ストーリーを教えてもらうスレ part49

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1ゲーム好き名無しさん
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480KBを超えたら次スレが立つまで書き込みを控えてください。

自分でやるのが面倒、手に入らない、時間がない、お金がない、などの理由で
ストーリーを知りたいゲームのストーリーを教えてもらうスレです。
発売して半年以内の新作について語る際は名前欄に
タイトルと新作ネタバレ用の共有トリップの #新作ネタ をつけて下さい。
新作のネタバレを読みたくない人は ◆l1l6Ur354A をNGワード指定推奨。

またリクの際は、正確なタイトルとハード名を付記して下さい。
まずはまとめWiki↓で既に書かれていないか、既にリクエストされていないか調べてからリクしましょう。

ストーリーを教えてもらうスレ暫定Wiki
http://www8.atwiki.jp/storyteller/
携帯電話の場合でもこちらのURLから行けば表示は崩れますが見れます
http://www8.atwiki.jp/storyteller/pages/2.html

・スレに書き込まれたストーリーのまとめWikiへの収録作業や
まとめWiki中の未解決リストの更新作業は、スレ内の有志によって行われています。
手の空いた方がいらっしゃったらご協力をお願いします。
編集方法の説明はこちら。:http://www8.atwiki.jp/storyteller/pages/18.html

・作業を行ってくれた方は、「>>○○まで収録作業したよ」
「>>○○までのリクを未解決リストに反映したよ」などと
スレに書き込んでくれると、次に作業をする者にとって
どこから作業すればいいのかわかりやすくなるため助かります。

1レスでストーリーの概要を知りたい方は↓でどうぞ。
(要約スレのURL)

前スレ
ストーリーを教えてもらうスレ part48
http://jfk.2ch.net/test/read.cgi/gsaloon/1256555221/l50

ストーリーを書く際の注意、関連スレ、未解決リストなどは>>2-10
2真・女神転生STRANGEJOURNEY ◆l1l6Ur354A :2009/12/25(金) 19:24:08 ID:67oSFNi20
ストーリーを読む・リクエストする方へのお願い。

・リクエストの際は、正確なタイトルとハード名を付記して下さい。
・まとめWikiで既に書かれていないか、既にリクエストされていないか調べてからリクしましょう。
・リク主は依頼したストーリーが書かれたら、書き手に感謝の意を伝えましょう。
・過度のクレクレはスルーや批判の対象になります。気をつけましょう。
・手の空いた方はwiki編集などでスレに貢献しましょう。


ストーリーを書いてくれる方へのお願い。

・外部サイトからの無断転載は禁止です。もし外部サイトの管理人の方から許可を得て転載する場合でも、
 許可を得たという事を証明し、さらにそのサイトからの転載であると言うことを明記してください。
・要望に出ているゲームのストーリーはどんどん書いて下さい。 
 要望に出ていないゲームでも書きたいと思ったら遠慮せずに書いて頂けると読み手が喜びます。
・この板は一般板なので18禁のゲームのストーリーの要望、紹介はご遠慮下さい。
・名前欄に作品名を入れてもらえると、まとめやすくありがたいです。
・時間を置いて数回に分けて投稿する際には、最後に「続く」と御書き下さい。
 そうする事でストーリーの投稿の混交を防げます。
・発売して半年以内の新作について語る際は名前欄に
 タイトルと新作ネタバレ用の共有トリップの #新作ネタ をつけて下さい。
・これを書こう、と思われた際は「○○○○を書きたい」と意志表明し、予約していただけると、
 投稿の重複が防げて大変ありがたいです。
 また、書くのはよそう、と思われた時には面倒でも予約の取り消しを御願いします。
・勝手ながら、予約から1ヶ月以上経ったものは予約無効とさせて頂きます。
 同じく、最終投稿から3ヶ月経ったものも権利失効とさせて頂きます。
 都合により取り消しが出来ない場合の長期間にわたる放置を防ぐ為です。
3ゲーム好き名無しさん:2009/12/25(金) 19:25:30 ID:67oSFNi20
関連スレ
(ギャルゲー板)
ギャルゲーのストーリーを教えてもらうスレ まとめWiki
http://ponkotsu.r.ribbon.to/

(エロゲネタ板)18才以上の方のみ!
エロゲのストーリーを教えてもらうスレまとめwiki Ver.2.0 - livedoor Wiki(ウィキ)
http://wiki.livedoor.jp/esosmw658/

(女向けゲーム大人板) 18才以上の方のみ!
BLゲースレhttp://schiphol.2ch.net/test/read.cgi/gboy/1095410605/l50
乙女ゲースレhttp://schiphol.2ch.net/test/read.cgi/gboy/1157949089/l50

(漫画サロン板)
ストーリーを教えてもらうスレ まとめ Wiki*
http://wikiwiki.jp/comic-story/

(アニメサロン板)
ストーリーを教えてもらうスレ まとめ
http://cabin.jp/koizumi/story/
4ゲーム好き名無しさん:2009/12/25(金) 19:26:50 ID:67oSFNi20
●未解決分 ≪part48の353までの時点でのリスト≫
※複数の機種で出ているものも、便宜上、一つの機種の欄にのみ書かれています
■PS3  ・アガレスト戦記 ・クロスエッジ ・GENJI -神威奏乱- ・SIREN: New Translation ・白騎士物語 -古の鼓動-
ソウルキャリバーIV ・ソニック・ザ・ヘッジホッグ ・ティアーズ・トゥ・ティアラ −花冠の大地−
Dead Space(既出部分の続き) ・トリニティ・ユニバース ・BIOHAZARD5 ・バトルファンタジア(出来ればキャラ別で)
FolksSoul -失われた伝承- ・BLAZBLUE(出来ればキャラ別で) ・ぼくのなつやすみ3 ‐北国篇‐ 小さなボクの大草原
ミスト オブ カオス ・龍が如く 見参! ・RESISTANCE(レジスタンス) 〜人類没落の日〜 ・RESISTANCE 2
■PS2  ・アーバンカオス ・イースI・II ETERNAL STORY(既出部分の続き)
ウィル・オ・ウィスプ(二作目に続くルートのストーリーを) ・ウィル・オ・ウィスプ 〜イースターの奇跡〜
うたわれるもの −散りゆく者への子守唄−(PC版との違いを詳細に) ・宇宙戦艦ヤマト 暗黒星団帝国の逆襲
宇宙戦艦ヤマト 二重銀河の崩壊 ・AIRFORCE DELTA 〜BLUE WING KNIGHTS〜 ・EXTERMINATION
S.L.A.I -STEEL LANCER ARENA INTERNATIONAL- ・X−FIRE ・over the monochrome rainbow
カウボーイビバップ 追憶の夜曲(セレナーデ) ・カオス ウォーズ ・神代學園幻光録 クル・ヌ・ギ・ア ・神業−KAMIWAZA−
仮面ライダー正義の系譜 ・ガラクタ名作劇場 ラクガキ王国 ・ガンサバイバー3 DINO CRISIS ・ガンバード1&2
機動新撰組 萌えよ剣 ・機動戦士ガンダム クライマックスU.C. ・キルゾーン ・ギルティギア ゼクス プラス
ギルティギア イグゼクス ・キングダム ハーツII(既出部分の続き) ・九龍妖魔學園紀 re:charge ・Kunoichi -忍-
グローランサーIV Return(既出のフレーネ・イライザ・LN型以外のシナリオを) ・ゲームになったよ!ドクロちゃん
喧嘩番長 ・GENJI ・高円寺女子サッカー ・ゴッドファーザー ・五分後の世界(特にオダギリとミズノについて詳しく)
COMBATQUEEN ・XIII [サーティーン] 大統領を殺した男
THE お姉チャンプルゥ 〜THE姉チャン特別編〜(彩編・咲編を) ・THE 鑑識官 ・ザ・フィアー ・サムライウエスタン
THE ロボットつくろうぜっ! 〜激闘!ロボットファイト〜 ・3年B組金八先生 伝説の教壇に立て!
シークレットゲーム -KILLER QUEEN-(既出のもの以外のルート) ・ジェネレーションオブカオス3
死角探偵 空の世界〜Thousand Dreams〜 ・四八(仮) ・シムーン 異薔薇戦争 〜封印のリ・マージョン〜 ・灼眼のシャナ
白中探検部 ・真・三國無双(1〜3、印象的なシーンは詳細に) ・新世紀エヴァンゲリオン 鋼鉄のガールフレンド <特別編>
スーパーロボット大戦OG ORIGINALGENERATIONS ・ステラデウス ・SPY FICTION ・スペクトラルフォースクロニクル
スペクトラルフォースラジカルエレメンツ ・セイクリッドブレイズ ・ゼロの使い魔 小悪魔と春風の協奏曲 ・ソニック ヒーローズ
第3次スーパーロボット大戦α〜終焉の銀河へ(セレーナ編) ・超時空要塞マクロス ・ツキヨニサラバ ・ディジタルホームズ
ティンクルスタースプライツ-La Petite Princesse- ・デストロイ オール ヒューマンズ! ・鉄人28号(できれば詳しく)
Dog of Bay ・ドラゴンクエスト 少年ヤンガスと不思議のダンジョン ・ナノブレイカー
ナムコ クロス カプコン(既出部分の続き) ・ハードラック ・鋼の錬金術師 翔べない天使 ・鋼の錬金術師3 神を継ぐ少女 
爆炎覚醒 ネバーランド戦記 ZERO ・バルダーズゲートダークアライアンス2 ・ヴァンパイアナイト ・彼岸花
ファンタシースターユニバース(出来ればオンラインの分も) ・ファンタシースターユニバース イルミナスの野望
フェイズパラドックス ・Fate/unlimited codes(フェイト/アンリミテッドコード) ・プリンス・オブ・ペルシャ 〜時間の砂〜
PROJECT ARMS ・炎の宅配便 ・ポポロクロイス 〜月の掟の冒険〜(既出部分の続き) ・遊星からの物体X episodeII
ライゼリート ・ルパン三世 ルパンには死を、銭形には恋を ・レイジングブレス
5リクエスト一覧:2009/12/25(金) 19:28:15 ID:67oSFNi20
■PS  ・R4 -RIDGE RACER TYPE4- ・アインハンダー(エンディングまで) ・アローン・イン・ザ・ダーク 2
アンシャントロマン 〜パワー・オブ・ダーク・サイド〜 ・EVE ZERO ・エクサフォーム ・オウバードフォース ・逢魔が時
学校のコワイうわさ 花子さんが来た!! ・GUNばれ!ゲーム天国 ・機動警察パトレイバーゲームエディション
クリックまんが クリックのひ ・CRITICAL BLOW ・クロス探偵物語(6話と7話を) ・ゲゲゲの鬼太郎(バンダイ)
ゲッターロボ大決戦 ・幻影闘技 SHADOW STRUGGLE ・公開されなかった手記 ・高2→将軍 ・KONOHANA:TrueReport
サイレントボマー ・GERMS 狙われた街 ・シュレディンガーの猫 ・すべてがFになる ・SPRIGGAN 〜LUNAR VERSE〜
蒼魔灯 ・黄昏のオード ・TILK-青い海から来た少女- ・テイルコンチェルト ・デザーテッドアイランド ・天使同盟
東京ミュウミュウ 登場新ミュウミュウ!〜みんなでいっしょにご奉仕するにゃん〜 ・ドラゴンシーズ 〜最終進化形態〜
トワイライトシンドローム〜再会〜 ・ナイトアンドベイビー ・’70年代風ロボットアニメ ゲッP−X
2999年のゲーム・キッズ(既出部分の続きを) ・人魚の烙印 ・ネオリュード ・ネオリュード2 ・ネオリュード 刻まれた紋章
眠ル繭 ・NEUES〜ノイエス〜 ・BOUNTY SWORD DOUBLE EDGE ・ひみつ戦隊メタモルV
FINAL FANTASY VII(のちょっと詳細バージョン)の続き ・ファイナルファンタジータクティクス(既出のものよりもう少し詳しく)
Forget me not -パレット-(「パレット」からの追加分を) ・フォックスジャンクション ・ブシドーブレード
ブシドーブレード弐 ・BLACK/MATRIX OO(既出部分からの続きを。簡潔でもかまいません)
プラネットライカ(既出部分からの続き) ・ボルフォス ・マーメノイド ・マネーアイドル・エクスチェンジャー
ミザーナフォールズ ・ミスティックドラグーン ・厄 友情談義 ・厄痛 呪いのゲーム ・夜想曲(Wikiで抜けている1話〜3話を)
聖刻1092 操兵伝 ・竜機伝承 ・ルパン三世 カリオストロの城 −再会− ・LULU ・ロストチルドレン
■PSP  ・アイドルマスターSP ミッシングムーン(あずささんのストーリーを) ・アナタヲユルサナイ ・遠隔捜査 −真実への23日間−
クライシス コア -ファイナルファンタジーVII-・グローランサー(別ルートとそれぞれのキャラクターのEDを) ・SILENT HILL ZERO
JEANNE D'ARC(ジャンヌ・ダルク) ・銃声とダイヤモンド ・新天魔界 〜GOCIV アナザサイド〜
新世紀エヴァンゲリオン2 造られしセカイ -another cases-(各シナリオをできれば詳しく)
注文しようぜ!俺たちの世界(スライギーイベントのラストを) ・テイルズ オブ ザ ワールド レディアント マイソロジー
デッドヘッドフレッド〜首なし探偵の悪夢〜 ・VALHALLA KNIGHTS -ヴァルハラナイツ- ・PHANTASY STAR PORTABLE
ブレイドダンサー 千年の約束 ・ブレイブ ストーリー 新たなる旅人 ・ヘブンズ ウィル ・ペルソナ3ポータブル(女主人公編)
ポポロクロイス物語 ピエトロ王子の冒険 ・MYST(ライム時代とED全種を含めて) ・METAL GEAR AC!D
RESISTANCE 〜報復の刻(とき)〜 ・煉獄 The Tower of Purgatory ・煉獄弐 The Stairway to H.E.A.V.E.N.
6リクエスト一覧:2009/12/25(金) 19:29:15 ID:67oSFNi20
■Wii  ・アークライズファンタジア ・オプーナ ・機動戦士ガンダム MS戦線0079(ストーリーモードを) ・グーの惑星
スーパーロボット大戦NEO ・ソウルキャリバー レジェンズ ・罪と罰 宇宙の後継者(そらのこうけいしゃ)
ディシプリン*帝国の誕生 ・ドラゴンクエストソード 仮面の女王と鏡の塔(詳しく) ・ネクロネシア
ファイナルファンタジーIV ジ・アフターイヤーズ -月の帰還- ・レッドスティール ・ワンピース アンリミテッドアドベンチャー
■GC  ・神機世界エヴォルシア ・ターミネーター3:ザ・レデンプション ・P.N.03
PHANTASY STAR ONLINE EPISODE III C.A.R.D. Revolution ・遊戯王フォルスバウンドキングダム 虚構に閉ざされた王国
■64  ・悪魔城ドラキュラ黙示録(ラインハルト編) ・悪魔城ドラキュラ黙示録外伝 〜レジェンドオブコーネル〜
シャドウゲイト64 ・爆裂無敵バンガイオー
■SFC  ・R-TYPE III THE THIRD LIGHTNING ・アイ・オブ・ザ・ビホルダー ・アルバートオデッセイ ・アルバートオデッセイ2
アレサ(スーパーファミコン版) ・アレサU 〜アリエルの不思議な旅〜 ・リジョイス 〜アレサ王国の彼方〜
イーハトーヴォ物語 ・Wizap!―ウィザップ 〜暗黒の王― ・エルファリア2 ・カードマスター リムサリアの封印
機動戦士ガンダムF91 フォーミュラー戦記0122 ・ごきんじょ冒険隊 ・Psycho Dream
Secret of Evermore(SNESソフト。日本未発売) ・シャドウラン ・少年忍者サスケ ・神聖紀オデッセリア
神聖紀オデッセリアII ・セプテントリオン ・ゼロヨンチャンプRR-Z ・ソウルアンドソード ・ファイナルファイトタフ
ファイナルファイト2 ・ブレインロード ・弁慶外伝 沙の章 ・魔女たちの眠り ・魔天伝説 戦慄のオーパーツ
46億年物語 −はるかなるエデンへ−
■FC&ディスクシステム  ・悪魔城ドラキュラ ・SDガンダム ガチャポン戦士5 バトル オブ ユニバーサルセンチュリー
エスパードリーム(1、2) ・ガンナック ・ゲゲゲの鬼太郎2 ・御存知弥次喜多珍道中 ・殺意の階層 ・新・里見八犬伝 ・道(TAO)
東方見文録 ・ドラキュラII 呪いの封印 ・百鬼夜行 ・魔洞戦記 ディープダンジョン ・魔法のプリンセスミンキーモモ
未来神話ジャーバス ・魍魎戦記MADARA ・勇士の紋章 ディープダンジョンII ・ラディア戦記
7リクエスト一覧:2009/12/25(金) 19:31:11 ID:67oSFNi20
■DS  ・アイドルマスター ディアリースターズ(全員のストーリーを、できるだけ分岐も含めて)
Another Time Another Leaf 〜鏡の中の探偵〜 ・アパシー ・あらしのよるに(マルチエンディング全7種類を)
イナズマイレブン ・犬神家の一族 ・Wizardry 〜生命の楔〜 ・L the proLogue to DEATH NOTE -螺旋の罠(トラップ)-
ONI零-戦国乱世百花繚乱- ・川のぬし釣り こもれびの谷せせらぎの詩 ・極限脱出 9時間9人9の扉
きらりん☆レボリューション きらきらアイドルオーディション ・きらりん☆レボリューション〜なーさんといっしょ〜
きらりん☆レボリューション めざせ!アイドルクイーン ・きらりん☆レボリューション つくってみせちゃお!キメ☆きらステージ
きらりん☆レボリューション みんなでおどろうフリフリデビュー!
きらりん☆レボリューション あつめてチェンジ!クルキラ★コーデ ・クイズマジックアカデミーDS
くりきん ナノアイランドストーリー ・激闘!カスタムロボ ・高円寺女子サッカー2〜恋はネバギバ高円寺〜 ・降魔霊符伝イヅナ
THE 装甲機兵ガングラウンド ・THE 廃屋病棟 〜呪われた病院からの脱出〜(一周目二周目両EDを)
サバイバルキッズLost in Blue ・THE 爆弾処理班(既出部分の続きを) ・スーパープリンセスピーチ
スターフォックス コマンド ・セブンスドラゴン ・タンクビート ・超操縦メカMG ・ディープラビリンス ・テイルズ オブ ハーツ
DEATH NOTE Lを継ぐ者 ・DEATH NOTE キラゲーム(既出部分の続きを) ・teresia -テレジア- Dear Emile
どきどき魔女神判2 ・ドラゴンクエストモンスターズ ジョーカー ・ナナシ ノ ゲエム 目 ・パワプロクンポケット8(正史ルートを)
パワプロクンポケット9(サクセスモードの神田奈津姫の話) ・パワプロクンポケット11
ファイナルファンタジーXII レヴァナント・ウイング ・BLEACH The 3rd Phantom ・フロム・ジ・アビス
ポケモン不思議のダンジョン 空の探検隊(時の探検隊・闇の探検隊で出てこない追加要素を)
マジカルバケーション 5つの星がならぶとき ・メタルサーガ鋼の季節 ・流星のロックマン3 ・LUX-PAIN[ルクス・ペイン]
ルナ -ジェネシス-
■GBA  ・アドバンス ガーディアンヒーローズ ・カエルBバック ・幻想水滸伝カードストーリーズ
サムライエボリューション 桜国ガイスト ・新・ボクらの太陽 逆襲のサバタ
真・女神転生デビルチルドレン(光、闇、炎、氷、メシアライザー) ・Z.O.E 2173 TESTAMENT ・続・ボクらの太陽 太陽少年ジャンゴ
沈黙の遺跡〜エストポリス外伝〜 ・ドラゴンクエストモンスターズ キャラバンハート ・彼岸花 ・Vマスタークロス
ブラックマトリクスゼロ ・ボクらの太陽(既出部分の続き) ・マジカルバケーション ・メタルガン・スリンガー
■GBC  ・エストポリス伝記〜よみがえる伝説〜 ・スペースネット ・METAL GEAR Ghost Babel(おまけドラマも) ・メダロット3
メダロット5
■GB  ・王ドロボウJING ・鬼忍降魔録 ONI ・ザードの伝説2(前作やって無くてもわかるように) ・ジャングルウォーズ
ドラゴンクエストモンスターズ 〜テリーのワンダーランド〜 ・ビタミーナ王国物語 ・女神転生外伝・ラストバイブル
女神転生外伝・ラストバイブルII ・メダロット1〜2 ・読本夢五誉身(よみほんゆめごよみ)天神怪戦2
8リクエスト一覧:2009/12/25(金) 19:31:57 ID:67oSFNi20
■XBOX360  ・インフィニット アンディスカバリー ・【eM】 -eNCHANT arM- ・Operation Darkness
ギルティギア2 オーヴァチュア ・コンデムド サイコクライム ・Condemned 2: Bloodshot(日本未発売) ・STEINS;GATE
スターオーシャン4 ─THE LAST HOPE─ ・STRANGLEHOLD ・ゼーガペイン XOR ・ソニック・ザ・ヘッジホッグ
テイルズ オブ ヴェスペリア(既出部分の続きでも最初からでもいいので詳細版のストーリー最後まで) ・天誅 千乱
NINETY-NINE NIGHTS(N3) ・NINJA BLADE ・ヴァンパイアレイン ・ブルードラゴン
プロジェクト シルフィード(既出部分の続き) ・まもるクンは呪われてしまった!
■XBOX  ・ガンヴァルキリー ・コンスタンティン ・JSRF ジェットセットラジオフューチャー ・真・女神転生 NINE
DINO CRISIS 3 ・PHANTOM CRASH ・Fable
■DC  ・ILLBLEED ・ウィークネスヒーロー トラウマンDC ・ゴーレムのまいご ・ジェット セット ラジオ
SONIC ADVENTURE ・SONIC ADVENTURE 2 ・タコのマリネ ・デ・ラ・ジェット セット ラジオ
トリコロールクライシス ・BLUE STINGER ・HUNDRED SWORDS
ベルセルク 千年帝国の鷹(ミレニアム・ファルコン)篇 喪失花の章 ・魔剣X(既出部分の続き) ・L.O.L.(LACK OF LOVE)
■SS  ・ガーディアンヒーローズ ・ガングリフォンII(ミッション間ラジオも) ・慶応遊撃隊活劇編 ・サイバードール
シャイニングザホーリィアーク ・シャイニング・フォースIII(シナリオ2〜3を) ・ソニック3Dフリッキーアイランド
ダークシード ・ダークセイバー ・大冒険セントエルモスの奇跡 ・DEEP FEAR ・ティンクルスタースプライツ
テラ ファンタスティカ(既出部分の続き) ・NOёL3 ・バッケンローダー ・バトルバ ・ファイナルファイトリベンジ
ファンタシースターコレクション ・ファンタズム ・プリクラ大作戦 ・ラングリッサーV〜ジ エンド オブ レジェンド〜
RAMPO ・リンクル・リバー・ストーリー ・ROOMMATE〜井上涼子〜 ・ROOMMATE〜涼子 in Summer Vacation〜
ルームメイト3〜涼子 風の輝く朝に〜 ・ルナ2 エターナルブルー ・RONDE -輪舞曲-
■32X  ・カオティクス
■MCD  ・シャドウラン ・ダンジョンマスターII スカルキープ(プレイはしたが、背景が全く掴めなかったのでそのへんを重点的に)
夢見館の物語 ・らんま1/2〜白蘭愛歌〜 ・ルナ ザ・シルバースター
■MD  ・エイリアンソルジャー ・機動警察パトレイバー98式起動せよ! ・ソニック・ザ・ヘッジホッグ3 ・ハイブリッド・フロント
バトルマニア ・バトルマニア大吟醸 ・パルスマン ・時の継承者 ファンタシースターIII ・モンスターワールドIV
ランドストーカー 皇帝の財宝 ・ワンダーボーイV モンスターワールドIII
■PC-FX  ・こみっくろーど ・はたらく☆少女 てきぱきワーキンラブFX
■3DO ・ドクターハウザー
■PCE SUPER CD-ROM2  ・GS美神 ・聖夜物語(出来れば4通りすべて) ・ソードマスター ・はたらく☆少女 てきぱきワーキンラブ
ふしぎの海のナディア
■PCE CD-ROM2  ・天外魔境 ZIRIA ・らんま1/2 とらわれの花嫁
■X68000  ・38万キロの虚空
■WS&WSC  ・SDガンダム GGENERATION モノアイガンダムズ ・仙界伝 〜TVアニメーション仙界伝封神演義より〜
仙界伝弐 〜TVアニメーション仙界伝封神演義より〜 ・TERRORS ・TERRORS 2 ・VAITZ BLADE
ラストスタンド
■ネオジオ系  ・KOF R-1 ・わくわく7(既出キャラ以外)
9リクエスト一覧:2009/12/25(金) 19:34:45 ID:67oSFNi20
■PCゲー  ・アークトゥルス ・暁のアマネカと蒼い巨神 ・アルファ(スクウェア) ・Alone in the Dark(1作目)
Alone in the Dark 3 ・アローン イン ザ ダーク〜新たなる悪夢〜 ・アローン・イン・ザ・ダーク(2008年版)
アンタリア創世紀 ・ウィザードリィ3 リルガミンの遺産 ・ウィル(スクウェア) ・英雄伝説V 海の檻歌(既出部分の続き)
CHAOS;HEAD(詳しめに) ・ガラージュ ・機動戦士ガンダム アドバンスドオペレーション(エンディングのみを)
クライブ・バーカーズ アンダイイング ・CLANNAD ・Call of Cthulhu: Dark Corners of the Earth ・コマンド&コンカー
サイキックディテクティヴシリーズ(1、2、3、4、5、ファイナル) ・ザ・スクリーマー ・ジェネシス(スクウェア)
Sherlock Holmes - The Awakened ・ストーカー 〜クリアスカイ〜 ・セツの火
そう、あたしたちはこんなにも理不尽な世界に生きているのだらよ ・空の浮動産 ・ダイナソア 〜リザレクション〜
ツァイ‐メタ女‐ ・ディガンの魔石
テイルズ オブ エターニア オンライン(ロレッタとレニイの関わるストーリー核心部分だけでも)
デザート・ドラグーン〜砂漠の竜騎兵〜 ・ドラゴンスレイヤー英雄伝説II ・どろろ―地獄絵巻の章―
ナコルル 〜あのひとからのおくりもの〜 ・「ニード・フォー・スピード」シリーズ
Heroine Anthem - The Elect of Wassernixe(聖女之歌) ・Heroine Anthem II - The Angel of Sarem(聖女之歌2)
ファイナルファンタジーXIのウィンダス編
ファイナルファンタジーXIの追加シナリオ「石の見る夢 ヴァナ・ディール最終頌 魂の返歌」
ファイナルファンタジーXIの追加シナリオ「シャントット帝国の陰謀 ヴァナ・ディール史上最凶の作戦」 ・Fallout ・Fallout 2
ふしぎの海のナディア(PC-98、X68000、FM TOWNS) ・BloodRayne 2 ・女神転生IMAGINE
メタ女〜府立メタトポロジー大学付属女子高校SP〜 ・46億年物語THE進化論 ・忘れえぬ炎
10リクエスト一覧:2009/12/25(金) 19:36:02 ID:67oSFNi20
■アーケード  ・R-TYPE(できればアーケード版) ・R-TYPE II(できればアーケード版) ・カラス
がんばれギンくん(詳しく、できれば全コース) ・サイレントヒル・アーケード ・ザ ハウス オブ ザ デッド4スペシャル
サムライスピリッツ閃 ・ザ・ロストワールド(SEGA) ・ストリートファイターZEROシリーズ
すっごい!アルカナハート2 〜転校生あかねとなずな〜(ストーリーモードの神衣の会話を)
「鉄拳」シリーズ(1〜5まで、次の作品のキャラ紹介で優勝したことになっているキャラのストーリーを) ・ドルアーガオンライン
ドルフィンブルー ・幕末浪漫 月華の剣士 ・幕末浪漫第二幕 月華の剣士〜月に咲く華、散りゆく花〜
ピンクスゥイーツ〜鋳薔薇それから〜 ・ラジルギ ・ロード オブ ヴァーミリオン
■携帯電話アプリ  ・RPGデスメンディナー ・風ノ名前 ・恋のいろは〜さくら咲く春〜 ・恋のいろは〜ひまわり輝く夏〜
恋のいろは〜もみじ色づく秋〜 ・恋のいろは〜さざんか散る冬〜 ・自分狩り(あらすじはわかるので詳細を) ・シルバー事件25区
新世紀エヴァンゲリオン外伝 〜真夏の夜の夢〜 ・新世紀エヴァンゲリオン外伝 〜人形達の宴〜 ・人類は一本の塔に想いを込めた…。
絶滅記念日2〜After the impact〜 ・テイルズオブコモンズ ・テイルズオブヴァールハイト ・テイルズオブブレイカー
DIGITAL DEVIL SAGA アバタール・チューナー A’s TEST Server 完全版 ・デビルサマナー ソウルハッカーズ Intruder
24:ザ・モバイルゲーム ・ナノデビル ・ファイナルファンタジーIV ジ・アフター -月の帰還- ・ふしぎの海のナディア
フライハイトクラウディア ・ペルソナ2 罪 ロストメモリーズ ・ぼくのすむまち ・メタルサーガモバイル ・ルート16ターボ
ロックマン エグゼ ファントム オブ ネットワーク ・ロックマンDASH 5つの島の大冒険!
ゲンキモバイルのサイコミステリーシリーズ(「Cold Rain」「Bloody Tears」「横浜牧師館殺人事件」「イザナミの花婿」
「CHAIN-白馬の騎士連鎖殺人事件-」)を詳しく
■同人ゲーム  ・アールエス ・アカツキ電光戦記 ・Another Moon Whistle ・犬神 ・Gu-L ・撃破伝 ・The noose ・スグリ
SACRED BLUE ・7th Memory ・Seraphic Blue(既出部分の続き) ・ゾウディアック ・送電塔のミメイ ・退魔心経
タオルケットをもう一度2(唐揚げタンポポ) ・ダリヤ 〜 Lasciatemi morire 〜 ・DEMONOPHOBIA(詳しく) ・天使の微笑
東方靈異伝 ・東方封魔録 ・東方夢時空 ・東方幻想郷 ・東方緋想天 ・東方星蓮船 〜 Undefined Fantastic Object.
TWilight INSanity ・Knight Night ・ひぐらしのなく頃に解(各編の詳しいストーリーを) ・分裂ガール ・HellSinker.
Persona - The Rapture ・Holy Knights〜忘れられた手紙〜 Director's Cut ・メイドさんを右に
Rosenkreuzstilette(ローゼンクロイツ スティレッテ)
11執筆途中の作品・執筆予告がある作品 :2009/12/25(金) 19:36:56 ID:67oSFNi20
●途中
真・女神転生 STRANGE JOURNEY[12月] ・羅刹 -Alternative-[12月] ・夜想曲2[12月] ・ラチェット&クランク[12月]
マンカイデンシ*サクラ[11月] ・Halo 2[10月] ・デビルメイクライ4[10月] ・スーパーロボット大戦Z[10月] ・大神[10月]
おさわり探偵 小沢里奈[9月] ・ブランディッシュ〜ダークレヴナント〜[9月] ・EVERBLUE2[9月] ・Warcraftシリーズ[9月]
●執筆予告がある物
東方緋想天[11月] ・東方妖々夢 〜 Perfect Cherry Blossom.[11月] ・テイルズ オブ ヴェスペリア(既出部分の続き)[11月]
12真・女神転生STRANGEJOURNEY ◆l1l6Ur354A :2009/12/25(金) 19:38:41 ID:67oSFNi20
クルーA「…止まった。着陸したようだぞ」
クルーB「どこだ、どこに着いたんだ?」
クルーC「…フィールドの気象条件、上陸可能な数値。大気組成、重力ともに地球に酷似しています。」
クルーD「よし、外へ出よう!」

クルーA「青い空に…白い大地…。南極だ!地上に戻ってきたんだ!」
クルーB「やったぞ!オレ達は脱出に成功したんだ!」
クルーC「消えている…!シュバルツバースが!地球は…助かったんだ!」
クルーD「…ありがとう、ゴア隊長。ありがとう、命をかけてくれたみんな。地球は救われました。
ありがとう、アーサー。私たちは無事に戻ることができたわ…」
クルーE「ア−サーなら、こう言うだろうな…。
『今回のミッションは成功しましたがその原因と推測される人類の活動には注意が必要と思われます』
人類のミッションは、未だ終わらずだ…なぁ、主人公?」

合同計画「…こちらはシュバルツバース合同計画。応答を願う。君達はレッドスプライト号か?
…そうか、信じられん!すぐに救助隊を君達の収容に向かわせる。しばらく待っていてくれたまえ。
…しかし、一体、君たちはどうやってシュバルツバースを消滅させたのだ!?今、衛星写真を送ろう。
シュバルツバースも、悪魔も、こつ然と消え去ったのだ…!」

南極から発生し、世界を被い尽くそうとしていたシュバルツバースは消失した。
それと同時に、地上への出現が報告されていた悪魔たちも、みな姿を消した。
こうして、絶望の淵にあった人類は希望を取り戻した。その後、
シュバルツバース調査隊の信じられない内容に満ちた報告は世界に驚きを持って知らされたが…。
人々がその真意を理解したかどうかはまだ明らかになっていない…。

Neutralルート END
13真・女神転生STRANGEJOURNEY ◆l1l6Ur354A :2009/12/25(金) 19:42:03 ID:67oSFNi20
簡易版

地球には多くの文明が栄え、発達するが、その文明が地球を食いつぶそうとする度に、
地球の防衛意志とも言える「シュバルツバース」が地上から文明、命を駆逐していった。
人間が生まれた時、そこには混沌の神々が栄え、人間達は彼らの元で命をかけて鍛える弱肉強食の世界だった。
ある時、秩序の神が現れ、混沌の神々と戦った。戦いは秩序の神の勝利となり、人間には法と秩序が与えられ、
混沌の神々は地の底に追いやられ、悪魔と言われるようになった。
法と秩序を持った人間は、地上に文明をもたらしたが、21世紀初頭、地球は瀕死の状態になり、
南極にてまたシュバルツバースを呼び起こした。内部に地上への進出を図る悪魔と共に。
シュバルツバース内部で目覚めた悪魔の母「メムアレフ」、「マーヤー」、「ティアマト」、「ウロボロス」。
「メムアレフ」は地上に出たときの創造の力にと4つの「宇宙卵」という莫大なエネルギー体を生み出し、
「ティアマト」が産み出した「モラクス」、「ミトラス」、「オーカス」、「アスラ」を地上に近いセクターに置き、地上進出の準備をした。

人類は、シュバルツバースを自然災害なものであるという認識の元、
シュバルツバース合同計画を立ち上げ、4つの次世代揚陸艦による有人調査を開始した。

内部に突入するも、4つの次世代揚陸艦は連絡を断たれ、バラバラになる。
主人公が所属する「レッドスプライト号」は悪魔の襲撃により、隊長の「ゴア」が死亡、
擬似人格コンピューター「アーサー」の指令の元、脱出の為の調査が始まった。
「モラクス」、「ミトラス」、「オーカス」、「アスラ」らが支配するセクターを巡り、
地上へのトンネル「バニシング・ポイント」を探す。途中で別の艦の生き残り「ヒメネス」、「ゼレーニン」と合流する。
さらにシュバルツバース内に、秩序の神を崇め、光の国を作ろうと目論む天使達を率いる「マンセマット」も現れる。
「ウロボロス」を倒し、「バニシング・ポイント」に突入し、脱出を図るも失敗。
さらに地上のシュバルツバース合同計画による核爆弾での破壊作戦も失敗する。
4人の「母」が持つ「エキゾチック物質」を集める旅が始まる。
途中、ヒメネスは悪魔と合体し、悪魔の陣営に、ゼレーニンは天使により、光の御使いとなり、天使の陣営についてしまった。
「ティアマト」、「マーヤー」を倒した主人公。
そこへ、一度は死んだが「ウロボロス」により超進化形態となり復活し、人間の意識を取り戻したゴアが現れ、
主人公に問う。「地球の未来は誰に委ねるべきなのか」と。
14真・女神転生STRANGEJOURNEY ◆l1l6Ur354A :2009/12/25(金) 19:43:55 ID:67oSFNi20
法と秩序の神(Lawルート)
ゴアを倒し、ゼレーニンと共に宇宙卵を集め、ヒメネス、メムアレフを倒す。
宇宙卵、シュバルツバース、ゼレーニンの力により、地球は完全なる法と秩序により、一つの霊となったのだった。

混沌の悪魔たち(Chaosルート)
ゴアを倒し、ヒメネスと共に宇宙卵を集め、マンセマット、ゼレーニンを倒す。
宇宙卵、シュバルツバースの力により、世界は、悪魔…古の混沌の神々が地上を支配する時代へと戻った。

全ての人間(Neutralルート)
ゴアから人類の行く末を託され、シュバルツバースを破壊する任務が発令される。
宇宙卵と核弾頭を集め、ゼレーニン、ヒメネス、メムアレフを倒した主人公。
4つの宇宙卵と核弾頭を合成し、アーサーが犠牲となり破壊爆弾を発動、シュバルツバースは内部から破壊された。
脱出した主人公達は、シュバルツバースが消え去った南極にいる…。
人類の行く末は人類により決められる。たとえ、その先にあるのが破滅だとしても…。
15真・女神転生STRANGEJOURNEY ◆l1l6Ur354A :2009/12/25(金) 19:45:10 ID:67oSFNi20
これで終わりです。

書き込みしすぎて、前スレでの誘導ができなくて申し訳ありません。
16ゲーム好き名無しさん:2009/12/25(金) 20:14:06 ID:fKTaXbV5O
>>15
SJ乙でした!
さるさん食らったかと思ったら容量いっぱいになってたんですね。
スレ立ても乙です
17羅刹 -Alternative-:2009/12/25(金) 21:06:06 ID:whUJrrmbO
続き投下


ミッションX05A 獄門島
〜惑星ミシャール・獄門島〜
ディック惑星連合からの依頼。
作戦地域にある敵の妨害装置を破壊し、孤立している友軍を輸送機に乗せて撤収させた後、自分たちも輸送機で撤退する、という忙しいミッション。

地球連邦はついに、この星系の拠点惑星への攻略を開始した。
これに対して惑星連合軍は、一度戦線の立て直しをするために損失を抑え、自国宙域へ撤収するつもりだ。
今回の作戦はその撤収活動の支援となる。
アルティノの情報では、連邦の特殊部隊も動いているらしいので、注意が必要だ。

イリーニャの話では、誰かが買い占めているのか、最近アンドロイド関係の武装が品薄になっているらしい。

作戦開始後、敵の攻撃にさらされている味方基地の援護に回る。
いい加減鬱陶しくなってきたカフーを撃破、主人公に負け続けのカフーはもっと力が欲しいと絶叫し撤退する。
輸送機が発進すると取り残されていた兵士が現れるので、彼らも救出してから主人公たちは撤収する。

ミッションX05B 土竜叩き
〜惑星ミシャール・クァイツ捕虜研究所〜
こちらは地球連邦からの依頼。
捕虜収容所から脱走をはかるディック惑星連合の士官を捕まえるのが目的。
連邦はこの士官に非常にこだわっているようだ。

ミッション開始後、ヴァネッサから通信が入る。
士官はディックの重要人物なので、絶対に逃がすなと言われる。
収容所を制圧し、士官を確保する。あの士官はライファーだった。
ライファーは連邦の裁判所に行くぐらいならいっそ殺してくれと懇願するが、主人公は拒否する。
後味の悪さを感じつつ、連邦軍にライファーを引き渡し、ミッション終了。

スペシャルミッション 業
〜小惑星ケイツ・ミケル砂漠研究所〜
ギルドから個人指名される特別任務『羅刹』。
依頼主はディック惑星連合。
地球連邦の研究施設に侵入し、カプセル状の物体を全て破壊するのが目的。

今回は極秘ミッションという事で、詳しい内容は知らされていないが、施設の警備の物々しさから、どうやら目標は連邦の新兵器である可能性が高い。

18羅刹 -Alternative-:2009/12/25(金) 21:08:17 ID:whUJrrmbO
作戦地域に侵入し、一研究施設とは思えない程の大兵力を相手にしながら施設内部を探索していると、ミッション「反魂香」で戦ったジョイスが現れる。
ジョイスはこの施設の調査をしていると言い、施設脱出のために同行を申し出る。
更に先へ進むと、目標らしき巨大な培養カプセルを発見する。
カプセルを破壊すると、内部から現れたのは拠点防衛用兵器『ガード』だった。
しかし、そのフォルムはまぎれもなく人の形であり、まるで巨人のようだった。
人型ガードから逃げつつ研究所を脱出し、ミッション終了。
作戦終了後、ジョイスから研究所の調査結果を聞かせてもらう。
曰く、あの施設でディック惑星連合大統領の甥の皮膚サンプルが発見された。
大統領の甥は現在地球連邦の捕虜になっていて、入手した資料には「適合」とだけ書かれていたらしい。

ミッションX06 共闘
〜惑星ミシャール・ドグマ港東区画〜
ディック惑星連合からの依頼。
逃亡中の捕虜を無事脱出させるのが目的。

捕虜たちを護衛しつつ輸送機を奪取して、捕虜を脱出させる。
追撃に来たザルゲ兄弟を撃退し、ミッション終了。

ミッションX07 雪崩れ
〜惑星ミシャール・ガルガスタン渓谷〜
・スタンシア
PC版主人公の一人。
カスタムチューンのアンドロイド。
傭兵頭をやっている。

地球連邦からの依頼。
地球連邦軍と友軍の傭兵と共同して、作戦地域を突破する敵軍を食い止めるのが目的。

劣勢の中、ディック惑星は最後の大攻勢として、派遣した全戦力での突破作戦を敢行する。
それに対し地球連邦は鉄壁の防御態勢でこれを迎え撃つ。
今回のミッションは、後方に控えている地球連邦本隊を温存するための防衛線を維持することにある。

19羅刹 -Alternative-:2009/12/25(金) 21:11:16 ID:whUJrrmbO
作戦開始直後、ヴァネッサから通信が入る。主人公を今回のミッションに推薦したのはヴァネッサのようだ。
友軍として再会したレオーネらと共に敵の進行を阻止する。
ミッション終了後、以前から主人公に興味を持っていたレオーネが仲間になる。
また、友軍の傭兵頭スタンシアも、同じアンドロイドであるレンに信頼されている主人公に感心し、仲間に加わる。

『混沌』
入植も最終段階を迎え、人類側では大規模な宇宙要塞攻略戦が行われていた。
この戦いに勝利した方が、この宙域を物にできるのは確実だろう。
一方、トリット世界では、人類入植反対派が最後の反抗を開始していた。

ミッションX08 窮地
〜トリット世界・魔術士の聖杯〜
トリットからの依頼。
作戦地域にある司令塔を制圧し、一定時間防衛するのが目的。
人類の戦いの舞台は、地上から宇宙へと移る。
ディック惑星連合の宇宙要塞に地球連邦が攻撃をしかけたのだ。
トリット世界では、入植反対派が人類の入植した領地を奪還するために動き出した。
今回のミッションは、入植した領地に仕掛けられた爆薬の解除が目的。
爆薬の解除コード解析までの間、司令塔を防衛しなければならない。

爆発のタイムリミットまでに司令塔を制圧し、解析までの時間を稼いでいると、友軍を指揮するキルゴアが現れる。
司令塔に向かって侵攻してくるトリットの敵指揮官を撃破すると解除コードが手に入り、ミッション終了となる。
キルゴアは、争いで滅びる前に人は誰かが導かねばならないと言い、
ラティアラにはいずれ然るべき地位が与えられるので傭兵をやめるように忠告し、撤退する。

20羅刹 -Alternative-:2009/12/25(金) 21:14:03 ID:whUJrrmbO
ミッションX09 電光石火
〜トリット世界・嘆きの海〜
トリットからの依頼。
作戦地域にあるレーダー施設を破壊後、撤退するのが目的。

キルゴアの発言が気になるラティアラ。彼の目的は一体何なのだろう…。

作戦地域に潜入し、レーダー施設を破壊すると、大量の敵軍が追撃してくる。
全速で後退しつつ脱出、ミッション終了。

ミッションX10 灯台
〜トリット世界・隠者の回廊〜
トリットからの依頼。
友軍と共同し、作戦地域の渓谷を突破する敵軍を食い止めるのが目的。

トリット王の軍は、ついに入植反対派を追い詰めたようだ。
今回のミッションは、進行する反対派のトリットを殲滅する掃討戦になる。
これでトリット世界は一段落つくので、次からは人類側の要塞攻略戦の依頼になりそうだ。

作戦開始後、友軍のトリットと共同して敵軍を掃討し、敵指揮官の部隊を撃破してミッション終了。

ミッションX11A 罠
〜ディック宇宙要塞・ゲートG−7−906〜
地球連邦からの依頼。
要塞内部へ友軍の突入隊を誘導するのが目的。

この作戦は、宇宙要塞の深部突入のための第一歩になる。
難度の高いミッションだが、深部に突入する部隊よりは楽との事。

作戦開始後、通信で敵軍のマイカーンから地球連邦に肩入れした事を失望される。
またまた現れたザルゲ兄弟と敵部隊を撃破し、友軍を深部に突入させ、ミッション終了。

21羅刹 -Alternative-:2009/12/25(金) 21:17:55 ID:whUJrrmbO
ミッションX11B 蟻地獄
〜ディック宇宙要塞・第三階層動力部〜
こちらはディック惑星連合からの依頼。マイカーン直々の指名である。
作戦地域中央の動力施設が完全に稼働するまでの間、防衛するのが目的。

地球連邦軍の工作により、ディック宇宙要塞は動力施設が麻痺し、防衛機構が停止している。
よって、予備の動力が起動するまでの間、動力施設を守らなければならない。
また、地球連邦はレーダー塔を使って上空にシールドを展開、援軍の降下を阻止している。
レーダー塔を破壊できれば、味方の援護を受けることができそうだ。

ミッション開始後、戦況は不利であり、敵も有力な傭兵を雇っているという事をマイカーンから知らされる。
レーダー塔を破壊し、友軍を降下させつつ動力施設を防衛していると、敵軍に雇われたキルゴアが現れる。
再三の忠告を無視して傭兵を続ける主人公たちに業を煮やしたキルゴアと戦い、撃退する。
キルゴアは意味深なセリフを吐き、撤退。動力施設は機能を回復し、ミッションは終了する。

『流転』
宇宙要塞戦は、辛くもディック惑星連合が勝利したが、今度はトリット世界での人類間の抗争が問題となっていた。
入植期日を迎えた時点で領地の持ち主が定まっていない場合、
入植そのものを取り止める決まりがトリットとの間にあったので、傭兵たちは休む間もなく次の戦いに行かねばならなかった。


この後、これまでに受けたミッション状況によって3つのルートに分岐する。

続く


22ゲーム好き名無しさん:2009/12/25(金) 22:49:13 ID:whUJrrmbO
言い忘れたがスレ立て乙です
23ゲーム好き名無しさん:2009/12/26(土) 00:54:34 ID:uoPrI5Ui0
ストジャ乙でした。
この紹介見てソフト買って来たが敵強えええ
24ゲーム好き名無しさん:2009/12/26(土) 12:11:07 ID:JbzZ4NOU0
前スレの>416まで、このスレの>>23までをWikiに収録、未解決リストに反映しました。
25夜想曲2:2009/12/26(土) 21:08:28 ID:94nt3L9b0
続きを投稿します。
これで第3話は終了。あとは解決編とエピローグです。
26夜想曲2(第3話 その他のエンディング):2009/12/26(土) 21:12:24 ID:94nt3L9b0
2巻 「時効成立」  終
(<真相編>の談話室にて、『開かずの間』の捜査を許可せず、犯行の選択肢で「単独犯説」または「2人の人間が共謀した犯行説」を選ぶ)
 迷った末に……主人公は許可しなかった。
 千田警部は苛立ちながら談話室を出て行った。
 気まずい雰囲気の中、パートナーは自分達で犯人を挙げようと提案した。

 (推理は<真相編>と同じなので省略)

 主人公は米川が犯人ではないかと睨む。
 三条は山上殺人事件に関する事で、東は仕事上の事で、それぞれ米川の弱みを握っていたのではないか?
 しかしパートナーと田所に「憶測に過ぎない上に2件の犯行の手口が違いすぎる」と指摘されると、自分の考えに自信をなくしてしまう。
 その時、千田警部が戻って来た。どうやらドアの裏で主人公の推理を聞いていたようだ。
 食堂に戻るよう促され、主人公達は食堂に戻った。
 
 食堂に戻ると、千田警部は1人ずつ談話室に呼び出しで個別に取調べを行った。
 聴取前の人間は落ち着かない様子で、聴取後の人間は疲れ果てたような表情で終わるのを待っている。
 全員の尋問が終わった時は、すでに朝を迎えていた。
 警察は慌しく動いており、時折「天和製薬を調べろ」という声が聞こえてくる。
 その時、松井刑事が遥に綾乃が危篤に陥った事を伝える。
 ショックで崩れ落ちた遥を鬼村と松井刑事が抱えるようにして食堂を出て行った。
 入れ違いに千田警部が現れ、一行の解放を宣言する。
 だが米川だけはもう少し事情が聞きたいと言われ警察に連行されていった。
 
 数日後…。
 ニュースで米川の逮捕が報じられた。
 東と米川は山上に裏献金を渡して、見返りに医学情報を入手。山上は裏献金を使って違法な人体実験を行っており、本はその時の帳簿である疑いが濃厚とされている。
 事実発覚を恐れた東と米川は三条を殺害し、その後で責任の擦り付け合いでもみ合いになり米川は衝動的に東を殺害。
 米川は依然容疑を否認しているが、状況証拠や製薬業者関係の証言などから、その立場は苦しいとの事。
 ニュースで語られた事件の全貌はこれが全てだった。
 山上殺人事件は東と米川が関わっているのは明白だが、結局時効は成立してしまった。
 綾乃は、あの後息を引き取った。遥とはそれ以来連絡が取れない。
 本の存在、山上夫婦殺人事件、綾乃……色々な謎を残し、事件に関わった人間はみんないなくなってしまった。


4巻 「なんで自分なの?」  終
(<共謀編>または<真相編>にて、三条が寝室に訪ねて来た時の選択肢で「部屋を替わればいいんですね」を選ぶ)
 三条の望みどおり、主人公は部屋を交代する。
 三条は早速主人公がいた寝室に入り、主人公は半ば追い出される形で三条のいた客間に向かった。
 主人公は部屋に着くなり、すぐベッドに入って眠りに落ちた。

 ベッドでぐっすりと眠る主人公。
 突然、何かが主人公の顔を圧迫する。
 誰かが上に覆い被さっている!
 主人公は、必死に抵抗してそいつを掴む。
 男だ!
 だが、そこから急速に力が抜けていき、意識が遠ざかっていった……。
27夜想曲2(第3話 その他のエンディング):2009/12/26(土) 21:14:35 ID:94nt3L9b0
6巻 「動機なき復讐」  終
(<真相編>の談話室にて、『開かずの間』の捜査を許可せず、犯行の選択肢で「別々の人間による独立した2つの殺人説」→「島岡、遥だ」か「米川、遥だ」か「米川、島岡だ」を選ぶ)

 (推理は2巻と同じなので省略)

 主人公はそれぞれの犯行の犯人・手口・動機を挙げるが、ほとんど当てずっぽうに近く、あっさりと田所に反論される。
 結局、何も分らないまま食堂に戻る事にした。
 食堂に戻ると米川が突っかかってくる。それに対しパートナーは強気に出て口論になった。
 その場を収めようとした主人公は、第三者の遥に意見を求める。
 冗談まじりに指名したので大した答えは返ってこないだろうと踏んでいた主人公だが、遥は体をすくめた後、「この人(米川)が東と三条を殺したと思う」と口にする。
 その答えに誰もが驚く。
 島岡が米川を疑い出すと、激怒した米川が島岡に殴りかかろうとした。
 その時、千田警部と松井刑事が食堂に入ってきて「誰もこの場から動かないように」と言うが、怒りのおさまらない米川は弁護士を呼べと不服を唱える。
 一向に手がかりが見つからない警察、警察によって長時間拘束されている主人公達……どちらも精神的に限界が迫っていた。この騒ぎが何よりの証拠だ。
 その時、遥が「動かないで!」と叫んだ。その手には隙を見て松井刑事から奪った拳銃が握られている。
 銃口は米川に向けられていた。
 遥は米川の背後に回る。
 何故遥がこんな事を!?
 駆けつけて来た鬼村が必死に遥を説得するが、遥は拳銃を鬼村に向けて威嚇する。
 その時、米川がその隙をついて遥に飛び掛った。
 2人のもつれ合いの末……銃声が鳴り響く。
 米川の鎖骨辺りから血が噴出した。
 激怒した米川は遥の腕をねじり上げ、銃口を遥に向けた。
 警官が2人を取り押さえようと飛び掛った時、再び銃声が鳴り響く。
 遥は地面に倒れ、胸からおびただしい血が流れていた。
 米川はそれと同時に警官に取り押さえられた。
 何故こんな事をしたのかとパートナーは泣きながら尋ねると、遥は「これが私の復讐だから……」と言い残して事切れた。
 
 数日後。
 主人公とパートナーはあの事件の事を思い返す。
 米川は重傷を負い、未だ入院中だ。
 なぜ遥が米川に銃を突きつけたのかはわからない。
 復讐……誰のための復讐なのか?
 綾乃は遥の死の数時間後、後を追うようにして息を引き取った。
 多くの疑問が残った事件だが、パートナーはもう忘れようと言い、主人公も同意した。
 あの事件のマスコミの報道で野々宮図書館は有名になり、本の引き取り依頼が絶え間なく来るようになり、主人公の仕事量が増えてしまったのだ。
「人は過去の思い出よりも未来に生きるべきだ」
 そう言い聞かせながら忙しい日々へと足を進めていった。
28夜想曲2(第3話 その他のエンディング):2009/12/26(土) 21:16:20 ID:94nt3L9b0
7巻 「蘇った記憶」  続
(<真相編>の談話室にて、『開かずの間』の捜査を許可せず、犯行の選択肢で「別々の人間による独立した2つの殺人説」→「島岡、米川だ」か「遥、米川だ」か「遥、島岡だ」を選ぶ)
 迷った末に……主人公は許可しなかった。
 千田警部は苛立ちながら談話室を出て行った。
 気まずい雰囲気の中、パートナーは自分達で犯人を挙げようと提案する。

 (推理は<真相編>とだいたい同じなので省略)

 遥は罪を認め、大人しく警察に逮捕された。
 千田警部は米川から事情を聞くと、東の指示で三条を殺害した事を認める。
 その時警官の一人が、たった今綾乃が亡くなった事を告げる。
 遥は泣き崩れた。

 数日後、鬼村が図書館にやって来て、その後の事を伝える。

 (内容は<真相編>とだいたい同じなので省略)

 結局、肝心の本は行方不明のままだった。

 遥は千田警部の計らいで綾乃と山上夫婦の墓参りをしていた。
 それが終わると、千田警部は綾乃が今際の際に残した手紙を遥に渡した。
 そこには綾乃が遥を引き取った顛末が書かれていた。
 
 20年前、綾乃はある人との間でできた子供を産んだが、不幸にも難産の末に死亡。
 失意に暮れていた時、大学病院で世話になった看護婦の紹介で山上夫婦の家政婦として働くことになった。
 そこで遥(真理亜)と出会い、実の娘のように世話をしていた。
 来客があると実験室のような所に連れて行かれ、そこでは2人一緒になることができた。
 そうして世話をしていくうちに、まるで実の娘のように思うようになっていった。
 そしてあの事件……
 遥を助けた綾乃は自らの悪魔のささやきに従い、記憶を失っていた遥を自分の実の娘と偽って育てる事にした。そのために本を野々宮図書館に寄贈して証拠を隠滅。
 そして、癌を宣告され長くない事を知ったのをきっかけに真実を教える決心をしたのだった。

『こんな形でしか、本当の事を告げられなかった馬鹿な私を許してね。

                                 太田綾乃』
29夜想曲2(第3話 その他のエンディング):2009/12/26(土) 21:18:42 ID:94nt3L9b0
8巻 「感謝の言葉」  続
(<真相編>の談話室にて、『開かずの間』の捜査を許可し、犯行の選択肢で「単独犯説」または「2人の人間が共謀した犯行説」を選ぶ)

 (推理は2巻と同じなので省略)
 
 千田警部に促され食堂に戻ることになった。
 警察官が『開かずの間』を開けるために慌しく動いている。松井刑事の話によると、ガスバーナーを使ってこじ開けるつもりのようだ。
 食堂にいるメンバーを見渡すと、島岡がいない事に気付く。
 すると千田警部が食堂に入って来て、島岡が天和製薬が本を探す理由を白状し、さらに『開かずの間』から本が発見された事を伝える。
 追い詰められた米川は一瞬の隙を突いて松井刑事に体当たりし拳銃を奪う。
 いきなりの出来事に何もできなかった主人公の側を遥が横切り、米川に飛びかかった。
 米川は遥に銃を撃つ。
 遥は床に倒れ、地面におびただしい血が広がっていく。
 米川は千田と鬼村に取り押さられた。
「お母さんにありがとうと伝えて……」
 遥はそう言い残して事切れた。

 警察に逮捕された米川は三条殺しを認めた。
 
 (山上殺害の動機は<真相編>と同じなので省略)
  
 三条は本に書かれていた医学情報を、自分の医学論文として発表し教授選考に利用しようとしていた。
 だが虚言癖のある三条は偶然にも山上夫婦殺害の犯人を言い当てたため、東と米川に命を狙われていた。
 あの夜、米川は東の指示で三条を殺害。心臓発作に見せかけようと工作した。
 米川は東の殺害について否認している。しかし警察は自白まで時間の問題と考え、山上夫婦と遥の殺人を合わせると死刑は免れないだろうと見ている。
 綾乃は、遥の死を知ることなく息を引き取った。
 『開かずの間』は開け放たれたが、本はなかった。
 本が見つかったと言うのは、米川を自白に追い込ませようとした千田警部がでっちあげた嘘だった。
 だがそれが遥の命を奪う結果となってしまった。
 一連の事件を起こす元凶の本……その所在がわからぬまま事件の解決こそ成ったが、その結果は決して喜べるものではなかった……。
30夜想曲2(第3話 その他のエンディング):2009/12/26(土) 21:19:59 ID:94nt3L9b0
9巻 「炎の記憶」  続
(<真相編>の事件解決後にて、本の在り処の選択肢で「『神経解剖学大全』のタイトルで〜」か「もうこの世に存在しない〜」を選ぶ)
 主人公はもう本はこの世に存在しないと結論付ける。
 綾乃はおそらく遥を自分の実の娘と偽るため、その邪魔となる本を密かに処分したのかもしれない。
 もちろん推論に過ぎない。
 田所は、もしかしたらこれまでの騒動は本の亡霊が起こしたのかもと言い出す。
 背筋が凍る思いがした主人公とパートナーに、田所は冗談と答える。
 3人は笑い続けた。久しぶりに図書館に笑い声が戻った気分だった……。

 数日後、鬼村が図書館にやって来て、その後の事を伝える。

 (内容は7巻とだいたい同じなので省略)

 遥はあの後、千田警部に連れられて病院に行った。
 昏睡状態だった綾乃の手を握って話し掛けると、綾乃はうっすらと涙を流し、そのまま息を引き取ったという。
 今頃は千田警部に連れられて両親の墓参りをしているだろう、と伝えられる。
31夜想曲2:2009/12/26(土) 21:21:12 ID:94nt3L9b0
(余談)
・遥は「真理亜」と表記されている所がありましたが、混乱を避けるため遥に統一しておきました。
32ゲーム好き名無しさん:2009/12/27(日) 01:03:34 ID:PkTCNtsL0
wikiにロックマン10が書き込まれてるけどこのソフトまだ発売前だよ。
発売前のゲームのストーリー書くのって微妙じゃね?
プレイできないから発売前の情報だけの予想で書かれてて中途半端だ。
33羅刹 -Alternative-:2009/12/27(日) 17:34:56 ID:kXSfH+OjO
続き投下
ここから個別ルート


◇地球連邦ルート
ミッションX12 防壁
〜トリット宇宙・トリスティン山岳地帯〜
地球連邦からの依頼。
敵軍の襲撃を受けている連邦の基地を防衛し、撤収してくる輸送車両を収容するのが目的。

主人公は地球連邦に気に入られたらしく、重要なミッションを優先されているようだ。
トリット世界では、地球連邦が譲渡を受けた惑星にディック惑星連合が攻め込んでいる。
今回は、その侵攻から地球連邦軍を守るミッションとなる。

ミッション開始後、輸送車両に乗っているルネ博士から、重要な積み荷を運んでいる事を知らされる。
友軍と共同で基地を防衛し、輸送車両を迎え入れる。
ミッション終了後、ヴァネッサはルネ博士が自ら指揮を執って積み荷を運んでいた事に関心を示すが、
ルネ博士は取るに足らない積み荷だったと先程とは違う答えを返す。

ミッションX13 仕事人
〜トリット宇宙・蘭華山巧炉地区〜
地球連邦からの依頼。
ディック惑星連合の基地を通過する政府高官を暗殺するのが目的。

地球連邦は、ディック惑星連合に制圧されていた領地の大半を奪還し、今度は惑星連合に譲渡された惑星に対する反撃作戦を開始する。
今回のミッションは敵の隙を突き、譲渡された惑星の総督府の長官を暗殺することになる。
現地のリーダーを暗殺する依頼なだけあって、高難度のミッションになりそうだ。

メグが調査した結果、ルネ博士がアンドロイドだったという事が判明する。
数年前に経歴を詐称して地球連邦に入り込んでいたらしい。
そして、スタンシアの話では、千年ほど前にルネという名のアンドロイドがアンドロイド組織の創設メンバーにいたという。
そのような男がなぜ地球連邦にいるのだろう…。

ミッション開始後、友軍が目標の乗る車両を作戦地域に誘導するまで待ち、こちらに進路を変更した目標を排除してミッション終了。

34羅刹 -Alternative-:2009/12/27(日) 17:37:00 ID:kXSfH+OjO
ファイナルミッション メギド
〜X02宙域・D16−118コロニー〜
・フォーサイド戦争
人類がアンドロイドに人権を与えるきっかけになった事件。
アンドロイドたちが一斉に蜂起し、人類に反抗した。
その結果は、アンドロイド勢力の圧倒的勝利だった。
・ルネ博士
アンドロイド関連の技術力を持って地球連邦に取り入った男。
その正体は、フォーサイド戦争当時のアンドロイド。

地球連邦のヴァネッサからの依頼。
地球の衛星軌道上の仮設コロニー内に配備された地球連邦の部隊の殲滅が目的。
敵部隊は感情回路を抜かれた量産型アンドロイド兵団のようだ。

今回はクーデターを企てている内部勢力の粛清の依頼。
人類同士の戦いは膠着状態に入ったので、このミッションが終われば当分は仕事がなくなりそうだ。

この事件の首謀者はルネ博士。
彼はアンドロイド兵団を使って地球連邦を乗っ取るつもりのようだ。
主人公たちが失敗した場合、地球連邦はコロニー数万の民間人もろともコロニーを破壊する予定だ。
失敗は許されない。

コロニー内のアンドロイド兵団との戦闘が始まると、ルネ博士から通信が入る。
彼はアンドロイドが人類を支配する世界を目指していると言う。
しかし、ルネ博士個人の願望でしかないそれを、主人公はアンドロイドに対する裏切りだと否定する。
アンドロイド兵団を全て撃破し、ルネ博士を追い詰める。
彼はフォーサイド戦争で亡くした妻の復讐として反乱を起こしたのだった。
ルネ博士は、現地に到着したヴァネッサに撃たれ、死亡する。
ルネ博士は最期にフォーサイド戦争の真相を語る。
戦争に勝利したアンドロイドは、その時点で人類を支配する事も可能だった。
しかし、彼らは人類と共に建設的な世界を創ることを選んだのだ。

『終章』
2つの勢力の間に休戦条約が結ばれた。
地球連邦有利の状態で戦争が終結したこともあり、地球連邦はトリットの王位争奪戦争で失った立場をいくらか回復した。
そうして人類はわずかな静寂を手に入れた。
しかし、それは嵐の前の静けさかもしれない…。


地球連邦ルート END

35羅刹 -Alternative-:2009/12/27(日) 17:39:05 ID:kXSfH+OjO
◇ディック惑星連合ルート
ミッションX12 強襲
〜トリット宇宙・南ザイナン山脈〜
ディック惑星連合からの依頼。
渓谷にある地球連邦の基地を制圧、防衛しつつ、作戦地域を通過する航空部隊を護衛するのが目的。

ディック惑星連合は、トリット世界でも地球連邦の領地を奪うつもりのようだ。
主人公はディック惑星連合に信頼されているらしく、重要なミッションが回ってきている。

敵基地を制圧後、敵本部からの増援を撃破しつつ航空部隊を見送ってミッション終了。

ミッションX13 蟻の門渡り
〜トリット宇宙・惑星フォーサイド総督府〜
ディック惑星連合からの依頼。
友軍部隊が敵基地の林立する作戦地域を突破するのを支援するのが目的。

ディック惑星連合は地球連邦の主要都市に対する攻撃を開始した。
今回護衛する部隊は連邦側の中枢部、軌道エレベーターを攻略する部隊である。
軌道エレベーターを押さえれば実質的な物流の支配を握る事ができるので、これは情勢を決する重要なミッションと言えるだろう。

ミッション開始後、友軍の進路上にある敵基地を制圧しながら友軍部隊を護衛する。
途中、敵の増援としてキルゴアが現れる。
キルゴアは主人公とラティアラに「我々の元に来い」と誘うが、2人は拒否、力づくで連れて行こうとするキルゴアを撃破する。
キルゴアは、自分が倒れても終わらないと謎のセリフを残し、死亡する。
その後、キルゴアの死体は何者かによって運び出されていた…。

36羅刹 -Alternative-:2009/12/27(日) 17:42:15 ID:kXSfH+OjO
ファイナルミッション 涅槃
〜小惑星ケイツ・クガ社南ホムロン研究施設〜
ディック惑星連合からの緊急の依頼。
作戦地域にある研究施設の機能を停止させるのが目的。

以前、連邦の研究施設で見た人型ガードの正体、それは離脱不能な生体装甲…すなわち人間を使用した生体兵器だった。

研究施設は民間企業のものだが、背後には地球連邦がいるようだ。
施設内の培養タンクを全て破壊することになる。
恐らく、タンクの中に入っているのはあの生体ガードだろう。

人体実験をして生体兵器を作っていることに異常な怒りを見せるラティアラ。恐らく彼女は…。

ミッション開始後、ダルカンから通信が入る。
地球連邦軍の総督が視察に来ている今が、生体兵器計画阻止のまたとないチャンスなので、なんとしても成功させるように頼まれる。
地球連邦軍総督であるヴァネッサは、ルネ博士のアンドロイド兵団と生体ガードを使って戦局を逆転させようとしていた。
そして、傭兵たちが施設に侵入した事を知ると、実戦データ収集のために生体ガードを差し向ける。
その中には実験の末に変わり果てた姿になったライファーもいた。
培養タンクを破壊していくと、一体の生体ガードが暴走を始める。
流石に危険を感じたヴァネッサは、施設を自爆させることで、全ての証拠を抹消しようとする。
主人公が暴走した生体ガードを撃破すると、中から出てきた人間は、あのカフーだった。彼もこの実験の犠牲になっていたのだ。
ルナの通信で施設が自爆することを知った主人公たちは、間一髪で脱出する。
一方、施設の職員を見捨て、自分だけ脱出しようとするヴァネッサの前に、人ではなくなったカフーが立ちふさがる。
逃げるヴァネッサに襲いかかるカフー。タイムリミットが訪れ、施設は爆発する。
そして誰もいなくなった…。


『終章』
2つの勢力の間で休戦条約が結ばれた。
戦争が終始ディック惑星連合有利に進んだこともあり、地球連邦に対する惑星連合の発言力は大きくなった。
もっとも、ホライズン共同体の工作や支援により、次の戦争が始まる頃には両者のパワーバランスは拮抗しているのだが…。

ディック惑星連合ルート END

今回はここまで
残り1ルートは次回に。
37アサシンクリード2:2009/12/30(水) 01:38:50 ID:aiOh4rRk0
ストーリーは前作のエンディングから始まる。

デズモンドはルーシーとともに無事にアブスターゴ社から脱出した。
すでに多くの「果実」を手に入れたアブスターゴ社との戦力は歴然であり、
ルーシーはデズモンドを最強のアサシンにするべく、隠れ家にある新型アニムスの
流入現象を用いて、彼に暗殺技術を習得させようとしていた。

時代は15世紀後半のイタリア。前作から約300年後の時代。
主人公はエツィオ=アウディトーレという青年である。
銀行家の父を持ち、自由気ままに暮らしていた彼は、
アルタイルとは対照的に社交的な性格で女好きだった。

ある日、判事の裏切りにより無実の罪を着せられ、父と兄と弟を処刑された。
父の隠し部屋にある白衣を身につけ、彼は復讐を誓うのであった。
娼館の主人パオラや天才レオナルド・ダ・ヴィンチの助力を受け、彼は最初の暗殺を決行する。
標的は、家族に無実の罪を着せ処刑した判事ウベルト・アルベルティ・・
38ゲーム好き名無しさん:2009/12/30(水) 09:21:00 ID:njIat9Qn0
すいません 前にDSのONI零とアパシーのリクエストしましたけど取り下げます
39夜想曲2:2009/12/30(水) 22:31:51 ID:0DdnrVYl0
解決編です。
かなり長いので2回に分けて投稿します。
40夜想曲2(解決編):2009/12/30(水) 22:34:59 ID:0DdnrVYl0
(第1、2、3話の「完」エンディングを見ると出現)
 夏はまもなく終わりを迎えようとしていた。
 主人公は東社長殺人事件の捜査の際に警察により開け放たれた『開かずの間』を整理していた。ここにも膨大な数の本があったのだ。
 整理の最中に、右側の壁の中央に不思議なシミを発見した。
 そのシミをよく見ると、地下書庫の鏡に形が似ている事に気付く。
 おそらく鏡は元々ここにかけられていたようで、火事が起こった後に地下書庫に移されたのだろう。
 その時、扉を叩く音がした。
 パートナーなのだろうかと思って振り向いてみたが、そこには誰もいなかった。扉は開いているにも関わらず……。
 その時、ひんやりとした風が主人公の体を通り抜けていった。
 再び風が通り抜けていくと……

『アイタイ』

 どこからかそんな声が聞こえてきた……。
 
 主人公は思いついたことがあり、地下書庫に降りておもむろに鏡を外そうとした。
 力を入れて外したせいか、勢い余って床に落としてしまう。幸い、どこも割れていなかった。
 鏡を覗き込むと、一瞬気を失ったような感覚がした。

 鏡を『開かずの間』の元の場所に飾り立て、部屋の整理を続ける。
 改めて部屋を見回してみると、部屋には手鏡、化粧品、ドレスなどがある。
 この部屋は女の人が使っていたのだろうか?
 あるいは……野々宮には女装癖があるのか!?
 気味の悪い想像を振り払い、片付けに専念する。

 片付けの最中、何かを落としてしまった。その途端に音楽が流れる。
 レリーフ状に花が彫っている素朴な小箱……どうやらオルゴールのようだ。
 中には古びた鍵が入っている。
 その鍵に見入っていた主人公は、時計の音で我に返った。

 部屋の整理を一通り済ませた主人公は、談話室でパートナーとお茶を飲みながら話をしていた。田所は理事会で外出していた。
 パートナーとたわいの無い会話をしていると、ふとパートナーは「付き合い始めてどれくらい経ったのだろう」と切り出す。
 主人公とパートナーが出会ったのは3年前……学食のアジフライ定食を巡ってが馴れ初めだった。
 もう3年……自分達はそれから友達以上恋人未満の関係を続けている。
 それから何気なく2人の事について話をし、主人公のいつも通りの調子で受け答えをしていると、パートナーは主人公の態度に痺れを切らし始める。
「いったい自分の事、どう思っている?」
 おもむろにそう聞いてきたパートナーに「好き」という返事を返すも、それ以上答えられない。
 その態度に腹を立てたパートナーは怒り心頭で帰って行ってしまった。
 慌ててパートナーを止めようとするが、その時電話が鳴り出した。
 電話の主は白川照子だった。
 照子は安藤の事件後、精神的な疲労から体調を崩し病院通いを続けていた。
 主人公が体の事を聞くと、どうやら随分調子を取り戻しているようだ。 
 照子は翔子をそちらに遊びに行かせてもいいかと聞いてくる。
 あの事件の後、表面上は元気に振舞っているようだが、やはりショックはあるようで花の囲まれた場所で養生させたいというのだ。
 主人公は二つ返事で承諾した。
41夜想曲2(解決編):2009/12/30(水) 22:39:28 ID:0DdnrVYl0
 数日後、姿を見せないパートナーの事が気になりながらも地下書庫の整理を続けていた。
 夏休みの終わりも目前に迫っており、残った本を一刻も早く片付ける必要があった。
 すでに地下書庫の方はあらかた終わっており、残りは『開かずの間』にあった本の整理だ。
 主人公は蔵書録を片手に段ボール箱に詰めてある『開かずの間』の本を取り出す。
 △
 花吟集 昭和51年寄贈。寄贈者…安藤多香……。
 ▲
 『開かずの間』にあった本は蔵書録に記載されていながらも、地下書庫にはなかった本がほとんどだった。
 思った以上に作業が進み、この分だと今日明日中に全て片付きそうだ。
 
 腹が減った主人公は休憩し、台所でカップ麺を食べようとお湯を沸かしていた。
 △
 余談だが、主人公は食材を万国百貨店で購入していたが、その百貨店に小さな疑問を抱いていた。
 これから食べようとするカップ麺『クイックファースト』というものだが、これは20年前の商品で都会では売ってないものだ。それどころかメーカー自身が生産しているかどうかも怪しい。
 それ以外にもマリンクラスやギスケといった清涼飲料水、さらにお菓子のシール付きのビックリチョコ……。
 一体どこから仕入れているのだろうか?
 機会があったら聞いてみようと考えていた。
 ▲
 その時、玄関を叩く音がした。どうやら翔子がやって来たようだ。
 主人公は一旦火を消してから玄関に向かう。
 玄関に行くと、やけに機嫌のいい鬼村が立っていた。駅前で田所から翔子が来る事を聞いてからこの調子らしい。
 さをりといい翔子といい、鬼村はどうもそういう趣味があるようだ。
 そこへ扉の影から翔子が顔を覗かせた。
  
 主人公は翔子を談話室へと案内し、鬼村もちゃっかりと後に続いて来た。
 丁度その時、田所が戻って来た。
 田所は翔子の歓迎会としてディナーをご馳走する事にした。
 主人公と翔子は喜び、鬼村も田所を駅前まで送ってくれる事を条件にディーナーのご馳走することになった。
 田所と鬼村が去った後、翔子は図書館の庭で遊び始め、主人公は地下書庫の整理を続けた。
  
 その夜、主人公達4人は田所の手料理で小さなパーティーを催した。
 鬼村は条件の期限が今日だけでなく一月である事に愚痴をこぼしながら料理を食べている。
 楽しい時間はあっと言う間に過ぎ、鬼村は帰っていった。
 主人公は翔子を2階の寝室へと案内し、食堂に戻る。
 食堂では田所が居眠りしていた。
 何度起こしても起きないので、仕方なく無理やり引きずり起こして寝室へと運んでいく。

 寝室に着くと、田所は自分の足でベッドまで向かおうとするが足取りがおぼつかず、ベッドの手前でバランスを崩してしまう。
 思わず田所を支え後ろから抱きかかえる形となりながらも、そのままベッドに座らせる。
 酒に酔っているのか、田所の目は潤んで大人の色気を漂わせていた。
 思わず緊張する主人公に、田所は「主人公の事が前から気になっていた」と言うと肩を抱き寄せ……キスをした。
 しばらく呆気に取られた主人公が我に返って手を離すと、田所はそのまま眠ってしまった。
42夜想曲2(解決編):2009/12/30(水) 22:42:29 ID:0DdnrVYl0
 主人公は1階の後片付けをした後、寝室へと戻りベッドに入った。
 しかし先ほどの出来事のせいでなかなか寝付けない。
 ふと最近連絡の無いパートナーの事を思い出す。
 一体、パートナーは何をしているのだろう? 自分はパートナーの事をどう思っているのだろう?
 そんな事を考えているうちに夜が深けていく。
 誰かが廊下を歩いているような気がしたが、いつもの事だろうと気を留めず、やがて眠りに入っていった。

 翌朝、目が覚めて1階に降りた主人公を田所と翔子が出迎える。
 田所は昨晩の出来事を覚えていないのか、いつも通りの様子だ。
 その時、玄関から車の音が聞こえてきた。鬼村が約束通り田所を迎えに来たようだ。
 田所は鬼村の車に乗って出かけていった。

 その日の午後3時…。
 主人公と翔子は談話室でくつろいでいた。
 主人公は「昨日はゆっくり眠れた?」と聞くと、翔子は黙っている。
 まさか、この館に住む幽霊の洗礼を受けたのか?
 主人公が聞き返すと、翔子はピアノの音が聞こえたと答える。それは初めての展開だ。
 ピアノの音が聞こえた翔子は出所を探るために廊下に出ていたと言う。昨日の気配は翔子のものだった。
 しかし自分にはピアノの音なんて聞こえなかったはず?
 ピアノの音は寝室の丁度真下である娯楽室の方から聞こえたという。

 主人公は翔子を娯楽室へと案内する。
 娯楽室には確かにピアノがあった。主人公はあまり気に留めた事はなかったのでこうして来るまではあったかどうかはわからなかった。
 翔子は鍵盤の蓋に手をかけるが、鍵が掛かっており開かない。
 鍵!? ひょっとして、あの小箱の中にあった鍵は!!
 主人公は『開かずの間』から鍵を持ってきて翔子に渡した。
 翔子が鍵をピアノの鍵穴へと差し込んでひねると、カチッという音とともに鍵が開いた。
 翔子が蓋を開けてピアノを試しに弾いてみると、ピアノは正常に音を鳴らし始めた。
 誰かが調律したのだろうか? 自分がここに来たのも最近の話なので有り得ない話ではないが…。
 翔子はピアノに夢中になっているようなので、主人公は仕事へと戻っていった。

 その日、主人公は早めにベッドに入った。
 田所から今日は図書館に戻らない、と事前に連絡を受けている。
 やがて昨夜とは対照的に、すぐに眠りに落ちていった……。
43夜想曲2(解決編):2009/12/30(水) 22:45:14 ID:0DdnrVYl0
 主人公は深夜の3時に飛び起きる。
 いつもの血の涙を流しながら「ニゲロ」という真沙子の夢ではなく、本当の涙を流している真沙子の夢を見たからだった。
 その時、階下からピアノの音が聞こえてきた。
 翔子が言っていた音なのだろうか?
 娯楽室に入ると、ピアノを弾いていたのは翔子だった。
 声をかけるが、翔子は返事もせず一心不乱にピアノを弾いている。
 声を大きく呼びかけても、体を揺すっても反応が無い。
 やむを得ず無理矢理ピアノから引き剥がすと、翔子は気絶していた。
 だが………。

 翔子が主人公を呼んでいる。
 主人公が目を覚ますと、目の前には翔子がいた。
 主人公は翔子の名前を呼びながら倒れていたのだという。
 じゃあ自分は……

 気が付くと主人公はベッドの上にいた。
 昨日の出来事を思い出し、翔子が心配になった主人公は寝室を覗いてみると……翔子はスヤスヤと眠っていた。
 安堵した主人公は1階に降りて牛乳を飲もうとするが、冷蔵庫には牛乳が無かった。
 最近買い出しに行っていない。いつもはパートナーと一緒に買い物に出かけるのに……。
 パートナーからは相変わらず連絡がない。
 自分から会いに行くべきなのだろうか? だが、心の中の何かが引っ掛かって会いに行こうと思えなかった。
 その時、玄関を叩く音がした。
 玄関に行ってみると、そこには照子がいた。

 照子を談話室へと案内して話をする。
 ふと照子は窓越しに庭を眺めていた。
 その様子を怪訝に思っていると、照子は翔子の居場所を訪ねる。
 翔子なら寝室で寝ていると答えると、照子は不思議そうな表情で「翔子は私と一緒に奥音里にやって来た」と言った。
 一緒に? 照子は何を言ってるのだろう?
 主人公が昨日まで翔子と一緒にいた事を伝えると、照子は「昨日は登校日で学校に行っていた」と答える。
 登校日? では今まで会っていた翔子は?
 主人公は田所に電話し、あの夜のディナーの事を聞いてみた。
 すると田所は「確かにパーティーをした。自分と主人公と鬼村の3人で」と答える。
 ならば寝室は?
 主人公が翔子が寝ている寝室へと駆け込むと……そこには誰もいなかった。

 あまりの事態にしばらく言葉が出なかった主人公だが、なんとか昨日までの出来事を照子に話す。
 話していくうちに落ち着きを取り戻していく主人公と対照的に、話を聞く照子の様子は重苦しいものになっていった。
 話が終わると、照子は鏡の事を口にした。
「なぜ照子が鏡の事を?」
 主人公が聞くと、照子は少しめまいがしたのか眉間に手を当て、そして懐かしそうに窓の外の奥音里の山々を眺めながら話し始めた。
「…この眺めだけは昔と変わらないのね」
44夜想曲2(解決編):2009/12/30(水) 22:49:49 ID:0DdnrVYl0
 45年程前、照子はこの館でメイドとして働いていた。
 その時、不注意で一度野々宮の鏡を落としてしまったことがあった。
 幸い鏡は割れなかったものの、その日から不思議な事が起こり始めたという。来てもいない客を接客したり、病気だった真沙子が走り回っていたり……主人公がついさっきまで翔子の姿を見ていたのと同じように。
 真沙子の主治医に相談してみたが、疲れによるものだと片付けられる。
 しかし照子は野々宮が怪しげな魔術に興味を持っていた事を知っていたので、あの鏡の呪いではないかと思っていた。
 照子の話を聞いて主人公はさっきまで翔子の事で取り乱したのが嘘のように落ち着いていた。人はどんなに不思議な事があっても、理由があれば納得してしまうものだ。
 主人公はなぜあの部屋が『開かずの間』になってしまったのかを聞くと、照子はぽつぽつと語り始めた。
 終戦から5年後、野々宮の友人が訪ねてきた。
 野々宮はその友人を嫌っており、戦争が始まると裏工作で最前線へと送り出していたのだが、その友人は生還した。
 図書館と訪ねた友人に野々宮は丁重にもてなしたが、数日後、友人は野々宮と争って館に火を放った。
 火は消し止められたものの、それから部屋は閉鎖され『開かずの間』となった。
 野々宮はその火事で大火傷を負い、照子は必死で看病した。
 そうして甲斐甲斐しく世話をしているうちに野々宮と照子は愛し合い、そして1人の子を設けた。それが亜砂だった。
 ところが亜砂が3歳になった時、野々宮は亜砂を真沙子と呼び始めた。
 △
 ちなみに、翔子の本当の名は昌子。“しょうこ”と読むが、“まさこ”とも読める。
 ▲
 その様子に背筋に冷たい思いがした照子は亜砂を連れて館を飛び出した。
 野々宮の執拗な追跡から身を隠し続けて……そして白川と出会い、再婚したのだ。

 どうりで亜砂と初めて会った時、真沙子に似ていた気がしたわけだ。そして翔子は野々宮の孫という事になる。
 話が終わったところで、翔子が現れた。
 さっきまでの事もあり一瞬、本物なのかと疑念に思う。
 翔子は封筒を持っており、その中には『夜想曲』の楽譜が入っていた。
 翔子は主人公が運んできた『開かずの間』の荷物の中から、これを見つけたらしい。
 その楽譜を見た照子は、これは真沙子のものだと答える。
 翔子はこの楽譜の曲を弾いてみたいと言い出した。
 昨日の事もあったのか、主人公は翔子の言葉に違和感を感じず、逆にそうすることが自然とも思え承諾した。
 楽譜を持って翔子は談話室を出て行く。
 照子も散歩をしてくると言って談話室から出て行った。
 主人公が娯楽室に行くと、そこには翔子がピアノの前に座っていた。
 なぜ娯楽室の場所を知っているのかと聞くと、昨日夢で見たと答える。
 主人公はピアノの鍵を翔子に渡した。

 それからというもの、翔子は娯楽室で楽譜の曲『夜想曲』の練習を続けていた。
 照子もしばらくの間、滞在することになった。
 主人公は、翔子の練習する『夜想曲』を聞きながら仕事を続ける。
 作業の途中で『開かずの間』から運んできた箱の中からひどく焼け焦げた一冊の本を発見する。
 開いてみると、それは日記だった。
 主人公が内容を読んでみると、1944年の12月から始まっていた……。
45夜想曲2(解決編):2009/12/30(水) 22:53:22 ID:0DdnrVYl0
『12月1日
  拝啓 天方様
  月日がたつのは早いものです。あなた様が戦地へと出征されてからもう半年が立とうとしています。
  東京の喫茶店であなたとお会いしていた日々が懐かしく思われます。
  覚えていますか? あの時よくかかっていた曲。そう、ショパンの『夜想曲』。
  嗚呼、天方様、あなたは今どこにいるの?
  あなたのことを思わない日は、一日たりともありません…。
  また会える日まで、くれぐれもお体をお大事に。
                          かしこ』


『12月4日
  拝啓 天方様
  今日は、主治医の武田先生がいらっしゃったのよ。
  ここのところ、体の方もずいぶんと軽くなって、とても気分が良いのです。
  先生もこの分なら薬の量を減らしても大丈夫だと言ってくれました。
  正直言って薬は苦手ですが、天方様に会うまでは必ず体を直そうとがんばっています。
  天方様もお体には気をつけてくださいませ。
                          かしこ』


 その時、照子からお茶が入ったと呼び声がかかり、主人公は日記を読むのを中断した。
 お茶を飲みながら、翔子の演奏する『夜想曲』を聞き入る。
 主人公は照子ならば日記に書かれていたことについて何か知っているのかもしれないと思い、日記に書かれていた天方という人物の事を聞いてみた。
 天方は野々宮や小田教授の親友で、戦争が終わって5年後に図書館を訪ねてきた。
 その時は誰もいないはずの真沙子の部屋に篭って誰かに聞かせるように本を読んでいたという。
 そんなある日、天方は野々宮と口論になりランプの油を自らかぶって火をつけ自殺した。
 その部屋は火事になり……後に『開かずの間』として閉鎖。
 真沙子の療養施設は野々宮の死亡後、遺言に従って管財人が図書館として始めたのだ。
 これが野々宮図書館のルーツである。
 その時、田所から電話が入る。
 理事会の日程が延びたから、当分の間は送り迎えしなくていいと鬼村に伝えて欲しいと言われる。
 主人公は照子と翔子がこちらに滞在する事を伝え、最後にパートナーに会ったら連絡するように伝えてほしいと頼む。
 
 数日後
 照子と翔子は滞在を続け、主人公は地下書庫で真沙子の日記を読み続けていた。
46夜想曲2:2009/12/30(水) 22:55:16 ID:0DdnrVYl0
一旦ここで区切ります。
続きは後ほど。
47アイドルマスターDS ◆l1l6Ur354A :2009/12/31(木) 03:01:49 ID:XC25qICy0
☆★☆ 秋月涼(15)の場合

ある日の、高校の放課後のことだった。
「なあ、秋月、話があるんだけど…」
僕は男子生徒に呼び止められた。
「オレの彼女になってくれ!ってか、お前、本当は女なんだろ?」
――ええっ!僕は男だよー!
ソッコーで学校から逃げ出した。まただ。また男にコクられちゃった。
やっぱり、このまんまじゃダメだ。
よーし、今日こそ、ずっと考えてたアレ、実行するぞー!

というわけで、僕は765プロへとやってきた。
ここには僕の従姉妹の、有名アイドルの律子姉ちゃんがいるんだ。
――ねえ、律子姉ちゃん、僕も律子姉ちゃんみたく、アイドルになりたい!
  僕、イケメンになりたいんだ。
「無理言わないで。そんなナヨナヨなルックスでイケメンになれるわけないでしょ」
律子姉ちゃんはそう言うけど、ここで引き下がるわけにはいかない。
「わかったわ。うちの事務所じゃダメだけど、なんとかしてくれそうなところ、紹介してあげる」

律子姉ちゃんの紹介で、僕は876プロに所属させてもらうことになったけど…。
「女の子アイドルとしてデビューしなさい。それが出来ないなら、うちには置けません」
社長はそう言った。そんな、僕はイケメンになりたいのに。
「どうしても男の子でデビューしたいなら、女の子として成功してみせなさい。
女の子アイドルとして成功出来たら、男の子へのコンバート、手伝ってあげるわ」

こうして僕…秋月涼は、女の子アイドルとしてデビューすることになった。
すごく不安だけど、いつかイケメンになるためだ!頑張ろー!

48アイドルマスターDS ◆l1l6Ur354A :2009/12/31(木) 03:02:57 ID:XC25qICy0
★掟破りのデビュー(ランクF)

僕は女の子の格好をする。スカートをはいて、胸にはパットを入れて…。
下着まで女の子の物だ。
お仕事中はもちろん、事務所の中でも女の子として振舞う。
僕が男だって知ってるのは、社長と、まなみさんっていうマネージャーだけ。
僕と同期のアイドルの、愛ちゃんと絵理ちゃんも、僕のこと女の子だって思ってる。

「涼、あなたがまずすることは、女装に慣れること。
 そして、新人オーディションに合格することよ」
社長の言いつけに従って、僕はまず、女装したままで近所を散歩することになった。
歩くとスースーするし、こすれるし、変な感じだ。
それから、女の子らしい話し方をするよう気をつける。
一番抵抗があったのが、女子トイレに入ることだ。
そしてついに、水着を着てプールに行くことに…。
僕が着てる水着はもちろん女物だけど、スカート付きだから一応、前は大丈夫。
よし、これで度胸はついた。次はオーディションだ!

歌とダンスのレッスンを積み重ねて、オーディションに合格することができた。
「おめでとう、涼。これで新人は卒業。今日から一人前のアイドルよ」
事務所に帰ると、社長がほめてくれた。

49アイドルマスターDS ◆l1l6Ur354A :2009/12/31(木) 03:05:25 ID:XC25qICy0
★仲間?ライバル?同期と勝負(ランクE)

「とあるTV番組の出演枠を1人分だけもらったの。3人で勝負して、勝った子に出てもらうわ」
社長がそう言った。同期の愛ちゃん、絵理ちゃんとオーディションで勝負することになった。
一緒に頑張ろうって、仲間だって思ってたのに、勝負することになるなんて。
でも、イケメンになるためには、逃げずに正々堂々と勝負して、勝ちたい。
今の僕じゃ、女の子に化けるのに精一杯で、とても2人に勝てそうにない。

僕は律子姉ちゃんに相談してみることにした。すると、律子姉ちゃんから謎のメールが届いた。
『私は無理。PM20:00 町外れの神社。半休暇中だから、手伝ってくれるかも?』
メールの通りに神社に行くと…。
「やあ、おはよう。キミが涼?律子から話は聞いてるよ」
そこにいたのは、人気アイドルの菊地真(まこと)さんだった。
話は聞いてるって言っても、僕が男だっていうことは知らないみたいだけど。
こうして、律子姉ちゃんのかわりに、真さんが僕を特訓してくれることになった。

人目を避けるように、夜に真さんと一緒にランニングしたりする。
真さんはボーイッシュな外見で、男と間違われることもあるけど、
本当は女の子らしくなりたいと思っている人だ。ある意味、僕とは逆だ。
そんな真さんとふとした拍子に手が触れたりすると、思わずドキッとしてしまう。
真さんは女の子なんだと強く意識してしまう。落ち着け、今の僕は女の子なんだ!
「どうしたの、涼。そんなに気負うことはないよ。仕事やレッスンを続けているうちに、
 身も心もだんだんアイドルになっていくんだ」
――身も心も…。いつか、私も?
「うん、きっとね」

そんなある日のこと。ゴシップ誌に真さんの記事が載った。
『あの菊地真、駆け出しアイドルを引っ掛け夜のラブラブデート!』
見出しはこんな感じ。駆け出しアイドルって…僕のことだ。
「涼、ボクたちにはやましいことは何もない。堂々と胸を張っていればいいんだ」
一番やましいのは僕の心の中です。ごめんなさい。
こうして僕と真さんは記者会見を開くことになった。
僕の前にいる大勢の記者たち。緊張したけどなんとか釈明することができた。
「どうだい、度胸がついただろ。これでオーディションもバッチリだよ」

そしてオーディションの日。会場に真さんが来てくれた。
「涼、怖がらないで。勝っても負けても、仲間は仲間だ。何もなくすものなんてあるもんか。
 それだけはボクが保証する。だから、行ってこいって!」
真さんの励ましのおかげか、僕は勝って、番組に出演することになった。

収録が終わった後のこと。
――もう行っちゃうんですか?
「そんな顔するなよ。アイドル続けてる限り、またどこかで会えるって」
真さんは去っていった。
真さんが一瞬だけ見せてくれた、雲の上の世界。
いつか僕も、そこにたどり着けるかな。もし、たどり着けたら…。

50アイドルマスターDS ◆l1l6Ur354A :2009/12/31(木) 03:07:04 ID:XC25qICy0
★小さな騎士様(ランクE)

最近、僕の追っかけ…もとい、ストーカーをしてる男の人がいるらしい。
「身の回りには気をつけなさいね、涼」
社長に注意された。それを聞いていた愛ちゃんが言う。
「あの、あたし、ボディーガードします!涼さんの学校まで迎えに行きます!」
ええっ?それは困る。学校を出て、事務所に行く前にどこかで着替えをしなきゃいけないのに。
断ろうとしたけど、うまい言い訳が見つからなかった。

ある日の放課後、僕が校門を出ると、怪しい男の姿が見えた。あれが僕の追っかけ?
でも、今は男の子の格好だから、僕が涼だって気がついてないみたい。
とそのとき、愛ちゃんがやってきた。本当に学校に来ちゃったよ…。
「あなたが涼さんを狙う犯人ですねっ!」
――ちょっと待って、僕は何も…!
「問答無用!待てーっ!」
僕は逃げ出した。愛ちゃんはしばらく追いかけてきたけど、なんとか振り切った。

その数日後。まなみさんがついに追っかけの男の人を特定して、呼び出した。
僕は女の子の格好をして、追っかけの男の人に、ストーカーしないように説得する。
――あのね、あの学校には、私と同姓同名の人がいるだけで、私は通ってないから。
  他の人に迷惑がかかるから、もう行かないでね。
「うん、わかった。涼ちゃんがそう言うなら…」
男の人はもうストーカーはしないと約束してくれた。これで問題解決、ですよね。

そのまた数日後。
――うわっ、愛ちゃん?
愛ちゃんはまた学校に来ていた。
「また現れたな、ストーカーめ!」
愛ちゃんは、すっかり僕をストーカーだと思い込んでいる。ここは何かうまい言い訳を…。
――ごめんなさい。実は僕、秋月涼の生き別れの弟なんです。
「そういえば、よく見ると似てますね…。わかりました。信じてあげますぅ。
 あたしってば、事情も知らずに…ごめんなさい」
あーあ。つきたくないのに、嘘が増えてくよ…。

その後、着替えた僕は事務所に行った。
「涼さん、ストーカーの正体なんですけど、弟さんでした」
苦しい嘘だと思ったけど、愛ちゃんは信じているみたいだ。
――そう。あの子も元気でいるのね。
「あの、あたし、少しは涼さんのお役にたてましたか?」
――そうだね。愛ちゃんは今回、小さな騎士さまだったね。
「よかった〜。涼さんを守れて。これからも、一緒に頑張りましょうね!」

51アイドルマスターDS ◆l1l6Ur354A :2009/12/31(木) 03:08:44 ID:XC25qICy0
★ドキドキ?キュートなライバル登場(ランクD)

僕は今、オーディションの説明会に来ている。
最近ランクアップしたし、今回は、少し規模が大きなオーディションを受けてみることにした。
「審査は3回に分けて行います。それでは、今日は解散」
解散になったあと、僕は女の子に呼び止められた。
「あの、秋月涼さんですか?」
髪が長くて、けっこうかわいい子だ。
「私、今回同じオーディションを受けさせてもらうことになりました、
 桜井夢子って言います」
僕は夢子ちゃんとしばらく話した後、アドレスを交換して別れた。

『秋月さん、さっそくメールしちゃいました。聞きました?
 第一次審査の会場、変更になったって』
数日後、夢子ちゃんからメールが来た。教えてくれてありがとう、と返信しておく。
そして第一次審査の日。夢子ちゃんが教えてくれた場所に行ってみるとそこは…神社?
夢子ちゃん、間違ったのかな…。
少し遅刻してしまったけど、第一次審査は合格することができた。
「秋月さん、すみません。私、なんか勘違いしちゃって…」
夢子ちゃんがそう言って僕に頭を下げる。
――夢子ちゃん、気にしないで。それより、次、がんばろ?2人とも合格できたんだし。

そして二次審査はダンス。
「ここの床、滑りやすくて。これ、シューズに塗っとくといいですよ」
夢子ちゃんは僕に何かを差し出す。
――これ、何?
「滑り止めです」
――ありがとう。じゃあ、もらうね。
僕の番がやってきて、審査員の前でダンスを披露…するんだけど、あれ?おかしいな?
こうなったら、乱暴だけど、シューズを脱ぐしか!
とっさの機転で、最下位だったけどなんとか合格した。
――夢子ちゃん、その、説明してくれる?あの滑り止め使ったら、
  余計に滑りやすくなった気がしたんだけど…。
「フフッ、まだ気づかないの?決まってるでしょ。わざと転ばせようとしたの」
まさか、そんな…。
――じゃあ、前回のときも?
「もちろん、遅刻させるために仕組んだに決まってるでしょ。
 でも、悪いのはあなたよ。この世界、油断するほうが悪いの」
――始めからだます目的で、私に近づいたの?ひどいよ、夢子ちゃん。信じてたのに…。
52アイドルマスターDS ◆l1l6Ur354A :2009/12/31(木) 03:17:10 ID:dslqBYB70
数日後のこと。
「聞いてきたわよ、桜井夢子のこと」
社長が言うには、夢子ちゃんは勝つためなら手段は選ばない子なんだって。
ライバルを蹴落とすために、他にも嫌がらせを何回かやったことがあるらしい。
――僕、夢子ちゃんに言ってみます。もう他人の足を引っ張るのはやめて、って。

最終審査の日がやってきた。審査の前に、夢子ちゃんと話すことにした。
――聞いたよ。嫌がらせ、他にもしたこと、あるんだってね。
  ねぇ、夢子ちゃん、そういうのやめにしない?
  人の邪魔するんじゃなくて、自分で努力すべきだと思うんだ。
「私はね、夢があるの。その夢のためなら手段は選ばないわ」
――どんな夢?
「『オールド・ホイッスル』よ。知ってるでしょ?」
昔からやってる、有名な歌番組だ。オールド・ホイッスルに出るには、
知名度はもちろん、相当の実力がないとダメだって聞いたことがある。
「私は、それに出たいの。小さい頃からの夢だから、叶えるためなら、何でもする」
夢か。僕の夢は…イケメンになるために女の子アイドルとして成功すること。
イケメンになるなんて、夢子ちゃんのそれに比べたらちっぽけな夢だ。
でも、たとえちっちゃな夢しかない僕でも、ズルする夢子ちゃんには負けたくない!

そして、僕は夢子ちゃんに勝った。
「そんなバカな。私がこんな子に後れを取るなんて…」
――あのね、夢子ちゃん。私、今まで、受け身だった。
  もっと自分から積極的にいかなきゃって、思った。
  それを気付かせてくれて、ありがとう。出会えてよかった。
夢子ちゃんはそっぽを向く。
「何よ、もう…。次会うときはおぼえてらっしゃい!」
新しいライバルが1人、現れた。
僕も夢子ちゃんに負けない、大きな夢を持ったアイドルにならないと、な。

53アイドルマスターDS ◆l1l6Ur354A :2009/12/31(木) 03:19:14 ID:dslqBYB70
★試される心・チャンスをつかめ(ランクC)

女の子アイドルとして順調に成功して、ランクCになった僕だけど…。
毎日仕事に追われているうちに、本当の僕が飲まれちゃうんじゃないか、と思う。
そんなあるとき、TV局のロビーで、夢子ちゃんとバッタリ会った。
「あなた、まだ芸能界に残ってたのね」
――久しぶりに会って、いきなりそれはないんじゃない?
立ち話していると、男の人の声がする。
「君たち、ロビーの真ん中で、邪魔だ。どいてくれないか?」
僕と夢子ちゃんは声の方を向く。30代くらいのイケメンが、立っていた。
どこかで見たことあるぞ?
「あ、あなたは…!」
夢子ちゃんはイケメンを見て驚いている。あっ、まさか…。
――オールド・ホイッスルのプロデューサーの、武田蒼一さん…?
「そう、僕だ」
やっぱり!
「あの、私、桜井夢子って言います。こうしてお目にかかれて光栄です」
「君たち2人のことは知ってるよ。君たちの歌も聞かせてもらってる」
夢子ちゃんはとてもうれしそうだ。この人のこと、尊敬してるんだな…。
「あの、一度、音楽についてお話しませんか?私にぜひアドバイスを…」
夢子ちゃんはここぞとばかりに、武田さんにアピールしている。
「いいよ。それじゃあ今度、時間があるときにでも。また会おう、桜井くん、秋月くん」
「は、はい」
武田さんが行ってしまった後、しばらく夢子ちゃんはボーっとしていた。
武田蒼一さんっていったいどんな人なんだろう。

数日後、僕と夢子ちゃんは武田さんに招待された。
そこはTV局の、武田さん専用の部屋だった。
「よく来たね、2人とも。実は、最近気になっていることがあってね。
 流行の歌の偏りについてだ。ヒットチャートには、宣伝費をかけた歌だけが並んでいる。
 誰もが愛する歌というものは、いつの間にかなくなってしまった」
「そういう流行に流されない歌を取り上げるのが、オールド・ホイッスルなんですよね」
「そうだ。僕は、愛されるのならば、歌のジャンルなんて何でもかまわないと思ってる。
 たとえアニメソングやアイドルソングであってもね。歌にとっての悲劇は、
 歌われなくなることだ」
武田さんの言ってることは、僕にもよくわかる。
夢子ちゃんはまたしても武田さんに猛プッシュをかける。
「あの、私、自分の歌でオールド・ホイッスルに出てみたいかな、って」
「可能性がないではない、けど、まだ時期尚早かな。君に足りないのは、
 実力ではなく、心だ。歌うことを楽しむ心、歌を聞く人を楽しませたいという心。
 いつだって、一流と二流の差は、思いの強さだ」
夢子ちゃんは少し落ち込んだみたいだ。武田さんは話を続ける。
「君たちにチャンスを与えよう。とある歌手と一緒に仕事をしてみるといい。
 そして、同じオーディションに出るんだ」
54アイドルマスターDS ◆l1l6Ur354A :2009/12/31(木) 03:19:58 ID:dslqBYB70
というわけで、武田さんの紹介で、僕と夢子ちゃんは野外ライブ会場へ行った。
「こんにちはー!高槻やよいでーす!」
人気アイドルのやよいさんは、小さい体でステージの上を縦横無尽に駆け回る。
なんて元気な人なんだろう。僕たちも飛び入りで歌うことになってしまった。
「楽しかったね、涼ちゃん!ハイ、ターッチ!いぇい!お疲れ様でしたー」
ライブが終わった後も、やよいさんはちっとも疲れてないみたいだ。
この人、どこまですごいんだろう。

僕たちは、やよいさんの家に招かれることになった。
「いらっしゃーい!涼ちゃん、夢子ちゃん!」
そこで僕たちは、やよいさんが家族のためにアイドルやっていることを聞いた。
帰り道、僕と夢子ちゃんは、とぼとぼと歩く。
――やよいさんは、いろんなものを背負ってるから、きっと強いんだろうね。
「ちっぽけよね、私たちは。やよい先輩の半分の覚悟もできてない」
――でも、追いかけていこうよ。だって、私たち、後輩なんだし。

そしてオーディション。僕たちは、やよいさんにはかなわなかった。
オーディションを見に来ていた武田さんは言う。
「残念だったね、2人とも。どうかな?高槻くんと同じステージに立って、
 学んだもの、あったかな?
 男は、敗戦から何かを学んで、強くなっていくものだ」
えっ、男、って…?

55アイドルマスターDS ◆l1l6Ur354A :2009/12/31(木) 03:21:25 ID:dslqBYB70
★玉砕覚悟!?新しい力を手に入れろ(ランクC)

「久しぶりね、秋月涼」
夢子ちゃんと会った。
「まぁ、聞きなさい。私、オールド・ホイッスルに出られるかもしれないわ。
 この前、武田さんに会って、聞いたわ。次のオーディションに勝てたら、
 オールド・ホイッスルのこと、検討してくれるって!
 そうすれば、お姉さまも喜んでくれるわ!」
夢子ちゃんはうれしそうに去っていった。夢子ちゃん、すごいなー。
ところで、お姉さまって誰だろう?
って、そんなことより、僕も夢に向かって、がんばらないと。
「あなたの次の相手、かなりの強敵よ。
 脅威の歌唱力で人をうならせ、感動させ続けてきたアイドル、如月千早よ」
社長からそう聞かされた。

その数日後、武田さんから、千早さんのライブに誘われた。
行ってみて、千早さんの力量に圧倒されてしまった。
なんで、こんな難しい歌を、やすやすと歌えるんだ?
ライブが終わってから、武田さんと一緒に、楽屋に行って、千早さんにあいさつした。
「あの、武田さん、例の件、考えてくれました?」
千早さんは武田さんに言った。
「いや、君にふさわしいものはとても…」
世間にはあんまり知られていないみたいだけど、武田さんは曲を作ったりもするんだって。
それで、千早さんは武田さんに曲を作ってもらうように頼んでいたらしい。
「単純なメロディーの積み重ねが、素晴らしいハーモニーを生み出す。
 武田さんの曲は、まるで魔法のようです」
「僕はただ、聞きやすい曲を作っているだけだよ」
武田さんは謙遜してそう言う。僕も武田さんがどんな曲を作るのか、いつか聞いてみたいな。
「今日はどうだったかな」
帰り道、武田さんは僕にたずねた。
――差を感じちゃいました。
「でも、絶望することはない。君のほうが勝っているものがある」
武田さんはそう言うけど…どうなんだろう。

夢子ちゃんに、千早さんとのことを相談してみることに。
「バッカじゃないの?あんな人と戦うなんて」
――でも、私、勝ちたいんだ。
「なら、玉砕覚悟でやるしかないわね。飛び道具を用意するのよ。
 あなたのチカラを高める何かを。勝機があるとしたら、そこにしかないわ」
そうだ、新曲!僕に一番合う歌!
可能性は低いけど…あの人に頼んでみよう。
56アイドルマスターDS ◆l1l6Ur354A :2009/12/31(木) 03:22:50 ID:dslqBYB70
僕はTV曲の、武田さんの部屋へ行った。
――武田さん、私に曲を作ってください!どうしてもほしいんです。
  私にピッタリなのが。
「なぜ、急にそんな依頼を?」
――千早さんはすごい人です。私、たとえわずかでも、追いつきたいんです。
「影響されすぎでは?君たちくらいの年齢のときにはよくあることだよ。
 …それで?君は僕の歌を手にして、何をしようとしている?
――私は、千早さんと比べると薄っぺらです。
  だから、私と一緒に育っていく歌がいると思うんです。
  お願いです、武田さん、先へ進ませてください。
「なるほど、言いたいことはわかった。そこまで未来を見据えているなら、
 いつかは曲を提供すると約束しよう。でも、僕はインスピレーションがわかないと
 曲が作れないんだ」

それから、武田さんから何の連絡もないまま、オーディションの日になってしまった。
控え室で待っていると、僕宛にバイク便が届いた。
これは…。よし、行くぞ!
  ♪前に 進めない これ以上 そんな時には
   いつも 心で 呼ぶよ あなたの名前
   抱いた 憧れ 今も 変わらないわ
   過ごした 日々は 優しく 溶け出してゆく
   一緒にいる それだけで この世界は
   まぶしいほどに 光り輝く
練習する時間がほとんどなかったけど、僕は、武田さんからもらった歌に賭けた。
この歌は千早さんが言っていたみたいに、まるで魔法のようだった。
そして僕は、千早さんに勝った。武田さん、やりました!

夢子ちゃんに、千早さんに勝ったことを報告する。
「そう、あの如月千早に…。私も、勝ったの!
 これで、武田さんに堂々と、オールド・ホイッスルに出してください、ってお願いしに行ける」
それから数日後、千早さんはニューヨークに帰るというので、空港に見送りに行った。
「ありがとう、見送りに来てもらって。秋月さん、あなたに会えていい刺激になったわ。
 最後にひとつ。あなたの周りには支えてくれる人がいるはず。絆を大切にね」
千早さんは、鳥のように飛び去っていった。

57アイドルマスターDS ◆l1l6Ur354A :2009/12/31(木) 03:41:25 ID:56hPhCbH0
★夢、歪みの果てに(ランクB)

「あの…、次のオーディションでは、ご一緒させてもらいますので、よろしくね」
次の相手は、いやし系アイドル、三浦あずささんに決まった。
それにしても、夢子ちゃん、どうしたんだろう。
『私、アイドルやめることにした。じゃあね』
そんなメールが来たのが最後で、最近、連絡が取れない。

夢子ちゃんがよく自主レッスンする公園へ行ってみることにした。
――あっ、いた、夢子ちゃん!
「何しに来たのよ?」
――どうしたの?アイドルやめる、って…。
「私の夢が消えたの。武田さんが言ったの。君みたいな人間を
 オールド・ホイッスルに出すわけにはいかない、って」
夢子ちゃんが他のアイドルに嫌がらせしてたことが、武田さんの耳に入ったらしい。
「夢子ちゃん、やっぱり、ここにいたのね」
「お姉さま!会いに来てくれたんですか?」
あずささんがやって来た。
夢子ちゃんが言うお姉さまとは、あずささんのことだった。
「何で、私がこんな目にあわなきゃならないの…」
夢子ちゃんはとうとう泣き出してしまった。あずささんがなぐさめたけど、泣きやまない。
――夢子ちゃん、私、なんとかやってみる!
  夢子ちゃんの夢が、また少しでも動き出せるように。

武田さんに直訴しに行く。
――武田さん、今日は、お願いがあって着ました。夢子ちゃんのこと、考え直してくれませんか?
「ふむ、あの子のことを、ね」
――夢子ちゃんの才能は本物だと思います。夢子ちゃんにとって、オールド・ホイッスルに出ることは、
  何より大切な夢なんです。その夢を奪わないでください。
「何と言われようが、僕は彼女に機会を与えるわけにはいかない」
――どうしてですか?
「オールド・ホイッスルは、歌を通じて、皆の心を満たす番組だ。
 そもそも彼女の生き方は、番組のコンセプトに反している。
 僕は、人を欺くような歌い手を自分の番組に出したくない。
 そういう意味では、今の君も同様に、ね」
ま、まさか…。
「秋月くん、君は男なのだろう?」
――いつから、気付いてたんですか?
「初めてTVで見たときから。体の線の細さに比べて、スタミナと声質に違和感を覚えた。
 僕は、君を男性として、見ていた。…なぜ、女性のふりをする?」
――社長の方針なんです。女の子の方が受けるだろうって。
  僕だって、本当は、男のアイドルになりたかった。
「それならば、なぜ事務所を飛び出してでも、そうしない?」
――社長や、これまで応援してくれてきたファンに悪いかな、って思って…。
「自分の夢も追えない君が、人の夢のためにこうしてやってくるのは、とても不自然に感じるが」
――それは…そうかも知れません。わかりました。自分でよく考えてみます。
58アイドルマスターDS ◆l1l6Ur354A :2009/12/31(木) 03:42:15 ID:56hPhCbH0
お互い、忙しいスケジュールの合間を縫って、あずささんと会う。
――あ、どうですか、夢子ちゃん。
「それが、何を言っても、ぜんぜん聞いてくれなくて…」
――そうですか…。ところで、あずささんには夢ってありますか?
「実はね、今度のオーディション、私の夢をかけたオーディションなの。
 勝つことが出来れば、夢へ歩き出す勇気がわいてきそうな気がして…」
――あずささん、ありがとうございました。おかげで目が覚めました。
  私も、自分の夢に向かって、もっと真剣になってみようと思います。

事務所へ戻るなり、僕は社長に言った。
――社長、すごく大事な話があるんです。私、女の子をやめます。
  そろそろ、男の子として活動させてください!
  僕、ファンのこととか、たくさん考えました。それでも、チャンスがほしいんです。
  たった一度でも。望み通りの自分に変わっていけるチャンスが。
「そうね。だったら、次のオーディションに勝ったら、男の子デビューのこと、考えてあげるわ」

さあ、ついにオーディションの日だ。男の子デビューがかかってる。
ここで勝つか負けるかで、僕の運命、大きく変わる気がする。
  ♪転んで 立てない これ以上 そんな時には
   褒めて 撫でて ギュっと 抱きしめてよね
   抱いた 夢は 今も 変わらないわ
   過ごした 日々は 優しく 溶け出してゆく
武田さんからもらった新曲で、僕はあずささんに勝った。
「負けたのは残念だけど、でも、いいの。まだ夢へ踏み出すときではないのね」
あずささんは、負けてもさっぱりとした顔をしていた。

59アイドルマスターDS ◆l1l6Ur354A :2009/12/31(木) 03:44:37 ID:56hPhCbH0
★僕は男だ!(ランクA)

僕はまた、武田さんのところへお願いしに行った。
――武田さん、僕、男の子だって公表します。それで、ファンのみんなに受け入れてもらったら、
  夢子ちゃんのこと、もう一度考え直してもらえないでしょうか。
  そして、もうひとつ。僕も、オールド・ホイッスルに出させてください。
  男の子アイドルとして!
「それでは、1つ課題を設けよう」
アイドルアルティメイトという大会、その出場権をかけたオーディションに勝つこと。
それが条件だった。
「君の歌声は、強さと愛らしさをあわせ持つ。
 男女双方の心に響く歌を歌えるのは、君しかいないんだ。
 歌の新時代のため、オーディションを突破してほしい」
やるぞぉ!男の子デビューだ!

男の子だと公表するために、僕はとある歌番組に出ることになった。
トークコーナーで、僕はこう言った。
――僕、本当は、男なんです!!
「衝撃の事実が今ここに…なーんてね。あはは。まさか、涼ちゃんが
 そんな真顔で冗談言うなんてね」
司会者の人に軽く流されてしまった。
その後のオンエアでは、僕がしゃべった部分がカットされてしまっていた。
どこかから圧力がかかっているらしい。

僕は久しぶりに、夢子ちゃんに会った。
「聞いたわよ。あなた、ヤバいことになってるらしいわね」
――うん。でも、僕は引かない!信じるもののために、夢を成し遂げる!
「やめなさい!にらまれて、私の二の舞になりたいの?
 この上、あなたまで活動停止になったら、私は…」
――それでも僕は、夢をあきらめたりしないよ。夢は僕たちを見捨てたりしない。
  それを夢子ちゃんにも見せてあげる!
「もしかして、あんた、男の子なの…?」
僕は、その問いには答えなかった。

男の子だって公表する機会を探すけど、見つからない。
生放送は降ろされ、録画の番組でも好きなことは言えない。何か手はないのか?
僕は、武田さんに相談してみることにした。
――僕、どうしたらいいのかわからなくて。
「ふむ。手がないわけではない。不本意ではあるが…。
 それは、オールド・ホイッスルだ」
オールド・ホイッスルの内容は武田さんに一任されていて、誰も口出しできないらしい。
そのオールド・ホイッスルの番組内で、僕は男だと公表することになった。
――感謝します。僕にチャンスをくれて。
60アイドルマスターDS ◆l1l6Ur354A :2009/12/31(木) 03:45:27 ID:56hPhCbH0
武田さんから出された課題の、オーディションも突破した。
事務所に帰って、社長に報告する。
――社長、オーディション、勝ちました。
  僕、女の子アイドルを長くやってきたせいで、いつの間にか、
  男としての自身もついてたんです。
「涼、あなたは紛れもなく、時代を変えていける男の子よ!
 素顔のままのあなたで進んで行きなさい」
――ありがとうございます、社長。

あとは、オールド・ホイッスルに出るだけだ。
夢子ちゃんには、来週のオールド・ホイッスルを見るように言っておいた。
そこで、言いたいこと、全て伝えるから。

「今夜も、極上の歌をあなたに。オールド・ホイッスルにようこそ。
 こんばんは。武田蒼一です。今夜のゲストは、秋月涼さんです」
――こんばんは。よろしくお願いします。
  TVの前のみなさん、実は僕、秋月涼は、女性ではありません。
  これまで女性アイドルとして活動してきましたけど、
  僕、本当は男なんです。
「この発表が茶番でないことは、僕が証明します。
 多くのファンからすれば、もしかしたら、裏切られたと感じるかもしれません。
 彼に転身を勧めたのは、他ならぬ僕です。
 男性ボーカリストとしての彼の魅力を封じ込めてしまうのは、あまりにも惜しい」
――僕、悩みました。でも、僕が夢をあきらめてしまったら、人に夢を語ることなんてできない。
  皆さん、夢をあきらめないでください。
「それでは、聞いてください。彼の本当の歌声を。曲は『Dazzling World』」
『Dazzling World』…素晴らしい世界という意味だ。
  ♪キラキラ光る この気持ち
   大切なもの 見つけたのよ
   時が流れて 光りだす
   思い出一杯 幸せよ
   あなたと会えた 瞬間を
   わたしはずっと 忘れない
   手と手つないで 歩き出す
   あなたと生きる 素晴らしい世界!
もう、女の子らしい歌い方をしなくてもいい。できるだけ男らしく歌ってみた。
61アイドルマスターDS ◆l1l6Ur354A :2009/12/31(木) 03:46:17 ID:56hPhCbH0
僕が男の子であることを公表した、その後。
周りの人…特に、ファンたちからは、全く予想外の反応が返ってきた。
『涼ちゃーん!男の子でもかわいい!萌え〜♪』
そして、新たに女の子のファンも多数。
『キャー!涼く〜ん!』
「よもや、こんなことになるとはね。大きくなったね、涼」
律子姉ちゃんは、ほめてくれた。
前途は洋々。もう僕の前をさえぎるものは何もない。
あとは、ただ1つ。

「TV、見たわ。バカじゃないの?私に言いたいことをわざわざTVで放映するなんて…」
夢子ちゃんは、視線をそらしながら言った。
「それより、武田さん、小細工せずに勝ち上がってくれば、考え直してくれるってさ」
――戻ってきてくれるんだね?
「復帰するわよ。オールド・ホイッスルを目指して。すぐあなたに追いついてみせる。
覚悟しておきなさい!」

こうして僕は、最大の夢を叶えた。
男の子アイドルとして、頂点に立つという夢を。
でも、まだこれからだ。
そう、これから…。きっと、この先にもっと素晴らしい世界が、必ずあるから。

END


62アイドルマスターDS ◆l1l6Ur354A :2009/12/31(木) 03:58:48 ID:STMelYQB0
★大告白!?進むべき道は(ランクB)
 (『★夢、歪みの果てに』にて、オーディションで負ける)

僕は、男の子デビューするという夢を見失った。
たとえ、夢が見えないままでも、アイドルとしての毎日は続いていく。
このままでいていいの?
そうだ、夢子ちゃんにだけは、打ち明けてみよう。
――実はね、私、男なんだ。
「は?あなた何言ってるわけ?そんな冗談言うために呼び出したの?私、帰る」
それ以降も、誰に言ってみても、誰も冗談だと思って、信じてくれなかった。

僕は、武道館ライブに武田さんを招待した。
女の子アイドルとして、最高のステージになるように、がんばった。
武田さん、見てください。これが、私のあるべき姿です。
ライブの後、武田さんと話をする。
「…いいライブだった。掛け値なしに。たとえ仮面をかぶっていても、君はたいしたものだ」
――ありがとうございます。
「それで、これが君の答えだと受け取っていいんだね?」
――はい。
「そうか、残念だ」

イケメンになりたい、なんて、小さいことだよね。
こうして僕…私は、女の子アイドルとして活動していくことになった。
――戻っておいでよ。アイドル、楽しいよ?
心から楽しそうな私の姿を見て、夢子ちゃんは復帰する気になったみたい。

さようなら、私の夢。
こんにちは、私の夢。

END
63アイドルマスターDS ◆l1l6Ur354A :2009/12/31(木) 04:08:44 ID:STMelYQB0
他の2人のリクエスト出したのは実は自分です
他の2人の分のリクエストは取り下げます
っていうかいつか必ず書くけど。リクエストがあろうとなかろうと勝手に書きます。

というわけでアイドルマスター ディアリースターズを未解決リストから消しちゃって下さい
予約や途中に入れることも不要です


あと
PSPの「勇者30」の既出部分の続きをリクエストします。
64ゲーム好き名無しさん:2009/12/31(木) 14:39:46 ID:GLU7IPOD0
乙です。やぶうち優の「少女少年」みたい。
65夜想曲2:2009/12/31(木) 18:10:25 ID:7O0/ouR/0
続きです。
66夜想曲2(解決編):2009/12/31(木) 18:11:41 ID:7O0/ouR/0
『 拝啓 天方様
  私はあなたに謝らなければなりません。
  あなたが激戦区へ行かされたのは、兄のせいだって。館にいらした小田様と兄が話しているのを聞いてしまったのです』

  小田『それにしてもやり過ぎじゃないのか野々宮』
  野々宮『お前に何が分かる! あいつは俺の目を盗んで真沙子と逢引していたんだ! 当然の報いだ』
  小田『だが、もし生きて帰ったら殺しに来るかもしれないぞ』
  野々宮『その時は望むところ…』
  真沙子『お兄様! 天方様をどうして!』
  野々宮『真沙子! 聞いていたのか』
  真沙子『ええ、全て聞いていましたわ。お兄様は誤解しています。
      天方様は私をたぶらかしたりはしていません』
  野々宮『ええい、うるさい! お前のためを思ってやったんだ。
      お前は俺が幸せにしてやるから、黙って言う通りにしていればいいんだ』
  真沙子『いや、私はお兄様の人形ではないわ!』
  
  野々宮『真沙子……なぜわかってくれない……』

  真沙子『天方様…』


『 拝啓 天方様
  今日は、朝から雪が降り続けています。
  気温が低いと体調が優れないのですが…今日はそんな事などどこ吹く風。
  なぜなら今日は、聖クリスマスの日だからです。
  西洋では恋人達が2人で過ごす日だと聞いて、私も天方様と過ごすクリスマスを楽しみにしています。
  それと、今日は兄がプレゼントをくれました…』

  野々宮『真沙子』
  真沙子『お兄様。私、お兄様とはお話したくありません』
  野々宮『そんな口が利けるということは、体の方は悪くなさそうだな』
  真沙子『知りませんわ』
  野々宮『そうとんがるな。今日はお前にクリスマスプレゼントを買ってきたんだ』
  真沙子『いりません。私が欲しいのはただ一つ……』
  野々宮『そうかな?』
  野々宮、蓄音機を鳴らすと『夜想曲』が流れる。
  真沙子『夜想曲?』
  野々宮『そうだ、お前この曲が好きなのだろう』
  真沙子『ええ…。ありがとう、お兄様』
  野々宮『真沙子が喜んでくれてよかった』

『 天方様…。あなたは今どうしてらっしゃいますか。
  私は今、夜想曲を聞きながらあなたのことを思っています。
  ああ、あなたに会いたい…。あなたに…』
67夜想曲2(解決編):2009/12/31(木) 18:13:47 ID:7O0/ouR/0
 照子の料理を味わいながら主人公は姿を見せないパートナーの事を思っていた。
 パートナーの事を思うたびに、様々な不安や疑念が湧いては消えていった。
 
 再び日記を開く。
 クリスマスの後からは大部分が焼け落ちている……。


『 拝啓 天方様
  松の頃も過ぎ去って、今日は、冬とは思えないくらい良い天気でした。
  実は私、天方様に秘密があるのです。
  それは…』
  
  夜想曲を演奏する真沙子。
  真沙子『ゴホッ、ゴホッ…』
  照子『あまり無理をされてはお体に響きますよ』
  真沙子『照子さん。心配しないで』

『 真沙子のピアノはまだ未熟ですが、天方様が帰る日までにはきっと弾けるようになっています。
  お体にお気をつけて』


 相変わらずパートナーからは連絡が無い。
 こちらから連絡しようと何度も思っては、どうしても受話器に手を伸ばす事ができず決心がつかない。
 翔子は『夜想曲』の練習を続けているが、トリルのパートがうまくいかなくて苛立っているようだ。
68夜想曲2(解決編):2009/12/31(木) 18:15:25 ID:7O0/ouR/0
『 拝啓 天方様
  今日は武田先生の往診の日です…』
 
  武田『最近随分と顔色が良くなってきたね。これなら男の人もほっとかないだろう』
  真沙子『まあ、先生ったら冗談がお上手ですね』
  武田『その照れよう、もしかしたら…』
  真沙子『やめてください。恥ずかしいじゃありませんか…』
  武田『はっはっは、まあいいわい。薬はちゃんと飲むんだぞ。来週また来るから』

『 それからピアノの腕もずいぶん上手になったんですよ。
  でも…』

  夜想曲を演奏する真沙子。
  野々宮『ずいぶん上手になったな』 
  真沙子『お兄様。いつからいらっしゃったんですか? ノックもせずに入るなんて…』
  野々宮『天方なら良かったのか?』
  真沙子『そんな…』
  野々宮、真沙子を抱きしめる。
  野々宮『お前の事は私に任せるんだ』
  真沙子『や、止めてください!』
  野々宮『いい加減にしたらどうだ。天方はもう死んでいる』
  真沙子『そんなはずはありません。あの方は必ず…』
  野々宮『参謀本部の知人の話では、大本営の発表は全て嘘だ。
      南方の拠点は次々と陥落し、帝国軍は撤退を続けている。
      何万もの兵も玉砕している。天方も無事じゃあるまい』
  真沙子『そう仕向けたのはお兄様じゃない! 大丈夫、あの方はきっと帰ってきますわ!』 
  野々宮『今に分るさ…』
  野々宮、娯楽室を出て行く。
  真沙子『……天方様、必ずご無事で。真沙子も天方様のご無事を毎日祈っています』


 なんとかパートナーの家に電話をしてみたが、間の悪い事に外出していた。
 一体どうしたのだろう?
 翔子の方は着々と上達し、この分ならもう少しで弾きこなせるようになるだろう。


『 拝啓 天方様
  真沙子は毎日ピアノのレッスンをしています。
  トリルのパートを弾けるようになったんですよ』

  咳き込みながら夜想曲を演奏する真沙子。
  真沙子『私も元気でいます…。天方様も必ず、必ずご無事で…』
69夜想曲2(解決編):2009/12/31(木) 18:18:27 ID:7O0/ouR/0
『 拝啓 天方様
  最近体の調子がすぐれません。
  武田先生は『陽気のせいだ。すぐに良くなる』と励ましてくれます。
  ピアノのレッスンは続けています。
  ああ、早くあなたに会いたい…』

  咳き込みながら夜想曲を演奏する真沙子。
  真沙子『天方様…』
  真沙子、ピアノに倒れかかる。
  照子『真沙子さま! 真沙子さま!』
  真沙子『あなたに一目だけでも…』


 田所が久しぶりに戻って来た。しばらくは図書館で仕事をするようである。


『 拝啓 天方様
  今日は一日ベッドから起きることができなかった。
  レッスンを続けたいと言っても、武田先生がだめだとおっしゃって…』

  照子『駄目ですよ、真沙子さま! 起きられるなんて』
  真沙子『お願い、少しだけでいいの。ピアノを練習させて』
  照子『いけません。それより真沙子さま、お薬をお飲みにならなくては』
  真沙子『…わかったわ』
  薬を差し出す照子
  真沙子『照子さん…』
  照子『はい』
  真沙子『さっきね、雪が降りつづけるのをずっと見ていたの…。
      雪が窓に付くと部屋の温度で溶けてゆくでしょう…。
      人の命も、あの雪のように儚いものなのでしょうね』
  照子『そんな事ありません。真沙子さまはきっと良くなります。
     野々宮様も労咳に効く薬が独逸(ドイツ)から輸入されるっておっしゃって、
     東京に向かわれてます』
  真沙子『お兄様が…』
  照子『そうですよ。野々宮さまは真沙子さまの事を真剣に心配していらっしゃいます。
     溶けてゆく雪には心配してくれる人はいませんが、真沙子さまには野々宮さまや私がいます。
     大丈夫、きっとよくなります』
  真沙子『そうね。ありがとう、照子さん…』

『 真沙子は頑張って病気に勝ちます。
  だからお願い。あなたも必ず帰ってきてください…』
70夜想曲2(解決編):2009/12/31(木) 18:19:50 ID:7O0/ouR/0
 田所が心配して地下書庫に降りてきた。
 地下書庫はもう随分と片付いている。あと2、3日もあれば、長かった作業は終わりを迎えるだろう。
 主人公が図書館にやってきて2ヶ月……それまでの時を感慨深く語り合う。
 田所は主人公に持ってきた飲み物を差し出す。紅茶に少しのブランデーを混ぜたものだった。
 主人公が飲みだすと、田所はパートナーの事を心配する。
 そして突然、田所は主人公に気持ちを伝えた。あの夜の事が真剣である事を……。
 田所の顔が近づく。
 主人公は……田所を拒否し、地下書庫から慌てて離れた。

 1階に上がると、翔子が娯楽室に入っていくところを目撃した。
 主人公は翔子を追って娯楽室に入ると、翔子は『夜想曲』を弾いている。
 その姿に真沙子が重なって見えたような気がした。
 いつも間にか、照子が娯楽室の入り口に立って呆然と翔子を見ていた。どうやら主人公と同じように見えていたらしい。
 翔子の演奏が徐々に旋律を奏で始め、主人公の体に浸透してくる。
 心の奥にある扉を叩かれているような感覚だ……。
 音には次第に暖かさと悲しさが交差しはじめる。
 そう……真沙子の切ない思いそのもののように……。

                  『会いたい』

 『夜想曲』が主人公の心を揺さぶる。
 その瞬間、主人公は感じた……いや、気付いた。
 パートナーを愛する気持ちを。
 そして心はその気持ちに支配されていった。
 忘れていた……いや、目を背けていたのかもしれない。
 何が一番大切なのかを。
 田所がそっと主人公の肩に触れ、日記を差し出した。
 主人公は最後のページを開いた。
 赤黒く染み入ったページにはただ一言、『愛してる』と走り書きで書かれていた。
 
 『夜想曲』の演奏とともに、『開かずの間』の鏡から光があふれる。
 光は本を照らし、本から光の粒子が溢れる。
 光の粒子は2人の人間を形作り、お互い抱き合っていた。
 そして光は、やがて空気に溶け込んでいった……。
71夜想曲2(解決編):2009/12/31(木) 18:20:44 ID:7O0/ouR/0
 主人公はいつしか涙を流していた。
 演奏が終わると、止め処なく涙が流れる。
 会いたい……パートナーに……。
 主人公はその気持ちのままに、図書館を飛び出した。
 暗い山道を通り過ぎ、駅へと向かう。
 空は夜が開け、太陽が昇り夏の日差しが現れ始めていた。
 始発に乗ってパートナーに会いに行こう。
 そして、自分の気持ちを伝えよう。
 そうだ、どんな時もそばにいてくれたのはパートナーだ。

 駅には、パートナーが立っていた。
 主人公は開口一番でパートナーに謝る。
 そして……
「僕(私)は、パートナーを愛してる」
 パートナーは、その想いに応えてくれた。

 後でわかったことだが、パートナーが姿を見せなかったのは主人公の気持ちを確かめるためだった。
 東京でそのことを聞いた田所は主人公の煮え切らない気持ちを動かすために、主人公に気のある振りをしていたのだ。
 田所とパートナー…ここ数日で2人の間で交わした言葉がどれだけ本当なのかは分らない。
 しかし、今となってはどうでもいい事だ…。
 結果的に2人の思惑にまんまと乗ってしまったが、これでいいと思う。
 自分の気持ちに正直になれたから…。

 その後、照子と翔子は一足先に東京へと発っていった。


 そして作業が全て終わった今日、いよいよ図書館と別れの時が来た。
 鬼村の車に搭乗して、主人公達は帰ることになった。
 田所に見送られ、主人公達は鬼村の車に乗り込む。

「帰ろうか…」


3巻 「永遠の夜想曲」  完
72夜想曲2(解決編 その他のエンディング):2009/12/31(木) 18:33:15 ID:7O0/ouR/0
1巻 「図書館炎上」  終
(図書館にて、鬼村と翔子が訪ねて来た時の選択肢で「そのままにして玄関に向かった」を選ぶ)
 主人公は一旦火をそのままにして玄関に向かった。
 
 (翔子を談話室に案内するところまで内容は同じなので省略)

 ふと、廊下から焦げ臭い臭いがしてきた。
 廊下に出てみると……キッチンから火の手が上がっていた!
 レンジの火をそのままにしてしまった事が原因だった。
 主人公達は急いで図書館から脱出する。
 そこへ丁度、田所が戻ってきた。

 図書館は主人公の不注意で見事に炎上してしまった……。
 

2巻 「閉ざされた心」  終
(地下書庫にて、田所の気持ちを伝えられた時の選択肢で「そのまま田所さんに寄り添った」を選ぶ)
 主人公は……田所を受け入れ、寄り添った。
 そして田所は、理事会で図書館の閉館が決まった事を話す。
 表向きは老朽化によるものだが、実は最近の一連の事件をマスコミに嗅ぎ付けられ、創設者・野々宮の過去まで取材の手が伸びるのを恐れての事だった。
 田所は真剣に抗議したものの、理事会の決定は覆せなかった。
 短い間だったが、第二の自分の家とも思えるようになった図書館が終わりを迎えるのを寂しく思う主人公。
 田所は卒業したら自分の下で働かないかと誘う。
 答えを出せない主人公は黙ってるしかできなかった。

 次の日、照子と翔子は迎えの車で発っていった。
 主人公は地下書庫の整理が終わるまで図書館に残る事にした。
 田所も反対はしなかった。
 
 そして……図書館を去る日が来た。
 田所の車に便乗して、主人公は帰ることになった。
 玄関を出て、もう一度図書館を振り返ると、この夏の出来事が頭をよぎった。
 図書館に初めて訪れた日、望月薫、直木さをり、沢田知江、高田純男、白川照子、太田遥、小田教授……感傷的な気持ちになり自然と涙が頬をつたっていく。
 田所の呼びかけで主人公は車に乗り、図書館を去って行った。

 真沙子の日記は、次のページで終わっていた。
 最後のページは真沙子のものかと思われる血で黒く滲んでいた。
 真沙子が『夜想曲』が弾けるようになったのかはわからないが、日記には最後にこう一言書かれていた……
    
   『会いたい……』
73夜想曲2:2009/12/31(木) 18:36:15 ID:7O0/ouR/0
・高田純男(古川忠男)を始めとした幽霊は鏡の力で現れた。前作の第1話にも木谷ハナエという幽霊が主人公の前に現れている。図書館で聞こえる奇妙な物音の原因の1つはこの幽霊が起こしたもの。
 残りの原因は過去の犯罪を隠蔽するために地下書庫を調べていた小田教授と、野々宮の遺書を不審に思い密かに図書館内を調査していた田所。
・照子の旧姓は美川。もう説明するまでもないが、前作の外伝で登場したメイドが彼女。
・一久との別居で翔子が照子に引き取られた時、照子は野々宮の事を思い出さないようにするため「昌子」を「翔子」と呼んでいた。亜砂が2話の最後の手紙で「昌子」と書かれていたのは、そんな事情を知らなかったから。
74夜想曲2:2009/12/31(木) 18:37:55 ID:7O0/ouR/0
解決編はこれで終わりです。
次の投稿で最後になります。
75ゲーム好き名無しさん:2010/01/01(金) 05:55:53 ID:kMyb2YDX0
新年おめでとうございます。
このスレの>>74までをWikiに収録、未解決リストに反映しました。

3ヶ月以上経ったので「おさわり探偵 小沢里奈」
「ブランディッシュ〜ダークレヴナント〜」「EVERBLUE2」「Warcraftシリーズ」を
●途中 の欄から消しました。

1ヶ月以上経ったので「東方緋想天」を ●執筆予告がある物 の欄から消しました。


wiki内の「ロックマン1〜8」のページに、
「ロックマン9 野望の復活!!」と「ロックマン10 宇宙からの脅威!!」のストーリーを
wiki直接編集で追加されていましたが、
ロックマン10の部分は公式サイトのストーリーと全く同じ文面だったようです。
無断転載の恐れがあると判断して該当部分を一時的に削除しました。
ロックマン9の部分は単独のページを新たに作成しそちらに移動しました。
76ゲーム好き名無しさん:2010/01/05(火) 19:45:06 ID:PDtDWLR/0
DSのソフト、ウィッチテイルのストーリーを教えてください
77ゲーム好き名無しさん:2010/01/05(火) 20:21:43 ID:ZmYXFhNU0
未解決リストにあったWSのモノアイガンダムズを再プレーしたので
とりあえず1周目だけ投下します。スペシャルモード、及び追加シナリオはまた後ほど。

「ガンダムオンリースパロボ」と言われるGジェネギャザービート。
そして本家スパロボでオリ主人公が登場したように、今作はシリーズ3作目にして初の「オリジナル主人公」
が登場するGジェネです。
そんなわけで基本的に主人公周りのストーリーを中心に紹介ていこうと思います。
他のメンバーについてはぶっちゃけ「スパロボ」といえば大体説明できますし。
あと、オリジナル以外の版権作品の登場人物、モビルスーツに関しては基本「知ってる」という前提で
書いてますので、ガノタ以外は各作品Wikiなどを参考にしてください。

主要キャラクター解説

シグ・ウェドナー…主人公。腕も立ち、女にもモテるが肝心なところでヘタレで鈍感というギャルゲ主人公体質なダメ男。
アイン・レヴィ…ライバル。ニュータイプ。ショタ顔の腹黒野郎だが、肝心な部分はやはりヘタレなメカオタク。
セレイン・イクスペリ…ヒロイン1号で本命。年上でサムライ口調。そして超天然という属性。本質は甘えたがり。
ミアン・ファーレン…ヒロイン2号。年下でロリ顔。献身的なお嬢様だが、この中で一番芯が強いと思われる。

結論…ヘタレ男2人が肝の据わったヒロイン2人に引きずられて波乱の人生を送るお話。
ガンダム版「君が望む永遠」。
(あ、でも「主人公が復讐の鬼」→鬼哭街(ニトロ)
     「彼女が幼馴染をSATSUGAI!」→スクイズ(オーバーフロー)
 なのでちよれん特盛作品ともいえるか?)
78モノアイガンダムズ:2010/01/05(火) 20:23:54 ID:ZmYXFhNU0
忙しい人のための要約版
一年戦争末期、新設されたニュータイプ部隊の隊長に選ばれた若き仕官シグ中尉。
その中の3つ年上でちょっと天然入った美人ニュータイプ・セラに告白され、付き合うことに。
戦後の将来も約束した仲であったが、ア・バオア・クーの決戦後、仲間のショタ坊やアインの裏切りで
セラも含めた仲間の大半を失い、自身も顔に大きな傷を負う。
その後、アインへの復讐の鬼と化したシグはデラーズ紛争を経てエウーゴに参加し、
グリーンノアでガンダムMkU奪取任務の中で仇敵アイン、そしてモノアイ装備の超高性能新型ガンダムと遭遇し、
ガンダム(シスクードと言う名前)を強奪、自分の機体とする。
グリプス戦役の中で(場合によっては途中から第一次ネオジオン紛争に変わります)、
ティターンズ所属のアインと戦いを繰り広げる中、彼を慕う新たなヒロインが。
元の上司ブラード艦長の一人娘である美少女パイロット、ミアンだ。
12歳の頃から7年間シグ一筋だった彼女は、現在フリーのシグに猛アタックをかけ、シグも満更ではなかったが、
そこへ思いがけず生きていたセラが現われる。ただし、アインに洗脳され、ロボットのようになった存在として。
アインをマスターとして献身的に仕えるセラを撃つ事ができず、苦悩するシグ。
そしてグリプス戦役(ネオジオン紛争)に決着がついた時、ついに最悪の事態が訪れる。
人口ニュータイプであったセラの秘められた力を利用した、
人間の精神をコントロールする最終兵器「テラ・スオーノ」がアインの手により発動されたのだ。
ミアンと二人でテラ・スオーノの元へ辿り着いたシグは、アインをついに倒すも、
テラ・スオーノを止めるためにはセラを殺すしかないという事実に直面する。
A.やっちゃう
B.オレにはできない

A→自らの手で決着を。最後に正気に戻ったセラに最後の別れを告げ、あぼーん。ミアンと一緒になる。
B→シグのヘタレぶりを見かねたミアンが突撃。寸前で直撃くらってあぼーん。
  もう生きていられないというセラをシグが説得し救出。セラと一緒になる。

だが、実はクリア後選べる難易度の上昇したスペシャルモードだと
C→仲間(歴代ガンダム主人公ズ)が助けに来るという展開に。セラを救出し、主人公両手に花。めでたしめでたし。
(俺達の戦いはこれからだ?)
79モノアイガンダムズ:2010/01/05(火) 20:25:12 ID:ZmYXFhNU0
ジオン編
時に宇宙暦0079年12月半ば。後に1年戦争と呼ばれる戦いは末期に入り、
ジオン公国は落日の時を迎えようとしていた。
カリフォルニア戦線を経て宇宙へと上がったジオン軍少尉シグ・ウェドナーは、
上官であるブラード・ファーレン中佐の辞令により、中尉に昇格し、新設されるMS隊の隊長に任命される。
まだ19歳と若いシグは自分はそんな器ではないというが、
そもそもこの部隊はニュータイプ専用兵器の運用実験のための部隊であり、
隊員はフラナガン機関の選りすぐりの若きニュータイプ達である。
それゆえ人間関係を考え、同世代のシグが隊長に選ばれたというのである。
(シグ自身はまったくのオールドタイプ)
そんなことまで面倒見れるか、と乗り気ではないシグだったが、その矢先に
フラナガンのシャトルから敵パトロール部隊と遭遇し交戦中という緊急通信が。
それを聞いたシグは即座にザクで出撃し、ただ1機で救援に向かった。
そんな彼の様子に、シグの隊長としての成功を確信するブラード。

現場に到着したシグはジムに包囲されたシャトルを発見した。
すぐさま救援に向かう旨を通信すると、シャトルからもリックドムが出撃してきた。
これが初陣だというパイロットと息の合った連携を見せ、瞬く間にジムを全機撃墜。
帰還したシグの前でリックドムのパイロットがヘルメットを取ると、意外にもシグより年上の美しい女性であった。
セレイン・イクスペリ少尉、セラと呼んでくれと名乗る彼女に思わず見入るシグ。
そんな彼を「まさか惚れたか?」とからかうブラード。
すると、彼女を卑小な欲望の対象にするなと突っかかってくる一人の少年が現われた。
彼はアイン・レヴィ曹長。セラと同じくフラナガン機関から派遣されたニュータイプであるという。
この二人がシグの部下達になるという。
顔合わせが済み、帰ろうとしたシグはセラに呼び止められる。
先程ブラードが言っていたシグがセラに惚れたの云々について聞きたいのだという。
いきなりなんだと戸惑うシグに、セラは自分は長年研究所の中だけで育った身の上のため、
恋愛だのといった話にはまったく経験がないので、知ってみたいというのだという。
その点でシグは自分の相手としては申し分ないとのこと。
なぜならシグは優秀な兵士だからだと。優秀な兵士がなぜいいのか、というと、
恋愛は引き際を誤ると泥沼に入り込むらしいので、引き際を心得ている男であったほうがいいとのこと。
根本的に勘違いしていると呆れるシグだが、ならばどう違うか検証させてくれとあくまで冷静に
トンデモ天然発言を続けるセラ。とりあえず他を当たってくれと断るシグだったが、
こいつは疲れる相手だとため息をつくのであった。
80モノアイガンダムズ:2010/01/05(火) 20:26:29 ID:ZmYXFhNU0
ブラード戦隊の次の任務は木馬ことホワイトベース追撃。これはセラと連邦のニュータイプ(アムロ)を
接触させてみるというキシリアの意思によるものだった。

ブラード戦隊が到着した時、ホワイトベースと対峙していたドレンのファルメルは原作どおりガンダムにやられる寸前であった。
危機一髪のところを艦砲射撃で救出し、戦闘開始。
「『白い悪魔』くんには恨みはないが、これも任務だからな」
とアムロ相手でも相変わらず冷静なセラだったが、さすがに一筋縄ではいかない様子。
被弾したセラを大げさに気遣うアインだったが、
セラは万一のことがあればシグが守ってくれるから大丈夫だと言ってのけた。
そしてこうなれば一気にガンダムを叩く、と一騎打ちを挑むセラだったが、
アムロ、セラ共に共鳴現象を引き起こし、一時的に意識を失ってしまった。
朦朧とする意識の中、何かに目覚めようとしていたセラだったが、危ういところで近くにいたララァの意識がセラを引き戻してくれた。
だが、その時のことはセラの記憶には残っていなかった。
シャア&ララァも到着し、快勝。ホワイトベースは後退した。
その後ニュータイプ専用MAエルメスが完成したとの報告が入った。
ただ、セラの機体がサイコミュの調整に手間取っているため、ブラード隊は直接工廠へ受領しに向かうことに。
だが、この情報は連邦側に筒抜けであった。
報告を受けた連邦のジャミトフはいよいよ「あれ」が実用化に近づいたということか、とほくそ笑み、
バスクらを工廠に向かわせた。

そうとも知らずセラは初めて乗るエルメスを上機嫌で乗り回していた。
メカニクスに深い造詣を持つアインは得意げに機体のシステムを説明する。
そこへバスク率いる連邦の大軍が押し寄せてくるが、
相変わらずビッグな態度のセラはエルメスの性能を試すと単機で突撃するが、伏兵に囲まれる。
と…遠く離れた場所にいるララァが何かを感じ取った。「いけないわ、セレイン少尉…」
背後から不意打ちを喰らって窮地に追い込まれ、捕獲されるエルメス。
その時、セラの悲鳴と共に何かが発動した。
正気を失うセラに同調するかのようにその混乱はサイコミュを通して戦場にいる全ての者に波及した。
シグらはなんとか耐えたものの、多くの連邦兵士達が混乱の末に同士討ちを行う地獄のような光景が表出した。
そしてその波動は、アムロ、ララァ、シロッコら別々の場所にいるニュータイプ達すべてにも感じ取られた。
こっそり様子を見ているフロスト兄弟は何が起こったか知っている模様。
また、ギンガナムも何かを知っているらしく、波動の感知を行っていた。
ちなみにこの状況でも全然平気なヤザン。さすがニュータイプと対等に戦うオールドタイプ。パねえ。
状況を打開すべく、シグはセラを直接説得することに。
「目を覚ませっ、セラっ!!!」
一か八かの賭けであったが無事成功し、セラは正気を取り戻した。
セラによると暴走した時のことは別の誰かが自分を動かしていたようで、よく憶えていないとのこと。
命がけでセラを救出したシグに対し、アインもようやく見直してくれたようで、
初対面で突っかかった事を謝ってくれた。ここに3人はようやく隊として一つにまとまったのである。
ようやく援軍が来た。
赤いゲルググということでシャア大佐かと呼んだら、違うだろ!と怒り出す自称ジオン一赤の似合う男、
真紅の稲妻ジョニー・ライデン少佐。彼らキマイラ隊の協力もあって残るバスクらを退けるシグ。
宙域を撤退するブラード隊であったが、この一部始終をギンガナムの配下が記録している事には
気がつかなかった。
81モノアイガンダムズ:2010/01/05(火) 20:27:13 ID:ZmYXFhNU0
当然のことながらブラードは大混乱を引き起こしたエルメスについてフラナガンの職員に問いただすが、
サイコミュの設定を過敏にしすぎたための共鳴現象としか答えない職員。
だが、周りの人間まで影響を受けるのはおかしいとシグ。
アインも、あそこまで影響が及ぶなど普通ありえないという。
何か重大な秘密が秘められているエルメスにセラをに乗せる事に、ブラードは乗り気ではなかったが、
この部隊はそもそもNT兵器の運用試験を目的とした部隊であり、艦長といえど拒否権はないのだ。
「体のいいモルモットモルモットというわけか?……ふざけるな!!」
 憤りをあらわにするシグだったが、フラナガンはこの件について何一つ真実を教える気はないようだ。

休憩に入ろうとするシグを、セラが呼び止めた。彼女は、シグに一つ頼みがあるという。
「……少しばかり、胸を貸してくれ。」
「……は?」
「言い方が悪かったかな。じゃあ、言い直そう……私を抱いてくれ。」
「……って、おい!!」
 いきなりの展開に仰天するシグ。だが、セラはどうしようもない不安に捕らわれているのだ。
それこそ、誰かに支えてもらわないと到底耐えられないほど……
今までも、そして今この時も表情一つ変えないで平然として見えるのは、
単にどんな表情をすればいいのか分からなかっただけだったのだ。
親の顔すら知らず、物心ついた時分からずっと研究所の中で外の世界も他の人間も知らないまま、
ただ「フラナガンのニュータイプ」として育ってきた自分は、薄っぺらで希薄な存在に過ぎない。
セレイン・イクスペリ。その名ですら「Xナンバー実験体(エクスペリメント)」をもじっただけの代物。
「ニュータイプというのもおこがましいタダの実験動物なんだ……私は」
自嘲するセラをシグは思わず抱きしめた。
「人形が不安がるか!?困ったような顔をするのか!?
 ……じゃあ、オレが今抱いているこの温かい身体はなんなんだ!?
 震えて、怯えてる人は、いったい、誰なんだ?
 オレの胸だったらいくらでも、好きなだけ貸す。だから……そんなことは言わないでくれ……」
そして二人はお互いを受け入れた。

だが、その様子をこっそり見ている者がいた。アインだ。
アインは、オールドタイプの男などフラナガンで最も優秀なニュータイプであるセラにはふさわしくないと言ったが、
セラはニュータイプでもオールドタイプでもどうでもいい、私があいつに惹かれるのはシグがシグだからだ、と
言い、アインの元を去っていった。
「……ボクじゃ……ボクじゃだめなんですか?」
 肩を落とすアイン。結局アインの本音はそれだったのだ。
こうして先程ようやくまとまったと思われたシグ達は、また新たな火種を抱えることになったのだ。
それが後に致命的になるとも知らず……
82モノアイガンダムズ:2010/01/05(火) 20:28:56 ID:ZmYXFhNU0
続いてブラード隊はシャア率いる独立300部隊と共に連邦軍の攻撃にあっているソロモンの支援に向かうことに。
しかし到着したときには既に遅く、ドズルは戦死し、ソロモンは陥落したとのこと。
ソロモン陥落も想定していたシャアはすぐさま脱出支援に切り替え、アナベル・ガトーの奮戦や
白いエルメスで援軍に来たハマーン様(12才)の活躍もあってすみやかに脱出に成功。
なお、激戦にも関わらずどこまでもマイペースなライデンやガトー達、
勝手にララァと女の戦いを始めるハマーンなど、シャアにとってはホント気苦労の多い戦場であった。

戦場を離脱した一行に、ソロモンから避難した民間人の中にブラードの身内がいるとの報告が届いた。
ブラードの娘、ミアン・ファーレンだ。
娘との無事な再会を喜ぶブラードだったが、一緒にいた母親はゼナ(ドズル夫人)の身代わりとなって命を落としたという。
ブラードの妻はゼナの侍女に選ばれた事から分かるように、名門の令嬢だった。つまりミアンもいわばお嬢様。
ただし、ブラードは安易にコネに頼ることを良しとせず、わざわざキシリア配下の突撃機動軍に入ったという逸話がある。
シグにも元気に話しかけてくるミアンであったが、シグは無理はするな、泣きたい時は思い切り泣けばいいと言った。
その言葉に、堰を切ったように泣き出すミアン。
「シグぅぅ!母さんが……母さんが!!」
シグより7つ年下のミアンは昔からシグと知り会いで、彼にとっては妹のような存在だ。
本当の気持ちなどシグには手に取るように分かる。
仲むつまじい様子の二人に、親としては複雑な心境だな、と苦笑するブラード。
そして「アイツがあんな女たらしだったとは。」と、セラは不機嫌そう。

しかしサイド3に帰還するドロワ隊に預けられそうになると、ミアンはパパと離れたくないと
ワガママを言い出し、親子喧嘩になってしまう。
その現場にロリ美少女の存在に感づいたのか(笑)、シャアがやってきた。
さすが子供(少女)の扱いには手馴れたシャア。あっさりミアンを説得し、サイド3行きを決意させた。

その頃、本人たっての強い希望でシャアの元に配属されたハマーンとララァが直接顔を合わせていた。
ニュータイプであるがゆえにララァの心の内が分かってしまうハマーンはララァに改めて敵意を露にした。
「シャア大佐を好きと言いながら別の男の人(アムロ)を想ってるなんて、卑怯です!
 私、絶対にアナタには負けません!大佐を私にふりむかせて見せるわ……必ず!」
 一方的にそう宣言して去って行くハマーン。
「ライバル到来……ってところかな?」
 ちゃっかり途中から見ていたセラ。
「ああいうのは『若さがあって良い』と微笑むようなもんなんじゃないのか?」
 と他人事と思って茶化すセラだが、当事者のララァは途惑い気味。
だが、セラは急に真面目な口調で言った。
シャアのことが好きならアムロのことは諦めたほうが良い。
このままだと、ララァもシャアも不幸になる……そんな気がしてならない、と。
それは予感だったのだろうか…後に、合わせ鏡のような運命をたどる女同士の…
83モノアイガンダムズ:2010/01/05(火) 20:29:39 ID:ZmYXFhNU0
そして、誰も知らない所でもうひとつ暗雲が発生しつつあった。
先のセラの暴走事件について内密に独自の調査を進めていたアインが、フラナガンの最重要機密に辿り着いたのだ。
「プロジェクト・セイレーネ」、そして「テラ・スオーノ」。どれもアインを驚愕させるに足るものであったが、
極めつけの情報が最後に発見された。
「こっ、これは!!まさか、彼女が……!?」
それ以後、どこか今までと違った態度を取り始めるアインだったが、
シグ達はまだその異変にあまり気付いていなかった。

キリング中佐が核兵器を持ち出しサイド6を攻撃しようとしているとの急報が。
ブラード隊はシャアと共に攻撃を阻止すべく急行することになった。
戦闘に突入したブラード隊であったが、ちょっとしたトラブルが発生していた。
サイド3に戻ったはずのミアンが船倉に隠れて密航していたのだ。
シャアさん、全然説得出来てないッス!!
お前に万一のことがあったら死んだ母さんになんと言えばいいのか……と、親馬鹿丸出しのブラードであったが、
戦闘中であるのでこの件はとりあえず棚上げに。
キリングとの戦闘が一段落すると、早速シグに会いに来るミアン。
船倉に忍び込むような真似をする大胆なミアンを、行動力があっていいじゃないか、
いい兵士になれるかもしれないな。とセラは賞賛した。
だが、ミアンのほうはほめられたことよりも先程シグとセラが腕を組んで歩いていた事になにやら心中穏やかではない模様。
「もしかして、こいつはライバル出現というヤツなのかな?」
相変わらず表情を変えないセラを、余裕ぶってると思ったミアンは
「わたしの方が先なんだからね!」
 と一歩も引かない構え。ここに先ほどのララァVSハマーンに続く女の戦いその2が幕を開けたのだった。
しかし肝心のシグのほうは目の前で何が起こっているのか全く気がついてない模様。
さすが主人公。予想を裏切らない鈍感さ。
「相当おめでたいヤツだな、シグ。」
 と頭を抱えるブラード。これ何のギャルゲ?

サイクロプス隊救出のためにブラード隊は単艦でサイド6に侵入したものの、
既に生き残りはバーニィだけになっていた。アレックスに玉砕覚悟の最後の戦いを挑もうとしていたバーニィを、
「貴様の隊長は貴様に死ねと命令したのか!」
と叱咤したのは、セラだった。
バーニィ、そして戦いの中、ジャミトフのおかげで反逆者に仕立て上げられたクリスを
新たに仲間に加えサイド6を後にするブラード隊。
84モノアイガンダムズ:2010/01/05(火) 20:31:00 ID:ZmYXFhNU0
次の任務はア・バオア・クーへ向かうルナ2艦隊を叩くためにキシリアと共に艦隊突撃をかけることに。
先頭に立つのはシャアとララァ、迎え撃つのはホワイトベースを中心にした連邦艦隊……もう分かるよね。
空気を読まない御仁はとっととララァを下がらせてありったけの攻撃IDをかけたスタックでアムロを迎え撃とう。
空気の読める人はそのまま続行。はいララァ死亡!
ショックのあまり魂の抜け殻になってしまったシャアに必死に呼びかけるハマーン。
「私ではダメなの……?」
 あきらめかけたハマーンに、声は届いている!もう一度やってみるんだ!!とセラの激励が飛んだ。
「シャア大佐が悲しんでいるのはわかる……でも、シャア大佐は悲しみに負けてしまうような人じゃない。
 もっと、強い人だって……私、知ってるから……だから、お願い、正気に返って!
 大佐……いえ、シャアッ!!」
なんでしょうこのヒロインフラグ。ちなみにCDAはこの頃まだ存在していなかったが、
12才のハマーン様に全ガンダムファンが萌えた!!
(これだけハマーン様がプッシュされるのは実はあるシナリオ上の理由があるのだが)
ちなみにシャアはその一方で実妹には拒絶されてやっぱりヘタレぶりをさらしていた。
各艦入り乱れる乱戦の中、KYなバスクとヤザンが再びセラを奪取すべく攻撃をかけてきた。
だが、前回と違いアインは平然としている。ここに至ってようやくアインがなにかおかしいと気付くシグ。
敵艦隊を退け、勝利したものの、代償は大きかった。
セラは、私がああいう風に死んだらシグもああなるのか?とシグといつもの漫才を繰り広げているが、
状況は確実に悪化していた。ア・バオア・クーに後退し、最後の決戦を挑むジオン軍。
さすがにこれ以上ミアンを乗せておくわけにはいかないので、今度こそサイド3へと送ることに。
別れ際に、ミアンはセラに言った。
「今度だけは譲るけど、わたし、まだ負けたわけじゃないからね!」
「そうだな、この戦争が終わったら、あらためて決着をつけることにしよう。」
「うん!だから、セラも……ううん、セラだけじゃなくてシグもパパも、それに船のみんなも!絶対に無事でいてね!!」
 だが、ミアンが行ってしまった後、シグは正直厳しい約束だとこぼした。
「弱気はだめだぞ、シグ。できるかどうかじゃなくて『やってみせる』だろ?」
 そんなセラに、シグはこの戦いが終わったら……と何か言おうとしたが、やっぱりやめておくとのこと。
寸前でそれは死亡フラグだと気付いたのか?
……否。単に照れ屋なだけであった。でも死亡フラグを立てようとしていたことだけは気付けば良かったのに…

その頃、アインの元にジャミトフ配下の二人組が(口調から正体が某バカ兄弟っていうのは丸分かり)訪れていた。
先程の戦闘の混乱に紛れて艦に潜入していたのだ。バスクが失敗した時の保険のために。
黒幕のジャミトフは、セラの正体についても良く知っている模様。
鍵はセレインの名の元になった「セイレーネ」。歌により人を惑わす魔物の名だ。
85モノアイガンダムズ:2010/01/05(火) 20:32:29 ID:ZmYXFhNU0
ソーラ・レイの閃光を皮切りに、最終決戦の幕は開いた。
シグらが守備に付くのは、最大の激戦地となることが予想させるSフィールド。
名将エギーユ・デラーズの指揮のもと、戦闘を開始するジオンの名だたるエース達。
その中にシグとセラたちもいた。
決戦を前にして、セラは、前にシグが言いかけていたことは何だったんだ?とおもむろに尋ねた。
口に出すのをためらっている様子のシグに、
「『この戦いが終わったら一緒に暮らそう』……とか?」
 とセラのほうから切り出した。ニュータイプの力で心を読んだのか?と動揺するシグだが、
そんなことしなくても態度で分かると至極真っ当な意見をいうセラ。
あと、ミアンに「シグをよろしく」と言われたこともあるからだと。
なおも動揺するシグにセラは「私の返事は『OK』だ。」と断言した。
自分は普通の女性とは違う、女らしく振舞ったりなど出来ないような無愛想な人間だが、
シグとずっと一緒にいたい、素直な気持ちをまっすぐぶつけるセラに、
シグも答えた。
「俺の返事もOKだ。この戦いが終わったら一緒に暮らそう……二人で。」
さっき回避したと思った死亡フラグを思いっきり立ててる!!
そうとも知らずピンク色の空気を纏って(マジで二人からピンク色のオーラが立ち昇ります)
やる気満々で戦いに望む二人であった。
しまいには未来のパートナーに隠し事をしてほしくないからとセラに本名を明かせと言われる。
しぶしぶシグが明かしたその本名は「ジークフリード」。伝説の龍殺しの英雄と同じ名前である。
少々大仰過ぎる名前だから他人に名乗らないようにつとめて、シグと言う略称を使っているのだと言う。
(っておい!ラインハルト様に「お前の名前ありきたりでダサいから姓のほうで呼ぶな」なんて言われちゃった
キルヒアイス少年の立場はっ!!)
案の定爆笑するセラ。
だがそれをいうなら自分も実験体を示すセレイン・イクスペリという名前を嫌ってセラと名乗っている。
私達は似たもの同士なのかもな、とこの件は微笑ましい決着をみた。
なによこのギャルゲ展開。決戦真っ最中なんだよ君ら。
案の定、そんなのん気なムードがいつまでも許されるような甘い戦場ではなく、状況はどんどん悪化する。
主力のシャアはアムロと相打ちになって離脱。更にはギレンが命を落とし、デラーズとガトー、シーマも撤退、
止めにジャミトフが増援を投入し、気がつくとブラード隊はほとんど単独で連邦の大軍を相手にする羽目に。
ジョニー・ライデン、シン・マツナガの2大エースの協力ありといえども、
圧倒的な数の差にじりじりと押されるブラード隊。(全滅させても結果は同じだが)
そしてついに司令部から停戦命令が下され、ブラード隊は敗走を開始する。
(Eフィールドに逃げりゃヨーツンヘイムがなんとか……って、このころまだイグルーなかったネ。残念!!)
ドレンの捨て身の艦隊特攻で敵の包囲を破ったものの、問題はこれからの行き先だ。
ニュータイプ部隊として連邦にマークされた以上、連邦がセラを捕らえにくるのは時間の問題だ。
ブラードは、サイド3ではなく、アクシズに脱出する友軍部隊に合流することを提案する。
アポリー、ロベルト、ハマーンの3人は行方不明のシャアを捜索するため残るということで、
アクシズでの再開を約束し、別れた。
彼らが去ってからしばらくして、アインがシグに朗報があるとのこと。
アクシズに向かう友軍部隊とのコンタクトが取れたというのだ。正確な位置はよくわからないというので、
セラが単独で偵察に向かう事に。シグは万一の時の援護ということで待機となった。
86モノアイガンダムズ:2010/01/05(火) 20:34:31 ID:ZmYXFhNU0
セラが友軍部隊のいるらしい位置に着いたが、そこにはなにもいなかった。
いぶかしむセラの前に、アインが現われた。
何をしにきた、と尋ねるセラに、アインはおもむろに
「ボクと一緒に来てくれないか?ボクの…ボクのものになってほしいんだ。ずっとあなたのことが好きだったんだ」
と言い出した。
こんな時に何を言っているとセラが呆れていると、アインは友軍の部隊などいない。嘘をついたのだと。
本当はここへ来るのは連邦軍の部隊だ。
そう…アインはセラ以外の全員を連邦に売り渡したのだ。
二人だけでどこか遠くに逃げよう、というアインに「このバカ野郎!!」とマジギレするセラ。
これはあなたを助けるためなんだ、とアインは言ったが、セラは寝言は寝てから言え!答えはノーだ!とまったく聞き耳をもたない。
それに対してついにアインも逆切れ。
「やっぱりそうなんだ!アナタはあのシグ中尉を選ぶというんだね!?
 アナタはこのボクを選ぶことになっていたんだ!なのに、アナタはあのシグとかいうオールドタイプに……!
 やはりアナタは欠陥品だ!!セレイン・イクスペリ!!」
そしてセラの周囲に大量のGMが出現した。
「アナタは連邦の施設に送られて……そこでモルモットとして一生飼い殺しにされるんだ!
 アナタがシグを選んだ時点で全ては決まってしまったんだよ。」
 気弱なショタ坊やの仮面を脱ぎ捨てて、卑劣な小悪党ぶりをさらけ出すアイン。
包囲部隊にはフロスト兄弟もいた。プレイヤーは知ってるが、彼らこそがアインと接触していたジャミトフの配下だ。
セラの「力」についてもジャミトフ同様よく知っているらしい彼らは、
恨むなら君を作ったフラナガン機関を恨むんだな、と言った。
「特別な力」、そして「作られた」。どちらもセラにとっては初耳だが、
シャギアは知らないほうが幸せだ、と言い、セラについて来るよう命令したが、当然断るセラ。
もちろんそれは兄弟にとっては予想済みだ。だからこその包囲軍だ。
戦闘を開始するセラだったが、いかなエルメスとはいえ数の差は圧倒的だ。
ビットで一掃しようにも、敵は当然警戒していて固まっていないので効果は薄い。
ピンチに陥ったセラだが、ブラード隊の救援が寸前で間に合った。先頭に立つのはもちろんシグだ。
先程のアインの通信相手が敵ではなかったのか、と疑っていたシグは急いでセラを追いかけたのだ。
その前に立ちはだかるアイン。
裏切ったのかと詰め寄るシグの剣幕にも、アインは涼しい顔だ。
言い逃れでもするつもりか!というシグだが、そこにはどこか勝利を確信した慢心があったのだろう。
「別に言い逃れをするつもりはありませんよ。
 ただ……ボクが裏切ったと分かっていたならもう少し警戒した方が良かったと思いますよ」
アインがそう言った途端、ブラードのムサイが突然爆散した。このような事態もアインは想定し、
細工(動力炉に細工、もしくは爆弾を設置か?)をしていたのだ。
艦長以下、生存者など考えられない一瞬の出来事だった。激昂したシグはアインに襲い掛かるが、余裕でシグをあざ笑うアイン。
「不幸な人ですね、アナタは……あの女に関わったばかりに大事な人を殺されることになるなんて」
 恨むんなら…自分のことを恨むんだね!!」
反撃を食らったシグは逆に窮地に追いやられる。
「君のせいなんだよ!君が…!!君がセラをひとりじめするから悪いんだよ!」
 止めの一撃を放つアイン。だが、その前に立ちふさがったのはセラのエルメスだった。
「すまないな…シグ……どうやら、約束は……」
「セラぁぁーーーっ!!」
 沈黙するエルメス。シグの絶叫が宇宙を震わせた。
87ゲーム好き名無しさん:2010/01/06(水) 12:20:11 ID:g3Y3e12V0
どうもこんちわ
今このスレ発見して未解決にジェネレーションオブカオス3を見た
書こうと思うんだがどういう風に書けばいい?
とりあえずメインのストーリーモード(ラディア王国)のストーリーを書けばいいのかい?
大陸統一後前作の大陸に遠征するモードも書くのかい?
全勢力選べるモードでも少し違った物語が展開するけど、そっちも書いて欲しいのかい?
リクした人(してない人も)、何か言ってちょーだいよ

それとモノアイガンダムズ投下した人、流れ切っちゃったら悪いね
番号ついてないからどこで終わるのかわからんし
でも大作乙
88ゲーム好き名無しさん:2010/01/06(水) 20:04:24 ID:djpCoypX0
リクしてない人です
詳しく長く書いてくれた方が俺好み
でもそれで書き始めてみたら大変すぎて投げ出す人も居るからな。。。
89モノアイガンダムズ:2010/01/06(水) 20:50:13 ID:dK4R6gVr0
こんばんわです。
長すぎて規制にかかってしまい、止まってしまいました。すいません。
これからジオン編の最後のシーンです。
あと、各話のサブタイトルを入れ忘れていました。
>>79→出会い >>80→ホワイトベース追撃、>>80〜81→覚醒、>>82〜ソロモン撤退戦
>>83→ポケットの中の戦争(前後編)、>>84→光る宇宙、>>85→宇宙要塞ア・バオア・クー、>>86→裏切りの宇宙
以上です。では>>86の続きです。

だが、悲しむ間もなく新たな危機が迫っていた。
フロスト兄弟がシグ達を皆殺しにすべく部隊を更に展開させてきたのだ。
乱戦の中、茫然自失のシグを救ったのはジョニー・ライデンとシン・マツナガの二人であった。
「……シグっ!何をぼさっとしている!!……逃げるんだよ!!」
「……逃げる?なんでだ?まだ、セラが……」
「バカやろうっ!アイツの死をムダにするつもりか!?」
 それからしばらくのことはシグは記憶していない。
ライデンに引きずられるようにして逃げたことはうっすらと記憶にあるが、
目覚めたのは当初目指していたアクシズへ向かう艦アサルム(マ・クベの旗艦)の中に重傷を負って運び込まれた後だった。
運よく生き残った5人は全員この艦に拾われたらしい。だが、その中にセラはいない……
「お前がこうして生きていられるのはアイツが体を張って助けたからだ。
 お前さんの命は、もう、お前ひとりのもんじゃない。
 彼女の分の命もお前がしょってるってこと、忘れるんじゃないぞ。」
 ライデンは安易ななぐさめなど不要だろうと、そのことだけを伝えた。
 こうして、悲しみと絶望の中、シグの一年戦争は終焉をむかえた。ただ一つの決意だけを残して…
90モノアイガンダムズ:2010/01/06(水) 20:55:45 ID:dK4R6gVr0
デラーズ紛争編
宇宙暦0083、一年戦争より3年の時が過ぎ、地球と宇宙の間に新たな戦いが迫りつつあった。
「オレはキサマを追い続ける……どこまでも!!」
今ここに、物語は第2のプロローグへと向かうのであった……
(ここで本当のOPムービーが流れます)
裏切りによって愛する者を失った男……そして裏切ることによって全てを切り捨てた男……
3年の月日を経て……二人の戦士たちは、今、激突する!

ジオンの残光:
11月10日。
3年の雌伏の時を経て、シグはアクシズ先遣艦隊の一員として地球圏に帰って来た。
3年前の最後の戦いで受けた傷跡は今も左目の上に残り、
凄みを増した表情そのままにその操縦技術はさらに磨きがかかっていたが、復讐に狂ったシグは今やただの狂犬だ。
アクシズに渡って以後、兄貴分として世話を焼いていたライデンも、荒んだ様子のシグを少々持て余し気味だった。
アインへの復讐のみを生きがいに戦いへ望むシグに、待望の実戦の機会が訪れた。
ソロモンへの核攻撃に成功したデラーズ・フリートの救援に向かうというものだ。
しかし、シグの思いとは裏腹に、アクシズはまだ連邦との本格的な戦いには消極的なため、
ユーリ提督は交渉で解決する手段に。成功するかと思われたが、フロスト兄弟の策略により、交渉は決裂。
ようやくシグ待望の戦闘に突入する。
3年ぶりに戦場で再会したシグとガトー。
「変わったな……シグ・ウェドナー。誰かに恨みでもできたか。」
 そしてガトーは、怨恨のみで戦いを支える者に真の勝利は訪れない、
とコウにかけた言葉と同じ言葉をシグに投げかけた。だが、まだシグはその意味を真に理解などできなかった。
そしてこの戦場では結局アインを見つけることは出来なかった。
91モノアイガンダムズ:2010/01/06(水) 20:57:14 ID:dK4R6gVr0
デラーズ・フリートはいよいよ最終作戦、「星の屑」作戦に突入した。
アクシズ先遣艦隊は、連邦と直接戦う事はせず、後方で待機しつつ経緯を見守るのみだったが、
それで満足するシグではなかった。
アインと戦う、ただそれだけのために星の屑作戦に志願するシグ。
生還など考えていない特攻作戦であるとわかっていても、だ。
「ここで戻ったら、あと何年、オレは待てばいい……!?もう待つのはゴメンだ!!」
 そんなシグの元に、ライデンも、マツナガも、そしてバーニィ、クリスも…
「しゃあないな……オレも付き合ってやるぜ。危なっかしくて見てられないかなら。付き添いだ、付き添い!」
「私も同行させてもらおう。懸命に戦っている同胞を見捨てて安全な場所に引きこもるなど、私にはできん。
 ……なにより私自身の誇りが許さない」
「ボクもお供します。」
「バーニィが行くというなら、私も。」
 全てを、自分の命さえ捨てても構わない覚悟だった。だが、シグの仲間達は皆、彼を見捨てはしなかった。
 デラーズ・フリートに合流したシグ達は、星の屑作戦の全容を知る。それはジャブローへのコロニー落としであった。
シグらはコロニーの護衛を任務を託された。

戦闘直前、シグはライデンに声をかけられる。
これからやろうとしていることはコロニー落とし、つまり大量殺戮だ。
自分たちはそんなことに手を貸そうとしてる。
そのことを責める気はないが、お前のやろうとしていることにそれだけの価値はあるのか?
何もかも犠牲にしてヤツを殺して、それでお前の気は晴れるのか?
先のガトーの時と同様、何も言えないシグ。
「一度、ゆっくり考えてみるといいぜ。……お前が戦う理由ってヤツをな。」(※)
(ちなみにライデンの戦う理由といえばやはりこれ「俺は、俺の誇りのために戦う!」)
「戦う理由か……」
 シグはその問いに何の答えも見出せないままだった。
ガトーの言う「義」も、ライデンやマツナガの「誇り」も、そしてクリスやバーニィのような「大切な人」も
自分にはない。あの日、全てはアインの手によって奪われた。
復讐に意味などない。だが、それすら捨ててしまったら自分には何が残ると言うのだ。
(そう考えるとシグとこの時点で仲間になったケリィの境遇は似ているが、
しかし残念ながらケリィとシグの会話は最後までない。この作品、ケリィがずっと仲間で使える唯一の作品かもしれないのに空気。)
そして決戦の幕は上がった。
92モノアイガンダムズ:2010/01/06(水) 20:59:33 ID:dK4R6gVr0
駆け抜ける嵐:
ガトー駆るノイエ・ジールの圧倒的な力に加え、シグやライデン達という強力な布陣をそろえたデラーズ・フリート。
連邦の増援が控えめなこともあって、勝利は疑いなしに思えた。
が、ア・バオア・クーに続きまたしても順調に見えた戦局は暗転する。シーマが艦隊ごと裏切りデラーズが死亡したのだ。
それでも連邦の切り札GP−03をガトーが退け、辛うじてコロニー落としは成功した……と思われたが、
やっぱりバスクがソーラシステムUを出してきて、しかもあろうことかコロニー、一撃消滅!
ガトー、発電装置破壊するヒマなし!
完敗を喫したデラーズ・フリートに止めを刺すべく、温存していた大軍を繰り出すバスク。
前後を包囲され、絶体絶命の状況の中、ガトーは誇りを賭け、最後の特攻を仕掛ける。
ちなみに特攻であわやの状況に陥る気の毒なお方はジャマイカンさん。まあ寸前で撃ち落したけど。
しかし気を取り直して今度こそジャマイカン大活躍かと思ったら、
今度はクワトロ達エウーゴの奇襲で艦隊があっという間に壊滅。つくづく運のない男である。
ガトーも彼らの手によって救われ、シグ達は全員生還を果たした。
だが、彼らの戦いは全てが水泡に帰した。それはもうどうしようもない事実。
ティターンズ創設のバスクの演説を苦虫を噛み潰しつつ聞くシグ達。

3年ぶりに再会を果たしたシャアもといクワトロ(元ジオンのシグ達には正体バレバレだけど)に
エウーゴ入りを勧められたシグは、即答で了承した。
「ヤツを追いつめるためなら悪魔にでも手を貸してやるさ……!」
 その発言に、ようやくシグの変貌に気付くシャア。
だが、復讐のために自分たちを利用するのが目的だろうと、
力を貸してくれるならばいいとシグのエウーゴ入りが決定した。
何も言わないけど結局ライデン達もなし崩し的にエウーゴに。
また、ガトーらデラーズ・フリート生き残り組もクワトロの説得でエウーゴに加入し、
一気にメンバーが充実するエウーゴ陣営。
そしてそれから再び時は流れ、しばしシグは地球圏で雌伏の時を過ごす事となる。
93モノアイガンダムズ:2010/01/06(水) 21:02:06 ID:dK4R6gVr0
(※)デラーズ編はほとんどライデンさん主役です。
実際、モノアイガンダムズのシナリオの面白さはオリジナルキャラ扱いのライデンの言動あってのことだと
もっぱらの評判。まあ実際、ライデンが空気になる次のエウーゴ編から急に物足りなくなってくるわけで…

エウーゴ編
UC.0087.03.01、コロニー、グリーン・ノア。ここより、真なる「モノアイガンダムズ」の物語が幕を開けるのであった。

黒いガンダム:
というわけで物語はZの冒頭へ。ティターンズの新型ガンダムの調査に向かうクワトロ達だが、ここで気になる情報があった。
新型はニュータイプ専用ガンダムで、地球のニタ研からパイロットであるニュータイプを呼び寄せたというのだ。
まさか……ヤツが?無断で出撃するシグ。今度こそヤツと合間見える、そんな予感があった。
クワトロらがティターンズと戦闘する中、新型機のテスト施設に潜入するシグ。
だが、その行動をじっと見つめている者が。…アインだ。
「久しぶりの再会だからね。直接出迎えてあげないと。彼もそれを望んでいるみたいだし。」
 アインは、シグの向かう場所……ガンダムMkUではない「もう一機」のガンダムのある第7格納庫へと向かうのであった。

 7年間捜し求めていた仇敵は、呆気ないほど簡単に姿を現わした。
「お元気でしたか、シグ中尉?なにをそんなに怒ってるんです?え?……殺した?ボクが?彼女のことを? 
そんなことよりも中尉、ボクはあれ以来ずっと中尉のことを探してたんですよ。
まさか戦死されたんじゃないかってずっと心配してたんですよ。無事だったら連絡くらいしてくれれば……」
 いけしゃあしゃあと親しげに話しかけるアインに、オマエは本当に自分がしでかしたことを覚えていないのかと詰め寄るシグ。
「ああ、そうか……中尉から見ればそうなるんですね?」
「キサマ、何を言って……」
「何をって、やだなぁ……『セレインを処分したこと』ですよ。
 その一言でぶち切れたシグは銃を乱射するが、一発もアインには当たらなかった。
「そんなに怒ることないじゃないですか。たかだか人形を一つ始末しただけのことで……」
 これがニュータイプの勘というものか。逆に周囲の兵士に取り囲まれるシグ。
だが、間一髪というところで、カミーユがMkU強奪事件を引き起こした。
混乱の隙をついて逃げ出したシグは、近くにあった黒いモビルスーツに乗り込む。それは……
「あれは……ガンダム!?モノアイを装備したもう1機のガンダムだと!?」
 MkUが新型ガンダムだと思っていたクワトロは驚愕する。
そしてその戦闘力は、MkUとは比較にならないほどの驚異的なスペックである。
(HP、装甲は約2倍、攻撃力は約1.5倍。ビームを弾くIフィールドも。
 同ステージ上に登場するフロスト兄弟のギャプラン2機を同時に相手にしてもガチ勝負なら充分勝てる。)
94モノアイガンダムズ:2010/01/06(水) 21:03:08 ID:dK4R6gVr0
そこへまたも別の黒いモノアイ装備のガンダムタイプが出現した。おい、新型ガンダムって計3種類もあるよ。
MkUだけだって言ってたスパイは確実にクビだろ。
(まあ、ガンダムタイプっていう根拠は例の額のV字アンテナだけだが)
その機体、「デスパーダ」のパイロットはアインだ。新たな力を手に、アインに挑むシグ。だが…
「君がボクを倒すって?そんなこと、できやしないさ。」
アインはまだ余裕だった。機体性能の差か、それともパイロットの腕か、最初の攻防はアインに軍配が上がった。
「所詮オールドタイプの君にボクを倒すことなんてできやしないよ」
 意地になって戦おうとするシグだったが、クワトロの命令により一時後退を余儀なくされる。
コロニーに突入したエウーゴ部隊と合流し反撃するも、あの「赤い彗星」も、「真紅の稲妻」も、
そして「白狼」、果ては「ソロモンの悪夢」をもってしても一撃たりともアインに命中させることは出来なかった。
だが、エースパイロットが総崩れとなる中、唯一アインにクリーンヒットを食らわせ、後退に追い込んだ者がいた。
今日モビルスーツに乗ったばかりの少年、カミーユだ。
(ちなみにカミーユが当てなくてもそのうちシステム過負荷とかでアインが撤退)
こうして、アインとの初対決は残念ながらシグの判定負けという結果に終わった。

戦闘終了後、シグは独走を責められるが、罰するなら好きにしてくれてかまわない、とまったく悪びれたところのないシグ。
クワトロは、そのような態度を取り続ける限りアイン・レヴィには勝てない、と言った。
「戦いとは1人で行うものではない。以前の君ならば言われるまでもなく知っていたはずのことだ。」
 そのことをもう一度良く考えてみるのな、と。
「1人で戦うな……か。」
とりあえずこの件は新型奪取の功績に免じて無罪となった。ただし次はないとのこと。

アストナージによると新型機のほうはMkU同様白いエウーゴカラーに塗りなおされたが、モノアイのカメラ周りの部品が手に入らず、
先程アインに付けられた顔の横の傷はそのままになってしまったが、そのまま残してくれとシグは言った。
今日の戦いを忘れないようにするために。
「あの傷に誓って……オレは必ずヤツを……!」
(なんかどこかで聞いた話だが、種はもう少し先)
こうして、顔に傷を持つ男は同じく顔に傷を持つMS、シスクードとコンビを組む事になった。
95モノアイガンダムズ:2010/01/06(水) 21:06:16 ID:dK4R6gVr0
再会:
アインはMkUとシスクードの新型2機を奪われたということでバスクに責任を問われていたが、
アインは両方とも取り返せる策があると言った。
が、要するにそれはエウーゴのシンパとして狩り集めた民間人を人質に取るという
原作でバスクがカミーユの両親を人質に取った策と同じようなものだった。(使者がエマ中尉なのも同じ)
そんなもん俺も考えておったわ、自信満々でいうならもう少し画期的な案を出せ、などとはバスクは言わず、
すぐにアインの策に飛びついた。
そしてアインはある男を呼び寄せる。ティターンズの助っ人、ニュータイプ主義者とくれば木星帰りのあの男しかいない。

ところが、その作戦は元ホワイトベース艦長ブライトに知れたことにより早々に破綻してしまった。
独断で民間人をシャトルに乗せ、脱出するブライトを追撃するアインたちティターンズ。
その先頭に立つのは元アルビオン隊のモンシア達だ。追いつめられたブライトであったが、
そこにアルビオンがたまたま訪れた事で再び状況は一変。
ブライトから事情を知らされた艦長シナプスは即座に反旗を翻し、ブライト達を救援に向かう。
また、モンシア達もバニングには逆らえないと、アルビオン側に寝返った。
(ああ、原作どおりシナプスを処刑しとけば良かったのに……)
再集結したアルビオン隊であったが、さすがに敵の数が多すぎて再びテンプテーションに追いすがられそうになるが、
エウーゴがようやく到着した。
先程クワトロに一人で戦うなと言われた事も忘れて単独で突出するシグを迎え撃つアイン。
コウとガトーが思わぬ形で4年ぶりに再会したり、ライラがやっぱりライデンをシャアと間違えたり(笑)する中、
ここにシグとアインの第2ラウンドが始まったが、やはり攻撃の当たらないアインに翻弄されるシグ。
「まったく、しぶといね……いいかげんあきらめたらいいのに。」
「あきらめるものか!命ある限り、オレは貴様を追い続ける!!」
「ふうん……じゃあ、君を殺せばいいのか。
 こういう時は……『あの世でセラと仲良くするがいい!』そんな風に言うべきなのかな?」
止めの一撃を放とうとするアインだが、予想外の所から飛んできた攻撃で牽制される。
「シグ中尉、離れてっ!!」
 援護射撃を放ったのは、女のパイロットのようだった。
「そこにいたら撃てないのよ!……早く離れてってば!!」
「あっ、す、すまん……」
 彼女の剣幕に気おされ、さっきまでの勢いはどこへやら、あっさり引き下がるシグ(ヘタレ)。
百式のメガ・バズーカランチャーの直撃をアインに喰らわせるピンク髪の童顔パイロットであったが、
反撃をくらって妙に可愛らしい悲鳴と共にメガ・バズーカランチャーを壊された。
96モノアイガンダムズ:2010/01/06(水) 21:07:22 ID:dK4R6gVr0
暴風のように現われた突然の闖入者に呆然とするシグであったが、
女はすぐさまシグにアイツをやっつけるために手を貸して!と言った。
アイツはオレ自身の手で、と言いかけるシグだが、だったら私が手を貸す、と。
「オレ1人ではヤツを倒せないと!?」
「……そうでしょう?現に、あなたはやられかけてたんだし。
 大切な人を失って、アナタが怒る気持ちはわかる……けど、意固地になってしまうのはよくないわ。」
 見ず知らずの相手に思いもよらぬ言葉を投げかけられ、知った風なことを!とキレかけるシグだったが、
返ってきた言葉は更に予想外のものだった。
「……知っているわ。アナタに何があったか。そして、アナタがその事で傷ついていることも。
 ねえ、私を信用して。セラさんの仇を討つというなら、私も協力するわ……だから、ね?」
 そこまでシグの事情に通じているこの女は一体何者なのか?
ともかく、彼女と協力することを決意するシグ。
二人は即席とは思えないほど絶妙の連携を見せ、アインの虚をついたシグの一撃が見事デスパーダに炸裂した。
「なぜだ?どうしてシステムは反応しなかった!?」
 動揺するアインだが、すぐに原因は分かった。アインも知っている「彼女」の存在が認識を狂わせたのだ。
「なんだ、そんなことだったのか!!それじゃあ仕方ないね!!」
 後退するアイン。今回は、シグが勝利したと言っていいだろう。
そして、この勝利により7年間迷走し続けてたシグの考えもようやく変わった。
「君には礼を言いたい。オレは1人で戦うことにこだわりすぎていたようだ。
戦いは1人でするものではない……ヤツに一矢報いることが出来て初めてそのことが判った。
君のおかげだ……ありがとう」
ティターンズとの戦闘が、ハマーン率いるアクシズ……ネオ・ジオンの介入によって中断された後、
シグは新たに補充兵としてアーガマに着任したという先程のパイロットと直接顔を合わせた。
「お久しぶりですね、シグ中尉。ずっと中尉のままなのは、中尉の勤務態度のせいなのかしら?」
ミアン・ファーレン。その名にシグは覚えがあった。7年前に別れたままになっていた、
あのブラード隊長の娘だ。7年の歳月は12歳の少女を一人前の女性に変えていた。
元から積極的で行動力のあった彼女だが、より一層たくましくなった彼女になんとなく頭の上がらないシグであった。

エウーゴ・ティターンズ・ネオ・ジオンの3者会談を前にシロッコやフロスト兄弟と
なにやらよからぬことを企てている様子のアインであったが、どことなく上の空だった。
先程「アレ」がまだ自分の自由にならないことを思い知らされたのが原因だ。
不都合があれば修正を加えればいいだけさ。道具に感情移入するのはあまりよくない傾向だよ、
とオルバは言ったが、その道具という言葉がアインは気に入らないようだった。
97モノアイガンダムズ:2010/01/06(水) 21:09:54 ID:dK4R6gVr0
アクシズからの使者:
3者会談は結局シロッコのおかげで速攻決裂、エウーゴ、ティターンズ双方のリーダーが倒れる羽目に。
ジャミトフさん、一年戦争であれだけ暗躍しまくってZの出番これだけってマジ!?
3派入り乱れる乱戦に突入するのであるが、連邦の方々はともかくネオ・ジオンに別に恨みがあるわけじゃない
というかむしろ借りのありまくりなシグやガトーが平気で元同胞を倒しまくるのがなんだか納得イカネ。
(ここでティターンズ、ネオ・ジオンのどちらを先に倒すかでZ編とZZ編にストーリーが分岐しますが、
 どちらであろうと「モノアイガンダムズ」のストーリー的には大差ないのでひとまずZ編(平成組はVとWが参戦)で。)

ホンコン・シティ:
サダラーン脱出の際に出会った少年ジュドーを新たな仲間に加えたエウーゴは、地球に降下した2勢力を追い降下する。
戦いは宇宙から地上へと舞台を移した。

カラバと連携を取り、ティターンズに対抗を図るエウーゴに対し、ティターンズの新リーダーとなったシロッコは
アイン率いるニュータイプ研究所の部隊を差し向ける。
その部隊には切り札に「例のシステムのプロトタイプ」が用意されているという。

その頃、降下したエウーゴはホンコンでカラバと合流し補給及び休暇を取っていた。
少々無防備に見えたが、敵も街中で攻撃は仕掛けまい、それにカラバの護衛もついてるから心配ないと
楽観的なブライト達だった。

そしてクルー待望の休暇となった。これで彼女でもいれば最高なんだが、軍隊務めじゃねえ〜、と
トーレスがアストナージにこぼしているが、周りを見れば意外とカップル(?)は多いみたい。
シグとミアンを始め、どこも強い女とヘタレ男という偏った組み合わせなのは、裏のトミノ監督の作為を感じるが(笑)
そこへやってきたカミーユ。このゲームにはファ・ユィリィが出てこないので、
「お前だけは裏切らないでいてくれたんだな……うれしいぜ」
 と言うトーレスだったが、その言葉も今のうちだけだという残酷な事実は知らぬが仏。
そのすぐ後にフォウと出会ってラブラブになるカミーユであった……
泣くなトーレス。元ジオンエース達はぶっちぎりでガチムチ集団だ!!
あと女性陣が丸ごとカットされたおかげで男ばっかりになってしまった悲劇のアルビオン隊も、
離婚目前の指揮官バニングさん共々忘れないでやってくれ!
あと別ルートのカミーユは最後まで女っ気なしだから。
98モノアイガンダムズ:2010/01/06(水) 21:12:41 ID:dK4R6gVr0
 結局サイコガンダムが襲撃してきて市街戦に。
迎え撃つカラバの護衛部隊の先頭に大先輩カイを差し置いて立つのは、あろうことかカツ(爆)!!
このゲームのカイ(Z)は何気にニュータイプでエース級の実力を持つというのに!
速攻撃ち落されて退場する役かと思いきや、やたら強いカツ。よく見たら機体がなんとVガンダム!!
70年も時代を先取りした機体とあっちゃ反則的に強いのは当たり前だ。
が、そんなカツの栄光が長続きするはずなどなく、これが壮大なかませ犬ネタであることはプレイヤーには当然分かっている。
ほら、あっちにあこがれのお姉さんに会いに来たショタ坊やが……

そしてカミーユがジェリドに敗れてアムロの持ってきたZガンダムに乗り換えたりしつつ、
フォウを説得して後退させた後、シロッコの言っていたアインの部隊がようやく到着した。
さっそくアインは、例のシステムこと、「システム・セイレーネ」を作動させる。
すると、ほぼ全ての兵士達が突然恐慌をきたし、戦闘不能になってしまった。
無事なのは、シグとミアンの2人だけだ。これではアイン率いる部隊にどこまで抗しうるものか。
と、こちらにもシステム影響下でも全く平気な人が2人。戦闘に巻き込まれて逃げ惑うウッソとカテジナだ。
興味を抱いたアインはカテジナを捕獲する。カテジナを救おうと身一つで追いかけてくるウッソ。
ニュータイプ能力が高いウッソが影響を受けないはずはないのだが……
「また、ボクの悪い癖が出たみたいだ。君のように懸命な人を見ると……つい、踏みにじりたくなってしまうんだよ!」
 MSでウッソを弾き飛ばすアイン。(これで死なないウッソスゲエ。)
と、そこへ乱入してきて問答無用で攻撃をかますヒイロのゼロカスタム。
マラサイの大半をなぎ払いつつ、後方のガルダに直撃を喰らわせ、後退に追い込んだ。
と、システムの影響が消えた。システム本体はガルダに積んであったようだ。
これで形勢は逆転した。頼みのシステムはなくなったぞ、と冷ややかに言い放つシグに、
そんなものが無くったってオマエたちくらいっ!!と一気に小物ぶりをさらすアイン。
一方その頃、気がついたウッソの付近にVガンダムが転がっていた。パイロットのカツはまだブザマに失神している模様。
「ごめんなさい!そのモビルスーツ、借りますっ!!」
 ミアンは、Vガンダムを動かしているのがカツではなく年端もいかない少年と知って、大慌てであったが、
シグは戦いは年齢でするものじゃない、要は戦う意思があるかどうかだ。ということでそのままにさせた。
今までミアンに尻にしかれまくっていたシグがようやく一矢報いた瞬間であったw。
ということで、今作には登場しないマーベットさんよろしく、
お姉さんについてきなさいとウッソをフォローするミアンであった。
こうなると3対1。アインの不利は明らかだ。今までシグを散々苦しめたあの謎回避も今回はない。
「ファブニール」のサポートがあれば……と臍を噛むアイン。
その言葉を聞きつけたシグは、それこそがあの謎回避の正体だと感づいた。
「そういうことか。貴様の力は借り物だったんだな!!ならば、貴様を恐れる理由はない!」
 馬脚を現したアインは慌てて後退した。これで2勝1敗。
99モノアイガンダムズ:2010/01/06(水) 21:15:42 ID:dK4R6gVr0
「システム・セイレーネ」、そして「ファブニール」。
アインの用いた2つの謎システムについて思案するシグ。
ミアンは、ファブニールのほうはジークフリードの英雄伝説で彼が倒し、
その血を浴びて不死身になったという悪竜の名ではなかったかという。
(そしてシグの本名がジークフリードであることを踏まえたものでもある。)
もうひとつミアンの気に掛かる事が。神話では竜を殺して血を浴びる事で不死身になった。
ならばアインの「ファブニール」の力の源とはなんなのか、と。
それは実は核心をつく疑問だったのだが、シグは気付かなかった。

戦闘後、今回の現象について会議を始めるブライト達。シグは、あれはティターンズではなく、アイン個人の開発したものだろうと言う。
根拠は、クワトロも記憶にある一年戦争時のエルメスの暴走事故だ。
あの時の現象は今回のシステム・セイレーネと程度の差はあるが、ほぼ同じものだ。
そしてそのことについて、当時のジオンの技術者は明らかに何かを知っているようだった。
となるとあの兵器だか装置は元はジオンが開発し、それをアインがティターンズにもたらしたということになる。
元ジオンのクワトロにとっては頭の痛い話だ。
作戦の見直しを提案するヘンケンであったが、クワトロはむしろ先程の戦闘であのシステムが損傷を受けた
今のうちに勝負を決めたほうがいいと、予定通りキリマンジャロ侵攻を決断した。

さて、カテジナさん救出のためにアーガマに乗り込む事を志願したウッソは、結局Vガンダムのパイロットになった。
さっきまで乗ってたカツは?GMUにでも乗ってろ。(つまり前の面の活躍がこのゲーム最初で最後の彼の活躍。)
誰も、カツ自身も文句を言わない(言えない)のが哀れだけど。
メンバー最年少のニューカマーの少年は当然のように他の若いパイロットの質問攻めにあっていたので、
そろそろ解放してあげたら、とミアンが言うと、
「急に年下のが入ってきたからって、お姉さんぶっちゃって……!」
とジュドーに言い返されてしまう(でもジュドーとウッソって1歳しか歳が違わないんだが)。
「……子供のケンカだな」
肩をすくめるシグに、もしかして、妬けた?とすり寄るミアン。相変わらずラブラブアピール全開である。

こちらは大敗を喫したアイン達。逆転をもたらしたガンダムに搭載されているゼロシステムには
システム・セイレーネは通用しない。だが、シャギアはゼロシステムに対抗しうる男をぶつければいい、
とそちらのほうはたいして心配していない様子だ。アインはファブニールの調整に専念する模様。

ガンダムX起動:
キリマンジャロに向かうブライト達は付近の基地で起こった戦闘を発見し、急行する。
そこで戦闘を行っていたガロードを仲間に加えたのだが、彼から基地でフロスト兄弟がニュータイプの少女ティファを
システム・セイレーネのバックアップに使用しようとしていたということを知る。
ティファをガロードが救出したことにより、その目論見は阻止されたのであるが、
システムにはニュータイプが必要という事実を聞いたシグは、アインの使ったシステム・セイレーネには誰が使われているのかと考えた。
「まさか……な。」
 シグの良く知るニュータイプといえば2人。1人はアイン。そしてもう1人は……
100モノアイガンダムズ:2010/01/06(水) 21:20:07 ID:dK4R6gVr0
永遠のフォウ:
キリマンジャロを目前にして予想外のトラブルが発生した。カミーユが無断出撃してフォウの元へ向かったのだ。
やむなく、クワトロ、レコア、そしてシグの3人でカミーユを迎えにいくことに。
なんとかキリマンジャロ基地に潜入したカミーユをクワトロが見つけたものの、出撃したフォウを救うべく、単機突撃するカミーユ。
説得に成功したものの、やっぱり飛んでくるジェリド。それに対して「原作どおり」サイコガンダムが割り込んできて、
ジェリドのサーベルが見事に「コクピットを外して」大命中というトミノ監督が卒倒するような光景が……
「こ、これだから女ってやつは………」
 うまいこと攻撃をかわしたカミーユ、せっかくだからハイメガランチャー撃ち返してジェリド撃墜。哀れ。
こうしてフォウ救出に成功したカミーユ。もう独男とはいわせない。

そんな生ぬるい展開が外で繰り広げられているとも知らず、シグとレコアは基地内で白兵戦を繰り広げていた。
「目の前で女に死なれるのは一度だけで十分だ……」
 おい、ララァはノーカウントかシグ。シャアが聞いたら怒るぞ。ということでレコアを逃がし、単身踏みとどまるシグ。
どうにか追っ手をまいたシグだが、気がつくとだいぶ離れた実験施設のような場所にいた。
と、そこでシグは信じがたいものを発見した「セレイン・イクスペリ」の名前。
なぜティターンズの研究所にセラの名が!?
「そこで何をしている」
 見つかった!?振り返ったシグに銃を突きつけていたのは……
「セっ、セラっ!?」
 見間違えるはずなどない。そこにいたのは髪型意外は「7年前と同じ姿の」セラであった。
「まさか……!生きて…生きていたのか!?セラっ!!」
 だが、シグの呼びかけに、セラはただ、機械的に武器を捨てて投降しなさい、と言った。
昔の彼女の面影のかけらもない、ロボットのような口調のセラに混乱するシグ。
「それが彼女のあるべき姿なのさ。」
 そこに現われたのはアイン。アインをマスターと呼び、やはり機械的に彼に仕えるセラ。
彼女の心を奪ったのか!こんなロボットのような姿にしておいて何があるべき姿だだと激怒するシグ。
アインはシグに語った。7年前、彼の発見したフラナガン機関の機密ファイルのことを。
「セレイン・イクスペリ少尉……フラナガン機関の秘蔵っ子。将来を期待されたニュータイプ……すべてがウソっぱちさ!!
彼女はニュータイプなんかじゃない。システム・セイレーネを稼動させるため、人の手で生み出されたニュータイプ……
彼女には、父も母もいない。提供された卵子と精子から、人工的に誕生させられたのさ……」
そう、彼女はおそらく宇宙世紀初にして、最高傑作たる強化人間だったのだ。
「この女はボクらをずっと騙し続けてきたのさ。造りモノのくせにニュータイプなんておだてられて!!」
 だが、シグは、たとえ彼女の出生がどうだろうと彼女が人であることにかわりはない、と言った。
それに対しアインは言った。本物のニュータイプであるにも関わらず、セラ以下だと言われ続けたことの恨みを、
そしてセラは選ばれた人間であるニュータイプの自分ではなく、ポッと出でしかもオールドタイプのシグを選んだ。
それが許しがたい裏切りだと吐き捨てた。
「この女はボクの気持ちをさんざんにもてあそんだんだ!!たかが人形のクセに……!こんなことが許されて良いはずがない!!」
「それだけの理由でオレたちを裏切り、彼女をこんな姿にしたのかっ!!アイン・レヴィーーッ!!」
 ブラード艦長ら多くの命を奪われ、7年間苦悩の日々を送った理由が、こんな子供じみた嫉妬であると知ったシグは、
逆上してアインに襲い掛かろうとしたが、セラの銃に押し止められる。
「昔話はこれで終わりにしよう。これでさよならだね、シグ・ウェドナー。せめて、元恋人の手で死なせてあげるよ。」
……銃声。シグの命運はここに尽きた……
101モノアイガンダムズ:2010/01/06(水) 21:25:20 ID:dK4R6gVr0
かに思われたが、撃ったのはヒイロ。土壇場でまたも命を拾ったシグは、ヒイロと共に基地を脱出し、
シスクードに乗り込んだ。ヒイロもキリマンジャロ制圧が目的で共闘する事になるが、
その彼の前にゼクスが立ちはだかる。先にシャギアが言っていた、「ゼロに対抗できる男」である。
そっちがゼロを持ち出す以上、こっちも自重しないということでいきなりトールギスV。
ここに、原作でとうとう実現しなかったゼロカスタムVSトールギスVというW頂上決戦が始まった。
アインとセラも出撃してきた。セラが駆るのは、白いモノアイの機体「テラ・スオーノ」。
アインの姿を捉えたシグは、前にミアンの言ったこともすっかり忘れて敵中を突破し、仇敵アインに一人突っ込んで行った。
「セラをよくも……!貴様は、貴様だけは……!!」
「へぇ……ボクを許さないって?まさか、このボクを倒そうなんていうの?できるものならやってみなよ!」
 今回はファブニールが使えるということもあって余裕のアインだ。
だが、シグは慌てなかった。既にファブニールの正体を見切っていたからだ。そしてその対抗手段も。
「貴様の力は借り物だ。セラから力を盗んでいるにすぎない!」
 そう、竜を殺して不死身の力を得たジークフリードと同じだ。それは自分のものではない。
「おあいにくさま、オールドタイプではファブニールの力を受け取る事はできない……所詮、オールドタイプごときじゃ英雄になることなどできはしないのさ!
 竜の不死身の力は君ではなく、このボクが握ってる……セラのおかげでね!神話通り、お姫様の裏切りで英雄は……いや、君は死ぬことになるんだ!!」
まだシグの自信の秘密を知らないアインは、得意気にそう語るも、シグは最後に勝つのは、このオレだと堂々と宣言した。
ファブニールの秘密が、セラのニュータイプ能力による予想を機体にフィードバックさせているものであるなら…
「それなら!その予測能力を超えた動きをするまでだ!」
 だが、その言葉を聞いたアストナージは慌ててシグにやめろと叫んだ。
シグがやろうとしているのは、シスクードの切り札、オフェンスモード。
以前、アストナージがシスクードのOSの一部にロックがかかっていたので、機体のデータバンクを解析したところ、
まだ未完成の高機動戦闘用モードを発見したのだ。
簡単に言うとフルパワーで飛んでいって敵をぶちのめすための機能なのだが、シグに強奪された際にはまだ調整前だったのだ。
だが、発動はできるのだろう?とシグがいったが、
アストナージは、未調整ゆえにパイロットのことなどお構いなしに全力を出す仕様になっているので、
下手をすればコクピット内でミンチよりひでえ(byバーナード・ワイズマン氏)ことになるかもしれないから
変な事は考えるなよ、とその時は言ったのだ。
だが、時既に遅し。シグはオフェンスモードを発動させた。青い輝きを放つシスクードのモノアイ。
「これで決める…!」
あまりの超加速に、青い流星と化すシスクード。機体ごとぶつけるかのような猛烈な乱舞攻撃がデスパーダに炸裂した。
(見た目ようするにレイズナーのV−MAX)
ファブニールをもってしてもなすすべもなく敗れ去るアイン。
そしてシグは……無事だった。というか結構平気そう。
(まあ、強化人間以外お断りのはずのギャプランを平気で乗りこなすヤザンや乗ったら加速が強すぎて死ぬといわれた
トールギスをそのうち物足りないとか言い出すゼクスとか人外さんの横行するガンダム世界ですから。)
危機に陥ったアインを救ったのはセラだった。アインを下がらせ、シグの前に立ちはだかるセラ。
それに対して、シグは……
「ダメだっ!オレには撃てない……!!」
 無抵抗のまま、一方的にサーベルでザクザク斬られるシグ。そんなシグを横目に戦闘は更に激化の一途をたどり、
シロッコも出撃してきて、レコアが捕まったりする。
そして、シロッコが追い詰められたときにバウンド・ドックで救援に駆けつけたのは……カテジナさんだーーっ!!
「シロッコの邪魔をする人はアタシが倒す!」
 おかしいよ!おかしいですよ!!カテジナさん!!とウッソが言ってるが、プレイヤーの心境もまさにこれ。アンタさっき連れ去られたばっかりでしょ。
そんな修羅場が繰り広げられる中、カツが地味にサラと再会してフられてたり。
こうして、あまたの希望と絶望の交錯した再会の相次いだキリマンジャロの激戦は終わった。
キリマンジャロ基地を接収したエウーゴだが、休む間もなくネオ・ジオンのサンクキングダム侵攻の報を受け急行することに。
102モノアイガンダムズ:2010/01/06(水) 21:28:32 ID:dK4R6gVr0
ティターンズもサンクキングダム救援を口実に侵攻を開始する。
シロッコの新しい手駒としてシャギアに紹介されたカテジナだが、急速な変貌の秘密はアインに捕まった際に
強化人間に改造されたためだとのこと。(小説版だとカテジナさん強化人間にされます)。
それを知っているシロッコは、嫌悪感のほうが先立ったが、シロッコを慕うように刷り込みをされたカテジナは
信用を得るために私の全部をお調べになってみます?
とこの場でいきなり脱ごうとしたのでシロッコも流石に動揺してカテジナの同行を許す事に。
こうして一人のさげまん女により、ガンダム世界に新たなヘタレ男が誕生したのであった。
そう、シロッコがこんな漫才やっている間に、ティターンズ勢力の過剰な拡大を妨害すべく、
オルバがゼクスをサンクキングダムに向かわせていたことを知る由もなかったのだから……

一方、先程シグに屈辱的な敗北を喫したアインはセラをいたぶって憂さ晴らしをしていた。
セラが独断でアインを後退させたことで助かったというのに、
「誰が『判断しろ』なんて言った!人形のクセに……生意気なっ!
 オマエは単なる道具なんだ!言われたことだけやっていればいい!!」
とセラをののしり、殴りつけるアイン。そんな扱いをされても気にも留めた様子もないセラ。
ひとしきり暴れて気が晴れたアインはうって変わってセラに優しい言葉をかける。
「マスターの気が晴れるならば、私の受ける苦痛など微々たる物と判断します。
 私はマスターにお仕えしています。マスターが私の全てです。」
 その言葉に、セラは自分のものであることをあらためて確信し、満足するアインであった。

ガラスの王国:
ネオ・ジオンの前に陥落寸前のサンクキングダムに集結する、ゼクス、ヒイロ。
そしてティターンズ、エウーゴの到来により、
完全平和主義の国は一転地球圏の支配を争う3派の2度目の大会戦の舞台となってしまった。
乱戦の中、再び因縁の出会いは繰り返される。
ティターンズの一員として牙をむくカテジナ、レコア。
残酷な運命を前にウッソ、カミーユの悲痛な叫びが戦場を引き裂く。
そしてガトーはティターンズの中にあのシーマの姿を発見した。
変節を責めるガトーだが、シーマとてガトーとコウに計画を狂わされ、生き残るためにティターンズにつく事を選んだのだ。
ガトーも一応は連邦軍にあたるエウーゴとして戦っている。
飼い犬となったのはお互い様さ、というシーマがここは一本取ったと見るべきか。
戦いが終結した後、ゼクスはヒイロにいずれ決着をつける言い残し去っていき、ヒイロも例のごとく風のように去っていき……
と思いきや、姿を現したドクターJからの次の指令は「エウーゴと行動を共にせよ」というものだった。
ドクターJがエウーゴに協力することになったいきさつ、
それは彼がジオンの技術者だった時にシステム・セイレーネの開発に携わっていたことにあった。
(またテメエが元凶かよジジイ。)
アンタがセラを……とガンを飛ばすシグだったが、セラが産み出されたのはドクターが途中から開発に反対して
チームを外された後だからワシの責任じゃないと、ドクター。
そしてセイレーネに対抗すべく作ったのがゼロシステム搭載のウイングゼロとのこと。
システム・セイレーネがエウーゴとの実戦に投入され始めた以上、行動をともにすることが上策と見たわけだ。
もっとも、それ以上のことはドクターも良くは知らないようで、話してくれなかった。

さて、一連の戦いで優勢となったエウーゴは、ティターンズ支配下のダカール連邦議会の奪還を企てる。
新たな激戦を前に、アーガマにも新型機V2ガンダムが届いた。
今度こそオレが……と思ったカツ、残念。やっぱりアストナージお墨付きでウッソのものに決定。

一方こちら宇宙の某所。密談を交わしているのはギンガナムとシャギア。地球圏のさらなる混乱を画策する彼らは、
ティターンズが劣勢に立ったのを見て、今度はギンガナム自身が参戦するとのこと。
103ゲーム好き名無しさん:2010/01/06(水) 22:26:44 ID:CYlT1Z7c0
規制かな?とりあえず続き期待。
しかしところどころの見も蓋も無いツッコミが笑えるw
104モノアイガンダムズ:2010/01/08(金) 18:54:19 ID:9CnvQVjg0
こんばんわです。では、続きを。
ダカールの日:
ダカールを舞台に地上最後の決戦の火蓋が切って落とされた。
シロッコは重MSを大量に投入した大部隊で議会の制圧をはかり、同時にそれに紛れて演説中のシャアの暗殺を謀るという2面作戦を展開した。
が、ほぼ成功するかに思われた暗殺は、フロスト兄弟の策謀により失敗。
追いつめられたシロッコはジ・Oで出撃するのだが、よもやこのタイミングでのジ・O投入が思いっきり裏目に出ようとは……
カミーユのZガンダムと対峙した途端、カミーユ、早くも怒りのハイパーモードに!
登場したと思いきや体当たり食らって一撃で倒されるシロッコ、哀れなり。
ついでにサラもカツの攻撃で戦死したりとシロッコにとってはまさに悪夢のダカールであった……
ともあれ、リリーナの事前交渉とクワトロの演説のおかげで議会はエウーゴ支持に。
ティターンズは宇宙に撤退し、勝利は大きく近づいた……と思われていた。

さて、地球ではまるでいいところのなかったシロッコはさすがに落胆していたが、
カテジナはまだ味方は大勢いる、切り札が完成するまでの時間を彼らに稼いでもらえばいい、と言ってのけた。
「……そうよ。誰にもアナタの邪魔はさせないわ。うふふふ……」
要するにクロノクルがいない代わりにシロッコということ。だから天才シロッコがヘタレ男になるわけだ。

最後の勝利者:
宇宙へ上がる直前に、またしても無断出撃事件が。格納庫、警備ゆるすぎ。まあヒイロだからしょうがないか。
ゼクスとの決闘に望み、ゼロシステムを使いこなして勝利し帰還したヒイロだったが、
現在は一応味方であるゼクスと無断で決闘したことを咎められた。
だが、シグは言った
「わだかまりを持ったまま戦うよりはいい。戦う事でしか消えないわだかまりというものもあるのだからな……」

敵、新たなり:
ティターンズが集結している宇宙要塞ゼダンの門(ア・バオア・クー)を叩くべく再び宇宙に帰ってきたブライト達だが、
軌道上に上がって早々予想外の事件が。
ムーンレィスの女王ディアナ・ソレルがギンガナム軍及びティターンズに追われていたのだ。
そう、前にカテジナの言っていたティターンズの協力者こそ、ギンガナム軍だったのだ。
ハリーの要請を受け、ディアナを救出すべく戦闘を開始するが、これまでのティターンズの機体とは
比較にならない尋常ならざる性能のギンガナム軍の機体に苦戦を強いられる。
追い討ちをかけるかのようにエマをかばったラーディッシュがヘンケン艦長もろとも撃沈、そのエマもレコアと相打ちに。
さらにマウアーを殺さたジェリドがショックで何か覚醒しちゃってカミーユ大苦戦。
辛くもギンガナムの艦を撃沈し、満身創痍ながら勝利したと思いきや、最悪の隠し球……ターンXが登場する。
月光蝶の脅威のパワーの前に、もはやこれまでかと思われたが、土壇場で助っ人が現われてくれた。
ベラ・ロナ率いるクロスボーン・バンガードだ。キンケドゥ&ザビーネのコンビネーションが炸裂し、ギンガナムを退けた。
予想外の展開にあわてて出撃するフロスト兄弟も、窮地に陥ったガロードがサテライトキャノンを発動させ、これまた逆転勝利。
この展開に、シャギアはようやくエウーゴこそが最大の障害だと認識することとなった。
アインに敗北を責められたシャギアは、君だってシグにしてやられただろうと言い返した。
痛い所を突かれたアインは、あれはファブニールが完全じゃなかったから、つまりセラのせいだと苦しい言い訳をするが、
だが、オフェンスモードをシグが使いこなす以上、全力を発揮したとしても限界はある。
やはり、真の切り札、それは「テラ・スオーノ」しかない。それが完成するまでの時間稼ぎ、
シロッコとギンガナムに彼らが接触したのは結局のところそれが目的だったのだ。
105モノアイガンダムズ:2010/01/08(金) 18:57:10 ID:9CnvQVjg0
ディアナ、及びクロスボーンと合流したブライト達の前に、彼らの間の仲介役として活動していたウッソの父ハンゲルグが現われた。
クロスボーンは創始者マイッツァーの死後ベラの手により解散される予定だったのだが、以前からムーンレィスと連邦の間の交渉役として
月の事情を掴んでいたハンゲルグが、ギンガナムが決起した時の切り札として待機させていたのだった。
これからの動向であるが、1機で世界を滅ぼしかねないターンXを放置するわけにはいかないということで、まずギンガナムに当たることに。
最大の問題はあの月光蝶だが、こちらにも対抗策はある。V2ガンダムだ。
アサルトバスターの光の翼はなんと月光蝶を一時的に無効化するとのこと。
(当たり前だが、原作じゃそんなトンデモ機能はない)
これで決まった。ヘンケンの抜けた穴もマザー・バンガードがあれば補填できる。
エウーゴは、ギンガナムの待ち受けるムーンレィス首都フォン・シティへと向かう。
(ちなみにヘンケンが生存していても、ラーディッシュのオーバーホールとか言ってここで離脱。残念でした)

月光蝶:
しかし、フォン・シティのアグリッパは戦いではなく会談を求めてきた。
ディアナ、ブライト、ハリーの3人が会談の場に望むものの、途中でギンガナム配下の兵が乱入し、
3人は人質に取られてしまう。主導していたのはアインだった。
ギンガナム艦隊、そしてディアナ・カウンターと対峙することになるエウーゴだったが、人質を盾にされては打つ手なし。
だが、土壇場でネオ・ジオンのマシュマーの手によりブライト達は脱出に成功。
更にディアナ自らの説得により、ディアナ・カウンターも味方となり、形勢は逆転。
この期に及んでもオロオロすることしかできないバカ殿アグリッパを、アインとシャギアは用済みと殺害する。
「なぁに……逝くのは君1人だけではない。」
「いずれもっと大勢の人間がオマエの元に行くんだ……さびしくはならないはずだよ」
 そしてアインが出撃してきた。
 都合5度目の対決となったが、既に前回の対決で両者の力関係は完全に逆転していた。
「もう二度と……オレは!キサマにやられはしないっ!!偽りの力で戦っているキサマにはな!!」
 オフェンスモードの前に、またも一方的に押されるアイン。
「な、なんで……!?ただのオールドタイプになんでボクがこんなに……」
「決着を付ける時が来たようだな、……アイン。」
「や、やられる……!?」
 だが、大破したデスパーダからアインを救ったのはセラだった。
後は私が、とアインを下がらせるセラに対し、前回余計な事をするなとボコったにも関わらず、
恥も外聞もなく頼むよ!!と一人逃げていくアイン。すっかりただのヤラレ役になっちゃったねえ。
まあ、シグはシグでセラ相手にやっぱりためらいを捨てられないのだが。
フォウの時と同様、彼女のことは忘れろ!そうしなければお前が死ぬぞ!!
とクワトロは言うが、シグも、そしてミアンもセラを撃つ事はできなかった。
「オレは……どうすればいいんだ!?」
 記憶さえ戻れば……一縷の望みをかけて、必死にシグはセラに呼びかけた。
「思い出してくれ!!オレは君の……」
「アナタとは恋愛関係にあった。たしか、そうでしたね。」
 切り札をあまりにあっさりと流され、呆然とするシグ。シグの事だけではない。
「アナタはミアン・ファーレン。ブラード中佐の娘ですね。アナタの事も記憶しています。
 普通の少女らしからぬ振る舞いに、かつての私は感銘を受けたようです。」
 自分は一年戦争時のものも含めて全ての記憶を保有している、と、なぜか他人事のように語るセラ。
「どうしてなの、セラさん!!そこまで覚えていて、どうして!?」
 そこから導き出される解答は、シグにとっては最も信じたくないものだ。
「現在の私にとっては、マスターにお仕えすることが至上の使命。アナタ方との記憶は単なる過去の事実でしかありません。」
 そして、シグ達が呆然としている中、結局他の仲間の攻撃を受け、後退するセラ。
今回もシグ達は何も出来なかった。
106モノアイガンダムズ:2010/01/08(金) 19:01:40 ID:9CnvQVjg0
形勢不利と見て取ったギンガナムは、ついにターンXで出撃する。
「V2の力を信じるだ、ウッソ!!」
「はい、父さん!!」
 父の声援を背にウッソは光の翼でナノマシンの奔流を突破し、月光蝶を打ち破った。
このチャンスに集中砲火を浴びせターンXを追い込むも、後一歩のところで月光蝶が再び発動。
逆転負けか!?
だが、そこへフォン・シティ目がけてコロニーレーザーが火を吹いた。
直撃は避けたものの、大きな損害をこうむったターンXは味方が混乱する隙をついて逃走した。
撃ったのは誰か?ティターンズ?それともネオ・ジオンか?
「ネオ・ジオンではない。ティターンズの仕業だよ、あれは。」
 現われたのは、ハマーン。ティターンズのコロニーレーザーに対抗すべく、エウーゴはネオ・ジオンと手を結んだのだ。
カツのように反発する者もいたが、ベラはハマーン個人は信用できると言う。
ただし、組織としてのネオ・ジオンは別だ。油断はならない。
そして組織を率いる以上、個人の意思より優先せねばならないこともある。それを考えると……
それは同盟を決めたウォン・リーも同じようで、既にハマーンとの戦いも見越し、
新型艦ラーカイラム、そしてZZガンダム、
あと白の宮殿の地下に埋まってたストライクガンダム(エールストライク)(※)など、
戦力を大幅に補強して戦いに送り出していた。
また、ディアナもハリー、フィルらディアナ・カウンターの一部を援軍に貸してくれた。

(※)白の宮殿のすぐ下のマスにハリーを侵入させると手に入る隠しユニット。
武装が地味で、換装機能もPS装甲もないけど(まだ放映前だから致し方ないか?)
平成ガンダムなのでそれなりの性能。

間近に迫った決戦を前に、シグは一人苦悩していた。
アインに対してはただ憎んで刃を向ければそれでよかった。だが、セラにはどうすればいいというのだ。
答えを出せないシグはミアンに対しても、拒絶するような態度をとってしまう。
そしてここにもう一組すれ違う二人が(※)。ハマーンは一人、シャアに会いに来ていた。
戻るつもりはないのか、というハマーンに、今更過去を振り返っても昔には戻れないと言うシャア。
「変わっていないな、オマエは……初めは私に期待を抱かせ、最後の最後で私を裏切る……!」
「……なんといってくれてもかまわんよ。私も自分の卑劣さは自覚しているつもりだ。」
シャアは結局、悲しいまでに大人であった。

(※)このシーンで分かるようにシャア・ララァ・ハマーン3者の関係がシグ・セラ・ミアンの関係と比較されている。
特にミアンとハマーンは同い年という設定だし。
シグ=結局元カノが一番大事。
セラ=元カノ。叩き上げ。最強クラスのニュータイプ。
ミアン=今カノ。年下で貴族のお嬢様。わりとカカァ天下型
というのもオマージュを捧げている。
だがそうなるとライバルのニュータイプのメカオタクの立場ってよもや…
107モノアイガンダムズ:2010/01/08(金) 19:02:41 ID:9CnvQVjg0
宇宙の渦(前):
グリプス2において決戦の幕が上がった。ティターンズに降伏したふりを装い、コロニーレーザーの護衛という名目で懐にもぐりこむハマーン。
そしてティターンズの部隊を引き離すため、エウーゴは艦隊決戦を挑む。
「所詮、アンタとアタシが理解しあうなんてできっこないのさ!とことん最後までやりあおうじゃないのさ!!」
 再び巡り会ったガトーとシーマが死闘を繰り広げるが、それを横目に、シーマと共に今まで戦い抜いてきた、
 シーマの全てが詰まった船ともいえるリリー・マルレーンが撃沈された。
「ああ、そうかい……!!一年戦争で何もかも無くしたと思ってたが……そうかい!こうも身ぐるみ剥ぐかねぇ!!
 なら、損得は抜きだ!!アタシゃ、今こそ戦うんだ!!もう何からも縛られずに!!どうだい、満足だろう!」
 もはや彼女が戦っているのはエウーゴでもガトーでもなかった。それは運命。
利用され、貶められ、奪われていった運命を与えた何者かに一矢報いる、ただそれだけを願って。
そのシーマをガトーの一撃が容赦なく貫いた。
「あのデラーズが言った通りだ……成虫になってすぐ、死んでしまう……所詮、アタシらは……宇宙をさま、よう…カゲロウ……」
 悲しき女はその怨念と共に散った。
「同情はしないぞ、シーマ・ガラハウ」
 ガトーはついに4年越しにデラーズの仇を討ち果たした。
一方、シロッコのジ・Oとカテジナのザンスパインは鬼神のごとき働きを見せ、クワトロ、カミーユと言ったエース達を圧倒する。
ようやくZZを手に入れたジュドーも苦戦を強いられる。
「何の目的もなく、やみくもに戦うだけではこのジ・Oを落とすことなどできんよ!」
あざ笑うシロッコ。だが、その言葉がジュドーに対する死亡フラグだと分からないのが他作品クロスオーバーの悲しさ。
「…違うっ!!オレは間違いなく身勝手な人の独善に対して……みんなの意思を背負って戦っている!!」
 ほーら、このルートでは出てこないグレミーの代わりにジュドーを覚醒させちゃったよ、シロッコ。
みんなの意思を乗せたハイメガキャノンが炸裂し、シロッコ敗退!
カミーユに続き、またイベント戦闘でやられるシロッコマジ涙目。

こうして主力が撤退し、劣勢に追い込まれるティターンズを尻目に悠々とコロニーレーザーを「占拠」するハマーン。
当初の予定では「破壊」するはずだったのに。それはつまり今後は自分達が利用するということだ。
ティターンズと激戦を繰り広げたエウーゴに、無傷のネオ・ジオンとコロニーレーザーに対抗する余力はなく、
エウーゴはやむなく撤退した。

切り札のコロニーレーザーも失い、苦境に立たされたシロッコは、
エウーゴとネオ・ジオンの攻防を見守ることしかできないでいた。
そしてどちらが勝とうが、コロニーレーザーは敵の手の内だ。
だが、カテジナは
「そんなものに頼らなくても、パプテマス・シロッコ……アナタなら勝てるわ。
 私がアナタを勝たせてあげる。うふふふ……」
 とあくまで余裕を崩さない。いやむしろアンタがいるから運が逃げてるんじゃないかと思うのだが、
実はうまくいけば漁夫の利を狙える立場であることも又事実。
108モノアイガンダムズ:2010/01/08(金) 19:10:26 ID:9CnvQVjg0
宇宙の渦(後):
再攻勢をうかがうエウーゴは、コロニーレーザーを奪取すべく、狙いを絞らせないように3方向から攻めるという「メールシュトローム」作戦を発動させた。
ハマーンは自らキュベレイで出撃し、必勝の体勢で迎え撃つ。
コロニーレーザーが発射体勢に入った以上、あとは時間との戦いだ。防御陣に突撃をかけるエウーゴ、
だが、ここで予想外の事態が発生した。すっかり忘れていたギンガナムが捲土重来を期して乱入してきたのだ。
挟撃される形になり一転ピンチに陥るも、ウッソが再び光の翼で月光蝶を打ち破り、ギンガナムを仕留めた。
(ちなみにウッソが倒さなくともフロスト兄弟が月光蝶を破壊します。場は充分に荒れたから用済みだということで)
残るネオ・ジオンを突破し、どうにかコロニーレーザーに攻撃をかけ、奪還に成功した。

当初の目的を達成したエウーゴだが、本当の修羅場はここからだ。ティターンズが再び動き出し、
ネオ・ジオンも戦力を再編して戻ってくるため、今度は2勢力を同時に相手にすることになる。
頼みの綱はコロニーレーザーのみ。発射時間まで持ちこたえられるか?
これが最後の決戦だと宣言するブライト。

最後の戦い。シグには確信があった。月以降姿を見せないアインは必ず介入してくる。
「セラも……かな?ねえ、シグ。彼女が出てきたらどうするの、アナタは?」
 ミアンの問いに、やはり答えを出せないシグ。
「オレがあいつを殺すか……それともセラがこのオレを手にかけるか」

宇宙を駆ける:
時間は待ってはくれない。ティターンズ、ネオ・ジオンの攻勢が始まった。代表3者による舌戦が展開される中、まずハマーンとクワトロの対決が。
ここで未だにクワトロを百式に乗せるような酔狂な真似をしている人がいたら原作どおりハマーンにやられるシャアさんが拝めるが、
もしサザビーに乗せていると、逆にサザビーでキュベレイを圧倒して、
「これで終わりにするか続けるか……?」
 という大人気ないドSなシャアが拝めます。

カテジナの用意したの最後の隠し球は、レイラを人質に取られ参戦を余儀なくされたゼロ・ムラサメとサイコガンダムMKU。
確かに強い。反則なほど強い……しかし、ああ残念。
味方にはその妹ともいえるナンバー4ことフォウ・ムラサメがいたので、フォウと戦いたくないゼロはわざと被弾し、撤退。
どうも今作のシロッコの作戦はイベントでパァになる事が多い……

一方のシロッコだが、ウッソからはオマエがカテジナさんを!と責められ猛攻にさらされた挙句、
カミーユがZ発動してあぼーん。最後のあがきの精神攻撃もフォウに阻止され、
とどめにシロッコの死を知ったカテジナさんは逃走、とまあ最後まで徹底的に報われないまま終わった不遇の天才に全俺が泣いた。
こうして指導者を失いコロニーレーザーで予備兵力を叩かれたティターンズは壊滅、
一方のネオ・ジオンも戦いの中ハマーンが倒れ、エウーゴに敗れ去った。決着はついたと思われた。
が……
「……ついに待ち望んだ時は来た。」
「……ボクらの時代が!!」
 フロスト兄弟、そしてアインが現われた。そして…巨大なMAを駆るセラも。
109モノアイガンダムズ:2010/01/08(金) 19:14:12 ID:9CnvQVjg0
 フロスト兄弟、そしてアインが現われた。そして…巨大なMAを駆るセラも。
「さあ、君の力をみんなに見せてあげるんだ!!」
 そのアインの言葉を皮切りに、MAー真のテラ・スオーノーからサイコウェーブが放たれた。
システム・セイレーネだ!
だがその威力は前回のホンコンの比ではなく、ゼロシステムすら無効化し、
さらに、周囲で未だ戦闘を行っている全ての兵士が、敵味方関係なく無統制に殺し合いを開始し始めた。
なぜか影響を受けなかったシグとミアンの眼前で繰り広げられた光景は、宇宙を覆いつくす巨大な殺戮の狂気。
「ふふふふ……どうだい、この光景?戦いの閃光が、まるで星のようにきらめいて……きれいだろう!?」
「システムは既に完成した。もはや誰にも止める事はできない……」
「あらゆる者があの歌声にいざなわれ、自滅していくのさ……そう、この宇宙はまさに……ローレライの宇宙!!」
(最後のオルバのは多分Xの「ローレライの海」にかけたものではないかと思われ。)
 あざ笑う3人に激昂したシグが突っ込んでいこうとするが、ミアンはまたしても1人では勝ち目はないと押し止め、
まずはブライト達を助けるのが先だと撤退させた。
後退し、精神波の効果範囲から抜け出したブライト達だが、ドクターJによると、精神波の影響圏は少しずつ拡大をはじめ、
いずれは付近のコロニーも、いや、最終的には地球までも飲み込まれる可能性があるという。
そんなことが一兵器に可能なのか?そもそもそんなことをする理由があるのか?
未だに事態が信じられないブライトだが、現に起きている事はまぎれもない事実。
どうにかしてあのMAを止めなければならないが、精神波の影響のため近づく事もままならない相手を、どうすればいいのか?
だが、クワトロはシグが影響を受けなかったことに気がついた。
その原因は分からないし、分かったところで今から対応する時間はない。ならば手は一つ……シグが単独で挑むしかない。
だが、MAの周囲には大量の発狂した兵士がいる。いかなシグとシスクードとはいえ、無謀としか言いようのない作戦だ。
だが、道を切り開く事さえできれば……
意思を強く保って望めば、システムの影響をある程度遅らせることはできる。それによって可能な限り突破口を開き、シグを懐に辿り着かせる。
分の良い賭けとはいえないが、これが現状考えられるベストの作戦だ。シグは、その作戦を受けた。
「セラの事は、自分の手で始末をつける。」
 そんなシグの元に、ミアンも作戦に志願すると名乗り出てきた。システムの影響を受けないのは自分も同じだ。
1人より2人のほうが成功する確率は高いはず。
こうして、明朝、最後の総攻撃が行われる事となった。
110モノアイガンダムズ:2010/01/08(金) 19:15:16 ID:9CnvQVjg0
ミアンのMSとして用意されたのはアストナージが突貫作業で組み上げた予備機のZガンダム。加速力で突破を図る作戦だ。
(今格納庫にはもっと強いEx−Sガンダムとかあるだろとかツッこまないこと。でも、これがあればもしかしたら…とか思ってしまう)
いつものように、どこか楽しそうに新しい機体をシグに見せびらかすミアン。
だが、シグはうかない表情だった。
「いいのかミアン……ヘタをすれば……いや、十中八九、生きて戻る事はできないろうな。
それほどに分の悪い賭けだ。オレみたいな男に付き合って、わざわざ命を失うことはない。
 セラ……敵のモビルアーマーはオレがなんとかする。だから、君は……」
だがミアンは言った。
「見てられないよ、シグ……」
セラを手にかけて、もう戻ってこないつもりなのだろう、と。諸共に死ぬことができれば、それこそ本望なんじゃないのか?
「また、ひとりだけで行っちゃうなんて、そんなのズルいよ!!……アタシも一緒に行く。何があっても、最後までついていく!
私は、シグのことがスキ……だから、絶対にアナタのこと、死なせないよ。どんなことがあっても……」
 ミアンは、初めてシグの前でその気持ちを口にした。
「ミアン、君は……」
あの日から、シグはもう自分に失うものなどないと思っていた。そう、自分の命すら。
復讐?言い訳だ。自分は7年間、ただ死に場所をさがして彷徨っていただけの、亡霊だ。
だが、一年戦争以来の仲間達は、いつだって彼を見捨てなかった。
そして、今ここに、確かに自分だけを必要としてくれる人がいる。

一方、待ち受けるアインとフロスト兄弟。精神波の影響は、あと1週間もあれば地球をすっぽり覆う事ができる。
アインの、兄弟の望みがかなう日も目前にせまっている。だが、シャギアはまだエウーゴが残っている、と慎重だった。
アインも確信していた。シグは必ず来る。セラを止めるために、そしてセラに殺されるために。
シグを自分の手で殺す、という言葉にもまったく感情を動かさないセラ。
いささか物足りないが、そういう風にしたのは他ならぬアインだ。
「全てが終わったら、ボクは君の精神にかけた封印を解く。」
それは、親切心からではない。
シグを、そして地球圏全ての人を殺し尽くした後で正気に返ったならば、セラはどういう反応を示すのか?
悲しむのか、それとも憎むのか?他の皆がいなくなったなら、今度こそ自分だけを見てくれるか?
「自分でもわからないのさ。君のことを愛しているのか、それとも、憎んでいるのか……
明日になればわかるのだろうか?アイツと……シグと決着がついてみれば……」
 あの日から、亡霊と化しながらも、決して一人ではなかったシグ。
だが、全てを失ったのはアインも同じだった。正確には自ら切り捨てた、だが。
そして今に至っても、アインはどこまでも孤独であった。
111モノアイガンダムズ:2010/01/08(金) 19:17:27 ID:9CnvQVjg0
終末への序曲:
長い夜が明け、作戦開始の時がやってきた。
シグの前に立ちはだかるのは、シャギア・フロスト、オルバ・フロスト、そして…カテジナ・ルース。
彼らの目指すもの、それは全人類の抹殺。狂っている、とブライトは叫んだが、
シャギアは言った。狂っているのは我々ではなく、この世界だと。
「違う!キサマ達は自分の弱さを世界になすりつけようとしているだけだ!」
 敢然と言い放つシグ。
だが兄弟は、私怨で戦い続けているシグも、セラを守れなかったことをアインになすりつけている時点で
自分達と一緒だと言った。
そんなことはない、とミアン。
今まで死に場所を求めていただけだったとしても、
今ここにいるシグは、みんなを救うために戦おうとしている。己の全てを賭けて。
「傷ついて、苦しんで……ずっと、ひとりで悩み続けて……
 そうやって最後に選んだ道がみんなのために戦うことだった。アナタたちとは違うわ!!」
もはやこれ以上の問答は無用。地球の運命、そして自分達の存在の全てを賭けた本当の最後の戦いが始まった。

因縁の対決もこれが最後だ。激突するウッソとカテジナ、そしてガロードとフロスト兄弟。
追い込まれたカテジナは、アナタの手で止めを刺せと言いながら近づいてグサリ、という原作にあった騙まし討ち
(原作は生身でやってたが)をしかけ、更にビットで追い討ち。まさに外道!!
「そこまでするんですか、カテジナさん!」
さすがにここまでされて黙ってはいられない。光の翼を発動させ、ビームを弾きつつ全ビットを叩き落し、カテジナに迫るウッソ。
「ボウスがやること……!ボウスがっ!」
カテジナのザンスパインも赤い光の翼を発動させ、迎え撃つ。
二つの光の翼が激突し、勝ち残ったのは…ガンダム。カテジナは、ウッソの初恋諸共に宇宙に散った。

一方、システムの影響で自らの力を増したフロスト兄弟は、まさに化け物に近い力を発揮し、
追い込まれてなおその力を増していった。勝ち誇る兄弟。
「諦めてたまるもんか……オレは、キサマらを認めない!!」
 突っ込んでくる兄弟に、ガロードのサテライトキャノンが火を吹いた。押し勝ったのは、ガロード。
閃光の中に飲み込まれていく、ヴァサーゴとアシュタロン。
敗北を認めながらも、兄弟はまだアインがいると言い残した。
「彼もまた、ボクらと同じ……選ばれなかった…者……」
 同じ痛みを抱える、アインにとっては最も近しい盟友といえる兄弟は光の中に消滅した。

最大の障害を除き、シグとミアンは戦場を無事突破していった。後は人事を尽くし天命を待つ。
残敵と交戦しつつ、ブライト達は後退した。
112モノアイガンダムズ:2010/01/08(金) 19:24:30 ID:9CnvQVjg0
そして、悲劇は終わる…:
ついに、テラ・スオーノの懐に辿り着いたシグとミアン。待ち受けるのは…やはりアイン。
「ふふ……神々の祭壇へようこそ!」
「神?大層なオモチャを手に入れて自分が偉くなったと錯覚したか?」
「いいや、ボクはそんなに大それた人間じゃないさ。神は別にいる。人々に裁きを下す、人工の神!テラ・スオーノという神がね!!
そして……神に捧げられたイケニエの乙女!!」
アインの指し示したのはセラ。だが、その様子は今までと違う。というよりむしろこの雰囲気は……
アインは彼女の心を戻したのだ。ここにいるのは、7年前と同じ本当のセレイン・イクスペリなのだ。
「彼女は自分のしたことをとても後悔しているらしくてね……君達に合わせる顔がないって、ずっとそう言い続けてるんだ。」
思わずセラの下へ飛んで行こうとしたシグだが、強烈な精神的ショックを受け、後退させられた。
「ふふ、無駄だよ……増幅されたサイコウェーブの中では彼女の加護も届きはしないさ。」
 彼女の加護、それは、シグとミアンだけがシステム・セイレーネの影響を受けなかった理由だ。
2人はシステム……セラに「敵」として認識されていなかったのだ。
(アインやフロスト兄弟がシステムの影響を受けない理由、アインだけがファブニールを利用できるのもこの敵味方認識のためと思われる)
そう、セラは、心を縛られながらも、その奥底ではずっとシグとミアンを想い続けてきたのだ。
「……けなげだよねぇ?君達は、そんな彼女を殺しにここまで来たんだよね。」
「……っ!!キっサマぁぁっ!!」
「そう……いいね!その、怒りに満ちた声……怒りに怒り狂って、その挙句に、このボクの手にかかる。 
 その光景をセラに見せ付けてやる!!そして、その時こそボクの彼女に対する復讐は完成するんだ!!」
復讐。7年間復讐の日を待ち続けていたのは、アインもシグと同じだったのだ。この、最高の舞台で、地球全てを道連れにして。
「シグ……!!」
 怒りに燃えるシグを諌めるように声をかけるミアン。そう、シグには……ミアンがいる。この最後の戦場で、共に戦ってくれる、大切な人が。
「怒りだけではヤツに勝つことはできない……やるぞ、ミアン!!オマエの力を貸してくれ!」
「シグ…………うん!!」
共に、アインに向かっていくシグとミアン。それに対して…
「シグ・ウェドナーーーっ!!ボクは前からオマエのことが気に入らなかったんだ!!今日こそオマエを殺してやる!!」
 と今更ながらにそんな事をいうアインだが、多分それは、言わずにはいられなかったのだろう(笑)。
(がんがれアイン。ギャルゲ主人公にメカオタクの魂を叩きつけろ!!)
ファブニール・システムを全開にしたアインの能力は異常ともいえるレベルだが、
オフェンスモード、そしてシグとミアン、2人の絆の紡ぐコンビネーション(IDコマンド)の前には無力であった。
(オフェンスモード+オレに力を貸してくれ+フェイズ2+ビームライフル=1ターンキル)
「どうして……!どうして選ばれたのはオマエなんだ!?なぜ、オマエみたいな普通の人間を、セラは選んだんだ!!
本当はこのボクが……!!アイン・レヴィが選ばれるはずだったのに!」
 絶望の叫びを上げるアイン。
あの頃、ジオンの人工ニュータイプの技術はまだ未完成で、精神は不安定なままだった。
だから、セラの心を導く役目を持つ人間が必要で、彼女もそれを求めていたのだ。
そしてそれは、本当のニュータイプであるべきだったのだ。
自分はニュータイプだ。だが、能力的に劣ると判断されたアインは選ばれなかった。一番近くにいたというのに。そしてセラは……
「……どうしてだよ!なんで、誰もボクを認めないんだ!!」
113モノアイガンダムズ:2010/01/08(金) 19:28:44 ID:9CnvQVjg0
「当然だな。」
 あっさりとシグは斬って捨てた。
「選ばれなかったとわめいているだけで、他に、貴様は何をした!?
認められないというだけでわめき散らし……人に当たるしかしない。
貴様は、ただの子供だ!!欲しい物が与えられないからと言って泣きわめく子供だ!!
ああ、何度でも言ってやるさ!!貴様は駄々をこねている子供だ!!
そんな了見の貴様が、人に認められることなど、決してない!!」
「オマエぇぇぇーーっ!!このボクをバカにしたなぁっ!!ただのオールドタイプが!何の力も持たない一般人がぁぁ!!」
 今度はアインが激昂する番だった。だが、その怒りに任せた攻撃が、アインにとっては致命的な隙となった。
ミアンの援護射撃を受けて、突撃するシグ。
「くっ、来るな!!来るなぁぁぁっ!!」
 激昂から、恐怖へ。必死にビームを乱射し、シグを阻もうとするアインだが、ビームは全てシスクードのIフィールドに弾かれた。
「これで終わりだ……アイン・レヴィ!!」
 オフェンスモードフェイズ2の高速攻撃がアインを完全に捕らえた。大破するデスパーダ。
「どんなに優れた力を持っていようと、怒りに囚われれば攻撃が単調になる。貴様の敗因は、貴様自身の心の弱さだ!」
勝利を確信するシグ。だが、アインは…
「こ、こんな……こんな結末なんて……こんな結末……認めてたまるものかぁぁっ!!」
 アインは、怨念と共にテラ・スオーノを暴走させた。こうなると、もう、誰にもテラ・スオーノは止められない。
止める方法はただ一つ……パイロットごと機体を破壊するしかない。それはつまり、セラをシグの手で殺すということ。
「ふふふふ……!ボクは…悪役だからね……観念も…改心もしない……して……たまる、もんか……!!」
ずっと昔から、そのゆがんだ自意識の他にはアインには残されていなかった。
負けを認めてしまえば、本当に何もかも失ってしまう。それだけは、それだけは認められない。
アインはたった一つ残されたものを抱いて孤独に散った。

暴走するテラ・スオーノの中、セラは必死に意識を保ちつつ、シグに呼びかけた。
「シ、シグ……私を、私を撃つんだ……い、今のうちに……早く!!」
シグがためらう間にも、セラがテラ・スオーノを抑えていられる限界は刻一刻と迫っている。
運命は、残酷な決断をシグに迫っていた…
ここで結末は2つに別れます。
114モノアイガンダムズ:2010/01/08(金) 19:30:06 ID:9CnvQVjg0
A.撃つ(ミアンED)
「もう、これしか方法はないんだ……!他に方法はない。オレは、彼女を殺す!」
シグは、照準をテラ・スオーノのコックピットに定めた。
「そう…だ、シグ……それで…いい……!!」
テラ・スオーノの猛攻の前に、半身を吹っ飛ばされながらも、ぎりぎりで持ちこたえたIフィールドに救われた
シスクードは懐に飛び込み、サーベルを突き立てた。
「最期に……シグと、会えて……嬉しかった…ぞ……ミア…ン、を……だいじにしてに……して、やって……
おわかれ……だな……シグ……」
 爆光の中に崩れゆくテラ・スオーノ。再び、そして今度こそ本当に、シグはセラを失った。
ミアンを先に帰還させ、一人その場にたたずむシグ。
「これで……これで良かったんだな……セラ。」
 その時、周囲のサイコウェーブが反応を返した。まるで、今のシグの独白に答えるかのように。
「……そうか。そうだな……セラ。」
 シグは、ミアンを追って帰還していった。

 そして、それから1年の時が過ぎた。シグは大尉に昇進し、新たに隊長に就任していた。ミアンには相変わらず頭が上がらないままだった。
2人が訪れていたのは、あの、セラの眠る最後の決戦の地。
「結局、オレはアイツを助けてやる事ができなかった……」
「ほらっ、そこっ……暗い顔しない!!いつまでもうじうじ悩むなんて、シグらしく……あ!やっぱりらしいか。」
 ミアンはもう立ち直ったようだ。
シグには、あの人の分も幸せになる義務があるんだから、暗い顔してないで笑顔でいて、と励ますミアン。
シグには、彼女がいる。自分よりずっと強い心を持ち、いつでも明るく笑ってくれているミアンが。

テラ・スオーノの残骸が墓標のごとく漂う宙域に、セラへの想いと共にシグはそっと一輪の花を手向けた。
それは、静かに宇宙の彼方へと消えていった。 

END
115モノアイガンダムズ:2010/01/08(金) 19:38:15 ID:9CnvQVjg0
B.撃てない(セラED)
シグではなくミアンで戦闘をしかけるとこれ。
「見てられないよ、シグ……そんなに、悩んで、苦しんで……だから、私がアナタの代わりをやる!
セラ……ごめんなさいっ!!」」
言い方を変えると「アンタが殺れないならアタシが殺る!お兄ちゃんどいてそいつ殺せない!!」
という危険な発言。さすがはハマーン様MkU。勇者である。しかしテラ・スオーノの攻撃は圧倒的で、
Zはたちまちボロボロに。それでも根性で懐に飛び込んだ。あと一歩。しかし……
「ミアン……逃げろっ!!」
Zの背後からビットが襲い掛かった。斉射を浴び、吹っ飛ばされるZ。
「…シ、グ。セラを……たすけて、あ…げ……」
その言葉を最後に、ミアンは散った。またしても絶望を味わわされたセラは…
「シグ。私を殺してくれ……もう、こんな光景を見るのは……」
だが、シグは今こそ、「セラを殺さない」ことを決意した。
「オレは、オマエを助け出す……!!助け出して、みせる!!」
Aルート同様、ビームを押し戻し、懐に飛び込むシグ。
「セラ……助けに来た。」
だが、セラは、ミアンを、そして多くの人を手にかけた自分はもう生きていられない。
だから自分ごと撃ってくれ、とシグを拒絶した。
そんなセラを叱咤するかのように機体を殴りつけるシグ。
「ミアンの気持ちを無にする気かっ!」
命を賭けてまで、救おうとしたミアンの気持ちまで無駄にするつもりか、と。
(いや、それよりかもう少し早くアンタが決断してりゃあんな死に方はしなかったと思うんだが、このヘタレ!
とシグにツッこむのは野暮というものだろう。)
「オレは、オマエを殺さない……!何があろうと、オマエを死なせることだけは、決してしない!!
 ……生きるんだ、セラ!!」
それは某D氏の「宇宙一恥ずかしい告白」に匹敵する魔法の言葉であった。
テラ・スオーノは停止し、脱出したセラは、シグの腕の中に飛び込んでいった。
「わ、私は……」
「何も言うな……今は、お前が生きている……それだけで、じゅうぶんだ。」
 去って行く二人の背後で、テラ・スオーノは自爆した。

そしてAルートと同じく1年後、シグとセラはミアンの眠る(以下Aとだいたい同じ)
(こっちではなんだかんだ言ってシグのほうがセラを支えているような感じ。)

END

以上でモノアイ1周目終了です。初挑戦の長スレに皆様お付き合いありがとうございました。
(40スレ近くかかるとは思ってませんでした)
師匠燃え・ハマーン様&プルプル萌えな方のためのZZルートや
第3のED、クリア後の後日譚であるスペシャルモードはまた後日に。
それでは。
116ゲーム好き名無しさん:2010/01/08(金) 20:18:53 ID:YiHgx2t+0
乙。シーマ様とかフロスト兄弟原作より扱い良くね?
117モノアイの人:2010/01/08(金) 20:34:10 ID:9CnvQVjg0
とにかく主人公が最初ジオン陣営であるように、原作での敵キャラに
あたる人に積極的に光を当てていたようなシナリオなのは確か。
アムロとかコウとかエウーゴ編ではマジ空気。
ガロードも隠しキャラであるためか、フロスト兄弟と比べて全然出番がありませんし。
118ゲーム好き名無しさん:2010/01/08(金) 20:41:05 ID:9CnvQVjg0
1レスで済むので故・飯島愛主演(声優)のSFCの「ちょ〜可愛いアクションゲーム」
マジカルポップンを投下します。

魔法の文明が栄える平和な王国に、とても元気でイタズラ好きなポップンという幼い姫様がおりました。
魔法の勉強もそっちのけで遊んでばかりの姫様に教育係のじいは毎日手を焼いておりました。
平和すぎる日々に少々退屈していた姫様でしたが、
ある日城に封印された、持つものに絶大な魔力を与えるという秘宝「魔力の宝石」を手に入れようと
魔王の部下が襲撃してきたので、今がチャンスとばかりに波動砲(マジカルフォース)を撃ちまくって敵を退けるとすぐさま追撃。
敵を追いかけて王国の各地を回るうちに国中に隠された先祖の残した魔法の封印を解き、
それらを駆使して魔王の城まで辿り着き、ついに魔王を追い詰めましたが、
お約束どおり魔王は魔力の宝石の力で巨大化して復活、最後の戦いとなりました。
しかし強大な魔力と卓越した剣技を併せ持つ無敵の姫様の前にはその魔王すら敵ではありませんでした。
子供相手に予想外の敗北を喫した情けない魔王を前に、姫様は「えっへん!」と勝利のVサインを決めました。
こうして世界は1人の少女によって救われましたとさ。
でも城に帰った姫様は、やっぱり毎日イタズラ三昧。
しかも魔法もたくさん覚えたおかげでますますイタズラが過激になる一方。
今日も今日とて城壁を派手に爆破して脱走した姫様に、
じいは「誰か今度はこのわしを救ってくだされ…」とため息をつくのでありました。
めでたしめでたし。

ネタゲーに見えてマジで「ちょ〜可愛い」良作アクションなのでVC配信もしくはリメイク切に希望してます
119忍者龍剣伝:2010/01/08(金) 20:47:02 ID:9CnvQVjg0
wikiに「NINJA GAIDEN」があったけど、FCのこれがなかったので
投下します。

OP
満月の月明かりの下、対峙する忍者二人。両者が空中で交錯し…主人公リュウ・ハヤブサの父、ジョウ・ハヤブサは敗死した。
誰と、何のために戦ったのか、それはリュウにも分からなかった。
父の死んだ翌日、リュウは父の残した手紙を発見した。そこには、もし自分が帰らなかった(負けた)ときには
家伝の剣である「龍の剣」を持ち、アメリカの考古学者ウォルター・スミスを尋ねろとあった。
父の仇は必ず討ってみせる!
決意を胸にリュウは龍剣を手にアメリカに飛んだ。
(注:リュウも実は素人忍者というわけではなく、前史にあたるGB「忍者龍剣伝〜摩天楼決戦〜」で
 ニューヨークで大活躍して平和を取り戻したりしてる。つまりこの時点で既に一流。)

第一章〜宿命〜
スラム街で謎の武装集団に襲われるも、リュウの敵ではなかった。
酒場にいるボスらしきジェ○ソンもどきを斬り伏せ、一息つくリュウの背後に一人の女が現われた。
もう大丈夫だ、行け、とリュウが告げると、
ええ、でもその前に、と女はいきなり拳銃でリュウを撃った。え!?いきなり主人公死亡!?

第二章〜脱出〜
気がつくと牢の中だった。特に外傷はなく、先程の銃は麻酔弾であったようだ。
と、牢の扉を開けて入ってきた者が。なんとそれは先程リュウを撃った女であった。
女は紫色の気味の悪い像をリュウに手渡し、これを持って逃げてくれ、と頼んできた。
「君は何者だ?俺を殺そうとしていたんじゃないのか?」
全く話の見えないリュウだったが、女は説明しているヒマはないとのこと。
見回りがきたので仕方なく話を打ち切り、リュウは逃げ出した。
立ちふさがる敵を蹴散らし収容所を脱出すると、ここはどこかの山地にある塔の一つだったようだ。
外でも既に脱獄したことはバレているようで、盛大な歓迎が待っているが、
剣でマシンガンを切り払うような離れ業を見せるようなリュウを阻むことはできず、最後に待ち受けていた
いかにも拷問大好きですといった風情の男を斬り捨て、リュウは無事脱出した。
この像はなんなのか、そしてあの女は何者なのか?
様々な疑惑を抱いたまま、リュウは当初の目的であったスミスの下へ急いだ。
120忍者龍剣伝:2010/01/08(金) 20:49:57 ID:9CnvQVjg0
第三章〜追跡〜
ようやくスミスの元に辿り着いたリュウ。スミスは父の知り合いであり、父の敵についても知っているようだ。
事の発端はかつてジョウ(父)とスミスが南米アマゾンで発掘調査を行った遺跡にあった。
二人は、その遺跡で奇妙な像とそれにまつわる出来事が記された石版を発見したのだ。
像といえばもしやと例の像を見せると、まさしくそれは奪われたと思われた像の一つであった。
この邪神像には、一日で一大国を滅ぼすほどの邪神の呪力が封じられているらしい。
そして、いにしえに邪神を倒した者。それが龍神の力を借りて戦った「シノビ」と呼ばれる者達であり、
龍の剣は彼らが用いた剣なのだ(明言はされていないが龍剣の画像を背にシノビの伝説が語られるので、そう解釈した。つまりハヤブサ家はそのシノビの子孫)
だが、倒したといえども邪神が死んだわけではなく、シノビ達は呪力を光と影の像に、体は神殿にと邪神を3分割し封印を施した。
この像はその2体のうちの影の邪神像なのである。
と、そこへ謎の忍者が乱入し、邪神像を奪っていった。急いで追撃をかけるリュウ。
辛うじて追いつき、無事像を取り返したものの、妙な胸騒ぎを覚えたリュウは急いで引き返した。
が、時既に遅し。スミスは何者かに刺されて倒れていた。
今わの際にスミスは語った。自分とジョウは万一どちらかが倒れても像が揃わないように光と影の邪神像を1体ずつ持っていたのだ。
そしてスミスの光の像は奪われてしまった。
伝説の龍の忍者となって、邪神の復活を阻止せよ、そう言い残してスミスは息絶えた。
悲しみにくれるリュウは背後の気配に気付くのが遅れた。
シークレットサービス達に銃を突きつけられ、連行されるリュウ。

第四章〜罠〜
リュウはある男の下へと引き出された。男は、自分はCIAの特別機関のフォスターだと名乗った。
なぜスミスを殺したと詰め寄るリュウに、フォスターはそれは自分たちのした事ではない。それも含めてこれまでの事情を説明した。
かのアマゾンの神殿は今までスミスの手により閉鎖されていたが、ある男が神殿を占拠した。
彼の名はガルディア・ダ・ミュー。自ら邪鬼王と名乗っているらしい。
事件の調査を進めるうちにCIAは神殿が邪神を封印するものであること、
邪神とはこの世を支配できるほどの恐るべき力を持つものであること、
封印を解く鍵が2体の邪神像にあることを突き止めた。そこでスミスの元に向かったものの、
既にスミスは邪鬼王の配下に殺された後だった。これが今までの経緯だ。
黒い月が輝く時、光と闇は崩れ、闇の王が蘇る…。神殿に残された最後の言葉だ。今やその時は迫りつつある。
よく調べたな、というリュウに、フォスターは酒場でリュウを撃った女がCIAのスパイだと言った。最初からリュウの動向はCIAにマークされていたのだ。
フォスターはリュウに神殿に乗り込み光の邪神像を奪取することを依頼した。それなりの報酬も約束すると。
断ったところで、ここで始末されるだけのこと。リュウは依頼を受け、アマゾンの密林に単身降下した。
岩山の頂上へ登ったリュウの前に敵の本拠地がうっすらと姿を現した。
邪鬼王の手により改造されたそれは神殿というより城砦であった。
地下道から侵入を試みるリュウ。首尾よく侵入に成功し、邪鬼王の喉元に迫った。
だが、追い詰められたはずの邪鬼王は「邪神像を届けにこんな遠い所までようこそ。さあ、渡してもらおうか」
と余裕顔。なぜなら…あの女スパイを人質に取っていたから。リュウを逃がした後で捕まったらしい。(注:)
やむなく像を邪鬼王に引き渡すリュウ。
「それでは君ともお別れだ。ごきげんよう」
リュウの足下に落とし穴が開いて一気に転落。忍者がそんな初歩的な罠に引っ掛かるなよ!
(でもこれ、シリーズのお約束です。ドリフのタライみたいなものと思いなせえ)
かくして2体の邪神像は邪鬼王の手に落ちた。これで世界は私の物だ、と高笑いし、女をいけにえにした邪神復活の儀式を今夜執り行うこととなった。
余談だが下から明かりを照らす邪鬼王氏のセコい演出テラワロス。ガキが真似してたぞ(筆者子供時代の実話です)。
(注:)このあたりのいきさつはゲーム中では一切語られないので個人的な推測になるが
1、ジョウが影の邪神像を持って決闘に行き、敗れて像を邪鬼王軍に奪われる
2、リュウ、撃たれて邪鬼王軍に囚われる。
3、敵中に2重スパイとして潜入していた女が像を奪ってリュウを逃がす際に渡す。そして自身は捕まる
ということではないかと思われる)
121忍者龍剣伝:2010/01/08(金) 20:52:40 ID:9CnvQVjg0
第五章〜死闘〜
再び地下に転落したリュウであったが、まだ勝負を捨ててはいなかった。
神殿の旧区画(前面の人の手が入った場所でなく、元の古い神殿の建物が残った領域)を駆け抜け、
更に外周の山地を回りこんで再び旧区画上層部に突入するリュウ。
敵も激しい攻撃を仕掛けるが、リュウを阻むことはできない。
そして最上階でここの先は行かせん!と立ちはだかったのは、仮面の忍者マルス。
ならばキサマを倒す!と答えるリュウに気の強いところが親父にそっくりだな。
もっとも剣の腕は親父には及ばないが、と言うマルス。彼は父を知っている?
「来い!リュウ・ハヤブサ!!」
考えている時間はない!ここに、宿命の戦いの幕が開いた。
リュウのそれをはるかに上回る忍術を浴びせ、何度もリュウをふっ飛ばすマルス。
それにひるむことなく決死の覚悟で果敢に斬り込むリュウ。
短くも熾烈を極めた戦いの末、最後に立っていたのはリュウだった。マルスの忍術は確かに強力無比だった。
だが、彼はそれに頼りすぎ、龍剣一本に全てを賭けたリュウの猛攻に押し切られたのだった。
父さんを殺したのは貴様だな!と詰め寄るリュウに、マルスは決闘をしたのは確かだが、
お前の親父はまだ生きている、と答えた。
今更そんなデタラメを!と一蹴したリュウだが、
マルスはデタラメではない、そしてここから先に進むならばお前はこの世の地獄を知ることになる、と最後に言った。

第六章〜降魔〜
ともあれ邪鬼王最強の部下は倒した。残るは邪鬼王のみ。
再び邪鬼王の元へ走るリュウにかつてないほどの凄まじい猛攻が襲い掛かってきた。これがマルスのいう地獄か?
(マジでこの6面は3部作中最高の難易度を誇る地獄のステージで、かの有野課長も断念しかけました。)
だがそれはまだ序章にすぎなかった。
辿り着いたリュウに対し、邪鬼王が繰り出してきたのは仮面の戦士鬼面夜叉。
「俺の前に敵はない!」
既に最強の敵マルスを越えたリュウの敵ではないはず。
しかし邪鬼王は、それが実の父でもか?言った。愕然とするリュウ。
ジョウは邪鬼王に捕らわれ、そして鬼面夜叉に仕立て上げられたのだ。
実の親子が殺しあう、最強の余興であろう?とにやつく邪鬼王。
マルスの言っていた地獄とはこのことだったのだ。どうすればいい?
必死の呼びかけにも応えないジョウに追い詰められたリュウだったが、
冷静にジョウを観察してみると、何かに操られていることに気付いた。それを壊せば…それはいったい…
と、壁に飾られている影の邪神像に、今までなかった赤い宝玉がはめ込まれているのがリュウの目に入った。
あれか!鬼面夜叉の攻撃をかいくぐり、隙をついて宝玉を破壊すると、思ったとおり、ジョウは正気を取り戻した。
初めてリュウに一泡吹かせられた邪鬼王は、こうなったら二人とも死ねいと光弾を放った。
光弾はリュウをかばったジョウに命中した。
「後は…頼んだぞ…リュウ…」
倒れるジョウ。

「お の れ 邪 鬼 王!」
122忍者龍剣伝:2010/01/08(金) 20:53:27 ID:9CnvQVjg0
リュウの怒りはここに頂点に達した。だが邪鬼王の強さも尋常ではなく、戦いはギリギリの死闘に。
それでもリュウの怒りが邪鬼王を一歩上回り、邪鬼王はリュウの剣に倒れ、ここに巨悪は潰えた。

リュウは無事だった女スパイとジョウと共に脱出しようとしたが、ジョウはその前に邪神像を神殿から捨てろ、
と言った。すっかりリュウは忘れていたが、もう邪神復活の「黒い月」は間近に迫っていた。
リュウ、あれを!と女が外を示した。天空の満月が、急速に欠け始めていた。そう、月蝕だ。
「黒い月」はこのことだったのだ。だが、気がつくのが遅すぎた。
ついに邪神は復活した。
(頭がエイリアンみたいで、なんか魂○羅に出てきそうだ)。
だが、唯一邪神に対抗しうる龍剣と「龍の忍者」はここにいる。まだ終わったわけではない。
古の戦いは700年の時を経て再び始まった。
そして激戦の末にリュウは邪神を倒した。今度こそ、完全に。(Vで邪神が死んだと言ってたから)

父に駆け寄るリュウであったが、ジョウは既に死に体であった。
私は邪神像と共に運命を共にする、女と共に逃げろとリュウを叱咤し、息絶えるジョウ。
涙と共に脱出するリュウと女スパイ。
爆発し崩れゆく神殿から脱出に成功するも、リュウはいまだ父を亡くしたショックからか放心状態であった。
そこに女スパイの通信機にフォスターからの通信が入った。人工衛星を通じて爆発を確認し、任務の成功を知ったフォスターは女スパイに次の任務を与える。
それはリュウを殺し、邪神像を奪うというものだった。
だが、もちろんそれはリュウにもバッチリ聞こえていた。
「よくわかった。必ず仕留めてみせるぜ、フォスター。」
不敵な笑みと共に通信機に答えるリュウ。仰天するフォスターに向かい、リュウは
「それから報酬は二つだ。一つは確かに受け取ったぜ。もう一つは…お前の命だ、フォスター」
と伝えて通信を切った。
受け取った報酬って?と尋ねる女に、リュウは「俺の目の前にいるよ。」と言いくちづけを交わした。
そして女は初めて名を名乗る。アイリーン・ルー、と。
後にシリーズ恒例となる、日の出ED。そして新たなる戦いが始まる…
123忍者龍剣伝V〜黄泉の箱舟〜:2010/01/08(金) 20:56:50 ID:9CnvQVjg0
時系列順に書いてみたいので先にVです。

OP
時系列的にはTとUの間のストーリー。
Tのラストで裏切ったCIAのフォスターにお前を殺すと挑戦状を叩き付けたリュウ・ハヤブサであったが、未だにそれは果たしていない模様。
そんな中、CIAに復帰した(命令違反をしてリュウを取り逃がしたのにいいの?)アイリーンはある施設を調査中、
忍者の襲撃を受け、崖っぷちに追い詰められていた。その忍者は…リュウ・ハヤブサ。
あの場所で行われていることを知ったものは生かしてはおけぬ、と残忍な含み笑いを浮かべるリュウ。
そして、アイリーンは崖から海に転落した。
アイリーン・ルゥ、ミッション『カーディナル』中に、死亡。殺害したのは、リュウ・ハヤブサ。それが公式記録だ。
だが、リュウ本人はそれが自分の名を語った偽者の仕業であることを当然知っている。
指名手配の網をかいくぐりつつ、アイリーンの調査していたという研究所を探し当て、潜入するリュウ。

第一章〜挑戦〜
研究所にしては厳しすぎる警備をかいくぐって突入(全く忍んでません)したリュウ。
敵を蹴散らし進撃するリュウの前に、一人の怪しげな男が現われた。
彼はリュウにキャッスルロックの要塞へ向かってくれと頼んだ。
ヤツのつくった障害があるが、そこへ行けばアイリーンのことが分かるという。
とりあえず他に手がかりはないので、彼の言葉に従うリュウ。

第二章〜敵〜
男の言っていたように、キャッスルロック要塞への道は険しいものだった。流砂渦巻く不毛の砂漠を抜け、
更に溶岩渦巻く洞窟を抜けたところで、突然リュウの前に通信映像が写された。
「久しぶりだな、リュウ・ハヤブサ。」
送り主はフォスターであった。あの男の言っていた「ヤツ」とはフォスターのことだったのだ。
「貴様がアイリーンを!」
激昂するリュウだが、フォスターは知らんな、お前がやったのではないのかね?ととぼけるのみ。
近いうちに又会うことになるだろう、と言い残し、フォスターは通信を切った。
思いもかけぬ仇敵の登場に、俺が必ず真実を暴いてやる、と決意を固めるリュウ。

第三章〜悪夢〜
フォスター自慢のキャッスルロック・ディフェンスは更に続いた。ジャングル、地下水脈の洞窟と
順調に突破していくリュウだったが、彼の背後に何者かが現われた。
「貴様が俺のオリジナルか!!」
覆面を取った素顔はまぎれもなくリュウであった。俺と戦え!と襲い掛かってきた偽者にアイリーンを殺した犯人は貴様か!と問うリュウ。
「だとしたら、どうする?」
「許さん!」
空中で交錯する両者。勝ったのは…偽者であった。コイツはリュウの姿形だけでなく、力においてもコピーしているのだ。
だが、ここでリュウを殺すことはフォスターの命令で禁止されているとのこと。
最後にアイリーンを始末したのは確かに俺だと言い残し、偽リュウは姿を消した。
偽者の正体とは一体?そしてキャッスルロック要塞にはなにがあるのか?
新たな疑問を胸にリュウはキャッスルロック要塞を目指した
124忍者龍剣伝V:2010/01/08(金) 21:01:34 ID:9CnvQVjg0
第四章〜封印〜
リュウはようやくキャッスルロック要塞の懐に辿り着いた。待っていたのはあの時の怪しい男。
彼の名はクランシィ。かつてフォスターと共に「バイオ・ハザード」計画を共同で研究していたという。
だが、独断でバイオノイドという怪物を作りだすフォスターの暴挙を知り、彼と袂を分かったと。
バイオノイド…その発端はリュウが倒したあの邪神(忍者龍剣伝T)だった。
邪神が死んだ際に次元のほころびが生じ、そこから尽きることのない生命エネルギーが流出を始めたのだ。
キャッスルロックの遺跡がそのエネルギーの発生地であることを知ったフォスターがそこに要塞を作り、生命エネルギーの独占研究を始めた。
これが「バイオ・ハザード」計画(なんでこう縁起でもない名前付けるかなあ)だ。
その生命エネルギーを人体に取り込んで誕生した超人類、それがバイオノイドなのだ。
アイリーンを殺したというあの偽者もつまりはバイオノイド。そしてそれを指揮するのはフォスター。やはりフォスターが黒幕であったのだ。
クランシィは改めてフォスターを止めてくれるようにリュウに依頼した。

第五章〜要塞〜
いよいよキャッスルロック要塞へと侵入するリュウ。「キャッスル」の名の通り、遠目には古城のように見える建物だ。
雑魚敵を蹴散らし、要塞の最深部のフォスターに迫るリュウ。
元々フォスターの目的は龍の一族であるリュウを捕らえてバイオノイドの実験体とすることであったが、
(だから前回偽者が今は殺せないと言ったわけ)
事ここに至っては捕獲は諦めて始末するのみ。龍の一族の秘密など死体を調べて引きずり出せばいい。
偽リュウにやれ!と命令を下すフォスターだが、そこへ現われてフォスターにマシンガンを突きつけたのはなんとアイリーン本人。
死んだと思わせておいて調査を秘密裏に続行していたのだった。
計画は全て暴かれた、悪あがきはやめることね、と、シリーズを通して初めてスパイらしい活躍を見せた(笑)アイリーンであったが、
偽リュウはバイオノイドとしての正体を現し、異形の生命体へと変貌した。
アイリーンのマシンガンが火を吹くが、銃弾を余裕で跳ね返すバイオノイドに、リュウはここは俺に任せろと偽者と決着をつけるべく対決する。
前回は不覚を取ったものの、既にリュウは相手の動きを見切っていた。力に溺れ、術に頼るしかない偽者などもはやリュウの敵ではなかった。
「ここまでだな、フォスター。」
もはや丸腰のフォスター相手に勝利を確信するリュウだったが、地鳴りと共にそこへ現われたのは、クランシィ。
そう、彼は元からリュウを利用していただけだったのだ。この遺跡を自分の手に取り戻すために。
クランシィは空間の裂け目から生命エネルギーの根源である亜空間へと飛んでいった。そこには「この遺跡の秘密」も存在しているという。
慌ててクランシィを追いかけようとするフォスターであったが、空間の裂け目に触れた瞬間彼は悲鳴と共にバラバラに消し飛んだ。

第六章〜蘇生〜
リュウは単身クランシィを追い亜空間へと向かうことに。私も行く、というアイリーンであったが、
先程フォスターが消し飛んだように、普通の人間では亜空間に入ることはできないと思われる。
だから「龍の一族」である自分しかクランシィを追う事はできないのだ。必ず生きて帰るとアイリーンに約束し、リュウは亜空間に飛んだ。
突入した亜空間は不気味な色の結晶の塊の洞窟であった。異様に不安定な結晶の足場に苦戦しながらも洞窟を抜けると
今度は生物の体内のような場所へ辿り着いた。ここも突破していくリュウだったが、予想もしない声が。
「来たか、オリジナル!」
死んだはずの偽者であった。一度は死んだ偽者は、亜空間の生命エネルギーを得て新たな生命体として生まれ変わったのだ。
新たな肉体を誇示し、俺が貴様以上の存在になったことを証明してやる。と宣言する偽者だが、貴様ごときには負けん!とリュウも不敵に返す。
戦いは忍者の技を駆使し、空間をフルに活用して立体的な攻撃をかけるリュウと、
忍者としての戦いを捨て、地を突進してくる相手という形に。
正面からのパワーの差は圧倒的ながら、やはり機動性の差はいかんともしがたく、今度こそ滅びさる偽者。
そこへ現われるクランシィ。既にエネルギーを手に入れたようで、顔色がなんかヘンだ。
そして、クランシィはそのエネルギーにより遺跡を発動させ、
遺跡は、本当の姿を目覚めさせる。黄泉の箱舟ーー次元戦艦に!
次元戦艦、それは地球誕生の礎となり、生命をもたらしたという超次元の存在。
遺跡となって地の底に眠り続けていたそれは、今、飛び立つ!
125忍者龍剣伝V:2010/01/08(金) 21:02:15 ID:9CnvQVjg0
第七章〜妖獣〜
アイリーンの眼前で、地の底から異形の飛行体が上昇してきた。心なしか、その姿はあの邪神の姿に似ているようだ。
あいさつがわりに近くの山を砲撃で吹っ飛ばす次元戦艦。
「分かっただろう、次元戦艦の力が!今、新しい時代が始まる。しかし、君とはここでお別れだ。」
 そしてまた恒例の落とし穴が開いて転落するリュウ。お前学習能力あんのかと小一時間問い詰めたい。
戦艦の外に放り出されたリュウは再び外壁から内部を目指すことに。
猛烈な風の抵抗に耐えつつハッチ内部に侵入し、
戦艦内部にはりめぐらされた電磁バリアなどの無数の罠をかいくぐりつつ、再びリュウは戦艦最深部に辿り着いた。
待ち受けるクランシィは、偽リュウ同様既に人間の姿を捨てた超生命体の怪物と化していた。
クランシィは、だが意外な提案をしてきた
「リュウ、私の仲間になれ。」
 自分はむしろ地球を愚かな人間の手から守りたいのだ。そのために人間を滅ぼすのだと。
「君の選んだ理想の人間ならばこの舟に乗せてやる。そして、生まれ変わった地球で新しい歴史をつくりだすのだ!」
 それに対してリュウの返事は……
「……ありがたく聞かせていただいた。おかげで更に怒りがこみあげてきたぜ!!」
 そう、所詮は己の野心を正当化する詭弁にすぎないことなどとっくに見切っていた。
「どう理由をつけようと貴様のやっていることは破壊と殺戮にすぎん!
 滅びるのは貴様のほうだ!!この次元戦艦と共に!!」
 もう一つの邪神との戦いが今、始まった。 
 かつての邪鬼王のそれを彷彿とさせる、空中からの猛攻を仕掛けるクランシィ。
それに対してリュウも火炎の術で対抗する。互角の勝負であったが、僅かに天運はリュウに味方した。
地に叩き落されるクランシィ。
だが、クランシィは次元戦艦の壁に同化し、更に異形の生命に変貌した。
しかしリュウは恐れた様子もなく、言い放った
「それが実体か!貴様に似合いの姿だぜ!」
 これこそクランシィの本当のゆがんだ精神の姿。リュウはためらいなくそれを斬り捨てた。
壁に同化し、動かない相手など、いかな強大な力を持とうとも龍の忍者の敵ではなかった。
だが、壁から離脱したクランシィは更に変貌した。
「りィィィュウゥゥウウゥウウウウゥ!!!!」
 もはやそこに残ったのはリュウに対する憎しみのみであった。
次元戦艦のパーツと同化し、巨大ロボットと化したクランシィにはいかな龍剣といえど容易に刃が通らない。
だが、弱点のコアを発見したリュウはそこに集中攻撃をかける。
コアを守るバリアを破壊されたクランシィは、必死に両腕からレーザーを猛烈に乱射し懐に飛び込んだリュウを排除しにかかるが、
それをかいくぐったリュウの一撃がついにコアを打ち砕き、クランシィは滅びさった。
リュウが亜空間を通って脱出した直後次元戦艦は墜落し、爆散した。
爆発はキャッスルロック要塞も巻き込み、崩れ去った。
そして毎度おなじみ、覆面を取ってその様子を見守るリュウとアイリーン。
ここにクランシィとフォスターの野望は崩れ去ったのだ。そう、全ては人の野望がもたらしたもの。
「人は望みを求めてやまないものなのだろう。しかし、この地球、この世界、
 そしてここに存在する全てのものは、誰かのためのものではないんだ。」
そしてまたまた毎度おなじみの日の出ED。戦いは終章、忍者龍剣伝Uへと続く…

Vはシリーズ最終作のわりにストーリーが短くまとまります。要するに起伏に乏しい感じ。
Uで本編が完結してしまったため、外伝的な話にするしかないと分かっていてもちょっと物足りない。
システムが洗練されたぶん、理不尽な難易度がUに比べて劇的に低下しているのもあるだろうが。
12687:2010/01/09(土) 11:15:04 ID:7b/CXeZX0
大作乙
忍者龍剣伝でこれってことは、このスレってこんなに長くしなきゃならないのかい?
書くの大分難しそうだね……
127ゲーム好き名無しさん:2010/01/09(土) 11:27:58 ID:WZJ90xGvP
忍者龍剣伝乙です

>>126
ゲームや書き手の方針にもよるんじゃないかね
1レスですんでるゲームもあるし
128ゲーム好き名無しさん:2010/01/09(土) 23:22:46 ID:/t5LqOw10
>>127までをWikiに収録、未解決リストに反映しました。
12987:2010/01/11(月) 07:43:42 ID:M7p+LQxS0
>>127
なるほど
それじゃあもう、長文ついでに
イナズマイレブン
ジェネレーションオブカオス3
ファイナルファイト2
の3本を予約するよ
1ヶ月位じゃ終わらんだろうけど
130ゲーム好き名無しさん:2010/01/11(月) 18:13:37 ID:AUNdQ7lP0
wiki死んだの?
131ゲーム好き名無しさん:2010/01/11(月) 20:00:25 ID:cOeSjXqR0
自分も繋がらない
132夜想曲2(その他のシナリオ):2010/01/11(月) 22:01:02 ID:3c8Tnazx0
<質問編>
(登場人物リストをナンバー1から49まで埋めると出現)
 地下書庫を整理していた主人公は、蔵書録に登録されていない本を発見する。
 タイトルは『夜想曲2の秘密』。
 手に取って読んでみると……

(ストーリーやスタッフの裏話、サウンドテスト等がある)

 意味不明の内容に困惑する主人公。
 そこへ田所がやって来た。
 主人公がその本について尋ねると、しがないピアニストが死ぬ間際に書き残した本だという。
 なぜそんなものがそこにあるのかと尋ねると……田所は、いきなり意味不明な言葉を言い出した。

(何かの暗号。答えをはがきに書いて送るとプレゼントが貰えるらしい。もちろん、とっくに締め切っている)


「ささやかれる秘密」  完 



<あとがき>
(第1話、第2話、第3話、解決編のエンディングを全て見ると出現)
 プロデューサー・金沢十三男氏の挨拶。
 ある所でミステリーチップのボタンを押すと、次回作『月の光』の映像が流れる。


「あとがき」  完 



<○○○編>
(<あとがき>を見た後<プロローグ>の図書館にて、肖像画の名前入力画面で「ぱんだ」と入力する。そのままプロローグをクリアすると<○○○編>の本が現れるので選択する)
 内容は……本編とは全く関係ないので割愛しておきます。

 ちなみここで登場するキャラはあるゲーム(鬼○○)にゲスト出演したそうです。
133夜想曲2(エピローグ):2010/01/11(月) 22:05:52 ID:3c8Tnazx0
(前作『夜想曲』のセーブデータがある状態で、第1話、第2話、第3話、解決編、質問編、あとがきのエンディングを全て見ると出現)
 1人の少女が奥音里駅に降り立った。
 都会暮らしに慣れた少女にとって、奥音里の景色は新鮮なものだ。
 少女はポケットから両親が書いた手紙を開いて読んでみる。
 そこにはある図書館への道のりと、そこで出迎えてくれる田所という人の事が書かれていた。
 少女――夏美は、とりあえず辺りを見回す。
 すると1人の警察官が歩いてきた。
 夏美は警察官にバスの居場所を聞くと、警察官はバスが止まっている停留所を指差した。
 バスは丁度発車しようとしていた所だったので、慌てて飛び乗る。
 警察官――鬼村はバスを見送りながら笑い声を漏らした。
 
 バスを降りた夏美は、そこに広がる光景に驚いた。
 まるで秘境のようだ。
 森に向かって一本伸びている細い道を歩き出す。
 奥に進むに従って、ひんやりとした空気が出迎える。
 住み込みで図書館に働く事に気が滅入り始めるが、単位の事を考えるとしょうがないと思うしかない。
 その時、夕立が襲い掛かってきた。
 慌てて先を急ぐ夏美。
 やがて森が開け、眼前に立派な建物が現れた。
 看板を覗くと、『野々宮図書館』と書かれている。
 重苦しい扉を開けて中に入ると、そこは立派な玄関だった。
 そして正面には、両親から聞いた真沙子の肖像がある。
 とりあえず玄関から何度も呼びかけてみるが、反応がない。
 やむを得ず聞きづての話を頼りに談話室へ入ると、そこには1人の人物がソファに座っていた。
 どうやら眠っているようで、いくら呼びかけても反応がない。
 仕方ないので起きるまで待っていることにした。
 しばらくして、ソファに座っていた人物は目を覚まし、互いに自己紹介をする。
 その人物は、田所あきら。野々宮財団の顧問弁護士だ。

 夏美は、管理人である翔子が産休で復帰するまでの代理として図書館に勤めることになっていた。
 といっても高校2年生なので、夏休みの期間だけである。有力な代わりが見つかるまでの繋ぎなのだ。
 談話室で田所と話していると、玄関から扉が開く音がした。
 早速客が来たようだ。
 早くも業務に入っていく夏美に、田所は微笑ましく見送った。
 20年前に図書館にやって来た夏美の両親……主人公とパートナーの事を思い出しながら。

 夏美が玄関に着くと、扉が開いているだけで誰もいなかった。
 とりあえず扉を閉めて戻ろうとすると、再び真沙子の肖像画が目に入る。
 肖像画を感慨深く見ていると、再び扉が開く音がした。
 振り向くと、そこには20代半ばぐらいの女性が立っていた。
 女性は弱弱しい声で話し始める…

「『太陽の少女』を探してるの…」

 夏美の、図書館で過ごす夏の日が始まった…。


「エピローグ」  完
134夜想曲2(エピローグ):2010/01/11(月) 22:12:29 ID:3c8Tnazx0
(余談)
・「太陽の少女」というのは前作『夜想曲』の第2話のきっかけとなった本で、元の持ち主は直木さをり。
 最後に現れた女性は、おそらく直木さをりに関係のある人物かと思われる。



これで『夜想曲2』は終了です。

本来はゲーム中の季節に合わせて夏の間に終わらせるつもりで一気に3話辺りまでまとめたのですが、
その直後リアルが忙しくなり中々時間がとれず、結局年明けまでかかってしまいました。
バッドエンドは「完」「続」エンドだけではいろいろ謎が残ってしまうところもあったので
全部載せたのですが、そのためここまで長くなってしまいました。
これなら余談部分で注釈という形にしておけばよかったかも…。
文章が拙く、誤字脱字も多くて内容が伝わりづらかったと思います。申し訳ありません。

ちなみにこれはPS版です。
2年前にDS版が発売されたそうですが、DSを持っていないので未プレイです。
追加要素やシステムの変更などがあったかもしれませんね。

機会があったら『夜想曲』の1〜3話、『月の光』の七不思議、完結編等を
あげたいと思いますがどうでしょう?

というわけで長々と最後まで付き合っていただき、ありがとうございました。
135機動警察パトレイバー & ◆gitkQJsAriXJ :2010/01/12(火) 05:56:04 ID:647dzWfx0
初めてまとめる者なのですが不手際などありましたらご指摘ください

プロローグ
どこぞ(屋外)で何者かががノートPCで作業中

回想

昔とある紛争が続く国にて
「お前将来なにになりたい?」
「おれもわからないんだ」
「そうか」
その後敵がやってきて戦闘になるが敗退、生き残った何者かは青空を見上げ呆然

回想終わり

そしてノートパソコンのディスプレイには特別車両二課データライブラリの文字

ところ変わって特車二課
シゲさんがパソコンで作業中、篠原が尋ねると近いうちに新入隊員が入ってくるので3号機のデータを整理しているとのこと
篠原の指摘によって使用していないパソコンが動いていることが発覚
シゲ「あーーーーっ!大変だぁ!ハッキングされてるじゃないのぉ!!」
シゲさんがあれこれしているうちに篠原がコンセントを抜く
シゲ「ふぃぃぃ…普通のファイヤーウォールじゃ駄目だね。特別に対策しないと。」

第0話月月火水木金金へ続く
136ゲーム好き名無しさん:2010/01/12(火) 05:57:44 ID:647dzWfx0
>>135の名前欄は機動警察パトレイバーゲームエディションの間違いです
137機動警察パトレイバーゲームエディション:2010/01/12(火) 21:55:59 ID:647dzWfx0
第0話月月火水木金金
特車隊員養成学校(通称レイバーの穴)の教官である佐久間が出張中であるためその代わりを太田が務めることになった
期間は今日と明日の2日間、なお主人公はここの訓練生である
あいさつもそこそこにしごかれる訓練生たち
(タイトルはこのときの演説「そもそも、レイバー隊員たるもの、日々の訓練を怠らず、
月月火水木金金の精神で技術の向上をはからねばならん」から)
訓練生に太田の容赦のない怒号が飛ぶ
太田「そんなこともできんのかー!このボケー!グラウンド5週!」「スカッ!どこ狙ってんだ、このボケッ!グラウンド5週!」
そして訓練終了

食堂で食事中の主人公、そこに相席を求める空谷みどりと日我山という人物、2人ともここの訓練生である
日我山「おまえ何週走った?」
みどり「結局、みんな走ってるんですね…」
日我山「それにしても今度の教官すげー張り切ってるよな」
みどり「確かに厳しい訓練ですけどすごく熱意を感じますよ」
日我山「はぁ、熱意もほどほどにしてほしいよな」
そこにテレビで紛争のニュースが流れる、解決の糸口がつかめず連日砲撃戦が行われているとか、国連の停戦交渉も不調に終わっているらしい
日我山「日本は平和でよかったよな」

2日目、今日は格闘戦の訓練を行うという
太田「そんなこともできんのかー!このボケー!グラウンド5週!」
その後訓練の仕上げとして模擬戦を行うことになった
主人公の相手は日我山、彼をなんなく倒す(プレイヤーの腕次第ですがw)主人公、そして訓練終了
太田「明日からは佐久間教官が復帰されるので、今までの訓練を無駄にせず、より一層の努力をするように」「以上だ!解散!」

食堂
日我山「…た、たまらん」
みどり「厳しい訓練を耐え抜いてこそ、栄光あるレイバー隊員としての未来が…」
日我山「栄光なんていらんから、早く楽になりたい…、…今日は何週だ?」
みどり「…走ってない人なんているんでしょうか?」
ニュースでレイバーOSのネットワークアップデートのニュースが流れる、OSの書き換えが簡単かつ迅速にできるようになったがテロの新たな標的になっているという
日我山「ネットワーク犯罪なら俺たちが出る幕はないよな」
(これ以降日我山くんの出番はありません)

警視庁から主人公へ特車二課第二小隊配属の辞令が下る

特車二課
シゲ「むふふふふふふふ〜できた、できたよぉ!ふふん、我ながらすばらしぃ。対ハッキング用攻性防壁プログラム、その名も”虫取り象さん”!」
篠原「まぁ名前はいいとしてだ、そいつがなにするわけ」
シゲさんの説明によるとハッカーがアクセスしてきても自動的に回線を切断し逆に相手にプログラムを送り込む
そのプログラムはウイルスソフトを自己改造機能でくぐりぬけ、さらに自分の亜種をさまざまな場所に潜ませることができ
定期的にこちらに情報を送り込んできたり自動で自分のメンテナンスも行うという
シゲ「どう?すごいでしょ?」
篠原「よーわからん」
シゲ「だはっ。」
新聞の一面
今年は豊作?凶作?明日の平和を守るレイバー隊員卒業
第1話特車二課第2小隊へ続く
138機動警察パトレイバーゲームエディション:2010/01/12(火) 23:16:55 ID:647dzWfx0
>>137
週×周○ですねorz
139ゲーム好き名無しさん:2010/01/13(水) 01:57:50 ID:OunSSX7g0
第1話特車二課第2小隊1/2
各員が雑談している中、後藤隊長が新入隊員である主人公と空谷みどりを連れてくる
篠原「おほ、かわいぃ〜」
泉「どっちがファワードかなぁ」
太田「お前たちが来るとは思わなかったぞ」
熊耳「若いわね」
※進士→総務課へ出向中、ひろみ→長期研修中であり雑談の中で
今回の増員は2人の穴を埋めるためのものであると思うという旨の説明がある
後藤隊長より主人公がフォワードでみどりが指揮車担当の旨が発表される
直後に警報が鳴り響く、「江戸川区葛西で四〇四発生。特車二課第2小隊、ただちに出動せよ」
新人2人を除く第2小隊の隊員は出動
主人公と空谷みどりの2人には三号機を篠原重工の八王子工場まで受け取りに行くという任務が与えられる
後藤「あ、そうそう、うちのモットーわね、”だからさ、みんなで幸せになろうよ”だからね。そこんとこよろしく。」

とある路地裏で2人組みに追われる男
何とか逃げ切るが路地裏から通りに出たところで力尽きて倒れてしまう
三号機を受け取り二課へ帰る途中の主人公とみどりはそれを発見しみどりの知り合いの町医者に連れて行く
ベットで横たわる男
命に別状はないが出血がひどいのでしばらく安静にしていないといけないとのこと
医者が主人公と連れてきた男についてたずねみどりがそれに答える
連れてきた男がどこの馬の骨とも知れないやつだとわかると少々驚く
医者「おいおい、何処の誰だか判らん人間をかつぎ込んだってわけかい?」
そうこうしているうちに男が気づいて口をあける
「私の名はクリシュナ・アマルナート。何処の誰かは存じ上げないが助けて頂いたには感謝します。
しかし…ここでじっとしているわけには…ぐぅっ。」
また気絶してしまう男、それを見た医者はけが人を放り出すわけにも行かないから預かってくれるという
医者「ところで、お前たち、仕事の途中じゃなかったのか?」
みどり「あ、早く二課に帰らないと。」

首都高の渋滞につかってしまった主人公とみどり、そこに後藤隊長から通信が入る
後藤「おまえたちなにやってるの?まさか、デートとかしちゃってるんじゃないでしょうね。」
みどり「してませんよぉ。首都高の渋滞に巻き込まれてしまって動けないんです。」
後藤「あ、そ。それで今何処?」
みどり「あ、今ベイブリッジの手前です」
後藤「そいつは良かった。そうかそうか。いきなりでなんだけど一仕事やってもらうよ。」
みどり「はい?」
そう答えると後藤隊長は三号機をその場でリフトアップし首都高湾岸線ベイブリッジ上で
暴れているレイバーを確保、搭乗員の身柄を拘束しろ、俺たちも急ぐから頑張れ、という
みどり「はい、頑張ります。」

2/2へ続く
140機動警察パトレイバーゲームエディション:2010/01/14(木) 03:56:52 ID:rsmj584g0
第1話特車二課第2小隊2/2
三号機リフトアップ後、暴れているタイラントに搭乗員に投降を呼びかけるみどり
「タイラントの搭乗者のかたー、道路交通法ならびにその他の法律違反を犯していまーす。
ただちにレイバーを停止させて降りてくださーい。」
「ぜんっぜん応じる気配がありませんね。しようがありません。やっつけちゃいましょう!」
タイラントと戦闘する主人公
※戦闘中みどりは主人公がうまく攻撃を決めると「その調子です!」
「うわー上手!上手!」「決まったぁ!」などかわいい掛け声をかけてくれます
タイラントを倒した主人公
みどり「タイラントの搭乗者の方ー、いい加減あきらめて降りてきてくださーい。
ご家族の方が悲しみますよー。」
「しようがありませんね。三号機、タイラントのハッチを開けてください。」
三号機がハッチを開けた瞬間、タイラントのコックピットは爆発、気絶する主人公
その後ベイブリッジ上で気づいた主人公、周りには第二小隊の面々
泣きじゃくるみどり、響き渡るサイレンの音
太田「もっともこれぐらいのことでへこたれていてんではレイバー隊員なんて務まらんからな。」
篠原「さっすが、いつもぶっ壊してるヤツは言うことが違うねぇ。」
太田「なんだとぉ!」
泉「まぁまぁ、太田さん。」

特車二課へ戻る
熊耳の報告によると葛西・ベイブリッジに出現した2台のレイバーは
いずれもコックピットに人が乗っていた形跡がないという
また葛西の方のレイバーもコックピットが爆発したとのこと
※ただしベイブリッジのレイバー(主人公が戦ったほう)→コックピットのハッチ開いた後
葛西のレイバー→活動停止後という違いあり
そして事件の直後に海の家から犯行声明が発表されたそうだ
今回の事件についてさまざまな考察をする隊員たち

後藤「ああ、松井さん?後藤ですけど。」
「いやだなぁ、お返ししますって。精神的に。」

新聞の一面
ベイブリッジ炎上
特車二課橋上で無人レイバーを爆破か?

第2話補給線を守れ!に続く
141アイドルマスターDS:2010/01/14(木) 06:46:38 ID:ZX5MCVf20
http://www8.atwiki.jp/storyteller/pages/1398.html
絵理&愛編を追加しといた

>>134
>どうでしょう?
ぜひお願いします
142ゲーム好き名無しさん:2010/01/14(木) 07:19:46 ID:VCKyJktN0
ルーンファクトリーフロンティア(Wii)のストーリーをどなたかお願いします
143ゲーム好き名無しさん:2010/01/14(木) 21:09:32 ID:Sbnibwnn0
ポニーキャニオンから発売されたシャドウブレイン(FC)のストーリーを
どなたか教えていただけませんでしょうか
よろしくお願いします
144機動警察パトレイバーゲームエディション:2010/01/14(木) 21:43:16 ID:rsmj584g0
第2話補給線を守れ!
1話で壊れたが修理・改修された3号機を見つめながら
(頭部が機動警察パトレイバー 2 the Movieに登場するタイプに変更されている)
泉「この子、顔つき変わっちゃったよね。」
みどり「前より男前になったような気がしますね。」
篠原「そうかなぁ、俺は前のほうが良かったかな。」
シゲ「あんた達、何、変な会話で盛り上がってるのよ。」
シゲさんの説明によると電子装備の強化とそれに合わせたOSのアップデート
マザーボードを最新型に換装し全体性能は格段に向上しているとのこと
特に電子装備にECMが追加されているのが目玉だという

そうこうしているうちにそろそろお昼時、泉の代わりに皆に注文を聞いて回り上海亭へ出前を取るみどり
ところがいつまでたっても出前が来ない
太田「もしもし、上海亭!貴様、いったい何時まで待たせる気だぁ!」
上海亭の親父「おう、さっき出たぞ。出たと言ったら出たんだ。
いい若けぇもんが飯が遅れたぐらいでがたがたいうんじゃねぇ。箸そろえておとなしく待ってろ。このバーカ。」
しかし待てども待てども出前は来ない。
再び太田が問い合わせると出前を持っていく途中になぞのレイバーに岡持を持っていかれたという

篠原「これは明らかに、特車二課をその標的としたテロ行為であります。
陸の孤島という特車二課がおかれた特殊性を考えれば”兵糧攻め”こそが
我々の戦力を漸減させるための手段として最も効果的であるということは明らかであります。
洋の東西を問わず、補給を絶たれ崩壊した組織は枚挙にいとまがありません。
そして、今現在我々の置かれている状況はまさにそれです。」
泉「おなかすいたぁ…」
太田「おのれぇ、卑劣なテロリストめぇ。」
篠原「隊長!事は一刻を争います。すぐさま部隊を編成し出撃すべきです!」
後藤「でもさぁ、どうやって捕まえようっていうの?」
熊耳「こういうのはどうでしょう。犯人の目的が上海亭の出前にあるのなら
再びこれを襲う可能性は極めて高いと思われます。
そこで囮として上海亭から出前の自転車を特車二課に走らせ、ルートの両端にイングラムを伏せておき…」
後藤「餌に釣られて出てきたところを御用ってわけか。いいんじゃないの。それで。やってみれば?」
しかし民間人を危険にさらすわけにはいかないので太田が囮役をやることとなった、

上海亭にて店の制服に着替えた太田、皆に特車二課の制服より似合っていると笑われる
そして出前へ出発する、案の定現れるレイバー、一号機が取り押さえにかかる
しかしもう一機現れる、こちらは主人公が乗る三号機が取り押さえる、搭乗員も拘束
これでやっとご飯が食べれると安心する一堂
松井「それじゃあ、こいつらはこっちで調べてみるよ。」
後藤「お願いします。それよりさ、あれ、どうだった?」
松井「ああ、あれね。状態が状態だけにちょっと手間取ってるみたいだね。まぁ、なにか判ったら連絡するから。」
後藤「あぁ、そう。」

今回の出前強奪事件は海の家の構成員が引き起こしたものであるらしい。
組織内部で問題を起こして逃亡し工事現場からレイバーを盗み出して二課のあたりに潜伏していたという。
なんとか食料を調達しようとしているときに目に入ってきたのが上海亭の出前であった。
新聞の一面
出前の護衛にレイバー使用!「たかが出前に」非難の声あがる
145機動警察パトレイバーゲームエディション:2010/01/14(木) 21:44:30 ID:rsmj584g0
第3話最強伝説に続く
146ゲーム好き名無しさん:2010/01/14(木) 23:32:53 ID:VuM9L13T0
パトレイバー乙です

海の家ってテロリストの組織名だっけ
147ゲーム好き名無しさん:2010/01/15(金) 00:20:47 ID:3mLFmHLU0
>>146
そうです、環境保護の観点からバビロンプロジェクトに異を唱え
これを妨害・阻止するために実力行使(テロ)に出ているという組織です
グリーンピースやシーシェパードのようなものですね
148ゲーム好き名無しさん:2010/01/15(金) 13:22:46 ID:9UoViR7+0
アークライズファンタジアを誰か頼む
久々に起動したらどんなストーリーだったか忘れたし、やる気も出ない…
149機動警察パトレイバーゲームエディション:2010/01/15(金) 17:31:02 ID:3mLFmHLU0
第3話最強伝説1/2
夜、特車二課にて
主人公とみどりは一緒にプロレスを見ている、太田は寝ている
後楽園ホールでヘラクレス仮面というレスラーの引退試合が始まる
ヘラクレス仮面とはリングの貴公子の異名をとる人気レスラーである
みどり「ヘラクレス仮面さん、引退しちゃうんだ…」
みどりは試合を見ているうちに白熱してしまい無意識のうちに主人公に関節技をかけてしまう
そこを泉に見られてしまいみどりに何かしようとしたのでは?と誤解される主人公、みどりは事情を説明する
泉「それにしても意外だなぁ。一見、おしとやかそうなのに、みどりってプロレスが好きなんだ。」
みどり「はい。いいですよね、強くて優しい人って。」
泉「ふぅん、みどりってそういう人がタイプなんだ。あ、じゃあ、太田さんなんてどう?」
みどり「わ、私、粗暴な人って苦手なんです。」
泉「あはは…太田さん可哀想。」
太田「んが?…なんか言ったか、泉?」
泉「なにも言ってないよぉ。」

次の日の朝、千代田区で事件発生という警報が鳴る、現場へ急行する第2小隊
泥酔したままレイバーに乗り暴れているとのこと
そしてまた事件発生、テロリストがレイバーで川崎の石油コンビナートを破壊している
一号機と二号機が川崎へ向かい三号機と後藤隊長がこの場に残り酔っ払いの処理をすることになった
警察官「こちら交機11、当該レイバーは国道17号線を南下中。まもなく外神田に入ります。」
ヘラクレスに乗った犯人がやってくる
みどり「ヘラクレスの搭乗者のかたー、お酒を飲んでレイバーに乗ってはいけませんよ。すぐにレイバーから降りてくださーい。」
犯人「はっwうるせぇwべらんぼうめぇ。警察官なんかに俺の心がわかってたまるかー。」
みどり「誰でも苦労はしてますよー。何があったかわかりませんけど気を落ち着けて話し合いましょうよ。」
犯人「はっwどいつもこいつも好き勝手いいやがって。なななーにがヘラクレス仮面だwひーっくwリングの貴公子だw
俺はもーっと自由に生きんだい!周りの評判なんてくそっくらえだ、はははw」
みどり「あのーあなたはもしかしてヘラクレス仮面さんですか?」
犯人「おうよ!俺様がヘッヘッヘッラクレス仮面だぁははははwみんなそろってヴァカヴァーッカ、アハハハw
俺様の演技にコロっと騙されやがってよw俺見て喜んで手ふってやがんのwワハハハハw」
みどり「こんな人だったなんて…。私やあなたのファンだった人の想いを踏みにじるなんて…。許せない、許せないわ!
プロレスラーへラクレス仮面は昨日、後楽園ホールで死んだのよ!そう、ここにいるのはただの酔っ払いよ!
三号機、手加減は無用です!こてんぱんにやっつけちゃってくださーい!」
いま戦いのゴングが鳴り響く
見事ヘラクレスを打ち倒す主人公
みどり「やりましたぁあああああああ!イングラム三号!ヘラクレス仮面を破りましたぁあああああああ、
ヒューーーーすごい試合でしたね!後藤さん!」
後藤「被害もすごいけどね。帰ったらわかってるよね?」

ヘラクレス仮面「かんべんしてくれよぉ、な、この通り。もう酔いさめちまって。酒飲んでレイバーなんて乗らねぇからよぅ。」
みどり「…普通の人なんですね。」
後藤「普通じゃない人なんていないよ、お前が見ていたのは、あいつが演じていたのはプロレスラーという役柄なのさ。
誰だってふたを開ければ、普通の自分が入ってるだけなんだよ。」
150機動警察パトレイバーゲームエディション:2010/01/15(金) 17:48:42 ID:3mLFmHLU0
第3話最強伝説2/2

二課へ戻る
事件の真相はこうである。
ヘラクレス仮面→むしゃくしゃしてたら親切なやつがスカッとする方法を教えてくれてレイバーまで貸してくれた
川崎のコンビナートの犯人→酔っ払いをそそのかしてレイバーで暴れるように仕向けた
つまりヘラクレス仮面は陽動に利用されたのだ
みどり「それでも…」
後藤「そう。だからといって、許されることじゃないよ。暴れた罪は償ってもらわんとなぁ。
それは警察官とて例外ではない判るよね。」
「はい始末書。今日中にお願いね。いやぁ俺も元気な部下もって、頭いてーわ。」

落ち込むみどり
熊耳「元気が良すぎるのも困りものだけど元気がないのはもっと困るわ。
だからそんなに気を落とさなくてもいいのよ。ここには破壊的に元気のいい人がいますからね。」
泉「あはははは、太田さん可哀想。」
太田「んが?…なんか言ったか、泉?」
泉「何も言ってないよぉ。」
熊耳「ふふ。」

泉「あれぇ、今日はプロレス見てないんだ。」
みどり「はい。プロレスは卒業しました。…いつまでも思い出に浸っていてもしかたありませんから。
それに、強くて優しい人は他にもいますし。」
泉「ほぉほぉ、みどり、誰のことを言ってるのかな?」
みどり「え?だ、誰でもいいじゃないですか…」

新聞の一面記事
秋葉原電流デスマッチ ヘラクレス仮面、イングラムに敗れる
第4話下町狂奏曲に続く
151ゲーム好き名無しさん:2010/01/15(金) 17:53:52 ID:3mLFmHLU0
>>149
ささいなことですが

次の日の朝、千代田区で事件発生×
次の日の朝、千代田区お茶の水で事件発生○

バビロンプロジェクトについてはこちらを参考にしてください
バビロンプロジェクトとは - はてなキーワード
http://d.hatena.ne.jp/keyword/%A5%D0%A5%D3%A5%ED%A5%F3%A5%D7%A5%ED%A5%B8%A5%A7%A5%AF%A5%C8
バビロンプロジェクトの元ネタが何なのか、もう一度考えてみる。
http://d.hatena.ne.jp/chikuma_jp/20060608/p1
152ゲーム好き名無しさん:2010/01/15(金) 17:58:23 ID:3mLFmHLU0
なおすべてのストーリーを書き終えた後、本筋のみのストーリーを箇条書きでまとめた簡易版を作成するつもりです
153ゲーム好き名無しさん:2010/01/16(土) 00:11:41 ID:mmSQ/koB0
乙乙
パトレイバー好きだったから面白い
154ゲーム好き名無しさん:2010/01/16(土) 15:05:50 ID:I9m1PHsM0
リクエスト
PC(98、88、MSX)の怨霊戦記
もしくはPCエンジンの真・怨霊戦記
どれかひとつで構いませんのでお願いします
155ゲーム好き名無しさん:2010/01/16(土) 21:25:17 ID:D3Tjk9ck0
すみません!
スーパーロボット大戦Zを書いていたものなんですが、つい放置しすぎてしまいました。

権利復帰はお願いできますでしょうか。
156ゲーム好き名無しさん:2010/01/16(土) 23:00:34 ID:ruybpvxB0
別の誰かが書きたい言って予約してんじゃないなら好きにすりゃいいじゃない
157ゲーム好き名無しさん:2010/01/16(土) 23:47:43 ID:G99flqHG0
第4話下町狂奏曲1/2
特車二課にて
松井「後藤さん、あんたの頼みを聞くといつもきなくさいことになるよ」
第1話にてコックピット爆破に使われた爆薬は日本では自衛隊か米軍のみで
そんじょそこらのテロ組織が手に入れられるような代物ではないというのだ
またコックピットから衛星通信用のアンテナが出てきたという、普通のレイバーには間違えてもつけないような種類のものだとか

非番なのにみんなでわいわいやってる第2小隊の面々、
主人公はシゲさんの指導を受けながら3号機であやとりをしている
ただしみどりはきていない、知り合いのお見舞いだそうだ

第1話でみどりに保護されたクリシャナという男が病院のベッドで作業中、ノートパソコンを使っている
クリシュナ「…あじな真似を。エージェントか。ほぉ…これは使えるな。」
仲間から携帯電話に連絡が入る、公安が向かっているらしい、そこへみどりがやってくる
みどり「こんにちは。お体の具合はどうですか?」

特車二課
シゲさんがまたハッキングされたと騒いでいる
しかし今度はエージェントプログラム(0話出てきた虫取り象さん)を送り込んだから大丈夫だという
警報が鳴り響く「第七管区より通報。大田区蒲田で二〇七発生、第2小隊全機出動せよ。」
第1小隊が出払っているため渋々出動する第2小隊の面々、その場にいないみどりにかわり後藤隊長が三号機の指揮を取る

病院
クリシュナの指にたばこの火が焼き付いている、熱くないのかと尋ねるみどり、クリシュナは義指なので大丈夫だと答える
クリシュナ「その昔、鉄と炎に持っていかれましてね。」
「この国で生まれ育ったあなたには創造できないかもしれませんが…
私が生まれ育った場所はいつも砲弾が飛び交っているような戦場だったのですよ。
気がついた頃には家族も、友人も、指も、私のそばにはいなかった。今でもあそこでは、命のやりとりが行われているんですよ。
私の友人たちが、同胞たちが血を流しながら。…望むと望まないとに関わりなく。」
サングラスに黒いスーツの男「クリシュナ・アマルナートさんですな。ご同行願いたいんだがね。」
みどり「あのぉ、どちらさまでしょうか?」
クリシュナ「公安の刑事さんですよ。」
みどりを人質に取るクリシュナ、あごに銃を突きつけている、味方のレイバー(無人機)が迎えに来る、それに乗り逃走するクリシュナ
クリシュナ「君には感謝している。こんな形で君と別れるのも辛いが、ゆるしてくれ。私にはやらなければならないことがあるんだ。」
みどり「え?」
クリシュナ「とらわれのお姫様を助け出すのは白馬に乗った王子様の役目だ。」
みどり「え?」
クリシュナ「さて王子様のご到着だ。私はここで失礼させてもらおう。
再び相まみえることがあれば、私自身がお相手いたしましょう。それではごきげんよう。」
みどり「えぇ!?」
レイバー内に置き去りにされるみどり
158機動警察パトレイバーゲームエディション:2010/01/16(土) 23:50:26 ID:G99flqHG0
第4話下町狂奏曲2/2
下谷 住宅街
後藤「なにもさーこんな住宅地で暴れなくてもいいだろうに。」
一号機が正面から回り込み二号機三号機が後方から追撃する。
後藤「あーそこのレイバーの搭乗員に告ぐ。あなたは道路交通法違反、破壊活動防止法違反、
ならびにそのほかの犯罪を犯しています。無駄な抵抗はやめておとなしく投降しなさい。
無実で暴れると罪が重くなるよ。今ならまだ間に合うかもしれないよ。」
みどり「あ!隊長!わたしです!空谷ですー!レイバーの中に閉じ込められちゃったんですよ。」
なぜそこにいるのかと驚く隊員たち
後藤「しょうがないなぁ。三号機、中に相棒が入ってるんだ。ひどいことにするとあとが大変だから、優しく救助してあげなさい。」
なんとかみどりを救出する主人公、直後、爆発する機体

二課へ戻る。
送り込んだエージェントプログラムが帰ってこないと頭をかしげるシゲさん
みんなにすごいぞ!と言われる主人公、主人公に今度何かごちそうさせてくださいねとお礼を言うみどり

某所
クリシュナ「これでフィードバック系の性能は大幅に改善されたはずだ。あとは…」

新聞の一面記事
白昼の悪夢、下町がテロの標的に
「壊す手間が省けた」と再開発計画に一助の声も

第5話(全9話)深夜のランデブーに続く
159機動警察パトレイバーゲームエディション:2010/01/17(日) 00:01:25 ID:G99flqHG0
>>158
すいません、全9話じゃなくて10話でした
160ゲーム好き名無しさん:2010/01/17(日) 02:02:31 ID:PKYv9O99P
PS3の「機動戦士ガンダム戦記」のシナリオモードをお願いします
161129:2010/01/17(日) 08:12:05 ID:9cdw1FLH0
とりあえずファイナルファイト2投下しますね
162ファイナルファイト2 1/2:2010/01/17(日) 08:13:38 ID:9cdw1FLH0
マッドギアのボス・ベルガーはハガー、コーディー、ガイの三人の活躍によって倒された。
メトロシティには平和が戻りジェシカとコーディーは旅へ、ガイは武者修行に出掛ける。
しかし、マッドギアは全滅したわけではなかった。
組織の資金力に目を付けたある人物により、マッドギアは復活。”世界征服計画”を声明する。
そして三人への復讐を謀るマッドギアは手始めにガイの師である源柳斉を襲う。
源柳斉と、ガイの婚約者である娘のレナはさらわれてしまった。
その二日後にハガーのもとへと連絡が入る。それはレナの妹でガイの幼馴染み、マキからだった。
「ん、私だ。マイク・ハガーだ。」
「私です。マキです。父と姉さんがマッドギアにさらわれてしまったんです。助けてください」
「なにー!マッドギアめ!」
「手掛かりは香港にあるようです。私は今から香港に向かいます」
「よし、香港で落ち合おう」

「おのれ〜マッドギアめ!今度こそゆるさん!」
「私も一緒に行こう。市長にもガイにも世話になったし、そんな悪い奴等もゆるせんしな」
ハガーの食客・カルロス宮本を仲間に加え、三人の世紀末ファイトは始まった……
163ファイナルファイト2 2/2:2010/01/17(日) 08:14:29 ID:9cdw1FLH0
香港にてマッドギア幹部・王王(ウォンウォン)を倒した一行は、源柳斉が既にヨーロッパへと連れ去られたことを知る。復活したマッドギアはヨーロッパを拠点として活動していたのだ。
そこでフランス→オランダ→イギリスとヨーロッパを転戦し、イタリアにて宿敵ロレントを倒す。
「日本に帰れ!おまえたちの探している奴等はそこにいる。そこでおまえたちは地獄を見るのだ!」
ロレントの最後の言葉を受け、一行は新マッドギアの本拠地・日本へ向かう。
そして新マッドギアの首領・烈を倒し、一行はついに源柳斉とレナを助け出す。

「お父さ〜ん!お姉さ〜ん!」
「マキ!こんなにボロボロになるまで……」
「私が以前娘をさらわれた時、ガイが力を貸してくれました」
「みなさん、ありがとうございます。このことをあの人にも伝えたい……ガイ……」




以上で終了です。エンディングの台詞↑これだけ。
あと余談だけど、烈を倒して”CONGRATULATION!”と表示されてる時にまだ源柳斉とレナは床で縛られたまま。
だから画面が”ついに悪者を捕えたぞ!”ってな感じにしか見えない。画像でお見せできないのが残念だ。
164ゲーム好き名無しさん:2010/01/17(日) 16:32:21 ID:ZTtAM23M0
>>141
乙です、面白かった
でも絵理、涼、愛の後にもう一回絵理、涼、愛の話が書き込まれてるみたいだよ
二重書き込みじゃね?

レイバーも乙です
面白いな またアニメやらないかな

ファイナルファイト2も乙です
ガイの関係者が危機に陥る話なのに、ガイ本人は出てないんだなー
165ゲーム好き名無しさん:2010/01/19(火) 01:26:43 ID:8Xrzdgik0
>>141
乙です
愛だけEND1つなのは仕様?
166アイドルマスターDS ◆l1l6Ur354A :2010/01/19(火) 22:37:11 ID:jfINpJky0
>>165
ランクBで春香に負けるとバラエティに転向という道が待っているが
他の2人と違って自分的に納得いかないので
あえて書かなかった
167ゴッド・オブ・ウォーU 終焉への序曲:2010/01/20(水) 18:05:06 ID:NCS+yjSm0
まとめwikiの84を継ぐ形で。
バトルに次ぐバトルでストーリーというものがあまりないのですが…

タイタン族のデュポン、人間にオリンポスの火を与えた罰として
不死人として生きたまま内蔵を食われる永遠の拷問を受けたプロメテウス、
テセウスに監視されていたタイタン族クロノスの亡霊、ゴルゴン族のエウ
リュアレ、生前の宿敵バーバリアンキング、黄金の羊毛、ペルセウス、
イカロス、さらに冥界の更に最深部世界を支えるタイタン族のアトラス…
数々の試練を経てゆくクレイトスにガイアは語りかける。

ゼウスは「やがてその地位を息子に奪われる」父殺し・神殺しの預言を
受けたタイタン族の父クロノスの手からからくも逃れ、ガイアによって
育てられ、長じてクロノスを殺め今の地位を得た・しかし彼自身もまた
「父殺し・神殺し」の運命を持ち、それをおそれ息子を手にかけたのだ
…その名はクレイトス。彼もまた「神の子」の1人だったのだ。

ガイアはタイタン族を裏切ったゼウスへの復讐、タイタン族の滅亡を
同じ運命を背負うクレイトスの手によって終わらせるために彼を救った
と告白する。「運命を変えよ」。それがガイアの偽らざる願いだった。
アテナは父殺し・子殺しの運命を繰り返そうとするゼウスとクレイトスを
止めようとクレイトスをかばうが、両者の刃は無慈悲にも彼女を貫く。


運命の三女神アトロポス・ラケシス・クロトを倒し、彼女達の定める運命を
砕いたクレイトスは時代を遡り、今正にオリンポスの手によって滅びようと
するタイタン族の元へ向かう。「ガイアよ!」「あなたを待っていました、
クレイトス。スパルタの亡霊よ」

天界・オリンポスではゼウスが父クロノスに飲み込まれていた兄弟(ハーデス・
ポセイドン)そして息子(ヘルメス・アポロン)たちと共に神の勝利を宣言する。
刹那、オリンポスを揺るがす地鳴り。あわてた神々が地を見下ろすと、そこには
クレイトスによって「滅亡の運命」から開放されたガイアたちタイタン族が
オリンポスめざし逆襲を開始していた。

「ゼウスよ!貴様の息子・クレイトスが、オリンポスを倒しにきたぞ!!」


時を遡り、すべての宿命を破壊する本当の戦いはこれから始まる…


第3作へつづく。
168ゲーム好き名無しさん:2010/01/22(金) 11:03:05 ID:l7h20Dfs0
フリーゲームの「さくっとパンダ」をお願いします
もう読めないw(精神的な意味で)
169ゲーム好き名無しさん:2010/01/22(金) 11:27:07 ID:OZFCiKC+0
>>167
乙です。
170スーパープリンセスピーチ:2010/01/22(金) 13:33:00 ID:Kn9API/s0
キノコ王国の近くに、不思議の島「キド・アイラック島」がありました。
その島には、「キド・アイラックの杖」という不思議な杖がありました。
キド・アイラックの杖を振るとあら不思議、
人々は「喜・怒・哀・楽」いずれかの気分になってしまうのでした。

大魔王クッパはキド・アイラック島に別荘を建てました。
クッパはキド・アイラックの杖を探し出し、杖を使ってキノコ王国のお城を襲いました。
マリオ、ルイージ、そしてキノピオたちは、キド・アイラック島へ連れて行かれてしまいました。
しばらくして、たまたまお散歩に行っていて無事だったピーチ姫が、お城に帰ってきました。
お城には誰もいないのでピーチ姫はビックリ。
「マリオを助けたければキド・アイラック島へ来い」というクッパの置手紙を見て、
ピーチ姫は島に行く決心をしました。
ピーチ姫の側近の老キノピオは、黄色い日傘をピーチ姫に渡しました。
「これはワシが露天商から買った、不思議な力を持ったカサでございます」
ピーチ姫が日傘を手に取ると、
「なにを困ってるんだカサ?ボクはカッサーだカサー」
日傘がしゃべり出しました。
「ワルモノは許さないんだカサー!さっそく冒険に出発!」

こうして、ピーチ姫の冒険は始まりました。
キド・アイラック島へ渡り、カッサーと力を合わせて進んでいきます。
途中の強力なボスも、ピーチ姫はカッサーのアドバイスに従って倒しました。
ピーチ姫はついにクッパのいる別荘へと辿り着き、クッパを倒しました。
マリオとキノピオたち、そして緑色のおじさん?を助け出し、キノコ王国へ帰りました。

おしまい。


―幕間― カッサーの夢

カッサーは冒険の途中で、夢を見ました。
あるところに不思議な力を持つ男の子がいました。男の子には身寄りがなかったので、
通りすがりのおじいさんに拾われて、一緒に暮らすことになりました。
そんなある日、おじいさんの元にワルモノが現れて、男の子を渡すようにと要求しました。
ワルモノは男の子の不思議な力に目をつけたのです。
おじいさんは男の子をかばいましたが、男の子はカサに姿を変えられて、ワルモノに連れ去られました。
カサはなんとか抵抗し、ワルモノから逃げ出しましたが、自分では動けないので道端に転がっていました。
それを露天商が拾っていきました――。
目を覚ましたカッサーは、こうつぶやきました。
「じっちゃん、ボク、しばらくピーチ姫さまといっしょにいることに決めたよ。
ピーチ姫さまといっしょに冒険していれば、いつかじっちゃんに会えるような気がするんだ」

171ゲーム好き名無しさん:2010/01/22(金) 13:51:38 ID:Kn9API/s0
STEINS;GATE(シュタインズゲート)はギャルゲー板の方に書かれています

殺意の階層は↓に詳しく載ってます
http://sinpeitora.hp.infoseek.co.jp/satui/satui0.html
172ゲーム好き名無しさん:2010/01/22(金) 23:16:09 ID:5QxxzLS60
PSPのSILENT HILL ZERO、オリジン版の方でよけりゃ予約します。
大体同じ内容だと思う。
173ゲーム好き名無しさん:2010/01/22(金) 23:30:05 ID:oD+XIt560
未解決に、PSPのペルソナ3の女性主人公版ってのがあるけど、
ストーリーは男性主人公とほとんど同じだったはず。
違うのは、ラブホテルイベントでの相手が男になるってのと、
夏休みの別荘旅行でのナンパイベントがないのと、
修学旅行での風呂のぞきイベントがのぞかれる方になるぐらいかな。

ガッキー先輩は恋人になると生き残るけど、
イベント後は病院でずっと意識不明のままなため、ストーリーには影響を与えない。
174ゲーム好き名無しさん:2010/01/23(土) 15:00:14 ID:54VRRGGA0
>>173
女だと夏休みに4の天城旅館に行けるんだよなw

あと、テレッテがやけにいい奴になったり、ガッキー先輩が風花に料理教えたりと、
男仲間と積極的に関わらなかったキタローじゃ見られなかった
一面を掘り下げて見られる感じになる。
そして一番大事なのは結子の代わりにコロマルモフモフということ。
175ゲーム好き名無しさん:2010/01/24(日) 02:33:54 ID:I88uhOA50
リクのSILEN HILL ZERO(PSP)と、同内容の海外版(PS2)を投下します。
この場合、(※海外版)とかつけるべき?

セリフやメモは訳ですが、誤訳はないと思います。
日本版と微妙な違いがありましたら、指摘してくださると嬉しいです。
176SILENT HILL ZERO (Origins):2010/01/24(日) 02:39:05 ID:I88uhOA50
【サイレントヒル】
アメリカ北西部にある静かな観光地。静岡ではない。
あるカルト教団の聖地、本部でもある。
心に闇を持つ者を引き寄せる力があり、その人物の心を映した異形の世界へ迷いこませる。

【教団】
サイレントヒルに本拠を置くカルト教団。
神がこの地に復活する時、既存の概念や格差は消え、救済と新たな世界がもたらされるというのが大まかな教義。
特別な力を持つ少女、アレッサを母体にした儀式で神を蘇らせようとしている。


【トラビス・グレイディ】
今作の主人公。屈強なトラック運転手。悪夢に悩まされ続けているどこか疲れた男。
歴代最強の主人公。
武器がよく壊れる仕様だが、素手で殴ってるだけで普通にクリーチャーを倒せる。
どうやら四次元ポケットの持ち主らしく、投げて武器に出来るテレビやらタイプライターやらを五個も六個も持ち歩く。



トラビス・グレイディは、憂い多き男ではあるが、働き盛りのトラック運転手だ。
仕事が遅れていた為、その晩はいつも通らないサイレントヒル沿いのコースでショートカットしていた。
暗い雨の夜、森を縫う静かな道路を走る内に、ふいに古い記憶がフラッシュバックした。
霧のかかる墓地、まだ埋められていない墓穴、その周りに佇む喪服の人たち。
その中に、幼いころの自分が、無表情に立ち尽くしている。

我に返った目の前に、ローブを被った人影が飛び出してきた。
とっさにブレーキを踏みこみ、危うく事無きを得たが、車を降りてみるとその人影は消えている。
首をひねりトラックに戻りかけたが、バックミラーに小さな少女が映っているのに気づく。
振り返って声をかけると、少女は無言のまま闇の中に走り去って行った。
トラビスはトラックを置いたまま、少女を追ってサイレントヒルへと夜道を進んでいく。

町の始まりへ近づくにつれて霧が出てくる、そう、ここは霧の濃い町だった…。
「…霧じゃない!煙だ!クソッ!」
煙を辿った先には、燃え盛る一軒の民家があった。
燃える家の脇に、ケバいおばんが隠れていて、彼を見るなり逃げて行った。
そちらも気になったが、中から子供の悲鳴が聞こえ、トラヴィスは意を決して家の中に突入する。

炎をくぐり、2階に上ると、そこは妖しい呪術的な部屋だった。
無数のろうそくにかこまれた魔方陣の中に、焼け爛れた小さな体が横たわっていた。
まぶたが動き、小さな口から少女らしい声が囁いた。
「死なせて。」
「…いや、一緒に来るんだ。」

軽い体を抱き上げて、炎の中を駆ける。
もう駄目だと思うような炎が立ちふさがるたび、不思議な紋章が浮かんで火が退いた。
命からがら焼け落ちる家から逃げ出して、少女を芝に横たえて自分も倒れる。
遠くからサイレンが響いてくるのを聞きながら、意識を失った。
177SILENT HILL ZERO (Origins):2010/01/24(日) 02:44:31 ID:I88uhOA50
目を覚ますと辺りは明るく、トラビスは町角のベンチに横たわっていた。
霧が濃く人気のない町。タウンマップを見つけると、果たしてそこはサイレントヒルだった。
何故こんなところに寝ていたのか、それより昨夜の少女は助かったのだろうか?
マップで病院を探して、彼女の安否を尋ねに行くことにした。

町には人が見当たらず、代わりに異形の怪物があちこちで蠢いている。
一体この町はどうなっているのだろう。
やっと病院に辿りつくが、そこも人気が無い。探し回り、陰険な感じのドクターを見つけて呼び止める。
少女の容態を尋ねたが、ここ数日搬入された患者はいないと言う。
全身を火傷で覆われていたのだから、病院に送られていない訳がない。

「俺があの娘を助けた。ここにいるはずだ。他にも病院があるのか?」
言い募るトラビスを置いて、男は「急用がありますので」受付に聞いてくれと去っていった。
院内にも化け物がうろついている。この町はおかしい。
人を探すうちに、違和感を感じて振り向く。
壁を覆う大きな鏡に、病室が映りこんでいる。その風景の中に少女がいた。
昨晩夜道で出会った少女であり
「火事の女の子だな?君は一体どうやって…?」

少女は焼けておらず、鏡の中だけに映っている。並ぶように立ち、彼女に話しかける。
少女が鏡の表面に手を触れ、そこに赤い手形が残った。つられるようにこちら側からもそれに手を合わせた。
鏡を挟んで自分同士が手を触れ合わせた、その途端、鏡に赤黒い染みが広がり、鏡の中の自分が痙攣し始めた。
いや、どちらが自分なのか?
慌てて手を離すと、周りの雰囲気は一変し、病室は赤黒い血と錆に覆われていた。

【裏世界】
シリーズおなじみの裏世界。現実と並行する文字通り裏の世界。
主人公は裏と表を行き来しながら物語を進めていく。
どちらも一般住人を見かけない事から、表世界自体も現実とリンクしている異界だという説もある。
裏世界は大体血と錆で汚れていて、主人公が深遠に潜るにつれて汚くグロテスクになっていく。

【鏡】
これ以降トラビスは、町にあるどのような鏡でも、手を触れることで任意に表と裏を行き来できるようになる。
自分の意思で表裏を行き来できる主人公は、恐らく彼が初めて。

病院を探索して色々な書類を盗み見るうちに、先ほど会った医者が、ドクター・カウフマンであること
この病院は、入院患者の治療費を切り詰め、職員の娯楽費は盛大に使いまくる悪徳病院であることがわかる。
更に、この病院に監禁している「彼女」の力を抑えたこと、彼女を助けるものはいないという報告と、
五つに分かれた何か(消されいて読めない)の一つを隠して守れという指示を見つける。

病院の裏世界の最奥へ到達すると、一段手ごわい化け物が待っていた。
顔を縫われ全身を拘束された奇形の人のようなものが、吐瀉物を吹きかけて攻撃してくる。
それを殺すと、魔方陣に囲まれた、真っ赤な小さい三角錐が現れた。「未来」の欠片と記されている。
それを拾い上げると、あの少女が現れた。
彼が彼女に疑問をぶつけるより早く、少女が何かを念じ始める。
するとサイレンのような音が響き、視界がブレて…トラビスはまた意識を失った。
178SILENT HILL ZERO (Origins):2010/01/24(日) 02:49:35 ID:I88uhOA50
「大丈夫?」
目を覚ますと、病院のソファに寝ていた。目の前に看護婦が立っている。
「私はリサ。ここで見習いをやってるの。」
彼女は若いが、使命に燃える新米看護婦には見えない。
谷間を強調した胸元、腿の半ばまで露出した短いナース服をピッチリと体に纏わせ、赤いカーディガンを羽織っている。
口調は優しいが、どこか気だるげな印象を受けた。

昨夜の火事の話をしていると
「かわいそうに、アレッサ・ギレスピーという女の子、亡くなったんですって…」
ショックを受けたトラビスを慰め、彼女は去っていく。
「急がなくちゃ。ドクター・カウフマンとサナトリウム(療養所)で会うの。
 遅れたら彼、凄く怒るわ。 ……またあとで会える?無理しないでね、トラビス」

病院を後にしたトラビスは、寂れた肉屋に立ち寄る。そこにも人は居ないが、中から金属音が聞こえる。
奥をそっと覗くと、汚れた白いエプロンをまとった、大柄な人型のクリーチャーが立っていた。
彼(?)は、怯えるナース型のクリーチャーを掴み上げ、巨大な鉈で腹を一刺しし、そのまま股間へ切り下げた。
彼が奥へ立ち去った後に調べてみると、彼女は腹から真っ二つに裂けていた。なんという力、残虐性だろう…。

【ブッチャー】
”肉屋”の称号を持つ人型の化け物。血に汚れたエプロンも、その体も漂白されたように白い。
顔は金属で覆われていて、手に持った巨大な鉈で他の化け物を惨殺する。
トラビスの心が生み出した物で、2のジェイムスにとってのレッドピラミッドシングに相当する。
三角様はジェイムスの罰を望む願望から生まれた。ブッチャーはトラビスの何なのか…?
179SILENT HILL ZERO (Origins):2010/01/24(日) 02:50:53 ID:I88uhOA50
当てもなく行くうちに、サナトリウムに辿りつく。
引き寄せられるように、トラビスは中に入る。荒れ果てたサナトリウムに人はいない。

十数年前のカルテが目に留まる。
「ヘレン・●●●●●」(消されていて読めない)34歳女性の診療報告だった。
ヘレンは精神に疾患があると診断されている。被害妄想が目立ち、一瞬で過剰な興奮状態に陥る。
非常に息子に会いたがっており、
夫が見舞いに来ると、息子に会わせてと叫びだすらしい。

廊下奥から、火事現場から逃げたおばはんが歩いてきた。
おばはんを問いただすと
「当然よ。燃えたのは私の家だから。私の娘もね。」
娘を見捨てて逃げたのかと責めると、彼女は笑いだす。
「そうよ。あんたの考えているよりも、この世界はもっと不思議なんだ。」
アレッサは、彼女を世話するものと一緒に居ると言う。
「彼女を信用するな、トラビス。彼女は自分のしていることをわかってない。」
何故俺の名を知っている、という問いかけにおばはんは答えず去っていく。
リサはアレッサが死んだと言ったが、おばはんの言う通りなら、彼女はやはり生きているのだ。
「どいつもこいつも狂ってやがる…。」

【フラッシュバック】
時折、トラビスの意識に声や映像が混線する。
自分の記憶なのか、それとも、この世界に焼き付いた、他の誰かの記憶なのか。

サナトリウム内部を探索する内に、一瞬視界がブレて誰かの声が聞こえた。
女性の忌々しげな濁声が
「あなたを一生憎むわ!あなたの悪魔の息子もね!!」
と叫んでいる。
続けて、取り乱した男性が、涙声で
「なんてことだ!ヘレン、私の愛しいヘレン!
 本当に死んでいる!どうしたらいいんだ!!!」
と嘆くのが聞こえ、視界は元に戻った。

女子トイレに、血で書いたような、「BRING ME MY SON!」の文字。
ヘレンという患者のものだろうか。彼女は何故息子と引き離されたのだろうか?
180SILENT HILL ZERO (Origins):2010/01/24(日) 14:04:25 ID:I88uhOA50
疑問に答えるように、日にちの進んだヘレンの診療報告書が見つかった。
・ヘレン・●●●●●の病状は日増しに悪くなっている。
 彼女の「鏡の世界」の妄想は激しくなり、時折混迷症状に陥る。
 彼女曰く、それは「異世界」へ旅立っている状態だという。
・ヘレンは息子への暴行を認めたが、全く後悔していない。
 むしろそのことを誇らしく語っている。

裏世界で、そのカルテから2年前の捜査報告書を見つける。
・●●●●●家に到着した時点で、既に救急車が到着していた。
 隣人のブライアント氏が、ミセス・●●●●●をなだめていて
 彼女の息子が救命士によって手当を受けていた。夫は仕事から戻っていなかった。

・ミセス・●●●●●は、息子を道連れに、ガスによる無理心中を図った模様。
 彼女は怒り狂い「悪魔の子」を殺したいと主張して解放を求めた。
 明らかに平静な状態ではない。


記録室に入った途端、また誰かの声が意識に流れ込んできた。
以前濁声で叫んでいた女性のものだ。
「やるしかなかったの。」
何故?と男性の声が聞く。どうやら、医師と女性患者のカウンセリングの記録が聞こえてくるようだ。
「だって、害虫は殺すものでしょう?あなたもそうするでしょう?
 彼も害虫なのよ!何て悪い子なの!」
彼女はまた興奮し始めている。
「あの子はいつもそうよ。私はそうじゃないと信じ込み、忘れてしまいたかった。
 でも、彼らがそうさせなかったの。」

「彼ら?」医師が穏やかな声で聞く。
「鏡の中の人たちよ。彼らは全てお見通しなの。真実をね。」
彼女の声は、内緒話をするかのように密やかに、楽しげになる。
「彼らは知っていたのかな?」
「もちろん。彼らは、彼の中に悪魔を見つけたの。
 だから、私は彼を殺さなくちゃいけないの!それが私の責任よ。私の血と肉なんだもの。
 私が彼をこの世に生み出した。だから、私が彼をこの世から消すの。」

「良い母にも、悪い子供は生まれるものだって、彼らは言うのよ。」
彼女は満足気な声で続ける。いくら私を監禁しても、いつでも鏡から彼らの世界に行けると。
「いつになったら、私の息子を連れてくるの?」
彼女はそう締めくくった。
181SILENT HILL ZERO (Origins):2010/01/24(日) 14:07:12 ID:I88uhOA50
基本的に、裏表を行き来して仕掛けを解いては鍵と書類を見つけるの繰り返しで探索を続ける。
報告書に、女性患者隔離区画に、男児が入り込んだという陳述があった。
男児は滞在者の息子で、父親に連れられて帰って行ったらしい。

そして、ヘレンがサナトリウムに来院した当初の診療報告がファイルから見つかる。
その書類はどこも塗りつぶされていなかった。
ヘレン・グレイディは、息子から離され、治療を受けるためにここに入院したのだった。
グレイディ!!
トラビスは裏世界の病院を奥へ進む。
そして、女性隔離区画の閉ざされた扉を開けると、そこにはリサが項垂れていた。

「なんて悲しいの…。もう彼女にしてあげられる事は無いわ。
 彼女はただそこに座っているだけ…。お子さんに会いたいのよ。」
「誰のことだ?あの子か?アレッサがこの中にいるのか!?」
「ちがう。ちがう!誰が中にいるのか知ってるくせに!!」

リサは顔を覆って走り去り、トラヴィスは、並ぶ病室からある扉を選んで開ける。
記憶が再生される。

幼い自分がここへ入ってくる。
「ママ?
 父さんが、ママは死んだって。死んじゃったの?」
天井から、釣鐘状のビニールに覆われた、拘束された女性のような化け物が吊るされている。
「死んでないわ。囚われているだけ!」
化け物はヘレンの声で囁く。
「私の坊やを連れてきて、と彼らに頼んだの。」
「…ママ。」
これはもう回想ではない。トラビスは今のトラビスだった。
「おいで坊や、ママに顔を見せてごらん。」

「ママ」を殺すと、また魔方陣と赤い三角錐が現れた。手に取れば「過去」の欠片と記されている。
やはり現れたアレッサに、トラビスは詰め寄る。
「一体何が起きている?お前が原因なのか!?」
少女は答えず、またサイレンが響く。少女を追おうとしたが、また意識を失ってしまった。
182SILENT HILL ZERO (Origins):2010/01/24(日) 14:10:04 ID:I88uhOA50
目を覚ますと、トラビスはサナトリウムの床に転がっていた。
当てもなく歩きだすと、机の上に劇場のチケットが乗っているのが目を惹いた。
誘われるように、トラビスはそれを拾って劇場を目指す。
ブッチャーが化け物を殺して回っているのだろうか、町には血を引き摺った跡が増えている。

劇場は綺麗だったが、やはり誰もいない。照明の落ちた客席を進むと、ポツンとリサが座っていた。
ここは危険だと言うトラビスに、リサは「冗談でしょ」と笑う。
彼女のサイレントヒルには、化け物は存在していない。
彼女にとっては、閉館日の劇場にこっそり入り込んだだけのことだった。
リサは役者になりたいから、この劇場が好きなのだという。今は看護婦をやっているが
「絶対女優になれるってわかってるわ。」と言って立ち上がった。

「トラビス、あなたの事ばかり考えてるの。
 あなたが欲しい。あなた以外の事は考えられないわ。
 こんな狂った町抜けだして、私と二人で逃げましょうよ。」
まとわりつき、甘い言葉を囁きながら、体を擦り付けてきたが、
急にトラビスを突き放して笑い出す。
「ね、スターになれそうでしょ?それじゃ、またね。」
リサはブラブラと去っていき、トラビスは劇場の探索を始める。

劇場は他と比べて本筋には殆ど関わりはない。
重要な情報は、医学書に載っていた以下の内容くらい。

・愛する人から虐待されたトラウマは、被害者の脳に影響を与える。
 多くの場合、虐待された子供は精神が二つに分かれてしまう。
 片方の性格が、怒りを貯め込み虐待者を模倣する傾向がある。
 残念なことに、この性格が主要人格になるケースが多い。

劇場はボス前の謎解きがすごくいけてると思う。
ステージの奥が鏡張りになっていて、
舞台裏でレバーを操作すると張りぼての大道具が入れ替わる。
6つのレバーを正しい組み合わせで引くと、3通りのシーンの舞台装置が揃う。
森のシーンを完成させて鏡を覗くと、本当の森が
書斎のシーンを完成させて鏡を覗くと、本当に書斎が映っており、裏世界も劇場ではなく森や書斎へ繋がっている。
石庭のシーンを完成させて、裏に行き化け物と戦う。
殺すと、やはり魔方陣と三角錐が現れた。今度のブロックには「偽り」の欠片とある。
「これが必要なんだろ?」
手を突き出すと、アレッサが現れた。倒れた化け物に一蹴りくれて、また念じ始める。
「もうやめろ…」
抵抗もむなしく、トラビスはまた意識を失った。
183SILENT HILL ZERO (Origins):2010/01/24(日) 14:14:33 ID:I88uhOA50
目を覚ますと、劇場のソファに寝そべっていた。
目の前に、誰のものとも分からない死体が転がっている。
腹が裂けている。ブッチャーにやられたのだろうか?
死体をまさぐると、モーテルのルームキーが出てきた。

「リバーサイド・モーテル…」
一瞬、幼い自分がフラッシュバックする。
「前にもここに来たことがある気がする…」

(そんなのサナトリウムでもう分かってただろ、と思うんですが。
 モーテルに、という事かな。 
 トラビスは、幼いころの記憶を抑えつけているので、何があったのかは覚えてないらしいです。)

モーテルへ向かう途中、コンビニを抜ける際にレシートを拾う。
裏には、
「君のベッドを照らすロウソク、君の頭を潰すザ・ブッチャー」と走り書きされていた。

リバーサイドモーテルのロビーに入ると、幼いころの記憶が蘇った。
父に促されて、幼い自分がおずおずと受付の呼び鈴を鳴らしたのだった。
あの時と同じ呼び鈴に目を落とすと、その脇に宿泊名簿が置いてあった。
「500号室 名前:ミスター.R.グレイディ 同伴者:息子」

適当な客室の鏡から裏に行くと、父が母に宛てた手紙を見つけた。
妻への愛の言葉、ヘレンの居ない寂しさがつらつら綴られ
最後に、息子のトラビスには君が死んだと伝えたと記されていた。

スタッフオンリーの部屋を通り、メンテナンス用の細い通路に入る。
そこは、三つスイートルームと500〜501号室の間に挟まれた長細い空間で、
部屋ごとに覗き穴が穿たれており出歯亀ができるようになっていた。業務員自重。
せっかくなので、覗きながら進んでいく。

最初の500号室を覗きこむと、そこにはあの頃の父が居た。
こちらに背を向けて、身もだえしながら独り言を言っている。
「ヘレン、いつもあの子の瞳に君の面影を見ているんだ。
 でもそれじゃ足りない。あの子の為に留まるのはもう嫌だ。君のいない世界は辛すぎる。
 …だから、君の体を盗んだ。…正しい選択だったんだ。」

他の部屋は無人だったが、端の部屋から物音が聞こえてくる。
覗くと、バスルームしか見えないが、奥の寝室から喘ぎ声と忍び笑いが漏れ聞こえる。
そして、見せつけるかのように壁にかかっているのは、赤いカーディガン。
184SILENT HILL ZERO (Origins):2010/01/24(日) 14:20:41 ID:I88uhOA50
何やかやでマネージャーの部屋に行くと、伝言のようなメモが残っていた。

「何てこった!清掃人の一人が500号室の異変に気づいて報せてよこした。
 ドアは開いてた。中は…勘弁してくれ!
 臭いが強烈だった。
 そう子供が!ガキはただ突っ立っていた。10時間もそこにいたそうだ!
 俺の方が泣き出しちまったよ。なんてひどい話だ!
 警察が部屋を封鎖した。俺は帰る。」

500号室で何が起きたのだろう。その500号室には鍵がかかっていて入れない。
鍵を探して彷徨ううちに、厨房を通りかかった。
化け物の悲鳴を聞いて、そっと覗いてみると
肉屋で遭ったあの怪物―ブッチャーが、化け物を吊るして切り刻んでいた。
動かなくなった化け物を置いて振り返ったブッチャーは、ゆっくりとこちらに近づいてきた。

追いまわされながら、なんとか応戦し、やっとの思いでブッチャーを倒す。
倒れたブッチャーから大鉈を奪い、雄叫びと共に振り下ろした。
動かなくなった怪物を置いて、トラビスは過去を知る旅に戻る。

また、父から母への手紙を見つけた。
「遠くへ行った妻へ」で始まる手紙には、妻への未練が切々と綴られていた。

娯楽室に入り、ピンボール台の前に立つと、このモーテルに泊まっていた時の自分と父の会話が聞こえてきた。
「ピンボールするお金くれる?」
「ああ、いいよ。そうだ、今日の午後のことだが…」
「いいよ。ピンボールがやりたいだけだから。」
「そうか、ほら。父さんはちょっと部屋に戻ってるよ。ここで待ってなさい。」

そのままプールへ抜けると、水底に宝石が散りばめられたハートが沈んでいるのを見つけた。
トラビスが泳いでくれないので、裏世界に取りに行くことになる。

上の階のスイートの風呂の底が抜けていて、下の階からリサの忍び笑いが聞こえてくる。
飛び降りて、バスルームを出てみると、
ベッドルームではドクター・カウフマンとリサが、いかにも事後ですといった風情で身支度している所だった。
リサは言葉少なに立ち去り、ドクター・カウフマンには痛烈な嫌味を言われる。
というか、バスルームからいきなり不審者が出てきたんだから二人はもっとたまげるべき。
185ゲーム好き名無しさん:2010/01/24(日) 20:45:24 ID:19dfmJka0
>>184までをWikiに収録、未解決リストに反映しました。
186ゲーム好き名無しさん:2010/01/24(日) 22:07:18 ID:XgJujzp70
乙っ
187羅刹 -Alternative-:2010/01/24(日) 22:20:34 ID:6BqHIK0O0
最終ルートを投下。

◇ヴァダールート
これが真ルート。
大半の傭兵は人類の入植地争奪戦に向かったが、ギルドから特命を与えられた一部の傭兵は、密かに別の作戦地へと向かっていった。


ミッションX12 探検
〜トリット宇宙・未開惑星P26〜
傭兵ギルドからの極秘任務。
未開惑星に降下後、謎の物体を調査し、その情報を持ち帰るのが目的。

調査対象の物体は、人類・トリットいずれのものでもないらしい。

ミッション開始後、行方不明だったセラが登場する。
彼女は実技試験の事件の後、ギルドに匿ってもらいながらあの生物のことを秘密裏に調べていたらしい。
どうやら今回の目標はあの生物に関係する物のようだ。
各所に棲息する例の生物を倒しながら目標を調査していると、ザルゲ兄弟が調査を妨害しに来るのでこれを撃退してミッション終了。


ミッションX13 地獄釜
〜トリット世界・愚者の谷〜
傭兵ギルドからの依頼。
トリット惑星の研究施設に降下し、研究所を制圧するのが目的。

トリッ世界では、反王権組織が宇宙研究所を占拠、開発中の軌道兵器を使用して主要都市への攻撃を開始した。
今回のミッションは、研究所にある軌道兵器の制御装置を奪取することになる。

これまでに何度か遭遇した謎の生物の正体は『ヴァダー』という名の異星人だった。
彼らは優れた知性を持ちながら、他の生物や物体を吸収し、捕食する特性を持つ、非常に攻撃的な生命体のようだ。

ミッション開始後、反王権組織を指揮していたのがあの嫡子ダガーだったことがわかる。
主人公はダガーを倒し、軌道兵器の制御装置を奪取する。
敵が最後のあがきに研究所を自爆させるので、急いで脱出し、ミッション終了。
188羅刹 -Alternative-:2010/01/24(日) 22:22:57 ID:6BqHIK0O0
ファイナルミッション ヴァダー
〜X02宙域・セントベイ軍事衛星〜
地球連邦からの依頼。ヴァダーに侵食された連邦の軍事衛星を調査し、その原因を排除するのが目的。

今回のミッションはヴァダーの侵攻を阻止すること。
ヴァダーの存在については、地球連邦、ディック惑星連合はおろか、ホライズン共同体でさえも正確には把握していなかった。
しかも、傭兵ギルド内部で不穏な動きがあったらしく、ヴァダーに関係する情報自体が抹消されていたという。
ギルド内にヴァダーを手引きした者がいるようだ。

メグは、このミッションが終わったらお別れだと主人公に告げ、自分の本当の目的を話しはじめる。
彼女は傭兵ギルドから3つの調査任務を受けていた。
1つ目は連邦内部の造反組織、2つ目はギルド内に潜む異星人への内通者についてだった。前者はルネ博士、後者はあのキルゴアらしい。
そして、最後の1つが、経歴が不審な傭兵であり、並外れた能力を持つ主人公の内偵だった。
揚陸艇の爆発は、主人公に近づくための自作自演だったようだ。
結局、メグは主人公の調査報告書を焼き捨て、任務失敗扱いにする。そして、彼女は主人公に近づくと・・・。

メグは紅潮した顔をごまかすように、張り切って最後のミッションに向かっていった。

ミッション開始後、ヴァネッサからキルゴアがそちらに向かったとの情報を得る。
その直後、ザルゲ兄弟と交戦するキルゴアを発見する。キルゴアは衛星の奥へ逃亡し、ザルゲ兄弟もそれを追って行った。
衛星内部で暴走したガードやヴァダーと戦いながら、主人公たちも奥へ向かう。
そして、最深部で主人公たちが見たものは、ヴァダーと融合し、巨大な怪物となったキルゴアだった。
ヴァダーと一体化し、新人類を創り出すというキルゴア。彼はそれを否定する主人公とラティアラ、そしてザルゲ兄弟を失敗作と罵り、襲い掛かる。
ザルゲ兄弟と協力し、激戦の末主人公はキルゴアを撃破する。敗北しながらも、キルゴアはなぜか悔しそうではなかった。
キルゴアは最期に、主人公とラティアラは自分たちと同じ力を持っているので、自分たちの仲間が2人を狙っていると忠告し、息絶える。
ザルゲ兄弟は、家族と共にキルゴアたちにヴァダーの尖兵となるべく人体改造を施され、その復讐のためにキルゴアを追っていた。
キルゴアの仲間を全て殺すまで自分たちは戦うと言い、ザルゲ兄弟は帰還する。
ミッション終了後、主人公はキルゴアの最期の言葉に思い悩むが、アルティノとルナは、主人公は絶対にキルゴアのようにはならないと励ます。

『終章』
人類の前に現れた新たな知的生命体ヴァダー。
彼らの存在は人類に一体何をもたらすのか。今は誰もその問いに答えることはできない。
そして、人類は新たな時代の幕開けを迎える・・・。

ヴァダールート END
189羅刹 -Alternative-:2010/01/24(日) 22:24:47 ID:6BqHIK0O0
設定をちょっと補足すると、主人公、ラティアラ、キルゴアは、昔に作られた研究所から逃亡した生体兵器。
生体兵器は他にもいっぱいいて、そいつらとキルゴアはヴァダーと共生して人類を支配しようとしている。
主人公は研究所時代の記憶を無くして傭兵ギルドのギルドマスターに拾われた。
生体兵器の存在は公になるとまずいんで、主人公の経歴はおそらく偽造。それを怪しんだギルド幹部がメグを雇ったぽい。
キルゴアの組織については羅刹弐でしか出てこない。日本一はさっさとオルタ2作れ。
長くなったがこれで終了。
190ゲーム好き名無しさん:2010/01/25(月) 00:56:13 ID:lS+qBrz50
マナケミア2お願いします。
191ゲーム好き名無しさん:2010/01/25(月) 03:41:35 ID:yMlDCjNE0
リクエストは、ハード名と正確なタイトルを。
思いやりとマナーが大事です。
192 ◆l1l6Ur354A :2010/01/25(月) 03:50:34 ID:kcMmN2ULP
FINALFANTASY13お願いします。
193ゲーム好き名無しさん:2010/01/25(月) 12:24:49 ID:yMlDCjNE0
だからハードも書いてってば
まとめに入れるときに、管理する人の手を煩わせないようにしましょう。
194ゲーム好き名無しさん:2010/01/25(月) 14:22:41 ID:yUHiigBg0
>>189
お疲れ様…と言いたいところだがスピナさんを紹介しないとは何事だ
貴様にはプラッタでガーダーの群れに突撃する権利と義務をやろう
195ゲーム好き名無しさん:2010/01/25(月) 18:49:40 ID:bOnouZytP
マナケミア2〜おちた学園と錬金術士たち〜 はPS2、PSPですね
PS2版を執筆予約します
196ゲーム好き名無しさん:2010/01/25(月) 19:32:02 ID:6+/kaK0h0
>>194
自分は元のゲームを知らんが
ストーリーにあんまり関係ない人物は名前を出さなかったり、存在しなかったことにされる
このスレではよくあることですとマジレス

読んでみて足りないと思ったり、不満があるなら遠慮することはない
じゃんじゃん補足してくれ
ということでお前がスピナさんの紹介をすべき
まぁ二行目が言いたかっただけなんだろうけど。
197ゲーム好き名無しさん:2010/01/26(火) 00:12:12 ID:jyn+arMt0
羅刹と言えばナリア。

サイレントヒルの続きを投下します。
198SILENT HILL Origins(ZERO):2010/01/26(火) 00:18:53 ID:jyn+arMt0
二人の去った後に部屋を調べると、麻薬と、「ダリア」からカウフマンに宛てたメモを見つける。

「準備は整ったけど、急がなくては
 彼女の力が制御できなくなってきたみたい
 グレイディはきっと戻ってこないわ。町を駆けまわって幽霊を追いかけているから。
 何にも分かってないのね。
 待っているから早く来て!
 フラウロスはバラバラになり、彼女の意思は眠っている。
 今回の儀式は成功するわ!」

彼女とはもう、アレッサの事だと考えていいだろう。
彼女の焼かれた体は、どこかで眠っている。彼女の意思に反する儀式が、彼女を犠牲に行われようとしている。
アレッサはどこにいるのだろう。自分はどこに戻らねばならないのだろう。

今は、500号室へ入りたい。
裏で宝石のハートを拾い、父が母へ宛てた手紙も拾う。
父は、サナトリウムにいた母にプレゼントを渡してたたき割られ、目が覚めたと綴っていた。
私の愛するヘレンはもう戻ってこない。彼女が息子を殺そうとした日、ヘレンは死んだのだと。
「もう疲れたよ。トラビスは一人でも生きていける。
 君に会いに行くよ、ヘレン」

整備室の万力で割ると、結婚指輪が出てきた。
マネージャーの部屋の回転式カレンダーに、あの日の日付を入れる。日付は覗き見た時のカレンダーで分かったが
正確な年がわからない。最初から装備していた、お守りのラッキークォーター(幸運のコイン)に手をやる。
両親が死んだころから持っている、ピンボールで勝って手に入れたコイン。記憶が戻ってわかった。このモーテルで手に入れたのだ。
コインには61と刻まれている。
1961と入力すると、カレンダの引き出しが開いて、窪みが現れた。そこに指輪をはめると
500号室の鍵が奥から落ちてきた。
199SILENT HILL Origins(ZERO):2010/01/26(火) 00:20:44 ID:jyn+arMt0
500号室の前に立つと、幼いころの記憶がフラッシュバックする。
ピンボールを終えた自分は、戻ってこない父を待ちくたびれて部屋に戻った。
「父さん?」

吊り下がった父に、話しかける自分。
「父さん、ゲーム勝ったよ。コイン、欲しい?
 父さん、起きてよ。ねぇ、父さん!」

縄から下がった父が目を開け、語りかけてきた。

「息子よ、私は眠っているんじゃない。
 眠っていないとわかってたんだろう?何でずっと立っていたんだ?
 ダメじゃないか。」
「父さん!お願い!」
「疲れたんだ、息子よ。」

もうこれは回想ではなかった。目の前に、首を吊った父がぶら下がり、語りかけてくる。

「父さん、こんなのおかしいよ。」
「真実を見る時が来たんだ。ママと私は、天国で待っているよ、息子よ。」

父は痙攣し、異形の化け物へ姿を変えた。余計なことだけどフルフルにそっくり。
父を殺すと、また魔方陣と三角錐が後に残った。今度は「真実」の欠片だ。
「親父…。
 何であんなことを?何でそれを忘れさせてくれない?
 何故俺にかまう!出てこい!!お前が欲しいものはここにあるぞ!」

現れたアレッサに詰め寄り、壁際へ追い詰める。
「満足か?次はなんだ!お前の両親でも見せてくれるのか!?」
彼女は答えず、また念じる。サイレンが鳴って、意識を失った。
200SILENT HILL Origins(ZERO):2010/01/26(火) 00:27:48 ID:jyn+arMt0
目が覚めると、倉庫のような場所で、低い棚の上に横になっていた。
傍には魔方陣と赤いブロックがあり、手に取ると、「現在」の欠片と記されていた。
現在の欠片は三角錐では無く多面体で、その内の四つの面に何かをはめるような穴が開いている。
今までに手に入れた四つの三角錐をはめ込むことができるようだ。
紋章が揃うようにはめこむと、大きな赤い三角錐が完成した。

突然熱くなった三角錐を放り出すと、三角錐は回転しながら浮遊し、炎を纏い始めた。
アレッサが現れ、彼を誘うように歩いて消えた。
追って外に出ると、そこにはあのおばはんが居た。

「何てことを!お前が封印を解いた!彼女は自由だ!」
もう終わりにしたいだけだと言うトラビスを、おばはん=ダリアが嘲笑う。
「お前の的外れな手助けを借りても、彼女は私たちを止められない!
 儀式は成功する!ついに彼女は、神を生む!!」
振り向くと、宙にアレッサが浮かんでいた。
髪はなびき、目は輝き、アレッサを中心に地面が剥離していく。
トラビスはその場を逃げ出して、裏世界へ迷い込む。

MAPを開くと、子供の描いたような地図
。ここへ来て、と塗りつぶされた場所へ向かう。

そこは、雑貨屋の地下に隠された、教団の集会所だった。
焼け爛れたアレッサの体を取り囲む、仮面の修道士たちが居た。

「彼女にずいぶんと働かされたようだな?
 君が現れた時は驚いたよ。てっきり帰ったと思っていたからね。」
修道士の間から、ドクター・カウフマンが歩み出て話しかけてきた。
「さて、それでは君を片づけるとしよう。おやすみ。」

ガスを浴びせかけられて、トラビスは昏倒する。
朦朧とする意識の中、辛うじてダリアが叫ぶのが聞こえる。
「彼女が来るわ!今すぐに始めないと!」
「心配するなダリア。こいつがいなければ、彼女も力を発揮できない。」
201SILENT HILL Origins(ZERO):2010/01/26(火) 00:29:58 ID:jyn+arMt0
意識は急速に闇の中に落ち、気づくと、巨大な魔方陣の描かれた祭壇に立っていた。
そこに居たのは、アレッサの中に息吹く神の種、”アレッサの悪夢”。
最後の戦いは、アレッサとトラビスの意識の中。

それを弱らせると、大きな三角錐が戻ってくる。
トラビスがそれを掲げると、三角錐が炎を吹き、それを戒め、刻み、内部へ呑み込んだ。
トラビスは倒れ、三角錐も床へ落ちた。

意識は浮上し、修道士たちの後ろに倒れている自分に戻ってきた。しかし、三角錐も一緒に落ちている。
三角錐は浮き上がり、真っ赤に発光した。光はうねってアレッサにふりそそいだ。
アレッサの胎内へ光は潜り込み、産声のようなものが聞こえた。
終わったのだ…。

トラビスは霧の道路を歩く。
昨晩停めた場所に、トラックはそのまま待っていた。
一度だけ町を振り返ったが、トラビスはポケットからキーを取り出し、愛車に歩み寄る。
運転席に乗りこむと、あの時と同じように、アレッサがバックミラーに映り込んでいた。
腕には赤ん坊を抱いている。

トラビスは微笑み、トラックの走行距離を0に戻して、アクセルを踏み込んだ。


無線に、誰かの声が入り込んでくる

「信じられない…ハリー、赤ちゃんだわ!」
「女の子だね」
「ほら、抱いてみて
 シェリル!この子をシェリルと名付けましょう!」


「魂が半分失なわれている。種は眠っている。」
「もう半分は失われたんじゃない。呼び戻せばいいの。
 彼女の苦痛の叫びを聞けば、きっとやってくる。」
「時間はかかるだろう。」
「待てるわ。」


END
202SILENT HILL Origins(ZERO):2010/01/26(火) 00:33:15 ID:jyn+arMt0
ZEROは、1の前に何があったのかという物語です。
1をやってない方には訳がわかんなかったと思うので、多分こんな感じというのを解説しておきます。

ダリアは教団の狂信者で、カウフマンは協力者。
彼らは、特別な力を持つ子供アレッサに神の種を植え付け、邪神を産ませようとしている。

アレッサは神を産む儀式を成功させたくない。協力者としてトラビスをサイレントヒルへ招き寄せる。

儀式(あの火事)中にトラビスがアレッサを救出して、儀式は失敗する。

アレッサには神の種が宿っているので、彼女は決して死なない。
焼けた体は隠され、彼女の意思は、フラウロス(三角錐)をバラバラにすることで抑えられていた。

アレッサの意思は、抑えられた自分の代わりにトラビスを誘導し、フラウロスを集めさせる。
同時にトラビスは、サイレントヒルに眠っていた自分の封印した記憶を集めていく。

フラウロスが復元され、神を制御する力を取り戻す。
トラビスは、アレッサと共有した意識の中で、神の種の封印に成功する。

フラウロスによって力の戻ったアレッサは、魂の半分を赤ん坊に具現化し外に逃がす。
残った不完全な魂では、神を産むことは出来ない。

旅行中のハリー夫妻がサイレントヒル郊外の道路で、その赤ん坊を拾う。
夫妻は、赤ん坊をシェリルと名付けて連れ帰る。

ダリアと教団は、アレッサが逃がした彼女の魂の半分を呼び戻すため、
彼女に終わることのない苦しみ、拷問を与え続ける。       

7年後、逃がされた魂の半分は、片割れの苦痛の叫びを聞き取り、半身の元へ帰ろうとする。
シェリルは父ハリーに、「今度の休暇はサイレントヒルに連れて行って」と頼んだ…

1へ続く。
203SILENT HILL Origins(ZERO):2010/01/26(火) 00:42:31 ID:jyn+arMt0
余談ですが、ブッチャーが何なのかというのは諸説あって、
・トラビスの中の残虐な人格であり、ヘレンは鏡の能力でそれを知って
 トラビスを殺そうとしたが果たせなかった。トラビスは鏡の力を受け継ぎ、その悪魔の部分を倒して克服した。
ていう解釈もあります。
BADENDはトラビス=ブッチャーで、一般住人を化け物と思い込み大量虐殺していたという感じなので。

自分は、
・おかしくなったヘレンに虐待されたトラビスの精神が二つに分かれ(劇場の医学書から引用)
 運よく眠っていた暴力的な副人格がブッチャー。
 鏡を行き来するのは、トラビスのサイレントヒルに母の語っていた妄想が影響しているから。
 そして、虐待者を模した副人格を、トラビスが倒して統合した。

と解釈したいです。正確なところはわからないけど。

トラビスはそれから十数年後と思われるHOMECOMINGにも、トラック運転手として出てきます。
主人公を乗っけて、サイレントヒル近郊の故郷まで連れてってくれる渋い髭のおっちゃんでした。
お元気そうで何よりです。


長文失礼しました。以上でサイレントヒル終わりです。
204ゲーム好き名無しさん:2010/01/26(火) 14:20:30 ID:Q/kG8w9q0
>>173-174
で?結局死ぬの?どうなの?
てかラストがどんな感じなのか詳しく教えてくれ
205ゲーム好き名無しさん:2010/01/26(火) 23:00:34 ID:NGLSgSxU0
>>203 乙です!
今回はUFOはないの?
206ゲーム好き名無しさん:2010/01/26(火) 23:34:49 ID:jyn+arMt0
>>205
あったけど、なんかあっさりしてたから日本版と違うかもしれません。

急にグラフィックが漫画調になって、UFOから確か犬と宇宙人が降りてきて、
トラビスに一緒に星に行きましょうと誘ってくる。
「でもトラックが」「トラックも星にあるよ」
「なら行こう。UFO運転させてくれるか?」「OK、マニュアルだけど大丈夫?」
で終了。
207ゲーム好き名無しさん:2010/01/27(水) 00:14:33 ID:vzRKABI50
>>204
ハム子もキタローもほぼ一緒。
3月5日に皆が主人公のことを思い出して、恋人状態のキャラから個別EDが選べる。
恋人が主人公を忘れてたことを謝って、もう一度想いを告げてくる。
3Dポリゴンキャラは無く立ち絵だけなので不確定だが、
膝枕ではなくて、座りながら抱きかかえられてるっぽい。

うららかな日差しの中、大好きな人の暖かい腕の中で、まどろんだ主人公に
目を閉じるかという選択肢が出る。

どちらにしろ目を閉じ、耳元で恋人が
今度は俺がお前を守るとか、ずっと一緒だとか囁いて暗転で終わり。
死んだ描写はないけど、本筋はキタローと全く同じだから、多分死んでる。
俺達のハム子にはフェス後日談がない!という論拠で今日もご飯がうまい人たちもいる。

余談だが、同じく余命の短いガキさんにハム子を嫁にやった人が多い。(本スレ調べ)
208ゲーム好き名無しさん:2010/01/27(水) 21:35:55 ID:yeVl2Tvk0
ニンテンドーDSで発売された「みずいろブラッド」について
ご存知の方居られましたら宜しくお願いします
209CRISIS CORE FFZ 簡易版:2010/01/28(木) 01:12:30 ID:w72MpfcIO

クライシスコア投下。
携帯から+初書きなので何かありましたら助言お願いします。

超簡単な流れ
ザックス2nd時代(本編の7年前)→兄のように慕っているアンジールと共に任務へ→アンジールがモンスター(?)だったりエアリスと出会ったり1stになったり。
この後は本編で語られる通りニブルヘイム→セフィロスご乱心→ザックス返り討ち→クラウドが火事場のクソ力でセフィロスを倒す→神羅屋敷でクラウドと共に実験体に→脱出→神羅兵に射殺される→本編へ

こんな感じ。
詳細版はプレイしながら書いているので、出来次第投下しに来ます。


210CRISIS CORE 詳細版:2010/01/28(木) 01:15:12 ID:w72MpfcIO
※章の名前はセーブタイトルから。ラストのみ『エンディング』なので、勝手に付けました。



第一章『夢を持て』

本編の7年前の話。
ウータイ兵に占拠された列車を奪還するという任務を受けたザックス。
何故か神羅兵の銃弾を避けながらも先頭車両を切り離し、ホームへと降りるザックスに、アンジール(ザックスの上司で兄的存在なソルジャー1st)から電話が。

どうやら先程の神羅兵は偽装したウータイ兵とのこと。
神羅兵(ウータイ兵)を蹴散らしながら、広場へと向かう。
広場にはベビーモスがいた。

ベビーモスとの戦闘が終わると、突然背後から向けられる日本刀。
相手は最強のソルジャー、セフィロスだった。
なすすべなく倒されるザックス。
ザックスの窮地を救ったのはアンジールだった。

実は今までのは訓練。セフィロスもプログラム。
ザックスに英雄になりたいならば夢を、誇りを持てというアンジール。
いまいち理解してないながらも、頷くザックスであった。


211CRISIS CORE 詳細版:2010/01/28(木) 01:21:37 ID:w72MpfcIO
第二章『俺を裏切ったりしない』

スクワットをするザックス。
訓練ばっかりで退屈らしい。
同僚の話によると、最近ソルジャーの大量脱出事件が起きている。1stの一人が、ウータイの現場から大量の2ndと3rdと共に失踪したらしい。

そこに「仕事だ」とアンジール。
ラザード統括の元へ行く。
大量脱出事件の1stとはジェネシスという男らしい。
彼の代わりにウータイに行け。というのが任務。
アンジールはザックスを1stに推薦してくれていた。嬉しさのあまり「大好きだ!」と叫びながらアンジールに飛び付くザックス。

準備を整え、ウータイへと向かう。
バカリンゴを知っているか?と問うアンジール。知らないと答えると1stは無理だな。と言われる。
正式名称バノーラ・ホワイト。一年中勝手に実をつけるためバカリンゴと呼ばれている。
アンジールは小さい頃、バカリンゴを盗んで食べていたが、地主の家のは盗らなかった。地主の息子が親友だったから。
結局は1stとは関係ない。

アンジールは自らの剣(バスターソード)を使ったことはなく、ザックス曰わくまじない専用らしい。
爆発とともに砦に侵入。
砦を制圧し、中央部へ進むザックスの前に、少女が現れる。(名前は出てこないが、本編のユフィ)
とりあえず付き合ってあげるザックス。

212CRISIS CORE 詳細版:2010/01/28(木) 01:23:44 ID:w72MpfcIO

気を取り直して先に進む。
闘技場に入ると、巨大なモンスターが。
対ソルジャー用モンスターらしい。
何とか撃退するザックス。
アンジールから電話。あと五分でここも爆発するらしい。
急ぐザックスの前に再びモンスターが。
ピンチを救ったのは、やっぱりアンジールだった。
アンジールは剣よりもザックスの方が大事(ほんの少し)だそうだ。

任務を終えた二人の元へ、ラザードがやってくる。
これからも期待している。と言われめっさ嬉しそうなザックス。
アンジールによると、英雄セフィロスが待っているらしい。
大はしゃぎなザックスの前に、謎の兵士が現れる。
ラザードを安全な場所へ送り届け、アンジールの応援に向かう。
しかしアンジールの姿はなく、謎のマテリアから出現した召還獣イフリートと戦うことに。
そこに現れたのは、セフィロス。
圧倒的な力でイフリートを瞬殺。

謎の兵士は全てジェネシスと同じ顔。ジェネシス・コピーとセフィロスは言った。
アンジールも行ったか。裏切り者になったというセフィロスに食ってかかるザックス。アンジールがそんなことをするわけがない。アンジールは俺を裏切らない。
セフィロスは何も言わず、ただザックスを見ているだけだった。
213FFT(ファイナルファンタジータクティクス):2010/01/28(木) 05:35:32 ID:fIAO9nof0
リクエストにもうすこし詳しく、とあったので
詳しいがどの程度のものを期待してるかはわからないけどゲリラ投下。

(チャプター1)
主人公のラムザは貴族の三男で正義感の強い善人だけど世間知らず。
戦争が終わった直後で国内が荒れている中、士官学校に通っていた彼は
平民だがラムザ父の計らいで特別に同じ学校に通っていた幼馴染の少年
ディリータと一緒に近辺を荒らす盗賊団を退治するという任務を受ける。
始めは任務に励んでいた二人だが、盗賊団が先日終わったばかりの
戦争のせいで疲弊し、ほかに生きる手段が無い平民の集まりであることを知り
理想と現実の落差にそれぞれ貴族と平民の立場で悩みを抱えていく。

そんな中、任務中にラムザの実家が襲撃されてしまい、彼の妹と間違われ
ディリータの妹が人質としてさらわれてしまった。ラムザとディリータは
彼女を助けに向かうが、正規の軍として出撃したラムザの次兄たちは
賊の始末を優先して彼女ごと賊を殺してしまった。

この一件で自身の目指す正義が分からなくなったラムザは家を離れて
傭兵団に所属することに。ディリータとは事件の際に生き別れて
彼が生きているかどうかすらわからない状態のまま1年を過ごす。
(この1年間はゲームでは語られないのでどんな状況だったのか不明)
214FFT(ファイナルファンタジータクティクス):2010/01/28(木) 05:37:31 ID:fIAO9nof0
(チャプター2)
そして一年後。舞台となる国の王が死んだことで、子供が育たず
王家の血筋から迎え入れた養子である王女と、王女を養子にした後に生まれた
赤子同然の王子の間に継承権争いが起こっていた。ラムザが所属する
傭兵団は修道院に預けられていた王女を安全な場所に移すために雇われるが
修道院は何者かに襲撃され、隙を突いて王女がさらわれてしまう。
王女をさらった人物は生死不明だったディリータだった。王女を救出するため
彼を追いかけると、なぜか彼は王女ごと賊に殺されかけていた。

現在この国ではラーグ公とゴルターナ公という二人の権力者がそれぞれ
王位を継いだ方の後ろ盾として権力を握ろうと画策しており、今回の事件は
ラーグ公が王女を暗殺して罪をゴルターナ公に被せようと企んだものだった。
ディリータはそのどちらでもない、権力を狙う勢力からひそかに派遣され、
王女の命を守るために彼女を連れ出したのだ。

傭兵団は暗殺を成功させるために雇われたスパイだったが、ラムザはそれを
知らなかった。真実を知った彼は反旗を翻し、王女を守ることに。
ディリータと協力して彼女を守るが、頼るところが無くなったラムザは
仲間のアドバイスもあり中立かつ権力を持った国家宗教のグレバドス教会に
助けを求めることに。ラムザはディリータに声をかけるが、
独自の思惑がある彼はラムザの前から立ち去っていく。
215FFT(ファイナルファンタジータクティクス):2010/01/28(木) 05:39:03 ID:fIAO9nof0
なんとか教会にたどり着き、一帯を治める枢機卿の保護を受けたラムザ
(というより王女)達。一仕事終えた彼は道中で出会ったムスタディオに
協力するために一旦教会を後にする。
ムスタディオは古代の技術を研究する技師だったが、伝説に出てくる
神秘の力を持ったクリスタル=聖石を見つけてしまい、その力を狙う悪い組織に
狙われていた。この件について枢機卿に助力を請うことはできたが
人のいいラムザは個人的に彼に付き合うことにしたのだ。

※この聖石は「ゾディアックストーン」と呼ばれ、物語の世界では
「ゾディアックブレイブ」と呼ばれる有名な伝承に出てくるある意味有名な物。
悪魔を倒した12人の戦士がそれぞれ持っていたとされ、石には不思議な力が
あると言われる。それぞれの石は現実世界でも有名な12星座に対応している。

ところが枢機卿は彼らを裏切り、聖石を奪うため組織と手を組んで襲ってくる。
なんとか敵を退けるものの、王女やその護衛だった女性・アグリアスを
人質や囮に使いラムザを倒そうと追っ手を差し向ける枢機卿。なんとか王女を
救出する為枢機卿の元へたどり着くが、王女は彼らに唆され、また周囲に
他に頼れるものがなかったために、教会の助力を受け入れ王位を継ぐため
その場を立ち去った後だった。
枢機卿は聖石を使うと化け物に姿を変えて襲ってくる。それを倒したラムザだが
彼は権力争いの裏に隠されたきなくさい陰謀を感じ取っていた。
216FFT(ファイナルファンタジータクティクス):2010/01/28(木) 05:41:16 ID:fIAO9nof0
おっと失敗。コピペ漏れ。215の下にこれつけたし。

--ここから--

一方そのころ、ディリータは王女をゴルターナ公の下へ連れて行き
ラーグ公の陰謀を伝える。真実を知り完全に敵同士となったラーグ公と
ゴルターナ公は互いに王子と王女をそれぞれ正当な王位継承者として祭り上げて
国の覇権を主張する。この一軒を皮切りに、後に獅子戦争と呼ばれる
国を二分する内紛が始まった。

--ここまで--
217FFT(ファイナルファンタジータクティクス):2010/01/28(木) 05:42:32 ID:fIAO9nof0
(チャプター3〜4)
戦争を裏で操る人間の存在を感じたラムザはこの事実を誰かに伝えようと
次兄を訪ねる。(次兄は軍事優先の頭の固い人だが、悪人ではない。
長兄は根っからの腹黒悪人で、王女の暗殺計画を立てた張本人のため
うかつに訪ねることができなかった)
しかしやはり長兄の陰謀も聖石の話も信用されず、追い返されるラムザ。
妹のアルマだけは信じてくれたが、同じ頃彼は教会から枢機卿を殺害した
犯人として異端者の烙印を押され、教会から追われることに。

逆境にもめげず、戦乱を裏で操る存在をつきとめ戦争を止めようとする
ラムザ。アルマから以前聖石を見たという話を聞き、その場所へ向かう。
ところがそこは既に教会の人間が襲撃していた。ラムザはアルマに聖石を預け
けが人をつれて非難するように言うが、彼が建物内部で襲撃者達と戦う間に
聖石ごと連れさらわれてしまう。

普通の人間とも、そうでない聖石の力で化け物になった存在とも戦いながら
ラムザは妹を助けるために奔走する。その中で彼は教会がラーグ公と
ゴルターナ公を争わせ、疲弊したところに割ってはいることで漁夫の利を
得ようとしていることや、さらにその裏で聖石に封じられた化け物が
戦乱全体を利用して地上に復活を果たそうとしていることを知る。
(聖石はそのキーアイテムなので狙われている。ラムザは聖石を持っている上に
真実を知っているので、化け物連中にとって二重の意味で邪魔な存在)
だが、殆どの人間は戦乱の裏に教会が暗躍していることまでは気づいても
それを更に操る化け物がいることには気がついていなかった。
(教会の人間も表の人間はトップですら化け物に気がついていなかった様子)
218ゲーム好き名無しさん:2010/01/28(木) 05:50:50 ID:FLC6K6iVO
連投規制回避。
219FFTの人:2010/01/28(木) 05:57:59 ID:FLC6K6iVO
投稿規制知らずにチャレンジしてストップくらいました。
後日続きを書き込みに来ます。失礼しました。
220神業−KAMIWAZA−:2010/01/28(木) 21:40:20 ID:wvd1vzZ10
神業のストーリー投下します。


江戸時代末期、東北に「銀鴉衆(ぎんがらす)」と呼ばれる盗賊集団がいた。
彼らは盗賊と言っても貧しい者に施す義賊として有名であり、
主人公の海老三(えびぞう)も義賊に憧れて銀鴉衆に入っていた。

雪の降る正月、海老三は銀鴉衆の一員として初の盗みの仕事をすることになる。
ある屋敷に忍び込み、兄貴分の藍之助(あいのすけ)と共に盗みを行っていたのだが…
海老三の前に屋敷の子と思われる幼い娘が寝ぼけまなこで現れる。
とりあえず屋敷の住人を縛って閉じ込めてある部屋に連れて行こうとするが、
そこで海老三は、仲間が屋敷の住人を殺すのを目撃してしまう。
戸惑っていると藍之助が現れて仲間の盗賊たちが屋敷の住人を殺し始めたと告げる。
殺しをするつもりはない海老三と藍之助は、その場を逃げ出すことにするが、
そのままでは娘も殺されてしまうため、海老三は藍之助に言われて娘を保護しながら、
藍之助と別れて先に屋敷から抜け出す。
そして流れ着いた三角(みかど)の地で盗賊から足を洗い、
連れてきた娘、すずなを自分の娘として育てていった。

藍之助が消息を絶ったまま、10年の月日が流れ…
海老三は大工として日々を暮らし、すずなは優しく明るい娘に成長していた。
ところがある日、海老三が仕事から帰ると、すずなが長屋の中で倒れていた。
医者に見せるが原因不明。
治すには高い薬が必要とのことだが、しがない大工の海老三にそんな金はない。

「…悪さじゃねぇ。すずなのためだ」
海老三は仕方なく娘のために、隠してあった盗みの道具を取り出すのであった。
221神業−KAMIWAZA−:2010/01/28(木) 21:41:53 ID:wvd1vzZ10
・登場人物
海老三…主人公。素敵に隠れ素敵に盗む、盗みの達人。手拭い一枚で変装もできる
すずな…海老三が保護した娘。内職で暮らしを支えるが、病に倒れる
     本編ではたぶん12〜13歳くらい。海老三を「お父っつぁん」と呼んでくれます
藍之助…海老三の兄貴分。音信不通だったが、盗みを再開した海老三の前に現れる
銀鴉衆…元・義賊集団。今では殺しも普通に行う集団に成り下がった。
御頭…火盗改の御頭。海老三を一発で盗人と見抜く(海老三の動きは確かに怪しいが)

すずなのための薬を盗みに、大きな屋敷に忍び込む海老三。
首尾よく薬を盗んで外に出ると、10年間音信普通だった藍之助が現れる。
この三角は、城が取り潰しになって以来、悪徳商人の不正が横行し、
貧しい者が苦しい生活に追いやられている…この街を正すために、
「藍三団(あいぞうだん)」という義賊として二人で活動しようと言ってくる藍之助。
海老三は義賊なら…とそれを快諾して、以後、盗みを再開する。

途中、火盗改の御頭に遭遇して盗人とバレ、釘を差されたりしながらも、
あちこちで盗みを働いて金を稼いだり、民に施したり(※1)していく。
すずなの薬を買うのが目的だが、別に薬を与えなくてもよい(後述の分岐に影響)。
盗む対象はその辺に落ちてるものから人の懐の物まで種類は豊富。
ネタという高額の獲物を盗める情報を買うこともできる。

※1
盗んだものは基本的に換金することになるが、村にある箱に入れることもでき、
この場合は『民に施した』ことになり、民からの人気が上がる。
(ただし特定の物を入れると人気は下がるので注意)
なお、このゲームには人相描きがある。
盗みを見られると、最初は似てなかった人相描きがどんどん海老三に似てくるという
システムになっており、そっくり度が最高の状態で家に帰ると捕まってゲームオーバー。
人気が高いと民が人相描き破り捨ててそっくり度を下げてくれることもある。
(人気は他にも色々影響するが割愛)
222神業−KAMIWAZA−:2010/01/28(木) 21:43:23 ID:wvd1vzZ10
やがて三角にいる別の盗賊集団の姿が見え隠れするようになる。
男勝りの怪力女との戦いや、獅子舞のような姿の謎の泥棒との遭遇。
そいつらは「銀鴉衆」を名乗り、派手な盗みを働いていた。
そうこうしているうちに、藍之助の様子がおかしくなってくる。
庶民の味方として知られる白玉屋という店の物を盗んで悪びれもしないどころか、
さらには人を殺してその罪を海老三に被せてしまう。

捕まって「無間牢獄(むげんろうごく)」と呼ばれる洞窟の最下層に投獄される海老三。
しかし病気の娘を放っておいてこんな所に居るわけにはいかない。
さっそく脱獄し、長い長い洞窟を抜けて家に帰るが…
(なお無間牢獄には、普通に街中で役人に捕まった場合にも投獄されます。
 その場合、盗んだ額に応じて深い場所に投獄されることになります)


ここで分岐。
・分岐について
すずなの容態は日に日に悪化していきます。
今回は途中ですずなの病気が治り、元気になるルート。
他にもすずなが病気のまま進むルートや、死んでしまうルートもあります。
別ルートでは藍之助が心変わりする原因が語られることも。
最終決戦やEDの展開も変化します(分岐は全部で4パターン)。
223神業−KAMIWAZA−:2010/01/28(木) 21:44:51 ID:wvd1vzZ10
以後、ベストEDのストーリーを書きます。

自宅に戻り、すずなの容態の良さにホッとする海老三。
それもつかの間、少し家を空けてから帰宅すると、すずなの姿がない。
慌てて探しにいく海老三。そこに銀鴉衆の副頭目が現れ、
藍之助の策ですずなをさらったことと、娘を返して欲しくば
「三角城の地図」をもってこいと言われる。
言われるままに「三角城の地図」を盗んでくる海老三。
ついでに副頭目をぶち倒して、すずながいる三角城の天主に向かう。

そこで銀鴉衆の頭目の正体が明らかになる。
なんと、火盗改の御頭こそが、盗賊集団銀鴉衆の新しい頭目だったのだ。
御頭が言うには、異国船の襲来などで幕府が危ない状況にあるので、
あくまでも幕府のために、この三角城に隠された財宝が必要なのだと言う。
「三角城の地図」を持ってこさせたのもそのためとのこと。
だがそんなことは知ったこっちゃない海老三。
盗人に落ちた御頭の財宝を盗みながら、御頭をぶち倒す。
そして天主の屋根に登ると、そこにはすずなを連れた藍之助の姿が。

「実の親子でもないのに、なぜこの娘にそれほど入れ込む!?」
「すずなは俺の命だからだ!」

三角城の天主の上で、藍之助との戦いが始まる。
224神業−KAMIWAZA−:2010/01/28(木) 21:48:37 ID:wvd1vzZ10
藍之助に勝利すると、彼はすずなに刀を向ける。
あわやと思いきや、すずなを縛っていた縄を切る藍之助。
「おとっつぁん!」
海老三に駆け寄るすずなだったが、、屋根の上で足を踏み外してしまう。
しかし、藍之助が身を挺してそれを助ける。
「海老三、俺にはな…何もないのだ…」(※2)
落ちていく藍之助。
海老三は「三角城の地図」を破り捨て、藍之助への手向けとした。

※2 藍之助の財布を盗めるのだが、中身は一文無し。そういう意味じゃないだろうけど

数日後
海老三とすずなは三角の地を去ることにした。
御頭に代わる新たな火盗改が来たら、今度こそ捕まるかもしれないからだ。
「あたし、おとっつぁんと一緒ならどこへだって…」
世話になった村の人たちの家の前に花を置いて行き、去っていく海老三とすずな。
その後、三角の地で二人の姿を見たものはいないという…

・最後に分岐についてもう少し
別ルートでは、御頭の尻尾を掴もうとする別の人物が登場したりもします
この百紋(びゃくもん)が半乳で結構エロいので、好きな人はそのルートもオヌヌメ

 ‐ 完 ‐
225ゲーム好き名無しさん:2010/01/29(金) 00:11:48 ID:L1nJNbRu0
乙です

>別ルートでは藍之助が心変わりする原因が語られることも。

ここちょっと気になるな
>>220の時点ではいい人っぽいのに
226CRISIS CORE 詳細版:2010/01/29(金) 01:34:21 ID:DdHe51afO
第三章『俺たちはモンスターじゃない』

ひと月が経過したが、アンジールは未だ戻らない。
スクワットをするザックス。
謎の人物から電話。
ラザードが呼んでいるらしいので、ブリーフィングルームへ向かう。

ラザードが言うには、アンジールの実家にも、何の連絡はないらしい。
ジェネシスの故郷に行けという任務を受ける。
先に派遣したスタッフは行方不明らしい。
同行するのは先程の電話の声の男、タークスのツォン。

この任務は本来はセフィロスが行くはずだった。しかしセフィロスは命令を拒否。
「甘やかし過ぎだろ!!」
「本人に言ってみるか?」
「やめてっ!!」
などという会話を交わし、バノーラ村へと到着。
入り口には、バカリンゴの木。
ジェネシスとアンジールは、幼なじみ。アンジールが言っていた地主の息子がジェネシス。
早速ジェネシス・コピーのお出まし。やはりこの村に何かある。

ジェネシスの能力と特徴をコピーできる技術が盗まれたらしい。(ソルジャーとモンスターのみ)
ソルジャーとモンスターは同じかよ。
そう嘆くザックスであった。

村人の姿が見えないため、集落を調査することに。
ジェネシスが親友のアンジールを仲間にした。セフィロスはそう考えている。
ツォンは新しく作られた墓を発見する。ツォンに墓の調査を任せ、ザックスはアンジールの家を探す。
因みにタークスの給料はザックスよりも良いらしい(笑)

アンジールの家に入ると、アンジールの母親がいた。
アンジールは手紙に子犬のザックスとか書いていたらしい。
アンジールの母親が言うには、ひと月前に大勢の仲間と共にジェネシスが帰ってきたらしい。
そして村人はジェネシス達に殺された。

アンジールも戻ってきたが、バスターソードを置いてどこかへ行ってしまった。
バスターソードは、アンジール家の誇り。(アンジールがソルジャーになると決めた時に買ったもので、アンジールの父親はその時できた借金の返済に追われ命を落とした。アンジール家は貧乏)

ジェネシスは、私を殺せない。何故か自信満々に言うアンジールの母親。
アンジール家を後にするザックス。
そこにジェネシス・コピーが現れる。
撃退したザックスにツォンから電話。
村はずれの工場にジェネシス・コピーが入っていったらしい。

227CRISIS CORE 詳細版:2010/01/29(金) 01:39:29 ID:DdHe51afO
ツォンと合流するため、工場近くの崖の上へ向かう。
墓はジェネシスの両親のもの。ジェネシスは両親をも手にかけたらしい。
アンジールのことを報告するザックス。
セフィロスはザックスをこの任務に指名したらしい。
セフィロスの友人はアンジールとジェネシスだけだった。それが命令拒否の理由。
ザックスなら、二人を取り戻せる。そう期待したんだろうな…とツォン。

工場に侵入。
やはり、ここでジェネシス・コピーを作っていた。
二階へと向かうと、そこにはジェネシスがいた。
あの墓には、行方不明になっていたスタッフもいた。
両親は俺を裏切り続けた…と語るジェネシス。
ジェネシスの攻撃によって、ツォンがダメージを受ける。

ジェネシスに刀を向けたのは、アンジールだった。
心を決めたか。とアンジールに言うジェネシス。
そっちの世界で生きていけるのか?
謎だらけの言葉を残し、ジェネシスは去っていく。
そして、アンジールは何も言わず、だが、ザックスを拒絶するように、その場を後にした。

後を追いかけるザックス。
それを止めるツォン。この村は空爆されることになったとツォンは言う。
村にはアンジールの母親がまだ残っている。
急いでアンジールの家に向かう。

ジェネシスの一味が砲撃を仕掛けてきた。その砲弾を次々と斬っていくザックス。(因みにここプレイヤー操作。ソルジャーなら砲弾くらい斬れて当然らしい…それをプレイヤーに求めないで頂きたい)
ツォンのおかげで空爆の時間には少し余裕がある。

アンジールの家に飛び込むザックス。
既にアンジールの母親は事切れていた。そこにいたのはアンジール。
アンジールの母親は生きているわけにはいかなった。アンジールもまた同罪。
訳が分からない。説明しろと叫ぶザックス。
そこに現れたのはジェネシス。
「言っただろう?
もう、そっちの世界では生きられない――。」

ジェネシスの放った召還獣、バハムートと戦う。
「俺達はモンスターだ。」
ジェネシスから、黒い翼がはえる。
誇りも夢も無くした。そう言ってジェネシスは飛び立っていく。
舞う黒い羽を掌に受け、ザックスは呟く。
「ソルジャーは、モンスターじゃない――」
228ゲーム好き名無しさん:2010/01/29(金) 10:47:43 ID:0k+DSGw30
「うみねこのなく頃に」はまだ一話目分しかない感じか
最初から書いてもいいのかな
229ゲーム好き名無しさん:2010/01/29(金) 13:04:21 ID:kpeseBv40
絶体絶命都市2だけど、1章と2章と6章とネタバレしか書いてないので、
空いてる4章とか書いてみてもいいんですかね
230ゲーム好き名無しさん:2010/01/29(金) 16:30:51 ID:vUzpKAAQ0
おk
231絶体絶命都市2:2010/01/29(金) 17:12:19 ID:kpeseBv40
両方へのおkと受け取ってよろしいですね!
では絶体絶命都市2の4章(西崎編)のみを投下します。

登場人物
・西崎 佳奈(にしざき かな)
15歳の高校一年生。いじめられっ子。選択肢によってはお茶目で変な一面も見せる。
・比嘉 夏海(ひが なつみ)
教育実習生。前作ではヒロイン候補として登場しているが今回はチョイ役。
・桜坂 綾乃(さくらざか あやの)
西崎の同級生。取り巻きを連れて毎日のように西崎をいじめていた。
・辺見先生(へんみせんせい)
下の名は泰造。生徒の悩みに真剣に向き合う先生(学級日誌で分かる)だが…?

12月25日 蓮野区 富坂商業高校
倒れた掃除用具入れがガタガタと音を立てて開き、中から西崎が現れる。
教室には誰もおらず、黒板に『体育館に避難してください』と書かれているだけ。
そう、西崎は今日も綾乃とその取り巻きにいじめられ、皆が避難を始める中、
一人だけ掃除用具入れに閉じ込められていたのだ。
「綾乃さん…絶対に仕返ししてやる…!」(※1)
綾乃への復讐を決意しつつ、遅まきながら避難を始める西崎。

途中で校舎が崩れて進めなくなっていたので、窓の外を通って隣の教室に入ると…
「おーい、そこに誰かいるのー?」
反対側の校舎から誰かが呼びかけてきた。
あれは確か、教育実習生の比嘉先生だ。
早く体育館に避難するよう促す比嘉先生。
西崎は何を思ったか、「OK」とボディランゲージを返す。(※2)
直後、地響きがして先生の悲鳴が。
思わず「せんせーい!」と呼ぶと、「たすけて〜!」と返事が。
早く助けに行かないと。

※1…早く避難しなきゃと冷静に思ったり、綾乃が避難できたか心配することもできる
※2…普通に返事したり、酷いことに無視しようとすることもできる
232絶体絶命都市2:2010/01/29(金) 17:13:29 ID:kpeseBv40
途中、廊下やトイレの前で綾乃にいじめられていたことを思い出したりしていると…
誰もいないはずの女子トイレから物音がする。
西崎が女子トイレに入っていくと、個室の前に男物のズボンが落ちている。
恐る恐る「早く避難してください」と声をかけると…

「ウッフッフッフッフッフ…ヒャッヒャッヒャッヒャッハッハ……!」

不気味な笑い声が聞こえ、驚いている西崎の前で個室のドアが開く。
中から出てきたのは白衣を着た辺見先生(なぜか両手にピンセット)。
ゆっくりとズボンを穿き、こちらを振り向く。

「やっぱり西崎さんは優しいなぁ〜
 西崎さん…君とは運命的なものを感じていたよぉ
 君が入学した時からずっと見てきたんだ…」

どうやら災害で理性のタガが外れたらしく、不気味な表情で迫ってくる辺見先生。
「だ、誰か!」(※3)
思わず叫ぶ西崎に、「誰も来やしないよ〜」と、襲ってくる辺見先生。

辺見先生に捕まるとゲームオーバーなので、必死に逃げなければならない。
階段を降り、中庭を渡って隣の校舎へ。(※4)
その時、ちょうど洪水が押し寄せてきて、西崎が隣の校舎に入った瞬間に
水でドアが閉まる。辺見先生がどうなったかは分からない…

※3…「イヤ!」と定番の叫びをしてもよし、アイテムを使おうとしてもよし。
   また、トイレを調べに行かなかった場合でも辺見先生は襲ってくる。
※4…3章の柘植編で、タクシーに乗ったままこの場所を通過することになるが、
   タクシーの通ったルートによっては西崎の動きがタクシーに邪魔されて
   辺見先生から逃げにくくなるので注意。
233絶体絶命都市2:2010/01/29(金) 17:14:37 ID:kpeseBv40
校舎の下駄箱では綾乃たちに靴に画鋲を入れられたことを思い出し、
購買に焼きそばパンを買いに行かされたことも思い出し、「許せない…!」と
復讐を決意する西崎。(※5)

そこから2階へ上がり、比嘉先生のいる廊下へ向かう。
近づいてみると、比嘉先生はピアノの下敷きになっていた。
比嘉先生を助ける為に一度その場を離れる西崎。

人を呼ぶ為に体育館に行こうとするが、体育館に通じる渡り廊下の扉は閉まっていて、
そこには綾乃が書いた張り紙が。
綾乃が鍵をかけてしまったらしく、開けることができないようだ。
仕方なく西崎は、何か道具を探すことにする。

調べていると、使えそうな物がいくつか見つかる(モップ、消化ホース、サラダ油)。
正解は消化ホースだが、他の二つでも反応あり。特にサラダ油は面白い。
比嘉先生の顔や身体にかけたり、全身に塗って滑りを良くしてから引っ張ったりできる。
特に意味はないがw

比嘉先生を助けると、ちょっと職員室で休んでいこうと言う。
ストーブに当たりながら話をする二人。
ここで比嘉先生の過去(絶体絶命都市1)についての話が少しだけ聞ける。(※6)

※5…冷静な反応や、自虐的な反応をするのも可。
※6…ストーリーに影響はしないが、綾乃にいじめられていたのを伝えることも可能。
234絶体絶命都市2:2010/01/29(金) 17:16:05 ID:kpeseBv40
その後、渡り廊下の鍵を比嘉先生が探してくれて、二人は体育館へ行くことにするが、
西崎が渡り廊下を渡っている時、床が崩れてしまう。
西崎は鉄骨一本にぶら下がっている状態だ。そこへ辺見先生が…
「西崎さん…さぁ、こっちへおいで」

生きていた辺見先生は、鉄骨を渡り西崎を捕まえようとしてくる。
西崎は必死に比嘉先生の方へ逃げる。
もう少しで追いつかれるという時、地響きが起きて辺見先生は鉄骨から落下。
濁流に飲まれて今度こそ行方不明に。

ようやく体育館にたどり着いた西崎。
体育倉庫で跳び箱に閉じ込められたことを思い出し、「この恨みは晴らしてみせる」
などと復讐に燃えつつ(燃えないことも可能)、皆が集まっているステージへ向かう。

そこでは、見るからに体調の悪そうな生徒が数人と、校長先生だけが残っていた。
他の生徒たちは既に救助されたらしい。
もうすぐ次の救助ヘリが来るので、それまで待っているとのことだ。
そこへ現れる白衣を着た老人。(※7)
「なんてことだ!ここまでの事態になっているとは…もうおしまいだ!」
老人が誰か、何に驚いているのか分からないまま、
老人に促されてこの場から避難することにする西崎たち。

比嘉先生たちが弱った生徒を連れて先に避難して行く。
西崎も避難しようとした時、近くに倒れていた女生徒に足を掴まれる。
「西崎さん…助けて…」
なんとそれは綾乃だった。蘇る綾乃にいじめられた思い出。

ここで、綾乃を罵ったり冷ややかな目で見下ろしたりできる。
もちろん、良い子でいたい方むけの「私でいいんですか?」的な発現もあり。
なお罵るを選択すると、豊富な選択肢が表示されて、様々な言葉で罵れる。
「ふふふっ、いい気味だわ!」という軽めの罵りから、
「いつもの取り巻きの人たちはどうしたの?」というキツイのまで。
この後は綾乃を連れて行くか見捨てるかの選択になるが、
見捨てても綾乃は後ろをついてくるので、お好きな方を。

※7…この老人の正体は5章で判明します。
235絶体絶命都市2:2010/01/29(金) 17:18:41 ID:kpeseBv40
途中、白衣を着た謎の男を見て辺見先生を思い出したのか、
「へ、変質者!」などと叫んで逃げたりしながらも、屋上へ向かう二人。(※8)

しかし屋上の救助ヘリまであと少しのところで、階段が崩れて綾乃が落ちそうになる。
ぶら下がったまま助けを求める綾乃。再び甦る綾乃にいじめられた思い出。
ここで究極の、綾乃を助けるか、見捨てるかの選択が。
助ける場合は普通に終わるが、罵るを選んだ場合が強烈。
今まで恨みを晴らすべく、ここぞとばかりに罵ることができる。
一例を挙げると…。

「どうしました?私をイジメないんですか?」
「あなたが落ちるのを見ていてあげます」
「もうすぐ私に会わなくなるから、嬉しいでしょう?」

などの言葉を順番に投げかけていける。
しかし、調子に乗ってやりすぎると…

「あなたが、この世からいなくなればいいんです!」
ゴゴゴゴゴゴゴ…
「キャッ!」
突然の地鳴りにバランスを崩して落ちていく西崎。(※9)
その瞬間に見たのは、唇の端を吊り上げて笑う綾乃の姿だった。

※8…これは変質者ではなく5章の主人公。記憶を失っている彼は、
   西崎の言葉に自分が変質者だと思ってしまう(ストーリーには影響しません)。
   なお、「変質者」ではなく、「カッコイイ人」と声をかけることもできる。
※9…ある一定回数以上罵るとこうなるので、生き延びたければ、
   その前に助けるかどうかの選択を。ちなみに見捨てた場合、綾乃は落ちてしまう。

書き忘れ
綾乃や他の生徒たちは、原因不明の病気でかなり衰弱している様子。
謎の老人が驚いていたのもそれと関係があり、5章で詳細が判明します。

 西崎編 終了
236ゲーム好き名無しさん:2010/01/29(金) 20:56:46 ID:uShp8gcrO
皆さんお疲れ様です
モノアイガンダムさんの続き待ってます!
237220:2010/01/30(土) 11:07:22 ID:PbofRrNM0
>>225
藍之助編の内容を忘れてしまってるので再プレイするつもりです
クリアしたらその辺について書くかもしれません
238ゲーム好き名無しさん:2010/01/30(土) 13:42:18 ID:lB8x4X3G0
>>237
期待!
239CRISIS CORE 詳細版:2010/01/30(土) 21:34:54 ID:8Oi26647O
第四章投下します。書き方思案中…。
240CRISIS CORE 詳細版:2010/01/30(土) 21:36:47 ID:8Oi26647O

第四章『天使の夢はひとつだけ』

ウータイとの長い戦争が終わった。
アンジールのことを思い出すザックス。
そこにセフィロスから電話が。
ラザードの部屋に来い。と言われたのでソルジャー司令室へと向かう。

本日付で1stとなったザックス。
夢だったハズの昇格だが、あまり嬉しさを感じることができない。
セフィロスに遠回しにバノーラ村の件を責めると、「悪かった」と謝罪の言葉が返ってきたので「いいけどさ」で済ますザックス。

任務の前に1stの服に着替えるため、ブリーフィングルームへと戻る。(セフィロスとかジェネシスがあんな服を着ているのは…あいつらが特別なのか、1stの服装はある程度本人の自由にしてるのか…)

司令室へと戻ると、ラザードからジェネシスとアンジールの抹殺を会社が決定したと告げられる。
それが任務なのか?とザックスが問い掛けた時、突如警報音が鳴り響く。
侵入者が現れた。エントランスへと向かうザックス。
途中でエレベーターが止まってしまうので、その階で降りてみると(選択制)
カニみたいなロボットが襲いかかってくる。ビル侵入者撃退用のロボットらしいのだが、何故か暴走している模様。

さくっと蹴散らしてエントランスに向かうと、先程のよりもデカいロボットが暴れていた。
ジェネシス・コピーも同時に出現。
バノーラ村と同じく、ジェネシスの仕業だ。
どうでもいいが、神羅兵がバタバタと倒れすぎである。他のソルジャーはどうした。

と、ぼやいていても仕方ないので、全部叩っ斬る。
そこにセフィロスがやってきた。社長の護衛はどうしたお前。
この騒ぎはホランダーの差し金だ。と言うセフィロス。逆恨みでコピー技術を盗んて消えた神羅の科学者だそうだ。(トップ争いに敗れたそうな)
そいつがジェネシスと組んでるのを信じたくないので信じないっ。みたいな会話をしつつ、八番街にも敵さんがいるらしいので向かいます。

八番街に到着すると、ロボットと一般人がランデブー状態。
こりゃ大変だってことで二手に分かれて救助に。
と、ザックスの視界にジェネシス・コピーに囲まれている黒スーツの女性が。
助けに入ろうとするザックスの行く手を遮るロッド。

241CRISIS CORE 詳細版:2010/01/30(土) 21:39:31 ID:8Oi26647O

その持ち主はタークスと名乗る赤髪の男。ていうかレノ。
グラサン(ルード)とツォンも登場。
その内に女性は手裏剣でジェネシス・コピーを仕留めていた。
女性はシスネと言うらしい。(因みにBCの主人公の一人)
ミッドカル中モンスターだらけ、ソルジャーも苦戦中のため、タークスも駆り出されたらしい。
ザックスはそのお手伝いをすることに。

シスネを追い掛けてLOVELESS通りに行くと、ロボットがいるので破壊。
助けた住人によると、この奥にボスっぽいのがいるらしい。
いくらシスネが強くとも、女性だ。
その時、鼓膜を震わせた一発の銃声。
直後路地からシスネが現れ、その武器が弾き飛ばされる。
シスネの壁になるように、前へと出るザックス。
コピーのように仮面を被ってはいないが、持っているのは拳銃。確かに他の奴らとは違う。

気合いを入れてそいつを倒す。
黒い羽が舞う中、シスネと会話。
「天使みたいな翼が欲しかった」
「人間に翼があったら、それはモンスターだ」
「翼は自由になりたい人達の憧れ」
だから、それはモンスターじゃない。
シスネの言葉に、笑顔を見せたザックス。

シスネと別れ、セフィロスから五番魔晄炉へ来いと連絡が入る。
アンジールが目撃されたらしい。
見つけて抹殺するのか?と問うザックスに、軍が見つける前に救出するというセフィロス。てか気付けやそれくらい。なんてザックスに突っ込んではいけません。

五番魔晄炉に到着。
ふと何かの気配に気付いたのか、天井を見るザックス。
モンスターが降りてきた。剣を構えるザックスの目に飛び込んできたのは、モンスターの身体に付いているアンジールの顔――。
ジェネシス以外のコピーも可能になった。そう呟いて、セフィロスは過去を思い出す。

ソルジャーのトレーニングルームに2ndの目を盗んでは忍び込んでいた。
そこで刃を交わす三人。やはりセフィロスが頭一つ、それ以上に抜き出ているのが分かる。何せ1st二人を余裕で相手にしているのだから。

セフィロスと二人でやりたい。こんなじゃれあいみたいなのではなく、真剣勝負を――。
ジェネシスの申し出を受けるセフィロス。
やり過ぎだと止めようとしたアンジールも魔法(ファイア?)で吹き飛ばしたジェネシス。

242CRISIS CORE 詳細版:2010/01/30(土) 21:45:52 ID:8Oi26647O

因みにセフィロス、無数の火炎弾(多分)食らっても全然余裕です。どのくらいかってぇとAC並みに声出さねえ。この頃から既に人間ではなかったのですね、分かります。
結果、ジェネシスが怪我を負ってしまう。(自業自得ですが)
ジェネシスの傷はたいしたことは無かったが、延々アンジールにお説教されたセフィロス。セフィロスに説教できるなんてアンタくらいなもんだよアンジールさん。

とにかく何か手掛かりを探さなくてはと魔晄炉をウロウロする。
ホランダーの研究室があるらしいのでそこに向かうことに。
が、動力がきていないのでドアが開かない。
最下層まで降りてバルブを開いて動力(魔晄)を供給。

研究室へと入る。
溶液に浸されていたのは、あのアンジールの顔を持つモンスター。
辺りには盗まれた極秘資料。
『プロジェクト・G』
胎児に古代種の細胞を埋めこむ実験。
『ソルジャーの劣化』
G系ソルジャー特有のもの。
『古代種プロジェクト』
地中より発見された古代種。(まあ、ジェノバなんですが)
その細胞を使ってん色々やってんのが古代種プロジェクト。

再びセフィロスによる過去話。
ジェネシスが姿を消す前。
ジェネシスの怪我は軽かった。だが、何故か回復が遅い。
ジェネシスの治療をしたのがホランダー。輸血が必要。けれどセフィロスのでは駄目。(つか血液型は一緒なのかお前ら。それとも国民皆血液型同じとかですか)

『プロジェクト・G』によって生み出されたのがジェネシス。GはジェネシスのG。

ホランダー登場。
アンジールも劣化しているとしれっと言いやがりましたよこのオッサン。
ジェネシス(本物)も登場。
ザックスはホランダーを追う。

セフィロスへの嫉妬を垣間見せ、『女神の贈り物』を手に入れたいと言うジェネシス。

一方オッサンと本気の追いかけっこを繰り広げているザックス。
追いつけそうで追いつけない仕様にイライラしつつも、ようやくホランダーを追い詰める。
が、アンジールに止められる。
アンジールの背中からも、やはり片方だけの白い翼が。

天使の夢はひとつだけ。
人間に、なりたい――。
悩み苦しむアンジールと戦うことを拒否したザックス。
そして、アンジールの放った魔法によりザックスの足元のフェンスが崩れ、なすすべなく落下していった。

243ゲーム好き名無しさん:2010/01/30(土) 22:44:50 ID:2qThPn090
執筆者の皆様乙です。
244ゲーム好き名無しさん:2010/01/31(日) 05:17:32 ID:8jJtk88U0
ひぐらしのなく頃に解ってまだ解決してないんだな。
もうずいぶん昔の話かつ初投稿なんだがいいだろうか。
245ゲーム好き名無しさん:2010/01/31(日) 05:19:51 ID:62nQWwil0
もう知り尽くしてるが、それ故に期待

俺はうみねこ書いてる途中だ
246神業−KAMIWAZA−:2010/01/31(日) 20:18:53 ID:eDK1XX8m0
神業 藍之助編ストーリーを投下
と言っても、分岐の少し前からの投下になります。
あと、人物について少し詳しく。
・三角で再会した後の藍之助は、顔の上半分を覆う鴉天狗のような面をつけています。
・御頭は江戸を騒がせた泥棒を追って三角にやってきたことになっています。

藍之助に神社に呼び出される海老三。
そこで海老三は、藍之助に「調子はどうだ?」と訊かれる。
有名になってくると仕事がやりにくい、と盗みの仕事について答える海老三。
しかし、藍之助が訊いているのはすずなの事だった。
娘の病気のことよりも、盗みに夢中になってるだけではないのか、
そう言われてしまう海老三。
そして、足元のむしろの下に隠してあった死体を見せる藍之助。
戸惑う海老三に藍之助は、藍三団の海老三の仕業だと通報しておいた、と告げる。

あまりの仕打ちに藍之助に詰め寄る海老三。
しかし藍之助は、お前が逃げれば娘が捕まって拷問を受けるぞ、と脅し、
大人しく捕まるように言い残し去っていく。
確かにその通りなので、海老三は捕まるしかなかった…

無間牢獄から脱獄する途中、倉庫のような場所で、
獅子舞のようなカラクリ(以前見かけた盗賊)に襲われる。
何とか撃退すると、その正体は銀鴉衆の一員だと判明。
藍之助に、脱獄してくる奴がいるから倒せ、と言われて待ち構えていたらしい。
どうやら藍之助は、今の銀鴉衆の一員でもあるらしい。
247神業−KAMIWAZA−:2010/01/31(日) 20:20:00 ID:eDK1XX8m0
ここから藍之助編

どうにか家に帰ってきた海老三。
しかし、元々容態が悪かったすずなは既に事切れていた。
すずなのなきがらを抱えて泣き叫ぶ海老三。
やがて海老三は、「兄貴が、藍之助が俺を嵌めなければ…」と怒りをあらわにする。

藍之助を探して神社にやってきた海老三は、そこで面を外した藍之助を見る
「お妙…」と、女性の名を呟く藍之助。
海老三は藍之助に近づいて怒りをぶちまける。
それに対し藍之助は、意外にも「すまぬことをした…」と謝る。
藍之助には妻がいたのだが、銀鴉衆が拠点を江戸に移している間に
病死してしまい、死に目にも会えなかったらしい。
それ以来藍之助は心がまともでなくなった。
すずなという家族がいる海老三を妬ましく思った藍之助は、
海老三を罠に嵌めてしまったのだという。
「許せ、海老三…」去っていく藍之助。

家に帰ってきた海老三。
藍之助にも言い分があるのは分かるが、だからと言って許すつもりにはなれない。
だが、牢に入れられる前に藍之助に言われた言葉が思い出される。
「娘よりも盗みの方が大事なんじゃないのか?」
困惑する海老三。すずなをもっと大事にしていれば、こんなことにはならなかったのか…

頭を冷やすために外に出ると、そこに現れたのは銀鴉衆の副頭目。
「藍之助に関わるな。手を引け」と言って去っていく。
(ちなみにこの副頭目、10年前の一件で屋敷の住人を殺していた盗賊でもある)
そういうわけには行かない海老三。
あちこち町中を探し回り、ついに三角城にやってくる。
248神業−KAMIWAZA−:2010/01/31(日) 20:21:35 ID:eDK1XX8m0
城の入り口で見かけたのは、なんと傷だらけで倒れている藍之助だった。
「奴らを、銀鴉衆を止めてくれ…」息も絶え絶えに、そう頼む藍之助。
そして、「すまなかった、海老三…」と謝って力尽きる。

城の中に入ると、そこでは副頭目と火盗改の御頭(銀鴉衆の頭目)が、
三角城に隠された財宝がどうとか話をしている。
海老三が乗り込むと、御頭はさらに上へ逃げ、副頭目との戦いに。
それに勝利して御頭を追いかけていくと、天守で御頭が何やら驚いていた。
どうやら財宝は三角城ではなく、はるか彼方、蝦夷(えぞ)の地に隠されているらしい。
幕府の危機に必要な財宝を得るためにわざわざ江戸からやってきたのに、
蝦夷では間に合わないと落胆する御頭。

そこへ現れた海老三。御頭にこう告げる。
俺は人の為の盗みか欲の為の盗みかと迷っているうちに娘を失った。
あんたも同じで、国の為か自分の欲の為か迷っていたんじゃないのか。
そして、藍之助はあんたが私欲に溺れたのを見抜いてたからこそ止めようとした、と。
盗人風情が、と激高する御頭。

御頭を倒すと、そこへ藍之助が現れる。さっきは気絶しただけで生きていたようだ。
「兄貴、生きていたのか!」
藍之助の元に駆け寄る海老三。その背後で、御頭が起き上がる。
「すまなかった、海老三。お前のおかげで、俺は俺を取り戻せた…」
そう言って、背後から海老三を襲おうとしていた御頭に体当たり。
そのまま天守から落ちていく二人。

人の為か自分の為か、迷いの中ですずなと藍之助を失った海老三。
すっかり気力を失ってしまうが、ふと思い立ちすずなの墓へ線香を供えに行く。
するとそこには誰が供えたか線香が。
そして、墓の前には鴉天狗の面が落ちていた。
「兄貴…」

藍之助編 完

書いてて分かりにくくなったので要約すると…
藍之助は妻を失って精神に異常をきたし、家族がいる海老三を妬んで罠に嵌めた、と。
249神業−KAMIWAZA−:2010/01/31(日) 20:23:27 ID:eDK1XX8m0
ついでに他の2つのルートをやや簡単に。
ちなみに、初回で書いたベストEDは「真・すずな編」。
真・すずな編とすずな編は、ED以外の展開が一緒です。

百紋編
民衆の人気が高いと出会える百紋は、自らも盗人だと語る。
無間牢獄に閉じ込められた時、彼女に牢屋を開けて貰い、脱獄した海老三。
家に帰るとすずなの様子がおかしい。もう今まで与えてた薬じゃダメだとの事。
百紋によれば、舶来の薬があればすずなは助かるらしいが、ベラボーに高いらしい。
でも、三角の領主が昔隠した財宝があれば買えるかも…という。
しかし、財宝の手がかりを探しているうちに、すずなは死んでしまうのである。
「今までありがとう。泥棒してたのも知ってた。その力を村や三角のために使って…」
みたいなこと言い残して。

財宝から手を引けと言ってくる副頭目を倒し、百紋の情報を元に城へ向かう海老三。
百紋によれば三角城には銀鴉衆も向かったと言う。
悪党に財宝は渡せない、と海老三。

三角城に着くと、御頭が銀鴉衆の頭目だと判明。
鼠には分からないだろうが、自分には大儀がある。という御頭。
対して海老三は、鼠にも歩く道がある。表の道も裏の道も歩く外道とは違う、と言い放つ。
そこへ百紋が姿を現す。御頭に向かって「ついに尻尾を現したな、神妙にいたせ!」と
飛び掛るも藍之助に返り討ちにあう。
藍之助は財宝を探しに行き、御頭は海老三をいたぶることに。
御頭を倒して百紋に駆け寄ると、気絶してるだけだった。
もしや藍之助が…?疑惑を感じながら天守の上に向かう海老三。

天守の屋根で藍之助に今までの怒りをぶちまける海老三だが
全部お前が望んだことだろうと返される。
百紋を殺さなかったのも、長い裏家業に疲れ、魔が差しただけだと。

藍之助を倒すと、御頭が復活して背後から海老三を殺そうとする。
それを食い止める藍之助。今までの事を海老三に詫びて、そして御頭もろとも落ちていく。
250神業−KAMIWAZA−:2010/01/31(日) 20:26:18 ID:eDK1XX8m0
気絶から覚めた百紋が現れ、目当ての宝のありかを示す地図が見つかったことを告げる。
そして唐突に、自分はお上に使える御庭番だったと明かし、
海老三に、一緒に江戸に来て御庭番にならないかと誘う。
しかし海老三はそれを突っぱねる。「あんたも表と裏の道を使い分ける外道だ。
そんなことをしていると、いつかは藍之助みたいになってしまう」と。
そして、「俺は表と裏の道を使い分ける外道にはならない」
「すずなとの約束どおり、裏の道を生きていく」と、百紋に別れを告げる。
最後に、「あんたがこっちの道に戻ってきた時は、また面倒を見てやるよ」と言い残し。

城を出て、山野を駆けに駆ける海老三
すずなの遺言や百紋の誘いなどが胸に迫る中、裏街道を生きる覚悟を決める為、
全てを振り払うかのように走り続けた…

百紋編 完


すずな編ED
藍之助との決着後、村ですずなと共に平和に暮らしていた海老三だったが…
御頭が捕まったことで海老三が盗人だったこともバレ、捕らえられてしまう。
そして無間牢獄に投獄されるよりも重い、島流しにされてしまうのであった。
ひとりで村に残っていたすずなも、やがてどこかへ姿を消してしまったらしい。
という救われないEDです。

すずな編 完

やっぱり分かりにくくなったので、EDだけでもまとめます
真・すずな編→ベストED。すずなと海老三は2人そろって別の地へ移り住む
すずな編→海老三は捕まって島流し、すずなは消息不明
百紋編→すずな死亡、海老三は裏の人間として三角の為に生きる覚悟をする
藍之助編→すずな死亡、海老三は気力を失うが、藍之助の改心でちょっと救いあり

 神業 完
251神業−KAMIWAZA−:2010/01/31(日) 21:00:24 ID:eDK1XX8m0
ゴチャゴチャして分かりにくくなったので、近いうちに簡易版を投下します
252ゲーム好き名無しさん:2010/01/31(日) 21:45:17 ID:2eGYHDeP0
246-251
神業乙です
253ゲーム好き名無しさん:2010/01/31(日) 21:51:15 ID:2eGYHDeP0
>>248で藍之助が天守から落ちるとき、鴉天狗の面は被ってるの?

被ってないなら、単に三角城での最終イベントより前に
藍之助がすずなを悼んで墓参りに来ていただけだろうけど、

もし落ちたときも被ってるなら、エンディングでの
「そして、墓の前には鴉天狗の面が落ちていた。」
ってところは
藍之助は生きのびているって意味になるんだろうけど
254ゲーム好き名無しさん:2010/01/31(日) 23:46:06 ID:/1BPqeD50
実は、最近ここのwikiでお世話になったんだが
●未解決分 ≪part49の184までの時点でのリスト≫
PS3 ソニック・ザ・ヘッジホッグ はもうでたのかな?
持ってるから解説できると思うが日本語に自信がない、それでもいいなら頑張ってみる

ソニック系は殆んどもってるが、ヒーローズはシステムがアチャー(゜▽゜;)だったから隠しストーリーまではしらないっす
ソニック・アドバンス1〜3はストーリーはないと思うんだが、とりあえずいつもどおりエッグマン倒し

とりあえずメモ帳にまとめてみる、必要だったら言ってくれ
255神業−KAMIWAZA−:2010/02/01(月) 07:22:02 ID:tQ4CnvWJ0
>>253
やはり抜けてるとことかあったようでスイマセン

書き忘れましたが、海老三は決戦から数日の間、無気力なまま日々を過ごしていて、
すずなの墓参りに行ったのはその後の事でした
海老三が来た時、すずなの墓に供えられた線香からはまだ煙が昇っていたので、
恐らく藍之助が生きていて、墓参りをして面を置いていったのではないかと思います

ちなみに天守から落ちる時、面は外してたと思います
たぶん懐にしまってたんじゃないかと
256ゲーム好き名無しさん:2010/02/01(月) 10:59:59 ID:s/HVz3WW0
>>254
ここは、良い反応は鈍いが、悪い反応は早かったりするw
異議が出ないのなら、「やっちまいな!」
257ゲーム好き名無しさん:2010/02/01(月) 22:23:10 ID:m9an6U0x0
>>255
おお、少しは救いがある感じだね
258罪と罰 宇宙の後継者 ◆l1l6Ur354A :2010/02/02(火) 01:50:34 ID:uoM+GaYA0
Wii:「罪と罰 宇宙の後継者(そらのこうけいしゃ)」リクしたものですが、
自分でプレイしたので自分が書きます。
とりあえずプロローグから。
259ゲーム好き名無しさん:2010/02/02(火) 01:52:03 ID:uoM+GaYA0
プロローグ(公式サイトより。ゲーム内では語られなかった部分です)

遥か遠い彼方、別の地球の物語……。
そこでは外宇宙(聖女の世界)と内宇宙(神の世界)が永きにわたり攻防を続けていた。
ちなみに外宇宙が聖女と呼ばれるのは前作「地球の継承者」のラスボスが聖女を自称していたため。
内宇宙に存在する第4亜地球。かつてヒトの文明が栄えた星。
しかしそこにあるのは誰もが思い描く世紀末っぽい風景、つまりは廃墟と砂漠だった。


ヒトが不在となって久しいその地球に、ひとつの不自然な存在が降り立った。
星明りにたたずむその姿はヒトの少女。しかし彼女はヒトではない。
外宇宙から「ヒトの調査」という任務を受け、ヒトの少女に擬態した外宇宙の尖兵である。
ただ、彼女はどういうわけだか記憶を失ってしまっており、覚えているのは「ヒトの調査が大切」ということだけ。
任務を反芻するうちに「ヒトの調査」という名目は「ヒトへの興味」へと変わって行った。
そして彼女はヒトの痕跡を探すため、廃墟に足を踏み入れた。

その頃、第4亜地球にもうひとつの不自然な存在が降り立った。
少し皮肉っぽい、しかし子供じみた軽い調子の少年。
彼の名はイサ。イサ・ジョ。類まれなる身体能力と戦闘能力を持つ戦士である。
この地球に降り立った「外宇宙からの侵略尖兵」の抹殺という任務を受けて派遣された。
しかし大まかな地域(ニホンのキンキ地方)しかわからない上、外宇宙の尖兵は簡単に様々なものに擬態出来る。
石などに擬態されたら終わりだ――とそう思いかけた瞬間。

――ヒトのいない星で、少女が瓦礫の中を歩き回っていた。

あまりにもバレバレすぎる擬態でやる気が削がれるイサ。
隠れて見ていると、少女は瓦礫の中からアルバムを掘り出した。中身を見る少女。
が、そこで笑いが堪えきれず出てきたイサ。
「ピースサインの練習をする外宇宙生命体なんて初めて見たぜ?」
「私が……外宇宙生命体?」
どうやら任務は覚えていたが誰から何のために与えられた任務かは忘れていたようだ。
「ただ……ヒトの調査をする、ということは少なくとも私はヒトではない、ってことね」
いくつか受け答えをしたが、全く悪びれず、罠かとも思えるほどの正直さだ。
「お前、名前は?」
「特にないわ……多分」
しかしふと遠い目になって呟く。
「…… チ……」
「カチ?」
イサがどこかで聞いたことがあるような名前。しかし彼女にはお似合いだ。
イサはカチに自分の任務の内容を「抹殺」ではなく「監視」だと誤魔化した。
そして共に過ごすことになり、カチが微笑んだ姿を見てイサは戸惑う。
――これじゃあまるで、ヒトじゃないか。
260罪と罰 宇宙の後継者 ◆l1l6Ur354A :2010/02/02(火) 01:54:27 ID:uoM+GaYA0
イサは昔の夢を見た。何度となく見た夢だ。
巨大な怪物と化して暴れまわる、優しかった父。
母と共に逃げ惑うしかなく、その血のせいでいずれ怪物になるかもしれない自分。
――いいこと? イサ。あなたの力の使い道は、あなた自身で決めなさい。
  神を頼ってはダメ。聖女を信じてもダメ。自分自身で考えて、その力を使いなさい。
  そして、心が暴れてしまわないように、あなたの心を繋ぎ止めることの出来るパートナーを見つけなさい――
そして、目が覚めた。
カチが廃墟で拾ってきた様々なガラクタをネタに会話をしキャッキャウフフな感じ。
この第4亜地球は平和的なヒトが多かったため、外宇宙との前衛基地として向かないと「神」が廃棄を決定したと言う。
「人々は和解の道を模索し始めた。「神」にはそれが気に食わなかったんだろう」
「イサは「神」が嫌いなのね」
「神なんていないさ。もし本当にいるのならあいつらが「神」を自称するのを許しておく訳がない」
そんなことを雑談しつつ就寝。
「……聖女を信じてはダメ、か……」

その時、イサの感覚が何かを捕らえた。
現れたのはフェンロン。第5亜地球を牛耳り神に擦り寄ろうとするG5のメンバーの一人だ。
「答えろ、イサ・ジョ。何故あの化け物と行動を共にしている? 操られてのことか、考えがあってのことか、それとも……お前も化け物だからか?」
急接近しフルチャージでショットを撃つイサ。
フェンロンは撤退したが、イサのダメージも決して軽くはない。
心配顔で慌てるカチを尻目に、じわじわと回復する損傷。
「大丈夫だよ、カチ。俺にもカチと同じ「ヒトではないもの」の血が流れているからさ」
そして自分の過去を話すイサ。
「……私を信じちゃダメじゃない。私は、「聖女」の側なんだから」
カチはうつむく。しかしイサは首を横に振った。
ヒトかヒトじゃないかは、血で決まるのか?
イサの目にはカチのなかに「ヒトらしさ」が見え、それを信じたかった。
そして打ち解けた2人。しかしいつまでもここで時間を食うわけには行かない。
「逃げるぞ、宇宙へ」
「宇宙へ……」
261罪と罰 宇宙の後継者 ◆l1l6Ur354A :2010/02/02(火) 01:55:07 ID:uoM+GaYA0
今回はこれで終わりです。
次からゲーム本編に入ります。
262FFT:2010/02/02(火) 02:03:19 ID:EYCzdrEY0
戦乱の表で、ディリータは王女の心を掴み権力の頂点を目指して着々と
功績を挙げていく。その裏では邪魔な人間に罪を被せたりと後ろ暗いことも
しているが、権力への渇望とは別に王女への思いがあったのも事実らしい。
また、彼は悪人というわけではなく彼なりに不公平な世の中をなんとかしようと
しているようにも見える。(そのあたりの事実関係が語られることはないが)
しかし王女はディリータの裏を知ってしまい、信用することができなくなり
自分も利用されているだけではないのかと疑心暗鬼に陥るが
そんなことには気がつかないディリータ。彼らは互いに溝を深めていく。
彼らが裏の化け物たちに気がつくことは無い。

唯一真実に気がついているラムザは、異端者の汚名を着ながら
化け物たちの野望を阻止するために表舞台に出ない戦いを続ける。
長兄の姦計に気づいた次兄がラムザに協力して長兄を倒そうとするも
長兄が聖石の化け物になってしまい、実の兄を化け物として倒さないと
いけなくなったり、そのときに次兄がモンスターに改造されたせいで
わだかまりはあったがまだ仲が修復できそうな次兄も殺さないと
いけなくなったり、世間からは全く評価されず、なおかつ悲惨な目に
会いながらもラムザは自分の信じる正義の為に前へと進んでいく。

とうとうさらわれたアルマを追って化け物の本体がある異界(?)まで
たどり着くが、彼の目の前で化け物の親玉は復活してしまった。
よりにもよって妹・アルマの体を乗っ取って。
なんとか化け物を倒し、アルマも無事戻ってきたが脱出する方法が見つからず
そのまま彼らのいた空間は崩壊する。
263FFT:2010/02/02(火) 02:04:23 ID:EYCzdrEY0
ミスって書きそびれた。前に投下しそこねたFFTの続きです。

全てが終わったある日、郊外でひっそりとアルマの葬式が行われる。
異端者とされてしまったラムザは葬儀すら行われない。
ラムザの仲間だった男、オーランは墓前でディリータが王女と結婚し
王となったことなどを報告する。ラーグ公もゴルターナ公も戦時中に
死亡し、教会のトップも死亡。後に残ったのは王女を娶り平民から王に
上り詰めた青年だけ。彼は「戦争を終わらせた英雄」になったのだ。

そんなオーランの前に、チョコボに乗ったラムザとアルマが現れる。
彼らは何も告げずにどこかへと走り去っていった。
それが現実だったのか、あるいはオーランの見た幻だったのかは分からない。
だが、彼らを「見た」オーランは世間に真実を伝えようと決意し
今回の一件についての本を記した。
しかし、悪事の露見を恐れた教会はオーランを異端者として処刑してしまい
彼の書いた本を歴史の闇に葬ってしまう。

それから数百年、オーランの子孫であり、この物語の語り部でもある男が
隠された本を発見し、事実を世間に伝えることになる。
彼は表の歴史で英雄とされるディリータではなく、歴史の裏で化け物の復活を
防いだラムザこそが英雄と呼ぶに相応しい男だと主張するのだった。
(そしてFFTは、この語り部の男と一緒に歴史の真実を紐解いていく、という
体裁をとっている。劇中劇のようなもの。OPでこのあたりの話は語られるが、
本の作者が語り部の祖先だということはEDで始めてわかるようになっている)
264FFT:2010/02/02(火) 02:06:25 ID:EYCzdrEY0
EDの最後に流れる、ディリータのその後の話。
教会の跡地でたたずむ王女(現王妃)に優しく声をかけるディリータ。
だが、彼に対する不信感が爆発した彼女はディリータに
「…そうやって、みんなを利用して!
 …ラムザのように、いつか私も見殺しにするのね……!」
と言うと、隠し持っていた刃物(ナイフらしきもの)で彼を刺してしまう。
思わず、逆にその刃物で彼女を殺してしまうディリータ。
すれ違いが生んだ悲劇でもあり、他者を利用し続けてきた結果でもある
今の状況に、彼は傷口を押さえながらかつての親友に答えの無い問いかけをする。
「…ラムザ おまえは何を手に入れた? オレは……」


・補足
教会の表側の人間も聖石を集めていたが、その理由は国内全土に広がる伝承に
出てくる伝説の石を利用することで人心を集めようとしたからとのこと。
教会は戦争中の2者を共倒れさせて、新たなまとめ役として出てきて
都合がいい王女を裏で操る予定だった模様。
そしてラムザの長兄はとんでもない腹黒悪党で、実の親を毒殺したり
仕えているラーグ公を覇権を握るために暗殺したり。
化け物連中は波長のあった人間の体を乗っ取るために集めた聖石を
体を乗っ取れそうな人間にばら撒いていて、長兄もその一人。

・補足2
FFTユーザーに人気のアルガスは、物語序盤で退場するちょいキャラだが
「家畜に神はいないッ!」という迷言を残した結果みんなのハートをゲット。
ここで言う家畜とは平民を指しての言葉。ちなみに彼は
ディリータの妹を殺した実行犯。まあ命令に従っただけではあるけれど。
265ディープダンジョン:2010/02/02(火) 03:58:54 ID:EYCzdrEY0
未解決リスト見て消化できそうなもの探してたらなんか見つけたのでついでに。

魔洞戦記 ディープダンジョン(ただしバックストーリーは除く)

ドールという街の地下に蔓延っていた魔物が地上を遅い、町を荒らし
宝を奪った挙句に姫様の魂を奪い去っていったので、数多くの戦士達が
姫の魂を奪い返そうと地下の迷宮「ディープダンジョン」に挑んだが
高名な勇剣士(勇者じゃない)であるルウという男でさえも
姫の魂を奪い返すことはできず、地下で行方不明に。

主人公(ラル)は街に残った数少ない若者で、王の命令で姫の救出と
魔物の親玉の魔王を倒すという任務をまかされ、ディープダンジョンへ
向かうことに。道中に残された先人(というかルウ)
のメッセージなどに助けられながら地下へと潜っていく。
姫の魂を救い出し、彼女から魔王の居場所へ向かうための秘密を聞き出して
(ただしフラグ的な意味では助ける必要はない)
迷宮の際奥へたどり着いた主人公の前には、なんと行方不明になっていた
勇剣士ルウの姿が。彼は魔王に取って代わり
魔物たちの新たな親玉として君臨していたのだ。

どこかの竜王のように仲間になるよう交渉してくるルウを無視して
(はいを選ぶとゲームオーバー)彼を倒すと、姫から感謝と共に
勇剣士の称号を与えられる。だがダンジョン自体が無くなったわけではないので
まだまだ安心はできないのであった。おしまい。

FCのゲームなんでゲーム本体で語られるストーリーはこんなもんです。
それ以外の場所や別機種での設定は知りません。なおなぜにルウが魔王になったかは
不明。噂によると次回作でそのあたりの伏線が回収されているとか。
266ゲーム好き名無しさん:2010/02/02(火) 21:39:16 ID:aoq5VqOO0
テスト
267エスパードリーム:2010/02/03(水) 00:11:12 ID:/pUGP2pd0
>>265乙です
FCのゲームなんてストーリーろくに語られないの多いよね
というわけで、でもないが俺も未解決リストにあったエスパードリーム(1のほう)いきます


キミの住んでいるところから遠く離れた場所にある、とても美しい世界のとある村のお話。
ある日、この村が邪悪なナルシス族に襲われた。長であるギーラ・サウザンは、
第一の部下である魔女・ゲルゾニアに命令を下して村長の娘・アリスをさらい、
娘と引きかえに村をあけわたす要求をしてきた。
困った村長が村一番の物知りのスコットおじさんに相談したところ、こう言われた。
「時間と宇宙を越えた別の世界に、超能力を持つ少年がいる。彼ならアリスを救出できるであろう」
そして、アリスの妹ロッティが、村長の使いとしてキミのところへやってきた。
つまりキミこそが、世界に一人だけの超能力少年なのだ。

少年(名前は自分でつける)がロッティに呼ばれてやってきたのはレンガ村。
すぐそばの大きな家に入って村長に会うと、ここは少年が読んでいた本の世界だと教えられる。
この世界は今にもモンスターに潰されようとしており、娘のアリスもさらわれてしまった。
村と娘を救ってほしいという村長さんの頼みを引き受けると、2つの秘宝と5つのミラクルカプセルを
集めるようにと言われ、装備品のウォーターガンと戦闘スーツ、それに150ゴールドを渡される。

少年は5つの世界を冒険し、各世界のボスを倒してミラクルカプセルを集める傍ら、
それぞれの世界にある村を行き来して、情報を集めたりアイテムの交換をしながら2つの秘法を探す。
途中で何人か「なぞのことば」という断片的なメッセージを教えてくれる村人がいる。
メモしておくように忠告もされたが、一体この言葉は何を示しているのか…

ワールド3のボスはアリスを連れ去った張本人のゲルゾニアだが、倒してもアリスは見つからない。
その後、ワールド4のボスのツターメンを倒しミラクルカプセルを手に入れると、
捕らわれていたアリスが現れた。少年は無事にアリスの救出に成功したのだ。
レンガ村に戻ると村長はアリスとの再会に涙ぐみ感謝しながらも少年に告げる。
「言い伝えどおりにすれば村に永遠の平和が訪れる。そしてその時が少年とのお別れだ」と…
これまで集めたカプセルは4つ。最後のひとつはギーラ・サウザンを倒さないと手に入らない。
もう行ってしまうのとアリスは涙を流して寂しがるが、村長の激励を受けて少年は再び出発する。
268エスパードリーム:2010/02/03(水) 00:18:20 ID:/pUGP2pd0
ワールド5に潜むギーラ・サウザンに、最強の防具・バリアスーツに身を包んだ少年が挑む。
熾烈な戦いの末少年は見事に勝利し、最後のミラクルカプセルを手に入れた。
レンガ村に戻った少年は村長にギーラ・サウザンを倒したことを報告すると、
感謝の言葉と全てのモンスターが消えたことを伝える。村に平和が訪れたのだ。
あとは少年が元の世界に帰るだけ。これまで各地で聞いた「なぞのことば」を整理してみると

あさ たいようがのぼるじかん 
5じ45ふんに 
むらの みなみにある 
とけいだいの なかで
ちいさいぼうと あかいほうせきが
あわさるとき
じかんの とびらが ひらく

どうやら小さい棒と赤い宝石が村長の言っていた2つの秘宝のようだ。
世界を駆け回って小さい棒と赤い宝石を手に入れた少年はレンガ村の南にある時計台へ向かう。
中に入ると時計台のオーティスさんが時間を教えてくれた。

「へい!べいび!いま 5じ45ふん だぜ」

外に出ると目の前の海が割れ、海底に扉が現れた。これが時間の扉なのだ。
少年は扉の前まで行くと村の方を振り返り、少しためらいを見せるように数歩戻りかけたが、
再び振り返り扉へ飛び込んだ。

少年が目を覚ました。どうやら机で本を読みながら眠ってしまっていたらしい。
夢だったのかな…と残念そうにする少年の背後の窓に人影が映った。
アリス、ロッティ、村長が窓の外からうれしそうに手を振っている。
それに気づいた少年も、一緒になって笑顔で手を振るのだった。
いつの間にか壁には村長から「ありがとう」のメッセージが掲げられていた。


※エンディングは少年もアリス達と同じく正面を向いて手を振っていることや村長のメッセージから
プレイヤーに対する挨拶と思われます。
ちなみに「なぞのことば」は「アリスのネックレス」というアイテムがあればスコットさんがまとめて教えてくれます。
269ゲーム好き名無しさん:2010/02/04(木) 03:29:19 ID:k3tPl4c10
>>208
予約させてもらう
270ゲーム好き名無しさん:2010/02/05(金) 00:42:23 ID:IajLsDX20
罪と罰乙です
前作好きだったし買おうかな でもWiiから買わなきゃいけないからなあ
ディープダンジョンも知りたかった。乙です
271みずいろブラッド:2010/02/05(金) 05:53:43 ID:BlKDI9bP0
第一部 恋はみずいろ

わたし、みずいろ。
水色の体液の、かわいい(?)ロボットの女の子だよ。
この春から「ブラッド学園」に通ってる。
クラスメイトのラブネリちゃんは蒲鉾型の生き物。
担任のウシキング先生は牛。
ロボットのわたしが言うのもナンだけど、周りは変な奴らばっか。
でも、あこがれの加藤くんだけは別。
加藤くんは、四角いところがキリッとしててカッコいいロボットなんだ。
入学式のとき、初めて見たときから、加藤くんのことが好き。
この想いを伝えたいけど、でも・・・。
加藤くんとは何の進展もないまま、毎日が過ぎていく。

272みずいろブラッド:2010/02/05(金) 05:57:23 ID:BlKDI9bP0
第二部 守るべきモノ

3月、もう少しで学園を卒業するという夜、みずいろは加藤くんに向けてラブレターを書いた。
次の日、加藤くんと一緒に帰ることになったみずいろだったが、ついにラブレターを渡すことはできなかった。
そして、卒業式。
「加藤くん、第二ボルトちょうだい」
「うん、いいよ」
他愛の無い話で盛り上がるみずいろやラブネリ、そして加藤くん、その他のクラスメイトたち。
彼らを見下ろす青空を真っ二つに切り裂いて、何かが落ちてきた――。

「え?ここ、どこ?」
みずいろは目を覚ました。ここは、見知らぬ暗い部屋。
目の前のモニターにウシキング先生の姿が映り、話し始めた。
『みずいろよ、よく聞け。この星は襲撃された。ここは学園の地下シェルターだ。
宇宙生命体ギャラクシアン(※1)、それが我々の敵だ』
「なんで、学園の地下にシェルターが?」
『この学園は兵士を育てる訓練校だったのだ。優秀な成績を修めたお前なら出来る。
我がUIMS(※2)が誇る、最新鋭機FAKER2に乗って、ギャラクシアンを倒してくれ』
「急にそんなこと言われても・・・。そうだ、加藤くんはどうなったの?」
『彼は一命をとりとめて、病院へ搬送された。頼む、この星を救ってくれ』
しばらくの沈黙の後、みずいろは言った。
「わかりました。わたし、戦います」

みずいろは戦闘機に乗り込み、宇宙に飛び立った。
何千、何万という敵を撃ち落していく。(※3)
最後に、敵のボスらしき球型の巨大な兵器(※4)が現れた。
みずいろは、そいつに突っ込んでいって自爆するという方法を取ることにした。
自爆装置を起動するパスコードを1文字ずつ入力する。
”か・と・う・く・ん・だ・い・す・き”
それは、あのとき渡せなかったラブレターの文句だった。
「サヨナラ、加藤くん・・・」

かくしてギャラクシアンは全滅し、平和が戻ってきた。
足に包帯を巻いた加藤くんが、松葉杖をつきながら道を歩いていると、
青空を真っ二つに切り裂いて、何かが落ちてきた――。
それは、満身創痍ながら生きていた、みずいろだった。

おしまい。


※公式HPやWikipediaを見ることをオススメします。特に公式ブログはいろんな意味で必見。

解説
※1・・・ギャラクシアンというナムコのゲームがありますが、ギャラクシアンとは敵キャラのことではない、らしい。
     見た目はギャラガの敵そのもの。トンボとハチの2種類が出てきます。
※2・・・UIMS(ウイムス)。ギャラクシアン3及びスターイクシオンの敵勢力。機械生命体軍団。
※3・・・この部分はシューティングゲームです。コックピットの様子などはスターラスターに酷似しています。
※4・・・スターラスターのディスラプター、または暗黒惑星のような外見。
273神業−KAMIWAZA−:2010/02/05(金) 21:58:53 ID:RfY+ZxcQ0
神業 簡易ストーリー投下

・OP
義賊集団の銀鴉衆に所属する海老三が、兄貴分の藍之助と一緒に
とある屋敷で盗みをしていると、義賊のはずの仲間が屋敷の人間を殺し始める。
海老三は藍之助に言われるまま、屋敷の子供(すずな)を連れてその場を逃げ出した。

・前半共通ルート
10年後、三角の地で真っ当な暮らしをしていた海老三だったが、
すずなが原因不明の病気になってしまう。
治すには高い薬が必要なので、仕方なく盗みを再開する事に。
そこに10年ぶりに藍之助が現れ、共に義賊をしようと提案される。
それを引き受けた海老三は、盗人としての、義賊としての暮らしを始める。
盗みをしていくうちに、「銀鴉衆」を名乗る盗賊の姿が見え隠れするようになっていくが…
やがて、どういうわけか藍之助の様子がおかしくなっていき、
ついに人を殺してその罪を海老三に着せてしまう。
海老三は捕まって牢獄へ。

・すずな編
何とか脱獄して家に帰ってくると、今度はすずなが藍之助に誘拐されてしまう。
取り戻す為に三角城へ行くと、そこに火盗改の御頭がいて、銀鴉衆の頭目と名乗る。
幕府の為に、この城に眠る財宝が必要だ、と言う御頭だったが、
海老三にはすずなの方が大事であり、関係ない話である。
御頭を倒し、藍之助と対峙する海老三は、「すずなは俺の命だ」と言い切る。
対して、敗れた藍之助は「俺には何もないのだ…」と言い残した。
すずなを取り戻した海老三は…
→すずな編 しばらくは平和に暮らしていたが、やがて捕まってしまい、
 島流しにされてしまう。すずなもいつしか消息が知れなくなった。
→真・すずな編 すずなと2人で新しい土地へ去っていく。
274神業−KAMIWAZA−:2010/02/05(金) 22:00:57 ID:RfY+ZxcQ0
・百紋編
百紋の手引きで脱獄した海老三。しかしすずなの病気が重くなる。
病を治す為に必要な舶来の薬を買うために、三角に眠る財宝を探す2人。
しかしその最中、すずなは息を引き取る。海老三の力を三角の為に使って、と言い残し。
その遺言を胸に、海老三は財宝が眠る三角城に向かう。
そこに居た火盗改の御頭(=銀鴉衆頭目)、そして藍之助との戦い。
藍之助は海老三に詫びて、御頭と共に天守から落ちていく。
その後、百紋がお上の御庭番で、御頭を追っていたことが明かされる。
江戸へ来て御庭番にならないかと誘う百紋。
だが海老三はすずなとの約束を守るべく、誘いを断って百紋と別れるのだった。

・藍之助編
脱獄して家に帰ると、すずなは既に事切れていた。
藍之助への怒りに燃える海老三だったが、藍之助は過去に妻を失い、
そのために精神がまともじゃなくなっていたことを聞かされる。
海老三を嵌めたのも、家族が居る海老三が妬ましくなったからだと言う。
とは言え許すつもりにはなれないが、自分がすずなより盗みに夢中だったのも事実。
決着をつけるために三角城へ向かうと、そこにはボロボロになった藍之助が。
銀鴉衆を止めて欲しい、そして、すまなかった。と詫びる藍之助。
城で火盗改の御頭(=銀鴉衆頭目)と遭遇し、自身の迷いによる結末を語る海老三。
そして、藍之助が御頭を止めようとしたのは、私欲に溺れる御頭に気づいたからだ、とも。
藍之助は御頭と相打ちの形で天守から落ちていき、全てを失った海老三。
しかし数日後、すずなの墓に線香を供えに行った時、
そこに立てられた線香と、藍之助の鴉天狗面を見つけるのだった。

 完

これで神業関連の投下は終わりだと思います
ありがとうございました
275ゲーム好き名無しさん:2010/02/06(土) 00:25:38 ID:LzqT1pEx0
PS 雨月奇譚をお願いしまっす
276ゲーム好き名無しさん:2010/02/06(土) 11:23:26 ID:no1BDL9Y0
神業の人、乙です

それと中間報告
イナズマイレブン、ジェネレーションオブカオス3の予約をしたものですが、
未だ書いてる途中なので気長に待っててください
277ゲーム好き名無しさん:2010/02/06(土) 23:37:57 ID:81qmuGAa0
>>276までをWikiに収録、未解決リストに反映しました。

3ヶ月以上経ったので「Halo 2」を ●途中 の欄から消しました。
278ゲーム好き名無しさん:2010/02/07(日) 07:57:29 ID:7xqmRqJe0
とらドラのバレお願いします。
279ゲーム好き名無しさん:2010/02/07(日) 08:41:04 ID:VzPQ2scO0
初回は年増と結婚
280ゲーム好き名無しさん:2010/02/07(日) 08:47:21 ID:PWvdmO1p0
>>277
乙!
281ゲーム好き名無しさん:2010/02/07(日) 10:35:18 ID:ODX8hfhk0
>>142でリクが出たwiiのルーンファクトリーフロンティア、先日メインシナリオはクリアしたので書こうと思ってうるのですが、
>>142はヒロインの結婚イベントも知りたいのでしょうか?
そうなるとそっちの方は現時点で二人しか完了してないのですが……それでもおk?
282ゲーム好き名無しさん:2010/02/07(日) 21:11:33 ID:wu4makeQ0
>>281
>>142じゃないけど別にいいと思うよ、気長にやろうよ
283ゲーム好き名無しさん:2010/02/08(月) 05:42:46 ID:AM38H84Y0
ヒロインによって個別エンドがあったりするゲームの場合
その個別エンドは省略されて書かれる確率は高い
だから省略したり、自分が好きなヒロインのだけ書いてもおk

あと
リクエストした人だけにしか需要がないわけじゃない
だから>>281、自分が書きたいように書けばいいと思うよ
284ゲーム好き名無しさん:2010/02/08(月) 13:52:17 ID:rYacn5Kt0
>>282-283
ありがとうございます。
とりあえずメインシナリオと完了した二人の結婚イベント投下します。
他のヒロインもイベントが完了し次第投下したいと思います。
285ルーンファクトリーフロンティア:2010/02/08(月) 14:01:07 ID:rYacn5Kt0
まず、簡単にゲーム紹介。

ルーンファクトリーは2008年に発売されたソフト。ジャンルは「ファンタジー生活ゲーム」。
その名の通りファンタジー世界で農耕・牧畜、ダンジョン探索等を楽しむ牧場物語の派生作品。

フロンティアでは1作目の主人公・ラグナが再び主人公となって「トランルピア村」で生活します。
286ルーンファクトリーフロンティア:2010/02/08(月) 15:38:28 ID:rYacn5Kt0
用語紹介
トランルピア……本作の舞台となる小さな村。精霊がたくさんいる。
くじら島……トランルピア上空に浮かぶ、くじら型の島。中はモンスターの出現するダンジョンになっている。いたるところに過去人が住んでいた形跡がある。
ルーン……精霊が集まって人が見えるようになったもの。遺跡で作物を育て、収穫可能になると出現する。
ルーニー……同上。こちらは村の中をふわふわと漂っている。

登場人物紹介

ラグナ……主人公。優しく穏やかな性格で、人と話す時は大抵敬語を使う。基本的には常識人。

ヒロイン候補
ミスト……メインヒロイン。おっとりとした性格で、天然。カブが好き。メインヒロインなのに大好物の入手難易度が高い。
ロゼッタ……雑貨屋「マテリアル」の店主。ツンデレ。ミストの幼馴染。
ラピス……村の教会でシスター兼ナースとして働く。清楚なお姉さん。
メロディ……湯屋「アレックスの湯」を経営する、魔法使いと温泉が大好きな女の子。
ビアンカ……村に避暑のためやってくるお嬢様。我が儘だが本当は優しい性格。
タバサ……ビアンカのメイド。褐色の肌を持つエルフ。モンスターが好き。
ユーニ……後述のターナー・リタ夫妻の娘。家事や裁縫が大好き。ふくよかな体型。
ドロップ……後述のカンロの孫でキャンディの姉。無気力な天才少女。無口だが、好きな事に対してはやや饒舌になる。
アネット……元気で頑張り屋の郵便屋さん。ちっちゃいけどラグナより年上、らしい。
セルフィ……生き倒れ、ルーンアーカイブス(図書館)に住み着いた少女。本の虫。
うづき……遠い東の国からやってきた女の子。お目付役のセミのモンスター「つぶて」といつも一緒にいる。
エリス(白)……くじら島に住んでいる不思議な少女。絵を描くのが趣味だが、描いた本人にしか何を描いたか分からない。
エリス(黒)……ストーリー終盤になってようやく登場する。エリス(白)にそっくり。
287ルーンファクトリーフロンティア:2010/02/08(月) 15:42:59 ID:rYacn5Kt0
村の人々
ステラ……教会のシスターで実質的な村長。トランルピアは彼女が一から作り上げた村。
ターナー……宿屋「ひだまり」を経営する。ユーニの父。大好物は「すごい水着」
リタ……宿屋に併設する酒場「スノースタイル」を切り盛りする。ユーニの母。
カンロ……ドロップ・キャンディの祖父。学者。都合が悪くなると持病でごまかす。
キャンディ……カンロの孫でドロップの妹。精霊と話す特別な才能があり、精霊歌を歌って様々な奇跡を起こす。
ガネーシャ……鍛冶屋「ダマスカス」を経営するハーフエルフの女主人。へそ出し短パンニーソとすごい格好。でも結婚不可。
マルコ……ガネーシャの息子。ハーフエルフ。キャンディのことが気になっている。
エリック……農場を経営していて、ラグナに野菜や牧草の種を売ってくれる。いい兄ちゃん。でもモテない。
ダニー……雑貨屋「ダニー」の店主。村に雑貨屋が一軒しかないのをいいことに、かなりいい加減な商売をしていた。
クロス……エリックの家の向かいにひっそりと住む存在感の薄い人。家の増築をしてくれる。
ワーグナー……何かとラグナにちょっかいを出してくる謎の人。
ルート……毎週祝日にやってくる行商人。絵描き志望で、本当は絵だけで食っていきたいと思っている。妙な方言を使う。
ローランド……「アレックスの湯」の常連さん。酒と苺と猫が好き。
ミネルバ……タバサの妹。タバサの結婚イベントがある程度進むと登場。天真爛漫な性格。特殊な味覚の持ち主。
288ルーンファクトリーフロンティア:2010/02/08(月) 17:15:06 ID:rYacn5Kt0
主人公のラグナは記憶喪失。行き倒れた所をミストに助けられ、家を借りて「ガルディアの町」で暮らしていた。
しかし、ある日突然ミストがいなくなってしまう。
ラグナはミストを探しに行き、トランルピア村にたどり着いた。
へとへとに疲れ果て、おまけに無一文だったラグナは教会へ行き、そこのシスター・ステラに事情を説明して一晩泊めてもらう。

翌朝、なんとミストが教会を訪れる。どうやら今はこの村に住んでいるらしい。
ラグナは一緒に帰ろうとするが、ミストは「誰かに呼ばれている気がする」という理由でそれを拒む。
そして、ならラグナもこの村に住めばいいと提案する。
ラグナがびっくりしているうちにミストはどんどん事を進めていき、ミストの家の隣の空き家と畑をあてがわれる事になった。
家に案内するというミストについていくラグナに、ステラは一段落ついたらもう一度教会に来てほしいと頼む。
家へと移動中、ふと空を見上げるとくじらの形をした巨大な島が浮いているのが見える。
島はその形からくじら島と呼ばれており、中には洞窟等があるらしい。
ラグナが何故浮いているのか確かめてみたい、と言うと、ミストはラグナさんなら出来ますよ、と言ってくれた。
289ルーンファクトリーフロンティア:2010/02/08(月) 17:19:08 ID:rYacn5Kt0
とりあえず今日はここまで。
自分、クリアまで130時間程かかったので序盤のイベントは曖昧で、
動画サイト・攻略本で補完しようと思いましたがあまり上手くいかないので素直に再プレイしてきます。
序盤の細かいイベントが終わればあとはそんなでも無いので……。
290208:2010/02/09(火) 14:00:15 ID:rcH91q0F0
>>271
遅くなりましたが乙です!ホームページとブログの最後の差にビックリして
リクエストしてみたのですが、そんなストーリーだったとは…
今度機会があれば自分で買ってやってみようかと思います
291ゲーム好き名無しさん:2010/02/09(火) 16:08:58 ID:XfDX1z8R0
Wiiのテイルズ オブ グレイセスは需要あるだろうか。
とりあえず予約させていただきます。
292ゲーム好き名無しさん:2010/02/09(火) 16:36:55 ID:HPPQMCwy0
機動戦士ガンダムF91 フォーミュラー戦記0122を予約します
293ゲーム好き名無しさん:2010/02/09(火) 16:37:37 ID:HPPQMCwy0
>>292
SFCです
294ゲーム好き名無しさん:2010/02/09(火) 18:43:51 ID:6D7sioIl0
テスト
295機動警察パトレイバーゲームエディション:2010/02/09(火) 18:46:31 ID:Z1mMlxBY0
第5話深夜のランデブー

特車二課隊長室にて 松井刑事と後藤隊長
第2話で捕まえた海の家の構成員の供述により
無人レイバー爆破事件の真相が徐々に明らかになる
どうやら主犯格はクリシャナ・アマルナートのようだ
松井刑事の口から彼の経歴が語られる
幼いころから少年兵として紛争に参加していて
14歳のとき敵の砲撃により親兄弟を亡くし自身も指を失っている
引き金が引けない兵士は役に立たないということで
後方の施設送りになったが17歳でアメリカに留学
電子工学を専攻して博士課程を首席で卒業
その後アメリカに亡命、技術士官としてアメリカ軍に入隊
亡命は本人の意思ではなく米軍がクリシャナの才能を欲しがったためだとか
現在はシャフト・エンタープライズ・ジャパンと提携の関係上
日本に滞在していて新型レイバーの開発主任を務めている
またこの件で公安の外事が動いているという
後藤「外務省ねぇ…おおかた逃げ出したクリシュナを極秘裏に確保しようっていうんじゃないの?
駐日大使からの要請ってやつかな?」
松井「毎度のことだけどあんた一体何処からこんなネタ仕入れてくるの?」
後藤「え?いやぁ、情けは相手の為ならず、ってね。」

後藤隊長はクリシュナを確保するために第2小隊を率いて彼が潜伏しているとおぼしき海の家のアジトへ向かう
※出動前の会話で二課にハッキングを仕掛けたのはクリシュナだということが判明する

アジトへ向かう途中で所轄から連絡が入る、そのアジトで米軍所属のM5エイブラハムが暴れているという
どうやらクリシュナを確保か始末しようとして返り討ちにあいレイバーに細工されてしまったらしい
ここで米軍にクリシュナを押さえられてしまうと事件の真相は闇の中だ
戦え!特車二課!頑張れ!特車二課!
正面か二号機が突入、一号機は二号機のバックアップ、主人公の乗る三号機は裏へ回る
二号機はあっさりやられてしまい沈黙、今までとはまったく動きが違うと驚く隊員たち
またパイロットは乗ったままであり英語と片言の日本語が混じった悲鳴が聞こえる
今度は三号機のほうへ向かう、なんとか停止させパイロットを拘束
後始末は機動隊に任せ撤退

第6話レイバーカーニバルへ続く
296ゲーム好き名無しさん:2010/02/09(火) 18:50:58 ID:6D7sioIl0
ご無沙汰しております。

「スーパーロボット大戦Z」の10話以降を予約させていただきます。

あと、既に項目ある「ラブクエスト」の結びの部分に追記させていただきたいのですが、
よろしいでしょうか。
297ラブクエスト・エピローグの後日談 :2010/02/09(火) 21:41:38 ID:/SyPu7Pl0
*お詫び*

これは既に完結している「ラブクエスト」記事の余韻をぶち壊すひどい内容です。
ですが、これがなければ「ラブクエスト」ではないんじゃないか、との思いにより、今回書くことにしました。
内容に先立ちましてお詫び申し上げます。なお、ヒロインのセリフ以降の段落にはやや潤色が含まれてます。

ラブクエスト エピローグ・はるか編

僕は長い冒険の果てにはるかさんと結婚した。
しかし、ゆかさんを捜すために長い間会社を休んだ僕はクビにされ、はるかさんも専業主婦になっていた。
そして、貯金も食糧も一ヶ月で底を突いてしまった。
空っぽの米びつを前に途方にくれるはるかさんと、仕事も無く呆然とテレビを見つめる僕。
そんな僕の背中を見ながらつぶやくはるかさん。「経験値の無い人なんて・・・いまどき雇ってくれる会社もないし・・・」

そう。僕は自分が何のために冒険をしてきたのか分からなくなり、最後の最後に経験値とお金を捨ててしまっていた。
そのために僕は再就職も出来ず貯金もなくなったのだ。
確かに経験値やお金で愛は育たないが、それ以外の物を手に入れるためには必要だったのだ。
はるかさんの言葉には、全てを捨てた僕と結婚したことへの後悔が見え隠れしていた・・・。
THE END

れいこ編

長い冒険の果てにれいこちゃんと結婚した僕だったが、1ヶ月で生活は立ち行かなくなった。
僕は会社をクビになり、元々フリーターのれいこちゃんもお金を持ってるわけではなかったからだ。
そんなあるとき、れいこちゃんは僕がその指にはめた指輪を売り払ってしまった。
当時ヒラ社員だった僕が大それた指輪なんか用意できるはずもなく、大した額にはならなかったらしい。
それでもせっかくの指輪を手放してしまったれいこちゃんに「何てことを」と言った僕だったが、彼女の返事には声も出なかった。
「あー、お金ほしい・・・」

そうだった。愛があれば良いなんて世の中では通用しないことだった。
冒険の最後に経験値もお金も捨ててれいこちゃんへの愛を選んだ僕だったけど、それでも捨てるべきじゃなかったのかもしれない。
後悔先に立たず。経験値とお金を全て捨て、今結婚指輪をも手放した僕達の手元に残されたのは、何日食べていけるか分からないはした金だった・・・。
THE END
298CRISIS CORE 詳細版:2010/02/10(水) 00:28:50 ID:eKAgDqslO
規制解除やっとだよ。
第五章投下します。
299CRISIS CORE 詳細版:2010/02/10(水) 00:31:27 ID:eKAgDqslO
第五章『みんなどこいっちまったんだよ』

アンジールを助けたい。けれどもどうしたらいいのか分からない。

「もしも〜し!」
「…母ちゃん?」
ザックスが気が付くと、一人の少女がそこにいた。(クラウドといいザックスといい、何で母ちゃん扱いやねん…)

天国?とザックスが少女に聞くと、スラムの教会だという答えが返ってくる。
少女の名はエアリス。
どうやら花がクッションになって助かったようだ。
助けてくれたお礼はデート一回。という
ザックスだが、軽くあしらわれる。

この辺り本編でも触れられているが、ミッドカルで花は珍しい。だが、ここには花が生えている。
俺なら売って金にする。というザックスに対し、考えたことなかった。と返すエアリス。(つか花売りはザックスが提案したのか…)

教会を出ようとすると、エアリスに街まで道案内してもらうことに。
ザックスは女の子を誘うことはあるが、誘われたことは余りないと思われる。(エアリスに『一緒にいたい』と言われた辺りの反応から)

スラム街の手前まで来た時、エアリスが空が怖いという話になる。
いつか綺麗な空を見せる。と約束を交わし、街へと入る。

入って早々、男の子に財布を盗られてしまう。エアリスの知り合いらしく、何か事情があるのかもとのこと。
とにかく男の子を見つけることに。
街の人の協力(邪魔)もあったが、見つからない。そこでエアリスと挟み撃ちにすることに。
最初からそうしろよ。なんて突っ込みはしちゃいけない。

何とか捕まえることに成功し、理由を問い質すと、自分の財布をモンスターに食べられてしまったらしい。
薬が必要らしく、ザックスはモンスターから男の子の財布を取り返しに行くことに。

芋虫みたいなモンスターを倒し、消化されることなく残っていた財布を男の子に渡す。
そこで本格的に花を売る計画をザックスが勝手に立て、エアリスはそれに乗る。

300CRISIS CORE 詳細版:2010/02/10(水) 00:33:54 ID:eKAgDqslO

その後街をぶらぶらし、アクセサリー屋でエアリスにリボンを買ってあげるザックス。

エアリスの提案で公園に向かう。
ソルジャーについての話題。(エアリスはザックスがソルジャーということを知らない…バリバリソルジャーの制服なんだが…スラムだからテレビとかないのか?つかテレビあったよねこの世界)
ソルジャーは変で怖い。戦うことが好きなんだよというエアリスに、自分もソルジャーだと告げるザックス。

ザックスの瞳は空の色みたい。この空なら怖くないとエアリスは言う。(本編でも言ってますが、魔晄の影響でソルジャーは皆青い瞳してます。セフィロスは青ってよりは緑っぽい色。やっぱ他とは違うから?)

セフィロスから電話が入る。神羅ビルにジェネシスが攻撃をしてきた。
エアリスと別れ、神羅ビルへと戻るため、スラム街を通っていると先程の男の子が。
もう盗みはしないから、と『ぬすむ』のマテリアを貰う。
ついでにエアリスとの恋も応援し、男の子は去って行く。

零番街のハイウェイまでくると、あちこちから煙が上がっているのが見える。
次々と出てくるジェネシス・コピーやら機械達を倒しつつ、先を急ぐザックスの前に、まるで悪魔のような外見のジェネシス・コピーが現れる。

それを倒したザックスの前に、アンジールが空から降りてきた。(すっかり飛行に慣れたようで何よりです)
力を貸してくれ。と申し出るアンジール。
時々頭に霧がかかったようになる。けれども俺は誇りを持たなくてはいけない。
モンスターになっても、アンジールはアンジール。
それを聞いたザックスは、力を貸すことに決めた。

仲良く二人で空を飛び(何やってんですかアンジールさん)、神羅ビルへと戻るザックス。
そこではセフィロスが、ジェネシス・コピーと戦っていた。

301CRISIS CORE 詳細版:2010/02/10(水) 00:36:39 ID:eKAgDqslO

アンジールによると、ホランダーは宝条抹殺をジェネシスに命じているらしい。
宝条ってのは科学部門のトップで、本編をプレイしたプレイヤーにとってはすっげー嫌な奴という印象しか与えない男である。(いや、敵側だから基本神羅関係そうなんだけども)

セフィロスは宝条が嫌い。(この辺も本編ry)
宝条の救出に向かうことに。因みに筆者はセフィロスと同じく宝条を放っておきたいむしろジェネシスに燃やされろとか思っているが、そうさせてくれないので科学部門フロアに行く。

宝条はサンプルルームにいた。
一緒に避難してくれないかと言うと、何故か笑い出す宝条。
劣化するモンスター(ジェネシス)など恐れることはない。皆が古代種だと思っているものは、空からきた災厄、ジェノバだ。
そう言われてもザックスにはチンプンカンプンである。

噂をすれば何とやら。
黒い羽とともに現れたジェネシス。
ホランダーなんかに劣化を治せるわけがない。と笑う宝条。
そこにアンジールも加わる。

ジェネシスの愛読書で、度々詩を口にする『LOVELESS』(舞台にもなっている)。
結末は不明で諸説ある。『女神の贈り物』とはその中にある単語らしい。

壁を吹っ飛ばして、空いた穴から逃げるジェネシスを追う二人。
後には肩を揺らしている宝条だけが残されていた。

アンジールはジェネシスと。
ザックスは召還獣、バハムート・烈と戦う。(ここでエアリスから電話が入るのだが、いつの間に番号教えたんだお前…)

また姿を消してしまったジェネシスとアンジール。

「みんな…どこいっちまったんだよ」

ザックスの呟きだけが、虚しくその場に響いていた。


続く
302ゲーム好き名無しさん:2010/02/10(水) 00:50:12 ID:JhmdvL500
やっぱ簡易版を先に書かなきゃだな、次から気をつけよう
303ゲーム好き名無しさん:2010/02/10(水) 00:52:50 ID:JhmdvL500
あと少しでLv500だったのに惜しい
304ゲーム好き名無しさん:2010/02/10(水) 18:42:40 ID:lpdippBc0
>>297
乙です
実はれいこエンドを見ていなかったので
はるかエンドだけ書いてもなーと思って省略してしまったのです
補完ありがとうございます
ラブクエスト書いた人より。
305スーパーロボット大戦Z:2010/02/10(水) 19:16:03 ID:EWPDDj4q0
スパZの続きを投下開始します。

共通第10話「ブレイク・ザ・ワールド」
桂が時空震動弾なるものを起動したことで発生した、世界規模の転移現象。
それは並行世界の壁をも壊し、全ての世界を混ぜこぜにしてしまった。
そのせいで、桂と同じ世界にいたセツコたちはおろか、別の世界にいたランドたちも散り散りになった。

そして、新しい世界が始まる・・・。
と思いきや、いきなり初登場の「超時空世紀オーガス」のスレイがミムジィ・ラースにプロポーズする場面だった。
彼らはエマーンという、これまた初めて出る場所の人間らしい。
しかも「特異点」なる存在が来るという急すぎる展開を迎える。
それで「来る」と言われて彼らの前に飛ばされて来たのは、火を噴きながら不時着した桂木桂。
そこに先のミムジィたちが乗る船「グローマ」が現れ、特異点かもしれない桂を保護しようとする。
本来のチーフであるシャイア・トーブは困惑しっぱなしのため代わってサブのミムジィが呼びかけるが、
彼女が美人なのですかさず粉をかける桂。死にかけて早々お達者もいいところである。
直前までプロポーズしようとしていたスレイは当然ヘソを曲げる。

しかし、同じく特異点の情報を掴んでいたらしい別の勢力「チラム」が現れ、桂を引き渡せと要求する。
先にこちらが確保した物を渡せというならそれなりの代価を払うべきと真っ当なことを言うミムジィに対し、
引き渡さないなら皆殺しも辞さないというとんでもない脅迫をかけるチラム勢。
そんな態度に怒り呆れた桂はチラムの要求をはねつけ彼らのデバイス(足つき戦闘機)を迎え撃つことに。
チラム製の兵器に比べて桂のブロンコは骨董品もいいところだったが、そんな性能差をものともせずに撃退してしまう。

しかし、今度は所属不明のカラスメカが現れ、グローマに襲い掛かってくる。
そこへ駆けつけたのは、セツコ編で何度か交戦したファントムペインの面々。今回はグローマを援護するという。
カラスメカ自身はそれなりに高性能ながら脆いのであっけなく殲滅できた。

ひとまず敵を片付けたところで、この良く分からない世界について説明を求める桂。
まず落ち着いて、と声をかけてきたのは鳥とも恐竜ともつかない見掛けだが一応人間で、グローマの一員だというジャビー。
思わず悲鳴をあげた桂をなだめるミムジィの背中からは触手のようなものまで生えていた。
そして、世界崩壊から今に到る経緯が語られる。

無数の並行世界を隔てる壁が崩壊し、様々な世界が時間も空間も越えて混ざり合っているのが今の世界である。
その中でUC世界の地球連邦、CE世界の地球連合、ランド世界の中央政府、エウレカ世界の塔州連邦らにより、
「新地球連邦政府」が発足し、新たに生まれた世界の秩序を担うことになった。
一方で先に出ていたチラムとエマーンは、新連邦に先んじてこの世界に根を下ろした国家である。
少し先走るが、ジャビーやエマーン人は並行世界の地球人で、チラムは桂と同じ地球の人間が20年早くたどり着いて作ったものである。

混乱した世界の情報の一元化、共有を目的として、世界規模のネットワークシステム「UN」が敷設され、人類もなんとか
この状況に適応し始めたが、小規模の時空震動や神隠し事件は今も起きており、世界は非常に不安定なものとなっている。
そしてこの混沌とした世の中の覇権を握ろうとする者が密かに動き始めていた。
その1人がジブリールであり、彼は子飼いの部隊にグローマを助けさせることで新連邦メンバーの1人エーデル・ベルナル(オリジナル)に恩を売り、
他の首脳を排斥して自分が新連邦のトップになるという大それた野心に加担させるつもりだったようだ。
そんな彼の姿を見てエーデルは「この混乱した世界に法と秩序をもたらさなければ…」と、世界の未来を憂うのであった。
306スーパーロボット大戦Z:2010/02/10(水) 19:19:55 ID:EWPDDj4q0
共通第11話「パラダイム・シフト」
9話以来久々の登場となる主人公だがのっけから悪夢にうなされる。
そして目覚めた時には名前以外の記憶をすべて失い、見知らぬ街の屋敷にいた。
「THE・ビッグオー」の舞台であるパラダイムシティ、その主人公たるロジャー・スミス邸である。
ロジャーの執事であるノーマン曰く、この街の住人は一様に記憶を失くしており、みな記憶の断片を元にして各々の生業を営んでいるという。

体が回復した主人公は礼を言うため、スミス邸で家事手伝いをしているR・ドロシー・ウェインライトとともにロジャーを捜す。
彼は仕事の依頼に来た人物をはじめとする連続殺人事件の真相を突き止めるべくここ数日邸を出ているという。
捜索の途中、暴漢に襲われたドロシーがアンドロイドの力を発揮したり、謎の美女エンジェルから事件についてかぎ回ることを警告されたり色々あるが、
ロジャー自身には会えない。その中彼が立ち寄ったという農場にいた老人・ゴードンは、主人公のことを「野生のトマト」と評する。
それがただのよそ者を意味しているのか、もっと違うたとえ話なのか主人公には分からない。
またゴードンの息子であり、パラダイムシティの支配者を気取る男・アレックスは「主人公のメモリーを譲ってもらいたい」と言い出す。
無論記憶喪失の主人公にそんな約束は出来ないが、どうもこの親子が主人公を特別扱いしていることだけはわかる。

まるで物語の人物紹介のようにいろいろな事が起こった一日を終えようとしたとき、主人公はドロシーそっくりの謎の少女「R・D」に襲われる。
彼女の名は「レッドデスティニー」を意味し、どういう理由なのか記憶を取り戻したシティの住人を次々と抹殺していたのである。
主人公だけは記憶を取り戻す前に殺さねばならない、と謎の言葉を吐きながら襲ってくるR・Dから主人公を助けたのは今まで捜していたロジャー。
しかし「ロジャァァァァァ!!」と奇声を発するR・Dを、突然現れた金色の巨大ロボットが蹴散らしてしまう。
ロジャーに恨みを持つ男、ジェイソン・ベックと彼の部下たちである。
恨み晴らしてやると息巻くベックの前に、黒いロボット「ビッグ・オー」とともに現れたロジャー。
ロボット同士で戦えばベックは全然大したことはなくあっさり退散してしまう。

が、ベックを撃退したロジャーの前に、今度はこの世界の真実を追い求める全身包帯男、シュバルツバルトが、同じく全身包帯ロボットを駆り出現。
自分が見つけた真実の一環である、としてミイラのようなロボット(ビッグオーにおける巨大ロボット・メガデウスの原型)を差し向けてくる。
この数ではいくらロジャーでも…と焦る主人公にドロシーが彼(彼女)の持っていたロボットを見せるが、本人は思い出そうとしても頭痛に見舞われて苦しむばかり。
しかし、痛みから目をそむけるのは人の性だ、と呵々大笑するシュバルツのセリフとは裏腹に、主人公は自力で記憶を取り戻してしまう。
それを見て主人公の存在を危険に感じたシュバルツは、ロジャーもろとも葬り去ろうと向かってくるが、2人がかりで何とか退ける。

その時、シュバルツのロボットから剥がれ落ちた包帯の下から現れたのは、どこかビッグ・オーに似た巨大ロボット。
同じくビッグの名を持つロボットの1つ、ビッグ・デュオであった。
しかし「本当の衝撃はまだお預けだ。私はこれからこのビッグ・デュオで世界中に真実を知らしめる」と言い残し、彼はシティから飛び去ってしまう。

記憶を取り戻した主人公は、己の目的のためにパラダイムシティをあとにする。
(セツコの場合トビー、ランドの場合メールの捜索)
ロジャーもまた、世界の真実が気になったのか「いつものへそ曲がり」と嘯きつつ旅の支度を始める。
そんな彼を高層ビルから見下ろしながら「シティの法を破る者にザ・ビッグを操る資格はない」とほくそえむアレックス。
それを知ってか知らずか、「雨が降る中、傘をささず踊る人間がいてもいい」とロジャーは呟くのであった。
307スーパーロボット大戦Z:2010/02/10(水) 21:04:03 ID:B015DZIF0
共通12話「ブルースカイ・フィッシュ」
今回はエウレカセブンの主人公、レントン・サーストンの顔見せ回。
またホランドたちゲッコーステイトはランド編以来の再登場。 しかしホランドはある目的のためにベルフォレストという田舎町に立ち寄ったものの、見たくないものを見たためにヘソを曲げる。

ゲッコーステイトに憧れを抱く少年、レントンの故郷でもあるベルフォレストはあまりにも平穏で、多感な世代の彼にとっては最悪に退屈なところだった。
父アドロックが世界を救った英雄として死に、姉ダイアンが夢を追って街を飛び出していったことも彼を焦らせていた。
そんな彼にとって、街の外から捜し物をするために来たという主人公、そして突然空からLFO(ボードに乗って飛ぶロボット)・ニルヴァーシュとともに降って来た少女エウレカとの出会いは、
自分の世界が動くことを予感させる心躍る出来事だった。

浮かれるレントンを尻目に彼の祖父アクセルはエウレカの来訪が意味するところを悟り、
彼女(むしろゲッコーステイト)の目的であろうパーツ「アミタドライヴ」を突きつけ
「これのせいでサーストン家はバラバラになった、これを持って消えてしまえ」と言う。

その時ニルヴァーシュを捕らえるべく動いていた旧塔州連邦の部隊、ユルゲンス率いるイズモ隊がサーストン家を襲撃してきた。
主人公とエウレカはそれぞれに迎え撃つが、整備不完全なニルヴァーシュはだんだん敵LFOの動きに追いつかれてくる。
その様子を地上で見守っていたレントンは、アクセルから先ほどよこし損ねたアミタドライヴを托される。
同時に月光号とホランドたちがエウレカへの救援に駆けつけてきたが、彼らの見ている前でレントンは追い詰められたニルヴァーシュの元まで走りぬけ、
「アイ・キャン・フラアアアアアイ!!」の掛け声とともに本当に飛んで(正確にはリフで)たどり着いたのだった。ついでにエウレカに唐突な告白もかます。
しかしエウレカ曰く「ニルヴァーシュもレントンが来て喜んでる」ということでいきなり動きが良くなったせいで、レントンは思わず吐く、というオチがついてしまう。

イズモ側が不利になったところで今度は旧地球連邦のティターンズが現れ、ユルゲンスは彼らの態度に反発しつつも後退する。
逆にゲッコーステイトの方が不利になり「自分が全滅してもエウレカとニルヴァーシュは逃がす」とホランドが決意しかけたところに、
デュランダル議長の特命で彼らを追っていたミネルバと、共同歩調を取っているアーガマが駆けつける。ゲッコーステイトは彼らを利用してティターンズを振り切りつつ脱出すると指示。
ティターンズ自体は数こそ多かったものの大したことはなかったが、彼らとの戦闘で消耗したところを、一時後退していたイズモ隊が増援を引き連れて襲ってくる。
大軍に包囲され、さしものニルヴァーシュも振り切れなくなったところで、 一か八かでレントンは機体にアミタドライブを接続してみる、しかし何も起こらない。
が、「14年で人生が終わるのはいやだ!」というレントンの叫びに呼応したのか、ニルヴァーシュの周囲で謎の粒子(トラパー)が異常発生する
「セブンスウェル」と呼ばれる現象が発生し、ニルヴァーシュを包囲していた敵の大軍は消滅するのだった。
308スーパーロボット大戦Z:2010/02/10(水) 21:08:43 ID:B015DZIF0
共通13話「立ち上がれ、宇宙の戦士!」
セツコ編以来となる神ファミリーやブルーフィクサー、グランナイツなどの登場。
世界の崩壊後、ブルーフィクサーは対異星人用の国際対策組織として、トリニティシティを本拠地に再構成され、
その中には甲児たちスペイザーチーム、勝平ら神ファミリー、斗牙はじめグランナイツ、
闘志也などが協力者として合流していた。しかしデューク・フリードと牧場ひかるは行方不明、
サンドマンは日本の政情不安によって頻繁には連絡が取れない状況だった。
また増え続ける異星人に対して今のままでは対抗出来るかどうか分からないために、
トリニティシティの風見博士(ゴッドシグマ)は対異星人の切り札として、またそれ以上の可能性を持つ物として「トリニティエネルギー」研究に心血を注いでいた。
しかしそのスポンサーであるマルチーノ氏(ゴッドシグマ)はその事業をビジネス以上に考えておらず「結果が出ないなら援助打ち切りも考えている」とつれない反応を風見らに見せてきていた。
またクインシュタイン博士ら元来のブルーフィクサー組(バルディオス)も独自に戦力の増強を図ろうとしていたが、
これ以上先へ進むには未知のテクノロジーとの接触が必要、とこちらも頭打ちの状態であった。

そのトリニティシティに着艦した主人公と上記の面子が歓談していたところ、風見の助手をするジュリィ野口、
及び少し前に衛星イオ開拓団の全滅を報せに来ていた吉良謙作・愛称キラケン(共にゴッドシグマ)が闘志也を呼びに来る。
いよいよ風見生涯の研究成果である「ある物」のテストを行うというのだが、スクランブルがかかったために中止となってしまう。

警報を受けて発進したのはオリバーと雷太(共にバルディオス)、しかし出てきたのは、忽然と現れたただ1機の所属不明機体。
その機体が漂流しているのを見た月影長官らは機体の回収を指示する。
だが回収作業中に、それとは別系統であろう怪獣のようなロボット群(コスモザウルス)が出現する。それはキラケンの言うイオを襲撃した兵器であった。
ただちにキングビアルをはじめ協力者チームが出撃し、主人公も迎撃に協力する。
だが戦闘中に、エイのような半透明の飛行機が、先の漂流機のように忽然と出現、無差別攻撃をかけてくる。
さらに先のコスモザウルスの本隊と母艦が現れ、闘志也の乗る空雷王へと襲い掛かってくる。
逃げようとした闘志也だが、コスモザウルスのパワーに押され振り切ることが出来ない。
漂流機の回収を終えたオリバーたちが身代わりになることで闘志也は何とかトリニティシティへ帰還する。
その彼を待ち受けていたのは闘志也そっくりの戦闘服に身を包んだジュリィとキラケン、また空雷王そっくりのロボット「海鳴王」と「陸震王」。
そして3機のロボットは「シグマ・フォーメーション」の掛け声と共に合体し「宇宙大帝ゴッドシグマ」となる。
これこそ風見博士が研究してきたトリニティエネルギーの成果であった。
その圧倒的なパワーにより、闘志也のかわりにピンチに陥っていたオリバーたちを救い、返す刀でコスモザウルスを蹴散らす。
敵の指揮を執っていたリーツ(ゴッドシグマ)は、「トリニティエネルギーを使うロボットめ、覚えてろ」とばかりに捨てゼリフを残して撤退していった。
勝利に喜ぶ闘志也とキラケンの横で、ジュリィは敵がトリニティエネルギーを狙っていることを感じ取る。

戦闘後、通信傍受によりコスモザウルスの方は「エルダー」という異星人のメカであることが判明したものの、半透明メカからは何の手がかりも得られなかった。
一方、半透明と似たような技術が使われている漂流機に乗っていた人間が目を覚ましたため、自然と彼が注目されることに。
その男は自らをS-1星人のマリン・レイガン(バルディオスの主人公)と名乗り、半透明メカを操るのが「アルデバロン軍」であることを話す。
しかし、地球でも知らない情報を持っていたことによって彼はアルデバロンのスパイとみなされてしまう。
その中、主人公は共に異星人と戦おうという闘志也たちの誘いを遠慮し、代わりにキングビアルに相乗りして北アメリア(現実で言えば北米)へと向かうのだった。
なお、トリニティエネルギーの出資問題については、サンドマンがマルチーノ氏に研究費の倍額を払うことで手打ちが成立していた。
サンドマンの財政は少なからぬ打撃を受けたものの、本人は「ゴッドシグマが宇宙を駆ける姿を見たかったのだ」とむしろ満足げだった。
309スーパーロボット大戦Z:2010/02/10(水) 21:17:25 ID:B015DZIF0
共通第14話「集う異邦人たち」
まさかの主人公とのガチバトル。主人公機の改造状況が引き継がれて敵に回るため、手を入れすぎるとピンチになるかも…。
あと、ザブングル、キンゲ、∀、ガロード再登場、ジャミル・ニートはじめフリーデン一味(ガンX)顔見せ。

世界崩壊前にフロスト兄弟に襲撃され、半壊状態になっていた地上戦艦フリーデン。
その後は自治都市フォートセバーン(原作で立ち寄った町)に身を寄せ、かつて敵対したカリス・ノーティラスの世話になっていた。
一行はそこで艦の修復と、所有するガンダム2機の改修を完了させたが、そこへディアナ・カウンター(∀。月からの帰還作戦のため編成された市民軍)がフォートセバーンに強制移住すべく迫っていた。
そのディアナカウンターは「新連邦がムーンレィス含めた宇宙移民を敵視している以上、新連邦非加盟地域を奪ってでも新天地を探すしかない」という現場の判断で動いており、
あくまで地球との平和共存を考えるディアナ(キエル)の意向は空回りしていた。
またディアナは、新連邦に領地を接収され、キエル(本物のディアナ)といるはずであるグエン達の行方を親衛隊に捜索させていたが、そちらは依然として知れない。
ほんの悪戯心に付き合って入れ替わって以来、ディアナの代わりを何とか務めてきたものの彼女は限界を感じつつあった。

その頃フォートセバーンを臨む陣地では、間もなく侵攻という気運が高まっており、
その中には特赦で地球に降りてきたという重罪人コレン・ナンダー(∀)、傭兵として雇われたエニル・エル(ガンダムX)と、同じく雇われた主人公の姿があった。
路銀が必要であり、同時に捜し物の手がかりがムーンレィスの情報網に引っ掛かっていないかを知りたいがためでもあった。 といってもムーンレィスにとっては使い捨て扱いのようだ。

指揮を執るポゥ・エイジ(∀)の言葉こそ勇ましいがやっているのは侵略であり、やり切れない思いを抱える主人公。
そんな中、フリーデンに属するガンダム(エアマスター・バースト及びレオパルド・デストロイ)を見て
「白いガンダムがいないじゃねぇか!」とヘソを曲げたコレンは無断で後退してしまう(エアマスターは青く、レオパルドは赤い)。
そんな足並み揃わぬ状況で戦っていた主人公だが、案の定「こんなやり方はおかしい」と言う。だが逆上したポゥに跳ねつけられたため、フォートセバーン側へ離反することを決意する。
同時にアイアンギアーはじめザブングル勢、キンゲ勢、∀勢が救援に駆けつけ、ガロードたちもフリーデン一行と再会を果たす。
だが、その時ロランのターンエーと、ガロードのGXの匂いをかぎつけたか(両方とも白いガンダム)、コレンがいきなり戻って来た。
さらにフォートセバーンを接収すべく動いていた新連邦軍の旧中央政府派が、フロスト兄弟に率いられ介入する。本作は三つ巴の状況がとかく多い。

エニルとやり合う気になれないガロードは何とか止めようとしたが、かつて(原作で)裏切られたことを割り切れずにいるエニルは彼の言葉に耳を貸さなかった。
またガンダムの姿を見て猛然と襲ってきたコレンであったが、ターンエーに同乗していたキエル(ディアナ)の「もうあなたの任務(ガンダムを倒すことか)は終了しました、下がりなさい」との説得に、
「俺は女王陛下のためにと思って…うわぁぁぁぁ」と、半狂乱の状態で逃げ去るのだった。
フロスト兄弟は形勢が不利だと見るや「ここで君たちと雌雄を決する気はない」とばかりに兵を引いてしまう。
ポゥも追い詰められると「これ以上兵力を消耗できない」として、自分の不甲斐なさに涙しながら引き上げていく。
勝利にわく一方で、キエル(ディアナ)は本当のキエルに接触する機会が遠のいたことを案じ、
またコレン・ナンダーが地球に降りてきたことにもっと危険な者の存在を感じたために、喜んでいられなかった。

フォートセバーンでの戦闘報告を受けたディアナ(キエル)はアメリアが安住の地ではないことを悟り、新連邦の目が届きにくいガリア大陸(ユーラシア)へ向かうことを決断する。
しかし、地球人への敵対心を刺激されてきたフィル・アッカマン少佐(∀。ムーンレィス士官)らにとっては諸手を挙げて従えるものではなかったようだ。

主人公もまた、捜し物の情報を得ることはできず、北アメリアを発つのであった。
310スーパーロボット大戦Z:2010/02/10(水) 21:23:51 ID:B015DZIF0
共通第15話「見えない明日へ」
オーガスの主役メカ「オーガス」がお目見えする回。登場する敵勢力も豪華というか、ごちゃ混ぜと言うか。

ガリア大陸の北東部にある「交易ポイント」。世界を駆け巡る隊商が集うこの地には、10話以来となる桂とミムジィが訪れている。
シャイアたちグローマに保護されて3ヶ月が経ち、桂は彼女らの一員としてすっかりなじんでいた。
もし元の世界の仲間が飛ばされてきていたとしても当面グローマを離れる気はない…と言いつつミムジィに対して歯が浮くセリフを連発するのはご愛嬌か。
閑話休題して、今ここにいる目的は桂のブロンコIIを改修するためのパーツを揃えることであり、
それも果たしてさあグローマに戻ろうとしたところ、いきなり年端も行かぬ少女が「私を買って」と桂にすがりついてくる。
思わず「こんな混乱した世界でだってこれはナシだ」と叫んだ桂だったが、よく見ると彼女は医療用に造られた少女型アンドロイドであった。
モームと名乗る彼女はロボットの国「ムウ」で生まれたと語るが、世界崩壊のためにその国は消滅しており(オーガス原作では消えてません)、はぐれロボット状態だった。
見るに見かねた桂はモームを保護しようとするが、ミムジィはロボットだからとつれない返事。しかし桂とて、自分がミムジィらにとって価値ある存在であることくらいは承知しており、
モームを買い取らないのならグローマを降りるとまで言ってのける(当面離れないんじゃなかったのか)。こうまで言われてはミムジィも折れざるをえないのだった。

が、ミムジィがモームの代金を払いに行っているまに、彼は主人公とそれを特異点と呼んで追い回すチラム士官ヘンリーとの騒動に出くわす。
野次馬根性から仲裁に入ったところ桂もまた特異点と呼ばれ、話がややこしくなったので丁度戻ってきたミムジィらとサッサと退散するのだった。

逃げたはいいがデバイスを持ち出してまで追いかけてきたヘンリーらを迎え撃つために、主人公とグローマの双子、次いでブロンコにエマーンの技術を組み合わせて完成した「オーガス」を駆る桂が出撃。
ヘンリーは特異点確保のために気を上げているが、小勢だったためにあっさり撤退に追い込まれる。
しかしその直後に出てきたのは、「変なカラスメカ」に追われて逃げてきたゲッコーステイト、それを追跡するファントムペイン(新連邦ロゴス派と言える)、
同じく議長特命で追跡するミネルバ(ZAFT)・アーガマ(エゥーゴ)連合だった。
ミネルバらとは遭遇戦に入る一方、捕獲命令が出たということでグローマにも攻撃を仕掛けるファントムペイン。
そのため「敵の敵は味方」とばかりに主人公、グローマ、ゲッコーステイト、ミネルバの対連邦急造連合が成立する。

足早に撤退するファントムペインと入れ替わりに、ブッチャーはじめガイゾックとテラル率いるエルダー軍の異星人連合が現れ、
それを追いかけて現れたのが、13話に出た神ファミリーをはじめとする対異星人チーム。
「異星人は間違いなく地球人と敵対しているので、この場だけでも地球人同士手を取り合わないか」という兵左衛門(神ファミリーの長老)の言葉に応じ、
先までファントムペインと交戦していたチームも神ファミリーらに協力することに。

異星人を撃退したと思ったら今度は何かから逃げるソレイユ(ムーンレィス旗艦)と、
それを追うように現れたケルビム兵及び神話獣(堕天翅の尖兵)が飛び込んでくる。しかもソレイユはケルビムらがその他大勢に興味を示した隙に、挨拶もなしに離脱してしまう。
またそのケルビムを追いかけてアクエリオンがランド編以来の登場、さらにこの場にガリアへ上陸したアイアンギアー、フリーデン、ミリシャにエクソダス組にと14話ですれ違ったメンバーとも再会する。
もう誰かが集めたかのような「世界中のロボット博覧会」状態に。
で、この堕天翅もまた「間違いなく人類の敵」状態なので、利害はともかくとして合同で戦闘をすることになる。

しばらくすると、セツコ編の場合トビーと9話以来の合流を果たすが、同時にデンゼルを殺した黒づくめの男アサキム・ドーウィン、
及びその愛機シュロウガ(オリジナル)が出現し敵に回る。しかしランド編だと同じアサキムに連れられてメールとランドが再会し、彼もまた一時味方になる。

ケルビム兵ら(セツコの場合はアサキムも)を撃退してようやく戦闘が終わる。終わってみれば敵・味方を問わず、今まで主人公が会ってきた勢力の殆どがここに集結したことになる。
しかしアクエリオンは足早にこの場を去り、ゲッコーステイトも皆がロボット大集合の様子に感心しているうちに姿を消すのだった。
311スーパーロボット大戦Z:2010/02/10(水) 21:25:49 ID:B015DZIF0
インターミッション(ルート選択)

新地球連邦軍特務部隊「カイメラ」の一員と名乗る男、レーベン・ゲネラール(オリジナル)が接触してきた。
世界の行く末を憂うある者の意を受け、新連邦政府の改革への協力を依頼しに来たのである。
具体的には、人類同士の戦争に着手しているミネルバ・アーガマ組にも神ファミリーら同様、異星人をはじめとした人類の敵との戦いに参加して欲しいという要請である。
13話でブルーフィクサーが再編されたのも、レーベンの上にいる者の意向を受けてのことであった。
もっとも、有り体に言えば「改革を成功させるためにミネルバらを利用する」ということでもあり、すんなり同意するわけにもいかない。
とは言え、そのレーベンの熱意はひとまず信用に足るものとみなされ、一時的ではあるがカイメラとの提携関係を結ぶこととなった。
そして協力関係締結の印に、各母艦にUN(世界規模ネットワーク)の端末が敷設される。
レーベンはこの瞬間を「地球を守る力が集った日」と評した。

ここで、一時集合したプレイヤー勢力は、太平洋を南下しつつデュランダルの特命によりゲッコーステイトを追うチーム
(ミネルバ、アーガマ、ゴッドシグマ、フリーデン、グランナイツ)と、
ガリアに渡ってエクソダス中の都市ユニットと合流を目指すチーム
(アイアンギアー、神ファミリー、グローマ、キンゲ組、スペイザーチーム、ミリシャ)とに分かれ、主人公はどちらのルートか選択することに。

太平洋16話「交差する決意」
デュランダルがゲッコーステイトとの接触を急ぐ理由は、12話で起きたようなトラパーの怪現象について少しでも情報が欲しいためであった。
元々エウレカ世界ではトラパーの急増により世界が滅びかけた、とされており、同じ世界の住人であったゲッコーステイトならその世界を滅ぼしかねない現象について何かを知っているだろうと睨んだのだ。

さて、晴れてゲッコーステイトのメンバーになったレントンだが、周りからはオモチャにされ、エウレカの子供こと孤児たちからは敵対視され、
あげく月光号の中に部屋ももらえず格納庫でテント暮らしをしなければならない状態だった。
そんな時、カイメラからの情報を得ることで予想以上に早く追いつくことが出来たミネルバはじめプレイヤーサイドの皆さん。
ゲッコーステイトと彼らは睨み合いの状態となるが、そこに「ミネルバを追い払えばエウレカが助かる」と思った子供たちが勝手に月光号のミサイルを撃ってしまい、
両陣営はなし崩しに戦闘状態に突入してしまう。

その場にいて真相を知っていたのはエウレカとレントンのみだが、エウレカは親代わりの自分が子供たちに代わって戦うつもりでニルヴァーシュに乗り込んでしまい、ホランドや他のメンバーは腹を括っている状態。
自分がやるしかないものと思ったレントンは、ニルヴァーシュのサブシートから大声で「今のは自分がうっかり撃ってしまいました、ごめんなさーーい!!」と必死な顔で絶叫する。
敵も味方も「何を今更?」と思ったものの、レントンのあまりの必死ぶりに牙を抜かれてしまったのと、塔州連邦系の部隊がこの戦闘に横槍を入れてきたこととで、結果的にミネルバ・アーガマ対ゲッコーステイトの戦闘は終わる。
敵が同じということで一時的に協力して連邦を撃退すると、今度は13話にも出て来た透明UFOの軍団と、それに追いかけられる民間の輸送機が現れる。
UFOに追いつかれそうになる輸送機であったが、そのとき颯爽として現れた翼つきのモビルスーツ、フリーダム(ガンダムSEED後半の主役機。DESTINYでも中盤のライバル機として続投)によって事なきを得る。
フリーダム、及びそのパイロットであるキラ・ヤマトはシンたちのいた世界において、かつて地球とプラントを分けた大戦を終結へ導いた英雄として知られていた。

UFOを全滅させるとフリーダムは何も言わずに飛び去り、後にはゲッコーステイトとミネルバらが残された。
ミネルバ艦長のタリアたちは懸案事項であるトラパー現象について尋ねるが、ホランドは「自分で調べろ」と回答を拒む。
また敵を同じくするなら共に新連邦と戦おうという要請にも興味ないと突っぱねる。
自分の世界にあった塔州連邦のやりようを見限って軍を抜けた経緯のある彼には、軍人の言葉が信用できないものものと感じられていたのである。

一方無断で戦闘を仕掛けたことになったレントンは、落とし前として何をやらせられることになるやらビクビクするのだった。
312スーパーロボット大戦Z:2010/02/10(水) 21:28:27 ID:B015DZIF0
太平洋17話「青い放浪者」
ZAFTのお先棒を担ぐ気は毛頭ないと言うホランドであったが、ZAFTの一員ではなくタリア・グラディス個人の依頼ということで、
丸め込まれた印象はありつつも一時的にゲッコーステイトが協力することに。
その依頼でフリーデン、ゴッドシグマ、グラヴィオンらと共にトリニティシティへ向かう月光号内部では、先の戦闘騒ぎの落とし前として
レントンが船内購買で店番をやらせられていた。そんな中で彼を尋ねてきたガロードは、何か恋に恋するコンビとしてレントンと意気投合するのだった。

一方、月光号等などの向かうトリニティシティでは、13話で流れ着いた宇宙船のおかげでクインシュタインの研究もついに完成間近となっていた。
だがその船に乗っていたマリン・レイガン(バルディオスの主人公)は、出身地だと語ったS-1星が発見されていないこと、何より13話で襲ってきた透明UFOの所属を知っていたことで
異星人のスパイ扱いされており、クインシュタインなどはそこまで疑っていないがオリバーと雷太(以下、2人組)は敵意に近いものを向けている状態だった。

そんなマリンに話をしようと試みたのが、セツコ編以来の登場となるデューク・フリード(グレンダイザー)だったのだが、その話が本題に入る前に敵の透明円盤が出現し、
デュークとひかるが2人で迎え撃つことに。
1分後すぐにゴッドシグマなどなどが援軍に加わるが、先ほど意気投合した思春期二人組が謎のハッタリをかます。

尖兵の円盤は彼らの協力で蹴散らしたものの、すぐにローザ・アフロディア(バルディオス。アルデバロン軍の女性司令)に率いられた敵の本隊と、タコともクラゲともつかぬ彼らの戦闘メカが出現する。
しかしこのメカは亜空間移動で何処からでも襲撃してきて、こちらのメカでは捉えることができない。
最後の切り札として、完成したばかりのニューパルサバーン(マリンが乗ってきたのを改造したやつ)を使うほかなく、またマリンに頼るより術がない。
「いくら敵が憎くとも地球のために戦う義理はないかもしれない、だが私はマリンの持つアルデバロンへの怒りに賭ける」というクインシュタインに説得され、マリンはニューパルサバーンで出る。
が、助けるというマリンに対し「異星人の手など借りられるか」と突っぱねる2人組。
そんな3人のありようを見かねたデュークは「僕も君たちが嫌うような異星人だ、だがそれ以前に僕もマリンも同じ人間だ!」と叫ぶ。
ここでようやく2人組のメカとマリンのヤツが合体(チャージアップ)し、LLサイズの巨大ロボ「バルディオス」となる。それでもマリン曰く「一瞬だけでも力を貸せ!」。
バルディオスにもアルデバロンのタコメカと同じく亜空間突入能力が備わっているため、やっと五分で戦えるようになる。
だが今度はエルダー軍のリーツが現れ、コスモザウルスとメカブースト数体を連合締結の祝いとして置いて去っていく。

敵は撃退したものの、すでにアルデバロンはガイゾック・ベガ・エルダーの連合に加わっていたことを知り愕然とするマリン。
だが「地球のために手を取り合わなければならない」というデュークの言葉に彼はうなずけないでいた。
また、そのデュークも戦いが終わると「異星人が相手だとしても憎しみで戦っては何にもならない」と言い残し去っていくのだった。

そしてフリーデンらはミネルバ・アーガマを救援すべく、新たにバルディオスとそれを操るマリンらブルーフィクサー組を迎えオーブへ向かう。
月光号とは別行動になるが、去り際にレントンは先ほどのハッタリについて、セツコ編からトビー、ランド編ならメールから「ヘタに格好つけても逆に格好悪い」とダメ出しを食らうのだった。
313スーパーロボット大戦Z:2010/02/10(水) 21:33:15 ID:B015DZIF0
太平洋18話「血に染まる瞳」

タリアとブライトはオーブ連合首長国の要人らと会談していたが、永世中立を理由に船への補給依頼も固辞される。
交渉が決裂したので去ろうとする2人に対し、ユウナ・ロマ・セイラン(オーブ宰相ウナトの長男で、実権者気取り)は
「近日中に祭りがある」と告げる。
一方、ユウナ曰く「最低限の補給」を済ませたタリアであったが、「砂漠の虎」を名乗る何者かから「早くオーブを脱出しろ」との警告文を受ける。
そんな中で束の間の休息をとるミネルバクルーであるが、シンはオーブ戦に巻き込まれ死んだ家族を思って悲嘆にくれ、カミーユや他のミネルバ組はそんなシンを捜しに行くため休む暇もない。
クワトロはクワトロで、あるニュータイプの行方を独自に追っていた。

そんなわけで滞在もそこそこに脱出したミネルバおよびアーガマであったが、オーブの領海近辺でブラン・ブルターク(Zガンダム)率いる新連邦軍の待ち伏せを受ける。
さらに先ほど通過したオーブからモビルスーツ「ムラサメ」がミネルバらに攻撃を仕掛けてくる。
オーブはすでに新連邦の一員として加わっていたのだ。それに呼応して新連邦側も切り札の大型モビルアーマー「ザムザ・ザー」…平たく言えば緑色のカニを繰り出す。
それを突破すべくタリアはミネルバの陽電子砲を起動させるが、ザムザの展開するリフレクターによって無効化されてしまった。
リフレクターの懐に飛び込もうとして逆に追い詰められたシンだが、そこに現れたモビルスーツ(赤ディアスの場合と黒ガンダムマークIIの場合とがあり)と旧UC世界のエース、アムロ・レイに助けられる。
だが、それに対し「俺は誰に頼ることもなく戦うんだっ!!」と吼えたシンの中で何かが弾け、別人のような動きでザムザを半壊状態に追い詰める。(これ以降、シンの特殊技能「SEED」解禁に)
切り札がやられた新連邦およびオーブは後退するが、代わりにエルダー軍のリーツとアルデバロン軍のアフロディアが出現。それを追うように出てきたGX、グラヴィオン、ゴッドシグマ、バルディオスとともにこれを撃退する。
が、オーブが永世中立の理念を捨てたことはこの場の全員にショックを与え、シンはやり場のない怒りを叫ぶしかないのだった。

戦闘後、無我夢中で戦っていた疲れゆえかミネルバの自室で腐っていたシンだが、「先の戦闘で生き残れたのは間違いなくシンのお陰だった」とカミーユに言われ、自分が強くなれたことを実感する。
そして食堂では同じミネルバクルーはもとより、エイジたちグランナイツやキラケンなどゴッドシグマの面子までもが口々にシンの殊勲を讃えており、彼はこそばゆそうにするのだった。
一方で、先ほど合流したアムロやクワトロは、覚醒したシンの戦いぶりが向かってくるもの全て敵だとみなすような危ういものだと感じていた。
314スーパーロボット大戦Z:2010/02/10(水) 21:34:46 ID:B015DZIF0
太平洋19話「よみがえる翼」

所変わってプラント首都。デュランダル議長の前に現れたのは、『SEED』以来2年ぶりにZAFTの赤に袖を通したアスラン・ザラであった。
少し前まではオーブ国家代表カガリのボディガードとして偽名を使っていたが、ブレイク・ザ・ワールド以来激変する世界を見ていることしか出来ない歯がゆさを抱いていた彼は、恥を忍んでZAFTへの復帰を決意していた。
そんな彼に対しデュランダルはエリートの証である赤の制服を贈り出迎えたのであった。
またデュランダルは、SEED世界での先の大戦後失踪したカリスマ的アイドル、ラクス・クラインの替え玉として設えられた少女、ミーア・キャンベルを紹介する。
民衆を慰撫するためには、ニセモノでもラクスの力が必要なのだと言う。

ところで本物のラクスはと言うと、オーブに身を隠していた。プラントの言い分からすれば、彼女はZAFTの新たな力たるMSフリーダム、その運用艦である新造艦エターナルを第三者に流した国家反逆者であったためだ。
そのオーブも新連邦のお先棒を担ぐことで中立を放棄したため、ラクスは隠れ場所を失ったことになる。
それは先の大戦の終結に貢献しながらも、国家の論理で言えば地球連合軍からの脱走兵であるマリュー・ラミアス(SEEDより続投。アークエンジェル艦長)らにとっても同じことだった。
彼女らは共にオーブを脱出すべく準備を進めていた。

が、そんなラクスを襲ったのは、御荷物の「本物」を消すためにデュランダルが送り込んだ刺客であった。
さらに新連邦の兵器群までもが出港準備中のアークエンジェルに迫る。
そのとき現れたのが、前大戦の英雄の1人キラと愛機フリーダム。アークエンジェルらを守るべく再び戦う決意をした彼はいきなり「SEED」技能解禁状態に。

その頃、オーブでは何故か宰相の息子ユウナとカガリの結婚式が行われていた。(オーブが連邦に与したことを、親連邦的なセイラン家と国家代表との結婚で対外的に証明するためか、それともユウナの個人趣味?)
が、そこへ新連邦の連中を蹴散らしたフリーダムが迫り、ビビりまくるユウナを尻目にカガリを拉致してしまう。国家反逆罪の上塗りでは…。
そこへ出航したアークエンジェルも現れ、新連邦・オーブ連合の敷いた防衛線を強行突破にかかる。さらに結婚式の邪魔を「砂漠の虎」に依頼されてきたゲッコーステイト、またオーブの様子を見に来たGX及び主人公も合流し、
連邦の陣形が撹乱させられている隙にアークエンジェルはオーブの領海を辛くも抜け出す。好きなこと頼んでおいて挨拶抜きで飛び去る一行に、ゲッコーステイトのマシューは「まさにフリーダム!」と呆れるのだった。
連邦の後続が来る前にゲッコーステイトと主人公一行もオーブを脱出する一方、花嫁を奪われたばかりか無法者にかき回されたユウナはとんだ赤っ恥をかくのだった。

その頃、ミネルバ・アーガマには先ほど発ったアスランが合流し、自らとタリア艦長がある程度現場の判断で行動できる権限(FAITH)を与えられたことを告げる。
特別権限を与えられたミネルバは地球圏での遊撃部隊として新連邦と戦うことになる。
そして彼らは先にガリアへ渡ったアイアンギアー他と合流し、マジンガー・ゲッターをはじめ元祖スーパーロボット達の協力を取り付けるべく日本を目指す。
またアスランは複隊早々、シン達ミネルバのモビルスーツ隊の隊長になることに。
315スーパーロボット大戦Z:2010/02/10(水) 21:54:52 ID:B015DZIF0
合流20話「ウソのない世界」

キングビアル・アイアンギアー・グローマ・キングゲイナー組・ミリシャ組と、ミネルバ・アーガマ・グランナイツ・ゴッドシグマ・バルディオス組はシベリアのある地点で合流を果たしたが、
そこには買い物のためにグローマとの接触を図っていたゲッコーステイトが現れた。一同は「なんかの運命じゃないのか」と呟くよりなかった。

タリアや兵左エ門、ブライトといった各勢力の重鎮が今後の彼らの行動について会議をする最中、青少年達は本物の雪に目を奪われ、或いは懇親会をかねて雪合戦に興じていた。
結局レントンやガロードらのチームがゲイナーやロランたちのチームを下したのであったが、自分だけの力で勝ったわけじゃないのに調子付いたレントンは
基本インドアのゲイナーをバカにするが、それがアデット(キングゲイナー)の目に止まり「うちの生徒にそこまで言うくらいなら根性見せてみろ」とばかりに連れて行かれる。
またゲイナーも名誉挽回のチャンスと言われて引っ張り出され、他にもガロード、ジロン、桂と、興味本位で主人公やゲインとかもついて行くのだった。

ロボットもろとも連れて来られたのは雪原。アデットらはここで「スカイフィッシュ」なる生物を捕まえる作戦に出る。
ゲッコーステイトの求める、LFOや月光号が飛ぶのに必要な「リフレクションフィルム」の原料として必要であり、持って来ればグローマが高く買ってくれるのだと言う。
スカイフィッシュが「楽しい気持ちに引き寄せられる」と聞いていたので、作戦メンバーは各々楽しいことを考えはじめたが、どうしたことかそれが他のメンバーにだだ漏れする事態が発生する。
驚いた一行によってあぶり出されたのは、シベリア鉄道の「氷の運行部長」ことカシマル・バーレ(キンゲ)と彼の操るオーバーマン、プラネッタだった。

空耳したジロンとチルによって「ウンコ部長」とストレートに品のないあだ名を貰ってしまったカシマルだが、プラネッタの持つオーバースキル(人の考えてることを拾って他人や自分にバラす)のせいでまともな戦いにならない。
そして周りのザコどもにも攻撃がうまく当たらず、苦戦を強いられるところで飛び出て来たケジナン・タッドはいきなりアデットの機体に組みかかりプロポーズ。
だがそこで恋愛がどうこうが苦手なカシマルが怯んだのを見たゲイナーは「どうせ聞こえるんなら聞かせてやるさ!!」と腹を決め、何を始めるか…と思ったら、
この場にいないサラ・コダマに対していきなり愛の告白を大声で叫び始めた。これがカシマルの精神にクリティカルヒットする。
でもってそれはプラネッタのオーバースキルのせいで、救援に向かっていた残りのメンバー、もちろんサラにもまる聞こえで、周りからさんざん冷やかされるハメに。
で、その場にいた一行が好き勝手叫ぶのに耐えられなくなったカシマルがオーバースキルを切ってしまう。これでシリアスに戦いが出来る、と思いきや今度は逆にカシマルが追い詰められる。
そこへちょうど残りのメンバーの救援と、シベ鉄側の増援が同時に到着し、総力戦となる。
が、何か助けに来た味方が口々に決意表明を始めたのを聞いて、ようやくゲイナーは仲間にも心の叫びがダダモレだったのに気づく始末だった。

戦闘後、赤面しまくったサラから思い切り叱られそうになるゲイナーであったが、先の暴言を引っ込めて「ゲイナー兄さん」と呼んで来たレントン(調子いいなあ)に免じて何とか許してもらえた。
しかもゲイナーの大告白が奏功したようで、その場にやたら大量のスカイフィッシュが押し寄せてきたため、捕獲作戦も成功を収めたのだった。
ただ、ゲインが今まで操っていたガチコはカシマルとの戦闘でガタが来てしまい、後に知り合いのツテで手に入れたパーツを利用して大改装することになった。

その後のブリーフィングにて、ここに集った勢力が大同団結して日本へ向かうことが発表され、その一団の名称は「Z Emergency Union of Terrestrial Human」(地球人類緊急救援連合)、略称「ZEUTH」と名づけられる。
Zの字にはXでもYでもない第三者の連合であり、不安定な世界や異星人などから人類を守る最後の砦としての意味合いもこめられていた。
しかしそれは、連邦に賛同できない宇宙移民や、独自の戦力で異星人と戦うチーム、いずれの派閥にも属さないアウトサイダーらによる寄り合い所帯である。
当然彼らにも本来の目的があり、その目的とZEUTHの結成とに矛盾が生じれば空中分解の可能性もないとは言えない危うい結びつきであった。
(続く)
316テイルズ オブ グレイセス ◆l1l6Ur354A :2010/02/11(木) 00:13:57 ID:zNVeKYGU0
グレイセス投下します。


用語解説

原素(エレス)
 世界のあらゆるものを構成するエネルギーで、生命が活動するのに必要不可欠。
 必ず火・風・水のいずれかの属性を備えている。
W石(クリアス)
 原素を吸収し、ためておける石。
大W石(バルキネスクリアス)
 大きなW石で、世界に3つ存在する。
 星の核から生まれる原素を吸収して安定させ、周囲に拡散させる働きを持つ。
星の核(ラスタリア)
 原素が生まれる場所のことで、星の中心にあるとされる。
 すべての原素はここから生まれ、大W石へと流れていく。

ウィンドル
 大W石・大翠緑石(グローアンディ)の恩恵を受ける緑豊かな国。
 各街を領主が治め、それらを国王が統べている。
ストラタ
 国土の大半が砂漠に覆われているが、大W石・大蒼海石の加護によって水不足に悩むことはない。
 国民の投票によって選ばれた大統領が国を治め、訓練の行き届いた強力な軍隊を有す。
フェンデル
 つねに雪が降る極寒の国。大W石・大紅蓮石を持つが、力の抽出が難しく有効利用には至っていない。
 総統が国を治める軍事国家であり、ウィンドルを狙って長年にわたり戦争状態にある。
317テイルズ オブ グレイセス ◆l1l6Ur354A :2010/02/11(木) 00:15:13 ID:zNVeKYGU0
空を海で覆われた世界、エフィネア。
そこではW石と呼ばれる物質に含まれる原素を用いた文化が栄え、
ウィンドル・ストラタ・フェンデルの三国が互いに国力を拮抗させながら存在していた。

ウィンドルの辺境、ラント領領主の息子であるアスベルは、王都の騎士学校にて騎士になる訓練を積んでいた。
しかし、ラント領主である父の訃報を聞いて至急ラントに戻ることに。
ラントは隣国のフェンデルに攻め込まれていたのだ。
ラントでの戦いで窮地に陥ったアスベルを一人の少女が助けた。
その少女は記憶を失っているらしく、アスベルはその少女に「ソフィ」と名を付ける。
その後ラントは、ストラタ軍によって助けられ事なきを得たが、
ストラタ軍少佐でありアスベルの弟でもあるヒューバートによって、アスベルはラントから追い出されてしまう。

王都で、大公と騎士団の一隊が謀反を起こしたと聞き、親友である王子リチャードの元に駆けつけるアスベル。
道中出会った謎の女性パスカルや、幼馴染のシェリアと共にリチャードに協力することに。
無事王都を取り戻し、リチャードは新国王となる。
先の戦いで敵兵に斬りつけられて以来、不穏当な言動が多くなったリチャードに不安と疑念を抱くアスベル。
リチャードがラントからストラタ勢力を排除するために侵攻を考えていると知り、
ラントを戦場にしたくないアスベルは、騎士学校時代の師・マリクを仲間に加え使者としてラントに向かう。
しかし、アスベルの交渉結果を待たずラントに奇襲をかけるリチャード。
激しい攻防の末、リチャードを撃退する。

ラントを慮った姿勢を快く思わないストラタは、ヒューバートに召還命令を出す。
今のラントにヒューバートは必要だと感じているアスベルは、命令撤回を嘆願すべくストラタへ行くことに。
ストラタのラント進駐が大W石の不調によるものであり
その解決が召還命令撤回につながると知ったアスベルは、パスカルの知恵を借りて大W石を復調させる。
しかしそこにリチャードが現れ、大W石の原素をすべて吸収していく。
報告のため、ストラタ大統領の下に赴く一行。そこにはなんとヒューバートもいた。
ヒューバートの報告によると、リチャードはウィンドルの大W石の原素も吸収していったというのだ。
アスベル達はフェンデルの大W石も狙われると考え、フェンデルに向かうが
結局守り切れず、リチャードはすべての大W石の原素を吸収してしまった。
318テイルズ オブ グレイセス ◆l1l6Ur354A :2010/02/11(木) 00:16:31 ID:zNVeKYGU0
大W石の大元である星の核があるという孤島に向かったリチャード。
もし星の核の力が失われてしまえば、星から生命が枯渇してしまう。
アスベル達もそこへ向かうが、そこにいたリチャードは既に人の体ではなくなっていた。
リチャードはソフィのことを「プロトス1」と呼び、致命傷を負わせる。
視力を失い、薬も効かないソフィの体。パスカルはソフィが人間ではない可能性を示唆する。
そこでアスベル達は、大昔つくられたシャトルでエフィネアの外の星、フォドラへ行くことに。

フォドラでアスベル達は、そこで生まれたラムダという生命体にリチャードが寄生されていること、
ソフィはラムダを倒すためにつくられたヒューマノイドであることを知る。
ソフィを治療し、星の核と融合するつもりだというラムダを止めるためエフィネアに戻る一行。
ラムダがつくった巨大繭を破り、中へと突入する。
ソフィは自身に与えられた対消滅という力で、命と引き換えにリチャードを消滅させようとするが失敗する。
それを見たアスベルは、ソフィもリチャードも救う決意を改めて固める。

星の核でのリチャードとの戦いで、ラムダはリチャードから分離する。
そのまま消滅するかと思われたが、眠るだけでまた復活するだろうというソフィ。それでは意味がない。
ソフィは再びラムダと対消滅しようとするが、アスベルがそれを制止する。
アスベルはラムダを自分の体に寄生させ、共に生きようと決めるのだった。
アスベルの中で眠りにつくラムダ。ソフィが感じるラムダの波動は、以前のそれとは違っていた。
これは、消さなくてもいいラムダ・・・。

   おわり



簡易版以上です。
詳細版はまた書きためたら投下します。
319ゲーム好き名無しさん:2010/02/11(木) 01:50:31 ID:kNAhm59W0
エスプガルーダ 1について知ってる方がいたらお願いします
320スーパーロボット大戦Z:2010/02/11(木) 09:29:17 ID:Y079xFHM0
続きです。

セツコ21話「残されるもの」

トビーとセツコはカミーユを伴い、デンゼル隊長を殺した男、アサキムの情報を求めUNの端末にアクセスしていた。
ZAFTやエマーンの行商にもそれらしい情報が引っかかっていない以上、不特定多数の人物が出入りするUNにすがるより手段がなかったのである。
しかし、そのアサキムが自分たちを付けねらう理由がわからない。彼らの操るバルゴラが目当てとも思われたが、旧地球連邦の試作機にそれほどの戦略価値があるかどうかは疑問でもあった。
或いは何か秘密があるのでは、と思って風見博士らにバルゴラの精密な調査を依頼する一方で、トビーたちはアサキムを追うことにしていた。

カミーユたちが帰った後も情報収集を続ける2人だが、カシマルとの先の戦闘でトビーへの想いをつい叫んでしまったセツコは、2人きりになってしまって気が気ではない。
そのことに気づいたトビーもまたバツの悪そうな顔をしたものの、「自分にそういう気持ちを持っていたのは嬉しかった」と曖昧に言葉を濁す。
そんな微妙な雰囲気の中、UNを使ってアサキムから直接2人に呼び出しがかかるのだった。

アーガマの格納庫では風見とジュリィがバルゴラの調査をしていたが、「パイロットの技量を確実に再現する追従性の高いマシン」という以上の特徴は見当たらなかった。
ただひとつブラックボックスがあるとすれば、バルゴラ自身ではなくその武装に何かがあるようなのだが、それを話す前にトビーとセツコが格納庫に駆けつけ、バルゴラを発進させてしまうのだった。

彼らの到着した先にはアサキムはおらず、代わりに久々のチラムが登場する。セツコも彼らの理屈では特異点であり捕獲対象であったため彼女らに襲い掛かってくるが、
隊長の敵討ちに燃える2人の敵にはならなかった模様。だがそこへ本命のアサキムと、謎のカラス型メカが出現する。
彼はデンゼルの死について「彼は死ぬために存在していた」というようなことを言ったため2人を激昂させる。
そこへZEUTHのメンバーも合流し、カラスを引き受けることに。

乱戦のさなかアサキムを追い込んだセツコとトビーであったが、それは「弱ったフリ」で、逆に逃げられない間合いまで誘い込まれた2人は諸共に撃ち落とされてしまう。
セツコは半壊した機体から放り出されるに止まったがトビーへの攻撃は動力あたりを直接貫通したようで、彼はバルゴラ2号機もろとも爆死してしまった。
デンゼルに続いてさらに仲間を失ったセツコに追い討ちをかけるがごとく、「さらなる悲しみと絶望を君の体に刻む」と言いつつアサキムは彼女を痛めつける。
そこへ出てきたのはレーベン大尉と彼の駆るカオス・レオー。調教(?)を邪魔されたアサキムは「その身も心も僕に捧げろ」とセツコに言い残し逃げるが、
追おうとするZEUTHを突然出てきたランドが阻み「兄弟の邪魔はさせねぇ」とばかりに襲ってくるのだった。

何とかカラス及びガンレオンを退けたものの、トビーの死はZEUTHのメンバーにもショックを与えた。特に崩壊前の世界から付き合いのあった勝平、甲児、闘志也たちは悲嘆にくれるより手がなかった。
また、グローリー・スターのうちでただ一人残されてしまったセツコは泣くことしかできず、成すべきことのために強くなれとレーベンたちから励まされてもうなずくことができなかった。
アムロは破壊されたセツコとトビーの機体パーツを組み合わせればバルゴラを修復できるだろうと言うが、それに乗って戦い続けるか否かはセツコ次第とも告げその場を去る。
残されたセツコは亡き2人に今日だけ泣かせてと言い、心が晴れるまで泣き暮れるのだった。(なお、トビーの遺体は回収されなかった)
その後、アサキムとその仲間らしい女ツィーネ・エスピオ(オリジナル)がなんか意味不明な言葉を交わしまくるが、要はセツコを徹底的に絶望に陥れる算段である。
321スーパーロボット大戦Z:2010/02/11(木) 09:39:53 ID:Y079xFHM0
第22話「自分だけのエクソダス」
ZEUTHに接触してきたレーベンから、新連邦が旧地球連合系の特殊部隊「ファントムペイン」を対ZEUTH用に再編し、その指揮に「木星帰りの男」パプティマス・シロッコ大佐が任じられた、という情報が告げられた。
また、対ゲッコーステイト用に組織されたもう1つの特殊部隊「アゲハ」は単独行動を取っているようだが、現状ゲッコーステイトがZEUTHに混じっている以上敵も共闘を図る可能性があり油断は出来ないのだった。
驚いて詰め寄ってくるエルチとシャイアにビックリしながら、双方まだ目立った活動はしていないので当座のところは安心してもいいと言うレーベン。
そんなレーベンがただ1人敬愛し、恐怖の対象とならない女性が、彼らカイメラの司令であるエーデル・ベルナルであり、彼女は来るべき決起のために先のカオス・レオーのような独自の力を蓄えているのだという。

不安要素こそいくつかあるものの、目下の目的であるエクソダスはそろそろ終わりに近づいていた。(まあ原作より戦力が圧倒的に大きいから邪魔も少ないだろう)
が、ゲイナーはゴールが近いという感慨には浸れずにモヤモヤしたものを感じ続けていた。

一方、運行部長カシマルやシベ鉄警備隊の面々は、エクソダス一行をシベリアから突破させたら手出しできなくなるため、最終防衛線をしき不退転のつもりで待ち構えていた。 そんな中でも下っ端組の士気は如何せん低いものがあるのであった。

そういうわけでエクソダス一行を護衛するZEUTHとシベ鉄警備隊、およびそれに雇われたブレーカー連中との総力戦が始まるのだが、その戦闘の最中タマゴのようなオーバーマンが乱入してくる。
シベリア鉄道総裁、キッズ・ムント秘蔵のオーバーマン乗り、シンシア・レーン(キンゲ)と彼女の操る「ドミネーター」である。その姿を見てキッズ総裁に監視されていると焦ったカシマルは、調子の悪いプラネッタで無理やりにオーバースキルを発揮させる。
狙われたのは、愛機が改装中のゲインに代わってゲイナーのサポートに回っていたガウリで、彼はプラネッタの影響で今まで伏せていたことをバラしてしまう。
かつてゲイナーの両親はエクソダスに強硬に反対していたが、推進派の手によって血祭りに上げられていた。 その手を下したのがガウリだったのである。

突然両親の死に関する事実を知らされたゲイナーは逆上してガウリに襲い掛かろうとするが、そこで新たな機体「エンペランザ」の完成したゲインが止めに入る。
両親を殺したガウリと一緒には戦えないとごねるゲイナーだが、「自分のためにエクソダスの決着をつける気なら従え」と言われ、不承不承ながらガウリ、およびゲインと組む。
ちなみに、この時点では誰も知らないがシンシアはゲイナーが以前ゲームで破った相手と同一人物で、遊びの続きをしたくてゲイナーばかり追いかけてくる。

だが、総力戦の最中に堕天翅が横槍を入れてきたために、興が削がれたらしいシンシアはさっさと帰ってしまい、取り残された警備隊一同も追うように撤収する。
彼らの出現、及びシベ鉄が帰ってしまったことで過剰に気分が高揚するゲイナー。オーバーマンが堕天翅に強く反応するらしかった。

堕天翅たちの接近に次いで飛んでくるのがあったので、すわアクエリオンか…と思ったら、ずいぶんと遅ればせな登場となる、流竜馬はじめ『ゲッターロボG』の面々と、新たに戦闘用として造られたゲッターであった。
そのゲッターチームは、日本を守るのに力を貸してもらうべく、ZEUTHとの接触を図ろうとしていたようだが、そのZEUTHがちょうど堕天翅と戦っていたため加勢することになった。

結局、ウルグスクのエクソダスは(原作よりよほど早く)成功したのであったが、ゴールインと言われてもまったく実感がわかない上、直前に親の敵が判明してしまい余計モヤモヤしてしまうゲイナー。
成功は成功であり、街ごと引っ張られてきた民衆はお祭り騒ぎを始めるのだが、ゲイナーはガウリの所業を許す気にもなれず、と言って親の敵を討つ気にもなれず、くすぶった気持ちを抱えたままであった。
そんな時、ジロンやガロードらから「自分のゴールを探してエクソダスを続ければいいんじゃないか?」と言われ、彼らと一緒に旅を続けることを決める。
その旅に請負の仕事を終えたゲインに、サラやガウリら元自警団の面子、いつの間にかガウリに惚れてたアデットはともかく、元々はウルグスクから人質代わりに連れ出したはずのアナ姫までついていくと言うので、結局キンゲ組がほとんど丸ごと据え置きになるのだった。
322スーパーロボット大戦Z:2010/02/11(木) 09:48:43 ID:Y079xFHM0
23話「百鬼の挑戦状」

かつて同じ世界で共に悪と戦っていた甲児(マジンガーZ)とリョウ(ゲッターG)がついに再会した。しかし、ゲッターチームの1人であった巴武蔵は、
敵「恐竜帝国」との決戦で特攻して散ったという。そのとき彼らに協力していた剣鉄也(グレートマジンガーのパイロット)も、ムサシを死なせた己を不甲斐なく思い行方をくらませていた。
そして、今のリョウたち操るゲッターGは世界が混じり合った後新たに開発され、車弁慶が迎えられ新生ゲッターチームの誕生となったのである。
さて、そんな彼らを迎え入れてZEUTHが向かう日本は、一時は新地球連邦のもとに入ったものの突如独立し、国境を封鎖しつつ帰るところのない人間をかき集めているという。
それと同時に「百鬼帝国」といわれる、日本を狙う新たな敵が現れたのである。

所変わって日本、リョウたちが所属する早乙女研究所、つまりゲッターを開発したところである。そこでは久々のロジャー・スミスとゲッター線研究の権威・早乙女博士が対峙していた。
ロジャーは日本政府の代理人として研究所の接収の交渉に来たのであるが、早乙女はゲッター線を政府に売るわけにはいかないと要求を突っぱねた。
政府はマジンガーZを造った光子力研究所やグレンダイザーのいる宇宙科学研究所にも接収の代理人を送り込んでいるという。

そこへ、研究所の接収を強行するために日本政府のモビルスーツが接近してきた。それを防ぐために立ちはだかるのが、何故か特訓と称して日本に密入国させられていたアクエリオンだった。
しかし、世界崩壊前の初陣以来戦闘できなくなっている麗花が不動司令の意向でヘッドにされており、ほとんど能力の発揮できない状況。
麗花曰く「不幸を呼んでいる」ということで敵の攻撃に当たりまくりながらなんとかモビルスーツは辛うじて退けたものの、弱っている麗花を狙って堕天翅の兵器まで出てくる。
またその裏で、堕天翅の出現に焦って本隊との連絡を取ろうとする要人がロジャー・スミス、及び11話以来出てきたシュバルツ・バルトによって正体を暴かれる。

その正体は百鬼帝国の戦士独眼鬼で、自分の手勢である百鬼ロボを率いて研究所に襲ってくる。しかしそれを阻むように現れたのは、シュバルツが操るビッグデュオ。
何とそれが現れた途端に怯え始めた堕天翅はシュバルツの命令に従い百鬼帝国と戦い始めたのである。
堕天翅の兵器を操り「この世界の破滅と再生こそがこの世の真実だ!」と呵々大笑するシュバルツに立ち向かい、ロジャーがビッグオーを呼ぶ。
だが鬼と堕天翅の戦いに巻き込まれ身動きの取れなくなった麗花とアクエリオンにケルビム兵が迫り絶体絶命に。
自分が戦ったらまたみんなが不幸に、と震える麗花だが、「お前の言う不幸なんて、仲間が傷つく程度のものなのか! リョウたちだってダチが死んじまったって戦ってるんだ!」とのアポロ、
「君が戦わないことが世界を不幸に落とすことだ!」とのシリウスの喝を受けてなんとか自分を取り戻す。
「逃れられないならこの不幸をどこまでも極めてみせる」と開き直った宣言ともに、襲ってきたケルビム兵を返り討ちにする。 (不幸最底拳の代わり)
不動司令曰く「不幸のどん底、それを貫く力…まさに底なしの不幸!」とのことだが「不吉な言葉なのに不思議と力強い…!」とロジャーをなんだか驚嘆させる。

その後ようやくゲッターチームに先導されてZEUTHが到着、日本で鬼退治という妙なシチュエーションに感心しながらも百鬼及び堕天翅と戦う。
ビッグデュオを落とすと堕天翅の勢力、メカ独眼鬼を落とすと百鬼の勢力が撤退し、研究所を守り抜くことに成功する。
だが、そこへ半壊状態のボスボロット(グレートマジンガー)に乗って大怪我をしたボス(同じく。これでも正式名称)が現れ、
「光子力研究所が百鬼帝国に制圧されてしまった」と急報を告げるのだった。

戦闘後、早乙女の娘ミチルによって回収された政府の兵士を風見博士らが分析してみると、既に百鬼の兵として改造されていたことが明らかとなった。
彼ら百鬼帝国は収容した民間人を改造して戦力にし、一方で政府の人間に紛れ込むことにより内側から日本を握っていたのである。
その狡猾な手口に怒りすぐにでも百鬼を打倒しようと叫ぶ甲児だが、ボスから弟のシローやガールフレンド(?)弓さやかも人質に取られたことを告げられ、まずは研究所を取り戻すことからと思い直すのだった。
323スーパーロボット大戦Z:2010/02/11(木) 09:58:40 ID:Y079xFHM0
24話「光子力研究所奪還作戦」

不動司令の一存でアクエリオンはZEUTH預かりの身となった。あくまでZAFTの軍属ではなく、地球のために戦うというZEUTHの一員となるのである。
ゲッターも合流したZEUTHは光子力研究所の奪還に向かったが、恩人たちが捕まってると知ったら居ても立ってもいられない甲児は単独で発進してしまう。
しかし、それを研究所の防衛システムとバリアに阻まれ、さすがのZEUTHも撤退を余儀なくされるのだった。

「パリンと割れる」という悪評のあった光子力研究のバリアだったが、旧世界での戦いでそのバリアも大幅に強化されており、それが敵の手に落ちたとなるとその堅固さは抜き難いものとなっていた。
(旧スパロボじゃ敵が乗っかっただけでパリンと割れたくせに・・・)
甲児が思いついた最後の策は、小型円盤TFO(グレンダイザー)の運動性能で研究所の防衛線を掻い潜ることだったが、的が小さいだけに当てられたらおそらく死ぬだろう。
ほとんど特攻のつもりで準備を進めていた甲児に語りかけてきたのはマリン。無謀でも恩人たちを助けるためにもやるんだと言う甲児に、彼は
「俺はひょっとしたら地球人のバカさ加減を笑いものに来たかもしれないんだぜ」と悪ぶって見せたものの、本心じゃないことをあっさり見破られる。
彼の本気に触れたマリンは、オリバーたちに「異星人に甲児の覚悟の程が分かる物か」と茶化されたところで動じないのだった。

研究所では百鬼帝国の元帥ヒドラーが、さやかとシロー(甲児の弟)を人質にとりつつ、弓教授にマジンガーZの居所を吐かせようとしていたが、
同じく百鬼の一員鉄甲鬼は人質によらずともマジンガーは見つけてみせると言いヒドラーに譲歩させる。
だがそれはさやかたちを助けたのではなく、人質が生きていたほうが好都合であるためで、また彼は自ら作った百鬼ロボでゲッターを倒すことしか頭にないのだった。

そこへ不退転の覚悟を胸に再び研究所へ現れたZEUTH。防衛システムの砲撃を他のメンバーがひきつけつつ、甲児がバリアへ突っ込もうとするがさしものTFOでもシステムを振り切れない。
が、苦戦する甲児の横で第三の影が研究所に突っ込んでいった。それは行方知れずとなっていた剣鉄也とグレートマジンガーだった。
彼はグレートブースターの最高速でそのままバリアに突っ込んで無効化し、美味しいところを持っていってしまったのである。
慌てた独眼鬼は百鬼ロボを出して直接応戦するが、闘志奮えたつZEUTHの敵にはならなかった。
その最中研究所内部へ突っ込み、人質らを解放する甲児だったが、逆にヒドラーに撃たれ窮地に立たされる。
堪りかねたさやかがマジンガーの隠し場所を叫ぼうとしたところ、再び駆けつけた鉄也によってヒドラーが追い詰められたため甲児たちも脱出できた。
満を持して現れたマジンガーZに甲児がパイルダーオンし、24話にしてようやく御三家が勢ぞろいした。
(ちなみにマジンガーの在り処は、いつも発進するときに出てくる研究所のプール。それも見つけられなかったヒドラーと鉄甲鬼は間抜けなんだろうか?)

なおも食い下がる独眼鬼を甲児、鉄也のダブルマジンガーコンビで撃退したが、そこへ駆けつけたのは鉄甲鬼と、ゲッターを研究して自ら作ったメカ鉄甲鬼で、
科学者の矜持にかけてゲッターを倒すと挑みかかってきた。だが、リョウから「俺たちの大切なもののためにも、お前の自己満足に負けてなるか」と喝を受けたために彼の心に迷いが生じ、退くことに。

百鬼の目的が日本の超エネルギーを手に入れることにあったと分かり、そんなことさせるかと息巻く甲児であったが、政府に溶け込んでいる敵をどう倒したものか方法は分からない。
しかしそこに出てきたのは久々のサンドマン。彼は自分のコネで政府内に紛れ込んだ百鬼帝国の要人リストを洗い出し、次の戦いに向けての準備をしていたのだった。

一方百鬼の本拠地でも、ZEUTHがこそこそと振舞っているようなら正面から叩き潰すと準備を進めていたが、一方でゲッターとの直接対決にこだわる鉄甲鬼を百鬼の大帝ブライは見捨てるつもりでいた。
さらに彼らは時空崩壊をもたらした謎の力についても、独自に追跡しているようで、さらなる手がかりを得るため堕天翅の動向を追っていた。
324スーパーロボット大戦Z:2010/02/11(木) 10:43:33 ID:Y079xFHM0
決戦に備えている早乙女研究所では、何故か鉄也と雷太、ついでガウリが監督してトレーニング中だった。
もともとはアクエリオン面子の特別訓練だったが、見物にきた他のメンバーもついでで巻き込まれているようだ。
ちなみに主人公がランドの場合昨晩ゲインやホランドら壮年組と酒盛りに興じた結果二日酔い軍団と化して女性陣からフルボッコにされ、
セツコの場合は運動ではなくてシミュレーターでの戦闘訓練に没頭し、年少組に根つめ過ぎではないかと心配される。
そんなトレーニング風景から抜け出して一人バラと戯れるシリウスだが、彼の心には「或いはアポロニアスの生まれ変わりかもしれない」というアポロへの嫉妬から来る殺意が宿っていた。

さて、首都東京では人間に化けた独眼鬼、及び政府の主だったメンバー(百鬼がなりかわってる人たち)が集まり、ZEUTH降伏の前祝いパーティーを行っていた。自分たちを囮にZEUTHを誘い込み、降伏を勧告することで正式に日本の敵として叩き潰す腹だ。
だが、そのパーティーの給仕を行っていたのは、執事風の見たこともない紳士、サンドマンとこのメイド軍団、あとロジャー・スミス邸にいた執事のノーマンだった。
そこにZEUTHの本隊も到着し、お約束通り降伏勧告をスルー、ここに百鬼帝国との決戦が始まった。だが前線指揮の鉄甲鬼は自分でゲッターを倒すことに相変わらず固執する模様。

そこへ乱入してきたのは堕天翅の軍団。しかもケルビム兵のような人形ではなく、堕天翅本人が乗っているケルビム兵「イスキューロン」がいた。
現れたのは、戦いに生きる天翅なので戦翅(センシ)を称する両翅(モロハ)。自分の他に戦翅の生き残りがなく、戦う機会がないことに業を煮やし自ら出てきたのである。
堕天翅本人が出てきたと聞いて黙っていられないアポロはシリウスの静止も聞かずに突貫するも返り討ちにあう。
その衝撃でシルヴィアは失神、シリウスはアポロへの嫉妬で周りが見えず妹を傷つけたとして茫然自失となり、アクエリオンは戦闘不能に。
そこにさらにヒドラー元帥指揮するメカ要塞鬼が現れ、次いでヒドラーが出したのは、鉄甲鬼の設計図を勝手にコピーしたメカ鉄甲鬼軍団。
科学者のプライドを踏みにじられた鉄甲鬼は激怒しヒドラーに叛旗を翻すことになった。

ケルビムイスキューロンを追い詰めても自己再生能力で回復されなす術がないZEUTH、撤退の選択肢すらちらつき始めたが鉄甲鬼は刺し違えてでもヒドラーを落とすつもりでいる。
そこへ突然現れた不動は「奴は自分の中の意志を力と変えている、だから強い」と言い、またシリウスに「その嫉妬の心もエネルギーに変えろ」と説教をかます。
その不動の一喝で復活したアクエリオンメンバー。新技披露…なんだが、それが、シリウスが持ってた嫉妬パワーで嵐を呼んで大回転しながら敵をバラ細工にしてしまう「嫉妬変性劍」
及び、アポロとシリウスが対抗意識むき出しで殴りあったら完成した「無限交差拳」…。(ちなみに前者は「ゼーロテュピアー・グラディウス」、後者は「むげんクロス」と読みます)
この勢いだけで出来たような技にやられた両翅は「いつか貴様ら生命の樹の一部にしてやる」と言い捨てて去っていく。
また、ヒドラーも秘密兵器のメカ要塞鬼を受領して強気だった割には、それが追いつめられるとあとのことを独眼鬼に任せすごすごと撤退するのだった。

(ここで条件を満たしていると、最後にゲッターチームと鉄甲鬼の一騎打ちが起こり、勝つと鉄甲鬼及びメカ鉄甲鬼が加わるが、時間切れ引き分けか一騎打ちの条件が整っていない場合去っていってしまいます。)
パーティーに参加していた政府の連中は酒に酔わされたところを捕らえられた物の、「ブライ大帝万歳」と叫び自爆してしまう。
得られたのは、百鬼帝国がブライ大帝のもと鉄の規律で動いている事実と、彼らの本拠地が移動可能な要塞であるであろうということくらいだった。
そこへレーベンと、日本の治安回復を一任されたカイメラ隊の一人、シュラン・オペル(オリジナル)があいさつに訪れ、日本はカイメラ主導のもと治安回復を図ることとなった。

しかし、その時あらわれたのはジャミルとホランド。元より流れ者であった彼らは、このままやっていると本格的にZAFT対新連邦の戦いになることを危惧し、別のルートへ向かうことを告げてきた。
戦争とは別の目的を持つアクエリオン、ゲイナー一行、グローマ、アイアンギアーらも、この機会に別働隊を結成し、ゲッコーステイトと共にZEUTH本隊と別れることになった。
325スーパーロボット大戦Z:2010/02/12(金) 12:04:53 ID:DInpunOy0
解説…ZEUTH本隊と別働隊

スーパーロボット大戦シリーズではけっこうお馴染みの部隊分けですが、今回は地上と宇宙とで別の敵と戦う、ではなく、思想信条の食い違いからの分立になりました。
本隊はプラントの意向を受け、新地球連邦に対する独立遊撃部隊のような扱いで戦うメンバー、若しくは異星人との戦いに備え集まった善意の協力者たち。
別働隊は大国同士の戦争に巻き込まれることを嫌い、独自の路線で動く者たちになります。
ゲッターなども善意の協力者サイドのキャラですが、本隊から離れて異星人の動向を追う役割になっています。

ZEUTH本隊のメンバータリアをはじめとしたミネルバ組、ブライトらアーガマ組、甲児はじめマジンガーチーム、
闘志也・ジュリィ・キラケンのゴッドシグマチーム、兵左衛門を筆頭にした神ファミリー、ロランなど∀組、斗牙たちグランナイツ。
頭脳役となるのはゴッドシグマから風見博士。

別働隊のメンバーはホランドたちゲッコーステイト、ジャミルらフリーデン、ジロンたちザブングル組、ゲイナーはじめキングゲイナー組、
シャイア達ファクトリー、ゲッターチーム、マリンなどバルディオスチーム。
フリーデンのテクス医師や月光号のミーシャなどここにはお医者様が多い。

主人公がセツコの場合は本隊に加わり、ランドの場合は別働隊に加わることになります。
ここからは26話から40話までの相当長い分岐になります。
(続く)
326ゲーム好き名無しさん:2010/02/13(土) 23:52:35 ID:d0oSQRkd0
DSの「ツキビト」をお願いします
327ゲーム好き名無しさん:2010/02/14(日) 19:59:38 ID:OyFT0BX10
PSP キングダムハーツバースバイスリープをお願いします
328ゲーム好き名無しさん:2010/02/14(日) 21:17:35 ID:Yw+/+CdM0
>>327までをWikiに収録、未解決リストに反映しました。

>>278
PSPの「とらドラ・ポータブル!」のことでしょうか?
329ゲーム好き名無しさん:2010/02/14(日) 21:34:48 ID:FQZI5ux90
Xbox360 の STEINS;GATE をお願いします
330ゲーム好き名無しさん:2010/02/14(日) 21:36:13 ID:FQZI5ux90
と思ったらギャルゲの方にあるみたいなので取り消します
ごめんなさい
331ルーンファクトリーフロンティア:2010/02/15(月) 22:23:09 ID:/J9rhhIJ0
>>328
乙です。自分の書いたものが保管されるとやる気出てきますね。

というわけでルーンファクトリーフロンティア続き投下します。
332ルーンファクトリーフロンティア:2010/02/15(月) 22:26:33 ID:/J9rhhIJ0
家に到着すると、ミストはラグナにボロのじょうろとクワ、そしてカブの種を渡すと去って行った。
一段落ついたのでステラの元を訪ねると、宿屋のターナーにタケノコを渡して欲しいと頼まれる。また、その時更に話しかけると、時計台の前に妙な草が生えたという話を聞ける。
宿屋を訪ねると、ターナーの娘のユーニが出迎えてくれた。その後ターナーにタケノコを渡すと、今度は鍛冶屋のガネーシャを呼んできて欲しいと頼まれる。
鍛冶屋を訪ねると、今度はガネーシャに雑貨屋のダニーにツケを返して欲しいと頼まれる。仕方がないのでダニー宅へ。ついでに2階へ行って息子のマルコにも挨拶した。
ダニーの雑貨屋に行くと、またも頼まれ事をされる。思わず
「またですか?」
と言ってしまい、いぶかしむダニーをごまかして、農場のエリックにことづてを伝えに行く。
エリックを訪ね、そこでラグナは初めてことづての内容をきき忘れていたことに気づくが、エリックは内容を察したようだった。野菜の種が欲しかったり、畑について分からない事があったらいつでも来てくれと言われながら、ラグナはエリック宅を後にする。
外に出ると、エリックの家の向かい、ポストの前にぽつんと人が立っていたクロスに挨拶する。彼は家の増築をしてくれるらしい。
333ルーンファクトリーフロンティア:2010/02/15(月) 22:29:42 ID:/J9rhhIJ0
一通り挨拶を済ませたので、ステラの言っていた時計台前の妙な草のもとへ。
大きな時計台の時計はステラが来る前から止まっており、色々な人に見てもらったが駄目だったという。
ちなみに時計台には春の7日に誰か引っ越して来るようだ。(ゲームは春の2日から始まる)

とりあえず、妙な草に水をあげてみる事に。
すると、みるみる大きくなって天まで届く程の大きな蔦になった。登ってみるラグナ。
ちょうどくじら島に降り立てる程の高さだったので、くじら島に降り立つ。
すると、どこからともなく声が聞こえる。なんと声の主はくじら島だった。
曰く、ルーンは大地の恵みによって発生するが、逆にルーンが大地に影響を及ぼす事もあるのだという。
ルーンの影響によりくじら島は意思を持ち、空を浮遊するに至ったのだ。
しかし、最近くじら島をめぐるルーンの量が減っていて、このままではくじら島は意思を失い、大地に墜落してしまう。そうなる前にラグナに原因を突き止めて欲しいと依頼され、快く引き受ける。
引き受けてくれたお礼にと、近くにある石碑に触ってみるよう言われる。
石碑はくじら島が意思を持つ前からあり、不思議な力を感じるという。
石碑には、
「信頼の旋律は12の乙女の心に育つ」
と文章が刻まれており、石碑に触れると光球が出現し、散って行った。
(このイベント以降、ヒロイン候補がたまに鼻歌を口ずさむようになります。)
334ルーンファクトリーフロンティア:2010/02/15(月) 23:08:49 ID:/J9rhhIJ0
くじら島探索をそこそこに切り上げ、5時頃自宅前に行くと、出荷箱の前に少女の姿が。
少女はガルディアの町の雑貨屋の娘、ロゼッタだった。
ラグナが出荷箱に出荷したものは毎日5時にロゼッタが回収に来るらしい。
村にも雑貨屋があるのにロゼッタさんが取りに来ていいんですか?と尋ねると、こういうのは早いもの勝ちだから、との答えが。

そして夜。
酒場に顔を出すとターナーの妻で酒場のおかみさん、リタに会える。
リタはラグナに料理や食材(小麦粉、チョコレート、ワイン等)を売ってくれる。
酒場でお酒を飲んでいるステラに話しかけると、まだオノを持っていないラグナに、自分のお古でよければとボロのオノをくれる。


翌日。
くじら島探索を再開するラグナ。
クワやじょうろを駆使して(ガネーシャの店で武器買ってもよし)モンスターを倒し、洞窟深層にたどり着くと、ガルディアの町で湯屋を経営しているメロディに遭遇。
くじら島から温泉のにおいがしたから探しに来たのだという。
そこの岩が怪しいからこれ使って壊してみて、とハンマーを渡される。
言われた通り岩を壊すと、メロディの予想通り温泉が湧き出す。
メロディはこの温泉でお風呂屋さんやるから来てね♪と言い残し去っていく。
村に戻ると、商業地区に湯屋「アレックスの湯」が開店している。
アレックスとはメロディが名付けたくじら島の名前らしい。
温泉に入るとHP・RP(ルーンポイント。MPみたいなもの)が全快になるので、1日に出来る事がぐっと多くなる。
335ルーンファクトリーフロンティア:2010/02/15(月) 23:38:33 ID:/J9rhhIJ0
今日はここまで。
補足すると、この通りにストーリーが進むとはかぎりません。
初日に洞窟表層の敵をスルーしてメロディに会うことも出来ますし、
初回プレイだと何日もロゼッタ、リタの存在に気付かない事もあります。
わたしが一番自然だと思える流れでストーリーを書いてます。
336ゲーム好き名無しさん:2010/02/16(火) 01:23:43 ID:gV3eA9pK0
要望です
PCゲームのストロングホールドのストーリーモードのストリーをお願いします
長いのとSLGが苦手でどうしてもエンディグまでたどり着けそうにありません
よろしくお願いします
337Bioshock 2 ◆l1l6Ur354A :2010/02/16(火) 20:59:47 ID:+Djtzrl50
要望もないけど、出たばっかりのBioshock 2でも。

主人公はBig Daddyで、ゲーム内では他の人々からSubject Deltaと呼ばれている。
当初はEleanorというLittle Sisterと強い結びつきをもたされ、彼女を守っていたが
1958年に起こった暴動の最中、催眠Plasmidで支配され、Sophia Lambという女の命令で
自殺させられてしまった。
それから約10年後、彼は突如目覚め、連れ去れられたEleanorを求めてRaptureを突き進む。

1969年のRaptureはSophia Lambと、彼女のカルト集団 "Rapture Family"によって支配されており
逃げだそうとすると容赦なく殺されてしまう。
生存者の1人、Augustus SinclairはRaptureから逃げ出すため、2人で協力して
Lambを倒そうと持ちかけてきて、いろいろ手助けしてくれる。
また彼以外にも何人かの生存者と出会うのだが、実は彼らはEleanorと何らかの形で関係している。
前作のようなどんでん返しはなく、ゲームの大半はひたすらEleanorとLambの待つ地へ進むのみ。
というわけで、ゲームの展開は後回しで、まずはバックグラウンドストーリーを。
338Bioshock 2 ◆l1l6Ur354A :2010/02/16(火) 21:00:07 ID:+Djtzrl50
そもそものきっかけは、セラピストのLambがAndrew Ryanに招かれてRaptureにやってきたこと。
彼女はRyanとは正反対の思想の持ち主で、Ryanが個人が一切のしがらみから解き放たれて
それぞれの能力を発揮するということを理想としていたのに対し、Lambは人にはそれぞれ使命があり
それを達成するためにお互いに手を取り合い、協力すべきであると考えていた。
この考えを危険視したRyanはLambを捕らえさせる。Lambの娘 Eleanorは彼女の信奉者によって
世話されていたが、Ryanは手先の新聞記者を使ってEleanorの素性を調べ上げ、誘拐してFontainの
孤児院に売り飛ばしてしまう。そこでEleanorはLittle Sisterへと改造を受ける。

大規模な暴動が起こり、そのどさくさに紛れてLambは脱走。
そして既にSubject Deltaによって守られていたEleanorを取り戻すため、Splicerに彼女を襲わせて
のこのこ現れたSubject Deltaを自殺させてしまった。
(Lambは娘に危害を加えるつもりはないが、自身の理想のためにEleanorを役立てようとしており
Subject Deltaを排除しておかないと、前作のSuchongみたいに殺されかねない)
Eleanorは他の人間とは違い、Plasmidを使いまくっても狂ったりせず、ありとあらゆる才能を
身につけることができるという特質の持ち主で、Lambは彼女をシンボルとして活用することで
Raptureを支配することに成功した。(またEleanorはLambの理想像そのものでもあった)
339Bioshock 2 ◆l1l6Ur354A :2010/02/16(火) 21:01:26 ID:+Djtzrl50
前作の主人公、JackによってLittle Sisterが地上に連れ出されたため、RaptureはADAMを
供給する者がいなくなりSplicer同士の争いが激化していたが、Lambは新たにBig Sisterという怪物を作り
地上へ送って子供をさらってきては、Little Sisterに改造するという手段でこれを解決していた。
Lambは引き続きEleanorを使って実権を繰り返していたため、さすがにEleanorも逃亡を考えるように。
彼女にはLittle Sisterを遠隔操作する力があったため、それを使って
10年前に死んだSubject Deltaを(前作にもあった復活装置を使って)蘇らせたのだった。

Lambの妨害をかいくぐって、ようやくEleanorの元にたどり着いたSubject Delta。
しかしLambは、Eleanorを窒息寸前の状態に追い込むことにより、彼女と強い繋がりを持つ
Subject Deltaを昏倒させてしまう。そこでEleanorは再びLittle Sisterを使って自身の自由を
取り戻すと、Big Sisterの装備を身につけてSubject Deltaを助けに来てくれる。
Subject DeltaとEleanorは、Sinclairが用意した潜水艇で脱出を計るが、なんと2人の前に
立ちふさがったのは、Lambに捕らえられてBig Daddyに改造されたSinclair自身だった。
(前作のAtlasと違い、彼は主人公を裏切ったり利用したりはしていない。ただ途中で捕まっただけ)
やむなく彼を倒し、潜水艇の鍵を手に入れる。解放されたSinclairは謝罪と感謝の言葉を残して息絶えた。
そして新たに生み出されたLittle Sisterも助け出すと、共に潜水艇を使って脱出する。
ここで前作のようにゲーム内の行いで複数のエンディグに分岐する。
340Bioshock 2 ◆l1l6Ur354A :2010/02/16(火) 21:02:11 ID:+Djtzrl50
Good
Little Sisterを全員助け、また途中で出会った生存者たちも殺さなかった場合。
地上に出た2人だが、既にSubject Deltaの体は限界にきていた。Eleanorは注射器を使って
彼からADAMを吸い出す。これで2人はずっと一緒に生きていくことができるのだ。
Eleanorの周りには元の子供に戻ったLittle Sisterたちもいる。

Bad
生存者を皆殺しにした場合。
Eleanorは問答無用でSubject DeltaからADAMを吸い出す。
結果としてはGoodと同じではという気はしないでもないが、Goodでは共に生きていくという
意味合いが強いのに対し、こちらはEleanorが一方的に利用するという描かれ方になる。
海上には大量の死体がぷかぷか浮かんでいる。

Neutral
どっちつかずの場合。
Goodと途中までは同じながら、Subject DeltaはEleanorの注射器を拒絶、2人は残された最後の時を過ごす。
Eleanorは悲しげな表情で、こちらも海上には大量の死体が以下略。

上記3つのエンディングに対し、最後にLambを赦し、助ける場合と見殺しにする場合の2つのバリエーションがある。
(これもゲーム内の行いによって決まるので、3x2で6通りというわけではないかも)
341Bioshock 2 ◆l1l6Ur354A :2010/02/16(火) 21:03:02 ID:+Djtzrl50
ゲーム内で出会う生存者は、最初に見つけたおばさんがLambが監禁された後、Eleanorを世話していた人。
2番目に会う男は、Ryanの手先として、おばさんの元からEleanorを連れ去った新聞記者。
最後に会う博士は、最初Ryanの部下としてEleanorをLittle Sisterに改造しSubject Deltaと結びつけた。
後にLambに乗り換え、彼女に協力して研究に従事していたが、自身もADAMの使いすぎで狂ってしまい
機械に乗り移って飛び回っていた。
主人公に協力してくれるのは、完全に自我を失う直前に残しておいた録音データで、Subject Deltaを
自身の本体が眠るタンクへと導き、もう自分は駄目だから殺してくれと懇願してくる。

前作の主人公Jackは直接は出てこないが、皮肉なことにRapture FamilyはJackを聖者として崇めており
Raptureのそこかしこで彼をたたえる祭壇を見かける。(Ryanを倒したことが評価されているらしい)
Tenenbaumは地上から連れ去られた子供を助けにRaptureに戻ってきているが、序盤ちょっと出てくるだけで
すぐにいなくなる。その後どうなったのかは不明。


これにて終了。でも、結構突っ込みどころ多いかも。
342ゲーム好き名無しさん:2010/02/17(水) 01:46:58 ID:x1cZ4TCH0
bioshock2乙
343ルーンファクトリーフロンティア:2010/02/18(木) 11:47:59 ID:kLsF0iJ50
更に翌日。
ステラの元へ行くと、ミストが風邪をひいたようなので様子を見てきてほしいと頼まれる。
ミストの家に行き、お見舞いするラグナ。ミストは
「一日寝てれば大丈夫ですよ。……ところで、風邪ってうつすと治るっていいますよね?」
と非常に不穏な台詞を。冗談ですよ、と言うがどう考えてもフラグ。
ステラの元へミストの病状を報告しに行くと、ステラがこの村に医者がいないのは困りもんだね、とこれまたフラグの立つ発言。

翌日。
家の外にでると案の定ぶっ倒れるラグナ。そこに通りかかった少女が慌てて教会の医務室までラグナを運ぶ。
ラグナが目覚めると、ガルディアの町でナースをしているラピスの姿が。
ステラに用事があって(ステラとラピスの父・ホワイト神父は古い友人らしい)トランルピアに来ていたらしい。
この村には医者がいないのでラピスはしばらく滞在することになった。
去り際、くれぐれも無茶はしないでくださいね、と釘を刺された。

ラグナに風邪をうつしたおかげか、すっかり元気なったミストのもとへ行くラグナ。
どうしてこの村に来たんですか?との質問に、ミストは夢の中で会う人に会いに来たという。
なんでも、ガルディアの町にいた頃からちょくちょく夢に出てきておしゃべりをしていたのだが、最近とても苦しそうなので心配してトランルピアまで来た。
しかし、肝心のその人は何故か村にいなかった。
それでも夢では会えているので、今日頼んでラグナさんの夢の中にも出てもらうようにしますね、とほほ笑むミスト。
ラグナは半信半疑で頷くのだった。

夜。ラグナは不思議な夢を見た。
必死に助けを求める声が聞こえる。
――たすけて。ぼくのなかにちからがながれこんでくる。こんなちから、ぼくはいらないのに――


344CRISIS CORE 詳細版:2010/02/19(金) 13:04:17 ID:GtiL58ZsO
第六章投下します
345CRISIS CORE 詳細版:2010/02/19(金) 13:06:26 ID:GtiL58ZsO
第六章『ソルジャーの誇りは手放すな』

セフィロスと連絡が取れない。
ルクシーレ(多分後輩)によると、セフィロスは資料室にこもって、昔の科学部門のことを調べているらしい。
そこにエアリスから電話が入る。
花売りワゴンを作るため、エアリスの元へと向かう。

そこにアンジールが登場。1stってのは皆神出鬼没なんですか。
ジェネシスとホランダーはモデオヘイムにいる。と要件だけ伝えて早々に去ってしまう。……アンジール携帯持ってないのk

教会の前まで来たザックス。ツォンがザックスの迎えにくる。
エアリスはいない。というツォンにどういう関係なのかと聞くと、「複雑な関係」とのこと。

モデオヘイムまで来たが、ヘリがモンスターの襲撃にあい不時着。モデオヘイム村まで徒歩に向かうことに。
慣れない雪山で足を取られるツォンと神羅兵Bをよそに、田舎育ちのザックスは元気一杯。そんなザックスに付いてこれる神羅兵Aにザックスは声をかける。
同じ田舎育ちだからか、ザックスの人柄故か、直ぐに打ち解ける二人。
神羅兵Aがヘルメットを取ると、見事なチョコボ頭。
皆さんお待ちかね、FFZ本編の主人公クラウド君ですよ。

魔晄の試験掘りに使われた施設、そこにジェネシス・コピーの姿が。
ザックス一人で潜入することに。マニュアル通りコソコソ隠れながら行くもよし、突撃するもよし。(因みに筆者は断然後者である)
中へと入りエレベーターへと乗る。
そこではホランダーに刀を向けているジェネシスが。その髪はほぼ白くなりかけ、何故かコートまで白い。
ジェノバ細胞。それがあれば劣化は止まるとジェネシスは考えている。
それが見つからなければ世界も道連れという中二病にかかっている様子。

逃げ出したホランダーはクラウドに任せ、ザックスはジェネシスの相手をすることに。
そして、敗れたジェネシスは、自ら漆黒の闇へと落ちていった――。
『世界も道連れだ』という、呪いのような言葉を残して。

戻ってみるとツォン達がいない。とりあえずモデオヘイム村へと向かう。
唯一扉が開いていた廃屋へと入る。
浴場へ行くと、アンジールの顔を付けたモンスターが現れた。ここにアンジールがいるのだろうか?
階段を上ったところで、倒れているクラウドとツォンを発見。

346CRISIS CORE 詳細版:2010/02/19(金) 13:08:26 ID:GtiL58ZsO

ホランダーはこの先にいるらしい。
だが、そこにいたのはアンジール。
お前の仕事だ。そう言ってアンジールは刀を向ける。
そこに我々の恨みを晴らせとホランダーも現れる。ホランダーによるとアンジールとは親子らしいが、アンジールは父は死んだと否定する。
アンジールの母は過去を恥じ、自ら命を絶った。
プロジェクト・Gの本当の意味は、プロジェクト・ジリアン。ジリアンとはアンジールの母の名前である。

ジェノバ細胞を埋め込んだジリアン。ジリアンの因子を胎児期に移植されたジェネシス。ジリアンの胎内で細胞分裂を繰り返したアンジール。
アンジールの細胞は他者を取り込み、それを分け与えることが出来る。それはジェノバの力。
俺自身が俺を苦しめる――そう言って、アンジールは自らの顔を持ったモンスター達を取り込み、醜いモンスターとその姿を変えた。

ザックスはアンジールを倒した。
よくやった。あとは頼む。と自らの誇りを差し出したアンジール。
それを今にも泣きそうな顔で受け取るザックス。
「誇りを忘れるな」
それが、彼の最後の言葉だった。
空からは大粒の雨、まるで、ザックスの心を反映しているかのように、それは降っていた。

任務から戻ってきたザックスは、エアリスのところにいた。
嗚咽を漏らしているザックスの背中を、エアリスは優しく包みこむ。

時は流れ、神羅ビル。
髪型をオールバックへと変えたザックスの頬には、アンジールに付けられた傷がくっきりと残っていた。
その背中には、バスターソード。
神羅兵達の前を通り過ぎ、ヘルメットで顔は見えないが、多分クラウドの肩をぽんっと叩く。
「ソルジャーになりたいって?頑張れよ」

そして新人ソルジャー達の前に立つ。
一つだけアドバイス、いや、命令だ。そう言って、ザックスはバスターソードに額を付ける。かつての、友人のように。
「夢を抱きしめろ。
そして、どんな時でも、ソルジャーの誇りは手放すな」


続く
347ゲーム好き名無しさん:2010/02/19(金) 17:16:04 ID:8TYAFIWp0
新スレ立てさせていただきました。

ストーリーを教えてもらうスレ part50
http://jfk.2ch.net/test/read.cgi/gsaloon/1266566341/l50
348ゲーム好き名無しさん:2010/02/19(金) 22:50:21 ID:4qCarkao0
どなたかPSPの戦場のヴァルキュリア2のストーリー教えてくれませんか?
349ゲーム好き名無しさん:2010/02/19(金) 23:06:12 ID:W6Qa2edY0
>348
戦ヴァル2はクリアしたらそのうち勝手に書こうと思ってた
という事で 「戦場のヴァルキュリア2」 予約しときます
350ゲーム好き名無しさん:2010/02/19(金) 23:29:26 ID:4qCarkao0
>>349
期待してお待ちしてます!
351ゲーム好き名無しさん:2010/02/20(土) 12:31:47 ID:JGHPC7qd0
PS2のファーレンハイトが途中みたいなんだけど、書き足すorまとめて
しまっていいでしょうか。
352ゲーム好き名無しさん:2010/02/20(土) 19:33:46 ID:A+9sVyFh0
>>351
許可は取らなくていいし
需要が無くても自分が書きたいと思えば勝手に書いていい
それとも、それは予約なのか?
353ファーレンハイト:2010/02/20(土) 20:16:55 ID:JGHPC7qd0
>>352
では3年目の正直ということで今度こそ予約通りあっさりざっくり行きます。
このスレに書くの、超ひさしぶりだ…

一般人のおよび知らぬ世界の裏で、マヤの呪術を背景としたオレンジクラン、ネットの海に
生まれたAI・機械のパープルクランなど様々な秘密結社が世界の支配を求めて争っていた。
そしてクランの存在を知り対抗するごく一部の人間達はホームレスの姿に身をやつし、
クランの動向を監視し、ゲリラ的に戦いを続けてきた。

クラン達の関心は、インディゴチャイルドの予言だ。ある時インディゴチャイルドが生まれ、
そのチャイルドから「クロマの泉」で「秘密」を聞いたものは世界の未来を作ることができる、と。
ただし、チャイルドが「秘密」を告げる前に死んでしまうと世界は雪に閉ざされてしまう。

オレンジクランはいち早くインディゴチャイルドを見つけ出すために、7年ごとに探索の儀式を
行ってきた。オレンジクランの祭司であるオラクルが「犠牲者」の体を操り、もう一人別の人間の
心臓周りの頚動脈にナイフを刺し、流れ行く血の中、未来を見通すという儀式殺人。拠り代となった
「犠牲者」は、オラクルとの繋がりを絶つ為に操られたまま自殺させられる。
警察はこの奇妙な連続殺人事件に気がついていたが、上からの圧力で捜査は潰されていた。

2009年1月、記録的な豪雪に襲われたニューヨークで、オラクルは7年ぶりに探索の儀式を行い、
インディゴチャイルドのビジョンを得る。しかし、オラクルにとって予想外だったのは
今回の拠り代に選んだルーカス・ケインが特別な人間で、自殺させることに失敗したことだった。

ルーカスの母親は軍事キャンプにいて、ルーカスを妊娠中に軍事キャンプの中枢に隠された
「クロマの泉」というパワーソースの放射を受けてしまっていた。「クロマ」の影響を受けた
ルーカスは大人になるにつれて自分の力を忘れ、一般人として生きていた。

オラクルの拠り代にされたことで、ルーカスの内の「クロマ」の力が目覚めだす。
一方、オラクルはインディゴチャイルドのビジョンを目撃し自分とつながったままでいる
ルーカスを排除するために精神攻撃を繰り広げる。
354ファーレンハイト:2010/02/20(土) 20:26:27 ID:JGHPC7qd0
…という背景など一切しらないルーカスにとっては、いきなり気がつくと殺人をしていて、
腕にはナイフで変な紋様が刻まれてるし、当然のことながら警察には追われるし、
虫やら天使やらの幻覚に襲われるし、知らない女の子が手招きするビジョンが見えても
訳はわからんし、気がついたら超人パワーが目を覚ますし、とさあ大変。

兄思いの弟が紹介してくれたサイキックおばあちゃんに「殺人は何者かに
操られた」というヒントをもらってもおばあちゃんまであっさり殺され、
状況証拠から犯人ルーカスを絞り込んだ警察に待ち伏せられ、自分の
アパート前ではマトリックスばりの大捕り物。

なんとか転がり込んだ元カノの家のテレビで見たマヤ展の話が、自分の腕に
ナイフで刻まれた紋様と関連している!とマヤ研究の教授のところに忍び込み、
儀式殺人の真実を知り、ルーカスはオレンジクランの陰謀にたどりつく。そして、
インディゴチャイドを彼らより先に見つけないと世界の破滅である、という真実も
知ることになった。

ここまでなんとか善戦したルーカスだったが、元カノをオレンジクランのオラクルに拉致され、
閉鎖された遊園地に呼びだされる。ジェットコースターの最上部に囚われた元カノのところに
たどり着くも、オラクルによるジェットコースター崩壊に巻き込まれ、元カノ共々
死亡してしまうのだった。
355ファーレンハイト:2010/02/20(土) 20:32:01 ID:JGHPC7qd0
続きは明日。

操作キャラはルーカス(殺人を犯してしまった主人公)、
カーラ(女刑事)、タイラー(刑事)の3人です。刑事二人は、殺人事件の
現場で証拠を集めてルーカスの関与を暴きだすことと、過去にも同じような
事件が起こっているのに上からの圧力で捜査終了していること、精神病院に
いる当時の関係者からオレンジクランの関与といった背景を知る(ルーカス
本人に罪がないことを知る)、といった役割です。
356撃破伝:2010/02/21(日) 11:15:52 ID:oAczmD5q0
未解決にあったものですが、このゲームにストーリーはあるのか?
撃破伝…全てのオブジェが漢字のみで出来ており、自機は《撃》《凛》《漢》の三種類の漢字、というシューティング。
方向キー、ショット、レーザー、キャプチャービームの3ボタン制。
レーザーボタンを押すとロックオンサイト《狙》が表示され、サイト内に敵を捉えた後ボタンを離すとロックオンレーザーが発射される。
レーザーで敵を撃破すると点に倍率がかかる。
自機の種類によってサイトの挙動には差があり、《撃》は手動、《凛》はオートロック、《漢》は自機前方に最初から置いてある。

第一幕 市街
自機が発進するオープニングデモからゲームが始まる。乗り込むパイロットも《人》、滑走路には《路》の字で表示されている。
滑走路を走り飛び上がった自機は《陽》の《光》を背に街を行く。
普通に絵になる光景なのに全部漢字で表されてるからあまりにシュールすぎる。
一応ビル街と思われる風景も《街》の字で描かれ、ステージ終盤には郊外の《村》に変わっていく。

出て来る敵は、文字通り《敵》だったり、《弱》い奴や《硬》い奴、《子》を連れた《親》だったり。
《大》は撃つたびに《中》や《小》に分裂し、《企》は自機の後ろに《罠》を置いたり、漢字の意味にけっこう近い動きをするのが面白い。
巨大キャラである蛇みたいなのまで《頭》《胴》《尾》のパーツで構成されているものだから笑える。

ボスは《主》と《従》2つのトリオ。《従》は大きく伸びてムチのようにしなり、《主》は《追》尾ザコをけしかけたり《砲》を出して弾を乱射したりする。
《従》は破壊することも出来るが《主》を倒せばオーケーです。

第二幕 樹海
背景の地面には《草》が生え、遠景に《林》が広がる2面。2面以降には出て来る敵のテーマが決まっており、ここでは虫になる。
ひらひら動く《蝶》や列をなす《蟻》の群れが襲ってくる中、《蚊》が単独で鬱陶しくまとわりつき、《蜘》クモが《糸》を吐きかけてくる。
地面から出て来た《蛹》サナギが羽化して《蜩》ヒグラシになり、《蝗》イナゴが大挙して飛び掛ってくる。
たまに、虫偏ではあるけど《蛭》ヒルが降ってきたり、ポツンと《蛤》ハマグリが落ちてたりする。
ステージ後半で飛び跳ねてる《蟋》はコロギスらしいです。

ボスは画面右から大量に押し寄せてくるでかい《蟲》ムシ。他の虫を呼び寄せたり自ら《弾》を吐くこともあれば、
《雨》を降らせたと思いきや《虹》をかけて攻撃、という面白いこともしてくる。
一定数倒せば残りの《蟲》は勝手に自爆します。

第三幕 冥府
何故か地中に潜り、あの世に迷い込んでしまう自機。ここの敵は幽霊とか不吉な意味の漢字。敵の攻撃も《呪》や《死》になる。
当たり判定のない《幻》に混じって《実》が突っ込んでくる、いきなり目の前に《災》が降りかかるなど、
ここの敵は主に何もないところからいきなり現れて襲ってくる(一応《危》の字とアラームで警告してくるが)。

ボスはあの世を支配する《冥》と七つの大罪である《傲、嫉、食、色、怠、貪、憤》。
《冥》本体はピンチにならない限り攻撃してこず、配下が《死》レーザーや《屍》を繰り出してくる。
配下のどれかを破壊するたびに攻撃のバリエーションは減るが、高速で回転してるので狙いはそんなにつけられないでしょう。
《冥》の耐久力が減ると画面が反転して白くなるせいで、ちょっと敵の攻撃が見づらくなる。代わりに部下はいなくなる。
357撃破伝:2010/02/21(日) 11:44:37 ID:oAczmD5q0
第四幕 草原
冥府の支配者を倒して無事脱出できたプレイヤーは青々とした草原に出る。ここの敵は全部動物で、《吠》の字を飛ばしてくる。
また、ここでは自機が空中に浮いており動物達は地上を走っているため、ショットは当たらなくなっている。《漢》でプレイしていると気分は○イフォース。

群れを成す《豚》や《狼》、列を組んで画面を横断する《狸》や《狐》、追いかけてくる《豹》や《獅》に混じって、
ポツネンと《亀》が置いてあったり、想像上の生き物であるはずの《鵺》が走ってきたりする。

ここのボスは十二支。《鼠》《牛》《虎》《兎》《龍》《蛇》《馬》《羊》《猿》《鶏》《犬》《猪》が次々出て来る。
《虎》の群れの後ろをさりげなく《狐》がついていったり、2羽いる《兎》を2羽ともロックオンすると逆襲されたりといった諺ネタや、
《豚》が《羊》の大群を率いる映画ネタなど、遊び心の多いボスである。
一定時間以内に十二支を全て倒すと特別ボーナスが出る。

第五幕 海原

草原を越えて砂浜から大海へ至るプレイヤーは、水中で魚の大群との激闘を強いられる。
この面の敵は《鱗》を飛ばす体張った攻撃をしてきて、倒されるとひっくり返ってぷかーと画面上(水面)に浮かんでいく。漁業被害甚大なのでは。
そしてここと第六幕は難読漢字が多い。《鰯》《鮭》《鰹》《鮪》はおなじみとして、
《鰈》カレイは少し怪しく《鯊》ハゼは一発で読める人がどれほどいるのでしょうか。

ボスは3体の巨大な《鯱》シャチ。画面外から色んなパターンで突撃を繰り返すだけだが、その速度はかなり速い。

第六幕 空
水面から次々に飛び出す《鴨》の群れが目を引く中、プレイヤーも大空へ飛び立つ。今回のテーマは鳥。
敵の物量もさることながら難読漢字も非常に多い。
《雀》《燕》《鳩》《鷹》《鴉》はともかく、《鴛》オシドリとか《鷺》サギとか。
《鵞》や《鴫》は自分では読めませんでした。

ボスは2体いて、最初に出て来るのは《鳳》オオトリ。
画面外から飛んでくる《雁》との連携をかけてきて、自身の攻撃もけっこう激しい。
《鳳》を退けるとプレイヤーは地球の外へと飛び出し、太陽へと突っ込む。
そこで待ち受けていたのは2体目のボス《焔》ホノオ(ホムラか?)。
見てから避けるのはまず無理の螺旋状レーザー、画面半分を覆う《炎》、網目状に展開し非常に回避しづらい《炎》など、
《鳳》以上に苛烈な攻撃を仕掛けてくる。しかも元気なうちは《囮》でこっちのロックオンレーザーをガードしてくる。
従えている《影》を爆発させるボムも使う。
358撃破伝:2010/02/21(日) 13:54:59 ID:oAczmD5q0
第七幕 根城

《焔》を打ち倒したプレイヤーの前に広がるのは亜空間への《門》。
往く手を阻む《艦》を倒し門を潜り抜けたプレイヤーを、《柱》が立ち並ぶ敵の根城が出迎えた。
パッと開く《扇》や飛んでくる《槍》《矢》を飛ばす《弓》、《兵》を率いた《尉》など、
和風の敵や兵隊や武器が次々と襲い掛かってくる。
《忍》や《侍》など間違った日本観の敵が出て来て《刃》を飛ばす。

根城の奥で待ち構えていたのは、立派な《髷》を備えた《殿》であった。間違った日本ここに極まれり。
《髷》が分裂して大量の《毛》となって襲ってくるわ、《髷》をプロペラのように使って突撃してくるわイロモノ的な攻撃が非常に多いがそれでも手ごわい。
そんな《殿》もプレイヤーの攻撃の前にはついに力尽きるのだった。
(ここまでノーコンティニューであれば下へ。コンティニューしているとここでエンディング)

最終幕

《殿》を倒すと根城からさらに謎の空間へワープし、最後の最後の敵《源》ミナモトが待ち構えていた。
《源》本体である《原》は攻撃してこないが、代わりにさんずいの各パーツが大量の《弾》を吐きかけてくる。
第一形態、第二形態ともに猛烈な初見殺しであまりにも厳しく、第二形態以降後にしばらくすると回避不能の《超》攻撃を放ってくる。
だがその前にある程度ダメージを与えると《源》が究極のアイテム《究》を出し、それを獲得すると相手の《超》を跳ね返してしまえるのである。
自らの最強の技を跳ね返され、ついに《源》は倒れ伏すのであった。

(以下はエンディングテロップの原文)
ときにへいせいじゅうろくねん ねずみかたてにげきがまう
ひかりとびちりたまふりそそぎ ついにいたるはあくうかん
きゃぷちゃあびぃむにしょうげきは きょうてんどうちのもうこうげきに
ついにみなもと やぶれさる
げきののぞみやあいわからねど ああめでたしや めでたしや(終わり)

…というわけで、何で《撃》たちが戦っていたのかは結局不明のままだそうです。
とりあえずここまでで終了。
359ファーレンハイト:2010/02/21(日) 16:03:21 ID:9zmcNmnu0
埋めながら続き。

訂正:
サイキックおばあちゃんを紹介してくれたのは兄思いの「弟」ではなくて
弟思いの「兄」でした。

2009年2月。記録的な豪雪は、もはや氷河期の再来といえるものになっていた。
そして気温も零下からさらに下がり続け、都市機能も麻痺してきている。

ジェットコースター崩壊事故からしばらくして、殺人犯を追う警察という立場で
真実を追ってきた女刑事カーラは、何者かにルーカスの元カノの墓へと呼び出される。
そこに現れたのは、死んだはずのルーカスだった。ルーカスはカーラにこれまでの
経緯を説明する。独自の捜査でも黒幕に気がついていたカーラにはルーカスを逮捕する気は
なかった。そして、世界の破滅を防ぐためにインディゴチャイルドを協力して探すことになった。

握手する2人。だが、ルーカスの体は雪のように冷たかった…まるで死人のように。

ルーカスはまたインディゴチャイルドのビジョンを見る。女の子の服の刺繍から、
彼女のいる孤児院を見つけ出し、保護しに行く。一方、ルーカスと同じビジョンを見たオラクルも
インディゴチャイルドを狙う。ルーカスとオラクルは屋上で超人的空中戦を繰り広げる。

壁を走り、なんとかオラクルを振り切ったルーカスの前に、殺されたサイキックおばあちゃんが
現れ、インディゴチャイルドを渡せ、と迫る。これは実はサイキックおばあちゃんの姿を偽装した
パープルクランのAIだった。パープルクランもルーカスを監視し、オレンジクランの邪魔をしながら
インディゴチャイルドを狙っていたのだ。

AIは死んだルーカスに機械を埋め込んで無理やり動かしたのは彼らパープルクランであり、
ルーカスの命も彼らの一存だ、と脅してくる。ルーカスはパープルクランも退け、
インディゴチャイルドを確保する。

パープルクランの魔の手から逃れた3人をホームレスが地下へと誘導する。
ホームレス達…その真の姿はクランに対抗するレジスタンス組織で、地下に基地を
作っていたのだ。
360ファーレンハイト:2010/02/21(日) 16:05:02 ID:9zmcNmnu0
カーラはラジオを直して地上の情報を集める。もはや外気温は零下55度。
軍も出動し治安維持に乗り出している。海もほぼ凍り付いてしまった。
黙示録のような破滅が人類に迫る。

氷河期から人類を救う唯一の希望であるインディゴチャイルドは弱っていた。
インディゴチャイルドを早く「クロマの泉」に連れて行かねばならない。
一番近くにある「クロマの泉」は、ルーカスが生まれ育った軍事基地だ。
決戦前のその夜、カーラとルーカスは唇を重ね一夜を共にするのだった。

そして、翌日、ルーカスとカーラ、そしてインディゴチャイルドはクロマの泉のある
基地へと向かう。カーラを入り口に待たせ、ルーカスはオレンジクランのオラクル、
パープルクランのAIが待ち受けるクロマの泉で最後の戦いを繰り広げるのだった。

ルーカス勝利:ルーカスはインディゴチャイルドをクロマの泉に浸し、「宇宙の秘密」を聞いた。
インディゴチャイルドはそのまま息絶えた。そして、冬は終わった…それから3ヶ月、
ルーカスはカーラと同棲していて、彼女の妊娠がわかったところだ。あの夜の子だとしたら
ルーカスと同じように「クロマ」の影響を受けてしまっているはずだが…
ルーカスは悩んでいる。いまや彼こそが宇宙最大の謎を知る守護者なのだ。
この力をどうするのか?忘れるのか?人類のために力を使うのか?神になるなんて夢にも思わなかった。
ただ、自分の人生を、妻と子と生きたいだけなのに、と思うルーカスであった。

オレンジクラン・オラクル勝利:インディゴチャイルドをクロマの泉に浸し、秘密を聞いた
オラクルは、用済みのルーカスとカーラは殺さずに解放した。地球の気温は元に戻り、
あれから3ヶ月、表面上は何も変わらない日常が戻ってきた。ルーカスはカーラと
同棲していて、彼女の妊娠がわかったところだ。あの夜の子だとしたら「クロマ」の影響を
受けてしまっているはずだが…今でもルーカスは時々オラクルを通じたビジョンを見る。
これから世界はどうなってしまうのか、わからない。ただ、今は何も起こらなかったかの
ように日常を暮らしたいと思っているルーカスだった。

パープルクラン・AI勝利:AIがインディゴチャイルドの秘密を聞いた。世界の気温は下がり続け、
人類の75%は死亡。残りの人類も機械の脅威の前に、地下に潜っている。ルーカスとカーラは
ホームレス(レジスタンス)の地下基地にいる。ルーカスは「クロマ」の力をつかってAIと戦う
人類のヒーローとなった。カーラは妊娠していて、ルーカスは「クロマ」の力を受けたその子供こそが
次のインディゴチャイルドで人類の救世主であるというビジョンを見る。救世主かどうか、という
ことよりまずは妻と子を守って生きることだけを考えたいと思うルーカスだった。
361ファーレンハイト:2010/02/21(日) 16:31:04 ID:9zmcNmnu0
ということで、ざっくりとファーレンハイト終了です。丁寧に一章ずつ書くと
もっとすごい分量になると思いますが、今回はネタバレ説明冒頭つきであっさり
まとめてみました。ちなみに以前書いていた方のは全44章中、3章までの話です。

細かい日常表現のしっとりしたサイコスリラーっぷりから一転、最後のあたりでは、
ルーカスも舞空術で元気玉が決め技になったり、サイボーグっぽい
機械生命体(AI)がでてきたりびっくりなトンデモ超展開が待ってますが、
今でも他にない「すごい」作品ではあると思うので機会があれば是非遊んでみてください。
362スーパーロボット大戦Z:2010/02/21(日) 17:51:34 ID:XLebmrKu0
ここからは長い分岐になるため、主人公1人のシナリオ解説を集中的にやる予定です。まずはセツコ。

セツコ26話「ホンコン・シティ」
ZEUTHは元の世界でエゥーゴを支援していた組織、カラバからの連絡を受け、ホンコンシティへ向かうことになった。
だがその途上、日本解放の戦いは全て新連邦の功績と発表されたことを知らされ、ZEUTHの若い連中は憤慨させられる。
ZEUTHは一応新連邦の敵なのでしょうがないとは言えるが、百鬼帝国の存在をもバラしたことは、徒に人々を不安がらせる悪手と言えた。

ともあれ、ホンコンシティでの補給の間、各員には自由行動が許されているため、若者組はめいめいにホンコンの街へと散っていったのだが、
そんな時をもセツコは特訓に費やしていた。彼女は理不尽にチームメイトを失った傷を癒すより無理矢理に乗り越えるつもりでいたのだ。
一方、街に繰り出したシンは自分達の戦いが認められなかったことを憤慨して単独行動を取ってしまい、
そのシンをカミーユが捜しに行ったところ、同じく人を捜しているという女性、フォウ・ムラサメ(劇場Z。悲劇のヒロインポジション)と出会う。

それで彼女が捜していたのはステラだった。海辺で踊っていたら誤って落ちたところを通りかかったシンが助け、どこかの小島に流れ着いたところだった。(強引だなー)
放心状態で何も応えない彼女に対し、つい「まさか死ぬ気だったのか」と尋ねたところ、「死」に過剰反応したステラは人が変わったように怯え暴れだしてしまうのだが、
「大丈夫だ、君は死なない! 俺が守るから!」となだめられ、守ると言われたのが幸いしたのか落ち着きを取り戻す。
そしてそれぞれを迎えに来たカミーユ及びフォウと合流して別れるのだが、方やZEUTH、方やファントムペインであろうことは互いに知れており、敵同士となる事は避けられないのだった。

単独行動のお陰で集合時間に遅れたカミーユとシンが港に戻ろうとすると、アーガマらの停泊しているドックをファントムペインが襲撃している場面に出くわしてしまった。
劇場版ZとDESTINYの主だった敵が出揃うファントムペインなだけに初回から激戦となるが、さらにそこへ遭難していたステラ、彼女を捜しに行っていたフォウ及びロザミア・バダム(劇場準拠なので今回は影が薄い)も到着する。
彼女らはいずれも人工的にベテランパイロット以上の技能を付与させた強化人間であった。
そこへ母艦に合流したカミーユとシンも出撃するが、カミーユはフォウが乗り込んでいる機体「サイコガンダム」に異質なプレッシャーを感じ、それにフォウが乗っていることは知らないまでも何らかの予感を覚える。

カミーユとフォウの機体が戦闘中に接触したことが原因でか、フォウもまた不愉快な感覚に襲われ、堪らず戦意を喪失してしまう。さらに戦闘で破損したサイコのハッチからフォウの姿が垣間見え驚愕するカミーユ。
だが彼女の乗る戦闘不能のサイコガンダムに止めを刺さんと斗牙が迫るのだが、エイジがゴッドグラヴィオンの脚を独断で操作し、斗牙の攻撃を外させる。(本体は斗牙だけど手足はグランナイツのほかメンバーが操ってる)
逃げ遅れたフォウを冷徹に追撃しようとする斗牙と、彼女がカミーユの知り合いと知って倒す気になれなくなったエイジ、2人の考えが噛み合わなくなったのである。

切り札のサイコガンダムが追い詰められたことでファントムペインも撤退するのだが、方や見知った人間と戦うことになってショックを受け、方や合体ロボットのパイロット同士に亀裂が走り、ととても勝利を喜ぶ雰囲気にはなれなかった。
方や「地球を狙うゼラバイアを倒すため、戦うためだけに育てられた」斗牙。方や「半ば兵器のパーツ扱いで、恐怖や不安から逃げるために戦うことしか出来ない」強化人間達。ある意味同じような存在なのかもしれない。
だが敵になれば戦うしかなく、カミーユ、そしてステラが奪われたセカンドシリーズに乗っていることに気づいたシンは苦悩する。
また、彼らにフォウが敵であることを諭したアムロも、かつて戦いの中で心を通い合わせた女性(ララァ・スン。ファーストガンダムを観てね)を手にかけた過去を思い出し震えるのだった。

ところで、ZEUTHにはハイネ・ヴェステンフルス(DESTINY。西川。今回NPC)が合流し、タリアたちにデュランダル議長からの親書をもたらして来た。
そこにはZAFT及びエゥーゴとムーンレィス、ゆくゆくはすべて宇宙移民が手を取り合い、新地球連邦と対抗しようという、彼の一大計画が綴られていた。
363スーパーロボット大戦Z:2010/02/21(日) 18:00:24 ID:XLebmrKu0
セツコ27話「生じる亀裂」
ディアナ・カウンターを支援し、ディアナとデュランダルとを会見させるべく、ZEUTHは中東のガルナハンへ向かうことになった。
だが、ガルナハンには「ローエングリン・ゲート」と呼ばれる新連邦の迎撃陣地があり、迂闊に突破することは出来ない。
そのディアナ・カウンターは独断でゲートを突破しようとしたが失敗し、戦力をこれ以上減らしたくないとばかりに攻略をZEUTHに押し付けたらしい。
そこへ、そのゲートを突破するための裏ルートを知っているという現地の人が現れるのだが、それはランドルート序盤である少女とともにエクソダスしていったヤッサバだった。
自分と同じようにガルナハンで自活をしている人々の暮らしが連邦の迎撃陣地建造で脅かされたため、そこを攻めようとするZEUTHへの協力を願い出たのである。

洗濯機が壊れてしまったようで、ZEUTHの女性陣は水辺で手ずから洗い物をしていたが、
その中にはおさんどん姿のキエル嬢(中の人はディアナ)がおり、しかも洗濯をすることで地球で生きていることを実感して喜んでいた。
その光景を見た海の男たる神源五郎(勝平の父ちゃん)曰く、「戦いに明け暮れる男達もいつかは女達の下へ帰っていくものだ」と。ディアナに言う辺り奥深い話です。
そこへ自称「完璧な変装」のハリー・オードが現れ、キエル(ディアナ)が楽しそうに洗濯する様子を見て驚愕する。
駆けつけたロランにあっさり正体がバレて覗き見かと非難され、お返しにランドルートで行っていたロランの女装を「趣味か!?」という迷言で非難しつつも、
キエル嬢の正体はディアナではないかとロランを問い詰めるのだが、ゲート攻略作戦が始まるということで問題は先送りとなってしまう。
(彼の女装はグエン卿の趣味です。念のため)

その作戦というのは、主力部隊を囮にして砲台の注意をひきつけておき、裏道を通ってゲートを内部から制圧するというものだった。
だがそこは小型機ぐらいしか通れないもので、作戦の決め手になるのは分離機能を持ったシンのインパルスであった。
シンがパーツを分離させたコアスプレンダーの状態で出撃すると、連邦の防衛部隊とローエングリン砲台が出て来る。

一分(1ターン)ごとに発射される速射性抜群すぎるローエングリンのせいで、ランダムでこちらのHPが半分にされる足枷がついている上、
さらにエイジと斗牙の意見不一致がサンドマンに気づかれたため「合神せよ」の合図が出ず、グランカイザーはグラヴィオンになれず戦力もダウンな戦況。
が、先行したシンがヤッサバ、及び何故かそこにいたコレン・ナンダーの援護を受けながらゲートの懐に飛び込むことで、辛くも砲撃の阻止に成功する。
味方の絶体絶命のピンチを颯爽と救ったシンのインパルスを見て、ガンダムってのはこうでなくちゃと感動するナンダーさん。

怒りが収まらず軍施設の非戦闘員を攻撃しようとしたシンだが、そこへ飛び込んだロランが、「たとえ敵でも、この人たちにも命があってこの世界で生きているんだ!」と言い、
戦闘が終わったのに人の命を奪おうとするシンをたしなめたためにようやく収まる。
これを見ていたエイジは、先の戦闘で戦意喪失したフォウを撃とうとした斗牙を責めるが、取り合おうとしない。
そこへ久々にゼラバイアが出て来たため応戦しようとするグランナイツだが、エイジが感情を差し挟まず戦う斗牙の指示に従う気になれず合神を拒否してしまう。
ゼラバイアも決して大物はいなかったため比較的楽に撃退できたのだが、斗牙とエイジとの間に生じた亀裂はもはや決定的なものとなっていた。

ゲート攻略の立役者だったシンだが、アスランからはヒーロー気取りで増長していることを見抜かれ張り手を食らう。
こういう場合シンのフォローに行くカミーユも今回はフォウとのことで苦悩しており、共倒れにならないか周りは心配するのだった。
その中、ディアナ・カウンターに戻るハリーから、ロランとキエル(ディアナ)は彼らの抱える秘密について改めて質問される。
が、逆にキエルから「親衛隊ならば、ディアナとディアナの信じる者を守ってみせよ」と言われたことでハリーも納得がいったようで、それ以上追求することもなく帰ることにした。
だが一方、これ以上斗牙と戦うことに我慢がならなくなったエイジは荷物をまとめて失踪してしまった。
364スーパーロボット大戦Z
セツコ28話「しろがねの牙」
ハリーの他にも、ZEUTHにいるキエル嬢がディアナ本人ではないかと疑う者がいた。それはかつてディアナが良かれと思って連れ帰った地球人とムーンレィスとの間に生まれた女、テテス・ハレだった。
彼女は混血児としてどちらからも迫害された過去を消し、月の名誉市民となるべくディアナ女王の暗殺を狙っていたのだ。

さてミネルバでは、先の戦闘で殴られたことがきっかけになったか、シンがアスランへ「元々アスハ代表の護衛だった人が復隊してすぐ自分の上官になったのが納得できない」と不満をぶつけるが、
逆に「自分が気に入らないものの言うことはすべて信じられないのか」と問い詰められうろたえることに。
アムロが助け舟を出したことで解放されたシンは、失踪したエイジの捜索へ出かける一方、残されたアスランは、シンに入れ込みすぎてしまう自分の胸のうちをアムロに明かす。
また「つい耳に入った」と現れたハイネからは、今が戦時で自分が軍人である以上は割り切るしかないと諭される。
かつてZAFTにあり、脱走してオーブへ亡命、また復隊というフラフラした経緯を持つアスランにとっては、やすやすうなずけるものではなかった。

ロランや闘志也達、またセツコは街へとエイジを捜しに来たのだが、無理に連れ戻したところでどうにもならないだろうと立ち往生をする羽目になってしまう。
エイジとて地球のために戦おうと言う意思はあるのだが、それがグランナイツとして戦うという意味になるかどうかは疑問だったのだ。
そんな時に闘志也やシンたちがエイジを見つけるのだが、やはり彼はZEUTHに戻ることを拒絶する。
「今のままじゃ斗牙や他のやり切れない事から逃げてるだけ」と他メンバーから言われ動揺するが、そこへガイゾックとベガ星連合のメカが現れ、説得は中断になる。
しかも一部のメカブーストは街中に侵入し、市民を無差別にさらっていた。それに気づいた斗牙は、合神できないまでもグランカイザーに乗り込み、敵を倒すためではなく人々を守るべく出撃する。

ガイゾックの思惑とは別に、ゴッドシグマを倒すべくテラル率いるエルダー軍も出て来て、人をさらうメカブーストだけを狙うわけにも行かなくなる。
だが、闘志也らゴッドシグマが民間人を庇うべくエルダーの猛攻の前に立ちふさがった姿を見たテラルは、人をさらって逃げ去ろうとしたメカブーストを独断で撃墜し、民間人もろともゴッドシグマを落とそうとした非礼をわびてくる。
しかしエルダー星の未来のためゴッドシグマは倒すと言い残し、テラルは軍を退かせた。

一方でガイゾックの兵が市民をさらわないよう庇っていたエイジだが、説得のためにそこに残っていたリィルから斗牙の気持ちを分かってあげてと頼まれたところヘソを曲げる。
でも斗牙が取り返しのつかないことをする前に止められるのはあなたしかいない、と懇願され戸惑っていたところ、ゼラバイアが出現する。
特に敵の中心にある大物「ヒュドゥエル」にはグランカイザーでは全く歯が立たないという状態だが、闘志也たちの奮戦を見て火がついていた斗牙は全く退かない。
その斗牙を見たエイジも刺激されたらしく、ようやくZEUTHへの帰還を決意。ちょうど現れたサンドマンも今回はモニター越しでなくその場で指示を出し、久々の合神となる。
グラヴィオンでも太刀打ち出来そうにないゼラバイアの力を目の当たりにし、なお一歩も退かないグランナイツの姿を見たサンドマンが「ここに人々を守る美しき牙を!」と叫ぶと、
月の彼方からグラヴィオンに向けて新たな武器「超重剣」が現れる。その力を得、ついにヒュドゥエルを倒すのだった。

だが、この街での凶行は辛うじて食い止めたものの、それでも多くの民間人がガイゾックの手に落ちていた。
その中にはアキや香月ら勝平と同郷の人々や、本来はエルダーに捕らえられていた壇太一郎(闘志也の父)らも含まれていたのである。
さらに、サンドマンが超重剣を呼んだ影響で、地球と宇宙とを隔てる壁、相克界に大穴が開いたようで、それを面白がるのは月で異星人と戦っていたギンガナム艦隊(∀)。
長らく演習ばかり繰り返している艦隊の状況に飽いていた彼らは、これでついに人間同士の戦争に参加できると勇み立つのだった。
(続く)