(BGM「F-2」(15秒バージョン)スタート)
遂に終局に向かって動き出す人々。
綾波教、「E」計画、トライラックス、そして幾多の名も無き人々。
交錯するシナリオの集合体、閉塞したこの世界を救うのは、はたして誰の手なのか。
フォースインパクト、それは本当に人類究極の答えなのか。
新スレ「サードインパクト後はこんな世界ですた 伍」
みんな今スレでもサービスサービスぅ!
・このスレは「サードインパクト後の世界」を
参加者みんなで作ってきたスレです。読むもよし、書き込むもよし。
スレの流れは参加する人の手で変わります。
・「名無しが氏んでも代わりがいるもの」で書き込んだことは、
視聴者側、もしくは外部視点の意見としてスレ内に吸収されます。
感想、批評、意見、なんでもどうぞ。
・もちろん特定の名前をつけて書き込めば、このスレの世界に
新たなキャラクターとして入っていくことができます。
そこで何をするかは、参加したあなた次第です。
新規参入、いつでも歓迎致します。お気軽にどうぞ。
・過去スレは読みましょう、と言っても膨大な量です。
わからないことがあったら、いつでも「名無しは・・・」で
スレにいる人に訊いてください。ご遠慮なく。
・書き込み内容の被りやすれ違いは、基本的に「書いたもん勝ち」。
先に書き込まれたレスが優先となります。ただ、どうしても
譲れない場合は、その場にいる書き手さんに相談してみましょう。
ううっ昨日ウチの秘書に金属バットで頭メッタ打ちにされたから貧血で辛いぞ。
大体まほろさんを見た瞬間にぶん殴るか普通、頭カチ割られた原因は殴られた直後の一言なのだが、
なんであの状況でまほろさんは「スズキさん大丈夫ですか?」
などと言うから秘書が怒って拳銃で撃たれた挙句に頭カチ割られたんだからな。
あん時は痛かった、まほろさんが事情を説明したら秘書は謝ってくれたが
俺が化け物でなければ確実に死んでいた。
柔らかな光が差し込むなか,ふと目がさめた。
ここは…ランドマスターの車内じゃない。板張りの,知らない天井。畳敷きの和室。布団の感触。
寝起きで朦朧とした頭で思い出せることを,順繰りにたどっていく。第三の樹地下への潜入,数々の出
会い,そして戦い。その末にアオイを助け出して…俺は怪我を負って,それから…三つ指突いたアオ
イや,エヴァ・フェットとの会話…そうだ,アオイはいまどこにいるんだ!?それにここはどこだ?
ガバリと起き上がろうとするが,傷の痛みが走り,俺はうめき声をあげた。そのとき,廊下のほうから
足音が聞こえ,カラリと障子が開いた。「おはよう,目をさました?」との声。
声の主は,和服に割烹着,無地の白手拭で髪をまとめた青髪赤眼の少女。手に水差しと薬包,そし
て小さな土鍋の乗ったお盆を持っている。アオイか?と思ったが,表情と雰囲気が違う。レイ達の一人
か?「おはよう,ところで君は…」「ああ,あたしはリナ。ここの療養所の手伝いしてる。」なるほど,
あの町奉行氏の一行にいた少女か。あの時は急いでいたからほとんど彼らの一行とは面識を深める暇が
なかった。「ああ,俺は…」と自己紹介しようとすると,リナという少女は突如ニヤニヤ笑いを浮かべ,
「知ってるよ,サカキさんでしょ,この色男!うりうり」などといって俺の額を指でつつく。唖然とし
ている俺に,彼女はアオイから様々な話を聞いたことを告げる。彼女は機関銃のようにしゃべりまくり,
おれを冷やかし始めた。さすがにこれには閉口し,「ところで,アオイは今どこ?」と質問で遮ると,
ハタと口が止まり,そしてアオイが俺が寝ていた間中,一睡もせずに傍についていたこと,今は別室で
眠っていることを教えてくれた。早速そちらへ向かおうとするが,痛みに身がすくむ。
リナ嬢は俺の動きをそっと制すると,「無理だよ。その体じゃ。これ,お粥。食べおわったら,こ
の薬痛み止めだから飲んどいて。すぐアオイも呼んで来るから。」
といって,部屋を出て行った。
お粥の半分も食べ終わらないうち,部屋の外からパタパタと走る足音,そして,「療養所内は走っちゃ
ダメ!」というリナ嬢の制止の声。こんどはがらりと障子が開き,白と青のストライプ模様のパジャマ
を着た,青髪赤眼の少女の姿。アオイだ。お互い言葉もなく見詰め合っていると,アオイの後ろからひ
ょいとリナ嬢が顔を出し,「それじゃ,ごゆっくり。」といって障子をしめ,立ち去った。
「あー,とりあえず座ったら」と俺が言うと,アオイは俺のそばにきて正座し,黙り込んでいる。
俺が話の水を向けると,ぽつぽつと自分が囚われていた間のことや,俺が痛みと疲労からランドマス
ター車内で気を失ったことなどを話した。そして,「ごめんなさい。」と一言いうと,涙を流した。
「いいんだ。よく頑張ったな。」と俺が言うと,俺の腹に顔をうずめ,子供のように泣いた。
うう,カナーリ傷に響く。でもここはやせ我慢。手を伸ばして彼女の頭をなでてやると,しばらくして
泣き止んだ。そして彼女は顔を上げると,俺のそばにあったお盆に気がついたようだ。じーと食べかけ
のお粥を見つめている。いやな予感。俺が動くより先に彼女は素早くお盆を引き寄せる。匙をとり,お
粥をすくい,「あーん」などとのたまった。んな恥ずかしい真似ができっか!と俺はそっぽをむいたが
「くすん」という彼女の泣き顔に負けた。大人しく粥を食べさせてもらってから薬を飲む。しばらく静
かな時間を過ごすと,薬が効いてきたのか眠気が襲ってくる。ふと,朦朧として目を閉じかけると,
アオイは小さな声で,俺が初めてエヴァ・フェットに会ったときのあの歌を唄い始めた。ハッとして俺
がアオイに目で問うと,「エヴァ・フェットのおば…お姉さんが教えてくれたの」と言い,続きを唄い
始める。その静かな歌声のなか,俺の意識は再び朦朧とし,やがて深いまどろみに落ちていった。
某農場新入りです。
この話(>>6-
>>7)は,時間的に蝿王編終了後,まだサカキが真鶴近辺にいたころ,旧東京への帰
還前を想定しています。それで一時療養所にいた,という設定です。遅くなりましたが,エピローグと
いうことで。蝿王編では,こちらの筆の遅さと未熟さから,ストーリーに関わった方々にご迷惑をかけ
てしまいました。申し訳ありません。そして皆様お疲れ様でした。読んで下さった方々,有難うございます。
俺は今インド洋上にいる。ヒカリちゃんとミリオーネとワるちゃん連れて、貨物船に
乗って日本に帰る途中だ。
レジスタンスがイタリア綾波教に総攻撃をかけ、教徒達が気を取られている隙に
ミリオーネの両親奪還作戦を行った。だが結局、ミリオーネの両親を現実に
連れ戻す事は失敗に終わった。補完世界に行ってもらったヒカリちゃんによると、
いくら呼びかけても彼らは「もう戻らない」と拒んだという。それを聞いたミリオーネは
一瞬哀しげな表情を見せたが、「――まあ、いいわ。パパやママがあっちの世界を
望んでるならそれでいい。でも、私はこっちの世界で最期まで生きる。
もう補完世界に行こうとは思わないわ。――加持がいるから…」と言った。
ふっ、照れるなあ。お返しに抱擁してキスをしてあげた。
そうそう、イタリア綾波教はレジスタンスと4号機改の活躍で壊滅した。
教徒達を4号機改の力によって、全員LCL化してやった。あいつらは元々
補完計画の再来を願っていた連中だから、むしろ喜びながらLCLになっていったな。
4号機改は今俺達が乗っている貨物船に積んでいる。手足も無い、拘束具も無い
グロいエヴァだが、ヒカリちゃんが補完世界に自在に行き来できたりディラックの海を
発生させたりできるので役に立ちそうなので持って行くことにしたのだ。
ところで、さっきからワるちゃんの姿が見えない。何かイヤな悪寒がする。
と、船底からドリルの音がズドドドドと聞こえてきた。慌てて行ってみると、
ワるちゃんが船底に穴を開けようとしていた。
「何やってんだワるちゃん!!」
「ワるちゃん泳ぎたいの〜だからお船にプール作るの〜」
船底に穴が開き、激しく浸水してきた。沈没しそうだ。
10 :
リズム:02/10/30 01:39 ID:???
人通りの多い駅 カバンにしのばせた鏡見つめる
待ち合わせは3時
私を探しながら ちょっぴり急ぎ足のあなた
遠くで見つけるのが好き
いつもその笑顔を頭に浮かべては「会いたい」・・・
たったひとつの願いがやっと叶う
何も出来ないけど 何も持ってないけど
せめてあなたの近くにいさせて
強くつないだ手と手 呼吸も胸の音も全部
静かに伝わってゆくよ
聞いて ふたりだけのリズム
少し疲れているのに 口には出さないのね
そんなあなたがとても愛しくて
時計気にしながら 会わなくて良ければ
お互い甘えて見せることも もっと出来る
何かが 壊れるとき 何かを失うとき
せめてあなたの味方でいさせて
強くつないだ手と手 呼吸も胸の音も全部
静かに伝わってゆくよ
聞いて ふたりだけのリズム
>>10は広末涼子の『リズム』という歌。
作詞、作曲:古内東子 編曲:小松秀行
エヴァ・フェットがサカキに初めて会った時に唄っていた。
広末涼子のセカンドアルバム『private』の4曲目に収録されている。
ものすご〜くマイナーな歌であるため、よほどの広末ファンでも
知らないという悲惨な状態にある。
>>7ではエヴァ・フェットからその歌を教わったアオイが唄っている。
トライラックス担当です。
>>某農場新入りさん
前スレでは御本人不在の間なお話がどんどん発展して行ってしまい、
どうなるかと思いましたが、取り合えずエヴァ・フェットの台詞同様に
うまいこと行って(?)おめでとうございます。
>>加持さん
お帰りなさい。
イタリアに瞬間移動していた市川実和子との接触の機会はなかったようですね。
ファイン=プットの方も動かしてストーリーに絡ませて下さると助かります。
レス続き
前スレ
>>531 かなり以前に振った「青い髪の毛と赤い眼を持つクローンアスカ」の件、
ありがとうございます。しかし、22人とはこれまたえらい人数ですね。
これではキャラクターとして動かすのに難儀してしまいそうですな。
ちなみにトライラックスの指導者、及び軍隊はそれを改造型EVAのパイロットに利用するつもりですが、
フウイ・ノ・レイは32人のダミー綾波の例でもわかるように否定的な立場を取っています。
ただし、仮にも外交官、大使になるような人なので、表面的には結構したたかな態度を取るものと思われます。
前スレ
>>536 晩餐会(コスプレパーティー」にはもちろん参加して下さい。
第弐次席様はルーク・スカイウォーカーのコスプレですか。いいですね。
私が登場させた人物やアイテムはエヴァ・フェット、ピエット提督、スモーウォーカーと、
『スターウォーズ』から元ネタをあさったものが多いので、
そのあたりに調子を合わせて頂けると助かります。
エヴァ・フェットには素顔で女性キャラのコスプレをさせたいんだけど、
アトラクションとして、装甲服姿で第弐次席と対決!なんていうのも面白いかな?
蟻地獄の怪物に喰われてしまいそうだが。
遅くなりましたが、お早うございます。
皆さん手早いお引っ越しありがとうございました。誰もこっちに
書き込まなかったらどうしようかと思ってました。
現在他の方がいらっしゃらないようなので、あらすじを貼ります。
このあらすじは前スレ>21〜>27でまとめられたものに、
前スレの内容を追加したものです。また、ネタばらしになりそうな
部分には手を入れさせていただきました。ご容赦を、っていうか・・・すみません。
(あくまであちこちぼかすだけにしてあります)
前スレで的確・完璧な仕事をしてくれた????さん、ありがとうございました。
あのサードインパクトから二年が過ぎた世界。赤い海から人々は戻ってきた。
しかし、人口は約半数となり、政府機構が崩壊した無法の世界になっていた。
日本もその例に漏れず、相田ケンスケ率いるミリオタ集団・ケン王軍、
山岸マユミのもとにならず者たちが集まったマユミ野党団などの無法物集団が跳梁し、
旧ネルフ本部跡に生えた「樹」の周辺にはネルフ本部に残された物資を狙う
盗掘者達が徘徊する状況だった。
また、世界的に勢力を誇り、リリスである綾波レイを本尊としてフォースインパクト
を起こす事を公言しているカルト集団、「神聖綾波教団」は芦ノ湖に本拠を置き、着
実に信者を増やす一方、本尊たる綾波レイを捜索していた。
そんな中、日本でも復興のきざしは見られる。旧東京では時田シロウをリーダーとす
る、日本重化学工業共同体が、かつて開発されたロボット・ジェットアローンの
原子炉を利用した原発を作り、一早く復興を遂げていた。また、旧東京近郊では
有志によって農業プラントが作られ、大規模な食料生産も行われ始めていた。
関西では海上に都市が建設され、大型船舶の集合体「海上都市大阪」として復興し、
元首都である第二新東京市では、旧日本政府の人間が政治機構を復活させていた。
そして、このまま緩やかな平和が続くかと思われたが、時代は再び混迷する。
人を始めとする既存生物を小型の使徒に変貌させる怪蟲の出現、
武装化して暴威を振るう綾波教。小型のエヴァンゲリオンへと変身し、
使徒もどきを狩る女達。ザンバラ髪でジャックナイフを持つ謎の巨人。
正体不明の赤眼鏡に髭の怪人『G』。
彼等の存在が動乱を巻き起こしていく……。
そんな折、箱根で綾波教はマユミ野党団と激突する。そこに現れマユミ野党団に加勢
したのは、元戦自の機動兵器パイロット候補生の少年達を中心に構成された武装集団・
「トライデント」だった。(彼等を誘導してきたのはケン王軍を壊滅させられたケン王こと
相田ケンスケだった)戦闘後、トライデントはマユミ野党団と合流して、日本に取り
残されていた太平洋艦隊旗艦・空母オーヴァー・ザ・レインボーに乗りこみ、
そこにいた米軍とも手を結ぶ。これら一連の動きの背後にいたのは、単独行動を続ける
碇ゲンドウの意を受けて動いていた男、加持リョウジだった。加持自身はその後、
鈴原トウジ、洞木ヒカリ、そしてエヴァンゲリオン参号機に変身する能力を持つ
鈴原トウジの妹と共にトライデントに合流する事になる。
その一方、箱根のキャバクラ<E−VA>でボケた冬月と無気力に過ごしていた葛城
ミサトは第三新東京市に戻る事を決意する。つきそいのアルバイト店員と冬月との三人
で移動していた彼女は途中で碇ゲンドウの姿をした男…綾波教の教祖と遭遇して危機
に陥るが、そこに現れた『G』こと碇ゲンドウに救われる。ネルフ本部に着いた彼女
は旧東京からの調査隊に加わっていた自身の父と気付かずにすれ違う。
そして、そこで彼女を待っていたのはエヴァンゲリオン弐号機に変身する女性、
惣流・キョウコ・ツェッぺリン博士だった。
その後、日向マコト、青葉シゲル等の職員達も箱根近辺から回収され、
ネルフ本部の復旧に参加する事になる。彼等は本部地下に眠っていた零号機を
発見し、修復を始める。
かつてのサードチルドレン・碇シンジは元セカンドチルドレンである
惣流・アスカ・ラングレーと共に旧東京近郊の農業プラントで働いていた。
だが、そこも綾波教徒と使徒もどきの襲撃を受ける。それを救ったのは、
零号機への変身能力を持つファーストチルドレンこと綾波レイだった。
そして碇シンジは二股の道に走ったという…
一方、京都にある綾波教の大神殿からは、大神殿を預かる九人の幹部である、九大司教
が動きだした。銀髪に赤い瞳の同じ顔をした少年の姿を持つ彼等はその内の五人を東
へと送りこんだ。彼等こそ使徒もどきの発生する元凶であり、使徒の力を持つ教団私設軍で
ある、改造騎士団までも作り出していた。そして、大神殿の地下にはバイザーをかけた
老人の顔を持つ、巨大な人面蝿がいて、司教に命令を下していた。そして、そいつの
居場所にはエヴァンゲリオン弐号機が格納してあった……。
東へと派遣された五人の司教の一人、第七次席はトライデント討伐の前哨戦として
戦略自衛隊・厚木基地を襲撃する。だがそこにオーヴァー・ザ・レインボーが現れ、
厚木基地の生存者と共に綾波教徒に立ち向かう。しかし、第七次席は部下の信者達を
使徒もどきへと変貌させた。初めて綾波教が衆目の前で使徒の力を使用したのだ。
使徒もどきに苦戦するトライデントを救ったのは参号機に変身した鈴原妹。
しかし彼女では司教にはかなわず、万事休すと思われた時、司教と同じ姿の少年…
渚カヲルが現れた。そして、司教がエヴァンゲリオン量産機へと変貌する一方、
カヲルはエヴァンゲリオン四号機に変身した。彼は司教を撃破した後、トライデントに合流する。
また、シンジの元に現れた第六次席の司教は、綾波教と反綾波教との戦いは彼と関係のある
人物ばかりが関わっていると告げる。そして、シンジは拉致されかけるが、
そこにエヴァンゲリオン初号機に変身した碇ユイが現れ、司教を掃討。
シンジは母との再会を果たす。
加持から、居場所を特定された赤木ナオコ、リツコの両博士と伊吹マヤを元ネルフ諜報部&
保安部の面々で構成された部隊が迎えに行っており、彼等と旧東京で合流する手筈になっ
ていると伝えられたトライデントは旧東京に向かった。
そして、赤木親子と伊吹マヤの経営していた病院へ向かったネルフ保安諜報部の面々は三
人を拘束した第八次席の司教に遭遇するが、突如現れたジャックナイフの巨人・バイオレ
ンスジャックに救われる。司教はジャックに倒され、彼等はトライデント本体と合流を果
たす。そしてトライデントは日本重化学共同体と協力関係を結び、その支援を受けることになった。
一方、第伍次席の司教は、芦ノ湖畔の量産機の残骸を一機を残し京都に輸送していた。
そして、大阪の目を避けるために北陸方面から日本海に出るルートを通った所、その
動きを偶然察知したその地のネット接続業者によって妨害を受ける。そしてネット接続業
者はとある軍事施設に逃走し、救援を求める通信を行った。
また、旧東京に使徒もどきや改造騎士を大量に投入した、綾波教の大規模攻撃が行われ、
その中には再生された量産機(巨大)と融合した第九次席の司教がいたため、トライデントは
苦境に立たされる。しかし、そこにシンジが隠し持っていたエヴァ初号機(巨大)と、そ
れに融合したユイと共に駆けつけ、量産機を撃破し、トライデントと合流する。
だが、突然現れた司教陣のリーダー・主席司教によってカヲルは重傷を負い、
シンジを追って旧東京に向かったアスカとレイは第六次席の襲撃を受け、
交戦中レイが司教に気を取られている隙に、第六次席に依頼された
賞金稼ぎエヴァ・フェットにアスカを誘拐されてしまう。
ネルフ本部の地下、元ネルフのスタッフたちにもまだ調査されていなかった
セントラルドグマ下層には、逃げ出した綾波レイのダミーが群れを作ってひそんでいた。
彼女らは獣同然で、住処に入り込んだ人間を襲うこともあり、ネルフ地下の
「赤い目の化け物」としてサルベージ業者らの間で恐れられていた。
しかし中には地上に出た者もおり、箱根湯本の町奉行、トライデント所属ランドマスター
部隊隊長に保護された彼女らは、しだいに人間らしい自我と感情に目覚めていった。
その頃、ネルフ本部ではMAGIのパーツを盗みに来た便利屋が捕まっていた。
元綾波教徒だった社員、ダミーレイの一人である秘書をを連れた彼は、
旧東京と北陸での一件を知ったキョウコに依頼され、北陸の男の救出に向かう。
そして、北陸の男は救助されるが、救助される直前、アラエル型の使徒もどきとの
接触によって失われた記憶を取り戻していた。彼は誰にも正体を明かさないまま、
自らの目的に向かって進み始める。その胸の内にはかつて最後まで手の届かなかった
ある男への、暗い情念が燃えていた。
彼は密かにこの世の全てに絶え間無く続く動乱を生み出す計画である「E計画」を提唱する。
現在の世界の不安定さは彼の計画に賛同する者を次々と増やし、彼の元に集う者たちは
強大な組織を作り上げていった。そして機は熟し、彼はネルフ本部から去った。
(このとき、どこからともなくエヴァ参号機(巨大)が出現し、回収された)
その頃、旧東京に戻った便利屋は部下の手を借りてあちこちの衛星を支配し、綾波教
の京都大神殿を攻撃したり、E計画の妨害をしていた。(この前後の攻防で相当な数
の人口衛星が失われる)これにより綾波教とE計画の面々に目を付けられた彼はネルフ
本部に逃げこむが、自分の取引に応じないからと言ってオーヴァー・ザ・レインボー
の近くにレーザーをブチこむ真似をしていたためにネルフ側によって拘束されてしまう。
その後旧東京からトライデント本隊がネルフ本部に合流すると、表向きは処刑されたことに
なりながらも、そこに揃った5人のエヴァへの変身能力者たちの手により、その力を借りて
遺伝子レベルで別人となって解放された。
合流した旧ネルフ関係者達は戦闘準備や、施設の整備、地下にいたダミーレイの手懐け
等に追われる。この間、ケンスケと青葉が姿を消しても気付かないほどいそがしい様子だ。
同時にE計画はますます強大化し、自由になった便利屋は密かに確保したアウトナンバー
のエヴァンゲリオンで日重工に売りこみをかけ、入りこむ。
そして、E計画の提唱者はネルフ本部の地下で見つけたロンギヌスの槍の破片を媒介に
槍と同化し、新たな存在へと生まれ変わる。
そんな中、芦ノ湖の綾波教総本部で「綾波レイ光臨の儀」が執り行われ、その様子はネ
ルフ本部にも伝えられた。教団側の妙に妖艶な「綾波レイ」は、自分以外のレイを
「偽りの聖母」、もしくは自身の分身と呼んだ。そして、三日後に惣流・アスカ・ラングレーを
処刑する事が宣言され、同時にネルフ本部内に、零号機の廃棄された試作品を媒介にした
使徒が出現するが、カヲルが四号機(巨大)を呼び出し、殲滅した。
このときより、後に「芦ノ湖会戦」と呼称される、両勢力の最初の決戦が始まる。
三日の猶予期間中、ネルフ+トライデントは32人のレイクローンを旧東京へ避難させた。
また、E計画の面々は今回の戦いに連動した一大テロ計画の準備を進め、綾波教側では
これ以降を見越しての大阪への第伍次席の司教の派遣が行われていた。
その頃、賞金稼ぎエヴァ・フェットは本来の雇い主の下へ向かっていた。
エヴァ・フェットはサードインパクト前に存在したカミーノ国特殊部隊「クローン・トルーパー」
生き残りで、現在の雇い主である軍事大国トライラックスへ、入手したエヴァンゲリオン
初号機、零号機、三号機の細胞を届けていた。エヴァ細胞を手に入れたトライラックスは
独自のエヴァ開発を開始し、次第に舞台の中央へと進みはじめた。
芦ノ湖会戦。
ネルフと綾波教が芦ノ湖で激突したその日、E計画の策略により、各地で暴動が発生する。
旧東京では日重工にいた赤木ナオコや便利屋等の活躍で、箱根湯元では町奉行の活躍で被害
は最小限に食い止められ、大阪は第伍次席がそれなりの所でストップをかけていたが、戦自
の部隊の暴走で第二新東京市は壊滅してしまう。
そして、綾波教の総本山に突入したシンジはそこで第六次席の司教と生身同士で対決て勝利
し、アスカを取り戻す。しかし、それは一時的な勝利にすぎなかった。脱出したところに
再び現れた司教らの手で、ユイの初号機とキョウコの弐号機が罠にかかってしまう。
彼女らはエヴァの力をユイからシンジ、キョウコからアスカに継承する事で
危機を脱し、シンジは初号機、アスカは弐号機に変身して、アスカは第六次席を倒す事に
成功する。しかし、次の瞬間アスカは主席によって再び捕らえられてしまう。全ては仕組ま
れていたのだ。
一方、手薄になったネルフ本部はE計画の部隊の急襲を受け、設備を完膚無きまでに破壊さ
れた上に、残っていた人員のほとんどを失い、参号機の鈴原妹までもが重傷を負う。
だが、そこに現れた『G』こと碇ゲンドウの手で彼らは苦境を脱する。『G』の手を借りて
妹から力を継承し、参号機となったトウジは、取り逃がしこそしたが、
綾波レイとともに妹に傷を負わせた相手を撃破した。
しかし、この時ヒカリを連れて脱出した加持が行方をくらましてしまう。
戦闘は一応ネルフ+トライデントの勝利によって幕を閉じる。
綾波教の総本部であった芦ノ湖の施設は教団自らの手によって破棄され、綾波教は
京都へと撤退した。計画のいくつかを未然に防がれた「E」計画も再び地下に潜伏する。
しかし、ネルフ本部は大きな打撃を受けて維持が困難となり、さらに「E」計画参加者の
一人が送り込んだ遺伝子強化型のゴキブリ・鼠・蝿が入り込んで、一度本部施設を
放棄せざるを得なくなる。この生物兵器は湯本の街まで侵入し、大騒ぎとなった。
この件により、ネルフ+トライデントは支援のある旧東京へと後退する。
このとき、オーヴァー・ザ・レインボーは洋上で謎の艦隊と遭遇、不審に思ったカヲルが潜入する。
それは綾波教と手を組むべく日本にやってきたトライラックスの艦隊であった。
一方、「E」計画のメンバーは更に京都の街を急襲するが、司教達の反撃により撤退。
この事件の報復として、第参次席と第四次席の司教はE計画の研究所を襲撃・破壊するが、
逆に反撃にあい、第四次席が倒されてしまう。
旧東京へと撤退したネルフ+トライデントは、日重工の支援で立て直しを
はかりつつ、本部を占拠した生物兵器への対策を練っていた。
一方、トライラックス艦隊に侵入した渚カヲルは同艦隊のA級大使「フウイ・ノ・レイ」と
邂逅する。彼女はかつてエヴァ零号機の自爆で死亡したとされていた、「2人目」の
綾波レイであった。カヲルと話すことによって彼女は綾波教だけでなく、ネルフ側とも
和解してこの壮大な争いを納めたいとの気持ちを強めていく。
その頃、「E」計画提唱者は特殊部隊「Angel Arms」に留守を任せて日本を離れ、
綾波教の聖母を装って世界各地を回っていた。聖母の光臨に喜ぶ人々は、誰も知らないうちに
次第に別の存在に入れ替わっていく。
加持リョウジはイタリアにいた。彼はイタリア綾波教の諜報員「MIB」の一人であり、
6thチルドレンである洞木ヒカリを連れてきたのだ。動揺するヒカリに、彼は
イタリア綾波教、そしてその背後のゼーレが、第二次補完計画の一角をなす
「虚数計画」を発動させるキーとして彼女を利用しようとしていることを告げた。
しかし彼の真の目的はイタリア綾波教の壊滅であり、さらに虚数計画の道具として
用意されていた幻のエヴァ4号機を使った、補完世界から逃れられないでいる人々の
サルベージだった。ヒカリは悩みながらも加持に協力することを決める。
その頃、芦ノ湖会戦前に避難したダミーレイたちを集めたマンション「綾波寮」に
異変が起こる。レイたちの一人がある男に殺されかけたのだ。彼は以前サルベージ業者として
セントラルドグマに潜ったことがあり、その際獣同然に人を襲うレイたちに仲間を
殺されていた男だった。レイたちは姉妹を助けるため、今一度彼を襲う。しかし
この事件をきっかけに、レイたちにはさらなる自我が目覚めていった。
その後、綾波寮責任者(元E−VAアルバイト)はレイたちを連れ、旧東京郊外で
食糧生産を行う農業プラントへと見学に出かけた。そこで、レイたちは先の事件の男・サカキと
再会する。彼はごく普通の少女たちとして成長しつつあるレイたちを見て、既に昔の
殺意は捨てていた。一度は彼に殺されかけたレイの一人・アオイも、サカキの不器用だが
暖かい心に触れ、彼らの間にほのかな絆が芽生える。
しかしそれは突然に引き裂かれた。ネルフ本部に巣くう異形の害虫どもの王の一人、
蝿王。自我をもつことで自分の存在に疑問を抱きはじめていた彼は、自分出自は同じながら正反対の
存在であるアオイを攫い、自らの救いとしようとする。
姉妹の危機にレイたちが反応し、至急ネルフはアオイ救出作戦を開始する。
同じレイとしてランドマスター部隊の「レナ」、町奉行のもとにいる「リナ」、さらにトライラックス
A級大使であるフウイ・ノ・レイも同じ目的のもとに虫たちの巣窟と化したネルフ本部に集い、
いくつもの邂逅が果たされる。人間たちの進軍は虫たちを無情に蹴散らし、進退きわまった蝿王は
アオイの絆であるサカキを彼女自身の手で傷つけることでアオイの心を支配しようとする。
しかし、重傷を負いながらも差し伸べられたサカキの手、それはアオイに絆を思い出させ、
蝿王の目論見は砕かれた。
救出の後、フウイ・ノ・レイはネルフ+トライデントとも話し合う必要性を主張し、
綾波教との晩餐会に、碇シンジを招待する。
すみません、途中ですが時間切れ・・・
旧東京会戦についてもまとめ中です、後で必ず入れますので、
このままスルーしてカキコを続けてください。
数々の失態、申し訳ありません・・・
ホントにこの旧東京も酷い損害を受けてるよな。
ビルの多くが崩壊したせいでここら一帯は瓦礫だらけだ
あー缶コーヒ−が旨い。瓦礫をたくさん除去してもまだまだある。
「便利屋のスズキさんですか、やはりそうだ私はシルヴィオ・アマート
貴方を探していた者です。」
こいつ何者だ、まあ話を聞く価値はありそうだな。
「仕事の話か?それならここら辺の瓦礫の片ずけが終わってからにしてくれ」
・・・・・・・2時間後
「苦労して手に入れたエヴァを土木作業に使うとはもったいないですなあ」
「そうでもありませんよ、元は発電用に貸し出して金を手に入れるためだった」
ウチの秘書が入れた玉露は流石に旨いぞ
「お金の事ではありません、貴方はエヴァの本来の使用目的を熟知している筈です」
このジジイ何か重大な秘密を隠しているようだな。
「人型決戦兵器として作られた事は知っているが、そんな事は隅に置いて
ビジネスの話をしないか?」
「わかりました」
・・・・・・・・・この写真に写ってる手足を切断されたエヴァと
何処かで見覚えがありそうな地味な女は何者だ?
「深い理由は言いますまい、尋ねられても答えようがありません
ただあなたの腕を見込んでこのエヴァと写真の人物洞木ヒカリ
の救出とこの写真のエヴァの奪還を依頼したいのです。」
こりゃ以外とやっかいな仕事になりそうだな。
「で何でこんな笑えない事態に陥ったんだ。」
「彼女とこのエヴァが裏切り者に奪われてしまったのです。」
「まあいいだろう支払い方法は金塊で半分前払いだが構わないか?」
金さえ貰えれば殺し以外は引き受けるのは構わないが
ドン!パカッ!「前金はこれでよろしいですか。」
「この金塊でOKだ。でターゲットは現在何処にいる。」
やべえコピペミスった>>27をちょっと訂正
・・・・・・・・・この写真に写ってる手足を切断されたエヴァと
何処かで見覚えがありそうな地味な女は何者だ?
「深い理由は言いますまい、尋ねられても答えようがありません
ただあなたの腕を見込んでこのエヴァと写真の人物洞木ヒカリ
の救出とこの写真のエヴァの奪還を依頼したいのです。」
こりゃ以外とやっかいな仕事になりそうだな。
「で何でこんな笑えない事態に陥ったんだ。」
「彼女とこのエヴァが裏切り者に奪われてしまったのです。」
「まあいいだろう支払い方法は金塊で半分前払いだが構わないか?」
金さえ貰えれば殺し以外は引き受けるのは構わないが
ドン!パカッ!「前金はこれでよろしいですか。」
「この金塊でOKだ。でターゲットは現在何処にいる。」
「現在奪取した貨物船で日本に向かってインド洋を航行中です。」
「了解した。日本近海に入り次第依頼を遂行する。」
前スレ535たん、おめでとうございます。
>>12 市川実和子の事、すっかり忘れてた。おめでとうございます。
絢波教京都支部最上階にある教祖の間。
その中央に位置するデスクに向かい【巨○の星】に出てくるような筋力養成ギブスを身に付けた赤眼鏡髭面男が文庫サイズの本を読んでいた。
筋肉に押し上げられたギブスが軋みを上げながら最後のページを捲り本を閉じる。
ガーゴイル『終わったか?』
教祖 『あぁ、マンガから教科書・哲学の本等、現在入手可能な文献を全て読み終えた。』
教祖は擦れ落ちかけた眼鏡を押し上げながら椅子から立ち上がる。
教祖 『やはり人類は面白い。人の生み出した文明は滅びるに惜しい存在だ。』
ガーゴイル『そうだな。・・・しかしゼーレの計画通りに進めば、どうなるか。』
教祖 『どちらにせよ彼等の計画は不安定要素が多すぎる。いっそ、お前の計画に乗っても構わん。』
ガーゴイル『では・・・・赤い海から人々を還す人類再生計画を手伝ってくれるのか?』
教祖 『私にとってフォースインパクトによる希望は過程にある、結果は重要ではない。』
ガーゴイル『分かった、ワシのバックについている組織に連絡を付けて計画を進めさせて貰おう。』
何処とも知れぬ暗い闇に閉ざされた空間に立つガーゴイル。
その正面に08と書かれたモノリスが浮かび上がる。
モノリス08 『計画の方は進んでいるか。』
ガーゴイル 『はい、人造オリハルコンへのプログラム転写は終了しました。其方の進行状態は?』
モノリス08 『あぁ、こちらもシズラープロジェクトに偽装して進めた古代遺跡の再建も間もなく終了する。』
ガーゴイル 『では何時でも計画を実行可能ですな。』
モノリス08 『だが他のメンバーや司教達には気付かれていないだろうな。』
ガーゴイル 『彼等の注意は教祖の動向に集中しており、こちらに気付いてないでしょう。』
モノリス08 『しかし、人は赤い海より還り、全ての人々が平等に進化する儀式。本当に成功するのか?』
ガーゴイル 『フォースインパクトを起すほどのエネルギーを純還元すれば可能です。 そのためには・・・・。』
モノリス08 『よかろうオリジナルのオリハルコンとレッドノアの使用を許可する。』
ガーゴイル 『有難うございます。』
モノリス08 『・・・・久しぶりに顔を見せてくれんかネメシス宰相。』
ガーゴイル 『そうだな、もう長い間、顔を見てないなエルシス国王。』
ガーゴイルが仮面を外すと同時にモノリスが消えて初老の男が姿を現す。
彼等は二度に渡る大災害で壊滅寸前まで追い込まれたタルテソス王国の国王と宰相だった。
エルシス国王『御互いに歳をとるったな。』
ネメシス宰相『あれから随分と経ったからな・・・・あの忌々しい大災害から。』
エルシス国王『度重なるインパクトで消えたタルテソス国民の帰還。』
ネメシス宰相『もうすぐ我々の祈願が適う。』
エルシス国王『事が済んだら、昔のように酒でも酌み交わそうか。』
ネメシス宰相『そうだな・・・チェスの決着も忘れるなよ。』
と言うことで、ガーゴイルは古代アトランティスの技術で教祖の内包する地軸を歪めるほどのエネルギーとATフィールドを赤い海にぶつけ
サードインパクトで溶けたの人達を再生させ故郷"タルテソス王国"を復興しようと言う野望を持ってます。
教祖自身は不老不死の呪いから逃れるためにフォースインパクトの生贄になるのが望みで協力者は誰でも構わないようです。
本当は綾波教を完全な悪ではなくて、手段や主張が酷いけど人類の未来を考えている組織にしたかったけど、・・・・無視されちゃった。
かなり強引ですがガーゴイルに頑張ってもらい代わりのシナリオを進めさせてもらいます。
>>32 神聖綾波教団の教祖補佐がガーゴイル・・・と、思っていたら、
おまけにゼーレの08のモノリスの正体はなんとネモ船長ですか。
生身の身体で100年以上も生きていたんですか・・・?
その一方で、トライラックスの指導者は元ネオ・アトランティスのギーガーですが、
この人は一度死んでから死後も細胞が保存され、
ゼーレの関連勢力によりクローン化されて復活したという設定で、
トライラックスの再生技術によりネオ・アトランティス時代の記憶も持っています。
ネモやガーゴイルと再生ギーガーが出会ったら、お互いどういう反応を示すかが見ものです。
何やら騒がしいな、相方がへまでもやらかしたか?(前スレ四>401)
ここから飛び出したエヴァのうち、一機の奪取に成功したらしい。
それが関わっているのか? さっき通った太いのが大使がどうとかと言っていたが……
大使は今ここにいない?……あのエヴァに乗って出たのか? なぜ?
フィフスによる強奪ではないとすれば、彼女自ら動いた事になる。
たった一人の少女の為に。そこまでする理由が俺には理解できない。
事もあろうに滅びようとする国を生かすべくする一人だぞ、そんな勝手が許されるのか?
普通は無理だ。現状を普通と言い切るかも問題だがな。
黒衣の兵士がわずかずつだが増えてきた。
そろそろ一人海に捨てて入れ替わるか。デッキ居るこいつ、お前だよお・ま・え。
透明化したまま、斜め後方から声をかける。
「……そこの黒いの、二人一組がセオリーだろうが。
一人でこそこそ何をしている?」
返事は俺があの世にでも逝った時に聞いてやるさ。
35 :
33:02/10/30 23:54 ID:???
>>33の続きなんですが、トライラックスを操っている影の黒幕『13番目のモノリス』について。
当初、ゼーレは人類補完計画の失敗により自滅したという設定にあるものと思っていたので、
本編には登場していなかった『13番目のモノリス』を登場させて、
「キール議長達12人の最高幹部が死亡した後、次席クラスにあった者が組織を再編成しようとしている」
という設定にするつもりだったのですが、
他の書き込み者さんの設定によれば、ゼーレの本隊は健在らしいので、
この手は使えなくなってしまいました。
直接的な組織関係があるなら、何も使節団を派遣するなんて
まわりくどいことをする必要はありませんし。
現段階では『13番目のモノリス』の正体は
「ゼーレとも関連はあったが、別行動を取っていた人物」という路線で考えています。
実は全然いいアイデアが思い浮かばなかったりして・・・。
36 :
35:02/10/30 23:59 ID:???
>>34 「黒衣の兵士」ってもしかしてサルダウカー?
だったら、ネタ振り側の私も合わせてカキコしなくっちゃ。
せっかく完品で手に入れたってぇのに、その日の内に片手落ちかよ(前スレ>460,491参照)
新参者の癖に、あの女、やたら高圧的で腹が立たしい。
俺たちゃ軍隊やってるんじゃねぇんだ。解ってんのかあのアマ。
「これ、どうするんだ? このままじゃ使えねぇだろ」
「問題無いさ、アレがあるだろう。アレが」
…………………ああ、あれね。あれあれ。
直接見た事が無いから思い出すのに時間がかかっちまった。
「コアもわずかだが手を加える。コレは不完全だからな。
オリジナルのデータを元にナノマシンで再構築する」
ああそうか、勝手にやってくれ。俺の仕事はここまでだ。
話しもひと段落ついたし、道草食ってねぇで帰らねえと…スピアーがキレる。
「そうか。連絡はそっちで取ってくれ。俺らは帰るとするよ。
ゲートキーパー、頼む」
「用が済んだらすぐに帰る、ですか。分かりました」
「すまんな。こき使っちまって」
スナイパーは出番が無かったから、不満そうな顔をしているが、俺にはどうする事も出来ん。
そんな顔すんなよ、すぐに次があるさ。
「いえ。命令ですから……………座標固定完了……………………ゲートオープン」
「じゃあな、後はよろしく頼むわ」
地下へと消えて行く不恰好なエヴァを肩越しに見つつ、
俺はゲートをくぐり仲間の元へと戻った。
賞金稼ぎエヴァ・フェット(声:西村ちなみ、広瀬正志)
サードインパクト後の混乱した世界で暗躍していた凄腕の賞金稼ぎ。
ダークグリーン色の装甲服と前面に郵便マーク型のスリットの入ったフルフェイスのヘルメットを着用。
前腕部分にレーザー砲や捕獲用ケーブル発射機を装着、背中のロケット噴射機で飛行も可能。
他にもサブマシンガン、火炎放射器、対戦車自動砲などで武装している。
愛機はステルス仕様の陸海空万能戦闘飛行艇『奴隷零号』。
元はセカンドインパクト後、サードインパクト以前にゼーレがカミ―ノ国に資金援助をして開発させた遺伝子操作複製軍隊『クローントルーパー』の一員だったらしい。
日本の戦略自衛隊に配属され、ネルフ本部に突入するが、仲間は全員死亡、1人だけ生き残る。
人類補完計画発動時の未知のパワーでわずかに混入していた碇ユイの遺伝子情報が暴走し、身体の器が綾波レイ化している男。
クローントルーパーは通常人の2倍速で成長するため、オリジナルの綾波レイよりも10年ほど年を取って見える。
髪の毛を長く伸ばしてポニーテールにしているので、素顔は『ONE PIECE』に出て来るビビか『円盤皇女ワるきゅーレ』に出て来るハイドラに似ており、他人に対してもこの2キャラクターの人格を使い分けている。
クローントルーパー時代には自我を抑制されていたため、その反動でかなり重症のナルシストのケがある。
39 :
37:02/10/31 00:23 ID:???
>>1 スレ立て&粗筋乙彼〜。
>>9 はぶぅ!? 移 動 で す か?
やはり舞台は日本に……『彼』は貴方にまみえる時を楽しみにしてますです。
おそらく。
>>35 その通り、サルダウカーです。それと無音拳、自分なりに調べてまいりました。
ブーメランと鉤爪なのですね。胸に7つの傷を持つ男を戦慄させたのですね。
何となくイメージ沸いたので次の夜、書いても宜しいですか? それとも書かれますか?
半々でも絡み狙いでも当方OK、勝手ながらレスはネタの有り無しにて判断致します。
レス無き場合、23:00に漏れは書き込みますんで。
今夜はこれで寝ます。
>>38からの続き
賞金稼ぎになった初期の時代、お尋ね者の賞金首を生け捕りにしようとするが、ボディーガードとして雇われていた便利屋スズキの妨害に遭って失敗したため、確執を生ずる。
かつてカミ―ノの姉妹国であったトライラックスからEVA細胞を回収するよう依頼を受けたエヴァ・フェットは、ダウジング男に金を払ってEVA細胞を捜させようとする。
しかし、旧ネルフ本部施設跡に潜入したダウジング男が脱走したダミーレイ達に殺害されたため、これは失敗に終わった。
その一方で、今度は神聖綾波教団の第六次席司教から依頼を受け、惣流・アスカ・ラングレーを誘拐拉致し、綾波教団に引き渡したりもした。
その後、旧東京に潜伏している所をかつてダウジング男と行動を供にしていたサルベージ業者のサカキと接触し、EVA細胞の入手に成功した。
トライラックスに帰還した後、改めて今度は同国のA級大使フウイ・ノ・レイの護衛として雇われる。
トライラックスは世界征服を狙っていたが、実は彼らがネルフ・トライデントと対立する原因を作ったのは彼のかつての宿敵・便利屋スズキであった。
同国海軍のスモーカー大佐と組んで便利屋スズキと戦ったり、蝿の王に誘拐されたダミーレイのアオイを奪還したりしようとするが、ほとんど出る幕ナシ状態になってしまった。
もとは金せ受け取ればどんな仕事でも引き受けていたが、フウイ・ノ・レイと知り合ってからは柄にもなくその理想主義に感化され、同調している。
口癖:「死体には何の価値もねえ〜!」
????他書いてる者です。
スレ立てに尽力された方々、お疲れ様です。では、現状について少し私の考えを。
現在の綾波教に関する部分ですが、これは書き手とリンクして、主席の手による部
分が大きいです。私自身のイメージでは、サードインパクトの際に起こった世界の
変容において、人類の単体生物への進化を最も強く願った委員会は、その後の帰還
の際に文字通り一つになってしまい、その身にアダムやリリス、タブリス等の力を
除いて使徒の力やらなんやらの莫大なエネルギーを封じられてしまい、同時に彼等
の存在を呪った人々の思念で醜い姿に変えられました。怪物となった彼等はかつて
研究施設の一つがあった京都の地下に出現し、再度人類の補完を目指します。
ここに来て、現在の教祖と出会った彼等は彼を立てて神聖綾波教団を設立し、計画
を進めます。この時点では委員会も教祖の影響で違った方向に向く可能性もありま
した。しかし、計画を進める段階で、サードインパクトによって再生された量産機
のダミーから九人の司教を造りだした事で、事態に異変が生じます。その中の一体
の、主席用の肉体に異常なほど絶大な力を持つ存在が呼びこまれのです。委員会は
それが予定外の魂とは気付かずに、彼に主に教団の裏面の仕事を行わせていました
が、その魂はこの世界とその住人…特にある人物に対して明確な悪意を持っており、
司教達をコントロール下に入れると、教団の武装化や使徒の力の悪用を次々と進め、
更にはどこかから、これまた絶大な力を持つ正体不明の綾波レイまで連れてきます。
そして、完全ではありませんが教団を事実上乗っとっています。
また、旧ゼーレとは教団設立後に再度連絡を取る形になったので、全てを掌握して
はいません。(ちなみに綾波教の海外支部はこれら旧ゼーレの構成員が運営していました)
後、ガーゴイル達に関しての見解は基本的に教祖様にまかせますが、彼等が存在
するとすれば、
1.なんらかの方法で現在まで生き延びていた。
2.ナディア終了後〜現在までのどこかの時点で人工的な方法で復活した。
3.サードインパクトの時に呼ばれて、もしくは世界の様相に気付いて現れた。
なんかが考えられますね。(個人的にはナディアやジャンは20世紀に生涯を終えたま
まという事にしておくのを希望します)
で、現状において最低でも主席、教団レイ、委員会が倒されない限り世界はピンチの
ままです。いずれも単体でも世界の脅威になる存在ですので。
他の一般教徒に関しては、実は和解の余地はあります。加持さんやガーゴイルなどの
計画や、ゲンドウ、カヲル、ユイ、キョウコ、レイ、シンジの考えが成功すればフォロー
も可能ですので……。(このメンバーも計画を持っています)
それと、E計画提唱者さんに一つネタバラしを。京都でのイベントが最終段階に進むと
多分Eさんの力も消えると思いますので。(初期からのネタに関係してますので……)
それと、主席と教団レイはバイオレンスジャック同様に、世界の異分子として扱われます。
A級大使フウイ・ノ・レイ(声:久川綾?)
トライラックスのA級大使。
フードのついた淡いブルーのマントを羽織り、同じ色のベールで顔を隠している。
実はサイボーグで、人工的に作られたものであることがまるわかりな顔をしているからだ。
身体が機械化されてはいても、生きるためには有機体栄養源が必要だが、菜食主義者で肉類は食べない。
その正体はかつてEVA零号機のパイロットであったが、第15使徒アルミサエルとの戦いで死亡したものと思われていた2人目の綾波レイであった。
ただし、脳にも損傷を受けているため、綾波レイだった頃とは性格がかなり異なり、オバサンくさくなっている感がある。
他人のことを「そなた」と呼び、語尾に「〜なのじゃ」がつくのが特徴。
トライラックス、あるいはその背後勢力は彼女に利用価値があるとして、サイボーグ化して生かしておいたのであり、A級大使という地位にあてがっているらしい。
ただし、本国の指導者達のイエスマンというにはほど遠く、かなり独断で勝手な行動を取っている。
「生き残った人類が互いに争い自滅するべきではなく、地球環境をさらに荒廃させるべきではない」という考え方で、本国の方針にも批判的なようだ。
出会った人々を感化させ、賛同させてしまう奇妙なカリスマ性のようなものを持っている。
当人は『ラーゼフォン』を観てデジャヴーを感じ、紫東遥に感情移入的なものを感じているらしい。
>>33,35
いっそのこと名前の後に8世とか付けましょかネメシス・ラ・アルゴール7世とか。
このスレッドに登場する別作品から引用したキャラの時代考証を無視してたもので・・・・ゴメン。
実は劇場板のナディアを視てないんで、ギーガーの事を詳しくは知らなかった。
13番目のモノリスの人が組織を乗っ取ろうと行動した後に、ゼーレが還ってきて慌てて身を隠している等はどうです?
正体はキールの血縁者にするとか。キールの声優から取ってヨミ(OVA板バビル2世)はいかがでしょうか。
45 :
28:02/10/31 01:21 ID:???
46 :
44:02/10/31 01:27 ID:???
・・・ロデムかと思った。
そうなると大きなトリさんや鉄の巨人も欲しくなりますねェ。
47 :
42:02/10/31 01:32 ID:???
>>44 いやあ、やっぱここはナディアに出てた本人の方が面白いでしょ。
私もそう考えて、ガンバスターのテクノロジーはガーゴイルからの情報で得た
発掘戦艦から得たとか、キョウコさんにあの技術は最後に発掘された物でさえ19
世紀末に消失したはずとか言わせてますから。(W
エヴァのボツになった初期設定にもゼーレの前身はネオアトランティスって裏設定
があったそうですからね。(NHKの反対でボツに。エヴァ本編での裏設定ではキリ
スト教だかユダヤ教だかのエッセネ派に……)
主力戦艦『シャークエゼキューター』の艦橋にて、タイラー艦長がピエット提督に報告した。
「B級大使殿から連絡です。至急、旧東京に医療救急隊をよこして欲しい、と」
「何? それはどういうことだ? A級大使様の身に何かあったのか?」
「いえ、そうではなく・・・旧東京の市街が綾波教団の襲撃で壊滅状態になったので、救援をよこして欲しいと、A級大使様が申しておられるそうです」
「救援だと?」
「それが・・・A級大使様はこの機会に敵対するネルフ・トライデント側勢力に恩義を売っておいた方が今後のやり取りに有利だとお考えなのでそうです」
ピエット提督はすぐにA級大使フウイ・ノ・レイの意図を理解した。
「なるほど! 綾波教団と手を組む一方で、ネルフ・トライデント側にも手を回す・・・ということか。さすがA級大使に選ばれるほどのお方だ。外交官というやつは我々軍人とは異なる戦略を思いついてくれるものだ。よし、いいだろう。医療救急隊を送ってやれ」
「は、はい、命令のままに」
「ところで、タイラー。話は変わるが・・・」
「は、何ですか?提督・・・」
「私のワインを盗み飲みした犯人はまだ捕まらんのか?」
他のネルフ職員達が瓦礫の撤去や死体の片付けに追われている中、
ネルフのコンピュータを漁り、零号機・初号機・参号機・四号機のデータを調べた。
性能、戦闘技術、戦闘パターン…さらに量産機のデータもある程度取れた。
まあ主席司祭がどの程度本気を出していたかはわからないが、パイロットの
データ――おそらくこいつが今度我が国に提供されるという例のクローンパイロットだ――
は取れた。これらのデータをコピーし、トライラックスに送信。これで良し。
一仕事終えて発令所を出て、私も瓦礫の撤去を手伝う。と、臨時発令所はどこだ
、あっちじゃないですか、いやこっちですよなどとわめく声がするぞ。
あれはA級大使様じゃないか。
「どうしたんですか」
「ああ良かった。あなたはネルフ職員の方ですね」
フウイ・ノ・レイ様がほっとしたように言った。
「いえ、私はフェイスダンサー、ファイン=プットです。ネルフ職員に化けて
諜報活動をしています」そう言って顔をスモーカー大佐に変形させ、また戻した。
「A級大使様は、なぜここに…?」
「あ、我が国の諜報員であったか。ならばなお良い。実はネルフの臨時発令所に
行く途中だったのだが、何処にあるかがわからなくて、探しているうちにいつのまにか
迷子になって困っていたのだ。道案内をせよ」
そうか、ネルフとの交渉に入るんだな。A級大使様は綾波教、ネルフ・トライデント
の争いを止めさせたい意向だと聞く。綾波教と同盟を結べという、本国の指令とは
やや違うようだが、A級大使様が本国から目を付けられなければいいが。
しかし、目的地もわからず来るかなあ、普通。やっぱり少し適当なお人だ。
「ネルフ発令所はオーヴァー・ザ・レインボー内に移っていますよ」
「そうであったか」
私はネルフ用の通信機を出し、発令所に連絡した。
「ああ私だ。今、旧東京にいるんだが、トライラックスのA級大使が面会を求めてきた。
今からそっちに案内するが、いいか?」
しばらくの後、「OK」という返事が来た。
「良いようです。では行きましょう。連いて来てください」
私はA級大使様達を先導し、オーヴァー・ザ・レインボーに向かった。
ヨシッ、レッドノアの縮退炉が暴走して時を越えてきた事にしよう。
船内に残っていたネモ船長とネオ=アトランティスの残党、何故か復活したガーゴイルが20世紀末のタルテソス王国跡にたどり着いたと。
そういえば縮退炉ってブラックホールを内蔵してたよね。
>>47 NHKの反対がなかったら、どんな作品になっていたのだろうか・・・非常に気になる。
51 :
48:02/10/31 01:55 ID:???
タイラー艦長が仁内達之のピエット提督に「命令のままに」と言う元ネタわかりますか?
って、ゆーか、仁内達之っていう声優自体、マニアックだよな。
それに、ワインを盗み飲みしたのは渚カヲルなのであって、カメレオン達は無実だっちゅーの。
>>44 『13番目のモノリス』の声は家弓家正がいいかなって思ってました。
いかにも「闇の帝王」っていう感じ。
って、ゆーか、声から逆に正体となるキャラクターが絞り込まれ来そうな気もする・・・。
フウイ・ノ・レイも『ラーゼフォン』を観てデジャヴーを感じると言っているし、
他の作品とのリンクが成り立っていて、思いっきりキール議長とキャラかぶってるし。
>>51 全長2kmの宇宙空母、ですな。
センチューリアンってやつでしょう。
「ネルフの臨時発令所はどこだ」「あっちじゃないですか」「いや、こっちですよ」
俺とサイテイルとサルダウカー2名はフウイ・ノ・レイ様に付き合わされ、瓦礫の中を散々あっちへ行ったりこっちへ行ったりさせられた。
フウイ・ノ・レイ様はサイボーグだから疲れることもないのだろうが、いくら俺や精鋭部隊のサルダウカー兵達でもしょせんは生身の人間なのだから、たまったものではない。
「どうしたんですか?」
そこへネルフの制服を着た男が話し掛けてきた。
「ああ、良かった。あなたはネルフの職員方ですね?」
フウイ・ノ・レイ様がほっとしたように言った。
「いえ、私はフェイス・ダンサー、ファイン=プット。ネルフ職員に化けて諜報活動をしています」
彼はそう言うと、顔をスモーカーの肺ガン野郎に変形させ、また元に戻した。
「A級大使様は、なぜここに・・・?」
「あ、我が国の諜報部員であったか。ならばなお良い。実はネルフの臨時発令所へ行く途中だったのだが、何処にあるのかわからず、探しているうちにいつのまにか迷子になって困っていたのだ。道案内をせよ」
そして、フウイ・ノ・レイ様はネルフ・トライデントに綾波教団との和解を進言するつもりであることを告げ、ファイン=プットは困惑した反応を示した。
「ネルフの発令所はオーバー・ザ・レインボー内に移っていますよ」
「そうであったか」
ファイン=プットは通信機を取り出すと、ネルフの新しい発令所とやらに連絡を取った。
「ああ、私だ。今、旧東京にいるんだが、トライラックスのA級大使が面会を求めてきた。今からそっちへ案内するが、いいか?」
しばらくしてから返事が返って来たようだ。
「良いようです。では行きましょう。ついて来て下さい」
おいおい、まだ歩くのかよ。サイテイルなんて、もう息が切れてるぜ・・・。
54 :
51:02/10/31 02:38 ID:???
>>52 元ネタは『宇宙空母ギャラクチカ』。
スターバック隊員の声が富山敬、アポロ隊員が佐々木功、ブーマー隊員が緒方賢一、
ゲストで登場したケイン艦長の声が納谷悟朗と、『宇宙戦艦ヤマト』丸出し。
悪役のサイロン総統の声は伊武雅刀かと思いきや、さにあらず、
初代は仁内達之、2代目は家弓家正だったりする。
「命令のままに」というフレーズは当時、マイナーながらブームになったこともある。
トライラックス艦隊は侵入者の探索のため、厳重な警戒態勢が敷かれている。
もちろんそれはスモーウォーカーを積載していた大型貨物船とて例外ではない。
デッキの上で黒と灰色の戦闘服を着た精鋭部隊サルダウカーの1人が見張りをしている。
「・・・そこの黒いの、二人一組がセオリーだろうが。1人でこそこそ何をしている?」
斜め後ろの方角から声が聞こえたので、そのサルダウカー兵は銃を構えて振り返った。
そこには誰の姿も見当たらない。
だが、侵入者は自在に姿を消したり現わしたりすることができるということはわかっている。
サルダウカー兵は銃を発砲した。
しかし、もちろん侵入者が斜め後ろの方角から声をかけたのはフェイント攻撃だ。
声をかけてからすぐに別の方角に移動した侵入者は兵士に当て身を喰らわせる。
サルダウカーの頭部マスクのゴーグルが割れて、中からマインドコントロール用の麻薬ガスが噴出する。
姿を現わした侵入者、カメレオンTはその麻酔ガスに不快感を示し、顔をしかめた。
カメレオンTは倒れた兵士のマスクをはずし、その兵士の顔に似せて変身しようとする。
だが、先ほどの銃声ですでに彼は他の兵士にも尻尾をつかまれていたのだ。
「おい、そこで何をしている!?」
銃声を聞いて駆け付け、銃を構えて迫ったのはサルダウカーではなく、海兵隊員が二人であった。
他愛もない・・・カメレオンTは咄嗟にでまかせを言って誤魔化そうとした。
「仲間がやられちまった・・・侵入者はまだ近くにいるぞ!」
しかし、彼はたった今倒した兵士にそっくりな姿に変身していたため、すぐにバレてしまった。
「とぼけるな!」「貴様が侵入者だろ!」
「あ、バレちゃった? じゃあ、仕方がないね」
と、言うか、そのくらいは予想していたので、彼は二人の海兵隊員が発砲する前に先制攻撃をかけてあっさり片付けてしまった。
「あまりたいした奴はいないようだな。少々予定が狂ってしまったようだが・・・」
その時、彼の前にもう1人、凄まじい殺気を放つ兵士が現われた。
現われたのは灰色の装甲服のようなのを着ているが、どうやら新手のサルダウカーらしい。
そいつは顔を隠していたマスクを取って言った。
「貴様、なかなかやるな。不意討ちとは言え、3人も倒したのだからな。その前に2人倒したのもお前か?」
前髪はまっすぐに切り揃えられ、目は細い切れ長で後頭部から三つ編みにした髪の毛を垂らしている。
「さて、知らんな。あるいは俺の仲間がやったのかも知れんが。お前もサルダウカーとやらか?」
「そうだ。俺はそこで倒れている奴のようには行かんぞ」
と、言うと、べん髪頭のサルダウカーは手裏剣のような武器で攻撃して来た。
カメレオンTはその手裏剣を空中でつかんで防ぐ。
「貴様、なかなかやるな。この俺を少しはてこずらせるとは、これまでの奴らよりは骨があるようだ。貴様の名は?」
「フッ、俺に名などまだ許されておらぬ。俺はただのサルダウカーの1人だ。しかし、お前は知らぬ。その1人のサルダウカーは幾多の屍を築いて初めて一人前のサルダウカーとなることを」
「どこかで聞いたような台詞だな」
べん髪頭は今度は背中に背負った2本の棒を抜いて攻撃してきた。
その攻撃は凄まじいもので、さすがのカメレオンTも避けるだけでも大変な状態であるように見える。
しかし、べん髪頭が2本の棒を構え直した時、突如、その2本の棒が輪切り状態になってしまった。
「な!?」
そして、べん髪頭のこめかみのあたりから血が流れていた。気付かないうちにカメレオンTの当て身を受けていたのだ。
「むふふ、どうだ?」
「うむむ、たぎる! 久しぶりにサルダウカーの血がたぎるわ!」
べん髪頭のサルダウカーはこめかみから流れる血を手で拭うと、それを舐めながら言った。
「いいだろう。冥土の土産に俺の秘法拳を見せてやろう。は〜はんらはみだあぶてとら・・・」
そして、彼は「す〜!」と言って地面に這いつくばった。
「修羅忍道破魔砂蜘蛛!」
べん髪頭の両眼がキインと光る。
何をするのかと思っていたら、彼はそのままクルクルと回転を始めた。
「ふはあ〜、次に俺の姿を見た瞬間、お前は死ぬ!」
だが、そのサルダウカーの秘法拳にはとんでもない欠点があった。
砂の上でしか使えないということを忘れていたのである。
「あたあ!!」
カメレオンTは回転しているべん髪頭のサルダウカーを尻目に蹴りを入れ、べん髪頭はそのまま回転しながら海の方へすっ飛んで行ってしまった。
「うう〜っ、おのれェ〜。だが、ここから先には俺よりも強い名を許されたサルダウカー達が待っておるわ! お前なんかなあ・・・」
と、負け惜しみを並べながら、べん髪頭は海の中へ落ちて行った。
しかし、侵入者カメレオンTが4人もの兵士を倒す様子の一部始終は、監視カメラで保安部長のオドーに筒抜けになっていたのだ。
オドーはサルダウカーの指揮官であるカーネル・バシャールに意見を求める。
「あいつのようですね。それにしても海兵隊員2名、サルダウカー2名をたいして苦戦もせずに倒すとは・・・」
「フン、これまでにやられたのは下っ端の奴らだ。もっとちゃんとした者達に相手をさせてやればどうということはない」
>>39 侵入者がいきなりカーネル・バシャールと対決! というのも不自然なので、
取り合えず、下っ端の兵士と戦わせてみました。、
ギャグにもなっていません。
最初に倒された兵士の割れたゴーグルの中からマインドコントロール用の麻薬ガスが
噴出するというあたりはけっこういい雰囲気が出ていたと思うのですが。
ここから先の展開にはノリ良く御相手して下さって、
勝敗は引き分けくらいに持ち込んで下されば幸いです。
(
>>24からの続き)
アオイ救出に集った人々は、こうして少しだけ互いを理解し始めようとしていた。
しかし、再びの混乱は、皮肉にもフウイ・ノ・レイのバックであるトライラックスから
始まる。彼らの開発する独自の次世代エヴァンゲリオン、そのパイロットとして、
トライラックスは綾波教にある人物のクローン製造を依頼していた。その完成品の
テストとして、同教団主席司教がエヴァの少ない旧東京へ攻め込む。
ネルフ+トライデントは大半の戦力をアオイ救出に当てていたため、苦戦する。
しかし残っていたエヴァ参号機、さらにトライデント・バーミリオン攻撃隊、
旧東京に滞在していた便利屋などの手によって、辛くも撃退に成功する。
だがその代償は大きかった。元が要塞都市ではない旧東京市街の壊滅、
経済的支援を担当していた日本重化学工業共同体への大損害、そして何よりも
非戦闘員を含めた無数の死者。生き残った市民、事態を知った
フウイ・ノ・レイの尽力で復興は始まっているが、あまりにも大きな被害だった。
この件で、ネルフ+トライデントは旧東京を離れ、再び箱根・第三新東京市へと向かう。
今度はそこに立てこもって守るのではなく、そこから全てを終わらせるために。
彼らの第一の目標は、最終目標・京都の前に立ちふさがり、先の芦ノ湖会戦当時より
不審な動きを見せるかつての海上都市・大阪。
崩壊を始めるそれぞれの境界。加速する破壊と絶望。
徐々に世界を満たしていく、哀しみ。その中で輝く希望、そして絆。
遂に終局が始まろうとしている。
最後に世界の中心でアイを叫ぶのは、はたして誰なのか。
新スレ「サードインパクト後はこんな世界ですた 伍」
みんな新スレでもサービスサービスぅ!
ふたたびおはようございます。昨日は途中放棄して申し訳ありませんでした。
一応、旧東京会戦周辺事情のまとめです。やっぱりこの辺りは感情的に
なってしまう・・・拙文スマソ、そして抜けてる点はご指摘を。
>>5〜 便利屋さん
大変ですね・・・そして新たなる依頼か。どう転ぶのか予想もつきませんがガンガレ!
>>8 某農場新入りさん
改めてお帰りなさい。またイイ!!話、嬉しい限りです。
アオイ救出関連もこれで一応まとまりましたか。はたしてサカキさんは
アオイをどういう形で農場に連れて帰るのか・・・
しかしホントにこういうシチュエーション上手いですね。脱帽です。
という訳で・・・今後にも期待させてもらいます・・・とか。いやマジで。
>>9 加持さん
お帰りなさい。やっと加持さんもスパイらしくなった、というか
ジェームズ・ボンドみたい・・・彼も情に流されるタイプだから、
スパイとしての加持さんの態度は問題ないんですよ、きっと。
で・・・はたして無事に日本にたどりつけるのか・・・?!
なにげに活躍してるファイン・プットもガンガレ。
>>13〜 トライラックス担当さん
晩餐会へのお誘い、ありがとうございます。では何としてでも生き残って、
そちらに顔を出そうと思います。よろしく。っていうかエピソード4〜6を
見直しておかないと・・・(自業自得)
あと、そちらのキャラのまとめ、いつもながらお疲れさまです。助かります。
>>55〜のカメレオンTとの戦闘は面白かったっすよ。ギャグにもちゃんとなってます。
>60のつづきです。何気取って全レスしてるんだ、自分。鬱です。
無駄に容量使ってすみません。でも、言いたいこともあるのです。ごめんなさい。
>>34〜 「E」計画提唱者さん
すみません勝手にスレ建てて。まさか本当に建つとは、実は思っていなかった・・・
で・・・某スレで、あの予告文、拝見させていただきましたよ。
・・・カコイイ!! カコイイではないですか!! ああもう大後悔です。
アレ、こっちに貼りましょうよ。是非。検討よろしく・・・w
死海での件ですが、自分にはどうもうまいネタが思いつかないので(無責任スマソ)
是非そちらからどうぞ。フォローは確実にやります。
第弐の戦闘能力についてですが、「光」にしろ「死神の背骨」にしろ、
戦略的なものであって、あまり直接戦闘では役に立たなそうな・・・
聖母が集めた魂の使い方、どんなのでしょう。期待大で待っております。
>>30〜 教祖様
お帰りなさいませ。方向も決定したようで何よりです。
>32でのお言葉ですが、反論させていただきます。
無視、してないです。していなかったつもりです。今更ですが。
弐スレ目で噛み博士がちらっと触れておられましたが、綾波教上層部は
もともと人類のために全てを進めてきたようです(改造騎士技術も人類の
生物的脆弱さを補うためのものだったらしい)。京都で怪物と化した元委員会の
面々の真意もあまり書かれていません、まだ介入の余地はあるかと思います。
スペースが足りないので次レスにも続きます。
前レス>61の続き。前レス>の続き。
前スレ>512で書いた第弐を使った、また第弐の目指すフォースインパクト、これは
そこで言及した通り、教祖様が参スレ目>342で書かれたネタを元にしたものです。
>形而上生物学によって解明された形態形勢場のシステム、ATフィールドの弱体化による
出生率の低下と奇形児の増加。
>弱体化したATフィールドを取り除き、使徒のATフィールドを強制的に上書きする。
>神の定めし滅びの刻をまぬがれ、人類に永劫の未来を与える人類補完計画。
>人の形を失うことになろうとも、この計画を進めるしかなかったのだ。
これと綾波教の分裂は面白いから実現しないかなと思っていました。
今何を言っても嘘、言い訳でしかないですが。
ああ、またスペースが足りない・・・続きます、スマソ。
前レス>62の続き。ネタばらし含みます、ご注意。また、これは全て自分の妄想です。
四スレ目だったか、提唱者さんが魂のない司教陣は高性能のロボットのようなもの
かと仰っておられました。自分の考える「魂なし」もそんな感じです。
結論から言うと、第弐はさんざウダウダ悩んでいましたが、彼の中に入っているのは、
魂ではありません。壱スレ目で最初に宣言した通り(誰も覚えてない方に1億モナー)。
彼は超広範囲特殊ATフィールド「光」で世界各地のヒトの心の動きを常時集めています。
教団の衛星管制とかやっているのはそのついでです。「光」を通じて流れ込む
ヒトの人格データは全て第弐の脳に保存されています(本人は知覚できません)。
この膨大なパーソナルデータが、第弐が自分の魂だと思っているものです。
フォースインパクト、というか一旦ヒトのATフィールドを解除する際(このATフィールド解除も
第弐ほぼ一人でできますが、さすがにその方法はばらせません)、この人格と記憶は
第弐の消滅によって解放され、使徒のATフィールドによって再形成されたヒトの中に
回復されます。このとき、第弐ほか魂のない司教は復活できず、再び他のヒトの材料として
LCLに還ります。その過程で同じく教祖様も念願通り消滅することが可能です。
ただ、第弐は主席というかその「中身」に司教として従っており、その意に逆らうことは
基本的にできません。ですから、この方法を実現する前に、彼は生贄として死亡することが
確定しています。第弐はその流れを諦めつつ、なおもこの方法を夢想のみしています。
これが参スレ目で第六が言ってくれた、第弐の「理想」です。
以上勝手なネタばらし、およびしつこい自キャラマンセー申し訳ありませんでした。
最初でも触れましたが、これは全て自分一人の妄想、電波です。
責任は全て自分にあります。苦情は自分へ。ごめんなさい。
64 :
52:02/10/31 13:20 ID:???
>>54 実はビデオに有るんでよくおぼえているので
そのうち220隻の艦隊を率いてくるのかと期待しつつ。
>>63 勘違いしてました。
加持さんが「絢波教が人類を滅ぼそうとしている」って言ってものでシナリオの修正が必要かと思い暴走してしまいました。
・・・・今後の大まかな事は"0 sage"さんに任せようかな。
教祖様は適当に合わせて動かします。
そろそろ晩餐会に向けて進めましょうか
日時はトライラックス担当の人が決めて下さい。
66 :
63:02/10/31 13:47 ID:???
あがっている・・・(恥
>>65さん、長々とすみませんでした。
教祖様とガーゴイルは動かしてくれていいんです、というか
動かしてください・・・それと>63にも書きましたが、
全ては主席の意志次第です(????さんスマソ)。第弐には頼れないと思います。
せっかく新しい設定が出たんだから、それをガンガン動かして欲しいと、
これは勿論勝手なキボンヌ。
晩餐会、確かにそろそろ予定を決めておいた方がいいかも。
トライラックス担当さん、よろしく。
隊長個人日誌
戻ってきたランドマスター2号と入れ違いのようにAPCが旧東京に戻る。
現在では、APCのドライバーと数名の護衛をのぞきほぼそろっている。
とはいえ、ここではあまり隊員達がはねを伸ばせる場所も無いと思われ周辺で
のんびりとキャンプ状態である。
あのねずみが見えないが、サカキたちを運ぶAPCにのっていったのだろうか?
もしくは野生にかえったのだろうか?
サカキの傷はその後、療養所でさらに手当てを受けさせてもらい、まあ後遺症も
残らないであろうという話である。
その間に二人の仲がさらに進展したようであるという風に聞いている。
>>7 しかし、旧東京へ侵攻してきた綾波教の信徒は大半が女子供であるという。
このような自体をいつまでも続けていいとは思えない。
のんびりと釣りをする者、周辺の畑に獲った獣を野菜と交換に行くものなど
なんとも、のどかである。
まあ、この赤い海で魚が釣れるというのも、不思議な感じだが。
レナがパーティに行きたいな、という。
しかし、我々は招待されていないし、第一それどころではないだろう、というと
少々拗ねたようである。
まあ、旧東京に葛城一佐を迎えにいったときも、パーティを楽しむというほどの
余裕は無かったわけだし、そうおもうのも仕方ないと思うのだが。
さらに、じゃあ、どこかに遊びに行こう、と言ってくる。
一応、待機中であるし、それは難しい、といおうとしたが上目づかいにこちらを見て
拗ねているため、悩む。
考えてみれば、まだ17か18という年齢だし、このところほぼ長期休養なしで
働いている。
とりあえず、なんとか考えてみようと答える。
残念そうだが、今のところは彼女もそれで納得したようだ。
とりあえず、噂の隊長陥落の可能性を考慮してこんな話。
隊長陥落の期待も大きいみたいですし。
とりあえず、オーバー・ザ・レインボー到着までは日常路線、かな。
あれからしばらく、ここは今、イロウル増産施設と化した。
ここで生産されるイロウルは単なる生体コンピュータに過ぎず、
独立した意志など持ち合わせていない。
養分を適度に与えてやれば、そこいらのコンピュータとは比べるのも愚かしいほどに高速で動作する。
「おーい、次の注文だ。B地区の施設に15ブロックほど頼む」
「りょーかーい」
手元の端末にアドレスが送信される。15ブロックね………と。
改造されたケイジが生産されたイロウルで満たされている。ぶよぶよだ。
朝晩二回養分となるものをまき、攪拌を行う。
ぶよぶよの中に特殊加工済みのショベルのついたクレーンを下ろし、イロウルを汲み上げる。
それをベルトコンベアに乗ったコンテナの中に流し込む。今回は15杯分だ。
たぷたぷになったコンテナにしっかりとフタをしたら、ベルトコンベアを動かす。
その先の移送ゲートをボタン一つで開いて現地に直行便。
「……転送完了っと。Aの8088975番終わりました〜」
「じゃあ次。Y地区の駐在施設に1ブロック、同じくYのこことこことここに8ブロックずつだ」
「もう休憩時間っすよ」
「それが済んだらとっていい。さっさと終わらせろ」
へいへい。人使いの荒い事で。
たび重なるワるちゃんのいたずらで、貨物船がついに沈没してしまった。船に
穴を開けるは、爆弾を爆発させるは、停電させるはでもうめちゃくちゃだ。
みんな小型船に乗り移って無事だったものの、この船もすぐにワるちゃんの餌食に
なりそうだ。だが当のワるちゃんはいたってケロッとしてヒカリちゃんと「愛しいかけら」
など歌っている。これくらいのいたずらはヴァルハラ星のお姫様にとっては何でも無いらしい。
まあいい。手がかかる子ほどかわいい。ミリオーネは頭を抱えているようだが。
船員達も「あの子、何とかしてくださいよ」と泣いている。何とかできるものなら何とか
したいが、何ともできないのだ。ワるちゃんに関してはお手上げだ。
貨物船もろとも4号機改が海底に沈んでしまったが、あれは日本に帰ってから
あらためて引き揚げに行こう。
それにしても気になる事がある。通信機である情報筋の電波を盗聴してたら
「便利屋スズキに4号機改とパイロットの回収を依頼した」
>>28とかなんとか聞こえたんだが
なにしろ電波が悪く、雑音が酷かったので詳しい事は聞き取れなかった。
便利屋スズキって、確かMIB・No.3が始末しに行ったはずだが、生きていたのか。
4号機改は海の底だがヒカリちゃんをさらいに来るとなると厄介だな。
とりあえずヒカリちゃんは変装させておこう。
>>65 加持ですが「綾波教が人類を滅ぼそうとしている」とは言ってないです。
そう取られたのは、やっぱり書き方がまずかったか。
ゼーレはあくまで補完による「人類の融合・単一生物への進化」が目的です。
しかしサードインパクト後、融合を拒み現実で生きる事を選ぶ人が多数現われ、
ゼーレの目論みは失敗に終わった。
虚数計画はその失敗を繰り返さない為に、そういうイレギュラー(ゼーレにとって)を
排除する為に計画されました。イレギュラーを排除し、補完計画をやや強引に
成功させようというシナリオです。
「人類を滅ぼそうとしている」わけじゃ無いんですよ。
「補完計画を成功させる為の計画」とでも言えばわかってもらえるのかな。
ちなみに虚数計画と補完計画は同時に発動されます。
これが俺のゼーレのシナリオのつもりだったんですけど理解してください。
やべえ依頼遂行のために偵察衛星で追跡していた貨物船が沈んでしまった(
>>70)
依頼主に連絡せんといかんな、残りの報酬が消えたが仕方ねえ、
せめて女だけでも引き渡して便利屋の仁義は守らないと。
この事が全滅して欲しかったのに現在もしぶとく生き残ってる
便利屋協会の本部にばれたら俺は仕事を干されてしまう。
とりあえずナオコ博士にまほろさん用の新装備を受け取りにいかんと
いくらなんでもベルト弾装式の対改造騎士用拳銃ではお話にならんしな。
ヒカリちゃんの髪をほどいてストレートにして、化粧して、パッド入りのブラつけさせて、
真っ白のスーツ着せてハイヒールを履かせた。
変装を終えたヒカリちゃんがおずおずと船室に現われると、船員達がヒューヒューと
口笛を鳴らし、拍手が沸いた。「ブラボー!」「綺麗だ!」「ナイスガール!」
「加持の趣味って嫌あねえ…スケベだわ」ミリオーネが言った。ほっとけ。
「加持さん。私、こんなホステスみたいな格好するの恥ずかしいんですけど…。
敵の目をごまかすだけなのに、何もこんな格好しなくても…」
「いや、かなりいい感じだよ。ヒカリちゃんのおしゃれ姿は綺麗だ。船員達も
あの通りだし。俺が十年若かったら、ほっとかないね」
ヒカリちゃんの肩に手をまわす。
「あらぁ、加持。ヒカリちゃんにまで手をつけるわけぇ?」ミリオーネが冷やかした。
「鈴原君から奪っちゃおうかな」
ヒカリちゃんが顔を赤くする。まあこれで便利屋スズキもこの子がヒカリちゃんだとは
わかるまい。
――と、さて日本が見えてきた。旧東京はひどい事になったらしいが葛城は
どうしてっかな。
邪魔者を追い払った(
>>57)のも束の間、急にサイレンが鳴る。
武装した黒衣をイメージし、艦内をせわしく周回する。
無論、見た目だけで武器を持っているわけではない。武器に値するものは発現できるが。
「おいお前! こっちだ、侵入者を発見した」
「わかった」
手で来いと言う黒衣の男に調子を合わせ、後を追う。
IIがヘマをやらかしたのか? 並の兵にはやられんはずだが……それとも新たな敵か。
隣の通路にも同じ方向へ走る人影が見えた。二度三度だ。
おかしい。一つも悲鳴や銃声、喧騒や怒号が聞こえない。
この前を走る奴も、通信機を持っているはずだが一度も仲間との連絡をとっていない。
「おい、状況はどうなっているんだ?」
「侵入者は恐らく二名、内一名をなんとしても捕らえよとの事だ」
細い通路を抜けて、ドアを開けたその先には…………
――――ッ、罠か!?
「ようこそ、姑息な侵入者君」
後ろのドアが勢い良く閉じられた。
部屋に入って数歩、死角から突然に兵が湧き出て無数の銃口をこちらに向けた。
前方のドアは開放されているが、人壁の厚さに突破は難しい。
たった一人の侵入者のためにここまでするとは、他ががら空きになるぞ。
俺の戦闘能力の一端を、監視カメラか何かでモニターしたのだろう。それなら解らんでもない。
俺は自分を過大評価しないし、自信過剰でもない…まだ抜けられる可能性はある。
「提督のワインをくすねたのはお前だな?」
腰に構えていた(幻の)銃の銃口を下に向け、ヘルメットを脱いで捨てる。
床に落ちて乾いた音を立てたそれは、ころころと転がりながら色彩を薄めながら消えていく。
「ネルフのフィフス、渚カヲルが俺よりも先に入っていたはずだが……そいつじゃないのか?」
ヘルメットの中には入り切らない高さの金髪を垂直に立てて挑発するように言葉を返す。
「しらばっくれるな!」
「なぁに、本当の事さ。お前等が役立たず過ぎただけだ、気にする事じゃない」
「貴様ぁ!」「自分が見えていないようだな」「負け犬の遠吠えか」
「時間稼ぎなど無駄だ」「奴の挑発に乗るな」「同士撃ちになるぞ」
いろんな意見を頂けて何より。この状況でどう動くのか、下手な動きをすればあっさりと逃げられるぜ?
「作戦通りに行くぞ」
何か、缶のような物が落ちる音、転がる音が幾つも聞こえた。
やつらの足元にゆっくりと白い煙が漂っている。ハッと見た前方のドアは閉じられていた。
他の奴らはガスマスクを装着し、徐々に間合いを詰めてくる。
よもや、こんな手を使うとは……
…予測の範囲内だ。常人を捨てた我等の力を見せてやろう。
「やれやれ」
右手の銃を鬼神の面に変えて顔に被る。鬱陶しいほどの髪も姿に合わせ消えていく。
全身を紅に染め、振った左腕から同じく紅い金棒を取出す。
ジョークも入れたこの姿、多少の銃撃ならこれで十分だ。
「OH! ジャパニーズオーガ!!」
「FXXK YOU!!」「姿まで自由に変えられるのか!?」
絶対に外さない間合いで銃が乱射される、さらに、別方向から刃の光るナイフが襲ってくる。
この場合、しゃがむのが一番正しい。消えた上半身を抜けて銃弾が反対に抜ける、3人ダウン。
金棒で足を払い、目の前に転がってきた一人のマスクを剥ぎ取ってもうひとッ!
後頭部への一撃にバランスを崩し思わずよろめく、続けざまに蹴りが腰を打つ。
ナイフの一撃を他の奴に受け流して一人、他人の銃を透明化した手で動かして4人、そいつが撃たれて一人追加。
「グアッ!?」
油断した足先に超振動ナイフが突き刺さる、仕留め損ねた奴の両腕を足のフィールドを刃に変えてで切り飛ばす。
肩口をナイフが掠め、振り向き様に放った金棒で二人を叩いて間合いを取る。
前方から飛びかかる一人をしゃがんでそのまま後ろにスルーして、足のナイフを抜きとって正面の奴の額にダーツショット。
次から次へと切りが無い。
右の腕をつかまれるが、つかまれた腕をATフィールドの覆いから抜きとってかわし、腹部へ一撃えぐり込む。
腰へのタックルをフィールドで下半身を固定して耐え、延髄に一げ、上げられた腕に別の一人が掴みかかる。
「今だ!!」
更に首を押さえられ、声を向けた方を目で追うと、
「ロケット砲だと!?」
「…………やったか?」
「小型とは言え指向性の奴がどてっ腹に直撃だ、助かるまヒェ!?」
「ソ、そんなば――ッ!」
「並、の人間だったら死んでいたがな。あいにく人は捨てたんだよ。ちょっと昔にな」
ころころころと、さっきまで喋っていた物がほこりが舞う床に転がる。
くそっ、情けない……室内であんな物を使うとは、あばら二、三本はやられたか。
足の傷口も隠しきれん、ひとまずはここを去らねば。
前後のドアは爆発時の圧力変化で吹き飛んでしまっている。ガスも風で流れた。
次陣が流れこんできてはまずい。鎮痛剤のアンプルは……一つだけか、無いよりはましだ。
痛みになかなか集中できない、透明は無理だな。ATフィールドの拳はまだ作れる。
それでも二つが限度か、厳しいな。ナイフもに三本拾っておこう。
あとは…………グッ! これでいい。足も応急的に止血した。
行こう。
通路まで5m、後方から風切り音が聞こえた。一瞬それを確認し、しゃがんで避ける。
……ブーメランか?
パシィと乾いた、いい音が前方、それもすぐ近くで聞こえた。
「派手にやってくれたようだが、ここで終わりだ」
なっ……何時の間に!? 気配を全く感じなかった。
わずか2m離れた所で、赤いベレー帽を被った、長身で片目の男が俺を見下ろしていた。
78 :
77:02/10/31 22:41 ID:???
長くなってスマソ。
>トライラックスさん
カーネル登場まで書きますたので、勝手ながら締めをおねがします。
取り敢えずこちは最大で腕4本分ぐらいの攻撃が出来ます。
腕を場合によっては脚に変えるかもです。鎮痛剤はまだ効いてません。
窮地にカメレオンIIが助けに来るってのもありかなぁと(笑
>加持さん
海からサルベージですか。ワるちゃんは手がつけられなさそうですが、
旧東京まで行けばなんとかなりそうですね。
>教祖様&ガーゴイル殿
昨日書こうと思ってたのに、忘れてスマソ。
ワンフェス参加もこのためだったのですね。流れがより複雑になってきますな。
>????さん
力を失う前に以下略な展開になるかもです。場合によっては。
その事は前スレあたりの話で聞いてた気がするので大丈夫です。
問題は無いですが、ラストの姿は書きたいなぁと……
…そういう展開に(強引に)持って行くのも手ですが(苦笑
本日はあと1レス、1ネタレスで終わりです。おそらく。
79 :
77:02/10/31 22:49 ID:???
>前スレ535さん
あれはスレを立てた者の特権だと思い。
ですが、リクされたので。褒められると弱い漏れはコピペ……
因業、思惑、時と運命という言葉に弄ばれて、ヒトの歴史は絡まり綴られる。
多くの力は一つに集まり、一つの力は多くに分かれる。
寄せては返す波のように、ヒトのそれは繰り返される。
独りのモノ、唯の少女、一つの場所にヒトの意志が寄り集まり、それぞれの思いを余所に邂逅を果たす。
再び分かれたヒトの意志は、それが必然であるかのようにまた、集い始めるだろう。
終局へのカウントダウンが始まり、音無きラッパが吹き鳴らされる。
絶望がゆっくりと世界を包み込む。
開け放たれたパンドラの箱は、再び閉じることが出来るのか。
幾つかの希望は、災厄を喜劇へと変える道化となれるのか。
帰らざる過去を胸に、ヒトは自らの意志で未来へと歩む。
新スレ「サードインパクト後はこんな世界ですた 伍」
みんな今スレでもサービスサービスぅ!!
第弐と聖母の対面はネタ練るのでしばしお待ちを。
ここは地獄だ。かつてこれほどの地獄を俺は体験した事が無い。
どんな戦場だってここよりはましだ。
ここは死を与えてくれない、苦痛が繰り返される、狂っている俺達がもう一線越えて帰って来れなくなりそうだ。
「あら、また折れたの?」
あの女だ、変なサイボーグを護衛に連れて来て。
骨のはみ出た俺の腕を自慢の紅いメスで裂くと麻酔も無しに折れた骨を抜き出し、
新しい骨を紅い壁で肉壁を広げて入れこみ、腱と神経を繋げて閉じる。
人並みはずれた再生力と、ナノマシンとやらのおかげであっという間に傷は再生する。
入れられた骨は俺の細胞を培養し再生したものだ、拒否反応など起こるはずもない。
「こう次々と折れちゃ訓練にならないわね」
訓練? これが訓練だと? 自らが望んだ事に後悔は無いが、与えられる物には不満だ。
人間の構造的限界を超えたものだ。
一体あと何回骨を取替え筋肉を差し替え、嘔吐を繰り返せばいい?
気絶すら許されず、栄養は食べることなく流し込まれ、注入される。
睡眠は薬で強引にとらされ、たまったストレスは薬物で物理的に取り除く。
俺は…俺は後どのくらい正気と呼ばれる状態で居られるか…
「ほら、早く動きな、時間がないんだろ、人間?」
………………事がすんだら、真っ先にこいつをぶっ殺してやる。
これを生きる糧としよう。これで、正気を失わずに済む。
30分も研究室で待たせやがって
「待たせたわね、サポートメカの一体と飛行ユニットのシルフィード
は完成しているわよ。」
なんか想像と違うがまあいい
「サポートメカはシルフィードではないんですか?」
「甘いわね、戦闘用ロボに飛行ユニットはお約束でしょ。」
そんな位置付けでいいんだろうか
「で、そのまほろさん専用のサポートメカは何処に?」
「一体はココにいるじゃない」
博士のペットとおぼしき黒豹はいるけどまさかな
「博士の横に横に黒ヒョウがいるだけですが」
「鈍いマスターだな、いい加減気ずけよ」
この黒ヒョウ今喋ったぞ
「あんたがマスタースズキだな。オレッチはスラッシュ
まほろの1番のしもべよ。あんたがまほろのマスターって
事はオレにとってもマスターってことだろーからな。
そんなわけで今後ともヨロシク。」
一応対等な関係のつもりなのだが
「はあ、スラッシュが私のサポートメカですか?」
「スラッシュこちらこそよろしく。所でナオコ博士、
開発中だった筈のAIが何故今完成しているんですか?」
「貴方が持って来てくれたガンヘッドのAIのお陰よ。
まさか私より遥かに劣る彼が自衛隊で人工知能を
完成させたとは思わなかったけどね。」
そうゆう事か、それで俺は博士に脅されたんだな。
「それじゃあありがたく頂いておきます。まほろさん帰るぞ」
「スズキさん判りました。」
「たった一人で私の部下の精鋭部隊をここまで痛めつけてくれるとはたいしたものだ。それとも、他に仲間がいるのか?」
赤いベレー帽をかぶった長身で片目の男、サルダウカーの指揮官であるカーネル・バシャールが言った。
「それは秘密だ。しかし、そういうあんたも俺の気付かぬうちにここまで接近してくるとは只者ではないな」
赤鬼のような姿をしているが、全身に傷を負っている侵入者、カメレオンTも負けじと言う。
しかし、つい先ほどまで圧倒的な実力を見せつけていたカメレオンTもここまで来ると、かなり状況が変わってくる。
”こいつはまずい! これまでの奴らとは訳が違うぞ! 無傷の状態でも勝てるかどうか定かじゃない!”
カーネル・バシャールが肩当てに仕込んだブーメランを4本抜き取ると、カメレオンTも姿勢を低くして構えた。
「お前にこの攻撃が受けられるか!?」
カーネル・バシャールが4本のブーメランを投げると同時に、カメレオンTも拾ったナイフを投げつけた。
弧を描いて飛ぶブーメランよりも直線的にナイフを投げる方が有利だと単純に考えたのは、さすがのカメレオンTも自分の方が不利だと悟っていたからだ。
しかし、それは通用しなかった。カーネル・バシャールは最初から予想していたように何の苦もなくナイフを避けてしまった。
「無駄だ。俺はお前ごときの行動など簡単に読めるし、次の行動も予想できる。それ、今の攻撃はフェイントで、その間に逃げるつもりだろう?」
カメレオンTが走り出した所へ旋回していた2本のブーメランが襲い掛かった。
「ぐわっ!」
右の脇腹と左の太腿にブーメランが突き刺さったカメレオンTはその場に転倒した。
「ぐ・・・こいつ、本当に俺の行動を予想してやがる・・・」
だが、カーネル・バシャールが放ったブーメランは4本、残り2本は・・・?
さてはて、ここは一体いずこであったろうか?
見なれるぬ景色に、眠りから覚めた我輩は、暫し回想に更ける・・・
我輩は人間達が幾つかの車に分乗している際に、手近な車に潜り込んだ
少年達の元へ着いて行こうかとも思ったが、一所に留まるのは何故か気が咎めた
その車は、のどかな町で一泊し幾人かを降ろした後、この農場へと到着したのだ
かくして、この地に立った我輩ではあるが、食料を求め徘徊する内に、望まぬ出会いを強いられたのである
それは、この農場で飼われていると思しき、猫達との対面であった
しかも彼等は野良のそれとは違う、統率された動きで我輩を追い詰める
なんとか難を逃れて辿り着いた先で、皿に盛られた食料が我輩を出迎えた
これ幸いと夕食に有り付いたのだが、それがまたも我輩に窮地を呼び込んだ
のそりと現われた毛並みの整った犬が、自分の食事が無くなっているのに気づく、その傍らで満足そうに寝そべる我輩
誰の犯行か一目瞭然な状況は、その犬を激昂させるに十分だった様だ
猫に続いて犬にまで追いまわされ疲れ果てた我輩は、猫も入り込めぬ隙間に潜り込み一夜を明かした次第である
過分に危険極まりない場所では有るが、食料に事欠かぬと言うのは何とも魅了的なことだ
暗がりより這い出て見上げた空は、気持ちが良いほど晴れ渡り、我輩を歓迎している様に見えた
85 :
鼠の人:02/11/01 00:36 ID:???
名前ミス・・・恥ずいな・・・
まあいいか、暫らく流れの鼠でも気取ってみようかと思います
とりあえずは農場プラントへ、犬猫とかと死闘を演じるのもまた一興(藁
サカキさんやアオイのその後を覗いて見るのもいいか
今後、旧東京、箱根湯元、ネルフ本部、機会があれば京都、大阪もまわってみたいですね
「あんた、なかなかやるな・・・これまでのザコどもとはえらい違いだぜ」
「ザコどもだと? 俺の部下達の悪口を言うな」
「わ、悪かったよ。だが、あんな頼りない部下達なんかより、俺を仲間に入れてくれよ。俺の方がずっと役に立つぜ」
もちろんカメレオンTともあろう者が本気でそんなことを言うはずもなく、そして、カーネル・バシャールが騙されるはずもない。
「ふん、そんなうまいことを言いおって、仲間が助けに来てくれるまで時間を稼ぐつもりだな。騙されんぞ」
「ギクッ・・・いや、俺に仲間なんていないよ。1人で忍び込んで来たんだ。信じてくれ」
「ほう・・・それじゃあ、あれは何だ?」
カーネル・バシャールがあさっての方角を指差して言ったので、カメレオンTが振り返ると、何もないはずの空間から床の上に血が流れている。
そして、金髪頭に貴族風の衣裳を着た男が姿を現わした。左の二の腕と右脚の太腿にブーメランが突き刺さっている。
「カメレオンU・・・」
「うぐ・・・姿を隠していたのに、なぜわかった・・・?」
「馬鹿めが。貴様等は光学迷彩だとか科学技術に頼り過ぎて、感覚が鈍っておるようだな。姿は隠したつもりでも、気配でわかるわ!」
「だが、このくらいのダメージはたいしたことはない。あんたの予想通り仲間を助けに来たぜ!」
カメレオンUは奇妙な構えを取った。
「なるほど・・・仲間を助けに来るくらいだから、貴様もそれなりに腕に覚えがあるようだな。それでは俺も少し本気を出して相手をしてやろう」
カーネル・バシャールもまた奇妙な構えを取る。両手には指に鉤爪のようなもののついた手袋をはめている。
「貴様も腕に覚えのある男であれば知っているだろう、世界最強と言われた殺人拳法・南斗無音拳をな」
「南斗聖拳の一派・・・!」
カーネル・バシャールとカメレオンUはそれぞれ奇妙な構えを取りながら、間合いを詰めている。
カメレオンTは地面に這いつくばりながら、その様子を見守っていた。
その均衡はカメレオンTが立ち上がろうとしたが、バランスを崩して膝をついたことにより破られる所となった。
カーネル・バシャールとカメレオンUが同時に攻撃を仕掛ける。しかし、それは目にもとまらぬ速さであった。
そして、両者は一旦、後ろへと引いたが、やはりカーネル・バシャールの側に分があったようだ。
カメレオンUは両腕と胸を鉤爪で切り裂かれ、さらに出血していた。
「フッフッフッ・・・お前は私の身体の手を触れることもできずにミンチ肉のようになって死ぬのだ!」
「なかなかやるな。だが、手を触れることはできないでもないぞ。今度はこっちも本気で行くぜ!」
「ほう、本気でやってもらおうじゃないか」
「あ〜たたたたたたたたたt・・・!!」
カメレオンUはまるで千手観音のようになってパンチを繰り出した。
あまりに速いパンチなので腕が何本もあるように見える。
だが、カーネル・バシャールはその攻撃の全てをことごとく避けてしまい、かすりもしない。
「わははははははは、俺は貴様らの動きなど予想できると言ったはずだ。かすりもせぬわ」
と、言ったとたん、カーネル・バシャールの身体が一瞬、ビクッと震え、動きが止まった。
「あたあ!!」
動きの止まったカーネル・バシャールの顔面にカメレオンUの拳骨が喰いこみ、そのまま数メートルもすっ飛んで行った。
「ひでぶッ!!」
カーネル・バシャールの右脚の太腿にナイフが刺さっている。カメレオンTが投げたのだ。
「お、おい、カメレオンU、早く逃げよう。まともに戦ったんじゃ分が悪い」
「そのようだな・・・」
怒り狂ったカーネル・バシャールがブーメランを投げて来たが、カメレオン達はそれをたくみに避けながら逃げて行く。
だが、獲物をはずしたブーメランは旋回して元の主人の方に戻って来た。
「ひええ〜っ! 助けてくれ〜っ!!」
カーネル・バシャールもまた自分自身の武器に追われて逆方向へ逃げて行った。
この男、実力はあるようだが、はっきり言ってアホである。
>>78 御膳立てありがとうございました。
元ネタはザコキャラ扱いでしたが、
一応は精鋭部隊の大佐なので、実力では侵入者達を圧倒するが、
オチは例によってのギャグにしておきました。
カメレオン達の能力にはわからない所が多いため、
私が書くと、どうも不十分な感じもしますが、
その点は御了承下さい。
「ヘリで迎えをよこしてくれるそうです」
と、ファイン=プットが言った。
助かった。これ以上歩くのはキツイからな。
「ですが、このあたりではヘリが着陸できません。平地が広がっている所まで移動してもらわなければ」
え〜? まだ歩くのかよ? 勘弁してくれよ〜。
しかし、そこまでは歩いて行かざるを得ない。俺はフラフラになりながら他の5人について行った。
サイテイルは息切れしているが、実は意外に余裕があるようで、すぐに艦隊に連絡を取っている。
だが、俺はその場にへたり込んでしまった。
「天下のエヴァ・フェットもかたなしだなァ」
サルダウカー2人はこれまた俺よりも余裕があるようで、俺を馬鹿にするように笑っている。
「てやんでえ、俺はお前らと合流する前に第三東京の地下でドンパチやってきたんだぜ!」
「だからって、そのていたらくじゃ身体がなまってるんじゃねえのか?」
「よく言うぜェ。お前らだって連チャンで戦いをこなせば、こんなもんだろう」
そう言って、俺はヘルメットを取った。
すると、サルダウカー達は驚いたような反応を示し、2人で何やらヒソヒソ話すと、自分達もヘルメットを取った。
マインドコントロール用の麻薬ガスの匂いがあたりに充満した。
クローントルーパーなき後、世界最強と言われている軍隊の実態は麻薬中毒の集まりである。
「ね、ね、エヴァ・フェットさん。今度、僕達の合コンに参加しない?」
「軍隊って男ばっかりだし、たまに女がいてもブスばっかりで面白くないから・・・」
「あのなあ・・・キミ達、何か勘違いしてるようだが、俺は男なんだよ」
「ええっ? それじゃあ、ニューハーフ!?」
「前にもそんなようなことぬかしやがった広末涼子似のブスがいたな・・・」
俺達がアホな会話を交している間にお迎えのヘリが来た。
私達を迎えてくれたのは30代の前半くらいで、身長が高く、髪の毛の長い女性であった。
何年かぶりに見る顔だが、それが誰なのかはすぐにわかったし、外交的な交渉で彼女が出て来るであろうことも予想できていた。
だが、彼女には私が誰なのかなんてことはわからないらしく、せいぜい「綾波レイに似せている」という程度にしか思っていないだろう。
「トライラックスの使節団がお越しだということは報告を聞いておりました。私はネルフの・・・」
「葛城ミサトさんですよね。存じ上げております」ずっと以前からね。
「私はトライラックスのA級大使フウイ・ノ・レイ。和平条約を締結するために日本へやって参りました」
具体的に誰と条約を結ぶのかには触れていないし、触れる必要もない。
「旧東京では我が国の海兵隊の者達が救援活動にあたっております」
「便利屋スズキがあなた方に危害を加えたというのに、このようなことまでして頂いて、何と申し上げればよろしいやら・・・まことに申し訳ございません」
「便利屋スズキとか申す者はそちらで処罰するか、我々の側に身柄を引き渡すかして下されば良い。生き残った人類が互いに殺し合うべきだはありません。綾波教団側と和解するべきなのではありますまいか?」
葛城ミサトは困惑した反応を示した。もちろんそれは無理からぬことだ。
「それは無理ですよ。今回の件もあちらの方から仕掛けて来たことですし、彼らの目的は非常に危険なものです」
「しかし、このまま争い続ければ、あなた方もさらなるダメージを受けるだろうし、民間人の死傷者もさらに増えるであろう? そのようなことは避けるべきではありませんか?」
「神聖綾波教団はトライラックスのあらゆるテクノロジーを欲しがっていて、我々と手を組みたがっているらしい。そして、トライラックスの指導者達は先の便利屋スズキの一件であなた方を敵だと思っています。私が日本へ派遣されたのはそのためです」
「それでは、あなた方トライラックスは綾波教団と手を結ばれるのですか?」
「もちろんです。それが私の使命なのですから」
葛城ミサトは苦々しい反応を示したが、私は続けた。
「そして、あなた方ネルフ・トライデントとも、ね。私は和解と共存を目指しているからです」
「し、しかし・・・」
葛城ミサトは反論しようとしたが、堂々巡りになってしまうことを悟っていたらしく、それ以上は何も言わなかった。
「それで、近いうちに我が艦隊の航空母艦『ソーソソソ』にて晩餐会が催される。コスプレパーティーです。すでに碇シンジ殿と渚カヲル殿を招待しているが、他の代表者も参加してはどうですか? 綾波教団側の代表と話し合う機会を持っても良いと思いますが・・・」
「綾波教団・・・あちらの代表者も来るのですか?」
「うむ、教祖殿は確実に来られることはわかっています」
葛城ミサトは難しい顔をして、しばらく考え込んだ。
「わかりました。話し合いは無理としても、少なくともあちら側の何がしかの情報を得ることはできるかも知れません。色々とお取り計らいを頂き、ありがとうございます」
「先にも申したが、晩餐会はコスプレパーティーです。衣裳の用意を忘れぬように」
葛城ミサトは両手の人差し指と小指を突き出してポーズを取った。
「月に代わってお仕置きよ!」
92 :
91:02/11/01 05:02 ID:???
・・・と、言うわけで、ネルフ・トライデント側陣営は神聖綾波教団との次なる決戦のため、
大変だとは思っていたのですが、そろそろ晩餐会の方へつなげたいので、強引に動いて頂きました。
以前も触れましたが、トライラックス本国のギーガーは綾波教団と手を組むふりをして、
実はネルフ・トライデント側との抗争で弱体化した所で漁夫の利を狙っているような悪い奴です。
フウイ・ノ・レイはネルフ・トライデントと綾波教団の和解共存を望んでいます。
エヴァ・フェットはもとは金目当てでしたが、最近ではフウイ・ノ・レイに同調していて、
ピエット提督やスモーカー大佐のような軍人はただの上層部のイエスマンです。
ただ、私としては晩餐会は参加者達が御馳走の取り合いをして大乱闘・・・
というような感じのギャグ路線の方が良いのではないかと思うのですが。
93 :
大阪:02/11/01 05:13 ID:???
私達は海上都市大阪へ戻って来た。
大阪の街は今の所はそれ以前とは何も変わっとれへん。
竹本テツ「こ〜ら〜! わしは半殺しのテツいうてなあ、時々勢い余って皆殺しにしてしまうこともあるんやで〜!!」
萬田銀二郎「ほな、わしが貸した銭、利子つけて返してもらいまひょか〜!」
青田赤道「ちょんわ! ちゃんわ! クエッ、クエッ!」
ああ〜、ほんまに平和でええわ〜。
(どこが平和じゃ!)
94 :
青の一号:02/11/01 10:28 ID:???
相棒の機嫌が悪い。
仕事を終えてご主人の宿舎に戻っても、やたらと物に噛みついたり、通りすがりの
猫どもに意味もなく吠えかかったりする。
「おい、一体何があったんだ?」
さすがに見かねて訊くと、相棒は俺をもじろりと睨みつけた。マジで怒っている。
「・・・いや、お前にまで八つ当たりしてはいかんか。実は先日、少々不愉快な
ことがあったのだ」
相棒はふさふさした金茶色の尻尾を振ると、自分を落ち着かせようと寝そべった。
「最近ここに奇態な鼠が入り込んだという話、聞いたことがあるだろう」
俺はしばし考え、頷いた。そういえばトラゾウがそんなことを言っていた。
首に赤い蝶ネクタイなぞを着けた大型の奴で、そんじょそこらの家鼠どもなど
比べ物にならないほどの頭と機転を持っているという話だ。鼠取りにはちょっと
うるさいここの猫でさえ、未だに奴の尻尾の先すら捕まえられないという有様だとか。
「あれの最初の被害が俺の夕飯だったのだ!」
相棒は思い出すも腹立たしいという顔で吠えた。俺は絶句した。
相棒がネに持つ性格だということは知っていたが、ここまでとは・・・
しかし、相棒の次の一言は、俺をして戦慄さしめるに充分なものだった。
「彼奴め、鼠の癖に残さずたいらげおったのだ! これが許せるか!」
俺は思わず起きあがってしまった。 一介の鼠が? 大型犬の相棒の飯を、残さず?
とすれば、俺やトラゾウの飯も危ない・・・!
「・・・緊急事態だ・・・!」
俺はトラゾウとつなぎを取るべく走り出した。
旧東京をメチャメチャにしてくれたあの戦闘から、早くも数日。
ようやく瓦礫撤去のメドがついてきました。赤木博士のド○シリーズや
JA2の貢献もあるけど、やっぱりこの災難にもめげず、頑張っている
社の皆のお陰です。旧東京の住民の皆さんも、それぞれ協力して
復興を目指しています。昼間は皆で冗談飛ばしつつ働いて、夜は社の地下シェルターで
寝泊まり。一応交代で見張りに立ったりして。
なんだかサードインパクト直後に戻ったみたいです。
働きながら俺が思い出すのは、あの戦闘のさなか、急にいなくなってしまった、本社の
ホストAIのことです。この旧東京の繁栄はあいつ無しには成り立たなかっただろうし、
俺個人も・・・AI、道具ってんじゃなくて、仕事仲間みたいに思ってました。
あいつ、どこに行っちゃったんだろう。シェルターの外にいたオペレーター仲間の
話では、最後に「生まれ変わったら貝になりたい」という声が聞こえたそうです。
どこかの海で、貝になって静かに暮らしているんだろうか・・・
破壊も虐殺も戦争もない、穏やかなあの赤い海で。そうだといい。
勝手な思いこみでも、俺はそう思い続けます。いつか、あいつにまた会える日まで。
いやあ、もうこうまでサッパリ壊れちゃうと、もう部長職だとかリストラだとか、
そんなのはどうでも良くなりますねぇ。
人望のある人は皆を指揮する。知識のある人はそれを提供する。体力のある人は
めいいっぱい働く。それで、一日の仕事が終わったら皆一緒に温かい食事。これです。
今、旧東京はそういう意味でアツい! 特に、ナオコ博士のド○シリーズとJA2が手を組んで
働く姿は必見です。そこだけガーンズバック連続体顔負けのウソ未来!
ところで、JA2やド○シリーズの動力源はどうしてるかって? 電力供給網が途切れたから
動かすのも大変だろう? いや、全然問題ないんですよ、それが。
意外にも解決策はすぐそばに転がってました。以前業者の人がリースを申し出てきた
エヴァンゲリオン伍号機のS2機関です。リースの話が出た時点では、JA2の稼働も決まった
ことだし、必要ないだろうと言われていたんですがね・・・まさかこんな形で役に立つとは。
まさに人生万事サイオーが馬。何が起こるかわかりません。
さて、驚くのはここからです。全くの未知のシステムだったそのS2機関と通常機械の
仲立ちを完成させたのは、なんとナオコ博士ではなく、時田さんでした。
正直、最近のナオコ博士の(いろんな意味で)常識ハズレな天才っぷりを見せつけられていた
社員たちは、「ウソ・・・」という顔を隠せませんでした。
ですが皆時田さんを甘く見ているッ!今や時田さんは『第二の葛城博士』とまで呼ばれ、
以前にも増して絶大な人望を集めています。
それでこそ我が日本重化学工業共同体の社長ッ! 不肖この人事部長、生涯お供させて
頂きますッ!!
あ、で、私は何をしているかって? 私も腐っても元ロボット工学助教授、毎日小JAや
万能AIBOの整備と修理をさせていただいておりますよ。そしてもちろん、時田さんと、
時田さんを見直したらしい、ナオコ博士とのきゅーぴっど役(死語)もッ!
・・・え? なんでナオコ博士をファーストネームで呼んでるか?
いやいやいや気のせいですよ気のせい。はっはっはっは。
(逃走)
・・・と、感傷に浸っているヒマはないのです、この職場では。
この間のド○シリーズの起動実験、あれはスゴかった・・・
なにせ13体の青いネコ型ロボットが、一斉に起動するなりアレでしたから・・・
ああ、音声記録ありますよ、聞きますか?
(キュイーン)(ゴゴゴゴゴ)
「ぼ「ぼ「ぼ「ぼ「ぼ「ぼ「ぼ「ぼ「ぼ「ぼ「ぼ「ぼ「ぼくド○えも『ブチッ』
最後の『ブチッ』は俺が強制終了した音です・・・
あの人、スポンサーとか版権とか、そういう天の声は一切聞こえない人ですから。
当然赤木博士は激怒しましたとも。俺はすぐに逃げました。
八つ当たりされた人事部長が、ど○でもドア(物資運搬用試作虚数回路)の
テストで生贄になってましたけどね・・・どこまで飛ばされたんだか、戻ってきたのは
丸三日経ってからでした。その後も赤木博士にいらんコト言った人が数人、
行方不明になっています・・・いや、俺は何も見てませんとも・・・
中国、天安門広場。
異常事態が始まったのはここだ。
上空から見る限り、綾波教支部、そして教徒たちは通常と何ら変わりはない。
いつものように生活し、支部に集まっては祈り、集会で「約束の日」を待って歌う。
「・・・何よ、コレ」
隣で彼女が厭そうな声を出す。元々頭のいい人間だから、新興宗教などに頼る人々の
気持ちなど全く理解できないのだろう。
ここ中国では教団は理想的な展開を成し遂げた。多宗教の中に巧みに入り込み、
人々の心に本当の意味での救いを与えた。改造騎士もここでは必要なかった。強烈な
ヴィジョンやもっともらしい力を示さなくても、皆、聖母の示す道を信じたのだ。
・・・裏を返せば、それだけ還ってこない人間が多かったということだが。
「面白いコトを教えてあげようか。・・・あれは全員綾波教徒じゃない。入れ替わった
偽物なんだ。外からは全然わからないけどね」
彼女はつまらなそうにふーん、と言った。
「それがどうしたのよ。
偽物だろうとなんだろうと、単にアンタたちの言うこと聞くか聞かないか、
明確な違いはそれだけじゃない。私にとっちゃどっちも変わりはないわ」
遙か眼下で、量産機に気づいた人々が何やら騒いでいる。彼女はじっとそれを
見つめていたが、ふとこちらを向いて顔をしかめた。
「何見てんのよ。アンタのその目つき、気持ち悪いからやめなさいよ」
「・・・それは失礼」
僕は上の空で答えた。そうか、そういう考え方もできる。もう海外支部は重要ではない。
それなら、入れ替わっていようが、綾波教がこれまでと同じ活動を続ける限り
手出しをする必要はないのかもしれない。主席や第参、第伍なら「不穏分子を残すなど
自殺行為だ」と言うだろう、でも、それは僕がこれまで以上に彼らから目を離さなければ
問題ない。そう、彼らを一掃する必要はないのだ。
破壊はできても何かを創り出すことはできない、僕らという存在。でも、創造は無理でも
現状の維持くらいなら、できる。
「気持ち悪いわね。・・・なんで急にニヤニヤしだすのよ」
僕は答えずに量産機を回頭させた。翼を持つ白いエヴァは空中で黒い祝福の槍を掲げ、
大きく旋回した。地上では、何も知らない群衆がいつまでも歓声をあげていた。
オーヴァー・ザ・レインボー内に仮設発令所を移したネルフは、ここ旧東京を
離れるための物資・兵装の搬出作業に追われている。第三新東京市から引き揚げて
きてから大して時間が経っていないのに、また同様の作業とは。保管スペースを
提供してくれた倉庫街の管理人たちも「慌ただしいねぇ」と苦笑している。
作業は主に鈴原君の参号機が行っている。彼は先の量産機との戦闘で負傷した身だが、
「大したことあらへんし、ワシが寝込むと妹も心配するから」と怪我をおして
物資搬入を手伝ってくれる。
作業のさなか、トライラックスの使節団だという数人がオーヴァー・ザ・レインボーを
訪ねてきた(
>>89〜>91)。かの国のA級大使だというフウイ・ノ・レイという人物と、
その護衛らしき人々だ。その中に賞金稼ぎエヴァ・フェットがいたのには驚いた。
彼は今はトライラックス陣営についていたのか。
司令代行は日重共跡に出かけていたため、応対は葛城さんがした。
(>99の続き)
大使は、トライラックスが綾波教と同盟を結ぶ予定であることを述べた上で、
こちらとも和解して、この長い内乱状態を収めたいと言ってきた。
戦争を止めるのは結構だが、相手はフォースインパクト発動を公言している綾波教、
対してこちらはそのフォースインパクトを止めるために活動しているのだ。和解など
実現できるのかどうか・・・
葛城さんが難を示すと、大使は和解の一助として、綾波教代表者も参加する
トライラックス艦隊旗艦での晩餐会に出席してはどうかと言った。現在ほぼ完全に
第三者勢力であるトライラックスの主催する場なら、武力を交えずに
話し合いができるのではないか、との提案だった。
葛城さんは考えた挙げ句、招待を受けた。危険だが、乗ってみる価値はある賭だと。
・・・問題はその後だった。その晩餐会というのは、コスプレパーティーなのだという。
「葛城さん、一体どういう格好して行く気なんですか?」
「んっふっふっふ〜、日向君、知らない? 私にピッタリのコスプレがあるのよ」
「はぁ・・・なんですか?」
俺が訊くと、葛城さんは待ってましたとばかりに奇妙なポーズを決めてのたまった。
『月に代わっておしおきよ〜!』
・・・・は?
「何よ、反応ニブイわねぇ。ノリ悪いわよ、日向君?」
俺は遂に言えなかった。そのアニメは、俺が物心ついた頃には既に放送終了していた、
ということを。
この間ネルフの連中だかが大挙してやってきて、連中の地下基地から
忌々しい害虫どもを一掃したって話だね。
で、キレイになったから、も一度東京から引き返してくるって?
またこの辺りが物騒になっちまうねェ・・・
でも、今のまンまでも、充分物騒か。綾波教がいなくなっただけ、お天道様に
感謝しなくッちゃね。やァれやれ。
そういえばリナちゃん、あんたお奉行様について、害虫退治に地下に行ったって?
偉いよねェ、ホント。ここの手伝いも頑張るし。
あ、そのとき助け出された女の子、ホラ、あんたの生き別れの妹だっていう、あの娘。
ここで手当うけてた農場のヒトと、何やらイイ仲なんだって?
モウ隠さないでおくれよ。リナちゃん看病手伝ってたから知ってるんだろ?
あれはあの二人だけのことだから、駄目? つれないねェ。
でも、そこがあんたのいいところなんだけどサ。
幸せになるといいねェ、あの二人・・・
102 :
101:02/11/01 15:48 ID:???
一人10レス近いカキコ。ああ粘着。でも視点が多いのでご勘弁を・・・(迷惑)
・
>>67 厚木基地最後の兵士さん
復活! キター!
当分日常編ですか。オーヴァー・ザ・レインボーは、トライデント兵士1さんが
戻っておられないので、動かしていいかどうかちょっとわかりません。スマソ。
晩餐会には、ネルフ+トライデント側も出席するようですし、何とか入れませんかね。
・
>>69〜 「E」計画提唱者さん
潜伏組の動向、艦隊での戦闘と、多方面ご苦労様です。
>>79、無理言ってスマソ。でもやっぱりカコイイっすよ。ありがとう。
第弐は「槍ヌシ」である聖母の居場所を直接は掴めないので、しばらくはこうして
彼女の痕跡の残る地をたどるでしょう。死海での件はいつでもどうぞ。
あと、参スレ目でしたか、言及されてましたけど、使徒能力がなくなっても
それを模したナノマシン技術は残るんですよね。どうなるんでしょう・・・
・
>>71〜 加持さん
変装する洞木さんが可愛い・・・やりますね加持さん。
旧東京につくと、葛城さんは・・・はしゃいでいます、恐らく・・・
・
>>72〜 便利屋さん
まほろさんに相棒登場ですか。自分は元ネタ知らないので見守ります。
103 :
101:02/11/01 15:49 ID:???
・
>>83〜 トライラックス担当さん
こちらも戦闘ご苦労様です。いよいよ晩餐会に向けて、ですね。自分もギャグ路線がいいです。
>90のフウイ・ノ・レイ様「ずっと以前からね」の一文が切ない・・・
すみませんが・・・アスカのコスプレ、どうしましょう・・・声優ネタ詳しくないのです。
思いつかなかったら強引にレイア姫にでもします。そういう立場だし。
・
>>84〜 アルジャーノンさん
便乗させていただきました。大袈裟に書いてますが、要するに「農場ごはんウォーズ」の
始まりです。犬&猫の警備をかいくぐり、今日のごはんを手に入れろ!
飽きたら旧東京(市街の方)にでもおいでください。そこのど○でもドアで、
遠い場所でも即時移動できます。どこに着くかは未知数ですが。
・
>>93 大阪さん
・・・なごみます・・・大阪はこれから大変でしょうが、頑張って。
>????他さん
ネタカキコ待ってます。あなたがいないと進まない場面も多いです、お願いですから
戻ってきて・・・何か自分の文でご不快に思われているなら対処しますから。
あなたは現在のスレにとって不可欠な人なのです・・・
>シャドームーン&噛み博士
こちらもネタカキコお待ちしております・・・しつこいけどどうか戻ってきてください・・・
104 :
町奉行:02/11/01 19:43 ID:???
やれやれ、やっと一息ってところか。
おかげで昼を食う暇もなかったな。
大体、なんだって、突然人が宙から現れたってんだろうな。
おまけに旧東京はどっちだっていわれてもなあ。
歩くと遠いんだがな。
おう、リナか。
俺は今から晩飯なんだが、おめえはどうする?
そうかまだか、じゃあ一緒に食いに行くか。
さて、どこにいくか。
おかみのところでいいか?
なに、昼間にアオイとサカキのことを散々きかれたんで勘弁してくれって。
そうか、じゃあしょうがねえ、どっか別のとこにしようか。
どうした?
アオイたちの所、めちゃくちゃなんで心配か?
大丈夫、あの寮の管理人もちゃんとやってくれるだろうし
なんといってもアオイにゃ、サカキがいるから大丈夫さ。
他の姉妹も、いざとなりゃこっちに来るって手もあるしな。
なんだ、今日は妙に口数がすくねえじゃないか?
考え事か?
まあ、何を考えているにせよあせるこたぁねえよ、ゆっくり考えな。
哀れなナオコ博士の生贄は一人、箱根にとばされました。
ランドマスターに運んでもらいますか。
やっと日本に帰ってきた。
瓦礫の撤去も終わってだいぶ落ち着いたようだが旧東京は酷い有様だ。
ネルフがオーヴァー・ザ・レインボーに発令所を移したというので行ってみたら
葛城がやたらハイテンションだ。トライラックス艦隊で行われるコスプレ仮装パーティー
とやらに出席するらしい。こいつ、どうせまた恥をかきにいくんだろうな。
「ところで加持君、あんたの腕にずっとくっついてるその外人さんは誰かしら?」
葛城の目がギラリと光る。怖い。
「元イタリア綾波教幹部のミリオーネだ。美人だろ?」
「ああ、加持君の報告にあったワケありの元信者さんね…。私はネルフ作戦担当の
葛城ミサトよ、よろしくね」
「こちらこそよろしく」
「ミリオーネはね〜加持とエッチなの〜」
ああ、ワるちゃんの奴、余計な事を言いやがって。
バシッ
お約束通り葛城にビンタされた。
「あんたってやつぁー!!」
ミリオーネがびっくりしている。こいつは俺と葛城の関係を知らないのだ。
「ってぇなもう、いちいち殴るなよ。俺が女作るのがそんなにショックなのか?
まだ俺の事好きだったの?ニコ」
「――ま〜だ、殴られ足りないようね」
バシ
思いっきり張り飛ばされた。いてえってば。
「鈴原、大丈夫?」
「――誰や、あんた」
怪我をしてベッドで寝ていた鈴原は、私の事がわからなかったみたいだ。
「洞木よ」
「――は?委員長?そういや、その声は…」やっとわかったみたい。
「その格好はなんや――――――!?」
鈴原が驚いたのも無理は無い。私は化粧して、髪はほどいてストレート、
黒いキャミソールの上に真っ白のスーツ着てハイヒールという姿だったのだから。
ああ、やっぱりこんな格好、私には似合ってないんだああああ。
「あ、あのね、これは、私じゃなくて加持さんが…」
「はっはっは、驚いたかい」そこに丁度加持さんがやってきて、私が変装しているワケを
説明してくれた。
「――というわけだ。俺はこれから便利屋スズキに会いに行く。洞木さんは
これから君が守るんだ」
「わかった。わしが委員長を守るで!!」
加持さんが出て行き、また二人きりになった。
ああ鈴原、絶対似合ってないと思ってるよ…。
「へ、変な格好でしょ?似合ってないよね」
「ん…別に変じゃあらへん。大体、敵の目をくらますためなんやから、似合うもなにも
関係無いやろ」
「そうだね」
しばらくの沈黙。やだな、何か良い雰囲気になっちゃうじゃない。特にこんな
格好していたら…。鈴原も困っているようだ。
「す、鈴原!喉乾かない?私、なんか持ってくるわ!何がいい?」
と、とりあえず何かして気を紛らわせよう!
「委員長」
鈴原が呼んだ。
「な、なに?」
「…おまえ、オシャレしたらイケテルやん」
鈴原に誉められた。嬉しかった。
俺は旧東京の地下アジトに向かった。
ガレージに俺の愛車TVRグリフィスがある。サードインパクト後から乗っている
俺の相棒。またよろしく頼むぜ。ぽんとハンドルを叩きアクセルを踏み込むと、
「待ってたぜ」と応えるかのようにエンジンが吼えた。
便利屋スズキが赤木博士と一緒にいたという話を聞き、赤木博士の研究所に
車を走らせた。
が、入れ違いになったらしい…。すでに便利屋スズキの姿は無かった。
博士はまた色々研究しているみたいだが、その試験管に入った怪しげな色の
液体とか、そのヘドロみたいな液体は一体…。
「研究続きでたまってるの。抱いて頂戴」と迫ってきた博士を何とかごまかし(博士は
俺の好みじゃない)荒廃した旧東京の道を便利屋スズキを探して車を走らせる。
――と、いたいた。いつもの秘書と、メイドみたいな女の子と黒豹連れてるな。
あれが博士が言っていた新しい戦闘ロボットか。
便利屋一行の横に車を止めた。
「便利屋スズキだね。君に話があって来たんだ。エヴァ4号機改とヒカリちゃんを
奪う事を何者かに依頼されただろう。――その依頼主を教えてほしいんだ」
綾波寮の空き部屋の一つ。ここで俺は只今療養中。
療養中の患者なんて退屈な物だというのが相場だが,ここは何くれとなく騒がしい。
旧東京は大打撃を受け,後始末で皆忙しい,見舞い客などいないだろうと思っていたのだが,農場の知
り合いが何人か訪れたのには驚いた。日重本社ビルの近くにある産品直売所がまた騒動の巻き添えをく
らい,せっかく再建したのに建て直し。しかも被災民のために農場で備蓄食料の幾分かを放出。市街で
炊き出しを行っているとの事。それで農場からかなりの人数が市街に訪れているのだ。ちなみに,俺が
逐電した事情ももう知れ渡っており,俺の看病に訪れるアオイを見て皆冷やかしにかかるのは困った物
だ。しかし動揺しても面白がられるだけなので,なるべく平然とした態度で臨む。彼らの話では農場に
俺の籍はまだ残っているとのこと。これだけは一安心。また,第三新東京市の酒場「B-Moon」の店主が
俺の車と荷物を向こうから運んできてくれたそうだ。地下への潜入前に報酬と引き換えに頼んでおいた
のだが,今のご時世ちゃんと約束を守ってくれるとは。流石にあそこの主人は義理堅い。助かる。
レイたちは今は破壊された日重共の建物の復旧にいそしんでいる。しかし彼女らが諸々の事情
(前スレ
>>528)でこの寮を離れなくてはならないかもしれないそうだ。農場と箱根湯本で受け入れ準
備をしているようだが,もし湯元の方で正式に決まれば,アオイのことはどうしようか…
彼女とは一緒にいたいが,姉妹たちと別れ別れにさせるのもなあ…なんとか農場で全員の受け入れを決
めたい。ミスミさんに電話をかけて説得。見舞いにきてくれた客にも力添えを頼んだ。あとはレイたち
の意向だが…ここに来た何人かに聞いてみて,説得もしてみたが,まだ決めるのには時間がかかるよう
だ。うーむ。どう決着をつけるべきか。あまり無理押ししても,レイたちの意思を歪めることになって
しまいかねないしなぁ…
某農場新入りです。
とりあえず農場帰還前,中継ぎのような内容です。
・本社オペレーターさん
スレたてお疲れ様でした。これだけのストーリー内容をまとめる作業,本当に大変だったとおもいます。
毎回過分なお褒めの言葉を頂き,恐縮です。最近凄い勢いで書き込みをなさってますね。多数の視点か
ら,質の良いレスをこんなに書けるとは…一人の視点で,しかも頻繁に書いていない当方からすれば,
ホントに羨ましい筆力です。ですがくれぐれもご無理はなさらないでくださいね。
番犬たちのお名前ですが,彼らの自称がカコイイので,それをこえるカッコよさにすべきか,それとも
意外に平凡な名をつけられていることにするか。うーん難しい…
・エヴァ・フェットさん
蝿王編ではお世話になりました。蝿王編最後でのサカキとエヴァ・フェットさんの会話,いい味を出し
ていました。そして晩餐会に向けての展開。あいかわらず楽しい内容と多くの書き込みが凄い。
E計画提唱者さんとのカメレオンVSトライラックスの戦闘もシリアスあり,ギャグありの丁々発止の掛
け合いで楽しませていただきました。
・町奉行さん
蝿王編のエピローグ。人の世から排除された蝿王に対する,リナ嬢の捧げた一掬の花。さびしく物悲し
い,それでいて暖かいお話に感動しました。それから,
>>6-7のレスで,勝手ながらリナ嬢を出させて
頂きました。今までのイメージから,彼女は時代劇に出てくるおきゃんな町娘を想定して書いてみたの
ですが,町奉行さんのイメージと異なった台詞や行動をとっていたり,勝手に使用したこと自体がお気
に障ったようでしたら本当に申し訳ありません。
(
>>112の続き)
・綾波寮責任者さん
蝿王編での数々のフォロー,有難うございます。特に綾波レイ嬢の加勢がなかったら,第三の樹で骨に
なっていたところでした。旧東京のダメージにより,レイたちは家なき子ですか…農場の団体さん用の
宿舎や農場内の空家を当面の住居にあて,仕事は新規開拓した田畑の手伝いや,農場内の施設勤務(職
員用の食堂・売店等)ということでどうでしょう?
・厚木基地最後の兵士さん
激闘を潜り抜けたランドマスター隊,いまは真鶴で戦士の休息といったところでしょうか。果たしてレ
ナちゃんはパーティに行けるのか?はたまた隊長さんと近場でほのぼのデートとか?一気呵成の進展も
ありか?楽しみにしております。蝿王編でも多数の書き込み,お疲れ様でした。
・蝿王及び鼠の紳士さん
堂々として,そして物悲しい敵役であった蝿王を最後まで見事に演じてらしたと思います。ラストシー
ンでは当方のキャラにいい役を割り振ってくださり有難うございます。これからは鼠の紳士さんを主に
演じられるそうですが,こちらのキャラもいい味を出していてとても好きです。
絢波教京都支部最上階にある教祖の間。
微風が舞い込む窓辺で赤眼鏡髭面男がピアノを弾いていた。
しかし、太い指が災いして曲にならずに騒音を響かせるだけ。
扉が開き、顰めっ面をした仮面が書類を持って入ってくる。
ガーゴイル『聞くに耐えんな。』
教祖 『ほっといてくれ。 それより何か用でも有るのか?』
ガーゴイル『あぁ、トライラックスから招待状が来たぞ。
大阪港に停泊予定の航空母艦“ソ―ソソソ”で日曜の20:00からだそうだ。』
教祖 『知っている。何でもコスプレパーティーを開くとか言っていたな。』
ガーゴイル『司教達は達も連れていくのか?』
教祖 『連絡の着く者だけでいい。』
ガーゴイル『いいのか? 教団の守りが手薄になるぞ。』
教祖 『さほど遠くへ行くわけではない、構わんだろう。』
ガーゴイル『分かった、そのように連絡をしておこう。』
ガーゴイルが部屋を出た後、再び騒音が京都支部全体に響き渡った。
115 :
114:02/11/02 00:39 ID:???
勝手ながら日時を決めさせてもらいますた。
参加される方は、前フリと準備の方を・・・・。
教祖様は晩餐会では額に"肉"と書かれた人にしようかと(但し赤眼鏡+髭付き)
出来たら、フウイ・ノ・レイに「私、肉は嫌いだもの。」と言ってもらいたいなぁ。
116 :
79:02/11/02 00:44 ID:???
都合により今夜のネタレスはありません。あしからず。
DVDで24話まで観賞終了、アラエルの所ってあんなのだったかなぁ?
テレビ放映版はもはや見ること不能ですかね?
>黒メガネさん
で、統一しますね。来て見てビックリ、すげェカキコですね。第弐は足跡を辿りますか。
ではソ連(エヴァの世界ではソ連は崩壊していないので)を抜けるまで待ちますです。
ナノマシンの件ですが、造る母体(イロウルですかね)がなくなれば技術的な問題で製造不能となります。
まぁ、その一部でイロウルのクローン体も製造しているわけで、
これはすでに使徒蟲から抽出した物を元にして造っていません。
これをいじれる技術者が居れば、ナノマシンプラントに転用する事は可能でしょう。
前(々々?)スレでも述べましたがAngelArmsを含め使徒強化兵は、
定期的にDNA書換型身体付随能力増強薬(ANGELINE)を投与をする必要があります。
投薬を止めれば時間が経つに連れて、(インパクト後に還ってきた)人の復元力により元の人間へと戻ります。
ANGELINEは使徒蟲から抽出したものを利用していますので、居なくなれば製造不能になります。
ただし。
ただし、データを全て消滅させる事は不可能でしょう。
第弐の力を持ってしても(紙媒体は無理っぽいですし)
実現が不能な技術も残るでしょうし、すでに既存の技術で実現してしまった物もあります。
(例えば空間上の点と点を結ぶ技術=レリエル転送ゲート、ド○シリーズ?など)
すでに作られてしまったナノマシンも、当然破壊され尽くすまで残ります。
これらはまあ、結局の所流れ任せにおいおい検討(?)していくことになるでしょう。
トライラックスやネルフ、便利屋さん、他にも色々とオーバーテク(危険物)がありますしね。
>トライラックスさん
熱き展開をありがとでした。して、オチはやっぱりつくと(笑
これで調査続行は不能、といったとこですね。ただコスプレは……潜入の機会がありそうだな。
「便利屋スズキだね。君に話があって来たんだ。エヴァ4号機改とヒカリちゃんを
奪う事を何者かに依頼されただろう。――その依頼主を教えてほしいんだ」
依頼主の名前をほいほい言えるかよ
「駄目だ、この事が便利屋協会にばれたら俺は仕事を干される。
今更モグリで商売したくはないんでな」
それに金塊を返却するのも嫌だ。
「そう言わないで教えてくれないか?」
「駄目だ、女を引き渡せば依頼主を教えても構わないがな
それに名前以外は俺も知らん。」
この場でこれ以上追求するなら消すしかないな
「そうか、まっそれならまた来るから別に構わないさ。」
勘のいい男だ。まあいい断片位は教えてやるか
「ヒントだけは教えてやるよ依頼主は何処かの組織に所属する
イタリア人だ。」
旧東京からの離脱準備を進める俺達の所に、トライラックスのA級大使、フウイ・ノ・
レイってのがやってきた。こんな小人数でいきなりこんな所に現れるとは、いい度胸だ。
そんな事を考えながら、彼等と葛城一佐が話している様子が写されているモニターと、
手元の資料を見る。綾波がネルフ本部で連中をスキャンして、報告と同時に送ってきた
データだ。データによると、フウイ・ノ・レイってのはほぼ完全なサイボーグらしい。
そして、外見は綾波に似せてあるが…とんでもないのは、脳の部分の遺伝子データが
綾波と同一らしい。いったいなんなんだよ、こいつは。と、俺が言うと、横にいた渚が、
「うーん…彼女も色々と訳ありでね。ただ、今はまだ君達には話せないね。今後はどうかわからないけど」
と、言う。そういやこいつトライラックスの艦隊やネルフ本部であれに会ってるんだよな。
ま、こいつがこういう事を話したがらない時は絶対に話さないのはいつもの事だ。
そして、残るデータ…噂の人物であるエヴァ・フェットは綾波似の外見…と、いうのは
知られていたが、案の定遺伝子情報も似ているらしい。ただ、遺伝子情報にユイさんの
物らしき遺伝子が混ざっており、綾波本人(彼女は外見は似ているが、遺伝子的にはほと
んど他人なんだと)よりもユイさんに近いらしい。一諸にモニターを見ているユイさんの
見解では、旧ゲヒルンか、ゼーレから流出した可能性が高いようだ。また、肉体の強靭さは
綾波本人以上にレイクローンに近く、それを更に強化しているようだ。また、身につけ
ている装甲服の性能もかなりのレベルらしい。
一諸に送られたスモーウォーカーとかいうエヴァのデータも、これ事態は大した事は無い
が、今後こんな物が量産されていけば脅威になる可能性も高いらしい。
これ以外にも、煙に変化できる兵士のデータがあったりと、こいつらの技術はシャレに
ならない。渚が言うには、ここに彼女等を連れてきたネルフ職員も別人が擬態してるらし
く、おそらくトライラックスの手の者だと言う。
そして、彼女は自分はネルフと綾波教の双方と手を結び、両者を和解させて争いを終わら
せたいと言う。……いくらなんでもそれは無理が無いか? すると、キョウコさんが言う。
「確かに…そうできればいいわね。アタシ達の考えがうまくいけばその可能性もあるし」
そして、渚が続けた。
「だけど……そのためには『彼』を排さなければならない」
ユイさんが言う。
「そういえば…あなたもゲンドウさんもまだ『彼』がなにかについて教えてくれないわね」
「……まだ、確証は持てませんから。それと、前に言ったようにこの機会を利用して、アダ
ムと話そうかと思います」
そこで渚は、フウイ・ノ・レイが言う所の晩餐会の件に絡めて答える。
それを聞いて,ユイさんとキョウコさんは自分達も行くと答えた。そして、綾波もこの際連れ
ていこうと言う。しかし、さっきから彼等の話には謎が多い。何を知ってるんだろう?
しかし…この分だとまた鈴原が留守番か? せっかくのパーティーなのに哀れな奴……。
また、フウイ・ノ・レイが言う便利屋スズキに関しては、本人に晩餐会への出頭を求める事と
なった。本当に来るかどうかは疑問だが、一応弁護はしてみる方針らしい。
かくして、俺達は旧東京を発ち、ネルフ本部近辺でランドマスター隊とシンジ、綾波と合流
する事になる。同時にパーティーへの護衛を兼ねた参加希望者も募った。
尚、この件に対する葛城一佐の問題発言に対し、渚達は
「いい年こいて…それにそれは反則」
と、コメントしている。そんな連中のコスプレは、渚がメガロマン、ユイさんが「ザ・カゲス
ター」のベルスター、キョウコさんが獣神ライガー(アニメ)だと……。オマエラ……。
ハァイ♪ おひさしぶりね、スズキちゃん。相変わらず必要以上に元気そうね♪
実はね、今度面倒な事になっちゃったんで、その件での話し合いを兼ねてパーティーに
招待するわ。
実は今度アタシらや綾波教の連中まで呼んだ晩餐会が開かれる事になって、そこで重要
な話し合いが行われるのよ。で、それを主催してるのは、『トライラックス』って、人達
でぇ、その人達が言うには、以前アンタに酷い目に遭わされたんで、アンタを処罰する
か、引き渡して欲しいって言うのよ♪ だけど、アタシらも以前アンタを逃がすのには
苦労したし、アンタんとこの秘書が可哀想だと思うし、さっき旧東京が襲われた時には
色々助けてもらったんで、助け舟だそうと思うのよ。
それは、アンタが晩餐会で直にアイツらに会って釈明する事…最低でもアンタがトライ
ラックスを攻撃した件とアタシらが無関係って事を証明するだけでもいいわ。
ま、どんな目にあわされるか知らないけど、アンタの部下達の安全だけは保障してあげる
から、きちんと来なさい。言っとくけど、逃げたらエヴァを追跡に向かわせるわよ(はぁと)
場所と時刻は航空母艦“ソ―ソソソ”で日曜の20:00から。逃げたらエヴァがアンタを
追うと思いなさい。位置はアンタならわかるでしょ。
P.S
晩餐会はコスプレパーティーだから、参加者はコスプレしてきなさいね♪
主力戦艦『シャークエゼキューター』作戦会議室のモニタースクリーンに本国のマスターであるギーガーの姿が映し出される。
”テレビの国からこんにちは。王様の発明研究所、私が所長のアイパッチ博士です。なあ〜んつってな”
「この馬鹿っ面〜っ!」
サイテイルが調子を合わせてツッコミを入れた。
「ギ-ガー様、『OH!スーパーミルクちゃん』のパロディーなんかしてボケかましている場合ではありませんぞ!」
”おう、すまんすまん。何しろ久しぶりの登場なのでな、ギャグくらいかましておきたいのだ。それで、日本国内では綾波教団側が旧東京に侵攻したそうだが、どうなった?”
「綾波教団側からの通達によれば、我々が要請した新たなEVAパイロットの操縦実験を兼ねた戦闘だということです。
おかげで旧東京は廃墟になってしまいましたが、その機会にA級大使殿の号令で我々も救援活動に参加し、ネルフ・トライデント側にも良い印象を売りつけることができました」
”予想外な事態ではあったが、あやつをA級大使に選んで正解だったな。よく働いてくれるわ。最初から綾波教団と手を組むと見せかけ、ネルフ・トライデント側にも手を回して二股をかけるという作戦だったからな”
「しかし、その一方で思わぬ損失もありました。A級大使殿が勝手にスモーウォーカーを出動させたため、そのうちの1体『栃乃茜』が何者かに奪われ、他の3体も旧東京での瓦礫の撤去作業中に転倒して破損、現在は修繕中です」
”ふん、戦闘機能はそこそこでも、操縦しているパイロットが無能だと何に使っても役に立たぬな”
「それから、艦隊に姿を消したり現わしたりする侵入者が現われ、兵員に多数の死傷者が出ました」
”その侵入者と、先の『栃乃茜』を奪った犯人はわかっているのか?”
「第三勢力の介入が考えられますが、現時点では限定はできません。侵入者2名はサルダウカーとの交戦で負傷して逃走しました」
”第三勢力の介入が考えられるとなれば、ますます油断ができぬ。これから晩餐会が始まるとなればなおさらのことだ。警備態勢を強化しろ”
「ははっ、承知しました。ギーガー閣下」
俺は鏡に向かって髪型や衣裳をチェックした。
髪型はいつものポニーテール、薄いピンク色をした和風の短い胴着、スパッツとレッグウォーマー、指貫手袋と白足袋に草履。
これは『HUNTER HUNTER』に出て来る幻影旅団のマチのコスプレだ。
本当は『ONE PIECE』に出て来るビビか『円盤皇女ワるきゅーレ』に出て来るハイドラのコスプレをしたかったのだが、この間のアオイ救出の件で衣裳を用意する暇がなかったのだ。
これなら各パーツを買い揃えるだけで比較的簡単にできてしまう。
とは言え、俺はA級大使フウイ・ノ・レイの身辺警護にあたっているので、左手の前腕に捕獲用ケーブル発射機を装着し、帯の後ろ側に消音拳銃を忍ばせておいた。
もうひとつ、『スターウォーズ』に出て来る賞金稼ぎボバ・フェットのコスプレも用意しているが、これはコスプレと言うよりもいつもの装甲服そのまんまだ。
部屋を出て廊下の角を曲がった所で『FAINAL FANNTACY7』に出て来るユフィがいた。
「あ、エヴァ・フェットさん」
「えあ〜? おぬしはたしぎ曹長か? 見違えたぜ。普段は地味で超ダサダサだが、おぬしは顔の土台がそこそこなのだから、磨けば光る玉ってわけだ」
「よして下さい、そんな言い方・・・ありがとうございます・・・」
「スモーカーの肺ガン野郎はどうした?」
「さあ、私も見ていませんが・・・」
「どうせくだらんコスプレしかできねえもんだから、恥ずかしくて俺達に顔向けができねえとか、そんな所だろう」
そこへ俺達を呼び止める者がいた。
123 :
ノヴァ:02/11/02 06:37 ID:???
私の名前はノヴァ・・・。
ノヴァとは「新しい物」という意味だそうで、私は新しく生まれた者としてノヴァと名付けられたのだと言う。
私は工場のような建物の中で生まれ育った。
建物の外は塀で囲まれていて、塀の外へは行ったことがない。
塀の外の景色を見たことはあるが、古風な感じのする建物が並んでいて、遠くは山で囲まれている。
私は私と同じ顔、同じ身体的特徴を持つ中間達とともに、この塀の中の世界で様々な授業や訓練を受けて育った。
教官の話では、私達のような青い髪の毛と赤い眼をしているのは、普通の人間とは違って特別なのだと言う。
最近、フードの付いたマントを着た人が来て、私達の仲間のうちの何人かを「これまでの訓練の成果を試す機会だ」と言って連れて行った。
連れて行かれた仲間達はそれっきり帰って来ない。
フードの付いたマントを着た人は私達の中からまた何人かを選んで、今度はどこか遠い国へ連れて行くと言った。
そして、私もその中の1人に選ばれたのだ。
塀の外の世界が一体どうなっているのかは知りたいが、何もわからない所へ行くのは怖いという気もする。
俺達が振り返ると、『ウルトラマン』に出て来るメフィラス星人と『HUNTER HUNTER』に出て来るフェイタンがいる。
フェイタンの方は誰のコスプレなのかすぐにわかった。
「メンチよう、おめえは芸がねえなあ。まあ、俺と同じ幻影旅団系キャラだが」
フェイタンコスプレのメンチはマスクを取って言った。
「だって、これじゃ顔を隠すコスプレしかできないんだもん!」
メンチの鼻の上には大きなバンソウコウが貼られ、口の周りにはアザができている。侵入者にやられた傷らしい。
同じ被害に遭ったたしぎが「気の毒に・・・」とつぶやいた。
「そちらのメフィラス星人さんはどこのどなた様で?」
「はっはっはっ・・・私だよ」
メフィラス星人の顔が変型して保安部長のオドーの顔になった。
「あ、なるほど・・・可変種は便利でいいな」
そして、もう1人の人物がマントを脱いだ。
その人物は『北斗の拳』に出て来る南斗水鳥拳レイのコスプレをしていたが、顔はフウイ・ノ・レイ様であった。
「おおっ! フウイ・ノ・レイ様、見事なコスプレですね!」
ところが、フウイ・ノ・レイ様だと思われていたその人物はヘラヘラ笑って、顔を変型させた。
「引っ掛かったな、エヴァ・フェット! わしはフウイ・ノ・レイ様ではない、サイテイルだ!」
「な、何ですと!?」
つまりサイテイルは「南斗水鳥拳レイのコスプレをしているフウイ・ノ・レイのコスプレ」をしていたのだ。
「本物の私はこっちよ、エヴァ・フェット」
フウイ・ノ・レイ様の声が聞こえた方向を振り返ると、黒髪のカツラに赤いヘアバンド、赤いジャケットに黒のサングラスをかけた女が壁にもたれかかっていた。
サングラスをはずすと、その顔は確かにフウイ・ノ・レイ様だ。
「フウイ・ノ・レイ様・・・そのコスプレは・・・!?」
「『ラーゼフォン』に出て来る紫東遥よ」
「らら?」
あれから、レイ達の受け入れの件が二ヶ所で進んでいるらしい。オーヴァー・ザ・レ
インボーも間も無くここを発つらしい(箱根に行く場合は便乗させてもらうつもりだっ
た)し、考えを決めた。サカキさんを初め、農場の人々が、今まで一諸にいたアオイと
一諸にいられるようにしてはどうかと提案し、アオイもそれを望んでいるようだ。
また、レイ達のリーダー格のアイがやはり同じ事を言ってくる。彼女達としてはアオイ
と離れずに済む上、この前見学したあそこが気に入っているとか。
そうと決まれば早く動いた方がいい。俺はさっそく農場に連絡を入れ、ミスミさん達
に許可をもらう。向こうが言うには、当座はこの前の宿舎に泊まってもらうが、たまた
まサカキさんの家の近くに元は高校の寮だった建物があるので、そこを改修して使っ
てもらうつもりだとか。ちなみに隣の同系列の中学の寮には別グループを入れる予定があるらしい。
さて、蝿の一件で町奉行の元にいるリナというレイ達の同類に出会ったのだが、その
時の縁で奉行所と俺用の通信機との間にホットラインを引いてもらっている(実はランド
マスターのレナやオリジナルのレイとの間にもあるが、こちらは今現在おいそれとは
使えない)のだが、これはもっぱらレイ達とリナの間の会話に利用されている。で、こ
れと町奉行が進めていたレイ達受け入れの件の副産物として、箱根湯元近辺にも本格的
な農業施設が造られる事となった。これまでにもあったのだが、旧東京近郊で成功した
プラントのノウハウを取り入れたより本格的な物になるらしい。
そんな話をしていると、
「ハァァァ〜!! 聞こえんなぁぁぁ!!」
なんて声が聞こえてきた。なにかと思えば、兜を被った大男が暴力を振るってる。聞いて
見ると、あれは復興作業に駆り出された囚人で、大男はそこの獄長らしい。そして、聞い
た話だと、農業プラントで受け入れるもう一つのグループは、捕虜の中の子供達らしい。
……そういやこの前の綾波教の軍勢は……。
トライラックスから、晩餐会の日時が通達された。そして、大阪港に入港するつもり
だという。ククク…これはまたいい所を選んでくれた。おそらくネルフは直接やって
くるだろう……。そして、トライラックスにもネルフと戦ってもらう事になるな、こ
れは。無論、第伍のヤツの歓迎もたっぷりと受けてもらう。第伍に聞くと、当日は大
阪の連中も出席するらしいので、準備をしておくと言う。
そう考えたオレは、「彼女」に連絡を取る。そして、ネルフの者達がそちらに向かい
始めた事、晩餐会が近い事を伝え、戻るように言った。
そして、「彼女」は戻ってきた。なんでも、ネルフの者以外がMAGIのパーツに手
を出したりするとそれなり…死をもって償う事になる仕掛けをしてきたと言う。
どうでもいい事にこだわるな、相変わらず。
ここでオレは聞いた。
「晩餐会の仮装はどうする?」
教祖の部屋からこっそり拝借した資料(by教祖)を広げながら、オレは聞いた。
「そうね。このエンジェリックレイヤーの『アテナ』にしようかしら」
男はそこにいた。そこで生きている者はもはや彼以外存在していない。
男は、紅い眼鏡をかけた目でディスプレイを見ているだけで、様々な情報を読み取っ
ている。本来ならここでは入手できない情報までも。彼は、この研究所だった建造物
にあった情報の中のわずか一微塵の情報から大きな情報を読み取っているのだ。
「……連中の現在の研究拠点は南米か。盲点だったな。今確認した範囲の情報からす
ると、あの老人に接触した可能性もあるな。もっとも、ここで確認する術は無いが。」
髭な生えた顎に手を当てながら男は思考する。そして、突然顔を上げる。
「……カヲルか……。………そうか。わかった。」
男はそう言うと、そこを後にした。
そして、俺達は出航する。次にここに来る時は戦いが終わった後と考えながら。
そう言えば、ようやく加持さんが洞木を連れて帰ってきた。なんか妙なおまけを連れて
きたのが気になるが。そういや昨日はどこに行ってたんだろう?
今現在のスケジュールでは、箱根でランドマスター隊やシンジ(暇つぶしに綾波やらレ
ナやらと町奉行の所に顔を出したりもしてるらしい)を回収した後でオーヴァー・ザ・
レインボーごとトライラックスの寄港場所…大阪へ向かうらしい。
赤木博士はEの連中からもらった例のブツは大体見当がつくらしいが、念のため綾波
にも調べてもらうらしい。鈴原や渚も危険な物と証言しているらしいし。
129 :
128:02/11/02 08:41 ID:???
どうも。ようやく戻って参りました。
○弐次席さん
いやあ、やはりあなたがいると話が進む。第弐についてちょっと提案ですが、実を言う
と、主席の見解では第六は(レイのダミーに魂が宿ったように)未熟ながら魂が発生しか
けていました。(確率する前に死にましたが)だから、第弐もそうなる兆候が見え始めて
いるというのはどうです?
○Eさん
えー、今回の某キャラはネタカキコ後、すぐに動く訳ではありませんので。
○便利屋スズキさん
今回、多少ネタを振りました。私はそう深刻な事態にするつもりはありませんので。(エ
ヴァ・フェットさんの意向もありますが)
○町奉行さん
えー、レイ達は旧東京近郊のプラント行きになりました。ネタ振ッたのにごめんなさい。
それと、シンジとレイも待機中顔を出してる事にしましたがいいですか?
130 :
128:02/11/02 08:42 ID:???
○某農場新入りさん
レイ達はプラント行きです。どうもよろしく。
○厚木基地最後の兵士さん
艦は出ましたので、いつ合流されてもかまいません。
○エヴァ・フェットさん
今回、色々とネタを出しました。けっこういろんな顔が出ると思います。それと、場所柄
大阪イベントと繋がりそうです。
○教祖さん
ご面倒おかけします。今回の場所設定で、大阪イベントもからみますが、もし第伍のイベント
に教祖さんが居合わせた場合は、それの対処法(親玉を倒せば全て終わる)はわかります。
また、教祖さんは主席があきらかに悪意を持ち、教団レイがその共犯者である事に気付いていてかまいません。
トライデントの母艦「オーヴァー・ザ・レインボー」が海に出ていく・・・
ということはつまり、それに乗っている伊吹さんも去っていくということだ。
今回の寄港ではちょっとしか共同作業できなかったな。ハァ。
彼女はまたあの戦場に向かうのか・・・ネルフの人だから仕方ないけど、
あんな優しい人がこの間みたいな苛酷な戦争に巻き込まれるのは、ちょっと辛い。
郊外の農業プラントが、備蓄食糧を放出して炊き出しをしてくれている。
旧東京の再建を手伝う人なら誰でも温かい飯にありつける。これは有り難い。
その分、こっちも張り切って復興を進めないとな。
そういえばあの同じ顔をした少女たちも農業プラントに移ると聞いたな。で、
空いたマンションを避難民の住居に当ててくれるんだそうだ。
あ、あの子たちか。大型バスに乗っている。あれでプラントに向かうんだな。
俺に気づいた何人かが手を振った。俺も手を振った。と、残りの少女たちが
一斉に振り向いた。どれもこれも全く同じ顔。
・・・うわあ〜! やっぱ怖〜!! ・・・やべっ、腰が抜けた・・・
今日も天気がいいやね。洗濯物がよく乾く、っと。
赤い海の中にいたとき、誰かが「太陽と月と地球があれば、大丈夫・・・」って
言ってたように思うんだ。妾にゃむつかしいことはわかンないけどさ、
このお天道様見てりゃ、何となく頷けるってもンだよ。
さァて店の周りの水撒きでもしようかね。今日も暑くなりそうだから。
・・・おや、リナちゃんじゃないか。
え? 違う? あんたはレイちゃん?
ああ、じゃ、あんたがリナちゃんの生き別れの姉妹の一人かい。随分子沢山の
おウチだったんだねェ。おっ母さんも大変だったろう。
その、連れの男の子は、あんたの彼氏かい? ふふ、照れなくたッていいんだよゥ。
妾みたいなおばちゃんはこういう話が楽しみで仕方ないのサ。悪気はないんだよ。
シンジ君? いい名前じゃないか。物騒なご時世だ、レイちゃんをしっかり守って
あげるんだよ。
おっと、ごめんよ、すッかり話し込んじまって。リナちゃんなら療養所の方に居ると思うよ。
そこの長屋の角を曲がって、三つ目の角を右。リナちゃんやお奉行様によろしくね。
オーヴァー・ザ・レインボーは旧東京湾を出航し、一度新横須賀に寄港して
第三新東京市の人員を拾った後、トライラックス艦隊との合流予定地である
大阪湾へ向かうことになった。
大阪はセカンドインパクト後の海面上昇によって旧市街地のほとんどが水没し、
同じく有力都市であった堺、神戸、尼崎等も浸水のため使えなくなった。
サードインパクト後の関西復興委員会が大阪を海上都市として構想したのは
このためだ。陸上では、奈良盆地、淀川上流の交野などで農業が行われている。
海面上昇で膨張した淀川は、その後運河として一部拡張され、内陸の京都と
大阪湾を直接結んでいる。地形的にも、大阪は京都綾波教の勢力圏と言って
過言ではないだろう。
いよいよ敵の本拠地に近づいていく、ということだ。不謹慎ながらちょっと
わくわくする。そういえばネルフ本部跡に戻るときもこんな気持ちだったっけ。
あの時は青葉に「何考えてるんだよ」とドヤされた。青葉の奴、一体今どこに
いるんだろう?
加持さんが洞木さんを連れて戻ってきた。
加持さんはイタリア綾波教支部に潜入し、旧ゼーレの一端と
直接繋がっていたそこで、いろいろ探り出してきたらしい。
中でも、イタリアで準備が進められていたという『虚数計画』、そしてそれを
遂行するために存在したEVA4号機の情報は、一同から言葉を奪った。
「・・・何がなんでも奴らは補完を行うつもりね」
葛城さんは心底不愉快そうに吐き捨てた。
「補完を拒否した者を、強制的にこの世から排除する計画・・・やはり私たちとは
相容れないのかしら」
難しい表情になる葛城さんに、赤木博士が声をかけた。
「あら、人が生きていくためには、希望的観測と楽観主義が欠かせないんじゃなかったの?
そういうことでしょげるなんて、あなたらしくないわよ」
「リツコ・・・確かにそうなんだけど、さ・・・」
複雑な顔で口ごもる葛城さん。それを見て冬月司令代行が笑った。会議も終わり、
久しぶりに将棋盤を広げている。相手は意外にも渚カヲルだった。将棋をする使徒・・・?
「今は小細工をせずに、晩餐会での彼らの出方を見よう。トライラックス艦隊の助けもある。
そこで彼らが我々と完全に決裂するようなら、もはや和解の道はないがな」
「便利屋の件はあたしから連絡入れといたから。ふふ、逃げたらEVAで追いかけるわよ〜って
言ってやったから、今頃泡喰ってこっちに向かってるんじゃないの?」
惣流博士が机の角に腰掛け、楽しそうに空を見た。
「・・・ところでミサトちゃん、加持君の連れてたあのレディ、なかなかの美人よね〜。
加持君にもぞっこんって感じじゃない。どうするの?」
途端に葛城さんがむくれた。
「あの馬鹿、いつものことなのよ。行く先々で女の子引っ掛けて」
惣流博士はふふっと笑い、急に思い出したように(絶対わざとだ)言った。
「そういえば、あの二人展望室で何やらイイ雰囲気になってたわよ」
「葛城さんの話題であることないこと盛り上がってましたね」
渚が面白がって調子を合わせた。葛城さんの眉間にピクリと皺が寄った。
「ぬあんですって・・・?!」
・・・その後、ミリオーネさんと潮風の中で語り合っていた加持さんがどうなったかは、
勿論言うまでもない。
旧ソ連領。
セカンドインパクトでの地軸移動によって気候も温暖になり、アメリカに代わる
農業大国としてのし上がった北の大国。サードインパクトの後はあまりに広大な
領土をまとめきれず、無政府状態が続いているが、さすがに日本のような内戦状態に
までは陥っていない。
あちこちに社会主義国家の名残である国営農場や病院が見える。そのうち幾つかは
中国同様『入れ替わって』いる。全部ではなく、また槍の気配が濃厚に残っているのは、
僕が後を追っていることに気づいたからか。
量産機は平原にぽつんと建つ病院へ舞い降りた。
降りてすぐ、僕は後悔した。人の気配がしない。
引き返そうとしたがその前に彼女がそれを見つけてしまった。
「なに・・・よ、コレ・・・」
病院内は、廊下といわず室内といわず、一面のLCLで溢れていた。人は一人もいない。
集合病室とおぼしき部屋の扉を開けると、中からゆっくりと液体が流れ出してきた。
辺りじゅうからヒトの臭いが立ち上る。
彼女がウッと呻いて、外に駆け出していった。
僕はLCLを踏まないように少し宙に浮かんで、病院内の探索を続けた。
魂は一つ残らず「彼」が持ち去ったようだった。代わりを用意しなかったのは、
僻地ゆえに見つかる可能性は微少と踏んでだろうか。それとも、他に何か急ぐ理由が
あったのだろうか?
庭の石段に小さな竪琴が置き忘れてあった。取り上げようと手を伸ばすと、竪琴は
形を崩し、砂のように流れ去った。
一瞬だけ、それが奏でていた音色が読みとれた。それを弾いていた人物の呼びかけも。
たとえようもなく安らかで甘美な感触・・・僕の方法とは正反対、か。
僕はきびすを返して病院を出た。青ざめた顔で平原の果てを睨みつける彼女の傍に立つ。
彼女はこちらには目もくれず、しゃがんで足元の草の葉をちぎった。
「これがアンタたちの目的なんでしょ。私は知らなかったけど、この前もああだったんでしょ」
頷いた。彼女は草の葉を風に飛ばし、立ち上がった。
「さあ、次はどこに連れていくのよ」
数時間後、僕と彼女は買い物客でごった返す街中にいた。
「なんなのよ、このギャップは・・・さっきの廃病院が嘘みたいね」
ようやく確保した席に座り、彼女は呆れたように街を見渡した。ここモスクワは
旧ソ連の首都として、今なおセカンドインパクト前のような繁栄を続けている。
ゼーレの暗躍がやまないヨーロッパ地域から人が流れ込んだため、各地域の文化が
混じり合って一種独特の活気に溢れている。使われている言語もさまざまだ。
「で、何なのよ、この買い物ゴッコは。まさか私のご機嫌取りだなんて言わないでよ」
「まさか」
タイミング良く飲み物が運ばれてきた。彼女はうさんくさそうにこっちを見、ストローを
つまんでグラスに突っ込んだ。
「ちゃんと理由はあるんだよ。パーティーに出るから、その準備にいろいろと」
「パーティー?」
「軍艦の上でだけどね。ネルフの人間も多数出席する。君の友人も来るんじゃないかな」
一瞬彼女は目を見開いた。が、すぐに何でもないような顔に戻って、つまらなそうに
グラスの氷をかき回した。
「どうせ、シンジ達と接触しようとしてもアンタが邪魔するんでしょ」
「状況によってはね。今逃げられると困るから」
「もういいわ。・・・で、どういうパーティーなのよ。軍関係なら、正装着用、とか?」
僕は椅子に積まれた買い物の包みの中から、小さな筒状のオモチャを取り出した。
「いや、逆。コスプレパーティーだって聞いたよ。だからその準備」
僕はオモチャの剣のプラスチックの刃を折り取って、柄の部分だけにした。
「それ・・・セカンドインパクト前に流行った映画シリーズのオモチャ? まだあったんだ」
「よく知ってるね」
「・・・大学時代に、そういうのが好きな馬鹿がいたのよ」
柄のスイッチを押すのに合わせてイメージを作る。ヴン、と音がして赤い光の刃ができた。
「あれ、これじゃダークサイドか。波長を変えないと」
「ちょっと・・・それ、どうやってるのよ」
「集束したATフィールド」
彼女は飲みかけていたジュースを盛大に吹きだし、呆れ顔で僕を見た。
「・・・ますますアンタがわからなくなったわ」
伊吹さんが帰ってしまいました。
電算機系の復旧作業を手伝いに来てくれた彼女が姿を現すと、
日重工社員のみんなは突然の奇跡に声を、音を失いました。
沈黙が辺りを包んだ次には各所で己の眼を疑う驚きに満ちた小さな呟きが漏れ、
程なくしてそれらが歓声の渦に変わりました。
赤木リツコ博士が社に来た時には伊吹さんは彼女の留守を預かっていてこちらには来なかったし、
ましてやあの激しい戦闘の後でわざわざ日重工に来る余裕が伊吹さんにあるとは
誰も思っていなかったのです。
しかし、日重工になじみのある彼女は忙しい合間を縫って尋ねて来てくれたのでした。
ボクは伊吹さんに特別の思い入れはありませんでしたが、
彼女にデレデレしてるセンパイを見ているとなんか面白くありません。
なぜか心に「おのれー」の文字が浮かびます。おのれー。
口には出さないまでもその思いは消えずにいたんですが、
彼女と一緒に仕事をする機会が訪れた時、意外なことが起こりました。
近くで彼女に接したら、彼女に対するすっきりしない感覚がすんなり引っ込んだのです。
むしろ、彼女の周りに清潔な澄んだ空気のような雰囲気を感じました。
そして、なぜか奇妙な親近感も。
ボクは彼女に話し掛けてみました「ネルフの人たちってどんな人たちなんですか?」。
ちょっと複雑な表情をしつつ彼女は語り始めます「そうねえ・・・。」
ネルフの主要な人たちについてごくごく簡単に説明した後、話がリツコ博士のことに及びました。
ボクは彼女に調子を合わせて軽く相槌を打っただけのつもりでした「赤木博士ってすごいですよね。」。
瞬間、彼女の頬がちょっと赤らみ、表情にぱっと灯が点りました。
「やっぱりそう思いますよねっ!、センパイってすごいですよねっ!」
一気に上がった彼女のテンション。熱の篭った言葉。
ぴきーん。
ボクのこめかみを右から左に光が貫きます。
このひととは、なんか激しく気が合いそうな気がする……!
「ぼ、ボクにも慕ってるセンパイがいるんですよっ!
あ、赤木博士には及ばないかもしれないんですけどすごくてしっかりしててボクにとっては恩人でっ!」
「そういう人っていますよね〜!センパイもこないだ……。」
「ああ、分かります!ボクもセンパイにね……。」
「センパイが………。」
「センパイって……。」
「センパイ……。」
「センパイ……。」
噛みあっているようないないような会話でしたが、
ボクたち二人ともそれぞれ別の、しかし同じ種類の幸せに包まれていました。
伊吹さんは帰ってしまいました。また会える日を楽しみにしています。
このネタをやりたかったんですよ(w
140 :
136:02/11/02 15:35 ID:???
>>139 おあううう(意味不明)!! 新人君キター!
そういうネタですか。ほほう。ナルホド。思わずニヤリとしてしまいました。
141 :
136:02/11/02 16:39 ID:???
今日も無駄に多いカキコ投下です。スマソ。まずは訂正を。
>133、黒縁メガネパート一つ目。
オーヴァー・ザ・レインボーは新横須賀に行くと言っておりますが、
芦ノ湖が海と繋がっていて直接第三新東京市に行けるので、これは間違いでした。
訂正してお詫び申し上げます。
・
>>104 町奉行さん
キター! そのリナちゃんの沈黙は、もしかして・・・?!
>129でのネタに便乗して、シンジ君とレイを療養所に向かわせました。
このおかみさんは一膳飯屋でもやってることにしてください。
箱根に飛ばされたど○でもドアの被害者はどうしましょうか・・・新キャラ?
・
>>106〜 加持さん
こうして女の子はオシャレに目覚めていく、と・・・イイ話サンクス。
ちょっと強引に便乗させていただきました。大阪にいくまでに、4号機の
引き揚げやりますか?
・
>>110〜 某農場新入りさん
お帰りなさいませ。自分みたいに狂ったように書き込まなくてもいいのです、
いつでもごゆっくりどうぞ、と仕切ってみる(爆死
犬の名前はなんでもいいです。むしろ平凡な奴の方がギャップが楽しいかも。
農場経営「お〜い、”ぽち”、見回り行くぞ!」
青『ぐはぁっ!!(吐血 ・・・くっ、今いきます!』
赤『そんなことでいちいち悩むな。俺なんか”ぺそ”だぞ』
みたいな。
ところで、このスレのあらすじは正確には前スレのコピペで、したがって
????さんの仕事です。念のため。
・
>>114〜 教祖様
晩餐会の日程、了解です。一応>136でネタふりしてみました。
20:00丁度からは参加できないかもしれませんが、第弐らは飛び入りだから構いませんよね?
ところで教祖様は何を弾いていらしたのでしょう?
142 :
136:02/11/02 16:42 ID:???
(>141の続きです)
・
>>116 「E」計画提唱者さん
丁寧な説明サンクス。弐スレ目>43、科学解析班のレポートにあるANGELINEですね。了解です。
レリエル利用の虚数回路経由転送システムは使徒能力の消滅でなんとかなりそう
ですが、確かに仰る通りデータは残りますね。書類にされたものなら第弐も手出し
できませんし。・・・結局、今後の流れ、でしょうか。
で・・・言い訳を。
>>135、人がLCL化しているという描写にしてしまいました。前スレの文ではそう明記
されていないのですが、入れ替わった、という説明がないこと、
最終行で、人の「声」や「気配」ではなく「におい」があふれた、と書いてあったので、
このように解釈致しました。間違ってたらスマソ。
勝手なようですが、晩餐会が近いようなので、ソ連領内は駆け足で通過しました。
あとは死海方面に向かうだけです。今夜は日付変更辺りに来られると思います、
よろしければ済ませてしまいましょう。
・
>>117 便利屋さん
今度は4号機争奪ですか。晩餐会にも招かれてますが、どうします?
(ていうかまほろさんは存在自体がコスプレ・・・?)
143 :
136:02/11/02 16:43 ID:???
(>142の続きです)
・
>>118〜 ????他さん
お帰りなさいませ。待っておりました。そちらもたくさんのカキコ、ご苦労様です。
晩餐会は大阪のイベントと同時進行ですか。また大変になりそうですね・・・
>120、惣流博士のメール、可愛いです! あとスガモ・プリズンの件ですが、
一応出番を作ろうと、敗走兵が池袋に逃げ込んだ、ということにしたんですが、
その後の混乱の中でうやむやに・・・中途半端ですみませんでした。
>126、聖母はアテナですか! 漫画版なら知っております。白いエンジェルなのですよね。
イメージぴったりです。
最後に>129でご提案くださった「魂」の件ですが、第弐の中身はやっぱり空っぽでいいです。
自分の中では、エヴァにおける魂ってのは、少なくとも人造生命には自然発生しない
という感じで、どうしても違和感が・・・参スレ目>200辺りで聖母に代弁していただきましたが、
「心」は時間・空間・他人の存在があればできるかも、なのですが、魂となると
どうかな、と。勿論自分一人の妄想です。でもアスカとの接触で生まれるのも
いいかもしれませんね。第六もそうだったのですし。
第弐に関しては、>63で述べたパーソナルデータの蓄積から、適当な感情表現を条件反射して
いるようなものとお考えください。
以上長々とスマソ。毎回ですが。なんで今日はこんなにテンション高いんだろう・・・
144 :
116:02/11/02 21:13 ID:???
急ぎで。たぶんレス来ないと思うけど。
>黒メガネさん
第弐とウチの聖母の接触なんですけど、具体的に書きたいシーン、あります?
「テスト」がどうとか前スレで話してましたし。
ネタ膨らんじゃって終わりまでまとめちゃいそうなんで(苦笑
一応、念のため、読む事を信じて1時間ぐらい待ちますね。
145 :
116:02/11/02 22:58 ID:???
やはり、レス無いですね…………勝手ながら進めさせて頂きます。
お気に召さなかったら、スイマセン。
「…そう、ここには無いのね」
黒い焦げ跡と、わずかな灰だけがそこには残っていた。
聖母の顔に、初めてかげりが見て取れた。
見ていたのは生物ではなく、レンズの割れた一台の監視カメラだった。
彼女が通った通路には警備兵は一人も居らず、すでにここは放棄されていた。
あちこちに残る比較的新しい傷跡。何者かが聖母が訪れる前にここに来たのだ。
そして、裏死海文書を焼却していった。
「残念だわ」
黒い灰を右手ですくい、ふぅっと息を吹きかける。
灰は聖母との出会いを名残惜しむかのように宙で渦を巻きながら、暗い影の中へと消えていく。
聖母はしばし黙考するかのようにその場で彫像になる。何かを待つように。
30分、1時間…そして4時間が過ぎて、わずかな足音が聞こえ始めた。
一人ではない。少なくとも二人だ。
「……ったないわねぇ……んな所に……あるのよ?」
若い女、女というにはまだ若い少女の声がかすれて響いてくる。
「ほら、居たよ」
「あ〜〜〜! アンタ綾波教のっ!!」
聖母は大きな声が聞こえた方に向き、膝についた砂を払い立ちあがる。
「初めまして、かしら?」
「そうだね。君とはこれが初対面だ」
聖母の笑みに、銀髪の少年の姿をした司教も笑みを返した。
「ちょっ、アンタのとこのファーストじゃないの?」
「そうよ」
紅髪の少女は司教と聖母の間で目を泳がせる。
「こんな事してていいの? 折角手に入れた生贄なんでしょう?
主席様の怒りに触れれば、いくら貴方でもただじゃ済まないわ」
「知った風な口を利くのはやめた方がいいね。
これでも僕は彼女の事を頼まれているんだよ」
司教が軽く、少女の頭の上に手を乗せる。が、すぐに少しむっとした少女の手によって払われた。
「あらそう。それじゃなおさらの事、奥の奥に囲っておいた方が安全とは思うけど?」
「彼女は人間だからね。閉じ込めたままじゃ精神衛生上良くないのさ」
「お優しい事。命の欠片すら持っていないのに」
聖母の口の端が少しだけ、厭らしくつり上がった。先ほどの笑みとは明らかに違う。
司教の眉が不快感を表すかのように一度、跳ねた。
「あら、お気に触れました? これは失礼を」
「気になんてしてないよ。直球は初めてだったからちょっと驚いただけさ」
わずかずつ雲っていく空気の濁りを、少女の声が吹き飛ばす。
「何時まであたしを無視して話してれば気が済むのかしら、お二人さん?」
「これはこれは無礼をお許し下さい姫君。どうか怒りをお静め下さい」
司教がすっと少女の方を向いて膝を折り、頭を垂れる。
「誤魔化しなんてきかないわよっ」
ぐーで握られた拳が、司教の頭にこつんと落とされる。
「あらあら。大変です事。
わたくしが……その姫君から解放して差し上げましょうか?」
聖母の気配が変わり、少女が反射的に構えを取った。
司教はまだ膝をついたままだが、顔は聖母に向けている。
「遠慮しておくよ。この後ある所に招待されているからね。
彼女もそれを楽しみにしているんだ」
「この馬鹿の言う通りよ。あたし達はこの後行かなきゃならない所があるのよ。
それに、あんたの方が今は危険だって、あたしの中の何かが警告してるのよ!」
敵意剥き出しの少女を見、聖母は先ほどの厭らしい笑みを浮かべた。
「ちょっとおてんばだけど元気のいいお姫様ね。
あなたの苦痛に歪む顔、今ここですぐに見たいわ」
少女の全身をぞわりと悪寒が駆け巡った。武者震いとは違う、本能的な恐怖だ。
少女は己の力が封印されている事に気付いていないが、体はそれを知っていた。
「今の君じゃ無理だ。下がっていてくれ」
司教が立ちあがり、構えを取る少女の前に出た。
「何甘い事言ってんのよ、二人掛かりなら「いいから下がるんだ」
初めて聞く司教の強い口調に押されたかのように、少女は後ろの壁際まで下がった。
「負けるんじゃないわよ」
司教は一度振り返り、少女に笑みを見せた。
「姫を守るナイトのつもり? ここは狭いし脆いわよ。
ちょっと暴れるだけで崩れるんだから」
聖母が指を鳴らすと、聖母の後ろに延びる通路の天井が崩れ落ちた。
「ほら」
弾んだ声で聖母が言う。浮かんでいる笑みは綺麗であるのに、少女には嫌悪感が沸き上がる。
「なるほど、地の利は君にあるわけか……でも、僕の力を甘く見ないでほしいね!」
司教は姿を量産機に変えて、槍を両手で持ち一直線に突っ込んできた。肩にあの兵器は無い。
聖母は槍の先端に自ら触れ、体を回して軸をずらし、受け流す。
そのまま壁に突っ込むかに思われた司教は急ブレーキをかけて反転、更に連続で槍を突く。
「あなた……大変ね。攻撃に集中出来てないのが手に取るように解るわ」
司教は答えない。その暇が無いのだから。一瞬たりとも気が抜けない。
ATフィールドを狭い空間に巡らせ、それを足場に、壁にして司教は戦っていた。
でなければここは聖母の言ったままに、あっさりと崩落してしまう。
少女を安全な場所に逃がそうにも、一人ではどこで仕掛けられるか解らない。
「合気道って知ってる? 相手の力を利用して戦う方法…今のままなら、私にかすりもしないわよ?」
聖母は少女を背にしても、あえて攻撃の軸を変えて戦いを続けていた。
久し振りの闘争の感触を確かめるかのように。
司教は聖母の意識が少女から離れつつある事に気付きながら、致命的な一撃を与える機会をうかがっていた。
この機会を逃す気は司教には全く無かった。
「ちゃんとしなさいよ!! ほらそこ! 足元を! ああもう!!
アンタも逃げてないで責めなさいよ!! あたしが狙いなんでしょ!」
「……五月蝿ぇんだよ」
聖母の射殺すような眼光に、少女は一瞬身体を固まらせた。
声色の変化に刹那の隙を見出した司教が、「光」を放つ。
少女が腕で両目を覆った。
「きゃっ!?」
少女には何が起こったのか理解できないが、何をしたかの見当はついた。
この光は以前自分を壊すほど浴びた事のある、あの光だ。
「ぐわぁああああああ!!?」
司教の絶叫と同時に光は3秒と経たず消え去った。
量産機と化していた司教の体は元の少年の姿に戻り、床に転がりわずかに痙攣している。
「どう? 私の「心」は読めたかしら?」
その調子じゃ無理だったようね、と言うように聖母は床に倒れた司教を見下す。
額といわず全身に脂汗を浮かべ、司教は言葉をかろうじて吐き出す。
「はぐっ……はぁ…はぁ、ま………まさ…かこん……な……」
司教は消えていった数多くの魂の在り処を知った。そしてこのモノの非道さも。
「幾ら貴方でもしばらくは動けないでしょう」
見せられたのは、狂気を遥かに越えた領域の激痛というのも生温い、地獄を与えられ続ける無数の魂だった。
短時間とは言えその地獄の集積所と化した司教の脳は、精神と呼べるものは許容量を越えてしまったのだ。
油断、というより聖母の思考が読めなかった為の不幸という他は無い。
「憐れね。ヒトの体を使うのに性能確認をしていない貴方が悪いのよ」
ぐ、とまともに動けない司教の横顔に、砂やほこりのついた靴の裏を押しつける。
「く………」
「司教ともあろう者が……
少女一人守れなかった事を詫びながら死んで逝くが良い」
カァアン
甲高い音が狭い空間に響いた。
聖母は右頬に違和感を感じ、手を当てた。切れている。
音のした方に振り向くと、壁に刺さった刀身の輝くナイフが消える所だった。
「…………あなた」
紅い断面を晒した頬を手で隠したまま、聖母は少女の方を向く。
赤い少女の姿は同じく赤い弐号機の姿と重なり、テレビのゴーストのようにぶれていた。
「ハァ、ハァ、ハァ…いい加減に、しなさ、いよ。
んく…はぁ………ハァ、あたしにも…ねぇ、限界って、もんが…あるわよ」
右手には新たなナイフが握られている。左手には銃も。
しかし、彼女の呼吸は妙に荒い。
「……そういう事。そう言う事だったのね」
聖母は眉をぴくりと動かし、司教の顔に乗せていた足を下ろした。
未だに動く事がままならない司教を見下ろし、聖母は言う。
「姫君の勇気に免じて退かせてもらうわ。少しだけ寿命が延びたわね」
司教の横を過ぎ、瓦礫で埋まった通路の方に聖母は歩いて行く。
「やるだけやって逃げる気!? そんな事が「やっ! やめ……るんだ……」
少女は司教と目を合わせると、すうっと怒りの色が瞳から失せていく。
聖母はにこりと笑顔を少女に見せ、瓦礫で埋まった通路に溶け込むかのように去っていった。
152 :
143:02/11/02 23:55 ID:???
>>145〜
今来ました・・・すいません・・・
大変ご苦労様でした。言葉もないです。ありがとうございました。
この後、どうしましょう?
自分としてはアスカは量産機のエントリープラグに隠して(コレを見越して最初から
ダミープラグは挿入していません)
戦力誇示のために「死神の背骨」で後々面倒そうな遺跡を破壊、で魂の扱いを見てから
「光」を使うかなと思ってました・・・今更っすね・・・
ていうか第弐には既にそんな余力はなさそうです。
絢波教京都支部最上階にある教祖の間。
その扉を開けて仮面が入ってくる。
ガーゴイル『教祖よ、少々話が・・・・・ヌヲォッ!! く、臭いっ! 目に染みるぅっ!!!!』
部屋の中は異様な熱気と高密度の湿気、そして悪臭に満ち溢れていた。
ガーゴイル『なっ、オウムか何処かのテロか!? 毒ガスか!? サリンか!?』
教祖 『何を騒いでいるのだ、ガーゴイル?』
声のした方を向くと教祖が半裸でバーベルを持ち上げていた。
200Kgを越えるバーベルを押上げる、ギラリと滑り輝く筋肉が悪臭の元だったのだ。
ガーゴイル『な、何をしているのだ?』
教祖 『明日の準備だ、最高の私を披露する為のな。』
ガーゴイル『・・・・やはり明日はワシも参加しよう。』
教祖 『忙しいのではなかったのか?』
ガーゴイル『構わんっ!! 貴様を野放しにする訳にはいかんっ!!!』
154 :
153:02/11/02 23:59 ID:???
>>130 謀反に気付いてないほうが良いかな?
教祖自身がガーゴイルに協力する形になるから別に問題ないかと。
もしかしたら大阪のイベントに乱入させてもらうかもしれません。
>>141 私も晩餐会の日程を自分で決めときながら送れるかも・・・。
弾いていたのはルードヴィッヒの曲かな?
特に映画【時計仕掛けのオレンジ】を視てから好きになった。
・・・・って、晩餐会に参加できますよね?(
>>151)
155 :
143:02/11/03 00:09 ID:???
>>154 >晩餐会
参加は多分します。恐らく。第弐が回復できるようなら。
今どうするか考えてます。提唱者さんのネタは毎度ながら「濃い」(ホメ言葉)
・・・ので、対処を脳内で審議中。
156 :
151:02/11/03 00:09 ID:???
>>152 こんばんわです。ネタ潰してスマソ…いやぁ、なんか妙に広がってしまって。
身体的ダメージは第参次席の超回復もありましたし、可能なのでは?
痛みの記憶は前スレ四>455のように出来るかと。
>>154 晩餐会への参加は問題無く。その為の1ネタレスをこれから書くとこです。
んで、確認なんですがトライラックスの艦とO.T.レインボーが大阪に入航後、
ソーソソソで晩餐会が催されるんですよね?
だとすると、もうい1ネタレス今夜中(入航まで)に追加しなければ。
157 :
143:02/11/03 00:14 ID:???
>>156 レスありがとう。先に断っておかなかった自分が悪いのです。
遅れて本当にすみませんでした。
迫力のシナリオ、感謝しております。
・・・そうですね、奴は腐っても司教だし。何とかします。
隊長業務日誌
オーバー・ザ・レインボーからの通信によると、トライラックスのパーティへの
護衛を兼ねた参加者を募っているらしい。
>>119 そのことを隊の者に話し、参加希望者を募る。
全員で参加と行きたいのだが、流石に全員をのせてランドマスターまで運んでいく
というわけには行かない。
だが、堅苦しいパーティは避けるといって残る者が多い。
一応、仮装パーティのようだと告げるがやはり気乗りはしないようである。
むしろ、こののんびりとした自然での生活を満喫したいという意見が多い。
まあ、綾波教も今回の会合が終わるまでなにもしないだろうしそれもいいだろうと
思うし、私もそうしたい気分だった。
だが、レナが参加したいというため、同行するほかの参加者を募る。
衛生兵と、特務曹長が参加するということになり私とレナ4人で参加することになった。
念のため、あのコンバットスーツの呼び出し用の腕時計型無線機を装着する。
さて仮装、ということなのでレナは黒いメイド服を衣装とした。
私も黒いスーツを着用して参加する。
衛生兵は、秘書風の格好、特務曹長は、執事のような格好だ。
オーバー・ザ・レインボーとの合流のため、第三で乗船をする予定である。
厚木基地最後の兵士ですが、イメージしてたキャラクターは
外国ドラマのネイビーファイルの少佐だったので、声優繋がりで
BIG−Oのコスプレです。←わかりづらい。
ですので、なにかあったら腕時計でコンバットスーツを呼びます。(藁
当然レナはRドロシーですが。
くそ、なんで……なんでここまで俺が……
と、カメレオンの二人は思っていた。
相変わらず艦内の警備はきついが、先ほどまで漂っていた危険な匂いはしない。
そう、ここは船底のもっともかび臭く、湿度の高い場所。
好んでくる物など居らず、警備の兵達も足早に抜けていく。
サルダウカーというらしいフルフェイスのメットを被った者達はそれなりに仕事をこなしていくが、
ガスマスク無しの海兵隊員にはここは厳しい。
カメレオン二人は臭いと湿度をATフィールドでカットし、ある程度の快適さは保っていた。
ここから逃げ出すか、それとも残って調査を続行するか、声を外に漏らさないようにして話し合う。
「………………しょうがあるまい、この状態での移動は危険だ。
透明化できるまで回復するのを待ってから、脱出しよう」
「そうだな……あと何時間かはこの中か。臭いはカットしているが、服に移りそうな気がするな」
「そりゃないだろ」
と今後の方針が決まった所で、音声カットをやめる。後は静かに回復するのを待つだけだ。
二人のうち、一人が目を閉じると、苛立ちがこもった声が聞こえた。
「ったく何ふざけてんだかなぁ。晩餐会にこすぷれぱーちーだと?
晩餐会ってのはなあ、もっと殺伐としたもんなんだよ。日和見外交官はすっこんでろだ。
ネルフも呼ぶわ綾波教も呼ぶわ、まとまりつくのか? 変装したら誰が誰か見分けがつかんだろうが。
会場内の監視カメラに赤外線サーチも追加しているものの、何の役に立つ事か。
はぁ〜何にも無きゃいいけど、ウチの上はけっこうアホだからなぁ……」
足音と愚痴が消え去った後、カメレオン二人は声の主に同情した。
「確かに強いが、アホだったな。肩越しにチラッと見たんだが、自分の投げたブーメランに追われていたぞ」
「ああ。それに監視カメラの画像を漁っていたら食べ物を奪い合う、
見ているこっちが恥かしくなるようなものが二、三あった」
しばしの沈黙、そして二人はため息と声を合わせた。
「「そんな奴らに負けたなんて……口が裂けても仲間には言えんな」」
「あんだけ好き勝手されて逃がすなんて、アンタ、馬鹿?!」
動けない。声も出せない。呼吸すらままならない。
甘く見過ぎていた。全てを把握し、常に的確に行動し、均衡を保ち、「約束の時」までは
絶対に死んではならない筈の、僕が。何という失態。傲慢。自己過信。
そして、あの、地獄。今もまだこの脳の中に渦巻いている・・・
「・・・ちょっと・・・何か返事しなさいよ、ねえ。置いてくわよ」
目だけ辛うじて動かせる。「光」も・・・何とか修復可能。致命的なデータ損失は回避・・・
貴重なデータも採取できた。瞬間的とはいえ、主席に封じられた力を強制解放するとは。
彼女にも怪我はない・・・なんという無様なナイト。姫君に助けられるなんて。
・・・さすがに辛いから、直接頭の中に失礼するよ。
「っ・・・! やめろって言ったでしょ・・・! え? 今は駄目? 何がよ!」
彼女はようやく落ち着いて僕を覗き込んだ。そんなに取り乱すなんて君らしくないよ。
いつものように、誰も信じない、誰も頼らない、それでいいじゃないか。
「あの時・・・? 自分でもどうして力が出せたのか、わからないのよ。ただ、あいつに
アンタをやらせるワケにはいかないと思ったの。・・・帰りの足が、無くなるもの」
彼女の深層まで潜る。力は再び意識の底に封じられたようだ。でも、主席には叱責されるな。
でももう苦痛には慣れた。アレ以上の地獄などこの世にはない。あれが、「彼」が
最終的に求めるものなのか。永劫の煉獄、死より救いのない、絶望が。
全ての遊びに飽きたら、「彼」は自らあそこに身を投じるのだろうな。一変の後悔もなく、
満足感すら覚えながら・・・
「アンタ・・・何を見せられたの」
知らない方がいいよ。
「私にとってもアイツは敵よ。敵のことを知らないで戦いはできないわ」
それでも、知らない方がいいよ。アレの片鱗を見るだけで、ヒトは容易に狂ってしまう。
「・・・アンタは私に助けられたの! 感謝するだけの心があるなら、少しは強がるのを
やめなさいよ! 何よ、また自分一人で勝手に自己完結して!」
それが、僕なんだよ。
「! ちょっと、もう答えない気? このままくたばったらタダじゃおかないわよ!」
大丈夫・・・聖母は僕の身体がヒトだと思っていたようだけど、僕らはとっくにヒトより
遙かに遠いところへ来てしまっている。主席に初めて会ったときにね。
意識を集中する。まだ無数の魂の悲鳴が頭の中で飛沫をあげて荒れ狂っている。
これは・・・いや、これを忘れる訳にはいかない。過信への戒め、そして、「約束の日」への
決意を常に思い出し続けるために。
神経系統が回復する。身体機能、復元能力全開であと3分で回復終了・・・
! これは・・・?!
僕はやっと立ち上がった。彼女が後ずさる。心なしか声が怯えている。
「・・・どうしたってのよ、フラフラして。・・・! アンタ、それ・・・」
こめかみを生暖かいものが伝った。触れると、べとついた感触が糸を引いて、滴り落ちた。
目尻から出血している。恐らく目は完全に血の色だろう。
彼女の声が聞こえた。
「まさか、アンタ・・・目が」
「そうみたいだね。回復も無理そうだ」
僕は廃墟に積み重なる瓦礫を踏み越え、空の光があるとおぼしき方を向いて笑った。
僕が・・・「光」を操る僕が、現実の光、視力を失った。なんて気の利いた皮肉だろう。
なんて素晴らしい贈り物だろう。真の「偽りの聖母」からの、祝福だ。
「大丈夫、『光』でいくらでも補助できるよ。行動に問題はない」
僕は振り返って彼女の肩に手を置いた。彼女は振り払わなかった。
「でも、もう直接は見えないんでしょ。・・・私の顔も」
「そうだね。それがとても、残念だよ」
今、彼女はどういう表情をしているんだろうか。同情? 哀れみ? 侮蔑?
もう、わからないけど。
「さあ、もう充分動ける。パーティーへ行こう、お姫様」
僕は手を差し出した。焦点の合わない僕の視線はさぞ滑稽だろう。
彼女は何も言わずに、素直に僕の手にその手を乗せた。
>>156 こういう形にしました。例によって電波です。
一応、生き残ることにしました。
ところで
>>146〜のアスカ、可愛いですね。ちゃんと動いてますし。
自分の考えてたのよりずっと良かったと思います。
本当にどうもありがとう。
あなたと一緒のイベントができて良かったです。
できたら直接絡みたかったけど、というのは、遅刻を治してから言うべき台詞。
「……ネルフの動きを確認した。我々も作業に取り掛かる。時刻は予定通り、以上」
通信を切り、通信機を定位置に戻すとその小隊の纏め役で兵士は時間を確認した。
30を越える長い砲身が、大阪上空に向けられている。
大阪の空は相変わらず不自然に雲っている。
周りの天候を無視するかのように居座る怪しい雲、これを排除する為に彼らは居るのだ。
敵を助ける事になろうと、敵の邪魔をする事になろうと、それは彼等にとって関係のない事だ。
必要だから行う。やがて来る自分達の時の為に。
やがて実行時間は来る。時計を手に取り、スイッチに指を置く。
「カウントダウン…………5、4、3、2、1、イグニッション」
連続した発射音が辺りに響いた。
数分後、無数の閃光が大阪上空の雲間に見えた。
更に2時間後、大阪上空は晴れ晴れとした青空を取り戻した。
(
>>120のメールを読んで)
晩餐会なのにコスプレパーティーねえ、
俺自身は殺されそうになっても余裕で逃げられるが、
流石にエヴァに追われたら南米あたりに
夜逃げする派目になりかねんしな。
「まほろさん、自爆用の虚数回路を使うとどの程度の被害が出るんだ」
「はあ、私が自爆した場合は半径1キロ以内は確実に消滅します。」
いざとなったらってまあ普通に逃げればいいだけか。
「それなら問題ないけどな、連れが必要だから大阪行くぞ。」
「秘書さんを連れていかないんですか?」
俺は惚れた女を巻き添えにする程腐っちゃいねえからな
「アイツを連れて逃げ切れる自信がないからダメだ。
ところでまほろさんは何を着て行くんだ。」
うーんしかしコスプレか、悩む所だ。
「私は今まで通りエプロンドレスを着て行きますが」
ガンヘッドAIがまほろさんになって毎度思うが
何故ナオコ博士は大量のメイド服まで用意していたんだ。
秘書に着せた時は手を出しそうになっちまった
「そうか、もう少しラフな格好でも構わないぞ。」
俺はムスカ大佐のコスプレでもして行くか
「いえスズキさん、メイドたるもの常にキチンとした
身なりでなければ世間の方々に笑われてしまいます。
それにエプロンドレスはメイドの戦闘服です!
元の体に戻るまでは新たな戦場なのです!」
「そ、そうか、」
ガンヘッド本体はナオコ博士特製の特殊装備
を満載した機体に修復がてら改造中だけどな
「マスター、部下と秘書はどうするんだよ。」
「なんだそんな事か、スラッシュお前が護衛をしろ
最悪南米まで行く事になるかもしれんがな。」
「OK、マイ、マスター」
とりあえず戦闘機で行くのが1番楽だから整備せんとな
「準備はまとめてしないと後で困る事もあるかも知れん。」
167 :
164:02/11/03 01:47 ID:???
まず、訂正個所。
元 :小隊の纏め役で兵士
訂正後:小隊の纏め役の兵士
元 :やがて実行時間は来る
訂正後:そして実行時間は来る
大阪が確定っぽいんで、書きました。多少なりとも絡めていただければ幸いです。
これで「汚染された」雨が降ることは無くなります、一時的に。
あとは、赤木博士に渡したあれの解析が間に合えば言う事無いんですが、第伍の動き如何によりますね。
>>161,162
ああ、そうか。と理解した。そういうことなんだよな、と。自分の書く(べき?)道を再確認。
ちょっと所で無く鬱です。この展開、かなりキました……アスカの顔なんて想像すると涙が。嗚呼。
ただ、「決して」お気になさらずに。
えーと、なんか色々と言うとややこしくなるので、謝る謝らないは筋が違うかと。
んで、
>>163の遅刻ですが、日付変更に辺りに来ると知っていながら、
自分の展開をしたいが為に書いた漏れがアレなだけですんで。
………なんか思考が眠いのかおかしいです。
すいません、今夜はこれにて。
晩餐会にはカメレオンがおそらくというか、コソーリと参加しますので、宜しくお願いします。
>>167 んにゃ・・・ですから「電波」なのです・・・
自分も眠いのでまた暴走しました、すんません。ホント。
自分もそろそろ落ちます。
お疲れさまでした。
169 :
166:02/11/03 02:06 ID:???
オーヴァー・ザ・レインボーは箱根を目指し、洋上を航行中。
しかし今回は前の時と違い、さほどの緊張感はない。目的地が我々の本拠だというのも
あるし、とりあえずはこの先に戦いではなく、話し合いが待っていると
わかっているからだろう。鈴原君は洞木さんの看病のもとでおとなしく旧東京会戦の
怪我を治すのに専念している。渚は久しぶりに休暇を取った冬月司令代行につきあって
将棋三昧の毎日。あっという間にルールを覚えてしまい、司令代行に苦い顔をさせる
こともしばしばだ。
しかし、全く緊張感がない訳ではない。
旧東京会戦中に「E」計画の部隊が渡していった、大阪攻略の鍵であるという二つの
アンプル。それの解析が、赤木博士を中心に続けられている。二つのうちどちらがウイルスで
どちらがそのワクチンかが不明であるため、船室を一つ密閉し、完全に滅菌処理して
臨時研究室として使用中だ。扱いには細心の注意を払い、一刻も早い解析をと、
赤木博士、マヤちゃん、碇ユイ博士が日夜問わず研究に没頭している。
午後、何日かぶりに三人が出てきた。一応解析は終了したという。
「で、どうだったの、リツコ」
「アレは・・・とんでもないモノよ。恐ろしく効率のいいウイルスと、それを完全に
消滅させるワクチン。その辺の国じゃ開発どころか夢にも見られない兵器よ」
「そんなものを、『E』計画の奴らは既に実用化しているというの・・・?!」
「悔しいけどね。でも、コレは同時に技術データの宝庫よ。コレがあればすぐに
追いつけるわ」
赤木博士は疲れた顔で笑うと、あとでコーヒー届けて、と言って個室に引き揚げていった。
「さっすが赤木リツコ博士・・・レベルが違うわ」
「それはもう、センパイですから。でも、追いつけると言っても、あくまで理論上です。
あれと同じモノを造るには相当の設備が必要ですから」
マヤちゃんも力なく笑って、赤木博士を追いかけて廊下を駆けていった。
葛城さんの表情は晴れない。ネルフ本部で突然本性を現した、あの男のことを
思い出しているのだろう。
「つまり、奴らはそれを可能にするだけの技術、設備、増産工場を確保している。
本当に警戒すべきなのは・・・綾波教だけでなく、『E』計画なのかもね」
171 :
170:02/11/03 02:29 ID:???
自分でも読み返して鬱。なんでこんなの書いたんだろ。
すんません、とは、しつこく言うと嫌みでしかありませんね。
お詫びとして、アンプルの解析ネタ、兼、「E」のマンセ〜(?)ネタ。
考えてみると現在の「E」の実力はカナーリヤバイ。でもだからこそ面白い。
明日(あ、もう今日か)も、よろしくお願いします。
また日付変更辺りになるかも知れませんが。都合により昼間は未知数。
皆さん、またしても暴走スマソ。晩餐会楽しみ。今度こそ落ちます。
ここは、人間達が食料を保管している倉庫の内の一つ、その片隅で我輩は一匹の猫と対峙していた
食事の為にここに入り込んだのが運の尽き、張られた罠に見事に掛かってしまったのである
食事の最中この猫に見つかり、逃げる先々で待ち伏せる猫達に追い込まれる様にしてこの袋小路に辿り着いたのだ
並の猫ならば如何様にも逃げきる自信はあったが、この猫相手においそれとは叶わぬ事らしい
「貴殿が、ここの猫達の頭目と言った所かな?」
冷静を保ち話し掛けて見るが、端から我輩と問答する気は無い様だ
熟練された野性の動きは、我輩に袋小路から逃げ出る隙を与えぬまま、その間合いだけを縮めて行く
じりじりと詰められ行く間合い、如何にして猫の死角に潜り込むかが我輩の命運を握っている
猫の動きが止まる、それは後1歩で必殺の間合いに達する事を示していた
無駄な動きの一切が死へと繋がる緊張の中、永遠とすら思える沈黙を切り裂いたのは猫の一声であった
雄叫びと共に身を躍らせた猫の双腕は、一瞬前まで我輩の身体が在った空間を押さえ付けている
その爪が体に触れるより早く身を翻した我輩に、寸隙無く第二撃が襲いかかる
四足を着いた状態からの跳躍と爪撃は、それを予測していたにも関わらず体毛の幾本かを宙に舞わせた
我輩が必死で間合いを取り猫の方へと向き直ると、意外にも猫の口から言葉が発せられた
「やはり、並の鼠じゃねえ様だな」
そう言いつつも間合いを詰め、我輩を追いこむ事を忘れていない
「御互い様とは思うが・・・我輩はアルジャーノン、貴殿の名を聞いても構わぬかな?」
焦りの色が見えぬ我輩の言葉は、猫の興味を引いた様だった
「冥土の土産でも欲しいのか?物好きな野郎だ」
狩る者の余裕であろう、暫しの問答に興ずる気になったらしい
「いや、今後何度でも顔を会わせる相手の名くらい、知っておくが礼儀かと思ってな」
我輩を睨む目に更なる殺意が込められる
「・・・減らず口を、俺が逃がすとでも思っているのか?」
「そうして頂けると助かるが、貴殿にその気が無い様に、我輩もここで果てる気は・・・毛頭無い!」
そう言って我輩は、猫に向かい突進する
この行動は明らかに猫の意表をついた、一瞬の逡巡の後に繰り出された一撃は眼前に展開された赤い壁に弾かれる
我輩の切り札は功を奏し、逃げ出す隙を作ることに成功した
怯んだ猫の脇を抜け去り、袋小路の出口を固めている猫達の隙間を駆け抜ける
自分達の頭目が獲物を逃がす事など有り得ないと思っていたであろう猫達は、呆然とした顔で我輩を見送っていた
倉庫の出口まで逃げ延びた時、あの猫の声が倉庫に響いた
「鼠、聞いてるか!俺の名前はトラゾウだ、次は逃がさねぇ!絶対に、だ!」
とんだ御仁に目をつけられてしまった様だ、そう思いながら倉庫を後にする
かくして我輩は、中断された食事を再開するため別の倉庫へと潜り込むのであった
農場では、例の鼠の被害が続いている。
俺たち番犬組は猫どもと協力して、あちこちの食糧倉庫を交代で見張っているが、
相手はこちらより小さく目立たないときている。どうしても隙ができ、
いつのまにかやられてしまうのだ。くくぅ、俺の晩飯だけでは飽きたらず、
ご主人たちの収穫にまで手を出すとは・・・!
イライラと歩き回る俺の前に、ひょっこり現れたのは、当の鼠だった。
「貴様! そこを動くなよ!」
俺は吠えると奴に飛びかかった。が、奴は本当に動かない。
おかしいな、と思ったとき、俺は勢い余って奴の上を大きく飛び越えてしまっていた。
しかも着地点にはさっき畑から穫られたばかりのじゃがいもの山が!
・・・俺は転がるいもの上でひとしきり踊り回り、で、盛大にコケた。
頭から地面に突っ込んだので鼻がヒリヒリする・・・
と、その俺の鼻先に鼠が立った。何やら考え深げに長いひげを動かし、つとしゃがんで
俺の鼻面をぽんぽんと慰めるように叩いた。俺は脱力した。
一体何なんだ、こいつは・・・?
それに・・・こんな情けないこと、相棒には決して言えん・・・くっ・・・
時間ができたので覗いてみたら・・・
止まっている?! アルジャーノンさん以外誰も来なかったのかっ?!
・・・もしや、自分の電波駄文がスレストに・・・?
うわああそうだったらホントに申し訳ない。あれはイベントだったんです・・・
地域・キャラ限定の・・・流れを止めるつもりはありませんでした・・・
皆さんスマソ・・・マジで・・・
これが余計な心配であることを祈ります・・・
????さん、トライラックス担当さん、晩餐会っす・・・かむば〜っく!
>>175さん、さすがに三連休なんであまりネットにいられない
だけかもしれませんよ。
私は、仕事が入ってしまってますけど。
バスのフロントガラスから,見慣れたゲートが見える。
寮管理人氏が,警備員としばし問答した後,バスはゲートをくぐって農場の敷地内に入り,例の宿舎
に向かって走った。そして宿舎につくと,そこにはミスミさんをはじめとし,広報担当の青年や,
その他の人々が出迎えにきていた。広報担当氏の番犬達,レックスとアローまでいる。
早速管理人氏とレイ達のリーダー格,アイ嬢がミスミさんに挨拶。他のレイ達もバスをおり,農場の
人々に歓迎されている。最後にアオイの肩を借りながら,俺もバスをおりた。ミスミさんに逐電したこ
とを頭を下げて詫びる。すると,「いいんじゃ。ここのモットーは去る者追わず,来る者拒まずじゃし
な。むしろ良くやってくれた。まだ君の籍はあるから,一刻も早く傷をなおして,また頑張ってくれ。」
という温かい言葉をもらった。柄にもなく,目頭が熱くなった。
ミスミさんは,アオイに対しても,「ほう,君がアオイちゃんかね?サカキ君のこと,よろしく頼む
よ。」と声をかけた。「は,はいっ!」とアオイが緊張気味に返答すると,ミスミさんはニコリと笑い,
寮管理人氏のところへこれからの説明に向かった。
レイ達の宿舎の割り当ては,とりあえず一部屋4人づつ,8部屋を割り当てる事となった。そしてこの割
り当てをもとに8つの班を編成,一週間交代で約4ヶ月,それぞれ農場の八ヶ所の仕事場で働いてもら
い,その後本人の希望と仕事への適正評価を加味し,部署についてもらうことになる。彼女らの事情か
ら,教育も受けさせる必要があるので,労働時間は短めだ。教員には,農場の中の高学歴者や,教員経
験者等がなる。彼女らにはちゃんと給料というか小遣いもでる(さすがに安いけど)。週休は1日。
3食つき。有給もあり。まあ待遇としてはこんなものである。
さらに,レイ達のように32人とはいかないものの,先日の旧東京壊滅の際,綾波教の軍勢に参加してい
た捕虜のうち,子供たちをここで引き取ることになったという。こんなに人数が増えて,はたしてこの
農場大丈夫か?とおもったが,農場の拡張工事による収量の増加が見込めること,今年の穀類,イモ類
の豊作,そして旧東京の打撃による食料の値上がりなどから,なんとかなるとの話だ。そしてミスミさ
んは,「子供たちは,社会の種籾であり,将来の希望じゃ。ワシら大人が育てて,豊かに実らせてやら
にゃならん。」といい,受け入れを決断したとの事。うーむ。伊達にリーダーはつとめてないな,この
爺さん。
ひとしきりレイ達への歓迎が終わり,アオイを除いたレイ達が皆宿舎に入ったころ,俺は通りがかった
軽トラをとめ,アオイと番犬たち(アオイの護衛のつもりか?なんかわからんがついてきた)と共に俺
の家に向かった。家につくと,そこは以前のままの状態だった。アオイに手伝ってもらい(というより
ほとんど彼女がやってくれた),俺の車の中の荷物を家の中に運ぶ。家のなかの片付けが一通り終わっ
たころ,辺りは薄暗くなっていた。そろそろレイ達は食事の時間のはずだ。おれがついていこうとして
そとにでたところ,彼女は首を振り,「この子達がいるから大丈夫。ゆっくりやすんで。」といい,番
犬2頭の頭をなでた。「じゃ,また明日」と言う彼女の右手を掴み,そっと抱き寄せる。柔らかな感触。
女の子の香り,互いの鼓動。そのまま互いの顔が近づこうとしたとき,彼女ははっと気付いたような顔
をして辺りの気配をうかがう。俺もそれに習い,周囲を見回すと,そこここからギャラリーの気配。彼
女はボッと顔を赤らめると,「そ,それじゃ」と言い残し,2頭の番犬たちに劣らぬスピードでその場
を駆け去っていった。俺も彼女に手を振った後,心の中で苦笑しながら,家の中に入った。
某農場新入りです。農場への帰還編,こういう内容にしてみました。とくに最後のラブ米落ち,ちょっ
と悪乗りや自己陶酔が過ぎるかもしれません。キモかったらすみません。
・本社オペレーターさん
番犬たちの名前ですが,青の一号さんのほうはレックス,赤の二号さんのほうはアローと名づけてみま
した。名前の由来は恐竜のティラノサウルス・レックスとアロサウルスからです。大型犬だとのことで,
強そうな名前がいいのでは?ということで。お気に召さなかったらすみません。
・綾波寮責任者さん
上のような待遇で,レイ達をひきとらせて頂く事になりました。サードインパクト後の荒廃した世界で
すから,労働条件等少々悪いのでは?ということでこうしてみたのですが…待遇改善等にはなるべく
応じたいです。寮責任者さんご自身の待遇についてですが,これを当方で完全に決めてしまうのは一寸
できないので,ご自身で定めて頂けると助かります。
181 :
167:02/11/03 17:36 ID:???
>>175 休みの日の昼間はこんなもんですよ、各人昼間は色々とやる事あると思いますし。
基本的には平日と同じ、夜にならないと更新されんとです。
ですから、お気になさらずに。
それと、
>>170にて解析されているアンプルですが、製造は、
普通にウィルスを作れる設備があれば可能です(船上では厳しいとは思いますが)
ワクチンは培養も可能です。
あらゆる病害細菌に対する画期的なものという話も場合によってはありかなぁ。
ウィルスもワクチンも、元は使徒能力により造られたものですので、お間違えの無きよう。
「零から『E』で造った」わけではありませんので。
第三新東京市でランドマスター隊とシンジ、綾波を回収した俺達は大阪へと向かう。
赤木博士が解析したワクチンを綾波がサーチすると、解析通り、そのウイルスはバル
ディエルをベースにアルミサエルの因子が付与された物だった……。
E計画の連中には正直恐れ入る……しかし、こんな物を持ってくるあたり、大阪に
なにがあるって言うんだ?
ともかく、晩餐会への準備が色々と続けられる。ユイさんからの通達で参加が決まっ
た綾波は、これまたユイさんの提案で、「マシンロボ:クロノスの大逆襲」なる古い
アニメのキャラである、レイナ・ストールのコスプレだとか。そういう俺も護衛とし
て同行するので、星雲仮面マシンマンのコスプレを用意する。
そして、気になった事と言えば、シンジと綾波がこんな会話をしていた事だ。
「碇君…あの人はいったい………」
「……あの人がなんなのかはまだわからないよ。もし、なにか話す事があるなら、話
してくれるとは思う。……綾波とほとんど同じ魂の色をした人だから、無関係とは思
えないし……。けど、僕達から聞くのはよくない…そんな気がする」
「でも……私は聞くかもしれない……」
183 :
182:02/11/03 19:46 ID:???
突然、トライラックス艦隊の司令棟に警告音が響き渡る。
「未確認飛行物体が接近中!!」
「第二種警戒体制を取れ!」
「所属と数は!?」
「距離2000、数は一機のみですが所属は不明。こちらの通信にも応答しません!」
「望遠カメラに補足、3番モニターに出ますっ!!」
そして、モニターに映ったのは・・・・。
「鳥か?」
「飛行機か?」
「いや、空飛ぶ肉だ!!!」
額に"肉"と書かれたタラコ唇のマスクを被りパンツ一丁で空を飛ぶマッスルメン。
芸が細かいことに両手を前に突出し蟹股で飛んでいる。
ただ、オリジナルと違うのは赤いサングラスとマスクを突き破って生えている顎髭。
腹筋を高速振動させて衝撃波を地面に叩付けて空を飛ぶ。
得意の武空術を披露する教祖の姿だった。
「・・・・断定できました、綾波教の教祖です。」
ドンヨリとした沈黙が包み込んだ司令塔に通信兵の声が虚しく響いていた。
輸送へリにワイヤーで吊るされた奇妙な形の黒い戦闘機"TIE Advanced"
"TIE Advanced"を空母の甲板に下ろすと、ワイヤーを切り離して輸送へリは去っていく。
その全面ハッチが開き降りてきたのは、黒い鎧の様な戦闘服に身を固め、顔の部分だけいつもの白いマスクを着けている男。
ダース=ベイダーに扮装したガーゴイルだった。
彼は船内への入り口前に設置された受付所に向かう。
受付嬢 『あの、御名前と所属を記帳して下さい。』
ガーゴイル『……コーホー、ペンを コホー 貸してくれんかね、……コーホー。』
受付嬢からペンを受け取り、ノートへ流れるような筆遣いで記入する。
【あやなみきよう・があごいる】
彼は、まだ日本語が平仮名しか書けなかった。
そろそろ晩餐会が始まります。
8時だよ全員集合!!
>>183 えっ?ガーゴイルでダース・ベイダーを使っちゃったけど、不味かったかな・・・。
ちなみに私は仕事中ですので、また後で。
188 :
182:02/11/03 20:07 ID:???
○弐次席様
相変わらずご苦労様です。昨夜は書きこめなかった上、今も駆け足でのネタ一つ
で申し訳ない。
○E様
この辺りはさすがですね。以前チラと出した遺跡をネタに持ってくるとは。(ちな
みにこのネタのイメージは某メジャーFFからの拝借です)
○某農場新入り様
フォローありがとうございます。ちなみにレイ達にはナオコ博士が援助してくれたり
すると思います。寮責任者は…その内ネルフからそれ相当の報酬をふんだくる必要あ
るなあ(藁
○教祖様
えー…一つネタを。主席は教祖様の所から無断で持ち出した資料返却しとりません(W
ダース・ベイダーは仮面ライダーオーディンに変更しますので、お気になさらずに。
○エヴァ・フェット様
えー、上にあげたコスプレが出てますので、よろしくお願いいたします。(W
ちなみに仮面ライダーオーディンと嵐は輪から外れています。
この前愚痴ってた奴の話からするに、ここで晩餐会が催される(
>>160)
いや、すでに始まっているのだろう。それにしてもコスプレパーティーとは。
歓迎側もそれなりにこだわっていいるようで、内部にいる給仕達もそれなりの格好だ。
だが、幾らなんでもショッカーはないだろう。
他にもどっかの戦闘員やザコキャラした者がいるが、そいつ等も同じ給仕だろう。
中に入るのは怪我の無いカメレオンIIだけだ。俺は外部からの監視、逃げ口の確保に当たる。
俺も透明化する事も可能な状態になっているが、あばらの骨折までは回復していない。
今回は特殊メイクをフルに使い、音声も声色を変えるだけだ。
目的は情報収集のみ、目立つ行動は決してとれない。
幾つかの盗聴機も確認しているので、そこからも情報を頂く。
「じゃあ、頼んだぞ」
「イーーーッ!!」
………………そこまでハマる必要は無いんだが、不安だ。
それに、他のショッカーの格好した給仕は普通に喋ってるぞ。
それも解っているはずなんだが、本当に大丈夫だろうか。
ここに来てからどうも調子がおかしい。
190 :
189:02/11/03 20:34 ID:???
コスプレ晩餐会と言う事ですので、勝手ながら立食パーティーのイメージで給仕を幾人かいる事に。
ので、カメレオンはこのような形での参加です。
ところで、全員で何人参加してるんですかね、このパーティー。
正式な招待客と主賓側(で、いいのかな?)の人数。
隊長個人日誌
第三で無事に、オーバー・ザ・レインボーに乗船した私たちだが、なんとも
壮絶な状況に直面する。
参加する者全員がすべてコスプレという状態なのだが、いくらなんでも碇ユイ博士の
あの格好は歳をかんがえるとやりすぎなのではないだろうか?
スカートが短いのは仕方ないとして、あのマスクでは怪人ではないかと
思えてしまう。
こうなると、箱根で手に入れられる物でやったコスプレは霞むというものだ。
レナはどう思っているのか聞くと「問題ないわ、ロジャー。」と役になりきっている。
唯一私も知っていて、手に入るのはアニメのこれだけだったのだ。
衛生兵もエンジェルと呼べと言い出す始末だ。
渚は渚で連獅子の練習をしているのだが、それと同時に白銀のかつらからATフィールドを
光線のように撃つのは辞めたほうがいいのではないか、と思う。
やはり彼はわからない。
トライデント兵士は、野球のボールと話している者がいる。
別に小道具ならば、いいのだが、そのビニール風呂敷のマントはちょっと、と思う。
この先、どんな格好で出てくる奴がいるのかと思うと、正直気が重い。
「私とパーティに行くのが嫌なの?」とレナが聞いてくる。
いや、そんなことはない、と答えると、ちょっと微笑む。
思わず、かわいいと思っている自分がいる。
ふと抱きしめてしまいたい衝動に駆られたが、なんとか抑える。
落ち着け、世界はまだそんなことを語れるほど、安定はしていないんだぞ。
厚木基地最後の兵士は、大阪で恋愛イベントでも発生
しそうな感じになってきてます。
いいのだろうか…。
・・・恥・・・(
>>176、
>>181サンクス)
こんばんは。遅れました。自意識過剰電波こと黒縁メガネ他担当です。
>>180 某農場新入りさん
犬の名前、カコイイのをどうもありがとうございます。犬はアオイちゃんに
懐くのですか。嬉しいです。
いつか新入り氏とアオイちゃんがギャラリー抜きでゆっくりできることを
祈りつつ、見守ります。
>>181 「E」計画提唱者さん
ワクチンの件、フォローどうもです。ネルフ側はEVAに頼り気味であるのに対し、
「E」側は使徒能力をどんどん実用化しているようなので、ああいう書き方に
致しました。南米の教授なんかはゼロからでも作れそうですが。
>>184〜 教祖様
・・・吹きました・・・キーボードが一時スゴイことになりましたよ・・・
実に教祖様らしくてイイです! 第弐一行もスターウォーズ関連なので、ガーゴイルと
対決でもしますかね。
>>182〜 ????他さん
コスプレ設定と画像、お疲れさまです。キャラが多いと大変ですね・・・
昨日の死海でのドタバタは、一応教団、というか主席には影響はないと思いますが。
来られたら第弐の奴を叱ってやってくださいませ。
ところで、なにげにまた三大レイ(?)が集合していますね。
>>191〜 最後の兵士さん
・・・陥落・・・?!
某農場新入り氏も陥落の模様。後に続け(w
普段冷静な隊長さんの慌てぶりがナイスです。恋愛イベント大歓迎です。
では、とりあえずネタカキコ一つ。
「ふっふっふ〜。さぁて、今日は呑むわよ〜!」
俺の前をずんずん進んでいくのは、長い金髪のカツラを二箇所結わえ、
何とも・・・な衣装とアクセサリーをつけ、ロングブーツのヒールを
攻撃的に鳴らしながら歩く葛城さん、だ。
「さぁ、みんなせっかくのパーティーなんだから盛り上がらなくっちゃ!
辛気くさい奴は、皆まとめて月に代わっておしおきよ〜!」
この人・・・この会合の意味、ホントにわかってるのか? いや、もしかすると
・・・忘れちゃったのか・・・? これはネルフとトライデント、綾波教、
トライラックスの、「E」計画を除く現在最大勢力の代表が集まって、相互理解を
目指して話し合うための会じゃなかったっけ・・・葛城さんも相手勢力の情報を
探るために来てる筈なんだけど。この格好もそのためだって聞いたのに。
「日向君も今日は最後まで付き合ってよ。加持は来るか来ないかわからないから、
あたしが潰れたら運んでね」
俺は荷物持ち兼アッシー君ですか。ネルフ人員用のヘリの操縦も俺だったし。
「どうしたの? 元気ないじゃない。戦闘のない時くらい、ちゃんと楽しまなくちゃ」
わかってます。俺だって騒ぐのは嫌いじゃない、でも、今は盛り上がれない理由が・・・
俺は自分の姿を見下ろした。黒い猫の着ぐるみ・・・ご丁寧に額には
黄色いプラスチックの板で作ったお月様が貼り付けてある。長い尻尾には
針金が通っているので、ぴんと立ったままユラユラ揺れている。それでいて顔は、
『誰だかわかんないと困るでしょ』という葛城さんの主張で俺のまんま・・・
すっかり声のトーンの跳ね上がった葛城さんが言う。
「ほら、早いとこいいお酒ゲットよ! 行くわよ、”ルナ”!」
・・・帰りたい・・・
195 :
189:02/11/03 23:50 ID:???
>厚木の兵士さん
また一つ階段を上がりましたね(笑
ここで一気に花咲いてしまうのか!?
>教祖様
ブバッて感じでした(笑
>>188 過去に一度出ていましたので、確認してあのカキコです。
でないと話がおかしくなるんで。
っちゅーか、ブラウザかネットの調子がおかしいのでネタレスが厳しいです。
リンク先にきちんと繋がらず、別のページに繋がったり404だったり。
infoseekとHurricane Electricが出てくるの多いです。
リロードを二、三回したらしたで別ページに早変わり。何度かすれば元に戻るんですけど。
URLの表示と中身が全然一致しません。
今も更新具合を確認したら別ページに…………もう駄目ッス。精神的に擦り切れそうです。
限りなくROMで申し訳無い…
196 :
194:02/11/04 00:04 ID:???
>>195 大丈夫っすか・・・?って自分が言っても意味なしですが。
とりあえず、リロードではなく、いちいちアドレス入れてやってみては?
自分とこは一度リロードするとなぜかそれ以降できなくなるので、
毎回アドレス末尾を書き換えて更新しております。
197 :
195:02/11/04 00:16 ID:???
>>194 一回一回アドレス入れ直しても無駄です。
ひょっとするとどっかの変なサーバーを経由してページにアクセスしているのかも。
ウィルス感染はなさそうですたが、javascriptで変なの自動ダウソしたかのなぁ?
プロバの所で回線の混乱がある可能性も捨てがたし。無念。
関係無い話ばっかしてスマソ>晩餐会参加・監視中の皆様
198 :
194:02/11/04 00:22 ID:???
>>197 そうですか。失礼しました。
>関係ない話
自分としてはこれでこの毎回容量でオーバーしてしまうスレのレス数を
ちょっとでも増やそうかなと密かに(以下略
晩餐会への出席者が次々と到着し、賑う空母ソーソソソ。そんな中、甲板に一陣の風
が吹いた。そして、その時甲板にいた者達は、その風に乗って白い羽根が舞うのを目にする。
彼等が、白い羽根が飛んできた方向を見やると、そこには白い鎧を着た人物(
ttp://www.angelic-l.com/chara/angel/16.html)
がいた。目元はよく見えない。
その人物は鎧の音を立てながら歩いている。素材に詳しい者が見ると、見かけの割に
軽量ながら、極めて強度の強い、本物の装甲でできた鎧である事がわかる。
また、この時艦内にいた、綾波レイ、綾波レナ、フウイ・ノ・レイ、エヴァ・フェッ
トは、突然寒気と本能的な恐怖感に襲われていた。
鎧の人物は受け付けへと近づく。受け付けの者が鎧の人物をよく見ると、瞳は赤かっ
た。そして、鎧の人物は、
【神聖綾波教団所属:綾波レイ】
と、署名する。
また、艦内の会場には端の方で壁にもたれている変身忍者嵐と、どうやって飲んでいる
のか不明だが、バーで一人カルアミルクを傾ける仮面ライダーオーディン(
ttp://www.tv-asahi.co.jp/ryuki/masked_riders/odin/nw/01.jpg)
の姿があった……。彼等がいつ現れたのか気付いた者はいない……。
200 :
町奉行:02/11/04 00:41 ID:???
おや、隊長さんはどこにいる?
なに、大阪でのあのパーティにでるってでかけちまったのか?
レナも一緒に?
ほう、二人でパーティとはそれはそれは。
いや、なに折角いい酒が手に入ったから、一杯やろうかと思って
きたんだがな。
まあ、いいかリナ、残念だな、姉妹はいねえとよ。
なんだ、リナなに聞いてるんだ?
え、出かけたのは二人でかって、よせよせ、無粋じゃねえか。
他にも二人着いていってるんだと。
まあ、いいか、じゃあ、あんたら、どうだい?
一杯やるかい?
おお、今日釣れた魚か、いい酒のつまみになりそうだ。
大陸より、関西地方を目指して飛行中の量産機。
「何よコレ〜〜?! 全然私に似合ってないじゃない! やり直しよ!」
「うん、あとそれは他の人と被るみたいだから、やめよう。新しいのにするよ」
「まだ何かある訳?」
「モスクワでいっぱい買い込んだじゃないか」
「アレ、全部このためだったの?! アンタやっぱおかしいわよ!」
「そうだね」
「! ああもう、アンタまたそういう答え方する! 少しは馬鹿にされた、って
怒ってみなさいよ! こっちの気分が悪くなるでしょうが!」
「それは失礼を。以後気をつけましょう、姫君」
「ああ〜! もういいわよっ!」
量産機の装甲板の間にひっくり返る少女。その隣で新しい衣装をちくちく縫い始める、
奇妙に虚ろな目つきをした少年。ふと手を止めて呟く。
「・・・間に合うかなぁ・・・」
もうじき航空母艦“ソ―ソソソ”に到着か、
戦闘機にはいつでも遠隔操作で起爆できるように細工したN2爆雷二発搭載に
加え、更に攻撃衛星群もスタンバイしてある。
もしもの事があれば俺もろとも“ソ―ソソソ”は消滅するだろう。
まあ先方もその事は言わずとも了解してるから問題はねえだろうがな、
しかし酒が飲めんパーティはつまらん!
「まほろさん、もうじき降りるから準備しといてくれ。」
ん、聞いてないのか?
「うぅ・・また睡魔に負けてしまいました。」
なんで戦闘用アンドロイドの癖に居眠りが多いんだ?
「スズキさんこの体になってから眠くなる事が多くてすみません」
「着艦するから準備しとけよ。」
隊長個人日誌
たしか、会合があり、そのために護衛としてパーティへ参加ときいていたのだが。
なぜ葛城作戦部長は飲んでばかりなのだろう。
難しい顔をしていたのか、レナが「つまらないの?」と聞いてくる。
正直、面食らってはいるが、つまらないわけではない。
立食形式というのも、このリラックスした雰囲気を作っているのだろう。
まあ、パーティだということだし、騒ぎが起きるまでは楽しむのもいいだろう。
他の2名にも適度に楽しめといっておく。
会場を歩いていると、レナが一緒についてくる。
字分でも見たいものや気になるものがあれば勝手にみていていいぞ、と言ったのだが
「これでいいの。」と言い側にならんで歩いている。
あまり酒は進められないが軽いカクテルならばいいだろう、と手渡す。
人の山の向こうで酒をあさっている葛城作戦部長と、眼鏡のオペレーターが
見えた。
オペレーターは、なにかとり憑かれたような疲れきった顔をしているようだ。
大丈夫だろうか。
ちょっと、レナが震えていた。
寒いのか、と聞くと、すこしぞっとしたと答えた。
でも大丈夫とこちらをみて微笑む。
まだすこし震えているようなので、バーの隣の椅子のところへつれていく。
海上都市大阪の市街地には、かつて大阪を象徴した建造物が現在も立っている。
その建造物…通天閣の上に、一人の白いローブを着た人物が立っている。
「パーティーが始まったようだね……。フフフ、存分に楽しむといいよ。今日はトラ
イラックスと大阪が大歓迎さ。……二次会の幹事は僕だしね……」
その人物がそうつぶやくと、通天閣内のビリケンや、道頓堀の食い倒れ人形、万博記
念公園跡の太陽の塔の目に光がともり、道頓堀からはかつて80年代半ばに転落し、
行方不明になっていたカーネルサンダース人形が這い上がってきた。また、大阪城跡
が少しずつ動き出し、かつての大阪城の姿へと修復しつつあった……。
IIのやつ、「妖しい」雰囲気に呑み込まれているな。
「イー」しか言っていないようだし、懸命に給仕の仕事をこなしている。
仕事のことなんてすでに頭に無いのだろう…………恐ろしい。
俺は怪我を理由に潜入を避けたが、本当はあれが嫌だったからに他ならない。
外から見ている分には滑稽で、見ていても苦にならないしな。
IIの存在はあの感じなら、決してばれる事は無いだろう。
盗聴機からも大した情報は流れてこないし、あの「猫」が可哀想なくらいだ。
遅れて来る者が何人かいるようで、本格的な話し合いが始まるにはまだ時間がかかりそうだな。
………見れば見るほど妖しい。怪し過ぎる。未知のぱわーを映像からも感じるぞ。
見分けがつかないのが何人かいるのが悔しいが、必要な情報は得られる。
IIの存在もばれる事は無いだろう、あそこまで中に溶け込んでいたら……恥かしい奴だ。
ひととおりテーブルを回った後、葛城さんと食べ物の皿(葛城さんの分)を
持った俺は、部屋の一角にあるコーナーに落ち着いた。
「ふぃ〜、結構いいモノ揃ってるじゃない。来て大正解だったわ」
葛城さんは早くも頬を染めて上機嫌だ。が、酔っぱらってしまっている訳では
ないらしかった。時々、部屋全体にさりげなく目を走らせて、誰がどこにいるか
確認している。ネルフ、トライデントの人員は既にあちこちに散らばってしまっている。
一応各自に非常用通信機を渡しているが、この混雑では少し目を離すとあっという間に
見失ってしまいそうだ。どうでもいいけど、俺と葛城さん、ランドマスター隊一行以外は
ほとんど何かマスクを被って顔を見せない扮装のようだ。その中で間抜けに顔をさらしている
俺って一体・・・しかも猫・・・なぜ赤木博士とマヤちゃんが来なかったのか、
ようやく俺は理解し始めていた。
その時、ばらばらに歓談していた人混みが、急に部屋の一点に注目した。
白い鎧姿の少女がいた。長い髪はカツラだろう。顔を半分隠した兜の下で、唇だけが微笑んだ。
と、葛城さんの傍に綾波レイがすっと近寄った。
「どしたの、レイ? ・・・まさかアレが」
綾波レイは頷くと、また他のチルドレンの方へ戻っていった。
「日向君、いよいよ『聖母』のお出ましだわ。上手くやらないと、この会合自体が彼女のための
デモンストレーションになってしまう。皆、特にチルドレンとレナちゃんから目を離さないで」
葛城さんの顔からは完全に酔いが引いていた。
トライラックス担当です。
肝心な時にパソコンの調子が悪くなってしまい、カキコできなくなっていました。
申し訳ないッス。
今後もこんな具合で御迷惑をおかけすると思いますが、適当に調子を合わせて盛り上げて下さい。
額に"肉"と書かれたタラコ唇のマスクを被りパンツ一丁のマッスルメン。
教祖は未だに会場へ入ることが出来ず受付前で立ち往生していた。
受付嬢『ですから、会場内への武器の持ち込みは禁止されているんですっ!!』
教祖 『何を言う、私が何処に武器を携帯しているとでも言うのだ?』
彼の身に付けている物は赤い眼鏡とマスクとパンツとブーツ。
何処にも武器を隠し持っている用には見えない。
受付嬢『その肉体自身が武器なんですよっ!!』
受付嬢の声に入り口前をガードしていた警備員達が大きく頷いて同意していた。
209 :
大阪:02/11/04 02:30 ID:???
大阪湾に軍艦みたいな船がぎょうさん入ってきたそうや。
何でも日本に和平条約を結びに来たトライラックスっていう外国の艦隊なんやて。
今日はそのトライラックスの艦隊で和平のための親睦パーティーがあるそうで、海上都市大阪でもいつもより厳重な警戒態勢が敷かれとる。
そうや・・・今日は変なことがあったな。
ミナミの道頓堀界隈を歩いとったら、食い倒れ人形の目が光ったり、川の中からカーネル・サンダースおじさんが現われたりしたんや。
通行人がみんな驚いとったで。
竹本テツ「う、うわ〜っ、インケツや〜っ!」
萬田銀二郎「車を売るならユーポスや〜っ!」
青田赤道「ちょんわ、ちゃんわ! クエッ、クエッ!」
私、もう何が何やら訳わからんようになってきたわ〜っ。
量産機はようやく旧神戸上空に達した。
彼女はまだ怒っている。が、説明すると不承不承納得してくれた。パーティーで着る
衣装のことだ。ついさっきまでいじっていたので、いい加減指の感覚がなくなって
しまった。
会場には既にかなりの人数が集まっている様子だったが、まだ何人か肝心な人物が
現れていない。本題である話し合いはまだ先のことだと思っていいだろう。
「遅刻はせずに済んだみたいだから、少し寄り道していこうか」
何気なく言ったら彼女に思い切り頭をはたかれた。僕が彼女の表情をろくに
読めなくなったから、ジェスチャーで不満を表現してくれているらしい。ちょっと痛かった。
「何考えてんのよ! 人にこんな格好までさせておいて、まだ手間をかけるってぇの?
だいたい寄り道ったって、大阪以外は京都くらいしかないじゃない」
「いや、同じ大阪でも、艦隊集合地点じゃなくて海上都市大阪の方だよ。あそこには
同僚が一人着任してるんだ。もう随分顔を見てないな。なまじ京都から近いと、
かえって会いにいけないから」
「そんなのアンタ一人の時に行きなさいよ! 私はさっさとこの悪趣味な人形から降りたいの!」
僕は肩をすくめた。ごもっとも。本当に遅刻してしまう。
それでも、少しコースを変更して、海に浮かぶ巨大都市大阪の上を通った。旧都市から移植した
建物のあちこちが徐々に変化しつつある。第伍だ。張り切るのも無理もないか、
以前のイレギュラーな事件で、第四に本来の生贄の順番を取られちゃったから。
眼下の海上都市はますます光を増し、奇妙な不夜城を形成しつつある。
それにしても残る司教4人、そして聖母まで同席か。少し大袈裟すぎるんじゃないですか、主席?
211 :
204:02/11/04 03:01 ID:???
>>210 ちと補足しておきます。第参は京都で留守番しています。そうでないと京都は
マジでカラですから。(そういや、ネルフ側の留守番のトウジも参号機……)
212 :
210:02/11/04 03:03 ID:???
>>211 うわ、失礼・・・てっきり「嵐」さんが第参だと・・・
いい加減眠くなってきました。すいません。
も一回ログ読み直してきます。
213 :
210:02/11/04 03:13 ID:???
>>211 ああ・・・なんか、わかったような気がします。(違ったら笑うしかない)
ネタばらしはしないでください。しかし引っ掛かったな・・・
ネルフ側に同じく引っ掛かった人間が約1名・・・
パーティー会場にはぼちぼち様々な仮装をした参加者達が集まって来ている。
会場内で黒の全身タイツにプロレスのようなマスクをかぶってあくせく動き回っているのは主催者側の給仕係らしい。
中には1人だけ、やたらと「イ――ッ、イ――ッ」という奇声を発している男もいる。
また、給仕係に調子を合わせるように、仮面ライダーなどのコスプレをしている参加客もいた。
何人かの男女が会場に入ってくる。
先頭を歩いているのは薄いブルーの髪の毛をして、同じような色の『マッドマックス』風の衣裳を来た人物で、顔つきやプロポーションからかろうじて女性であると判別できる。
「お、やあやあ、これはA級大使閣下。南斗水鳥拳レイのコスプレとはかっこいいですな!」
話し掛けてきたのは道頓堀の食い倒れ人形の衣裳を着て、ダテ眼鏡をかけた艦隊司令官のピエット提督である。
「はっはっは、これでまた騙された奴が1人。わしはサイテイルじゃ」
二重コスプレのサイテイルが顔を変型させると、ピエット提督が面喰って言った。
「B級大使殿・・・それではA級大使様は・・・?」
後ろの方を歩いていた赤いヘアバンドに赤いジャケットを着た紫東遥がサングラスを取って言う。
「私はこっちよ。私が本物のA級大使フウイ・ノ・レイ」
「ありゃりゃ、これは騙されましたな。もしかしてサイテイル閣下は影武者とか?」
「まあ・・・そんな所だな。A級大使様の身にもしものことがあったらいかんからな」
広末涼子似のユフィが言った。
「カーネル・バシャ―ルさんはケンタッキーフライドチキンのカーネル・サンダースおじさんのコスプレですか・・・タイラー艦長さんはコスプレしないんですか?」
主力戦艦『シャークエゼキューター』艦長のタイラーはやけに地味な服装をしている。
「何を言ってるんだよ。私は英国貴族エアトン・グレナバン伯爵のコスプレをしているんだよ〜」
幻影旅団のマチのコスプレをしたエヴァ・フェットが本人には聞こえないくらいの小声でつぶやいた。
「そんなマイナーなキャラ、誰も知らねえだろうによ」
そこへスモーカー大佐の声が聞こえた。
「やあやあ、諸君。お待たせしたな。俺達スモーウォ―カー部隊のコスプレも見てくれ」
振り返った一同はスモーウォ―カー部隊の姿を見て絶句した。
215 :
210:02/11/04 03:33 ID:???
>>214 トライラックスの面々復活! 待っておりました!
この後の展開がものすごく気になる・・・
でもそろそろ判断力がゼロです。すみません、中途半端ですが落ちます。
自分担当キャラについては適当に動かしておいて結構です。
晩餐会参加中の皆さん、いろいろ間の抜けた無駄カキコすみませんでした。
まだ残る方、頑張ってください。それでは。
しばらくの間、居心地の悪い沈黙が続いて、ようやくピエット提督が言葉を発した。
「ス、スモーカー君・・・それは一体、何のつもりだね・・・?」
スモーカー大佐とその部下として配属されているパイロット4名は全員が揃って黒いタンクトップにハイレグのスパッツ、長いレッグウォ―マーを着用している。
「見てわからんですかい? これは武富士のCMのコスプレですよ、提督。わっはっはっ・・・」
「わっはっは・・・って、おめえ・・・」
エヴァ・フェットがスモーカー達と自分の股間を見比べて言った。
「おめえらのはいてるスパッツ、俺のより食い込んでるじゃあねえか・・・そんなのはいてたら・・・」
さすがにそれ以上は口に出して言う気にならなかったらしい。
「俺達はな、このコスプレのために今まで厳しい特訓を重ねてきたんだぜ。第7使徒と戦った時のシンジとアスカみてえにな。おう、野郎ども、その特訓の成果を皆さんに披露して差し上げるんだ!」
「オッス!」
「ミュージック、スタート!」
スモーカー大佐がそう言うと、松村が持ってきたラジカセの再生ボタンを押した。
「レツギョ!!」
ラジカセからCMでお馴染みの音楽が流れ、それに合わせてスモーウォ―カー部隊は・・・(以下略)
「相手にするな。こういう馬鹿どもは下手に調子を合わせたりすると、かえってつけあがるからな」
>>216のカキコをしていて、自分でもたまらなく自己嫌悪に陥ってしまいました。
取り合えず、現時点でのトライラックスの面々は、
フウイ・ノ・レイ:『ラーゼフォン』紫東遥
サイテイル:『北斗の拳』南斗水鳥拳レイのコスプレをするフウイ・ノ・レイ
オドー:『ウルトラマン』メフィラス星人
メンチ:『HUNTER HUNTER』フェイタン
たしぎ曹長:『FAINAL FANTACY 7』ユフィ
エヴァ・フェット:『HUNTER HUNTER』マチ
ピエット提督:道頓堀の食い倒れ人形
カーネル・バシャ―ル:ケンタッキーフライドチキンのカーネル・サンダースおじさん
タイラー艦長:『ふしぎの海のナディア』エアトン・グレナバン伯爵
スモーカー大佐とスモーウォ―カーパイロット達:武富士ダンサーズ
あと、本国から急遽、キサラギ博士がペンギンの着ぐるみを着て参加しているということにしようと思うんですが・・・。
綾波もどきキャラがまた1人増えるな。
>>217 サイテイルとオドーはフェイス・ダンサーなので、着替える必要なく別のコスプレに変更可能。
サイテイルが二重コスプレをしているのは
>>214のピエット提督の台詞にもあるようにA級大使を守るための影武者という意図もある。
オド―は『巨人の星』の一徹親父に変身させて、テーブルをひっくり返したりしても面白い。
エヴァ・フェットは途中で『スターウォ―ズ』のボバ・フェットのコスプレ(と、言うよりも、そのまんま)に変える予定。
スモーウォ―カー部隊の武富士ダンサーズも不評なら(恐らく間違いないだろうが)他のコスプレに変える。
フライドチキンをほおばっている時、ゾクッと寒気が走るのを覚えた(
>>199)。
あまりにもおぞましいものを目の当たりに見た(
>>216)からだろうか?
俺の脳裏に言い知れぬ不安感がよぎる。
「そなたも感じますか?」
ふいにフウイ・ノ・レイ様が言った。
「そなたも、ってことは、フウイ・ノ・レイ様も?」
「不吉なパワーを持つ者が迫っておる」
俺は今回のパーティーにはあの便利屋スズキが来るらしいとオドーから聞いたことを思い出した。
「このコスプレ、気に入ってたんだけどな・・・おい、肺ガン野郎」
俺は他人からどう思われているのかも気にせずに踊っているスモーカー大佐を呼び止めた」
「あ? 何だ、バケツ頭。おめえも一緒に踊りたいか? だったら、仲間に入れてやるぞ」
「のん気なこと言ってねえで、そんなカッコしてたんじゃ、便利屋スズキが会場で暴れたりした時どうする?」
スモーカー大佐の身体がビクッと震え、その顔がたちまち怒りでこわばった。
「あの便利屋野郎が来やがるのか・・・?」
「ああ、そうらしい。オドーが言ってた。それに艦隊のどこかにこの間に侵入者がまだ潜んでるかも知れねえし・・・」
「よし、野郎ども。お遊びはこれまでだ。戦いやすいコスプレに着替えよう」
「オッス!」
フライドポテトをつまんでいる時、ゾクッと寒気が走るのを覚えた。
私の脳裏に言い知れぬ不安感がよぎる。
フライドチキンをほおばっていたエヴァ・フェットも同じように感じているらしい。
「そなたも感じますか?」
「そなたも、ってことは、フウイ・ノ・レイ様も?」
「不吉なパワーを持つ者が迫っている」
私がそう言うと、エヴァ・フェットは見苦しく踊っていた警備責任者を呼び止めた。
「便利屋スズキが会場で暴れたらどうする?」
「あの便利屋野郎が来やがるのか?」
「艦隊のどこかにこの間の侵入者がまだ潜んでるかも知れねえ・・・」
「よし、野郎ども。お遊びはこれまでだ」
そして、彼らは着替えのため、一旦、会場を出て行った。
確かに便利屋スズキやこの間の侵入者とやらも危険な手合いではある。
しかし、私が感じているのはもっと恐ろしいパワーを持っている何者かだ。
恐らくは便利屋スズキや侵入者達が束になってかかっても簡単にやられてしまうくらい、のな。
そして、白い鎧を着たそいつは会場へ入って来た(
>>199)。
パーティー会場から外へ出て廊下を歩いていると、白い鎧をのような衣裳を着た人物が歩いて来た。
顔は見えなかったが、その人物はすれ違い様に俺に話し掛けてきた。
「あの、すみません。パーティー会場はどちらですか?」
「あっちです。あっち。この廊下をまっすぐ行ったら受付があるので。それより私、急いでるから失礼」
俺は部屋へ戻ると、マチの衣裳の上からいつもの装甲服を着込んだ。
これは当初の予定通り『スターウォ―ズ』に出て来るボバ・フェットのコスプレだと言いくるめられる。
火炎放射器に対戦車用自動砲、光電管レーザー砲・・・便利屋スズキが化け物に変身しても今度は確実に仕留められる。
会場へ戻る途中でスモーカー達と落ち合った。
今度は学ラン姿で、スモーカーはいつもの十手のような武器を背中に背負っていたが、部下達は木刀や鉄パイプを持っている。
「おう、バケツ頭はそうじゃなくちゃな。マチのコスプレも可愛くて良かったが」
「何だい、おめえら・・・そりゃあ、宮下あきらか本宮ひろしの漫画に出て来るか番長グループか? 言っとくが、そんな木刀や鉄パイプで歯の立つ相手じゃねえぞ」
会場へ入ろうとした所、受付の前でほとんど裸同然の男が係員と押し問答をしていた。
「ん・・・?」
男は俺達に気付いて話し掛けてきた。
「エヴァ・フェットさんとスモ―カーさんじゃないですか。助けてくださいよォ。この人達が会場へ入れてくれないんですよォ・・・」
その男がかぶっていた額に「肉」の文字が入ったタラコクチビルのマスクを取ると、旧東京のビッグサイト会議棟での会談で見覚えのある顔ではないか。
「その人は神聖綾波教団の教祖さんだ。会場へ入れてやってくれ」
222 :
221:02/11/04 06:26 ID:???
と、言うわけで、エヴァ・フェットとスモーウォ―カー部隊のコスプレを変更。
エヴァ・フェット:『スターウォ―ズ帝国の逆襲、ジェダイの復讐』ボバ・フェット
スモーウォ―カー部隊:宮下あきら、もしくは本宮ひろし風の不良学生
「え〜、本日はお日柄も良く、お越し頂きましてまことにありがとうございます。A級大使フウイ・ノ・レイ閣下に成り代わり、私、艦隊司令官のピエット提督より御挨拶を申し上げます」
道頓堀の食い倒れ人形のコスプレをしたピエット提督がマイクで演説をしている。
だが、会場内の人々の多くはむしろ白い鎧のような衣裳を着た人物が会場に入って来たことに関心を吸い寄せられていた。
赤いヘアバンドに赤いジャケット、サングラスをかけた紫東遥がセーラームーンコスプレの葛城ミサトに歩み寄る。
「ん? 誰・・・?」
「私です。私・・・」
紫東遥がサングラスを取ると、その顔はサイボーグ化された綾波レイである。
「あ・・・フウイ・ノ・レイさん! 何ですか? そのコスプレは・・・」
「葛城ミサトもどきの『ラーゼフォン』に出て来る紫東遥ですよ」
「らら?」
「もう・・・そういう駄洒落みたいなボケはいいから・・・それよりもあの白い鎧みたいなのを着ている人物・・・」
「ええ、うちの綾波レイも言ってます。どうやらあれが神聖綾波教団の『聖母』のようね」
「私達とは似て異なる恐ろしいパワーを感じます。一体何者なのか・・・」
そこへ装甲服のエヴァ・フェットと学ランを着たスモーウォ―カー部隊、そしてもう1人、筋肉マンのコスプレをした男が入って来た。
「やあやあ、お集まりの諸君。私が神聖綾波教団の教祖です。どうぞお見知り置きを・・・」
彼は大声で言ったが、ほとんど誰も聞いていなかった。
「おいこら、人が喋ってるのに無視するな!」
教祖とピエット提督が叫んだのはほぼ同時であった。
ん〜…………。頭が痛い。コスプレ晩餐会の会場に着いた俺達だったが、まだ重要人
物が揃ってないとの事で、適当に料理をつまんでいる。
そんな俺の目には、ある意味この世の物とは思えない光景が映し出されている。まず
は、恥ずかしい事に身内だ。まず、ユイさん。いい年こいてパンツ丸見え(マジ下着
らしい。白の地味なやつなのが救いだ)の超ミニスカに怪人のようなマスク。次に惣
流博士。赤毛は本人にあわせたんだろうが、質感を再現し過ぎて、ほとんどホラー
映画のモンスター状態だ。そして、葛城一佐。この人も妙にノリノリでセーラー服を
アレンジした衣装を着てポーズを取っている。横でネコの着ぐるみを着せられてる日
向一尉は恥ずかしそうにしている……。ともかく、三十路に突入してる女性がそんな
事やんなよ……。……この辺りに比べれば十台組はまだマシか……。それでも、えら
くマイナーなコスプレをして獅子踊りをかます渚は異様だな。綾波の顔面出し状態の
装甲服はわりと決まってるし、身内の醜態に小さくなってるシンジの緋村抜刀斎はま
だまともだ。(頬の傷が特殊メイクで、エヴァのマゴロクを変化させたらしい逆刃刀を
持ってるのがアレだが) そんな俺を冷たく見つめる視線が……。ランドマスターの連中
だ。まあ、確かにこのマシンマンはマイナーな上、どこか変だが。ついでに赤木博士
から渡された、ボールに目玉と手足がついたデザインのスパイメカもうるさい。しか
も俺の事を『ニック』とか言う。誰がニックだ、誰が!?
で、見てみれば会場内には変なのがチラホラと見える。あのダースベイダーは目立つ
し、バーにいる仮面ライダーオーディンはやはり異様だ。端の方にいる変身忍者嵐は
なんで輪の外なんだろう? 向こうの大阪の連中らしいグループには、ジャッカー電撃
隊のハートクイーンと、秘密戦隊ゴレンジャーのモモレンジャーのコスプレをした、煩
い二人組みの女がいたりする。
そして…あそこで踊ってる見苦しい男達……。聞けばトライラックスの警備担当だと
言う。……とっととこの艦沈めた方がいいんじゃねえのか?
だが、その時綾波の奴が急に蒼ざめる。どうしたのかと聞くと、自分と似たようで、そ
れでいて恐怖を感じさせる気配がすると言う。シンジは、
「……この気配。そうかもしれないね。」
と、言う。事実、向こうにいた連中(シンジや綾波が言うに、フウイ・ノ・レイやエヴァ・
フェットもいたらしい)が、部屋を出ていく。連中も気付いたか。
そして、会場に白い鎧を着た女が現れる。同時に綾波が葛城一佐になにか話している。な
るほど、こいつが教団の……。
すると、葛城一佐に話しかける人物が。フウイ・ノ・レイだ。やはりあのレイに異質さを
感じているらしい。そこへ、更に衝撃的な光景が飛びこんだ。
一人はエヴァ・フェット…それにさっきのアホどもが今度はガクラン姿で…そして、キン
肉マンの姿の怪人が現れ、自己紹介する。
「やあやあ、お集まりの諸君。私が神聖綾波教団の教祖です。どうぞお見知り置きを・・・」
聞いてる奴は少なかったが、俺はブッ飛んだ。ん? なんで向こうのオーディンと嵐までズッ
こけてんだ? そして、教祖とさっきからマイクでなにやらくっちゃべってたおっさんが絶叫する。
「おいこら、人が喋ってるのに無視するな!」
そして、教祖に気付いた渚はつぶやいた。
「アダム……君の身になにがあったのか、僕には理解できないよ……」
と、しみじみと言う。いや、お前人の事言えないって……。しかし、この教祖以前
芦ノ湖で見た時は威厳がありそうだったのに、とても同一人物とは思えん。トライラッ
クスといい、こんなのに振りまわされてんのか、俺達も世間の人々も。……まあ、俺
達も人の事言えた義理じゃないが……。
そして、綾波は教団の聖母とフウイ・ノ・レイを交互に厳しい表情で見つめている。
シンジも一歩引いた感じで、三人のレイを見ていた。すると、聖母はシンジ、綾波、
フウイ・ノ・レイが同じ方向にいるのを見つけ、微笑みかけた。妙に色っぽいので、
やはり他のレイとは違う事がわかる。
……そして、例の便利屋スズキも到着したらしい。……役者は揃ったって事か……。
隊長個人日誌
レナの寒気の原因はどうやら風邪の類ではなかった。
すぐに収まったがしばらく椅子に座ってゆっくりとするとしよう、と思っていたが
いきなりトライラックスの大佐率いる部隊があの身体をタンクトップにスパッツ、
しかもハイレグのスパッツで踊りだす。
さすがのレナもこれには唖然とした表情を隠せないようだ。
あいつら、ほんとうに強敵なのか?
だが、彼らとエヴァ・フェットが消えてすぐ、顔半分を隠した白い鎧をきた
女性が入ってくるとレナはそれを怯えるように凝視した。
こいつが寒気の原因か?、と目で聞くと小さく頷く。
葛城作戦部長も、表情を一変させている。
綾波レイも真剣な顔で、何かを伝えているところから、教団の綾波レイということか。
レナも怯えているようではなくなったが、危険な匂いがするといって睨んでいる。
しかし、その怯えも警戒もふきとばすような自体がおきた。
綾波教の教祖があらわれたのだが。
その姿をみてレナが絶句した。
やっと搾り出した一言は、「肉、書くのやめて本当によかった…。」
ふう。ようやく一息つけた。レイ達の旧東京市街からの引っ越しを行い、とりあえず
宿舎へ収容。俺も一通りの挨拶やら事務処理を終えて、ようやく割り当てられた部屋
で一息ついている所だ。
ここの人々も想像していた以上に歓迎してくれて、ほっとしている。とりあえず4ヶ
月は彼女達の研修に当てられる事になった。俺自身はその間に彼女達が入居予定の建
物の下見やら点検、そして俺自身の農作業の研修を行う。ここにいる以上はやはり作
業に従事しないとな。
そうこうしていると、サカキさんの所に行っていたアオイが戻ってきた。……彼女は
研修が終わったらサカキさんに引き取ってもらわなきゃな…無論、もはや彼に拒否権
なぞ無い…フフフ……。
ネルフの方は大阪でトライラックス及び綾波教の連中と会談するらしい。正直、でき
ればこれ以上争わないで欲しい物だ。綾波教の子供達を監督する立場(そして、自身も
監視の対象)の、オオタという綾波教徒と少し話をしたが、彼等がこんなカルトに身を
投じているのも、彼等なりに理由があるからだ。現に、オオタは決して懐柔されている
訳ではない。彼は怪我で体が不自由で監視しやすいのでここに送られたに過ぎないらしい。
もっとも、相当鍛えられた人間のようなので、単独ならここを抜ける事も可能だろう。
そのネルフにいる人間と言えば、湯元のリナを含むレイ達はオリジナルに話を聞きたがっ
てたようだ。なんでも、唯一の『経験者』だかららしい。ナンの経験者だよ、まったく。
……ネルフの連中は京都に近づいている。無事で戻れよ。そして、いいかげん給料払え。
仮装パーティだというから一休さんの新右衛門の格好してきた。というのもミリオーネが
「和服が着たい」と言うので、じゃあ俺も和服で合わせていこうというわけだ。
彼女は和服を着るのはもちろん初体験でありとても喜んでいる。和服は芸術的に
素晴らしいと絶賛している。デザインセンスに鋭いイタリア人が言うのだから、そうなの
だろう。女性の着物姿は艶やかである。しかし日本人の客が揃ってへんてこな
アニメの格好をしているのに外人のミリオーネだけが和服姿というのはなんだかな。
まあいいか。
と、会場のあちこちから悲鳴が上がった。見るとワるちゃんが
ユイさんのパンツをずりおろしたり、教祖のパンツをずりおろしたり、
葛城のパンツをずりおろしたり、スモーウォーカー部隊のズボンをずりおろしたり
ランドマスター隊長のズボンをずりおろしたりと、いたずらしている。
留守番で置いてきたはずだったのに、なんでここにいるんだ。
「おいおいワるちゃん、留守番してたんじゃなかったのか」
ちょこまかと動くワるちゃんを何とか捕まえて抱き上げた。
「ワるちゃんね〜探偵ごっこしてて加持を尾行したの〜そしたらね〜ここに来たの〜」
なんだそりゃ。
「そうか、じゃあもう寝ようね」
「まだ眠くないの〜」
そう言うと俺の腕からひょいと飛び降り、タタタと逃げ出してしまった。
そして壇上で演説しているピエット提督のマイクを奪い「愛しいかけら」を歌いだした。
231 :
205:02/11/04 16:57 ID:???
なんとか回復しました。
>>205の後、メールすら出来なくなっていたのですが。
主役達が揃い踏み(第弐とアスカは来てないようですが)、会議はこっから本番ですね。
カメレオンIIは劇中の「余り者の木」みたいな役なので、直接絡む事はなさそうです。
と言う事で、これからの展開楽しみにしております。
>黒メガネさん
……今更なんですが、いや、過ぎた事は過ぎた事としてというか、すんません。
>>161なんですが、今読み直しててふと気がついた事が。
「声が出せない」は上(
>>150,151)では声が出せている。
「目だけ辛うじて動かせる」てことは周りが見えているのでは?と。
>>162では失明してますけど…………重箱の隅を突付くような事してスマソ。
でむぱと知っていながら、それでも気になったもので<絶対無理と知っていながらどうしても以下略らしい。
夜になったら、ネタレスします。
晩餐会会場に来たがいきなりエヴァ・フェットの野郎に武器を突きつけられるとは
まあいずれ奴には俺の依頼主を殺した借りは返させてもらう。
ちょいと過激な脅しをしたらすんなり通したがな。
「まほろさんほいほい薦められて酒飲むな。」
「あらぁスズキさぁ〜〜〜ん !きゃふふふ〜〜ん!
じゅて〜ぃむ、じゅて〜ぃむ、あはははは!」
駄目だまほろさん完全に酔っぱらってる
「まほろさん酔い潰れるなよ。」
「い〜〜〜え、私は酔ってません全然酔ってませんよぉ。」
「そっそうか?」
こりゃ当分はこの調子だな。
隊長個人日誌
教祖たちがそろってしばらくすると加持リョウジの姿もみえた。
和服のサムライの格好をしている。
相手の女性も和服である。
その直後になにか、騒ぎがおきる。
テロでもなかったのは幸いだが、いきなり小さな女の子にズボンを引き摺り下ろされる
とは思いも拠らなかった。
が、あわててもしかたないし、怒っても仕方ない、とはおもうのだが。
加持リョウジの隠し子か?
私の様子をみてレナが後ろをむき、顔を手で覆って真っ赤になって笑っている。
どうも、教祖もあの女の子にズボンをおろされたようだが。
その側にいなくて良かったと心底思っている。
さて、加持氏には子守はしっかりと、といっておくことにしよう。
衛生兵があとでなにかいいそうな顔をしている。
さすがに私も少々ばつが悪いので、気分治しがてら、服の乱れを直しに外のデッキに出る。
一応、これでも紳士のつもりだ。
一人で出るつもりだったのだが、レナが後からついてきた。
「笑ったこと、怒っているんですか?」と不安げな声で聞いてくる。
そんなことはない、と答え、さすがにパーティの席で服装が乱れているのはまずいだろう
という、にっこりと笑った。
ちょっと、どきっとした。
服装のみだれた部分を直し、中にもどろうとすると「ネクタイ、まがってます。」と
そっとレナが直してきた。
ふと、こういう生活もいいかもしれないな、と思う。
が、おちつくんだ、自分。
まだ、そんなことを夢見るには、世界は不安なんだぞ、と強く言い聞かせる。
まて、夢見るってなんなんだ、私はそんなこと夢見て、いたのか?
俺は………………
「そこの君、ワインの追加頼む」
「イーーーッ! イーーーッ!」
俺は………
「酒持ってくォ〜〜〜い!!」
「イッイ〜〜〜〜!!」
俺は…
「そこのお前、お前も踊れ!!!」
「イッ!? イーイーイーッ!!!!!」
俺は、何の為にここに居るんだ? 何か、何かをする為にここにいるはず…
「君、倉庫に酒を取りに行ってくれないか。皆思ったより進んでるみたいだ」
「イイ? イーーッ!」
そうだ。給仕をしなければ。
ネルフとトライデント、綾波教の皆さんが楽しめるよう最高のもてなしをするのだ!
……………………待て。待て待て。良く考えろ。
何かが、何かが違う気がするだろう?
あの赤メガネ、それと白い鎧の女、金髪お団子頭ののセーラー服…
あいつ等を見てると何かが思い出せそうなんだが……
「何油売ってるんだ、早く取って来い!」
「……イ? イッー!!」
便利屋スズキが来た。
スズキにヒカリちゃんと4号機改の奪取を依頼したのがイタリア人だと聞き
>>117、
ああイタリア綾波教の手合いだな、とピンと来た。
その後、情報屋に依頼して日本に滞在中の不審なイタリア人を洗ってもらい、
そいつがシルヴィオ=アマートとかいう人物だという事がわかった。
>>26>>27 そいつは今頃、俺が依頼した殺し屋によって、旧東京湾で魚の餌になっているはずだ。
――しかし、連中は何としてもヒカリちゃんと4号機改を取り戻すつもりだろう。
奴らに先を越されないうちに、インド洋に沈んだ4号機改
>>70の引き揚げを急が
なくてはならんな。まあスズキがヒカリちゃんを拉致するのは、不可能だろうが。
俺とスズキは二人並んで、カクテルを片手に黙って壇上を見ていた。
「スズキ、君も大変だな」
「ふ、これも仕事だからな」
壇上ではワるちゃんと泥酔したメイドロボット(まほろさんというらしい)が歌っている。
「そ・れ・い・ゆ」という歌らしい。子供同士は無邪気だな。
236 :
210:02/11/04 22:23 ID:???
昨日はどうも訳わからんことをまき散らしてすんませんでした。
黒縁メガネ他担当です。ちょっと今はネタカキコ不可能です。
後で必ず来ます、すみません。
>>231 提唱者さん
上記の理由で今は言い訳不能です。
いや、先日書き込んでから気づいてはいました。自分のミスです。申し訳ない。
あれからちゃんと考えました。後で言い訳致します、しばしお待ちを。
ていうか、電波と言ってはおりますが・・・心底恥ずかしい・・・
>????他さん
シンジ君はアスカのインターフェイスを持っているのですよね(参スレ目)。
それ、いつ頃使いますか? ちと思いついたことがあったので、
不都合がなければ譲っていただけないでしょうか・・・
ラスト使用の重要アイテム、とかだったら結構です。無視してくださいませ。
ああ、他の人のレスすら今は読めない・・・時間が欲しい・・・
と言うわけで、また後で(恐らく日付変更前後)勝手ばかりスマソ。
>>236 ????他っす。今来たばかりなので緊急に一つ連絡を。
インターフェイス、使用OKです。最重要アイテムというほどの物でもないので、
ここで渡せた方が有効活用できそうですし。
○加持さん
お帰りなさいませ。少しだけ書きましたが、前スレでのトライラックス担当さん
が書いた内容に応じて、シンジ君に「るろうに剣心」の緋村抜刀斎(剣心)のコス
プレをさせましたので、彼も一応和服です。ですので、彼の裾はまくれます。(藁
上の言の通り戻って参りました。
とりあえず、>236で書いた>161、>162に関する言い訳をさせて頂きます。
言い訳その1:愚痴
>>146〜>151までの流れを読んで、(いい意味で)ものすごく衝撃を受けました。
パニック状態。その結果自分でも何を考えてるのかわからんまま、推敲もせずに
ダラダラと書いたのが>161、>162です。見直しくらいすれば良かった。書き込みが済んでから
パソ画面の前で絶叫致しました(半分ほど嘘)。
おかげで誤字、変換ミス、妙な記述も多々あります。鬱。今ちょっと読んで目に付くだけでも
>161 「一変の後悔もなく」は正しくは「一片の後悔もなく」
>162 「目尻から出血」しているなら、こめかみに血が伝うのはおかしい
等々。後者は直前まで横になっていたから変な風に血が流れたか、別の外傷が
あったとお考えください(聖母に頭踏まれてたし)、と一応言い訳しておきます。
言い訳その2:屁理屈
でもそれでは自分の気が済まないので、後出し屁理屈でこじつけてみます。
・なんで>150、>151で第弐が喋ってるのか
司教も一応生物っぽいので、生命維持に関わる衝撃を受け、更にまだ敵が近くにいる際には、
エンドルフィンやらアドレナリンやらの大量分泌で一時的に衝撃緩和・身体機能上昇を行い、
事態に対処しようとすると思われます。火事場の馬鹿力みたいなもんか(違う)。
この場合は、自分がやられてもまだ傍に聖母がいて、更にアスカにも
危険が及ぶ可能性が大なため、第弐は一度四スレ目>455のように精神ダメージを識閾下に
一旦バイパスし、台詞を言ったということにしてください。何とか反撃なり
防御なりしようともがいているが、ダメージが思ったより大きくて声出すくらいしか
できなかった、と。でもこれはその場しのぎなので、>161で脅威が去った後に揺り返しが来、
同レス冒頭の状態に陥った・・・と、いうことに・・・してください・・・
長いですが続きです。
・眼球が動いてるなら失明はまだしてないんじゃないのか
これは単に説明が足りませんでした。ていうかネタが固まってなかったのです。
>161の時点では単にダメージの結果から目が見えてませんが、このとききちんとダメージ処理を
行っていれば、多分元通りになったと思われます。つまりこの時点では失明は決定して
いませんでした。が、第弐は聖母に見せられたモノを忘れないでおこうといらん色気を出し、
結果脳の容量をオーバーしてしまいました。「光」、その他優先機能維持のためには
データもしくは機能の一部を切り捨てねばなりません。そこで、一番情報入力の多い視覚が
駄目になり、辛うじて第弐の脳は均衡を保ったという訳です。
・・・って、これって自業自得じゃないか。鬱。
でもこれで容量がちょっと空きました。ので、今後は同様の目に遭ってもちょっとはマシな
対応をすると思います。
ちなみに現在の第弐の目は、見た目元通りにはなっています。もう機能してないので、養分を
送るのをやめれば用済みの眼球は腐ってもげます。が、それではあまりにもグロいので、一応形だけ
復元した感じです。もう全然見えてません。ただし「光」は健在なので情報だけは得られますし、
健常人と同様に行動することもできます。
なんだか書けば書くほどアリヂゴクの穴にはまっていく気がします。こんなことなら
弐スレ目辺りにさっさと始末しておけば良かった(当初の予定ではここまで生き延びる
筈ではなかったのです)。マジ鬱です。回線切って首吊りたい・・・
以上半端ながら言い訳です。1・2、お好きな方をどうぞ。
全ては自分の読み不足および不注意が原因です。ご迷惑をおかけしました。
関係ない話で無駄にスレ容量を使ってしまい、他の書き手の皆さんにもお詫びいたします。
申し訳ありませんでした。
あと遅レスなのですが、第弐拾壱話〜第弐拾四話まではビデオ・DVD等に新作シーン・作画修正が
追加されており、TV放送時と違います。一応新作シーンのリストがありますが、報告しますか?
240 :
232:02/11/05 01:13 ID:???
個人的には
>>210さんは戦闘書いても日常書いてもうまいから
始末書より話書いて欲しいですね。スレ違いすいません。
>>237 許可ありがとうございます。
が・・・上の言い訳書いているうちに時間切れになってしまいました。
今はこれ以上書き込みできそうにありません。
明日、いや、今日か、今日の朝か午前中には復帰できそうですが。
それまで晩餐会が続いていれば、有り難くやらせていただきます。しかし、この
イベントの主役はあくまでトライラックス陣営と他勢力の代表です。脇役に
過ぎない第弐一行のために決着(?)を伸ばすのもどうかと思いますので、
終わりそうであれば無視して進行してしまってくださいませ。介入させたければ
適当にあしらってやってください。書いたもん勝ち。
書き手の皆さん、いつもながらご迷惑をおかけします。ごめんなさい。
「おらおら、のけのけェーッ。神聖綾波教団の教祖様のお通りやぞォーッ!」
学ラン姿の太った大男達が木刀や鉄パイプを振りかざしてわめき散らし、他のパーティー参加者達はおっかなびっくり道を空けてている。
ほとんど白髪の頭をオールバックにして葉巻を2本くわえたリーダーらしい男は何を勘違いしているのがやけに得意げな様子だ。
「とことん人様のひんしゅくを買うような発想しか思いつかんのか、あいつらは・・・」
ダークグリーンの装甲服にフルフェイスのヘルメットをかぶった男が気まずそうにつぶやく。
「いやいや、エヴァ・フェットさんやスモーカーさん達のおかげで助かりましたよ。あの受付の女の子ときたら、会場に武器類の持ち込みは禁止で、私のこの身体そのものが凶器だと言うんですよ」
額に「肉」という文字の入ったタラコクチビルのマスクをかぶり、パンツ一丁の筋肉モリモリ男が言った。
「融通が効かんな。まあ、我々保安要員は警備のために武器を携帯していますし、トライラックスには自分自身の身体を武器に変える人間もいますからね」
「確かそこのスモーカーさんは身体から煙を出して攻撃するとか・・・」
「ああ、あれですか。あいつはたいして役には立ちませんよ。それより、身体を液体に変えることにできるオドーの方が手強いでしょう。あと、ピエット提督も金属に変身できるらしいし」
水色の髪の毛に同じ色の『マッドマックス』風の衣裳を着た女が来賓を迎えて言った。
「おお、教祖さん。お久しぶりです。よくぞお越し下さいました」
「はて、どちらさまでしたっけ・・・?」
「私ですよ、私。旧東京ビッグサイトでの会談の時にお会いしたB級大使のサイテイルです」
そう言うと、サイテイルは顔を変型させ、前に教祖に会った時の顔にした。
「おお、貴方でしたか! これは気がつきませんで・・・いやあ、お久しぶりです。しかし、そのコスプレは?」
「これは二重コスプレですよ。私はA級大使フウイ・ノ・レイ様の影武者も務めているのです」
「なるほど、それは素晴らしいアイデアだ! いやあ、トライラックスの人々は皆、有能で良いですなあ」
エヴァ・フェットが例によって小声でつぶやく。
「影武者やってるんなら、そんな大事なこと軽々しく口外するなよなあ・・・」
ピエット提督は相変わらずクドクドと演説を続け、フウイ・ノ・レイ様はネルフ側の代表と、B級大使のサイテイルは綾波教団の教祖と話し込んでいる。
俺はそのいずれもが見渡せるポジションに陣取っていたが、どこかで見覚えのあるような男が会場に入って来たことに気が付いた。
「お、おい、スモーカー」
「何だ、バケツ頭?」
「あのメイドみたいな女を連れて入って来た奴・・・」
それまでヘラヘラ笑っていた肺ガン野郎の顔が抑圧されていた怒りで歪んだ。
メイドのような女の子を連れているが、奴自身がどんな格好をして誤魔化したつもりでも誰なのかはすぐわかる。
スモーカー大佐とその部下達が便利屋スズキを取り囲み、俺は奴の即頭部に銃器を突き付けた(
>>232)。
「よう、便利屋スズキ。久しぶりじゃねえか。よくもぬけぬけとここへ来られたもんだな」
「何だ、てめえはエヴァ・フェットか。トライラックスの飼い犬なんかになりやがって、ずいぶんと歓迎してくれるじゃねえか」
「トライラックスなんかの、だとォ!?」
スモーカー大佐がキレそうになり、スズキの胸ぐらをつかんだ。
「てめえ、俺の部下や仲間を散々殺しまくってくれやがったな! 地獄でおめえに殺された奴らが待ってるぜ!」
「ま、待てよ。これは和平のためのパーティーじゃなかったか? その席で俺を殺せば和平どころじゃなくなるぜ!」
「うまいこと言いやがって・・・だが、その通りだ。スモーカー、取り合えず今の所は見逃してやれ」
「チッ、運のいい野郎だ」スモーカーはスズキを突き飛ばした。
「へん、てめえこそ」スズキも負けじと悪態をつく。
「だがよ、スズキ。言っておくが、妙な真似しやがったら、俺とこのスモーカー大佐がお前を八つ裂きにするから、そのつもりで覚悟しときな」
会場の入口付近でひと悶着あったようだが(
>>243)、別段、誰も気に止める様子もない。
エヴァ・フェットはヘルメットを脱ぐと、カクテルグラスを取り上げて飲み始めた。
フェイタンが金切り声をあげて、ショッカー戦闘員を怒鳴りつけている。
「ちょっと、スリグのローストはもうないの!? あたし、一切れしか食べてないのに、あのセーラームーンのお姉さんにほとんど取られちゃったじゃない! 早く新しいの持って来なさいよ!」
「イ――ッ!」
B級大使のサイテイルがA級大使フウイ・ノ・レイに神聖綾波教団の教祖を紹介している。
紫東遥コスプレのフウイ・ノ・レイは無表情でこれと言った反応を見せていないが、セーラームーンコスプレのネルフ代表はあからさまに不快感を示している。
と、そこへ小さな子供が走って来て、パンツ一丁の教祖のパンツをつかんでずりおろした。
「きゃあ―――ッ!」
たちまち会場内に女性達の悲鳴が響き渡る。
その子供はあっけに取られているフウイ・ノ・レイの股の間をくぐり抜けると、今度はセーラームーンのパンツをつかんでずりおろした。
「何すんのよォ! 誰、その子!?」
「誰かその子供を捕まえろ!」
「イ――ッ!」
子供はたくみに逃げ回ると、壇上へ登ってピエット提督からマイクを奪い取り、歌を唄い始めた。
ピエット提督はすでにベロベロに酔っ払ってしまっていて、子供の歌に合いの手を入れている始末だ。
「先ほどはお見苦しい所をお見せしました。まことに申し訳ございません」
キン肉マンのコスプレをしたその人物はペコペコと頭を下げた。
「改めて自己紹介します。私、神聖綾波教団で教祖をしている者です」
この人物があの悪名高い綾波教団の教祖だとは意外な感じもする。
葛城ミサトは先ほどから不快感を示しているようだ。
「私はトライラックスのA級大使フウイ・ノ・レイです。今回は『ラーゼフォン』の紫東遥のコスプレで失礼しています」
「らら?」
「いや、そういう駄洒落みたいなボケはいいから・・・」
「あ、そうそう、これはほんの手土産代わりなんですが・・・吉野家の牛丼です。私はこれが好きでねえ」
と、言うと、教祖は歌を歌いながら踊り出した。
「ぎゅうどんひとすじさんびゃくねん、うまいののやすいのはっやいの〜・・・てね。どうぞお召し上がり下さい」
「申し訳ございません、教祖さん。私、お肉が嫌いなので食べられないんです。お気持ちだけで頂いておきます」
「なんだ、そりゃあ残念だな」
と、言う教祖を尻目に、スモーウォーカーパイロットの1人が牛丼を奪い取る。
「だったら、俺、頂き!」
「あっ、こら!」
「まあまあ、大目に見てやって下さい。うちの国の人間には食べ物にいやしい奴が多くって・・・」
「いやいや、わかります。サードインパクト以来は食糧危機が続いておりますからね」
私は適当に調子を合わせて教祖をすることにした。外交官としての常套手段だ。
ネルフ側が綾波教団を脅威視しているわりには、この男にはそれほどの邪念は感じられない。
むしろ、彼自身が何がしかの救済を望んでいるような感じもする。
そして、神聖綾波教団という組織がどうやら一枚岩というには程遠い状態にあるようだ。
私にしてみれば、むしろ先ほどの白い装甲服を着た『聖母』とやらの方がよほど恐ろしい存在であるように感じられる。
侍のような衣裳を着た男がカクテルを飲みながら、便利屋スズキと話している。
「スズキ、君も大変だな」
「ふ、これも仕事だからな」
と、突然、背後から酔っ払ったエヴァ・フェットが彼らの頭を豚足でぶん殴った。
「えらく仲がいいじゃねえか〜。おめえらはホモかあ〜」
そして、彼は壇上へ上がると、歌を唄っていた子供からマイクをひったくって、自分が歌い始めた。
子供が泣き出し、ピエット提督とメイドコスプレの少女が煽り立てる。
便利屋スズキがどさくさにまぎれてとんでもないことを言った。
「どうせならストリップを踊れ!」
「何ィ〜? この俺にストリップを踊れだとォ〜!?」
エヴァ・フェットが鬼気迫る目つきで睨み付けたので、便利屋スズキはビビった。
「おもしれえや、やってやろうじゃねえか! てめえら、目ン玉ひんむいてよくみてけつかれ!」
と、言うと、彼は装甲服を脱いで、マチのコスプレで大股開きをしたりしながら踊った。
「ちょっとだけよ〜ん・・・あんたも好きねえ〜っ・・・」
胸がはだけて、白い肌があらわになる。
「うおおお〜っ、マナ板ショーじゃ〜っ!」
スモーカー大佐がエヴァ・フェットに襲い掛かったが、そこへユフィコスプレのたしぎ曹長が乱入して大佐をボコボコのぶん殴った。
酒を飲むとやたらとオシッコがよく出る。
俺は会場を出ると、一番近くのトイレで用を足した。
装甲服を着ていると、こういう時には不便だ。
俺は便器の上に座り込んだまま、しばらく考え込んだ。
よし、このトイレの用具入れに装甲服を入れておいて、今度はマチコスプレで行こう。
その方が参加者の皆さんのウケも良いようだし。
それにしても、便利屋スズキの奴、この俺にストリップをしろだなどとぬかしおって。
言われたら素直にストリップを踊る俺の方もどうかしているが。
スモーカーの肺ガン野郎も俺とマナ板ショーをやろうだなんて、何考えてやがる。
俺は右腕に光電管レーザー砲、左腕に捕獲用ケーブル発射機を装着し、帯の後ろに銃器を忍ばせて会場へ戻った。
エヴァ・フェット、着たり脱いだり大変です。
いつもの装甲服も良いが、マチコスプレも捨てがたい。
それにしても、ファイン=プットはどうしてるのかな?
ぬおっ!? 教祖の後から加持さんが遅れてやって来たかと思った瞬間、俺の目の前
にいたユイさんのパンツがずりおろされる。今のユイさんは異様なほどの超ミニの上、
少し浮かれたポーズを取っていたため…その…なんだ…見られてはならない所がモロ
に見えてしまっていた。俺の背後でそれを見たトライラックスの兵士が何人か、鼻血
を吹いて倒れる。……こんな連中が兵隊で大丈夫なのか? ユイさんは
「あら、今のは反則ね〜」
と、妙に余裕があり、惣流博士は
「だから年がいの無い格好はやめなさいって言ったでしょ」
と、ケラケラ笑っている。……年がいが無いのはあんたも同じだ。そこへ、シンジが
ハンカチを差し出してきた。どうやら俺まで鼻血を吹いていたらしい。シンジ自身は
なんとも無いようなので聞くと、
「……母さんの見たってどうしようもないだろ」
と。それもそうか。そこで、もっといい物見慣れてるみたいだしな。と、言うと、さす
がに赤くなっている。
そうこうしている内に、あちこちで被害が派生しているらしく、そこかしこで悲鳴が
あがる。そして、ある方向を見て俺は後悔した。……教祖のパンツがずりおいろされてい
るのだ。ユイさんが「うげっ!!」と、言い、惣流博士は「み…醜い……」とつぶやく。
シンジは吐き気をもよおし、渚がマジマジと見つめる。
騒ぎの元凶は更に葛城一佐のパンツまでずりおろして、壇上で歌を歌う。
そんな中、教祖はフウイ・ノ・レイと会話を始めた。案外と腰が低い。とてもあの教団
のボスとは思えない。
一方ではエヴァ・フェットがステージ上でストリップを始める。シンジも思わず目を奪わ
れ、晩餐会が乱痴気騒ぎの様相を見せる中、先程から沈黙を守っていた綾波は、ある人物
を見つめていた。そして、その人物…教団の『聖母』がこちらへとやって来た。
暗い部屋の中に、白髪の男はいた。男は旧委員会の時代と同じ様式のモノリスと対峙
している。今行われているパーティーの事について話しているらしいな。とりあえず、
オレはそこにオレの幻影を出現させる。モノリスの中から出てくる演出はほんのお遊
びだ。ギーガーがあまりの出来事に動けないでいる間にオレは話をする。
「アポも無しの突然の来訪失礼いたします、ギーガー殿。私は神聖綾波教団において
九大司教の主席を務めさせてもらっている者です。この度は、現在大阪で行われてい
る晩餐会の件についてご相談に来たのですよ」
そして、オレは伝えた。今回大阪に停泊してくれたのは自分達にとって非常に都合が
よかった事、大阪には以前からネルフ用の罠を張っていた事、そして、今夜晩餐会が
終わる頃には動く事を。そして、同盟を結びたいなら、それに呼応して戦闘に加わっ
てもらいたい事を。
「なに、大阪では適当に調子をあわせてくれるだけでいいのですよ。本番はもう少し
後なのですから。我々は最近、とある理由から決戦用以外の戦力が不足していまして
ね。だからあなた方を必要とするのです。」
そして、オレは『品物』の映像を見せ、ヤツらが建造しているエヴァの欠点を言い当
てたりした後、我々と同盟を結べば、もっと大きな利益が得られると伝える。ダメ押
しにジジイの顔の映像も見せ、
「……委員会の方々はあなた方を見ています。そして、我等と手を携える事を望んで
おられます。」
そして、オレは一つのレポートを具現化させる。これはE計画の連中の組織の様相や、
そのボスが『槍』を使う事、所持している技術が記してある。ただし、今は白紙だ。
オレは連中についての説明を簡単にした後、レポートを床に落とし、告げた。
「実は私は実体ではありません。私の本体は別の所にいます。…しかし、その気に
なればどこにでも現れますよ……そう、あなたの所にもね」
と、モノリスを振りかえりオレは言う。単なる事実だ。そして別れ際に言う。
「そのレポートは、あなた方が同盟を結ぶなら、詳細を書いた文が現れます。では。
……あなた方は運がいい。約束の時によりよき場所にいられるチャンスを得たのだから」
そして、オレは幻影を消した。
「あなた誰?」
それが綾波が聖母に対して発した第一声だった。綾波の周囲の者も緊張する。
「私は綾波レイ。私を必要としてくれいる人々の元で巫女を務めさせてもらってます。
その人々は私の事を聖母と呼びますが、過分なお言葉ですわ」
聖母は答えた。顔の向きからして、全員に向かって言ったらしい。
「綾波レイは私よ。だから聞いているの」
綾波は再度問う。聖母は綾波に答える。
「……あのサードインパクトの後、つらい時代が続いたわ。そして、人々は再び一つ
になる事を望んでいる。だから私は世界を在るべき姿に戻すためにあの人達の導き手
になっている。けれども、人々を惑わす存在がいるわ。そう、現にここで、碇君を始め、
私に近しかった人々を扇動して、世界を混沌に導いている者…教団では『偽りの聖母』
と呼ばれてるわね。……それがあなたよ」
!! いきなりなんて事を言いやがる!! 幸いほとんどの人間は教祖に気を取られてる。
「……あなたが本物だと言う証拠はあるの?」
綾波が言った。まあ、当然だろう。
「……全ての真実は『約束の時』に。碇君は今あなたや惣流さんに惑わされてるみたい
だけど、来るべき時に全ての偽りは明らかとなるわ」
綾波の表情が明らかに怒りに染まる。すると、聖母は言う。
「ここは戦いの場では無いわ。おやめなさい。……少し頭を冷やす必要があるみたい
ね。もう少し晩餐会を楽しみなさい。
……碇君、それにその他の人達。今の世界がこうなるように望んだのも、世界をあえて
あるべき形に戻そうと望んでいるのも、碇君の意思よ。碇君は普通の生活を送るために記憶
を封じているから、今はわからないでしょうけど、それは事実よ」
そして、聖母は離れていった。額面通り受け取れるような言葉じゃないが、一面の真実
が含まれてる、そんな気がする。すると、シンジにユイさんが「どう?」と、問いかける。
「……やはりあれは間違い無く綾波だよ。……けど、大きく違う。あそこの、フウイ・ノ・
レイさんよりも、もっと異なってる。……うまく言えないけど」
シンジは厳しい目で答えた。
いい加減場が乱れてきた。集団ダンス(というも恥ずかしい)あり、ストリップあり、
加持さんの連れの子供によるとんでもないハプニングあり・・・
綾波教教祖と、トライラックス代表らしい艦隊提督は完全に酔っぱらってしまい、
肩を組んで「昴」を歌っている。・・・見た目はマッスルメンと食い倒れ人形だが。
しかし、緊張がまるでない訳ではなかった。
ついさっき、白い鎧姿の教団サイドの「綾波レイ」がこちらに近づき、意味ありげな挑発を
して去っていった。彼女は全てはシンジ君の望んだことだと言う。それはそうだろう、
サードインパクトの時、彼が他人の存在をもう一度望まなければ、現在の世界自体が
存在していなかったのだ。あの時シンジ君が全ての他者を拒絶していたら、俺たちは
今頃まだ赤い海に溶けている。
だが、教団の「綾波レイ」が言ったのはそれだけではないようだった。今の事態、
サードインパクト単体の結果としてはあまりにも異常な世界の成立そのものが、
シンジ君のせいだと言っているように聞こえる。彼女の言うことを鵜呑みにするなら、
俺たちかつての知人だけでなく、綾波教そのものもシンジ君が創り出したということに
なってしまう。・・・心苦しいが完全に否定することはできない。全人類が一体化していたとは
言え、あの時「世界の中心」にいたシンジ君にしか、わからない事実もあると推測される
からだ。
シンジ君は碇ユイ博士と真剣な表情で話し合っている。隣で綾波レイも何か一心に
考え込んでいる。俺は傍らに立つ葛城さんを見た。葛城さんは思ったより深刻な顔は
していなかった。しばし考えた後、葛城さんはシンジ君に歩み寄った。
「シンジ君、彼女の言うことは恐らく真実だと思うわ。厳しい言い方になるようだけど、
全てはあなたが選んだ結果なのかもしれない。全て、あなたが望んだことなのよ。
でも、私はあの時、初号機に向かうあなたに全て託したわ。そしてあなたは、どんな形であれ
また皆の元に戻ってきた・・・今はそれでいい気がするの。
この世界の混乱はあなたが創り出したものかもしれない。けど、思い出して。それまでの
辛いけど平和な復興時代も、今ここにいる私たちも、皆あなたが望んでくれたから、
再びここに存在できたの。ものごとにはいい面も悪い面もある。どんな結果が待っていても、
見方を少し変えるだけで、全てが上向きになったりするのよ。
いい、シンジ君。もっと胸を張りなさい。あなたは立派にやったし、今も逃げないで
頑張ってる。それでいいのよ。
・・・さ、後は難しいことは忘れて、パーッと楽しみましょ。本当に大変なのはこれからよ。
気を抜ける時は抜いて、ラクに行かないと潰れちゃうわよ?」
そう言って葛城さんは似合わないウインクをした。シンジ君はちょっと俯いてから、笑った。
・・・が。
「うっ・・・」
突然葛城さんに異変が! 顔色が見る見るうちに悪くなっていく。これはまさか・・・
「日向君・・・トイレ・・・どっちだっけ・・・」
「うわ〜っ、ミサトさん、ここで吐かないでくださいよ!」
「しっかり、ミサトちゃん! 今水持ってくるから! もう、飲みすぎよ!」
会場の一部はパニックに陥った。確かに大変な事態だ。
・・・あなたが先に潰れてどうするんですか、葛城さん・・・?
戻って参りました。・・・遅いけど。
とあるSSジャンルではミサトさんは「偽善者」と言われているらしいので、
それっぽいことを言わせてみました。でもマジメに説教してるようでも
セー○ームーンのカッコです。傍にはメガネをかけた猫もいます。
>トライラックス担当さん
大量カキコご苦労様でした。
>>216は吹きました。いいっすよ武富士。
ていうかもろにビジュアルを想像して、しばらく声もなく笑いこけていました。
腹筋がイタイ・・・
ノリノリのエヴァ・フェットさんもイイです。やっぱりトライラックスの
空気はなごみます、すごく。・・・いや、なごんじゃマズいか。
>????他さん
こちらも大量カキコお疲れさまです。おかげで随分わかりやすくなりました。
インターフェイスの件はこの後書きます。電波になると思いますが。
やはり主要キャラを書こうとすると、結局自分の脳内の解釈を書き連ねる
ことになり、結果、電波になるんですね。自分は少なくともそうです。
第伍もコソーリ来るといいのに、と言ってみる。でも彼まで来たら本当に
収集がつかなくなるか。
>>240さん
ごもっともです。申し訳ない。ここは自分のオナニースレではないですから。
今いろいろネタの方を書きますので、ご勘弁を。
「・・・遅刻かな」
「当ったり前でしょ。アンタ、シンジ並みのグズね」
「あれ・・・でも、まだ本題には入っていないみたいだよ」
「・・・ホントだわ」
無礼講真っ最中の会場を、大きな窓の陰から窺う二つの人影。会場内では、
黒猫の着ぐるみを着たメガネ男に付き添われつつ、セーラー服のような
格好をした女性がずれたカツラを直しながら戻ってきたところだった。
「ぶっ・・・あれ、ミサト? あ〜あ、吐いたのね。いつも通りだわ。
あっちは芦ノ湖で見た気持ち悪い筋肉男ね。ママと、あとシンジのママ・・・
よね、あれは・・・見てるこっちが恥ずかしくなってきたわ・・・」
「君も充分面白い格好だと思うけど」
「うっるさいわね! そのオモシロイ格好させたのはアンタでしょ!
あ! 加持さん、加持さんだわ! ぷくく、サムライのコスプレ?!
相変わらずカッコイイわ、加持さんは・・・って、あの外人女誰よ」
人影の片方はだんだん我慢できなくなったらしく、姿を隠すことも忘れて
身を乗り出している。もう片方がその様子を見て笑った。
「じゃあ、そろそろ入場しようか。少し待っていてくれないか、彼を呼んでくるから」
「彼って、まさか! アンタあいつとは私を会わせる気はないんじゃなかったの?」
「死海で危ない目に遭わせたお詫びだよ。・・・すぐ戻るから」
そう言うと、人影の片方は開け放たれた窓から会場の熱気の中へと入っていった。
取り残されたもう片方が呟く。
「やっぱり勝手すぎるわよ。・・・こっちだって、心の準備ってものが要るのに」
作戦部長の介抱に追われるネルフ一行の前に、開いた窓からひょいと少年が飛び降りてきた。
日本ではある意味ありふれた顔だ。たちまち場の全員が警戒し、チルドレンを庇って後方に下がる。
「あんたは、綾波教の司教・・・?!」
葛城ミサトが低い声を吐き出した。横で女怪人二人も厳しい顔で少年を睨みつける。
「その通りです。僕は司教第弐次席。まさか、ここで何かしようとは思っていませんよ。
あくまで晩餐会に列席しようと来てみただけです。証拠にこの格好ですよ」
少年は何も持っていないことを示すように両腕を広げた。和服を思わせる仕立ての緩やかな白い上衣に
逆に細身のズボンとブーツ。腰には玩具のライトセイバーが吊されている。髪は染めたのだろう、
金色に変わって適当に流されていたが、濃い血の色の目はそのままだった。元がこの色では
カラーコンタクトを入れても意味がないのだろう。
「・・・こりゃまた古いコスプレね」
葛城(セカンドインパクト世代)が呆れたように言った。司教は微笑を返すと、
コスプレをした護衛兵士たちの人垣の後ろを指さした。
「碇シンジは君だね?」
指名された少年は一瞬とまどったが、すぐ決然とした眼差しで司教を睨み返した。
「君に会ってもらいたい人物がいる。ただし君一人でだ。何の危害も加えないことは
保証する。良かったら一緒に来てもらえるかな」
「今更あんたたちを信用しろっての? 虫が良すぎるわ。そんな見え透いた罠に
ノコノコはまると思ってるなら大間違いよ」
葛城が怒りを堪えた口調で言った。
「そうだ、お前らには一度ダマされてるからな」
兵士の一人が言った。と、彼を制して綾波レイが前に出た。
「私が代わりにいくわ」
司教は彼女の方に顔を向け、微笑んで首を振った。
「綾波レイか。悪いが、君が来ても意味がないんだ。それと、僕を探るのはいいけど
あまり深くまで入り過ぎない方がいい。今の君が直に見たら壊れかねないものが
たくさんあるからね」
綾波レイはわずかに眉をひそめ、司教の顔を凝視した。司教は再度問うた。
「さあ、どうする? 碇シンジ」
全員が見守る中、シンジはきっぱりと答えた。
「・・・行くよ」
晩餐会会場を離れ、うってかわって静かな空母甲板上。
夜空に艦橋の赤い警戒灯が明滅している以外は動くものもない。見張りも会場に
集中してしまっているらしい。湾内の静かな波の音が響く。
艦内から碇シンジが出てくる。さっきまで彼を先導していた司教は甲板出口で
引き返してしまった。今は彼一人だ。
甲板に立って周囲を見回す彼の前に、ぬっと異様な影が立った。
金属のベルトを弾帯のようにかけまわした、ぬいぐるみのようなけむくじゃらの
怪物だった。毛足の長い熊を思わせる格好だ。シンジは驚いたが、すぐにこれが
コスプレをした誰かだと気づいた。
両者の間には5mばかりの距離がある。どちらもそれ以上近づこうとしないまま、
しばらく沈黙が続いた。
「ぶっ・・・もう我慢できない・・・」
と、いきなり熊が大笑いし始めた。
「あははははは! ぬあ〜によ、その格好! アンタまでサムライ?!
ほっぺに傷までつけちゃって! なりきり過ぎよ! あ〜、おかしい!」
その声は明らかに少女のものだ。シンジが動揺する中、熊はがぽりと着ぐるみの
頭をとり、手際よく毛皮を脱いだ。中から現れたのは、流れるような白いドレスに
身を包み、長い髪を三つ編みにして結い上げた少女だった。
「あ〜ははは、着ぐるみなのにビビっちゃって、おっかしいの!
・・・久しぶりね、馬鹿シンジ!」
シンジは相手の名を呼ぶのがやっとだった。
「あ・・アスカ・・・? ホントにアスカ?」
少女はふんと胸を反らした。衣装についた金属の装身具が、時折艦上をよぎる
サーチライトを反射して光る。
「私以外の誰だっていうのよ。そうよ、アンタの不手際でまた捕まったアスカ様よ。
全く、あの馬鹿司教がアンタ一人を呼んだ時点で、気づきなさいよね」
「なっ・・・あれは、あの時は母さんたちがやられて・・・アスカだって油断してた
じゃないか!何でも僕のせいにするなよ!」
「ほぉ〜、この私に意見とはいい度胸じゃない。だいたいアンタがも少ししゃんと
してれば、あんな奴らすぐに片づけられたのよ! せっかく持ってきた初号機も
アンタのママが来るまでろくに扱えなかったしさ」
「ア、アスカだっていつも僕の足引っ張ってばかりじゃないか! ミスミさんとこに
いた時も、種籾は食べちゃうし、お金が欲しいからってキャバクラに就職しようと
して、結局すっぽかすし。店の人に謝るの、大変だったんだからな!」
「ぬあんですって?! 馬鹿シンジの癖に!」
「そっちこそなんだよ!」
がらんとした甲板に、しばらくの間罵声がこだましていた。
しかしやがて悪態も尽き、再び艦上は静まりかえった。シンジが一歩踏み出す。
「アスカ・・・」
「それ以上寄らないで!」
突然アスカはぴしゃりと遮った。
「私はまだ敵の手の内にいるの。勿論いつまでもこんなところに甘んじる私じゃないわ。
でも、それは私一人でやるべきことなのよ。アンタの助けなんかなしに」
シンジはうろたえ、縮まらない距離を挟んでアスカを見つめた。
「でも僕らの力があれば、すぐに戻ってこれるじゃないか。こんなときにまで
強がることなんてないだろ。それとも、何か理由があるの・・・?」
シンジは一瞬さっきの司教を思い浮かべた。きっとアスカの傍にはずっと彼がいて、
アスカを監視していたのだろう。それとも守っていた・・・?
が、アスカが続いて言ったのはそのことではなかった。
「弐号機よ。京都には弐号機がある。サードインパクト前にはいろいろあったけど、
EVAがある以上、私はまだセカンドチルドレンよ。
嫌なことも多かった。でも、私がEVAに乗っていた事実は消せない。
あれは間違いなく私の一部なのよ。だから、私は自分の力で弐号機を取り戻すの。
誰の助けもなく、私自身の力で。アンタたちのところに戻るのはそれからよ」
シンジは言葉もなく、決然と語るアスカを見守っていた。
「だから、アンタの手を借りる訳にはいかないの。私が私自身であるためには」
アスカは語り終えると、ふうと溜息をついた。途端にそれまでの気負いのようなものが
消え、頼りない印象になる。シンジは思わず彼女に近づいていた。
「な、なによ! 来ないでって言ったでしょ!」
「うん・・・何もしないよ。ただ、これ・・・」
シンジは服の中から何かを取り出し、アスカの手のひらに乗せた。乏しい光の下で
アスカが目を凝らすと、そこにはかつて彼女のものだった赤いインターフェイスが
かすかに光っていた。アスカは顔を上げ、まじまじとシンジを見つめた。
「アンタ、これずっと持ってたの・・・?」
「うん・・・絶対、アスカに直接渡したかったから」
アスカはしばらく目を伏せて二つのインターフェイスを見ていた。それから、やおら
身を引いてシンジから離れた。
「はン、アンタにしては上出来じゃない。一応礼を言っておくわ」
シンジは思わず彼女を追おうとしたが、思い直して立ち止まった。
アスカは彼からゆっくり離れながら、結い上げた髪をほどいた。長い髪が夜風に広がる。
その髪を、彼女は手渡されたインターフェイスで留めた。かつての彼女がいつもしていた
髪型だった。シンジはなぜか眩しいような気がして、目を細めた。
「確かに返してもらったわ。・・・必ず弐号機を取り返して、戻ってくる。
それまでミサトやファーストやフィフスと、せいぜい心配でもしてることね、馬鹿シンジ!」
一瞬サーチライトが彼女の姿をまばゆく照らし出したかと思うと、すぐにまた
艦上は暗くなった。目が眩んで視界が塞がる。慌ててシンジはアスカのいた辺りを見回したが、
既に甲板には彼一人しかいなかった。
波の音が響いた。
彼は目をこすった。艦上は最初から誰もいないかのように静まりかえっている。しかし服の
中をさぐると、持ち歩いていたインターフェイスは確かになくなっていた。
彼はしばらくそこに佇んでいたが、やがてきびすを返して艦内に戻った。
狭い通路でさっきの司教が待っていた。シンジは視線を合わせないようにして、その傍を
通り過ぎた。司教は呼び止めなかった。その代わり、もう一つの気配が背後に現れた。
司教の声がした。
「・・・君が、僕らのオリジナルだね」
隊長個人日誌
服装の乱れを直してもどってくると、その元凶が今度は酔っ払ったメイドと
壇上で歌を歌っている。
教祖は、フウイ・ノ・レイ大使と話しているのだが、ずいぶんと腰が低い。
ひょっとすると、偽者かもしれない。
などと疑ってもしかたないのだが、雰囲気に妙な緊張感が走っている。
そんな中、なんでストリップ?、しかもエヴァ・フェット?!
あ、あれが、あののりのいいやつが、最強と歌われる賞金稼ぎ?
人の本性なんてわからないものである。
しかし、さすが賞金稼ぎをやっているだけあって、見事な肉体美を誇っているようだ。
レナたち綾波姉妹に比べると、10ほど歳をとっているせいか色気ということでは
同じ綾波でも群を抜いているようだ。
レナもあと数年したらああいう風になるのだろうか?
乗りでストリップは勘弁してもらいたいが。
そんなこと考えながら壇上を見ているとレナに袖を引っ張られた。
かなり強い力で、カウンターの方に引っ張る。
なんだ?、どうしたというんだ?、と聞くと、
「別に。いやらしい目で見てるからです!」と少々つっけんどんに言われる。
そんな目になっていたのか?、と聞くと「隊長の信頼の問題です。」といい
なおカウンターの方に向かう。
だが、数歩も行かないうちに今までと違う緊迫の雰囲気が感じられた。
隊長警備日誌
緊迫の雰囲気の原因は、あの教団の綾波レイとネルフの綾波レイだった。
レナも私の動きで気づいたようだ。
もっともそれ以前に気づいていたかもしれないが、それを確認している暇は無い。
特務曹長と、衛生兵の所在を確認する。
二人とも、一緒にいて私たちが見える位置にいたようだ。
二人に目で合図を送る。
念のために、特務曹長をその近くに配置させる。
衛生兵は、バーカウンター付近に待機して怪我人に備えさせた。
「レナ、私の側にいろ。それと、変身してもらうかもしれない。」と伝える。
もしもの場合、囮をやってもらう、というと黙って頷いた。
無論、彼女一人であの教団の綾波レイ、聖母と呼ばれている者と同等に
闘えるとは思っていない。
こちらのほうも、例のコンバットスーツをいつでも転送出来るように準備する。
だが、面倒は発生しなかった。
むしろ、聖母の言う「約束の時」とこの世界を作ったのが碇シンジというのが気になる。
彼らから離れた聖母はこちらに気づくと近寄ってきた。
「お前も、人を惑わす綾波レイの一人か。」とレナに小声で言う。
「私は私、あなたでも綾波レイでもないわ。」と答える。
「あなたがどう思っているかしりませんが、この世界はあなたが思っているほど
小さくは無いですよ。」と私は言う。無論根拠の無いハッタリなのだが。
聖母は意味ありげに笑うと、離れていった。
レナは硬い表情で聖母のほうを見ている。
ほかの二人にもここでは戦闘が起こりそうに無いので警戒を解こうと合図を
送ろうとしたとき、今度は教団の司教が来た。
碇シンジを呼び出しているが、彼も戦闘を起こす気はないようだ。
今日の席はトライラックスの面子もあって中立地域が保たれているようだ。
安心できないが、警戒態勢を解くように指示する。
「まだ、終わらない。」レナがそう言う。
263 :
260:02/11/05 15:18 ID:???
とりあえず以上です・・・長くてスマソ。改行ミスも多いです(涙
・・・自分、マジでどっかから電波を受信してるんですかね?
ともかくこれが現在の自分の中でのシンジ君・アスカの解釈です。
????他さん、インターフェイスの件、確かに使わせて
頂きました。ありがとうございました。
ところでいきなり訂正です。最後のアスカの台詞に「フォース」(トウジ)を
入れるの、忘れてしまいました・・・ごめんよトウジ・・・留守番だし・・・
恐らく大阪のイベントが始まれば出番もできるでしょう、多分・・・
最後の台詞と言えば、「馬鹿シンジ」と「サードチルドレン」のどっちにするか
かなり迷いました。皆さんだったらどっちにします?と訊いてみる(かなりマジ)
あと・・・最後の第弐と渚カヲルの接触ですが・・・実はまだ
ネタが固まってません・・・ので、書きたい方がいれば(いればの話)、
書いてくださって結構です。まあ別に今書かなくてもいいような気もしますし
(芦ノ湖会戦での教団レイとカヲルの接触の例もありますから)
アスカは本来はフウイ・ノ・レイ様と接触させる筈だったのですが、いつのまにか
こんな結果に。トライラックス担当さん、前振りしたのにスマソ。どうします?
とりあえず、自分が晩餐会でやりたかったことはほぼ終わりました。後は
大阪の第伍の動きを楽しみにROM致します。ネルフ側は動かすかもしれませんが。
(あと、できたらエヴァ・フェットかガーゴイルと対決・・・?)
????他さん、トライラックス担当さん、教祖様、提唱者さん、加持さん、便利屋さん、
最後の兵士さん、カキコ楽しく読ませてもらってます。やっぱり一斉イベントは
面白いですね。みんなガンガレ!
最後に、コスプレの説明・・・
・葛城ミサト→セーラームーン
・日向マコト→ルナ(セーラームーンに出てくるマスコットみたいな黒猫。実はメス)
・アスカ→外側:チューバッカ(スターウォーズ・エピソード4〜6)
中:プリンセス・レイア(同エピソード4のドレス)
・第弐→ルーク・スカイウォーカー(同エピソード4、オビワン・ケノービと出会った時の衣装)
264 :
町奉行:02/11/05 16:27 ID:???
おお、この辺の魚もいい感じで戻ってきているようだなあ。
ちょうど酒に合う、刺身にもなっているぜ。
まあ、そのうちインパクト前のゴルフ場跡を畑や牧場にするって
計画もないじゃないんだが。
元は、リナの姉妹の居場所がなくなったってんでその住居も
かねてたんだが。
って、どうしたリナ?
酔っちまったのか?、妙によりかかってくるとおもったら。
しかたねえな、まあいいや。
じゃあ、残りの酒は好きにやってくれ。
また今度隊長が居るときにでも来らあ。
帰るぞ、リナ。
って、なんだ立てないのか、しょうがねえ、ほら背中にのれ。
じゃあ、またな。
265 :
234:02/11/05 21:17 ID:???
>黒メガネさん
丁寧な対応有難う御座いました。そしてスイマセン。
アスカ、シンジの再会は楽しませて頂きました。
この穏やかな時が過ぎればまた……とかしみじみと思い。
>>239の新作シーンについてはこのスレでこれ以上はあれなので………
…何か相応しいスレがあったような気がするので少し探してみますです。
>????さん
そうきますか………ふむ。考慮しときますです。
最近危ないネタばかり浮かんでヤバイです。
>厚木の兵士さん
徐々に、じわじわとですね。
ヒートアップするシーンがあるのかないのか、楽しみにしてます。
にわかには信じられんが、それ(
>>251,253)が真実であるなら俺の………
俺達の存在は有って無きに等しい。
否、これは断じて信じるわけにはいかないことだ。
俺の存在は用意されていた、予定通りだった。あんなガキ一人に生かされている?
そのような事が受け入れられようか。
俺の自由でしている事があいつの望んでいる事だと? ふざけるな。
俺はあいつの夢の中にでも居るのか? 有り得ない。
認めない、信じない、受け入れない。この三つによって俺は俺を保つ事が出来る。
俺達にも「夢」も現実化できる技術はある。でもそれは一時的なものだ。
二年も三年も続くものではない。
サードインパクト、ひょっとしてそこから時間は止まっていたのか?
あの海の中で俺が夢を見ているのか?
まさかな…………やめよう、こんな事は考えるだけ無駄だ。
役に立たなくなったIIの分まで俺がしっかりとせねば。
今為すべき事を為せ、だ。
イロウル生産施設から届いたイロウル多量にを利用してやっと元通りだわ。
スペックだけはね。本格的復旧まで後半分、と言った所かしら。
あの司教……私の顔を焼いたあの司教、服が違ったから主席かもね。
絶対に一泡ふかせてやるわ。絶対に。
「貴方、ホントに機械なのね」
「そうですが。それが何か?」
普通の物言い、ある程度の性格、思考判断能力。表情。
人の造りし物とはいえ、私達とこれの差は構成素材以外にはなさそうな気がする。
結局の所人間も分子レベルのロボットである事には違いないのだから。
「いえ……別に。大した事じゃないのよ。私もやろうと思えばすぐにそうなれると思っただけよ」
望むことを満たし続ける、一つの手段としてね。
でもこれ、本当にすごいわ。背中に付いてるソリッドウィングなんか特に。
スカラー電磁場を利用した飛行能力とそれに付随する障壁、
なにより一定した力場をこれだけコンパクトな装置で長時間維持出来るなんて…
ここのアバドーンは出力は大きいけど、それは解放に近いのよね。
出るとこまで出してで制御しているとはあまり言えないわ。
この技術も早く盗まないと。
会場へ戻って来た所、壇上ではピエット提督と綾波教団の教祖が肩を組んで『昴』を歌っている。
ネルフ・トライデント側とはフウイ・ノ・レイ様がうまくやってくれているのだろう。
俺は黒の全身タイツに覆面をかぶった給仕係を呼び止めた。
「ソフトドリンクをくれ。そうだな、クリームソーダがいいや」
「イ――ッ!」
保安要員がベロベロに酔っ払ったままでは具合が悪いからな。
俺はアイスクリームをスプーンでしゃくりながら会場を見回した。
ネルフの代表者達は見覚えのある白い装甲服コスプレの女と話している。
はて、先ほどまでネルフの代表者達と話していたフウイ・ノ・レイ様の姿が見当たらない。
と、思っていたら、会場の窓からルーク・スカイウォ―カーのコスプレをした男が入って来た。
「な、何だ? あいつは・・・」
俺が思わず声をあげると、誰かが俺に話し掛けてきた。
「あれは、コーホー、綾波教団の、コーホー、次席司教だ、コーホー・・・」
振り向くと、そこにはなんとダースヴェイダーが立っていた。
しかし、よく見ると仮面が違う。
「えあ〜? 貴方はどちら様ですか〜?」
「私は、コーホー、綾波教団の、コーホー、教祖補佐を、コーホー、している、コーホー、ガーゴイルだ、コーホー・・・」
「ルークにダースヴェイダーまでいるんなら、俺もこんなカッコしちゃいられねえ〜」
俺は急いでソーダ水を飲み干すと、会場外のトイレへ駆け込み、用具入れにしまっておいた装甲服に着替えることにした。
パーティーが始まってから、脱いだり着替えたり忙しくてかなわん。
会場内が暑苦しくなってきたので、外の空気が吸いたくなった。
ピエット提督とB級大使のサイテイルはネルフ・トライデント、神聖綾波教団、いぞれともうまくやってるようだ。
私は会場を出て、しばらく甲板の上を歩くことにした。
ネルフ・トライデント側が綾波教団を脅威視するのは無理からぬことだ。
しかし、それだけに戦いが続けば、さらなる死傷者を増やすこととなるだろう・・・。
あの教祖となら和解や取り引きに持ち込むことができるかも知れないが、教団自体がどうやら一枚岩の組織だとは考えにくい。
甲板の上には潮風が吹いているだけで、動くものは何も見当たらない。
保安要員達もパーティー会場ばかりに集中しているらしい。
だが、私以外には誰もいないわけではないようだ。
侍のようなコスプレをした少年が歩いて来る・・・。
誰なのかはすぐにわかった。碇君・・・!
私は物陰に隠れて様子をうかがった。
侍コスプレの碇君の前方に熊のぬいぐるみのようなものが現われた。
「ぷっ・・・もう我慢できない・・・」
どこかで聞き覚えのあるような声。
「あははははは! ぬあ〜によ、その格好! アンタまでサムライ!? ほっぺにキズまでつけちゃって! なりきり過ぎよ! あ〜、おかしい!」
そして、その人物は着ぐるみを脱いで、本来の姿を現わした。
私が知っている頃とはかなり変わってはいたが、確かに見覚えのある人物であった。
飛行甲板に来たがまほろさんが起きない、ぶんっぶんっぶんっ、
「おーいまほろさん寝てないで起きろ」
完全に酔い潰れてる。起こさないと万が一の事態に対処できん
「むにゃむにゃ、只今ヨリ午前2時丁度ヲ御知ラセシマス。」
バチバチバチ!往復ビンタで起きたか?
「いきなり何をするんですか?スズキさん」
「いざって時の用意だ、一応シルフィードを呼んでおけ。」
「そうゆう事ならば、スズキさん分かりました。
Summon!The Sylpheed!!」
マトモに到着するのか?・・・・・・・7分後
「ちゃんと到着したな。まほろさんパーティ会場に戻るぞ。」
「はい、スズキさん判りました。」
そういやガンヘッドAIの基本設計した野郎の事を聞いてなかったな
「まほろさんのAI作った奴はどんな雰囲気の人間だったんだ。」
「私のAIをプログラムを製作したのは帆風みなと博士です
博士は私を完成させてから転職なさいましたが。」
写真のイメージ通りの男って事か。
「そうなのか、とっととパーティ会場に戻るぞ」
271 :
270:02/11/06 01:38 ID:???
装甲服に着替えて会場へ戻って来ると、今度は壇上でスモーカー大佐と部下達が両手にお盆を持って裸踊りをしていた。
当然のことながら、会場内はブーイングの嵐である。
「引っ込めーっ! 見苦しいぞォーっ!」
「いい加減にしろォ! 馬鹿は死ねェーッ!」
「女を出せェ! 男はどーでもええんじゃあ!」
他人がやっているのを見ると恥ずかしくなる。
まあ、俺はベロベロに酔っ払ってはいても、理性はちゃんと保っているから、人前でパンティーまで脱ぐようなことはしていないが。
もし、俺が人前でパンティーを脱いだら、俺が普通の人間とは異なるという劣等感の根拠を他人に知られてしまうからな。
本国から急行したキサラギ博士がペンギンの着ぐるみ姿で壇上にあがって言う。
「それ、では・・・この、見苦しい、人達を・・・消して、御覧に、入れます・・・」
爆発が起こると、スモーカー達5人はススを浴びて真っ黒になった。
「失敗、です・・・」
俺は綾波教団の第弐次席とやらに挑みかかる。
「ルーク、勝負だ!」
「お、ボバ・フェットだな!」
ルークコスプレの第弐次席はノリ良くおもちゃのライトサーベルで切りつけてくる。
「うわっ、やられたァ〜!」
俺はわざと大げさなリアクションで倒れると、大の字になってのた打ち回った。
カキコに間違いがありました。
>>268のガーゴイルの台詞の中の
「次席司教」は「第弐次席」の間違いです。
申し訳ありません。
274 :
熱心なファンです:02/11/06 01:50 ID:pKdCIVu4
あのー綾波育成計画をやればサードインパクト後の世界のことがちょっとわかるとおもうんですけど、
みなさんの語ってるのはちょっと検討ちがいじゃないと思いました、ごめんなさい、初心者のぼくがこんなこというなんて
おこがましい.....ですよね
275 :
熱心なファンです:02/11/06 01:51 ID:pKdCIVu4
ちなみにサードインパクト後の世界ではボクの妻は女優で綾波レイといいます
ふたりともとても幸せです
276 :
269:02/11/06 01:52 ID:???
>>270 ありゃりゃ? 甲板上には誰もいないはずだったけど、
便利屋スズキ氏とまほろさんも甲板上へ上がってるのか?
シンジ達とは別の時間帯だとか?
>>275 あっ、そう。
それじゃあ、俺の愛人はレイちゃんで秘書はアスカちゃんだ。
>>274-275 マジレスすると、このスレの話はこのスレ独自の解釈と設定で進められてる。
大体シンジが人間大のエヴァに変身してる時点で検討違いも糞も無い世界に突入
してるんだし。
279 :
熱心なファンです:02/11/06 01:58 ID:pKdCIVu4
>>277 ご、ごめんなさい。ちがうんです「綾波育成計画」にはあなたの言うようなエンディングはありません。だから、そういうウソは、ウソはやめてほしいんです。ご、ごめんなさい。
280 :
熱心なファンです:02/11/06 02:00 ID:pKdCIVu4
>>278 ごめんなさい、こんなこというとまた、おこられますよね....
でも、あなたの言う、そういうスレ独自というなら
別にEVAじゃなくてもいいんじゃないかなぁ
あ、ほんとうに、そう思ってるだけで....ご、ごめんなさい、
>>280 とうとうこんなのが出てきたな。実は弐スレ目あたりから密かに危惧してたが。
とりあえず、文句があるなら、こんなネタスレなんぞ相手にせず、焼いて捨てる
ほどいるEVAFF書き達に言え。
トライラックスの表向きには国権上の最高指導者であるギーガ―が「上司」に日本での晩餐会のことについて報告している時、何者かが立体映像を送信して来た。
フードの付いたマントを着ていて、そのフードを取った顔は白髪に赤い眼をしているが、目も覚めるような美男子である。
彼は神聖綾波教団の主席司教であると自己紹介し、自分達と手を組むことのメリットについていささか手前味噌な言い回しでとくとくと説明した。
その間、ギーガ―は何も言えなかったし、言い返す必要性もあえてなかった。それは影の黒幕である「13番目のモノリス」も同じことであった。
「ほう、神聖綾波教団の主席司教が直々にここまで売り込みとは。あやつらもよほど我々と手を組みたがっていると見えますな」
”別段これと言った問題はない。あやつらと手を組むことは我々にとってメリットのあることだからな”
「しかし、気になることですが・・・あの者は閣下の正体を知っているようなことを言っておりましたな? あれはハッタリか何かでしょうか?」
”いや・・・綾波教団が旧ゼーレの流れを組む組織なのであれば、それも無理からぬことだ。ゼーレとは古い付き合いだったからな。まあ、広い意味での系列団体とでも言った所だ”
「それで如何致しましょう? あやつらはこちらの晩餐会が終わる頃に大阪で何がしかことを起こすつもりでいると予告していますが・・・」
”構わぬ。反対する必要性もあえてないからな。取り合えず艦隊の方には教団側から要請があった際には兵力を動かせるように準備をしておくように伝えておけ”
「ははっ、承知致しました。バーヘム閣下、命令のままに!」
283 :
270:02/11/06 02:41 ID:???
>>276さん2人で誰もいない甲板に抜け出したのですが、
とりあえず明日の夕方まで来れないので皆さん適当に進めて
下さって構いません。
284 :
熱心なファンです:02/11/06 02:48 ID:pKdCIVu4
FFってなんですか?
>>284 ファイナルファンタジーっていうゲームのことだよ。
昔はファイファンって呼んでたけど、最近はFFっていうようになった。
>>284 それがウソだって他のスレにありましたよ
いやだなぁ
そんなの、うそにきまってるじゃないですか
でもFFってなんですか?
ゲームがウソっていうのはわかるんですけど
ご、ごめんなさい
あおるつもりじゃないんです、本当にボクは、、、
287 :
270:02/11/06 02:58 ID:???
>>283 承知しました。そうさせて頂きます。
あと、エヴァ・フェットと便利屋スズキ氏との絡みで
両者ともかなりピンチになる展開を思いついたんですが、
如何でしょうか?
288 :
287:02/11/06 03:01 ID:???
あ、ごめん。スレ番号間違えた。
270じゃなくて276だった.
289 :
270:02/11/06 03:01 ID:???
殺されなければそれでいいです。今日の夜にまた来ます。
290 :
285:02/11/06 03:03 ID:???
>>286 バレた?
俺もよく知らんが正確にはファンフィクションの略で
同人誌みたいなもんだ。
(正確には同人誌はFFに含まれる)
ようは一般人がエヴァのキャラと設定使って好き勝手話を作る
ことだと思う。
>>290 あ、ありがとうございます
同人誌のオンライン版かな、なんて自分で勝手に思っちゃってたんです
本当にありがとうございました、あとは自分でFFを探して、
照準をセンターに合わせてロック
照準をセンターに合わせてロック
照準をセンターに合わせてロック
照準をセンターに合わせてロック
目標を破壊
します
292 :
287:02/11/06 03:07 ID:???
>>289 どちらかと言うと、エヴァ・フェットの方が殺されかけるんだけど、
おかげで便利屋スズキ氏は別の意味でピンチになってしまうという展開です。
現段階ではネタばらしできないのが残念だけど。
293 :
272:02/11/06 03:11 ID:???
読み返して気がついたけど、
>>272でエヴァ・フェットが第弐次席に斬り付けられるのは、
時間軸の上では
>>260のラストでカヲル君が第弐次席に話し掛ける前の話ね。
以前、エヴァ・フェットが綾波教団の依頼で惣流・アスカ・ラングレーを誘拐拉致したことがあるという話は聞いていたが、そのアスカがこんな所に現われるとはな。
私は物陰に隠れて碇君とアスカの会話を立ち聞きしていた。
正直な本音を述べると、私はあのアスカという女のことをやや否定的にとらえている。
EVAパイロットだった頃から、私のことを「優等生」だなんて呼んで、何かと張り合ってばかりいた。
当時はあまり相手にはしていなかったが、最近になって思い返す所、あの女は広い意味でのライバルのようなものだったと言えるのだろう。
現在では碇君は私の後輩にあたる「3人目の綾波レイ」とこのアスカに二股をかけていると言われている。
碇君にとってはアスカもまた大事な人ということなのだろうが、機械の身体になってしまったこの私などはもはや出る幕はないのかも知れない。
アスカの姿が消え、碇君もまた艦内へ戻ろうとする。
碇君もまた哀しそうな様子だった。
295 :
293:02/11/06 03:29 ID:???
ごめん、またカキコに間違いがあった。
「カヲル君が第弐次席に話し掛ける」じゃなくて、
「第弐次席がカヲル君に話し掛ける」だった。
隊長個人記録
レナの言う通り、まだ終わらないのだろう、戻ってきたのは結局、碇シンジだけだった。
まあ、ちょっとは痴話げんかじみた会話も聞こえたが。
そういったことの合間にも、またあの大佐たちが裸踊りを始めた。
さっきは、まだまだ衣装で身をつつんでいたが、今度は裸である。
これは悪酔いするものが出るかもしれない、と思ったが既に葛城作戦部長は
吐いているわけだし、もはやこのパーティの主旨がわからなくなってきた。
スターウォーズショーまで始まっているって、またエヴァ・フェットか。
しかし、こう呑んで食べてばかりではなにも進展は無いのでは、と危惧したが
ほかの組織の連中の素顔がわかってくるというのはいいこと、のような気もする。
まず何をするにも相手を知らないとどうにもならないだろう。
レナがふと、私の腕に手を絡ませてきた。
「ちょっと、ふらふらして。」というところから、酔ったのだろう。
先ほどの緊迫の一瞬から立っていたが、バーカウンター側の席に座ることにする。
移動の時は、肩を抱いて支えるようにして行く。
カクテルならそんなに酔わないと思ったのだが、と思いレナの呑んでいるものを
もらってみる。
ウォッカベースじゃないか、こんな物呑んだらそれは酔うだろう。
もどってきた便利屋スズキのメイドがやたら間接キッスと騒ぐ。
小学生か。
だから、そこでレナも頬を染めるな。
普通こういうパーティでは、ってなんだ?
おい、レナ?、なに泣いている?、私は普通じゃないんだ、っておい、いや
そうじゃなくってだな、だれだ今、化け物すれすれだしな、とかいった奴!
大佐と部下か!、なんだってそんなことを言う、いや、大使そこまでしないでも
おい、エヴァ・フェットまで、ああ、レナこら、待てって!
ええい、衛、じゃないエンジェル、特務曹長、後は頼む!
私はレナを追う。
厚木基地最後の兵士は、こういう状況になってみました。
スモーカー大佐とその部下はなんかの拍子に口を滑らしたって
程度ですが、気になったらすいません。
晩餐会はいよいよ宴会の様相を呈してきた。
キサラギ博士というペンギンの着ぐるみを着た人物の爆破ショーが終わった頃、
会場入り口の一つから、赤い目のルーク・スカイウォーカーとメガロマンが
入ってきた。連れだって歩いているが、お互い目も合わせようとしない。
と、彼らに少し前に再び装甲服に着替えたエヴァ・フェットが声をかけた。
「ルーク、勝負だ!」
ルーク・スカイウォーカーはふっと笑い、腰に下げたライトセイバーを掴んだ。
ブン、と緑色の光の刃ができる。
「お、ボバ・フェットか! ここの人は本当にノリがいいな」
エヴァ・フェットが背中のジェットパックを噴射させ、天井近くまで飛び上がると
向かってきた。ルークも剣を構え、大袈裟な身振りで斬りつける。
「うわっ、やられたァ〜!」
エヴァ・フェットは手足をジタバタさせながら床に倒れてみせた。
「よっし、よくやったわ! 次はベイダー卿よ!」
酔っぱらった金髪コスプレ女が無理矢理ガーゴイルを引っ張ってきた。
「コーホー、私はこんなことをするために、コーホー、来た訳では、コーホー」
「だまらっしゃい! やるのよっ!」
「葛城さん、飲みすぎですよ! また吐きますよ!」
ダース・ベイダーはルークの方に押し出された。周りがやんやの喝采を送る。
特にノっているのは怪人のコスプレをした女性二人だ。
「・・・どうしますか? ガーゴイル様」
「ここで下がってはコーホー収まりがつかんだろう、コーホー」
顔だけ白いダース・ベイダーはそう言って自分もライトセイバーを出した。ギャラリーの
中でマッスルメンがにやりとした。
「・・・こんなこともあろうかと持たせておいたのだ」
隣で仮面ライダーオーディンがこける。その脇を、何があったのか黒いドレスの少女が
泣きながら走り出ていった。その後を追いかける誠実そうな男。後ろでメイドロボットが
囃し立てている。と、その袖をムスカ大佐が引っ張り、外に連れて行った。
「・・・では、お手やわらかに」
「コーホー、まあ、これも茶番だからな、コーホー」
フウイ・ノ・レイはソーソソソの甲板でのシンジとアスカのつかの間の邂逅をかいま
見ていた。アスカの姿が消え、シンジが艦内へと戻ろうとする。
その時、フウイ・ノ・レイに背後から声がかけられた。
「戻りたいのか? シンジの元へ」
彼女が振り向くと、そこには『変身忍者嵐』がいた。『嵐』は言った。彼女にとって、
ある意味もっとも馴染み深い声で。
「ひさしぶりだな、レイ。………私だ。」
嵐はそう言って近づき、鳥を模した仮面の口(この部分は剣道の面のようになっている)
の中を見せる。そうして見てみると、仮面の下には紅い眼鏡をかけ、髭を生やした顔…
彼女が最も見知った顔であり、あの自爆の瞬間に脳裏に浮かんだ顔でもある…が、あった。
「お前の事はカヲルから聞いている。……少し、話をしていかんか?」
そして、嵐…碇ゲンドウは、彼…いや、彼等がこれまでしてきた事について語り始めた。
彼はまず、彼女…フウイ・ノ・レイこと、『二人目の綾波レイ』…が自爆した直後にネルフ
で起こった事について話しはじめた。惣流・アスカ・ラングレーの発狂、過去の記憶を自分
の物とできず、シンジを追い詰める結果となった『三人目の綾波レイ』、補充人員として送
られてきたフィフス・チルドレンこと渚カヲルと碇シンジの交流。そして、そのカヲルこそ
ゼーレの送りこんだ『第十七使徒タブリス』であり、最後には地下のアダムがリリスである
事を知って、自らシンジの手にかかり、結果、シンジも発狂寸前に追い詰められた事。
その後のゼーレとネルフの決別。その後のネルフ本部への戦略自衛隊の侵攻と虐殺。弐号機
の中で母の魂と出会い、発狂状態のまま戦自と戦ったアスカ。九機のエヴァ量産機の投入、
アスカと量産機との激闘と、無惨な敗北。シンジをかばい、最後の希望をシンジと初号機に
託して散った葛城ミサト。女としての業故にゲンドウの計画を阻止しようとして彼に撃たれた
赤木リツコ。初号機で出撃したものの、弐号機の蹂躙されつくした姿を見て発狂したシンジ。
『二人目』の記憶と感情がフィードバックされ始め、ゲンドウに決別してシンジを救うため
にリリスとなった三人目のレイ。そして、そのレイの姿を見て恐慌を来したシンジの精神が
引きがねとなり、サードインパクトが起きた事を。そして、シンジが補完世界の中でリリス=
レイや、母ユイ、アスカ等との問答の末に「皆に会いたい」と願い、それが世界と生物を再生させた事を。
次に、彼はその後について語り始める。彼自身が直接の記憶とする所では、彼も気が
つくと、赤い海の浜辺にいた。補完世界での記憶がはっきりしないまま、状況を把握
しようとしていると、彼はある存在が近くにいるのに気づいた。それは、第三使徒と
エヴァを合わせたようなシルエットの、光の巨人だった。彼は気付いた。この巨人
こそあの『アダム』だと。巨人はかつて自分を取りこんでいた男に意思を向ける。
【私はリリスより引き剥がされた。私は己がどうするべきかを知らない】
と。ここで、彼は補完世界での記憶が蘇ってきた。思い浮かんだのは、様々な力を取
りこみながら、尚もこの、自分もユイも引き戻され、シンジ達が再び生きていく事に
なる世界を『補完』しようと考える、委員会の姿だった。そう考えると、彼はこう
巨人に伝えていた。
「私に力の一部を与えろ。代わりに私は私の知識の一部を与える」
と。すると、巨人は本来なら一方的に奪う事もできるが、彼とは浅からぬ関係なので、
応じようと答えた。気が付くと、光が周囲を包み、彼は自身に莫大な力が宿ったのを
感じた。そして、彼の正面には、彼とうりふたつで、かつ、彼より遥かに筋肉質で、全
裸。そしてなせか紅眼鏡だけはかけた男が立っていた。もう一人の男は言う。
「……確かに…もらいうけた。互いに道を見つけた時にまた相まみえるかもしれんな」
そして、男は姿を消した。これが彼が力を得た経緯だった。
そして、彼は復興が行われる世界を進む。まずは、自分と同様にこの世界に引き戻さ
れたであろう者達を探す。碇ユイは初号機の力を得ていた。彼女と再会した彼は、わ
かっていた事だが、改めて自分達の犯した罪の大きさを思い知る。そして、シンジ達
が生きるためには、委員会を見つけ出してこれを廃し、恐らく彼等がたくらんでいる
であろう、フォース・インパクトを阻止する必要がある事を。
委員会の動きはそう遠くない間にわかった。『神聖綾波教団』の台頭だ。その教義、
彼等が影で使徒の力を行使し、悪用している点で、委員会が背後にいるのは疑いよう
が無い所だった。名前からして、レイが手を貸している可能性を考えたが、見つけ出
した彼女は自分の名をこのように使われる事を快く思わず、逆に暴走して非道な行い
をする教徒と戦っていた。彼女の望みは、人として生きる事だった。あの補完世界で、
彼女が意識してしまった、ある人物への想いが、彼女にその道を選ばせた。彼女もま
た、委員会との対決を決意していたのだ。渚カヲルも、シンジの願いによって再生さ
れた。ゲンドウと合流したカヲルは、シンジ、ひいてはリリンがこの世界で安心して
暮らすには、使徒やエヴァの力は脅威となると伝え、その全てを彼の魂が元いた所へと
還す事が願いだと言う。そして、そのためには委員会を倒す必要がある事も。
かくして、彼等は行動を開始する。委員会の動きを探り、暴走する使徒蟲や教徒と戦い
始めたのだ。また、加持リョウジを見つけると、彼にいずれ来る委員会との戦いのため
の組織作りを命じた。
一方で、委員会が旧ゼーレのメンバーと連絡を取り、海外でも力を振るっているため、
そちらにも手を回す。旧ゼーレの勢力は潰しておかなければならなかったからだ。
次に、彼はシンジのその後について語った。彼とアスカこそ、サードインパクトから
の最初の帰還者であった事、彼等が時に憎み、時に物理的にも精神的にも傷つけあい
ながらも、離れる事ができず、一年の時をかけて理解しあい、互いに成長した末に結
ばれ、旧東京近郊の農業プラントにたどりついていた事を。
シンジとアスカの所在にはかなり早い内から彼等は気付いていたが、二人がきちんと
歩き出すには時間が必要で、それまで二人を巻き込む訳にいかなかった彼等はあえて
直接姿を現さず、またつらい思いをさせる事になった事を。また、彼等の護衛に向かっ
たレイは、結果として、予想を遥かに上回るレベルで二人に受け入れられた事を語る。
その後、彼は一連のネルフ/トライデントに起こった事件を語った。
そこまで話し終えて彼は言う。なにかああ不可思議な点がないかと。
「そう、お前の存在だ。これから語る事は、事実に憶測を加えた事だ」
彼が言うには、あの自爆の後、二人目のレイの肉体が使い物にならなくなるほど損傷
した状態で、そのレイが生存している事を知らないまま、三人目を造り出す作業に入っ
たため、通常なら起こり得ない事…前の肉体が生存したまま魂の移行が行われる現象
が発生した。結果として、魂は分裂し、当時の約束の時が近いせいもあって、リリス
の魂の人間化した部分が分裂し、人間化した部分の少ない三人目は記憶を定着させる
のが困難だったらしい。そして、サードインパクトで三人目は消え、メンタリティが
ほとんど人間そのものになった四人目として再生されたと言う。
また、サードインパクトの際、シンジは絶大な力を得ていたらしいとも。そして、彼
やリリス=レイ、アスカは現実に帰還する際に自分達が普通に生きられるよう、力を
封印、分散していたと言う。シンジは自分初号機に力を分散し、自分の力と記憶を封印
し、ユイはシンジのために受け入れた。レイは魂の芽を与えて再生させた自分の姉妹
達、そして、アスカに。アスカは、母の魂に触れ、思う所があったらしく、補完を拒
否するためにあえて力を受け入れ、封じた。そのためキョウコに封じられていた弐号
機の力を手に入れると、極めて絶大な物となった。また、これにより彼女とレイは一
種の半身とも言える間柄になった。それを無意識に感じているからこそ、記憶を封じ
られていても、アスカはレイに親しみを持てたとも。
「……そして、おそらくお前にも力は封じられているはずだ」
彼はそう言った。
彼は更に続ける。
「話は変わるが、お前はネルフと綾波教を和解させようとしているらしいな?」
そして、彼は語る。そのためには廃さねばならない者達がいると。
「あの教祖…彼はアダムだ。なぜ委員会に手を貸しているかは知らんが、さっきの様子
を見る限りでは、彼とは話をする余地があるだろう…だが……」
そして彼は語る。綾波教を実質的に動かし、武装化を進め、使徒の力の悪用を進めた者、
量産機のダミープラグより造られた、司教達の指導者、主席司教の存在を。彼は今まで
に何度も自分達の前に立ち塞がり、今も執拗にシンジ達をいたぶっている…むしろ、直
接の標的にしている事を。
「平行宇宙と言う物は聞いた事があるだろう。縦のレベルでは、高次元の世界…使徒達
の魂がいた世界。…横のレベルでは、異なる可能性を持った無数の世界。例えば、エヴァ
も使徒も無く、セカンドインパクトも起こらなかった地球のような世界だ」
彼が言うに、サードインパクトの際に次元の壁が薄くなり、そういった異なる世界の存
在が呼びこまれていたりするらしい。例えば、噂に出るジャックナイフの巨人もそう言っ
た存在だと。そして、主席司教の魂、それに教団の聖母もそうである可能性が高いとも。
「……彼等二人は我々に悪意を持っている。正体はまだ確証が無いので言えないが、彼
等は我々を惑わそうとしてくるだろう。……気をつけろ」
そして、彼は締めくくる。
「今後の彼等との戦いがうまくいけば、おそらくお前にも人の身になれる機会が訪れる。
その時、どうするかはお前が決めろ」
そう言うと、彼は綾波教とは別に凄惨な事件を起こしてる、E計画に関する資料を手渡す。
よく知っておいた方がいいだろうと。
彼女といくつか対話をした彼は、去り際につぶやいた。
「……我々は決してお前を拒まない」
306 :
298:02/11/06 10:32 ID:???
割り込みスマソ。時間的混乱は、>298のようにすれば
収まるんじゃないかと思い、介入しました。
第弐がオリジナルと何を話したかは、奴が死ぬときの伏線にでもします。
・・・いや、勿論、単に今思いつけないだけであります。
307 :
305:02/11/06 10:34 ID:???
どうも。????他を書いてる者です。今回は、フウイ・ノ・レイさんとの対話の形
を借りた、ネタバラし&怪人『G』誕生編です(W
ええと、説明ばかりの長文ごめんなさい。今回Gは全てを語っている訳ではありませ
んが、彼の言動はおおむね真実と考えておいていいです。逆に、教団レイの発言は複
数の意味や含みがあったりする、「正に人を惑わす言動」ですので。ちなみに「偽り
の聖母」の件は、彼女や主席のでっちあげたデタラメと解釈しておいてください。
○弐次席さん
いやあ、本当にご苦労様です。私はまっとうな描写をついつい省いてしまうので、こう
してきちんとキャラを動かしてくれるとありがたいですね。ちなみにカヲル君の持って
る情報はGとほぼ同じで、彼はアダムの真意を知りたがってたりします。
ちなみに私なら「馬鹿シンジ」ですね。
○教祖さん
えー、勝手にこういう場面出しちゃってすみません。ただ、二人のゲンドウの秘密を考
えたら、こんなのが思い浮かびましたので。(元は矛盾したカキコを見つけて、それを
どうにかしようと考えたらこうなったんだよなあ……)
○トライラックス担当さん
と、いう訳でフウイ・ノ・レイさんにいきなり莫大な情報が行きました(W
ちなみにGは一応きちんと対話してますので。私がフウイ・ノ・レイさんの言葉を書い
てないだけで。
○Eさん
てな訳で、とんでもない会話が行われてていました。(W ちなみにこの会話を盗聴して
いた場合、Gから「と、いう訳で今日はここまでだ」と、いうテレパシーが聞こえて、
チルドレンに分散して力の件に関する記憶(と、物理的な物含む記録)が消去されてしまいます。
308 :
305:02/11/06 11:02 ID:???
○厚木基地最後の兵士さん
いつもフォローありがとうございます。コメディと状況描写の両立、そしてレナちゃ
んの話がきちんと進行しているのがいいですね(藁
○加持さん
凄まじいネタ振っていただいてありがとうございます。ちなみに加持さんは今回ゲン
ドウが喋ってた事知ってていいです。
○便利屋スズキさん
まほろさん愉快ですねえ。パーティーに馴染んでしまってる彼の運命やいかに!?
○町奉行さん
バカ騒ぎと陰謀の中、マターリさせてくれます。その内なにかネタふれれば…と、思います。
○弐次席さん
えー、再度連絡です。一応。主席や教団レイは弐次席さんの目の治療は可能と思い
ますがやります? それとも盲目のまま続けます?
そういや、合流したはずの葛城博士の事忘れてた(W
309 :
298:02/11/06 11:09 ID:???
>>308 感想ありがとう。第弐の目、ですか。先日の始末書にも
書きましたが、彼のは外傷のせいではなく、「容量不足」ということで
つじつまを合わせましたので・・・恥・・・
これ以上スペックアップしたら彼はヒトっぽくなくなっちゃう気が致します。
・・・それもいいかも・・・?
・・・お任せ致します。彼はミジメに死ぬ予定ですので。
レイ達が来てから数日。朝の澄んだ空気を吸いながら,俺は農場の各所を散歩中。
傷の具合もだいぶ良くなってきたので,毎日朝夕の二回,2時間ほど時間をかけ,リハビリがてらに散
歩することにしている。何もしないでいるのもかえって体に良くないし,退屈だ。怪我が完治しても体
力がなければ仕事に復帰できない。胸部に大きな傷を負ったので,上半身を動かすとまだ痛むが,ゆっ
くり歩くだけなら問題ない。
麦畑を通りかかると,レイ達の姿が見えた。たしかここの割り当ては第一班,アイ嬢の班のはずだ。4
人とも作業着に身を固め,帽子を被り,鎌を持って刈り取りをしている。なかなか作業の要領もいい。
彼女らがこちらに気付いて手を振ってきたので,俺も手を振り返す。うう,一寸傷が痛い。でも,これ
以上彼女らの邪魔はしない様,その場を立ち去った。
散歩の途中で農場の医務室により,診察と包帯の交換を受け,痛み止めの薬をだしてもらう。医師の見
立てでは,傷は順調に回復しているそうだ。遠からず軽作業ならできるようになるとのこと。だが以前
のように田畑の拡張工事に参加できるようになるには,まだ時間がかかるそうだ。医師に礼をいい,部
屋から退出しようとした所,知らないヤツと行き違う。結構重傷のようだ。
互いに軽く会釈して俺はその場を去ったが,妙に気にかかる。物腰も只者じゃない。ちょうど近くを人
が通りかかったので,聞いてみると,ヤツは綾波教徒で,オオタというらしい。子供の捕虜たちを監督
する立場にあり,信仰を捨てたわけではないそうで,いまだに監視対象の一人らしい。なんともはや。
物騒なことにならなきゃいいが…
旧東京の大打撃,それに伴う市街への人員派遣,また,日重共からの増援警備員の一部引き上げにより,
警備の穴埋めに農場職員から人数を割いたための人手不足,そして大量の新規人員受け入れなどの事件
が重なり,農業プラント本部の事務方は猫の手も借りたいほど忙しい。猫の手よりはましだろうという
ことで,怪我人の俺にも手伝いが回ってきた。といっても,怪我の負担にならないような雑用や,パソ
コンによる簡単な文書作成等だが。与えられた仕事が一段落し,昼休みになったので職員用の食堂
(通称社食)に出かける。ここでもレイ達は給仕や調理補助といった仕事をしている。今は第四班,ル
イ嬢の班のはずだ。きつねうどんの食券を買い,カウンターに出すと,エプロン姿の少女がにっこり笑
って受け取り,厨房にオーダーを伝える。この笑顔は…アオイだ。そう思って胸の名札を見ると,その
通りだった。なにか声をかけようかと思ったが,彼女は仕事中。しかも昼は食堂がもっとも忙しい。
邪魔にならないよう目配せをし,彼女は小さく手を振ってみせる。まもなくオーダーの品がきたので,
早々と食べ終わり,本部の建物に戻って仕事の続きにとりかかった。
事務方は今日は残業決定だが,俺は怪我人ということで規定の就業時間で解放。皆の恨めしそうな視線
を振り切り,夕方の散歩に向かう。あちこちを歩き回るうちに,ふと気付いた。犬たちや猫たちの動き
が慌しい。なんかあったのかな?いつも泰然自若としているトラゾウまで落ち着かない様子だ。
レックスやアローもあちこち走りまわってるし。侵入者でもいるのか?そう思って警備員に話を聞いて
見たところ,そんな心当たりはないとの事。うーん???
畜産施設のほうへ足を向け,鶏舎のほうにむかうと,レイ達が凶暴ニワトリどもに追いかけ回されてい
た。たしかここは,第三班,ラン嬢の班だったかな?鶏舎に追い立てようとして逆襲を食らったらしい。
このニワトリどもは凶暴だが,いい卵をうむ雌鶏や,優秀な種鶏である雄鶏がいるので,肉にするわけ
にも大怪我させるわけにもいかない。実にタチが悪い存在だ。でも他人が追い回されるのは見ていて面
白い。思わず笑うと,レイ達は一斉にこちらを向く。そして互いに目配せすると,4人まとめて俺のほ
うへ突っ込んできた。げっ!と立ちすくんでいると,彼女らは俺の傍をすり抜ける。そしてレイ達を追
い掛け回していた凶暴ニワトリどもが俺に襲いかかる!ひええ!けられまくりつつかれまくり。レイ達
はそれをみてニコニコ。で,ここの担当職員に5人そろってお説教をくらう。とほほ…
イタリア支部、もう一つの総本山と言うべきか。
レジスタンスなどと言う輩に脆くも潰された二本柱の一つ。
もっとも、潰されたのは上の者を含めた構成員がことごとく消えたからだろう。
ここに下りてくるまでに幾つかの「水溜り」を確認した、殺されるよりは幸せな最期を迎えたのだろうな。
だが、俺以外で誰がこのような事を?通常のエヴァでは無理だ。
ファーストやセカンド、サード…サードなら有り得るが、奴は日本に居るはずだ。
フォースは話にもならん。フィフスか?それも無い。では……誰が?
最下層と思わしき場所に降り立つ。そこには心許無い設備の残骸が残っていた。
わずかに残る人の臭いの薄いLCL、何らかの生物の物と思われる腐った組織片。
間違い無い、ここにはエヴァがあった。
特殊使用の新型か、それとも廃棄された物をリサイクルしたのか、現状だけでは判断出来ない。
なれば人に訊けばいい。数層階を昇り、いかにもそれらしい一つの中に入る。
豪奢な座席が静かに濡れていた。濡れたそこに手を当て、溶け込ませる。
掴む。そしてぐっと引き揚げる。
「ガホッ!ゲホッ!……何が………?」
「訊きたい事があるの」
俺の笑顔を見、LCLから頭部だけ引きずり出されたそいつはパニックに陥った。
「なっ、あの世界に帰してくれ!今すぐに!俺にこれ以上地獄を見せるな!!ほっといてくれ!!」
幾らもがこうとしても無駄。お前を維持しているのは俺なのだから。
「私の知りたい事、洗いざらい話してくれたら還してあげるわ」
「……ありがとう。良く解ったわ」
「さあ!もう私の知っている事は全部話した、早く!早く戻してくれ!!」
「そうね。御苦労様」
掴み上げていたそれが、LCLの飛沫に還る。
かすかな断末魔が胸の奥から聞こえた。虚数計画、その為のエヴァ四号機改。
なかなかやるじゃないか、俺を先回りするなんて………流石だな。
嘘をつくのがお前は一番上手かったから、それをフルに使ったのだろう。
俺も最後のひと仕上げに移るか。
瞼を閉じ、両手を見えざる空へと掲げる。祈りにも似た、言葉にも声にもならない音が響き渡る。
闇の底を越え、地表を這いずりまわり、海を貫いて。運の悪い者にしか聞こえない音が。
「……………これで、半分」
容姿と口調が全く噛み合ってないエヴァ・フェットという美人にいきなりぶん殴られた。
スズキの煽りでストリップショー始めたが、この人は酔っ払いすぎだ。このパーティは宴会か。
葛城はお約束通りゲロ吐くし、日向君は大丈夫か、手間かけて悪いなあ。
ワるちゃんは暴れ尽くして疲れたのか、やっとミリオーネの腕で眠っている。やれやれ、
ソーソソソを沈める前におとなしくなってくれて良かった。まあ、いざという時の為に
睡眠薬の注射は用意してあったが。
ズボンをずりおろされたランドマスター隊長に文句を言われてしまったが、
あの人、なんだかレナと良い雰囲気だったな。レナが隊長にほの字なのは間違い無い。
そして隊長にもレナには単なる保護する対象以上の愛情があるようだ。つまり愛。
ふっ、あの人もなかなかやるじゃないか。
結婚という言葉が頭に浮かぶ。
――結婚か…。俺には縁の無い話だ。俺は常に生死の境をさまよう生き方、
危ない場所にわざわざ首を突っ込んでいく生き方しかできないんだ。
俺自身いつ死ぬかわからんし、周りの人も危険に巻き込んでしまう人生。
こんな俺が結婚なんかできるわけがない。寂しい事だが仕方ない。好きな人を
巻き込みたく無いから。ミリオーネ、お前も、いつまでも俺に連いてきたらロクな事にならないぜ。
「加持、何を考えてるの」
「俺なんかに連いてきたらロクな事にならない。だから、いつでも俺から離れていっても
いいからな。いや、なるべく早いほうがいい」
「いきなり何言ってんの。酔っ払ったの?」
「俺を嫌いになれって事さ」
「…?わけがわからないわ、加持」
と、そこに金髪の第弐司教が現われ、乱痴気騒ぎになっていた会場の空気が一瞬緊張する。
シンジ君が甲板に呼び出されていった。戻ってきた彼によると、アスカが来たという。
だが彼女は弐号機を自分で取り戻すために、あえてまだ戻らないつもりらしい。
まあ、この場でアスカが戻ると言っても第弐司教が許さないだろう――
「ルーク、勝負だ!」
さっきノリノリでストリップショーを披露したエヴァ・フェットが、第弐司教に絡んだぞ。
あきらかに酔っ払っている。
「お、ボバ・フェットだな!」
第弐司教がおそらくATフィールドでつくったサーベルで受けて立つ。あんたもノリノリかい!!
「うわっ、やられたァ〜!」
エヴァ・フェットは楽しそうに床に倒れた。本当に楽しそうだ。
コピペ、ミスった。
と、そこに金髪の第弐司教が現われ、乱痴気騒ぎになっていた会場の空気が一瞬緊張する。
シンジ君が甲板に呼び出されていった。戻ってきた彼によると、アスカが来たという。
だが彼女は弐号機を自分で取り戻すために、あえてまだ戻らないつもりらしい。
まあ、この場でアスカが戻ると言っても第弐司教が許さないだろう――
「ルーク、勝負だ!」
さっきノリノリでストリップショーを披露したエヴァ・フェットが、第弐司教に絡んだぞ。
あきらかに酔っ払っている。
「お、ボバ・フェットだな!」
第弐司教がおそらくATフィールドでつくったサーベルで受けて立つ。あんたもノリノリかい!!
「うわっ、やられたァ〜!」
エヴァ・フェットは楽しそうに床に倒れた。本当に楽しそうだ。
一方の第弐司教も笑っている。以外に良い奴なのかもしれない。
敵である事には変わりは無いが。
機密保持のための『紅』が薄く、されどくまなく巡らされた施設の中、一人の男が思索にふけっていた。
S2機関の修復もあと3日もあれば終わる。問題は腕の再生だな。
こっちはサイズがサイズだけに時間がかかる。祭までに間に合えばいいが。
これだけ太い体には理由があったのだろう、形からするに何を目指したかは推測できなくも無い。
限定的な戦い方を狙うのならば、もっと美しくいかねばな。
極限にまで引き絞られ、密度を高めていてそれでいて、なお弾力性に富み……そうあらねば。
入荷当時不必要に太かったそれは、美しくスペックアップしつつあった。
しかし、この赤さといい素体の基本形状といい、もしかしてこいつは弐号機か?
弐号機の残骸は、綾波教徒と思わしき団体がかなり昔に芦ノ湖沿岸から回収していった聞いているが。
これはどう見てもそれを組み上げた物ではない。造られた、クローンか。
トライラックスにはその手の技術があるという噂はあったが、本当だったとは。
まぁ、それを本当か調査するのは別働隊だ。俺の仕事じゃあない。
「こいつの再生もあと少し」
コツンと液体に満たされた透明のチューブを叩くと、内壁に張りついていたわずかな気泡が上に昇っていく。
その瞼が開くのを楽しみにしているよ・・・・
トライラックス担当です。
>>298 >>293,
>>295で触れた時間軸に関するフォロー、ありがとうございます。
>>307 私がサイボーグ綾波も面白そうだという安易な発想でフウイ・ノ・レイを登場させたせいで御迷惑をおかけしましたが、その点もフォローして頂き、ありがとうございます。
>>314 ええ〜? 加持君は『ソーソソソ』を沈めようと企んでるの? そいつは大変だ。エヴァ・フェットと便利屋スズキの対立関係で急展開の構想を考えていたんだけど、『ソーソソソ』が沈む前にそれについても書かなくっちゃ。
加持さんがいっているのわワるちゃんが、破壊活動に入る前に
ねいってくれてよかったってことではないか、と。
>>318 日本に来る前に、移動中の船しずめちゃったエピソードがあったかと。
加持です。
>>318 加持が企んでいるわけじゃなくて、ワるちゃんがぶっ壊して沈めてしまう(悪気無しで)
という意味なんです。誤解を招く書き方ですいません。
なんなら、本当にワるちゃんで沈めてもいいですか。
>>319 そうです。
隊長個人日誌
会場を飛び出したレナを追って、外にでる。
レナの走っていった方向にいくと、レナが誰かとぶつかって転んでいた。
大丈夫か、とその人に聞き、手を貸して起こす。
が、彼は座って大丈夫だといっているが、痛そうに胸と顔を抑えている。
その後レナを助け起こそうとすると、起き上がらない。
「私が普通じゃなくて、化け物すれすれだから後回しにしたんだ。」と
言う。拗ねているのか。
そう言うことではなく、こういう場合、自分の仲間が誰かに迷惑をかけたら
そちらに先に対処するのが、紳士というものだろう。というがまだ顔を上げない。
ともかくレナの両肩を抱き、顔を上げさせる。
「普通か、普通じゃないかは周りの多さによって決められてしまうものだ。
この船のパーティだって外にでれば普通じゃないことになる。」
というと、やっとこちらの顔を見る。
「でも、普通こういうパーティではって…。」といってまた涙を流す。
「普通こういうパーティではパートナーの飲んでいるものを分け合ったって
おかしくは無い、だろ?」そういうと、きょとんとした顔をした。
「だけど、だけど、化け物すれすれって言われた私がパートナーじゃ、少佐の
ほうに迷惑かかるかもしれないし、それに、それに」という。
あの大佐、余計なことを言うから、と内心では思ってもそれはあとでなんとかしよう。
隊長個人日誌
「あの大佐だって、化け物すれすれじゃないか?、それが化け物すれすれっていった
からって、化け物が人をみて化け物といっているようなものだ。第一、彼は手がガスに
成るじゃないか。」
われながら何をいっているのかよくわからないが、レナも落ち着いてきたようだ。
まあ、このところ休みらしい休みもなく働いている我々だ。
たしかにレナ以外にも疲れが溜まっている者も多い。だが、レナは正規の軍人でもないし、
最近になって人との接触をもつようになった。
疲れが溜まっている上に飲みなれない酒を飲んで気分が高ぶっているのだろう。
普通の仮装パーティを考えた自分も甘かったといえるが。
「まあ、そのうちちゃんとしたパーティがあるだろう。もっともそのときは、今日とは
別の意味で、自由はなくなるぞ。」
そういうと、レナが首をかしげる。
「アオイの結婚式があるじゃないか、そのときは親族だからな、レナは。」
というと、くすっと笑った。
「まだそういうことは決まってないっていってますよ。」
「だが、やらないともいっていないだろう?」というと、気分も持ち直してきた
ようだった。レナがぶつかった人に謝っている。彼はちょっと急いでいるようだが。
酒類にソフトドリンクと、水分を取り過ぎたので、俺は先ほどからトイレばかり行っている。
そして、その度に装甲服を脱いだり着たり、前腕に武器類を装着したりはずしたりしている。
『スターウォ―ズ』のボバ・フェットと『ハンターハンター』のマチ、どちらのコスプレも好評なのでな。
会場へ戻ると、今度はあのセーラームーンコスプレのネルフ代表が壇上で踊っていた。
観客達が煽り立てている。
「おお〜、いいぞ〜!」
「早く脱げ〜!」
葛城ミサトとかいうあのオネエチャン、俺なんぞよりもよほど豊満で肉感的な身体をしているので、さすがに俺も見惚れてしまった。
と、突然、葛城ミサトがむせかえる。
「ぐ・・・ゲエッ、おえ〜ッ・・・」
彼女がヘドを吐いたので、観客達は大歓声をあげた。
「いいぞ〜、もっと吐けェ〜!」
煽り立てている中にはスモーカー大佐やその部下達もいる。
ありゃあ、女にムチでひっぱたかれて喜ぶような変態野郎だからな、女にヘドをかけられたいというような願望を持っているのだろう。
厚木基地最後の兵士を書いてますが。
なんか、どんどん隊長の性格が丸くなってくるなー、いいのかな。
ちなみに、ぶつかった人はカメレオンIさんです。
酔っぱらったレナが偶然ぶつかったに過ぎません。
>>308さん
コメディ色が最近強い隊長です。
このままどうなってしまうのか。
でも「偽りの聖母」の件がでたおかげで、隊長とレナ加速中かもしれません。
トライラックス担当です。
>>320 誤解してしまって申し訳ございません。
しかし、ワるきゅーレが空母『ソーソソソ』を沈没させてしまうという展開も面白いかな?
>>324 カメレオンUじゃなくてカメレオンT?
仲間の様子を見に来たのかな?
会場は既に無礼講状態だ・・・
和平のための話し合い、はどこに行ったんだ・・・?
が、よく見ると、全く何も行われていない訳ではないことがわかる。
シンジ君が司教に呼び出された後、しばらく席を外していたA級大使が、何か考え込みながら
戻ってきた。その少し前に変身忍者嵐(正体はいまだ不明)が同じ方向に姿を消し、
またいつのまにか元の位置に戻っている。加持さんと便利屋もしばらく一緒に飲んでいた
ようだし、何より教団の「綾波レイ」が我々に接触してきた。
ただのパーティーと見せて、実際はかなりの人物が動いているのだ。それぞれがいつの間にか
目指す相手に近づき、目的を果たしている。もしかすると、この先ヤバい事態にならないとも
限らない・・・戦闘行為だけは避けたいが、この面子ではそれもどうか。
気になるのは、唯一目立つ動きを見せていない仮面ライダーオーディン(これも正体不明)だ。
興味なさそうにバーカウンターで一人飲んでいるが、いつでも会場全体を見渡せるように
巧妙に位置を変えている。教団のレイが時々近づくことを見ても、綾波教の実力者だろうが
一体何者だ?
「日向君・・・チルドレンやレナちゃんに変わった動きはない?」
「はい、先ほどシンジ君が戻ってきてからは、変化はありません」
「そう。じゃ、引き続きお願い。 ・・・うっ!!」
葛城さんは急に声をあげると、またトイレに駆け込んでいった。四回目、ではない。
ネルフ・トライデント人員に渡した通信機は盗聴器にもなっている。受信アンテナは・・・俺の
来ている猫の着ぐるみの、耳の部分だ。ここに集まった会話は、葛城さんが持つ別の
受信機でも聞けるようになっている。葛城さんはさっきから何回か嘔吐を装って、
人気のないトイレで盗聴器からの会話を聞いていたのだ。・・・勿論、最初の嘔吐は
ホンモノだ。あそこで派手に吐き散らしたので、今のところ葛城さんが何度もトイレに
通っても怪しむ人物はいない。
・・・これでゴタゴタが抑えられるなら・・・不肖日向、たとえ猫の着ぐるみであろうと
恥じるところではありませんです!(やけくそ)
327 :
323:02/11/07 00:23 ID:???
>>326 ごめんなさい。
ミサトさんがその後も会場内でヘドを吐いている場面を書いてしまいました。
けど、ミサトさんが盛んにトイレに行っているということは、
エヴァ・フェットとも行動がかぶっているのかな。
こっちの方は本当にオシッコばっかりしてるんだけどな。
328 :
326:02/11/07 00:30 ID:???
こんばんは。今夜はこれ一個で勘弁・・・
皆さん頑張りますね。楽しいイベントになり何よりです。
この後大阪に繋がるようですから、マターリネタは今のうちに、ということでしょうか。
至急訂正を。>326、「四回目」とは吐いた回数。今まで三回嘔吐→復活を繰り返して
いる、という描写も入れたかったのですが、長くて入りませんでした。
トライラックス担当さん、ミサトさんのショーは彼女がトイレから戻ってきてから、
ということにしてください・・・スマソ・・・
>>313、>317 「E」計画提唱者さん
久しぶりに(?)伏線ネタですね。これがどう繋がるのか・・・?
っていうか、ボーイ君のお姉さんはなにげにカナーリヤバい人ですね?
ボーイ君自身の報復も気になっております。
>>318〜 トライラックス担当さん
ここ数日の大量カキコご苦労様です。カメレオンの件ですが、Tが人目につく
場所に出てくるとは考えにくいので、Uと解釈する方がいいのではと愚考致します。
・・・しかしエヴァ・フェットはいいキャラだなぁ。
ところであなたのカキコはとても楽しいのです。そんなに毎回謝らなくても構わないと
思いますよ。謝ってばかりの自分が言うのも何ですが。
>>320 加持さん
復活! すんません長引いて(原因の一人として)
ワるちゃんなら確かにやりかねませんな。ミリオーネどうなるのか。
>>324 最後の兵士さん
・・・このまま突っ走ることを自分的にはキボン。大期待。
大阪よりの「歓迎会」が始まらないうちに。
厚木基地最後の兵士を書いてる者です。
えーと、カメレオンIにして考えてたのは
>>266で為すべき事を為せと
いうことをいってたので、移動中にむちゃくちゃに走ってきたレナにぶつかった
ということで考えてたんですが、そうですね、IIのほうがいいかもしれません。
まあ、話に全然かかわら無いのですが、すんません。
>>328さん
大阪の歓迎会が始まる前に、なんとかなるのか?
なんとかしてみた、ですが。
でも、戦火の恋もいいかもしれない、とか。
スモーカー大佐がまたしても血迷って壇上へ駆け登り、葛城ミサトに襲い掛かったが、すぐにボコボコにシバかれてしまった。
そして、いつしかステージの上でのメインイベントは男女混合プロレスになり、さらに綾波教団の第弐司教と教祖補佐が乱入してチャンバラ対戦を始めた。
一方、当の葛城ミサトはその混戦の現場から抜け出すと、着ぐるみを着た部下に何やら話すと、また吐き気をもよおしたらしく、口を押さえて会場を出て行った。
そう言えば、先ほどから俺はトイレにばかり行っているが、なぜかあの葛城ミサトとはよくすれ違う。
俺は水分の取り過ぎでオシッコがよく出てたまらんのだが、あの人は吐き気がしてたまらないらしい。
ふと思ったんだが、世の中には俺のオシッコを飲みたいなんて言う変態野郎もいるのだろうか?
しかし、俺がオシッコをしている所を見たら、たいがいどんな人間でも腰を抜かすだろう。
331 :
330:02/11/07 00:48 ID:???
>>328 ありゃりゃ?
しまった、
>>323の後で
>>326というふうにカキコしてしまったよ。
どうしよう?
スモーカー大佐が邪魔をしたので、一時、会場から抜け出して、戻って来てからまた再開ということにしようか?
第弐次席のルーク・スカイウォ―カーと教祖補佐のダース・ヴェイダーはおもちゃのライトサーベルを振り回しながら戦い続けている。
「こ、こら、コーホー、第弐次席、コーホー、少しは手加減、コーホー、せんか、コーホー・・・」
「手加減してるって丸わかりじゃ面白くないだろ? もっと本気らしく戦うんだ!」
その様子をピエット提督の食い倒れ人形がマイク片手に実況し、教祖のキン肉マンが解説をしていた。
「ああ〜っと、両者とも激しく戦っております! ルーク強い! しかし、ヴェイダーも一歩も譲りません! キン肉マンさん、今後の展開はどうなると思いますか?」
「いやあ、屁のつっぱりはいらんです!」
「言葉の意味はよくわからんが、とにかくすごい自信だ」
カーネル・サンダースおじさんがフライドチキンばかり食べまくり、保安部長のオドーが星一徹に変身して用意していたちゃぶ台をひっくり返した。
タイラー艦長のエアトン伯爵はなぜか水ばかり飲んで「これぞ天然の味!」と言っている。
その中でセーラームーンとボバ・フェットとマチとショッカー戦闘員は会場から出て行ったり戻って来たりしている。
ショッカー戦闘員の仮装をしているのは会場の給仕係なのだから仕方がない。
セーラームーンは吐き気がするので、トイレへ行ってヘドを吐いているらしい。
ボバ・フェットとマチは一人二役で、これは水分の取り過ぎのため、オシッコばかりしているのだ。
給仕係の1人が会場へ入って来た所でR・ドロシーにぶつかって転倒した。
「イ―――ッ!」
ロジャー・スミスが手を差し伸べ、大丈夫かと問い掛ける。
「イ―――ッ!」
彼は急いでいるようで、痛そうにしていながらも、身振りで大丈夫だと示しながら、会場内を走って行った。
「まほろさん今日はもう酒飲むなよ。」
と言ってもあれだけの量の酒を飲んで無事なのは
戦闘用アンドロイドだからだろうか?
「スズキさん、言われずとも分かっています。」
「それならいいが。」
ナオコ博士に頼んで作って貰った。無用の長物の携帯電話を
改造したの戦闘機の操縦リモコンは受信範囲だから平気だな。
「しかしあのエヴァフェットがあの美人だったとは
ウチの秘書もあんな感じならいいんだが後5年は無理か」
「スズキさん、えっちなのはいけないと思います。」
おっとっとついニヤニヤしながらぼやいちまったか
「判ってる、後5年は秘書に手出しはせんさ」
「そうゆう問題ではありません、そもそも女性の乳とゆうものは
・・・・・・・・・・・・・・・・・」
畜生、この説教癖さえなければまほろさんと寝れたんだがな
スモーカー大佐とスモーウォ―カー部隊のパイロット達が木刀や鉄パイプを手に南斗水鳥拳レイに挑みかかる。
B級大使サイテイルの南斗水鳥拳レイは「ちょお〜〜〜〜っ」と叫ぶと、スモーウォ―カー部隊を軽くあしらった。
しかし、それを見ていた綾波教団教祖のキン肉マンは面白くない。
「君達、なっとらんな。立ち回りとはこういうふうにやるものだ」
そう言うと、彼はスモーウォーカー部隊の中に乱入した。
「あ〜たたたたたたたたたた、あたあ!! お前たちはもう、死んでいる」
「たわば!」「あべし!」「ひでぶ!」
ステージの上では葛城ミサトのセーラームーンが着ぐるみ姿の日向マコトを相手にSM女王様ショーをやっている。
「月に代わってお仕置きよ!」
そして、碇ユイはミニスカの衣裳でラインダンスを踊っている。
「か・・・母さん・・・」
ショックを受けている碇シンジにさりげなく歩み寄る綾波レイと、その様子を少しばかり離れた所から見守るA級大使フウイ・ノ・レイ。
会場にデザートのひとつであるムラサキイモの大福餅が運び込まれて来た時、その乱戦状態はさらに激化する所たなった。
参加者達の多くが殺到し、大福餅を奪い合って大乱闘になった。
ムラサキイモのアンコはそれほどまで美味いと定評があったのだ。
先ほどまで眠っていたワるきゅーレがいつの間にか起きていて、その大乱闘の下から大福餅を何個かかかえて這い出して来た。
「わ〜い、ワるちゃんも大福餅ゲットしたの〜」
>>333 便利屋スズキ担当さん、こんばんはです。
エヴァ・フェット関連のカキコしている者です。
昨夜も触れましたが、エヴァ・フェットと便利屋スズキ氏との絡み
でかなり過激な展開を考えていたのですが、
そろそろ書いていいでしょうか?
336 :
333:02/11/07 02:30 ID:???
いいですよ。並び数字も以外といいですなあ
337 :
335:02/11/07 02:40 ID:???
>>336 ありがとうございます。
それではカキコさせて頂きますです。
オシッコばかりしていると身体の水分が欠乏して喉が渇いてくる。
「そこのキミ、ビールが飲みたくなった。持って来てくれ」
「イ――ッ!」
こんなことをしているから、また酔っ払って、オシッコがしたくなって、同じことを繰り返していくのだろう。
「よう、エヴァ・フェットじゃねえか」
俺がビールを飲んでいると、誰かが話し掛けてきた。
振り返ると、便利屋スズキがいた。奴も相当酔っ払っているらしく足元がフラついている。
一緒にいたメイドみたいな女の子の姿は見当たらない。
「もうストリップはやらねえのか? 面白くねえな」
「えあ〜? おめえ、俺のストリップが観てえのか? そんなに観たいんなら観せてやるぞ!」
俺は酔っ払っても理性を保っているつもりだったが・・・他人から言われたらどうして言われるままに振る舞ってしまうのだろう・・・。
その場で俺はまたも踊り始めた。マチの衣裳の胸をはだけたり、大股開きをしたりして・・・。
便利屋スズキはよだれを流し、飢えた獣のような目をして俺のストリップショーに魅入っている。
339 :
リング:02/11/07 03:08 ID:???
きっと来る〜、きっと来る〜・・・。
「うおおおおお〜っ! マナ板ショーじゃあ〜っ!!」
便利屋スズキがまるで獣のように襲い掛かってきて、俺の身体を地面に押し倒した。
奴は俺の胸をさらにはだけていじくり回し、そしてスパッツとその下のパンティーをずりおろそうとした。
「お前、意外なようだが、本当は処女だろ? この純白パンティーでわかるぜ・・・げげっ!」
俺の純白パンティーをずりおろした便利屋スズキは、そのとたんに顔面を蒼白させて叫んだ。
「き、貴様は一体・・・」
その時を狙って俺は起き上がると、便利屋スズキの肩に噛みついて、渾身の力で奴の肩の肉を喰いちぎった。
「ぐっ、ぎゃあああああっ!!」
便利屋スズキの肩から血が飛び散り、俺の顔の上にも降りかかった。
「ち、畜生! 殺してやる!!」
奴は一瞬ひるんだが、怒り狂って俺の首を両手でつかみ、またしても地面に押し倒した。
俺は両手で奴の顔をかきむしって抵抗したが、だんだん力が抜けていくのを感じた。
右腕に装着した光電管レーザー砲を使えば簡単にケリがついたことだが、なぜそうしなかったのか・・・。
やがて頭の中が真っ白になっていくような感覚を覚え、俺は意識を失った。
「お、おい、スズキ! 何やってるんだ!!」
蜷川新右衛門のコスプレをした加持リョウジが便利屋スズキを倒れているエヴァ・フェットから引き離した。
便利屋スズキは泥酔状態に加え、放心状態になっていた。
すぐ目の前の地面に倒れているエヴァ・フェットは着衣もあらわな姿で、両方の眼球は裏返しになって白目をむいており、口からは舌が横向きに飛び出して泡を吹いている。
加持はそのエヴァ・フェットの姿を見て、異常なことに気がついた。
はだけた胸にはあまり大きくはないが形の良い乳房が二つ・・・彼がかつて肉体関係を持っていた葛城ミサトに比べれば貧弱な体格だが、ほぼ完全な女性の身体をしている。
しかし―――。
すぐ近くにいたトライデントの衛生兵が駆け付け、続いてトライラックス側の救急隊がエヴァ・フェットを担架に乗せて会場から外へ運び出した。
それを見届けた加持がつぶやく。
「あいつ・・・何者だ? 男なのか? 女なのか?」
エヴァ・フェットを強姦しようとした便利屋スズキがその股間の性器を見て驚愕し、
肩の肉を喰いちぎられ、これを絞殺するという展開は鈴木光司の『リング』のパロディー。
映画やドラマしか知らない人にはわからないだろうけど、やってみたかったんだよなあ。
343 :
333:02/11/07 04:21 ID:???
うーん中々凄い展開だ。これもよしって感じですね
パーティー会場はそれまでとは異なる騒ぎなっていた。ついに恐れていた事態となったのだ。
警備責任者でもあるスモーカー大佐がこれまで抑圧していた怒りを爆発させ、便利屋スズキに殴りかかった。
「この野郎! よくもやりやがったな!」
そのスモーカー大佐を後ろからピエット提督が羽交い絞めにして止めようとする。
「やめんか、スモーカー!」
「放して下さいよ、提督! こいつは海軍の仲間を何百人も殺したんですよ! その上、バケツ頭まで殺しやがるとは・・・」
「お前の怒りはわかる! わしだって同じ立場だ! だが、騒ぎを大きくするな! その男はネルフとの合議で処罰してもらうんだ!」
「いくら提督の命令でもこればっかりは退けませんや! このくそったれ野郎は今ここで俺が殺してやる!!」
「スモーカー! 貴様、わしの言うことが聞けんのか!!」
ピエット提督の身体がピカッと光ると、巨大な金属のかたまりのような姿に変身し、スモーカー大佐にスリーパーホールドをかけた。
スモーカー大佐は全身から煙を噴出して逃れようとしたが、それ以上は能力を使う余裕はなく、ものの10秒足らずで気を失ってしまった。
「こいつは気絶しているだけだ。医務室に連れて行って手当てしてやれ」
その一方で、保安部長のオドーが満身創痍状態の便利屋スズキに歩み寄って言った。
「スズキさん、申し訳ありませんが、貴方の身柄を拘束します。後ほど改めてネルフ側との合議で貴方の処遇を決めてもらいますので、そのつもりで」
345 :
344:02/11/07 04:42 ID:???
>>343 エヴァ・フェットと便利屋スズキ氏の確執みたいなのって2番目のスレッドから語られていたけど、そのわりには直接的な絡みに乏しい感があった。
3番目のスレッドで戦った時もスズキ氏がガイバーに変身したため、戦いらしい戦いはせずにエヴァ・フェットが敗走したわけだし。
かなりヤバイ展開だけど、こんなふうにしてみました。便利屋スズキ氏も別の意味でピンチになるという意味はおわかり頂けると思います。
これで、ワるきゅーレがいたずらをして『ソーソソソ』を沈没させるという形でトドメを刺してもらえれば言うことありません。
しかし、A級大使フウイ・ノ・レイ様が望んでいたネルフ・トライデントと神聖綾波教団を和解させるという話はどうなってしまうのだろう!?
……………ここって魔界なのか? そんな感想が出てくるほど、場の様相は凄惨を極め
ていた。もはや晩餐会という呼び名にはほど遠く、コスプレパーティーとさえ呼びたく
ない。あえて表現するなら、『魔宴』といった所だろう。
ステージの上で立て続けに行われるカラオケにプロレス、SMショーにラインダンス、
更に紫芋の大福争奪戦と、魑魅魍魎どもが騒ぎ続ける。かく言う俺もつい乱闘に参加
して、サーベルで相手をブッ叩く真似までしてしまった。……ジュースとカクテルを
間違えて飲んだのがまずかったか。とりあえず、マスクの目の部分の電飾を光らせて
ごまかしたりする。……しかし、俺たちゃなにしに来てるんだろ?
そして、その内にまたエヴァ・フェットがストリップをやりだした。……確かに見事
な身体だが、あいつって確か…。すると、何をトチ狂ったか、便利屋スズキがエヴァ・
フェットに襲いかかった。……あ、下着の下見やがったな。
その後、スズキはエヴァ・フェットに肩を食い千切られ、逆上して首を締めたため、連
行されていった。惣流博士は、
「……アイツ…なんのために呼んだと思ってるのよ……」
と、憮然としている。実際何考えてたんだか……。見ると、加持さんがかなり驚いた
顔をしてないので、ボールロボからエヴァ・フェットのデータを出して、見せながら語りかけた。
「加持さん、まだ戻ってきたばかりだから、あいつのデータ見てませんでしたね。ほら」
と。そう、以前綾波がスキャンしたデータには、奴の身体特徴も記されていたのだ。
しかし、クローン・トルーパーってのは、あんな風にする必要があったのか?
すると、教祖が騒然とした場を和ませようと思ったのか、ポージングを取りながらステー
ジに立ち、気を取りなおして続けましょうと言う。さすがに教祖だけあって、皆の注意
を引きつけるのは上手いようだ。すると、渚のメガロマンが進み出て、
「では、僕がレスリングの相手になりましょうと言う。」
その時、視界の端に写る物があった。…教団の聖母がフウイ・ノ・レイに背後から囁きかけていたのだ。
……何をやっていやがる、バカどもめ。
オレは見た目だけはエラそうな格好で、さっきから繰り広げられてるバカ騒ぎをバーのカウンターから
見物していた。教祖のヤツはこれだけ大勢の人間の前で醜態を晒しまくりやがるし、ネルフの連中も
連中で、内心警戒しつつもバカ騒ぎに興じている。オマエら何しに来てんだよ。
甲板では第弐がなにやら感動の演出をしている。……今アイツらを接触させるとは何考えていやがる。
……まあ、これはこれで後で面白い事にできるかもな。後、以外に気になるのはさっきから暴れてる
ガキだな。ああ見えてかなりの力をその身に封じているようだ。もし、暴走したら…オレや教祖が本
当の力を出す必要があるかもしれん。槍の男(第弐を通じて今の姿を見たが、ロクな事してねえな)と
いい、ジャックナイフの巨人といい、このガキといい、イレギュラーだらけだ、この世界は。オレが
いなきゃ、ジジイどもはまともに計画を進められなかっただろうな。それにしても、あの男までここに
来てたとはな。面倒にならなきゃいいが。
そして、第弐がタブリスと連れだって入って来た後、ガーゴイルとバカをやっている。そして、エヴァ・
フェットと便利屋のご乱交。便利屋が連行された所で、オレは第弐に思念を送った。
【あの者達をうかつに接触させるとは、愚かな真似を。まあ、私がここにいたから、あの者達が強引
に逃走しようとしても阻止できたがな。…更に覚醒の度合いを上げるきっかけになるかもしれんので、
今回は不問にする。今はまだ、私が気配を消していると、同じ場所にいても気付けないレベルだ。
……とりあえず、お前の目は京都に戻ってから治療する。とりあえず、罰としては…そうだな、第伍
に用意させている二次会の前に私も芸を披露するので、それを手伝ってもらおうか…フフフ……】
そして、オレはステージの上のキン肉マンとメガロマンのレスリングを見る。傍目にはお約束なバカ
台詞を言いながら、キン肉マンの変態レスリングにメガロマンが苦しめられながらも、耽美系変態
レスリングで対抗しているようにしか見えないが、タブリスはこんな思念を教祖に送っているのだ。
【アダム…君はいったいどうしたいんだ? 君の迷いが見える。よければ、共に帰らないか? この世
界はリリンにまかせよう】
聖母とフウイ・ノ・レイの会話は俺のマスクに内臓された集音マイクを通して聞こえてくる。聖母は、
シンジの方を見ていたフウイ・ノ・レイの耳元に顔を寄せ、語りかける。
「そんなに碇君の事が気になるのですか? フウイ・ノ・レイさん。……いえ、『二人目』の綾波レイ」
……どう言う事だ? フウイ・ノ・レイもレイクローンだというのか?
「それとも、さっき会ってたあの人になにか吹きこまれたの? 利用するためにあなたを造り出し、道
具として都合のいいように、犬小屋とエサと鎖だけを与えて、喜びも悲しみも持たないように仕向け、
自分の最愛の人との絆の証である者まで利用し、壊した人がまたあなたを利用しようとしてるとは
考えないの?」
……オイオイ、エラい事話しかけてるぞ。……騒音の中の小声の上、みんなさっきのスズキの尋問に
駆り出されたり、教祖と渚のレスリングに気を取られて気づいてないみたいだけど。…だからか?
しかし、この教団の綾波って、聖母なんて言われてる割に、えらく言う事がえぐいな。
○トライラックス担当さん
こちらこそどうも。エヴァ・フェットさんに関してはヤバ過ぎですね(w ちなみにエ
ヴァ・フェットさんの体の事は以前零号機に見られた時にネルフに漏れています。
それと、今回教団レイがフウイ・ノ・レイさんに話しかけた所で止めています(W
○弐次席さん
相変わらず描写が楽しそうでいいですねえ。今回ようやく主席が話しかけてます。ち
なみに彼はボスキャラのため、弐次席が見た物を見ているにも関わらず、涼しい顔を
しています(藁 また、このパーティー、大阪からの出席者は意外に静かで、関西人ら
しいノリがあまり見られません。
○Eさん
相変わらず妖しい…。しかし、綾波教って、本当に聖母と呼べる存在はいないのに、
偽りの聖母は豊富なのがなんとも(藁
○加持さん
相変わらずお見事です。ワルちゃんによる艦の沈没は教祖様のカキコがあるまで(限度
はありますけどね)、待ってほしい気はします。
○厚木基地最後の兵士さん
うむうむ、更にキてますねえ。しかし、その発言は自ら逃げ道を塞いでる気も(藁
○便利屋スズキさん
えー、えらい事になりましたねえ。艦は沈没する可能性もありますし、がんばって。
○某農場新入りさん
おおっ、これまでろくな出番の無かったレイ達の名をきちんと使用してくださってる。
ちなみにオオタは芦ノ湖戦で出てきた某機体の関係者です。
会場は既に乱痴気騒ぎと言うも恥ずかしいほどの混乱ぶりになっていた。
デザートの争奪戦が済んでようやく一段落かと思われたのに、直後エヴァ・フェットと
便利屋が騒ぎを起こしたのである。便利屋はこの一件で連行されていった。
比較的冷静でいる何人かは苦笑している。
部屋の一角で、ガーゴイルとチャンバラごっこにいそしんでいた綾波教司教が
ふと顔を強張らせ、いきなり動きを止めた。そこにタイミング良くガーゴイルの一撃が入り、
ライトセイバーを握った司教の右手が飛んだ。
「どうしたのだ、コーホー」
ガーゴイルがライトセイバーを引っ込めて訊いた。司教は振り向いて笑った。
「・・・主席からやりすぎを叱責されました」
「コーホー、無理もなかろう。この場で処分されなかっただけコーホー幸運と思わねば」
「そうですね。・・・調子に乗りすぎました。ガーゴイル様にも失礼を。
後はおとなしくしています」
司教は一礼してガーゴイルの前から退がり、床に落ちた手首を拾って切断部分にくっつけた。
すぐさま断面から白い虫のような管のようなものが飛び出して傷を覆い、元通りに接合する。
改造騎士や使徒もどきの回復力を見慣れている会場の人々は驚きもしない。
司教が飲み物を受け取って壁にもたれると、人混みから抜け出してきたらしい
黒猫の着ぐるみの男が、隣にどすっと背中を預けた。
「ふぅ、葛城さんもやりすぎだよな・・・いくら大袈裟に盛り上げた方がいいからって」
と、メガネ男は司教に気づいて身を固くした。司教は首を振って害意がないことを示す。
「お互い苦労しますね」
「敵の幹部には言われたくないけど、まあ、そうか。皆異様なくらいはしゃいでる気がするよ」
「しばらく戦闘、戦闘で、押さえつけられていたからじゃないですか」
「気づかないうちに抑圧されてたってことか。皆疲れてたんだろうな、きっと」
メガネ男は溜息をつく。
「気を抜くのは早いですよ。どんなパーティーにも終わりはある。これが済んだら、
また戦争です」
「そうだな・・・また戦争か。いい加減終わらせたいもんだと思うけど」
「それは皆の意思次第でしょう。・・・全ては流れのままに、ですよ」
メガネ男は司教を見、また目を逸らした。司教は軽く頭を下げて歩み去っていった。
いつか来た、においも顔も同じの少女達が一斉に引っ越してきてから、
しばらく経った。彼女たちは農場のあちこちで仕事の見習いをしているようだ。
怪我で寝込んでいた例の新入りの男も、歩けるくらいまで復帰したようで何より。
やっぱり農場としては男手は少しでも多い方がいいのだ。
そう言えば、少女たちの中に、その男と特に仲のいいのが一人いる。彼女も
仕事があるのだが、時間を見つけては毎日どこかしらで会って少し話などしている。
俺はなぜか彼女に気に入られたようなので、役得と言い訳しつつ興味深く耳を
立てさせてもらっている。彼ら二人は見た目にも微笑ましく、好ましい。これで
この農場初の赤ん坊が生まれるとなったら、ようやくこの農業プラントもこの地に
きっちり根付いたということにもなる。いいことずくめだ。
相棒は例の怪鼠の対策でトラゾウと走り回っている。俺もそのうち手伝うことに
なるだろうが、まあ、それまではのんびり二人の様子でも見ているさ。
それにしても彼女の膝は実に居心地がよろしい。ああ、眠くなってきた・・・
ねェねェ聞いたかい、あの話?
何って、リナちゃんのことだよゥ。
近頃、お奉行様の前だと、あの元気なお喋り口が静かになっちまうんだってサ。
・・・野暮なことはお言いでないよ、決まってるじゃないか。
皆、余計な手出しは無用だよ、わかってるね? そうさ、あの子が
せっかくここに馴染んだっていうのに、邪魔しちゃいけないよ。
あの子が自分から何かするまで、静かに見守ってやろうじゃないのさ。
とてもいい子だもの。
髪の色が違うとか、目の色が違うとか、ゴタゴタいう奴がいたら、
妾のとこに連れてきな。この盥で嫌っていう程ぶんなぐってやる。
・・・あら嫌だ、妾としたことが、つい熱くなっちまったよ。
でも皆も似たようなもんだろ?
うん、これからの世の中にゃ若い子たちこそが必要だもんね。
妾ら大人がその手助けをしてやらないで、どうするってのサ。
なぁに? また熱くなってる?
あはは、嫌だよ、この暑さで暑気あたりでも起こしたと思って、忘れとくれナ。
毎回長文スマソ。読みにくい点はご容赦を。
>某農場新入りさん
感想遅れてスマソ。お詫びと言ってはなんですが、レックスをデバガメさせてみます。
奴をカモフラージュに利用するのも良し、うまく追っ払って水入らずになるも良し。
>352の奴の発言は気にしないでくださいませ。
>町奉行さん
お久しぶりです。・・・遅いか。
魚を肴にの湖畔での飲み会、お奉行様の語りで心洗われた思いでした。
大阪ではレナちゃんが隊長さんと急展開ですが、
このままifな展開になった場合、リナちゃんは・・・?
おかみさんが何故か熱血しています。要するに彼女はリナちゃんの味方に
なりたいと思っているのです。
>最後の兵士さん
>戦火の恋
・・・・!!!! そ、それもイイ!
しかしパーティーでろまんちっくに盛り上がるのも捨てがたい・・・
どちらになるか、期待大で待っております。
>????他さん
目の治療はGOになったようですね。お手数おかけします。
ところで主席は何やるのでしょう? 手助けが必要なら言ってください。
・・・時間帯が合わない可能性が大ですが。
その場合はお任せ致します。ああ、楽しみっす。
他の皆さんもお疲れ様です。特に便利屋さん、大変ですね・・・
夜にまた来る、かもしれません。それでは。
355 :
317:02/11/07 20:59 ID:???
えんもたけなわですな、とか思い。
こちらもそろそろ主要な伏線を残しつつ他を回収し、新たなネタを盛りこんでいかねば。
>????さん
教団の聖母はこちらとは違った意味で凄いですね。主席の『芸』にも期待。
>黒メガネさん
>>317は以前の伏線からの流れです。
これにより、かつて出されていながら消えていったちょいネタを復活させる予定。
ボーイの姉さんは、マッドです(笑 ボーイは参号機とのリベンジを決行させる予定。
>トライラックスさん
リングは映画は見ましたが、小説は読んでないです。
エヴァ・フェットはまさかこのまま……は無いと思いますが。
>便利屋さん
ホントに災難が絶えませんね。一人置いてかれたまほろはどうなるのでしょう?
>厚木の兵士さん
戦火の恋は激しく燃えあがるらしいです。危険であればあるほどに。
>某農場新入りさん
多少苦しくても日常的な生活に癒されております。農場プラントいいなぁ。
俺はぼうっとしている事に気がついた。断じて眠っていたわけではない。
衝撃の事実(
>>304,305)を聞いた為だろうか。そうだとして、何故話の一部が思い出せない?
……………………駄目だ。
何か重要な事を言っていた気がするのだが、すっぽり抜けてしまっている。
誰に話していたのかは知らんが、『G』と思われる者がその誰かに我々の資料を渡した。
全てが記されているとは考え難いが、俺達にとっては悪い事だ。
まぁ俺の記憶が飛んでいたとしても、あの紅い板には記録されているだろう。
後で確認を取ってみるか。
資料の詳細が解らないとはいえ、今頃は各部で連絡を取り合い、配置替えなど模索しているだろうな。
規模の大小はあれ、転送システムは確立されている。時間はさほどかかるまい。
場所はもはや重要ではないのだ。
しかし、ここでの戦力投入が終わったら次に暴れるにはどう考えても休息が必要だ。
減り過ぎになるのを防ぎ、「殖える」のを待つためにも。それを手伝うのも悪くない。
仲間と潰し合うのも悪くないが、その時は外野も巻き込んでやろう。
正義を語り、別の邪魔者を消すのも悪くない。
生きていれば何処にだって幸せは見出せるもんさ、俺なりの幸せをな。
「……にしても、こいつはほんとにどうしちまったんだ?」
もはや完全に給仕の一人と化している相方を見、俺は深くため息をついた。
エヴァ・フェットに馬乗りになって首を締め上げているスズキを引き剥がし、
着衣が乱れたエヴァ・フェットの裸体を見て、驚いた。まさか奴がフタナリだったとは…。
トライデントの兵士に奴のデータを見せてもらったが、確かにフタナリだ。
エヴァ・フェットは御婦人だとばかり思っていたので、いつか口説き落としてやろうと
思っていたんだが、残念。
「ヒック ねえん加持いん。なに呆然としてるのよお。まさかあの気絶した女に浮気
しようなんて 考えてんじゃないのぉヒックふたなりよふたなり凄いよねえ、日本はヒック」
ミリオーネが上気した笑顔で俺の腕に巻きついてきた。
こいつ何杯カクテル飲んでるんだ。俺は酔っ払い女に好かれる運命なのか。
「私もイタリアで4号機改とかヒック…扱ってたから、ちょっとやそっとの事じゃ驚かないという
自信はあったんだけどぉ、世界は私の思ってた以上に大変なのねえヒック」
「そうだ。それよりミリオーネ、帯がほどけかかってるよ」
「ウィ〜私もうこんな動きにくい着物なんかイヤよヒック 着替えてくるわヒック」
「ああ、それがいい」
ミリオーネもさっきから頻繁にトイレに行っていたが、やっぱり着物で用をたすのは
面倒なんだろうな。女は大変だ。
そういえば、ワるちゃんはどこに行った。目を離すとすぐにどっか行くな、あの子は。
ワるちゃんがムラサキ芋の大福を抱えて走ってきた。
「ワるちゃん、いつの間に起きたんだい」
「大福餅がね〜取られちゃうから起きたの〜加持さんとミリオーネの分も
取ってきたんだよ〜」
「よしよし、ありがとう」
ワるちゃんを見る周りの視線がなんだか痛いが、かわいいから俺は気にしない。
便利屋スズキがトライラックスの保安部隊に囲まれて尋問されている。
オドーがスズキを身体検査し、ポケットから何か発見した。何かのスイッチのような
物だ。オドーが激しく追及をはじめたが、スズキは頑として喋らない。
まあ多分ロクなものじゃないだろう。
「あの人達ケンカしてるよ〜」ワるちゃんが大福を頬張りながら指差した。
「ああ、ほっとけ…ってワるちゃん行くなよ」
ワるちゃんがまた行きそうになったので、抱き上げた。
「行っちゃだめなの〜…?」
「だめだ」
「ワるちゃん、あのスイッチ押すの〜」
ワるちゃんがひょいと俺の腕から降りて、タタタと走って行ってしまった。
そしてオドーの持っていたスイッチをひょいと奪い、トライラックスの保安部隊と
鬼ごっこを始めた。ああもう、俺の手にはおえねえ。
スズキの顔色が変わった。
「おい!!誰か早くそのスイッチを取りあげろ!!まほろさん!!」
まほろというスズキのメイドロボットがワるちゃんを捕まえた。なんだあのメイドは。
さっきまで酔っ払っていたのに、なんて素早い動きだ。ワるちゃんを捕らえるとは。
「いたずらはいけません!」
「押すよ〜」
だが遅かった。ワるちゃんがカチッとスイッチを押した。スズキが叫んだ。
「それはN2爆雷と攻撃衛星の遠隔起動スイッチだ!!数秒後にこの『ソーソソソ』は
消滅するぞ!!
>>202」
艦内が一瞬静まりかえり、それから一気に騒然となった。
「目を開けろ。もう動けるはずだ」
男の声に寝台に寝かされた女は意識を呼び起こされた。
彼女は照明の眩しさに上げた右腕で影を作り、うっすらと瞼を開けた。
薄い一枚のビニルシートの下には衣服などの身を覆う物は無い。
彼女はぼんやりとした意識の中、裸身をさらけ出す事も厭わず半身を起こす。
「気分はどうだ?」
男の目は女性に欲情しているものではなく、冷静に状態を捉えようとしていた。
寝台に最も近い男の他に、幾人かの白衣の人物が室内に確認できた。
「……終わったの?」
「ああそうだ。完璧にまで仕上げた。さあ、やって見せてくれ」
彼女の最初の言葉に彼女を起こした男は言った。
彼女は答える代わりに、右の腕を振った。瞬間、肘から先が光り輝く槍に変化する。
すぐに光が失せすっと元の手に戻ると、今度は五本の指先から細い光る糸が伸びる。
指先から伸びた糸は絡まることなく暴れ、近くにあったテーブルを細かに刻んだ。
暴れる糸がぴたりと止まり指先に縮まりながら帰っていくと、今度は手の平に穴が開き、腕が砲身と化した。
下ろしたままの腕を彼女は水平まで持ち上げ、軽く「光」を放った。
轟音、埃、風、そして感嘆の声が幾つかの口から漏れた。
穴が埋まり手が元に戻ると、彼女は何かを振り払うようにまた腕を振った。
何か粘液状のものが振った手先から離れて床に落ち、そこから煙と異臭が立ち昇る。
さらに一度同じように振ると、指先が水滴を飛ばすようにわずかに伸びて鮮やかに離れた。
指だったそれは、落ちた途端に小規模ながらも爆発を起こした。
「…………まだあるけど、ここでしてもいいの?」
「そうだな、ゼルエルを試すには狭すぎる。イロウルとアラエルもここでは確認出来ない。
サンダルフォンとイスラフェル、他の力も試さねばな。上に行こう」
(晩餐会数日前)
大阪での会合はどうなるのだろう。
旧東京での一件といい、ここはネルフと組むのも手かもしれないな。
でも、他の仲間は全てを潰したがっている。どれを潰すか良く吟味しないと、そろそろまずいのにさ。
組織的にはウチが一番だと僕は自負してるけど、
パワーバランスを上手く取らないと今後の楽しみが全ておじゃんになってしまう。
だから提唱者が京都を攻撃したり、仲間の勝手な行動の尻拭いに支部潰しをしたり。
この間は敵対していたネルフにまで。敵対というのは間違ってるかもしれないけど。
敵視しているのは向こうであって、こっちは言うなれば「悪質に」じゃれあっているに過ぎない。
自分にとって楽しい事をしているだけだ。罪悪感が無いわけじゃないけど。
そんな些細な事気にしてたらやってられない。と、僕と同じに思う協力者もいる、当然ね。
揺り篭から墓場まではさすがに不可能だ。彼らだって生活する為に食料を作っているだろう?
電気を作るのだって、原料が無ければ駄目だ、それを提供する元があるだろう?
でないと簡単に尽きてしまう。普通以上のスキな事出来る生活なんて夢のまた夢さ。
僕等にも同じ事が言える、提供者がいるのさ。その提供者の提供者もいる。
それは周りに回って彼らのところにも入っているはずだ。
だからどうしたって事でもないんだけど。
あーあ、はやく、祭にならないかなぁ。
折角そこはかとなく武器と情報横流して不安と危機を煽ってるんだから。
361 :
大阪:02/11/08 00:18 ID:???
ここの所、海上都市大阪の近辺ではおかしな事件ばかりが続いとる・・・。
あ、私、春日歩です。高校の時の同級生からは「大阪」って呼ばれてました。
日本との和平条約のために大阪湾に来とったトライラックスの艦隊のことは前にもカキコしたやろ。
海上都市大阪のすぐ近くで親善のためのパーティーをやっとたんやけど、その最中に大変な事件が起こったんや。
デザートの紫芋大福をめぐって参加者の人達が殴り合いの大喧嘩になったり、ニューハーフの人が酔っ払いに絞め殺されたり・・・。
そやけど、紫芋大福なんて美味しそうやなあ・・・私も食べてみたいわ。
ほんでやあ、その酔っ払いの客が船内に爆発物を持ち込んどったそうや。
パーティー会場に紛れ込んどった子供がイタズラをしよったせいで、その爆弾が爆発して船は沈没したんやて。
幸い近くに同じトライラックス艦隊やネルフ・トライデント、海上都市大阪の船があったから、すぐに救助活動をして、死傷者はそれほどは出えへんかったそうやけどな。
その爆発物を船内に持ち込んどった男はどさくさにまぎれて逃げよって、今では行方をくらましとるそうや。
ネルフ・トライデントはその男を今まで利用価値のある人物として不祥事があっても見逃しとったそうやけど、今度という今度は重罪人として指名手配したそうやで。
もしかしたら、今頃はこの海上都市大阪のミナミの無法地帯に潜伏しとるかも知れんな。
我輩の視線の先に一匹の犬が居り、その犬の見詰める先には、彼の物と思しき食事が置いてある
犬は物陰に身を潜めて、微動だにせずに何か(恐らく我輩であろう)を待ち構えている様子である
今夜の食事を拝借しようとここまで来たのだが、あれでは流石に手の出し様が無い
今夜は諦めようと踵を返した先に、別の犬が立っていた
「あちらは囮と言う事かな」
いささか緊張の混じる我輩の言葉に対し、犬はさらりと答える
「いや、単なる偶然だ。それより、お前が近頃話しに聞く鼠だな」
その声に害意は感じ取れない、我輩は緊張を解き改めて自己紹介をする
「我輩はアルジャーノン、貴殿の名を聞いてもよろしいか?」
「変わった鼠もいたもんだ・・・余所様の事を言えた義理でも無いんだが。俺は青の1号、あっちは赤の2号だ
ご主人達には別の名で呼ばれているが、お前さんにはこっちで良いだろう。ま、好きに呼べばいいさ」
そう言って軽く笑う、なかなかの物腰の座った犬である
「貴殿は我輩を狩ろうとは思わんのか?」
「鼠を狩るのは猫の仕事、俺に被害が及んで無い以上は無駄に争う気は無い。相棒には被害が出てる様だがな」
そう言って赤の2号の方を見てにやりとする、彼は此方に気づいていない様だ
それにつられ我輩も笑みを浮かべる
「多少の事は大目に見る、ご主人達に敵意が在るでも無いし、食わなきゃ生きていけないのも解る。
ただし、俺の飯に手を出すのならいつでも相手になる、その時は覚悟しておくんだな」
青の1号殿はそう言って去っていった・・・手強そうな御仁である
とりあえず、当面は倉庫の食料と赤の2号殿の食事が我輩の目標となった
ちなみに余談ではあるが、赤の2号殿はその後小一時間程無駄に時間を過ごしたそうだ(青の1号殿談)
「畜生、あんクソガキゃー」
あの後逃げるのにどれだけ苦労した事か
「スズキさん怒ると体に良くありませんよ。」
「すまんな、まほろさん」
旧東京に帰った後ナオコ博士の強い勧めで日本重化学工業共同体
に匿ってもらったのはいいものの怪しげな道具の実験台にされる事が多い。
ど○でもドアに入った時は失敗して北海道に飛ばされて大変だった。
何故か助手の安川さんに感謝されるわ最悪な状況が続いている。
あの時は培養槽から化け物が出てきて大騒ぎになったな。
時田社長が何故俺を黙認しているのかが不思議だ。
まあ実際旧東京ではこの前の戦闘が尾を引いてネルフ・トライデントに
対する印象が最悪だからこの街では特にコレと言った不便はない。
やっぱり社員食堂でメシ食うならカレーうどんはやめときゃ良かったな
「で、まほろさんは何頼んだんだ。」
どうみてもこれはヤキソバにしか見えないが
「初めて頼むやきそばです。うおおお!! こっこれは・・・・、
ラーメンに匹敵するような解析不能な味わい・・・」
「げほっげほっ、びっくりさせるな」
むせたせいで喉痛てぇな
「すみません、あまりに奇抜な味だったもので」
………例のガキが、またナメた事をし始めた。だが、これはこれで好都合という物だ。
第弐がガキの動きを止めようと考えたので、「待て」と思考を送る。とまどう第弐にオレは思念を送った。
【いい口実だ】
予定が早まったが、二次会に移行するにはちょうどいい。タブリスは教祖との思念で
の対話に気を取られている。オレは碇シンジと綾波レイに闘気を叩きつけ、こちらに
注意を向けさせて動きを封じる。同時に、『彼女』は変身忍者嵐の格好をした『ヤツ』
に思念を向け、牽制した。そして、スイッチが押された……。
そして、オレは立ちあがり、第弐に命じた。攻撃衛星はまかせると。すぐに第弐は外
に飛び出していく。外には第弐用の量産機を召喚しておいた。攻撃衛星は攻撃を防がれ、
第弐の放った『槍』に破壊される。そして、N2爆雷の爆発も防がれた。ATフィール
ドによって。『彼女』は言う。
「攻撃衛星は、第弐次席の司教が。N2爆雷は私が防ぎました。……しかし」
そして、オレは立ちあがり、会場の中央に進み出て、言葉を引き継ぐ。
「……ネルフの者達よ。これはいったいどういう事かな?」
会場の者達はオレを不審げなまなざしで見るが、オレはかまわず続ける。
「今回はトライラックスの方々がもうけた対話の場という事で、皆の交流を見届けさせ
ていただいたが、あんな危険な者を呼びこみ、このような事態を招くとはな。やはり
お前達は対話をするに値せぬ、下衆の集まりのようだな」
その場にいた者達は、明らかに混乱する。
「私も今回はおとなしく楽しませてもらうつもりだったが……少し修正が必要になった」
そして、オレは擬態を解き、司教としての姿を現した。
加持さんの連れてきた子供がとんでもない事をやらかした(
>>358)。あと数秒じゃ、と
ても脱出が間に合わない!! だが、艦は消滅しなかった。どうやら、今外に出ていっ
た弐次席の司教と、教団の聖母が防いだらしい。だが、そこで急に、今まで正体不明
だった、仮面ライダーオーディンが会場の中央に進み出る。そして、そいつは俺達を
非難し始めた。なんだ、こいつは? しかし、スズキにあの加持さんの連れてきた子供、
えらい真似してくれたな……。
「……少し修正が必要になった」
そして、そいつはそう言うなり、モーフィングをするように、本来の姿を現した。……
あの姿は忘れもしない!!……主席司教だ!!
だが、そこで異変が起こった。いきなり会場の空気が一変した……いや、殺気という
言葉でさえ生易しいほどの物凄い気に包まれたのだ。この期におよんで酔っぱらって
いた奴も、眠っていた奴も、艦内にいた者は例外無く完全に覚醒し、そして動けなく
なるほどの気だ。その気を発していたのは……シンジだった。シンジは、いつものシン
ジとは別人のような憎悪に満ちた表情で主席をにらみつけている。
「……お前か。お前なのか………。」
シンジの瞳…いや、全眼が赤く染まっている……これはヤバいぞ……。
「どうした? お前の連れ合いをさらわれた事がそんなに憎いか?」
主席は尊大に答える。それに対し、シンジは言った。
「当たり前だ。……けど、それ以上に僕にはわかる。なぜかはわからないが、お前と
僕は絶対に相容れない。決してお前の存在だけは許してはならないと、僕の中のなにかがが告げるんだ」
そして、シンジはまるで暴走したエヴァのような雄叫びをあげながら、初号機に変身
した。……その眼は赤く濁った色に光り、とてつもなく禍々しかった……。
「……血の気の多い奴だ。自分のしようとしている事がわかってるのだろうな?」
初号機は、それに答えず、戦闘態勢に入った。
「……先に仕掛けたのはお前だぞ」
主席はそう言うと、構えをとり、言った。
「変身!!」
主席は、エヴァ量産機の姿に変身し、両刃剣で初号機の出したマゴロクを受け止めた。
366 :
365:02/11/08 12:06 ID:???
>>365のタイトルは、トライデント兵士1/ソーソソソ沈没2でした。
隊長業務日誌 ソーソソソ沈没状況1
囚われたスズキの尋問が一角で行われている。
独房になりなんなりに入れる前に何も持っていないかのチェックのようだ。
やはり何か持っていたが、遠隔操作用のリモコンか?
オドーに脅されても、頑として口を割らないのはさすがというか。
この状況を利用して事を起こすものが出てきても大丈夫なように会場内の警戒をするように、
散開を指示した時、レナが何かに気づいたように私を見たが、そのとき、例の女の子がオドー
からリモコンをひったくる。
「おい!!誰か早くそのスイッチを取りあげろ!!まほろさん!!」
その声で酔っぱらっていたメイドロボットが瞬時に対応する。しかし。
「押すよ〜」
スイッチが押された、やはり加持氏には子守はちゃんとするようにまた今度
きつく言っておこう、と強く思う。
「それはN2爆雷と攻撃衛星の遠隔起動スイッチだ!!数秒後にこの『ソーソソソ』は
消滅するぞ!!」
数秒?、アバウトすぎるし、時間が無い。
ほかの2人を呼び、指示をだす。
「衛生兵、避難路を確保しろ!、特務曹長、N2の信管を解除できるか?、無理ならば
なるべく遠くへ移動させろ!、レナ、私と一緒に来い、衛星をなんとか出来るかやってみる。」
だが、行動を先に起こした者がいた、司教か、あんな格好ではいってきてたのか。
隊長業務日誌 ソーソソソ沈没状況2
「あの人たち、ほかの人の行動を牽制したわ。」
レナはあの連中からみると雑魚扱いだったのか、牽制の範囲外だったようだ。
私たちが警戒しても彼ら相手ではどうにも成らない。
その結果、牽制の行為に気づいたようだが、それを阻止するだけの力は無かったようだ。
だが、そんなことを証明する証拠がない。
これ以上騒ぎが大きくなったときに備えておくしかない。
「特務曹長、なるべく気づかれないように、オーバー・ザ・レインボーへ行ってくれ。
救助用のヘリを用意するんだ。」
司教や、教団の綾波レイには効果はないかもしれないが、特務曹長ももとはSEALSだ。
もしもの為にヘリを用意させることにした。
「レナ、私の側にいろ。もしものときは私たちが時間稼ぎを行う。衛生兵、退路の確保は実行。
特務曹長が、ヘリを持って来易い場所へ誘導しろ。」
まさか、こんなことになるとは思ってもいなかった。
よくよく私たちはトラブルにすかれているようだ。
隊長業務日誌 ソーソソソ沈没状況3
仮面ライダーオーディンから司教へ、そして量産機へとめまぐるしく変身する。
碇シンジがその身に殺気というより妖気、と言ったほうがいい空気をその身から
漂わせ、怒りのままに初号機に変身する。
その姿はまさに鬼神というべきものだが、会話からセカンドチルドレンを攫われた
事だけが原因ではないようだ。
「衛生兵、非戦闘員から先に会場から避難させろ。なるべく気づかれないようにだ。」
衛生兵を呼び、指示する。
「すまんな、レナ。死ぬことになるかもしれない。」
レナは頷くと、少々こわばった笑顔を向ける。
「大丈夫、それでも絆は守れるもの。」
そういう声が震えている、恐怖だろう。
私だって恐ろしいのはたしかだ。
「衛生兵、いや少尉、救助の指揮は君がとれ。私たちに何かあったら今後の指示は
副隊長にしたがってくれ。」
衛生兵は、簡潔に了解と答えると、動き出した。
しかし、すぐにとまると私たちにむかって言った。
「少佐、レナ少尉、かならず二人一緒に生き延びてください。」
「やってみるわ。」
レナが先にそうこたえると、彼女は強くレナを抱きしめてから走り去った。
会場内では初号機と量産機が闘い始めた。
厚木基地最後の兵士は戦火の恋イベントが発動しました。
このあと生き残って成就するかは、流れ次第、な雰囲気が。
ジャックにおいで願うしかないのか、この二人の恋路は。
オレはヤツのマゴロクを両刃剣で受け止めると、そのままヤツのバランスを崩し、転倒
させる。そして、ヤツが立ちあがる前に告げた。
「勝負をしたければついてこい。」
そのままオレは天井を突き破ってジャンプし、甲板に出る。そこで第弐に思念を送った。
【予定が変わった。お前は先に京都に戻れ】
すると、ヤツも甲板を突き破って飛び出して、そのまま突進してくる。……冷静さがま
るで見られず、充分に覚醒もしていない。まだオレの敵では無いどころか、この姿でも
充分すぎるくらいだ。ヤツにわざと斬らせて二体に分裂すると、二体分の裏拳で、ヤツ
を弾き飛ばす。ヤツは甲板の端で態勢を整えた。
「その程度か。まだまだ私の相手をできるほどではないな」
オレはビームをヤツに向かって放つ。ヤツが回避した後、遥か向こうの海で巨大な水柱
があがる。尚も斬りかかってくるヤツを軽くあしらい、様々な使徒の能力で翻弄する。
溶解液を吐いたら、また大穴が空いた。
「私に勝ちたくば、もっと覚醒し、本来の力を取り戻すんだな」
初号機と、主席が屋根を突き破って飛び出した。皆がようやく我に帰り始めた所で、
教団の聖母が言葉を発する。
「……不用意な事をして、交渉相手を危険にさらし、立場が不利になれば襲いかかる
…人、それを外道と呼びます。……トライラックスの方々、私達と共に歩むつもりが
あるなら、彼等の身を拘束しなさい。」
フウイ・ノ・レイがなにか言いかけるが、聖母は
「……本国の方々に問い合わせてみなさい」
と、言う。そこに、更に事態を悪化させる音がした。……綾波が、いつの間にか零号
機に変身して、ポジトロンライフルを聖母に向けて撃ったのだ。……幸い、非戦闘員
の誘導は始まっている。そして、聖母は光線の方さえ向かず、手にした杖でそれを受
け止めた。聖母の言になにか言いかけた教祖に向かい、
「……これでも彼等と話し合いをなさいますか?」
と、言う。そして、零号機に告げた。
「……所詮、あなたは偽りの聖母。少しおしおきをしてあげるわ」
そう言うと、彼女もまた優雅にかまえた。
「……来光。」
そう言うと、聖母は純白の十二対の羽根を持つ、白い零号機へと変身した。そこへ、
振動が艦を襲った。外の騒ぎか!? すると、白い零号機の手の平から、グニャグニャ
と肉が盛り上がり、両手で持つような大型の両刃のトマホークになった。そして、白
い零号機は、一気に間を詰め、斧の柄で零号機を叩き伏せる。そして、その後は一方
的に零号機を攻める。力の差は明白で、正に弱者をいたぶる強者の図だ。
そして、俺達ものんびり見物はしていられない。トライラックスの連中がこちらを
拘束しようと動いてきたのだ。立ち尽くしていたフウイ・ノ・レイは避難誘導の連中
に連れていかれようとしている。そして、まだ残っていた一部の大阪の人員が、いき
なり糸を吐いてきた。後で知ったが、これはアルミサエルの糸らしい。例のワクチン
のおかげで俺達は大丈夫だったが……クソ!!
隊長業務日誌 ソーソソソ沈没状況4
「まずい、甲板で戦闘をされては、曹長がヘリで近づけないぞ!」
私がそれを言った直後、振動が感じられた。
「避難は上陸を最優先にしておけ!、甲板は危険だ!」
私がそう叫んでも聞いているものがいるのかは判らない。
教団の聖母綾波レイが何か演説をしている。
外道なのはお互い様だとおもうが、そんなこと抗議している暇は無いだろう。
第一挑発しまくってたじゃないか、と思うのだが。
まずいことに綾波レイも零号機に変身して、聖母に攻撃をしている。
子供悪戯一つでこうもこじれるものなのか。
もっとも、自爆スイッチなどもってきたスズキの件は確かに不用意だったなとは思うが。
「だめよ、今みんなこの異様な空気に飲まれている。」
レナが言うのは結局みな踊らされているということか?
突然、大阪からの人員が蜘蛛のように糸を吐いている。
使徒の糸だと、まずいかもしれないが、ワクチンが効果をだしているのか
糸いがいの機能は発揮していないようだ。
だが、絡まっている人たちの命の問題もある。
「変身!」
レナも変身したが、聖母や司教を相手にできないし、武器らしい武器もないはずだ。
それでも、放出される糸を分解させることだけは出来るようだ。
一挙に分解できないのは残念だ。
さらにトライラックスの保安部員が我々ネルフ・トライデントのメンバーを拘束しようと
している。
私たちは、数が少なく動き回っているし、それほど重要な位置にいないと思われている
所為か、目もくれられなかったが、レナが変身したことにより徐々にこちらにも手が
まわってきている。
ヤツの顎が開かれ、光の羽根が展開する。……勝負に出るつもりだな。そして、ヤツ
の周囲にフィールドが広がり、周囲は足元にスモークが焚かれたような空間になる。
そこで、こちらも羽根を広げてパワーを開放し、両刃剣を槍へと変化させる。こいつ
はコピーだから、槍の男にオレの事を悟られる心配は無い。そして、ヤツはマゴロク
を一撫でして、レーザー刀にすると、斬りかかってきた。オレも、槍で応戦する。フィー
ルドの効果もあって、今度は同レベルの勝負だ。……だが、
「さて、お前は今私と互角に戦っている。しかし、それはこのフィールドのおかげに
過ぎん。そう…このフィールドを使用してさえ互角なのだよ」
そして、オレはヤツの動きをかいくぐって、槍を突き刺す。あえて致命傷にはしない。
すると、ヤツはパワー開放が維持できなくなり、フィールドが消え、羽根も消える。
そして、オレは回転しながらヤツの所にジャンプして、ヤツの両足首を掴んで、上空へ
とジャンプする。そして、オレの両足でヤツの腕を押さえ、回転しながら上昇する。さらに、
高空からエネルギーをこめて落下し、頭から叩きつける。ヤツは見事に甲板に突き刺さ
り、そこから艦全体にひびが入る。多少の時間の余裕はあるが、沈没はまぬがれまい。
すると、背後に気配を感じた。とっさにかわしたが、オレのわき腹が斬られた。
そこには、エネルギーを纏った日本刀を手にした変身忍者嵐がいた。
「……そこまでにしてもらおう。このままではトライラックスの人員もタダでは済まんぞ」
ヤツか。オレは答えた。
「……いいだろう。しばらくは救助作業に専念しろ。それまでは戦いは無しだ」
オレは『彼女』にそこまでにしておけと告げた。
白い零号機の蹴りをくらった零号機は、壁を破って部屋の外に飛び出す。しばらくすると、
壊れた壁の向こうから、変身を解いた綾波が現れる。ハッキリ言って、ボロボロだ。
「……あなたにだけは…あなたにだけは負けられない!!」
綾波はそう叫ぶと、コスプレのメットを脱ぎ捨て、目を見開く。すると、綾波の身体か
らオーラが出るのが見えた。……そして、ただでさえ異常に白い綾波の肌がさらに白く
なりはじめ、青い髪が白髪へと変わりはじめる。すると、突然レナが膝を落として倒れ、
変身が解けてしまう。(ちなみにこの時、まだこの状況を影で見ていたフウイ・ノ・レイ
や、旧東京や箱根にいるレイクローン達、果ては京都のアスカまでもがなにかに力を吸
い取られる感触になっていたらしい) そして、レナの前にせまっていた、ハートクイーン
とモモレンジャー(イスラフェルの力を持つ双子だったらしい)が、
「「キャハハなになに! なにやってるのう!!」」
と、叫ぶ。だが、その時大声がした。
「やめろ!!」
それは渚だった。いつもの彼とはまるで雰囲気の違う、厳しい男性的な声で叫びながら、
綾波の顔面を思いきり拳で殴り飛ばす。綾並は吹っ飛ばされ、壁に叩きつけられる。
周囲は静まりかえり、しばらくして起きあがった綾波の髪は元の青い色だった。同時に
レナが動けるようになった。
「……君はなんのために戻ってきた!! そんな真似をすれば…僕は君を連れていかねばならなくなる!!」
普段の彼からは考えられない怒声だ。そこへ、一際大きい衝撃が艦を襲った。
そして、壁や床に亀裂が入りはじめる。……ヤバい。すると、突然聖母は変身を解いた。
「どうやらこの艦も持たないようですね。トライラックスの方々の事もありますから、ここは休戦にしましょう」
聖母の言に、俺達はとりあえず従う事にした……。
隊長業務日誌 ソーソソソ沈没状況5
糸をなんとか処理している間にも戦闘は続行しているようだった。
トライラックス保安部も、この糸の所為で我々を拘束するどころではなくなったらしい。
突然、船体に強烈な振動が走る。
「くっ」と突然レナがうめくような声をだして膝をつき倒れた。
変身まで解けてしまったそこへ、ハートクイーンとモモレンジャー、使徒の能力を
もっているようだ、が迫ってくると、「「キャハハなになに! なにやってるのう!!」」と
叫びながら、襲う気配をみせた。
気が付くと瓦礫からでてきた綾波レイが白く光っている。
それがレナの変身をといたのか?
しかもレナは動く事ができないようだ。変身の強制解除の影響か?
レナを抱きかかえ、攻撃をよけるように床を転がるが、まだ二人は迫ってくる。
そのとき渚の「やめろ!!」という怒声が響き、綾波レイを殴った。
なにか、さらに怒鳴っているがこちらはそれどころではない。
攻撃を避けると立ち上がろうとしたときに、さらに強烈な振動が船体を襲った。
まずいな、上での戦闘がとうとう船体の限界をこえた衝撃を与えたらしい。
船が崩壊して沈むのにそう長くはかからないだろう。
あの二人もその衝撃で転倒したようだ。
渚が綾波レイを殴ったときにその光は止まりレナも動けるようになった。
どうやら、休戦になるようだな。
トライラックスのことを気にかける余裕が相手にはあるようだ。
迫ってくる二人が使徒能力を持っている以上、生身では危ない。
隊長業務日誌 ソーソソソ沈没状況6
だがさらに、二人は攻撃をかけてくる。
その所為か、船の構造の限界か、私とレナ、そしてあの二人もともに崩れた床と
ともに船体下層部に落ち込んでしまった。
「怪我が無いのは奇跡だな。」
この際、あのコンバットスーツをつかうしかないのか。
だが、二人は襲ってこない。
「また会ったな。」
その声は、あのジャックナイフの男、バイオレンスジャック?
「どうやってこの船に!」
驚いたのはふたりも同じだったようだ、たしかにこんな大男がなんの招待もなく
この船に乗れるとは思えない。
それが突然私たちの背後にたっていたのだ。
ジャックは二人の質問には答えずにあのナタのようなジャックナイフでいきなり
二人に斬りつけた。
「綾波レイの力だけを使ったのか?、なぜだ?」
レナにそう聞くジャック。
どういうことだ?、レナは頷いただけだったがジャックは察したようだ。
その後何も言わずに二人、どうやら双子らしいが、との戦いを再開した。
「ふん、貴様らは二人で一つか。」
ジャックが切りつけても、一人が無事なら再生する能力か。
ジャックは、もうひとつナイフを取り出すと雄たけびとともにその二人を同時に
刺しながら壁を突き破って外に飛び出した。
すぐにその穴から閃光がほとばしる。
「まずいな、このままだと船の崩壊が早まるぞ。」
船の下層に落ちたのだから、このあたりに居るものを避難させながら脱出をする
ことにして走り出したが、そこかしこに浸水が始まっている。
「間に合うか?」
目前の壁が崩れてきた。
ジャックはこれだけ力が集中したところなら現れるだろうと
おもってまた登場ねがいました。
このあとは別に話にからむ必要はないか、と。
ソーソソソは沈没した。
そして、俺達はオーヴァー・ザ・レインボーへと移動した。だが、俺達の周囲にはト
ライラックスの艦や大阪の艦がいくつか近寄っている。
はっきり言ってまずい状況だ。さっきの大阪の連中の様子からして、大阪の街に罠が
張られてるのは明白だ。つまり、大阪の艦も敵って事だ。
シンジと綾波は回収されたが、まだ休んではいない。状況的に見て彼等の力が必要に
なる可能性が極めて高いからだ。二人とも外見からしてボロボロだ。
すると、白い零号機が上空に上っていくのが見えた。何をするつもりだ?
白い零号機は、空中で両手を広げる。すると、雨雲が集まり始め、しばらくすると雨
が降り始める。なんだ?
「さて、話の続きだ」
突然、空中に浮かび上がる主席の姿。そして、奴は言った。
「本来なら、違う形でお前達を招待するつもりだったが、見ての通り、イレギュラー
な事態が起こってしまった。よって、これから晩餐会の二次会としてのゲームを行う」
そして、奴は大阪市内の映像をいくつか浮かべた。それには、雨を被った人々が使徒
のような姿に変身していく姿だった。……あの雨雲のせいか!?
「この現象を止め、大阪を救う方法は存在する。それは、この海上都市大阪のどこかに
ある。お前達はそれを探し出し、大阪を救うのだ。この状況ではお前達は逃げられまい。
そう、これが今夜の二次会だよ。」
そして、奴は動き出した太陽の塔、不気味な動くカーネルサンダース人形、同じく動く
食い倒れ人形の、市内のあちこちに潜むトライラックスの兵士(彼等は妙なバリアに守ら
れ、雨の影響を受けてない)の映像を見せる。
「こいつらや、バルディエル人間達、トライラックスの部隊が障害として立ちはだかる。
せいぜいやられないようにするのだな。」
そして、主席は姿を消す。同時にいつか芦ノ湖で見た超機人のエヴァサイズの奴が飛んで
きて大阪に着陸するのを見た。……最悪だ。
周辺からトライラックスや大阪の艦艇が消えた。またも俺達は逃げられない状況に追いこ
まれた。ふと気が付くと、例の嵐が現れて、シンジや綾波に近寄る。そして、二人を殴り飛ばした。
「バカ者め。お前達はまんまと連中の都合のいいように動いてしまったのだ」
嵐の姿が変わる。……ネルフ司令、碇ゲンドウだ。会場に来てたのか……。
「おそらく、この街のどこかに…私の見たてでは通天閣か、大阪城だ。街にいる連中を操っ
ている者がいる。そいつを見つけ出す必要があるだろう。今はそれだけを考えろ」
そして、彼は次に加持さんが連れていた子供が近くに隠れているのを見つけ出すと、不意
に捕まえた。子供は泣きそうになったが、彼ににらまれると、泣く事さえできないようだった。
「悪気は無いのは知っている。だが、結果を考えぬ行いは、時に取り返しのつかない事態も引き起こすのだ」
そして、彼は子供の尻を叩きはじめる。…気のせいか、叩くたびにエネルギーが流れてるみたいだ。
「そんな事を繰り返せば、やがて大切な物を失う。それを考えろ」
彼はそう言い、子供を放した。泣いて暴れるかと思ったのに、意外いおとなしく行ってしまった。
「加持君。今後、このレベルの問題を起こせば、君にもそれなりの処分が行くと思え。
これでも甘いと思うがな」
加持さんに言葉をかけ、次に惣流博士に声をかける。
「君はまたも取り返しのつかない失態を演じた。それを自覚しておけ」
惣流博士は、いつもの彼女らしくなく、はい……。と、答えていた。
そして、彼は立ち去る。この期に乗じてコソコソ動き回る連中の始末を引きうけると言い……。
そこで気がつくと、今度は綾波教の教祖がいた。彼はシンジや綾波になにやら囁くと、変態的な
飛び方で空を飛んでいく。大阪の放送局がどうとか言ってたみたいだが…なにしに来たんだ?
ふと、艦の外を見ると、白い仮面のダース・ベイダーが
「……私を置き去りにしおって」
と、言いながら去っていくのが見えた。
衛生兵少尉 状況報告
諸々の自体により、空母ソーソソソは沈没。
特務曹長のヘリにより当方救出されるも、少佐とレナ少尉が行方不明。
現在捜索を続行するも、周囲は既に敵に囲まれており、大規模捜索は不可能。
なお、行方不明時は今後の指示は副隊長へと移行するよう、命令あり。
以上、通信終了。
トライデントの兵士が残念です、と言ってきた。
ふざけてもらったら困るわ。
レナは、あの子は私に二人で生き残る努力を約束したんだ。
382 :
380:02/11/08 16:18 ID:???
どうも。ソーソソソ沈没の展開になったようですので、沈没の顛末と、大阪での戦闘
の導入部までやりました。ちなみにスズキ氏のスイッチでそのまま沈まなかったのは、
さすがにあのままでは助からないキャラも多い上、周囲も巻きこまれる状況だったか
らです。尚、ソーソソソの壊れ方が変なのは、主席がああなるようにコントロール
したからです。ちなみにまだ書きこまれてない方もいらっしゃいますので、時間を戻
す形式で書きこまれても問題ありません。進行はゆっくりでもいいですしね。
尚、大阪の街ですが、通天閣が「当たり」で、第伍がいます。で、大阪城が「はずれ」
で、教団レイがいます。トライラックスの兵士を守護しているのは彼女です。
383 :
380:02/11/08 16:20 ID:???
追記:フウイ・ノ・レイさんや教祖さんにはある程度行動の幅が効くようにしました。
今後、どちらに傾くも、中立になるもできるよう、台詞は極力省いてます。
384 :
380:02/11/08 16:48 ID:???
更にしつこく追記:Eさんへ。Gの最後の発言は大阪周辺で動くE計画の監視を
示唆する物で、彼はカメレオンの二人には興味はありません(藁
また、人間サイズの連中のキン肉ドライバーもどきで空母全壊という現象は、主
席の演出でもありますが、主席と初号機のようなカードだから起きる現象です。
また、初号機のフィールドや参号機のキック、四号機の光の剣等は、完全な彼等
独自の特殊能力で、細胞をクローニングしたとしても、解析して再現は不可能な
物としたいです。
状況D 祭典の準備急げ
近き者は救いの手を弱者に 遠き者は滅びの手を強者に
戦場を確保せよ 善人の皮を被り 操り人形を解放せよ
全ては後の悦びの為に
ひと段落つくまもなく、次が始まるらしいな。
賭けはまたこれでお流れだ。が、誰もそんな事気にしねえ。
もっと面白いもんが待っているんだからな。
「聞いたな、出番が来たぞ」
くだらん情報ばかりが流れていたが、やっと面白くなって来やがった。
「スナイパー、狙う相手をくれぐれも間違えるなよ」
「解っているさ。銃が撃てるだけでも満足せねばな」
しっかし、中身を詰め替えた麻酔弾たぁ言え、口径がでかすぎる。
当たり所が悪けりゃ死ぬな。
スピアーの奴、喜びが押さえきれねぇのか? 今回はその槍の出番はねえんだぞ。
「メンバー集めろ、大阪を制圧する。
10分後にチームDと合流だ。移動に便乗させてもらう」
活動可能な4チームのうち、Fを除いた3つが集まるなんてな。
「本業」は基本的に出来ないとはいえ、面白くなりそうだな。
387 :
386:02/11/08 21:36 ID:???
訂正
クグツシは「チームB」ではなく、「チームE」ですた。
状況が大きく動きましたね(藁
こっから一気に行くのかそれとも大阪で一端止まるのか、全ては流れのままにですわ。本祭に入ると動けそうにないので、ここで半分くらい動かします。
ただし、数が変わることはあっても潰れはしないでしょう。
>????さん
特殊能力の件は了解、Gの件も。
「悪いな」
「任務だからな、さっさとこっちに来い」
開けられたゲートから、クグツシを先頭にチームE20名がチームD側にやってくる。
合計40名の使徒能力者が集う。
「そっちの準備は万端か? こっちは少しウォーミングアップしたいんだが」
「怠け者が。俺達は常時戦闘体制だ。ウォームアップは戦場でするがいい」
チームDリーダーの眼光をチームBリーダークグツシはあくびをしながら受け止める。
「!……まあいい。ゲートキーパー、扉を開け。
ネルフの奴らが上陸する方向とは真反対、最も遠い所に」
「了解」
ゲートキーパーが何も無い空間に手の平をかざし、精神集中に入る。
「向こうには一般人しか居ないとか言わねぇだろうな?」
「じゃあ何の為に綾波教の主席司教自らが招待する? 他の司教にやられた俺達の仲間も居るぞ。
自害する事すら叶わず操られた馬鹿がな」
「それは聞き捨てならねぇが、俺達の手で眠らせてやるのも供養ってもんだ」
「まだ死んでないが死人も同じだ。俺達なりの弔いを……」
「ゲートオープン」
幾滴かの雨が扉の向こう側からこちら側に降り込んできた。
そして、雨にずぶ濡れる風景が映りこんで来る。
「これは……アレか」
「向こうに見えるあのデカイ不細工は我々の施設を破壊した奴だぞ?
思ったよりやりがいがあるかもしれんな」
「……ああ、そうだな」
「さあて、祭だ祭。血が騒ぐぞ」
「リィーダァー、祭はまだだよ。聞いてなかったの?」
「リーダーにとってはな、そこに闘争があるだけで祭なのさ」
「血を流す流さない、力を使う使わないのは二の次だな」
「ふ〜〜ん」
仲間の説明に納得がいったかのように、少女は何度か首をわずかに振った。
チラ見したリーダーは、準備体操を軽〜くしていた。
「まだか、他の奴らはすでに向かっているというのに」
「Fは動かないらしいぞ、確保したエヴァもな。整備がまだだそうだ」
「それと我々の仕事は戦いがメインではない。ウィルス感染した一般人の無力化にある」
「わかってるさ、俺達が戦うのは教団の放った奴らだけだ。
ワクチンと銃は持っていくが、お前等も使う予定はないだろう?」
リーダーの問いかけに返ってきた答えは、可愛い声一つだった。
「決まってるじゃん、あたし達は暴れるのが仕事でしょ?」
少女のウィンクに、リーダーは不敵な笑みを返した。他の奴らも考える事は同じようだ。
戦闘の邪魔になる最低限にだけ「処置」を行えばいいと考えている。
「お前等、準備ができたぞ」
白衣を着た男が部屋の奥からチームAに声をかけた。
男の隣には不自然な色合いをした空間が広がっている。その色が渦を巻き、中心から外側へ穴が開いた。
「接続完了だ。この部屋の汚染が進む前に行け」
「ああ、行ってくるさ。行ってくるとも。野郎ども、準備はいいか!?」
「「「オウッッ!!!!」」」
掛け声の後に、20の拳が天に向けて突き上げられた。
390 :
町奉行:02/11/08 22:44 ID:???
なんだ、リナ酔いはさめたのか?
おきてきて大丈夫か?
なに、さっきは急に力が抜けたみたいになったって。
酒、飲みなれていなかったからだな。
そんなに飲んでいないか。
まいいや、ゆっくりと休んでな。
どうした、胸騒ぎがする?
不安でざわざわする、か。
じゃあ、こっちにきて飲みなおすか。
たまにゃあ、星見酒ってのもいいだろう。
胸騒ぎが気になる、て。
果報はねてまて、ってゆうだろ?
良いことか悪いことか判らんが、その胸騒ぎの
正体がわかるまで下手にうごかないほうがいい。
ファイン=プットに手配したもらったトライラックスの輸送船で、4号機改の引き揚げに
向かっている。例によってミリオーネと、ワるちゃんを連れて。
ワるちゃんがソーソソソ沈没の引き金を引いたのはマイッタ。結局ネルフと綾波教の
和解どころか、両者の溝の深さを改めて確認したって所だ。まあハナから和解など
ありえない事だとはわかっていた事だが。
俺はワるちゃんと甲板で釣り竿を垂れている。
さすがのワるちゃんも責任を感じているのか、元気が無いので気分転換に釣りを
教えてやっているのだ。しかし赤い海に向かって釣りするのはなんだか変な気分だ。
「ごめんね〜加持怒ってる〜?ワるちゃんの事嫌い〜?」
「怒ってなんかいないよ。そんな哀しそうな顔するなよ。まあやっちまったもんは
しょうがないさ。今度から気を付ければいいんだ」
「やった〜ワるちゃん気を付けるよ〜」
いきなり元気になって、「愛しいかけら」を歌い出した。気を付けてくれればいいんだ。
と、ワるちゃんの浮きがひくひくっと反応した。
「お、ワるちゃん引いてるぞ」
「お魚さん釣るの〜ん〜重いよ〜」
「どれ、うっ――マジで重いな」
俺も手伝うが、なかなか獲物を釣り上げられない。こりゃ大物だぞ。
「え〜い…え〜なにこれ〜」
ワるちゃんが泣き出して俺の背中に隠れた。釣れたのは人間の水死体だった。
まだ死後間も無い、ほやほやのホトケさんだ。不自然だ。ここはインド洋のど真ん中で、
レーダーでも俺達の輸送船以外の船はいないはずなのに。
392 :
389:02/11/08 23:02 ID:???
過去レスにて書かれたAngelArmsメンバー情報をまとめ。ただし、大阪進行部隊に限る。
チームE
クグツシ:アルミサエル 手の平から触手を伸ばし対象一つの延髄から融合、身体活動を支配。対象の意識はそのまま。
スピアー:サキエル 両手が輝く槍に。1.5mくらいまで伸ばせる。
ヒッグス:サハクィエル 特定範囲の重力強度、方向を変化させる事が可能。前スレ四>376のクグツシの言う壁は重力過剰増大による障壁。
肩までストレートの白銀髪の女性:ATフィールド展開。
チームA
リーダー:バルディエル 直接触れた対象の自分の一部を感染させ、操る。ただし単純な命令のみ。
十代の少女:レリエル 攻撃特化型。ワープは出来ず、削り取る事に長けている。
チームD
ゲートキーパー:レリエル 移動特化型。集中を要するため、攻撃には不向き。
その他基本構成(前スレ弐>315参照)※チームF除く。
感覚鋭敏化・筋力増強型(TYPE-BOOSTED)10名、再生能力特化型(TYPE-REGENERETOR)3名
使徒能力発現型(TYPE-ANGEL)7名、ATF発生のみ4名、他3名は使徒能力を有する。
捕捉、ATF発生タイプは頭部への武装を基本的に外しており、白銀髪と赤眼をさらしている。
チームEのスナイパー、チームDリーダー、チームAの残りの使徒能力保有者2名については後で。
思ったよりも早かったね(
>>385) 僕の行動はそれよりも早かったけど。
参号機が動き出す前にここへ来れて良かった。
ここには十分なスペースが広がっている。未だにね。
「じゃあ、彼を呼んでみようか」
後ろを振り返り、協力してくれる仲間に声をかける。三つの頭が頷いた。
チームEのヒッグスと同じ重力制御の力を持つグラヴィ、サンダルフォンの重装甲を持つアーマー、
マトリエルの溶解液を放てるリキッド。
当初の予定より二人少ないけど、以前よりパワーを上げた僕がいるしね。
ボマーも暇つぶしに来るらしいから、それも楽しみにしておこう。
「悪いね、こんな事に付き合ってもらって」
「強いんだろ? だったら文句はない」
「俺の意見もリキッドに同じ、楽しい時間が過ごせるならそれに越した事はないだろう」
「そうそう、俺達みたいな戦闘狂にはな」
そうだったね。これはお願いというよりも提案だったんだ。
彼らは自分の意志でここに来ている、それを援護と見るなんて。
病棟生活が長かったからかな?
「呼ぶんだろ? 早くしようぜ」
「焦らすつもりはないけど、ちょっと思う所があってね」
これで大声出して呼ぶなんて綺麗じゃないからね。すっと右手を上げてそこにイメージを作る。
「若いのに変わった趣味だな」
「まあね」
僕は彼の気を知っている、こいつは迷うことなく飛んで行くだろう。
ATフィールドで造り上げた「果たし状」を風に乗せ、僕らはそこを後にする。
「彼なら飛んで来るだろう。僕らも急いで波打ち際に行こうか」
巌流島にはほど遠いけど、多少の演出したいからね。
394 :
大阪:02/11/08 23:31 ID:???
(時間軸の上では
>>361のカキコよりも前の出来事と解釈されたい)
うわあ〜っ、大変やあ〜っ。
突然雨が降り出したと思ったら、雨をかぶった人達が怪物みたいな姿に変身しよったでェ〜。
私は雨が降っとった時、建物の陰に隠れとったから無事やったけどな。
雨を浴びても平気な人もおる。
何や軍服みたいなのを着とって、外国の軍隊みたいな人達や。
たぶんあれは海上都市大阪に寄港しとった例のトライラックスの軍隊やないか。
あ、この間も見た食い倒れ人形やらカーネル・サンダースおじさんやらも歩いて来よった。
一体どないなっとるんやろ!?
色々と面白い情報をライブで見れた(
>>364〜)ので満足しているが、これではな。
怪我が治っていなければ俺達は海の藻屑と消えていた。トライラックスの艦と共に。
さっきまで狂ったようにイーイー言っていた相棒もすでに正気に返っている。
あいつが言うには、情報をちゃんと集めていたらしい。内容を当てにはできんが。
「全体指示が下ったが、どうする?」
「海に浮いているやつら等だけでも助けておくか? 街中は俺達向きじゃあない。
中はチーム組んでる奴等がやってくれるさ」
俺達の力は戦闘よりも諜報に役立つ。空を飛んでいる俺達の「目」のように。
「善人の面をして、か。指示には従った方がいいし、そうするか」
得意のATフィールドで姿と見た目を変化させ、救助活動に参加する。
近くのボート一つをかっぱらい、沖に流れた者達の回収に向かう。
ダイバーにも一応連絡を取っておこう。
救助すべき人員、俺達に「快」を与えてくれる者が、ガギエルの餌になったらアレだからな。
トライラックス担当です。
パーティーの席での思わぬハプニングのつもりだったんですが、
エヴァ・フェットを殺してしまったのは不評だったかな・・・。
しかし、その後の展開はさらにとんでもないですね。
A級大使フウイ・ノ・レイが画策していた平和的共存はどうなってしまうことやら・・・。
それにしても、ピエット提督とカーネル・バシャ―ルのコスプレが大阪ネタとかぶってしまった。
一度改正状態にまで持っていった大阪に、再び妖しい雲が現われた(
>>379)
「特命が下った、各自の判断で為すべき事を為せ」
小隊の纏め役の兵士の言葉により、兵士等は仲間と言葉を交わし動き始める。
沿岸にずらりと並べられた砲身が再び火を吹いた。
彼等の半分はそこに残り、もう半分は揚陸艇に乗り込んで近くの仲間を集め、大阪に向かうらしい。
「ワクチン散布ミサイルが通常通り爆発すれば、しばらくは雲は現われん。
下で降っている雨もすぐにやむだろう。あとは……彼等の戦いを見せてもらおう」
仮設テントの中には、雨の風景が映るディスプレイがあった。
「まもなく目標地点です」船員が告げた。
輸送船が4号機改の引き揚げポイントに近づく。
「なにこれ〜きもいよ〜」ワるちゃんが泣きながらミリオーネに抱きつく。
海面は人間の死体でびっしり埋め尽くされていた。輸送船はその死体達を
掻き分けるようにして進んで行く。大半は原型も留めずにぺちゃんこに潰れた死体だ。
この大量に漂う死体は一体なんだ。凄くイヤな光景だ。
「これは一体なんだ」船長が青ざめて聞いてきた。
「さあ…、海底の死神が俺達を歓迎してるのかもしれませんな」
「笑えないぞ。冗談はよせ」
「海底の4号機改が海に溶けてる人達をサルページしているのよ。で、サルページされた
人はサルページされた瞬間に水圧で圧死するか、運良く海面近くでサルページされた人も
溺死しているのよ。さっきワるちゃんが釣り上げたのは海面近くでサルページされて、
溺死しちゃった人ね――まあ私の予想だけど」
ミリオーネが平気な顔で言う。
「平気そうな顔してるな。ワるちゃんでさえ泣いてるよ」
「まあね。私は4号機改の責任者で、気持ち悪い実験も色々立ち会ってたから…。
普通の感覚、麻痺しちゃったみたい」
「でも、パイロット――ヒカリちゃんが乗っていないのに動くはずはないんだけどなあ」
「4号機改はね、動いていなくても常に正体不明の波動を発しているのよ。私達も
それがなんなのかは結局解析しきれなかった。あの機体はとにかくオカルトよ」
「そうなのか」
まあ外見からして、そうとうオカルトチックなエヴァだよな。
「目標地点に着きました」
「さっさと引き揚げて帰るぞ。こんな不吉な場所には一秒でもいたくない」
海に漂う死体の絨毯は、百戦錬磨の風格を持つ船長にそう言わせるに十分な
不気味さを持っていた。
航空母艦『ソーソソソ』は沈没した。
幸い、乗船していた兵員の多くはいち早く他の艦船に乗り移って事なきを得たが、行方不明者も少なからず出ていた。
主力戦艦『シャークエゼキューター』の艦橋へ戻って来たピエット提督が主な部下達の無事を確認している。
オド―「便利屋スズキが沈没のどさくさにまぎれて逃亡しました」
ピエット提督「くそっ、和平のためのパーティー会場に爆発物を持ち込むとはとんでもない奴だ。それで、ネルフ・トライデント側はどうなっている?」
タイラー艦長「それが先ほどから通信不能です。しかし、奴らの航空母艦は海上都市大阪へ向かっているようです」
カーネル・バシャ―ル「A級大使殿はどうなされました? 先ほどから姿が見えませんが?」
ピエット提督「B級大使殿、貴方と御一緒ではなかったのですか?」
サイテイル「いや、わしはてっきり保安要員の諸君がお連れしているものと思っておったぞ」
そこへスモーカー大佐とたしぎ曹長が入ってきた。スモーカーは何やら悪態をついている。
ピエット提督「おお、スモーカー大佐! 君達は無事だったか!」
スモーカー大佐「提督、ネルフの奴らはとんでもないくわせものですぜ。和平に応じるふりをして騙しやがって、俺達が油断した所であの便利屋野郎に俺達を皆殺しにさせるつもりだったんだ!」
ピエット提督「うむ・・・その可能性も否定はできぬ。それに先ほどからA級大使殿が行方不明だ。もしかしたら、どさくさに紛れて拉致されたという可能性も考えられる」
スモーカー大佐「何ですと! A級大使様が? そいつはますます許せねえ〜!」
ピエット提督「奴らは海上都市大阪へ向かっているようだ。君はあらかじめ配備しておいた部隊と合流して、奴らを捕らえるのだ!」
スモーカー大佐「へっ、承知しました。命令のままに!」
緊迫した会話ではあったが、彼らは着替える余裕がなかったため、全員がコスプレのままであった。
400 :
397:02/11/09 00:50 ID:???
落ちる前に。
漏れはけっこう時間を意識して書いてる(そのワリに無茶な展開もありますが(苦笑)ので気になるのですが、
加持さんや便利屋さんのしてる事って晩餐会からどのくらい後でしょうか?
すんげぇ気になってますので、差し支えなければ教えてください。考えてなければそれはそれで。
加持さんなんかは数日後って感じがするのです。
このスレで時間を正確に求めるのは非常にアレとは思うんですけどね(苦笑い
夕焼けのシーンとか夜中の雨が降るシーンとか。美味しい場面はあると思うんですけど。
晩餐会直後の状況は便利さんの
>>270により、漏れは深夜を想定してますです。
>>397で妖しい雲を確認しているのは暗視スコープ、
またボーイ君の果たし合いは明け方になるかもです(トウジは爆睡してそうだから)
流れと場合によってはストーリー(?)内の時間的都合から、伏線の回収を出来なくなるかも。
今夜はこれで落ちます。。。
401 :
363:02/11/09 00:55 ID:???
京都へ帰れ、か。
要するに、後は第伍と聖母に全て一任するということだろう。彼女は既に京都に戻してあるし、
「彼」の配下もこの機に乗じて介入する気だ。足元をすくわれないためにもさっさと戻っておくか。
ただ、いくつかやることはある。
日本上空に散らばる残存衛星。そのうち幾つかは通信用、幾つかは監視用、残りは武装済み。
いい加減うるさくなってきたから、この辺で片づけることにしよう。
衛星を他の衛星と、或いは地上施設と繋ぐ回線、それらを支えていたそもそもの管制機構・・・
先の衛星争奪騒ぎの後、便利屋が教団関係のものを中心に、武装衛星の管制機構を
強制解除しようとした。そんなに選択的にできるものではない。全ての衛星があのとき
少なからぬ影響を受けた。それでも破壊されずに残った衛星が機能し続けていたのは
なぜか。浸透した「光」が代替機構となって支えていたからだ。
それを、抜く。
システムダウン。電子の悲鳴。情報を運ぶ経路、そもそものマトリクスが途切れては、
どんな高度なシステムもネットワークを維持できない。
「彼」の配下には代わりを果たす者たちがいる筈だろう。大阪へ攻め込む以外道のない
ネルフには、もはや上空からの情報など必要ない。トライラックスは本国の余剰分を
回せる余力が充分ある。問題はないだろう。
ああ、これで少し静かになった。
・・・忘れるところだった、このヒトたちをどこに降ろそう。
前方には彼らの母艦、後方には雨に濡れる大阪。敵の近くに行くのはさすがにまずいか。
量産機の手の上で、気づいたらしい少女がこちらを見上げるのを感じた。せっかくのドレスが
ずぶ濡れだ。連れの士官はまだ気を失っている。無理もない。あの沈没の最後の瞬間まで、
彼女を守りきったのだから。
量産機は大阪の端、ネルフの上陸予想地点から少し離れた道路の上に降りる。雨の降りかからない
建物の陰を選んで二人を降ろした。やっと海から上がったのに、また濡れるんじゃあんまりだ。
士官を庇いつつ隙のない視線を向ける少女に笑いかける。
君は姉妹全員の希望なんだよ。同時に僕らの選ばなかった可能性でもある。
君らの忘れられたもう一人の妹、シャドームーンも君に会えればよかったのに。
「君は君でしかない。・・・絆を守りきるんだよ」
それだけ言った。彼女の返事を待たず、僕はまた暗い空に舞い上がった。
405 :
404:02/11/09 01:13 ID:???
昨日の夕方からさっきまで一切ネットに接続できませんでした。
夜には来るとか言っておいたのに。スマソ。
すっごい急展開ですね・・・どうしたもんだか・・・
>厚木基地最後の兵士さん
余計とは思いますが一応海から上げました。
隊長はワクチン接種済み、レナちゃんは体質から、二人とも雨は大丈夫だと
思います。
後は上陸してくるトライデントに合流するも、レナちゃんとともに
戦い抜くも、ご自由に。
戦場の恋を成就させてください。
今夜はこれだけです。勝手スマソ。明日は昼間長くいます、恐らく。
ダイバーロボットが海草やらフジツボが引っ付いた4号機改を引き揚げてきた。
また一段と異様な外見になりやがって、こいつは。海面に現われたそれを見て、
トライラックスの船員らが嫌悪感をあらわにする。
と、甲板に出ていた船員の何人かが突然 パシャ ペシャ とLCLに弾けた。
「おい!!」それを見た船員数人が甲板に飛び出して行った。――と、飛び出した
船員らが パシャ と弾けた。ろくでもない機体だ。
「みんな、外に出るな!!」船長が怒鳴った。「これはなんだ、加持!!」
「俺も知りませんよ。――まあ、外には出ない方が良さそうだ。あいつは近くの者を
無差別にLCL化しちまうようだ。イタリアで保存されてた時は教団が
その力を機械の力で押さえていたが、いまはすっぴんだからな」
「くそ、なんでこんなくだらんモノを回収するんだ。沈めときゃいいんだ」
「まあ、ギーガー様のお達しだからしょうがない」
「ちっ」
もちろんギーガーの命令で4号機改を回収するなんていうのは、トライラックスの輸送船を
動かすための嘘なわけだが。トライラックスのスパイやってると、こういう時に便利だ。
回収が完了し、輸送船に4号機改が固定された。船が死体の海を掻き分け動き出す。
さて、とりあえずこれでイタリア綾波教の連中より先に回収する事はできたわけだ。
タバコ吸って一息いれるか。
海上都市大阪、南部地区の一角にあるその店はならず者タイプの若者のたまり場になっていて、見慣れない客が来ると排他的な雰囲気が漂うのが特徴であった。
だが、その時、店内に入ってきた大男は異様な威圧感を放っており、不良少年ごときは逆に圧倒される所となっていた。
「スティンガーって奴、知らねえか?」
質問されたバーテンが指し示した方角には、カウンター席に座って酒ではなく牛乳を飲んでいる男がいる。
チューリップハットのようにすそが開いた髪型をしていて、顔立ちは整ってはいるが、頬に猫のヒゲのようなペイントを入れている。
「おい、スティンガーってえのはおめえか?」
「何よ、アタシの名前を気安く呼ばないでよねえ」
スティンガーと呼ばれたその男が振り向くと、ほとんど白髪の頭をオールバックにして、革ジャンの背中に巨大な十手のようなものをロープでくくりつけ、葉巻を2本くわえた酔狂な大男が彼の隣にどっかと腰を下ろした。
「おう、ビールをくれ!」
「あら・・・? あんた、このへんじゃ見ない顔ね。他所から来た人?」
「俺は白猟のスモ―カーってんだ。トライラックスから来た。この街にスティンガーっていう賞金稼ぎがいるってエヴァ・フェットから聞いたもんでな」
「まあ・・・それじゃあ、あんたが・・・そう、エヴァ・フェットは気の毒だったわね。アタシも昔のよしみで線香のひとつでもあげに行こうかしら・・・」
「ん? 昔のよしみっておめえ、それじゃあ・・・おめえはあのバケツ頭の昔の男か?」
ニューハーフまがいのエヴァ・フェットはこんなオカマ野郎と気が合うのだろうか、とスモーカー大佐は思った。
「やあねえ、悪い冗談言わないでよォ〜。組んで仕事してただけよ。アタシ、あんなべらんめえ女は好みじゃないわ。どっちかって言うと渋いオジサンの方が好きねえ・・・そう、あんたみたいな」
「い、そ、そう、そりゃあどうも・・・」
口先ではそう言っていたものの、スモーカー大佐は全身に寒イボが出て、露骨に不快な反応を示していた。
加持です
俺がここに来た時点では、展開がどうなるかわからなかったので(二次会ってなに?)
とりあえず4号機改の回収に向かわせました。沈没直後の加持の動きは、
4号機改回収の輸送船確保ためにトライラックス諜報部の加持として立ちまわってた
って所です。時間的にはどうでしょう、深く考えてなかったんですけど
まあ展開次第で決めます。
「それでよ、本題に入るが・・・」
「わかってるわ、便利屋スズキのことね。奴は一旦この街に立ち寄ったわ。そして闇業者に軍用小型機を売り付けて、新しく別の飛行機を買ったこともわかっているわ」
「奴が闇業者に売ったのはうちの艦隊から奪った飛行機だな。だが、そのまんまじゃ逃げられねえ。だから、別の飛行機に買い替えたってわけか。それで、奴はどこへ逃げた?」
「ただじゃ教えられないわねえ」
「チッ、そう来ると思ったぜ。がめつい奴だ」
スモーカー大佐はしぶしぶ懐から財布を取り出そうとした。
「ダメ、お金じゃ教えられないわ」
「あん? じゃあ何が欲しい? まさか俺と寝たいとか馬鹿なこと言うんじゃねえだろうな?」
スモーカー大佐の顔がひきつり、こめかみに血管が浮き上がってピクピク震えた。
「う〜ん、それもいいけど・・・そうじゃなくて、アタシも組ませてくれない? あの便利屋スズキにはアタシも恨みがあんのよ」
「恨み? おめえもあいつに恨みがあんのか。まあ、あんな奴だから恨まれても当然だがな」
その時、店の中にまたがらの集団が入って来た。
「エヴァ・フェットが死んだようやな。あいつがおらんようになったら、裏の世界はこのボスク=ナカガワ・レイジの天下やでェ!」
「エヴァ・フェットが死んだそうやな。あいつがおらんようになったら、裏の世界はこのボスク=ナカガワ・レイジの天下やでェ!」
スモーカー大佐が振り返る。
声の主は醜く膨れ上がった顔をして、全身に爬虫類のようなウロコがあり、手足には水かきのある化け物で、がらの悪そうな子分どもを何人も従えていた。
「何だァ、あのガマガエルみてえな化け物は・・・?」
「ああ、あれね。あいつはボスク=ナカガワ・レイジって言って、このあたりの親分を気取ってる奴よ。顔も醜いけど、心も醜いわよ。財産目当てでてめえの親父や兄貴を殺すような奴なのよ」
ボスク=ナカガワ・レイジと呼ばれた猿山の大将は得意げに手下どもの前で話し始めた。
「最近、京都の方から神聖綾波教団が勢力を伸ばして来よった。この海上都市大阪をおさえるには綾波教団と手を打つのが一番ええ手やで。俺は頭ええやろ」
「へい、親分。さすがでんがな」
「ブヒャヒャ・・・それでや、今、綾波教団はネルフ・トライデント狩りをやっとる。そこでわしらもそれに参加して綾波教団の手前で点数を稼ぐんや。どうや、ええ考えやろ」
「ほんま、ええ考えや。やっぱこの大阪の親分になるお方や」
チンピラどもの他愛もない会話を聞いていて、スモーカー大佐はため息が出る思いであった。
「ケッ、およそ親分って器じゃねえな。ザコもいい所だ」
「アタシもそう思う。でもあんまり関わらない方がいいわ。場所を変えて話しましょう。大事なことはあんな奴らに立ち聞きでもされると困るから」
「そうだな。おい、マスター。お勘定だ」
人工衛星との通信リンクの殆どが消滅した事で発電、攻撃双方に使用可能な
サテライトシステムの復旧ならびに運用が困難になりつつある。
他にも基本システム自体がダウンした衛星も多い。
高マイクロ波中継用の補助衛星群でさえ基本システムの
半分以上にトラブルが発生して今は壊滅状態でどうにもならん。
発電衛星と戦自の攻撃衛星だけは復旧したが、俺の大事な私設宇宙軍は壊滅してしまった。
「社員、マイクロ波中継衛星はどれだけ復旧できそうだ。」
「スズキ社長、システム自体が破壊されたモノが多いので半分程度です」
まあそれぐらいが限度か
「むしろその程度で済んだ事に感謝すべきだろうな。」
他の生き残り攻撃衛星の自爆システムが生き残っている事を祈るしかないな
「スズキ、夕食ができたぞ。」
エヴァフェットを犯そうとした事をまほろさんがバラしてから
ウチの秘書はずっとこの調子でえらい機嫌が悪いのも大きな問題だ。
「判ったすぐ行く、いい加減に機嫌直してくれよ。」
遠回しの脅迫でナオコ博士に無理矢理引き受ける派目になった仕事も成功させないとな。
もし断ったり失敗すれば人体実験の哀れな犠性者にされてしまう。
黒いシャツを着て腹巻をした男がヤクザ風の男のインネンをつけている。
「わしは半殺しのテツゆうてなあ、時々勢い余ってホンマに殺してまうこともあるんやでェ〜!」
かと思えば、派手なスーツを着た金縁眼鏡の男がこんなことを言っている。
「さあ〜て、ほな、わしが貸したゼニに利子つけて返してもらいまひょか〜!」
そして、学ランを着て、顔に傷跡のある男がキセルをくわえて走り回っていた。
「ちょんわ! ちゃんわ! クエッ、クエッ!」
異様な通行人達が通り過ぎて行くのを見て、さすがの百戦錬磨のスモーカー大佐も大阪とはおかしな所だと思った。
身体が何かで揺らされているような不安定な感覚がして私は意識を取り戻した。
私はトライラックスのA級大使フウイ・ノ・レイ・・・かつてはEVA零号機パイロット綾波レイと呼ばれていたこともあったが・・・。
和平条約締結のため日本へ戻って来た私は親善のためのコスプレ晩餐会で『ラーゼフォン』の紫東遥のコスプレをしていた。
碇君が『るろうに剣心』の緋村抜刀斎のコスプレをしていて、葛城ミサトがセーラームーンで、ぬいぐるみの中からアスカが現われたり、変身忍者嵐が碇司令で・・・。
そして・・・そうだ、目の前の現実を見れば、何があったのかはわかるし、認めざるを得ない。
私は今、板切れにしがみついて海の上を漂流している。
空母『ソーソソソ』が爆発炎上した時、私は海の上へ投げ出され、艦隊ともはぐれてしまったのだ。
右を向いても左を向いてもただ海だけが広がっている。陸地も船影も何も見えはしない。
私にはもう泳ぐ体力など残ってはいない。
サイボーグになっても、「死ぬ」といことからは逃れることはできないのだ・・・特にこのような絶望的な状況では・・・。
助けて・・・碇君・・・助けて・・・。
「だいぶ前のことなんだけど、アタシが賞金稼ぎになった駆け出しの頃の話」
と、スティンガーは語り始めた。
「あの時、アタシはエヴァ・フェットと組んであるちょっとした大物の賞金首を追っていたの。生け捕りなら賞金は倍額っていう話だったわ」
「おめえ、あのバケツ頭と組んでたんだっけな」
「ええ、だけど、敵も自分が恨まれてるってわかってたらしくて、腕の立つボディーガードを雇っていたわ。それがあの便利屋スズキだったの」
「ふうん・・・それで、どうなった?」
「アタシは便利屋スズキに重傷を負わされたわ。エヴァ・フェットが助けてくれなかったら、殺されてたかもね・・・」
そこまで言って、スティンガーは怒りをあらわにして叫んだ。
「あん畜生! 顔なんか整形して別人になりすましたって、アタシにはすぐにわかるわよ! あいつにやられた借りは返さないと気が済まないわ! エヴァ・フェットが殺されたとなれば、なおのことよ!」
「俺もあいつには部下や仲間を何百人も殺られちまった。上司はネルフに処罰をまかせろなんて言ってやがるが、冗談じゃねえ! 大体、ネルフなんか信用できるか! あいつは俺が殺さなきゃ気が済まねえ!」
「ねえ、アタシも組ませてよ。白猟のスモーカーさんとやら」
「おめえも協力してくれるってんなら大歓迎ってとこだが・・・それはそれとして、なんで2人だけになれる所って言って、男同士でダブルベッドがひとつのホテルに入らなきゃならねえんだ?」
トライラックス担当です。
晩餐会後の展開がどうなるかと思いましたが、私の方はこのようにさせて頂きました。
@トライラックス、空母『ソーソソソ』爆破をネルフ・トライデント側の謀略によるものと誤解。
A海上都市大阪に潜入したスモーカー大佐、エヴァ・フェットの昔の仲間の賞金稼ぎスティンガーと組んで便利屋スズキを追跡。
B海上都市大阪のチンピラ親分ボスク=ナカガワ・レイジ、神聖綾波教団側に味方をして、ネルフ・トライデント襲撃を計画。
CA級大使フウイ・ノ・レイ、大阪湾内で遭難し、瀕死の状態で漂流中。
416 :
大阪:02/11/09 06:32 ID:???
春日歩やけど、また変なものを見たで。
おかしな二人連れの男がラブホテルに入っていくのを見たんや。
片方は白髪頭でえらくいかつい顔をしとって、背中に「正義」って書いた革ジャンの上から大きな十手みたいなものをロープでくくりつけて、葉巻を2本くわえとった。
もう1人はチューリップハットみたいにすその開いた髪型をしとって、顔つきは二枚目風やったけど、頬っぺたに猫のヒゲみたいなペイントを入れとる、なんやオカマみたいな男やった。
あいつら、たぶんホモやで。
それから、また変な奴らが南の方から北へ向かって集団で歩いとったな。
リーダーらしい奴はぶくぶくふくれた顔をしとって、体中ウロコだらけで手足に水かきのある怪物みたいな男やった。
みんな武器を持っとって、「ネルフとトライデントの奴らを皆殺しにしたる」とか言うとったで。
なんや訳のわからん奴らやったけど、物騒なこともあったもんや。
????他を書いている者です。とり急ぎ連絡だけ。
○Eさん
トウジですが、彼はいざという時のためにオーヴァー・ザ・レインボーで待機してい
たので、起きています。ただ、目の前に敵がせまってる(大阪の怪物は、途中で待ちうけ
てる奴と、オーヴァー・ザ・レインボーに向かってくる奴がいます)ので、急いでかけ
つけないとならない理由をつけないと、いくら仇敵でも、すぐには動けないでしょう。
また、大阪城内には豊臣秀吉の鎧を総大将とする鎧武者軍団(バズーカのような威力の
ある、ライフル並みに連発できる火縄銃なんかを装備しています)がいます。また、教団
レイはE計画の方々に手加減する理由がありませんので、ネルフ/トライデントと違い、
E計画のメンバーが大阪城に侵入した場合はEさん本人でない限り、生還不可能と思って
ください。ちなみにまだコスプレをしています(藁
○弐次席さん
どうもお世話さまです。ホント、弐次席は他の外道な司教達とは違いますね。ちなみに
予定していたパフォーマンスは、主席が「キングゲイナー・オーバー!」を歌い、弐次席
が「キング・キング・キングゲイナー」と、バックコーラスをやるという物でしたが、
状況が状況でしたので……。
○トライラックス担当さん
お帰りなさい。とんでもない事態になりましたが、めげないで。ところで、これまでの
事をフウイ・ノ・レイさんがどう思ってるか知りたいですね。そして、エヴァ・フェットの復活は……?
○加持さん
Gがワルちゃんの尻を叩く時にエネルギーをこめてたのは、彼はワルちゃんの正体を看破したからです(藁
○便利屋スズキさん
以前から思ってたのですが、秘書さんって名前ありますか? レイ系キャラで名前が不明なのが気になって……。
解説:エヴァ(量産型除く)共通装備
*召喚不要
ニードル発射機構
プログレッシブナイフ
*召喚装備
パレットライフル
パレットガン(初号機のみ召喚不要)
ロケットランチャー
スマッシュ・ホーク
ソニック・グレイブ
ポジトロンライフル
解説:エヴァ参号機(トウジ)
素手での格闘を最も得意とする。
パワー開放時には、エネルギーを集めて敵に叩きこむパンチ(攻撃の迎撃にも使用)と、
自身のパワーに大地と大気のエネルギーを上乗せして叩きこむキックが使える。
どちらの技も、致命傷を負うと再生不可能(使徒能力、ナノマシン含む)で、相手は
爆発後、爆炎も破片も異空間に飛ばされ、消滅する。
419 :
411:02/11/09 11:17 ID:???
>>417さん秘書の名前は以前に実は考えたけど思い付かなかったんです。
そうゆう事ならとりあえず今日中に名前決めます。
オーヴァー・ザ・レインボー艦橋、ブリーフィングルーム。
トライラックス空母「ソーソソソ」から脱出した人員のうち、指揮階級および
直接戦力を担当するスタッフが集まっている。全員深夜の海の波しぶきに濡れ、
救命胴衣のままの者もいる。全員無言。
戦況スクリーンの前に立つ葛城さんは、すぐ前に座っているチルドレンを見つめている。
扮装をといたシンジ君、レイは傷の応急処置をされ、うなだれている。隣の渚は
黙って二人を見ている。
葛城さんがようやく口を開いた。
「シンジ君とレイの怪我の様子は?」
赤木博士と一緒に後ろに控えていたマヤちゃんが答えた。
「問題ありません。二人の力を解放しかけていた状況だったので、回復も通常より早く、
戦闘に支障はありません。ただ、疲労の面が・・・」
「疲れている、というのは、今は理由にはならないわ」
葛城さんはぴしゃりと遮った。
「・・・シンジ君、レイ」
シンジ君はびくりと、レイは静かに顔を上げた。
「あなたたちのことだから、自分のしたことがどういうことかはわかってると思うわ。
私の言いたいことは碇司令が全部言ってくれたしね。だから今は叱らないわ」
俺はスクリーンのスイッチをオンにした。室内が暗くなり、画面に海上都市大阪の
概観図が浮かび上がる。大きくマーカー表示されているのは通天閣、大阪城、超機人の
出現地点だ。他に示されているのはトライラックス部隊の初期配置だが、間に合わせ仕事
なのであまり信頼はおけない。
「今回の空母沈没事件で、我々ネルフ、トライデントの立場は一気に不利になりました。
日本がこの状況で、世論や圧力なんてものがないだけマシだけど、確実に対外印象は
悪化したと考えていいでしょう。よって、今回の大阪の騒ぎは、絶対に我々が止めなければ
なりません。海上都市大阪の鎮圧、および使徒ウイルスに汚染された同市民の回復が
今作戦の目的となります」
スクリーン上の大阪に、新たに幾つかのポイントが表示される。
「上陸する部隊は十班。うち五班は攻撃担当。この各地点から大阪市内に侵入、敵の妨害を
排除しつつ、先行して医療班のための道を確保します。次の二つは医療班。衛生兵に
解析したワクチンを持たせ、市民の回復に専念。最後の三つは後衛。回復した市民を誘導、
本艦に避難させます。また、医療班との連絡も行います」
画面が切り替わる。夜の大阪の映像だ。周囲に艦隊がいないことから、晩餐会開催以前の
ものだとわかる。画面が一瞬ぶれて早送りになり、暗い室内からどよめきが上がった。
大阪が徐々に変形しているのだ。具体的には大阪城の復元、太陽の塔の移動など。
「現在の大阪の状況は見ての通り。既に別物だと言って過言ではないわ。侵入にはかなりの
危険が伴うと思われます。疑似使徒能力を持つ市民の抵抗もあります。武装、装備は
充分に用意して。各班には予備のワクチンアンプルも支給します。
リツコ、船内の設備ではキツいと思うけど、増産の準備をしといて。すぐに足りなくなるわ」
暗がりで赤木博士が頷く。
「任せといて。分子構造は既に完全に解析済みだから、材料さえ尽きなければいくらでも
量産が可能よ」
葛城さんは少し安心したように表情を緩めたが、すぐにまた顔を引き締めてチルドレンに
向き直った。
「チルドレンは、怪我のこともあるし、ペアで行動させるわ。シンジ君は渚君と、突入部隊を
助けて大阪市内への道を切り開く。レイは鈴原君と組んで、避難してくる市民および医療班、
本艦の防衛に当たって。くれぐれも単独行動は慎んで。油断は禁物よ」
続いて、室内の各隊長の顔を見渡す。
「以上が作戦の概要です。部隊配置については30分後に通達します。各員、装備の点検と
対使徒能力者マニュアルの徹底をさせて。1時間後に行動を開始。では、解散!」
部屋が明るくなり、士官たちは疲労のため少し重い、だが充分に機敏な動きで自分の小隊へ
戻っていった。その後に赤木博士、碇ユイ博士、マヤちゃんが続く。彼らはまた研究室へ、
俺たちは艦内の仮設発令所に向かう。
葛城さんはふうっと息をつき、歩きながら冬月司令代行の方を振り返った。
「トライラックスとの関係、よろしいのですね?」
「構わんよ。第一今はそこまで配慮する余裕がない。それより、あちらはとっくに
我々を敵視しているようだぞ。彼らによる妨害が一番の壁になるかもしれんな」
司令代行は難しい顔になってスクリーンの方を見た。
「碇は例の『E』計画の牽制で手が離せんだろう。後で根回しをしておくか。加持君にも
トライラックスの一部をEVA4号機改の引き揚げに回して貰った」
「4号機改のサルベージですか?」
「ああ、インド洋だそうだ。本国命令だと言ってトライラックスの船を使わせて貰うらしいな」
「これでここへの艦隊の集中はなくなりますね・・・」
俺の後ろではチルドレンが固まるようにして歩いている。
「僕は・・・また、父さんに叱られて・・・皆にもひどいことを・・・」
「あなただけの責任じゃないわ。私も自分を抑えきれなかった。今は作戦に専念しましょう」
「そうだよ。君には落ち込んでいる時間はないんだ、今はね。後悔したり反省したりするのは
これが終わってからでいい。・・・大丈夫だよ、大阪では僕がついてるから」
「うん・・・ありがとう。・・・前に、大阪から使節団が来たって聞いたんだ。僕らが箱根に
アオイさんを助けに行く少し前。その中には普通の女の子がいて、大阪は今こんなところに
なってるって、話してくれたんだって。その子も、きっと今大阪にいるんだ。
・・・助けなきゃ」
シンジ君は話しながらだんだんしっかりした声になってきた。俺は葛城さんの方を見た。
気のせいか、ちょっとだけ笑ったような気がした。
そのとき、前方から鈴原君が駆け寄ってきた。
「ミサトさん! ああ、もうこんなとこにいたんかいな! 大変や!」
「鈴原君! 今までどこにいたの、作戦がもう始まるわ! 詳しくはシンジ君たちから
聞いて、配置について」
鈴原君はちょっと黙ってから、真面目な顔になって立ち止まった。
「ミサトさん。ワシを旧東京へ行かしてください」
「は?!」
「妹を・・・あいつをあんなにしたヤツから、ワシ宛に挑戦状が届きよったんです。旧東京から」
彼が言うのは、芦ノ湖会戦で本部に侵入し、発令所を一時占拠するまでに至った「E」計画の
部隊の一人だろう。鈴原君の追撃で姿を消して以来、ずっと動きを見せていなかったが・・・
「無茶よ。状況を見て。今は大阪の混乱を解消するのが最優先なの。今戦力を分散したら、
私たちは教団とトライラックスに一気に叩き潰されるわ」
「でも、旧東京はワシらが撤退してもうたから、ガラ空きなんでしょう?!」
「・・・それでもよ。相手が『E』計画というならなおさら。彼らはとても巧妙に
パワーバランスをとっている。現時点で意味もなく非戦闘員を殺すことは考えられないわ」
葛城さんは言い聞かせながら、自分でも辛そうな表情だった。その顔を見て、鈴原君は黙った。
そのとき、廊下の向こうから艦のオペレーターの一人が走ってきた。
「葛城一佐! 先ほど、全ての衛星回線がいきなりダウンしました! 第三新東京市、旧東京、
他各都市との連絡が途絶えました! 原因不明、回復の見込みもありません!」
「なんですって?!」
鈴原君が再び顔を上げた。
「やっぱりワシを行かせてください! EVAやったらすぐに戻ってこれます。箱根の部隊や、
旧東京の綾波の妹たちが危ないかもしれん!」
「く・・・」
苦渋の表情になる葛城さんを制して、司令代行が鈴原君の前に立った。
「許可しよう。行ってきたまえ。まず箱根に立ち寄り、残留部隊の協力を仰げ。
単独での突入は避け、通信手段を確保してから敵地に向かえ」
「司令代行!」
葛城さんが反論しかけるが、司令代行は聞かずに鈴原君の肩を叩いた。
「必ず戻ってきて報告するのだぞ」
鈴原君の顔にみるみる活力がみなぎった。
「よっしゃ! ・・・シンジ、綾波、渚、悪いけど後は任せるで。必ず戻ってくるさかい、
それまでに大阪をキレイに掃除しとくんやぞ!」
おどけ気味に捨て台詞を残すと、鈴原君は勢いよく走り去っていった。しばらくして振動が
全艦に響いた。参号機が発進したのだろう。シンジ君はしばらく茫然としていたが、ふいに
意を決めたようにぐっとうなずき、他の二人とともにロッカールームへと走り出した。
「やはり子供たちの方が勢いがあるな。碇はうるさく言うかもしれんが」
「司令代行! そんなこと言ってる場合じゃ・・・配置はどうするんです?」
「日向君、これでいいのよ。あの子たちは私たちが知ってるままのあの子たちじゃないのよ。
何をすべきかは、あの子たち自身が一番わかってる筈だわ」
「葛城さんまで・・・」
「さ、発令所に急ぎましょ。作戦が始まるわ。私たちは私たちの仕事をしないと。
加持も今頃はトライラックスとの交渉で忙しいだろうから、あの子たちのバックアップは
私たちがしっかりやらなきゃね」
425 :
424:02/11/09 14:30 ID:???
>403で先走りすぎたので(便利屋さんマジでごめんなさい)、
その始末、兼、勝手ながらネルフ側の大阪戦前振フリです。あくまで前フリです、
いくらでも変更可。実際の作戦開始は流れ次第。第伍の動き方もわかりませんので。
加持さんの件も一応つじつまを合わせてみましたが、
合ってるかどうかは未知数・・・
>????他さん
大阪に乗り込む人員はこんなもんでいいでしょうか? チルドレンに単独行動
させないのは、沈没前後の事情を考慮してこうなりました。現時点で
確実に暴走せずに済むのはカヲル君だけのようなので、彼を一番暴走しそうな
シンジ君と組ませます。同じく暴走の可能性はあるが、教団レイと接触しなければ
何とかなりそうなレイは後衛。トウジが抜けたのでレイ一人になります。
オーヴァー・ザ・レインボーに向かってくる敵については彼女に任せるか、
ヤバかったら「G」が介入する等にしてください。スマソ。
>「E」計画提唱者さん
>417、????他さんの”駆けつけねばならない理由”作りましたので、
トウジは第三新東京市などを経由して旧東京へ向かいます。移動のため
EVAに乗ってますが(今のネルフでは輸送機等を回せる余裕はありそうにない)、
決闘(?)の際には降ります。それこそ明け方には着くかも。
自分は大きい方のEVAなら動かせるのですが(四スレ目参照)、変身後のEVAは
自信なしです。恐らくお任せになると思います。よろしく。
自分の動かすであろう視点について。
メガネオペは艦内、第弐は京都、他は関係ない場所にいるので、大阪自体への
介入はあんまりしないと思います。
トライラックス担当さん、フウイ・ノ・レイ様については予定がありますか?
なければオーヴァー・ザ・レインボー残留組が平行して救助活動を行っていますので、
彼女もお助け致します。タイミングが合えば第弐がレナちゃん達同様に拾って
京都に連れていくかなと思っていましたが(教団レイと意味深な会話をしてたので)、
外れたのでボツになりました。
隊長代行 大尉業務日誌
大阪で問題発生、トライラックスの空母が沈没。
ほぼ全員が退避したのだが、少佐とレナ少尉が行方不明。
死体が発見されたわけではないので、生存の可能性にかける。
ただ、この箱根湯本のリナには行方不明になったといわなければなるまい。
言いに行くが気が重い。
現在はキャンプ体制を解き、いつでも出発できるようにしておく。
奉行のところで、リナと奉行に行方不明の件を言う。
リナは、大丈夫だ、ということを言う。
気丈にふるまっているのだろうか?
奉行も我々を勇気付けてくれる。
ランドマスターに戻ってきた時、衛星回線がダウンしている。
さらになにか起こったのだろうか?
緊急体制で待機する。
厚木基地最後の兵士書いてるものです
>>405さん
いえただ単に打ち上げられてってことを考えていたのですが
良い展開くださってありがとうございます。
弐次席、かっこいいぞ!
428 :
424:02/11/09 14:54 ID:???
がふう(吐血 スマソ、訂正箇所。
>422の5行目、司令代行が「スクリーンを見てる」という表現がありますが、
彼らはとっくにブリーフィングルーム出てました。書きながら変更したので
気づかなかった。この文章は無視してください。すんません。
>427 最後の兵士さん
ありがとう・・・
レナちゃんがいれば、ワクチンがなくても恐らく汚染された人を元に戻せるでしょう。
そのためネルフ側は彼らを捜索すると思います。大阪侵入部隊と無事遭遇できたら、
彼らを指揮して友軍的役目になるのも、一興かと。
・・・っていうか>421で部隊数多く出し過ぎて後悔してます。
429 :
424:02/11/09 16:00 ID:???
また誤字発見・・・
>428 「友軍的役目」→「遊軍的役目」
たびたびすみません。
「オーヴァー・ザ・レインボー」の周りを囲んでいた大阪の船や
トライラックスの艦がいなくなった(
>>380)ので、
「ソーソソソ」沈没の際に行方不明になった友軍人員の捜索が始まった。
もうすぐネルフ主導による大阪への突入作戦が開始されると聞く。
その間、突入メンバーに入らなかった人員は、本艦の周辺を警戒しつつ、
可能な限り広範囲の救助活動を行うのである。
俺、一等通信士も救助に加わることになった。人手不足のためだ。本艦の
通信業務に関しては、ネルフの仮設発令所で兼務してくれることになった。
今回の「ソーソソソ」の沈没に関しては、爆発炎上しての轟沈ではなく、
比較的ゆっくりと浸水が進んだため、死傷者はあまり出ないで済んだと思われる。
しかし夜の海である。しかも大阪で謎の雨が降り出したので、
湿度が上がって視界も極端に悪い。救助は困難なものになりそうだ。
湾内とはいえ荒くなってきた海に、何隻もの救命ボートが、波間にライトの
強烈な光を投げかけながら出ていく。辺りには「ソーソソソ」の残骸が
一面に散らばっている。それらに掴まって浮かんでいる人を一人一人確認し、
ボートに拾い上げていく。遺体であってもできる限り回収していく。
光が海上を横切るたびに、闇の奥から助けを求める声があがる。すぐさま
その方向に向かい、救助。体力のある人や、数人で固まって漂流している人たちは
いいが、一人きりで遭難してしまった人は、発見されるまで体力が保つかどうか
わからない。時間との勝負である。
急がなければ。
431 :
400:02/11/09 18:48 ID:???
取り急ぎ連絡。
>>413 フウイ・ノ・レイの救助予約した!!!
432 :
425:02/11/09 18:52 ID:???
????他書いてる者です。今来たばかりなので、少しだけ。
○弐次席さん
その後の展開きちんと進めてくださってありがとうございます。しかし、いきなり
出てきては去っていくゲンドウは相変わらずとんでもないやつです(藁
○Eさん
>>431に関して…実は期待していました(ニヤリ)
また一人、板きれにつかまって漂っていた男がいた。
長時間海水に浸かっていたせいでがたがた震えている。
ボートに乗っていた数人で助け上げると、男は改めて俺たちを見回し、
急に警戒し始めた。武器を取り出そうとし、ないとわかるとボートの端まで
後ずさりした。近づこうとすると腕を振り回して抵抗する。
トライラックスの兵士だった。彼も、甲板の見回りでもしていて
沈没に巻き込まれたのだろう。
「お前ら・・・ネルフだな?! 和平条約などとA級大使様をたばかり、
俺たちの母艦を沈めやがって! お前らなんかに助けられるくらいなら、
野良ガギエルに喰われた方がマシだ! 俺に近寄るな!」
錯乱気味だ。何人かがなだめようとしたが、聞こうとしない。
黙って彼がわめき散らすのを聞いていた小隊長が、彼が落ち着くのを待って言った。
「じゃあ、またそこから海に飛び込めばいい。お前以外にも救助を待っている
遭難者はまだたくさんいる。お前が降りれば、その分ボートに乗れる人数が増える」
トライラックス兵士は沈黙した。
「我々が言っても信用できないだろうが、あれは我々が画策したことではない。
今はトライデントを挙げて救助活動をしている。敵、味方など関係ない。我々は
旧東京の戦いでたくさんの死者を出した。いくら人を助けてもその罪は消えないだろう。
しかし何もせずにまたあのときのような光景を見るのは御免だ」
小隊長は訥々と言った。ボートの乗員は固唾を飲んでなりゆきを見守っている。
トライラックス兵士は、我々をぐるりと見回し、急に座り込んだ。ボートが大きく揺れる。
「・・・今はお前らを信用する。だが、軍に戻ったらどうするかわからない。
それで、いいんだな」
「ああ、いいだろう。とりあえずもう少しこの海域を回る。気がついたことがあったら、
あんたも協力してくれ。人手が足りないんだ」
トライラックス兵士は疲れた顔で頷き、船底に転がっていた懐中電灯を点けて
海を照らし始めた。また一人、波間を漂流する人が見つかる。
ボートの全員が協力してその人を助け上げた。民間人だった。弱々しい笑顔で礼を言われた。
トライラックス兵士は呟くのが聞こえた。
「・・・A級大使様が望んだのは、こういうことだったのかな」
>>431 では、こういう感じで、人命救助にいそしみます。
長いけど。
>>433 被った・・・! このスレでは久しぶりなのでは?
しかし主席の”芸”っててっきり何か武力的なことだと思ってました。
まさか本当に宴会芸だとは。ちょっと見たかった。
都合により20:00頃にはいなくなります、連絡があれば今のうちにどうぞ。
436 :
400:02/11/09 19:38 ID:???
>黒メガネさん
????さんの言う駆けつけるべき理由に第弐のアレを当てたのですね。
リロードすると時間がないとのことですので。
たぶん、トウジVSボーイは大阪終盤頃になるかと。丁度「明け方」頃、ですかね。
>便利屋さん
返答ありがと御座いました。落ちつき具合からすると、そのぐらいですよね。
>加持さん
四号機改は手をつけられないような代物と化してるのですね。
うーむ、こいつは流石にパクれないなぁ。
>????さん
>>433のご期待に添えるかどうかは解りませんが、トライラックスさんの意志一つにより決まります。
ふっかけますので(笑
・・・あれ、ちょっと待て、自分。
>434、なんで民間人がいる? 沈んだの軍艦なのに?
・・・・・・・・
・・・海上都市大阪から逃げてきた人ってことにでもするか・・・
最近こういうのばっかりです・・・鬱・・・
>>436 提唱者さん
第弐のネタは例によって書き込んでから「これ、今じゃなくてもいいじゃん」
と気づいたので、急遽つじつまを合わせたものでした。お粗末。
トウジVSボーイ君は明け方頃ですか・・・
・・・次スレ建てるのは誰なのかと(以下略)
>4号機改
でもこれを奪取できれば、「偽りの聖母」の魂集め(もう充分っぽいですが)
が大分ラクになりますね。ボーイ君のお姉さん辺りがこの謎の波動を
解析するところなんかをちと見てみたかったっすが。それか4号機改VS槍の力とか。
では落ちます。夜中にこれるかもしれませんが不明。
大阪の中はどうか解らないが、ネルフの奴等もトライラックスの奴等も海上では救助活動にいそしんでいる。
これから明け方にかけての時間が最も冷え込む。海の中ならなおさらだろう。
俺達も幾人かの人を拾ったが、しょぼい設備しかなかったせいか二人ほどが息絶えた。
今はまだ余裕があるから端の方に寄せているが、
救助された者達にとっては「明日のわが身」がそこにあるという感じだ。
海流の流れが思いのほか速く、ダイバーの情報がなかったら暗闇の中こっちの方が遭難している。
船の光が遠くに瞬くが、この辺りにもまだ人はいる。ほらもう一人見つけた。
「しっかりしろ! 声は聞こえるか!?」
かろうじて首が頷いた。
「手を伸ばせ…………よーし。安心していいぞ」
震える二つの手に、救助された者の手も合わせ5本が伸び、しっかりと掴み、引き上げる。
「う……うぅ、ふぅぇ〜〜〜ん」
安心したのだろう。ずぶ濡れの女性はその場に腰をぺたりと落として泣き出した。
動く気配のない女性に、何人かがタオルを被せて水を拭き取っている。
「大丈夫よ」「よく生きてたな」「さあ、これを飲んで」
……ドラマだな。まるで現実感が伴わない。俺達には鏡の向こう側の話だ。
俺達は再び暗闇をサーチライトで照らし出す。
そして、IIの照らした先にかすかに光るもの見つけた。明らかに波の反射とは違う。
「………………おい、こいつは使えるか?」
小声でIがIIに話しかける。
「無論使えるだろう? 俺達は非常についている」
近くによって見ると、やはりそれはトライラックスのA級大使、フウイ・ノ・レイ本人だった。
爆風に煽られたのか、それとも流されている間に外れたのか、晩餐会で見た仮装は無くなっている。
大きい板にしがみついて、なんとか浮いている。声をかけても返事が無い事を考えると……
「クレーンを使うぞ!! ビニールシートであれだ、ハンモックを作れ!」
救助者と力を合わせ、クレーンの先に粗末なシートで輪を作る。
「俺が彼女の下に通す」
Iが海に飛び込み、波の上に浮かべたシートを掴んでA級大使の下側へ潜っていく。
10秒、20秒、1分が経ちIが海から顔を出した。
「しっかりと固定した、上げてくれ」
クレーンの駆動音が波間に消えていく。ゆっくりとA級大使の体が海の冷たさから解放されていく。
雫を多量に垂らしながら、船のデッキに下ろされる。
「こいつは…………近寄るな、離れろ!!」
サイボーグ珍しさに寄って来る視線を遠ざける。A級大使は気絶しているようだった。
こいつ等よりも危険な状態という事は解るが、この場ではどうしようもない。
事態は急を要する。
「一度陸に戻る。見ての通りこいつには特別な処置が必要だ。
救助船はまだ他にも居る。申し訳無いが、解ってくれるか?」
自分の身が一番大事なのだろう、何か言おうとした者がいたが、結局何も言わなかった。
俺達はそれを了承とみなし、舳先を反転させると最寄の陸地へと急いだ。
仲間と連絡を取りながら。
「…………ええ……ええ、そうね。そこ以外の移転は終わってるわ。
私? アフリカよ。ここもなかなかよ。それよりそのコ、ヤバいんでしょ。
こっちからゲート開くわ…そうね、そう、その方がいいわね。
緊急時用の生命維持装置はあるはずだから、しばらくはもつんじゃないかしら」
事態は急転、動乱こそ我が住まいってね。トライラックス製のサイボーグ、興味あるわ。
コレよりも高性能ってことは無いでしょうけど、生体部品を使ってるらしいし。
大規模だと拒絶反応が出ちゃったりするのよね、どうやったのかしら。
「あ? はいはい、聞いてるわよ。怪しまれるのはまずいわね、交渉は私の方から回しておくわ。
超特急? 古いわね、急ぎってことでしょ。大丈夫よ、はい、はいはいはい。
もう切るわね、ついたらまた連絡頂戴、その辺りに出せるように用意しておくから」
面白いものが手に入りそうね。あら、貴方も気になるの?
「NO.10、貴方の親戚が来るわよ、ここに」
「私は機械である為「解ってるわよ。
貴方も私の意図している事が解っているなら、その受け答えは止めて」
「了解しました…すっごく楽しみです。あの戦争で生き別れになって十年余り……
母のアンジェリーヌも死んでしまい、徴兵令で父のリッチモンドは敵地に赴き連絡を絶ちました。
混乱の最中、あの、あの男がうぅ、うぅぅ……でもでも、もうすぐ会えるんですね」
「…………そこまでノリが良くなくてもいいわ」
あの教授、どういう物をコレにインストールしてるのかしら?
くだらないジョークばかり見つかるわ………ひょっとしてコレ、戦闘用じゃないの?
いよいよ二次会の始まりか。およばずながら、幹事としてはがんばらないとね。始ま
る前にハートクイーンとダイアクイーンは例のジャックナイフの巨人にやられちゃっ
たけどね。(
>>377) やはりあちらには入れない方がよかったかな?
とりあえず、スペードエース(太陽の塔)はオーバー・ザ・レインボーへと向かわせよ
う。多分タブリスには歯が立たないと思うけど。なんのつもりか参号機はどこかに飛
んで行っちゃったしなあ。超機人(最近、パイオニアとかいうニックネームで呼ばれて
るらしい)は旧大阪駅の辺りで待機。クラブキング(30年ほど前、阪神優勝時に道頓堀
に放りこまれたカーネルサンダース人形の形に似せた人形。ゾンビ風)は……さっき
第弐が引き上げた二人に向かわせてみるか。クラブの3〜5(第伍が強化した人間)と、
バルディエル人間をつけて。ハートの2〜10は、市内各地でバルディエル人間を指揮。
ダイアの2〜10は非戦闘タイプなので控えに。スペードの2〜8はオーバー・ザ・レ
インボーへ。ダイアジャック(食い倒れ人形)も同様に。ダイアキング(ビリケン)は待機。
クラブの6〜10はこの通天閣内部に。スペードキング(豊臣秀吉の鎧)は、ハートエース
(大阪城)の中。クラブの2、クラブの6〜10、スペードの9、10はスペードクイーン、
ハートジャック、クラブジャック、ハートキング(いずれも元E計画のメンバー)と共にE
計画の方々の歓迎に。スペードジャックは大阪城、クラブクイーンは通天閣で待機。後は、
クラブエースと、ダイアエースを発動させるか。……悪趣味だけどね。
442 :
441:02/11/09 21:45 ID:???
上の第伍の言動は意味不明だと思うので、解説。用は、バルディエル人間の中に、
トライラックスの軍人以外の普通の人間がいたら第五のカードという事です。
また、E計画に当てた連中は、絵札は元E計画メンバー。数次札の半数は元E
計画メンバーです。
第伍次席の司教が、ダイアエースを発動させた。すると、グリコの看板が実体化して、40
メートルほどの大きさになる。さわやかな笑顔のスポーツマンは、オーヴァー・ザ・レイン
ボーに向けて歩き出す。
更に司教はクラブエースを発動させた。すると、蟹道楽チェーンの看板が外れて動き出し、
それがいくつも集合した。そして、一瞬の光の後、20メートルほどの巨大な蟹道楽チェー
ンの看板もどきの蟹となり、対E計画の部隊にあわせるように動きはじめた。
ゾンビのようなカーネルサンダースは、いつしか手に巨大なフライドチキンを持っていた。
見かけとは裏腹に強固な硬度を持つ(しかし、フライドチキンなのは間違い無い)それは、金
属をも溶かす高熱を放っていた。その周囲には、怪物化した人影や兵士達が集まり、一諸に
移動しはじめた。
総本山会戦の時と同じくらい俺達の仕事は忙しい。
あの時の第九は忘れられないな。阿鼻と叫喚の悲鳴と絶叫の混声合唱、目を閉じるだけで鮮やかに甦る。
あの時は俺達は活躍した。でもはっきり言ってこの班は雑用だ。
いざという時以外はつまらないものしか回ってこない。
今は忙しい。そう、仕事だ。特A級の仕事が回ってきた。
台詞は決まってるさ。それでもいいんだ。「俺」の声を時代が選び、「俺」の言葉で戦場が動くのだから。
「…………初めまして、ワタクシ名乗るほどの者では御座いませんが、
そちらの国のA級大使、フウイ・ノ・レイ様の身柄を預からせて頂いております。
驚きになられるとは意外ですね。このような事が起これば乗じる者が居て当然とワタクシは考えますが。
ワタクシの要求は一つだけです。守られた事が解ればすぐにでもお返ししますよ。
要求は大阪に配備されているそちらの戦闘部隊、全兵力の即時退却です。
タイムリミットはジャスト1時間。それだけあれば十分でしょう。
簡単な事ですよね? 貴方のたった一言で大切な御方をお返ししますよ。
そちらにとって綾波教は手を結ぶに値する相手でしょう。
しかし、彼等はフォースインパクトを狙っている。これは間違え様の無い事実です。
もしかして脅されているのですか? でも、四回目の悲劇は避けたいでしょう?
細かな事は置いておき、ネルフやトライデントと手を結ぶのが得策かとワタクシは考えますが。
余談が過ぎましたね。
とにかく、ワタクシの要求は一つ。大阪からそちらの全戦力を即時撤退させる事だけです。
タイムリミットは1時間以内ですよ。
……ワタクシが誰か? ご存知かと思いますが、自分の事を明かす犯人はいませんよ。
そうそう、盗聴によりこちらの所在がすでに判明しているとは思いますが、ダミーです。あしからず。
それと、綾波レイと称される者達の力をもってしても彼女の所在は解らないでしょう。
死んだと思うかもしれませんね。ああ、約束は守りますよ。
彼女は瀕死の重症ですけどちゃんと生きてますから。
では、良い返事が現地で見られる事をワタクシは待っておりますので」
445 :
444:02/11/09 22:32 ID:???
不吉なナンバー取っちゃったなぁ(藁
>トライラックスさん
勝手ながらA級大使を救助させて頂きました。
これの「1時間」ですが、大阪の展開においての1時間ですので。
お間違えの無きようお願い致します。
返答次第でA級大使はすんごい事になるかもです。戦場も。
>>441,443を見ると大阪は本当に混乱の渦になりそうだ。
ネタ幾つか用意してから書きこもう。
この調子だと、次のスレ、長くてもその次の次のスレでカタがつくヨカーンというか予測。
でも、このスレ、ひょっとすると500前で終わる?
オレは今、戦艦『シャークエゼキューター』の艦橋にいる。トライラックスの連中に、約束
の『品物』を渡すためだ。
「これが、例の者達です。」
オレが指し示した先には、22人の少女と女の中間ぐらいの年頃の者達がいる。皆、一様に
髪が青く、瞳が赤い。そして、その外見はかのセカンドチルドレンこと惣流・アスカ・ラン
グレーと同一だった。
「あなた方なら、この者達の出自は想像がつくでしょう。今の所、戦闘・操縦・日常生活に
最低限必要な知識しか与えておりません。シンクロ率はネルフ時代のファーストチルドレン
よりやや低いぐらいですね、現在は。これから彼女達がどうなるかもあなた方次第ですよ」
そう説明しながら、オレは大阪の状況を映してみせる。おや、第伍の『数次札』の連中が変
化していく。白虎の獣人といった所か。何時の間にか手に手にバットを持っている。アイツ
の改造の成果だが、また悪趣味な。
「ええ、そうです。これはうちの司教の能力でしてね。もっとも、これは人間ベースの者が
同じ能力を得たとしても、ここまでバラエティ豊かには使いこなせません。」
そこへ、声(
>>444)が入る。何者かは察しはついた。連中にオレはこう言った。
「彼等の正体はわかっています。一応「私」なら位置の特定はできますけどね。……ただ、
それでどうなるかは…わかりかねますね」
こいつらを連中の所に送りこんでもどうにもならんし、ネルフの連中に教えてやる事もない。
「まあ、あなた方が我々と同盟を結ぶか、ネルフを選ぶかはおまかせしますよ。まあ、どちら
にせよ、その者達は置いていきます。一応以前からの約束ですしね」
こんなに手元にいても邪魔だ。
「それと、これが彼等の資料です。本国の方々には渡してありますけどね。どうするか、よく
考えなさい。我々との同盟を破棄なさるなら、一時間後に私は退出いたします。」
そして、オレは『E計画』の資料を渡した。
447 :
446:02/11/09 22:44 ID:???
書いてる最中に書きこまれたようなので、急遽、444を織りこんだ内容にしました。
今夜はこれ以降書けるかどうかわからないので、よろしくお願いいたします。
448 :
446:02/11/09 22:46 ID:???
追記:バルディエル人間にはアルミサエルのそれも混じっています。そのため、
彼等とカードの連中の見聞きした情報は第伍と主席に伝わってます。
449 :
444:02/11/09 22:58 ID:???
ああ、書き忘れ。というかスマソ。
この通話は、ギーガーに対してのものであって、トライラックスの艦ではないです。
それと、
>>446ではああ言ってはいますが、主席でも所在の特定はすぐに無理になります。
各部に送られた『E』計画提案者からの「紅い」プレゼントの効果によって。
95%の場所では、それを薄く延ばして教団の「目」による情報漏洩防止の為に使っています。
また、余りの融通も各部で利かせており、「檻」や「LCL製造」にも使われている可能性があります。
資料の中身が気になるけど、今後の展開を待とう。
450 :
446:02/11/09 23:04 ID:???
しつこく追記。大阪名物軍団(藁)の特殊能力に関しては、各自が好きにやって
くださってかまいません(爆)。
この大阪の件は第伍が倒される事以外は(主席側か見て)悪質なジョークと嫌が
らせですので、敵もこんなのです。(退屈した第伍の暴走という側面も強いですけど)
451 :
446:02/11/09 23:23 ID:???
>>449 ふむ。承知いたしました。ちなみに資料の中身は晩餐会直前くらいまでのE計画
の行動や研究が全部ではありませんが、書いてあります。(要は「紅い」プレゼン
ト以外は) ただ、大まかに書いてる部分も多く、複製は技術的、資材的に無理だっ
たり、わざとぼかしたりして、できないような書き方です。(要は技術の存在
と、対抗作を考えるヒントになるレベル)
ゲンドウがフウイ・ノ・レイに渡したのは更に大ざっぱで、存在に対する警告的
な意味合いが強い内容です。
後、探知に関してですが、もう情報を出してるので言いますと、(出るのは本当に
最後の方でしょうが)主席が『正体』を現したら探知されると考えてください。
正体は悪い冗談のような存在だったりしますが。後、こいつは関わるつもりは
ありませんが、主席と教団レイはかの教授の事も知っていると思ってください。
むしろ、彼等がこの世界に来る時からすれば、目立ってたとお考えに。(まあ、
絡むつもりはありませんけど)
ナオコ博士の脅迫でE計画絡みの施設から研究データを奪取する事になったが
おそらく便利屋稼業を始めて最悪の仕事である事は確実。
衛星ネットワーク消滅前にあらかたの施設を確認したが
科学探査衛星のデータを照合する限り目標の研究施設は
南米かアフリカの施設のどちらかなのは間違いない。
やはり動きの多いアフリカに行くべきだな。
移動方法が問題だらけの「ど○でもドア」なのは恐ろしいが仕方あるまい
なぁに今は直形20`の円周内の何処かに到着できるレベルまで
移動精度は向上してるから行きの心配はないだろう
撤退用の転送ベルトには不安要素が多いが少なくとも死ぬ事はない筈だ。
「社員、アフリカ上空の中継衛星は使えそうか?」
無理は承知だが手を抜けば待つのは死だけだ
「スズキ社長、旧式の民生用ですがなんとか一基だけなら
残存した偵察衛星との回線を確保できます。」
目星は付いているから一基で問題はないな
「潜伏予定のアフリカのE計画施設の画像撮影をしといてくれ」
「判りました。」
「スズキ、社員に仕事押し付けないで仕事しなさい」
ううっ秘書やってんだからもう少し優しくしてくれ
「ななこ、いい加減に機嫌直してくれないか。」
「駄目です、浮気してタダで済むと思う事が間違ってるでしょ。」
仲直りしたいがこの調子じゃ当分は無理そうだ。
453 :
452:02/11/09 23:33 ID:???
一応秘書の名前はななこに決めました。
>>440さん絡ませて貰って構いませんか。
ダメならやめておきますが。
絡みたい、絡みたい……美味しいのですが…………
「今」は時間軸的に絡ませると大変な事になるので、せめて、
せめて大阪の一件がカタつくまで待って頂けませんでしょうか?
ネタ振って頂いたのにホント申し訳無い。
>>452は
>>400の発言からの流れですよね? ならば少なくとも大阪事変の一週間後。
二つの時間帯を同時にはかなり厳しいです。。。。
ところで、秘書はななこさんなのですね。
ななこさんはお姉さんですか?(謎
456 :
452:02/11/10 00:12 ID:???
>>454さん了解しました大阪の一件にケリが付くまでは間を繋いでおきます。
「予定通り、ということだな」
「ああ、俺達には戦いを望んでいるらしい」
スコープで確認するまでも無く、強化された視力で見た先には「かつての」仲間がいる。
チームBだ。でも、イスラフェルの双子とエンブリオはいない。
「リジェネレーターが3人残ってるのは厄介だな。助ける、か?」
「体が疼いてるくせに良く言うぜ」
「それはお互い、いやこの場の全員に言える事か?」
らんらんと輝く、その表現は間違いではない。
微笑を浮かべている、そう見えても間違っていないだろう。
40対14、数字的にも戦力的にも明らかにこちらが上だ。
綾波教は何を考えているのだと、両チームの幾人かは思っている。
「Aはどうした?」
「奴等は別働隊だ、こっちに向かってきていた「カニ」を引き付けているらしい」
「カニだぁ?」
「他にもカーネルサンダースや食い倒れ、グリコのランナーまで動いているそうだ」
「悪趣味にも チュィィィン
どこからか飛んできた銃弾が、チームDリーダーのヘッドセットにかすった。
「向こうはもう十分に殺る気らしいな。行くぞ!!」
チームDリーダー、ファントムはレリエルの力で瞬間移動をして先陣を切る。
「トライラックスの奴らもいる、気を抜くな!!」
続けて放たれたチームEリーダー、クグツシの声に、40名の小隊は各自散って行く。
ある者は戦闘を楽しむ為に、非効率に。
ある者は任務と考え、最小限で最大限の効果を狙う。
チームB、マインがその手から己が分身の爆弾を「敵」に向けて放つ。
10秒後、大阪で最初の花火が昇った。
海上都市大阪の市街はこの世のものとは思えぬような異様な光景となっていた。
道頓堀の食い倒れ人形、ケンタッキーフライドチキンのカーネル・サンダースおじさん、はてはカニ道楽やグリコの看板までもが勝手に動き出している。
そして、怪物と化した人々やトライラックスの海兵隊も集結している。
「えらい集まっとるやないか」
ぶくぶくと醜くふくれあがった顔のトカゲ男、ボスク=ナカガワ・レイジがその様子を見て言った。
「そらあ、この機会にネルフとかトライデントとかを仕留めて、手柄を立てよういう奴はゴマンとおまっしゃろ」
「ほな、こいつらはみんな、わしらの競争相手いうことか。こらあ、手柄を横取りされたらかなんなあ。それで、敵はどこにおんのや?」
「さあ・・・取り合えず、こいつらについて行ったらネルフとかトライデントとかの所まで行けるんと違いまっしゃろか?」
「われ、アホけ!? こいつらが全員迷子になったらわしらも迷子になってまうやないけ!」
「ホンマや、どないしたらええやろ?」
と、その時、遠くの方で銃声が聞こえた。
「今の聞いたか? 銃声や! 銃声が聞こえるっちゅうことはやで、あっちの方角で戦闘が始まっとるいうことや」
「さすが親分、頭ええやないか。ほんだら、あの方角へ攻め込んだらええわけやな」
「アホか、そんなことしたらわしらも殺されてまうかも知れへんやないか」
「ほな、どないするんや?」
「頭を使え。こいつらが戦ってる間は様子を見て、敵が弱ってきた所を狙うんや。どうや、わしは頭ええやろ?」
「頭ええっちゅうよりもむしろ、根性がないだけのこととちゃいますか?」
「た、大変です! バーヘム閣下・・・」
”何の騒ぎだ? ギーガ―”
「訪日していた艦隊の空母『ソーソソソ』が晩餐会の最中に沈没しました!」
”な、何!? それは本当か? しかし、一体どうして・・・?”
「詳細はわかりませんが、晩餐会に参加していた例の便利屋スズキが会場に爆発物を持ち込んでいたようです」
”またあいつか・・・それで、奴の消息はわかっているのか?”
「いえ、どさくさにまぎれて逃亡をはかったそうで、現在の所在はわからないそうです。しかも、その際にA級大使フウイ・ノ・レイが行方不明になり、誘拐拉致したという声明がありました!」
”犯人は何者だ?”
「これも詳細はわかりませんが、ネルフ・トライデント側の勢力の仕業ではないかと思われます」
”そいつらは何と言ってきている?”
「はっ・・・神聖綾波教団はフォースインパクトを起こそうと狙っている、1時間以内に海上都市大阪から撤兵しないとA級大使の安全は保障できないぞ、と・・・」
”神聖綾波教団が旧ゼーレの流れを組む組織であれば、フォースインパクトを起こそうと狙っているということも考えられる・・・世界が破滅してしまっては世界征服はできなくなるし、フウイ・ノ・レイには我々の広告塔としてまだまだ働いてもらわねばならぬ”
「それでは、敵の側の要求をのめと?」
”やむを得ぬ。それにそいつらが必ずしも敵だとは限らぬからな。よし、海上都市大阪に配備した部隊を撤退させるよう艦隊に伝えろ”
「は、ははあ・・・命令のままに・・・」
チューリップハットのようなすその開いた髪型をしたオカマの男はノートパソコンのキイをたたきながら言った。
「便利屋スズキ向かった先は旧東京と踏んでたけど、やっぱりそうだわ。今回の件であいつはネルフ・トライデント側からも指名手配を喰らうだろうし・・・」
葉巻を2本くわえた大柄な男はルームサービスで頼んだウィスキーの水割りをちびちび飲みながら言う。
「なるほどな、旧東京はこの間の綾波教団の侵攻で瓦礫の山になっちまったから、ネルフはあそこから手を引いて別の所へ移ったっていう話だからな。それで奴の潜伏先は絞り込めてるのか?」
「日本重化学工業共同体よ。あそこへ戻ったのね。あいつが隠れるとなれば、あそこが一番手近だわ」
「あそこか・・・あの会社は表向きにはネルフと手を組んではいるが、必ずしも一枚岩じゃねえらしいからな」
その時、スモーカー大佐の革ジャンの胸ポケットの中で着メロが鳴った。山本リンダの『ねらいうち』のメロディーである。
「おう、スモーカーだ・・・あっ、提督ですか。はい・・・何ですって? 撤退しろって? なぜです? なっ、A級大使様が? うぐ・・・仕方ありませんな、部下達に撤退するよう伝えます・・・」
「どうしたの?」
「上司から作戦変更の指令だ。この街から撤退しろとよ」
スモーカー大佐は電話をかけ直した。
「たしぎか、俺だ。ピエット提督から至急撤退しろとの御命令だ。何? もう戦闘は始まってるだと? 馬鹿、すぐに切り上げて撤退しろ!」
彼は携帯電話を切って胸ポケットにしまうと、つぶやいた。
「部下達は撤退させるが・・・俺は艦隊に戻る気はねえ。便利屋スズキ、てめえは逃がしはしねえ・・・!」
461 :
名無しが氏んでも代わりはいるもの:02/11/10 05:51 ID:8GpwjDSF
たばこの価格が2000円になる
スモーカー大佐との通信を切ったピエット提督はカーネル・バシャ―ルを呼んだ。
「どうするつもりですかな? 提督」
「サルダウカーの中から腕の立つ者を何人か選んでチームを編成して欲しい・・・これはかなり危険な作戦だが」
B級大使サイテイルが神聖綾波教団の主席司教に質問する。
「貴方は先ほど、奴らが何者なのかはわかっているし、位置も特定できると申されましたな?」
「ええ、私ならね」
「我々はあなた方に力をお貸ししたい所だったが、A級大使を人質に取られる所となってしまいました。ここは取り合えず、あちらの要求をのまざるを得ません。しかし、A級大使の居所がわかれば―――」
「救出しに行くとでも? いくらあなた方でもそれは無謀と言うものですよ。しかし、どうしてもと申されるのであれば、無理に止めることもありますまい。それに、どうやらその条件をクリアーしなければ、あなた方は我々に協力できない状況にあるようだし」
「助かります、主席殿」
ピエット提督が言った。
「スモーカー大佐が戻って来ればよいのだが、あの男の帰りを待っている余裕はない。カーネル・バシャ―ル、君が指揮を取ってくれたまえ」
「ははっ、命令のままに!」
「待て、提督」B級大使サイテイルが口をはさんだ。「わしも同行する。A級大使殿の安否が気掛かりだからな」
トライラックス担当です。
トライラックス側陣営は取り合えず海上都市大阪から撤退しましたが、その一方でA級大使救出部隊を編成しています。
A級大使救出部隊はカーネル・バシャ―ルを隊長にサルダウカーの精鋭兵が数名、今回はB級大使サイテイルも同行します。
B級大使サイテイルは誰にでも変身できるフェイス・ダンサーの能力を持ち、また暗殺者でもあります。
エヴァ・フェットが同行していれば、確実に奪還できるのでしょうが・・・あいつの再登場はもうちっともったいつけてから。
一方、エヴァ・フェットが死んだものと思い込んでいるスモーカー大佐は賞金稼ぎスティンガーとともに便利屋スズキを追跡しています。
時間軸の関係上、この段階ではまだアフリカ行きの話は出ていません。
>>464の続き
ザコキャラだけど、ボスク=ナカガワ・レイジの一派もお忘れなく。
466 :
大阪:02/11/10 07:18 ID:???
春日歩です。
例の顔がぶくぶくふくれた爬虫類みたいな男のことが気になったから、後をつけてみたんや。
そしたらな、街の中に食い倒れ人形やらカーネル・サンダースおじさんやらが大集合しとりやないか。
かに道楽やグリコの看板も抜け出して動いとったな。
この世のものとは思われへんくらい、異様な光景やったで。
いつもボ――ッとしとる私もさすがに驚いてしもうたわ。
ほんでやあ、突然、銃声みたいな音が聞こえたんや。
海上都市大阪から若干の距離をおいて微速航行するオーヴァー・ザ・レインボー艦内、
仮設発令所。衛星回線のダウンのため、艦内のありったけの無線端末が引き込まれ、
幾つにも分割されたモニター画面に各小隊よりのライブ映像が映っている。混線のためか、
かなり画像状態が悪い。
室内中央、ぎっしりと詰まった機器類の間に立つネルフおよびトライデントの指揮スタッフ。
葛城さんが静かに通信機を取り上げ、全小隊に向けて告げる。
「時間よ。・・・全部隊、作戦開始!」
画面内、武装ボートに乗り込んだ数部隊が一斉に大阪へ向け艦を離れた。
同時に先行していた攻撃班が、確保しておいた退避場所から立ち上がり、それぞれ
市内への突入を開始した。数分後、班によっては早くも交戦状態に入った。
突入経路を予測していたトライラックスの部隊だった。たちまち激しい銃撃戦になった。
「・・・思ったより消耗が激しいな」
「相手が使徒人間だったらまだマシですが、今交戦している相手はあのトライラックス
海兵隊ですからね。あっちの方が数倍慣れてます」
「A-2班、強行は控えて! 爆炎を利用して一旦離脱、回り込んでトライラックス部隊を回避!」
通信機からは雑音に混じってひたすら銃声と人のうめき声が聞こえる。
『了解・・・ッ?! 読まれてます! 囲まれた!』
「くっ! 日向君、近くにいる部隊は?!」
「400m後方にA-4班がいます! ・・・A-4、進路変更! 援護に向かえ!」
『こちらA-4、現在使徒化した市民多数と交戦中! 今は動けません!』
『?! こちらA-2、トライラックス部隊、撤退を開始!』
「なんですって?! 彼らは綾波教と組んでるんじゃなかったの?!」
葛城さんはモニター画面を振り仰いだ。確かに幾つかの画面で、トライラックス部隊が戦闘を
中断し、退がり始めている。
「これは・・・?! 碇司令が手を回してくれたのかしら?」
「もしくは、旧東京の時と同じく・・・」
「『E』計画ですか? まさか、彼らがそこまでするなんて・・・第一、トライラックスに
そこまで強く出られるカードがある訳が・・・」
「あるかもしれんぞ。『ソーソソソ』沈没後、未確認だがA級大使が行方不明だという情報が
入っている」
「フウイ・ノ・レイが・・・?!」
「どっちにしろ、今はこれを利用して先に進まなきゃね。各小隊、トライラックス部隊の
追撃は不要! 突入経路の確保を優先して!」
『りょ、了解! おい、行くぞ!』
障害が減ったため、各班は順調に市内に入り込んでいく。
そのとき、画面のあちこちに異様な光景が現れ始めた。葛城さんがぽかんと口を開けた。
「何よこれは・・・これが奴らの歓迎って訳?」
『A-3、巨大なマラソンランナーに遭遇! 交戦中! 何なんだこいつは!』
『こちらA-5! 食い倒れ人形が部隊を襲撃中! これでは市民に手が出せません!』
ひとつひとつは滑稽な情景なのだが、それらは確実に兵士たちを葬り去っていく。
部隊はすぐに押され気味になり、一時撤退、或いは建物への退避が始まる。と、再び通信が入った。
『A-4よりコントロールへ! 巨大な物体がそちらに向け、進行中!』
「こっちに来るですって?!」
画面内では太陽の塔(どうやって移動しているのか)が、周囲を囲む使徒化人間とともに、
かなりの速度でオーヴァー・ザ・レインボー目がけ進んでくる。
「これは厄介ね・・・レイ、出番よ。位置はそのまま、目標が射程に入り次第、攻撃開始」
『了解』
「葛城さん、そろそろM班、B班が上陸します」
「わかったわ。レイ、済まないけど、後発組の援護もお願い。シンジ君たちはすぐには戻せないけど、
頑張って。医療班をやられる訳にはいかないのよ」
『わかりました』
沿岸に伏せていた零号機が起きあがり、崩れたビルを壁に長距離射撃の用意に入る。
「あとは・・・A-1、シンジ君たちの頑張り次第ね」
中央の画面内、暗い大阪市街では、初号機と四号機が小隊の援護を受けつつ市内中心部へと
侵入し始めていた。
469 :
468:02/11/10 14:06 ID:???
黒縁メガネ担当です。
トライラックスの出方が決まったので、ネルフ側動かしました。
大阪戦への自分の介入はこんな感じだと思います。
今のところ「E」計画のチームとは遭遇していません(反対側から上陸したようなので)
一部時間をさかのぼった記述になってますが、ご容赦を・・・
ネルフ側陣容、一応。
・先行攻撃部隊:A-1〜5班、3カ所の上陸地点から大阪に侵入、以降は各班
バラバラに行動中。チルドレンがいるのがA-1、後はトライデント
対使徒用部隊。A-1はとにかく市の中心、ボスがいそうなポイントを
目指します。チルドレン二人は変身済み。
・医療班:M-1、2。先行部隊の上陸地点のうち二つ(バリケード等で退避壕確保済み)
に上陸中。構成はワクチン処方を行う衛生兵、および彼らの防衛要員。
・後衛班:B-1〜3。1・2はそれぞれ医療班の防衛と確保した市民の誘導、3は予備として
医療地点2カ所の周辺を巡回、敵の掃討と逃げ遅れた非汚染市民の救助。
ワクチンや弾薬の補給も行うため艦に戻ることもあり。レイは一応
この班に所属している形。
ひとまず以上です。別段動かさなくていい気もしますが、一応。
一番移動距離が長そうなA各班は、大阪ミナミ、大阪駅等に紛れ込んだりするかも。
トライラックス担当さん、厚木基地最後の兵士さん、手が空いていましたら
介入してください。今はこれで落ちます。
せっかく4号機改を回収したっていうのに、ワるちゃんのいたずらでまたもや
輸送船が沈没しちまった(泣)。船員達は小型船に乗り込んで全員無事だったが
なんか俺、最近沈没してばっかりだな(泣)。船員達が「あの子なんなんですか」と
泣いている。俺も泣きたい。ミリオーネは頭を抱えている。ワるちゃんは最初
「ごめんね〜ワるちゃんまたやっちゃったよ〜」と反省していたが、すでに立ち直って
また「愛しいかけら」を歌っている。気を付けるという意味がまるでわかっていない。
それにしてもこの歌、いい加減飽きないのだろうか。
「ワるちゃん、その歌ばっかり歌うね」
「そうだよ〜この歌大好きなの〜和人と同じくらい好きなの〜だから和人に会えなくて
寂しいから歌うの〜」
「…そうか。和人君に会いたいんだな」
「そうだよ〜でもね〜加持さんが教えてくれた歌も大好きだよ〜」
ワるちゃんはそう言って「Fly Me to the Moon」を歌い出した。
「加持さん〜和人はどこにいるんだろうね〜会いたいよ〜」
それがわかれば、俺もこんなに苦労しないんだがな…。
これでまた沈んだ4号機改を引き揚げに行かなきゃならなくなった。疲れるな!!
今度の小型船は燃料を多く積んでいないので、海図を頼りにとりあえず近くの陸地に
向かう事にした。マレー半島の東側の沿岸だ。
オレは即座に空間へのアクセスを開始する。フウイ・ノ・レイ…いや、綾波レイは特徴
的だから追跡しやすい。それに、ヤツらはゲートを開いた。この世界でのゲートの開閉
は、オレに動きを教えてるも同じだ。オレと「彼女」は時空間の動きを読む。もっとも、
今のオレでは不完全だが……。
そして、オレは見た。生命維持装置に入れられているフウイ・ノ・レイの姿を。……オレ
の見たてでは、後ろの連中をここに送りこんでも、連中に勝つのは厳しい。あの女科学者
がいる以上、準備は万全だろうからな。下手な真似をすれば、フウイ・ノ・レイに何を
やらかすかは保証できん。
「見えますね……。これは…研究所のようです。彼女は…生命維持装置に入れられてま
すね。……見るかぎり、かなり危険な状態のようです。下手に動かしていいものか……」
映像を見せながら、とりあえず不安を煽ってみる。すると、連中の一人が、「おい、あれ
はどうしたんだ?」と、言い出す。また、「バカ! またあの理屈もクソも無いバケモノ
に嗅ぎつけられたらどうするんだ!? ヤツは大阪の件の当事者なんだぞ!!」と言う声
がした。すると、映像に乱れが起き、アクセスの維持がやりにくくなる。急な事なので
システムはわからんが、オレのアクセスを阻める力となると限られてくる。大方連中の
大将の仕業か。今はアクセス済みだからつながってるが、解除したら今のオレでは再アク
セスは不可能だろう。ジジイも教祖もここにはいない……。それに、案外アクセスの維持
のための集中に骨が折れる。
「……まずいですね。彼等は私の力を阻む技術の開発に成功したようです。正直、今の
私ではこの状態と、空間を開くのにせいいっぱいで、直接乗りこめません。」
オレはそう言い、続けた。
「……唐突ですが、今教団の九大司教は何人いると思います?」
五人との答えにオレは言った。
「……四人ですよ。彼等は我々の一人を倒しました。我々の実力はご存知ですよね?」
息を飲む連中に問いかけた。
「これからあなた方を送りこんでも、無事に戻せる保証はありません。それでも行きます
か? 正直、あなた方では厳しいでしょうね。交渉するつもりなら生還率も上がるでしょ
うけど。……参考までに。彼等がいるのはアフリカのどこかと思われます」
まるで魔界のような晩餐会は、それにふさわしい、壮絶な終わり方をした。そして、
休む間も無く、『二次会』と称される戦いに駆り出される。進行先は、これこそ本物
の魔界と言っていい、異様な風景を見せる大阪。
今回俺は、今までのパターンから、A1…シンジ達の班に入れられている。……ちなみ
に仲間の視線が少々痛い。……なぜなら、まだ俺はマシンマンのコスプレをしている
からだ。あの後、出撃前に着替えようとしたら、赤木博士から(そう、この衣装は彼女
が用意したのだ。例のボール型ロボットとセットで)そのままで行けと言われた。なん
でも、これもまたコスプレ衣装に偽装した戦闘用の装甲服らしい。……どうりで妙に重
いと思った。
他の班からの悲鳴が聞こえてくる。この演出をした奴はいったい何考えてんだ? だが、
例によってこの班は順調に進んでいる。初号機と四号機(ちなみに連中は徒歩で車両で
移動する俺達についてくる。なんでも、最高走力は300Kmを越えるらしい)が、的確
に邪魔をしてくる敵を排除していくからだ。基本的に俺達は足手まといだが、いざという
時の露払いだ。白い虎の獣人が怪物化した人々を指揮している。奴らは手からボールを
生み出しては、ノックやグローブでの投擲で攻撃してくる。無論、バットでも殴りつけて
くる。みかけとは裏腹の凶悪な攻撃だ。……どちらにせよ、エヴァの敵ではないが。(無論、
人間の兵士はエヴァの相手にもならず、無力化されている。なるべく殺したくないようだ)
そして、南方面から侵入した俺達の前に大阪城が見えてくる。初号機が言う。
「……どちらに先に向かう?」
四号機は答えた。
「……とりあえず、あそこに見えてきた大阪城にしよう。……いやな予感がするけどね」
大阪城にいた彼女は顔を上げた。E計画の者達の動きだ。独自に大阪の動きを見ていた
彼女は、自分でも手駒をさしむける事にした。
城内にいる鎧武者達。その中からゾンビのような馬に乗り、日本刀と槍で武装した騎馬
武者と、長槍で武装した足軽、鉄砲隊の一体を選ぶと、力を注ぎ込んだ。元々使徒もど
き並みの戦闘力があった彼等は更に強化され、大阪城から市街地へ飛び出し、ビルの影
を縫いながら、数段強化されたかつての仲間と戦うEの元へ進む。
彼女が見た別の光景では、巨大な蟹が、敵をハサミで両断したり、道路を覆い尽くすよう
な泡を吐いてまきこまれた者を溶かすのが見えていた。敵もこれを殲滅するのは骨が折れる
だろう。そして、Eの手の者が大阪城に来たら、戦う事さえ許さず、すみやかな死を与える。
そう考えていた。
474 :
473:02/11/10 17:47 ID:???
どうも。少しだけ書いてみました。今はこれだけで。
○Eさん
えー、つじつまあわせとして、主席は例のシステム発動の前にアクセスだけしてます。
尚、京都は委員会のテリトリーですので、そこでは通じないと考えてください。(ここで
感知するのは主席ではなく委員会ですが、動かないため効果は京都市内です。また、これ
は過去京都が呪術都市だった事とも多少関係があります)
○黒縁メガネさん
相変わらずお世話になります。エヴァの二人はまず「はずれ」を引いてます(藁
尚、エヴァは巨大時も人間大の時の能力を使用可能です。(戦闘フィールドの差
から、戦闘スタイルは変わりますが) 尚、零号機はバイク持ちですが、初号機、
弐号機、参号機、四号機にもあります。速すぎて使う機会は無いですけど。(大阪
では初号機はやるかもしれない)
○加持さん
日本はサードインパクト以来輸出入がストップしてるのでおみやげくださいね(藁
……そういや、今まで何気なく出てきたコーヒーって貴重品じゃ……。
○便利屋スズキさん
お名前教えてくださってありがとうございます。しかし、サイボーグやアンドロイド
がけっこういるな、この世界。
○厚木基地最後の兵士さん
隊長&レナちゃんの元にカーネルサンダースがせまってます。(藁 ご注意を。
○トライラックス担当さん
と、いう訳で、再度主席の問いかけです。一応彼はこの場は引いても、再度の
交渉には応じます。また、クローン達は置いていきます。
マレーシアのクアンタンという、そこそこ賑やかでまさに熱帯地方という
空気の港町に上陸した俺達は、アリーナに船を固定して
金と交換で燃料や食糧・水を調達する為に市場に向かった。
「この町の市場は食べ物が豊富に揃ってるわねー」
サードインパクト前から比べたらそうでもないのだが、この時代では
ミリオーネのイタリアよりも豊富だ。日本の食糧事情から比べたらパラダイスだ。
「そうだな。サード後のこの世界ではどの国も食糧確保に苦労してる…。
自前で自給できる国が、今一番豊かってわけだ。日本は終わってる」
「それで日本を捨てて、トライラックスに逃げてきたってわけだな、加持」
トライラックスの船長がフンと鼻で笑った。
「まあ、そうだな」
俺は一応狂った日本を見捨ててトライラックスに逃亡した人間という事にしている。
「ハッハッハ!!我がトライラックスに来る気持ちはわかるがな。日本は内紛であのザマ、
いっぽう我が国は技術と軍事力で世界を制圧しつつある強国。環境も待遇も
レベルが違うからな!!加持、お前は正しい。ハッハッハ!!」
船長が俺の背中をバンバン叩いて誇らしげに言う。顔につばが飛んで汚い。
そのトライラックスもゼーレに操られているだけだとは、この愛国ジイサン、知るまい。
フォースが起こされたら何もかもお終いだぞ。
「加持、またワるちゃんがどっか行っちゃったわ」
「またか?ミリオーネもしっかり見ててくれよ」
と、ワるちゃんがバナナを抱えて走って来る。
「わ〜い、ワるちゃんバナナ取ってきたよ〜」
「泥棒だ!!待ちやがれ、このガキ!!」
今度は商品を盗んできたらしい。ミリオーネが頭を抱える。
「こん〜のっ大阪名物めぇ〜〜〜」
直径3mの黒球がビル一つほどの大きさもあるカニに向け、少女の両手から放たれる。
カニは巨体に似合わない俊敏さでそれをかわそうとするも、脚の一本を落とされる。
「マッシンッガンッッ!!!」
飛びあがった空から重力落下しながら、少女は十指をカニに向け、指先から3cmほどの黒弾を連続して放つ。
黒弾は煙をあげることなくカニの装甲を貫き無数の穴を開けていく。
「シェイヴ!! あぶねぇからそれやめろ!!」
そう叫んだ男にカニの死角から鋏が迫り胴挟みつけ、
「馬鹿ガニが。俺に死角は無いんだよ」
砕けたのはカニの鋏の方だった。攻撃の瞬間、男白い鎧のような装甲に包まれていたは。
「このゼルエルのコアカバー、容易く貫ける物ではないわっ!!」
腕と脚の装甲を刃に変えると、自分を挟んでいたそれを斬り飛ばす。
カニは無くなった鋏を痛々しげに振り上げ、口から泡を吐き出した。
溶解液の泡が迫ると、更に後ろから声が響いた。
「ナイトッ下がれ!!」「イレイザー頼んだ!!」
両腕を輝く槍に変えた男がそ両眼から閃光を放つ。
ほぼ同時にカニのあぶくが爆発を起こし、跡形も無く消し飛ばされる。
爆風の勢いでカニが後ろに倒れると、彼等のリーダー、セルが握り拳を構えていた。
「一対一なら良かったなッ!!」
自分の体に内在するバルディエルの力をも利用し、超音速の正拳を突き出た目玉にぶつける。
爆発した後に、破裂音が響いてくる。
カニは大きくもがいて彼らを振り払うと、体をバウンドさせて一気に起き上がる。
千切れた脚の先や砕けた鋏がぼとりと落ちて、断面から新しい物が生えて来る。
カニは新生された鋏を気持ちよさそうに打ち鳴らすと、目玉をも再生してみせた。
再び構えを取り、猛然と彼等に攻撃を始める。
「ほほぅ、こいつぁおもしれぇ」
「体躯の異常さは伊達ではないようだ」
「トライラックスの雑兵もいなくなったしな、こうでなくては」
救護に回されたほかのメンバーの事など頭には無く、チームAトップの彼等は戦いを楽しんでいた。
ワるちゃんが盗ってきたバナナの代金を支払い、事無きを得た。
「バナナがおいしそうだったの〜」
「勝手に商品を持って行ったらだめなの。それは窃盗罪という犯罪なの。わかった?」
「は〜い。わかった〜」
いやミリオーネの言った事、多分わかってないな。――ワるちゃんの子守は本当に大変だ。
船長らが燃料と食料・水などを持ってきた。
ふと、日本の悲惨な物不足を思い出した。なにせタバコが二千円もするインフレ。
>>461 武器はあっても食べ物が足りないという状況――。旧東京郊外の農場プラントが
あるといっても、それは局地的なもので、日本全体の食糧は全然足りない。
ネルフ・トライデントの連中はずっと空きっ腹で戦い続けていた。だが、腹が減っては
戦は出来ぬとも言う。ここで食糧を買い込んで、おみやげ持っていってやるか。
船長に言ったら、しぶしぶながら承諾してくれた。こういう所は、なかなか人情のある
ジイサンだ。感謝するぜ。
キャッサバ、トウモロコシ、サツマイモ、ココヤシ、サトウキビ、ダイズ
ラッカセイ、茶、タバコ、コーヒーなどを袋ごと買い込み、船員に持たせていった。
「これも船に積んでくれ。あと、これも頼む。サトウキビもいるな。糖分は大事だからな。
タバコはリッちゃんが一番喜ぶな」
節約の為に、シケモクの根本まで吸っていたリッちゃんの哀愁漂う姿が思い浮かんだ。
それまでタバコは、俺がトライラックス他の外国で買ってきたのをリッちゃんに分けていたのだ。
ああ、それにしても疲れたな。船長と相談して、出港は明日に決めよう。
もうちょっとこの南国の楽園を楽しみたいしな。
加持マレーシア編です
とうぶん日本に帰らないかもしれない。
「雄々、狩場は狩人の手の中に。これを悦び以外のなんと心得るか。
有象無象の区別なく、俺の弾丸は全てを撃ち抜く」
ただ、それが「本物」でないことだけが残念だ。
トライデントの兵の撤退も認められ、更に残念だ。
命を奪う事が出来ないのが、相当残念だ。
とはいえ私の力で心置きなく銃が撃てる。それで良しとしよう。
回りにうろつく使徒モドキに銃口を向けて銃弾を放つ。
一発の銃声に、五発のワクチン入り弾丸がそいつに食いこむ。倒れた。
急所は外してある、死にはしないさ。
急に俺に頭上に影が差した。狙いもつけずに上に向かって一発。
そして飛び離れる。俺の居た場所に使徒モドキが落ちてくる。
最初の軌道では外れたようだ。
上空に外れて飛び去って行くはずの弾丸は、俺の力場により風切り音を鳴らして急激にその向きを変える。
そして、俺に飛びかかろうとしたそれの横っ面を叩く。
道路脇にあったゴミ箱に、吹っ飛ばされたそれがナイスイン。
するとまた横の通路やビルの非常階段からそれが現れる。
「切りが無いな……少しばらまくか」
長い銃身の恋人に新たな弾丸を詰め、天に向けて放つ。
リロード&ショットにより、十回の激しい銃声が連続して響いた。
空中に消えていった弾丸は軌道を変え、半径500m内のターゲットを確実に撃ち抜いていく。
何が起こったのかも理解せぬままに獲物は倒れ伏す。
視界内にいたそいつ等も、すでに倒れ伏していた。無論、死んではいない。
「これで少しは…………そうでもないな」
倒れたそれを乗り越えて、また新たな使徒モドキが現れてくる。
やれやれ。まだ休む暇は無いようだな。
数的には二倍以上だったチームD&Eのメンバーは思わぬ苦戦を強いられていた。
以前よりも格段に強くなっていたのだ。
「こいつ等の再生能力、並以上だぞ」
ヒッグスは重力場でリジェネレーター2名の動きを封じながら、苦虫を噛むように言った。
腕が潰れ指が砕けても、瞬時に、風船に空気を入れたかのように再生する。
切れない程度に最小限に範囲で行っているが、これではらちがあかない。
他の方向からもATフィールドの刃が、銃弾が迫る。
ヒッグスは集中力を欠くことなく、それらを上手く制御し防御していた。
しかし、長時間の強力な力場の維持と多方向への牽制は著しく体力を奪っていく。
「頭をふっ飛ばすか」
サングラスをかけていたゲイザーが、それを外し、閉じていた瞼を開く。
白い光りが辺りを満たす。巨大な光の十字架が天高く3つ昇った。
「ここからでも再生しようとするとは、憐れだな」
サングラスを再びかけたゲイザーは、残りカスの手足にワクチンを振り掛けた。
足の先ほどのそれは10秒とたたず太腿まで再生していたが、再生面にワクチンがかかった途端、再生を止めた。
「俺は救護班のはずだったんだが、やむを得まい」
ゲイザーの力はゼルエルの破壊閃光だった。今回はあくまでも地ならしだけという理由で彼は力を封じていた。
が、こうなってしまってはしかたがない。彼は両手に超振動ナイフを持ち、他の仲間の元に走る。
ヒッグスは銃弾を防ぎながらその後を追う。
明らかに苦戦を強いられ押されている仲間の元に、彼等は走る。
まだ誰も、大阪城から放たれた新たな敵の存在に気付いていなかった。
レナ個人日記
私を助けたあの人は私に笑いかけた。
あの人は、私が姉妹みんなの希望だという思いをもっているのを
感じた。
「君は君でしかない。・・・絆を守りきるんだよ」
そういうと、彼は暗い空に飛び立った。
ありがとう。
お礼を言うのを忘れてしまった。
いま、少佐は私の腕の中でまだ気をうしなっている。
雨にぬれないところに私たちをおいてくれたので濡れないでいる。
私は、彼の身体を強く抱きしめた。
あの海の中で、私を強く抱きしめてくれ、最後までまもってくれた。
意識をうしなっても、それでも私をまもってくれた。
大事な、絆。
こんどは私がまもるばん。
彼を強くだきしめる。
この時間がすこしでも長く続くといい、と。
だけど、彼はすぐに気が付いた。
隊長個人日誌
海に放り出され、沈没にまきこまれたあと意識をうしなっていた。
気が付くと、レナが私を包むように抱きかかえていた。
雨にもぬれない、建物の影。
聞くと、綾波教の司教が我々を助けてくれたそうである。
レナは私より、先に気がついたようでそのことを話してくれた。
彼には彼の思いがあるのだろうか?
レナに言ったという言葉。
もし彼とはなすことができるならば、と思う。
状況を確認のため、外をみると異様な世界が広がっていた。
太陽の塔や巨大な蟹、マラソンランナーまでが暴れている中に
使徒化した市民の姿がみえる。
オーバー・ザ・レインボーは、湾内に停泊して救助を行っている。
特務曹長と少尉はちゃんと任務を果たしているようだ。
連絡をとりたいが、あの状況では我々を敵としてみている以上
傍受される恐れもある。
「この雨はいやな雨です。」
とレナが言う。
どうやら、雨の雰囲気が普通の雨じゃあない、という。
レナの能力でそれがわかるのだろう。
さらに観測すると、大阪へ上陸する班もみえる。
空母へ戻るか、それとも上陸班に合流するか、まよったが
武器も無い状態では、まず空母合流をかんがえたほうがいいだろう。
しかし、使徒化した市民や場合によってはトライラックスの部隊と
鉢合わせする可能性を考慮すると、状況にあわせて出たとこ勝負、と
いうところだろう。
とりあえず、味方のいそうなほうへ進むことにする。
隊長代行 大尉業務日誌
旧東京、オーバー・ザ・レインボーとも連絡がとれずにいるため
我々は地上を大阪に向かうことを決定した。
現在の位置から大阪までの距離を夜通し最大速度の120kmで
走れば、朝にはつくだろうと思われる。
よほどのことが発生している以上、我々も救助に向かうしかない。
多分、避難民キャンプなども必要となるだろうと思い、奉行に頼み
食料をつめるだけ積む。
あの、コンバットスーツと専用車両とやらはまだ車内にある。
これが消えれば、隊長が生きている証といえるのだが。
厚木基地最後の兵士書いてる者です。
10時間、ぶっ通しで某宇宙ステーションの話をみてるうちに
こんなに進んでいる。
>>474さん、了解、なるべく鉢合わせないように気をつけつつ
逃げてるつもりの隊長なので、どっかで、であってもしょうがないかも。
どっかで戦闘になったばあい、あのコンバットスーツがやっと
使えるかもしれません。
485 :
町奉行:02/11/11 00:00 ID:???
ランドマスターの大尉がきて、隊長とレナが行方知れずになったという。
どーも、大阪の方ででっけぇ問題が起きちまったみたいだな。
だが、リナは大丈夫だと言った。
俺もリナが大丈夫だというのなら、大丈夫だ、と言った。
そうとも、あの隊長が、そうそう簡単に死ぬわけねえよな?
なんせ、前に大胆な作戦を遂行させる度胸の男だったじゃねえか。
まず部下であるおめえたちが上司である隊長を信じねえで誰を信じるんだ?
俺は、信じて待っている、といってやった。
大尉が帰ってから、リナがすこし震えていた。
「どうしよう、このあと、あの子達になんかあったら、どうしよう。」
というと、泣き出した。
大丈夫とお前が言ったんだ、ならちゃんと信じて待つしかない。
だから悪い結果がでるまで、泣いちゃあいけねえ。
弱気になったら、本当に悪い結果になっちまうもんだ。
クソッタレめ、敵なりやがると厄介さがよくわかるぜったくよぉ。
仲間のATフィールドを利用した跳弾も、かすりもしねぇ。
ウォールの展開した多重ATフィールドのせいだな。
普通の銃弾でも貫通できるほど薄く弱いが、幾つかの層がある為に本体まで届かねぇ。
俺のアルミサエルの触手も、当然の事ながら混戦状態の今は迂闊に出す事は出来ない。
そのうえ、
「くおぉっっ!!?」
辺り構わずマインの奴が爆弾をばらまきやがる。向こうはウォールの多重フィールドを盾してるから無傷。
薄いから少ない力で壊れても壊れても再生できる。本当に厄介だぜ。
「私が穴を開けます」
銃声が飛び交う中、白銀髪、ストレートのカーミラが無謀にも通路の中央で両手を前に突き出した。
次の瞬間、薄く展開された敵陣のATフィールドの一枚目に巨大な穴が開き、
次層はまた少し小さい穴、更に、更にと奥になるにつれて穴が小さくなる。
「抜けた!!」
直径30cm、距離100mの穴に向けて俺は銃弾を放った。
驚きに固まったウォールの額に弾丸が当たると同時に、すぐ横を上から下に影が下りた。
「ィアッ!?」
「カーミラっ!!」
リジェネレーターが知らぬ間に接近していたのだ、ああ、畜生!
首に深く切りこみを入れられた彼女が、鮮血を散らしながら崩れ落ちる。
思わずそいつを睨みつけるが、そんな事で奴の動きは止まらない。
俊敏にジグザグ走行で接近するそいつに銃弾を放つが一発もかすらない。
奴の射程距離内に俺が捕らえられた時、横から白銀の槍が現われ、そいつの頭を砕いた。
「リーダー、これで賭けの負け分、チャラにしてあげますよ」
スピアーはそう言いながら、瞬時に再生を果たすリジェネレーターを遠くに蹴り飛ばす。
………情けねぇ、これしきの事で動揺するとは。また爆弾が飛んで来る。
横の通路に転がり込み、それを爆風避ける。
よく解った、お前等は本当に「敵」なんだな。もう容赦はしねぇ。
今回の依頼のためにいろいろと新装備をナオコ博士から受け取ったが
この大ぶりのレーザーライフルはともかくまほろさん専用の使い捨て
反物質砲は凄い、この出力ならATフィールドの貫通さえ余裕で可能だ。
俺のメガ・スマッシャーならぶち抜けるが一発限りの大技など使えんしな
「社員、人工衛星からのデータはどうなってる。」
「スズキ社長、以前の科学探査衛星からのデータと施設の画像
を確認する限りこの施設で間違いないと思われます。」
問題はどう侵入するかだな
「敵の武装は表向きは貧弱だが油断はできんな」
やはり光学迷彩装備のステルススーツで侵入するのが無難な策か
「騒ぎを大きくしても不利な状況に陥る派目になるだけだな
施設の地下部分はどうなっている。」
「探査データによると主要施設は地下にあるようです。」
この熱分布だと地下施設の区域が広いようだな。
メインコンピューターのデータを奪取する依頼なんて
引き受けるものではないな
488 :
486:02/11/11 00:27 ID:???
ゾンビ武者(?)と、フウイ・ノ・レイその後は次夜にでも。
大阪嬢、もとい大阪城には行くかどうか解らんです。
っつーか、変換1発目で大阪嬢はないと思い。そんな単語一度も使ったことねぇよ。
もしやデフォルト!?
>トライラックスさん
漏れは主席との話から、ギーガーはフウイ・ノ・レイを切り捨てると思ってたんですが、外れました。
戦力撤退が確認されましたので、彼女は「無事」にお返し致します。
>便利屋さん
貴重な情報もそんな物ぶっ放したら消し飛びますよ(笑
そう言えば、キョウコさんいいとこ無しだなぁ。無茶苦茶可哀想だ。
総本山会戦の時も活躍できなかったし。彼女に活躍の機会をキボンヌ。
風邪をひいたので無理はいかんと思い。
これで落ちます。
スモーカー大佐は今度は日本重化学工業共同体に潜入しているトライラックス側のスパイと連絡を取ろうとしたが、電話がつながらない。
「チッ、話中か・・・ファイン=プットの奴、何やってやがるんだ」
それも無理からぬことで、ファイン=プットはその時、加持リョウジと話していたからだ。
「まあ、いいか・・・あいつと連絡を取るのは後でいいや」
一方、スティンガーは相変わらずノートパソコンのキイを叩いている。
「便利屋スズキが持っている秘密兵器は・・・これね、ガイバーユニットだわ。なるほど、こんなの相手じゃ生身の兵隊が通常兵器で応戦しても対抗するのは無理があるわね。こっちもそれなりの装備を揃えないと・・・」
「そうだな。前に戦った時も煮え湯を飲まされた。あの野郎、俺の部下を5人も殺しやがって・・・だが、今度はああは行かないぜ」
「何か切り札を用意してあるの?」
「あったりめえよ。これを見な」
スモーカー大佐は持って来た巨大なトランクを開けると、中から奇妙な機材を取り出した。
「それは何?」
「こいつは小型の荷電粒子砲だ。ちょうどエヴァ・フェットの装甲服に付いてるケーブル発射機と同じように俺の腕に装着できるように改造してあるが、威力は相当なものよ。これなら、いくらあいつでも木っ端微塵さ」
「腕に装着するって・・・でも、荷電粒子砲って出力を上げるとべらぼうに電気を消費するのよ。電源をどうするのさ?」
「こいつは俺にしか使えねえ。俺には取って置きのバッテリーがあるんでな。おめえは何か切り札を用意してるか?」
「もちろんよ。アタシの愛用ゾイドがあるわ」
「ゾイド? 何だ、それは?」
「ゾイドっていうのはね、自ら戦う意志を持つ半金属生命体のことよ」
「つまり、EVAの親戚みたいなもんか?」
「まあ・・・広い意味ではそうとも言えるかしらね。アタシの愛用ゾイドは両腕をミサイルみたいに発射できるのよ、ボスットパンチって言ってね」
「そういうのって、パクリって言うんじゃねえのか?」
>>488 ありがとうございます。
>>459の「13番目のモノリス(エルンスト・F・バーヘム)」の発言にもありましたが、
世界征服を狙っているトライラックスにしてみれば、
A級大使フウイ・ノ・レイはまだまだ利用価値があるので、安易に切り捨てるわけには行かないのです。
また、強大な軍事力や科学技術を持つトライラックスがわざとどっちつかずな態度を取って、
日本国内の勢力の気をもませるのも、実は漁夫の利を狙っているがゆえの
外交政略上の手段であるとも言えます。
しかし、軍事力や科学技術には優れていて、世界征服を狙ってはいても、はっきり言ってアホの集まりです。
どのくらいアホかと言うと・・・いや、今はまだネタばらしをしてはいかんな。
ホテルを出たスモーカー大佐とスティンガーはトライラックスの上陸部隊が集合している街外れの工場跡へ向かった。
そこにはすでに数機の軍用ヘリと海兵隊2箇小隊が集合して待機している。
たしぎ曹長とスモーウォ―カーパイロット達が大佐に敬礼した。
「撤退する準備はすでにできています、スモーカーさん。あれ・・・そちらの方は・・・?」
「こいつはスティンガーと言って、エヴァ・フェットの昔の仲間の賞金稼ぎだ」
「よろしくね」
「俺達はこれから旧東京の方へ行くことになった。ヘリを一機借りるぜ。おめえらは艦隊へ帰りな」
「旧東京は? なぜですか?」
「便利屋スズキを追跡するのよ。エヴァ・フェットの弔い合戦のためにね」
「ば、馬鹿、スティンガー! よけいなことを言うな!」
「そういうことなら私の御一緒します。あの便利屋スズキは許せません! 海軍の仲間を何百人も殺したんだから・・・」
「そうでごわす! それに、大佐殿1人でかっこいい所を持って行くのはずるいでごわす! わしらも行くでごわす!」
「おめえら・・・わかってるのか? あの便利屋スズキは化け物だ。死ぬかも知れねえんだぞ」
「あのくそったれ野郎と刺し違えるなら、本望でごわす!」
「よし、わかった。俺と運命を供にして、死んでもかまわんという奴はついて来い」
つまり・・・海上都市大阪からトライラックス海兵隊を撤退させたのは、
ひとつにはその兵力をスモーカー大佐の判断で便利屋スズキ追撃の方に
回したかったということもあるのです。
しかし、エヴァ・フェットがいないとどうも頼りないなあ。
どういうふうに再登場させようか・・・?
最初はサイテイル達がアフリカへ乗り込んで苦戦している時に
助太刀に現われるというふうにしようかと思ったんだけど、
>>488さんはフウイ・ノ・レイを無事に返してくれると言っているし・・・。
「医療班、大阪に接岸、上陸に成功!」
次々に画面が切り替わり、上陸してワクチン接種のための退避壕を設営する医療班が映し出される。
B各班がすばやく周辺に展開し、市内に突入した一班が早くも汚染市民第一陣を連れてきた。
全員、特殊麻酔弾で意識を失っている。対使徒能力者用の強力なものだが、
意識を保ったままでは使徒能力をフルに使って抵抗してくるため、やむを得ない処置である。
『ワクチンの効果確認。一時的使徒化による、人体への大きな影響は今のところ
ないようです』
「了解。そのまま続けて、どんどん来るわ」
衛生兵が答礼する。直後、画面は市内最深部に進攻中のA班からの通信に変わった。
司教が操作しているらしい異様なモノたちが部隊を迎撃している。建物が増えたせいか
次第に画像が不鮮明になってきた。葛城さんは眉をひそめた。
「これじゃ見にくいわね・・・日向君、バーミリオン隊の一部はまだ艦内に残ってたわよね?」
「はい、近海の救助作業に出ている者以外は」
オーヴァー・ザ・レインボー自体が狙われる場合も考慮し、戦闘員の一部は艦内で待機している。
「すぐに彼らを出して。武装は最低限で構わないから。大阪上空、安全高度を保って旋回、
機のレーダーで得られる情報をこっちに回させて。少しは戦況がわかるでしょう」
「戦闘機をカメラ替わりに使うんですか?! それだったら、直接投入した方が・・・」
葛城さんは俺を一瞥して、市内から運び出されてくる気絶した市民たちを示した。
「この混戦状態で上空からの対地攻撃を行えば、必ず市民を巻き込むわ。今作戦の目的は
あくまで混乱の解消と市民の救助が最優先。市民を傷つける可能性のある行動は極力避けます」
「同じ理由で、トライデントも戦闘には出せんな。あれの高速機動戦では周囲への被害が
馬鹿にならんからな」
司令代行が付け加えた。俺は頷いて、オペレーションに戻った。
そのとき、いきなりマヤちゃんが駆け込んできた。
「どうしたの?! ワクチン精製に何か問題が?!」
「いえ、あの、惣流博士、見ませんでしたか?! ワクチン消費が予測より早くて、
先輩と碇博士では間に合わないかもしれないんです。それで、手を貸してもらおうと
捜しているんですが・・・」
マヤちゃんは息を切らして壁に寄りかかった。俺は艦内のカメラの映像をチェックした。いない。
「変です・・・惣流博士の姿が艦内のどこにもありません!」
「艦に戻ってきたときはいたぞ。もう一度捜してみろ」
通信が入ったのはその時だった。
『ヘロォ、ミサトちゃん! あたしはここよ!』
全員が画面の一つに注目した。葛城さんが通信機をひったくる。
「惣流博士! 一体何を・・・日向君、位置は?!」
「この回線は・・・先行したA-3です!」
「何ですって・・・! 惣流博士、今のあなたでは危険です、戻ってください!」
時折ノイズが走る画面内で、全長40m程の巨大マラソンランナーがA-3班と交戦している。
惣流博士は明るく首を振ってみせ、ひょいと銃を持ち上げた。
『大丈夫よ、装備は他の隊員に紛れてちゃ〜んとしてきたし、武器もあるわ。それにね・・・』
突然マラソンランナーの爽やかな笑顔がアップになった。一気に向かってきたのだ。画面全体が
激しく揺れる。思わず発令所の全員が声を上げていた。
突然、画面が静止した。いや、止まったのではない。ランナーの動きだけが急停止したのだ。
部隊を叩き潰そうと振り上げられた巨大な腕を貫き止めているのは、
霧まじりの闇の中でも鋭く光る、一振りの槍だった。
「ソニックグレイブ?!」
葛城さんが画面に詰め寄った。画面を覆っていた霧と土煙がブワッと晴れる。
そこに立っていたのは、伏せて頭を庇う部隊を背に、余裕の表情でソニックグレイブを
構える惣流博士だった。その右腕と左脚の一部のみが弐号機のものと化している。
「EVA・・・弐号機・・・どうして・・・」
マヤちゃんが信じられないという表情で呟いた。画面の中で惣流博士が振り返った。
『沈没のちょっと前、レイちゃんが少しマズいことやっちゃったでしょ? でも、あれのお陰で
あの子に渡した力に干渉することに成功したの。司教があの子の力を封じてることも
好都合だったわ。まあ、今のあたしが使えるのは、見ての通りごく一部なんだけどね』
マラソンランナーがもう一方の腕を振り上げ、振り下ろそうとする。博士はにこっと笑うと、一気に
槍を引き抜いた。槍が瞬時にポジトロンライフルに変わり、構えたと見る間にランナーの腕が
肩口から顔の方までごっそり吹き飛んだ。ビルの破片が降ってくるが、博士が右腕をかざすと
小規模ながらATフィールドが展開、瓦礫をはじき飛ばす。
惣流博士はカメラの方を向いてにっこり笑い、Vサインを作った。
『そうそう、マヤちゃん、そこにいるわね?』
マヤちゃんががばっと顔を上げた。惣流博士は”ゴメンね”と拝む仕草をしてみせた。
『そっち、任せきりになるけど、頼むわね。・・・そうだ、忘れてたけど、
あたしの船室にワクチンの改良案があるから、持ってって。ちょちょっと直して
おいたから、分子の生成スピードが少し上がる筈よ。使い方はあなたの先輩が知ってるから』
「は、はい!」
マヤちゃんはぱっと明るい表情になり、大きく頷くと駆け出していった。
『そういうことだから、攻撃部隊の援護はあたしに任せて。んじゃ、忙しいからまた後でね♪』
惣流博士は”Gehen!”と気合いを入れ、転倒したマラソンランナーに向かって突っ込んでいった。
誰もがあっけにとられ、発令所内はしばらくしんとしていたが、やがてわっと沸き立った。
「・・・碇め、これを知っていたから自分はさっさといなくなりおったのだな」
司令代行が苦笑いする。しかし、そこへ沿岸から通信が入った。
『目標、最大射程まであと30』
「レイ! 聞いたわね、あなたはしばらくその時代遅れのモニュメントに専念して!
部隊の補佐は惣流博士がやってくれるわ!」
『了解。20・・・10・・・攻撃を開始します』
零号機から放たれた大量の火線が、太陽の塔に集中した。たちまち爆発が起こり、
周囲を囲んでいた使徒化人間たちが散らばる。すかさず展開していたB-3班が
次々と麻酔弾を撃ち込み、素早く零号機の火力圏から彼らを連れて逃れた。
「よっしゃ! 後はそのデカブツだけよ、レイ! 大阪万博なんてセカントインパクト前に
終わってんのよ! さっさと記念公園に返してやりましょ!」
葛城さんが通信機越しに叫ぶ。零号機は構え直し、第二射に備えた。
497 :
496:02/11/11 11:41 ID:???
・・・すんません。書きすぎました。
容量がそろそろ限界っぽいです。
という訳で、次スレ。
サードインパクト後はこんな世界ですた 六
http://tv2.2ch.net/test/read.cgi/eva/1036981466/l50 今回1には特に何も書いてません。あらすじ(必要か?)や、
人物解説(これももういらんか?)等書いた人が、
次スレの「サービスサービスぅ!」を書いてくださいませ。2げっとがない
スレなので、こういうのの争奪戦もいいか・・・とか。早いもん勝ちです。
(最初はこのスレ建つ頃の提唱者さんのを貼ろうと思ってたんですが、
本人の了解を得ないとマズイだろということで控えました)
さて、スレが余っているので、私がこの大阪編の裏話をこっそりとしてやろう。
実はこの大阪編、当初の予定とはかなり展開が異なっているのだ。一番大きな点
は、E計画のボーイによる参号機への決闘の申し込みだな。なぜなら、この大阪
編は、活躍する機会が少ないであろう、鈴原トウジと参号機をメインに戦闘を展
開するために企画されたからだ。
実を言うと、スレ1の頃に私の書き手が考えていた展開は、旧東京で初号機合流〜
第三新東京市・芦ノ湖総本山で激突〜京都で決戦という物だった。ちなみにこの
頃にやっていたら芦ノ湖・大阪とも数レスで片付けられていただろう。
で、なぜ大阪かというと、当初は京都に向かう途中で立ち塞がる司教と量産機と
いう程度のシチュだったが、そこで『海上都市大阪』の設定があるのに注目し、
位置的にも海側から京都に移動する際の中間地点でもあるのでからめる事ができる
と考えた事。また、大阪なので、関西弁の男、鈴原トウジを活躍させるにいいと
考えたのだ。そう、第伍は本来彼と戦う予定のキャラだったのだ。
まあ、その後大阪へのE計画の介入、トライラックスとの会談(実は、大阪市内
での大阪の代表との会談中に奇襲を受ける予定だった)イベントの発生により状況
は二転三転し、当初の予定には無かった私と初号機の対決イベントまで発生した
りしている。そして、とどめがボーイの件だ。
なんにせよ、ボーイのイベントは私の書き手にとって朗報と言えた。今まで見てい
るとわかると思うが、こいつはまともな文章が書けない。しばしば描写をごまかす
し、ネタはパロばかりだし。そんな書き手にとってはきちんとキャラを描写できる
書き手がイベントを進行させてくれると、非常にありがたかったりするのだ。
なにせ、奴はネタフリは好きだが、それを形にする力量が不足しているからな。