3 :
名無しが氏んでも代わりはいるもの:2007/08/30(木) 02:36:18 ID:3VMYYru0
3ゲト-(´▽`)
前のカヲル君の日記超おもろかった☆
今回も楽しみにしてます!
ところで、携帯で過去ログを見る方法知ってる方居たら教えてください。
_(._.)_
渚くん待ってるよ
ほ
7 :
渚くん(単発):2007/09/03(月) 00:28:34 ID:???
耽 月 美 日
僕が初めてこの街を訪れた時、ここは既に
街としての機能を失っていた。
度重なる使徒の襲来、それに伴う戦闘の舞台となったこの街は、
その傷跡を癒す時間さえ与えられず、ただ「約束の時」を
待つばかりとも思える。
戦線離脱したセカンドチルドレンの補充要因、フィフスチルドレンとして
この街にやってきた僕は、ネルフ本部を生活拠点とする事になった。
ゼーレがネルフに直接送り込んできた「適格者」として、
僕はネルフ側から警戒されているようだが、まあ、そんな事はどうでもいい。
ネルフの警戒などはどうでもいいが、どうでもよくないのが、この暑さだ。
「日本は常夏の国である」と事前に聞いてはいたものの、
想像を遥かに超えるこの暑さに、僕の体は融点を迎えてしまいそうだ。
でも最近、ちょっとした避暑スポットを発見したんだ。
僕がここに来る前に、ネルフに在籍していた加持さんが育てていたスイカ畑。
暑さに耐えられなくなった時には、「MY塩」持参でここに来ている。
今日も適当なスイカを割って、水分補給していると、スイカの葉の裏に、カタツムリを発見。
こいつは生まれた時からマイホーム持ち。庶民の羨望を一身に集めている。
家どころか「MY塩」を持つのが精一杯の僕にとっても、資産家のカタツムリは憎い。
おや、こっちには、家を失ったカタツムリがいるぞ。リストラにでも遭ったかな。
なんだか不憫だな。ここは敵に塩を送るの言葉通り、彼に「MY塩」を与えてみた。
・・・・・・あれ、溶けた。カタツムリの補完が始まったのかな?
通りがかったファーストがポツリと一言「それ、ナメクジだから。」。
そうか、そういう事か。僕はまた一つ賢くなったぞ♪ありがとう、ファースト。
8 :
渚くん(単発):2007/09/03(月) 00:30:15 ID:???
せっかくの新スレなので、適当に投下してみた。
今後、書くとしたら、前スレの続きにすべきか、
それとも、基本的に単発として読める別の話にすべきか迷っている。
と言うのも、前スレ末期の「渚くんRPG」は、
いくらなんでも日記としてアレなので・・・・・・。
まあ、日記らしさは、半分諦めてるんだけどね。
>>8 適当とか言うなヽ(`Д´)ノ
渚くんRPGもあれはあれで良い味なので続けて欲しいと言ってみる
GJ!
連荘と単発を混ぜながら読みたいですよ
RPGも完結まで行って欲しいな
所々単発が有ってもいい
11 :
渚薫子(単発日記):2007/09/04(火) 04:28:49 ID:xoHsqg2X
今日やっと僕の出演の〜序を見てきた。
少ししかでられなかったからそのやっかみで破の
展開をみんなにばらしちゃう。
破のテーマはずばりラブコメなのさ。
つまり僕とアスカと眼鏡っ娘の3人がシンジ君のいる学校に転入
してくるところから始まるんだ。なんせ碇君の通う中学校はネル
フ直属のエヴァパイロットの保管倉庫だからね。
そこで僕の恋人の碇君が眼鏡っ娘とアスカにもてちゃっうんだ。
このあたりは僕の嫌いなキモオタ狙いのスタッフの罠なんだけど……。
嘘だと思うかもしれないけれど今日の映画でだって水泳をやってる
同級生の女の子にシンジ君は「碇君」なんていわれて以外にモテ
ることを証明しちゃったでしょ。当然だよね僕が認めるベビーフェ
イスだもの女の子にモテないわけないよね。
だからぼくが可愛らしい嫉妬心から使徒を使って同級生のトウジく
んの足をぽっきり折っちゃうんだよ。うふっ。
だってシンジ君は恋人の僕を無視してふたりの女の子に夢中になっ
ちゃうんだもの。僕の心の痛みは親友の体の痛みでわかってもらわ
ないといけないじゃないか。
だけれど僕は馬鹿じゃないからもちろんシンジ君に僕が使途だなん
て気づかれないように巧くやるよ。
あくまでトウジくんの足を折るのは僕じゃない使途なのだから。
さぁシンジ君、僕のために目を覚ましておくれ。
人類保管計画の本当の意味は僕と君とが一つになるためにあるのだ
から。
12 :
渚薫子(単発日記2):2007/09/04(火) 04:54:02 ID:xoHsqg2X
あぁ〜ぁ、でも困っちゃったな。
シンジ君、僕がトウジ君の足を折っちゃったせいで彼が
僕に振り向く前に彼の心が壊れちゃったんだ。ふふっ。
これも僕がシンジ君を振り向かせるテクニックの一つなんだ
けれどこれだけ苛めがいのあるベビーフェイスも珍しい。
シンジ君はあんなに可愛らしい少年なんだもん。周りの女の
子たちが年齢関係なく彼をかまいたて僕を余計に燃え上がら
せてくれる。旧作では使途にとらわれたシンジ君がミサトさ
んの思い(年上の女性をイメージするととっても淫靡だね)で
助け出すけれど今回は眼鏡娘がかいがいしく助け出すんだよ。
ふふふふふ。それでね。これもまだ言ってなかったけれど眼
鏡娘は僕の特別な家族なんだ。
う〜ん。なんて言うんだろう。兄であり姉であり妹であり弟
でもあり、やっぱり僕自身なんだ。わかるかな?つまり使徒さ。
僕は悪魔の翼を持った美少年(エンゼル)だから自分自身の硬質
の思いを猛らせるためにあらゆる手をつくすんだ。
最高の快楽を求めるためには自分自身をも苦しめなきゃならない
からね。これで全てのセッティングは終了さ。
そして最終的に急で僕の恋の引き立て約、ドイツ人形のアスカちゃ
んがシンジ君への思いを悟りながら壊れてゆくんだ。
シンジ君は優しい少年だから約にたたなにドイツ人形のためにまた
心を壊しそうになる。
だけれど人形相手に本気で苦しむ必要はないんだよ。僕と僕の妹が
優しく君を抱きしめてあげる。ふふふふっ。
さぁ、皆で快楽の海で溺れようじゃないか。
ちょwwww
カヲル腹黒wwwwwwww
眼鏡っ子キタ━━━━(゚∀゚)━━━━!!!!
笑いました、GJ
ガチホモカヲルきたー
キモさがワロスwww
庵カヲでもなく貞カヲでもなく。
このナル入ったキモさは新劇カヲか!
渚くんRPG・前スレまでのあらすじ
イカリ王国のとある母子家庭に育った僕(カヲル)は、ある日、ゲンドウ王の召集を受ける。
そこで僕は、世界が悪者の手によって、オレンジ色の液体に包まれようとしている事、
そして自分が、勇者アダムの血を引く者である事を告げられる。
勇者の宿命として世界を守る事になった僕は、この日が来る事を見越して、
勇者の力となるべく修行を積んでいる、シンジ王子と合流すべく、
シンジ王子とミサト(イカリ王国・軍事責任者)さんが修行している「塔」へと向かう。
二人と無事に対面を果たしたと思ったのも束の間、なんと二人が
イロウル・バルディエルと名乗る者達に取り憑かれてしまう。
何とか二人に正気を取り戻させ、イロウルの方を殲滅する事に成功するが、
今度はバルディエルが、同行者のトウジ君に憑いたため、トウジ君ごと殲滅。
(のちにトウジ君は、教会で蘇生。料金は大幅に値切る。)
バルディエルは、死に際に「使徒」「ゼーレ」という謎の言葉を残す。
一旦、イカリ王城へと戻った僕達は、謎の言葉の手がかりを求めて
王国内で情報収集に励む。この時のパーティは、僕、シンジ王子、変態のヒューガさん。
築地やら越中島やらを巡って、新たな情報を集める。その間に数体の使徒と戦闘。
得られた情報から、ゼーレというのは秘密結社みたいなもので、その目的は
人類を人工進化させる事であり、それを遂行するために、使徒と呼ばれる生命体を
利用しているという事が判明。
そのついでと言っては何だが、使徒はATフィールドというバリア能力を
持っているという事実に辿り着く。ATフィールドの前では、通常兵器による
攻撃は効果が無いらしい。
でも僕達、今までに何体かの使徒を殲滅しちゃってるんだよねえ。不思議だ。
必死で(?)世界を守ろうとしている僕達に、協力者があらわれた。
それは、ガームーン王国の王女、アスカ様。
遠路はるばるイカリ王国へと向かって来てくれたアスカ様を、僕達は船でお出迎え。
途中、使徒の襲撃を受けたものの、アスカ様の活躍で撃破。
そのまま船で、イカリ王国の海の玄関口、ツキージの港へ向かう・・・・・・、
ここで1冊目の日記帳はページ切れとなった。
登場人物
基本的には、エヴァの登場人物。それっぽいポジション。
ゲンドウ(王)、フユツキ(大臣)、リツコ(科学者・宮廷魔導師)、ミサト(将軍かな)、
カヲル(勇者・役立たず)、シンジ(王子・剣士)、アスカ(王女・魔法使い)、カジ(外交官)、
トウジ・ケンスケ(雑魚)、オーちゃん(柔道世界一・IGF)、ヒューガ(変態)
渚オルテガ(失踪したカヲルの父・先代の勇者)、カヲルの母(オルテガの保険金で生活)、
アキトシさん(空手家・誠心会館)、クニアキさん(元ゼーレ清掃員・昭和維新軍)、
シロウさん(「じゃ」開発者・平成維震軍)、ハルタ・ルキオ・カスケ(ニセ三賢者)
使徒
イロウル(細菌サイズの使徒。手のひらで潰されあぼん。)
バルディエル(トウジに取り憑くも、トウジごとあぼん。)
シャムシエル(ヒューガに、コアに噛み付かれあぼん。)
マトリエル(自分の分泌した溶解液で溶けてあぼん。)
ガギエル(水面からジャンプした際、アスカの呪文、ギガデインを受けて船の甲板に墜落、窒息死。)
まあ、必要ないと思うけどw、新規の方がいらした場合の為に書いてみた。
それ以外の方も、覚書的に使ってくれると嬉しい。真実は前スレと共にある、迷わず読んでくれ♪
14日目
昨日は、ツキージの港へと向かう蒼龍の中で一泊したんだけれど、
それはそれは大変だった。
何が大変かって、それはアスカ様が僕を勇者だと認めてくれない事。
「さっきの見たでしょ?あんたなんか居なくても、使徒殲滅なんてお茶の子サイサイなんだから!」
むう、アスカ様の活躍を目にしているだけに、反論の仕様が無い。
そればかりか、すれ違う度に、僕に即死呪文「ザキ」を唱えてくる。
勇者の血は即死耐性が強いのか、比較的呪文の効きは悪かったものの、
何度も繰り返される内に、3回ばかり即死した。
「『せかいじゅのは』が勿体無いから止めなさい!」
「・・・・・・チッ!」
ミサトさんにたしなめられて、ようやく僕殺害を断念してくれたようだ。
アスカ様の呪文以外の、僕を死に至らしめるもう一つの要因「船酔い」との戦いに
悪戦苦闘しつつも、何とか無事にツキージの港に辿り着く事ができた。
が、ちょっと人々の様子が変だ。以前、ここに来た時は、港町らしく
異邦人が歩いていたり、水揚げ場から盛んに声が上がったりしていた。
それがどうだ、今日は、行き交う人もまばら、市場にも活気が無い。
一体、どうしてしまったんだろう。
と、少ない人通りの中、挙動不審に辺りをきょろきょろと見回しながら
不安げにフラフラと歩いている女性を発見。あの女性は・・・・・・。
「あら、マヤちゃんじゃない。」
ミサトさんが呼びかけたその女性、確か、リツコさんの助手のイブキ・マヤさんだっけ。
「あ、カツラギさん。あれ?って事は、もう、アスカのお迎えは済んだんですか?」
「やっほ〜、マヤさん、お久しぶり♪」
「あら、アスカ。しばらく会わないうちに、随分大人っぽくなったわね♪」
・・・・・・相変わらずアスカ様はフレンドリーだ。僕以外には・・・・・・。
どうして僕にだけキツく当たるんだろう。・・・・・・僕の事、好きなのかな?
そうだ、きっとそうだ!つんでれつんでれ♪
そうとでも思わなきゃ、僕は疎外感に耐えられそうにないよ・・・・・・。
「んで、マヤちゃんは、こんな所で何やってんの?またリツコのお遣い?」
「あ、え〜っとですね、実は・・・・・・。」
立ち話も何なので、というシンジ君の一言で、一行は近くの喫茶店へ。
シンジ君・アスカ様・マヤさんにはフルーツパフェ、ミサトさんとカジさんには
コーヒー、そして僕の前には水が運ばれてきた。・・・・・・わあい♪
マヤさんの話によると、ここ最近、ツキージに異変が起こっているという。
今まで獲れていた魚が、めっきり獲れなくなったり、観光資源の一つであった
海底温泉が、高温で濁りと臭みのあるものに変わってしまったり、
微弱なものではあるが、地震が群発するようになっているらしい。
王城の観測所では、これらの原因が、ツキージ南の海底火山にあるものと推測。
その調査と被害状況の把握のために、マヤさんがここに派遣されたという訳だ。
「海底火山までは、この港のはずれにある海底洞窟を通って行く事が
できるんですが、一人で行くのは心細いと思っていたところなんです。」
「よっしゃ、任せなさい!困っている庶民を助けるのも、王族の務めよ。ね、シンジ。」
おおっ、立派だよ、アスカ様。母国での人気が高いのにも頷けるよ!
でも・・・僕、まだ船酔いの後遺症で気持ち悪いので、行くのは明日にして下さい・・・。
何気にアスカ男前wwwww
GJ
渚くんがエアーになってるww
乙
新規だが死ぬほどワロタ。
前回までのあらすじと登場人物紹介含めて乙。
続き楽しみにしてる。
カヲル、誕生日おめでとう〜
渚くん、すれ違う度に即死呪文唱えられてんのに
3回しか効かないって、さすが打たれ強いなwww
おっと、2冊目立ったの見落としてた(;´Д`)
5連目の渚くん乙!
>>24 自分でも立つとは思ってなかったwww
でも、立った以上は終わりまで行きたいと思う。
訂正、行ければいいなと思う・・・・・・。
15日目
海底火山への出発を1日延ばして欲しい、という僕の要求を、アスカ様は
すんなりと飲んでくれた。やっぱり僕の事、気遣ってくれてるんだね♪
「い〜い?あんたは私やシンジの盾なんだから。盾の耐久力アップのために、
1日延ばしただけなんだから!!!」
・・・まあ、そんなモンだろうとは思ってたけどさ・・・。
逆にマヤさんとは、妙なところで話が合った。
「そうよね〜、やっぱり、気持ち悪い時は、吐いちゃうのが一番スッキリするわよね〜♪」
こんなところで「船酔い談議」に花が咲くとは思ってもいなかったよ・・・。
さて、本日の目的の、海底火山へと続く洞窟なんだけど、
遥か昔から存在するもので、ずっと王家の管理下に置かれているらしい。
もう何百年も、誰かが洞窟に入ったという記録が無いので、伝聞に過ぎないが、
その最奥部には溶岩帯が広がっているのだという。
強いて言えば、青函トンネル(何だそれ)の途中に火口があるようなモンかな。
ただし、その道程には、モンスターが徘徊している上に、
一般人の侵入防止のための仕掛けまで施されているという。厄介だな。
王城の観測所の推測通り、ツキージに起こっている異変の原因が
海底火山にあるのなら、その活動は活発化しているはずだ。
最悪でも状況調査、上手くすれば原因究明・解決まで、と最終打ち合わせで確認。
マヤさんの先導で海底洞窟の入り口へと向かう。
ゲンドウ王から預かってきたという鍵を使って、入り口の扉の施錠を解いていく。
扉の先には、暗闇が広がっているので、予め用意してきた松明に火を灯す。
僕が手にした松明に向けて、アスカ様がメラの呪文を放った。
・・・誤爆して僕の頭に火がついた。アスカ様、ワザとやってるでしょ?
恐る恐るながら、洞窟への第一歩を踏み出す。先頭は当然「盾」である僕。
もちろん、自ら進んで買って出たわけじゃない。けど、アスカ様が・・・・・・。
辺りを薄暗く照らす松明の明かりに、徐々に目も慣れてきた。
幸い、モンスターの襲撃にも遭わず、順調に奥へと進んで行く。
そんな時だった、マヤさんが不吉な事を言い出したのは・・・・・・。
「あの・・・・・・この近くにモンスターがいます。気をつけてください。」
え〜っ、何でそんな事が分かるのさ?
「センパ・・・いえ、赤木博士が開発した、最新式の波長測定器を持って来ているんです。
この間、ヒューガさんが倒した使徒を分析して、使徒の波長も測定出来るように
なったんですよ♪ほら、機械のこの部分に、黒いパターンが表示されてるでしょ。
これがモンスターの波長パターンなんです。」
なるほど、これを上手く使えば、敵の奇襲を防ぐ事ができるな。
周囲に敵がいると分かったので、しばらくは全員で警戒して臨もう。
ちなみに言うと、パターン黒以外では、パターン青は使徒、パターン橙は「じゃ」、
パターン緑はスイカで、パターン茶はタガメなんだそうだ。
くさったしたい が あれわれた モンスターの こうげき
ほうら来た!でも、モンスターの襲撃は前もって分かっていた事なので、
僕は冷静に盾を構え、華麗に敵の攻撃を回避する・・・・・ハズだったけど・・・・・・。
「行っけ〜っ、盾!!!」
何者かが、防御体制をとっている僕の背中を、最前線に向けて突き飛ばした。
結果、避けれるはずの敵の攻撃が、僕の頭に命中。・・・・・・ぴゅ〜・・・・・・。
「ええい、燃えちゃえ!ベギラマ!!!・・・今よ、シンジ!」
どうやら、アスカ様とシンジ君の連携攻撃で、敵を倒す事ができたようだ。
が、僕の背後の某王女は、モンスターより怖い「敵」である事を、今、悟った・・・。
(つづく)
アスカ徹底的に目の敵にしてるなwww
GJ!
アスカ様最高w
僕の名前は渚カヲル。このあいだ7歳になった。
物心ついた頃からずっとガイナックスという組織で暮らしている。
一度も外に出たことはないし、出してもらったことはない。
僕のような存在が外の世界と交わること、シガイセンを浴びることは大変危険らしい。
「貴方はアンノさんが望んだから生まれてきた特別な存在なのよ」
お世話係のユンピョウさんはいつもそう言う。
決められた食事や睡眠、トレーニングや課題の時間以外は自由に過ごせる。
大体本を読むことが多いけど、最近の楽しみは「渚カヲルの日記」だ。
偶然にも同じ名前の『渚くん』が不思議な世界で体験したことの記録。
渚くんは勇者らしい。他にも面白そうな仲間がいっぱいいる。
僕は何だか渚くんがもう一人の自分に思えてきて、
僕自身が旅をしているようでとっても楽しい。
『アンノさん』が呼びに来るまで、僕はどこまで行けるかなぁ。
>>26 >・・・誤爆して僕の頭に火がついた。
アフロ?アフロなの?w
>>30 早くガイナを出て、カラーに行くんだ!
>>31シンジ王子の日記
アスカがカヲル君に、酷い事したんだ。
カヲル君の持つ松明に火をつけるのにかこつけて、
呪文で彼の頭を焼いたんだ。
ボクが見た限りでは、あれは絶対にワザとだ。
何故か知らないけど、アスカはカヲル君の事を毛嫌いしていたし。
後ろから見たカヲル君の頭は、大変な事になっている。
呪文のダメージを受けたカヲル君の足元がフラついている。
頼む、こっちを向かないで!思わず笑ってしまいそうだよ!
♪アフロ 振り向くな アフロ〜
勇者は 頭を 見せぬもの 見せぬもの
ただ アスカへと アスカへと 永「怨」に〜ぃ〜
・・・・・・歌がいいのも、場合によりけりだよね・・・・・・。
小ネタ噴いたwwwww
GJ
そんな感じに敵との戦闘を繰り返しつつ、少しずつ前進していく。
しかし・・・僕の体力は、もう持ちそうに無いよ。HPが、あと3しかない。
うなだれる僕を見かねてか、ミサトさんが励ましてくれる。
「ほらカヲル君、しっかり防御して、それから死になさい!ダイジョーブよ、
カヲル君のために『せかいじゅのは』を、いっぱい持って来てるから♪」
あ、そうですか・・・・・・。
僕が「やくそう」を使おうとしたら、やっぱりアスカ様の横槍。
「な〜に勝手に『やくそう』使おうとしてんのよ、図々しいわねえ!」
でも、さすがにこれにはシンジ君も耐えかねたのか、
「アスカ!薬草使っちゃダメなんて、悲しい事言うなよ!カヲル君、死んじゃうよ!
『せかいじゅのは』は『やくそう』より、遥かに高価なんだよ!」
「・・・それもそうね。『やくそう』で済めば安いモンか。じゃ、使っていいわよ。」
アスカ様、それでも僕の事、気遣ってくれてるんだね♪わあい・・・・・・。
最早、空中分解寸前のパーティを、どうにか和ませようと、カジさんが絶妙なサジ加減で、
文字通り「舵」を執りながら更に奥へと進んで行くと、その行く手は、急に閉ざされた。
・・・と言うか、単に行き止まりに突き当たった、というだけなんだけど。
「ちょっと!あんた何やってんのよ!道がなくなっちゃったじゃない!」
へ?これも僕の所為なの?
「当ったり前じゃない!あんたがいるから悪いのよ!そう、あんたが諸悪の根源よ!」
モウボクニハドウシテイイカワカラナクナッテキタゾマッタクモウヤッテラレナイヨボクハユウシャナンダカラスコシハボクニヤサシクシテヨorz・・・。
「・・・・・・・・・・・・者ヨ・・・・・・。」
あれ?また誰か、何か言った?しかし、辺りを見回すと、誰もが不思議そうな顔をしている。
「灼熱ノ地ニ足ヲ踏ミ入レントスル者ヨ、我ハコノ地ヲ守護スル門番ナリ。
コノ先ニ進マント欲スルナラ、我ガ問イニ答エヨ。」
これは・・・どうやら音声ではなく、僕達の頭に直接、語りかける思念のようだ。
「答エヨ、朝ハ4本足、昼ハ2本足、夜ハ3本足ノ生キ物トハ何カ?」
「問い」って、なぞなぞかよ!しかもまた古典的な・・・・・・。
これは「人間」って答えれば、正解のハズなんだけど、何を思ったか、ミサトさんが
「あ、それって、カジ君じゃないの?」なんて言い出した。何でだよ!
「だってさあ、カジ君って、結構寝相悪くて、朝になるといつも、うつ伏せになってんのよ。
だから4本足。昼間は普通に行動してるから2本足。夜は・・・・・・ねえ、マヤちゃん?」
「わ、私、知りません!!!//////」
「そっか〜、マヤちゃんは『リツコ命』だもんねえ、ムフフフフ♪」
「・・・・・・・・・・・・」
あの〜、さっきから、何の話をしてるんでしょうか・・・・・・?
で、どうなのかな、門番さん。こんなフザけた大人には、ガツンと言ってやってよ。
「正解、トハ言イ難イガ、間違ッテモイナイ以上、否定モデキマイ・・・。
行クガヨイ。コノ先ニモ関門ガ待ッテイル。健闘ヲ祈ル。」
いいんか?こんなんで、いいんか・・・・・・・?
今迄、行き止まりと思っていた壁面に、奥へと続く隠し扉が出現。
襲い来るモンスターを迎撃しながら、先を急ぐ。
僕も戦闘のコツが掴めてきた。「オイシイ所はアスカ様にお任せする」。
戦闘のコツ、と言うより、自分の身を守るコツ、でもあるんだけど。
しばらく行くと、また行き止まり。次なる門番が語りかけてくる。
「コノ洞窟ノ仕掛ハ、数千年ノ昔、コノ地ヲ治メル王ト勇者トガ、協力シテ
施シタモノ。先ニ進マント欲スルナラ、彼ラノ意ヲ継グ者タル証ヲ示セ。」
シンジ君は、いつも身に着けている「王家の紋章」を頭上にかざした。
えっと、僕はどうすればいいのかな?
「勇者ヨリ引継ギシ、ソノ血ヲ我ニ示セ。」
血、かあ。・・・・・・・・・・・・うわあ!
アスカ様、いくら血が必要だからって、いきなり左の首筋を切りつけるのは勘弁して下さい。
(つづく)
GJ
アスカ乱暴ww
37 :
7歳:2007/09/21(金) 16:34:54 ID:???
夜は3本…?
僕はアスカって人には絶対会いたくない!
薬草を3つ使用して、何とか出血多量を免れた。
しかし、ピンポイントで頚動脈を切りつけてくるとは、アスカ様は
魔術師として以外にも、様々な才能を持ち合わせているようだ。
ま、それだけ僕の命が危険に晒されてる、って事でもあるんだけど。
治療中に、傷口を押さえる僕の手の隙間から溢れ出して、地面を赤く染めた「血」は、
それだけで僕が勇者の血を引く者である「証」を立ててくれたようで、
またしても壁面に、奥へと続く道が現れた。
「コノ先ニ、海底火山ヘノ、最後ノ試練ガ待チウケテイル。心シテ行クガヨイ。」
門番さんの言葉を信じれば、最深部へと近付いているようだ。
アスカ様が不思議そうな顔で、僕を見つめている。
僕の血で道が開けた事で、僕を勇者だと認める気になったのかな?
「あんた、輸血受けた事あるでしょ?それがきっと勇者の血だったんだわ。」
・・・もうね、ここまで来ると、反論する気も起きないよ・・・。
アスカ様の機嫌が悪くなっているようだ。口では僕の事を否定しながらも、
否定し切れない現実を見て、戸惑っているに違いない。
ふふふ、結構カワイイとこ、あるじゃん。なんて言ったら殺されるな・・・。
おまけに、戦闘中に呪文の詠唱に失敗したりして、アスカ様のストレスは
蓄積される一方。次に何かあったら、確実に僕の命は無さそうだ。
そして、三度、行き止まりに到着。
「灼熱ノ地ニ足ヲ踏ミ入レントスル者ヨ・・・・・・。」
「・・・うっさいわねえ!大体、あんた達、偉そうに何様のつもり?
こんな壁なんか、このアスカ様がぶっ壊してやるんだから!イオナ・・・」
爆発の呪文を唱えようとしたアスカ様を、全員で必死に止める。が・・・。
「あ〜もう、やるったらやるの!イオナズン!!!」
「ナ、何トイウ・・・・・・。」
アスカ様の呪文によって、溶岩地帯への「最後の砦」は破壊された。
その代わり、爆発の轟音を聞きつけた、モンスターが集まって来ちゃったけど。
モンスターの出現を、またしても僕の所為にしようとしたアスカ様だったけど、
さすがにここでは、みんなの冷たい視線がアスカ様に注がれる。
アスカ様は渋々、冷気系の呪文「ヒャダルコ」を唱え、モンスターを一蹴。
しかし、これは、想像を絶する熱さだ。今にもこの洞窟の天井を破って
海上にマグマが噴出したとしても、なんら不思議は無さそう。
「信じられません、マグマの活動率が400%を超えています!!!」
機械と睨めっこしていたマヤさんが叫ぶ。要するに大ピンチって事か。
「おまけに・・・・・・パターン青、使徒がこの近辺に存在します!!!」
しかし、周囲に使徒らしきモノは見当たらない。ひょっとして、このマグマの中に?
まあ、見えない敵ばかりに警戒しても仕方ない。とりあえず、この
「活動率400%」というマグマを沈静化すれば、ツキージの異変は収まるのかな?
「はい。観測史上、こんなにマグマが活性化しているという記録は見当たりません。
ですから、これが今回の異変の原因と断定して、差し支えないと思います。」
マヤさんは、しっかりとした口ぶりで答えた。でも、どうすりゃいいの?
「まったく、勇者は役に立たないわね。ここは私に任せて。
ガームーン王家に代々伝わる、この『ふぶきのつえ』を使ってみるわ。」
「ふぶきのつえ」は、その名の通り、道具として使うと吹雪を巻き起こし、
煮えたぎるマグマでさえ、一瞬にして冷え固まらせてしまうそうだ。
で、その「ふぶきのつえ」を、アスカ様が頭上にかざした。
「マグマの活動率、どんどん低下!300、200、100、正常値です!
あ・・・・・・同時にパターン青、消失しました・・・・・・。」
まさか、使徒が固まったマグマの中に閉じ込められた、ってオチじゃ・・・・・・?
マグマの杖ならぬ吹雪の杖かw
GJ
やっと規制解除〜。長かった
渚くん乙
アスカとカヲルは本編では会ったことがないけど、
確かに相性悪そうだなぁw
16日目
何だか良く分からない内に、海底洞窟での事態を収拾する事に成功した僕達は、
ツキージの町で、その日の疲れを癒した。
そして今日は、ツキージを発ち、いよいよアスカ様を
イカリ王国の王都へと案内できる行程となった。
準備を整え、出発しようと町外れまで来ると、そこには立派な馬車が
繋留されていた。これはマヤさんが、この街に来る時に乗ってきたもので、
帰りにはシンジ君とアスカ様の足とすべく、リツコさんに言い付かっているそうだ。
そんな訳で、お二人には馬車に乗ってもらい、僕、ミサトさん、カジさん、
そしてマヤさんの四人で、馬車の護衛をしつつ、王都へと向かう事になった。
町を出て、しばらく経った時の事だった。マヤさんが小声で何やら言っている。
「あの・・・・・・、パターン青の反応が出ています。気を付けて下さい!」
また使徒か・・・。最近、ちょっと異常発生しすぎじゃないの?
でも、コイツらを始末しないと、話が先に進まないから、と無理矢理納得してみる。
身構える僕達の方に向かって、何やら接近してくる異物がある。あれか!
遠近感が掴めず、はっきりとはしないが、どうやらそんなゴツいヤツじゃなさそうだ。
・・・・・・あ、あれ?僕たちの行く手を塞いだのは、全長50pぐらいの、
小柄な使徒・・・・・・なのかな?
「サキエル!サキエル!サキ〜♪」
なんだコイツ?弱そうじゃん。こんなヤツなら僕一人でも・・・。
いくぞ!カヲル・スーパー・デストロイ・テポドンキ〜ック!!!
サキエルをやっつけた
なんと サキエルは おきあがり なかまになりたそうに こちらをみている
なかまにしますか はい いいえ
むう・・・。確かにコイツからは、邪念は全く感じられない。
だけど使徒は使徒。僕は心を鬼にして、コイツにトドメを刺す事にした。
「ちょーっと待ったあ!!!」
馬車の中から飛び出してきたのは、最近の僕の頭痛の種、アスカ様だ。
「あんた!まさか、こんな無抵抗の相手に刃を向けるつもり?何考えてんのよ!
あんたには武士道精神ってモノが無いの?恥を知りなさい!!!」
まあ、僕は武士ではないので、武士道精神などというモノとは、全く無縁な訳だが、
下手に反論すれば、アスカ様は無抵抗の僕にも平気で刃を向けるであろう事は
想像に難くない。僕は、仕方なく、選択肢「はい」を選んだ。
サキエルは うれしそうに ばしゃへとはしっていった
「あ〜ん、何コレえ・・・かっわい〜っ♪」
使徒がカワイイって・・・アスカ様も、やっぱり14歳の女の子なんだな。
事実、サキエルから敵意は感じ取れなかったし、馬車の中でアスカ様と戯れ
「さきゅ〜♪さきゅ〜♪」と、喜んでいる声を耳にすると、
救って良かった命であったと実感。悔しいけれど、またもアスカ様のファインプレーだったかも。
その先は特に何事も無く、王都へと到着。ゲンドウ王に謁見するアスカ様は
シンジ君、マヤさんと共に城へ、ミサトさんとカジさんはルイージの酒場へ、
僕はサキエルを連れて実家へと、それぞれ向かった。
サキエルは、かなり汚れていたので、一緒に風呂に入って綺麗になるまで洗ってあげた。
その後、母さんの作ってくれたスープで腹を満たすと、僕のベッドで眠りに就いた。
ただ、母さんが非常に迷惑そうな顔をしていた事が印象的だ。
乙〜
そりゃサキエル連れて帰られた日にはな。
でもしばらくたてば
「はいサキちゃん、ごはん」「僕のは?」「自分で作んなさい」
てなことに
サキエルカワユス
サキエルは首をかしげて、まばたきをした瞬間が最高にかわいい
サキエルあげ
あげるな
17日目
「いつも言ってるじゃないの!捨てサキエルなんて拾っちゃいけません、って!」
母さんは昔からそうだった。生き物を飼おうとすると、絶対反対する。
お陰で僕は今までに、夏季限定でカブトムシぐらいしか飼った事がない。
「違うんだよ母さん、コイツは僕の友達なんだ!」
そう反論すると、母さんは憐れむ様な目で僕を見た。・・・・・・まあいいや。
僕とサキエルは、再びシンジ君達と合流するため、城へ向かった。
城の中庭で、柄にも無く花など愛でているアスカ様に遭遇。
僕がサキエルと仲良くしているから、嫌味の一つも言われるかなと思ったけど、
意外にもアスカ様の口から出てきた言葉は、「へ〜。あんたもヤルじゃないの。」。
ただ、その後、小声で付け足した「さすがホモ男」という一言を、僕の耳は聞き逃さなかった。
各方面で誤解されているようだが、少なくとも、ここでの僕は、
決してそういうキャラではない事を、アスカ様に明言しておく。
アスカ様とサキエルが戯れているので、しばし立ち止まっていると、
向こうの方から、膨大な資料と共にリツコさんがこちらに近付いてくる。
勿論、資料が歩いている訳ではなく、ヒューガさんが運ばされているんだけど。
「あら、カヲル君じゃないの。今日はどんな御用?」
僕はリツコさんに、城に来た理由を説明して、それと同時に、
ゼーレや使徒について、新たに分かった情報は無いか、と尋ねてみた。
「ゼーレについては、今のところ、これといって話せる情報は無いわね。
使徒については、今までに貴方達が倒した個体を分析して、随分と
分かりかけた事があるんだけ・・・・・・・・・・・・!!!」
途中で言葉を止めたリツコさんの視線は、サキエルへと注がれていた。
「カヲル君!これ、ひょっとして・・・・・・。」
リツコさんは瞬時にして、サキエルが何者であるか勘付いたようだ。
まあ、サキエルはこんなナリだけに、何も感じない方が不自然か。
隠し立ての仕様が無いので、サキエルを仲間にした経緯を、簡単に説明。
サキエルは使徒である事、敵意は無い事、ちょっとバカっぽい事。
「さきゅ〜?さきゅ〜?さっきゅっきゅ〜!」
サキエルはリツコさんにも愛想を振りまいている。コイツ、天然だな・・・。
しばらくの間、顔色も変えずサキエルを観察していたリツコさんが、
急に話を切り出してきた。
「カヲル君、このコ、しばらく私に貸してくれないかしら?」
えっ・・・・・・何か猛烈に悪い予感がするのう・・・・・・。
「今までにも、貴方達が倒した使徒の何体かをサンプルとして
研究材料としたけど、生きた使徒を使って、研究してみたいのよ。」
リツコさんの目が、さっきまでとは違った、鈍い光を湛え始めた。
この感じからすると、サキエルが解剖される事は免れられないなあ・・・。
悪いけど、ここは丁重にお断りする事にした。
「ね、アスカからも何とか言ってよ。お願い!」
リツコさんは、今度はアスカ様に頼み込んでいる。バアさんは、しつこい!
「・・・絶対、殺したりしないって、約束してくれるなら・・・。」
リツコさんの執拗な懇願に、アスカ様がとうとう折れた。
「約束は守るわ。」
アスカ様との約束なら、リツコさんも、そんな無茶はできないだろう。
下手に約束を違えたら、ガームーンとの国際問題に発展しかねないからね。
こうして、何も知らないサキエルは、嬉しそうにリツコさんに連れられて行った。
乙〜♪
クワガタは何年も生きるけど、カブトムシは一年で死ぬよね;;
ほっしゅ
サキほしゅ
サキほっしゅ
サキエルが保守をします
18日目
昨日、家に帰り着いた時、母さんの口から意外な言葉が漏れた。
「おかえりなさい。・・・あら、サキちゃんはどうしたの?」
僕が、サキエルを赤木博士に預けてきた事を伝えると、母さんは残念そうに
「あらあ、今日はお鍋にしようと思って、準備していたのに。じゃ、お鍋は明日ね。」
そう言うと、僕の前には、鍋の代わりに、漬物と焼き海苔「のみ」が並べられた。
>>46の先見の明に激しく嫉妬。
母さんの愛情が、14年間育てた実の息子の僕よりも、サキエルに向けられている事に
対する敗北感で、涙で枕を濡らす一夜を過ごした。
そんな調子で、今朝は非常に寝不足気味ながら、漬物と生卵「のみ」を頼りに
朝食を摂っていると、突然、ドアをノックする音が。
僕が来訪者の対応に出ると、ドアの外に立っていたのはマヤさんだった。
「おはよう、カヲル君。朝早くから悪いんだけど、センパイが
貴方を呼んできてほしい、って。」
まさか、サキエルの身に何か・・・・・・。
「それは大丈夫。今朝もサキちゃんは元気そうにしてたわよ。」
サ、サキちゃん?もしや、マヤさん、貴方もサキエルの魅力に・・・・・・?
「ん〜、可愛いわね、アレ。これを『萌え』というのかしら・・・・・・。」
サキエルがみんなの寵愛を集めている事には、ちょっと悔しさも感じるけど、
同時に、「使徒である」という理由で、毛嫌いされるんじゃないかという
心配を抱えていた僕としては、サキエルが受け入れられた事は、素直に嬉しい。
でも・・・・・・やっぱり、ちょっとムカつくな・・・・・・。
さて、マヤさんに案内されて、城内のリツコさんの研究室へ。
部屋の中央にあった、水族館の巨大な水槽のような装置の傍らで、
リツコさんは僕を待っていた。よく見ると、その装置の中にサキエルが入っている。
その装置から延びる、大量の配線と繋がったモニターの前で、リツコさんは言った。
「カヲル君、このモニターを見て頂戴。ここに映っているのは、あの装置の中で
生じているエネルギー反応なの。つまり、今映っているのは、サキエルのエネルギー。」
あ、なるほど。モニターにはサキエル型のシルエットが映っている。
「このサキエルに、ちょっとイタズラをしてみるわ。マヤ、やって頂戴。」
リツコさんの指示を受けたマヤさんが、機械を何やら操作すると、
装置の中で何かの物体が、サキエルに向けて射出された。
射出された物体が、サキエルに当たる!僕は思わず目を閉じた。
でもそれは僕の杞憂に過ぎなかった。物体はサキエルに触ることなく、その足元に転がった。
「今のがATフィールドと呼ばれるモノよ。危険を感じたサキエルが
繰り出した、いわゆるバリア能力。これがあるために、使徒に対する
通常兵器による攻撃は、役に立たないと言われているわ。」
モニターには、サキエルのシルエットを覆うように、エネルギー反応が映っている。
「次に・・・。カヲル君、サキエルに気付かれないように、この装置に入って頂戴。」
良く分からないが、僕はリツコさんに促されるまま、サキエルの背後から近寄った。
その時、さっきと同じように、サキエルに向けて何かが射出された。
さっきと違ったのは、その物体(生卵だった)が、ATフィールドに遮られることなく
サキエルを直撃した事だ。
泣き喚くサキエルをなだめる僕に、リツコさんが静かに言った。
「やはり。カヲル君、貴方にはATフィールドを中和する能力があるみたいだわ。
それが勇者の持つ力なのか、それとも他の特別な何かなのか・・・・・・。」
そっか。じゃ、今までに使徒を倒せたのは、やっぱ僕のお陰なんだね♪良く分かんないけど。
サキエル萌え化吹いたwwww
GJ
生卵…
サキエルもカヲルもカワイソス
GJ
ほ
19日目
今日は友人に誘われて、朝から近くの農業用溜池にザリガニ釣りに。
友人というのは、同級生のケンスケ君、それに「税込31円の男」こと、トウジ君。
二人は、僕が初めての冒険をした時にパーティーに加わってくれた仲。
その時に不慮の死を遂げたトウジ君を、教会で生き返らせた時の対価が31円。
あれから時間も経っているし、減価償却を加味すると、トウジ君の残存価額は25円ってトコかな。
ちなみに、その冒険に先立って、僕が購入した「おろし金」は、税込105円だった。
何故ザリガニ釣りなのかというと、軍ヲタのケンスケ君が提案した
サバイバル訓練の一環だそうだ。つまり、ザリガニという非常食の確保、って事さ。
釣り場の溜池は、いわゆる「底なし沼」。水底に泥が蓄積していて、
足を着こうもんなら、泥に足をとられ、そのままズブズブと飲み込まれ・・・ってヤツだ。
「どれ、ホンマか実験してみよか。」
トウジ君が冗談半分に、僕が連れてきたサキエルを池に落とそうとした。
怒ったサキエルは、トウジ君に左手でアイアンクローを決めると、その手からビームを発射。
トウジは しんでしまった
僕が覚えたてのザオラルを唱えると、何とかトウジ君の蘇生に成功した。
「渚!お前、なんちゅー危険なモン連れ歩いとんねん!」
いや、それはサキエルをいじめたキミが悪いんじゃないかと思う。
釣りを始めた時点で、僕のMPとトウジ君のHPは、既に半分になってしまった。
別にザリガニ釣りをする分には、支障は無いんだけどね。
充分にザリガニ釣りを堪能した頃、何かに気付いたケンスケ君が僕に言った。
「渚、さっきから、あそこに見えるアレ、何だろ?」
ケンスケ君の指差す先、溜池の上空には、ゼブラ模様の球体が。まさか、使徒?
僕とサキエルでこの場を見張り、トウジ君とケンスケ君には
この事を城に連絡してもらう事にした。
待つこと数十分、城へ向かった2人が、応援を連れて戻ってきた。
メンツは、シンジ君、アスカ様にリツコさん。緊急につき、まずはこの3人。
態勢が整い次第、ミサトさんが王国軍を率いて来てくれるそうだ。
リツコさんが、使徒と思われる球体を見上げて言った。
「何アレ?さっきから動きもしないけれど、一体、何をする気なのかしら。
サキちゃん、悪いけど、ちょっとアレに攻撃をしてみて頂戴。」
「さっきゅっきゅ〜♪」
サキエルは球体に向けて、左手からビームを発射した。
だが、そのビームが使徒を貫かんとしたその時、使徒の姿は視界から消えた。
何が起こったのか、といった面持ちで、周囲を見回す一同。
「みんな、、見て!下よ!!!」
アスカ様の声に促され、それまで使徒が浮かんでいた下、溜池の水面を見ると、
そこには、水の濁りとはまた違った「黒い影」が広がっている。
丁度、その辺りを泳いでいたアヒルの親子が、水の中に吸い込まれるように消えた。
アヒルが溺れるはずがない、おそらくは黒い影の仕業だろう。
言葉を失う一同。沈黙を嫌ったトウジ君が、声を振り絞る。
「お、おもろいやんけ。ちょっと実験してみよか。」
さっきの教訓からか、トウジ君はサキエルを背後から蹴飛ばした。
サキエルは黒い影に飲み込まれていった。
「ちょっと、あんた!なんて事すんのよう!」
怒ったアスカ様に蹴飛ばされたトウジ君もまた、サキエルと共に消えていった。
さて、どうしたものか。とりあえずミサトさんの王国軍で池の周囲を固め、
警戒しつつ、この使徒への対抗策を練ることになった。
うちにもサキエルが欲しい…
ディラックの海を突き抜けてうちに来てくれ
サキエル、かわいいよサキエル
20日目
再び球状の姿を現した使徒と、その下に広がる黒い影を包囲したまま、
こちらからは何の手を打つ事も出来ず、1日が経過した。
「このままでは、サキちゃんも餓死してしまうわね。」
リツコさんの言葉は、冷たいようだけど、それは目を逸らせない事実。
サキエルの救出は一刻を争う。あ、ついでにトウジ君もね。
リツコさんの予想では、あの黒い影は「ディラックの溜池」という
虚数空間へと繋がっているのではないか、との事。
僕は完全な「文系」だと自分では思っているので、その後に続く説明は
全く理解出来なかったが、要するに「水面に広がる四次元ポケット」みたいなモンだと思う。
そして今、サキエルは多分、その「ディラックの溜池」の中を彷徨っている。
僕にはその空間を想像する事すらできないが、「実はその先は楽園でした」って事も
無いだろうから、きっと途方に暮れているに違いない。
「サキエル危機」の報を聞きつけ、母さん、マヤさん、ヒカリちゃん、
そしてゲンドウ王までもが現場に駆けつけた。サキエル、人気者だな・・・・・・。
トウジ君に蹴飛ばされたサキエル、アスカ様に蹴飛ばされたトウジ君が、
共に黒い影に飲み込まれて姿を消した事を手短に説明すると、
意外な事に、最も怒りを露にしたのはマヤさんだった。
「サキエルにそんなヒドい事するなんて、いくら子供でも許せません!
そのトウジ君が生還しても、絶対死刑にするべきです!ね、王さま!」
「ああ・・・・・・問題ない!」
もしも無事に生きて還って来ても、トウジ君は死刑に処せられる事が確定したようだ。
その様子を悲しげな表情で見守っていたヒカリちゃんが印象的だった。
午後になって、現状を打破すべく、リツコさんが1つの作戦を提案した。
その作戦の内容とは、リツコさんが開発した王国軍の装備品である「N2手榴弾」を、
ある限り黒い影の中心部に投擲。タイミングを合わせて、僕がATフィールドを使い、
使徒の虚数回路に千分の一秒だけ干渉する。その瞬間に爆発エネルギーを集中させて、
使徒を形成するディラックの溜池ごと破壊する。・・・・・・やっぱり、良く分からん。
って言うか、僕にATフィールドなんて使えるのかな?
「大丈夫。あなたは勇者なんだから、大丈夫よ、たぶん・・・・・・。」
まったく、リツコさんも都合のいい時だけ「勇者」なんて持ち上げてくれるよな・・・・・・。
でも、その作戦ではサキエルにも被害があるんじゃ?
「サキエルはサキエルで、自分のATフィールドに守られているハズよ。」
サキエルはそれでいいとしても、トウジ君はどうなるの?
「この作戦は、サキエルの回収を最優先とします。この際、民間人の生死は問いません!」
そっか。もしトウジ君が生還しても、死刑なんだから、どの道変わりはないか。
反対者は一名(ヒカリちゃん)だけだったので、作戦の遂行が決定。
本日「ヒトロクサンマル」を開始時刻とし、作戦指揮はリツコさんが執る事になった。
ただ、それでもサキエルと仲の良かった人達の表情からは、心配の色が伺える。
作戦開始まで後10分と迫った時の事。僕は母さんから、リツコさんへの取次ぎを頼まれた。
「アカギ博士、私に一つ、試してみたい事があるのですが、お時間を頂けませんか?」
母さんの願いは、作戦開始時刻までに済ませる事、という条件付きで承諾された。
溜池の前に立った母さんは、あらん限りの声で叫んだ。
「サキちゃ〜ん、ごはんですよ〜!!!」・・・な、なにをバカな・・・
・・・、あれ、黒い影に、スワ湖の御神渡りの様に亀裂が入っていくぞ?
同時に、球状の使徒から、赤い液体が噴き出す。そして、球状の使徒を内側から
突き破ったサキエルが、ディラックの溜池から飛び出してきた。
どうやら、「ごはん」に反応したサキエルが暴走してしまったようだ。
サキエルの潜在能力を引き出して、使徒を殲滅させるなんて、スゴイや、母さん!!!
乙です
溜池かよ!w
単発日記
リリンってのは、やっぱり不思議な生き物だね。
サードインパクトの時は、あれほど酷い目に遭ったハズなのに、
あの時の事を「資料的価値のある記録映像」として再現しよう、なんて考え出すんだから。
要するに、サードインパクト迄の出来事を、映画化するという企画が挙がったんだ。
タイトルは「エヴァンゲリヲン」。これを四編に分けて製作する。
俳優など使わず、人類補完計画に関わっていた当事者本人を
出演させるという手の込みよう。これじゃ、まともな演技なんて期待出来そうも無い。
おっと、そんな事言ってる僕も出演しているんだけどね、実は。
ただ、未だにLCLから戻れないでいるゼーレのメンバーだけは、代役が立てられている。
最初の一編である「序」は既に公開済み。そして今日からは、
第二作目である「破」の撮影が始まる。まあ、初日なので「顔合わせ」程度だけど。
とりあえず役職から順序立てて、碇司令の楽屋に挨拶に来てみた。
「何故、ここにいる?」
え?何故って、僕は、エヴァンゲリヲンの出演者、渚カヲルです!
旧テレビ版と違って、僕、序盤から出てるんですよ、だから「破」にも・・・。
「【破】は中止だ。次作はエヴァンゲリヲン【碇】に変更になった。」
え、エヴァンゲリヲン【碇】?確かに、【破】と【碇】は、字が似てるけど・・・。
「【碇】は、私とシンジの家族愛のドラマだ。貴様に用は無い、帰れ!」
そんなあ・・・サードインパクトの記録映像はどうなったんだよ!
とはいえ、シンジ君と碇司令が仲良くやれてるなら、それはそれで・・・・・・複雑だ。
おぅ、GJだなYOU!!
もしかして二日目の惣流さんとこに繋がったり・・?
カヲルくん
12月25日(単発日記)
♪き〜よし な〜かはた ほ〜しは ひゅ〜うま〜・・・
・・・・・・歌は、いいねえ。
今日はクリスマスと言って、リリンの世界では一大イベントの日らしい。
何だか良く分からないけど、これからリリンと共に生きていく身としては、
このイベントを経験してみようと思う。長いものには巻かれろ、だね。
で、アスカ様に聞いたんだけど、それはキリストという人の誕生祝いのイベントのようだ。
ボクは宗教には疎いので、アスカ様の説明も、よく理解できなかったんだけど、
まあ、簡単に言えば、彼は宗教上の偉人で、「救世主」と呼ばれているらしい。
「救世主」って言うとアレかな、地球が核の炎に包まれた後の荒廃した世界で、
一子相伝の暗殺拳の使い手が、悪者をバッタバッタとなぎ倒していくヤツ。
多分、キリストの胸にも7つの傷があったに違いない♪
などと、夢見がちになっていた僕を、現実世界に引き戻してくれたのは、
レイ様のキッツ〜イ一言だった。
「貴方、何も知らないのね。キリストは【最後のアダム】とも呼ばれているのよ。」
へ?最後のアダム?・・・えっと、僕の魂=アダムの魂であるワケだから・・・。
キリストって、僕の子孫か何かなのか?
そう思ったら、何だかキリストに対して、妙に親しみが湧いてきた。
いや、親しみも何も、僕の親族なんだから当然か。
お誕生日、おめでとう、キリスト。もう死んじゃってるみたいだけど。
レイ様とアスカ様が、揃ってバカを見るような目で、僕の事を見ているけど、
そんなの関係ねぇ〜ってヤツだね。
じいちゃん(キール議長)以外の家族が出来たみたいで、何だか嬉しいよ♪
保
完?
21日目
今朝未明、僕は、とてつもない轟音で目を覚ました。
勿論、同じく母さんとサキエルも、ベッドから飛び起きたんだけど、
寝惚けまなこの母さんは、「火事だ!火事だ!」と大騒ぎしていた。
母さん、勘違いなら、せめて「地震」か「雷」にしてくれないかな・・・・・・。
なんだか胸騒ぎがして、夜が明け切らない内に登城してみると、
広間には既に、王国の重職に就く人達が、顔を揃えていた。
轟音の原因については、まだ掴めていないらしく、皆、不安そうな顔を浮かべている。
既に、轟音の響いてきた方面に向けて、調査隊が派遣されているそうだ。
「隕石の落下ぐらいの事なら良いのだけれど・・・・・・。」
リツコさんは不安を打ち消すように、そう言うけれど、
大丈夫!予感ってのは、常に「悪い予感」の方が当たるモンだよ♪
丁度そこへ、一人の兵士が駆け込んできた。
「国王陛下!!王立天文台からの急使で参りました、これを。」
兵士はゲンドウ王に1枚の紙を献上した。どうやら写真のようだ。
「むう、奇形の枝豆か・・・・・・問題無い。」
写真を見たゲンドウ王は、興味無さ気に言い放った。その写真はフユツキ大臣の
手を経由して、ミサトさん、リツコさんのもとへ。
「リツコ!この写真、王立天文台から送られて来たって事は・・・・・・。」
「・・・・・・あるんでしょうね、上空に。」
ゲンドウ王が「奇形の枝豆」と表現したのは、ちょっと無理を感じるな。
「目に直接、3本指の手が生えている化物」とでも言うべきか。
「これは・・・・・・。」
写真を見ていたリツコさんが、何かに気付いたようだ。
リツコさんが注目したのは、写真の物体の一部が、ちぎれそうになっている点。
「自らの体の一部を、爆弾として落下させているのね。先程の轟音はきっと・・・。」
なるほど、その「爆弾」とやらが、地面に衝突した時の音、って事か。
なんて言っている内に、再び轟音が城内に響く。
「さっきよりも近いわね。この調子だと、約2時間後には、本体ごとここに・・・。」
この際、なぜ「2時間後」「本体ごと」などと推測出来るのかには、突っ込まないでおこう・・・。
「ちょっとあんた!勇者なんでしょ?どうにかしなさいよ!」
ま〜た始まったよ、アスカ様のイジメが。いくら何でも、そんな巨大な物体が落ちてくるのを
僕がどうにか出来る訳ないじゃんか、バ〜カ!・・・もちろん、心の中の声だ。
「リツコ!何か回避する手段は無いの?」
この期に及んで、真剣に対処を考えているのは、ミサトさんとリツコさんだけだ。
「出来るとすれば、ココに合わせられた照準を狂わせるしかないわね。」
「方法はあるの?」
「敵に向けて、幻覚の呪文【マヌーサ】を唱える。効果の保障は出来ないけれど。」
他に方策が有る訳でもなく、結局はこの案に賭ける事になった。
魔力の高い数名が呪文を唱え、他の者は、ありったけの魔力を術者に注ぐ。
肝心の術者候補は、リツコさん、アスカ様、サキエル、ってトコか。
「サキちゃん、【マヌーサ】って唱えられる?【マ・ヌ・−・サ】。」
「さきゅ?」
「・・・・・・無理みたいね。仕方ないわ、リツコとアスカは呪文を唱えて!
サキちゃんを含め、他の者は魔力のバックアップに回ります、いいわね!」
この作戦が、その後どうなったのかは、僕がこうして日記を書いている事から察して欲しい。
敵(のちに使徒と判明)は今頃、サガミ湾でサメのエサになっていると思う。
こんな簡単に危機を回避出来ると、【奇跡】の価値観なんて、有ったモンじゃないよね・・・。
乙〜♪
サキエル萌えw
乙。
ぱ・・・ぱるぷんテ?
さきゅかわゆす
さきゅたんかわいいよさきゅたん
これでラストォ!
22日目
最近にしては珍しく、ヒトに近い形をした使徒が出現した。
サガミ湾沖から、王城方面に向かって侵攻中であるとの事。
王都に被害を出すワケにはいかないので、使徒の上陸予測地点にて迎撃する事に。
便宜上「イスラフェル」と名付けられた、この使徒の迎撃案をアスカ様が提示。
「い〜い、私がチャッチャッとやっつけるから、あんた達は、しっかり援護すんのよ!」
そう言うとアスカ様は、薙刀を手に使徒へと飛び掛っていった。
「お〜りゃ〜〜〜〜〜っ!!!!!」
アスカ様の攻撃は、使徒の不意を衝く事に成功、憐れ、使徒は真っ二つに。
「どう?戦いは、常に無駄無く美しく、よ!」
僕とシンジ君は、アスカ様の見事な戦いぶりに、呆気に取られるしかなかった
・・・・・・のだが、戦いは、これで終わりではなかった。
なんと、アスカ様に真っ二つにされた使徒が、それぞれ独立して活動を再開したのだ!
「え〜っ、なんで?なんでなんで?」
このアスカ様の狼狽により、分裂した敵の呼称は、それぞれ
「イスラフェル・たくや&かずや」に決定した(僕とシンジ君の間で)。
二体に増えた敵に対して、アスカ様も懸命に応戦しているが、
いかんせん多勢に無勢。しかも、敵に対する攻撃は、全く効いていないようだ。
仕方ない、最後の手段だ。僕は、遥か彼方の空を指差すと、精一杯の大声で
「あ゛〜っ!!!」と叫んだ。
使徒が僕の指し示す方向に気を取られている内に、アスカ様を救出。
ついでに「万一の場合に」と、リツコさんから預かってきた【N2手榴弾】を数発、
使徒に向けて投げつける。これでいくらかの足止めは出来るだろう。
敵に背を見せることは不本意だが、「三十六計逃げるに如かず」という事で。
23日目
さて。昨日の使徒は、分裂した途端、こちらの攻撃を
受け付けなくなってしまったワケだが、このまま手をこまねいてもいられない。
N2手榴弾によって足止めはしてあるものの、それで致命傷を負わせるには至らず、
使徒が自己を修復した後に再度侵攻してくるのは確実だろう。
屈辱の一敗地にまみれたアスカ様は、1人でぶつぶつと
「お前、いつか、殺す!」
などど呟きながら、紙に描いたイスラフェルのイラストを
千枚通しでメッタ突きにするという、呪いの儀式を執り行っている。
王城の会議室では、イスラフェルに対する今後の対応策が講じられた。
分裂した使徒に対する攻撃方法としては、カジさんが発言した、
「あいつら二体一組なんだから、二体のコアに同時過重攻撃を仕掛けてみてはどうか。」
という意見が採用され、それに沿った作戦が立案される事に。
しかし、この作戦では、寸分狂いなく攻撃を加える為のコンビネーションが要求される。
ミサトさんの草案では、僕とサキエルが攻撃に回るハズだった・・・・・・のだが、
「ちょっと!ちょっとちょっと!アイツに借りを返すのは、この私なんだから!」
というアスカ様の横槍により、攻撃役はアスカ様とサキエルに変更された。
僕が外れた理由は・・・って、僕とアスカ様の息が合うと思う?・・・そういう事だ。
早速、連携の練習が開始されるかと思いきや、アスカ様が
「敵が自己修復中で活動を停止している今なら、攻撃練習など不要。」
と宣言したため、作戦は即実行される事に。
動かぬ的ならぬ、動かぬ使徒を相手に、攻撃を外すハズも無く、
イスラフェルたくや&かずやは、コアを粉々に砕かれて、殲滅された。
「戦いは、常に無駄無く美しく」とか言っておきながら、不意打ちとは汚い、
などとアスカ様に言えるハズも無く、今回もまた活躍できない僕なのであった・・・。
24日目
イスラフェル殲滅の際、「たくや」が不穏な言葉を残したらしい。
「使徒四天王」。
間近で聞いたアスカ様によると、確かにそんな風に聞こえたそうだ。
もう1人の当事者、サキエルに尋ねると、「さきゅ?」だそうだ。
まあ、何だかんだで今までに、それなりの数の使徒を殲滅してきたが、
そろそろ中ボスクラスの登場、ってところかもしれない。
これまでより厳しい戦いが予想される。事態に先手を打つため、
王国軍の兵士の多数を動員して、使徒の捜索活動が開始された。
リツコさんの開発した「波長パターン測定器」を標準装備、
パターン青が測定されても手出しは不要、と厳命されている。
捜索の開始から、半日が経過した昼過ぎの事だった。
一組の捜索隊が「北方の山中にてパターン青を確認」の報をもたらした。
これを受けて、僕、シンジ君、アスカ様が、幾らかの兵と共に殲滅に向かう事に。
報告のあった地区を更に捜索した結果、小さな洞穴の中に
冬眠する熊のように小さくなっている使徒を発見。
首は無く、胸の辺りに顔が付いていて、腕はヒラヒラの布切れのような外見。
どう見ても強そうには見えない。この勝負、貰った♪
僕とシンジ君は剣、アスカ様は魔法により一斉攻撃を仕掛けた。
しかし、それらは悉く跳ね返された。どういう事だよ・・・・・・?
って、この使徒のATフィールド、肉眼で確認できるほど強力じゃん!!!
おまけに弱そうに見えた腕は、鋭利な刃物のような鋭さで僕らを襲う。
傷だらけにされながらも、洞穴から脱出すると・・・使徒が追って来るよ・・・。
仕方ない、ここは魔法を使って逃げよう。祈りも誓いもこの愛も捧げる・・・ルーラ!!!
25日目
恥も外聞もかなぐり捨て、辛うじて逃走に成功したものの、
今の僕達には、今回発見した使徒に対して、対抗し得る術も無い。
以前、リツコさんの実験で、勇者である僕にはATフィールドを中和する
能力が備わっている事が判明したハズなのに、あのズングリ使徒に対しては
全く効果が無かった。と言うか、僕の能力は、あまりに微力過ぎた。
最近恒例になってしまった感のある、王城内での作戦会議。
今までは、みんなで知恵を出し合って、使徒への対抗策を生み出してきたが、
今回ばかりは誰一人として発言しようとする者がいない。
それもそのはず、僕が敵のATフィールドを中和できない事には、
相手に対して致命傷を負わせる事も出来ないのだから。
使徒のATフィールドの強力さを考えると、N2兵器を使用しての
足止め作戦も通用しそうに無い。
こんな時でも、最後に頼れるのはリツコさん。
この重苦しい空気を、何とかしてくれるのではないかという期待を込めて
何か良い案は無いかと尋ねてみたところ、
「カヲル君、貴方の能力がパワーアップしてくれれば良いのだけれど・・・。」
成程、何らかのきっかけを得て、主人公の能力が覚醒するのもRPGの王道だね。
しかし、生まれてこの方「試練」とか「努力」とかいう言葉とは
無縁に育ってきた僕に、急激なパワーアップなど望む方が無理ってモンだよ♪
「仕方ない、それでは私から命を出そう。勇者よ、【女神リリスの神殿】を目指せ。」
普段は寡黙なゲンドウ王が口を開いた。これが打開策となるのか!?
「・・・・・・神とは、困った時に頼み込む為に存在するものだ。」
神頼みかよ!しかし王命には逆らえず、僕達の【リリスの神殿】行きが決定した。
乙〜♪
カヲル君とサキエルの二点同時加重攻撃見たかったww
保守
楽しみにしてるよ保守
ほっ
しゅ
待ってます
あは
うんこを割り箸で割った
26日目
リリスの神殿・・・、伝承によると人類を創造したとされている、
女神リリスが祀られている場所、のハズなんだけど、
最近では人々の信仰が薄れてきたことや、その立地条件、
専ら職安として機能している事などから、一般的には
「多゛〜摩の神殿」と呼ばれる事が多い。
職を求めて集う人達を横目に、僕と愉快な仲間達は
リリスの祀られている本殿へと歩を進めた。
賑わう転職コーナーとは逆に、こちらには殆ど、と言うか
たったひとりの巫女が熱心に祈りを捧げている他に人の気配が無い。
そのたった一人の巫女の姿を見るなり、シンジ君とアスカ様が声を上げた。
「あれ、ひょっとして、君は綾波?」
「あ、あんた、ファースト!!!」
「そう言う貴方達は、碇君にセカンド?」
何だか僕だけ仲間外れのようで気分が悪いので、事情の説明を求める。
まずはシンジ君。キミも隅に置けないねえ♪王子様なんて堅苦しい身分のくせに、
どこで綾波さんと知り合ったのさ?しかも、巫女さんなんて、またマニアックな・・・。
「王立幼稚園だよ。僕が【うさぎ組】で、綾波が【ほし組】だったんだよ。」
「違うわ、碇君。私が【つき組】で、貴方が【すっぽん組】だったのよ。」
王立幼稚園の同級生、か。良家の子息が通うような所だな。
近所の「ホラキ保育園」の【かえる組】だった僕には全く縁の無い話だね。
で、アスカ様とファーストさんは、一体どんな関わりが?
「あれは忘れもしないわ、2年前の【世界女子ソフトボール選手権】。
ガームーン王国代表の二塁手だった私は、決勝でイカリ王国代表と・・・・・・。」
あ、何となく分かっちゃった♪もう、その先の説明はいいや。
え?説明の続きを聞きたい?じゃ、簡単に言うと、その決勝戦に幕を引いたのは、
イカリ王国代表の4番・ファースト・綾波さんの、逆転サヨナラバントホームランという快記録で、
それ以来、浅からぬ因縁・・・と言うか、アスカ様が一方的に綾波さんを目の敵にしているらしい。
面識のある3人の中に入れば、当然、僕は蚊帳の外。
会話に加われず、退屈なので、この際、妖精さんとでも戯れようかな、という気分。
もう、僕が電波扱いされるのは、今更始まった事じゃないし、
ホントに妖精さんの電波でも受信してみようかな、と。
【・・・・・・アダムの血を引く者よ、何故この場所に居る・・・・・・?】
キター!!!どうやら、本当に電波をキャッチしてしまったようだ♪
よかった、これで僕にも話し相手ができ・・・・・・あれ?
「・・・・・・貴方には聞こえているの?リリスの声が。」
へえ、これはリリスの声・・・・・・って、奇遇だなあ、綾波さんも電波なんだ♪
「私はリリスの巫女。普通の人には聞く事の出来ない、リリスの声を聞く事が出来るわ。
その声は、碇君にも、セカンドにも聞こえていないはず。なのに、貴方は・・・。」
ん〜、何か良く分かんないけど、やっぱり僕が勇者だからなのかなあ?
「・・・・・・どうやら貴方は、リリスと話をする資格が有るようね。」
それは好都合だな。何しろ、僕達は「神頼み」に来たんだからね♪
こうして僕は、綾波さんに連れられて、神殿の更に奥深くに向かう事になった。
どうする、シンジ君とアスカ様も一緒に行くかい?
「あ、そーゆーメンドいのは、アンタに任せるわ。私達は外で待ってる。
シンジ、おみくじ行こ、おみくじ!!!」
ま、そういう答えが返ってくるのは、何となく想像できてたんだけどね・・・。
って、おみくじなんか売ってんのかなあ?神社と神殿は微妙に違うような気も。
「おみくじでも絵馬でも売っているわ。私達にも生活があるもの。」
・・・そうだよね、たとえ聖職者でも「生きる」ってのは厳しい事だよね・・・。
綾波さんの先導で、僕は神殿の奥、リリス像の祀られる場所へ。
【アダム・・・我が子、リリンに仇為す血を持つ者よ、何故ここに来た?】
我が子、リリン?リリスは人類を創造したと言われているのだから、
リリン=人類と解釈してもいいのかな。それにしても、アダムが「リリンに仇為す」って
また失礼な言われようだな。アダムは勇者なんだよ!リリスのくせに何も知らないんだね♪
【ほう、勇者とな。世間では、そのような認識がされておるのか。まあよい。
それよりも、我が問いに答えよ。その勇者が、何用で斯様な場所を訪れるのだ?】
いや〜、僕達は、世界の平和を守るために、使徒ってヤツと戦っていたんだけど、
どうにも僕達の手に負えない、強敵が現れちゃったんだよね。
んで、「神頼み」しか手段が思いつかないので、ここに来たってワケさ。
【アダムが使徒と戦う?・・・これは面白い事になったものだな。
よろしい。リリンに我が力を貸し与えよう。レイ、この者と共に行くのだ。】
えっ、レイって、この綾波さんのこと?・・・・・・なんか不安だなあ。
か細い女のコだし、パッと見、貧血っぽいし、好き嫌い多そうだし・・・・・・。
【レイ、この槍を持って行くがよい。対使徒に有効な「ロンギヌスの槍」だ。
それと、このアダムが少しでも不穏な動きを見せたら、その場で始末するよう命ず。】
なんだか物騒な事になってきたぞ♪しかし、いくら勇者とて、神様に文句など
言えず、神様から授かった綾波さん、と言うか「槍」を信じて、この場を下がった。
シンジ君達の待つ場所へと戻る。・・・ちょっと2人とも、何、転職なんかしてんの?
「あ、ボクはこれからの戦いの役に立てるようにと思って・・・。」
シンジ君は【魔法戦士】に転職していた。アスカ様は何に転職したのかな?
「私にピッタリなのはこれよ!【スーパースター】・・・アンタのも選んであるわよ♪」
つ【踊り子】
こうして僕は、何故か【踊り子】への転職を果たしたのだった・・・。
今後カヲル君はふしぎなおどりを踊りまくるわけやねw
カヲル君の踊り楽しみにしてるよ
ほし
ふしぎなおどり保守
カヲルくん待ち
保守
ほ
しゅ
し
踊らないね…orz
108 :
名無しが氏んでも代わりはいるもの:2008/07/06(日) 11:30:34 ID:UDCk8sB+
ターブリース
ファブリーズ?
カヲルくん。そ、その…盆踊り行かない?
27日目
びゅ〜ん!!!
背後から聞こえてきた、もの凄い風切り音に危険を感じた僕は、咄嗟に身を翻した。
綾波さんが、ロンギヌスの槍を振り回している。
「リリスが言っていたわ、【さっさとアダムを始末しろ】って。」
言ってない、言ってない!一体、綾波さんはリリスの言葉をどう曲解してんだよ!!!
「ちょっとアンタさあ、さっきから『綾波さん』『綾波さん』って・・・。」
ふう、命拾いしたと思ったら、今度はアスカ様の「いちゃもんタイム」か・・・。
「ファーストは一応、リリスの巫女なのよ!ちゃんと『様』付けして
呼びなさいよ、図々しいわねえ!!!何様のつもり?」
・・・僕も一応、勇者様なんだけど。・・・「巫女様」、これでいいかい?
「・・・・・・・・・・・・」
それじゃ、「綾波様」?
「・・・・・・・・・・・・」
・・・・・・「レイ様」?
「・・・・・・・・・・・・なに?」
やっと反応してもらえた。これからはもう、誰に対してもデフォで様付けしようかな・・・。
さて。そんな感じでレイ様とアスカ様から自分の身を護りながらの、城への帰り道。
まもなく城も視界に入ってこようかという頃、僕達の行く手を遮るように
一体のモンスターが出現した。ええと、多分コイツは、おおみみず様だ。
「うわ、私、あーゆー長いのダメだわ。シンジ、何とかしなさいよ!」
アスカ様の強引な要求に逆らう術を知らないシンジ君は、恐る恐るながら、
おおみみず様を撃退すべく、間合いを詰めていった。
だが、次の瞬間、おおみみず様の予期せぬ先制攻撃が、シンジ君を襲った。
おおみみず様の体当たり!左手の盾で回避しようとしたシンジ君だったが、
避け切れず、おおみみず様の頭(?)が、シンジ君の左手に接触した。
シンジ君の手の、おおみみず様の頭に接触している部分に、何やら血管の様な
筋が浮かび上がり、同時にシンジ君が苦悶の表情を浮かべる。
その様は、まるで敵がシンジ君を侵蝕しているようにも見えた。
ちょっと待てよ!おおみみず様って、確か、雑魚キャラのハズだよなぁ?
そんな雑魚が、こんな高度な攻撃スキルを持っているハズが無い。
まさか、コイツは、おおみみず様に似てるけど、ひょっとして別物?
おおみみず様との区別の為、僕はコイツに【あルみさえル様】と、便宜上の名を付けた。
と、そんな事をしている間も、シンジ君は苦痛に喘いでいる。
「あ、綾波と一つになりたい、アスカと一つになりたい・・・・・・性的な意味で。
これは・・・・・・よだれ?欲情しているのは・・・・・・僕?」
お〜い、シンジ君、こんな時になんて事言ってんだよ!
君だって思春期の男の子、気持ちは分かるけど、アスカ様もレイ様もドン引きしてるよ?
思わぬシンジ君の独白に、アスカ様とレイ様は固まってしまっているので、
とりあえず、シンジ君の心情を理解してあげられる僕が、彼の救出に当たる事にした。
・・・・・・ハズなのに、覚悟を決めた僕の行く手を、レイ様が遮った。
「駄目、今、碇君がいなくなったら、足止め役が消えてしまう・・・・・・。」
レイ様はそう言うと、シンジ君と交戦中で身動きの取れない
【あルみさえル様】に向けて、手にしたロンギヌスの槍を投げつけた。
ちょwwwwwwwwwwすげwwwwwwwwwwなにこの威力wwwwwwwwww
レイ様の投じた槍が【あルみさえル様】に到達したと思った瞬間には、
【あルみさえル様】の姿は、光と共に消失していた。レイ様、強杉!!!!!!
もう、勇者も必要無さそうだね、これで安心して踊り子として生きていけるよ・・・・・・。
超乙♪
一つになりたいってもともと性的な意味含んでるんだろうけど、
口に出して言うと引くなw
カヲルもだがシンジぶっ飛んでるなwwww
GJ
渚くん久しぶり!
超乙!
相変わらず楽しそうに冒険してるんだね
よかったよかった
28日目
ようやく王都まで辿り着いた。野良犬様も僕達の帰還を歓迎してくれている。
「ちょっとあんた、ぶゎか?何でもかんでも【様】付けりゃいいってモンじゃないわよ!
ホントにぶゎかね、大ぶゎかね、もう死ぬべきだわ!!!」
いちいちキツい物言いだが、いちいち尤もでもあるので、反論の余地が無い。
僕達は、レイ様を連れてゲンドウ王に謁見する事に。
・・・したかったんだけど、シンジ君は昨日の一件以来、塞ぎこんでしまって、
王都に到着するなり、自分の部屋に篭ってしまっているので、とりあえず
僕とアスカ様、それにレイ様の3人で謁見の間へと向かう事となった。
まあ、ねえ。若干14歳にして、同い年の女の子2人の前で
自分のHな本音を吐露しちゃったりした日には、ちょっと再起は厳しいよな・・・。
シンジ君は、また僕達と冒険してくれるのだろうか?
でも、もしシンジ君がパーティに復帰できなくなったとしても、
それが大した痛手にはならないんだよねえ、幸か不幸か。
これは僕にも言えることだけど、ハッキリ言って僕達、戦力外通告受けてるから。
実際、活躍してるのはアスカ様とレイ様ばかりだし、このパーティにおける
僕達の立場って、横浜の2軍どころか、桐生○高の控えにも劣(以下自粛)。
それでもシンジ君は、王子だけあって年俸だけは高いから、まだマシだよ。
僕なんか、この冒険を始めてから、もう一年半が経とうとしているのに、
今までに王国から支給を受けたお金といえば、支度金の100Gのみ。
モンスターを倒したりして、副収入はあるけれど、前にトウジ君が死んじゃった時に
教会で生き返らせるのに使ったり、薬草買ったり、サキエルのおやつ買ったりで、
右から左へと消えてゆく。おまけに、イカリ王国では、勇者は職業として
認められていないので、一切、税法上の必要経費として落ちないんだよねえ・・・・・・。
と、まあ、愚痴ってばかりいても仕方ないので、話を元に戻す。
ゲンドウ王は、レイ様を一目見ただけで気に入ってしまったようだ。
なんでも、レイ様は亡き王妃(シンジ君のお母さん)に生き写しなんだそうだ。
「のう、レイ、私の后とならんか?」
・・・・・・凄いじゃないか、レイ様!皇后様なんて大出世だよ!!!
でも、レイ様は首を横に振るばかり。そりゃそうか・・・・・・。
「ぬう、不服と申すか。かくなる上は・・・・・・。」
ゲンドウは えんこう の じゅもんをとなえた
しかし おかねがたりない
「レイ、王室の財産程度では足りぬというのか?」
これには間を置かず、王様の盟友にして大臣のフユツキさんが突っ込んだ。
「イカリ、お前が無駄に浪費するお陰で、私有の財産など大した事無かろう。
それよりどうだ、レイ。私なら国家予算の8割程、回す事ができるが・・・・・・。」
さすがは実質的に国政を執り仕切ってるフユツキさん・・・・・・
って、違う、違う!!!金任せに何やってんだよ、オッサン達!!!!!!
とりあえず、ここまでで分かった事
国家予算の8割(レイ様)>>>>>>(越えられない壁)>>>>>>100G(僕)
(注・1Gは現在の日本円換算で、およそ1円相当)
やっぱり僕なんて、いらない勇者なんだ。・・・・・・死のうかな・・・・・・。
そうそう、ついでに書いておくけど、今日も使徒が攻めて来たんだ。
>>85の24日目に、僕達が敗北を喫した使徒、便宜上の名前【ぜルえル】だ。
ま、何の問題も無く、レイ様がロンギヌスの槍で倒しちゃったんだけどね。
言われちゃったよ、「あなたは用済み」って・・・・・・。
乙〜♪
まだサキエル飼ってるのかw
カヲル君がんばって!
カヲル君応援してるよ!
ho
sh
hoshu
渚くんとサキエルに保☆守
渚くんに保守
渚くんに保守
渚くんに保守
渚くんに保守
渚くんに保守
凪坂折る
ほしゅ
29日目
ここはむしろ、渚くん「が」保守!
・・・って事で、息も絶え絶えのこの日記、今日も元気に・・・いや、虫の息で行ってみよう!
「大変な事になりました!」
普段から年齢相応の落ち着きが無いマヤさんが、より一層の大騒ぎしている。
大変な事になったって、僕の事かな?
「カヲル君、あなたはタイヘンじゃなくて、ヘンタイでしょ。」
・・・・・・ま、どうでもいいや。
「王立天文台からの急使です。遥か上空に、使徒らしき生命体が確認されました!」
へえ、また使徒か。レイ様にやっつけてもらえばいいんじゃない?
レイ様なら、すぐに勝っちゃうだろうけど、一応、便宜上の名前を付けとくね。
【あらえル】はい、これで決定〜♪じゃ、レイ様、後は任せたよ♪
・・・・・・などと簡単に考えてはいたが、僕はすぐに自分の浅はかさに気付く事になった。
「あんたバカぁ?またファーストの槍に頼ろうなんて考えてんだろうけど、
この地上から目標まで、どんだけ距離があると思ってんのよ!」
ん〜、「遠い」ぐらいしか、皆目見当付かないな・・・・・・。
「あのねえ、槍投げの世界記録保持者だって、100mも投げらんないのよ、意味分かる?」
あっ、分かったぞ♪いくらレイ様が槍投げても、目標まで届かないじゃん!
さて、こいつは困った事になったのかもしんない。
という訳で、例によって次善策を探る事になった。
とりあえず相手に対して手が届かない事だけは確実なので、槍はダメでも
矢なり鉄砲なり松井の打球なりの飛び道具が必要な事は分かる。
でも、そんな都合のいい武器があるのかなあ?
「そういう事なら、新開発のコレ使ってみる?」
そう言ってリツコさんが持ち出してきたのは、改良型・魔力増幅ライフル。
使用者の魔力を集積・増幅させて、光弾として撃ち出す、まあ、ベタな武器だ。
「マヤの分析によれば、あの使徒の展開しているATフィールドは、左程強力な物ではないわ。
増幅出力を最大にすれば、このライフルでも撃ち抜けるかもしれない。」
「は〜い、そ〜ゆ〜魔力を扱う事なら、あたしに任せて♪」
リツコさんの説明に即座に反応、作戦に立候補したのはアスカ様だった。
早速、城の屋上に魔力増幅ライフル・改を設置。リツコさんから使用法が説明される。
「右手に魔力を集中して引鉄に触れて頂戴。それで銃身に魔力が充填されるわ。」
作戦は順調に進行・・・しかし、あらえルも、ただ黙って見てはいなかった。
ライフルに魔力を送るアスカ様に、光線を照射してきた。幸い、物理的破壊力は無さそうだが・・・。
「マヤ!あの光線の解析、急いで!!!」
「センパイ、あれは精神破壊光線です!アスカの精神が汚染されていきます!!!」
マズイぞ、アスカ様が「いやぁぁぁぁぁ」とか柄にも無い声をあげて苦しんでいる。
とにかく助けなきゃ。しかし僕は一介の踊り子・・・ええい、どうにでもなれ!
カヲルは ふしぎなおどりを おどった
あらえルの MPが 999さがった
せいしんはかいこうせんは かきけされた
リツコ「アスカ、今よ!早く引鉄を引いて!」
アスカ「逝っけ〜っ!!!」
あらえルは ATフィールドを てんかいした
しかし MPがたりない!
アスカの こうげき あらえルに999の ダメージをあたえた!
こうして、あらえルをやっつけた。勿論、アスカ様からは感謝の言葉の一つも無かったよ♪
渚くん乙です
乙
渚くんやっぱり不憫ww
135
136
137 :
名無しが氏んでも代わりはいるもの:2009/02/25(水) 14:59:57 ID:uOZ206lw
ws
138
139
140
141 :
名無しが氏んでも代わりはいるもの:2009/04/26(日) 01:36:59 ID:arsEtL+d
141
142 :
名無しが氏んでも代わりはいるもの:2009/05/02(土) 20:39:06 ID:wLi+85UT
保守
渚くん、待ってるよ
30日目
最早、スレタイの枠を逸脱し、「季記」ぐらいになりつつある、この「日記」。
今回も自暴自棄気味に行ってみよう♪
「使徒襲来」の報を受け、僕達は、その現場へと急行した。今日のパーティは
僕、シンジ君、それにレイ様。アスカ様は前回の戦いでの消耗が激しかったので、
今回は休養してもらっている。サキエルは「癒し系」として、アスカ様の傍に置いてきた。
使徒を肉眼で確認できる位置まで到達。パッと見た感じ、2つの四角錘の底面同士を
貼り合わせたような形状。普通の人が見たら、ちょっと生物とは思わないよな、コレ。
「あなた、誰?」
時折、僕以上の電波っぷりを見せるレイ様が、使徒に向かって話しかけている。
当然、返事が無い。が、「ただのしかばね」って訳でもないだろう。
呼び掛けに反応が無い事を確認したレイ様が、更に使徒に接近しようとした。
使徒を「槍」の射程圏内に捉える為だ。
ところが、である。レイ様が、槍の射程範囲内に足を踏み入れた途端、予期せぬ敵の反撃を受けた。
イチローのバックホーム宜しく、正確で強力なレーザービームを、敵が放ってきたのだ。
間一髪でこれを避けたレイ様、それでは、と、別の方向からの接近を試みるも、
やはり槍の射程圏内には入らせて貰えない。いや、正確には「槍の射程圏内」と言うよりは、
この使徒の「守備も兼ねた砲撃の射程圏内」には入り込めない、と言うべきか。
イチローの守備範囲宜しく、一点の穴も無い「エリア51」。これを突破するのは容易では無さそうだ。
こうなってくると、対策を練り直す必要がある。とりあえず最近恒例の「便宜上の名前」は
「ラミれス」にしよう。勿論、プロ野球に対するリスペクトを込めて、ね。
え?何で野球を知ってるのかって?細かい事は気にしない!
一旦、城へと引き返し、リツコさんに対処法を相談してみた。
「そんなの、誰かがオトリになって、敵の攻撃を引き受けていれば、
レイが槍を投げる時間ぐらい稼げるんじゃなくて?」
オトリ作戦か・・・・・・。どうせこういう汚れ役は、僕に回ってくるんだろうな・・・・・・。
「ヒューガ君!今の話の通り、貴方がオトリになって、この子達を守ってやって頂戴。」
えっ!僕じゃないの?ラッキー♪・・・しかし、ご指名を受けたヒューガさんは、当惑するばかり。
「こ、この子達を守るって、盾かなんか持って攻撃を防ぐんですかぁ?」
「・・・・・・そうね・・・・・・。」
「でも、この城に、そんな強力な盾なんて無いんじゃないですかぁ?」
「・・・・・・そうね・・・・・・。」
「これで僕、死ぬかもしれないね。」
「・・・・・・そうね・・・・・・。」
この作戦が実行されれば、多分ヒューガさんは、本人の予想通り死ぬ事になると思うので、
間違っても「貴方は死なないわ」などと、気休めにもならない言葉をかける事は出来ない。
うなだれるヒューガさんを少しでも励まそうと、ルイージの酒場へと連れ出した。
まあ、僕はお金を持ってないんだけど、今日ばかりはシンジ君とレイ様が
勘定を持ってくれるというので・・・ヒューガさんとの「手切れ金」ってヤツかな。
酒場では、いつものようにミサトさんが、我物顔で喉を潤していた。
ミサトさんは、ヒューガさんが暗黒オーラを放出しまくっている事が気になったようなので、
簡単に事情を説明すると、ミサトさんはヒューガさんを諭すように語りかけた。
「ヒューガ君、リツコが貴方に言いたかった真意は分かる?
このコ達を本当に守れるかどうかは、盾がどうこうという問題じゃないの。
その辺りの事を、もう一度、自分で考えてみなさい、そして、自分で決めなさい。」
なんだ、この言葉は?ヒューガさんの活路なのか?僕にはさっぱり分からんけど。
31日目
ラミれス攻略作戦が決行される事になった。使徒は出現位置から少しも動かず、
何故か直下の地面に穴を掘っている模様。ゲンドウ王はその行動が腑に落ちないようだ。
「フユツキ、あの辺りの地下には、何か重要な物でもあったか?」
「さあ。・・・温泉でも掘っているのではないか?」
緊張感に乏しい二人の会話をよそに、こちらは緊張しまくりのヒューガさんに、
LLサイズの【木の盾】が支給された。命を預ける防具としては、まあ・・・不十分だね。
城のみんなに見送られ、僕達は決戦の舞台へと向かった。今日のパーティは
攻撃役のレイ様、防御役のヒューガさん、雑用の僕、それにお目付け役のシンジ君。
今日は、アスカ様も「行く」って張り切っていたけど、特に役割もないのでサキエルとお留守番。
いや、僕は「僕の代わりに雑用で行くかい?」って訊いたけど・・・殴られた。
作戦決行の時が迫る。もう、ヒューガさんは腹を括ったのだろうか?
「畜生、今まで国の為を想って、安月給でも一所懸命頑張ってきた、その挙句の果てがこの仕打かよ!
サ ラ リ ー マ ン を ナメんじゃねえ!」
こうしてヒューガさんの意向は一切無視して、イカリ王国始まって以来の
大規模な軍事作戦、【ヤジマ作戦】がスタートした。
と、思う間も無く、ヒューガさんが黒焦げになっている間に、レイ様が槍を投擲、
特に語るべき事も無いままに、あっさりと任務は完了してしまった。
ヒューガさんは、まだ息があるような気もするが、多分死んでいる、否、死んでいる!
丁度、使徒が掘っていた穴があるので、そこに埋葬する事にした。
結局、ヒューガさんは助からなかった。昨日、ミサトさんから掛けて貰った言葉も、
無駄になっちゃったみたいだな。・・・って、あの言葉の真意って何だったのかな、ミサトさん?
「ん?要は盾なんかじゃなく、自分の身体を張ってでも、あんた達を守れって言いたかったのよ。
別にヒューガ君が死んだって、代わりの人材は、いくらでもいるんだし。」
ミ、ミサトさん・・・・・・あんたって人は・・・・・・。
乙〜♪
久々に(・∀・)キタ
渚くん、おつかれ〜
次回作、期待してますね
渚くん乙〜
渚くん
はーい
151 :
名無しが氏んでも代わりはいるもの:2009/06/25(木) 01:32:47 ID:6aYvMXMm
アンデッド日向
早く服をもらえるといいね
32日目
最近、城内の話題は、「ヒューガさんの幽霊が出る」という噂で持ち切りだ。
僕は、そういったオカルトは信じない方なんだけど、噂の真偽を検証する為に、
その幽霊が出没すると言われる場所を監視する事にした。
数日網を張った結果、なんとヒューガさんの幽霊は出現した。いや、正確に言うと
これは幽霊とはまた別物みたいなんだけど。ちゃんと足も付いてるし。
僕は勇気を出して、そのヒューガさんに話しかけた。何故、どうしてここに居るの?って。
「いやー、知らないんだよね。多分、僕、2人目だと思うんだけどさー。」
はぁ?何言ってんだ、この人。ま、どーでもいいか、どうせヒューガさんだし。
さて。今迄に僕達は、結構な数の使徒と戦い、そして倒してきた。
そもそも、僕達が何の為に戦いを続けているのかというと、大元にあるのは、
「使徒という謎の生命体を操り、【人類をオレンジ色の水にしちゃうぞ計画】を
企てている、悪の組織【ゼーレ】の野望を打ち砕く」
という目的を達成する事だ。
もう正確には覚えていないけど、確か17体存在すると言われている使徒の内、
主だった者については、既に倒している、若しくは飼っているハズだと思う。
もし討ち漏らしているヤツが居たとしても、そんなアオバさんみたいな存在感の
薄い使徒については、この際、無視する事にしよう。
で、だ。
そろそろ、これまでの「襲来する敵に対して応戦する」という段階から、
「敵の本拠地に攻め込む」という段階に移行しなければならない。
諜報能力に優れた、カジさんが、全力でその所在を調査している。
最終決戦の時も近い。
超乙。GJ
乙〜♪
wktk(・∀・ ;)
カヲル君、君とはパチ屋で逢いたい
カヲル君が幸せになれますように
カ
age
もし、レイの「元」になったのがユイならば、ぶっちゃけカヲルの元になったのは誰なんだ?
知りたい
新劇では明らかになるかな?
旧作のカヲルとは違うかもしれないけど
>>163 ゲンドウの最期にカヲルがでてくる意味がわかないから
カヲルも元はユイなんじゃないかと勝手に思ってる
どっちもよくポケットに手突っ込んでるし
…ポケットは結構みんな手入れてるか
167 :
166:2009/07/17(金) 15:18:31 ID:???
わかないから→わからないから
ごめん
ガイナックスCD-ROM【エヴァンゲリオン/綾波レイ】ポスター
保守
渚君もエヴァのパイロットなんだろ?
カヲルでいいよ
そ、そう
シンジ君、本当に大変だったね
君が補完計画を拒絶した、君のその意思…忘れないでね。今回僕も力を貸すから
>>166 ユイ「もういいの?」
カヲル「もういいのかい?」
ユイ「全ては流れのままに、ですわ」
カヲル「全てはリリンの流れのままに」
似てると思うんだ
そこ絶対わざとだよなーww
エヴァ板良スレ保守党
エヴァ板良スレ保守党
エヴァ板良スレ保守党
エヴァ板良スレ保守党
エヴァ板良スレ保守党
ヱヴァ板良スレ保守党
180 :
名無しが氏んでも代わりはいるもの:2009/08/30(日) 21:48:31 ID:tNmJw1DG
>>171 カヲルから母性オーラ出てる気がすると思ったのそれか
カヲル君の包容力ぱねえ
リップは良いねぇ
リップは唇を潤してくれる、ロート製薬の生み出した医薬部外品の極みだよ。
そうは思わないかい?
唇荒れが気になっている諸君?
実を言うと、セカンドの子から貰ったのさ。
あの子、僕を蹴ったり殴ったり切り付けたり、ちょっと気性が荒いところはあるけど、優しい子なんだ。
病室に行ったら開けっ放しのポーチに入っていたんで、有り難くいただいて来たってわけさ。
ピーチの香り、滑らかな使い心地。
新品ではとても味わえない逸品だよ。
明日もセカンドのお見舞いに行くとしよう。
>>166 一説によると南極でアダムの実験の時に使われていた人間のDNAはユイじゃないかって話しも出てる
カヲル「君は僕と同じだね」
ゲンドウに向かって?
僕と同じ、か
カヲル君、勝手にいただくのは泥棒だよ。しかもアスカの間接キスを…後でミナデイン喰らわす。〜勇者シンジの日記より
いや、アスカが触れてなさそうな横からほじくって使ったんだよ、ってそれも泥棒だよ
カヲル君がんばれ
保守
な
ぎ
さ
か
をる
君
う
ん
こ
エヴァ板ID強制表示議論スレッド
http://qb5.2ch.net/test/read.cgi/operate/1259589700/ 【主な賛成意見】
・エヴァ板が荒廃しきってる
・今の設定は荒らしを生み出しやすく温床となりやすい
・板が過疎っても問題ない。既に過疎だし
・新劇で過疎っても平穏な過疎のがいい
・他の手段をもって現状を改善できそうにない
【主な反対意見】
・ID表示前にやることがある
・板全体はID導入するほど荒れてない
・今の設定が荒らしを生んでるとは思えない
・荒れてるのは一部のスレ
・削除以来やスレのルールを変えてけばいい
【その他の意見】
・時間かけてじっくり考えるべき
・この板や2ちゃんに詳しい人をもっと巻き込め
・住人への告知をしっかり
今日もぱちんこ
おかえりなさい
カヲル君、クリスマスはどう過ごしたの?
カヲル君、あけましておめでとう!
「レイと初詣行ったんだけど
「あなたと一緒に住むの?」
なんて言われて・・神社で結婚式してると勘違いしてるみたい。」
のろけるカヲル君でした。
気持ち悪い
↑とセカンドに言われてしまいました・・・
おめでとう
おめでとう
おめでとう
おめでとう
おめでとう
おめでとう
私怨きめぇ
鬱月鬱日
最近暗闇の中から誰かが僕を呼んでいて、誰かが僕を見ている。
そんな気がしてならない。
そしてそれはいつも僕の精神を掻き乱す。
僕の頭はモヤモヤし、かと思えば霧が晴れていく。
僕は思い出していた、色々と。
そう、あれは僕自身だったんだ。
僕は僕であって僕でしかない。
そんなテオトロジーでごまかす気はないが、そう思う事で生きてきたんだ。
いや、そうしないと生きてこれなかったんだ。
今、僕の中にいるもう一人の僕、正確に言えば以前の僕が今の僕に必死に語りかけている。
僕の心にポカーンと空いていた穴の向こうに、その僕はいた。
忘れよう、何もかも。
だけど無理だったんだ。
僕はどうすればいいんだ。
僕の中の僕が僕を苦しめる。
思い出そうとする僕と、思い出させようとする僕もいる。
そして僕はいつも思う、何故生きているんだ、この姿で…。
明日、フィフスチルドレンとして第三新東京市へ向かう。
誰かが僕を待っているのだろうか。
まってるよー
カヲル君
カヲル君、春休みはいかがお過ごしかな
春休み終わっちゃったね
○月×日
フィフスチルドレンとして新第三東京市に到着。
予定通りネルフの関係者と合流できたのだが、
第三使徒の襲撃により、契約していたアパートが崩壊してしまっていた。
仕方なく、第三東京市の外れにある別のアパートに入居する事に。
決して大きくはないけれど小奇麗なアパート。
急な移動のために家具の調達が間に合わず、
今のところ家具といえるのはテレビと布団だけ。
夜、コンビニ弁当を片手にテレビを見ていると、何故か涙が出てきた。
あぁ、以前はこんな事はなかったはずだ。
一体、この世界に何が起こったのだろうか。
○月×日
部屋にいると寂しいので、近所を散策する事にした。
我が家は交通量の多い中央通りを一本わき道に入った、比較的静かな通りにある。
とは言え、目の前の通りにはちゃんと街頭はあるし、食料品の調達も鼻歌まじりにできそうだ。
どうやらあのネルフの人は、僕の事を本当に気にしてくれているようだ。
家具とか後でいいから、とりあえず早く来て欲しい……
日が傾く頃、やっとネルフの人が来てくれた。
「元気か?」と笑いかけられて、また涙が出そうになった。
思わず歯を食いしばったが、大きな、暖かい手で頭をわしわしと撫でられたら、結局こぼれてしまう。
彼は仕方なそうに笑うと、近くのとんかつ屋で晩御飯をおごってくれた。
彼が言うには、この理由のわからない悲壮感は、ホームシックと言うらしい。
あと2、3日で直ると太鼓判を押してくれたので、もう心配ないだろう。
そう言えば、今夜は昨日よりもテレビが面白い気がする。
○月×日
ネルフの人が家具を運んで来てくれたので、一日中部屋作りに費やした。
と言っても、元々が1Kの狭い部屋である。
ベッドとテレビを置けばもうスペースなどないに等しい。
2人でベッドに腰掛けて、昼食を食べながら衣類を置くスペースについて話し合う。
やはりベッドの下の空間にカラーボックスでも置くのが最良か。
そう切り出そうとしたが、一瞬早く彼が口を開いた。
「もっと広い、別の部屋にするか?」
狭いよりは広い方がいい。
そんな簡単な質問のはずなのに、僕はしばらく、何も言う事ができなかった。
この狭くて寂しい思いしかしていないこの部屋がいい。
それを彼にうまく伝える言葉を必死に探していたのだ。
壁掛け時計がチクチクと時を刻むのを聞いていたが、それはほんの10秒ほど。
10秒の永遠を、彼はどうとったのだろうか。
立ち上がった彼のズボンを、僕はとっさに掴んだ。
ここがいい。
結局、僕はとにかくそれだけ口にした。
すると彼は嬉しそうに笑った。
まるで、お気に入りのおもちゃを自慢する子供みたいな笑顔だった。
「そうだろう? ここは以前俺も住んでたんだ。」
あぁそうか、僕は彼の事が好きなんだ。
理由はわからないけれど、ふっ、とそんな言葉が頭に浮かんだ。
その気持ちをうまく伝える言葉は、結局今もわからず仕舞いだ。
けれど、何だか悪くない気分なので、今日はこのまま寝る事にしよう。
カヲル君、乙
○月×日
メールが来る。
どうやら出番はもうちょっと先らしい。
『文章』とか『計画』とかそんな事ばかりで、肝心な事がわかっていない。
それはそうと、夜に冷え込む事も少なくなったこの頃。
すっかり夜歩きが趣味になってしまった。
日がしずみ、空気にわずかな湿気が香る頃。
夜風に身を任せ、まるで街灯に引き寄せられる蛾のように街を歩く。
明るい内は何でもない街並みも、夜の帳が降りる事でその姿を変える。
歩道から人の姿は消え、憩いの場は闇に沈み、わずかにすれ違う人の顔に光はない。
闇の中には死者たちがいる。それは楽園を追放された時から、人が恐れるべきもの。
だから人は夜の間は光を絶やさず、再び太陽が昇るまでじっと忍ぶ。
けれど僕は人ではない。
闇からの声も、暗い視線も、向こう側へと誘う黒い手も、僕は全く恐ろしくない。
人ならば神の息子さえにも訪れる死は、僕にも来てくれるのだろうか。
だから僕は、死者があふれるこの時間に歩くのかもしれない。
今の自分が、人間だと信じたいから。
夜遊びがネルフの人に知られた。
怒られて悲しくなるのも、僕が人である証拠だよね……
○月×日
ネルフの人に夜歩きを禁止されたので、道路の向こう側にある雑貨屋の常連になってみた。
……本当は5分の徒歩を遠く感じるようになったので、
ついつい近場を利用していたら、顔を覚えられただけなのだが。
話上手な人なので、気がついたら僕が1人暮らしである事を話していた。
ちょっと面倒になるかな? と気がかりになったが、彼は気にする様子もない。
少しつまらないので聞いてみたら、どうやら僕と同じ境遇の子供がまだいるらしい。
……『同じ境遇』と言っても使徒ではないはずだ。
詳しく聞いて見たら、どうやら放任主義の親の元に産まれついたらしい。
まったく、自分の子供にも責任を持たないなんて、なんて親だ。
どうせ髭面に眼鏡で白い手袋をして、『問題ない』とか言うに決まってる。
それにしても、どうやら友達ができそうな予感。
会ってみたいものだ。
友達できるといいね
229 :
名無しが氏んでも代わりはいるもの:2010/05/23(日) 22:49:03 ID:0NaS2EWE
ツマンネ
続き待ち
夜の一人歩きは気をつけてね
○月×日
『放任主義の常連』は綾波レイだった。
まだ人間のカタチをとってから長くはない僕だけれど、
それでもあの何を考えているのかわからない顔を見ていると、
小言の1つでも言いたくなってしまう。
老人たちではないが、計画では僕たちが出会うのはもっと先ではないのか。
黙々とコーラを飲む彼女にそう話す僕は、おそらく初めて『苛立った』のではないのだろうか。
なぜならば、このどこかおかしい世界の中で、彼女の答えが予想通りの……
「なぜ怒ってるの?」
そんな、いつもの答えだったからだ。
せっかく友達ができると思ったのに。こんな気分では理性的な会話さえもできない。
しかしまぁ、これで彼女と次に話すのは当分先になりそうだ。
これもまた、どこかおかしいながらも世界が備えた治癒力なのだろう。
○月×日
やはり、世界はどこかおかしい。
綾波レイと再び言葉を交わす日が、こんなに早く来るとは思わなかった。
あの日から、夕食を再びコンビニへと戻した僕だが、彼女は僕をアパートの前で待っていた。
「なぜ怒ってるの?」
僕たちは再び雑貨屋で椅子を並べる事となった。
もちろん、わざわざこんな事をしたのだ。はっきり言った。
君には役割があるはずなのに、こんな都市の外れで何をしているのか。
今にして思えば、その時の僕はどんな答えを期待していたのだろう。
「私に役割なんてない。私の代わりはいるもの。」
彼女の事を少しでも知れば、こんな返答は十分予測できたはず。
けれど、次の言葉には思わず眉をひそめてしまった。
「だって、私は一人目だから。」
一人目は確か死んだはず。
僕の怪訝な表情は、感情には疎い彼女でも容易に読み取れたようだ。
あぁそうか、と言いたそうな……そして少し疲れたような顔で、彼女は言った。
「繰り返す世界は同じじゃない。少しずつ、少しずつ変わって行く。
九死に一生を得る事も、また死にたくても死にきれない事もある。
けれど、世代交代は世界にとって、なくてはならない出来事みたい。」
その事を問いただすより早く、綾波レイの愚痴が始まった。
舞台から降り損なった者の拠り所のなさと、スポットライトを浴びるもう一人の自分。
表現する事のできないもどかしさを胸に秘め、彼女はどう過ごしているかと言うと、
「毎日街を歩いているわ。
あ、碇君がこの街に来た日、一瞬姿を見られて焦ったけれど、別にそれだけ。」
もう立派なニートらしい。そう言えば、「働いたら負け」とか言ってた気がする。
思わず考え込んでしまった僕へ、彼女はその赤い目を僅かに淀ませ言った。
「色んな人に聞いてみた。だからあなたにも聞くわ。
私はどうすればいいの?」
とりあえず働けばわかるのではないだろうか、と言おうとしたが、
なぜか口から出た言葉はまったく異なるものだった。
じゃあ、僕の友達になってはくれないだろうか?
意もせずに出た言葉に驚いたけれど、彼女は相変わらずの無表情。
けれど、僕の言葉に頷くその目から淀みは消えていたように思う。
やはり、世界はどこかおかしい。
でもきっと、悪い方向には行ってないはずだ。
○月×日
朝起きて、ふと思った。
あの一人目の綾波レイは、なぜ昨日、アパートの前で待っていたのだ?
なぜ僕の住んでいる場所を知っていた?
と言うか、今日普通に部屋に遊びに来た。
と言うか、帰っていった足音、上の階へと上がって行った気がする。
アパートの二階へと行ってみた。
僕の住んでいる真上の部屋が『綾波』だった。
……部屋が汚い。
本人が片付ける気ゼロなので、ゴミくらい拾ってあげる。
これも友人としての努めだろう。
部屋の前で、久しぶりに見たネルフの人がニヤニヤしていた。
どうやら全部この人の仕組んだ事のようだ。
カヲル君、おつかれさま〜