた。
でも、時間を置いて何度も読んだり、色々別の視点で楽しめるようになったら全然受け入れられる
ようになった。
「フェミの願望」がないとは思わないなあ、ただ、そんなのは全然重要じゃないってだけ。
もっと楽しむべきところがあるんだから、もったいない。
うーん、しかし
ゲドのような生涯を送ってきた男のことを
自分の物差しで計ってもな
途中で送信してしまった
「男というのは、こういうものだ」
という決め付け自体が、作者の忌避するところじゃないかなあ
フェミ云々で引っかかってる連中は
世界の名作なんてほとんど読めなくなってしまうぞ?
もっと赤裸裸で明からさまな男の失墜物語なんぞ、世界中に散らばっているし
そう言ったものが名作と讃えられる現実を知った方がいい。
それと、4巻にはもっと重要な命題があるのに同意。
「アイデンティティを失った人々が、如何に傷を癒し、回復してゆくか」
ゲドはもちろん、テルー、そしてテナー自身もだ。
ここに共感して感動した人間も多いと思うがな。少なくとも自分の周りはそうだ。
102 :
なまえ_____かえす日:2006/08/26(土) 17:46:16 ID:lWExK5ty
3中村企画部企画課06/08/25 17:50 HOST:221.242.128.58
対象区分:[法人/団体]管理人裁定待ち
削除対象アドレス:
http://book3.2ch.net/test/read.cgi/juvenile/1156172150/21-23+ 削除理由・詳細・その他:
「指定レスは批評に類する物かと、また、指定レスが御社が著作権を有するどの作品のどの部分に抵触するか不明です。放置します」との回答でした。
私の説明が不十分だったようですので、追加して説明します。
20のレスに<「生活クラブ生協」注文チラシ「本の花束」9月配達号より。>と記載がありますように、
21〜23のレスは、生活クラブ生協のカタログ「本の花束」に掲載した清水真砂子さんの文章の全文です。
全文の転載は、「批評に類する物」の範囲を超えており、著作権に抵触すると思われます。
該当の原稿は、私どもが清水真砂子さんに依頼して書いていただいた原稿です。
著作権はこのカタログ発行者である、私ども生活クラブ連合会に有しています。
以上のことから、改めて、削除を要請いたします。
http://qb5.2ch.net/test/read.cgi/saku2ch/1156388722/3 著作権を有するものに許可を得て出版した著作物に対する権利とか
出版権を有しているってならまだわかるけど
全文著作権を作者が生協に譲り渡しているとは珍しいケースですね・・・
この担当者さんは著作権に詳しくない人?著作者の権利を無視してるだけ?
どっちか知りませんが
するとこの全文を出版したい場合は
著者には全く連絡せず生協企画部企画課の
中村氏
[email protected]にお伺いすればいいわけですな?
フェミがどうとかいう以前に、ただ単に
セックルシーンに出てきた女が好みじゃなかったという理由で怒ってる人がいるような気が
しないでもないな。
同じストーリーだったとしても、もしゲドの相手の女が若くて美人でいい体だったら
ここまで叩かれることはなさそうな。
それどころかゲドうらやましーとか言ってそうw
セックルシーンに出てくる女は若くて美人であるべきだ、みたいな固定観念をぶっ壊したくて
ル=グウィンはわざとやってんじゃないだろうかと思ったりもする。
>>103 当然、「老いのセックス」みたいなテーマも含んでいるだろう。
4巻は児童虐待に自己喪失、差別や因習との戦い等々、色んなテーマを
含ませているな。作者と主人公二人が老いたからこそ書けた作品だと思う。
何となくだが、セックスに関しては、まだまだ保守的な傾向のある
日本やアジア人(儒教思想の強い国)の方が、こういうテーマに対して
弱いという印象がある。欧米では60過ぎてもセックスする夫婦は結構
いるらしいしいな。
>>102 闇の左手のゲンリー・アイとエストラーベンの方が衝撃がでかかった。
>>93 論理的な反論は上記にあるから省く。
フェミがどうとかよく知らんし。
俺は単純に、二人が長い年月と距離を乗り越えてやっと一緒になれた事に感動した。
お前のゲドのイメージが壊されたからって知ったことか。
テナーが男が欲しいだけとかふざけんな。
感情的になってスマソ>他レスの人
むきになって怒るほどのことじゃないと思う。
>>93が大人か子供か知らない。
ただ、本当に芯から人を好きになったことがないんじゃないかと思う。
心から愛する人は、例え何歳になっても愛しいと思えるんだよ。
腹が出ても、皺ができても、白髪になっても、禿げてしまっても。
本当に好きな人ができて、年取ってから読んだら、
>>93も、得心が行くんじゃないかな。
108 :
なまえ_____かえす日:2006/08/26(土) 21:50:34 ID:CuXs7MJi
>>102 こういうの嫌だね。
上のひとがここにUPしてくれなかったらほとんどファンの目に入らず終わっただろう。
死ぬことは簡単。それでも皆ここで生きてくことを選択したんだよね。
そういうのって本当は凄く難しい。ゲドも死ぬこと考えたかも知れない。
だからこそ凄いと思う。
相手の嫌なトコが目に付いてイライラしたり終いには見限ったり、時には
愛おしく感じたり。
ゲドもテナーも、それでもいいって無条件に相手を受け入れたんだよね。
夢物語ではないけど、そういう関係に憧れたけどなー。
どちらがかけても駄目な、運命と努力で紡ぎあげた赤い糸。
結婚してる人のがより感情移入出来そうな気がする。
110 :
◆GacHAPiUUE :2006/08/26(土) 23:34:02 ID:6dVeZyen
>>97 ちびっと意見。
年齢によって嗜好が変わるというのはよくあることで、
自分も若いほうがいい、なんて思ってた時期もあるにはあるが、
歳とるにつれてメンドーになるんだよな。若いの。
ある程度歳とっててくれてるほうが、魅力的に映ることもままある。
女性は顔じゃないんだよ。肌でもない。
>>108 広くファンの目に入ることが清水さんの望むことだったかは分からないじゃん。
全文晒されて迷惑かもしれないし。
ま、読者は、読めればなんでもいいんだけど
112 :
なまえ_____かえす日:2006/08/27(日) 01:00:00 ID:9EG76YKK
「ゲド戦記」が青空文庫に登録される日はいつ?
test
>>113 ルグインの死後50年経過したのち、誰かが翻訳を無償で公開したら。
清水訳という意味で「ゲド戦記」と言うのなら、ルグインと清水さんの死後50年。
あー、著作権法改正で70年にのばされるかもしれません。
どうしてテルーの存在の必要が会ったのか。
わざわざ?
失われし神聖文字は復元され、ゲドは穴を塞ぎ、予言どおりアレンは王冠をその頭上に輝かせた。
世界を全きものとするためには、全然不足だったわけ?
なんでテルーが出てくるの?足りなかったの?3巻の前提そのものが無意味じゃないのか。
それとも世界は争いはなくなったが、幼児虐待や家庭不和は関係なく続いていると言うの?
そういうことなんじゃないのか。
3巻までは世界の行く末とかが大きく主人公の選択に左右される大きな話。
4巻はその大きな話の足元で、個人個人がどうやって生きていくかという話。
5,外伝は未読なんで知らん。
>>116 というより、
1〜3巻の「立派な王様が世界を治めて、平和になりましたとさ、目出たし目出たし」
という、子供向け児童文学で終わらせたくはなくなったんじゃないか?
4巻以降は、ある意味、アースシー世界の破壊と再生だと思う。
さらに、世界の仕組みの裏側には、どんな原理や力が働いているのかを、理論的に
解き明かさないと気が済まない、SF作家らしい一面も現れたのかもしれないな。
1〜3巻までのおとぎ話風な作風から、一挙にリアル感がましたのもその辺りが
起因しているのかもしれない。
119 :
なまえ_____かえす日:2006/08/27(日) 12:17:09 ID:6ouiBe3n
フィリッププルマンは絶対ゲド戦記にケンカうってると思う。
>>116 日本語が変だ もっと分かりやすく書いてくれ
>>119 フィリップ・プルマン読んでないんでkwsk
ついに仏教 VS 神道 ガチ対決!!
126 名前:名無しさん@京都板じゃないよ[] 投稿日:2006/08/27(日) 00:22:44
巫女とか非処女ばっかじゃん、大嘘こいてんじゃねーよ糞神道
127 名前:名無しさん@京都板じゃないよ[] 投稿日:2006/08/27(日) 02:42:36
>>126 当方現役巫女ですが処女ですよ。
見た目も見苦しくない程度の自信はあります。
うpでもなんでもやってやりますよ。
口だけで死人に名前付けて金取るような宗教に難癖つけられる筋合いないですよ。
http://travel2.2ch.net/test/read.cgi/kyoto/1156647625/
>>116 5巻まで読んだ?
世界が全きものとなった、という認識自体が魔法使いたちの
独善だよ。
テルーは新しい世界のさきぶれ。
でも、実際に重要な人物はハンノキだと思うな。
124 :
なまえ_____かえす日:2006/08/27(日) 18:50:54 ID:9EG76YKK
632 名前:名無しさん@6周年[] 投稿日:2006/08/27(日) 11:27:56 ID:+xdQ6okbO
原作が好き
原作を読んで色々頭の中で想像して、「はてみ」という船はどんなのだろう。とか風の司は…とか思い描いていた。
映画化が決まり、「想像の物よりかは劣るかもしれないが、ジブリが作るのだから失敗はないだろう。」とワクワクしていた
結果は惨敗
原作と全く違うアニメがそこにあった
あれは「ゲド戦記」の登場人物が出てるだけだった
原作者は話作りや世界の原理。人の心の動きを見事に表現し、将に「完成」だった
なぜ素人のゴロウが話をいじったのか意図が掴めない
正直、ゴロウの偽ジブリは二度と見ない
622 名前:名無しさん@6周年[] 投稿日:2006/08/27(日) 10:52:24 ID:KjcFU5Ny0
テレビアニメでも
あんな動きのないアニメはないよ。
歩いてる姿と風景画と説教だけ。
502 名前:名無しさん@6周年[sage] 投稿日:2006/08/27(日) 00:33:32 ID:IYYIak410
一昨日、本屋の有線で
「心オナニー」が流れて、隣でエロDVD漁ってた客が「プッ」って噴いて
俺も釣られて笑ってしまった。アダルトコーナーの一角に妙な連帯感が生まれた。
>>93 >何でそこで虐待された少女をつかわにゃならんのだ。
テルーはアースシーの力を持たない人々の中でも、最も弱く価値のない惨めな存在だよ。
そんな少女にロークの価値観とも一般の人の価値観とも違う、竜という可能性が示されることで
4巻で描かれる理不尽な悪意や暴力に感じるやるせ無さへの、僅かな救いが見て取れるんじゃないかな。
敢えて「ゲド戦記」で4巻を内容をやる意味があったとすれば、この辺じゃないかなぁ。
「自尊心の欠片すら亡くしたゲド」に対しては、まあ同意。
力を失ったからといって、なんでコソコソ逃げ回る必要があるのか、とは思う・・・
思うけど、たぶんロークはそれほどまでに、力を失った大賢人にとっては恐ろしい所なんだろうw
あとゲドはテナーの元で暮らす前に、山に篭ったり独りで過ごす時間も持っているし、
ああいう形で生きることが、彼なりの選択だったんだろうとは思う。
ただどうしても、4巻のゲドの描かれ方には違和感があるんだよなぁ。
テナー視点で書かれてるからかもしれんが。
126 :
なまえ_____かえす日:2006/08/27(日) 21:26:52 ID:G7/w4DNs
変な感想かもしれんが。
四巻の虐待されて、無残な姿になったテルーが一生懸命生きていくところとか、子供らしい仕草の描写を読んで、子供っていいな、子供欲しいなと思った、三十路間近の夏。
>>105 アレは衝撃的なんていう生ぬるいもんじゃない・・・まさに闇の左手そのものだった・・・
128 :
◆GacHAPiUUE :2006/08/27(日) 22:43:10 ID:s0Ysolcr
シュナの旅
宮崎 駿
http://www.amazon.co.jp/gp/product/4196695108/ やっと読めた。
シュナは貧しい谷の王子。放浪のまれ人より「豊穣の種子」の話を聞き、
それが育まれている、という西方を観るようになる。この種子があれば
貧しい祖国の人々も報われるのだ。
遂に旅にでたシュナ。人狩りの徘徊する荒野や都市を観、己の無力さを嘆く。
「それでは祖国に帰ればいいではないか、ヌクヌクと王子として守られて生きればいいではないか?」
とある夜、出会った老人から西方の崖の先に月が死に生まれ返る世界がある、そこに
豊穣の種子はあると聞かされる。
だが、シェナはまず東方に向かう、都市に。救えなかったテアとその妹を救うため。
「売り買いによる自由ではなく、剣にかけて、あなたの誇りのために戦った。あなたは自由だ」
自分の勇気も取り戻すため。人買いの戦車を襲い、姉妹を救うが自らも人狩りに狙われることに。
追われて着いた西の果て。そこは黒雲の巻く断崖だった。
シェナは罠を張る、人狩りを討つために。そして、永遠とも思える断崖を降りて一昼夜。
世界の果ての渚の向こうに、あった!人訪れることない神人たちの土地だった。豊穣の世界。
「ああ、なんて豊かで平和な世界なんだろう」
だが、その豊かには秘密があった。人買いが、神人が、「なに」をしているのかも。
「果て」で別れたテア姉妹は貧しい山村に身を寄せていた。厳しい生活だった。
ある夜訪れた気の惑い、急くようなヤックルとともに、村の入り口で様変わりしたシェナを見つける。
幽鬼のようだった。シェナはすべてのものを失っていた。その下げた袋には「金色の穂」が…。
テアは助ける、シェナを、希望を。そして、生まれたのは。
あらゆる場面に、宮崎作品のエッセンスを含めた「原書」とも言える短い絵物語。
チベットの人々にこれを伝えるもっともふさわしい方法とは、紙芝居だろう。
10点
「シュナ」な。
端折り方も微妙に下手糞だな。
何がしたいんだあんた
へー。そういう話なんだ。
批判するんならまず読めってこと。
何故に今シュナ批判を?
いやいやいやいや映画がショナの旅に似てる、っつーんなら
まずそもそもの「シュメの旅」を読んでからにしろっつーことで。
でも映画観てないし観るつもりもないので比較できない。
俺が4巻のゲドを見ててやりきれないのは、力をなくしてるからでも自信をなくしてるからでもなく、
単純にアホになってるからだな。ほとんど白痴。
力も自信もなくしたから白痴状態なのだろうし、そこがリアルなんだが。
だから5巻でホッとした。ちゃんと大賢人・その後になってて。
ちなみに俺の4巻単独の評価は「フェミ説教は理解できるが、一編の物語として面白くない」
対して嫁は「フェミ説教が鼻につくけど、全体的にはこういう小説として面白い」
で、真っ向から対立。
しかし両者とも「5巻は最高」で一致してる。
5巻の前フリとしてなら、俺も4巻はすばらしいと思う。
>133
?
ホントに何がしたいんだ。
小説の方に絡める気がないならせめてSF板のゲドスレ行けよ
>>134 真逆だな。
自分は4巻最高。この作品によってゲドは小説の域に入った。
(フェミはあの作品の中で取り上げた弱者に対する題材の一つにしか過ぎないのに
フェミにだけ反応する奴大杉で辟易する…)
5巻はせっかくの素晴らしい題材を、たった一巻に集約しすぎ。
おそらく、ル・グインの年齢的なものもあるだろうが(いつまでもこのシリーズを
引きずってはいられない)
様々な事象が一度に語られてしまうために、一つ一つのエピが散漫になりがち。
人物の描写も薄い。(4巻のようにもっと深くて良いはず)
もちろん、5巻だけでも分かるようになっているが、勿体ない。
せめてもう一巻つかって(計2巻で)アースシーの変容をじっくりと描いて欲しかった。
>>136 んー、そうか。
5巻はアースシーの均衡の意味がテンポよくひっくり返っていって、
まるでミステリのラスト5頁でかまされる大ドンデン返しみたいで大好きなんだがな。
女、子供、竜、カルガド人、と
今まで脇役というか異物だった者たちが
表舞台に躍り出て世界観を次々と覆していく様が非常に爽快だった。
でも、言いたいことはわかるよ。
>>137 要は、ゲド戦記をSFのような謎解き、というか、世界観を楽しむか
または小説のような、登場人物達の心の軌道を追って楽しむか
どちらにより重点を置くかで、好みや感じ方も変わってくるのだと思う。
四巻批判っていつも似たり寄ったりだなあ
1レスにつき三回は蒸し返してる気がする
>>93あたりからも議論になってるぞ、ちょっと前くらい読めよ…
話題は微妙ズレてるが
>>139 スレ違いの話でもなし、問題ないと思うけどな。
ループうざいと思うんなら、別の話題でも振ってみたら?
それとも批判的なレスを控えろと言いたいのか?
うんにゃ、数レス上にほぼ同じ話題があるから読めっつっただけだべ
そうカリカリすんなや
蒸し返すといわれても、同じ人が書き込みしてるわけじゃないでしょう。
自分の意見を書きたくてやってるんだろうから、「上読め」って言ってもね・・・。
書きたいこと書いて、書いてるほうは心オナニーで気持ちいいだろうが、
読んでるほうは、また同じことの繰り返しかってウンザリする。
2ちゃんはよく便所の落書きとかチラシの裏とか揶揄されるけど、
他人が読むことを意識して書こうっていう原則ぐらいはあるはず。
しかし4巻って、しばしば話題に登る巻であることは確かだなぁ。
頻度的には、1巻>4巻>外伝>その他 ぐらいかな。
4巻を嫌いとまではいわないが、為すべき事を為した人間の余生や心情がこれかよ(´・ω・)
という感想は、どうしても持つなあ
妙な武勇伝を自嘲げに語るゲドは好きだけど
先生!
〈アースシー〉1−3巻は、「エルフランドからポキープシへ」の実践で
(または逆に、後者が前者の理論化で)
〈アースシー〉4−5巻は、「SFとミセス・ブラウン」を
ファンタシーの土俵の上で展開しようとした試みである
(その際、ミセス&ミスター・ブラウンと複数化している)
と、考えてよいのでありましょうか?
>>118 だけど後付設定でしょ、4巻。
テルーの存在意義がゲドやその他の予言よりもでかいとなると、
ゲドのやった事は最初から無に等しい。
穴開いて日常が崩壊してしまっていると3巻で描写あったのだから、
解決した後はその日常は回復していないと違和感大きい。
テルーが破壊と再生の存在なら、
3巻の予言はわずか数刻で終わってしまった儚い物となる。
あの予言に失われた部分があって、
「王が玉座についた後に 少女の炎が世界を浄化する」
とか言うならね
納得はしないけど
まあ、そんでもマハリオンだってすごい人だったにしても全部が全部わかってたわけじゃ
ないだろし。Earthseaの創造主ですら予測できない展開だったんだから(笑)
>>136、
>>138 すごく共感できる。
>>139の言ってたのだと自分は前者だな
>>144 年取ると感想変わると思うよ。若い時の幻想が自分の中で壊された後、読んだら。
>>144 >為すべき事を為した人間の余生や心情がこれかよ(´・ω・)
たぶんそうなんだよ。
ゲドはそれまでの自分を構成していた力を失った。
偉大な魔法使いが何の力も持たない、ただの人間になってしまった。
これはアイデンティティの崩壊そのものだよ。
その空っぽの自分が王のそばに置かれるのは恐ろしいと思うよ。
例えば、先日の天文学者の会議に自分が呼ばれて意見を求められたら?
恐ろしくて冷や汗が出そうだよ。
だから、ゲドは逃げた。
テナーも同じことを経験している。
巫女としての自分、自分の存在意義の喪失。
だから、ゲドはテナーを頼る事になったんじゃないかな。
細かく説明しなくても、テナーならゲドがどれほどの危機に
瀕しているかわかるんだ。
力を失ったことばかりクローズアップされて、扉を閉じて王を帰還させた功績が
(作者及びゲドの認識の上では)まるで「なかったこと」みたいにになっちゃってるのが
解せないんじゃない?
ま、実際4巻では均衡なんか回復してないようにも見えるんだが。
>>146 後付けと言えばそうかもね。
もともと3部作の筈が、内容を大きく変えて続巻が出た訳だから。
作者も、矛盾が出ないように細心の注意を払った、って
いうような事を書いてなかったっけ。
まったく齟齬を残さないっていうのは無理だろう。
>146にもあるけど、予言なんて元々かなりの不確定要素を含んでいるもんじゃね?
言葉通りに後世に伝わっているか、正しく解釈されているか、そんなこと誰にもわからんし。
ゲドの行為は必要条件ではあっても、十分条件ではなかったのかもしれない。
同じようにテルーの存在が、未来の平和を保障している訳でもない。
3巻までで終わってた方が、きれいに纏まっていたのかもしれないが、
どんな事も起こり得る、そんなアースシーの方がいいな。
>>150 功績かあ
ゲドの認識が、自分の功績によって左右されるだろうか?
自分は、指環物語のフロドを思い出したよ、4巻で
>先日の天文学者の会議に自分が呼ばれて意見を求められたら?
何ひとつ知識のないことがバレバレの、学生レポート並のツギハギ論文を
世界に向けて堂々と発表できる人が、どこかにいると思うぞw
で、そういうのを本物の研究者と賞賛する人はまずいないだろうw
>>153 ゲドは能力を失ったとはいえ、知性的には立派な大人なのだから
自分をそんな立場には置かないよw
ジブリは、今後もゴロー監督で行くと、鈴木Pが、週刊現代誌上で明言したよ。
今回は成功だったと・・・。
ゲドは完全にコケにされたな・・・・
なにか、アクション起こせないかなあ・・正直。
あ、あとそうそう、
韓国で2週間で上映打ち切りとの情報あり
157 :
なまえ_____かえす日:2006/08/28(月) 18:57:00 ID:3GDUxYw5
今週末にはベネチアだね。
どうなる事か・・・
ジブリアニメに激怒した実力ある有志が行動を起こし、
改めて『真摯』に『まじめ』に『まっとう』に『心を込め』て
「ゲド戦記」が作られないかなぁ。と、妄想したりしております。
三度目の正直。
書いていて悲しくなって来た。
>>156 それは多分、その韓国でブログを書いている人の近所の劇場では
って話だと思う。
韓国映画の掲示板覗いたけど、ゲドが打ち切りになったって話題は見なかったけどな
少なくとも、今日の午前中までは。
160 :
なまえ_____かえす日:2006/08/28(月) 19:07:42 ID:3GDUxYw5
>>159 韓国映画の掲示板でのゲドの評価はどうですか???
>>158 自分は、ジブリゲド=指輪のバクシ版だなとしか思ってないから興行成績なんてどうでもいい。
幸運だったのは、海外ではまだアニメーションの地位はそれほど高くないから、反応はこんな
もの程度で済むんじゃないかな。
それよりも、今から20年後か30年後に公開されるであろう、贅を尽くした、しかし原作を熱愛
する監督によって作られるであろう実写版(できれば5部作)の完成に夢を托してるよw
>>160 今見てきた。
ざっと見た感じはゲドの話題なしだな。
今はアキハバラとか日本以外全部沈没とか、そっちで盛り上がったいるみたいだw
164 :
なまえ_____かえす日:2006/08/28(月) 19:26:02 ID:3GDUxYw5
>>162 160です。ありがとうございます。
見ました。自分はハングル読めないので内容は分かりませんが、
本当に日本のYAHOOみたいに満点と1点のせめぎあいで面白いですね。
みんなも4巻を読んでる間、ゲドの力は実は失われていなくて
何かの機会にまた力が出てくると思ってただろ。
4巻を読み終わって、本当に力を失っていることに納得できないやつは
「ゲドは3巻まで」と4巻のゲドを拒否する人もいる。
アースシーでも、大賢人のころのゲドを知っている人たちのなかにいると
同様の期待や失望が巻き起こるんじゃないだろうか。
人生のほとんどをそのことに注いできたものができなくなっちゃったらショックだろう
アスリートがもうスポーツできません、てなったら辛いだろうし
その上、自分ひとりで苦しみに耐えてるのに周りまでやんや言うような状況は
もう最悪、って感じで4巻中盤までは王を避けてた。
ヤギを放牧しながら自分を取り戻した後は自分がいては王の邪魔になるだろうから、
というのがあって王の下にもロークにも行かず故郷にとどまっていた、んじゃ
無いかなあ。
>>146 まあ正直「竜と人はかつて一つだった」とか後付臭まんまんだな、とは思ったけど
オジオンが死ぬとき「世界は変わった」とかいってる
だからゲドの行為も意味の無いものではなかったはず。その時点で世界を救い
なおかつのちのち(そんな急激に均衡は戻らないだろう)ゆっくりアースシーを
平和に導く王を玉座に迎えたんだから
>>143 ニュー速の定理、と自分が勝手に呼んでる法則がある。
ニュー速では一つのニュースに関して、連続する続きスレッドが多数建てられる。
法則一、
これは、それだけそのニュースへの関心が高いことを示している、
またそのようなスレッド内では重複する話題、ソース、議案が散発することになる。
法則ニ
これは一ニュースへ関心を示す大多数の人が考えるロジックの基礎なのだということ、
そして、このような重複するネタに対して、多くは同じ論法が蒸し返され、あるいは違う結論に達する場合、
法則三
論点の回転点はつねに最新のソースの客者への頒布割合である、という事実である。
>>151 矛盾が生じるぐらいだったら、なんで手をつけちゃったかね?
それなら無関係の新しい話を書けばよかったんだよ。
わかってて手を出したのなら、それまでのものを壊したくてしょうがなかったのでしょう。
世界観を壊してゲドを壊したくて、たまらなくなって。
予言が不確定って、そりゃないでしょう。
昔の作品の言葉が信じられなくて、どうして今の作品の言葉が信じられるでしょうか?
death!death!death!death!death!death!death!death!death!death!death!death!
death! death!
death! ジブリ糞!死ね!!!!!!!!!!!!!!! death!
death! death!
death!death!death!death!death!death!death!death!death!death!death!death!
そろそろ映画は忘れようよ。このスレぐらい忘れよう。
そんなことよりル=グウィンの本を読み返すなり読んでない作品に手を出してみる方がおすすめ。
AmazonでGift注文したのが明後日届く…Giftの話題ってどっかで別にスレあったりする?
ギフトの感想、ちらちらあった気がする
それより早くヴォイスを訳してくれ。早く
>>170 ギフトの話題は、確かここの過去スレとSF板のルグィンスレで見かけたよ。
自分も読みたいけど、近くの本屋いくら回っても見つからないorz
素直に最初から密林で注文しとけば良かったw
ちょっと見かけた気はする。他はなさそうだし、児童書板が妥当かな、さんきゅ。
うっかりPBで届くから読了する頃には第二部まで邦訳されるかもしれんw
176 :
なまえ_____かえす日:2006/08/29(火) 18:23:32 ID:6Eo5nBel
映画でゲド戦記見て、原作読み始めました。
テトって、オタク?
>>177 早速ありがとう。やっぱそうなのか。そうだよね。
ハウルが鳥になって飛ぶのを、戻れなくなっちゃうよととめるシーンも
ゲド戦記へのオマージュなのかな
戻ってきたときの毛皮の姿も、オジオンの元に戻ってきたゲドの姿を彷彿させるしね。
>178>179
そ、そうなのか!
「ハウル」でそういうことをされたんだと思うと、
ジョーンズファンとしてはちょっと萎えるなぁ。
>>178 他にもたくさんありますよ。
数え上げればキリが無いくらいw
魔女宅の原作にない脇キャラの名前がアーシュラと同スペルの「ウルスラ」だったり
千尋でも「千尋」って名前を取り上げて「千」と呼ばれる→千尋が自分の名前を思い出す
なんてモロにテナーだもんね。
×取り上げて
○取り上げられて
まあDWJ作品にもゲドのオマージュは時々見られるし。
ハヤオはあらゆる作品に見えるけどw<ゲドの影響
185 :
なまえ_____かえす日:2006/08/30(水) 00:02:13 ID:fYEeZ2n/
>>182 そういや「本当の名前」を呼ばれて「竜」になっちゃった奴もいたな。
アドリア海がアーキペラゴに見える件。
>>184 逆にいうとハヤオがゲドを作った場合、どこかでみたシーンがてんこ盛りになること受けあい
ある意味逃げたくもなる
『オマージュ』なんて好意的な言い方をする必要は無いよ。
す べ て ル=グウィンの「ゲド戦記」の『ぱくり』だと、はっきり言ってやれば良い。
今までちまちまちまちまやってきた『ぱくり』を『本物』にできる最高の機会を、ぱーにしちゃったんだ。
ルグィンもそれが分かって、1巻と2巻の間の冒険たんなんて美味しい条件を出したのだろうけど。
>>187 その場合予想される観客の反応
「このシーン、○○○とか○○○○にもあったよね」
「このキャラクターって○○○の○○○○○とおんなじじゃん」
「この設定は○○○○○の○○○でも使ってたな」
中略
「ゲド戦記って駿の作品を『パクリ』まくってたんだね」
シェークスピアを初めて観た老婦人が
「どこかで聞いた諺ばかりね」と不平を漏らすネタと同じかw
話d切りスマソ。
今日、実写ドラマを見てきた。しょっぱなから『ゲド!ゲド!』言ってるのには噴いたけど、ドラマとしてはよくできてると思った。アニメより好きかも。
ヒスイの嫌味なキャラ(そして、イケメンなのが憎い)が個人的に気に入った。後、美少女テナーが堪らん!!
193 :
なまえ_____かえす日:2006/08/30(水) 19:41:25 ID:j6dpm8EF
♪こーころをなににたとえよう
♪たーかのよーうなこのこころ
この部分を普通の文章に訳すとこうなります
「鷹のようなこの心を何に例えようかな」
鷹に例えていますね。
どう見ても矛盾です。
本当にありがとうございました。
>>192 ドラマ、自分はダメだった…
あれこそ勧善懲悪と言うか、分かり易すぎるエンターテイメントというか。
ル・グインの嫌う「ディズー」のような中身じゃなかったか?
まだ、暗い雰囲気はあるジブリ版の方がマシ(あくまでマシ)だった。
>>190 「ロードオブザリング」をマジでDQやFFのパクリだとした
感想が普通に出回ってたからなあ……笑えない
日本の配給会社の宣伝法が一番の罪だったな、思えば
ジブリ戦記、ゲド戦記未読で見てきた友人が「よくわかんない」
って云ってたので映画は忘れて1→2→3→4→外伝→5の順に
読むことを推薦しておいた
クソ。痔ブリクソ。まじでクソ、マジクソ。
痔ブリクソ。
まずクソ。もうクソなんてもんじゃない。超くそ
マルチすんな糞が
ドラマ評判わるいの?(´・ω・`)
俺、腕環が合体するところでちょっと感動しちゃったよ
>>198 評判悪い以前に、女史が激怒だよ。
こっちこそ、ジブリ版より怒ってるんじゃないのか?
訴訟って噂も聞いたし。ジブリは訴訟までは至っていないと思うが。
実写版は娯楽映画としては成立しているが、それ故にル=グィン女史は激怒。
ジブリ版はそれ以前の問題。
そもそも映画として成立していない。
えーと・・・みなさんアニメ版ゲド戦記についてのコメント読みました?
実写版は、内容プラス人種問題で大激怒。
アニメ版は、内容で大失望。
といったところでは。
>>202 アニメ版は内容に加えて信じていたクリエーターに騙されたので失望。
要するに映像化に恵まれなかったんだよな
ハリポタは回転女史自ら積極的に映画作りに参加してるし
指輪も極度の指輪オタ監督&有り余る財力で成功したが
今回は原作愛はあるが才能がない素人監督&商業主義のPというある意味
唯一無二の組み合わせ
ドラマの事情はよく知らんが
・・・愛があったのだろうか?
駿にはあっただろうけど、監督本人には思い入れなさそうだよ。
色んな雑誌のインタビュー見てみたけど、吾郎監督には、原作への思い入れは無さそうだったよ。
フィリップ・プルマンも撮影所に出入りして、いろいろコメントしてるみたい。
キャストが素晴らしい、衣装もナイスと今からウホウホしてるし。
なんでゲドだけこんなことに・・・
そもそも原作打ち壊しで定評のあるジブリが
映画化をした時点で問題があったと思うけどな。
例え駿が作っていても、「It is not my book」とは
言われたろうし。駿もそれは分かっていただろうし。
それから、海外の重厚なファンタジーはアニメという表現媒体に合わないと思う。
魔女の宅急便や、ハウルのような愛らしい作品ならいいだろうけど。
実写化された映画達に比べたら、感動は確実に劣るよな…。
その辺は意外にルグィンも分かってたんじゃないかな。
それをふまえての「一巻と二巻の間を自由に使っていい」
という提案だったと思う。>原作打ちこわし
>205
吾朗は特に原作への愛はないよ。義務感ならあったかも知らんが
4巻以降は今回監督することになって初めて読んだって言ってたし。
まあ、ないだろうな。映画見りゃわかる
映画見るまでもない
監督日誌見れば分かる
>指輪も極度の指輪オタ監督&有り余る財力で成功したが
必要以上にお金かからないように頑張ってたよ>PJ
3部作一気撮りで経費削減。
でも3部作での撮影にこだわったりスタッフに原作読んでもらったり
大事な所はかなりこだわった。
どっかの親の七光りやる気なしPのいいなり馬監督とは違う。
>でも3部作での撮影にこだわったり
最初企画を持ち込んだ映画会社から「2部作で」と言われたのに
3部作で作ることにこだわって別の会社と契約した>指輪監督
56は原作1〜6巻をちゃんぽんにした。
でも指輪だってさ、最初の計画では、56番ゲドになりかねなかっただろ。
アルウェンがローハンまで来て大活躍!
エオウィンはたおやかなお姫様。
アルウェンがサウロンにやられて重傷→怒り狂ったアラゴルンが奮起してサウロンとタイマン勝負!
よく思いとどまったもんだ。
>よく思いとどまったもんだ。
1作目が公開されたとき(その前からかも?)あのアルウェンの改悪に
対して強烈なファンの抵抗があったから考え直したんだとオモ
でもそもそも映画になってない字ぶりゲドよりずっとましだろ
最近よくする妄想なんだが、吾郎を監督にするより、児童書板とSF板のゲド戦記板住民を集めて、アニメの監督やらせたほうが、まだマシなものが作れたんじゃないかと思ふ。
「児童書板とSF板のゲド戦記板住民」に対する皮肉と読むなら、それなりに味わいのある批評。
素でそう思ってるなら単なる「妄想」。
ゴローと「児童書板とSF板のゲド戦記板住民」がアニメ製作の経験も技術もないのは同じだが、
原作へよせる思いは比べものにならんだろうな。
>>217が言いたいのはそういうことだろ?
愛だよ、愛。
ところで、次の映画用隔離スレってあったほうがいいのかな?
海外の映画祭に出すんでしょ?
その時の様子でまた沸き返るかもしれないから、あったほうがいいかもと思うけど。
223 :
217:2006/09/01(金) 11:40:26 ID:rMAW7oZG
自分の言葉足らずのせいで、不愉快になった方がいたら申し訳ない。
>>219氏の言う通り、我々は素人かもしれないが、原作に対する愛と情熱で、アニメ版をもう少し、女史とファンの皆を少しでも絶望させないものが作れたのではないかと思っての発言だった。失言、申し訳ない。
>>223 謝ることないよ。ちゃんとわかるから。どんまい。
225 :
なまえ_____かえす日:2006/09/03(日) 23:21:46 ID:ep7H/Ncp
95 名前:ムキンポ[] 投稿日:2006/09/03(日) 21:12:51 ID:Ya+ligom
観たけどな。おもしろかったけどな。はっは。
子供向けテレビアニメとしてはいいんじゃねーの?
映画でやるなボケが。
なにしろ、説明不足過ぎ。なにあれ。
はい、怒りましたよ。はい、竜になりました。
はい悪者もやしちゃいます。ボー。ボー。
なにそれ。
唐突すぎ。
お前、この二時間の間になにを描いてたんだ。
この女が竜になる伏線の一つも張っておいたか?
せいぜい、じじいの「まさかな」っていう一言くらいだろ。
あほか。なにが「まさかな」じゃ。
こんな陳腐な伏線、久々に見たわ。
おまけに、「まさかな」は王が殺される直前にも使われてるやないか。
台詞回しの一つも考えたらどうなんだ。
この監督の脳みそには陰毛が生えてるんじゃねーのか。
登場人物の心理も見えなさ過ぎ。
主人公は、父を殺して良心の呵責のひとつも覚えないのか。
父親に対する不安と自信のなさが、いつの間に死への不安というテーマにすり替わってんだ。
自分の命を粗末に扱われた女は、いつの間に男を許す気になったんだ。
ぜんぜん見えてこねーんだよ。
その程度の感情の揺れ動きと移ろいも表現できずに、なにが「見えぬものこそ」だ。どあほ。どばか。
こんな作品つくった奴は、自分自身の心理さえ満足に描写できねーんじゃねーのか?
そして、安易に泣きすぎ。
なんで泣いてんのか、見てるこっちはさっぱり分からん。
あほ女の歌を聴いて、主人公が泣いてるシーンがあったけど、
こっちは歌を聞いて
「こころオナニーにたとえるな。あほか」
とか思って聞いてるから、主人公が泣いてても、
「オナニーに例えられて悲しかったのか。あほか」
くらいにしか思えない。
あほか。ばかか。
昨日本屋でソフトカバー版がたまたま棚から出しっぱなしに置いてあって、
どっかかわったかなー、と軽く見てたらちょっと発見。
2巻の、ゲドがテナーに石の名前を教えるシーンで「トルク」と昔は書かれ
てたのが「トーク」になってました。統一されたのかー
他にも細かい修正はあるんだろなあ
なんだこの半端な名前ミス...ちょっと吊ってくるorz
密林レビューを見てたら、あまりにも無根拠な原作叩きを見てしまった。…悲しい…(´;ω;`)友人なんか、一巻と女史の評論集を見せたら、『ブチすげぇ!!』と、ゲド戦記原作と女史のファンになってくれたのに…。原作叩きをする人間は、どこを斜め読みしてるんだヾ(*`Д´)ノシ
229 :
なまえ_____かえす日:2006/09/04(月) 03:39:21 ID:NxoSzxha
たんにブームで齧ってるにすぎないんだろうね。
まぁこういうもんはどうやっても好みにあわない人もいるだろうからなぁ…
話題に上がって読む人が増えた分好きじゃない奴も増えるさ。気にするな
アマゾンのレビューなんてどれもレベル低いしなあ
合わないんならしょうがないけど、
無根拠だってんだから読んでないか、
読んで批判しました!って言いたいがために目通しただけでしょ
233 :
なまえ_____かえす日:2006/09/04(月) 13:55:02 ID:NxoSzxha
>>231 最近、2ちゃん化してるよね、アマゾンレビュー。
wとか(;´Д`)とか使ってるお馬鹿がいるし。
いまだにオタキングの脚色を信じて女史を貶めるヤツもいるしな…
って書いてて言うのもなんだけど、児童書板はもっとのんびりいきたいなと願ってみる。
>>233 しかもだ、その論評がAmazon編集部の選考結果ってんだからなにやってんだか。
236 :
なまえ_____かえす日:2006/09/06(水) 08:01:11 ID:COAdfDmF
原作読み始めて、現在「帰還」読了。
はじめは3部作でその後、帰還以後を書いたそうですが、
この帰還ってゲド戦記シリーズの中でどんな意味があるのでしょうか。
ジブリゲドを見たときはわけわかんないくそ映画と思ったけど、
原作も帰還はだめですね。あと2冊で帰還でおきざりにされたこと
は解説されているのでしょうか。
フーン
緻密さや秩序は確かに4巻の(しかも、だいぶ経ってから書かれた)後付によって
ある程度以上失われていると思うけど、作者自身があとでEarthseaにもう一度
目を向けたとき、この話を書きたいと思った、書かなければ、と思って付け加
えられた4巻、短編集、5巻。今まで丁寧に創り上げてきた世界をもう一度見直
して、再生させてしまうような感じ。解説って感じじゃないし人によっては結
局落ち着かないかもしれないけど、5巻は読んで爽やかさを感じられた。
あと、整合性って意味ではゲドを主人公と思ったら取り残されるよ(原題参照)。
もう色んなとこで聞いてるかもしれないけど5巻の前に外伝だよー!と叫んでおく。
239 :
なまえ_____かえす日:2006/09/06(水) 08:22:23 ID:COAdfDmF
>>238 ありがとう。今日から残り2冊に取り掛かろうと思っていたから、まず外伝読みますわ。
240 :
なまえ_____かえす日:2006/09/06(水) 09:02:11 ID:zhAkF2WM
映画について何とコメントしたの?
>>240 ルグィン女史のコメント?
映画板にテンプレあるよ。
映画のアレン萌えという意見が多いが、原作のアレンのほうが
よっぽど萌えキャラだと信じて疑わない今日この頃
243 :
なまえ_____かえす日:2006/09/06(水) 14:22:06 ID:xSOqkJNx
思わず同意。映画のアレは引きますけど、原作のアレンは…
誤解を招くのを覚悟で言いますが、かわいい…
かわいいよな!
3、4のアレンはしっかりしなければって背伸びして大人ぶってるんだ
けど、セセラクが出てきてからは素のアレン全開でいいよなー。
あの二人はいい夫婦になるな。うん。
原作アレンは王子さまだね。
映画のあれは、どんな育てられ方したんかい、と
どつきたくなる。
原作アレンは素敵な王子様で、四巻でテナーとテルーを船にかくまって、手厚く保護するシーンを友達と一緒に読んで『超カッコイイー!!』と絶叫したんだが、アヌメはな…。脳内物質明らかに足りてないやろ…。それでも腐が同人誌とか出すらしく… や め て く れ …。
まあ、アニメの方は影(みたいなもの)に追われてるんだからそこら辺は仕方がない
3巻読み返したがやっぱりアレン萌え
3巻のアレンの、ゲドへの気持ちの移り変わりがすごく良かった。
最初は本当に、素直で若さあふれる王子が抱く
偉大な偶像への盲目的な憧れだったのが
色々疑ったり、迷ったりしながら
一人の人間として尊敬し、愛情を抱いていく
それと同時に、自分も成長していく……
本当にいい少年だったなあ。
映画はそれをぶち壊したから、見る気がしなかった。
>>246 激同
チンピラ呪い師を追い払うあの威厳、若さと知性溢れる立ち振る舞い、テラカッコヨス
テルーを軽々抱っこしたり、テナーの話に真面目に耳を傾けたり…
自分の中では映画は無かったことになりますたorz
ここにはゲド萌えはいないのかい?
ゲドの一番萌えられそうなエピソードは
原作者によって書かれてない期間にありそうだからな。
>>250 いや、ゲドは好きすぎて語り出したらスレ一つ使い切る勢いなので
自粛w
なんか気持ち悪い流れだな 萌えとかよしてくれ
せめて燃えで
自分は映画のアレンはあれで面白かったと思う原作厨だが。
もう、あれは完全別キャラだだと捕らえているし。テルーもだ。
ただ、どうしても映画版のゲドとテナーが好きになれない。
原作ではゲドとテナー(それぞれ別個で)が一番好きなんだがなー
最近原書で読み返すのがマイブームなんだけど、日本語で読んだときより全体的に
ラフでユーモラスな感じがする。笑いどころが実は結構多いなあって印象
5巻なんだけど、ハンノキの部屋に砂が運ばれてくるとこ傑作www
>>253 萌えも燃えも、単純過ぎるヲタっぽい捉え方で好きになれない
しかしほんと「アヌメ」とかよしてほしい
257 :
なまえ_____かえす日:2006/09/07(木) 09:39:00 ID:k7O2aVEx
宮崎吾朗監督 次も作る…第63回ベネチア国際映画祭
「第63回ベネチア国際映画祭」で特別招待作品の「叫(さけび)」(黒沢清監督)と
スタジオジブリのアニメ「ゲド戦記」(宮崎吾朗監督)の公式会見と公式上映が行われた。
宮崎監督(39)は緊張しながらも「アニメの仕事は大きな魔力があることが理解できました。
もう一度作りたいと思います」と初めて次回作の意欲を語った。特別招待作品だが、
新人監督賞の資格もある。
世界の注目が集まるベネチアで新人監督が次回作を宣言した。会見で宮崎吾朗
監督は「アニメの仕事は大きな魔力があるというのが理解できました。機会があればもう
一度、よりよいものを作りたいと思います」。初めて次回作の意欲を口にした。デビュー作
「ゲド戦記」を引っさげてのベネチア入り。最初は「素人から始めたボクを受け入れてくれる
のに戸惑いがあります」と口にしたが、父親の宮崎駿監督(65)は一昨年、「ハウルの
動く城」で技術貢献賞を、昨年は栄誉金獅子賞を受賞した。同じ場所で自らも“映画
監督”を改めて実感したようだ。
会見場は特別招待作品にもかかわらず満員で立ち見が出るほど。公式上映のチケット
も即完売するなど、ジブリブランドの効果は絶大だ。父親との関係を聞かれ「昨年の夏から
けんかしてそれ以降、話をしていません」と話すと、どよめきも起こった。特別招待作品
ながら、「新人監督賞」の候補でもある。部門にかかわらずデビュー作の監督の次回作を
応援しようという趣旨でフィルムや賞金などが贈られる。今回は約10人がノミネート。
受賞の可能性も高い。(一部略)
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20060904-00000100-sph-ent 「自己反省」という言葉を知らないらすぃ
無知は時に罪だというが、まさにそうだな。
そして恥ずかしいものだ。
それを担ぎ上げちゃう周りも変。
普通は毎日練習して予選を勝ち抜いてはじめて全国大会、オリンピックだろうに。
反省材料も、そもそも見えてないのかもね
>>257 テンプレ嫁。
映画の話は映画板にどうぞ。
261 :
なまえ_____かえす日:2006/09/07(木) 15:08:37 ID:87B5e6pt
最初に読んだのは「こわれた腕環」だった。すごい!と思って他の巻も探して読んだ20歳の頃。
今年、元アニメーター(身体壊してやめた)の友人に一巻を見せた。
彼女は途中で読めなくなった。なぜかというと、あまりにもアースシー世界が実感を伴って
目の前に迫り、世界に「連れていかれてしまう」からだそうで、行間からあふれ出すイメージに、
飲み込まれる……というわけで、非常に疲れるのだそうだ。
で、外伝の「地の骨」をすすめた。
すごい、はまってくれたので嬉しい。これからも少しずつ読んでもらうつもり。
>>261さんのお友達のアニメーターさんのように、女史の紡ぎだす緻密で鮮やかなイマジネーションに圧倒され、初めてゲド戦記を読んだ小学生時代、感想画のようなものばかり描いていました。卒業文集の表紙はカレシンにしました。…ハズカシス…。
映画の話題で申し訳ないんだけど、原作厨なのでこちらに。
夏休みが終わったのですいてるかなと見てきました。
色々評価を予習して行ったので思ったより悪くなかったな、という印象。
個人的には歩いているゲドを見ただけでなんだか感動してしまった。
暖炉でゲドとテナーが語り合ったりするとこなんかモロ4巻のようだし
暗闇でゲドを抱きしめるテナーとか、もう映像で見られただけでも
感無量。
農作業のシーンはアースシーっぽくていい。
確かに全然別物ではあるんだけど、なんかもう原作が好きすぎてそれすら
どうでも良くなってしまったよ。
最悪を通り過ぎると良く見えてくるというのか。
とにかく自分が生きてるうちにゲドがこんなに注目される(良くも悪くも)
ことなんてないと思っていたし、なんだかんだ文句も言うけど最終的には
ゲドが大好きなんだよね。
アレンとテルーはともかく、空や草原、世界観、ゲドとテナーは自分の
描いた雰囲気に近くて、それだけでも見てよかったなと思った。
長文失礼しました。
2chで「悪くなかった」と書くと罵倒されるよ
「工作員だろ」「頭おかしいんじゃね」「一度死んでこいよ」
とかなんとか
だからやめとけ
>>263 似たような感想を持った人がいて良かった。
自分も20年来の原作厨で、映画すらも許せてしまったよ。
本当はじっくり語りたいけれど、今はまともに落ち着いて
書き込める雰囲気ではないので、もっと落ち着いて過疎に
なってからゆっくり映画についても語り合いたいものです。
ていうか
「映画の話題は別のスレで」とわざわざ書かれてるのに
「自分は原作厨ですから」と、訳の分からない自己中心的理由で書く
その神経が分からないな
でも映画の話題多いよなこのスレ
人の感想に良いも悪いもないからあれに好感を持つ人がいてもかまわないが
正直あの映画については落ち着いてからであっても触れたくないと思ってるので
板違いで片付けられるこのスレッドのRLはありがたいと思う
せめてほとぼりがさめたころに立ったスレッドRLから
映画の文言が消えるまでくらいは、>1尊重しといて欲しいな
RLってなんだ
ごめんローカルルールの略
だったらLLだろ
あっ ほんとだ うわ恥ずかしいすみません。
おいおい271までwww・・・狙った?
落ち着いて考えてみました。
LRでファイナルアンサーします。
ごめんなさい orz
ふつうにスレのルールとでもいっとけばいいのに
しったかぶって変な省略使うから…
ごめんなさい。
まあドンマイ
そして
>>268に概ね賛成
あまり積極的にここで映画を語りたくはない
278 :
なまえ_____かえす日:2006/09/08(金) 09:09:19 ID:q8hD+j30
いいじゃん、今だけ映画の話題が出ても。
今だからこそ映画の話題は裂けるべきだと思うんだが
原作に絡めたレスだったからどっちでもいいけどね。
せっかく、SF板にも映画スレがあるし、映画は映画のスレがあるから、ここではなるべく原作の話をしたいなぁ…(´・ω・`)
今日、ゲド戦記原書を買いに行ったら、洋書コーナーに女史の本の特設ブースができてた。『空飛び猫』の絵本が置いてあったんだが、こぬこたんかわいいよこぬこたん(*´∀`*)
蜘蛛の絵本の英語版のが欲しい・・と思って密林で探したけど在庫がないっぽい。
よく通る本屋の洋書コーナー(歩きながらちら見できる)に原書のカルテットのがあったよ。
>>283 洋書カルテットは見た。一冊一冊揃えるよりリーズナブル。洋書のどこの版かは忘れたけど、表紙絵のテルーがえらいこと美少女に描かれてるのがあって、びっくりした。
>>284 まじ?美少女テルーみたい。
岩波ハードカバー『帰還』の表紙テルーは怖かった。
今までの幻想的な表紙絵からいきなり生生しくなったのもあるけど。
でも、5巻のテルーの描写読んでて、怪我がなけりゃ実は結構美人さんかもとも思ったよ。
>>285 クリーム色ですべすべした紙の表紙の原書に美少女テルーが描かれてる。可愛いお洋服を着て、火傷した側を腰まである髪で隠した、影のある雰囲気の美少女。一緒に描かれてるテナーが『おかん』という様相で、対照的な様子も素敵です。
>>287 誰だこのおっさんはwwwww
ていうかこれ、
>>286の言ってるやつではないのではw
美少女でも可愛いお洋服でもないように見える
>>287 これがテルーとテナーだとして、竜は誰だ?
イエボーやカレシンは色が違うし、アイリアンだと年齢が合わないし。
>>289 一応、本のタイトルは「テハヌー」(4巻)だし
カレシンと考えるのが普通だろう。
……RPGに出てきそうな竜だけどな……
291 :
なまえ_____かえす日:2006/09/13(水) 20:36:56 ID:FWMWoLNC
アレンって名前なんだっけ?
1巻読みました。面白かったです。2巻目。あまり面白くなかった。
なんか、話の筋がみえみえで、ドラマチックなところがない。
テナーの心理がよくわからなかった。テナーの態度に違和感あり。
マナンが非常に気の毒に思う。結構簡単に人を殺してなんとも思わない
感じがあって、どうなの?と思った。
294 :
なまえ_____かえす日:2006/09/14(木) 10:43:14 ID:+rjXZ8iW
>293
>テナーの心理がよくわからなかった。
これはテナーの心理治療の治療過程というか心の再生の記録。
殺す殺される、食う食われる。大母からの子の自立のプロセス? もろ、ユング。
「簡単に殺している」と読んでしまう293は共感力不足か、infant sans suoci?
象徴の意味がわからないのか。
>>293 うん、そう思うのもわかる。確かに・・・最初読んだときはそうでした。
でももし、また読んでみたいと思えたときは、2度3度読んだらまた違って面白いと思う。
本当にドラマチックで、はっとさせられるのは、話の筋ではなく、テナーの心の動き
で、墓所の大巫女として育てられた少女を小さな頃から描くことでそのリアリティが
確かなものになっているんだと思う。人の心の強い部分、醜い部分・・残酷さも、妥
協せずに鮮やか。
サー、コシル、マナン、ペンセ・・・この4人くらいしか墓所の人間は出てこないけ
ど、彼らに対する見方が何回も読んでるうちに変わってきました。
ほんとに、ル=グウィンは人の心理を描くのが上手いと思う。
これを読んでどう思ったか、2回目以降に読んで違うことを思ったときに、自分の感
覚が変わったこと自体も面白いなあと思う。
>>294 共感力不足ってのはあたらないんじゃない?
ふつうはちょっと、あれ?って思うと思うよ。それから、どうしてそう思うのか、
悪いやつが死んじゃうのはいいのか・・・と自分で考えてみて、改めて自分の感覚
について「あれ?」って思った。気付かされる。
296 :
286:2006/09/14(木) 18:02:13 ID:qfV590DD
>>288 漏れが言ってたのはその巻。オサーンみたいなのは、おかんテナー。ちと恐いが(カレシンとどっちが恐いだろう?)。
テルーは美少女じゃないか?自分的には、アニメの可愛いだけのテルーより、影のある雰囲気で可愛い。 水色ワンピースも可愛いじゃないか!!
レバンネンは真の名を隠してないからダイジョブだろ
私はマナンもよりも1巻でゲドが自分の過失でネマールを
死に追いやったときも大して葛藤感じてないのに違和感あった。
なんかスカイアー含め自分のしたことで人が死んでるのにひたすら
自分はどうなるだろう、世界はどうなるだろうって悩んでて
それでもひところしちゃった罪悪感に悩まされてるわけじゃないし。
なんだかどうでもいい事に引っかかる人って多いんだな…
ネマールの死もマナンの死も、児童文学にしては珍しく
後々まで引きずっているけどな。(3巻4巻を読めば分かるはず)
それにあの状態のゲドやテナーは、間近に迫った死の影や
目紛しい展開に、他人の死を悼む暇も余裕もない。
そして古代人にとって人の死はいつかは訪れる生の営みの終着点。
現代の日本人のように、人の死をいつまでも引きずるような文化でも
ないという違いは感じられないか?
一巻のイフィッシュ島でカラスノエンドウにヒスイの消息を訊ねるところで
ヒスイもネマール死亡の件について責任感じてる可能性に思い至って、
そんな自分がちょっと大人になった気がしたな。自分語りスマソ。
本の中で、大切な命と、どうでもいい命があるような気がして気になる。
主役クラスは大切にされているが、端役は扱いがぞんざいだ。
竜だって簡単に殺したらかわいそうな気がする。
命の扱いについて、年代が下るにつれて、大切に扱うよう世論がうるさくなっている
気がする。
第一作が、出たのが60年代だから、その頃は気楽に殺せたのじゃあるまいか。
もちろん、推理小説とか殺人中心のジャンルもあるが、児童文学では、
殺しにくくなっているような気がする。
ギフト読んだけど、ついつい世論が気になってしまうシーンとか…過敏だもんなあ。。
本当に命を大切に思うということを知るには、そのことについて考える機会がなくちゃダメだろさ。。
過保護な傾向は精神面でも激しいよね・・・
状況はともかく有無を言わさず生徒への体罰はタブー、とかそんな調子?
ネマールの死に葛藤するゲドを、あまり書いていると
それこそ本質から逸れていくと思うけどな。
「ネマールを殺してしまったから、ゲドは後悔・反省してるんだ」
みたいな理解をする子供が増えるのでは?
今更だが、5巻を読み終えた。
感動した。続編キボンヌ
>>307 一緒に待とうか。
まだ読んでなかったら『風の十二方位』って短編集を読むといいよ。
初期のEarthseaもの「開放の呪文」と「名前の掟」収録。
知ってるひとはでてこなくても、世界設定が気に入ってるなら楽しめると思う。
>>308 知ってる……は出てくるがなw(「……」部分はネタバレなので伏せ字)
気になること、ひっかかることは人それぞれなんだから、
「どうでもいい事」なんて決めつけられてもねえ。
ところで5巻を読んで引っかかった部分があるんだけど
俺の読み間違いor記憶が変になってるだけかもしれないが…
クライマックスで石垣を壊した後に、なんでまた
世界中の人間が石垣の夢を見てるのか分からなかった
ホラ、石垣って長いから
「こわれた腕輪」で、テナーが信じてついていったのが、ゲドだったから良かったけど、
これが邪悪な魔導師とか、新興宗教の教祖とか、とんでもないものだったら、
テナーのあるていど安息な日々は失われていたわけだから、
どうだったのかなと想像してみたり。それは、ついて行ってみないと、どうなるかわからないものね。
そこをついて行ったのが勇気なのか、無謀なのか。
今の世の中、幸せになるために信じてついて行って、ひどい目にあっている人がたくさんいますよね。
そ、そうだね…
>>313 でも、そんなおかしな人ならテナーもついて行かなかったんじゃないか?
ゲドと触れ合って、自分の存在、墓所についてに疑問を持ったから
自分で考えようと思ったんだろうし。
おかしな奴ならさっさと去勢された男に引き渡してたさ。
「ついていった」というキーワードだけで過程を無視した妄想されてもな
>>315 その話だったらテナーが自分で疑問を持ってたほうが先なんじゃない?
ゲドと話すようになる前から、自分のことや墓所のことに違和感があったから先の展開が。
漫画『ナウシカ』の土鬼皇弟ミラルパの描写がまんま
クモだったことに今更気づいた。
激しく既出だろうけど、本当にまんまだったんで驚いた。
こういうの見つけるとやっぱり親父が映画作ってたら…と思ってしまう。
>>307 自分は5巻ダメだ。何度読んでも。
登場人物が多すぎてガヤガヤ騒々しい。
ただ序盤のゲドとハンノキや、テハヌーは好きだ。
テハヌーの竜になる瞬間の一文はテハヌー好きとして涙モンだった。
ところで、5巻の最後テナーが「竜は西方の島々にも東にももう一匹も
いない」と言ってたのがいまいちよくわからない。
>「竜は西方の島々にも東にももう一匹もいない」
ヴェル・ナダンの正しく行われた結果、実際そうなったんだと思うけど・・
人の手の届くところからは立ち去って、別の風に乗って行ってしまった
>>315 麻原と触れ合って、自分の存在、社会について疑問を持ったから、
自分で考えて、オウム入っちゃう人もいたが。
世間のことを知らない、テナーに、正しい判断はできたのだろうか。
やっぱり、妄想ですね。
>>317 確かに、他の巫女とした外の世界の話とか、そうかもしれないですね。
しかし、もしゲドがこなかったら一生、あのままだったのかななんて、想像したり。
世の中にテナーのような存在の人はかなり、いますよね。
好きじゃないのだけど、親の仕事を継がなきゃいけない人とか。
>>320 それは、なんかちょっと違うような…
うまく言えないけど「テナー」と呼ばれてた頃を思い出したりしたのを
見ると、今よりあの頃のほうが正しかったんじゃないかって思ったわけ
だよね。
「私はアルハじゃない、テナーなんだ」ってこと。
宗教はさ、そういう自分自身に返ることより違う価値観を植えつけるような
感じというのか…
考えさせない、考える力をなくしてくような。
ゲドはテナー自身に考えさせるように持っていった。
それって麻原から現実に戻させたとも考えられないかな?
確かにテナーの幼少期が悲惨なものだったらまた変わってたかもしれない。
*人を見る目があった
*めぐり合わせ
でOK
(特に3巻までの)ゲドは「伝説の世界」で、主要人物がどんな目にあうとしても
予定調和的な「あるべき終わり」にたどり着くことが保証されていると感じるな。
テナーがまかりまちがってタチの悪い魔法使いにたぶらかされ
アチュアンを出ていたとしても、別の土地でゲドとめぐり合って
別の形で「自由」を手に入れるんでないかと思ったりなんだり
>>323 そうゆうふうに言われてみると、そんな気もする。
お話なんだから、どのようにでも書けるので、もし、怪しい男に誘われていたらなんて
考えることはナンセンスなのかもしれないが、どうも、お話にリアリティを感じてしまうので
(私がちょっと物語の世界に引き込まれているのでしょう)現実だったらどうかな、と想像してしまいます。
指輪物語のアラゴルン登場シーンを思いだすといい。
ホビット庄から出たこともないホビットの若者フロドは
あやしげな野武士みたいな人間族の男を結局信用したわけだ。
「お話だから都合よくていいんだよ!」「悪い人じゃなくてよかったね」
とかそういうことではなく、
「ヒーローは下賤の衣をかぶっていてもその本質が(主人公の目には)明らかである」
という昔話/ファンタジーの基本をルグィンは外さなかったってこと。
ただ
>どうも、お話にリアリティを感じてしまうので
というのは確かにあって、
4巻以降の人物にはアルハがゲドを信用したように信用することは難しかったかもしれない。
これを見るに1〜3巻はやっぱり素直にファンタジーだな。
5巻読んだあとだと1巻冒頭にあるようにゲドの勲が後世に伝わってるのか疑問だ
そりゃ残るでしょう
お話に歌われるのは王を連れて還ってきたところまでかもしれないけど
アースシーに王を戻した最後の大賢人
>>324 俺の考えは、可能性(想像力)の数だけの世界があって、
筆者がそのうちのひとつをピックアップしたものだと思ってる。
テナーがつまらん男にたぶらかされた世界もあるだろうけど
そんなものを書いてもつまらない。
ル=グインが読者のために選らんだ世界が世に出版されている2巻。
きっと、あなたの考える世界も存在するよ。
じゃあゲドがセレットに骨抜きにされるような世界もあるってことか?
素晴らしいじゃないか
三巻の最後でカレシンではなくイエボーが現れるような世界もあるってことか?
素晴らしいじゃないか
アースシーシリーズとしてじゃなく、もっと普通にアースシー世界の短篇を書けばいいと思うんだよな
332 :
なまえ_____かえす日:2006/09/21(木) 10:03:22 ID:O/Ogh0CO
イエボーだったら…素敵すぎる。かっこいいかも。
あのシーンでイエボーに来られても、みんな困惑するだろうな・・・。
ゲド「誰だっけ?」
335 :
なまえ_____かえす日:2006/09/21(木) 14:31:23 ID:O/Ogh0CO
忘れられて怒るイエボー。
「オレだよオレ!イエボーだよ!」
レバンネン「大賢人さま、竜がなんか言ってますが」(彼には竜のことばはわからない)
ゲドは疲れ果てている。
「えー、イエボーかよ…おれももう若くないし、相手するの面倒くさいなあ」
遅れて着いたカレシンは少し離れたところから見ていたが、
どこらへんでツッコミ入れようかと考えていた。
単にやりあった相手ならともかく、イエボーは息子をゲドに殺されてるしなぁ
>>336 息子ちゃうんちゃうかったっけか。
どっかのDQNメスドラゴンが生みっぱなしで置いてった
卵の見張りしてたんちゃうんかいな
産み捨て卵を養子にしたんだろ。
イエボーの人気に嫉妬
イエボーはあれだ。引退したとたん孫の世話を押し付けられるおじいちゃんだな。
341 :
なまえ_____かえす日:2006/09/22(金) 10:24:16 ID:uIj/sNwW
実写映画のほうがおもしろい
ゲドはイエボーに酷いことしたよね(´・ω・`)
( ゜ω゜)イエボー!
( ^ω^)うふふ。呼んでみただけ。
344 :
なまえ_____かえす日:2006/09/22(金) 16:12:07 ID:aizTrf+I
イエボーだけど、過去のことはまあ、いいんだ。
だってオレもう別の風に乗るしね。気が向いたらことづてをくれ。
いや、きっとアイリアンは伝言は受けてくれないだろうが。
ゲド わ つよい まほうつかい なので
りゅう の こども お ちぎってわ なげ ちぎってわ なげ
たちまち よんとうも やっつけて しまいました
そこに おしろ の とうよりも おおきな りゅう が あらわれました
ゲド わ かしこい まほうつかい なので、
としおいた おおきな りゅう の まこと の なまえ が
イエボー だと あてたので イエボー わ ゲド に さからえなく なって
もう わるさ お しない と やくそく お しました
めでたし めでたし
やばい 元ネタがわからん
後世アースシーで出版された絵本て感じ
せがまれて読み聞かせするおかあさん
元ネタあるのかな?
元ネタは無い。出来心で書いた。反省はしていない。
それにしても、こっちでもSF板でも、イエボーネタだと
なんでこんなにスレが伸びるんだ。愛されているのだな。自分もだが。
カッコイイ系の悪役ほかにいないからな
ID変わってるが345=348=330だ。
イエボー大好きだ。アンダーヒルさんも好きだ。
ゲドとイエボーとの対決、すごく活劇っぽくてカッコイイんだけど
1巻全体からするとかなり駆け足というかある意味おざなりな感じ
ゲドは別の不安に苛まれてて、
やっべ悠長なことやってらんないさっさと片付けちゃおう
ってな感じで心情的に重きを置かれないイエボーがちょっと気の毒
ちょっと三枚目ぽい情けなさがにじんでて良い
ミスターアンダーヒルだしなぁ
三枚目なのはデフォかと
子供にゲド戦記読んでやったとき
ゲドとイエボーとの対決の所で
子供達が「ゲド頑張れ!」って
小さい声で言ってくれたの。
それ聞いた自分が感動した。
息子(だか養子だか)を殺されて、格好良く登場したのに
宝物三つで取引しようとするとか、
巨大さに似合わぬせこさが情けなくてたまらない。
宝物は釣りでしょ、上陸したところを不意打ちする気満々じゃない?
ドラゴンなんて強欲でセコイもんだろ。
オーム・エンバー萌えは少数派ですか?
レバンネンたん(;゚∀゚)=3ハァハァ
今「帰還」まで読んだお
359 :
なまえ_____かえす日:2006/09/25(月) 11:52:50 ID:mbIZCK9q
帰還のレバンネンって良いですね。正統なる王って感じが。
オーム・エンバーは、付け入る隙がないほど格好いいのが
イエボー人気に勝てない原因のような気がする。
アースシーの風のレバンネンは、弱点丸出しで好きだな。
361 :
なまえ_____かえす日:2006/09/26(火) 10:04:41 ID:4dAZvU9D
全部読みましたが・・
4巻がだめでした。読んでていらいらしっぱなしだった。
領主の魔法によるテナーへのひどい仕打ちの描写にやられてしまった。
3巻までで終わってよかったのでは。
ゲドが童貞だったのもはっきり書かれるとちょっとおどろき
真に偉大な魔法使いはみな(ry
>>361 5巻と外伝も読んだ?
>真に偉大な魔法使いはみな(ry
この設定って凄く面白いよね。
もっと掘り下げて欲しかったな。
性欲なくす呪文を自分にかけてるのかと思うと…
考えてみれば、そういう意味では手段が違うだけで墓所の宦官と同じなのか・・
確かに・・・いい指摘だ。
366 :
361:2006/09/26(火) 22:37:19 ID:E7FYNzKW
五巻も外伝も読みました。まあまあだったけど、やっぱり四巻は受け付けられないなあ。
テナーの息子もテルーの親も存在が腹立たしい。
テルーの親の鬼畜ぶりは気持ち悪い。
すみませんごめんなさい。
テナーの息子、ヒバナだっけ。初めて読んだ時は嫌な奴だと思ったけど、
再読したら、決して良い息子ではないが、とても普通の男の子だなと思った。
家を出て、海賊の下請けとはいえ、多分彼なりに頑張ってたのが、
船が拿捕されて、仕事を無くし仲間とも分かれなきゃならなくて
疲れて家に帰ってみれば、父は死んでいて、母には愛人と養女が居て、
甘えることもできず、小言も言われて、けっこう辛い状況だと思った。
テナーが出ていくときに、ちょっとだけハイタカに歩みよるところも微笑ましかった。
五巻を読むと、農園も、テナーとも、それなりに上手くやってるようで何よりだ。
5巻でヒバナのとこのワイン飲んでたんだっけ。
4巻でテナーが出てく時の、ハイタカとヒバナの交流はちょっと良かったね。
ほんとに、あらためて読んだら
4巻のいろんなことが許せるばかりか結構愛情すら感じたりして驚いた
なんとなくだけど、原文(英語)で読むと色々な部分をすんなり飲み込めるような気がする。
日本語に訳される課程でどうしても余計な色が付いちゃっいがち。
細かい表現が引っかかったら視点を変えて言語の違いを考えてみるのも時々いいと思う。
話ちょっと逸れちゃったけど・・
映画のことで原作と2次作品のこととか考え出したら、最近前より翻訳のことが気になり始めた。
不運な作家さんは日本語訳の時点で別モノってくらい酷いこともあるらしいし…確かカニグズバーグ
の邦訳が酷評されてたり。ル=グウィン映像化については不運としか言いようないけど、翻訳ってどう?
ヒバナは結構親近感が持てたけどなぁ
テナーがヒバナに腹を立ててるとことか、ウチのおかんみたいで微笑ましかった。
時代や国が変わっても、人ってあんまり変わらないものなのかな…と思ったり。
>>369 時々細かい表現で話題になることはあるけど、自分は清水さんの訳は好きですね。
そう言えばインタビューで、3巻のゲドの年齢を実際よりかなり上のイメージで
訳してしまった、と仰ってましたっけ。
ルグィンの想定に合ってるのなら、このままでいいよ〜と思ったもんです。
371 :
なまえ_____かえす日:2006/09/27(水) 09:13:28 ID:dxntVg6l
>369
翻訳の問題はすごく大きいと思う。
原語で読むと、アースシーもハリポタもごつごつしたルポみたいな感じにしか
読み取れなくて(英語力がないだけだな)訳者の力量には畏れ入っている。
ハリポタの訳はやや落ちる。日本語力の差だろう。
時の車輪シリーズは「伝説はとわに3」にのった外伝に惹かれて本シリーズも読んだが、
本シリーズはひどい訳だった。自分で原文読んでるのと変わらんかった。
原文の量をこなすのにやっと、という印象。
伝説〜3も実は「トンボ」がお目当てで、当時まだ清水訳はなかった。
読み比べてみると、好みはあるだろうが、清水訳がより丁寧で好感が持てた。
そうか、カニグズバーグは訳が悪かったのか。
A語力をつけたいよ〜〜〜。
ハリポタは英語で読んでもラノベだったな
カニグズバーグはずっと訳してた松永さんが亡くなって
引き継いだ人が酷評されたんだよね。
580 :ひよこ名無しさん :2006/09/22(金) 00:31:31 0
愛知県警「こんなもんかよ」
愛知県警「うわさの中国人ってのは―――」
愛知県警「こんなもんかよッッ」
竹石圭佑「ヒィ……」
愛知県警「逃がすかバカッッ」
竹石圭佑「……救命阿ッッ」
588 :ひよこ名無しさん :2006/09/22(金) 00:53:41 0
★竹石圭佑の名言集☆
蒲田署「…………… な… な… なにものだ………」
竹石圭佑「とっくに ごぞんじなんだろ!? オレは名古屋から
きさまらをたおすためにやってきた 中国人………
わずかな理性をもちながら はげしい性欲によって目覚めた 伝説の戦士…超中国人 竹石圭佑だ!!!!!」
竹石圭佑「植草の敵を討つんだ!!!あいつは二度捕まった!!!もう言い逃れできない!!!」
竹石圭佑「植草はいいヤツだった…ホントにいいヤツだった…一番の仲間…
つ…捕まえやがって………」
蒲田署「あのミラーマンのように!!!!」
竹石圭佑「あのミラーマンのように?…
植草のことか… 植草のことかーーーーっ!!!!!」
竹石圭佑「ざ い に ち 波ーーーーーっ!!!!!」
>>371 トンボだけ確か「外伝」で出る前に訳されてたんだよね、知らなかったから5巻を先に
読んじゃって、、しばらくしてからTalesFromEarthseaってのがあって、それの方が先
だって知って、それではじめて英語で読んでみた。
「ドラゴンフライ」の訳の人って誰だっけ?ル=グウィンの他の作品も訳してる人なのかな
>>375 小尾芙佐さんだね。
「闇の左手」を始め、ハインシリーズを訳してる人。
ドラゴンフライは未読だけど、こっちも読みたいな。
ぶっきらぼうで傲慢さがあったゲドが己が身の有様を嘆いてすすり泣くシーンこそ最強だろう。
大洋の洲のシーンは1巻最高の見せ場だとおもう。
>>375 翻訳の違いを比べてみると面白いよ。
同じ原文の筈なのに、翻訳者によって結構変わってくるのが実感出来る。
379 :
なまえ_____かえす日:2006/09/28(木) 09:03:15 ID:akjLjv31
「闇の左手」は意図して読み取りにくい文体にしたのかと思った。深い内容ですよね。
ハヤカワの短編集「風の十二方位」は、もし読んでない方がいたら、
これはおすすめです!
「名前の掟」と「解放の呪文」がアースシーの話だし。
「冬の王」は、「闇の左手」の何代か後の王の話で、自分はこれが非常に好きです。
380 :
375:2006/09/28(木) 20:47:40 ID:18yc+1ZF
レスさんきゅー
SF方面に手を伸ばしつつ、やっぱりいつかドラゴンフライも読んでみたいです。
開放の呪文、結構好きです。「地の骨」でヘレスがさりげなく言及してたのが嬉しかったw
(「ほどきのことば」って英語確認してないけど同じだよね?)
トンボの外伝の翻訳が良いと言っている人には悪いが
ああいう文体は苦手だ。
まどろっこしいというか、こねくり過ぎというか過剰というか。
ゲドには古代の息吹を感じるような、堅調さが似合うと思うので
個人的には清水氏の訳でよかったと思っている。
逆に「闇の左手」やハインシリーズは、ああいった情緒的な訳の
仕方がに合っているんだろうと思うけどね。
その「似合う」っていうのは、原文の感じをよく伝えてるってこと?
それとも、原文を読んだことはなかったりニュアンスまではよく分からなかったりするが
イメージに合ってるってこと?
後者なら、基本的に清水さんの訳で最初の印象が出来上がってるんだから、
「似合う」のは当たり前なんじゃなかろうか(いわゆる刷り込み)
383 :
なまえ_____かえす日:2006/09/28(木) 21:35:52 ID:0cK1IdjF
ゲドが手元になくて、教えてチャンですまないのだけど
竜と人間の関係を教えてください。
あと、竜って海からきたんだっけ?
ちょっとごっちゃになっていって、気持ちが悪いので……
>>382 世界観という意味で。
ただし、ルグィン関連はどれも原文を読んでいないので
世界観というのも、アースシーという物語という意味で。
確かに、始めに読んだ人の訳には影響されると思うが
それでも指輪&ナルニアは瀬田氏、サトクリフは猪熊女史、
そしてゲドは清水女史という岩波の選択は間違っていないと思う。
>トンボの外伝の翻訳が良いと言っている人には悪いが
えー、どっち???
話の流れからして、清水さんじゃない方の訳のこと?
>>384へ自己レス
指輪は評論社、ということで。
それと、小尾芙佐さんの訳も否定していない。
ただ、児童文学(特に3巻までの)としての、あの簡潔でかつ格調高い雰囲気を
出せるかというとちょっと疑問が残る。(風の十二方位の短編はいい感じだったが、
SF色が強いというか、子供が読むにはちょっとまどろっこしいと思う)
作品によって、その作品に合った訳者さんを選ぶという方法があってもいいのでは。
>387
「トンボ」は清水版のタイトルだから
そういう意味での突っ込みだろう。
>>381-382 前にどっかで書いたが、「闇の左手」に関しては小尾氏はかなり「作った」訳をしている。
品詞や文構造や句読点なんかは自在に改変しているところが散見されるし、
「〜でござります」など原文に比べて物語色のかなり濃い言い回しを使ったりしている。
けどそれはむしろ原文の凝り具合を日本語で再現するのに好適なもので、
正直ルグィンに日本語版「闇の左手」を読ませてあげられないのが残念なくらい。
「カーハイドKarhide」「アーヘンラングErhenrang」を英語読みのままにしたり
「カルヒーデ」「カリーデ」「エレンラン」にしたりせず、
「カルハイド」「エルヘンラング」と読ませる技には賛否あるかもしれないが、俺は好きだな。
390 :
389:2006/09/29(金) 05:00:00 ID:ITJ3c+Uw
これに比べると「ゲド戦記」はそもそも原文が凝ってないし、ほかに訳しようのない訳だと思った。
まあそういう訳ができるってのがすごいんだが。
渋く、重く、骨があるが、すかーんと抜けてるアースシーの雰囲気に合ってると言えなくもない……か?
(こっちはたぶん刷り込み)
391 :
371:2006/09/29(金) 13:33:49 ID:aftCxVaF
>>389 >正直ルグィンに日本語版「闇の左手」を読ませてあげられないのが残念なくらい。
同感です。確かに好みは分かれるかも知れないが、いくつもの文体の書き分けがうまくいっているような気がする。
原作者自身がこだわっていた人称代名詞のジェンダーの問題も(不十分かもしれないが)個人的には「うまく処理したものだ」と思う。
英文でも文体の書き分けは大切らしい、その件でル=グィンが「夜の言葉」の中で「ウロボロス」を絶賛していた。
でも、その英文の文体の味わいの違いが、おいらにはわかんないんだよ。訳者様ありがとうございます。
>「カルハイド」「エルヘンラング」と読ませる技には賛否あるかもしれないが、俺は好きだな。
うんうん、ケルト〜ゲルマンの世界が刷り込まれた感性??に至極心地よい響きです。
自分的には「はーまいおにー」とやられた時点で、ハリポタは飛んでいってしまいました。
結局 日本の読者も刷り込まれた感性で評価するのだし、
訳者もそれを見越して訳出するのだから、
今後は「カルハイド」と訳す訳者が減って、「はーまいおにー」になっていくのかな。
やだね。
いやしかし、ハリポタはファンタジーとしてアレとはいえ、
英国の日常生活を描いたロウファンタジーだから英語読みが適当じゃない?
>>391-392 意味をとるか発音をとるかって問題と似てるよね(それこそDragonflyとか)。
やっぱり結局は好みの問題だと思う。
好みは好みだが、固有名詞を訳す際に発音を取る場合は
語り手のバックグラウンドと一致させる必要がある。
たとえば架空の古代中国を舞台にしたアメリカ製ファンタジー小説があったとして、
Bloodswordというニンジャだかサムラーイだかが出てくるとする。語り手は作者で、三人称だ。
これの日本語訳の主人公が「ブラッドソード」では金返せと言いたくなるよな?
語りがニンジャの一人称でもかなり苦しい。というかアウト。
「やあブラッドソード!」とか呼ばれてんの。古代中国で。
現代のアメリカ人学者が一人称の語り手となって、古代中国のお話を語る、
というところまで持っていってやっと矛盾がなくなるわけよ。
ゲドの小さい頃の名前、"ダニー"ってなんか違和感ない?
シリーズ始まったばっかりだったからなのか、なんとなく他の名前と釣り合わない感じ。
あと、Earthseaシリーズの登場人物がハード語(とかカルガド語とか、英語以外)で統一
されてたらよかったなーと時々思う。オジオン、テルー、ペチバリなんかに対してやっぱ
りノコギリソウとかじゃ多少苦しいもんなあ。。
そういえば、アイリアンのRoseとダイヤモンドのRoseを、清水さんが「バラ」、「ローズ」
と訳し分けたのは巧いなあと思った。
396 :
なまえ_____かえす日:2006/09/30(土) 02:34:33 ID:uuQAJh6S
くそフェミ死ね
>>395 チョイ役が解りやすいようになってるのかもなw
ヒスイとか。
398 :
HH:2006/09/30(土) 05:41:16 ID:Rdzi5VJi
>395
カタカナの「ダニー」という字面だと、
ダニエルの愛称である「Danny」のような感じがするけれど、
実際の綴りは「Duny」で、ル=グウィンとエリスンが
朗読しているオーディオ・ブックでは「ドゥニー」と
発音しているように聞こえます。
>>398 おー、そっか綴り見ればよかった!なんか納得した。
>>398 普通、Dunyと書かれていたら、「dΛni」と発音しそうな気がする。例えば、dun[dΛn],dunce[dΛns]
ちなみに、Danny[daeni]
401 :
HH:2006/09/30(土) 10:02:56 ID:Rdzi5VJi
>400
レス、ありがとう。
はい、私もその綴りなら、あの短い軽い「ア」の音の
ような気がします。だから、テープで聴いて、ちょっと
意外に思ったのです。だから「発音しているように
聞こえます」と書きました。自分の耳にあまり自信が
ないので。機会があったら、ご自身で確認してみて
ください。
確かに英語的な発音なら[Λ]になりそうかもなあ…聴いてみたい。
そういえば、ル=グウィンのHPに Ged の発音について書いてあるんだけど面白いよ(「ゲド」か「ジェド」か)。こんな↓
"I feel rather strongly about that one, as "Jed" sounds like a Mountain Man from Kaintucky more than a wizard from Gont. "
(→
ttp://www.ursulakleguin.com/FAQ_Questionnaire5_01.html#Names)
最近ギフトを呼んだんだけど、Gryの発音とかどうなんだろう。日本語版では「グライ」
ってなってるみたいなんだけど、「ラ」と「ル」の中間くらいかなー、とか勝手に想像
してます。うっかり「グレイ」とかになってなくてよかった(似合わない感じ)。
Dunyって
dun(焦茶色)の派生なのかなあ、とか思ってた
>>403 多分、そうかも。ゲドの肌の色は、そんな色だし、原作者は肌の色にこだわっているみたい
だしね。
719 :名無しは無慈悲な夜の女王 :2006/09/30(土) 22:34:47
先日、ゲド戦記1〜4の英語版(puffin books ISBN 0 14 03.4803 4)
を入手したのですが、驚いた事にアチュアンの地下迷宮の地図が
岩波書店版(第41刷)と全く違いますね。乾きに苦しむゲドを
誘導するアルハの指示も、英語版と日本語訳とでは異なっている。
消失した先行ログで既出の問題であれば申し訳ないが、
理由を御存知の方、教えていただけませんか?
ある程度理由は想像がつくのだが、私の憶測の域を過ぎないので。
なお遅レスですが
>>281 "ゲドの勳" は "Deed of Ged" です。
720 :名無しは無慈悲な夜の女王 :2006/09/30(土) 23:28:22
イギリス版とアメリカ版で迷宮が違うというのは聞いたことがある。
4巻でゲドが権力社会に帰らなかったわけだが、
力を失ったゲドを辱めあわよくば害そうという人たちが
少なからず居るだろうという恐れもあったんじゃないかな。
3巻の賢人たちとの朝食会議などを見るとやり方はかなり強引だし、
潜在的な敵をそこかしこで作っていた気がする。
それにゲドはまだ壮年。
ネマールやクレムカムレクといった高齢の魔法使いもいるわけで、
「魔力は失ってただの人になっちゃいました」と言っても、
簡単には信じられないだろうし受け入れられない可能性もある。
そしてついに本当にそうだと皆分かった時、
かねてからゲドに反感を持っていた人間、そして、
今までは力で押さえつけられ恐れるがゆえに従っていた人間たちの中で
ゲドに対して萎縮していたものが一気に反転し、攻性のものになる。
ゴンドの若き魔法使いとかはまさにその典型例だしね。
それに魔力無き老人がなぜ王の傍らにいて偉そうな口を利く的な反発は
今までゲドを知らなかった人たちからも出るだろう。
そうするとゲドはゲドに対する敬意を失わない人間たち(アレンとか)に
保護してもらわなきゃならなくなる。それはゲドの誇りが耐えられない。
407 :
なまえ_____かえす日:2006/10/05(木) 15:02:50 ID:TIdj9L9h
そういう受け取り方もあるんですね。
自分はゲド本人の、かけがえのないものを失った
喪失感にあるのかと思っていました。
永久に、もう二度ともとには戻らない喪失。
失ったものが重要であればあるほど、
人はそれに耐えられるのか。
そういう非常に個人的なレベルでしか考えていなかったのですが、
なるほどそうか。社会と密接に係っているから、男性にとっては、そういう側面もあるのですね。
ほかの人の読み取り方を知る機会を得られて良かった。勉強になりました。
408 :
なまえ_____かえす日:2006/10/05(木) 17:02:43 ID:jbgWW7VF
ルグウィンとクローバー教授は歳が50歳以上も離れているんだよね。
彼女は父親の全盛期を、直接見ることができなかったわけだ。
なんかちょっと考えさせられる。
298 名前:はじめまして名無しさん :2006/09/15(金) 23:22:38 ID:pNL/1NTp
________
/:.'`::::\/:::::\
/:: \
/::. /""" """\ ヽ
|::〉 ●" ●" | 竹石圭佑
(⌒ヽ |) (1986〜 愛知県名古屋市)
( __ ( ∩∩ ) |
| 、_____ /
ヽ \____/ /
\ /
\____/
/;;;;;;;;;;;;`Y´;;;;;;;;\
/;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;l;;;;;;;;;;;;;;;;;;',
l;;;;;r'´ ̄ ̄~  ̄ ̄ヽ;;;;;!
|;;;;;;| |;;;;;|
{;;;;r',;;'"゙`、 .,,;-ー、 ',:;} 植草一秀
rゝl!. (●)│l (●), :l;jヽ 名古屋商科大学客員教授
〉),| . ノ ヽ :!ノ/
ゝ_.l ゝ- ' ,jノ
l、 ___, /!
lヽ ー‐' ,/ !
/!、`ー─‐'" /ヽ
竹石圭佑と植草一秀氏には多くの重大な「共通点」がある。
竹石圭佑は覗き&盗撮が趣味で高校時代にも最低2回は「覗き」「下着泥棒」で捕まっている。
顔の系統も同じで、かなりレベルの高い金魚面である。
竹石や植草氏は世の中の女性を「性欲処理の道具」としてしか見ていない。
犯罪・変態行為で互いにしのぎを削りあう両名。好敵手とも言える。
しかし、この二人の不自然なほどの重大な「共通点」から考察すると、竹石圭佑は植草一秀氏と血縁関係にあるとも考えられる。
偶然、実写版ゲド戦記を見た友達が原作に興味を持ってくれて、先日、全巻読破!今じゃ、熱狂的なファンになって、会うと二人で、イエボーの話してるW
412 :
なまえ_____かえす日:2006/10/11(水) 12:14:13 ID:+D7n9dW/
イエボーの話できる友達、いいですね。
自分は、長編が苦手な友達に少しずつ読んでみてとすすめてます。
彼女は「地の骨」がお気に入り。ヘレスもアイハルもいいけど、特にオウサマだそうな。
>>411 うをを、ゲドピンキーすげえ!!頭の上のオタクが超カワユス(*´∀`*)欲しいなあ。
すげぇカメラ目線だなw
最近、一人暮らしを始めたんだけど、やっぱり、防犯のため、熊手買っといたほうがいいかな?
まあ、アパートの扉んとことか熊手おいてあったら
とりあえず後回しにされるかもね。
・・・効くんじゃない?
え?外においておくんか?扉の内側でしょ〜
男モノの靴のほうがよほど
玄関に熊手と包丁を置いて、
アンテナのかわりにエレス・アクベの剣を立てておく。
念のため、竜を一匹拾ってくれば尚良し。
ハレキを家に一匹欲しい
商売繁盛の縁起物熊手で防犯か。
刺叉だろ、ふつう。
423 :
なまえ_____かえす日:2006/10/14(土) 00:08:55 ID:ZhO3ozD6
>>421 漏れはオタクが一匹欲しい。ふかふかしてみたい。
さすまたも熊手もアパートとか手狭なとこだと
使いづらいそうだなー
いざって時に魔法を使うために玄関には杖ですね
熊手も包丁も侵入者に逆利用されそうでコワイ。
表札には真の名は書かないで。
熊手があっても、熊手を使えるゲドがいないと話にならないんジャマイカ?
あなたの心の中にいるじゃないですか
影ならおりまする
431 :
なまえ_____かえす日:2006/10/16(月) 15:56:08 ID:J94jubsg
表札に父親の名前を並べて書いたり、玄関口に男物の靴を置いたり、
男物のパンツを干していた友人がいます。それぞれ別の人。
熊手は所有していたか聞きそびれた。
部屋の灯りを全て消す。侵入者は鎖に繋いで放置。
>>431 夜、帰り道のコンビニで
明らかに1人暮らしと分かるような買い物をしない
とかも意外と重要なんだよね実は
仕事中に高温の油を右手に浴びて、指先から肘にかけて火傷をして
通院をしたんだが、結局ひどいケロイドになってしまった。
メンテナンスの仕事はさすがに出来ないので事務に回されたんだが、
火傷を見て気分が悪くなった客がいるらしいから、他の仕事を
させろと人事からクレームが来たらしい。
もう少し遠まわしに話をしてもよさそうなものだが、上司は馬鹿
なんでそのまんま伝えてきやがった。
そもそも馬鹿上司が機械の操作を誤ったのが原因なんだが、俺が
居ない時は「千円はどこ行った?」なんて言っているらしい。
野口英世の子供のころの火傷の話に引っ掛けてオレにあだ名を
付けたみたいだ。
電車に乗っていても結構視線が集まるんだね。
口には出さないけど嫌な物を見たって視線が、、
火傷の痕ぐらいでそんなに人から嫌われるものかな?なんて帰還を
読んでいたころは思っていたけど、いざ自分がそういう状態に
なると嫌と言うほど判ったよ。
回りすべてがそうじゃないのが、まだ救いだけど
山本五十六は日本海海戦で指を失ってから、ずっと白手袋をはめたままだったそうな
436 :
434:2006/10/17(火) 23:28:24 ID:CzPTRRBK
昨日は色々あったんで勢いでカキコしちまったが、今読み返すと
オレって馬鹿だなーって思う。
3ヶ月ほど通院していたんだが、これ以上良くなる見込みが無いと
医者に言われた&会社での出来事で、頭の中がプッンしていた。
>>435 サンクス!!
白手袋&腕貫(事務員がよくつけている袖口汚れ防止の布筒)を
一時期つけたんだが、それはそれで変な風貌なのと、蒸れで止めて
しまった。
これからは涼しくなるので、ちょっと袖が長めの服&白手袋で
隠そうと思っている。
もういっそのこと、ドリルにしたらいいんだ
>434
うん、つい見ちゃうと思う。
でも皆が嫌ってるんじゃないよ、何かできないことないかなって思っちゃうの。
白い杖の人とか車椅子の人とか、手がいることないかなって思う。
酷い怪我の人は「どうしてこんな目に!気の毒に、大丈夫なの?」って知りたくなっちゃう。
そういうのってある意味傲慢だなぁと思うので、自分への嫌悪感を感じる。
普通にやりすごすのって難しいです。
その火傷って労災ですよね。そのうえドクハラにパワハラとはひどいです。
(医者は患者に心労を与える言動をしないとかいう宣言があったような)
「千円」発言にいたっては法務局(だっけ?)の人権擁護委員会に訴えていいと思います。
じろじろ見ちゃう一人です。ごめんなさい。
>>434 理不尽な事故で障害を負うことって、本当は誰にでも起こり得るはずなんだけどね。
でも残念だけど理解のない人がいなくなることは、たぶんない。
怒りの捌け口もなくて辛いだろうが、おまえさんもいつか竜になれるよう祈ってる。
>>438 「じろじろ」見るのは悪気が無くてもやめれ。 助けが要るかどうかは瞬時にわかるだろ?
そういうの難しいよね。
障害のある人がいるとどうしたらいいかわかんなくてテンパるよ。
じろじろ見ないようにするけど、相手が歩き易いように道をあけたら
「気持ち悪がって避けてる」ように見える場合だってあるよね?
普通に見るべきなのか、あえて見ないようにするべきなのか。
何も無かったように振舞うって凄く難しいんだよ。
障害のある人を家族に持つ友達がいるけど、その子の家に行ったとき
どう振舞えば失礼じゃないのかいつも悩んじゃう。
そこに正解はないのかもしれない。
皆が皆嫌だと思って434さんを見てるわけじゃないこともあるって
思って無理しないでくださいね。
>>439 素直な人だ……。
「じろじろ」って書いたのは、受け手からは好奇心と嫌悪感で見てると思われてるだろうって意味を持たせたかったから。
実際はまじまじ凝視するほど非常識じゃないよ。
言葉を切り取って反応しないでね。
それにね、助けがいるかどうか、瞬時には分らない場合もあるんだよ。
全盲と弱視。介護者がそばにいるか離れているか。立とうとしてるのか座ろうとしてるのか。
更に言うと「大丈夫ですか?」と声をかけていいものかどうか判断を迷う時がある。
リハビリ中の人なんか、時間をかけてでも一人でやろうとしてたりする。
だから、判断するにはある程度観察(って言葉よくないけど)するけど、
それは受け手には嫌な視線に見えるだろうな、って言いたかったの。
私も理解のない人はいなくなることはないと思うけど、
理解したいと思う人の方が既に多いと思うよ。
そしてこれからどんどん増えていくと思う。
442 :
434:2006/10/18(水) 20:10:11 ID:Sa9vwoTQ
みんなありがとう!!
精神的にかなり辛かったんで、今日は仕事を休み一日ぼんやりしていた。
今通っている病院は会社指定の病院なんで、会社が担当医に何か吹き
込んでるかもしれないので、ネット等を活用し自分でよさそうな医者を
探してみるよ。
薬指と小指がちゃんと伸びるようにならないとキーボードもまともに
叩けないし、、
障害のある人に関しては、おれも今まで深く考えたことは無かった
正直「ああ、かわいそうに、、」ぐらいにしか思っていなかった
哀れみの視線を浴びせていたのかもしれない。自分では気がつかない
うちに、、
程度の差はあれ、自分がその立場になって本当に色々考えさせられた。
確かに何か手伝ってあげられたこともあったと思う。
正直、天罰じゃないかなんて考えたこともあった。
朝起きる度に自分の右手を見て、夢じゃなかったんだ、、とがっかりする。
今のオレには影がいるんだな、、
周りの視線や醜い傷の事ばっかり考えて、自分=哀れな存在と言う考えに
閉じこもっていた。
後戻りは出来ないのだから、今の自分を受け入れて、少し考え方を改めて
行こうと思う。まだ間に合うはずだから、、
大賢者や竜にはなれそうにないけどね(笑
ちなみに今回の事故は労災扱いになっていません。
無事故日数に応じて報奨金が出るらしくて、報奨金を貯めておき
たいした怪我でなければ、その金を充てるシステムらしい。
今回も大した事ではないだろうと言うことでその扱いになっている。
今になって少々ややこしいことになってきているらしい。
「あれ、この人どっかで…」
とか思う時って一瞬しっかり目を合わせちゃったりして気まずい。
自分はこういうのがよくあって、しかも本当に知ってる人ってことは10回に1回もない。。
ちょっと見た感じが違う人には、やっぱり目が行ってしまいます。。
そういう一瞬の意識には+も−も感情は入ってないんですが、
やっぱり目を止めちゃって、気まずい感じに申し訳なさが加わります。
そういう風に、傷つけちゃってるかも…難しいですよね
目を止めちゃうのは嫌悪とかじゃないよー
最近は電動車椅子の人に地下鉄なんかでよく会うようになって、普通になってきた気がする。
遅刻しそうで走ってるときに車椅子の人にすいすい抜かれたりする機会も増えました。
やっぱり、多少なり体に不都合があってもどんどん外に出てこれる人が増えて来たのかな、
これからもっと、どんな人でも普通にいられるようになっていくといいなあと思います。
>>434 外から無責任なことも言えんけど、強く行け…!
理解ある人はきっとこれから増えてくよ!
おまいらいいやつばっかしだな
マジに感動した
本当にここが2ちゃんかと疑ってしまったよ
>>434 本当に大変なのはこれからかもしれんがガンバレよ
445 :
434:2006/10/22(日) 22:58:33 ID:64f9yFXu
よく考えたらスレ違いかな?と思ったんだが、一度は書いてしまったんだし、
報告として最後にカキコしておきます。
一昨日に整形、形成、美容外科が一緒になっていて火傷の治療経験も豊富な
病院へ行ってきました。
最初の一言は「こういうこと言っちゃいけないんだけど、ひどいねー」でした。
やはり最初の治療が悪いようで、小指を伸ばす腱が伸びきったままの状態で
癒着していて、手術でも剥がす事は難しいらしいです。
腱移植と言う手もあるそうなのですが、小指は特に難しいそうです。
腕や手の甲は太ももからの皮膚移植しかないそうです
もっと早くに病院を替えておけば、、と思うと残念です。
しばらく通院して医師とよく相談し、今後の治療を決めていきたいと思います。
負傷してから人の目ばかり気にしていていたんだが、ここにカキコをして、周りの
視線にも色々あることを教わった。
普通なら気づきそうなものだが、怪我をしてからは周りすべてが悪意に満ちていると
正直感じた。
434にカキコした後、馬鹿にするようなレスが並び「やはり世の中こんなものかよ!」
と自分を納得させようとしていた。
でも結果は違った。
いろんな考えを聞かせてもらえた。
他の医者に行こうなんて考えもおきなかったはず。
欲を言えば、テナーのような女性が近くにいてくれると嬉しいんだが、、とボケを
ふって最後とします。
皆さん、本当にありがとうございました。
おつかれさま。
なんというか、がんばってください。
447 :
なまえ_____かえす日:2006/10/22(日) 23:58:05 ID:HDK8eXq2
ケロイド野郎の自分語りウゼェ…
まーたそういうありがちな煽りをやるー
お久しぶりです。4巻まで読みました。それにしても、書名と内容がこれほど合っていない本はめずらしい。
1巻だけは、かろうじてゲドの冒険物語ですが、戦記じゃないし。2巻は、テナーの物語、3巻はアレンの物語、
4巻は再びテナーの物語。ゲドも登場するけど脇役でしかない。原題の通り、「アースシー物語」じゃだめだった
のでしょうかね。ナルニア国物語とかいう本もあるのに。
それから読んでいてつらいです。4巻は、疲れた話とか、看病とか、死ぬ話とかの話ばっかりだし。
ゲドは、テナーにくわえ込まれて、元大賢人の誇りはないのか?男としての誇りはないのか?と思いました。
魔法さえ失わなければ、テナーの元にとどまるなんてこともなかったのに、ゲドが哀れです。
ゲド戦記は、鬱々としながら何百ページ読んでいくと、さっと視界が晴れる感じの展開があって、
4巻では、その最後の数ページを読むためにずっと、とぼとぼと読んでいる感じでした。
それから、けっこう人間の嫌なところとか躊躇なく書いているでしょ。
テルーのことを一人前に家畜の世話ができると褒めながら、
影でそっと魔よけのしぐさをしている男の話なんかは、嫌ですよね。
あと感じるのは、人間関係の絆の弱さ。ひとりひとりが孤島のよう。
テナーは、テルーのことを愛しているように見えるが、それは愛情と
言うより、何か彼女の自尊心のためじゃないかと勘ぐってしまう。
オジオンもゲドも、なんで孤独が好きなんでしょうかね。テナーもその気がありますね。
フェミニズムのテーマも現在では、女性の社会進出が進んで時代遅れじゃないかな。
人間の哀しさがよく出ているお話でした。
楽しいファンタジー物語じゃないですね。児童書に分類されているみたいですけど、
子供が読んでも楽しい本なんでしょうか。
高校生だけど楽しめたよ
なんか、いままでのファンタジー小説と違った感じがよかった
4巻は、穏やかな風を予感させる。
子供は、すみずみまでわかる本を読んで楽しいというわけじゃないんだよね。
自分は子供の時にいろんな本を読んで、ちっともわかってなかったところも、
いーっぱいあったとおもうけど、そんななかでも何か引っ張られるモノがある本が、
厚みのある本ってものだと思う。
ゲドなんかはそれですね。もっとも自分が子供の時には3巻までだったけど。
4巻はたしかに小学生よりは高校生とかくらいで読むほうが適当かも。
455 :
なまえ_____かえす日:2006/10/24(火) 00:21:43 ID:0j09F2k+
今日本屋で全巻立ち読みしてきたけどこれはよかった、命の重みとかすばらしさとかを再確認できた
浮上すると流石に変なヤシが増えるなー
>>455 全巻って、6巻あるけど、立ち読みはきついだろう。
4巻目は、生老病死がそろって、人間が生きる苦しみを解説したような話だ。
私は、なんだか人間関係が乾いている感じがした。所詮、人間はひとりひとり生きている。
そして、一人で生きていることを基本として、そのつらさを基本としている感じがした。
原作を読むと映画のゲド戦記は、原作のおいしいところがぎゅっと濃縮されている
感じ。
はははご冗談を
なんかルグィン作品じゃない別の話のカスカスなところがぎゅっと濃縮されてる感じだよな
>>457 マジで読んだのなら映画ゲド戦記のフィルムコミックあたりでしょ
あれなら読める。
折れも4巻はさすがにショックだったよ
初っ端から虐待だし、テナーやゲドはただのおばはんとおっさんに
なっているし(笑
いろんな事情のある3人が、どうにか家庭らしきものを築いていく
過程がずーっと続くんだもんな。
冒険はないし魔法もチョロっとしか出てこないし
いろんな悩みや傷を持つ者たちが、支えあい立ち直っていく姿は
親しみが持てる感じもするけど、3巻までとは流れが完全に違った
からなー。
>>434 辛い事もあるだろうけど頑張れよ!!
4巻は脆くて時に切れそうになる絆を、お互い手繰り寄せようとしてる感じが好きだな。
ギフトでも感じたけど、ささやかな日常がどれほど脆いものか、僅かな安らぎや喜びが輝いて見えるんだよなぁ。
4巻を気に入った人、それなりに認めている人に「オールウェイズ・カミングホーム」をお勧めするよ。
5万年後のカリフォルニアの説話、詩歌、土地と家の決まりごと、蒸気機関車、交易者、
過去の産業が残した業病、水没したサンフランシスコの沿岸に住むさまざまな部族、
はるか東方の砂漠で勃興する「文明」との出会い、宇宙規模でリンクするネット知性などなどを
一人の少女の成長物語と無数のコラムで語り倒したルグィン一流の力作。
ルグィンの住んでるナパヴァレーが一応の舞台になっている。
出版が弱いせいか、無数の辞典的項目に恐れをなしたのか、
ルグィン読者でもあんまり読まれてないみたいだけど。
巻末になんか変なスピリチュアル方面の人の解説が載っているが、あまり気にしないように。
「オールウェイズ・カミングホーム」とかアニメで見たかったけどなー
あと50年くらいは「ルグィン作品アニメ化」は禁句だろうな
もう絶版なんだ……昔話を読んでいるみたいで
地味だけど面白い本だったのになあ。
確かに、あの厚みは、よっぽどの本読みでないと
つらいと思うけど。
私は、SF長編よりはわかりやすくて楽しかった。
>>466 買えないんじゃしゃーないってんでAMAZONの新古で我慢したんだが、
高くついた。
>>451 遅レスだが、確かに力を失っていなければゲドはテナーの元には
行かなかったかなと思うよ。
でもさ、済んだことはどうしようもないじゃない?
無くしたものを悔やんでも戻ってくるわけじゃない。
それでも生きていくことを選んだゲドは凄いと思うよ。
それを「ゲドが哀れ」って一言で片付けちゃったら、あなたの言う嫌な人間
と同じになってしまうと思う。
安易に自殺やレバンネンに保護してもらうことを選ばなかった意味、
もう一度生きようと思ったことを考えてみてね。
>>468 コメントどうもありがとう。私はあの本に出てくる嫌な人間で、
「あなたはこんなに嫌な人間ですよね」と指摘されているようで
読むのが辛かったですよ。
自分だったら自殺はしないな。なんで魔法を失うとあんなに
なってしまうのか、もっと普通にできなかったのか。
魔法を失っても、知識は残っているだろうからロークで、
教えることもできたのじゃないかな。
別に、コーチが運動選手と同じ運動能力を持っている必要はないし。
ロークの長たちやアレンとの間に、それほどの友情はなかったみたいなのが。
それがちょっと残念。魔法を持っていればこその関係だったようですね。
言わば仕事の上での関係かな。
魔法を失って彼らの前を去ったことは、妙にプライドが高すぎる気がするし、
テナーの世話になっていることは、プライドがなさすぎる気がする。
現在、5巻を読み始めていますが、こちらは読んでいて楽しい。
でも、永遠の愛だって?w そんなものないよw いったい何を今更クサイこと言い出しているんだ?
みたいな感じ。一人の女に束縛されて、どこが楽しいのだろう?
ま、現実にはありえないことを描くのがファンタジーでもあるわけでw
愛なんて目で見えるものでもなし、信じることができれば「在る」ってことじゃないのかな。
初読の感想としては、自分も同じだったよ。
ゲドって子供の頃から自負心の強い人だったからなぁ。
全き人になった後も、どこか自分の力を恃みにしている感じがする。
3巻で旅に同行したいというトリオンを一蹴したりとか・・・
(そうしないと3巻の主題は成り立たないんだけど)
もし5巻の人々のように、他の人と力を合わせて3巻の扉を閉じていたなら
力を使い果たすこともなかったんだろうか?
前スレだったっけ、ゲドは傲慢な人だというレスがあって、ずっと引っ掛かっていたんだけど
自分が傲慢だと感じるのは、他人の力を当てにしないというこの点においてだな。
レバンネン達との友情は当然あったんだろうけど、元大賢人としての矜持が強すぎたのかな。
それにロークって力に偏執する人も多そうだし、魔法の使えない身ではゴタゴタの種になるのかもしれない。
でも自分は、類希な才能と弛まない努力で磨き上げた技に誇りと厳しさを持つゲドが好きだった。
5巻でテナーの大事にしてた壷を割って落ち込むゲドも好きだけどねw
そうそう、なにしろユリは死んでしまっているうえに、
作中時間、妻の死後からたいしてたっていないので、
永遠の愛かどうかなんて、あれだけではわからない。
勝手に男の方がそう思っているだけなのかもしれない・・・
という含みは、ないでもないと思うよ。
だからといって、そのときの強い思いに価値がない訳でもないだろう。
それに5巻の壁崩壊後の世界では死者は循環のなかに戻っていくから、
死者との永遠の愛っていうのは、最終的には浄化されてなくなる世界観だな。
かっこよくない(自負心が強くて、すべてをなくしたといいながら、
なくした自分に実はなじみきれていない)4巻のゲドは、
あとからじわじわ「わかるなー」という感じで受け入れられる。
確かにねー。皆最初は4巻読んで唖然とするよなw
自分もそうだったし。
でも何回か読むとホント印象が違ってくる。
>コーチが運動選手と同じ運動能力を持っている必要はない
うーん。スポーツと魔法は違うのかも。
体力は年とともに衰えてゆくものだけど、この世界の魔法は素質があれば
普通は死ぬまで使えるものなんじゃないか?
少なくとも皆そう思ってる節がある。
だからこそロークに残ったら「偉そうな事言うんなら魔法見せてみろ」
っていうことになっちゃうんじゃないか?
プライドが高いからこそ惨めな自分を晒したくなかったんだろうし
どのみちロークに死ぬまでいるつもりはなかったと思うし。
単純に、ロークがあんまり好きじゃなかったんじゃない?
ロークで大賢人だった時も常に外に出て行く方が好きだったみたいだし、
魔法を失ってしまえば、ロークに残る理由は本当に何もなかったに違いない。
もうちょっと、レバンネンなり、人と交わることは拒まなくてもいいのに…
とは思うけど。人よりヤギに愛着持ってそうだなw
そういや畑に入ったヤギを果物でつって柵に入れる場面がすっごいツボだったw
474 :
なまえ_____かえす日:2006/10/27(金) 12:25:10 ID:TD3DQuaz
ゲド、ヤギに愛着はある。5巻でハンノキにヤギを呼ぶ呪文を唱えさせてみたり、
「おまえさんにはヤギの気持ちがわからんようだ」
あなたの気持ちがさっぱりわかりませんと思うハンノキ。ここはユーモアだよね。
魔法の分野にも向き不向き、得意な魔法、などはあるんだなあ。
産まれて初めて使った魔法がヤギを呼ぶ呪文だよね。
五巻で、一巻の頭と同じ呪文が出てきたのがうれしかった。
効かなかったけど。
476 :
なまえ_____かえす日:2006/10/29(日) 01:14:34 ID:56folyzs
5巻読みました。前半はふん、ふんと読んでいましたが、後半はわけわかりませんでした。
あれって辻褄合っているのでしょうか。私にはちょっと理解不能。
3巻でバックドアを開けると世界が破滅するのに、石垣崩したら呪いが解けてめでたしめでたし?
どっちも、冥界とこの世を繋げることなのに、なんでこんなに結果が違うの?同じようなもんじゃん。
アレンは、テルーと結婚するのだとばかり思っていたのに残念でした。
>>476 冥界だとされてたけど、実は冥界なんかじゃなくて魔法でつくられた、魂を
閉じこめる結界だった。
本当はそこには光も風もあるはずだったのに、魔法の副作用によって
闇の世界となってしまっていた。
5巻ではその魔法の結界を消し去った。 ってのが俺の解釈。
別の風の吹く場所っていうのは SF的にいうと別の次元、宗教がかった
言い方すると「この世」に対する「あの世」だと思ってる。
478 :
なまえ_____かえす日:2006/10/29(日) 18:50:18 ID:k7YMFcC6
>アレンは、テルーと結婚するのだとばかり思っていたのに
あれ、原作にそんなふうに思わせる展開ってあったっけ??
ナイナイ。恋愛フラグすらたっていない。
テルーはそんなありきたりなハッピーエンドには収まりそうもない感じに思える。
なんていうか、オジオンの出合った老婆以上にすごく複雑で大きな存在に感じてたから、
5巻であっさり竜になって飛んでいっちゃったのには物足りなさを感じたくらいw
児童文学でファンタジーだったら、不幸な女の子が、王子様と結ばれて、
めでたし、めでたしで終わるのが王道じゃない?てっきりそうなのかなと。
4巻までではそう思ったよ。そしたらいきなり横から、あの女が出てきて。
なんじゃそれ、という感じ。
481が読んでるのは児童文学でもファンタジーでもなくライトノベルか少女漫画だな。
涼宮ハルヒとかは、児童文学に入らないのかな。
>>481 そりゃ児童文学じゃなくて「童話」だなあ
4巻以降はもう、いわゆる児童文学じゃない気もするけど。
ラノベって微妙な枠だと思うんだけど、あれってどういう定義なんだ?
下手に分けると内容見ないで「ライトノベル」を軽蔑したり、その逆があったりしそう…
童話や児童文学は「文学」(人文芸術)
ライトノベルは「エンタテイメント」(娯楽ビジネス)
涼宮ハルヒって調べたら典型的なライトノベルじゃないか
それもセカイ系っていう一番文学とは遠いジャンル
>ID:56folyzsは
映画を見て、アレンとテルーのその後が気になって
原作を読んだ人かと思ったよ。
>>486 ええ、映画から原作。それはそうなんですけど。
そりゃー映画をみたのがイクナイ。
あれは別の作品だと思え。
でも本を読むのは娯楽で、小説家はそれで食ってるんだからビジネスと言えばそう。
それか、よっぽどいい本以外はほとんどライトノベルじゃないかって気がしてくる。。
自分の感覚で言うと、何となくで分けるなら博士の愛した数式とかはラノベに入る感じ。
児童文学というと、対象が児童でしかも文学的な内容を含むものということだとすると。
「ナルニア国物語」などは、どちらかな。娯楽作品のような気もするし。
「銀河鉄道の夜」は児童文学かな。分類があいまいなところがあるかも。
自分は単純に
「示唆に富み、作者の思想性も含まれる子供向けな文学」が児童文学で
「子供から大人まで、誰が読んでも単純に読んで楽しめる作品」が娯楽作品
じゃないかと思う。
ナルニアは手軽に楽しめるが、巻が進むにつれて思想性を増してゆくし
銀河鉄道の夜は児童文学というよりも、純文学の域だと思ったりもする。
まあこういった区分ははっきりされていないし、あくまで個人的な意見だ。
単純に子供向けに書かれたものが児童文学ですよ。
ただ楽しんで読むのも読んでからどう捉えて考えるかも読者の自由。
児童文学だろうがライトノベルだろうがそれが読書の楽しみだ。
>>481 > 不幸な女の子が、王子様と結ばれて、 めでたし、めでたしで終わるのが王道
不幸な女の子が、助けてくれた魔法使いと結ばれて、めでたしめでたし。
王道だ。「助けてくれた」と「結ばれて」の間に30年経ってるけど。
この流れで、ここがなんのスレだったか
一瞬わからなくなったじゃねぇか!
秘密の花園の新解釈を受容したル=グウィン女史にはふさわしくないがね
「秘密の花園」タイトルに魅かれて、すっごく期待して、あんな話かな、こんな話かなと
想像をふくらませて、本を読んだら、すごいがっかりした記憶がある。
どんな想像をしてたんだよw
>>469 ルグィンは怖ろしいね。
失礼ながら、あなたのようなガードの固い人間に切り込むことができる。
ゲドのプライドに関しては「高すぎる」「なさすぎる」というのは全然見当外れの意見だと思う。
全アースシーを舞台に生きてきたようでも、ゲドの世界は本質的には狭かった。
硬度の高い物質がもろいように、崩れるともろかった。
それはゴントから始まる自分の魔法力を中心に作り上げていった世界であって、
魔法力をなくしたゲドは世界そのものを失ってしまう。ゼロになる。
彼のライフヒストリー自体がそれを強いるのであって、プライドの多寡の問題じゃない。
これがきっとカラスノエンドウだったら、
もっと多様に世界を作り上げているからロークに残ることができたんじゃないかな。
もしヒスイだったら、自分自身を柔軟にごまかしてそれなりに生きて行けると思う。
ゲドは世界が狭く、かつ真摯だったから、ゼロになるしかなかった。(続くよ
500 :
499:2006/10/31(火) 02:54:09 ID:uKPFQI+z
これまで自分が強靱な、耐えざる敗者復活戦の人生を送ってきたと自覚している人には
こんなゲドは焦れったいはずだ。ついに最終的に敗北して、
硬さがもろさとして跳ね返ってきた場合の、ゼロになった自分を見るようなものだから。
ただ現実として敗北者は存在するし、自分自身もそうなりうる。
4巻がゲドについて語っていることっていうのは(テナーやテルーに関して語っていることは置いて
いったんゼロになった人間がどうやって世界を奪還してゆくか。そのありさま。
ただこれは敗者復活戦ではない。かつての狭い世界を歯食いしばって再建するのではなく、
これまで自分の知らなかったところを広く見て取り込んでいく。本当の意味で世界を奪還する。
で、俺にはゲドがテナーを女として頼った、愛する女としてすがったとは思えない。
その奪還の足がかりとして、ゲドにゴントとオジオンとテナーだけが残っていたということじゃないのか。
(まあこれは2巻でのゲドの淡白ぶり見たらわかるかもしれないけど)
愛していたならそれこそプライドがなさすぎる。
愛するようになったとしたら、それは彼が世界を奪還する過程において。
まあゲドが哀れだとしたら、人生の終わりに近づいてやっと奪還に取りかかれたことだろうな。
あと
>永遠の愛だって?w
というのは個人的によくわかるw
>499-500
面白かった。カラスノエンドウなら、ヒスイなら、ってくだりは妙に納得。
永遠の愛が実現するとすれば、時間の止められた死後の世界を置いてほかに
存在できるとは思えないけど、実際は全てが止まった世界では
感情それ自体が存在しなくなってしまうのだよな。
死にたくないと願って虚ろになってしまうクモのようなもので。
ナルニアのオチ(真のナルニア・いつまでもいつまでも楽しく暮らしました)
が納得できなかった者としては、風によってすべて対流し続けてこその
命であり喜びなんだ、という解釈は、なんというかとてもすんなり腑に落ちた。
502 :
なまえ_____かえす日:2006/10/31(火) 14:28:01 ID:TBroq9S1
死後の世界がない、という捉え方が、納得できた。
輪廻の思想だよね。とても自然な考え方に感じる。
ただそれがスピリチュアルな安心感に直結すると嫌だな
やっぱこの生をせいいっぱい生きろってことで
504 :
HH:2006/10/31(火) 20:50:38 ID:gakx7Qsp
「西のはての年代記」第2巻、"VOICES"読了。
多くの人が亡くなった、破壊の跡がいまだ癒えない
港町を舞台にしているせいか、本筋とはまったく
関係ないのに、木村紺のマンガ「神戸在住」、
特に仮設住宅とボランティアのエピソードを
ちょっぴり連想した。
いつも簡素な食事をしている主人公たちが
もらい物のワインをみんなで楽しむ場面とか、
門を守ろうと、おっさんが熊手を構えるシーン
なんかは、何かうれしかった。
『ギフト』の訳者あとがきで、谷垣暁美さんは
「成熟した大人の魅力にあふれるオレックとグライが
登場し、重要な脇役として活躍します」と書いている
けれど、これって「脇役」なのかな。語り部でないことは
確かだけれど。いまごろは「新しい世界を日本語で
紹介する楽しい苦労」をしている真っ最中でしょうが、
来年の『ヴォイス』発売がいまから待ち遠しいね。
日本語で読めば、きっともっとよく分かると思う。
う、乗り遅れた。
個人的には4巻読み終えた時点でテルーは女として初めての大賢人に
なるのかと思ってた。
なんかそんなような会話がロークでなかった?
次の大賢人は女かもしれない、みたいな。
その展開で行くつもりだったんだと思うよ。
90年代前半はルグィンが硬直したフェミニズムにもっとも呪縛されてた時期だから。
>499-500
非常によくわかる。とても興味深く読みました。
ただ「プライドが高い」は、言葉の選び方の差の問題かもしれんが、
たとえばヒスイのように柔軟にごまかせない、ゲドらしい生き方の硬さこそを、
まさにゲドの「プライドの高さ」と呼ぶのではないかと思う。
471とか472の言っているのはそれだと思うよ。
>>504 ウワァホッ!サンクス!「神戸在住」は最近のは別にして
神戸震災のボランティア編が大好きだったので、期待大だな。
あの多種多様でしかも人の欠点を欠点として描かないスタイルが好きなのだ。
>>507 そういうことであれば、確かに「ゲドはプライドが高すぎる」と言えるかもしれない。
ただ、プライドというのは死ぬ気でやれば意志で制御できるものだと俺は考えているので、
言葉の選び方の差というのがそこらへんで出てくるのだろう。
思えばゲドは1巻では素直じゃないし、強がりやさんだった。
サブキャラとしての縛りがあった2巻(お姫様救出ヒーロー)、3巻(青年を導く老師)から解放されて、
4巻で思いっきりゲドの素が出たのかも。というか、ルグィンが出したのかも。
>>508 ガチャ自衛隊で神戸行ったんやっけ?
509さんのイメージではプライドはわりとマイナスイメージの語なんだな。
自分はプライドというのは自分が自分らしいとすることへの自負、
みたいなもののようにとらえているので、
ゲドは非常にプライドの高い人って気がする。
自意識の強い人って言うか。
語弊をおそれず言うなら、とても(西洋)男性らしい属性というか。
(むろんそれは不変の属性ではなく、4巻はこれを変えていく巻というイメージで)
年をとったテナーはゲドより先にふつうの女性としての生をおくって、
ゲドに比べるとそういうとがった自意識はもう持ってない感じ。
2巻では少女の自意識ばりばりであったが・・・
そのへんの対比も4巻の味わいの一つととらえている。
>>501 あ、同感。ナルニアのラストは「夢オチ」みたいな拍子抜け感が。。そして後味が微妙。
>>504 あー、いいなあ!早くペーパーバックで出ないかなあ…邦訳が出るのとどっち先だろう。
小さな子どもが村を救うために魔法で侵略者に立ち向かったのはすごい、
全ての魔力を失った元大賢人が、熊手で戦ったのはもっとすごいと思う。
「18になる前に溺れ死ぬか40になる前に大賢人になるだろう」だっけ?
たまに、思い返して改めて納得したりするw
>>509 いや。青苗地区には行ったけど最後の隊だったのでほとんどすることなかった。
4巻は図書館で借りて読んでしもーて、まだ買ってないんだよな。
どーしよー…、買おうか買うまいか・・・。
513 :
なまえ_____かえす日:2006/11/02(木) 10:20:49 ID:1aU3u5So
「sage」
子供に与えるとしたら3巻までだな。
4巻から先は10年なりかけて自分で読んでいけばいい。
私は中一で4巻まで読んだけど、楽しめたよ。
確かによく分かんないトコも多々あったけど、何年かしてまた読みたくなって
ハマってってのを繰り返してる。
子供は子供なりに考えて理解してくと思うよ。
アルハが「ほうほう、じゃがいもさん。」と言った後に、
他の少女が「ほうほう、ほていさん。」と言う台詞があるけど原書ではどういう文章なのかな?
potato(じゃがいも)とposaidon(海神ポセイドン)を掛けてるのかと思ってた。
教えて、英語に強い人。
ペンセだよ。気になったから積んでるだけのPB探してみた。
>'Hoo-oo! Potato face!'
>'Hoo, potato belly!'
太ってるひとを potato bellyって言うっぽい・・・
bellyは普通に「腹」って意味かな
イモばっかり食ってるとマナンみたいな腹になるからな
>>517 そうなのかー。丁寧な解説アリがd。
ところで、宮崎監督が作った「こわれた腕輪」のアニメ映画が見たかったなあ。
マナンが好々爺ぶりや、巫女達の権力争いが見たかった。
そば粉のパンケーキとか、宮崎アニメに出たら美味そうに見えるんだろうなあ・・・。
最近の映画の改変ぶりを見ると残念でならない。
もう、駿には作る気はないだろうし
実際作ったとしても原作は跡形もなく壊されるだろう。
というより、今回の映画作製を止めることなく放置して
責任も感じず、自分はのうのうと次回作を作っている
駿には心底飽きれた。もうゲドには一切関わって欲しくない。
(禊の意味で作り直してくれるなら話は別だが)
というよりも、「ゲドが大賢人になるまでの冒険活劇」が
見てみたかったなぁ。
どっかのお姫様を助けて、ほのかな恋心が生まれたりするんだよ。
実際は冒険とかなくロークにじっとしてて大賢人になったんだろうけど。
>521
……どっかの大巫女の美少女に助けられたり助けたりして、
ほのかな恋心を抱かれたりはしましたが?
砂州の上でどっかの(昔の)お姫様から水もらったりしたよな
あの場面はせつなかった!
ろくに言葉も話せなくなっている老夫婦が実は…・・・を
キャラクターの台詞じゃなくて状況でじわじわと語るところが
上手い作家だなあ!と思ったよ!
ゲド戦記外伝読んでいますが、これも読むのつらいですね。ファンタジー読んでつらいというのもめずらしい。
カワウソのところです。
海賊(悪)が支配している世界で、ささやかな善(主人公側)が弱弱しく抵抗している。
抵抗しているというか逃げ回っている。
水銀中毒の女性がカワウソを助けるために死んでしまったり。
自分が助かるためしかたないのかもしれませんが、カワウソもゲラックを殺しています。彼も殺人者ですね。
悪意から逃れるための逃亡・抵抗という世界を読むのはつらいです。
私は、立場は違っても人間は基本的に善意で動いていると信じたい。対立というものもそうした
立場の違いから止むを得ず生まれるものだと思いたい。
それと、なんでこうも男と女の違いにこだわるのでしょうか。私は男も女もそんなに変わりのじゃないかと思う
のですが。
今さらだが、町の図書館で「ギフト」借りて読んだ。いいねえ。
まさに年代記と銘打つにふさわしい堂々とした書きっぷりで、巨匠の風格さえ感じられる。
しかし、70歳を過ぎたおばあちゃんがファンタジーの新シリーズを書きはじめるって、
失礼だけど化け物じみてて圧倒される。来年の「ヴォイス」も楽しみだ。
さて、わが町の図書館には「オールウェイズ・カミングホーム」が上下ともあるんだが、
これも読むべきかな。正直SFは苦手なんだが・・・
SFというか、架空の民俗学者の架空のフィールドノートだから。
ゲド戦記みたいな終始一貫したストーリーを追いかけると確実に挫折できる。
やったことないゲームの設定資料集のつもりでパラパラめくるのがいい。
528 :
526:2006/11/07(火) 01:02:09 ID:EGbN2b6L
>>527 むう。ゲドのアースシー解説でさえ目が滑って読み通せなかった俺には、ちと厳しそうだな。
イザベラ・バードの「日本奥地紀行」みたいな感じだったら、面白く読めそうなんだが。
ちょっくら拾い読みしてみて、借りるかどうか検討しよう。
まあどうせタダなんだが、うっかり汚しでもしたら図書館にも他の利用者にも
申し訳ないからな。
情報ありがとう。
>>525 確かに男女がどうのってのにこだわりすぎるのは自分もちょっと、うーん、と思う。
今、ChangingPlanes読んでるんだけど、これもかなりそんな感じ。度が過ぎると、なあ。
風刺的な意味合いが強い作品で、やっぱりそこは特に色々書きたいんだなあ・・・と。
ル=グウィンはSF作家として女性差別にすごく苦しめられた経験あるから、未だにそういう
とこでこだわっちゃうのかなあ?と思ったり…。
>>525 カワウソは読んでて辛いよね。
辛くとも耐えて耐えて耐えて…って状況が多い。
それ以降は清々しく読めるよ。
>>529 読んでいる自分が男だから気になるのかもしれません。案外、女性の読者だったらすんなり読めるのかも。
作品と本人の考えていることは違うのかもしれませんが、女性差別に苦しめられたと聞くと、
なんか男性からの被害意識が作品に表れているような気がしてきます。
>>530 この暗い話はカワウソだけなんですね。いいことを聞きました。ずっとこの調子だと読むの大変だなと思っていたので。
ルグインの少し昔の作品は男女のとらえかたが類型的だとは思う。
あくまで西洋的な二元論からはじまるところがなきにしもあらずだし。
(二元論からはじまってそれを批判するという、ね)
でも思考実験として、男女にこだわった作品はいろいろおもしろい。
闇の左手の両性社会とか、ある種理想に思える・・・
ゲンリー・アイが最後に自分の同種にかえって違和感をもつように、
徐々にルグインが描く社会が自然に見えてきて、
常識の境界がゆらいでくるのを感じるのが楽しい。
闇の左手の性は面白いですよね。
あんな風に自然に子ども作っていけたらいいなあ。
あんまり美醜も関係なさそうだし。
性関係は一時的なのに心情的にも深く結びついてるし・・・
私も読み終える頃には、ちょっと羨ましく思えてきました。
全然はなし違いますがゲンリーが「常にケメルに入ってる
倒錯者」と同じに見えるというのは、私達の世界でいえば
ずっと「臨戦体勢」の男性が王様に謁見したり、交渉のに臨んだり
してるようなもんなんでしょうか。
そうだとしたら、超然と迎え入れたエストラーベンってやっぱ
すごいなって思ってしまう・・・
ゲセンにおける性、それと性倒錯っていまだによく把握できないなあ。
まあ自分が単性人間だから当たり前なんだけど。
ルグィン自身単性人間からの視点で「闇の左手」を書いてしまったところがあって、
評論集「夜の言葉」のテーマにしたり後から注をつけたりして煩悶してます。
カワウソ読み終わりました。最低のお話です。不快でした。
(だったら読まなければいいのですけどね。)
「アーリーは何をきいても要領をえない老女たちの心のうちをあれこれ
さぐりにさぐったあげく、いちばん若い女を拷問にかけ、そのあと、
ローゼンがすわる窓辺から見える場所で、全員を火あぶりにした。
王にも気晴らしが必要だったからである。」
例えば、この文章を読んですごく不愉快な気分になりました。
たとえ、お話でも、こんなことで人間を殺す話を書くなんて、
この作者はなんて嫌なヤツなんだろうと思いました。
この話、ローゼンの死に方も無残。
「初秋のある日、ローゼンが両足を縛られて、新宮殿の窓から
ぶらさがっているのが見られた。すでに腐敗がはじまっていた。」
このお話の中に出てくる人間は、時には愛し合ったりもしているようですが、
なんか個人個人の気持ちがバラバラです。よく言えば、個が確立されているということなんで
しょうけど、読んでいると不安な気持ちになります。
作者の情緒がすごくドライな感じがします。肉食人種の書く話だという感じ。
日本人の書く話だったらもっとウエットな感覚が出てくるのじゃないかと思いました。
結局、この話って、こうしてロークの学院が出来上がったのですよ。
ということですよね。なんで、こんな悲惨で残酷な話が必要だったのかなと思いました。
カワウソはずっと足が悪いままだし、モエサシ(エレハル)の死も1行で終りだし。なんだかなあ。
ファンタジー = 楽しい話
を期待していたら、とんでもないめにあいました。
えーと
「夜の言葉」でルグィンはファンタジーを逃避する所と考え、
むしろファンタジーへの積極的な逃避を奨励しているけれど、
ファンタジーがディズニーランドであってはならないというような事を言っていたはず。
ファンタジーは本質を語るものであるがゆえに、現実より残酷になり得るといったようなことも。
「楽しいもの」を求めて読んだのに……!という
>>536の気持ちは察するが、
それはディズニーランドに行こうとして、
間違ってルグィン大平原の横断旅行に出かけてしまったようなもの。
とっとと撤収してディズニーランド行きの服装に着替えるか、
旅支度を調えて大平原の自然と対峙するかしかない。
人の死に対して軽い、っていうのは結構わかる
私はアースシー1巻目からそれを感じてたしこの話にいたってそれを感じる、ってのは
結構面白いと思った。まあアースシー世界の伝記物で大昔の人は個々の命なんて重要だと
思わなかったんだと思えばいいよ。でも現実だってそんな感じだろ。
ロークが出来上がるまでの紆余曲折は大きな歴史の動きを感じてよかった。
力ない人々の活動がその後大きな力を持つ学院になる。創始者たち以降
除かれていた女性が入れるようになる。
大賢人すらその地位が存在し、そしていなくなる。
大きな歴史とその中で動いてる小さな人たち。
ふ、エレハルが学園の活動から徐々に手を引いていった
というところに哀しみを感じなかったら嘘だな。
非現実的な物語の中で、人の心の深淵に迫ろうとするものを本来のファンタジーだと
思ってたけど、そんなことを言い張ったっててんで見当はずれな気もするこの頃です。
ファンタジーには2種類あるんだと思うことにしてる。
>>536 なんにしろ、嫌な面をクローズアップして見せつけるのは気持ちのいいことじゃないってとこには同意。
自分はあまり抵抗はなかったけどなぁ。
洋の東西を問わず、神話とか昔話って結構残酷な描写があるものじゃない?
それに近い感覚だった。
死の描写の軽さ、残酷さについての>536の言い分はわかるけど、
作者はそれを肯定している訳ではないと思う。
人間の死なんてそんな大層なもんじゃない、本来は。
>>537 そうですね。違った世界に迷い込んでいるのですね。
どうして、こんな嫌な気がするか考えてみると、
この物語の中で邪悪なものは人間だからだと思いました。
悪がもし、何か悪魔とか魔物とかだったら、受け入れやすかったと思います。
この物語は、邪悪な精霊も出てきますが、主に悪をなすのは人間で、
人間に害をなす竜も自然の一部みたいな扱いです。善悪を為すのは人間という
点が、他のファンタジーと違うかもしれません。
>>538 私は、映画のゲド戦記から入ったのですが、この映画にたいしてル・グウィン女史が
クモを殺して暴力によって問題解決したことを批判しています。
じゃあ、原作はあまり暴力による問題解決はないんだろうなと思って読み始めたら、
ほとんど暴力で問題解決しているじゃないですか。
1巻など、時間がないからという理由で、竜を殺しまくり。こりゃあ、ひどいと思いました。
それでも、1〜3巻ぐらいまでは、神話風のところがあって、まあ説話だからみたいな
感じで読んでいました。
しかし、4巻以降は、描写が生き生きとして現実感が出てきて、痛みや苦しみ死の描写を
読むのがつらくなってきました。
現実だって、そうだろと言われれば、中東や北朝鮮での現実を考えると、そうですね。
でも、そんな現実をつきつけられたくない。そんな気持ちです。
>>539 そうゆう邪悪な気持ちも人間にあることは、認めたくないけど、否定することはできません。
しかし、現実せかいでは、なぜそうなってしまったのか、考えていくとある程度納得できる場合が、
多いです。
例えば、ユダヤ人に対するナチの迫害にしてもです。
しかし、このアースシーの世界での海賊の動機は、どうにも救いようがない。
気晴らしのために、生きた人間を焼き殺す必要があるそうですから。
この動機の恐さというのは、そう言えば、古代中国には出てくるかな。
王に気に入られるために、我が子の脳を料理にして出す話とか。
魔女裁判とかもそうですね。
>>540 確かに、ヨーロッパや中国の古代、中世では、残酷な話が出てきますね。
こうした残酷性は大陸的なものかなと思いました。
作者がこんな話が好きじゃないとしたら、こうゆう嫌な話を持ち出すだけの
意味があるものなのですかね。
>>541 確かに、人間の死はたいしたもんじゃない。
人の命は地球より重いなんて大嘘。命は紙のように軽い。
でもね・・・・。
>>538 >エレハルが学園の活動から徐々に手を引いていった
>というところに哀しみを感じなかったら嘘だな。
こうした理由で次第に手をひくということは現実にはよく
あることですが、哀しいですね。せめて、物語では、そうであってほしくない
という気がしました。
それから、ロークの成立は女性中心であったのに、いつの間にか男性中心の
世界になっていったのが面白いと思いました。
現実的の時間経過と、物語の中での時間経過が逆になっていて、1から3巻が書かれた現実での
古い時代では、ジェンダーの問題を意識しなかったので、男性がロークの中心になっており、
ジェンダーを意識するようになった後の時代に記述したロークの古い時代では女性が中心に
なっている。
人の命を物語の中で軽く扱うのと実際に人の命を軽いと思うのは全然別の
ことだし、大事なのは本を読んで受ける印象じゃなく、そこから自分が何
を思い考えるかだと思う。
それと、残酷な話や哀しい話は、現実で起こるそういうことに対する作者
の怒りや悲しみ、そしてそれを多くの人に考えて欲しいと思ったりするか
ら生まれるんじゃないだろうか。(考えようによっちゃ一種の愚痴とも言
えるかもしれん…)
楽しい冒険ファンタジー系のおはなしには、なぜかたいてい「敵」が出て
きて、主人公からみた一方的な視点でしか描かれないことが多い気がする。
ああ、それは確かに。>視点が一方向
絶対的な価値観が与えられないから
不安感が耐えられないと感じる人もいるんだろうな。
悪役が人間というところがいいんだよ。
一番コワイのはふつうの人だ。
最近のレス読んで、やっぱり4巻以降はルグィンがかなり揺れていることを実感したよ。
4巻以降は児童書である「ゲド戦記」の枠内でやるべき話だったのか。
俺は最初に4巻を読んだ時にはNOだと思っていたし、今改めてNOだと思う。
でも出来上がった4巻、5巻、外伝にはもはや否定できない重み(そして子供には重すぎる重み)がある。
俺が個人的にルグィンの精華だと思っている「オルシニア国物語」と同じような重みを
今の「ゲド戦記」6巻組は持ってしまっている。
「子供たちに与えるのは3巻まで。それ以上は彼らの意志に任せる」
これはあちこちで散見する意見だけど、いま、はっきりと俺はそう思う。
だが俺達成人は「ゲド戦記」6巻組の重みを受け入れることができるし、
そうすべきなんじゃないか?と思うよ
>>544 そして2001年からこっち一連のアメリカの国家的ヒステリーを体験してきたルグィンがどうなってるのか……。
それを目の当たりにするのが怖くて「ギフト」も「ヴォイス」もまだ読んでない。
Gifts読んだけど、良かったよ。
子供だましじゃ決してないけど、子供を意識して、理解しやすいように書かれているように思う。
スレ伸びてるなぁと思ったら…
なんて言っていいのか分からないけど、
>>536はハリポタやハルヒや
スレイヤーズとかを読んでれば良かったね。
人には好きなものや苦手なものがある。
読んで不快になるのなら読まずに避けることも悪いことじゃないよ。
絵本のようなほのぼのとした世界がファンタジーってわけじゃない。
私は悪の宇宙人が襲ってきたとかそういうんじゃない
「悪を成すのも善を成すのも同じ人間」ってとこが好きなんだけどね。
554 :
HH:2006/11/10(金) 22:12:11 ID:QRUk3OC5
いやあ、日本人は変わったんですね。もう半世紀も生きている
私ですが、けっこう多くの人が暴力や悪意や無意味な死について
(特にそれをファンタジーの世界でまで読まされることに)、
生理的な拒否反応を示していることはちょっと意外でした。が、
今はそうなのだなと、妙に納得もしました。教育は偉大だな。
そうしたものは、つい最近まで、その辺にいくらでも転がって
いたので、そもそも抵抗感が起きるなんて夢にも思いませんでした。
そうか、そうか。目から鱗です。
>551
「9・11」もあるけれど、ハリケーン「カトリーナ」の暗い影も
特に「VOICES」のほうでは感じます。ただ、主人公の住む港町に
トルメキア軍のように入ってくる、女を表に出さない、一神教徒の
砂漠の民が「Atth」なんて神様を信じていたりするところは、
ちょっとね。
555 :
HH:2006/11/10(金) 22:12:53 ID:QRUk3OC5
(承前)
まあ、中世風の封建社会(王様やお姫様を出すにはこれじゃないと)
がファンタジーの舞台装置としては王道なので、当然、ご本家の
お館さまとの血の濃さが、その人間の価値基準になります。身分社会
ですし、需要と供給で、いい馬のほうが人間の小作人より価値があります。
「ゲド」にだって、奴隷が出てくるし。
家畜は生活のすぐ近くにあって、人間社会もその相似形なので、
交配、選別、優生学的発想は当たり前です。生活の基本は「地産地消」
(笑)ですから、地味の悪い、寒冷山岳地を舞台にした『ギフト』では
足らなければ、隣から奪ってくるという「信長の野望」状態です。
その中で、各領主が魔法合戦をやりあうというのが『ギフト』の世界です。
(「VOICES」は港町が舞台ですから、毛色の違った人間が隣どうしで
住んでいて、損得勘定を中心に、生活しています。開明的で、誰もが
決定的に勝つことはなく、その分、物語的にはすっきりしません)。
人生の酷薄さは、現われ方に差異はあっても、両作品に共通です。
でも、読むべきは社会構造ではなく、そこで生まれ育った若者たちの
心の軌跡です。枝葉に惑わされて嫌わないでください。「552」さんも
言っているように、読むと、これがなかなか良いのですから。
ルグインはSF作家であり、人類学者の娘であり、国際結婚したアメリカ人女性だからね。
人間の価値観が絶対ではないという危機感を常に感じ続けて生きて来た人だからこそ、
アメリカ社会の陥りがちな原理主義に対して警鐘を鳴らす義務を感じている。
そのための道具が、この人にとっては文章だった。それだけのことだよ。
この人の文章を読んで絶対的な価値に浸っている人が不快感を感じたり、
アメリカ社会に生きていない人が警鐘を場違いに感じたりするのはある意味自然なこと。
個人的には「たとえファンタジーの中ででも、意味もなく人が死ぬのは嫌だ」って感覚は別に不自然なものじゃないように思うけど。
(自分はそう感じることはあまり多くないけどね)
時々気になるんだけど、ル・グウィンの描いた世界が自分には受け入れがたい部分があるっていう意見が出ると、
それはあなたの価値観が硬直しているからだ、視野が狭いからだ、というような意見(少なくとも、そう受け取れる意見)が出てくるよね。
でもそういう意見は、ル・グウィンの世界観に疑問も持たずどっぷり浸かっている「のではない」って言い切れるんだろうか?
受け入れがたい部分があるってことと、その物語が好きであるってことは両立しないんだろうか?
とりあえず、自分は(536さんではないけど)、「ハリポタでも読んでいればよかったんじゃない」なんて言われたらあまり愉快な気はしないな。
(別にハリポタは嫌いじゃない。読んではいないけど)
はっ。
死を否定する奴に限って生すらも否定してるもんさ。
マッカーサーは銃撃戦の真っ只中でコーンパイプ吸ってて
部下にもっと命大事にしてくれ、って頼まれたとき、
「人間は永遠には生きないぞ」って不思議そうな顔で言い放ったそうな。
北米インディアンの生活様式を語った「イシ」を読むに付け、
彼らの人口が「狩猟」生活を中心とする生活様式によって制限されてることを
しみじみ感じることがある。
『ギフト』では、持っている能力そのものによって貧しさを託つ高地人は、
その能力ゆえに人口や生活様式を制限される、という式が与えられる。
「死」が「生」を決定付けるのだ。どちらの否定も無意味というものだ。
>「たとえファンタジーの中ででも、意味もなく人が死ぬのは嫌だ」
という感覚も悪いものではないというなら私も同意だけど。
「意味もなく人って死んでしまうモノなんだ」ということが受け止められていて、
「でもそうあることを受け入れたくない」というならOKかな。
わかってるからこそ、ファンタジーの中くらいでは楽しいことが読みたいよとか、
物語の中くらい勧善懲悪であってくれ(八犬伝だな)とかね。
そういうのはわかる。(自分はそっちにいかないけど)
そうじゃなくてたんに明るいモノだけみていたいコワイノイヤという、
おこちゃま感覚なだけなのはチョットネ
ヌルい話と優しい物語は違うよー。
ハリポタやスレイヤーズやハルヒってなんじゃい。
図書館もっと通ってもっと本を読むといいよ。
ハリポタやハルヒは読んでないけど、スレイヤーズは自分も好きだし、
その手のジャンルのものはまた別に読んで楽しいモノなんで。
ま、いろいろ読むのはいいことだよーとは言いたい。
>>548 しかし、この物語も悪は悪であって、悪の側からの視点というのはないように思います。
もし、人間が悪というなら、悪の側の事情というものも書いてほしい気がします。
それがないと悪の側に救いがないんですよ。
例えば、海賊にしても、どうしても海賊になったのか、その生い立ちとか、
家族環境とか。そうゆうものもあったらいいなあと。
そうゆうのがないと、悪の側は、外側の世界の話になってしまう。
つまり、作者によって人間扱いされていないことになる。
死んだ悪人だけがいい悪人だ
>>557 >時々気になるんだけど、ル・グウィンの描いた世界が自分には受け入れがたい部分があるっていう意見が出ると、
>それはあなたの価値観が硬直しているからだ、視野が狭いからだ、というような意見(少なくとも、そう受け取れる意見)が出てくるよね。
うんすごくよく思う。それこそ視野が狭いっちゅーかなんというか。
今時流行のファンタジーについては色々思うけど、それ以上に↑こういうのは残念だ。
>>562 自分はだけど、そういうのを常に想像で補ってフォローして読んでるよ。その方が気が楽だから。
大原則として、ヌルくないとベストセラーになれないからな>ハリポタ、ハルヒ
逆に質の高い作品しかロングセラーにはなれない。
>>553 >>559 いま現在非常なストレスを受けている人間には、優しさだけでできているような物語も必要だよ。
がっぽりえぐり取られた人間性の痛みを応急処置でなんとかするモルヒネみたいな物語。
日本のファンタジーじゃ宮沢賢治なんかがよくその機能を期待されて読まれてるね。
もっとも物語に含まれた毒が当人をさらにむしばみ、さらにストレスに過敏な体質に仕上げることが多いんで、
はっきり言ってそういう読み方や、それ用に書かれた本はお勧めしません。麻薬と一緒ですから。
まあルグィンはモルヒネとしては全然使えませんね。
>>553 悪が人間なら、悪の側の内面も書いてほしい気がしました。
悪の側からみたら、善の側が悪かもしれないし、悪の側にも事情があるはずだと
思うのですが、悪は悪として片付けられている気がします。
悪は悪であって、善の側からすると、それは外側の世界という扱いになっているように
思いました。
それは、何か、自分は悪くないんだけど、世間が悪いとか、他人が悪いとか、
作者の被害妄想が表れているように思います。
自分は正しくて、他人が間違っているという思い込みを感じます。
善の側と悪の側が、お互いを理解するとか、和解するとか、そうゆうのはないんでしょうね。
>それは、何か、自分は悪くないんだけど、世間が悪いとか、他人が悪いとか、
>作者の被害妄想が表れているように思います。
>自分は正しくて、他人が間違っているという思い込みを感じます。
これね、はっきり言ってルグィンの限界。
彼女は常に「個人の心の中」にせよ「世の中」にせよ、今の状況を変えたいと思って物語を作ってきたから、
あるべき状況と現実とのあいだにどうしても価値の差を作らざるを得ない。
そうでなかったら変える意味も、またその物語を書く意味もないもんね。
まあ被害妄想というにはあまりにとって切実な問題を
女として、SF作家として、アメリカ合衆国の国民として彼女は語ってきたわけだが。
ふざけんな。
おまいは黙ってろ>ガチャ
>お互いを理解するとか、和解するとか、そうゆうのはないんでしょうね。
よく読んでみてほしい。
ルグィンの作品はまさにそれをテーマにしている。つーかそれ言いたいだけで彼女は物語を書いてきた。
ただし登場人物にとってリーズナブルでないような結末(ケンカだめ、お互い仲良く、みたいな)は
決して語られない。そういうところはルグィンすごい厳しいからね。
双方事情があるにも関わらず不誠実に落としどころをつけるようなことはしない。
それで、しぜん大規模な和解が実現する作品も少ないんだと思う。
>悪が人間なら、悪の側の内面も書いてほしい気がしました。
>悪の側からみたら、善の側が悪かもしれないし、悪の側にも事情があるはずだと
>思うのですが、悪は悪として片付けられている気がします。
これはルグィンには無理だろうね。
彼女は物語作りに誠実な人間であると同時に、確固とした(そしてたまに説教臭い)倫理を持っている人だ。
ワルモノの行動をリーズナブルなものとして描写する能力はあっても、
その行為自体に耐えられないんじゃないかな。
黙ってられるかこのクソボケ
悪も善もねーだろーが。そもそも。
3巻のクモですら、己の自己欲求に従った結果はまり込んだ「垣根」の罠に
もはやどうすることもできなかった人間として描かれてるだろうが。
ゲドもそうだ。オジオン様ですら、影を持っていた。
読む、というのは簡単なようで居て
本当の意味で「読む」能力を得られる人間はごくわずかだ、
まず、そこんとこから理解せいっちゅー話よ
読み方は押しつけるもんじゃないよ
何回でもいろんな読み方すりゃいいんだし。
好みが合わないんだったらそれはそれ。いい本なんだからいいと思わなきゃ、とかそういう
のは変だしね…。私はナルニアとかは好みじゃない。たくさんの人がそれを面白いと思うん
だったらそれはいい本だってことだけど、無理に好きになる必要も、拒絶する必要も無いと
思うよ。
ルグウィンの小説は説教臭さはあるね。たまに強調しすぎだと思うこともある。
(エンデとかも説教くさいけど、ちょっと雰囲気違う…ルグウィンの方がよくも悪くもラジカル?)
でも、自分で築いた世界をあっさり根底からひっくりかえした外伝&5巻はそういう意味で
すごく好きです。
エンデなんかはちょっと世界の不条理にあきらめ入っちゃってるよね。
あるがままにというか。
ルグィンは突撃しまくり。
ナルニアなぞ途中から説教臭さの極地だ。
(でも好きなんだけどね。ライオンと魔女は傑作です)
それにくらべればル・グインの説教臭は低い方。
「突撃しまくり」には同意かつ大笑。
>>571 ガチャは一行レスだけつけるなら、黙ってろ。
という意味だったと思うので、
>>571みたいなレスはスレ住人的にもウェルカムだと思うよ。
熱くなりすぎんなって。
個人的には、自分の期待したものと違うという愚痴だけを述べられるのはつらいが
それで、スレが伸びたりル=グウィンの評価再考流れになってるのは面白い。
>>567 勘違いだったら申し訳ないが、あなたはそもそもゲド戦記が描く世界が
「善人」と「悪人」の世界で構成されていると感じ取ったのかな?
自分は、ゲド戦記…というか、アースシーの世界は、善悪ではなく
いろいろな意味での上下の格差とそこから生み出されるものを描いていると思うんだが。
例えば、「統べる強者」と「従わされる弱者」のような意味で。
前者の「強者」つまり作品の中では、権力者であったり海賊のような力を奮う者であったり
女に対しての男であったりと、様々な立場が用意され、魔法使いといった権威ある人々も、
こちらに属している。
一方、後者の「弱者」は貧しい人々であったり、子供であったり、女であったり、魔法使い
に対しての一般人であったりと、明らかに劣るとされる人々が登場する。
これら強者と弱者の中には、素晴らしい人々もいればダメな人間もいる。
例えば、一巻のペチパリ。彼は善なのか悪なのか? そこには明確な区分けなど無い。
ただ、それぞれの立場に従って、それぞれの行為が淡々と描かれているだけだ。
これらを善と悪に分けるのは、ちと乱暴では?
物語の主人公であるゲドは弱者から、強者へと駆け上がり、やがて頂点まで極めた。
しかしその強者の頂点まで上り詰めた者が、4巻で弱者の、しかも底辺にまで身を落とす所が
シリーズの後半のテーマとしては重要であり、そのゲドを支え、時には呆れ、叱咤しそして
慰めるのが、同じく強者の立場からゲドに先んじて、しかも自ら進んで弱者に加わったテナー
だったこと、さらに同じく、弱者の最底辺から生まれてきたのがテルーである点も重要だ。
それら弱者が、5巻では世界を統べる王と席を同じくし、竜という最強の強者も弱者も
全ての存在が一つとなって、全ての格差を作り出した源の「垣根」を取り払ったという点に、
ルグィンが描きたかったアースシーの世界があると思ったんだがね。
こういった世界の中には、「善」も「悪」もなく、「罪」と「罰」も存在しないと思うんだが。
だから、それぞれの立場など、いちいち踏み込んで描く必要もないし、欲しいとも思わないな。
(とはいえ5巻はあまりにも展開が早く感じられたので、もう少しじっくり描きこんで欲しかった)
登場人物全ての行いに生い立ち等の言い訳と過去等のフォロー
そしてラストに伏線回収と救いがある話……
こわいがな。
どうでもいいが、ハリポタは結構意味なく人死ぬぞ。
ここは読まずに批判してるのが多そうだけど。
アースシーだけではなく、ルグィン世界観において
『善悪』で人間は測られてない。
居るのは賢明なヒトと愚かなヒト。
ハリポタは社会的にドロップアウトしていた作者の自己投影物語
ゲド戦記は社会的にはインテリ階層だがマージナル(反主流)な作者の社会分析物語
こんな所だと思う
ハリポタはたしかに世界として内向的で稚拙なところはあるが、
作者のフラストレーションをちゃんと消化しているからそうは悪くないんじゃないのかな
同じフラストレーションを抱えてる人(現代社会では非常に多い)には受けるだろうし
映画しか見てないんだけどね
現代においてはルグインのような危機感を抱いてる人の方が少数派で
グローバリズム・ポピュリズムに押されてむしろ嘲笑されている部分も多いから
それが受けづらい、と言われても残念だけど不思議には感じないな
ルグインの気持ちがわかる世代を育てたい、とは思うけど
皆熱くなってきたねぇ。
ただ自分が好きじゃなかったから、愚痴だけ言ってオシマイじゃ悲しいと思うんだ。
しかも自分が思ってたのと違ってたからヤダってさ。
これは、こういう話なんだなぁってそれでいいんじゃないかい?
私は長いこと大嫌いだった果てしない物語をあるとき読み返したら
「ああ、そういうことかー」って腑に落ちたりして納得できた。
コレ嫌いアレ嫌いで読むことを拒否しちゃうのはやっぱり損だよね。
>>576に同意
というか、逆に悪の背景をきちんと書いてる物語なんて少ないと思うのだが。
無意味な死がイヤって人は森絵都がいいよ。面白い。
固定ファンがついている作品であるし、批判するような書き込みは嫌という人がいるのもわかるけど、
どのような感想であっても、読んだ感想を述べていい場所だと思うのだけど、だめなのかな。
もちろん、批判する感想を批判するというのもありと思います。わたしは、いろいろな人の意見が
読めて、すごく面白いです。
ルグウィンは世界を書くのが好きで、得意でもあるんだろうね。
人物描写よりもずっと。世界を大事にしてるのがわかるけど、個々の登場人物に対する愛着は薄そう。
585 :
HH:2006/11/12(日) 02:36:49 ID:zOoc0/4p
養老孟司さんの本を読んでいたら、日本での哲学・思想面の
試みは、大抵すでに仏教でやっているという記述がありました。
自分のオリジナルと思ったことが、仏教書ですでに取り上げられて
いることに後で気づいたりすると。仏教伝来以来、その時代の
最高頭脳が仏教の用語と枠組みで森羅万象をあれこれ考えた
結果なのでしょう。
で、ちなみにグーグルで「女も仏になれる」で検索をかけると、
ちゃんと出てきますね。あれこれサイトを読むと、日本化され、
庶民に普及する過程で、本来の教えが変質していったようです。
「女は不浄なのですか?」「いいえ、そんなことはありません」
から始まって、「女は仏になれるのでしょうか?」「「変成男子
(ヘンジョウナンシ=男になって往生する)」という段階をへて、
最後は「そんな面倒なプロセスなど抜きで、いきなり女のまま
仏になれます」へと至るようです(いいのかな、この理解で?)。
浄土宗の法然さん、浄土真宗の親鸞さん、蓮如さんという流れ
のようですが。ううむ。
つまり、見込みがあるので、「変成男子」はどうかとオジオンに
言われたけど、テナーさんは、一度きちんと女というものをやって
からねと、みずからの意志でドロップアウトしたということかな。
結婚、出産、子育て、亡夫の見送り、遺産整理、初恋の男との再婚
とフルコース。でも、たぶん教えがその後変質して、「そのままの
君でいい」と言われても、彼女の場合は、そもそもああした「大思想」
に若干のいかがわしさを感じて、距離を置いたかもしれないな。
ハリポタはおもちゃ箱をぶちまけたような一見他愛のない勧善懲悪ファンタジーだが、
おもちゃの中にはマザーグース的な理不尽や残酷さのあるものも多分に潜んでいる。
けっして深い物語ではないが、読んでない人が思ってるほどヌルいわけでもない。
ディズニー関係にしても原作読めばグリム童話なんて残酷だし、プーさんは哲学だし
ピーターパンも永遠に大人になれない主人公の孤独は深いし、海賊との殺し合いもある。
ファンタジーってどれも結構ハードで理不尽なもんじゃないかな。
単なる楽しさやわかりやすい道徳観を求めて満足を得られるものって案外少ないような…
とりあえず映画とかの印象とは違う一筋縄でいかないものも多いから
読んだこともない作品を一方的な見地から安易に引き合いにするのはイカンな。
(ハリポなんかは訳があんまりなんで別に勧めないけどね)
自分はハリポタは2巻までは一応読んだ。
最新刊までつき合ってはいないから勘違いもあるかもしれないが
「自分には合わない、面白くない」と単純に思った。だから読むのをやめたよ。
確かにいろいろなものは潜んでいると思ったけどね。
(魔法あり、児童虐待あり、学園生活あり、恋愛あり、サスペンスあり、殺人ありetc)
ただ、あまりにもいろんな要素がゴッタゴタに入りすぎて、魔法物語を読んでいるのか、
サスペンスを読んでいるのか、子供達の生活を描いた学園物語を読んでいるのか
散漫すぎて入り込めなかった。それと現代社会があまりにもベースになり過ぎていて、
ファンタジーらしさを感じられないのも辛かった。
他にもギリシャ神話や北欧神話、ヨーロッパ伝承の精霊や怪物達がやたらと出てくるが
それらのゴッタ煮的な存在も世界設定が借り物臭くてオリジナルを感じられなかった。
>>587 >(魔法あり、児童虐待あり、学園生活あり、恋愛あり、サスペンスあり、殺人ありetc)
そうそう。さらにいじめあり、差別あり…巻を追うごとにそのへんもっときつくなる。
だから少なくとも
>>536みたいな「ファンタジー=楽しい話」という人に
ヌルいのがいいならハリポタでも読んでればというのは違うだろうと思ったわけ。
>>578 「ハリポタ」って「ディズニー」と似たような感じで、内実と関係なく、
ある種のファンタジーの代名詞として使われてるよね。
2ちゃん嫌いな人にとって、「2ちゃん」といえば、
無責任で凶暴でえげつないオンライン掲示板みたいな。
使う側の無神経さは感じるけど、便利なんだろうってのは理解する。
この本は二点で騙された感がある。
1)ゲド戦記というタイトルなのに、戦記ものじゃない。戦争の話なんて出てこない。略奪はあるが。
しかも、ゲドが主役と呼べるのは1巻のみ。看板に偽りあり。これは訳者の責任だろう。
2)これって、本当に児童文学なの?作者は、児童文学だと思って書いているの?
児童文学のジャンルからはずれているように、私は思う。
子供に読ませたい本だとは思わない。
読者には悪いが、俺にとってはハリポタ1巻自体は単に稚拙で
主人公のアンリーズナブルな天与の才とねじくれた性格が強調されるだけの不快な物語だった。
エンターテインメントとしてきっちり作ってあるディズニー作品と同列に並べていいものじゃないと思うな。
ましてやゲド戦記をや
>>590 1)はまったくその通りで、出版社にはいつか改めてほしいところ。
2)については4巻以降は同意できる。
もっとも、読んでほしい本を読まなかったり、読んでほしくないのを読みまくったり、
はたまた漫画やゲーム攻略本以外には見向きもしなかったりするのが子供ってやつなんだが。
はっきり言えることは、子供を純粋培養できるなんてことは可能性としてだけでも考えちゃいけない。
怖ろしいことになるよ。
個人的にはハリポタは、かなりイギリスローカルな感覚で書かれてる話だと思うな。
映画は見たことあるけど原作は読んでないので間違ってるかもしれないけど。
>>590 ゲド戦記を初めて読んだのは中学生の頃だけど(まだ3巻までしか出てなかった)、「戦記」という言葉にあんまり違和感はなかったなあ。
ゲドは一応、どの巻でも戦っているように思えたし。
ただ、「戦記」って言うと普通は確かに戦争の記録と思うわけだから、あんまり内容に沿ってないのは事実だね。
まあ岩波に先見の明がなかったということで(「帰還」が出た時も、「ゲド戦記最後の書」とかサブタイトル入れちゃってたし)。
あんまり責めるのもかわいそうだとは思うけど、いい加減変えてもいいよねえ。
なんでおまえらこのスレでハリーポッターへの文句を書いてるのか
>「帰還」が出た時も、「ゲド戦記最後の書」とかサブタイトル入れちゃってたし
これはまあしょうがない。原題が"Tehanu: The Last Book of Earthsea"だったし。
アレ、結構長い間、日本で勝手にサブタイトルつけたのかと思ってた。>最後の書
>594
当然、真のファンタジー読みたるゲドファンは、
ああいう稚拙なラノベにファンタジー面されるのが不愉快だからに
決まってるじゃないですか。
狂信者だらけの指輪物語にも言えることだけど。
あーこらこらw
指輪ファンにまでいらん喧嘩売ってどーする?
ルグィン見習って突撃しまくるのはやめなさいww
あのう、物議をかもしてる
>>553を書いた者なんだけども…
ハリポタは3巻まで読んだし映画も1は見たしスレイヤーズもハルヒも
出てるもの半分位は読んでからの意見なんだが…
不快に思われたのなら申し訳ない。
ただ、ゲド挫折した友達がこれらが好きだからどうかな?と思っただけで。
普段本を読まない人が入り易い世界ではあると思うよ。
確かにこれらや今の漫画がファンタジーの全てだと思われたら悲しいけど
好き嫌いってどうにもならないし仕方ないと思うよ。
だから、
>>597ほど嫌ってるわけじゃないよ。
あーゆうのよりルグインやグリム童話とかのが好きだなってだけ。
勿論向こうのも読むわけだがw
>>599 だいたい同感だけど、実はハリポタは4巻以降かなり暗くなるし
人は理不尽に殺されるしかなりやりきれない展開なんだよ。
>>536がゲド難しかったのでミーハーなのが読みたいといってるなら
勧めてもいいけど、楽しい話を求めているということなら
ハリポタもとんでもないわけ。
>>586あたりも別にハリポタ悪く言わないでよといってるわけじゃなく
残酷な話だから「ぬるいよ〜」って勧めちゃだめだって言ってるんだと思う。
>>595 そもそも原題からそう銘打ってたのか……知らなかった。
それだったら岩波けっこうカワイソスかも。
Amazonで調べてみたら、今は"Tehanu: The Earthsea Cycle"ってなってるみたいだね。
>>601 題が変わってるのは知らんかった!
ルグウィン自身が、確か外伝か5巻の序文で『「最後」だなんて、なんて馬鹿なことを!』って書いてるよ。
どうも、このスレでお世話になっています。
ダークローズとダイヤモンド、地の骨を読みました。カワウソと違って読みやすかったです。
ダイヤモンドは、父親の立場で読むと、つらいものがありますね。ローズはダイヤモンドの不在中に
別の男と仲良くなっているのだと思っていて、意表をつかれました。
地の骨は、ああ、そうだったのかと。魔法使いって考えていることがよくわからないですね。
The Earthsea Cycle はシリーズ名だろう。
日本でも「アースシーの物語」くらいにしてくれるといいのに。
「帰還」の原題 Tehanu: The Last Book of Earthsea から
最近では The Last Book 〜 という副題がとれたって感じ?
The Earthsea Cycle というのもペーパーバックにするときかなにかに
わかりやすいようつけた便宜上のシリーズ名って感じだな。
どのアースシー本にもついてるわけじゃないので実はわかりにくいw
しかし日本のシリーズ名は「看板に偽りあり」というのは同意だが
「ゲド戦記」という名前のインパクトが日本での人気に一役買ってきたというのはあるかも。
ギフトって年代記?
全編「僕」で一人称だったのにな。。。
多方向から「西の果て」を描き出していくんじゃないかな。
次の巻はオレックが主人公ではないらしいし。
608 :
なまえ_____かえす日:2006/11/23(木) 21:58:44 ID:EXt57kU/
女は死ねばいいお!
魔法使い乙。
かなりな遅レスの上に、話の流れを切ってしまいますが
>>516-517 英語では太っている人のことをpotbellyといいますが、
これは pot(壷)+ belly(腹)の組み合わせですね。
ペンセの台詞の potato belly は辞書に見当たらないが、
アルハの台詞の potato face に合わせたものかと思います。
(第1章には、マナンの顔がジャガイモに似ていると
いう記述がありますね)
余談ですが、この直後のアルハの台詞
「まぬけな鈴付き羊めが」は原文では
"The stupid old bellwether"
なんですが、wether には「去勢した雄羊」の意味もあります。
ちょっと怖いねアルハちゃん。
そんなツンデレ美少女も時と共にオバハン化する過程を見られるゲド戦記はすごい
>>610 へぇー。面白いね。
アルハにとって男は皆宦官だからかな?
ここ来るともっと英語を勉強しなきゃと思う…
ちょっ、ゲド!その穴じゃないわ!
上で上がってるギフトとかヴォイスのシリーズって和訳されてんの?
あんまり話題にならないし本屋でも見ないから
大まかなストーリーとか世界設定とかもよくわからない。
変な奴だな。
ギフトが和訳されてんのはちょっと調べれば分かるしスレ読んだって分かる。
大まかなストーリーやらが知りたいなら尋ねればいい
616 :
HH:2006/11/27(月) 22:20:06 ID:P+QFqnnd
>614
ル=グウィンがいまも書きつづっているファンタジー・シリーズ、
The Chronicles of the Western Shore(西のはての年代記)の
ことです。訳者あとがきによると、最初は1巻だけの予定だった
けれど、書きたいことがたくさん出てきて、いまのところ三部作と
されているそうです。タイトルは、"Gifts"(2004)、"Voices"(2006)、
そして"Powers"(未刊)で、シリーズ第1巻が『ギフト』谷垣暁美訳
(河出書房新社)という形で邦訳されています。来年、第2巻の
『ヴォイス』が同じ訳者/出版社で刊行予定です。近所の本屋に
なければ、アマゾンで注文してもいいし、わが家の近くの市立図書館
にも1冊(いつも貸出中)あるくらいだから、そちらを当たっても
いいですね。「大まかなストーリーとか世界設定」はアマゾンの
読者評が、親切です。とっかかりはこれで十分です。
舞台は「西のはて」(Western Shore)と呼ばれる、とある大陸の
西海岸地帯です。例によって、詳細な地図が冒頭にあります。
東側には、北から順に「北山脈」(THE NORTH MOUNTAINS)、「木無し
山脈」(THE BARREN MOUNTAINS)、「砂漠」(DESERT)があって、
その先の東の世界とは、現在は、往来がありません。
第1巻はもっぱら最北の山岳地帯「高地」(THE UPLANDS)を中心に
展開されましたが、第2巻は一転、南端に近い都市国家「アンサル」
(ANSUL)が舞台になっています。
流れを切って申し訳ないけど、五巻感想を。
一〜三巻を小学生、四巻を思春期に読み、先日ようやく全巻読破しました。
長文失礼、うざいゲド好きフィルター付き。
・老いぼれてもゲドはゲドだった。
ハンノキに愛を語り(「おまえさんの愛はモレドのそれに及ばず、モレドの愛のほうが偉大だったとでも?」)、テハヌーに的確な質問を投げたり、さすが。私狂信者乙。
・笑い所を持ってったのがレバンネン。
ハンノキに嫉妬したり書簡に八つ当たりしたりセセラクとラブ米したりよく頑張りましたで賞。
・ハンノキ。結婚してくれ。
「この世界をなおすんだよ。」あたりから泣けた。
・若い二人の潤滑油役のテナー。
・アイリアンのキャラ立ちっぷりは異常。外伝でもカッコよすぎ。
・セセラク。華。「赤い円柱」呼ばわれまくり噴いた。
・アイデンティティを確立できたテハヌー。でも居なくなって寂しい。
・石垣を壊すことで、死した魂を留め置く場所がなくなり、
“死→宇宙に還る”(輪廻転生に近い?)世界になったのだろうか。要再読。
・今後はレバンネンの治世の短編集なんかが読んでみたい。でもゲドの死に際は見たくない私狂信(ry
今までもこれからも、自分の中では至上最高のファンタジーです。
映画化騒ぎにに耳を塞いで耐えた甲斐がありました。
重ねて長文失礼。
チラ裏追記:
石垣内に留め置かれた死者は、竜と人との別離の取り決め(原始の言葉と自由or物質社会)を破った、「魔法使いとその信奉者たち」であったと理解。
石垣がなくなってからは、死んだ後どうなるかは明確な記述無し。
現代社会と同じく、各人の信仰に委ねられる形になったと解釈していいのでしょうか?
古の魔法使い達による人為的な縛りがなくなったので、
カルガド人同様、死後の魂は何らかの形でアースシーを循環するものと思われます。
以前同じような話題が出た時には、輪廻転生に近い形なのかな〜という話で落ち着いたような・・・
輪廻っていうと個人の魂の独立性が保持されてて前世がどうのって話になってしまうんだが、
アースシー世界の場合は一回死んだら大いなる魂の海に溶かしこまれて、
またそこからなにか新しいのが分離する、といった感じになってそう
3巻でゲドがクモに「影の国に残っているのは名前だけ。偉大なモレドも影だけ残し
ほかは世界に還ってる」ってな感じのこといってなかったっけ?
だからまあそういう感じの死生観なのかな。
なんというか、
実際のところ食物は人の血になり肉になり物質的には確実に循環してるわけで
単純ではあるけど、そういう感じに近いと思った。
623 :
618:2006/12/05(火) 04:24:51 ID:SE4sYlRC
>>618-622 ご意見ありがとうございます。参考になりました。
力の源を失ったロークは、“魔法の権威”から再び“手のわざ”の集団へ回帰していくのかもしれませんね。
外伝や解説を読み込んで、色々想像で補完してみます。
しかしゾウゲ憎めないヤツだなw
「ただあんたを抱きたかったんだ。」のヘタレ告白で大好きになってしまった…
624 :
なまえ_____かえす日:2006/12/06(水) 15:03:58 ID:xpdUziPX
ゾウゲいいよね。アイリアンだってロークに行っても「ゾウゲ師匠」って言ってたし。
ハブナーで幸せになってるといいなあ。
でもアイリアンが普通の娘っ子だったら魔法でコマされて終わってた罠
いくら美形でもそりゃないだろwwwつーか、領主の娘の病気は治してやったんかいな
まあでも気持ちはわかるな。俺も禁欲とか無理w
煩悩深き我らがゾウゲ君に、ハブナーのワインで乾杯だ
手わざの集団に回帰する…か
大賢人もゲド以降いなくなるし、ロークの権威はともかく世界は変わっていうんだろうね
手わざの人々が学園を作ったようにそれが力をなくしていくのも大きな歴史だなあ
627 :
なまえ_____かえす日:2006/12/07(木) 21:47:06 ID:z/Gyfm4E
カラスノエンドー
628 :
なまえ_____かえす日:2006/12/07(木) 23:16:55 ID:vGflliLh
ノコギリソー
ウミガラスーw
>>626 いきなり魔法がなくなるわけではなさそう。
でも権威は弱まるだろうし、世界の中心は王のいるハブナーに移るだろうね。
もうアースシーの話は書いてくんないのかな・・・
もうないと思ってた続きが4巻で外伝で5巻、なわけだから
また次もあるかもしれないさ。
それまでは自分の中のアースシーを好きに彷徨うべし
けど物語として次があるとして、どんな要素があるだろ。
数百年後の世界、竜の帰還というのもありだろうか。
ゲドたちの去った世界に、すっかり立派になったテハヌーたちが
ル=グウィンさんのご長寿を願うばかり。
でも続きが出るとしたら、またアースシーに異変が起こらなきゃならないから
またレバンネンが余計に苦労しそうだな…
ゲドはたぶん亡くなってるだろうし。(ネマール様の長生きは異常w)
>>630の言うように未来の話とかが無難かもね
もっと昔の話とか
633 :
なまえ_____かえす日 :2006/12/13(水) 20:30:52 ID:pQ4NBeKQ
地の骨くらいの短い短編とかもっと読んでみたい
ギフトの話もここでいいですか?
今読み終わりました。凄く良かったです。
文体も分かり易くてサクサク読めました。
中盤ドラムマントの辺りとかは読むのが辛くて苦しかったですが、最後は爽やか。
そういうところがル=グウィンならではですね。
オレックには本当に父のギフトは受け継がれてなかったのでしょうか?
カノックほどではないにしろ微かにはあったのではないかと思ってるのですが…
そのへんはっきり描かれてなかったよね。
オレックにギフトが受け継がれているかどうかに関わらず、
父親は息子の能力を見限って逆手に取ることにした、というのが
真実なのかな。母親との最後の場面が、なんとも切なかった。
>>635 父親は父親なりにオレックを想っていただろうし、一族を守るにはそうする
しかなかったのは分かるけど…
もしあの時点で目隠しをしなかったのなら(オレックにギフトがないと分かったら)
とっくにカスプロマントは滅ぼされてたでしょうね。
そうか…ギフトのあるなしは関係ない、てことですね。
とにかくドラムに復讐が果たせてスッキリしました。
ギフト読むヒトが増えて単純にすごく嬉しい
アニメ化が生んだ功罪の、数少ない功のひとつだねえ
「夜の言葉」復刊とかさ
>>637 634ですが、図書館で多分私が一番最初に借りたと思います。
しおりのヒモがキレイに畳まれてたのでw
なので読む人は劇的に増えた感じではないですね。
うちの図書館にはゲド以外のルグウィンの本は一つも無かったのですが
最近色々増えてきました。
やっぱり嬉しいです。
…買えよ
何様だよガチャ
俺も全作品図書館ですが何か
ゲドだけはセットで持ってる(´∀`)
全部買ってますがなにか!?
なにか、って
他者への押し付けが気持ち悪い
ゲドは1〜3までしか持ってないな。
ハイニッシュものは一時期全巻揃えてたが、今は4冊ほど選んで残してる。
オルシニアは捨てられません。
>>643 誰もが買える経済状態や買ってまで読みたい嗜好なわけがないだろうに…
読者が増えただけで俺は満足だよ
ちなみにゲド全巻と闇の左手を持ってるが闇〜は古本w
ハヤカワはすぐ本屋の棚から消えるから、しばらく前のものになると古本で探さないと
なかなか見つからない。中古でないと買わないわけじゃないんだけど…
好き好き大好き!って気持ちをお財布で示すのもアリではないかとおもう今日この頃
ル=グウィンのファンの間口を狭めるなよ、好きなら自粛しろガチャ
借りて読んだって立派なファンだ
岩波もひどいよな、なんで物語コレクションがハードカバー並みの値段なんだ?
いっそ文庫にしてくれりゃいいのに・・・
偕成社の守人シリーズなんかもだけど
自社にりっぱな児童書文庫レーベル持ってるってのに
なんでわざわざあんな割高な携帯版を。
まったく商魂逞しいったらない。
651 :
HH:2006/12/20(水) 08:03:13 ID:s+2ExVtw
はるか以前(バブルが来る前)に聞いた昔話。
最近、出版社がつぶれなくなった。「なんとか新社」と
いうのがある程度出てくるのが、出版という業態の
ふつうの姿なのだ、とその人は解説した。そしていくつかの
老舗出版社の名前を具体的に挙げ、社員の平均年齢が
高く、しかも団塊部分が異常に膨らんでいると指摘。
いったん破綻して、出直すと、勤続年数が「ゼロ」に
なり、退職金の支給負担も軽減されるというのだが、
本当だろうか?
この話が本当だとすると、一見「ジブリ景気」に
沸いているように見えても、じつは2007年問題を
なんとかクリアしようと必死になっている「企業努力」の
表れなのかもしれない。読者には、直接関係ないけれど。
2007年は企業にとって労働人口激減より、退職金の支払いが厳しいからねぇ
せめてその金を国内に落としてくれればいいが、それと年金持って南国に移住しようと
考えてる団塊が少なくないらしいからな。他は自分の技術を韓国に売る技術者とか。
脱線してるのでsage
好きなら買わなきゃいけない、ってものじゃない。
けど、突如絶版・以後読めない、って場合もある。(経験者)
幾度も読み返したいような本なら、手許へ置くも一興かと。
ゲド戦記だと読めなくなる可能性は少ないだろうけど。
出版社が潰れて、出ていた本が読めなくなった、って事もあるし。
がんばれ出版社、って思いで、お布施のつもりで買うこともあるよ。
本の代金の問題じゃなく
家に置くスペースがない、って人もいるだろうさ
スペースはない。ないのに買ってしまう。で、家の中が凄いことにw
いい加減、大人の分別もたなきゃマズイね……
本が好きというのは物欲だからな。情報を買うなんてスカしたこと考えないから本好きなんだ。
漏れの場合は本の装丁、デザイン、込みだ。
興味がなくても、好きなデザインの本は手にとってしまう。
電子ブックは資格の参考書とか愛着のないものなら歓迎だけど、趣味の本は勘弁。
そうだねえ。
本のその存在自体に愛着があるよ。
紙をめくるのが好きだ
660 :
HH:2006/12/21(木) 03:04:54 ID:ulgSe9Tl
別に電子ブックでなくてもいいけれど、できればデジタル・データを
安くばら売りしてくれないかと本気で思っている。違法コピー対策があって
無理だとは思うけれど、特に独特の複雑な世界を描いた長い作品などは
あの単語、あの一節はどこに出てきたのだろうと探すのに苦労するので。
本によっては、思いっきり縦横に検索しまくって楽しみたいという要望も
あるのだ。たとえば、「デューン」シリーズの本編文庫17冊とか、
索引のない、資料的価値の高いノンフィクションとか。
初版が出たきり、絶版や実質的絶版になっている本で、定価が500円
未満、刷り部数が1万未満の文庫/新書で、しかもその出版社が当面増刷する
計画がない紙の本については、デジタル・データで販売してくれないだろうか。
そうした本は山のようにあるけれど、どうせ読者を選ぶタイプだろうから、
違法コピーで個人的に楽しむ人間、商売する人間が出てきても、
出版社側に与えるダメージは限定的な気がする。少なくともブックオフ
ではなく、カネは出版社、著者、訳者に確実に渡るのだから。
大規模なインフラ整備みたいな方向への模索はなされているけれど、
極論すれば、フロッピー・ディスクに本文データだけでも、わたし的には
問題ない。まあ、FD駆動装置がいまはレアだけど、要はごくごく小容量の
コンパクトな媒体による、小商いでいいのだ。1冊税込み300円程度の。
読者に覚悟を求めるため、ダウンロード方式は採らない。流通は従来の
書店ルートを使う。完全注文生産。とにかく安くあげる方向に知恵を絞る。
人気アイドルがブログやテレビで好きですと発言して、突然売れるような
レア・ケースがないわけではないけれど、ああ、儲け損なったと嘆くより、
そんなのは特異な例だと放置しておけばいい。今後「美しい日本」が
さらに進めば、近所の市立図書館にいま程度のサービスさえ期待できない
日が来るかもしれない。ともかくせっせとデータを国民のあいだに
ばらまいておけば、作品が生き残る確率はそれだけ高まると思う。
本文検索したいと思うことは良くあるわ
自分でこつこつデジタル化してみるのはどうか<どうしても検索したい作品
そう言えば小説をOCRで電子化してP2Pで共ryしてる人いないのかな。
664 :
HH:2006/12/21(木) 10:46:58 ID:ulgSe9Tl
>662
井上ひさしさんがどこかに書いていた、新書のカバーの裏に、自分用の
索引をつくるというテクニックは割と利用価値がありました。その程度の
作業量とそれに適した手法というエレガントな解決策です。
でも、検索したいような作品というのは、どれも長いものばかりで、
密度が濃く、スキャナーで取り込み、OCRソフトで処理し、最後は誤変換を
逐一チェックという作業をやったことが何度か(懲りない!)ありますが、
毎回ほんの数ページで挫折しています。目的と手段の乖離があまり大きく、
途中で虚しくなり、残りの作業量をかかった時間で割ってみて、
何百年も生きなければ無理と諦めることのくり返しです。
ある時期から、出版社は電子編集に切り替わったのだから、
この世にすでにデジタル・データで目的の本が存在していると知っている
ことも大きいと思います。宗教的な背景でもない限り、あのような
作業を継続的にできるとは思えません。これとは別のうまりテクニックが
あるなら(ありそうな気もしますが)、教えてください。
ベータ、VHS、8ミリをすべてDVD−R化する夢はとうに捨てましたが、
そちらのほうは、懲りずに試してみますから。
官能小説の話だけど、
フランス書院文庫なんかは既刊本のデータ販売がかなり普及してますね。
・古本屋に売りにくい
・図書館で利用できない
という条件があってのことで、やっぱり違法コピーには悩まされつつあるようですが。
「論文の書き方」の中で論文を書くテクニックの一つに索引カード作りというのがあるんだが、
あれは結局データベース化なんだな。
667 :
HH:2006/12/21(木) 22:25:30 ID:ulgSe9Tl
>665
レス、ありがとう。まあ、官能小説なら一定の読者層を期待できるし、
商売にもなるのでしょうが、それにしても、私の違法コピーに対する
認識は甘かったのかもしれないと、考え直しました。夢を語っただけです。
先人たちのやり方にならって、丁寧に読書メモを取りながら、熟読する
やり方に戻ることにします。
>>666 AccessやOracleなどのリレーショナルデータベースが普及する前は
パソコンでは索引カードを電子化した「カード型データベース」が主流でしたから
カードとデータベースの関係は深いです
もうそろそろいいかな
スレチ大杉。
まあ俺もゲドシリーズをスキャンして
モバイルで持ち歩こうと考えたことはあるけどな…
670 :
なまえ_____かえす日:2006/12/22(金) 09:50:52 ID:vOe7xsRF
いや、タダでもいらんわ
定められた血筋の若者が大きな試練を経て、それまで空位だった王座に就くっていうエピソードは
「指輪物語」でもあるね…何か共通のモチーフがあるのかな?
それはきわめて原初的な物語の類型なんじゃない?
王位とかを定められた血筋とかいうのをとっぱらったら、
要するに「ある人が冒険の末、自分のいるべき場所を勝ち取る物語」だからさ。
あと、そういう話は、起源神話に多いよね。
王朝の初代とか、神々の初代とか。権力の正当性を語る神話に使われる。
ギルガメシュ叙事詩、ディオニュソス神話、オイディプス神話
ローマ起源神話・・・日本なら大国主(オオナムチ)とか?
ちょっと質問なんですけど
このル=グウィンの「ゲド戦記」シリーズに出てくる魔法学校では、
魔法の勉強をすればするほど、魔法は簡単に使えるものになる・・・と教えてましたっけ?
逆
ありがとうございます。
魔法の技術は向上するからムダ撃ちは少なくなるが、
同時に魔法に対する倫理観も生まれるから変な使い方ができなくなっちゃうんだよな。
もっともこれは魔法に限らずどんな技術でも同じこと
呼び出しの長が講釈を垂れてたよね。
「ロークの雨がオスキルの干魃を引き起こしかねないのだよ」とか何とか。
世界のバランスを崩すから、天候を操る魔法は特にホイホイ使っちゃダメらしい。
そうか、なるほど
ハリーポッターの世界でしょうもないことに魔法をバンバン使いまくったから
アースシーで大干魃が(ry
チト違うが中国が「人工降雨で雨降らないところに降らせてウハウハだぜ」と発表してたな。
その分、どこかが乾くのに…
>681
ネタにつっこむのはあれだが、ハリポタ世界では魔法で大雨降らしたりは
できないで。
>>682 今は温暖化で海面上昇してるから、大気が乾いた分海の水がどんどん蒸発してくれるなら
むしろどこにでもたくさん降ってくれたほうがいいかもしれない
しかしこの世界のバランスとかの感覚はやはり現代人の考えた世界だなと思った
そうかぁ?
“便利”を優先しちゃいかん、って考え方はネイティヴアメリカンにもインディオにもあるぞ
あるべき姿を無理やり変えたら
神様がお怒りになってどうこう、っていうのは
どこにでもある話しだと思うね
人類学者の家に生まれて西海岸なオルタナティヴ文化で育ったところに
現代人の環境知識が加わってああなったんだと思うな。
ネイティヴアメリカンの神話の引継だけならパワーとしての魔法ではなく
人格としての諸精霊との交渉という点がもっとクローズアップされてただろうしね。
アースシー作品では竜との関わりにその片鱗が残ってるのかな。
人格としての諸精霊との交渉を正面からやると「オールウェイズ・カミングホーム」になる。
山行で、唐突に岩との会話だとか草木などの聖霊への問いかけだとかの描写が入ってたな。
あれは米人であるル=グィン女史から見た俺ら東洋人の風俗を彼女なりに再灯影したモノだと思ってた。
つまり、ぼくらは神も信じていないのにごはんを食べるとき手を合わせて「いただきます」という。
例えば、彼が去るとき我から「気をつけて」などと呼びかける、あるいは普段世話になってる道具に話掛けるとか。
ん?オレだけか?
いや、だってルグィン日本人とか日本人の習俗のこと全然知らないじゃん?
たぶん濃厚に中国と混ざってるよ。
普通にインジャンズ新大陸ワンスモアってところだと思う。
知ってたら惑星固有のアニミズムが外来宗教を骨抜きにしたり、
アニミズム教団の連合体がハイン人の接触(脅威)と星間航法の知識に過激に反応して
惑星規模の擬カソリック的国家宗教を形成して近隣星系に遠征したりする様を描いてたかもしれん。
「闇の左手」読みながら「これって幕末っぽいなー」と思っていたが、
清末のイエズス会士の記録のほうがもっと似てることに気づいた。
結局ルグィンにとっては日本より中国のほうが存在感大きいんだろな。
自称「堅固ならざるタオイスト」だし
すべてのル=グィンファンとまだル=グィンを知らない人に
あけましておめでとう
691 :
なまえ_____かえす日:2007/01/05(金) 06:41:19 ID:2AN8mVrn
もののけ姫とこわれた腕輪ってテーマが同じ
連休中に4巻再読。これで2周目コンプリート。
…思うに読む順序ってさ、
外伝を5巻の前に読むのと影との戦いを最初に読むべきだっていうことを除けば
この4巻を最後にするべきなんだと思うんだ。そう感じた。
あらゆる来し方行く末のすべてがこの4巻を中心にヘイヤ・イフを織りなしてるようの思えた。
あと、竜とは言葉で出来た存在という意味なんだけど、
今、僕等が読んでいる、「ファンタイジー」という、「SF」という物語は言葉ありきであり、
また始まりと終りの戸口であると思うと、なんだか説明がつくように感じられるんだ。
アースシー世界の「変化」っていうのはソフィーの世界のように物語世界そのものが終わることを意味し、
またたくさんの人の心の中で始まることを意味してるうように。
おまえが僕等とか言うな
寒イボ出るわ
「アメリカ人はなぜ竜が嫌いか」などのエッセイに見られるように、
ルグィンにとっての竜とは人間の想像力そのものなんだろうな。
すでに自然的精霊としての竜に親しんでしまっている僕等にとっては少し純化されすぎた概念だ。
理解はできるけど。
694 :
なまえ_____かえす日:2007/01/08(月) 22:47:43 ID:h+n4ekWc
嫌いかじゃねーよこわいかだよ
それそれ
おまいら、日経BPの山形浩生が怒ってらっしゃいます。
--------------------------------------------------------------
驕るな、クリエーター! 著作権保護は「創作から5年」で十分(日経BP)
http://business.nikkeibp.co.jp/article/topics/20070121/117338/ --------------------------------------------------------------
日経BPがメディア配信事業に進出するにあたり、
著作権法が邪魔なので著作権を5年に短縮する。
通常ならありえない議論だが、国民投票法により
頭の緩いたまごっち世代・ゆとり世代を騙せば
実現可能だそうです。。。マジかよorz
蛇足ですが、元々この事案は
『著作権保護期間の延長問題を考える国民会議』という、やらせシンポの出来事
http://thinkcopyright.org/communicate.html 山形浩生は参加していた松本零士先生にコテンパンにやられたのを根に持って
こともあろうか、日経BPという公共メディアで私的な怨恨を晴らす暴挙に出た次第です。
卑怯極まりないのは、一見、対等な場で議論をしているかのように装っていながら
相手が反論できないメディアで、巧妙に論点をすりかえながら、
相手を一方的に罵倒する姿勢です。
よーするに、日経BPが勝手に アニメ版ゲド戦記とか作って
ぼろ儲けしたくてしょーがねー、けど、著作権邪魔杉、って事です。
日経BPの社員には、モラルというものがないのでしょうか?
2006年のダメ映画はコレ!「文春きいちご賞」発表
ttp://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20070122-00000009-flix-movi 常に鋭い視点で世の中の出来事に切り込んでいく週刊文春1月25日号(文藝春秋社)が2006年のワースト
映画を発表した。何ゆえ「きいちご」かというと、23日(日本時間)発表されるアメリカのゴールデン・ラズベリー
賞のラズベリーをきいちごと日本語にしてみたらしい。
2006年は空前の邦画ブームで興行収入もついに洋画を上回った年。洋画も『ダ・ヴィンチ・コード』の大ヒット
など、映画業界は活気づいている。
そんな中、文春きいちご賞が選び出した2006年ダメ映画の1位は宮崎駿の息子吾朗の初監督作『ゲド戦記』。
2位が『日本沈没』で3位が『ダ・ヴィンチ・コード』となっている。また、6位の『LIMIT OF LOVE 海猿』など10位
までは大半が邦画が占める中、チェ・ジウ主演の『連理の枝』が7位、リュック・ベッソン監督の『アンジェラ』が
8位と洋画も(?)健闘した。
この賞は32人の映画記者、評論家の厳正なる投票(1位〜5位までをポイントにして集計)によって行われそれ
ぞれの審査員のコメントも「始まって5分くらいで置き去りにされてしまった」(『ゲド戦記』)となかなか辛らつ。
日本にもいい映画のランキングは、たくさんあるが、悪い映画のランキングを堂々と発表しているのは週刊文春
ぐらい。映画のよしあしの判断は、いずれにしても映画を観た本人が判断するべきだが、文春だからでこそでき
る、この「きいちご賞」を業界は静かに見守っていってほしいものだ。
「文春きいちご賞」は週刊文春1月25日号(文藝春秋社)に掲載中。
誰かル=グィンに教えてあげれw
結構いい試みなんじゃないの>きいちご
叩くことができるほど日本映画全体が盛り上がった年だったってことで
あれ? ところでこれってルグィンになんか関係のある記事なんだろうか。
もう一度よく読みなお(ry
創作後5年はさすがに短すぎると思うけどなんで死後70年?
と思ったら欧米に習いたいのか。
山形浩生の言ってることに尤もな点があるにしても、フェアじゃないな。
相手の反論できない場で名指しの愚痴吐きなんて。
アリスの後書き読んだときも思ったけど、この人ほんと人間性が。
>よーするに、日経BPが勝手に アニメ版ゲド戦記とか作って
>ぼろ儲けしたくてしょーがねー、けど、著作権邪魔杉、って事です。
これどういうこと?
単にこのスレに貼り付けるために絡めただけ?
なんだ696ナルニアのとこにも貼ってあった。
反応しちゃってはずかし
あちこちに貼られてるな
保守
703 :
sage:2007/03/24(土) 10:53:45 ID:Nn/aeKs1
保守
これ文庫版ないの?
アマゾンで検索しても出てこないが
文庫版はない。
定価なら小B6のソフトカバー版(1000〜1400円)が一番お手頃だったと思う。
あー。そういわれれば、ブックオフとかには大量においてありそうな感じもするね。
そのうち見てくるかな。
一巻だけは学術系で値段高いタイプの文庫本で出てた気がするが
一巻だけじゃしょうがないな
同時代ライブラリーか。
「本来はいい歳をした大人が児童書『ゲド戦記』を手に取ることに意味がある。
しかしそこまでの勇気のない人たちのために一巻だけを大人向けの装幀で出します」
とか言ってたが、実際のところは多分野の数多くの良書を紹介しなければならないので
ゲド戦記だけで3巻使うことができなかったんだろな。
しかしこの時いったい誰がいい歳をした大人(主に腐女子)が
抵抗なく児童書(ハリーなんとか)を手に取る時代が来ると予想しただろうか。
なんだそのまとはずれなレスは
完全に意味不明だな
712 :
709:2007/03/31(土) 03:56:07 ID:0nTIZ+Ou
>>711 後半二行はつまらんネタだから普通にスルーしてくれ
主旨は最初の6行だ
713 :
709:2007/03/31(土) 04:00:02 ID:0nTIZ+Ou
それとも岩波の同時代ライブラリー版「影との戦い」は
ネタにもならないくらい忘れ去られてしまっているんだろうか?
同時代ライブラリーは三冊持ってる。ブックオフで100円で出てるとつい。
そのまま置いといて新規の読者に出会ったほうが本としても幸せだろうと思うけど…
【072144:映画化】実写版機動戦士ガンダム ハリウッドで製作決定
http://news21.2ch.net/test/read.cgi/news7/1171991823/ >噂ばかりが繰り返し囁かれてきた実写版ガンダムだが、どうやら製作が決定したようだ。
>(中略)
>には、アムロ・レイ役にDaniel Radcliffe(ハリーポッターのダニエル・ラドクリフ)、
>ミライ・ヤシマ役にMamiko Noto(声優の能登麻美子だろうか?)とある。
>
>アキバ総研-ハリウッド版実写ガンダムついに始動! 2007年03月30日22:30
能登の英語が心配。
本当の名前がその物や人の本質を現すっていう設定(?)は
「クラバード」でもありますよね?
これも何か共通のモチーフがあるのでしょうか?
それはどこにでもある、ひじょーに根本的な考え方です。
単純にかんがえてみればいいじゃない。
名前ってふしぎなものでしょ?
現代日本人だって画数がどうのとか音の響きがどうとか
漢字の意味がどうとか名前にけっこうこるじゃない。
それってどう呼ばれるかがものすごくその人の生き方を左右するからじゃない?
どんな文化にも名前に対するマジカルな概念はあるよ。
人名にかぎらず、名前というのは世界を分節=把握する手段だから。
どうよぶかで世界の見え方もすべてかわる。
文化人類学方面から攻めてもいいし、言語学方面からお堅く攻めてもいいけど、
いくらでも本があるから読むといいよ。
>>716 全然疑問の本質に関係ないんだけど、「クラバート」じゃなかったっけ?
本名をさけて通り名を使うのは中国にだってある
TV等で「千の風になって」を聞くと、三巻あたりを思い浮かべる。
(ゲドが死の世界でクモに言う「あの方はここにはいない……」云々)
元詩は作者不詳で英語というけど、欧米であまり一般的な思考ではないよね?
少なくともキリスト教徒ではない発想のような。
(英語でも、作者がキリスト教徒とは限らないけど)
長いこと読み継がれてる本だし、読んだ人が……とか思ったりする。
”a thousand winds”から「千の風になって」になる間に、
だいぶ超訳はいってるからねぇ。
日本語で「私が(は)風になる」は、私が風に変身するみたいだけど、
もともとの英文のイメージでは、そうは言っているけど、
どちらかというと、私はあなたの心に残っています、
あなたの見るものの中にいます、という発想かなと思う。
風になっていますは、そのレトリカルな表現というか。
なんにしろ原詩は20世紀前半にさかのぼれるようなので、
ゲドよりは千の風のほうが前にあるようですよ。
ちなみにメアリー・フライ、で検索すると、
原詩の最有力原作者というのであがってくるよ。
このしずかなちりこそは、
紳士に淑女、若衆にむすめ、
その笑い、ちから、ため息、
おとめらの服、まき毛。
(エミリー・ディッキンソン)ファージョン「ムギと王さま」前書きより
ってのを思いだした。これだけだとロマン主義的な無常観の表明にしか見えないけど、
川の岸べに生え出でたあの草の葉は
美女の唇から芽を吹いた溜め息か。
ひと茎の草でも蔑んで踏んではならぬ。
そのかみの乙女の身から咲いた花。
(オマル・ハイヤーム) E・フィッツジェラルドの英訳「ルバイヤート」より
これなんかと合わせて読むと、
一神教の公式見解におさまらない異教的、連続的な生命観がやっぱり連綿とあるんじゃないかと思う。
昨日スパイダーマン3を見に行ったんだけど、テーマがゲド1巻とどこか
かぶっていたような気がした。ありがちなテーマなんだろうけど
黒いのと赤いのが同時に「スパイダーマン!」とか叫ぶのかそれは
粽吹いたw
糠吹いたんかと思った
ヘルシーやね
アースシーの片田舎での生活を綴ったファンフィクとか需要あるだろか?
まあ、需要あるとしても漫画方面だろなorz
セセラクがレバンネンにハード語で初めて話したときに言ってた、
フェヤガットって何のことだろう?フェヤグ、がベールのことらしいが。
>>727
そういうものがあるなら俺は読みたいぞ。
>>728 田舎者ってことじゃないかな?
フェヤグ被るのはハートハーの風習で、アワバスの都会人から見たらダサいのだろう、と思ってた
聞くまでもない事のような気がするけど
4巻に出てくるアスペンとかハイディとかの一味ってレイパーだと思って間違いないよね?
732 :
なまえ_____かえす日:2007/05/24(木) 12:19:01 ID:/QTS7+vC
言わずもがな。
ハイディがテハヌーの腕を掴んだ痕が痣のようになっていたのは恐ろしい表現。
ただアスペンは魔法を歪んだ形で使うことの方に執心していたような。
733 :
なまえ_____かえす日:2007/05/25(金) 03:36:27 ID:E4ZVBSGH
天のろくろが一番好きだな。
そういう人いる?
好きになろうにも手に入らない>天ろく
Amazon 3点在庫あり。ご注文はお早めに。
2007/5/28 月曜日 にお届けします!
映画のうたい文句、「世界三大ファンタジー」という響きにひかれて
岩波戦記1-5巻を読んで見ました。
散々言われてる事だと思いますが、4巻の線路変更っぷりに驚かされましたが
読み進めていくうちに日常や縁などを考えさせられ、最後の世代が移り変わり
それぞれが日常へ戻って行く所は強い感銘を受けました。
と、箸にも棒にもかからない感想を書いてみます。
>>736 もしまだ読んでなかったら外伝もオススメ
45巻をここ一週間ほどで一気に読み切った。
外伝はこれから。
評価がスッパリ分かれる4巻に関しては
既読の2巻を「少女の自我の目覚めの話」みたいに解釈してたから
4巻は「ほう、2巻の続きだな」と素直に読めた。
というか、なんだか知らないけど、異様に面白くて一気に読んだ。
ゲドは3までであとはイラネってのは、同意しかねる。
正直3は「終わったなぁ」とは思ったが面白くはなかったから。
たぶん、ドロドロの泥試合の判定勝ちみたいな感じで
やってるほうも見てる方も疲れちまったよって感じだったからだと思う。
そういう意味で4のゲドが「定年後の無気力亭主」みたいになったのは
納得できた。
5については
1234で出した主要なモチーフを
掘り下げて掘り下げて掘り下げて、
「おお!全部繋がったじゃんか〜!!」というカタルシスがあった。
以上。あんまし要領得たこと言えなくて申し訳ない。
だが、自分にとって今後必ず読み返すであろう大切な書になったことは間違いない。
5巻の前に外伝を読むべきだって
岩波がちゃんと言ってくれるといいのにな
740 :
738:2007/05/31(木) 19:55:25 ID:D1rOUhub
738です。
本当は、外伝読んでから5読もうかなと思ったけど
(5巻の訳者後書きだけを本編読む前に恐る恐る読んだら、
外伝には4と5の間の話も入ってるみたいなことが書いてあったら)
でも4があまりにも面白かったので、5に突入してしまった。
4にはそういう強烈な引きがあると思う。
739氏は、僕のみに対して言ってる訳でもないとは知りつつ。
ところで、実は今だに外伝放置して
訳者:清水眞砂子氏の「幸福に驚く力」を読み始めてしまった。
この人、なんか面白い人だね。
「ハリーポッターをどうおもいますか?」との質問に
「夢中で読んだけど、読んだ後、膨大な時間の無駄遣いをしたと思った」
という返答には爆笑した。
740さんは、いい年齢で、いい感性と知性を得た時期に
4との出会いがあって幸福だと思う。
4を「面白い(インタレスティング)」と思えるには結構自分に準備が要るよね。
2巻まで読んだ。
1巻 統合失調症を力技で自力治癒。スゴイ!
2巻 オカルト少女を必死セラピーで救出。スゴイ!
おもろい読み方しとるのぉ。
3巻以降も、深読みしようと思えばいくらでも出来るから
がんばって読破してくださいな。
明日から「ゲドを読む」配布するらしいけど
もう手に入れた人いますか?
745 :
なまえ_____かえす日:2007/06/06(水) 19:10:32 ID:eIr0jMdz
読み終わった<ゲドを読む
映画に関わってる所はあんまりなかったから普通に面白く読めた。
中沢新一のゲド論は初見なので興味深かった。
中沢新一は高く映画版を評価してるんだね。
748 :
なまえ_____かえす日:2007/06/08(金) 23:59:30 ID:15TWGCqS
ゲドを読む読みました。
中沢新一と中村うさぎが秀逸。
河合隼雄は著作集4巻に収録されていたものの方が
クオリティーが高かった。
僕は二巻、三巻はあまり面白いとは思わなく
続編は読まなかった。ただ「ゲドを読む」からすると
4巻からも面白くなっているみたいだね。
その辺が分かったことも収穫だった。
映画版が駄作でないと分かっただけでも収穫だね。
自分の思うゲド戦記と違うからってギャアギャアキチガイみたいに騒いでた人も
このムックで目が覚めたんじゃないかな。映画版は見るに値する作品だと中沢さんも
太鼓判を押してくれたんだし、権威主義の人もこれでOKだねぇ。
映画版が駄作で
ゲド戦記と違う って
このムックで 中沢さんも
太鼓判を押してくれたんだし、 これでOKだねぇ。
>>749 読んだけど、中沢も河合も映画ほめてないでしょ
オフィシャルだからあからさまに貶してないけど
誉めてるように見えるところは、非常に抽象的な表現だし
遠回しに「映画は原作とは関係ない」って言ってる
映画を貶めるような発言をするわけないのにな
映画化を通じてもっと原作のよさを知ってもらいたいってのが
コンセプトなだけなんだからさ
駄作じゃないと思う奴はそれでいいんじゃね?
ただ原作者を失望させたってことは、まぎれもない事実。
ゴローと河合先生の対談のラストの〆が素敵だと思いますた。
河合隼雄の書評、最後まで読んで
30年も前の初出なのに何の古さも感じなくて驚いた。
うわー読みたい。
まだあるかなあ…
佐藤さんしか映画版褒めてないのなw
対談の〆は最高だ。
厳しく叱ることの出来ない生徒を前に、
苦言を呈する指導教官みたい。
よーし明日は会社定時であがれそうだから
ゲッツしに行くぞ
759 :
なまえ_____かえす日:2007/06/13(水) 12:12:33 ID:zMg8p5TZ
229 :名無しさん@恐縮です:2007/06/13(水) 12:01:38 ID:yIAUARtB0
信者がうるさいだけで、原作自体深みのない陳腐な話だからなぁ…
ドラゴンボールの方が世界中で売れてるしよっぽど面白い。
ゲッツしてきたぞ
チラ見しただけだけど、端書や目次がみんな同じ何だけど、
中身ぜんぶ一緒なの?
色違いのこと?
あれは中身みんな一緒だよ。
ねえ、やっぱりそうなんだね。
いやー全部違う書評が載っているのかと
張り切って集めちゃったよ!
…まあいいか…
よくヤフオクで出品されているけど、
入札する人は中身がみんな同じと知っているのかな。
なーんか、トラブルになりそう。
中同じでも色違うとコレクター心理を刺激されるな
「ゲドを読む」読んだ。
河合隼雄のゲド講演には感動した。
同時文学評論関連から氏に興味を持ち
是非、氏がゲドについて書いたり語ってるのを読みたいと思ってたので。
この点だけは、ジブリに感謝したい。
ありがとう。
映画は絶対見ないけどな。
767 :
766:2007/06/19(火) 03:05:29 ID:qiRNL9Y8
×同時文学
○児童文学
失礼しました。
河合隼雄の『ファンタジーを読む』っていう本昔読んだけど面白いよ。
ゲド戦記について詳しいけど、他のファンタジー作品についても色々。
>>768 この人の「『闇の左手』には『光の右手』という続編がある」に、すっかり騙された人。
770 :
なまえ_____かえす日:2007/06/30(土) 02:16:29 ID:TNnErD7s
>>769 闇の左手三部作最終巻影の両手は日本では発売未定です
影の両手、ワロス
ちょっと本気にした (´ё`)
っていうか、いつからアメリカ大陸の先住民が黒人になったんだ?>ゲドを読む
>>773 私も気になったのでYahoo!辞書で調べてみました。
まず『黒人』を調べたら、「黒色人種のこと」とありました。
で、続けて『黒色人種』を見ると、
「皮膚の色で分類した人類区分の一で、黄褐色・黒色の皮膚を
もつ人の総称。→ニグロイド」
更に『ニグロイド』を見ると、
「態的特徴による人種の三大区分の一。皮膚の特徴は黄褐色から
黒色、頭髪は縮れ、鼻は幅広い。アフリカ‐ニグロ・エチオピア
人種・コイサン・ピグミー・メラネシア人など。類黒色人種。」
とあります。
「三大区分」なので、
コーカソイドとモンゴロイド以外の人々は全てニグロイド。
なので、中沢新一氏のいう『黒人』はこれを指してると思われます…。
775 :
774:2007/07/02(月) 17:46:22 ID:eOQ6Yfyr
最近はネイティブアメリカンは
流氷などに乗って先に白人が渡来→後に来た黄色人種と混血
という説もあるそうです
どちらにせよアフリカ系人種とは無関係ですが。
てゆーかアメリカ大陸先住民はモンゴロイドだというのが、
従来の通説だと思うのだが…調べるまでもなく。
最近の学説は違うの?
ネイティブ・アメリカンは黒人だって、
中沢新一がそう言ってるの?
原作者が、アニメのキャラの肌の色について、
あれこれ呟いていたのは知っているけど。
>>777 最近の調査によるとネイティブから白人由来のDNAが発見されたとのこと
あとは北欧方面で見られた独特の石器がアメリカで出土したりしている
石器の時代的にはモンゴロイドが渡ってくる以前の物である。
というBBCあたりが制作した番組が確かNHKで流れてたのを見た。
定説かどうかはともかく、そういう学説をとなえている人はいるらしい。
中沢氏の話は微妙にズレてて
なんじゃこりゃ、って感じだった
>780
禿同。
表面しか読んでないっていうか
自分の専門知識の範囲のみに色々結びつけているだけに思えた。
知識はたいしたもんだが、物語の根っこはとらえてねんだろうな、と思った。
こんなもんをメインにして「ゲドを読む」なんてご大層なタイトル付けて
全国にばらまかれても困ると思った。
いや、清水女史と河合センセの個所は最高に面白でしたけどね。ええ、もちろん。
もちろん、そうよ。
>>780 これも含めていろんな読み方があるなって思った。
でも「こういうものだ」って言い切っちゃうようなのはなんだかなぁ。
そうやって書かれたのを丸呑みにしちゃう人も多いだろうに…
それはまるのみするやつがわるいんだ。
5月27日から北米での劇場公開した今敏監督のアニメ映画『パプリカ』の好調が
続いている。6月最終週の興行で公開から6週間目を迎えた『パプリカ』は、先週
から公開劇場数を6つ減らし31館での興行となった。
しかし、米国の映画興行情報サイトのBOX OFFICE MOJOによれば、週末の興
収ランキングで依然35位につけている。この結果『パプリカ』の累積興収は、約57
万5000ドル(約7000万円)まで達した。
この結果、『パプリカ』の興収記録は、同じ今敏監督の『東京ゴットファザーズ』の
4倍以上、『パーフェクトブルー』の5倍以上である。この数字は作品が2006年のベ
ネチア国際映画祭のコンペティション公式出品であったことに加えて、今監督への
世界的な評価の高まりも反映していると思われる。
またこれまでの累計興収で、『AKIRA』や『攻殻機動隊』、『スチームボーイ』といっ
た日本の大作劇場アニメの興収記録を上回る歴代14位に浮上した。これより上位に
は『ポケットモンスター』などの児童・学童向けのアニメとジブリ作品と『イノセンス』、
『カウボーイビバップ 天国の扉』、『メトロポリス』の3作品のみとなっている。
今週以降は公開から既に1ヶ月半以上経っていることもあり今後は興収の大きな
伸びはないが、着実に数字を積み重ねそうである。
興収5000万円突破は2005年の『ハウルの動く城』以来のものとなり、『パプリカ』は、
日本のアニメが最も苦手とする北米の劇場公開の市場で価値ある実績を残したと
言えるだろう。
『パプリカ』公式サイト
http://www.sonypictures.jp/movies/paprika/site/home.html ソース(日本アニメの北米歴代興収トップ20)
http://animeanime.jp/news/archives/2007/07/akira74.html
786 :
なまえ_____かえす日:2007/07/19(木) 19:44:44 ID:C0yHl5gY
河合先生が…
ご冥福をお祈りします
物語に心理学なんて通用するか?
心理学は科学ではないとまで言われていますので
充分通用するのではないでしょうか
人間を描く限り心理学は関わるでしょうね
通用するってのの意味がわからんです
解釈するのは面白いし意味のないことではないけど心理学系の解釈にとらわれ
過ぎてる書評なんか読むといやだなーと思う。
ドラゴン=女性の象徴
という見方にはさすがに苦笑しました
んなもんに苦笑していたら、
一歩も先に進めんぞ。
河合先生はさ、そのへんもっと自分自身がわかってらっしゃるよ。
なんせカウンセリングは、テレビのうまい叩き方っつったひとだからな。
テレビ映らなくなるとどついて直すでしょー
ナニで直ったかわからなくても本人的に電波あったならいいわけよ。
物語のユング的読み解きも同じでね、
物語に別の物語をあてはめて、整理された気になるところが重要で。
社会に生きている人間は無意識のところでベース知識がかなり共通するので、
そうやって整理したところになっとくのいく「なるほど」の連関が生まれたりする。
そういうハナシですわ。
>>792については
ジブリ配布の「ゲドを読む」にてアニメ版監督と河合氏の対談部分で
出てきたものですが、宮崎吾朗さんが言及したものです。
そちらにも過去河合氏が話された文章が掲載されていますが、河合氏
の柔らかな思考はとてもおもしろいですよ。
796 :
名無しさん@そうだ選挙に行こう:2007/07/29(日) 14:37:44 ID:Df1XMS4T
ルグィンは絵本もファンタジーもSFもポルノも書くけど空飛び猫が最強。
ポルノは読んだ事ないけど。
797 :
なまえ_____かえす日:2007/07/30(月) 09:50:53 ID:/+rj3W6Y
すれ違いですまんが
インディオには鄭和の時の中国人の血が混じっているから
白人の血が混じっていても不思議は無い
流氷説を否定する気はないが、洪水の時に流木と一緒に
違う大陸や島に流される人は多いのだが、
あまり学説としては聞かないな
798 :
なまえ_____かえす日:2007/07/31(火) 17:00:04 ID:V6/9FT/P
799 :
なまえ_____かえす日:2007/08/01(水) 13:05:15 ID:1dU6UhIg
レバンネンはナナカマドの意味なんだよね。
ゲドとかアイハルにも元ネタはあるんだろうか?
ゲド戦記って売り上げどのくらいなの?本。
40年も世界各国で読まれているから売り上げをまとめるのは難しいな
>>799 アイハルは神聖文字で「結んだ口」の意を音声化したもののはず
ゲドはワカンネ
アイリアンがロークに探しにきた「もう一つの名前」って
結局「オーム」で合ってるんだろうか?
ゲドはやっぱり鷹って意味とか?安直すぎるけど。
呼び名が鷹で真の名も鷹って、それはどうかなあ
805 :
なまえ_____かえす日:2007/08/02(木) 19:23:30 ID:NDz0dRvA
>>803 実に安直に「GET」で。
でも逆に真の名がみんな何かの意であると明かされるのは不自然な感じもします。
アーキペラゴにどんだけー、ってぐらい人がいるのに皆判りやすく真名があるっていうのも。
そういや私は3巻の死生観と5巻の死生観のlすりあわせがあんまうまく行かなくて
悩んでるんですよ。
4巻で「残っているのは名前だけ。ほかの部分は世界に還ってる」ってな台詞にいたく感銘を
受けたのに5巻で死の世界に囲われとらわれていて、開放されたものは何なのか釈然としないんですよ。
皆さんはどうですか?
807 :
なまえ_____かえす日:2007/08/03(金) 21:45:32 ID:wR/s1LD4
>>805 彼女の自伝みたいな本「夜の言葉」(?)だかに書いてあった。
>>806 残っているのは名前だけ
開放されたのも名前だけ
では名前とは?
帝国には石垣の世界も真の名前や通り名があるわけでもなく
信じられていたのは輪廻転生
あの世界にとどめたのは何の為か?
あの世界は本当はどこなのか?
それら全てから答えを出すしかないと思います
全て必要な事は書かれていると思いますよ
三巻の船旅のとき、アレンがゲドに疑いを持つあれって
クモの影響を受けて立ってことなのかね。
ゲドはアレンに永遠の命を渡さないために殺すつもりなんだとか、
いくらなんでも飛躍しすぎのきがする。
>>809 いや、クモは全然関係ないよ。
ていうか映画と原作ごっちゃにしてどうするの。
どこがごっちゃなのか説明してほしいが
812 :
なまえ_____かえす日:2007/08/06(月) 21:57:41 ID:O1nRVBvG
>>806 古代エジプトのバーとカーみたいなものだと私は思ってるよ
日本でも
人が亡くなると
仏壇とお墓と両方に魂がやどり
遺骨は大事にされ
火葬された時の煙から食物連鎖に戻り
盆には還ってきて
家族の守護霊となっていつも側にいるけど
新しく産まれた命は産まれ変わりだと言われる
全部矛盾無く信じられてる
813 :
なまえ_____かえす日:2007/08/06(月) 23:04:05 ID:TXrSTG2s
>>806 確か前出の夜の言葉にGEDを多くの人から何て読むか聞かれたって書いてあった。
ジェドだと思う人が多かったけど自分は「GET」のイメージからゲドって発音が
まず出てくると思ったから意外だった、みたいな事が書いてあったと思う。
でもゲットがゲドの由来かはわからないけど。
当時カタカナって便利だなって思ったよ。
さまざまな偉業を成し遂げて大賢人にすらなったのに、
50過ぎるまで童貞で初めての相手は40過ぎた子持ちのおばさんのグロマンだなんて・・・
あんまりだろ
816 :
なまえ_____かえす日:2007/08/07(火) 21:00:10 ID:VX2miZ9X
>>813 同じ文章かどうかわかんないけどル=グウィンのサイトのFAQコーナーに載ってるよ。
"Get"っていうのは発音の説明に使っただけで意味はなんも関係ないです↓引用
>Ged ? hard "g" as in get.
ついでにこんなコメントも。笑
>I feel rather strongly about that one, as "Jed" sounds like a Mountain
>Man from Kaintucky more than a wizard from Gont.
818 :
817:2007/08/07(火) 23:18:49 ID:aAF4RsxU
ダッシュが?に化けた
819 :
なまえ_____かえす日:2007/08/08(水) 07:17:46 ID:YE0f6fBa
>>817 それとよく似た文だったと思います。
10年以上前に学校の図書室で読んだので自信はないけど。
作者のファンタジーとの出会いは指輪物語だったとか
ポルノも書いたけど作者が女だと読者が引くからイニシャルで出してたとか
結構面白かったけど今でも売ってるのかはわからない。
>>819 『夜の言葉』の事かな。
最近再版されたから読んだけど凄い本だったな
821 :
819=813:2007/08/08(水) 21:55:08 ID:YE0f6fBa
>>820 今でもあるんですね。
かなり内容覚えてないけどファンタジーの言葉は夜の言葉、
みたいな話とか古語を使うと雰囲気が出るから
I will go with thee, withersoever thou gost.
みたいな文にするとかあった気がする。
懐かしい。久しぶりに探して読んでみようかな。
再販されたから、いまだと手に入りやすいと思うよ。
遅れ馳せながらデベデを観たが言われてる程酷くは無いと思う。
良くも悪くもこざっぱりしてるから背景に興味持って原作
読む人も出て来てるみたいだし。アッシもその一人なんでしが。
で思ったのは女史が望むような若かかりし日のゲド冒険譚だったら、
それは原作の補強であり宣材としての利用に他ならないという
向きも無きにしもあらず駿がチクチクとオマージュに留めたのは、
職業:アニメ監督からすれば正解かなと思う次第です、ハイ。
あと56は単に力不足だと思います。
駿はチクチクとオマージュに留めたんじゃなくて
映画化の許可をもらえなかったから
オマージュに留めざるを得なかった
駿の作ったゲド戦記観てみたかったな
さっさと許可を出してくれれば・・・
ギフトの続刊はまだかいな。
>>826 ヴォイス翻訳本の事なら8/20発売だよ
原語本はかなり前に出てる
「ギフト」読んで、
アニメ「コードギアス」思い出した。
オレックが変な仮面つけるのか
やめてくれorz
レバンネンって最後竜についていこうとするよね。
なんか唐突だったからよくわかんなかった。
なんでそうしたんだろう。
832 :
HH:2007/08/21(火) 14:09:54 ID:5ik6vFYe
アマゾンで予約受付。
『ヴォイス 西のはての年代記2』(河出書房新社)
アマゾンでは「2007年8月22日発売」と表示。
税込み1680円。
あわせて買いたい。"POWERS"。シリーズ第3作。
黒い肌の少年のカバー絵が印象的です。
833 :
なまえ_____かえす日:2007/08/22(水) 00:12:48 ID:WzkapH8w
age
昨日入手読了。
皮相的には、期せずして(狙ってかも)合州国のイラク政策失敗のパロディになってるな。
解決法がある、という強いメッセージなんだが、こういうメッセージは
むしろ敵視されるご時世になってるな。
雌伏して、耐え、生き延びよ、後世に伝えよ、ということだな。
俺は牡だが、絶対に兵卒で死にたくは無いな。
創り人にはなれなくても「継承するもの」として生き延びられるだけ生き延びてやる。
保守
838 :
なまえ_____かえす日:2007/09/22(土) 05:45:47 ID:TgCATaA/
「ギフト」の装幀いいわあ
サイズといい色合いといい俺の考えるファンタジーそのもの
ルネサンスめいたショボい表紙絵は毒気がなさすぎてちょっとどうかと思ったが……
あとルグィンがボーイミーツガール書くのって珍しいよね?
彼女のだいたいの作品は未開社会/女性性と文明/男性性の話だったように思う
839 :
なまえ_____かえす日:2007/09/22(土) 05:55:27 ID:TgCATaA/
>>819-820 ポルノではなくて、あっちのPLAYBOY*に彼女の作品が載ったって時の話だよ。
PLAYBOY自体はポルノ誌なんだけども文芸にも積極的で、
一昔前の日本の月プレにもアップダイクやブラッドベリなんかの短篇が載ってたりした。
*日本でいう「月プレ」 パツキンが表紙のアレ
boy-meets-girlなんて、いくらでもあるやんか。
邪念を捨てて萌えた方がおもろいで。
ゲドとノコギリソウ。レバンネンとセセラク。
カワウソとアニエブ。カワウソとモエサシ。ダークローズとダイヤモンド。
イリオスとエマー。ゾウゲとトンボ。アイリアンとアズバー。
あ、これは全部エピソードか。長編でないとだめ?
辺境の惑星、天の轆轤、ってどうよ。
841 :
HH:2007/09/24(月) 23:31:40 ID:1nXwI8bN
「西のはての年代記」第3巻、"POWERS"読了。
主人公は黒人の学者奴隷で、よき主人に恵まれ、
「都市のインテリ」に育てられる。思春期前の「黄金の夏」
を描いた冒頭数章があまりに明るいので、かえってその後の
暗転を予想して身構えていると、予感は的中。でも、
ル=グウィン作品なので、描写はえぐくはない。
ある事件をきっかけに主人公の遍歴が始まるが、
その導き手のひとつが『ヴォイス』冒頭にも出てくる
「カスプロによる讃歌」である。
この遍歴部分を読むあいだ、ジェーン・カンピオン監督の
映画「THE PIANO(ピアノ・レッスン)」のテーマ曲が
わたしの頭のなかでずっと響いていた。
遍歴の前半は、岩明均のマンガ「ヒストリエ」ふう。
後半は「影との戦い」と「聖ナイフのエイリア」の没落を
足して二で割ったような感じ。
ひとまず3巻で見事に終わっている。最後までつきあった
読者にはすてきなボーナスも用意されている。
砂丘スレかと思ったが板違うのな
843 :
なまえ_____かえす日:2007/10/01(月) 16:18:18 ID:8ykr9X5Q
age
844 :
なまえ_____かえす日:2007/10/01(月) 16:27:06 ID:hkIXyock
テハヌー、オームアイリアン、セセラク・・・アレンやるなぁ!
845 :
なまえ_____かえす日:2007/10/06(土) 20:32:17 ID:xqhnhw6C
関係ないけどビースティ・ボーイズ
846 :
なまえ_____かえす日:2007/10/06(土) 20:58:42 ID:xqhnhw6C
沢尻エリカ
相武紗季
何でわざわざこんな芸名にするのか不思議だったわけです。
847 :
なまえ_____かえす日:2007/10/06(土) 20:59:18 ID:xqhnhw6C
↑おっと、誤爆。スマン。
848 :
なまえ_____かえす日:2007/10/07(日) 00:53:29 ID:xF5WwM2+
Columbia icon
849 :
なまえ_____かえす日:2007/10/07(日) 09:36:30 ID:xF5WwM2+
ファンタジー作家として有名だけど、あえて日本社会の闇を描写したらどんな結末になるのか読んでみたい。
@国境など関係ない、自分は本当に良い人の味方だと言いつつ、近年の日本社会において3S政策を
実施するシンクタンクに実は所属している。創価学会員をやたらと増やし、色事にふけて操作しやすく
なる様に代理人を間に何人も置いて巧妙に指示する人物の動機と最終的に目指す世界。
シンクタンク所属有名人イメージモデル:マドンナ
Aグレース・ケリー生存説。他の往年のハリウッドスター、ヒッチコックも数年前まで亡霊として彷徨っていた。
或いは生きてるんじゃないかと特定の人物にだけ思わせるように情報操作をしていた。
ちなみにマドンナのVOGUEは彼らが生前に作製したプライベートのショートフィルム焼き直しである。
Bヘテロセクシュアル・バイセクシュアル・ホモセクシュアルを場合によって使い分け、ホモセクシャル団体の
設立に関わり、巧妙にユダヤ教信者を増やしていく人物の内面。
C巨大財閥の手先、日本におけるプロジェクトの指揮者として暗躍する人物を最も深く傷つけ続けてきたのは
その巨大財閥だった。巨大財閥に服従しつつ、自分が優位に立てる様に財閥の弱みを探る。
巨大財閥が代理人を雇う時は定期的に痛みを与えることを忘れないーという矛盾したねじれ関係をそっくり
そのまま日本人・在日の代理人に適用。
D日本プロジェクトの指揮者として、まず風俗関係に着目。風俗関係情報発信の掌握、店舗の経営に密かに
係わり従業員、客を利用して日本人、在日、旅行者等の着実に弱みを握る。
850 :
なまえ_____かえす日:2007/10/07(日) 09:52:07 ID:xF5WwM2+
自分達の手駒としてフルーツになる若者は優遇・保護してずっと
利用し続けるけど、そういったものに批判的な若者は巧妙に圧力を
かけ続ける年配者の心の闇とか。
851 :
なまえ_____かえす日:2007/10/07(日) 10:19:52 ID:xF5WwM2+
優遇・保護してるはずのフルーツに花輪・富士山を強制させる。
これは優遇されるための代償を支払っているのかそれとも結局は
苛めるのが目的なのか判断に苦しむ指示を出す年配者の目的なんかも
読み応えのあるテーマになりそう。
どんな結末になるかだけでも作者の人となりが浮き彫りになり、
どんな感想を持つかだけでも読者の人となりが鮮明になりそうだから。
852 :
なまえ_____かえす日:2007/10/08(月) 07:30:35 ID:hgvj2Evf
魔法使いが有名人(例えばスタンダップコメディアン)をトラップに嵌め、留置所に放り込む。
留置所で釈放や無かった事にする条件提示を持ちかける。
お遊びとして、檻に入れられた有名人の前で子供達に We are good kids. He is bad man♪を
歌わせる、なんていうエピソードをファンタジー向けにアレンジして挿入して欲しい。
853 :
なまえ_____かえす日:2007/10/08(月) 07:41:09 ID:hgvj2Evf
マーリーンと聞くと、海物語のまりんちゃんを思い出してしまう。
854 :
なまえ_____かえす日:2007/10/08(月) 07:43:50 ID:hgvj2Evf
ラスコー洞窟壁画
855 :
なまえ_____かえす日:2007/10/12(金) 16:33:41 ID:SmKJpxdy
自著を自ら日本の図書館から抜く作家がいたら迷惑な人だし、CIAなんじゃないかと思う。
グウィンはそんな事しないと思うけど。
856 :
HH:2007/10/13(土) 01:29:26 ID:bp2cPF3e
『ヴォイス 西のはての年代記U』読了。スレちがい?
でも、ほかに書くところもないし。
「わたしは、ぱっとしない、あいまいな結末に
がっかりした」(322ページ)というのが
いいですね。それだけ現実に投網を打っている表れで、
アニメでいえば、宮崎的というより高畑的かな?
ル=グウィンのファンタジーを原書で読むときは
大抵、小学生のように音読しています。リズムや音の
響きを味わい、心にうかぶイメージや音楽やむかしの
記憶を楽しんでいて、ストーリーや意味や論理は
二の次なところがあります。1冊読み終えるのに随分と
時間がかかります。
一方、母国語で黙読すると、いやでも意味を考えます。
なんとこの小説は「literacy」をめぐる話だったのですね。
男性のゲーム脳に対する言及(284ページ)は女史
らしくて微笑ましいですが、侵略や抵抗や解放はあくまで
背景で、私には「読む」とはどういう行為なのかが主題に
思えました。
857 :
HH:2007/10/13(土) 01:30:23 ID:bp2cPF3e
(承前)
「レッターの年頃から考えると、オルド人の支配下で
育った多くの人の例にもれず、本にさわったことがなか
ったのかもしれない」(285ページ)という部分は、
『出版と社会』小尾俊人(幻戯書房)に対する池内紀氏の
書評(サンデー毎日10月21日号)を読んだばかり
だったので、おお、あれかと思いました。
臆面もなく孫引きすると:
「[関東大震災によって]途方もない数の死者が出た。
と同時に途方もない数量の本が燃えた。死者をめぐっては
くり返し言われるが、書物という精神の死についてはついぞ
語られない。昭和とともに始まった『円本』ブームは、
巨大な灰の山から生まれた」と要約したあと、池内氏はさらに
円本ブームによって生まれた読者にかんする同書の描写を
引用しています。
「……字は読めるが、精神的にはネガティヴ、受動的で
あり、主体的かつ批判的でないことが、その特徴である」と。
「読む」ことには様々なレベルがあり、また「読む」行為が
一般的でない時代が20年近くつづくと、「読む」ことを
禁じる文明だけでなく、本来は「読む」ことが必須だった
文明の側も劣化してしまう、とル=グウィンは知の再構築の
必要性と難しさを書いているように感じました。
谷垣暁美さん、ご苦労様。『パワー』もよろしく。
858 :
なまえ_____かえす日:2007/10/13(土) 10:01:40 ID:JFyDw02/
Bjork - It's Oh So Quiet PVのアイデアを出したシンクタンクを
ご存知ですか?密かに関わった場合、謝礼はどうなってるんだろう?
脱税になるのか気になります。
859 :
なまえ_____かえす日:2007/10/15(月) 10:56:01 ID:11zGtE+m
ブレーンとして関わり、アイデアを出してキックバックの謝礼を要求する
隙間産業の女王の物語を読んでみたい。
女王が関わったアイテムのイメージモデル↓
マイプライベートアイダホ
ピアノレッスン
マガジンハウスの雑誌
セッティングサンPV
ラブフール歌詞(カーディガンズ)などなど・・
芸能好きのデムパが迷いこんでるな
成仏してくれ
非常に感覚的な感想で申し訳ないが
ゲドの4巻以降は3巻までの世界観から反転したという印象
1読目はゲド全巻で陰陽のマークを連想したんだが
3巻までは男女、東西、竜と人間、という2つの価値観を対比し
4巻以降はさらにそれ+1の3という数字の組み合わせが
沢山出てきたと思った
三つ巴(混沌を表す?)の世界の可能性を示唆しているのかなと
さらに、均衡が崩れた後、人々はどう生きれば良いのかを
いくつも提示して可能性を探っているように思え
さらに、それが現実世界とリンクしているような印象を受けた
これか?コレならどう?コレじゃダメなの?って
非常な切迫感の中でアディクションみたいに
探って書いてるような印象がして辛かったよ
ル=グウィンもういい。もう考えなくていい。って
番外含め、5巻まで読んで、面白いんだけど時々辛くなった
その後読んだギフトで、ゲドで縦横に編み込んだ多層の糸を
シンプルに編み直して見せてくれるのかな、と感じた。
非常にキッパリとして骨だけに枯れたような。
悪口じゃなくてね、枯淡という感じになってるなって思った。
西の果てはまだその先読んでないから
これから印象変わるかもだけど
>>861 言いたい事はよく分かる。気持ちもよくわかる。
だけどさ、だからといってそれを模索することを放棄してしまってはいけないし、
同時に先を見出そうとすること、新しい方法を見つけることを諦めてしまってはいけないんだよ
4巻以降に否定的な意見突きつける人は、特に3巻以降、特に4巻以降は現実社会と密接にリンクしてるという点を無視してる節があるから困る。
リンクしている作品を、リンクしているからゲドじゃない、と否定するのはおかしくないか?
861さんは別にゲドの4巻以降を否定はしていないと思うよ〜
生々しさに、苦しくなったという印象を言っているだけだと思う。
その模索している感じ生々しいのも含めてゲドの後半は面白い。
ゲドの後半の問題意識がギフトにうまく活かされているというのは、
自分もそう感じた。
>>863 分かりにくくてスマヌ。
前半が
>>861へのレスで、後半がそれを踏まえた一般論と思ってくれ
ギフトってどうなんだろう・・・
>>862みたいなこと書きながら内心、ル・グゥンはもう枯れたと思っている側面もあるから読もうか悩む
おやおやw
枯れたルグインもいいものですよ〜
いや実際ギフトいいよ?これまでルグイン読者だったなら迷うことないよ。
ギフトもヴォイスもよかった!
ル・グウィンの描く世界って自分の脳内ではモノクロームで
しかも凄い鮮やかにぶわーっとイメージが広がる
初めてゲドを読んだ時もそうだった
それがとても心地よい
ヴォイス、まだ読んでなかったなあ。読むか。
ギフトは良かった。
なんというか、ゲドやギフトは読むのが「おいしい」。
味わって読む感じ。
>>862 否定なんて全然してないつもりだったんだけど
文章おかしかったかな、すいません
ほとんど同じ事を言いたかったんだけど
むしろ3巻までより、4巻以降の現実とリンクのさせ方が
ファンタジーでここまで出来るんだ、って畏怖の念すら覚えた
これまで読んでいた本の読み方も変わったほどだよ
森の中で、今まで見えてなかった新しい道を発見した感じ
そして同時に、現実の恐ろしさに愕然としたんだよ
ル=グウィンの危機意識の切実さにとても共感してしまった
もういいよ、というのはいらないと言う意味ではなくて
ル=グウィン本人の事がファンとしてとても心配になったんだよ
世の中がこう見えてしまったら精神的にとてもキツい
でも一度気づいてしまったら後戻りは出来ない、って思ったから
>>869 俺もちょっとステレオタイプに囚われてたかな。誤読してごめん
そういう現実を浮き彫りにして、世の中の影の部分を照らし出すファンタジーに出会えた事は、間違いなく幸福だと思うんだよね。
ル・グィン女史自身ですらそうだと思う
871 :
なまえ_____かえす日:2007/11/17(土) 15:00:57 ID:g4UHW5QA
映画で話題になっていたために読んだ私にとって、ゲド戦記は地雷だった。
ディズニーランドに出かけたつもりが、終末期医療の病院か、特養老人ホームで寝たきりの痴呆老人に遭遇したような
感じ。
これを普通の小説じゃなくて、ファンタジーにする必要はあるのかな。
そもそも「ゲド戦記」などというタイトルはやめてほしいな。
ぜんぜん戦記じゃないし。1巻以外は、ゲドが主人公じゃないし。
それとなんで児童文学なんでしょうね。子供は理解できないとは言いませんけど、普通に「ファンタジー文学」とか
ことさら子供向けということでなくていい気がします。
おなじファンタジーでも「指輪物語」は子供向けとは言われないですよね。どこが違うのかよくわからないですね。
「はてしない物語」が子供向けで、大人が読んでも面白いというのは理解できますが。
何がいいたいのかわからない
つまらなかったらつまらなかったと言えばいいのに。
子供向けだと思ったら意外と難解で読めませんでしたサーセンwwってことか?
合うあわないがあるのは当然だけど、カテゴリのせいにしてるのはおかしい。
874 :
なまえ_____かえす日:2007/11/17(土) 18:22:19 ID:g4UHW5QA
つまらなかったというのは感想とちょっと違うな。気持ちに刃物がグサグサ刺さるみたいで
読みすすめるのがつらかったという感じ。
人間の邪悪な面に対して容赦ないというか、邪悪なことをしている人間にしても
彼らの側の事情があるわけで、そうゆうことはなくてただ邪悪なだけ。
人間の暗黒面をさらされて、あまり救いもないし。
読むのがつらくしんどい物語であった。
大人でも読んでいてキツい内容だから子供向けではない
児童書と銘打ったら子供が読んでしまう可能性があり
好ましくない、といいたいのかな?
個人的には、その発想の方がよっぽど危険だと思うけれど
なぜファンタジーなのかって理由を
ル=グウィン自身が語ってたと思うよ
私はそれを読んで凄く納得した記憶がある
外伝の序文だったかな?
今手元にないから確かめられないんだけど
ファンタジーだから救いがあるってどれだけおめでたいんだ。
あんたの求めてるのは言ってしまえばファンタジーではなくて現実逃避に過ぎん
>邪悪なことをしている人間にしても彼らの側の事情があるわけで、そうゆうことはなくてただ邪悪なだけ。
ライトノベルの読みすぎですか?
そういう単純な”二元論もどき”の話をしたいならどこか他の適切なスレッド探すのをオススメします
でも
>読むのがつらくしんどい物語であった。
こういう気持ちは大切にして欲しい
河合さんの「ファンタジーを読む」だったかな
そこでもファンタジーとは何かを書いてるよね
単なるつくり話とファンタジーの違いはどこにあるかっていう
879 :
なまえ_____かえす日:2007/11/17(土) 22:26:27 ID:g4UHW5QA
>>875 そういう意味ではないです。
別に子供が読むのに好ましくないとは思いません。読みたければ読めばいいと思います。
自分の子供だったら特に薦めようとは思いませんが。
まず、第一にこの本が児童書に分類されている理由がわからない。なぜ児童書なのか、その理由が知りたいという
そのままの意味です。この本は大人向けの物語ということで、私は何の違和感もありません。
それから、児童書に分類されてしまうことで大人の読者が手にとって読む確率が下がる気がします。
読者の範囲が狭まるようなことをするのは、この本にとってマイナスという気がしました。
英文のペーパーバックの表紙をみた感じでは、特に児童書という感じは受けませんでした。
ひょっとしたら児童書として扱われているのは日本だけじゃないのかなと思いました。
>879
すくなくとも、3巻までは児童書(ジュブナイル)でしょう。
長い間全3巻だったわけですよ、このシリーズは。
自分も小学生あたりまでの子供には、
プレゼントとしてはとりあえず3巻までを渡すのがよいのではないか派。
残りはその子が長じて気付いたときによめばいいかな、っていう。
上にも書いていた人がいるように4巻から作者自体が作品を急展開させた。
ここからはたしかに児童書のカテゴリにはおさまりきらなくなっている。
そのために大人向けのレーベルでも出版されている。
そのように思うと納得できませんか?
4巻との間に何年のブランクがあるか、奥付を見てみてw
因みに「アースシーの魔法使い(直訳)」→「ゲド戦記」にしちまったのは
訳者ではなくどうも当時の編集者らしく、このスレや関連スレでも
「タイトルのせいで人に薦めにくい」とか「内容に偽り有り」と言われまくってます。
>>878 あの映画に傷ついてしまい、しばらくゲド関連のサイトや児童書板すら
開く気になれなかったので、「ゲドを読む」の情報を見逃して未読なんだ、ごめん。
指輪物語も、版は色々あるものの、基本は児童書だもんね。
ホビットの冒険からの流れをくんでいるから。
古典の児童書の多くはかなり骨太で
今の感覚の「児童書」の分類に慣れていれば
衝撃も大きかろうというのは多いよな。
しかし、少なからず改訂されてきているとは言え、ゲドの訳は古びないな。
あの言葉の流れはとても好きだ。
883 :
なまえ_____かえす日:2007/11/17(土) 23:09:07 ID:g4UHW5QA
>>876 確かに私の求めていたのは娯楽でした。ファンタジー世界、児童書、そしてタイトルが「ゲド戦記」だと
想像するのは、楽しい話でした。内容とのギャップがあまりにもありすぎて私には地雷でした。
現実には悲惨な話があってニュースなどでも毎日報道されています。なのに本を読むときにまで
そんな悲惨な話を読みたいとはあまり思いません。でも、読んでしまったわけですが(正しくは最終巻の
半ばまでしか読んでいませんが)。
私の印象では、主人公たちに災厄をもたらす登場人物たちの人間としての掘り下げがあまり
なされていないです。例えば、虐待を受けたテルーの親側の心理とか。
どうも作者は人間社会があまり好きじゃなくて、被害者意識を持っているのかなと思います。
作中で、賢者が人里を離れて山奥でひっそりと暮らしたがるのをみるとそんな気がします。
もし、すぐれた人物なら、大勢の人の中にはいって、周囲に影響を与え、次世代を育成して
いくのが務めだと思うし、そうでなければ社会的な損失であると思うからです。
要するにあなたは若いのか、世間知らず(でいる/いたい)のかどっちかだw
ル・グィンという作家はとても深い作家なので(また「闘士」でもあるので)
興味があれば児童書だと思わず立ち向かって読めばよいし、
そういうのを求めていないならル・グィンの森から離れなさい。
他にも読む本はいっぱいある。
でも本を読んで痛いと思う経験って大事にした方がいいと思うけどね?
目をそむけずに。
何か自分の中に当たるモノがあったのでしょうから。
いきなり4巻を読んだ、というわけではないよね。
あれ、もしかして4巻が最後だと思ってる?
「最後の書」って名前がついているからわかりにくいけど、
外伝+5巻も読んだらテナーの話にもちゃんと落ち着くところは見いだせるよ。
4巻の途中で読むのやめたらそら「???」だわ。
まあ4巻が出た当時にそういう感想いっぱいきいたから、
4巻途中で一度びびって投げる人はたくさん他にもいるから安心しろ〜w
> 賢者が人里を離れて山奥でひっそりと暮らしたがる
賢者=オジオンとかヘレスとして、これは過去の数々の魔法使いの
ありかたを敢えて踏襲しているだけだと思うんだけど。
「魔法使いの学院」という概念を作ったのもこの人が最初だしなー。
888 :
なまえ_____かえす日:2007/11/17(土) 23:22:50 ID:g4UHW5QA
>>880 3巻までなら、なんとかそうかもしれないですね。主人公も少年・少女・青年ですし。
それでも、例えば2巻ではテナーが長年自分を育てて世話してくれた男を殺したり、
人間の獣性というか、人間関係の希薄さというか、読んでいて不安な気持ちになりますね。
私が見たくないものは見ないで済ませたいという心の弱さの表れなのかもしれません。
>>886 外伝の途中までです。カワウソは読むのが辛かった。
いやーあなたの性別がわからないので、
男性はそうじゃないのかもしれないけど、
2巻のアルハの行動は、少女故の残酷さってやつで、
子供こそむしろ解るところがあると思う。
自分は小学生の時に読んで、アルハの気持ちにぴったりついていけた。
相手のことなんて自己中心の少女時代には思いやりませんもん。
大人の目でみるとアルハひでーという感じがしますがねw
おばちゃんになったテナーは自分のしたこときちんと受け止めてるでしょう。
>>888 要するにテーマを読み取れてないんだね。
ちゃんと読解すれば、登場人物の立場、役割、発言などなど全てが必然に支配されていると分かってくるよ。
それこそ何であんなにも非道な人物が物語の世界にまで存在しているのかとかまでね
流石にバナン殺しの意味分からないのはどうかと思うぞw
892 :
なまえ_____かえす日:2007/11/17(土) 23:35:58 ID:g4UHW5QA
>>884 人間がよきものであってほしいし、良いところをみたいと思います。世間知らずなんでしょうね。
人間が争わず、仲よく暮らすということで済んでほしいです。
ル・グウィンは多分、もう読まないと思います。私にとってはトラウマみたいなもんです。
こんな気持ちは、ドストエフスキーの「死の家の記録」や有吉佐和子の「恍惚の人」
以来です。
>>891 古い社会との決別だとか女性の自立だとかメタファー的な意味があるのかもしれませんが、お話として
ぞわぞわとした不安感で落ち着けませんでした。
説明が出来る悪意というのは結局理解可能な悪意ということだしね。
描かれていないこと、わけがわからない暴力をそのまま描くことの意味もとらえてほしい。
そういえば自分が「いわれのない憎しみ」という表現と概念を
生まれて初めて学んだのも児童書においてでした。松谷みよこの本だったな。
そういうものを教えるのも子供向けのほんの一つの役割でしょう。
そりゃ争わず仲良く暮らせればよいけど(笑)
現実にある暴力をないものにしてすませない知的筋力?を
子供のうちから身につけさせるのはいいことなのでは。
それこそファンタジーだからできることです。
>>892 >人間が争わず、仲よく暮らすということで済んでほしいです。
そんなもん当たり前だろ。
ただ、それを理念として掲げたいなら尚更に人間の酷い面から目を背けちゃいけないよ
残虐なことが行われている現実に対して盲目になることで、即ち悲劇を認めなけれ
自分の認識世界では争いは存在しないって意味になるから
>>890 私は男なんですが、自分の世話係の男を小馬鹿にしているのかと思えば、一方では頼っていもいるところなんて
わからないし、むかつく感じでした。
人間って本当はそんな、嫌なもんなのかもしれませんね。
基本的に児童書は主人公すなわち自分の視点で読み進めるから
4巻は少し「難しい」。
一歩引いて読めるスキルが身に付いていないと心が折れる。
でも1回折れておいた方が、後で面白い気もする。
初読のとき4巻がひどく辛かった。
しかしなぜだか、その後気になって読み返すと、
この痛みが逆に心地よくなって来る不思議・・・
>896
あらー、自分が子供の時に、(よくある場合では)おばあちゃんとかおじいちゃんとか、
自分に甘くしてくれる人を、ちょっと甘く見て、うまく使ったりしませんでした?
子供ってそれくらい小ずるいモノだと思うけど。
(しかし大人になって振り返るとそういうのもわかっておばあちゃんとかは甘くしてくれたんだろうな)
まあ一般に、女の子のほうがそういうずるさに早いときから自覚的になる面はあるかもしれないw
>>894 段々子供の頃を思い出しましたが、子供って残酷です。遠慮会釈なく相手の傷つくことも
平気でいいますし、いじめたり、意地悪もします。いじめられるほうは人間としての尊厳もありはしない。
私はいじめられっこだったし、毎日つらい気持ちで暮らしているのに、読書まで
つらい現実を知らされなくてもいいような気がしますが、考えが甘いのかもしれません。
なんだか、この人のすべての疑問は、
ことばは沈黙に
光は闇に
生は死の中にこそあるものなれ
ということで解決しちまう気がしてきましたよ。答え最初にでてるやん。
私も自殺考えるレベルのいじめられっこだったけど
本は本、現実は現実で分けて考えてたから
鬱内容だから読みたくないとかそういうことはなかったな
>>898 ひえー。恐いよう。子供ってそうなんだ。私にはそんな智恵はありませんでした。
頭が足りないのかも。そうゆうやりとりが現実の中にはたくさんあるんでしょうね。
私には全然見えません。みたくない。でも、現実はそうなんですね。あああ。
人間が恐い。
>>899 それなら、やっぱりいいとこに届いてるんじゃん。
読むときに激しい痛みを伴うってことは、
揺すぶられる何かが自分の中にあるということなのでしょう。
痛いところをつかれるからすごく疲れて嫌な気分になるのだろうし。
だからある意味では、拒絶反応を示す人ほど、
この話をものすごく深く理解する契機がその人の中に眠っているってことかも。
出会うタイミングの良い悪いもあるので、
今はだめなのがもうちょっとしたらいけるようになっているかもしれない。
これでダメと思わず、もう何年か後とかに再読してみてほしいよ。
>>895 そうですね。知らぬが仏でありたいと思っています。知っても、どうしようもないから。
あるいは知ってしまった以上何かしないといけなくなるから。
>>904 読んでて良かった、って思う時が来ると思うよ
途中ならとりあえず最後まで読んでみて欲しいな
つーか、ルグィンばあさんが
「ディズニーランド型ファンタジー」めっちゃ嫌ってる件についてw
そういう理由で嫌だと感じた人には、もうこれ以上どうすることもできない
あなた自身が変わるまで、この本とは全く相容れないでしょう、としか言えない
そして、子供が残酷であることや、小ずるいことが、自分には想像できなかったなら
たぶん、作者がどういう人なのかも、想像することはできないと思う
誰でも結局は自分の物差しでしか量れない、それは仕方のないことだけどね
自分は、つらい思いしてまで本読む必要はないと思うよ
見たくないなら、見ないでいいんじゃないかな
見なきゃいけなくなることもあるだろうけど、その時になんとかすればいいじゃない
もう「蛍の墓」は見たくないと思うようなものでしょうか
蛍の墓は名作だしあれはあれで見ていてツライ映画だが、
あの暴力の描き方とルグインの描き方は全然違うものだぞ。
いっしょにすんなよ・・・
910 :
なまえ_____かえす日:2007/11/18(日) 13:47:39 ID:/v3ScK/z
>>907 私のみえていない、みたくない人間関係が世の中にはあふれているのでしょうね。
作者は、フェミニストで、反体制的なリベラリストじゃないかなと思いますが、
お友達にはなりたくない気がします。意志が強そうですね。
「蛍の墓」は意識的に避けている本・映画です。みたくないです。
「救い」も提示しているし
始終「誰も切り捨てないためにはどうすればいいか」と
あんなに必死に可能性を探ってるのにな
わたしは彼女の作品が大好きで
すばらしい勇気を持った作家だと尊敬してる
さすが『西の白き魔女』だと言われるだけあるって思うけれど
魔女は一般的には怖がられ、敬遠される運命なんだね・・・
デビュー時から魔女扱いだったもんね
まことの名を隠されてw
小説の内容から想像をふくらませると、彼女は女性差別を受けて、社会を嫌い、ルサンチマンを抱え、厭世的になって
隠者のような生活を好むようになったと、想像するのだけど、それは間違っている?
>914
全然違うw
と言うか小説から読むと隠者というイメージからは程遠くね?
自分は烈女のイメージだなあ、小説からだけだと。
世界のありかたも人間のあり方も914が思うほどうすっぺらいものじゃない。
良くも悪くも。
人について何か言うときは、せめてもっと調べてからにしたらどうか。
特に失礼な発言をするときには。
万が一昨日の人と同一人物だとして、
人が仲良く暮らせれば〜とかいいながら、
自分が実はかなり失礼きわまりない人間であることも自覚がないのは、
いかがなものなのか・・・苦笑
ていうかそんなに後味悪かったんかなあ……
まあ、悪かったんだろうな。
俺だって4巻出た頃は何ともいえない気持になったものだ。
>>914ほか
ルグィンの想像力があまりにも豊かなため、
またそれを表現する力があまりにも強力なためにそういうことが起きる。
一作ごとにそれぞれの主人公の心情を掘り下げまくるため、
まるで「この話はそのままこの人の体験なのではないか」としか思えなかったりする。
『オルシニア国物語』なんか読むと、
「この人は東欧圏からの亡命者なんじゃないか」としか思えないようなもの。
もちろんどんな要素にしろルグィンの中にそれの原型があることは否定できないが……
そういや「オルシニア」とか「オメラスから歩み去る人々」なんかは、
ルグインの作品の中でも>892みたいな理想がある向きには合ってる話じゃないか?
やっぱり暗いからだめかね?
4巻のテナーの暮らしや、トンボが少女ながら自分で暮らしを
営もうとする描写や、5巻のル・アルビでのゲドの暮らしぶり
それから、ギフトの土地を巡った封建主義的な部分は
田舎に住むようになった経験を生かして書いたんだなって思う
自分は農家出身で、都会で教育を受けてある程度働いてから
Uターンして田舎に戻ったんだが
魔法使いの家に今夜は遅くなっても明かりがついている
のところ、とてもリアルだと感じた
年寄りの独り住まいが多い田舎だと
明かりが消えてない
朝になってもカーテンが開いてない
などで生き死にを知ったりする事がある
あのシーンでゲドは死んだのかな、って私は思った
そういう読み方も出来るよね?
>>892にオメラスを勧めるのは皮肉にしか聞こえないぞ
>919
なんだか妙に納得した。
それにしてもこのスレッドもう900超えたのか。
5スレ目行くってのは児童書板では立派に長寿だな。
>>892にオメラスは超ヤバくね? 刺激強すぎでますます超解釈に走りそう……
オメラスの人気に嫉妬。いやわかるけどさ
>>912 「西の善き魔女」だよー。テナーとごっちゃになってないかw
田舎に暮らした人ならではの視点にハッとした
そうかオメラスだめか。
ルグィン作品でいちばん気高い理想をテーマにした秀作ってことで
最初に思いついたんだが・・・
「人間の品格」なんてこっぱずかしい言葉をもし使うなら、
こういうものを指していってほしいと納得した作品だ。
つーかゲドよりはてしない物語の方が人間の醜い内面を描写しまくってると思うが。
あっちはそれこそ本当の意味でどうしようもない側面があるし
>>923 素で間違いましたwごめん。
みんな、いい人だなぁ・・・
若いっぽい
>>914くん?になんだかんだ言いつつ
いろいろとせんのu・・・教えてあげようとして
まあ結局は単に好き嫌いの問題だからな。単なる「嫌い」を「この本は駄作」と表現したり、それに反論して
「理解力が足りないからそう思うんだ」と言ったりするから話がややこしくなるだけで。当人の人間性ともあ
んまり関係ない。
今回はそんなことを言ってる人は一人もいないけどな
一個教えて欲しい
5巻、ゲドとハンノキがコケ婆に会いに行くシーン
コケの家、家畜がいる様子、椅子に座り雌鳥抱いてる様子とか
ターシャ・テューダーそのものじゃんと思って
私は思わずほくそ笑んでしまったんだけれど
あれはなにげにリスペクト、あるいは読者サービスとして
コケ婆にターシャをなぞらえて登場させていると見て
良いのかな?
なんでターシャ・テューダー…
良いのかな?ってなんだそれ・・・
タシャ・テューダーとルグィンには交流があるとか
そういう根拠はあるの?
交流があるかどうかなんて知らないから質問した
ル=グウィンが女性作家の先駆けみたいなターシャを
コケになぞらえた可能性が有るかなと思って
何か不快だったら謝るよ
ゴメン
私は特別ターシャファンではないが
雌鳥抱く老婆なんてターシャ以外に知らないもんだから
つい連想して面白いと感じてしまったんです
個人的な親交があるってのは聞いたことがないなあ。
ターシャ・テューダーは若い娘の頃からああいう生活に憧れていたんだそうだ。
で、さらに彼女のような生活に憧れている人も多いわけだろう?
てことは、ひとつの理想的な田園生活者像として
ああいうのが英国人および一部の米国人の脳内に刷り込まれているんじゃあるまいか?
>>929 「オールウェイズ・カミングホーム」のナの谷の家々の章を読むといいよ。
ルグィンの理想の田園生活ってたぶんあれだ。
ルグィンてプロレタリアマンセーなのかな
ニワトリがいれば抱くこともあるだろうし、
農家には家畜がいるのはまあ当たり前ではあるし
知っている範囲でことさら関連付けようとするのは
やたら2chに原典を求める中学生みたいなものだと思うんだ。
特別不快に思ってソース出せよとかそういうわけではなくて、
親交があることを踏まえてのレスなのかが気になったんだ。
個人的には、コケばあと重ねるにはターシャは小ぎれいすぎるかなと思ったり
933の答えが納得できるな。
きっと何かカントリーライフの典型みたいなイメージがあるんだね。
>934
そりゃー王侯貴族マンセー!でもブルジョアマンセー!でもないだろうw
日本人が言ってる「勝ち組」とかいう分類も嫌いそうだよな。
テレビなどでみるターシャさんの生活は何気なさそうな中にも
芸術家らしい美学が貫かれていて
単なる素朴な田園生活とは趣を異にすると思われ
新しい風が…
939 :
なまえ_____かえす日:2007/11/24(土) 13:22:50 ID:pbwxvEal
ラスコー洞窟壁画に落書きするなんて、悪い人ですよね?
940 :
なまえ_____かえす日:2007/11/24(土) 13:23:33 ID:pbwxvEal
清水寺に落書きするのも悪い人ですよね?
後2年ほどで資本主義経済が爆発して崩壊するとか
すでに未曾有の大恐慌時代に入ってるとか
米国の経済学者がアナウンスしたらしい
どっかのスレで見た
今ソース見つけようとしてるが探せない
探さなくていいよ
よそでやれ
943 :
なまえ_____かえす日:2007/12/17(月) 18:17:37 ID:CZTuHXZV
ラビ・バトラだろ。
訳、文章読みやすいと思う?
今一巻を読んでるんだけど、もう一週間かかってる。接続とか、上手くできてないのか読みづらい気がする。視点も引き気味だし。
個人的なこととは思ったから読み進めてたんだけど、どうにも挫折しそうで;
売りはストーリー展開なの?
>>944 読みやすさとか意識したことなかったなあ。初めて読んだ時は小学生だったし
ちょっと古風な感じで書いてるとは思うけど関係ないかな。
個人的にはアースシー全体の世界観がすごく好き。
登場人物にはそこまで思い入れがない…というかそこを期待すると裏切られます
売りはストーリー?というのも妙だな。
訳文はマイナス要素になることはあっても、
本来「売り」にはならないものでしょ。
でも、あの文章好きだな。姿勢を正して読んでしまう。
静けさの中に語る声と、場面とが現れてくる感じがする。
947 :
944:2007/12/28(金) 07:36:12 ID:7PmhEW0t
言葉が足りなかったみたいですみません。
この本の売りなんなのかな、ストーリーなの? ってことでした
一文が長いのは大歓迎だけど、リズムがなんとも合わなくて、くじけてしまいそうだけど、二巻三巻まで根気良く読み進めていけば素晴らしいストーリー展開があるのなら、続きを買ってきて一気に読もうかなと悩んでまして。
>>945 登場人物への思い入れなさそうなのはなんとなく分かって、それも私の本への印象を薄くしてる気はしてました
素晴らしいストーリー展開…うーん。
自分も世界観と全体的な雰囲気がすごく好きで、
「ストーリー展開」と言われるとどう答えていいか迷う。
だいたいが恐ろしく好みが分かれそうで万人ウケしないとは思うし。
「自分にとっては面白いし素晴らしいと思う」とは言えても、
主観でしかないから安易に勧めにくい本ではあるな。
ちなみに自分はあの訳文含めて好きです。
好みなその世界観に浸れる、だから好き、と言うのは分かるけど、児童書では珍しい…ですよね。
でもそれなら、一巻を影との戦いと名うって各地を転々とさせる(ことで世界観を濃くし広げる)までは分かりますが、そのどこもをあまり深くは描かれてないですよね。魔法使いへの扱いの違いを書きたいだけのような気がするほどに。
様々な地を巡っているのに、結局は内なるものが大きく含まれた影との追い合いだなんて、まるで作者さん自信が世界を狭めている気がします。意図的ですかね……
とにかく続きを読んでみます。
ファンの間でも各巻ごとに恐ろしく好みが分かれるしなあ
まあストーリー展開ではないと思う>売り。
んで世界観のほうも、地理文化的な世界観という意味ではない。
なんていったらいいのかなー、
インナースペースのほうの世界観。
第一作はゲドという青年の成長物語だから、彼一人のインナースペースの話になる。
第二作は一人が別の一人(別の宇宙)に会う話。
第三作は少年と老人という組み合わせなので一生みたいなところに話が広がるし、
世界を旅するという意味では第三作がいちばん旅しているかも。
生と死の世界もいったりきたりすることになるし。
第四作からはがらっと雰囲気が変わります。
第四作は実験作で、作者自身がアースシーという世界を社会学した、みたいな。
女性学した、かもしれないし・・・児童文学の枠におさまらなくなる。
それ以降は四作目めをふまえてどんどん世界を押し広げていく感じ。
文化社会学している。
児童文学は3巻まで
このスレでも、四巻以降は児童文学じゃあない、って意見が繰り替えして出るけど、そうかね?
子どもの頃、A・デュマの三銃士とかが児童文学書として出てて、権謀術数の世界が(それほど
たいしたことはないにしろ)描かれていたけど、子どもながらに人間理解が一気に進んだ気が
して、すごく興奮して読んだ覚えがある。
4巻のゲドの力の喪失と、ゲド自身としての再生なんて、むしろ子どもの方がカタルシスを覚え
るような気がするけどね。4巻の後半でゲドの魔力が戻らないとおかしいなんて言ってるのは、
むしろ大人の方が大半だと思うが、どうだろう。
それは児童文学ということばの定義の問題では。
そもそも児童文学ということばが大人の側の発想じゃない?
子供に読ませる(べき)文学と言うことで・・・
子供がどうかんじるかは別。
だいたい子供は子供向けじゃないもののほうを読みたがるものだし
(それこそエロ本も含めて)
で話は変わって、
4巻でちょっと子供には・・・とおとなが言いたがるポイントは、
ゲドについてのところではなく、女性側のパートのほうだと思いますよ。
確か中学生ぐらいの時に4巻読んだ気がするけど、
そういえば当時は性交渉に関するような部分は気づかず読んでました。
数年後に再読して、あ、このシーンはこういう意味か、と。
それはどうでもいいとして、子どもは子どもなりにわかる部分を読んで楽しめるよ。
逆に、子ども向けの本を大人の目線で読んでも楽しめる本は多いし。
児童文学って区切りは商業戦略的な部分もありそう…。
むしろこのスレで「児童文学じゃない」って言われるのは、
定期的に「児童文学と銘うってあるのに読んだら期待してたのと違った」
的な書き込みが多いので、それに対しての予防線的な感じで
使われているように感じた。
自分は大人になってから(最近)6冊一気読みしたので、
子どもの頃読んだらどう感じただろうとか、
刊行に合わせて20年かけて読んだらどう感じるんだろうとか
やや想像がつかない。
子どものときでも「児童文学」って言葉は結構目安にしてたよ。
背伸びとか関係なく、自分の好みの本が振り分けられている本の目印として。
この児童書板ができるときも、当初「児童文学板」がいいって意見が多かった。
学問カテゴリになってしまうから、というので「児童書」になったけど
この言葉に自然な愛着を感じていた人も多かったと言うことだと。
ゲド戦記を読んだのは、小学生までで3巻、中学で4巻だったかな。
4巻は性描写以前に人の悪意と主人公が無力化するということが
とにかく恐かった。
訳文が好きだったので読むこと自体はそんなに苦ではなかったけど
5巻出て再読するまではずっと「恐い本」の印象ひきずってたわ。
カテゴリーに拘ってる人はどんなのなら納得するのかな
線引きはなに?
959 :
sage:2008/01/07(月) 23:50:51 ID:t+qx6xUh
「空飛び猫」シリーズ読んでいる方っていらっしゃいますか?
児童文学なのか、絵本に入るのか、微妙なところですが。
こちらも時間をあけた”後”の展開に好き嫌いが出るかと思います。
作者の中で発酵したのであろうその続きが、私は好きです。
960 :
なまえ_____かえす日:2008/01/08(火) 01:35:08 ID:Q6eJShks
あんたいい人だ
今、たまたま洋書の古本屋で見つけたThe Birthday of the Worldという
グウィンの短篇集読んでるんだけどかなり面白い
ゲド戦記しか知らなかったけど、
これは性的な話もあってより大人向けで深い感じ
日本語にも訳されてるのかな?
>>944 海外文学(特に英文学)に慣れてないとそんなもんだよ
日本の小説はちょっと独特の文体があるしね
それに慣れてしまってからでは海外臭がきつくて読めないこともあるだろ
このスレの住民はまだ好みの固まってない少年・少女期に読んでるのが多いから
海外臭への抵抗を感じずに読めたって事情もある
まあ要は慣れだ、このスレにも大人になってから読んだ奴が大勢いるし
慣れたらまたおいで
>>953-956 自分は「子供が読まないで誰が読むんだ」って感じだけどな
ルグィンもそのつもりで書いてるでしょ
ただ4巻は恐いとかそれ以前に、
1-3巻と並べてみると子供的にはつまらんよね
「闇を語る」のではなくて「闇から語られてる」感じがあって
ストーリー的にも文体的にも「お話」の持つ生気というかワクテカ感に欠ける
そういう意味ではいろんなものを読んで4巻を読める力のつく年頃ってのはあると思う
それが中学か高校か大学かはたまた成人かは人によるけど
自分は中学で投げて大学でようやく読めたな
965 :
なまえ_____かえす日:2008/01/19(土) 12:26:06 ID:EgakanQS
「ヴォイス」をようやく読んだ。
世界の構築が緻密だ。
それほど細かく描写されているわけじゃないのに、町の様子がリアルに思い浮かぶ。
人が持っている共通概念やイメージをうまく利用しているのかなあ。
t
967 :
なまえ_____かえす日:2008/01/21(月) 22:28:45 ID:4MZODqNa
t
970 :
なまえ_____かえす日:2008/01/22(火) 23:36:58 ID:y8cG1R1Z
それ、映画に対する原作者のコメントだよ
971 :
なまえ_____かえす日:2008/01/23(水) 00:20:02 ID:q3l0afDz
n
973 :
なまえ_____かえす日:2008/01/23(水) 12:39:23 ID:RfajLRi4
>>954 >そもそも児童文学ということばが大人の側の発想じゃない?
それは言えてる
974 :
なまえ_____かえす日:2008/01/23(水) 14:28:19 ID:jQYP6dmY
大人/子供の境界線って結構曖昧なもんでしょう
それに、大人が子供にはおもしろくないと想定したようなものでも、
子供はそう感じてないかもしれない
子供だからこの程度のレベルってのは違うよな
子供だからこの程度のレベルとか、子供には面白くないと想定した、とかじゃなくて
もともと、ひとつの目安でしかないはずでは?
標準的な学習や生活を送ってきた子供の多くが理解できると思われるものが
児童文学とされてるだけなんじゃないの
もちろんそれ以上を求める子供もいれば、逆の子供もいるだろうし
一般的に言えばそんな感じだろうな