ストーリーを教えてもらうスレ part45

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1ゲーム好き名無しさん
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自分でやるのが面倒、手に入らない、時間がない、お金がない、などの理由で
ストーリーを知りたいゲームのストーリーを教えてもらうスレです。
発売して半年以内の新作について語る際は名前欄に
タイトルと新作ネタバレ用の共有トリップの #新作ネタ をつけて下さい。
新作のネタバレを読みたくない人は ◆l1l6Ur354A をNGワード指定推奨。

またリクの際は、正確なタイトルとハード名を付記して下さい。
まずはまとめWiki↓で既に書かれていないか、既にリクエストされていないか調べてからリクしましょう。

ストーリーを教えてもらうスレ暫定Wiki
http://www8.atwiki.jp/storyteller/
携帯電話の場合でもこちらのURLから行けば表示は崩れますが見れます
http://www8.atwiki.jp/storyteller/pages/2.html

・スレに書き込まれたストーリーのまとめWikiへの収録作業や
まとめWiki中の未解決リストの更新作業は、スレ内の有志によって行われています。
手の空いた方がいらっしゃったらご協力をお願いします。
編集方法の説明はこちら。:http://www8.atwiki.jp/storyteller/pages/18.html

・作業を行ってくれた方は、「>>○○まで収録作業したよ」
「>>○○までのリクを未解決リストに反映したよ」などと
スレに書き込んでくれると、次に作業をする者にとって
どこから作業すればいいのかわかりやすくなるため助かります。

1レスでストーリーの概要を知りたい方は↓でどうぞ。
【読むのも】ストーリーを要約してもらうスレ 3【面倒】
http://schiphol.2ch.net/test/read.cgi/gsaloon/1229086421/l50

前スレ
ストーリーを教えてもらうスレ part44
http://schiphol.2ch.net/test/read.cgi/gsaloon/1233788818/l50

ストーリーを書く際の注意、関連スレ、未解決リストなどは>>2-10
2ゲーム好き名無しさん:2009/03/21(土) 04:50:27 ID:9zPzePof0
ストーリーを読む・リクエストする方へのお願い。

・リクエストの際は、正確なタイトルとハード名を付記して下さい。
・まとめWikiで既に書かれていないか、既にリクエストされていないか調べてからリクしましょう。
・リク主は依頼したストーリーが書かれたら、書き手に感謝の意を伝えましょう。
・過度のクレクレはスルーや批判の対象になります。気をつけましょう。
・手の空いた方はwiki編集などでスレに貢献しましょう。

ストーリーを書いてくれる方へのお願い。

・外部サイトからの無断転載は禁止です。もし外部サイトの管理人の方から許可を得て転載する場合でも、
 許可を得たという事を証明し、さらにそのサイトからの転載であると言うことを明記してください。
・要望に出ているゲームのストーリーはどんどん書いて下さい。 
 要望に出ていないゲームでも書きたいと思ったら遠慮せずに書いて頂けると読み手が喜びます。
・この板は一般板なので18禁のゲームのストーリーの要望、紹介はご遠慮下さい。
・名前欄に作品名を入れてもらえると、まとめやすくありがたいです。
・時間を置いて数回に分けて投稿する際には、最後に「続く」と御書き下さい。
 そうする事でストーリーの投稿の混交を防げます。
・発売して半年以内の新作について語る際は名前欄に
 タイトルと新作ネタバレ用の共有トリップの #新作ネタ をつけて下さい。
・これを書こう、と思われた際は「○○○○を書きたい」と意志表明し、予約していただけると、
 投稿の重複が防げて大変ありがたいです。
 また、書くのはよそう、と思われた時には面倒でも予約の取り消しを御願いします。
・勝手ながら、予約から1ヶ月以上経ったものは予約無効とさせて頂きます。
 同じく、最終投稿から3ヶ月経ったものも権利失効とさせて頂きます。
 都合により取り消しが出来ない場合の長期間にわたる放置を防ぐ為です。
3ゲーム好き名無しさん:2009/03/21(土) 04:51:04 ID:9zPzePof0
関連スレ
(ギャルゲー板)
ギャルゲーのストーリーを教えてもらうスレまとめサイト(現行スレへのリンクもあります)
http://www.geocities.jp/galge_oshiete/

(エロゲネタ板)18才以上の方のみ!
エロゲのストーリーを教えてもらうスレ 纏めサイト サルベージ版
ttp://www.geocities.jp/f4cq4/erg_story/

(女向けゲーム大人板) 18才以上の方のみ!
BLゲースレhttp://schiphol.2ch.net/test/read.cgi/gboy/1095410605/l50
乙女ゲースレhttp://schiphol.2ch.net/test/read.cgi/gboy/1157949089/l50

(漫画サロン板)
ストーリーを教えてもらうスレまとめサイト(現行スレへのリンクもあります)
http://malon.my.land.to/
ストーリーを教えてもらうスレ まとめ Wiki*
http://wikiwiki.jp/comic-story/

(アニメサロン板)
ストーリーを教えてもらうスレ まとめ(現行スレへのリンクもあります)
http://cabin.jp/koizumi/story/
4未解決リクエスト:2009/03/21(土) 04:52:44 ID:9zPzePof0
●未解決分 ≪part44の410までの時点でのリスト≫
※複数の機種で出ているものも、便宜上、一つの機種の欄にのみ書かれています
■PS3  ・アガレスト戦記 ・クロスエッジ ・GENJI -神威奏乱- ・SIREN: New Translation ・白騎士物語 -古の鼓動-
・ソウルキャリバーIV ・ソニック・ザ・ヘッジホッグ ・ティアーズ・トゥ・ティアラ −花冠の大地− ・FolksSoul -失われた伝承-
・ミスト オブ カオス ・龍が如く 見参! ・RESISTANCE(レジスタンス) 〜人類没落の日〜
■PS2  ・アーバンカオス ・イースI・II ETERNAL STORY(既出部分の続き)
・ウィル・オ・ウィスプ(二作目に続くルートのストーリーを) ・ウィル・オ・ウィスプ 〜イースターの奇跡〜
・うたわれるもの −散りゆく者への子守唄− ・AIRFORCE DELTA 〜BLUE WING KNIGHTS〜 ・エバーブルー2 ・X−FIRE ・大奥記
・over the monochrome rainbow ・カウボーイビバップ 追憶の夜曲(セレナーデ) ・カオス ウォーズ
・神代學園幻光録 クル・ヌ・ギ・ア ・神業−KAMIWAZA− ・仮面ライダー正義の系譜 ・ガンサバイバー3 DINO CRISIS
・ガンバード1&2 ・機動新撰組 萌えよ剣 ・機動戦士ガンダム クライマックスU.C. ・キルゾーン ・ギルティギア ゼクス プラス
・ギルティギア イグゼクス ・キングダム ハーツII(既出部分の続き) ・九龍妖魔學園紀 re:charge ・Kunoichi -忍-
・グローランサーIV Return(既出のフレーネ・イライザ・LN型以外のシナリオを) ・KOF MAXIMUM IMPACT
・KOF MAXIMUM IMPACT 2 ・ゲームになったよ!ドクロちゃん ・喧嘩番長 ・GENJI ・高円寺女子サッカー ・ゴッドファーザー
・五分後の世界(特にオダギリとミズノについて詳しく) ・COMBATQUEEN ・XIII [サーティーン] 大統領を殺した男
・THE お姉チャンプルゥ 〜THE姉チャン特別編〜(彩編・咲編を) ・THE 鑑識官 ・サムライウエスタン
・THE ロボットつくろうぜっ! 〜激闘!ロボットファイト〜 ・シークレットゲーム -KILLER QUEEN-(既出のもの以外のルート)
・ジェネレーションオブカオス3 ・死角探偵 空の世界〜Thousand Dreams〜 ・四八(仮)(あなたシナリオのストーリーを)
・忍道 戒 ・シムーン 異薔薇戦争 〜封印のリ・マージョン〜 ・灼眼のシャナ ・白中探検部
・神魂合体ゴーダンナー!!(できれば詳しく) ・真・三國無双(1〜3、印象的なシーンは詳細に)
・新世紀エヴァンゲリオン 鋼鉄のガールフレンド <特別編> ・スーパーロボット大戦OG ORIGINALGENERATIONS ・ステラデウス
・SPY FICTION ・スペクトラルフォースクロニクル ・スペクトラルフォースラジカルエレメンツ ・セイクリッドブレイズ
・聖剣伝説4(あらすじは知っているので詳細に) ・ゼロの使い魔 小悪魔と春風の協奏曲 ・ソニック ヒーローズ
・第3次スーパーロボット大戦α〜終焉の銀河へ(セレーナ編) ・超時空要塞マクロス ・ツキヨニサラバ ・ディジタルホームズ
・ティンクルスタースプライツ-La Petite Princesse- ・デストロイ オール ヒューマンズ! ・鉄人28号(できれば詳しく)
・Dog of Bay ・ドラゴンクエスト 少年ヤンガスと不思議のダンジョン ・ナノブレイカー
・ナムコ クロス カプコン(既出部分の続き) ・ハードラック ・バイオハザード4のエイダ編 ・鋼の錬金術師 翔べない天使
・鋼の錬金術師3 神を継ぐ少女 ・爆炎覚醒 ネバーランド戦記 ZERO ・バルダーズゲートダークアライアンス2
・ヴァンパイアナイト ・彼岸花 ・ファンタシースターユニバース(出来ればオンラインの分も)
・ファンタシースターユニバース イルミナスの野望 ・フェイズパラドックス ・プリンス・オブ・ペルシャ 〜時間の砂〜
・PROJECT ARMS ・炎の宅配便 ・ポポロクロイス 〜月の掟の冒険〜(既出部分の続き)
・魔界戦記ディスガイア2(エンディング全部) ・遊星からの物体X episodeII
・ラーゼフォン 蒼穹幻想曲 PLUSCULUS(各ルートについて、出来れば詳細に) ・ライゼリート ・羅刹 -Alternative-
・ルパン三世 ルパンには死を、銭形には恋を ・レイジングブレス
5未解決リクエスト:2009/03/21(土) 04:53:22 ID:9zPzePof0
■PS  ・R4 -RIDGE RACER TYPE4- ・アンシャントロマン 〜パワー・オブ・ダーク・サイド〜 ・イバラード〜ラピュタの孵る街〜
・エースコンバット ・エクサフォーム ・オウバードフォース ・逢魔が時 ・学校のコワイうわさ 花子さんが来た!!
・GUNばれ!ゲーム天国 ・機動警察パトレイバーゲームエディション ・クリックまんが クリックのひ ・CRITICAL BLOW
・クロス探偵物語(6話と7話を) ・ゲゲゲの鬼太郎(バンダイ) ・ゲッターロボ大決戦 ・幻影闘技 SHADOW STRUGGLE
・幻想水滸外伝1&2 ・公開されなかった手記 ・高2→将軍 ・KONOHANA:TrueReport ・サイレントボマー ・GERMS 狙われた街
・シュレディンガーの猫 ・すべてがFになる ・SPRIGGAN 〜LUNAR VERSE〜 ・蒼魔灯 ・黄昏のオード
・TILK-青い海から来た少女- ・テイルコンチェルト ・デザーテッドアイランド ・天使同盟
・東京ミュウミュウ 登場新ミュウミュウ!〜みんなでいっしょにご奉仕するにゃん〜 ・ときめきメモリアル2
・ドラゴンシーズ 〜最終進化形態〜 ・トワイライトシンドローム〜再会〜 ・ナイトアンドベイビー
・’70年代風ロボットアニメ ゲッP−X ・人魚の烙印 ・眠ル繭 ・NEUES〜ノイエス〜 ・BOUNTY SWORD DOUBLE EDGE
・バルディッシュ ・ひみつ戦隊メタモルV ・FINAL FANTASY VII(のちょっと詳細バージョン)の続き
・Forget me not -パレット-(「パレット」からの追加分を) ・フォックスジャンクション
・BLACK/MATRIX OO(既出部分からの続きを。簡潔でもかまいません) ・プラネットライカ(既出部分からの続き)
・Prismaticallization ・ボルフォス ・マーメノイド ・マネーアイドル・エクスチェンジャー ・ミザーナフォールズ
・ミスティックドラグーン ・厄 友情談義 ・厄痛 呪いのゲーム ・夜想曲2 ・聖刻1092 操兵伝 ・竜機伝承
・ルパン三世 カリオストロの城 −再会− ・LULU ・ロストチルドレン
■PSP  ・アナタヲユルサナイ ・クライシス コア -ファイナルファンタジーVII- ・SILENT HILL ZERO
・新天魔界 〜GOCIV アナザサイド〜
・新世紀エヴァンゲリオン2 造られしセカイ -another cases-(各シナリオをできれば詳しく)
・注文しようぜ!俺たちの世界(スライギーイベントのラストを) ・テイルズ オブ ザ ワールド レディアント マイソロジー
・デッドヘッドフレッド〜首なし探偵の悪夢〜 ・VALHALLA KNIGHTS -ヴァルハラナイツ- ・ブレイドダンサー 千年の約束
・ブレイブ ストーリー 新たなる旅人 ・ヘブンズ ウィル ・ポポロクロイス物語 ピエトロ王子の冒険
・MYST(ライム時代とED全種を含めて) ・METAL GEAR AC!D ・煉獄 The Tower of Purgatory
・煉獄弐 The Stairway to H.E.A.V.E.N.
6未解決リクエスト:2009/03/21(土) 04:54:01 ID:9zPzePof0
■Wii  ・オプーナ ・機動戦士ガンダム MS戦線0079(ストーリーモードを) ・ソウルキャリバー レジェンズ
・ドラゴンクエストソード 仮面の女王と鏡の塔(詳しく) ・ネクロネシア ・FRAGILE 〜さよなら月の廃墟〜
・428 〜封鎖された渋谷で〜 ・レッドスティール ・ワンピース アンリミテッドアドベンチャー
■GC  ・神機世界エヴォルシア ・ターミネーター3:ザ・レデンプション
・PHANTASY STAR ONLINE EPISODE III C.A.R.D. Revolution ・遊戯王フォルスバウンドキングダム 虚構に閉ざされた王国
■64  ・悪魔城ドラキュラ黙示録(ラインハルト編) ・悪魔城ドラキュラ黙示録外伝 〜レジェンドオブコーネル〜
・シャドウゲイト64 ・爆裂無敵バンガイオー
■SFC  ・アイ・オブ・ザ・ビホルダー ・アルバートオデッセイ ・アルバートオデッセイ2 ・イーハトーヴォ物語
・Wizap!―ウィザップ 〜暗黒の王― ・エルナード ・エルファリア2 ・カードマスター リムサリアの封印
・機動戦士ガンダムF91 フォーミュラー戦記0122 ・機動戦士ガンダム CROSS DIMENSION 0079 ・ごきんじょ冒険隊 ・Psycho Dream
・Secret of Evermore(SNESソフト。日本未発売) ・シャドウラン ・少年忍者サスケ ・神聖紀オデッセリア
・神聖紀オデッセリアII ・セプテントリオン ・ゼロヨンチャンプRR-Z ・ソウルアンドソード ・ファイナルファイトタフ
・ファイナルファイト2 ・ブレインロード ・弁慶外伝 沙の章 ・摩訶摩訶 ・魔女たちの眠り
■FC&ディスクシステム  ・悪魔城ドラキュラ ・エスパードリーム(1、2) ・ガンナック ・ゲゲゲの鬼太郎2 ・御存知弥次喜多珍道中
・新・里見八犬伝 ・道(TAO) ・ドラキュラII 呪いの封印 ・百鬼夜行 ・魔洞戦記 ディープダンジョン
・魔法のプリンセスミンキーモモ ・未来神話ジャーバス ・魍魎戦記MADARA ・勇士の紋章 ディープダンジョンII
・ラディア戦記
■DS  ・アパシー ・あらしのよるに(マルチエンディング全7種類を) ・犬神家の一族
・L the proLogue to DEATH NOTE -螺旋の罠(トラップ)- ・おさわり探偵 小沢里奈 ・ONI零-戦国乱世百花繚乱-
・川のぬし釣り こもれびの谷せせらぎの詩 ・くりきん ナノアイランドストーリー
・クロノ・トリガー(DS版で追加された新シナリオを) ・激闘!カスタムロボ ・高円寺女子サッカー2〜恋はネバギバ高円寺〜
・降魔霊符伝イヅナ ・THE 装甲機兵ガングラウンド ・THE 廃屋病棟 〜呪われた病院からの脱出〜(一周目二周目両EDを)
・サバイバルキッズLost in Blue ・スーパープリンセスピーチ ・スターフォックス コマンド
・スライムもりもりドラゴンクエスト2 大戦車としっぽ団 ・セブンスドラゴン ・ゼノサーガ I・II(変更・追加部分のみ)
・タンクビート ・超操縦メカMG ・チョコボと魔法の絵本 ・ディープラビリンス ・テイルズ オブ ハーツ ・DEATH NOTE Lを継ぐ者
・DEATH NOTE キラゲーム ・どきどき魔女神判2 ・ドラゴンクエストモンスターズ ジョーカー
・ドラゴンボールZ 舞空烈戦(クリリンと18号とブロリーとセルのストーリーモード) ・パワプロクンポケット8(正史ルートを)
・パワプロクンポケット9(サクセスモードの神田奈津姫の話) ・ピンキーストリート キラキラ★ミュージックアワー
・ファイナルファンタジーXII レヴァナント・ウイング ・ブラック・ジャック 火の鳥編 ・BLEACH The 3rd Phantom
・フロム・ジ・アビス ・ポケモン不思議のダンジョン 時の探検隊・闇の探検隊(既出部分の続き)
・無限のフロンティア スーパーロボット大戦OGサーガ ・メタルサーガ鋼の季節 ・RIZ−ZOAWD ・流星のロックマン3
・ルナ -ジェネシス-
■GBA  ・アドバンス ガーディアンヒーローズ ・カエルBバック ・真・女神転生デビルチルドレン(光、闇、炎、氷、メシアライザー)
・Z.O.E 2173 TESTAMENT ・沈黙の遺跡〜エストポリス外伝〜 ・ドラゴンクエストモンスターズ キャラバンハート ・彼岸花
・Vマスタークロス ・ブラックマトリクスゼロ ・マジカルバケーション ・メタルガン・スリンガー
■GBC  ・エストポリス伝記〜よみがえる伝説〜 ・METAL GEAR Ghost Babel(おまけドラマも) ・メダロット3 ・メダロット5
■GB  ・王ドロボウJING ・鬼忍降魔録 ONI ・ザードの伝説2(前作やって無くてもわかるように) ・ジャングルウォーズ
・ドラゴンクエストモンスターズ 〜テリーのワンダーランド〜 ・ビタミーナ王国物語 ・メダロット1〜2
・読本夢五誉身(よみほんゆめごよみ)天神怪戦2
7未解決リクエスト:2009/03/21(土) 05:03:43 ID:9zPzePof0
■XBOX360  ・インフィニット アンディスカバリー ・【eM】 -eNCHANT arM- ・Operation Darkness
・ギルティギア2 オーヴァチュア ・コンデムド サイコクライム ・Condemned 2: Bloodshot(日本未発売) 
・ザ エルダースクロールズ4:オブリビオン(ざっとクエストの流れだけでも) ・STRANGLEHOLD ・ゼーガペイン XOR
・ソニック・ザ・ヘッジホッグ ・天誅 千乱 ・NINETY-NINE NIGHTS(N3) ・ヴァンパイアレイン ・Fallout 3 ・Braid
・ブルードラゴン ・プロジェクト シルフィード(既出部分の続き)
■XBOX  ・ガンヴァルキリー ・コンスタンティン ・JSRF ジェットセットラジオフューチャー ・真・女神転生 NINE
・DINO CRISIS 3 ・PHANTOM CRASH ・FATAL FRAME(追加部分) ・Fable ・Halo 2
■DC  ・ILLBLEED ・ウィークネスヒーロー トラウマンDC ・ゴーレムのまいご ・SONIC ADVENTURE
・SONIC ADVENTURE 2 ・タコのマリネ ・トリコロールクライシス ・BLUE STINGER ・HUNDRED SWORDS
・ベルセルク 千年帝国の鷹(ミレニアム・ファルコン)篇 喪失花の章 ・魔剣X(既出部分の続き) ・L.O.L.(LACK OF LOVE)
■SS  ・ガーディアンヒーローズ ・ガングリフォンII(ミッション間ラジオも) ・慶応遊撃隊活劇編 ・サイバードール
・シャイニングザホーリィアーク ・シャイニング・フォースIII(シナリオ2〜3を) ・ソニック3Dフリッキーアイランド
・ダークシード ・ダークセイバー ・大冒険セントエルモスの奇跡 ・DEEP FEAR ・ティンクルスタースプライツ
・テラ ファンタスティカ(既出部分の続き) ・NOёL3 ・バッケンローダー ・バトルバ ・ファイナルファイトリベンジ
・ファンタシースターコレクション ・ファンタズム ・プリクラ大作戦 ・ラングリッサーV〜ジ エンド オブ レジェンド〜 ・RAMPO
・リンクルリバーストーリー ・ROOMMATE〜井上涼子〜 ・ROOMMATE〜涼子 in Summer Vacation〜
・ルームメイト3〜涼子 風の輝く朝に〜 ・ルナ2 エターナルブルー ・RONDE -輪舞曲-
■32X  ・カオティクス
■MCD  ・シャドウラン ・ダンジョンマスターII スカルキープ(プレイはしたが、背景が全く掴めなかったのでそのへんを重点的に)
・夢見館の物語 ・らんま1/2〜白蘭愛歌〜 ・ルナ ザ・シルバースター
■MD  ・エイリアンソルジャー ・機動警察パトレイバー98式起動せよ! ・スプラッターハウス PART3 
・ソニック・ザ・ヘッジホッグ3 ・ハイブリッド・フロント ・バトルマニア ・バトルマニア大吟醸 ・パルスマン 
・時の継承者 ファンタシースターIII ・モンスターワールドIV ・ランドストーカー 皇帝の財宝 
・ワンダーボーイV モンスターワールドIII 
■Mk3  ・ファンタシースター 
■PC-FX  ・こみっくろーど ・はたらく☆少女 てきぱきワーキンラブFX
■3DO ・ドクターハウザー
■PCE SUPER CD-ROM2  ・GS美神 ・聖夜物語(出来れば4通りすべて) ・ソードマスター ・はたらく☆少女 てきぱきワーキンラブ
・ふしぎの海のナディア
■PCE CD-ROM2  ・天外魔境 ZIRIA ・らんま1/2 とらわれの花嫁
■X68000  ・38万キロの虚空
■WS&WSC  ・SDガンダム GGENERATION モノアイガンダムズ ・仙界伝 〜TVアニメーション仙界伝封神演義より〜
・仙界伝弐 〜TVアニメーション仙界伝封神演義より〜 ・TERRORS ・TERRORS 2 ・VAITZ BLADE
・ラストスタンド
■ネオジオ系  ・KOF R-1 ・わくわく7(既出キャラ以外)
8未解決リクエスト:2009/03/21(土) 05:04:25 ID:9zPzePof0
■PCゲー  ・アークトゥルス ・暁のアマネカと蒼い巨神 ・アルファ(スクウェア) ・Alone in the Dark ・アンタリア創世紀
・ウィザードリィ3 リルガミンの遺産 ・ウィル(スクウェア) ・英雄伝説V 海の檻歌(既出部分の続き) ・CHAOS;HEAD(詳しめに)
・ガラージュ ・機動戦士ガンダム アドバンスドオペレーション(エンディングのみを) ・クライブ・バーカーズ アンダイイング
・Call of Cthulhu: Dark Corners of the Earth ・コマンド&コンカー
・サイキックディテクティヴシリーズ(1、2、3、4、5、ファイナル) ・ザ・スクリーマー ・ジェネシス(スクウェア)
・The Elder Scrolls2 Daggerfall ・Sherlock Holmes - The Awakened ・ストーカー 〜クリアスカイ〜 ・セツの火
・そう、あたしたちはこんなにも理不尽な世界に生きているのだらよ ・空の浮動産 ・ダイナソア 〜リザレクション〜
・ツァイ‐メタ女‐ ・テイルズ オブ エターニア オンライン(ロレッタとレニイの関わるストーリー核心部分だけでも)
・デザート・ドラグーン〜砂漠の竜騎兵〜 ・ドラゴンスレイヤー英雄伝説II ・どろろ―地獄絵巻の章―
・ナコルル 〜あのひとからのおくりもの〜 ・「ニード・フォー・スピード」シリーズ
・Heroine Anthem - The Elect of Wassernixe(聖女之歌) ・Heroine Anthem II - The Angel of Sarem(聖女之歌2)
・F.E.A.R. 2: Project Origin ・ふしぎの海のナディア(PC-98、X68000、FM TOWNS) ・BloodRayne 2 ・女神転生IMAGINE
・メタ女〜府立メタトポロジー大学付属女子高校SP〜 ・忘れえぬ炎 
■アーケード  ・カラス ・がんばれギンくん(詳しく、できれば全コース) ・KOF MAXIMUM IMPACT regulation "A"
・サイレントヒル・アーケード ・ザ ハウス オブ ザ デッド4スペシャル ・サムライスピリッツ閃 ・ザ・ロストワールド(SEGA)
・ストリートファイターZEROシリーズ ・すっごい!アルカナハート2 〜転校生あかねとなずな〜(ストーリーモードの神衣の会話を)
・蒼穹紅蓮隊(結末の詳細だけでも)
・「鉄拳」シリーズ(1〜5まで、次の作品のキャラ紹介で優勝したことになっているキャラのストーリーを) ・ドルアーガオンライン
・ドルフィンブルー ・ビーストバスターズセカンドナイトメア ・ピンクスゥイーツ〜鋳薔薇それから〜 ・ラジルギ
■携帯電話アプリ  ・風ノ名前 ・自分狩り(あらすじはわかるので詳細を) ・シルバー事件25区
・新世紀エヴァンゲリオン外伝 〜真夏の夜の夢〜 ・新世紀エヴァンゲリオン外伝 〜人形達の宴〜 ・人類は一本の塔に想いを込めた…。
・テイルズオブコモンズ ・テイルズオブヴァールハイト ・テイルズオブブレイカー
・DIGITAL DEVIL SAGA アバタール・チューナー A’s TEST Server 完全版 ・デビルサマナー ソウルハッカーズ Intruder
・24:ザ・モバイルゲーム ・ナノデビル ・ファイナルファンタジーIV ジ・アフター -月の帰還- ・ふしぎの海のナディア
・フライハイトクラウディア ・ペルソナ2 罪 ロストメモリーズ ・ぼくのすむまち ・夢魔の天蓋 ・METAL GEAR SOLID MOBILE
・メタルサーガモバイル ・ルート16ターボ ・ロックマン エグゼ ファントム オブ ネットワーク
・ゲンキモバイルのサイコミステリーシリーズ(「Cold Rain」「Bloody Tears」「横浜牧師館殺人事件」「イザナミの花婿」
「CHAIN-白馬の騎士連鎖殺人事件-」)を詳しく
■同人ゲーム  ・アールエス ・アカツキ電光戦記 ・Another Moon Whistle ・犬神 ・鴉の断音符 ・Gu-L ・撃破伝 ・スグリ
・SACRED BLUE ・7th Memory ・Seraphic Blue(既出部分の続き) ・ゾウディアック ・送電塔のミメイ ・退魔心経
・タオルケットをもう一度2(唐揚げタンポポ) ・ダリヤ 〜 Lasciatemi morire 〜 ・天使の微笑 ・TWilight INSanity
・ひぐらしのなく頃に解(各編の詳しいストーリーを) ・分裂ガール ・Persona - The Rapture
・Holy Knights〜忘れられた手紙〜 Director's Cut ・メイドさんを右に
・東方靈異伝 ・東方封魔録 ・東方夢時空 ・東方幻想郷
・東方萃夢想 ・東方緋想天
9執筆途中のもの・執筆予告があるもの:2009/03/21(土) 05:05:58 ID:9zPzePof0
●途中
・ペルソナ4[3月] ・ロックマン ゼロ2[3月] ・大神[3月] ・魔界戦記ディスガイア3[2月]
・THE 爆弾処理班[2月] ・幻想水滸伝ティアクライス[2月] ・スーパーロボット大戦Z[2月] ・テイルズ オブ ヴェスペリア[2月]
・Dead Space[1月] ・アルトネリコ 世界の終わりで詩い続ける少女[1月] ・デビル メイ クライ 4[12月]
・ときめきメモリアル3 〜約束のあの場所で〜[12月] ・マナケミア〜学園の錬金術士たち〜[12月]
●執筆予告がある物
マリオ&ルイージRPG2[3月19日] ・大奥記[3月18日] ・機動戦士ガンダム CROSS DIMENSION 0079[3月17日]
・ピカチュウげんきでちゅう[3月11日] ・ロックマン ゼロ3[3月1日]
10ゲーム好き名無しさん:2009/03/21(土) 09:04:59 ID:QgtEhj5m0
前スレから使ってね♡
ストーリーを教えてもらうスレ part44
http://schiphol.2ch.net/test/read.cgi/gsaloon/1233788818/
11ゲーム好き名無しさん:2009/03/21(土) 18:01:23 ID:FkeXNRkmO
鳥焼津>>1乙です
12ゲーム好き名無しさん:2009/03/22(日) 04:15:38 ID:2xxQpVMc0
そして早速鯖移動

前スレ
http://jfk.2ch.net/test/read.cgi/gsaloon/1233788818/
13ゲーム好き名無しさん:2009/03/23(月) 07:13:05 ID:dlmSw3HA0
保守ホグリセリン酸
14ゲーム好き名無しさん:2009/03/23(月) 21:20:55 ID:7zNglELt0
間が空いちゃったけど、幻想水滸伝DS投下します。
前スレももう500kbになりそうだし、こっちでいいよね
15幻想水滸伝ティアクライス ◆l1l6Ur354A :2009/03/23(月) 21:21:54 ID:7zNglELt0
さっそくしるべの塔に潜入した主人公達。
ディアドラの案内のまま進んでベルフレイドの部屋へ。
そこではベルフレイドの言いなりのまま、書を体内へ埋め込んでいるソフィアと、それを止めたためにソフィアに攻撃されるノーヴァ(ソフィアのお付の仮面の騎士)の姿が。
その一部始終を隠れて見ていた主人公らだが、自身のしかもすごく慕っている娘になんでそんなことを?と
たまらずディアドラが飛び出していってしまったので、作戦は失敗。
攻撃されて弱ってしまったノーヴァと共に、一行は本拠地へ逃げる。
そこでノーヴァから話を聞くと、ソフィアはベルフレイドを父親と慕っているが、本当の父親はノーヴァ。
以前ノーヴァが書を体内へ埋め込まれた際、暴走して、妻と娘を襲ってしまい、娘はなんとか一命を取り留めたものの、その時の事がトラウマになってしまった。
ノーヴァが仮面をつけているのも、素顔を見せると昔を思い出してしまうため。今まで寄り添っていたのも娘かわいさだったと判明。

先の作戦が失敗に終わってしまったため、直接サイナスへ殴りこみにいくことに。
手前の要所、フォートアークを落とすことになり、書を埋め込まれてしまったソフィアを助けたいと、ノーヴァも仲間として参加。
フォートアークへ攻め込んだ主人公らに立ちふさがったのは、またしてもヴァズロフ、レスノウ。
主人公は彼らを負かし、説得を試みる。
彼らと最初に戦った「ラザ砦」は帝国が砂漠に飲み込まれた際に消えてしまったのだが、どうも二人とも覚えてる様子。
二人に書に触れてもらった所、二人とも「星を宿す者」だった。そこでさらに説得し、協会のおかしさに気がついた二人は仲間に。
要塞の最後まで進むと、そこで待っていたのはソフィア。書の力で砂の化け物になってしまう。
相手が砂なため、普通の攻撃が効かず、唯一水系の魔法とリジットフォーク族の攻撃が効いた。
けれど、ソフィアが召還する砂の化け物の多さに、太刀打ちが出来ないため、一旦退却。
レスノウ将軍の力を借りて、リジットフォーク族を仲間にしようと、主人公はリジットフォークの集落へ向かう。
16幻想水滸伝ティアクライス ◆l1l6Ur354A :2009/03/23(月) 21:23:10 ID:7zNglELt0
とてつもなく長い火山のダンジョンを超え、リジットフォークの集落「ルギエニク」に着いた主人公。
長老と話をするが、全然話を聞いてくれない為、ヴァズロフは祖神のお告げを聞くと、一族の祭壇へ。
長いこと姿を現さなかったらしい祖神オルドヴォーグでしたが、主人公の持つ書に反応して出現。
オルドヴォーグの話では、彼もかつて「一なる王」と戦った「星を宿す者」であり、この世界に融合された後に、協会が書を持ち去った為、
長老とオルドヴォーグが会えなくなり、協会に取り込まれてしまった。
今の一族の状況に怒ったオルドヴォーグは、長老を一喝。オルドヴォーグを含め、一族全体で主人公らの仲間になるのでした。

リジットフォーク族を仲間に迎えてのフォートアーク攻略第二戦。
リジットフォーク族の力と、ボーパス族の魔法で砂のモンスターを蹴散らしソフィアの元へ。
そこでソフィアが暴走しかかるが、ノーヴァの捨て身の献身により、ソフィアと書を引き剥がし、彼女を救出することに成功する。
ソフィアは以前、ノーヴァに殺されかかった時に優しくしてくれたベルフレイドを「父親」と思い込んでしまっていた。
が、今回のノーヴァの努力により、過去を思い出しベルフレイドと決別。
過去の司書のように消えなかったのは、彼女は「真正なる一書」の力を使われていたためであるらしい。
意識を取り戻した彼女の話によると、この世界の「真正なる一書」に描かれていた世界の融合は5回。
5回融合が起こった後、「一なる王」が降臨し、この世界を破滅に追いやる事になっているらしい。
だがベルフレイドは他の世界の書を用いて、それ以外の世界の融合を起こしている。それは、どれかの書に記憶されていた「儀式」であり、
「一なる王」が降臨するまでに12回の融合が終わっていれば、世界は消滅せずに「一なる王」の世界に融合されるから。
本当にそうなるかわからない事の為に、今まで故意に融合を起こしていたらしい。
17幻想水滸伝ティアクライス ◆l1l6Ur354A :2009/03/23(月) 21:24:27 ID:7zNglELt0
ソフィアからそんな話を聞いていたら、リウが本拠地に忍び込んだディルクにつかまってしまう。
リウの持つスクライブの書を奪ったディルクは、主人公に一対一での勝負を持ちかける。
スクライブの書の影響で星の印が使えなくなる主人公だったが、力があるとか関係ない、自分がしたいから、協会と戦うんだ!と、ディルクに勝つ。
なぜこんなことを…?とディルクに問いかけた主人公。その時本拠地一体が光に包まれる。
そう、ベルフレイドは砂漠にあった書を使い、今度は主人公達を消しにかかったのだ。
融合で世界が不安定になり、他の場所に行こうと、ディアドラの力を使ってもトビラを作れない。
前とは違い、範囲も広すぎて走って逃げようにも間に合わない。
ディルクが言うには、まだ融合に使われてない書の力を使えば、世界の融合を別の位置にすることが可能。
その話を聞いて、主人公が自身の持つ書を使おうとするが、ディルクはそれを制止し、スクライブの書使おうとする。
ディルクの力でも無理そうだったが、ディルクが自身に埋められたフューリーロアの書も力を貸してくれー!と叫び、
それに答えるようにクーガとディルクの姿が重なり、力も増し、なんとか融合の位置を他にずらすことに成功。

だがそれはディルクの命も奪う結果になってしまった。
ディルクは埋め込まれた書に一応打ち勝ったものの、書から自制心を保つので一杯一杯でもう先も長くない事をわかっており、
次の融合先が本拠地であろう事も知り、最初から犠牲になるつもりで来たのだった。
ディルクは主人公らが「星を宿す者」になってしまった義務感から戦っていると思っていたから、彼らを戦いから遠ざけたかった。
けれど純粋にこの世界を守りたいために戦っていることを知れてよかったと。
俺は、お前たちの手助けがしたかったんだ、最後に役にたってよかった。と、言い残し消えるディルク。
リウは、ディルクと主人公を和解させたかったから、わざとディルクにつかまった。こんなことになるなんて…と嘆く。
ディルクを犠牲にし、本拠地は無事守られた。
だが、融合が起こったということは、新しい書もやってきたということ。
12回目の融合が起こった時、ベルフレイドの儀式は完成してしまう。
ディルクが作ってくれた時間を無駄にしないためにも、新たな書の確保に挑む主人公であった。
18幻想水滸伝ティアクライス ◆l1l6Ur354A :2009/03/23(月) 21:30:00 ID:7zNglELt0
今回はここまでー。アニキィ…(合掌)
ここで、以前帝国が融合で消滅した際、サルサビルだけ残った理由がわかります。
リズランが帝国の書を使い、位置をずらそうとしたけど、自身の力が足りず、サルサビルだけ救うので一杯一杯だったのでした。

あと
>15の最下段レスノウ将軍じゃなくて、ヴァズロフ将軍でしたorzマチガエタ
レスノウとヴァズロフは夫婦です。夫婦で戦場に来てるんですね。夫婦愛。
19ゲーム好き名無しさん:2009/03/24(火) 02:37:01 ID:MjVMFeTP0
前スレの472、このスレの>>18までをWikiに収録、未解決リストに反映しました。
20幻想水滸伝ティアクライス ◆l1l6Ur354A :2009/03/25(水) 07:53:45 ID:EOBB3Vic0
WIKI編集の方乙です。
ティアクライス最後まで投下します
21幻想水滸伝ティアクライス ◆l1l6Ur354A :2009/03/25(水) 07:55:24 ID:EOBB3Vic0
新しく現れた世界は、先に偵察していたディアドラ曰くラロヘンガ(彼女の種族の言葉で地獄の意)。
ベルフレイドより先に書を手にすべく突入する主人公。
ところがベルフレイドに先を越されてしまう。
ベルフレイドがいうには、この世界は星を宿す者が、他の沢山の命を犠牲にして「一なる王」に対抗しようとしたのだが、
対抗しようと作った装置が暴走し、このような地獄になってしまったとか
(ここでホツバを連れて行くと、彼が以前「一なる王」について情報収集しようと他の世界を巡っていた際、自分たちはこの技術があるから、
「一なる王」になんて負けないと、自信たっぷりでいた連中の世界がラロヘンガになったとわかります)
「真正なる一書」に記された5回の世界融合の前に、12回の世界融合を起こせれば、この世界は「一なる王」の世界と同一になり、
消滅の恐れがなくなる…それがベルフレイドの狙いだったのです。
けれど、すべてが運命のままだなんていう、予定調和の世界を主人公は否定。
ベルフレイドに戦いを挑みますが、全然ダメージを与えられず、結果書とベルフレイドを取り逃がしてしまいます。

本拠地に戻ってきた主人公に、アトリが会いにくる。
彼の世界でも「一なる王」との最終決戦が近いらしく、最後に主人公に会いに来たとのこと。
彼は、本拠地の前の持ち主だった人の話をしてくれる。
彼には子供がいた。けれど、赤ん坊の時にトビラの事故に巻き込まれて他の世界に飛ばされてしまった。
その子が生きていれば、ちょうど主人公やアトリと同じぐらいの歳らしい。
そして、お互い「一なる王」を倒した後でまた会おうと約束して別れる。

ベルフレイドに12回目の融合を起こさせない為に、サイナスへ突入する主人公ら(サイナス突入前までが、今回の仲間集めのタイムリミットです)
怪物と化したマクートら、かつての協会の手先の面々を蹴散らし、しるべの塔最上階へ。
そこで待っていたベルフレイドと戦い、倒す主人公ら。
しかし、そこで12回目の融合が起こり、主人公らの目の前に「一なる王」が降臨。
世界を滅ぼされてたまるか!と、「一なる王」に戦いを挑む主人公であったが、ダメージが与えられない。
焦る主人公。そこに主人公の持つ書から光が。
書の力でわずかだがダメージが入るように。けれど勝てるわけもなく、「一なる王」の持つ「真正なる一書」が光輝き…
22幻想水滸伝ティアクライス ◆l1l6Ur354A :2009/03/25(水) 07:56:59 ID:EOBB3Vic0
目が覚めるとそこはシトロ村。
マリカが起こしにきて明日が主人公の誕生日だとわかります。
死んだはずのディルクもいて、リウやマリカ、ジェイルらと森の見回りをし、一日が終わる。
そして次の日、マリカが起こしに来る。
「明日は15歳の誕生日なんだから、しっかりしなさいよ!」
そうして誕生日の前の日、平和な日、ディルクも生きていて笑っている日を何度か繰り返し、何度目かで主人公は気がつく。
同じ日だということを。
そしてなんとなくここにこなきゃいけない気がすると、たどり着いたのは本拠地。
本拠地に足を踏み入れたとたん、主人公はすべてを思い出す。
「一なる王」の降臨を阻止できなかったことを。
マリカらも追いかけてきて、すべてを思いだす。
他の仲間たちも、なんとなくここに来なきゃいけないような気がしたとぞくぞくと集まってくる。

そう、「一なる王」の世界とは、個々が幸せだった日を延々と繰り返す世界だったのだ(主人公の繰り返していた日と、マリカの繰り返していた日は違っていた)
確かにそれは平和で幸せかもしれないけど、未来の無い世界。そんな世界ではいけない、「一なる王」を倒さなければと思う主人公。
ここでリウが以前アトリの言っていたように、宿星の命を束ねて「一なる王」にぶつけるのか、それ以外の方法を考えるのかと聞いてきます。
(ここで刺し違える事を選ぶとBADEDです。内容自体は後述)
「やってみなくちゃわからねえ!」が心情の主人公。もちろん、他の方法を考えようとします。
そこで「一なる王」と対峙した際、主人公のもっていた書が光ってわずかながらダメージが通った時のことを思い出します。
書を管理している学者さんに話しを聞くと、同じ頃に保管していた他の書も光ったとの事。
ひょっとして、12の書の力を結集したら、「一なる王」にも勝てるかも?
と、わずかながらの希望を見出す。

そして12番目の書を探し、見つけると、その書の記憶が流れてくる。
その中にはその世界で戦っていた宿星たちからのメッセージが入っていた。
曰く、12の書を使えば、「一なる王」に勝てる。だが、自分たちは間に合わなかった。この書を手に入れた宿星たちよ、どうか「一なる王」を倒してくれと。
それを見た主人公。この事をアトリや他の世界の人々にも教えるべきと、ホツバ達に頼みます。
そして再びサイナスへ。全員で分かれてサイナスの12の結界を書によって解除。
サイナスの中にはいると、サイナスの街の人々は自身の幸せな一日を繰り返している模様。
23幻想水滸伝ティアクライス ◆l1l6Ur354A :2009/03/25(水) 07:58:21 ID:EOBB3Vic0
しるべの塔のあった場所に入ると、そこはベルフレイドの幻影。
彼はこの世界で最初の融合が起こった時、妻子を亡くしていて、その妻子がいた幸せな一日を繰り返したくて、今回のことをしていた。
この幸せを奪うのか?とベルフレイドは主人公らに襲い掛かってきます。
未来を求める主人公たちは戦い、ベルフレイドは敗れ去ります。
ベルフレイドを退けた主人公、塔の奥へとどんどん進んでいき、ある部屋で約束の石版らしきものを見つけます。
それは、天魁星以外の宿星が黒く焼け焦げていました。これをみて主人公はあることに気がつきます。
「一なる王」はひょっとして…

そして塔の最上階、そこにいた「一なる王」との戦いが始まりまった時、アトリや他の世界のマリカら、他の世界の人々の声が聞こえてきます。
彼らも主人公に教えられたように、12の書の力を使って今、「一なる王」と戦っているのです。
そして「一なる王」が倒れた時、彼は主人公に礼を言います。
そう、彼は「一なる王」への対抗策として、宿星の命を束ねてぶつけてしまい、その後新たな「一なる王」になってしまった天魁星だったのでした。
この連鎖を止めてくれてありがとうと。

そして本拠地に戻ってきた主人公。そこでトビラが使えなくたってしまったことを知ります。
百万世界が繋がっていたのは「一なる王」がいたからで、その「一なる王」が倒れてしまったから、もう他の世界には行けなくなってしまったとか。
「一なる王」を倒したら、会おう!とアトリと約束したのに…
その後の主人公は、この世界を救ったという英雄?で、軍にくるさまざまな依頼をこなし、忙しい日々を送るのでした。

(こっから108星集めた場合のED)
主人公はゼノアに「真正なる一書」を誰の手の届かない場所に捨ててきてくれと頼みます。
ゼノアはせっかくなのにいいのか?と問いますが、主人公は未来はやってみなくちゃわからないから、人の手には必要ないと答えます。
その後、トビラ前でアトリと再会。アトリと健闘をたたえあい、アトリがコレで最後だねと去っていこうとしますが、
主人公はもう会えないなんて思わない、未来は決まってないから、また会えるかもしれないじゃん。じゃまたな!といい、
アトリもそれじゃぁまたね。といい自身の世界へ帰ります。
24幻想水滸伝ティアクライス ◆l1l6Ur354A :2009/03/25(水) 08:04:49 ID:EOBB3Vic0
以上です。
ちなみにBADEDは、宿星の命を束ねて「一なる王」にぶつけたけど、主人公が次の「一なる王」になって終わり。
死にたくないけど、他に方法がないのなら仕方ないって諦める面々が結構クるものがありましたね。

主人公の出自は結局詳しくは語られず。本拠地の以前の主人であった戦士の生き別れた子供かも?って匂わせておしまい。
(そもそも本人がまったく気にしてないからね)
最初に「一なる王」になったきっかけってのはわからずじまいです。
25ゲーム好き名無しさん:2009/03/28(土) 00:24:55 ID:/hxiKTZ7O
全てニンテンドーDSの

「きらりん☆レボリューション きらきらアイドルオーディション」
「きらりん☆レボリューション なーさんといっしょ」
「きらりん☆レボリューション めざせ!アイドルクイーン」
「きらりん☆レボリューション つくってみせちゃお!キメ☆きらステージ」
「きらりん☆レボリューション みんなでおどろうフリフリデビュー」
「きらりん☆レボリューション あつめてチェンジ!クルキラコーデ」
をお願いします。

死にたい
26ゲーム好き名無しさん:2009/03/28(土) 02:24:54 ID:f6cluO1X0
幻水乙です

あと>>25イ`w

予約していたデモンズソウルがまとめ終わったので投下します。
全部で12レスくらいになります。
27デモンズソウル:2009/03/28(土) 02:26:49 ID:f6cluO1X0
※はじめに
とりあえず要人との会話まではチュートリアルみたいなもんなので一まとめにし、その後は王城が最後になるような流れで各エリア毎に1〜3ステージをまとめて書いていきます。
その際にソウル傾向と呼ばれるエリア状態によるNPC出現と一部のイベントもまとめて書いていきます。(傾向白のみ)
ソウル傾向黒の場合はNPC黒ファントムなどが増える=戦闘のみですので割愛します。
ゲームの進行状況に応じて変化するNPCの台詞やイベント台詞は、まとめきれないのでこれも割愛させてください。
それと雰囲気ゲーでもあるので、ちょっと物語っぽい感じで書いてみようかとも思います。(わかりづらかったらごめんなさい)

※簡単な用語説明 (私見含む)
デーモン:
 「古い獣」の目覚めと共に生じた魔物たち。人々からソウルを奪い続けている。
ソウル:
 公式サイトでは、人に隠された新たな力であるようだった、とされるもの。
 主人公はその肉体が死亡すると、「ソウル体」として世界を探索することになる。
 また、この状態ではファントムとして他のプレイヤーがいる世界へ介入することも出来る。
ファントム:
 ソウル体となった者が、他者へ影響を及ぼす状態。
 他プレイヤーのソウルを味方として召喚した時は青いファントム、敵対するプレイヤーのソウルは黒いファントムとして主人公のいる世界に現れる。
 NPCにも青、黒ファントムが存在している。
ソウル傾向:
 プレイヤーの行動により変化する要素。
 特定の条件により白、グレー、黒と変化し、フィールドの傾向が白に近いとデーモンの力が弱くなり、黒いと強くなる。
 その他にも敵やキャラが現れたり、行けなかった場所へ行けるようになったりなどの変化が起こる。
28デモンズソウル:2009/03/28(土) 02:30:13 ID:f6cluO1X0
北の大国であるボーレタリアは、王であるオーラントが古き獣と呼ばれるものを目覚めさせたために色の無い濃霧に飲み込まれ滅亡した。
古き獣の目覚めとともにデーモンが生じ、デーモンは人々からソウルを奪った。
ソウルとは人の精神の根源を成すようなものであり、それを奪われた者は正気を失い、他者を襲った。
数々の英雄が大きな力を秘めるとされるデーモンのソウルを求め濃霧に入っていったが、誰一人として戻るものは無かった。
霧はじわじわとボーレタリアから溢れ、世界は滅亡の淵に追い詰められつつあった。

主人公がボーレタリアを目指すところから物語は始まる。
闇の中を進む主人公にどこからか女の声が聞こえる。
「死を恐れない、強いソウルを持つ者よ。あなたを裂け目に案内しましょう。古い獣を、再びのまどろみに導くために。」
その声と共に主人公の前に光が広がり、光に触れた主人公は霧の裂け目の中へと導かれていった。
気がつくとどこかの城らしき建物にたどり着いていたようだ。
道に残された血文字を頼りに進む主人公にソウルを失ったボーレタリアの兵士たちが襲い掛かる。
これを倒しながら進む主人公の前に色の無い霧が立ち塞がった。
霧の中へと入った主人公を待ち受けていたのはデーモンである拡散の尖兵。
見上げるほどの巨体にとてつもなく大きな斧を振るうデーモンに果敢に挑む主人公であったが、斧の一撃で屠られてしまう。

光が差し込む神殿で、黒衣の女が何やら唱えている。
その指先から光の雫が滴り、死んだはずの主人公がむくりとその身を起こした。
黒衣の女が静かに口を開く。
「ここは楔の神殿。今はボーレタリアと呼ばれる、北の地の要です。ここを出ることはできません。ただ、今は5つの要石が、要の片割れに導くのみです…」
その声と共に主人公の視界は暗転した。
どうやら主人公の肉体は死に、ソウルがこの楔の神殿に囚われたようだ。
そして、デーモンを倒すことにより生きた肉体を取り戻すことができるらしい。
再び身を起こせるようになり、神殿を見回すと霧から逃れたらしき人々の姿があった。
所持品を預かってくれるというトマスや、鍛冶屋ボールドウィン、神の信徒の女性など…今後の冒険の助けになるであろう存在である。
階段に腰掛ける、ソウルのみの存在と思しき青く光る剣士と出会った。
「へえ、また一人、裂け目に入ったのか。デモンズソウルを求めたか?それとも、この国を救おうとでも?」
そう言うと剣士は低く笑った。
「まあ、お望みのデーモンなら、この要石の先に、たあんといるぜ。さあ、行けよ。そのために来たのだろう?この呪われたボーレタリアに。」
剣士の指す先には神殿と他の地を繋ぐ要石が見えた。
主人公が要石に手を伸ばすと、その体は光に飲まれていった…。

※なお、拡散の尖兵は初期状態では死亡イベントと思われるほどの難易度ですが、討伐可能です。
 が、討伐後暫く進むと死亡イベントが発生し、尖兵に殺された時と同様神殿へと導かれます。
29ゲーム好き名無しさん:2009/03/28(土) 02:35:24 ID:f6cluO1X0
主人公が触れたものはボーレタリア王城へと繋がる要石だったようだ。
雄大な自然の中に佇む古城は、その荘厳な姿とは裏腹に異様な雰囲気に包まれていた。
空を裂く羽音と共に巨大な竜が飛翔し、多くの死体を口に咥えて飛び去ってゆく光景が目に映る。
光と共にこの地に降り立った主人公は、デーモンを倒すべく城の探索を始める。
王城正面の大きな門は閉ざされており、迂回しながら侵入する道を探す主人公。
襲い来るソウルに飢えた兵士たちを倒しつつ城内に侵入し、しばらく進むと一人の騎士が奴隷兵士に囲まれ、助けを求めていた。
奴隷兵士一掃し騎士を助け出すと、彼はボーレタリアのオストラヴァと名乗った。
ルーンの装備に身を包み、高貴な身分であるらしい彼は何らかの目的でこの城を訪れたようだ。
オストラヴァと分かれた後、先ほど見た飛竜が吐く炎や襲いかかる兵士たちなどの危険を掻い潜り、閉ざされた門を開くことに成功する。
直後、門の中の闇から巨大な槍が放たれ、地面に突き刺さった。
開かれた門は一面霧で覆われ、異質な雰囲気を放っている。
霧を抜けるとそこには、巨大な盾に身を隠した黒いスライムと、それらスライムを数十匹も身にまとった一際大きなスライムが鎮座していた。
デーモン、ファランクスである。
大量のスライムから吐き出される槍をかわしつつ、弱点である炎を駆使し撃破に成功する。
デモンズソウルと共に、失われた肉体を取り戻すことが出来た。
デーモンの消滅と同時に出現した新たな要石触れると、光と共に再び楔の神殿へと導かれた。

楔の神殿にある要石の前に立つ主人公に黒衣の女が声を掛ける。
「お待ちしておりました。この上で、要の人が、あなたをお待ちです。」
そう言って女は神殿のはるか上層を指差した。
「どうか、要の人のお話を聞き、楔の意味を知ってください…。」
言われるままに神殿の階段を上ると、数多くの骸の中に一人の少年にも少女にも見える人物が座っていた。
「お待ちしていました。デーモンを殺すものよ。あなたに、お伝えしたいことがあります。我々もまた、昔、デーモンと戦ったのです。」
そう前置きすると、要の人と呼ばれた人物は語りだした。
かつて要の人たちはソウルの業により世界を統べていた。
しかし探求の果てに古い獣を目覚めさせ、それから生じた色の無い濃霧とデーモンにより、世界は滅亡の危機に陥っていた。
辛くも古い獣を封印するも多くのソウルが失われ、世界は濃霧に飲まれ消失しかけていたため、僅かに残った世界を繋ぎ留める要石を小人の長たちに託すことにした。
野心ある小国の王、地下に潜る穴掘りたちの王、知性ある象牙の塔の女王、さまよえる貧者たちの長、死と嵐を祀る影人の司祭、北の巨人たちである。
要石は、消失を免れた辺境の地に根付き、要の人たちはまどろむ獣をこの楔に封じ、ソウルの業を禁忌とし自らを要人として、拡散する世界を取り戻すための人柱となった。
今や要人の大半は失われ、ただ一人だけが残されるのみとなっている…。
語り終えると、要人の力により封印されていたボーレタリア王城以外の要石が解放された。
「あなたは、かつての我々と同じように古い獣を再びのまどろみに導き、これを封じなければなりません。さもなければ、世界は濃霧の内に消え去るでしょう。」
「私の願いを聞いて頂けますか?」
要人の問いにうなずく主人公。
「そうですか、それはよかった。それでは、すべてのデーモンを殺してください。ソウルを供給する僕をなくした獣は、新しい僕を求め、自らあなたを導くでしょう。」
要人の話を聞き終え、再び下層へ戻ると黒衣の女が待っていた。
「死を恐れない、強いソウルを持つ方。どうか、古い獣を、再びのまどろみに導いてください。」
そういうと、女は拡散した世界を繋ぐ青と白の石を主人公に託した。
また、この黒衣の火防女は人でないようにソウルを操り、デーモンを殺すものを助ける力を持っていようだ。
「どうされましたか?あなたも、ソウルの力を求めるのですか?」
頷く主人公。
「わかりました。あなたには、力が必要なのですから。…私の中のデーモンに触れてください。主を失ったソウルを、あなたの一部としましょう。」
倒された者のソウルが、力となって主人公に流れ込む。
「…終わりましたか?あなたが、世界の寄る辺となりますように。」
30ゲーム好き名無しさん:2009/03/28(土) 02:39:09 ID:f6cluO1X0
穴掘り王の要石に触れると、夕日に染まった鉱山が目の前に現れた。
どうやらここがストーンファング坑道のようだ。
坑道の中を進むと、虚ろな目をした鱗肌の工夫や火の魔法を操る太った公使が立ち塞がる。
彼らを倒しながらデーモンを目指す道の半ばでエレベーターを起動させると、その先には一人の鍛冶屋が一心不乱に打ち槌を振るっていた。
名をエドと言い、ボールドウィンの双子の兄であるという。
彼は特殊な武器鍛錬やデモンズソウルを用いた武器鍛錬が可能だそうだ。
エドの工房を後にし、道をさらに地下へと進むとこの一帯を支配するデーモン、タカアシ鎧蜘蛛の元へたどり着いた。
強力な火炎弾とこちらの動きを封じる粘着糸を吐き出す巨大な蜘蛛を倒すと、新たな道を拓くことができた。
坑道をさらに地下へと下ると、真っ赤に燃える溶岩が深い谷を流れていた。
工夫のために木で作られたらしい足場に、一人の男が立っており、こちらに気づくと大きく手を振ってきた。
パッチと名乗る彼は、すごいお宝を見つけたので彼に譲ってくれるという。
彼が指し示す先には確かに宝が見えたが、その上には硬い外殻に身を包んだ巨大なクマムシが……嫌な予感しかしない。
どうやらお宝を餌に冒険者を誘い、死んだ冒険者から追い剥ぎをしているようだ。
クマムシを撃退すると、パッチは手のひらを返し今後も仲良くしてくれと言う。
こんな奴でも役に立つことがあるだろう。
後にパッチは神殿に現れ、冒険に役立つ道具を販売してくれるようになる。
パッチと別れ、巨大なワームやクマムシを倒しながら迷路のような坑道を進む。
すると竜の骨らしきものが大量に埋まった、霧に覆われた広場にたどりついた。
霧に入ると、神殿のような建物から大きな唸り声と共にデーモン、炎に潜むものが飛び降りてきた。
敏捷な動作と、強力な炎、強靭な肉体を武器に戦う炎に包まれた巨人を辛くも下すと、地下の神殿らしき建物への入り口が開かれた。
先へと進む主人公の耳に何者かの咆哮が響いた。
ストーンファング坑道を支配するデーモンの長、竜の神である。
その口から吐き出される炎と、巨大な腕から繰り出される強力な拳撃をかわしつつ、備え付けられた銛を巨体に撃ち込む。
すると、竜の神はバランスを失い、その身を地に伏した。
なおも屈せず牙をむく竜の神、その強靭な鱗で覆われた身の弱点である顎に生えた角を砕くと、竜の神は光と共に消滅した。
この地のデーモンはこれで最後のようだ。
大きな力を秘めたデーモンのソウルを手に、主人公は残された地のデーモン討伐のため再び要石に触れた。

ストーンファングの地が白いソウルに満ちるころ、坑道には変異が起こっていた。
竜の神が鎮座する神殿には竜骨砕きと呼ばれる、竜を屠る為に作られた一振りの巨大な剣がその姿を現した。
とてつもない重量のため、「剣とはとうてい呼べない鈍」として鍛冶たちの笑い話の種にもなる剣である。
また、坑道の奥まった空間には冒険者スキルヴィルが座り込んでいた。
様々な場所を巡り歩く冒険者である彼は坑道の噂を知り、竜骨砕きを見てみたいという。
竜骨砕きを披露すると、ひとしきり堪能した後お礼の品を手渡してくれた。
31ゲーム好き名無しさん:2009/03/28(土) 02:46:27 ID:f6cluO1X0
影人の司祭の要石触れると、荒涼とした風景が広がる孤島へ導かれた。
死者のソウルが集まる地、嵐の祭祀城である。
デーモンに惹かれた死者のソウルが空っぽの骸骨に宿り、主人公に襲い掛かる。
祭祀場への道を進むと、霧に閉ざされた門を見つけた。
霧をくぐると、目の前に忘れようもない巨大な影が姿を現した。
拡散の尖兵である。
デーモンに対抗しうる力を得ている主人公は拡散の尖兵を倒し、崖沿いに設けられた険しい道を進んだ。
祭祀場の奥へと続く通路の先には肥大し、直立した蛙のようなデーモン、審判者が待ち構えていた。
審判者の腹に突き刺さった鉄片に攻撃を加え、転倒した隙に弱点である頭部への攻撃により勝利を収める。
開かれた祭祀場の更なる深奥へと続く道を歩み始めた、主人公の前に幽霊を操る死神が現れた。
倒しても倒しても際限なく復活する幽霊に手を焼くも、幽霊を操る死神を倒すことにより活路を見出した。
さらに歩みを進めると、祭祀場に設けられた部屋の片隅に見覚えのある顔…パッチの姿があった。
パッチは部屋に空けられた穴の下に、お宝が見えるので覗いてみろと言う。
懲りない奴だ…と思ったが、穴の中にはパッチに騙され、蹴落とされた聖者ウルベインが黒いファントムを前に立ち往生していた。
どうも彼のほかにも色々とパッチの被害にあっている人がいるようだ…。
黒いファントムを退けると、ウルベインが感謝の言葉を掛けてきた。
神に仕える彼は以後神殿に現れ、デーモンのソウルを浄化し、それをもって神の奇跡を主人公に授けてくれることになる。
祭壇が備えられた奥行きのある広間へ出ると、巨人が壁に埋まるような形で封印されていた。
主人公が近づくと巨人―デーモンである古い勇士は傍らに刺さっていた剣を引き抜き、襲い掛かってきた。
恐ろしい力を持つが、目が見えない古い勇士に対し気配を殺して攻撃を加える主人公。
古い勇士を倒すと、祭祀場の外へと広がる道が開けた。
薄暗い祭祀場を抜け、久々に太陽の光を拝んだ主人公の眼に空を遊弋する巨大なエイらしき姿が映った。
デーモンの長、嵐の王だ。
随伴する小さなエイの攻撃を掻い潜り歩みを進めると、岩場に螺旋状の刀身をした大剣が刺さっているのが見えた。
嵐を鎮める、あるいは支配するものの名を持ち、かつて雲と嵐を裂いたとされるストームルーラーと呼ばれるである。
すでに大半の力を失っているものの、祖霊の眠る刻文柱石があるこの地では、かつての空を裂く力を取り戻していた。
ストームルーラーの凄まじい力を駆使し、嵐の王を沈め、祭祀場に蔓延る全てのデーモンを討伐することが出来た。

祭祀場が白いソウルに満ちるころ、祭祀場の入り口に人影が佇んでいた。
遠い異国の武器である刀を操る剣士は、サツキと名乗った。
彼は父の形見である妖刀「誠」を探していると言う。
パッチに突き落とされた穴の中に誠が落ちていた。
誠を見つけた主人公は、それを彼に手渡す。
するとサツキはにやりと笑い、試し斬りをしなければ刀の価値は分からないと言い放ち、突如として斬りかかってきた。
やむなく彼を倒すと、サツキの体はソウルと共に消え失せ、一振りの妖刀だけが残った。
32ゲーム好き名無しさん:2009/03/28(土) 02:49:05 ID:f6cluO1X0
塔の女王の要石に触れると、闇に包まれた監獄の中へと世界が繋がった。
かつて女王が治めた象牙の塔の国であったラトリアだが、一人の老人の復讐により女王は命を落とし、一族は牢に囚われた。
正気を失った囚人たちや、奇怪な蛸頭の看守が主人公の行く手を阻む。
バリスタ(大型弩砲)に手を焼きつつも、デーモンがいると思われる霧に包まれた教会にたどり着いた。
魔女のような姿をしたデーモン、愚か者の偶像は動きを縛る魔法陣、自らの虚像を呼び出し主人公を苦しめる。
飛び交う魔法を避け、愚か者の偶像を撃破した…はずだったが、様子がおかしい。
デーモンが消滅しないのである。
どうやら何者かの声がデーモンを操り、呼び起こしているようだ。
一旦退いた主人公は、声の主を探し探索を行う。
教会の上層階でデーモンを操っていた者を倒すと、傍の壁には特別牢の鍵が下げられていた。
牢獄に戻り特別牢を開くと、中には「蒙を拓くもの」と呼ばれる賢者フレーキが囚われていた。
高名な魔術師である彼は神殿へ逃れることが出来、デーモンのソウルを利用した強力な魔法を与えてくれることとなる。
操る声を失った愚か者の偶像に再戦を挑み、これを打ち倒した主人公は、直後ガーゴイルに連れ去られてしまう。
連れ去られた先は塔の遥か上部、彼方に何やら醜怪な肉塊が吊り下げられているのが見えた。
肉塊を吊り下げる鎖を断ち切るべく進む主人公は、鉄の吊り篭に捕らえられた戦士と思しき者を見つける。
名をユルトという彼は、主人公と同じくデーモンに敵対するものだと言う。
異様な雰囲気を放つ彼と別れ、ガーゴイルや人面虫を退け歩みを進める主人公。
塔と塔を結ぶ橋に掛かる霧を抜けると、目の前にデーモンが現れた。
強靭な体躯と魔法の光を操る合成獣のような身を持つ魔物、マンイーターである。
激闘を繰り広げ、あと一息で決着かと思われた時、主人公の前に不吉な羽音と共にもう一体のマンイーターが立ちふさがった。
目も眩みそうな高所での戦いの後、なんとか二匹のマンイーターを破ることに成功する。
この地の最奥と思われる塔の階段を上る最中、最上階に鎮座するミイラのように干からびた老人が怪しげな声で詠唱を始めた。
拡散したいずこかの世界より黒いソウルが呼び込まれ、老人が身にまとっていた布を与えられる事によりデーモンとしての力を持って主人公と対峙することとなる。
ソウル体の戦士を召喚した老人は何事かをつぶやくと、そのまま力なく果てた。
老人の骸を背に立ちはだかる強力な他世界の戦士に、折れそうな心に激を飛ばしつつ挑む主人公。
黒いファントムの戦士を倒すと、そのソウルは彼がいるべき世界に呼び戻され、この地のデーモンが消え果てた。

象牙の塔が白いソウルに包まれる頃、肉塊を吊るしていた塔の上部に橋が架かるようになった。
橋を渡り延々続く階段を上ると、鍵が落ちていた。
牢獄に戻り、これまで閉ざされて開かなかった扉を開け、ソウル体となった辺境卿ライデルの救出に成功する。
肉体は既に腐り落ち、最後はせめて妻の形見の元へ行きたいと言っていた彼のソウルは、主人公への感謝の言葉と共に浄化されていった。

また、塔で助けたユルトが神殿の片隅にひっそりと佇むようになってから、神殿にいる人々がぽつりぽつりと死体となりはじめた。
何人目かの死体があがった頃、ユルトを問い詰めると彼はこの地を訪れた目的を喋りだした。
自分はボーレタリアの霧に入った者を殺すための暗殺者であること、…そして次は主人公の番であること。
そう言うとユルトは独特の形状をした曲刀を抜き、ゆっくりと主人公に歩み寄る。
暗殺者の繰り出す鋭い一撃をかわし、ユルトを倒す主人公。
しかしユルトの手にによって失われたソウルは二度と戻ることは無かった。
33ゲーム好き名無しさん:2009/03/28(土) 02:56:56 ID:f6cluO1X0
貧者の長の要石に触れると、暗くじめじめとして腐敗物に満ちた腐れ谷へと呼び寄せられた。
捨てたれた者たちの安息地は、彼らを愛しんだ女にソウルを捧げる為に冒険者に襲いかかる者たちで満ちていた。
今にも崩れそうな足場を伝い、鳥のような頭をした醜悪な外見のゴブリンたちを倒しながら進む。
毒を溜め込んだ虫や死体に群がる鼠を振り払い、谷の底を目指して進むと大きな窪地に霧がかかっていた。
水底より湧き出すヒル溜まりが、この地に住まうデーモンの一つであるらしい。
大量に湧き出すヒルに一度食いつかれると、じわじわと体の血が奪われていく。
まとわりつくヒルを振り払い、ヒル溜まりを撃破すると、谷底へと続くさらなる道が開けた。
暫く進んだ先にはどこまでも続く闇と毒の沼が広がっていた。
足をとられ、毒に身を蝕まれ、醜悪な形をした数々の敵に襲われながらも先を急ぐ主人公。
暫く進むと木で造られた複雑に入り組んだゴブリンの住処にたどり着く。
住処の奥には霧が見え、デーモンが近いことを示していた。
霧の奥、開けた木の足場の上には不潔な巨像が佇んでいた。
動きは鈍いが太い腕から繰り出される打撃は強力で、体から吐き出される大量のハエにまとわりつかれると、体力が奪われてゆく。
その腕をすり抜け、不潔な巨像を倒すと谷の最深部へと続く道へ掛かっていた霧が晴れた。
恐らく次がこの地最後のデーモンになるだろう。
道を進む半ばで、ソウルを捧げているらしき声が聞こえだした。
谷底への霧を抜けると切り立った谷の底、毒々しい沼の淵におよそ似つかわしくない純白の衣を纏った聖女が腰掛けていた。
沼につかる夥しい戦士の遺体に聖女が目をやると、その中から重々しい鎧に身を包んだ一人の騎士が身を起こした。
人としてデーモンとなった乙女アストラエアと、親衛騎士であるガル・ヴィンランドである。
アストラエアは神に捨てられた者たちの安住の地を守っており、主人公に引き返すように懇願する。
それでも進むことを止めない主人公の前にガル・ヴィンランドが立ちふさがる。
アストラエアを害する主人公から彼女守るため、魔法の効果を打ち消す暗銀の防具と巨大な槌で先へ進ませまいとする。
重い一撃を繰り出しながら、ガルは打ち捨てられた自分たちがひっそりと生きているだけなのに、なぜそれを害するかと問いかけてくる。
辛くもガルを倒すと、最後にアストラエアの名を呟き、その肉体は消滅した。
谷底に座るアストラエアの元へたどり着いた主人公を見て、彼女はガルが敗れた事を悟る。
彼女は自らの命を絶ち、デモンズソウルを差し出すのであった。
腐れ谷のデーモンは全て消滅したのである…。

腐れ谷に白いソウルが溢れると、アストラエアに関わった者たちの姿が見えるようになった。
かつてアストラエアが鎮座していた谷底にはガル・ヴィンランドの黒いファントムが佇んでいる。
ソウルに飢えた黒いファントムは今まで以上の力で主人公に襲い掛かる。
ガルを倒した主人公は、ヴィンランドのものと思われる紋章が落ちていることに気づき、それを手にした。
沼地の中を進むと、一人の女性が浮島に腰掛けていた。
貧金の鎧に身を包んだ神殿騎士である彼女はセレン・ヴィンランドと名乗った。
父の遺言を伝えるため、弟であるガル・ヴィンランドを捜して腐れ谷を訪れており、その安否を気にしている。
主人公がヴィンランドの紋章を手渡すと彼女は全てを察し、祈りの言葉を口にするのであった。
34ゲーム好き名無しさん:2009/03/28(土) 03:01:48 ID:f6cluO1X0
ファランクスを倒した際に出現した要石に触れ、ボーレタリア王城の更なる探索を続ける主人公。
聞いた覚えのある声が聞こえる。
オストラヴァが重い柵の向こうでまたしても兵士に囲まれ、助けを求めていた。
赤い飛竜が吐く炎を避け、長い通路を駆け抜け、彼を助けると再び城の奥へ足を向けた。
竜の炎で煤けた通路を抜けた先の霧を抜けると、尋常ではない大きさの騎士と、無数の弩兵が主人公を出迎えた。
主人公の十数倍はあろうかという大きさの騎士が繰り出す攻撃は重く、加えて無数の矢が降り注ぐ。
踵を攻撃し、倒れた隙を突いて弱点の頭部への集中攻撃でこれを撃破し、さらなる道を進む。
聳える王城、その深部へ繋がる門の前には嫌らしい笑みを浮かべた太った公使が立っており、先に進ませまいと門を閉じてしまった。
仕方なく脇道から侵入し、兵士や暗殺者や斧を振るう公使、手ごわい赤目の騎士などを倒しながら道を進む。
道すがら倒した公使からは、牢のものであろう鍵束を手に入れた。
と、先ほどの門を閉じた公使が視界に入った。
どうやら閉じた門の裏側へぐるりと回ってきてしまったようだ。
門を開いておくかと思案し、公使を倒すと公使の帽子を手に入れることが出来た…何かの役に立つだろうか。
そこで何やら耳慣れた声が聞こえた。
どうやらオストラヴァが門の向こう側で何者かに襲われているようだ。
門を開くと数名の騎士に追われたオストラヴァが慌てて門の中に逃げ込んできた。
彼を追う騎士を撃退するも、もはやオストラヴァは青息吐息である。
それでも王殿を目指すと言う彼と別れると、ふと手元の鍵束が気になった。
もしやと思い、飛竜のいる通路にある開かずに諦め通り過ぎていた扉の前へ戻り、鍵穴に鍵を差し込むとカチリという音と共に扉は開かれた。
扉を抜けた先は牢であり、中には公使の姿が。
公使を撃退すると血のついた鍵を入手した…また、どこかの扉のものだろう。
牢を見回すと誰かが幽閉されているのが見える。
牢にいたのはオーラント王の双剣となる騎士、双剣のビヨールであった。
豪放磊落な性格である彼は、主人公に解放してくれた礼を述べるとすぐに高いびきで眠りだした。
元来た道を王殿へ向け引き返す途中、奥まった通路に扉があるのが見えた。
もしやと思い鍵を差し込むと、案の定扉は開いた。
扉の先にある部屋には跳ね上がった階段と佇む公使の姿。
あの階段を下げさせるにはどうすれば…まさか、奴に仲間と思わせればいいのだろうか。
そう思い公使の帽子を被ると、呆気なく階段が下ろされた。
どうも目がよろしくないらしい公使を倒した先には、座り込んだ女の姿が。
話しかけるも、どうもこちらを公使と勘違いしているのか話がかみ合わない。
帽子を取ると女は安堵した様子で魔女ユリアと名乗った。
彼女もまた神殿へと逃れ、デーモンのソウルと引き換えに外法とされる魔女の魔法を教えてくれることとなる。
王殿への道を進むとまたしても太った公使が現れて敵兵士を差し向け、自分は逃げていった。
兵士たちを撃退し、王殿の入り口にかかる霧をくぐると、逃げたはずの公使が。
やれやれといった風に斧を構える公使であったが、直後、何者かの鋭い一撃にその身を貫かれた。
公使の死体を踏み越え、霧の中から現れたのはデーモンであるつらぬきの騎士である。
長大な剣を構えるデーモンの前に、一つの影が現れた。
双剣のビヨールが助太刀に駆けつけてくれたのである。
特大の剣を振り回すビヨールの力は強く、つらぬきの騎士と互角に切り結んでいた。
彼の力を借り、つらぬきの騎士を下した主人公。
ビヨールは騎士の真似事が本物の騎士に勝るわけもない、主人公は見事な騎士だと呵呵大笑すると、また大いびきで眠りについた。
残るデーモンは、あと一体である。
35ゲーム好き名無しさん:2009/03/28(土) 03:08:01 ID:f6cluO1X0
つらぬきの騎士を倒した先には、かつて王に使えたであろうと思われる騎士の黒いファントムが三体、待ち構えていた。
それぞれが特徴的かつ強力な武器を手に襲い来るが、これを倒して先へと進む。
城を奥へ奥へと進むと、大きな鳴き声と共にかつて見かけたものとは異なる、青い飛竜が現れた。
こちらを焼き殺そうと激しい炎を吐いてくるが、これをかわして先へ進む。
と、飛竜がその身を翻し、飛び去った…どうやら先回りするようだ。
飛竜を追った先には双剣のビヨールの姿が。
飛びトカゲなど任せておけ、と風車に挑むドン・キホーテのように飛竜に果敢に立ち向かう。
ビヨールを助け竜を倒すと豪快に一笑、もうわかっているだろうが…と前置きされ、大いびきをかきだした。
王殿へと入ると階段にうなだれたオストラヴァが力なく座り込んでいた。
話しかけると、彼はこの上に父であるオーラント王……オーラントの姿をしたただのデーモンがいると言う。
王である父を諌めるためにここまで無茶な旅を続けた彼であったが、結局はそれが徒労に終わったと語る。
オストラヴァは世に仇なすオーラントの殺害と、ボーレタリア霊廟の鍵を主人公に託す。
霊廟にはオーラントの剣、ソウルブランドと対をなすデーモンを断つ剣であるデモンブランドが祀られているらしい。
すべてを託し終えると、心折れたオストラヴァはその場で力尽き果てた。
オーラントがいる場所へ通じる通路に目をやる。
そこには今死んだはずのオストラヴァが佇んでいた。
…黒いソウルに染まったファントムとして。
ソウルに飢え、襲い来るオストラヴァのファントムを討った主人公は、彼の無念を果たすべく霊廟を目指した。
王城の入り口近くまで舞い戻り霊廟の扉を開けると、そこにはボーレタリアの伝承にある不死の王である、古き王ドランが仁王立ちしていた。
ドランは王の剣であるデモンブランドを手にするものを試すため、剣を手に主人公の前に立ちはだかる。
凄まじい威力を誇る剣を振るい、主人公に斬りかかるドラン。
何とかこれを退けるとドランは主人公の力を認め、デモンブランドを譲り渡した。
最後のデーモン、オーラントとの対決のため、主人公は再び王殿へと進むのであった。

王城に白いソウルが宿る頃、王城入り口脇にある通路に設けられた小さな門が音も無く開いた。
門をくぐった先には、処刑場と思しき空間があった。
突如として奴隷兵士の黒いファントムが目の前に現れ、徒党を組んで襲い掛かってきた。
恨みつらみのこもったかのような攻撃を繰り出すファントムを退け、奥まった部屋に入ると、突如として死角から鋭い斬撃が放たれた。
闇に目を凝らすと、処刑人の衣装に顔を覆い隠す頭巾をすっぽりと被り、断首斧を手にした者の姿が目に入った。
オーラント王に仕える断罪の処刑人ミラルダである。
万人を魅了する美声を持つ彼女は、主人公を王意に反する侵入者として断罪すべく襲い掛かってきた。
次々放たれる斧の斬撃をいなし、ミラルダを倒すことに成功する。
部屋の遥か下層を覗くと、彼女に葬られたと思しき死体がうず高く積み上げられていた…。
36ゲーム好き名無しさん:2009/03/28(土) 03:12:41 ID:f6cluO1X0
ボーレタリア王城、王殿。
その最上階へと通じる鉄の篭が主人公をゆっくりと運ぶ。
霧がかかる入り口を潜ると、ボーレタリアの地を一望できる王の間に純白の衣に身を包んだ一人の老人が佇んでいた。
老王オーラントである。
オーラントは魂を切る剣、ソウルブランドを抜くと、主人公に斬りかかってきた。
立て続けの斬撃、ソウルを奪い取る吸魂の業を駆使し、主人公を追い詰めるオーラント。
激しい攻撃を掻い潜り、一撃、また一撃とオーラントに攻撃を加える。
渾身の一撃と共にオーラントは崩れ落ち、この地を支配する最後のデーモンが消え去った。
オーラントのデモンズソウルを手にする主人公の耳に、どこからともなく響く声が聞こえた。
その声は倒したはずのオーラントのものである。
「余のデーモンを屠るとは。人の身で、どれほどのソウルを奪い続けてきたか…まあいい、獣が貴様を欲すれば、また見えることもあろう。」
意味深な言葉を残し、オーラントの声は消えた。
デーモンを倒すという目的を果たし、楔の神殿へと戻る主人公。
すると、神殿に祀られた剣を手にする巨大な彫像の手から剣がするりと抜け落ち、不思議な模様が施された透明な床を打ち砕いた。
そこにはどれほどの深さがあるのかも分からない巨大な穴が、ぽっかりと口をあけていた。
穴の淵に佇む火防女に声を掛ける。
「懐かしい声が聞こえます…獣があなたを呼んでいるのです…共に、獣の元に参りましょう…。」
そう言うと火防女は主人公の手を取り、その身を穴へと翻した。
どこまでも続く闇を、二つの人影が落ちてゆく。
気がつくと、主人公は水辺の砂浜らしき場所に横たわっていた。
神殿の奥底に落ちたものとばかり思っていたが、あたりには燦々と光が降り注いでいる。
火防女の姿を求めて首を巡らすと、彼女の背が見えた。
さらにその先には…逆光に照らされた山のような影が見える。
その身にびっしりと木々を生い茂らせた、もはや山とも大地ともつかぬ巨体を蠢かせる「それ」が古い獣と呼ばれる存在であろう。
体表の木々の周りには鳥の群れが羽ばたき、どこか神々しささえ感じさせる。
「獣よ…こちらです…。」
火防女の声が静かに響く。
「新しいデーモンが、欲しいのでしょう…さあ、いい仔だから…。」
彼女が手を差し伸べると、古い獣はゆっくりとその身を水面に横たえた。
主人公と火防女は開かれた獣の口から、その身の中に進んでいった。
獣の体内にも木が根を張り、まるで森を分け入るように奥へ奥へと向かう。
するとどこからか声が聞こえてきた。
「獣に呼ばれた者よ。デモンズソウルを求めるか、あるいは、要人の小僧にそそのかされたか。どちらにしろ、はじめての巡礼者だ、歓迎しよう。」
声のするほうにかかる霧を抜ける。
そこには、崩れ落ちた肉塊のようなものがうずくまっていた。
かつてオーラントと呼ばれたもの…なりそこないのオーラントである。
「貴様も見てきただろう。もとより、世界とは悲劇だ。故に、神は獣という毒を残した。ソウルを奪い、すべての悲劇を終わらせるためにな!」
もはや腕とも触手ともつかない肉にソウルブランドを持ち、力なく主人公に斬りかかるなりそこないのオーラント。
哀れなオーラントだったものは、数々のデーモンを殺してきた主人公の力の前に呆気なく倒れ伏す。
「貴様…分からないか…本当は誰も望んではいないのだ…。」
それがなりそこないのオーラントの最期の言葉となった。
主人公は彼の残したソウルブランドを手にすると、さらなる奥を目指した。
37ゲーム好き名無しさん:2009/03/28(土) 03:18:16 ID:f6cluO1X0
獣の体内の深奥、光り輝く木の洞の前に立つと、火防女が主人公の傍らに立った。
「…これですべて終わりました。デーモンを殺す方、あなたは、このまま上に戻ってください。」
そう言うと、彼女はゆっくりと光へと近づく。
「もう、楔があなたを繋ぎとめることはありません。私は、獣を再びのまどろみに導きます。」

◆その場を後にした場合◆
背を向ける主人公に、火防女の声が届く。
「…ありがとうございました。あなたのおかげで、やっと、役目を終えることができます。」
振り返ることなく、歩みを進める。
主人公が霧を抜け外へと出ると、古い獣はゆるりとその身を巡らせ、たちこめる霧の中へと消えていった。

かくて古い獣は、娘と共に霧の海で再びのまどろみに至り、ボーレタリアから、デーモンと、ソウルの業が失われた。
だが、奪われたソウルは既に戻らず、拡散する世界は、新しい「要人」を必要としていた。
人ならぬ力を得た戦士を……。

◆火防女を殺した場合◆
火防女の傍らに立つ主人公が何を考えていたか、それを知るものはいない。
だが、その手は確実に彼女へと向けられていた。
倒れ伏す火防女。
楔の神殿に魂を縛られ、不死の身を得ていた彼女も、縛るものが無いこの場所においては人と何ら変わらぬ身体となっていたのだろう。
火防女の亡骸を踏み越え、光―古い獣へ近づく主人公。

かくて古い獣は、新しい、強いデーモンを得た。
やがて世界は、霧の中に溶け去るだろう。
ソウルを求めよ!



光が差し込む神殿で、黒衣の女が何やら唱えている。
その指先から光の雫が滴り、黒衣の女の足元の横たわる主人公がむくりとその身を起こした。
黒衣の女が静かに口を開く。
「ここは楔の神殿。今はボーレタリアと呼ばれる、北の地の要です。ここを出ることはできません。ただ、今は5つの要石が、要の片割れに導くのみです…」
その声と共に主人公の視界は闇に包まれた………。
38ゲーム好き名無しさん:2009/03/28(土) 03:20:04 ID:f6cluO1X0
拙い文章ですが、以上です。
ラストは立ち去っても火防女を殺しても、スタッフロールの後に神殿でむっくり起き上がって二週目開始となるわけですね。
蛇足ですが、よく「一週目は全部チュートリアル」と言われる位に難易度が上昇して再スタートです。
強大なデーモン、青ファントムを呼び出しての共闘、黒ファントムとの対戦などのオンラインプレイや、道中の転落死・罠死・タコ殴り死・うっかり死などがメインであり、
「プレイしてみて楽しい」ゲームですので、文章では良さを伝えきれないかもしれません。(まとめるのが下手なのもありますが…)
デーモン討伐の順番やNPC救出・殺害・放置・共闘も全て自由に選べるので上記まとめはあくまで例に過ぎません。
また、要人の話にある北の巨人の地はゲームでは登場せず(それらしい要石が壊れているグラフィックが表示されている)、今後DLC展開かもという噂もあります。
あとゲーム内でも事の真相について多くは語られませんので、プレイヤーの方々も色々妄想など脳内補完して楽しんでる方が多いようですね。
文に若干主人公の心情描写が含まれてるかもしれませんが、流れ的にいいかなと思って書いたものであり、全部妄想です。
主人公は一切台詞を喋らず(YES or NOの選択肢は出るけど)、まさにプレイヤーの分身なので…。
長々と蛇足が過ぎてすみません、こんな文章でも少しでもこのゲームの魅力が伝われば幸いです。アンバサ。
39ゲーム好き名無しさん:2009/03/28(土) 03:36:39 ID:f6cluO1X0
ギョアー 名前入れ忘れてました…すみません
>>27-38までがデモンズソウルです
40ゲーム好き名無しさん:2009/03/28(土) 04:36:37 ID:MHKZ+qX70
乙。「苦しいです。評価してください」の印象しか無かったけどそういう話だったのか
41ゲーム好き名無しさん:2009/03/28(土) 05:23:50 ID:ifFaCc9F0
デモンズソウルリクエストした者です
ありがとうございました
42ゲーム好き名無しさん:2009/03/28(土) 11:08:20 ID:Fswl0RLv0
デモンズソウル乙だが新作トリップいる作品じゃないっけ?
43ゲーム好き名無しさん:2009/03/28(土) 11:29:48 ID:L2iR80lf0
デモンズソウル、幻水乙です!
読み応えありました
44ゲーム好き名無しさん:2009/03/28(土) 13:24:56 ID:4Ai0WrSjO
DSのテレジア教えて下さい!!
45ゲーム好き名無しさん:2009/03/28(土) 14:38:40 ID:f6cluO1X0
>>42
そうでした…重ね重ね肝心な所が抜けててホントにすみません
46ゲーム好き名無しさん:2009/03/28(土) 17:06:10 ID:TQWCZ2ioO
斑鳩のストーリーをどなたか教えて下さらないでしょうか。
ブラウン管でプレーしている為文字が見えません。
宜しくお願いします。
47ゲーム好き名無しさん:2009/03/28(土) 17:55:09 ID:4xN1cDo90
>>46
既出。>>1
48ゲーム好き名無しさん:2009/03/28(土) 19:53:01 ID:xv8+Uvp30
デモンズソウル乙
49ゲーム好き名無しさん:2009/03/29(日) 06:50:40 ID:1e50yGgmO
>>47
失礼しました
50ペルソナ4:2009/03/29(日) 11:33:01 ID:qo0s4KW80
ペルソナ4の続きを投下します。
巽完二の救出までです。
51ペルソナ4:2009/03/29(日) 11:34:34 ID:qo0s4KW80
雪子の体調も回復し再び通学することが可能になった。
改めてテレビの中に入れられた時の状況を聞くが、雪子は何も覚えていないらしい。
玄関のチャイムが鳴ったことは覚えているが、その直後からの記憶が無いみたいだ。
ともかく誰かが人をテレビの中に入れていることは間違いない。
自分がどうして狙われることになったのか知りたいという雪子も仲間になり、また一歩前進する自称特別捜査隊。
犯人の狙いを探るため被害者の共通点を考えると「山野アナもしくは彼女の事件に関わりがあった人」「女性」の2つが浮かぶが決め手にならない。
そこでもう1つの手がかりとしてマヨナカテレビが挙がる。
雪子のときと同様にテレビに入れられる前でも被害者の姿が映るため、犯人の前に被害者を守ることも可能なはず。
そう考えた自称特別捜査隊は次のマヨナカテレビに注意することにする。

しばらく経ったある日、真夜中の雨の日が訪れた。
マヨナカテレビに誰か映るかもしれないため確認することにする。
マヨナカテレビを見ると高校生ぐらいの男の姿が映ったが、映像がはっきりせず分かるのはそれぐらいだ。

ジュネスのフードコートに集まりマヨナカテレビの内容について話し合うが、皆はっきりとは見えなかったようだ。
雪子の事件のときと合わせて考えると、おそらく被害者はまだテレビの中には入れられていない。
しかし誰かもはっきりしない現状では対策の取りようがない。
天気予報では今夜も雨らしいので次のマヨナカテレビを見て対策を考えることにする。

マヨナカテレビを見てみると前日よりも多少はっきり見える。
そこに映ったのは商店街にある老舗の染物屋「巽屋」の一人息子である巽完二のように見える…
電話をしてきた陽介も同意し、皆で話し合うことにする。

翌日学校で話し合うとやはり千枝や雪子も完二だと思ったようだ。
更に雪子は実家が巽屋からお土産品を仕入れているため今でも完二の母親とは話すことがあるらしい。
ひとまず雪子の伝手を頼りに巽屋に行ってみることにした。

巽屋に行くと小柄な少年が完二の母親と話をしていた。
少年は主人公たちに気づくと話を切り上げて立ち去る。
特に気にすることなく完二の母親に最近の様子を尋ねている途中で千枝がある物に気づいた。
それはテレビの中の山野アナが命を落としたと思われる場所で見かけたものと同じ柄のスカーフだった。
完二母曰くもともと山野アナが男性用と女性用の2種類をオーダーメイドしたもので、
結局女性用しか引き取ってもらえなかったので売りに出しているらしい。
つまり巽屋の人たちも「山野アナもしくは彼女の事件に関わりがあった人」に該当する…

宅配便の来訪があったため、ひとまず外に出ると完二が先ほどの少年と話をしていた。
隠れて会話に耳を澄ませると明日会う約束をしているらしい。
少年が完二に興味があるといったようで完二の挙動がおかしい…
盗み聞きしていることが完二に見つかり慌ててその場から逃げる特別捜査隊。
ともあれ翌日の完二と巽屋を張り込むことにして一旦解散する。

次の日、完二と少年の尾行を陽介と千枝に任せ雪子と一緒に巽屋を張りこみするが、
結局陽介と千枝が完二に見つかってしまったうえ、陽介の「最近変なことが無かったか?」といった質問の「変」の部分になぜか過剰反応した完二に追いかけまわされ退散することに。
仕方ないためその日は解散して再び張り込みすることにする。
52ペルソナ4:2009/03/29(日) 11:35:39 ID:qo0s4KW80
夜、雪子から完二がいなくなったとの連絡がくる。
雨が降ってきたため念のためマヨナカテレビを確認すると雪子のときと同様に鮮明な映像が映し出された。
完二らしき人物が褌一丁でサウナのような場所の入り口に立っている。
番組名は「ハッテン、ボクの町!」らしい…
性別の壁を越えた崇高な愛を求めて後ろの施設に突入すると言い残し完二らしき人物は姿を消した。
かなり動揺した様子で電話をしてきた陽介を落ち着かせ、ひとまず明日集まって相談することとする。

翌日集まった特別捜査隊はクマに完二の居場所を探してもらう。
発見したその場所はまさに霧とは違う蒸気が充満するサウナのような場所だった。
入り口で聞こえた男同士の怪しいささやき声に若干の不安を感じつつも完二を探す特別捜査隊。
途中で完二らしき人物を発見するもその言動から完二のシャドウであることが判明。
さらにマヨナカテレビでその言動が映っているのか、外部からの人の笑い声らしきものまで聞こえる。
一行を散々戸惑わせたあげく、シャドウは一足先に奥へと向かってしまう。

先に姿を消した完二のシャドウを追いかけ最深部までたどり着くと、そこには完二とシャドウの2人が居た。
完二にシャドウは家庭的な自分の趣味に対する周囲の女性の反応へのコンプレックスと男と一緒にいた方が気楽だという気持ちをぶつける。
それを認めることができない完二は「テメェみてぇのが…オレなもんかよ!!」と否定の言葉を叫ぶ。
それを受けてシャドウはバラに囲まれた完二のシャドウが顔の部分にくっついた筋肉男の姿へと変容する。

暴走したシャドウを倒すと、今まで通りシャドウは元の姿へと戻る。
自分自身の気持ちを受けれた完二と対峙することによりシャドウはペルソナへと変化した。
やはり完二の体力と精神の消耗が激しいため、ひとまず家に連れて帰り事件についての調査は完二が復帰してからということにして一旦解散した。
53ペルソナ4:2009/03/29(日) 11:37:27 ID:qo0s4KW80
以上です。
54ゲーム好き名無しさん:2009/03/29(日) 17:40:02 ID:IGSK4F4E0
乙です。要するにゲイなの?
55ゲーム好き名無しさん:2009/03/29(日) 18:00:29 ID:McSfBlfxO
>>54
いや、幼少期から裁縫とかが趣味なのを女子達に、
「男らしく無い。」
など散々馬鹿にされつづけ、
女性が苦手になった。
56ソニックと暗黒の騎士 ◆l1l6Ur354A :2009/03/29(日) 19:52:52 ID:AIx2z5mrO
ソニックの続きをちょっとだけ投下します。


一方その頃、霧深い湖の近くへやってきたソニック達。
マリーナはここはアーサー王の世界であり事、
王は聖剣の鞘の力で不死になっており、その魔力により変貌してしまった事を説明する。
不死の相手をどうやって倒すのか、と疑問に思うソニックだが
この湖にある聖剣ならばあるいは…とマリーナに教えられる。
途中、湖の主・ミストドラゴンに襲われるが返りうちにし、無事に聖剣・カリバーンを手に入れる。
以外とへぼいな、とこぼすと突如カリバーンが喋りだした!
ソニックをヒヨッコ呼ばわりしたうえに、
今後はヒヨッコ・ザ・ヘッジホッグと名乗るんだな、と有り難くない命名をされる。
そこへ後を追ってきたアーサー王が現われる。
アーサー王になんとかダメージを与えるが、やはり鞘の魔力で回復してしまいどうにもならない
自らが相手をするほどでもないと悟った王は去っていってしまった。
頼みのカリバーンでも王は倒せないと分かったので、カリバーンの提案で
鞘の元の所有者である湖の貴婦人に会い、魔力を封じる方法を聞き出す事にした。
57ソニックと暗黒の騎士 ◆l1l6Ur354A :2009/03/29(日) 19:54:23 ID:AIx2z5mrO
湖の貴婦人に会う前に、切れ味が落ちてるから町の鍛冶屋にいき
身だしなみを整えたいと言いだす聖剣様。
マリーナは町でも顔が知られている為、身を隠すと言うのでとることとなった。
鍛冶屋(テイルス)に剣を鍛えて貰い貴婦人の元へ向かうと、そこには
円卓の騎士最強と言われるランスロットが待ち受けていた…。
58ソニックと暗黒の騎士 ◆l1l6Ur354A :2009/03/29(日) 20:02:42 ID:AIx2z5mrO
>>57修正をお願いしますorz

×マリーナは町でも顔が知られている為、身を隠すと言うのでとることとなった。

○マリーナは町でも顔が知られている為、身を隠すと言うので別行動をとることとなった。
59ゲーム好き名無しさん:2009/03/30(月) 19:47:33 ID:92RwZ1SZ0
前スレの482、このスレの>>58、連絡用掲示板の「差し替え・追加スレッド」の124までを
Wikiに収録、未解決リストに反映しました。
60428 ◆l1l6Ur354A :2009/04/04(土) 06:22:27 ID:Jq40Cgdx0
428 〜封鎖された渋谷で〜

[[ ]]…実在の用語。わからない場合は各自ググってくれ
<  >…428オリジナル設定。

(実際のゲームと多少時間がズレていたりもしますがご了承ください。)

序章
4月27日午後7時頃、大沢マリア(19)(こんな名前ですが普通に日本人です)が何者かにより
車に乗せられ、連れ去られた。
[[渋谷区]]にある<緑山学院大学>の側の会場で、
午後6時から大学の学生たちによるパーティーが催されており、マリアはそれに出席していた。
マリアの双子の妹、大沢ひとみ(19)は時間を間違えて、7時に会場に到着したが、
そのときにはマリアはもういなくなっていた。
同じくパーティーに出席していた大学の英語講師リーランドらの証言によって、
マリアは車で連れ去られたらしいことがわかった。
その後、犯人からの脅迫電話があった。
『明日、朝10時 [[ハチ公]]前。身代金5000万円をひとみに持たせろ』

4月28日。[[渋谷の日]]、そして史上最悪の日が明ける。


10:00-11:00

10:00
<渋谷中央署>の刑事、加納慎也(かのうしんや)は、じっと待っていた。
隣にはコンビを組んでいる刑事、加納より5歳年上の笹野がいる。
視線の先には、身代金が入ったアタッシュケースを重そうに持ち、ハチ公前に立つひとみの姿。
1分、2分……約束の10時は過ぎていたが、犯人が現れる様子はなかった。

渋谷の駅前から、[[109]]の脇を抜け、[[道玄坂]]の方へ行くと見えてくる古い商店街。
その端に遠藤亜智(えんどうあち)の住む<遠藤電機店>はある。
「うっし、今日もいっちょやるか!」
<エコ吉>という、ペットボトルに手足が生えたようなキャラクターがプリントされたTシャツを着て、
白いスニーカーをはき、ゴミ袋を数枚持って、亜智は家を出た。
渋谷駅の方に向かいながら、路上に落ちているゴミを拾い、ゴミ袋に入れる。日課のゴミ拾いだ。
亜智は生まれ育った渋谷を心から愛する、熱い男だった。
だから、平気でゴミを捨てる奴や、揉め事を起こす奴らを許せなかった。

彼女は目を覚ました。辺りを見回す。そこは薄暗い所だった。
起き上がったが頭が痛い。ドアには鍵がかかっていなかったので、彼女は外へ出た。
61428 ◆l1l6Ur354A :2009/04/04(土) 06:25:33 ID:Jq40Cgdx0
10:10
彼女は[[センター街]]をぶらぶら歩いていた。雑貨屋の店先に目が留まった。
『ネックレス 40,000円』という値札がついていた。
それは琥珀のような大きな飾りのついたネックレスだった。
なぜかどうしても手に入れなければならない気になった。
だが、彼女の財布には2万円しか入っていなかった。

10:30
亜智はハチ公前にいるひとみを見つけた。
「モロタイプ……ってか、ありゃタレントかモデルだな」

彼女は公園に来ていた。そこで貧相な男に会った。
男は、会社社長の柳下と名乗った。
「突然だけど、君、日給1万円でバイトしない?
頑張ってくれたら、もう1万円ボーナスに付けちゃう」
2万円稼げれば、あのネックレスが手に入る。彼女は二つ返事でOKした。
「んじゃ、これ着て。バイトはすでに始まっているのだよ」
渡された白いネコの着ぐるみを着る。
「あ、そういえば、君、名前は?」
「……タマです」

10:35
加納の無線機に通信が入る。
『来た!黒いコート、外国人、30代前半!!』
言われたとおりの特徴の外国人が、ひとみに何か囁いた。ひとみはうなずいた。
外国人はアタッシュケースをひとみから受け取って、逃げた。
犯人だ!加納は待機場所から飛び出して、外国人を追った。
もう少しで確保出来そうなとき、無線機から指示が来た。
『待て!確保するな!本ボシは別にいる。しばらく泳がせろ』

アタッシュケースを受け取った外国人が去った後、残されたひとみに、
背広姿の中年が近づいていった。足が悪いのか、杖をついている。
杖の男は懐に手を入れて、拳銃を取り出した。
それを見ていた亜智は、杖の男にタックルをかまし、ひとみの手を取って走り出した。

10:45
亜智とひとみは路地から路地へと逃げた。杖の男はまだ追ってくる。
不意にひとみの足が止まった。不安なのだろうか。
亜智はひとみの肩を掴んで言った。
「おれは遠藤亜智、22歳。女の子がヘンな男に追われていたら、迷わず助ける。
理屈じゃねぇ、本能だ!」
その言葉にひとみは安心したようだった。
62428 ◆l1l6Ur354A :2009/04/04(土) 06:27:52 ID:Jq40Cgdx0
10:50
[[世田谷区]][[三軒茶屋]]の自宅で、フリーライターの御法川実(みのりかわみのる)は、
インタビュー記事をまとめていた。ノリにノっているところで突然電話が鳴った。
『私だ……頭山(とうやま)だ』
「なんだ、仕事なら間に合ってるぜ」
御法川はいつもの調子で答えたが、電話の向こうの頭山は元気がなさそうだった。
いや、元気がなさそうどころか、その声は次第に嗚咽へと変わっていった。
『もう、死ぬしかないんだ』
電話は切れた。

亜智とひとみは細い路地を抜けた。そこは小さなスナックが何軒も並んでいるところだった。
二人はその中の一つに入った。
「迂闊に動き回るよりも隠れていたほうが安全だ。ここで様子見だな。
あ、ここは知り合いがやっているスナックで、別にヘンなことしようとかそういうわけじゃねーから」
改めて亜智とひとみは自己紹介し合った。しばらく沈黙が続く。
「これ以上ご迷惑はかけられません」
ひとみはスナックを出て行こうとして、ドアを開けた。
そこには杖の男が立っていた。

To Be Continued
63428 ◆l1l6Ur354A :2009/04/04(土) 14:46:23 ID:Jq40Cgdx0
11:00-12:00

11:00
亜智とひとみの前に現れた杖の男。
「どうしてわたしを狙うの?」
杖の男は答えない。と、杖の男の携帯に着信が入った。
そのスキに、亜智とひとみは逃げ出した。

「暑い」
ネコの着ぐるみを着ているタマ。あまりの暑さにへばりそうになる。
渋谷の駅前で、大声を張り上げる。
「飲むだけで痩せる、画期的な飲料、<バーニング・ハンマー>!
ただ今、無料の試供品をお配りしております!
この後、午後1時より即売会を開催いたします!!」
タマの努力も空しく、手にした籠の中の試供品は減らない。
バーニング・ハンマーは、小瓶に入った栄養ドリンクのようなものだ。
タマから離れたところにニワトリの着ぐるみがいる。ニワトリは結構上手くやっているようだ。

渋谷区[[松涛]]の高級住宅地。そこに大沢邸はあった。
マリアとひとみの父、大沢賢治は、書斎に篭っていた。
CDプレイヤーのスイッチを入れると、[[上木彩矢]](かみきあや)の歌声が流れ出した。
大沢は容貌に似合わず、中学生が好きそうなガールズロックを好んでいた。
64428 ◆l1l6Ur354A :2009/04/04(土) 14:49:14 ID:Jq40Cgdx0
11:05
加納はアタッシュケースを追いかけていたが。つい先ほど、見失ってしまっていた。
途中、外国人から他の外国人へと、アタッシュケースは何度もリレーされた。
携帯電話が鳴った。加納の恋人、留美からだった。
捜査中だったが、急用なのだろう。加納は電話に出た。
「留美?どうした?」
『う、うん。今、渋谷にいるんだけど。実はね。急にお父さんが長野から出てきたの。
でね、慎也さんに会わせろって。駅前の、<ロートレック>って喫茶店にいるから』
留美の父、静夫は、今でこそ農業をやっているが、元刑事だった。
加納が刑事になったのも、静夫に気に入られようとしたからだった。
加納は静夫の元に結婚の承諾を求めに行ったが、今まで一度も会ってさえくれなかったのだ。
だが、今になって急に会わせろとは、どういう風の吹き回しなのだろうか。

「所長、よろしいですか」
書斎に入ってきたのは、大沢の部下の田中護だ。
自分の仕事もあるというのに、田中はこうして大沢の家まで出向いていた。
本当に頼りになる、と大沢は思った。
「こんなときになんですが、研究所から電話がありまして、昨日送ったメールの返事がほしいそうです」
田中が退出した後、大沢はパソコンに向かって、メールをチェックする。
大沢は大越製薬の研究所の所長で、主にウイルスの研究をしている。

「わたし、[[道玄坂]]に行かないと!」
ひとみが亜智に言った。
『道玄坂に止まっている青いワゴンに乗れ。ワゴンに乗るまで警察や家族と接触するな。
この二つを守れば、マリアを解放する』
アタッシュケースを渡した外国人にそう指示を受けたと、ひとみは言う。
もしかしたら、青いワゴンにはマリアが乗っているのかも知れない。
亜智とひとみは道玄坂の方へ歩いていった。

11:10
ニワトリの着ぐるみがタマに近寄ってきた。
「そろそろ戻ってお弁当食べないと、時間なくなるよ〜」
ニワトリはタマの籠に残っている試供品を見てため息をついた。
「これはわたしがこっそり飲んどいてあげるよ。大丈夫、バレないって。さ、行こう」
ニワトリとタマは連れ立って、センター街にある雑居ビル<野金(のかね)ビル>へと向かった。

11:15
野金ビルの、バーニング・ハンマー即売会場の隣の控え室に着いた。
「ねぇ、お願い」
ニワトリがタマに背中を向けた。タマがファスナーを下ろしてやると、
中からたまごのような丸々とした女性が出てきた。
「わたし、知里子。チリでいいよ」
タマも着ぐるみを脱がせてもらおうと、チリに背中を向けた。
「あれ?あー、これダメだわ。ファスナーが噛んじゃってる」
レンタルしてるものなので、勝手にファスナーを壊すわけにもいかない。
頭だけ外そうと思ったが、これは頭と身体がくっついているタイプなのでダメだ。 
チリはおいしそうにお弁当を食べ始めたが、着ぐるみを着たままのタマは食べられない。
65428 ◆l1l6Ur354A :2009/04/04(土) 14:50:20 ID:Jq40Cgdx0
11:20
亜智とひとみの前方の路上で、男たちが揉めている。
「お前、それでも<KOK>か!」
KOKとは、『かっこいい、オレら、今日も行く』の略。
昔、亜智は愛する渋谷を守るために自警団を作ろうと思い立った。
それはいつしか大きくなっていき、渋谷最大のチームとなった。
亜智は初代ヘッドとして祭り上げられたが、あることをきっかけに辞めてしまった。
あの男は、亜智がKOKを辞めるときに後を任せた、現ヘッドの進(すすむ)だ。
「進、道の真ん中で仲間ボコってんじゃねーよ。善良な一般市民の方々がビビるだろ」
亜智はそう注意した。
「亜智さん、気安く声、かけないでもらえますか?」
進はよそよそしく言うと、亜智に背中を向けて歩き出した。

大沢の元に変なメールが来ていた。タイトルは『一年前、南アフリカで』となっている。
送信者はAとあった。本文は無く、画像が数枚添付されているだけだった。
いやな胸騒ぎがする。大沢は画像を開いた。
画像には横たわる病人たちが写っていた。間違いない。
これは<ウーア・ウイルス>の感染者だ。
ウーアはスワヒリ語で花を意味する。ウイルスの増殖した姿が花びらに似ていることから命名された。
しかし、このウイルスの危険度は花などという可愛らしいものではない。
ウーア・ウイルスに感染した場合の致死率は100パーセントだ。
しかも、感染してから発症するまで僅か12時間。
発症すると、穴という穴から出血して死ぬ。
また、発症すると空気感染するようになり、さらに被害が増大する。
あまりに危険なため、一般には今も存在を極秘にされている。
66428 ◆l1l6Ur354A :2009/04/04(土) 14:53:23 ID:Jq40Cgdx0
11:25
「死ぬなよ……!!」
[[国道246号]]をバイクで飛ばし、エンストしたバイクを置いてタクシーに乗り換える。
御法川は渋谷にある、<ヘブン出版>の入っているビルに着いた。階段を駆け登り、ドアを蹴破る。
ヘブン出版の社長、ハゲの頭山と、その娘、10歳の花(はな)がいた。
天井から、輪になったロープがぶら下がっている。
御法川はビシッと頭山を指差した。
「事情を説明しろ!」
ヘブン出版が出しているゴシップ雑誌<月刊 『噂の大将』>。
今月の『噂の大将』には、削って当たると10万円もらえるスクラッチカードがついていた。
それが好評で、10万部完売したという。
「そのスクラッチカードがそもそもの原因なんだよね。
裏からライトを当てると、透けちゃうんだよ、当たりの文字が。
印刷会社との打ち合わせミス。全部俺の責任なんだ」
その情報はネットに流れ、一気に数千人もの当選者が生まれることになった。
ヘブン出版は莫大な負債を抱えることになった。社員はみんな辞めてしまった。
このままでは来月号の『噂の大将』が落ちる。そうすれば、負債はもっと増える。
「だったら落とさなきゃいいだろう」
「俺だって必死でページを埋めてみた。しかし、無理なものは無理だ。
[[校了]]は今日の午後8時なんだ」

「これ、飲む?」
チリはタマに、ストローがついた水筒を差し出した。タマはストローの先を着ぐるみに押し込んだ。
なんとか口に届いて、飲むことができた。それは冷たいお茶だった。
チリはこう見えてダイエットに気を使っているらしい。このお茶もダイエットのためとか。
「ダイエットにうるさいわたしの意見からすると……これはインチキね」
チリはバーニング・ハンマーを指してそう言った。
「チリくん、インチキだなんてひどいじゃないか」
柳下がやってきた。
「これは絶対効くって。試しに飲んでみる?」
タマは飲んでみることにした。これで痩せられれば儲けものだ。
バーニング・ハンマーの瓶を着ぐるみに押し込んで、一口飲む。
最初は何も感じなかったが、タマの全身から次第に汗が噴出してきた。
「なにこれ。ただ辛くて汗かくだけじゃないですか」
「こういうのって、100円ショップに流れるんですよね」
チリとタマは呆れている。
しかし、たとえインチキでも、やり遂げなければ、あのネックレスは手に入らない。
このバイトに賭けるしかない。タマは気合いを入れた。
67428 ◆l1l6Ur354A :2009/04/04(土) 14:58:57 ID:Jq40Cgdx0
11:30
御法川はビシッと人差し指を突き出す。
「来月号の[[台割]]と企画書を持ってこい!」
台割を見ると、あと12ページを埋めなければならないことがわかった。
これを1日で埋めるのはかなりキツイ。だが、昔世話になった頭山を死なせないためにも、やらなければ。
企画書には、大きな字で『渋谷特報最前線』と見出しがある。
『飲めば飲むほど細くなるダイエット飲料バーニング・ハンマー』
『監視社会!渋谷に張り巡らされた監視カメラ』
『渋谷伝説の自警団(チーム) 栄光と没落』
『転落人生!かつての名放送作家は今!?』
『美人双子姉妹!緑山学院大学のミスキャンパスにダブル受賞』
『渋谷NOW!』
この6つの企画で2ページずつ記事を書けばいいだろう。
御法川は取材する順番を決め、アポを取った。
『渋谷NOW!』はタイトルだけで内容が決まっていない。
これは人に任せることにした。御法川の知り合いの駆け出しの女性ライター、磯千晶に電話をする。
千晶に簡単に事情を説明し、渋谷駅前で街頭インタビューするよう指示を出した。

11:35
大沢の元にまたAからメールが届いた。本文には、
『目を背けるな。これがお前の罪』とある。
添付された画像を開く。先ほどと同じ感染者に、なにかを注射している画像だった。
これは、[[抗ウイルス剤]]を投与しているに違いないと大沢は思った。
抗ウイルス剤というのは、ワクチンと違い、直接ウイルスを倒す薬だ。
大沢はウーア・ウイルスの抗ウイルス剤を開発していた。
初めのうちは副作用が強すぎて使えない代物だったが、
[[ドラッグデリバリーシステム(DDS)]]を使用することで副作用を抑えることに成功した。
ほぼ完成していると言ってもいいレベルだったが、まだ人体への[[臨床実験]]を行っていない。
臨床実験には様々な障害があった。まず、[[治験者]]をウーア・ウイルスに感染させる必要がある。
もし抗ウイルス剤に効果が無ければ、治験者は死んでしまう。人権的な問題があった。
だが、この画像は、臨床実験などではない。人体実験だ。
こんなことが秘密裏に行えるのは、上司の牧野だけだ。
68428 ◆l1l6Ur354A :2009/04/04(土) 15:00:21 ID:Jq40Cgdx0
11:45
御法川は監視カメラの取材をするために、遠藤電機店にやってきた。
亜智の父親、遠藤大介に取材を申し込んだが、忙しいと言われて断わられた。
店に電話がかかってきた。大介は困った顔をした。
「メーカーからでした。昨日ドライアイスマシンを売ったんです。それが欠陥品だと言われましてね。
ドライアイスを作り出すと止まらなくなってしまうらしいんです。回収するって伝えないと……」
大介は電話をかけたが、相手が出ないようだ。
「困ったな、連絡が取れない。買っていったのは<『迷天使』>とかいう劇団の人なんですけど」
確か『迷天使』は、御法川が午後に会うとアポを取った劇団だ。
「5分だ!5分だけ話をさせてくれ。オレは今日これから『迷天使』の人間と会うことになっている。
ドライアイスマシンのことを話しておいてやろう」
交渉成立。取材させてもらえることになった。
大介は監視カメラの仕組みを説明した。設置されているのはWebカメラで、
無線LANでつながっており、ここに置いてある端末か、商店街の端末で見ることができる。
「しかし、知らない間に監視カメラで記録されるってのは気持ちのいいもんじゃないね」
「私が監視カメラを悪用するとでも言いたいのか?こっちは市民の安全を守るために
やってるんだ。もう5分たった。帰ってくれ」

アタッシュケースを追っている加納の無線に連絡が入った。
『ハチ公前でアタッシュケースを持ち逃げした男の身元が判明した。
名前はタリク。渋谷を縄張りにする外国人犯罪グループの一員だ』

11:50
大沢の家のリビングには、刑事たちが詰めていた。
「いつまでもたもたやってんの!早く犯人を捕まえなさいよ!」
キツイ香水の匂いを周囲に振りまきながら、大沢の妻の愛(あい)が喚いていた。
「これでお金を取られたら、ちゃんと弁償してくれるんでしょうね!?」
まるでマリアよりお金のほうが大事だと言わんばかりだった。
大沢は先妻を15年前に亡くしていた。
マリアとひとみを連れて、大沢は牧野の娘である愛と再婚したのだった。

11:55
亜智とひとみは道玄坂に来た。しばらく待っていると、青いワゴンがやってきた。
ひとみをその場に待たせ、亜智が青いワゴンに近寄っていく。
ワゴンから外国人たちが降りてきて、亜智を取り囲んだ。
しばらく睨み合いが続いたが、いつの間にか野次馬が寄ってきていた。
外国人たちは舌打ちし、ワゴンに戻った。青いワゴンはそのまま走り去った。
道路の反対側に杖の男がいるのが見えた。亜智とひとみは道玄坂を一気に下って、
センター街へ逃げた。

To Be Continued
69428 ◆l1l6Ur354A :2009/04/04(土) 15:01:04 ID:Jq40Cgdx0
12:00-13:00

12:00
大沢は書斎に逃げ込んで、アルバムを開いた。
最後のページに挟んであるポストカードを眺めた。
2年前、マリアと一緒に中東に行ったときに買ったものだ。
マリアは当時、中東問題に興味を持ち始めていて、
中東に出張する大沢に付いていくと言ったのだった。
「奥さん!困ります!」
「ちょっと買い物に行くだけよ!」
廊下の方が騒がしい。愛が刑事の制止を振り切って、家の外に出た。

12:05
亜智とひとみはビルの裏にいた。
「ひとみ、ペットボトルはどうやって捨ててる?」
「どうやってって……ラベルをはがして、洗って、つぶして……」
「良かった。それがあんたを助ける理由になる。環境に優しい人間に、おれは優しい。
何たって、おれはエコ上等だから」
亜智は誇らしげにエコ吉がプリントされたTシャツを指した。

12:10
亜智とひとみは再び道玄坂へ向かった。
その途中で、少年たちと出会った。
「かわいい子連れちゃって、いい気なもんですね〜」
亜智には見覚えある顔だった。KOKのメンバーだ。
「グロマブじゃん。紹介してくださいよ〜」
少年たちはひとみに絡んできた。
「初めまして、亜智さん」
長身で目つきの悪い男がやってきた。
「桐生っていいます。今、進さんの下でナンバー2をやってます。
初代ヘッドのレジェンド、いろいろと聞いてますよ」
桐生は少年たちを連れて去っていった。

大沢は、あのメールのことを考えていた。
牧野がやったとして、抗ウイルス剤をどうやって保管区域から持ち出したのだろう?
保管区域に入るには、大沢と田中両方の指紋認証が必要だった。
万が一に備え、パスワードでも扉は開くが、パスワードは英数字で10桁だ。
それも、大沢と田中の両方が揃わないと駄目だ。

アタッシュケースのリレーを追っていた加納と笹野は、渋谷駅前に戻ってきていた。
そこでは千晶が街頭インタビューをしていた。
千晶はアタッシュケースを持った外国人になにやら話しかけている。
千晶はインタビューしてるだけなのだが、加納と笹野には連絡を取り合ってるように見えた。
「アヤシイな……。俺は女を調べる。お前はアタッシュケースを追え」
千晶を調べるという笹野と別れ、加納はひとりでアタッシュケースを追うことになった。
70428 ◆l1l6Ur354A :2009/04/04(土) 15:02:09 ID:Jq40Cgdx0
12:15
柳下に続いて野金ビルの搬入口に行ったタマ。
「あれ〜?たしかにここにあったのになぁ」
バーニング・ハンマーの入ったダンボールはなくなっていた。
搬入口を出て道路に出てみると、バーニング・ハンマーを載せたトラックが去っていくところだった。
何かと間違えて持っていってしまったらしい。
「探す!あのトラックを探すぞ!」
タマとチリは手分けしてバーニング・ハンマーを探すことになった。

”世界はそれ〜でも〜♪”
ひとみのポケットから上木彩矢の着うたが鳴り響く。
「亜智さん、メールです。田中さんから」
「田中さんって誰だ?」
「父の同僚ですけど……。わたしのこと心配してくれているみたいです。
あっ、返事、どうしよう」
「家族との接触はダメだけど、メールぐらいならいいんじゃないか」
亜智の言葉に安心し、ひとみはメールを打ち始めた。
亜智の中に妄想が膨らんだ。ひとみは父親の同僚と付き合ってるのでは?
意外と中年男を手玉に取るタイプなのか?
そのうち馬鹿馬鹿しくなってきたので妄想を打ち消した。

駅前のロートレックという喫茶店に入り、パソコンを取り出して執筆を始めた御法川。
喫煙可の喫茶店を探すのに時間をロスしてしまっていた。
少し離れた席で静夫と留美が言い争いをしている。
「今日こそあの男と別れるんだ!」
「ちょっとやめて、お父さん!!」
71428 ◆l1l6Ur354A :2009/04/04(土) 15:04:08 ID:Jq40Cgdx0
12:20
「所長、お見せしたいものが……」
田中がやってきて、大沢に携帯のディスプレイを見せる。それは、ひとみからのメールだった。
『男の人に追われています。拳銃を持っていて、わたしの命を狙っているようです。
何とか無事なので安心してください。家族や警察との接触は犯人から禁じられました。
このメールは内密に願います』
ひとみが無事らしいので、大沢はひとまず安心した。それにしても、
何故田中がひとみのメールアドレスを知っているのだろう。まさか、ひとみと関係が?
大沢はその考えを振り払った。
「もしかするとこれは所長に恨みを持つ者の犯行ではないでしょうか。
私がいろ色々と情報を集めてみます」
田中がそう提案してきた。
「済まない。君に任せる」

亜智とひとみは人通りの少ない[[円山町]]を通過中。
と、目の前に杖の男が待ち構えていた。二人は必死になって走り、
大通りに出て人ごみに紛れた。

御法川の耳にピッピッという電子音が聞こえてきた。
バーニング・ハンマーを探しているはずのチリが、ロートレックの店内にいる。
電子音は、注文を取っているウェイトレスが叩く端末の音だった。

アタッシュケースを追う加納。しかし、犯人の目的がわからない。
犯人を泳がせておくことが本当に事件解決に繋がるのかという疑問が浮かぶ。
加納は尊敬する先輩刑事、建野(たての)と初めて会ったときのことを思い出していた。
3年前、加納が交番勤務だったころ、雑居ビルで立てこもり事件が発生した。
犯人はガソリンを撒き、火をつけようとしていた。
建野がやってきて、ガソリンを頭からかぶり、ビルに入っていった。
「やりたきゃやれ。俺も一緒に死んでやる」
犯人は動揺していた。建野は犯人を確保した。
ビルから出てきた建野は加納に言った。
「命を懸けている奴には、こちらも命を懸けなければ説得は出来ん。
お前も警察官だったら、守るべきものを見失うな。それが基本だ」
加納は建野の行動を思い出すと、こうして尾行を続けていることが情けなくなってきた。

12:25
また御法川の耳に電子音が聞こえてきた。今度の発信源は自分の鞄の中だ。
盗聴探知機が盗聴器を見つけて鳴り出したらしい。
あの香水の匂いのキツイ女がアヤシイと思ったが、御法川は執筆を続けた。
72428 ◆l1l6Ur354A :2009/04/04(土) 15:05:56 ID:Jq40Cgdx0
12:30
笹野は加納に追いついた。
「アタッシュケースの受け渡し、そろそろだと思うんですけど、
挟み撃ちと行きませんか?」
加納の提案に笹野はニヤリと笑った。
「お前、命令違反はまずいぜ。しかし、乗った。俺も尾行にはうんざりしてたんだよ」

ロートレックにて。飲食物を大量に注文したチリだったが、それをものの数分で胃袋に入れてしまった。
それを見ていた御法川はチリに声をかけてみることにした。
「オレはフリーのライターなんだけど、ちょっと君を取材させてほしいんだ。
食べても太らない秘訣みたいなものってあるのかな?」
チリは顔をほころばせる。
「やっぱりわかります?これでもいろいろと気を使ってるんですよ。あっ、そうそう。
バーニング・ハンマーっていうのがあるんだけど、興味あるんなら即売会に来てみる?」
チリは即売会のチラシを差し出した。思わぬところで情報を手に入れることができた。

12:35
バーニング・ハンマー即売会まであと25分。だが、肝心の商品は見つけられそうも無い。
駅前に立ち尽くすタマ。
「あ、あなたは、今の自分をどう思いますか?」
声をかけられて、驚いてふりむいた。千晶がタマに話しかけてきたのだ。
「今の自分……見ての通り、ネコです」
ネコの着ぐるみを着てるから、適当にそうこたえた。
「ありがとうございました!」
訳がわからない。タマはバーニング・ハンマー探しを再開した。

御法川は頭山に電話してみることにした。
「頭山さん、今どこにいる」
『今は松涛辺りを逃走中だ』
編集部にいたが、借金取りのチンピラがやってきたので逃げたらしい。

大沢は裏口からそっと外に出た。
「た、助けてくれ!!」
頭山と花が大沢に助けを求めてきた。大沢は、二人を収納庫に入れてかくまってやることにした。
頭山の怯え方に呆れた大沢は、家の中に戻った。
73428 ◆l1l6Ur354A :2009/04/04(土) 15:06:36 ID:Jq40Cgdx0
12:40
亜智とひとみの行く手にまたもや杖の男が待ち伏せていた。
「何なんだよ、一体?」
二人は走り出した。目の前にダンボールが積んであるのが見えた。
亜智はダンボールを杖の男目がけて投げつけた。杖の男がひるんだ隙に逃げ出した。

御法川の携帯に千晶からの着信。
「どうした、千晶」
『ダメです、ミノさん。わたしには無理です……』
電話の向こうの千晶は泣いているようだった。
「とりあえずオレが行くまでそこで待っていろ」
街頭インタビューは意外と難しいものだ。しかし、ライターには出来て当然の基本スキルだ。
だから、千晶にはちゃんとやり遂げてほしかった。
御法川は千晶の書く文章に好感を持っていた。きっかけさえ掴めれば、
きっと読者に好かれるライターになるだろう。

12:45
千晶はハチ公像にしがみつきながらしゃがんでいる。
「いいから立て!」
御法川は千晶の目を見ながら言った。
「駆け出しのライターに好きなことを書かせてくれる雑誌なんてないんだ。
まず、基本的な実力をちゃんと身に付けろ」
「それはわかってるんですが……」
御法川は千晶のメモ帳を取り上げた。
「話を聞けたのは一人か。ん?なんだこれ、ネコ?」

大沢は愛の部屋に入ってみた。キツイ香水の匂いが漂っている。
ファッション雑誌が並んだ本棚の中に、一冊だけスクラップブックがあった。
めくっていくと、最後に雑誌記事が挟まっていた。
『政略結婚を仕組まねばならない大越製薬の台所事情』
そんな見出しだった。この記事は、大沢と愛が結婚した直後、『噂の大将』に書かれたものだ。
大沢を大越製薬に繋ぎ止めておくために、牧野が娘の愛を生贄として差し出したというのだった。
さらに、愛には結婚前に付き合っていた男がいたとも書かれていた。
馬鹿馬鹿しい。大沢は部屋を出た。

バーニング・ハンマーを見つけられないまま、即売会場へと戻ったタマ。
柳下の携帯が鳴る。
「奇跡だ!業者が途中で気づいて、ダンボールを搬入口に戻しておいてくれたって。
タマくん、すぐに取りに行って!」
再び搬入口へと向かったタマ。柳下の話通り、ダンボールが置いてある。
ん?よく見るとひっくり返っている。それもそのはず。
亜智が杖の男に投げつけてしまったからだ。
タマはダンボールを開けてみた。中のバーニング・ハンマーの瓶は全て割れていた。
74428 ◆l1l6Ur354A :2009/04/04(土) 15:09:06 ID:Jq40Cgdx0
12:50
「あぁ、もういい、もう一度行ってこい」
御法川に言われ、インタビューを試みる千晶。しばらくして戻ってきた。
「やっぱりダメです」
「まず、声をかける相手を間違ってる。明らかに忙しそうな人は駄目だ」
「でも、それでつかまえられたとして、どうやって話を進めていったらいいか……」
「難しく考えずに、雑談を楽しむくらいでいい。いいか、よく聞け。
お前は今の自分をどう思う?」
「わたしは、今の自分、あまり好きじゃないです」
「だったら、そこから始めてみろ。わたしは今の自分が好きじゃない、
でも、あなたはどうですか?ってな」
「そっか」
千晶の顔がパッと明るくなった。
「それでいい。その顔が道行く人を呼び止める」
「やってみます!ありがとうございました」
千晶は人ごみの中に入っていった。
道行く人を呼びとめて、ちゃんとインタビュー出来ているようだ。
御法川はそれを見届けると、バーニング・ハンマー即売会場に向けて走り出した。

加納と笹野が立てた挟み撃ち作戦は失敗に終わった。
笹山はアタッシュケースを見失い、加納は犯人の確保に失敗した。
加納の手を逃れた犯人は、ナイフを取り出し、加納目がけて突いてきた。
加納はナイフを避けたが転倒した。
と、そこに大型の外車が止まり、長身のサングラスをかけた白人が降りてきた。
サングラスは犯人のナイフを蹴り上げ、犯人に肘を一発入れた。犯人は気絶した。
「犯人を泳がせろと命令があったはずだが?」
白人は流暢な日本語で加納に言った。
「お前、誰だ?」
「米国大使館の保安課員だ」
差し出した身分証明書にはジャック・スタンリーとあった。
75428 ◆l1l6Ur354A :2009/04/04(土) 15:09:53 ID:Jq40Cgdx0
12:55
亜智とひとみは裏路地に逃げ込んだ。
「わたしのために、どうしてそこまでしてくれるんですか」
ひとみが問いかける。亜智は妹の鈴音(すずね)のことを話した。
鈴音は心臓が悪く、病院に入院している。ある日、お見舞いに行ったときのこと。
「お兄ちゃん、そんなに毎日お見舞いに来なくてもいいよ。
わたしは一人で大丈夫だから。お兄ちゃんは渋谷をまとめるすごい人なんでしょ?
だったら、わたしよりもっと困ってる人の力になってあげてよ」
「なんだよ。困ってる人って、今のお前より困ってる人なんてどこにいんだよ」
「わたしのことはいいの。どこかでお兄ちゃんが誰かのために頑張ってる……そう思うと、
わたしは励まされるの。そうよ、絶対最後まで助けてあげなきゃ。
途中で投げ出したりなんかしたらだめよ」
その後、亜智はKOKを抜け、エコ上等人間になった。

「加納、しばらく私の指示に従ってもらう。君の上司の許可は得た」
ジャックの言葉に納得がいかなかった加納は本部に問い合わせてみたが、
ジャックに従えという上からの命令があったとのことだ。
無線が入った。
『捜査員に告ぐ。大沢ひとみの行方がわからなくなった。
護衛している建野にも連絡が取れない』

大沢の携帯に着信。牧野からだった。
『今、家の前にいる』
大沢はふと我に帰った。牧野の臨床試験を責める資格が自分にあるのだろうか。
……いや、ない。自分も同罪ではないか。
すでに大沢も抗ウイルス剤の人体投与を行っていた。
「そうするしかなかったんだ……」
自分に言い聞かせるように呟いて、大沢は玄関に向かった。

To Be Continued
76428 ◆l1l6Ur354A :2009/04/04(土) 15:10:34 ID:Jq40Cgdx0
13:00-14:00

13:00
亜智とひとみに靴音が迫ってきた。杖の男だ。
亜智はサッとひとみをかばった。
「邪魔をするな……。亜智、その女を殺すことは、お前のためでもある」
杖の男の言葉に亜智は声を荒げた。
「ふざけんな!ひとみを殺すことがおれのためとか、意味わかんねーし」
突然タリクが現れて、杖の男の頭を殴った。杖の男とタリクがやり合ってる隙に逃げた。

バーニング・ハンマーの即売会場に向かいながら、御法川は頭山のことを考えていた。
頭山は御法川が新聞社に務めていた頃の上司だった。毎日怒鳴り合い、ぶつかり合うことで、
御法川のスキルは上がっていった。

粉々になったバーニング・ハンマーの前でがっくりと膝をつくタマ。
これではバイトもネックレスもなにもかもダメになってしまう。
ふとひっくり返ったダンボールを見ると、特徴的なマークが描かれていることに気づく。
このマークは確か、どこかで見たことがある。
先ほどのチリの言葉が頭をよぎる。
『こういうのって、100円ショップに流れるんですよね』
あれは100円ショップじゃなくて、センター街の雑貨屋だ。
タマはセンター街に向けて走り出した。
77428 ◆l1l6Ur354A :2009/04/04(土) 15:11:41 ID:Jq40Cgdx0
13:05
雑貨屋にやってきた。バーニング・ハンマーの箱が置いてあった。
「これ、全部ください!」
タマが言うと、雑貨屋の店主は困った顔をした。
「それ、売約済みなんだよね」
買った人がもうすぐ来るというので、タマは直接交渉してみることにした。

御法川は雑貨屋の前を通りかかった。そこで高校生くらいの女の子とぶつかってしまった。
女の子に胸ぐらを掴まれた。すごい力だった。
「ってあれ?御法川さんじゃない?」
女の子はミクだった。5年くらい前、ある事件の取材がきっかけで御法川とミクは知り合った。
強くなりたいと言うミクに、総合格闘技道場を紹介してやったのだ。
「強くなったんだな」
「うん。だって……」
ミクは<BRIDE>という、女子同士の格闘を見せるというショーパブで働いているという。
「今度試合、見に来てよ。わたし、チャンピオンなんだから」
「じゃあ、オレ、急いでるから……」
ミクは雑貨屋に入っていった。

バーニング・ハンマーを買ったのはミクだった。
「突然すみません!これ、譲ってください」
タマはミクに頼み込んだがミクは譲らない。
聞けば、ミクはBRIDEファイターだという。
「それじゃあ、わたしと勝負してください。わたしが勝ったら、これ全部譲ってください」
78428 ◆l1l6Ur354A :2009/04/04(土) 16:17:16 ID:Jq40Cgdx0
13:10
加納はジャックの車に乗り込んで、外国人犯罪グループのアジトへと向かっていた。
「何を考えてる?さっきの無線の建野とかいう刑事のことか?
まったく、女ひとりも護衛できないとは、情けない話だ」
ジャックの言い方に怒りをあらわにする加納。
「建野さんを馬鹿にするな!」

御法川はバーニング・ハンマーの即売会場に到着した。
1時を過ぎているがまだ始まっていないようだ。
壇上ではチリが手品をして時間稼ぎをしている。
客はほとんど女性で、客席はほぼ満員だった。

タマとミクは雑貨屋の外に出て、睨みあった。
「ストリートファイトだ!!」
いつの間にか野次馬が集まってきていた。
試合開始。ミクのパンチをタマはヒョイっと避けた。
着ぐるみを着ているとは思えないくらいの動きだった。
ミクが繰り出した足をキャッチし、押し返す。ミクの身体が宙を舞った。
タマの完全勝利だった。
「BRIDEファイターがストリートファイトで負けるなんて……。もう普通の女の子に戻るしか……」
ミクは肩を落として去っていった。
タマは雑貨屋に戻ってバーニング・ハンマーのダンボールを抱えた。
「いくらですか?」
「いやいや、お代は結構だよ。さっきの[[合気柔術]]でしょ?いいもん見させてもらったよ」
タマは雑貨屋を飛び出して走った。もう即売会は始まっている。急がなければ。
79428 ◆l1l6Ur354A :2009/04/04(土) 16:18:08 ID:Jq40Cgdx0
13:15
大沢の携帯電話に牧野から着信。
『今、家の前だ』
大沢は外に出ると、止まっている牧野の車に乗り込んだ。
「……何を聞きたい」
大沢は単刀直入に牧野に訊ねた。
「抗ウイルス剤を持ち出したのはあなたなんですね」
「ああ、そうだ」
「しかし、どうやって?」
「確かに、抗ウイルス剤の保管区域には君と田中がいなければ入れない。
……以前、動物実験のために、抗ウイルス剤を搬出したことがあっただろう?」
「まさか……」
「そのまさかだ。そのときの抗ウイルス剤を横流しさせてもらった」
「でも、どうして?」
「君は、あの価値がわかってないようだ。某大国はすでに、
ウーア・ウイルスを兵器として使ってる。
ウーア・ウイルスに対抗できる術は、大越製薬にしかない。
欲しがっている国はいくらでもある」
「だから一刻も早く人体実験したかったと?でも、それには人権問題が……」
「正直になれ。人体実験の被験者のことなど、興味がないくせに。
君の興味は研究だけだ。要は、臨床試験が勝手に行われたのが納得できないだけだろ?」
「……そこまで馬鹿にしないでください!それでは失礼します」
大沢は牧野の車を降り、家に戻った。

亜智とひとみは劇団『迷天使』が使っている倉庫の中へ逃げ込んだ。
しばらく息を潜めていると、『迷天使』の劇団員たちがやってきて、荷物を運び出し、
出入り口の扉に外側から鍵をかけてしまった。
閉じ込められてしまったが、しばらくは杖の男に襲われる心配はないだろう。

ジャックと加納が乗った車は渋滞に巻き込まれ、のろのろと進み、
タリクと笹山が揉み合っている場面に通りかかった。
加納はジャックの制止も聞かずに車を降りて、駆けつけるなりタリクを投げ飛ばした。
タリクは取り押さえられた。笹山が渋谷署に連行することになった。
加納はまたジャックの車に戻った。
80428 ◆l1l6Ur354A :2009/04/04(土) 16:18:53 ID:Jq40Cgdx0
13:25
玄関に愛が大沢を待っていた。外出から帰ってきたらしい。
「父に会ったのね」
「ああ。仕事を片付けてくる」
大沢は書斎へ向かった。

渋滞はまだ続いていた。いい機会だ。加納はジャックに疑問を投げかけることにした。
「犯人の目的はなんだ?少しは話してもらわないと協力できないぞ」
「……薬だ。誘拐された大沢マリアの父が、大越製薬の社員だということは知ってるな。
最近になって、大沢は抗ウイルス剤を開発した。それを強奪するため、
ある国際的犯罪者が動いている。外国人犯罪グループはそいつに飼われているだけだ」
犯人を泳がせるようにと指示を出していたのはジャックだったという。

ひとみは田中に状況を説明するメールを打つことにした。
「なんかおかしくねぇ?」
暗い倉庫の中で亜智が声を上げた。
なぜ犯人はひとみに青いワゴンに行くよう指示したのだろうか。
「犯人は本当はわたしを誘拐するつもりだったとか?」
亜智とひとみは考え込んでしまった。
ひとみとマリアは外見がそっくりだという。犯人は間違えてマリアを誘拐してしまい、
ひとみと引き換えにマリアを解放すると言った、と考えるのが自然だろう。
そうだとすると、マリアでなくひとみを誘拐する理由がわからない。
ただ単に身代金が目的なら、誘拐するのはどちらでもいいはずだ。
ひとみを誘拐する理由を亜智は考えた。
「ひとみの方が姉ちゃんよりイケてるとか?」
「そんな……わたしなんか、姉と比べたら、とてもとても……」
ひとみは自信なさそうに言った。

御法川は柳下を見つけて声をかけた。
「あんたが主催者か?即売会はいつ始まるんだ?」
そして数分後。
「おおお待たせしました!」
タマが即売会場に駆け込んできた。
タマは舞台裏に回って、柳下と段取りを打ち合わせした。
壇上で手品をしていたチリだったが、いつの間にかジュース早飲みを披露していた。
チリは汗を大量にかきながら舞台裏に来た。
81428 ◆l1l6Ur354A :2009/04/04(土) 16:19:35 ID:Jq40Cgdx0
13:30
即売会がスタートした。タマが商品の説明をして、チリが試飲してみる、そういう段取りだ。
以外にも客の反応がよかった。チリがバーニング・ハンマーを飲む。だが、汗が1滴も出ない。
「そりゃ、あれだけ汗かいた後だからね」
「えっ、なんで?」
「あんたが100円ショップでもたもたしてるからだよ」
チリが怒鳴った。
「ち、違うんです。これは貴重な商品で100円ショップでしか売ってなくて……」
タマの言葉に驚いた柳下が裏から出てきて言う。
「ダメだよ、タマくん!本当のことバラしたら売れなくなるじゃないの」
言った後に気付いてももう遅い。
「100円ショップですって!?」
「そんなもの売りつける気?」
「冗談じゃないわよ!!」
客席は騒然。タマは客たちにもみくちゃにされた。
御法川は客を取材しようと思ったが、会場を出ようとする客たちの波に飲みこまれ、
会場を出てしまった。

加納は笹野に電話した。
「そっちはどうです?無事に連行出来ましたか?」
「あぁ、タリクの連行は建野さんに任せたぞ。さっき、署の近くで会ったんだ。
大沢ひとみを見失っちまったんで、署に戻るところだったらしい」

13:35
客たちが出て行った後の即売会場。柳下は床に座り込んでいた。
「社長、バイト代……は無理か。だったら現物支給で」
チリはバーニング・ハンマーのダンボールを持って去っていった。
タマと柳下だけになった。柳下はまだたそがれている。
柳下の背中にタマは言った。
「あのねぇ、自分だけが不幸なんて思ったら大間違いですよ。
言っときますけど、わたしなんか、記憶がないんですから!」
「じゃあ、タマっていうのは?」
「とっさに思いついた名前を言っただけです。今朝目を覚ましてから前のこと、なにも覚えてないんです。
それに比べたら社長なんかまだマシです」
柳下は財布をとりだすと、2万円を出してタマに渡した。
「さぁ、行きたまえ。その着ぐるみも持って行きなさい」
「それより、大丈夫なんですか?これから」
「君の不幸に比べれば、私なんてまだまだ。もう一度出直してみせるさ。
それでBRIDEファイターのミクちゃんに会いに行くんだ……ウヒヒ!」
タマは心配して損したような気がした。

御法川は即売会場に戻ってきた。会場を出て行くタマとすれ違った。
「5分でいい、取材させてくれ。今の心境は?」
柳下に声をかけた。柳下はなにかふっきれたような顔をしていた。
「明日は明日の風が吹く……かな。惚れた女がいましてね、貢いじまって、借金を……。
でも、自分だけが不幸だと思うのはやめました。世の中にはもっと大変な思いをしてる人、いますよね」
82428 ◆l1l6Ur354A :2009/04/04(土) 16:20:29 ID:Jq40Cgdx0
13:40
大沢はパソコンの前に座り、いつも行く[[ソーシャルネットワーキングサービス(SNS)]]にアクセスした。
40歳以上の、上木彩矢のファンによるコミュニティ、<AyaNET>だ。
AyaNETの掲示板に書き込みした。

「仲直りしないんですか、その、進さんでしたっけ」
長い沈黙の後、ひとみは亜智に言った。
「それは……無理だろうなぁ。自分で進んでヘッドになったわけじゃねーんだけど、
それでも、おれが抜けることでKOKがバラバラになっちまったら……。
そこで考えたんだ。おれがいなくても、結束する方法をさ」
亜智はKOKを抜けるとき、わざと進に憎まれるようなことを言ったのだった。
自分が憎まれることで、KOKは一つにまとまるだろう。
「あいつらとまたいっしょに街をつるんで……って、そう思うこともあるよ」
亜智の話は続く。
「でも、鈴音が治んなきゃ、それもありえねー。
鈴音が治るには、心臓移植が必要なんだ。ちくしょー、おれの心臓をやれるんならやりてーよ」
ひとみには言わなかったが、鈴音は[[ボンベイ型]]という特殊な血液型で、
それがさらに心臓移植を難しいものにしていた。血液型が同じでなければ、心臓移植は出来ない。

13:45
ジャックと加納が乗った車はようやく動き出した。
「おい、前を見ろ!」
先ほど捕まえたばかりのタリクが一人で歩いている。手錠もしていない。
タリクは人ごみに紛れた。見失ってしまった。
「タリクは連行されたんじゃない。建野が意図的に逃がした。そうとしか考えられないだろう」
ジャックはそう言うが加納にはにわかに信じられなかった。
「絶対理由があるんだ。建野さんはなにかを掴んでる……」
83428 ◆l1l6Ur354A :2009/04/04(土) 16:21:18 ID:Jq40Cgdx0
13:50
御法川はロートレックに戻って、執筆を再開した。
「なんだ、この店は。ろくな雑誌を置いていないな」
静夫が『噂の大将』に悪態をついていた。
御法川は千晶に電話をかけてみることにした。
「進み具合はどうだ」
『わたし、なんとか話を聞けました!これもミノさんのお陰です』
「それじゃ編集部に戻って記事にまとめてくれ。こっちも出来次第すぐメールする。
[[DTP]]でレイアウトに流し込んでくれ」
『了解です』

13:55
倉庫の鍵を壊して、杖の男が中に入ってきた。
亜智とひとみが潜んでいる場所にはまだ気付いてないようだった。
杖の男は携帯電話で誰かと話している。
「たしかにこの倉庫だな」
亜智とひとみは、杖の男に見つからないように倉庫を出て、走った。
裏路地を走っていると、行く手を外国人の男にふさがれた。手にはナイフを持っている。
「やるしかねーのか……」
亜智が身構える。
そのとき目の前に小柄な外国人の少女が現れて、男に手刀を食らわせた。
ひとみが少女を見て小さく呟いた。
「……カナン」

大沢はキッチンで遅い昼食をとっていた。田中が大沢の側にやってきた。
「ひとみさんからメールが来ました」
『姉さんは渋谷のどこかで、青いワゴンに監禁されているようです。
わたしはまだ男に追われていて、なかなかワゴンを探せません』
田中は青いワゴンを探してみると言って、家を出ようとした。
入れ替わりに電子音が近づいてきた。詰めている刑事の一人だった。
「今、私の盗聴探知機が反応しました。間違いありません。田中さんには盗聴器がついています」

タマは再び雑貨屋に行った。
「このネックレス、ください。……あっ、お財布、この中なんです」
着ぐるみを脱がなければ財布が取り出せないことに気が付いた。
「それ、脱げばいいんじゃない?もうボロボロだし」
ファスナーが外れそうになっている。これならなんとか脱ぐことが出来そうだ。
着ぐるみを脱いだ彼女の顔は、ひとみとそっくりだった。

To Be Continued
84428 ◆l1l6Ur354A :2009/04/04(土) 16:58:20 ID:Jq40Cgdx0
14:00-15:00

14:00
[[富ヶ谷]]の雑居ビルに犯罪者グループのアジトはあった。
ジャックと加納が中に踏み込む。そこには血溜りが広がっていて、
死体が10体ほど転がっていた。それはアタッシュケースをリレーしていた面々だった。
みんなナイフでひと突きにされているようだった。
かろうじて生きている男がいた。そいつは『カナン』と呟いて息絶えた。
「カナンってなんだ?」
加納はジャックに訊ねた。
「カナンというのは中東の工作員の名前だ。暗号解読のスペシャリストだ。
ここの連中は恐らくカナンに殺されたのだろう」
テーブルの上に地図が載っていた。その地図にはアタッシュケースのリレーの指示が書き込まれていた。
ゴールはどうやら[[広尾]]のマンションの一室らしい。そこに『14:20』という時刻が書き添えられていた。
加納は得た情報を本部に報告した。

「お前は……ひとみだな?」
「はい。カナンさんですよね。姉から聞いてます。外国人の友人で、すごい子がいるって」
亜智の目の前に飛び出してきた、ダークブラウンの髪を長く伸ばした少女を、ひとみはカナンと呼んだ。
「お前の姉、マリアが誘拐されたのは、私の責任だ。だから必ず私が助ける」
カナンはそう言って、亜智とひとみに背を向けた。
「教えてください!!姉はどうして誘拐されたんですか?」
「15時に[[GiGO]]とかいうビルの前に来い。説明はその後だ」

ネコの着ぐるみの中に入っていたのはマリアだった。
だが、マリア自身は記憶喪失のため、自分が何者なのかがわからない。
「ネックレス、3万円でいいよ。どうやら、服を買わないといけないみたいだし」
雑貨屋はマリアが着ている黄色いセーターを指差した。腕のところがいつの間にか破けていた。

玄関の方へ去ろうとする田中に刑事が飛びかかった。
刑事は盗聴探知機で田中の身体を調べる。ネクタイピンが盗聴器になっていた。
「これをどこで手に入れたんですか」
「わたしがあげたのよ」
2階から下りてきた愛がそう言った。大沢は愕然とした。
「き、君が盗聴していたのか」
「ふん。なにも聞こえやしなかったわ。やっぱり安物は駄目ね」
愛は先ほど外出したときに盗聴器を買ってきたのだという。
途中で愛が立ち寄ったロートレックの店内でも、御法川の盗聴探知機が反応していた。
「田中さん、さっき誰かにメールしてたでしょ。わたし、窓から見たのよ」
愛は田中が犯人と連絡を取っていると思って盗聴器をしかけたらしい。
田中がメールした相手はひとみだ。愛に知られたら面倒なことになるかもしれない。
大沢はとっさに田中をかばった。田中は大沢邸を出て行った。
85428 ◆l1l6Ur354A :2009/04/04(土) 16:59:07 ID:Jq40Cgdx0
14:05
マリアの胸には琥珀のような飾りのついたネックレスが揺れていた。
新しい服を買いに、渋谷GiGOの中へ入った。
渋谷GiGOはファッションビルだ。地下2階から1階がゲームセンター。
2階はレディースファッションとプリクラコーナーが半々。
3階はファッションの店が並ぶ。4階はレストラン街だ。
(渋谷GiGOは実在しますが4階まで全てゲームセンターです)
マリアは2階に行った。頭山がやってきてマリアに話しかけた。
「あのう、すいません。10歳ぐらいの女の子、見ませんでした?花っていうんです」
頭山は花とはぐれてしまったらしい。
マリアが知らないと言うと、頭山はがっかりした様子で去っていった。

亜智とひとみはカナンと別れて、裏路地を出た。
「こんな状況でなんだけど……腹減らない?」
そこはファストフード店の前だった。ひとみは食欲がないらしかったが、
亜智はなんとかなだめすかした。
亜智はミートソーススパゲッティ、ひとみはいちごパフェを注文し、席に着いた。
「姉は本当にすごいんです。あのカナンって子とは、父と中東を旅行したときに
知り合ったらしいんです。中東を旅行なんて、わたしには真似できないくらいの行動力です」
席に着くなり、ひとみが言った。
「いやいや、ひとみはひとみ、姉ちゃんは姉ちゃんだ」
「リーランド先生と同じことを言うんですね」
リーランドはひとみが通う緑山学院大学の英語講師だ。
「あれ、大沢ひとみじゃね?やっぱかわいいよな。だってミスキャンパスだぜ?」
亜智の背後の席からそんな声がする。
「ミスキャンパスだって?ホントなのか」
亜智は興奮したように聞いた。
「えぇ、まあ。自分を変えてみたいなら応募してみるべきだってリーランド先生が……。
でも結局は、姉とのダブル受賞だったんです。たまたま姉も応募してて。
……双子で受賞という話題作りのために、わたしは姉のついでに選ばれたんです」
自虐的なひとみの発言に、亜智は励ますように言った。
「なんつーか、もっと自信持っていいんじゃねーの?」
「わたし、駄目な人間なんです。こんな自分が嫌です。許せないんです。
昨日、パーティーに行く前、姉さんと喧嘩して……。パーティーの後で謝ろうと思ってました」
だが、マリアは誘拐されてしまった。
「おれはあのカナンって子ほど強くはねぇが、姉ちゃんを助けるの、最後まで協力させてくれ」
亜智の言葉にひとみはうなずいた。

ロートレックにいる御法川。
静夫が『噂の大将』が低俗だ、インチキだと文句を言っている。
「オレのどこがインチキだ!」
御法川と静夫は喧嘩を始めてしまった。
86428 ◆l1l6Ur354A :2009/04/04(土) 17:01:37 ID:Jq40Cgdx0
14:10
「あれ、社長?」
マリアは2階のプリクラの前で柳下に出くわした。柳下は『噂の大将』を持っていた。
「あ、タマくん、着ぐるみから出られたの?……しっ!静かに。奴が来た!」
チンピラ二人組が柳下を追ってやってきていた。
マリアと柳下はプリクラの中に入ってやり過ごした。

大沢は書斎に戻った。AyaNETが開いたままになっていた。
大沢の書き込みにレスがついている。プリティーハニーというハンドルだった。
プリティーハニーは自称19歳の女子大生だ。
AyaNETは名目上40歳以上限定ということになっているが、実際は何歳でも登録できる。
プリティーハニーの書き込みには若い子らしい顔文字が踊っている。
『ところでAya占いってやったことある?下のリンクから行けるよ(*^o^*)』
大沢はAya占いをやってみることにした。生年月日を入力する。
『あなたは【仕事人間タイプ】。周囲の献身的な支えがないと生きていけないのに、
それに気づかないまま毎日を過ごしていませんか?自分の力だけで上手くいってると思ったら大間違い。
周囲への無関心を改善しないと、周囲から手痛い報復が待っているかも』
大沢は痛いところを突かれて不快な気分になってきた。プリティーハニーにレスを返しておく。

加納の無線機に連絡が入る。
アタッシュケースリレーのゴール地点はマンションの一室だった。
『その部屋の持ち主の名前は、田中護。大沢賢治の同僚だ。
14時過ぎに田中は大沢邸を離れている。その後の消息は不明』
「あとは建野さんの消息さえわかれば……」
加納は呟いた。
「まだ裏切者の心配をしているのか?」
ジャックの言葉に、加納は言い返した。
「お前がどう思ってもいい。おれは建野さんを信じている」
「その根拠は?」
「人を信じるのに根拠がいるのかよ!」
「仲間だろうと他人は他人。信じられるのは自分だけだ。
加納、全てを疑え。そうでなければ命を落とす」
87428 ◆l1l6Ur354A :2009/04/04(土) 17:10:50 ID:Jq40Cgdx0
14:15
執筆中の御法川に、留美が声をかけてきた。
「すみませんでした。うちの父が……」
留美は御法川に、加納を待つためにロートレックにいることを簡単に説明した。
御法川は思った。留美は相当の美人だ。ビシッと留美を指差して言う。
「君はミスキャンパスに選ばれた美人双子姉妹のひとりだろ!」
「いいえ、ちがいますけど。でも、その姉妹なら会ったことありますよ。
実はわたし、数年前のミスキャンで、今年は審査員をやってたんです。
そのときに少し話をしました。彼女たち、二卵双生児なんですって」
御法川は留美からマリアとひとみは松涛に住んでいるという情報を聞き出した。
店の電話帳を借りて松涛にある大沢邸の住所を調べた。

約束の時間よりも早かったが、亜智とひとみは渋谷GiGOにやってきた
「あれ?そこ破けてるぞ」
ひとみの着ているカーディガンの肩口が破れていた。
「まだ時間があるし、ついでに洋服でも買ってくるか」
二人は2階のレディースファッションのフロアに行った。
「いやー、タマくん、さっきは危なかったねー」
柳下がマリアと間違えてひとみに声をかけた。
「なんだこのおっさん、知り合い?」
「知らない人です」
「タマくん、そりゃないだろー……やばっ!」
柳下は突然声を上げると逃げていった。
「んじゃ、ひとみ、おれこの辺で待ってるわ」
ひとみは店の奥に消えていった。

大沢と愛はリビングに呼び集められた。
刑事が口を開く。
「犯人グループのアジトが確認できました。そのアジトと思われる場所は、広尾のマンションでした。
その持ち主が田中護さんです」
「嘘よ!なに言ってんのよ!田中さんが誘拐犯人だって言うの!そんな証拠がどこにあるのよ!」
愛が刑事に詰め寄った。
88428 ◆l1l6Ur354A :2009/04/04(土) 17:11:56 ID:Jq40Cgdx0
14:20
ひとみを待っている亜智。
振り向くと、マリアが上りエスカレーターに乗っているのが見えた。
亜智はマリアをひとみと間違えて、追いかけた。

田中のマンションの前に着いた加納とジャック。
アタッシュケースを持っている男を加納が確保する。
ジャックはアタッシュケースを開いて中身を確認した。ちゃんと身代金が入っていた。
細工をされたり中身をすりかえられた様子は無い。
「これは囮……だとすると、どこに……」
捜査員が田中のマンションに踏み込んだが、誰もいなかったという。
ジャックは、ひとみは身代金の他に、例の抗ウイルス剤を持たされていて、
犯人はハチ公前で抗ウイルス剤を回収するつもりだったのではないかと推理していたらしい。
アタッシュケースに入ってないということは、ひとみがまだ抗ウイルス剤を持っているのかもしれないとのこと。
加納は大沢に確認をとることにした。大沢邸に詰めている刑事に連絡し、大沢に代わってもらう。
「時間が無いので単刀直入に聞きます。抗ウイルス剤をひとみさんに持たせましたか?」
大沢の心臓が跳ね上がった。
「質問の意味が解らん」
大沢はとぼけることにしたが、加納には大沢が図星を突かれたらしいことがわかった。
「犯人グループの本当の狙いはひとみさんだったんです」
大沢はショックのあまり答えることが出来ずに、電話を切った。

大沢は考えた。ひとみが狙われる理由は一つしかない。
4月22日、大沢が研究所にいるときに電話がかかってきた。
『大沢賢治だな。ひとみの血液を調べてみろ。調べなければ、ひとみは死ぬ』
言われた通りひとみの血液を調べてみて、大沢は我が目を疑った。
ひとみはウーア・ウイルスに感染していたのだ。
ひとみを助けるには、抗ウイルス剤を投与するしか方法が無い。
私用で抗ウイルス剤を使うのは重大な服務規程違反だが、止む終えない。
もう一つ問題がある。抗ウイルス剤の保管区域の指紋認証をパスしなければならない。
田中に協力を頼むと、あっさりと承諾した。
大沢と田中はひとみを保管区域に連れて行き、抗ウイルス剤を投与した。
DDSによって副作用は大幅に抑えられていた。数時間後には、ひとみの体内のウーア・ウイルスは死滅した。
DDSは一週間ほど体内に残っている。まだひとみの体内にはDDSがあるはずだ。
DDSの殻の中には、ごく微量の抗ウイルス剤が残っている。
ひとみの血液を採取して分析すれば、抗ウイルス剤を複製することも可能だろう。
きっと誘拐犯は、ひとみの体内を器にして抗ウイルス剤を外に持ち出す方法を考えたのだ。
大沢が抗ウイルス剤を投与すると踏んで、ひとみにウーア・ウイルスを感染させた。
田中を犯人だと思えば、指紋認証に協力的だったのも納得が行く。
田中のことはパートナーとしてずっと信頼してきたのに。大沢は頭を抱えた。
89428 ◆l1l6Ur354A :2009/04/04(土) 17:12:43 ID:Jq40Cgdx0
14:25
マリアを追いかけて、亜智は4階まで登ってきてしまった。
そこには興奮した様子で電話をしている田中がいた。
「話が違う!ロック解除までだ。外に出るためのリスクも考えてくれ。とにかくワゴンまではなんとかする」
亜智はワゴンという単語に反応したが、関係ないと思って立ち去った。
窓の外を見てみると、外国人の男たちがビルの前にいるのが見えた。
まさか、この中にひとみがいることを気づかれたのだろうか。
そう思った亜智は必死でひとみを探した。

3階の店で気に入ったシャツを見つけたマリア。
早速買って着替えた。

14:30
亜智は3階に下りてきた。マリアがいた。
「こっちかよ。まあいいや。とにかく隠れるぞ」
マリアをひとみと勘違いしている亜智はそう言って、マリアの手を引いた。
「ちょ、ちょっと困ります!」
マリアは逃げていった。

下りのエスカレーターに乗ろうとしたマリアに柳下が声をかけてきた。
「タマくんじゃない。なんたる偶然。あれ?さっきの彼氏は?」
彼氏とは亜智のことを言っているのだが当然マリアにはわからない。
「ちょうどよかった。さっき渡した雑誌、返してくれる?」
「話がわからないんですけど」
「意地悪しないでよ〜」
エレベーターからチンピラが降りてきた。
「ひいっ、助けてくれ〜!」
柳下は逃げようとしたがチンピラに捕らえられ、エレベーターに押し込まれた。
マリアも巻き込まれてエレベーターに乗せられた。エレベーターは1階で止まった。
扉が開くと、頭山がいた。
「頭山!」
チンピラは柳下を放って頭山を追いかけた。柳下は逃げ出した。

御法川はタクシーで松涛の大沢邸にやってきた。インターホンを押す。
「大沢さん、お客様です」
大沢はインターホンを見た。門の前に御法川が尊大な態度で立っている。
『オレは御法川だ。このオレが取材に来てるんだから、門を開けろ』
「取材?」
『ああ、そうだ。月刊『噂の大将』の企画だ』
大沢は愛の部屋で見た政略結婚の記事を思い出した。
「お前か!あんな記事を書いたのは」
大沢はインターホンを切ったが、御法川は門の前で喚き続けている。
うるさいので大沢は門のところに行った。門越しに大沢と御法川は向かい合った。
「名刺をもらっておこう。あとで連絡する」
90428 ◆l1l6Ur354A :2009/04/04(土) 17:14:25 ID:Jq40Cgdx0
14:35
書斎に戻った大沢はゴミ箱に御法川の名刺を捨てた。
先ほどのAya占いの結果を思い出す。
「無関心か……」
田中に裏切られたのではない。田中に無関心すぎたのだ、と大沢は思った。
田中に電話してみることにした。
『どうしました?』
「た、田中、今、どこにいるんだ?マリアは無事なのか?警察から聞いたんだ。
君が誘拐事件に関わっているって……」
田中は落ち着き払った様子で言った。
『さすが、警察は優秀ですね』
「どうしてこんなことを?」
『あなたにはわからないでしょう。私が今までどんな思いで研究に携わってきたのか。
表舞台に出て行くのはいつもあなただ。私がいなければなにも出来ないというのに。
あなたはいろんなものを独り占めしてきた。そのいくつかを返してもらいます』
それだけ言うと電話は切れた。

御法川は待たせてあったタクシーに乗り、[[桜町]]にある劇団『迷天使』の劇場にやってきた。
『転落人生』の取材だ。『迷天使』の団長、大洗(おおあらい)は、人気放送作家だったが、
今は劇団をやっている。
急いで来たが約束の時間には遅れてしまった。大洗の機嫌を損ねてしまい、取材させてやらないと言われた。
「あんたはテレビに受け入れられかったんだろ。だけど、芸術家としてのプライドを保つために芝居をやってる。
ただそれだけの男だ」
御法川はわざと挑発的なことを言った。
「わかったようなことをぬかすな!俺は芝居に人生懸けてんだ。確かに芝居はテレビよりマイナーだ。
でも、その代わりに手応えがある。こんなこと、テレビではあり得ない」
大洗は放送作家時代の苦悩を語り始めた。
91428 ◆l1l6Ur354A :2009/04/04(土) 17:17:43 ID:Jq40Cgdx0
14:45
「ターマーくん!それ、まだ持ってたんだね」
柳下がひとみに声をかけた。柳下はひとみが持っていた『噂の大将』をひったくった。
そこへ頭山が現れて『噂の大将』を奪おうとした。
柳下と頭山は揉み合いになりながら行ってしまった。

14:50
大沢は考えた。あのネクタイピン。
大沢は愛からネクタイピンなどもらったことなどない。まさか……。
『噂の大将』の記事が脳裏に蘇ってきた。あの記事には、愛には結婚前に付き合っていた男がいたと書かれていた。
もしその相手が田中だったとしたら?田中と愛の関係を調べる必要がある。
大沢はゴミ箱から御法川の名刺を拾った。
御法川……この男に賭けるしかない。

御法川の取材は、約束した通りぴったり15分で終わった。
「一人の男の生き様を聞かせてもらった。お陰でいい取材が出来た。感謝する」
御法川は大洗とがっちり握手を交わすと、劇場を後にした。
携帯に電話がかかってきた。
『大沢だが、君に頼みたいことがある。金ならいくらでも払う』
思ったより早く大沢から連絡があったので御法川は驚いた。
「わかった。聞かせてくれ」
大沢は、以前『噂の大将』に載った大沢に関するスキャンダル記事のことを調べてほしいという。
「それがそんなに大事なことなのか?」
『詳しいことは言えないが、世界のパワーバランスが変わる可能性がある』
御法川は思った。ときに、真実というのは現実感が無く馬鹿馬鹿しい姿をしているものだと。
「いいだろう。調べてみる」

1階にやってきた亜智とひとみ。正面玄関には杖の男が待ち構えていた。
杖の男に見つからずにビルを出ることは出来ない。

マリアは花を捜してみたが見つからない。もしかしたら、もう家に帰ったのかもしれないとマリアは思った。
ぐったりとベンチに座り込んだマリア。ふいに、喉に冷たいものが当てられた。
「騒ぐと喉を切る」
外国人二人に脇を掴まれて、マリアはビルの外へと連れて行かれた。

杖の男は連れて行かれるマリアを追ってビルを出て行った。
亜智とひとみは安全にビルを出ることができた。
92428 ◆l1l6Ur354A :2009/04/04(土) 17:19:02 ID:Jq40Cgdx0
14:55
ビルの谷間の人気の無い場所に連れてこられたマリア。
マリアを追いかけてきた杖の男が拳銃を抜いて言った。
「そいつを放せ」
マリアを捕まえていた外国人たちは逃げていった。
杖の男は拳銃を構えたままでマリアに言った。
「あの男はいないようだな。大沢ひとみ、おまえに罪は無い」

渋谷署のモニター室でじっとモニターを見つめる加納。
ようやく円山町にいるタリクを発見した。少し離れたところに笹山がいる。
『こちら笹山。[[マル被]]を確認。確保します』
タリクの隙を突いて笹山が飛びかかった。タリクを押さえ込み手錠を取り出す。
「ジャック、俺たちも現場に行こう」
加納がモニターから一瞬目を離したときだった。
笹山はタリクを押さえていた手を離した。タリクは逃げ出した。
仰向けに倒れた笹山の腹にはナイフが突き立っていた。
「笹山さん!!」
加納はモニター室を飛び出した。

To Be Continued
93428 ◆l1l6Ur354A :2009/04/04(土) 17:47:11 ID:Jq40Cgdx0
15:00-16:00

15:00
さっさと記事を書かなければ。御法川は走った。
「あっ!!」
そうだ、遠藤大介とドライアイスマシンが欠陥品だと伝える約束をしていたのだった。
だが、これから戻っては10分のロスになる。結局戻らないことに決めた。
『迷天使』のメンバーに心の中で詫びた。

「ジャストだな。いい心がけだ」
時間通りにカナンとの待ち合わせ場所に着くことが出来た亜智とひとみ。
「どうして姉は誘拐されたんですか」
ひとみの問いにカナンは答える。
「マリアは君の代わりに誘拐された。奴の目的は、マリアではなく、ひとみだ」
「だから、奴ってだれ?」
「この事件の黒幕だ。奴は、性別、年齢、容姿……存在のほとんどが謎に包まれている。説明のしようが無い。
奴は私にとって仇でもある。奴には相棒を殺された。
4日前、私はマリアと接触し、君がパーティ会場で襲われることを伝えた。
マリアに、君に渡すようにと小型の[[GPS]]を持たせたのだが、今はマリアが持っているようだな。
GPSはマリアが誘拐されてから一度も電源が入っていない」
「なんだよ、結局ひとみの姉ちゃんの居場所は、あんたでもわからねぇってことか」
「奴の狙いが君である以上、もう街をうろつかない方がいい」
しかしひとみはきっぱりと言った。
「いえ、わたしは青いワゴンを探します」
「せいぜい気をつけることだ」
カナンは裏路地の奥に消えていった。
「そっか、親父の監視カメラを使えば、ワゴンを探すのも楽じゃねーか」
亜智とひとみは商店街にある監視カメラのモニター室に向かった。

「悪く思うな、大沢ひとみ」
杖の男は銃口をマリアに向けて言った。
「ちょっと待ってよ!わたしの名前って、大沢ひとみなの?」
「どういう意味だ」
「わたしは自分が誰なのかわからないんです」
マリアは今朝目を覚まして以降のことを杖の男に説明した。
「なるほど。そういうことか」
「それで、わたしは大沢ひとみなんですか?」
「違う」
杖の男はマリアを放っておいて考え込んでしまった。
94428 ◆l1l6Ur354A :2009/04/04(土) 17:49:16 ID:Jq40Cgdx0
15:05
御法川はロートレックに着いた。執筆を始めようとノートパソコンを取り出す。
柳下が入店してきて、御法川のパソコンに目を留め、横から覗き込んできた。
バーニング・ハンマーの即売会のことが酷く書かれていた。
「こんなもの、書かれてたまるか!!」
柳下はパソコンをひったくって店を出て行った。

15:10
加納とジャックは笹山が刺された円山町の現場に到着した。
加納は笹山に駆け寄る。
「油断しちまったよ……」
「笹山さん、喋らないでください!」
救急隊が到着し、笹山を搬送していった。
タリクは他の捜査員によって確保され、渋谷署へ連行されていった。
95428 ◆l1l6Ur354A :2009/04/04(土) 17:51:04 ID:Jq40Cgdx0
15:15
監視カメラのモニター室に着いた亜智とひとみ。
「この監視システム、実は親父が作ったんだ」
「すごいお父さんなんですね」
「なんか、大学をトップで卒業したらしいけど、お袋と結婚するために電気屋を継いだって言ってたな」
「素敵な話ですね」
「でも、お袋はおれが4歳のときに死んじまった」
なんだか暗い空気になってしまった。気を取り直すようにディスプレイを見る。
ディスプレイには4分割された渋谷の街並みが映っている。
その一つに、パソコンを持って逃げている柳下が見える。柳下がディスプレイから消えても、
監視カメラを切り替えれば、どこまでも柳下の姿を捉えることが出来る。
「けどよぉ、これさえあれば、いくら逃げても無駄だよな」

逃げる柳下を追いかける御法川。
「オレのパソコンをどうする気だ」
「申し訳ないが、売る!名誉毀損による慰謝料だと思ってくれ」
柳下はそう言うが、まだ雑誌に載っていないので名誉毀損にはならない。
センター街で柳下を見失ってしまった。
数時間前ミクとぶつかったあの雑貨屋の看板にはパソコンを買い取ると書いてあったと、柳下は思い出した。
ビンゴだ。雑貨屋に入ると、柳下が店の主人と交渉しているところだった。
「ですから、電源コードもないようなパソコンを買い取るわけにはいきませんってば」
主人は買取を断ろうとしていた。
「そのパソコンはオレのもんだ!返せ!!」
御法川がそう叫んだとき、店に誰かが入ってきた。
「オーマイエンジェル!愛しのミクちゃんがなぜここに!」
柳下はパソコンを放ってミクに擦り寄った。
「御法川さん……」
ミクは半べそをかいている。
「わたし、負けたんです。合気柔術やってる女の子に」
ミクは御法川の胸に飛び込んだ。
「ふ、不純だー!!」
柳下は店を飛び出した。
「御法川さん、合気柔術の道場、教えてください」
「悪い。今はそれどころじゃないんだ」
御法川が断ると、ミクは走り去った。

『青いワゴンを発見![[神南]]一丁目[[公園通り]]』
加納とジャックは無線を聞き、公園通りへ走った。
96428 ◆l1l6Ur354A :2009/04/04(土) 18:20:18 ID:Jq40Cgdx0
15:20
杖の男の注意はマリアから完全に逸れている。逃げ出そうかどうしようかマリアは迷っていた。
「ターマーくーん!」
そこへ柳下がやってきた。杖の男は去っていった。
「一攫千金の方法が見つかったんだよ!それにはチリくんの協力が不可欠なんだよ。
もしチリくんを見かけたら、私に連絡するよう伝えてくれ」
「はぁ、わかりました」
「頼んだよ!アディオース!」
柳下は慌しく去っていった。
路上に取り残されたマリア。ふと手帳が落ちているのを見つけた。
杖の男が落としたものらしい。マリアは拾って中身をみてみた。
最後のページに写真が挟んであった。
高校生ぐらいの男二人と女一人が、中むつまじそうに写っていた。

”世界はそれ〜でも〜♪”
モニター室に着信音が響く。
「あっ、田中さんからメールです」
「そうかよ」
亜智はつっけんどんに言った。
「亜智さん!田中さんが青いワゴンを見つけたそうです」
田中が言うには、青いワゴンは神南方面に走っていったという。
しかも、ワゴンの中にはやはり人が乗っているらしいとのことだ。
もしかしたら、マリアが乗せられているのかも知れない。
監視カメラを切り替えると、たしかに青いワゴンが映っている。

15:25
パソコンを取り返して雑貨屋を出た御法川。
時計を見る。残された時間は少ない。早く執筆をしなければ。でも……。
「あん畜生、このままじゃ仕事が手につかん」
御法川はミクを捜すために走り出した。

あてども無く街を歩くマリア。[[スペイン坂]]で花を見つけた。
マリアは花に声をかけようとしたが、花は無視して行ってしまった。
マリアはを追いかけた。スペイン坂から公園通りへと出たところで、頭山が花を見つけた。
頭山と花は仲良く喧嘩しながら去っていった。
97428 ◆l1l6Ur354A :2009/04/04(土) 18:21:00 ID:Jq40Cgdx0
15:30
亜智とひとみは走った。駅前を左折し、[[西武百貨店]]の前を駆け抜ける。
公園通りに青いワゴンが止まっているのが見えた。
その頃、ミクを捜している御法川も公園通りにやってきた。
迂闊に近づくのは危険だ。亜智は足を止めたが、ひとみはワゴンに向かって駆けて行く。
「ひとみ、待て!!」
亜智は叫んだが、ひとみは止まらず、ワゴンの窓ガラスに顔を近づけた。
ひとみという名に聞き覚えのあった御法川は立ち止まった。確か、美人双子姉妹の一人だ。

彼はワゴンに乗せられていた。縛られてシートに寝かされている。紙袋を頭からかぶせられて、視界が狭い。
起き上がることは出来ないが、かろうじて動く片手を使って携帯電話を取り出し、メールを打つ。
『私はだまされていたあるふあ』
ひとみが窓から中を覗きこんでいる。早くメールを打たなければ。
だが打ち終わる前に、彼の携帯電話に非通知の着信があった。
”世界はそれ〜でも〜♪”
着メロが鳴り響いた。青いワゴンは爆発した。

爆風で御法川の身体は吹き飛ばされた。
「ひ、ひとみ!!」
亜智は必死になってひとみを捜した。炎上するワゴンから少し離れたところに、ひとみは倒れていた。
その側にはカナンが倒れている。どうやらカナンがひとみを助けてくれたらしい。
亜智はひとみを抱き起こした。
「ひとみ!しっかりしろ!大丈夫か?ケガは?」
ひとみの首筋に血が滲んでいる。指でぬぐうと、それ以上血は出なかった。
他にはケガをしているところはないようだった。
亜智が去ろうとすると、カナンが起き上がって言った。
「待て。ひとつだけ教えておきたい。この事件の黒幕の名前は、アルファルドだ」
亜智はひとみを抱きかかえてその場を離れた。

加納とジャックはようやく現場に着いた。燃えているワゴンの中に黒焦げの遺体が見える。
ワゴンの爆発というと、2年前の<霞ヶ関バイオテロ未遂事件>が思い出された。
ミクが救助活動をしていた。
「警察です。後は任せて」
ミクを行かせようとした。ミクは、カナンが怪我しているらしいことを告げると去っていった。

野次馬が集まってきている。
「駄目だ!これ以上近づくな」
御法川は、ワゴンに近づこうとする野次馬を押し戻した。
野次馬の中にKOKのメンバーの若者がいて、なにやら言い争っていた。
これは『伝説のチーム』の情報が手に入ると思い、御法川は声をかけた。
「今、KOKの溜り場ってどこなんだ」
「あ?今は[[裏原宿]]の<インフェルノ>っつうとこですね。あ、やべっ」
喋り過ぎたと思ったのか、若者はその場から走り去った。
98428 ◆l1l6Ur354A :2009/04/04(土) 18:23:14 ID:Jq40Cgdx0
15:35
マリアは炎上するワゴンを見た。その熱気はマリアの記憶を呼び覚ました。
乾いた砂の匂い。焼けた風が髪をさらう。遠い異国の地で、
マリアは少女にあやとりを教えていた。
『カナン……この子はカナン……』

「ちょっとお話聞かせてもらえませんか?」
加納がやってきて、御法川に声をかけた。
「爆発の前に、なにか変わったことがありませんでした?」
「そういえば、携帯の着信音が聞こえたな。いや、着信音なんて街にあふれてるか。忘れてくれ」
「ご協力、感謝します」
加納はジャックの元へと行った。ジャックは気絶しているカナンを見て言った。
「この子は私が車で病院に連れて行く。少々聞きたいことがある」

「御法川さん」
振り向くと、充血して目が赤いミクがいた。
「ミク……。大丈夫か?ケガは?」
ケガはないらいしい。御法川は電話番号を書いたメモをミクに渡した。
「後で連絡してくれ。合気柔術の道場なら、いくつか知ってる」
ミクは笑顔で去っていった。

15:40
ジャックは携帯でしばらく話をしていた。電話を切ってから、
加納とジャックは裏路地に入っていった。その二人を見ていた御法川。
スクープの予感がした。御法川は素早くビルに入ってトイレに行った。
窓を開けると、小さくではあるが加納とジャックの話し声が聞こえる。
「今の電話はゴードンという私の上司からだ。
今回の事件の黒幕……例の国際的犯罪者が、こちらサイドに連絡してきた。
奴らは、8時間ほど前に、大沢マリアにウーア・ウイルスを感染させた。
その上で、彼女を渋谷のどこかに放ったらしい。
ウーア・ウイルスの潜伏期間は12時間。あと4時間で大沢マリアは発症する。
発症後、大沢マリアはウイルスをばら撒くようになる。
発症する前に、大沢賢治の抗ウイルス剤を投与しなければ、渋谷は死の街になる」
そこでトイレに柳下が駆け込んできた。物音に気づいた加納とジャックは場所を変えることにした。
途中までしか聞けなかったが、ネタにするには十分だ。御法川は編集部に戻ることにした。

加納とジャックは周りになにも無い空き地に場所を移した。
「マリアの保護は急務だ。今回の誘拐事件の黒幕は、アルファルドという武器商人だ。
<シカゴ市ホテル爆破テロ>、霞ヶ関バイオテロ未遂事件、全て奴が関わっている」
ジャックはこれから加納と別行動を取るという。
「また会おう。生きていれば」

マリアはカナンのことを思い出した。
マリアにはやらなければならないことがあった。それをやらないと、カナンが危険な目に遭う。
「落ち着け、わたし。落ち着け……」
物思いにふけるマリアの背中に拳銃が突きつけられた。杖の男だ。
「動くな。俺は落ち着いて考えてみた。大沢ひとみを釣り上げるにはどうすればいいのか。
お前を餌にすればいい」
99428 ◆l1l6Ur354A :2009/04/04(土) 18:23:54 ID:Jq40Cgdx0
15:45
『全捜査員に告ぐ。誘拐事件の捜査は現時点をもって中断する。事件はもう単なる誘拐事件ではなくなった』
加納はその無線連絡を信じられない気持ちで聞いていた。

15:50
加納は、危険なので渋谷を離れるよう静夫と留美に言っておこうと思い、ロートレックへと向かった。
留美は席を外していて、静夫が一人で席に座り、ノートパソコンをいじっていた。
誰にも絶対内緒にしていることだが、静夫はプリティーハニーというハンドルで掲示板に書き込みしていた。
加納が席に着くと、静夫はパソコンを脇へ押しやった。
「始めまして、加納慎也といいます。あの……すぐに渋谷を離れてください」
「何の話だ」
「理由は言えません」
「それは事件に関係しているのか」
「そうです」
元刑事の静夫は、事情を察したらしくそれ以上追及しなかった。
「留美よりも仕事が大事か?私も仕事ばかりを優先して、ずっと妻のことを放っておいてしまった。
私は仕事に追われ、妻の死に目に会うことも出来なかった。まったく馬鹿げた話だ。
留美には同じ思いをさせたくないんだよ。だいたいお前はどうして刑事になろうと思ったんだ」
「初めはお義父(とう)さんに気に入られるためだったんです」
「だったら今すぐ辞めることだな」
静夫は馬鹿にしたように言った。だが、加納は毅然と言い返した。
「すみません。それは出来ません」
「お前にとって留美はその程度の存在なのか?」
「俺は留美さんのことが大好きです。留美さんを幸せにしてやりたい。
留美さんのことを思っているとき、俺はすごく気持ちが暖かくなるんです。
そんな気持ちって、誰もが持っていると思うんです」
「刑事として市民の幸せを守りたいというのは立派なことだ。
だからといって、自分の幸せまでないがしろにすることは無い」
「たしかに仰る通りかもしれません。さっき、同僚が刺されました」
「これだから、刑事の仕事っていうのは……」
静夫はため息をついた。
「『守るべきものを見失わない。それが基本だ』。尊敬する先輩刑事の言葉です。
危険な目に遭っている人がいたら助ける。それは刑事としてではない、人間の基本なんです」
「ふん、お前という男がなんとなくわかった。こんなところで油を売っている場合ではないだろ。
いいからさっさと行け」
加納が退席した後、静夫は呟いた。
「守るべきものを見失わない……か。いい先輩に恵まれたな」

御法川の携帯に千晶から電話がかかってきた。
「ミ、ミノさん、大変なんです。公園通りでワゴンが爆発しましたよね?
今、花ちゃんから電話があって、あのワゴンの中で、頭山さんが自殺したって……」
100428 ◆l1l6Ur354A :2009/04/04(土) 18:24:35 ID:Jq40Cgdx0
15:55
おぼろげながら、加納の頭の中にアルファルドが描いた絵が見えてきた。
無線が入る。
『爆発したワゴン内で発見された被害者の身元がわかった。田中護、40歳。大越製薬勤務』

「あなた、刑事さんたちが呼んでるわ。進展があったそうよ」
書斎に篭っている大沢を愛が呼びにきた。大沢はリビングに向かった。
「たった今、本部から連絡がありました。どうやら、マリアさんは無事のようです。
ただ、マリアさんを保護出来てはいません。……マリアさんはウイルスに感染している模様です。
ウーア・ウイルスというものだそうです」
「感染してから何時間だ」
大沢は聞いてみたが刑事はそこまで知らないと言う。
「もう一つあります。犯人グループが使用していたと思われるワゴンが発見されました。
炎上したワゴンの中から、田中さんの遺体が発見されました」
「いやぁぁ!嘘よ、嘘よ!!」
愛が悲鳴を上げた。大沢も悲鳴を上げたい気分だった。
田中が死んだということは、抗ウイルス剤を取り出す方法がなくなり、
マリアを助ける術もなくなったということだ。

……建野がタリクを逃がしたのが腑に落ちない。
加納は、渋谷署に戻ってタリクから真相を聞きだすことにした。

To Be Continued
101ゲーム好き名無しさん:2009/04/04(土) 18:27:49 ID:Dnv+d3y20
428現在進行形で乙です支援支援。
102428 ◆l1l6Ur354A :2009/04/04(土) 18:30:52 ID:Jq40Cgdx0
16:00-17:00

16:00
杖の男に銃を突きつけられながら歩かされているマリア。
雑居ビルの屋上へ出た。
「そこへ座れ」
エアコンの室外機に並んで腰を下ろす杖の男とマリア。

亜智とひとみは公園のベンチに座っていた。
「あのさぁ、ワゴンのことなんだけどさ……」
ひとみは、ワゴンの中を覗いたが、男の人がいただけで、マリアはいなかったと話した。
「姉さんを捜す手がかり、なくなっちゃいました……」
「とりあえず、また監視カメラを使うか。んっ?ここからなら、おれんちの方が近けーな。
親父に頼んで、使わせてもらうか」
亜智は立ち上がった。携帯電話の電源を切りっ放しだったのに気がついて、留守電を確認する。
『遠藤亜智さんの携帯でしょうか?[[渋谷中央病院]]です。鈴音さんの容態が急変しました。
お兄さんだけでも至急お越しください』

編集部に早く戻らなければならない。でも御法川の足は動かなかった。
「頭山さん……いくらなんでも勝手すぎる。自殺なんて」
今日走り回ったのは一体何のためだったのだろう。

16:05
加納は渋谷署に戻り、取調室に入るなり、タリクに訊ねた。
「お前、建野さんからどうやって逃げた?」
「逃げた?それは違う。あいつが逃がしてくれたんだ」
「嘘をつくな!建野さんがそんなことをするはずが無い!」
タリクはふてぶてしく笑っている。
「おもしろいことを教えてやる。身代金を持っていた女がいただろう。
あいつ、拳銃でその女を殺そうとしていたぜ」
「建野さんは大沢ひとみを護衛する任務だったんだ。そんなでたらめ、信じられるか!」
同僚の刑事は取り乱した加納を廊下に追い出してしまった。

16:10
「これ、あなたのでしょ」
マリアは拾った手帳を杖の男に渡した。
「中の写真、見ちゃいました」
杖の男は身の上話を始めた。
「一緒に写っている二人は、幼馴染だ。ガキのころはいつも一緒でな。
男の方は機械いじりがすきで、いつもラジオやらなにやら分解しては組み立てていた。
女の方は年は同じだが、俺たちの姉貴みたいな感じでな。俺とあいつは彼女のことが好きだった。
高校生の頃、俺と彼女は付き合うようになった。でも、長続きしないで別れたよ」
103428 ◆l1l6Ur354A :2009/04/04(土) 18:31:47 ID:Jq40Cgdx0
16:20
加納は廊下の椅子に座ってぼんやりしていた。加納の上司がやってきて言った。
「加納、笹山の容態だが、刺し傷は内臓にまで達していたらしい。予断を許さない状況だ」
「そうですか。こんなことになったのも、元はといえば俺のせいです」
独断で行動したことについては何らかの処罰が下されるだろう。
「笹山の件はお前のせいじゃない。自分を責めるな」

「ミノさん!」
なんとかヘブン出版の編集部に戻った御法川。千晶が原稿を書いている。
御法川もキーボードを叩き始めた。
この仕事はなんとしてもやり遂げなくてはならない。それが頭山への手向けとなるはずだ。
「おらっ!いつまで待たせるんだ」
チンピラ二人組が入ってきた。
「あなたが御法川さんですね。頭山さんのことは本当にお悔やみ申し上げます。
しかしですね、私どもといたしましても、貸したものはキッチリ返していただかないと」
「『噂の大将』の来月号はちゃんと出す。それまで返済は待ってもらえないか」
「来月号を出したところで、頭山さんがいなければこの会社もおしまいだ。
私どもが知りたいのは、頭山さんの娘さんの居場所です」
まさか、チンピラはまだ幼い花に返済させようというのだろうか。
「街頭インタビューの原稿です。読んでください」
千晶が原稿を持ってきた。御法川はじっくり読んだ。
「だめだ。書き直し」
千晶はしょんぼりした様子だった。

渋谷中央病院に着いた亜智とひとみ。ひとみを待合室に待たせて、亜智は病院の奥へ。
診察室で主治医から鈴音の容態を聞く。午前10時頃に発作を起こしたが、今は小康状態とのこと。
しかし、まだ意識が戻っていないらしく、面会謝絶だという。
大介とは連絡が取れないらしく、まだ来ていないらしい。
104428 ◆l1l6Ur354A :2009/04/04(土) 18:32:28 ID:Jq40Cgdx0
16:25
亜智が診察室を出て待合室へ戻る途中のことだった。
ジャックとカナンが英語でなにやら話しているところに遭遇するが、
亜智にはなにを言っているのかがさっぱりわからなかった。
待合室のひとみは心配そうな顔をしていた。
「どうでした」
「とりあえす、危険は無いって」
「よかった」
ひとみは我がことのように胸をなでおろしている。
「ちょっといいか?大沢ひとみだね。私はジャック。米国大使館の保安課員だ」
ジャックはひとみに声をかけ、身分証明書を見せた。
「君はある犯罪者に狙われている。そこで、君を保護したい」
「ざけんな、こっちは忙しいんだ」
「誘拐された大沢マリアをさがしているのか?相手は国際的な犯罪者だ。
無茶をすれば、彼女の命を危険に晒すことになる」
「亜智さんさえいてくれれば、あなたの保護は必要ありません」
ひとみがそう言ったのを聞いて亜智は内心うれしかった。
「わかった。それなら、君たちを護衛するという形ならどうかね?
大沢マリアを捜すのに私も同行しよう」
亜智とひとみは承諾した。ジャックは捜査本部に連絡すると言って電話をかけた。

御法川は頭山のとの思い出を回想していた。
5年前、出版社を設立すると言って新聞社を辞めた頭山の自宅を訪ねたこと。
ヘブン出版が出来てしばらくして、編集部に行ったら、返本の山の中に頭山が埋まっていたこと。
「出来ました」
千晶から原稿を受け取り、御法川は読んでみた。
「どこを直したんだ?だめって言われたら、頭から全部書き直せ!
……ということを、オレも駆け出しの頃、頭山さんに言われたよ。
初めはいじめじゃないかって思った。でも、そうやってオレは原稿を書く力を鍛えられた」
「そうだったんですか」
「わかったら頑張れ。校了ギリギリまで粘って、いいもの書いてみせろ」

書斎のパソコンの前の大沢。AyaNETを開いて書き込みする。
『Aya占いやりました。周囲に無関心な駄目人間という結果でした。まさにその通りです。
私は自分の世界にしか興味が無かった。だから、妻と仕事の部下は愛想を尽かしたのでしょう。
二人の娘に関しても同じです。酷い父親だと思います。自分という人間にうんざりします。
だからといって、どうすることもできません。きっと、全てが手遅れなのですから……』
105428 ◆l1l6Ur354A :2009/04/04(土) 18:33:26 ID:Jq40Cgdx0
16:30
「遠藤さん、ちょっと待ってください。少し、気になることが……」
足早にやってきた鈴音の主治医が亜智に声をかけた。
昨日の昼頃、大介から変な電話がかかってきたという。
『脳死状態の女性がそちらにやって来るのは、恐らく夜9時頃になると思います。
その女性の血液型はボンベイです。先生、鈴音のこと、よろしくお願いします』
大介はそう言ったが、実際に脳死状態の女性がやって来たわけではない。
だが、話が具体的過ぎて気味が悪いので、念のために亜智に伝えたのだという。
亜智の頭の中でなにかが閃いた。監視カメラ、そして行く先々に現れる杖の男。
全てが繋がりそうな気がした。
「どうしたんですか、亜智さん。顔色が悪いですよ」
ひとみに声をかけられ、亜智の思考は中断した。
「ひとみ、血液型を教えてくれないか?」
「わたし、ちょっと変わった血液型で、ボンベイっていうんです」

リビングが騒がしい。大沢が行ってみると、刑事たちは片づけを始めている。
「私たちは撤収することになりました」
「マリアはどうなる?」
「マリアさんは別部隊が保護することになったようです」
「マリアを隔離するつもりだな?駄目だ!そんなことをすればマリアは助からない。
頼む。マリアを見捨てないでくれ」
大沢は訴えたが、刑事たちは大沢邸を出て行った。

杖の男が持っている無線機から声がした。
『渋谷中央病院で大沢ひとみを確保した』
杖の男は大急ぎで加納に電話した。

加納の携帯電話のディスプレイには建野の名が表示されている。
「建野さん!建野さんですね?」
『大沢マリアを保護した。今すぐ大沢ひとみを連れて来い。連れて来なければ、マリアを殺す』
「待ってください、どうしてですか。なぜ大沢ひとみを連れて行く必要があるんですか?」
建野は加納の問いに答えなかった。
『場所は[[南平台]]の<サウスヒル>という雑居ビル。そこの屋上で待っている』
106428 ◆l1l6Ur354A :2009/04/04(土) 18:34:09 ID:Jq40Cgdx0
16:35
建野はマリアに目隠しをした。
「しばらく我慢してろ」
暗闇の中で、マリアの記憶が蘇っていく。
中東に旅行に行ったとき、ホテルへの帰り道がわからなくなり、マリアは危険な人たちに囲まれてしまった。
そのときマリアを助けたのがカナンだ。マリアはカナンのところに通うようになった。
カナンはマリアに護身術を教えた。そのお礼にと、マリアはカナンにあやとりを教えたのだった。

チンピラは御法川に書類を突き出した。
「これに判子いただけたら、すぐに帰りますので」
それは借金の肩代わりをする旨の誓約書だった。
「さっさとしねぇと、頭山の娘、一生追い回すぞ」
御法川はペンを取って書類にサインした。
「ミノさん、どうしてそこまで……」
「世話になった人の娘を見殺しには出来ない」
「やっぱりダメです!」
千晶は書類を横取りして、飲み込んでしまった。
「このアマぁ!」
「痛い!やめて下さい!」
チンピラと千晶が揉み合いになった。千晶はテレビのリモコンの上に手をついた。
テレビの音量が上がる。
『先ほどの爆発事故で死亡した被害者の身元が判明しました。東京都渋谷区在住、
会社員の田中護さんです』
その場の全員がぽかんと口を開けた。
「田中って、誰?」
107428 ◆l1l6Ur354A :2009/04/04(土) 19:10:06 ID:Jq40Cgdx0
16:40
「建野さん!どこですか!」
一人で来た加納を見て建野は言う。
「大沢ひとみはどうした。なぜ連れて来ない!」
「建野さん……どうして……。その人、本当にマリアさんなんですか?」
マリアの目隠しが取られた。ひとみに似ているその顔を見て、マリアだと加納は認識した。
「建野さん、どういうことなんです?」
「大沢ひとみを連れて来たら、すぐこの子は解放してやる」
建野はマリアのこめかみに拳銃を突きつけて言った。
「おかしいですよ!俺の知っている建野さんは……」
「お前が俺のなにを知っている?」
「刑事としての建野さんはよく知っています。だって俺は、ずっと建野さんを手本にしてきたんですから。
覚えてませんか?建野さん、立てこもり犯を命懸けで説得したじゃないですか。
あのときからずっと、俺にとっての建野さんは……」
建野は大声で笑い出した。
「お前は本当におめでたい奴だ。物事をいいようにしか取らない。俺はあのとき死んでもいいと思っていた。
だからガソリンをかぶった。勇敢でもなんでもない。あれは自殺みたいなものだった。
ビルに残された人質のことなど考えてなかった。あの結果はただの偶然だ」
「……嘘だ。そんなわけない!」
「お前と話をしている暇は無いんだ。大沢ひとみを連れて来ないのなら、こいつの頭を打ち抜くだけだ」
「やめてください!ずっとあこがれてたんだ。建野さんみたいな刑事になりたかった」

マリアの記憶が蘇る。
昨日の夜、パーティー会場でひとみを誘拐しようとしている奴がいるらしいことを聞いたマリアは、
ひとみにわざと間違った時間を教えた。そしてひとみの変わりに誘拐された。
ネックレスにGPSが仕込んであったが、犯人に頭を殴られたときに落としてしまった。
落としたネックレスを雑貨屋の主人が拾って店に並べた。
犯人に頭を殴られたショックで記憶喪失になってしまった。

書斎に戻った大沢。大沢の書き込みに、プリティーハニーからレスがついていた。
『その占い、わたしも同じ結果だったよ!本当にもう手遅れなの?
希望を捨てないで頑張れp(^_^)q
手遅れなんてありえない。どこの家だって問題を抱えていますよ。
だから、あんまり落ち込まないで(;_;)\(^_^)
一つわかったことがあります。父親の幸せって、結局、娘の幸せなんですよね(^o^)』
その言葉に大沢は救われたような気がした。
108428 ◆l1l6Ur354A :2009/04/04(土) 19:11:38 ID:Jq40Cgdx0
16:45
「話してやるよ、本当の理由を」
建野は語りだした。
17年前、渋谷で覚せい剤中毒による傷害事件が起きていた。
その捜査のために建野は遠藤電機店の前を通りかかった。
「あれ?建野くんじゃない」
幼馴染の琴音(ことね)が、生まれたばかりの鈴音を抱いて、店先に立っていた。
「どうしても銀行で入金しなければならないお金があって……。鈴音を置いていくわけにもいかないし」
「大介はどうしたんだ」
「それが、帰ってこないのよ」
建野は琴音と一緒に銀行に行くことにした。銀行の前で建野は鈴音を預かった。
用事を済ませた後、建野と琴音は話しながら近所の公園まで歩いた。
そこへ大介がやってきた。
「大介、久しぶりだな」
鈴音は大介の手に抱かれた。そうやって琴音から目を離したときだった。
傷害事件の犯人の男が、琴音の首に包丁を当てていた。
「この女は俺を殺す気なんだ!」
男は訳のわからないことを呟いている。
建野は拳銃を抜き、男の肩口に狙いを定めた。この距離だ。絶対に外さない自信があった。
弾丸は男の肩口に当たったが、男はそれに怯むことなく、琴音の背中に包丁を刺した。
琴音の死によって、建野の心は死んだ。

マリアはカナンのことを思い出した。
カナンは仲間をアルファルドに殺されたと言っていた。
アルファルドに復讐することがカナンの生きがいだった。

16:50
2年前、琴音の墓参りのときに、建野は鈴音と会った。
「わたし、心臓病なんです。移植手術をしないと助からないんですけど、
わたしの血液型って少し変わっていて、適合者が見つからないみたいなんです」
鈴音はそう言っていた。この世に本当に神様がいるのなら、なぜこんなにも酷い仕打ちをするのだろう。
鈴音を助けるならなんでもすると建野は心に誓った。
109428 ◆l1l6Ur354A :2009/04/04(土) 19:12:32 ID:Jq40Cgdx0
16:55
建野の話は続く。
今日午前10時を過ぎた頃、建野の携帯に大介から電話があった。
『鈴音が発作を起こした!助からないかも知れない。だから、あの大沢ひとみって子の頭を撃ってくれ。
あの子の心臓があれば、鈴音は助かるんだ。大沢ひとみの血液型はボンベイなんだ』
頭を撃ったとしても脳死になるとは限らないし、
たとえ脳死になったとしても検死が行われて、心臓移植をする暇はないだろう。
建野はそう思ったが、やることに決めた。移植手術の可能性など問題ではない。
鈴音のためになにかしてやることが重要なのだ。

「お喋りは終わりだ。加納、俺はこの年になるまでいろんな若い刑事を見てきた。
お前はその中でも格段に出来が悪かった。しかし、加納、お前に慕われて、俺は随分と救われた。
さぁ、俺を止めてみろ!」
建野に言われて加納は銃を構える。
「加納、撃て!」

マリアは全てを思い出した。
「行かなきゃ。もう一度、あの場所へ」

To Be Continued
110428 ◆l1l6Ur354A :2009/04/04(土) 20:13:40 ID:Jq40Cgdx0
17:00-18:00

17:00
加納が撃とうとする前に、建野の拳銃は宙を舞っていた。
そこに現れたカナンが、建野の拳銃を蹴り上げていた。さらに、建野の顎に肘を入れる。
建野は倒れた。自由になったマリアはわき目も振らずに、階段を駆け下りていった。
「どうしてマリアを助けたんだ?」
加納はカナンに聞いてみた。
「友達だったから」

ヘブン出版の編集部でテレビのニュースにぽかんとしている一同。
「考えられるのは、花ちゃんが嘘をついてたってことだよな」
御法川は考えた。来月号を出して、さらに次の号でスクープ記事を掲載する。
頭山が生きていれば、それで上手く行くはずだ。
スクープ記事といえば、大沢が言っていた世界のパワーバランスが変るほどのネタがある。
御法川は『噂の大将』のバックナンバーを探した。創刊号に政略結婚の記事があった。
その記事を書いたのは頭山だった。

17:05
ジャックの車に乗った亜智とひとみは、遠藤電機店へと向かっていた。
亜智はジャックとひとみに、大介がひとみの心臓を狙っているらしいことを説明した。
「わたしが脳死状態になれば、妹さんが助かるんですね」
「やめてくれ。そんなこと言わねーでくれ」
「その話はもういいだろう」
ジャックは話をさえぎった。
「ところで、君たちは一体どういう関係なんだ?恋人どうしなのか」
ジャックにそう訊ねられて、亜智は慌てて否定した。
「そんなんじゃねーよ。今日たまたま会っただけだ。
困ってる人がいたら、見過ごすわけにはいかねーんだ」
「今日は面白い日だ。お前のような日本人とさっきまで一緒にいた」

カナンは加納に、現在の状況を説明した。
ひとみにはすでに抗ウイルス剤が投与されており、大沢が推理したとおり、
アルファルドはひとみの血液を狙っていること、
そして、マリアはひとみの代わりにわざと誘拐されたことを話した。
111428 ◆l1l6Ur354A :2009/04/04(土) 20:15:12 ID:Jq40Cgdx0
17:10
御法川の携帯が鳴った。頭山からだった。
「頭山さん!今どこだ。なんて馬鹿な嘘をつくんだよ!あんたが生きてるのはとっくにバレてるって。
いいか、よく聞けよ。どでかいスクープを掴んだ。記事に出来れば借金なんてすぐに返せる」
『ほ、本当か?』
「今から迎えに行く。どこにいるのか教えろ」
と、御法川の声にチンピラが耳をそばだてていることに気づいた。御法川は機転を利かせてこう言った。
「わかった。[[宮下公園]]だな。すぐに行くからそこを動くなよ」
チンピラたちはニヤリと笑うと編集部を出て行った。頭山とはロートレックで会う約束をしておいた。
「千晶!原稿の進み具合は?」
「まだ……もう少し……」
「よし、パソコン持ってついて来い。書けたところで読んでやる」
御法川は荷物をまとめ始めた。

17:15
御法川と千晶が編集部を出ようとしたとき、先にドアが開いた。
「新しくヘブン出版の担当になった、<超日本印刷>の片山です。よろしく」
「印刷屋が何の用だ。校了時間の8時までまだ時間があるだろう」
「8時?何の冗談ですか?我が社の校了時間は5時半と決まっています」
超日本印刷の前任者は出版社の都合で校了時間を延ばしてくれる人だったらしい。

17:20
話し合いの結果、校了時間は7時ということで片山は承諾した。
御法川は片山をビシッと指差して言った。
「黙って聞け!お前はこれからオレたちに付いて来てもらう。出先で原稿は完成するから、
その場でデータをCDに焼いて渡す」
「まぁいいでしょう。ここで待つのも暇ですから」
御法川と千晶と片山の3人はロートレックに向けて出発した。

「マリアが持っているGPSの電源が入った」
カナンは[[PDA]]を取り出した。マリアの居場所が表示されている。カナンと加納は、マリアを追った。
112428 ◆l1l6Ur354A :2009/04/04(土) 20:16:04 ID:Jq40Cgdx0
17:25
大沢はマリアを助ける方法は無いのかと考えを巡らす。
抗ウイルス剤の保管区域に入るのには、指紋認証の他にパスワードという手段もある。
田中は誰かにパスワードを教えていたりしないだろうか。
もし、教えている可能性があるなら、それは愛だ。
ネクタイピンを贈るほどの仲ならば。

遠藤電機店の前に着いた。
「お前たちはここで待っていろ」
ジャックは亜智とひとみを店先に待たせて、作業室へと入っていった。
だが、亜智はものの数分も待っていられなった。
「行くぞ!」
亜智とひとみは作業室に入った。ジャックが大介を取り押さえていた。
「ジャック、放してやってくれ。親父と話がしたいんだ」
ジャックは亜智に任せることにして、大介を放した。
「親父、正直に話してくれ。マリアはどこにいる?」
「マリア?何の話だ」
「しらばっくれるな。この子を知っているだろ?親父が狙ってる大沢ひとみだ。
マリアはひとみの姉ちゃんだよ。病院に電話したらしーじゃねーか。心臓が手に入るとか入らねーとか。
監視カメラでおれとひとみのこと、見てたんだろ。それでおれたちの居場所を杖の男に教えてただろ。
違うなら違うって言ってくれよ!」
大介はなにも言わなかった。

17:30
作業室の扉がゆっくり開いて、マリアが入ってきた。
「姉さん、良かった。無事だったのね」
「心配させてごめんね」
「お前……。どうやって倉庫から?」
監禁していたマリアが外に出ているのを見て大介は驚きを隠せない様子だった。
大介はひとみに襲い掛かって、スタンガンを突きつけた。
「親父、ひとみを放せよ。もうこんな馬鹿げたことはやめようぜ」
「馬鹿なこと?お前、なにもかも知っているんだろ?だったら、俺に協力するのが当然じゃないのか?」
大介は事情を話し始めた。
「臓器ブローカーをしているという外国人と病院で知り合ったんだ。
鈴音のことを話すと、その男は全力を尽くすと約束してくれたんだ。
しばらくしてから、心臓適合者を見つけたという連絡があった。
鈴音と同じ血液型で、年も近いという。問題は、今の段階では生きているということだった。
この男はこう言ったんだ。彼女を誘拐してくれれば、あとはこちらでなんとかしましょう、って」
大介は臓器ブローカーが指示した通りにやったが、間違えてマリアを誘拐してしまった。
あとは、亜智が推理した通り、大介の知り合いだという杖の男に指示を出して、ひとみを追わせたという。
113428 ◆l1l6Ur354A :2009/04/04(土) 20:16:49 ID:Jq40Cgdx0
17:35
「親父、やめようぜ。こんなこと、意味ねぇよ」
作業室に亜智の声が響く。だが大介は譲らない。
「亜智……。どうしてだ?なぜ俺に協力しない?」
亜智は大介に歩み寄ると、肩を掴んだ。
「親父、おれだって鈴音を助けてーよ。だけど、鈴音はこんなことしてくれって、親父に頼んだのかよ。
そうじゃないだろ?鈴音はおれたちにそんなこと頼みはしないだろ?
鈴音はおれと違って頭がいいし、優しいから、誰かから取った心臓なんかもらっても喜ばないと思うんだよ。
これ以上鈴音を鈴音を悲しませるのはやめようぜ」
大介はひとみを放した。

ロートレックの店内では頭山と花が待っていた。
「時間が無い。質問に答えてくれ」
御法川は席に着くなり、創刊号の記事のことを頭山に質問した。
頭山は覚えているはずなのに思い出せないらしい。
そのとき、店内のテレビでニュースが流れた。ニュースキャスターが田中の名前を言った。
「そう、こいつだ。大沢賢治の妻が結婚前に付き合ってた男は」

17:40
御法川は大沢に電話した。
『大沢さんかい?待たせたな。奥さんが当時付き合っていた男がわかった。田中護だ』
「そうか」
これで愛と田中の関係は証明された。

ロートレックの店内で緊急の編集者会議が始まった。
企画を変更するには、編集長の許可がいると御法川は言った。
「来月号では渋谷テロに関する前ふりをしておく。これは美人双子姉妹の記事と差し替える。
次の号で大沢賢治からの情報を元にスクープを飛ばす。頭山さん、なにか問題は?」
「渋谷テロに関する前ふりは誰がやるんだ?」
御法川はビシッと頭山を指した。
「あんたが書いて、あんたがレイアウトするんだよ」
「でも、今から現場に行ったところで、書くことなんて見つからんよ」
「どうしてあきらめる?大手マスコミでは書けないようなネタを世に送り出したかったんだろ?
だったらそんなの関係ないじゃないか。探して来いよ!あんただけにしか書けないネタを」
御法川の励ましに、頭山はやる気を出したようだ。
「済まなかった。お前には迷惑をかけっぱなしで。だが、もう大丈夫だ」
頭山は花を連れて店を出て行った。
「よし、オレたちも行くぞ!」
これから伝説のチームの取材をしなければならない。

カナンと加納はマリアを追って、遠藤電機店に到着した。
作業室でマリアはぐったりと床に倒れていた。それをカナンが抱き上げている。
ウーア・ウイルスが発症しているのかと思ったが、ただ気を失っているだけらしい。
作業室に加納もやって来た。
114428 ◆l1l6Ur354A :2009/04/04(土) 20:19:15 ID:Jq40Cgdx0
17:45
抗ウイルス剤を投与しなければ、マリアは助からない。
だが、田中が死んだ今、研究所のセキュリティをパスするのは不可能だ。
「私が研究所に行こう。電子ロックの解除は専門分野だ」
カナンはマリアを連れて研究所に行くと言った。

17:50
大沢は庭にたたずむ愛に後ろから声をかけた。
「ちょっといいか?大事な話があるんだ。君は、田中のことを愛していたのか?」
「あなたはわたしを愛してた?」
愛は質問で返してきた。
「正直に言えば、君と結婚したのは娘たちに母親が必要だと思ったからだ」
「だったらわたしも正直に言うわ。あなたの結婚したのはお父さんに頼まれたから」
「そんなことで結婚して、君はよかったのか?」
「そんなこと?あなたは自分の価値がわかってないのね。女一人の人生と、
あなたの研究が生み出す価値。そんなもの、比べるまでも無いわよ」
「でも、私のせいで君は田中と別れることになったじゃないか」
「いつから気付いてたの」
「今日、ネクタイピンで」
「それで?怒らないわけ?」
「……怒っていない。その代わり、一つ教えてくれないか?
田中から、パスワードのようなものを聞いていないか?マリアを助けたいんだ。頼む、教えてくれ」
「知らないわ」

作業室に電子音が響く。大介が監視カメラのチェックに使っているパソコンからだった。
どうやら、ハッキングされたらしい。
『さて、主要キャストは揃ったようだな』
パソコンからボイスチェンジャーを通した声が出力されている。
『私からの提案はただ一つ。研究所のパスワードとひとみの血液の交換だ』
声の主はアルファルドのようだ。
『時間は午後7時。渋谷駅前に、今朝と同じようにひとみを立たせろ。
待ち合わせ場所には私が顔を出す。それでは、君たちと会えるのを楽しみにしているよ』
115428 ◆l1l6Ur354A :2009/04/04(土) 20:35:38 ID:Jq40Cgdx0
17:55
作業室で作戦会議。カナンとマリアは研究所に行って待機して、
アルファルドから聞き出したパスワードを使えるようにしておく。
もしパスワードを聞き出すことに失敗しても、カナンがロックを解除できればそれでよし。
残りの人員は待ち合わせ場所に行き、アルファルドを確保してパスワードを吐かせる。
「父に連絡します」

ひとみから大沢の携帯に電話。
『お父さん、時間が無いの。だから、要点だけ言うね。姉さんを助けるために、
今からカナンという女の人が姉さんを研究所に連れて行きます。彼女ががパスワードを解析してくれるから、
研究所に入れるようにしておいて』
大沢はとにかくひとみを信じることにした。
「そうか。それじゃ今から研究所に向かう」
電話を切って、去ろうとする大沢の背中に愛が抱きついた。
「だめよ、行っちゃだめ。会社の承認無しで抗ウイルス剤を使ったら、あなたは大越製薬にいられなくなるわよ」
「もうそんなことはどうでもいいんだ」
「あなたは全てを失うのよ」
「私は君も失うのか……」
「これからどうやって一緒にいられるのよ」
愛は泣き出した。あのメールを送ってきたAは、愛だったのだと大沢は悟った。
大沢は愛を置いて家に戻り、ガレージに行き車に乗り込んだ。
「マリア……待ってろよ」
全てを失うために研究所に行くわけではない。失ったものを取り戻すために行くのだ。
車は研究所に向かって走り出した。眩しい太陽がビルの間を沈みつつあった。

To Be Continued
116428 ◆l1l6Ur354A :2009/04/04(土) 20:40:43 ID:Jq40Cgdx0
18:00-20:00

18:00
ジャックは加納の姿に、弟の姿を重ねて見ていた。
ジャックの弟のフランクは、[[シカゴ市警]]爆弾放火班の捜査員だった。
2年前のこと。シカゴ市ホテル爆破テロのとき、フランクはジャックに言った。
「こいつが片付いたら、ビールで乾杯しよう」
だが、その約束が果たされることは無かった。
アルファルドの爆弾によって、フランクは命を落とした。

18:05
カナンとマリアを研究所に連れて行くのは誰がいいか考える。
「それなら運転は俺がしよう」
「お、お前は!」
建野が作業室にやって来た。
「本当に済まなかった」
建野は亜智に頭を下げた。
「許してもらえるとは思っていない。罰はちゃんと受けるつもりだ。
その前に、今の俺に出来ることをさせてくれないか」
都合が良すぎると亜智は思ったが、運転手が必要なのは確かだ。
「わかったよ。二人を無事に研究所まで連れて行ってくれ」
117428 ◆l1l6Ur354A :2009/04/04(土) 20:42:07 ID:Jq40Cgdx0
18:10
研究所に出発する建野を加納が見送りに来た。
「大沢マリアを送ったら、俺は自首する」
「建野さん……」
「情けない顔をするな。守るべきものを見失わない。それが基本だ。今することは、俺の心配じゃない」
「はい、わかってます」
加納は黙って[[挙手の敬礼]]をした。私服かつ無帽でするのは誤りである。
しかし、これが建野に対する精一杯の気持ちだった。加納の目から堪えていた涙がこぼれた。

裏原宿のインフェルノという[[プールバー]]が、KOKの溜まり場だ。
千晶と片山を外に待たせて、御法川は一人で入っていった。
「オレは御法川だ。ライターをしている。5分でいい、取材を受けてくれないか?」
アポなしの突撃取材。これに賭けるしかない。
「イヤだ。今、気分が悪いんだ。帰ってくれ」
案の定、進は取材を拒否した。御法川は進を指差していった。
「一目見てわかった。お前はトップに立つ器じゃない」
「もういっぺん言ってみろ。殺すぞ」
「ふん。その台詞、弱い奴ほど口にするよなぁ。こんな奴がKOKのトップとは、笑わせてくれるぜ」
御法川の挑発に、進は鬼のような形相になった。
「てめぇ、ぶっ殺してやる!」

「しかし、駅前でアルファルドを確保するにしても、俺たちだけじゃ心許無くないか?」
加納がジャックに話しかけた。
「たしかに、人数は多い方がいいな」
「要は人を集めればいいってことだろ?30分だけくんねーか。なんとか人、集めてみる」
亜智はインフェルノ目指して走り出した。
118428 ◆l1l6Ur354A :2009/04/04(土) 20:47:55 ID:Jq40Cgdx0
18:15
「ミノさん!出来ました。読んでください」
インフェルノの店内は一触即発の空気だったのに、そこへ空気を読まずに千晶が入ってきて、
御法川にパソコンを突き出している。
「やれやれ。これではとてもじゃないが取材なんて無理ですね」
片山まで店内に入ってきた。
「じゃあ、おれたちが読んでやるよ」
KOKのメンバーたちは千晶に手を伸ばした。
「やめて!触らないで!」
「よせ、このクズども」
御法川が言った言葉にKOKメンバーが反応した。
「てめぇ、クズって言いやがったな」
「女に手を上げるなんて、クズだろうが。やりたきゃオレをやれ」
「上等だ。おい、表見張ってろ」
御法川はKOKメンバーに寄ってたかって殴られた。
「やめて!ミノさんが死んじゃう!」
床に倒れた御法川は、ぐったりして動かなくなった。
「やべぇ……。ちょっとやり過ぎたか?」
KOKメンバーは動揺している。御法川はふらふらと立ち上がった。
「わっはっはっは!」
御法川は大声でわざとらしく笑った。
「この勝負、オレの勝ちだ」
御法川は取材させてもらえるようにと、連中にわざと殴られたのだった。


18:20
インフェルノの店内。ついに進は折れて、取材させてもらえることになった。
「進さん、それじゃ示しがつきませんよ。そんなこっちゃKOKがなめられるって」
桐生が出て来て進と揉めている。このスキに、御法川は千晶の原稿を読んだ。
「OKだ」
「ありがとーございましたっ!!」
千晶は涙を浮かべている。
「わたし、ミノさんみたいな社会派のルポが書きたいんです。だから、ミノさんにOKもらえて、
ホントうれしいというか……」
自分の書いた記事が目標にされる日が来るなんて、御法川は夢にも思っていなかった。
考えてみれば、御法川も頭山を目標にしていた。
そうやって身に着けたものが次の世代に受け継がれていくのは、照れくさいけれど誇らしくもあった。
119428 ◆l1l6Ur354A :2009/04/04(土) 20:49:28 ID:Jq40Cgdx0
18:25
インフェルノにて、御法川はKOKメンバーに取材していった。予告どおり5分で終わった。
進が御法川に訊ねた。
「あんた、おれがトップに立つ器じゃないって言ったよな?じゃあ、あんたの考えでいいから聞かせてくれ。
どうやったらいいヘッドになれるんだ?」
「わからん。オレは上に立つような人間じゃないからな。
でも、仲間と上手くやっていくコツなら一つ教えてやれるよ。信じることだ」
頭山の記者としての復活を信じ、千晶が一人前のライターになることを信じた。
編集部に確認したところ、頭山の記事はもう完成しているらしい。

亜智はインフェルノに到着した。入り口には見張り番の少年が二人立っていた。
「進に会わせてくれ。亜智が来たと言えばわかるはずだ」
見張り番の一人は店内に入っていった。待っている間、亜智はもう一人の少年に話しかけた。
その少年は新入りらしく、亜智には見覚えが無い顔だった。
「お前、いつも見張りやってんのか?おれがいたころのKOKは、
見張り番なんてなかったぜ。渋谷って街が好きで、仲間とつるむのが好きで、それだけだった」
KOKが変わったのは進のせいではなく、桐生がいろいろと仕切っているせいだと少年は言う。
ナンバー2の桐生はヘッドを狙っていて、今、KOKは進派と桐生派で分裂状態だという。
120428 ◆l1l6Ur354A :2009/04/04(土) 21:23:12 ID:Jq40Cgdx0
18:30
加納は作業室に戻って大介に声をかけた。
「大介さん、協力してくれませんか。駅前の様子を監視してほしいんです。怪しい奴がいたら教えてください」
「怪しい奴って……?」
「たとえば、例の臓器ブローカーがアルファルドという可能性もあります」
「わかった。期待に添えるかわからないが、せめてもの罪滅ぼしに協力させてくれ」
「助かります」

亜智はインフェルノの店内に通された。
「何の用っすか?」
亜智は進の前で土下座する。
「ある男を捕まえるために、人数が必要なんだ。力を貸してほしい。こんなこと頼めた義理じゃねーのはわかってる。
でも……」
「ある男って、誰です?」
「そいつは国際的テロリストで、そいつを放っておくと、街に殺人ウイルスがばら撒かれるかもしんねーんだ」
「何のギャグっすか、それ?」
進は全く取り合おうとしなかった。

「千晶、今の聞いたな?どうする?」
御法川は悪戯っぽい笑みを浮かべた。
「もちろん、取材です。10分だけ話を聞いて、残り20分で記事を書きましょう」
「わかってきたじゃないか!」
御法川と千晶のやり取りを聞いて、片山が呟いた。
「わからない。全くわからない。今取材したことを記事に書けば校了だというのに、
どうして面倒なことを……。でも、やりたいなら、時間なんか気にしないで、好きにやってみればいい。
私も、君たちの作った雑誌を読みたくなった」
御法川と千晶は、亜智と進の間に割って入った。
「面白そうな話だな。オレにも聞かせてくれないか?」
進はうんざりといった顔をした。
「あんた、取材はもう終わっただろう?」
御法川は亜智を差して言った。
「この兄ちゃんの話、たぶん本当だぞ。オレの持っている情報と一致するんだよ。
さっきの話だが、殺人ウイルスって、ウーア・ウイルスだろ?
進、こいつは本当に、渋谷でなにかが起こるぜ」
それでも、まだ進は協力すべきかどうか悩んでいた。

18:35
「進さんが協力しないなら、おれらが協力しますよ」
桐生が鉄パイプを片手に言った。
「ただし、けじめっていうものがありますよね」
亜智は男たちによって押さえつけられた。
桐生が鉄パイプで襲い掛かってきた。当たるギリギリのところで、進むが鉄パイプを止めた。
「つまんねぇことはやめろ。おれは、亜智さんの頼みを聞く」
「ざけんな!KOKはお前たちのもんじゃねぇ!おれは認めねぇ!」
桐生は鉄パイプを振り回した。亜智は得意のハイキックで鉄パイプを叩き落し、
正拳突きで桐生を気絶させた。桐生派のメンバーたちは桐生を担ぎ上げて、店から出て行った。
「みんな、KOK初代ヘッドの復活だ!」
進の声に呼応するように、メンバーたちは雄たけびを上げた。
121428 ◆l1l6Ur354A :2009/04/04(土) 21:24:46 ID:Jq40Cgdx0
18:40
「加納、待ち合わせ場所には一人で行ってくれ。理由は聞かないでくれ。
行かねばならない所が出来た」
ジャックは別行動を取ると言う。
「加納、一つ約束してくれ。全てが終わったら、ビールで乾杯しよう」
「ああ、わかった」
ジャックは作業室を出て行った。

18:45
亜智はメンバー30人を率いて遠藤電機店に戻ってきた。
想定していた20人を上回る人数だったので、加納は喜んだ。
「おっしゃ、やろうぜ、刑事さん」

18:55
加納が書いた配置図に従って駅前に立つ亜智とKOKメンバーたち。
亜智はひとみから数メートルのところにスタンバイした。
鉄パイプを蹴った足が思ったより痛む。歩くことは出来るが、激しい格闘は無理だろう。

19:00
加納の携帯電話が鳴った。
『いた。あの臓器ブローカーが、交差点の向こう側にいる』
やってきたのは大学の英語講師リーランドだった。リーランドがアルファルドなのだろうか。
ひとみも驚きのあまり声を失っている。
「先生……どうしてここに?」
「もちろん、君の血液をいただきに来たんだよ。君にウーア・ウイルスを感染させたのは私だ。
英語講師になりすまして、ずっとチャンスを待っていた」
「先生が、アルファルドだったんですね」
「早速取引といこう」
「だめです。パスワードが先です」
「それでは交渉は決裂だな」
「動くな!」
加納がリーランドに拳銃を向けた。亜智がひとみを保護した。
リーランドは持っていたアタッシュケースから液体が入った10本ほどの[[アンプル]]を取り出した。
「撃ちたければ撃つがいい。これがばら撒かれてもいいならな」
「それは、まさか……」
「さあどうする?渋谷を死の街にしたいかね?」
加納は拳銃を下ろした。
122428 ◆l1l6Ur354A :2009/04/04(土) 21:25:54 ID:Jq40Cgdx0
19:05
「進!」
亜智は叫んだ。進たちはリーランドを取り囲んだ。
「もう逃げられねーぞ。余裕かましてんじゃねぇ!」
しかし、リーランドは涼しい顔をしている。
「仕方ない。交渉は打ち切りだ。残念だよ」
アンプルが宙に舞った。進たちがアンプルに気を取られている隙に、リーランドは包囲を抜けて逃げた。
「危ねぇ!捕れ、捕れ!」
進たちは一つ一つアンプルをキャッチしていく。ひとみが悲鳴を上げた。
誰もいないところにアンプルが落ちようとしている。
亜智は思い切りヘッドスライディングをし、ナイスキャッチ。だが、これでさらに足の痛みが増したようだ。
「刑事さん、後は頼んだ」

加納はリーランドに追いつき、タックルをかました。
リーランドが倒れたところに馬乗りになる。
「おい!パスワードを言え!」
「お前の選択は間違いだったな。ウーアはばら撒かれた。もう誰も助からない」
「いいや、誰も死なないさ。お前はあの場から逃走した。だが、もし本当にウイルスが入っていたら、
走って逃げても感染の危険性は残る。あれは逃げるためのハッタリだ。さあ、パスワードを教えろ!」
だが、リーランドは簡単に口を割りそうもない。
ふと、横転した車が目に入った。ガソリンが漏れて、道路に染みを作っていた。
加納は手錠を取り出して、自分の腕とリーランドの腕をつなぐと、
ガソリンが漏れているところへ行って座り込んだ。リーランドは手錠に引っ張られて路上に転がった。
加納はライターを取り出して火をつけた。
「パスワードを教えろ」
「何のつもりだ?命が惜しくないのか?」
「守るべきものを見失わない。それが基本だ」
加納はライターの火をガソリンに近付けていった。リーランドの目に動揺の色が浮かぶ。
「わかった、教える。だから、その火を消せ!」
「パスワードが先だ!」
そして、リーランドはついに落ちた。
加納は大沢に電話をかけて、聞き出したパスワードを教えた。
「まったくめちゃくちゃだな。まぁ、事件を解決したのはお前だ。ほめてやる」
加納の上司だった。
「ああ、それからな、加納。笹山の意識が戻ったぞ」
これで全てが終わったように思えた。
123428 ◆l1l6Ur354A :2009/04/04(土) 21:44:59 ID:Jq40Cgdx0
(このまま進めるとバッドエンドになるので少し時間を遡ります)

18:10
ジャックの中に疑問が湧き上がった。
なぜアルファルドは大介という素人に誘拐させたのだろう。
プロならひとみとマリアを間違えるなどという失敗は起こさないはずだ。
もしかしたらアルファルドは、大介が間違えるのを見越してわざとマリアを誘拐させたのではないだろうか。

18:20
ジャックは大介に、マリアを監禁した場所を見せてもらうことにした。それは店の裏の倉庫だった。
鍵は壊されていた。
「これは地元のワルたちの仕業だな。前にも何度かやられたことがあるんだ」
大介が言うには、今朝8時ごろに臓器ブローカーがやってきて、そのときにはしっかり鍵を閉めていたという。
恐らくそのときにマリアにウーア・ウイルスを感染させたのだろう。
倉庫内にはマリアの携帯電話と化粧ポーチが落ちていた。
携帯電話は電源が入るものの、中のメモリーは全部飛んでいた。ジャックはマリアの携帯電話をポケットに入れた。
化粧ポーチを開いて中を見ると、写真が入っていた。
マリアの隣に、金髪を肩の辺りで切りそろえた少女が写っている。
写真の裏には『カナンと 7.30』と書いてある。
この少女はあのカナンとは明らかに別人である。
まさか……。あのカナンと名乗る少女こそ、アルファルドではないのかと、ジャックは考えた。
そうすれば全て納得がいく。アルファルドは研究所内に入って、抗ウイルス剤を始末するつもりなのだろう。

18:45
建野が運転する車は研究所に向かっていた。
後部座席には気絶しているマリアを抱きかかえるカナンが乗っていた。
建野の携帯電話にジャックから電話がかかってきた。
『これからする質問に、イエスならわかった、ノーならそうすると答えろ』
「わかった」
『今、側にカナンがいるな?そのカナンは偽者だ。そいつこそがアルファルドだ。とにかく、すぐに戻れ』
たとえジャックの言うことが真実であっても、今から戻ると、マリアは助からないかも知れない。
建野はなにがあっても戻る気は無かった。
「そうする」
『仕方ない。今から私も研究所に向かう。私が着くまで持ちこたえろ。とにかく、奴を研究所に入れるな』

18:50
ジャックは車に乗り込み、研究所に向かって出発した。

18:55
建野の車は研究所に着いた。すぐ後に大沢も研究所にやってきた。
大沢はマリアに駆け寄った。
「マリア!……良かった。まだ発症していない」
大沢はマリアを抱きかかえて、研究所の建物に入ろうとした。
それに続いてカナンも入ろうとしたが、建野はカナンを引き止めた。
「私たちはここで待っています」
大沢とマリアは研究所に入っていった。
124428 ◆l1l6Ur354A :2009/04/04(土) 21:45:55 ID:Jq40Cgdx0
19:00
建野はカナンに銃を突きつけた。
「お前がアルファルドだったのか。ジャックから聞いた」
カナンは素早い身のこなしで建野から距離を取り、銃を抜いた。
なんとしてもジャックが来るまで時間を稼がなければ。
カナンは圧倒的に強い。やり合ったら100パーセント殺されると建野は思った。
でも、やってみせる。最後まで加納に敬礼されるような刑事でいなければならないのだ。

19:05
ジャックは車内で考えをまとめる。
カナンの名乗る少女がアルファルドだとすると、パスワードをすでに知っているはずなので、
暗号解読をするまでもなく、容易にセキュリティを突破できるに違いない。
セキュリティを突破したアルファルドは、抗ウイルス剤を処分する。
待ち合わせ場所にいる偽アルファルドは、ひとみを呼び出すための囮だ。
アルファルドは爆弾を使って、
ひとみの中の抗ウイルス剤と偽アルファルドをまとめて始末するつもりなのだろう。
公園通りで青いワゴンが爆発したとき、携帯電話の着信音が聞こえたと御法川は証言した。
ある一定の音に反応して起爆する爆弾を使ったのだろう。
きっと、今回はひとみの携帯の着信音に反応するようにしてあるのだろう。
ジャックは、ひとみの側にいると思われる亜智に電話をかけた。
『ジャックか。刑事さんがアルファルドを捕まえてパスワードを聞き出したようだ。
これで事件は解決だろ?』
「いや、まだた。これから私の言う通りに行動してくれ。まず。ひとみの携帯電話の電源を切れ」
亜智は言われた通りに携帯の電源を切った。
「恐らく、その辺に爆弾が仕掛けてあるはずだ。加納が捕まえたのは、アルファルドの替え玉だ。
本物のアルファルドの狙いは、替え玉とひとみを同時に始末することだったのだ」

19:10
亜智は加納に、ジャックから聞いたことを伝えた。
「刑事さん!そいつはアルファルドの替え玉だ!」
次に爆弾を探す。リーランドが持っていたアタッシュケースが怪しいと睨んだ亜智。
アタッシュケースの中敷を外すと、[[C-4]]爆弾が仕掛けられていた。
125428 ◆l1l6Ur354A :2009/04/04(土) 21:50:18 ID:Jq40Cgdx0
19:15
加納は確保したリーランドと共に亜智のところに戻ってきた。
加納が爆弾を探る。起爆装置にマイクが仕掛けられていた。
やはりひとみの携帯の着信音で起爆するようになっていたようだ。
さらによく調べてみると、時限装置が見つかった。タイマーが残り3分を示している。
亜智は爆弾の仕掛けられているアタッシュケースを抱え込み、
加納に一般市民を避難させるよう頼んだ。
この足ではもう動けない。亜智は、爆弾の威力を少しでも弱めようと、よりきつくアタッシュケースを抱えた。
「神様、頼んます。何とか、おれの身体で、渋谷の街を、みんなを、ひとみを守りたいんだ」

このままでは亜智は死んでしまう。焦る加納の背後を、白煙を上げるワゴンが横切って止まった。
一瞬、冷気を感じた。加納はワゴンに駆け寄った。冷気の元はドライアイスだ。
これで爆弾を一気に冷却すれば、タイマーが止まるかもしれない。
普段、爆弾処理には液体窒素が使うが、ドライアイスでも代用出来るかも知れない。
「その機械、貸してくれ!」
「はぁ、なに言ってんすか?」
「ちょっと待ったぁ!」
だしぬけに御法川が現れて、言った。
「お前ら、劇団『迷天使』の人間だろ?電機屋のオヤジが、そいつは欠陥商品だと言っていた」
「えっ、マジで?」
「責任を持って回収するから、さっさとドアを開けろ!」
「は、はい」
加納はワゴンからドライアイスマシンを降ろした。ドライアイスマシンを押して走る。
「亜智くん、爆弾をここに!急激に冷やせばタイマーは止まる!」
アタッシュケースをドライアイスの中に突っ込んだ。

19:25
ジャックは研究所に到着した。研究所の建物の前で建野とカナンが拳銃を向け合っている。
ジャックは車を降りて、カナンに拳銃を向けた。
「大沢ひとみの携帯電話だが、電源を切るように伝えた。今頃は爆弾も処理されているはずだ。
もちろん、研究所のロックも解除済みだ。お前の計画は完全に失敗したんだ。
極東のこの街でやっと弟の仇に出会えた。
「やっと会えたな、アルファルド」

To Be Continued
126ゲーム好き名無しさん:2009/04/04(土) 22:03:48 ID:0I9KYBjf0
wikiに「アーマード・コア フォーアンサー」がORCAルートまでしかないのだが、
最終投稿から三ヶ月経っているし予約もないしで書いちゃって良いのだろうか
何時もwiki止まりでスレに来たのは初めてで勝手が分からない…
127428 ◆l1l6Ur354A :2009/04/04(土) 22:46:21 ID:Jq40Cgdx0
最終章

「マリア、もう大丈夫だ」
マリアは研究所内で目を覚ました。大沢はずっとマリアの手を握っていたらしい。
「お父さん?」
「お前はウイルスに感染していたんだ。でも抗ウイルス剤を打ったから、なにも心配することは無い」
マリアは抗ウイルス剤の副作用でだるい身体を起こした。
モニターに、研究所の前で拳銃を向け合っている3人の姿が映っている。
マリアはダークブラウンの髪を長く伸ばした少女をじっと見つめた。
彼女は3日前、カナンの友人と名乗ってマリアの前に姿を現した。
そして、ひとみが狙われているので、ひとみを守るために身代わりに誘拐されてほしいとマリアに言った。
そのときにGPSが仕込んであるという琥珀のような大きい飾りのついたネックレスを受け取った。
「わたしが寝ている間になにがあったの?あいつはカナンのふりをして、この研究所に入り込むつもりだったのよ」
きっと、あの少女こそアルファルドだとマリアは悟った。
「わたし、あの人たちの所へ行く」
「わかった。私も付いて行こう」

マリアと大沢は研究所の建物から外へ出た。
「その人はカナンじゃない!」
マリアは叫んだ。
「カナンはどうなったと思う?」
アルファルドは挑発するように言った。
「殺したのね?」
アルファルドは答えない。
「……ここにわたしが来るなんてさすがに想定外だったんじゃないの?これ、爆弾でしょ?」
マリアはネックレスを指して行った。
「なるほど。ここで捕まっても研究所を破壊することは可能だったというわけか」
ジャックは納得したように言った。
「ここでこの爆弾を爆発させたとしても、あなたもここで死ぬのよ」
しばらくマリアとアルファルドの睨み合いが続いた。アルファルドは拳銃を捨てて両手を上げた。
ジャックがボディチェックをして、アルファルドから爆弾を爆発させるリモコンを取り上げた。
「よくも、カナンを……。許せない!」
マリアは捨てられた拳銃を拾って、アルファルドに狙いを定めた。
「撃ちたければ撃つがいい」
アルファルドはそう言ったが、カナンは撃たなかった。
黒塗りの車がやってきた。ジャックの上司のゴードンが降りてきた。
「ご苦労。アルファルドは本部に連行する」
手錠をかけられたアルファルドは黒塗りの車に乗せられた。
ジャックはマリアに、渡せないままになっていた携帯電話を渡した。
ちょうどそのとき、着信が入った。
「嘘でしょ、良かった。本当に良かった……」
カナンは生きていた。今日、日本にやって来たらしい。
128428 ◆l1l6Ur354A :2009/04/04(土) 22:49:03 ID:Jq40Cgdx0
ドライアイスの中に突っ込まれた爆弾。タイマーは残り二秒で止まっていた。
渋谷の駅前が歓声に包まれた。
「まったく、命知らずだな」
「それはお互い様ってことで」
加納と亜智はがっちりと握手を交わした。
亜智はKOKメンバーの方を振り返った。
「進、KOKのこと、頼んだぜ」
進はうなずいた。
いきなりフラッシュが焚かれた。千晶がカメラを持っている。御法川と片山も一緒だ。
「おーい、みんな集まれ!渋谷を救った英雄たち諸君!」
御法川の呼びかけに亜智を中心にして、メンバーが集まった。
「ほら、彼女も入って」
ひとみは亜智の隣に立った。
「亜智さん、わたし、わたし……」
「ほら、彼女、泣かない!笑って!」
御法川はひとみを笑わせた。亜智はひとみに言った。
「やっぱ、ひとみの笑顔は一番だ。誰がなんと言おうと、おれにとっては一番だ」

ヒーローのようにもてはやされる亜智を、加納は満足げに見つめていた。
振り返ってみれば、奇跡のような出来事だった。
いくつかの偶然が重ならなければ、爆弾を止めることは出来なかっただろう。
いや、偶然ではない。きっと運命だったのだ。
それも一人の運命ではない。多くの人たちの運命が重なり合ったことで、
偶然は必然となり、渋谷の街は救われたのだ。
なんだか留美の声が聞きたくなった加納は、留美に電話をかけた。
「あ、いや、これはお義父さん。ちょっとだけ留美さんの無事を確認したくて……」
電話に出たのは静夫だった。
『留美と会いたければちゃんと仕事を片付けてから来い。今日は嫌というほど待たされたんだ。
今さら、何時間待とうと変わらん。結婚の話はそのとき改めて聞いてやる』
電話を切ってからしばらくは実感が湧いてこなかった。
「よっしゃー!!」
加納は飛び上がらんばかりに喜んだ。

ひとみの元へ駆け寄る亜智。
「あのさ、ひとみ。おれ、もっとひとみと色々と話していたいんだ。だけど……」
「行ってらっしゃい。もうわたしは困ってないから」
「おれ、鈴音の病院に行って来る!」
「亜智さん、また会えるよね」
「あぁ!おれはいつでも、渋谷にいるから!」
生まれ育った渋谷の街が、もっと好きになった一日だった。
129428 ◆l1l6Ur354A :2009/04/04(土) 22:50:46 ID:Jq40Cgdx0

ゴードンとアルファルドが乗った車は、高速道路を走っていた。
ゴードンから渡された鍵を使って、アルファルドは手錠を外した。
「しかし、お前にしては随分追い込まれたな」
「ああ。目的の半分しか達することが出来なかった」
アルファルドは赤い液体の入ったカプセルを取り出した。
「まさか、ひとみの血液か?」
アルファルドは、ワゴンが爆発したとき、助けるふりをして、気絶したひとみの首筋から採血したのだった。
誤算だったのは、マリアが爆弾を持ったまま研究所から出てきたことだ。
確かに目的の半分は達成できたが、アルファルドの心のほとんどは敗北感で占められていた。
アルファルドは窓の外を見た。すっかり暗くなった街に明かりがいくつも浮かんでいる。
まるで、闇に染まることを拒ように。

END

(この後、カナンとアルファルドは対決することになるんですが、それはまた別の話です)
130ゲーム好き名無しさん:2009/04/04(土) 22:59:10 ID:Jq40Cgdx0
>>126
wiki見てるんなら未解決一覧のページを見ろよ。wikiのが最新なんだからさ
今は途中にも予約にも入ってないだろ?
なら遠慮せずにやっていいってことだ
あと>>2を読め
131126:2009/04/05(日) 01:41:19 ID:UtDk4K0s0
どうにも自信がなかったもので…すまない
とにかく、書き上げたのでアーマード・コア フォーアンサー。最後のシナリオ行きます
132ACfA:2009/04/05(日) 01:47:29 ID:UtDk4K0s0
虐殺ルート:ストーリー分岐は共通からORCAルートに分岐直後


ORCA旅団による全面攻勢が開始された直後、カーパルスより帰還した「首輪付きのリンクス」に一通の依頼文が届く。
依頼主はORCAのメンバーにして、『最も過激な反企業集団』として知られる武装勢力リリアナのリーダーでもあるオールドキング。
依頼内容は、クレイドル03の破壊。

クレイドル03は五機の「クレイドル」によって構成され、その総人口は一億を超える。これを全て破壊するというのだ。
ORCAのやり方を手ぬるいと批判する彼は、リンクスに語りかける。
――革命など、結局は殺すしかないのさ。だろう?
そして彼はオールドキングと共に03へ向かう。破壊と殺戮のために。

クレイドル03から帰還後も、彼はオールドキングと行動を共にする。
オペレーターであり師でもある「彼女」も、人類のために汚名を被り、クレイドルを止めようとしたORCAも、
クレイドル自体を――その住民ごと――攻撃するような彼らを見捨ててしまったからだ。

その二人に、三大企業グループの一つ、インテリオル・ユニオンから依頼が舞い込む。
依頼内容は三大企業の残る二つ、GAとオーメルに再奪取されたアルテリア・カーパルスの占拠。
敵戦力の情報無し。ミッションプラン無し。そしてそれを詫びるかのような高額な報酬と、
「このミッションは、人々の安全と世界の安定の要なのです」と語るインテリオルオペレーターに送り出され、二人はカーパルスを目指す。
133ACfA:2009/04/05(日) 01:51:14 ID:UtDk4K0s0
アルテリア・カーパルスには――予想通りの光景が待っていた。
カラードランク4。ローディのフィードバック
カラードランク3。ウィン・D・ファンションのレイテルパラッシュ
カラードランク2。リリウム・ウォルコットのアンビエント
カラードランク1。オッツダルヴァ/マクシミリアン・テルミドールのステイシス
ネクストに対して最も有効な戦力は「より強力なネクスト」。企業連は保有する最強戦力をもって二人を倒そうというのだ。

決戦の直前、クレイドル撃墜に怒りを表す傭兵達に、オールドキングは嗤いながら答える。
――選んで殺すのが、そんなに上等かね?
そして戦いが始まる。


現存する最強のリンクス達の戦いは、五人の死者と一人の勝者を残して終る。
相棒であるオールドキングすら失った彼は、たった一人、カーパルスを後にした。

「この後、たった一人のリンクスにより、クレイドルは深刻な出血を強いられる」
「人類種の天敵とすら呼ばれた彼は、史上最も多くの人命を奪った個人でもある」
134ACfA:2009/04/05(日) 01:57:20 ID:UtDk4K0s0
以上で「虐殺ルート」「人類種の天敵ルート」と呼ばれるシナリオは終了
中途半端な終わりに見えるかもしれないが、「この後〜」のナレーションが言われた後、
エンディングムービー無しにスタッフロールへ直行。本当にこれだけで終る

それとORCAルートのエンディングだが、重要なところが無い気がするのでそこのエンディングのナレーションの最後を置いておきます
今回はエンディングで、しっかりと後日談を語っていたと思う

「人類は、その数を大きく減らしながら、宇宙というフロンティアを手に入れる」
「正のエネルギー。成長と野心と、新しい戦争の時代だ」
135Command & Conquer: Red Alert 3:2009/04/05(日) 05:38:07 ID:BHPi+8eZ0
PC XboX360 PS3 向けゲーム(日本語版未発売)

Command & Conquer: Red Alertシリーズあらすじ

第2次世界大戦終結後、アイシュタインはタイムマシン「クロノスフィア」を発明。
世界大戦とユダヤ人虐殺の悲劇を回避すべく過去へ戻り、ヒトラーを殺害した。
これにより、世界は2度目の世界大戦を回避するはずだった・・・。

しかしナチス政権が誕生しなかったことにより、勢力を保持したままのソ連がヨーロッパへ侵攻を開始、
ヨーロッパの東半分までがソ連により支配されてしまう。
残ったヨーロッパ各国とアメリカは連合軍を結成し、ソ連に対し徹底抗戦の構えを見せていた。

歴史が改変された結果、世界は新たな第2次世界大戦に突入したのだった・・・。

Command & Conquer: Red Alert 3 プロローグ

一時は世界の大半を手中に収め、アメリカ本土へと侵攻したソ連軍だったが、
栄光の日々は過ぎ去り、モスクワ陥落は目前となっていた。
ソ連軍の将校、チェルデンコは12か月前に、ある秘密計画を首相から任じられていた。
タイムマシンの開発と、それによる歴史の改編である。

ソ連敗北まで時間がないと考えたチェルデンコは居合わせたクルコフ将軍、タイムマシンの開発を行ったゼリンスキー博士らともに
1920年代へと飛ぶ。
そこでチェルデンコは核兵器の開発により連合軍を科学技術面で支えていたとして、アインシュタインを殺害する。

アインシュタインが存在しなくなった「現代」へ戻った3人はソ連が連合軍を圧倒し、ヨーロッパ全土を支配下に収めつつあると知り、安堵する。
だがそこには新たな脅威「旭日帝国」の存在があった。
帝国は電撃的に北極海からロシアへ侵攻、沿岸の都市を次々に攻略し始めたのだ。
旭日帝国のヨシロー帝の宣戦布告を見たクルコフ将軍は核兵器を使い、敵を殲滅するよう命ずるが、
アインシュタインが存在しないために、核兵器もまた存在しないのだった。
ゼリンスキー博士は自分たちの行為の結果に戦慄するのだった。
136Command & Conquer: Red Alert 3:2009/04/05(日) 06:00:51 ID:BHPi+8eZ0
勢力紹介

ソビエト連邦(Soviet Union)
強大な社会主義国家。アジア、ヨーロッパ、アフリカの大半を支配下に置く。
歴史改編により連合軍と帝国軍の2つの敵に攻撃されることになる。
歴史改編の結果、首相の座にはチェルデンコがついている。

連合軍(Allied Nation)
アメリカを中心に英仏などヨーロッパの国々のほか、ドミニカや韓国など様々な国家による連合軍(RA3では韓国は不在)。
先進的な科学技術を保持しており、それらを使った兵器を装備している。
なおそれらの軍事技術は連合軍によって設立されたフューチャーテック(FutureTech)社により研究されたものである。
最近、強硬な反共主義者のアッカーマンがアメリカ大統領に就任した。

旭日帝国(Empire of the Rising Sun)
歴史改編により東アジアに出現した、狂信的な団結力と超越的な科学力をもった国家。
ヨシロー皇帝を神と崇め、皇帝の指導のもとに幕府によって国家運営を行っている。
かつての大日本帝国であり、ヨシロー皇帝によって再建されたらしい。

続く
137Command & Conquer: Red Alert 3:2009/04/05(日) 13:32:12 ID:BHPi+8eZ0
人物紹介:

ソ連

チェルデンコ・・
歴史改編の張本人。改編前はソ連軍の上級将校だったが、歴史改編後は首相になっている。
狡猾な性格をしており、権力欲が強い。

クルコフ・・
ソ連軍の最高司令官。歴史改編に立ち会う。歴史改編後は首相となったチェルデンコに反感を抱いている。
仲間をけなして手柄を独り占めにしたり、資産を没収、独占するなど強欲な性格をしている。

ゼリンスキー・・
タイムマシンを開発した科学者。歴史改編に立ち会う。歴史改編に立ち会った3人の中で最も良心的な人物。
愛国者だが、自分たちの行為により世界情勢が混迷の度合いを増したことに心を痛めている。

ダーシャ・・
女性情報士官。プレイヤーを戦闘面でも精神面でも支援してくれる。

オレグ、モスクビン、ジャーナ・・
ソ連軍の司令官たち。プレイヤーのサポートを行う。それぞれ、重機械化部隊、特殊攻撃部隊、航空部隊の司令官。

ナターシャ・・
ソ連の伝説的な女性狙撃種。ソ連最強の兵士。

連合軍

アッカーマン大統領・・
要綱な反共主義を掲げる合衆国大統領。連合軍の指揮権はないが、共産主義者を根絶やしにするようにとたびたび命令を下す。

ビンハム元帥・・
連合軍の総司令官。良識的な人物で、温厚な性格をしている。
そのためアッカーマンとはたびたび意見が対立することがある。

エヴァ中尉・・
女性情報士官。プレイヤーの支援を行う。プレイヤーに憧れを抱いている。

ウォーレン、ジャイルズ、リゼット・・
連合軍の司令官たち。それぞれ米英仏人。プレイヤーのサポートを行う。

ターニャ・・
シリーズのヒロイン。伝説的な特殊工作員で、最強の女性兵士。
138機動戦士ガンダム CROSS DIMENSION 0079:2009/04/05(日) 13:32:27 ID:6qquQ9YG0
機動戦士ガンダム CROSS DIMENSION 0079投下します。

「機動戦士ガンダム CROSS DIMENSION 0079」は
全20話の2部で構成されています。
・第一部 第1話から第14話(全14話)
 劇場版 機動戦士ガンダム(一部シナリオ、キャラクター等省略)
・第二部 第15話から第20話(全6話)
 死にゆく者たちへの祈り(オリジナルストーリー)

このゲームの演出はテレビ版や劇場版の機動戦士ガンダム等の知識を
前提とした内容となっています。
機動戦士ガンダムの内容を詳細に書き込むと大量の時間と労力が
必要となりますので割愛させて頂きます。
出撃前の装備を確認する台詞以外、全ての文字を拾ってきてますので
長文になってしまいますがご了承ください。

○第一部 オープニング
宇宙世紀0079
人類が増えすぎた人口を宇宙に移民させるようになって、
既に半世紀が過ぎていた。
地球の周りの巨大なコロニーは、人類の第2の故郷となり、
人類はそこで子を産み、育て、そして死んでいった・・・
サイド3はジオン公国を名乗り、地球連邦政府に独立戦争を挑んできた。
ジオン公国と地球連邦は、総人口の半分を死に至らしめた。
人々は自らの行為に恐怖した。
139Command & Conquer: Red Alert 3:2009/04/05(日) 13:33:39 ID:BHPi+8eZ0
旭日帝国

ヨシロー皇帝・・
現人神として崇められている旭日帝国皇帝。帝国の再建を行う。常に威厳に満ちた口調で話し、感情をあらわにすることは滅多にない。
帝国が世界を支配することが天命であると信じ、武士道による世界制覇を目論む。

タツ皇子・・
ヨシロー皇帝の一人息子。帝国の科学技術面を飛躍的に成長させた人物。
優秀な指導者になりたいと考えているが、未熟な面が多い。

スキ・トヤマ・・
女性情報士官。十代にわたって皇帝に仕えてきたトヤマ家の人間。プレイヤーのサポートを行う。

シンゾー・ナガマ、ケンジ・テンザイ、ナオミ・シラダ・・
帝国軍の司令官。幕府指導者の一員でもある。それぞれ歩兵、ロボット兵器群、海軍の兵器生産を担う財閥や軍閥の長であり、
それらを率いて戦う。プレイヤーのサポートを行う。

ユリコ・オメガ・・
超能力女子高生。シロ・サナトリウムという場所に居たという以外、正体不明。サイコキネシスで敵を殲滅する
140機動戦士ガンダム CROSS DIMENSION 0079:2009/04/05(日) 13:43:23 ID:6qquQ9YG0
#書き込み時間が被ったようで、すみません。引き続きしばらく投下させてもらいます。

○第1話 ガンダム、大地に立つ!
連邦軍はジオン軍のモビルスーツ兵器に対抗すべく、
V作戦と呼ばれる新型のモビルスーツの開発をサイド7にて行っていた。
新型モビルスーツ[ガンダム]は実戦配備の為、新型戦艦[ホワイトベース]に、
積み込まれようとしていた。
ジオン公国軍シャア・アズナブル少佐は、このホワイトベースを見つけ、
サイド7にザク2機を潜入させた。
ガンダムを発見したザクは、その銃をガンダムに向けた。その時・・・

ブライト「なに!?ガンダムが動いているって!
 パイロットはだれか?アムロ?サイド7の民間人?
 民間人がガンダムに乗っているのか!?」
アムロ「こ、こいつ、動くぞ!」

ガンダムに向かうザク
デニム「よせ!ジーン!俺達は、偵察が任務なんだぞ!」
ジーン「シャア少佐だって、実戦で戦って勝って出世したんだ!俺だって!」
デニム「よせ!ジーン!」
ジーン「大丈夫です!このモビルスーツ、まだ、よく動けんみたいです!
 やってやる!」

ガンダムに搭乗したアムロは襲い掛かってくる2機のザクを撃破する。
アムロ「はあ、はあ!やったぞ・・・」

場所:宇宙に待機している戦艦ムサイ
シャア「デニムに新兵を抑えられんとはな。認めたくないものだな・・・
 自分自身の・・・若さゆえの過ちというものを」

サイド7は、2機のザクによって、壊滅状態になってしまった。
そして、連邦の軍人は、ほとんど死んでしまった。
こうしてアムロ・レイはそのままガンダムのパイロットとなり、
ホワイトペースも、ほとんどがサイド7の、民間人の手によって、
運用されようになった。
今、ここにアムロとシャアの長い戦いが始まったのだった。
141機動戦士ガンダム CROSS DIMENSION 0079:2009/04/05(日) 13:44:50 ID:6qquQ9YG0
○第2話 強襲!赤い彗星
ホワイトベースはガンダムとガンキャノン、ガンダンクを乗せ、
サイド7を脱出した。
だが、そこには、シャア自らが乗るザクが待っていた。
ホワイトベース艦長ブライト・ノアは、アムロに出撃を命じた。だが・・・

ブライト「なに!赤い彗星!?シャ、シャアか!?アムロ!出撃は中止だ!」
アムロ「出ます!相手がザクなら人間じゃないんだ!」
ブライト「よせ!君には、無理だ!」
アムロ「出ます!」
セイラ「シャアには気をつけて」
アムロ「アムロ、行きまーす!」
ホワイトベースから出撃するガンダムとコアファイター

場所:宇宙空間
シャア「見せてもらおうか!連邦のモビルスーツの威力とやらを!」

宇宙空間を進むガンダム。ザクと遭遇し、それを撃破。
シャア「な、なんという性能だ・・・連邦のモビルスーツはバケモノか!?」

次々にザクを撃破するアムロはシャアが乗るザクと遭遇し戦う。
シャア「むう・・・連邦の白い奴・・・」
立ち去るシャア。
アムロ「逃げた・・・いや、逃がしてくれた・・・」

ホワイトベースは、地球のジャブローに行くよう、指示され、
進路を地球に向けた。
142機動戦士ガンダム CROSS DIMENSION 0079:2009/04/05(日) 13:45:36 ID:6qquQ9YG0
○第3話 大気圏突入
ホワイトベースの、地球降下を知ったシャアは、
大気圏突入直前に、攻撃を仕掛ける事を決定した。

場所:戦艦ムサイの内部
シャア「大気圏突入に集中している今こそ奴らを叩くチャンスだ!いくぞ!」

場所:ホワイトベース
セイラ「大気圏に入る前に戻ってくるのよ。じゃないと、大気の摩擦で、
 燃えてしまうから。それと、シャアには、あまり構わないで!」
アムロ「気楽に言ってくれる」
セイラ「何かいった?」
アムロ「いや、べつに・・・」
セイラ「ザクは5機」
アムロ「5機も!」
セイラ「シャアだって補給はするわ。大丈夫。あなただったらできるわ。」
アムロ「お、おだてないでください・・・」
アムロ「アムロ、行きまーす!」

ホワイトベースから出撃するガンダムとコアファイター
アムロは次々にザクを撃破する。
セイラ「アムロ!時間がないわ!急いで戻って!」
アムロ「だめです!今から戻っても、間に合わない!」

場所:大気圏
大気圏に突入するザクとガンダム。ザクは突入の際、燃え尽きてしまう。
アムロ「クッ!大気圏突入の方法は・・・あった!これだ!」
アムロはシールドでガンダムを覆いつつ大気圏を突破する。

場所:地球上空
ブライト「な、なんとか地球に降りられた・・・」
アムロ「地球・・・」
143機動戦士ガンダム CROSS DIMENSION 0079:2009/04/05(日) 13:46:18 ID:6qquQ9YG0
○第4話 翔べ!ガンダム
大気圏突入時のシャアの攻撃はホワイトベースの進路をジャブローから
ジオンの勢力下へ、ずらす作戦でもあった。
ホワイトベースはザビ家の三男、ガルマ・ザビの攻撃を受ける事になった。

場所:ホワイトベース
リュウ「俺達はガンタンク。カイはガンキャノンで援護する。」
アムロ「大丈夫ですか?」
カイ「何とかやってみるさ。ケケッ!」
ハヤト「アムロには、負けられない!」
セイラ「シャアは、いないみたいよ」

リュウ「ガンタンク、リュウ、ハヤト、出るぞ!」
カイ「カイ、ガンキャノン、出るぜ!」
アムロ「アムロ、行きまーす!」
ホワイトベースから出撃するガンタンク、ガンキャノン、ガンダム

アムロ達は多数のマゼラアタックとザクを撃破する。
リュウ「よーし!みんな、戻るぞ!」
カイ「たいしたことねえぜ!・・・へへへ・・・」
ハヤト「つかれた・・・」
アムロ「シャアは、居なかったな・・・」

場所:上空を飛ぶガウ攻撃空母
ガルマ「あれが、木馬か・・」
シャア「ああ。それと・・・」
ガルマ「あの白いのが連邦のモビルスーツか。」
シャア「そうだ。」
ガルマ「大した事ないと思うが・・・」
シャア「気を抜くとやられるぞ」
ガルマ「そうだな。キシリア姉さんにも良い顔したいし・・必ず、
 仕留めてみせるさ!親の七光りとは、もう、言わせないよ。」
シャア「・・・」
ガルマ「シャア。今夜、市長主催のパーティがあるんだが一緒に行かないか?」
シャア「いや、遠慮しておくよ。・・・この戦時下にパーティとはな・・・
 お坊ちゃま育ちにも、困ったものだ・・・」

ガルマはジオン公王デギン・ザビの、末の息子で何不自由なく、育ってきた。
ガルマはシャアを信頼していたのだった。
だが、シャアにとってザビ家は、父ジオン・ズム・ダイクンの仇なのである。
そのために名前を変え、ザビ家に近づいたのであった。
144機動戦士ガンダム CROSS DIMENSION 0079:2009/04/05(日) 13:47:05 ID:6qquQ9YG0
○第5話 ガルマ 散る
ガルマはジオン国民の手前もあり、兄や姉に遅れをとる訳にはいかなかった。
それがガルマのプレッシャーや焦りとなっていた。
そして、それが、惨劇を生む事になったのであった・・・
ホワイトベースは一路、ジャブローに向かっていた。
だが、シャアとガルマの追撃は、激しくなるばかりであった。
そして、今も、シャア率いるモビルスーツ部隊が、ホワイトベースに迫っていた。

場所:ホワイトベース
ブライト「アムロ、リュウ、ハヤト、カイ、出撃してくれ!
 何とか夜の内に、ここから脱出したい!」
セイラ「シャアには気をつけて」
リュウ「ガンタンク、リュウ、ハヤト、出るぞ!」
カイ「カイ、ガンキャノン、出るぜ!」
アムロ「アムロ、行きまーす!」
ホワイトベースから出撃するガンタンク、ガンキャノン、ガンダム

アムロ達は荒廃した市街地で多数のザクを撃破する。
ブライト「リュウ、カイ!こちらにガウの大部隊が来ている!
 急いで戻ってくれ!」
リュウ「了解!カイ!戻るぞ!アムロ!後は任せたぞ!」
戦場から立ち去るリュウとカイ。
アムロは一人戦場を進むとシャアが乗るザクと遭遇。
激闘の末、シャアは立ち去る。
アムロ「シャア!・・・逃げたのか?」

場所:ホワイトベース待機場所付近
壊れかけたドームに隠れているホワイトベース
シャア「そうか・・・あそこに木馬が居るのか・・・
 なるほど・・・使わせてもらう!
 ガルマ、私の場所が確認できるか?」
ガルマ「ああ。」
シャア「ここから北に、木馬が居る。そこを攻撃しろ!」
ガルマ「了解!これで、手柄が立てられる!シャア、感謝するよ。」
旋回するガウに気づいたブライト。
ブライト「どうしたんだ?ガウが後ろを向けたぞ・・・
 チャンスだ!一斉射撃開始!」
ホワイトベースは上空のガウに対して一斉射撃を行う。
兵A「ガルマ様!う、後ろから攻撃です!」
ガルマ「何!」
シャア「ハハハ!ガルマ、聞こえていたのなら、己の不幸を呪うがいい!」
ガルマ「シャ、シャア!まさか・・・は、謀ったな!シャア!」
シャア「君は良き友人であったが、君の父上がいけないのだよ!ハハハ!」
ガルマ「シャア!」
兵A「ガルマ様!もう、だめです!」
ガルマ「クッ!ジ、ジオン公国に!栄光あれー!」
上空で爆破するガウ
145機動戦士ガンダム CROSS DIMENSION 0079:2009/04/05(日) 13:48:34 ID:6qquQ9YG0
○第6話 ランバ・ラル特攻
ガルマを打ち破ったホワイトベースに、オデッサへ向かうよう
連邦本部から指令がきた。
ホワイトベースは、一気に太平洋を渡った。
その頃、ジオン本国ではガルマの仇うちとして、
ランバ・ラル隊がホワイトベースに迫っていた。
そして、ついに歴戦の戦士は、ホワイトベースを捉えた。
ラル「見つけたぞ!ガルマ様の仇!
 ここで手柄を立てれば、兵達にも、楽な生活をさせる事ができる。」
ブライト「敵だ!アムロ!カイ!ハヤト!出撃用意!」

場所:ホワイトベース
カイ「あれ?ハヤト1人でガンタンク使えるの?」
ハヤト「カイさんだって、1人でしょ!
 ガンタンク、ハヤト出ます!」
カイ「カイ、ガンキャノン、出るぜ!」
アムロ「アムロ、行きまーす!」
ホワイトベースから出撃するガンタンク、ガンキャノン、ガンダム、
 コアファイター

場所:砂漠 ジオン側
ラル「白いモビルスーツは、俺に任せろ!」

アムロ達は多数のザクを撃破する。
戦場を進むとランバ・ラルが乗るグフと遭遇。
ラル「これが、ガルマ様をやった連邦のモビルスーツか
 ザクとは違うのだよ!ザクとは!」
激闘の末、グフを破壊する。
ラル「クッ!こ、ここまでか・・・」

戦場を進むアムロは陸戦艇ギャロップと遭遇する。
アムロ「こ、こいつ!」
その時、リュウのコアファイターが上空を横切る。
リュウ「アムロ!」
アムロ「リュウさん!」
リュウ「後の事は、頼んだぞ!」
アムロ「リュウさん!」
カイ「リュウ!」
ハヤト「リュウさん!」
リュウ「みんな・・・達者でな!」
コアファイターはギャロップへ特攻。ギャロップは爆発、大破となる。
アムロ「このー!」
アムロはなお、向かってくるギャロップへ止めをさす。

場所:上空ホワイトベース
ブライト「リュウ・・・」
アムロ「リュウさん・・・」
146機動戦士ガンダム CROSS DIMENSION 0079:2009/04/05(日) 13:49:18 ID:6qquQ9YG0
○第7話 突撃!黒い三連星
連邦軍はホワイトベースの戦力を高く評価し、戦力の向上を計る為、
コアファイターのオプションとして、コアブースターをホワイトベースに渡した。
セイラ「私がですか?」
マチルダ「そう。貴方にもニュータイプの兆しが見られると判断されたのです。
 その貴方が、このブースターを使う事によって、戦力は一気に上がる。
 それと・・・死にたくないのなら、やるしかないわね。」
セイラ「ニュータイプは、そんなものじゃないわ」
マチルダ「軍とは、こんなものよ。組み立てが終わったようね。」
ブライト「敵が来たぞ!全員、出撃!」

場所:ホワイトベース
フラウ「アムロ、気をつけてね・・・」
ハヤト「ガンタンク、ハヤト出ます!」
カイ「カイ、ガンキャノン、出るぜ!」
アムロ「アムロ、行きまーす!」
セイラ「006、セイラ、出ます!」
ホワイトベースから出撃するガンタンク、ガンキャノン、ガンダム、
 コアブースター

アムロ達は多数のザク、グフを撃破する。
カイ「やれやれ、大方片付いたな」
ハヤト「さあ、戻りましょう」
ブライト「大変だ!ミデアが襲われている!!」
アムロ「ミデア?マチルダさんか!僕が行きます!」

場所:オデッサ付近の森林
3体のドムはミデア輸送機に対し一方的に攻撃を与える。
マチルダ「こ、こんな所で、ま、まだ・・・死ぬ訳には・・・」
アムロの目の前で爆発するミデア。
アムロ「マチルダさーん!・・・よくも!!」
ガイア「何だあ、こいつは?」
マッシュ「こいつが、ガンダムか?」
オルテガ「あれをやろうぜ!」
ガイア「へへ!あれか?」
オルテガ「こいつをやれば、また、勲章が頂けるぜ!」
三位一体のジェットストリームアタックを仕掛ける黒い三連星。
だが、アムロはこれを撃破する。
オルテガ「くそ!!」
ガイア「ガ、ガンダム・・・」
マッシュ「なんてこった・・・俺達がやられるなんて!」
全てのドムを撃破したアムロ。だが、そこにはマチルダはもう居ない。
アムロ「マチルダさーん!」

上空を飛ぶコアブースター
セイラ「マチルダさん・・・」
147機動戦士ガンダム CROSS DIMENSION 0079:2009/04/05(日) 13:54:19 ID:6qquQ9YG0
○第8話 復活のシャア
幾多の困難を乗り越え、ジャブローに到着したホワイトベースは、
正式に連邦軍第13独立小隊となり、クルー達も正式に軍人となった。
束の間の休息を取っていたクルーの前にあの男が現れた・・・赤い彗星と呼ばれた男。
ブライト「ジャブローに敵が侵入してきたぞ」

場所:ジャブロー地下
モビルスーツを降り1人ジャブロー地下でたたずむシャアにセイラが近づく。
セイラ「シャア!」
シャア「!?・・・ア、アルティシアか?」
セイラ「ど、どうして、私の名前を・・・まさか・・・」
シャア「アルティシア・・・」
セイラ「やはり、キャスバル兄さん!どうして・・・」
シャア「軍にいるとはな・・・」
セイラ「・・・」
シャア「アルティシア、軍はやめろ。お前は戦いに向かん。いいな!」
走り去るシャア。
セイラ「兄さん!」
セイラはショックを抑えきれず座り込んでしまう。

場所:ホワイトベース
フラウ「1機、動きが速いモビルスーツがいるわ。気をつけて!」
アムロ「アムロ、行きまーす!」
ホワイトベースから出撃するガンダム

場所:ジャブロー地下
ビームスプレーガンを打つジム。だが、赤いズゴックには当たらない。
ジムは格闘を仕掛けられ破壊される。
アムロ「あの赤いモビルスーツ。ザクじゃないけど・・
 赤いモビルスーツ!?シャア!!」
シャア「・・・!?白いモビルスーツか!
 どれほどになったか、見せて貰おうか!」
場所を移動するシャア ※ゲームの都合により一旦撤退
アムロは多数のアッガイ、ズゴックを撃破する。
アムロはシャア専用ズゴックと遭遇し交戦する。
アムロ「シャア!!」
シャア「チイ!私にプレッシャーをかけるとは!やるようになった!白い奴!」
アムロ「クッ!」
立ち去るシャア
アムロ「に、逃げたか・・・あのモビルスーツ、確かにシャアだ。」

連邦本部はホワイトベースの、戦闘能力の高さを評価し、ジオン軍の目を
引き付ける為に、囮として、宇宙要塞ソロモン攻略を命じた。
こうして、ホワイトベースは、スレッガーを仲間に加え、再び宇宙へ、飛び立った。
スレッガー「今度、世話になるスレッガーだ。ヨロシクな!」
セイラ「兄さん・・・」
そして、それを追う男、シャア・アズナブル・・・
148機動戦士ガンダム CROSS DIMENSION 0079:2009/04/05(日) 13:55:06 ID:6qquQ9YG0
○第9話 強行突破作戦
再び宇宙に出たホワイトベースは、ソロモンを目指した。
そして、連邦本部の狙い通り、ホワイトベースにジオン軍がアリのように
群がってきた。
ブライト「全員、出撃!!」
カイ「まったく、休むヒマもないよ。」

場所:ホワイトベース
フラウ「アムロ、気をつけてね・・・」
ハヤト「107、ハヤト、出ます!」
カイ「カイ、ガンキャノン106、出るぜ!」
アムロ「アムロ、行きまーす!」
セイラ「006、セイラ、出ます!」
スレッガー「スレッガー、出るぜ。」
ホワイトベースから出撃する2機のガンキャノン、ガンダム、
 2機のコアブースター

アムロ達は多数のザク、リックドムを撃破する。
アムロ「1機、見つけた!ボクがやりますから、皆は戻ってください。」
カイ「大丈夫か?」
アムロ「任せてください。」
カイ「じゃあ、頼んだぜ!」
宇宙空間を進むアムロ。
そこにデミトリーが乗っているモビルアーマーザクレロが現れる。
デミトリー「へへへ・・・このザクレロの威力、見せてくれるわ!!」
巨大な鎌で切りかかるザクレロ。アムロはこれを撃破する。
デミトリー「チッ!ざまあねえぜ!」
爆破するザクレロ。
アムロ「宇宙か・・・」
宇宙を飛ぶコアブースター
セイラ「宇宙・・・兄さん、キャスバル兄さん。」
スレッガー「まあ、こんなもんだ。」
149ゲーム好き名無しさん:2009/04/05(日) 14:10:50 ID:FUQeQyfAO
>>139
最後の奴だけなんか異様だなw
150機動戦士ガンダム CROSS DIMENSION 0079:2009/04/05(日) 17:17:13 ID:6qquQ9YG0
○第10話 コンスコン強襲
ホワイトベースは、補給と修理を兼ねて中立サイド、サイド6に入った。
だが、そのホワイトベースを狙う、コンスコン隊が執拗に迫ってきた。
シャアにライバル意識を持つコンスコンは、シャアの、無能ぶりを見せつける為、
ホワイトベースを狙っていたのだ。
コンスコン「リックドム、全機出撃!!シャアが見ているぞ!必ず落とせ!!」

場所:ホワイトベース
フラウ「アムロ、気をつけてね・・・」
ハヤト「107、ハヤト、出ます!」
カイ「カイ、ガンキャノン106、出るぜ!」
アムロ「アムロ、行きまーす!」
セイラ「006、セイラ、出ます!」
スレッガー「スレッガー、出るぜ。」
ホワイトベースから出撃する2機のガンキャノン、ガンダム、
 2機のコアブースター

アムロ達は多数のリックドムを撃破する。

場所:宇宙を漂う戦艦ザンジバル
シャア「コンスコン隊が全滅か・・・」
シャアへ近づく女性。
ララア「大佐・・・」
シャア「ララアか・・・」
ララア「ねっ、大佐、私の予想通り、あの白いモビルスーツが勝ったでしょ。」
シャア「フッ・・・ララアは賢いな。それにしても、ガンダムのパイロットは、
 ニュータイプかもしれん・・・」
ララア「誰であろうと、大佐を傷つける人は許しません。大佐は私が守ります。」
151機動戦士ガンダム CROSS DIMENSION 0079:2009/04/05(日) 17:18:41 ID:6qquQ9YG0
○第11話 ソロモン攻略戦
宇宙空間で戦う複数のジムとザク。
その後方で一体の巨大モビルアーマーがエネルギーを充填し巨大なビーム砲を放つ。
複数のジムとザクはそのビーム砲により一瞬にして爆破する。
ソロモンに到着したホワイトベースの前に巨大モビルアーマービグザムが現れた。
ビグザムの攻撃は、圧倒的で特に大型メガ粒子砲の威力を前にソロモンに近づけない状態にあった。
ドズル「ハッハッハ!!圧倒的ではないか!このビグザムの前に敵は無し!」

場所:ホワイトベース
フラウ「メガ粒子砲には気をつけて!」
ハヤト「107、ハヤト、出ます!」
カイ「カイ、ガンキャノン106、出るぜ!」
アムロ「アムロ、行きまーす!」
セイラ「006、セイラ、出ます!」
スレッガー「スレッガー、出るぜ。」
ホワイトベースから出撃する2機のガンキャノン、ガンダム、2機のコアブースター

アムロ達の前を横切るスレッガー。
スレッガー「皆!メガ粒子砲には気をつけろ!当たったら、
その場でオダブツだぜ!」
カイ「お〜、コワ!」

アムロ達は多数のザク、リックドムを撃破する。
戦場を突き進むアムロ。
ブライト「カイ、ハヤト!ホワイトベースの援護に来てくれ!」
カイ「こ、ここまで来て、戻れってか!?」
ハヤト「そ、そんな!」
2体のガンキャノンは戦場を立ち去る。

アムロの前には巨大モビルアーマービグザムが立ちはだかる。
アムロはビグザムを相手にビームサーベルで交戦するが、致命傷には至らない。
そこへスレッガーのコアブースターが横切る。
スレッガー「後は頼んだぜ!ガンダムちゃん!」
アムロ「スレッガー中尉か!?」
スレッガー「まあ、戦争って、こんなもんなのよね〜」
スレッガーはビグザムのメガ粒子砲砲台へコアブースターで特攻。
コアブースターの爆発によりビグザムの砲台は破壊。
ドズル「何!!クッ!メガ粒子砲が・・・」
アムロ「スレッガー中尉!!」
アムロ「このお!!」
ビグザムをビームサーベルで切り刻むガンダム。
ドズル「やらせはせん!!ジオンの栄光!この、俺のプライド!やらせはせん!」
爆発するビグザム。

場所:ホワイトベース
アムロ「スレッガー中尉・・・」
ビグザムを倒し、ソロモンの攻略に成功したホワイトベースは最終目的ア・バオア・クーへ向かった。
152機動戦士ガンダム CROSS DIMENSION 0079:2009/04/05(日) 17:20:35 ID:6qquQ9YG0
○第12話 光る宇宙
場所:宇宙空間
ホワイトベースの前に、ついにシャアとララアが現れた。
ニュータイプである、ララアとアムロ・・・悲しきめぐり合わせ・・・
ララア「アムロ・・・」
シャア「ガンダムのパイロットは、アムロというのか。」

場所:ホワイトベース
アムロ「・・・感じる・・・」
フラウ「どうしたの、アムロ?」
アムロ「・・・ララア・・・」
フラウ「アムロ・・・」
ハヤト「107、ハヤト、出ます!」
カイ「カイ、ガンキャノン106、出るぜ!」
アムロ「アムロ、行きまーす!」
セイラ「006、セイラ、出ます!」
ホワイトベースから出撃する2機のガンキャノン、ガンダム、コアブースター

アムロ達は多数のザク、リックドム、ゲルググを撃破する。
戦場を進むアムロの前にシャア専用ゲルググが戦いを挑んでくる。
交戦するアムロとシャア。
シャア「チイ!」
一時、ガンダムの猛攻から逃げるシャア。
アムロ「ララア・・・」
アムロは導かれるようにララアの元へ進む。
その時セイラの乗るコアブースターがガンダムの後方を横切る。
セイラ「アムロ!行っては駄目!」

#続く
153機動戦士ガンダム CROSS DIMENSION 0079:2009/04/05(日) 17:22:23 ID:6qquQ9YG0
#続き

アムロの前にララアが乗っているモビルアーマーエルメスが目に映る。
エルメスを守るように多数のビットがガンダムを攻撃する。
ビットを打ち落とすアムロ。
ララア「シャアを傷つける、いけない人!」
アムロ「ララア!」
ララア「なぜ、貴方はこうも戦えるの?貴方には守るべき人も、
 守るべきものも無いというのに・・・」
アムロ「それが無くては、戦ってはいけないのか!?ララアはどうなんだ?」
ララア「私は救ってくれた人の為に戦っているわ!それは人が生きる真理よ!」
アムロ「じゃあ、この僕達の出会いは何なんだ?」
ララア「これが運命なんて酷すぎる・・・でも、そうなの?
 アムロの言う通りなら・・・」
アムロ「でも、認めなくてはいけないんだ・・・」
ガンダムとエルメスは互いに近づく。
そこへシャアのゲルググが登場。二人の間へ割り込む。
シャア「ララア!奴との戯言はやめろ!!」
アムロ「シャア!!お前が、ララアを巻き込んだ!」
シャア「チイ!」
立ち去るエルメス、襲い掛かるゲルググ。
ガンダムのビームサーベルはゲルググの右腕を切り離す。
アムロ「シャア!覚悟!!」
シャア「チイ!」
そこへ猛スピードでエルメスが割り込む。
ララア「大佐!」
ガンダムのビームサーベルはエルメスを切り刻んでしまう。
アムロ「ララア!」
エルメスから爆破の光が漏れ始める。
ララア「ああ、アムロ。時間が見える・・・」
アムロ「ララア!」
ララア「キャー!!」
辺りは光に覆われる。光が収まったそこにはガンダムの姿以外存在しない。
アムロ「ララア・・・取り返しの・・・取り返しのつかない事を
 やってしまった・・・」

場所:宇宙 シャアのゲルググの姿が映る。
シャア「ララア・・・」

場所:コロニーレーザー
(ジオン軍は連邦艦隊に)コロニーレーザーを打ち放つ。
154機動戦士ガンダム CROSS DIMENSION 0079:2009/04/05(日) 17:24:44 ID:6qquQ9YG0
○第13話 宇宙要塞ア・バオア・クー
ついにホワイトベースは、最終目的地ア・バオア・クーに到着した。
今、ここに、最後の決戦が始まるのだった・・・
ブライト「いよいよ、最後の決戦だ。」
カイ「こんな所で死にたくないぜ!ねっ、セイラさん?」
セイラ「そうね・・・」
アムロ「大丈夫ですよ。僕には分かります。皆無事に終わりますよ。」
カイ「よっ!ニュータイプ!」
ブライト「アムロが言うなら、間違いないな。」

場所:ホワイトベース
フラウ「アムロ、気をつけてね・・・」
アムロ「フラウ、どんな事があっても諦めちゃいけないよ。
 こんな事で死んじゃつまらないからね。」
フラウ「ありがとう、アムロ。諦めないわ。絶対に。」
ハヤト「107、ハヤト、出ます!」
カイ「カイ、ガンキャノン106、出るぜ!」
アムロ「アムロ、行きまーす!」
セイラ「006、セイラ、出ます!」
ホワイトベースから出撃する2機のガンキャノン、ガンダム、コアブースター

場所:宇宙空間
カイ「アムロ、さっき言った事本当かよ?」
アムロ「ウソですよ。ニュータイプだからって分かる訳ありませんよ。」
カイ「だよな。ケケ!」
ハヤト「敵が来ましたよ。」

#続く
155機動戦士ガンダム CROSS DIMENSION 0079:2009/04/05(日) 17:26:43 ID:6qquQ9YG0
#続き

アムロ達は多数のザク、リックドム、ゲルググを撃破する。
カイ「アムロ!俺とハヤトはホワイトベースの援護に行く!」
アムロ「わかりました!」
ハヤト「アムロ、死ぬなよ・・・」
アムロ「ハヤトもな。」
カイ「じゃあ、後でな。」
アムロ「ああ。」
戦場を進むアムロの前に一体の大きなモビルスーツが現れる。
シャア「ガンダム!」
アムロ「シャアか!?」
シャア「ララア、私に力を貸してくれ!」
アムロ「シャア!」
シャアが乗るジオングの2本の腕が分離しガンダムを攻撃する。
アムロはこの2本の腕を打ち落とす。
死闘を繰り広げるアムロとシャア。
アムロはガンダムの左腕を破壊されるがジオングの本体を破壊する。
だが、ジオングのコックピットは頭部にある。
ジオングヘッドのメガ粒子がガンダムの頭部を破壊する。
状況を不利と見るや立ち去るシャア。
シャア「チイ!ガンダムのパイロットはアムロといったな。
 あのニュータイプに勝つ方法は?ララア!教えてくれ!どうしたらいいのだ。」
アムロ「シャアだって分かっているはずだ。本当の倒すべき相手がザビ家だと
 いうことを。それを邪魔するなど・・・」
156機動戦士ガンダム CROSS DIMENSION 0079:2009/04/05(日) 17:29:36 ID:6qquQ9YG0
○第14話 脱出
場所:ア・バオア・クー基地内部
アムロ「シャア・・・中に逃げたか・・・」
アムロは多数のザク、リックドム、ゲルググを撃破する。
アムロ「シャア、いるな!」
アムロはガンダムを自動操縦に切り替えコックピットを降りる。
進むガンダム。上空にはジオングヘッドが見える。
ジオングヘッドへビームライフルを打つガンダム。
放たれたビームはジオングヘッドをかすめる。
シャア「チイ!」
ジオングヘッドは最後の力を振り絞りメガ粒子砲をガンダムへ放つ。
大破するガンダム。両腕、片足を失ったガンダムはその場に倒れこむ。
間一髪、脱出するシャア。ジオングヘッドは爆発する。

場所:宇宙を飛ぶコアブースター
セイラ「アムロ!キャスバル兄さん!」

場所:ア・バオア・クー基地内部の部屋の一角
パイロットスーツで剣戟を繰り広げるアムロとシャア。
アムロ「本当の敵はザビ家じゃないのか!」
シャア「今となっては、違うな!」
アムロ「今、ララアが言った。ニュータイプは殺し合う道具ではないって。」
シャア「戦場では強力な兵器になる!」
アムロ「貴様だって、ニュータイプだろうに」
シャア「君の存在は、危険なのだ!」
組み合う二人へ近づくセイラ
セイラ「やめて!アムロ!兄さん!」
離れる二人
シャア「アルティシア!」
セイラ「アムロに恨みがある訳でもないでしょう!」
シャア「ララアを殺された!」
アムロ「貴様が、ララアを巻き込んだ!」
セイラ「やめて!」
シャア「ザビ家の事など、もう、ついでの事なのだ。
 アムロ君が、私の言う事が分かるなら・・・私の同志になれ。ララアも喜ぶ。」
アムロ「貴様、正気か!」
部屋の片隅で爆破が起きる。爆風に飛ばされる3人。
アムロ「うわ!」
シャア「クッ!」
セイラ「キャー!」
アムロは部屋の外へ飛ばされる。体制を整えるシャアとセイラ。
シャア「アルティシアは脱出しろ。」
セイラ「兄さんは?」
シャア「ザビ家の人間は、やはり許せぬと分かった。そのケリをつける。
 良い女になるのだな。」
セイラ「兄さん・・・」
立ち去れるシャア。
#続く
157機動戦士ガンダム CROSS DIMENSION 0079:2009/04/05(日) 17:31:59 ID:6qquQ9YG0
#続き
場所:ジオン軍基地の一角
キシリアの乗る戦艦ザンジバルのコックピット前にバズーカを構えるシャア。
シャア「ガルマ、私の手向けだ。姉上と仲良く、暮らすが良い・・・」
キシリア「シャアか!?」
バズーカを打ち放つシャア。一面は光に包まれる。

場所:宇宙 脱出艇ランチ
ホワイトベースのクルー達はア・バオア・クー内で大破した
ホワイトベースを乗り捨て、脱出艇ランチで宇宙へと脱出していた。
フラウ「アムロは!?アムロはどこ?」
ブライト「ジオンの忘れ形見の、セイラの方が、我々よりニュータイプに
 近いはずだ。探してくれ!」
セイラ「アムロ!」
フラウ「アムロ!」

場所:宇宙 爆発を繰り返すア・バオア・クー
そこから壊れかけた一体のコアファイターが脱出してくる。

場所:宇宙
推進力を失ったコアファイターから降りて
パイロットスーツのバーニアで皆の待つランチへ進むアムロ
アムロ「ごめんよ、ララア・・・僕には、僕には、まだ帰れる所があるんだ・・・
 こんな嬉しい事は無い・・・ララアには、いつでも合いに行けるから・・・」
アムロは仲間達が待つランチに到着する。
フラウ「アムロ!」
ブライト「アムロ!」
セイラ「アムロ!」

○第一部 エンディング
宇宙世紀0080
この戦いの後、ジオン公国と連邦政府との間に終戦協定が結ばれ、
戦争は終わった。

※スタッフロールは流れない。すぐに第二部へ移る

#15話以降は連投制限に引っかかるのでまた今度
158Command & Conquer: Red Alert 3:2009/04/05(日) 20:23:42 ID:BHPi+8eZ0
ソ連軍キャンペーン:

第一章-レニングラード

帝国軍の侵攻に対し、チェルデンコ「首相」は司令官(プレイヤー)を召集、帝国軍撃退を命じる。
ソ連軍は現在大部分が連合軍との戦いのためにヨーロッパへ配置され、防衛を行うのに十分な戦力がないのだ。
チェルデンコは司令官に包囲されたレニングラードの支援を命ずるが、クルコフ将軍はその作戦を無駄だと一蹴する。
しかし人民の希望を失わせるわけにはいかないとチェルデンコは作戦の実行を命ずる。

司令官に与えられた兵士はたった一人、伝説的なスナイパー、ナターシャである。
ナターシャと司令官はレニングラードの要塞にて抗戦を続ける友軍を救助、ケンジ・テンザイ率いる帝国軍の撃退に成功する。

第二章-クラスナ45
レニングラード救出作戦は成功に終わった。だが帝国の侵攻は止まらない。
クルコフ将軍はレニングラードの抵抗をヨーロッパから部隊を引き揚げるまでの時間稼ぎだと言い放ち、
司令官を城壁に隠れていた臆病者と批判する。そこへ帝国軍が旧式の衛星発射施設クラスナ45を占拠しているとの情報が入る。
クルコフは司令官に対し、クラスナ45の奪還と旧式衛星の発射を命令する。

再びナターシャ、そして少数の機械化部隊とともに囚われた友軍を解放していく司令官。そして命令通り衛星ロケットを発射する。
旧式の衛星を弾道弾代わりに敵の頭上へ落下させ、兵器として活用するのだった。
そこへシンゾー・ナガマ率いる待ち伏せ部隊が出現。ユリコ・オメガを含む強力な部隊だったがナターシャ以下すべての戦力でこれらの撃退に成功する。

第三章-ウラジオストク
これまでの戦闘でソ連領内の帝国軍の大半は撃退された。これを機にソ連軍は反撃を開始しようとしていた。
クルコフはウラジオストク港の奪還を提案、チェルデンコもそれを承認し、司令官にまかせようとする。
しかしクルコフはそれに反発、司令官の能力とチェルデンコの判断に対し否定的な態度をとるのだった。
チェルデンコはクルコフに腹を立てながら、司令官にウラジオストク奪還を命ずる。

ウラジオストクの港は帝国軍の軍政下におかれ、帝国軍の偵察基地、軍港として機能していた。
司令官は友軍のロケット戦艦「ドレッドノート」を解放し、敵基地を破壊、軍政の中心施設だったタツ皇子の宮殿を破壊し、ウラジオストクを奪還するのだった。
159ゲーム好き名無しさん:2009/04/06(月) 01:50:04 ID:cAbq2VEn0
前スレの491、このスレの>>158までをWikiに収録、未解決リストに反映しました。

3ヶ月以上経ったので「ときめきメモリアル3 〜約束のあの場所で〜」
「マナケミア〜学園の錬金術士たち〜」を ●途中 の欄から消しました。

1ヶ月以上経ったので「ロックマン ゼロ3」を ●執筆予告がある物 の欄から消しました。
160ゲーム好き名無しさん:2009/04/06(月) 13:52:09 ID:ulck+dW80
>>159
いつも乙です
161機動戦士ガンダム CROSS DIMENSION 0079:2009/04/06(月) 19:28:02 ID:olCy2nx80
○第二部 オープニング
背景:砂漠 大破したザク
かつて火を使った戦士は、もう動く事も、再び大地を踏む事もない。
忘れてはならない。死にゆく者たちへの祈りを・・・時は、戻る。あの頃に・・・
それは、丁度ガルマ・ザビが戦死してから5日後の0079 10・9。
灼熱の大地ゴビであった。

○第15話 襲撃
場所:連邦軍補給基地
運搬車に横たわるガンダムタイプのモビルスーツの前に立つ二人の男
ボルク「・・・しかし、少佐、ガンキャノン2機ではムリです!
 この前の戦闘で4機のガンキャノンがやられているんです!
 白兵ができないガンキャノンでは・・・」
ノクト「大尉、何度も言わせるな!軍の命令は絶対なのだ!
 貴様達パイロットは、命令だけに従えば良いのだ!」
ボルク「どうしてですか!目の前に新型のモビルスーツがあるというのに!
 こいつを使えば、奴らなど・・・」
ノクト「よく聞け!あのモビルスーツはホワイトベースに乗っている、
 エリートだけが使うものなのだ!貴様らクズはクズらしくクズな
 モビルスーツを使えば良いのだ!」
ボルク「エリート?ニュータイプの事ですか?
 少佐は、そんなものを信じているんですか?」
ノクト「ボルク大尉、いい加減にしろよ!
 貴様、そこらじゅうで上官に逆らって、こんな砂漠に来たんだろうが!」
ボルク「少佐は、私達に死ねとおっしゃるのですか?
 少佐、貴方はジャブローにいたから分からないとは思います。
 現場というのは・・・」
ノクト「大尉、これ以上、私を怒らせるな。貴様の部下も痛い目に合うぞ。」
ボルク「クッ・・・」
ノクト「まったく、クズが!」
立ち去るノクト。

#続く
162機動戦士ガンダム CROSS DIMENSION 0079:2009/04/06(月) 19:29:05 ID:olCy2nx80
#続き

場所:砂漠
双眼鏡の先には連邦の基地が見える
サキ「やはり、連邦の補給基地のようですね。」
レスタ「こんな所にあるとはな・・・これで、メシが食える。」
マーチン「メシより弾だ!このままじゃあ、キツイぜ。」
レイ「大尉、やりましょうぜ!奴らをやって、はやいとこ本隊と合流しましょう!」
ヘンリー「・・・」
レスタ「これで、はぐれ部隊返上だぜ。こんな砂漠で死にたくねえ。
 早く国へ帰りてえぜ!」
砂漠の上に複数のモビルスーツが映る。
レイ「俺もだ。もう、砂漠は嫌だ!」
ヘンリー「行くぞ!弾は節約しろよ。できるだけ、クロスコンバットに持ち込め!」

場所:連邦軍補給基地
運搬車に横たわるガンダムタイプのモビルスーツを見つめるボルク
ボルク「こいつが、使えれば・・・」
ボルクへ走り寄る男
ダバ「大尉!敵です!」
ボルク「やはり来たか!」
ダバ「大尉、こいつは使えないんですか?」
ボルク「少佐は現場の事が分かっていないんだ。」
ダバ「ガンキャノンだけだとキツイですよ。」
ボルク「やるしかねえ・・・俺とダバで行く。出るぞ!」

場所:砂漠 連邦側
砂漠へ出た2体のガンキャノン
ボルク「クロスコンバットには気をつけろ!行くぞ!」

場所:砂漠 ジオン側
4体のザクと1体の新型モビルスーツ[イフリート]が映る
ヘンリー「サキ!レイ!基地へ急げ!」
マーチン「メシより弾だ!ごっそり持ってこいよ!」
飛び立つ5体のモビルスーツ

ボルクとダバはガンキャノンで3体のモビルスーツを退ける。
ヘンリー「クッ!」
撤退するイフリート
マーチン「クソッタレ!」
撤退するザク
レスタ「クソ!」
撤退するザク
ダバ「大尉!基地が!」
ボルク「戻るぞ!」

#続く
163機動戦士ガンダム CROSS DIMENSION 0079:2009/04/06(月) 19:30:43 ID:olCy2nx80
#続き

場所:連邦軍補給基地
潜入した2体のザクは辺りを見回す
サキ「大尉、このまま基地をやりましょう!」
ヘンリー「いかん!ザク2機だけでは危険だ。奇襲だから、上手くいったんだ!
 貰う物貰ったら帰ってこい!」
サキ「しかし!」
ヘンリー「ともかく、戻れ!」
サキ「・・・了解。レイ!そろそろ帰るよ!」
レイ「ああ。こんだけ弾を持ってけば良いだろう。それにしても、
 連邦はマヌケだぜ!コンテナに、ご丁寧に弾だの書いてあるんだからな。
 探す、手間が省けたってもんだ!」
サキ「レイ、コンテナに書いてあるRX78XXって何だろうね?」
レイ「メーカーの名前じゃないの?」
サキ「聞いた事無いな・・・地球のメーカーか?
 それにしても大尉の態度何か変だ・・・」
立ち去る2体のザク

場所:連邦軍基地
運搬車に横たわるガンダムタイプのモビルスーツの前に立つ二人の男
ノクト「大尉!貴様がだらしないから、こんな事になったんだ!」
ボルク「少佐、あいつを、ピクシーを使わせてください!
 ガンキャノンではムリです!」
ノクト「自分のミスをモビルスーツのせいにするな!」
ボルク「・・・」
164機動戦士ガンダム CROSS DIMENSION 0079:2009/04/06(月) 19:32:21 ID:olCy2nx80
○第16話 かませイヌ
場所:砂漠
サキ「大尉、あの基地を乗っ取りましょうよ。今の私達なら出来ますよ!
 さっきだって、上手く行きかけたし、あんな小さな基地にビビる必要なんかないですよ!」
レスタ「そうだな。やりましょうぜ!もう、砂漠は嫌だ!」
サキ「まって!味方?ザクです!あと・・・グフも!」
ヘンリー「俺達と同じはぐれ部隊だな・・・」
レイ「やったぜ!大尉、早いとこ合流しましょうぜ!」
ヘンリー「・・・いや、様子を見る。」
レスタ「どうしてですか!?折角・・・」
ヘンリー「さっきから気になっていたんだが、いくら、小さな基地でもこんな、
 砂漠のど真ん中に連邦の基地がある事自体、おかしい・・・
 サキの話を聞く限りコンテナの数が多すぎる。78XXなんてメーカー
 聞いた事もねえ。しかも全部モビルスーツ用の弾だ・・・」
サキ「新型のモビルスーツですか?」
ヘンリー「まさかとは思うがな・・・」
レスタ「だったら、何でさっき出てこなかったんですか?」
ヘンリー「わからん・・・とにかく、様子を見る。嫌な予感がする・・・」
マーチン「奴ら、かませイヌってとこだな。」

場所:連邦軍補給基地
運搬車に横たわるガンダムタイプのモビルスーツの前に立つ二人の男
ボルク「奴ら、基地に来るな。クソ!どうすりゃいいんだ!」
ボルクに走り寄るダバ
ダバ「大尉!敵です!」
ボルク「位置は?」
ダバ「北東15マイルです!」
ボルク「北東?さっきの奴らじゃないな・・・
 この辺りはジオンに囲まれているのか・・・
 こうなったら、やるしかねえ!ピクシーを使う!
 サナは俺のキャノンを使え。」
サナ「しかし、大尉!」
ボルク「こんな、砂漠で死んでたまるか!・・・これじゃあ、アラモだぜ・・・」
出撃の準備に取り掛かる3人のパイロット
ガンダムピクシーの前にノクト少佐が歩み寄る。
ノクト「大尉!貴様、何をやっとるか!降りろ!今すぐピクシーから降りろ!」
ボルク「装備の確認をしろ!」
ダバ「しかし・・・」
ボルク「装備の確認をしろ!」

場所:砂漠
出撃した3体の連邦モビルスーツ
ボルク「ダバ!サナ!お前達は、距離をとって攻撃しろ!
 武器は・・・ビームダガー?ビームサーベルみたいなものか・・・」

ボルク達は多数のザク、グフを撃破する
ボルク「このピクシーが、量産されれば、戦争なんか、あっという間に終わるぜ・・・」
165機動戦士ガンダム CROSS DIMENSION 0079:2009/04/06(月) 19:34:32 ID:olCy2nx80
○第17話 はぐれ者
場所:連邦補給基地
運搬車に横たわるガンダムピクシーの前に立つ四人の男
ノクト「大尉、貴様あ!」
ダバ「まってください。大尉がピクシーに乗らなければ、今ごろ自分達は・・・」
ノクト「何い!貴様、この私に・・・」
ボルク「少佐、この責任は、自分が取ります!
 ピクシーを輸送するまで使わせてください。」
ノクト「フン!・・・わかった。使わせてやろう。
 だが、その前にクズな私にピクシーを使わせてくださいと言え!
 そして、私のクツを舐めろ!」
サナ「な、何をバカな!」
ボルク「待て!・・・私に・・・」
ノクト「クズな私にだ!」
ボルク「ク、クズな私に・・・」

場所:砂漠
ヘンリー「やはりな・・・」
レスタ「何てこった!」
ヘンリー「ビーム兵器は、見た事が無いやつだな・・・
 ナイフみたいなもんか・・・」
サキ「あんな、モビルスーツがいたなんて・・・」
マーチン「大尉!やるなら、今しかねえぜ!」
レイ「無理だよ・・・」
サキ「どのみち、あの新型がある限り基地には入れないわ。」
レスタ「だな。それより、まだ、味方の部隊が、どこかにいるかもしれない。
 それを探した方が良いよ。」
マーチン「ケッ!味方を探すだと?こんな広い砂漠をか?
 ヘタすりゃ、探したす前にミイラに、なっちまうぜ。
 それと貴様らな、あの動きを見ればパイロットが操縦に慣れていないのが、
 わからねえのか?あのパイロットは確かにイイ腕だ。
 だが、モビルスーツの性能に振り回されている。やるなら、今しかねえ!
 もし、奴が操縦に慣れてみろ!確実にやられるぜ!」
ヘンリー「マーチンの言う通りだ。今の内にケリをつけた方が良さそうだ。
 ヒットアンドアウェイで行くぞ!」

#続く
166機動戦士ガンダム CROSS DIMENSION 0079:2009/04/06(月) 19:37:29 ID:olCy2nx80
#続き

場所:連邦補給基地
運搬車に横たわるガンダムピクシーの前に立つ二人の男
ボルクへ走り寄るダバ
ダバ「敵です!」
ボルク「何!?またか!」
ダバ「ここから、8マイル先です!そこで、止まっています!」
ボルク「クソ!誘ってやがるな・・・ピクシーがあれば、できるか・・・
 よし!行くぞ!」
三人へ歩み寄るノクト
ノクト「大尉、忘れるな!責任は貴様が取るんだからな!」
ダバ「死んじまったら、責任だの、何だの言ってられるかよ・・・」
出撃の準備に走る三人のパイロット達

場所:砂漠
ボルク「ザクを狙え!ザクだ!」

ボルク達はヘンリーのイフリート、
マーチン、レイ、サキ、レスタのザクに遭遇し全て退ける
ヘンリー「むう・・・やるな、あのパイロット!」
マーチン「こいつ、慣れてきやがった!」
レイ「つ、つええ!」
サキ「なんて!モビルスーツなの!」
レスタ「どんどん、強くなっていきやがる!」

ボルク「逃げたか・・・さっきの奴らじゃないな・・・
 それにしてもあの、青い奴、やっかいだぞ。
 ガンキャノンだったらやられていた・・・」
※青い奴=イフリート


#18話以降は、また今度に投下します
167ゲーム好き名無しさん:2009/04/07(火) 13:10:22 ID:A79/g80z0
よろしければリクエストにあるPS エースコンバットを書きますが、いかがでしょうか。
168ゲーム好き名無しさん:2009/04/07(火) 18:01:06 ID:dxmvLZih0
>>2
> ・要望に出ているゲームのストーリーはどんどん書いて下さい。 
> 要望に出ていないゲームでも書きたいと思ったら遠慮せずに書いて頂けると読み手が喜びます。
169機動戦士ガンダム CROSS DIMENSION 0079:2009/04/07(火) 19:04:51 ID:P+5aRx1v0
○第18話 ヒット アンド アウェイ
場所:砂漠
レイ「大尉、俺達じゃ、無理ですよ!味方を探して、合流しましょうよ・・・
 俺、もう、やだよ・・・」
サキ「情けない事言わないで!それでも男なの!」
レスタ「俺もレイの、意見に賛成だ。俺達じゃ、あいつは無理だ・・・」
サキ「レスタまで!」
レイ「こんな、砂漠で死ぬなんて、嫌だ!」
サキ「うるさい!あんたも軍人なら、うろたえるじゃないよ!」
ヘンリー「聞け!いいか、俺達は絶対に勝てる!よく考えてみろ。
 向こうでクロスコンバットができるのは1機だ。5対1だ。
 徹底的にクロスレンジに持ち込め!やるしかないんだ!
 砂漠でミイラになりたくないならな・・・心配するな。
 なーに夜には、あの基地でメシでも食ってるさ。」

場所:連邦補給基地
運搬車に横たわるガンダムピクシーの前に立つ二人の男
サナ「大尉、こいつをホワイトベースに渡すなんて、勿体無いですよ。
 ずっと大尉が使った方が良いですよ。
 それにしても、ピクシーに初めて乗って使いこなすなんて、すごいですよ!」
ボルク「いや、そうじゃない。こいつのMPUがすごいんだ。
 こいつは、戦った全ての戦闘データーを覚えてくれる。
 戦えば戦うほど強くなっていくんだ。
 それと、ビームステルスコートが塗ってあってな。ビームを・・・」
二人に歩み寄るノクト
ノクト「ほう。そいつはすごいねえ。さすがエリートに渡すモビルスーツだ。
 クズな貴様でも、ここまで使える訳だからホワイトベースのエリートが
 使えば、もっとすごいって事だ。はっはっは!」
サナ「・・・こいつ、本当にサイテーな野郎だな・・・」
ノクト「何か言ったか?」
サナ「いえ、別に・・・」
ボルクへ走り寄るダバ
ダバ「大尉!敵です!」
ボルク「も、もう、来たのか!?なんて奴らだ・・・」
出撃の準備に走る三人のパイロット達

#続く
170機動戦士ガンダム CROSS DIMENSION 0079:2009/04/07(火) 19:05:58 ID:P+5aRx1v0
#続き

場所:砂漠
ボルク「青い奴には気をつけろ!狙いはザクだ!」

ボルク達はヘンリーのイフリート、
マーチン、レイ、サキ、レスタのザクに遭遇し善戦する。
ヘンリー「・・・」
マーチン「クソッタレ!」
レイ「つ、つええ!」
サキ「ちくしょう!」
レスタ「どんどん、強くなっていきやがる!」

再びボルク達に遭遇するレスタとレイ。
今度は逃げ延びる事ができず、レスタとレイのザクは爆破する。
レスタ「あわわわ!大尉!助けてください!」
レイ「うわあ!嫌だあ!死にたくない!」
171機動戦士ガンダム CROSS DIMENSION 0079:2009/04/07(火) 19:07:42 ID:P+5aRx1v0
○第19話 クロス レンジ アタック
場所:砂漠
マーチン「クソッタレ!あの新型・・・絶対にブッ殺してやる!」
サキ「それにしても、あの新型・・・もし、あんな奴が量産されたら・・・
 この戦争は・・・」
マーチン「戦争が、どうなろうと、俺は奴をブッ殺せればいいぜ!」
ヘンリー「5時間後に出るぞ。それまで休もう・・・」

場所:連邦補給基地
運搬車に横たわるガンダムピクシーの前に立つ三人の男
三人に歩み寄るノクト
ノクト「大尉、この基地は、放棄する事にした。」
ボルク「放棄?基地を捨てるんですか?」
ノクト「そうだ。6時間後に、この基地から脱出する。
 これ以上、敵の攻撃に耐えられないからな。」
ボルク「待ってください!このピクシーがあれば、奴らなど・・・」
ノクト「・・・そうか、ピクシーがあればいいのか。フーム・・・
 ダバ、サナ!貴様達は私の護衛だ!大尉、貴様は、私がミデアに乗るまで、
 ピクシーだけで、奴らを引き付けておけ!」
サナ「大尉一人じゃ、ムリですよ!」
ボルク「ダバ、サナ!少佐をお守りしろ。少佐、自分一人で奴らをやります。」
ノクト「で、ピクシーは、いつ返して貰えるのかなあ?大尉!」
ボルク「奴らとケリをつけたら追いかけます!ミデアで待っててください。」
ノクト「私はクズを待たねばならんのかあ?」
ボルク「お、お願いします・・・」
ノクト「フン!」
ダバ「こ、この人・・・もう、無茶苦茶だ・・・」

#続く
172機動戦士ガンダム CROSS DIMENSION 0079:2009/04/07(火) 19:08:33 ID:P+5aRx1v0
#続き

場所:砂漠
ヘンリー「サキ、そういえば、お前ランバ・ラル大尉の部隊に志願していたな」
サキ「はい。」
ヘンリー「俺みたいな、出来の悪い隊長について、お前も運が無いな。」
サキ「そんな事ありません。大尉の話は、よく聞いていました。
 ラル大尉と同じ位立派な方だと・・・
 同じ位軍人の中の軍人だという事も・・・
 そして、戦いを求めている事も・・・」
ヘンリー「フッ・・・分かっているんだろ?」
サキ「おかしいと思っていました。
 レイと私を基地に行かせたのも、偵察に行かせたんでしょ?
 だから、戻れと命令した。
 さっきの部隊も、私達と同じ命令で、あの基地を襲った訳ですね。
 さながら、新型破壊争奪戦ですね。
 だから、合流にも反対された。
 戦争の事なんかより、強い奴と戦いたい、そう、誰にも邪魔されずに、
 誰よりも早く、あの新型を倒したい・・・ザビ家の独裁から始まった、
 このくだらない戦争で、はぐれてしまった大尉が、ようやく目標を持つ事が
 できた喜びは死すら、恐れない・・・ただ、後悔なさっている。
 その宝石を取る為に2人の部下を殺してしまった事を。
 横取りされない為に、味方を見捨てた事を・・・」
ヘンリー「さすがだな。確かに、俺は10日前、連邦の新型モビルスーツ破壊の
 命令を受けた。マーチンには話したが、お前達には、黙っていた・・・
 俺には、ガスを使ったり、民間人を殺したりする事はできん。
 俺は軍人だ。殺すのも死ぬのも、正々堂々と戦って決めたかった。
 それも強い奴と・・・新型の話を聞いた時に、
 これで、俺もはぐれモノじゃなくなる。・・・そして、お前達にも、
 良い生活をさせる事ができる。そう、思った。
 サキ、そこまで分かっていたのなら、どうして・・・
 抜けても、俺は、何も言わんぞ。」
サキ「レイもレスタも、仲間ではありました。
 ただ、彼らは死にたくないから戦っていた・・・私は・・・」
マーチン「ごちゃごちゃ言わんと誰が一番強いか、決めれば良いんだ!
 そうだろ、サキ?」

#続く
173機動戦士ガンダム CROSS DIMENSION 0079:2009/04/07(火) 19:09:18 ID:P+5aRx1v0
#続き
場所:連邦補給基地
ボルク「あの、青いモビルスーツ・・・多分、奴が隊長機だろう。
 奴をやれば・・・いや、ザクだ!ザクをやってからだ!」

ボルクはヘンリーのイフリートを避け、
マーチン、サキのザクを撃破する。
マーチン「クソッタレ!大尉!後は頼んだぜ!」
サキ「チイ!」
脱出するサキ
ボルクはヘンリーのイフリートへ戦いを挑む。
互角の戦いを繰り広げる二人。
ヘンリー「むう・・やるな、あのパイロット!」
ヘンリーは状況を不利と判断し作戦を変更する。
ヘンリー「クソ!こうなったら!」
立ち去るイフリート
ボルク「しまった!ミデアが!」
追いかけるピクシー

場所:ミデア輸送機前
2体のガンキャノンが護衛するミデアの前にイフリートが接近する。
ヘンリー「遅い!」
イフリートのショットガンが火を噴く
ダバ「うわあ!大尉!大尉!」
爆発するダバのガンキャノン
その瞬間サナのガンキャノンへ猛スピードで接近するイフリート
サナ「は、はやい!」
サナのガンキャノンを切り刻むイフリート
サナのガンキャノンは爆発する
そこへピクシーが登場
ボルク「ダバ!サナ!・・・貴様!」
ヘンリー「これで、おあいこだ!」
ノクト「離陸準備!」
連邦兵「しかし、ボルク大尉は?」
ノクト「そうだな・・・ボルク大尉は私の命令に従わず、
 ピクシーをもって脱走し、ピクシーと共にジオンにやられた。以上だ。」
連邦兵「は、はい・・・」
ノクト「どうせ、砂漠の真中だ。助かる訳が無い・・・
 ピクシーもボルクも・・・ボルクが悪いんだ・・・
 勝手にピクシーを使うから・・・
 私の言う通りに動かないから、こうなったんだ・・・」
滑走するミデア
ボルク「ミ、ミデアが!少佐!ノクトめ!」
ヘンリー「新型め、見捨てられたか!貴様も、これで俺と同じはぐれモノだ!
 2人きりで、ゆっくり楽しもうぜ!」
ボルク「ノクト!!」
174ゲーム好き名無しさん:2009/04/07(火) 19:09:35 ID:A79/g80z0
それでは簡単にですが、エースコンバットのストーリーを書きます。

--

軍事クーデターを勃発させたテロリスト集団に手を焼いた
軍上層部は、事態収拾のために傭兵部隊を組織し、
その解決の任に当てることを決定した。

 −諸君、君達に集まってもらったのはほかでもない。
 半年前活発に動き始めたテロリスト集団は、軍の一部を
 そそのかし、軍事クーデターを起こした。
 残念ながら彼らの相次ぐ奇襲に我々は惨敗を喫し、
 我々独自ではすでに手の打ちようがない。
 そこで、君達に頼みがある。我々を助けてほしい。
 これ以上彼らの侵略をゆるせば、民間人に莫大な被害が出る。
 もちろん君達は正規の軍属ではないから、それなりの報酬を払う。
 君達を世界最高のエースファイターと見込んでの頼みだ。
 平和な国を取り戻してほしい。

 プレイヤーは数々のミッションを完了させ、
対空砲火で覆われた渓谷を突破した先で敵の巨大空中要塞を撃墜し、
戦いに終止符を打った。

 −諸君、ありがとう
 敵は我々の降伏勧告を受け入れた
 クーデターは失敗に終わった
 君達は世界最高のエースファイターだ
 ありがとう

--
以上です。
ダッシュで始まってる文章は軍の上層部と思われる人(=雇い主)の台詞です。
175機動戦士ガンダム CROSS DIMENSION 0079:2009/04/07(火) 19:13:42 ID:P+5aRx1v0
○第20話 死にゆく者たちへの祈り
場所:連邦補給基地 滑走路
ボルク「クソ!ノクトめ!」
決着をつける為に戦場へ飛び立つイフリートとピクシーは市街地に辿り着く。
ヘンリー「さーて、新型が、どこまでやるのか見せて貰おうか!」
激突するイフリートとピクシー
ボルク「こいつ・・・まだやるのか!どうしてだ!
 どうして、ここまでやるんだ!」
ヘンリー「最高に、楽しいぞ、新型!やっと見つけたんだ!
 こんな所で、終わっちゃあ、勿体無い!」
ヘンリー「死んでいった、俺の部下に、地獄で詫びろ!」
ボルク「チイ!まだまだ!」
ボルク「もう、止めろ!お前の負けだ!」
ヘンリー「こいつだけは、俺の手で・・・俺が、俺達が1番強いのだ!
 ・・・ここで、こいつをやらないと・・・死んでも、はぐれものだ!」
ボルク「クソ!こんな所で死んでたまるか!ノクトを殺すまで!」
ヘンリー「止めだ!」
ヘンリー「クッ!」

◎ピクシーがイフリートに負けた場合
 ボルク「グハ!・・・クソ!こ、こんな所で!ノクトー!あいつだけは・・・」
 爆発するピクシー
 ヘンリー「見事だったぞ、連邦のパイロット。
  俺はお前の事を忘れる事は無いだろう・・・
  これで、ケリがついた・・・サキ、レスタ、レイ、マーチン・・・
  俺達が1番、強かったぞ・・・俺達が・・・」
 
 ○第二部 エンディング
 背景:砂漠 大破したザク
 その後、ヘンリー・ブーン大尉はソロモン防衛戦に参加した。
 が、その後の行方はわかっていない。
 
 ※スタッフロールが流れる。その後タイトル画面へ戻る。

#続く
176機動戦士ガンダム CROSS DIMENSION 0079:2009/04/07(火) 19:14:32 ID:P+5aRx1v0
#続き
◎ピクシーがイフリートに勝った場合
 ヘンリー「クソ!ここまでか!久しぶりに、楽しかったぞ・・
  みんな・・・すまない・・・さ、最後まで、はぐれものか・・・
  俺らしい・・・」
 爆発するイフリート
 ボルク「・・・!?」
 目の前に人が倒れている事に気づくボルク
 コックピットを降り、倒れている人に近づくボルク
 サキ「グッ・・・」
 ボルク「大丈夫か?」
 サキ「れ、連邦!?」
 ボルク「歩けるか?」
 サキ「構わないで!グッ!」
 ボルク「そうはいかない。俺は、さっき、素晴らしい戦士と出会った。
  その戦士の為にも、お前を助ける・・・」
 サキ「どこへ、連れて行くつもりだ?捕虜にする位だったら、
  今、ここで殺して!」
 ボルク「基地だ。心配するな。もう、あそこには、
  誰も居ないし、誰も来ない。その傷が治ったら好きにしろ。」
 サキ「・・・」
 
 ○第二部 エンディング
 背景:サキの肩を支え基地へ歩くボルクとサキ
 
 彼らの戦いは、まだ続く・・・
 TO BE CONTINUED・・・

 ※スタッフロールが流れる。その後タイトル画面へ戻る。
 
#これで「機動戦士ガンダム CROSS DIMENSION 0079」は終了です。
177ゲーム好き名無しさん:2009/04/07(火) 19:20:54 ID:A79/g80z0
メル欄と名前欄を間違えてしまいましたorz
178FF12レヴァナントウィング:2009/04/07(火) 23:22:06 ID:c3cxBTo30
ファイナルファンタジー12 レヴァナント・ウィングのストーリーです。
ファイナルファンタジー12の続編となっているので、FF12に出てくるキャラクターの説明はゲーム内でもほとんどありませんし、こちらでもしません。
大分かいつまんでまとめているので、意味がわからなかったり文章がおかしいかもしれません。
なるべく気をつけますが、ご容赦ください。


序章

FF12のストーリーから数ヵ月後、あの冒険で手に入れた飛空船に乗り、ヴァンとパンネロは宝を求めてある遺跡を訪れていた。
遺跡内のモンスターを蹴散らし、一足先に来ていたバルフレアとフランと合流。さらに内部に進むと、そこには二つの宝石が飾られていた。
バルフレアが言うには、その秘宝は『クレパドスの秘宝』というもので、クレパドスの秘宝は永遠に繋がっているという伝説があるらしい。
ヴァンとバルフレアは、二つあるクレパドスの秘宝をひとつずつに分けることにする。
クレパドスの秘宝を取ると遺跡が崩れ始める。
四人は命からがら脱出に成功するが、ヴァンの飛空船は遺跡の崩壊に巻き込まれ、谷底に落ちてしまい、やっと手に入れた飛空船をヴァンは失ってしまう。
179FF12レヴァナントウィング:2009/04/07(火) 23:25:09 ID:c3cxBTo30
弟一章
バルフレアの飛空船・シュトラール号に乗せてもらい、ヴァンとパンネロはラバナスタに戻って来る。
(バルフレア達はまた冒険に旅立ち、ヴァン達とは別れている)
ヴァンの弟分と妹分であるカイツとフィロは、ヴァン達から遺跡の話を聞き、自分達も冒険に出たいと夢を膨らませる。
しかし、飛空船はなくなってしまったので、カイツとフィロはおろかヴァンも冒険に出ることはできない。
肩を落とす三人。そんな時、ラバナスタに謎の飛空船が現れる。
ラバナスタに不時着したその飛空船は、誰も乗員はいない幽霊船。
幽霊船が現れての夜、ヴァンはフィロとカイツを連れて、幽霊船を盗むことを決行。
幽霊船の付近や内部には、見慣れぬモンスターがいたが、三人はモンスターを倒し、幽霊船の中を進んでいく。
その途中、不思議なタイルを見つける。そのタイルとヴァンの持っていたクレパドスの秘宝が反応し、タイルからモンスターが出現。
そのモンスターはヴァン達を襲って来ることはなく、逆に命令することができ、ヴァン達はそのモンスターを召喚獣と呼び、その召喚獣を駆使してモンスターを倒していく。
幽霊船のさらに内部には、ヴァン達よりも早く盗みに入ってきたバッガモナン一味と出くわし、戦闘になるものの召喚獣を駆使してバッガモナン一味を撃破。
だが、ヴァン達を心配して追ってきたパンネロやトマジに見つかってしまい、連れ戻されそうになる。
その時、クレパドスの秘宝と飛空船が反応し、止まっていた飛空船が動き出す。
ヴァン達を乗せた飛空船は空高く舞い、未知なる大陸へ向かおうとしていた。


続きはまた後日書かせていただきます。ちなみに全部で10章です。
180ゲーム好き名無しさん:2009/04/07(火) 23:32:40 ID:pcA3L9wB0
ガンダム乙です。
そのノクトってキャラに何の不幸もなく安全に脱出してるのはムカツクが。
181Command & Conquer: Red Alert 3:2009/04/08(水) 20:59:36 ID:OBJ8XHHr0
別スレにて規制されてたのでテスト
182Command & Conquer: Red Alert 3:2009/04/08(水) 21:35:45 ID:OBJ8XHHr0
第4章-ジュネーブ
ソヴィエトの領土内から帝国軍が駆逐されだした頃、アメリカ合衆国では新たな大統領が誕生していた。
新大統領アッカーマンはソヴィエトを打倒し、ヨーロッパを助けるために今こそアメリカが一致団結し、立ち上がるときだと国民へ演説を行っていた。
その演説を聞いたチェルデンコとクルコフは激怒し、司令官にヨーロッパにおける連合軍の最大拠点、ジュネーブの攻略を命じた。

これに対し連合軍は、物体を自在に瞬間移動させる装置「クロノスフィア」を使用し、ジュネーブの湖に空母艦隊を出現させソ連軍に抵抗を行った。
ソ連軍もこれに対抗し大型潜水艦を投入、空母艦隊を壊滅させる。
また資本主義経済を支えていたスイス銀行を接収することに成功した。

だが援軍として到着したはずのクルコフ将軍が銀行を自らの部隊を使い再度接収、
司令官に対しても臆病にも隠れていないで敵を攻撃せよと敵基地に対し無謀な攻撃を命じるなど手柄や資産の横領とも取れる行為を行う。

勇猛果敢な総司令官、クルコフ・・・司令官の中でクルコフに対し疑惑の念が芽生え始めるのだった・・・。


第5章-ミコノス島
ソ連軍の攻撃により連合軍はヨーロッパの南北へと分断された。
司令官の活躍チェルデンコは称えるが、クルコフは司令官は臆病にも戦おうとせず、ジュネーブにおける勝利は自分によるものだと主張。
司令官を更迭すべきだと主張した。だがチェルデンコは取り合わず、そのうち彼はどこか遠くへ行くことになるだろうと司令官に伝えるのだった。

チェルデンコは新たな司令を司令官に下した。ミコノス島にある連合軍の研究所の制圧である。
情報によればそこでは連合軍が最新の兵器を開発中であるという。
科学者のゼリンスキー博士はそれは今までにも見たこともない威力で、遠くにいる敵ですら破壊できる兵器なのだという。
博士の示したイメージ図には原子レベルでの連鎖反応が記されていた。
だがチェルデンコが司令官に敵兵器の脅威を伝えていた時、突如戦闘ヘリが首相の執務室を強襲、通信が途絶えてしまう。

ダーシャが状況を把握しようとしているが首相の安否は不明のまま作戦は開始された。
連合軍の技術妨害装置により行動を制限されてしまうものの、戦闘ヘリを効果的に投入し、司令官は敵の研究所を奪取、
奪還を試みる連合軍の増援から研究所を守りきり、連合軍の新兵器の情報をつかむことに成功する。

連合軍の新兵器はゼリンスキー博士が説明したものとは逆で、大爆発ではなく周囲のあらゆる物体を吸い込み、圧縮し破壊するという
前代未聞の「真空炸裂弾頭ミサイル」だった。

‐続く‐
183ゲーム好き名無しさん:2009/04/09(木) 23:16:06 ID:9zfcZnzo0
未解決リクエストにオブリビオンのクエストの流れってあるが、本編はThe Elder Scrolls4って名前で書かれているんだが
他のサブクエスト群も、ということなのだろうか。リクエストされた時、どういう風に言っていたんだ?
184ゲーム好き名無しさん:2009/04/10(金) 00:38:28 ID:sBHWSh0k0
>>183
リクした人の中でオブリビオンとThe Elder Scrolls4が繋がってないだけと思われ
カタカナで「オブリビオン」と検索しても見つからんし・・・・
Wikipediaで見てみると「ザ・エルダー・スクロールズ」となっていて
ググってみてもやっぱり「ザ」が正しいっぽいけど
何故か「し」の項目に入ってて見つけられなかったというのもあるかも。

項目名を「The Elder Scrolls4:オブリビオン」と正式名称にして
The Elder Scrollsシリーズを「さ」の項目に移動
検索用キーワードとしてカタカナ表記を入れておくのもいいかも。
んでオブリビオンのリクは消すという方向でどうよ

もっと詳しく知りたい場合は再リクエストをしてくれっつーことで。
185ゲーム好き名無しさん:2009/04/10(金) 02:02:43 ID:XrjgM8Ma0
>>183
前スレでの依頼ですね。
http://jfk.2ch.net/test/read.cgi/gsaloon/1233788818/196
重複依頼になっている理由は、>>184の人の言うとおりの理由だと思います。
その依頼をうっかりそのまま未解決リストに反映させてしまったのは私です。すいませんでした。
そういうわけで、>>184にあるような編集をしてみました。
もし依頼した人の意図が「もっと詳細を知りたい」といったものであったなら、
再リクエストをお願いします。


前スレの492、このスレの>>184までをWikiに収録、未解決リストに反映しました。
186ゲーム好き名無しさん:2009/04/11(土) 02:51:07 ID:pclF66ZBO
まとめさん書き手さん乙です
187ゲーム好き名無しさん:2009/04/12(日) 12:51:11 ID:VohineE00
四八(仮)を全部お願いします。
188ゲーム好き名無しさん:2009/04/12(日) 23:39:17 ID:GA5g3JpB0
同人ゲームのRuina 廃都の物語をお願いします。
189ゲーム好き名無しさん:2009/04/13(月) 00:36:55 ID:7DhnvXzu0
・リクエストの際は、正確なタイトルとハード名を付記して下さい。
190ゲーム好き名無しさん:2009/04/13(月) 14:05:15 ID:Tuev9T9U0
>>185乙です
NDSのRIZ-ZOARD-リゾード-予約します。
191ゲーム好き名無しさん:2009/04/14(火) 11:17:21 ID:prbU7K300
PSのイバラード〜ラピュタの孵る街〜を予約します。
192ゲーム好き名無しさん:2009/04/14(火) 14:16:48 ID:q7VNVXWW0
>>190-191
まだ前スレが埋まりきってないので、できればそっちでヨロ
http://schiphol.2ch.net/test/read.cgi/gsaloon/1233788818/l50
193ゲーム好き名無しさん:2009/04/14(火) 15:16:53 ID:prbU7K300
>>192
了解です。
194ゲーム好き名無しさん:2009/04/15(水) 01:59:28 ID:/9fU8GW30
>>192
そのアドレスはゲームサロン板のサーバー移動の際に取り残された、
いわば前スレの残骸みたいなものであり、書き込みはもうできません。
サーバー移動後での前スレのアドレスはこれで、
http://jfk.2ch.net/test/read.cgi/gsaloon/1233788818/l50
既に容量オーバーでDAT落ちしています。
195ゲーム好き名無しさん:2009/04/15(水) 02:10:45 ID:/9fU8GW30
>>194までをWikiに収録、未解決リストに反映しました。

1ヶ月以上経ったので「ピカチュウげんきでちゅう」を ●執筆予告がある物 の欄から消しました。
196ゲーム好き名無しさん:2009/04/15(水) 11:54:24 ID:v51bv88GO
携帯アプリで夢魔の天蓋を予約するよ
今日の夕方になると思うけど
リクエストにはないが続編の二作「ネクロノミコン」と「モンストラバルツ」も一応進行中&クリアしてるから、そっちも予約
197イバラード〜ラピュタの孵る街〜:2009/04/15(水) 13:30:47 ID:+ZW6uDuP0
イバラード〜ラピュタの孵る街〜のストーリーです。
少しずつ乗せてく予定ですが…。
会話部分は、本編のものとなるべく違わないようにはしていますが間違っていたらすいません。(汗
用語等、わからないものがあったら言って下さるとありがたいです。
では、いきます。



【OP】

イバラード。
そこはすべてのものが緑に覆われ、魔法使いたちが住むという伝説の国。
市場には奇妙な品々が溢れ、上空には地上を見守るように大小のさまざまな浮島…ラピュタが浮遊している。
この緑の平和な世界に、異変が訪れようとしていた。
それは、新しいラピュタの羽化の前触れなのかもしれない。


とある都会のマンションの一室。
部屋に溢れる多くの鉢植えのひとつを見つめながら、主人公はため息を落とす。
「だめだ…幾ら手入れしても、枯れて行くばっかりだ」
その言葉どおり、部屋の植物はほとんどが枯れ始めていて、元気そうなものはひとつもない。
気分転換にだろうか。彼は、一冊の本を取り出した。茶色い古びた本の表紙には、円錐形の山のような物体と
雲の絵がかかれていて「Laputa」というタイトルが確認できる。本には、カラフルな絵柄の挿絵と共にこの様な一節があった。

『ラピュタの羽化。それは輝く雲や星々の様なものに包まれながら、まるで脱皮するかのようにラピュタがその姿を変える減少のことをいう。
その後に残されたラピュタの抜け殻には、植物の成長を促す不思議な力がある。ここ、イバラードではそう伝えられている』

主人公(以下、主)「ラピュタの抜け殻か…そんなものがあったらなぁ」
ラピュタの抜け殻さえあれば、部屋の植物が元気になるのに…とでも言いたげな主人公。
その視線の先には、挿絵の一枚である黒髪の女性とモグラとカエル頭の人物三人の絵が。


場所は変わって、都会の一角。
灰色のコンクリートばかりの中に、三人の人影があった。黒髪の女性と、モグラ頭、カエル頭の人物という奇妙な組み合わせである。
偶然その姿を、主人公は彼らの後方から見つけることとなる。
主「あれは…!本に出てた、三人じゃないか!まさか…」
驚愕する主人公。そんな彼には気づいた様子も無く、奇妙な三人組の一人であるカエル頭とモグラ頭の人物がうれしそうに声を上げる。
カエル男「あったあったぁ!ここだよ!」
モグラ男「探したぜぃ…」
そんな三人に近寄ろうとしたのか、足を踏み出した主人公は運悪く(?)転がっていた空き缶を蹴飛ばしてしまった。
静かな中に缶の転がる音が響き渡り、それに気づいた女性は車に似た不思議な乗り物(タイヤの無い車、といった感じ)に乗り込むと異次元(?)へと飛び去ってしまう。
それを呆然と見送るしかない主人公。
主「い、今のは…一体……」
先ほど飛び去った乗り物がいた場所(キラキラと妙に輝いていた)を見詰めながら呆然と呟く主人公は、
ふと、妙なものを見つける。長方形をした青紫の宝石の様なものが落ちていたのだ。
主「これは…?」
訝しげに宝石を手にした途端、それは眩く輝いたかと思うと新幹線にも似た空中に浮く不可思議な乗り物『ジーマ』を呼び寄せる。
目の前で開かれた扉に、迷い無く乗り込む主人公。これが、彼のイバラードの旅の始まりだったのである。
198イバラード〜ラピュタの孵る街〜:2009/04/15(水) 13:39:38 ID:+ZW6uDuP0
×減少→○現象…でした。すいません。(汗
では、続きを。

【ジーマの駅へ】

空に浮く輝く線路を辿る『ジーマ』に乗って、主人公は植物で出来た高架駅に辿りつく。
ふと周囲に視線をめぐらせれば、少し離れた場所に別の路線のものだろう高架駅を発見する。
主「へぇ…向かい側も駅になってるのか」
とりあえず自分のいた駅から降りてみると、周囲は背の高い植え込みのようなもので囲まれた通路に出る。
ざっと見た感じ、どうやらこの周囲は迷路のような構造になっているらしい。正面の突き当たりにあるパネルの様なものを調べると、

『こちらのジーマの駅は、車庫行き回送電車がまいります。ご乗車にはなりません。イバラード中央へは、川の対岸の駅をご利用下さい。  駅長』

どうやら、向かい側の駅にたどり着くには河を渡る必要があるらしい。
途中で案内図(マップのこと。現在地は表示されない)を拾った主人公は、ぐるぐると回転しながら移動する柱や空とぶイカなどに遭遇しつつも暫く歩いていると、
ゴゴゴゴゴ…という低い音を聞く。空を見上げると、三台の乗り物(空を飛ぶ車?アイロンみたいな形)が飛んでいるのが見えるが実害はないようなのでそのまま進むことに。
その乗り物が諦めたのかどこかへと飛び去って行くのを目撃したりしながら、案内図を参考に別の道を探していると、一軒屋にたどり着く主人公。
中に入ると、そこにモグラ頭の人物が地面の穴から現れる。
モグラ男(以下、モ)「タカツングのエアシップはどっかいっちまったようだな。まだこの辺りをうろちょろして、何か企んで…あっ、あんた誰だい!?」
どうやら気付かれてしまったらしい。
モ「この国の人間じゃないようだな…ひょっとして、あの街から俺たちの後を…。何てこったい!時空の溝はとっくに閉じちまった!!」
主「時空の、溝…?」
モ「あんたの世界と、ここを繋いでたんだ」
主「…ここは、イバラードなのかい?」
モ「ど、どうしてそれを…」
主「おじいさんのくれた本に、書いてあったんだよ。まさか、本当にあったなんて…」
モ「不思議だなぁ…あんたのおじいさんは、ここから自分の世界に帰れたなんて…」
主「ということは、僕はもう、帰れないってことかい…?」
モ「結論からいえば、そういうことだ」
主「そんなぁ…」
このままでは帰ることが不可能なようだ。落ち込む主人公に、モグラ頭の男が考え込みつつ声をかける。
モ「まてよ…ひょっとしたら、ラピュタの羽化で時空の溝が出来るかもしれないなぁ」
主「ラピュタの、羽化…?羽化って、生まれるってこと?」
モ「おっと!こうしちゃいられない、準備で忙しいんだ」
せっかく帰る手がかりが見つかりそうなのに、急によそよそしくなるモグラ男。
主人公は、慌ててラピュタが何時どこで羽化するのかを問いかけるが、モグラ男は自分はスコッペロといいこの辺りではちょっと有名な魔法使いなのだと名乗り、
イバラードへと来る際に拾ったものと同じ宝石を手渡される。切符であるらしく、これを使って次の駅へといけるらしい。
次の駅の近くにある池のほとりにメーキンソーという人物がいるので、訪ねてみろとの事。それだけ告げると、スコッペロは再び穴の向こうへと立ち去ってしまう。

とりあえずは、駅に向かうために探索を続ける主人公。スコッペロが立ち去った後に残っていた木製のブーメランを手に、道を探して行くことになる。
途中、ミニチュア模型の建物をつかった仕掛けをといたり、空とぶイカが持ち去った月の石を取り返したりしているうちに、川岸に辿りつくが川にはまだ橋はかかっていないようだ。
見れば、川岸に月の記号がかかれた仕掛けがあるので先程の月の石を使用すると、先程道を回転しながら動き回っていた柱が現れて動く橋になってくれた。
渡った先は向かい側の高架駅だった。上にあがるとすでに電車らしき乗り物が待っているので、スコッペロにもらった宝石を使い乗り込んだ主人公は、一路、次の駅へと向かうのだった。

199イバラード〜ラピュタの孵る街〜:2009/04/15(水) 13:43:39 ID:+ZW6uDuP0
【市電の森へ】

電車に似た乗り物『市電』に乗って辿りついた先は、緑深き森の一角。
到着した駅の側には妙な光を明滅させている建物もあるが、調べてみても何も無い所からして今は関係ない場所なのかもしれない。
途中、案内図とバルブ(青いラインが入っている)を拾ったりしながら、森へ分け入って行く主人公。地図を見たところ、
ここは周囲を森に囲まれた地形で山を中心に東西南北に広場が存在し、それぞれの場所には山の中の洞窟を通ることでいくことが出来るようだ。(ちなみに、到着した駅は南側)

まずは北側の広場にコウモリやイノシシの妨害を受けつつ向かうと、正面に『市電』が止まっている駅を発見する。
次の場所に向かうにはこの『市電』に乗るしかないが、先程と違い切符をもっていない主人公。どこかで手に入れるしかないようだ。
貯水槽の仕掛けを先程拾ったバルブで解いて水を流せるようし、水流が原動力になっている稼動橋を作動させた主人公は、
西側の広場で魚の頭のような物体に襲われつつも月の石を手に入れる。今度は東側の広場へと向かうと、そこは大きな石で入り口を塞がれていた。

『この先、ブレガラッドの森』

とある石の仕掛けを先程手に入れた月の石で解除して、先に進むと壊れた『市電』を発見する。
どうやらこれは乗れそうにない代物らしい。(他にも、岩の扉のようなものもあるが調べても何も起こらない)ふと、森の中でキツネのような動物を見つけたので近寄ると、
唐突にすぐ側に転がっていた植物束の様なものがむっくりと身を起こした。よく見れば、植物の服を着た大男のようだ。
話しかけてみるが、相手の言葉は主人公には理解できるものではなかったため会話が通じない。(言葉の逆再生。「見慣れない顔じゃな」「魔法使いではないのじゃな?」…と実は言われていた)
だが、その大男は何故か主人公に『市電』の切符を手渡した。
理由はわからないが、とりあえずお礼をいって北側広場の駅から『市電』に乗り込み、次の駅へと向かうのだった。
200イバラード〜ラピュタの孵る街〜:2009/04/15(水) 13:47:08 ID:+ZW6uDuP0
【森の友達へ】

辿りついた先は、背の高い木の目立つ場所だった。
周囲を見ると、先程の森に比べて何者かの手が入っているように見える。とりあえずは誰か居ないものかと散策を始めた主人公の目の前に現れたのは、
二足歩行の恐竜に似た生き物だった。近づくと、驚いたのか逃げていってしまう。その後を追いかけていってみると明らかに人家のようなものがある広場へと辿りつく。
家の中に入ってそのまま入り口に居座ってしまう恐竜だが、その後方には見覚えのある宝石…『市電』の切符があった。どうやら、
この恐竜から切符をもらえるように頑張らないといけないようだ。
道中手に入れた案内図を頼りに、ミニチュア模型の仕掛けを解いて先に進む主人公。少し歩いていると、先程とはまた違う建物のある広場へと辿りついた。
広場の真ん中では、恐竜がスイカを食べていたが近づくと逃げ出してしまう。近くの小屋にあるパネルによると、

『この森の恐竜は、とても恥ずかしがり屋です。友達になるまではあまり近づかないで下さい。●●をあげる場合は小屋の中からそっと観察してください。
意地悪するとお母さんが怒ります』(●●という所は何と書いてあるのかよく読めなくなっている)

ということらしいので、恐竜に極力ちょっかいを出さないように先に進むことに。小屋の近くには『市電』の駅があって、『メーキンソーの池行き』という看板も発見する。
どうやら次の駅はここのようだ。何とか恐竜と友達になって切符を手に入れなければ。

切符を得る手段を求めて探索を続け歩いている主人公。その目の前に、唐突にぬいぐるみのゾウの様な物が現れる。
ふわふわと浮かんでいて無害そうに見えるが近付くとダメージを受けてしまう。他の道は、しかけを解いていないためか通れない。
しかも、そのゾウが邪魔をしている横道にはスイカがあるがこのままでは取れそうにないので、その横を極力避けながら先へ進むことに。
ゾウがいた道の先の建物で、先程道を塞いでいた仕掛けをとく主人公。建物内にあるパネルに先程遭遇したゾウの絵があるので調べると、

『めげぞうは、イバラードに出現するという最も奇妙なものの一つです。
めげぞうに出会うと、歌い手は歌う気力をなくし魔法使いは呪文を唱える気力をなくしてしまうと言われています。
めげぞうについては諸説があり、何らかの寓意ではないかとも言われますが、依然、その正体は謎のままです。
一説によると、子供達はめげぞうをホウキではいて追い払うことが出来るそうです』

ということなのでホウキを探すことに。ホウキは建物内で解いたしかけによって開いた道にあったので、さっそくめげぞうの所まで戻り実際に使ってみると
追い払うことに成功する主人公。スイカを手に入れ、恐竜達がスイカを食べていた広場にまで戻ることに。代えのスイカを置いて小屋から隠れてみていると、
子供であろう恐竜達がどこからとも無く集まってきて食べ始めた。最初に訪れた家がある広場にいくと、入り口を塞いでいた恐竜はいなくなっているので
切符を手に入れる事が出来た主人公は、恐竜の母親からイバラードの全景地図を手に入れた後、メーキンソーの池に向かって『市電』に乗り込むのだった。
201イバラード〜ラピュタの孵る街〜:2009/04/15(水) 13:49:39 ID:+ZW6uDuP0
【メーキンソーの池へ】

到着した先は、池の畔の駅だった。
水の門を抜けた先には広々とした池が広がり、その中にある小さな島の上に建物が建っているのが見える。
この辺りに、モグラ男スコッペロの友達であるメーキンソーが暮らしているという話だが…?とりあえず、池の中央にある島へ渡れる橋はなさそうなので周囲を調べると、
小さな建物を発見する。仕掛けを解いて建物の中へと入ると、その床は抜けていたらしく地下へと落ちてしまう。

どうやら池の底を通る地下通路への入り口だったらしい。通路のそこここに開いている窓からは、池の中を望むことが出来るようだ。
地上へ戻るための道を探すために、探索を始める主人公。案内図を拾い、水の門や水中回廊を進んでいると出口らしい扉を発見するがその手前でめげぞうが再び現れる。
どこかでホウキを手に入れないといけないようだ。途中、三つの戸棚のある部屋で鍵を手に入れ、仕掛けをといて隠し通路を出現させると先に進む主人公。
途中で見つけた大岩を転がして通路を塞いでいた岩を壊すと、そこにはホウキが。ホウキを使い出口にいためげぞうを追い払うと扉を鍵で開け、
長い階段を上った先は池の真ん中にあるあの島だった。

建物に入ると、早速声をかけられる主人公。声の主は、あの街で見かけたカエル頭の男だった。その隣には、ここに来る様にと切符をくれたスコッペロもいる。
カエル男「やぁ、よく来たね」
スコッペロ(以下、ス)「紹介するよ。こっちは、オレの相棒でメーキンソー」
メーキンソー(以下、メ)「よろしくな」
主「ところで、ラピュタが羽化するとかいってたね」
ス「あぁ、羽化には五つの鉱石が必要なんだよ」
主「五つの、鉱石?」
メ「ラピス・ラズリ、生態系の種、高級シンセスタ、飛行石…それから、低級シンセスタ。俺達、この五つの鉱石を全部集めて羽化の兆しのある場所へ運ぼうとしてたんだ…
 そこに、タカツングの奴らが邪魔しに来たんだ。奴ら、鉱石を奪い取って巨大なめげぞうを出現させてオイラ達魔法使いの力を封じ込めようと企んでるんだ」
どうやら、最初に見かけた時のあの乗り物で運んでいる最中に砲撃までされたらしく、その衝撃で窓から鉱石をメーキンソーは落としてしまったらしい。
しかも、その内の低級シンセスタは衝撃で生まれた時空の溝に落ちてしまったのだという。
メ「四つの鉱石は、イバラード中に飛び散った。残りの一つ、低級シンセスタは時空の溝を通って君の世界に紛れ込んでしまった。
 ラピュタが羽化すれば、同じように時空が歪んで溝が出来る。そうすりゃ、君も元の世界に帰れると思うんだけど…」
ス「なぁ…あんたが、鉱石を探してくれないか。こっちも手が足りなくて困っていた所なんだ」
主「その鉱石が、何処に落ちたのかわかってる?」
ス「二ーニャが知ってるはずだ。すぐ隣の町に、ニーニャの店があるから行ってみなよ」
主「あの時一緒にいた、女の人かい?」
メ「オイラのエアシップを貸してあげるよ。年代物だけど、性能は良いんだ」
ス「すぐエネルギーが無くなっちまうけどな」
主「ありがとう!じゃあ、行ってくるよ」

お使いを頼まれてしまった主人公。ラピュタの羽化を手伝えば、結果的に自分の世界に戻れると聞いてやる気が俄然出てきたようだ。
外へと出ると、貸してもらった空とぶ船『エアシップ』が用意されているので、さっそく乗り込んでニーニャの店がある町へと向かうことになるのだった。

※ちなみに、このメーキンソーの家らしき建物の壁にあるパネルにはタカツングについての記述がある。
『タカツング兵達
彼らは黒い軍用エアシップを配備しており、それには止念砲と呼ばれる特殊な兵器が装備されている。
その砲弾には通常の物理攻撃以外に人間の気力を奪い去る特性があり、本来は暴徒鎮圧などの用途に使用される。
また止念砲は、ごく稀にではあるがシンセスタなどの鉱石と強い反応を引き起こし、時空の溝をうみだす事もある』
上記の内容からしても、鉱石が主人公の世界に紛れ込んだ事故はタカツングの襲撃が原因なのがわかる。
202イバラード〜ラピュタの孵る街〜:2009/04/15(水) 13:52:28 ID:+ZW6uDuP0
とりあえずはここまで。
プレイしながらなので、なかなか進まずすいません…。
203夢魔の天蓋1:2009/04/15(水) 17:41:01 ID:v51bv88GO
今いなさそうだから一気に
時間かけてチマチマやってた上に放置してた期間もあるから曖昧な部分はすまん

登場人物1
(何人かネクロノミコン、モンストラバルツとも被るので夢魔ではわからない情報も入ってます)

■ジン・レイカー(主人公)
無愛想な32歳。
魔術に長けていて、かなり強い。
右手は化物のような形になっていて「宝鍵(ほうけん)」と呼んでジンの魔術の媒体になっている。通常は封印している。
母親と妹を異界の神にいけにえとして差し出し、自らも異形となった父(ジャッジマン・レイカー)を憎んでいる。
右手はこの親父のせいで変わったらしい。
因みに童顔。
■ノーマン教授
お洒落な63歳。
ジャッジマンと同じ師匠の元で学んだ古い友人。
有能な元魔術師だった。
さらに元ミスカトニック大学教授、その名残で今も教授と呼ばれている。
私設の図書館を持ち夢魔ゲーム中は用語解説等をしてくれる。
■ウィンディ・クイン
美人な26歳。
バチカンにあるオカルト組織、奇跡認定委員会のエージェント、しかし本人に魔術の才は無い。ジンに事件解決の依頼をすることにより、夢魔の物語が始まる。

続く
204夢魔の天蓋2:2009/04/15(水) 17:42:27 ID:v51bv88GO
登場人物2

■エイダ(森に現れる少女)
10歳くらいの白人の少女。
度々ジンの前に現れては、謎な発言をしてさっていく。
■アーデン(遺跡に現れる男)
20代くらいの黒人の男。
度々ジンの前に現れては、意味深な発言をして去っていく。
肉親はおばあさんだけらしい。
■ジャッジマン・レイカー
天才的な力と知力の持ち主だったが、魔術に魅せられたせいで異形と化す。
その際に妻と娘をいけにえにしたため、息子から追われているが、すでに理性はないらしい。
今は異界と現世を繋ぐ門を生み出しながらさ迷い続けている。

続き用語解説
205夢魔の天蓋3:2009/04/15(水) 17:44:31 ID:v51bv88GO
用語解説
■凪の星
霊能を持つ人間にしか見えない星
100年に一度降ってくる
■星渡の太祖
降ってきた凪の星をその身に受けた生物がなる存在の総称。大抵は知性理性を無くし強大な化物になる。
■異界の門
太祖が作り出している世界。
その先は通常の方法では出入り出来ない。
取り込まれてしまうと異形と化す。
■魔素
太祖が多く含んでいる、精神に反応する元素。
生物がこれに汚染されると帰依者になる、化物になり言葉すら忘れて凶暴になるが、稀に人間の姿でいられるものも存在する。
■帰依者
異界の門に取り込まれ、魔素を浴びた生物が異形となったもの。
太祖ほどではないが、様々な力を持つ。
■魔器
魔素をうまく利用した、異形を倒すための道具。ジンは銃・剣・槍などを使う。
素材には帰依者の遺体を使用。
■魔術
古代に、人として知性も理性も失わずに太祖となったものが編み出した技術。
回路と呼ばれる方式を使う。
■奇跡認定委員会
バチカンに本部があるオカルト組織。
奇跡(オカルト的現象)の発見・調査・保存が目的。
206夢魔の天蓋4:2009/04/15(水) 17:51:15 ID:v51bv88GO
本編

場所はアメリカ東部
ジンは、長年母と妹を殺した父を憎んでいた。
そんな彼のもとへ奇跡認定委員会のエージェントのウィンディ・クインが調査の依頼にやってくる。
奇跡認定委員会のエージェントは基本的に強い霊能を持っているのだが、ジンの宝鍵を目の前にしても無反応だった。
訳を聞くとウィンディは、自分はエージェントの補佐をしていたが、正式なエージェントは「門」の調査中に行方不明になり臨時で派遣された…と説明。
即座に「異界の門」に関することと確信したジンはさっそくウィンディを伴って現場へ行くことに。
エージェントが消えた現場は廃虚となったビル、以前は人を食うビル、通称マンハントビル…と都市伝説が残るのみだったがホームレスや警察官が消えてから事態が変わる。
アメリカ支部の奇跡認定委員会が調査に乗り出したがそのエージェントも消えた。
概要の説明を終え、ジンも異界の気配を感じ再び帰ってくると、ウィンディは事態の調査と収拾を依頼する。
調査から帰った後の治療からマスコミへの情報操作、武器の支給、闇市場への出入り許可などなど沢山優遇され、装備を整えるとビルへと赴く。
ジンは大量の帰依者の存在を感じるが、門を作る太祖の気配は薄い。
207夢魔の天蓋5:2009/04/15(水) 17:52:30 ID:v51bv88GO
ウィンディがノーマンは一緒ではないのかと問いかける。
だがジンは自分一人だと宣言し、驚く彼女を置いて異界へと降りていった。
沢山の帰依者を切り裂き打ち倒しながら(マップのキャラは二等身なのに血の表現がぐろい)さらに潜っていく。
一番奥の大型帰依者を倒すと、異界を掌握することが出来、何ヶ月かかけて自壊していく魔術をかけて脱出する。(すぐに壊さないのは、そうすると現世にまで影響するため)
ビルの異界を支配していた帰依者は倒したが、門を開いた太祖の姿はなかった。
ウィンディは新たな場所へ連れていく、そこは大きな森だった。
しかしその森はすでに通常の森ではなく、異界から漏れだした魔素に汚染され変質していた。
この森では男ばかりが消えるという。
ジンは強い花の香りを感じるが、ウィンディには分からないようだ。
何か関係あるのだろうかと考えるが、潜入しないことには分からない。
「写真では美しい森だったのに」と残念がるウィンディに、ジンは冷静に「目に見えるものが事実だ」と告げて異界へと入っていく。
続く
208夢魔の天蓋6:2009/04/15(水) 17:54:58 ID:v51bv88GO
ちょっと下げたほうがいいかな





ジンは、異界の途中で白人の少女と出会う、強い花の香りを纏う少女にただならぬ気配を感じる。
少女は「リリィ」が出てくる歌を歌いながら消えた。
(どこで名乗るんだったか覚えていないので少女で通します)
少女は度々ジンの前に現れては「リリィ」の歌を歌い、さらに強力な帰依者を向かわせてくる。
倒していくと、最深部で森の異界の支配者である本性をあらわして異形になった少女と対決。
少女は花の香りで男を取り込んでいたのだった。
少女を倒したが、やはりそこには太祖はいなかった。
次にジンとウィンディ(+教授)が訪れたのは、最近発見された古代遺跡。
大学の調査員が次々と消えたという。
ジンとノーマンが古い文献に出ていた遺跡だと驚愕しながらも、ジンはこの遺跡に太祖の気配を感じていた…その気配は血縁者のもの。
ジャッジマンを倒す決意を新たに、ジンは異界へと侵入する。
異界へ入ってすぐ、黒人の男と出会う。
警戒するジンに男はアーデンと名乗り、自分は調査員だった、理性は失っていないんだと告げるが、ジンは取り合わない。
アーデンの後ろには、ジャッジマンがいると確信するジンは攻撃しようとするがその前に消えた。

続く
209夢魔の天蓋7:2009/04/15(水) 17:57:55 ID:v51bv88GO
この次で終わり




今までの帰依者とは比べ物にならない強力な帰依者たちを倒しアーデンに茶化されながら、深部へ潜っていく。
しかしアーデンはやはり狂っていた。
死んだ仲間を笑い、この奥に行かせまいと立ち塞がる。
強大な力で向かってくるアーデンを倒すと、いよいよ最深部へ。
そこにはもう人の姿すら取れていない太祖がいた。
攻撃しようと構えた時、太祖はジンに話しかける。
「ジンどうしたの、泣いているの?」(本来はローマ字で読みにくい…)
何か違うと感じはじめたジンに太祖はさらに続ける。
「また隣の子にいじめられたの?」
「ジンは優しい子、だけど少し勇気が足りないわ…」
ジンは太祖がジャッジマンではないと愕然とした。
「母さん…?」
ジャッジマンが魔術にとらわれジンの母親と妹をいけにえに捧げたが、当時二人の遺体らしきものは何一つ破片すらみつからなかった。
「今、楽にしてやるよ母さん」
そして宝鍵を解放し太祖と化した母を倒した。
太祖を倒し、異界の門に自壊の魔術をかけて事件はとりあえず解決した。
ウィンディにジンの抱えている事情を話さざる得なく、聞いたウィンディはその事は奇跡認定委員会には報告しないと告げた。


続く
210夢魔の天蓋8:2009/04/15(水) 18:00:54 ID:v51bv88GO
奇跡認定委員会は、ウィンディを通してジンを委員会の顧問としてこれからも協力してほしいと依頼する。
要は強い人材を確保し尚かつ口封じするために。
強い後ろ立てがあれば今後なにかあったときも動きやすいだろう、とジンは顧問になることを決め、物語は一応の終幕。





以上です。
なるべく分かりやすくまとめようとして長くなった。
わかりにくかったらゴメン。
ちなみ夢魔の天蓋だけでは、なんでジンはいけにえにされなかったの?的な話は全くわかりません。
とにかくアプリなんだけど、常に暗い雰囲気です。
続編のネクロノミコンは、一回クリアしたんだがもっかいやってるから少しづつ書く。
211ゲーム好き名無しさん:2009/04/15(水) 21:46:28 ID:J+zdM8nSO
おお夢魔の天蓋乙
ネクロノミコンやモンストラバルツやるなら隻眼の神子でもやるかな
212ゲーム好き名無しさん:2009/04/16(木) 01:57:33 ID:6FJdiqpB0
イバラード書いてくれてありがとう
リクエストしてよかった
続きもお願いします
213ゲーム好き名無しさん:2009/04/16(木) 11:58:05 ID:l1fBvxj+0
以前某スレで配布されていたフリーゲーム「デモノフォビア」をご存知の方いらっしゃいましたらあらすじを教えていただけませんでしょうか。
現在配布停止中、また動画として上げるのも禁止されているため気になっています。宜しくお願いします。
214ゲーム好き名無しさん:2009/04/17(金) 01:57:39 ID:vCqICCZ80
前スレ落ちたみたいだし使用OK?

DS「マジカルバケーション 5つの星がならぶとき」をリクエストします。
215ゲーム好き名無しさん:2009/04/17(金) 10:32:05 ID:LMm68sGl0
携帯のFF4月の帰還のストーリーをリクエストします。
どなたかよろしくお願いします。
216イバラード〜ラピュタの孵る街〜:2009/04/17(金) 10:36:45 ID:U87ZdKf+0
イバラードの続き、投下します。
書きながらなので、ちょっと時間がかかるかも…


【ニーニャの店へ】

今度は、薄暗く深い森の中へと降り立つ主人公。
乗ってきたエネルギー切れのエアシップは、降りた途端に小さく縮んでミニチュア模型程のサイズになったので、持ち運ぶことに。
周囲を見回すと、子供ほどのサイズは軽くあるであろうキノコが目立つ。ここはどこなのか分からないが、メーキンソーの言っていたニーニャの店はこの辺りにあるはずだ。
近くには妙な台座とスイッチそして外灯があるが、スイッチを押しても灯りはぜんぜん付かない。見れば、すぐ側にあった看板に台座にひし形の石をはめないとスイッチを
押しても意味が無いようだ。とりあえず、まずはその石を探してみるとする。

つる草のカーテンを潜り抜けキノコの生える森の深くにまで入って行くと、案内図とこの森について書かれたパネルを発見する。
パネルには、こうあった。

『白の傘は 無害な傘  上に乗れば ジャンプ出来る / 赤い傘は 毒の傘  触るとビリビリ 疲れます / 赤い傘は 明かりに弱い / 森をぬければ 魔女の店』

そういえば、色々な所で胞子を雨のように降らせる赤いキノコと、ばねの様に絶えず跳ねている白いキノコを見かけたが、どうやらそれらに関する記述のようだ。
赤いキノコには触れないよう気をつけながら、白いキノコを使って道を切り開いて行く主人公。
途中、月の石の他に、邪魔をしてくる青いキノコ(コマのように逆さになって回転している)をブーメランで追い払った先でひし形の石を手に入れる。
電源石といって中に電気を蓄えているものらしい。一度、最初に降り立った場所にまで戻り看板に書いてあった通りに台座にはめ込むと、森のあちこちにあった外灯の
スイッチを押すことが出来るようになった。外灯の灯りを使って道を邪魔する赤い毒キノコを消し去った後、月の石を使って仕掛けを解く。
すると、違う部屋にあった白いキノコが何本も飛んできて作ってくれた道を辿ってニーニャの店まで辿りつく事に成功する。

店に入ると、黒髪の女性が主人公を出迎えてくれた。やはり、本にも載っていてあの街で見かけることとなった女性だ。彼女がニーニャさんなのだろうか。
女性「いらっしゃい、何をお求めで?」
主「あの、ニーニャさん…ですよね?」
ニーニャ(以下、ニ)「あら…そういえばあなた、あの街で…どうしてここに?」
主「い、いやぁ…実は、その…」
驚いた様子のニーニャに奥の部屋へと通してもらった上で、今までの経緯を説明する。
主「…という訳で」
ニ「わかったわ。ラピュタを羽化させれば、元の世界に帰れるかもしれないわね」
メーキンソーやスコッペロの言っていた事は間違っていなかったらしい。ほっとする主人公に、ニーニャから問いが投げられる。
二「ところで、森でブレガラッドに逢わなかった?」
主「あ…葉っぱだらけの人に、逢いましたよ」
ニ「それがブレガラッドよ。彼は森の賢者なの。話をすれば、何か役立つ情報をくれるかもしれないわ」
主「でも、何を言ってるのかちっともわからなかったなぁ」
ニ「うふふ…ブレガラッドの言葉は、私たちみたいな魔法使いじゃないと聞き取れないでしょうね。…ねっ、その地図をちょっと貸して?これに、必要な鉱石とラピュタの卵がある場所を記しておくわね」
主「はい」
ニ「あなたの世界から取り戻した低級シンセスタは、ノナ君に預けてあるわ。彼も魔法使いなの。この先の、丘の上の家に住んでいるのよ」
主「じゃあ、僕、そのノナって人の家に行ってみます」
ニ「じゃあ、これあげるわ」
行く気満々の主人公へと、ニーニャが黄色い宝石を手渡した。今まで『市電』の切符として手に入れていたものと同じぐらいの大きさだが、これは一体…?
二「これが、エアシップのエネルギーになるのよ。この先もエネルギーが切れたら、同じものを探せばいいわ」
主「ありがとうございます」
ニ「ノナ君とあなた、気が合いそうだわ。…あたしも鉱石を探しに行くわね」

こうして、ニーニャと分かれた主人公は一路ノナ家のある丘へと向かってエアシップに乗り込むのだった。
217イバラード〜ラピュタの孵る街〜:2009/04/17(金) 12:10:02 ID:U87ZdKf+0
【ノナ家の丘へ】(1/2)

エアシップが降り立ったのは、非常に見晴らしのいい丘の上だった。
丘とはいっても山のようになだらかなものではなく、地上から垂直に屹立した建物の表面を植物が覆っているようにも見える。その側面には所々トンネルが開いていて、『市電』がそこに走っていたりする。
また、丘の上空にはずんぐりとしたロボットの様な物体が旋回するように富んでいたりして、なかなか興味深い場所のようだ。この丘に、ニーニャの言っていたノナという人物がいるはずなので、探すことに。

丘は、上からみると十字を二つ横に重ねたような形(++ ←こんな感じ)をしていて、その先端にはそれぞれ小さな建物が建っているようだ。まずはそれらを調べてみる。まずは四角い煙突のある建物。
入り口にはカギがかかっていて中には入れない。その反対側にある三兄弟の木が生えた家は、カギがかかっていないようだ。中を調べると、壁にはクリスタルのように透き通った鉱石で作られているらしい
ブーメランが飾ってある。その台座には、ブーメランに対しての説明文が記されていた。

『シンセスタブーメラン
 シンセスタを削りだし作ったブーメラン。元の鉱石の性質をいくらか残しており、止念砲を防いだり、止念砲と同じテクノロジーを基盤に作られたタカツングのエアシップに対して攻撃力を備えている。
 ただし、それ以外の対象には大した効果はなく、木製のブーメランほどの威力しかもたない』

少々特殊な効果のあるブーメランらしい。とりあえず、何時か役に立つかもしれないのでもって行くことに。ブーメランを手に入れ探索を続けようとする主人公。その前に、タカツングの船が現れ襲撃してきた。
上部に取り付けられた大砲(これが止念砲)を撃ってくるので、何とか避けながら距離を詰めた。これはさっきのブーメランが効果を発揮するかもしれないということで、3隻の内一隻にブーメランを何度か
ぶつけてやると、唐突にタカツングの船に火花が走り爆発してしまった。残りの二隻は形勢不利だと見えたのか、飛び去って行く。
気を取り直して探索を再開する主人公。まっすぐの道を進もうとすると、その前にまためげぞうが出現する。このままでは通る事が出来ない。ホウキを探さなければ。
横道に入った先の建物で、先程の四角い煙突があった建物の扉に対応する四角い家のカギを手に入れたので、道を戻り扉を開け中を探すとホウキを見つけることが出来た。
めげぞうをホウキで吐き散らし正面の家に入ると、地下への会談を見つける。下って行くと扉があり、中へと入るとそこは誰かの書斎のような場所であった。
218ゲーム好き名無しさん:2009/04/17(金) 12:10:42 ID:U87ZdKf+0
【ノナ家の丘へ】(2/2)


この丘を描いたものらしいキャンバスや広々とした窓が気になるが、その窓辺にふと見覚えのある本を発見する。それは、「Laputa」というタイトルのついた古びた本…主人公がおじいさんに貰ったものと
同じ本だったのである。
主「こ、この本は…おじいさんの本が、どうしてここに?」
本を手に取り驚いたようにまじまじと本を見る主人公の後方で、扉の開く音がして一人の青年が入ってくる。黒いコートと帽子を身に着けた、おかっぱの髪型が印象的な青年だ。その顔立ちは主人公と
どことなく似通っているように見える。
青年「やあ、来てたのかい?」
主「あの…君がノナ君?僕、ニーニャさんに聞いて来たんだけど」
ノナ(以下、ノ)「あぁ…君も、ラピュタの羽化を手伝ってるの?これが、ニーニャから預かった低級シンセスタだよ」
言うと、ノナは赤く透き通った六角形の鉱石をくれる。これがラピュタの羽化に必要な鉱石の一つ、低級シンセスタなのだという。
ノ「ところで…どこかで逢ったような気がするなぁ……あ、そうか。君、僕に似てるんだよ」
主「そうかなぁ…?」
首をかしげる主人公。彼は、思い出したように疑問に思っていたことをノナへと問うた。
主「ねぇ、この本はどうしたの?僕も、これと同じ本を持ってたんだ。どうして同じものが、君の家にもあるんだろう」
考え込むノナは、何か思い当たる節があるのかゆっくりと口を開く。
ノ「……うぅん。こういう言い伝えがあるんだ。このイバラードには、表と裏の関係にあるもう一つ別の世界がある…って。僕にそっくりな君といい、二冊の本といい…もしかしたら、
 言い伝えは本当だったのかもしれない。君の世界っていうのは、どんなトコなの?」
主「こことは大違いさ。ごみごみしてて…」
ノ「そうかぁ…じゃあ、やっぱりただの伝説なのかな。…あっ、その本は羽化の参考になると思うから、君に預けておくよ」

本を預け、ノナは再び出かけてしまったようだ。一人部屋に残された主人公は、ふと先程本が置いてあった辺りに落ちていたカギを発見する。丸い家のカギ、ということで丘の上に戻り丸い木の生えた家へと
行ってみるとカギをつかって扉を開けることが出来た。中には、ニーニャに貰ったものと同じエアシップのエネルギーが。これでようやく出発することが出来そうだ。
建物を出た主人公は、エアシップに乗り込むと他の鉱石を探し出発するのであった。
219イバラード〜ラピュタの孵る街〜:2009/04/17(金) 12:14:23 ID:U87ZdKf+0
×富んで→○飛んで
×会談→○階段
誤字多すぎて正直泣ける… orz
220イバラード〜ラピュタの孵る街〜:2009/04/17(金) 12:24:53 ID:U87ZdKf+0
ちなみに、預かった本の内容は以下の通り。
実はゲーム内に結構関係したりもするので書いときますが。


【ラピュタの羽化とイバラードの鉱石について】

●ラピュタの羽化に必要な鉱石
 必要とされる五つの鉱石についての名前と、色や形などが表にされている。
 ・ラピスラズリ
 ・生態系の種
 ・高級シンセスタ
 ・低級シンセスタ

●配置図
 上空から見て四角い広場の中に、サイコロの5の目のような感じで台座が用意されていて、その上に配置されるらしい図面が描いてある。
 ・北西の台座…シンセスタ(色がよくわからないので、低級か高級か不明)
 ・南西の台座…生態系の種
 ・北東の台座…不明(かすれていて視認不可能)
 ・南東の台座…不明(ページが千切れていて何が描いてあったかわからない)
 ・中央の台座…ラピスラズリ

●翻訳石
 見開きページの左側に翻訳石の絵が描いてあり、右側にその効果や使い方が説明されている。
『この鉱石はその名のとおり、通常、魔法使いにしか解することの出来ない特殊な言語を翻訳する力を秘めている。これを使用した場合、その●●●●(かすれていて数行分が解読不可能)
 思念化し意志の疎通を可能とする。古の種族が使う言語の翻訳に適しているとされている』

●ソルマ石
 見開きページの左側にソルマ石の絵が描いてあり、右側にその効果や使い方が説明されている。
『ソルマとは、人の心の中にあるイメージを空中に投影させ、客観的に他の人にも見えるようにしたもののことをいう。この鉱石は、その特殊な結晶構造により思念を増幅する力を備えており、
 特別な能力を備えていない人にもソルマを作りだすことを可能とする』
221イバラード〜ラピュタの孵る街〜:2009/04/17(金) 12:44:05 ID:U87ZdKf+0
【上昇気流へ】

主人公を乗せたエアシップは、気流に乗って多くの浮島や惑星が浮かぶ地域へと差し掛かった所でタカツングの船に襲われてしまう。
砲撃を避けようとするが避けきれず、コントロールが効かなくなってしまったエアシップは急遽、浮島の一つに不時着する羽目になってしまった。
しかし、どうやら必要な鉱石の一つである飛行石はこの近辺にあるようなので、ついでに探すことになる。この浮島にある建物にはパネルがあって、この地域に関しての説明文があった。

『小惑星が集まるこの空域では特殊な上昇気流が発生しています。下方からの気流に上手く乗れば島から島へ飛びうつることも可能です。
 上昇気流が吹き上げるポイントには誰かが置いたのでしょうか。三角形の鉱石があります。これを目印にして気流に乗って下さい。助走をつけると、さらに遠くへ飛べます』

ここは空の上なので道らしい道は無いが、気流に乗って島を飛び歩く事で移動していけるようだ。今いる浮島も、端の地面に三角の鉱石があるのを見つけたので、さっそく気流に乗って探索を開始する主人公。
飛び歩いていて分かったことは、各島には端の方に気流があれば三角の鉱石が置いてあってそこから飛び出せば別の島まで安全にいける事と、助走が足りなかった場合は落下してしまうということ。
とはいっても、落ちても死んだりする事はなくて一瞬視界が真っ白になったかと思うと最初の浮島に戻ってきてしまうだけなのだが。
案内図を手に、浮島をミニチュア模型のしかけを解いて行く主人公。途中模型を使って、道のない場所に道を作ったり、上下対称の浮島をひっくり返して建物の中にあったホウキを手に入れて進んで行くと、
めげぞうが道を塞ぐように現れる。手に入れておいたホウキで吐き散らし、上昇気流に乗って高い場所にある小惑星までたどり着くと、そこにあった建物の中には飛行石が。
まずはひとつめを無事に手に入れることが出来たわけである。

とはいえ、まだ出発は出来ない。エアシップのエネルギーを見つけないと行けないからだ。
建物の外に動く足場が出現しているので乗り込んでみると、到着した先には探していたエアシップのエネルギーが。
主人公はエアシップに乗り込むと、ニーニャに必要な鉱石の在り処を記してもらっている地図を手に、次の目的へと向けて一路旅立つのであった。
222イバラード〜ラピュタの孵る街〜:2009/04/17(金) 13:21:02 ID:U87ZdKf+0
【夜空屋へ】

エアシップが次に舞い降りたのは、夕暮れ時の空が印象的な市場街だった。
薄暗い空には飛行船が浮かび、道の脇には多くの店舗と露店が並んでいるが、主人公以外の人の姿は見当たらない。この街のどこかに次の鉱石があるらしいのだが…?
エアシップを仕舞い込み、探索へと歩き出す主人公。すぐ側に他の露店とは一風変わった建物があったので調べてみるが、入り口は柵で塞がれてしまっているようだ。その脇には月の記号が刻まれた
パネルもある。どうやら、月の石がないと開かない仕掛けになっているらしい。今は空けれそうもないので、市場街の中心のほうへ向かう。
途中手に入れた案内図によると、市場街は大きい通りが一つと小さい通りが二つの三箇所に分かれているようだ。その内の二つの通りには、外部からいけそうな道が書かれていない。
どこかに抜け道か何かがあるのかもしれない。

暫く歩いて行くと、ある店の前で唐突に目の前にめげぞうが出現する。今まで出会ったものより、かなり大きい様だ。この通りは通れそうもないので、迂回ルートを進んで行くことに。
途中、ミニチュア模型の家と飛行船がある建物を発見する。調べてみると、模型の家の上空に模型の飛行船が舞い降りてきた。それと同時に外から大きな音が響き、慌てて外へと飛び出すと模型と
同じように頭上に巨大な飛行船が舞い降りてくる。下から見上げた飛行船の底には絵が描いてあった。青背景に黄小惑星、赤背景に青小惑星、黄背景に赤小惑星…というそれを覚えて、先に進む主人公。
通りに点在するホウキ屋さんからホウキを手に入れるとめげぞうを今までのように追い払おうとするものの、サイズが大きすぎるからなのか何なのか一度では吐き散らす事は不可能なようだ。
何度かホウキを持ってきては掃く、というのを繰り返してやっとめげぞうを追い払うことに成功する。しかし、その瞬間目の前が真っ黒になってしまった。

ふと、主人公はある光景を思い出す。
自分は部屋の草木に水をやっていて、少しはなれたところに学校の友人が立っている。
女子学生A(以下、女子A)「…彼、何してるの?」
自分のことを聞いているのだろう。訝しげな女子生徒の声が響いた。それに答えるのは、呆れた様な馬鹿にしたような口調の別の女子生徒だ。
女子学生B(以下、女子B)「あぁ…相変わらずよ。お花の手入れですって」
女子A「彼も誘ってあげましょうよ。大勢のほうが楽しいわよ?」
男子学生A(以下、男子A)「たぶん、ダメだと思うよ」
女子B「前も誘ったんだけど、『僕、今日は花に肥料をやりに帰るから』…とか言って。いつもああなの」
女子A「そうなの…?」
男子A「…いいからいいから。ところでさ、例の試合見た?すんごいんだよー、何て選手だったっけなぁ…」
視界が再び暗転する。その中に差し込む眩しい輝きを背に、ニーニャさんの姿が見えた。
ニ「…優しいのね」
主(ニーニャさん…)
ニ「でもね…優しさだけじゃ駄目。もう少し積極的にならないとね…」
主(でも…僕…)
ニ「そうね…ブレガラッドに聞いてみると良いわ。今のあなたに必要なものは何なのか」
主(あの人の言葉は僕には…)
ニ「彼の言葉を聞くには、翻訳石が必要なの」
主(それは…何処に……)
問うが、ニーニャは答えない。そのまま、視界は真っ白になっていく。
主(まって…ニー…ニャさん…)
223イバラード〜ラピュタの孵る街〜:2009/04/17(金) 13:22:06 ID:U87ZdKf+0
【夜空屋へ】(2/2)


気が付けば、主人公は先程めげぞうを追い払った店の前に突っ立っていた。今のは白昼夢か何かだったのだろうか、と訝るがとりあえずは探索を続けることにする。
店の中を調べると、赤、青、黄色の土星の様な形をした小惑星が。ふわふわと飛び回って付いてきてしまったので、もって行くことに。
動く壁が邪魔している通路を何とか通り抜け、奥の建物に入ると真っ暗な通路に出る。足元にだけ点々と落ちている灯りを頼りに歩いて行くと、それは案内図では行ける道の書いていない通りの一つだった。
少し広い通り(どちらかというと広場みたいな所)に出ると、そこには月の石を封じている柱を中心に四つの台座が点在している。台座には赤、青、黄、緑の色がついていたので、先程の飛行船の底にあった
絵を思い出して小惑星を配置すると月の石を手に入れることが出来た。
最初に見かけたあの店へと引き返し、月の石を使って柵を開け店の中へと。そこはまたしても真っ暗闇に包まれた通路でだったが、足元の明かりを辿っていく途中で本に載っていた翻訳石を発見する。
先程ニーニャがブレガラッドと話すために必要だと言っていたこともあるので、一応持って行くことに。そして、暗闇の通路を通り抜けた先は、案内図にもあったもう一つの通りであった。その通りの一角にある
夜空屋の中に、以前手に入れた低級シンセスタとよく似た形の違う色をした鉱石を見つける主人公。これがどうやら高級シンセスタのようだ。

店の中へと入り込み、無事に高級シンセスタを手に入れる主人公。しかし、次の瞬間。
足元が眩い輝きを発したかと思うと、彼はどこか違う場所へと飛ばされてしまうのであった。
224イバラード〜ラピュタの孵る街〜:2009/04/17(金) 13:35:06 ID:U87ZdKf+0
【市電の森】

光が収まったその視界に映り込むのは、先程とはまったく違う場所だった。
さっきまでは確かに市場街に居た筈なのに、今目の前にあるのは緑深い森の一角だ。主人公は森の中にある、光を発する建物の中に立っていた。
周囲を見ると、建物といい森といい何だか見覚えのある場所である。よく見れば、市電の駅まである。どうやら、ここは以前も訪れた『市電の森』のようだ。
そういえばこの森はブレガラッドの森とも繋がっていた。ニーニャに言われていた事もあり、とりあえずはブレガラッドの元まで行くことにする。

森を抜け洞窟を通り過ぎ、ブレガラッドの森まで辿りつく主人公。
そこには相変わらず壊れたままの市電と、多くの動物、そして森の人ブレガラッド本人であろう植物の束が転がっている。
その側には、ラピュタの羽化に必要な鉱石のひとつである生態系の種があったのでそれを拾い上げた後で、ブレガラッドへと声をかける主人公。
しかし、この時点ではまだ会話が通じない。(逆再生させると、「わしの話がわからないんじゃな?」といわれていた)
そこで、先程の市場街で手に入れた翻訳石を使ってみることに。
ブレガラッド(以下、ブ)「やぁ…君か」
主(翻訳石のおかげだ。今度はちゃんと分かるぞ)
ブ「ほほぅ…少しは逞しくなったようじゃな。どうじゃ?イバラードの旅は」
主「めげぞうさえ出てこなければ、すごく面白いけど…」
ブ「そんなに嫌うことはないじゃろう。ホウキで追い払うだけでは、何も変わらんよ」
主「でも、他にどうすれば…?」
ブ「そうじゃなぁ…めげぞうに心を開いてごらん」
主「駄目だよ…そんなことをしたら、僕まで一緒にめげてしまう」
ブ「めげぞうはな。自分の心を映す鏡のようなものなのじゃ。本当の自分、とでも言うべき姿が見えてしまう」
主「あれが…本当の、僕…?」
ブ「さぁ、急ぐのじゃ。ラピュタの羽化が、近づいておる…」
言うと、すぐ側にある壊れていた市電を魔法を使って直してくれるブレガラッド。
これに乗って、ラピュタの羽化の兆しがあるという場所にまで向かえということらしい。
しかし、ここで切符がない事に気づく主人公。ブレガラッドは、思い出したように声をあげる。
「おぉ、そうか…これをお使い」
前と同じく、切符をもらう主人公。急げと急かされつつ市電へと乗り込めば、ラピュタの羽化する場所へと向かい出発するのだった。
225イバラード〜ラピュタの孵る街〜:2009/04/17(金) 15:26:13 ID:U87ZdKf+0
とりあえず、本日はここまで。
そろそろラストです。
226ゲーム好き名無しさん:2009/04/18(土) 00:19:29 ID:5MRAx0640
イバラード乙です
227イバラード〜ラピュタの孵る街〜:2009/04/18(土) 10:30:37 ID:jJ7TUfD30
さて、ラストまで一気にいきまーす。


【ラピュタの羽化】

市電が到着したのは、石造りの建物の様な場所だった。
主人公が市電から降りると、壁の穴は上から降りてきた鉄柵で閉じられてしまう。帰れなくなった…?
とりあえずは先に進むことに。すぐ側にあった台座に、浮遊する二つの物体を見つける。三角錐と卵型のそれは、ラピュタの模型だという。
角ラピュタと丸ラピュタの模型をそれぞれ手にして、探索を続ける主人公。部屋を出ると石造りの洞窟が続いている。その途中には古代の装置らしきものがおいてある部屋もあったが、
スイッチを押しても反応が無い。どうやら月の石を使わないと動き出さないようだ。
洞窟の外へと出て手に入れた案内図によると、先程まで居たところは山脈の内側だったようだ。さらにすぐ側に家があることと、ラピュタの羽化の為のものだろうか。
溝に囲まれた広場らしきものも確認できる。まずは家へと行ってみることに。

建物に入るとそこで月の石を手に入れた主人公は、先程の古い仕掛けを動かしてみた。壁が動き出して裏返り、そこに地図にもあった鉱石の台座のミニチュアが姿を現す。
その近くにある各鉱石の模様が掘り込まれたスイッチを押すと、天井に近い場所にある鏡の様な装置から光が差し込んで、台座のミニチュアの一角を指し示した。
ラピュタの羽化のために必要な鉱石を、どの台座に置けば良いのか教えてくれる仕掛けだったようだ。しかし、古いものであるからか何個かのスイッチは壊れていて、うまく台座を教えてはくれなかった。
また、頭上を見上げるとそこには古代の文字らしきものと一緒にひとつの絵が描かれている。中央にいるのはめげぞうだろうか。そのめげぞうに、二つの手が宝石のようなものを差し出している。
ノナに貰った本に描いてあったソルマ石に似ているようだが…?
なんにしろ、台座の配置が多少は分かったので現時点で持っているものだけでも置いてくることにしようと、広場へと行ってみることに。所が、広場には本来あるべき台座が一つも無いようだ。
ふと周りを見てみると、一枚の絵を発見する。それには、広場に繋がる橋の手前に二つの机の様なものがあり、その上に二種類のラピュタの模型が置いてある様が描かれていた。
絵にある通りにラピュタの模型を置くと、広場の方で地響きが響き渡る。何事かと見に行くと、石の台座が砂地を突き破って四方に出現していたのだ。
ノナに貰った古い本、そして先程の装置で分かった配置へと、鉱石を置いていく主人公。置く度に、広場の北側の地面から出現した光に包まれた丸い玉の様なものが大きくなっていくようだ。
しかし、ここで一つの問題が出てくる。シンセスタの置き場の判断が付かないのだ。本では色がかすれて分からない状態だったし、装置では形は掘り込んで居たが色は不明だったのが原因である。

228イバラード〜ラピュタの孵る街〜:2009/04/18(土) 10:32:07 ID:jJ7TUfD30
【ラピュタの羽化】(2/2)

※ここで、プレイヤーはどの台座に置くのかを選択することになる。
 間違った選択をしてしまうと、何と巨大なめげぞうが出現してゲームオーバーとなってしまうという。(苦笑)

駄目元で置いてみる主人公。すると正しい配置だったのか、再びの地響きと共に中央に最後の一つの台座が現れた。
とはいえ、手元にはもう鉱石はない。どうしたものかといったん戻ろうとした主人公の視界に、空を飛ぶエアシップが飛びこんでくる。見覚えのあるその形は、ニーニャさんのエアシップで間違いない。
先程月の石を手に入れた建物の敷地内に着陸したようなので、ニーニャさん達に会うために向かうことに。建物に入ると、ニーニャ達が既にそろっていた。
ニ「もう来ていたのね…遅くなって、ごめんなさい?」
ス「タカツングの奴らをまくのに、手間取っちまってな」
水晶玉に手をかざすニーニャ。眩い輝きを明滅させる玉から何かを読み取っているのか、厳しい表情だ。
ニ「…危険だわ。ラピュタの卵が、ひどく不安定なの。一刻も早く、羽化させてあげないと…らピスラズリは、この先の古代のエアポートにあるはずよ」
主「わかった。取ってくるよ」
ニ「気をつけてね」
ス「…で、エアシップの調子はどうだい」
主「そうだ…エネルギーも探さなきゃ」
ス「そんな事だろうと思って…ほら、これを使いな」
主「ありがとう。じゃあ、行ってくるよ」
スコッペロからエネルギーを受け取ると、外でエアシップに乗り込み少し離れた場所にある古代のエアポートへと向かう主人公。
しかし、飛び立つエアシップの後をつける影があった。黒い三隻のそれは、今まで何度も襲撃してきたタカツングの船。その船内では、運転を行う二人の部下と将校か何かだろうか。
奥の席に座って主人公の乗るエアシップをにらみつける男の姿が。
部下A「古代のエアポートに向かっています」
将校「…ラピスラズリを手に入れるつもりか!そうはさせんぞ、小僧め!!」
229イバラード〜ラピュタの孵る街〜:2009/04/18(土) 11:23:03 ID:jJ7TUfD30

【巡回飛行士へ】

古代のエアポートは、空高くに浮かぶ島にあるらしい。そこへと向かいエアシップを飛ばす主人公。
しかし、その進路を妨げるように二隻のタカツングの船が現れる。止念砲を撃って攻撃してくるタカツングの奴らから何とか逃げようとするが、
しかし砲撃に打たれエアシップのコントロールが効かなくなってしまう。煙を上げるエアシップは、古代のエアポートの下の大地にある遺跡のような場所へと落下していくしかないのだった。

地面に激しく叩き付けられ、石壁に打つかって止まったエアシップから何とか降り立つ主人公。幸いな事に怪我一つ無いようだ。しかし、その代償にエアシップは大破してしまった。
これではもうエネルギーを手に入れても空を飛ぶことは不可能だろう。古代のエアポートに向かうには、何とか空を飛べる乗り物を手に入れないといけなくなってしまったようだ。
道の先に落ちていた案内図を頼りに道を進んでいくと、白い複葉機を見つけることとなる。トンボにも似た形のそのエアプレーンは随分と年代物なようだがまだ動きそうだ。
これを使えるようにすれば上空の島にも行けるかもしれない。エアプレーンのエネルギーを探すため、探索を始める主人公。
所々に水の流れる石壁の通路を歩き、小さな山の中の洞窟を通り抜けた先には、石と硝子で作られた水槽が立ち並ぶ広場へと出る。
その広場の奥には花火を売っているらしい露店があって、そこでマッチを手に入れることが出来た。
また、その近くには古代の遺跡部分らしき台座があって、そこにエアプレーンのエネルギーである宝石を見つける。これで、やっと出発できそうだ。

所が、引き返そうとするその頭上に黒い影が。再び、タカツングの船が実力行使に打って出たのだ。以前やったのと同じように、シンセスタブーメランを使って船を打ち落とす。
しかし、その衝撃でだろうか。ブーメランは壊れてしまった。まだ敵は一隻残っているのに、もう対抗手段が無くなってしまったのだ。
こうなってはもう見つからないうちに逃げるしかない。急いで引き返す主人公。しかし、もう一隻の船がそれを逃がすわけも無く頭上に迫る。
このままではもしエアプレーンで飛び立てたとしても打ち落とされるのは間違いない。何とかする方法を探して別の道を行く途中、道端の露店でロケット花火を手に入れる。
見れば、すぐ近くに発射用の台座もあるようだ。さっそくセットし、先程手に入れたマッチで火をつける主人公。すると、花火は空へ煙を引いて打ちあがり、近くにそびえていた山の頂上に
乗っていた大岩へと直撃する。衝撃でバランスを崩した大岩は、ちょうどその下方を飛んでいたタカツングの船へと落下した。
ぶつかる衝撃で壊れてしまったのか、煙を上げて近くの広場に墜落していくタカツングの船。何とか追っ手を全て排除できたようだ。

先を急ごうとするが、その耳に人のうめき声が聞こえてきた。先程船が落ちた広場から聞こえてくるようなので行ってみると、船の中から出てきた将校風の男と遭遇することになる。
将校「…見事だ、小僧。貴様の勇気には、感心した。…これをやろう」
何かを差し出してくる将校。見れば、それはノナから貰った本にあるソルマ石のようだ。
将校「何かの役に立つだろう…」
受け取ると、マントをたなびかせ背を向けた将校風の男は言い捨てる。
将校「今日のところは、貴様に免じて引き上げてやる!だがな…負けたわけではないからな!」
どうやら完全には壊れていなかったらしいその船は、扉を閉めるとゆっくりと浮かび上がり飛び去っていった。
本当にこれで終わりなようだ。先程の広場にまで戻ると、エネルギーを補充し乗り込む主人公。エアプレーンは、トンボの様に羽を羽ばたかせ空へと舞い上がった。
無事に頭上の浮島に着陸すると、そこにあった東屋でラピスラズリを手に入れる。

これで、古代のエアポートでの用事は終わった様だ。急いでラピュタの羽化が行われるさっきの場所にまで戻らなければ。
主人公はエアプレーンに乗り込むと、急いでニーニャたちの待つあの場所へ向かうのだった。
230イバラード〜ラピュタの孵る街〜:2009/04/18(土) 11:51:37 ID:jJ7TUfD30
【ラピュタの羽化へ(2)】

台座の広場近くに舞い降りるエアプレーン。そこから降り立った主人公は、ふと眼前に落ちているホウキに気づく。
これは、どこかにめげぞうが出てくるという前触れだろうか。とりあえず一応とっておこうとホウキを手に取ると、何処からとも無く聞こえてくる声がある。それは知った人物の声だった。
「めげぞうは、君の心を映しているのじゃ。…心を開いてごらん」
ここには居ないはずのブレガラッドの声だ。ホウキで追い払うだけではなく心を開いてみろというが、本当にそんなことが出来るのだろうか?

また、聞こえてきたのはブレガラッドの声だけではなかった。
少し甲高いそのかわいらしい声は、あの以前であった二足歩行の恐竜のもののようである。声を頼りに、聞こえてくる方向へと足を運ぶ主人公。
山脈の中にある洞窟を抜けて以前に市電で最初に到着した部屋まで行くと、鉄の柵が開き恐竜が走りこんでくる。どうやら、見送りに来てくれたようだ。
恐竜に礼を言って、台座の広場へと戻る。残り一つの台に、ラピスラズリを置けばラピュタの羽化は始まるはずだ。

ところが、広場へと橋を渡ろうとした主人公の目の前にまたもやめげぞうが出現する。
先程のブレガラッドの言葉に迷う主人公。ホウキで追い払うか、それとも何とかして心を開いてみるか…二者択一がつきつけられる。

※ここで、ホウキを使うか別の方法をとるかで話が変わります。ただし、ED自体には違いは殆どありません。
231イバラード〜ラピュタの孵る街〜:2009/04/18(土) 11:58:32 ID:jJ7TUfD30
【ホウキで追い払った場合:BAD END?】

心を開くなんて無理に決まっている。
主人公はホウキでめげぞうを追い払ってしまった。
以前の夜空屋での時とは違い、一発で消え去ってしまうめげぞう。
邪魔はなくなったので、橋を渡ることにする。

だが、これで終わりではなかった。
橋を途中まで渡った所で、広場に異変が起こったのだ。
四角い広場の四隅に、くるくると回転しながら出現する四匹のめげぞう。
中央の台座にラピスラズリを置かなければいけないのに、このままではあの広場に入った途端物凄いダメージを受けるのは間違いないだろう。
しかし、もうホウキはどこにもないのだ。
主人公は、意を決して広場へと突入するしか道がなくなってしまったのであった。

※広場へと足を踏み入れた途端に、今までの比じゃない速度で気力が減っていきます。
 ゼロになるともちろんゲームオーバーで、大体は置けずにここでNGくらいます。(苦笑)
 ただ、何とか置けた場合、気力が持てば通常と同じEDムービーに進んでいきます。
 ただし、TRUE ENDと違い後日談はありません。
232イバラード〜ラピュタの孵る街〜:2009/04/18(土) 12:23:01 ID:jJ7TUfD30
【心を開いた場合:TRUE END】

ホウキを使って追い払うだけでは駄目だと、ブレガラッドは言っていた。
何とか心を開いてみる方法を、主人公は選ぶ。しかし、どうやって心を開けばいいのだろう?

ふと、以前にここの洞窟内にある部屋でみた絵を思い出した。
天井に描かれたそれには、めげぞうに対して何かの宝石を差し出していた筈だ。その宝石は良く思い出せば、あの将校風の男から貰ったソルマ石に良く似ている。

駄目元で、ソルマ石をめげぞうへと差し出してみる主人公。
すると、主人公とめげぞうの間に光が溢れ、過去の映像が浮かび上がったのだ。それは以前の白昼夢で見た、学友と自分のやりとりの一部…
自分の心にあった、思い出したくない嫌な思い出の光景。
しかしそれを見て主人公は思う。嫌って遠ざけてばかりでは駄目なのだと。めげぞうが自分の心の鏡なら、心を開きそれを受け入れなければいけないのではないか…と。

主人公はホウキを捨てて、めげぞうへと両手を開いた。そのままゆっくりと抱きしめると一人と一匹は溶け合い、光の粒になって霧散する。
そして、一人暗闇の中に立っていた主人公は見たのだ。自分の頭上から差し込んで広がっていく光と、その光に照らし出されるニーニャやノナ、スコッペロやメーキンソーの姿を。

…そして、気が付くと主人公は一人で橋の前に立っていた。
目の前に居たはずのめげぞうはもう居ない。心を開いて、めげぞうを受け入れたからだろうか?
橋を渡って広場にあった最後の台座に、あの古代のエアポートで手に入れたラピスラズリを置く主人公。
地面から浮かび上がっていた光の玉は更に大きさを増し、光が広場に弾け……そこには、小さな浮島の様なものが浮かんでいた。
浮遊していた浮島は、ふわりと舞い上がると広場より更に奥に広がる広大な砂地へと飛んでいってしまう。
その浮島がふっと姿を消した途端、大地を激しく揺らす地響きと共に砂の中から巨大な物体が姿を現した。
砂の中から浮上してくるのは、あの角ラピュタの模型に良く似た円錐型の巨大なラピュタだ。ラピュタは、上空へと浮上していきながら自分の頭上に眩い輝きを放出する。
その膨大な数の輝きの粒は寄り集まり、雲の様な不思議な形状を形作っていく…これは、一体…もしかして?
主「あれが、ラピュタの抜け殻…?」
問いかければ、頷いてみせるスコッペロ。
ス「あぁ、そうさ」
メ「大丈夫、時空の溝も出来てる」
時空の溝の向こうには、自分の世界があるはずだ。
ついに、帰るときが来てしまったようだ。急にしんみりとしたものを感じたのか、名残惜しげにつぶやく主人公。
主「…お別れだね」
ニ「いいえ。また何時か逢えるわよ…」
首をゆっくりと横に振って微笑むニーニャ。
三人に別れを告げて、主人公はエアプレーンへと乗り込んだ。舞い上がるその機体へと手を振るスコッペロ。
ス「じゃあな!元気でな!!」
羽ばたき、空を舞うエアプレーン。
途中、上空に浮かぶラピュタの抜け殻へと降り立てば、主人公はその欠片をもって行くことにする。
そして、再びエアプレーンに乗ると上空に開いた時空の溝を通り抜けて元の世界へと帰っていくのだった。


場面は変わって、主人公の暮らすマンション。
その屋上には、イバラードから乗って帰ってきたエアプレーンが着陸しているのが見える。

ふと、主人公の住む部屋で眩い輝きが一瞬閃いた。
次の瞬間、主人公の部屋を中心にマンションの外壁を物凄い量の植物が覆っていく。
その姿は、まるでイバラードで見た建物に良く似ていた。

主(ラピュタの抜け殻の力は、僕が思っていたより遥かに強かった。僕の植物を救っただけではなく、この世界すべての緑をよみがえらせた…)
233イバラード〜ラピュタの孵る街〜:2009/04/18(土) 12:29:10 ID:jJ7TUfD30
以上です。
これにて、イバラード〜ラピュタの孵る街〜のストーリーは終了です。

この後、ギャラリーとしてイバラード原作者の原画を見れる『ギャラリー』、
そしてイメージソングと動画が見れる『イメージクリップ』(だったかな?)が開放されます。

実際のゲームの雰囲気や世界観を感じてみたい場合は、
イバラードで検索して出てくる公式サイトのWebギャラリーを見ると良いかも。
中には、ゲーム内で使われたものやゲームのステージにもなってた場所のイラストもありますし。

ま、一番良いのはプレイ動画かも知れませんがね。(笑)
でもマイナーゲームだからか、滅多に無いでしょうが。


とりあえず、こんな感じで。
文章まとめが下手なので読み辛い場所もあったかもですが、お付き合いどうもでした!
また出来たら、ドラゴンシーズとかやってみたいけど…時間が無いので難しい、かも?(苦笑)
234ゲーム好き名無しさん:2009/04/18(土) 14:07:43 ID:OTWAL3QTO
乙です!
このゲームはやったことないけど、たぶんこのゲームと同じ世界観の漫画を読んだことあるんで
イメージがわきやすかった。
235Command & Conquer: Red Alert 3:2009/04/18(土) 17:27:52 ID:ipiOitEk0
第6章 アイスランド

チェルデンコは生きていた。
司令官の活躍により、連合軍のヨーロッパ部隊はアイスランドの空軍基地へと撤退していった。
チェルデンコはこれの攻撃を司令官に命じ、自分は内部の裏切り者を探し出すのだった。

連合軍の基地を攻略するに当たり、司令官はダーシャから多額の軍資金を与えられた。
これらは人民が司令官のために集めたものだという。
しかしクルコフが現れ、同志たちの軍備増強に充てるとして軍資金を没収してしまう。
連合軍の航空基地を破壊し終えたころ、チェルデンコから通信が入る。
なんと裏切り者はクルコフ将軍だという。

司令官はクルコフ将軍を命令に従い、殺害する。

「この裏切り者め! 今にお前の番が来るぞ・・・約束してやろう・・・!」
そう言い残し、クルコフは絶命した。
連合軍はヨーロッパから駆逐され、内部の裏切り者も粛清された。
司令官は新たな勝利をソヴィエトに捧げたのだった。

第7章 富士山

司令官はこれまでの功績により将軍に昇進した。
チェルデンコは司令官に、帝国軍を完全に潰すために日本の富士山にある皇帝の宮殿を襲撃し、
ヨシロー皇帝を抹殺するように命じる。

チェルデンコとの通信が終わったとたん、だれかが通信に介入してきた。
ゼリンスキー博士である。
博士は司令官に自分たちがタイムマシンを開発し、時の流れを変えてしまったこと、
そしてその結果、旭日帝国が出現し、チェルデンコが首相になってしまったことを伝える。
「助けてください司令官!私の命は今とても危険な状態にあります!
 国家の英雄たるあなたが真実を知らせれば、民衆はあなたに従うでしょう!頼みます・・・。」

富士山へと向かった司令官を待ち構えていたのは最悪の事態だった。
皇帝暗殺のための空挺部隊は宮殿の厚い防空網に阻まれ、ことごとく撃墜されてしまう。
無事に降下で来たのは徴収兵1人とクマ1匹だけだった。
それでも奇跡的に皇帝のいる中庭へ潜入、皇帝に銃弾を撃ち込み、クマの一撃をたたきこむことに成功する。
だがそれは影武者のロボットだった。
「神を殺すことがそんなにそんなに簡単なことだと思ったのかね?
 君たちはすべてが終わる前に許しを請い、頭を下げることになるだろう。」
こうして徴収兵とクマは捕らわれてしまう。
皇帝を抹殺するため、ソヴィエト軍は宮殿に対し、正面から総攻撃をかける。
そして帝国軍はすべての司令官たちが集まり、これに対し防衛線を行う。
強力な防御施設と帝国軍司令官たちの激しい攻撃を退け、司令官は皇帝の本殿を破壊することに成功する。
だが、その瓦礫の中から特別仕様の大型戦闘ロボット。キング鬼にのった皇帝が現れ、最後の抵抗を試みる。
キング鬼の急襲によって部隊は損害を受けたものの、キング鬼は破壊され、皇帝は死亡する。
指導者を失った帝国は戦意を喪失、ソヴィエトへ吸収されるのだった。
236ゲーム好き名無しさん:2009/04/19(日) 15:18:37 ID:ZrTXBUA70
>213
デモノフォビアの内容は知らんがちょっとググってわかった結果。

・主人公は気付けばどこかに閉じ込められていた。
・そのために脱出を試みるがプレイの仕方で様々な死に方で死ぬ
・果たして無事に生きて帰る事が出来るのか?

…というリョナゲー
237ゲーム好き名無しさん:2009/04/20(月) 18:40:07 ID:PyOepL3y0
>>236
乙だがそれでは当然納得できないので
詳しくお願いします
238ゲーム好き名無しさん:2009/04/20(月) 21:55:32 ID:nNxyKE6jO
前スレでPSPの煉獄弐を予約した者です。
ソフバン規制に巻き込まれてしまいました……今ケータイから書いてます。
というわけで、すみませんが予約を取り消させてください……。
239ゲーム好き名無しさん:2009/04/22(水) 01:21:06 ID:7DBbRqcg0
>>238までをWikiに収録、未解決リストに反映しました。
240ゲーム好き名無しさん:2009/04/22(水) 13:24:20 ID:dlVt0feE0
>>239乙です。
241ステラデウス:2009/04/22(水) 13:26:24 ID:dlVt0feE0
ステラデウス途中までは書いてあったのね……。
まあせっかく書いたんで最初から投下します。まずは解説から。

虚霧の海……触れると死ぬ霧状の気体。ステラデウスの世界はこれに浸食されてて滅亡寸前。
エクウェ教…「どーせ滅亡するんだからジタバタすんな」が教義の宗教。
覇王軍………「どーせ滅亡するからってジタバタしない奴らはぶっ殺す」が掟の武装集団。
主人公………名前変更可。お人好しの理想主義者。
ヴィゼ………主人公の兄貴分。錬金術至上主義者。
グレイ………主人公の同僚♂。甘ちゃんの主人公に文句を言いつつ律儀に付き合う苦労人。
アドニス……主人公の同僚♀。なぜか主人公に好意的。
リーン………ヒロイン。精霊使いの一族で錬金術否定派。
セイオン……覇王軍に滅ぼされた国の王子。恋人ルーメンが絡むと人格が変わる。
ルーメン……エクウェ教の教主♀。覇王軍にとらわれている。
プリエ………ルーメンの付き人♀。エクウェ教徒のはずだが、特に無気力でもない。
ギャラント…風の大精霊ウェントを祭る一族の末裔。基本的に出番に恵まれない。
ディグニス…覇王軍を率いるリーダー。基本的に放任主義。
クロワール…覇王軍ナンバー2♂。放任主義の上司と協調性皆無の同僚に悩まされる苦労人。
エキドナ……覇王軍幹部♀。刀剣マニア。主人公の親の形見をぶん取った因縁あり。
ヴァイパー…覇王軍幹部♂。殺戮大好き。ルーメンにご執心。
242ステラデウス:2009/04/22(水) 13:27:17 ID:dlVt0feE0
虚霧の海と呼ばれる死の霧に浸食され、滅びゆく世界。
末法思想がはびこる中、「方法は分からないけど世界を救いたい」とやたら前向きな主人公。
兄貴分のヴィゼが覇王軍にスカウトされたのに便乗して覇王軍入隊。
ヴィゼに言われるままに精霊狩りをする途中、覇王軍の将軍ヴァイパーの非道に遭遇し、
これと交戦、謎の少女リーンの加勢を得てヴァイパーを撃退する。
その後精霊狩りを継続していると、再登場したリーンが妨害してくるのでこれを排除。
「精霊狩りでは世界は救えない」と主張するリーンを追い払う。
直後、ヴァイパーと再遭遇、交戦中に謎の青年セイオンの横槍が入り、ヴァイパー撤退。
レジスタンスのリーダーだったセイオンに連行されてアジトへ。

レジスタンスの一員だったリーンと再会し、引き合わされた精霊使いの長老から、
虚霧の海の発生は精霊力の枯渇が原因であることと、この世界のどこかにある精霊の門を
開けば(世界に精霊力が満ちて)虚霧の海が消えることを聞かされる。
にわかには信じがたいと判断を保留する主人公。
そこへヴァイパー率いる覇王軍が攻め寄せてくる(先の戦闘でヴァイパーが退いたのは
主人公たちの後をつけてレジスタンスの本拠地を突き止めるため)。
迎撃しようにも人手が足りない。リーンは事後の釈放を条件に主人公たちに協力を要請する。
これを受ける主人公。
前線には錬金術で造られた兵器ゴーレが配備されていた。ヴィゼへの信頼が揺らぐ主人公。
返り討ちにされたヴァイパーは自分の武器(意思ある呪いの斧)に食い尽くされる。
243ステラデウス:2009/04/22(水) 13:28:28 ID:dlVt0feE0
晴れて自由の身となった主人公はヴィゼの真意を確かめに行く。
リーン(主人公に惚れた)とセイオン(ルーメン救出)を加えて王都へ向かう一行。
道中、盗賊に絡まれていた巨漢ギャラントを助け、さらに進む。
王都への地下水路には見たこともない異形の怪物・暗黒兵が巣食っていた。
これを排除しつつヴィゼとの面会を果たすが、物別れに終わる。
(ここのやり取りは正直よく分からない。ヴィゼの言動は支離滅裂の一言)
主人公たちはルーメン(とプリエ)を救出してレジスタンスのアジトまで戻る。

ルーメンを旗印に戴いたレジスタンスの士気は上がるが、主人公たちは彼らと別れて
精霊の門を探しに旅立つ。ルーメンに命じられたプリエも同行。
旅立って早々に、暗黒兵と再び遭遇。
この怪物について何か知っている様子のプリエだが、深く追求しない主人公たち。
いいのかそれで。
何者かに雇われて主人公たちの命を狙う盗賊たちを撃退しつつ先に進むと、
謎の女ネブラが現れ、暗黒兵をけしかけて消える。
数々の妨害を排して精霊の門にたどり着いた直後、虚霧の海が主人公たちを襲う。
間一髪脱出できたが、精霊の門は虚霧の海に飲み込まれてしまった。
これで世界を救う方法はなくなったと落胆する主人公たち。
しかしリーンが、あの精霊の門はレプリカで本物は別の場所にあると述べる。
(この時までリーン自身も門のある場所を勘違いしていた)
同時に、門を開くには四大精霊を従えねばならないとも。
244ステラデウス:2009/04/22(水) 13:29:46 ID:dlVt0feE0
そのころ、覇王軍幹部連は勢力を盛り返すレジスタンスへの対策に頭を悩ませていた。
クロワール「ちょっとエキドナ、あんた前線ほっぽってどこほっつき歩いてんの!?」
エキドナ「いーじゃん別に〜。どーせ世界が滅ぶまでの暇つぶしだし〜」
クロワール「んまっ! あんたディグニス様の理想を何だと思ってんの!?」
(クロワールは覇王軍の恐怖による秩序こそ滅亡寸前の世界の統制に必要だと信じている)
ヴィゼ「ゴーレを量産すれば万事解決。だから(ゴーレの動力源の)精霊狩りヨロシク」
クロワール「ちょっとヴィゼ、あんた新参のくせに仕切んないでよ!」
そこへ謎の女ネブラを連れて帰ってきた覇王ディグニス、「今後はネブラがナンバー2ね」。
クロワール「ちょ、待っ…わたしの立場は!?」
哀れクロワールは前線へ左遷。

ギャラントに導かれて風の大精霊ウェントが眠る祠へ、ウェントの導きに従って
地の大精霊フムスの眠る祠へ、フムスの導きに従って水の大精霊アクウァの眠る祠へ
向かう道すがら、レジスタンスの本拠地へ立ち寄る。
戦況はレジスタンス有利だが、ゴーレの量産体制が整いつつあるので、
その前に全面攻勢をかけたいセイオンがリーンに精霊の力を借りたいと頼む
(大精霊ではなくて、普通の精霊を兵力として戦争に利用したいということ)。
リーンは難色を示すが、最終的には承諾する。
そこへクロワール率いる覇王軍が襲い掛かってくる。
「あんたらのせいで左遷されたのよー!」と逆恨み気味なクロワールを撃退して
改めてアクウァの祠へ。
アクウァを従えて、火の大精霊フランマの祠へ、フランマを従える。
これで四大精霊全てを従えるが、その力を制御できないと死ぬ。倒れるリーン。
主人公たちはやむなくレジスタンスの本拠地まで引き返す。
本拠地では覇王軍とレジスタンスが激戦真っ只中。
主人公たち(リーン抜き)はセイオンたちに加勢してクロワールが率いる覇王軍を撃退する。
ルーメンの手を借りて回復するリーン。
改めて精霊の門に向かう主人公たちにセイオンも同行。
245ステラデウス:2009/04/22(水) 13:31:51 ID:dlVt0feE0
精霊の門へ向かう一行にエクウェ教徒が襲いかかってくる。
彼らはノクス。エクウェ教にとって都合の悪い人物を始末する、エクウェ教の裏の組織。
つまり「万が一世界が救われると、“世界の滅亡は神の意思”とするエクウェ教の教義が
間違ってたことになるから、それは困るから、世界が救われる可能性を人為的に排除しよう」と。
……それって信仰と言えるのか?
続けてネブラがノクスを率いて襲ってくる。これを撃退する主人公たち。
ネブラ「虚霧の海の発生は人間が過ちを犯した結果でしょ。滅亡を甘受しなさいな」
主人公「人間は同じ過ちを犯したりしないもん! 僕は人間を信じてるもん!」
ネブラ「ノクスもエクウェ教の一部よ? ルーメンは何か隠し事してるわよ」
主人公「隠し事してても仲間だもん! 僕はルーメンを信じるもん!」
ネブラ「……話になんないわ。アタシ帰る」
あきれて帰るネブラ。

さて、いよいよ精霊の門に到着した一行の前に、ルーメンがネブラとともに立ちはだかる。
まあ要するにエクウェ教の表のボスがルーメン、裏のボスがネブラで両者は結託していたと。
しかしルーメンは土壇場で主人公側に寝返る(省略していましたが、ルーメンは今まで
さんざん「世界の滅亡は本当に神の真意なのか」と迷っていました)。
「これだから軟弱な“表”の人間は〜!」
ネブラはルーメンを見限り、自分(とノクス)だけでも世界を滅ぼすと宣言。
彼女が語るところによれば、エクウェ教は本来ノクスが本流だった模様。
その教義は「神への信仰を忘れた人間なんか滅ぼしちゃえ」であり、虚霧の海の発生にも
ノクスが関与していたらしい。しかし虚霧の海の発生によって人々が信仰心を取り戻したことで、
「まあそれなら俺らが手を下さなくてもいいんじゃね? どーせ滅ぶし。早いか遅いかの
違いだけだし」とするルーメンたち表の教義が主流派となり、ノクスは影に追いやられたそうな。
本来の教義に固執するネブラは「破壊神を降臨させて手っ取り早く世界を滅ぼす」ことを目論んでいた。
まあそれはそれとしてこの場は撤退するネブラ。
「覚えてなさいよ! 破壊神が降臨したらあんたたちギッタギタにされるんだから!」。
246ステラデウス:2009/04/22(水) 13:32:59 ID:dlVt0feE0
こうしてついに精霊の門とご対面。リーンは主人公に別れを告げる。
いわく、精霊の門を開いたものは、その向こうの世界から戻ってこられなくなる、と。
引き止める主人公。未練を残しつつ、世界を救うため門をくぐるリーン。
主人公絶叫。「リーーーーーーーーン!!」。




……戻ってきました(オイ)。いやもうあっさりと。一時離脱とかなしで。
向こうの世界で謎の声が「おまえにはまだやらなきゃならんことがあるから帰れ」とさ。

かくて虚霧の海は払われたが、覇王軍はいまだ健在。
覇王軍の掟を考えれば彼らの存在意義はなくなったはずだから解散してもいいと思うが(※)。
レジスタンスの本隊と合流した主人公たちは全面攻勢をかけることにする。
こっちはこっちでルーメンの権威が健在なのが謎。
今までさんざん「滅亡滅亡」繰り返していた人間に「間違ってました、テヘ☆」と言われて
信仰に疑問を抱いたりはしないのか?
247ステラデウス:2009/04/22(水) 13:34:21 ID:dlVt0feE0
※こう思った人間も多いらしく、覇王軍の規模は縮小傾向にあり、王都まで妨害なしで
たどり着く。エキドナ、クロワール、ヴィゼを撃破し、ディグニスの待つ玉座の間へ。
そこでディグニスは自分の目的は戦いそのものであること、セイオンの国を滅ぼしたのも
エクウェ教徒を弾圧したのもネブラと手を組んだのも全て戦いを欲してのことだと語る。
主人公「え、じゃあ覇王軍って……」
ディグニス「なんかやりたいようにやってたら勢力が膨れ上がっちゃって」
主人公「……クロワールが覇王軍の理念を高らかに語ってましたけど」
ディグニス「いるよねー他人の行動を深読みして理屈をつけたがる奴って」

……なんかやるせない気分にさせられたところで、ディグニスが襲いかかってくる。
「さあ小僧! 貴様はわしを満足させられるかな!?」
返り討ちにしてやると、ネブラが現れて瀕死のディグニスをどこかへと転移させて、
今度はネブラが主人公たちと対峙。
神の意思と人の愚かさを長々と説くが、結局のところ「ネブラは社会への憎悪と神の意思を
混同した狂人だった」でFA。
ネブラを倒した直後、ネブラの最期の魔力とディグニスの肉体を依代に、破壊神、降☆臨。
話が通じる相手ではないので暴力で解決する。6人がかりでボコられる破壊神。
(はるか昔に降臨したときには11人がかりでボコられたという伝説も残されている)
「人が欲する限り我は何度でもよみがえる……」とかなんとか一昔前の魔王みたいなことを
言い残して退場する破壊神様。
「これで終わったんだな」と言う仲間に「いや、これから始まるんだよ新しい世界が」と
背中がむずがゆくなるようなセリフを真顔で返す主人公。
248ステラデウス:2009/04/22(水) 13:35:08 ID:dlVt0feE0
エピローグ。
子供たちを前に「神様はいつでも見守ってるんですよ」と説くプリエ。
「精霊の声が聞こえる」と穏やかに微笑むギャラント。
イチャイチャするセイオンとルーメン。そして。
虚霧の海が払われた新世界を見て回るために旅立つ主人公とリーン。
見送るグレイとアドニス。
主人公「今までいろいろありがとう」
グレイ「あーこれでようやくせいせいするぜ。もーおまえにゃついていけん。
おまえみたいなのに付き合うのは変人かマジ惚れしてるかのどっちかだ」
アドニス「だそうよリーン」
赤面するリーン。
「またいつか会おう」と、固い握手を交わして別れる主人公たちでEND。

以上でステラデウス終わります。お付き合いいただきありがとうございました。
249ゲーム好き名無しさん:2009/04/23(木) 13:19:44 ID:8oa5MVZv0
ステラデウス乙です

つまらなそう
250ゲーム好き名無しさん:2009/04/23(木) 17:23:15 ID:cJde4OLC0
PS2 マナケミアの載っていない他のキャラクターのED予約します
251マナケミア:2009/04/23(木) 20:02:12 ID:LTZVywY90
<キャライベント:パメラ>
グンナルのアトリエに入ったパメラはアトリエの飾り気のなさに文句をいい、
可愛くしてほしいとごねてみたり、
図書室のモンスター退治を依頼し、ヴェイン達が倒すものの、
図書委員にパメラより働き者のモンスターを倒すなんて…と
つめよられ、ヴェイン達に後始末を任せて逃げたりと
周囲を引っ掻き回しながら毎日を過ごしていた。
ある時、アンナの勘違いによる騒動がきっかけで、自分の将来を考えるようになるパメラ。
錬金術に打ち込むようになるが、壊滅的なセンスで、次々と犠牲者を出す。
パメラの笑顔に負け、パメラ特製の回復薬を飲んでしまったロクシスもその一人だった。
見かねたヴェインはパメラに忠告をする。
パメラは自分に錬金術のセンスがない事にショックを隠せなかったが、
その事で錬金術の他に何かできること、やらなければならない事を探すのだった。
それからしばらくして、ヴェインが中庭でサボっていると上からパメラが落ちてきた。
何事かとパメラに問うものの、彼女は逃げ回るばかりでなかなか答えようとしない。
なんとか捕まえてパメラを問いただしたら、彼女も皆と一緒に卒業したくて、
学園からの脱出を試みていたとの事。
するとそこに校長が現れ、学園に入る前は誰も幽霊の姿を見た者がいない事から、
パメラは学園内だけでしか存在できないものなのかもしれない事を告げ、パメラは悲嘆にくれる。
そんな彼女にヴェインは勉強をして学園から無事に連れ出す方法を見つけると約束し、
彼女の笑顔を取り戻すのだった。
252マナケミア:2009/04/23(木) 20:03:53 ID:LTZVywY90
<パメラED>
子供たちから錬金術を教えてほしいと取り囲まれているヴェイン。
するとそこに、どこからともなく女性の笑い声が…。子供たちがいっせいに逃げ出す。
「パメラ、駄目じゃないか」
とたしなめるヴェインに、つい昔の癖がでるのと笑うパメラ。
変な噂が出る前に次の村へ行こうと言うと、パメラは次は海が見えるところが良いと言う。
誰のせいで旅を続ける羽目になっていると思うんだとヴェインは愚痴をこぼすが、
彼女は聞いていない。そんな彼女を見ながら、
「やれやれ、仕方ないな」
と苦笑するのであった。
253マナケミア:2009/04/23(木) 20:06:31 ID:LTZVywY90
<キャライベント:アンナ>
普段は真面目だが、思い込みの激しいアンナ。先輩たちの助言を新人いびりと勘違いし、
暴走して先輩たちを片っ端から倒すなど少しそそっかしい。

そんな彼女は家業を継ぐため朝の鍛錬を欠かさず行っていた。
たまたま朝早く起きたヴェインが付き合う羽目になり、アンナは自分の鍛錬を彼がこなせた驚く。
最中、ヴェインが入学を決意した理由を問うと、彼女はこのまま剣だけの道を突き進んで
良いものかどうか迷いが生じたため入学した事を明かす。
鍛錬中にアンナの不注意で、二人穴に落ちた時があったが、
ヴェインが冷静に対処し、アンナは彼を見直すようになる。そして自分の未熟さを自覚するのであった。

ある日、アンナの錬金術の成績が良くなく、追試があると知ったアトリエメンバーは協力して、
彼女に錬金術の基礎を教える。無事追試も合格し(不合格にもできる。日記が不満たらたらで笑える)、
アンナは改めて錬金術も頑張らねばと思うのであった。

最近元気のないアンナをみて、ヴェインは朝の鍛錬が終わった後理由を聞く。
アンナは答えず彼に真剣勝負を挑んできた。勝負にはヴェインが勝つ。
勝負に負けた事で、学園生活を送る中で剣の腕が鈍った事を自覚し、
錬金術の腕も上がらない事に苦悩したアンナは山ごもりをする事を決意。
一週間後、アトリエメンバーに促され、アンナを迎えに行くヴェイン。
彼女は、この一週間で剣術をやり続け、これが一番自分に合う気がするが、
錬金術のような楽しさはなかったと告げる。
錬金術も剣術も中途半端だというアンナにヴェインは答えが出るまでどちらも頑張ったらと
アドバイスをする。アンナは卒業まで時間があるのだから、先輩のアドバイスにしたがってみる
と決意。卒業したらもう一度会って勝負してくださいとヴェインにお願いするのだった。
254マナケミア:2009/04/23(木) 20:08:26 ID:LTZVywY90
<アンナED>
一年の修行の成果を見届けてくださいとヴェインに相対峙するアンナ。
彼に一発爆弾をぶちかます。なんとか避けるヴェイン。
「なんで、剣の勝負に爆弾を…」
「何を言っているんです。剣術と錬金術、その二つを極めるよう導いてくれたのは先輩じゃないですか。」
意味が違うとたじろぐヴェインを尻目に彼女は剣に何かを塗りたくっている。
「猛毒です。かすり傷一つで命を奪えるほどの」
「そ、それは流石に武士道に反するんじゃ…」
「問答無用!覚悟!」
アンナはヴェインに襲い掛かる。
「じょ、冗談じゃないよ!」
物語の結末や如何に…。
255マナケミア:2009/04/23(木) 20:11:25 ID:LTZVywY90
ロクシスとムーペは次回にします。
お付き合いありがとうございました。
256ゲーム好き名無しさん:2009/04/23(木) 20:47:08 ID:5USbrGzh0
Wiiware グーの惑星をお願いします(PC版名:World of Goo)
257ゲーム好き名無しさん:2009/04/24(金) 16:12:54 ID:JOwPFRUl0
マナケミア乙です。

>>249
実際ステラデウスのシナリオを褒める声は聞いたことがないな。
ギリギリ「王道」評価ぐらいか。それも「ありがち」的なネガティブなニュアンスだし。
258ゲーム好き名無しさん:2009/04/25(土) 15:45:39 ID:WePM+q/S0
>イバラード
勧めどおり調べてみたらジブリに縁のある絵本作家が原作なのか。
独自の世界観で20年前から活動している作家さんらしいけれど
一体どういう経緯でゲーム化なんてことになったんでしょう?
259ゲーム好き名無しさん:2009/04/25(土) 19:41:18 ID:fGVCytpr0
SFCのアレサシリーズとFE新・暗黒竜と光の剣(最低でも序章のみ・できれば全部)たのみます。
260ゲーム好き名無しさん:2009/04/25(土) 21:40:54 ID:LRGBlQy90
PSPのアナタヲユルサナイ、予約します。
261マナケミア:2009/04/26(日) 12:47:57 ID:xJRpmuw00
残り投下します。4,5レス拝借します。
これでマナケミア終わりです。
262マナケミア:2009/04/26(日) 12:50:05 ID:xJRpmuw00
<キャラクエスト:ロクシス>
ヴェインとなかなか打ち解ける事の出来ないロクシス。
彼と仲良くしたいヴェインは、彼がマナを得るために奮闘している噂を耳にし、
協力しようとして彼が契約を求めている光のマナに契約をしてほしいと頼み込む。
しかし、それがロクシスにバレ、余計なお世話だと逆に嫌われる。
ロクシスと光のマナによる長い交渉の末、契約にまでこぎつける事が出来たのだが、
その代価はヴェインとロクシスが仲良しさんになること。
背に腹は変えられぬと、彼は嫌々ながらも笑顔で握手をしマナを得るのだった。

ある時、彼だけがヴェインと協力調合が出来ない事を知る。グンナルが協力調合の秘伝書があると教え、
それを二人に探させる。だが見つけたものは錬金術の初歩で習う基本的な教えが書かれていた教科書であった。
互いを思いやり、協力する心が必要である事…。すでに知っている情報にがっかりするヴェインだったが、
ロクシスに思うところがあり、アトリエに帰って再び協力調合を試してみる。こうして協力調合を成功させる二人であった。

仲間とも打ち解け始めた頃、ロクシスがパメラにだけ易しいということで、恋愛話が持ち上がる。
パメラを除くアトリエメンバーがその真偽を確かめようと、直接彼に聴くことに。問いただすのはもちろんヴェイン。
なかなかうまく聞き出せないヴェインにメンバーがやきもきしていると、偶然パメラがその話を耳にする。
彼女はその気が無い事を公衆の面前で堂々と告白。誤解だと騒ぐロクシスに集まる同情の視線。
騒げば騒ぐほど、下手に励まされ、応援される。彼の悲しき悲鳴が学園に響き渡る。

卒業まで残りわずか。心残りがあってはならないとロクシスはヴェインに勝負を申し込む。
錬金術と格闘の二本勝負。錬金術は僅差ではあるが使う人の事を考えたロクシスが勝利する。
僅差ということで格闘で全てを決する事になるが、その前にヴェインが勝負を申しこんだ理由を彼に問う。
彼は過去2度ヴェインに負けていて、ずっと倒したいと思っていた事、
自分の実力を確かめるために勝負を挑んだ事を話す。勝負はヴェインの勝利。
お互いすっきりしたのか笑いあう。卒業までには間に合わなかったが次は負けないというロクシス。
ヴェインは少し驚くが、彼は勝つまで勝負を挑みつづけるという。ヴェインも負ける気は無いとその勝負をうけた。
(ちなみに負ける事も出来るが、ヴェインはすぐ再戦したいと申し出るもロクシスは卒業まで勝利を味わいたいとして
勝負はお預け。絶対卒業後に戦おうと約束して終わる。)
263マナケミア:2009/04/26(日) 12:51:44 ID:xJRpmuw00
<ロクシスED>
掛け声とともに武器と武器が交わる音。果たして勝者は…。
背中合わせに座っているロクシスとヴェイン。ぼろぼろのヴェインにロクシスはにんまり。
三連勝で嬉しそうなロクシス。ヴェインは勝ち越しているのは自分だとくやしそう。
「今日は君の負けだ。約束通り私の研究を手伝ってもらおうか。」
「わかったよ、その代わり研究が終わったらもう一勝負付き合ってもらうよ。」
「望むところだ。」
264マナケミア:2009/04/26(日) 12:53:29 ID:xJRpmuw00
<キャラクエスト:ムーペ>
錬金術で宇宙船を直す為、学園に潜入する事に成功したムーペ。
自力でやるには時間がかかることに気づいたムーペは、学園を制圧して
生徒たちに修理させる事を画策。そのためには学園の地理を知らなければならないと、
ヴェイン達に学園の案内を頼む。音楽室ではムーペが過去(メンバーが解散した時にギターを
捨て、もう二度と弾く事はない…とか何とか)を吐露し、校庭では錬金術の象徴を表す
ウロボロスの像に父親の面影を見る。また、錬金炉の案内を受け、そのエネルギー量に驚く。
ヴェイン達の住む星の18%を破壊する事のできるその力に魅了されるも、
その熱で自身の身体が溶けていることに気が付き、その力を利用する事は断念せざるを得なかった。
ひとしきり案内が終わると、フィロがムーペのぼんぼんを触りたがる。ムーペが嫌がるも皆が
面白がって触るので、(ムーペが搭乗している船?の)安全装置が作動し大爆発を起こしてしまう。
ヴェイン達はその後始末をしなければならなかった。

長い眠りについていたせいで、産卵期に入っていたムーペ。学園内はムーペの分身がわらわら沸いていた。
アトリエメンバーによる大混乱を招いた責任をとるため、ヴェイン達は分身を消す事に。
生まれたばかりで自我が無く、中身も空の風船状態なので針で割れば大丈夫だとムーペから聞き、
ヴェイン達は気がとがめながらも分身を消し去ってゆく。ムーペは消え行く我が子に哀悼の意を評し、
次に生まれくる時は母星の上だと心に固く誓う。

爆発騒動や分身騒動のせいでムーペの退学話が持ち上がる。たまたま耳にしたムーペは自暴自棄になり、
校長室に立てこもった。ヴェイン達が説得を試みるも悉く失敗。
校長がこんな騒動を起こした理由を問うと、船が壊れ、故郷に帰れない寂しさを口にする。ただ家族に会いたい、
住み慣れた土地に帰りたい…と。校長はそんな彼を思いやり、校長の権限でムーペを在籍させ続けると宣言。
驚くムーペに、校長は自分にも帰りたい故郷があると告白。その言葉にムーペは心動かされ、立てこもりをやめるのであった。
265マナケミア :2009/04/26(日) 12:55:45 ID:xJRpmuw00
真面目に暮らし始めた彼に交信音が届く。それは弟からのものであった。面会できそうな場所を探し、
弟との再会を喜ぶムーペ。一緒に帰ろうという弟に、ムーペはそれは出来ないと断る。
迎えを待つ間、捨てきれないしがらみがこの世界に出来てしまった事を話す。(敵に取り囲まれたムーペとグンナルの熱き友情話。
ライバルヴェインとの錬金術勝負の話。フィロとのラブロマンス。ヴェイン以外は普通に有りえそうだ)
家に帰るのはもうしばらくしてからと答え、その場を立ち去るムーペ。弟は星に帰ろうとするが、
このままムーペが帰ってこなければ王位継承権は自分のものだと気が付く。
学園に戻ったムーペ。しばらくして警告音が鳴り響く。校庭を覗くと弟が学園を占拠しようとしていた。
抵抗する者は消してしまうという傍若無人ぶりにムーペは立ち上がる。アトリエメンバーも彼に協力するとの事。
戦いにはムーペ達が勝った。弟は負けを認め、星に帰ろうとするが船が飛ばない。結局弟も残る事に。
錬金術で船を修理し二人星へ帰ろうというムーペにヴェイン達も協力を惜しまないと約束をする。

<ムーペED>
バルコニーからムーペが姿を現すと民衆から歓声があがる。
新国王となった彼を見てもまだ信じられない様子のヴェイン。
故郷に帰ってこれたのはヴェインのおかげだとお礼を言うムーペに、
ヴェインは手伝っただけなのに連れてきてもらって…と恐縮する。
ムーペは恩人である彼に望みの地位を授けると言ってきた。高位の職を並べあげるもヴェインは辞する。
そういうつもりで手伝ったのでは無いと言っても、ムーペは聞いていない。
まだ満足しないのかと次に発した言葉は后の座。つまりムーペの奥さん。
何が何だか判らなく戸惑っているヴェインに、ヴェインなら全て見せてあげても…と赤面するムーペ。
「ウフ、末永ク、ヨロシクネ」
266マナケミア :2009/04/26(日) 12:57:38 ID:xJRpmuw00
これで以上です。ありがとうございました。
267ときメモ2:2009/04/26(日) 14:53:10 ID:KR73WkKuO
マナケミア乙です。

じゃあときめきメモリアル2でもやりますか。

あらすじ
主人公は7年前引っ越したひびきの市に戻ってくる。
そしてひびきの高校入学式で幼少期の幼なじみ陽ノ下光と再開。
喜ぶ光、可愛く成長した光にときめく主人公。
その後無事友人が出来た主人公は、学校の伝説を知る。
それは、「卒業式の日女の子から告白されて誕生したカップルに鐘が鳴ると、
永遠に二人は幸せになれる」というものだった―――

*内容は各キャラのベストっぽいのを書きます。
268ときメモ2:2009/04/26(日) 14:55:18 ID:KR73WkKuO
<メインヒロイン達>

陽ノ下 光
主人公の幼なじみ。
赤髪ショートの元気で可愛いガーリッシュな少女。
陸上部のエース。

水無月 琴子
光の親友。
水色ロングヘアー、母性本能が強い。和を愛し洋を嫌う。
茶道部、ツンクールキレデレ。

白雪 美帆
おっとりのほほんメルヘン少女。
ピンクの不思議巻髪、王子様に憧れ妖精さんを信じている。
演劇部の脚本家。

寿 美幸
縁起のいい名前とは裏腹な超不運少女。
紫色ゴキヘアー、こけても跳ねられても元気なハイテンションだが、内心…
テニス部(ポニーテール必見)

赤井 ほむら
素行最悪のちびっこ番長。
オレンジのロングヘアー、少年のようだが乙女心もある。
生徒会会長。

一文字 茜
貧乏節約家。
焦げ茶の髪を上で小さく二つくくり。料理上手で喧嘩最強。
バイトしてるので部活なし。

佐倉 楓子
多分一番女の子らしい女の子。
緑髪おかっぱ、ゲーム途中で北海道に引っ越す。
野球部マネージャー。

八重 花桜梨
無口無表情、人を拒絶する少女。
桜色のショートヘアー、とある理由で人間不信。一年ダブり。
元バレー部。
269ときメモ2:2009/04/26(日) 14:57:37 ID:KR73WkKuO
伊集院 メイ
前作の伊集院レイの妹。主人公の一つ下。
金髪ショート、ワガママで高飛車で照れ屋で寂しがりや。
科学部を電脳部に変える。

麻生 華澄
主人公の幼少期憧れのお姉さん。
緑のロングヘアー美女。教師としてひびきの高校へ。
吹奏楽部顧問。

<サブヒロイン>

九段下 舞佳
正体不明の超アルバイトお姉さん。
華澄さんの親友、神出鬼没。
茶髪ポニーテール。

野咲 すみれ
団長の父と野外サーカスをして回っている少女。
紫髪ミディアムヘアー、健気で一生懸命。

白雪 真帆
美帆の双子の妹。
きらめき高校の生徒。
外見そっくり、中身真逆のセクシーギャル。

<男キャラ>


腹黒色欲ショタ。モテる。


本名は純一郎。
純でウブな良い奴。

校長
ワシは〜爆〜裂〜山〜!!
殺しても多分死なない。

番長軍団
茜と深い関係がある。(約一名除く)
270ときメモ2:2009/04/26(日) 14:59:48 ID:KR73WkKuO
光ルート
まるでハナから出来ているような二人は順調にデート。
幼少期、光にお祭りでおもちゃの指輪をプレゼントしていた主人公。
文化祭でうっかり売り飛ばされそうになったそれを必死で取り戻し、
愛しそうに涙ぐむ光。フラグ完璧。
クリスマスでは止まった列車内で眠る光にイヤリングをつけてあげ、
バレンタインでは朝一にでっかい手作りチョコをもらい、たまに華澄
さんに嫉妬したりする光と、順風満帆にくっつくのだった。

琴子ルート
最初はツンケンしていた彼女は、次第に主人公の優しさに惹かれる。
しかし光の親友であり、光が主人公を好きと知っている彼女は、光のため
身を引こうとする。
だが主人公は光より自分を優先する…
苦しくて、嬉しい自分が悔しくて、主人公を責めてしまう琴子。
光の仲裁でまた仲良くなるが、琴子はやっぱり板挟み状態。
卒業式の日、主人公へ告白するも光の元へ行けという琴子。
俺が好きなのは琴子だ!と譲らぬ主人公に、バカァとツンデレ全開で
泣きながら抱き着く琴子。
優しい光はもちろん恨むこともなく、ハッピーエンド。
271ときメモ2:2009/04/26(日) 15:01:40 ID:KR73WkKuO
美帆ルート
メルヘン脳な彼女に笑顔で付き合うナイスな主人公。
幼少期にちゃっかりフラグを立てていた。
王子様に出会えたと主人公をみて頬を染める彼女。
そんな二人の伝説の鐘は鳴り続けるのだった…

美幸ルート
車にひかれ、跳ねられ、死にかけてもめげずに笑う美幸。
でも内心やっぱり不安だった。
自分はきっと一生不幸なのだ…
幼少期のフラグもあって、そんな彼女を励まし、笑い合う二人。
卒業式の日、彼女は人生最大の不運の連続を乗り越え、勝つ。
泣きながら主人公に告白する美幸。
伝説の鐘も落ちてきたけど鳴った。
二人でこれからも色んなことを乗り越えていくんだろう。
272ときメモ2:2009/04/26(日) 15:03:30 ID:KR73WkKuO
赤井 ほむら
ヒーローものやアニメが好きで、がさつでお転婆つか乱暴。
嫌々やってる生徒会長だけど、主人公と一緒だとなんか楽しい。
クリスマスの日、天敵のメイのパーティーにドレス姿で現れるほむら。
その可愛さにビビる主人公。
最高のクリスマスを過ごした二人。
ちなみに幼少期のフラグはほむらには何の意味も無い。
卒業式、答辞は生徒会長であるほむら。
全校生徒教師父兄が注目する中、主人公に真剣に告白。
想いに答えた主人公にほむらは目を潤ませ、喜ぶのだった。

茜ルート
バイトが大変な彼女だが、合間を縫って主人公とデート。
だんだんと仲良くなる二人。
ところがある日、主人公の靴箱に果たし状が!
四人の番長をなぎ倒すと、大番長が表れる。
その強さにもう駄目か…と諦めかけていたら、どこからか声が。
その声に背中を押され、超必殺技で勝利する主人公。
そこへ茜が降臨。
ボロボロの主人公を見て、大番長をパンチ一発でぶち倒す。
大番長は茜のお兄さんだったのだ。
何とか認められ、順調に交際を続ける二人。
告白を受けた主人公は力持ちの彼女に抱き締められながら、自身の骨が
きしむ音と伝説の鐘の音を聞くのだった。
273ときメモ2:2009/04/26(日) 15:05:27 ID:KR73WkKuO
楓子ルート
野球部のマネージャーとして頑張る楓子。
野球部に入った主人公と仲良くなり、好きになるが、転校してしまう。
転校先でも野球部マネージャーを続ける彼女。
主人公は楓子の転校先の野球部と練習試合をするが、負けてしまう。
その後修学旅行先で僅かな逢瀬を楽しんだりした二人。
楓子をかけて戦った甲子園でついに主人公は優勝。
その後も限られた逢瀬を繰り返し愛を育んだ二人は、無事結ばれる。

花桜梨ルート
人との関わりを極端に避ける彼女にあれこれお節介をやく主人公。
少しずつだが打ち解けたある日、スキーデート中に花桜梨が足を挫く。
主人公に迷惑をかけたと異常に辛そうな花桜梨に、気にしないでと主人公。
しかし彼女はその後デートの約束をすっぽかす。
これ以上主人公に、人の温もりに触れるのが怖いという彼女。
彼女には辛い過去があった。
昔バレー部で活躍していた花桜梨。
ある日、部費が盗まれる事件が起こる。
犯人はとある先輩だと皆気づいていたか、ゴタゴタを起こしたくないから
と花桜梨は罪を被る。
しかし停学が明けた彼女を待っていたのは、冷たい元仲間の視線だった。
バレーを続けたいから罪を被ったのに、もうバレーが出来ない。
しかしまだ強い未練があった彼女を、主人公は懸命に立ち直らせる。
そしてついに彼女はバレー部復帰を決意。
元々の明るい性格を徐々に取り戻し、勇気をもって主人公に告白。
めでたしめでたし。
274ときメモ2:2009/04/26(日) 15:07:58 ID:KR73WkKuO
メイルート
入学式にヘリで現れ、いきなり主人公に荷物持ちさせるメイ。
おまけに科学部を電脳部に変えたりまさにやりたい放題。
しかし主人公は時に優しく時に厳しく、分け隔てなく彼女に接する。
実は庶民の生活、普通の女の子に憧れているメイ。
主人公との庶民デートで益々主人公に惹かれていく。
文化祭準備に追われていたある日、クラスの準備を手伝っていた主人公。
メイはそっちより電脳部を手伝えと怒る。
しかし余りの忙しさにそんな事言われてもと焦る主人公。
そんな時、クラスの女子が主人公に「早く手伝って」と叫ぶ。
わかったと言う主人公にメイ様ブチ切れ。
「おい貴様!こいつはメイの物なのだ!勝手に使うな!」
周りポカーン、主人公もポカーン。
真っ赤になったメイはその場を逃げ出す。
そんなこんなで幼少期のフラグを回収しつつ、ワガママな彼女の告白を
受け入れる主人公であった。
これが逆玉というやつである。

華澄ルート
6歳年上の憧れのお姉さんが、教師となって主人公の前に現れた。
大人な彼女に最初はあしらわれながらも、主人公は距離を縮める。
三年になった主人公は、進路相談の最中、華澄に真剣な顔で聞かれる。
「あなたは本当にその道に進みたいの?」
それは彼女自身に対する問いかけでもあった。
自分で教師という道を選んだつもりだった。
でもやっぱり周りに流されていただけじゃないのか―――
そう苦悩する彼女に主人公は、そんな事無い、華澄さんは立派な教師だと
精一杯の気持ちを伝える。
やがて彼女の中で主人公は「近所の子」から「彼氏候補見習い」へ、
そしてついに「好きな人」へと変化。
愛があれば歳の差なんて!
めでたく二人は結ばれるのだった。
275ときメモ2:2009/04/26(日) 15:11:24 ID:KR73WkKuO
舞佳ルート
雑誌の通販商品を届けに来た舞佳。
そこから主人公は様々な場所でバイトをする彼女に会う。
通販もしまくり、いつしか主人公は彼女 に恋をする。
しかしある日、いつものように通販を届けに来たのは彼女ではなかった。
もう会えないのかと落ち込み、卒業式。
一人寂しく家でゲームをしていると玄関のチャイムが鳴る。
そこには舞佳の姿が!
更に舞佳は主人公に告白、自分が壊した伝説の鐘を自分で直し、鳴らす。
それって反則じゃ…と思いつつ、主人公は彼女と人生を歩むのだった。

すみれルート
サーカスをしながら各地を巡る彼女とひょんなことから知り合った主人公。
毎年サーカスが来る度応援していたが、高校最後の年に来なくなる。
不安になる主人公。
そして卒業式の日、彼女は一人主人公に会いに来る。
そこで彼女は人が少なすぎてサーカスはもう無理な事を話す。
でも一人でもまたいつかサーカスをするため頑張るというすみれ。
そんな彼女を支えてあげるため、主人公は一緒に旅をする決意をする。
彼女は感激し、大変ながらも満ち足りた毎日を送るのだった。
276ときメモ2:2009/04/26(日) 15:16:17 ID:KR73WkKuO
真帆ルート
美帆とデートしているはずなのに、時折彼女は別人のよう。
仲良くなるにつれそれはハッキリ言動や服装に表れ出す。
セクシーな水着で悩殺してくる彼女にウハウハな主人公。
どう考えても美帆では無いのだが、主人公なので気づかない。
三年目の彼女の誕生日、白雪家にプレゼントを届けに行く。
そこで彼女、否、彼女達は種明かし。
「ごめんなさい。私達双子なの」
驚きつつ受け入れる主人公。
そして卒業式。
主人公は前作きらめき高校の伝説の樹の下に呼び出される。
そこには真帆がいた。
そして二人は伝説を成就させる――


おまけ
匠関係
華澄の好感度が並以下の場合、文化祭演劇で匠がお姫様役。
その後女子服の匠に告白される…

という夢をみる。

執事
クリスマスパーティーに容姿が高い状態で通うと、執事(男)に告白される。
ちなみにその後粛正されるので問題ない。

一人エンド
寂しくゲーム。

友情エンド
匠と純とカラオケで涙の熱唱。
277ときメモ2:2009/04/26(日) 15:17:08 ID:KR73WkKuO
こんなもんかな。
初めて&ウロなもんで適当すまん。
ルートって書いてあるけど基本はパラ上げでイベント起こす。
楓子の野球部イベントは野球部じゃなかったら当然起きないよ。
読んでくれた人乙。
278ゲーム好き名無しさん:2009/04/26(日) 15:49:45 ID:sefq5LUc0
マナケミア、ときめも2乙です。

やっぱりこうやって書き連ねると
ときメモのヒロインの人数や個性の多様さは
最近のギャルゲーですら見ないレベルだなあ
279ゲーム好き名無しさん:2009/04/27(月) 11:27:06 ID:l1lS4lBeO
誰か厄痛〜呪いのゲーム〜のストーリー頼む
280ゲーム好き名無しさん:2009/04/27(月) 11:52:40 ID:c5OKoDDaO
>>277描き方っていうかまとめ方が簡潔で分かりやすくてすごいね
281ゲーム好き名無しさん:2009/04/27(月) 12:54:05 ID:p8REnkWe0
摩訶摩訶予約
282摩訶摩訶:2009/04/28(火) 12:10:52 ID:Qy9kCz4X0
■主な登場人物
・主人公(以下コルム)・・・ふるさとタウンに住む少年。前世は3億年前に栄えていたシャバシャバ族のシャルム王子。
・ヒロイン(以下エル)・・・ふるさとタウンに住むコルムの恋人。前世は3億年前に栄えていたニャバニャバ族のレミア姫。
・ジョニー・・・ダンボール箱を胴体に身に付けた放浪者。前世は放浪の哲学者キクラデス。
・マサ・・・世界一の板前を目指す。妻帯。前世は流浪の侍、狂四郎。
・ウルウルボーイ・・・ウルウル星のウルウルマンの息子。前世は宇宙のヒーロー、ウルウルキング。
・ミッチー・・・元男のスケバン。前世は看護婦のナスターシャ。
・マイケル・・・モンテシカゴを取り仕切るギャングのドン。前世は同じくモンテシカゴのギャングのドン、ビトー・コルネオーレ。
・シンシア・・・美しさの基準が普通と逆の島で最も美しい姿(簡単にいうと化け物のような姿)の王女。前世は島一番のスモウレスラー千代の姫。

・マカマカ・・・マカマカ団総統。元は科学者だったらしい。
・パスカル・・・エルの父。著名な科学者。
・アルキメデス・・・パスカルの友人。科学者。
283摩訶摩訶:2009/04/28(火) 12:11:50 ID:Qy9kCz4X0
■本編
家の自室でくつろいでいたコルムに恋人のエルからデートの約束の手紙が届く。
浮かれていると突然謎の落雷が。それによって両親がミジンコの姿になってしまう。
両親を元に戻す方法を探すため、エルの父のパスカル博士を訪ねる。
しかし博士はたった今、世界科学者会議に出席するために空港に向ったらしく、追いかけることに。
空港に着くも博士はすでに飛行機の中に。搭乗券を持たないコルムは途方に暮れる。
空港内をうろつくと倉庫で、謎のダンボール装備男・ジョニーと出会う。
ジョニーの勧めでダンボールの中に隠れて一緒に密航することに。
機内に侵入し、博士を探すと博士はマカマカ団と名乗る奴らに捕まっていた。
どうもこの飛行機は博士を誘拐するための罠だったらしい。
襲いかかってきたマカマカ団員を倒すと、敵は自爆。飛行機は真っ二つになり墜落してしまう。

気を失ったコルムが目を覚ましたのは何故か南国城の宮殿。
古くからの言い伝えで空から現れた男は島の王女と結ばれる、というものがあり、連れて来たとのこと。
さっそく、絶世の美女と評判の島の王女、シンシアに会いにいくことに。
しかしこの島は美の基準が一般と正反対の島なのでシンシアはまるで化け物のような姿。
シンシアと強制的に結婚させられた主人公はこの島(とシンシア)から逃げ出すべく、
勝手についてきたジョニーと共に、動物と話しが出来る少女セラを探して、火炎山の火の鳥に会いにいく。
だが火の鳥は羽を怪我しているので飛べないらしい。
セラの説明に従って、南国城に忍び込み薬草を入手。火の鳥に薬草を使ってあげる。
すると何故か火の鳥の足が異様に伸びてしまう。セラが薬草の薬の種類を間違えてしまったらしい。
とりあえず元気になったようなので、コルムたちは火の鳥に乗って島を脱出した。
284摩訶摩訶:2009/04/28(火) 12:12:57 ID:Qy9kCz4X0
無事、新大陸に到着した二人。
しかしタリアの町で注文の多い料理店的展開で騙されて、コロッケにされグルメ姫に食べられてしまう。
姫の体内で先に食べられていたエルと再会。行方不明の博士を追いかけてきたらしい。
体内を進んで姫のオナラの勢いで脱出。
恥ずかしいところを見られたと怒る姫と戦闘し、勝利。

町の近くのテラ湖で飛行機の残骸を発見する。そこでパスカル博士の書いた暗号文を見つけた。
暗号を解くため博士の友人のアルキメデス博士を訪ねることに。
アルキメデス博士に暗号を解いてもらい、博士が怪奇城に連れ去られたことが判明。
途中、グルメ姫の体内に捕われていた板前のマサがパーティーに加わる。

怪奇城へ行くにはグルメ姫の兄・オオグイ大王のいるオオグイ城を通らなくてはならない。
城を進むと、妹の敵め!、とオオグイ大王が襲ってきたのでこれを撃破。怪奇城へ。
怪奇城ではパスカル博士以外にもたくさんの科学者が捕まっていた。しかし誰も彼も氷漬けになっている。
助けるためには「ウルウル星のウルウルマンのシュパパ光線」が必要らしい。
怪奇城のボスが落とした星のラッパを使って、ウルウル星を呼び出す一行。

だが不幸にも空から落ちてきたウルウル星にジョニーが潰され、サイエンの町の病院送りに。
残された3人はウルウル星でウルウルマンを捜索。
そして手に入れたプラズマリングを使い、ウルウルマンを呼び出す。
しかしウルウルマン本人は高齢なので、息子のウルウルボーイ(以下ウルウルB)の力を借りろと言われてしまう。

いわれた通りにウルウルBに会いにいくと、仮面ライダーそっくりの子と修行するウルウルBを発見。
だがウルウルBはシュババ光線を習得していないらしい。
とりあえず、ウルウルマンから「ウルウルタワーの魔人を倒せ」といわれたので倒しにいく一行。
魔人がウルウル一族とした戦わないというのでウルウルBが一騎打ちすることに。
倒すと魔人の正体が父のウルウルマンだと発覚。
どうやらシュパパ光線は伝承者を倒すことでのみ習得できる技らしい。
ウルウルマンを倒したことでウルウルBはシュパパ光線を会得。一行は怪奇城へ移動。
285摩訶摩訶:2009/04/28(火) 12:13:52 ID:Qy9kCz4X0
怪奇城で、ウルウルマンの犠牲を乗り越え手に入れたシュパパ光線で科学者たちを助けた。
博士を助けようとすると、またしてもマカマカ団が襲ってくるので撃退。
これでやっと世界科学者会議が開かれることになる。

世界科学者会議でミジンコになってしまった人間は現代の科学力をもってしても治すことは不可能、
マカマカ博士が今回の事件の黒幕、という二つのことが判明。
手がかりを求めマカマカ博士の研究所があったアトラス山へ向かうことに。

船に乗ろうと港町へ行くと張り手ばばあに襲われ、コルムの顔が腫れてしまい、船着場に入れなくなる。
モンテシカゴのギャングのドン・マイケルと知り合ったり、と色々あって、なんとか元の顔に。
港町に戻るとまた張り手ばばあに襲われるが今度は撃退。
倒れた張り手ばばあはカモメに押されて船の上に落下。船と一体化してしまう。
他に船もないので、張り手ばばあの張り手が動力の船で大海原を進むことになった一行だった…

アトラス山のある大陸についた一行。
途中のいかにもあやしい花園に入ると、ハナの妖精にキスされて強制的に戻されてしまう。
ウメばあさんが花園について何かを知ってるらしいので、ばあさん探しに、温泉地へ。

温泉地の旅館で何故か伝説の宝刀「マサムネ」を発見。
マサムネは一流の板前じゃないと触れられないと聞いて、試しに触ってみるマサ。
しかし今のマサでは触れることができなかった。
マサはいつの日かここで修行して一人前になってみせるとおかみさんに誓った。
ばあさんがいるのは女湯なので主人公たちは入ることができなかった。
しかたがないのでどうにかする方法を求めて次の街へと移動する。
286摩訶摩訶:2009/04/28(火) 12:14:37 ID:Qy9kCz4X0
しばらく進むと女しかいない町・ピンクリリーへと到着。
どうも女王ラモーヌが女になる泉とそれを戻す泉を持っていて、
男嫌いの女王はその水を使って町の人を全員女に変えてしまったらしい。
町でスケバンのミッチーに出会う。
ミッチーは元男で、最近ララという人に生まれて初めて恋をしてしまったんだとか。
ちなみにララもまんざらではないみたいだ。
ミッチーはララとつき合うために女王を倒して男に戻るぞ、と言いラモール城へ走っていった。
コルムたちもラモーヌ城へ行き、ミッチーが兵の足止めをしている間に女王の元へ。
女王はマカマカ団四天王の一人。コルムたちに襲いかかってきたので撃退。
女王は「尽くしていた彼に捨てられ、絶望し、マカマカ団に入った」のだと語ると息絶えた。
女王がいなくなったので町の元男たちが元に戻るべく泉に浸かりにくる。
ミッチーも大喜びで泉に。その後を追って、ララも泉に…実はララも元男だった…
その事実に絶望したミッチーは女になる泉に浸かると「もう一生女のままでいてやる!」と叫んで去っていった。
なにはともあれ女に化ける方法が分かったので、コルムたちは温泉地に戻った。

女湯でばあさんから数珠をもらい、男に戻った後、再び花園に向かった一行。
数珠の力でハナの妖精は真の姿を現す。
ハナはハナでも鼻の妖精もとい、マカマカ団四天王の一人・鼻男と戦い勝利すると、花園は消滅。
ちょうどそこに旅館の女将がコルムたちを回復させにやってきてくれる。
先に進もうとするとマサが「一流の板前になるため旅館で修行したい」とパーティから抜ける。
マサと別れ、先に進むとミッチーが橋の上でまってた。
傷心旅行したいので一緒に行きたいらしい。
ミッチーを仲間にして山の麓のミシッピーの町へ。
287摩訶摩訶:2009/04/28(火) 12:15:47 ID:Qy9kCz4X0
町では様々な情報が手に入った。
まとめると、マカマカ博士と親交のあったヤン博士がアトラス山に住んでいるというのと、
アトラス山の頂にはガルル城がありそこに狼男が住み着いて暴れている、ということらしい。
とりあえずマカマカ博士の話を聞きに、ヤン博士に会いにいくことに。

山の途中、寺に立ち寄ったり、伝説の剣を引き抜いたり、階段を降りるとバグったりしながらガルル城へ。
城の最新部で眼鏡をかけた狼男に襲われたので撃退。
倒すと狼男は人の姿に。狼男の正体はヤン博士だった。
マカマカ博士によって実験に利用され、こんな姿になってしまったらしい。
ヤン博士は人の姿で死ねるとコルムに感謝し、研究所の鍵を渡して息絶えた。
研究所でヤン博士の研究の成果が収められたフロッピーを入手。
解析のためにサイエンの町にいるパスカル博士のもとへ。

アルキメデス博士にフロッピーを渡して、中身を解析してもらうとヤン博士のメッセージが流れる。
マカマカ博士はミジサイバーという兵器を造り、全人類をミジンコ化させようとしているらしい。
パスカル博士にマカマカ団の秘密工場の場所を教えてもらい、船で北の大陸へ。

秘密工場に行くと鍵がかかって入れなかったので、情報集めに近くのニュークイーンの町へ。
優しいクリスティーヌ女王なら力になってくれるかも、ということで、女王に会いに仮面舞踏会に潜入。
そこでなんとジョニーと再会。
それと、南国城から追ってきたシンシアとも何故か再会。
殺さんばかりの勢いで迫ってきたシンシアをジョニーが引き止めてくれているうちに女王に会いに。
実はこの女王は偽者でコルムは罠にかけられ、全裸で放り出されてしまう。
近くで遊んでいた女の子に変態扱いされるも、シスターに服をもらって仲間と合流。
再び城の偽女王のもとへ。
偽女王はマカマカ団四天王の一人・妖術師バセランの姿を現し、襲ってきたので退治。
城の地下牢から本物のクリスティーヌ女王を助け出す。
クリスティーヌ女王は城の大砲を使って、空から工場に侵入することを提案。
有無をいわさずコルムたちは大砲で工場に飛ばされた。

工場でミジサイバー光線の発生装置を発見。
秘密工場を守るボスに捕われていた一般人2名が言うには「ギガの鉱石」を動力炉に投げ込めばいいらしい。
ギガの鉱石は南国城にあるらしいので、さっそく向かうことに。
288摩訶摩訶:2009/04/28(火) 12:16:33 ID:Qy9kCz4X0
南国城はマカマカ団の攻撃で壊滅。
ギガの鉱石の在処を聞き出すために拷問されていた王様を助けると、
最後の鉱石はシンシアが持っていると教えられる。

ニュークイーンのシンシアに会いに行くと、エルにシンシアとコルムが結婚式を挙げたことが暴露される。
恋人の浮気(?)に怒ったエルは飛び出して行ってしまう。
それを追ってジョニーはエルを探してくると旅立った。
残された3人+シンシア。結局シンシアを仲間に入れて秘密工場へ。

先ほどの一般人2名に急かされて、動力炉に鉱石のついたペンダントごと投げ込むコルム。
喜んでいると、パスカル博士から電話が。ヤン博士の「科学方程式」をやっと分析できたらしい。
それによるとミジサイバー装置は最後にギガの鉱石を入れて完成するとのこと。
実はこの一般人2名はマカマカ団員で最初から仕組まれていたようだ。
完成した装置から光線が発射。世界中で建物の元にいた人がミジンコ化してしまった。

落ち込みながらサイエンの町に戻る一行。
すると研究所のモニターに特殊なバリアの張られた謎の建物と不思議な谷が映る。
ここが伝説にのみ語られた魔の谷とマカマカ団の本部らしい。
パスカル博士にモンテシカゴの町の北東に谷があると教えてもらったので早速行ってみることに。
途中、ウルウルBが最終決戦に備えてマサ達を呼びにいくと行って去っていく。

モンテシカゴの町でギャングのドン・マイケルと再会。
マイケルの頼みで張り手ばばあを船ごとモンテシカゴの近くにつれてくるコルム達。
マイケルの力でばばあと船が分離。
マイケルは自分をマカマカ団に体面を壊された落とし前を自分でつけるためにコルム達の仲間に。
長い間船の動力扱いされている間に改心したばばあは、罪滅ぼしにと「張り手」をくれた。
この「張り手」があれば空が飛べるらしい。
ということで一行は張り手で空を飛んで山を越えて谷に向かうことになった。
289摩訶摩訶:2009/04/28(火) 12:17:18 ID:Qy9kCz4X0
張り手では谷は越えられないので途中徒歩で進むと謎の城が。
コウモリに邪魔をされて入れなかったので、近くの集落に行く。
集落でレッドプリンスというホテルが新装開店したと聞いたので行ってみるコルム達。
バニーガールの受付嬢兼オーナーに話しかけて一泊すると不思議な夢を見る。
夢の中でコルムの前世・シャルム王子に激励される。
しかし激励の途中、謎の人物が現れ、王子に「お前は戦いを恐れ逃げ回った腰抜けだったぞ!」と言い放つ。
そこで夢から覚め、仲間とともにホテルを後にするコルム。

その後色々あってニンニク大明神の加護を受けて、再び城へ向かう一行。
コウモリはニンニク臭いと退散したので城を探索。
城には牢屋があり、そこにジョニー、ウルウルB、マサが捕われていた。
出口付近にまで進むと、「マカマカ総統に永遠の忠誠を誓っている」と語る仮面の将軍が立ちはだかる。
将軍は吸血鬼ドラキュエを召喚してコルム達に襲わせる。
ドラキュエを倒すと今度は将軍自身が襲ってきたので撃退。将軍の仮面が割れる。
将軍の正体はなんと行方不明のエル。
エルの前世はシャルム王子らシャバシャバ族を滅ぼした悪魔の種族のニャバニャバ族、その王女レミア。
実はマカマカ博士の前世もニャバニャバ族で、前世の宿命に従い、コルム達の敵になったらしい。
そこにレッドプリンスのオーナーことマカマカ団四天王の一人・霊媒師ネババが現れる。
ネババは前世の研究をしていて、エルに色々と吹き込んだ張本人とのこと。
エルの洗脳を解くため、消えたネババを追ってレッドプリンスへ向かう。

ホテルの地下通路を進むとネババの部屋に到着。
ネババを倒すが、ネババは洗脳は解かず「前世の因縁は変えられない」と息絶えた。
ネババの部屋の本から前世の世界に通じる「輪廻のほこら」の情報を得て、
前世の真実を知るため過去へ行くことに。
290摩訶摩訶:2009/04/28(火) 12:18:06 ID:Qy9kCz4X0
ほこらをくぐるとそこは数億年前の世界。
とりあえず近くのシャバシャバ城に行くと、シャルム王子は行方不明ということと、
ニャバニャバ族のドーリャ王とレミア姫が戦争を吹っかけてきた原因である悪党だと教えられる。
レミア姫は王子の婚約者でもあったらしい。
シャバシャバ族の王・ガロンからドーリャ王宛の和平の手紙を預かり、ニャバニャバ城へ向かうことに。
ニャバニャバ城で王に手紙を渡すと王は和平に興味はないと、コルム達を落とし穴に落とす。
落とし穴は牢屋に繋がっていて、しばらく閉じ込められていると、王子の腹心の家来のサジが登場。
サジが言うには王子は寺の坊さんを人質にとられたために投降し、閉じ込められているという。
王子を助け出すことを条件に牢屋から出してもらい、早速、王子の牢屋へ。
牢番を倒して王子を救出し、二手に分かれて王を倒しにいく。
王はペットの恐竜をけしかけてきたので撃破。逃げた王を追う。
王子と協力し城の屋上に追いつめると、王は近くにいたレミア姫を人質に取る。
王子によって「王の正体は家老のマカマカで、本物の王はすでに殺されている」と判明。
レミア姫は隙をついてマカマカの手を振りほどいて、城壁へ。
自分がいなくなれば王子は存分に戦えることが出来る、と身投げをしてしまう。
王子の怒りの一撃でマカマカは「何度生まれ変わってもこの恨みを忘れない」と恨みの言葉を残し絶命。
王子は姫の後を追うに身を投げ、何故かコルム達も後を追って身を投げた。
しかし下にサジの用意したクッションがあったので全員無事。
一行はシャバシャバ城は戻り、お礼として王子達から剣や乗り物、姫の想いのこもった光の石をもらう。
ネババの言う前世の出来事が作り事だと判明したので、エルを説得するために現世に戻ることに。

エルに光の石を見せ、真実を教えるとエルは改心して再び仲間に。
牢屋の3人を解放し、マカマカ団本部へ向かう。
291摩訶摩訶:2009/04/28(火) 12:18:59 ID:Qy9kCz4X0
本部に着くも、バリアがあるので入れない。
バリア解除の手がかりを求めて近くをさまようと、近くに寺が。
数億年前人質にされた後殺させた坊さんの霊が成仏できずに漂っていた。
輪廻の書を使うと前世の世界に行けることと、火の鳥ならバリアを解除できると教えてもらえた。
火の鳥に会いにいくと「最近どうも心が冷めちまってしょうがない」と非協力的。
とりあえず前世の世界でどうにかする方法を探すことに。

※前世の世界まとめ
 ・マイケルの前世はミッチーの前世に片思いしていた。
 ・マサの前世の出す試練でマサはマサムネを持つ資格を得た。
 ・大工のゲンの火打石は使うと心が燃える。
 ・ジョニーのダンボール装備癖は前世から。
 ・ジョニーの前世は島に流れ着いたため、シンシアの前世に結婚を迫られた(多分強制結婚させられた)。
 ・ウルウルBの前世は奥さんにこき使われていた上に浮気されていた(子供に一人明らかにライダーが)。

前世から帰ってきた後、火打石を回収して、再び火の鳥のもとへ。
火打石で心が燃えた火の鳥に乗って、マカマカ団本部へ向かう。

火の鳥の決死の体当たりでバリアは消滅。
「我が人生にいっぺんの悔いなし!」と言って火の鳥は死亡。
本部の中では四天王強化版に襲われたので倒しながらどんどん先に進む。
最深部でマカマカ博士と対峙。
人間の能力を遥かに超えたマカマカ博士の姿は…赤ん坊のような姿。ただしそこそこ強い。
戦っていると突然マカマカ博士がオドロオドロしい強そうな姿に変身。ただしHP1。
コルム達はマカマカ博士を倒し、世界に平和を取り戻した。
292摩訶摩訶:2009/04/28(火) 12:19:40 ID:Qy9kCz4X0
博士の死後マカマカ団は消滅。
パスカル博士たちはヤン博士の方程式を完全解読し、ミジンコ人間も元に戻り世界は平和に。
1年後、とある城にて3組の結婚式が。
1組目はマイケルとミッチー。
ミッチーが元男と知らないマイケルはまぶい嫁さんをもらったと大喜び。
ミッチーはマイケルに自分が元男だとバラさないようコルムに念を押す。
2組目はジョニーとシンシア。
シンシアは新しいダーリンにべた惚れ。
ジョニーはまんざらじゃないのか照れていた。
他の2名もお祝いに駆けつけてくれた。
3組目はコルムとエル。
二人がなかなか会場に来ないと花嫁の父のパスカル博士が呼びに。

みんなの祝福の中3組の合同結婚式。
新郎達は白タキシード(ジョニーは箱の上からきている、マイケルは首から下がバグで消失してて不明)。
新婦達はドレス姿(ミッチーも下がバグで消失してて不明)。
最後にエルが「いろいろあったけどわたし幸せです!」とコルムの腕に抱きついて、コルムの顔が真っ赤になって終わり。
293ゲーム好き名無しさん:2009/04/28(火) 12:25:52 ID:Qy9kCz4X0
以上で終了
バグさえなければクソゲーじゃなくてバカゲーだったかもしれないのになあ・・・
294ゲーム好き名無しさん:2009/04/28(火) 14:49:43 ID:Co7NdByz0
乙です

そりゃシナリオライター、キャラクターデザイナー、作曲家と
有名どころを起用していてかなり気合い入ってたしなぁ
やっぱり売りのひとつだけあってストーリーはいいよね
295RIZ-ZOARD-リゾード-:2009/04/28(火) 16:44:23 ID:07Cjp7V40
RIZ-ZOARD-リゾード-の内容です。
オズの魔法使いを原作としたゲームです。

主な登場人物
ドロシー…主人公で17歳の女の子。愛犬トトと一緒に暮らしていた。回復やサポート魔法が使える。
カカシ…陽気な風来坊。頭がカラッポなので脳みそをもらうためにドロシーと一緒に行動する。
ライオン…臆病で菜食主義なライオン。臆病さを克服する勇気を欲している。
ブリキ…フンガーとしか喋れない、短気な乱暴者。ドロシーが気に入ったのかついてくる。
フローラ…春の魔女。花が好き。ドロシーと歳が近いので友達になれるかなと思っている。
ディーネ…夏の魔女。サバサバした性格。ドロシー達に親切だが何故かブリキは嫌い。
ホリン…秋の魔女。フローラやディーネの姉。話を書く事が趣味で、そのネタをいつも探している。
スノン…冬の魔女。魔女達の母で、オズと対立している張本人。
オズ…大魔王。ドロシー達の願いを叶えるという条件で、エッグを取り戻すよう要請する。
ネコズキン…魔女の使い魔達。春の国は赤、夏は青、秋はオレンジ、冬は白の頭巾をしている。


主人公のドロシーは愛犬トトと一緒に暮らす女の子。両親は既に他界。
ある日竜巻に巻き込まれて吹き飛ばされる。その瞬間、家に今はもう亡き両親の影を見る(幻か幽霊なのかは不明)
ドロシーは家から離れたく無いと強く願う。
吹き飛ばされたドロシーは、気付けば「オズの国」の黄色いレンガの上にいた。
大魔王オズからテレパシー?でここに来た理由を教えてもらう。
オズの国には東西南北それぞれに悪い魔女がいて、魔女達のせいで大魔王オズは困っているらしい。
この国の人間を何度か魔女討伐に向かわせたがいずれも失敗したので異世界からの来訪者ドロシーに退治して欲しいとのこと。
オズに貰った魔法の靴を受け取って愛犬トトととりあえずオズのいるエメラルドの国を目指す。
道中、陽気なカカシ、臆病なライオン、短気なブリキと会い、彼らを仲間に加えてエメラルドへ。

オズ曰く、魔女達は魔力の塊のエッグという物体を持っているからまずはエッグを取り戻す必要がある(エッグがないと、魔女の本拠地へ行けない)
全てのエッグを取り戻したら願いをなんでも叶えてやるというオズ。
ドロシーはもといた家に帰りたいと思い、エッグを取り戻すという約束をする(エッグは全部で10個)
296RIZ-ZOARD-リゾード-:2009/04/28(火) 16:46:20 ID:07Cjp7V40
春の国にて。
オズのすすめで一番弱い魔女のいる春の国のエッグから取り戻すことに。
道中、春の魔女フローラに会う。ガーデニングが趣味な彼女は、竜巻を使って世界中の花を集めて楽しんでいる。
ドロシーに対して好意的で、一緒にお茶しようと誘ってくる。後日オズに言うと騙されるなと叱られる。
最後の春のエッグを取り戻すため、春の魔女の城へ。フローラはドロシーとは友達になれると思ったのに残念といいつつ勝負に。
彼女を打ち負かしたら、フローラが泣き出す。ドロシーは、オズに頼まれて悪い魔女を退治し、エッグを取り戻すためにきたのであって悪い魔女でないフローラを倒すつもりはないことと、自分が竜巻に巻き込まれてこの国に来たことを告げた
フローラは自分の魔法の竜巻でドロシーに迷惑がかかったのかもしれないと反省し、これからは自分で世界中を飛び回って花を見て回ると言って春の国を去る。春の全てのエッグを取り戻す。

夏の国にて。
初めて海を見たドロシー達は海でしばらく遊ぶ。そこに夏の魔女と名乗るディーネが現れる。
ドロシー達を気に入ったらしく、今度うちに遊びにおいでと誘う。ただしブリキのことは毛嫌いしてる。
エメラルドの城でドロシー達がそのことをオズに言うとまた叱られる。
夏の国の最後のエッグを取り戻すため、ディーネとの決着をつけにいく。ディーネはエッグを取って行ったのはあんた達だったのかと残念そうに言う。
ディーネを倒すと、オズと対立しているのは冬の魔女だけだと教えてくれて、ディーネは別にオズやオズの国に関してはどうでもいいらしく、エッグを譲ってくれる。
ディーネの元で食事をいただいて彼女と別れる(最終的にディーネはブリキも嫌いではなくなった)
エッグを取り戻すと、オズはドロシー達の事に「魔女2人目を倒すとは、なんとも恐ろし…いや、なんと頼もしい」と言う。

秋の国にて。
出会った魔女ホリンと出会うとドロシー達をおどろかし、とりわけ怯えたライオンを話のいいネタになると言って去って行く。
ホリンの館に乗り込む直前、以前会ったフローラと再会。
フローラによると、ホリンは物書きで話のネタを考えているが、その時のホリンの書いた物語の主人公の名前がドロシーだった。
その影響か、フローラの花を運ぶために放った竜巻の魔法が複合魔法になり、ドロシーをオズに運んでしまったらしい。
また何か分かったことがあれば伝えると言い残してフローラは去って行く。
その後ホリンと対決、ホリンを倒す。ホリンもディーネ、フローラと同じくオズの国取りには興味無しのため、エッグを渡す。
297RIZ-ZOARD-リゾード-:2009/04/28(火) 16:48:05 ID:07Cjp7V40
冬の国にて。
オズとの因縁のある冬の魔女の城。冬の魔女ホリンはオズが信じられない、と言う。
彼女と対決して勝利をおさめる。スノンはエッグを残して去って行く。

全てのエッグを取り戻してオズの元に戻ったドロシー達。願いを叶えてくれと頼む。
するとオズはそんなことどうでもいいと言わんばかりに、「ドロシー、お前の願いは故郷に帰ることだったな。ならばもう願いは叶えた。ここを第2の故郷にすればいい」
オズは最初からこの国を支配する事が目的だった。そのために魔女が邪魔だったのでエッグを奪ってやろうと考えたなかなかできることではない。
そんな折りに異世界からドロシーが来たので頼んでみたら見事にエッグを奪ってくれたとご満悦。
結局誰の願いも叶えずオズは魔力の塊エッグを使って究極魔法RIZ-ZOARDを発動。ドロシー達はエメラルドの国から追い出され、入れなくなってしまう。
途方に暮れたドロシー達はスノンのもとへ行く。
スノンは、支配者は人の願いを叶えてやるのが道理であり、それを放棄するオズは支配者には向かないと考えて対立してきたという事を明かす。
オズの魔法でエメラルドの国に入れなくなってしまい、どうしたらいいかと考えた結果、
ドロシーが最初にいた黄色いレンガの道はオズの魔法の影響下に無いらしく、レンガの道経由でオズのいるエメラルドの国へ。

エメラルドの国にて。
決着をつけるため、オズの元に再びやってきたドロシー達。驚きを隠せないオズ。
ドロシー達に敗れ、お前だけは友達だと思ったのに、もう許さないとオズが怒る。エッグの力を解放しオズが覚醒。
覚醒したオズをなんとか倒すと、後には小さな人形みたいな人物が残った。それがオズの正体だった。
力が欲しくてやったと非を認めるオズ。しかし、ドロシーは元の世界に戻れないと悲しむ。
そこにホリンとフローラがやってくる。
ホリンとフローラの魔法でドロシーをもといた世界に戻してくれるらしい。
ホリンはもとの世界に戻す際、ドロシーがここに来る前とは少し変化してる部分があるかもしれないが構わないかと聞く。ドロシーはそれを受け入れる。
カカシ、ライオン、ブリキに別れを告げ、ドロシーは家に帰る。

ホリンの言っていた「ここに来る前とは少し変化している」というのは、竜巻で壊れた筈の家が壊れていないこと。
そして、いなかった筈の両親がいたこと。
ドロシーは両親達と幸せに暮らしましたとさ。

カカシやライオン、ブリキとの会話は最初に出会った時のみなので脳内保管で楽しむものかと。
298ゲーム好き名無しさん:2009/04/29(水) 00:25:20 ID:KfGSk64XO
乙です。子供むけぽいけど、割としっかり話作られてるな。
299ゲーム好き名無しさん:2009/04/30(木) 23:27:42 ID:BrXTtQ5i0
ぽっぷるメイルでSFC版かメガCD版のストーリーをお願いします
300ゲーム好き名無しさん:2009/05/01(金) 01:43:17 ID:6R8bkGD60
PC88、PC98、MSXで出ていたディガンの魔石のストーリーお願いします
301ゲーム好き名無しさん:2009/05/01(金) 23:15:40 ID:8SSYfQxD0
ここまでをwikiに反映しました。
302ゲーム好き名無しさん:2009/05/02(土) 07:28:21 ID:yyEIAJg/0
アローンインザダークシリーズを最初から教えてください。
303ゲーム好き名無しさん:2009/05/02(土) 12:13:51 ID:zL9HLWYWO
依頼の時は機種名とタイトルを書かなくちゃ
304ゲーム好き名無しさん:2009/05/02(土) 23:43:05 ID:cOZASHUm0
未解決のマリオ&ルイージRPG2(DSソフト)予約します。
305ゲーム好き名無しさん:2009/05/03(日) 15:53:15 ID:Dj2seNS90
マスターシステム「ファンタシースター」
PSP「ファンタシースターポータブル」をリクエストします。

リクエストはないようですが
DS「ファンタシースターゼロ」
を書いてもいいでしょうか?
306ゲーム好き名無しさん:2009/05/03(日) 16:08:26 ID:oOWlUE1+0
意外だ・・・一作目が書かれていなかったとは

>>305
>>168

もう書いてもいいかどうかいちいち聞くのやめようぜ
このスレで3回目だよ
307ゲーム好き名無しさん:2009/05/03(日) 18:04:18 ID:0M1WIQWF0
ファンタシースター、連休中だしなんとか書けると思うので予約します。
308ゲーム好き名無しさん:2009/05/03(日) 20:54:49 ID:ifZ7yXl20
じゃファンタシスターポータブル予約します。
マルチEDらしいですが1つしか見てないのでそれしか書けませんが。
309ゲーム好き名無しさん:2009/05/04(月) 00:33:34 ID:S4X0kLWY0
>>308までをWikiに収録、未解決リストに反映しました。

3ヶ月以上経ったので「Dead Space」、「アルトネリコ 世界の終わりで詩い続ける少女」を
●途中 の欄から消しました。
310ゲーム好き名無しさん:2009/05/04(月) 16:27:08 ID:bEeNLEWzO
>>309
乙!
なかなか知らないのが多いな
311ゲーム好き名無しさん:2009/05/04(月) 23:51:20 ID:yZc4D+O10
SFCの「魔天伝説 戦慄のオーパーツ」をリクエストします
312ゲーム好き名無しさん:2009/05/05(火) 03:09:32 ID:6QlUd8xZO
最後のライブが終わって死にたくなってる俺が
NDS「きらりん☆レボリューション きらきらアイドルオーディション」を予約します。
313ゲーム好き名無しさん:2009/05/05(火) 15:56:30 ID:vCG75rEH0
clannadのストーリー教えてクレクレ
314ゲーム好き名無しさん:2009/05/07(木) 00:22:34 ID:oqiLHSRf0
DSの『Another time Another Leef(アナザータイム アナザーリーフ) 鏡の中の探偵』をお願いします
315ゲーム好き名無しさん:2009/05/07(木) 01:35:07 ID:7VjIWzwV0
便乗して
DSの「ルクス・ペイン」をお願いします
316ゲーム好き名無しさん:2009/05/07(木) 22:55:59 ID:Yx55NOauO
64のピカチュウげんきでちゅうをお願いします
最近あのゲームにEDがあると知った
317ゲーム好き名無しさん:2009/05/08(金) 20:04:07 ID:co3lYvAE0
PCゲーのFallout及びFallout2をリクエストします。その代わりといってはなんだがFallout3の執筆予告もします

>>316
あったのかエンディング…
318ゲーム好き名無しさん:2009/05/08(金) 23:21:35 ID:HvweI9tJ0
XBOX360 ラストレムナント希望です

たまにはage
319ピカチュウげんきでちゅう [エンディング]:2009/05/09(土) 01:54:43 ID:fgR2aS+X0
無事にひとりでお使いをこなしたピカチュウ。

そして次の日の朝、オーキド博士から通信で
「大事な話があるからトキワの森まできてほしいのじゃ」
と頼まれ、ピカチュウを連れてトキワの森へ向かうことに。


【トキワの森・入口】
トキワの森に行くと、博士から
「ピカチュウは一人前に育つことができたようじゃ。キミのおかげじゃな」
「キミを信頼してポケットヘルパーを預けたのは大正解じゃった」
「キミはピカチュウの本当の友達じゃな」
「そしてな、本当の友達の、キミにしかできないことがあるのじゃ」
「・・・ピカチュウを森に帰してあげるのじゃ」
「ピカチュウは野生のポケモンじゃ」
「本当は仲間と一緒に森で暮らすのが一番幸せなのじゃよ」
と言われる。

さらに少し間を挟んで、博士から
「さあ、ピカチュウに さようなら、森へお帰り と言ってあげるのじゃ」
と告げられる。

博士に言われたとおり『さようなら』と言うと、
ピカチュウは驚き、哀しそうに瞳を潤ませながら首を振る。

その時、森に住んでいる野生のピカチュウたちがやってきて、
ピカチュウを歓迎するかのように手を振ってくる。
ピカチュウも一旦は嬉しそうに手を振り返すが、
迷うような仕草でこちらと仲間を交互に見る。

その迷いを断たせるためにもう一度『さようなら』と言ってあげると、
ピカチュウは一瞬また悲しそうな顔をするが、
やがて大きく頷き、仲間たちの元へゆっくりと歩いていく。

チラッとこちらを見たピカチュウに三度目の、そして最後の『さようなら』を告げる。
完全にこちらへ振り返り、バイバイをするように大きく手を振るピカチュウ。
再び仲間たちの方へと向きかえると、今度は迷いを振り切るかのように走っていく。


(スタッフロール)
320ピカチュウげんきでちゅう [エンディング]:2009/05/09(土) 01:55:33 ID:fgR2aS+X0
【家の庭】
左の池を見ても、右の畑を見ても、ピカチュウのことを思い出す。
でもピカチュウは、もう居ない・・・。


玄関の扉の前までトボトボと歩いていくと、突然どこからか電撃が!

ピカチュウが、戻ってきてくれた!!

「おかえり、ピカチュウ」
321ゲーム好き名無しさん:2009/05/09(土) 02:01:54 ID:fgR2aS+X0
以上、ピカチュウげんきでちゅう [エンディング]でした。
322ゲーム好き名無しさん:2009/05/09(土) 02:48:49 ID:nJjfy4HH0
乙。ポケモンシリーズのほとんどを否定する発言してねえかオーキド博士
323ピカチュウげんきでちゅう:2009/05/09(土) 06:32:58 ID:c+nLUlDv0
先越された・・・
悔しいのでオープニングから

トキワのもり近くに住む少年(プレイヤー)の元に、オーキド博士から
”ポケットヘルパー”という、ゲームボーイ+64のコントローラ+ポケットピカチュウのような
装置が送られてきました。
オーキド博士に呼び出され、少年はポケットヘルパーを持って”トキワのはずれ”に行きました。
ポケットヘルパーは、声をポケモンが解るように変換して届ける装置だったのです。
少年に気づかず遊んでいる”やせい”のピカチュウ。
少年はピカチュウに『ピカチュウ』と呼びかけると、ピカチュウは少年に気が付き、近寄ってきました。
それから何日かかけて、少年とピカチュウは少しずつ仲良くなっていきました。
オーキド博士は、やせいのポケモンなのに少年になついたピカチュウを見て驚きました。
ある日、少年が自室で目を覚ますと、窓の外からピカチュウがいて、少年を呼んでいました。
ピカチュウに連れられて、少年はいろいろなところに遊びに行きました。
”アカネのもり”にいるフシギダネが開いたお食事会に行ったり、
”モエギそうげん”にいるゼニガメに会ったり、釣りをしたり。
”トキワのもりのおく”に行ったときは、お出かけするバタフリーの代わりに、
ピカチュウと一緒にキャタピーたちの子守りをしました。
そんなある日の朝、少年のママが、少年とピカチュウのためにお弁当を作ってくれました。
少年はピカチュウと一緒にトキワのもりに行きました。
しばらく遊んだ後、少年がお弁当を取り出すと、ピカチュウはお弁当を奪って逃げました。
少年はピカチュウを追ってトキワのもりのおくへ。
そこで少年が見たのは、キャタピーたちにお弁当を分け与えているピカチュウの姿でした。
でも、ピカチュウは自分ではお弁当を食べていないらしく、おなかを空かせているようでした。
そこで少年は『うちへおいでよ』とピカチュウに声をかけます。
こうして、ピカチュウは少年の家で一緒に暮らすことになりました。

ピカチュウとじゅうぶんに仲良くなった頃のある朝、オーキド博士から通信が入ります。
オーキド博士は、ピカチュウに一人でお使いをさせるよう、少年に言います。
少年はピカチュウに、お店に行って望遠鏡を買うように指示しました。
そして少年はみかん箱をかぶり、ピカチュウの後をこっそりついていきました。
ピカチュウは寄り道しながらも、お店に行って、ちゃんと望遠鏡を買うことができました。

エンディングに続く。
324ピカチュウげんきでちゅう:2009/05/09(土) 06:49:46 ID:c+nLUlDv0
攻略のためにちょっと補足。
エンディングの出し方は不明。
某サイトに「クリアしまくれ」と書いてあったが
チャレンジコースまで出して遊びまくればクリア出来なくてもOK。
チャレンジコースは難しすぎて一つもクリアできない間にエンディング出た。
たぶんピカチュウとの仲が一定以上必要。
望遠鏡の値段は2万Pなのでもしかしたら一定以上稼ぐのも条件かな?
ちなみに筆者は79日かかりました。

>>322
やせいのポケモンは自然が一番って別に間違ってないよ
ポケモントレーナーになってモンスターボールでゲットして洗脳すれば
それから後は好きにしていいんだよたぶん
325ゲーム好き名無しさん:2009/05/09(土) 11:22:43 ID:a7uIfol30


>箱をかぶり
なんというスネーク…
326ゲーム好き名無しさん:2009/05/09(土) 13:14:11 ID:k4wOdQ7x0
クリアしたのでPS2 イースX〜LOST KEFIN, KINGDOM OF SANDを執筆予約してみる。
327ゲーム好き名無しさん:2009/05/09(土) 13:23:38 ID:k4wOdQ7x0
test
328イースX:2009/05/09(土) 13:25:36 ID:k4wOdQ7x0
青年の顔を潮風が通り過ぎて行った。とある町の小さな酒場で聞いた吟遊詩人の詩。その詩によると、砂嵐に守られた幻の都があるらしい
。「砂の都ケフィン」その名は、彼の心を躍らせた。

カモメの鳴き声が聞こえる。どうやらもうすぐ目的地のようだ。沢山の船が行き来する、賑やかな港町、サンドリア。詩の中では、この町
の事もうたわれていた。

威勢のいい水夫の声と共に、錨がおろされる。青年---アドル・クリスティン---は、期待を胸にサンドリアの町へ降り立った。
アドルの新たな冒険が、今、始まる。

☆アドル・・・主人公。赤毛の冒険者。
☆ドギ・・・アドルの親友で、エステリアの元盗賊。アドルと共に旅を続ける屈強な大男。
☆ニーナ・・・サンドリアに住む道具屋の娘。行方不明になった父・スタンを探している。
☆マーシャ・・・サンドリアの町外れに住む美しい女性。古代錬金術に詳しい。
☆スタン・・・冒険家。幻の都を探していたが、3年前に姿を消す。
☆ドーマン・・・サンドリアに住む豪商。アドルに幻の都の調査を依頼する。
☆リジェ・・・サンドリア治安部隊隊長。ドーマンからの信頼も厚い。
☆アルガ・・・盗賊団・イブール一家首領。義理人情に厚い。
☆ディオス・・・イブール一家の長男。弟より口数は少ないが、意外と頭が切れる。
☆ノティス・・・イブール一家の次男。口が達者だが、おっちょこちょい。
☆テラ・・・イブール一家の一人娘。お転婆だが、根は素直。
☆ムハーバ・・・フェルテに住むエフィの父で、ドギの盗賊時代にお世話になった人。今はまじめに暮らしている。
☆エフィ・・・ムハーバの娘。ドギに気がある。

※ケフィン・・・古代錬金術で栄えた王国。幻の都とはこれを指す。セーベを滅ぼした後、豊かになった王国が他国の侵略を受ける事を
王が危惧したので、宮廷錬金術師ジャビルによって外界(ケフィン以外の世界)から隔絶されている。
※セーベ王朝・・・ケフィンによって滅ぼされた小国。ナルム河を中心に栄えた王国で、それに因み、王家の貴族は「ナルムの一族」を名
乗る。ちなみに、ガラムの説では、セーベは相当の貴族暮らしをしていた為、財政火の車→ケフィンに侵攻→返り討ちに遭い、内乱が起こ
ってあぼーんらしい。ケフィンの隣国。
※錬金術・・・全ての元となる地、水、火、風の4つの元素を組み合わせ、新しい力を生み出すこと。
329イースX:2009/05/09(土) 13:29:22 ID:k4wOdQ7x0

サンドリアに着いたアドルとドギ。ドギは、この辺りに住むムハーバを訪ねる為、アドルと別れ、アドルは酒場へ行く。そこで、ドーマン
の使いの者から、「幻の都に挑んでくれる冒険者を探しているので、屋敷に来て欲しい」と言われる。屋敷に行くと、ドーマンは、「この
地も砂漠化が広がり、このままではこの辺も砂に埋まってしまうので、北アフロカを救う為に力を貸して欲しい」という。アドルはその依
頼を受ける。話によると、この地のどこかに、幻の都を探す手掛かりになる4つの結晶があり、風の結晶は前任者のスタンが見つけてくれた
ので、アドルには残りの3つを見つけて欲しい、という事らしい。アドルは支度金として1000G貰って装備を整え、また酒場で声をかけてき
た男から、「マーシャという女性から薬の材料となる薬草の注文を受けているが、自分は仕事でこの町から離れられないので外に出るなら
彼女に渡してくれ」と、手紙と薬品の材料を渡すように頼まれる。とりあえずマーシャの家へ。

マーシャの家で、町で男から頼まれた物を渡し、錬金術について少し深く話を聞こうとすると、マーシャは、「それならあなたの決意と実
力を見せて下さい」と言い、この先のメルセゲラの森の中にマヴァールという錬金術?を使う男がいて、町の人にこれが錬石(錬金術に必
要)だと言って怪しい石をボッタクリ価格で売ってるから見てみ?て事らしいので、森の中のマヴァールの家へ。マヴァールは、アドルの
前で錬金術を披露するが、アドル仕掛け看破→マヴァール「え〜と・・」と口ごもりながら外へ逃げる→追うと逆ギレしてアドルにパピー
3匹けしかけるがアドルは返り討ちにする→マヴァール「町の人たちは錬金術を信じてて錬金術もどきを使うとすご〜い!って言ってくれる
から調子こいてたんです!本当は錬金術なんて使えません!すみませんでした!もうウソつきません!」

錬金術なんてあんなもんかとがっかりしながらマーシャの家へ帰るアドル。だが、マーシャによると、ちゃんとした錬金術は、今もあるらし
い。(ここで錬金魔法や錬石の説明。錬金魔法とは、剣に錬石をセットすると使える魔法。)そして、結晶の一つがあるというので、アドル
はフォレスタ村へ向かう。その道すがら、アドルはイブール一家の三文芝居に引っ掛かり、使われてない闘技場へ引っ張り出された挙句、魔
獣ヴァルテモスをけしかけられる。何とか倒すが、一家には逃げられてしまう。(テラとはここで初対面)ひとまず、闘技場を抜けた先の
フォレスタ村へ。

村の奥、ネード洞窟の入口付近では、スタンの助手だった男(名前失念)がケガで倒れていて、人だかりができてちょっとした騒ぎになっ
ていた。ニーナは、父の手掛かりを見つける為、父が探していた結晶の一つがあるというネード洞窟に男と入ったが、奥にスイッチがあり
、(後で分かるが、人がその上に乗ると岩壁が開く仕掛け)ニーナは「ここで待ってて、すぐ戻る」と言い、奥へ進んでしまい、待ってた
男は魔物に襲われて逃げてきたらしい。アドルは、ウィリーという勇気ある少年を案内人兼スイッチ踏み担当として、奥へ進み、ニーナを
救出。町の人にニーナを頼み、再度結晶を求め、洞窟へ。その頃、テラはアドルの行先をつけて村に来ていた。ウィリーは、「自分達はた
った今まで、結晶のある洞窟にいたんだぜ」とテラに話してしまう。アドルは、ニーナを救出した先に進み、水の守護獣ヒュードルを倒し、
水の結晶ピュイを入手するが、話を聞いてつけて来たテラに結晶を奪われる。村にはドーマンの使いの者がいたので、アドル「結晶パクられ
ました」使い「それは私の口からドーマン様に言えないので自分で言って下さい」サンドリアへ引き返す。
330イースX:2009/05/09(土) 13:38:47 ID:k4wOdQ7x0

サンドリアのドーマンの屋敷に行き、結晶を奪われた事を報告するアドル。だが、ドーマンは、「あ〜、指名手配すればすぐ犯人見つかる
からok。気にしなくていいから、残りもよろぴく♪」と寛大。そして、「君には期待しているよ、アドル君」とか言う始末。アドルは、残
りの結晶を探しに屋敷を後にする。すると、「・・・ふふん、本当に期待しているよ、アドル君」とドーマンの口調が変わる。そこへリジ
ェが入ってきて、「積荷の用意ができました。今夜中にフェルテの方へ出発できます」と報告する。ドーマンはケフィンへの道が開かれた
時に、そこで儀式を行う為、積荷をサンドリアの親衛隊に偽装した野盗達に運搬させる事にしていた。これは、人の目を欺く為と、積荷の
護衛の為であり、その野盗達も、ドーマンが育て上げた精鋭部隊で固めており、その運搬にはリジェもつく。そしてリジェは、アドルが
結晶集めにミスった時の保険として、イブール一家にも結晶を探させていた。ドーマン達は、フェルテへ向け出発する。

一方、アドルは、ドーマンの「前任者のスタンの足跡を辿るのが、結晶集めの方法で効率いいと思うな〜」というアドバイスを受け、また
ニーナを救出した際、「サンドリアに来たら私の道具屋に寄ってみて下さい」とニーナが言っていた事もあり、店に行って話をする。
・一人で道具屋を切り盛りするのは大変だが、マーシャがちょくちょく来てくれるので何とかなっている
・ニーナは5年前に砂漠で行き倒れていた所をスタンに助けられた。その時持っていたのがオカリナで、それで父の教えてくれた曲を吹くと
心が安らぐ。スタンがケフィンを熱心に探し始めたのは彼女の為らしい。彼女の背中の傷痕とケフィンは何かの関係がある?
店でニーナと話し、「このオカリナはアドルさんが持ってて下さい」と言ってオカリナを入手。

アドルは、スタンの手記から、彼が交易都市ラムゼンに向かった、という記述から、ラムゼンに向けて出発する。ラムゼンで、アルガ扮す
る怪しい情報屋から町の東にあるセーベ遺跡(500年ほど前に都があった跡)に結晶があると知ったアドルは、町の図書館へ。そこでは、ガ
ラムという人物が書いたセーベ遺跡の本が蔵書されていた。また、その本からスタンの手紙が見つかり、遺跡の一室に篭って研究している
ガラムは持病があるらしいから家族の元に帰るように誰か説得してくれ、というような内容だった。それをガラムの家族に見せ、鍵を貰い
、遺跡へ。そこでガラムに会うが、「火の結晶見るまでは帰らん」と言う。アドルは奥に進み、火の守護獣アグニヒュームを倒し、火の
結晶アグニ入手。ガラム、それ見て納得。手記によると次はラムゼン鍾乳洞で、そこに結晶があるらしい。

さて、ドギはというと、行く先々で手紙をくれるんだけど、それによると、ドギはフェルテに着き、そこでナルムの使徒団という野盗に襲
われていたエフィを助けたが、そのエフィはドギが昔世話になったムハーバの娘で、今はそこに居候しているらしい。もっとも、ただ居候
してるのも悪いので、井戸掘り、野盗や魔物退治等の力仕事系はやっているようだ。アドルは、土の守護獣アソートを倒し、土の結晶「テ
ール」入手。ちなみに、結晶のある鍾乳洞は、ラムゼン大滝の真上にある滝の裏に入口があるが、足場が悪く、雨の日は最悪。ゲーム中の
難所でもある。結晶を入手し、鍾乳洞の入口まで戻ると雨が降っていた。つるっ。アドルは、足を滑らせ、遥か下に流れる川に落下。
331イースX:2009/05/09(土) 13:50:56 ID:k4wOdQ7x0

滝から落ちたアドルは、エフィに救出される。ムハーバ達はドギと砂漠の魔物の大掛かりな討伐で不在。そんな時、ムハーバが大けがをした
という知らせが入る。魔物の大群に襲われ、自分達を逃がす為にドギが一人で戦ってるらしい。エフィに、「ドギさんを助けて下さい!」
と頼まれたアドルは、意識朦朧のドギを見つけ、魔物達を殲滅して町へ戻る。テラもアドルを追ってフェルテに来ていた。ムハーバは、ド
ギ、エフィのアドルとの関係を聞いて驚く。(知り合いだったのか、て意味で)そこへ、ナルムの使徒団が大量に攻めて来る。ドギと手分
けして倒しまくるが、如何せん数多すぎ。じりじり追い詰められていく。そこへ、ドーマン達が現れ、アドルはニーナを、アルガはテラを
人質に取られ、結晶も全部奪われ、アドルとイブール一家は町の牢に投獄されてしまう。ドーマン達は儀式の準備でケフィン廃都へ。牢の
中では、一家の兄弟が脱出を試みるが、上手くいかない。そこへ、ドギが壁を壊して現れ、全員救出。町を占領している使徒団を殲滅させ
たアドル、ドギ。イブール一家も、「リジェ達に一泡吹かせてやろう」とアドルと共闘する意思を見せる。更に、マーシャも加入。(錬石
要員)ドギは「俺もアドルと戦いたいが、今回の使徒団の襲撃で町は大打撃を受けたし・・このまま見過ごすわけにも・・」と悩むが、ア
ドルに黙って肩を叩かれ、ドギはフェルテを守る事に。ムハーバから風の切れ目が分かるというサージアイ入手。

※ここでドーマンの正体と目的が判明。ドーマンはセーベ王朝の末裔で、結晶を集める目的は、ケフィンで失われた古代錬金術の力を得て
セーベを復活させる事。で、イブール一家が宝を欲しがるのは、テラの将来の為で、サンドリアでヘマやって街の兵に捕まっていたのをリ
ジェに助けられたので結晶集めという形でリジェに協力していた。

ドーマン達は儀式の準備を着々と進めていた。アドルは複雑な廃都ケフィンを進み、ようやく儀式の間へ何とか間に合う。ドーマンは、各
地の遺跡で集めた錬金術の発掘品を使って作った装置を使ってケフィンの封印を解こうとしていた。結晶4つも安置されている。ここで、ア
ルガが、フェルテで渡した水の結晶は偽物だと宣言。マーシャは、「儀式を止めなさい!!危険だ!!」とドーマンに警告するが、「ここ
まで来て今更後に引けるか!私はセーベの王になるんだ!!」と聞かない。不完全な結晶で錬金術を使用し続けたドーマンは、結晶の力の
暴走によってアデプトスドーマンという化け物に姿を変え、アドルに襲い掛かる。周りにいたイブール一家は隣室に避難。ドーマンを倒し
たが、結晶の力はまだ続いている。今度は、ニーナにその力が行き、ニーナは気を失ってしまう。リジェはドーマンの末路を見て、「愚か
者が。力に溺れおって」と言い放つ。彼女にとってはドーマンも利用するコマだった。そしてアドル達に言う。

「4つの結晶はケフィンを開く鍵などではないし、ケフィンも最初から封印されてなどいない。結晶は理想郷ケフィンと外界を隔てておく為
の結界装置だが、偉大なるケフィンの主が外界にあるという「石」に興味をお持ちになられてな。500年間ケフィンを守ってきた結界が邪魔
になったのだ。そして私達は、結界を解く為の4つの結晶集めと数年前に失った「石の核」を探しに外界へと送り込まれたのだ」と。
その時、部屋全体に及ぶ巨大な装置が起動を始め、リジェ達は裏の部屋からニーナを連れて転送装置でケフィンに戻ってしまう。追いかけ
たが、もう装置は使えない。アルガ達は「ケフィンに行くぞ〜!お宝お宝〜」と張り切って行ってしまう。その時、テラとアドルがいる所
の床が崩落し、2人は下に落ちてしまう。そこでケフィンへ行く為に必要なメダルを入手。テラを護衛しながら、アルガ達の所まで行く。
一行は、廃都を出て、砂漠の砂嵐の前へ。マーシャは、「一度ケフィンへ渡ったら簡単には帰ってこられないがいいか」とアドルに聞く。
はいと答えると、マーシャがメダルを使う。すると、砂嵐が割れ、一行はケフィンへと入って行く。
332イースX:2009/05/09(土) 14:06:15 ID:k4wOdQ7x0

ケフィンは賢者の石という、錬金術の技術の粋を集めた道具の力で守られ、王は、大錬金術師ジャビルの残した不老不死の術で500年間、国
を統治していた。(ジャビルはもう亡くなってる?)なので、とにかく平和。町で、「リジェ様が女の人を連れて南の塔へ行った」という話
を聞いたアドルは、早速そこへ行くが、門の前に門番の兵士がいて入れない。アドルが困っていると、謎の男が現れ、門番達の注意を逸らし
てくれたので、この隙に塔の中へ。その頃、イブール一家は「お宝ヤホーイ♪」とそれぞれに散って宝を探し始める。テラは、廃都で床が
崩落してアドルと落ちた時、魔物から自分を守りながら護衛してくれた事を思い出しながら、自分だけでもニーナを探す事にする。そんな
時、ニーナが兵士達にどこかへ連れて行かれるのを目撃したテラは、通りがかったリジェに捕まってしまう。

南の塔は、ケフィン三幹部の一人、眩惑のバルクが管理する塔で、塔内は仕掛け満載。アドルは、それにも負けず、バルクの元まで辿り着
くが、ニーナは既に別の場所に連れて行かれていた。バルクを倒すと、イブール一家の兄弟が現れ、バルクを締め上げてニーナの居場所を
聞き出そうとするが、バルクが居場所を言おうとした時、突然溶けてしまう。どうやら、何者かが口封じに殺したらしい。兄弟は、アルガ
との合流時間になったのでアドルと分かれて合流するが、テラがいない事に気づく。「ママと一緒じゃなかったの?」と兄弟。そこへ、兵
士が来たので一旦退却する一家。

南の塔を出たアドルは、さっき塔の入口の前で門番の注意を逸らしてくれた男と再会する。男は、レジスタンスのチェイスと名乗り、自分達
は「審判の儀」に対抗する組織で、ニーナの事も組織で調査しているそうだ。そして、もしレジスタンスに加わる気があるならケフィン西
区にあるアジトまで来て欲しい、と。アジトへ行くと、会わせたい人がいる、と言って部屋に通された。その人物はマーシャだった。驚く
アドル。彼女の話によると、元々彼女はケフィンの、それもレジスタンスの人間で、ケフィンを見た上で、自らの意思でレジスタンスに入
ってくれる人が必要だったという。そして、「審判の儀」について教えてくれた。

「審判の儀」とは、ケフィンに住む者なら誰しも必ず受けなければならないもので、最初はその人が10歳になった時に、それ以降は10年毎
に天秤の機械にかけられ、罪深い人間かどうかを量り、その時に悪人と判断された人は市民権を剥奪され、どこかに連れて行かれる。マー
シャも、かつてこの「審判の儀」で親友が消えてしまい、それからレジスタンスに加わり、そこでスタンと出会い、外界やニーナの事を教え
てもらったそうだ。そして2年前に王家による大掛かりなレジスタンス掃討戦が行われ、組織は半壊。スタンは組織の中心的人物で、マーシ
ャを外界へ逃がしたが、そのせいで捕まり、ケフィン城西翼に囚われているらしいので、どうか彼を助けて下さいとアドルに頼む。当然ok
のアドル。地下通路から西翼へ向かうのだった。

リジェに捕まったテラは牢に入れられ、そこで隣の牢から歌声を聞く。歌声の主はニーナだった。お互いに自己紹介し、ひとしきりアドル
の話題で盛り上がる。テラは、もう一回今の歌聞かせて、とニーナに頼む。アドルはスタン救出の為、ケフィン西翼を上っていた。すると
ケフィンの男達の議論する声が聞こえた。話の内容から、賢者の石の力が弱まって結界が薄れてきており、しかも現在は錬金術師がいなく
なって、根本的な解決策もないときた。ケフィン、国家的ピンチ。しかも周辺の砂漠化も進行。でもケフィン王「問題なし」。アドルは、
牢に囚われているスタンを発見するが、スタンは気を失っていた。叩いても起きないので、ニーナのオカリナを吹くと、目を覚ます。アド
ルはスタンを護衛しつつ外へ。あともう少しの所で、ケフィン三幹部の白昼のアビスが現れるが、これまたイブール一家の兄弟が駆けつけ
、バルク同様に締め上げるが、こいつも簡単にあぼーん。スタンによると、こいつらはホムンクルス(錬金術で作った人造人間)で、機密
事項を話そうとすると自害するようプログラムされているようだ。イブール一家もレジスタンスと知り合いになってたので、アジトへ。
333イースX:2009/05/09(土) 14:10:45 ID:k4wOdQ7x0

アジトに着いたアドル達は、スタンから驚くべき事実を聞かされる。3年前、王の不老不死に疑問を持ったスタンは、この事を調査。その
結果、王は聖誕祭(10年に1度、王の健在を祝う祭)直後に若さを取り戻していて、更に城にあった過去の記録から、聖誕祭直前に「審判の
儀」で悪人とされ、消える子供達が急増。で、さっきのホムンクルスが出た区画の存在から、王は子供達の若い生命力を集めて不老不死に
なり、さっきの区画は、生命力を吸い取る施設ではないかと推測。アルガ達一家は、テラを救いに東翼へ急ぐ。アドルもニーナが囚われて
いる東翼へ。

東翼では、ケフィン三幹部の衝撃のカリオンがニーナの見張り中。テラや他の子供達は西翼に移されていた。リジェは聖誕祭の準備に行っ
た。そうと知らないアドル達は、東翼を進み、衝撃のカリオンを倒し、ニーナと脱出しようとするが、兵たちが大量に現れる。そこへ、ア
ルガ達一家が駆けつけ、兵達を引きつけてくれたので、アドルは、ニーナを護衛しつつアジトまで脱出。アジトでスタンと3年ぶりに再会す
るニーナ。そこへ、アルガ達一家がキズだらけで帰ってくる。東翼にテラがいなかったので、西翼へ行ってみた所、大量の兵が出てきたら
しい。そして、キズに心労が追い打ちをかけ、アルガはぶっ倒れてしまう。倒れたアルガをマーシャが診る。聖誕祭は、明日に迫っていた
。チェイスから、明日の作戦について説明される。「明日の聖誕祭には王も出てくるので、連中も西翼に兵を集中できなくなる。その、警
備が手薄になった時を狙ってアルガ達とレジスタンスで陽動をかけてひきつけている間に、アドルにテラ達子供を助けて欲しい、というも
のだった。
夜。ニーナはスタンに、「私が砂漠で助けられたばかりの頃、『背中のあざは他人には絶対見せるな』って父さんは言ったが、何で?」と
スタンに聞く。スタンは黙って答えなかった。
翌朝。マーシャの薬でアルガは完全回復。チェイスから作戦の注意点として、「聖誕祭は昼過ぎに城の中央に用意された場所で行われる。
昼過ぎには街の店は全部閉まるから、準備はそれまでにしておいてくれ、という事だ。

続く。
334ゲーム好き名無しさん:2009/05/09(土) 18:05:27 ID:l2RBEOOq0
>>333までをWikiに収録、未解決リストに反映しました。

1ヶ月以上経ったので
「ファイナルファンタジー・クリスタルクロニクル エコーズ・オブ・タイム」を
●執筆予告がある物 の欄から消しました。
335ゲーム好き名無しさん:2009/05/09(土) 18:19:43 ID:f24Pr81o0
TOVって最終投稿日が2月6日だからまた途中終了か
336ゲーム好き名無しさん:2009/05/09(土) 20:45:15 ID:WcIw7uIQ0
PS3、XBOX360の「バイオハザード5」のストーリーをお願いします
337ゲーム好き名無しさん:2009/05/10(日) 12:16:01 ID:1+aUE3InO
まとめwikiのPS2 オペレーターズサイドがレス番299までとあるのに298の中途半端なところまでしか載ってないんだけどこれで終わりってことなのかな?
338ゲーム好き名無しさん:2009/05/10(日) 14:07:41 ID:BFvTpI+r0
>>337までをWikiに収録、未解決リストに反映しました。

>>337
過去ログを確認したところ299番は他のゲームのストーリーだったので
298番までの間違いです。修正しました。
339ゲーム好き名無しさん:2009/05/10(日) 15:23:47 ID:IwE/h23a0
>>334>>338おつおつ
340予約:2009/05/10(日) 22:45:16 ID:1lGYjvpoO
未解決にあるDEATHNOTE〜キラゲーム〜予約します。
341ゲーム好き名無しさん:2009/05/10(日) 23:02:41 ID:AQ+Vs4vNO
まとめも投下も乙です

洋ゲーのDead spaceの続きをお願いしてもいいでしょうか
前回の投下から4ヶ月ほど経ちますが…
どなたかご存知の方、見ていればお願いいたします
342ゲーム好き名無しさん:2009/05/11(月) 01:12:30 ID:u1+14DBB0
そういえばDead Space途中まで書いて放置していた……
それじゃ久しぶりに書いて見ます
343ゲーム好き名無しさん:2009/05/12(火) 15:10:23 ID:p0gC9kFbO
DSのデビルサバイバーのwikiに載っている以外のエンディングをお願いします
344キラゲーム:2009/05/12(火) 20:33:02 ID:xRVbRwD0O
プレイしながら書いているので小出しになりますが、とりあえず2話まで投下。
全12話です。

【キラゲームとは…】
参加者がキラ・L・捜査員・キラ信奉者の役割に分かれて行うゲーム。
プレイヤーが演じられる役割はキラかLのどちらかで、捜査員・キラ信奉者としてゲームに参加することはできない。

参加者は発言力を消費して発言を行い、疑惑度・信頼度を操作して目的を達成するのが最終目標となる。
参加者が順番に発言していき、1〜3周した所でそのターンは終了。
参加者全員による投票を行い、検挙者(ゲームオーバーにする人)を決める。
この時、大抵「疑惑度」が一番高い参加者が検挙される。

キラの目的はLを探し出し、デスノートで「裁く」か検挙する(ゲームオーバーにする)こと。
参加者の誰がLを演じているかは発言から推測するか、信頼度が100になった参加者からの密告で知る事ができる。
キラ独自のルールとして投票時にデスノートを使って「裁く」参加者を指定できる。
ただし、L以外の人間を裁いた場合は発言力の最大値が大幅に下がり、次のターンの発言が制限されるペナルティがある。
また、最終的に参加者がキラとLの二人だけになった場合はキラの勝利となる。

Lの目的はキラを探し出し、検挙する(ゲームオーバーにする)こと。
参加者の誰がキラを演じているかは発言から推測するか、L独自のルールである「調査」で知る事ができる。
Lは投票時に参加者の一人を指定して、キラかどうか「調査」することができる。
Lにもペナルティがあり、キラ以外の参加者が検挙されると誤認逮捕とされ、発言力の最大値が減少する。

また、プレイヤーは演じられないが、キラ信奉者はゲーム開始時からキラが誰か知っており、状況がキラ有利になるような発言を繰り返す。

キラ役・L役のどちらかがゲームオーバーになった時点でゲーム終了。

ゲームの説明が長くなりましたが、ストーリーモードいきます。
345キラゲーム:2009/05/12(火) 20:34:33 ID:xRVbRwD0O
第1話「開始」

一連のキラ事件のあらましが語られる。
月とデスノートの出会い、犯罪者達の不可解な死と囁かれるキラの存在、探偵Lの登場…
原作でいうと竜崎(※1)を中心とした捜査本部が立ち上がり、月が捜査本部に合流したあたり(※2)からストーリーがスタート。
※1…キラゲーム中の名称と紛らわしいのでL=竜崎としています。
※2…ただし原作と異なり、月は竜崎の要請で調査本部に参加した形になっています。

いきなりキラゲームで遊んでいる捜査員達。
竜崎の「月くんがキラです」の発言に対し、ほとんどの捜査員が月に投票し、キラ役の月が検挙される。
キラゲームはLとキラの思考をなぞることになり捜査に役立つという竜崎の発言で、キラゲームを捜査に取り入れる事が決まる。

ここでルールが分からないという松田のために竜崎が解説をしてくれる。

その後、竜崎の語るキラ像(キラ=裕福な子供)について、松田が「自分が子供だったら怖くてデスノートなんて使えない」と反論、その場にいた月がキラゲームをしてキラ像に近づいてみてはどうかと提案し、キラゲームをすることになる。

プレイヤーは月を操りキラゲームに参加、勝利条件は役割「キラ」で勝利すること。
疑惑度0で勝利するとボーナスが入る。
とりあえず自分の疑惑度にさえ注意していれば勝てる。

ゲーム終了後、やっぱり竜崎の語るキラ像に納得できない松田。
竜崎は「捜査本部には松田のような普通の感覚の持ち主も必要だ。それに自分は松田がいないとやっていけない」と言う。
竜崎に認められたと喜ぶ松田だが、竜崎の発言の真意は「買い出し係」としての松田が必要だという意味だった…
346キラゲーム:2009/05/12(火) 20:36:38 ID:xRVbRwD0O
第2話「甘党」

捜査本部設立から数日、事件の捜査には大きな進展は見られなかったが、捜査員達はキラゲームの効果を認めつつあった。
ただ、竜崎の独特なキャラクターには捜査員達も戸惑いを隠せないのであった…

甘いものばから食べている竜崎に対して苦言を呈する捜査員達。
特に松田は買い出し係にされているのが不満なようで、頭を使っていると甘いものを食べても太らないという竜崎に対してキラゲームで勝負を挑む。

プレイヤーは竜崎を操りキラゲームに参加、勝利条件は役割「L」で勝利すること。
松田の疑惑度0で勝利するとボーナスが入る。
竜崎の必殺技の使いどころを間違えなければ勝てる。

キラゲーム終了後、さっそく竜崎の体脂肪を測ると、さっそく減っている。
体脂肪は単なる割合だからという模木、理解できない松田。
水分をたくさんとれば体脂肪は減るため、竜崎はキラゲームの最中に大量にコーヒーを飲んでいたのだ。
347女神異聞録デビルサバイバー:2009/05/12(火) 23:32:19 ID:4zgLXakm0
>>343
Last Day 逃亡の果てに (ユズルート)

最終日、主人公は限界状態のユズのために、
ベルの戦いを放棄して、封鎖からの脱出を計画する。
そんな主人公に失望した謎の男が
悪魔ロキの正体を現して襲い掛かってくるが
なんとか撃退する。

カイドーとナオヤの協力も得られた。
彼らが2ヵ所で蜂起して自衛隊を陽動し、
主人公らが天使のいる本隊を突破することに。
アツロウ・ミドリは反発して一時的に離脱するが
他に解決策がないと悟り、再び合流する。
かくして脱出計画が始まり、渋谷の包囲網にて
現場指揮の天使アナエル/サリエルと交戦する。
増援のアマネ、イヅナをも倒し、
主人公たちは東京封鎖からの脱出に成功する。

家路へと急ぐ一行。
だが外の世界は、封鎖の中と何も変わらず、
無数の悪魔が人々を蹂躙していた。
混乱すうr主人公たちの前に、ホンダが現れる。

主人公らの作戦を利用し、いち早く脱出したホンダ。
だが息子の手術には間に合わなかった。
世界を憎んだホンダは、悪魔の力で
現社会を破壊することにしたのだという。

無数の悪魔が脱出したことで
東京封鎖はもはや意味を失い、
"最終決断"の発動なく封鎖は解除される。
天使を失った自衛隊は悪魔に
対抗できず、一方的な敗北を続けた。
そして数ヶ月後には文明社会は崩壊し、
暴力が支配する世界になってしまう。

主人公たちのその後は明確にされていない。
打ち捨てられた主人公のCOMPに、
天使メタトロンからの叱責のメールが届く。
348ゲーム好き名無しさん:2009/05/12(火) 23:34:30 ID:4zgLXakm0
>>347 11行目は間違い。
×アツロウ・ミドリ
○ケイスケ・ミドリ
349女神異聞録デビルサバイバー:2009/05/12(火) 23:40:50 ID:4zgLXakm0
Last Day : 聖者の国(アマネルート)

翔門会の巫女であり、悪魔イザ・ベルを宿すアマネ。
だが彼女には天使レミエルも憑依しており、
翔門会とは別の理念で行動していた。
悪魔ベル・ベリトをベルの王にして
神の試練を突破することが翔門会の考えであるのに対し、
アマネとレミエルは主人公を神の陣営に引き入れ
ベルの王にすることで、世界を護ろうとしているようだ。

最終日、主人公はアマネの考えに賛同し、
神の使途としての道を選ぶ。
アマネの中の悪魔イザ・ベルを撃破。
さらにベル・ベリトを降臨させるため
東京の四天王を撃破し、東京の異界化を加速させる。
ベル・ゼブブ, ベル・ベリトを撃破し、
ベルの王となる権利を手に入れた主人公。
あとは太古の戦いで分断されたベルの力:バ・ベルを倒して
解放するだけとなった一行の前に、ナオヤが立ちふさがる。
彼とアマネの会話から、主人公の持つ因縁が明らかになる。

人の歴史の中で、初めて罪に手を染めた男:カイン。
神への嫉妬から弟アベルを殺したカインは
呪われた永劫の時間を過ごすことになった
そのカインの今の姿が、ナオヤであった。
一方、殺されたアベル(ア・ベル)はベルの力を秘めており、
その力は彼が殺された後、無数の人間に伝えられた。
主人公はア・ベルの力を継いだ一人だったのである。

ア・ベルの系譜である主人公を悪魔の陣営に引き入れることが
ナオヤの神への復讐だったようだが、目論みは失敗。
悪魔ロキとともに主人公に襲い掛かってくる。
主人公が過去を思い出したかは定かではないが
太古から続く兄弟の因縁に決着をつける。

その後、主人公はバ・ベルを撃破してベルの王になる。
魔王の力で東京の悪魔を帰還させ、東京に平和が戻る。
神と悪魔の戦いは終結し、神に祝福された完全な世界が誕生する。

そして役目を果たして使われなくなった主人公のCOMPに
天使メタトロンからの賞賛のメールが届く。
350ゲーム好き名無しさん:2009/05/12(火) 23:54:17 ID:4zgLXakm0
ナオヤ・カイドールートとアツロウルートまでは
やってないので他の人に任せます。
351ゲーム好き名無しさん:2009/05/13(水) 00:05:30 ID:kk2MV5Jk0
そういや公式でもWikiでもホンダや謎の男のフォローが無いね。

ホンダ:
 初日から会えるスーツ姿の中年男性。
 COMP入手後は主にカイドーと行動する。
 実はCOMPの悪魔召還を狙う産業スパイなのだが、
 それよりも外に残した手術前の息子が心配で、脱出に躍起。
 どのルートでも主人公の仲間にはならない。

謎の男(ロキ):
 2日目ベルデル戦のヒントをくれるホスト風の男。
 他にも主人公の前に現われてはヒントをくれる。
 その正体は北欧神話のトリックスター: 悪魔ロキ。
 彼を落胆させるような選択を主人公がとった場合、戦うことになる。
352ゲーム好き名無しさん:2009/05/13(水) 00:20:40 ID:CXDcMjTb0
だいぶ前2999年のゲームキッズを書いてた人です
間が開きましたが、また投下させてもらいます。
3532999年のゲーム・キッズ:2009/05/13(水) 00:22:54 ID:CXDcMjTb0
6章 「空を飛んでみた」

がちゃ。ドアを開けるとちょっとお洒落をしたマリーの姿があった。
「おかえりなさい。じゃあ私、でかけるから。ごはん、冷蔵庫の中のものを適当に食べて。バッツィーならもう静かになっている、寝かしつけておいたから」
「おい、またクスリなんか飲ませて眠らせたんじゃないだろうな」
「今夜は遅くなるわ、じゃ」
シカの言葉を無視してマリーはさっさと出て行ってしまった。
マリーは近頃学生時代の友達と一緒に、映画鑑賞グループを作ったと言って時々、こうして外出するようになっていた。
「子供の面倒をみているとすごくストレスがたまるのよ、これくらいの息抜きはいいでしょう?」
そう言って仕事帰りのシカと入れ違いに夜に出て行き、真夜中シカが眠った頃足音を殺して帰ってくる。
「子供が寝てしまうまで家を空けられないから、夜しか出かけられないんだもの」
マリーがそういうと、シカはなるほど、と頷くことしかできない。子供の事は週末に可愛がるだけで、毎日の世話は全部マリーに任せきりだったのだから。

家で一人、シカは冷蔵庫を漁っていると奥の方に見覚えの無いウィスキーのボトルを見つけた。
シカ達夫婦に、家で酒を飲む習慣は無いのに。中身は半分以上なくなっている。
思い当たるのはマリー一人、いつの間に飲むようになっていたのか……
シカといる時は飲んでるのを見たことが無い、だったら昼間に?
シカはグラスを出してウィスキーを注ぎ、頭をからっぽにしたまま一息にあおる。
一杯、二杯、三杯…。
無心で飲み続けて、いつしかシカはうとうととうたた寝をしてしまう。
するとその浅い夢の中で、かすかな声のような、歌のようなものが聞こえた。
3542999年のゲーム・キッズ:2009/05/13(水) 00:35:22 ID:CXDcMjTb0

はばたいて… はばたいて… はばたいて… はばたいて…

ハッとして顔を上げる。

はばたいて… はばたいて… はばたいて… はばたいて…

ラジオも、テレビもついていない。部屋の外から聞こえてくる音ではない。

はばたいて… はばたいて… はばたいて… はばたいて…

むしろ、自分の頭の中で響いている、そんな音色。
戸惑うシカの視界が点滅するようにチラつき、それがいつのまにか夜の街を見下ろすような、そんな光景が瞼の裏に映し出される。
沢山の建物、沢山の窓の明かり。そしてそれより沢山の青白い柔らかで美しい光。
これは一体何だろう? この不思議な映像、どこかで体験した事がある。

そうだ!
シズクホタルだ。


ぼくは小さなシズクホタルさ
固くて重い殻の下から うすくてもろい羽をようやく
よっこらしょっと引っぱり出して
はばたいてみる懸命に
はばたいて、はばたいて はばたいて、はばたいて
はばたいて、はばたいて はばたいて、はばたいて はばたいて
まだまだしつこくはばたいて
あきらめないではばたいて
すっかり疲れたころになんとか やっとのことで宙に浮く
あとはやれやれ風頼み

ぼくは小さなシズクホタルさ
ちょっとの風にあおられて きりきりまいのてんてこまい
大きな壁にぶちあたる
3552999年のゲーム・キッズ:2009/05/13(水) 00:36:13 ID:CXDcMjTb0

ぼくの体は小さくもろい
武器もなんにも持ってない
どこに言っても追い払われる 休むところがみつからないんだ
ぼくはほんとはのんき者
地面でじっと休んでたいけど
ぼやぼやしてたら踏みつぶされる
落ちないように、落ちないように
はばたいて、はばたいて
一生懸命はばたくだけさ
風の具合で高く飛べたら 少しは気持ちがいいけれど
高いところであんまり長く
薄くて冷たい空気にいると
だんだん息が苦しくなるんだ あわててぼくは急降下
空と土の隙間でいつも ふらふらふらふら漂うだけさ
ビルやクルマの合間をいつも
びくびくよろよろ飛ぶだけなんだ

そうさぼくはシズクホタルさ
一生懸命はばたいて 飛んでる時も本当は
ちっとも自由じゃないんだよ
たった一つの楽しみは
はばたいて、はばたいて
あの特別なやさしい光を 街の中から見つけだすこと

3562999年のゲーム・キッズ:2009/05/13(水) 00:36:53 ID:CXDcMjTb0

そうさぼくはシズクホタルさ
はばたいて、はばたいて
シズクダイヤの輝きを
見つける為に生まれた虫だ
はばたいて、はばたいて
あの特別なやさしい光に出会えたときだけ
ほんのちょっぴり うれしく元気になるんだぼくは

どこかにないかなシズクダイヤ
こぼれる光は心の輝き
たくさんあればそこにはきっと おんなじ数の幸福の証明
恋をしているあの子の胸に 永遠を契る夫婦の指に
今が我が世と得意満面の ビジネスマンの懐中時計に

かすかに、しかし途切れることなく続く歌声。
シカは理解した、以前パウの店で一時的にシズクホタルの目を取り付けた時の接続が、未だに生きていて
おそらく何か上手い具合にシカの視覚回路の一部が、シズクホタルの目玉と同調したままになっているのだ。
あの時の目玉は、そのままパウのところに置いてきている。それはきっと今ごろリサイクルされて、一匹の元気なシズクホタルの目になって、街のどこかを飛び回っているのだろう。
その視覚の波動が今も、シカの視覚神経に送り込まれている。
つまりシカは一匹のシズクホタルになりきって、シズクホタルと同じ光景を見ているのだ。
それは視覚だけではない、その想いまでがシカの脳の中に入り込んでくる。
シカはその、一匹の小さなシズクホタルにどんどん同化していく。

果てしなく空へ伸びる塔のふもとから広がる街、サーチライトだろうかところどころのビルから眩しい光が空に向けて放たれている。
その上空を一匹のシズクホタルが飛んでいる。
シズクホタルから見る街は、とても美しい。どの建物の外壁にもまるで満点の星空のように青白い優しい光が無数に瞬いている。
やがてホタルの目はホテルの窓の向こうに一際美しく輝く光を見つけた、ゆらりゆらりとゆれる二つの光、そして寄り添うように輝く光。
シズクホタルの目ではその光以外、部屋の中は真っ暗で何も見えないが、ぼそぼそと誰かの声が聞こえる。
「大丈夫よ、あいつったらおんぼろで、いつもぼんやりしていて、」
完全にシズクホタルと意識を同化させたシカはホタルの聴覚を通してその声を聞きながら、目の前でゆれる光がどこかで見たものによく似ている事に気づく。
「この間だって子供に目玉、壊されちゃうくらい鈍くって」
この印象的なシズクダイヤの使い方、デパートの店員がつけていたごつい腕時計と同じだ。
では、声とゆれている二つのシズクダイヤは…?
『これは誰?…マリー?』
「絶対に気づかれっこないってば」


どこをどうやって飛んできたのか、その場を後にしたシズクホタルは別の窓に張り付いていた。
窓の向こうには、一人の男がテーブルに伏している。
そのまぬけな姿はまぎれもない、シカ自身の姿だった。
357ゲーム好き名無しさん:2009/05/13(水) 04:07:28 ID:11t4iku70
フラジールを予約
358ゲーム好き名無しさん:2009/05/13(水) 09:05:21 ID:c4J556XRO
デビルサバイバーリクした者です
書いてくれた人乙です
ありがとうございました

キラゲームの人ゲーム・キッズの人も乙でした
359ゲーム好き名無しさん:2009/05/13(水) 12:21:16 ID:aHlusOMEO
ゲームキッズ続き待ってました。ありがとうございます。
360ゲーム好き名無しさん:2009/05/13(水) 16:41:47 ID:vCXDqk090
だれか、PS2の「晦―つきこもり― 」をやってくれないかなぁ

まとめ見たけど、かいつまんだ程度のものがあるくらいだし
せめて一回り分だけでもいいからやってくれる人いないかね
361ゲーム好き名無しさん:2009/05/14(木) 04:39:36 ID:2C0txg3W0
>>360
PS2では出てないはずだし
あとかいつまんだわけでもなく途中までになってるし
362FRAGILE ◆l1l6Ur354A :2009/05/15(金) 05:55:29 ID:x5giWo3G0
FRAGILE(フラジール)〜さよなら月の廃墟〜

※解説
ジャンルは廃墟探索RPG
登場する廃墟は昭和30年代っぽいレトロな雰囲気
昭和30年代に人類が滅亡して、それから何十年も経っている、といった感じ


短い夏が終わる頃
一緒に暮らしていたおじいさんが死んだ
長い間一緒にいたのに、ぼくはおじいさんの名前を知らない
夕暮れ、家の前の庭に、小さな穴を掘って、おじいさんをそこに埋めた
それから、ぼくは
本当に、ひとりぼっちになった


一.

おじいさんが暮らしていた天文台の中は、暗かった
ぼくは壁にあるハンドルを回した
天窓が開いて、月明かりが入って、少し明るくなった
あっ、自己紹介がまだだった
ぼくは、セト、だよ
おじいさんが残した物がないかどうか、調べてみよう
ベッドの上に懐中電灯があったから、右手で持った
ちなみに左手には武器を持ってる
ぼくはお箸は左手で持つんだ
だから武器は左手
探索を続けよう
本がたくさん置いてある資料室の中へ入る
机の上に、おじいさんが書き残した手紙があった
封筒に、セトへ、って書いてある
さっそく読んでみる

お前がこれを読んでいるころには
もう私はいないのだろう
生きることも、死ぬことも、私にとって大した意味は無かった
そもそも生きる資格など無かったのだ
ただ長い間、日々を無為に過ごし、終わりを目の前にして
初めてこんな気持ちになるとは
お前と過ごした日々そのものが私にとっての宝石だった
なぜもっと親しく言葉をかけなかったかと、今になって後悔している
愚かな私を許してほしい
ここから東へ向かうと、大きな赤い鉄塔が建っている
そこにはお前以外の誰かが生き残っているかも知れない
私が死んだら、東へ向かうのだ
今までありがとう、セト
363FRAGILE ◆l1l6Ur354A :2009/05/15(金) 05:57:27 ID:x5giWo3G0
手紙のそばに、不思議な青い石があった
ぼくは、青い石を、おじいさんの写真が入ったロケットに入れて、首からさげた
そしてぼくは、東へ向かった

旅の途中で出会った人たちは、みんな、さわろうとするとすり抜けてしまった
その人たちは、思念体、とか、幽霊、とかいう人たちなんだって
青い石を手にしてから、ぼくは、そういう人たちが見えるようになっていた

夜、開けた場所にやってきた
遠くに赤い鉄塔(どう見ても東京タワーですね)が見える
舗装された交差点は大きな水たまりになっていて、蓮の花が浮かんでいた
そこに彼女がいた
銀色の髪の女の子
 だれ?
女の子はぼくに驚いて仰向けに転んだ
  死んでないよね?
ぼくは、目を閉じたままの女の子の側に行って屈んで、頬にさわった
その頬は暖かかった
この子はちがう、すり抜けない
 あっ、さわった
女の子は目を覚ました
  うん、あの、生きてるかなって思って
  あの、ぼくは
名前を言おうとしたぼくから逃げるように、女の子は地下鉄の駅へを続く階段を降りていった
  待ってよ
ぼくも急いで後を追った

.。゚+..。゚+..。゚+..。゚+..。゚+..。゚+..。゚+..。゚+..。゚+..。゚+..。゚+..。゚+..。゚+..。゚+..。゚+..。゚+..。゚+..。゚+..。゚+..。゚+..。゚+..。゚+..。゚+..。゚+.
私がまだ十五歳だった、あの夏の終わり
私たちは黄色に光る塔の下で出会った
それは、ひとりぼっちだった私の世界を大きく変え
そして彼女と一緒にいた束の間の時は、私自身を大きく変えた
今でも昨日のことのように思い出すことが出来る
夏の名残を残した息苦しい空気
風の中なびく彼女の銀の髪
白くて丸い月
.。゚+..。゚+..。゚+..。゚+..。゚+..。゚+..。゚+..。゚+..。゚+..。゚+..。゚+..。゚+..。゚+..。゚+..。゚+..。゚+..。゚+..。゚+..。゚+..。゚+..。゚+..。゚+..。゚+..。゚+.


364FRAGILE ◆l1l6Ur354A :2009/05/15(金) 05:58:54 ID:x5giWo3G0
二.

階段を降りたけど、彼女の姿は見当たらない
代わりに変な声がする
 助けてください
 このままでは機能停止してしまいます
声のする部屋へ入ってみる
声の主は機械だった
背中に背負うのにちょうどいい感じにストラップがついている
 私はパーソナルフレーム、通称PFです
 私が安全な旅をナビゲートいたします
女の人の声で、PFはしゃべった
  うん、こちらこそよろしく
ぼくはPFを背中に背負った
PFに、銀の髪の女の子を探していることを話した
PFは、女の子は地下商店街に行ったのではないかと予測した
でも、地下商店街に行くには鍵を探さなければいけないらしい
とにかく改札口のあるフロアまで降りていく
そこには、紙でできた、鳥を象ったものが落ちていたので拾った
それは折り鶴というものだと、PFが教えてくれた
それから、たき火が出来る場所を見つけた
たき火はせーぶぽいんととかいうものなんだって
体力も回復できるし、拾ったアイテムに残った残留思念を読むことができる
ぼくは、折り鶴をたき火にかざして、残留思念を読み取った
その折り鶴は、お母さんが小さな女の子にあげたものらしかった
だけど、女の子は迷子になってしまって、お母さんが探しているうちに、終わりが来たらしい
終わりっていうのはなんだかわからないけど、それがあったから、みんないなくなってしまったんだろう

地下鉄の改札からホームに出て線路に下りる
線路沿いに歩くと、地上に出た
空が赤い
朝焼けだった
 赤くて、綺麗ですね
ぼくはしばらく、PFと一緒にその景色に見とれた
さらに線路をたどると、線路は途中でなくなっていた
その先には倉庫があった
PFが、倉庫の中には地下商店街の鍵があると予測した
倉庫の中に入ると、女の子の幽霊が姿を現した
女の子から、かくれんぼ勝負を持ちかけられたのでつきあうことにした
鬼はぼくだ
勝負に勝つと、女の子は地下商店街の鍵をくれた
ぼくは女の子に折り鶴を渡した
女の子は喜んだ
やっぱりこの子のものだったんだ
お母さんの幽霊が女の子を迎えに来た
ふたりは手をつないで、天に昇っていった
365FRAGILE ◆l1l6Ur354A :2009/05/15(金) 06:01:15 ID:x5giWo3G0
地下鉄の駅まで戻って、鍵でシャッターを開けて、地下商店街に行く
結構広い
隅から隅まで探したけど、銀色の髪の女の子はいなかった
地上への出口に着いたとき、PFがしゃべり出した
 バッテリーの残量がありません
 どうやら、ご同行できるのはここまでのようです
どういうこと?
ぼくは混乱した
PFを背中から下ろした
PFのランプが消えかかっている
 私はお役に立てませんでしたでしょうか
  ううん、いてくれて助かったよ
 そうですか、それならよかったです
 あなたいらっしゃらなければ、私はあの崩れた駅の中で一人、機能停止していた事でしょう
 ほんの少しの間でしたがご一緒できてとてもうれしかった
 データベースの中にはあなたにお伝えしなければならないことがたくさんあるのですが
 ひとつだけ・・・ありがとう
 そういえばあなた様のお名前をお聞きするのを忘れて
PFのランプが完全に消えた
  ぼくの名前は、セト、だよ
PFは死んでしまった
PFから落ちたねじをロケットにしまった
ぼくは、穴を掘って、PFを埋めた

.。゚+..。゚+..。゚+..。゚+..。゚+..。゚+..。゚+..。゚+..。゚+..。゚+..。゚+..。゚+..。゚+..。゚+..。゚+..。゚+..。゚+..。゚+..。゚+..。゚+..。゚+..。゚+..。゚+..。゚+.
夢を見た
聞き覚えのある声が私を呼んでいる
私が歩くたび
心配そうに、楽しそうに話しかけてくれるあの声
一緒に見た赤い空
強い風に飛んでいくたくさんの雲
ふたりでいた宝石のような限定された時間
また一緒にいたいなどという願いは永久に叶わないことは解っている
それでも生きている者は生き続けなければならない
死んだ者は土の中でただ死に続ける
.。゚+..。゚+..。゚+..。゚+..。゚+..。゚+..。゚+..。゚+..。゚+..。゚+..。゚+..。゚+..。゚+..。゚+..。゚+..。゚+..。゚+..。゚+..。゚+..。゚+..。゚+..。゚+..。゚+..。゚+.

366FRAGILE ◆l1l6Ur354A :2009/05/15(金) 06:02:08 ID:x5giWo3G0
三.

地上に出る
そこは誰もいない遊園地だった
いや、ひとりだけ、男の子がいた
ぼくと同じくらいの年かな
黒くてかっこいい、軍服みたいなのを着ている
 まず自分から名乗るのが礼儀ってもんだろ
  ぼくは、セト、だよ
 俺様はクロウだ
  ねぇ、クロウ・・・
 気安く話しかけんな
クロウはちょっと意地悪な性格らしい
気が付くと、クロウにロケットを取られてしまっていた
  返してよう!大切なんだよ!
 ほらほら!返してほしかったらつかまえてみな!

それからクロウを追いかけて遊園地じゅうを駆けまわった
ジェットコースターのレーンを渡って行ったりもした
やっとクロウに追いついた
 そんなに大切なものなのか?これ
 よーし、中を見てやれ
もうちょっとでクロウをつかまえられると思ったとき、ぼくは落とし穴に落ちた
落ちた先は地下道だった
途中の部屋に海賊の本が落ちていたので、拾って読んだ

気安く話しかけんな、と海賊は言った
(中略) 
また会えるかな、と私は海賊に言った
会えるさ、なんてったって俺たちは友達だからな、と海賊は答えた
367FRAGILE ◆l1l6Ur354A :2009/05/15(金) 06:05:33 ID:x5giWo3G0
どうやら、クロウはこの本を読んだことがあって、海賊の真似をしているみたいだ
地下道を抜けて、壊れた観覧車の前へ出た
クロウは、ロケットをちらつかせながら、観覧車の真ん中の辺りに登っていた
  返してよう
クロウは足を滑らせた
落ちてメリーゴーランドの屋根を突き破った
慌ててクロウに駆け寄った
目を開かない
  クロウ、死んじゃったの?
  返事をしてよ
ぼくは泣き出した
 あーもう、うるさいなー
 そんなピーピー泣くなっつーの
 俺なんか生まれてこの方一回も泣いたことがないんだぜ
クロウは起き上がった
どうやらどこも怪我していないみたいだ
  よかった、生きてたんだね
 お前の勝ちだ
クロウからロケットを返してもらった
 俺、お前の大事なもの見ちゃったからさ、俺のを見せてやるよ
古ぼけた写真だった
  これ、クロウ?
病院のようなところで、検査着を着ている子供の頃のクロウ
隣には白衣を着たおじさんが写っている
 俺、本当のこと言うと、子供の頃のこととかぜんぜん覚えてないんだよ
 だから、この写真に写ってるところに行けば、なんかわかると思ってさ
 結構長い間探してんだぜ
  ぼくは銀色の髪の女の子を探してるんだ
  見かけたこと無いかな
クロウはしばらく考えた後、答えた
 しらね
 あー、まてまて、ときどき、ホテルの方で生意気な女に会うんだ
 ひょっとしたら、そいつがなんか知ってるかもしれないな
  うん、じゃあ、その人に会いに行ってみるよ
 おうよ
 俺は、写真の場所を探しに行くぜ
 なんかお互いとんだ道草だったな
368FRAGILE ◆l1l6Ur354A :2009/05/15(金) 06:15:26 ID:x5giWo3G0
ぼくは海賊の本の内容を思い出して、言った
  あの、また、会えるかな
 おうよ、会えるさ
 なんてったって、俺たちは友達だからな
 そうだ、友達と言えば、プレゼントを交換するもんだぜ
 っつっても、俺はお前の物を取って、さんざんいじわるしたから・・・
クロウは指から指輪を外して、ぼくに差し出した
 これ、やるよ
 お前のロケットに入れとけよ
それはドクロの指輪だった
ぼくはそれを受けとった
 うん、ありが・・・
ありがとう、と言いかけたぼくの口を、クロウの唇がふさいだ
ゆっくり三つ数える間、そのまま
クロウの唇が離れると、ぼくは慌てて尻もちをついた
 それから、友達ってキスしたりするんだぜ
 本で読んだんだ
クロウは、なんでもない調子で言った
  キスって・・・ぼく、初めてで・・・
 じゃあ、俺様はお前の、いっとう最初の、友達だ
  うん、友達だね
  じゃあ、行くよ
 ああ、またな

.。゚+..。゚+..。゚+..。゚+..。゚+..。゚+..。゚+..。゚+..。゚+..。゚+..。゚+..。゚+..。゚+..。゚+..。゚+..。゚+..。゚+..。゚+..。゚+..。゚+..。゚+..。゚+..。゚+..。゚+.
自分がひとりぼっちだと感じているとき
他の誰かも、ひとりぼっちだって思って
きっとそんな奴は、今だって世界中にごまんといるんだ
ほんの少し、秘密を見せ合えば、友達になれるのに
ほんの少し、ほんのちょっと
私は君の秘密を今まで誰にも話していない
これからも、永遠に守り続ける
約束する
傾いた観覧車から覗く、青い月に誓って
.。゚+..。゚+..。゚+..。゚+..。゚+..。゚+..。゚+..。゚+..。゚+..。゚+..。゚+..。゚+..。゚+..。゚+..。゚+..。゚+..。゚+..。゚+..。゚+..。゚+..。゚+..。゚+..。゚+..。゚+.

369FRAGILE ◆l1l6Ur354A :2009/05/15(金) 06:16:08 ID:x5giWo3G0
四.

遊園地を出てしばらく、山道を歩くと、ホテルに着いた
ホテルの中に入ると、女の人の声がする
こっちに来たらダメよ、とか言っている
クロウが言っていた生意気な女なのだろうか
声をたどって、三階の301号室のドアを開ける
 だからダメだって言ったのに
ぼくより少し年上の女の人の幽霊がプカプカと浮かんでいた
眼帯をしていて、いかにも怪我してますっていう感じだった
そして、ベッドの上には、同じ格好の女の人が横たわっていた
ぼくは、その女の人をシーツで覆ってやった
 人間って、まだ生き残ってたのね
 しぶといわねぇ
女の人の幽霊はぼくを見て驚いている
 あれ、そのロケット
  うん、おじいさんのだよ
 生きてたのね
 今も元気なの?
  死んじゃった
そう言うと女の人はがっかりしたようだった
 ま、しょうがないか
 あれから、ずいぶん経ってるもんね
ぼくは女の人に、銀の髪の女の子を探していることを説明した
 その子のこと、あたし、知ってるかも
  本当?どうすれば会えるの?
 知らないわよ
 自分でなんとかしなさいよ、男の子でしょ
 決めた、あたし、あなたについていってあげる
 あたしは、サイ
 よろしくね
 勘違いしないでよ、暇つぶしよ、暇つぶし
こうしてサイがついてくることになった
370FRAGILE ◆l1l6Ur354A :2009/05/15(金) 06:17:52 ID:x5giWo3G0
201号室の前に行くと、和服を着た女の子の幽霊が立ちはだかった
 ここから先は通さないから
サイが言うには、この子は一度言い出したら聞かない、強情な子なんだって
 お星さまがほしいな
 たぶん、地下商店街にあったと思う
女の子のいうとおり、地下商店街に戻る
クリスマスツリーが倒れていて、星の飾りが落ちていたので拾う
女の子の元に星の飾りを持って行く
 無理だよう
 あんな高いところのお星さまを取れっこないよう
女の子はぼくを信じようとはしない
 今度はお月様がほしいな
遊園地に戻って月の飾りを見つける
壁にしっかり取り付けられているように見えたけど、引っ張ったら簡単に外れた
女の子のもとに月の飾りを持っていく
 嘘だよう
 あんなに固いのに取れっこないよう
女の子はまたぼくを信じない
 じゃあ、無くした指輪を見つけてきて
 たぶん、レストランに落ちてると思う
ホテルの三階のレストランには、恐ろしい思念体がいた
思念体を倒したあと、指輪が落ちているのを見つけた
小さな宝石が入った指輪だった

指輪を女の子の元へ持っていく
この指輪は、間違いなく女の子のものらしい
今度こそ、女の子はぼくを信じてくれた
 どうしてわたしのこと信じたの
  信じたいから
 信じたい、か
 あの人のようなことを言うじゃないか
 わたしはチヨ、だよ
 お入り
ぼくとサイは201号室に入った
そこにはチヨと同じ格好のおばあさんがいた
チヨは、おばあさんが指輪を取り返したい気持ちが形になったものらしかった
 本当に見つけてくれたのね
 ありがとうねぇ
おばあさんはそう言った
371FRAGILE ◆l1l6Ur354A :2009/05/15(金) 06:19:56 ID:x5giWo3G0
チヨは語りだした
 あなたもいつか、旅が終わる日が来るでしょう
 心を震わせる冒険を終えて、家路につく日が
 でも、そのあともずっとずっと毎日は続いていくの
 うんざりするくらい長く、退屈な毎日が続いていくのよ
 新しいことは本当に何も起きない
 朝日を見て、夕日を見て、タダそれを繰り返していく毎日
 そのとき、初めて気が付くのさ
 やわらかな木漏れ日、草原を渡る風
 仲間たちとの他愛も無い会話がどんなに素敵な宝物だったか
 そして、心は風に吹かれて、吹かれて、吹かれて・・・
 石のように固く、冷たくなってしまう
 でもわたし、この指輪を見れば思い出せるのよ
 懐かしいあの人の笑った顔
 ごつごつして、でも長くて綺麗な指
 だからずっと欲しかった、取り戻したかった
 わたしはもう、きっと長くはないのでしょう
 でもあなたには、たくさんの明日が待っているのよ
 お行きなさいな
 そして、生きて、生きて、いつか終わりが来る日まで
 うーんと生きてね
おばあさんは棚の上を指差した
 そこの・・・
 わたしのつけてるかんざしと同じ、ブローチ
 それ、持っていってくれないかね
ぼくは、花の形の小さなブローチを受け取った
  うん、可愛い花だね
  ありがとう
 指輪、取ってきてくれて、ありがとうね
 わたしのこと信じてくれて、ありがとうね
行きましょう、と、サイがぼくを促す
でも、ぼくはまだ去りがたかった
 この人はもう助からないわ
 それに、あなたには明日があるんだって言われたでしょ
ぼくは201号室を後にした

.。゚+..。゚+..。゚+..。゚+..。゚+..。゚+..。゚+..。゚+..。゚+..。゚+..。゚+..。゚+..。゚+..。゚+..。゚+..。゚+..。゚+..。゚+..。゚+..。゚+..。゚+..。゚+..。゚+..。゚+.
年老いた瞳にはやんちゃな少年が棲んでいる
窪んだ猜疑の目の中に おびえた少女が立っている
人が長い年月で出会う、怒りや、憎しみ、怖れ
でも裏切られても、どこかで信じたいのだ
自分を信じて欲しいように、誰かを
先か後かは関係ない
私は、誰かを信じる
そして誰かが私を信じてくれることを、信じる
.。゚+..。゚+..。゚+..。゚+..。゚+..。゚+..。゚+..。゚+..。゚+..。゚+..。゚+..。゚+..。゚+..。゚+..。゚+..。゚+..。゚+..。゚+..。゚+..。゚+..。゚+..。゚+..。゚+..。゚+.

372FRAGILE ◆l1l6Ur354A :2009/05/15(金) 06:20:42 ID:x5giWo3G0
五.

ホテルの屋上にて、昼ごろ
蝉の大合唱が聞こえる
 ねぇ、前から聞きたかったんだけど、あなた、あの子に会ってどうするの
サイがぼくにそう尋ねた
  わからない、わからないけど
  あそこにさ、白い月が見えるよね
  それがとても綺麗で、でもどんなに綺麗だと思っても
  そのことを誰にも言えないと、ぼくの中でその想いは泡みたいに消えてしまう
  本当に綺麗だと思ったかどうかさえ怪しくなってしまう
  だからぼくは、ぼくの話を聞いてうなずいてくれる誰かに、そばにいてほしい
  たくさんの言葉を重ねなくても、一言、そうだねって言ってくれる人に、そばにいてほしいんだ
ぼくがそう言うのを聞いて、サイは笑った
 ふーん、そう
 恥ずかしげもなくさらっと言うわね
 ま、そういうところもかわいいかも

猫の鳴き声が聞こえる
猫はぼくを誘っているようだった
猫についていく
ホテルの裏庭にあるマンホールから中に入って、共同溝へ
共同溝には猫が何匹かいる
また猫についていって、共同溝から細い通路に入ってしばらく進む
鉄格子のある部屋に着いた
鉄格子の向こうには銀色の髪の女の子がいた
鉄格子の手前は猫たちの集会だ
  あのときはごめん
ぼくは女の子に謝った
 いいよ、悪い人じゃないってわかるもの
猫たちは女の子になついているようだった
 名前は?
  セト
 短いね、セト
そのとき、どこからともなく男の人の声がした
 もうすぐグラスケイジが起動する
 戻れ!
その声にはじかれるように、女の子は鉄格子の向こうに行ってしまった
猫の集会もそれで終わりになった
373FRAGILE ◆l1l6Ur354A :2009/05/15(金) 07:07:02 ID:x5giWo3G0
女の子を追って、貯水槽を抜けて外へ
そこはダムの上だった
水の力で発電するのだと、サイが教えてくれた
エレベーターに乗って下へ降りていく銀の髪の女の子の姿を見た
ダムに沿って作られたキャットウォークを進みながら下へと降りて、発電所へ入った
発電所の中の小部屋には、壊れた人形たちの残骸が積み上がっていた
壁には穴がいくつか開いていた
この部屋はたぶん、ダストシュートに捨てられた人形たちの終着点なんだろう
その人形たちの中に、クロウがいた
  クロウ!
ぼくはクロウに駆け寄った
 よく俺がどれかわかったな
 もうバッテリーが切れかかってるみたいだ
 カッコ悪いぜ
 俺は人間なんかじゃない
 ここに捨ててある人形と同じだ
ぼくはクロウに抱きついて、泣いた
  でも、君はぼくの友達だよ
 人間じゃない
  友達だよ
とうとうクロウが折れた
 ああ、友達だ
 泣けるってなんだかうらやましいな
 イットウサイショノ、オレサマノ、トモダチダ
 ありがとうな、セト
クロウは動かなくなった
 もう、機能停止したわ
サイがそう言うけどぼくは否定した
 違うよ、死んだんだ

.。゚+..。゚+..。゚+..。゚+..。゚+..。゚+..。゚+..。゚+..。゚+..。゚+..。゚+..。゚+..。゚+..。゚+..。゚+..。゚+..。゚+..。゚+..。゚+..。゚+..。゚+..。゚+..。゚+..。゚+.
傷つき、疲れ、倒れこみ
暗闇をじっと見つめてしまうとき
暗闇に魅入られてしまうとき
ふいに笑い声がする
不思議で、意地悪で、やさしい、あの声が、私を呼ぶ
共に過ごした日々は遠く
流れていく雲のように記憶は形を変えても
目を閉じればすぐに思い出せる
懐かしい、君の横顔
.。゚+..。゚+..。゚+..。゚+..。゚+..。゚+..。゚+..。゚+..。゚+..。゚+..。゚+..。゚+..。゚+..。゚+..。゚+..。゚+..。゚+..。゚+..。゚+..。゚+..。゚+..。゚+..。゚+..。゚+.

374ゲーム好き名無しさん:2009/05/15(金) 08:35:07 ID:3zsysru70
>360
あれはかいつまんだ程度じゃないと厳しいと思われ。
学怖もそうだけど、テキスト量ハンパないし。

自分は一応これがメイン?って言われてる前田和子の六、七話目しかしらんのでかけない。
375FRAGILE ◆l1l6Ur354A :2009/05/15(金) 09:04:26 ID:x5giWo3G0
六.

発電所の奥の、機械が置いてある部屋に来た
この機械は無線機だとサイが教えてくれた
適当にダイヤルを回すと、人の声が聞こえてくる
誰か返事してください、とか、君はどこにいるの、とか言っている
  ぼくはここにいるよ
ひょっとして、生きているのは、ぼくひとりだけじゃないかって思ってたんだ

発電所を出てダムに戻る
 ねぇ、本当に、本当に、あの子に会いたいの?
サイがそう聞いてきたけど、答えはもちろん決まってる
 わかったわ、本気なのね
 だったら、あの子の居場所を教えてあげる
 鉄格子があった部屋、覚えてる?
 猫が集会してたところ、あそこから研究所に行けるわ
 きっと、研究所にあの子はいる
鉄格子の部屋に戻った
 1004よ、暗証番号
 誕生日らしいわよ
 ああ、もう、意外とロマンチストなんだから
鉄格子のドアの電子ロックに番号を入力すると、ドアは開いた

研究所に行く道の途中、背後で扉がロックされた
行く手は瓦礫の山になっている
どうやら閉じ込められたようだった
 ねぇ、昔のこと、ちょっと話していいかな
サイが話す
 昔ね、偉い科学者の人が、話さなくてもお互いの心がわかるようになる力が、
 もともと人間に備わっていることを発見したの
 きっと、ずっと昔、人はそういう力でわかりあっていたのかもね
 それでね、たくさんの頭のいい科学者の人が相談して、
 みんなに、もう一度その力を持たせれば、世界中がもっと良くなるかもっていう結論になったの
 その頃、世界は戦争(第二次世界大戦のことですね)とか、
 大きなこと、小さなこと、いろんなことで対立したり、ケンカしたりで、
 みんないい加減うんざりしてたから、もう全世界的に大賛成ってことになって、
 グラスケイジ計画っていうのを考えたの
 グラスケイジっていう機械を使って、信号を発信して、
 みんなの頭の中の共感性能力、つまり、自然とお互いわかりあえる能力を発現させようとしたの
  それから、どうなったの?
 誰もが新しい時代の幕開けを信じて、信じて、信じて、微笑みながら眠りに就いて
 次の日、目を覚ました人は誰もいなかったの
 みんな、眠りに就いて、そのまま死んでしまったのよ
  もう一度、それが起こるんだね
 そう
376FRAGILE ◆l1l6Ur354A :2009/05/15(金) 09:05:14 ID:x5giWo3G0
 そして、あの子は触媒になるの
  触媒?
 あの子の心を透して、世界中の人たちの心をつなぐのよ
 うまく行けば、だけど
  うまくいかなかったら?
 今度こそ本当に、この星には誰もいなくなるわ
 あのね、そういうあたしも触媒だったのよ
  どうしてサイは触媒になったの?
 えっ、知らないわよ
 割と普通に暮らしてたんだけどね
 知らないうちにあたしに決まってたの
 ヘンな施設に連れてこられて、毎日いろんな実験させられて、
 でもみんなちっとも優しくないの
 でもね、研究室の中に、ひとりだけ優しい男の子がいたんだ
 その子はね、あたしに時々、チョコレートとか飴玉をくれるのよ
 それでね、大丈夫って聞いてくれて、それから、ありがとうって言ってくれたんだ
  そっか
  その人とサイは友達だったんだね
 もう!この子ったら・・・
 あたしとシンは友達っていうんじゃなくて、どっちかというと
サイの話は猫の声に遮られた
猫がいるということは、ここは密室ではないということだ
探してみると、瓦礫の隙間に狭い通路が延びているのが見つかった
這っていけばなんとかいけそうだ
377FRAGILE ◆l1l6Ur354A :2009/05/15(金) 09:06:01 ID:x5giWo3G0
研究所に着いた
そこは病院のようでもあった
クロウが持っていた写真に写っていた場所のようだった
研究所の奥に進む
途中に歩くだけで体力が減る部屋とか、モーションセンサーがある部屋があった
一番奥の、丸くて広い部屋に、シンが待っていた
シンはメガネをかけた若い男の人だ
足元を見ると床から浮いている
けど幽霊とも違う
後から聞いた話だけど、シンはAIっていって、人格だけをコピーしてて実体が無いんだって
上を見上げると、高いドーム状の天井に、青く光る不思議な鳥かごのようなものが取り付けられていた
あれがグラスケイジだろうか
奥の方には、透明なカプセルに入れられて寝かされている、銀の髪の女の子がいる
 お前が付いていながら、ここまで進入を許すとはどういうことだ、サイ
シンとサイは知り合いだった
 グラスケイジを再起動させて、どうするつもりなの
サイはシンに尋ねた
 お前が知る必要は無い
 言葉とは本当に不自由なものだな、サイ
 お前なら私を理解してくれると思っていたのだが
 人類には足かせが多すぎる
 不完全な肉体など消去するべきなのだ
 計画を妨害するものは排除しなければならない
シンは青い不思議な結晶を手にして、襲い掛かってきた
シンを倒して、シンは消えたように見えるけど、
サイが言うには、AIの本体を壊さない限りはまた復活するんだって
そんなことより、女の子だ
ぼくはカプセルを開けて、彼女の頬にさわった
暖かい
 さわった
女の子は目を覚ました
そのとき地震が起こった
これはグラスケイジが起動しようとしているせいらしい
 シンの行った場所ならわかると思う
彼女はそう言った

378FRAGILE ◆l1l6Ur354A :2009/05/15(金) 09:07:21 ID:x5giWo3G0
七.

女の子の言った通りに、黄昏の塔のふもとに来た
この塔の上にシンがいるらしい
あ、黄昏の塔っていうのは、おじいさんの手紙にあった赤い鉄塔のことだよ
  みんなはここで待ってて
女の子とサイに言う
 あ、ちょっと待ってて、動かないで
サイの唇がぼくのおでこに押し当てられる
 おまじないよ
 幽霊のあたしがおまじないって言うのもヘンかしら
 無事に戻ってくるのよ
 それから、シンを止めて、セト
  うん、わかってる
ぼくはふたりをふもとに残して、階段をグルグルと昇っていった
途中で、PFの、クロウの、チヨの励ましの声が聞こえてきた
もしかしたら気のせいかもしれないけど、でも、たしかに聞こえたんだ

第一展望台の上に、満月をバックにシンがいた
やっぱり青い結晶を持っている
あれがAIの本体らしい
ぼくが持っている青い石と関係があるのかな
前より強くなっていたシンだったけど、倒すことが出来た
銀の髪の女の子とサイがいつの間にか来ていた
  どうして世界を滅ぼそうとするの
ぼくはシンに聞いた
 拒絶されたからだ
 私は人類共感性拡張実験の開発者として、密かに自ら最初の被験者となった
 その結果、言葉に頼ること無く、周囲の思考や感情が読み取れるようになった
 だが、私の周りの人間は、言葉の裏に悪意を潜ませていたのだ
 そして考えていることは、自分、自分、自分だ
 他者への共感など、自己への偏愛にたやすく押しつぶされてしまう
 世界は憎しみで満ち溢れている
 人類は偽りの社会を形成しているに過ぎなかったのだ
 世界は、自己という牢獄の中に閉じ込められた、さもしい獣たちが悪意を抱えて群れている地獄だった
 私の両親ですら、私を怪物と嫌悪して・・・
 私は誰からも理解されず、愛されもせずに
 それを終わらせて、何が悪い
379FRAGILE ◆l1l6Ur354A :2009/05/15(金) 09:08:20 ID:x5giWo3G0
サイが進み出て言う
 あたしは違う!
 あたしはただ、あなたのそばにいたかっただけ
 あなたの近くで、あなたを見ていたかっただけなの
 ひとりぼっちだったあたしに、ぎこちなく微笑んでくれたり
 頑張って、って言ってくれたり
 こっそりあなたがお菓子をくれるとき、
 あなたの大きくて、でも痩せた手が、あたしの手に触れるとき、あたしがどんなにうれしかったか
 シン、あたしはあなたを
 アイシテイル
シンは驚いた表情をしている
 どうして気が付かなかったのか・・・
 やっぱり、こういう大事なことって、言葉にしないとダメなのね
シンは、AIの本体である青い結晶を下に投げ捨てた
サイとシンは、手を取り合って空中に浮かんでいる
 結晶コンピュータは投げ捨てた
 じきに我々は消える
 我々がいなくなれば、グラスケイジが起動することはないだろう
最後に、サイの声が聞こえた
 あのね、本当にありがとう、セト
ふたりは消えた


.。゚+..。゚+..。゚+..。゚+..。゚+..。゚+..。゚+..。゚+..。゚+..。゚+..。゚+..。゚+..。゚+..。゚+..。゚+..。゚+..。゚+..。゚+..。゚+..。゚+..。゚+..。゚+..。゚+..。゚+.
それから私たちは一緒に旅をして
それから、何度目かの夏が過ぎて
私は、本当にひとりになった
本当に、ひとりになった
.。゚+..。゚+..。゚+..。゚+..。゚+..。゚+..。゚+..。゚+..。゚+..。゚+..。゚+..。゚+..。゚+..。゚+..。゚+..。゚+..。゚+..。゚+..。゚+..。゚+..。゚+..。゚+..。゚+..。゚+.


ぼくと女の子は塔から降りて来た
 すごーい、月がもうまんまるだね
女の子ははしゃいでいる
  あのさ、まだ君の名前を聞いてなかったと思うんだ
 レン
彼女は答えた
  まだ、世界には生き残った人がいるんだ
  その人たちを探そう
ぼくは彼女の手を握った
 ありがとう、セト、ここにいてくれて
  レン、ここにいてくれて、ありがとう
ぼくはしっかりと言葉にして、言った

−了−


380FRAGILE ◆l1l6Ur354A :2009/05/15(金) 09:10:56 ID:x5giWo3G0
※補足
・おじいさん=シンと考えるとかなりの辻褄が合うので、この説が有力です
 おじいさんの若い頃の人格を移したのがシンでしょう
 そうすると、青い石はやっぱり結晶コンピュータと関係があるでしょうね
 ちなみにキャスト表を見るとおじいさんとシンの声優は同じでした
・.。゚+..。゚+..。で囲ったところはセトの回想らしい
 キャスト表を見ると セト(青年)となっているけど、セトと同じ声優でした
381ゲーム好き名無しさん:2009/05/15(金) 10:15:44 ID:58z0RflhO
乙。
おじいさん=シンだとすると若い頃の不始末セトに丸投げかよ。
ちなみにグラスケイジ計画が起きたの何年前ぐらい?
382FRAGILE ◆l1l6Ur354A :2009/05/15(金) 11:17:33 ID:x5giWo3G0
>>381
不明としか言いようが無い
全体的に説明不足
雰囲気さえ良ければ細けぇことはいいんだよ(AA略
という製作者の声が聞こえてきそうです

上にあるとおり、廃墟の壊れ具合からして数十年は経ってると予測
サイがおじいさんが死んだと聞いて仕方ないと思うくらいには時間が過ぎていると思ってくれ
383ゲーム好き名無しさん:2009/05/15(金) 13:06:07 ID:b4QKoApx0
リクエストです。
xbox360のテイルズ オブ ヴェスペリアの詳細ストーリーだれか書いてくれませんか?
よろしくお願いします。
384ゲーム好き名無しさん:2009/05/15(金) 16:20:55 ID:ZuEMJ0ZsO
男女数人がラスボス一人をイジメに行く そんで複数対一で勝って何がハッピーエンド
385ゲーム好き名無しさん:2009/05/15(金) 18:03:29 ID:L8wcIS4q0
450kb超えたから待機だ
386ゲーム好き名無しさん:2009/05/15(金) 18:49:26 ID:bnfU48GP0
>>381
電撃のインタビューによると、おじいさん=シンらしい
ttp://news.dengeki.com/elem/000/000/148/148898/
387ゲーム好き名無しさん:2009/05/15(金) 18:49:49 ID:x5giWo3G0
>>385
まとめサイトの最新の天麩羅見ようぜ
480kbまでおkだよ
388ゲーム好き名無しさん:2009/05/15(金) 19:54:03 ID:L8wcIS4q0
3月某日に変更されていたのか。そこまで見に行くほど熱心ではないなぁ
まあ結局、480目前だから待機気味だ
389ゲーム好き名無しさん:2009/05/15(金) 20:53:57 ID:x5giWo3G0
そんなこと言ってるから毎回前スレが埋まらなくて困るんだよ
あと短いの1本ぐらいいけると思うよ
390ゲーム好き名無しさん:2009/05/16(土) 16:37:37 ID:U/O8YVt50
今更なレスでなんだけど
>>259
FE新・暗黒竜と光の剣ってファミコン(SFC版の前半)のリメイクだから
今まとめwikiに掲載されてるのと内容一緒だよ
確かに若干キャラが追加されてたり、内容ももう少し濃くなってるけど
まとめる上で書かなくてもって程度の変更だったと思う

あと序章の内容だけど、wikiの●オープニングの下2行が4mapに分割されてチュートリアルになってる。
391ゲーム好き名無しさん:2009/05/17(日) 01:07:16 ID:Nw5V5f4g0
>>390までをWikiに収録、未解決リストに反映しました。

1ヶ月以上経ったので「夢幻舞葬モンストラバルツ」「夢幻狂詩ネクロノミコン」を
●執筆予告がある物 の欄から消しました。

>>390とのことでしたので「ファイアーエムブレム 新・暗黒竜と光の剣」
を未解決リストから一旦消しました。
>>390を踏まえたうえでもやはり執筆を希望されるならば、もう一度依頼をお願いします。

>>360
>>361>>374とのことですが、Wikiに既にある部分の続きを依頼しますか?

>>383
詳細ストーリーは途中まで書かれているのがWikiにあるようですが、
続きを依頼と言うことでしょうか?
392ゲーム好き名無しさん:2009/05/17(日) 04:49:46 ID:nltSUInr0
投稿の途中ですみません。
バイオハザード4(PS2)のエイダ編を予約します。
393ゲーム好き名無しさん:2009/05/17(日) 08:35:16 ID:lthe6KrHO
ニンテンドーDSのセブンスドラゴンをお願いします。
394ゲーム好き名無しさん:2009/05/17(日) 08:46:09 ID:KBOwgI5c0
>>391
いつも乙です
>>392
がんばれ
395ゲーム好き名無しさん:2009/05/17(日) 12:07:16 ID:jf0JXzPz0
未解決から、同人ゲーム「Ruina 〜廃都の物語〜」を予約します。
396ゲーム好き名無しさん:2009/05/17(日) 13:25:26 ID:sKmAYlbN0
ぽっぷるメイル(SFC版)を予約
397ぽっぷるメイル(SFC版):2009/05/17(日) 21:22:40 ID:sKmAYlbN0
■主な登場人物
・メイル...主人公。お金好きなエルフの賞金稼ぎ。
・タット...マテリアルの弟子の見習い魔導師。
・ガウ...洞窟に住む怪獣

・ブラッキィ...エルフの村の問題児。爆弾魔。
・ナッツ・クラッカー...マリオネット強盗団首領。高額賞金首。
・マテリアル・ホルン...タットの師匠。偉大な魔導士として有名。高額賞金首。
・マリル...マテリアルの孫娘。タットに想いを寄せる。
・ナモ...エルフの村の青年。熱血漢。村を襲ったナッツ・クラッカーを追う。

■本編
●ジャングル
メイルは何か大物賞金首がいないかと、酒場に訪れた。
そこでちょうど今、マテリアル・ホルンという超高額賞金首が手配されたということを知る。
酒場を出るとマテリアルについて何か知っている赤マントの男がいたので後を追うことに。

男を追ってジャングルへ行くと、木の上から落ちてきた爆弾の爆発に巻き込まれる。
爆弾の持ち主のブラッキィに謝罪と防具をもらってエルフの村へ行く。
エルフの村は少し前にマリオネット強盗団に襲われ、銀製品を根こそぎ奪われたらしい。

村をでて少し行くと、赤マントの男がゴーレムに襲われていたので助ける。
赤マントの男はタットといって、マテリアルの弟子らしい。
話をしていると、マテリアル本人が登場。
タットがマテリアルを説得しようとすると、マテリアルは偉大な野望があると言って魔法でどこかへ行ってしまう。
メイルは走り去っていたタットを追って塔へ向かう。

塔の途中でモンスターの罠にかかって捕まってしまうが、エルフのナモに助けられる。
さらに進むと、塔の最深部でマテリアル特製・ウッドゴーレムに襲われたので撃退。
塔の奥ではタットが牢屋に捕まっていたので救出。
タットが言うにはマテリアルはこの先の「古代の洞窟」へ向かったらしい。
マテリアルを止めたいタットを仲間にしてその洞窟へと行くことに。
398ぽっぷるメイル(SFC版):2009/05/17(日) 21:23:18 ID:sKmAYlbN0
●古代の洞窟
古代の洞窟は怪獣の集落がある洞窟。
怪獣たちがいうには洞窟の奥にはゴルアデスという凶悪な魔獣が封印されているようだ。
集落ではリュークとシスティという男女の賞金稼ぎに出会う。彼らもマテリアルを追っているらしい。
洞窟はところどころ崩れて通れないところがあった。
どうも元々こうなのではなく、ブラッキィが爆弾を使いまくったせいで崩れたようで、
下手すれば爆発の衝撃でゴルアデスが目覚めてしまったかもしれないらしい。

洞窟を進むと、水路の途中で行き止まりになっていた。
水路野郎という怪獣から岩を破壊する水晶をもらって先に進むと、ある怪獣が助けを求めてくる。
洞窟が崩れたせいで仲間が閉じ込められたらしく、怪獣の丸い体では隙間を通れないので助けてほしいとのこと。
隙間を這って向こうへ行くと怪獣の女性がいた。
閉じ込められたせいで子供の具合が悪くなったそうなので、町に行って薬をとってきてあげる。
そこへ水路野郎がやってくる。どうもこの母子は水路野郎の妻子らしい。
10年前、水路に落ちて行方不明になった水路野郎。
妻子の元に戻ろうと水路を探索しているうちに、水路の魅力に取り付かれ、水路を歩き尽くし、
水路の研究と探索に励み、やっと今10年ぶりに帰ってきたようだ。
感動の再会の後、助けを求めてきた怪獣がお礼に高くて越えられない段差に超える足場になってくれる。
更に洞窟の奥に進むメイルとタット。

途中の集落で怪獣達が揉めているのに出くわす。
ガウという怪獣が洞窟を守るために単身、ゴルアデスを倒しにいってしまったのでメイル達も後を追ってみる。
すると、女性が縛られて、天井から吊り下げられている場面に遭遇。
助けようとすると、女性をゴルアデスに捧げようとしていたサンダードラゴンが襲ってきたので撃退。
しかし倒した頃にはもう女性の姿はなかった。もう連れ去られてしまったらしい。
更に先を進むと、ガウが倒れていた。ゴルアデスにやられたようだ。
ゴルアデスを倒して、牢に捕われていた女性を救出。
女性の名はマリル。マテリアルの孫で、タットを追ってきて捕まってしまったらしい。
マリルがタットに抱きつこうとすると、そこへマテリアルの声が。
マテリアルはマリルに「おじいちゃんはガデス遺跡に行くから、家に帰っておれ」と言う。
マリルはタットにマテリアルを止めるように言い、マテリアルの目的を教えようとするが、
途中でマテリアルの邪魔が入り、魔法で強制的に家に戻されてしまった。
マテリアルを追うため、洞窟を出ようとすると、ガウがやってくる。
ガウは「強くなるためメイルたちに付いていきたい」と言って、仲間に加わることに。
一行はガデス遺跡に向かった。
399ぽっぷるメイル(SFC版):2009/05/17(日) 21:23:58 ID:sKmAYlbN0
●ガデス遺跡
ガデス遺跡でナモと再会。ナモの紹介でドワーフのリーダーのウドと知り合う。
ドワーフの村戻りたいが、途中、岩に塞がれたせいで通れなくなっている場所があり立ち往生しているとのこと。
メイル達もその場所にいってみるとブラッキィの姿を発見。
ブラッキィの新型爆弾で岩は木っ端微塵に。
やってきたウド達の後を追ってドワーフの村に向かう。

先に着いたウドが言うにはドワーフの村もマリオネット強盗団に襲われ、銀製品を全て奪われてしまったらしい。
長老に話を聞くと、村にはマーベラという人間の娘がいて、他のドワーフ達にいじめられ、
そのたびにウドに庇われていたが、最近、村を飛び出し、遺跡に住み着いた邪教徒の仲間になって、
何か企んでいるらしいということを教えてもらえた。
そこへマテリアルが「聖剣はどこにある?」とやってくる。
村に聖剣がないことを知ると、邪教徒の所になるのではと、魔法で消えてしまう。
マテリアルを追うため、長老に遺跡の奥に行く許可をもらって、邪教徒のアジトへ向かう。

奥に進もうとすると、途中、邪教徒に追い返されてしまう。
仕方がないので、戻るとブラッキィとマリルと遭遇。
タットを追って遺跡に入り込んだマリルをブラッキィが保護していたようだ。
話し込んでいると、メイル達の背後から邪教徒が攻撃を仕掛けてくる。
邪教徒は人間の女を探していたらしく、マリルを連れていってしまう。
マリルを助けるため進むと、先ほど追い返されたところでマリルと邪教徒のリーダー・マーベラを発見。
マーベラはマリルを生け贄として捧げ、魔人サジムを復活させ、村のドワーフに復讐すると言う。
マーベラがけしかけてきた魔物を倒し、奥に進む一行。
400ぽっぷるメイル(SFC版):2009/05/17(日) 21:24:26 ID:sKmAYlbN0
奥でマーベラ達とウドが話し合っているところに出くわす。
マーベラは育ての親の長老や助けてくれたウドには感謝しているものの、
ドワーフでないというだけでいじめてきた村人を許せないし、
ドワーフであるウドには自分の気持ちは分からないと言う。
ウドはマーベラの隙をついて、マリルを助け出すことに成功。安全な場所に避難させる。
マリルはマーベラは寂しいんだと言い、ウドがそばにいてあげるよう促す。
ウドがマリルの側を離れると、マテリアルが現れ、マリルを連れ去ってしまった。

一方その頃、サジムはマーベラを生け贄の身代わりにして復活。メイル達に襲いかかる。
なんとか倒すと、ドワーフ達とウドがやってくる。
ドワーフ達は邪教徒と組んで、村から聖剣を盗んだマーベラをこのまま見殺しにするよう言うが、
ウドはマーベラをここまで追い込んだのはドワーフ達だ、と言って、マーベラを介抱しようとする。
ウドはマーベラを助けるたびに、自分も仲間外れにされるんじゃないかと怖かったが、
マーベラが一人になってしまうのが怖かったと告白。
ウドの言葉に心を打たれたドワーフ達の協力で、マーベラは村に運ばれ手当を受けることに。

遺跡の奥で聖剣を今まさに持ち去ろうとするマテリアルを発見。
マテリアルはハーゲル島に行かねばといって去っていった。
ウドが言うには聖剣ライトセイバーは大昔、邪神を封印するのに使われた武器らしい。
メイル達はマテリアルを追って、雪と氷の島・ハーゲル島へ向かった。
401ぽっぷるメイル(SFC版):2009/05/17(日) 21:25:01 ID:sKmAYlbN0
●ハーゲル島
ハーゲル島でナモとマリオネット強盗団首領・ナッツ・クラッカーを発見。
ナッツ・クラッカーはマテリアルの計画は順調だと言って、去っていった。ナモもそれを追う。
二人を追っていくと、マリルと出会う。またタットを追ってきたらしい。
マリルはタットに自分をどう思っているのか聞くが、タットの答えは中途半端。
マリルはどこかへ走り去ってしまう。
後を追うと、今度はナモとナッツ・クラッカーと遭遇。
二人がにらみ合っているとなんと雪崩が発生。ナモは生き埋めに。
助けようと近づくと、ナモは自力で脱出。しかしどうも様子がおかしい。
ナモ(?)の言う通り上を見てみると、今にも崖から落ちそうなマリルが。
タットはマリルを助けようとするが、その前にマリルが力つきて崖から落ちてしまう。
しかし、地面に落ちる前に、マリル周辺の空間が歪み、マリルはどこかへ飛ばされてしまう。
タットが驚いていると、その時またしても空間が歪み、死の神・デサロディオスが現れる。
デサロディオスは「自分の目的はタットと戦うこと、そのためマリルを預かって待っている」と言い、消える。
ナモ(?)が言うには、デサロディオスはかつてこの世界を破壊しようとした神の一柱らしい。
そして自分の名はソルディオスで、ナモの体を借りていると言い、どこかへ走り去ってしまった。
マリルの手がかりを得るため、追うタット達。

ペンギンの村で氷の塔に住むラップ達なら何か知っているかもと教えてもらったので、氷の塔へ。
塔の入り口でリップという少女と出会う。
リップはタットを「ソルディオスお兄ちゃん」と呼び、一緒にご飯を食べるよう誘った。
ついていくと、リップの姉のラップを紹介される。
ラップもタットを一瞬、ソルディオスと間違うくらい、タットとソルディオスは瓜二つらしい。
楽しい夕食が終わった時、不気味な気配とともにボロボロに傷ついたペンギンが現れる。
大きな化け物が塔を壊そうと暴れているようだ。
怪我をしたペンギンをリップと付き人のペンギンにまかせ、ラップとタット達は塔の外に向かった。
402ぽっぷるメイル(SFC版):2009/05/17(日) 21:25:31 ID:sKmAYlbN0
しかし、どこを見てもそんな化け物など見当たらない。
不審に思っていると、ドッケンと言う男の声が聞こえてきた。
ドッケンはさっき傷ついたペンギンに化け、リップをさらったと言う。
そして、かつてラップ達が城を逃げ出した時、助けようとしたソルディオスを殺したのは自分だと告げる。
そこへ、ナモの体を借りたソルディオス本人が到着。
ドッケンは裏切り者のリップとラップもお前の後を追わせてやると言い、消える。
ソルディオスは阻止すべくドッケンのいる塔の頂上をめざし駆けていった。

塔の途中でソルディオスはナモの体から出て、魂の状態でドッケンのもとに向かう。
意識を取り戻したナモは再び、ナッツ・クラッカーを追う。
更に塔を上って行くと、洗脳されたリップが襲ってきたので、気絶させ、ラップの力で洗脳を解く。
しかしこれも罠で力を使った隙をついて、今度はラップが洗脳されてしまう。
ラップも気絶させ、今度は元に戻ったリップの力で洗脳を解除してみることに。
だが未熟なリップの力ではラップを助けることはできず、リップは力尽きてしまう。
それを嘲笑うドッケンのもとへ、ソルディオス登場。
メイル達も加勢すべく頂上へ、向かった。

頂上ではドッケンとソルディオスの戦いの真っ最中。
しかし結局ソルディオスはまたドッケンに敗れしまった。
メイル達はソルディオスの仇を討つべく、ドッケンと戦い、勝利。
戦いの後、ソルディオスが最後の力を振り絞って、デサロディオスがアルカザール城にいることを教え、消えた。

あれからリップは自室で療養、ドッケンが死んだことでラップの洗脳が解けた。
ラップからドッケン達の親玉は神々の王である邪神・ガイストレイスであること、
邪神を封印するには光の女神ルシーナの作った光の聖剣が必要だと教えてもらった。
マテリアルが邪神を復活させないようするため、一行はアルカザール城へ急いだ。
403ゲーム好き名無しさん:2009/05/17(日) 21:26:59 ID:sKmAYlbN0
あとは最終ダンジョンの分だけだけど、
少し長くなりそうなので残りは明日あたり投下します。
404ゲーム好き名無しさん:2009/05/18(月) 01:27:35 ID:fQDSNs1o0
>>403までをWikiに収録、未解決リストに反映しました。
405ぽっぷるメイル(SFC版):2009/05/18(月) 12:06:42 ID:BQfaFYXZ0
●アルカザール城
城を進んでいくと、リュークとシスティを発見。
リュークはマテリアルの賞金をあきらめると言うが、システィは自分の知っているリュークは
途中であきらめるような人じゃない、自分の怪我が足手まといになるなら自分一人でも帰ると憤る。
しかしリュークはシスティを抱きしめ「賞金よりもシスティが大事だ」と告げる。
結局、二人仲良く一緒に帰っていた。

途中、とても強力な奴の気配を感じたガウがメイル達をおいて先に行ってしまう。
後を追うと、扉の前で倒れたガウを発見。
起きたガウは一人で扉をくぐると扉に鍵をかけてしまう。
ガウ、メイル達がマテリアルを止める力を温存するために、ここにいる強力な敵は自分一人で倒すと言う。
ガウと対峙していたのは獣神・ベルクリフト。
ベルクリフトは弱肉強食の掟に従って、至高神により今の世界を滅ぼすと説き、
ガウがみんなを守るために得た力とベルクリフトの力、どちらが正しいのか確かめてやると、襲いかかってきた。
激闘の果てに勝利したガウ。しかしその上に瓦礫が降ってきて・・・
扉をあけたメイルがそこにいくとガウの姿はなく瓦礫が散乱しているだけだった。

更に進んでいくと、タットが急に立ち止まる。マリルの声がするらしい。
タットはマリルのことは自分に任せてほしいと言い、ガウの時のように一人、扉の向こうへと行く。
そこにはマリルが。しかし、再会を喜ぶ間もなく、デサロディオスが出現。
タットに不意打ちを食らわせる。
デサロディオスはタットが次の一撃で死ぬのが至高神の定めた運命と言い、止めを刺そうをする。
しかしマリルがタットを庇ってその一撃を受け、倒れてしまう。
タットは倒れたマリルを安全な場所にテレポートさせ、自分を大切に想い、
体を張ってタットの死の運命さえ変えたマリルの為に、デサロディオスに闘いを挑んだ。
デサロディオスに勝利したタット。だが、デサロディオスの死に際に放った魔法で異次元に飛ばされてしまう。
メイルが行くと、タットのマントだけが天井からゆっくりと落ちてきた・・・
406ぽっぷるメイル(SFC版):2009/05/18(月) 12:07:16 ID:BQfaFYXZ0
城の中をはしる水路の横を通り過ぎようとすると、水路野郎が流れてくる。
水路野郎は水路のあるところならどこにでも行けるらしい。
ここに来る途中で財宝を見つけたというので、メイルはそこに案内してもらうことに。
ついた先にあったのは光の女神ルシーナの像だった。
水路野郎は光の女神の伝説をメイルに語って聞かせた。

・・・昔、雲の上の神々の世界にすばらしい力を持った神々の王がいた。
彼は光の女神ルシーナと愛し合う関係だった。
ある日、女神が地上の儚い命達に嘆き悲しんでいるのを見た至高神は、運命を支配する力を手に入れようと思った。
しかし、至高神はやがてその強大な力に魅入られ、やがてその心が闇に染まり邪神へと変化していった。
彼は運命を支配し、世界を破壊し、愛する女神とともに新しい世界を作ろうと考え始めた。
だが女神はそれを望まず、世界を守るため、純粋な力では敵わないはずの至高神を封印することに成功した。
力を越えたもの。それは女神の至高神に対する想いだった・・・
話終わった水路野郎のところに妻子がやってきた。
妻は水路野郎がまたどこかへ行ってしまうのが怖くて、たとえ危険でも側にいたくてついてきたという。
メイルは水路野郎と別れて、再びマテリアルのもとを目指した。

途中でブラッキィと遭遇。
ブラッキィはメイルに「僕と一緒に来ないか」と愛の告白。メイルは速攻で断る。
めげないブラッキィは自分の気持ちだと爆弾をプレゼントして去っていった。
せっかくもらったので障害物を破壊するのに利用。マテリアルのもとへ急ぐ。
407ぽっぷるメイル(SFC版):2009/05/18(月) 12:07:56 ID:BQfaFYXZ0
そのころマテリアルは聖剣の力を使って邪神を復活させる。
しかし邪神の力は巨大でマテリアルの防御魔法も聖剣の力も無効化し、マテリアルは倒されてしまう。
そこへマテリアルの部下のナッツ・クラッカーがやってくる。
ナッツ・クラッカーはマリルを探しているようだ。
そもそもマテリアルが邪神の力を手に入れようとしたのは、マリルが幸せになる運命を作るためだったらしい。
ナッツ・クラッカーはマテリアルの治療するため薬箱を探しに行った。
メイルはマテリアルに何故銀を盗ませたのかを聞いた。
銀は聖なるミスリルといって神聖な金属。銀でできたゴーレムなら神の依り代として最適だと考えたとのこと。
メイルは邪神を倒して再び封印するたため、マテリアルの横に刺さっていた聖剣を抜いて、城の最深部に向かった。

邪神はルシーナが自分より選んだこの世界を焼き払うのが今の望みであり、これが世界の運命だと言った。
そして、ガウとタットはもうその滅びの運命に従ってこの世から消えさったと告げる。
神の力は絶対で望む望まないに限らずすべてを支配する、と。
しかし、ガウは瓦礫に潰されても生きていた。たとえ傷つき倒れても、いくらでもはい上がるとガウは言う。
タットも自力で異次元から帰ってきた。大切な人を守る力は全てを変えるとタットは言う。
邪神は運命に逆らう者もルシーナが選んだ世界も認めないとして、メイルに襲いかかってきた。
メイルは死闘の末、邪神に止めを刺す。
その時、邪神はかつて力の弱い女神が何故自分を封印できたのかを少し理解した。
女神の声がする。「おかえりなさい、ガイストレイス。私の愛するひと」と・・・
408ぽっぷるメイル(SFC版):2009/05/18(月) 12:08:42 ID:BQfaFYXZ0
邪神を倒したメイルが仲間のもとに戻ろうとすると、逃げるナッツ・クラッカーと追いかけるナモを見かけた。
マテリアルのところにはタットがきていた。
タットはマリルをテレポートさせたが、どこにいったのか分からないと言う。
それを聞いたマテリアルは血相を変えてマリルを探しに行ってしまった。
そこへガウとブラッキィがやってくる。
ブラッキィが二人のお祝いのためにこの城のあちこちに爆弾を仕掛けたと言うので、みんなで避難することに。

マリルはジャングルで倒れていたがマテリアルによって無事保護された。
マテリアルは自分のやろうとしていたことは結局、至高神は女神にしようとしていたことと一緒だったと気がつく。
倒れた邪神の依り代につかわれた銀を手に入れようと、たくさんの人が城跡地にやってきていた。
それを見ながらタットは思う。
邪神に勝てたのは自分達はどんなつらくても明日を信じていること、
なにより一人の力だけじゃなく自分を思ってくれている人たちの力があるからだと。
そのころ、メイルはガウをこき使って銀拾いをさせていた。
メイルはタットにも手伝うよう促す。
タットはメイルらしいと笑って、走っていった。
それを遠くから見ていたマリルは、ブラッキィと共に爆弾片手に
「私たちこのままじゃ引き下がりませんよ」と笑った。

THE END?
409ゲーム好き名無しさん:2009/05/18(月) 12:22:33 ID:BQfaFYXZ0
以上で終了です
このゲームは操作しているキャラがメイルかタットかガウかで、イベントの時の相手の反応が変わります。

たとえばタットだとリップとあったときソルディオスと間違えられて夕食に呼ばれるけど、
これがガウだと怪獣のお客さんは珍しいからと夕食に呼ばれ、
メイルだとラップと似ているから夕食に呼ばれます。

今回はタットメインでイベントを起こした時の反応で書きました。

ぽっぷるメイルは色々な機種で発売されましたが、SFC版だけストーリーが違っていて、
他の機種だとナモがただのモブだったり、リップとラップが完全に敵だったり、
ブラッキィの友人のドワーフがストーリーに絡んだりと、かなり別物らしいです

容量が480こえたので次スレ立てておきました
ストーリーを教えてもらうスレ part46
http://jfk.2ch.net/test/read.cgi/gsaloon/1242616250/l50
410ゲーム好き名無しさん:2009/05/18(月) 14:12:15 ID:e6FiBwHZ0
乙&乙です!
411ゲーム好き名無しさん:2009/05/19(火) 23:26:06 ID:AiZSKO7d0
>>342ですが
すいませんが忙しくて書く時間がしばらく取れそうにないです
Dead Spaceが予約のとこにのってますけど消してください
412ゲーム好き名無しさん:2009/05/22(金) 09:34:55 ID:xHh821ix0
413ゲーム好き名無しさん:2009/05/23(土) 10:07:45 ID:FCKl31EZ0
セブンスドラゴン予約します。
414ゲーム好き名無しさん:2009/05/24(日) 00:15:39 ID:hw+1MptsO
>>411
リクした者です
お忙しいところ催促してしまい、本当にすみません
お待ちしてます
415ゲーム好き名無しさん:2009/05/25(月) 16:58:22 ID:ATPslk2X0
埋めついでに聖剣伝説4の詳細版をゆっくり投下
個人的にもかなり苦労したゲームなんで、ストーリーの記憶が怪しい部分もあります
間違い突っ込み補足大歓迎ですのでよろしくお願いします
416ゲーム好き名無しさん:2009/05/25(月) 17:00:36 ID:ATPslk2X0
キャラクターは、現在wikiにあるまとめを参照してください。

【世界設定】
この世界には5つの大陸と聖なる島があった。
聖なる島は聖獣が守り、大樹のある島として大陸の人々は近づかなかった。
その島には樹の村があり、主人公達はそこに住む。
(大樹は現在石になっている。)

【序章:二人】
主人公(以下エル)は、逃げたプック(ウサギ形の小さい獣・ラビ)を追いかけてモンスターの棲む森の中をさまよう。
プックを見つけるもすぐに奥へと逃げてしまうので、どんどん追いかける。
やっとのことで捕まえて、プックをヒロインのリチアに渡すと、しばらくして何か騒がしい音がするので行ってみると、
ロリマー国王のストラウドが、自ら軍を挙げて押し寄せて来ていた。
樹の村はゴーレム兵で既に占拠されており、村人も閉じ込められていた。
島を守る聖なる獣が眠るという大樹の洞へ向かうが、既に占拠され、何かを調べていた。
417聖剣伝説4 詳細版:2009/05/25(月) 17:04:04 ID:ATPslk2X0
【1章:精霊と巫女】
二人は兵の目を盗んで大樹の洞へ潜り込み、聖なる獣をみつけようと奥へ奥へと進む。
石碑の間に到達すると、そこで何かの種のようなものを見つける。
エルが手に取ると、右手にツタが巻きつき武器になった。(大樹に選ばれた者になった。)
体に異変はない(?)ので、とりあえず奥を目指す。
途中、複数の精霊の声が聞こえ、小さな精霊フィーがエルに力を貸してくれることになる。
なお、フィーは各種属性の精霊の力を渡す媒介みたいな感じのようです。

最深部は暗く、死者の嘆きがあふれる場所だった。
巨大なカニがリチアに向かっていくので、彼女を守るために戦うことに。
倒すと「大樹の眠りを妨げてはならぬ。永き大樹のこだまに耳を貸してはならぬ」と言って動かなくなる。
リチアは樹の根から聞こえる声が気になり、進み出ると声は
「待っていたぞ巫女よ、古の誓い、果たされる日がついに来たのだ」と聞こえ、黒い衝撃波が走り、リチアは気を失う。
直後、二人の周りをロリマー兵達が取り囲んだ…。
418聖剣伝説4 詳細版:2009/05/25(月) 17:09:44 ID:ATPslk2X0
【2章:森の主】
二人は引き離され、エルは村長と主人公の親友・レキウスと共にストラウドに樹の洞へ呼び出される。
ストラウドはこの島にある魔界への扉(主人公らは初耳)を開く方法を村長に聞くが、
村長は、そんなことをすると邪精霊タナトスがあふれ出し、闇に飲まれると拒否。
リチアらを殺すと脅すと、村長はふしぎの森の奥深くに封じているものがあると言う。
ストラウドと仮面の導師は、エルが村の者じゃない事や大樹に選ばれて右腕が大樹の一部が寄生している事を見切る。

一方リチアは、ふしぎの森の道案内としてロリマーのゴーレム兵に連れられていた。
それを解放されたエルとレキウスは見かける。レキウスは村の守護へ、エルはリチアの救出へと二手にわかれた。

途中ポロン(弓を使う獣)に案内され、最深部にいるこの森の主(喋る老木)に会いに行く。
森の主の前にはリチアがおり、主と話していた。(兵がどこへ行ったのかは不明)

千年前魔界への扉を開いた少女がおり、同じ事をロリマー軍がやろうとしているが、
森の主がここにいるかぎり再び開かれることはなかったはずだが、主が邪剣を封じる力に限界があったため闇に飲まれてしまう。
倒すと主は「死の山へ、大地の主の元に守護聖獣が…」という。主は二人に世界を託し、光となって消え去った。
そこへ仮面の導師が来る。邪剣を手に入れ、二人に同行しろと言うが、リチアが主人公を逃がした。

そんな、聖なる島での異変を聞きつけた各国の主は会議を開くが、何もできずにいた。
419聖剣伝説4 詳細版:2009/05/25(月) 17:12:06 ID:ATPslk2X0
なんか意外に長文投下できそうですねw
次回はプレイを諦めた人が多いという噂のマップ、3章から投下します
420ゲーム好き名無しさん:2009/05/25(月) 22:15:20 ID:Kc6I3iN/0
●途中 にあるティアクライスってまとめwikiに最後まで書かれてるじゃん…
421ゲーム好き名無しさん:2009/05/25(月) 22:16:02 ID:Kc6I3iN/0
あ、すまねこのスレで完結したのか
422聖剣伝説4 詳細版:2009/05/26(火) 13:28:43 ID:scHrPOoP0
〜 現在のまとめwikiにかかれていないので補足。 〜

【大樹】世界の全ての命を生み出したというとてつもなく大きな樹。千年前に石化。
【こだま】人間の負の感情を大樹が吸って産まれたもので、普段は地中深くの大樹の根に封印されている。
【タナトス】こだまから産まれた精霊で、普段は魔界の扉に封印されている。

魔界の扉の封印を解くと、タナトスは解放されるわ大樹の石化が解かれてこだま復活の危機だわで
てんやわんやになるから、2章の村長はなんとしても封印の解放阻止したいという意思があったんですね。

あと、主人公が1章でツタが絡まって武器になりましたが、直前に拾ったのが実は大樹の種子。
主人公に寄生して大樹の力を与えている。どうみてもツタですが、これが聖剣なんです。

では続きをば…
423聖剣伝説4 詳細版:2009/05/26(火) 13:33:58 ID:scHrPOoP0
【3章:聖獣と大地の顔】
主人公は森の主の話の通り、死の山(元採掘場)の頂上を目指す。
頂上まで到達すると、岩壁から顔があらわれる。
森の主から言われた大地の主とは彼のことだった。
主は、守護聖獣フラミーは千年前傷ついており大地の主の前で眠りについた…そう語った直後、仮面の導師が差し向けたワイバーンが主人公を襲うが、なんとか討伐する。

そのころリチアはストラウドと仮面の導師に囚われていた。
ロリマー軍は港から死の山を砲撃する。この砲撃が続けばそこに眠る守護聖獣と、死の山へ来ている主人公も死ぬだろうと言われ、リチアは泣き崩れる。
ちょうどワイバーンを倒した主人公と大地の主は砲撃を受けていた。
すると、獣の高い声が聞こえ守護聖獣フラミーが復活。主人公とフィーを助け、大空へと羽ばたいた。
大地の主の声が、二人で巫女を救ってやるのだ。それが世界の唯一の希望となろう…と聞こえた。

フラミーはそのまま山を駆け下り、樹の村からロリマー兵を海岸へと追い出した。
村人たちは歓喜で主人公を迎えるが、すぐにロリマー軍への次の手を考えることとした。
424聖剣伝説4 詳細版:2009/05/26(火) 13:40:01 ID:scHrPOoP0
【4章:リチア】
エルはリチアを救出すべく、ロリマー軍の撤退した海岸に一人で向かっていった。
兵のいる海岸を一通り見て回るがリチアはどこにもいなかった。
既に船へ連れて行かれたと考え、帝国旗艦に乗り込んだ。

しばらく進むと仮面の同士と遭遇する。
導師は、千年前こだまに魅入られ魔界の扉を開いた巫女アニスと同じようにリチアが扉を開くと言う。
(今閉じられているのは前回のときに、ある男とアニスの良心が扉を閉じたから)
リチアはそんなことしないとエルが言うと、導師はリチアの居場所を告げ、直接聞けと言ってくる。

導師の言った場所にリチアが囚われていた。
繋がれた鎖を切るが、リチアは何かに憑かれたように、うわごとを言うばかりだった。
ぼんやりとするアニスを連れてとにかく脱出することにした。

追っ手の兵をかいくぐり、甲板へ出るとストラウドが待っていた。
森の主が持ってた邪険を片手に向かってくるので、リチアを奪われないよう戦うことに。
明朝(現在は既に夜)村を焼き払うというストラウドに、対抗するエルディの剣から光があふれ、顔にあざが浮かび上がる。
(エルディの左頬とストラウド右頬にあるアザが左右対称でおそろい)
直後に船の砲撃を受けて海へと落ちる。そのまま集中砲火をあびせられ、エルディの纏う光が消えた。
それを見てリチアはエルディが死んだと思い、泣き崩れる。
425聖剣伝説4 詳細版:2009/05/26(火) 13:45:26 ID:scHrPOoP0
一方エルディは、フィーに守られたので死んでおらず、海岸に打ち上げられている。
既に夜は明け村への総攻撃が始まっている。
レキウスや村の守人、守護聖獣が反撃しているが苦戦。
村長やレキウスら村人も大樹の洞の石碑の間に。

そこへリチアとストラウドらが来る。
どうやら魔界の扉を開いて大樹の石化を解くつもりらしい。
村の皆が止めるが、リチアは扉を開いてしまう。
大樹の石化が解けると、樹から邪精霊タナトスがあふれ出し、村人は妖魔になり、ストラウドは闇の力を得る。
そこへエルディが駆けつけるも、ストラウドとの力の差に敵わない。
フィーの力で助けてもらうがやはり敵わず気絶させられる。
フィーを抱えて逃亡。それを追いストラウドもその場を去る。
誰もいなくなった闇の扉の前に仮面の導師が両手を広げ、姿を現した千年前の巫女アニスにお帰りと言った。

なんとか逃げ切ったエルディはフィーの様子を見ていると
突然フィーの姿が幼女から少女へ変わった。
426聖剣伝説4 詳細版:2009/05/26(火) 13:51:23 ID:scHrPOoP0
【5章:砂漠の友と】
前章から1年後。
世界は既にタナトスに覆われ、人々は魔物となって残った人々を狩っていた。
エルは、世界各国の残存兵力と共にレジスタンスを結成していた。

最後の未協力国である砂漠の国の城でタナトスを追い出し、協力を仰ぐつもりでいる。
城の空中庭園で親友のレキウスと再開するが、既にタナトスを取り込んでおり、姿が変わっていた。
タナトスを受け入れると不死になることを過去の巫女もリチアも知っていて導いてくれていると
エルを勧誘するが当然拒否し、仕方なくレキウスを倒してしまう。
最期にレキウスは、3日後にリチアがこだまを解放することを教えてくれる。

エルは、聖なる島の遺跡にはタナトスを抑える装置があると聞いたので、
各国の軍勢より先に聖なる島へと戻り、島への上陸を楽にしておくことにした。
上陸したエルディはリチアと再会する。
彼女は全ての生命の根源と真実が見えるらしい。
また、エルがストラウドを倒し真の冥王となってフィーと3人で世界を統べると言い出す。
リチアが普通の状態とは思えずエルはその場から走り去った。
427聖剣伝説4 詳細版:2009/05/26(火) 13:55:43 ID:scHrPOoP0
【6章:愚者と剣】
タナトスを抑える装置を作動させるべく、遺跡を駆け抜ける。
最深部の装置を作動すると、仮面の導師が現れる。
導師に勝つと導師はエルの剣に力を与えてくれた。

彼は千年前に今のエルと同じく聖剣を持っており、巫女アニスを封じた本人だったが、
何かの力が足りずに剣が闇に飲まれ、剣は森の主が持っていた邪険となって、樹は石化した。
エルがこの島に初めて来た時に導師は目覚め、巫女アニスに逢いたくなり封印を解こうとストラウドに協力したらしい。
そして彼は「行くのです。あなたの兄、ストラウドの元へ」とエルディに言って消えてしまった。

【7章:希望の戦士たち】
タナトスの力が一時的に抑えられたため、各国の船が聖なる島へ上陸。
すっかり闇に飲まれた森を、各国の兵と協力しながら奥へと進み、
本陣だろうと思われる大樹の上にある城を目指す。

入口付近でロリマー軍のジェネラルゴーレムに立ちふさがれるがなんとか討伐。
すると自爆し、入口を塞岩で塞いでしまう。
途方に暮れていると、守護聖獣フラミーが駆けつけ、大樹の上にある城へと連れて行ってくれた。
428聖剣伝説4 詳細版:2009/05/26(火) 13:58:37 ID:scHrPOoP0
【最終章:大樹】
玉座の間でストラウドと再会。
過去、エルを海へと流したらしいが、理由を聞くと「忘れた」らしい。
リチアは巫女アニスと同化した姿で同席していたが、ストラウドがリチアを殺害。
(ストラウドをエルに殺させて世界を手にしようという目論見が気に入らなかったらしい)
ジャイアニズムで世界を牛耳ろうとするストラウドにイラッっと来て、兄弟での決闘。

倒されて消えるストラウド。
直後に巫女(リチアの精神はもう取り込まれている)が復活。
闇に染まった剣では殺せないらしい。奥へと消える。
エルはリチアを助けたい一心で巫女を追いかける。
途中プック(タナトスに取り込まれてる)を見つけ、追いかけると、行き着いた先に巫女がいた。
429聖剣伝説4 詳細版:2009/05/26(火) 14:03:40 ID:scHrPOoP0
リチアの意志はそのこだまを蓄積してしまった大樹を再生するために扉を開き、リチアの体をエルの剣で貫き、大樹の種子と巫女と一体化しようと考えていた。(要は殺さなければ再生できないということ)
一方巫女の意志はこだまを解放するにはエルの持つ聖剣とと精霊(フィー)の力が必要となる(要はリチアを殺さずに済むってこと。)
巫女はどちらを選択するか迫る。するとエルは巫女へ剣を向け、決戦となった。

倒すと巫女の体からタナトスが抜けていく。
剣で止めを刺そうとするが、プックの叫び声で手が止まり、躊躇していると剣が闇に飲まれていく。
フィーに、リチアは闇に染まった世界は望んでいないと言われ、フィーの力も借りて剣に光を取り戻し巫女に剣を刺す。
巫女アニスは仮面の導師の声に導かれて昇天。リチアと分離する。
リチアはエルから大樹の種子を受け取り、新たな世界を作るためにフィーと共に地中深くに降下していった。

城は崩壊し、マナの女神が現れて(リチアとフィーの再誕がこれ)光と精霊を満たし、世界を再興する。
マナの女神が振り上げた剣が空から大樹の根元に刺さる。これが未来の聖剣となる。
430聖剣伝説4 詳細版:2009/05/26(火) 14:15:20 ID:scHrPOoP0
聖剣伝説4終了です。
wikiまとめどおり主人公にとっては失うものばかりのお話でした。
フラミーは主人公らを送った後どうなったのかとか、世界各国の軍はどうなったのかとか、作中ではわかりません。
リチアはいつから千年前の巫女アニスに憑かれてたかは詳しくわかりませんが、4章で交信完了・5章では既に取り込み完了だと思われます。

あと、この物語が起点で、過去作につながるのだそうです。

以上、埋めついでの聖剣4詳細版でした。
容量的に最後まで投下間に合ってよかったですw
ゲームやりなおしつつメモしてたんですが、解釈間違いなんかあれば訂正してくださいたのんます。
431ゲーム好き名無しさん:2009/05/26(火) 20:15:49 ID:iwA0KTPc0
魔界戦記ディスガイア2のBADEND2は既出?
それと最近PSPのも出たから書くとしたら新作鳥必要?
432ゲーム好き名無しさん:2009/05/26(火) 21:09:30 ID:HjQdImsp0
>>431
書けるなら書いてください
あとPSP版での追加要素でなければ鳥はいりません
433ゲーム好き名無しさん
もう少し容量が残ってるので、未解決一覧にあるFATAL FRAME(追加部分)について。
これは多分エンディングのことを言ってるんだとおもうので、ちょっと解説。

「FATAL FRAME」とは、PS2で発売された「零〜zero〜」のxbox版であり、
雰囲気的にはディレクターズカットされて海外発売といった位置付けのものです。
基本ストーリーは元と零と同じですが、難易度が格段にアップしたものが追加されており、
これのエンディングがハッピーエンド的なものになっています。
しかし、ほとんどが静止画で動画は最初の導入部のみですので解釈が分かれるかもしれません。
以下がそのエンディング内容。


御神鏡と呼ばれるその鏡の力によりついにキリエを封印することが出来た。
キリエから瘴気は消え去り、かつて霧絵であったころの姿にもどった。

幼い頃の姿の霧絵にうながされ、霧絵は本来自分に与えられている役割である
扉を閉じる役割を果たすべく扉へ近づき、そして閉めた…。

深紅は真冬と共に屋敷を脱出する。
霧絵は封印するべき扉の前に座り込む。すると彼女の愛した男性と再会することができ、抱きしめあう。
屋敷を出てると、禍刻から開放された無数の魂が天に昇っていくさまが見えた。


以上がFATAL FRAMEの追加エンディングです。
確かエンディングだけなら動画がアップされてたように思うんでぐぐってみてはどうでしょうか。
英語をしゃべる和服の女性というのも新鮮ですからプレイするのもオススメですけどね。
とまあこんな感じでそろそろ500kB達成できたかな?