日本語学

このエントリーをはてなブックマークに追加
1名無し象は鼻がウナギだ!
日本語学に関する本で面白くて読みやすい本をぜひ教えて下さい。
お願いいたします。
----------------------------やっとここまで読めた-------------------------------
3名無し象は鼻がウナギだ!:02/10/16 15:28
日本語学に関する本で面白くて読みやすい本をぜひ教えて下さい。
お願いいたします。
4ロリ−タ−と即アポ:02/10/16 15:32
http://mona.2ch.net/546/qwertyuiop.html

http://jumper.jp/yyyu/ 携帯用

中高生とHな出会い
  即アポ即H出来る
  超最高なH&Hが・・
5名無し象は鼻がウナギだ!:02/10/16 15:36
日本語学に関する本で面白くて読みやすい本をぜひ教えて下さい。
お願いいたします。
6名無し象は鼻がウナギだ!:02/10/16 16:51
それは日本語学に対する皮肉ですか?
7名無し象は鼻がウナギだ!:02/10/16 16:56
>>6
いや。そういう訳ではなくて、自分があまり得意じゃないから・・・
簡単な本を・・・・
誤解を招いてゴメンナサイ。
雑誌の『日本語学』のスレじゃないのか
9名無し象は鼻がウナギだ!:02/10/16 18:21
>>8
それでも良いと見た。
今までどんな本を読んでいるのかなあ。
よく分からないが、野田尚史『はじめての人の日本語文法』くろしお出版
などいかがかのう。
文法の話で良いのかどうかも分からないが。
もちろん、『日本語学』を順番に読むのも良いよ、確かに。
11名無し象は鼻がウナギだ!:02/10/16 21:13
もっと初心者なら、町田健なんかいいかも。
12名無し象は鼻がウナギだ!:02/10/18 08:06
>11
それだけはダメー!!!
13町田:02/10/18 08:21
>>12
なんでじゃ、ごるぁ!!
14名無し象は鼻がウナギだ!:02/10/18 08:38
私も知りたい。読みやすい本。
ていうか、日本語学と一口に行っても範囲が広くて何に一番興味があるかすらわからない。
15名無し象は鼻がウナギだ!:02/10/18 09:15
加賀野井秀一 『日本語の復権』
これは言い!!!
16名無し象は鼻がウナギだ!:02/10/18 09:16
>>12
なんでアカンの??
17名無し象は鼻がウナギだ!:02/10/18 09:17
>>14
同感です。
日本語学ってほんとに範囲が広いですよね。
18名無し象は鼻がウナギだ!:02/10/18 09:37
>>13,16
関連スレ
「買っては行けない」入門書
http://academy.2ch.net/test/read.cgi/gengo/961066448/
ここに町田建の事がチョコチョコ書かれてて、11はそれを言ってるのでは?
確かに「え?」とひっかかるところはあるけど、
読みやすいし、別に読んでみればいいと思うけどね。自分は。
1918:02/10/18 09:38
ウワアアン。×「買っては行けない」→「買ってはいけない」
2018:02/10/18 10:20
あーあー、「健」も間違ってるよ。ダメだこりゃ。
スレ汚したお詫びに、何か書こう。
えーと、意味・表現方面なら、森田良行モノなど手に入りやすいかも。
講談社現代新書でシリーズで出てるのがあるし(こりゃ「勉強」にはならないかもね)、
今たまたま手近にある単行本、『日本語の視点』創拓社
これもまあ、とっつきやすい一般向け読み物にはなってるかと。
角川書店『基礎日本語辞典』を適当に拾い読みするのも面白い。
んでは、恥をさらしたのでサラバイ。
21名無し象は鼻がウナギだ!:02/10/18 17:57
>1さんがどういう立場の人で、何に興味があるか知りたい。
当方ダメ院生で、日本語学専攻なんですがいまだに何に興味があるかすらわかっていないもんで。
少しでもいろんな人の話をきいて興味の持てる分野をつくりたいと思ってる。

>1じゃなくても、何に興味があるとか、今日本語学で何が話題になっているとか教えて下さい。
22名無し象は鼻がウナギだ!:02/10/18 20:35
日本語学のなかに日本語史も含んでいいですよね。
初めて日本語の歴史に触れる人には、

亀井孝他編(1963-1966)『日本語の歴史』1-7.別巻(平凡社)

がおすすめ。論文の寄せ集め出なくて、一貫した流れとして
日本語の歴史が記述されている本は後にも先にもないです。
日本語研究の歴史(日本語学史・国語学史)は、資料そのものが
馴染みにくいものである点で難解だけど、やはり

古田東朔・築島裕著(1972)『国語学史』(東京大学出版会)

がおすすめ。
現在は『国語学史』で扱われるほど訓点資料に重きは置かれていませんが、
今読んでもなかなかこれを超える著作はないと思えます。
通して読めば、日本語が日本の歴史を通じてどのように認識されてきたか
把握できるのでは?
23名無し象は鼻がウナギだ!:02/10/18 20:36
>>21
院生なら卒論の延長線上にテーマってころがってるもんじゃないんですか?
そもそも好きで入院したんでしょーが
…うーん、入院って言うのかなあ。
2521:02/10/18 20:58
卒論は、指導を全然してもらえずに、その場しのぎのものを提出しました。
提出までに一度も指導してもらっていませんし、提出後も何のコメントもなしでした。
だから、延長線もなにも入り口さえのぞいていないような気がします。

入院したのは、卒論であまりに何もできなかったことが口惜しかったことと、そのまま卒業して
何も残らない結果になることが怖かったからです。
好きで入院したには違いないのですが、やりたいことは漠然としていてはっきりしていません。

言い訳になりますが、こんなにやりたいことのはっきりしていない人間を合格させるなんて、
大学院も罪なことをするなという気持ちです。
26名無し象は鼻がウナギだ!:02/10/18 21:09
最近『日本語の歴史』を読んだのですが、けっこう取り付きにくい文体だなと感じました。
これをマスターすれば日本語の歴史に関してはかなりのレベルだと教授にすすめられた本だったのですが、
難しかったです。
結構一般向けに書かれた本のようですが、これすら取り付きにくいと感じる私には
日本語学は向いてないのでしょうか。
私にとって『日本語の歴史』は読みにくい本でしたが、とりあえず、お薦めということでした。
>>22
日本語学って国語学と一緒くたにしていいの?

★国語学 vs. 日本語学★
http://academy.2ch.net/test/read.cgi/gengo/993199542/l50
2822:02/10/18 22:11
>26
>けっこう取り付きにくい文体
文体自体が独特なかめいたかし先生ですから(^_^;)
それに日本語は各時代の文法・語彙の共時的な研究はあっても、
史的変化の一連の流れとして解明しようとする研究の蓄積があまりなく、
史的に捉える概念が一般化していないので、確かに読み解くのは
至難の業だと思います。

頭のいい悪いとか、向いている向いていないというのは
私自身わからないです(w。開き直るとするなら、
日本語の史的研究でも現代語の研究でも、言語現象の不思議を
発見する目と、そこからメカニズムを発見する楽しさ、
それを伝える分かりやすい記述ができれば
それでよいと思っています。
2922:02/10/18 22:19
連続カキコすみません。
>27
私の立場としては、今まで「国語学」といわれていた研究からも
現在狭義で「日本語学」と呼ばれている研究からも、その成果を
利用させてもらっているので、史的研究を標榜していても
日本語学と呼んでいいと思っています。
>>29
ふむ。すると、国語学と呼んでもいいわけですね。
31名無し象は鼻がウナギだ!:02/10/18 23:11
>>22
東大出版会の「日本語の歴史」はどうですか?
32名無し象は鼻がウナギだ!:02/10/19 19:10
「古代国語の音韻に就いて」「古言衣延辨」
「蜆縮涼鼓集」


↑いやね、関係ないけど。なんとなく思い出したもんで書いてみたくなった。
34名無し象は鼻がウナギだ!:02/10/19 22:07
「蜆縮涼鼓集」か。
大学一年の時の試験で、この読みを書きなさいって問題があったのを思い出した。

で、何の本なの?
35名無し象は鼻がウナギだ!:02/10/20 01:40
>34
蜆縮涼鼓、訓読みしたら
「しじみちぢみすずみつづみ」だしょ? 
んで分かるように、四つ仮名の違いについての解説書。1695年刊。
こういう解説が必要だということは、当時既に四つ仮名が混乱していたということ、
という話で音韻史関係でよく出てくるね。
でも、1の願いにには添わないこと甚だしいと思うけど。
36名無し象は鼻がウナギだ!:02/10/20 01:52
Tsujimura. An introduction to Japanese linguistics. Blackwell.
37名無し象は鼻がウナギだ!:02/10/20 11:00
去年まで大学の講義は「国語学」だったのですが、
今年から呼び方が「日本語学」に変わりました。
今まで専攻は何ですかと聞かれて「国語学」ですと答えていたのですが、
これからはなんと答えればいいのかわかりません。
やっぱり大学にあわせて「日本語学」が専攻ですというべきでしょうか?
38名無し象は鼻がウナギだ!:02/10/20 17:52
>>37
http://academy.2ch.net/test/read.cgi/gengo/1013749868/
国語学会に喝!第2部

このスレの400番台あたりからその問題が…。
そして443では「J語学」なる語が!
3922:02/10/20 19:59
>>30
もちろん「国語学」でも構いません。
ただ、後世「日本語学」と「国語学」の名称と内容が
学史上で混乱することは危惧しています。
>>31
東大出版会のは、もしかすると
築島裕(1977初版)『国語の歴史』
のことでしょうか?
ちなみに最近笠間書院から出版された、
小松英雄(2001)『日本語の歴史 ―青信号はなぜアオなのか―』
というのもあります。
『国語の歴史』のほうは、古代語、特に訓点資料の中から国語史のトピックを
扱った内容だと思います。築島先生のエッセイ的な本かと思いますので、
『国語学史』を一通り読んで、訓点資料に興味を持った人には面白いと思います。
いうなれば『国語学史』が築島先生の講義だとしたら『国語の歴史』は学部生の
演習・ゼミといった感じです。
『日本語の歴史 副題略』は、フルカラー・子どもの顔写真をあしらった表紙で
ソフトな外見となっていますが、中味は小松先生です(w
まとまった研究書ではありませんが、今後の日本語の史的研究を示唆する、
いうなれば小松先生の『遺言』的な内容となっています。
研究を志す我々(私も入れてくださいね)若い世代には、小松先生からの
叱咤激励のメッセージとして読む価値があると思います。
40名無し象は鼻がウナギだ!:02/10/20 20:10
>>39
山口明穂他,『日本語の歴史』,東京大学出版会,1997年,2400円
出てまつ。
31のレスで初めて知って、ちょいと読んでみようかなと思ったりして。
自分は『日本語の歴史』つったら、土井忠夫のを連想してしまいますた。
41名無し象は鼻がウナギだ!:02/10/20 20:11
>38
「国語学会に喝!第2部」、見ました。
よくわからなかったんだけど、思いきって「J語学」なりなんなりの名称に変えるのもありかなと思いました。

思ったんですが、結局去年と今年と講義内容は同じなわけで、呼び方だけが変わっているんですよね。
名称変化の過渡期にあっるからどちらの名前をとるか悩むわけで、あと10年もすれば、「日本語学」っていう
言い方が中心になってしまってるんじゃないかな。
4222:02/10/20 21:07
>40
スマソ『日本語の歴史』出てました(^_^;)
ほかにも佐藤武義編著『概説 日本語の歴史』(朝倉書店)って
いうのもあって、ややこしいですね。
『日本語の歴史』は立ち読みしていました。(著者名で思い出しました)
その時の印象として「日本語史」の講義用テキストという感じがしました。
たしか先生方の担当されている時代ごとに記述や一連の流れが
分断されていて「残念」と思ったような…
違っていたらご指摘くださいm(_ _)m
ちなみに
×土井忠夫→○土井忠生 ですね。
実は私も論文で全く同じ間違いをやらかしてしまい、
指導教授からこっぴどく叱られたことがありますた(T_T)
4340:02/10/20 23:51
>42
ご指摘ありがd。
「あ」と思ったのは送信後でそのままバックレちゃろうと思ってたんですが、
そうは問屋が卸さなかったsage。
44名無し象は鼻がウナギだ!:02/10/23 21:27
ここに院生の人いますか?
どんなふうに勉強してます?
45名無し象は鼻がウナギだ!:02/10/24 16:36
現在の日本語教育が抱えている問題は何だと思いますか??
その事に関して触れている本や記事があったら是非教えて下さい。


46名無し象は鼻がウナギだ!:02/10/24 22:05
日本語教育とは、日本人を対象にしたものを言うのですか?
それとも、外人を対象にしたものを言うのですか?
こんなこともわからなくてすいません。
わからないので、聞きたいなぁと思いました。
47名無し象は鼻がウナギだ!:02/10/25 01:07
>>46
国籍は関係ありません。
日本語を母語としない人を対象にするのが日本語教育です。
日本語母語話者には、「国語教育」がなされますね(今のところ)。
>>45
ごめん、パス1。
日本語関係の掲示板等を見て回ったら、
愚痴や問題提起はあると思いますが。
今ちと裁判で揉めてる「日本語オンライン」など、
問題の実例採取できるかも…?
>>45
ひとことで言えば、みんなが利権争いのために奔走していることだと
おもいまつ。日本語教育が大きく発展していた昔がなつかしい・・・
資料は>>47が挙げているHPっすね、やっぱり。
49名無し象は鼻がウナギだ!:02/10/25 09:51
>>47&48
『日本語オンライン』ですね???
Thanksです。
>>49
レポート提出用だったらあんまり揉め事関係は向かないかもw。
用語の不統一とか、そういうのが書きやすいかもね。
「行く」は五段動詞なのか一類なのか子音動詞なのか。
「れる」「られる」は助動詞なのか接尾辞なのか。
「学説によってどれもあり」は、良いんだか悪いんだか。
51名無し象は鼻がウナギだ!:02/10/25 16:19
>>50
レポート提出用やなくて、
授業で発表に使うのにはどうですか??

52DQN隠棲:02/10/25 19:21
>>45 >>51
 問題はたくさんありすぎて(笑)。

 日本語教育と一口に言っても、言語学に近いことを専門にしている人と教育学に
近いことを専門にしている人がいて、それぞれで問題としていることが違うのであ
なたがどちらの観点を取るかによって代わってくると思う。
 前者なら50さんのいうような点が問題点(あと誤用とか中間言語分析とか。もう
研究されつくされているような観もあるけど)として挙げられると思うし、後者な
ら日本語を教えるとはどういうことか、とかどういう風に教えるかとかが問題点に
挙げられると思う。

 個人的に思うのは、日本語教育に関する法設備とか社会の関心の低さ。それに伴
う収入の低さかな(←切実)
 桜井隆(2001)「日本語教育にとっての過去・未来の100年」『日本語教育』20
-1に総括してあるので参考にしてみては?
53DQN隠棲:02/10/25 19:22
>>52
 ごめん。書名間違えた。『日本語学』ですスマソ
5450:02/10/26 01:10
>>51
あ、52でちゃんとした資料出ましたね。良かった良かった。
いや、50で自分の言ってたのは良い悪いの話じゃなくて、
やり易いかやりにくいかって話ですから、お好み次第です。
お好きな方面をどうぞ。
55名無し象は鼻がウナギだ!:02/10/26 01:40
>>52
でも、オランダ語やアフリカーンス語より日本語教育のほうが食えるんでしょうねえ。
56名無し象は鼻がウナギだ!:02/10/27 21:07
古語辞典ってどういうのがお薦めですか?
読んで面白いのとか、使いやすいのとかあったら教えて下さい。
>>56
大学受験などをお考えであれば、
古文漢文漢字板http://academy.2ch.net/kobun/
大学受験板http://school.2ch.net/kouri/
などで聞いた方がいいと思います。

そうでなく、日本語研究で使う辞典、と言うのなら、
日本国語大辞典か時代別国語辞典、角川古語大辞典あたりが普通だと思います。
5822:02/10/28 09:25
日本語・国語史で使う辞書で、日国・時代別を見る前に、
ハンドブック的に見るのなら、
1冊本の小学館『古語大辞典』がおすすめ。
基本的には日国の1版の内容を縮約したものなのですが、
日国にはない「語誌」が記名で付いていて読んでも面白いと思いますよ。
>>58
日国大の縮約版は「国語大辞典」じゃありませんでしたでしょうか?
6022:02/10/28 15:49
>59
すみません。「日国のうち古語について」と断っておくべきでした。
(項目・小項目の立て方等、日国に通底している部分が多いです。)
しかし『古語大』はまるまる日国の縮約というわけではないので、
今も便利に使ってます。(ちょっと内容が古くなりましたが)
61名無し象は鼻がウナギだ!:02/10/28 17:36
>57-60
ありがとうございます。
研究をしたいとは常々思っているのですが、(大学院に入院しましたので)なかなかできず、
せめて常に身近に辞書を置いておきたいと思って質問しました。
大学院生のくせに・・と思うかも知れませんが、世の中、こんなやつもいると思って見のがして下さい。
>大学院生のくせに・・と思うかも知れませんが
あんたが悪いのではなく、そんなやつを採る大学院が悪い。
>研究をしたいとは常々思っているのですが、(大学院に入院しましたので)なかなかできず、

「ので」の使い方が間違っています、もっと日本語を勉強してください。
64名無し象は鼻がウナギだ!:02/10/28 21:01
>>63
「、」の位置がおかしいだけでしょ。
研究をしたいとは常々思っているのですが(大学院に入院しましたので)、なかなかできず
>>61は、毎日何をやっているのだろうか。この際徹底究明しよう
>63
常々思うのですが、
>「ので」の使い方が間違っています、もっと日本語を勉強してください。
などというとき、大抵、勉強方法や良いテキストなどは示されないですよね。
67名無し象は鼻がウナギだ!:02/10/28 22:22
とりあえず、61=21なのかどうか、それだけでもはっきりさせよう!
6861:02/10/29 08:09
見逃してって言ったのに・・・・
69名無し象は鼻がウナギだ!:02/10/29 16:08
>>68
まあ、そう言わないで。みんな、61さんの投稿を楽しみに待っていると思う
から。実際、61さんにとっても、この板に投稿しつづけることが一番の研究
の励みになるような気がするんだけどな。
70名無し象は鼻がウナギだ!:02/10/30 08:35
私も>>69さん同様、楽しみにしてます。みんな、あたたかく見守ろうよ。
ところで、大学院に入ったら勉強できなくなる、そんな大学院って
結構あると思うんだけど、みなさんどうでしょう?
結構あるとすると、>>61は、あれはあれで問題ないと思うけど。
7161:02/10/30 09:26
>69.70
優しいお言葉ありがとうございます。
ずにのって図々しく質問なのですが、どうやって勉強していけばよいでしょうか。
基本的な知識がだいぶ足りないと言われていますが、
どうやったら身につくのかわかりません。
専攻は国語学ということになっていますが、大学院に専門の教授がおらず、
専門の講義もありません。
基礎が足りないということで概説書を読んでみたりするのですが、
研究には全然近付けず途方に暮れています。
72名無し象は鼻がウナギだ!:02/10/30 10:08
>>71
そうですねえ。とりあえず、61さんがいまとりあえず、国語学・日本語学の
どのような領域に興味を持っているかを知りたいですね。例えば、昔の言葉
に興味があるのか、それとも、現代の言葉に興味があるのか。また、言語そ
れ自体に興味があるのか、それとも、言語によってなされる諸活動、文学と
かコミュニケーションとかに興味があるのか。大学院の「勉強」は、自分が
好きでやることですから、そのあたりについて書いてもられえれば、なにか
アドバイスしやすくなると思います。
この人、時間とカネとセーフティネット(笑、まあ教職とか)はあるのかな?
>>21
>卒論は、指導を全然してもらえずに、その場しのぎのものを提出しました。
>提出までに一度も指導してもらっていませんし、提出後も何のコメントもなしでした。
国公立?私立?
7561:02/10/31 08:06
本当は、やりたいテーマにそって作品を選ぶのでしょうが、
自分はこれをやりたいということがはっきりしていません。
とりあえず、近世の西鶴あたりで研究テーマを見つけたいと思っています。
西鶴だと、文体に興味があります。
2ちゃんねらーの教授がいるのでこれ以上は怖くてかけません。
教えてほしいといいつつ、詳しく書かず、すいません。
世之介のような一生を送るのじゃ
7770:02/10/31 08:30
>75
そもそも国語学をやろうと思ったきっかけは何だったのでしょうか。
西鶴でしょうか?西鶴を読んでたら飯を喰うのも忘れてた、ってことが
よくあって、あ、俺ってこういうことに没頭するのが好きかも、とか
思ったことはありますか?その時、西鶴の何にひかれたのかが分かれば
テーマは決めやすいし、好きなことなら苦労も厭わないというように
なるはずです。でも、今、「西鶴の文体」といっているのはどうやって
きめたのかな?それから、国語学で文体論、というのは厳しいのではないかな?
78名無し象は鼻がウナギだ!:02/10/31 09:30
西鶴となると古文板のような気がする。
まあ、国文学と国語学は切り離すべきじゃないという考え方の人もいるから、
別に国語学でやっても良いと思うがね。
教官が文学系の人ならいるってのなら、
それもいいのではないかと。
ただ、だったら文学やればいいのではないかという疑問は残るが。
7922:02/10/31 10:29
>78
古文板では国語学的な研究の視点は出てこないと思いますので、
ここでよろしいのではないかと。
たしかに日本語文法学会の機関誌で金水先生は「国語学者は作品や資料を
信奉しすぎる」という内容のことをおっしゃっていましたが、歴史的な言語
の研究は残存する資料への関心から始まり、研究対象は資料の中にのみある
という考えを私自身は持っています。間違っても内省はできませんから(w

ただ61さんは「文体」といっている時点で、
「通読して文章が特徴的だな、という印象を持った」
レベルにとどまっています。西鶴の文章の中で何をして特徴
たらしめているのでしょうか?語彙ですか?登場人物の使う敬語ですか?
そこからが国語学的な研究であり、調査する内容が出てくるわけで、>77で
70さんが>国語学で文体論、というのは厳しいのではないかな?
とおっしゃっていた所以だと思います。
あとは>78さんのおっしゃるように西鶴個人の問題なら文学でやればいい訳で
西鶴の作品を日本語史のなかにどう位置付けていくかという作業もゆくゆくは
必要になるでしょう。
8022:02/10/31 10:31
連続カキコ申し訳ありません
>75 61さんが最低限参考にすべき本を以下に示します。
<辞書>
参考にするのは『日本国語大辞典2版』(小学館)
       『時代別国語大辞典 室町時代編』(三省堂) 
手元に置くのは『古語大辞典』(小学館)
<江戸時代前期上方語の概説書>
坂梨隆三著 国語学叢書『江戸時代の国語』(東京堂出版)
<国語学レポートの書き方手引き>
青葉ことばの会編『日本語研究法(古代語編)』(おうふう)
<その他>
国語・日本語史の概説書1冊
近世上方語に関する論文片っ端から
古典を扱った演習で先輩の作ったレジュメ
81名無し象は鼻がウナギだ!:02/10/31 11:51
>>74
私立です。
82名無し象は鼻がウナギだ!:02/10/31 12:30
>>75
私は、国語学には疎いもので、ちゃんとした助言をすることはできないので
すが、ただ、「近世の西鶴あたりで研究テーマを見つけたい」と思っておら
れるのでしたら、とりあえず、手当たりしだいに西鶴の書いたものを読破し
ていくという目標を立てられたら如何でしょう。今のところ、きちんとした
研究テーマが決まってないとしても、自分の研究対象がどれだけ血肉化され
ているかということが、最終的な研究の良し悪しを決めるような気がしますので。
8378:02/10/31 14:23
うーむ、何にしろ、一人に対象を絞ってしまうと、
その人物の言語取得環境とか、
購買層の位相とか、版元がドータラとか、所謂作家論みたいなものが絡んできて、
そうなると文学の方も黙っちゃいないと思うんですが。
自分ならターゲットを「近世上方語における○○」にして、その中で西鶴「も」使う。
語学的に行くなら、索引ありますかね(勿論索引からの孫引きは×でつよ)。
ttp://www.jbook.co.jp/product.asp?PRODUCT=595142
ttp://www.bensey.co.jp/book/519.html
こんなん出てます。高いですが大学図書館に入ってればラッキーかも。

ただ、ちょっと思ったのが、英語の方は全然知らないんだけど、
イギリスなんかではシェイクスピアの文体を計量分析(っていうのかなあ)
している英語学者がいるそうでつね。
そうなると「語学で個人の文体論」ですよね。
英語が苦にならないなら、そういう手法を頂くというのもありかも。分からないけど。
8478:02/10/31 14:37
追加。
講談社学術文庫から
前田勇『江戸語の辞典』出てますよね。
こりゃ文字通り江戸後期の江戸語の辞典だから西鶴とは時代も地方も違うけど、
文庫で安いし、75も持っておいてもいいかも。
で、この前田勇先生、『近世上方語辞典』(東京堂出版1964)も出されてるそうで。
自分畑違いで見たこと無いのでつが、良かったら図書館で探してみて。
好スレの予感
8622:02/10/31 15:14
>83 78さん
>自分ならターゲットを「近世上方語における○○」にして、その中で西鶴「も」使う。
ご名答です(^_^;
62さんには、参考書としてあげておいた坂梨先生のご本を読んで
坂梨先生が国語学的な関心をどこに持ち、どのように資料を扱って
いるかということに気付いて欲しかったところです(w
つまり国語学という枠組みの中では、西鶴という1作家の作品を扱う場合、
「ある時代のある地方の書き言葉のなかで使われている日本語の一資料」と
62さんには認識して欲しいということです。
ある特徴的な言語事象があるのなら、西鶴の作品の内1作品でも論文にはなります。
でも、それは1作品の特徴ではなく、西鶴という人の言葉の使い方の特徴なのか
を知りたかったら西鶴の全作品を調べ、江戸前期上方語に共通した特徴なのかも
と思ったら、近松にも調査範囲を広げたり…となるわけです。
確かに文学的な資料の背景に対する知識も必要ですね。
>イギリスなんかではシェイクスピアの文体を計量分析(っていうのかなあ)
>している英語学者がいるそうでつね。
日本でも近藤みゆき先生が古今集をnグラムで分析していますよ。
ヨーロッパでは伝統的に統計を使っての分析も78さんの例のような場合、
文学を標榜している研究者のほうが多いでふ。
87名無し象は鼻がウナギだ!:02/10/31 16:02
>85 ダウヰ。
8822 :02/10/31 16:47
>86
× 62さん → ○ 61さん
間違えました。ごめんなさい。
8961:02/11/01 08:46
たくさんの助言ありがとうございます。
とりあえず、上に出していただいた本を読んでみます。
>そもそも国語学をやろうと思ったきっかけは何だったのでしょうか。
考えてみると、文学と国語学を選ぶ時、国語学が少数派だったため(少数派が好き)とか、
教職をとる時、文法に強くなって得をしそうな気がしたとかろくな理由が思い付きません。
西鶴というのも、大学の講義で他のものよりは身近に触れたからという程度の理由です。
ただ、動機がどうであれ現在は興味を持ちたい、好きになりたいと思っています。

みなさんはどういう理由で国語学をやろうと思われたのですか。
よろしければ教えて下さい。
9061:02/11/01 08:48
続けてすいません。
>80の、
論文を片っ端から集めるというのはどうすれば確実に集められますか?
『国語年鑑』(?)を見るか、図書館で片っ端から雑誌を見ていくとか、
論文の註を参考にするとかしているのですが、それ以外に方法はありますか?
題名に「近世上方語」と入っていないと見落としてしまいそうな気がします。
あと、
>古典を扱った演習で先輩の作ったレジュメ
については、専門の先輩がいないので手に入りません。
先輩のいないのがとても残念です。
9178:02/11/01 09:28
>22
ありゃりゃ、ぶち壊してスマソ。
計量分析の話、教えてくれてありがd。
>89=61
何か、似てるかも。だから気になって口を出しちゃうんだろうなあ。
自分も同じ学年の周りは全員文学やりやんの。
でも、文学がどうも性に合わなくて語学にいったんだよね。
先輩には語学専攻が何人かずついたし、
先生も国語学の先生につけたからいいんだけど。
しかし、大学に語学系が一人もいないってのがちょっと腑に落ちないな。
いや、「現代語がやりたいのに、国語学で古いことやってる先生しかいない」
とかいうことで、論文は独学で頑張る人は結構たくさんいると思うんだけど。
分野は何でもいいのに先生がいないというのは…?
よーく調べてみた? 分野は何でもいいんだべ?
古い方(万葉集とか)やってる先生、実は語学系だとかないかなあ。
あと、大学院持ってたら、もしかしたら留学生担当教官っていない?
留学生別科があればもちろん日本語系の先生がいるだろうし、
無くても、学部で一人専任の留学生担当教官を持つ所が増えてるけど。
例えば、「工学部所属の留学生担当教官」とか(全然接点無いから知らないという事もあり得るし)。
もしいたら、1/2くらいの確率で、専門は日本語じゃないかなあ。
勿論教育系とか、英語系とか色々可能性あるけど…。
もし日本語関係の人がいたら、その先生に助言をもらえるかも。
別に指導教官じゃなくても、こっちから熱心に行けば
自分の専門のことなら色々教えてくれる人もいるかもしれない。
9270:02/11/01 11:07
>78さん
留学生担当教官、って、国公立大には確かにいると思いますけど、
私立の場合はどうなんでしょう?78さんのお話は私立大も含んで、と
理解してよろしいのでしょうか。
 ところで私が知ってる限りだと、文学部以外の留学生担当教官で
日本語学関係の人っていませんでしたけど、これって一般に言えるのかなあ・・・
もちろん別科にはいるだろうけど、それ以外に、意外と留学生指導とか、
大教センターにいる可能性もあるかもしれない。もしいたら、
78さんがおっしゃるように、きっと仕事に忙殺されてとは思うけど、きっと
自分の専門のことを色々はなしてくれると思いますよ >61さん。
93名無し象は鼻がウナギだ!:02/11/01 12:59
           _,∧ ∧ _,_             ,、,、,、
          //(,,゜Д゜) ,/>、___x――――i、ノ/ノノ.,、
        //|,⊂ ¶¶ ,つ /≠__ン\__/ノノ_^,〜´
    _ _,_,_田l/ ̄ ̄田|. :|/((__IIミ!=|  || ( て´
    ゚づンI__ijフ● ● \\,ト〜´,/    ̄ ̄ ̄~\)
    `    ノ ▼     Yンフ ̄
        ヽ_人_, ノ目彡/      \人人人人人人人人人人/
          `\Z>l/<>、     ≫>>1め!糞スレ     ≪
           i<〕=〔/\ノ\    ≫ 立てやがったな! ≪
         ,/ |覇|v|覇|\ \/ヽ, .  ≫ Fuck so Reena!  ≪
.         /<|: |糞|/|糞| :|\,\j)  //∨∨∨∨∨∨∨∨∨∨\
         ヽ、|: |離|. |離| :|  \\
          i\|那|. |那| :|\__ノ玉ミ、
.         |_,\j \_/   ∨ヾ ̄\_
          ンメフい       ヽヌ>一| \
         く一,ノ~         |\∠ :_A
            ̄           .\|ヲ\_ノ\
                      ∠フヾ\j/〕
                      / ノ / /l/
                      ゞ⌒! ̄/
9461:02/11/01 13:04
>91
言葉足らずでした。
大学には国語学の教授が二人います。
大学院を持ってくれる教授がいないということです。
あと、大学の教授一人は少し問題ありで、相談が出来ません。
もう一人の教授は、気にしてくれているようですけれど、
忙しそうなので、テーマも決まっていないのに時間をとらせてはと、
つい相談しそびれてしまっています。
95名無し象は鼻がウナギだ!:02/11/01 13:36
>91
いえいえ、そんなことはありません(^_^)
私は帰納法でものを言う方なので、分かりにくくてよく怒られます。
補ってもらって61さんにもよくわかったことと思います。
>94
私立は先生がいつもお忙しそうで声を掛けにくいですよね。
ということは、一応の建前としての指導教授はどうされて
いるのでしょうか?大学院を指導してくれないということは、
修論の審査や試問はどなたがなさるのでしょうか?
その辺りのことも、しっかり確認なさったほうがいいですよ。

ちなみに私が国語・日本語史を選んだ理由は、状況証拠がそろい、
論がちゃんと立っていれば、若造でも認められるところでした。
(しかし、これは国語・日本語史に当てはまるのではなく、
指導者の考え方によるものですが…)
そもそもは古典の作品を読むのが好きだったので文学をこころざして
いましたが、たまたまとった「日本語学演習」がとても斬新に思えました。
先生がロケンロールな人だったので、ロック魂を揺さぶられますた(>_<;
私にとって国語・日本語学はロケンロールです(笑
9622:02/11/01 13:37
>95=22です。
9761:02/11/02 09:58
>95
指導教授には、文学の教授がなってくれています。
どこかから非常勤で国語学の教授をよぶという噂もあったのですが、
実際にはそんなことはありませんでした。
来年以降も文学の教授が見てくれるようです。
(ほとんど指導はしてもらえないとおもいますが)

国語・日本語学がロケンロールだって言えるなんてすごいです。
本当に自分が好きでやっているような感じがします。
今は知らないことだらけで落ち込んでばっかりなので、楽しいと思う余裕がありません。
いつか、人に国語学の魅力を語れるようになりたいです。
98名無し象は鼻がウナギだ!:02/11/02 13:12
  |   _____    
  |⌒⌒        ヽ  まあ、なんて 悲惨な糞スレなの・・・
  |            ヽ     ___
  | U |  |   |   /|   |ヽ  /____
  | |  |  |  |  /  | U  | ○ ____
  |ノ ノ ノ ノ ノU ノ ノ 丿○ヽ___
  |-=・=- U    -=・=-:::|  
  |:::   _    _  ::::::::::::|  
  |::::    ヽ   /   ::::U:|
  |::::::U   ヽ /    ::::::/
  |::::::::::::   V     :/
 / ̄ ̄ ̄ ̄       ヽ
 |              |
 \_____      |
  |
9961:02/11/06 09:00
『江戸時代の国語』読みました。
ですが、どこに着目して読めばいいかわからなくて漠然と目を通した感じです。
どうも、本の読み方すらわかっていないような気がします。
あたり前のことですが、その時代に変化した点や、現在と比べて異なる点が
取り上げられていました。(お恥ずかしいことですが、
このことを言葉で自覚したのははじめてなんです)

この本を読んで、研究テーマが今まで以上に見つけにくいもののように感じました。
本に書かれていることすら今まで全く気付かずにいたのに、それ以外に研究対象と
なるようなテーマを見つけられるのだろうかということです。
研究テーマは、この本(江戸時代の国語)の中から見つけられるものなのでしょうか、
それとも作品を読む中で見つけるものなのでしょうか。

次は『日本語研究法[古代語編]』を読みます。
10078:02/11/06 23:43
61乙カレー。
まあ、『江戸時代の国語』については22に任せるとしか言いようがないのだが。
取りあえず、注と参考文献一覧はきっちりチェックして資料集めしてくれ。
あと、この叢書は通時的に見ていく事が前提だろうから、
読むなら『室町時代の国語』『鎌倉時代の国語』も、いや、やっぱ1の『国語史の方法』から…
とか言ってたら余計混乱するかな。
ところで、もう近世上方ってのは決まってるんすか?
決まってるのなら自分は全くの門外漢なのでもう口出しししないわ。
でもまだ何をやるかも動きうるんだったら(国語史以外にもシフトを考えていたりするのだったら)、
あー、こんな本を挙げるのは失礼かもしれないんだが、
『ハンドブック 論文・レポートの書き方』明治書院 平成9年 1900円
など一度読んでみてはいかがかと。
試し読み用に、図書館か国語学の先生が持ってればいいんだがなあ…。
「日本語学」を学ぶ人のために書かれた本(14・17・21にもおすすめ鴨)。
各分野の研究の進め方について大まかに書かれているし、
今までの61の質問についても出ていると思う。
「こんなこたあ百も承知だ」ってんだったら、失礼しますた。
10178:02/11/06 23:48
>>92
「教官」は国立大にしかいないっすね。
しかも最近独立行政法人化を見越して国立大でも「教官」は廃止してるそうで。
部署・職名はテキトーで、「留学生関係の事をしている人」くらいの意味で書きました。
どっちにしろもう関係ない話で遅レス失礼。
10261:02/11/07 08:51
近世上方と決定したわけではありません。
ただ、中世末から近世ごろに一番興味がわくので、時代としては
この頃でやって行きたいなと考えています。
とりあえず時代だけを強引に決めてしまってはいるんですが、
その中で具体的に何を研究したいのかはまったく考えていないので、
これから考えていきます。
もう口出ししないなどといわないで下さい。
いろいろ勉強のきっかけにしたいですから。
『ハンドブック』探して読んでみます。
今から国語学会にいってきまつ。
>>103
土産は鳴門ワカメかスダチね。
10522:02/11/10 23:36
ご無沙汰してマスタ。
>99
実行早かったですね。
>本に書かれていることすら今まで全く気付かずにいたのに
読まなければ気付かないし、その本には61さんのテーマが書かれている
わけではなく、ご指摘の通り
「その時代に変化した点や、現在と比べて異なる点が取り上げられて」
いるだけです。国語学で江戸前期を取り上げるといったときの視点の
ひとつに過ぎないのは自明のこと。テーマは作品と人の論文両方を読み、
記憶の中に様々な情報を叩き込んで一滴のアイディアを絞り出し、それに
調査を付け加えて膨らましていくものでしょう。
1冊や2冊の本を読めば出てくる物ではないと思います。
>102で「中世末から近世ごろに一番興味がわくので」とあったところは
まさに今週金曜日にやっていた「近代語研究会」の範疇ですね。
ここでは室町時代から明治時代の資料を扱った研究を扱っています。
論文集が「近代語研究」として出版されているので目次などを見るだけでも
ご参考になるでしょう。
また、今月の『國語と國文學』は「近代語特集」ですから必ず御覧下さい。

>100
残念ながら『鎌倉時代の国語』は出ていないのでふ…
『ハンドブック 論文・レポートの書き方』明治書院 平成9年 1900円
は、私も持ってます!具体的なところが論文を書くとき便利でいいです。
論文の書き方本マニア(!?)なので、新しいのが出れば買って読んでます。

61さんも『ハンドブック〜』やそのた論文の書き方本を今読まなくても
1冊くらい買って手元に置いておくとよいですよ。

>103
国語学会いかがでしたか?
なにか面白いことがありましたら国語学会スレででも書き込みしてくださると
嬉しいです。
10661:02/11/12 20:57
>103
国語学会、私もいってきました。
発表内容はほとんどわからなかったんですけど、自分と同じ大学院生が発表していることや、
その場の雰囲気など、刺激になりました。
発表を聞いてもわからないという点ではかなり落ち込んでいるのですけれど…。
自分が発表できるようになる日は来るのか考えてしまいました。
悪いことは言いません。
早めに他の道に進みなさい。
10861:02/11/13 08:56
他の道って例えばどんな道ですか。
大学院をやめたいとは思わないんですけど、もしやめたらと想像してみました。
研究ができなくてあきらめるという形をとるわけですから、
挫折した上に逃げ出したという気持ちを引きずると思います。
それでも、自分はどうしてもこの仕事がしたいというものがあれば、
大学院をやめる理由づけにはなります。
でも、そういった仕事は今のところありません。
大学院に進学を決定した理由の一つに、
もともとものすごく自分に自信がなくて、何か一つでも他の人より
深く打ち込んだことをつくりたかったというのがあります。
中途半端で止めると、これまで以上に自信を失う結果になります。
だから、結局、大学院をやめることは怖くて出来ません。
でも、だからこそ大学院をやめたほうがいいのかとも考えてしまいました。
109名無し象は鼻がウナギだ!:02/11/13 10:38
>108
おいおい。なにが「自信」だよ。
自分で資料を探しもせず、先生がいないのを分かっていて
他大学の大学院を受験したり、聴講したりしていないのは
61の「怠慢」でしょ?
>他の道って例えばどんな道ですか。
とか107に噛み付いてるけど、責めるのなら人や学校ではなく、
自分の勉強不足や研究に対する怠慢さを責めるべきでしょう。
とにかくこれまでいろんな人が善意で手がかりとなる資料を
ここで示してくれたのだから、あとは「自分で調べろ。そして考えろ」
としか言いようがないね。正直、61に同情の余地はないよ。
職業適性検査でも受けたら?
11161:02/11/15 09:34
>109には納得する点も納得できない点もあるんですけど、
うまくかけないので反論はしません。
確かに、調子にのってたなとは思いますが。
進路についても真剣に考えてみます。
国立国語研究所の「分類語彙表」以外で、
あらゆる日本語の語彙を集めて分類したような書籍や資料はありませんでしょうか。
最近の語彙をも網羅した物を探しているのですが、見つかりません。
113名無し象は鼻がウナギだ!:02/11/19 17:52
>112
オイラはよく分からんが、こんなsageて聞いても誰も読まないのではないのか?
と思うので、上げてみよう。
質問スレで聞いた方が早いかもしれんが。
114名無し象は鼻がウナギだ!:02/11/19 18:52
あの〜、
割り込みみたいですが、
「は」と「が」の違いについて教えていただけませんか?
>>112
あの、割り込みみたいですが、日本語彙大系(岩波書店)
>>113
あの、常識的な答えでスマソが、
「は」は、副助詞でいろんな格助詞に代用できる。副助詞にも付いて
用いられる。その心は、主題化、提題化、対照化など。
>>116
114ではないが、主題化と提題化ってどう違うの?
>>116
あの、割り込みみたいですが、代用できるのは「が」「を」と一部の「に」「で」「の」(格助詞じゃないが)
くらいで、後は「(格助詞)+は」の形になるんじゃなかろうか。
あと主題歌と帝大化の違いは俺も知りたい。(「を」の代用)
119名無し象は鼻がウナギだ!:02/11/20 11:59
>>117
「主題化」と「提題化」の違いって、人による呼び名の違いということだけじゃないの。
topicの訳語として「主題」と「題目」の二通りがあるようにね。まあ、はりでえ
のようにtopicという概念とthemeという概念を使い分ける人もいるけど、少なくとも
「は」の機能に関しては、「主題化」と「提題化」を概念的に区別する必要はないと
思うね。少なくとも、漏れは見たことない。
はりでいのtopicとthemeは、文頭成分と旧情報に対応するから、
「は」は、topicの一部。
でもって、漏れは、主題は、承題と提題に分ける(三上がそう
じゃなかったかな)、承題は、前に出てきた事柄を受けて、そ
れについ述べる場合、提題は、話し手が新たに事柄を出して、
それについて述べる場合だ。
だから、「その心は、主題化、提題化、対照化など。」と
言ったのは、本当は、「その心は、主題化(承題化、提題化)、
対照化など。」が正しい。


121名無し象は鼻がウナギだ!:02/11/21 00:06
おっと、違った。
はりでいのtopicとthemeは、文頭成分と旧情報に対応するから、
「は」は、topicとは、関係ない。だな。
122名無し象は鼻がウサギだ!:02/11/21 10:30
>>120
「承題」=旧情報である主題
「提題」=新情報である主題

ということでしょうか? 単にそれだけなら、わざわざ「承題/提題」という用語
を造らなくてもいいようにも思うのですが。「主題」という概念に関して、「承題
/提題」という概念的な区別を設けることにどのような意味があるのですか?
>>121
その等式でいいとは思いますが、「提題=新情報」という場合、
例えば、
「別荘持ってる人は、うらやましいなぁ。」は、特定の人々を
想定した場合(あ)とか、別荘を持っていない人と対比させる
場合(い)はいいけど、唐突に言い出すのは難しいかも。
(あ)A先生は、時々、熱海の別荘にこもって論文書いてる。
ー別荘持ってる人は、うらやましいなぁ。
(い)別荘持ってる人は、うらやましいなぁ。僕なんか、一年中、
四畳半で論文書きだ。
唐突に言い出す場合は、「別荘持ってる人って、うらやましいなぁ。」
が適切。
ということで、(い)は、「対照化」で片づけるとして、(あ)の
「別荘持ってる人」を新情報と見るかどうか、問題が残る。
一般的に言って、世界内(言語外)知識におけるプールから提題は
取り出される。
「ところで、お父さんは、今日早く帰ってくるの?」
「ところで、日本経済は、今後、どうなっていくんだろう。」

承題と提題を分ける意味は、いろいろあると思うけど、
1)主題の現象学的解明。つまり、実際に現れる文脈の類別。
2)テクスト言語学(国語学の文章論)におけるテクスト構成の
要素としての重要性。
あたりは、揺るがしがたいと思われ。

124名無し象は鼻がウナギだ!:02/11/22 00:21
音便についてよい本を教えて!!
125名無し象は鼻がウナギだ!:02/11/23 01:55
>>124
音便についてだけ書いてある本は知らないが、
まあ取りあえず
小松英雄『日本語の世界7 日本語の音韻』1981中央公論社
などいかがであろうか。
126名無し象は鼻がウナギだ!:02/11/23 18:30
音便については、いま、日本語の音韻史を「音便」をキーワード
にして総合的に書けないかという試みを、柳田征司先生がなさっ
ている(奈良教育大学を辞めた後、職がないらしい! 信じられない
ことだ、というか、出身校を向いた研究をしていないがために(視野が
きわめて広いし、独創的だからなあ)世話などしてもらえないらしい、
いかにも学者馬鹿的でいいのかもしれないが… まあ、そのうちまた
何処かの教授に返り咲くだろうがねー)。というわけで、あと何年か
したら出る柳田征司氏の本を待てだ。

それから、自分のとこに国語学の教授がいないとか、あるいはいても
思わしくない(藁 とか言う場合は、色々な研究会に出ていったら
良いんじゃないか。国語学会のホムペに研究会情報があるだろー。
構わないから行って、すみに座っていて、自己紹介のときに、ホムペ
見て来ましたっていって、そのままコンパまで行くとか、あるいは
そうせずとも、3〜4回連続で出れば、覚えてもらえるよ。

こんな便利な世の中で、ぐずくずしてちゃ、いかん。
教えてもらったら、礼ぐらい書かんかい。上の4人ないし1人
128125:02/11/24 22:38
ありがとうがざいます
柳田氏の本なら読んだことあります、
確か瀬戸内の方の出身の方ですね
他にはないでしょうか?
>127
禿同。確かに、日本人は水と安全と日本語の知識はタダだと思ってやがる。
ま、今日び、日本人も水を買ってるし、安全もセコム頼みで金払って
るんだから、日本語だって金払って教えてもらうような時代が来るんだろうな(w
まだ、そんな世知辛い風は吹いてないのだから、せめて何がしか教えてもらったら
128ぐらいには礼を言ったほうがいい。
130126の名無し象は鼻がウナギだ!:02/11/26 00:40
正義感の発露とは思いますが、お礼を強要するのも、ちょっと
やりすぎなのでは? まあ、書くほうも好きで書いてるんだから^^;;

邸区一途言い瑞、でいきましょうよ。ちなみに、柳田先生は愛媛の
出身だった気がする。柳田先生がこれから出す音便の本は、
さまざまな意味で画期的だと思うヨン 全部が全部乗れる
わけじゃないけど、これほどまでに「言語史」というものを
意識した構想力はなみ大抵ではない。
131ホントの125:02/11/26 17:41
そしてオイラは抹殺されたわけだなw。
128は125じゃなくて124だろう。
いやあ、失敬。柳田先生読んでんなら基本は押さえられてる状態なんだね。
でも上記に限らず小松先生の音韻の話、面白いよ。
>>130
柳田先生の音便関係と言えば、
「活用語の語幹末に生じた母音連続(上)(中)(下)続(上)(下)」『国語国文』s59-60
がインパクト強かったなあ。
昔演習で撥音のこと調べてるときに、音便関係の論文がひっかかって、
大塚先生や浜田先生、奥村先生等々の古い論文(ダイナミックで面白い)を楽しく読んだんだけど、
特に柳田先生のは「論文の長期連載ってあるんだ!」ってビックラこいたもんな。
新しい本、面白そうだなあ。
ちょっと考えただけでも音便は撥音長音促音に連濁、そして根っこにモーラと、
日本語音韻の特徴悉く関連あるもんな。
132名無し象は鼻がウナギだ!:02/11/26 20:45
ふと思うのは、柳田征司先生も小松英雄先生も渡辺実先生も
退官されて、もう授業を拝聴することができないんだなぁ
ということ。できれば連続の講義を聴いてみたい。
(演習形式は恐ろしい気もするが、受けてみたい気もする)
国語学会で、会費そこそこ高くてもいいから、連続講座ひらいてほし〜
(しかも講師の先生は参加希望者の投票で決めるとか)
あ、ちなみに来年の6月ごろ、KOの斯道文庫の公開講座かなんかで
柳田先生のご講演があったような…
133名無し象は鼻がウナギだ!:02/11/28 00:54
1の「簡単な日本語本」へのレスしていい?
今日近所の本屋に行ったら、幾多の日本語本に混じって
いかにも「その辺のよくある日本語本です」という顔をして、
仁田義雄の本が平積みになってたんでビックリして買ってしまった。
11月8日発行だから気づくの遅いかな。
岩波書店<もっと知りたい!日本語>シリーズ
『辞書には書かれていないことばの話』1500円。
まだきちんと読んでないけど、かなり分かりやすくかみ砕いてあるよ。字でかいしw。
仁田先生だから文法中心ね。でも、辞書での記述を念頭に置いた話ね。
岩波のこのシリーズ、他の本は見てないんだけど、
著者の顔ぶれがイイかも。
窪薗晴夫・森山卓郎・景山太郎・田守育啓・寺尾康・金水敏
だそうだ。
>>132
小松先生の演習は寿命が10年は縮むと思うので遠慮したい。
134名無し象は鼻がウナギだ!:02/11/28 11:08
どうも一人称(英語のI)が立場、状況、性別、年齢でころころ変る言語は
日本語だけのようですね。言語構造が酷似している朝鮮語ではナ(チョもあり)で
統一されているようです。これだけ似ているのに一人称に関して違うのはショッキングです。
私はそれが日本人の自我が弱いことの反映ではないかと考えています。
ちょうど貝殻と中身の関係と同じで歴史的に自我が後退する過程で言葉が増えていった
のではないかと考えています。そして変化する一人称を子供の頃から使用することで、
成長に応じた自我の発育が制限されるのではないか。
というのも海外帰国子女は自己主張を許さない日本社会で息苦しさを感じるし、
在日は韓国人のファナティックな性質を喪失していますから。

こうしたことに言及した文献や研究はあるでしょうかね。
本当か?
「朕」とか「余」とかいうのは元々中国語だと思うのだが。
136名無し象は鼻がウナギだ!:02/11/28 11:30
>>135
中国語の一人称はほぼ我に統一されているのでは?
>>134
>>134
日本語の特徴と、日本人の精神性と直接的に関連づけようとする考えは、
よくあると思うんだけど、言語学であれ心理学であれ、まともな研究に
は値しないと思われているんじゃないの?

138名無し象は鼻がウナギだ!:02/11/28 11:53
[日本語だけ」と言い切れるほど134は世界中の言語を知っているのか?
139名無し象は鼻がウナギだ!:02/11/28 12:00
>>137
『「甘え」の構造』は?
“甘え”という言葉は日本語にしか存在しないことから、
言葉の存在は社会的概念の存在を意味してるとし、
日本人の特性をそこから分析した名著。
その後、“甘え”は朝鮮語には砂利のようにころがっている、
と『「縮み」志向の日本人』でイ・オリョンに反論されましたが、
“甘え”や敬語を軸にはできなくても一人称だけはどうやら日本語
固有のもののようなので『「私」の構造』が書けるのではないでしょうか?
それと、“ひきこもり”という現象も日本人固有のようです。
外国人は家出に走りますから。『「ひきこもり」の構造』も書けるでしょう。
こちらの場合は遺伝子の影響もあるかもしれない。日本人は不安を感じやすい
遺伝子型の人間が圧倒的のようです。報道で見ました。
>133
そのシリーズ、私も本屋で見かけますた。
執筆者&執筆予定者に国語学系の人がいなくてちょっとウチュ…
とはいえ、これだけの執筆者に本を書かせる岩波は、なかなか
やるなと思いますた。
>134
ちなみに2人称は、1人称以上にバリエーションに富んでるし、
尊敬語だったものが、あっという間に転落するし、
(「おまえ」「きさま」などなど)
流動性にも富んでいる。こんな2人称を、134はどう考えるのか
(自我の問題と関連付けられるのかなどなど)むしろ聞いてみたい。
141名無し象は鼻がウナギだ!:02/11/28 12:08
>>138
私の知る限りそのようです。
SOV文法はヒンディー、トルコなど。
朝鮮語は同じ膠着語で敬語も多彩。
タイ語(かカンボジア語)は日本語と同じように主語を省略することが
多い(しても文意が通じる)ようです。
ことに朝鮮語との比較が重要だと私は考えています。
というのも言語構造が酷似していて、日本文明と儒教文明との違いは
あるにせよ、文化的にも親近でありながら、その民族性はほとんど対極に
あるからです。一人称の使用は常識的に考えれば敬語の使用と相関関係に
あると思われるのに、儒教社会で日本語と同じ様に敬語の発達している
朝鮮語では一人称は“ナ”でほぼ固定されているというのは衝撃です。
中国語でも革命前はさざまざな種類のものがあった。
革命によってかわるということは、それは民族性の反映ではない。
143名無し象は鼻がウナギだ!:02/11/28 12:19
>>140
ハングル板で二人称について質問中ですので態度は保留したいと思います。
ただ二人称と自我とは無関係ではないでしょうか?
二人称は敬語の使い分けとほぼ同じことですから。

個人の自我が一定で固定されていて、それを基準として相手の階級や序列、
年齢等に応じて二人称や敬語を選択するというのが普通であるはずなのに、
日本語では一人称まで変化してしまう。これは非常におかしなことです。
144名無し象は鼻がウナギだ!:02/11/28 12:24
>>142
そうですかね?
欧州語だって元をたどれば一つの言語。
その時代時代で統一されているか、ということでしょう。
というより、一人の人間が成長し、生活する上で使い分けを要請されるか
ということです。
英語圏ではIで終始一貫しているし、中国語は古代から我が生きつづけてる。
145名無し象は鼻がウナギだ!:02/11/28 12:33
私はこれから国際社会で生きていく日本人が今のまま
自我の弱い、自己主張のできない人間のままではまずいのではないかと
考えていて、もし上記の理論が正しいなら、
日本語も外国語のように一人称を“私”で統一したらどうだろうかと考えてます。
一方で英語が準公用語として普及していることも都合がいいと考えます。
すくなくとも英語使用時には確立された自我を必要とされますから。
たとえばインターナショナルスクール育ちの日本人は日本で生きていても
日本人離れした個性と自己主張を持っています。

学校ではいろいろな試みがあるようで、以上の提案があってもいいのではないでしょうか?

男子も「さん」へ、「君」廃止が公立学校で広がる
http://tmp.2ch.net/test/read.cgi/asia/1038294855/l50
146137:02/11/28 12:40
>>134
この話題はスレが伸びるな。w

もうひとつ基本的な突っ込みなんですけど、もし仮に、日本語の文法的特徴と、
日本語話者の精神性の間に密接な関連性があると仮定しても、日本語に見られるよ
うな一人称代名詞の種類の多様性は、逆に、その言語の話者の自我の“強さ”
と相関するはずだということになりませんかね。だって、一人称が一つしか
言語では、一人称代名詞は、単に動詞の主語を明示する以上の機能を
も持たないのに対して、一人称代名詞が沢山ある言語では、まさに
話し手のアイデンティティや聞き手との関係性において、一人称代名詞が
使い分けられるわけですから、そこでは、自我というものが、明示的に存在する
ものとして、より強く意識されるはずだ、ということにはならないのですかね。
147名無し象は鼻がウナギだ!:02/11/28 12:56
>>134 こうしたことに言及した文献や研究はあるでしょうかね。
>>139 報道で見ました。
>>140 ハングル板で二人称について質問中ですので
>>141 私の知る限りそのようです。
>>145 もし上記の理論が正しいなら、
ワロタ
148名無し象は鼻がウナギだ!:02/11/28 13:01
>>146
そうですかね。
どうみても自我の不安定性の反映にしか思えませんがね。
会話する時、相手によって使いわけるのは本当に苦痛です。
私・俺・僕と。
それに自我を強く意識するどころか省略さえされますしね。
あなたの文章読んでいても、普段使用している一人称がさっぱり分りません。
私は普段“私”なんて使いませんし。
私は一人称を使いわける時にいつも自分という人間が浅薄な存在だと感じてしまいます。
149名無し象は鼻がウナギだ!:02/11/28 13:03
>どうみても自我の不安定性の反映にしか思えませんがね。

思えないのは勝手だけど
説得力ないよ
150名無し象は鼻がウナギだ!:02/11/28 13:09
>>149
いやあ、“我思う、故に我あり”ですから。
我がころころ変化してはまずかろう、と。
151名無し象は鼻がウナギだ!:02/11/28 13:18




たばこ増税に賛成される方はこちらへ署名願います。
http://www.nosmoke-med.org/signature/
152137:02/11/28 13:19
>>148
まあ、自我論を人称代名詞のあり方を関係させて論ずることは、それほど
悪くないと思います。というか、そもそも、自我(ego)という概念は、
ラテン語の一人称代名詞を実体名詞化させて作られた概念のようだし。

で、146の繰り返しになるけど、
日本語と人称代名詞の多様性と、日本人の自我のあり方について
関係づけようとするのでしたら、日本人の自我は「不安定」であるとする
よりも、日本人の自我は、他人や社会との「関係性」において成立すると
言った方がより自然であるような。心理学でも、multiple identity論
とか関連づけやすいテーマが色々ありそうだし。

あと、一人称を「相手によって使い分けるは本当に苦痛です」と
いうのは、むしろ個人的な問題ではないかと・・・
>>150
>いやあ、“我思う、故に我あり”ですから。

あれはラテン語原文では一人称代名詞が無いと知って言ってるのかい?
154名無し象は鼻がウナギだ!:02/11/28 13:34
>>152
>一人称を「相手によって使い分けるは本当に苦痛です」
これ結構みんな感じると思うけど。とくに相手の年齢・年次・学年がわからないと。
気安く俺と言ってたら後で年上だとわかってあわてたり。

>>153
それは本当ですか?
すると直訳するとどういう表現でしょうか。
思え、さすれば存在する、とか?
でも原文がどうかはさして重要とも思えないが。
155名無し象は鼻がウナギだ!:02/11/28 13:35
ラテン語板に行って聞いて来い
156名無し象は鼻がウナギだ!:02/11/28 13:36
>でも原文がどうかはさして重要とも思えないが。
なんじゃそりゃー!!!
157140:02/11/28 13:38
>143
やっぱりアラビア数字は馬鹿っぽいから漢数字を使います。
>ただ二人称と自我とは無関係ではないでしょうか?
>二人称は敬語の使い分けとほぼ同じことですから。
ニ人称が自我と関係ないなら、一人称も自我と関係ない。
二人称が敬語の使い分けと関係あるなら、一人称も関係ある。
私は二人称の使い分けが尊卑に関係するように、一人称の使い分けも
二人称と相対関係にあるから多様なんだと考えてます。
「尊敬語」と「謙譲語」のように。
ただ人称は敬語表現を用いる場よりも、もっと細分化された階級や職業
などのコミュニティ・場面に対応しているから語彙的には複雑化してる。
でも文法的には複雑じゃない。
よって>152には禿同
一人称だけじゃなくて人称代名詞っていうカテゴリー全体が曖昧なんだから。
そこからいきなり「自我が弱い」というのはどうしても飛躍を感じる。
159名無し象は鼻がウナギだ!:02/11/28 13:44
160名無し象は鼻がウナギだ!:02/11/28 13:45
韓国語の一人称だが、ナ(ネ)、チョ(チェ)の他にウリもあるよ。
「私達」って意味では無く、一人称単数で。ひとりっこでも「ウリオンマ」(オンマ=母)
だし、私達って時に「ウリドゥル」ってもいうし。複数になるとウリ、チョヒ、
チョヒドゥルがある。
 二人称は、ノ(ニ)、タンシン、チョギ、チャギ、ヨボ、イジャシ、イノマなんかがある。
>>154
>でも原文がどうかはさして重要とも思えないが。

なら日本語でその「我」をどう表現するかもさして重要ではないな。
言語事実に即さずに思辨に耽りたいだけなら哲学板へどうぞ。
162名無し象は鼻がウナギだ!:02/11/28 16:01
韓国語は一人称ナ、二人称ノでほぼ決まりのようですな。
でも日本語は私、あなたの方が一般的ではあっても比較優位くらい。

それと、尊敬語と謙譲語のように二人称と一人称も変化しておかしくないという
論理だが、韓国語はそうではない。敬語だけで十分対応できる。
人称まで変化するのは変化させることが可能な程自我が絶対的な存在ではないから。

現実に日本人の自我が世界的に見ても極めて弱いことは周知の事実だが、
日本語が唯一一人称が曖昧模糊とした存在である言語であることと無関係であると
いうことは無理があろう。

我思う故に我在りというのはあくまでその精神に言及したまでであって、
原文がどうかはさして重要とは思えない。
近代的自我が絶対的存在であってしかるべきで、そうならそれを表す表現が
絶対的存在でないのはおかしいということです。

やはり自我が弱いと一人称もあいまいになるだろうと論理的に思考すれば結論が出る。

たとえばイギリスのマーガレット・サッチャー元首相が回顧録『ダウニング街の日々』を
著した時、キッシンジャーが書評をどこかに書いていたが、その中で「この著書は
常に“私は(=I)”と繰り返し強調されている、女史の自我の強さの反映だ」との
趣旨の指摘がされていた。彼女は自我・自己主張の固まりのような鉄の女でしたね。
163名無し象は鼻がウナギだ!:02/11/28 16:14
ハングル板での質問に回答がありました。

質問 朝鮮語において、
1.一人称はIや我のように絞られているか。2.一人称は相手によって変化させるか。
3.一人称は頻繁に省略されるか。4.二人称はYOUのように絞られているか。

回答
1.2.一人称は2つ。ナとチョ。
  ナは相手が対等か目下の場合に使い、チョは相手が目上の場合に使用し
  ます。またどちらも「わたし”は”」の場合に使います。「わたし”が”」
  の場合はそれぞれネ、チェに変化します。
3.日本語と同様に省略される場合が多いです。
4.二人称は「あなた:タンシン」「お前:ノ」程度でしょうか?
 しかし普通は敬称か名前で呼ぶので、二人称代名詞の使用頻度は低いです。

各自、分析されよ。
164名無し象は鼻がウナギだ!:02/11/28 16:22
何番にレスすりゃいいんだ?
まあ>>134
取りあえず、鈴木孝夫は読んだか?
親族名称を下位者の視線に合わせる話や図なんかはアチコチ出てるし、
それくらいは見てるんだろうな。
まだだったら読め。なんか、色んな意味で鈴木孝夫だ、これは。
言っておくが、別に鈴木孝夫が全部正しいと言ってるわけではないぞ。
でも、その話とかみ合うのは多分鈴木氏の古い著作だ。
オイラはそっちの方不勉強なんで一冊だけピンポイントで挙げて「これ読め」とは言えないが、
鈴木孝夫スレで教えてもらうか、いっそのこと岩波の『鈴木孝夫著作集』1から読め。
無理でも、「ことばと文化」等の岩波新書くらいは全部入手できるだろ。
>162
一人称の使用頻度と一人称の語種の多さの問題は別問題だろう
と(私は)思いますが。
そこを混同している時点で(私には)詭弁だとしかいいようがない。
ま、ちなみに韓国語の敬語にはご存知の通り謙譲語はない。
敬語の運用される体系が日本語とは違う。
実存主義的か構造主義的か、どっちがいいか悪いかって言う議論は
不毛でしょ?善悪じゃないから。
>165
あのー、賛同している者ですが、若干修正させてください。
 「謙譲法」は確かにないと思いますが、「謙譲」は文法上、
目的語に呼応した述語の交替と考えると、一部「謙譲語」は
あります。日本語の「さしあげる」に相当する語や、「お送りする」に
相当する語などです。
 なおこの修正は議論の流れに全く影響しません。横レスすまそ。

ついでに言うと、「>>162韓国語は一人称ナ、二人称ノでほぼ決まりの
ようですな」というのが、理解できません。もしかしてタイムマシンもってる?
もっとも、もっててもロジックが変なんだけど。
>166
いえいえ、レスサンクス!確かに「謙譲法」ですね。スマソ
168名無し象は鼻がウナギだ!:02/11/28 16:54
>>165
言ってる意味がよくわからん。
>>166
>162 は>163の回答前の誤解。
なお、回答に修正がありました。

>二人称「あなた:タンシン」の補足。
タンシンは普通、夫婦間で使われます。
それと、詩的な表現として歌詞のなかで使われます。
それ以外では、ケンカの相手に対して使います。
169名無し象は鼻がウナギだ!:02/11/28 17:14
>>165 一人称の使用頻度と一人称の語種の多さの問題は別問題だろう
と(私は)思いますが。
おれもそう思う。二つ以上の語が存在しうるかどうかが問題であって、それぞれがどの
程度頻繁に使われるかは重要でない。
>ナは相手が対等か目下の場合に使い、チョは相手が目上の場合に使用し
>ます。
よって>>134は崩壊。
170160・166:02/11/28 17:14
>168
レスありがとう。こちらも補足ですが、ネが160で挙げた
二人称「あなた:ヨボ」は普通夫婦間で使われます。また「あなた:チャギ」は
妻が夫に使う場合のみで、元来は「自分」の意味です。
(素性・辞書スレに関連する話があります)
「おまえ:イセッキ」は大人が子供を可愛がって呼ぶ場合以外はひどいののしり
ことばになります。「ムンドゥギアガシ」ほかについても説明したいのですが
それには余白が狭すぎます。
 なおこの修正は議論の流れに全く影響します。ファイティン!
171名無し象は鼻がウナギだ!:02/11/28 17:31
追加回答。
あと、広告文と外国語の翻訳で「タンシン」を使うと辞書に書いてありました。
名前か役職名で(たとえば「キム課長」)呼びます。

どうも、朝鮮語にはあなた=YOUが存在しないようだ。これにはたまげた。
すると、相手を対等な存在として認識するということがないのだろうか?
つまり、表現がないということは概念自体が存在しないということだから。

>>169
しかし、子供は大きくなるまで相手がほとんど目上の存在だ。自我が確立す
るまでが肝心。
二つくらいならあってなきが如し。それに使用法が完全に明確だから。
しかし、日本語では融通無碍。
朝鮮語の事実すらろくに知らない人間が「私の知る限り他にない」もないだろう。
放置しよう。みんな。
173名無し象は鼻がウナギだ!:02/11/28 17:41
>>171
>どうも、朝鮮語にはあなた=YOUが存在しないようだ
あのさあ、何言ってるのかよく分からないんだけど、
日本語の「あなた」と「タンシン」はすげー似てるって事じゃないの?
使いにくくて、特定のシチュエーション(歌謡曲で使われるとか、そっくり)
以外では日常殆ど使えないけど、
翻訳体ではよく使われるんでしょ?
そっくりじゃん。
奥さんが旦那を「タンシン」って呼ぶのは実際に聞いたことあるけど、
日本で奥が旦那に「あなた」っていうのとほぼ同じニュアンスだと取ったがね、オイラは。
174名無し象は鼻がウナギだ!:02/11/28 17:51
あんた・お前さん(夫婦間)、この野郎(けんか)=タンシン
お前(対等、目下)=ノ

日本語では名前や役職名がわからない相手に対してなどあなたを使う。

「これはあなたの落とした物ですか?」「あなたはどちらのご出身ですか?」
「あなたがそう言ったんじゃないか!」「あなたが来るのを待っています」

と社会人になると結構あなたを使用する。使用しないまでも概念として理解している。

タンシンは俗っぽい表現だから、あきらかにあなた=YOUではない。
175名無し象は鼻がウナギだ!:02/11/28 17:54
>>172
俺が必死こいて調べて仮説出してるんだ、
否定するなら一つでも例外言語出してからにしろってんだ、
しばきあげるぞこの野郎!
176173:02/11/28 18:08
>あきらかにあなた=YOUではない
ここだけ切ると賛成w。
さて、ケンカに使うからと言って「この野郎」かどうかはワカランな。
日本語でもニックネームや名前で親しく呼び合ってた仲間とトラブルになったら
「あなたの言ってること、よく分からないんだけど」
みたいに距離を置くために使うよな。
そういう意味での「ケンカ」かもよ。まあこりゃ聞いてみてくれればいいんだが。
それに、「お前さん・この野郎」じゃあ、
広告や翻訳に使えないだろうが。そんな卑属表現じゃあないと思うよ。
それと、174の例文ホントに使うか?
オイラはそんなに「あなた」は多用できないぞ。
けんか腰(モロにケンカに使ってるじゃん)の
「あなたがそう言ったんじゃないか!」以外は、全部避けるな。
「失礼、これ、落とされませんでしたか?」
「失礼ですがどちらのご出身ですか?」
4番目はどういうシチュエーションか分からないが、
「ここでお待ちしてますのでどうぞごゆっくり」とか何とか。
そうやって自称・対称の使用を可能な限り避ける日本語について
何か言ってるんじゃなかったのか?
177名無し象は鼻がウナギだ!:02/11/28 18:08
>>174
すると、朝鮮語では、見知らぬ人に対して、丁寧に「これはあなたの落とし
た物ですか?」のように尋ねる場合は、どのように言うのでしょうか。「ノ」
や「タンシン」を使うのは、丁寧さに欠けそうですし、見知らぬ人ですから、
名前や肩書きを使うわけにもいきませんし。
178名無し象は鼻がウナギだ!:02/11/28 18:33
>>134でも誰でもイイ
今までの134のレス番号教えてくれないか。
>134
これからは名前欄に何か(134とか)入れてくれ。
ID無い板だから分かりづらい。
179名無し象は鼻がウナギだ!:02/11/28 19:20
何でもいいから物の由来が書いてあるページ教えてくださいまッスル。
お願いしマッスル。
180M1:02/11/28 20:32
>>133
あのシリーズは面白いですよね。
ただ、レポートの参考文献にもってくると、指導教員から
「院生が一般書を引用するもんじゃない」と怒られそう。

一般書でも専門書でも料所は利用してもいいとおもうのは
院生失格ですか?
181名無し象は鼻がウナギだ!:02/11/28 20:37
もう全巻出たの?
182134:02/11/28 21:48
134.136.139.141.143.144.145(リンクスレ94).148.150.154.162.163.168.171.174.175

>>177
知らん。俺、韓国語のことよく知らんし。「そちら様の・・」とかじゃないの?
183名無し象は鼻がウナギだ!:02/11/28 22:02
>>180
怒られますなw。
いや、ご指摘ありがd。「一般書」って書いてなかったな。
誰かがレポートにでも書いて出したら、
私の犠牲者になりかねませんでしたなあ。
一般書の事項を全く新しく書き下ろすということは割と少ないと思われるので、
著者の、ネタ元になった論文・著書を探すしかないすねえ。
探した結果、どこにも無いことで、どうしても使いたいことが書いてあれば、
一般書だろうと、それを引用するしかないですけどね。
あのシリーズは、ほんっとのほんとに一般向けらしく(タイトルからしてなあ…)、
参考文献も挙がってないのがウチュですなあ。
専門の人間はもっと本格的なのを使えということなんでしょうな。
でも読むけどw。
>>181
いや、金水先生のはまだだと思います。
184134:02/11/28 22:10
>>177

回答。
>「そちら:チョブン」を使いますね。
 例.イゴスン チョブンゴシムニカ?:これはそちらのものですか?

どうも朝鮮語には“あなた”はないようだ。


>>183
いつも思ってるんだけど、カナミズ先生?キンスイ先生?
>>185
「キンスイ」先生でつ。
>>180
>>183
確かに「一般書」なんだろうけど
本の見た目が一般の人たちに
「けっ またブームに乗っかった日本語本かよ」
とか思われそうで何となく嫌なのは
漏れだけでつか? ^^;
188133=183:02/11/29 09:12
>>187
禿同。
実際、そう思ってちゃんと見なかったお陰で発見が遅れた。
何度か前を通っていたのに。
189177:02/11/29 10:44
>>184
ありがdございます。

けど、「あなた」も「そちら」も「遠称の指示代名詞」から転用されているという
点では似ていますよね。完全な人称代名詞と化しているかどうかという「文法化」の
度合いは違いそうですけど。朝鮮語の「チョブン」も、人称代名詞にも転用される
空間の指示代名詞という感じなんですかね。
190166:02/11/29 11:32
>>189
いや、「ブン」は「人」の尊称だから空間表現ではない。まえに、僑朋の人が
「チョッチョク」を使っているのを聞いたことがあるけど、それだと
「そちらの方」だね。それから、前に言った「チョギ」は「そちら」。
あと、これはちょっと違ってるかもしれないけど、人称代名詞も指示代名詞も、
基本的には直示表現という文法的カテゴリーにあって、どちらがより実詞的か、
とは言わないと思うから、「文法化」という語の定義にあうか不安なんだけど。
単に「転用」でいいんじゃないのかな。
191177:02/11/29 11:54
>>190
要するに、「チョブン」を強引に日本語に直訳してみると「そこの御人」みたい
な感じになると理解すればいいのですかね。

確かに、指示代名詞の人称代名詞への転用は「文法化」とは言い難いかもしれま
せんね(人称上の一致のある言語ならともかく)。ご指摘の通りです。
192178=164:02/11/29 12:54
>>182=134
ありがとう。お陰で読み返しが楽だったよ。
で、ちゃんと答えてもらったからこっちもマジ。
こういう事、知識としてはあやふやだから変だったらフォローしてくれ>all。
134とか145のような主張は、別に新しくはない。
1970年前後に今みたいな日本語ブームがあったらしいが、
最初の頃は134みたいな主張てんてこ盛りだったと聞く(生まれた頃のことだからよく知らないが)。
根拠無しに「日本語は非常に特殊な言語です」で始まるようなヤツだな。
そいで、そういう主張の氾濫に対して専門家の立場から一般向けに出されたのが
鈴木孝夫の「ことばと文化」及び、その後の何冊かの著作なんだよ。
人称の話が大きい核になってるのも134向けだし、
だから話が噛み合うから鈴木孝夫を読めっつったんだが、
そういうのは知ってて今の主張してるのか?
134が今の主張を続けるにしても、当時の有象無象の先達の著作
(今よりすごかったらしいから山ほど出てるんだぞ、きっと)を何とかしてチェックしておかんと、
「そんなことは40年も前に儂が言ってたことだゴルァ!」
と怒られることになるぞ。
『言語学大辞典 世界言語編』 全部チェックしてから書いてくれ。 >>134
194134:02/11/29 22:53
>>192
おいらは単なる2chネラーだよ。
言語学の知識はほとんどない。
ただ、いろんなスレに出没して論争してるうちに
日本人の異常さが、日本語の異常さに由来しているのではないかと考えて、
その方面に詳しい人間の集うスレで問うたまで。
当然、
鈴木孝夫の「ことばと文化」及び、その後の何冊かの著作、
『言語学大辞典 世界言語編』  
も読んでないし、この先も読む予定はない。
有望な説なら勝手に研究し、駄目なら忘れ去ってくれ。

もっともおいらは一人称(二人称も)がころころ変化するのは、
非常にまずいことで、鎖国時代ならいざ知らず、
グローバル化された今の時代、
日本人がまともな対外・対人(対外国人)関係を形成する上での障害になっている
と確信しているが。
>>194
はっきりいって、駄目な説ですな。
196名無し象は鼻がウナギだ!:02/11/30 00:55
>>195
私も同意。

人称詞が変化することと、グローバル化(しかも、大した
実態も伴わない、皮相的なもの)を無理に関連づけなければ
ならないことはないし、そんなことで危機感を感じるというの
であれば、そのような「杞憂」を本気で心配していることに
ついて危機感を感じる。空があした落ちて来たらどうしよう、
と悩んでも、落ちて来たらみんな死ぬのさ(藁 と思って
聞いていた工房のおれ。
197134:02/11/30 01:07
日本がまともな対外関係形成できないのは事実だ。
外国に行った日本人は何も自己主張できない。
自我が確立されていないからだ。
それは必ず言語に反映される。
言葉というのはそういうものだ。
甘えという言葉の存在がその証拠。

韓国もまともな二国間関係を形成できない。
俺は前から気付いていた。
そしたら韓国語にも不思議な事実を発見できた。

それにしてもはじめてきたこの板・スレにはまともな論客が存在しないと
いうことに愕然とさせられた。俺がこの糞スレ活性化してやったのに。
まあ、言語学に関心があるような根暗なDQNにまともな奴がいるはずもないがな。
もういいよ。。。
>>134 こうしたことに言及した文献や研究はあるでしょうかね。
というから教えてやったのに、何を言ってる。
大体、「日本人の自我の弱さが日本語に反映している」といったり、それとは逆に「日本人の異常さは
日本語の異常さに由来する」といったり、混乱しているよ。てめえの言うことは。

200134:02/11/30 11:53
>>199
自我弱体化スパイラル

貝も最初から殻に覆われていたわけではない。
少しずつ殻が肥大化し、最後は殻に拘束された。
>>194=134
一人称は「私」に統一するんじゃなかったの?
202134:02/11/30 12:16
>201
政府方針として確立されてからな。
戦前と戦後では仮名遣ひまで変化した。

私もその時は“私”1本に絞るつもりだ。

しかしながら、国語の伝統を断絶するのは福田先生の門徒として
忍びなひものがある。

まさか自分が社会運動の道具として言語革命を主張するはめにならふとは
思ひもしなかった。

今日をもって『私の国語教室』を廃棄処分することにした。

福田恆存と國語國字問題
http://www.d1.dion.ne.jp/~tnozaki/FUKUDA/kokugo.html
>134
>おいらは単なる2chネラーだよ。
>言語学の知識はほとんどない。
んなこた134読んだ時点で分かってるよ。
だから挙げた本なんだけどね。
「論客」と議論したいと思ったら、ある程度の前提は頭に入れておいてもらわないと
どうしようもないんだけどなあ。
読んでそれに対して反駁っていう形にしてくれないとなあ。
204192:02/11/30 12:32
あ、203は192ね。
しかし、…あん?もうしょうがねえなあ>202。
「ならふとは」って何だよ。どっから「ふ」が湧いて出てくるんだよ。
「なろう」はもともと「ならむ」だよ。
「忍びなひ」も同じな。元は「忍びなき」→「忍びない」。
何でもハ行に直せばいいってもんじゃないんだよ。
「忍びなひ」も「忍びない」だな。
206134:02/11/30 13:12
>203−205
仮名遣いなんて使ってなければ使えなくていい。
人称も私・あなた以外、忘れるようになる。

あんたらそんなにこまいことねちねち難癖つけてる暇あったら、
歴史書紐解いて、
国家権力の構造と社会制度の変化、風俗や家制度の変遷と
人称の変化がどのような対比を見せていて、それが日本人の自我とどう関係し、
パックス徳川の鎖国封建体制に収斂したのか、
諸外国、特に欧州と朝鮮との比較と通じて明らかにし、
論文の1本でもまとめて見ろよ。

俺はやらんがな。
>>206
どう見てもそれは語学板とは関係ないな。
他行け他。

>仮名遣いなんて使ってなければ使えなくていい。
じゃ、わざわざ旧仮名使って恥かくな。
誰も要求してないのに自分で勝手に自爆したんだろうが。
あのな、日本語について語る以上、「こまいこと」じゃないんだよ。
ハ行転呼音にしろ、音便にしろ、ものすごく大きいことなんだよ。
そういうのないがしろにして日本語いじくりまわしたいんなら、
マジで他でやってくれ。
ここではそれは許されない。
たしかに146のいうように、自我を強く意識するからこそ一人称の語を使い分ける
とも言える。ネカマは特にそうだ。

>>148
それに自我を強く意識するどころか省略さえされますしね。

これはまったく別の問題。一人称主語を通常省略する言語は西洋にも多い。
ラテン語でも特に強調したりする場合以外は明示しない。
ちなみに、この板で「俺」と書いているものの半数、「わし」と書いているものの
7割は女であると私は見ている。
146の説明が正しいか134の説明が正しいか、どちらも正しくないかを証明する
方法がないので、これは言語学の問題にはならないと思う。
211134:02/11/30 22:18
>>207
決別するにあたって、尊敬する今は亡き福田恆存先生に無理して捧げたオマージュだ。

>>208
ラテン語は学術語であってラテン語民族は存在しない。
ローマ帝国下でも日常語ではない。むしろラテン語とそれから分岐した言語との比較こそ重要。

>>210
134が正しい。なぜなら日本人の自我が弱いことはあらためて論証するまでもない“事実”だから。
実際、日本で匿名掲示板がこれだけ繁盛しているのは名前の明示を求められないからだ。
あんたたちも人を前にしたり、素性を明らかにしたら何も言えないだろう。
国際会議では日本人をしゃべらせてインド人を黙らせたら議長として一流だという冗談がある
のは有名だ。日本人留学生は他国のそれと比べて時間中何の意見も表明しないそうだ。
さらに、留学先にかぶれて批判精神を失ってしまうのは近代以降の知識人の共通項。
西尾幹二が嘆いてる。これも自我の弱さの証明だ。
212146:02/11/30 22:37
なんとなく興味をひかれるので、もうちょっとつきあってみる。

>>211
>134が正しい。
少なくとも、134の「自我」が強いことには同意するね。w

で、そもそも、134にとっては自己主張の弱さ=自我の弱さなのか?
>>211
不充分極まりない知識で威勢だけの斷言をされてもなあ……。
地下の福田恆存先生は泣いてをるぞ。
214名無し象は鼻がウナギだ!:02/11/30 23:04
サッチャーだのフクダだのニシオだの、何かというと著名人の名前を持ち出す
ところがいかにもトンデモだなあ。
>>212
>少なくとも、134の「自我」が強いことには同意するね。w
さて、どうかなあ。
こんな事言い出すこと自体、自我が脆弱な事の表れだと思うが。
まあ、自我なんて心理学の範疇だろうし、滅多な物言いはできないけど。
202の言い分
>政府方針として確立されてからな。
>私もその時は“私”1本に絞るつもりだ
自分の主張なのに、「決めてくれたら僕もやる」って言ってるとこなんか、
トホホホノホー。
216(1):02/12/01 00:01
>>206
論文書いてみますた。

一人称の多様性は自我を反映するか 〜>>134の主張への反論の試み〜
                                      名無し象は鼻がウナギだ!
     キーワード 一人称、自我、日本人論

 要旨
当スレッド>>134以降において、「日本語の一人称の多様性は日本人の
自我の弱さの反映である」という主張がなされている。本稿はこの主張の
問題点を指摘する。

1 134氏の主張の要点
 >>134氏の主張がどれかについては>>182において示されており、
また、それ以降のレスにおいて氏は「134」をハンドルネームとして用いている。
以上のレスを本稿では「134氏の主張」と呼び、その主張を追うことにする。

 氏によれば、日本語の一人称に多くの種類が存在するのは、日本語の自我の弱さが
反映している。複数の一人称の存在が自我を後退させ一人称の増加をもたらし、
また、幼少期から複数の一人称を使い分ける関係にあることが一層自我を後退させる
関係にある、というスパイラルの関係が一層一人称の多様化と日本人の自我の後退を
促している。その傍証として、朝鮮語において一人称が「ナ」のみであること、
英語では"I"のみであることを挙げ、一人称が多数存在すると言う事実が日本語特有で
あることを示している。
217(2)止:02/12/01 00:02
2 134氏の主張の問題点
 以上のような氏の主張であるが、これはその正否を確認する以前に、正否の検証
そのものが不可能では無かろうか。
 まず、「自我が弱い」とは何を指しているのか、正確な記述がない。氏は
「日本人の自我が弱いことはあらためて論証するまでもない“事実”だから」と
しているが、他者によって検証が不能な事項を事実として論を進めるのは、
とうてい学問的な態度であるとは言いがたい。
 また、一人称が多数存在する言語は日本語の他にない、と言う前提は、仮に
正しいものであるとする場合、他に比較対照がない以上、一人称と自我の強さとの間に
関連があるか、ということを確かめる手段が存在せず、仮説そのものが検証不可能な
ものになってしまう。また、一人称が多数存在する言語が日本語のみであるのなら、
世界で自我が弱いのは日本語話者だけである、ということになるが、この結論は
検証不可能であるばかりでなく、話者すべての内面の性質を一面的に評価すると言う点で、
ある種危険な考え方である、と言うこともできるであろう。

3 まとめ
 以上のように、134氏の主張はその主張が正しいか否かを検証することが不可能な
曖昧な論であり、少なくとも言語学の考察の対象であるとは考えがたいであろう、と
いう主張を行なった。そもそも、言語の様態が人間の思考の様態に影響を与えるか、
と言うのはサピアやウォーフらによって提案された興味深い議論であるが、現在では
少なくともその強い仮説についてはその有効性が否定されている。134氏の主張は
そのサピア=ウォーフの強い仮説そのものと言って良いものであり、この点からも
この主張は首肯しがたいものである、と言うことができるであろう。

[参考文献]
「日本語学」. 2002. 2ch.net

[附記]
 本稿の執筆にあたっては、134氏と議論を交わした多数の名無しの方々のレスを
参考にさせていただいた。また、そもそも134氏が仮説を提示しなければ本稿は
成立し得ないものであった。末筆ながら>>134-215の方々に厚く御礼を申し上げたい。
                                      ――言語学板住人――
218名無し象は鼻がウナギだ!:02/12/01 00:56
ttp://www.alc.co.jp/mlng/wlng/thai.html
たとえば、タイの大学の若い女性教員の場合、一人称を次のように使い分ける。家庭では自分の名前を
用い、使用人やタクシー運転手には「チャン」(あたし)、大学の同僚、先輩などに対しては「ヌウ」
(ネズミの意もあり)、遠い関係の偉い人の前では「ディチャン」(わたくし)、学生に対しては「クルー」
(先生)、もし王様に話しかけるとすれば「モムチャン」(わたくしめ)、論文を書くときには「カーパチャーオ」
(私)を使う。
ニューギニア高地のモロタケ語にも、5種類の1人称代名詞があります。
 異性に     korwe
同性の年長者に k'we?e
同性の年少者に xr-kende
死者の霊に mn-tbande
獲物の動物に  xrewe
220134:02/12/01 01:30
>>218
いい事例を見つけましたね。
これで、>217の>他に比較対照がない以上、・・・検証不可能 を
崩すことが出来た。時間がないから、またの機会にタイ語スレにいっとくよ。

それとタイ語については上の方で言及していた。省略だけだったが
人称も変化するみたいだな。
タイと日本の共通点=万世一系の王朝の存在。
革命が存在しなかったのでは?これは自我と密接に関わる問題だ。
頻繁に発生する軍事クーデター。→権力中枢の空洞化。
自我が弱い=隷属的精神の持ち主=権力への盲目的追随(ウォルフレンの
指摘「日本権力構造の謎」)
それと俺の認識ではタイ人というのは極めて穏やかな民族だ。
たぶん自我が弱い、いや必ず弱い。
風俗勤めのタイ人女性はみんなそうだ。
彼女らは「コンドームつけて」とお願いできずにエイズになる。
それにタイはニューハーフが異常に多い。←これはホルモンの関係か。
221134:02/12/01 01:34
>>219
そんな近代的自我及び文明尺度適応の不可能な土人は相手にせん。
…何か知らんが、取りあえず漏れがタイのほうに向かって謝っておくよ。
>>134
タイの現在の王朝は1782年から始まってまだ9代目なんだが…
224(2)止:02/12/01 01:39
>>217
「(2)止」わらた。
225134:02/12/01 01:43
>>223
確か中国系だっけ?
それでも万世一系に変りはないだろ。
テレビで高野猛が言ってたのを聞いただけ。

10年くらい前にあったクーデターの時、収束に向かう段階である種の儀式として
玉座に座ってる国王の前に首相がひざまづいて
騒動になったのをわびてるシーンが何か日本を連想したなあ。
226134:02/12/01 01:46
>225
国王が出てきて丸く収まった。
それなら最初から出てくりゃいいじゃねーかと思ったが、
それは日本も同じ。
タイには王朝が複数ありますが。
228134:02/12/01 01:52
>>227
じゃあ高野の間違いだ。俺は無実だからな。
本当に間違いだったらその分削っといてくれ。
>>219 ワラタ
230222:02/12/01 02:02
ニューギニアのほうにも向いて謝らんとな。

それと、134はせっかく相手をしてくれる212の質問に答えないのか?
231134:02/12/01 02:03
ただタイ人に関して俺が唯一ひっかかるわだかまりは、連中がボクシング
大国だという点だ。
ボクシングはイデオロギーのスポーツというか、自我の弱い人間は勝てない。
当然、日本人は極めて弱い。

自我にまつわるテーマとして革命の存在を挙げたが、
それ以外に、日本に関しては、
開国西洋文明摂取・近代化の流れと中国との比較が意味を持とう。
なぜなら約300年に及ぶ幕藩体制を無血革命で終焉させ得たということ
が、日本に守るべき価値が存在しなかった証明であり、それはひ弱な自我
に基づいている。また攘夷派が権力掌握後、開国派になり、
皇国・軍国主義者が民主主義者に1日で鞍替えしたりするのも同じことだ。

要するに日本人は何も信じていないのである(キッシンジャー)
232134:02/12/01 02:07
>>230
あまりにも自明なことに疑問を呈せられて困ってる。
別途、返答したい。
233134:02/12/01 02:12
>231
更にタイは大航海時代から第2次大戦を通じて、
融通無碍にうまく立ち回って独立を維持した。
アジアではトルコを別にすればタイと日本だけだ。
234名無し象は鼻がウナギだ!:02/12/01 09:41
>>219のソース
John Selestena(ed) 1986 "Topics in New Guinean Linguistics"
The University Press of Rabauru
235sage:02/12/01 09:52
スレ違ひでせう。
>>134はこちらへどうぞ。
【真・トンデモ言語学の世界 】
http://academy.2ch.net/test/read.cgi/gengo/1017761499/l50
236名無し象は鼻がウナギだ!:02/12/01 10:02
民族性を言語から見てゆくのはいいとして、そこに民族や言語の優位性を持ち込む134に
あの忌まわしきアーリア主義と同質のものが見えてしまうのは私だけでしょうかね。
どう?
>>235
然り。
「私の知る限りでは日本語だけ」と言っていた134が実は朝鮮語もタイ語も
知らなかったことが明らかになった。まともな学問的議論のできる人でない。
>220=134
あのねえ。217には、「一人称が多数存在する言語は日本語の他にない、と言う前提は、仮に
正しいものであるとする場合」と書いてあって、その前提はあんた自身が言い出したことなんだけど。
まあ、言っても分からないだろうけど。
ベトナム・ビルマ・クメール語にも1人称の使い分けはあったと思います。それほど
珍しい現象ではないのではないでしょうか。
240名無し象は鼻がウナギだ!:02/12/01 21:57
チベット語にもあるよ。
だから、Iしかない英語が珍しいんだよ。(単純バカ)
ドイツ語でもフランス語でも、親称と敬称があるし。

242 :02/12/02 00:27
>ドイツ語でもフランス語でも、親称と敬称があるし。

大丈夫ですか?w
ここは「日本語学」のスレッドです。
>>134関係は下記へどうぞ。

【真・トンデモ言語学の世界 】
http://academy.2ch.net/test/read.cgi/gengo/1017761499/l50
>>242
ハァ?
>>243
何時の間に日本語学は国語学に戻ったん?
>>243
そうでした。すみません!
247名無し象は鼻がウナギだ!:02/12/02 17:10
存在を表す述語としての「いる」と「ある」のような、主語のanimacyに関して
選択制限がある言語って多いんだろうか。
 ふと疑問に思っただけだからね。『言語学大辞典』全部見てから来い、って
いわないでね。
>>247
珍しいけどどっかにある、という話だったと思う。トルコ語だったっけ?
249247:02/12/03 16:28
ありがとおございまつた。でも言語学大辞典のトルコ語の項には
なかったよお(「している」の「いる」は-yorっつーんだね、
西日本ぽい)
250名無し象は鼻がウナギだ!:02/12/04 17:24
語彙に関する情報。急募!!
251名無し象は鼻がウナギだ!:02/12/04 17:41
>>250
もうちょっと具体的に言ってもらわんと
レスもつけにくいのではなかろうか…。
>>250
10年位前の「国語学」に特集あり。北原時代かな?
253134:02/12/04 19:48
ルース・ベネディクト『菊と刀』は定評のある日本文化論だが、
そこで提示された“恥の文化”と“罪の文化”との対比は、
そのまま自我を巡る分析として成立するのではなかろうか?

“恥”の意識は弱い自我が周囲のストレスに屈することで生じてくる。
“罪”の意識は絶対的な自我がより上位の絶対神と通じることで生まれる。

もちろん、厳密に言えば日本人は罪の意識も持つし、西欧人も恥の意識を持つが、
相対的な比較ではベネディクトの分析は当を得ている。
言語的に見れば日本語には西欧の“神”に相当する表現も存在しない。“仏”も曖昧な言葉だ。

朝鮮語は日本語と同じように敬語が発達しているが、尊敬語だけで、日本語のように、
謙譲語はない。謙譲語的精神とそれに対応する一人称の変化はある意味、話者が卑屈な
精神を発揮したものとも言えるが、それは“恥”の意識から発したものだ。

だから自我の発達・退化は文化・文明の形成と言語構造の発達との間において相互に
影響を及ぼしながら形づけられたと言えよう。
>>253
>>243を読め
252の「北原時代」を「北京原人時代」と読んだ私は
もう壊れているでしょうか。
256回答:02/12/05 08:15
いえ、心配ありません。ただ人より少しだけ正直すぎるだけですよ。
257名無し象は鼻がウナギだ!:02/12/05 16:44
和製英語は、日本語学に含まれるのですか??
和製英語に関する本を教えて下さい
もちろん日本語学の対象に含まれます。
和製英語だけ扱った本は知りませんが、例えば下記が参考になるかも
外来語の総合的研究 石綿敏雄
259名無し象は鼻がウナギだ!:02/12/05 18:08
和製英語に関する本を教えて下さい
上に書いてある。後は自分で検索汁。
261名無し象は鼻がウナギだ!:02/12/05 22:30
空揚げ
263名無し象は鼻がウナギだ!:02/12/11 09:23
ヽ(`Д´)ノウワァァァァン!

sageであげようとしちゃったよ〜!
264名無し象は鼻がウナギだ!:02/12/11 11:13
おい、野郎ども!陳述研究の現在について語ってみませんか。
>264
すまん、野郎じゃないんだが・・・やはり大日本帝国の国語学は
不浄の者ではいかんかの。(w
山田孝雄の著作を最近読み直してるんだけど、陳述よりも
『国民道徳原論』とか『国民精神振作に関する詔書義解』とか
そっちの方面が気になっちゃってね〜
きっと山田孝雄の中では文法のNew orderも、天下国家のNew order
も、「秩序」「体系」という点では矛盾してなかったんだろうね。
陳述研究の現在ではないからsage
266264:02/12/11 12:02
>>265
すまそ、sexually discreminateする発言ですた。反省しきり。
でもののしる時も一緒にののしらなければならないのだろうか・・・
とまれ仕切り直し。

 おい、女郎野郎ども!陳述研究の現在について語ってみませんか。

ところで、山田孝雄の「国語」思想について語るのもおおいにあり、だと
思うのだが。
>>266
>おい、女郎野郎ども!
ワラタ

と書こうとしたが「めろう」と読むのか、こりゃ。
勉強になりますた。
>>266
山田→時枝→南→渡辺→益岡→?
>>268
?→山田→時枝→金田一→渡辺→芳賀→北原→尾上→Van Valin
270名無し象は鼻がウナギだ!:02/12/11 13:43
>266
水さして、出鼻くじいて、スンマソン。
めんどくさいので「おい家畜ドモ!」とかでもいいや。
domesticにかけて(w
>268
どうなのかなぁ。それぞれの論者が前後左右の研究者の
陳述論を意識はしてると思うし、どれも互いの修正版の
ような感じはするけど、「自分は〜」的な論の展開を
それぞれがしているので、実は断絶している罠。
どっかに「北原」とか「尾上」とかも入る?でも「尾上」は
陳述史は把握していても、自分では体系だった論を
立てていないような…
どうよ?
271264:02/12/11 15:15
>270
「尾上」は、確かに山田、時枝、「渡辺」に比べると独自なところってどこだろ、
って感じかもしれないけど、詞辞連続説の系譜に連なる階層的構造観は否定してるし、
他方ではある品詞の属性として陳述を見ることも否定して(このことがモダリティ論
批判にもなってる、って合ってるかな?)、やや山田帰りしているところは独自で
ない?で、「北原」はわかんないや。
272264:02/12/11 15:17
>270
「尾上」は、確かに山田、時枝、「渡辺」に比べると独自なところってどこだろ、
って感じかもしれないけど、詞辞連続説の系譜に連なる階層的構造観は否定してるし、
他方ではある品詞の属性として陳述を見ることも否定して(このことがモダリティ論
批判にもなってる、って合ってるかな?)、やや山田帰りしているところは独自で
ない?で、「北原」はわかんないや。
273264:02/12/11 15:19
うー、二重カキコしてしまた。ごめんなさい。
>>269
新手の荒らしか?(w
こちらの板は初めてなんですが、ぜひご教授ください!!
終助詞のモダリティについて、
どういった形・方法でアプローチしていけばいいでしょうか。
不躾な質問で申し訳ありませんがぜひよろしくお願いいたします!
>>275
終助詞全部なんてやってられんから、まず対象を絞れ。
277名無し象は鼻がウナギだ!:02/12/11 22:21
>>275
とりあえず、「よ」と「ね」の違いについて整理する。
278275:02/12/11 22:26
対象は理由を表わす「から」です。言い切りの形で。
できれば文法的なほうのアプローチの方法を教えてください。
お願いしますm(__)mペコリ
>>275
情報のなわばり理論を読む、とか
280275:02/12/11 22:34
情報のなわばり理論も読んでみます!
>>277
なんでみんな「よ」と「ね」の違いをやるんだろ?
「ね」と「な」の方が近くない?
282275:02/12/11 22:39
その前につく語によって共起する頻度が
変わってきますよね>「ね」「な」「よ」
283名無し象は鼻がウナギだ!:02/12/11 22:47
>>275
とりあえず、国語研究所の「現代語の助詞・助動詞の〜」を読んでみる。
284279:02/12/11 22:49
言い切りの「から」っていうのは

 大丈夫です。タクシーを使いますから。

の「から」?
 そうすると構文論っていうより省略とか後置とか語用論的な話になるのでは?
まぁそもそもその言い切りの「から」をどうしたいのかにもよると思うけど。
 この場合「情報のなわばり理論」はあんま関係ないね。勉強にはなるけど。
 
285277:02/12/11 22:50
>>278
それを先に書かんか。終助詞「から」についてはよく知らないけど、
接続助詞「から」の言い切りと言ってしまってはいけないの?
少なくとも、文法的になんか違いあるかな?

>>281
ちょうど意味が正反対のように見えるので理論的にまとめやすい
からだと思う。「ね」と「な」は逆に近すぎるので、比較しにくい
からでは。(実際、両者の機能は同じとしている論文もあったはず。)
286275:02/12/11 22:57
今、日本語文法選書を読んで
参考にしようとしているんですが、
もうどうしていいのやら……。・゚・(ノД`)・゚・。

>>279
そうです!その「から」です!
語用論的なのはなんとかできそうなんですが、
構文のほうが……。・゚・(ノД`)・゚・。
モダリティなのかムードなのか、
やっているうちに自分でも
よくわからなくなってしまいました。・゚・(ノД`)・゚・。
287275:02/12/11 23:03
>>277
たぶん文法的な違いはないと思うんですが、
なにしろ参考文献が手元に少なすぎて……。・゚・(ノД`)・゚・。
本当にアホですみません。・゚・(ノД`)・゚・。
288277:02/12/11 23:04
>>286
日本語の分析で、モダリティを表す要素とムードを表す要素を区別している
研究者って誰かいましたっけ?
289279:02/12/11 23:11
>>275、286
 その「から」は「いわゆるモダリティ」じゃないのでは?仁田・益岡式のモダリティだと文末で事実命題を包まないといけないから、単純に「から」をモダリティにすると「おなかが痛いから帰ります」は途中で文が終わるというわけのわからんことになると思うし。

 それにムードとモダリティってほぼ一緒でしょ?前者が故寺村先生命名で、日本語に「意味的」にそう
いうものがあるって程度の命名で、後者のモダリティ仁田・益岡命名のムードに文法的役割(具体的には時枝式の陳述)を持たせたものでしょ。
 ここらへんのモダリティ論は264-272のレスの陳述論に繋がってくると思うけど。

 個人的な感想ですが、言い切りの「から」を構文的に説明するのは難しいんじゃないかなぁ。
290275:02/12/11 23:15
>>277
すみませんっ、不勉強なのでわかりません。
でもみとめ方とか、アスペクトとかの要素は同じだと思います。
ただ単語レベルの形態論的なムードと、
文での機能とか意味的なカテゴリーとしてモダリティにした場合だと、
どちらかというとムードのほうが自分の求めてるものに近いかなという
気持ちはするんですが……(汗)。
291275:02/12/11 23:19
>>279
たしかに、そうですね。>いわゆるモダリティではない。
一応、前に付く語形をまとめてみたりしようとは思うのですが、
はたしてそれで「モダリティ」もしくは「ムード」の説明と
言ってしまってもよいのでしょうか(汗)。

本当にお手数をおかけして申し訳ありません。
ありがとうございますm(__)m
292277:02/12/11 23:23
とりあえず、>>の後には、名前欄にあるレス番ではなく、当のレスが
返答しているレス番書いてくれ。>275
293275:02/12/11 23:25
>>292
これから気をつけます!
すみませんm(_ _)mペコリ
294277:02/12/11 23:28
で、とりあえず、接続助詞の「から」とは区別される、独立した終助詞
の「から」が存在すると主張する先行研究があるかどうかを、まず聞
きたいのであるが。>275
295275:02/12/11 23:38
>>294
申し訳ありませんっ。
「から」を終助詞として認めるかの先行研究については、
あるかどうかまだ調べていません。
同じような機能を持つ「〜もの」の先行研究ならあるんですが(汗)。
296275:02/12/11 23:39
すみません、もう勝手に終助詞と断定してしまっていました(汗)
終助詞、じゃないでしょうか(汗)
297277:02/12/11 23:49
>>296
>すみません、もう勝手に終助詞と断定してしまっていました(汗)
>終助詞、じゃないでしょうか(汗)

なんか、体育会系のノリになってきたな・・・

やっぱり、言い切りの「から」は、接続助詞の「から」で、「から」の後の
句が省略されたものと考えるのが、一般的なんじゃないんでしょうか。だから、
279さんが284で書かれているように、「構文論っていうより省略とか後置とか
語用論的な話になるのでは?」ということになると思うんですよね。

まあ、省略ということで説明できない文末の「から」の用法があれば、
終助詞の「から」があるという主張もできると思うんですけどね。
298名無し象は鼻がウナギだ!:02/12/11 23:50
284のような例で「そうです」になるとよく分からないのだが、
女性や子供がよく使用する、
「もう知らないから!」
とか、「ママに言いつけちゃうから(ね)!」等々は
終助詞と言っていいのではないかなーと。
そっちの方面は全く知らないんだが、乱入スマソ。
299名無し象は鼻がウナギだ!:02/12/11 23:51
終助詞的機能があるなら、終助詞としてしまっても良いと思うよ。

というか、>>275さんはゼミの準備でもしてるの?同じゼミの人が
ここにいないことをお祈りしておきます。
300名無し象は鼻がウナギだ!:02/12/11 23:52
>>297
そんなこと言ったら、文節の切れ目に入る「ね」は終助詞なのか?
と言う話になりそうなんだけど。
>>299
このスレ自体が軽いゼミのようになっている気がする・・・
302275:02/12/12 00:02
>>299
実はそうなんです……鬱。
できればsageていただけるとありがたいです(w

みなさん、本当にありがとうごさいます。
ちょっと自分なりにムードなのかモダリティか怪しいですが、
前の語の活用とか、聞き手の意識とか、
そのへんのところからまとめてみたいと思います。
また区切りがついたら参ります〜。
本当にありがとうです!

303277:02/12/12 00:07
>>298
確かに、「もう知らないから!」という文などは、「から」の後の続きが
省略されている文としては、分析しにくいかもしれない。このような「から」
は、「終助詞的機能」を持っていると言ってもいいのではないかと思う。
ただ、

>>299
>終助詞的機能があるなら、終助詞としてしまっても良いと思うよ。

これにはちょっと反対。ある助詞が「終助詞的機能」を持つということ
と、その助詞が「終助詞」として分類されることは、やはり、区別しな
ければならないと思う。

>>300
すいません。ちょっと話の繋がりがわかりませんでした。
304300:02/12/12 00:14
>>303
ごめんなさい、舌足らずでした、
「昨日ね、2ちゃんのスレにね、行ったんだけどね、〜」の「ね」は
間投助詞だと私は思うのですが、もしこれを認めてもらえるなら
文末に来る「から」も終助詞になるのではないか、と思ったのです。
>>270
尾上は渡辺を持って陳述論の「終焉」であるとか言ってなかった?
306279:02/12/12 00:53
>>305
 「陳述論」自体は渡辺で終わってるわけだけど、入れ子式の考え方は仁田・益岡のモダリティに引き継がれている、という風に言っていたと思う。「現代版陳述論だ!」とも言ってたような気が。

 で、尾上さんの文成立論は文というよりは一語文がメインだよね。希求と存在を語るっていう。
かつて一語文をめぐって論議のあったスレッド。

日本語に主語はいらない
http://academy.2ch.net/test/read.cgi/gengo/1021896416/152-196
『国語学』展望で工藤センセが
宮崎センセの「ムード」と「モダリティ」をはっきり区別すべき
との論を紹介してるね。

ちなみに接続助詞で終わる文については
白川センセが何か書いてたような気がする。。。
>>306
「現代版陳述論」というより、元々陳述論をあまり評価していなくて、
益岡・仁田のモダリティの議論を「辞をモダリティに置き換えただけ」と
批判しているように思えます。
310275:02/12/12 03:55
さきほどはどうもありがとうございました!
一応まとめてみようとはしているんですが、
やはりこの軽い脳みそでは自分がなにをしているのか
自分でさえいまいちわからず、ちょっと鬱です……。
311名無し象は鼻がウナギだ!:02/12/12 08:09
おまいらのまとめ方と意見、すごく勉強になります。ありがとう。

尾上さんといえば、今度、『月刊言語』に書いている論文は、
一語文、モダリティ、助動詞の分化・分岐(れる・られる、で)
を一望のもとにしようという試みのような気がしました。相変
わらず、言語事実(というか発達evolution)そのものを分析する
というよりは、論理演算を頭の中でやっているだけという感じでも
あったけれど、まあ、読めたよ。

尾上さんて、言語学者だと思うと、歴史的観察の浅さに腹が立つけど、
哲学者だと思うと、自分の頭脳の(かなり論理的に明晰な)開陳を
言語化しようとしている点で、おもろいような気がして来た。(と
言っても、哲学者にとってはどうかということもある)
そろそろ教授にしてやってもいいよ。『月刊言語』は学術雑誌
じゃないから点数にならないなんて、いつまでもお上意識で
いじめをしてちゃだめだよ。
312名無し象は鼻がウナギだ!:02/12/16 12:32
日本語教員のバイトとかってないの??
>>312 ないよ。
314名無し象は鼻がウナギだ!:02/12/16 22:03
いま、日本語教師試験対策の本を読んでるが、この手の本って説明がご都合主義的で
論述に一貫性がないなぁ。萎えてくる。
>>314 そういう仕事はその程度の香具師しかやらないからしょうがない。
316314:02/12/16 22:20
>>315
なるほど、日本語教育で書かれたり教えられたりしてることは学問の
レベルではないということか。でもせっかくだから受かってやろう。
317279:02/12/17 00:54
>>315
その程度の香具師とは失礼なものいいですね。日本語教育が日本語学に与えた影響もあるだろうに。
 まぁでも日本語教師の研究レベルが低いことは認めるが、最近は質の高い研究も増えてきたの
よ。言語研究者の方が上にあるっていうような考えはもうやめたら?

>>315
 日本語教育で教える文法やらなんやらは学問的に議論されてるようなことなんて教えません。
彼らは日本語の研究をするわけではなくて、日本語を使って何かするということを目的としてるわけだからね。まぁ教育試験は今年から問題改訂だから頑張ってくださいよ。
>>317
いや,そういう意味ではなくて、言語研究者の中でも試験対策本の類を書く人は、一貫した観点などない人が
多いということ。例えば井口厚夫。もちろん全部がそうだというつもりはない。
>>317
もう受かってるからよく知らないんだけど、
今度の1月の分から改訂なんすか?
平成15年度(来年の10月のヤツ)から実施の仕方全く変わりますよね。
問題例見たら、こりゃ語学系削ってあるなあ
という感じでちょっと引いたんですが。
ttp://www.aiej.or.jp/examination/nknks_public_ex.html
モダリティとアスペクトの関係がよくわからない。
どなたかご示教いただけませんか。
または、いい解説書、ご存じありませんか
321279:02/12/19 21:34
>>320
184 :名無し象は鼻がウナギだ!(age) :02/12/19 12:59
日本語学の人にお訊ねしたい。
アスペクトは語用論的意味なのか?
モダリティは半ば語用論の領域に入るのか?

マルチしてる暇があったら図書館行きなさい。
>>321
図書館行くからこそ、適切な参考書があれば指示してくれって言ってるのだよ。
323名無し象は鼻がウナギだ!:02/12/19 23:43
私どもは、現在、大阪府下の老人介護ボランティアを行っておりますが、日々の活動の中でわれわれ個々人が、
出来ることについての非力さを思い知らされることが多くあります。
その一つが、資金です。
奇麗事は、申し上げるつもりはございません。
ボランティアと申しましても、活動を行うには何かと資金が必要になります。
皆様の中にも、小額なら募金をしても良いと思われる方も多いかと思いますが、「銀行振込み」や、「現金書留」で
の送金など、少しの煩わしさ(時間の不一致など)から忘れ去られることも多いと思います。
又この方法では、100円単位の小額でほんの気持ちというのは出来ません。
そこで、多くの方に気軽に、又極力負担をなくす方法と致しまして、下記HPからご支援をお願いすること
に致しました。
このような方法につきましては、何かとご批判もあるかと思いますが、何卒皆様のお力を、少しお貸しいただけ
ますよう宜しくお願いいたします。
http://www2.free-city.net/home/yurikago/
324名無し象は鼻がウナギだ!:02/12/20 09:39
>>320
アスペクトとモダリティは別の概念で、関係はありません。以上。
325278:02/12/20 09:52
>>317 その程度の香具師とは失礼なものいいですね。
には激同だけど
>日本語教育が日本語学に与えた影響もあるだろうに。
には賛成できないなー。まあ、「日本語学」をどうとらえるか、にも
よるだろうけど、日本帝国植民地における日本語教育は日本語学にそれほど
影響は与えなかったことを考えると、日本語教育というものがもっている
なんらかの特徴が日本語学に影響を与えた、とは考えにくいと思うよ。
むしろ、欧米で言語学の教育を受けた人たちが職業として日本語教師になった
ときに、それまでの日本語教育の教科書、及びそれが依拠していた国語学で
不足していた記述を、言語学のメソッドで補った、というのが正しいように
思う。この件に関して、その人自身がブロックに米構造主義言語学と生成文法を
習ったという寺村先生の発言は幾分罪のあるものだったと思うよ。
326名無し象は鼻がウナギだ!:02/12/20 09:53
関係ないとはいいきれないでしょ。

例えば、

a.太郎は料理を全て食べて「しまった」。
b.太郎はその(食べてはいけない)料理を「食べて」しまった。

おなじ「しまう」でも、a.はアスペクトに関係すると思うけど、
b.はモダリティなんじゃない?
327324:02/12/20 10:17
>>326
もしかしたら些細なことをとりあげるのかもしれないけど、
「しまう」がアスペクトの解釈になるか、モダリティの解釈になるか、という
ことは、特定の語彙とその文法範疇の関係であって、そこでは一応
アスペクトという概念と、モダリティという概念が独立のものとして
存在することを前提とし、そのそれぞれの概念に照らし合わせて話をしている
わけだよね。このことは決してアスペクトという概念、モダリティという概念が
相互に乗り入れる、という話ではない。
 またさらに些細なことになるけれど、本来のvid, aspectというときの
「アスペクト」に関係があるのは「しまった」の「た」だけであって
(完了相 vs.未完了相の対立)
厳密にいって「しまう」がこの意味でのアスペクトかは自明ではない。
日本語学で拡張された「アスペクト」には含まれるだろうけれど。
 それからbの「しまう」がモダリティというのはナゼ?
まあどうでもいいことだけど。
328名無し象は鼻がウナギだ!:02/12/20 10:21
>>327
「た」は「完了相と未完了相の対立」を示すものではないと思うが。
329327:02/12/20 10:31
>>328
で?
「本来のvid, aspectというときの 「アスペクト」に関係があるのは」と
書いたのであって、必ずしも「た」がその対立に専属の形態論的パラダイムの
一項と言ったのではないのだが。
330328:02/12/20 10:38
>>329
けど、下の部分は、「た」が完了相 vs.未完了相という狭義のアスペクト
の対立を表すものであると書いてあるようにしか読めないよ。

>本来のvid, aspectというときの
>「アスペクト」に関係があるのは「しまった」の「た」だけであって
>(完了相 vs.未完了相の対立)
331329:02/12/20 11:01
>>330
>アスペクトの対立を表すものであると書いてあるようにしか読めないよ
いや、別にそう読んでもらって一向に差し支えない。ただし、「アスペクトの
対立しか表さない」とは書いていないので、テンスを兼務していても
(実際そうなんだろうけど)問題はないはずだ。

ここで、一応「揚げ足取り」のようなことをした行き掛り上、「揚げ足取り」に
答えながらいくが(実際には330は的を得ていないので「揚げ足取り」には
なっていない。また>>327も議論が成立するための前提を確認したもので
「揚げ足取り」にはなっていないはずだ。)本来の議論の流れで行くと、
仮に「た」がアスペクトに関係ない場合、>>326の指摘の焦点は
「しまう」にあるのであり、私のコメントに従っていえば、326はアスペクトに
全く関係がない例を挙げていることになる。328氏はこの件に関してはどう
思われるのかな?(それとも単なる(的外れな)「揚げ足取り」かな、と
煽ってみる)
332初心者:02/12/20 11:27
台湾の日本語修士課程を受けている初心者で
ちょっとお尋ねいただきたいことがありまして、

一般化
無標と有標

などの理論は
誰の説ですか。
よろしく
333328:02/12/20 11:28
>答えながらいくが(実際には330は的を得ていないので「揚げ足取り」には

「的を得る」?





「揚げ足取り」とはこういうのを言うんだ。
334名無し象は鼻がウナギだ!:02/12/20 11:32
>>332

「無標と有標(unmarked and marked)」は、一般的な言語学的用語で
たぶん、音韻論から来た言葉だと思われ。一方、「一般化」は、あまりに
一般的な言葉なので、言語学的な用語ですらないと思われます。
335329:02/12/20 11:45
>>333
はいはい。よくわかりまちた。「的を射ない」ですね。まちがってました。スンマソ

>「揚げ足取り」とはこういうのを言うんだ。
なんかカッコいいね。正しい揚げ足取りの仕方を見せていただいたところで、
本題に入りましょう。で?
なんか議論が盛り上がってて
邪魔するようで申し訳ないんですけど(w

>>326
まず326さんがどういうものを指して
アスペクトとかモダリティとか言っているのか
よくわからんが・・・。

ある表現
この場合「しまう」がアスペクトを表すかモダリティを表すか
そんなに簡単にどちらかに分けられるのかどうかは
ちと疑問。

「しまう」という表現が持っている意味に
アスペクト的な側面とモダリティ的な側面が含まれている
と考えてもいいと思うけど。

でも
>b.はモダリティなんじゃない?
に同意してるわけじゃないよ(w
337328:02/12/20 11:56
>>335
>本題に入りましょう。で?

いえ、私の疑問は、ごく単純で、完了相と未完了相(perfective/imperfective)
の対立は、日本語では非テイル形/テイル形の形式的対立によって表されて、
「た」の有無(タ形/ル形の対立)はこの対立とは無関係なんじゃないかと
いうことです。

a. 太郎は勉強する。(非過去・完了相)
b. 太郎は勉強している。(非過去・未完了相)
c. 太郎は勉強した。(過去・完了相)
d. 太郎は勉強していた。(過去・未完了相)

以上の点は、よろしいですか?
338329:02/12/20 11:57
>>334 音韻論から来た言葉だと思われ。
たしか、マークがない形とある形という対立(例えば、kiss vs. kiss-ed)で、
形態論から来た言葉だと思われ。ある対立する項目どうしの地位が等しいものでは
なく、マークがある方が特殊。これが音韻論ではある特徴が備わった方が、
備わっていないものより特異なふるまいをする(例えば、無声 vs. 有声)という
ふうに使われるようになって、さらに意味論、統語論などでもそのように
使われるようになったのだと思。
339329:02/12/20 12:36
328さん、レスありがとう。
>>337
>b. 太郎は勉強している。(非過去・未完了相)
>c. 太郎は勉強した。(過去・完了相)
>d. 太郎は勉強していた。(過去・未完了相)
は同意できますが
>a. 太郎は勉強する。(非過去・完了相)
「する」が完了相というのは、ちょっと同意できません。
ロシア語の「勉強する」には未完了相のucitsjaと完了相のnaucitsjaがあり、
そのどちらの現在形にも「勉強する」が対応すると思います。ロシア語から
日本語を「薮睨み」することは謹まなければならないことはもちろんですが、
「勉強する」を完了相とするのは、アスペクトによる活用表を作ろうとした時に
未完了相の「している」に対立させてあえて「する」を完了相とした教科研の
形態論主義を彷佛とさせます。むしろ「する」は完了相と未完了相の両方に
使えるのではないでしょうか。
 ところで若干横道です。ル形は未来時の解釈を持ち得ますよね?この時、
a-1 ?来年までにロシア語の単語を100個勉強する
a-2 来年、ロシアでロシア語を勉強する
ではa-1が完了、a-2が未完了だと思います。ここでa-1はかなり不自然な気がしますので
(「覚える」は自然)「勉強する」というル形が完了相を担いうるか、という新たな
疑問も出てくるかとは思います・・・
>>325
日本語教育を主にしながら、それをもとにいっぱい記述をしている人はいると思うんだけど。
341325:02/12/20 13:05
>>340
いっぱいいるだろうね。日本語学に貢献している人はほとんどいないだろうけど。
342aa2002020261003.userreverse.dion.ne.jp:02/12/20 13:07
343328:02/12/20 13:34
>>339
>むしろ「する」は完了相と未完了相の両方に使えるのではないでしょうか。

まあ、確かにそうですね。「太郎は毎日勉強する。」などの習慣を表す場合は、
たぶん不完了相と考えるのが普通でしょうし。
とはいえ、「勉強する」が完了相(perfective)、「勉強している」が未完了相
(imperfective)というのは、非常にシンプルでわかりやすい図式ですので、
私としては、この図式を原則にして、習慣を表す未完了相は、
本来は完了相を表す動詞が、特殊なメカニズムによって未完了相としての
解釈を得るという説明を考えたいという気もします。
(例えば、出来事項に関して普遍量化されてる論理構造を考えるとかして)

ちなみに教科研というのは、故奥田靖雄氏に率いられたグループのことですよね。
日本語のアスペクト論は、基本的にあのグループの仕事が元になっていると
思うので、反対にするにせよ、このグループの仕事はきっちりと把握しておかなけ
ればいけないような気がいたします。(一度切ります)
>ちなみに教科研というのは、故奥田靖雄氏に率いられたグループのことですよね。

奥田靖雄氏逝去 どうなる強化犬
http://academy.2ch.net/test/read.cgi/gengo/1022416822/l50
345328:02/12/20 13:45
>>339
>ところで若干横道です。ル形は未来時の解釈を持ち得ますよね?この時、
>a-1 ?来年までにロシア語の単語を100個勉強する
>a-2 来年、ロシアでロシア語を勉強する
>ではa-1が完了、a-2が未完了だと思います。ここでa-1はかなり不自然な気がしますので
>(「覚える」は自然)「勉強する」というル形が完了相を担いうるか、という新たな
>疑問も出てくるかとは思います・・・

うーん、そもそも「単語を100個勉強する」という表現がどうでしょうか。
やはり、「単語」は「勉強する」というよりも「覚える」ものだという気がする
のですが。あと、「来年、ロシアでロシア語を勉強する」が未完了体というのは、
どうなんでしょう。「来年」という期間の間になされる行為ということで、完了体
っぽい感じもするのですが。「来年の今頃は、ロシアでロシア語を勉強している」
は、明らかに未完了体ですが。
346339ではないが:02/12/20 13:48
>>345
ならばこれで問題ないですか?

a-1-1 来年までにロシア語の単語を100個覚えるぞ!
a-2-1 来年、ロシアでロシア語を勉強するつもりです(つもりでいます/つもりだった/……)。
347名無し象は鼻がウナギだ!:02/12/20 13:52
>>327
vidって何?
348346:02/12/20 13:58
ごめん、間違った。「勉強する」が完了相を取る例文が欲しいんだね。
これでどう?

a-1-2 今年ロシア語初歩を勉強して、来年までにロシア語全課程を勉強するつもりです。
349329:02/12/20 14:12
失礼してまとめレスします。

>>343 (例えば、出来事項に関して普遍量化されてる論理構造を考えるとかして)
私、この考え方に完全に賛成です。しかしこのことは、アスペクトを解体して
よりprimitiveなunitの合成からアスペクト様の解釈を導き出すことになり、
imperfective vs. perfectiveというものがdichotomyの基本項になっている
理論とは異なるものになります。この時、imfperfective云々というのは
観察の上での便利な分類ラベル以上のものにはならないと思うのですが、
このあたり、気が向いたらカキコお願いします。
 それから、教科研の仕事を踏まえる、ということにも大賛成です。しかし
最近でもなお主流は「ふまえすぎ」の研究で、ロシア語薮睨み性が残ってしまって
いるような気がします。

>>345
完了的な解釈を引き出しやすくするように「単語を100個」を入れたのですが、
やはり変ですね。しかしこのことは「勉強する」という動詞が完了相との相性が
悪いということを意味しないかなー、と思います。この点、「習う」「覚える」は
完了相との相性がいいですね。これはtelicityがらみかな、と思います。
 Comrieの表現を借りると、完了相は出来事を外から眺めたもの、ということなの
で、「来年、ロシアでロシア語を勉強する」は完了と言えるかも知れませんね。
ただ、そうすると「勉強している」も完了かもしれない・・・
350329:02/12/20 14:21
346さん、>>348
私はいいと思うなー。でも、「単語を100個」が不自然で「全課程」がいい、
というの、ちょっとふしぎ・・・
http://jbbs.shitaraba.com/news/828/
強制名無しシステムにしてみました。
管理人は極力介入せず、表に出ず、名無しさんだけがいる居場所。
馴れ合いばかりの今の2chが肌に合わなくなってる方、
一度でも良いので覗いてスレでも建ててみて下さい。
352名無し象は鼻がウナギだ!:02/12/30 14:40
教えて頂きたいのですが
「約束を破ることなんて何でもないんだもんね。あなたは?」
「あなたは約束を破ることなんて何でもないんだもんね」

上の2つの文章は同じ文意だという人がいるのですが、そうなのでしょうか。
私は全く違うと思うのですが。 

うんうん、同じではないね。

ところでそれが日本語学とどんな関係があるのか。
ただの単発質問なら下記をおすすめする。

★★スレ立てるまでもない質問 Part10★★
http://academy.2ch.net/test/read.cgi/gengo/1039150999/l50
354名無し象は鼻がウナギだ!:02/12/30 15:07
チョトヨコレスだが、
日本語教師試験用参考書って、概念整理がムチャクチャだと思う。読んでて萎える。
>>352
>「約束を破ることなんて何でもないんだもんね。あなたは?」
>「あなたは約束を破ることなんて何でもないんだもんね」

前者には「?」が付いているからではないかと。
マルチするな
>>356
352氏は、353の誘導に従って、質問スレに書き込んだのでは。
358名無し象は鼻がウナギだ!:02/12/30 19:57
>>354
日本語学と日本語教育学の混同?
これってよくあることなのかな……
359名無し象は鼻がウナギだ!:02/12/30 20:22
>>358
よくわからんけど、日本語教育学は、概念整理がムチャクチャでもいいって
いうこと?
>>359
ここは「日本語学」のスレッドなのに
間違って「日本語教育学」のことを書き込んでる
――ってこったろ。
361名無し象は鼻がウナギだ!:02/12/30 20:38
>>360
そうなの? けど、日本語教師の試験では、「日本語教育学」の知識だけ
ではなく、当然「日本語学」の知識についても問われるのではないの?
それなら、354は、特にスレ違いだとは思われないんだけど。
362279:02/12/31 00:43
>>354-361
 354さんが何の概念整理がムチャクチャなのか書かないから推測するしか
ないわけだけれども、日本語学の用語の概念がムチャクチャだってことをい
いたいのでは?よく国語学畑の人が文句いうところではある。

>>361さんのいうように、日本語学の知識が求められるし、テストにもでる
わけだから、用語の使い方は統一しておかなければならないのに、その時々
で扱いやすいものを使っていた結果体系としてみた場合辻褄が合わなくなっ
てしまっているものがある。
 勿論日本語学の専門の人が書いたものもあるわけで、その場合は特に用語
の混乱なんてのはみられない。

 317でも書いたように日本語教育で用いられる文法観とメタ日本語の研究
を専門にしている人とは完全に立場が違うわけで、その点を考慮せずに批判
しても意味がない。
 
363名無し象は鼻がウナギだ!:02/12/31 03:00
広辞苑第二版と広辞苑第五版との違いを教えてください。
>>363
編集された時期が違います。
>>362
「メタ日本語」って何ですか?
366山崎渉:03/01/06 22:58
(^^)
367名無し象は鼻がウナギだ!:03/01/07 18:58
「生誕100年記念 三上章フェスタ」、2003年3月30日(日)
http://member.nifty.ne.jp/kurosio/mikamifesta.html
368名無し象は鼻がウナギだ!:03/01/08 00:25
かいつまんで言えば、同じ現象を示すのに「超伝導」「超電導」という複数の
言い方があって統一されてないように、ある文型を示すのに何通りもの表現が
それこそ場当たり的に使われてる、ということか?
369名無し象は鼻がウナギだ!:03/01/09 11:07
>367
ほんとにあるんだ。てっきり「祭」かとおもったら
370名無し象は鼻がウナギだ!:03/01/09 12:13
>日本語教育で用いられる文法観
あるのかな?んなもん。
371279:03/01/09 19:11
>>370
 強いて言えば学習者の学びやすい文法体系の確立かな?だからまぁラングとしての日本語の体系
を確立しようという文法観ではないわな。

 ちなみに用語の混乱については例えば「書く」を「五段活用の動詞」「子音動詞」「1グループ
動詞」といってます。最近は「1グループ動詞」にまとまりつつあるけど、まだ確定はしてないか
な。なかなか用語が決まらないのも、日本語教育には国語学の人、日本語学の人、国語教育(学校
文法)の人、日本語教育の人がいて、それぞれにそれぞれの主張があるから・・・
 まぁでもこの動詞の呼び方については混乱というかまだ議論の途中なのかなとも思うけどね。

 日本語学VS日本語教育は板違いな気もするので終了にしたいんだけど・・・て、俺が書き込
まなければいいのかw
372名無し象は鼻がウナギだ!:03/01/10 09:42
1グループにまとまりつつある、っていうけど、ありゃあインストラクタ泣かせだね。
verb of consonant stemとか五段だったら、動詞のあるクラスの特徴の一部を
suggestしている名前だけど、1グループってのはねえ・・・
特に困るのは、ばらばらの学習歴を持つ学習者が集まった時に教える時。
用語を統一しよう、と思っても、無意味な名前はみんな覚えてくんない。
そもそもモレが混乱するんだけどw
373bloom:03/01/10 09:54
374名無し象は鼻がウナギだ!:03/01/10 10:16
>>365への答えは?
でも五段動詞=子音動詞っていうけど、たとえば「会う」は五段動詞だが、
語幹は母音で終わる(出会う、請う、食うなども同じ)。だがこの齟齬を
指摘した書はない。勉強をはじめてそう間もない漏れで気づく程度のこと
に答えられないなんて、日本語教育業界人のレベルも知れてるな。
376279:03/01/11 01:49
あぁなんか鬼の首を取ったかのように喜んでおる・・・

>>375
 >だがこの齟齬を指摘した書はない。
 まぁもっといろんな本を読んだ方がよろしいかと思われ。教師用指導参考書かなんか
に書いてあるんじゃねぇの?わからんけど。

「会う」が子音動詞かどうかはいろいろ接続してみればわかる。例えば「て形」に接続
した時に「会って」になる。ナイ形だったら「会わない」だろ?まぁそもそも本当に母
音動詞なら辞書形の形が[語幹+ru]例えば[tabe+ru (食べる)][mi+ru (見る)]になるはず
だからその時点で「会う」はアウトになると思うんだけどね。「出会う」「請う」「食
う」も同じ。
 つまり動詞の後が母音だからといって必ずしもその動詞が母音動詞になるわけではな
いってこと。
 日本語教育業界人のレベルが云々っていってる前によく考えてみるこった。

>>365 について「メタ日本語」は「ラングとしての日本語」という意味です。てか
こういう用語を不用意に使うから怒られるんだよな。気をつけようw
377とはいうものの:03/01/11 03:14
「会う」は子音動詞でないにしても一段動詞ではない。
五段動詞が即子音動詞だと書いてある本はいくらでもある罠。
378m2(=279):03/01/11 21:39
>>377
 「会う」は子音動詞ですが?

 ところで377=375?
379名無し象は鼻がウナギだ!:03/01/30 23:10
日本語教師の試験終わった。
むずかった ヽ(`Д´)ノ ウワァァン!
午前中の筆記試験1、量多すぎ・・
全然時間足りなかったYO!
一応日本語学専攻の院生なのに
ちゃんと全問解けなかった儂は逝ってよしですか?
381名無し象は鼻がウナギだ!:03/02/01 17:28
アメリカファイザー社製バイアグラがどこよりも安い1錠900円!
大人気の超強力漢方バイアグラ「威哥王」、「蟻力神」もネット最安値でご提供しています!
漢方だから副作用無し、しかもその効果は驚異的。一晩中女性を悦ばしてみたいと思いませんか?

妊娠後49日以内であれば、錠剤を服用するだけで自分1人で簡単に中絶が可能なRU486。
1980年にフランスRoussel-Uclaf社により開発され、現在欧米では既に広く利用されていますが
日本ではまだ認可が下りておらず、国内では入手不可能です。
こちらのRU486を海外からどこよりも安いネット最安値でご提供いたします。

緊急避妊薬(アフターピル)や低用量ピル「マーベロン」、抗鬱剤プロザックも超特価!
女性用媚薬も各種取り揃えています。

http://www.kanpouya.com/
382名無し象は鼻がウナギだ!:03/02/03 13:36
私は日本語が苦手でうまく言い返せません。私の奥さんもそういう
傾向があります。どうすればいいですか?
英語が公用語になればいいなと思っています。
>>382
スレ違い。
英語公用を主張したいなら下記へ。

日本の公用語は英語に変えた方がいいと思う人の数→
http://academy.2ch.net/test/read.cgi/gengo/1034234529/l50

日本語が苦手だという相談はなあ…この板で聞いてもあんまり実にならないかも。
取りあえず「私の奥さんも」→「私の妻(家内でも女房でもイイが、さん付けしないこと)も」
の方がいいかと。
結局国語学会は日本語学会になるらしいね。
385名無し象は鼻がウナギだ!:03/02/26 19:29
こんにちは、DQNです。
正しい日本語をオレに教えてください。
>>385
日本語学の仕事ではありません。
387山崎渉:03/03/13 13:04
(^^)
388山崎渉:03/04/17 09:43
(^^)
389山崎渉:03/04/20 04:36
   ∧_∧
  (  ^^ )< ぬるぽ(^^)
390山崎渉:03/05/21 22:28
━―━―━―━―━―━―━―━―━[JR山崎駅(^^)]━―━―━―━―━―━―━―━―━―
391山崎渉:03/05/21 23:40
━―━―━―━―━―━―━―━―━[JR山崎駅(^^)]━―━―━―━―━―━―━―━―━―
392名無し象は鼻がウナギだ!:03/05/22 14:23
「正しい日本語を教えてほしいので受講しました」
という学生、驚くほどたくさんいるよ。
専門外の学生だけど。
393投票してください。:03/05/22 14:34
http://www.tv-asahi.co.jp/asanama/video/Curr/opinion.html
↑↑
は〜い、皆さんも朝生に投票してくださ〜い!
394m:03/05/22 15:41
★少しだけオススメ★
http://yahooo.s2.x-beat.com/linkvp/linkvp.html
395名無し象は鼻がウナギだ!:03/05/23 22:22
音韻って何?ね。
396名無し象は鼻がウナギだ!:03/05/23 22:24
リーマン板からきますた!
数%をスーパー銭湯だとおもってた

397山崎渉:03/05/28 14:55
     ∧_∧
ピュ.ー (  ^^ ) <これからも僕を応援して下さいね(^^)。
  =〔~∪ ̄ ̄〕
  = ◎――◎                      山崎渉
398名無し象は鼻がウナギだ!:03/05/31 23:03
「会う」は語幹がaw-だから子音動詞で問題なし。現代日本語だと
wa以外はなくなったから、
aw-ru → aw-u → a-u になる訳。
399名無し象は鼻がウナギだ!:03/06/13 13:29
誰か詳しい人、答えて下さい。
私はある板で言葉を打ち込んだのですが、馬鹿な奴がからかいのつもりか「そんな言葉は日本語になってない」
といわんばかりのツッコミを入れて来ました。そこで、だったらどこが変なのか説明してごらんと問いただすと
日本語がSVOでない事を知らないままの説明を返して来たのです。日本語って基本的にSOVですよね?
多少の例外もありましょうが…(しかもそこからの相手の説明は主語や目的語の省略表現も知っている様子がなかった)
少なくともこちらの語るこの辺りの物言いには誤りはないですよねえ?すごく基本的な事ですし…
400外池シゲヲ:03/06/13 14:10
日本語はOVS言語ですが何か?
401Richard Kayne:03/06/13 20:04
いや、日本語も基底ではSVOだよ。
402とも:03/06/13 20:25
403名無し象は鼻がウナギだ!:03/06/13 22:20
>>400>>401
トンデモですか?
404_:03/06/13 22:22
405無料動画直リン:03/06/13 22:24
406Richard Kayne:03/06/13 22:55
>>401
Kayneのantisymmetry理論はminimalist programにも強い影響を与えた
理論で、トンデモじゃないよ。
407シゲヲ:03/06/13 23:20
おれだってマジで言ってんだけど。
408名無し象は鼻がウナギだ!:03/06/13 23:21
>>407
なら、OVSで喋ってみろよ。
409名無し象は鼻がウナギだ!:03/06/14 00:41
407 名前:シゲヲ :03/06/13 23:20
おれだってマジで言ってんだけど。


408 名前:名無し象は鼻がウナギだ! :03/06/13 23:21
>>407
なら、OVSで喋ってみろよ。
ワロタ

410名無し象は鼻がウナギだ!:03/06/14 18:59
スレ違いかもしれませんが、
英語でゆうロイヤル英文法のような、体系的に文法を収めている本はないでしょうか
古語(古典)などはいろんなところで紹介があるのですが、現代文法となるとなかなか良い本が見つからないのです。
みなさんは座右に置かれるような日本語文法の本をお持ちでしょうか。
ございましたらどうかご教授ください
411名無し象は鼻がウナギだ!:03/06/15 00:00
寺村秀夫『日本語のシンタクスと意味T〜V』くろしお出版
412名無し象は鼻がウナギだ!:03/06/17 17:51
レス遅れてたいへんもうしわけありません。
上記の本ですが今日やっと図書館で探し当て立ち読みしてきました。
確かに内容としては日本語表現の研究が高度なレベルでなされておりましたが、
ちょっと私にはむつかしすぎるようです。
もっと簡単な内容からその文法としての意味や形を基本例文の羅列によって示している本はありませんか。
たとえば、五段活用を活用の仕方を説明してあるレベルから、
国語の教科書のちょこっとしたところに載っている基本事項を網羅しているなどです。
ちょっとした研究図書ではこれらのことは周知のこととなっています。
しかしこれらの基本を正確に日本人を母国語としている人は認識しているのかと思うのです。
よって助動詞の活用やら助詞の意味やら、それらをまとめた本があればなと考えるのですが。
413名無し象は鼻がウナギだ!:03/06/17 17:52
日本人←×
日本語←○
414ピュー:03/06/17 18:19
無料レンタル掲示板
http://gooo.jp
415えいやっと!:03/06/17 18:35
「新・日本文法研究」(三省堂)大久保忠利
が読みやすいし、解りやすいかも。あとは
「基礎日本語辞典」(角川書店)森田良行
意味が事例付で解りやすい。変わったところでは
「日本語文法新論」(おうふう社)清瀬義三郎
も見逃せない一冊です。
日本語の構文関係は殆んど全滅してます。
チョムスキーの研究ばかりしているせいか、日本語になっていません。
416名無し象は鼻がウナギだ!:03/06/17 19:16
コピペだが、寺村の三巻本がハードであれば、次の本ぐらいでどうかな?

『基礎日本語文法・改訂版』益岡隆志・田窪行則 くろしお出版       
『はじめての人の日本語文法』野田尚史 くろしお出版       
『24週日本語文法ツアー』益岡隆志 くろしお出版       
『ケーススタディ日本文法』寺村秀夫他 桜楓社       
『ここからはじまる日本語文法』森山卓郎 ひつじ書房       

ttp://homepage2.nifty.com/y-sano/jugyou.htm
417えいやっと!:03/06/18 21:43
個人的には、「私家版日本語文法」「自家製文章読本」 井上ひさし が好きです。
読みやすくてためになる。

「日本語に主語はいらない」 金谷武洋 もっとやってくれ!!と言う感じ
418名無し象は鼻がウナギだ!:03/06/18 22:26
http://www3.diary.ne.jp/user/329573/

↑これまじだったら、うらやましすぎる!!
419名無し象は鼻がウナギだ!:03/06/18 22:27
http://www3.diary.ne.jp/user/329573/

↑今日一番ワロタ日記
420名無し象は鼻がウナギだ!:03/06/21 03:11
<<<カルト警報>>>

【死体】念仏宗無脳壽寺第十三章【いじり】
http://etc.2ch.net/test/read.cgi/psy/1055345449/

社会的地位を利用して断り難い立場の人を済度(勧誘)する。
狙いをつけた人に、同行(信者)数人で面接する。
その時は決して教団名を名乗らずに
「とにかく良い話があるから京都まで来て欲しい。」と言うだけ。
京都へ2日間行くと意味不明の説法、儀式を受ける。30数万円払う。
(詳しい事は過去ログにほぼ全て書いてあります。)
京都で起こった事は例え親家族であろうと口外禁止。
バラしたら無間地獄へ落ちると脅される。

同行になってからも出費(護持費、会費、廻向代、御布施など)は重む。
同行になると3人は済度しないといけないと命じられる。
同行が亡くなったら「涅槃が出たぞ」と近くの同行が集まって
その遺体を触ったり、持ち上げたり
口の中に手を突っ込んで匂いを嗅いだり。

御開祖様(教祖)は元サイコロ占い師で詐欺で告発寸前まで行ったくせに
秋篠宮真子様の名付け親だと平気で豪語する始末。
皇族はみな念佛宗同行だとも宣言しています。
421名無し象は鼻がウナギだ!:03/06/23 00:34
またレスおくれてもうしわけありません。
例によって図書館でご紹介された本を探していました。
しかしほとんどの本が図書館になく、残念ながら内容がまったくわからないしまつ。
さてどんな本なのでしょうか。気になって気になって。
ちなみに大久保忠利先生の日本文法はちらっと読んだのですが、これが一番探しているものに近い感じがしました。
そこで大久保先生の『新・日本文法入門新版』と『楽しくわかる日本文法中学生高校生日本語が見えてくる副読本』
などに注目しているのですが、どなたか内容構成をご存知ではないでしょうか。
どうかご教授ください。
422山崎 渉:03/07/15 12:39

 __∧_∧_
 |(  ^^ )| <寝るぽ(^^)
 |\⌒⌒⌒\
 \ |⌒⌒⌒~|         山崎渉
   ~ ̄ ̄ ̄ ̄
423名無し象は鼻がウナギだ!:03/11/17 08:07
ade
424名無し象は鼻がウナギだ!:03/11/17 08:45
最近の日本語は、乱れきっている。「マジ」や「超〜」がおおすぎる。耳障りなんだよ〜
そんなのは「日本語学」の問題ではないな。>>424
426名無し象は鼻がウナギだ!:03/11/18 13:08
>>424
ちなみに、フランス語のtres(アクサンテギュあり)もラテン語のtransが語源で、
tres joli! は「超カワイー!」ということになるが、ご存じかな?
427名無し象は鼻がウナギだ!:03/11/27 18:03
宇都宮大学の日本語学の教授(62)が女子学生に暴力行為を行って定職になったらしいけど
誰よ?

K池S治のこと?
428名無し象は鼻がウナギだ!:03/11/27 18:13
429名無し象は鼻がウナギだ!:03/12/16 20:18
ゴールデンレター
このスレを見た人はコピペでもいいので
30分以内に7つのスレへ貼り付けてください。
そうすれば14日後好きな人から告白され、17日後に
あなたに幸せが訪れるでしょう
430名無し象は鼻がウナギだ!:03/12/16 20:26
>>428
>その方には「文学は言語で書かれている」(時枝誠記,ときえだもとき)という偉い国語学者の言葉で答えておきましょう。
こんな当たり前のことに偉い国語学者を持ち出さなければならないとは、痛い奴だ。
431名無し象は鼻がウナギだ!:03/12/17 02:10
>>427,428,430
をいマシかよ、だったらおもろいが
432名無し象は鼻がウナギだ!:03/12/17 20:02
>そういう言葉の奥深さに魅せられて,これまでやって来ました。 これからもやっていくことになるでしょう。
これからはやっていけなかったわけだ。
433あぼーん:あぼーん
あぼーん
>>421
いまどき大久保忠利……。全然ダメだよ。
435名無し象は鼻がウナギだ!:04/06/17 18:38
自分は読む力が甚だ弱いので訓練しようと思います
436名無し象は鼻がウナギだ!:04/09/04 11:43
日本語は同音異義語が多くて聞きながら
いちいち文字を想像している

もしかして英語を覚えた時は有利かも。
たとえばアメリカ英語を覚えればイギリス英語もオーストラリア英語も
分かるようになるとか。

アメリカ人とイギリス人の間では言葉が通じないことも
珍しくないらしい


つまり、オージで:I will go today.をアイウィルゴートゥダイ(I will go to die)
と発音されてもトゥダイからtodayを連想するのは難しいことではない。


と、思いつきで書いてみるtest
437名無し象は鼻がウナギだ!:04/09/04 11:55
ところでよぅ
『抗う』ってなんて読めばいいんだよぅ。
>>436
それ、イギリスの小話にあるよ。
アメリカの観光客とイギリスの土産物屋の主人の間で言葉が通じなくて、
そこに買い物に来た日本人観光客が通訳したって話。
しかも、実際に何度かあったらしい。
音で聞く欧米人に対して、日本人は文字を想像しながら聞き取るから、そういう芸当ができるみたいね。

ちなみに中国人の中にも、同じ感覚を鍛えられている人がいるそうだ。
439名無し象は鼻がウナギだ!:04/09/05 10:06
>>437
メモ帳などにコピペして再変換すればよい

>>439
携帯の場合は? マックの場合は?

>>437
つーか辞書引け。