歴代FE主人公が兄弟だったら 35章

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1助けて!名無しさん!
ここはファイアーエムブレムの歴代主人公が兄弟だったら、という前提で
彼らとそれを取り巻くFEキャラ達の生活を描くネタスレです。

前スレ
http://yuzuru.2ch.net/test/read.cgi/gamesrpg/1298471173

保管庫
http://wikiwiki.jp/fe_family/?FrontPage

雑談・議論掲示板
http://jbbs.livedoor.jp/otaku/9373/

絵版
http://cat.oekakist.com/FE_heros/
2助けて!名無しさん!:2011/05/09(月) 05:50:34.46 ID:oU2DTWsY
【ミカヤ】
一家最年少に見えて実は最年長。占いで家計を支えている。ユンヌが身体をよく乗っ取る。

【シグルド】
グランベル商社に勤めるサラリーマン。とてもお人よしだが、近親相姦アレルギーなのでKINSHINを察知すると凶暴化する。

【エリンシア】
一家で最も家庭的だが、怒らせると「ぶっ飛ばして差し上げますわ」の声と共にぶっ飛ばされる。ガチムチ好き。

【アイク】
グレイル工務店で働く漢。一家最強だが恋には鈍感朴念仁でフラグクラッシャー。他人のフラグもへし折る。

【エリウッド】
一家で最も常識的な人。兄弟の迷惑行為に胃を痛める日々が続く。たまに壊れて「蝶サイコーッ」と叫ぶ。

【ヘクトル】
口は悪いが友情を大切にし、不器用ながらも優しさも兼ね備えている。 周囲からメタボだと思われている。

【エフラム】
自他共に厳しいつもりだが妹と幼女に弱い歩く妹製造機、シスコンロリコン疑惑をかけられている。ヘクトルとよく喧嘩する。

【エイリーク】
ルネス女学院に通う。高貴、気品さにおいては兄弟の中では随一。成績も良い。努力家でもあるが、その努力が胸だけには実った事は無い。

【リン】
肝っ玉母さん的存在。年齢に合わないスタイルのせいか老けて見られる。それをからかうマルスをよくフルボッコする。

【マルス】
権謀術数に長けている兄弟一の腹黒。リンをよくからかうがそれは愛情の裏返しなツンデレ姉萌え。スマブラが大嫌い。

【アルム】
セリカラブ。セリカといちゃつく度にシグルドに襲われる。畑で野菜を作るのが趣味だが、影が薄い。

【セリカ】
アルムラブ。それを除けば一家の中では普通だが一度怒らせると毒舌家になる。ミラ教(狂)信者。

【セリス】
一家の中では一番笑顔がよく似合う。人形が好き。通称マミー君を一番気に入っている。

【リーフ】
怪人・イモータルムッツリ。年上のお姉さんが大好き。運が悪く、よく荒事に巻き込まれる。この人でなしー。

【ロイ】
エリウッドと並ぶ常識人。ツッコミ担当。女性関係はほぼハーレムになっている。ヘクトルに対しては黒い。
3助けて!名無しさん!:2011/05/09(月) 05:52:22.25 ID:oU2DTWsY
【竜王家の皆さん】
チキ・ファ・ミルラのょぅじょ3人組やユリウス・ユリア兄妹、
イドゥンさん、氷竜姉弟、ハゲ黒竜王、アル等々、兄弟家に縁がある竜の一族。
持っている力が力なだけに、すさまじい騒動を引き起こすことも……。

【ひろし】
世界ひろしと言えど様々な職を器用にこなすのはひろしだけ! 通称ヴォルツ。

【ルーテ】
「私、優秀ですから」が口癖で、発明から同人までなんでもこなす少女。アスレイ、フォルデ、ノールは助手。

【ターナ】【ラーチェル】
エイリークの親友。貴族の令嬢だが、なぜか平民のエイリークの方が気品に勝る。

【ユンヌ】
ミカヤの身体に憑依して現れるアイクラブな自由と混沌の(※威厳の無さナンバー1の)女神。
混沌の名のままに、好き勝手に場を荒らすが、大体最後には痛い目を見る。

【AKJ(兄が、嫌いな、女子は居ません!会)】
ブラコンの中のブラコンが集う女性の会。兄の為なら全てを犠牲に出来る妹達が揃う(※会長はラケシス)。
兄弟家のSが天敵。
4助けて!名無しさん!:2011/05/09(月) 05:54:32.55 ID:oU2DTWsY
ゝ~"~<      -;
,ζノ=lノ=l〉     //
レ、d ゚ ロ゚ノゞ. 、//   <既存の設定はこんな感じだが、特にガチムチに定められたものではないので必ず従う必要は無い。
/,--┬'^つ</、      歴代FE主人公が兄弟でさえあれば、他の設定はどんなんでもOK!
|∪===|~〆         他人の設定に乗っかるもよし、自分独自の設定を作るもよし!
. ノ___r T !  ゝ      …自分に都合のいい設定だけ一緒にするのもありだな
i_/、」 ~~

               ・嫌いなネタに文句をつけるより、自分の好きなネタを書きましょう。

ゝ~"~<      -;    ・好きなネタを読んだら、面倒くさくても「GJ」の一言ぐらい書いてみましょう。
,ζノ=lノ=l〉     //    つまらないネタに無理矢理レスしろとは言いません。面白かったらつけましょうという話です。
レ、d ゚ ロ゚ノゞ. 、//      ネタ書く側も「喜んでくれる人がいるんだな」とほっとします。
/,--┬'^つ</、
|∪===|~〆         ・感想しか言えない、ネタなんか書けない、という人でも、「このネタ嫌い」と言うよりは、
. ノ___r T !  ゝ        「こういうネタも読んでみたい」と言った方が建設的だし平和的です。
i_/、」 ~~            「梅雨のネタが読みたい」とか「兄妹で仲のいい話が読みたい」といった漠然とした希望でもいいから、
                試しに書いてみてはいかが?
              
               ・誰が兄弟か、はスレの軸となる大切な要素なのでスレ住人全員で共有。勝手に減らしたり増やすのはやめよう。
                スレの平和的利用のために、上記の文をよく読んで欲しい

ゝ~"~<      -;
,ζノ=lノ=l〉     //
レ、d ゚ ロ゚ノゞ. 、//   <【注意!】 AA規制の関係で、最初の一行が空行だと、警告なしでレスが消えるぞ。
/,--┬'^つ</、
|∪===|~〆
. ノ___r T !  ゝ
i_/、」 ~~
5助けて!名無しさん!:2011/05/09(月) 13:50:17.15 ID:2PYlJLig
>>1乙!
6助けて!名無しさん!:2011/05/09(月) 21:15:22.66 ID:+SmJhwPU
>>1乙です
7助けて!名無しさん!:2011/05/09(月) 22:42:55.26 ID:sDVzSJP7
>>1乙なんよ!
8助けて!名無しさん!:2011/05/10(火) 13:31:40.81 ID:in+ngXsc
>>1乙!

前スレ>697を一応確認してみたが、妖精帝國スレの798ってこれかよw

797 :ななしいさお@オマエモナゆりかご会:2011/05/09(月) 12:42:43.10 ID:???O
義理の妹は叔母でもある
親の再婚相手の子だったが、色々あり今では祖父母の養子になり親とは兄弟関係になったとかよくわからないけどなんか複雑な義妹20歳


798 :ななしいさお@オマエモナゆりかご会:2011/05/09(月) 13:06:27.10 ID:???0
20?
なんだババァか・・・解散だ


エフラムは妹に弱いのは事実だが、ストライクゾーンの下限が低いだけだろ、いい加減にしろw
9助けて!名無しさん!:2011/05/10(火) 13:40:18.34 ID:FplSnO5b
下限は確かに低いが上限はどうなんだろう?
自分の年齢基準としてエフラムが三十路過ぎたら20も範囲内なんだろうか
10助けて!名無しさん!:2011/05/10(火) 13:53:33.00 ID:p7Flke+F
>>8
サラ「やっと自分で認めたのね、兄様が素直になってくれて私も嬉しい」
エフラム「色々言いたいがまずは俺じゃないと…と言うか分かって言ってるだろお前」
11助けて!名無しさん!:2011/05/10(火) 14:47:44.47 ID:leLSN4GU
エフラムや妹のネタが出るたび、サラばっかり登場するけど
たまにはミルラの事も思い出してあげて下さい
12助けて!名無しさん!:2011/05/10(火) 15:08:37.04 ID:rTR33lrs
むしろ本物(エイリーク)を…
13助けて!名無しさん!:2011/05/10(火) 15:30:53.07 ID:FplSnO5b
エフラムに唯一冷たい妹(エフラム主観)セリスもおるぞ
14助けて!名無しさん!:2011/05/10(火) 16:51:17.97 ID:9eS1YM1y
前にエイリークがお兄ちゃんって呼ぶネタがあったが、兄様だとどんな感じになるんだろうか
15助けて!名無しさん!:2011/05/10(火) 18:47:44.08 ID:vVtNInjr
諸君、私はミルラとエフラムが好きだ
という訳でネタを書こうと思うのだがプールとハイキングならどこがいい?
16助けて!名無しさん!:2011/05/10(火) 19:34:54.12 ID:gU9PgSMp
エフラム「小学生には洒落っ気など十年早い! 質素なスクール水着こそが子供の水着として正しいのだ!」

マルス「本気で主張してるんだろうけどそれがロリコンと思われる原因だってわかってないんだろうなぁ…」

…と、いうわけでプールがよいのではなかろうか
17助けて!名無しさん!:2011/05/10(火) 20:08:21.77 ID:C/LsYwG6
チキ→上下分かれたセパレート水着。ピンクに白の水玉模様
ファ→上赤いタンクトップ、ボトムは白のかぼちゃぱんつ
ミルラ→薄ムラサキのワンピース水着。腰回りにフリフリフリル
アメリア→紺のゼッケン付きスクール水着






サラ→紐ビキニ

すまん出来心でイメージしてしまった。
異論は聞く。
18助けて!名無しさん!:2011/05/10(火) 20:15:26.46 ID:kXp1FD/R
リーフ「そんなことよりおねいさんキャラに似合う水着の話しようぜ!」
19助けて!名無しさん!:2011/05/10(火) 20:20:16.23 ID:p7Flke+F
>>17
お前とはいい酒が飲めそうだ
20助けて!名無しさん!:2011/05/10(火) 20:34:36.57 ID:in+ngXsc
>>16
サラ「スクール水着って言っても結構種類があってね、簡単に分けると…
   旧、旧旧、新、競泳、スパッツタイプの五種類ね、色は紺とか白が人気だと思うんだけど」
ミルラ「は、はい」
サラ「アピールするチャンスだからしっかりやるのよ。もし持ってないなら私が用意してもいいけど」
ミルラ「は、はい!頑張ります!」
アメリア「あの…なんでそんなに詳しいの?」
21助けて!名無しさん!:2011/05/10(火) 20:47:05.04 ID:NsU/rqfa
>>17
サラ「紐ビキニがいいとか本当に変態なんだから……でも、兄様がどうしてもって言うなら着てあげてもいいけど……
    ……流石にちょっと恥ずかしいから、他の人が見てないときにね」
エフラム「……一応言っておくが、俺が言ったわけじゃないぞ」

あと>>17の内容のネタを投下したり、画像を用意しても別にいいんだぞ
22助けて!名無しさん!:2011/05/10(火) 21:01:57.50 ID:iCNoWSPk
ROM専の絵師の人たちも、長く絵板が使われてないからって遠慮しなくていいんだぜ?
23助けて!名無しさん!:2011/05/10(火) 23:56:19.47 ID:LaEg0AQs
このスレは水着の話題が出ると活気付く気がするw

ついでに兄弟が通う学校の制服も思い浮かべてみた
原作の服デザインを取り入れつつ各々に差別化を図ったら、ギャルゲに出てくるようなとんでも制服になってしまった。

【エレブ高校】
男→黒学ラン…と言いたいが、オスティア高校とかぶるので青いブレザー黒ネクタイ
女→青いセーラー服に黒スカーフ
【ルネス女学院】
赤に白の縁取りがされたワンピース
【マギ・ヴァル高校】
男女→薄紫のブレザー
【アカネイア高校】
男→青に金の縁取りがされたボタンの見えない学ラン。
女→ピンクに近い赤のブレザー
【ユグドラル中学】
男→白学ラン
女→薄茶色のブレザー
【バレンシア中学】
男→緑ブレザー青ネクタイ
女→緑セーラー服赤スカーフ
【エレブ中学】
青ブレザーに赤ネクタイ
女→赤セーラー服
24助けて!名無しさん!:2011/05/11(水) 00:03:44.74 ID:tZaQ9WHw
イリオス「水着の話題に食いつくのは男の本能なんだぜ?」
セーラ「いつだかオルエンにスク水着せたもんねぇこの変態」
イリオス「違ぇよ!?あれは違うっつの/////」
ドロシー「思い出し赤面ですかーオルソンさん…」
セーラ「これだから童貞オタって嫌ねぇエロゲユーザーのくせに二十歳過ぎて変なとこだけ純情でもキモいっつの」
イリオス「……いっそ殺せ……orz」
25助けて!名無しさん!:2011/05/11(水) 01:48:39.81 ID:nwUIeK3X
リーフ「……ただいまー……」
セリス「うわぁ! どうしたのリーフ、ボロボロじゃないか!」
マルス「要するにいつもの状態ってことだね」
リン「あんたは黙ってなさい」
ミカヤ「治療するわねー」

リン「……で。実際どうしたの、リーフ。今日はいつもの五割増しぐらい酷いわね」
マルス「おねいさん絡みでナンナたちに怒られたに100G」
アルム「兄さんそれ賭けになってないよ」
ロイ「確定扱いは酷いと思うよ。僕は普通に歩いてたらメティオとか衝撃波とかに潰されたに10Gね」
リン「あんたも十分酷いからね、ロイ」
リーフ「……残念ながら、そのどちらでもないんだ」
ロイ「え、マジで!?」
マルス「じゃあ一体……?」
リーフ「うん……実は、アイク兄さんの修行に巻き込まれて……」
ロイ「ああ。そりゃ死ぬね」
リン「災難だったわね」
リーフ「しかも、今日は対戦相手も凄くてさ」
マルス「誰?」
ロイ「アシュナードさんとか?」
リーフ「んー……いや、知らない人だったよ。なんかボロボロのマントに赤いバンダナの人でさ」
ロイ「誰だろ……?」
リーフ「さあ。っていうかそもそも通りすがりに引きずりまわされてる内に、知らない場所に行っちゃっててさ。なんとか高地とかっていう」
リン「外国かしらね……? それにしても兄さん一体どこまで……」
リーフ「走って海渡ってたところまでは覚えてるよ。で、その後目を覚ましたら、兄さんとその人が戦ってて、巻き込まれないように必死に逃げ回って」
セリス「そんな凄い戦いだったんだ」
リーフ「ああ。もう凄かったよ。なんかね、その人指パッチンして巨大ロボット呼ぶの」
マルス「……は?」
リーフ「しかもアイク兄さんも『かなり……やる』とか言って本気で戦うしさ」
ロイ「……」
リーフ「最後は相打ちになったんだけどさ。そしたらなんか隙を見計らったかのように周辺から鬼みたいな巨大ロボットがワラワラ出てきて」
リン「……」
リーフ「もうその人のロボット壊れてたんだけど、そんなの関係ねえとばかりに素手でロボット倒すし。兄さんもそれ見て闘志燃やしてラグネルでロボット叩き切るし」
アルム「……」
リーフ「で、最後は『邪魔が入ったらからもう一回な』みたいな感じで、ラグネル持ったアイク兄さんと錆びた刀持ったその人の最終決戦……
    って、ちょっとみんな、どこ行くのさ!?」
マルス「付き合ってられないよ」
ロイ「いくらなんでもそんな馬鹿な話が」
リン「もうちょっと現実的にしなさいよ。巨大ロボットとか……子供じゃないんだから」
アルム「海走ってたところぐらいまでは信じられたのにさ。もう興ざめっていうか」
セリス「リーフ、嘘は良くないと思うな」
リーフ「ちょ、まっ……ほ、本当なんだってばーっ!」

アイク「……世の中にはまだまだ凄い奴がいるものだ。次は是非とも奴の町とやらに遠征したいもんだな」
26助けて!名無しさん!:2011/05/11(水) 05:24:27.75 ID:g3jFwQgO
〜 注意 〜

・このネタはいわゆる紋章町が舞台ではありません。
・戦国時代の兄弟の生涯…生まれてから亡くなるまでを追っていく形になります。
 従って一部を除いてキャラが歳を取ります。物語後半は老人中心になっていきます。
・キャラが死にます。あなたの好きなキャラが死ぬかも知れません。
・合戦、決闘等のシーンがあります。描写は抑えてありますが人によってはキツく感じるかも知れません。
・中には悲劇的な末路を辿るキャラもいます。
・ギャグやほのぼのはほぼありません。基本シリアスに徹しました。殺伐としてるかも知れません。
・ネタというより小説です。ちょっと毛色の違うのをやってみたかったんだい!
 それにほら…話のパターンや形式も色々開拓してみたいじゃない。
・俺設定満載です。苦手な人は注意。便乗してくれる方はご自由に使ってください。
・場面によってはキャラの口調が時代がかってます。時代劇ですので。
・長編になります。
・筆者は歴史好きですが色々時代考証とか間違ってます。その辺は生暖かい目で見てやってください。
・その辺とか好きな漫画とかを元にしたエピソードとかあります。元ネタ知ってる人はクスリと笑ってくれると嬉しいっす。
・日本をモデルにした東方の島国が舞台になります。
 地名については(例)クリミア国とか出たら日本で言えば甲斐国とか武蔵国とかみたいな一地方と思ってください。
 あくまでも基本一国の中の話です。

長い注意書きで申し訳ない
上記が駄目な人はスルーしてください

前スレ>>643-648の続きです
人の生き方には幾つもの道があり誰しもがなにがしかの道を選んで生きていく。
それは裏を返せば選択を迫られるという事もある。
好むと好まざるとに関わらず…選ばれなかった道は閉ざされ二度と開ける事は無い。
もっとも選べる者は選べるだけ幸福なのかも知れないが――――――


常に人の往来が耐えないワーレンの街の片隅で露店を商ってもう何年になるだろうか。
齢九つで商いの道に入って以来、この六年間ただの一日たりと言えども休む事なく働いてきた。
常に倹約に努め贅沢もせず酒も飲まず……商人にとっては命や人生そのものといってよい金を必死になって蓄えてきた。
今日も露店に座す少年は愛しげに硬貨を見つめる。
「君たちには頭が下がるよ。僕が大事にすればしただけ恩を返してくれる。
 銅貨は小判に、小判は大判に育って帰ってきてくれるのだから」

炎正十三年春……
商人マルスは十五歳の春を迎えていた……


今日も雑踏の傍らに店を出す。
こうして品物を並べるのもあと幾度だろうか……
マルスの勘定ではあと一月というところであった。
コツコツとため続けてきた銭は億万長者…とはいかないもののかなりの金額になってきている。
なにせ六年も必死になって働いてきたのだ。目標金額まであとわずかだ。
これなら…これなら多額の渡航費用と大陸に二、三年滞在しても間に合うほどの額だ。
船の都合をつけて…護衛を雇って…充分いける。
話では大陸と紋章の国との間に戦が始まるらしいが…それは上の方のごたごただ。
商人には関わりの無い事。彼らは顧客を選ばない。
「と…いけないいけない。この所はそればっかり考えてるなぁ…店を出してる時は商売に集中しないとね」
頭を振って意識を目の前の雑踏に向けると…人ごみの中から一人の少年がこちらへと近づいてきた。
顔見知りだ。彼の事は子供の頃からよく知っている。
「マリク!こんな時間に君がうろついているなんて珍しいね?
 ああ…マリクじゃなくて義兄上と呼んだ方がいいのかな?」
マリクと呼ばれた少年……
緑色の髪をした細身の若者はかるくかぶりをふった。
「やめてくれよマルス…君にそんな呼び方をされるとムズがゆくなる。
 今までどおりマリクでいいよ」
この男マリクが元服を向かえ、マルスの義姉エリスを嫁に娶ったのは昨年の暮れの事であった。
彼はウェンデルという師から妖術を学んでいたが非常に優れた術の使い手に育ち、
幾つかの大名から誘いが来ているという。
エリスが嫁にいき実家はマルス一人となった。それもマルスが渡航を躊躇わない理由の一つだ。
口に出しては言わないがマリクは篤実な青年だ。
婚期を逃しかけながらも彼の元服を待ったエリスの選択は間違っていないと思う。
「ところでなにか買い物かい? 今なら聖水が安くなっているよ」
「生憎と財布の紐を女房に握られててねぇ。あまりいらんものは買うなってさ。それよりもさ、米は手に入らないのか?」
ある程度この問いかけは予想がついた。
マルスは多少の食料品も扱っているが………
「無理。大店ならまだしもね…米所のソフィアとリゲルの飢饉で馬鹿みたいに値上がりしてるよ。
 来年くらいまでは米の入荷は諦めて…と、どの道今月一杯で店じまいなんだった」
常に商いの事は頭の中の多くを占めているらしい。
バツの悪そうな顔をする友人に妖術師の若者は笑いかけた。
「商人は君の天職だと思うよ。大陸に渡っても商いを続ける君の姿が目に浮かぶようだよ」
「なんのかんので今までの人生こればっかやってきたからねぇ。
 銭はすでに僕の心の一部さ…ところで何か話があったんじゃないの?」
買い物に来たわけでも無いとしたらなにか用事があるのだろう。
マルスは話を振ってみた。マリクとはとりとめのない世間話をすることもあるがそれにしてもこの時間帯に彼が顔を出すのは珍しい事だ。
「ああ、ちょっとそこで小耳に挟んだんだけどさ。ほら、君がご執心だったタリス屋のお嬢さん」
マリクが言っているのはマルスが毎朝通る道にたつ大店、タリス屋の一人娘シーダの事である。
一度彼と酒を共にしたときにうっかりと話してしまったのだ。
朝、時折窓から顔を出す彼女に魅せられている事を。
「マリク…どうでもいいけどさ。そのご執心って言い方はひっかかるね。
 向こうは僕の名前も存在すらも知らないんだよ。雑踏をいく有象無象の一人でしかない」
「なら聞かない?」
「……聞く……」
不本意だがここは相手の話にあわせておこう。
マルスとて無心ではいられない。淡い初恋はいまだに胸の奥に燻っていた。
「来月祝言なんだってさ?」
「ふぅん」
無関心を装って軽く受け流す。
おそらく彼女は自分とそう年は変わらないだろう。
そろそろそういう話があってもよい年頃だ。
そしてこの友人は自分が衝撃を受けている事に気づいているのだろう。
少しばかりそれが癪に障る。
「相手は最近財力を増してるダーナ屋の主なんだとさ。名は…ブラムセルとかいったかな…
 商人の君の方が詳しいんじゃないか?」
マルスは眉を顰めた。
不快だ。実に不愉快だ。
それは確かに零細商人の自分と大店の娘とでは全く釣り合わないと始めから諦めていたし、そもそも自分には他にやる事がある。
いつかこういう日が来るとは思っていた。
だが……よりにもよって相手があのブラムセルとは……
「今までさ。君から悪い情報を聞いた事は幾度かあったけれど今回は極めつけだね。反吐がでる」
「悪い相手なのか?」
「……好色な成金だよ。囲ってる妾の数は何十人になるやら……」

ダーナ屋の店主ブラムセルはここ数年、強引な金融が当たって伸し上がった男である。
何人かの有力大名に戦費を貸し付けて成功してきた。
ワーレンの長老連も彼の事を無視できなくなり、市内での発言権は拡大の一途を辿っていた。

「…少し前からタリス屋の経営が悪化してるって話は聞いてたんだ。
 多分ダーナ屋から援助をするかわりに…って話じゃないかな…ったく…大陸行きの前に…」
不快ではあるが、マルスにどうにかできる事など何一つない。
なにしろ完全に他人事なのだ。
自分は記憶の片隅にある姉を迎えに海を越えなくてはならない。
マリクが店先を離れた後も、不機嫌な顔をしていたためか売り上げは振るわなかった。


やがて夜の帳が下りる。
人ごみも次第に姿を消し、威勢のよい声を上げていた商人たちも店じまいを始めた。
マルスはその日の売り上げと在庫を確認すると品物を大八車に積み込んでいく。
「ん…駄目だな…ちょっと平静じゃなかったかも…ま、どうせもともと僕には縁の無いお嬢様だしね」
切り替え切り替え…と自らに言い聞かせるとマルスは車を引き始めた。
エリスが嫁に行ったいまや誰一人待つ者のいない彼の家を目指して…………

家に戻る途中でマルスはワーレン市内を流れる川にかかった小さな橋に差し掛かった。
いつもの帰り道だ。人通りも絶えた慣れた景色を眺めながら進んでいると…慣れないものが目に入った。
誰かが橋の欄干を乗り越えようとしているのだ。
何のために? こういう時人間は考える余裕をもたない。
マルスはとっさに駆け出すとその者の体にしがみ付いた。
「ちょ…ちょっと待ってよ! 知らなければともかく目の前で身投げなんてやられたら目覚めが悪いだろう!」
その者は小さくしゃくりあげた。まだ若い娘のようだ。泣いているのだろう。
上質な藍色の着物をまとった娘は涙声で訴えかける。
「どなたかは存じませんが…私を哀れに思うならこのまま好きにさせてくださいませ…」
「だからね…君の命は君の勝手にすればいいが、目の前でやられる方の身にもなってくれよ」
ぶつぶつと呟きつつも無理やり欄干からこちら側に引きずり戻す。
そうして娘の顔を覗き込んで……ドクンと心臓が跳ね上がるようだった……
「シーダ……さん?」
「…何故私の名を? どこかでお会いしましたか?」
「あ…いや…大店の娘さんの名はこの街の商人なら大抵知ってるもんだから……」

マルスが腕を掴んでいる娘はどこかやつれたような顔色をした…
海鮮問屋タリス屋の一人娘シーダであった……
それからが大変だった。
マルスはどうにか口八丁で取り乱しているシーダを宥めすかすとタリス屋まで送っていく事としたのだ。
送り道の傍らシーダはぽつりぽつりと語りだした。
「お察しの通りですマルスさん…タリス屋は…昨年の暮れにもっておりました船が嵐で座礁して以来、
 すっかり商運に見放されてしまいました…借財はかさみ奉公人を養う事も容易ではなくなってしまい…
 そこで父に近寄ってきたのがあのブラムセルです……」
「借財を肩代わりする替わりに…って、わけですか」
娘は小さく頷いた…
これも家のため…多くの奉公人を路頭に迷わせないため…とはいえ…
いまだ十代も半ばの小娘には受け入れがたい事だろう…
あの好色でおぞましい男の嫁として生涯を過ごすなどと。
マルスは深々と溜息をつく。
知らなければ…
あるいは知ってもこうして直に会わなければ自分は初恋を淡い思い出に変えて、
縁の無かった高値の花さ…とでも嘯きながら大陸に向かっただろう。
そして姉を探して…誰か自分と釣り合うような結婚相手でも探して手堅い人生を過ごした事だろうが……
「シーダさん、こみいった事を聞くようですけれどタリス屋さんの借財はいかほどですか?」
「え……?」
「あ…いや…乗りかかった船…って、わけじゃないけれど…話くらいは聞けますし」
「四千五百万Gです……」
……一瞬心臓が止まるかと思った。
だが…予想以上ではない。
「…金では買えない物がある…って、いいますけど…金で買える物も沢山あるんですよね…
 金さえあれば生き方の幅も大きくなる…」
「おっしゃる通りですわ…だから…だから…ごめんなさい。今の私……どこかおかしいんです。
 忘れてくださいな。ありがとうマルスさん。一時の気の迷いでした。もう身投げなんてしませんから」
タリス屋の店先が見えてきた。
軽く会釈をして歩み去る娘の背を見つめながら…マルスはもう一度大きな溜息をついた。
「何年もあの娘と話す機会を持ちたいと思ったもんだけどさ…
 こういう形で縁を作るなんて神様は気紛れだよ…しかもさ…」
四千五百万G……なんとかならないことは無い…かも知れない……
商人としてのマルスは手堅く堅実である。
無謀な投機や一攫千金狙いなどはせずに、確実に手に入る小金をコツコツと拾ってきた男である。
「四千五百万G…人の人生すら左右できる大金…か…これが五千万Gだったら僕ではどうにもならない!
 …と、割り切ってこのまま別れられたのに…どうしてこう…いいところでギリギリ…」
そう…彼には確信があった。
かなりギリギリではあるが…渡航費用と大陸の滞在費として貯めた大切な大切な貯蓄の五百万G。
それに幾ばくかの借金をして元手を作れば一ヶ月で四千五百万Gを作れる計算が彼にはあった。
その方法を使って一気に金を貯めようと思った事も無くはないが…
石橋を叩いても渡らない手堅い考えのマルスは多くの危険が伴うその方法を使う事を選ばなかったのだ。

家に帰ったマルスは無言で布団にもぐりこんだ。
夕飯を食う気も起きない。
今までの自分の人生は姉を探すためにあった…あったのに…
そのための金を使ってあの娘を助けるべきだろうか?
上手くいくとも限らないが……
「知らなければ…知っても会わなければ…結局は他人…っと、割り切って旅立てたのに…姉さん…」
すでに幼い頃に別れた姉の輪郭はおぼろげなものである。
恋焦がれたあの娘の顔ははっきりと思い浮かべられるのに姉の顔は浮かんで来ない。
思い出す事も少なくなった気すらする。
過去に別れた人を取るか、今現在目の前で出会ってしまった人を取るか…
マルスは自らの心に答えの出ない問いかけをして夜をすごした。
結局一睡もする事はできなかった。

「本当に金はなによりも重いよ。この僕に五千万Gあれば…思い人も姉さんもどちらも助ける事ができただろうに…」
結局マルスの下した決断は幾分か半端なものであったかも知れない。
五百万Gの貯蓄と借金を合わせて元手を作り、そこから四千五百万G…可能であれば五千万Gを作り出す…というものであった。
必要な借金はマルスの見積もりでは三百万Gというところだ。
マルスの信用からすれば百万くらいまではなんとかなる…そこから先はかなり強引な借金が必要だろう。
「馬鹿だな僕は…ああ馬鹿だよ! なんだって赤の他人にこんな事をしているんだ!」
本気で自分を殴りつけてやりたいが…もはや自分を止めることはできなかった。
その日からマルスはワーレンの方々を駆け回った。
取引先や顔見知り、両替商や金貸しの間を駆けずり回って金を集める。
百二十万まではトントン拍子で集められたが……そこから先は今までの人生で築いた信用を削りながらの借金になるのだ。
商人たちはマルスの行為を不可思議なものとしてみていた。
いままで手堅くコツコツと稼いできた男が急にまたどうしたのだろうか……
「お願いします!当座の資金がいるんです!必ず…必ずお返ししますから!」
必要であればマルスは平気で土下座すらしてみせた。
「そうはいってもねアンタ…ちゃんと当てがあって言ってるのかね?
 ここんとこアンタが金を借りまくってるってのは評判だよ?
 まさかそのままワーレンからドロンってんじゃないだろうね?」
マルスはそれなりに信用ある商人だったがそれにも限度はある。
何分零細の露天商の身に余るような金を集めようと言うのだ。
無理を言って借金を重ねるうちに次第に評判は広まり…それを聞いた相手はマルスが来ると不愉快げな顔を見せるようになってくる…
中には金は返さなくてもいいからもう二度と来ないでくれ!とまで言う者もいた。
だがそれくらいで引いてはいられない。
なんとか元手をもぎ取らねばならないのだ。

マルスが無茶を始めて三日。
その噂は各所に広まり……
今日もマルスが借金の当てにできるとある商人を尋ねようとワーレンの通りを歩いていると、彼にあの娘が声をかけてきた。
青い髪の可憐な娘…どこか姉エリスに似たマルスの胸を焦がす娘だ。
「マルス…さん」
「奇遇ですねタリス屋のお嬢さん、なにか御用で?」
「最近、すごく評判だったからタリス屋まで噂が届いたんです。
 マルスさんがあちこちでお金を借りてるって」
「ええまぁ…ちょっと商売を大きくしようと思いましてね。その元手がいるんです」
…騙せなかっただろうか…
やれやれ…僕の口先もこういう時はうまくいかないなぁ…
「マルスさん…私の話を聞いたから…」
どうにか誤魔化そうとも思ったが…
まっすぐに自分を見据えるシーダを前に嘘を吐く気にはなれなかった。
「……ええ…そういう事です。
 勘違いはしないでほしいのですが、僕はあくまでも商人です。
 ここでタリス屋さんに恩を売れれば後々までおいしい思いをできますからねぇ」
「傾いてる大店に恩を売って…ですか?」
「苦境にある時こそ恩の売り時なんですよ。立ち直った後だとそれがどれほどの助けになったかって事を人はしっかり覚えてるもんです。
 順境にある時の恩なんて大した有り難味もありませんから」
娘はクスリと微笑んだ。
鈴が鳴るような心地のよい声色だった。
「…マルスさんが心根の優しい方だというのはわかりました。
 ですけどやはり私のために無茶はしないでほしいんです。
 私と貴方は橋の上でふとすれ違った…それだけの間柄なんですから」
「無茶かどうかは僕が決める事ですよ。僕には勝算があるんです」
半分は嘘である。危険はかなり大きいが…
マルスが翻意しないと知るとシーダは彼の手を取った。
自分の事だ…マルス一人に苦労を強いる気は無いのだろう。
一緒にいって頭を下げて回ると言い出した。
大店の娘である自分が保証をすれば幾分かでも借金がしやすいだろうと……

そうしてこの日…必要額まであとわずかという借金を得たマルスとシーダは日没前にとある仲買商の下を訪れた。
マルスが幾度か商売で付き合った事のある相手だ。
ホルスというその男は誠実かつ清廉な商人として周囲の信頼を集めていた。
「…ここで最後です。これで八百万Gが調達できる」
マルスは傍らのシーダを省みると店の軒先にたった。
すでに閉店時間間近だったのだろう。片づけをしている店主の姿が目に入る。
さっそくマルスは駆け寄ると挨拶と共にいくつかの話をした。
ダーナ屋からの妨害を避けるため、真意をかくしてあくまでも自分自身の商売拡大のためと話をする。
どうにかお願いできないかと……

ホルスは大きく嘆息すると小柄なマルスを見下ろした。
「マルスさん…あなたに力を貸す事はやぶさかじゃないんだよ。
 あなたとの商売で何度か儲けさせてもらっているしね」
「それじゃあ!」
色好い返事を期待したマルスが見出したものはどこまでも冷ややかなホルスの瞳だった。
「だがね…商売というものは誠意を持ってするものじゃないのかね…
 人の情けにすがりその力を借りようという時に君は女連れで歩くのかね?
 馬鹿にするのも大概にしたまえ」
はき捨てるような声だった。
軽率と思われたのであろう。なんという事だろうか。
ホルスは傍らにあった水桶を取るとマルスの顔面に冷水を叩き付けて店の扉を閉めた。
閉ざされた戸が再び開く事は無かった。

「ごめん…ごめんなさい…マルスさん…私…」
「ああいいんですよ。こんな事を気にしていたら商売なんてやってません。
 この分はいずれタリス屋さんから儲けさせてもらえばいいんですから…」
水の滴る髪を撫で付けながらマルスは苦笑いする。
この娘が涙を流していると胸が苦しくなる。
彼女の為ならなんでもできると今この時マルスは確信したのかもしれない。
彼の胸の内にこの時姉の影は無かった……
あるいは無意識のうちに選び取っていたのかも知れない。
始めからわかっていた事だ。
マルスがこれから始める商売の利益の見積もりは上手くいって四千五百万を少し超える程度だと。
タリス屋の借財を払ったら…残る物は幾らにもならないと…五千万は無理な相談だと…
姉を迎えにいく為に生きてきたが……
幼い頃に別れた人の面影は年々薄くなっていき、
新たに出会った人々の顔に書き換えられていく。
それは親友であり義兄となったマリクであり、
こうして出会って…会うたびに愛しさの募るシーダであった。

橋の上で出会ってからわずか三日…マルスの六年間はこの三日で塗り替えられたといってもよい。
彼は大陸に渡る事を諦め…変わってより心の中で大きな比重を占めるようになった娘のために身命を投げ打とうとしていた。

次回

侍エムブレム戦国伝 邂逅編 

〜 アイクの章 三日月 〜
35助けて!名無しさん!:2011/05/11(水) 06:10:48.02 ID:97VDXQgH
>>25
ラインバレルかガンダム?
36助けて!名無しさん!:2011/05/11(水) 07:42:45.80 ID:P5MblzKc
>>27-34GJ!
普段は堅実なのに惚れた相手のためには無茶するのはマルスらしいw
っていうかシーダと駆け落ちして大陸に逃げた方が…ウワナニヲスルヤメ
37助けて!名無しさん!:2011/05/11(水) 09:19:58.73 ID:lRbbeiuR
>>27-34
毎回楽しみにしてます
頑張れマルス!
38助けて!名無しさん!:2011/05/11(水) 10:34:16.13 ID:+bqj++Qr
>>35
Gガンのドモンの方じゃね
39助けて!名無しさん!:2011/05/11(水) 12:14:40.91 ID:vGLdlikC
普通に考えればそうだな。元祖兄弟スレであり、姉妹スレとしてテンプレにも入ってるし…
と思ったらいつの間にか消えてた。なんかのミスかな? 次は入れとかないと
40助けて!名無しさん!:2011/05/11(水) 12:18:08.80 ID:Ffm01V8h
議論スレのテンプレ相談のとこ見てみ?
それは消そうって話になったんだ
俺も無くて思うよ
41助けて!名無しさん!:2011/05/11(水) 12:24:20.36 ID:Ffm01V8h
打ち間違い
正しくはこうね連投スマン

>俺も無くていいと思うよ
42助けて!名無しさん!:2011/05/11(水) 12:50:35.33 ID:WPytKz/v
>>17
概ね同意だが、紐ビキニはどうか。露出が多いのは確かに嬉しいが、やりすぎるとギャグになってしまう
それに水着はある程度露出を抑えた方がかえって扇情的だと思うのだがどうか
なのでサラはスクール水着あたりで、色は被らないように白でどうだろうか

しかしこの時期に水着の話とかお前らどんだけ好きなんだよwと思ったが
プールは早いところはもう開いてるか、それに年中やってるところも普通にあるしな
43助けて!名無しさん!:2011/05/11(水) 13:09:40.50 ID:vGLdlikC
>>40
把握。あって困るようなものでもないし、リスペクト的な意味で元祖スレだけでも残しておいてほしかったが…

まあそのときその場にいなかったからしょうがないね。
一人の意見に構ってたらスレが荒れるし、>>39は無視してくれ。
44助けて!名無しさん!:2011/05/11(水) 15:30:33.89 ID:InMva71c
>>42
>それに水着はある程度露出を抑えた方がかえって扇情的だと思うのだがどうか

  `¨ − 、     __      _,. -‐' ¨´
      | `Tーて_,_` `ー<^ヽ
      |  !      `ヽ   ヽ ヽ
      r /      ヽ  ヽ  _Lj
 、    /´ \     \ \_j/ヽ
  ` ー   ヽイ⌒r-、ヽ ヽ__j´   `¨´
           ̄ー┴'^´

サラ「私にスク水着せたいとか、スク水が好きな人って結構いるのね。兄様も家で双子の妹さんに
    スク水を着せて楽しんでたりするの?」
エフラム「何をバカな、俺がそんなことするはずがないだろう」
サラ「そう?兄様が頼めば着てくれそうな雰囲気だけど。…じゃあ誰に着せるつもり、私?」
エフラム「まず着せるという点から離れてくれ」
サラ「それにしても、何で男の人ってスク水が好きなのかしら、どうして?」
エフラム「…いや、俺に聞かれてもわからんのだが」
45助けて!名無しさん!:2011/05/11(水) 15:50:24.06 ID:+bqj++Qr
>>44
エイリークとサラにスク水を着せる話とな

あとプールでスク水でエフラムにアピールする妹という電波を受信した
46助けて!名無しさん!:2011/05/11(水) 19:24:43.86 ID:x1/Bptxo
>>27-34
GJ!
このスレだとリンのせいかあまり目立たないけど、やっぱりマルスのヒロインはシーダだよね。
47助けて!名無しさん!:2011/05/11(水) 22:51:22.23 ID:uZDmdrEp
>>45
まあ待て、無闇にスク水を着せればいいというものじゃないだろ
エイリークはアイボリーのロングワンピース、サラは白と薄紫のボーダービキニとかどうだろうか
まあ別に>>17でもいいがw
48助けて!名無しさん!:2011/05/11(水) 22:58:16.77 ID:CIPWeBq7
兄弟家水着一覧

ミカヤ 大正浪漫風
アイク ブーメランパンツ
ヘクトル 男塾の褌
エリウッド 医者から海水浴を止められる
リーフ 葉っぱ一枚

ここまでしか思いつかんかった
49助けて!名無しさん!:2011/05/11(水) 23:53:35.47 ID:+bqj++Qr
水着のことになると真剣に議論と考察を始めるお前らに感動した
50代理投下:2011/05/12(木) 00:22:19.53 ID:IiJZTWNq
リーフ「ただいまー」
マルス「おかえり…ってなんで全身傷だらけなのさ?」
リーフ「いや、さっき散歩してたらレテさんとライさんを見かけてさ、レテさんがなんか具合悪そうだったんだよね」
マルス「うん、それで?」
リーフ「で、丁度体温計持ってたからさ、体温を計ってあげようと思ったんだよ」
マルス(何でそんなモン持っていったんだ…)
リーフ「それでさ、動物って体温はお尻に体温計突っ込んで計るだろ?だから、
    『はやくお尻をこっちに出して!早く体温を計りましょう!!』って言ったんだよ」
マルス「で?」
リーフ「二人とも急に顔真っ赤にしてキレだして見事にフルボッコされたさ。もう全身粉砕骨折だよ」
マルス(それでよく普通に立って普通に会話できるな…)
リーフ「そうだよね、お尻じゃ痛いし恥ずかしいよね!やっぱり口にくわえさせるのが正しい方法だよね!」
マルス「いや、人の姿の時は普通に脇の下でいいと思うよ」
51助けて!名無しさん!:2011/05/12(木) 11:20:34.61 ID:ELtyj97Z
サラと水着とかキモい
52助けて!名無しさん!:2011/05/12(木) 13:22:32.19 ID:MpJyBl+X
エリンシア「唐突ですがパートにいきます」
マルス「急にまたなんですか?」
エリンシア「いえね。いままで家事に専念するため家にいた私ですが一番下の子も大きくなって手がかからなくなりましたし
       セリスちゃんやエイリークちゃんも手伝ってくれるからゆとりができたというか…
       それに日中は誰もいないから割と暇なんです」
シグルド「それで家計を助けようと…うう…私の稼ぎが少なくてすまない…」
マルス「まったくですね」
リン「固羅!こういう時は嘘でもそんなことないって言うところでしょ!」
シグルド「……」
リーフ「それでどんな仕事をするの?」
リリーナ「よくぞ聞いてくれましたっ!」
ロイ「うわっいつの間に!?」
リリーナ「姉様には我がオスティアで発行してる男性モデル写真集のカメラマンをしてもらいますっ!
      ペガサス乗りの姉様ならガチムチ達を空中から撮り放題…はぁはぁ…
      露天風呂の男湯撮り放題!むふーっ」
エリンシア「そう!これぞ趣味と実益を兼ねたお仕事ですわ♪
       らららKINNIKU♪るるるKINNIKU♪」
ロイ「いや、タイーホされるでしょ」
リリーナ「ダイジョブ、やばくなったら私がレスキューするから」
エリンシア「ロイちゃん、虎穴に入らずんば虎子をえずですわ。美しいKINNIKUを愛でるには相応の危険が伴うものなのです」
リリーナ「そうゆうわけなんでヘクトル兄様とアイクさんはさっそく脱いでください。
      さ…撮影を…ゴクリ」
アイク「よくわからんが脱げばいいのか?」
ヘクトル「ホントに脱ぐなよ兄貴…」
リリーナ&エリンシア「ブバアアアアアアアア!!!!!」
ロイ(……チッ…僕もウェイトトレーニングでもしたほうがいいのかな…)

リーフ「そういや最近鼻血吹いてないなぁ…エロ本でも読もうかな」
53助けて!名無しさん!:2011/05/12(木) 13:57:38.18 ID:SS5v6oFk
>>17
>>47
いいセンスだ

>>48
諦めるなよ、全部考えろよ!
54助けて!名無しさん!:2011/05/12(木) 13:57:53.00 ID:N3TLCddY
>>50
ユンヌ「看病してくれるのがアイクなら大歓g」
ミカヤ「はいストップ」

>>52
兄弟家で使わなくなった私物とかをオークションで売れば色々な理由で儲かると思うのだがどうか
55助けて!名無しさん!:2011/05/12(木) 15:20:08.78 ID:ssAJuu6U
高く売れそうなのはアイク、ロイなど嫁候補多い組か…

ファンクラブ持ち(本人知らない)のエリウッド、エイリーク、セリスも凄そうだな
56助けて!名無しさん!:2011/05/12(木) 16:21:52.22 ID:6iemOaRI
ミカヤ→しっこくやサザにワカメに売れる
シグルド→エーディン…ぐらいか?
エリンシア→ジョフレやルキノ辺りが
アイク→嫁候補多数に
エリウッド→ニニアン、フィオーラやFC会員に
ヘクトル→ファリナとフロリーナ
エフラム→ミルラ、ターナ、アメリア
エイリーク→ヒーニアス、ゼト、サレフの他にルネス生に
リン→マルスやヘザーに
マルス→シーダ、カチュア、マリーシアに
アルム→セリカに
セリカ→アルムに
セリス→ユリア、ラナ、ユリウスに
リーフ→売れない
ロイ→嫁候補に

リーフは隠し撮りされてるから売れないと思うんだ
57助けて!名無しさん!:2011/05/12(木) 16:53:01.29 ID:C3PR8epD
アルムとセリカは身内からは金とらないでしょ
欲しければ売らずに交換すると思う

売る場合はセリカの物は信者に売れるだろうがアルムの物は存在すら気づかれずに売れ残る
と思いきやジャンヌが買ってくれるだろうけど

ヘクトルの物はビラクやリリーナも買っていきそう
エイリークの物はラーチェル様が財布はたいて買占めてヒーニアスと大喧嘩
サラ様はエフラムの物は遠慮なく無断借用するので金出して買うってことはなさそうだ
58助けて!名無しさん!:2011/05/12(木) 17:02:23.87 ID:UR2RBJre
>>54
つまりこういうことか

マルス「兄さん、このシャツもう着ませんよね?僕が処分しときますよ」
アイク「ああ、頼む」

サナキ「おお、アイクの古着が出品されておる。この出品者の『M』はいい仕事をするのう」

>>57
流石に無断借用はあるまい、堂々と交渉して貰っていくはずだw
59助けて!名無しさん!:2011/05/12(木) 17:09:33.18 ID:C3PR8epD
あ、それとドケチのファリナはなんぼヘクトルのもんでも金は出さないと思う
口先一つで言いくるめて奪っていきそうな感じ
60助けて!名無しさん!:2011/05/12(木) 17:27:48.72 ID:SS5v6oFk
>>58
サナキ様がアイクの私物を落札しまくってるのかw
61助けて!名無しさん!:2011/05/12(木) 21:24:23.31 ID:RBPpwP+d
アイクの不要なシャツを奪い合うマルスとエリンシアが見えるようだな
出品目的とハァハァ目的で取り合ってそうだ
62助けて!名無しさん!:2011/05/12(木) 22:12:27.40 ID:/xp36aBu
>>61
マルスは他の兄弟が欲しがるうちは譲るんじゃね

それはともかくアイクってミカヤとかエリンシアやエイリークが選んだやたらオシャレな服と自分で選んだ謎のTシャツしかもってなさそうだな。播磨灘とか夕張とか書いてある奴
63エリウッドが風邪になりました:2011/05/12(木) 22:16:01.69 ID:gapEcIhN
エリウッド「ゴホッゴホッ」
マルス「完璧に風邪だね」
アイク「情けないな」
リーフ「兄さんが言えることじゃないよね」
アイク「む、そうなのか」
マルス・リーフ(だって両さん並の生命力だし…)
エリンシア「風邪薬を飲ませないといけませんね」
エリウッド「うう、薬代で胃が…」
エイリーク「こんな時まで家計のことを…」
エリウッド「ゲハァ!(吐血)
セリス「ああ!兄さんが血を吐いた!」
ミカヤ「さて、薬局に行かないと」
サザ「俺が行こう」
ペレアス「いや、ここは僕が」
漆黒「いや、私が」
サザ「いや、俺が行くんよ!」
ペレアス「僕だ!」
漆黒「緑風、ワカメ、身の程をわきまえよ」
セネリオ「酷い有様です」           終
後書き どうも、これを書いた人です。初めて投稿したので、
脱字、表現の間違い等があるかも知れませんが、宜しくお願いします。

64助けて!名無しさん!:2011/05/12(木) 22:44:26.52 ID:orjd2M5k
とりあえずメール欄にsageと入れる事を覚えようか
65助けて!名無しさん!:2011/05/12(木) 23:53:50.11 ID:Ukm7X7wV
>>58
>流石に無断借用はあるまい、堂々と交渉して貰っていくはずだw

エフラム本人も妹には弱いと認めてたし、大抵のことは聞いてくれるはずだしな
と思ったら何か受信してしまった

サラ「まあ、兄様はよっぽど無茶なお願いでない限り聞いてくれるからね。私も兄様が着なくなったシャツ貰って、それ着て寝てるし」
ミルラ「え!?そ、そうなんですか?」
アメリア「本当に?いいなあ……」
サラ「欲しいならあなたたちも貰ってくれば?」
ミルラ「で、でも……」
アメリア「そ、そんなこと言える訳ないって!」
サラ「そう?いいわ、なら私が貰ってきてあげるから、ちょっと待ってて」

サラ「お待たせ」
ミルラ「え……もう行って来たんですか?」
アメリア「早っ!?まだそんなに時間経ってないと思うんだけど……ずいぶん早く話がまとまったね……」
サラ「最近は私と買い物に行ってるときに色々服を選んであげてるからね。それで服が余り気味になったから
    いらないのを貰ってきたってわけ。本当、人が言わないと服に全然お金使わないんだから……」
ミルラ「へえ……え?」
アメリア「なんか聞き逃せないことがあったような……」
サラ「まあいいからいいから。今日はこれを着て良い夢でも見なさい」


サラ「おはよー。昨日は良い夢見れた?」
アメリア「あふ……いや……その」
ミルラ「お兄ちゃんの服を着るとどきどきして……ほとんど寝れませんでした……」
サラ「ああ……うん、まあ……そうなるのも分かる」
66助けて!名無しさん!:2011/05/13(金) 00:02:35.23 ID:oq9gxvdN
>>65
寝るときは女の子には大きい男物のシャツのみとかずいぶん分かってるじゃないか
あとエイリークもエフラムから貰ったシャツで寝てるのは間違いないな
67助けて!名無しさん!:2011/05/13(金) 00:25:22.74 ID:uoh+ZU01
 〜兄弟家、庭〜

 青く晴れ渡った夏の空の下、降り注ぐ日差しを浴びながらアルムが家庭菜園の収穫作業を行っている。
 そのすぐそば、縁側に座って退屈そうに足をブラブラさせているのは、

サラ「……」
アルム「んー……」
サラ「……」
アルム「……ええと、サラ、だったっけ?」
サラ「……なに?」
アルム「さっきからずっとそこに座ってるけど、もしかして暇なの?」
サラ「あなたには関係ないと思う」
アルム「ははは、それは確かにそうだな」
サラ「……兄様」
アルム「ん?」
サラ「エフラム兄様は修行で遠くに行ってるし、リーフもナンナとお出かけしてるから」
アルム「ああ……そうか。君もついていけば良かったのに」
サラ「邪魔になるもの」
アルム「……案外気を使うんだな。二人は気にしないと思うけど」
サラ「強くなるっていうのは兄様の目標だし、リーフも何だかんだ言ってナンナのこと一番大事にしてるから。邪魔して、嫌われたくないもの」
アルム「……そうか。まあ今日は他の皆も出かけてるしな。君がいたいならずっとそこにいればいいよ」
サラ「そう」
アルム「……うん、いい出来だ。エリンシア姉さんも大喜びだな、これ」
サラ「……ねえ」
アルム「ん?」
サラ「……ええと……この家の中で一番影が薄い人」
アルム「酷い覚え方だな! アルムだよ、アルム」
サラ「あなたはさっきから何をしているの?」
アルム「ああ。収穫作業だよ。トマトの」
サラ「トマト……」
アルム「……そんなに顔をしかめてなくてもいいだろ」
サラ「野菜は嫌い。青臭いから」
アルム「ううん……いかにも現代っ子って感じだね」
サラ「そういうあなたはおじさん臭い」
アルム「酷いな本当……まあ影が薄い、よりはマシか。はい」
サラ「!?」

 アルムは唐突にトマトを一つ投げて寄こす。慌てて受け取るサラ。
68助けて!名無しさん!:2011/05/13(金) 00:26:32.77 ID:uoh+ZU01
サラ「な、なによ急に」
アルム「食べてみな、それ。ああ、洗ってあるからそのままで大丈夫だ」
サラ「……? さっき野菜は嫌いだって言ったわ。嫌がらせ?」
アルム「違うって。まあいいから食べてみなって。騙されたと思って」
サラ「怪しい宗教勧誘みたい」
アルム「エフラム兄さんやリーフ兄さんも、好き嫌いしない女の子の方が好きだろうな」
サラ「……下手な脅しね」

 言いつつ、サラは顔をしかめながらトマトを一かじり。
 そして、驚いたように目を見開く。

サラ「……」
アルム「どうだ、びっくりするぐらい甘くておいしいだろ」
サラ「む……べ、別にびっくりなんてしてないし」
アルム「ははは、そうか? 僕は野菜を食べた人が今のサラみたいな顔をするのを見るのが毎回楽しみなんだけどな」
サラ「……」
アルム「まあとりあえず、おいしいと思ってもらえたなら満足だ。ちょっと待っててくれ、麦茶持ってくるから。
     みんなもその内帰ってくると思うし、せっかくだから今夜はウチで食べていけよ。他にもおいしい野菜はたくさんあるからさ」

 そう言って収穫した野菜を抱えたまま、縁側から家の中へ入っていくアルム。
 一人残されたサラは、手元のトマトをじっと見つめ、一かじりしながら小さく呟く。

サラ「……アルムのくせに生意気」

 ちりん、と涼やかに、風鈴が鳴った。
69助けて!名無しさん!:2011/05/13(金) 00:28:32.08 ID:uoh+ZU01
サラもいいキャラしてるし、せっかくだからエフラム以外のキャラとも絡ませてみたかったんだ。
次は誰にするかな……
70助けて!名無しさん!:2011/05/13(金) 01:04:40.47 ID:CweGso+w
>>67-69
いいじゃないか……もっとほかのキャラとも絡ませたいね
サラは万能だな
71助けて!名無しさん!:2011/05/13(金) 03:40:41.62 ID:0QaiIyeJ
>>66がシャツ一枚で寝てるエイリークをうpすると聞いt
72助けて!名無しさん!:2011/05/13(金) 04:05:28.21 ID:oEAsJ8OT
もうサラはいいや
73助けて!名無しさん!:2011/05/13(金) 04:38:45.80 ID:y6MN0Zja
マルスとサラとどっちが腹黒なんだろう…
74助けて!名無しさん!:2011/05/13(金) 06:13:46.61 ID:d158Ro72
>>72
確かに。最近ちょっと出過ぎな気がする。
75助けて!名無しさん!:2011/05/13(金) 07:36:55.68 ID:GYu/fzQQ
議論板で発言してみたらどうかな?
76助けて!名無しさん!:2011/05/13(金) 07:46:30.42 ID:GYu/fzQQ
>>75捕捉
もちろん自分が気に入らないネタはスルー推奨
スルーした上で気になるようだったら発言してもいいと思う(ここでは駄目だけど)
77助けて!名無しさん!:2011/05/13(金) 09:49:04.08 ID:oq9gxvdN
>>4すら読めない奴の話を聞く必要は無いぞ、ネタスレで特定のキャラ出過ぎとか有り得ん
それに全体的な出番の話ならアイク、リーフとか一時期のルーテの方がよっぽどたくさん出てるのに、なぜ今回だけ?って話になる
そういうのを気にする方がおかしい、ネタ師の方は偏りとか気にしないでどんどん投下して欲しいと思うぞ
78助けて!名無しさん!:2011/05/13(金) 10:00:23.48 ID:0QaiIyeJ
>>75-77
かまうなベアード
議論板にすら行かないのなら結局は荒らしだ。無視しろ
79助けて!名無しさん!:2011/05/13(金) 10:47:07.59 ID:d158Ro72
俺は思った事を言っただけなんだけど
まあ確かに議論板に行った方が良かったな
80助けて!名無しさん!:2011/05/13(金) 11:32:18.23 ID:0QaiIyeJ
>>79
今度は最初から議論板で頼む。もう無いのが一番だが
以下通常の流れで宜しく
81助けて!名無しさん!:2011/05/13(金) 12:00:14.52 ID:oq9gxvdN
>>73
エフラムを弄るときは結託してそう
82助けて!名無しさん!:2011/05/13(金) 12:18:06.06 ID:zxJ9Hn14
エリンシア「サラちゃんもマルスちゃんもいい子ですよね」

リーフ「ねえ、何でマルス兄さんとサラが居間で悶え苦しんでるの?」
2人とも根はいい子だと思うぞw
83助けて!名無しさん!:2011/05/13(金) 12:57:52.52 ID:0QaiIyeJ
>>82
正面から褒められるのに慣れてなさそうだなw
84助けて!名無しさん!:2011/05/13(金) 13:15:49.35 ID:sZrvasqG
>>65
買い物と聞いて突発的に思いついてしまった

サラ「兄様、今度はこれを着てみて」
エフラム「またか……いい加減に俺を着せ替え人形にするのはやめてくれ」
サラ「ダメよ、トレーニングウェア以外はそんなに服持ってないんでしょ?少しは服にも気を使わなきゃ」
エフラム「わかったよ……ただあんまり高いのはやめてくれよ」
サラ「別に私が買ってあげてもいいけど」
エフラム「いや……流石にそれは情けなさすぎるだろ」

サラ「ねえ……帰りに家に寄らない?今日は家に誰もいないの……」
エフラム「……今日も誰も帰ってこないのか?」
サラ「うん、まあそうなんだけど。ちょっとは動揺してよ」
エフラム「寂しくないか?」
サラ「……別に、慣れてるし」
エフラム「……よし、じゃあ寄らせてもらうかな。またゲームやるか、今日は俺が勝つぞ」
サラ「ああ……今日も兄様はキノコで頑張ったり、黒くて大きいので私を後ろから激しく責めるつもりなのね……」
エフラム「まあそうだな、マリオカートのことだな。……お前、人がせっかく……」
サラ「ごめん、分かってるから……ありがと」
エフラム「……ああ。そうだ、せっかくだからミルラとアメリアも呼ぶか?四人の方が楽しいだろ」
サラ「私だけじゃ満足できないから四人でとかどれだけ……」
エフラム「……お前な」
85助けて!名無しさん!:2011/05/13(金) 13:26:13.66 ID:oq9gxvdN
>>84
>ああ……今日も兄様はキノコで頑張ったり、黒くて大きいので私を後ろから激しく責めるつもりなのね……
>まあそうだな、マリオカートのことだな

ワロタwマリカとかポケモンは女の子が意外にやり込んでたりするんだよな
86助けて!名無しさん!:2011/05/13(金) 13:31:22.41 ID:0QaiIyeJ
>>85
一瞬マリカがポケモンをやり込んでいると見えてしまった
87助けて!名無しさん!:2011/05/13(金) 13:34:50.77 ID:oq9gxvdN
>>86
なにそれかわいい
88助けて!名無しさん!:2011/05/13(金) 16:08:25.11 ID:zxJ9Hn14
ジスト団長とかヨシュアと対戦しているマリカか…ほのぼのしたw
89助けて!名無しさん!:2011/05/13(金) 17:00:26.19 ID:CweGso+w
>>86
支援会話風にしてみるとこんな感じか?


ジスト「よう、マリカ」

マリカ「隊長」
ジスト「調子はどうだ?腕は鈍ってねえか?」

マリカ「ふつう」

ジスト「ん……そうか、ならいい。
    お前にポケモンを教えたのは一応俺だからな。
    わからないことがなんかあったらいつでも聞けよ。
    じゃあ、またな」

マリカ「待って」
ジスト「ん?」
マリカ「もっと色々なことを教えて欲しい。
    別に、隊長とポケモンのこと話すの、嫌いじゃない」

ジスト「いやまあ、始めた頃のポケモンは確かに楽しい。
    それはわかってるけどな・・・
    けどマリカ、お前
    もうちょっと基本を覚えてから育てた方がいいぞ。
    俺は構わねえが、他の奴と戦う時にそれじゃ苦労するぜ」

マリカ「…………」

ジスト「そういや、この間対戦したもタイプ相性のことよくわかってなかったよな。
    「この子は弱点がない」って言いながら俺のグラードンにヌオー出してきた時は驚いたぜ。
     技構成や努力値配分のセンスは悪くねぇんだから、
     もう少し基本を覚えればもっと勝てるようになるだろうに」

マリカ「……あの時の隊長は大人げなかった。
    笑いながらソーラービームで私のヌオーを……」


ジスト「ま、それがポケモンってもんだからな」
マリカ「隊長は、」

ジスト「ん?」
マリカ「強いポケモンが好き?」

ジスト「ん……まあ
    普通はそうなんじゃねえのか?
    なんだかんだで、ステータスが高い方が戦いだと何かと役に立つだろ?



マリカ「わかった。
    ならその隊長の間違った認識を、私が打ち砕く」

ジスト「!?」



すまんもう無理
ロイがゲーマーで伝説のジスト名人に憧れてるのとか考えたけど疲れた
90助けて!名無しさん!:2011/05/13(金) 17:01:26.72 ID:CweGso+w
>>89
最後ミスった
ロイじゃなくてロス。まぁロイもポケモン好きそうだがwww
91助けて!名無しさん!:2011/05/13(金) 18:44:16.99 ID:qCkY/8cE
逆に嫌ってそうなのはマルスかな
スマブラ関係でww
92助けて!名無しさん!:2011/05/13(金) 18:46:44.50 ID:dTem2jZj
名前の同じ人一覧

リンダ 二名 ロベルト 三名 ギース 三名 ヴォルフ二名
カシム 二名 ゴールド 二名 ガザック 二名

名前の似てる人

マルス、マチス、ニルス
リン、リーン、リンダ
アレス、アレン、アラン
カレン、カリン
ナバール、ナザール
セリス、セリカ、クリス
リフ、リーフ
ロイ、ロイド、ロス
カイン、セイン、カイル
レイリア、レイミア
アイラ、アイン
サジ、マジ
ユミナ、ユミル
フィル、フィー
ユンヌ、ジャンヌ
93助けて!名無しさん!:2011/05/13(金) 22:18:30.12 ID:/axkN/ti
>>92
マルスとマリスとマリクはややこしかった
94助けて!名無しさん!:2011/05/14(土) 00:44:48.35 ID:TScBc61y
ミスト・ジスト・エスト・レスト
95助けて!名無しさん!:2011/05/14(土) 01:01:56.10 ID:+8vOJcfm
最後のは人名ですらねぇw

カチュア、マチュア
ラナ、マナ、レナ、イナ
アンナ、ナンナ
サジ、サラ
クラリーネ、クライネ
マリス、マリク、マリア
ケイン、ケビン
ブルーム、ジェローム
エレン、アレン、グレン
96助けて!名無しさん!:2011/05/14(土) 14:48:09.12 ID:m3ZWfK85
>>前スレのアイクとGガンダム(?)ネタに関して

ティニー「アイクさんとドモンさんって結構似た者同士だと思うんです。
     お互い性格も熱い所がありますし、強さへの探求心も相当な物・・・
     作中で名言された師匠(※東方無敗と漆黒の騎士)が、両者ともに敵なのも共通してますしね。
     という訳で、今年の夏の同人誌の内容は趣向を変えてア○ク×ド○ンにさせて頂きますね♪」
セティ 「やめろぉ・・・やめてくれぇ・・・!」
97助けて!名無しさん!:2011/05/14(土) 15:00:17.67 ID:BZ4tv+Gu
アーサー「受け入れちまえば楽になるよ?」
セティ「何?」
アーサー「ティニーのアシやるとか趣味を共有すれば好感度アップすると断言しよう」
セティ「……い…いやしかしな…」
フィー(ちょっと!?お兄ちゃんに余計な事言わないでよ!?)
アーサー(いやセティをこちら側に引きずりこめばフィーのBL趣味もカミングアウトできると思って)
フィー(二次元で楽しんでるうちはいいけどお兄ちゃんがガチで三次元BLに染まったらどうするのよ!それでなくてもティニーの事で悩んでるのに新しい世界が開けてしまったら…)
アーサー(いや、俺が言うのもなんだけどそりゃ気を揉み過ぎなんじゃ)
98助けて!名無しさん!:2011/05/14(土) 19:47:54.57 ID:k0mdoupd
今日のお昼番組でエリンシア好みのマッチョがたくさん出てたな
99助けて!名無しさん!:2011/05/14(土) 20:38:07.32 ID:s/u1xiJ+
筋肉って言っても色々あるよな
アイクはまさに筋骨隆々といった感じだし
エフラムは常にトレーニングしてる割には体格が特別大きいというわけではないから
おそらくブルース・リーみたく細く引き締まった体をしてるんだろう
筋肉に関しては兄弟家ではこの二人が2トップなのではないか
100今日という日:2011/05/14(土) 20:51:24.07 ID:R17eLWJO
 本日、2011年5月14日の土曜日。
 本来勤務日でないグランベル商社のオフィスにシグルドの姿が現れる。
「おはようございます」
 ほとんど人のいないオフィスに向けて、一応の挨拶をしながら自らの席を目指す。 
 時刻は午前9時半。けして「おはやい」時間ではないが、出勤日でないのだからと、休日はやや遅れて
出社するのがシグルドの数少ない贅沢の一つである。
 机の間を通り、課長席の丁度目の前の係長の席へ。係長のシグルドですら平日勤務だけでは処理しきれない量の
仕事があるのだから、課長ともなればそれ以上であろう。シグルドよりも早く出勤していたであろうアルヴィスと顔を合わせる。
「おはようございます、アルヴィス課長」
「・・・・・・」
 当然の如くアルヴィスへと挨拶をするシグルドだが、当のアルヴィスは、何やら怪訝な顔でシグルドを見ている。
「課長?私の顔にゴミでもついていますか?」
「――あ、いや。なんでもない。おはようシグルドくん。驚いたな、今日まで仕事か?」
 訝しんだシグルドが机の上に鞄を置きながらもう一度声をかけると、気を取り直したかのようにアルヴィスが返事をする。
「? はい、仕事が残っておりますので。別に珍しいことではありませんが」
 毎週、土日の少なくとも一方はシグルドもアルヴィスも出勤している。当然、休日のオフィスで顔を合わせることも珍しくは
ないのだが・・・。
 しかし、アルヴィスの態度に不自然さを感じ、「どうかしましたか?」と、シグルドが声をかけるより早く
「そうか。ならば、とっとと仕事を終わらせて家へ帰るのだな」
「はぁ。もちろん、できればそうさせてもらいますが・・・」
 と、無駄な話はこれまでにしようとばかりにアルヴィスの声がかかる。
101助けて!名無しさん!:2011/05/14(土) 20:52:02.76 ID:jkyKwBPm
ロイ「ヘクトル兄さんはメタボwww」
102今日という日:2011/05/14(土) 20:52:11.74 ID:R17eLWJO
※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※

 ――カタカタカタと、キーボードを打つ音だけが響く。休日だから当然とはいえ、二人以外には誰もいない。
 しばらく無言で互いの仕事に打ち込んでいたが、一時間ほど経った頃だろうか?アルヴィスが不意に声を出す。
「シグルドくん、仕事はまだ終わらないのか?」
「はい、申し訳ありません。もう少しかかりそうです」
 急に声をかけられ一瞬驚いたシグルドであったが、それを声に出すことなく答える。
「――そうか。頑張りたまえ」
「はい、ありがとうございます」

 それから更に一時間ほど経ち、シグルドが席を立とうとしたところで再びアルヴィスが声をかける。
「――帰るのかね?」
「・・・いえ、昼食をとりに行こうと思いまして」
「そ、そうか。ゆっくりしてきたまえ」
「??」

 更に、シグルドが戻り仕事を再開し、またしばらくすると。

「あと、どれ位で終わりそうだ?」
「――まだ、もう少しです」

「終わったか?」
「いえ」

「まだ帰らんのか」
「もう少し、仕事をしてから」

「シグルド君――」
「まだ終わりません」

 こんな問答が一時間と置かずに繰り返されていた。
 係長であるシグルドの書類は当然、シグルドの後に上司であるアルヴィスが目を通さなければいけないので、
その為に急かされているのだろう。シグルドはそう考えていたが・・・。
(今日はやけに急かしてくるな。何か用事でもあるのか?)
 ただでさえはかどらない仕事を前にしながらこの様にプレッシャーをかけられてはたまったものではない。
 
 そして、時刻はもうじき午後6時。平日の終業時間から一時間ほど経とうかというところで、問うアルヴィスにも、
答えるシグルドにも互いに限界が訪れた。
103今日という日:2011/05/14(土) 20:53:24.74 ID:R17eLWJO
「――シグルド!」
 ――勝った!と、シグルドは思った。社内の、仕事上での呼び方ではなく旧来の友人としての呼び方を向こうが
してきた以上、シグルドも遠慮する必要はない。今日一日のストレスをぶつけてやろうと、椅子から乱暴に立ち上がり
ながら、背後にいるアルヴィスへと向き直る。
「アルヴィス!そう急かしたところで、何も変わらないぞ!少しは落ち着いて仕事をさせて――」
 そして、振り返った先にあるアルヴィスの顔を見て、言葉が止まる。
 てっきり、自分と同じく苛立った形相でこちらを睨んでいると思いきや、その顔には何とも言えない苦笑いのようなもの
が浮かんでいた。今にも、「やれやれ」と言いそうな表情だと、シグルドは思った。
「――今日は、もういいから早く帰れ」
「アルヴィス?」
 アルヴィスの態度に、シグルドは戸惑う。
「一体、どうしたんだ?今日の君はおかしいぞ」
「やれやれ。――おかしいのはお前の方だ、シグルド」
 やっぱり言った。とは口に出さずに、シグルドは無言で先を促す。
「いつも、あれだけ家族家族とやかましいお前が、今日という日を忘れるとはな・・・。私も、すこしお前に頼って仕事を
任せ過ぎていたのかもしれんな」
 今日という日?はて、今日は祝日でも何でもないただの休日のはずだ。特に約束ごとも無かったはずだが――。
 そんな何も分かっていないような表情のシグルドをさらに苦笑しつつ、アルヴィスが机の引き出しから何かを取り出し、
シグルドへと差し出す。
「まったく、彼女も皮肉だよ。これを私に頼むとはな。――今朝、君が来る前にディアドラが訪ねて来てね。
君がまだ来ていないことを知ると、私に頼んできたよ」
「ディアドラが?」
 だったら、下手な贅沢などせずに、普段通り出社してくれば良かったと思ったが、そんな後悔は後回しでいいだろう。
なぜなら、そこまで来てようやっと、シグルドは自分が何を忘れていたかを思い出したのだ。
「このネクタイとタイピンはディアドラから。そして、この酒は私からだ。さぁ、後の仕事は私が引き受けてやるから、
さっさと帰れ!」
「――ありがとう、アルヴィス。我が友よ」
 両手を差し出し、ありがたく受け取る。それを丁寧に鞄の中にしまうと、すぐさま机の引き出しを開ける。
 そして、この日が来る前に家族に見つからないようにと、会社に用意していたあるものを取り出す。
 それも鞄の中に入れ、邪魔になりそうなスーツの上着を脱いで同じく鞄の中に詰め込む。
「それでは、私はこれで失礼する!恩に着る!!」
「――フ。それはやめておけ。私から恩を買うと、高くつくのでな」
 ――気にするな、という言葉を遠まわしに伝える友人兼ライバルの言葉を背に、シグルドは走りだした。
104今日という日:2011/05/14(土) 20:54:10.18 ID:R17eLWJO
※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※

 ――ハァ、ハァ、ハァ。

 ――ドッ、ドッ、ドッ。

 ――ダッ、ダッ、ダッ。

(くっ!今、何時だろうか?家の夕飯は7時からだが――)
 そんな時間は、とうに過ぎている。長くなった日も、とうに暮れている。

 ――ハァ、ハァ、ハァ。息が上がる。

 ――ドッ、ドッ、ドッ。胸が苦しい。

 ――ダッ、ダッ、ダッ。走る足が痛い。

 限界だと、体が告げている。

(だから、なんだというんだ!)
 シグルドは、家で待っている姉や弟妹たちの姿を思い浮かべた。思い浮かべたたところで、何が変わるわけではない。変わるわけではないが――。

(どうせ、新しいネクタイがある!)
 シグルドは、スパートをかけるランナーのごとく、邪魔なネクタイを殴り捨て――ようとして、やはりもったいなくて鞄の脇収納に乱暴に突っ込む。

(少しでも、一秒でも、一瞬でも早く、家族のもとへ――!!)

 息が上がる。胸が苦しい。走る足が痛い。限界だと、体が告げている。
 しかし、待つ者がいるならば、その限界を超えることすら厭わずに、家族の為に戦う騎士が走る――。
105今日という日:2011/05/14(土) 20:54:33.21 ID:R17eLWJO
※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※

「――ただいまッ!!」
 乱暴に、家のドアを開ける。が、家の中は真っ暗で、外灯すらついていない。
 ――ハァ、ハァ、ハァ――スゥ――
 初めの年は驚いたものだったが、もはや慣れたものだ。シグルドは荒れた息を整え、靴を脱いで居間へと向かう。
 そして、居間の戸を開けると――。

 ――パァン!パンッ!パーーンッッ!!

 激しい爆竹のような音と、顔に細かい紙切れや紙テープのかかる感触がし、次いでパッと部屋が明るくなる。
 部屋の中には兄弟達が勢ぞろいしており、食卓の上には赤貧生活の中において珍しく、所狭しとごちそうが並んでいる。

 そして――

「おめでとう、シグルド!」
 大家族の中、唯一年上である姉から、

「おめでとうございます!いつもご苦労様です、お兄様」
「おめでとう、兄さん。兄さんは今でも俺の目標だ」
 比較的、年が近く、自分と共に家を支えてくれている妹弟から、
 
「いつも、迷惑掛けてすまねぇ。おめでとうな、シグルド兄上!」
「おめでとうございます、シグルド兄さん。僕にとっても、兄さんは一番の目標です」
「シグルド兄上、おめでとう!また、俺に槍の稽古をつけてくれ」
「本当に、おめでとうございますシグルド兄上。今日は、たくさん食べて下さいね」
「おめでとう、兄さん!今日は、私も料理を手伝ったのよ!」
 高校に通いながらも、弟妹の面倒をよく見てくれる弟妹たちから、

「おめでとう、兄さん!今日は、とっておきの野菜を収穫したからね!」
「兄さん、おめでとう!今日位、ゆっくり楽しんでね!」
 いつもは手がかかるものの、本当は心優しい弟妹から、

「おめでとうございます、兄さん。思っていたよりも、はやく帰ってこれたんですね」
「おめでとう、兄さん!キュアンさんやエスリンさんからも、プレゼントを預かってきたよ!」
「おめでとうシグルド兄さん!僕達が楽しく生活できるのも、兄さんのおかげだよ!」
 まだまだ小さいと思っていたのに、いつの間にやらしっかりしてきた弟たちから、

 そして、そして――

「お誕生日、おめでとう!シグルド兄さんッ!!」
 数いる兄弟の中でも、最も自分と似ている弟から、シグルドに祝福の言葉が告げられる。

「――あぁ、私は、世界で一番幸せ者だよ。ありがとう、みんな。ありがとう、セリス。セリスも――」

 感無量となりながら、兄弟たちへの感謝を伝えるシグルド。しかし、今日の主役は自分だけではない。
 シグルドは鞄の中から会社の机の中に大切にしまっていたものを取り出す。ディアドラと二人で選んだまじないの込められた腕輪だ。
 セリスの手をとり、その腕にはめてやりながら、今日一番大切な言葉を、大切な弟に向けて紡ぐ。

「15歳の誕生日、おめでとう」
106助けて!名無しさん!:2011/05/14(土) 20:56:04.84 ID:R17eLWJO
聖戦の系譜発売から今日で15周年だということで。
・・・まぁ、未プレイなんだけどね!
それでも、このスレのおかげでシグルド兄さんもセリスも大好きだ!
107助けて!名無しさん!:2011/05/14(土) 20:59:53.16 ID:r7/5Hao5
>>100-105
乙!
聖戦はやったことないけど、このスレのシグルドとセリスは俺も好きだw
シグルドは原作で哀しい最期を遂げたから、このスレでくらい幸せになってほしいな

そして発売日を祝える作者、俺はあんたのことも嫌いじゃないぜ
GJ!
108助けて!名無しさん!:2011/05/14(土) 21:02:59.19 ID:s/u1xiJ+
>>106
wiiのバーチャルコンソールならすぐプレイできるぞ!
109助けて!名無しさん!:2011/05/14(土) 21:29:18.98 ID:BZ4tv+Gu
待てwww
その理屈だとセリスも十五歳で同年齢になるぞwww

ミカヤが最年少になる、フイタ
110助けて!名無しさん!:2011/05/14(土) 22:36:55.26 ID:jkyKwBPm
GJ!!
111助けて!名無しさん!:2011/05/14(土) 22:56:46.57 ID:vQOPVMfh
そうか、聖戦15周年か早いものだ。
そして15周年とは関係無いネタだが投下する。
112両手に?:2011/05/14(土) 22:59:06.78 ID:vQOPVMfh
 
ミスト  「お兄ちゃん!一緒に出かけようよ!」
ワユ   「大将!一勝負しようよ。今日こそは絶対勝ぁーつ!!」
イレース「アイクさん、おいしい店が…近くにあるらしいので、一緒に行きませんか…?」
レテ   「アイク!一緒に鍛錬でもしないか?い、いや…無理なら強要はしないんだが…」
サナキ 「アイクよ、今夜は空いているかの?よ、良ければ一緒にディナーでも…どうじゃ?」
ララベル「あらぁ〜、アイクさん。今後の私達の未来の事で語りません?」
ユンヌ  「アイクゥ〜!私とがったi(メダリオン)何で私だけー!?押入れは嫌ー!」
アイク  「おいアンタ達、押すな引っ張るな。俺の身体は一つしかないし一気に言うな。とりあえずララベルは却下だ」

マルス 「全く、あの変態女神は。何度メダリオンに入れれば気が済むのか」
リーフ  「何度目の台詞かは分からないけど、アイク兄さん本当にモテるよねぇ」
エフラム「一名除いて、気付く気配は無いけどな」
ヘクトル「そういや確か、こういう状態を事を表したことわざがあったよな」
リン   「ヘクトルがことわざを知ってるなんて!?何かの前触れよ絶対!」
マルス 「ここに記念碑を建てないといけなくなりますね。リン姉さんが痩せる並にありえn…ギャアすみません!ギブギブ!」
ヘクトル「俺はどういう扱いになってんだよ!ったく!それはともかく、なんて言ったっけなあのことわざ?」
エフラム「おいヘクトル無理するな。知恵熱が出るぞ」
ヘクトル「てめーは黙ってろ!…そうそう思い出した!この状態のことを…

ヘクトル「『両手に墓』って言うんだよな!」

─数十分後

ロイ   「…で、何この塵状態になってるピザトル兄さんは?」
エフラム「頭良い事言おうとして自滅しただけの馬鹿だ」
アイク  「流石の俺も、あれは無いと思ったぞ。墓呼ばわりされたら誰だって怒る」
リーフ  「きっと『両手に花』と言おうとしたんだろうけどね。珍しく僕にとばっちり来なかったよ」
マルス 「やれやれ、穏やかじゃないですね」
ロイ   「良かった、これで解決ですね(ざまぁw的な意味で)」
ヘクトル「良くねぇよ!!」
113助けて!名無しさん!:2011/05/14(土) 23:02:37.44 ID:R17eLWJO
>>112
セネリオ「ひどい有様です」
114助けて!名無しさん!:2011/05/14(土) 23:06:57.13 ID:QnsIwMtj
>>100-105
俺好みのネタだ…!GJだ!

>>107
AKJとKINSHIN討伐に忙しい所為で、
このスレでもアルヴィスにディアドラを取られがちだけどな!
シグルド、これが絶望だ…(5章の)ターンエンド
115助けて!名無しさん!:2011/05/14(土) 23:15:16.08 ID:BZ4tv+Gu
>>114
過去ログ32章の>>37-48及び>>219-223のシグルド兄さん結婚式のエピソードを薦めるよ
シグルド好きの俺にとってはこれが兄弟家スレのネタの最高傑作だと思う

パラレルみたいな感じで既婚のシグルドのネタももっとあっていいんじゃないかな?

116助けて!名無しさん!:2011/05/14(土) 23:25:28.48 ID:r7/5Hao5
>>115
アルヴィス「私がディアドラと幸せになる話ももっとあっていいと思うんだ」
エーディン「シグルド様が私と(ry」

パラレルは最近多いよね
幼旗のシグルド結婚もある意味そうだし後戦国とか……
117助けて!名無しさん!:2011/05/14(土) 23:36:42.62 ID:R17eLWJO
まぁ、このスレ自体が原作ごちゃまぜのパラレルワールドだしね
118助けて!名無しさん!:2011/05/14(土) 23:40:55.64 ID:meitJfXw
>>112
ミカヤ「流石にこれは聞き流すわけにはいかないわね…」
セリカ「頭よ!頭を狙うのよ(魔法で)」

配役ちょっと無理矢理だったか、>>112含むわかる人だけわかってくれ
119助けて!名無しさん!:2011/05/15(日) 03:18:06.80 ID:5gnJE3HI
>>100-105
これはきれいなアルヴィス、と思ったが
本編での立場が噛み合わなかっただけで、実際にこうなってた可能性もあるんだよな

>>99
その通りだと思うが、一位と二位の間にはかなりの差があると思うぞw

エフラム「30……31……32……」
ミルラ「あの…大丈夫なんですか?」
サラ「私たち二人を乗せて腕立てとかよくやるわね…」
エフラム「まだまだいけるさ、お前たち二人の体重はたかが知れてるしな」
アメリア「凄いなあ…あたしはまだ師匠みたいな訓練は出来そうにないです…」
エフラム「俺程度の訓練なら頑張ればそのうち出来るようになるさ。それに俺だってまだまだだ、あれを見てみろ」

アイク「97…98…おい、もっと乗せてくれ」
ヘクトル「いや…もう乗せる物が無えよ。もう20種類以上乗せてんだけど。ていうか兄貴、どんだけ武器を背負ってんだよ…」
      何キロあるんだこれ…」
アイク「こう楽だと片手腕立ての意味が無いな…ちょっとエリウッドからデュランダルを借りてきて乗せてくれ」
ヘクトル「マジかよ…」

エフラム「俺があの領域まで達するのにどれくらいかかるか…」
アメリア「ちょっとあれは出来そうにないです…」
120助けて!名無しさん!:2011/05/15(日) 03:49:58.81 ID:4TfhgWDB
>>118
粋な兄貴ポジはアイクだったりするのかw

>>119
アイクは過酷な修業と強者との闘いで鍛え上げられた、って感じだが
エフラムは勉強は苦手なのにトレーニングメニューは緻密に組んでるってイメージがあるな
121助けて!名無しさん!:2011/05/15(日) 04:22:39.69 ID:pCOfJ1Ok
エフラムは勉強が苦手というよりは興味が無くてやらない、よって成績が振るわないタイプではなかろうか
この男むっちゃ凝り性のイメージある
好きな事はとことんまでやる
逆に興味無い事はとことん無関心
122助けて!名無しさん!:2011/05/15(日) 13:03:50.92 ID:QTvEo71h
とりあえず皆の学校成績のイメージ

ミカヤ 不明 

そもそも学校に行った事がない
仮に行っていたとしたら歴史の成績がよさそう
石器時代から現代まで実際に見ているため

シグルド

中の上

それなりに真面目なので平均より若干上
だが詰めの甘さからケアレスミスとかして上には入れない

エリンシア

上の下

家庭科優秀、数学も優秀
その他もそれなりによさそう

アイク

下の上

そもそも勉強しないがテスト前になるとセネリオが全力で教える
そのため落第は免れる
体育は教わるまでもなくトップ

エリウッド

上の中、かなり優秀
どちらかというと文型、体育は見学

ヘクトル

下の中、落第スレスレ、時々赤点もとって補修する

エフラム

下の中、ヘクトルとどっこいどっこい

エイリーク

上の上、兄弟家のエリートさん、ルネス女学園首席

リン

中の下、それなりに勉強するがあくまでもそれなり
あまり酷い点取らなければ気にしない
123助けて!名無しさん!:2011/05/15(日) 13:05:54.00 ID:QTvEo71h
マルス

上の下、理数系、特に数学が得意

アルム

中の中、よくも悪くもない個性の無さ

セリカ

中の上、アルムより若干よさそう

リーフ

中の下、そこそこ勉強もするのだがテストの記入欄を間違えて成績が下がるタイプ

ロイ

中の中、すべてにおいて平均

セリス(忘れるとこだった、スマン)

上の下、結構真面目にやってる
彼女も家庭科が得意でありセリスの焼いたクッキーは男子生徒間で奪い合って戦争が起きる
124助けて!名無しさん!:2011/05/15(日) 15:30:35.53 ID:4TfhgWDB
>>121
本編では勢いとカリスマがあるし
得意分野で指導者的立場に立ってみるのもありかもしれん
125助けて!名無しさん!:2011/05/15(日) 15:39:25.77 ID:mrsuu9kx
リーフは5段階で成績オール4をとってそう。武器レベル的に。
126助けて!名無しさん!:2011/05/15(日) 16:36:17.71 ID:pqNP1kWl
アルム「畜生ーーーーーーーーーーーー!!」
127助けて!名無しさん!:2011/05/15(日) 17:24:42.22 ID:5gnJE3HI
>>124
エフラム師匠の熱血指導でジェネラルアメリアが完成したりするのかw

ガションガション
アメリア「師匠のおかげでこんな重い鎧をつけても自由に動けるようになりました!」
エフラム「ああ、よくやったな」
ミルラ「わあ…かっこいいです」
サラ「そ、そうね…見た目アメリアですって言われても信じられないけど」
128助けて!名無しさん!:2011/05/15(日) 17:34:48.78 ID:QTvEo71h
こうしてみるとエフラムは体育教師とか似合うのかも知れんなぁ
あとは道場主とか…

分かる人にしか分からん話題だが年取ったら愚地独歩みたいな大勢の弟子を持つ武術家になるのかも知れん
同じ武術家肌でもアイクは弟子とかとらずに一人山奥で仙人みたいに鍛え続けるイメージだ
129助けて!名無しさん!:2011/05/15(日) 21:06:35.94 ID:4hc3hrnl
>>122
アイクは得意じゃないことは無理にしなくていいと割り切って
自分の役割以外は他のできる人に丸投げしてるあたりある意味賢いよな
130助けて!名無しさん!:2011/05/15(日) 23:51:59.79 ID:NqpyJFsD
久しぶりに来たからよく分かんないんだけどなんでサラがエフラムの嫁候補みたいな扱いになってんの?
リーフじゃないの?
131助けて!名無しさん!:2011/05/15(日) 23:58:51.58 ID:b8yPUElG
スレ設定ってな主人公が兄弟ってだけ。
従ってそゆのは書き手の自由なんだ。
リーフが例に出てるからナンナを例にするが、
原作で他フラグもあるでしょ?
例えばナンナ、アレスの恋愛ネタを書くのも自由。

さらにクロスオーバーでまったく関わり無いキャラの組み合わせも自由。
ほかにはアルム、ジャンヌなんてネタもあった。
とりあえず過去ログを読んでみるといいよ。
132助けて!名無しさん!:2011/05/16(月) 00:06:49.57 ID:tCkqNvwv
結構前からなんだがかなり久しぶりみたいだね
過去ログ追いつくのが大変そうだ
133助けて!名無しさん!:2011/05/16(月) 00:08:21.35 ID:R8439VJ+
このスレのエフラムとサラの組み合わせってちょっと気持ち悪いよな。
行き過ぎたロリコンって感じがする。
134助けて!名無しさん!:2011/05/16(月) 00:15:32.93 ID:tCkqNvwv
まだやってんですか…議論スレでしゃべったんだからもういいだろうに…
135助けて!名無しさん!:2011/05/16(月) 00:38:03.34 ID:1GjcOn+U
>>128
体育教師は意外にありかもと思った、とか考えたら
大学生のエフラムが教育実習生としてミルラとかサラが通う中学(高校かも)
に向かう…ってのが浮かんできた
136助けて!名無しさん!:2011/05/16(月) 00:46:23.96 ID:HXPacOI9
>>135
何だその俺得なシチュエーションは
137助けて!名無しさん!:2011/05/16(月) 00:51:37.03 ID:SJHo6zf9
エフラム「重い槍を使いこなすにはまずは腕力だ!腕立て百回!」
ミルラ「はいですお兄ちゃん!」
サラ「……体育の授業で槍術は無いと思うのだけど?」
エフラム「俺が教師として来たからには必修科目だ」
ヒーニアス「ワハハハハ!非常識なやつめが!教育実習生としても私の方が上だな!」
エフラム「むっ貴様はヒーニアス!お前は数学だろうが、さっさと教室に戻れ!」
ヒーニアス「フハハハハハ!数学に弓術を取り入れたのだ!答えを矢に括り付けて的に当てないと得点にならん!だから体育館を借りるぞ」
エフラム「待て、今はうちのクラスが使ってるのだ。勝手を言うな」
ヒーニアス「ならば勝負で決めるぞ!」
エフラム「よかろう、受けてたってくれる!」

ミルラ「お兄ちゃんガンバです!」
サラ「……私が突っ込みに回るのもめずらしいわね…何やってるんだか…」

こんなん浮かんだ。
138助けて!名無しさん!:2011/05/16(月) 02:09:50.34 ID:Cwe0EoNi
 〜ある日の兄弟家〜

アイク「……ん? お前は……」
サラ「……こんにちは」
アイク「確か……お椀とか丼とかそういう感じの名前だったな」
サラ「……皿?」
アイク「ああ、そうだ」
サラ「……面倒臭いから敢えて突っ込みは入れないでおくわ」
アイク「こんなところで何をしている?」
サラ「別に……エフラム兄様もリーフもいないみたいだから」
アイク「そうか」

 呟き、ひょいっ、とサラをまるで米俵のように抱え上げるアイク。

サラ「!? な、なにをっ……!」
アイク「いや、エフラムの居場所なら心当たりがある」
サラ「え?」
アイク「舌を噛むから口を閉じていろ」
サラ「……一体何のこと」
アイク「ぬぅん!」
サラ「をおおぉぉぉぉぉぉぉ……!?」

 凄まじい土埃を上げながら全速力で走りだすアイク。
 そして、およそ十分ほどの後。

 〜フレイムバレル〜

火竜「あんぎゃあああああ!」
はぐれ飛竜「ぎゃおおおおおおっ!」
サラ「……ここはどこ」
アイク「フレイムバレルだ」
サラ「……そう。で、兄様はどこ?」
アイク「今日は確かここで修行しているはずだったが……」
火竜「ぐぅぅぅぅぅ……」
アイク「……いないな。ラグドゥ遺跡辺りと間違えたかもしれん」
サラ「どうやったら間違え……いやいいわ。わたし帰る」

 と言いつつサラがリワープの杖を取りだした瞬間、

はぐれ飛竜「ごぉぉぉぉぉぉぉ(ブレス)」
サラ「きゃっ……つ、杖が燃えて……!」
アイク「今日の連中は気が立っているらしいな……大丈夫だ、ある程度倒せば怯えて逃げていく」
サラ「た、倒せばって……」
アイク「悪いが俺も自分のことで手一杯だ。自分で何とかしてくれ」
サラ「こ、こんな竜の群れ相手にこんな女の子に一人で何とかしてくれって、それでも」
アイク「? あんたは相当厄介だとエフラムが常々零しているぞ。このぐらい何とかなるはずだ」
サラ「厄介の意味が……!」
火竜「ぐおおぉぉぉぉぉぉぉっ!!」
アイク「お喋りはここまでだ。ぬぅん!」

 ラグネルの衝撃波で火竜を吹き飛ばすアイク。
 サラも歯軋りしながら魔導書を取り出し、

サラ「オーラ! オーラ! ……もう、こんなのわたしのキャラじゃない……!」
アイク「さすがに強いな。後で手合わせを頼む」
サラ「絶対イヤ!」

 ……結局、煤に塗れたサラがアイクと共に帰還したのは半日後のことだったという。
 感想を聞かれた彼女は「もう二度とあの人には近づかない」と大層ご立腹だったそうな。
139助けて!名無しさん!:2011/05/16(月) 02:11:59.25 ID:Cwe0EoNi
アイクなりに優しくしようとした結果だから責めてはいけない。
140助けて!名無しさん!:2011/05/16(月) 03:19:36.72 ID:ittwsLve
マルス「ふむふむ、サラがアイク兄さんに抱かれて二人で頑張ったと。メモメモ」
141助けて!名無しさん!:2011/05/16(月) 03:37:05.45 ID:SJHo6zf9
リン「マルス…ちょっと姉さんと話をしようか?」
142助けて!名無しさん!:2011/05/16(月) 04:04:12.37 ID:Nxl0FUxA
>>133

というよりもここの方達がサラが大好きなだけなのでしょう。 やはり人気のあるキャラクターは登場回数が増えるものですから。…アルム…セリカ…エリウッド…この辺りはもう少し活躍して欲しいものですね。
143助けて!名無しさん!:2011/05/16(月) 06:06:46.93 ID:GYUxlE4N
エリウッドは多い方だと思うが…
外伝2人はまあ…うん…
144助けて!名無しさん!:2011/05/16(月) 06:40:17.29 ID:BvsAvVEA
アルムとセリカは2人で1組って感じだからねぇ…
縁の下の力持ちポジションなアルムとアルムかシグルドにユンヌ以外とは絡みにくいセリカ
どちらもネタの扱いに困るのではなかろうか?
でも兄弟が健康でいられるのはアルムの野菜のおかげでもあるのだと考えれば…

…やっぱり地味かw
145助けて!名無しさん!:2011/05/16(月) 12:07:00.18 ID:kDD1d3+A
出番はソイツ単体の個性の他に、面白い人気ある奴と絡みがあると増えるって面もある。
一緒に出られるからね。
例えばワユがアイクの嫁候補でなかったとしたら今より出番は少なかっただろう。

そういう意味でもマイナーかつプレイ人口の少ないであろう外伝コンビは損をしてるかもしれない。
絡む他キャラが家族以外ではグレイロビンクリフ、ボーイメイジェニーとどうしてもマイナーだ。

そこで他の人間関係を開拓してみるってのも手だよ?
しばらく前の話で恐縮だがジャンヌに濃い目のキャラ付けしてアルムに絡ませた事がある。
結構採用してくれる職人さんもいて嬉しかった。
146助けて!名無しさん!:2011/05/16(月) 13:44:48.29 ID:sxXfIRSt
>>145
あれあなただったのか!
おかげで毎回ニヤニヤさせてもらってます!

アルムが女の子と絡むと必然的にそれを応援するシグルド、嫉妬するセリカと
他の家族も目立てるからどんどんやってほしいね。

アルムだと農家関係でネフェニー、チャップ位しか思い浮かばない……
あと勝手に畑に食べにくるイレース、ネサラとか。
畑仕事、KINSINの他にアルムしかない個性があればいいんだけどなぁ。

147助けて!名無しさん!:2011/05/16(月) 15:19:27.39 ID:EeIYuFMj
嫉妬モードのセリカは単に嫌な女だったりかませ犬だったりするのが難しいところだな。
というか改めて考えるとあんまり性格のいい面が描かれてないような…
ちょっと考えてみるか。
148助けて!名無しさん!:2011/05/16(月) 15:27:56.09 ID:sxXfIRSt
>>147
たしかに……
セリカはたいてい狂信者か独占欲の強い性格に書かれがちだよな
昔シグルド兄さん心配したり、ユンヌのこと理解しようとする話も見たことあるけど

まぁ目立たせるにはインパクトがあったほうがいいから、そことの兼ね合いが難しいところではある
149助けて!名無しさん!:2011/05/16(月) 15:54:40.02 ID:kDD1d3+A
逆に言うとそれがリアルな人間臭さとも言えるぜ
主人公ズだって聖者や仙人じゃないんだからそういう嫌な面も持ってる
そういう一面を真面目に書いて見るのもアリだと思う
150助けて!名無しさん!:2011/05/16(月) 16:21:57.29 ID:EeIYuFMj
いや、嫌な一面「だけ」が強調されてる傾向がある気がしてな。
別に欠点やなんかを書くのがいかんと言ってるわけではないよ。
151助けて!名無しさん!:2011/05/16(月) 16:30:15.18 ID:kDD1d3+A
あ、そういう意味ね。
152助けて!名無しさん!:2011/05/16(月) 21:07:16.27 ID:4DGjCgXg
http://jbbs.livedoor.jp/bbs/read.cgi/otaku/9373/1305546821/

今日の話し合いとか見て、需要があるか分かりませんが何となく立ててみました。
設定とかに関して突っ込んだ話がしたい人がいたら適当に利用してみてください。
153助けて!名無しさん!:2011/05/16(月) 21:58:41.27 ID:B2mtA+sO
初めまして。
自分も外伝から始めたので外伝ネタがあると嬉しいです。
外伝普及させるにはやっぱりネタを考えるべき……
なのでしょうか。
何か考えようか迷っています。
154助けて!名無しさん!:2011/05/16(月) 22:01:08.83 ID:/p06dvzA
そりゃまあ…他の人に影響与えたネタ、設定を定着させたネタってのはそれだけ面白いのが多い。
AKJが好例、あの一連のシリーズは面白かった。
だけど普及とか深い事考えないで気楽に面白いと思うネタ考えてみたら?
155助けて!名無しさん!:2011/05/16(月) 22:13:14.87 ID:4DGjCgXg
普及はさせるものではなくてするものですよ。
まずは自分が楽しんで書いて、それを読んだ人が楽しんでくれれば
他の人もそのネタ・設定を使って書いてみたいと思って、実際に書く。

そういうことの繰り返しで普及していくものだと思います。
156助けて!名無しさん!:2011/05/16(月) 22:29:53.79 ID:LPtTUm6g
>>138
>アイク「確か……お椀とか丼とかそういう感じの名前だったな」
>サラ「……皿?」
不覚にもクスリとしまった自分が悔しいw
157助けて!名無しさん!:2011/05/16(月) 22:34:14.20 ID:B2mtA+sO
少しだけ思いついたのを書いてみます。携帯からの上に
駄文になるかもですが……

〜私が杖を使えないのは〜

セリカ「リカバー!!」
癒しの光がアルムの身体を癒していく。

アルム「ありがとうセリカ。
最近畑を荒らす魔物が多いからさ、
ちょっと怪我が多くなっちゃうよ。
でも体調は大丈夫?セリカは魔法を使うと体力を消費するから……」

そういって心配そうにセリカの顔を見るアルム。

セリカ「大丈夫よアルム。
神学の授業で身体も精神力も鍛えられるからちょっとぐらい平気よ」
そういってはにかむセリカ。

アルムといるときのセリカは本当に楽しそうである。
もっとも、
あまり仲良くし過ぎると兄のシグルドが怒るので最近は少し控えめにしているのだが。

アルム「ところでセリカ。
前から思ってたんだけど杖を使ったら?そしたら身体にも負担がかからないし」
そういってアルムは何時か言おうと思ってた言葉を口にした。

それを聞いて、
ちょっと困ったセリカ。

セリカ「アルム…
ありがとう!!
でもね…私、杖をうまく使えないの。
自分でもよく分からないんだけど、
……でも大丈夫!!
ミラ様を信仰してるからかしら?
こうして呪文を唱えるだけで魔法が使えるもの!!
杖が無くてもアルムを治してあげられるから」

そう言って笑うセリカ。

続きます。
158助けて!名無しさん!:2011/05/16(月) 22:46:09.56 ID:B2mtA+sO
続きです。
〜私が杖を使えないのは〜

しかしセリカも杖を使いたいと思ったこともあった。
いや、今でもある。
それは幼い頃。
遊び、ケンカ、修行。
傷ついた兄弟達を姉達は次々と呪文を唱え、杖を振る。

たちどころに消えてゆく傷達。

そんな力が欲しかった。
誰かを癒す力。

幼いセリカは姉達の見よう見まねでライブの杖を振り回し、
呪文を唱えた。

しかし杖は光らなかった。

何度も何度も試したけれど杖は光らない。

それが悔しくて長女のミカヤに泣きついたこともある。

セリカ「ミカヤお姉ちゃん。
何で私は杖が使えないの?
エリンシアお姉ちゃんだってリーフ兄ちゃんだって、
杖が使えるよ。
私、魔法の才能無いのかな。」

そう言って泣きじゃくり姉を困らせた。
でもその時のミカヤの手が暖かい癒しの光に包まれていて、
それで撫でられているうちに、
不思議と気が休まったのに気がついた。

ミカヤ「セリカ。
確かに魔法は得意不得意があるわ。
貴女が杖を使えないのも、
まだ力が足りないだけなのかもしれないわ」

続きます。
159助けて!名無しさん!:2011/05/16(月) 22:58:39.33 ID:B2mtA+sO
続きます。
〜私が杖を使えないのは〜

そう言えば、
ミカヤは杖を使わなくても傷を治す力があった。

幼いセリカはそれを使いたいと願った。
セリカ「ミカヤお姉ちゃんのその光の手は傷を癒すよね?
私もその力が欲しい!!」

そう言うとミカヤは少し困った顔をして、
セリカに説明をする。
ミカヤ「セリカ、
お姉ちゃんの手は少し特殊で簡単には使えないのよ」

それでも使いたいと迫るセリカに困りながら、
念話で女神であるユンヌにどうすればいいと問う。
ユンヌは言う、
知り合いの神、ミラに頼んでみると。
それを聞いてミカヤは言う。

ミカヤ「セリカはバレンシア地区の幼稚園に行ってるわね。
ミラという神様がお姉ちゃんと同じような力を持っているわ。
ミラ様にお願いをしたら、
セリカにもきっと使えるようになるわ」

セリカ「本当に!!
そうしたら私、毎日お願いする!!
皆を治せる力が身に付くなら頑張る!!」

そう言って、
セリカは明るい笑みで姉に笑いかけた。
その夜は嬉しくて、
夜も眠れなかった。
160助けて!名無しさん!:2011/05/16(月) 23:09:47.03 ID:B2mtA+sO
続きます。
〜私が杖を使えないのは〜

セリカはその日から、
ミラ神にまつわる絵本などを幼稚園で見るようになり、
ミラの聖像にもお祈りを欠かすことなく行った。

そのおかげで半年後にはバレンシア地区では回復魔法の初歩であるリカバーを身につけた。

その時の嬉しさは本当に言葉では言い表せないほどだった。
これで、
皆を治せる。

セリカはそれだけで心がいっぱいだった。

しかし、
魔法は無限ではない。

セリカは兄弟の治療のしすぎで、
高熱に倒れ、
苦しんだこともあった。

その時はあまり泣かないアルムが姉達にセリカを助けてと泣きわめいたほどだった。

ミカヤとエリンシア、シグルドが交代で看病をしてるときもアルムはそばを離れなかった。

今思えばこの頃からアルムとは深いつながりを感じるようになったんだと思う。
なかなか治らないセリカもアルム達始めとする献身な看護と、とある指輪によって熱も収まり、無事に完治した。

それ以来セリカは無茶をしない程度に癒しの魔法を使い続けた。
無茶をするとアルムが怒るからだ。

続きます。
161助けて!名無しさん!:2011/05/16(月) 23:21:08.71 ID:B2mtA+sO
続きます。
〜私が杖を使えないのは〜

話は今のアルムとセリカに戻る。

セリカ「そう言えば、初めて魔法が使えたときはすごく嬉しかった。
何よりも大好きな皆を癒す力が手に入って、
これで皆を治せる。
それが、私の魔法の第一歩なんだなぁ」
アルム「でも、倒れるほどに使って……
あの時は本当に死んじゃうかと思ったよ。
もうあんな無茶はしないでくれよ」
セリカ「わかってる。
ありがとう、アルム」
アルム「そう言えばセリカ、
あのときの指輪、まだつけてる?」
セリカ「えぇ、
ミカヤ姉さんから肌身離さずつけときなさいって言われてるから」
アルム「その指輪、なんていう名前か知ってる?」

そういってアルムはセリカの手に填めた指輪を指す。

セリカ「いいえ、
ミカヤ姉さんからはお守り代わりとしか聞いてないわ」

アルムは言おうか言わないか迷ったが、言うことにした。

アルム「それはね、聖なる指輪って言うんだよ。
とある神様達の癒しの祈りを込めた指輪なんだ。
ミカヤ姉さんが頼んで貰った特別な品なんだよ」

続きます。
162助けて!名無しさん!:2011/05/16(月) 23:32:34.40 ID:B2mtA+sO
続きます。
〜私が杖を使えないのは〜

セリカ「そうだったの…
って、この指輪。
そんなに神聖なものだったなんて。
でも神様‘達’っていったい?」

セリカは思っていることを口にした。

アルム「今から言うけど、聞いたからって指輪捨てたりしたらだめだからね!!」
そうアルムは釘を指す。

セリカ「わかったわ、どの神様なの?」
アルム「一人はミラ神。もう一人はドーマ神。
そして最後にユンヌさん」

アルムはすごいよねと良いながら指輪を見た。

セリカもビックリしている。
自分が身につけている指輪にはバレンシアの神々の祈りだけではなく、
日頃、自分が蔑ろにしているあのちょっと憎たらしい小鳥の神様の祈りが入っているなんて。
でも、
不思議と嫌悪感はなかった。

セリカ「そうなんだ、
ミラ様の他にドーマ神やユンヌの祈りもこもっているのね」

セリカはそう言って指輪をそっと手で包み込んだ。
ミラ神には勿論、
普段祈りを捧げないドーマ神やユンヌにも、
感謝の気持ちを込めて。

続きます。
163助けて!名無しさん!:2011/05/16(月) 23:43:09.56 ID:B2mtA+sO
続きます。
〜私が杖を使えないのは〜

セリカは身近な神様にお返しをしたくなった。

セリカ「アルム、
帰りにミラ様の像とドーマ神の像に寄りましょう。
感謝の祈りを行わないとね」

そう言って、アルムに背を向き背筋を伸ばす。

アルム「おいおい、
肝心な我が家の神様にはどうするのさ」
アルムは思わず聞いてみた。
帰ってきたのは意外な答え。

セリカ「そうね、
ケーキでも作ってあげようかしら。
ありがとうの気持ちを込めてね。
それと、少しだけ他の宗教の知識も身につけようかしら」

そう言って照れくさそうに前を歩いていくセリカにアルムは思わず笑ってしまった。

杖は使いたいけど、
私にはこの力と神様からの暖かな指輪がある。

そう思うと、
何だか心が温かくなった。
普段とはちょっとだけ違う感謝のお祈りをセリカは天に向けて祈った。


以上です。
駄文な上に携帯改行。
ネタ書きが初でめちゃくちゃな出来ですが、
これで外伝が根付いてくれたらいいなぁと思います。
ありがとうございました!!!
164助けて!名無しさん!:2011/05/16(月) 23:45:39.99 ID:/p06dvzA
携帯ってメモ機能みたいなの無いのかな?
できれば一回投下してまた書いてまた投下…とかよりは
全部書いて保存したのを纏めて投下して欲しいんだが
165助けて!名無しさん!:2011/05/16(月) 23:50:20.22 ID:B2mtA+sO
>>164様。
すみませんでした。
メモ機能、使っていなかった上に時間かけて手打ちで書いてしまいました。

今後、
このようなことがないように注意します。

申し訳ありませんでした。
166助けて!名無しさん!:2011/05/16(月) 23:54:04.00 ID:ZnweM0NX
とりあえず、投下したネタに駄文とか書かんようにな。
「駄文なら投下すんな」とか「そんな事無いよ!とでも言ってほしいのか誘い受けUZEEEEE!!!」と言われる可能性がある。
何にせよ投下するネタには自信持て。
167助けて!名無しさん!:2011/05/17(火) 00:00:34.54 ID:B2mtA+sO
>>166様。
投稿したときの恥ずかしさと自信がなかったから駄文と書いてしまいました。

自分の書いたことには責任を持ちたいと思います。

お言葉、ありがとうごさいます。
168助けて!名無しさん!:2011/05/17(火) 00:58:45.67 ID:BNKwDI7a
>>157-163
 確かに他の人の言うように投稿の仕方等に問題はあったけど、でもセリカをメインにかけるだろうか、
という流れにいち早く話を考えてくれたことは、外伝の出番が増えて欲しい者の一人として感謝したい。
 杖が使えなくてミカヤに泣きつくセリカを想像してほっこりしました。GJ
169助けて!名無しさん!:2011/05/17(火) 08:09:11.46 ID:G1rkOxwk
え、セリカって魔道系なのに杖使えないの?
過去スレで普通にライブしてたような…
170助けて!名無しさん!:2011/05/17(火) 09:03:57.14 ID:1gZsZTUA
外伝のシステムは特殊で、武器の概念自体がない。だから魔導書も杖もない。
よって、セリカが杖を使えないというのは原作通りっちゃ原作通りだ。

ちなみに外伝では魔法はHPを削って使うシステム。
セリカは下級職の時点で攻撃魔法と回復魔法両方使えて、なおかつ剣でも戦える万能キャラ。
171助けて!名無しさん!:2011/05/17(火) 09:05:20.07 ID:K2WBzMto
めっちゃいい話じゃないか、GJ!
携帯ならメールに全部書いてからコピーして貼り付けすればいいと思うよ
172助けて!名無しさん!:2011/05/17(火) 12:06:01.84 ID:i8XTUhoI
>>157-163
確かに読みにくいが、それを補って良い話だったんよ。GJ!


さて、まさかのセティとセリカを組み合わせたネタを書いてみるか…
173助けて!名無しさん!:2011/05/17(火) 14:44:57.85 ID:hwzLD22M
この小説を読む前に>>26の注意書きを確認してください。
>>27-34の続きです。
生暖かい風が吹き抜けていく。
凪いだ風が草を揺らす。
岡の上の一本松を月明かりが照らし出した。
松の傍らには壮年の侍が一人佇む。
何刻ここで待っただろうか。
男はおよそ岩のように身じろぎ一つしない。
…やがて男の耳が草を踏みつける音を捉えた。

「遅いぞ若造」
「無礼をした」
相も変わらず何を考えているのかわからぬ男だ。
壮年の侍は溜息をつくとその男を見やった。
巨躯を黒備えの鎧が覆い隠している。
兜には三日月の飾り、顔は鉄面で覆い隠されている。
物々しくも厳しいなりの男は月明かりに照らされてそこに立っていた。
なんとも言えぬ重苦しい重圧が感じ取れる。
「…腕をあげたようだ。ガヴェインも恐ろしい男を育てたものよ」
壮年の男…ランビーガは嘆息する。
黒備えの武者から感じ取れる圧力は昔の彼とは及びもつかぬ。
「一つだけ聞く、何故今になって我らを討つのか」
「我が殿のお心うちは窺い知れぬ」
「狸め…よく言う」
再び風が凪いだ。
その一瞬…まさに一瞬であった。
切っ先の鞘走りがけたたましい金属音を奏で闇夜に血飛沫が舞う。
まさに刹那の差であった。
ランビーガの居合いは黒備えの男の居合いに速さに置いて微かに及ばなかった。
彼の手は太刀の柄に添えられ刃を抜きかかったままに固まっている。
逆袈裟に切り裂かれた胸元から血が噴出し彼はよろめいて膝を突いた。
黒備えが兜の中から窺い知れぬ視線を向けてくる。
「十年前であれば私の首が飛んでいたところだ」
「…残念だが今はその十年後だ…っ」
呻き声をあげて崩れ落ちる壮年の男を見やって黒備えは太刀についた血を拭い取る。
錆び一つつかぬ刃は月明かりを浴びて輝きを放っていた。
「何か…言い残す事はあるか?」

地に伏したランビーガの耳にその声がどれだけ届いていただろうか。
彼は口内に溜まった血を口元から零しながら擦れ擦れ…最後の力を振り絞って…最後の一声を漏らした。

「アシュナード……め……」
炎正十一年一月二十日。
暖かい西国とはいえまだ雪の降るある寒い一日。
クリミア国メリオルの城下町の郊外…雪積もる森の中に壮年の男と青年が相対していた。
互いに太刀を正眼に握っている。
森の中を走る小川のせせらぎが静寂の中の唯一の音色だった。
「いいぜ、どっからでもかかってきな」
……男の言葉に青年は答えない。
額から滴り落ちた汗が青年の緊張感を物語っている。
目の前の男は太刀を構えてそこに立っているだけだ。
なのに…それなのに目の前に山のような巨人が立っているようにすら感じられる。
…ややあって…男の切っ先が小刻みに動き出した。
青年は構えを崩さぬよう注意しつつ鋭い切っ先を目で追う。
右に…左に…まさにその時であった。
いつの間にか…そう、まさにいつの間に…と言うしかない。
男の無造作とも思えるような踏み込みを青年はまったく察知できなかった。
あっという間に間合いを侵略され、男の太刀を首筋に突きつけられていた。
「……ん…なっ!?」
「…ま、焦って構えを崩さなかったとこだけは褒めてやる。甘めにつけて十点ってとこだ」
壮年の男…グレイルは息子アイクの首筋に寄せた刃を鞘に収めた。
一瞬…そう、まさにその一瞬だった。
硬直したアイクが構えのままに突きを繰り出したのは。
常々息子には隙あらばいつでもかかってこいと言ってある。
飯時でも風呂でも寝所でも構いはしないと…
裂帛の気合が込められた突きは…だが虚しく宙を突いたに過ぎなかった。
グレイルはほんの僅かに身を捩ったに過ぎない。
大きく避けては反撃に繋がらないのだ。小さく…そう、切っ先が触れるか触れないか程度のすれすれで避けてこそ反撃に繋がる。
そしてそれをなしえたのは完全にアイクの剣筋を見切っているからだ。
もう一つ彼がやった事は、ほんの心持ち左足を突き出したに過ぎない。
だが、全身の力を込めて突進したアイクはグレイルの足に足を引っ掛けて盛大に地に倒れこんだ。
まさしく自分の突進を自分で喰らうはめになっていた。両手で太刀を握っていたため、受身を取る事もできず鼻先を地に打ち付けたようだ。
鼻から赤いものが零れ落ちている。もう慣れきった光景だ。彼はいつだって生傷が絶えない。
「ん、今のは悪くねぇぜ。不意打ちも武のうちだ。不意を突かれるほうが悪い」
「親父…よく言う…隙をわざと作ってくれたのは親父じゃないか…そして俺はそこまでしてもらっても親父から一本取れてない」
「そいつがわかる程度にはお前も腕を上げたってこったな。だがよ、まだまだ足りない」
グレイルは傍らの石に腰を下ろす。
悔しげに身を起こした息子を見やって。
「アイクよ…あの音…川の水の流れが聞こえるか?」
「…親父? 何を言ってる…聞こえてるぞ?」
「じゃあよ、俺と向き合ってる時に聞こえたか?」
……聞こえなかった…気がする……
呆然とする息子に父は静かに諭した。
「だから弱い」
「親父…」
「お前は俺の切っ先に意識を集中してた。他の何も見えてもいなければ感じ取れてもいなかった。だから弱い」
父の言葉は青年の胸に突き刺さっていく。
「人間はよ。どうしたって斬られるのは怖いもんだ。だから刀ばかり見ちまう。
 お前が俺の切っ先ばかり見てくれるもんだからすり足で近寄るのは楽なもんだったぜ?
 そうじゃねえ、相手の全体を見るんだ。
 もうちっと上達すりゃ相手だけじゃなく周囲全部を見る…感じる事を教えてやれるんだが…ま、今のお前の力じゃそいつはまだ早いわな」
無力感と悔しさに歯噛みする息子を見やるとグレイルは腰をあげた。
彼の耳が足音を捉えたのだ。悔しさに捉われるアイクはまだその音に意識を向けられていない。
だから未熟だ…まだまだ弱い。
親の甘さを稽古に持ち込まないようにしねぇとな…グレイルは己を律すると足音に視線を向けた。
そこには目に入れても痛くない可愛い愛娘の姿があった。
「お父さん、お兄ちゃんお仕事の時間だよっ!遅れると親方に怒られるよ!」
「おっといけねえ、おらアイクちゃっちゃと立て。行くぞ」
この年アイクは十八歳を迎えていた。
小柄だった背丈は伸びてむしろ人より幾分高いくらいだ。
身体はよく絞られて鍛えられてはいるがまだまだ足りない。
彼は幼い日に父に教えを請うて以来、もう何年もこうして鍛えられている。
十四からはグレイルと同じ人足働きを始めて日銭を稼ぐようになった。
日中は働き、早朝と夜に稽古を受ける。
それが青年アイクの日常だった。

その日もいつもと変わらぬ日常…何時もどうりの日が流れていく筈だった……

その夜、晩の稽古を終えたグレイルとアイクは自宅の長屋で少し遅い晩飯を食っていた。
傍らにはミストの姿もある。
こうして幾度もすごした家族の情景。
その度にグレイルは思う。
後幾度こうして過ごせるだろうか…と。
息子はまだまだ鍛えたりない。だがコイツなりに考え、よく影で稽古してるのが伺える。
あと幾年かしたら自分の手元から手放すべきだろう。永遠に師のそばにいるようでは師を越える事はかなわないのだから。
そしてミスト…今年十五を迎える娘盛りだ。
本音を言えばあまり考えたくはないが…そろそろ嫁入り先を考える年頃だろう。
だが手元から手放したくないと思ってしまうのは男親の悲しさだ。
…しかし…ミストも年頃なのだし想う相手がいてもおかしくはない。
どうしたものか…その時グレイルがした事は不器用な事でしかなかった。
「なぁミスト…」
「ん、なーにお父さん?」
言い出しにくそうに口ごもる父を娘は訝しげにみやっている。
この場に居合わせるもう一人の男アイクはひたすら飯を喰らう事に集中しており二人のやりとりに意識を向けていなかった。
「…お前もな…そのな…もう十五になるんだしよ。よ、嫁に行ってみたいなんて思う野郎の一人か二人くれぇいねぇのか?」
「お嫁さん? んー……そうだねー…家には手のかかるのが二人もいるから、今はそっちが気になってるかな。
 お父さんとお兄ちゃんの面倒みてくれる人がいれば気兼ねなくお嫁にいけるかもっ!
 …私に…お母さんに遠慮しなくてもいいんだよ?お父さんこそ後添えを考えたら?」
「馬鹿!親をからかうな馬鹿!」
けらけら笑う娘を怒鳴ってはみたが照れ隠しゆえか迫力も何もない。
だが内心でほっとしたのも確かだった。誰か想い人がいるなどと言われたら平静でいられた自信がない。
名前が出た男を殴りにいったかも知れない。
それでいて…それでいてミストの嫁入り衣装姿を見たいと思う気持ちも強いのだ。
おそらくこれは年頃の娘をもつ親父なら皆持ってる悩みではないかとグレイルは思う。

その時であった……ふと気配を感じた。
グレイルの眉が厳しく引き締められる?
「親父?」
アイクもグレイルの雰囲気が変わった事を察したのだろう。
箸を止めて父を見やった。
グレイルは無言で座布団から立ち上がると玄関の戸口に歩み寄る。
気配は…すでに消えていた。
戸の隙間に差し込まれた一枚の文を残して。
文を手にとって眺めるグレイルの顔が険しさを増す。
「おい親父…いったいなんだ?」
「お父さん…?」
文を懐に仕舞うとグレイルは振り向かず…静かな声を出した。
「お前たち…俺は少しばかり用事ができた。今夜はもう寝ていろ」
そのまま長屋を出ていく父を二人の子は不可思議そうに眺めていた。
「来たか……」
メリオル郊外の丘の上にその男の姿はあった。
巨躯の武者鎧…三日月の下に座すその男は静かに宙を眺めていた。
佇まいからあらゆるものを圧する圧力が感じ取れる。
「小僧…何故今になって…」
その場に現れるもう一人の男…グレイルはいつもどおりの町人のなりをしながらも腰には太刀を帯びている。
「話には聞いておりましたがこの目で見るまでは信じられませなんだ。貴方が町人に身をやつしているなどとは。
 ガヴェイン殿」
「古い名だ。今の俺は一匹の野良犬よ」
黒備えはゆっくりと立ち上がると太刀に手をかける。
静かな動作には一片の隙も見出す事はできなかった。
「一つだけ問う…何故デインを出られたのか?」
「おめえさんの脳みそにゃ理解できまいよ。我が殿は天下に立つべき人間じゃないってこった」
「もはや言うまい…始末はつけなくてはなりませぬな。我が師」
裂帛の居合いが宙を走った……


アイクは闇の中を駆け抜けていた。
突き刺すような寒さが肌を貫く。
着物が枝に引っかかるが無理やりに引きちぎった。
胸騒ぎがした。何か嫌な予感がしてたまらなかった。
無性に…そうしなければ後悔するような気がしたのだ。
雪の上に残された足跡を追って青年は走った。
ただひたすらにひたすらに……

太刀と太刀が火花を散らし、金属音が金切り声をあげる。
闇夜に舞う二本の刃はある種の厳かな美しささえ感じられた。
達人と達人の間合いの取り合い…打ち合い…見切り…呼吸…あらゆる剣術の奥義がその場には凝縮されていた。
睨み合う。突く。下がる。間を取る。
「小僧…少しはできるようになったじゃねぇか」
「我が師、私が伸びたのではない貴方が弱くなったのだ。
 ぬるま湯につかり実戦から遠ざかりすぎたのだ」
「ほざけ小僧、ぬるいかどうか受けてみるがいい」
上段に構えた太刀を振り下ろす。狙いは肩口だ。
だが黒備えは太刀をもって受け流した。
「そうくる事も…わかっていたっ!!!」
太刀を流された勢いそのままにグレイルは大きく踏みこみ黒供えの体勢を崩す。
そのままに…流された太刀を逆袈裟に…振り上げれば鎧の間接部…肩口から黒備えの右腕は胴と泣き別れになっただろう。
だが……
グレイルの耳が雪を踏む音を捉えてしまった。
本来であれば動じる事もなく武者の腕を切り飛ばしただろうが…
その足音…体重移動…歩法には聞き覚えがあったのだ…
「アイクっ!?」
あの馬鹿め…寝てろと言っただろうが…
一瞬の心の乱れがわずかに太刀を鈍らせたのだ。
そして…達人同士の戦いではその乱れが死に繋がる。
わずかな…ほんのわずかな隙に黒備えの武者は右腕を引くと太刀を横なぎに払った。
凄まじい斬撃だった。グレイルの左腕は肘から先が失われその刃は深々と胴に食い込んでいた。
誰がどう見ても致命傷だ。
「だから言ったのだ。背後に憂う者を残してどうして太刀を握れようか」
大量の血が雪を紅く紅く染め上げていく。
いまや崩れて落ちるかつての師を見下ろすと黒備えは嘆息する。
「お前……貴様っ!!!」
激昂した青年は引っさげてきた太刀を抜き放ち襲い掛かる…が、黒備えは意にも介さなかった。
アイクの打ち込みは黒備えが突き出した二本の指…左手の人差し指と中指に遮られていた。
なんという事だろうか。黒備えは指で白刃取りを決めたのだ。いかに鎧を纏っているとはいえ…
太刀を抜くまでもないほどに力の差があった。
「雑魚を討ち取っても仕方が無い。武士の情けだ。父上を看取るがよい」
なおもかかろうとするアイクをあしらうように黒備えの姿は闇の中に消えていった…
まるで溶けるように…残された物は頭上にかかる三日月だけであった。
「親父、親父!?」
「ざまぁねぇ……野良犬の死に際なんざこんなもんよ……」
「しゃべるんじゃない!今、今、医者につれていく!」
アイクは血を流すグレイルをその背に背負う。

ああ…あんなによぉ…
エルナの腕の中で泣いてた赤ん坊が俺を背負えるくれにデカくなりやがって……
だがよ…もう時間がねぇ……

グレイルにはまだ伝えるべき言葉があった…だが…もはやすべてを言い残す力が無い事は誰よりもグレイルがわかっていた。
「…戸棚の上から三番目を…そこに俺の…文を残してある…よく読んどけ…」
「しゃべるなと言っただろうが!!!」

親に説教なぞ十年早いと怒鳴り返してやりたい…なんてな…死に際に俺は何を考えてんだ…
本当なら…もっと早く伝えるつもりだった…
…これを言っちまうと…お前と本当の親子じゃ無くなっちまう気がしてよぉ……
念のために書き残しておいたアレが本当に役立つとは思わなかった……
後は…一つ…もう一つ…だけ………

「ミストを………アイツが嫁にいくまで…面倒みてやってくれ……」

そうだ…それだけが…それが最後の心残りだ…
見たかったよな…アイツの花嫁姿をよ……それだけが…………
エルナ…………

「親父…おい…親父!?…親父…親父ぃ!?」

野武士グレイル、かつての侍大将ガヴェインは享年四十四歳。
三日月の夜に雪の残る丘の上で息子の背におぶられて逝った。
それから…それから何日が過ぎただろうか。
葬儀をして…親父を墓に入れて…アイクはいくらか広くなってしまった長屋の部屋に座していた。
「お兄ちゃん……」
「ああ……」
不思議と涙は出なかった。
アイクの分までミストが泣いたからだろうか。
傍らにはボーレの姿もある。
同じ長屋の友達にして餓鬼の自分から付き合いのあった男だ。
グレイルの葬式の時は何も言わずによく手を貸してくれた。
彼らの前には一枚の文。いまわの際にグレイルが言い残した彼の残した文。
あれから葬式やら何やら…気持ちが休まる暇も無かった。
だが幾日かたって…落ち着いてきたから文を改めてみようと思ったのだ。
そこには父の偽らざる心情が書き残されていた。

〜 我が子アイクとミストへ 〜

万一俺が逝くことになった時のためこれを残す。
一つだけ詫びておきたい。
本当の事は俺自身の口から言うべきだが今の俺にはその勇気が無い。
アイクは俺の実の子ではない。
かつてとある縁から引き取った子だ。
お前には幾人もの兄弟姉妹がいる。
だが…そんな事は関係が無い…俺にとってお前は負けず嫌いで生意気な俺のガキだ。
自慢のミストの兄貴だ。

グレイル


短い文の中に幾千幾万もの思いを込めたのだろう。
その文からは確かに伝わってくるものがあった。
「お…おにいちゃん…」
「すまんミスト…ボーレ…一刻…いや…半刻でいい……一人にしてくれ」
肩を震わすアイクを心配げに見るミストは立ち去り難い様子だった。
無理もない。ミスト自身がアイクが実兄ではなかった事に衝撃を受けているのだ。
ましてその本人とあらば……
だがミストの肩を掴んだのはボーレだった。
「行くぞ、男には女にゃ見られたくない顔ってのがあんだよ」
「でも……」
渋るミストを連れてボーレは席を立った。
戸口を出る時に一度だけアイクを振り向く。
「思いっきりさっぱりしちまえよ」
「すまん……」
戸が閉まる音を耳が捉えて…それからは何も抑える事ができなかった。
生涯にただの一度…アイクは男泣きに泣いた………
彼の一生の中でもっとも忘れ難い日だったかも知れない……
その日から二年の歳月が流れた。
炎正十三年……二十歳を迎えたアイクは筋骨逞しい大男へと成長していた。
あれから前にもまして鍛えに鍛えぬいた。
あの黒備え…あの男をそのままにしてはおけなかった。
その傍ら前以上に熱心に人足の仕事をしてミストを養ってきた……そして…
「行くの…おにいちゃん……」
「ああ…行く……」
親父が最後に言い残した言葉をアイクは果たした……
今日はミストの祝言だったのだ。
ミストは知っていた。本当ならアイクはあの後すぐにでも仇を求めて旅立ちたかったのだろうが……
自分のために二年待ったのだ。

かねてよりミストに想いを寄せていたボーレは酒も賭博もやらず熱心に働いていた。
今はしがない行脚の豆腐売りだが、店を持ってミストに楽をさせると語っている。
その彼の想いをミストは受け入れたのだ。
「義兄貴…」
「後は頼む……」
「わかった…だがよ。たまには帰って来いよ」
この男の人となりは子供のころからよく知っている。
短気だが気さくで快活で気持ちのよい男だ。
二人の門出をアイクは心から喜んでいた。
「そうだな…たまには帰る。その時にはまた餓鬼の頃みたいに相撲でも取るか?」
「よせやぃ、もうお前に勝てる気がしねぇよ」
「む…だが白星はお前の方が多かった気がするぞ、勝ち逃げはずるい」
「お前本当負けず嫌いなのな。よく餓鬼の頃の事覚えてるもんだ」
「それだけ悔しかったからな」
ミストがクスクスと笑いつつ二人を見やった。
「番付表持ってこようか?」
「そ…そういやそんなのも遊びで作ったっけな…お前まだ取ってあったのかよ?」
「だって私行司だもん」
そんな話をしていると可笑しくなってきた。
アイクも…ボーレも…ミストも…声を出して笑った…
メリオルの空に軽やかな笑い声が響く。

彼らに見送られてアイクは住み慣れた長屋を立った。
あてどの無い修行と仇討ちの旅を……

まずはどこへ……
メリオルの街路を歩きつつアイクは気のむくままに東へと足を向けた。
幾人かの町人たちで賑わう街路……その向こうにふと珍しい人影を見た。
巫女と公家が連れ立って歩いている。
肩には小鳥を乗せている。
このご時勢に女の旅とは珍しいと思い一瞬目を止めてしまった。
この時アイクと彼女らの距離は三十米も無かっただろう。
だがその間を多くの人影が流れていく。
すぐに人ごみに紛れる形で両者は離れていった。
向こうは野武士風の男など珍しくもなんとも無い者には気づきもしなかっただろう。

こうしてほんの少しのすれ違いをへてアイクは東へと旅立っていった。


次回

侍エムブレム戦国伝 邂逅編 

〜 ロイの章 挫折 〜
181助けて!名無しさん!:2011/05/17(火) 15:47:48.03 ID:i5YcDVWm
GJ!原作に近い流れだけど、アイクはエリンシアと合流するのかな?今後も期待
182助けて!名無しさん!:2011/05/17(火) 15:55:49.69 ID:UGE5JqZ8
>>174
GJ! 漆黒キター!そしてミカヤとエイリークとはすれ違い………

33章>>291の続き投下します
覚えてる人いるかなぁ……
PCクラッシュって恐いね!
183狼と銀の乙女 4:2011/05/17(火) 15:56:57.88 ID:UGE5JqZ8
「それで二ケさん。いじめられてたミカヤ姉さんと喧嘩してから、お前やるな的な不良のノリで仲良くなって、サプライズ誕生日パーティーを開かれてどうなったのさ?」
「……えらく具体的な言い方だな」
「いや、間が空いたからあらすじをと思ってさ」
「マルス、メタは自重して」
「なんだかよく分からんがまあいいか。それからだな………」

ミカヤが開いたサプライズパーティーは、内容はありきたりだった。バイキングで様々な料理が並び、全部終わるとケーキが出てくる。そんな感じのやつだ。だが、
「でねでね、リアーネちゃんがね」
「YAMETE、HAZUKASIIDESU」
「おいミカヤ、リアーネが嫌がってんだ。そこら辺にしとけ」
「ネサラ君、リアーネさんのは振りだけで実際はそんなに嫌がってないよ。あ、後コーラ取ってきて」
「んだとぉ!」
「乙女心が分かってないわねぇ。あ、私はメロンソーダ」
「てめこらぁ!……取りあえずジュース取ってきます」
………主役のハズの私が蚊帳の外なのは、どういう事なんだろう。
別にミカヤの好意を疑うわけではない。だが、皆あまりに他の事に気が向きすぎというか……自分達のトークで盛り上がり過ぎというか……私があまり話し上手じゃないのもあるだろうが。
「なあ、ミカヤ」
「ん?どうしたのニケ?」
「今日は私の誕生日パーティーなんだよな?」
「うん、そうだ……え、もしかしてつまらなかった?」
「……もしかしなくてもつまらない」
「「「え?」」」
私が不満を口にすると、ジュースを取って帰ってきたネサラも含めた一同が一斉に驚いた表情になった。なんだそりゃ。
「……その反応はどういう意味だ。私が楽しそうに見えたのか」
「「「うん」」」
全員目が腐っている。死ね。
「ち、違うわよニケ。目が腐っているわけじゃないわよ」
「ミカヤ、私は知っているからいいが、心の声を読んで会話を繋げるな。後、ネサラは私の分のジンジャーエールも持ってこい」
行けばいいんだろ……と、うなだれながらネサラは席を離れた。
「ご、ごめん。でもニケは楽しそうだったよ?」
「なんでだ」
「だって、あんなに笑顔だったじゃない」
………エガオ?
「そんなキョトンとした顔しないでよ。ニケ、私達の談笑を見て笑ってたじゃない」
私が?この私が笑ってた?怒りの笑顔じゃないのか?
184狼と銀の乙女 4:2011/05/17(火) 15:58:07.01 ID:UGE5JqZ8
「TIGAIMASU」
「リアーネ?」
「ANATANOKOKOROHATOTEMOATATAKADESITA」
鷺のラグズは人の心を読む力がある。それで見たのか。だが、暖かかっただと?
「HAI」
「……………」
わけがわからない。前までの私なら間違いなくキレていただろう。だが、キレなかった。それは、きっと、
「変わったんだよ」
「ミカヤ………」
「私だけじゃない、ニケも変わった。優しくなった。他人が見えるようになった。人の思いが分かるようになった。それはきっと……」
ミカヤはそこで言葉をきると、私に向かってニッコリ微笑んだ。
「成長したってことだよ」
「………フン」
全く、大した奴だ。私を味方につけるための努力といい、イジメを解決するために私に目をつけた事といい、こいつは人を見る目を持っている。
「ミカヤ」
「何?」
私が変われたのは、自分でも思ってもいなかった一面を引き出せてもらったのは、ミカヤの力だ。こいつに見つけてもらえた私は、幸運な奴だったんだ。だから、私はミカヤに伝えなきゃいけない。
「お前は私の一番の親友だ」
「え、エエッ!?」
ミカヤの頭をワシワシと撫でながらそう言うと、目茶苦茶驚かれた。なんでだ。
「私なんかが親友だなんて……そんな………」
「ミカヤ、そこはお前のダメな点だ」
そう言うと私はミカヤにデコピンをした。小柄なミカヤはそれだけで目を回してしまった。
「お、おい。大丈夫か?」
「だ、大丈夫だよ。パシ……ネサラ君」
ジュースを取って戻ってきたばかりのネサラにはぴったりだ。
「今パシリって言いかけただろ」
「ソンナコトナイヨ」
「目が泳いでるぞ」
「うるさい、パシリ」
「今、認めたよな?」
「そんな事より!」
ミカヤは机を叩きながらパシリの言葉を遮り、立ち上がった。
「ニケ、私が親友って?」
「同じ事を二度言わせるな。言葉通りの意味だ」
「……………」
ミカヤの顔が、一瞬で赤くなり、茹蛸のようになる。恥ずかしがり過ぎだ。
「あ……ありが……とう」
「フン」
185狼と銀の乙女 4:2011/05/17(火) 15:59:20.16 ID:UGE5JqZ8
ミカヤは両手を胸の前辺りでモジモジとさせながら、ボソボソと呟いた。可愛いな、この生き物。
「そ、そうだ!そろそろケーキだよ!」
私がニヤニヤしながら可愛い生き物を眺めていると、ミカヤはそれを振り払うかのように、わざとらしく声を上げた。
「SOUDESUNE」
「僕はチョコケーキがいいですね」
「俺はモンブ………」
「あ、パシリ、もっかいジュース」
「………ショボーン」
やっぱり私を無視して全員好き勝手に注目し始めた。だが、まあ、
「これはこれで楽しいな」
明日からの学校が、楽しみだ。

「……と、まあ、これが私とミカヤの馴れ初めだ」
「この後はよくこの5人で遊んだわよねー」
「ミカヤが家の都合で高校に進学しなかったのは残念だったがな」
「そっかー……最初はミカヤ姉さん辛かったのかと思ったけどね」
「姉貴は姉貴って事だな」
「イイハナシダナー」



「……オチは?」
「ロイ、この空気でそれを求めちゃダメだ」

終わり
186助けて!名無しさん!:2011/05/17(火) 17:45:19.47 ID:DLTVTDMU
>>183-185
続き待ってたよ!!
ミカヤも二ケさんも最初はあんなに対立してたのに… グスッ
みんな優しい登場人物だった!GJ!
187助けて!名無しさん!:2011/05/17(火) 19:42:54.27 ID:hviaxrxh
ミカヤ「エフラムをまともな人間に変えるわよ!」
セリス「僕も協力するよ、姉さん!」
188助けて!名無しさん!:2011/05/17(火) 20:06:13.26 ID:+nAB1WJz
>>157-163
初投下おめです!

>>174-180
GJ!ほぼ原作通りの流れだけど、一人で旅立つってのは結構大きな差かもね。
今後に期待してます!
189助けて!名無しさん!:2011/05/17(火) 20:16:03.69 ID:EbrM3F7T
>>174-180
すれ違いとか…こんなんじゃあ…満足出来ねぇぜ…
まぁそれはそれとして、アイクが旅立つまでの流れが凄く良かった
ここのは良い奴だから忘れがちだけど、漆黒は基本外道なんだよなぁ…続きに期待。GJ!

>>183-185
イイハナシダナー( ;∀;)
こうやって親友は出来ていく…その過程を見る事が出来て満足した、GJ!
190助けて!名無しさん!:2011/05/18(水) 15:02:05.20 ID:o2iEEcs4
>>187
エフラム「俺はまともな人間だ!」
191助けて!名無しさん!:2011/05/18(水) 15:33:43.98 ID:gYRHLRoO
ヘクトル「俺もまともだぜ!ノーマルだ!」
リン「私もよ!」
マルス「自分で自分を変だという変人はいませんからねぇ」
リン「まぁるぅすぅ〜」
マルス「いやだってホラ!」

漆黒「私はどこにでもいるただの経営者だが?」
ヒーニアス「ワハハハハハハ!私は美男という点では非凡だがな!常識は持ち合わせている!」

リン「…………」
192助けて!名無しさん!:2011/05/18(水) 16:35:26.68 ID:7WAq8Ngu
リンカワイソスw
193助けて!名無しさん!:2011/05/18(水) 17:01:04.95 ID:o2iEEcs4
まあヘクトルはまだまともな方だよな、











ピザだけど、
194助けて!名無しさん!:2011/05/18(水) 17:22:42.96 ID:gYRHLRoO
リリーナ「だがそれがいい」
195助けて!名無しさん!:2011/05/18(水) 18:13:45.23 ID:o2iEEcs4
エリンシア「いけません」
196助けて!名無しさん!:2011/05/18(水) 18:32:16.12 ID:o2iEEcs4
リリーナ「いやそれがいい」
197いわゆる「運命」ってやつ:2011/05/18(水) 20:04:21.44 ID:oR0iWkUY
「「「「いってきまーす!」」」」
エリンシア「いってらっしゃーい!」

エリンシア「ふう……」
ミカヤ「今日も我が家の学童たちは元気に登校しましたか」
エリンシア「ええ。シグルドお兄様とアイクもいますから、学童たちというわけでもないですけれど」
ミカヤ「まあ正確にはね」
エリンシア「……」
ミカヤ「どうしたの?」
エリンシア「いえ……私、ずっと気になっていることがあるのですけど」
ミカヤ「なに?」
エリンシア「……今、中学生の子たちは全員公立中学校に通っているのにバラバラの学校ですよね」
ミカヤ「ああ……そのことね。普通は進学する学校って、私立でもない限り学区で決まるものなのに、っていう」
エリンシア「はい。なのに我が家は小学校中学校と、進学するたび何かしら事件があったりして別々の学校に通うことに……」
ミカヤ「不思議よね。これも運命というものなのかしら」

 〜本当のところはどうだったのか?〜

・マルスの場合

マルス  「ユンヌえもん、ユンヌえもん!」
ユンヌ  「はいはい何かしらマルスちゃん……っていうかそれ語呂悪いわよ」
マルス  「そんなのどうでもいいよ! それよりもユンヌえもん、大変なんだよ!」
ユンヌ  「何が?」
マルス  「ぼく、ようちえんのシーダちゃんが好きなんだけど、しょうがっこうはべつべつになるらしいんだ!」
ユンヌ  「あらマルスちゃんったらおませさんね。それで?」
マルス  「だけど、シーダちゃんがいくタリスしょうがっこうってところには、
      オグマとかいうクソロリコン教師がいるらしいんだ!
      シーダちゃんがしんぱいだよ、ねえユンヌえもん、てんばつでオグマをひみつりにしょりしてよ!」
ユンヌ  「あらマルスちゃんったら末恐ろしいわね。
      でもそういう理由で天罰下すわけにはいかないわ。
      アスタルテ姉さんにすっげえ怒られるし」
マルス  「そんなー!」
ユンヌ  「でもなんか面白そうだから、知り合いの運命の女神辺りに適当に頼んでおくわ。
      これでマルスちゃんも、春からはタリス小学校の一年生よ!」
マルス  「やったぁー!」
ユンヌ  「ふふ……微笑ましいわね。……で、報酬の方は?」
マルス  「はい。秘密裏に盗んできたアイク兄さんのブリーフだよ」
ユンヌ  「いやっほぅー! 生パン、生パン!」
マルス  「……おとなってきたないな……」

・エリウッドの場合

ニニアン 「……アハトさん、アハトさん」
アハト  「おや、なんですかニニアン様」
ニニアン 「あの……きょう、わたくしとまがりかどでぶつかった、あかいかみのお方……」
アハト  「ああ……竜族であるニニアン様とぶつかったショックで5mほど吹っ飛んでいらっしゃったあの方ですか」
ニニアン 「……はい。あのかたのおなまえをごぞんじですか?」
アハト  「無論です。あの方は主人公兄弟さん家のエリウッド君です」
ニニアン 「エリウッドさま……ああ、もうひとめでいいからおあいしたい……」
アハト  「そうですかそうですか。いや、引っ込み思案なニニアン様がそうも仰るとは。
      よろしい。このアハト、一肌脱ぎましょう」
ニニアン 「……?」
アハト  「ちょっと知り合いに頼んでいろいろしてもらいましょう。
      そうすれば春から、エリウッド様はニニアン様と同じエレブ小学校の生徒です」
ニニアン 「……うれしい……ありがとうございます」
アハト  「ははははは。全てこのアハトにお任せあれ」
198いわゆる「運命」ってやつ:2011/05/18(水) 20:06:23.40 ID:oR0iWkUY
・エフラムの場合

ヒーニアス「おい、じい!」
モルダ  「ははーっ、ここに!」
ヒーニアス「きょうのごうどうおゆうぎかいで、わたしよりもめだっていたやつがいたな!」
モルダ  「は。おゆうぎなんてやってられん、みたいなむっつり顔で仁王立ちしていた子ですな?」
ヒーニアス「そうだ! やつのせいでわたしのかんぺきなおゆうぎがだいなしだ! やつのなまえは?」
モルダ  「少々お待ちを……ふむ、エフラムという平民の子のようですな」
ヒーニアス「エフラムか……よし、やつをわたしとおなじしょうがっこうに入学するように根回ししてくのだ!
       そつぎょうするまでに必ずや今日のくつじょくをはらしてやる!」
モルダ  「ははーっ! ……ところで、エフラム君には双子の妹君がいるようですが」
ヒーニアス「いもうと? ……おんななんてしょうぶのじゃまだ。ラーチェルみたいにうるさいのもいやだし。
       そうだな、ターナと同じ、しょうちゅうこういっかんのルネスじょがくいんにでもほうりこんでおけ!」
モルダ  「ははーっ! 仰せのままに!」

・セリスの場合

ユリウス 「……おい、アハト」
アハト  「なんですか、ユリウス様。ミルクでしたら冷蔵庫に」
ユリウス 「ちがわい! ……あのだな、今日こうえんでユリアとなかよくあそんでいた奴がいただろう」
アハト  「ああ……あの可愛らしい子ですね」
ユリウス 「そうだ! うちきでひっこみじあんなユリアにもやさしかったあのおんなのこだ」
アハト  「そうですね、実に心和む光景でございました」
ユリウス 「……あいつはどこのようちえんのなんてこだ」
アハト  「はいはい……ええと、中央幼稚園のセリスという子らしいですね」
ユリウス 「セリス、か……」
アハト  「可愛い名前ですねえ」
ユリウス 「む。ま、まあユリアにはまけるけどな! しかし、ちゅうおうようちえんということは……」
アハト  「小学校は中央小学校でしょうね」
ユリウス 「ぼく……いやぼくらとおなじゆぐどらるしょうがっこうではないのか」
アハト  「まあ、順当にいけば」
ユリウス 「……それはいかん。いかんぞ。せっかくユリアにともだちができたのだから、はなればなれはいかん」
アハト  「なるほど。ではユリウス様と同じ小学校に通うように根回ししておきましょう」
ユリウス 「ほ、本当か! ……あ、いや。ぼ、ぼくとじゃない、ユリアとだ! まちがえるな!」
アハト  「おお、これは申し訳ございませんでした」
ユリウス 「きをつけろよ! ……ふふ。はるからおなじがっこうか……」

エルフ  「……アハト」
アハト  「なんだいエルフ」
エルフ  「見てたわよ、さっきの」
アハト  「そうかい。いや、実に和やかな光景だったね。ユリウス様もなかなかおませさんでいらっしゃる」
エルフ  「とぼけないの。……あのセリスって子、とびきり可愛いけど男の子でしょうが」
アハト  「そうだね。それがなにか?」
エルフ  「なにかって……ユリウス様明らかに誤解していらっしゃるわよ。目がハートマークだったじゃない」
アハト  「いやだなあエルフ、君ともあろう者が性別の差だなんて些細なことを問題にするのかい? もっと進歩的に行こうよ」
エルフ  「本音は?」
アハト  「面白そうだから!」
エルフ  「……駄目だこいつ……」

 〜他、大体似たようなパターンが続く〜

エリンシア「……不思議なこともあるものですよねえ」
ミカヤ  「そうねえ……ユンヌは何か知らない?」
ユンヌ  「そうね……円環の理……じゃなくって、運命の女神様の悪戯じゃないかな☆」
ミカヤ  「ユンヌ……そのキャラ痛いわ」
ユンヌ  「ひどっ!?」
199助けて!名無しさん!:2011/05/18(水) 20:07:55.13 ID:oR0iWkUY
紋章町考察スレッドを読んでいて思いついたネタ。
ロイはスレッドの方に書いてあるので割愛。

最近ネタ切れだなーと思っていたけど、設定周りとか考えるといろいろありそうだ。
200助けて!名無しさん!:2011/05/18(水) 20:11:51.52 ID:gYRHLRoO
いろいろ掘り起こせばいろいろ出てくると思うぜよ
ほとんどスレに出てないキャラもおるんだし
201助けて!名無しさん!:2011/05/18(水) 20:56:32.33 ID:BV+YwR5/
ヘクトル「実際オレってピザじゃねぇよな?公式イラスト見れば一目瞭然だろ?」

「…モニターの前のお前らもさ…さんざんオレをピザキャラ扱いしてるが実はオレよりピザなんだろ?そうだよな?な?」

キャラ付けでピザキャラ扱いだけどヘクトルってカッコイい体型だよね。…未来ではホントにデブ(巨漢)だけど…。
202助けて!名無しさん!:2011/05/18(水) 21:16:15.06 ID:wNFuTDCg
マップ上のキャラアイコンがデブだからな…
203助けて!名無しさん!:2011/05/18(水) 21:43:10.10 ID:X+PNizLG
>>199
ニニアンは竜の姿でエリウッドとぶつかったのかw
204助けて!名無しさん!:2011/05/18(水) 22:02:09.78 ID:o2iEEcs4
>>201
ロイ「いや、ピザだよ。ピザピザピザピザピザピザピザピザピザピザp」
205助けて!名無しさん!:2011/05/18(水) 23:11:33.18 ID:5VrmczKW
ピザだっていいじゃないそれでも愛してくれる人はいるよ
ビラクさんとか
206助けて!名無しさん!:2011/05/18(水) 23:35:47.24 ID:Dsgw3aOv
>>204
リリーナはピザのが喜ぶと思うがよろしいか?
207助けて!名無しさん!:2011/05/19(木) 01:08:42.73 ID:126zHmN0
マリータ「なーラクチェうち思ったんやけど」
ラクチェ「何をよ?」
マリータ「あんたんとこのラーメンてただのラーメンちゃうて流星剣ラーメンやろ?」
ラクチェ「そーだけど?」
マリータ「フツーのパンだのなんだのよかそーやって名前ついた方が売れる思うんよ。
      そこでや、ヘクトルピザなんて商品はどないやろ?」
ラクチェ「は?」
マリータ「せやからあのメタボ兄やんの名前付けてピザ売るねん。めっちゃ売れると思わへん?」
ラクチェ「冗談なんでしょ?」
マリータ「ま、冗談やけど」
208助けて!名無しさん!:2011/05/19(木) 06:33:15.47 ID:FdckAlJD
「獣の呪いをとくには、あるモノを食べるんだよ」

セレス「なにぃっ……(絶句)」
アイク「なにぃっ……(絶句)」
イレース「なにぃっ……(絶句)」

おなじ反応なのに、意味が違いそうな不思議。
209泳げミルラちゃん! 1/3:2011/05/19(木) 08:22:18.38 ID:Nfb7DHyT
ミルラ「…今度の日曜日にプールに来てくれませんか?」
夕方に兄弟家を訪れたミルラはエフラムにそうお願いした。
エフラム「プールか?構わないがまだ少し早くないか?」
最近夏並に暑くなってきたとはいえまだ春である。
ミルラ「いえ、夏になってからだと遅いです」
エフラム「何故だ?」
ミルラ「実は…」

〜昼間の竜王家〜
チキ「最近暑くなってきたね〜」
ファ「ね〜」
ニルス「まあ春ももうすぐ終わるからね」
ニニアン「今年こそはエリウッド様と海に行きたいわね」
イドゥン「海ですか。そういえば私は泳いだことがないです」
ユリア「いつもイドゥン姉上はビーチでチキ達と砂遊びしてますからね」
ユリウス「ならチキ達と泳げばいいんじゃね?」
チキ「いいよー」
ファ「いいよー」
ミルラ「………わかりました」

ミルラ「でも私は泳げないのです。このままだと海でお魚さんに食べられてしまいます」
今にも泣き出しそうな表情で困っているミルラ。エフラムはそれを見過ごせるはずはない。
エフラム「…わかった。なら自己流ではあるが泳ぎ方を教えてやろう」
ミルラ「ありがとうございます。よろしくお願いします」
エフラム「ああ、じゃあ日曜日にな」
途端に嬉しそうな表情になったミルラはうきうきしながら帰っていった。

エフラム「という訳で今度の日曜日にはプールに行ってくる」
エリンシア「わかりましたわ…ところでエフラムちゃんは水着あるのかしら?」
エフラム「一応学校指定の水着があるはずだが」
エリンシア「だめよ、せっかくなのだから新しいのを買いなさい」
エフラム「何故だ?去年もそれで海に行ったはずですが」
ミカヤ「まあ一応学校指定の水着だと恥ずかしいからよね。ミルラちゃんも恥ずかしいわよ」
エフラム「そういうものなのか?よくわからんが…」
エリンシア「とりあえず明日水着を買ってきなさい」
エフラム「わ、わかった…」

ミルラ「という訳で日曜日はエフラムとプールに行きます」
デギンハンザー「う、うむ…だが彼だけでは不安だしな…」
ガトー「なに、ミルラももう子供じゃない。それにエフラム殿は立派な好青年ではない」
メディウス「うむ、ところで飯はまだかの?」
デギンハンザー「うぐぐ…じゃが…そうだ!」

イドゥン「という訳で今日はよろしくお願いします」
エフラム「あ、ああ…どうしたミルラ?」
ミルラ「い、いや…なんでもないのです」
210泳げミルラちゃん 2/3:2011/05/19(木) 08:22:57.66 ID:Nfb7DHyT
エフラムは水色の遊泳用の水着を着てプールサイドで立っていた。
エフラム「ミルラとイドゥンさんに泳ぎを教えるのか…大変だな」
ミルラだけなら何とかなるのだろうがイドゥンさんは大変そうだとエフラムは思っていた。

一方その頃更衣室では楽しそうに着替えるイドゥンとイドゥンを睨むミルラがいた。
ミルラ「イドゥンお姉ちゃんはどうして来たんですか?」
ミルラは皮肉をこめて言っているのだが天然のイドゥンには通じるはずはない。
イドゥン「御祖父様達がミルラだけだと不安だからと言われたから」
ミルラ「う、うう…」
この日のために赤い可愛いワンピース型の水着を買ったのに…とミルラは嘆いていた。
そんなことは気づかずにイドゥンは白いスクール水着っぽい水着を着てプールへ向かうのだった。

エフラム「という訳でこれから泳ぎ方を教えようと思う。まずはこれを使おう」
エフラムはプールサイドに設置されているビート板を2人に手渡した。
ミルラ「これは何ですか?」
エフラム「これを使って泳ぐんだ。まずは水に入ろうか」
イドゥン「わかりました…」
そういってゆっくり風呂に入るように水に入るイドゥン。
エフラム「いや、そんな慎重に入らなくてもいいのだがな…」
イドゥン「…?…そうなのですか?」
ミルラ「飛び込むのはいけないとユリアお姉ちゃんに習いました」
エフラム「ま、まあそうだな。けどこうするのは問題ないぞ」
エフラムはプールサイドに腰をかけ、ゆっくりと水に入る。
イドゥン「なるほど」
ミルラ「勉強になります」
エフラム「さて、じゃあまずはバタ足から始めようか」
そういってミルラの足を掴みながらエフラムは交互に動かしていく。
エフラム「こうやって左右の足を交互に蹴るのがバタ足だ…ん、どうした?顔が赤いぞ?」
ミルラ「な、慣れない動きで大変です」
ミルラの顔が赤いのは疲労ではないのだがエフラムは気がつかなかった。
エフラム「うむ、慣れてきたか?じゃあ1人で向こう側まで行ってみよう」
ミルラの足から手を離し、ミルラ1人で泳がせるエフラム。
進んだのを確認するとエフラムは近くでミルラの動きをじっと見ていたイドゥンに浮くように促した。
エフラム「さて、まず浮くのはできたと思う。そのままの姿勢でミルラの真似をしてくれ」
イドゥン「こう…ですか?」
必死に足をばたつかせるイドゥン。見様見真似だがミルラのように進みはじめる。
エフラム「そうだ、2人とも筋がいいな。では次は息継ぎの練習だ」
211泳げミルラちゃん 3/3:2011/05/19(木) 08:24:46.03 ID:Nfb7DHyT
数時間後、とりあえず溺れない程度に泳ぎ方を教えたエフラムは2人に昼食を食べようと提案した。
エフラム「そろそろ昼だし一旦食事にしないか?」
イドゥン「それでしたら私とミルラが作ったサンドイッチが…」
ミルラ「お兄ちゃんの分はいっぱいあります」
エフラム「そうか、ならいただこう」
プールからあがり、プールサイドにランチマットを広げるミルラ。
エフラムが手伝おうとするがミルラは1人でやりたい、と断った。
そしてミルラが敷き終えたタイミングでイドゥンがランチボックスを持ってきていた。
そして3人仲良くサンドイッチを食べる。時々エフラムは苦しむのだが…
後にプール関係者は語る。
関係者「あれはもう若夫婦って感じでしたね。若干旦那が若すぎる気もするけど」

昼食を食べ終え、食後に軽く休憩をしたら泳ぎの再開である。
エフラムはミルラには手取り足取り、イドゥンにはミルラの真似をさせて泳ぎを指導する。
エフラム「そうだ、2人とも海でも大丈夫になってきたな。これで終わりだ」
ミルラ「本当ですか?」
イドゥン「…疲れました」
エフラム「うむ、多少フォームは汚いが及第点だ」
イドゥン「汚い…?どこを洗うんですか?」
ミルラ「ち、違いますイドゥンお姉ちゃん。ぎこちないってことです」
エフラム「すまん、まぎらわしかったな」
イドゥン「…なるほど」
エフラム「よし、じゃあ今日はここまでだ。また入口で待ってるぞ」
そういって更衣室へと戻るエフラム。あとに続いて2人も戻るのだった。

ユリウス「それで2人とも仲良く寝てるって訳か」
ユリア「はい、なんだかんだ言っても家族ですからね」
ユリウス「違いない。あとで布団に運んでもらうか」
竜王家のソファーでは仲良くすやすや眠るイドゥンとミルラがいた。

リーフ「イドゥンさんの水着…ブバァァァ」
ミカヤ「それで、2人は泳げたのかしら?」
エフラム「ああ、とりあえず溺れなくはなったはずだ」
エリンシア「よかったわねエフラムちゃん」
エフラム「うむ、お礼にと今年の夏に竜王家のプライベートビーチに招待されたしな」
エリウッド「あれ?エフラムもかい?僕もだよ」
マルス「僕もチキから」
セリス「僕もユリウスとユリアから誘われたよ」
ロイ「僕もだね」
ミカヤ「………そう、よかったわね」

この夏、竜王家の夏休みが熱い!
終わり
特にオチもない。たんにミルラとイドゥンの水着を妄想しただけw
今夏は竜王家全員の水着を妄想してみたいがなw
212助けて!名無しさん!:2011/05/19(木) 12:07:02.19 ID:MoetGtFI
褌一丁漢出銀判座
213助けて!名無しさん!:2011/05/19(木) 12:43:38.64 ID:/JpC4iHJ
>>209-211
お前さんの気持ちはよくわかる!
GJ!

サラ「お姉さんにスク水とか中々マニアックね」
エフラム「俺が選んだんじゃないぞ…」
アメリア「師匠のストライクゾーンが広がってる!!!」
エフラム「お前もなんか毒されてないか?」
ヒーニアス「さすがの私も引くぞ」
エフラム「ちょっと待て!お前にだけは言われたくない!」
214助けて!名無しさん!:2011/05/19(木) 14:07:06.66 ID:2wq4DWh6
セリスの水着は・・・ダイビングスーツなら問題ないか
215杖ポコ師範ローラ 1:2011/05/19(木) 15:43:37.28 ID:Gu/1v0KE
ある日の兄弟家
アイク「ぬぅん!ぬぅん!」
ミカヤ「アイクったら今日も修行ねー。そんなに楽しいの?」
アイク「ん?姉貴か。修行は楽しいとかそういう感覚じゃない。毎日続ける義務だ」
ミカヤ「なるほどなるほど……ん?インターホンが鳴ってる?」
アイク「客か?」
ミカヤ「みたいねー。お姉ちゃん、ちょっと出てくるわ」
アイク「あぁ」

10分後
ローラ「お邪魔しますね」
ミカヤ「ううん、別に構わないわよ。暇だったし」
アイク「む?確か……姉貴の知り合いの」
ローラ「まあ、ミカヤさん、ゴリラのラグズなんていたんですね」
アイク「いや、違う。俺はべオクだ」
ローラ「まあ、しかも剣を持っています。珍しいですね」
アイク「いや、だから………」
ミカヤ「無駄よ、アイク。ローラは筋金入りの天然だからその程度のツッコミじゃボケ続けるわよ」
アイク「じゃあどうすればいい。俺はツッコミが苦手なんだ」
ミカヤ「自覚はあったんだ………」
ローラ「そうでした。まだゴリラのラグズさんの名前を聞いていませんでした」
アイク「アイクだ。それと俺はべオクだ」
ローラ「ゴリラグズさんですか。良い名前ですね」
アイク「……全然違う」
ミカヤ「諦めなさい。私も名前を覚えてもらうまで2年かかったわ」
アイク「かかりすぎだろう」
ローラ「あら、ゴリラグズさん。凄い汗ですよ、このハンカチをどうぞ」
アイク「ん、ああ、すまない」
ミカヤ(……あれ?この展開って)
アイク「しかし随分よく気がつくな」
ローラ「神に仕える者として当然です」
アイク「そうか、あんたに優しくしてもらえる人は幸せだな」
ローラ「いえ、それほどでも、神に仕える身ですので」
アイク「そんなに謙遜するな。その優しさは神に仕えるからといって身につくものじゃない。あんたがとても素晴らしい人だという証だ」
ローラ「………まぁ………」
ミカヤ(はいキター!このフラグメーカーめ!これ以上状況を複雑にしてどうすんのよ!)
216杖ポコ師範ローラ 1:2011/05/19(木) 15:44:22.67 ID:Gu/1v0KE
ローラ「ゴリラグズさんは聖職者になりたいのですね」
ミカヤ(えええええ!?折れた!?アイクのフラグが立つ前に折られた!?ていうかなんでそうなるの!?)
アイク「……いや、俺はそんな事一言も」
ローラ「そんなご謙遜を、アスタルテ神様の優しさに触れられて感動しているのがよく伝わってきました」
アイク「意味が分からん」
ミカヤ(いやいやいやいやいや、当事者達気付いてないけどこれ凄いわよ!?ローラ……恐ろしい子!……でもアイクが聖職者?………似合わないわね)
アイク「どうした姉貴?百面相なんかして」
ミカヤ「あ、いや、なんでもないわ」
ローラ「ゴリラグズさん、そうと決まれば善は急げです。早速私の教会に行きましょう」
アイク「あ、おい引っ張るな……しかし意外と足速いな」
ミカヤ「………イッテラッシャーイ」

同時刻、ベグニオン商社
サナキ「な、なんじゃあの小娘は!アイクと二人で教会じゃと!?……ハッ、まさかそのまま結婚……イカン、今すぐ止めるのじゃ!ベグニオン商社の戦力を全て投入するのじゃ!」
タニス「やめて下さい。愛しの人の家に盗聴機を仕掛けている時点で社長の方が犯罪者です。それに別に社長が危惧しているような事は起きないかと」
サナキ「な、何故じゃ!」
タニス「あの二人にフラグめいた物は立っていません。それに仮に立ってもデストロイヤーのアイク殿の事です、すぐ折れるに決っています」
サナキ「し、しかしのぅ………」
タニス「……シグルーン専務、あなたからも何か………」
シグルーン「嫉妬に燃えるサナキ様ハァハァ」
タニス「ダメだこいつら……早くなんとかしないと」

続く
217助けて!名無しさん!:2011/05/19(木) 19:56:20.91 ID:Uws0vzB9
>>215-216
これは酷いwwwサナキ何してんのさwwwwてかタニス苦労人ww
久々に笑った。GJ!
218助けて!名無しさん!:2011/05/19(木) 21:17:37.56 ID:ZmURcfS3
>>215-216
なんだろう、杖ポコ指南の隣で
いろんな意味でブラッドが涙目になっている図がありありと浮かぶんだぜ…
タニスもマジで頑張れ……GJ!!
219助けて!名無しさん!:2011/05/20(金) 01:17:54.16 ID:jc2LzcKN
サラ「盗聴は良い手とは言えないわね。聞かれて喜ぶ人はいないし、何より進展が無いわ」
サナキ「し、しかしのう……何もしないわけには」
サラ「鈍いタイプには積極的に行かないと駄目よ。例えば、リワープで部屋に乗り込むとか。
    大丈夫、最初は驚かれるけどそのうち『ああまた来たのか、まあゆっくりしていけ』ってなるから」
エフラム「……兄上の知り合いにあんまり変なことを吹き込むなよ。大体それはお前がやったことだろ」
サナキ「そ、そんな真似が出来るか!……恥ずかしいではないか」
サラ「……じゃあ、その人はどんなのがタイプなの?まずそこから始めないと。兄様くらい分かりやすかったらいいんだけど」
エフラム「一度俺がどういう評価をされているのかじっくり聞いてみたいんだが」
サナキ「……タイプ……そ、そうか!」

サナキ「今までアイクのフラクラっぷりに圧倒されるばかりで基本的なことを疎かにしておったとは……。
     アイクの嫁になるためにはまずアイクの好みを知らねばならぬ!なぜこんな簡単なことに気付かなかったのか……。
     シグルーン!『火消し』に連絡を取れ!アイクがどんな女が好みか調べさせるのじゃ!
     今までは散々じゃったが、これからがアイクの嫁になるための真のたたか…………どうした?」
シグルーン「その……大変申し上げにくいのですが」
タニス「以前、我々がサナキ様のために同様の依頼を『火消し』に頼んだのですが……」
シグルーン「……国家予算に匹敵する金額の報酬を要求されまして」
サナキ「な、何!?……確か、『火消し』は依頼の難易度で報酬を決めるはずであるな……とすると」
タニス「……それを調べ上げるのはそれほど困難な仕事かと」
シグルーン「本当に色々な意味で規格外な方ですわ……」


220助けて!名無しさん!:2011/05/20(金) 01:44:25.31 ID:JiGs5ccP
結論から言ってしまうと女の好みそのものが無さそうな気がするぞw
原作ならまだしもこのスレのアイクの脳みそは恋愛感情なんてものは欠落してると思う
221助けて!名無しさん!:2011/05/20(金) 04:24:56.01 ID:Dr7jY7Tv
>>219
サラ「到着っと……お邪魔します」
エフラム「……!驚くだろ、ちゃんと玄関から入ってこい」

サラ「……はい、こんにちは。来ちゃった」
エフラム「……またか、普通に来いって言っただろ」

サラ「よっと……あふ……ちょっと昼寝させて……二時間くらい」
エフラム「寝るなら自分の部屋にしろよ……二時間で起こせばいいのか?」

サラ「ん……朝……?」
エフラム「ほら、早く起きてリワープで戻れ、もうみんな起きる時間なんだ」
サラ「待って……今ちょっと辛いの……昨日、兄様が激しすぎるから……」


サラ「といった風に、リワープを使いこなすとこんな感じに」
サナキ「そ、そうなのか……!」
エフラム「ちょっと待て、最後は何だ最後は。そんな憶えは無いぞ」
222助けて!名無しさん!:2011/05/20(金) 04:36:48.81 ID:FPIAnrZ7
サナキもリワープ使えばええねん、と思ったが杖が使えなかったでござるの巻
223助けて!名無しさん!:2011/05/20(金) 04:53:44.14 ID:Dr7jY7Tv
サナキ「私にはまだ転移の粉がある!」


アイク「……どうした?なんで人の部屋で倒れてるんだ?」
サナキ「ア……イ……ク……」

※転移の粉は漆黒の騎士でも「使わずに済ませたい」と言うほど体力を消耗します
224助けて!名無しさん!:2011/05/20(金) 07:41:00.18 ID:ni6fXVFs
セネリオ「ひどいありさまです」
225助けて!名無しさん!:2011/05/20(金) 12:32:34.29 ID:lJtP1J+o
タニス「セフェラン様にワープしてもらえばよかったのでは?」
サナキ「それを先に言わぬか!?」
226助けて!名無しさん!:2011/05/20(金) 17:23:08.05 ID:lRHOs6Pb
サナキ「しかし、誰かにワープしてもらう方法だと帰る方法が無いではないか」
シグルーン「そのときはそのままお泊りになられては?」
サナキ「なな、なにを言うのじゃ!?し、しかしせっかくの考えを使わないわけにもいかんのう」
シグルーン(本当に分かりやすいお方……)
タニス(本当に面白いお方だ……)
227助けて!名無しさん!:2011/05/20(金) 22:18:21.16 ID:FVfX7lbX
サナキさま祭りw
いいぞ、もっとやってください。
228助けて!名無しさん!:2011/05/20(金) 22:33:22.08 ID:SwMv3JiN
エタイタタリータタクタハタヒタタタンタタヌタター

ヒント タヌキ
229助けて!名無しさん!:2011/05/20(金) 22:47:32.26 ID:Vns1ozYF
>>228
無茶しやがって…
230助けて!名無しさん!:2011/05/20(金) 23:19:46.61 ID:MuQR7Fa6
一つだけ主張させてほしい
サナキ様はどうして原作で一人称が私なんだ…

せっかくロリ皇帝なんだから余と言って欲しかった

俺の気持ちがわかる同志はいると信じている
231助けて!名無しさん!:2011/05/20(金) 23:54:15.01 ID:EBiFKJNs
だったらここでそういう風に喋るようなネタを投下すればいいじゃない。マリータが関西弁になっているかのように。
受けるかどうかは責任持たんが。
232助けて!名無しさん!:2011/05/21(土) 00:22:20.93 ID:IgC6Nu9p
聖魔で推測してみた

エイリーク…断崖絶壁または洗濯板
ターナ…巨乳
ラーチェル…普通寄りの貧乳
ネイミー…普通
アメリア…貧乳(?)

あれ?今窓際を何かが通ったような…
233助けて!名無しさん!:2011/05/21(土) 00:30:51.26 ID:/p+i0SB1
じゃあ俺はトラキアから何人か

ナンナ…貧
タニア…巨
エーヴェル…巨
マリータ…まり板
ミランダ…貧
オルエン…巨、イリオス爆発しろ
サラ様…無、年齢相応

ダグダ…巨
ダルシン…巨
マーティ…巨

エリンシア「リーフちゃん好みですわねぇハアハア」
リーフ「姉さんの好みの間違いでしょ、男の胸板の厚さなんてどうでもいーやい」
234助けて!名無しさん!:2011/05/21(土) 12:40:38.08 ID:S9QUasqC
小ネタだが下ネタ注意
こ、これくらいなら少年漫画とかでもあるしいいよね?…ね?


ミランダ「何よ何よ何よ!ここの住人どもときたらなにかっつーと女の子を胸で判断しやがってからに!
     ならこっちだって男どもを体で判断してやるわよ!」
リーフ「きゅ、急にまたなんなのさ?」
ミランダ「やかましいわ!このおっぱい星人!
      祖○○のあんたが人の胸の大小がどうこういう資格あるっての!?このフニャ○○!」
リーフ「…………うわあああああああああああああああああああん!!!」
ナンナ「…み…ミランダ言い過ぎよ…リーフ様マジ泣きしちゃったじゃない…」
ミランダ「言い足りないわよ!さんざん人を貧乳扱いして!」

……リーフのは貧弱なイメージある
うん、下ネタすまなかった
235助けて!名無しさん!:2011/05/21(土) 12:59:41.86 ID:e1VV8SUs
このスレは他人のネタに文句を言うのは禁止だからな。
気にせずどんどん好きにやればいいよ!
236助けて!名無しさん!:2011/05/21(土) 19:38:40.42 ID:d87OZwbU
しかし、紋章町屈指の巨乳と屈指の貧乳が兄弟とは神様も残酷だな
それぞれ誰のことかは言わなくてもわk
237助けて!名無しさん!:2011/05/21(土) 20:00:13.90 ID:XwNjn4QB
=─‐\\‐  /─'''''ニ二\''' |レレゝゝ、\
 ̄く<<く >, ゙、/<三三二\ ̄\ゝゝゝゝゝゞ''ヽ、
<<<<〈__入 ゙、く彡三三三二ヽくゝ\メメメゝ、_ゝ、\
くく<<<<<< ゙、 ゙、ミ三三二ニ─ゝゝゝゝゝ,,,,,,,、 '( ゙''ヽ、ヽ、
くくくくくく彡‐ヽ ゙、ミ三三二ニ'''くくゝゝ_ゝゝ、\\_,>」ノ,
く く く く く 彡゙、゙、三三二ニ‐くゝ、/ ,,,,,,,,メメゝヽ''''"ゝゞ丶、
二─二二彡彡、゙、三三二==くメゝ/   ゙'ヽ、メゝゝゝゝゝゝゞ''ヽ-、,,,,,,_
‐'''" ̄ \彡彡ミ、゙、三二=''"く<メ/::      \''-、メメゝゝゝ_ゝ 、 ,,、ヽヽ
、  ,,,,- ゙彡//ヾ、三二= くゝ/:::....      \>∠レ-,-‐ニ二メヽ''ヽ ノ
 ゙ヽ、,,,-‐//_///,,、゙、三二=  ゙、 ""'''      ヽ>//レレヽ,,___  /
-,,,,,,-‐'''"""/////,,ヽ ゙、三二─ ゙ヽ.         //-ヘヘ,、 レレレレノ  さあ願いを言え
''"      ,l|"////ノ,、\彡'''''‐-ニ,、 ::::::::::,,,,,,,,//    ゙ヽフ/|/| レ'  どんな願いも叶えてやろう。

○○○ーク「わたしを巨乳にしてください!」

=─‐\\‐  /─'''''ニ二\''' |レレゝゝ、\
 ̄く<<く >, ゙、/<三三二\ ̄\ゝゝゝゝゝゞ''ヽ、
<<<<〈__入 ゙、く彡三三三二ヽくゝ\メメメゝ、_ゝ、\
くく<<<<<< ゙、 ゙、ミ三三二ニ─ゝゝゝゝゝ,,,,,,,、 '( ゙''ヽ、ヽ、
くくくくくく彡‐ヽ ゙、ミ三三二ニ'''くくゝゝ_ゝゝ、\\_,>」ノ,
く く く く く 彡゙、゙、三三二ニ‐くゝ、/ ,,,,,,,,メメゝヽ''''"ゝゞ丶、
二─二二彡彡、゙、三三二==くメゝ/   ゙'ヽ、メゝゝゝゝゝゝゞ''ヽ-、,,,,,,_
‐'''" ̄ \彡彡ミ、゙、三二=''"く<メ/::      \''-、メメゝゝゝ_ゝ 、 ,,、ヽヽ
、  ,,,,- ゙彡//ヾ、三二= くゝ/:::....      \>∠レ-,-‐ニ二メヽ''ヽ ノ
 ゙ヽ、,,,-‐//_///,,、゙、三二=  ゙、 ""'''      ヽ>//レレヽ,,___  /
-,,,,,,-‐'''"""/////,,ヽ ゙、三二─ ゙ヽ.         //-ヘヘ,、 レレレレノ  無理だ。
''"      ,l|"////ノ,、\彡'''''‐-ニ,、 ::::::::::,,,,,,,,//    ゙ヽフ/|/| レ'  その願いは神の力を超えている。
238助けて!名無しさん!:2011/05/21(土) 20:46:58.91 ID:PwgeRWYe
>>237
クソワロタwwwww
239助けて!名無しさん!:2011/05/21(土) 21:30:52.95 ID:/2VY4Qbq
リーフ「エイリーク姉さんの影に隠れてるけど僕も疎○○なんだよね…orz」
マルス「兄弟にはアイク兄さんみたいなのもいるのにね」
240助けて!名無しさん!:2011/05/21(土) 23:29:03.80 ID:XwNjn4QB
ロイ  「願い事か……実際にシェンロンがいたら、みんなは何を願うんだろう?」

ミカヤ  「そうねえ……家族みんなが元気で、ずっと一緒にいられたらいいわね」
ロイ   (……いい願いだけど、ミカヤ姉さんにみんながずっとついていくのは難しそうだ……)

シグルド 「ディアドラと結ばれた後、記憶喪失とか行方不明とかそういうのとは無縁の人生を送りたいな」
ロイ   (なんだかいやに具体的だな……)

アイク  「もっと強い奴と戦いたい」
ロイ   (無理だ。その願いは神の力を超えている)

エリンシア「家族全員がムキムキ……い、いえ、みんなが健康ならそれでいいわ」
ロイ   (ヘクトル兄さんがいる限りきっと無理だろうな)

エリウッド「そうだね。どんな事態が起きても痛まない、丈夫な胃袋が欲しいかな」
ロイ   (そこまで胃が痛む事態が起きることについては、もう諦めているんだな……)

ヘクトル 「もっと面白い人生を送りてーな」
ロイ   「余計な肉を削ぎ落す、の方がいいんじゃないの?」
ヘクトル 「どういう意味だテメェ」

エフラム 「槍については自分の力で腕を磨くからいいとして……そうだな、もう少しでいいから静かな環境が欲しいところだ」
ロイ   (切実だな……人によってはフザケンなって言われそうだけど)

エイリーク「……もうこうなったらあと1mmでも……」
ロイ   (必死すぎてコメントするのが辛い……」

リン   「……マルスには言わないでよ? ……年相応の外見が欲しいわ……特に胸とかお尻とか、最近いろいろきつくて」
ロイ   (エイリーク姉さんに言ったら刺されそうだ……)

マルス  「世界征服かな」
ロイ   (サラッと笑顔で言われても……)

アルム  「セリカと結婚……は規定事項だからいいか。そうだな、紋章町の全土が農業地帯になればいいと思ってる」
ロイ   (ある意味一番ヤバい願いだ……)

セリカ  「アルムと結婚……は規定事項だからいいわ。そうね、紋章町全住民がミラ教徒になればいいと思うわ」
ロイ   (こっちの方がヤバかった……)

セリス  「うーん……アイク兄さんやヘクトル兄さんみたいに男らしくなりたいかなあ」
ロイ   (ナーガVSシェンロンフラグか……どっちが勝つかな)

リーフ  「おね」
ロイ   「聞かなくてもいいや」

ロイ   「僕? そうだなー、どうせなら努力しても絶対叶わない感じの……
      ……うん、ハーレムアニメの主人公ぐらいモテてみたいかなー、なんちゃってね!」
241助けて!名無しさん!:2011/05/21(土) 23:38:03.36 ID:+YpcM98D
サラ「貧乳はステータスだ、という言葉があるわ。いいじゃない貧乳だと煽られたって。それが好きだと言ってくれる人がいれば」
エイリーク「そう……そうですね」

エフラム「二人とも……なんで俺を見る?」
242助けて!名無しさん!:2011/05/22(日) 00:15:30.28 ID:/EzUP24m
エリ姉さんは大変ガチムチが好きだけどさ
たまに外国のグラビアなんかで見る女性ボディビルダーとかも守備範囲内なんだろうか?
全員ガチムチとなるとエイリークやミカヤとかも含まれるわけだが
243助けて!名無しさん!:2011/05/22(日) 00:50:57.76 ID:fN5pWjMn
エリンシア「むしろご褒美です。理想の人はビスケット・オリバ」
ロイ   (ついていけねえ……)
244助けて!名無しさん!:2011/05/22(日) 02:18:05.84 ID:bYe39hRz
>>235
このネタは大丈夫だしわかっていると思うけど、あくまで常識の範囲で、だぞ。18禁でも無視すりゃいいって訳じゃなし

>>243
蒼炎から暁までのアイクのゴリラ化はあなたの仕業ですかエリンシア様
245助けて!名無しさん!:2011/05/22(日) 03:48:13.43 ID:/5rK9sLj

>>157-163
投下乙!
携帯からだとやりにくいだろうに……
次も頑張ってくれ!

>>174-180
いい感じで原作基準だなぁw
そして絶妙に合流しない兄弟、姉妹達……焦らすのが上手い。
続きに期待!

>>183-185
ニケさんが出てるのは久しぶりだな。
こういう友情、感動系は大好きだ。いいぞもっとやれ!

>>209-211
タイトルでまず笑ったwww
絵版に絵が来てたしこれからは水着の季節だな……

>>215-216
サwwナwwwwキwwwwww
シグルーン自重しるwwww
あとタニスさんマジ常識人

>>230
俺は支持するぜ!
と言う訳で期待

前スレの275-283の続きを投下します。
一応本編は終わり……のはず
246リムステラさんが暴走したようです26:2011/05/22(日) 03:48:53.02 ID:/5rK9sLj
前回までのあらすじ
「前スレの>>275-283を見ろ」
「ちょ、アイク兄さんそれはいくらなんでも乱暴すぎるのでは……」



―――紋章町中央区

紋章町はいくつかの地区ごとに区分されているが、ここ中央区は文字通り全ての地区の中央に位置し、
全ての地区への行き来が可能となっている利便性の高い地域だ。
最もトラキア地区のような無法地帯や、ラグズ達の居住区のような未開の地への移動はできないのだが。

それ故、大勢が集まる大会や重要なイベントに利用される機会が多く、大型店やドーム等が数多く存在している。
ちなみにメタな発言をするとかつての○○や△△等はここで行われていた。(野球大会、幼女旗の投票、演説等をチェック)

通常ならば様々な作品の登場人物達で賑わっているここ中央区だが、今は普段のそれとは違った、狂気を含む賑わいを見せていた。

「断固逮捕されるべし!犯人は(ピー)で(見せられないよ!)な目に合わせるべし!」
「「「「オーーッ!」」」」

中央区の中心に、女性達の集団が屯っている。
どの女性もハチマキや立て札を持ち、恐ろしげな表情をしていることから、只ならぬ事態であることは想像に難くない。

と、そこに、ベルン署の一団が現れた。
こちらもそれなりの規模、武装をしており、中央区は更に殺伐とした雰囲気に包まれる。

「やめなさーい!届け出のされていない集会は違法です!」
「何言ってるのよ!あなた達がいつまで経っても犯人を逮捕しないからこんな事態になったんじゃないの!」
247リムステラさんが暴走したようです27:2011/05/22(日) 03:51:01.29 ID:/5rK9sLj
「う、それはたしかにそうだが……
 そ、そもそも君達は一時的に大きくなった胸が元に戻っただけだろう!別に被害がないのに何で……」

痛い所を突かれたせいか、ツァイスは思っていたことをそのまま口走ってしまった。
こういう所がまだ、姉離れ出来ていないと揶揄される所以なのかもしれない。

暴徒達は、ツァイスの一言を聞き、一瞬黙り込んだ。
そして……

「被害がない、ですって……?」

この女性の発言を皮切りに、彼女達の叫びの本流が押し寄せる。
ツァイスは自分が火に油どころか、ガソリンを投げ込んでしまったことに気がついたがもう遅い。
元々危うかったダムは決壊してしまった、後は中身全てをぶちまけるまで流れつづける。周りの物を巻き込みながら、その唸りは留まる所を知らない。

「あなた達にはわからないでしょうね!普段から胸の無いせいで女扱いされない、お子様体型(笑)、と貶められる日々!」
「もうレベルアップしないから一生このまま……そう落ち込んでいた時に差しのべられた一筋の希望!」
「でもそれは、犯人の卑劣な罠だった!私達は一度大きくなったという希望を持たされた事で、再び奪われた時の落差による二重の絶望を味わされたのよ!」
「すでに買ってしまった二度とつけないであろうブラジャー、以前のブラと比べて改めて思い知らされる持つべき者と持たざる者の絶対的落差!」

「一度与えておいてから再び奪い、惑う私達を影で嘲笑っているであろう犯人……そんな卑劣漢を、許しておく訳にはいかないわ!」

「なのにいつまで経っても、逮捕されない犯人……私達のやり場の無い怒りはどこにぶつければいいというの!?」

「そ、それは……」

正論とはいいがたいが、彼女達の心からの叫びを無碍にする事もできない。
というよりも、目の前の女性達の迫力を前にひたすら圧倒されていたと言ったほうが正しいのかもしれない。
暴動鎮圧に狩り出されたベルン職員達は、ただただ困惑するしかなかった……
248リムステラさんが暴走したようです28:2011/05/22(日) 03:51:23.84 ID:/5rK9sLj
「皆さんには申し訳ない事をしました……」
「仕方がなかったのだ。我らはその分、彼らの想いを背負っていくしかない」
「……そうですね。日々の食事から私達は全て、他の生き物達から奪うことでしか自己を保てないのですから……」

明らかに無理な論理を展開しつつ、エイリークとリムステラの二人は薄暗い裏路地をゆったりと進んでいく。
そのしぐさ、表情は普段と変わりない。
ただ一つ、大きくとは言わないがそれなりに自己主張している一部分を除けばだが。

たゆん、たゆん……
普段の二人には似つかわしくない効果音が自然と耳に入ってくる。
それだけで、エイリークは元より普段無表情なリムステラでさえ抑えきれない喜びが表情に現れている。

「持つ者と持たざる者の差……分かってはいましたが、これ程までとは……」
「過去は過去、そして今は今だ。
 ……同士エイリーク、私はこの姿になった目的を果たしに行く」
「目的……ですか」
「ああ、見せたい人がいる。そのために罪を犯してまでこの姿を手に入れた。
 お前にもいるのではないか?」
「私は……」

エイリークは戸惑うような表情をした。
しかし、それは相手がいないことへの困惑というよりも、
何故その相手に見せたいのか自分でも分かっていない事への戸惑いに見えた。

「……む。私はこっちだ。
 じゃあ、ここで別れるとしようか」
「はい。そちらもお気をつけて」
249リムステラさんが暴走したようです29:2011/05/22(日) 03:53:02.19 ID:/5rK9sLj
エイリークと分かれ、リムステラは一人人気の少ない裏路地を進んでいく。
一人で歩いていると、ふと考えてしまう。
そもそも、何故このようなことになったのか――

………………
……………
…………

今回の紋章町全土に及ぶ珍事件。
全ては、二、三か月程前、とある中学校で行われた会話から始まっていた。

「ふぅ……やっぱり一か月も授業を受けてないと、普通の学校生活でも疲れるね……」
兄弟家(ほぼ)全員遭難事件解決直後、無人島に閉じ込められていたロイ達は、平和な日常へと戻りつつあった。
久々のクラスメイト達との対話、そして勉強に充実感と疲労を覚えつつ、末っ子のロイは帰り支度をしていた。
と、そこに、
「ロイ、一緒に帰らないか?」
「あ、チャド。うん、いいけど」

「こうして一緒に帰るのも久しぶりだな」
「ははは……言われてみればそうかもね」
(無人島で遭難してたから……なんて言っても信じないだろうなぁ)

「キャスの奴がうるさくてな……巨乳の方がいいとかどうとか」
「あ、あはは……」

「ちなみにお前はどっち派?俺は巨乳派だけど」
「僕は……うーん」

(ん?あの後ろ姿は、もしや……)
「ロイ様、こんな所で奇遇ですn(ry」
「どっちかと言えば巨乳派……かな?」
(良く分からないけどチャドと同じにしておこう。
反対すれば気分を悪くするかもしれないし)
250リムステラさんが暴走したようです30:2011/05/22(日) 03:57:27.02 ID:/5rK9sLj
「!!!!!!」

「おお、分かってるじゃねえか!
 そうだよな、やっぱりエレンさんみたいな、大人な人がいいよなー……」
「エレンさんって?」
「近所に住んでるシスターだよ。
 俺みたいな孤児院の奴にも優しい人で……」

二人がそんなことを話しながら帰っていく傍らで、そのまま地底にのめり込んでいきそうな位に沈んでいる人影が一つあった。
(ロイ様が……巨乳派?キョニュウハ?オオキイハセイギ?そんな……)
分かり切ってはいたが、急成長という一抹の奇跡に願いを掛けて自分の胸部をまさぐってみるも

スカスカッ

……そもそも触れる部分すら皆無だった。


………………
……………
…………

(……今更だが、これで本当によかったのだろうかとふと思う。
しかし、もう戻れない。犠牲にしてきた同胞達の為にも……必ず)

自分はただのリムステラではない、全ての胸に対して苦しむ人々、一万人の自分達の代表としてここにいるのだ。
だから、彼らの為にも自分は成し遂げなければならない。
改めて決意を固めた所で、もう目的地が目の前に迫っていることに気がついた。
想い人が通っている、放課後目前のエレブ中学校。

(ロイ様……今、会いに行きます)
251リムステラさんが暴走したようです31:2011/05/22(日) 04:01:16.59 ID:/5rK9sLj
「あれ?もしかして……リムステラ、さん?」
「!!!!!」
思いがけない方向から聞こえてきたのは、紛れもなく今の今まで考えていた人の声。
コンマ一秒で振り返った先には、恋焦がれていた少年の姿があった。

「………」
「………?」

想像していた邂逅と違っていた所為か、緊張のせいか、あれ程話したかった人を前にして言葉が出てこない。
向こうも戸惑った表情でこちらを見ており、数秒間奇妙な沈黙が流れた。

(いかん、このままだとせっかくロイ様に会えたというのに……何でもいいから、何か話さねば)
そう思い、口を開きかけた瞬間に目の前の少年――ロイはこう言った。

「あ!すいません……人違いでした。
 僕のよく知っている人に……良く似ていたものですから」
「……!?」

驚いて二の句が継げない。
その間に、ロイは人違いだったと自己完結してしまったようだ。

「本当にすいません、後ろ姿だけ見ていたもので……
 あ、でも本当に良く似ていますね。ネルガルさんの所の方ですか?」
「あ、いや、違……」
252リムステラさんが暴走したようです32:2011/05/22(日) 04:02:09.64 ID:/5rK9sLj
どんどん話が面倒な方向に転がっていく。
というか、どうして目の前の少年は自分の事が分からないのか。

「……?」
「その……私のことを覚えていますか?」


「え?以前、どこかでお会いしましたか?」

ひっさつ の いちげき!
ざんねん!リムステラ の ぼうけん は ここで おわってしまった!

(胸が大きくなったらなったで知人に認識してもらえないとは……
というか私の普段のイメージは貧乳しかなかったのか?)

「……いえ、すいません。人違いでした」
絞り出すようにそれだけ言うのが精いっぱいだった。
そのままよろよろとした足取りで、リムステラは帰路へと付いた。
不思議そうな顔でこっちを見送る、ロイを後ろに残したまま……



そういえば、エイリークはどうしただろうかとふと思った。
様子を見に行こうかと思った矢先、泣きながら走り去っていくエイリークの姿が目に入った。
どうやら、殆ど同じような目にあったようだ。

(私は、どうしたらいいのか……ネルガル様……)
253リムステラさんが暴走したようです33:2011/05/22(日) 04:03:32.23 ID:/5rK9sLj
二人の女性の想いが破れた夜、紋章町に今月二度目の光の雨が降り注いだ。
普通の人は寝入っているような時間であり、騒ぎは起きていない。

「やはり、こうなったか」

そんな夜更けに、窓の外の景色を見ている老人が一人いた。
リムステラの生みの親、ネルガルその人だった。

「リムステラ、お前に罪を犯すまでにコンプレックスを抱かせたのは他でもないわしのせいじゃ。
 お前には、本当に苦労を掛ける」

誰に言うともなく、ネルガルの独白は続く。
目の前の幻想的ともいえる景色も相まって、神聖で厳かな雰囲気に辺りが包まれる。

「しかし、他人から奪って手に入れた力では、あの家の者達は見向きもせんだろう。
 いや、あの家の者に限った話ではない。
 それに気がつくのが遅すぎたのじゃ。わしも、お前もな」

語りつかれたのか、一呼吸おき近くの褐色色の液体をぐいと一口飲み、こう続けた。

「胸部エーギルはより大きな力に惹かれるが、元の持ち主とも密接な関係にある。
 解放すれば、多少の時間こそ要るが、元の持ち主へと還っていくことだろう。
 あれだけの人数の分をたった二人の人間が持っていたのだから、さぞ肉体に負担が掛かった事だろうに……」

それっきり、老人は口を閉じ、黙って外の光景を見続けていた。
彼が最後にぼそりと言った一言は、誰に聞かれる事もなく宵闇に吸いこまれていった。

「すまんな、我がモルフ。そして……我が娘よ」
254リムステラさんが暴走したようです34:2011/05/22(日) 04:05:50.13 ID:/5rK9sLj
…………………
………………
……………


「本日のFETV、朝のニュースです。
 これまで数カ月に渡ってお茶の間を騒がせてきた一連の巨乳、貧乳事件ですが、ここにきて大きな動きを見せました。
 今朝になって被害にあった殆どの人々が元の体型に戻った、という報告が相次ぎ、ベルン署はここに事実上の事件解決という見解を述べました。 
 昨夜遅くに観測された奇妙な現象とも関連性があると見られており、犯人確保も兼ねて記者会見を近い内に……」

「この事件、解決したんだ。
 ここしばらくで胸の無いシア姉さんとリン姉さんに慣れ切っちゃって、なんか違和感があるね」
兄弟家居間で、赤毛の兄弟二人が揃って朝食を摂っていた。
「本人達はもっと、だろうね。
 せっかく買った服も殆どが着られなくなったってぼやいてたし」
年上の方の少年――エリウッドはそう返したが、彼は目の前の少年が解決したとは露ほども知らなかった。
もっとも、ロイ本人もその自覚はまるでなかったのだが。

「まぁでも、やっぱり皆普段通りが一番落ち着くと思うよ」
「……そうだね。…………ふぅ」
「?どうしたのエリウッド兄さん、朝からため息なんか吐いて」

「いや、久しぶりの出番なのに胃が痛くならない喜びを噛締めていたら、つい、ね……」
(兄さん……そんなことで喜びを見いだせる位まで追い詰められていたのか……)
今度家計簿をつけるのを手伝ってあげよう、そう強く思ったロイであった。


しかし、紋章町、そして兄弟家で「平和」という発言はフラグにしかなりえない。

255リムステラさんが暴走したようです35:2011/05/22(日) 04:06:25.21 ID:/5rK9sLj
「………!!!?……!!!」
「……っ!……?!!」

「なんか二階の方が騒がしいな……皆起きてきたのかな?ちょっと見てく(ry」


「うおおおお!?なんだこりゃあああ!!!」
「いやーっ!こっちこないで!気持ち悪い!!」

「「…………」」

まずリンが慌てて階段を駆け下りて来た。
そしてその直後に下りてきたのは……
変わり果ててしまった兄弟、ヘクトルだった。

「へ、ヘクトル……?それは……?」
ヘクトルの異常なまでに自己主張をしている一部を指差しながら、微妙な沈黙をエリウッドが破る。
それは、皆が聞きたいけれどある意味聞きたくなかったであろう質問そのものであった。

「ヘクトル兄さん……太った?」
一縷の望みを掛けたロイの常識的な解釈。
しかし、その努力も実を結ぶ事は無かった。

「どこの世界に胸だけ脂肪が付く太り方があるんだよ!?
 そんなんあったらエイリーク姉に教えてるっての!」

さらりと実姉に酷い事を言っているが、ヘクトル本人も相当酷い事になっている。
画像でお見せできないのが残念……いや、幸いである。本当に。

「うわあ……じゃあやっぱりその不自然なまでに膨らんだ胸元は……おええ……」
「テメー!俺だって好きでこんなことになったんじゃねえよ!」
「ちょっと!こっち向かないでよ!
 あまりの気持ち悪さに目が腐ったらどうするのよ!」

ワーワーギャーギャーヌウン!アイクニイサン!?アッー!コノヒトデナシー!

ヘクトル本人に非がないというのに、この扱いの酷さはどういうことだろう。
なんだかんだで、ある意味エリウッド以上にヘクトルは苦労しているのかもしれない。

「というか、実は僕も胸が大きくなってるんだよね」
「セリス兄さん……違和感なさすぎ」
「あれ?アルム兄さんいたの?」
「……(´・ω・`)」
 

終わり……?
256リムステラさんが暴走したようです:2011/05/22(日) 04:07:38.51 ID:/5rK9sLj
エイリーク、リムステラへのフォローは後日談で!
……すいません、作者の力量不足により収まりきりませんでした

という訳で、もうちょっと続きます
257助けて!名無しさん!:2011/05/22(日) 12:12:23.44 ID:ojuyccEf
マルス「この僕が…6タテ…だと…!?」
リン「進化前を甘く見るからよ」

リーフ(ねえ、何でいきなりポケモンやってんの?しかも6タテとかありえるの?)
ロイ(普段改造プレイだからこういう時勝てないんでしょ)
リーフ(なるほど)

マルス「ふ…ふざけるなっ!6タテなんて…6タテなんてあってはいけないんだ!
    相手の気持ちを考えずに6タテする奴なんぞ…ポケモントレーナーの資格はねぇーっ!!!」
マルス以外(改造厨に言われたくねえーっ!)ガビーン
258助けて!名無しさん!:2011/05/22(日) 12:14:24.08 ID:ojuyccEf
代理投下。
259助けて!名無しさん!:2011/05/22(日) 13:29:50.48 ID:xUw+UKp/
ここのエイリークは貧乳だけどどこかじゃムチムチとか言われてたような…
いや、気のせいかな?
260助けて!名無しさん!:2011/05/22(日) 13:53:22.69 ID:ojuyccEf
公式絵がどう見てもまな板だったことに加えて、
原作でエフラムが「その色気のない体つきなら男だと言ってもきっとバレない」みたいなことを言っていて、
さらにこのスレというか兄弟家のメンバー構成的に考えて、貧乳にした方が明らかにキャラが立つ。

以上の理由より、今後もエイリークから貧乳属性が取り払われることはないだろう。合掌。
261助けて!名無しさん!:2011/05/22(日) 17:47:38.58 ID:GmA0KiXI
>>257
ワロタ
262助けて!名無しさん!:2011/05/22(日) 18:27:34.08 ID:F39rOqYE
急かす意味は無いんだけど、幼女の旗の人どうしたんだろう…?
まだ復興作業で忙しいのだろうか…?
263助けて!名無しさん!:2011/05/22(日) 19:51:43.42 ID:eexBgyx1
気持ちは分からんでもないがそんなの本人にしか答えようがないんだし、
結果的に急かすことになるからそういう問い掛けはするもんじゃない。
264助けて!名無しさん!:2011/05/22(日) 21:18:59.80 ID:C9QSiktT
>>240
>ロイ   「僕? そうだなー、どうせなら努力しても絶対叶わない感じの……
竜殿へ行こうぜ・・・・・・久しぶりに・・・・・・キレry
265助けて!名無しさん!:2011/05/23(月) 01:38:59.96 ID:1kaCPymk
>>240
ロイ爆発しろ
>>246-255
 GJです。上げて落とされた貧乳勢・・無駄な努力になってしまった二人・・女の子の
希望がついてしまったヘクトル・・一番辛いのは一体誰だったのだろう、と思わずにはいられないw
え?セリスについて?私は一向に構わんっ!
266助けて!名無しさん!:2011/05/23(月) 10:36:40.29 ID:uuLRZu+v
やっぱり無視されるとネタを書く気力が無くなりますね
さようなら
267助けて!名無しさん!:2011/05/23(月) 14:01:54.46 ID:sCGrp3mE
エイリーク「こうなればもう太るしか…!」
268助けて!名無しさん!:2011/05/23(月) 14:04:16.01 ID:IAr/BwR8
リリーナ「新たなフラグの予感!? わ、私も結構フラグメイカーだったり? ゴクリ…」
269助けて!名無しさん!:2011/05/23(月) 21:18:38.10 ID:PcKP8cY6
>>246-255
投下乙です。後日談期待してます!
270助けて!名無しさん!:2011/05/23(月) 21:48:29.27 ID:wt/bg+UR
リン   「ちょっと、わたしの下着とヘクトルのパンツ一緒に洗わないでって言ってるじゃない!」
エリンシア「あらあらごめんなさいね」
ヘクトル 「チッ、うっせーな。エリウッドのときは文句言わないくせによ」
マルス  「仕方ないよ汚物なんだから」
ヘクトル 「殴るぞテメェ」
エイリーク「それよりわたしの下着とリンの下着を一緒に洗うのを止めて頂きたいのですが……」
リン   「ええっ!? わ、わたしそんなに汗臭い……!?」
ロイ   「いや、多分違うと思うよ……」

セリカ  「ちょっと、わたしの下着とアルムのパンツは一緒に洗ってって言ってるじゃない!」
シグルド 「いーや駄目だ、間にわたしのトランクスと靴下も混ぜる!」
アルム  「シグルド兄さん必死すぎワロタ……」

エリンシア「リーフちゃん、いい加減洗濯物出してちょうだい!」
リーフ  「駄目だよ水が勿体ない! このままでも後一週間は戦える!」
セリス  「リーフは男らしいなあ。僕も真似しようかな」
ロイ   「それはなんか別の価値が発生しそうだから止めた方が……ラナオウさんたちが窓の外で目を光らせてるし」

エフラム 「……俺のトランクスや靴下が洗濯するたびに消失する件について」
ミカヤ  「まあ大体犯人は分かってるけどね……フェチってよりは悪戯だろうから後で取り返しておくわ……」
マルス  「フェチだったらいろんな意味でヤバイですよね」

シャニー 「ロイ君相手にブラチラとかやっても全然反応してくれない件について」
マルス  「まあ見慣れてるからね……朴念仁な性格のせいもあるけど」
リーフ  「それよりユーノさんの下着おくれ」
シャニー 「トライアングルアタックかまされたい?」

エリンシア「はぁ……家族が多いとお洗濯も大変だわ……」
アイク  「ならもういっそ何も着なければいいんじゃないか」
エリンシア「さも名案を思いついたみたいな顔で言わないの!」
271助けて!名無しさん!:2011/05/23(月) 22:08:15.41 ID:DBenH5ku
兄弟家の下着か…
ミカヤ姉さんはブラのことをチチバンドとか、レギンスを股引とか呼んでたりしそう。
エリンシア姉さんはダ○エー的な店で買ってそう
リンは黒だな(スマブラで証明されてる)
セリスはくまちゃんぱんつとか持ってそう。
リーフのはきっと継ぎ接ぎだらけだな。四人娘がこっそり新品と取り替えたりして。
272助けて!名無しさん!:2011/05/23(月) 22:12:40.04 ID:5iek+lBm
夏場のヘクトルのシャツはえらい臭いがしそうだ
リリーナあたりが臭い嗅いでそう
273助けて!名無しさん!:2011/05/23(月) 22:22:38.05 ID:UxSxmNjS
>ちょっと、わたしの下着とアルムのパンツは一緒に洗ってって言ってるじゃない!

このスレで見てきたネタの中でもトップクラスでアレな台詞ではないだろうか
GJと言わざるを得ないな
274助けて!名無しさん!:2011/05/23(月) 22:25:18.81 ID:f18wQy4E
>シグルド 「いーや駄目だ、間にわたしのトランクスと靴下も混ぜる!」

このセリフだけ聞くとKINSIN嫌いとは思えないな
275ユリウスとユリアが泊まりに来たら:2011/05/23(月) 23:13:13.73 ID:wt/bg+UR
 〜夕食後〜

ユリウス 「ごちそうさまでした……」
セリス  「ユリウス、大丈夫?」
ユリウス 「……あの三人の食いっぷりを見てたらちょっと具合が悪い……」
アイク  「む……今日は客が来るというから控えめにしたんだが」
ヘクトル 「ああ。ちょっと物足りないよな」
エフラム 「まったくだ」
ユリウス 「マジか……大喰らいの竜族でもあそこまでは食わないぞ……」
セリス  「凄いよねえ。僕もあのぐらい食べられたら、もうちょっと男らしい体型になれるかな」
ユリウス 「……!! いや、別に今のままでもいいんじゃないのか。そんな貧弱ってわけでもないだろ」
セリス  「そうかなあ……でもよく女の子に間違われるし、やっぱりもうちょっと筋肉が欲しいよ」
ユリウス 「それは別に筋肉とか体型とかの問題じゃないと思うけど……」
マルス  「しかしよく考えてみて下さいよユリウスニーサン」
ユリウス 「誰がニーサンだ誰が……で、何が?」
マルス  「……むっちり体型のセリス兄さん」
ユリウス 「……ッ! って何を想像させるんだ、何を!」
ユリア  「……ユリウス兄様?」
ユリウス 「(ビクゥッ!)ななな、なにかなユリア、目が冷たいよぅ!?」
ユリア  「今、何か不埒な想像を……」
ユリウス 「し、してない、してないって!」
ユリア  「そうですか。それならよろしいのですけど」
セリス  「あ、ユリア。洗い物とか終わったんだ」
ユリア  「はい、セリス様」
リン   「ごめんねー、手伝わせちゃって」
エリンシア「助かったわ、ユリアちゃん」
ユリア  「いえ、泊めて頂くのですからこのぐらいは……」
ミカヤ  「学校の宿題一緒にやるのよね。頑張ってね、手伝えないけど……」
アルム  「お風呂湧いたよー」
セリカ  「女の子から入ってねー」
エリンシア「はーい。それじゃあ最初にお湯頂くわね」
マルス  「はいどうぞ、ごゆっくり」
アイク  「よし、じゃあ俺たちの番が来るまで庭で訓練するか」
エフラム 「そうだな」
ヘクトル 「お前も付き合えよ!」
ユリウス 「は!? どうして僕が!?」
アイク  「暗黒竜が相手か……いい訓練になりそうだ」
エフラム 「歯ごたえがありそうだな」
ユリウス 「有無を言わさず付き合わされる流れだし……!」
セリス  「頑張ってね、ユリウス!」
マルス  「ニーサンのちょっといいとこ見てみたい!」
リーフ  「いよっ!」
ユリウス 「っ……ええい、やったらぁ!」

リン   「あ。夕食後の手合わせが始まったみたいね」
エリンシア「ユリウス君は元気ねえ」
ユリア  「いえ……馬鹿なだけですから。……あら?」
セリカ  「? どうかしました?」
ユリア  「……あ、いえ。大丈夫です。一瞬違和感があっただけで……」
エイリーク「……?」
276ユリウスとユリアが泊まりに来たら:2011/05/23(月) 23:16:20.89 ID:wt/bg+UR
ユリウス 「うう……酷い目にあった……」
マルス  「お疲れ様です、ニーサン」
ユリウス 「だからニーサンはやめろと……まったく」
リーフ  「いやでも実際凄いよユリウス。あの三人相手に三分持ちこたえるなんて」
ユリウス 「……攻撃力半減させてるはずなのに思い切りダメージ与えてくるんだからな……」
アイク  「いや、いい手合わせだった」
エフラム 「ああ。いろいろと参考になった」
ヘクトル 「今度はガチでやろうぜ」
ユリウス 「勘弁してくれ……」
セリス  「ユリウスお疲れ様。はい、タオル」
ユリウス 「ああ、悪い……って、え?」
セリス  「? どうしたの?」
ユリウス 「いや……あれ? もう風呂から上がったのか、お前?」
セリス  「? ううん、まだ入ってないよ」
ユリウス 「……別なのか?」
セリス  「なにが……ああ、うちのお風呂は女性陣5人で入ったあとに男性陣10人で入るんだよ」
ロイ   「それなりに広いけど、さすがに10人も入れば芋洗い状態なんだよね……」
エフラム 「どこかのデブのせいでよくエリウッドが潰されそうになってるしな」
エリウッド「最近は上手く避けられるようになってきたら大丈夫だよ」
ヘクトル 「エリウッド……それフォローになってねえよ……」
ユリウス 「いや……だったらなんでセリスがここにいるんだ?」
セリス  「……? よく分からないよ、ユリウス」
ユリウス 「だから……」
ミカヤ  「上がったわよー」
エリンシア「お待たせしましたー」
ユリア  「……」
リン   「……ユリア、さっきからどうしてわたしの方を恨めしげな目で……」
エイリーク「……強く生きていきましょうね、ユリアさん」
ユリア  「はい、エイリークネーサン!」
セリカ  「友情って素晴らしいわね……」
シグルド 「よし、では我々も入るとしようか」
アルム  「だね」
ヘクトル 「いい汗流したあとはやっぱり風呂だよな!」
リン   (汗くさ……今日も洗濯が大変そうだわ……」
マルス  「じゃあ行こうか」
リーフ  「そうだね」
セリス  「うん、行こう行こう」
ユリウス 「って、ちょっと待て!」
セリス  「え、なに?」
ユリウス 「せ、セリスも一緒に入るのか……!?」
セリス  「そうだよ?」
ユリウス 「そ、それはまずいだろ! 女・男・セリスに分けないと……!」
ロイ   「ユリウスさん落ち着いて。いろんな意味で」
マルス  「まあまあニーサン、とりあえず入りましょう、ね」
ユリウス 「だ、だからまずい、まずいってばー!」

ミカヤ  「……ええと、大変ね、いろんな意味で……」
ユリア  「大丈夫です。後でシメておきますので」
リン   (目が笑ってない……)

 「やめろっ、胸と股間を泡で隠すな、背中を流すなーっ!」

ミカヤ  「……大変ね、本当……」
ユリア  「お気づかいありがとうございます……」
エリンシア(……セリスちゃんとユリウスちゃん、相部屋にしちゃったけど大丈夫かしら……)
277助けて!名無しさん!:2011/05/23(月) 23:32:55.01 ID:T5v5Vg18
>>270
吹いたwアルムもセリカもシグルドもある意味息ぴったりだよねw

>>275-277
ユリウス…生きろ、がんばって生きろw

ネタ投下します。本当はがんばってゲームにしたかったけど難しくてあきらめたw
278助けて!名無しさん!:2011/05/23(月) 23:34:43.66 ID:CwiNQBqz
ヘクトルは汗臭そうだけどアイクやエフラムは臭いイメージない
涼しい顔してるからか
279アルムRPG 1/4:2011/05/23(月) 23:35:36.38 ID:T5v5Vg18
ルーテ「というわけでできました。アルム君を主役にしたRPGです」
アルム「…何がどういうわけか知らないけどさ。まあいいや、久々に主役だし」
ルーテは珍しく1人で居間にいたアルムに開発したゲームを差し出した。
アルム「どれどれ」
起動し、タイトル画面を見る。テーマ曲はもちろんFEのテーマだ。
ルーテ「操作方法は一般的なRPGと共通です。ではがんばってください」

今日はセリカとバレンシアでデートのアルムは部屋でセリカの準備を待っていた。
アルム「ふう…そろそろ行かないとデートに遅れちゃうな」
シグルド「セリカとデートだと!?KINSHINNは許さん!」
突然画面に登場したシグルドが颯爽とセリカをさらっていった。
シグルド「はっはっは!これでデートはできないな」
セリカ「ちょ、ちょっと!離してよシグルド兄さん!?」
シグルド「今日の夕飯までには戻るとエリンシアに伝えてくれ。ではさらばだ」
そう言って窓から窓ガラスを割って、家から飛び出すシグルド。
残されたのは呆然としたアルムと窓から伝わるシグルドの血痕だけだった。
さあ、プレイヤーの君はレベルを上げ、シグルドを倒してセリカとデートするのだ!
アルム「…とりあえず物置からファルシオンを持って行くか」
部屋を出て、居間にいるミカヤ姉さんに伝言を残すアルム。
ミカヤ「気をつけてね。もし怪我したら私が治してあげるわ」

アルム「あれ?ミカヤ姉さんは仲間になったりするの?」
ルーテ「はい、とある条件を満たせばシグルドさん以外の兄弟は仲間になります」
280アルムRPG 2/4:2011/05/23(月) 23:36:55.99 ID:T5v5Vg18
物置に移動したアルムはファルシオンを探すのだが…
アルム「あれ…ファルシオンが見つからない…ん、何だこの張り紙は?」
『ファルシオンをちょっと借りるぞ アイク』
アルム「…じゃ、じゃあ王家の剣で…」
『ちょっと王家の剣を貸してもらうね マルス』
アルム「剣でシグルド兄さんと戦うのはきついなぁ…」
こうしてアルムのマルスとアイクを探してからセリカを取り戻す冒険が始まった。
フラグを立てているロイを助けたり、ナンパをしているリーフを引っ張ってきたり、
胸が小さいと嘆いているエイリークを豊胸ゼリーで釣ったりしていった。

アルム「リーフのHPが999で専用以外の全部の魔法使えるのはずるくない?」
ルーテ「そのかわり途中の戦闘で属性姉の敵がでると強制離脱します」
アルム「リーフらしいね…あとエイリーク姉さんの技に覚醒ってあるけど…」
ルーテ「貧乳であることを糧にして暴走状態になります。能力2倍になります。あとノールは部室にいますよ」
アルム「ノールさん終わった。おっと、そろそろHPが危ないな。ミカヤ姉さんに回復してもらおう」
ルーテ「そうですね。これならあのイベントも発生します」
ミカヤ「…ゼェハァ…か、回復するの?」
アルム「ニア はい
      いいえ」
ミカヤ「…も、もう…だめ…」

アルム「ちょ!?ミカヤ姉さん倒れちゃったよ!?」
ルーテ「はい、癒しの手を再現してみました。これで回復させるのが仲間加入フラグです」
281アルムRPG 3/4:2011/05/23(月) 23:39:29.10 ID:T5v5Vg18
ミカヤを仲間にすると戦闘中にどこからともなく衝撃波が飛んできたり、敵のHPが1になったりする。
ロイがいないときにヘクトルにダイエットの本を渡したり、セリスにマミー君を渡すと仲間になった。
エリウッドに胃薬を渡し、エリンシアにKINNIKU雑誌を渡し、エフラムに月光と流星と太陽を渡すのも同様である。

アルム「兄弟の大半が物で釣られてる気がするのは気のせいかな…?」
ルーテ「気にしないでください。それよりそろそろマルスさんとアイクさんに会いましょう」
マルスのところに行くと王家の剣でチキ達と遊んでいた。返してと頼むと…
マルス「えー…今からチキと勇者ロ○と魔王ごっこするんだけど」
リン「マルス!!またあんたはメディウスさんをいじめたんですって!!」
突如現れたリンにマルスは連行され、王家の剣はチキが持ったまま2人はいなくなった。
こうしてマルスから王家の剣を取り戻したアルムはアイクを打ち倒してシグルドと対峙した。
シグルド「よく来たなアルム!セリカとデートしたければ私を倒すしかないぞ!」
アルム「作戦 みんなあつまれ
       とつげき
      ニアアイク兄さん頼む」
アイク「どうして俺の前に立った?悪いが兄さんといえども容赦はせん」
シグルド「あ、ちょ、天空はあーッ!?」
こうしてアルムは無事セリカを助け、無事にデートをできましたとさ。めでたしめでたし。
282助けて!名無しさん!:2011/05/23(月) 23:39:53.76 ID:PcKP8cY6
>>270
突っ込みどころが多すぎるwとりあえず、アイクがすごくいい笑顔で言ってそうで和んだ

>>275-276
ユリウスに限ったことじゃないが、ラスボスのくせに普通にいい奴っぽいな
283アルムRPG 4/4:2011/05/23(月) 23:40:43.68 ID:T5v5Vg18
ルーテ「どうでしたか?」
アルム「…まあ、楽しかったよ」
ルーテ「これを夏に販売しようと思ってるのですが?」
アルム「シグルド兄さんに殺されたくなかったらやめた方がいいよ」

終わり

本当はゲームにしようとがんばったけど制作ギブアップ…
いつか紋章街を舞台にしたゲームを作りたいなぁ…
284助けて!名無しさん!:2011/05/23(月) 23:45:56.30 ID:PcKP8cY6
割り込んでしまった・・・。申し訳ありません。

そういえば、外伝にはとつげきとかあつまれとかあったな・・・。懐かしいw
285助けて!名無しさん!:2011/05/23(月) 23:47:33.74 ID:5iek+lBm
アイクはわかるがタイマンでやったらエフラム&ヘクトルはユリウスには勝てないと思う
いやマジで

ここのユリウスはヘタレイメージあるが彼はそのくらい強いよ
武器能力の比率が大きい聖戦のロプトウスの性能もあるけど
286助けて!名無しさん!:2011/05/24(火) 00:12:58.67 ID:W1fhgcBH
聖戦にアルマーズ、ジークムント、ラグネルが出たらステータス補正どうなるの、と。
最近自重されてる武器のステータス補正だが、聖戦に出てたら恐ろしいことになりそうな予感。

てか聖戦リメイクされたら盛大に神器の性能が自重されると思う。特にナーガとかナーガとかナーガとか。
287助けて!名無しさん!:2011/05/24(火) 01:44:39.50 ID:GDhKK+Lb
リメイクよりも新作を…
288助けて!名無しさん!:2011/05/24(火) 01:48:02.12 ID:v00f+lap
出たとしたらティルフィングやバルムンクとかと同格の補正だろうからやっぱ無理だろうな
いや考えても仕方無い事だが
289助けて!名無しさん!:2011/05/24(火) 06:11:47.73 ID:swOB+trI
いっそ聖魔まで全部リメイクしてほしいわ
魔物ばかりだと飽きるからクリア後も人間と戦えるようにしてくれ
290助けて!名無しさん!:2011/05/24(火) 12:33:45.80 ID:e7NrPSHR
いや、ここは新作とリメイクの二本立て…まぁ絶対に無いなw

>>279-283
カオスwww
元ネタが気になるなぁ
GJ!
291幼女の旗の下に作者:2011/05/24(火) 13:24:41.49 ID:lzDi9U5t
>>262-263
心配かけて申し訳ないです.。
六月の3〜5日あたりに復帰して投下予定。

〜 この部分は私的な部分になります 〜

心配かけた方に事情と息災である事を知らせるのが誠意と思うのでこの一文を投下させれいただきます。
迷惑と承知はしています。
興味の無い方はスクロールして飛ばしてください。

本来カキコすべき事でもないとわかってはいるのだけど…スレ違いだし…
すまない…3月にしたカキコに続いて二度目になるし、ウザいと思うけど…
もう一度だけ許してほしい、この種の事はこれで最後にする。


職場の復旧は見通しより幾分遅れたけど十日程度で終わっていました。
しかし別の活動の方に時間を割いていました。
私は地元の消防団に属しておりますので被害の大きかった沿岸部の自治体の消防団の応援に出ていました。
(私の町は内陸で被害は小さかったのですが隣接する沿岸側の町は酷い被害を受けました)
具体的には瓦礫の撤去や行方不明の方の捜索…御遺体の捜索にあたっていました。
友人に頼まれて籍だけ置いていた幽霊団員の私ですが、今度ばかりは気合振り絞ってやらなきゃなと。

ある程度そうした作業も進捗しましたので六月上旬から再開する事にしました。
まだ活動は道半ばであり投下は不定期になるとは思いますが、
自分が投下できたときはそういった事が少しでも前に進んでるんだと思って貰えれば…と思います。
私自身休憩時間等に携帯でこのスレを見て元気を貰ってました。
ありがとう…スペースをとってごめんなさい。

勝手ですがこの部分に対する返事はなさらぬようお願いします。
どうかここから元の流れでお願いします。

〜 ここまでになります 〜

>>246
ちょwwwww
ヘクトルwwwww
なんというかよりによってというか…一番漢っぽい奴が!
どうなるんだろう…GJ!

>>270
リーフよ…くれと言われてあげると言う返事を期待してるんだろうか彼は…
葉っぱの頭の中は我々が思っているより遥かにおねいさんのパラダイスなのかも知れない。
エリンシアお疲れ様!

>>275-276
これはよいコメディ!
苦労人だけどイシュタルとセリスがいるユリウスはリア充!
…と、いうか頑張らないとユリウスセリスに取られるぞイシュタルw

>>279-283
あ、自分もちょっとアドベンチャーとかフィールド系で軽くなにか作れないかなーっとか思った事ある。
物凄くわかります。
しかしシグルド兄さん何してるんですかGJ!
292ジャファル:2011/05/24(火) 14:55:50.38 ID:GuqJkOm3
>>291
…色々と乙
続きに期待する
293助けて!名無しさん!:2011/05/24(火) 16:27:07.73 ID:NVgwe6Ft
期日の指定も嬉しいですけど気長に待っているんでリアル優先で頑張って下さい。何、外伝のリメイク待ちに比べたらひと月ふた月待つのは余裕なんでw

あと久々のジャファル乙
294助けて!名無しさん!:2011/05/24(火) 17:45:30.50 ID:Bk/F4/Zl
ファイアーエムブレム以外にもいっぱいSRPG物って有るけどさ、兄弟家はどんなSRPGをプレイしてそうかな?
とにかくリーフがスーパーロボット大戦(お姉さん目当て)なのは間違いないw
マルスは結構色々なSRPGをやり込んでそうだ
295助けて!名無しさん!:2011/05/24(火) 18:07:37.09 ID:VYPpOu8W
エフラムは歴史物とか好きそう
信長の野望とか三国志とか

マルスはシムシティーとかコンビニとかの経営物じゃないだろうか

逆にエイリークとかはゲームとかあまり興味無さそう
部活や生徒会とかに時間割いてると思う
296助けて!名無しさん!:2011/05/24(火) 18:34:47.76 ID:VYPpOu8W
って例にあげたのSRPGじゃないじゃん…まあいいか
兄弟のすきそうなゲームのイメージ

ミカヤ……蹴鞠、カルタ取り、歌合せ

若い頃遊んだ古の遊びに精通している
ここ五十年ほどのファミコンだののTVゲームは興味なし
そんな最新鋭機器はおばあちゃん弄れません
プレステ3とかXボックスとかも一くくりにしてファミコンと呼んでいる

シグルド……子供は外で遊びなさい派だがちょっとプレイする父さん

若い頃ドラクエを求めて並んだ派
ファミコン時代のレトロゲームは思い出のつまった宝物だが他の兄弟とのジェネレーションギャップゆえ理解してもらえない
今のゲームはあまり詳しくない

エリンシア……基本的に興味は無いがマッチョ目当てで格ゲーやプロレスゲーム等

ザンギエフの大ファン
ゲームそのものよりはキャラクター目当て

アイク……格闘ゲーム、ストUシリーズとかサムスピとか

ストイックなリュウとかに共感を覚える
ときどきコントローラーを破壊

エリウッド……なんでもやるが世界樹とか時間のかかるRPG

ゲームはあまり外で遊べない彼の友達
やりこみ系とかをコツコツと

ヘクトル……格ゲーとかレースゲームとか

アイクと好みはちょっと被ってそう
リッジレーサーとか好きそう

エフラム……歴史物で天下取を狙う

上記のとおり、あとシスプリは彼の魂
説明は要るまい

エイリーク……興味無し

それよりも学校のいろんな活動を大事にしている

リン……少し格闘とか有名RPGをやる程度

ゲームは一日一時間派
ドラクエとFFを軽くやるくらい
297助けて!名無しさん!:2011/05/24(火) 18:36:50.30 ID:VYPpOu8W
マルス……経営系大好き

上記の通り
かなりやりこむタイプ
シムシティーで都市を支配する

アルム……画面よりも土弄りが楽しい派

彼もあまりゲームはしないアウトドア人間
ただしアストロノーカは例外、彼の魂

セリカ……ゲームよか布教

あえてあげればなんだろうなぁ…
あんまり彼女もゲームやるイメージ無い

セリス……有名どころ一通りと可愛い系

にゃんとわんだふるとか星のカービィとか愛らしい系のキャラゲー

リーフ……好みのおねいさんが出てくればなんでも

完全にキャラ目当て、それ以外なら理不尽系だろうねマゾゲーマーだもの
スペランカーとかむっちゃやりまくってそう
あとは密かにエロゲ

ロイ……集める系のRPGとか

ポケモンは彼の魂
モンハンとかも好きそう
298助けて!名無しさん!:2011/05/24(火) 19:10:58.49 ID:OneO7osn
マルスはあれだ、シヴィライゼーション無茶苦茶やりこんでそうだ。
ロイはサモンナイトとかテイルズとか好きそうだ…
299助けて!名無しさん!:2011/05/24(火) 23:27:16.09 ID:TuuIEdBi
サラ「………」

エフラム「……やっと現場を押さえたぞ!」
サラ「……!……驚かせないでよ、誰もいないと思ったのに」
エフラム「最近、いつのまにか棚に妹ものやら幼女ものの成人男性向けゲームが置かれていると思ったら……。
      お前が犯人だったのか。なんでこんなことを?」
サラ「だって……普段色々我慢してるだろうから、せめてこれくらいはと思って」
エフラム「色々な意味で余計な心配だ。全く……こんなのどこで手に入れたんだ?」
サラ「大丈夫。ちゃんと自分でお金出して、お爺様の名前で買ってるから」
エフラム「そういうことじゃない!子供は子供らしく健全なゲームで遊べ。ポケモンの対戦くらいなら付き合ってやるぞ。
      それに、こういうのは安くないんじゃないか?無駄遣いはするな」
サラ「……別にいいの。私の家族って普段全然帰ってこないから、負い目があるのか知らないけど
    お小遣いだけは無駄に多くくれるのよね。だったら誰かのために使った方がいいじゃない」
エフラム「……お前の気持ちはわかった。と言いたいが、それは半分嘘で俺の反応が見たいだけだろ!?」
サラ「分かる?さすが兄様」
エフラム「とにかく、これは持って帰……らせるのもよくないか、どうするか……」
サラ「あれ、いらなかった?……もしかして二次元より三次元派?だったらちょうど目の前に」
エフラム「よし、ちょっとそこに座れ」
300助けて!名無しさん!:2011/05/24(火) 23:38:11.45 ID:855JrDJ5
リーフ「エロゲ仲間と聞いて」
エフラム「言っておくが誤解だぞ」
リーフ「隠さなくていいよ!男兄弟なんだし!それにこういうことで腹を割って話し合える奴がいるって重要だよ!」
エフラム「一瞬いいことを言っているように聞こえるのがなあ…」
301助けて!名無しさん!:2011/05/24(火) 23:49:51.55 ID:3AXeM15+
マルス(…姉モノエロゲをちょっとだけやった事は絶対の秘密にしないと。葉っぱと同一視されたくないしね…)
302助けて!名無しさん!:2011/05/24(火) 23:58:35.55 ID:0fkSnE29
>>301
ここならばれないだろうとマルスが姉モノの隠し場所に選んだのはアイクの部屋
しかしマルスの目論見は外れ、掃除中のエリンシアに発見されてしまう

エリンシア
「アイクの部屋から出てきた姉モノのHなゲーム……
 そしてヒロインの女の子は緑髪……
 これらの意味することはただ一つ……!ハァハァ……」

までは想像した
303助けて!名無しさん!:2011/05/25(水) 00:02:44.94 ID:VsvwJtUa
ヘクトルはエロ本くらいは読むだろうけどエロゲはしないだろうな
PCとかやりそうに無いし

むしろエリ姉さんがガチムチ系のBLエロゲとかやってそうである
304助けて!名無しさん!:2011/05/25(水) 00:07:23.59 ID:MkmIbiyC
>>302
これを紋章町BBSのアイクスレに書き込まれたら祭になりそうだなw
305助けて!名無しさん!:2011/05/25(水) 00:58:44.52 ID:SP/ejUrW
その前にシグルドがアイクとエリンシアで勘違いして一悶着、マルスのものって知って一悶着の二段構えじゃね

エリウッドの休まる日は来ない
306似た者同士:2011/05/25(水) 01:10:21.68 ID:iSmA4BnH
サラ   「……」
エリウッド「……やあ。何をしているんだい?」
サラ   「……ずっと寝ていて退屈じゃない?」
エリウッド「ははは……まあ慣れているからね。あまり近づかない方がいいよ。風邪が感染るかもしれない」
サラ   「大丈夫よ。魔法で予防しているから」
エリウッド「……嘘だか本当か分からないな」
サラ   「……大変ね」
エリウッド「ん……まあ、僕の場合は看病してくれる人もたくさんいるし。そうでもないよ」
サラ   「そう」
エリウッド「エフラムやリーフのところに行かないのかい?」
サラ   「リーフはミランダに引っ張られて買い物に付き合わされてる。
      エフラム兄様は修行中だから邪魔したくない」
エリウッド「そうか」
サラ   「うん」
エリウッド「……他人との距離を測るのは、難しいかい」
サラ   「……少し。分かるの?」
エリウッド「何となくね。僕と君は似ているところがあるような気がする」
サラ   「……わたしも小さい頃、あまり外に出してもらえなかったから。別に、体が弱かったわけじゃないけれど。
      でも、いい子にしていれば気まぐれに出してもらえることもあって」
エリウッド「それでいつの間にか人の顔色を窺うように、かい」
サラ   「うん。……今はリワープで勝手に抜け出せるようになったけれど、その辺は昔と同じ。
      本当はね、いつもドキドキしてるの。今度こそ本気で怒らせちゃって、もう構ってもらえなくなるんじゃないかって」
エリウッド「だけど、悪戯でもして反応を確認しないと不安になるんだね。忘れられていないかと」
サラ   「……あなたはそんな風にならない?」
エリウッド「なるよ。でも僕はこの通りだから、申し訳なさの方が先に立ってね。
      昔は皆に迷惑かけまいと我慢しすぎて、逆に怒られたりもしたよ。
      兄弟みんなが気にかけてくれるから、逆に隠すのが大変だった」
サラ   「……少し羨ましいかも」
エリウッド「君にだって、今はリーフやエフラムがいるじゃないか」
サラ   「……」
エリウッド「二人とも、迷惑がったりはしていないよ。
      リーフはあの通りだし、エフラムも少し困ってはいるみたいだけど、君を嫌ったりはしてない」
サラ   「……本当に? 嘘吐いてない?」
エリウッド「本当だよ。それに、二人だけじゃない。
      エリンシア姉さんやミカヤ姉さん、他のみんなもね……それぞれ、気にかけてるみたいだ。
      もっと遠慮なく甘えていいんだよ、君も」
サラ   「……あのね」
エリウッド「うん?」
サラ   「……最近、前よりも安心できるようになった気がするの。
      リーフやエフラム兄様のそば……この家にいると」
エリウッド「そうか。それは何よりだ」
サラ   「うん……。風邪なのに喋らせちゃってごめんね」
エリウッド「いや、いいよ。僕も少し元気が出たみたいだ」
サラ   「ええと……お大事に。……なんだか、言い慣れない感じ」
エリウッド「ありがとう。また気が向いたら話においで。今度は僕が元気なときの方がいいけど」
サラ   「うん。……お休みなさい」
エリウッド「ああ。お休み」

ミカヤ  「……あの子もあの子で寂しがり屋さんみたいね」
エリウッド「あれ、姉さん。いつから……」
ミカヤ  「あの子がこっそりこの部屋にリワープしたときから。
      風邪引きさんに近づかせちゃいけないから、本当はすぐにつまみだすつもりだったんだけど……」
エリウッド「……大事にしてあげたいね、あの子のことも」
ミカヤ  「そうね……なんかもう妹が一人増えたような感じだもの」
エリウッド「エフラムやリーフ次第では、本当にそうなるかもしれないけど」
ミカヤ  「まあ……うん、もう何年か後ならまあいいかな……」
エリウッド(……段々と外堀が埋まって来ているような気がする。エフラムも大変だな……)
307助けて!名無しさん!:2011/05/25(水) 01:13:23.33 ID:iSmA4BnH
トラキア776においてサラの散り際の台詞に胸キュンしたのは俺だけではないはず。
たまにはそういう一面を強調してもいいんじゃないかと思ってこのネタを書いたんだ。

次はヘクトルに相撲部屋的な意味でかわいがってもらうサラとか
リンに無理矢理草原連れ回されて野生に目覚めるサラとか書くわ。
308助けて!名無しさん!:2011/05/25(水) 01:18:18.73 ID:VsvwJtUa
少なくともここに同志が一人いるぞ
ってか相撲部屋ってどんな感じやねん
次回を楽しみにしているぞ同志!
309助けて!名無しさん!:2011/05/25(水) 02:06:04.77 ID:LhNc5CKV
>野生に目覚めたサラ

そんなことになったらエフラムの奴……喰われちまうぜ
310助けて!名無しさん!:2011/05/25(水) 04:18:42.63 ID:Q5m4CbFW
>>309
エフラムがどう喰われるか非常に興味がないこともないので是非具体例をネタとしてですね
311助けて!名無しさん!:2011/05/25(水) 10:08:38.88 ID:xvGrgovi
くだらないツッコミだが…野生ではなく野性だよな?
しかしワイルドになったサラとかどうなるんだろうなw
まあ少なくとも真っ当な手段でリーフとエフラムに迫るなら2人とも喜びそうだがw
312助けて!名無しさん!:2011/05/25(水) 15:08:44.57 ID:xZKEAmb6
>>306
GJ!

サラって最近出てきてはエフラム周りとしか絡まず一方向なキャラだなぁと思ってたがこういう面もあると見ることができたよ。エリウッドみたいなリーフ、エフラムと方向性違うキャラと組んでみるのも面白いね。
313助けて!名無しさん!:2011/05/25(水) 15:12:09.70 ID:InRmRuIG
この小説を読む前に>>26の注意書きを確認してください。
>>174-180の続きです。
314侍エムブレム戦国伝 邂逅編 ロイの章 挫折:2011/05/25(水) 15:14:38.37 ID:InRmRuIG
最初の戦いこそが最も困難な物である。
一の実戦は百の稽古に勝るものであり初陣の武人は実戦を知らぬ。
敵はそのような事情を考慮してはくれぬ。
むしろ組し易き獲物として容赦無く討ち取るだろう。
将来に人を残したくば将たる者は思慮深くあるべし。

〜 兵法家マーク著 兵書 陣編 より抜粋 〜


炎正十三年二月十五日。
オスティアの大名ウーゼルは城の天守閣にて頭を抱えていた。
幾重もの難題が彼の周囲を取り巻いているといってよい。
第一に最大の問題はベルンを治める大名デズモンドとの永きに渡る戦。
第二に朝廷よりの勅命。西国に兵を出せと…
第三に今年元服した若武者たちの初陣について…である。

彼は日頃の彼らしくも無く天守閣の一室をうろつきまわっていた。
臣下には見せられぬ姿だ。
決断を下す者、誰も背負えぬ責任を背負う者は常に孤独であった。

「泰平とはいかぬものよ…デズモンドめが…」
恐らくはデズモンドにも勅命は届いているだろうが…理由をつけて兵を出さない事は明らかだ。
…で、ある以上ウーゼルもまた西国の防備に赴く事はできない。
そんな事をしては留守中に領国を奪われる事は目に見えている。
もっともウーゼル自身ももしデズモンドが領国を空ければそれを奪い取るつもりでいたのでお互い様ではある。
そのくらいのしたたかさは持っていないと大名は務まらないのだ。
「…だれぞおらぬか!筆と墨を持て!」
彼が声をあげるとすぐに小姓が飛んできて文を書く支度をした。
ウーゼルは朝廷に詫び状を書く事としたのだ。西国に兵を出すわけにはいかぬと。
詫び状をしたためながら彼の頭脳はすでに次の懸案を処理にかかっていた。
今年は臣下の子弟たちが多く元服を迎えるのだ。
将来を嘱望される優秀な者も多いが未だ戦場を知らない。
彼らを戦に慣れさせる意味でもあまり厳しくない戦域に配して初陣を経験させなければ…
古来よりこれについては多くの武将が頭を悩ませることである。
いかに稽古で優れた際を示したものでも実戦で人を斬る事とは事情が違う。
采配を間違えれば将来を支えるべき人材を多く失う事になりかねない。
「そうだな…マーカスに任すか…あの者なら悪いようにはすまい」
マーカスは自分の父の代から仕える宿将中の宿将だ。
すでに七十近い老将であり槍の腕はさすがに衰えたが豊富な経験に裏打ちされた采配をウーゼルは信頼していた。
そういえば…ふと思い出す。
何年か前に募兵で拾ったあの小僧…ロイとか言ったか?
あの者も確か今年が元服であったな………
315侍エムブレム戦国伝 邂逅編 ロイの章 挫折:2011/05/25(水) 15:16:42.72 ID:InRmRuIG
炎正十三年二月二十五日。
オスティア軍千五百は武将マーカスに率いられて山中を行軍していた。
マーカスは四方八方に物見を放ち、国境沿いのベルン軍陣地の中でも守りの薄い箇所を割り出してそこを襲撃すべく軍を進めているのだ。
守りが薄いという事はひるがえせばさして重要な地点ではないという事である。
そこに打撃を加えたとてベルンにとってはさして痛手にはなるまい。
だがそもそも此度の出兵は若武者たちになるべく簡単な戦場で初陣を経験させようという意味合いが強く、
戦略上の目的はさして無かった。
幾度も繰り返されたベルンとの小規模な小競り合いの一つにすぎぬものであった。

「いよいよだな。此度の戦で俺は大将首をとってやるぞ!」
「なんのなんの、一番手柄はそれがしのものぞ」
血気盛んな若武者達が初陣を前に威勢を張り上げている。
誰もがそのような言葉で緊張を和らげようとしているのだ。
その中に…今年十四を迎えるロイという武者の姿があった。
彼は赤備えの武者甲冑を身に纏い兜は一本角をあしらっている。
腰には太刀と脇差、どこから見ても合戦に赴く武者姿だ。
「…やれる…やれるよ」
小さく呟く。
そうだ、オスティアに仕える前も仕えてからもどんな大人にも負けた事は無い。
自分の居合いは常にあらゆる試合で勝ちを収めてきた。
技量においてロイは静かな自信を持っていた。
いよいよだ…いよいよセシリアを奪ったベルンと戦える……
ふと、気がつく…手が震えている?
…武者ぶるいだ…そのはずだ…自らの手を強く握り締める……
落ち着け………

その時である。横合いから声をかけられたのは。
「お前さんも初陣かい坊や?」
ロイの跨る軍馬の隣を野武士の男が並んで歩いていた。
甲冑は胴のみ、額に鉢がねという軽装の武者だ。
傭兵であろう。
顔や腕を戦傷が彩っている。
当然といえば当然だが実戦経験の無い者のみで出陣はさせない。
今回の出兵には経験の豊富な者も出陣している。
316侍エムブレム戦国伝 邂逅編 ロイの章 挫折:2011/05/25(水) 15:18:57.45 ID:InRmRuIG
ロイはむっとした。
若輩なのは事実だがすでに元服は迎えているのだ。
武家では大人として扱われるべき年である。
「そうだけれど坊やってのは面白く無いね。僕にはロイと言う名前がある。取り消してほしい」
だが野武士はからからと笑って取り合わない。
「そりゃ残念だったな。俺は坊や扱いされてむきになる奴は坊やと呼ぶ事にしてんだ。坊や」
要するに一人前なら軽口くらい聞き流してみせろという事だろう。
言葉に詰まったロイはふいと前をむいて歩みを速めた。
そんな大人気ない行動をとってしまった自分自身にも不愉快を感じる。
「そう腹を立てるなって。お前さんの名前くらいは俺だって聞いた事があるぜ。
 オスティア最年少の臣下…御前試合じゃ負け知らずの実戦剣術だってな?」
「…そうだよ、僕はアンタみたいな大人にも常に勝ってきたんだ。今度だってどうってことはないさ」
「だからこそあぶねえんだぜ?」
意外な言葉が野武士から返ってくる。
ロイは驚いて歩をとめ彼を振り返った。
野武士は精悍な顔立ちを茶化すような形に歪めているが、目の奥の光は存外真剣であったやも知れない。
「お前さん…まだ人を斬ったこたねえんだろう?」
事実である。
ロイは多くの試合を経験し…セシリア仕込みの実戦方式で勝っては来たが……
「百の試合なんざ一度人をぶっ殺す事に比べりゃ屁みてえなもんさ。
 道場の無敵無敗がそこらの山賊にぶった斬られるなんて珍しいこっちゃねぇ。技量じゃねぇ度胸なんだよこういうのは。
ましてお前さんみたいに自信満々なやつぁあぶねえ。
 悪いこた言わねぇから後ろの方で戦場の空気に慣れるだけにしとけや」
「あ、ありきたりだけどさ。誰だって最初ってのはあるじゃないか…誰だってね」
自分が柄にもなく昂ぶって…固くなっているのを見透かされたようで不快だった。
ロイは男に一瞥もせずに歩を早める。
その背を見送って男は小さく苦笑をした。
まるで柄にもない説教をしたと照れるように。
「ディークの兄貴、どういう風の吹き回しですかい?
 いつもならあんな身なりのいい餓鬼なんぞにわざわざおせっかいなんざ焼かねえのに」
傍らで二人のやりとりを眺めていた傭兵がロイが離れるのを見てようやく声をあげる。
粗末な武装に身を包んだいかにも農民兵あがりという風体の野武士だ。
「なに…ちっとした気紛れさ。餓鬼がくたばるなんざ誰だって気分のいいもんじゃねぇからな。
 そろそろおっぱじまるぜワード」
317侍エムブレム戦国伝 邂逅編 ロイの章 挫折:2011/05/25(水) 15:21:04.25 ID:InRmRuIG
行軍を続けたオスティア軍は小高い丘の上まで足を進めていた。
眼下にはベルンの陣地が広がる。
柵で囲んだだけの簡素な陣地だ。
物見の報告では兵三百というところか。
だが主将マーカスはどうにも腑に落ちないものを感じていた。
ここはまったく重要な地点ではなく手薄なのも当然である。
兵力は少なく徹底的な偵察の結果伏兵の影も無い。
このまま軽く襲撃をかけて一当て戦ったらさっさと引き上げてしまえば目的は達成できるのだ。
だが…ならば何故…その程度の陣地にあの男がいるのか…
そう…ベルン軍の陣地に掲げられた将旗は龍に突き立てられた大太刀をあしらった…
あれはベルン大名家の紋…ここを守る主将はベルンの大名デズモンドの嫡子ゼフィールと物見が伝えてきたのだ。
「馬鹿な…何ゆえ嫡男をこのような重要でもない戦場に放り出して寡兵しかつけぬのか?
 みすみす討ち取ってくれと言わんばかりではないか?」
百戦錬磨の老将の疑問に答えるものはいなかった…
だが若武者達は沈黙を破っていきりたつ。
「マーカス殿!これはまさしく好機ですぞ!我らの手で大将首をとる絶好の機会逃すわけにはいきませんぞ!」
「む……」
ここまであからさまに餌をちらつかされると罠の可能性を考えてしまうのは当然である。
だが…いくら偵察しても情報を集めてもそれらしい痕跡すら発見できないのだ。
ここまで軍を推し進めれば敵もこちらに気付いただろうが援軍が来る気配も無い。
マーカスは判断の材料を少しでも増やそうと傍らの従卒に問いかけた。
「敵将ゼフィールの戦歴はいかなものであるか?」
「…年は十六…先年元服を迎えるも初陣はまだ……こたびが初陣のはずでござりまする」
ますます不可解だ。
普通大名の嫡子の初陣ともなれば楽な戦場を割り振る物。
それをこのような少数の兵しかつけずに放り出すとは……
だが罠の可能性もなく援軍も来ず…三百に対してこちらは千五百の兵力だ。
ここで戦いを躊躇う理由はなかった。

「よし、ならば叩き潰してくれよう。だが深追いは禁物。全軍に徹底させよ!」

全身を命じるほら貝が響き渡る。
ロイは奮い立った。
同輩の若武者達が雄たけびをあげて切り込んでいく中、彼は遅れを取るまいと軍馬に鞭打って駆け抜ける。
風が肌を切るようだ。
ときの声、剣撃の音、鍔迫り合い、矢の風切音、あらゆる物が聴覚を満たしていく。
人を斬った事が無い? それがなんだというのか。誰しも初陣はそうではないか。
「通用する…いける…いける!」
手綱を引き太刀を抜き放つ。
僚友からは槍や弓を薦められた事もあるが結局これが一番自分に馴染む。
蹄が大地を蹴りベルン兵との距離が縮まっていく。
あいつだ……あいつを……
ロイは目に映った敵から一人に狙いを定めた。
その雑兵は槍を取りこちらに向かってくる。
繰り出された槍の穂先はロイ自身よりも軍馬を狙ったものであった。
地に引きずり落とそうというのだろう。
だが……
勢いを落とさずに駆け抜けたロイは…目にも止まらぬ早業で太刀を振り下ろして槍の穂先を叩き落すと返す刃で雑兵の首を跳ねた。
鮮血が宙を舞い無念の目をむいた生首が転がる。
動悸が強くなる。息が切れそうだ。
「通用した…そうさ…いける…」
以前エディと立ちあった時もこんな感覚はなかった。
昂ぶっている? 戦慄している? わからないが…何かが突き上げる衝動となってロイを駆り立てる。

この時少年は多くの初陣の者がそうであるように冷静ではなかった。いられなかった。
剣腕に長けていても…実戦の剣に自信を持っていても…彼の精神はまだ未熟な少年のそれであったのだ。
恐怖、戦慄、高揚感…あらゆる物が心を突き抜けていく。

彼は次の敵を求めて戦場を駆け抜けていく………
318侍エムブレム戦国伝 邂逅編 ロイの章 挫折:2011/05/25(水) 15:23:09.21 ID:InRmRuIG
戦いは一方的なものといってもよい情勢を示していた。。
オスティア軍は数において勝り体勢において勝り勢いにおいて勝った。
必勝の図式を絵に描いたようでありマーカスの老練な指揮に若年で経験の少ないゼフィールが抗いようもなかったのであろう。
もっともこのような状況ではいかな名将が軍を率いていても敗北は免れなかっただろうが…
たちまちベルン兵たちは浮き足立ち逃げ崩れはじめる。
「よし、もう充分じゃ。勝ち鬨をあげて兵を引け!」
ともあれ目的は充分に達したとみてよい。マーカスは撤収を命じた。
だが…あまりにも容易な勝利は逆に兵を盲目にする。
この命令は必ずしも徹底しなかった。
逃げ崩れていくベルン兵を勝利に酔う一部の若武者が追い立ててしまったのだ。
その中にはロイの姿もあった。

「大将首だ…大将首を!」
いや…できれば生け捕りにすべきだろう……
ベルンに捕らわれて音沙汰の知れないセシリアの事を聞けるかも知れないし…
殿がお許しくださるのであれば捕虜交換といけるかも知れない。
初めての勝利に浮き足立ったロイは他の武者たちとともに後退するゼフィールの本陣に追いすがった。
「逃がすか!」
後退する敵の中に一際立派な鎧を纏った若武者を見つける…
細面の少年…というよりはそろそろ青年に近い歳の男だ。
陣羽織にベルンの家紋をあしらっている。あれがゼフィールだ…
確信したロイは馬を走らせる。
「若殿…!?」
「…逆撃をくわえて敵の追い足を鈍らせる。それしかあるまい」
混乱するベルン兵の中にあって主将ゼフィールは動じる色も見せず大太刀を抜き放つ。
「敵将!神妙にしろ、もはや逃げ場などないぞ!」
ロイは雄たけびをあげ勢いのままにゼフィールに迫る。
自分の剣は充分に通用してるのだ…負ける筈が無い。
今までもずっとそうだったように……
上段に構えた太刀を振り下ろし……軽く受け流された。
「……っ」
「……童が…うぬの軟弱な剣が通用すると思ったか……!」
次の瞬間である。
ゼフィールは流した勢いそのままに大太刀を振り上げたのだ。
信じがたい膂力であった。
ロイが纏っていた鉄の甲冑は胴から切り裂かれ軍馬の首が飛んだ。
もんどりうって倒れる馬の背から投げ出される。
ありえない…片腕持ちで大太刀を振るいあまつさえ太い馬の首ごと鉄の甲冑を切り裂くなどもはや人間業とは思えない膂力だ…
自らの血しぶきに視界を侵されながらロイは愕然とするものを感じていた。
そうだ…簡単な事だったんだ…上には上がいる……
戦場の高揚感に隠されていた自らの慢心と増徴を思い知った少年は地に倒れ付した。
せめてもの救いか軍馬の犠牲と鎧によって胴斬り真っ二つは免れたもののかなりの深手を負っているようだ…
傷は…どこだ…? ああ、腹が熱い……
この時彼は腹から胸にかけて深手を負い肋骨が数本ヘシ折れていた。
激痛に指一本動かす事もできない……
流れ出す血とともに力も抜けていった。
主将ゼフィールの剛剣に意気上がったベルン兵たちは動揺し浮き足立った若武者たちを容易く討ち取り撃退していく。
彼らが怯んだのを見て取るとゼフィールは今度こそ退却の好機を掴んだ。
「よし充分だ。本隊が追いついて来る前に引けい!」
地に伏した童に止めを刺そうとも思ったが…そのような些事よりも今は兵を統率して引きあげるほうが先だ。
そうだ、こんなところで踏みとどまって死ぬ時ではない。
まだ……まだ…やるべき事があるのだ……
自分に死を与えようと僅かな兵で戦場に放り出した父が自分が生きて帰ってくるのを見てどんな顔をするだろうか。
あやつが悔しがる様を嘲笑ってやるまでこんなつまらぬ場所で死ぬ時ではない……

オスティア方の武者達の追撃に一太刀を浴びせる形でベルン軍は撤退していった。
それを追う気力はオスティア兵には無かった。
こうしてベルンとオスティアの国境においての小競り合いはオスティア方の勝利に終わりつつもベルンも最後に一矢報いる形となった…
引き上げていくオスティア方にも勝利の高揚感は薄い。
無謀な追撃で将来をになうべき武将となるべき若武者五十八騎を失っては勝ち鬨をあげる気にはなれなかった。
319侍エムブレム戦国伝 邂逅編 ロイの章 挫折:2011/05/25(水) 15:25:13.21 ID:InRmRuIG
ロイが意識を取り戻したのはそれから三日後の事である。
気がついたらオスティア城の一角の自室で寝ていた。
彼はオスティアの僧兵のライブの術で治療を受けたあとも意識が回復せず三日三晩高熱を発して苦しんだのだ。
一命を取り留めたのはせめてもの救いだっただろうか……
いまだ充分には動けないが……早く稽古をしたい…あの男に一矢報いねば自分は前に進めない…
何が天才だ。自分など少しばかり小器用でいい気になっていただけの凡人もいいところではないか。
本当の天才とはあのような男を言うのだ。
まさに井の中の蛙だ。子供と侮られても仕方が無い。
そのような思いがロイの胸を抉る。
気ばかり急いても傷は癒えてくれず、ロイは床で悶々とした日々を過ごした。
ある程度歩ける程度には回復したが稽古に戻れるのはまだ遠い。
上着をまくると胸から腹にかけて大きな傷跡がある。
ライブの術である程度は癒えているが痕は残るそうだ。
この大きな傷痕を見るたびに自分は敗北感と屈辱に苛まれるのだろう…

その時である。
そっと襖が開かれてウーゼルの小姓が姿を見せたのだ。
「ロイ殿、殿よりのご命令でございます」
「何?」
いったい何事だろうか?
今自分にできる事は口惜しいが何もないであろうが……

「傷が癒えるまでの間、エルバート様のご子息エリウッド殿の仕事を補佐せよとの思し召しでごさいます……
 籠を用意しましたゆえご支度ください………」


次回

侍エムブレム戦国伝 邂逅編 

〜 エリウッドの章 刹那 〜
320助けて!名無しさん!:2011/05/25(水) 20:16:17.11 ID:9tBbAXjS
>>304
下手をするとサーバーが落ちかねんなww

>>314-319
ロイ…流石に天才のゼフィールには勝てんわなw
それにしても原作通り、ゼフィールは父親に疎まれてるのか…つまり…
何にせよ、ロイと若エリウッドの出会いに期待。GJ!
321助けて!名無しさん!:2011/05/25(水) 21:14:45.02 ID:x8joz08+
>>314-319
GJ!
エイリーク編を読ませてもらって、邂逅編は兄弟たちが出会っていく話かと思ったけど、
マルスは恋人、アイクとロイは宿敵との邂逅か。続きに期待してます!
322助けて!名無しさん!:2011/05/25(水) 21:21:49.47 ID:LhNc5CKV
>>304
最近紋章町BBSが出てきてないな……
誰でもいいから書いてくれると嬉しいんだが

>>314-319
ロイはエリウッドとか
この調子だと兄弟家は基本的に組みになるのかね?
……アルム、セリカは確t(ry
マルス、リーフあたりもくっつきそうだな。
読めば読むほど続きが気になるぜ……gj!

323助けて!名無しさん!:2011/05/25(水) 23:47:17.52 ID:Dy8eFblG
>>314-316
GJです!続きに希望!!

聖魔やったけどエフラムとエイリークをペアエンドにした。シグルド兄さんごめんなさい。
そしてルーテの能力がリリーナ化したこととノールの幸運がモルフなのに吹いたw
324助けて!名無しさん!:2011/05/26(木) 08:50:18.12 ID:+H0x70Dt
>>216の続きです
325杖ポコ師範ローラ 2:2011/05/26(木) 08:50:58.29 ID:+H0x70Dt
ローラ「さあさあゴリラグズさん、私の教会はこちらです」
アイク「いや、だからさっきから言っているだろう。俺は別に聖職者になるつもりは………」
ローラ「随分魔法を使いたがっていたように見えたのですが?」
アイク「……変なところで鋭いな。確かに魔法に憧れてはいるが」
ローラ「ならいいじゃないですか、神に仕える身となるのも」
アイク「むう……そう言われてみればそれも一理あるかも………」
リーフ「ちょwwwwwアイク兄さんがwwwww女の人と二人でwwwwwショックでwwwww笑いがwwwww」
ローラ「あら?確かミカヤさんの弟さんで……」
アイク「リーフだ」
ローラ「コノヒトデナシーさんでしたか。ご病気ですか?」
リーフ「いや病気じゃないですよ。ほら、人ってあまりにショッキングな物を見ると体が拒否反応を起こすでしょ?あれですよ」
ローラ「それは大変です。私と一緒に教会に行きましょう」
リーフ「え?なんで、別に病気じゃ………」
ローラ「良い薬がありますから、それを差し上げます」
リーフ「ウワー、一言も聞いてなかったコノヒトー」
アイク「リーフ、諦めろ」
リーフ「あ、そういやアイク兄さんはなんで二人で?」
アイク「ローラのペースに巻き込まれて無理矢理だ」
リーフ「おk、大体把握した。なんか兄さん珍しく困ってるみたいだし、ついていくよ」
アイク「すまんな」
ローラ「さあさあ、教会はすぐそこですよー」
326杖ポコ師範ローラ 2:2011/05/26(木) 08:52:06.74 ID:+H0x70Dt
10分後
司祭「ローラや、今帰ったのか」
ローラ「はい。司祭様、この人達が神の道に進みたいそうです」
リーフ「あれ!?僕薬もらいにきたんじゃなかったの!?」
司祭「おお、そうかそうか。ゆっくりしていきなされよ」
アイク「………あぁ」
リーフ「兄さんが歯切れ悪いなんて珍しいよね」
アイク「こんな状況で調子が狂わない方がおかしい」
ローラ「ゴリラグズさん、コノヒトデナシーさん、少しここで待っていて下さいね」
リーフ「どうしたんですか?」
ローラ「聖職者に必要な物を持ってきますので」
アイク「行ったな」
リーフ「……今のうちに逃げない?」
アイク「向こうがあれほど熱心になっているんだ。失礼だろ……と、言いたいが今回ばかりは賛成だ」
ラナオウ「ローラはいるか!」
リーフ「あれ?ラナオウ?なんでここに?」
ラナオウ「む、貴様らはセリス様の兄者達か」
アイク「ラナオウか、良いところに来た。俺の修行の相手になってくれないか」
リーフ「逃げるのは!?」
ラナオウ「うむ、是非とも受けたいところだが、今日は断ろう」
アイク「珍しいな。何故だ」
ラナオウ「貴様らと同じだ。ローラ師範にアレを教わりにきたのだろう?」
リーフ「………師範?」
ラナオウ「貴様ら知らずに来たのか。まあいい、リーフ、貴様なら少しは慣れた物のハズだ。受けてみろ」
リーフ「へ?」
ラナオウ「アイク、貴様はより高みを目指しているのだろう?」
アイク「そうだ」
ラナオウ「ならばローラ師範の教えは役に立つはずだ」
アイク「お前ほどの漢が言うならそうなんだろうな。受けてみるか」
リーフ「で、結局何を………」
ローラ「皆さんお待たせしました」
リーフ「あ、ローラさん……杖?」
ローラ「はい、今日は皆さんに司祭の第1歩、杖ポコを学んでもらいますよー」
327杖ポコ師範ローラ 2:2011/05/26(木) 08:53:42.22 ID:+H0x70Dt
ワユ「た、大変だよ皆!た、大将が!」
レテ「ア、アイクがどうかしたのか!?」
ワユ「女の人と二人で歩いていた!」
一同「な、なんだってー!?」
ユンヌ「そ、それ本当!?」
ワユ「うん!なんか教会がどうとか」
レテ「ま、まさかもう籍を!?」
イレース「………そんな事………」
ミスト「あのフラグデストロイヤーがあるわけないと思うけど………」
ユンヌ「で、でも万が一があるかもしれないじゃない!よし、こうなったら女神パワーでそいつを抹殺!」
ミスト「メダリオン」
ユンヌ「押し入れはイヤアアァァァァァァ!」
フリーダ「と、とにかく落ち着いて下さい。まずその人がどんな人か確かめないと」
レテ「そ、そうだな。それにその人を分析すればアイクの好みが分かるかもしれん。ワユ、どんな人だったんだ?」
ワユ「んー、黒くて短い髪で、シスターの格好してたよ。なんていうか地味だけど可愛らしいタイプかな」
イレース「アイクさんはそういう人が………」
ミスト「少し意外だなあ」
フリーダ「………ん?」
ワユ「どしたのフリーダ」
フリーダ「もしかしたら、私その人知ってるかもしれません」

続く
328助けて!名無しさん!:2011/05/26(木) 20:01:12.88 ID:RymUrd6L
リン   「ただいまー」
エイリーク「お帰りなさい、リン」
ユリア  「お邪魔してます」
リン   「……? ユリアさん、今日も遊びに来てたの?」
ユリア  「はい。エイリークネーサンからいろいろとお話を窺っていました」
リン   「……ネーサン?」
エイリーク「はい。私たちは同志ですから」
リン   「はあ。そうなんだ。……なんだか難しい話をしてそうな組合せね」
エイリーク「今日は政治や社会について話し合っていました」
ユリア  「格差は是正されるべきだと思います」
リン   (……なんか、二人のわたしを見る視線が微妙に下向きのような……)
329助けて!名無しさん!:2011/05/27(金) 10:02:45.90 ID:uu8kML9O
>>325-32
アイクが最早ラナを女の子として認識してない所でワロタ
GJ!

>>328
そっちの格差wwww
330助けて!名無しさん!:2011/05/27(金) 10:03:39.62 ID:uu8kML9O
>>325-327だったorz
ちょっくら鉄の剣一本でルナティック火竜の墓場逝ってくる
331助けて!名無しさん!:2011/05/27(金) 13:00:49.40 ID:AzKJB/VT
北斗のキャスティングをするとこうか?
パッと浮かんだ分だけだけど

ラオウ → ラナ
ユリア → セリス
トキ → エリウッド
ケンシロウ → アイク
バット → リーフ
ハート様 → ヘクトル
332助けて!名無しさん!:2011/05/27(金) 13:53:03.32 ID:ejZaTEcD
ロイ「ねぇ、姉さん」
エイリーク「はい、どうしたのロイ?」
ロイ「聞きたいことがあるんだけどいいかな?」
エイリーク「ええ、いいわよ」
ロイ「あのさ、もし、もしもだよ、姉さんたちが結婚したらさ
みんな・・・、みんな家から出て行っちゃうのかな?」
エイリーク「えっ?・・・、そうね、今まで考えた事無かったわ
そうなるのかもしれないわね・・・」
マルス「ロイ、大丈夫だよ。一人だけ絶対結婚出来ない人がいるから!!」
リン「ねぇ、マルス、それって誰の事言ってるのかしら?」
マルス「ち、違うって、リン姉さんの事じゃないよ!!いくら何でも被害妄想強すぎるよ!!
それにいざとなったらリン姉さんの面倒は僕が・・・、あ・・・」
リン「・・・へっ?」
ヘクトル「シーダが泣くな、その台詞は」
エリウッド「久しぶりにティルフィングを使う時が来たの、か?・・・」
ロイ「ち、違うんじゃない、かな?
それよりもさ、ずっと気になってたんだ、その事って・・・」
エリンシア「でも、どうして急にそんな事聞く気になったの?」
333助けて!名無しさん!:2011/05/27(金) 13:54:44.87 ID:ejZaTEcD
ロイ「うん、あのさ、確か三ヶ月位前だったと思うけど
東の国で大きな地震があったでしょ?」
エフラム「ああ、今でも、問題になってるみたいだな」
「そう、それで思ったんだ
『当たり前』だと思ってる事って、全然『当たり前』じゃなかったんだなって・・・
地震より、姉さんたちが結婚する可能性の方がずっと高いでしょ?」
エフラム「まぁ、そうだな」
ロイ「だから、いつか言いたくても、言えなくなる時が来るかもしれないから
今のうちに、みんなに言っておくね」
セリス「何を?」
ロイ「兄さん、姉さん、今までずっと可愛がってくれてありがとう
後、これからも宜しくお願いします」
334助けて!名無しさん!:2011/05/27(金) 13:56:43.31 ID:ejZaTEcD
他兄弟姉妹全員「・・・」
ロイ「あ、あれ?僕、変な事言ったかな・・・」
他兄弟姉妹全員「「「「「「「「「「「「「「ロイー!!!!!!!!!!!!!!」」」」」」」」」」」」」」
ミカヤ「うう・・・、今まで生きてきて本当に良かったわ」
シグルド「全ての苦労が報われるな」
エリンシア「今日の晩御飯はロイの好きなものだけ!
異論がある人はぶっ飛ばして差し上げますわ!」
アイク「・・・(感動の余りラグネルを振り回している)」
エリウッド「もし息子が出来たなら、ロイの様な息子が欲しい」
ヘクトル「へ、お前にそんな感謝されてるとはな!」
エフラム「そんなに良い兄だった覚えは無いが・・・、嬉しいもんだな」
エイリーク「・・・(涙が止まらない)」
リン「家族を大切にする!それがサカの掟!!
ロイが弟で本当に良かったわ、どっかの誰かさんと違ってね!」
マルス「これだから天然はイヤなんだ・・・」
アルム「セリカ・・・」
セリカ「アルム・・・」
セリス「ロイ、これからも宜しくね!!」
シグルド「今度こそ確かに禁SINの匂いが・・・」
リーフ「き、気のせいだよ!兄さん!
えーと、ロイ、今まで女ったらしだと思っててゴメン」
335助けて!名無しさん!:2011/05/27(金) 13:59:29.15 ID:ejZaTEcD
数時間後・・・
エリンシア「さぁ、ご飯が出来たわよ!好きなだけ食べなさい!」
ロイ「う、うん、でもいいのかな?僕だけこんなに豪華で・・・」
アイク「良いに決まってる、俺はお前の言葉で強くなれた
今ならどんな奴が現れても負ける気がせんな」
リーフ「兄さんは最初から誰が来ても負けないんじゃ・・・」
ロイ「あ、あのさ、一ついいかな?」
ミカヤ「うん、なあに?」
ロイ「あのさ、みんなに感謝してるのは本当なんだけど
一つだけ訂正したい事があるんだ」
ヘクトル「へぇ〜、何だよ、怒らねーから言ってみ」
ロイ「僕、ヘクトル兄さんにだけは感謝してないから、いや、マジで」
家族「・・・」
ヘクトル「てめぇぇぇぇーーーーーーーーーーー!!!」
336助けて!名無しさん!:2011/05/27(金) 14:10:48.92 ID:AzKJB/VT
多分だがミカヤとシグルド以外は結婚したら家を出るだろうな
新しい家族の場や自立や空間って大事だし特に新婚の頃はそちらにかかりきりになるもんだし
結婚相手サイドの都合や家の事情もあるしな
337助けて!名無しさん!:2011/05/27(金) 14:20:26.46 ID:4ZqAaVjf
ロイは何だかんだでヘクトルにも内心じゃ感謝してるはず…w
338助けて!名無しさん!:2011/05/27(金) 14:36:00.79 ID:AzKJB/VT
そんなこと考えてたらいろいろ想像したくなった
しかし俺、表作るの好きだなぁ…

ミカヤ 誰と結婚しても家は離れないと思う
     長女ってのもあるし特に実家に愛着深そう

シグルド 長男だしまぁ家を継ぐんではなかろうか
      あ、でもディアドラも一人娘だし婿入りするかな
      幼旗ではそうだったしね

アイク 結婚する姿が想像つかない…ただ独立心旺盛なイメージなので誰と結婚してもどっか遠くで独立すると思う
     婿にはいかない、あくまでも分家を作る

エリウッド 結婚したら病院の近くにアパートを借りる

ヘクトル 彼も自立する、ただ結婚相手がファリナだった場合は別
      生活費や家賃を抑えるためどっちかの家族と同居する事になりそう

エフラム 幼女が結婚できる年齢になるまではどっかで一人暮らししつつお付き合い
      ターナと結婚する場合は婿入りする、ヘイデンさんはヒーニアスに家を継がせたがらないだろうし

エイリーク 普通にお嫁にいく、誰が相手でも相手の家に入りそう

リン 草原暮らしを絶対に譲らない、結婚の条件は一緒に遊牧民する人
   彼女と暮らしたければ過酷な自然に慣れないとだめ、文明人お断り

マルス シーダ一人娘だし婿入りするのではあるまいか

アルム 近親……どないすんねん…セリカとどっかの農村で暮らし始める
      大穴だがジャンヌが勝った場合でも「一緒に畑を耕して」みたいな感じで田舎暮らし

セリカ アルムの項目参照、万一敗れたら修道院暮らしで一生独身…彼女にも他の候補がいてもいいと思うのだが思いつかん

セリス 竜王家にお嫁に…ゲフンゲフン
     彼はなんか結婚しても実家に残りそうな気もする

リーフ 高い生命力でどこいっても暮らしていける
     結婚する場合は…なんかリーフは普通の人間の人生が想像つかない…何故だ

ロイ  普通に独立して普通の家庭を作る
    ただ相手によっては婿に入る可能性もある
339助けて!名無しさん!:2011/05/27(金) 19:06:40.95 ID:8hBXLeK5
>>333-335
それぞれの反応、特にアイクとエリウッドの反応にワロタww
本編じゃ実際に息子だもんなww
340助けて!名無しさん!:2011/05/27(金) 19:11:16.31 ID:8hBXLeK5
スマン、安価足りなかったな
正しくは>>332-335です、連投悪い
341助けて!名無しさん!:2011/05/27(金) 21:46:43.41 ID:PmUO/Rot
そういや前に、結婚式に兄弟家が参加するってSSがあったなぁ。
あれはよかった。
リーフとアイクがかっこよくて、イドゥンさんが可愛くて……

最近イドゥンさん分が不足してるんだが誰か書いてくれないカナー
342助けて!名無しさん!:2011/05/28(土) 01:59:50.65 ID:VbA7LWQF
>>332-335
GJ!
何故かアイクの反応のところでラグネルンバ打ちまくってる図が頭に浮かんだ
343実はいい人が頑張る話 1/5:2011/05/28(土) 12:16:34.18 ID:adL+dB0t
たまには綺麗なヒーニアスを書きたかった。後悔も反省もしていない。

タンッ、タンッとフレリア区にある広大な屋敷の庭から音が鳴り響く。
朝5時、日課である弓の鍛練をしながらヒーニアスは考え事をしていた。
(ふむ…どうすればエイリークは喜んでくれるだろうか?)
そんなことを考えていると背後から妹であるターナが現れ、話し掛けてきた。
「おはようお兄様。今日はエイリーク目当てでマラソンはしないの?」
以前、たまたまエフラムのマラソンを見ていたエイリークを目撃し、
てっきりエイリークも毎朝走っていると勘違いした私はしばらく早朝に走ったことがある。
ターナは真実を知っていたのだが面白いからという理由で黙っていたそうだ。
そんなことがあってから、ターナは時折そのことで私をからかう。まったく、困ったものだ。
「いや、今日は弓を徹底的に練習する日だ。走るのはまた今度にな」
「ふーん、実は今日エイリークがいるって話だけど…あ、外した」
くっ!?ターナの言葉に動揺したせいか、矢は中心から大きく離れた場所に刺さっていた。
「わかりやすいわねー、ちなみにエイリークがいるのは嘘よ。じゃあお兄様頑張ってね」
く…我が妹ながらたくましく生きて行けそうな性格だ。だが妹よ、少々きつくないか?

来週、我が家でささやかなパーティーをするのでエイリークを招いた。
まあ他にもひょんなことから知り合ったジストやヨシュアも招くのだが。
ターナはエフラムや親友のラーチェルも呼んでいたので完全に身内でのパーティーだ。
普段行われる堅苦しい貴族相手のパーティーと違うので楽しめるだろう。
そこで皆…いや、正直なところエイリークのためにだ、が喜んでくれる何かをしたいのだ。
そのために悩んでいるのだがなかなか答えは出ないのである。
「…む、もうこんな時間か。そろそろ学校に行かなくては」
気がつけばあと数分で出発しなければ遅刻してしまう時間である。
向かう途中、ターナの天馬に乗っていたエイリークを見つけた。
それとなく何が喜びそうかを聞くために追い掛けようか悩んだ、
しかし策士と呼ばれた私のプライドはそれを許せるはずもなく、
気がつけば楽しそうにターナと話すエイリークを私は大人しく見送っていた。
344実はいい人が頑張る話 2/5:2011/05/28(土) 12:19:19.53 ID:adL+dB0t
「はは、あんたもいろいろ苦労してるんだな」
放課後、たまたま街中でジストと出会ったのでちょっと相談してみることにした。
名高い傭兵として生きているジストならきっといいアドバイスをできると思ったのだが…
「すまない、俺って色恋沙汰ってのは苦手なんだよな。アドバイスできそうにない」
そうだった…マリカとの支援会話とかだと女心ってのには鈍い奴だった。
「すまない、こちらこそ変な相談してしまったな。忘れてくれ」
「まあ、待て。代わりに強い味方を紹介しよう。女心を聞くならうってつけのはずだ」
そう言ったジストは携帯を取り出し、どこかへ電話をかけはじめた。
「ん、ああ悪いな。ちょっとヒーニアス様の相談に乗ってやってほしいんだ」
ジストの通話が終わったのを確かめ、誰に電話をしたのかを尋ねる。
「ん、まあ俺なんかよりは頼りになる奴さ。餅は餅屋ってやつさ」

数分後、店に入ってきて私達の座席に来たのはテティスだった。
「確かに餅屋だが…」
「まあ、気にすんなって。テティス、実はな…」
ジストはテティスに私が先程した説明をそのまま伝え、アドバイスを求めた。
「ふーん、エイリーク様に…なら、花なんてどうかしら?」
「花?」
「ええ、彼女の性格ならきっとお金で買える贈り物は断ろうとするわ」
「なるほど、つまり花を取ってきてプレゼントしろということか」
確かにエイリークは理由もなしに高価な物を受け取るのは嫌がる、なるほど。
「そうね。今なら氷竜神殿に咲く花がオススメかしら」
「氷竜神殿?おいおい、あんなところに咲く花なんてあんのか?」
「ええ、観賞用にも綺麗だし、熱さましにも使える花よ」
「…わかった。取ってこよう、世話になった」
砂漠はこの弓があれば問題ないだろう。問題は火竜だな。
「気をつけてな、俺は仕事があるから手伝えねえが頑張れよ」

「で、何で僕とチェイニーがこんなところまで付き合わされるんですか?」
アンリの道で飛竜がわんさか飛んでくるのを撃ち落としながら答える。
「それは君とチェイニー殿が道案内できるからだ。私とチェイニー殿だけじゃ無理だしな」
「ああ、もう。アイク兄さんに護衛頼めばよかった」
ファルシオンで迫り来る火竜を斬り捨てながらエイリークの弟であるマルス君がぼやく。
花を取りに行く際に道案内として同行を依頼した。報酬は花である。
調べたところ、あの花は高価な値段で取引されているらしい。
「ところで、先程までいたはずのリーフ君はどうした?」
「ああ、あいつなら砂漠で叫んでいたっきりだな」

「置いて行くなんて…この…ひとでなし…」
345実はいい人が頑張る話 3/5:2011/05/28(土) 12:19:57.34 ID:adL+dB0t
「で、どこにあるんですか?その花は」
フレイムバレルを乗り越え、ようやく氷竜神殿までたどり着く一行。
何故か途中でジェイクやベック、黒騎士3人が加わったりするのだが。
「アンナの店に置いてあったりしないか?」
「ダメですよ、買ってしまったら意味がないでしょう」
「…とりあえず目の前の現実を見ましょうか」
マルスが現実逃避しているジェイクとベックにツッコミをいれる。
一行の目の前には氷竜が大量に押し寄せて来ていた。
「そういやこの季節は氷竜の繁殖期だったな。普段より狂暴だから気をつけろよ」
固まっている一行に向かってのんきにチェイニーが告げる。
「そ、そういえば昔カミュ隊長が氷竜の巣から綺麗な花を…」
「たしか…熱を出したニーナ様を救うために取ってきたな」
「懐かしい、我々もお供したかったのだが一人で向かわれてしまったな」
「なら我々がやるべきことはひとつ…氷竜の巣に突撃だ」
こうして私を囲うようにフォーメーションを組んで氷竜の群に突入した。
途中、死にかけそうになった仲間に傷薬や特効薬を私、弓をひたすら放つ。
そうしてファルシオン以外の武器が壊れそうになったころにようやく巣にたどり着いた。
「あったぞ!巣の奥に何本か咲いている」
「は、早く取りに行きましょう!そろそろ食い止めるのも限界です」
「チェイニー!悪いけど取って来て!」
マルスの指示にチェイニーが走って巣を通過して奥に咲いていた花を摘む。
「おし、これで終わりだ。急いで逃げようぜ」
「うむ、全員急いで逃げるぞ!騎兵の諸君は悪いが担いでくれ」
「え…紋章にそんなシステムは…」
「後ろに乗せてくれ!チェイニーが追いつかれてしまうぞ」
こうしてシステムの限界を超え、我々は急いで来た道を戻るのだった。

「で、この花はどうするんですか?」
協力してくれた5人に厚くお礼をし、残った私とマルス君は取り分を決めていた。
「私はエイリークに渡す分だけで構わない。あとは好きにしてくれ」
「まあそれでいいなら構わないですが…いいんですか?」
何故か驚いたような表情でマルスはこちらを見ていた。何故だ?
「今回はあなたも自分の力で取りに行ってます。少なくとも山分けでも文句は言えないですが?」
「ああ、だが私はエイリークに渡す以外に必要ないからな。その分家計にでも足してやれ」
「…普段からそうやっていればエイリーク姉さんも振り向きそうなものですがね」
「気にするな、そのうち嫌でもエイリークに好かれてみせるさ」
「やれやれ…じゃあ頑張ってください。パーティーは明日でしょ?」
そう、パーティーは明日。今日は帰って急いで支度せねば。
346実はいい人が頑張る話 4/5:2011/05/28(土) 12:20:35.77 ID:adL+dB0t
パーティー当日。ホテルの小さなホールを借りて行うために向かうのだが…
「エイリークとラーチェルは私が一緒に行くからお兄様は先に行ってて」
ターナはそう言って天馬でさっさと行ってしまった。
妹よ…それはつまり私1人で行けと言うことだぞ。
ジストもヨシュアも後から向かうって言ってたからな。

淋しくホテルに向かって歩いていると女の子が泣きながら店を回る姿を見つけた。
何やら熱がどうたらとかお母さんが死んじゃうとか呟いているが…
「どうしたのだいお嬢さん?」
くっ、あまり時間に余裕はないのだがつい声をかけてしまった。
「お母さんが…高熱で…死んじゃうの…」
「熱か?医者は何と言ってるのかな?」
「レストも解熱剤もダメだって。あとはものすごく高価で珍しい薬しかないの…」
「高価で珍しい?それはもしかして花か?」
「うん…氷竜神殿にしか咲かない花だって言ってた。けど今年は氷竜が狂暴だからないって」
…今手元にあるのはまさにそれだ。だがそれを渡したらエイリークには…
「ちょっと待っててくれ。お兄さんが探してみよう」
そう言って私は携帯電話を取り出す。ターナは…
「もしもし、何お兄様?」
「すまないターナ。私は少し用事ができたから遅くなる、先に始めてくれ」
そう告げると電話を切り、泣きじゃくる少女に花を差し出す。
「さあ君の家に案内してくれ。私の知り合いの医者を呼ぶから安心したまえ」
さて、エイリークになんて言い訳するか考えとくか。

その後はモルダを呼んで花を薬に調合してもらい、少女の母親は一命を取り留めた。
代わりに私の花は何も残らなかったが。命には変えられないから仕方ないが。
パーティー会場に着いたのはもう終わりそうな頃だった。
当たり前だがターナやラーチェルには散々怒られた。
エイリークにはプレゼントが用意できなかったことを謝罪した。
その時テティスやジストが意外そうな顔をしていたが気にしない。
エフラムはこちらを馬鹿にするような目で呆れていたのは無視しよう。
エイリークは気にしないでくださいと言っていたのが唯一の救いか。

「で、どうしてプレゼントをなくしたのかしらお兄様?」
帰宅した後、部屋を訪ねてきたターナが私に追及してきた。
「だからうっかり落としたと言っているだろう」
これはパーティーの時に取り繕った嘘だ。まあ、普通信じないだろうが。
347実はいい人が頑張る話 5/5:2011/05/28(土) 12:21:25.97 ID:adL+dB0t
「ふーん…まあ、そういう理由だったら仕方ないわね」
結局、ごまかしきれるとは思えなかったのでターナには全て話した。
「このことはエイリークには内緒だぞ。知ったらずるいからな」
「どういうこと?むしろエイリークなら感動すると思うけど」
「私はエイリークにそういう感情で好かれたくはない。だからだ」
我ながら馬鹿だと思う。しかしそういうところで評価されたくないのだ。

後日、あの親子がお礼を言いに来た時にたまたまエイリークがいたのでばれたりしたのは別のお話。

終わり
聖魔クリア記念に書いた。たまにはこんなヒーニアスだっていいじゃないかw
348助けて!名無しさん!:2011/05/28(土) 15:59:37.97 ID:0AXBAx+K
>>343-347
GJ!!たまにはかっこいいヒーニアスもいいよね!このスレだと屈指のネタキャラだけど原作はこんな感じだろうし。これからもガンバレヒーニアス!
349歴代FE主人公が兄弟だったら35.5章外伝ミカヤ:2011/05/28(土) 17:16:05.33 ID:VyfwMYAP
紋章町テリウス地区某所
核廃棄物隔離施設
暑さ1000メートルに及ぶ岩塩層
一億九千万年前に形成された透明な塩の壁…
掘削作業員達は眼の前の現実を受け止められずに立ち尽くしていた
「教科書と違うじゃん!!!」
「りゅ…竜鱗族…だよね?」
「一緒に埋まってるのは…ベオク…か?」
「岩塩の中とはいえ…信じられないほど見事な保存状態だ…」
「ベオクの…女性…だよな…」
「これをどう説明する?」
「どうもこうも…」
「いたのか? 一億九千万年前に人類が?」
「いたもいないも…見たまんまとしか…」

百二十日後…蘇生に成功…
古代語で塩漬けを意味するミカヤと名付けられ…

すまん、忘れてくれw
ミカヤ長寿の秘密を考えてたらつい刃牙ネタやってもうた
350助けて!名無しさん!:2011/05/28(土) 19:30:02.70 ID:2NNnr4ds
>>349
ちょww塩漬けだったのかww ミカヤさんの長寿(の秘密)マジ謎

ネタ投下します
351助けて!名無しさん!:2011/05/28(土) 19:39:43.74 ID:2NNnr4ds
歴史のテスト勉強をミカヤに教えてもらうことになったリン&フロリーナ

リン   「…ということで明日待ってるわね」
フロリーナ「わかった!ミカヤさんって歴史詳しいって有名だもんね。大学かなんかで勉強したのかな?」
リン   「(勉強したというより生で見てるんだけど…)ど、どうかしら?じゃあ、また明日ね」
フロリーナ「うん、じゃあ明日」 ガチャ

次の日、兄弟家
フロリーナ「おじゃまします。ミカヤさん、今日はよろしくお願いします」
ミカヤ  「ふふ、まっかせといて」

ミカヤ  「じゃあまずはどこから?縄文からでもどっからでも行けるわよ」
フロリーナ「えっと、このページから、です。」
ミカヤ  「あーここらへん。懐かしいわ〜。あっこの人あったことあるわ。」
352助けて!名無しさん!:2011/05/28(土) 19:45:02.48 ID:2NNnr4ds
フロリーナ「えっ?」
リン   「(やばい、これはミカヤ姉さん懐かしいモードに入ってる…)」
ミカヤ  「この人凄腕で有名だったのよー、戦略も武術もすごくて…まあ性格はちょっとだめなとこもあったけど根はやさしいのよ。
     それでこの人ったら私にお菓子とかなんかくれちゃってね。おいしかったわー。あ、そのお菓子を作った人がね、実は……」ペラペラ
フロリーナ「え、あの、え?」
ミカヤ  「そうそうこの時私ちょうど近くに居合わせてね。近くに人に聞いてみたらなんかすごいことになってて…」
353助けて!名無しさん!:2011/05/28(土) 20:12:15.37 ID:EQxQdGuc
>>341
ほぉ…だったらその欲求、満足させてやるぜ

>>343-347
何という性格イケメンな社長…じゃなかったヒーニアス…!
GJ!

>>349
そんな話は信じられないって黒い鎧の重騎士がそっち向かっていったぞ…って元ネタがあるのかよ!?
354助けて!名無しさん!:2011/05/28(土) 20:22:15.35 ID:2NNnr4ds
ミカヤ  「…まだ発見されてない大陸があった時の話なんだけど、船に乗せてもらってたら嵐にあっちゃって運んでたお茶やらが全部…」
ミカヤ  「…それでねー、あっこれは縄文時代の頃なんだけど、あっ、もっと前だったっけな。狩りにいってたらね、そこにいた動物が…」
ミカヤ  「お米とか作るようになって楽になったわ〜 田植えとか大変だったけど… 土器とか作るのたのしかったわ」ペラペラペラ

フロリーナ「( ゚д゚)ポカーン」

その後何とか普通に歴史を教えてもらいテストは無事成功したフロリーナ

フロリーナ「おかげさまでいい点取れたけど…なんだかこれまでの常識ひっくりかえされたみたい…」
リン   「あ…あはは…」
                              おわれ
355助けて!名無しさん!:2011/05/28(土) 20:25:28.32 ID:2NNnr4ds
昔、縄文くらいの時代の絵に描かれたミカヤ姉さん、みたいなネタと>>349を読んで生きた化石無双のミカヤさんを書きたくなったんだ…

投稿時間にかなり間があいてしまってすいません。忍法帖とかそんなのに引っかかって… 知識不足でした。ご迷惑をかけて申し訳ありません。
とにかくご迷惑おかけしました。
356助けて!名無しさん!:2011/05/28(土) 21:09:09.11 ID:YyM5GMpR
>>353
期待させてもらうぜ!

>>351-354

あの教え方で良い点数がとれたのかw
ミカヤ姉さんマジ生きた歴史書
そこに痺れる憧れるゥ!
357助けて!名無しさん!:2011/05/28(土) 23:14:38.39 ID:whoqS//A
>>343-347
GJ&クリアおめ!
ヒーニアスも本当はカッコいいはずなんだ。ただ、それ以上にネタが豊富なだけで・・・。
358助けて!名無しさん!:2011/05/28(土) 23:17:58.23 ID:2+Ua8ioR
普通にかっこよくて二枚目なヤツは沢山いるけど全然目立たない
それからするとネタになるヒーニアスは幸せなのだぜ
359助けて!名無しさん!:2011/05/29(日) 00:02:06.63 ID:TYVmeFP8
お前らももっと気楽にネタ書いていいんだぜ?
好きなキャラ適当に喋らせるのをみんなでどんどんつないでいくようなノリにしちゃってもいいんだぜ?

まー、このスレは既にネタといったら一品物の短編SSみたいなイメージが出来ちゃってるから、
やれと言われてもなかなか難しい雰囲気ではあるだろうが。
360助けて!名無しさん!:2011/05/29(日) 00:10:11.76 ID:dMKCSR5u
そのノリになると今度は流れ切るのがなんとなく申し訳なくてなー
いや、んなもん気にしてたらネタ自体投下できんけどさ
361助けて!名無しさん!:2011/05/29(日) 00:12:23.61 ID:BbRI4Vco
楽にしてくださいねー、と言われると逆に出来ない法則
まぁこのスレはこんな感じでいんじゃね?
たまに過疎るけど、たまに投下乱舞って感じで

でも確かに敷居が高い感じはするかもね
そこの所をなんとか出来たらいいんだけど
362助けて!名無しさん!:2011/05/29(日) 00:14:50.18 ID:dMKCSR5u
具体的にこれこれこういう問題があった、みたいなのならこれこれこうしよう!…ってなるが
雰囲気なんて曖昧な部分はどうにもならんのぜ
気にするなとしか言いようがないのだぜ
363助けて!名無しさん!:2011/05/29(日) 12:43:44.05 ID:AEN2c4dB
代理投下
それと全員忍法長リセットの影響で一レスあたりの可能容量が少なくなってる
細切れっぽくなると思うが許してくれ
364とある主人公の封印之剣(ソードオブシール):2011/05/29(日) 12:46:53.34 ID:AEN2c4dB
前スレ564-570、656-659の続きです。
捏造設定ありの長編ものになります。
苦手な人はスルーお願いします。


第一章 とある学校の校外学習
 ここは任天都炎区、紋章町。ただの町というにはあまりにも広大な面積を持ち、
多種多様な民族や種族が暮らすこの町は、大まかに6つの地区に分けられている。
 最も古くから存在し、紋章町の起源とも伝えられるアカネイア地区。
魔物が存在しながらも、二柱の神の加護を受けているとされるバレンシア地区。
十二聖戦士の伝説が残り、トラキア地方を内包するユグトラル地区。
アカネイア地区とよく似た特徴を持つエレブ地区。
バレンシアと同じく魔物が存在し、聖石によって守られているマギ・ヴァル地区。
ベオクとラグズ、異なる種族が対立を繰り返しながら、共存への道を探るテリウス地区。
365とある主人公の封印之剣(ソードオブシール):2011/05/29(日) 12:48:56.69 ID:AEN2c4dB
 紋章町に住むほとんどの者達はこれらいずれかの地区に住居を構え、その地区の中にある学校や、
あるいは職場へと通っているが、まれにその例外も存在する。
 広大な紋章町の地理についてはいまだ解明されていない部分が多く、これらの6つの地区がどのように
配置されているかは分からないが、6つの地区の丁度中央、地区と地区の挟間にあるが故にどの地区にも行け、
どの地区からでも訪れることのできる場所。そんな地区の空白地帯に、この町でも有名なとある兄弟達の家がある。
 普通の一軒家にしては大きく、建てられた当初はその大きさに見合った立派な佇まいであったであろう
その家はしかし、現在はあちこちに修理跡が見られる。
366とある主人公の封印之剣(ソードオブシール):2011/05/29(日) 12:51:11.60 ID:AEN2c4dB
すべてをきれいに修理するだけの蓄えが無いのか、あるいは修理が追い付かないからあえて簡単な処置しかしていないのか。
壁のあちこちに板が打ちつけられており、いつまた新たな傷が増えるか分からないこの家で「コノヒトデナシー!」
・・・今また新たな傷が増えたこの家で、いつものように騒動は始まろうとしていた。

「あいたたた・・・。ひどいよ、ヘクトル兄さん!いきなりなにすんのさ」
「俺のせいじゃねーだろ!文句ならエフラムに言え」
「ほう。この壁に刺さっている『ておの』が俺の獲物だというのか?ついに脳にまで脂肪がまわったか?」
「何だとてめぇ!」
 連休初日の朝。今日もいつものように、ヘクトルとエフラムが喧嘩をしている。
兄弟全員が席に着けるよう大きめに作られた食卓にはすでに朝食が並べられており、ほとんどの兄弟が席についている中、
丁度向かい合う位置にいる二人のみが方を怒らせて立っている。
367とある主人公の封印之剣(ソードオブシール):2011/05/29(日) 12:53:17.75 ID:AEN2c4dB
エフラムの隣に、巻き添えを食らった
リーフが血を流しているのもいつもの光景だ。リーフの後ろの壁には斧が深々と突き刺さっていた。
 リーフが常に懐に入れている傷薬を取り出したところで、居間の入口、ヘクトルの背後にあるふすまが開けられ、
同じ赤毛を持った二人が部屋の中に入ってくる。
「・・・はぁ。またやっているのか二人とも」
「うわ、リーフ兄さん大丈夫?」
 溜息をつきながら入ってきたのがエリウッドで、毎度のことながらも律儀にリーフの心配をしたのがロイだ。
二人の手にはそれぞれ、やや大きめのリュックをぶら下げられており、部屋に入った二人はそれを部屋の
隅に置いてから―そこにはすでに、別のリュックが三つ並べられていた―自分達の席、エリウッドはヘクトルの隣へ、
ロイはエリウッドの席からはす向かい、リンの隣に腰をかけた。ほぼ同じタイミングで、興が削がれたとでも言うように
368とある主人公の封印之剣(ソードオブシール):2011/05/29(日) 12:55:22.27 ID:AEN2c4dB
小さく舌打ちしながらヘクトルが、次いでエフラムが持っていた槍を自分の後ろの壁に立てかけながら腰を下ろす。
「まったく。すぐに武器を持ち出すのは、二人の悪い癖だよ」
 二人が取りあえず落ち着いたのを見て内心胸を撫で下ろしながら、エリウッドが二人をいさめる。
喧嘩の原因を聞くことはしない。どうせろくでもないことだと分かっているからだ。他の兄弟達もそれを知ってか、
リンは呆れ、マルスは我関せずをつらぬき、セリスはリーフの介抱をしている。
アルムとセリカは「今日からのお出かけ、楽しみね。アルム・・・」「そうだね。セリカ・・・」等と
二人の世界をつくり、アイクはヘクトルの斧がどうしてエフラムに避けられたかを分析しながら食卓の上の
肉をつまみ食いしようとし、それを「全員そろうまではダメです!」とエリンシアが止めている。
ミカヤは「今日も二人とも元気ね〜」などとのんきな顔をしている。
369とある主人公の封印之剣(ソードオブシール):2011/05/29(日) 12:57:39.13 ID:AEN2c4dB
唯一、エイリークのみがエフラムの
隣で二人を止めようとはしたが、努力は実らずだったようでため息をついていた。
 そんななか、当の二人は特に悪びれた様子もない。
「しょうがねぇだろ、エリウッド。俺達はシグルド兄上を見て育ったんだ。そりゃ、すぐに武器を振り回すようにもなるぜ」
「むしろ、ジークムントを取り出さないだけマシだと思ってもらいたいな」
「兄上!」
 あまりの物言いにエイリークが声をあげるが、どうせエフラム達の耳には届かないだろう。
外見こそ似ていないが、エフラムに振り回されるその姿はヘクトルに対するエリウッドの姿によく似ていた。
どうせまた繰り返すのだからこれ以上話しても無駄だとは分かっているのだが、そんな妹の姿に同情したのか、
エリウッドはもう一言付け加えることにした。
「・・・君達がそんなようでは、弟や妹が真似をするだろう?それでいいのか、エフラム?」
370とある主人公の封印之剣(ソードオブシール):2011/05/29(日) 13:01:33.39 ID:Ey2Y2KAW
「うっ」
 急所を的確につかれた一言に、エフラムの顔が歪む。更に、
「もう手遅れですよ、エリウッド兄さん。現にリン姉さんは・・・あ痛ッ!ほら、もうこんなに暴力的に・・・あ痛たたたッ!!」
「うるさいわよ、マルスッ!人の話に茶々を入れるんじゃないわよ!」
「・・・わかった。少し、自重するようにしよう」
 確かに、少々元気がよすぎる妹の姿を見せられ(いつまで続くか)反省の色を見せた。
「君もだ。ヘクトル」
「へいへい、わーってるて。それより、シグルド兄上はまだかよ?もう腹が減っちまったぜ」
「そう言えば、ヘクトル兄さんが一番最後じゃないって珍しいね。
休みの日だと朝ごはんはいらないとか言って、昼まで寝ていることも多いのに」
 エフラムには通常の3倍の攻撃力を持つ特効武器でも、ヘクトルにはあまり効いた様子はない。
371とある主人公の封印之剣(ソードオブシール):2011/05/29(日) 13:04:25.55 ID:Ey2Y2KAW
ヘクトルがこれ以上説教をされる前にと話題を変えると、ロイがそれに乗ってきた。
「おう。ちょっとばかし早く目が覚めてな。それに、今日からお前の林間学校だろう?
ちっとばかし会えなくなる弟を、しっかり見送ってやらねぇとな!」
 言いながら、ヘクトルはエリウッドの前を通るように身を乗り出し、大きな手でロイの頭をくしゃくしゃと撫で回した。
「ちょ、やめてよヘクトル兄さん!」
「あらあら。良かったわね、ロイ。お兄ちゃんに見送ってもらえて」
 微笑ましい弟たちの姿をみて、ミカヤの顔から笑顔がこぼれる。
「べ、べつにヘクトル兄さんに見送られたって嬉しくなんかないよ!」
「てめぇ、言いやがったな!」
「痛い、痛いってば兄さん!」
 ロイの言葉に、ヘクトルはロイの頭を撫でる手に力を込める。
ロイも、口では嫌がっているものの、その表情は嬉しそうだ。
372とある主人公の封印之剣(ソードオブシール):2011/05/29(日) 13:06:30.31 ID:Ey2Y2KAW
「おはよう、みんな。今日も朝から賑やかだな」
 そうこうしているうちに、部屋にシグルドがやってきて、ようやく朝食が始まった。
「林間学校?今日からか?」
 あらかた朝食を食べ終えた頃、シグルドが部屋の片隅にあるリュックに気が付き話題を振ると、それにロイが答えた。
「うん、そうだよ。あれ、前から言ってあったよね?」
「・・・む、そうだったか。すまない。最近忙しくて、よく聞いていなかったようだ」
「別にいいんだけど・・・兄さん、最近本当に忙しそうだね?昨日の夜も僕が起きている内には帰ってこなかったし」
 言いながら見てみれば、シグルドの眼の下にはかすかにクマができていた。
昨晩は今日の為にロイが早くに布団に入った(もっとも、興奮して寝付いたのは結局いつも通りの時間だったが)のもあるが、
シグルドが仕事を終えて帰って来たのにロイは気付けなかった。
373とある主人公の封印之剣(ソードオブシール):2011/05/29(日) 13:08:50.15 ID:Ey2Y2KAW
「あぁ、そんなことはお前達は心配しないでいい。それより、荷物が一、二・・・五つもあるが、全部ロイの荷物か?」
「まさか、そんなわけないよ!」
「ロイだけでなく、僕達も行くんですよ」
 ロイの言葉を、エリウッドが補足する。が、それだけでも説明としては不十分で、シグルドは更に
疑問符を重ねることになる。
「中学の林間学校に、エリウッドが?一体どうしてだ?」
「今回の行事は、もちろん中学の学校行事という面もあるのですが、学校と地域や家庭の交流を
深めるためのものなんですよ」
 エリンシアが、食後のお茶をシグルドに差し出しつつ説明する。
基本的に、弟妹達の学校からの連絡やプリントはエリンシアに渡されるので、ミカヤやシグルドよりも事情に詳しい。
「それで、今回は宿を地元にある・・・イリアに行くそうですが、生徒の親戚さんが経営している民宿を借りたり、
374とある主人公の封印之剣(ソードオブシール):2011/05/29(日) 13:11:07.47 ID:Ey2Y2KAW
生徒の家庭からインストラクターというのでしょうか?お手伝いを募っていたんです」
「なるほど。それで、エリウッドが行くことになったのか」
「はい。僕はエレブ中の卒業生ですし、生徒会長をやっていましたので、その縁で頼まれたんです」
 エリンシアの説明でようやくシグルドにも状況が見えてきたようだ。
「それじゃあ、残りのリュックはヘクトルとリンのものかい?」
 エレブ中学のOBということでエリウッドが行くのならば、ヘクトルとリンも同様だ。
また、兄弟の中でも三人はよく行動を共にしている。シグルドの予想は当然のものと言えた。
「あ?俺がそんな面倒なことするわけねぇだろ兄上?」
「私も、フロリーナと遊びに行く予定なのよね。もっと早く知れてたら、私も一緒に行きたかったんだけど・・・」
 が、その予想は外れてしまった。そして、「それでは誰が?」とシグルドが質問するより早く解答が述べられる。
375とある主人公の封印之剣(ソードオブシール):2011/05/29(日) 13:13:35.40 ID:Ey2Y2KAW
「一つは、俺のリュックだ。弟や後輩の面倒を見るのは好きだからな。
俺はエレブのOBではないが、問題ないそうだし、かまわないだろ、兄上?」
「あぁ、もちろんだとも。ロイだけでなく、しっかりと他の子達の面倒も見てあげるんだぞ」
 なるほど、確かにエフラムほどこの役目が似合う者はいないだろう。シグルドはエフラムの問いに快諾する。
そして、残りの二つのリュックの持ち主は・・・
「私とアルムも、一緒に行くのよ。ね、アルム?」
「うん。一生懸命、みんなの面倒を見ようね」
 満面の笑みで―本当に楽しみなのだろう―アルムに笑みを向けるセリカ。それに、同じく笑顔で答えるアルム。
 ロイも楽しそうにリュックの中身をのぞきながら持ち物の最終点検をしている。そんな弟妹の様子を見て、
つい先ほどまで喧嘩をしていたヘクトルとエフラムも互いに顔を見合せながら笑みを浮かべる。
376とある主人公の封印之剣(ソードオブシール):2011/05/29(日) 13:16:03.40 ID:Ey2Y2KAW
 そんな、和やかな空気の中――
「駄目だ、許さん」
 シグルドの静かな声が、その場の空気を一変させる。
「え――?」
「な、なんでさ!兄さん!」
「なんでもだ。とにかく、二人が行くことは許可できない」
 セリカが一瞬で表情を強張らせながら、乾いた声を出し、アルムは声を荒げて抗議する。
が、それに応えるシグルドの声はあくまで静かで、逆にそれが説得の余地を感じさせない。
「そんなのってないわ!理由を言ってよ!」
「・・・。冷静によく考えなさい。ロイ達の学校行事、それも宿泊を伴う林間学校を、
どうして同じ中学生のお前達が引率するんだ?」
 今度はセリカが声高に反論し、シグルドは一度大きく息を吐き出すと、ゆっくりと説明をする。
が、それでも到底二人は納得することができないようだ。
「僕達はロイ達の学年より上だ!ちゃんと引率できるよ」
377とある主人公の封印之剣(ソードオブシール):2011/05/29(日) 13:18:08.85 ID:Ey2Y2KAW
「そうよ!私もアルムも、そういうの得意なんだから!」
 セリカの言うことは事実だ。アルムもセリカも友人達の中ではリーダー的存在であり、その場を仕切ったり、
大勢に指示を出すことは得意だ。これは二人に限らず、兄弟全員共通の才能と言えるものであり、
そのことはシグルドだってよく理解している。
が、それでも二人はまだ中学生だ。もし何かあった時のことを考えれば、心配して当然と言える。
そして、もしそうなれば傷つくことになるのはアルムとセリカ自身なのだ。だから、シグルドは心を鬼にして告げる。
「何と言っても無駄だ。この私が許可しない限り、学校だってお前達を連れていくことはできないだろう」
「で、でも、もう前から決めてたのよ。私達、楽しみにしてたのに・・・」
「あきらめなさい」
「でも、急に手伝いの数が減ったら、迷惑をかけるんじゃ」
378とある主人公の封印之剣(ソードオブシール):2011/05/29(日) 13:20:13.01 ID:Ey2Y2KAW
「私から謝罪の電話を入れるから心配しないでいい。どうしても人が必要なら、姉さんやエリンシアに行ってもらおう」
「でも―――!―――!」
「―――。―――」
「―――!―――」

 そんなやりとりがしばらく続くと、ついにアルムとセリカが静かになった。
他の兄弟達は黙ってやり取りを見つめていたが、ロイは当事者だけあり不安そうな顔を浮かべている。
「ふぅ。やっと分かってくれたか?それじゃあ、二人とも・・・」
「――によ」
 黙った二人を見て観念したのかと思ったのか、シグルドが学校に電話しようと腰を浮かせたところで、
セリカが俯きながら震えた声を出す。
「ん?なんだ、セリカ」
 そんなセリカの声を聞き、シグルドが浮かせた腰を下ろし、セリカに向き直る。
 すると、セリカは勢いよく顔を上げ、キッとシグルドにきつい目線を向ける。
379とある主人公の封印之剣(ソードオブシール):2011/05/29(日) 13:24:07.73 ID:AEN2c4dB
その目じりには、涙がたまっているのがシグルドには見えた。
「なによ!シグルド兄さんなんか、今日までロイの林間学校があるなんて知らなかったくせに!
今日になって急にそんなこと言うなんてずるいわ!」
「・・・」
 セリカが激昂するのも無理はないと思ってか、シグルドは黙ってその言葉に耳を傾けようとする。
「いろいろ言ったって、本当は私とアルムが仲良く出かけるのが嫌なだけなんだわ!
いつも、私達にだけ厳しくして――!」
 シグルドを睨んでいた目を、今度はつらそうに瞑り、その端からはとうとう涙がこぼれてきた。
そして。
「いつも、仕事仕事って、家族のことなんかほったらかしにして!」
―「セリカ、言いすぎだよ」とアルムがブレーキをかける前に、セリカは次の言葉を口にした。してしまった。
「兄さんなんか、本当は私達のことなんか愛していないんだわ――ッ!!」
380とある主人公の封印之剣(ソードオブシール):2011/05/29(日) 13:26:27.80 ID:AEN2c4dB
「セリカッ!!」
 アルムのとっさの叫びの後、――シン、と部屋の中が静まりかえる。
「・・・あ」
 一瞬の間の後、セリカは自分の言った言葉の意味を反芻する。そして、その顔からさっと血の気が引いて行く。
―しまった!と、アルムは思った。こうなる前に、セリカを止めなければいけなかった。
それは自分の役目だったのに、アルム自身がセリカの言葉でシグルドが折れてくれるのを期待して、
止めるのが遅れてしまった。が、そんなことは後の祭りだ。
今はとにかく、この場の空気をどうにかしなければならない。そう思って、アルムは口を開く。
「し、シグルド兄さん。セリカは・・・」
 が、アルムがフォローを口に出す前に、すっとシグルドは立ち上がる。
アルムの位置からではその表情を窺い知ることは出来なかったが、見えないでよかったともアルムは思った。
381とある主人公の封印之剣(ソードオブシール):2011/05/29(日) 13:28:30.86 ID:AEN2c4dB
「――今日は、社で大事な会議がある。遅刻するわけにはいかないので、私はもう行く」
 言って、シグルドは自らの鞄を持って部屋を出て行こうとする。
「兄さん――!」
 セリカが立ち上がり、悲痛さを感じさせる声でその背を呼び止める。
が、シグルドは足を止めたものの振り返ることをせず、静かに口を開くだけだった。
「・・・ロイ、こんな出立になってすまない。気をつけて行ってきなさい」
「う、うん」
 何と答えればいいのか分からず、ロイは曖昧な返事をする。セリカは、まだジッとシグルドの背を見つめている。
「エリウッド、エフラム。『三人』を頼んだぞ」
「・・・分かっています」
「まかせてくれ」
 二人の返事を聞き、シグルドは一度頷いてから、部屋を出ていく。
その背に向かってもう一度セリカが呼びかけるが、今度は立ち止まることさえなかった。
382とある主人公の封印之剣(ソードオブシール):2011/05/29(日) 13:31:42.02 ID:AEN2c4dB
 そして、少し経って玄関の閉まる音がやけに大きく響いた。
その間、誰もしゃべることもせず、ただその場の凍てついた空気に耐えるのみであった。
「なによ。どうして、否定しないのよ」
「セリカ・・・」
 立ちすくみ、うつむきながらセリカが震える声を出す。
「どうして・・・どうして、そんなことないって言ってくれないの?」
 それは、悲しみか怒りか。アルムにも、セリカ自身にも分からなかった。
「シグルド兄さんの・・・」
 それでも、胸の内にある得体のしれない感情を吐き出すため、セリカは先ほどと同じように顔を上げ、
キッとキツイ視線をシグルドが去って行った玄関方に向けた。
「シグルド兄さんの、バカーーーッ!!!」
「このひとでなしーッ!」
 そして、セリカと、ついでにライナロックに焼かれた誰かの叫び声が、朝の紋章町にこだました。

第一章(後編)につづく
383助けて!名無しさん!:2011/05/30(月) 01:05:51.73 ID:X1BjF7Zk
FETVを書いてみました
可能な限り似せて書いてみようと努力しましたが至らない点があると思います
感想や指摘等あればどんどんお願いします
384助けて!名無しさん!:2011/05/30(月) 01:19:52.33 ID:sS9Ck0Zk
>>364-382
GJ。この家庭内のもつれが今後の展開でどうなっていくのか気になります。

>>383
 まだざっと目を通したぐらいではありますが、こちらもGJです。しかしこれだけ
大変なネタを引き継ごうという人がこうして現れてくれることに感動です。
385助けて!名無しさん!:2011/05/30(月) 02:21:58.25 ID:aurqTCeq
>>383
俺のリクエスト(イドゥンさん)もひろってくれてありがとう…
嬉しい、本当に嬉しい…
386助けて!名無しさん!:2011/05/30(月) 12:03:54.46 ID:HK5BnymI
FETVの人GJ。無理せずマイペースで頑張って下さいませ。

で、これは他の人に相談なんだけど、今週手が空いてる人いる?
せっかくFETVも復活したことだし、この際だから中途半端に放置されてる個別ネタまとめもやってしまおうと思うんだが。
編集操作自体は簡単だし、2、3スレごとに分担すればそこまで時間かからないと思うんで。
一人でも少しずつはやってこうと考えてるけど、手伝ってもいいよって人がいたら手伝ってくれると嬉しいです。
387助けて!名無しさん!:2011/05/30(月) 12:38:17.64 ID:K/oUa31b
番号順のほうの事だよね
完璧に終わったのは14章までなんだっけ?
すると15から先かな

俺、やってもいいよ
ただキャラ別まではさすがにメンドクサイ

とりあえずこれ以上の相談は議論スレでいいかな?
388助けて!名無しさん!:2011/05/30(月) 12:50:32.04 ID:HK5BnymI
うん、キャラ別は俺も無理w
とりあえず番号順だけでもやっとけばいろいろ便利だと思う。
長編ネタまとめたりとかね。

ともかく手伝ってくれるのはありがたい。
今夜辺り雑談掲示板の方に相談スレ立てときます。
他にも手伝ってくれる人いたらよろしくお願いします。
389助けて!名無しさん!:2011/05/30(月) 13:14:42.95 ID:K/oUa31b
あの、議論スレでよくね?
なんか雑談掲示板もスレ増えたけど使ってないとこ多いし
専用スレまで立てなくてもいいと思うんだが
390助けて!名無しさん!:2011/05/30(月) 13:24:58.91 ID:wTAEHI3Y
それだったら保管庫への指摘の方が適切じゃない?
まぁどちらにしろ専用スレは立てなくてもいいという意見には同感
でもアイデア自体には大いに賛成!とりあえず参加希望で!


>>364-382
久しぶりの更新乙です
セリカとシグルド、どっちも頑固だからなぁ……
続きが気になるよ、GJ

>>383
FETV更新ktkr!
歴代の中の人達、そして今回再開してくれた人、本当にサンクス!
保管庫再開といい、書き手としては本当に嬉しいことこの上ない
391助けて!名無しさん!:2011/05/30(月) 14:43:49.54 ID:HK5BnymI
確かに新スレ立てる必要もないなと思いましたので、議論掲示板の「保管庫への指摘」スレに書いておきました。
以後はそちらでお願いします。
392FF(ファイアーファンタジー)1:2011/05/30(月) 16:43:20.36 ID:O17BNqcg
ルーテ「今度はこんなゲームを発明しました」
アイク「どんなゲームなんだ」
ルーテ「リーフさんが主人公のFF(ファイアーファンタジー)というゲームです
リーフ「また僕デスカ…で、どういうゲームなの?」
ルーテ「四個の紋章を集めて世界を救うゲームです」
リーフ「じゃあ試しにやってみよう」
敵は最初はバールやビグルなどのモンスターだが中ボスは
幼女をさらって、助けようとしたリーフを倒そうとした「ロリコン王子」や
謀略を張り巡らせ国を支配しようとした「鬼畜王子」
デルタやらトライアングルやら連携してくる「Pナイト三姉妹」など、
様々な敵が出てきた
そして…
漆黒の騎士「さあ、回復してやろう。全力でかかって来るがいい」
リーフ「よりによってしっこくさんか…」
ルーテ「因みに形態変化しますよ」
リーフ「あ、ほんとだ」
漆黒「やあ、ようこそ漆黒ハウスへ
このエタルドはサービスだからまずは喰らって死んでほしい
うん、「弱点が変わる」んだすまない
仏の顔って言うしね、謝って許してもらおうとは思ってない
このHPを見て君は言葉では言い表せない絶望を感じてくれたと思う
この殺伐した世の中でそういう気持ちを忘れないでほしい
そう思ってこの攻撃を仕掛けたんだ
さあ、攻撃を受けようか
つ 衝撃波
リーフ「いっ痛たたたたたたたた!ダメージか酷くて僕以外全滅してるー」

393FF(ファイアーファンタジー)2:2011/05/30(月) 16:56:03.71 ID:O17BNqcg
続き
ルーテ「はい、D〇版FF〇の透〇レーザー並の威力です」
リーフ「道理で痛い訳だ」
そんなこんなで…
リーフ「終盤、アイク兄さんが出てきたね」
ルーテ「気をつけて下さい」
アイク(ゲーム)「覚悟しろ」
リーフ「うわっ、襲ってきた!?」
VSアイク
リーフ「かてるのかな…って兄さん強すぎ!
通常攻撃で即死だしお供の魔道師(セネリオ)の補助がウザい!
あ、セネリオさん攻撃しかけてきた…あ、アイク兄さんでとどめ刺された…
コノヒトデナシー       


394↑の人:2011/05/30(月) 16:57:54.81 ID:O17BNqcg
ゴタゴタ、しかも下手ですみません
395助けて!名無しさん!:2011/05/30(月) 20:16:21.58 ID:7wVlkxv3
んなこと無いぜ!
GJ!!
396助けて!名無しさん!:2011/05/30(月) 21:45:02.24 ID:WWyQojkR
>>392-393
GJ!

FETV更新乙!
ネタまとめの人たちも、自分はちょっと手伝えそうにないけど、応援してます!ありがとう!!
397助けて!名無しさん!:2011/05/30(月) 22:59:10.87 ID:9dg7e/N1
ミランダ「メタ的な話題になるんだけど」
マルス 「いきなりですね」
ミランダ「わたしって不遇よね……ほら原作でもリーフに二枚舌で振られちゃうし」
マルス 「原作でのミランダさんの扱いと言うと……」

ミランダ「リーフ王子はわたしのことが嫌いなの?」
リーフ 「そういうわけじゃないけど今はそんなこと考えられないんだ」

     ↓数分後

リーフ 「ラケシスに会ったらはっきりと言うつもりだ。大好きなナンナを……僕に下さいって」
ナンナ 「リーフ様……」

マルス 「これですか」
ミランダ「これよ! 何この扱いふざけてるの!? シナリオライターは出てきなさいよ今すぐ黒焦げにしてやるから!」
マルス 「どうどう……ったくこれから怒り持ちは」
ミランダ「なんか言った!?」
マルス 「いえいえ何も。しかし実際これの意図はよく分かりませんね。スタッフはわざとやったのかな。
     でも後日談で身分の低い騎士と駆落ちしたとかなんとか出ますしわざとっぽくもありますよね」
ミランダ「そうなのよ……おまけにこのスレでもリーフの相手はナンナですよって感じのネタがちらほら……
     ああ、わたしってなんて不遇なのかしら」
マルス 「ふむ……分かりました、では僕が真・トラキアEDを考えてあげましょう」
ミランダ「……わたしがリーフと結ばれる的な?」
マルス 「いえ、もっとこのスレっぽく改変します。たとえば……」

ミランダ「リーフ王子はわたしのことが嫌いなの?」
リーフ 「うん。正直同年代とかス守備範囲外だし。邪魔だからどっか行っていいよ」
ミランダ「……」

マルス 「こんな感じで! さあ、どっちがいいですか!?」
ミランダ「うーん……って、どっちにしろ振られてるじゃないのよ!」
マルス 「でもこっちの場合だとナンナも道ずれにできますよ?」
ミランダ「えっ……って、尚更惨めじゃないのよそれは!」
マルス 「はっはっは。お後がよろしいようで」
ミランダ「良くない!」
398助けて!名無しさん!:2011/05/30(月) 23:27:16.42 ID:WWyQojkR
>>397
GJ!
このスレ風なトラキアだったらこんな感じかな。


わがままな王女 ミランダ

 アルスターでリーフを待つことをせずに、リーフ争奪戦争に身を投じる。

 その気性の激しさゆえに誤解されることも多いがツンデレの認知とともに理解され、
 幸せな生涯を送ったと伝えられている。


悲しき?運命の少女 サラ

 ひっそりとすがたを消す・・・ことはしなかった。

 諸伝によればリーフの保護のもと、リーフや周囲を戸惑わせながらも心豊かな一生を送ったという


ノディオンの王女 ナンナ

 バーハラでの勝利の後ミランダ、サラ、ティニーとともにリーフ争奪戦争に身を投じる。

 後トラキア王リーフと結ばれたかどうかは不明であるが、その生涯は幸せであったと伝えられている。


レンスターの王子 リーフ
 セリス皇子とともにユグドラル解放戦争を指導。
 バーハラでの勝利の後、不意に人々の前から姿を消す。

 彼が、再び姿をあらわしたのはそれから三年のちのことだった。
 『空白の三年間』に彼がどこへ行き何をしていたか正史には全く記されていない。

 わずかに各地で年上の女性を追いかけている彼を見たものがいるという
 異聞が残るのみである。

 あとトラキアの王になった。
399助けて!名無しさん!:2011/05/30(月) 23:40:10.67 ID:E0jZRBaC
むしろこのスレのリーフは一般的な意味の王ではなく盗賊王になりそうだな
400助けて!名無しさん!:2011/05/30(月) 23:54:41.51 ID:Dz5+w6Qd
フィン涙目
401助けて!名無しさん!:2011/05/31(火) 10:45:39.32 ID:FTWYvmj4
>>398
トラキアの王になったって一番大事な部分のはずなのに最後に明記されてるとかワロスwww
402助けて!名無しさん!:2011/05/31(火) 11:04:15.84 ID:zYdNN0xs
そういや、王というか指導者的立場にならなかったのはアイクだけか
403助けて!名無しさん!:2011/05/31(火) 12:39:03.14 ID:7Wd4gH4f
エフラムもエイリークに国を任せて傭兵になろうとしてたぞw
404助けて!名無しさん!:2011/05/31(火) 13:23:56.48 ID:0uoWRp3I
エイリークとリンとセリカも指導者にならないぞ?
王女や王妃は国にもよるが王の配偶者や一族にとどまる立場だし
自分がトップなわけではない
指導層とはいえるけど

エイリーク 

ペアエンド無し ルネス王女
ゼト ゼトの嫁(降家して臣下の妻)
ヒーニアス フレリア王妃
サレフ サレフの嫁(里暮らし)
フォルデ ペアエンド無しと同じくルネス王女のまま
ターナ 同じくルネス王女

リン

ぺあ無し 遊牧民
ヘクトル ヘクトルの嫁
エリウッド エリウッドの嫁
ラス ラスの嫁
ケント 一緒に遊牧民
フロリーナ 同棲して遊牧民

セリカ

バレンシア王妃
405助けて!名無しさん!:2011/05/31(火) 17:17:45.35 ID:2igFPxmQ
エリンシアはジョフレが婿入りで女王だったな
406助けて!名無しさん!:2011/05/31(火) 19:41:17.65 ID:gLH3cnhm
あの場合は婿だからどういう立場になるんだろな?
共同統治者で王か、あくまでも配偶者に留まって大公の称号をもらうかだけど

いや、支援Aにしなければ臣下に留まるけどさ
407助けて!名無しさん!:2011/05/31(火) 21:26:04.02 ID:jqxFSk+8
>>403
サラ「今の兄様に置き換えて考えると
    『俺は家を出て教師や保育園運営とか子供の未来のためになることをするんだ』
    って感じ?」
エフラム「…別に家を出なくても教師とか保育園はできないか?」
408助けて!名無しさん!:2011/05/31(火) 21:50:56.65 ID:zYdNN0xs
教師はまだ分かるが、保育園の経営とか出来るのか?
いや確かに聖魔では最終的に国王やってたけどもw
409FF(ファイアーファンタジー)3:2011/05/31(火) 22:11:24.75 ID:vNLPphuW
395さん 396さんありがとう そして続き
リーフ「はあ、はあ、やっとアイク兄さんを倒せたよ」
ルーテ「まさか倒されるとは
アイクさんの攻撃力は即死級、セネリオさんは補助をし、味方が二人以下になると
魔法(ブリザード)で、攻撃してくる強敵だったんですがね」
リーフ「マゾゲーマーなめんな、それにしても
漆黒さんにはびっくりしたね。」
ルーテ「はい、攻撃を受けると、漆黒ハウスのセリフ(やあようこそしっこkry)
をしゃべった後全体ダメージの衝撃波で攻撃ですから」
さて、次のボスは…!?えぇぇぇぇ!まさか!」
サザ「俺の秘密を知ったからには死ね!」
リーフ「サザか…まあ、ザコだし、余裕か…」
VS謎の盗賊
リーフ「さーてさっさとそうか」
ルーテ「緑風だからといって油断しないでください」
リーフ「ルーテさんそんなことないって…って
以外に強っ!
瞬殺でHP1になるし、腐っても最上級職だからHP多いし、
HP1になった後必中でダメージ1の攻撃をしてくるし、バル〇リシアさんですか」
ルーテ「ちなみに倒すと攻撃力255ですがダメージが1になる、「たんけん」が
手に入ります。」
リーフ「つまり、ほう〇ょうのように投げろと?」
ルーテ「いえ、ダメージが1になりますが、たまに、相手のHPが1になる、
「瞬殺」が追加効果で出ます」
一旦切ります。
410FF(ファイアーファンタジー)3:2011/05/31(火) 22:33:50.71 ID:vNLPphuW
続き
リーフ「そして今度はザコラッシュですか…」
ルーテ「はい、2000連戦ほど、HPが10000ほどのザコと戦ってもらいます。」
リーフ「いやいやいや!2000って!普通無理でしょう!。」
ルーテ「因みに、全部倒すとボスが出てきます。」
リーフ「じゃあやってみよう」
2時間後…
リーフ「はーきつかったー」
ルーテ「早いですね、絶対クリア出来ない様にしたのに」
リーフ「マゾゲーマーなめんな、あ、ボスが出てきた…えぇぇ!」
なんと出てきたのは、
ミカヤ似の「銀の髪の魔道将」
シグルド似の「KINSINNキラー」
アイク似の(ボスで出てきた)「謎の剣士」
エリンシア似の「KINNNIKUスキー」
エリウッド似の「病弱ロード」
エイリーク似の「貧乳王女」
ヘクトル似の「メタボ」
リン似の「百合ン」
エフラム似の「ロリコンEX」
セリカ似の「ミラ教信者」
マルス似の「非道王」
アルム似の「見えない勇者」
セリス似の「性別不明」
ロイ似の「フラグメイカー」
の、兄弟家勢ぞろいであった
リーフ「勝てる気がしないよ…」
今日はもうかけないので、切ります。 あと、こんな面白くない小ネタを
見てくださりありがとうございます。5月31日 終
411助けて!名無しさん!:2011/05/31(火) 22:56:39.23 ID:Kk0Li68L
>>408
その辺りはサポートできる人間がいればなんとかなるんでない?
国王だってゼトとか臣下もいたから務まったんだろうし

とりあえずこのスレの皆が紋章町の王になったらどうなるかイメージ

マルス

なんでもソツなくこなしそう
マルスは結構参謀型だと思うのでどっちかっつーと王を支える立場の方が能力発揮できそう
優秀な軍人の臣下(カインとか)は何人かいるけど政治面の補佐役はいなくて自分で直接やってる感じ
それなりに成果をあげる優秀な王だが戦争はなんとなく不得手な気がする

アルム

農業政策の大家
バレンシアの農林水産を大発展させる
反面経済オンチであり第一次産業以外はダメ
ついでにいうと収穫高をあげる方法は知っていても穀物の値を上げたり流通させる方法は知らないのでこの面でも補佐役が必要

セリカ

ミラ教を国教とし祭政一致の宗教国にする
国王というよりは法王とか教皇のイメージ
教義への知識だとか信仰は大変深く、信者たちから絶対の支持を受けるカリスマ的存在に
ただ政治手腕はまったく期待できない、すぐれた補佐役が必要
それと他宗教と揉め事を起こしたり宗教戦争を起こす可能性が極めて高い
少なくとも自国内で他の宗派の信仰は認めない

シグルド

人望はあるが…残念なほど向いてない
シアルフィの当主としてグランベル王に仕えるあたりまでが彼の器の限界だと思う
俺シグルド好きなんよ?
だけど客観的に人物評すると務まらないと思う
部下の意見を聞く耳はあるのでいい臣下がいれば…とも思うが彼の軍師が若年のオイフェだったのが運のツキ…

セリス

象徴としてはこれ以上無い王様
その可愛さでプリンセス的人気で絶対の支持を得る
心も優しいので福祉政策とかに力を入れて仁君として評価させる
実務は他の者に任せるだろうがセリスが王の場合裏切りや謀反の心配は無い
あの笑顔に誰しもほだされてしまう

リーフ

盗賊王国の王になる
他国にアイテムをかっぱぎにいってベルンから制裁を受ける
国内のおねいさんを後宮にいれようとしてフラれまくり国王の権威は失墜
落ちぶれて都落ちするがしぶといので復活を企む
リーフが治める国はどうしても貧乏なイメージがある、何故だ
412助けて!名無しさん!:2011/05/31(火) 22:58:36.19 ID:TH8Of2QE
>>408
まぁ国を平和に納められるんなら、商売は別として学校や幼稚園の経営なんかは
割と余裕でこなせそう。
それこそ、ヘクトルでさえ同盟の盟主を務める能力があるわけだし、兄弟家の面々は
組織のトップをはる才能に恵まれてるんじゃないかな。
413助けて!名無しさん!:2011/05/31(火) 22:58:41.35 ID:Kk0Li68L
ロイ

なんでもソツなくこなす彼は大過なく努めるんじゃなかろうか
大きな失政もなく大きな成果もなくほどほどに勤め上げる
教科書には載らないタイプの当たり障り無い王様
ただし結婚だけは一騒動起きるだろうが

リン

モンゴルみたいな遊牧王国になって定住性をもたない民族になりそう
農耕は一気に衰退する、ある意味アルムの天敵
ぶっちゃけむかないし本人もやりたがらなそう

エリウッド

病院がグレードアップする医療福祉国家に
ただ細かい事を気にしすぎるのですぐ倒れる
ある程度下の者に人材がいればいい王になると思う

ヘクトル

いくつか欠点はあるがかなりむいてると見る
強力なリーダーシップと人望で活躍、
経済等の専門分野は専門家に「よきにはからえ」と振舞えるだろうし
ただ原作でもレイガンスみたいなのを重職に登用してたあたり寛容すぎてろくでもない輩まで身内に入れてしまいそうだ
それを粛清したり追放したりする非情さが無いのが最大の欠点

エフラム

彼も福祉国家を作ると見る
国内の幼稚園や保育園の全面無料化やら育児施設の充実
保育士の待遇改善などで活躍、幼女の住みよい国を目指す
ただ財源の都合上税金は重くなりそうだ、福祉国家ってどこもそうだし
それ以外の分野は専門家に丸投げ、やはりいい人材は必要だろう

エイリーク

文化国家を作る
文学、音楽、絵画等で優れた芸術作品や芸術家が多数輩出されるある意味貴族的な国
文治王として名を残しそうだがあまりリーダーシップは期待できない

アイク

すべてを臣下(セネリオとか)に任せて一人剣の稽古にはげむ
政治?なにそれ美味しいの?

エリンシア

マッチョを大量にかきあつめて筋肉王国をつくる
学校の授業の8割が体育と化し国民にはトレーニングが義務付けられる
女王のお気に召したガチムチは後宮に入れられて栄誉と豊かな生活が手に入る
戦争とかしたらすごく強そう
国の特産品はガチムチのDVDとかポスターとか

ミカヤ

占いで政治を決めるシャーマン国家
すべてはミカヤの占いが当たるか外れるかにかかっているギャンブル国家
当たるも八卦当たらぬも八卦
なるようになるさ
414助けて!名無しさん!:2011/05/31(火) 23:07:41.03 ID:Kk0Li68L
>>412
原作から受けた俺の印象だけどシグルド、リン、エイリークあたりは組織のトップを張る才能は無いと見ている
特にシグルドはあくまで誰かに仕える立場に留まっていられた方が本人も部下も幸福だったんじゃないかなぁ
415助けて!名無しさん!:2011/05/31(火) 23:37:09.63 ID:TH8Of2QE
>>411
割り込みすまぬ・・・
ミカヤひどいなw
416助けて!名無しさん!:2011/06/01(水) 01:12:16.26 ID:kkA8vpX3
>>411
もともとアルムの国は優れた軍人王の国で農業国はセリカなんだけどなあ。どうしてこうなった

あとマルスは単体の戦闘や戦術ではアイクやエフラムに劣るけど、戦略や大局的にはかなり強い気がする。名前も軍神なんだし
417助けて!名無しさん!:2011/06/01(水) 11:43:12.09 ID:EMPyqVDx
>>408
エフラム「確かに例えばの話だが、保育園経営とかそんなに向いてなさそうに見えるか?」
サラ「苦手なことがあるなら他の人に手伝ってもらえばいいのよ。本当にやることになったら私の教団でサポートしよっか?」
エフラム「……頼もしいと同時に凄く不安だな」
418助けて!名無しさん!:2011/06/01(水) 11:54:40.45 ID:JUXWDJvC
暗黒教団協力の保育園とか嫌すぎるだろw
419助けて!名無しさん!:2011/06/01(水) 11:57:55.12 ID:FZ+X27/S
園長  エフラム
経理係 ターナ
教育係 ラーチェル
体育係 アメリア
保育士 ミルラ
会長  サラ

ルネス幼稚園は今日も平和です
420助けて!名無しさん!:2011/06/01(水) 12:03:01.00 ID:FZ+X27/S
間違えた保育園w
421助けて!名無しさん!:2011/06/01(水) 12:21:11.56 ID:Izu9RP1F
仏教系とかキリスト教とか宗教法人が出資してる保育園とかあるもんな
その場合理事長はマンフロイか
しかしサラ様が会長かw

ラーチェル様は子供とムキになって喧嘩しそう
422助けて!名無しさん!:2011/06/01(水) 13:23:05.04 ID:X4ljkaVH
ワープで通園をサポート
魔戦士を警備員にしてセキュリティも万全
なんだ完璧じゃないか
423助けて!名無しさん!:2011/06/01(水) 18:09:05.14 ID:6qpe3a/q
いやむしろ警備員はオグマとかシャナンとかディークとかだろう
424助けて!名無しさん!:2011/06/01(水) 18:18:49.88 ID:DTn/hb4c
用務員はドズラさんな、異論は認めない
425ロプト保育園は今日も平和です:2011/06/01(水) 18:40:24.03 ID:U79vdC35
なにこの素敵な流れ
こんな感じだろうか



ここはとある暗黒教団が経営している保育施設
ここで子供達がどのように過ごしているのか、少し覗いてみるとしよう

「ふんっ!ふんっ!」
「えいっ!えいっ!」
「よし、いい踏み込みだ。
 その調子で次は横薙ぎ百本!」

彼は園長のエフラム。
男の子達に武器の使い方を教えているようです。
しかし何故か、妙に弓や斧を軽視している節があるようで……

「せんせー!○○くんがー!!」
「うぅ……いたいよぉ」
「む、これはいかん。皆はここで素振りを続けていてくれ。
 終わったら遊んでいて構わない。」

「えんちょーせんせい!○○くん、しなないよね!?」
「大丈夫だ。先生に任せておけ」

こんな風に頼れる、立派な園長先生です。
当然男の子にも女の子にも大人気!
しかし、人気があり過ぎるというのも困ったもので……

「ふぅ、怪我は軽い擦り傷みたいだ。よかったな」
「うん、ありがとうえふらむせんせー!」
ガラッ
「○○くん、大丈夫!?」
「あ、□□ちゃん。うん、もう大丈夫だよ」
「こら、向こうで待っていろと行ったのに……
 だがまぁ、友達の事を心配できるのはいいことだ」(なでなで
「はぅ……///」
「……えんちょうせんせいのばかー!」

一部の男子は、彼に嫉妬の気持ちを抱いてしまっているようです。
それでも人気があるあたりは、彼の元々の度量が大きいからとも言えるのでしょうが……
426ロプト保育園は今日も平和です:2011/06/01(水) 18:41:15.91 ID:U79vdC35
「ふぅ……今月も苦しいなぁ」

彼女は経理係のターナ。エフラム園長の幼馴染です。
たまに子供の相手をしたりしていますが、普段はこうして保育園の資金繰りに追われています。

「アメリアやエフラムの訓練用武器はまだいいんだけど……
 ラーチェルとミルラの暴れた時の修理費が痛いわね。
 サラは教団から幾らでも捻出できるって言ってるけど、
 そんな怪しげなお金で子供たちを世話する訳にもいかないし……」

この園内でも随一の常識人だけあって、苦労が絶えないようです。
疲れた時は、子供達の笑顔を見て頑張ろうと決意しているのだとか。

「エフラムに「俺に付いてきてくれ!」って言われた時はどきっとしたけど、まさか経理係だなんて……
 しかも、仕事が忙しくてあまり話せないし」

……エフラム園長へのアプローチは、あまり芳しくないようです。
頑張れ、ターナ先生!この園内では一番スタイルがいいぞ!
園長にはあまり効果ないけど!むしろ逆効k(ry


教室では、教育係のラーチェル先生が子供達に授業をしているようです。

「いいですか、今日はこの前の続きでこの町の神様についてお勉強致しますわ。」
「「「はーい!」」」
「うん、いい返事ですわね。
 さて、この間は……」

子供にも分かりやすく、熱心に神学を説いています。
本来なら中学校以上で習うような内容なのですが、子供達も楽しそうに聴いています。
もっとも、この年頃の子どもは元気の塊なので、そうではない子もいるようですが。

「……と、いうことになります。だから……」
(そろーっ……)
「お待ちなさい!」
(ビクッ!)
「また私の話の途中で抜け出そうとしましたわね。
 これでもう10回目ですわ。」
「だって、中でただきいてるだけなんてつまんないよ」
「ちゃんと授業を受けないと、私のように立派な大人になれませんわよ?」
「せんせい、彼氏いないよね」
グサッ!
「うちのお母さんよりおむねがちいさーい」
グサグサッ!
「ふ、ふふ……よろしいですわ。
 そんなに外で遊びたいなら、私が存分に遊んで差し上げますわぁーーー!!」

……これでは遊んであげてるのか、遊ばれてるのかわかりませんね。
427ロプト保育園は今日も平和です:2011/06/01(水) 18:42:09.32 ID:U79vdC35
エフラム園長と鎧を着た女性が話しています。
体育係のアメリア先生です。

「あ、しsy……じゃなくて園長先生。
 さっきの怪我した男の子、大丈夫でしたか?」
「ああ問題ない。少し擦り剥いただけだ。
 女子組の方は何か問題が無いか?」
「あ、はい。大丈夫です」
「そうか。じゃあ何か気になっていることはないか?
 流石に女の子を無理やり鍛える訳にはいかんしな……」
「そうですね……やっぱりまだ子供ですから、武器や鎧を持たせるよりも、
 外で体を動かすことを楽しんでもらおうとしています」
「ほぅ……それはいいな。
 肉体は幼少期からある程度は鍛えておかないとな」

ターナ先生と並んで園内の常識人の一人であるアメリア先生。
彼女に憧れて最近女の子達の間では新人兵士ごっこがはやっているとかなんとか……



おや?向こうの方で女の子達が遊んでいます。
どうやら、おままごとをしているようです。

「……お母さん役は私がやります!」
「いーやー!わたしがやるのぉー!」
「ミルラ、気持ちは分かるけど子供相手なんだから譲ってあげなさい」
「でも!最近私だけエフラムがお父さん役の時奥さん役になれてません!」

……女の子達、というのは語弊がありました。
というのも、女の子達の中に職員のミルラ先生、サラ会長が混じっていたからです。

「仕方ないですね……。ここは譲りましょう。
 でも!次は私が奥さん役をやりますからね!」
「クスクス……それは聞き捨てならないわね。
 次も公平にじゃんけんで決めましょう」

この二人は「お兄ちゃん(兄様)の役に立ちたい」という二人に根負けしたエフラム園長が雇ったのですが、
中々どうして子供達の中に溶け込んでいます。
ミルラ先生は元々子供っぽさがあるので分かりますが、意外だったのはサラ会長も子供の相手を楽しんでいるということです。
暗黒教団で生まれ育ったからか、あまり遊び相手に恵まれてこなかったからか、仲間はずれの子供がいると優しく声を掛けたりしている様子。


忙しくて子供の面倒を見ている暇がない!
そんなあなた、是非ロプト保育園に我が子を任せて見ませんか?
シビリアンから、将来のロードが生まれるかもしれません。

そんな訳で、「ロプト保育園の実態に迫る!」解説をドロシーが務めさせていただきました。


……………
…………
………

「……はっ!夢か……妙に現実感のある夢だったな」
428助けて!名無しさん!:2011/06/01(水) 19:00:42.47 ID:K125xnWJ
>>425-427
ここを出た子供は将来に期待できるな!本当に作れよw
429助けて!名無しさん!:2011/06/01(水) 19:11:52.66 ID:t/PmlRPp
>>425-427
和んだよブラザー
ここを卒園した子達はもれなくロプト教団に就職できます

しかしこのスレのターナはすっかり苦労人属性&ツッコミ担当だなw
430助けて!名無しさん!:2011/06/01(水) 22:16:45.88 ID:5ElSsB8o
>>425-427
上手い!!
和んでクスっと笑えて凄く良い出来!
俺も頑張ってこんなの書きたい
431助けて!名無しさん!:2011/06/01(水) 22:40:14.47 ID:QhUYHCHW
>>425-427
GJ!そりゃミルラも成長すれば仕事に就くだろうし、そうなりゃエフラムの
手伝いをしそうなもんだけど、違和感がすごいな。ある意味、場には馴染んでるがw
432助けて!名無しさん!:2011/06/02(木) 01:06:06.33 ID:uxxBMxrw
>>425-427
サラ「こんな風に、実際にやってみればうちの教団も結構役に立つと思わない?」
エフラム「うむ……しかし、資金源はどうなってるんだ?」
サラ「世の中には知らない方がいいこともあるのよ……知りたいなら教えてもいいけど」
エフラム「……いや、いい」
433助けて!名無しさん!:2011/06/02(木) 01:22:42.05 ID:Kg1eDE1N
なんか暗黒教団がすごく平和的な集まりに見えてきたぞ
434助けて!名無しさん!:2011/06/02(木) 08:15:23.66 ID:Qwd55wwb
今日の夢にサザが出てきたけど
一般人に「緑風(笑)」って言われて「うるさい!通行人のくせに!」って叫んでた

…サザ…(涙)
435助けて!名無しさん!:2011/06/02(木) 12:45:03.36 ID:zs/XsoJh
エフラムに圧勝したい!…By実は良い人
436助けて!名無しさん!:2011/06/02(木) 14:16:05.87 ID:tTrbOAlS
この小説を読む前に>>26の注意書きを確認してください。
>>314-319の続きです。
「ああ……いい風だ…よい日だ……」
青年は従者に背を抱えてもらってようやく病床の床から身を起こした。
開け放ってもらった襖の合間から心地よい日が差している。
まだ肌寒い冬の一日に訪れた一足早い小春日和の一日だった。
「お具合はいかがでしょうか?」
「うん…今日は幾分いいみたいだ。心配かけてすまないねロウエン」
青年は自分を気遣う従者に微笑みかける。
彼は生まれた時から死に取り付かれていた。
あと幾年…いや明日の朝日を拝めるかもわからぬと思いつつかろうじて十七までを生きながらえてきたのだ。
体は痩せ細り肋骨が浮き出ている。
ほほはこけ目はくぼみまるで幽鬼のごとくだ。
腕は骨に肌が張り付いているようにしか見えぬほど肉付きが薄い。
彼は生まれてこの方筆以上の重いものを持った事が無かった。
持つ事ができなかった。

「ああ…今日は我が殿から申し付かった者が来るんだったね。
 支度をたのむよ」
「ははっ」
退室する従者を見送ると青年…エリウッドは弱弱しく微笑んだ。
「人は何を残すか…それが人の価値だという……殿、我侭を聞いてくださり感謝します……」


ベルンの将ゼフィールとの戦いで重傷を負ったロイがオスティアの侍大将エルバートの屋敷を訪ねたのは昼過ぎの事であった。
立って歩く事ができる程度には回復していたがいまだ太刀を手に取る事はかなわない。

従者に付き添われてロイは奥の間へと通された。
襖を開くと彼は丁寧に腰を下ろし深々と頭を下げる。
臣下としては末席のロイに対してエリウッドは侍大将の子であり身分の上ではエリウッドが上位者である。
「お初にお目にかかりまする。オスティアが臣下の末席、ロイと申します」
従者に付き添われて床から身を起こしている青年はまだ年若い少年を穏やかな瞳で見つめている。
「ああ……よく来てくれた…私がエルバートの嫡男エリウッド…」

ロイがこの自分とどことなく似ている青年を見て最初に抱いた印象は…髑髏である…
いま少し血色がよければ端整にも見えたであろう顔立ちは幽鬼のごとくやせ細りまるで死人を思わせる。
自分によく似た赤い髪は長きに渡る闘病のためか病み衰え白いものすら混じっていた。
今、この場でエリウッドの命が尽きたとしてもある意味ロイは驚かなかったであろう。
彼の仕事を補佐せよとのウーゼルの命を受けて来てはみたが…いったいこの瀕死の病人がなんの仕事をしているのであろうか…
ロイは目の前にいる病み衰えた青年が血を分けた自らの兄である事を知りようもなかった。
兄にしてもそれは同じ事である。奇縁というべきであろうか……
「エリウッド様。それでそれがしの役目はなんでございましょうや?」
「ああ…うん……ロウエン………」
傍らの従者が一枚の巻物を携えてきた。
ロイの前で丁寧に広げて見せる。
そこには静かな色合いの絵巻物が記されていた。
赤茶けた岩肌……深い色の海…いや…これは川だろうか?
「これは……?」
「冥府だよ……僕は一度…この地をこの目で見ている……おぼろげな記憶だけれど…確かに見ている」
傍らの従者…ロウエンと呼ばれた男が言葉を添えた。
「この現世でエリウッド様のみが見た事のある物…この世の他の誰にも描く事のできぬ物…それを描く事が大殿様よりエリウッド様に授かりしお役目にございます」
ロイの額を一筋の汗が滴り落ちた。
武士道とは死に身になりて欲を断ち切るものとはよく言われる事である。
だが…ロイが本当に死を感じたのは生れ落ちてこの方、敵将ゼフィールと刃を交えた時のみであった。
…それに対して目の前の男はどれだけ死に対して身近であり続けたのか……
深い泉のような瞳の奥底にあるものを感じ取るにはロイは未熟すぎた。

「それはまだ未完成でね…今日は体調がよいから筆が乗りそうだよ…
 すまないが手伝ってくれるかな?」
体調がよい……これで?
ならば悪い時はどれだけ苦しんでいるのか……
一も二もなく頷いたロイはエリウッドに寄り添うと部屋の片隅から文机を運ぶのであった。
「エリウッド殿…何故に…療養に専念すべきではありませぬか?」
ロイがその疑問を抱いたのは無理からぬ事だ。だが…
「僕はね…明日の朝日を拝めるかわからない人間だよ…だから…ほんのわずかだけ死に待ってもらっている今のうちに…
 なにか…なにかを残したい……それだけなんだ…一瞬…この一瞬の後、刹那の後にも僕の命は尽きるかもしれない…
 だから……」


オスティア城の天守閣。
今日も大名ウーゼルは城下を見つめている。
その後ろにそっと控えるのは臣下の侍大将エルバート。
深々と頭を垂れたエルバートの背には哀愁が漂っていた。
「殿、我が愚息の我侭を聞いてくださりかたじけございませぬ」
「いやよい……そなたの息子…あれは芯の強い者だ。他の者であればとうに世を儚んで死神に身を委ねていたであろう。
 あの者の傍にあればロイめもなにかと学ぶ事ができようぞ」
「もったいなきお言葉にございます」
「のう…エルバート……そなたはフェレの家督をいかに考えておる?」
殿からの問いにエルバートは嘆息した。
「……我が息子は……明日生きておるやもわからぬ身……大殿がお許しくださるならばいずれかから養子を取りたく思っておりまする…」
「そうじゃな……いずれかから……うむ……」
ほぼ同じ頃、ベルンの城ではゼフィールの軍勢が帰城していた。
マーカスの軍勢との戦に敗れ、生きて戻ったのは百名に満たない。
誰もが満身創痍で敗残の足を引きずる中、金髪の若武者は轟然と胸を反らして城門を潜った。
「若殿、ご無事のお帰りこのマードックお喜び申し上げます」
大柄な武将がゼフィールに歩み寄る。
彼はベルンの武将の中でも並ぶ者の無い勇猛を誇る男であった。
「うむ大儀、父上はどうされておる?」
「天守閣にて殿のお帰りをお待ち申しておられます。さっそくですが帰還の報告をなされませ」
「言葉を飾るなマードック。苦虫を百匹ほども噛み潰して従卒にでも当り散らしておるのであろうが、ん?」
忠実な将は頬の筋肉を微かにすら動かさずに言葉を紡いだ。
「……どうぞこちらへ」

どこか凍りついたような空気の天守閣には荒い息を吐いたベルンの大名デズモンドの姿があった。
ゼフィールに向ける瞳は刺すようなものがある。
「…よくおめおめと帰ってきおったな…負けてそのまま戻ってくるなど武士の名折れとは思わぬか?」
それに対する息子の言葉にも一片の温かみも無い。
「引き際を知らぬ者に将たる資格はありますまい。よもやマークの兵書を読んだ事が無いなどとは申しますまいな?」
「貴様…父を愚弄するか!!!」
たやすく激昂したデズモンドは刀の鞘でゼフィールを打ち据える。
背後に控えるマードックが眉を顰めた。彼だけではない。居並ぶ臣下たちの殿の振る舞いを苦々しく見守っている。
愚かな者め、君主の振る舞いを臣下は常に見ているのだ。
鞘の一振りごとに人心が離れていくのがわからぬか?
心配はいらぬぞマードック…すぐだ…すぐに…
心の中で呟いたゼフィールは打たれるがままに床にひれ伏し続ける。
すぐにだ…すぐに……

「やはり貴様などにはベルンの家督は任せられぬわ!我が跡取りは娘ギネヴィアにしかるべき者を婿入りさせて継がせる事とする!」
雷鳴のごとき勢いで言い放った台詞は場の空気を凍りつかせた。
居並ぶ列将…マードック…ブルーニャ…ナーシェン…ゲイル…ヴァイダらの顔に驚愕が走る。
「殿!?それはあまりに…」
「だまれいマードック!主の意思に背こうと言うか!」
「そうだ控えよマードック、殿の御意に従え」
額から血を流して蹲っていたゼフィールに言われてはマードックはそれ以上口を差し挟めなかった。
深々と頭を下げる。
そうだ…そなたたちはそれでよい。
そなたらの目には才気あふれる若殿が健気にも父上の意思に従っているように映るであろう。それでよい…それで…
「ゼフィール、敗戦の咎はおって沙汰を出す。別室にて謹慎いたせ!」
鼻息も荒々しく席を立って歩み去るデズモンドを見送ると諸将は慌ててゼフィールに駆け寄った。
「若殿!すぐに手当ていたします!」
武将の一人ブルーニャがリライブの術を唱え始める。
痛みが引いていくのを感じた。
ヴァイダなどは激昂して刀の鞘に手をかけていた。
「殿…ご命令くだされば…我らは覚悟できておりますっ!」
「いや…それはいかん、そなたはあくまで父上の臣下である」
「若殿…っ」
そう…これでいいのだ。
ここで激情に走って謀反を起こすようなら人心は永遠では無くなるだろう。
あくまでも臣下や民の目に映るゼフィールは思慮深く控えめな若侍でなくてはならない…
あくまでも…瞳に映る部分のみは……
だが…映らぬ部分ではこのゼフィール鬼になろうぞ……

手当てを受けたゼフィールは悄然として…あるいは悄然とした振りをして自室へと引き上げていった。
「おいたわしい…」という言葉を背に受けて。
彼は自室に引き篭もると一人準備を整えた…黙々と…たった一人……
おそらくそろそろ話を聞きつけたあの者が来るであろう。
襖の前で声がした。やはりな……
「兄上!」
「入るがよい」
そこにはいまだ幼い異母妹がいた。
「兄上…父上から折檻を受けたとお聞きしました…」
「ああ、そなたは優しいなギネヴィア。兄の身をそうして案じてくれるのはそなたのみよ。
 だが心配するでない。ブルーニャが癒してくれた」
泣きそうな顔をする異母妹をゼフィールは手招きして呼びよせた。
「父上の沙汰はもう聞いておろう。この地を治めるのはそなたの夫となる者だ。
 しかとその者を支えてベルンを導くのだぞ」
「兄上…本来なら兄上が…っ」
ああ…そなたは本当に優しいな…許せとは言わぬ。
兄を呪うがいい。
「…何も言うなギネヴィア…兄は謹慎の身の上だ。もう部屋に帰れ」
「…はい……」
「そうだ、そなたに土産があったのだ。帰り道の宿場町で手に入れた物だがなかなか美味い菓子でな。
 父上には内緒だぞ?」
そう言ってゼフィールは砂糖菓子の袋をギネヴィアに渡してやった。
…デズモンドの子、ベルンの姫ギネヴィアが急逝したのはその夜の事である……

ギネヴィアを溺愛していたデズモンドの嘆き悲しみは実に深いものであった。
彼は部屋に篭りきりまるで全身の水分を全て垂れ流すかのように泣き続けた。
彼を見舞ったゼフィールは深々とひれ伏して懸命に笑みを隠さねばならなかった。
唇が釣りあがるのを抑える事ができない。
そうだ。その顔が見たかった。
貴様からは何一つ譲ってもらおうとは思わない。
貴様からは何もかも奪ってやる。
取り上げてやる…………

デズモンドが何者かに闇討ちされるまでさして時間はかからなかった…
懸命の調査が行われたが数百年をへた今日に至るまで事件の真相に至るなんらの証拠も出る事は無く、
幾人かの歴史学者の推論が発表されたに留まっている…


次回

侍エムブレム戦国伝 邂逅編 

〜 セリカの章 殉教 〜
441助けて!名無しさん!:2011/06/02(木) 22:37:08.50 ID:ReGSY1Nu
>>425
なんかターナを幸せにしてあげたくなってきた
彼女も妹属性なんだが
442助けて!名無しさん!:2011/06/03(金) 08:56:41.56 ID:LCW1VQx7
>>437-440
エリウッド…原作よりもやつれてないかw?
そしてギネヴィア…まあ戦国時代じゃしかたないが
GJでした!
443助けて!名無しさん!:2011/06/03(金) 10:32:38.94 ID:u1H4/pQp
リーフ「ヘ、へクトル兄さん早くしてよ!!」
ドンドン、とトイレのドアを叩きまくる音
随分切羽詰った声でリーフが叫ぶ
へクトル「うるせぇ!!俺だって早く出たいわ!」
こちらも苦しそうな声を出す
ロイ「兄さん、はい、とりあえずこれ飲んで」
つス○ッパ(小中学生用)
リーフ「あ、ありがとうロイ、こ、これで少しは持つかな・・・?」
ロイ「うーん、どうだろ、薬が効き始めるまでは時間かかるし
何より、下してる時は無理に止めない方が良いって、セシリア先生に教わったよ」
リーフ「へぇ〜、何で?」
ロイ「えーと、体の防御反応なんだってさ、悪いモノを早く外に出そうとしてるんだって
と言う訳で、へクトル兄さんは薬飲まなくていいよね、っていうか、かっこ悪いよねw
普段あれだけ強気なのに、お腹弱いなんてさw」
ヘクトル「ロ、ロイ、てめー後で覚えてろよ!」
リーフ「はぁ・・・」
ロイ「どうしたの?兄さん」
リーフ「うん、前から思ってたけど、僕とかヘクトル兄さんってこういう役多くない?」
444助けて!名無しさん!:2011/06/03(金) 10:34:02.45 ID:u1H4/pQp
・・・一時間後、二人とも落ち着いたようだ
エリウッド「しかし、珍しいな、二人だけあんなになるなんてな」
そう、一家全員で同じ食事をしたのに、何故か彼らだけ当たったのである
食事はいつも通りエリンシアが作った、勿論食中毒など一度も起こした事が無い
ミカヤ「そうね、みんな無事なのに」
エイリーク「思い当たる事はありますけどね」
リン「え、何かある?」
エイリーク「ええ、二人だけ、アイク兄さんが獲ってきた牛の肉を生で食べたと思います」
セリス「そういえば、そうだね」
シグルド「まぁ、今後気をつければいい事さ、二人共わかったか?」
ヘクトル「流石にこんな目に会えばな・・・」
リーフ「以後、気をつけます・・・」
シグルド「それより問題は、エリンシアだ。
失敗した時こそ、相手を信頼すべきだと私は思っている。
勿論、それはとても難しい事だ
例えば、恋愛で、相手に裏切られたら、もう一度相手を信頼するのは容易ではないだろう
傷つき、苦しみ、辛い状態が何ヶ月も続くかもしれない、しかしそれでも
最後には、相手の事を許すべきだと、私は思う」
マルス「へぇ〜、じゃあ、シグルド兄さんは、アルヴィスさんに、ディアドラさんを
取られても、許すんですか?」
シグルド「・・・それとこれとは別問題だ・・・」
ミカヤ「ちょ、貴方言ってる事違いすぎるわよ!」
リン「原作じゃ、バッチリ寝取られてる人があんな事言ってもね・・・」
マルス「アルヴィス!きさま!とか言いそう」
セリカ「多分、あの台詞は自分に言い聞かせてるのね」
アルム「でも、僕はシグルト兄さんを見習いたい」
セリカ「あら、私はアルムを絶対に裏切ったりしないわ」
アルム「勿論、僕だってそうさ」
セリカ「アルム・・・」
アルム「セリカ・・・」
シグルド「・・・今日は、ティルフィングを使うまいと思っていたんだがな」
セリス「に、兄さん落ち着いて!それよりアイク兄さんは?」
445助けて!名無しさん!:2011/06/03(金) 10:36:00.46 ID:u1H4/pQp
アイクはエリンシアと話していた
自分の部屋で、椅子に座り、うつむき加減で黙っている
アイク「どうしたんだ?みんな待っているぞ、姿を見せなくていいのか?」
エリンシア「不安なんです・・・、私は二人を苦しめてしまいました・・・
元々、料理をちゃんと習ったわけじゃない、そんな私が今後もご飯を作っていいんでしょうか?みんなは、私のご飯を食べてくれるでしょうか?」
アイク「何を馬鹿な事を・・・」
エリンシア「ですが、アイク!・・・私は・・・」
アイク「なら聞くが、俺達兄弟を育てる教育を受けていたのか?」
エリンシア「え?それは・・・」
アイク「魚を三枚に卸す教育は?新鮮な野菜を見分ける教育は?」
エリンシア「ですが、それとこれとは!」
違います、と言いかけて、すぐに反論される
今まで立っていたアイクが膝立ちになり、目線をエリンシアに合わせる
優しい口調で言った
アイク「違わないさ、これまで立派にやってきたじゃないか
これからもやっていけるさ」
その一言が、どれだけエリンシアを救ったか、当のアイクにもわからなかった
エリンシアが、静かに、だが自信に満ちた表情でうなずく
エリンシア「「はい」
よし、と軽く呟いてアイクが立ち上がる
アイク「さあ、行こう。皆が待っている、一人が嫌なら俺も一緒に行こう。」
そう言って、手を差し出す
アイクの手を掴み、エリンシアも立ち上がる
目線が合った
柔らかく微笑み、エリンシアは、アイクの手を少し引っ張り両手に包み込んだ
アイク「ありがとう、アイク、私、あなたが弟で本当に良かった」
アイクは驚いた表情をした後、彼女と一緒に歩いていく。
446助けて!名無しさん!:2011/06/03(金) 10:40:02.18 ID:u1H4/pQp
晩御飯が出来上がった
全員が席について、一斉に
「頂きます!」
箸が思い思いの方に伸びていく
エリンシア「あっ!」
兄弟姉妹「?」
視線が一斉にこちらへ向けられる
エリンシア「あっ、ごめんなさい、何でもないわ」
恐かった、みんなはもう私の料理を食べてくれないんじゃないかと
でも、そんな事は杞憂だった
みんな、おいしそうに私のご飯を食べてくれている
ヘクトル「あ〜、やっぱエリンシアねーちゃんのメシが一番美味いな」
リーフ「うん、僕もそう思うよ、何て言っても、この味が一番だよね!!」
お世辞で言ってるんじゃない、本気でそう思ってくれている
私は二人の言葉を信じる事が出来た
心の中に暖かい物が満ちていく
エリウッド「どうしたの?エリンシア姉さん?」
セリス「はい、姉さん」
ハンカチが差し出される、訳が分からない
ミカヤ「エリンシア、涙を拭きなさい」
エリンシア「えっ?」
全然気付かなかった・・・、何時の間にか、私は泣いていた
エリンシア「ご、ごめんなさい!」
慌てて、涙を拭う・・・が、止まらない
みんなが、私の料理を躊躇う事無く口に中に入れる度に
涙が止まらないのだ
アイク「わかったか」
エリンシア「え?」
アイク「この家に、エリンシアを疑う奴はいない
エリンシアの料理が最高だって事を、理屈じゃなく
体で分かっている」
エリンシア「・・・」
アイク「そしてそれを、『家族』と言うんじゃないか?」
その言葉聴いた瞬間に、私の中の感情が爆発した
後から後から涙が出てくるが
止められなかったし、止めようと思わなかった
そう、これが私達家族の『絆』なのだ。
447助けて!名無しさん!:2011/06/03(金) 12:56:36.93 ID:w6ZhJm6F
>>437-440
GJ!
エリウッドがどさくさに紛れて魔物のスケルトンに摩り替わってても驚かないww
だがゼフィール……貴様ァ!!

 ⊂( ゚д゚#)
   ヽ ⊂ ) ダッ
   (⌒)|
   三 `J


>>443-446
ごめん、ス○ッパがスリッパにしか読めないwwこれ何なの?
それとシグルド兄さん、かっこいい事言うなら自分が実践出来る事を言って下さいww
そして最後の家族の絆にとても感動したよ。GJ!
448助けて!名無しさん!:2011/06/03(金) 15:18:23.22 ID:cl6XDR33
GJ!でも今食中毒ネタはグレーゾーンだと思うよ。生の方は死人でてるし。こんなの人それぞれの判断次第だからあくまでグレーだけど。でもネタ自体はイイハナシダナー。あと原因の一人なのにやたらいいこと言ってるアイクw

>>447
ト だと思われ。ライ○ンの提供でお送りします
449助けて!名無しさん!:2011/06/03(金) 17:19:09.46 ID:5EQDpV1T
リーフが腹壊したことに驚きまくってる俺がいる
人間だったんだなぁ……
このスレのリーフって生ゴミ食べても平気な悪食のイメージもってた
450助けて!名無しさん!:2011/06/03(金) 17:22:13.00 ID:4M8na073
過去スレではミルラが作った激マズクッキーを普通に食べてたしな
胃腸の構造が違うんだろう
451助けて!名無しさん!:2011/06/03(金) 17:29:40.75 ID:5EQDpV1T
ラクチェの破片入りラーメンとかも平気で食べてたよな
あと虫食ってた事もあったような気がする
452助けて!名無しさん!:2011/06/03(金) 19:33:32.18 ID:1CPM2bRy
単に最近来た人であんまり過去スレも読んでなくて、
「酷い目に遭うならリーフだな」って感じで自然と選択したんではないだろうか。

前にも誰かが聞いてたことあったけど、初めて来た人でも過去スレまで読むのは少数派のようだし。
453助けて!名無しさん!:2011/06/03(金) 21:18:35.46 ID:gO7rHNHY
リーフ「僕の胃が弱くなったら)いかんのか?」

単発のネタをそうそう弄くるもんじゃないぜスレが廃れる原因になる
454助けて!名無しさん!:2011/06/03(金) 23:26:32.12 ID:NWDdpYCE
全ては>>4だよ
別にリーフが不幸な目に合わないネタだって構わないんだぜ
別にエフラムがロリでもシスでもないネタでもいいんだぜ
シグルドがKINSINキラーじゃな(ry
エリンシアがKINNI(ry
ヘクトルがピz(ry
兄弟という前提なら何でもOKさ
455助けて!名無しさん!:2011/06/03(金) 23:31:24.82 ID:2Bc9b8Zx
セリス 「ただいまー」
エリンシア 「あっ、どうだった?セリスちゃん…!」
セリス 「ダメ。いまどき往診に来てくれる医者なんていないよ。」
リン 「やっぱ救急車呼ぶ?」
エリンシア 「…杖も効かないし…でも、エフラムちゃんは重いから担架に乗るかしら?」

エフラム 「うう…」

エリンシア 「エフラムちゃん!ああ!どうしましょう!」
リン 「アイク兄さんかヘクトル兄さんがいれば担げるのにね」
セリス 「一応風邪薬買ってきたけど」
エリンシア 「風邪薬…効くかしら?」
リン 「姉さん、涙ぐまないで!」

リーフ 「ただいまー」
ヘクトル 「ただいま」

エリンシア 「あら!お帰りなさい!ちょうど良かったわ」
リーフ 「ん?どうしたの?エフラム兄さん、具合悪いの?」
ヘクトル 「鬼の霍乱か?」
セリス 「…。」
リン 「なんでそんな難しい言葉知ってるの?」
ヘクトル 「くしゃみをするとよく言われるからだ。意味は知らん」
リーフ 「…。」
エリンシア 「と、とにかく、ヘクトルちゃん、もしかしたらエフラムちゃんを運ばないといけないの。その時は手伝って」
ヘクトル 「えー?」

エフラム 「うっ…」

ヘクトル 「…仕方ねえなあ」
リーフ 「しかし、どうしたの?」
セリス 「わからない。気付いたらこんな状態で居間に転がってた」
リン 「原因がわからないのよ。エリウッド兄さんなら病氣に詳しいかもしれないのに、こんな時にはいないし」

エフラム 「きょ…に…ぱ…」

リーフ 「あっ、なんかしゃべった」

エフラム 「きょ…巨…」

セリス 「キョ?」

エフラム 「ううっー」

エリンシア 「何かしら?うわごと?」
456助けて!名無しさん!:2011/06/03(金) 23:32:32.81 ID:2Bc9b8Zx
エフラム 「巨乳パフパフ…」

エリンシア 「!!!!!」
リン 「!!!」
セリス 「!!!」
リーフ 「♪」
ヘクトル 「?」

リーフ 「ねえ!ねえ!何これ♪」
エリンシア 「リーフちゃん、嬉しそうな顔しないの!」
セリス 「うなされて深層心理が願望を語らせてるとか?」
リン 「えーじゃあ、本人がいつも言ってるようにロリコンじゃないってこと?」
リーフ 「そうだよ、やっぱおねいさんの…いた」
エリンシア 「もうリーフちゃんは…でも私ちょっと嬉しいわ。エフラムちゃんがまともになってくれたら、お買物に出るたびに後ろ指を指されることがなくなるわ!」
リン 「(そ、そんな苦労を?汗)」
セリス 「(弟のこと、マトモじゃないって思ってたんだ・汗)」
ヘクトル 「くそーなんだよ、その楽しそうな響きは!」
エリンシア 「と、ともかくお赤飯を炊かないと!」
リン 「違うでしょ!」
エリンシア 「あ、そうね。私嬉しくなっちゃって。これでエフラムちゃんも普通のお嫁さんを貰ってくれるんだわ、と。犯罪者にならないですむ、と」
リン 「(は、犯罪者…)エフラム兄さんはターナさんとか、ちゃんと女性の知り合いもいるから大丈夫よ!嫁の来ない危険はヘクトル兄さんでしょ」
ヘクトル 「俺にとばっちりか?」
セリス 「リンは嫁に行けない心配が…あいたたたぁ!」
エリンシア 「きゃっ!汗がすごくなってきたわ。まだ意識も飛んでいるみたいだし、やっぱり救急車が…」
457助けて!名無しさん!:2011/06/03(金) 23:58:52.96 ID:2Bc9b8Zx
アイク 「ただいま」

ヘクトル 「あ」
セリス 「頼りになりそうな人が帰ってきた」
アイク 「なんだ?」
エリンシア 「実はエフラムちゃんが」
リーフ 「ロリコンじゃなくなっちゃって♪」
アイク 「?」
リン 「違うでしょ。まだ確定じゃないでしょ」
セリス 「そうだね。もしかしたら逆にこれがエフラム兄さんにとっての悪夢なのかも」
ヘクトル 「まさか!そこまでロリコンが悪化したか?」
リン 「最近幼女との触れ合いの時間が多すぎたから?」
リーフ 「えー?やっぱり…」
エリンシア 「もうっ!あなたたち!」
アイク 「何がなんだかさっぱりわからん」

エフラム 「うっく…ううう」

エリンシア 「あっ!いけない! また苦しんでるわ!」
アイク 「なんだエフラムはまだ気付かんのか?」
全員 「「「「「えっ?」」」」」
458助けて!名無しさん!:2011/06/04(土) 00:05:20.76 ID:4gHrxlsS
リン 「どういうこと?」
アイク 「エフラムがギブだったからさっき俺が連れ帰って居間に寝かせておいたんだが」
セリス 「はあ?」
アイク 「あれしきのことでこれだけのダメージとは」
ヘクトル 「あれしきって?」
459助けて!名無しさん!:2011/06/04(土) 00:08:36.65 ID:4gHrxlsS
アイク 「プロレスごっこだ」
エリンシア 「ごっこ?」
アイク 「ああ、エフラムが園児達と砂場で遊んでいたんだが、通りかかった俺に声を掛けてきたんだ」
セリス 「で?」
アイク 「プロレスごっこをすることになったが、園児は誰も技を知らなかったので」
ヘクトル 「ので?」
アイク 「適当に教えてたんだが、サラがブレストスムーザーを気に入ってしまい」
エリンシア 「ブレス…?」
アイク 「ミルラにエフラムに対してその技をかけるように唆したんだ」
リーフ 「幼女の胸にエフラム兄さんが顔を埋めたの?!」
アイク 「エフラムはそもそも子どもとプロレスなどできないと抵抗していたが、そのうちこれならいいですか?とミルラが竜になってしまい…」
セリス 「えっ、竜とプロレスしたの…」
アイク 「そうだ。しかもそのブレストスムーザーをな」
460助けて!名無しさん!:2011/06/04(土) 00:11:08.31 ID:4gHrxlsS
エフラム 「…きょ…にゅ…パフパ…パフパフ…」

アイク 「ちなみにミルラが技の名前をなかなか覚えられなかったので、サラがその技のことを" 巨乳パフパフ"と名付けてたんだ」
リン 「あの…その場はその後どうなったの?」
アイク 「いや、皆がぐったりしたエフラムを見て騒ぎだしそうだったんで、急に昼寝しだしたことにして連れ帰った」
エリンシア 「まあ…」
アイク 「ま、竜相手では仕方ないが、奴はまだまだ修行が足りんな!」
セリス 「…何やってるんだ」
ヘクトル 「…可哀想だが、ほっとけばそのうち気がつくか」
リーフ 「災難だな…」
リン 「じゃ、このままここに寝かせておきましょ。」


エリンシア 「…ロリコン疑惑は晴れなかったのね…ううっ」

おわり
461助けて!名無しさん!:2011/06/04(土) 00:17:40.44 ID:zYjcGV5/
>>456
リーフが再行動しそうだw
462助けて!名無しさん!:2011/06/04(土) 09:53:19.76 ID:SRTrSzCq
エリンシア「教わったという事は当然、手加減するなりして実演もしたんですわよね?
       アイクの大胸筋に顔を埋めたんですわよね? なんて羨ましい…ハァハァ」
サラ「……どうしよう…たまに突っ込み役に回ると反応に困る」
リリーナ「プロレスは筋肉の表面に脂肪をつけることが基本という理想の競技なのですっ!
      ヘクトル兄様にはヒールレスラーが似合いそう♪
      兄様にボディプレスされて腹の脂肪に顔を埋めたいハァハァ…」
サラ「…ぺちゃんこになっちゃうよ?」
リリーナ「兄様の脂肪にうもれられるなら本望!ブバアアアアアッ!!!」
サラ「…鼻血出てるってば…はぁ…ティッシュ…」
エリンシア「アイクとザンギエフ様のメインイベントならS席十枚買い占めますブバアアアア!」
サラ「ああこっちも……」
463助けて!名無しさん!:2011/06/04(土) 16:46:56.62 ID:aEbzevcE
>>455-460
エフラム…お前…wwww
とりあえずメモ帳かマイクロソフト・ワードにあらかじめ全て書いてから、
それを投下する事をお勧めするよ
GJ!

>>462
いくらサラ様でもこの二人は…ねぇ…w
464助けて!名無しさん!:2011/06/04(土) 17:56:26.87 ID:4gHrxlsS
まとめて貼ろうとしたら
・改行が多い
・文字数が多い
・なにかのエラー
・レベルが足りない
と言われた
本当にいろいろレベルが足りんかったらしいスマナイ(>_<)
465助けて!名無しさん!:2011/06/04(土) 18:22:11.57 ID:Li6jBWNr
ぴんぽ〜ん
エイリーク「はーい」
ミルラ「あ、おねえちゃん、こんにちは」
エイリーク「あら、ミルラ、いらっしゃい」
ミルラ「はい、あの、今日は、エフラムはいますか?」
エイリーク「ええ、いるわよ、さあ、上がって
それにしても、今日はお客様が多いわ」
ミルラ「お邪魔します。私の他にも、誰か来ているのですか?」
エイリーク「ええ、ターナとラーチェル、それにアメリアちゃんとサラちゃんもね」
そう言って、居間へと案内していく
セリス「ね、リン姉さん、何て言うか凄いね・・・」
リン「ええ、凄いわね、この人達全員、その・・・、アレな訳でしょ?」
ミカヤ「姉として、この状況を喜んでいいかわからないわ」
エリンシア「まぁまぁ、いいじゃないですか、弟がこんなにモテモテで
私は鼻が高いですよ。
さ、みなさんにお菓子とジュースをお出ししないといけないわね」
エリンシアが台所へ行った
程なく戻ってきて、全員にお菓子&ジュースが行き渡る
エフラム「それで、ミルラ、今日はどうしたんだ?」
ミルラ「はい、今日はエフラムに聞きたい事があってきました」
エフラム「ああ、何だ?」
ミルラ「『しゅびはんいがひろい』ってどういう事ですか?」
「ぶっ!」
誰かが、ジュースを吹き出した
ロイ「ご、ごめんなさい!」
エリンシア「あらあら、珍しいわね、ロイちゃんがそんな事にするなんて」
エリウッド「どうしたんだ?」
ロイ「い、いや、何でかな、僕もわからないや・・・」
466助けて!名無しさん!:2011/06/04(土) 18:23:12.44 ID:Li6jBWNr
ミルラ「それで、エフラム、それってどういう意味なんですか?」
エフラム「さぁ、俺が知っている限りでは、野球でよく使われるな」
ミルラ「野球ですか」
エフラム「ああ、野球のルールはわかるか?」
ミルラ「はい、一度だけ、エフラムやアメリア、他の姉妹とやった事あります」
エフラム「ああ、そういえば、そうだったな
あの時、俺はレフトだったけど、一度だけライト近くまで走っていって
ボールキャッチした事があったが覚えてるか?」
ミルラ「はい」
エフラム「つまり、そういうことだ、自分だけじゃなく他の人の守備範囲までも
守れる、って事さ」
ミルラ「はい、わかりました、ありがとうございます」
サラ「・・・違うと思うけど」
ミルラ「もう一ついいですか?」
エフラム「ああ」
ミルラ「『すとらいくぞーんがせまい』ってどういう事ですか?」
「ぶっ!」
誰かが、ジュースを吹き出した
エフラム「す、すまん!」
エイリーク「兄さん、大丈夫ですか?」
エフラム「ああ、悪いな・・・」
467助けて!名無しさん!:2011/06/04(土) 18:24:37.45 ID:Li6jBWNr
ミルラ「それで、エフラム、それってどういう意味なんですか?」
エフラム「ああ、あの時、確か、ミルラはピッチャーをやったな?」
ミルラ「はい」
エフラム「球を投げた時、俺とファ、どちらがストライクを取りやすかった?」
ミルラ「エフラムです」
エフラム「だろう、背の高い人と低い人とでは、ストライクゾーンが違ってくる
当然、背の低い人の方が、ピッチャーが投げられる範囲が狭まってくるから、ストライクゾーンも狭くなるんだ、わかったか?」
ミルラ「はい、よくわかりました、ありがとうございます」
サラ(これも違うと思う・・・)
ミルラ「まだいいですか?」
エフラム「ああ、何だ?」
ミルラ「『すとらいくぞーんがしたのほう』って、どういう事ですか?」
「ぶっ!」
誰かが、ジュースを吹き出した
エフラム「す、すまない・・・」
アメリア「し、師匠大丈夫ですか?」
エフラム「ああ、大丈夫だ、それとミルラ
すまないが、どういう意図でストライクゾーンが下の方
と言ったのかがわからないので、答えられない、すまんな」
468助けて!名無しさん!:2011/06/04(土) 18:26:07.40 ID:Li6jBWNr
ミルラ「いえ、それならしょうがないです、もう一ついいですか?」
エフラム「ああ、どうぞ」
ミルラ「『しすこん』って、どういう事ですか?」
がちゃーん!がちゃーん!がちゃーん!
エフラムに限らず、今度はエイリーク、ターナ、ラーチェル、更にアメリア
そして何故か、マルスまでコップを落としていた
そんな中サラだけが、冷静さを保っていた
エフラム「俺は一体どうしたんだ・・・?」
エリンシア「あらあら、みんな大丈夫ですか?」
エイリーク「ご、ごめんなさい、姉さん!」
ターナ「申し訳ありません!」
ラーチェル「私としたことが、そそうをいたしました」
アメリア「すいません!!」
マルス「姉さんごめん、僕が拭いておくから」
エフラム「あ〜、そ、それはだな、つまり、その
そう!趣味だ、趣味!決して悪い事ではない!」
サラ「どうしてそんなに焦っているの?」
エフラム「やかましい!」
ミルラ「わかりました、『しすこん』は趣味なのですね?
それじゃあ、まだいいですか?」
エフラム「あ、ああ・・・」
469助けて!名無しさん!:2011/06/04(土) 18:28:07.28 ID:Li6jBWNr
エフラム「あ、ああ、わ、悪い事ではない・・・」
ミルラ「そうですか、それじゃ、これが最後の質問です
エフラムは『しすこん』で『ろりこん』なのですか?」
空気が凍りつく
ここに集まっているは、みな、かなりの修羅場をくぐりぬけてきている
多少の事では驚いたりするはずがない
ヘクトル(直球にも程があるだろ・・・、すげーな・・・)
エリウッド「い、胃がああああああああああ!!!!!!」
セリス「に、兄さん!ほら早くこれ飲んで!」
ミルラ「あの、みなさん、どうされましたか?
私、何か変な事言いましたか?」
どん!と机を叩く音がした
サラ「ちょっと、あんたいい加減にしなさい!さっきから黙って聞いていれば
そんなにエフラムを追い詰めて楽しいの?」
エフラム「ちょっと待て!何で俺が追い詰められるんだ!
言っておくが、俺はどちらでもない!!」
ミルラ「サラが、何でそんなに怒るのかがわからないです
やはり私は、変な事を言ったのでしょか?」
サラ「・・・はぁ〜、まぁいいわ、ね、ミルラ私から聞きたいんだけど」
ミルラ「はい、何でしょうか?」
サラ「あんたに、その台詞を教えたのは誰?」
ミルラ「別に誰に教わった訳でもないです、自分で調べました」
アメリア「え?調べたって事は、意味を知ってるって事?」
470助けて!名無しさん!:2011/06/04(土) 18:29:02.03 ID:dSDRP0yA
この支援を使われよ
471助けて!名無しさん!:2011/06/04(土) 18:29:16.42 ID:Li6jBWNr
ミルラ「はい、でも、辞書に書いてある事は
『しすこん』は『女姉妹に対して、強い愛情・執着を持つ状態を言う』で
『ろりこん』は『幼女・少女へのせいてきしこう』でした。
『せいてきしこう』の意味はわからないですが
要するに年齢の小さい子が好き、という事ですよね?」
サラ「まぁ、ちょっと違うけど、大体そういう事ね」
ミルラ「それならいいのです、もし、エフラムが
『しすこん』で『ろりこん』だったら・・・」
サラ「だったら?」
ミルラ「いえ、何でもないです、ふふふ
私はエフラムより年上ですし、姉妹でもないので安心しました」
サラ「あんたまさか、自分が有利だとでも思ってんじゃないでしょうね?
自分の体をもう一度鏡でよーく見てみなさい!」
ミルラ「別にそんな事する必要はありません。
きっぱりとエフラムに否定してもらってよかったです。
あの、エフラム、今日はありがとうございました!また一緒に遊んでくれますか?」
エフラム「ああ・・・、いいぞ」
サラ「ちょっと、エフラム」
エフラム「何だ?」
サラ「大分重要な話があるんだけどいいかしら?
嫌とは言わせないわ、ふふ、女心を弄んだ報いを受けるべきよ
アメリア、ターナ、ラーチェル、後、エイリーク、貴女達も参加する?」
「「「「「是非!」」」」」
472助けて!名無しさん!:2011/06/04(土) 18:36:48.27 ID:Li6jBWNr
ミスった・・・、恥ずかしい
>>469は正確に書くとこうです

ミルラ「『ろりこん』って、どういう事ですか?
あ、もしかして、『しすこん』と一緒で、趣味の一つで決して悪い事ではないのでしょうか?」
エフラム「あ、ああ、わ、悪い事ではない・・・」
ミルラ「そうですか、それじゃ、これが最後の質問です
エフラムは『しすこん』で『ろりこん』なのですか?」
空気が凍りつく
ここに集まっているは、みな、かなりの修羅場をくぐりぬけてきている
多少の事では驚いたりするはずがない
ヘクトル(直球にも程があるだろ・・・、すげーな・・・)
エリウッド「い、胃がああああああああああ!!!!!!」
セリス「に、兄さん!ほら早くこれ飲んで!」
ミルラ「あの、みなさん、どうされましたか?
私、何か変な事言いましたか?」
どん!と机を叩く音がした
サラ「ちょっと、あんたいい加減にしなさい!さっきから黙って聞いていれば
そんなにエフラムを追い詰めて楽しいの?」
エフラム「ちょっと待て!何で俺が追い詰められるんだ!
言っておくが、俺はどちらでもない!!」
ミルラ「サラが、何でそんなに怒るのかがわからないです
やはり私は、変な事を言ったのでしょか?」
サラ「・・・はぁ〜、まぁいいわ、ね、ミルラ私から聞きたいんだけど」
ミルラ「はい、何でしょうか?」
サラ「あんたに、その台詞を教えたのは誰?」
ミルラ「別に誰に教わった訳でもないです、自分で調べました」
473助けて!名無しさん!:2011/06/04(土) 20:05:25.80 ID:gdkiFK7w
代理投下
474梅雨の時期1/3:2011/06/04(土) 20:08:09.76 ID:gdkiFK7w
級友が傘を忘れたというので、ロイは持っていた折りたたみ傘を貸してしまった。
彼自身、兄たちには劣るものの体が頑丈だという自負はあるので、雨に濡れても別に風邪を引く心配はない。

「・・・あ!」

家への帰り道で角を曲がったロイは、雨粒が口に入るのもかまわず声を上げた。
雨で煙る視界の中、家の方面からよく似た髪の青年が、薄緑色の傘をさして近づいてきていた。

「エリウッド兄さん!今日、具合悪いんじゃなかったっけ?」

駆け寄ってあわてて声をかけると、腕に紺色の傘と、おそらくエリンシアの趣味であろう花柄の傘をかけていた兄がほほえんだ。

「うん。でも、昼過ぎに熱が下がったから」
「油断してたらダメだよ。すぐ帰らないと」
「ロイこそ」

エリウッドは兄らしい顔をして、咎めるように目を細めた。その間に紺色の傘を開いて手渡され、ロイは居心地悪くそれを受け取る。

「ほら、タオルもあるから」

そういって肩にかけていたカバンからタオルを取り出してロイの頭にかぶせ、エリウッドは少し怒った顔で言った。

「もうロイも中学生なんだから、あまり小うるさくは言わないけど。風邪は万病の元っていうくらいなんだ。気をつけないとダメだよ」
「ごめんなさい」
「折りたたみ傘を持っていただろう?あれはどうした?」
「貸しちゃったんだ。女の子に」

そうか、と兄は緩くうなずいて、それきりそのことは何も言わなかった。
話題をとりあえず説教からそらそうとして、ロイは目に入ったことを率直に聞いた。

「その花柄の傘は?」
「ミカヤ姉さんを捜すんだ。大通りに行けば見つかるだろうし」

エリウッドはそういって大通りに歩き出そうとした。
その何気ない仕草を見送ろうとして、早速よろめきかけた兄に病人だということを思い出したロイは慌てて追いすがり、兄の進路を妨害するように立ちふさがる。

「兄さん、風邪ひいてたんだから、早く帰らないと!姉さんなら、僕が渡しておくよ」
「雨ざらしになっていたロイのほうが問題だよ。僕はもう大丈夫だから」
「でも!」

もどかしげに食い下がるロイを眺めていたエリウッドは、じゃあ、と提案するように言った。

「ロイも一緒に来てくれないか?その方が多分、効率が良い」
「僕が行くよ。兄さんは帰って休んでて」

体の弱い兄は人一倍学校に思い入れがある。今日風邪をこじらせては、また病欠が増えるばかりだ。
花柄の傘を持って、エリウッドは困ったように笑った。
475梅雨の時期1/3:2011/06/04(土) 20:10:15.77 ID:gdkiFK7w
「ロイ」

言い返そうとして、ロイは口をつぐんで黙り込んだ。
兄を心配する気持ちはあるけれど、兄が家族を心配する気持ちも、自分は分かっているつもりだ。
渋々うなずくと、エリウッドは存外子どもっぽい顔をして笑った。
ミカヤが普段占いをしている大通りに向かって歩き出しながら、ロイは気になっていたことを聞いた。
476梅雨の時期2/3:2011/06/04(土) 20:12:18.83 ID:gdkiFK7w
「どうして兄さんが出てきたの?エイリーク姉さんとか、リン姉さんとかは?」
「リンはまだ帰っていないよ。男兄弟はみんな一度帰ってすぐ出かけていってしまって、エイリークは竜王家に居るエフラムを迎えに行ってる。セリカはアルムと一緒だった」
「エリンシア姉さんは・・・あぁ、何か久しぶりにジョフレさんと出かけてるんだっけ?」
「うん。ロイはまだ帰ってきてなかったし、ミカヤ姉さんもだから、心配で」

そういってエリウッドは申し訳なさそうに肩をすくめた。
心配で、という理由で飛び出してきた自分が心配されていることを、申し訳なく思っているのだろう。
しめったタオルで雨滴をぬぐいながら、ロイは言葉を探したが思いつかなくて、結局口をつぐんだ。
二人が大通りへの小道を抜けてミカヤを探すと、ちょうど正面から黒い傘を一つさした二人組が見えて、ロイは思わず隣に立つ兄の袖を引いた。

「兄さん、あれ」
「あれは・・・ペレアスさん?」

黒い傘の持ち主はペレアスのようだ。だが、ロイは隣に立つ人物に見覚えがあった。

「ミカヤ姉さんじゃない?」
「本当だ。・・・よけいだったかな」

エリウッドが首をかしげて、ロイも一緒に首をかしげた。
帰ろうか、とどちらともなく歩き出そうとしたとき、雨の向こうから声がした。

「エリウッド、ロイ!」

振り返ると、ミカヤが大きく手を振っていた。目があったペレアスが優しく笑って、ロイは意味もなく会釈を返す。
近づいてきて早速駆け寄ろうとする姉に慌てて傘を開いてやりながら、エリウッドが苦笑した。

「姉さん、ぬれますよ」
「お姉ちゃんのことはいいの!エリウッド、貴方病人なんだから!」

腰に手を当ててお説教モードになった姉にしかられる兄はどこか頼りない。
子どもの頃のようにしかられるエリウッドを横目に、ロイはペレアスに声をかけた。

「あの、ごめんなさい」
「え?」
「えーと、邪魔しちゃって」

マルスやリーフなら嬉々として出歯亀でもするだろうが、ロイは肩を小さくして謝った。
謝られた方のペレアスは意味が分からなかったらしく逡巡していたが、しばらくして笑ってうなずいた。

「邪魔なんかしていないよ。ミカヤの自慢話が裏付けられたから、僕としては良かったな」
「自慢話?」
「うん。きっと兄弟の誰かが迎えに来てくれるって。ミカヤは大事にされているんだね」

そう笑顔で言われると気恥ずかしい。
チラリとロイが後ろを見ると、まだエリウッドはミカヤにしかられていた。お説教は長そうだ。
いくら年をとっても弟は弟なんだなあ、と姉にしかられる兄を眺めて考え込むロイに、ペレアスが言った。
477梅雨の時期2/3:2011/06/04(土) 20:14:00.47 ID:gdkiFK7w
「放っておいて良いの?」
「うーん・・・良くないと思うけど、でもしかられるエリウッド兄さん、久しぶりだし」

別に嫌な意味で言っているわけではない。
しかる方も、しかられる方も、お互いを心配しているという気持ちがあるからこそ、なんとなく嬉しそうに見えた。
それに割り込んで強制終了させるのも忍びない。
478梅雨の時期3/3:2011/06/04(土) 20:18:18.00 ID:gdkiFK7w
「でも、風邪を引くよ。お兄さん、体頑丈じゃ無いんだよね?」
「あっ、そうだった!姉さん、兄さん!」

ミカヤのお説教がそれ以上長引く前に場を納めたところで、じゃあ、と手を振るペレアスにすかさずロイが声をかけた。

「ペレアスさん、良かったらうちに来ませんか?あの、姉さんのお礼で」
「そうね、是非!」
「いや、僕は・・・」

言いかけて、ペレアスは少しはにかむように笑った。

「ううん、やっぱりお邪魔しようかな」
「邪魔なんてことないわ」

ミカヤとペレアスが並んで歩き出す。その後ろをずいぶん距離を置いて並びながら、エリウッドが笑った。

「久しぶりだったよ、姉さんにしかられたの。前怒られたのも、梅雨の頃だったなあ」
「なんで怒られたの?」

エリウッドが首をかしげた。あまり怒られることのない兄だから、ロイはおとなしく言葉を待った。
だがエリウッドが何かを言う前に、水を跳ね上げる音がして、ものすごい速度でリーフが通り過ぎていった。後ろにはアレスやセティがこれまた必死の形相で続いている。

「・・・何?」
「早すぎて見えなかったけど・・・」

思わず顔を見合わせた二人に、遠くからリーフの叫びが聞こえた。

「神器なんて・・・神器なんてぇ!!」
「貴様、リーフっ!兄上からミストルティンをかすめ取るとは良い度胸だ!!」
「ライトニングまでも持っていかれるとは・・・!」
「弓兵にライブだからどうした!一撃必殺なんだよ!!」
「壊したら修理代が酷いぞリーフ!!」

遠ざかっていく怒鳴り声の応酬を聞いて、エリウッドがため息をついた。

「リーフも、傘四つもあったのにね」
「・・・リーフ兄さんって、難しいね」
「そうだね」

先を行くミカヤが振り返って大きく手を振った。脇を駆け抜けていったであろうリーフのことは気にしていないようだ。
速度を上げようとするエリウッドに、慌ててロイが追いすがる。

「ねぇ、兄さん!」
「ん?」
「どうして怒られたの、前」

エリウッドは肩越しに振り返って首をかしげた。まだ幾分か身長の負ける兄は、優しく笑った。

「忘れちゃったな」
「そっか。思い出したら教えてね」
479梅雨の時期3/3:2011/06/04(土) 20:19:25.57 ID:gdkiFK7w

ロイは兄を追い抜いてそういった。

「今でもそうなんだけど、小さい頃のロイは凄くエリウッドになついていてね」

後ろで仲良く会話をする兄弟を指さして、ミカヤは懐かしそうに喋った。

「梅雨の頃にエリウッドが迎えに来てくれて、ロイはお留守番してたんだけど、お兄ちゃんが心配で出てきちゃったのよ」
「何歳くらいの頃?」
「そうねぇ。ロイが小学校1年生くらいかしら。道が分からなくて、あの子迷子になっちゃって」
「けがはしなかったの?」
「それは大丈夫だったんだけど」

ミカヤはちょっと肩をすくめた。

「エリウッドが必死になって探してね。見つけたのは確か、リーフだったかしら。行動範囲はあの子とかぶっていたから」
「それで怒ったの?」
「酷いのよ、エリウッドってば」

怒ったように眉を寄せ、ミカヤは背後のエリウッドを見た。
つられてペレアスも振り返ると、エリウッドと目があって、思い人の弟は、隣に立つ弟と同じ角度で会釈をした。

「そこら中探し回ったあげく、肺炎になって病院に行っちゃうんだもの」
「それだけ大切だったんだね」
「そうね。でも、私には二人とも大切なのになあ」

空を見上げてミカヤがぼやいた。

「二人とも同じくらい、ミカヤのことを大切に思っているよ」

姉を探しに来た兄弟を思い出しながら言うと、ミカヤがはにかむように笑った。

「そうよ。だって、自慢の家族ですもの」
480助けて!名無しさん!:2011/06/04(土) 21:56:24.26 ID:l/XHaRh0
ほのぼの系SS投下ラッシュに感動したGJ!

保管庫再開を祝い第38回FETVを更新しました。
ちょっとコメントが少ないとのことでしたので多くしてみたつもりです。
ご意見、指摘等よろしくお願いします。
481助けて!名無しさん!:2011/06/04(土) 22:34:06.63 ID:Desytjc9
>>454
エリウッド「今日はずいぶん調子がいいな。あ、おはようヘクト…ル?」
ヘクトル「おう、おはようエリウッド。今日も元気そうだな」
エリウッド「あ、ああおかげ様で…それよりどうしたんだい?僕がいうのもなんだけど、その、具合でも悪いのかい?」
ヘクトル「何だよそれ、イヤミか?まあ確かにエフラムやお前に比べたらやせすぎで不健康かもしれねえけどな」
エリンシア「あら、二人ともおはよう」
ヘクトル「おうおはよう姉貴」
エリンシア「ヘクトルちゃんは今日もスマートね。アイクももう少しKINNIKUが少なければ女の子にモテるでしょうに…」
アイク「まあ確かに俺は女に人気があるとはいえんが、何かを壊してたりして迷惑をかけているわけでもないしな」
エフラム「アイク兄上も私やシグルド兄上のように早く相手を見つけるべきです。ターナは俺をよく支えてくれていますよ」
シグルド「私とディアドラもアルヴィスの協力のおかげで順調だしな。それにしても今日もアルムとセリカは今日も仲がいいね。結構なことだ」
アルム「もちろんさ!セリカが嫁にいくまでは兄としてしっかり支えていかなくちゃ」
セリカ「あら、じゃあアルムが結婚するときは私が家族を代表して祝ってあげないとね」
マルス「リン姉さんもいつか結婚するんですよね。さびしいなあ」
リン「まだまだ先の話よ。姉離れのできない甘えん坊の弟をおいてはいけないもの」
エフラム「おっとわりい!味噌汁こぼしちまった。かかってねーかリーフ」
リーフ「大丈夫大丈夫。たまたまあった雑巾が僕を守ってくれたよ」
シグルド「まったくリーフは幸運の女神に愛されているなあ」
   「「「ワハハハハ!」」」

エリウッド「みんな…いったいどうしたっていうんだ…」
エリウッド「兄弟がケンカせず、エフラムとシア姉さんの趣味がまともで、アイク兄さんやリーフが物を壊さない…」
エリウッド「そうか、これが平和か…」
エリウッド「もう、リンに〆られているマルスを見て胃を悪くしたり」
エリウッド「飛んでいくリーフ(とそれによって壊された壁)をみて血を吐かなくていいんだ…!」
エリウッド「もう、何も怖くない…!」


ミカヤ「エリウッドー!朝よー!珍しいわねあなたが寝坊なんて…エリウッド…?」

ミカヤ「エリンシア大変!エリウッドが息してないの!!!早く回復してー!!!」

こうですかわかりません
482助けて!名無しさん!:2011/06/04(土) 22:52:27.01 ID:itcxw4uD
>>481
これはこれでアリ…てかエフター好きな俺得
原作準拠の設定はともかく、このスレ独特の設定は好きなように書いていいんじゃないかな

>>480
乙です!


家族の絆系のネタはほんわかするな
483助けて!名無しさん!:2011/06/04(土) 22:59:17.90 ID:4gHrxlsS
エフタナ賛成!!!
2人で仲良く幼女萌えしてればいいよ♪
484助けて!名無しさん!:2011/06/04(土) 23:03:40.45 ID:kPR7+NOo
>>480
乙でっせ
やっぱ弄ってもらうのは嬉しいのう

時に諸君、ゲストはFETVのページでリクってほしいそうですぜ
前回オイラはリクしたからゆずるさ

>>483
なんたるダメ夫婦www
485助けて!名無しさん!:2011/06/04(土) 23:46:38.66 ID:zYjcGV5/
>>474-479
代理乙です。
ほのぼのネタはいいよね。兄弟の絆の強さを書いてくれるネタはこのスレにとっても
必要だと思う。GJ!

>>480
乙。無理しない程度にこれからも頑張ってほしいです。

>>481
エリウッド・・・。雨にうたれて風邪がぶり返しでもしたのか。
ここがエレブ大陸じゃなくてよかった
つオーム
486助けて!名無しさん!:2011/06/05(日) 00:06:54.48 ID:2R2pfNgV
ミカヤ「もしかしたらエフラムがパソコンでヤヴァイサイトを見てるのではないかと思って、
    未だにビデオ録画も上手くできないのに一生懸命パソコンの操作覚えて、
    いざ画像とか履歴とか検索してみたらお姉さん画像とかマッチョ画像とか野菜画像とかが
    大量に出てきたときの複雑な気持ち」
マルス「何やってんスか姉さん……」
487助けて!名無しさん!:2011/06/05(日) 07:18:57.65 ID:0xFKap0q
>>481
実は夢オチじゃなくて

セリス「結局エフラム兄さんはターナさんの妹属性に惹かれて一見良さげだけど実は園児服着せようとして嫌がられてるらしいし」
リン「シグルト兄さんの結婚は2年の期限付きでディアドラさんは出ていくと決まってるらしいし」
ミカヤ「エリンシアは新たにジョフレとかいう美青年見つけてハァハァしてるだけなんでしょ?」

とかだったらそれはそれでヤヴァイ

エリウッド「え?エフラムはロリコンシスコン治った、訳じゃなくてシグルトはもうすぐ嫁に逃げられシア姉さんは新たな美青年趣味ができただけってこと?…(T_T)…あ、胃が…」
488助けて!名無しさん!:2011/06/05(日) 13:41:05.46 ID:fHlEdOqi
どっちにしても駄目ってことか!
489助けて!名無しさん!:2011/06/05(日) 15:32:19.58 ID:r4jSwIy0
エフラムは変態度が増した!
エリンシア姉さんもジョフレをペットにしようと画策中か!
素晴らしい!!

え?シグルト?は、まあ…
490助けて!名無しさん!:2011/06/05(日) 16:45:42.04 ID:nYvfuWVt
>>486
サラ「兄様は自分のパソコンが欲しいとかわないの?」
エフラム「そうだな……でも、必要なときは誰かのを使わせてもらうし、買える金があるなら家に入れた方がいい気もするな」
サラ「そうなの?自分のがあった方が色々便利だと思うけど」
エフラム「確かに、あると便利だろうとは思うけどな。まあでも、あったらあったである日いきなり壁紙が変えた憶えの無い
      お前の水着画像とかになっていて家族に発見される、なんてことになりそうで怖いな」
サラ「………」
エフラム「……なんだその『その手があったか』と言わんばかりの顔は」
491助けて!名無しさん!:2011/06/05(日) 17:15:42.84 ID:jkGdaOwy
パソコンを使いこなすエフラムとか想像できねえw
492助けて!名無しさん!:2011/06/05(日) 17:18:57.56 ID:WTHoB0rr
PC携帯その他電子機器が得意そうな人

リーフ エロゲマスター
マルス 情報化社会の申し子
シグルド 仕事で使う

苦手そうな人

エフラム なんか若年寄っぽいというか趣味が渋そう
ミカヤ   ババ様
アイク  力んで壊す
493助けて!名無しさん!:2011/06/05(日) 17:30:30.45 ID:r4jSwIy0
おいおまいらオレのカッコいいエフラム像をこれ以上壊すな(T ^ T)
494助けて!名無しさん!:2011/06/05(日) 21:07:13.82 ID:Z4lMjZk6
>>480
正直に言うと最初のは多少微妙だったが、今回のは間違いなく良かった!
全体的なFETVスタッフのコメント量が増えたのが本当に良かったよ。
大変だろうけど、頑張れ。GJなんよ!

>>483
(理由は知ってるけど)どうしてターナはロリコンになってしまったんだ!
答えろ、答えてみろルドガー!!

>>493
そういう時はかっこいいエフラムネタを投下して空気を変えるんだ
…そもそも今のエフラムってそんなにアレか?
495助けて!名無しさん!:2011/06/05(日) 21:31:56.29 ID:utAuQ4eP
>>494

十分アレだろ…まぁ絡み的にしょうがないさ。
496助けて!名無しさん!:2011/06/05(日) 21:41:32.76 ID:yIyEGhsP
それを言い出したら兄弟ズの大抵の人は変人でアレなのだぜ
まともな奴を探す方がむずかしい

あえてあげればロイ&エリウッドだろうなぁ…
ヘクトルも性格はまともな方なんだが弄られキャラやし
497助けて!名無しさん!:2011/06/05(日) 21:46:51.57 ID:3SLHPmVT
今やってる保管庫のネタまとめが終わったら、イドゥン関連とかサラ関連とか長編作品とかは
パッと見られるように一つのページにまとめたいところだなー。
他にも投票所で人気のネタをピックアップするとか、いろいろと面白いことができそうだ。

まあやってる人が二、三人だし、結構時間かかりそうだけど。
498助けて!名無しさん!:2011/06/05(日) 21:52:09.92 ID:yIyEGhsP
あれ、ネタの人気投票ならもうあるじゃん
499助けて!名無しさん!:2011/06/05(日) 23:20:40.41 ID:pq1i6+OU
保管庫のまとめは本当にありがたい。
やってくれてる人には心から乙です。
500助けて!名無しさん!:2011/06/05(日) 23:54:11.81 ID:ay6S8Dks
一人一スレずつで10人ぐらい集まればすぐ終わりそうだけどな…
まあみんな無関心なんだろうし、人が集まらないのはしょうがないか。
501助けて!名無しさん!:2011/06/06(月) 00:06:35.25 ID:luITmFYN
>>500
お手伝いさん欲しいのは本音だけど実際面倒で地道な作業だからとても無理強いはできないよ。
むしろ二人も手伝ってくれてる時点で凄くありがたい。
502助けて!名無しさん!:2011/06/06(月) 00:10:04.29 ID:YMpTRBZ3
ちょっと文章書くリハビリしないとなぁ…
きりのよい場面なので今回は短め

それとFETV復活おめでとう!
全力で応援してます!

保管庫まとめてくださってる方々にも心から感謝!
…それとすまない…手を貸したいのはやまやまなんだが…ごめん…
ちょっと無理なんだ

前スレ>>99-101の続き投下します
503幼女の旗の下に:2011/06/06(月) 00:10:43.55 ID:YMpTRBZ3
343
2 勇者の槍を使う  フィンから取り上げた物だけど…使ってみる?

ラケシス「兄妹愛の道を踏み外した大馬鹿者!そのひん曲がった性根叩き直したるわ!」
プリシラ「ハッどっちが!例え神に背こうとも愛を貫くのが私たちだったはずです。
     紋章町の法ごときがなんですか!」
ラケシス「その軽率さが兄妹愛の灯火を消そうというのよ!」

渾身の力を込めて槍を突き出す。
勇者の槍…それは二連撃を可能とした優れた武器だ。
なかなか気に入ったのでフィンに無理やり中古屋に売らせて買い上げた。

ラケシス「これが最後よ!」
プリシラ「語るに落ちましたねラケシス?」
ラケシス「何っ!?」
プリシラ「貴女の愛する人は誰ですか? 由来の武器はなんですか?
     ここぞという時にそれを用いない、貴女は自分の愛を否定したのです…」

戦いのありようは実力のみならず精神にも左右される。
支援効果やラブラブアタックがそれを証明している…
プリシラはラケシスの連撃を紙一重で避けてのけた……

プリシラ「その槍がエルトシャンさんから頂いたものなら私は回避できなかったでしょう…さらばです馬鹿な方」
強大な魔力が立ち込める。
すでに聖水の効果の衰えたラケシスにそれを防ぐ手段は無かった。
スリープの魔法をもろに浴びて眠りこけるラケシスをプリシラは手早く縛り上げる。
プリシラ「くくっ…ふふふふっ…全ては兄妹愛革命のために……私は今、古い指導者を越えた…
     やはり私こそが時代に選ばれた兄妹愛の指導者なのです…」

勝った…勝利の高揚感はたやすくプリシラの心に染み入り、すでにすべてが成功したかのような思いすら抱かせる。
だが全ての局面がプリシラに微笑んでいたわけではない。
当初の混乱から立ち直りつつあるテリウス方面軍がルカンの意を受けて市街地郊外に集結中であり、
同時にプリシラの作戦の命綱とも言うべき政権奪取放送もまた…それを阻もうと戦う者たちがいた。
504幼女の旗の下に:2011/06/06(月) 00:11:13.80 ID:YMpTRBZ3
344

乱戦にFETVスタジオは損害を出し、外れた魔法や流れ矢で設備機器にも支障を出しつつあったのだ。
AKJ隊員C「気をつけてよ!魔法を撃つならもっとよく狙って!」
AKJ隊員D「そ、そんな事言っても!」
イリオス「あーあ…こりゃ後片付けが大変だぞ…」
ユアン 「ぼ、僕のせいじゃないからね〜不可抗力だからねー」
ドロシー「損害賠償は後ほどAKJに請求するしかないでしょうねぇ」
イリオス「…あいつら金持ちだから余裕だろうな。ケッ…貴族め。俺もいつかそっち側に…はぎょっ!?」
セーラ 「夢語ってる間に攻撃食らってんじゃないわよ!杖にも限りがあるんだからね!」
イリオス「うるせーバーロー!お前の杖レベル上げに付き合ってやったんだよ!」
エフラム「貴様ら真面目にやらんか!」
ドロシー「いやいやいや、そう言うエフラムさんが一番敵を倒してませんよ?三十人は任せろって言ったじゃありませんか」
セーラ 「そーよ、ちょっと手加減しすぎじゃないの!?」
エフラム「妹になるべく怪我はさせられん」
イリオス「んな事言ってる場合かよ!?」
エフラム「男として信念を曲げるわけにはいかん!」
AKJ隊員F「何をごちゃごちゃやってるかぁーーーっ!!!」
AKJ隊員G「よしなよっこれ以上機器が壊れると放送が…放送が…」
AKJ隊員A「エイリーク準会員の兄上の動きが鈍いわ、アイツに攻撃を集中して奴らの防御を崩すのよ!」

槍や斧を振るう前衛メンバーがエフラムに攻撃を集中してくる。
本来ならどうということはないのだが手加減しながらではさすがに苦しい。

セーラ 「だから本気でやれっちゅーのに!回復がおっつかなくなるでしょーが!」
エフラム「素早さを加減せんと二回攻撃で怪我をさせてしまうではないか!」
イリオス「それで食らってたらダメだろ!?」
エフラム「ぬぬ……しかしだ!俺は兄だ!」
ユアン 「知ってるよ!!!」
エフラム「兄が妹に槍を振るうなど本来あってはならんのだ!」
セーラ 「っつってもこのままじゃやられちゃうでしょ!…あ、ライブ折れた」
ドロシー「わ、わーっ!エフラムさんが倒れたら後列がボコられます!?」

エフラム「くっ……この状況を打破するには…どうする…どうすればいい?」

続く

1 本気を出す     意に染まないが…気は進まないがやむをえん!!!
2 手槍でカメラを壊す  要は奴等の放送を阻止すればいいのだ、これで放送できまい!
3 説得する      よせ、貴様らにも兄がいるだろう!
4 念じる       むむむ…

505の方に選択お願いします
505助けて!名無しさん!:2011/06/06(月) 00:32:35.38 ID:g3ELySbH
>>502-504
復活にGJ!
ということで2でお願いします
506助けて!名無しさん!:2011/06/06(月) 00:35:13.85 ID:SpupPbXs
久々の幼旗更新キター!
御多忙の中の執筆、本当に頭が下がります……

保管庫は任せろ―!(バリバリ
といいつつ、まだタイトルつけてない……


エフラム……兄としては本当に立派な男だ。でも状況考えろw
選択肢は3でお願いします!
507助けて!名無しさん!:2011/06/06(月) 15:25:36.92 ID:yKbnMzHG
>>502-504
久々のナイス更新キタキタキタキタ━━━━━(゚∀゚≡(゚∀゚≡(゚∀゚≡゚∀゚)≡゚∀゚)≡゚∀゚)━━━━━━!!!!!!!!!!!!!!
相変わらずエフラムが紳士でワロタ。でもそんな事言ってる場合じゃないだろ!
そして誰かプリシラを止めろおおお!!?
GJ!
508助けて!名無しさん!:2011/06/06(月) 21:31:51.73 ID:BL8+2lMg
保管庫に関する連絡

上の方でも出てましたが、一通り保管が終了したら、
長編ネタや設定やモチーフなどが共通しているネタ(イドゥン関連やサラ関連とか)を
ざっとまとめた長編リスト等作ろうかと考えております。

そういうわけで、何かまとめてほしいネタ等希望ありましたら
雑談掲示板「保管庫への指摘」スレ↓に適当に書いておいて下さい。
分かる範囲でまとめたいと思います。

http://jbbs.livedoor.jp/bbs/read.cgi/otaku/9373/1182170056/l50

その他、個別ネタへのリンクを使った面白いアイディア等ありましたら教えて下さると嬉しいです。
以上、連絡を終わります。
509助けて!名無しさん!:2011/06/07(火) 12:30:20.31 ID:4AttvpME
>>327の続きです
510このメールにフラグを付ける杖ポコ師範ローラ 3:2011/06/07(火) 12:31:22.57 ID:4AttvpME
リーフ「杖ポコの練習?」
ローラ「はい。修道士やシスターの方はまず最初に杖ポコをマスターするのです」
リーフ「なんでさ。普通杖を使った回復の技とか光魔法なんじゃ」
ラナオウ「杖ポコを舐めてはいかんぞ」
リーフ「へ?」
ラナオウ「確かに杖で相手を殴るというならば簡単だ、子供にも出来る。だが真に極めた杖ポコはただ殴るだけではない、技なのだ」
アイク「それは興味深いな。是非聞かせてくれ」
ローラ「まあ、ゴリラグズさんは本当に熱心ですね。いいでしょう、それでは杖を一本手に取って下さい」
アイク「握り方はどうやるんだ?」
ローラ「最初は慣れた持ち方でいいですよ」
アイク「なら俺は剣の握りか、こうだな」
ローラ「それでは……ブラッド!」
ブラッド「……………ォゥ」
リーフ(奥から誰か出てきたけど……気のせいか物凄く嫌がってるように見えるぞあの人)
ローラ「アイクさん!遠慮せずに思いっきりブラッドを杖ポコして下さい!」
アイク「ぬぅん!」
ドゴオッ!ボキィ!
リーフ「ブラッドさんが一発でKOされたァ!」
アイク「意外と威力が出るものだな」
ローラ「あ、間違えてマトローナの杖を渡していました」
リーフ「必殺率100%のやつじゃないかァ!ちょ、大丈夫ですか!?」
ブラッド「あれ?死んだ爺ちゃんが見える………」
リーフ「ちょ、三頭の河見てるwwwローラさん!杖!杖!」
ローラ「はい。バサークです」
リーフ「よし、これでブラッドさんを狂化……って違えよ!ライブ、ライブ!」
ローラ「あぁ、はいどうぞ」
リーフ「今助けますからね!」
ラナオウ「そういえば貴様は杖が使えたな」
ローラ「まあ、コノヒトデナシーさんは杖が使えるのですか。なら杖ポコも少しは経験が………」
リーフ「ないです。ブラッドさん立てます?」
ブラッド「なんとか」
511このメールにフラグを付ける杖ポコ師範ローラ 3:2011/06/07(火) 12:32:08.76 ID:4AttvpME
アイク「リーフ、杖ポコするなら俺にしておけ」
リーフ「兄さんに?」
アイク「ローラに任せたらまたブラッドが実験台になりかねないだろ」
リーフ「……さすがにそこまでは、と言い切れないのが恐ろしいね」
ローラ「二人共お話はどうなりました?」
リーフ「ブラッドさんじゃなくて兄さんに杖ポコする事になりました」
ローラ「なるほど、分かりました。それでは杖ポコお願いします」
リーフ「テイッ!」
アイク「あまり痛くないな」
リーフ「ま、そりゃ杖だしね。こんな感じでどう?」
ローラ「全然ダメです」
リーフ「ほへ?」
ローラ「杖を見てください」
リーフ「どれどれ?ライブの杖[22]あれ!?目茶苦茶耐久減ってるぞ」
ラナオウ「当然だな」
ローラ「これで分かりましたよね?杖は繊細なんです。注意して杖ポコしないとすぐに壊れてしまいます」
リーフ「いやでもローラさん達は耐久削らずに使って………」
ラナオウ「そう、そこなのだ」
リーフ「へ?」
ローラ「耐久を削らない杖ポコは技術が必要です。持ち方、力の入れ方、振り方、相手のどこを殴るか、そんな様々な技が詰まっているんです」
リーフ「まあ杖ポコの奥の深さは分かったけどさ、そんなのがなんでシスターや司祭に必要なのさ」
ラナオウ「簡単だ。これを通じて正しい杖の振り方を学ぶ。いわば基礎固めだな」
アイク「なるほど、よく分かった。是非教えて欲しい」
リーフ「アイク兄さん!?」
アイク「考えてもみろ、これだけの技だ。剣にも応用出来るだろう」
リーフ「まあ、確かに」
ローラ「それではレッスン1から行きますよー」

続く
512助けて!名無しさん!:2011/06/07(火) 17:10:15.84 ID:jfziXHyU
>>510-511
ブラッドが苦労人だなwwこれも惚れた弱みって奴か…


セティ  「ブラッドよ、僕と契約して男のAKJ同盟(明日も、苦労するだろう、常識人の会)に入ってよ!」
クレイン 「同士が増えれば気も安らぐはずさ」
ハーディン「恋愛相談なら、実際に結婚した私が受け付けるぞ!」
レイヴァン「…歓迎する」
513助けて!名無しさん!:2011/06/07(火) 17:23:49.11 ID:A+s2oVF7
>>512
エリウッド・ユリウス「入れてください」
514助けて!名無しさん!:2011/06/07(火) 17:36:55.89 ID:f9w4omOu
ヘクトル、シグルドも入ってそう
この二人も結構苦労人だと思う
515助けて!名無しさん!:2011/06/07(火) 23:21:32.54 ID:5wCx2cSR
胸がおっきくなる方法
http://aurasoul.mb2.jp/_sdn/k1109.html
エイリーク、必見!
516助けて!名無しさん!:2011/06/08(水) 01:13:40.08 ID:4lVVa9oF
代理投下
517ロプト幼稚園のとある老人達の一日1:2011/06/08(水) 01:14:29.75 ID:4lVVa9oF
>>510-511
ブラッド……もうゴールしていいんだよ
だが待ってほしい、ひょっとしたらもう結婚しているからこそ、
この容赦のなさかもしれないじゃないか!
あと男のAKJクソワロタwww


>>425-427のおまけ的なものを投下します
>>423-424のレスを見て思いつきました、感想ありがとうございます!



カコーン!
カコーン!
園内から少し離れた林の中から、一定のリズムで金属音が響いてくる。
用務員のドズラが、料理用の薪を割っている音だ。

「ふぅ、この歳になると薪割りだけでも結構疲れる物じゃな……よっこいせ」

疲れたのか、切り株に座り込み一休みするようだ。
そこに、顔に特徴的な傷痕のある男が近づいていく。

「お、ドズラのじいさんじゃねーか。
 こんな所で休憩か?」
「おお、ディークか。
 お主こそ、剣術指南の仕事はいいのか?」
「ああ。
 今日はシャナンが担当だから、見回りだけすりゃあいい」
「そうか。まぁ、茶でも飲んでいけ」

そう言ってドズラは、丁度いい大きさに割られた木片を抱えて園内へと歩いていく。


――用務員室

「悪ぃな」

「何の何の。同じ職場の仲間じゃからな。
 その代わりと言っちゃあ何じゃが、ちと年寄りの話し相手になってくれんか」
「こっちも暇だったし、別に構わないが……
 なんか悩みでもあるのか?らしくねえぜ」
518ロプト幼稚園のとある老人達の一日2:2011/06/08(水) 01:15:05.79 ID:4lVVa9oF
豪儀、の一言が似合うドズラにしては珍しい台詞だと思ったディークが疑問を口にすると、ドズラ本人もそう思ったのか苦笑いをしながらこう答えた。

「ガハハ、いやなに、昨日薪にする為の木を切り倒していた時、ふと自分に衰えを感じてな。
 普段楽に一振りで切り倒せていた木が、一撃で倒れなんだ」
「衰えねぇ……俺から言わせてもらえば、80近いってのに普通に斧を振り回せてる時点で大したモンだと思うがな。
 老けこむにゃあまだ早いんじゃねえか」

世辞ではなく、本気でそう思っての発言だった。
ディークも40過ぎと決して若くは無いが、既にピークは過ぎたと自分でも感じている。
だからこそ、老人と言っていい歳になっても斧という重量武器を扱えるドズラに対し、職員達は一目置いていた。

「紋章町の中ではその位、常人の範囲内じゃよ。
 まあともかく、自分が年をとった事を実感してしまったら、途端に一人の時に昔の事を懐かしむようになってしまってな」
「ふぅん、やっぱりあの金髪のお嬢さんの事とかかい?」
「大部分はそうじゃな。
 あの方が幼い頃からずっとお供させて頂いておるが、あんなに小さかったラーチェル様が今や子供を教育する立場かと思うと、
 やはり色々と感慨深いものがあるのぉ」

そう言いながら過去へ想いを馳せているのか、ドズラの目の焦点が一瞬遠くへと移る。
想い出はいつも、実際にあったこと以上に美しい。
特に自分より半世紀近く長く生きてきたこの老人ならば、相当の想いが積み重なっているに違いないとディークは思った。

「ある意味あんたも、あのお嬢さんの父親みたいなものだからな。
 青二才の俺にはまだ分からない感覚だが」
「はっはっは!お主もわしの様な老いぼれと話している暇があったら、結婚相手でも探したらどうじゃ?」

痛い所を突かれたのか、ディークも先程のドズラのように苦笑いをしながら言葉を返す。

「ま、その内な。
 それより、大部分はっつったが他にはどんな事があったんだ」
「そうじゃな、近所にいた悪戯小僧なんかもよく思い出すのぅ。
 昔はあんなに純粋な瞳をしていたというに、今では女子の下着を盗撮している始末……本当に教育というのは大事だと改めて思ったわい」
(爺さんも、色々あったんだな……)

だんだんと愚痴っぽくなっていく老人の台詞を聞きながら、ディークの昼過ぎの時間は過ぎて行った――
519ロプト幼稚園のとある老人達の一日3:2011/06/08(水) 01:15:42.26 ID:4lVVa9oF
「ふむ、今期の入園者の数も前年度以上……
 少しずつじゃが、軌道に乗り始めたな」
ドズラ以上に老成した風貌の男性が、事務机に向かって書類仕事をしている。
やはり歳が響くのか、時折目を瞬かせているが、それなりに健康そうだ。

「にしても、あの娘がまさか保育園をやる等と言いだすとは……」

この老人も、昔を思い出しているのか窓の外の景色をぼんやりと見ながら独り言を始めた。
……後ろに忍び寄る影に気付かないままに。

「仮にも暗黒教団であるロプトを後ろ盾に教育施設を始めるとは、我が孫ながら改めて恐ろしいもんじゃ……
 しかも成功してしまうとはな」
老人――マンフロイの後ろに忍び寄った人物は、動かずにじっと老人の独り言に耳を傾けている。
その表情は窺い知ることができない。

「あの子が自分の境遇を目の前で並べ立て、最後に「他の子達をこんな目に合わせたくない」と言われた時、わしは反論できなんだ。
 ……当然じゃ。わしは祖父として、保護者として、何一つ義務を果たす事ができなかった」

その一言を最後に、老人は黙り込んでしまった。
少しの沈黙の後、いかにも今そこに現れたかのように後ろにいた人物は声を掛けた。
「おじい様、そんな所で何してるの?
 とうとうボケちゃった?」
「うおっ!?」

「さ、サラか。一体いつからそこにいた?」
「ついさっき来たばっかりだけど。
 何、また悪だくみでもしてたんじゃあ……」
「い、いや!断じてそんなことは無いぞ!」
「……ふーん。
 まあいいわ、それより書類、早く全部処理しちゃってね。
 でないとまた漢風呂の刑だから」
「やれやれ……老人はもっと労って欲しいんじゃがなぁ……」

極めて普段の、園内で見受けられる風景。
いつもと違うのは、二人がたまたま同じ事を同じタイミングで考えていた事。

(儂の短い余生の内に……)

(……もう少しだけ…………)


(孫らしくして、あげようかな……)
(祖父らしいことの一つや二つ、するべきかのぅ……)


そこにいたのはロプト教団のツートップでも、保育園の幹部職員でもなく、
一人のわがままな女の子と、振り回されるおじいちゃんだった。


※マンフロイは後日なんだかんだでお仕置きされました。
520助けて!名無しさん!:2011/06/08(水) 01:20:43.05 ID:4lVVa9oF
和んだよ…ジジ孫はいいもんだ
俺がミカヤ好きなのも皆を見つめる視線に孫をみるおばあちゃんの優しさを感じるからなんだよね

このスレのマンフロイはたまに出るとすごく印象に残る
521助けて!名無しさん!:2011/06/08(水) 03:02:09.50 ID:rl/G/Gz3
スマブラがまた出るとさ。しかも今度はWiiUと3DSの二つ同時

マルス「嫌だああぁぁぁ!もう僕は出たく無いぃぃぃぃ!!」
アイク「俺は多分出れないだろうな。俺は満足しているしもし次も出れたら儲け物ぐらいだと考えておくか」
ロイ  「僕はもう一度出たいよ…orz」
522助けて!名無しさん!:2011/06/08(水) 07:07:22.26 ID:yxx4mbaE
>>521
3DSは64リメイクじゃなかったっけ?追加がなければマルスは大丈夫だろう。
WiiUに関しては・・・イ`
523助けて!名無しさん!:2011/06/08(水) 09:08:29.44 ID:0EwQsExT
アイクはどうだろうな。新作出ればそっちがでるのはほぼ確定だろうしこれが本命。新作無しでマルスのみが対抗、アイク続投は無印か
大穴で聖戦リメイクでセリス、隠しでシグルド、マルスはクビとか。ロイ?超大穴
524助けて!名無しさん!:2011/06/08(水) 09:42:43.12 ID:MMZ459Fe
新作を除けば可能性としてはマルス、アイクだろうか
漆黒とミカヤは新作が出なければ可能性だけは捨てきれない
アシストにクリスやエイリークとかが出る可能性もなくはない

容量が多いならロイもあるいは…かなり望みは薄いけど

セリス、リーフやアルムは出てほしいけど無理だろうなぁ…
リーフに至ってはマルスのアナザーカラーだからなおさらw
525助けて!名無しさん!:2011/06/08(水) 11:43:57.27 ID:a/FhCIeK
>>524
むしろ女主人公から誰か出るべき
でもエリンシアは難しいかな。ミカヤかリンあたりなら出れそう
526助けて!名無しさん!:2011/06/08(水) 12:23:17.43 ID:xK/8z/SX
『歴代FE主人公が兄弟だったらRPG2!もっとカオティックな町!』  ※3DS用ゲームソフト

プレイヤーは紋章町のメンバーの一人となって、紋章町をRPGの様に冒険出来る!
プレイヤーキャラとして使用出来るのは歴代のFE主人公家のメンバー達に加え、
今回は漆黒の騎士やセティ、サラ、ラケシス等魅力的なサブキャラも一部使用可能に!

※主なイベント‐(これらはほんの一例です)

★エフラム編‐新党設立編
(エフラムとなって鉄血幼女守護同盟を作り、数々の騒動に巻き込まれる…!)
★アイク編‐天下無双編
(アイクは数々のエリアに立ち寄り、様々な強者と戦って頂点を目指すが…しかし…!)
★ミカヤ編‐波乱の結婚前夜編
(遂に結婚する事になったミカヤ、しかし裏ではそれに納得出来ない他の婿候補が動き出していた…!)
★アルムとセリカ‐冥王計画編
(アルムとセリカはふとした出来事で、自分達の出生の秘密を知る。そしてアルムには第二の人格が…!)
★セティ編‐絶望の未来編
(兄みたいなチャラ人間が幸せになり、会社の苦労を背負う自分が何も得られず過労死する…
そんな破滅の未来を変える為、紋章町に通販で買ってきたアーククレイドルの投下を決意する…!)


総勢1700種類以上ものイベント&ミニゲームを攻略し、紋章町を楽しみ尽くせ!Σ(゚д゚)9m!!
527助けて!名無しさん!:2011/06/08(水) 12:30:31.02 ID:jisuJk5N
死ぬほどやってみたいぞw
てか冥王計画ってなんやねんw
シグルドの人生偏とか面白そうだがこれはボードゲーム向けな気もするね。

分岐A 昇進 分岐B リストラ
分岐A 結婚 分岐B アルヴィスに取られる

みたいな感じでサイコロ振って進めてくの。
528助けて!名無しさん!:2011/06/08(水) 12:45:50.65 ID:2Wh5mMpc
冥王計画って…
ゼオライマーかよ!?
529助けて!名無しさん!:2011/06/08(水) 17:57:05.75 ID:x3bkotkb
"たばこ大増税&出荷停止。
でも個人輸入すれば大丈夫。日本語の輸入代行も多数。
「タバコ 輸入代行」とかで検索するとあるある、、、
送料込みで1箱90円とかの激安サイトもある。"
530助けて!名無しさん!:2011/06/08(水) 20:46:20.02 ID:0EwQsExT
>>528
18禁ですね

ロイはギャルゲー マルスは経営シミュレーション、リーフは不思議なダンジョンだな。ゲームネタ的な意味で

そして流れる全クリ後の脱衣マージャンセリス編の噂
531助けて!名無しさん!:2011/06/08(水) 22:24:01.96 ID:6vmsmGbJ
人気だけで選ぶなら、FEの主人公って誰がスマブラに選ばれてもそんなに可笑しくはないよな。
初代の貫禄でマルスは手堅いんだろうけど、単純に人気だけでいえば
マルス以外も充分に考えられるし。
532助けて!名無しさん!:2011/06/08(水) 22:33:10.44 ID:Jb6e4bRj
え……?
アルムとかセリカとか人気だけで言ったら無理じゃ…
いや、冷静に客観的に考えて無理じゃね?
二人には悪いが。

ロイセリス当たりもおかしくはないけど他には一歩譲る気もする。
533助けて!名無しさん!:2011/06/08(水) 22:46:47.47 ID:Jb6e4bRj
とりあえず参考までに保管庫の人気投票
六月八日時点
あくまでもこのスレでの人気投票だけど

1 "アイク" 245
2 "ミカヤ" 187
3 "リーフ" 179
4 "エイリーク" 157
5 "エフラム" 152
6 "ヘクトル" 109
7 "リン" 103
  "マルス" 103
9 "シグルド" 102
  "セリス" 102
11 "エリウッド" 86
12 "ロイ" 82
13 "アルム" 56
   "セリカ" 56
15 "エリンシア" 55
534助けて!名無しさん!:2011/06/08(水) 22:59:51.00 ID:yxx4mbaE
>>533
こんなところでもリンマルスとアルムセリカがいちぃちゃしてて笑ったw
535助けて!名無しさん!:2011/06/08(水) 23:57:11.50 ID:8V0HEXcD
世間一般的にはなあ…
FEファンって訳じゃない人でもわりと暗黒竜、紋章、聖戦あたりは「やったことある!」って反応してくれるけど…他は微妙かも

まあFEブラザーズみたいにスレの中で大乱闘するのは誰でもOKじゃないか?
あんな長編の才能ないから無理だけど…orz
536助けて!名無しさん!:2011/06/09(木) 02:41:32.34 ID:AuyCH4+I
無難にマルス+最新作の主人公。もしかしたらもう一枠もらえるかもってくらいだろうね。FEくらいなら。

マルスはもうFEのスマブラキャラっていったらコレしかないキャラだし初代主人公だしね。3枠になればアイク、ロイも一度出てるからFE知らない人も馴染みやすいってことで可能性あるかも。

しっこくとかの敵キャラはないだろうね。FEの主人公勢はスマブラに馴染めそうだが敵キャラはあんまり馴染めそうに思えない…。違和感バリバリだし華足らないし、あんまりFE知らない人には喜ばれないだろう。
537助けて!名無しさん!:2011/06/09(木) 03:37:53.92 ID:RiA9UP1o
それも最新作が出るならの話だもんなぁ。
今年中は無理だろうけれど。
もし発表されたとしても発売は来年だろうし。
538助けて!名無しさん!:2011/06/09(木) 06:49:09.54 ID:AomVofEr
海外も視野に入れると聖魔からが有利ってことない?
539助けて!名無しさん!:2011/06/09(木) 09:20:33.38 ID:IY4+DX55
>>538
海外で発売されない予定だったロイが出てるんだから海外はそれほどは関係ないと思う。
パルテナは桜井のお気に入りだったはず。

FEの場合はFE枠で二つじゃなくてFE枠一つ(マルス)と任天堂新作枠(ロイ、アイク)が一つだと思うんだよ。
未参戦で単発でさほど新しくもなくて狐の仲間やポケモンほど需要もなく何より地味。
キャラ数倍増かリメイクがない限りまずありえないと思うなあ。
それなら過去二人のどちらかが再参戦のほうがよっぽどありうる
540助けて!名無しさん!:2011/06/09(木) 09:50:49.21 ID:g8KEJP6l
ネタから派生したものだからやるなとまでは言わんが、
スマブラスレの方が相応しい雑談はほどほどにね…
541助けて!名無しさん!:2011/06/09(木) 12:24:58.96 ID:x/622cWv
うん…スマブラ未プレイでさして興味の無い人もいるだろうしこの辺でやめようや
他にスレもあるんだし今の時点じゃ大した情報も無いんだし
542助けて!名無しさん!:2011/06/09(木) 15:16:42.79 ID:ZxofZ39z
この小説を読む前に>>26の注意書きを確認してください。
>>437-440の続きです。
543侍エムブレム戦国伝 邂逅編 セリカの章 殉教:2011/06/09(木) 15:17:20.90 ID:ZxofZ39z
ある羊飼いが羊の群れに川を渡らせようとした。
だが浅い川にも関わらず羊たちは頑として動かなかった。
困り果てた羊飼いは叱り付け怒鳴り散らした。

そこへミラ様がお出でになった。
ミラ様は子羊を抱き上げると黙って川を渡り始めた。
他の羊たちはミラ様の衣に口をつけると一斉に川を渡り始めた。

親羊たちは弱く小さな子羊が万一にも溺れる事を恐れて動かなかったのだ。
羊飼いは悟った。「ああ、これが人間の道だ」
怒鳴りつけてもうまくはいかない。
相手の心を知って慈しみをもって接しなくてはならない、と。
羊飼いは親羊の心を理解していなかったことを悟った。

〜 ミラ経典 仏説 慈悲より抜粋 〜


薄暗い空の下に子供達の声が木霊する。
きっかけなんて些細な物だろう。三人ほどの子供が取っ組み合いの喧嘩をしていた。
そこに砂利を踏みしめて一人の尼が姿を見せた。
「駄目よ三人とも。暴力はよくないわ」
彼女の言葉は慈しみに溢れつつもどこか反駁を許さない強さを兼ね備えていた。
人を圧する気に触れた子供達はつかみ合っていた手を離して頭を垂れてしょげかえる。
「はい…セリカ様…」
「そうよ。それでいいの。暴力を奮っていい相手は異教徒と背教者だけよ」
それがまるでこの世の真理のごとく言い切るとセリカは太陽のごとき笑みをたたえて踵を返した。

そう…討ち滅ぼしてよいのは背教者ドゼー………

ここはミラ教総本山。
ミラ教徒達の最後の砦―――――――
544侍エムブレム戦国伝 邂逅編 セリカの章 殉教:2011/06/09(木) 15:17:51.16 ID:ZxofZ39z
炎正十三年。
南国ソフィアとリゲルはただならぬ混沌に満ちていた。
前年の屍竜山の噴火以来、米は取れず窮民は世に溢れ、
ソフィアの大名ドゼーとリゲルの大名ルドルフは対立し騒乱を繰り返した。

ある意味で乱世の象徴とも言うべきやも知れぬのが今やミラのノーヴァ総本山である。
本来教徒たちに教えを説くべきその寺は周囲に堀や石垣を張り巡らし、
槍をもった僧兵たちが周囲に目を光らせている。

今を去ること一年前、大名ドゼーの領国内での異教の布教許可にミラ宗は猛烈に反発し幾度も使者を送って布告の撤回を求めた。
だがドゼーは一切取り合わなかった。
国内で布教を認めれば異国から宣教師とともに商人もやってくる。
異国の歓心を買って経済活動を活発にしたいという事情があったのだ。
幾度も行われた交渉は難航し、ミラ宗内部での強硬派は先鋭化の一途を辿った。
平和を望んだ教団法主ノーマは高齢ゆえか病に倒れ……
ほぼその直後の事であった。
全国の信徒にノーマの名で檄文が送られたのだ。
「仏敵ドゼー誅すべし」と………
これが後の世に言うミラ宗一揆の始まりである。
それ以来各地から武装して集まった信徒達は総本山の周囲に堀を掘り柵を張り巡らし強固に要塞化を推し進めていた。

信徒達が土木作業に精を出す現場を見やるとセリカは合掌し声を張り上げる。
「南無ミラ菩薩南無ミラ菩薩…仏敵を討つ者には極楽が、仏敵から逃げる者には地獄がもたらされます!
 信徒一丸となりソフィアの地を背教者から取り戻しましょう!」
「おおセリカ様じゃ!」
「セリカ様!」
信徒達は歓声を挙げ手を合わせて合掌する。
セリカはいまだ十五の若年ながら敬虔さと深い信仰の持ち主として敬愛されていた。
病の床に臥せり人前に姿を見せられなくなったノーマの代理人としてその言葉を信徒達にもたらしており、
いまや次期法主候補の筆頭ともいうべき立場にある。

片手を挙げて彼らに応じるとセリカは工事の進み具合に満足気に頷いた。
ああ…ミラ様……貴女様の信徒達は信仰と寺を守ろうとこうして集っております……
窮民を救い不義を討つ力を我らにお与えください……
小さく祈りの言葉を唱えていると僧兵の一人メイが駆け寄ってきた。
セリカとは幼い頃からともにこの総本山で育てられた妹分のような娘である。
「セリカ様セリカ様にご注進!」
「メイ?」
「ラムの村で百姓一揆です!ドゼーに反発せし村人たちが近隣より集まっているとの事!」

ソフィア国の南端、ラムの村近辺は前年より酷い飢饉に悩まされていた。
にも関わらずドゼーが重い年貢を取り続けたために農民たちの不満が限界に達したのであろう。
もともとミラ宗の多いソフィア国に置いては大概の者はミラ宗の檀家だ。
捨て置くわけにはいかない。
「…わかったわ。すぐに手勢を連れて救援にゆきましょう」
だが…その前に一つだけ仕事を終えてゆかねばならない。
これも御仏のために……ミラ宗のために……
セリカは法衣を翻して寺の一角に視線を向けた。
その瞳は自らが悪と確信する輩への無条件の憎悪に満ち溢れていた。
545侍エムブレム戦国伝 邂逅編 セリカの章 殉教:2011/06/09(木) 15:18:51.10 ID:ZxofZ39z
セリカが足を向けた離れの建物の一つは牢として使われている。
本来は戒律を破った僧侶を懲らしめのために閉じ込めておく施設だが今は別の目的に使われていた。
門前を固めていた僧兵のボーイはセリカの姿を認めると躊躇わず錠前を外す。
彼ら若手の僧兵にとってセリカはすでに法主ノーマ以上の存在だった。
そう思わせるだけのもの…自然に人を従わせるだけのものをセリカは持っていた。
敬虔な信徒に対する慈悲と敵対者への容赦のなさ…
凡人にはとうていそこまで割り切れぬものを断じて行う人間に人はついていきたくなるものかも知れない。

建物内は通路の両脇に座敷牢が敷き詰められており、そのいずれにも個別に錠前がかかっている。
セリカは迷わずにとある座敷牢の前まで歩を進めた。
かび臭さが鼻を突き、両脇に従うボーイとメイは思わず眉を顰める。
「時間よ……」
座敷牢の中で一人祈りを捧げる男にセリカは告げた。
彼はひたすら頭を垂れて神への祈りを続けていた。
「お静かに…私の静謐を乱さないでいただきたい」
「お前…セリカ様になんて口の利き方だ!」
激昂したボーイを片手で制するセリカの瞳はどこまでも冷ややかだった。
彼は西洋エッダ教圏よりドゼーの布教許可を受けてこの地を訪れた宣教師スルーフという異国人であった。
無論そのような事をセリカが許すはずも無く村人の告発を受けて僧兵によって捕らわれの身となっていたのだ。

「悪なるもの異教徒よ。貴方はこの地で死に果て大地に帰るのよ。
 ミラの地の人心を惑わした大罪を償いなさい」
「貴女達教徒の説く慈悲にかなう行いと思うならそうなさい」
彼はどこまでも涼しげで動じる色も無い。
その様にセリカはふと興味を覚えたのだろうか。
試みに問うた。
「ならば聞きます。我が行いに慈悲が無いと言うのなら正しく慈悲を体現する者はどこにいるのか?」
…どうぜ神とでもいうつもりだろう。エッダの神ブラギなど存在しない。
唯一絶対なのはミラ様だけよ……
546侍エムブレム戦国伝 邂逅編 セリカの章 殉教:2011/06/09(木) 15:19:14.09 ID:ZxofZ39z
だが彼の返事はセリカの意表を付いた。
スルーフは片手を挙げると自分が入れられている向かいの座敷牢を指差したのだ。
「そこにいますよ。ほら」
そこに入れられているのは近隣の村々から略奪を繰り返していた悪逆非道の山賊である。
村人の訴えを受けて僧兵がひっとらえてきたのだ。
いや…入れられて”いた”と言った方が正しいだろう。
その者はこの日の朝方急病で息を引き取り今は座敷牢の中でゴザをかぶせられて供養を待っていた。
「彼は死んでどんな聖者よりも美しくなった。慈悲…愛そのものと言っていい…」
ボーイが瞬きをしている。メイも唖然としている。
驚きが彼らを包んでいた。
「彼はもはや憎む事も奪う事も殺す事もしません。彼はやがて土に埋められ、その肉を虫たちに…あるいは掘り返した獣に惜しみなく与えるでしょう。
 それで一言半句の文句も言いません。死は人間を完成させるのです」
「慈悲の本質が…死だというの?」
「はい」
宣教師の言葉には迷う気配もない。
「ならば親が子を…夫婦が互いを大切に思う気持ちはなんだというの?慈悲ではないと?」
「…差別です。君主に媚び、奴隷に鞭打つ事と大してかわりません…
 親はわが子を第一に考えます。他の子よりも…
 貴女にとってミラ教徒は何と引き換えにしても守るべきものなのでしょう。
 他の誰よりも大切なのでしょう。貴女自身の命よりも…貴女はミラのために他の全てを犠牲に捧げようとしています。差別です」
その瞬間である。
宣教師の体から炎が吹き上がった。
彼は全身を法力の炎で焼かれ蝕まれていく。
セリカの手には一枚の符が握られていた。
燃え尽きた宣教師の灰を前に呆然とするボーイとメイに振り向きすらせずセリカはつぶやく。
「…異教徒は無に帰りました。支度をなさい。これよりラムの村に向かいます」
「…は…はいっ…」
慌しくかけてゆく二人の背を見つめながらセリカは法衣の袖を握った。
「…悪なるもの…人心を惑わす者…捨ててはおかれじ…
 ミラ様の慈悲があまねく紋章国を照らすまで…このセリカ明王となりて仏敵に懲罰をくだしましょう……」

この日…セリカは僧兵の一団を率いて総本山を出た。
行く先はラムの村。
行く先には一人の青年がいる。
まるでミラに導かれるかのごとくセリカはかの地を目指して歩を進めていった。

次回

侍エムブレム戦国伝 邂逅編 

〜 アルムの章 忍 〜
547助けて!名無しさん!:2011/06/09(木) 16:15:54.59 ID:IY4+DX55
>>543
GJ!セリカは序盤まんまアンデルセンだなw
548助けて!名無しさん!:2011/06/09(木) 21:06:40.35 ID:KQjy6uvP
セリカからなぜか黒幕臭がするw
GJ!
549助けて!名無しさん!:2011/06/09(木) 21:52:51.19 ID:gn1vnwwH
セリカとアルムの邂逅かな?
先が気になってしょうがないな、GJ!
550助けて!名無しさん!:2011/06/10(金) 22:28:06.11 ID:p1EC4YbI
一応こういうのも代理投下したほうがいいのかね?
とりあえず議論板に感想きてたんで転載する

>>502-504
幼旗の作者様、忙しい中更新お疲れ様です。
続きが楽しみですが、あまり無理をなさらぬよう。
あとエフラムはいい加減状況弁えろwww

>>510-511
杖ポコの意外な奥の深さに驚くと同時にワロタwww
ブラッドが不憫すぐる……

>>517-519

ドズラって今の時間軸でも結構歳いってるけど大丈夫なのか……
まぁそれを言い出したらミカヤ姉さんとか(ry

>>543-546
あれ?原作兄弟家とほとんど違わn(ry
でも実際、宗教問題ってこんな感じなんだろうなぁ……
続きがきになるよGJ
551助けて!名無しさん!:2011/06/11(土) 09:59:03.18 ID:QY8zfg+N
外伝リメイクの暁には「あれ、セリカって普通にかわいいじゃないか」って言われるんだろうな。
552助けて!名無しさん!:2011/06/11(土) 12:40:21.58 ID:ebTV3nsY
>>551
>外伝リメイクの暁
複数主人公、二神の争い、神からの自立…
つまり暁の女神とは実は外伝のリメイクだったんだよ!!!!
553助けて!名無しさん!:2011/06/11(土) 13:43:09.83 ID:bYiKbDRS
当時のグラフィックとしては綺麗な顔立ちに書かれてたと思うよ

…というかレトロゲー好きとしては今の画風よりもファミコンのドット絵に味を感じてしまう

ロイ「マルス兄さん…FC時代は生足だったんだ…」
マルス「なんのことやら」
リーフ「アベルさん出っ歯じゃんか! この人にパオラおねいさんが取られたと思うとくやしい!」
マルス「シーザとかラディはSFCで美形化したけどFCの頃は北斗の山賊みたいだったしね。なんのかんので皆変わってるよ」
セリス「オグマさんがジャングルの王者ターちゃんにしか見えないよー」
ミカヤ「ゴードンがトーマスと完全に同じ顔なんだけど…」
マルス「容量の都合でね。顔グラフィック使いまわしなのさ」
ロイ「ビラクさんもマチスさんと同じ顔だ…ビラクさんが二人」
ヘクトル「ひぃ!? 怖い事言うな!?」
セリス「……FCのトムスさんとミシェランさんってこんなに可愛い顔だったんだ〜♪ 二人のぬいぐるみ作っちゃおうかな♪」
554助けて!名無しさん!:2011/06/11(土) 14:08:08.98 ID:0adlFXVx
二連リメイクにいろいろとがっかりした俺的にはもうリメイクは作らんでほしい。
旧作はwillで出来るんだし思い出は綺麗なままで置いてほしいよ。
外伝は今プレイしても面白いしあれ以上手を加える事ないさ。

それよりも新規に作るなら完全新作を強く望む。
555助けて!名無しさん!:2011/06/11(土) 15:21:29.32 ID:kzWbzMBB
さすがに懐古厨乙としか言えない
…暗黒、紋章未プレイの自分にとっては十分楽しめたが。
やはりプレイ済みの人には不評なんだな
556助けて!名無しさん!:2011/06/11(土) 17:28:09.10 ID:jwHhqI9M
willあるならやってみるといいよ
レトロゲームもいいもんだぜ?
557助けて!名無しさん!:2011/06/11(土) 19:41:26.36 ID:VyP5Ze2D
>>555
オリジナル知らないなら仕方ないが
あれは萎えるわ…

グラフィックも、システムも。
新暗黒竜のジョブチェンジとか思いいれ台無し。
影の主人公とかマリクの立場台無し
影の主人公の髪型変わる奴最悪
558助けて!名無しさん!:2011/06/11(土) 19:47:53.40 ID:pdEZlaYz
さすがにスレ違いじゃないかな。
リメイク版が好きな人だっているんだからそういう文句は自重して、少なくとも余所でやるべき。
559助けて!名無しさん!:2011/06/11(土) 19:53:28.52 ID:22G6jffH
スレ違い、あとはそういうスレでやってくれ
以下兄弟で
560助けて!名無しさん!:2011/06/11(土) 19:57:46.54 ID:hGiw1N7l
リメイク作るリソースを新作に割り振ってほしいってのはよくわかるかな
さすがに三連続リメイクって事はないと思うけど

以前も言った気がするが次の主人公は三十路過ぎのおっさんか幼女がいいと主張してみる
家族物に必要不可欠なポジションともいうべきその辺の年代がいると話の幅が広がって嬉しい

ゲームの主人公としては無理があるのはわかるがなんとか実現しないかなぁ
561助けて!名無しさん!:2011/06/11(土) 20:06:14.26 ID:VyP5Ze2D
>>558
旧作やってて新作好きな奴いるの?
562助けて!名無しさん!:2011/06/11(土) 20:10:36.94 ID:hGiw1N7l
>>561
そういう話題をしても誰も楽しくありませんぜって話
それよか他の話題をしようや

少し考えてたんだけど兄弟家ヘクトル&エリウッドが封印おっさんモードだったら…
みたいなネタはありかね?

ヘクトル長男エリウッド次男みたいな感じで
563助けて!名無しさん!:2011/06/11(土) 20:20:07.70 ID:VyP5Ze2D
>>562
ここでやめるが、元々は旧作もやってないくせに懐古厨乙とかムカついたからだわ
お前も注意するところが偏ってなかったか?
564助けて!名無しさん!:2011/06/11(土) 20:22:28.52 ID:pdEZlaYz
>>562
「主人公が兄弟でありさえすればいい」というのが前提だからなあ。
その理屈に則ると、封印おっさんモードの二人は主人公じゃないから駄目、ということになる。
クリスだって半ばそういう理屈で兄弟入りが否決されたわけだしね。

が、まあパラレルネタとしてやってみるぐらいなら別に問題ないんじゃないか。
それを公式にしろとか言うのはさすがに通らんだろうが。

>>561
俺はFEシリーズ全部やってるが全部好きだぜ。
ただ>>562も言ってるがここで話すのはスレ違いなので、
どうしてもやりたきゃ雑談掲示板の議論スレッドにでも書いてくれ。
565助けて!名無しさん!:2011/06/11(土) 20:25:21.91 ID:mqtubwGy
昔から今まで続くゲームと言えばこれですよ

アメリア「あ、あれ……もしかして今のキノコ取っちゃだめなの?」
ミルラ「土管に入ったら最初に戻っちゃいました……」
サラ「……前に進んでも全然終わる気配がないんだけど」
エフラム「おいおい、慣れてないならマリオ2はやめとけ。よし、せっかく四人いるんだからwiiの方でもやるか」

アメリア「ちょっ!?やめてやめて、踏まないで!落ちるから!」
ミルラ「が、崖に投げ込むのは許して下さいー!」
サラ「ほらほら、のんびりしてると残機無くなるよー?」
エフラム「……お前はこういう展開になると生き生きするなあ」
サラ「……兄様は全然ミスしないのね」
エフラム「まあ、一応俺は家庭内コインバトル大会優勝の実績を持つ男だからな」
サラ「そんなに自信あるならちょっと遊ぼっか?先に兄様の残機が無くなったら私たちを遊びに連れてってくれる
    ってことで。じゃあスタートね」
エフラム「おい何を勝手に決め……っておいお前ら、三人がかりはやめ……!」
566助けて!名無しさん!:2011/06/11(土) 20:26:33.68 ID:hGiw1N7l
感情的になったときはネットを切断して気を落ち着けるのが一番だよ?
その精神状態で書き込みをするものじゃない
>>555>>554くらいの書き込みでいらない反応したとは思うけどさ
偏ったとは思わないなぁ

ほんじゃ元の流れで
567助けて!名無しさん!:2011/06/11(土) 20:28:09.65 ID:hGiw1N7l
…と思ったらすでに元の流れだったでござる
失礼した

サラ様が見れたのは嬉しいよGJ!
568助けて!名無しさん!:2011/06/11(土) 20:30:10.53 ID:USOUXpes
>>565
家庭内でコインバトル大会やってるのかw
569助けて!名無しさん!:2011/06/11(土) 20:35:35.70 ID:mX2iLKEp
>>555
俺もお前がムカつくわ
570助けて!名無しさん!:2011/06/11(土) 20:48:20.69 ID:jXXFtcLC
>>562
ある日いきなりおっさんモードに!みたいな一発ネタならOKだと思う
ていうか普通に面白そうだ
571助けて!名無しさん!:2011/06/11(土) 21:23:06.71 ID:22G6jffH
>>570
ユンヌの仕業ですね、わかりますw
やれるとしたらヘクトル、エリウッドのみか…
他の兄弟は中年以降は出番ないしね…
しかもシグルドとリン(2人の嫁の場合)は死んでしまうという不遇さ

は、もしやリンが2人の場合早く死ぬのはシグルドと相打ちになったかr…
572助けて!名無しさん!:2011/06/11(土) 21:56:10.52 ID:iYbbtOTS
>>は、もしやリンが2人の場合早く死ぬのはシグルドと相打ちになったかr…
おいwww
573助けて!名無しさん!:2011/06/11(土) 22:05:27.02 ID:QS0cGkis
三十年後の兄弟家ネタでもいいんじゃない?
他の連中がどんな中年になるかは想像になるけどさ
幼少ネタだってあったんだしそれは想像で書かれたもんだし好きに書いてみていいと思う
574助けて!名無しさん!:2011/06/11(土) 23:51:32.48 ID:Yx5MuZVF
>>565
家庭内で大会とかwと思ったが15人もいればできるか
ていうか優勝ってことはアイクにも勝ったのかよw
575助けて!名無しさん!:2011/06/11(土) 23:56:52.04 ID:YoSKioLj
>>574
ゲームとかだと閃きや嗅覚が優れていると言われる天才肌タイプより
しっかり研究して思い通りの動きが出来るまで練習を重ねるエフラムみたいなタイプが勝つことが結構ある
ソースは対戦ゲーの大会であんまり勝てない俺
576助けて!名無しさん!:2011/06/12(日) 20:11:02.88 ID:/DkA/Ead
OKA会

O 弟が
K 嫌いな
A 姉はいません!!
577助けて!名無しさん!:2011/06/12(日) 20:12:29.82 ID:/DkA/Ead
思いつきで書いた、反省はしているが後悔はしていない。
578助けて!名無しさん!:2011/06/12(日) 21:12:50.33 ID:187VjBEs
うーん…でもやっぱり妹→兄のインパクトがなあ
姉→弟って誰がいる?
579助けて!名無しさん!:2011/06/12(日) 21:25:39.21 ID:9+bTMNgh
ミカヤとか?
原作やってないけどサザは弟扱いなんだっけ?
580助けて!名無しさん!:2011/06/12(日) 21:31:40.18 ID:cehDWs2D
マルス「一応原作だと僕にはエリス姉さんがいるんだけどね」
リーフ「僕も生き別れのアルテナお姉さんがいるんだよね」

ミカヤ「皆もサザも私にとっては大事な弟妹よ!」
とまあ兄弟だけでも候補はいるわけだが…
581助けて!名無しさん!:2011/06/12(日) 21:42:51.85 ID:HVzhTB/S
姉&弟なら幾人かいるがブラコンの姉はいない気がする
ラケシスとかプリシラとかあのレベルまでいっちゃった人っていないもんなぁ…

エリス 彼氏持ち
ユミナ 面倒は見てるがブラコンかっていうと…オグマ相手の方がしっくりくる
ブリギッド&エーディン 弟がアンドレイでは…
リーン&レイリア まぁ…大体アレス相手だよね。ブラコンの気は感じない
アルテナ ゲイボルグでグサグサ&義兄のアリオーンの方が好き
ミレディ 彼氏持ち
テティス ジスト隊長ラブ
ルキノ ジョフレ相手にブラコンにはならんでしょ&ユリシーズがおるし
ミカヤ まぁ唯一のペアエンド持ちではある、義理だし本編見てるとあんまり姉弟って印象受けないんだが

他にいたっけ?
582助けて!名無しさん!:2011/06/12(日) 23:05:55.08 ID:pPlSzao7
むしろどの組み合わせも弟→姉って感じだよな。
テティスやルキノは違うが。

ミカヤとサザに関してはなあ……蒼炎時点でミカヤが出てきてればもうちょっとそれっぽかったんだろうけど。
583助けて!名無しさん!:2011/06/12(日) 23:23:31.07 ID:txPjHPA6
>>581
ニニアン、アムリタも弟持ちだね

姉弟より姉妹の方が仲良しなイメージ
逆に兄弟だとけっこうライバル視している感じがする
584助けて!名無しさん!:2011/06/12(日) 23:42:00.79 ID:HVzhTB/S
そりゃなんのかんので同性の方が身近だし年頃になれば異性では兄弟と言えども話にくい事もあるしね
それ自体は自然な事だと思う

それに男の場合はそのくらいが普通じゃね?
男兄弟であまりベタベタ仲良しってのは普通無いしこの辺は男女の違いを感じるね
585助けて!名無しさん!:2011/06/12(日) 23:49:06.51 ID:oFDDQDEP
やっぱ妹持ちの方が人数多いのか?いや実数は知らんけどね
586助けて!名無しさん!:2011/06/12(日) 23:55:21.18 ID:pHwyaJ12
そりゃそうだろw数えるまでもないんじゃね?
587助けて!名無しさん!:2011/06/13(月) 00:00:24.15 ID:GhIx7T8r
兄弟だとミカヤ、シグルド、アイク、エフラム、セリスの5人が妹持ち。
AKJメンバーやその他のキャラも妹が多いのがFEだな。
姉に比べると妹が多いのはFEの魅力なのだろう…たぶんw
588助けて!名無しさん!:2011/06/13(月) 00:34:42.58 ID:mpxHyQr7
聖戦子世代とかほとんど兄妹だものな
ペガサス三姉妹とか姉妹も多い

弟もちはあまりいないけど
589助けて!名無しさん!:2011/06/13(月) 02:17:08.37 ID:2gqXfKYK
FEは妹ゲーだと勝手に思ってたぜ
蒼炎は妹がヒロインで俺得かとプレイするまで信じ込んでた。まあある意味あってたけど
590助けて!名無しさん!:2011/06/13(月) 03:48:04.39 ID:dcMQ31Ml
俺はサナキ様登場で裏ヒロイン来たかと思ってた
暁も含めて考えたらある意味あってたけど
591助けて!名無しさん!:2011/06/13(月) 04:45:15.59 ID:mpxHyQr7
サナキ様は続編でラスボスになると思ってた俺がいる
かっこいいラスボスを努めてほしかったのう
592助けて!名無しさん!:2011/06/13(月) 07:07:21.29 ID:F12hLJ0x
>>589
ミストさん設定的に完全にヒロインだったよな
593助けて!名無しさん!:2011/06/13(月) 12:12:21.71 ID:qn+JwilG
義理の兄妹でも腹違いの兄弟でもなかったと知って衝撃を受けた。
何かおかしいと自分でも思う。
594助けて!名無しさん!:2011/06/13(月) 13:36:42.81 ID:mdJh6D7q
アイクには性差を感じる意識が薄いので、
自分が保護すべき下のきょうだいと強く認識している以外には
ほとんど弟みたいな扱いなんじゃないだろうかw

あと、離れる期間が皆無なのが逆にベタベタしない要因なのではと思う
クラリーネだとかプリシラだとか危険な娘はみんな引き離されてからの
会いたかったですお兄様なイチャつき展開がベターなので
595助けて!名無しさん!:2011/06/13(月) 13:42:11.51 ID:GBsQdgO8
実際一緒に育ってる相手ってのは恋愛対象として見れないものだしね
血が繋がってなくても幼馴染とかは恋愛対象にならないものだし
逆に兄弟でも引き離されてた場合はねぇ…

そういえば特に引き離されてないのにエフラムはシスコンだったでござる
596助けて!名無しさん!:2011/06/13(月) 14:51:30.42 ID:QMCSC3si
でもアイクはミストのこと何よりも大切にしてたよなぁ
597助けて!名無しさん!:2011/06/13(月) 15:13:49.65 ID:/FDth+pc
原作では健全でもこのスレではミストはアイクの嫁候補の1人である
だがそれがいい
598助けて!名無しさん!:2011/06/13(月) 15:50:26.07 ID:5TcnEzd6
たまにはボーレの事も思い出してあげてください
ボレミ好きな俺はここでは少数派なのかのう
599助けて!名無しさん!:2011/06/13(月) 16:09:16.38 ID:86ErV5JX
カプ厨乙です
600助けて!名無しさん!:2011/06/13(月) 16:20:40.79 ID:h7vsxSd8
もちろんボレミでネタ書きしたっていいのだぜ
主人公が兄弟以外はスレ公式設定なんてないんだから
ミストがアイクの嫁候補ってのもスレ公式設定じゃないんだからそこは取り違えちゃいけない
601助けて!名無しさん!:2011/06/13(月) 16:41:28.10 ID:KlRGWEZQ
>>595
サラ「妹こそ正義だと兄様が言って」
エフラム「いないぞ」
602助けて!名無しさん!:2011/06/13(月) 16:44:08.48 ID:h7vsxSd8
ラケシス「素晴らしい…なんて心に染み入る言葉でしょう」
プリシラ「やはり妹と兄が愛し合う事こそが正しいのですね」
クラリーネ「これなくしてFEは語れませんわ!」
ティニー「妹のBL同人誌作成を手伝う兄こそまさに究極の兄妹愛です」
603助けて!名無しさん!:2011/06/13(月) 17:48:54.14 ID:AyfC2txR
会長はエリンシアだろ。
604助けて!名無しさん!:2011/06/13(月) 17:50:25.75 ID:h7vsxSd8
なんの会長?
筋肉を愛する会?

会員が二人くらいしかいなさそうだが
605助けて!名無しさん!:2011/06/13(月) 20:44:29.06 ID:2gqXfKYK
>>601
さすがに普通にしているだけで妹に好かれる男は格が違った
606助けて!名無しさん!:2011/06/13(月) 22:05:50.73 ID:dcMQ31Ml
幼女と妹分に好かれるのは分かるが
エイリーク以外の実妹とは仲良しなんだろうかとは思う
607助けて!名無しさん!:2011/06/13(月) 22:10:18.97 ID:D2L04AR1
リンがエフラムのロリコン治療に乗り出したってネタはあったな
セリスには過保護にしすぎてウザがられてる
セリカはよくわからん
608助けて!名無しさん!:2011/06/13(月) 22:28:23.95 ID:lrl7FvI2
エフラム「セリカ? セリカにはアルムがいるからな、心配ないだろう」
シグルド(ガタッ)
ロイ  「シグルド兄さん落ち着いて」
リーフ 「ちなみにどういう意味?」
エフラム「うむ……アルムはセリカの兄。あれほど妹に愛情を注げるとはまさに兄の鑑だ。
     この兄弟の中では、唯一俺と共に妹を守る兄道を歩める人材だと思っている。
     であるからあいつがセリカを守っている限り、俺がわざわざ世話を焼く必要もないということだ」
シグルド「……」
ロイ  「シグルド兄さんが凄く複雑そうな顔をしている……」
エフラム「アルムとは是非とも一度いかに妹を守っていくかについて夜通し語り合いたいと思っているんだが、
     俺は修行あいつは農業で忙しくてなかなか機会が持てなくてな……
     きっと有意義な議論になると思うんだが」
ロイ  「絶対話かみ合わないよね……」
リーフ 「同感」
アルム (たまにエフラム兄さんの生温かい視線を感じると思ってたけど、そういうことだったのか……)
609助けて!名無しさん!:2011/06/13(月) 23:56:57.72 ID:KlRGWEZQ
妹のことだけで一晩中話せるならちょっと聞いてみたいような
610助けて!名無しさん!:2011/06/13(月) 23:58:31.83 ID:e9XKQb+E
兄弟家女性陣は何故かセリカ以外は「姉」イメージが強い。

ところでもし兄弟家の序列が逆転したらどうなるんだろう?
長男のロイ
みんなの妹な時空ミカヤ
妹にちょっかい出しまくるマルス兄さんとか
611助けて!名無しさん!:2011/06/14(火) 00:00:13.93 ID:/Su37MYr
時空ミカヤ→ミカヤ
予測変換で変なのが入った…
612助けて!名無しさん!:2011/06/14(火) 00:14:50.51 ID:qCn59Uhi
どんな予測だw
時空がねじ曲がって○○○才なのに妹やってるミカヤって意味かと思ったよ
613助けて!名無しさん!:2011/06/14(火) 00:21:08.29 ID:V1xlo0/v
>>610
超時空妹ミカヤちゃんか。それとも逆転させたら時空を超え前世まで戻って今と変わらないのか。

多分不幸少年シグルドくんに同情が集まるんだろうけど、それよりも家事どうすんだ。エイリークもエリンシアも年少組に入るけど
614助けて!名無しさん!:2011/06/14(火) 00:37:20.67 ID:AcPKfRN0
エフラム「……兄弟でありさえすればいいと言うのなら、俺以外全員女体化&低年齢化してみんな妹というのもありだな……」
リーフ 「おまわりさん、この人です」
615助けて!名無しさん!:2011/06/14(火) 01:02:21.65 ID:qcc+StD3
全員の年齢を上から順に入れ替えると…順番は2−3に準拠

ロイ ⇔ ミカヤ

ロイ

数億歳になる。
ミカヤと違い常人なので老衰で死亡。

ミカヤ

十四くらいになる。
見た目相応の中学生になる。
末っ子とゆーことで姉っぷりは消滅。
ユンヌと組んで悪戯っ子になりそうな予感。

シグルド ⇔ リーフ

シグルド

中学生。
あまり想像つかないが…
なんだろう、今のシグルドからおっさんっぽい部分を覗いた感じ?
ただ万年係長とかなかなか結婚できないとかその辺の悩みからはこの時点では自由。


リーフ

二十台後半。社会人。
なんかスキマ産業みたいなところを怪しく動き回ってたまにコノヒトデナシーしている。
いまだにおねいさんを追い求めているため独身。
そろそろ結婚を焦っている。

エリンシア ⇔ セリス


エリンシア

中学生になる。
おっとり控え目しとやかなお嬢さん。
筋肉フェチは相変わらず。家事や料理は覚え始めなのでこの時点ではスキルダウン。
ただ積極的に手伝って修行中。

セリス

大学生出たくらい?
社会人一年目。
グランベル社で受付嬢に抜擢された。

アイク ⇔ セリカ

アイク

中学生。
蒼炎のアイクをスケールダウンさせた感じ。
修行中だが弱い。ひ弱い。
兄弟家の戦闘力は大きく低下する。
616助けて!名無しさん!:2011/06/14(火) 01:02:39.84 ID:qcc+StD3
セリカ

高卒後神官として働いてる。
アルムと微妙に年代がずれるがそれ以外はあまり変わらない気がする。

エリウッド ⇔ アルム

エリウッド

中学生。
幾分か指導的な年齢から外れられるので心労は低下する。おめでとう。
だが結局自分から面倒毎しょいたがりそう。

アルム

高校生

セリカラブ&農業。
あまり変わらない。

ヘクトル ⇔ マルス

ヘクトル

中学生。
やんちゃざかり。
今より落ち着きが少なく無分別になりそう。
もう少ししたら落ち着く。


マルス

高校生。
リンをからかうシスコン兄貴。
ただ年長になったって事でからかい方は変わりそうだ。

エフラム ⇔ リン

エフラム

中学生。
エイリークの弟になる。
姉を守る事を弟道とし、姉や熟女を引き付ける魔性のショタになる。

リン 

高校生。
一つ年上のマルス兄さんが自分をおちょくるのが悩み。
がみがみひっぱたきつつもどこかでかなわない。

エイリーク

丁度中間なので変化なし。
ただエフラムとは双子では無くなる。
姉になる。
617助けて!名無しさん!:2011/06/14(火) 01:19:19.21 ID:su7uajOV
>>606
サラ「双子の妹とは仲が良いみたいだけど、後はどうなの?」
エフラム「……悪くは無いと思うんだが」
サラ「まあ……仲良くなるとしたらこんな感じ?」

セリカ「さあ、兄さん。今日こそミラ教の話を聞いてもらいますからね。最初は退屈に思うかもしれないけど
     兄さんなら理解してくれるって信じてる。そして私と一緒にミラ神に祈りを捧げることで兄さんは清らかな人生を……」
リン「に、兄さんのことなんかぜんぜん好きじゃないんだからねっ!」

サラ「……みたいな感じかしら。……神官の方が色々面倒そうね。巨乳の方は分かりやすいけど」
エフラム「……色々言いたいことはあるが、何でこんなことを予想する必要があるんだ?」
サラ「まあ、今後の参考にとか」
エフラム「……よく分からんが、その予想だとリンの方は別に好かれているとは思えないんだが」
サラ「……流石にそれは他人の気持ちについて勉強して下さいとしか言えないわ……」
618助けて!名無しさん!:2011/06/14(火) 01:27:23.81 ID:Jl+lldmV
エフラム「俺の妹(分)がこんなに暗黒なわけがない」
619助けて!名無しさん!:2011/06/14(火) 11:33:30.56 ID:aXbwS7It
>>618
ワロタ
620助けて!名無しさん!:2011/06/14(火) 11:55:15.63 ID:BlXwQo6f
>>618
俺の妹がこんなに暗黒なわけがない

波乱と騒動に満ち溢れた人生を送る高校生エフラムは、数年前から妹分の小学生サラに振り回される日々を送っていた。
エフラム自身もまた、エリートで非凡な才能を持つが言動に問題のあるサラを放っておけず、そうした面白おかしい関係が今後も続くと思われていた。
ある日、エフラムは自室で買った憶えの無い魔法少女アニメ「魔女っ娘ミカリン」シリーズのDVDを発見する。
ケースの中を確かめると、中にはアニメのDVDではなく妹もののアダルトゲームが入っていた。
エフラムはこれの持ち主を探そうとする。だが、これはサラの巧妙な罠だった。

あらすじ改変しようと思ったら全然別物になってしまったでござるの巻
621助けて!名無しさん!:2011/06/14(火) 12:47:58.84 ID:Uk49+AUj
紋章町ノベル一覧

書店にて好評発売中♪

俺の妹がこんなに暗黒なわけがない
ニケ様と香辛料
ラーチェル様がみてる
魔王さん家のガーゴイル
ノールとユアンと亡霊戦士
ミランダ様の憂鬱
大正占い娘
竜王家の人々
フリージティニーの秘密
月とリフに傷薬を
無責任社長シャナム
銀河筋肉伝説
撲殺覇王ラナオウちゃん
されど病人は氷竜と踊る
622助けて!名無しさん!:2011/06/14(火) 13:49:46.09 ID:BlXwQo6f
意外に親和性が高いw
623助けて!名無しさん!:2011/06/14(火) 15:03:48.99 ID:Xjl34USU
>>621
常にミランダ様を満足させてないと、
宇宙が崩壊の危機に陥ったり永遠に夏休みの最後の2週間を過ごす羽目になるのですね、分かりますw
624助けて!名無しさん!:2011/06/14(火) 16:31:35.45 ID:a8P9wjdT
キョン→リーフ
ハルヒ→ミランダ
長門→ナンナ
みくる→ティニー
古泉→フィン
鶴屋さん→マリータ

あれ、あまり違和感ねーぞwリーフが苦労人ポジションだしw
625助けて!名無しさん!:2011/06/14(火) 17:52:34.57 ID:nmnB9zz4
関西弁といい鶴屋語といいこのスレのマリータは不思議な口調になる運命なのかw
626助けて!名無しさん!:2011/06/14(火) 17:54:53.33 ID:XSqwwqbf
>>620
普通に読んでみたいと思ったが、おい最後w
627助けて!名無しさん!:2011/06/15(水) 09:32:51.92 ID:VPdA/04b
>>620
最後はクリムゾンじゃねーかww
どうしてそうなったwwww

>>624
長門はサラだろjk
…不思議ちゃんな所はそっくりだし、貧乳な所も…おっと誰か来たようだ、ちょっと見てくる
628助けて!名無しさん!:2011/06/15(水) 12:39:02.59 ID:I48FxOcK
>>620
部屋に見覚えの無いゲームが
   ↓
とりあえず内容を確認するためにプレイしてみる
   ↓
ロリ妹ゲーでした
   ↓
都合よく部屋に入ってきた家族に目撃される

の様式美な罠ですね、わかります
629助けて!名無しさん!:2011/06/15(水) 13:06:43.52 ID:mPiQtdx/
この小説を読む前に>>26の注意書きを確認してください。
>>543-546の続きです。
630侍エムブレム戦国伝 邂逅編 アルムの章 忍:2011/06/15(水) 13:08:01.15 ID:mPiQtdx/
炎正十二年七月六日。
都の南方リゲル国の屍竜の山は五百年の眠りを破って巨大な噴煙を巻き上げその大音響はリゲルの本城にまで轟いた。
その時の心境をリゲルの大名ルドルフは克明に記録に残している。
「山神の怒りか、儂の不徳を天が戒めておるのか。古の文献によれば屍竜の山が火を噴く年は必ずや飢饉が起こったという…
 窮民を救う道はソフィアにしかないであろう」

ルドルフの予見通りこの年の南国…リゲルとソフィアの両国の米の収穫高は壊滅的であったと言ってよい。
屍竜の山が噴き上げた噴煙は実に高度一万二千米、火山ガスより発した霧は成層圏にまで達し深刻な日照不足をもたらしたのだ。
冷害で稲は実らず田畑は荒れ果て飢えた農民は土地を捨てて離散していく。
ルドルフは年貢を免じるとともに城に蓄えられていた備蓄米を供出したがとうてい間に合うものではなかった。
これを救いうる道はまさしくソフィアにしかなかった。
リゲルに隣接するソフィアも同じように冷害に苦しめられているであろうが、
ルドルフが近隣諸国に放った間者の報告によれば信じがたい量の備蓄米が城内に蓄えられているという。
先代の大名リマ四世と彼から大名の座を奪ったドゼーは十年以上に渡って八公二民の重い年貢米を領民に化してきた。
米所のソフィアにおいて八割もの年貢で得られた収穫は膨大な物であり、兵糧や銭に替えた分もあろうがなお大量の米が城内に留め置かれているという。
「米蔵を開ければソフィアとリゲルの窮民を次の収穫までどうにか食わせられる事もできよう。
 いかに主君を殺した畜生道の男と言えども窮民の有様を見れば考えを変えるだろう」
そう考えたルドルフは使者を送り米の援助を求めた。
無論ただでくれなどとは言わない。
リゲルの城内の家宝や宝剣、掛け軸に屏風、高価な茶碗や絵巻物などあらゆる宝物を使者に持たせて贈り物とし礼を尽くしたのだ。
ほどなくしてソフィアから荷馬車の列が来た時にはルドルフは歓喜し御自ら城門まで出迎えたほどの喜びようだった。
それはリゲルの民衆全ての希望であった。
だが……荷馬車の幌を外して米俵を担ぎ出した兵たちは異臭に気付いて愕然とした。
米俵の中身は十年以上を経た古米であったのだ。
古米と言えども腐る事はないので味を我慢すれば食うには支障はない。備蓄米など大抵は古米だ。それはよい。
だが管理の杜撰さであろう。全ての米にはカビが生え虫がたかりとても人が食える有様ではなかった。
ドゼー…いや、その先代のリマ四世の代からソフィアの大名は農民から搾り取るだけ搾り取り、使いきれない米はまともに管理しようともしなかった。
そのあげくにまるで恵んでやるからこれで満足しろと言わんばかりにそれらをリゲルに押し付けたのだ。
怒り狂ったルドルフは米俵を蹴り飛ばし幾度も槍で突き刺した。
そちらがそうならもはや奪い取るまでの事だ……

……戦が始まるまでさしたる時間はかからなかった。
631侍エムブレム戦国伝 邂逅編 アルムの章 忍:2011/06/15(水) 13:08:41.41 ID:mPiQtdx/
年が改まった炎正十三年三月。
ソフィア国ラムの村近郊の飢餓はいよいよ深刻さを増していた。
年貢の減免など認められず備蓄は底を尽き、均衡の山に分け入って食い物を探しているような有様だ。
この年十五を迎える少年アルムは篭を背に山をうろつき回っていた。
ようやく厳しい冬が過ぎ去り春の息吹を感じる季節ではあるが…山菜は採り尽くされ獣の姿も無い。
粗方狩り尽くしてしまったのだろうか…
「ちくしょう……だめか……」
溜息が口を付いて出る。
腹が減った。ここ数日まともな物を食っていない…だがそれよりもなによりも……
「じいちゃん……」
アルムの祖父マイセンはわずかでも手に入る食い物を全てアルムに与えていた。
アルムが少しでも何か食ってくれと言っても頑として聞かなかった…
すでに高齢を迎えるマイセンは無理が祟ったのだろう。臥せりがちになってしまっていた……
「そっちはどうだっ何かあるか!」
同じく食い物を探していたグレイが声を張り上げる。
ラムでは一番の豪農のグレイの家はアルムの家よりはまだましなのだろうが…それでも苦しい事情は一緒だ。
彼は長年農耕用に飼育していた牛を泣く泣く潰してその肉を村人たちに分け与えていた。
「駄目だよ……やっぱり……」
「そうか……そろそろ日が暮れちまうよ…帰ろうぜ…」
二人の若者は悄然と肩を落として山を降りる。
歩く道々は穴だらけだ。
食える木の根も大体掘りつくしてしまった。

二人して山を降りていると夕日が周囲を赤く染めていく。
その様にやりきれないものを感じたアルムはふと前々から気にかけていた事をグレイに聞いてみた。
「なぁ…グレイ…?」
「ん?」
「…よかったの? 親父さんを止めなくてさ…」
「…止めても聞きゃしないぜ…どの道このままじゃ餓えて死んじまうんだ…」
グレイの父はラム一の豪農であり名主を勤める農民の代表だ。
彼は周囲が止めるのも聞かずにソフィアの城に直訴に向かった。
どうにかドゼーに頼んで米蔵を開けてもらおうというのだが……
「あの殿様じゃ親父は手打ちにされちまうだろ…俺ももうその覚悟は決めてる。
 でもよ。まだ何かできただけ俺のとこはマシだよ。クリフに比べりゃな」
「……」
そう、すでにラムの村でも餓死者が出始めていた。
小作人で備蓄米もろくに持てなかったクリフの家では両親は既に亡くなり先日弔ったばかりだ。
「俺…思うんだよアルム」
「……え……」
「俺の親父が死んだらさ…俺…皆に呼びかけて一揆を起こそうと思ってる」
背筋を冷たいものが伝わった。
周囲の空気が冷めたものに感じられる。
…豪農のグレイの家に世話になった者は多い。
彼の言葉なら耳を傾ける者は少なくないだろう。
「グレイ!? ちょ、ちょっとまってよ! 僕らは侍じゃないんだ。争い事は…」
「…そうだな。お前は誰より荒事だの人死にだのを嫌ってたもんな。
 けどよ。どうせこのままじゃ今年の収穫まで持てやしねぇよ。まだわずかでも備蓄があるうち…
 まだ立って動ける連中が多いうちにやらなきゃ飢え死にでお終いだぜ…城の米蔵にゃたんまり米があるはずだ。
 お前に賛成しろなんて言わねぇがお前の爺さまに話をつけたい…」
アルムの祖父マイセンはもとはソフィアの立派な武将だった。
この時代、農民といえども山賊退治や落ち武者狩りである程度荒事には慣れているものだが
本格的に決起して戦う…となればマイセンの兵法の知識は欲しいのだろう。
アルムには躊躇う気持ちもあったが結局彼はグレイを家に連れて帰った。
632侍エムブレム戦国伝 邂逅編 アルムの章 忍:2011/06/15(水) 13:09:19.88 ID:mPiQtdx/
土間には緊迫した空気が満ち満ちていた。
病床に付き痩せ衰えたとはいえマイセンの眼光は鋭い。
「爺様。俺はもう他に手は無いと思ってる。ラムだけじゃねえソフィアのどこもかしこも飢え死にして道端に骸を晒してる奴ばっかだって言うじゃねぇか」
それは全くの事実である。
ラムよりも小さな近郊の村ではすでに住民が離散し死に絶えた村がいくつもあった。
ここにも幾人かが難民としてやって来ているが彼らに分け与えられる食料があるわけでもない。
「だからよ。いまやらなきゃどうにもならねえと思うんだ。爺様、力を貸してくれ!
 侍達の中にもまだあんたを慕ってる奴は多い。爺様が力を貸してくれりゃやりようはあると思うんだ」

二人のやりとりを見ているとアルムはいたたまれない気持ちになる。
マイセンはすでに侍の世界に見切りをつけて土と共に生きてきた人間だ。
共に田を耕し稲を植えてきたアルムにはマイセンがどれほど土に安らぎを見出していたかよくわかってる。
だが…例え死に瀕していてもこの祖父は…リマの旧臣のためには立たずとも農民のためには立つのだ。
「……ドゼーが報いを受ける時は必ず来よう…
 もはや余命いくばくもない儂じゃが天は儂に最後の仕事をお与えになったのやも知れぬ……」
「じいちゃん…いいの?」
「これも天命じゃろう……ならば立たねばなるまい…」

グレイの父が無礼討ちにあったとの知らせが届いたのはその翌日の事であった。



こうしてラムの村を基点に一揆は始まり、それは燎原の火のごとくソフィア南部に広まっていった……
無論こうした動きをドゼーも黙ってみていたわけではない。
ラムに不穏の動きありとの報にドゼーはスレイダーに五十名ほどの兵を与えて鎮圧に向かわせた。
けっして充分な数とは言えないが田舎の小村なら間に合うだろう。
一つには北のルドルフの軍勢や東より攻め来たるギースの軍勢を防ぐためにかなりの兵を裂いており、
さらには領内のミラ教総本山も対陣の構えを見せるとあってそちらにも兵を向けていたために兵に余裕が無かったという事情もある。

ラムの村に差し掛かったスレイダー達は村の入り口を塞ぐ一揆勢に怒鳴り付けた。
「貴様らこの度の振る舞い不届き千万!だが今のうちに降伏するのであれば首謀者の打ち首だけで許してやるぞ!」
一揆勢に混じっていたアルムは肝の冷える思いだ。
元々気持ちが優しく争いを嫌う彼ではあるが、グレイ…ロビン…クリフ…幼い頃からの友達が共に立つのを捨てて置く訳にはいかなかった。
かつて縁あったルカという侍が残した鎧を纏い腰には太刀を下げて一揆勢の中に混じっている。
慣れない武具の冷たさに恐れが走る。
彼の手は鍬を持って地を耕すものであって太刀を持って人を斬る手ではないのだ。
633侍エムブレム戦国伝 邂逅編 アルムの章 忍:2011/06/15(水) 13:10:28.10 ID:mPiQtdx/

だがアルムの恐怖とは関わり無く事態は流血を望むかのごとく動いていく。
スレイダーの恫喝にグレイ達は怒鳴り返した。
「どの道このままじゃ餓え死にだ!だったらやるしかねえだろうがこのドサンピン!」
「ほざきおったな農民風情が!うぬら一族郎党一人残らず叩き潰してやるわーっ!!!」
兵たちが槍を構えたちまち乱戦が始まった。
一揆勢はグレイとマイセンを首領格に四十人程度。武装もまちまちであり中には竹槍や鍬で武装した者もいる。
明らかにスレイダーの部隊より劣勢でありたちまち犠牲者を出し始めた。
その中で兵の一人が太刀を抜きアルムに襲い掛かる。
他の者よりマシな武装をしていたためにどうしても目だってしまったのだ。
「死ねい小僧!」
風を切って白刃が迫る。
とっさに鞘で受け止める事ができたのは奇跡かも知れない。
金属が火花を散らす。
幸い日々の農作業で鍛えた腕力には自信があった。
鞘を押しのけてアルムを切り裂こうとする太刀の重みを堪える事ができた。
だが……
「………っ」
太刀を抜く事ができない。
これで斬りつければ肌が裂け…血が出て……悪くすれば死ぬだろう。
かつて見たルカの切腹が脳裏に蘇る。
怖かった。
自分の手で誰かの人生を断ち切る事など想像もできなかった。
だが敵はそんなアルムの葛藤など知るよしもない。
彼は一度離れて仕切りなおすと再び切っ先を向けてくる。
「うわ…わわ……」
その時である。
背中からその兵は槍で貫かれた。
血飛沫が飛びアルムの顔にかかる。
「何やってやがんだ馬鹿野郎!」
その男を背後から貫いたグレイはアルムに一喝すると再び敵中に飛び込んでいった。
彼は村の若衆の中では落ち武者狩りの経験も多く荒事に慣れている。
だがそれよりも何よりも一揆勢はマイセンの指揮の下にどうにか体勢を立て直しつつあった。
村人に肩を借りながらも適切な指示を出すマイセンの声に彼らは励まされ頑強に抵抗をした。
兵に死傷者が出始めた事に驚いたスレイダーはやむをえず一時撤収を命じ彼らは矛先を翻して引いていった……
だがこれらは始まりにすぎなかったのだ……
634侍エムブレム戦国伝 邂逅編 アルムの章 忍:2011/06/15(水) 13:11:06.28 ID:mPiQtdx/
それから幾日か過ぎただろう。
ラムの村に賛同した近隣の村々は次々と一揆を開始した。
誰かが口火を切ると広がるのはあっという間だ。
それだけの不満が噴出間近の溶岩の如く渦巻いていたのだ。
ラムには他の村々からの名主たちや一揆勢が集まりマイセンの下で組織化されつつあった。
当面の悩みはやはり兵糧である。
村々から残り少ない食料をありったけかき集めて一揆勢の口を養っているがそれもいつまで持つか…
当然食料を集めるに当たって各村落に女子供を残していくわけにもいかず、彼らも難民のような有様でラムに集まっている。

「………」
若衆が訓練を始める中、アルムは深々と溜息を付いていた。
傍らで慣れない太刀の稽古をしているのはクリフだ。
「…そう…落ちこむなよ。俺だって腰が引けて逃げてたよ…」
数日前のスレイダーの隊との戦いを思い起こしたのだろう。
アルムも思いは同じだった。
「グレイ達の言う事もわかってはいるんだ。じいちゃんだってみんなのために立ち上がってる…わかってはいるんだ…」
実のところアルムは自分が傷つくことは決して怖くない。
他人を傷つける事が恐ろしいのだ。
「…畑だけ耕して…土を弄って生きていけるって本当に有難い事だよね。
 こんなご時勢じゃなかなかそうもいかないけどさ…神様の気紛れ一つで収穫は変わっちゃうけど…」
「うん…けどさ…俺は面白い気もしてる。俺たち百姓が侍たちに手向かいしたことなんてなかったもの。
 なぁアルム。勝てば俺もさ。自分の畑を持てるようになるかな?」
…クリフは自分の田畑を持たない小作人だ。
生活はアルム以上に苦しい。
そう、望む事なんて決して多くはないのだ。
ただ土を耕して普通に食っていければいい……

その日の終わり、鍛錬を終えたアルムは空腹を抱えて家に帰る途中の道で女たちが篭を持って川に入っているのを見かけた。
魚でも取っているのだろう。見慣れない顔も多い。
他の村から来てる人々なのだろう。その中の一人とふと目が合う。アルムと同じ年くらいの娘だった。
その娘は川から上がると控えめな微笑を向けてきた。
「あ、マイセン様のお孫様。よいウグイが取れました。よろしければ持っていってくださいな」
この申し出にアルムは驚く。
自分の顔が知られていた事もそうだがそれはまだしも驚くにあたらない。
いまや指導者として事に当たっているマイセンの近くにいたところでも見られたのだろう。
それよりも唯でさえ山間のラムでは魚は貴重だ。ましてこの食糧不足の折では…それをくれるというのだ。
「え…でも…いいの? 君たちだってろくに食べてないだろうに」
「マイセン様が私たち百姓を助けてくださると思ってますから…これを食べて力をつけてくださいな。アルムさん…でよかったですよね?」
「あ…うん…ありがとう…えっと?」
そこまで言われると断るのも心苦しいし、なによりろくに食っていないマイセンになにか食べさせてやりたい。
娘の申し出をありがたく受ける事にしたアルムは篭を受け取りがてら礼を言おうとしてまだ娘の名を聞いていない事に気がついた。
口ごもったアルムの様子を娘はクスクスと微笑みながら見つめていた。
「あ…私、山向こうの村から来たジャンヌっていいます。どうか仲良くしてくださいな…」
その様を見ていた周囲の女たちが鈴の鳴くような声で笑いさざめいた……
久方ぶりに感じた穏やかな時間だった…

その様をずっと離れた場所…木の上から眺める男はそっとつぶやく。
奇怪な男であった。
異形の般若面を被っている…
「ウキキ、よくやったよくやった…上手く入った上手く入った…これで仕込みは万全だ………」
刹那の後には男の姿は影も形も無くなっていた………
635侍エムブレム戦国伝 邂逅編 アルムの章 忍:2011/06/15(水) 13:12:30.95 ID:mPiQtdx/
その日の夜……
ミラ教総本山から援軍が到着し一揆勢の士気はますます高まる。
僧兵五百名を率いてこの地を訪れたセリカは一揆勢の幹部たち…マイセンやグレイと面を通した。
場所は村で一番大きく、いまや一揆の本陣扱いとなったグレイの家だ。
マイセンに付き添っているアルムの姿もあった。
アルムは初めて見る赤い髪の娘になにか胸がざわめくものを感じる。
祖父にかつて聞いた事がある。
まだ赤子の頃に別れた妹…顔も覚えていないが赤子のアンテーゼは赤い髪をしていたという。
ソフィアでは赤い髪は珍しい…だが…
「ミラ宗総本山より参りました僧正セリカと申します。こたび仏敵ドゼーに仏罰を下すため援軍五百名を率いて参りました」
…そうだよね…そんな偶然そうそうあるわけないか…
その娘の口から出た名前は別の名であった。
アルムは微かな落胆を振りほどいて面を上げた。
ふとセリカと目が合った気がした……

縁と縁が交錯し幾何学模様を紡ぎだしていた……

次回

侍エムブレム戦国伝 邂逅編 

〜 リーフの章 闇夜の盗賊 〜 
636助けて!名無しさん!:2011/06/15(水) 20:02:10.74 ID:PvtvIiQB
べ、別にお前らのためにやったわけじゃないんだからねっ!

http://wikiwiki.jp/fe_family/?%B3%A8
637助けて!名無しさん!:2011/06/15(水) 22:49:36.49 ID:rkBwfvpG
べ、別に頼んでなんかないんだから!
・・・ありがと(ボソ
638助けて!名無しさん!:2011/06/16(木) 08:04:21.10 ID:ndVntRTI
>>630-635
ジャンヌ登場はある程度予想していたが、まさかのローローがキタ━━━━(゚∀゚)━━━━!!
…とりあえずジャンヌに(本当に色々な意味で)死亡フラグが立ってる気がするのは、
自分の気のせいだと信じたい…w
何度も言うけど続きに期待するよ、GJ!

>>636-637
何が起きたとか思ったら絵が保管庫に復活してるな、本当にGJ!
…それにしても、一番最初に書かれた絵のマルスはいつ見ても笑えるwww
639助けて!名無しさん!:2011/06/17(金) 12:28:13.56 ID:ceyTN2nb
サザ「スレが静まり返ってる今の内…ミカヤのブラジャーを盗むんよ!
    …とりあえず1時間以内にレスがなければ成功だ…!」
640助けて!名無しさん!:2011/06/17(金) 12:33:19.05 ID:dGrl4J3/
身の程をわきまえよ
つエタルド
641助けて!名無しさん!:2011/06/17(金) 12:36:15.83 ID:ioKZY3FD
漆黒「身の程をわきまえよ」
ミカヤ「騎士様……」
漆黒「巫女よ……礼を言う必要はない」
ミカヤ「そうではなく……」


ミカヤ「貴方も住居侵入です」
642助けて!名無しさん!:2011/06/17(金) 12:49:52.55 ID:ceyTN2nb
サザ・漆黒「何というか・・・色んな意味ですみませんでした」

       ↓ミカヤ
    r'ニニ7      本当にすまないという気持ちで…
     fトロ,ロ!___       胸がいっぱいなら…!
 ハ´ ̄ヘこ/  ハ
/  〉  |少  / |      どこであれ土下座ができる…!
\ \    /| |
 ┌―)))――)))‐―┐      たとえそれが…
  ヽ ̄工二二丁 ̄
   〉 ヽ工工/ ;′∬     肉焦がし… 骨焼く…
  lヽ三三三∫三三\;'
  h.ヽ三∬三三';.三三\';∫   鉄板の上でもっ………!
  └ヽ ヽ三,;'三三∬三;'三\'"
    ヽ |__|烝烝烝烝烝烝|__|
      lj_」ー――――‐U_」

サザ・漆黒「( ゚д゚)   ( ゚д゚ )」


サザ  「足が凄く痛いんよ・・・素足で座らされなかっただけマシかもしれないんよ」
漆黒  「甲冑以外脱がされて土下座させられた・・・法を守る事の大切さを教えられたな」
ペレアス「何ていうか・・・恥ずかしくないの二人とも?」
サザ  「め、めんぼくない」
漆黒  「むぅ・・・」
ペレアス「そういう事って普通フォルカに頼むでしょうjk」
サザ・漆黒(・・・えっ)
643助けて!名無しさん!:2011/06/17(金) 13:56:24.66 ID:KuEPFoZ0
>>630-635
ジャンヌスキーには嬉しい展開だ。
しかしローローは正直意外だった。
644助けて!名無しさん!:2011/06/18(土) 10:11:36.77 ID:oeXgtDm9
ウンコー
645助けて!名無しさん!:2011/06/18(土) 12:00:47.19 ID:qZ0/kEkq
>>630-635
ジャンヌktkr!
でもローローが出てくるってことは……いやな予感しかしねぇな
この作者、本当に続きが気になる引っ張り方をするな、見習いたい
GJ!
646助けて!名無しさん!:2011/06/18(土) 20:59:28.31 ID:KWRG3WUr
絵のまとめページ復活したんだな。

ゲームやってる絵でアイクの膝の上で寝てるリンがすげーかわいいんだよな。
あの絵師さんはもうスレ見てないのかな……凄い好みの絵柄なんで、気が向いたらまた書いて欲しいぜ。
647助けて!名無しさん!:2011/06/18(土) 22:19:10.70 ID:vo1PQqHA
俺は頭を抱えるヒーニアスの後ろで呆れてるターナの絵、
それとジャンヌ絵がむっちゃ好きだったりする

ジャンヌとか原作プレイ時には全然印象残らないキャラだったのにこのスレで好きになった
イドゥンさんもそうだな
648助けて!名無しさん!:2011/06/18(土) 22:30:04.70 ID:KWRG3WUr
うむ……まあ良くも悪くも性格改変されてるキャラが多いから、
原作のキャラと同一視するのもちょっと危険だがw
649助けて!名無しさん!:2011/06/18(土) 23:12:23.04 ID:Rv9AzJxx
ニニアン「イドゥンさん、いますか?」
イドゥン「はい、いますよ、珍しいですね
貴女が、私の部屋に来るなんて」
ニニアン「はい、実は相談がありまして」
イドゥン「相談ですか・・・、何でしょうか?」
かなり躊躇った後で、ニニアンが口を開く
ニニアン「あの、イドゥンさんには、今好きな人がいますか?」
イドゥン「好きな人・・・ですか?」
軽く目を見張って答える
イドゥン「そうですね・・・、正直に言えば
まだ、私にはわかりません、『人を好きになる』という事が一体どういう事なのか・・・
よろしければ、ニニアンさん、私に教えてくれませんか?」
ニニアン「えーと、そうですね
その人の事を考えるだけで、胸が苦しくなったり、ドキドキしたり・・・」
イドゥン「他には?」
ニニアン「その人が、他の女性に話しかけたり、笑っているのを見ただけで
相手の女性に対して、嫉妬してしまったり・・・
とにかく、好きな人一緒にいる間は、その人の一挙手一投足にいちいち振り回されてしまいますね」
イドゥン「嫉妬、とは何ですか?」
ニニアン「あ、えっと、例えばですね、私の好きな人が
イドゥンさんと話していたとしますよね?」
イドゥン「はい」
ニニアン「その時、私はイドゥンさんに嫉妬するんです、具体的にどう思うかというと
『イドゥンさんなんかいなくなってしまえばいい』とか
『イドゥンさんなんかより、私に話しかけて欲しい』とか
そんな、あんまり人には言えない、そう思った自分が嫌いになってしまう様な気持ちです」
イドゥン「そうですか、理論的にはわかりました、それは、誰でも持つ感情なのですか?」
ニニアン「ええ、持つと思います、男性だって持っているはずです」
イドゥン「そうですか・・・」
650助けて!名無しさん!:2011/06/18(土) 23:14:26.26 ID:Rv9AzJxx
ニニアン「それで、イドゥンさん、やっぱり貴女にはいませんか?好きな人」
イドゥン「その人の事を考えるだけで、胸が苦しくなったり、ドキドキしたり・・・ですか?」
ニニアン「はい」
改めて問われ、イドゥンは自分の心の内を探る
が、そんな相手は一向に思い当たらない。
ニニアン「もう一度、よく考えて下さい」
目を閉じて、もう一度考えてみる
すると、ある一人の少年の顔が浮かんできた
ニニアン「どうですか?」
イドゥン「・・・そうですね、『好き』という感情かどうかまだ自分にはわかりませんが
一人だけ、気になる人がいます」
ニニアン「ほ、本当ですか?」
イドゥン「はい、本当です」
ニニアン「宜しければ、その方がどんな人か教えて頂けませんか?」
イドゥン「・・・こういう時、何を教えればいいのでしょうか?」
ニニアン「えーと、性格とか見た目とか、何が切掛けだったとか、そんな事を」
イドゥン「切掛けは、思い出せません、何しろ、貴女によく考えて、と言われるまで
意識していなかったのですから
性格は、優しいというか、暖かいというか・・・、とにかく、彼と話していると
とても不思議な気持ちになります。
見た目は、私が言うのも何ですか、目が印象的です、穏やかですが、意思の強さをその中に見る事が出来ます、そのくせ、笑うと歳より幼く見えますね、後・・・」
ニニアン「後?」
イドゥン「髪ですね」
ニニアン「髪、ですか?」
イドゥン「はい、燃える様な赤です。その髪の色に反して、性格や目が穏やかなので
とても記憶に残っています」
ニニアン「性格は優しく暖かく、目には意思の強さを、そして髪は燃える様な赤・・・」
ニニアンにも、一人だけ思い当たる人がいる
まさか、同じ人なのだろうか・・・
ニニアン「そうですか・・・」
イドゥン「どうかしましたか?顔色が悪い様ですが・・・」
ニニアン「いえ、大丈夫です・・・」
イドゥン「それで、ニニアン、貴女の相談事とは?」
ニニアン「えっと、忘れちゃいました!」
そう言って、足早に部屋から出て行く
が、すぐ戻ってくる
イドゥン「どうされました?」
ニニアン「えーと、恋愛では『いい人』をしていると絶対勝てないそうです」
イドゥン「?」
ニニアン「例え姉妹や親友を裏切って傷つけてでも、私はあの人が欲しい!だから、もし
仮に同じ人を好きなったとしても、イドゥンさんには絶対負けませんから!!」
イドゥン「??」
ニニアン「せ、せんせんふこく、です!!」
イドゥン「・・・よくわかりませんが、私も負けませんよ」
651助けて!名無しさん!:2011/06/18(土) 23:16:22.57 ID:Rv9AzJxx
ニニアンが宣戦布告をした頃
エリウッド「ロイ、久しぶりに二人だけだから、ゆっくりお茶を飲まないか?」
ロイ「うん!エリウッド兄さんと二人なんて滅多にないから嬉しいよ
あ、そういえば、僕、イドゥンさんからゼリーを貰ったんだ、一緒に食べようよ」
エリウッド「おお、そういえば、丁度私も、ニニアンからどらやきを貰ったんだ
二人ではんぶんこだな」
平和な一時だったとさ
652助けて!名無しさん!:2011/06/18(土) 23:31:18.11 ID:vo1PQqHA
赤い髪で意思の強そうな……ビラクか………
653助けて!名無しさん!:2011/06/18(土) 23:39:02.80 ID:NPs9fe9s
イドゥンさんもかなりのフラグメイカーにしてブレイカーだがこの人どのくらいフラグ持ってたっけか?
兄弟家のほとんどとフラグ建ってたような覚えがある。
女版ロイみたいな感じだ。
654助けて!名無しさん!:2011/06/19(日) 00:49:26.55 ID:5HZ5GfZV
イドゥンさんの可憐なるフラグ建ての軌跡。

エフラム編
http://wikiwiki.jp/fe_family/?8-286
http://wikiwiki.jp/fe_family/?8-301
http://wikiwiki.jp/fe_family/?8-328

アイク編
http://wikiwiki.jp/fe_family/?8-455

エリンシア編
http://wikiwiki.jp/fe_family/?10-248

エリウッド(というかニニアン)編
http://wikiwiki.jp/fe_family/?10-733

ひろし編
http://wikiwiki.jp/fe_family/?11-340

リーフ編(メイド編)
http://wikiwiki.jp/fe_family/?11-697

リン編
http://wikiwiki.jp/fe_family/?12-47

セリス編
http://wikiwiki.jp/fe_family/?11-275

ヘクトル編
http://wikiwiki.jp/fe_family/?11-435

アルム編
http://wikiwiki.jp/fe_family/?16-132

未攻略はミカヤ、シグルド、エリウッド、エイリーク、マルス、セリカかな。
ロイは原作で既にフラグ立ってるようなもんだしな……
655助けて!名無しさん!:2011/06/19(日) 01:54:17.28 ID:bU++Z1yk
書きたかっただけ、の人か懐かしいw
656助けて!名無しさん!:2011/06/19(日) 13:13:50.77 ID:xgQqG2ei
リーフ「下着が欲しい気持ちはわかる!僕だっておねいさんの下着は欲しい!だが盗みはよくない」
サザ「いや、追いはぎのお前には言われたくないんよ」
リーフ「僕は男からしか追いはぎしないもの。下着がほしいならちゃんと紳士的に振舞わないと」
サザ「どうするんよ?」
リーフ「もちろんちゃんと誠意を尽くしてお願いするのさ!」

リーフ「アルテナさん!パンツ下さい!代わりに僕のパンツ十枚差し上げます!この通り土下座でもなんでもしますっ舐めろと言われれば靴も舐めます…というかそれはむしろ望むところ!」
アルテナ つ ゲイボルグ + 必殺
リーフ「あべし!」
サザ「…恥も外聞もなく堂々と…あるいみ男らしいんよ…」
657助けて!名無しさん!:2011/06/19(日) 20:04:55.14 ID:S8LY4Xpl
ニニアン、イドゥンさん久しぶり!
竜好きの俺得な流れだ。
あとは久しぶりにファ、チキあたりが出てくれれば……

あ、おまわりさんちょっと待ってくださいロリコンじゃないんです
658助けて!名無しさん!:2011/06/19(日) 20:07:50.85 ID:JF6m1BlH
ゲイル「ロリコンじゃなくてペドだな。なお悪いわ」
659助けて!名無しさん!:2011/06/19(日) 21:19:37.78 ID:vWybh4UA
ファは兎も角、チキはロリの範囲だと思う。
つか絵描く人によって、描写年齢差激しすぎ。>チキ
660助けて!名無しさん!:2011/06/19(日) 21:22:22.49 ID:Zimb897+
自分のイメージだとミルラは小学校高学年、チキが小学校中学年、ファは小学校低学年ぐらいのイメージがあるw
661助けて!名無しさん!:2011/06/19(日) 22:18:20.43 ID:FKcoNr9p
>>649-651
GJ!
662助けて!名無しさん!:2011/06/19(日) 22:47:04.02 ID:uk4dR7xX
サラ「可愛い子を愛でることにいったい何の問題があるのか、と兄様が熱く語っていたわ」
エフラム「違うとは言わないが、微妙に湾曲して伝わっているような気がするんだが…」
663助けて!名無しさん!:2011/06/19(日) 22:51:33.72 ID:JF6m1BlH
ゲイル「…やはり奴は逮捕せねばな…」

要注意人物

エフラム ロリコン
リーフ  追いはぎ
アイク  大災害
エリンシア ガチムチにセクハラ、盗撮
マルス  インサイダー取引の疑い(ただし証拠無し、捜査中)
664助けて!名無しさん!:2011/06/19(日) 23:30:00.90 ID:S8LY4Xpl
災害は注意は出来ても防げないからな……
いざという時のため避難訓練はしておくべきだな

ゼフィール「本日は人間台風アイクが襲ってきたときの為の注意点をいくつか話しておく。
      まず、手持ちの食糧は即座に投げ捨てるべし。特に肉類は即刻だ。
      次に、女性は絶対に奴の方を見てはならん!もし見て目が合ってしまった場合はすぐにその場を立ち去れ!
      動悸、息切れ、目眩、そしてなにより疑似恋愛感情等の症状が出る場合があるが、決してフラグが立ったわけではない!
      むしろこれは危険な状況の為に、肉体が子孫を残すためにこのような感情を錯覚させているだけだ。
      吊り橋効果といってもいい。
      あともう一人兄弟家には赤毛のフラグメイカーがいるがこいつにも(ry」
665助けて!名無しさん!:2011/06/19(日) 23:42:27.25 ID:fZ+Hk3uT
>>664
散々な言い方だが人間台風はお前じゃないか?回転的な意味で
666助けて!名無しさん!:2011/06/20(月) 01:27:58.97 ID:SprCEPEF
回転的な意味でゼフィールは人間竜巻なんじゃないだろうか
667助けて!名無しさん!:2011/06/20(月) 06:06:03.20 ID:tyy8s4De
某完結した漫画のように、保険業な誰かがついて回るんだろうか<人間台風
勿論フラグ防止のため男性限定だろうけどw
668助けて!名無しさん!:2011/06/20(月) 10:22:07.01 ID:ONX1PfZs
ロイ「マルス兄さんやリーフ兄さんって、裏でいろいろやってる割にそんなにお金持ってないよね?
マルス「ハハハ、まあ、世の中いろいろ難しいんだよ」
リーフ(ブラザーズ保険っていう名前の保険にほとんど消えてるからな…内緒にしてるのはマルス兄さんらしいけど)
669助けて!名無しさん!:2011/06/20(月) 12:11:57.29 ID:B2TbIY1u
マルスはともかくリーフはタイーホされたり失敗や損失も多そうだ
670助けて!名無しさん!:2011/06/20(月) 13:10:45.78 ID:85TPNgz0
             _ ∩ ;. ;.,;.;.∵
           ⊂/  ノ ). ;. ;>>665>>666
           /   /
           し'⌒∪
      ・; ;∴
 ⊥ ∧∧ ヽ
 (と(゚Д゚)つ)  <誰が人間台風だって?
  ヾヽミ三彡 ソ
   )ミ  彡ノ ))
(( (ミ 彡′
   \(
    ))  ゴォォォォ...!!
    (
_www)wwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwww
671助けて!名無しさん!:2011/06/20(月) 17:13:34.67 ID:K30WYlVi
あなたです。
672助けて!名無しさん!:2011/06/20(月) 20:29:46.99 ID:YYjy1jGP
>>671
セーラ 「事実とはいえ、無茶しやがって…」
     (それは誰に向かって言ってるのかしらねぇ〜(棒))
ドロシー「悪魔で心の中に留めておくだけにすれば、>>665さんみたいな事にならずに済んだのに…」
     (わーそれってアイクさんですよせーラさんー(棒))
673とある主人公の封印之剣(ソードオブシール):2011/06/20(月) 23:47:35.73 ID:TbgLBJcc
364-382の続きです。
捏造設定を詰め込みながらの長編ものになります。
苦手な人はスルーお願いします。


第一章 とある学校の校外学習 (中編)


 イリア――エレブ地区北部の大部分を占めるこの地域は、一年のうちの多くが雪に閉ざされている。
針葉樹に囲まれた山肌の土地は痩せ衰えて農作物の育成に適しておらず、冬の間は物資の輸送すら困難
となるこの地は、人の生活圏としては紋章町で最も厳しい環境に置かれた場所の一つだ。
しかし、そのような厳しい環境にありながらも、生まれた土地を愛し、そこで暮らしたいと望む者は多い。
そこで、農作物が育たず、物資輸送の面から工業製品を輸出することも難しいイリアの人々が見出した産業が『人』である。
 厳しいイリアの地で生活をしてきたイリア人は精神が強い。
例え僅かな給料でも、仕事の、生きる糧を得られる手段があることの尊さを知る彼らは愚痴を漏らすことも
なく真面目に仕事に打ち込む。
そんな彼らを雇いたがる経営者は多く、結果、イリアの経済は出稼ぎの労働者が稼いできた金で賄われてきた。
年頃になれば男女問わずして故郷を出て、よその土地で働いて得た幾ばくかの金を持って家族の下へと帰る。
それが、イリア人の生き方であった。

「――しかし、近年になってようやく、この地方に新たな収入源が見つかったわ。
戦争が終わり、技術が発達することにより人々の生活が豊かになり、それにつれて人は癒しや娯楽を求め、
雪山の温泉やスキー場に出かけるようになったの。
今や観光は、出稼ぎ労働と並ぶイリアの重要な産業となっています――みんな、きちんと聞いていて?」
 山道に揺られる大型バスの先頭席の横に立ちながら、美しい緑の髪を持った女性がマイクを片手に話している。
が、残念ながらバスの中にいる四十人程の中学生の中で、彼女―エレブ中学の教師で、このバスに乗車している
クラスの担任であるセシリア―の話を真面目に聞いているものは殆どいなかった。
 当然と言えば当然だが、学校を離れての宿泊学習ということで生徒達のテンションは無意味なほどに上がっており、
バスに乗車してからずっと、近くの席の者と話したりトランプをしたり、完全にフリーダムな有様だ。
 ワイワイ、ガヤガヤと、車内は一向に鎮まる気配が無い。
ある意味健全な中学生の姿であるし、セシリアもある程度は仕方がないとし、真面目に聞いている数人の為に話を続ける。
「――そもそも、イリア地方は古くから湯治場として知られており・・・」
 が、折角セシリアがうるさい手合いを無視してくれたのに、そういう時に限って余計なことを言う者がいた。
ルゥやレイ達と、補助席を台にしてトランプをしていたチャドが、ボソッと呟く。
「っていうかよ、どうせだったらセシリア先生じゃなくて、バスガイドのおねーさんとかに説明してほしいよな。
それだったら、きっと俺も真面目に話聞けるぜ」
 ――ブワアァッ!!スパッスパッ!
「――あら?ダメでしょうチャド。きちんと窓を閉めなくては、車内とはいえ窓から突風が吹いてくることもあるのよ?」
「前!今、前から来たよ突風ッ!!先生、いちいちエイルカリバー使うのやめてくれよな!マジであぶねぇよ!!」
 パラパラと。切られたトランプの上半分が数枚と、金色の毛髪が何筋か補助席の上に落ちていく。
「あら、心配する必要はなくてよ。この魔法は高い命中率も売りですもの」
 あくまでも上品に、穏やかにセシリアは笑みを浮かべる。
気づけば、数秒前まで騒がしかった車内は驚くほど静かになっていた。
「あ、チャド『2』をたくさん持ってたんだ。じゃあ、8で流して革命するね」
「・・・ホント大物だよ、我が兄は」
674とある主人公の封印之剣(ソードオブシール):2011/06/20(月) 23:48:31.30 ID:TbgLBJcc

「イリアの湯治場が本格的に有名となったのは、神剣を求め旅をしていた戦士が氷竜の神殿と間違えて
立ち寄ったという記録が見つかってからですが・・・」
 ほどなくして、再びセシリアの話が始まる。
今度も全く静かというわけではないが、先ほどよりも随分とセシリアの声が届きやすくなっている。
 バスの一番後ろ、5人が並べて座れる席にいたリリーナは、しかしまじめな彼女には珍しく、セシリアの話の
半分も耳に入れていなかった。
 彼女の隣に座っているロイが、朝から元気が無いように見えるからだ。
「・・・」
 ロイは、先ほどからほとんど話をすることもなく、ぼーっと窓の外を眺めたり、セシリアの話に耳を傾ける仕草
―おそらく仕草だけで、耳に入っている様子はない―をするだけだ。
「ねぇ、ロイ?どこか具合でも悪いの?」
 たまりかね、リリーナがロイに何度目かになる同じ問いかけをする。
しかし、それに対するロイの返答も、同じことを繰り返すばかりである。
「え、何?リリーナ。ごめん、少しぼーっとしてたみたいだ」
「・・・ううん、何でもないの」
 慌ててリリーナの方に顔を向けるロイと、悲しげに彼から顔を背け、俯くリリーナ。
ロイに悪気がないとはいえ、折角林間学校のバスで隣の席に座れたというのに、これではあまりにもつまらない。
不満を口に出すことはしなかったが、どうしても顔には出てしまう。
 ロイもそんなリリーナを見てどうにかしようとは思っても、しばらくすると直ぐに思考の海へと沈んでいっていしまう。
 考えるのは、今朝のシグルドとセリカのことだ。
ロイに落ち度があったわけではないが、発端が自分の林間学校である故、どうしても気になってしまう。
「はぁ」
 それは、ロイとリリーナ、どちらのため息であっただろうか?
周りの楽しそうな空気とは激しく異なるその吐息に、ロイの隣、窓際の席に座るエリウッドが苦笑しながらロイの頭に掌を載せる。
「エリウッド兄さん?」
「エリウッド兄様?」
 ロイが驚き、隣のエリウッドの顔を見上げる。リリーナもまた同様だ。
 そんな二人に優しい青い眼差しを向けながらエリウッドが語りかける。
「ロイ。シグルド兄さん達のことは、君が気にすることじゃないよ」
「でも・・・」
「君が心配するのは分かるけどね。
でも、このことでロイが折角の林間学校を楽しめなかったら、シグルド兄さんもセリカもアルムも、僕だって悲しい」
 リリーナには何のことだか分からなかったが、今二人が話している内容が、ロイが何やら元気が無い原因なのだろう。
 だから、リリーナは心の中でエリウッドにエールを送る。
「大丈夫だ。
今までだって、みんなたくさん喧嘩をしてきたけど、仲直りできなかったことは一度もないだろう?」
「それはそうだけど」
 今回もそうだとは限らない。無いとは思いつつも、気になりだしたら余計なことまで心配してしまうのが人間だ。
 なお不安げな表情を見せる弟の頭を、エリウッドは優しく撫でてやる。
ロイは、今朝のヘクトルの乱暴な撫で方を思い出した。
(なんだか、最近よく頭を撫でられてる気がするな。同じ兄弟でも、ヘクトル兄さんと全然違うや)
 それでも、ヘクトルにクシャクシャと撫でられるのも―絶対に口には出さないが―実は嫌いではないのだが。
675とある主人公の封印之剣(ソードオブシール):2011/06/20(月) 23:49:29.77 ID:TbgLBJcc
 弟の顔から不安の色がやや薄れたのを見て、エリウッドは続ける。
「とにかく、今は気にしないで、楽しむことだけを考えなさい。
でないと、折角リリーナが君と話したがっているのに、失礼だろう?」
「兄様ッ!」
 不意打ちに、リリーナが耳を赤くして抗議する。
何も、リリーナを目の前にして言うことではないではないかと、リリーナは目で訴える。
「――あ」
 が、その甲斐あり(?)ロイはここにきてようやっと、リリーナが先ほどまで様子がおかしかった理由に思い至る
―もっとも、リリーナにしてみれば様子がおかしいのはロイであったのだが―。
 ロイは、エリウッドを見上げていた頭を反対に向け、今度はリリーナの方へ向き直る。
その際に、ロイの頭に乗せられていたエリウッドの手が離れた。
「ごめん、リリーナ。僕、ずっと考え事をしていて。退屈、させちゃったよね?」
「きゃ!とと、と。あ、ごめんなさい。――べ、別に気にしないでいいのよ。何かあったんでしょう?」
 顔が赤くなっていたところで急にこっちに向き直られたから、リリーナは思わずのけぞって距離を取ろうとしてしまう。
結果、自分の右隣に座っていた女生徒にぶつかってしまい、短く謝ってから、ロイの問いに返答する。
「うん。でも、確かに僕が気にしてどうこうできることじゃないんだ。一旦、忘れることにするよ。だから――」
 そうして、ロイは朝、家を出てから初めての笑顔を浮かべる。
「だから、向こうに着くまでたくさん話そう!」
 その笑顔を見て、再び顔が熱くなるのを感じ、リリーナは急いでバスの前方に向き直る。
「もうっ。それより、少しは先生のお話を聞いておかないと、怒られるわよ?」
「あははは。それもそうだね」
 ロイもリリーナに習い前方、セシリアの方へと顔を向ける。
そして、セシリアの話を聞きながら、その合間にリリーナに話しかけ、それにリリーナも楽しそうに相槌をうつ。
(――やれやれ。とりあえず、ロイの方はこれで大丈夫か)
 そんな弟の姿を見て、エリウッドがほっと胸を撫で下ろす。今日はロイの付き添いで来ているのだ。
別のバスに乗っているエフラムやアルムで、ロイや他の中学生の面倒を見なくてはいけない。
そして同時に、ロイ達に林間学校を楽しんで貰わなくてはいけないのだ。
兄姉のことで、いつまでも弟に心配を掛けておくわけにはいかない。
(セリカの方は、きっとアルムが何とかしてくれるだろう)
 エリウッドがそんなことを考え、ロイとリリーナが楽しい会話を続け、シャニーがセシリアの質問に上の空で
答えられず怒られたり、ルゥが大富豪の座を不動にしている内に、やがてバスは目的地である、イリアの山中に到着した。

第一章(後編)につづく
676助けて!名無しさん!:2011/06/22(水) 01:02:17.64 ID:6tha9Mo4
>>672-675
久しぶりの更新乙!
修学旅行で大富豪とかテラナツカシスwww
自分の高校生の頃を思い出させてもらった。あの頃に戻りたい……
後ルゥちゃっかりしてんなwでも違和感ねぇwww
続きが気になるぜGJ
677いもうと2人:2011/06/22(水) 02:42:02.45 ID:2gJoYYxH
 〜兄弟家、エイリークの部屋〜

エイリーク「……これで今日の復習は終わりね。あとは……」
サラ「……こんにちは」
エイリーク「あら、こんにちは。兄上でしたら……」
サラ「知ってる。修行で火竜の墓場に行ってるのよね」
エイリーク「ええ。……サラさんはついていかなかったんですね」
サラ「あんな熱いところ嫌だもの。……邪魔になるのも嫌だし」
エイリーク「……ふふ」
サラ「? なに?」
エイリーク「いえ、なんでも。せっかくいらっしゃったことですし、わたしとお茶でもいかがですか?」
サラ「いいわ」
エイリーク「そうですか。では少しお待ちを」

サラ「……おいしい」
エイリーク「ありがとうございます」
サラ「エイリーク姉様はこの家の人だとは思えないほどお上品よね」
エイリーク「え。いえ、我が家もそれほど下品では……」

「おおぉぉぉぉおい! 誰かああぁぁぁぁっ! 紙ーっ!」

エイリーク「……」
サラ「……庶民的で素晴らしいことね」
エイリーク「お恥ずかしい話です……」
サラ「別に貶しているわけじゃないけど」
エイリーク「そうですか」
サラ「ええ。わたし、そういうのとは無縁だったから。少し羨ましいかも」
エイリーク「羨ましい……ですか」
サラ「ええ。……ときどきね、わたしもこのお家に生まれたかったとか思う」
エイリーク「ふふ。そう言って頂けると嬉しいですね。でも」
サラ「でも?」
エイリーク「エフラム兄上は、もうサラさんのことを本物の妹と同じように考えていらっしゃると思いますよ」
サラ「……そうかしら」
エイリーク「そう思います」
サラ「……エイリーク姉様は、わたしのこと嫌わないのね」
678助けて!名無しさん!:2011/06/22(水) 02:44:29.59 ID:2gJoYYxH
エイリーク「嫌う? どうしてですか?」
サラ「わたし、兄様にいろいろちょっかいかけて困らせてるから。わたしが姉様だったら、疎ましく思っていたかも」
エイリーク「……そう仰るということは、不安なのですね。自分が嫌われていないか」
サラ「……最近、少しだけ。こういうこと言うと、この家の人たちは『そんなことないよ』って言ってくれるのも分かってる。
   我ながら卑怯っていうか、浅ましいと思うけど」
エイリーク「卑怯だなんて。少し甘えているだけじゃありませんか」
サラ「……甘える? これが?」
エイリーク「ええ。それにわたし、サラさんの気持ちも分かりますから」
サラ「え?」
エイリーク「……わたしも昔は、ちょっとした我がままを言ってエフラム兄上を困らせていたものです」
サラ「信じられないわ」
エイリーク「本当ですよ。わたし、兄上たちと違ってあまり外で遊ぶのが好きではありませんでしたから。
       エフラム兄上が、ヘクトル兄上やリンたちと一緒に外に駆け出していくのを見ながら、寂しくなったり嫉妬したりして。
       それで、わざと不機嫌に振る舞って兄上を困らせたりもしたものです」
サラ「……その気持ちは少し分かるかも」
エイリーク「そうでしょう? ですからわたしもサラさんの気持ち、少しは分かるつもりです。
       それに、エフラム兄上は優しいですから。もっと甘えても大丈夫だと思いますよ」
サラ「そう。じゃあそうするわ。兄様が過労死するぐらいに」
エイリーク「ああいえ、やっぱり少し控え目にした方が……」
サラ「冗談よ」
エイリーク「分かってました」
サラ「……やっぱり、少し似てるかも」
エイリーク「そうですねえ」

 2人は目を合わせて、小さく笑い合った。
679助けて!名無しさん!:2011/06/22(水) 03:07:19.46 ID:0FHvwiB7
>>677-678
この二人が並ぶともの凄く絵的に綺麗になりそうだ
GJ!
680助けて!名無しさん!:2011/06/22(水) 03:16:54.81 ID:uXZX4M63
兄弟家の品位はヘクトルとリーフ、あと武骨って意味でアイクの三人でかなり貶されてる気がする。このセリフもヘクトルのっぽいし。
アイクは風呂上りにタオル一丁でミカヤとリンに怒られエイリークに赤面されエリンシアにハアハアされる人。
681助けて!名無しさん!:2011/06/22(水) 08:14:11.25 ID:sgKnfoPY
アイクがお色気要員みたいになってるのは気のせいかw
682助けて!名無しさん!:2011/06/22(水) 12:40:41.85 ID:rlCMZOTP
サラ「兄様ってついてく気も起らないくらい変なとこに修行に行くけど、普段はどこに行ってるの?兄様がどこで遊んでるとかあんまり想像できないけど」
エフラム「ん?それは…ほら、あれだ、お前の家に呼ばれたりとか、竜王家に遊びに行ったりとか、運動場でアメリアに稽古をつけたりとか…」
サラ「…それってつまり修行のとき以外は近所にしかいないってことじゃないの」
683助けて!名無しさん!:2011/06/22(水) 16:02:19.68 ID:6tha9Mo4
勝手にエフラム、ヘクトルあたりは学生向けの遊びが得意そうなイメージがある。
ヘクトルがボーリング、エフラムがビリヤードみたいな感じで。

たまには他の同級生と健全に遊ぶ兄弟家のSSが見たいとふと思った
無論、ビリヤードの構えを教えるために無意識にボディタッチをするエフラムや、
カラオケボックスという密室で二人っきりで緊張しているヘクトルとフロリーナみたいに多少不健全でも(ry
684助けて!名無しさん!:2011/06/22(水) 16:25:25.96 ID:Ts7yqQa9
なんかだんだんレベル下がってきたな、このスレ
肝試しネタ完結の頃がピークか…
気持ち悪いネタばっかりだし、俺はこのスレをお気に入りから削除するよ
685助けて!名無しさん!:2011/06/22(水) 17:04:14.93 ID:giTIz/P1
消えるなら黙って消えなよ
それじゃさようなら
686助けて!名無しさん!:2011/06/22(水) 17:14:35.71 ID:Ba/wT/u7
よかったよかった。変なのがいなくなってよかった。
二度と書き込みしたりスレを見たりしないようにしてくれるんだなよかった。

しかし肝試しってそんな面白かったか?
言っては悪いがやってた時も大して反応つかなかったし俺には面白さがわからなかったよ。

まーどこでも人と感性の違う人間はいるもんだろうが。
684みたいな形で話題に上げられても書いた人はまったく嬉しくないだろうな。
687助けて!名無しさん!:2011/06/22(水) 17:41:44.71 ID:uXZX4M63
まあよくあることだよ。俺も前は別のネタスレに常駐してたけど人増えて流れが変わってきたあたりでついていけなくなって見なくなったし。
でも気持ち悪い云々よりそこにピークを持ってくるほうが突っ込みどころな希ガス。

つうことで各々一番好きな(だった)ネタをあげなさい
688助けて!名無しさん!:2011/06/22(水) 17:49:56.98 ID:bY3iqTHv
一番となると迷うが……俺は流星軒のネタかなあ
ラクチェが修行におん出されたヤツ
ヨハヨハとかマリータとか好きなキャラが活躍してて嬉しかった
689助けて!名無しさん!:2011/06/22(水) 18:07:07.84 ID:6tha9Mo4
ちょっと古いけど野球大会!
これ見てこのスレに入った。そして気がつけばもう10スレ以上……

基本的に長編が好きだから、他にも少女の証明とか温泉に行こう!も好きだけど
690助けて!名無しさん!:2011/06/22(水) 18:58:06.72 ID:2gJoYYxH
686がさらっと他人のネタを面白くないとか言ってるわけだけど、
過去のネタなら叩いてもいいってことなのかな?

それとも「まあ世の中にはいろんな感性の人がいるけど」とか「個人的な意見だけど」とか
一言書いておけば他人のネタを面白くないと言っても許されるの?
691助けて!名無しさん!:2011/06/22(水) 19:01:15.10 ID:bY3iqTHv
687が流れを切ってくれたのに蒸し返す事ないじゃないか
692助けて!名無しさん!:2011/06/22(水) 19:12:41.73 ID:x/jhmueL
>>682
サラ「駄目よそんなことじゃ。闇雲に修行するのも一つの道だけど、いろんなところに行って
    見識を広めるのも強くなるために必要なんじゃないの?」
エフラム「まあ……確かにそうだな」
サラ「ということで。明日、面白いところに連れて行ってあげるから予定空けといてね」
エフラム「わかった」


エフラム「……まだか?」
サラ「まだ来たばかりでしょ、ゆっくり選ばせてよ」
エフラム「しかしお前……なんでランジェリーショップなんだ」
サラ「一回も来たこと無いだろうから、楽しんでもらえると思って。それより、これとこれどっちがいい?」
エフラム「別に楽しくは……どっちでもいいだろ」
サラ「もう……どうせ脱がすんだからどっちでもいいとか……」
エフラム「そこまでは言ってない。それより……店員の生暖かい視線が気になるんだが」
サラ「気にしすぎ、そんなに見られてるわけないでしょ。そう感じるってことは精神鍛錬が足りないんじゃないの?」
エフラム「……確かに、それはあるかもな……ここにいるくらいなら、滝に打たれる方がよっぽどましだ……」
693助けて!名無しさん!:2011/06/22(水) 19:40:03.10 ID:2gJoYYxH
直後に一言の注意すら入らなかったのがこのスレらしくないな、と思って違和感を覚えたもので。
686が注意されなかったという前提を盾に取って批判しまくるようなアレな人が出てきても嫌だし。

鬱陶しくて申し訳ないが、どんな人が見てるか分からない以上
こういう問題に関しては神経質すぎるってことはないと思うんだよね。
自分もネタ書くことあるからちょっと不安なんだ。

でもさすがにしつこいね。後は議論スレでやります。蒸し返しちゃってごめんなさい。
694助けて!名無しさん!:2011/06/22(水) 19:41:34.96 ID:2gJoYYxH
って、書いてる内にネタ来てたorz
本当にごめんなさい。
695助けて!名無しさん!:2011/06/22(水) 20:04:44.76 ID:8f1B4mDu
>>692
アイク「ランジェリーショップに入るのにそんなに抵抗があるのか?」
エフラム「……まあ、長く居たいとは思いませんでしたが」
アイク「そうか、俺は姉さんや女性の知り合いによく付き添いを頼まれるからもう慣れたが」
エフラム「え?」
アイク「ん?」
696助けて!名無しさん!:2011/06/22(水) 21:35:01.29 ID:eCi3/Olc
リーフ「何故だ!何故誰も僕に付き添いを頼まないんだ!僕なら喜んでついていくのに!」
ミランダ「んなこっぱずかしい事、男に頼むわけないでしょアホ」
リーフ「いや、僕だって君らの下着選びなんて興味無いよ。どうせならきょぬーのおねいさんのお供をあっ、やめて!殴らないでコノヒトデナシー」
697助けて!名無しさん!:2011/06/23(木) 01:37:06.38 ID:viqBo/1k
兄弟の巨乳の方と貧乳の方のブラのサイズ差を考えると悲しくなってくるな
698助けて!名無しさん!:2011/06/23(木) 01:53:39.41 ID:0qWnzcro
>>697
いまそっちにエイリークが向かったぞー
699サイズで分かる洗濯物:2011/06/23(木) 08:21:33.85 ID:nsrZW5uz
エリンシア「ふぅ、今日も洗濯物がいっぱい」
セリス  「手伝うよ!」
エリンシア「うふふありがとう、セリスちゃん。あら、最初はブラからね。これは私のものだわ」
セリス  「このいちばん大きいのがリン姉さんでいちばん小さいのがエイリーク姉さん?」
エリンシア「真実って残酷ですわよね。あと、残りは寄せて上げるやつがミカヤお姉様でそうじゃないのがセリカちゃんです」

ミカヤ「おい、待て」

セリス  「あ、次はTシャツだね。すごく大きいものが二つあるよ」
エリンシア「この体格はアイクかヘクトルちゃんですわね」
セリス  「無地で見分けがつかないね」
エリンシア「簡単ですわよ。胸板で盛り上がって胸周りの生地が緩んでる方がアイク、腹周りが緩んでるのがヘクトルちゃんですわ」
セリス  「なるほど〜」

ヘクトル「なるほどじゃねぇよ」
700助けて!名無しさん!:2011/06/23(木) 13:10:10.86 ID:yG9MGv5g
エイリークは寄せて上げる余地も無いのかw
701助けて!名無しさん!:2011/06/23(木) 13:46:27.60 ID:NzzYo7EL
リリーナ「その弛んだシャツください姉様!十万Gで買います!かかか…顔をうずめてハァハァ…兄様の汗臭いシャツハァハァ…」
702 忍法帖【Lv=7,xxxP】 :2011/06/23(木) 14:06:22.91 ID:2Uyp8Guv
>>699
胸の大きさはリン≧エリンシア>>ミカヤ>>セリカ>セリス>エイリークだろうな、うん


それはそうと、FETVがパチモンのガン○ムWアニメを放映するという電波を受信した

ヒイロイとリリーナ、チュオにカトルゥ…いや、なんでもない
703助けて!名無しさん!:2011/06/23(木) 15:18:02.51 ID:CnfvG/mp
>>702
ユリウス「ナチュラルにセリスを混ぜるな!…いや、だがしかし実は実際に…いや、まさか…」
ユリア「ナーガ」
ユリウス「アッー!」
通りすがりのリーフ「なんで僕まで!?このヒトデナシー!」
704助けて!名無しさん!:2011/06/23(木) 15:55:26.41 ID:Bx5zG5B5
マルス ローマ神話の軍神、ギリシャ神話の軍神アレスと同一視される

マルス「同一って言われてもねぇ……」
アレス「困るな……俺も貴様も神器持ちで彼女持ちだが…それくらいか共通点は」

シグルド 北欧神話の英雄、なんのかんのあって不幸に死ぬ

シグルド「………orz」

ディアドラ ケルト神話の美女。いろいろあって騎士ノイッシュと悲恋。死後もむっちゃラブラブなエピソードを残す。

シグルド「ノイーッシュ! お前も私からディアドラを寝取ろうというのかー!?」
ノイッシュ「ぎゃあーっ!? なんの事ですかーっ!!!」
アルヴィス「NTRは許さんぞー!」
シグルド「お前が言うな!!!」

ディアドラ「…今日も美しい私を巡って男たちが争いを…ああ美しさは罪…止めて、私のために争わないで♪」
アレク「嬉しそうすね」

アーサー 円卓の騎士団を率いた英雄王、父はウーゼル王、母はイグレーヌ、妻はギネヴィア

リーフ「つまりイグレーヌさんがママンなんだね甘えるんだねしかもギネヴィアおねいさんが妻なんだね。うらやましいぞこんちくしょう!」
アーサー「はっはーいいじゃないか細かい事は。つか俺にはフィーがいるから困るんだけどなぁ…」
セティ「何故君ばかり幸せになるんだ…」

ヘクトル トロイア戦争のトロイア軍総大将。戦争で大暴れして英雄と呼ばれたがアキレウスに討ち取られた。

ヘクトル「ここでも俺は戦場に散るんだなあ…」
エフラム「…武に生きる者は武に倒れる…か…ピザよお前も武人だな」
ヘクトル「ピザは余計だ」

エイリーク 赤毛のエイリーク、ヴァイキングの開拓者。グリーンランドを探検した。男。

エイリーク「………男………」
リーフ「それで姉さんは男みたいな体型なのかー。あっやめてジークリンデはやめて!? このヒトデナシー」
マルス「無茶しやがって……」

イシュタル メソポタミアの女神、シンとナンナの子

シン「………」
ナンナ「……私…娘がいる年じゃないです…」
イシュタル「……いや、わかってるから……」
705助けて!名無しさん!:2011/06/23(木) 20:28:14.75 ID:mVSxl71M
ぴんぽーん、ぴんぽーん
エイリ―ク「はーい」
慌てて玄関まで出て行くと、見た事の無い学校の制服を着た女子が立っていた。
エイリーク「あの、どちらさまでしょうか?」
女生徒「は、はい、あの、私、デュ〜テっていいます
あの、エフラムさんはご在宅ですか?」
エイリーク「どのようなご用件で?」
デューテ「あの、お礼を言いたくて」
エイリーク「お礼?」
デューテ「はい、実は一昨日、ガラの悪い人に絡まれたのですけど
その時に、その、エフラムさんに助けて頂いたのですが
お礼も言えない所か、お名前まで伺うのを忘れてしまって・・・
今日は、きちんとお礼を言いたくて、突然の訪問で申し訳ありません!」
エイリーク「まぁ、そういう事だったのですか、わざわざありがとうございます
今呼んできますので、少し待っていて下さいね。」
そう言って、今度はエフラムに呼びかける
エイリーク「兄上―、お客様ですよー!」
エフラム「わかったー、もうちょっとで行く」
二人並んで、エフラムを待つ
エイリーク「あの、所でデューテさん」
デューテ「はい、何でしょうか?」
エイリーク「名前や、住所をどうやって調べたのですか?」
デューテ「あ、私の祖母のヌイに調べてもらいました」
エイリーク「ヌイ、と言うと、あの評判の占い師の?」
デューテ「はい、そうです、近所じゃ親しみを込めて、ヌイババって呼ばれています
何か最近有名になっちゃいましたね」
エイリーク「私の周りでも、物凄く人気ありますよ、特に恋愛に関しての占いに関しては
百発百中だとか」
デューテ「そうみたいですね、私は占って貰った事無いのでわかりませんが・・・」
エフラム「すまない、待たせた」
706助けて!名無しさん!:2011/06/23(木) 20:30:02.50 ID:mVSxl71M
エイリーク「兄上、遅い・・・」
振り向いたエイリークが絶句する
シャワーでも浴びていたのだろう、上半身は裸で、白いタオルを首からぶら下げており
髪から滴っている水を、時々煩わしそうにタオルで拭いている
ボクサーの様に細身でありながら、然るべき所に筋肉が付いていて、精悍な印象を与える
蒼い目は鋭いが、決して威圧感を与える事は無く、エイリークを見る目は限りなく優しい
下はジーパンを履いているだけだが、身長が高い上足が長いので、とても映える。
注意するのも忘れて、エイリークは兄に見とれていた
兄は、こんなにも格好良く、逞しくなっていたのだ
エイリーク「・・・」
エフラム「どうした?エイリーク、その子は誰だ?」
我に返る
エイリーク「あ、兄上、早く服を着てください!!!
お客様、しかも女性の前で、裸で出てくるなんてどんな了見をしているのですか!!!」
ばたーん!!
気が付くと、デューテが、顔を真っ赤にして倒れていた
エフラム「お、おい!大丈夫か!!」
慌てて、エフラムがデューテを抱きかかえる
エイリーク「あっ、それは・・・」
所謂、『お姫様だっこ』という奴だ、小さい頃、よくしてもらった事を覚えている
エイリーク「あ、兄上!」
思わず腕を掴んで、下ろさせようとする
エフラム「な、何だ?」
エイリーク「ふ、服を着るのが先だと思います、彼女は私が介抱しますから!」
エフラム「いや、倒れた人が優先だろう、とにかく俺の部屋で寝かせておくから
後は、お前が面倒を見てくれるか?服だって、部屋に行かないとな。」
二人でエフラムの部屋に行き、静かにベッドに寝かせる
707助けて!名無しさん!:2011/06/23(木) 20:32:47.05 ID:mVSxl71M
デューテ「う〜ん・・・」
苦しそうに声を上げながら目を覚まし、キョロキョロと周りを確認する
ベッドに寝かされている事を理解して、エフラムと目が合った瞬間
紋章町中に響き渡る程の悲鳴があがる
デューテ「きゃあああああああああああああああああああああああああああああ!!!」
他の兄弟達が駆けつけてきて、部屋の状況を見るなり、言葉を失う
エリウッドにいたっては、胃の辺りを押さえて蹲ってしまった
アイク「これは、許せる事ではないな・・・」
ミカヤ「エフラム!何てことをしているの!」
サラ「兄様鬼畜すぎ・・・、でも私ならオールオッケー」
エフラム「い、いや、ち、違うんだ、これは・・・」
エイリーク「みんな、お願い、私の話を聞いて下さい!」
エイリークの必死の説得で誤解は解けた
・・・10分後、デューテがエフラムに必死に礼を述べていた
デューテ「あの、エフラム様、本当に、あの、重ね重ね申し訳ありませんでした!」
見ている方が気の毒に成る程、ぺこぺこと頭を下げている
エフラム「いや、いいんだ、原因は俺だし、それよりもう遅い、俺が家まで送っていこう」
デューテ「そ、そこまでご迷惑はかけられません!!」
エフラム「気にしなくていい、さ、もう行こう」
そう言って、笑いながらデューテの頭をくちゃくちゃに撫でる
デューテ「あ、は、はい」
また顔が赤くなって、ボーっとしてしまうデューテを
横目でじっと見つめているエイリーク
訳も分からず不機嫌になってしまう
708助けて!名無しさん!:2011/06/23(木) 20:34:28.63 ID:mVSxl71M
エフラム「ただいま」
エイリーク「おかえりなさい、兄上、遅かったですね」
つい、つっけんどんな声を出す
エフラム「ああ、思ったより、遠い所でな
それより、エイリーク、今日は済まなかった
俺の不注意のせいで、お前には色々迷惑をかけた」
素直に頭を下げるエフラム
エイリーク「あ、えっと、その、良いのです、次回から気をつけて貰えれば・・・」
胸の中のモヤモヤが消えていく
エフラム「そうか、ありがとう」
エフラムの手が伸びてきて、エイリークの髪を、デューテにした時よりも
更に激しく深く、目茶目茶にしてしまう
エイリーク「あ、兄上!!」
エフラム「ふふ、お前は昔っから、こうすれば機嫌が良くなったからな」
エイリーク「も、もう!いい加減にしてください!ひゃあっ!」
軽く、エフラムに持ち上げられてしまう
所謂、『お姫様だっこ』という奴だ
エイリーク「お、下ろしてください、本気で怒りますよ!!」
エフラム「本当にいいのか?」
実はよくないのだが、それを認める気にはならない
エイリーク「う〜・・・」
不機嫌そうな声を出して抗議をするのが精一杯だった

リーフ「ミカヤ姉さんに確認したいんだけど・・・」
ミカヤ「なあに?」
リーフ「あの二人って、本当に兄妹?」
ミカヤ「今のを見たら、自信無くなってきたわ・・・」
709助けて!名無しさん!:2011/06/23(木) 21:34:48.92 ID:p6DlfQUT
セティはセトが由来らしいね。でも罪がないのに悪役にされて最後は殺される…
神話の中でも苦労人だな、セティ…

セティ「もう嫌だ。旅に出ます。しばらく探さないでください…」つ退職届+パスポート
クレイン「同行するよ…」つパスポート
レイヴァン「俺も行かせて欲しい…」つパスポート
710助けて!名無しさん!:2011/06/23(木) 22:22:26.90 ID:gHjZhcMJ
>>705-708

GJ!

デューテとはまた珍しいキャラをw
リュートお兄さんも妹想いだし、エフラムとは仲良くなれそうな気がする。
711助けて!名無しさん!:2011/06/23(木) 22:38:55.03 ID:hFXuzM5i
>>705-708
外伝キャラは珍しい気がする。エイリークかわいいな。GJでした!
712助けて!名無しさん!:2011/06/23(木) 23:20:31.36 ID:jUGIm16L
>>704
アーサーもげろ

>>705-708
嫉妬するエイリークが可愛くて大変よろしいです
…デューテとフラグをたてるエフラム…だと…?インチキ妹無双もいい加減にしろ!!
GJ!

>>709
ハーディン「私も参加しよう」つパスポート
タニス  「サナキ社長から時には解放させなくては…」つパスポート
ミーシャ 「え、えっと…退職届だけ、破棄しておきます(おいたわしや、セティ様…)」
713助けて!名無しさん!:2011/06/24(金) 00:13:39.83 ID:akne4exa
>>702
待て待て、>>699をよく見るんだ。セリカ>>ミカヤだろう。
セリカはわざわざよせて上げる必要のないだけのものを持っているということだ。ドヤァ・。

夜中に俺は何を書きこんでいるんだorz
714助けて!名無しさん!:2011/06/24(金) 00:27:26.22 ID:yKQ0XJRL
エリンシア「ちなみにアイクは元々は細い体格に並々ならぬ鍛練で筋肉をつけています。
      つまりベースは意外に細身。特盛のトップから細身のアンダーを差し引いてカップサイズを算出すると…ゴクリ」
アイク「?」

改訂版

アイク>(越えられない壁)>リン≧エリンシア>ミカヤ>(寄せて上げる疑惑)>セリカ>セリス>エイリーク
715助けて!名無しさん!:2011/06/24(金) 22:15:25.66 ID:2DLgBwdO
>>714
エイリーク弟子入りフラグですね、わかry
716助けて!名無しさん!:2011/06/24(金) 23:47:29.87 ID:9GdCZCTx
いくらエイリークでも小中学生より無いということは…十分にあるな
717助けて!名無しさん!:2011/06/25(土) 00:41:21.45 ID:jBR6QMjW
凹んでると言う噂も
718助けて!名無しさん!:2011/06/25(土) 02:43:44.84 ID:5vPu6g2Z
サラ「貧乳って言われて嫌なのは、自分が一番小さいかもって不安があるからでしょ?」
エイリーク「それは…確かに」
サラ「だったら誰かと比べて、自分が一番下じゃないって証明すればいいのよ。
   じゃあとりあえずアメリアと比べてみましょうか」
アメリア「え!?な、なんであたしなの?」
サラ「この前少し育ったって自分で言ってたじゃない。自信無いの?」
アメリア「いや、自信って言うか…なんかヤダ」
サラ「じゃあミルラとならどう?」
ミルラ「わ、私ですか?」
サラ「まあ、いくら無いって言われても高校生と小学生なら流石に結果は見えてるかもしれないけど…」
エイリーク「…や、やっぱり止めておきます!」
ミルラ「…行っちゃいました」
サラ「…中学どころか小学生にも負けた、ってことにもしなったらもう立ち直れないだろうしね。
   逃げたくなるのも分かるわ」
アメリア「ところで、サラは比べなくてよかったの?」
サラ「…私はいいの、兄様は小さい方が好きなんだから」
アメリア「微妙に答えになってないような気がするんだけど…」
719助けて!名無しさん!:2011/06/25(土) 03:16:09.41 ID:VVE4WECI
エイリークは最悪園児より下なんじゃない?
アレダレカガキタ、コンナジカンニダレダロウ…?
720助けて!名無しさん!:2011/06/25(土) 03:52:27.08 ID:QiwgCc+f
エイリークより無いとなると本当にまな板レベルかt
721助けて!名無しさん!:2011/06/25(土) 09:20:26.54 ID:9l+e9L5p
小学生よりないってもう胸どころか筋肉なさすぎだろw筋トレしろよ
722助けて!名無しさん!:2011/06/25(土) 12:08:24.77 ID:zy+HBQAG
そうだそうだ
まあ脂肪が無いと筋肉すらつかないが
723助けて!名無しさん!:2011/06/25(土) 16:41:35.29 ID:C0SzPN2T
もうやめて!とっくにエイリークの精神力は0よ!!
724助けて!名無しさん!:2011/06/25(土) 17:26:38.80 ID:C0SzPN2T
精神力×

胸○
725侍エムブレム戦国伝 リーフの章 闇夜の盗賊:2011/06/25(土) 20:25:24.82 ID:cV5A5JD8
この小説を読む前に>>26の注意書きを確認してください。
>>630-635の続きです。
726侍エムブレム戦国伝 リーフの章 闇夜の盗賊:2011/06/25(土) 20:25:48.38 ID:cV5A5JD8
「一枚葉の盗賊たちの事を聞きたいって? ならまずは一杯奢ってもらおうじゃないか。
 いや、三杯だな。どっかで連中の耳に入ったら僕の首が飛ぶような話なんだ。それくらいしてもらってもバチは当たらないさ」
ボロを纏ったみすぼらしい男は長椅子に腰を下ろすと運ばれてきた酒に口を付けた。
話の先を急かす商人にボロを纏った男はもったいぶって口を紡ぐ。
商人が酒や食い物を薦めるたびに男の口は滑らかになった。
「一枚葉…その名前を聞くようになったのは五、六年前からかな。
 連中は都の闇を蠢く悪党どもさ。食うためならなんでもする。
 盗み殺しなんて朝飯前の畜生どもだ」

彼らの多くは打ち捨てられた孤児や浮浪児らしい。
食う事生き延びる事が全ての彼らはなんでもする。
どんな非道をも厭わない。
まだ若い連中が多いが首領は相当な手練手管の持ち主として評判となっていた。
牢破りなど当然のようにこなしてしまう。
検非違使に捕らわれても処刑までに影も形もいなくなってしまうのだ。
彼に言わせれば牢に入るという事はその日の宿を得る…と言う事らしい。

話を聞いていた商人は相槌を打ちながら時折質問をはさむ。
話の上手い男だ。愛想もよく聞く事に長けている。

「それほどの腕前ならさぞかし稼いでいるのでしょうね」
団子をほお張っていた浮浪者は大業に頷いてみせる。
「都のあちこちに金を隠してるって噂がある。
 嘘か誠かは知らないがありそうな話ではあるね」
「一枚葉がそれほど都を騒がせているのにその話をしてくださる方も少なくて困ります」
「当然さ。奴らは容赦が無い。
 自分たちの事を役人に語った町人が翌朝は川に浮いてた…なんて二年くらい前はよくあった話さ。
 今では誰もが恐れて口を閉ざす」
浮浪者は上手そうに団子を平らげると途端に口が重くなった。
商人は嫌な顔一つせずに彼に小銭を握らせてやる。
727侍エムブレム戦国伝 リーフの章 闇夜の盗賊:2011/06/25(土) 20:27:00.80 ID:cV5A5JD8
「君…つなぎが取りたいんだろう?」
「違いありませんね。都に来てようやく見つけた手がかりです。貴方はその首領を知っているのでしょう?」
「知っているといえば知っている。だがあんな悪党に会ってどうする気だい?
 下手を打てば明日は冷たい土の下で眠る事になる」
浮浪者の言葉は淡々としている。
それだけに事実を語っているという重みがあった。
だが商人はひるんだ様子もない。
「商売と申しますものはそれはそれで命がけなのですよ。
 栄華を誇った大商人が翌朝には借財を背負い奴隷船に乗せられて売られてゆくなんて珍しくも無い事です。
 とりわけ大金を手にしようと思えばね。相応の危険を背負う事になる」
「商人が銭を欲しがるのは本能のようなものだね。
 だがそこまで危ない橋を渡りたがる奴はそうはいない」
浮浪者は飄々とした態度を崩さない。
それに対する商人もまた落ち着いた表情を崩すことは無い。
「そこまでする価値のある事なのですよ。
 貴方が私が追い詰められて自暴自棄に賭けに出ていると思うかも知れない。
 否定はしませんが見返りは大きい……茶番はもういいでしょう…首領…」
場の空気が一変した。
凍りついた空気が都の裏路地に満ちていくようだ。
「……ふふ……馬鹿では無いようだね」
「お褒めいただき光栄至極……貴方の事を嗅ぎ回ればどこかでは接触できると踏んでいました」
「興味が沸いたのでね。役人でも無い商人が僕を探していると……なるほど。とんだ命知らずだ。
 だが…どうなのかな? 僕が今ここで抜いたら君を助ける奴はいない」
首領の手はすでに懐に収められている。
言うまでもなくその手はすでに短刀にかかっているのだろう。
商人は背筋に走る冷や汗を堪えつつも表情には出さずに淡々と告げていた。
あるいはそれが商人の覚悟の大きさを物語っているかもしれない。
728侍エムブレム戦国伝 リーフの章 闇夜の盗賊:2011/06/25(土) 20:27:36.19 ID:cV5A5JD8
「先ほども申しましたように危険が大きいほどに見返りもあるのですよ。
 貴方にとってもいい話を僕は持ってきたのです。
 聞いても損はないと思いますよ?」
「人を騙す奴の語り口はみなそうなのさ。
 こんな世の中で相手を信用するからには裏切られたら殺すくらいの覚悟が必要なのだよ。
 ワーレンの商人殿にはその気概がおありかね?」
「そう、それだけの事を僕は覚悟している。幾重にも手は打ってきた。あとは貴方が必要なのです。
 どうです? 二人で世の中を動かしてみませんか?」
「……言う事のでかい奴は信用できない」
「なら腹を割りましょう。世の中なんてどうでもいい。僕が動くのは女のためです。
 ただの欲望です。自分の求めるもののためです」
浮浪者の姿をした盗賊は小さく瞳を見開いたかに見える。
「…相当の銭を動かさなくてはえられないというのかい?
 随分と高い…」
「そう…僕にとってはそれだけの価値がある」
きっぱりと言い切る商人の瞳には迷いは無い。
彼の言葉を聞いて盗賊の胸によぎるものはなんであっただろうか。


「……女は恐ろしいよ。男の人生の要所要所に現れてはその人生を動かしてしまう」
「それだけの力があるのですよ。少なくとも僕にとってはね」
盗賊は懐からそっと手を抜いた。
何も握っていないと示すかのように両手を開いてみせる。
「具体的な話を聞こうか」
「ええ、ですがその前に名乗っておきます。
 私はワーレンの商人マルス。契約が終わるまでの間、どうぞよろしく」
それに応じる盗賊は凍りついたかのような表情を崩さない。
「リーフ…そう呼ぶといい。分け前の話題をしよう。少なくともこちらはそちらが誠意を見せる限りは裏切らない。
 盗賊の言葉は信用できないだろうがそれは君の受け取り方次第さ。
 逆に…裏切るなら命をもって償う事になる」
「ええ…我々商人にとって契約とは神聖なものです。
 違えるならそれも覚悟の事。さ、場所を変えましょうか……」

二人の男は都の暗がりへと消えていった……


次回

侍エムブレム戦国伝 邂逅編 

〜 シグルドの章 決死行 〜
729助けて!名無しさん!:2011/06/25(土) 20:43:25.00 ID:Awi/ZCwn
GJ! 
リーフ…外道に堕ちたか
730助けて!名無しさん!:2011/06/25(土) 23:06:50.14 ID:BlUMXOMh
GJ!
マルスの話と繋がってるのか。先が気になります
731助けて!名無しさん!:2011/06/25(土) 23:21:29.12 ID:2gGI1CRh
GJなんだぜ
シーダの為なら世界を敵に回してでもやり遂げるだろうな、マルスは…
732助けて!名無しさん!:2011/06/26(日) 02:40:23.19 ID:ZcHmRwTf
>>725-728
乙!
リーフ……マルスを試しただけでリーフ自身はそこまで堕ちてないといいんだけど……
マルスもマルスで、シーダの為だからなぁ……それが免罪符になるわけじゃないけど、一時的にでも幸せになってほしいわ

そしてシグルド、死亡フラグじゃないよな?
GJ!
733助けて!名無しさん!:2011/06/27(月) 16:52:31.69 ID:neDmq5rV
そろそろ次スレ立てる頃だな……
734助けて!名無しさん!:2011/06/27(月) 17:10:07.43 ID:E9IxuXQ3
残り20前後くらいでよくない?
735助けて!名無しさん!:2011/06/29(水) 14:54:50.85 ID:i1SD5550
ファリナ「書き込みなしね」
ユリア「でも好都合…」
フィオーラ「今日も書き込みがなければ」
エーディン「兄弟家スレでの恋人候補は」
ジャンヌ「私たちの婿になってもらいます!」
リーフ「そして僕はおねぃさんハンティングに成功する!!」
736助けて!名無しさん!:2011/06/29(水) 15:34:24.90 ID:Wxw8TssX
>>735
ジャファル「…とりあえず阻止」
737助けて!名無しさん!:2011/06/29(水) 15:36:59.00 ID:Ly1Kb+9V
フロリーナ「そ」
ラナ   「し」
ニニアン 「で」
ディアドラ「す」
セリカ  「よ」
ナンナ  「あと」
ミランダ 「リーフは」
サラ   「おしおき」
ティニー 「です!」
738助けて!名無しさん!:2011/06/29(水) 16:09:03.43 ID:Wxw8TssX
もしも歴代FE主人公が警察官だったら(一部のみ

エリンシア

優秀な成績を収め、婦警の鏡とも言える存在だが、時に目前の軽犯罪程度なら見逃してしまう甘さも持つ
※ただしガチムチに限る

ヘクトル

今時珍しく科学捜査に頼らない、地道な聞き込み等で犯人を捕まえる警察官
体力が少し少ないのが玉に瑕だが

エフラム

「幼女少女と仲良くなる」→母「おまわりさんコイツです」→「来た同僚に飽きられる」→母「えっ、この人警察官!?」
はいつものパターンです

リン
婦警としての成績はそこそこだが、警察犬も真っ青な嗅覚と足の速さで犯人を追い詰めるのが得意
余談だが、署内の人気はかなり高い


…後は任せた
739助けて!名無しさん!:2011/06/29(水) 17:53:49.98 ID:7As5u0sE
よしお兄さん便乗しちゃうぞー

ミカヤ
勤続ダキュンダキュン年の大ベテラン。
予知能力や読心で解決した事件は数知れず。
サザを筆頭に不良少年の保護にも熱心。

シグルド
万年巡査長。
パトロールに熱心で地域の人達から慕われている。

アイク
署内の格闘大会連続優勝者。
彼に歯向かって無事だった暴漢はいない。
過剰防衛なところが玉に瑕。

エリウッド
交通課署員。
交通安全講習ビデオに彼が出演してから紋章町の女性ドライバーによる事故が激減した。
警官募集のポスターのモデルは毎年彼だ

セリス
痴漢の囮操作で彼の右に出る者はいない。
740助けて!名無しさん!:2011/06/29(水) 17:57:44.75 ID:2ppvAPXb
便乗しようとしたら先を越されたでござる
せっかくだからこれも投下っと

ミカヤ

定年退職した老刑事
だが現役時代に追っていた未解決事件を今でも独自に捜査してる
占いやオカルトに基づいた捜査を旨としている

リーフ

警察物には当然敵役も必要
従って逮捕される方のコソ泥
スラム街でスリや置き引きをしているケチな犯罪者だが情報通で犯罪組織や裏事情に詳しい
いくらか握らせてやれば有益な情報をつかめることも

セリカ

血の経典と恐れられる恐怖の宗教捜査官
その捜査方法はいたって簡単
神に聞くのだ
犯罪の疑いがあるものを熱湯につけて火傷をすれば犯人、無傷なら無罪である

シグルド

冴えないおやっさん警官
昔はやり手だったらしいが今は窓際でコーヒーばかり飲んでいてごくつぶし扱い
出世コースから脱落して久しいが本人は気にしていない
エリートキャリアのアルヴィス警視とは同期の桜らしい

アイク

機動隊の隊員
重大事変やテロ鎮圧等のエキスパード
全国の警官から選りすぐられた最強の精鋭


741助けて!名無しさん!:2011/06/29(水) 21:05:35.46 ID:1ot6vsud
>>739
エリウッドはデスクワークが似合うな
毎月の犯罪件数とかを見て胃を痛めてそうだw

>>740
セwwwリwwwwカwwwww
一体何世紀前の警察だよwwwwww


マルスは警察(特にリン)を影からサポートする裏の帝王か、
または科学捜査のプロの検視官というイメージが有るなぁ
742助けて!名無しさん!:2011/06/29(水) 21:19:07.24 ID:7As5u0sE
>>740
こっちの設定もいいな。
セリカにワロタwww
ついでに残りメンバー

アルム
その影の薄さを生かして犯人の背後に忍び寄り手錠をかけるのが大得意。
だが同僚にはいつまでも顔を覚えてもらえない。

エイリーク
女子刑務所の看守。
彼女の更生教育を受ければどんなツッパリも淑女に大変身。

マルス
科学捜査官ながら誘導尋問の達人。
彼に暴けない秘密はない。
黙秘権も彼の前には無力だ。

ロイ
期待の新人。
先輩達の厳しい教育を受けながら可愛がられている。
743助けて!名無しさん!:2011/06/30(木) 00:47:22.91 ID:RQg+x7go
いつも通りのある日の事
エフラム「なぁ、エイリーク、今、時間空いているか?」
エイリーク「はい、勉強が一区切りして、少し休憩しようと思っていたので」
エフラム「そうか、それなら、これから星を観に行かないか?」
エイリーク「それは短時間じゃ済まないのでは?」
エフラム「いや、時間はかからんぞ、屋上に上ってちょっと話をしたいだけだ」
エイリーク「わかりました」
二人で、飲み物と梯子を準備して、屋上へと到着する。

〜エイリーク視点〜
とても静かな夜で、つんと冷たい空気が二人の頬を刺す
エフラム「少し寒いな・・・、よし、もうちょっとこっちに来い」
言われた時には、私の肩は兄上に抱かれていた、一つのマントに二人でくるまる
無意識でこんな事をする兄は、ある意味で凄い人だと思う
兄上は、無言で空を見上げている
エフラム「なぁ、覚えているか?」
エイリーク「何をでしょうか?兄上」
エフラム「俺達二人共まだ小さくてさ、何も考えないで遊んでいて
面白半分でここに登ったはいいが、降りられなくなった事があったよな?」
そう言われて、私は苦笑する
エイリーク「ありましたね、そんな事、あの時は、兄上が私を片腕で抱えてくれて
一歩ずつ梯子を降りていったんでしたっけ?」
・・・他愛の無い会話が続いていく、それら全て私にとって貴重な時間だった
そして、それは兄上にとっても同じだと、私は確信している。
744助けて!名無しさん!:2011/06/30(木) 00:48:27.26 ID:RQg+x7go
ふと、兄上の方を向いた
目が合う
離す事が出来ない
月の光が、少し暗く兄上の顔を照らす
鋭さと優しさを兼ね備えた目、引き締まった口元、すっきりと通った目鼻
彫りの深い顔立ち、その全てに目を奪われると同時に、兄の裸を思い出してしまう
アイク兄さんは筋肉が付きすぎで、他の兄弟は、男にしては細すぎる
背と筋肉のバランスは、兄上が一番取れている、と私は思う
エフラム「エイリーク?」
エイリーク「ご、ごめんなさい、ボーっとしてしまって・・・」
エフラム「顔が赤いぞ、家の中に戻るか?」
エイリーク「大丈夫です、それより、私、もう少しここにいたいです」
エフラム「そうか、俺もそう思っていた」
・・・上手くごまかせた
あの日、デューテという女の子が来てから、やたらと意識する様になってしまった
兄上は元々、私に優しくしてくれている
性格だって悪くないというか、笑って許せる範囲だ。
一番困るのは、顔
はっきり言って、兄弟の中で一番好みだ
一緒に生活している以上、顔を見ずに暮らす事など、不可能に近い
どうしたらいいのだろう?
・・・考えるのは止して、今はただこの時間を楽しむ事にする
なんでもないこの瞬間が、一生記憶に残る様な気がした
願い事をひとつ叶うなら、この時よ続けと
同じ空を見上げながら、大切な事ほどすぐそばにあるのかも
そんな事を思いながら、兄上との会話は続く
745助けて!名無しさん!:2011/06/30(木) 00:49:36.75 ID:RQg+x7go
〜エフラム視点〜
エフラム「エイリーク」
エイリーク「はい、何でしょうか?」
エフラム「その、変わりないか?」
エイリーク「・・・どういう意味でしょうか?」
エフラム「いや、深い意味は無い・・・、最近、苦手だが色々考える様になってな
今更こんな事を言うのもおかしいが、俺達は双子だな?」
エイリーク「はい」
エフラム「そのせいなのか、俺は、他の兄弟より、お前が一番身近に感じる」
エイリーク「そ、そうなのですか?」
エフラム「ああ、勉強で悪い点を取る、アイク兄貴に負ける
色々と困難だらけのこの世界で、お前がいる、それだけの事で今日も生きていける」
エイリーク「あ、兄上!それは妹に言う台詞では無いです!」
真っ赤になって叫ぶエイリーク
俺はそんなに変な事を言ったのだろうか?
746助けて!名無しさん!:2011/06/30(木) 00:51:17.48 ID:RQg+x7go
〜エイリーク視点〜
エフラム「・・・困難だらけのこの世界で、お前がいる、それだけの事で今日も生きていける」
その台詞を聞いた瞬間、身体中が痺れる様な感覚を覚えた
エイリーク「あ、兄上!それは妹に言う台詞では無いです!」
心臓が飛び出しそうな程早く脈打ち、呼吸が経験した事無い程激しくなる
か、からかっているのだろうか?
取り合えず深呼吸をする、私の肩を抱いていた兄上の右手が背中をさすってくれた
落ち着いた所で、抗議の声を上げようとするが
手を握られながらあの目で見つめられると、何も言えなくなってしまう
エフラム「大丈夫か!!」
エイリーク「あ、はい・・・」
エフラム「お前、さっきから変だぞ、本当に大丈夫なんだろうな?」
原因は兄上です!!
そう言ってやりたいが、言ったらどうなるのか、自分でもわからない・・・
暫くの間、沈黙だけが私達を包む
何か言わなきゃって、だけど何を言えばいいんだろう
話題転換する事にした
立ち上がって、空を見ながら兄上に伝える
エイリーク「ねぇ、兄上、流れ星が見たいです」
冗談でふりかざした指先
綺麗な尾を引いた
それはまるで魔法のようで

二人で空を見上げる
忘れてた事をひとつ
いいかけてどくんと跳ねる鼓動
闇の中一瞬触れた手
お前は
兄上は
気が付いたか?
気付いたでしょうか?
これってきっとそういう事なのかな
747助けて!名無しさん!:2011/06/30(木) 00:53:27.10 ID:RQg+x7go
ラケシス「兄と、静かな夜に屋上で二人きりで話し合い・・・」
プリシラ「言いたいけど言えない、はっきり言って欲しい乙女心や
無自覚な兄の言動に振り回されてしまう妹・・・」
ティニー「そして最後に、少しだけ、でも確実に触れ合う二人の心」
ルーテ「いささか急でしたが、気に入っていただけましたか?」
ラケシス「素晴らしい!!妹の夢が全て詰まっています
これを我がAKJの教典にいたします」
プリシラ「賛成です、早く続きが読みたくてしょうがないです」
ティニー「今回は負けを認めます」
ルーテ「優秀な私なら、これ位朝飯前です
それではティニーさん、絵の方は任せてしまって宜しいですか?」
ティニー「はい、私の最高傑作に仕上げてみせます!」
ルーテ「ノールさんには、文章の構成の方をお任せします
あ、因みに、18禁バージョンも考えてありますので、そちらは後日という事で
では、私は休憩させていただきます、少し疲れてしまいました」
そう言って、リワープを唱え、アスレイの側へ
748助けて!名無しさん!:2011/06/30(木) 00:54:42.02 ID:RQg+x7go
アスレイ「いつもながら、貴女の登場の仕方は驚いてしまいます」
少しも驚く事無く、アスレイが言う
ルーテ「眠いので、膝枕をしていただけますか?」
アスレイ「はいはい、どうぞ」
横になりながら、ルーテが言う
ルーテ「一つ忘れている事がありますよ」
アスレイ「何でしょうか?」
ルーテ「・・・あの、言わなくてもわかりますよね?」
アスレイ「さあ、私は人の心を読める訳ではないので・・・」
ルーテ「おやすみなさいのキス、ですよ」
アスレイ「随分とはっきり言いますね」
ルーテ「それをしてもらわないと、安心して寝る事が出来ないので、早急にお願いします」
アスレイ「わかりました、では目を閉じ・・・」
言い終わるより先に、両手で顔を引っ張られキスされてしまう
目を開けた時、既にルーテは深い眠りの中へ落ちていた
アスレイ「今日も平和、ですねぇ・・・」

2日後、ティニーの獅子奮迅の活躍により
AKJの教典同人誌「君の知らないこんな夜に」が完成する
その比類ない完成度に、信者がみな涙したという。
749助けて!名無しさん!:2011/06/30(木) 01:08:00.27 ID:I4Morxre
シグルド「さて・・・イレギュラーを排除するか・・・」つティルフィング
750ビラク:2011/06/30(木) 01:15:36.04 ID:AvWZCRpZ
ビラク「うほっ次スレを建ててきたぜ。報酬はへっきゅん一年分でよろしく頼むぜ♪」

http://yuzuru.2ch.net/test/read.cgi/gamesrpg/1309363981/
751助けて!名無しさん!:2011/06/30(木) 01:44:04.23 ID:I4Morxre
>>750
フロリーナ・ファリナ「お疲れ様。でもそれは絶対に許さん」
752助けて!名無しさん!:2011/06/30(木) 14:43:22.03 ID:P05cglp8
>>749
ゼロット「エックs…シグルド、俺もイレギュラー討伐に参加させて貰うぞ!」つゼットセイバー(※練成銀の剣)

>>750
753助けて!名無しさん!:2011/06/30(木) 16:16:11.59 ID:u5O0SkdY
>>744
>アイク兄さんは筋肉が付きすぎで、他の兄弟は、男にしては細すぎる

何故だろう、この一文に違和感を感じてしまったぜ
だってどう考えても一人、細すぎるとは思えないお方が……げふんげふん
GJでした!

>>750
次スレも乙!
754助けて!名無しさん!:2011/06/30(木) 19:19:08.83 ID:AEKji8rd
>>744
ピザトルェ…
755助けて!名無しさん!:2011/06/30(木) 23:34:13.84 ID:yL+528mE
    |┃三           /! _ ト、
    |┃ ≡       ,r‐ '/l[[!ト、!:::\
    |┃      ___ !l::::::!:.!:l,!:::!::::::::l _       
    |┃≡  /____ l !!:::::l:.l:::!::::!::::::::!| ,二二、  
    |┃ヽ___//::::::!| 'l|ト、ヽ:::::/:::::::;' !  !:::::::::::::    この埋めを使われよ
____.|ミニニヽ:::::::::::l ,'   )ヽニVニイ!r'´!  !::::::::::::::::::  
    |┃:::::::::::ヽヽ:::::::! !ィr(:::ヽ::::::! !:::ノ:ヾ!:::!  !::::::::::::::::::::
    |┃:.:.:.:.:.:::::!|::〈/:.ヽミト、r‐'┴―‐く:∧ l::::::::::::::::::::  ガラッ
    |┃:.:.:.:.:.:.:.:l|::/:ヽ:.:.:.:.:フ::::::::::ll___/:.:.:ヽ ヽ::::::::::::
756助けて!名無しさん!:2011/06/30(木) 23:40:58.98 ID:yL+528mE
    ノ   ノ      ヽ    /   ヽ
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    /  \ O   ---------    ノ------      ノ         ノ
   /    \          ノ   ノ     ノ     ノ|         ノ
  /      \        ノ     -----ノ     ノ |        ノヽ
                 ノ         ノ        |       ノ   ヽ
                          ノ         |      ノ    ヽ
    / ̄ ̄ ̄ ̄丶 、
   '           ヽ、
 /  i   ::i;;   i   :ヽ
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|;; ii   i  ..ii: ::.;i  ..::  ,,|
|::::,,..ii::t、;;iiii,, i;; ii",,"--i;;;,,""|                           ,,.、-‐、      ,,.、-‐==z
ト、.;;;/ ̄ ヽ..、/"   ヾ ,,,|       ,.r ''´ ̄ ̄ ̄``ヽ、 ヽ ̄゛'‐─-、/    ゛'‐=z ,,‐":::::::::::::::::: ̄゛'‐-、.
ヾF"|            ト |      r'´          _>,_゛'‐、   ヽ,´ ̄`     ゛'‐-、:::::::::::::::::::::::::::::::::::\
 丶;|、         ;;; __    人  ,.-'ヘv' _,,.-‐''´  ユ ̄   '、_ ヽ ‐-、      /:‐"゛'‐、:::::::::::::::::::::::::::゛'=z
  レ"二==--  --,,.、-''" -、 __゛'-v‐{ヽ `{{,.、Jル ´     __  } /ヽ_i_\}‐、 .゛'、      ゛'‐、   \_::゛'、::::::::::::::::::::ゝ__
 "| | Fリフ.ii  /: : : : : : /´: : : : : :ヽ r 、i f_,, -‐ ""ヾ,´  ヽj i      _,-゛'‐、゛'、     /_zニ二_ ヽ:::i‐、::::::::::::::::::/
 │ii|    || / /: /,,‐"`´゛ヽ i: : : : : :ヾ|   `´   __,,,, トミヽ、 }'、  ,,.z;ニ-、ァ | .|=、    /  ´ ゛"  ノノl i:::::::::::::/  /
  ヾ|    |、|/|: i :| __   |人ヽ、: ヽ、:l=;=、  ィ‐〒テ_" ヒ_ミiV _ゝ ´-`""´゛ .| .|ソ   //        ‐':::::::::/  /::::
   |    ヾ=-ヽ、`|,r;;;、`  .‐--ヽ、ヽ_ ヽ ̄|    ̄   ノ _ツl|l! /         '、'、   /、`、__       |::/ ./\::::
   ト、  --=-- .`| .ー'ノ  '.ri,lヽ|,l^i¨/ヽ し      ' | l川|ヽ __,      l '、|  / '、 .─`   .,,  |,| /:::::::::::\
   .,|;;"、  :::::::   .'、 ヽ   `´  i´/  vr' ゙''ti;、   ,! llリl|  '、 -     /  |_/   ヽ_,,.、-''"   .|/::::::::::::::::::::::
 ̄ ̄|  、 ,,、-‐-、.,,-‐ヽ ー-    |¨‐_,ヾ !ii  `  /   ViL -、ヽ_,,.、-''" __|_゛'‐-、___|__,,.、-''"ヽ,,‐'"ヽ_/
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丶;「|    \..:::{ {:::::::::,、|ヽ_,,.、-''" ヽ、  ノ `─' , -="- 、  /   /  |   ||   .|,‐"__ ̄゛'‐、.,,‐"ヽ{  {:::::::::::::::
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 Y::::::::::::::::::::.:::::::::::/ ./{::.. /   ..:::::::  ヽ           ノ   ヽ  ̄ ̄ ̄ ̄ ̄゛'、| ヽ    ::::::::::::::::::::::::: ゛'‐、.゛'‐、:::::
757助けて!名無しさん!:2011/06/30(木) 23:43:12.67 ID:yL+528mE
    ノ   ノ      ヽ    /   ヽ
   ノ   ノ-------   ヽ  /     ヽ  ノ
  ノ |      ノ      ヽ/        ノ
    |     ノ       /ヽ       ノ
    |    ノ       /  ヽ     ノ


              -------      ノ    ヽヽ    ノ    -------
    /  \ O   ---------    ノ------      ノ         ノ
   /    \          ノ   ノ     ノ     ノ|         ノ
  /      \        ノ     -----ノ     ノ |        ノヽ
                 ノ         ノ        |       ノ   ヽ
                          ノ         |      ノ    ヽ
    / ̄ ̄ ̄ ̄丶 、
   '           ヽ、
 /  i   ::i;;   i   :ヽ
/;;;;   ii   i;;  ;;ii  /  |
|;; ii   i  ..ii: ::.;i  ..::  ,,|
|::::,,..ii::t、;;iiii,, i;; ii",,"--i;;;,,""|                           ,,.、-‐、      ,,.、-‐==z
ト、.;;;/ ̄ ヽ..、/"   ヾ ,,,|       ,.r ''´ ̄ ̄ ̄``ヽ、 ヽ ̄゛'‐─-、/    ゛'‐=z ,,‐":::::::::::::::::: ̄゛'‐-、.
ヾF"|            ト |      r'´          _>,_゛'‐、   ヽ,´ ̄`     ゛'‐-、:::::::::::::::::::::::::::::::::::\
 丶;|、         ;;; __    人  ,.-'ヘv' _,,.-‐''´  ユ ̄   '、_ ヽ ‐-、      /:‐"゛'‐、:::::::::::::::::::::::::::゛'=z
  レ"二==--  --,,.、-''" -、 __゛'-v‐{ヽ `{{,.、Jル ´     __  } /ヽ_i_\}‐、 .゛'、      ゛'‐、   \_::゛'、::::::::::::::::::::ゝ__
 "| | Fリフ.ii  /: : : : : : /´: : : : : :ヽ r 、i f_,, -‐ ""ヾ,´  ヽj i      _,-゛'‐、゛'、     /_zニ二_ ヽ:::i‐、::::::::::::::::::/
 │ii|    || / /: /,,‐"`´゛ヽ i: : : : : :ヾ|   `´   __,,,, トミヽ、 }'、  ,,.z;ニ-、ァ | .|=、    /  ´ ゛"  ノノl i:::::::::::::/  /
  ヾ|    |、|/|: i :| __   |人ヽ、: ヽ、:l=;=、  ィ‐〒テ_" ヒ_ミiV _ゝ ´-`""´゛ .| .|ソ   //        ‐':::::::::/  /::::
   |    ヾ=-ヽ、`|,r;;;、`  .‐--ヽ、ヽ_ ヽ ̄|    ̄   ノ _ツl|l! /         '、'、   /、`、__       |::/ ./\::::
   ト、  --=-- .`| .ー'ノ  '.ri,lヽ|,l^i¨/ヽ し      ' | l川|ヽ __,      l '、|  / '、 .─`   .,,  |,| /:::::::::::\
   .,|;;"、  :::::::   .'、 ヽ   `´  i´/  vr' ゙''ti;、   ,! llリl|  '、 -     /  |_/   ヽ_,,.、-''"   .|/::::::::::::::::::::::
 ̄ ̄|  、 ,,、-‐-、.,,-‐ヽ ー-    |¨‐_,ヾ !ii  `  /   ViL -、ヽ_,,.、-''" __|_゛'‐-、___|__,,.、-''"ヽ,,‐'"ヽ_/
; ;;;;;;;;|   、  :::::,‐",‐"¨: \,.、-''"  .|r '"´  ト     /  _,.-''´  ,.へ  /|   .||   |__/ ̄l´___,,.、-''",,‐'":::::::::
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丶 :::、___.::::ヽ、ヽ、/:::゛',====ハ、  ` ̄ ̄ ̄´   O 〉<    ̄ ̄ ̄ ̄ ̄゛'、,,‐",‐"    ゛'‐、__.,,‐" {  {:::::::::::::::
 Y::::::::::::::::::::.:::::::::::/ ./{::.. /   ..:::::::  ヽ           ノ   ヽ  ̄ ̄ ̄ ̄ ̄゛'、| ヽ    ::::::::::::::::::::::::: ゛'‐、.゛'‐、:::::
758助けて!名無しさん!:2011/06/30(木) 23:46:31.84 ID:yL+528mE
    ノ   ノ      ヽ    /   ヽ
   ノ   ノ-------   ヽ  /     ヽ  ノ
  ノ |      ノ      ヽ/        ノ
    |     ノ       /ヽ       ノ
    |    ノ       /  ヽ     ノ


              -------      ノ    ヽヽ    ノ    -------
    /  \ O   ---------    ノ------      ノ         ノ
   /    \          ノ   ノ     ノ     ノ|         ノ
  /      \        ノ     -----ノ     ノ |        ノヽ
                 ノ         ノ        |       ノ   ヽ
                          ノ         |      ノ    ヽ
    / ̄ ̄ ̄ ̄丶 、
   '           ヽ、
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|;; ii   i  ..ii: ::.;i  ..::  ,,|
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ト、.;;;/ ̄ ヽ..、/"   ヾ ,,,|       ,.r ''´ ̄ ̄ ̄``ヽ、 ヽ ̄゛'‐─-、/    ゛'‐=z ,,‐":::::::::::::::::: ̄゛'‐-、.
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759助けて!名無しさん!
       ..ィ __           ___   __              r - ‐ー- 、 _
       i´ /'´    ̄`''ー-、.___   ´>、ゞ´-く_, -``ヽ      ,; -‐ ''^'~    、    `ヽ
.  . -‐'''^レ '" ̄``     ーく  /  ,-ヘ }、ヽ\: : : : : ヽ    ,r'    ,     i     i\
ノ ..   ,-  、   ._      ヽ イ /  ノ }ノ\ニ=- 、 : l r='~  ノ  / ,:  :  i.     |  i
"フ´ .  l  l `、 、 ヽ、  、  ノヘ{、__   __,.  ):ヽ: :ヽ: l /  ,/  /   ,i , i  i     .|  !
.{ / l ト、 .ト、ト、!ヽ. l ヽ、 、  、 }-t} `´‐tj- } 7ヘ: :l、:{i. / i   ./i   ,i i! i! 人.      i   !
 Vl ト、匸ヽ.l  ‐''二`-、 iミ、 `.、 {  /      リ/ ト、: 、レ'!  i. / |  /ノ/V`ヽ.\    i   |
  ヽト、}´ヒj`   ´ヒ'j` }ノニヽ、`(  l `.ニ 、   r' j-イ: ト、_ | | /-、i/レ'_,-‐一''~\\r‐、,|  |
     l  ̄ノ    ̄   r'_ノミ.r'^   l、 -     i/  V:l: {_, !、,| ;ヘェッi   'でア   V ,i! ,i  i!
.     、 ヾ        .ilミr''^   / ヽ川_i. イ   !  `<   i!i i |          .i! ノ  ∧
.     ヽ ` ._一  ./ |≦=、_,.ィ介 l      /  _, ィT>  !、. !、,!          ,t' iヘ, i .i
  、ャ===`、   .∠ ==''´.:ム=‐、 ,_i__   __,∠ ィT┴'/        i!___        .ノ ,! ! ! .i i
 _,.. ヘ、..:..:..;;`i'''' ´}「`‐..:.:.:.:ィ'´r/   Z    ヒTー-一T千¬' ´    i −一;    ∠____ヘ. i iリ
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