【主と】ハーレムな小説を書くスレ【共に】32P

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1名無しさん@ピンキー
オリジナル・二次創作を問わず、男一人対女複数をテーマにした物語を書くスレです。

基本的には複数プレイや、そこに持っていくまでの過程を中心にしたいですが、
二股三股等、とにかく「男一人が複数の女性と関係を持つ話」もOKとします。
百合の話題はほどほどに、反応するのもほどほどに

ネット小説等に関する情報交換も行っています。

(・∀・)スキ(・∀・)スキ(・∀・)タイスキ
(・∀・)スキ ∧_∧  / ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
(・∀・)スキ(´∀` )<ハーレムはいいぞ。語れ!
(・∀・)スキ(    ) \_____
(・∀・)スキ| | |  (・∀・)スキ
(・∀・)スキ(_(_) (・∀・)スキ
(・∀・)スキ(・∀・)スキ(・∀・)スキ
2名無しさん@ピンキー:2014/02/24(月) 19:39:37.43 ID:jIKYed/M
外部リンク集(保管庫付) ハーレム小説リンク集
ttp://marie.saiin.net/~mcharem/harem.htm
ハーレムスレ 補助掲示板
ttp://jbbs.livedoor.jp/otaku/8110/

■過去スレ
31P ttp://pele.bbspink.com/test/read.cgi/eroparo/1356230456
30P ttp://pele.bbspink.com/test/read.cgi/eroparo/1327351002/
29P ttp://pele.bbspink.com/test/read.cgi/eroparo/1315824079/
28P ttp://pele.bbspink.com/test/read.cgi/eroparo/1301459144/
27P ttp://pele.bbspink.com/test/read.cgi/eroparo/1283127631/
26P ttp://yomi.bbspink.com/test/read.cgi/eroparo/1272812790/
25P ttp://yomi.bbspink.com/test/read.cgi/eroparo/1260187978/
24P ttp://yomi.bbspink.com/test/read.cgi/eroparo/1252428284/
23P ttp://yomi.bbspink.com/test/read.cgi/eroparo/1246531958/
22P ttp://yomi.bbspink.com/test/read.cgi/eroparo/1240981086/
21P ttp://yomi.bbspink.com/test/read.cgi/eroparo/1233320539/
20P ttp://yomi.bbspink.com/test/read.cgi/eroparo/1228905569/
19P ttp://yomi.bbspink.com/test/read.cgi/eroparo/1224733980/
18P ttp://yomi.bbspink.com/test/read.cgi/eroparo/1220153635/
17P ttp://yomi.bbspink.com/test/read.cgi/eroparo/1217516152/
16P ttp://yomi.bbspink.com/test/read.cgi/eroparo/1213850078/
15P ttp://yomi.bbspink.com/test/read.cgi/eroparo/1209293973/
14P ttp://yomi.bbspink.com/test/read.cgi/eroparo/1202283220/
13P ttp://yomi.bbspink.com/test/read.cgi/eroparo/1195743832/
12P ttp://sakura03.bbspink.com/test/read.cgi/eroparo/1191647075/
11P ttp://sakura03.bbspink.com/test/read.cgi/eroparo/1186857625/
10P ttp://sakura03.bbspink.com/test/read.cgi/eroparo/1184196127/
09P ttp://sakura03.bbspink.com/test/read.cgi/eroparo/1179674895/
08P ttp://sakura03.bbspink.com/test/read.cgi/eroparo/1174204650/
07P ttp://sakura03.bbspink.com/test/read.cgi/eroparo/1168178299/
06P ttp://sakura03.bbspink.com/test/read.cgi/eroparo/1165242554/
05P ttp://sakura03.bbspink.com/test/read.cgi/eroparo/1161192290/
04P ttp://sakura03.bbspink.com/test/read.cgi/eroparo/1158184572/
03P ttp://sakura03.bbspink.com/test/read.cgi/eroparo/1150256162/
02P ttp://sakura03.bbspink.com/test/read.cgi/eroparo/1144805092/
01P ttp://sakura03.bbspink.com/test/read.cgi/eroparo/1115014616/
3名無しさん@ピンキー:2014/02/24(月) 19:43:09.91 ID:jIKYed/M
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4名無しさん@ピンキー:2014/02/24(月) 20:13:46.53 ID:ehnMF7u6
スレ立て乙です
5名無しさん@ピンキー:2014/02/24(月) 22:09:18.79 ID:x8w7I9Tu
>>1乙ハーレム
6名無しさん@ピンキー:2014/02/24(月) 23:54:25.95 ID:52I5KOX/
乙乙
7小足刻み蟲 ◆/VvZUVZXRM :2014/02/24(月) 23:54:31.65 ID:jIKYed/M
新スレ立ててすぐですが、投稿します。
8H.D.D ◆/VvZUVZXRM :2014/02/24(月) 23:55:12.17 ID:jIKYed/M
「マッサージ、手伝ってあげたんだ」
「ああ…… ううっ」

バストアップマッサージの後、雄太は柚子と杏子を伴い、風呂へ向かった。
愛液やら精液やらでぐちょぐちょになった体を流すためだ。
先客の苺はまだ出ておらず、雄太の労を労うためその豊満な体でゴシゴシと体を擦ってくれていた。
背中を巨乳で洗いつつ、椅子の下から手を伸ばし股間を撫でる。

「お兄ちゃんのチンチン、さっき出したばっかりなのにもうカチカチー」
「こらこら。洗ってる最中なんだから触らないの」

杏子を苺が嗜める。端から見れば微笑ましい姉妹の会話だが、
内容が男の股間絡みなのがある意味おかしい。
とはいえ、苺の緩やかな愛撫のおかげで、確かに雄太の肉棒は再度元気を取り戻していた。

「雄太がマッサージしてくれたんだから、私もマッサージしてあげるね」

くちゅくちゅくちゅくちゅ

「ううっ、苺、そんな早くしたら」
「いいよ。出しちゃって。ほら、びゅーってして」

背中に乳房を押し付けながら、耳元で苺が囁く。
断る理由も、抵抗する気力も無い雄太は、構わず欲望を解き放った。

びゅくびゅくっ びゅるるっ

「ああっ、ミルクもったいないです」

柚子が虚空に放たれたザーメンを見て、もったいなさそうな顔をしている。
流石の雄太も泡だらけの精液を妹達に飲ませるわけにはいかなかった。

「はい、ごくろーさま」
「ありがとう」

苺がうなじにちゅっとキスをし、シャワーで二人の体を流す。

「それじゃ、私先に出て夕飯の手伝いしてくるね。多分ほとんど出来てると思うけど」
「夕飯何ー?」
「ハンバーグだよ。三人とも早く出てきてね」

苺は体を軽く拭き、風呂場から出て行った。

「お兄ちゃーん」
「お兄さんっ」
9H.D.D ◆/VvZUVZXRM :2014/02/24(月) 23:55:55.51 ID:jIKYed/M
雄太が湯船に入って温まろうとすると、柚子と杏子がくっついてきた。
広々とした浴槽なのに、体が妙に密着する。
サイドから挟まれるので、雄太も両手を広げ二人を抱きしめてやる。
華奢な体だが、脂肪はついているためプニプニと柔らかい。
自然と肩に手を回す形となった。まるで事後に腕枕をしてやっているようだ。

「さっきはありがとうございます。あんなに気持ちいい方法でおっぱいがおっきくなれるなんて…… 素敵です」
「ああ、いやまぁ、どういたしまして」

果たしてアレで乳が大きくなるかは定かではないが、御礼を言われて嫌な気分ではない。

「お兄ちゃんもやっぱりおっきなおっぱいが好き?」
「うーん。大きいのは好きだけど、小さいのも好きだよ」
「おっぱいならなんでもいいんですか? ハレンチなお兄さんです」

怒った柚子にほっぺたを引っ張られた。痛くはない。

「えへへ。でも、お兄ちゃんが好きなら杏子はそれでも嬉しいな。おっぱい触ってもいいよ」
「柚子もいいですよ。はい、どーぞ」

そう言って二人とも手を自らの胸に導いてくれる。お言葉に甘えて雄太は胸を触る。
ただ、さっきまでの激しい行為ではない。
湯船に浸かりながら、ただ緩やかに胸をまさぐるだけだ。
それだけでも十分に二人は気持ち良さそうであり、雄太もそれでよかった。

「こうやって、毎日触ってもらっていればお兄さん好みのおっぱいになりますね」
「じゃあ、毎日バストアップしないとね」
「うん! っていうか、桃姉のおっぱい取っちゃったんだからやらなきゃいけないんだぞ」
「そうですよ。毎日お手伝いしてもらわないと」
「わかったよ。手伝うって―― ん、手伝う、か」

手伝い、という単語で雄太は今日の出来事を一つ、思い出していた。
チアガール部のことだ。苺の言う「普段からの応援」。
彼女はそんな風に言っていたが、それはつまり「部活のお手伝い」をすることではないだろうか。
柚子と杏子のケースにしたって、雄太はこれから二人を「応援」することになる。
結果的に胸を愛撫しているが、これは学園のほかの部活に当てはまらないだろうか。

「うぅん…… お兄ちゃん、どうしたの?」
「ん? いや、ちょっと考え事」
「あぁん、ダメです。ちゃんとおっぱいに集中してください」
「はは、ごめんごめん」

それから十数分、雄太は双子のささやかな乳房を手で、顔で、舌で楽しむのだった。

    □
10H.D.D ◆/VvZUVZXRM :2014/02/24(月) 23:56:36.00 ID:jIKYed/M
風呂から上がると、すでに食事は出来ていた。
家族団らん。五人でテーブルを取り囲み、他愛の無い話に花を咲かせる。

「あら、雄くんはチアガール部に入るの?」
「そうですね。まぁ、成り行きで」
「成り行きじゃないでしょ。雄太が入りたいって言ったんだもん」

確かに成り行きではない。あれは強制というのだ。

「それじゃあ雄くんも大変ねぇ。苺とアリスちゃんと一緒に、踊るんでしょう」
「ぶふっ」
「うわっ! お兄ちゃん汚い!」
思わず口に含んだコーンスープを噴出してしまった。
昼間想像した姿がまた頭の中に戻ってきたのだ。
こんな脛毛が生えたチアガール、何よりも雄太自身が嫌だ。

「あははっ。雄太、どう? 学園祭の時とか、やってみる?」
「やらんやらん! 絶対にやらないからな!」

他愛ない話をしながら、夕飯は進んで行った。
おなかがいっぱいになり、昨日と同じように思い思いの過ごし方をする。
桃姉はお風呂へ向かい今、雄太と苺は柚子と杏子のやっているテレビゲームに参加した。
雄太の記憶にもある、カートを使ったレーシングゲームだ。

ゲーム性はまさしくそのまんまだったが、
雄太の記憶にはこんな扇情的な格好をしたレースクイーンはいなかったし、
レーサーは胸元全開のセクシーな女性ではなかったが。
四人でやってみると、やはり一番下手なのは苺だった。

「バナナばっかり投げ付けないでよ!」
「苺姉が踏んじゃうのが悪いんですよ」

白熱した戦いを繰り広げるうちに、
何故か脱衣ルールが加わり、負けた人間が一枚ずつ服を脱ぐ事となった。
当然苺がほとんど脱ぐことになり、最終的には靴下とショーツのみになってしまった。
そんな楽しい時間もすぐに過ぎ去ってしまう。

「皆ぁそろそろ、寝なさい」

髪を乾かしながら桃姉が言った。

「そうだね。ほら、明日も早いから寝ないと」

これ幸いと苺が尻馬に乗る。柚子と杏子はブー垂れたが、雄太に断る理由は無い。
何しろ、本番はむしろこれからなのだ。

「雄くん、今日は誰のお部屋で寝る?」

桃姉の問いに、雄太は少しだけ悩む振りをしてから言った。

「そうだな…… じゃあ、桃姉と一緒に寝たいな」

    □
11H.D.D ◆/VvZUVZXRM :2014/02/24(月) 23:57:25.22 ID:jIKYed/M
散らかっててごめんね?
桃姉はそう言っていたが、全くそんな事は無かった。
ピンク色を基調にしたその部屋は、きっちり整理整頓されていて乙女の部屋にふさわしいものだった。

「目覚まし時計、多くない?」
「私、朝弱いから三つくらいないと起きれないのよ」

枕元の目覚まし時計をいじりながら、桃姉は困ったような笑顔を浮かべた。

「さ、雄くん。こっちいらっしゃい」

桃姉は照明を暗くしてベッドに座ると、隣をぽんぽんと手で叩いた。
座りなさい、ということなんだろう。雄太は素直に座った。

「こうして並んで座ると、本当に大きくなったわねぇ」
「桃姉は小さくなったね」
「私はちっちゃくなったりしないわよぉ」

ぷんぷんと怒るが、その仕草も可愛らしい。
年上のはずなのに、警戒心を抱かせない。桃姉は不思議な魅力を持った女性だった。
話をしていると、時間の流れは本当に早い。気付いたら時計が十一時を告げた。

「大変。本当に寝ないと」
「そうだね」

雄太が相槌を打つと、桃姉は所在無いようにもじもじとし始めた。

「どしたの?」
「うん。その、ねぇ。雄くん。お姉ちゃんのこと変、って言ったりしない?」

不思議な質問をぶつけられた。美女でスタイル抜群。
家事も完璧な彼女のどこをどうとれば変だと表現できるのか。

「変って、桃姉で変なところなんて無いけど」
「そうじゃなくて、あのね。私ね」

そういうと、桃姉は雄太の目の前でパジャマのボタンを一つずつ外し始めた。
静止する間もなく、露になる彼女の巨乳。
釣鐘型のそれは、実際のカップよりも大きく見えた。
慎ましやかな性格とは逆の、少し大きめの乳首が自己主張している。

「な、な……」
「私、裸にならないと眠れないの」

驚きの声よりも前に、雄太はゴクリと喉を鳴らした。
昨日風呂に入った時とは、また趣が違う。
薄暗い照明で照らされた裸は、肌の隆起を明確な陰影で現し、一言で言えばエロチックな様を見せている。

「やっぱり変かなぁ?」
「ぜっ全然変じゃないよ! よくそういう人いるっていうし!」
「ほんとぉ? よかったぁ」
12H.D.D ◆/VvZUVZXRM :2014/02/24(月) 23:57:56.61 ID:jIKYed/M
心底よかったという様子で桃姉は息を吐いた。
可愛らしい人だ、と雄太は思った。
自分より年上だというのに、ころころと変わる表情は年若い少女を思わせるのだ。
まぁ、雄太の実際の年齢はこの際無視するとして。

「それじゃ、全部脱ぐからね」
「えっ、下まで全部?」
「ええ…… あっ、やっぱり変かしら」
「あいやいやっ。そんな事、ない、と思います」

何故か敬語になった。
雄太の言葉に安心した桃姉は、そのままするすると全ての衣服を取り去ってしまう。
暗がりとはいえ、当然彼女の生まれたままの姿全てが見えてしまう。
胸だけでなく、お尻の肉つきも妹達とは違う。
細さでは負けてしまうだろうが、桃姉の方がより肉感的だ。
そんな魅力的なお尻を振りつつ、彼女は布団の中へ潜りこんだ。

「ほら、雄くん。寝ましょう?」

甘い声で桃姉が囁く。だが、雄太もこのままでは収まらない。

「桃姉が脱ぐんだったら、俺も脱がないといけないよね」
「え?」

桃姉が何か言う前に、雄太は自分の寝巻きを脱ぎ始めた。
全裸になるのは簡単だ。シャツ、ズボン、そしてパンツだけ。

「わぁ……」

驚嘆か感嘆か、桃姉が声を漏らす。
それも仕方ないだろう。
雄太の怒張は今にも暴発しそうなほどに張り詰め、常夜灯でもくっきりとわかるほどだった。
今度は桃姉が喉を鳴らす番だった。
雄太はわざと、この程度なんとも無い風に装い、彼女の横へ潜り込む。

「じゃあ、寝よう」
「ふふっ。そうね」
13H.D.D ◆/VvZUVZXRM :2014/02/24(月) 23:58:34.20 ID:jIKYed/M
桃姉の横に寝転がったはずだが、すいと頭を取られ胸に掻き抱かれた。
ふわりと彼女の香りが鼻腔に届く。苺と寝た時とは違う匂いだ。
安らぎを覚える匂いだった。

「雄くんはあったかいねぇ。抱いてるとあったかい」
「桃姉も暖かいよ」
「うふふ。こうしてると、ちっちゃい頃を思い出すね。
 雄くん、うちに来た時にお漏らししちゃって。泣きながら『おねえちゃーん』って」
「止めてよ。そんなの忘れたって」

正確には忘れたのではなく、全く持って身に覚えが無い。

「今でもお漏らししちゃいそう?」

からかうような響き。桃姉の意図するところは雄太にもわかる。
だから、雄太は腰を桃姉の太ももへ押し付けた。

「お姉ちゃん、おしっこ漏れそう」
「ダメよぉ。お布団の中でお漏らししちゃ」

くすくすと笑みを溢しながら、桃姉は雄太の棒読み演技に付き合ってくれた。

「えーでも漏れちゃう」
「ダーメ。ちゃんとおトイレに行きなさい。大人になれませんよ」
「一人じゃイケないから、お姉ちゃん手伝って」

雄太はさらに腰を擦り付けた。いきり立った肉棒が、桃姉の秘所へ擦りつけられる。

「んっ…… もう、仕方ないわねぇ。じゃあ、お姉ちゃんが手伝ってあげるね」

布団の中で、桃姉の足が拡げられた。

「はい。いらっしゃい。お姉ちゃんの膣内でおしっこしなさい」

爆乳美女が、足を大きく開いて自分を誘っている。
その事実だけで、雄太は頭の神経が焼ききれそうだった。
最早子供ぶった演技も忘れ、雄太は桃姉へ圧し掛かった。

ずぶぶぅうっ

「んっ―― おっきいっ」

しとどに濡れた膣内だったが、初めての挿入にはやはり少々きつかったようだ。
亀頭は無理やり中を押し広げ、子宮口まで一気に到達する。
雄太の巨根のほとんどが飲み込まれ、がっちりと締め付けてくる。
14H.D.D ◆/VvZUVZXRM :2014/02/24(月) 23:59:30.74 ID:jIKYed/M
「桃姉の中、あったかくて気持ちいいよ」
「うん。うん。嬉しい、雄くんに気持ちいいって言ってもらえて。
 ふぅー…… 私は平気だから、雄くんいっぱい動いて大丈夫だよ」
「それじゃ、早速」

肉棒をギリギリまで引き抜き、一気に戻す。一気に戻す。ぬぢゅん! と水音が聞こえた。

「あぁんっ! 雄くんのおちんちん、本当におっきいねぇ。昔はもっとちっちゃかったのに」
「あの頃とは違うんだよ。ほらっ、ほらっ」

桃姉が受け入れられることを確認し、雄太はリズミカルに腰を使い始めた。
ぬっちゅぬっちゅと布団の中で淫らな音が響く。
竿の周りにべったりと愛液が絡みつき、快感を走らせる。

「ふあぁっ、くあっ、ああんっ、雄くん、おちんちんいやらしいっ」
「桃姉のおまんこだっていやらしいよ」
「ふぁんっ、そっそうなの、昨日、雄くんの、はぁんっ、オチンチン舐めてからずっとこうなのっ」

桃姉が雄太の頭に腕を絡める。自然と、顔が爆乳の谷間に埋まった。

「きっ、昨日もずっと、オナニーしててぇっ」

話している間も腰を叩き付けるのを止めるつもりは無い。

「今日、柚子ちゃんと、杏子ちゃんのこと見てっ、羨ましかったのっ」
「ごめんね。寂しい思いさせて」
「いいのっ、でもっ、今はいっぱいエッチしてぇっ、精液出してぇっ、ふあぁっ!」

桃姉の声が上擦り始めた。雄太のカリに膣内を抉られ、気持ち良いのだろう。
腰を叩き付ける度、雄太の快感も高まっていき、ついに堰が切れた。

「出すよ! 桃姉!」

返事を聞かずに、雄太は桃姉の中へ一気に精液を吐き出した。

 びゅくうっ ぶびゅびゅっ びゅるるるっ

「んくひぃーっ!? あ、あついのぉ、精液が、子宮を叩いてぇっ!」

精液の熱い迸りを感じ、桃姉も盛大に絶頂した。
だが、雄太はこの程度で終わらせるつもりは無かった。
パン! パン! と精液を出しながらもまだ腰を動かす。
15名無しさん@ピンキー:2014/02/25(火) 00:24:33.26 ID:k1e+zkAb
つC
16H.D.D ◆/VvZUVZXRM :2014/02/25(火) 00:32:16.54 ID:PbPZ3vMY
「ひぃあっ、雄くん、オチンチンから、ザーメン出てるのにぃ」
「ずっと待たせたお詫びに、今日は一晩中精液出すからねっ」
「んあぁあっ! ありがとう、もっとぉ、もっと、
 子宮に出してっ、赤ちゃんのお部屋を、雄くんの精液でいっぱいにしてっ」

そんな懇願をされては、本気を発揮するしかない。

「あはぁんっ、そ、そんなにぃっ、激しくされたらぁっ、
 んあっ、んああっ、もっ、いくっ、イッちゃうぅううっ!!」

そのまま、一晩中繋がりあう二人だった。

    □

 ピピピ…… ピピピ…… ピーピー……
「ん、んあ。朝か」
雄太は目覚まし時計の三重奏で目を覚ました。

「くぅーっ、昨日は出したなぁ…… うおっ」

体を起こそうとすると、カリを撫でる感触に驚いた。
そのまま腰を引いていくと、ぬぽっという音と共に亀頭が秘所から顔を出した。
二日連続で繋がりあったまま寝てしまったのだ。雄太は思わず頭を掻く。

「こんなにうるさいのに起きないのか」

部屋の主、桃姉はこのけたたましさの中でも目を覚ましていない。
幸せそうな笑顔だけ浮かべ、まだ寝息を立てている。

「うーむ」

眼下にある巨大な乳房。昨日はこれに顔を埋めながら寝たのだ、と雄太は改めて認識した。
大きさと重みを両立した、素晴らしいおっぱい枕であった。
さて、どうしたものか。雄太はとりあえず目覚まし時計を止めてから思案した。
桃姉は朝だというのに、夢の世界から帰ってきていない。ここは起こしてやるのが家族としての勤めだろう。
だが、どうやって? 雄太は両手を伸ばし、爆乳を掴んだ。

「ん、ふみゅう」
「うおお、やっぱりでかい……」

握る。掴む。摘む。絞る。なんでも出来る。
ひたすら柔らかい乳房は、千変万化形を変える事が出来た。しかも飽きない。
ただ、この大きさならやる事はやはり一つだろう。
雄太は精液と愛液塗れの肉棒を、爆乳の谷間に添えた。

パイズリ自体はお風呂に入った時にやってもらったが、
これは受動的パイズリではなく、能動的パイズリ―― すなわち馬乗りパイズリだ。
にゅる、にゅる、と地味な快感が股間に走る。
17H.D.D ◆/VvZUVZXRM :2014/02/25(火) 00:33:04.62 ID:PbPZ3vMY
「うーん、これはこれで……」

乳房を揉むと同時に、間に挟まった息子を愛撫する。
当然、膣内ほどの気持ち良さはないが、視覚的なものが非常に強い。

「桃姉ー、朝だよー、起きなさーい」
「んーん…… んむぅ」
「起きないかー。じゃあ仕方ないなー」

雄太は腰の動きをさらに加速させた。
双球は亀頭と両手でこね回され、何度も形を変える。
精液ローションが引き伸ばされ、生臭い匂いが広がっていく。
ぬちゃぬちゃと粘性の音を響かせながら、雄太はパイズリを続ける。

これだけ激しい動きをされても、桃姉は微笑みを浮かべるだけで起きる気配すらない。
ある意味睡眠姦ともいえるのだろうか。
そんな事を考えている間に、性感はどんどん高まっていく。
「くぅっ、出るっ!」
誰に言うでもない宣言をしてから、雄太は桃姉の寝顔目掛けて射精した。

 ぶびゅっ、ぶびゅるるっ

飛び出した白濁液は、昨日さんざん出したにも関わらず凄まじい量だった。
まるでパックをするかのように桃姉の顔へ張り付き、顔面どころか枕まで白く染める。

「随分出たな……」
「ん、んみゅ……」

可愛らしい声と共に、桃姉が目を覚ます。
寝ぼけ眼を擦ると、ザーメンが顔に引き伸ばされた。

「ふあぁ…… なにこれぇ?」
「ごめん。桃姉の寝顔があんまりにも可愛いもんだから、パイズリさせてもらっちゃった」
「そうなの? ……ごめんね。私が早起きしてれば、もっとちゃんと
 おっぱいで気持ちよくしてあげられたんだけど。あーん、んちゅっ、ちゅるう」
「ううっっ」

桃姉は眠っている間にパイズリさせられた事を怒るどころか、
起きなかった事を謝罪し、雄太の尿道に残ったザーメンを啜る。
さらに、顔と乳房にぶちまけられた精液も残らず舐め取ってしまった。
献身的な奉仕に、雄太は思わず感動する。

「うーん。さすがにちょっとオチンチンの匂いがするね。
 私は、雄くんのだと思うと嫌いじゃないんだけど…… 一緒にシャワー、浴びようね」

断る理由など、無かった。
この後、さらにシャワーを浴びながらニ発搾り取られ、遅いと苺に怒られてしまうのだった。
18小足刻み蟲 ◆/VvZUVZXRM :2014/02/25(火) 00:34:04.60 ID:PbPZ3vMY
すみません、連投規制の解除待ちしてたら軽く寝てしまってました…
また来週あたりに投下します。
19名無しさん@ピンキー:2014/02/25(火) 00:40:36.97 ID:k1e+zkAb
乙です!
これから読んでみます!
20名無しさん@ピンキー:2014/02/27(木) 23:16:55.14 ID:VxTEUWt+
遅ればせながらおつです
ずっと桃姉待ってたぜー
21小足刻み蟲 ◆/VvZUVZXRM :2014/03/04(火) 00:20:43.68 ID:m8wQPH6M
投稿します。
22H.D.D ◆/VvZUVZXRM :2014/03/04(火) 00:21:23.65 ID:m8wQPH6M
入学二日目。雄太は新鮮な思いと共に、自分の席に座っていた。
思い返せば遥かなる昔、雄太は学校では寝た振りばかりしていた。
だが、ここではそんな事をする必要は無いのだ。いや、やろうと思っていても出来ないだろう。

「晴無君はどこの部活に入るか決めた?」
「今日一緒に帰ろうよぉ」
「ねぇねぇ、今日は体育あるよ」
「下着はトランクス派? ブリーフ派?」

いちいちシモネタを絡めてくる奴は一体誰だ。
それはともかく、モテモテであった。
机は四方八方を取り囲まれ、逃げ出す隙など一切無い。
転校してきたばかり、という補正もあるのだろうが鼻の穴は膨らむばかりだ。
が、長く続かないのもまた幸せというものだった。

「ちょ、もう、ほらどいてっ!」

また、彼女だ。瀬尾真帆。
苺から聞いたところによると、このクラスの学級委員であり、なおかつ生徒会にも所属しているという。
なるほど、チア部の処遇を巡って苺と真帆はライバル関係にあると言っていいのだろう。
黙ってれば雄太の肉棒をしゃぶってくれる天真爛漫な苺は、
真帆と仲良くしたいようだが、少なくとも真帆側からは雄太に対する敵意しか見えない。
大方、のどかな里に訪れた台風のようなものだとでも思っているのだろう。
昨日と同じように、クラスメイト達は蜘蛛の子のようにチリヂリに席へ戻った。

「何だよ」

口が悪いわけではない雄太だが、睨んでくる相手にまでヘラヘラはしない。
答えるよりも先に、真帆は一枚のファイルを雄太へ差し出した。
書いてあるのは「保健委員」という文字だ。

「……何これ。保健委員?」
「このクラス、他のクラスより一人足りなかったの。十九人しかいなかったでしょう?」

全く知らなかったが、どうもそうらしい。空いている席に雄太が座って二十人になったのだ。

「それとこれに、何の関係があるんだ?」
「一人少なかったから、私が代役として保健委員もやってたの。ローテーションにするか、ずっと私がやるか決まってなかったんだけど、変な時期にあなたが転校して来てくれたおかげで決まってよかったわ」

にっこり、と彼女は笑った。
それは、言外に「断らないわよね?」と言ってるようでもあった。
実際、流石の雄太もこれを断るわけにはいかない。義務を果たしてこそ権利を受けられる。
いくらひでこの作った世界とはいえ、王様ではないのだ。

「委員会の仕事か…… 何すればいいの?」
「私に聞かなくても、ちゃんと説明されるわよ。今日、委員会だから」
「え? そうなの?」
「知らなかったの? 今日は月に一回の委員会の日よ。
 大抵の部活も休みだし、花咲さんも今日は部活に出ないで風紀委員会に出ると思うわよ」
23H.D.D ◆/VvZUVZXRM :2014/03/04(火) 00:22:05.68 ID:m8wQPH6M
なんてこった。雄太は心の中で叫んだ。
当然今日もチアガールと一緒に、セックスが出来ると雄太は思っていたのだ。

「……もしかして、あなたチアに入ったの?」

雄太の狼狽に気付いたのか、真帆が特大の爆弾を放り投げてきた。
すると、クラス全員の散らばりかけていた視線が再度こっちに集まった。
そのせいもあり、雄太は否定出来ずに固まる。
無言の肯定を受け、真帆は嫌味ったらしく眼鏡を上げながら頷いた。

「ははーん…… なるほど。きっと花咲さんと河嶋さんにお願いされて入っちゃったのね」
「うぐぅっ」
「多分、河嶋先生のこともダシに使われたんでしょう?」
「うぐぐぅっ」
「それで、今日はあのダンスを間近で見られるんだー、なんて悦んじゃって」
「うぐぐぐぅっ」

エスパーか、お前は! 雄太は心の中でそう叫んだが、言葉に出来なかった。
何しろ図星以外の何者でもなかったからである。
その上、周りからは「えっ、チアに入っちゃったの?」みたいな台詞が飛んでくるのだ。
どうやら、本当にチア部の権威はこの学校では低いらしい。

「ま、いいわ。花咲さんから聞いていると思うけど、チア部は来年にはなくすつもりだから」
「なっ、何の権限があってそんな事を!」
「だって私、生徒会役員だもの。夏休み明けには先輩達から仕事を受け継ぐし、
 年度代わりの前に実績の無い部活…… というか、チアはそもそも人数も足りないじゃない」

返す言葉も無い。実績、人員、生徒会からの信頼。無い無いづくしである。

「今年新入生が増えれば存続もあったんだけど、残念だったわね」
「まっ、まだわかんないだろーが! ほら、俺も増えて三人! あと二人だ!」
「後二人、入ると思う?」

雄太はまたも言葉に詰まる。
クラスを見回してみると、既に他の生徒達は視線を反らしていた。
あんなに雄太にワーキャー言っていたのに。世間の風は冷たい。

「とりあえず、がんばってみれば? 夏休みまでには決着つくでしょ? 実績作らなきゃならないんだし」

言われてみれば確かにそうだ。
人数と生徒会からの信頼はともかく、チア部の実績は多少時間が無いと作れない。
ただ、演技が二人では実績は難しいだろう。
となると、人数のデッドラインも夏休み前だ。
生徒会への働きかけも考えると、時間は無さ過ぎると言っても過言ではなかった。
返す言葉無く震える雄太を鼻で笑い、真帆は席へ戻るのだった。
24H.D.D ◆/VvZUVZXRM :2014/03/04(火) 00:22:41.41 ID:m8wQPH6M
    □

「――というわけで、何か打開策が欲しいんです!」
「いや待て待て。話の流れはわかったが、なんで今君はここにいる」
「やっぱり、カウンセリングとかしている人が学校のことを良く知ってるかなと思って」
「そうじゃなくて、今、一時間目だぞ」
「保健室登校って奴です。京先生」

朝のホームルームが終わってすぐ、雄太は保健室へと駆け込んだ。
半裸の養護教諭、九条京その人に話を聞くためである。なお、今日は下は穿いていた。

「保健室登校って、言うねぇ。確かに実際そういう生徒はいるが」

京の視線が、ベッドの方へ向いた。
三つ並んだベッドの内、一つのカーテンが閉まっている。
本当の保健室登校の生徒がいるのだろう。

「とはいえ、あまり感心しないぞ。サボりは」
「大丈夫です。古文の授業なんで」
「一回君は怒られたほうがいいと思うぞ」

なお、昨日の一時間目も古文だった。雄太は理系である。

「で、なんだったか。チアリーディング部の存続がどうとかこうとか、だったか」

新しいコーヒーをカップに注ぎながら、京はあくびをした。興味なさげだった。

「いいんじゃないか。潰れても」
「よかないですよっ!」
「花咲や河嶋妹は結構熱心らしい、というのは聞いているが、
 熱心で無理が通れば誰しも無理を言ってしまうもんだろう。世の中」

京の言うとおりだった。だが、それでも何とかしたいからここに来ているのである。

「実績がまずは必要ってことなんて、俺が各部活に手伝いに行こうかなと思ってます」
「部活に? ふぅん。ちょっと聞かせてもらおうか」

京も少し興味が出てきたようだった。
雄太は昨日苺から言われた「多角経営」の一端を話した。
雄太が出向でもなんでもし、普段の部活から「応援」をしていく。
実際はただの手伝いに終わるかもしれないが、それでも何もしないより良い。

「なるほど。だが、弱いな。それじゃ、君はただふらっと
 部活に来て片付けやら掃除やら手伝って帰るだけの人間だろう。
 実績になるかもしれんが『だからなんだ』と言われてしまっては意味が無いんじゃないか?」

もっともだった。人手がちょっと増えた程度じゃ、橋にも棒にも掛からないだろう。
25H.D.D ◆/VvZUVZXRM :2014/03/04(火) 00:23:14.53 ID:m8wQPH6M
「それに、チア部の廃部はほとんど決定事項みたいなもんだからな。
 そこでじゃあ手伝いを頼もうか、という部長も余りいないんじゃないか?」
「や、やっぱりそうですかね。そういうもんですかね」

京の言葉は真摯だ。真摯だからこそ、チア部の苦境が嫌というほどよくわかる。
死に体の部活を活性化させるのは本当に難しいことなのだ。
雄太が心の中で諦めかけた瞬間、京の口がニヤリと笑った。

「だが、だからこそやる価値もあると言えるな。ま、話を聞いていて一つ妙案がある」
「本当ですかっ!?」

雄太が思わず身を乗り出す。すると、京はシーッと静かにするようジェスチャーをした。
すぐにその意図に気付く。そういえば本物の保健室登校生徒がいるのだった。

「落ち着きなさい。妙案、といってもアイディアレベルのものだ」
「それでもいいんで、是非教えてください」
「教えても構わんが、ただというのは実に面白くない。うん、実に」

うんうん、と京は頷いている。
雄太としては古文の授業を犠牲にしてきているのだから、
何も聞かずに帰るわけにも行かない。紀貫之に失礼だ。

「ただじゃないってなると……」
「安心しなさい。流石にここで銭金を要求したりしないよ。さて、晴無。これを見てくれ」

コーヒーカップが突き出される。
混じりッ気なしのストレート、ブラックコーヒーだ。

「……これが何か」
「ううん。察しが悪いな。私はブラックも飲むが、ミルクを混ぜた方が好きなのだ」

すると、京は椅子を走らせ雄太の隣に寄ってきた。
巨大な谷間も、黒いランジェリーもしっかりと目に入る。
そんなハレンチな格好をした京は、空いた手で雄太の股間を撫でながら言った。

「さて、ミルクを注いでもらおうか」
「!?」

心臓が口から飛び出るかと思った。
昨日、何も言わずに人に手錠を掛けてきた人間だ。
行為それ自体は驚きはしないが、何しろ今保健室には先客がいる。
名前どころか顔もわからぬ先人が、だ。

「ちょっと先生、まずいですよ」

小声で京に囁く。対して、京はカーテンの向こうにも聞こえそうな声で言う。
26H.D.D ◆/VvZUVZXRM :2014/03/04(火) 00:23:56.96 ID:m8wQPH6M
「何ぃ? 一体何がまずい? 私は手が離せない私の代わりに
 コーヒーフレッシュを注いで欲しいと言っているだけだ…… ぞ」

言いながら、彼女は巧妙に雄太のジッパーを開けた。
解き放たれた肉棒は、トランクスとズボンを押しのけ、ビンッと自己主張を始めた。
言う事を聞かない息子だ。

「すぅーっ、そうそう。ただミルクが欲しいだけなんだから、私は。あもぉ」
「うひぃっ?!」

無遠慮に亀頭の匂いを嗅いだ後、彼女はうっとりとした顔で肉棒を飲み込んだ。
そして、ミルクを求めての容赦ない攻めが始まる。
ただ単調に吸い上げるだけに留まらず、舌まで巧妙に動かし雄太を責め立てる。
ただがむしゃらに弄り回しているのではない。
きっと、昨日の一戦から今日に至るまで、どのようにして雄太を吸い尽くしてやろうか練習していたのだろう。

「ぢゅ、ぢゅるる、じゅぞっ、ふむぅ」

鼻を鳴らし、まるで肉棒の匂いまで楽しんでいるようだった。
やられている雄太の方は気が気でない。
授業をサボってフェラチオをされているのだ。
その上、ドア一枚どころか布一枚の場所に別の生徒がいる。ばれたらエラい事になる。

「むはぁ、どうだね。ミルクは出そうか? はみゅ」
「うぐぅっ。ま、まだ出ません」

上目遣いに雄太の反応を確かめ、京はまたフェラチオに没頭し始めた。
本当に良く勉強してきたらしく、今度はカリ裏を刺激し始める。
さらに、甘噛みするように歯で亀頭をいじめてくる。
柔らかかったり硬かったりする感触に、雄太は思わず身震いした。
だが、雄太だって負けているわけにはいかない。この人に主導権を握られていい事があるはずないのだ。

「せ、先生そんなんじゃミルクはお出しできませんよ」
「じゅぞぞ、じゅるう、ふに?」
「流石の先生もこれ以上は出来ないみたいですね」

平常心こそが重要である。雄太は心の中で苺に感謝した。
彼女のフェラチオが無ければあっさりと京の軍門に下っていたことだろう。
しかし、自分の甘さを雄太が悔いるのはここからだった。

「じゅぱぁっ、ふん、私を嘗めているな」
「別に嘗めているわけじゃ―― うぎっ!?」
27H.D.D ◆/VvZUVZXRM :2014/03/04(火) 00:24:27.20 ID:m8wQPH6M
雄太は奇妙な感覚に目を見開いた。
肉棒の片側は温い粘膜に包まれているのに、もう片側はゴツゴツとした感覚に包まれている。意味がわからない。
が、その理由はすぐにわかった。なんと、京は雄太の怒張を
まるで歯ブラシでもするかのようにフェラチオしているのだ。
いわゆる歯ブラシフェラだ。

「じゅっち、じゅっち、じゅっち、じゅっち……」
「うぐおお、こ、これは!?」

新しい感覚に雄太の肉棒が脈動する。
最早射精から逃れる術は無かった。
金玉が持ち上がり、肉棒が震える。
射精を察知すると、京はここでとどめとばかりにカリを舌でこそいだ。

びゅるうっ、びゅくんっ!

京は器用に肉棒を横から咥え、自分のコーヒーカップの中へ
バチャバチャとザーメンを軟着陸させた。
縁に飛び散ってしまっているが、一応カップへ収まっている。

「ふふふ、何が出せないって?」

したり顔でそういわれる。
雄太が悔しがる間もなく、京はコーヒーカップを傾けると
ザーメンミルク入りコーヒーを飲み干してしまった。

「ゴクゴク…… じゅるっ。まずまず、と言ったところか」

まずまずどころか、どう考えてもまずい気がするのだが、彼女は満足そうだった。

「さぁて。じゃあもう一杯貰おうかな?」

恐ろしいことを言いながら彼女は再度カップにコーヒーを注いだ。

「そんな?! 流石に出来ませんよ!」

思わず飛び出る大声。すると、ベッドのカーテンが少し揺れた。

「全く、君がうるさいから起きてしまっただろう。愛知。よく眠れたか?」
「――ふぁい。よく、眠れました」

大人しめだが、可愛い声が聞こえる。
カーテンの向こう側から愛知とやらは姿を現さない。出るつもりが無いのだろうか。

「そうだ。愛知、コーヒー好きだったろう? 飲むか?」
28H.D.D ◆/VvZUVZXRM :2014/03/04(火) 00:25:07.74 ID:m8wQPH6M
京はコーヒーの入ったカップ片手に、再度雄太の側へ座った。
彼女の視線は一点雄太の肉棒へ。何を企んでいるかは明々白々だった。

「え、先生?」
「実は今な、コーヒーにミルクを入れる名手がサボりに来てるんだ。
 お前と同じだな。だから、彼にちょっとミルクを注いでもらおう」
「ミルクを注ぐ……? はい、わかりました」

ベッドの主は意味もわからず肯定の意を示した。
が、その意を知っている雄太にとってすればたまったもんじゃない。

「せ、せんせっ!?」
「急いだ方がいいぞぉ。ほら、手でしてやる」

射精したばかりの敏感な肉棒は、情け無いことにすぐ臨戦態勢になった。
京は手コキまで練習してきたらしい。亀頭・竿・玉袋と満遍なくいじり、雄太の射精感を高める。

「どうした。可愛い後輩が待っているぞ、んちゅっ」

さらに小声で囁き、首筋に舌で愛撫を仕掛けてくる。
気持ちよさと後ろめたさ。相反する感情の狭間で雄太はついに音を上げた。

びゅるんっ びゅくうっ

さっきより少々少ないが、十分な量のザーメンが漆黒の液体へ沈む。
マドラーでそれと砂糖をを手早くかき混ぜると、
京はそれを一切の躊躇い無くカーテンの中へ差し出した。

「先輩が注いでくれたコーヒーだ。心して飲めよ」
「はい…… あの、ありがとうございます」
「どどど、どういたしましてー…… ははは」

一体カーテンの中で愛知とやらはどんな顔をしてコーヒーを啜っているのだろう。
柚子や杏子は嬉々として飲みそうな気もするが、
顔も知らぬ後輩へなんという真似をしてしまったのか。
後悔と同時に、激しい興奮が湧き上がり、そんな自分を恥じた。
が、これで要求は達せられたはず。

「せ、先生。あのぅ、言う事聞いたんですからその妙案を……」
「おや? 私はこれで教えるなんて一言も言った覚えはないんだがなぁ?」
「そんなぁっ!?」

心底残念そうな顔をする雄太を見て、京はぷはっと笑い出した。

「嘘だよ、嘘嘘。とはいってもそろそろ一時間目も終わりだから、放課後教えてやる」
「マジですか?」
「大本気さ。ほれ、とっとと戻りなさい。私も一応教師だからな。サボりは許容できんぞ」

二回も射精をさせておいて、この教師は一体何を言うのか。
雄太はジト目で彼女をにらみながら、保健室を後にするのだった。

「……おいしくないです」

そんな言葉が後ろから聞こえた気がしたが、気のせいということにしておいた。
29小足刻み蟲 ◆/VvZUVZXRM :2014/03/04(火) 00:26:47.75 ID:m8wQPH6M
今回はここまでです。
また来週くらいに来ます。
30名無しさん@ピンキー:2014/03/06(木) 05:45:05.47 ID:5oEIwj6/
31名無しさん@ピンキー:2014/03/06(木) 15:02:49.49 ID:yp45gr3U


毎週楽しみにしています。
32小足刻み蟲 ◆/VvZUVZXRM :2014/03/11(火) 00:00:30.46 ID:Bo77pwsS
投稿します。今回直接的なエロシーンはありません。
33H.D.D ◆/VvZUVZXRM :2014/03/11(火) 00:01:05.60 ID:Bo77pwsS
「ダメだよ授業サボっちゃあ」
「あはは…… 悪かったよ。その昨日あんまり寝てなかったから体調がね」

怒る苺に謝る雄太。
二時間目を前にして教室に戻ると、そんな状態になってしまった。
妙案がある、と京は言ったが今は苺に伝えない方がいいだろう。
何しろ本当に妙案かどうか怪しい。雄太は適当に話をそらす。

「体育って事はまた教室移動か」

体操着は、朝の時点で桃姉から受け取っている。
男子更衣室を探すため、雄太は教室を出ようとした。が、その雄太を苺が止める。

「どこに行くの?」
「更衣室に、行こうと思って」
「更衣室って、男子は雄太しかいないのにそんなの無いよ?」

小首を傾げる苺。確かに、言われてみればその通りだ。

「じゃあ、皆が女子更衣室に行くのか」
「なんで? だって、雄太が転校してくるまで女子しかいなかったのに」

逆方向に小首を傾げる苺。確かに、言われてみればその通りだ。
となると、答えはどこへ行き着くのだろう
今度は雄太が首を傾げてしまう番だった。
すると、回答は突然目の前に出現した。
離れた位置で一人の女子生徒が、雄太が教室内にいるにも関わらず平然と着替えを始めたのだ。

「かはっ!?」
「どうしたの? 一緒に教室で着替えよ」

苺からの提案に、雄太はただ首肯するしかなかった。
そして始まる、奇跡のような時間。
男の夢がここに一つ成ったと言って差し支えないだろう。
元々ブラジャーを露出したまま学園生活を送るような女子生徒達。
彼女達が雄太の視線ごときを気にするわけは無かった。
ビスチェを脱ぎ、スカートを脱ぎ、靴下を脱ぎ―― あろうことかブラジャーも脱ぐ。

「はぐぁっ!」

一体何故ブラジャーまで、と思ったが理由はすぐにわかった。
彼女達が身に着けていると思ったスポーツブラのようなもの。
あれこそが体操着なのだ。
ただ、その大きさは余りにも頼りなく、多くの生徒は乳肉が贅沢にはみ出している。
あばらもほとんど見えてしまっているようなものだ。
それを一切気にしたようでもないのは、校風のためなのだろうか。
34H.D.D ◆/VvZUVZXRM :2014/03/11(火) 00:02:14.21 ID:Bo77pwsS
異常なのは上半身に留まらない。すわ下はブルマだろうか、と思った雄太の考えは甘かった。
ブルマどころか、後ろの生地は尻たぶにほぼ隠れるチーキーのような代物。
確かに、ブルマっぽいとは言えるが、あまりにも性的だ。
上半身はヘソ出しタンクトップ。下半身はチーキー風紐ブルマ。
アメリカの風俗誌でもお目にかかれないような服装で持って、彼女らは体育に望むのだ。
上へ下へとはみ出す肉に、雄太は一瞬ハムを想起した。

「雄太。雄太!」
「ハヒッ?!」
「早く着替えないと、久山先生に怒られちゃうよ」

周りを見回してみる。
女子達はほとんど破廉恥な体操着に着替え終わり、
ドアから出て行ってしまうところだった。もちろん、苺も着替え済みだ。

「ちょっと、一分だけ待って!」
「もう……。早くしてよ」

ふくれっつらで話す苺に頭を下げながら、雄太は着替え始めるのだった。

    □

何の罰だろうか。
確かに女子達の奇抜な格好は眼福だったが、まさか自分まで衆目に晒されようとは。
雄太はヘソだしでは無いものの、肌にぴったりとしたタンクトップを身に着けていた。
そして、下半身は小学生かと言わんばかりのぱっつり短パン。
いや、今日日小学生でもこんなものを穿いたりしないだろう。
その上、女子生徒達に囲まれているのだから、雄太の体育座りにも気合が入ろうというものだ。
今立ち上がったりしたら、別のものが立ち上がり、変な噂が立ち上がるだろう。

「似合ってるよ」

全く嬉しくなかった。
そんなブルーな気持ちを空へ投げかけていると、一つの人影が校舎から出てきた。

「おーし、皆。授業始めんぞー」

予想通りというか、職員室で見たあの女教師が出てきた。
短髪にかざりっけのない化粧。
だが、それでも雌獣のような、野性的な魅力に溢れている。胸もでかい。
格好はあの時と全く変わらない。上下共にジャージ。
しかしやはり、上は全くジッパーを閉めておらず、胸の谷間が豪快に露出している。
よく見てみると、二プレスをしているのがわかった。
下も、ぴっちりとしたもののため、張りのあるお尻の形が良くわかる。
35H.D.D ◆/VvZUVZXRM :2014/03/11(火) 00:02:46.63 ID:Bo77pwsS
「十九人全員いるかー? 休みは?」
「先生、休みはいないですけど、今は二十人です」
「あっ、そうか。転入生の男が来たのはここだったか」
「はい。晴無雄太です」
「おーし。雄太。あたしは久山千晶。見ての通り体育教師だ。以上!」

話はそれで終わりだった。
どうやら、京やカレンとは違い、あまり雄太に興味を抱いていないらしい。
以上、の号令の通り話はそこで終わりだった。

「じゃあまずは体操ー。立ってせいれーつ」

千晶に言われ、生徒達はバラバラに散らばる。
雄太は番号順的に一番後ろのため、女子生徒達の衝撃的な背面が良く見える。
ピチピチのタンクトップでは肩甲骨の盛り上がりがよくわかり、
何よりチーキー風ブルマのせいで尻の谷間までもクッキリとわかる。
さらに、生徒達の前で体操の号令を取る千晶。
ジャージの前面が開いている事を全く躊躇わず、彼女は縦横無尽に体操を始めた。

「オイーッチニーサーンシー」
「にーにっさんしー」

ナイスバディの女教師に加え、百花繚乱の美少女達が、大またを広げ体操を繰り広げる。
腕を大きく回すと同時に、胸が暴れる。
足を大きく開くと同時に、尻が震える。
まだ動き回っている間はいい。
雄太も視線を逸らし、精神を凪いだ水面のように保つことが出来る。
だが、本番は柔軟だ。

「んん……」「くふぅ……」「うー……」

ヨガのセクシーポーズのように、体を捩る美少女達。
腕や足に圧迫された柔らかな肉が、そこかしこから顔を出し、雄太の獣欲を掻き立てる。
朝から何度も何度も射精をしているのに、
雄太の息子は柔らかな短パンの生地をぱっつんぱっつんに張り詰めさせていた。

「よーし、元の位置に戻れー」

余りにも性的な体操は、意外に早く終わりを告げた。
とはいっても、雄太にとっては悠久の時を経ていたといっても過言ではないが。
何度、息子を心の中で叱り付けた事か。

「じゃあ今週も体育は引き続き―― ドッジボール」

千晶がどこからか、大きなボールを取り出した。
雄太が子供の頃慣れ親しんだ硬いボールではなく、
昨今の小学生達が使っているようなフワフワとしたボールだった。
なるほど、あれならばこのほぼ裸状態の女子生徒達がぶつけ合っても痛くはないだろう。
36H.D.D ◆/VvZUVZXRM :2014/03/11(火) 00:03:41.86 ID:Bo77pwsS
「チーム分けは出席番号が奇数偶数の順だからな」
「先生、俺はどっちのチームに入ればいいんですか」
「雄太は男子一番だから奇数チームだろ」

そう千晶が言った途端、周りからブーイングの声が沸いた。

「せんせー! 晴無君は体格が大きいから偶数チームが不利になります!」

なんという優越感だろうか。雄太は思わず感動交じりの吐息を吐いた。
今までは運動部のエースのようにモテることはなく、
さりとて生粋のオタク連中のように嫌われることもなかった雄太が、話題の中心に上っているのだ。
しかも、その話をしているのがアイドルグループ顔負けの美少女達だというのだから恐れ入る。
返す返すもひでこに感謝しなければならないだろう。
雄太が顔をにやけさせている間にも、騒ぎはじょじょに大きくなっていた。

「わかったわかった。じゃあ偶数チームにはあたしが入ってやるから!」
「えー。千晶ちゃんが入るのー?」
「うるさい、文句がある奴からぶつけてやるからな!」

千晶が両手を振り回して威嚇すると、ようやく女子達はドッジボールコートへバラけ始めた。

「雄太君は奇数チームねぇ。ほらこっちこっち」
「おっとっと」

いまだ名前もよく覚えてない女子達に囲まれながら、雄太はコートの中へ入っていった。
コートの中にいる十五人の女子生徒。
それぞれ、別の香水をつけているのか、実に様々な香りが雄太を包んでいく。
しかも、コートの広さには限界がある。
ただその場に立っているだけで、女子達と雄太がぶつかり、素晴らしい感触を伝えてくる。

「おほほほ……」
「雄太! とっとと前に出てきなさい!」

鼻の下が伸び放題に伸びている雄太に、怒号が飛んだ。
苺だ。彼女は偶数チームなので、この時間ばかりは相対すべき敵だ。

「前にって、何かするのか」
「ドッジボールは最初、ジャンプボールでどっちか決めるでしょ?」
「あ、なるほど。俺が一番背ぇ高いもんな」

周りにいるのは女子ばかり。
一番背の高い女子でも、雄太とは拳一つ程度差がある。
平均より多少高い程度の身長だったが、ここでは高身長扱いなのだ。別に嬉しくないが。

「ん? で、相手は苺?」
「そうだよ。何か文句ある?」

そう言って苺は大きな胸を反らせる。
だが、残念なことにその巨大なおっぱいも、今この瞬間には役立たずだ。

「俺の勝ちじゃん」
「やってみなきゃわかんないでしょ! 先生、早くボール!」
「おーし、苺はいい事言うな。雄太、苺を舐めないほうがいいぞ」
「そうよ。一筋縄じゃいかないんだから」
「えっ、それって――」
37H.D.D ◆/VvZUVZXRM :2014/03/11(火) 00:04:21.46 ID:Bo77pwsS
ピルルルルルッ!

雄太の言葉が終わる前に、ホイッスルと共にボールが空中へ投げ出された。
一瞬早く、苺の足が地面を離れる。それを追うようにして雄太もジャンプ!
これならボールに手が届くのは苺が有利―― と思われたが、結果は違った。

「きゃああっ!?」
「ふんぐっ?!」

後からジャンプした雄太の顔面が、下から苺の巨乳に激突。
そのため、苺も雄太も大きくバランスを崩した。
どちらの指先もボールに触れることは無く、二人はもつれて地面に倒れた。

「ちょっと、雄太! どこに手、っていうか指ッ!」
「あれ、え、これどうなってるんだ」

雄太の頭は上からのしかかる巨乳に挟まれ、
右手は苺のタンクトップへ、左手は苺のブルマ、というか大切な場所へ突っ込まれていた。
絡みあうコードのように解けなくなった二人は、そのまま境界線上をゴロゴロと転がる。

「へへへ。苺ちゃん、ごめんねっ」

ボールは雄太チーム側へ転がっていた。
女子生徒の一人が手に取り、別の意味で合体している二人へと近付く。
そして、柔らかい動作でぽんっと、苺にボールをぶつけた。

「はい、花咲アウト」
「もーっ!! 雄太のバカッ!」

バチンッ! と盛大な音と共に、苺はコートの外へ出るのだった。

    □

「雄太のバカ…… 雄太のバカ……」

ドッジボールの最中、外野から聞こえてくる怨嗟の声。

「悪かったって。怒んないでくれよ」
「ふーんだ。雄太なんてもう知らないもん。放課後まで待ってくれればなんでもしてあげるのに」

お得意のふくれっ面を見せながら、苺はそっぽを向いた。
女性の扱いなんて慣れていない雄太はもう参りっぱなしだ。

「機嫌直せって。なんでもするから。な?」

なんでもするから。その一言で苺の目がキラっと光る。
38H.D.D ◆/VvZUVZXRM :2014/03/11(火) 00:04:58.95 ID:Bo77pwsS
「ほんと? なんでもするって言ったよね?」
「うっ…… 言ったけど。言ったよ」
「じゃあね。今日は家帰ったら雄太は私のドレイね」

そう言って殺人的に可愛いウインクをした。こんな事されては雄太も文句が言えない。
さらに、物理的に会話を中断せざるを得なかった。
押し寄せてくる女子の波が雄太を襲ったのだ。

「きゃーっ!」
「うわわ、おぉっと!?」

雄太の前に立っていた女子が一人、フワフワボールの餌食になる。
ボールはあえなく地面に落ち、女子生徒は犠牲となった。

「千晶ちゃん、いったーい!」
「悪いな。そこの青二才を狙ったんだけどな」
「青二才だとぉ〜?」

千晶からぶつけられた言葉に、雄太は歯噛みする。
地面に落ちていたボールを拾い上げ、雄太は構えた。
確かに雄太はあらゆる球技を得意としない。
テニスなんて一度もコートの内側に入ることはなかった。

「うおりゃっ!」

だが、ドッジボールだけは違った。

「そんなボール簡単に受け止め―― 何ぃっ?!」

ボールはカーブ回転が掛けられていた。
しかも、軽いボールのため急激に曲がる。
そのため、一見千晶を狙ったかに見えたボールは急角度で近くの女子生徒を襲った。

「きゃっ!」「ひゃあっ!」

しかも、ダブルで、だ。仇を取った上に、一手上回ったと言える。

「カーブ……!」

ドッジボールだけは得意なのだ。
ドッジは単純な運動神経だけの競技とは違う。
仲間と協力し裏をかくスポーツ。故に、雄太にも活躍の場がある。

「やるじゃないか。雄太」
「先生も、中々ですね」

雌豹と益荒男の一騎打ちが、始まろうとしていた――
39H.D.D ◆/VvZUVZXRM :2014/03/11(火) 00:05:43.68 ID:Bo77pwsS
    □

試合開始から十数分が過ぎた。
一進一退の攻防の後、示し合わせたかのような一対一。
お互い外野は十五名ずつ。そのほとんどにボールを当てたのは千晶と雄太だった。

「ここまでやるとはな。正直、意外だったよ」
「先生も俺のボールを避け続けるとは流石ですね」
「伊達に体育教師やってないよ」

そう呟く彼女の手元には、ボールがあった。
この状況で攻撃側に立っているのは圧倒的に優位だといえる。
そんな中、雄太にちょっと意地悪い考えが思い浮かんだ。

「先生、提案があります」
「なんだよ」
「どうですかね。負けた方が勝った方の言う事を聞くってのは」

おお、とどよめきが湧く。期待に満ちた目で女子達が千晶を見る。

「駄目だね。それじゃ、授業めんどいからフケさせてください、とか通るだろうが」
「じゃあ、負けた方が、みんなの前でお尻百叩きってのはどうです?」

またどよめきが起きるが、女子達の視線の先は雄太の短パンだった。居心地が悪い。
それに対し、千晶は呵呵大笑した。

「はっはっは! 面白いこと言うなお前。……いいぞ。お前が負けたら百叩きだからな」
「倍にして返してあげますよ」
「やれるもんならやってみ―― ろっ!!」

大きく振りかぶった剛速球が、雄太を襲う。直球だ。雄太は横っ飛びに避けた。

「キャアアッ!」

当然、女子達が取れるはずもない。
ボールは雄太側ゴールに落ちた。雄太の番だ。
ボールを手に、感触を確かめる。雄太がまだ投げる様子も無いのに、千晶は構えていた。
腰を低くし、顔を前に向ける。四つんばい寸前のポーズだ。
これなら、足元は飛びのいてよければいいし、胸元は両腕とついでに巨乳で止めればよい。

「さぁ、来いっ!」
「くらえっ!」

気合一番、雄太はボールを投げ付けた。
激しい横回転、千晶の目ははっきりと捉えていた。
体を少し右へ傾がせ、確実にボールをホールドしようとする。
だが――

「何っ?!」

ボールは左へ曲がった!
そう、雄太は最後のために取っておいたのだ。
逆方向へカーブするボール。すなわちシュート回転のボールを!
40H.D.D ◆/VvZUVZXRM :2014/03/11(火) 00:06:19.28 ID:Bo77pwsS
パシッ!

軽い音と共に、ボールは弾かれる。
しかし、千晶も伊達に体育教師をしているわけではない。
すぐに体勢を立て直し、空中へ舞い上がったボールを保持しにかかる。
雄太の手は当然届かない。ボールはギリギリ、彼女の腕の中に収まるかに見えたが……

「えいっ」
「ああーっ!?」

外野から伸びてきた手が、ボールを弾き飛ばした。
雄太以外、千晶も気を回していなかったのだった。

「……瀬尾さん。ありがとう」
「別に、試合に勝つためにやっただけで、あなたのためにやったわけじゃないわよ」

千晶にとっても、雄太にとっても意外な支援者に、礼を言うのだった。

    □

「さぁて。先生、お仕置きの時間ですよ」
「わかってる。さぁ、とっととやれ!」

授業中であるにも関わらず、雄太はどっしりと椅子に腰掛け、
膝の上にうつぶせ状態で千晶を乗せていた。いわゆる、おしりペンペンの状態だ。
女子達も興味津々で周りを取り囲んでいる。瀬尾だけが興味なさげにため息を吐いた。

「まずは準備ですねぇ」
「うわぁーっ?! 何しやがる!」
「尻叩きはズボンを穿いたままやらないでしょ」

雄太は全く躊躇いもせず、千晶のジャージを引き摺り下ろした。
形のいい、タイツに包まれたお尻が現れる。どうしてか、下着のラインは見えなかった。

「あれ、先生ノーブラの上にノーパンですか」
「違う! ちゃんとGストリング穿いてるっての!」

なるほど、確かに細い紐が尻たぶを割るように存在していた。
ノーパンよりもむしろエロい。二プレスにしろ、Gストリングにしろ、何か下着にトラウマでもあるのか。

「まぁいいか。じゃあ千晶先生、まずは一発、目ッ!」

パッシィンッ! 気持ちのいい音が校庭に響いた。

「きゃうんっ!」
「……うん?」

さっきまでの声と違う、まるで年若い少女のような嬌声。
周りの女子達はただの悲鳴のように感じたようだが、雄太は確かな「艶」をその声の中に感じた。
ははぁん、なるほど。雄太は心の中で何度も頷く。
どうやらこの罰ゲーム思ったよりも楽しいものになりそうだ、と。
あと九十九回。たっぷりと雄太は、楽しむ事にした。
41小足刻み蟲 ◆/VvZUVZXRM :2014/03/11(火) 00:07:03.88 ID:Bo77pwsS
今回はここまでです。
また来週くらいに来ます。
42名無しさん@ピンキー:2014/03/11(火) 01:40:58.75 ID:9YlHKjh+
待ってたぜー
雌豹でS的な体育教師がMとかテンション上がる
ところで人数おかしいような。コートに15人は外野3人ずつかと思ったんだけど
19人+雄太+先生で21人なのに外野に15人ずつ?
ていうか先生最初9対11(男入り)でやらせようとしたとか酷いぜ
43名無しさん@ピンキー:2014/03/12(水) 01:06:40.37 ID:RjA/VCE4
ドッジ弾平を思い出した俺はおっさん
44名無しさん@ピンキー:2014/03/12(水) 20:53:17.87 ID:Fh5JQleW
それコロコロだったっけ?
俺の頃は「ゲームセンターあらし」とか、「アクション刑事 ザ・ゴリラ」とか「轟け一番」とかだった。
45名無しさん@ピンキー:2014/03/13(木) 22:52:22.37 ID:6mpUnaN4
俺は、おじゃまユーレイ君が好きだった
46名無しさん@ピンキー:2014/03/15(土) 12:04:19.09 ID:uUPqh/zU
題名忘れたけどチョロQの漫画好きだった。
コインをまげてケツに挟むと空気抵抗で自由自在に曲がったり、ラジコンと対決したり。
初期生産の幻のマメダッシュ?みたいなチョロQ。
47小足刻み蟲 ◆/VvZUVZXRM :2014/03/17(月) 23:48:51.07 ID:52b1SQ3V
投稿します。

>>42
すみません。
当初30人だったんですが、20人に修正したせいで
わけのわからない数勘定になりました。
48H.D.D ◆/VvZUVZXRM :2014/03/17(月) 23:49:47.64 ID:52b1SQ3V
「どうしたんですかぁ、先生。随分辛そうな声出しちゃって」
「別に辛くなんかない!」
「じゃあ気持ちよかったんですか? えっ、先生ってもしかして」
「そそそ、そんなんじゃない! いいから早く終わらせろっ!」

雄太は勝利者の権利に浸っていた。
膝の上には、うつぶせの状態で体育教師・久山千晶が寝そべっている。
しかも、尻を突き出し、ジャージも半脱ぎの状態で、だ。
これが優越感でなくて、なんだろうか。

「先生、後九十九回ですよ?」
「いいからとっととやれ!」

最早ヤケクソ。千晶は衆目の中、顔を真っ赤にしながら叫ぶ。
聖職者としてあるまじき姿と言えるだろう。
これは学徒として誅罰しなければ、と雄太は決心した。殊勝な学生である。
雄太は手を振り上げた。パチィンッ! いい音が響く。

「ふいぃっ!」

再度、千晶は甲高い声を上げた。
先ほどより艶めき、心なしか悦びが混じっているように見える。
雄太は間髪入れず、再度尻を平手打ちした。

「くあはっ!」
「やっぱり、お尻を叩かれるのが気持ちいいんですね?」
「違うって言ってる―― はあぁんっ!」

ピシャリピシャリと尻を叩く度に、千晶の声は表情を変える。
リズミカルに叩き続け、残り六十回。
まだ三分の一近く残しているにも関わらず、彼女の張りのある臀部は熱を持ち始めた。
しかし、単純に腫れているだけではない。
尻を打つ度に千晶のそこは、興奮により火照っているのだ。
証拠に、彼女の顔はだらしなく弛緩している。

「はぁああ……」
「先生? 先生、大丈夫ですか?」
「はぁ、はぁ」
「うーん……」

スッパァンッ!

「きひぃぁっ?!」
49H.D.D ◆/VvZUVZXRM :2014/03/17(月) 23:50:18.70 ID:52b1SQ3V
聞こえていないようなので、正気を取り戻すため四十一回目は気合を入れて張った。
すると、スイッチを入れられたおもちゃのように、
千晶は手足をジタジタしながら正気を取り戻した。
さらに、目を白黒させた後、ハッと辺りを見回す。
気付けば、千晶の周りにいる女子生徒も、熱ぼったい視線を二人に送りつけていた。

「なっ、何見てるんだおまえら! 中止! ドッジは中止して、トラックを周回!」
「え〜」
「いいから行けっ! あたしがいいって言うまで走れっ!」

四つんばい状態からよくもそんな怒声が吐き出せるものだ、と雄太は思った。
だが、女子生徒達には効果覿面。
彼女達は散開し、三々五々トラックを回り始めた。
口々に文句は言っているものの、千晶に敵うような女子生徒は現在存在しないらしい。

ただ、唯一の男子生徒たる雄太は違った。
校庭の端に二人っきりになったこの状況、
むしろ好き勝手するにはよりよい状況になったと言ってもいいだろう。
視線が外れた事を実感するや否や、
雄太はこれまでとは違うねちっこい手付きで行為に及び始めた。

具体的に言えば、指先をバラけさせ、叩いた尻たぶを擦るように撫でる。
熱を持った尻に比べ、当然雄太の指先は温度が低い。
四本の指は、肌をなぞるように彼女の性感を刺激する。

「んひぃぃっ……」

また艶めいた声を絞り出す。

「ふふふ。先生も気持ちいいみたいですね」
「ば、バカッ! 気持ちいいわけあるか!」
「本当にそうですかね。ま、あと五十九回も残っているわけですし」
「まだ、そんなに残って―― くはぁっ!?」

言葉を挟ませずに、再度平手。
そして、今度は掌を押し付けるようにして揉む。
痛みと気持ちよさの波状攻撃に、千晶の吐息に喜悦が混じる。

「うんっ、このぉ」
「まだ回数は残ってますからねー。ちょっとペースアップしていきましょうか」

腕を持ち上げ、パチンバチンと尻を攻撃する。
右、左と平等に打ち分け、少ない贅肉を波立たせる。
ハリのある尻は、最初とは違い素直に叱責を受け止める。
甘受している、と言い換えてもいいだろう。
千晶自身の態度にもそれは現れる。
50H.D.D ◆/VvZUVZXRM :2014/03/17(月) 23:51:36.27 ID:52b1SQ3V
最初こそは反抗的な態度を示していたものの、
少しずつ言葉少なに変わる口とは違い、
下半身はより刺激を欲しているように、突き出されていった。
もちろん、雄太側もそれに答えてやるために無心に平手を与え、痛みを癒すようにさすってやるのだ。

「ふぃっ!? くはぁ…… んひぃっ! ふあぁ……」

まさしく飴と鞭。与える緩急に夢中になり、雄太も思わず夢中になる。
雄太が今までしてきた性行為とは、少々趣が違う。
正直に言ってしまえば、この尻叩きの罰自体、雄太にとっては全く気持ち良くはない。
確かに膝上の柔らかな腹筋の感触や、掌に伝わる尻肉のたわみは
接触だけで勃起するほどの素晴らしいものだ。
だが、それにしたって直接的なセックスとはレベルが違う。
実際、雄太の肉棒は一刻も早く射精をしたいと屹立しているが、
与えられる刺激など現在は微微たる物。強いていえば、亀頭を擦るジャージの生地程度か。

「まだまだ行きますよぉー、それっ!」
「きゃひぃっ!?」

しかし、雄太の心は空高く高揚していた。
初めての感覚、ではないのかもしれない。
カレンを無理やり従えさせた時に似ている。
ただ性器を突き合わせているだけの、原始的快楽とは違う。
人間だからこそ感じうる、高次元の性行為。

カレンにしろ、千晶にしろ、口先では嫌がるが雄太を身体で受け入れているのだ。欲しているのだ。
理論ではなく、雄太は感覚的にそれを掴みつつあった。
そして、だからこそ少々無理な行為に出られる。

雄太は前置きも何も一切なく、残り回数が三十を超えたその時、
千晶のタイツをズリ下ろした。赤く腫れた生尻が空気に晒され、
ほぼ紐のようなGストリングのショーツが見える。

「ななっ?! お前、バカッ!」
「馬鹿、じゃないですよ。本来お尻ペンペンって地肌にやるもんでしょう?」
「それはそうかもしれないけど」

千晶のお尻は、まさに理想的なそれだった。
まん丸の尻は、まるで剥きたての卵のよう。
赤々しく腫れてはいるものの、むしろそれが美しい。
よくよく見てみると日焼け後が見える。実に際どい水着を使用しているようだ。

「先生のお尻綺麗ですね」
「まぁな! いつも鍛えひゃあっ?!」
51H.D.D ◆/VvZUVZXRM :2014/03/17(月) 23:52:42.85 ID:52b1SQ3V
若干得意げな声音に腹が立ったので一張り。勝利者の特権が心地いい。
ちょっとしたたかに叩きすぎた気もしたので、
雄太は尻たぶをこねるようにいたわり始めた。
千晶の尻はしっかりとした熱を持っていた。
指の腹にねっとりとした熱が伝わる。
その熱が空中に拡散するのが気持ちいいのだろう。
千晶の声には明らかな喘ぎが混じっていた。

「はぁはぁ…… あと何回だっけ?」
「えーと、後五十回くらいだったような」
「そ、そんなにあったっけか……?」
「まぁとにかく、やらないと終わらないからいきますよっ!」

いつの間にか勝手に回数の増えた五十回を、
雄太と千晶はほとんど言葉も交わさず、ただ異常な苦痛と快楽の螺旋階段を上り続けるのだった。

    □

時間にしてみれば、十五分も掛からなかったのかもしれない。
走っていたほかの生徒達が戻ってくるまでの短い時間だったのだから。
だが、二人にとって見れば少々長い時間だったと言えるだろう。
何しろ、千晶も雄太も、女子生徒達と比べても遜色ないほど汗を掻いていたのだから。
女子が戻ってきたくらいの頃合に、雄太は「ピッタリ百回ですね」などと嘯き、
千晶を膝の上から下ろした。

あまりに尻を張られたため、千晶は初めたたらを踏んでいたが、
女子生徒達の視線を感じ、毅然と立ち上がった。微妙に震えながら。

「あっ、くぁ、うん。よし。ちゃんと走ったかお前ら!」

大声を発する千晶。しかし、返ってくるのは生返事ばかり。
当たり前だ。
さっきまで尻叩きされて子犬みたいな声をあげてた人間に何を言われても怖く無いだろう。
その反応に、千晶が顔を真っ赤にし怒声を放とうとした瞬間だった。

――キーンコーンカーンコーン

チャイムだ。二時間目、体育の授業終了の合図である。
威勢を削がれ、千晶はため息と共に言った。

「あぁ、もう。わかった。終わり。今日は終わりだ。シャワー浴びて戻れ、お前ら」

意気消沈ぶりは果たして、ドッジで雄太に負けたからなのか。
それとも、尻叩きでかわいらしい声を上げてしまったからなのか。
とにもかくにも、彼女は青菜に塩のような状態だった。
52H.D.D ◆/VvZUVZXRM :2014/03/17(月) 23:53:17.91 ID:52b1SQ3V
「雄太、お疲れ様」

にっこりと微笑みながら苺が近付いてきた。
玉の肌に、これまた玉のような汗がつぅっと垂れ落ちていく。
いい香りがするのは苺の匂いだろうか。

「汗掻いちゃったし、シャワー浴びよ?」

苺がぎゅっと雄太の手を握る。
きっと男子用シャワーなどなく、女子全員と嬉し恥ずかしシャワータイムが待ち受けているのだろう。
雄太の肉棒も、スパンキングで猛っているのは事実だ。

「シャワーって先生も一緒?」
「違うよ。先生達は先生達用のシャワーあるから」
「そうなのか。いやー、しかし楽しい体育の授業だった。こんなの始めてだ」
「ちょっとやりすぎだよ、雄太。私の事も考えてよね」

口を尖らせて、苺が文句を言う。

「苺の事を? なんで?」
「千晶ちゃん、生活指導の先生だもん。風紀委員と一緒だから、今日も放課後一緒」
「あぁ…… なるほど」

この学園唯一の男子生徒である雄太。
その雄太が居候している相手は苺の家。
このつながりは当然、千晶も知っている所だろう。
スポーツマンらしく、さっぱりした性格をしていそうな千晶が
根に持つようにも思えないが、確かにこれは何だか居心地が悪かった。

「謝ってきた方が、いいかな?」
「そういうのは自分で考えるのっ。教員用シャワールームは体育館の横だからね」

苺の指先で額をコンと叩かれる。
彼女なりの「反省しなさい」のメッセージと受け取った雄太は、千晶へ謝りに行く事にした。
体育館のすぐ隣、教職員用のシャワールームはすぐに見つかった。
高校の一施設、というには少々豪華だ。
どちらかというと、都内のスポーツジムにある多機能シャワールームという表現の方がしっくり来る。

「おじゃま、しまーす」

鍵は掛かっていなかった。
明るい脱衣室には、これまたジムで使われるようなロッカーが立ち並ぶ。
使用されているロッカーは一つだけ。
さらに、シャワールームの明かりがついていた。
雄太はシャワールームに千晶がいる確信し、シャワールームへ急いだ。
水の音が聞こえる。雄太はそっと扉を開いた。
立ち並ぶシャワーの間には透明の仕切りのみ。
ぼんやりと見える人影は間違いなく千晶のものだった。
53H.D.D ◆/VvZUVZXRM :2014/03/17(月) 23:53:48.66 ID:52b1SQ3V
「くっそー、好き放題叩きやがって!」

怒りの声が飛び出す。
影でしかわからないが、どうやら尻を撫でているらしい。
そんなに痛かったのだろうか。確かに、苺の言うとおりやりすぎたようだ。

「あのー、先生」
「ん? なんだ、雄太か? 入れよ」

促されたので、雄太も素直に足を踏み入れた。
だが、顔を見せた千晶は犬を追い払うように手を振ってきた。

「何やってんだ。濡れるぞ。服、脱いで入って来い」
「え、いいんですか?」
「別にいいぞ。……ああ、教職員用だから気にしてるのか。黙っててやるから入れ」

そうじゃなくて、シャワーを一緒に浴びていいのか、という意味で訊いたのだが。と
はいえ、許可を貰って断る理由も無い。
雄太はいそいそと体操服を脱ぐと、改めてシャワールームへ入った。

千晶の隣のシャワーへ入る。
透明のパーテーションは、胸元から腰までしか隠していない。
雄太の方が彼女より背が高いため、見るつもりがなくても自然とおっぱいが目に入ってくる。
運動しているためか、彼女の胸は大きいながら
全く型崩れしておらず、乳首もツンと上を向いている。
大胸筋の上に巨乳が乗るとこんな風になるのだろうか。
そんな風に思っていたら会話の先手を取られた。

「何か話でもあんのか?」
「あ、ああ。そうです。そのーさっきはちょっと俺やりすぎちゃって」
「気にしちゃいないさ。そもそも、勝負を受けたのはあたしなんだからな」

シャワーを浴びながら、千晶はカラカラと笑った。
思ったより気にして無さそうで良かった。
雄太はほっと胸を撫で下ろす。
形はどうであれ、この学園で教師と仲が悪くはなりたくない。

「お前なかなか運動神経がいいんだな。見た感じスポーツは得意じゃ無さそうなのに」
「偶然です。ドッジボールは小学校の頃休み時間でよくやってたんで」
「まぁ何であれ得意なスポーツがあるのはいい事さ。他に得意なことはないのか?」

得意なスポーツ。体を動かす。
ふと、雄太は昨日の夜からついさっきの時間まで、
多数の女性とセックスに及んでいた事を思い出した。
苺、桃姉、京、カレン。ペッティングレベルを含めれば柚子、杏子もだ。
彼女達の多種多様な裸体が脳裏に浮かぶ。自然、雄太の股間も元気になり始めていた。

「……おお」
「ちょっ、先生! 何覗いてるんですか!」
54H.D.D ◆/VvZUVZXRM :2014/03/17(月) 23:54:31.56 ID:52b1SQ3V
いつの間にか、千晶がパーテーションから首を出し、雄太の肉棒へ熱視線を送っていた。

「ほっほー。学園の未来有望な男子はセックスがお得意か」
「そんなわけじゃ……」
「まぁまぁ。照れることはないだろ」

千晶は自分のシャワーから、雄太のシャワーへと移動してきた。
もちろん、自身の裸体を隠すことなく、だ。

「へー、ちんぽっておっきくなるとこんな風になるんだな」

まじまじと雄太の肉棒を見つめる。雄太だって少々恥ずかしい。
そして、千晶は無遠慮にも肉棒をそのまま握ってきた。ぎゅむぎゅむと強めに掴まれる。

「うっほぉ」
「随分と腫れてるみたいだけど、痛かったりしないのか?」
「痛いっちゃあ痛いけど、痛気持ちいいというか」
「ふーん。あたしの尻は腫れちまって今も痛いけどな」

肉棒に触った手で、千晶は自分の臀部を撫でた。確かに腫れている。

「でも先生。さっきお尻叩かれてる時、随分痛気持ち良さそうだったじゃないですか」
「なっ、ばっ、バカヤロー! そんな事、ないぞ」

今度は千晶が焦る番だった。雄太の言葉に、瞬間湯沸かし器のように顔を赤くする。

「嘘ですよ。ずっと気持ち良さそうな声出してましたし」
「お前だって、あたしのおなかにずっとこれが当たってたぞ!」

お互い、妙な主張をしながら睨み合う。しばし視線が交錯したが、雄太が口火を切った。

「よぉし、じゃあ試してみましょうよ」
「試すって、どうやって」
「もう一回やってみればいいんです」

雄太の提案に、千晶は首を傾げた。

    □

「本当これでいいのか? つーか何かおかしくないか?」
「先生はお尻を叩かれると気持ちいい。
 俺はお尻を叩くと気持ちいい。同時に証明するにはこれしかないです」
「うん? うーん…… そうか?」
55H.D.D ◆/VvZUVZXRM :2014/03/18(火) 00:03:32.19 ID:gSpzmtOU
千晶は雄太に向けて尻を突き出し、雄太は肉棒を千晶の尻へ乗せていた。
体位的に言えば後背位の状態だ。
既に雄太の股間は屹立し、千晶の尻たぶよりも熱く猛っている。
雄太は肉棒を自分で持ち、ぺちぺちと尻を叩いた。
日焼け後の目立つ、綺麗な背中。
そして、少し赤くなっているが、実に美しいお尻だ。
雄太は千晶の腰を引き寄せ、肉棒をさらに尻に押し付ける。

「ひぃっ」

腫れた尻とは別の熱さに、彼女は背筋をブルリと振るわせた。
雄太はそれ幸いと、肉棒を尻たぶの狭間から、
秘所と太ももの形成したトライアングルへと挿入する。いわゆる素股の格好だ。

「んぁ。何をするつもりだっ」
「先生のおまんこが濡れていないかのチェックです」

雄太にはわかりきっていた。何しろ、千晶の秘所から熱い粘液が零れ落ちている。

「やっぱり濡れてるじゃないですか。気持ちいいんでしょう?」
「べ、別に気持ちよくない」
「強情ですね…… じゃあ、こうするしかない!」

これ以上言葉を交わす必要は無い。
雄太は素股状態から一歩足を引き、千晶の秘所めがけて一気に亀頭を突き立てた。

「んぎぃっ!?」

千晶の口から悲鳴がこぼれた。
彼女の膣内はすでに泥のようにぬめっていた。
雄太の亀頭に絡みつく膣壁は、彼女の態度とは裏腹に雄太を歓待する。
むしろ、快楽を貪ろうと腰を動かすものの、がっちりと捕まれ動かせないほどだ。
千晶はただ目を白黒させ、苦しげに息を吐く。

「お前、かはっ」

対して雄太は、余りの締め付けに声を漏らした。

「おおお、おお」

今まで雄太が手篭めにした女性陣とは一味違い、陰茎をこれでもかと締め付けてくる。
56H.D.D ◆/VvZUVZXRM :2014/03/18(火) 00:04:09.35 ID:gSpzmtOU
「こんなに俺のちんこ締め付けてきて、気持ちよくないっていうんですか?」
「そ、それとこれとは別問題……」
「じゃあこうしましょう」

バチィンッ!

「ひぃんっ?!」

雄太が峻烈に千晶の尻を張った。
小気味いい音と共に、彼女の膣内が肉棒を締め付ける。

「あっ、くぅうっ!」
「やっぱり。先生、お尻叩かれると気持ちいいんですね。
 ぎゅうぎゅう締め付けてきてるじゃないですか」

腰を大きく引いて、叩き付ける。
雄太の腰骨が、千晶の尻にぶつかり、ただのスパンキングより大きな音を響かせた。
それに負けじと、雄太はまた尻を叩く。
千晶といえば、子宮口に無理やり捻じ込まれた快感のせいで、口からは何の言葉を捻り出せなかった。

「かひっ、あひ」
「さぁ先生。俺のでイッてください!」
「ああんっ、あぁっ、あんっ」

一気に腰の動きを早める。
濡れた水音がシャワールームに木霊する。
まるで、雄太の腰と手で千晶にスパンキングしているようだった。
何度も腰を叩き付けるうちに雄太の亀頭が、快感のため膨らみ始める。
千晶は鋭敏にそれを察知した。

「なっ、なっ、ちっ、ちんぽの先がっ!?」
「一発目、出しますね」」
「え、いっぱひゃあああっ!?」

 どぴゅっ びゅるるっ どぷんっ

お尻を叩いていたときから溜めに溜めていた劣情が、千晶の子宮の中で炸裂した。
睾丸でたっぷりと暖められた精液が、子宮口を通り抜け精子のプールを作り出す。

「あああっ、はぁぁ」

千晶の腰をしっかりと引きつけ、一滴たりとも膣外へは漏らさない。
彼女はただ力尽きたように精液を受け入れ、ごくりと喉と子宮を鳴らした。

「はぁっ、はぁっ…… く、くそっ」
57H.D.D ◆/VvZUVZXRM :2014/03/18(火) 00:06:01.17 ID:gSpzmtOU
千晶が歯噛みする。雄太の宣言通り、尻叩きでイッてしまったのを恥じているようだ。

「認めますね。自分がお尻叩かれて気持ちよくなってたって」
「だっ、誰が!」
「じゃあもう一回です!」

再度腰の動きを加速させた。
当然、肉棒は一切萎えてなどいない。
右手で腰をしっかり捉え、振りかぶった左手で千晶の尻をいじめる。
むしろ精液分軽くなったことで身軽になったようですらあった。

「んあっ、んひっ、んくぁっ! もうっ、いい加減に……!」
「先生のおまんこが気持ちいいのが悪いんです! 先生も気持ちいいでしょう?」

そう嘯きつつ、雄太はまた盛大に千晶の子宮をザーメンで汚した。

 びゅくびゅくっ びゅるるんっ

「んきいいっ?! また出てるぅ……」

再び叩き込まれた精液に、千晶は背筋を反らして喘いだ。
密着した二人の結合部分の隙間から滴り落ちる精液がシャワールームの床を汚した。

「くはぁっ」

千晶の焦点はズレ、口からは涎が垂れている。雄太は背後から彼女をそっと抱きしめた。

「先生、気持ちよかったんですね。こんなに震えて」
「ふわぁ……」

最早聞こえていない様子だった。だが、それでもいい。
秘所から大量のザーメンを吐き出しながら、シャワーに濡れる女教師。風情があるではないか。
さて、昼休みも残り少ない。

「先生のセックスはまだまだです。また一緒に練習しますしょうね」
「ふぁ……」

雄太は急いで服装を整えると、急いで教室へと戻るのだった。
58小足刻み蟲 ◆/VvZUVZXRM :2014/03/18(火) 00:42:54.42 ID:gSpzmtOU
今回はここまで。
また来週くらいに来ます。

〆レスが投下できてなかった…
59名無しさん@ピンキー:2014/03/18(火) 01:37:39.17 ID:hv6yW7e0
乙!
60名無しさん@ピンキー:2014/03/23(日) 19:59:59.72 ID:4F8k/IBI
小足刻み蟲いいわぁ。捗るわぁ。
61小足刻み蟲 ◆/VvZUVZXRM :2014/03/25(火) 00:08:54.08 ID:Hm6Z5Xa0
投稿します。

>>60
ありがとうございます。今回本番ないんで捗らないかもしれません。
62H.D.D ◆/VvZUVZXRM :2014/03/25(火) 00:10:49.12 ID:Hm6Z5Xa0
一、二時間目でセックスしてしまうと、放課後までが早い。
それがこの二日間で雄太の得た経験則であった。
実際、ふと気がつけばカレンが帰りのホームルームのため教卓に立っていた。
十分ほどで終了すると、席へ苺が寄ってきた。

「雄太、今日委員会だから先に帰っててね」
「あ、俺も委員会なんだ。ほらこれ。朝に瀬尾さんから貰ったんだ」

雄太は朝、瀬尾から受け取った保健委員のファイルを取り出した。
資料が入っているが、そもそも今年に入って一回しかやっていないため、心得と保健だよりしか入ってない。

「そうなんだ。じゃあ終わったら一緒に帰れるね」

苺が嬉しそうに笑う。この笑顔だけでも一日の疲れが取れそうだ。

「今日はお昼休み一緒にご飯食べられなかったもんね」
「うっ、ごめんな」
「いいよ。千晶ちゃんに昼休み中怒られてる方が大変だったでしょ?」
「ははは…… まぁな」

苺には、シャワールームでケツ叩きセックスをしていた、とは言っていない。
流石に昼休みをすっぽかして淫蕩に耽ってたとは言えなかった。
そんな後ろめたさがあるからこそ、しっかりと約束する。

「帰ったら一緒にゆっくり出来るもんな」
「そうだよー。雄太は今日私のドレイなんだからねっ」
「げっ、そんな約束してたっけか」
「忘れちゃダメだからね。ちゅっ」

最後に唇同士で軽くキスし、苺と分かれた。
とにもかくにも初めての委員会活動だ。
保健委員会が何をする集団か知らないが、雄太はその後になるだろう京との作戦会議へ向け、襟を正すのだった。

    □

保健委員会の集合場所は、当たり前のことだが保健室だった。
雄太が到着する頃には既に何人かの生徒がいた。当然の如く注目を浴びる。
席に着くと、すぐに両脇の女子生徒から話しかけられた。
セミロングの髪の真面目そうな生徒と、ショートカットの溌剌とした生徒だ。

「あなた、晴無君? 昨日転校してきたっていう」
「あぁ、そうだけど」
「わぁーっ、本当にいたんだ。男子生徒。あたしてっきり噂話かなんかかと思ってたよ」
「噂話なわけないでしょう。でも、私もちょっとびっくり。男の人が清覧に入るなんて」
63H.D.D ◆/VvZUVZXRM :2014/03/25(火) 00:12:20.51 ID:Hm6Z5Xa0
そんな風に、名前も知らぬ女子生徒との会話の華が咲く。
雄太は少し感動していた。
まさか、自分がこんなにスムーズに女子と会話できる日が来るなんて。
苺やアリスのおかげももちろんあるが、
ひいてはこの学校を作ったひでこのおかげと言っていいのかもしれない。
心の中で感動の涙を流した。

「よう、来たか」

保健室の奥、給湯用のコンロがある場所からポットを持った京が出てきた。 

「五時間振りです、先生」
「うん。いやぁ、君が来るのを今か今かと待ち続けていたよ」

そんな事を言って京はまたニヤリと口角を持ち上げた。相変わらず考えの読めない。
座っている他のクラスの保健委員達とは、全員初対面だ。
後から来た娘達も加えれば、全部で七名。
確か、一学年四クラスだから、八クラス分だ。

「三年生はいないぞ。大学や専門学校へ入るための勉強で忙しいからな」

京がさりげなく教えてくれた。

「さて、揃ったみたいだし始めるか。ま、いつもの事だが茶でも飲みながらやろう」

京は紙コップにお茶を入れ、それぞれの前に置いた。相変わらず自由な保健室だ。
雄太も受け取り、一口啜る。

「あ、おいしい」
「だろう? 九条特製ブレンドだからな。
 体を内側から暖め、脂肪の燃焼に効果がある。ぽっこりおなかを解消できるぞ」

京がそういうと、女子生徒達は皆笑った。雄太も釣られて笑ってしまう。

「笑ったところで今月の連絡事項を伝えよう。えー、まず一つ目の話だ。今年は早くもインフルエンザが――」

珍しく真面目なトーンで話し始めたため、雄太も少々背筋が伸びる。
京とは床を共にした中だが、こういう時くらいはしっかりしなくてはならない。
委員会の話し合い三十分も掛からずに終了した。
その間、雄太はほとんど発言することは無かった。
ただ、それも仕方が無いことと言えるだろう。
何しろ、この学園の中心は女子。男子である雄太は口を出す機会が少ない。

「まだ時間はあるな。何か他に話したいことがあるか?」
64H.D.D ◆/VvZUVZXRM :2014/03/25(火) 00:14:02.19 ID:Hm6Z5Xa0
特に手を上げる者はいない。

「そうか。じゃあ、一応委員会はこれで終わりだ。帰りたい者は帰っても構わないぞ」

今月の保健委員会はこれにて解散―― 
雄太はこれで話が聞けると思い、一歩前へ進み出た。
が、次の瞬間雄太は京に腕をがしっと掴まれた。

「さて、それじゃあここからは勉強会だな」

ニッコリと微笑みながら京は言った。その微笑みはどう見ても悪巧みしている人間のそれだった。

「え? 何の話――」

謎の危険を感じて、雄太は京から離れようとしたが、何故か突然力が抜けた。
立ちくらみではないようだが、頭が少々くらっときた。

「まぁまぁ、座りなさい。いいからいいから」

雄太の両肩を掴み、京は無理やり雄太を自分の席へ着かせた。女子生徒と相対する形だ。
解散の号令を受けても帰る生徒は皆無。
いや、それだけではなかった。女子生徒達の様子もおかしい。
だが、雄太とはおかしさのベクトルが違う。彼女達は皆一様に潤んだ瞳をしており、顔が上気していた。
ここまで来て、ようやく雄太は確信へ至った。

「せんせい…… 何か盛りました……」

抗議の声を上げるが、なんだか呂律も上手く回らない。

「ほほぉ。優秀だなぁ、晴無は。ただ、何か盛ったという発言は言葉が過ぎるぞ。
 私は最初から『特製ブレンド』だと言ったはずだ。体を温めるともな。
 まぁ、それに合わせて少々副作用が見られるが、しょうがないだろう?」

しまった。雄太は思ったが声に出ない。
それどころか段々と体に力が入らなくなってきた。

「安心したまえ。君が飲んだのは体の筋肉を緩め、コリを無くす作用のものだ。マッサージを受けずとも血行が良くなる。大分な」

確かに、筋肉の弛緩と同時に、心臓の高鳴りを感じる。言っている事は嘘では無さそうだった。

「そして、女子生徒諸君のは体を内側から温める作用だ。体を温め、興奮を促す」
「そういえばなんか体、熱いかも……」
「ホントだぁ。ポカポカしてきた」

これもまた事実のようだった。
下着制服に身を包んだ生徒達は、先ほどまでの真面目な雰囲気はどこへやら。
頬には朱が差し、息は荒くなっている。温めすぎだろう。
65H.D.D ◆/VvZUVZXRM :2014/03/25(火) 00:15:17.34 ID:Hm6Z5Xa0
「で、だ。まぁ少々気分を出すために薬効成分のある物を飲ませたが、
 実はここからが本題なのだ。保健委員たるもの、やはり男女の違いは知らなくてはな」
「はぁ?」

説明をしながら、京は雄太の座る椅子になにやら細工をしだした。
情け無い事に、雄太は今初めて京の座っていた椅子が
今日の朝まで彼女が座っていたものと違っているものである事に気付いた。
かなり作りがしっかりしている上に、ゴツい。
肘掛や背持たれに分厚いクッションがあり、足を乗せる部分までついている。
そして、京はその椅子についているベルトを、次々雄太へ巻きつけていくではないか。

「や、やめてください」
「やめろといわれてやめる奴がこの世にいるか?」

胴体、腕、足と固定され、今度は徐々に体が水平に近付いていく。
もっと正確に言うならば、足が開脚された状態で持ち上げられたのだ。
股の間から女子生徒達が見える。

ここまでされて、雄太はようやく自分がどこに座らされたのかわかった。
分娩台だ。男の身でありながら雄太は分娩台で大股開きさせられているのだ。
次に一体何をさせられるのか。雄太にも容易に予想がついた。

「さぁて、お楽しみの時間だな。
 えー、これからやる特別授業は今言ったとおり男女の違いについて、だ。
 実験体はご存知、霊長類ヒト科、晴無雄太君だな」

股間を盛大に女性陣へ向けた状態で、雄太は紹介された。屈辱的だ。
だが、どことなくそんなシチュエーションに燃えてしまっている自分がいるのも事実。
片や女生徒達はというと、雄太と違って自主的に残っていることもあってか、
興味津々な瞳でこちらを見ている。ただ、視線の先は雄太の顔ではなくて股間である。

そんな状況を満足げに楽しんでいるのは、仕掛け人でもある京だった。
彼女はふふんと鼻を鳴らすと、雄太の股間に手を伸ばした。
淫猥な手付きで撫で擦り、雄太の肉棒を鋼のように硬くさせようとする。

「女とは違い、男の股間にはこの通り出っ張りがある。これが何かわかる者はいるかな?」

質問を投げかけるが、答える生徒はいない。
皆わかりきっているのに言葉にしないのだ。実際、彼女達は戸惑うように視線を右往左往させるばかり。

「ふむ。じゃあ、宮下。答えなさい」
「えぇっ!? あたしですか?」

さっき雄太と言葉を交わした、ショートカットの女子生徒が指名される。

「保健委員に宮下は他にいないぞ」
「そ、そうですけど……」
66H.D.D ◆/VvZUVZXRM :2014/03/25(火) 00:17:18.33 ID:Hm6Z5Xa0
宮下は答えに窮している。
花も恥らう少女時代を過ごしている彼女らにとっては、口にするのが憚れる単語なのだろう。
ブラジャーは丸出しだが。

「答えられないか。それじゃあ、藤野」
「わっ、私?!」

こちらも先ほど話したロングヘアーの女子生徒だ。彼女も答えられないようで、雄太から視線を反らす。

「なんだ。これじゃあ授業が進まないじゃないか。誰か答えなさい」
「――チンです」
「何? 藤野、今なんと言った?」
「オチン、チンです」

躊躇いがちに、だがはっきりと彼女は言った。
オチンチン、と。雄太もその言葉を確かに耳にした。
可憐な美少女の口から、だ。

「正解だ。まぁ、保健体育の授業などで習っているから知っていて当然だな。
 だが、実際に見た事がある者はいるか?」

全員首を横へ振る。

「そうだろうな。君達の同級生でもなかなかいないはずだ。
 おめでとう、君達は旧友よりも先に男性器を目にする事が出来る」

そう言って、京は無遠慮に雄太のジッパーを引き下ろした。
既に剛直は張り詰め、トランクスの生地を貫かんばかりに勃起している。
ジッパーを開かれただけでそれは外へ飛び出た。

「――わぁ」

誰が発した言葉なのかはわからない。ただ、誰が発してもおかしくない驚嘆の声だ。
女子生徒達の目に嫌悪は無く、ただ興味一色だったのだから。

「さて、今日は男性の体について諸君にしっかりと理解を持ってもらいたい。
 晴無君はしっかりと協力してくれるようだ」
「そんな事言ってなわぷっ」
「うんうん。ありがとう。医学にはいつだって犠牲がつきものだ」

勝手な事を言いながら、京は雄太の口を塞いできた。
自らの巨乳で。乳首を無理やり口に入れられ、さらに白衣で視界をシャットアウトされる。
もうおっぱい以外見えない。

「それじゃあ一人ずつ、実際にペニスに触れてみるように。
 まずは…… はっきりとオチンチンといえた藤野からだな」
「私!? いいんですか……?」
「ああ、構わん。晴無も納得ずくの事だ」

もちろん納得なんてしてはいないが、薬の効果か四肢に力が入らない。
そのくせ股間だけは大興奮なのだから収まりが悪い。

「それじゃあ、失礼します」
67H.D.D ◆/VvZUVZXRM :2014/03/25(火) 00:18:52.51 ID:Hm6Z5Xa0
若干ためらいがちではあるが、藤野は確かに自分の意思で雄太の肉棒へと手を伸ばしてくる。
その姿は巨乳目隠しをされいる雄太には見えないが、場の雰囲気でわかった。
まず指が触れた。そして、指が巻きついた後に掌。
弱弱しい握力と、少し冷たい温度が伝わってくる。
思わず、肉棒を震わしてしまう。

「ひゃっ、動いた」
「そりゃあ動くさ。人間の体の一部なんだから。ペニスは非常に敏感な器官だが、柔らかく握る分にはいささかも問題ない。ま、強く握られたい人間もいるみたいだが――」

京が強く乳房を押し付けてくる。

「今日はあくまでも勉強だ。生理反応を見るために、しっかりと最後まで行おう」
「最後?」
「無論、射精までということさ」

京の言葉に、藤野も、後ろの生徒達を息を呑んだ。
巨乳に顔を埋めている雄太も、驚いて強く乳首を吸ってしまったほどだ。

「んっ。何を驚いている。保健の授業の一環だぞ、これは。さぁ藤野。最後までやるんだ」
「最後って言っても…… どうやって」
「握った状態で少し手首で捻りを加えながら、上下に扱いてやればいい。こんな感じでな」

京が空いた手でジェスチャーをする。
藤野は動作を空いた口で眺めていたが、やがて意を決したように行為を始めた。
いわゆる、手コキだ。

「んぶふぅ」

全く前は見えないが、肉竿はいつだって敏感だ。
何をされているか、当たり前のようにわかる。
ぎこちない所作が緩い快楽として与えられている。
ちゅに、ちゅに、という水音と、女子生徒達が吐き出す熱い吐息だけがその場を支配していた。
誰もが雄太の肉棒を注視し、いずれ来るであろうその時を待ち続けている。

「――どうした? ん。そうか」

突然、京が言葉を発した。藤野は思わず手を止めてしまう。

「藤野、もうちょっと強く握って、動きも早くして欲しいらしい」
「え、はい。わかりました」

小さい掌により力が篭る。さっきよりもちょっとだけ真剣な表情で彼女は肉棒を扱き始めた。間断なく粘液の絡む音が響き、雄太の性感を高め続ける。
そして、宣言も何も無く射精は訪れた。

びゅるるう びゅくっ

「きゃああっ?!」
68H.D.D ◆/VvZUVZXRM :2014/03/25(火) 00:19:50.32 ID:Hm6Z5Xa0
間欠泉のように噴出した精液に、藤野は思わず叫び声を上げた。
絹を裂くようなそれに、周りの生徒達も驚く。
ただ一人、京だけが満足そうにその様子を見ていた。
飛び散った精液は雄太のズボンはもちろん、藤野の手や床にも飛ぶ。

「ははははっ。そう、それが精液だ。藤野、皆にも見せてやれ」

どうしたらいいかわからない、ザーメン塗れの手を
藤野は後ろを向いて他の生徒達へ差し出した。
初めは得体の知れなさから引いた生徒達も、すぐに興味を示し
手の甲に厚く盛られているそれを繁々と眺め始めた。

「性行為の際にはそれがお前達の胎内に出されるわけだ。
 セックスの作法に言及まではしないが、舐めたりもする『らしい』ぞ」

すでに経験者である京が何を言っているのか。
雄太は抗議の意味もかねて、彼女の乳首を思いっきり吸ってやった。
が、痛いどころか気持ちよかったらしく、愛しげに頭を撫でられるだけで終わった。
女子生徒達はというと、京の言葉でより興味を持ったのか、さらに精液へ顔を近づけていた。
中でも藤野と仲のいい宮下は、意を決して舌を精液へ触れさせた。

「ふへぇ、にらい」

苦い、と言いたかったのだろう。その感想に皆目を白黒させていた。

    □

授業の始まりも突然だったが、終わりも突然だった。

「今日はここまで。藤野も手を洗って帰りなさい。石鹸使えよ」

京の言葉に現実へ引き戻された生徒達は、あたふたと帰り支度を始めた。
藤野と宮下だけは、最後に雄太へ軽く頭を下げ、おっとり刀で保健室から出て行った。
こうしてようやく、雄太は巨乳口封じから解放されたのだった。

「――何のつもりですか」

舌が普通に回る。どうやら盛られたしびれ薬ももう抜けたらしい。

「何のつもり? 保健委員として男性の生態を知っておいてもらいたかっただけだよ」
「嘘でしょう」
「嘘なんかじゃないさ。元お嬢様学校とはいえ、
 今も金持ちの子女が通っていることに代わりは無い。男性を見たことが無い女の子もいるんだぞ」
69H.D.D ◆/VvZUVZXRM :2014/03/25(火) 00:20:36.79 ID:Hm6Z5Xa0
まさかそんな、と思ったが口には出さなかった。
京は話しながらもてきぱきと片づけを始め、雑巾で床に飛び散った精液を拭いていた。
そのまま、ズボンの精液も拭いていく。

「たとえば、そうだな。一度男性の股間には触手が生えていて、
 それが絡み付いてきて性行為が行われると信じていた娘もいたな」
「えー…… さすがにそれは」

なんて言っていたら拘束が外された。
ようやく自由になった身体を味わっていると、京がズボンのベルトを外しに掛かってきた。

「え、ちょ、何するんですか」
「何って君、そんなザーメン臭いズボンで帰るのか」

京の言っている言葉は正しかった。
衆人環視の中手コキという斬新な環境は、
雄太に必要以上の快感を与え、その分の精液をばら撒いたのである。受精もしないのに。

そのザーメンと、ふき取った雑巾の水により、
雄太のズボンは学生の身分でお漏らしをしたような状態になっていた。
正直言って歩きにくいし、情け無い。
結局雄太は京の手によって下着とズボンを脱がされた。
京は保健室の片隅にある洗濯乾燥機にそれらを放り込む。

「二枚くらいなら、乾燥入れても一時間程度だろう。ま、多少生乾きでもこの際構わないか。それまで少し、時間があるな」

振り返ってベッドに座る雄太を見る彼女の瞳は、射抜くようだった。
近寄りながら、黒いレースのショーツを脱ぐ。
遠目から見てもわかるほど、糸を引いていた。
雄太も激しい興奮で脳を揺さぶられていたが、京もそうだったのだろう。
隣へ座って彼女は一言、こういった。

「暇つぶし、しようか」

    □

雄太にもプライドはある。京の掌で完全に踊るのは嫌だった。
キスは求められたがしなかった。正常位で求められたがひっくり返してやった。

「あんっ、そうか。今日は後ろからがいいのか?」

そんな言葉を言われたが、そういうわけではない。
さっきまで雄太は精液噴出機扱いされていたのだ。
だからこそ、今度は京をオナホール扱いしてやろうと思ったのだ。
昨日と同じ場所にあった手錠を、後ろ手にかけてやり、愛撫も何もなしにただ突っ込む。
そして、レイプするかのように乱暴に腰を叩き付ける。
70H.D.D ◆/VvZUVZXRM :2014/03/25(火) 00:21:19.37 ID:Hm6Z5Xa0
「んひぃっ!? くはぁ、あんっ、あっ、前戯もなしでぇっ」

抗議の声を上げられたが、それにしては艶めきすぎていた。
とどのつまり、九条京という女性はMなのだろう。少なくとも雄太はそう理解した。
キスも愛撫もなしのセックスは、それでも五十分近く続き、
雄太がすっきりしたと感じる三発目の放精まで続いた。

そして今、雄太はベッドに横たわり、京は雄太に腕枕されていた。
まるで、しなれたカップルのように。
京はあんな乱暴な交わりであったにも関わらず、嬉しそうに雄太の鎖骨を舐め、肉棒を後戯している。
ようするに、満足そうであった。

「で、先生」
「んー? なんだ?」
「妙案って奴をそろそろ……」
「なんだったっけかなぁ、それ」

流石に布団を跳ね飛ばし、雄太も跳ね起きた。

「とぼけないでくださいよっ!」
「あーあー、大きな声を出すな。腰に響く。教えてやるから寝転がりたまえ」

京の言うとおり、再度寝る。耳元に口を近づけてきて囁いた。

「色仕掛け、だよ」
「――いぃろぉじかけぇ?」
「なんだ。不服かね」
「不服とかじゃなくて、無理でしょう。俺じゃ。どう考えても」

雄太にとっては当然の言葉に、京は首を傾げた。

「何を言っている。君は十分魅力的な男性だよ。少なくとも私が見てきた中ではな」

彼女が嘘を言っている様子は無かった。ひでこの言っていた事もある。
もしかしたら本当に有用な手段なのか――? 邪な考えが膨らんできた。
雄太が悩んでいる間に、京はベッドから這い出し雄太の下着とズボンを持ってきた。

「さっきのあの娘達の様子を見ただろう。
 きっと、ショーツの中はぐしょぐしょ。今日は君のペニスを思い出しながらオナニー三昧だろうなぁ」

あの美少女達が帰って、自分を思いながらオナニー。
そう考えるだけで勃起してしまいそうな素敵なシチュエーションではないか。
と、思っていたら亀頭にぬるついた感触が被さってきた。
71H.D.D ◆/VvZUVZXRM :2014/03/25(火) 00:21:50.15 ID:Hm6Z5Xa0
「んちゅ、ちゅるぅ、れる」
「み、京先生何を」
「ちゅれぅ、んー、どうにもズボンに納まらなさそうだからな。リラックスさせてやろうと思って」
「別にそんなおふぅ」
「んじゅる、ふふ、昨日みたいに乱暴しないでくれよ?」

結局雄太は、京の心地いい口内を感じながら、もう一度射精した。

    □

保健室を出ると、例のスマホが鳴った。

「なんだよ」
『なんだよ、とはなんでしかぁ。
 いやぁ、ごしゅじんたまのジゴロっぷりにこのひでこ、かんぷくつかまつったでし』
「……用件はそれだけかよ」
『ちっちっち。ちがいましよ。
 ごしゅじんたま、ようやくやるべきことがみえたんじゃないでしか?』

ひでこの質問に対し、当然答えはイエスだった。

「ああ。とりあえず京先生のアドバイスも貰ったし、チア部を存続させる」
『んんー。まずはそこからがんばるでしよ。
 ふりかかるかんなんしんくも、ジゴロのごしゅじんたまならきっとだいじょうぶ。
 それじゃ、ハバナイスセックス!』

その言葉を最後に、また電話は切れた。
いつも一方的に掛かってきて、一方的に切れる電話だった。
画面が戻り、時間が表示される。十八時半だ。
今日は部活が無いためか、校内も人気が無い。
雄太も、とっとと帰るため昇降口へ急いだ。するとどうだろうか。昇降口に人影が一つ。

「誰だ――」

雄太は気付いた。それ以上言葉は出なかった。
靴箱にもたれるようにして立つ人影。見間違えるワケの無いシルエット。

「そうなんだ。じゃあ終わったら一緒に帰れるね」

ああ、何故忘れていたんだ。何故うっかりしていたんだ。
ジゴロ雄太に艱難辛苦が、とりあえず一つ。
72小足刻み蟲 ◆/VvZUVZXRM :2014/03/25(火) 00:31:06.77 ID:Hm6Z5Xa0
今回はここまで。
また来週くらいにきます。
73名無しさん@ピンキー:2014/03/25(火) 06:40:41.05 ID:iTuqBRAB
乙!
更新、つうか投下早いね。
見習いたい。
74名無しさん@ピンキー:2014/03/25(火) 08:06:55.63 ID:6W5B4rsC
GJ
定期的に投下されるだけで素晴らしいのに内容もエロいとかもうね
75小足刻み蟲 ◆/VvZUVZXRM :2014/03/31(月) 23:37:15.03 ID:MoQeVXep
投稿します。
76H.D.D ◆/VvZUVZXRM :2014/03/31(月) 23:37:59.03 ID:MoQeVXep
昨日は実に有意義かつ楽しみと喜びに溢れた帰り道だった。
女の子と二人っきり。
それがこんなにも素敵なものだったなんて、誰が想像しただろうか。
一匙の勇気も持たず、女の子を避けてきた己を恥じた。
が、それももしかしたら正解だったのかもしれない。雄太は感じ始めていた。

「あ、あのー……」
「――フンッ」

自分の前方約三メートル。怒りのオーラを放ち歩く少女が一人。
もし雄太がまともな精神状態であったなら、
きっとブラ丸出しのその姿を見て鼻の下を伸ばしに伸ばしていたことだろう。

だが、今は事情が違う。
花咲苺は、どこからどう見ても怒っていた。
謝罪の言葉すら許さないその状況。触るな話すな息をするな。
怒りのオーラは雄弁に語りかけてくる。わかるが故に、雄太に抗う手段は残っていなかった。
出来る事といえば、影を踏まないようにその後ろをヨチヨチと着いていくばかり。
周りの町民達は皆、何事かとこちらを見る。
見ないでください、ともいえず、雄太はやはりただ項垂れて歩く事しか出来なかった。

苺の怒りももっともである。
口約束したわけではないが、ほぼ無言の了解をしていた昼休みにご飯を食べる話をまずすっぽかす。
それを笑って済ませてくれた彼女の「一緒に帰ろう」発言を、今度は約束したにも関わらず忘れる。
体育の時間に押し倒してしまって怒られた事を考えれば、まさしく仏の顔も三度まで。
いや、仏の方がなんぼかましかもしれない。少なくとも、今の苺の背中を見てるとそう感じるのだった。

家に到着した。が、事態に一切の進展はなし。怒りと気まずさの無言の帰宅であった。

「苺姉、お兄ちゃんおかえむぐぅっ」

扉を開けた途端、苺は迎えに出てきた杏子を腕に抱え掻っ攫っていった。
そのままリビングへ行くと、バストアップマッサージをしていた柚子を
さらに掴まえ、ずるずると姉妹達の部屋のある二階へと引っ張っていく。有無を言わせずに。
突っ込む間すらなく行われたそれに、雄太はただ唖然とするばかり。

「あらあら、雄くんお帰りなさい。苺は?」
「苺も、返ってきました、けど」

雄太が説明するまでも無く、バタンと強烈な音が聞こえてきた。
きっと思いっきり扉を閉めたのだろう。怒りが空気を通して伝わってくるようでもある。
それは桃姉も同じだったようで、目を白黒させながら雄太を見てきた。

「どうかしたの?」
「ええと、まぁ色々と」

雄太は頭をかきながら、とりあえず家へ上がるのだった。
77H.D.D ◆/VvZUVZXRM :2014/03/31(月) 23:38:39.61 ID:MoQeVXep
    □

間をおいて、思案する。
リビングで一息つきながら、雄太は悩んでいた。
女の子を怒らせる、なんて雄太にとっては空前絶後の体験である。

これが男だったら適度に距離を置き、
謝罪したりなあなあで済ませたりするのだが、いかんせん勝手がわからないのだ。
果たして、女性・女子に対しても同じ態度でいいものか。
どれだけ考えても答えは出ない。
謝罪のシャドーボクシングなんて
何の意味も無いことはわかっているが、踏ん切りがつかないのだ。
勇気が無い自分が嫌になる。

ぼんやりと雄太はテレビを眺めていた。
夕方の音楽番組だ。アイドルが雛壇に上がり、挨拶をしている。
見事に女性アイドルばっかりだった。
少々気になるのは、いわゆる「アイドル」としてそこにいる少女達は、
揃いも揃ってコケティッシュな格好をしているということだ。

『それではプチアニマの三人に歌ってもらいましょー』

動物っぽい格好のアイドルが、尻を振り振り、無い胸を張りながら踊る。
歌い終わって、雄太は納得した。
きっと、この世界のアイドル達は雄太の考えているアイドル達とは違うのだと。
この世界の、アイドルは女性達の物なのだ。
まだ来て二日だが、漫画雑誌からもそれは読み取れた。

男性向けのサービスが概して女性向けの代物になっている。
つまり、男性向けアイドルの「あの子に近付きたい!」という思いは必要無く、
「あの子を可愛がりたい!」という思いに擦り替わるのだ。
だから男性向けよりももっと露骨にペット的な、コケティッシュなアイドルになるのだ。
と、そこまで考えて雄太はさらに絶望した。
そうなると、苺の怒りはもっとわからなくなる。
雄太の耳掻き一杯程度の女性観が、耳掻き一杯の役にすら立たないのだ。
テレビでは別のアイドルがさらに可愛らしい踊りをしているものの、雄太には何の感慨も浮かばない。
まさか、自分がここまで心痛めるとは。雄太は重いため息を吐いた。

「雄くん、コーヒー飲む?」

桃姉がコーヒーを持ってきてくれた。雄太は無言で頷き、コーヒーを受け取る。
そのまま、桃姉も隣に座ってコーヒーを啜る。少しの無言の後、桃姉が口を開いた。

「苺と、喧嘩したの?」
「……はい」
78H.D.D ◆/VvZUVZXRM :2014/03/31(月) 23:39:13.17 ID:MoQeVXep
どうして? と聞かれたので雄太は素直に事情を全て話す事にした。
その間、桃姉は長姉らしくただ黙って聞いてくれた。
溜まったものを吐き出して、少し楽になった。

「ど、どう謝ったらいいでしょうか?」
「雄くん……」

桃姉は雄太に相対すると、手を顔の高さまで持ってきた。
反射的に叩かれる、と思った雄太は目を強く瞑った。しかし、次の瞬間指先で額をつつかれた。

「メッ、でしょ?」

まるで幼児をしかるような怒り方。雄太は逆にあっけに取られてしまった。
そして、桃姉は自分の太ももをパンパンと叩いた。

「ほら、ここにいらっしゃい」
「はい?」
「いいから、ここにいらっしゃい」

意図と指示がわからず呆けていたら、頭を捕まれ横に倒された。
簡単に言うと、膝枕の体制だ。桃姉を見上げる。
爆乳が邪魔して、少々見辛い。裸エプロンのため、谷間から顔が見えもしなかった。

「気にしすぎよ、雄くん」
「え、あ、そのー。そうでしょうか?」
「そう。苺はそんなに怖い娘じゃないわよぉ。雄くんが心配しすぎるから怒ってるの」

果たしてそうだろうか。
雄太の頭には疑問符が浮かべど、答えが浮かぶことはなかった。

「それに、雄くんしっかりと謝ったの?」
「もちろ…… ん?」

言われて雄太は気付いた。
思い返してみれば、確かに明確に謝罪の言葉を口にした覚えが無い。
言ったかもしれないが、背後から「あ、あの、ごめんな?」と言っただけのような気がする。
どちらにせよ、桃姉が言っているような折り目正しい謝罪はしていない。

「はぁ…… ほら、言った通りでしょう? 
 苺だって、ちゃんと謝られてないのに、許したりなんかしないわよぉ?」

おっとりとした口調で、しかし厳しく叱られた。

「はい、すみません…… じゃ、俺苺に―― あてっ」

起き上がろうとしたら、デコピンでまた膝枕へ戻された。
79H.D.D ◆/VvZUVZXRM :2014/03/31(月) 23:39:44.39 ID:MoQeVXep
「今はダーメ。謝るって言っても、苺は部屋に閉じこもっちゃってるし、
 雄くんだってカチンコチンじゃ謝りにくいでしょう? また失敗したい?」

失敗は、したくないです。
よく謝罪する人間はただ問題を早く終わらせたいだけ、
なんて話を聞くが、今の雄太はまさしくそれ。
桃姉は冷静になり、真摯な気持ちで謝りなさい、と言っているのだ。

「じゃあ俺どうしたら」
「そうねぇ。まずは、苺が部屋から出てくるのを待ちましょうか。その間に、雄くんもリラックスしましょう?」
「リラックス、ですか」
「ええ。こうやって、ね」

すると、桃姉はなんと裸エプロンの紐を下ろし、爆乳を露出した。
下から見上げる巨大なおっぱいは、まさに山脈のようだった。
双球の先端はすでに固く屹立しており、白く透明なミルクをうっすらと滲ませている。

「もしかして、桃姉……」
「うん。ずっと胸張っちゃってて、柚子達に頼もうと思ってたんだけどねぇ」

ようやく見えた顔は、困ったように照れ笑いしていた。
ここまでされて、気分が乗らないのでなんて言い訳をしたら男がすたる。
雄太は受けて立った。

「はぶっ」

膝枕されている状態のまま、重たげに重力に身を任せる乳房へ食らいついた。
そのまま両方の乳首を音を立てて吸い取る。

「じゅるるっ、じゅるっ」
「あっはぁ、雄くん、ダメェ、始めからそんな、んっ、強く吸ったらぁ」

言葉ではそう言うが、無理やり雄太の頭を引き剥がしたりはしない。
気持ちよいのだ。雄太もそれがわかって言うからこそ、むしろもっと強く啜る。
おまけに、母乳がもっと出るように動く手で乳房全体を揉んでやりまでする。

「んふぅ、もぉ、そこまでするんだったら、お姉ちゃんも負けてられないわよ」

雄太の顔に乳房を覆い被せながら、桃姉が校正に出た。
雄太のズボンへ手を伸ばすと、ジッパーを下ろして、雄太の肉棒を露出させる。
当然ながら、硬く勃起していた。

「えぇい」

そのまま肉棒に手を添え、握ってきた。
ようするに授乳手コキの状態だ。
実際に母乳が出ているので、形だけではなくまさしく授乳。
興奮のあまり、雄太の乳首を吸う力も大きくなる。
80H.D.D ◆/VvZUVZXRM :2014/03/31(月) 23:40:17.78 ID:MoQeVXep
「雄くんは、はうっ、甘えんぼさんねぇ。
 んんっ、苺と喧嘩して、はぁん、お姉ちゃんに甘えるんだからぁ」
「じゅるるっ、じゅちゅうっ」

桃姉の言う通りだった。雄太は彼女の溢れる母性に身を任せ、まさにリラックスしていた。
母乳を一口飲み込む度、桃姉に勃起を擦られる度、張り詰めていた背筋が和らぐ気がする。
保健室と同じように、激しい水音がリビングに響く。

テレビではこれまた低年齢の美少女アイドルが腰を振りながら踊っていたが、桃姉とのスタイルの違いは歴然だ。
あんな可愛い娘をいじってみたいという気持ちよりも、今は桃姉にひたすら甘えたかった。
雄太の気持ちを察したのか、桃姉は乳を啜る雄太の頭を撫でる。
おまけに、肉棒を握っている手を離し、掌でこれまた亀頭を撫でる。

「はい、よーしよーし……」

ひたすらに慰め、甘えさせてもらっている気分だった。
その上、肉棒に与えられる快楽は特上。
先走りで手をヌルヌルにしながら、桃姉は献身的に奉仕してくるのだ。

「んん、あはぁ、雄くん、おっぱい上手ねぇ」

桃姉の、弛緩した声が聞こえてくる。彼女もまた、快楽に身を任せているのだ。
乳首と肉棒、一体どちらがより快楽を与えられるのか勝負しているようでもあった。
だが、その勝負も終わりが見え始めていた。
雄太の体が硬直し、腰が浮かび始める。射精しそうなのだ。そして、その気配を桃姉は鋭敏に感じ取っていた。

「ほらぁっ、雄くん、我慢しないでっ、白い、はあん、おしっこ出してぇっ」

子供へトイレを促すような声に、雄太は我慢しきれずに射精した。

びゅくりっ、びゅるるう

「はっひぃいんっ!」

射精と同時に雄太は激しく乳首を責めた。
そのせいで気分の高まっていた桃姉も気をやってしまったらしい。
苺同様、なにやら花咲家は胸が弱い傾向がある。

「はぁはぁ…… 桃姉、ありがとう」
「ううん。こっちもありがとうねぇ。おかげでおっぱい大分楽になったわぁ」
81H.D.D ◆/VvZUVZXRM :2014/03/31(月) 23:40:52.15 ID:MoQeVXep
熱い情事が終わったというのに、桃姉は相変わらず包み込むような甘い声をかけてくる。
重ね重ね、母性の塊のような人だな、と雄太は思った。
桃姉がエプロンを整え、雄太もズボンを穿きなおす。
心は決まった。苺へ謝るのだ。真剣に、真摯に。
許されたいから、ではなく、謝りたいからだ。
二階から、乱暴に扉が閉まる音が聞こえてきた。
きっと苺だ。足音はそのまま、風呂場の方へ移動して行く。
ちょん、と肘で小突かれた。桃姉がウインクして「チャンスよ」と声を出さずに囁いた。
雄太は力強く頷くと、さっきまでとは違う確かな足取りで風呂場へと向かって行くのだった。

    □

真摯な謝罪とはすなわち何か。
女性の怒りに接した機会の無い雄太には、皆目検討がつかない。ならば、結論は一つ。
己自身でそう思うことを、その通り実行することにした。

「苺ッ! すまんッ!」

家の中で出すにはいささか大きすぎる声。おそらく、道路まで届いたことだろう。
だが、雄太に出来るのはこれだけであり、他には廊下に頭を擦りつけることぐらいだった。
もちろん、すでに実行している。

脱衣所で服を脱ぎ始めていた苺は、
無視していたはずの居候が行ったまさかの暴挙に目を丸くしているばかりだった。
が、すぐに眉は顰められ、頬は膨らんだ。ようするに帰宅時と同じである。

「――フンッ!」

子供っぽい怒りの表現だが、ここ数日でこれが彼女なりの最上級の怒りなのだと理解できた。
不満という気持ちが喉を通って口に溜まっているのだ。
そして、視線をそらしたまま彼女はまた服を脱ぎ始めた。
スカート、シャツ、ブラジャー、そしてショーツ。それまで雄太はしっかりと平伏したままだった。
結局、苺は美しい裸身を晒すまで全くの無言だった。
そして、ようやく視線を雄太の後頭部へ落とした。

「――ふん」

怒りの刃は少々収まったようだ。
それでも雄太は四つんばいを止めず、めり込まんばかりに頭を下げ続ける。

「……バカ」
「すみませんでした」
「雄太のバカ。アホ。今日は奴隷になってくれるって約束したのに」
「今からでも奴隷になります。なんでもします」
「……本当に? なんでもする?」
「します。やります。絶対に」
82H.D.D ◆/VvZUVZXRM :2014/03/31(月) 23:41:40.80 ID:MoQeVXep
降伏と服従を宣言する。
すると、雄太の顔の両側に手が添えられ、そのままぐいっと持ち上げられた。
そこにあるのは、苺の美しい裸身と含み笑い。

    □

「なんでもするって、言ったもんね」

美少女、花咲苺はバスタブの縁に優雅に腰掛けていた。
流れる亜麻色の髪が彼女の裸体を覆い隠して艶かしい。
片や、凡愚を擬人化したような男である雄太は、
洗い場の冷たい床に先ほどと同じように四つんばいになっていた。

唯一違うのは額は下を向いておらず、むしろ上を向いているという点だ。
その眼前には苺の足。それがくらりくらりと揺れている。
ご主人様から奴隷への命令は、実に屈辱的な奉仕の要求だった。
硬さのカケラも無い、柔らかな足へ、まずは誓いの口付け。その後に改めて舌先を伸ばした。
親指から人差し指、中指…… と指をまるでクンニするかのように丁寧に舐める。

「ほら、どんどん舐める」

足を舐め終えたら、足首、ふくらはぎと上昇して行く。
もちろん余すところ無く舐めるように、だ。
何度も何度も同じ場所を往復し、本当に舌で綺麗にするように舐める。

「うふっ、んふふっ」

苺が気持ち良さそうな声を上げる。
両足を膝まで舐め終えた。今度は太ももの番だ。
雄太は無言で、奴隷のように奉仕を遂行して行く。
少々君の悪い光景であるが、苺もそれ以上口を差し挟まなかった。
お互いの熱い息だけが風呂場に木霊する。
そして、太股も終わり、雄太はついに苺の秘所まで達した。

「あぁ、雄太、そこはぁんっ!」

雄太は苺の腰を掻き抱くようにして顔を近づけると、
じゅるじゅると音を立てて、大陰唇を舐めしゃぶった。
思えば、クンニを行うのはこれが始めてた。ただ舐めるだけではない。
ぷっくりと膨らんだ大陰唇を、雄太の唇でマッサージしてやり、
舌で中へ潜っている小陰唇をなぞってやる。

「うあぁ、ひぃっ!」
83名無しさん@ピンキー:2014/03/31(月) 23:43:27.59 ID:ugBL7ZyR
支援
84H.D.D ◆/VvZUVZXRM :2014/03/31(月) 23:44:06.55 ID:MoQeVXep
それだけで、感じやすい苺の体は跳ねた。
痺れている秘所を、十重二十重に責められている。
苺の瞳はとろんとし、帰宅するまでの険はすっかり取れてしまっていた。
雄太の頭も苺同様、太股に挟まれることでボーっとしてしまっていたが、
次にするべき事を正確に理解していた。
苺をイかせるのだ。そのためだったら、奴隷どころか犬になったって構わない。
雄太はさらに音を立てて秘所を責め、苺の脳髄を蕩かしていく。

「はぁん、はぁはぁ、はへぇ」

決定的な一打が無く、ただ快感が続くだけ。
もっと快感を得ようと、ついには苺は雄太の鼻筋に秘所を押し付けるようにすらなっていた。
すでにイク寸前であるのは一目瞭然。
雄太は奴隷だ。主人の欲求には素直に従う。
雄太は口を開け、最後のために取っておいたそこを思い切り吸った。クリトリスだ。

「あっはぁっ、んっきひぃぃんっ!!」

今まで聞いた中でも最も高い声をあげながら苺は絶頂に達した。しかも――

「ぅわぷっ」

ぷしゅっ、という音を立てて潮を吹いて、だった。
よもやそんな事になるとも思ってなかったので、雄太はまともに顔に受けてしまう。
ただ、嫌ではなかった。むしろ、自分の舌と口で気持ちよくなってくれたのを誇らしく思うくらいだ。
が、苺はそうでもなかったようだ。間近でお漏らしを見られてしまったようなもの。
舌をだらしなく出していた顔は、すぐさま平静を取り戻し、瞬間湯沸かし器のように真っ赤になった。

「雄太のバカッ! やりすぎっ!」

足を振り上げ、踵一閃。雄太の頭に叩き落された。
気絶はしていない。ビンタで鍛えられたおかげだろうか。

「……苺が、踏んで気が済むなら」

額を風呂場の床に擦りながら雄太は言った。

「そんなに足で踏まれるのが好きなんだ」

雄太の頭から足を下ろしつつ、苺が言った。
そのまま立つ。そして、ご主人様は命令してきた。
85H.D.D ◆/VvZUVZXRM :2014/03/31(月) 23:44:53.47 ID:MoQeVXep
「じゃあ、そこに寝て。仰向けに」

少し冷たい床に、雄太は背を預けた。
服を着てないので、全部丸出しだ。苺へのクンニで高まった肉棒も天を衝く様にして放り出される。

「雄太のぉ…… バカッ!」

次の瞬間、雄太の肉棒は苺の足に踏まれていた。
下腹と足裏に潰され、肉棒が蹂躙される。そして、グリグリと踏み躙られる。
しかし、痛くは無い。結構体重を掛けられているはずなのに、痛いどころか気持ちいい。

「どうしたの、こういうのが気持ちいいんでしょう?」
「そんなわけ……」
「じゃあなんで腰が動いているの。オチンポもピクピクしてるし」
「そんなわけ……」

まるで心を見透かされているようだった。
彼女のソフトな足裏が、怒張を刺激する。
口内や膣内ではないので全方位的な刺激ではないが、そのもどかしさがまたいいのだ。

「出してよっ。ほらほらっ」

ぶびゅびゅっ、びゅるうっ!

苺の激しい責めに、雄太は我慢できなかった。
射精した精液は、当然そのまま雄太の体の上に飛び散る事となった。
まるでカエルのようだ。情け無い姿を雄太は晒し続ける。
すると、今度は苺が雄太へ覆い被さるように四つんばいになった。
射抜くように見つめる彼女の視線に、もう怒りの色は混じっていなかった。
そして、そのままゆっくりと頭が落ちてきて、二人は口付けを交わした。
86小足刻み蟲 ◆/VvZUVZXRM :2014/03/31(月) 23:45:29.41 ID:MoQeVXep
今回はここまで。
また来週くらいに来ます。花粉消えろ。
87名無しさん@ピンキー:2014/04/01(火) 01:23:43.15 ID:r6Qp2Lrw
乙!
日曜なかったから今週はお休みかと思ってた
88名無しさん@ピンキー:2014/04/02(水) 18:13:59.54 ID:BuW/Q1ho


花粉消えてほしいですね
89名無しさん@ピンキー:2014/04/03(木) 13:49:23.71 ID:Vp36Evqm
でも花粉少女なら…
90名無しさん@ピンキー:2014/04/05(土) 17:10:22.71 ID:gj4zPfyy
>89
小梅けいと?
91名無しさん@ピンキー:2014/04/06(日) 03:10:58.41 ID:+qjsXBtN
ブタクサは少年なんだっけ
92名無しさん@ピンキー:2014/04/06(日) 13:09:39.57 ID:uGiP3d2x
ありゃ乱交だ
93小足刻み蟲 ◆/VvZUVZXRM :2014/04/07(月) 23:37:53.40 ID:aD59le+e
投稿します。
94H.D.D ◆/VvZUVZXRM :2014/04/07(月) 23:38:25.93 ID:aD59le+e
初めはちょっと怒るだけのつもりだったらしい。
昇降口で待っているのは苦ではなかった。
他ならぬ雄太を待っていたのだし、苺自身それほど待つのが嫌いなわけではない。
しかし、現れた雄太は完全に苺との待ち合わせを忘れており、
なおかつその場で「あ、しまった」という顔をした。
これが苺の逆鱗に触れたのだった。

その場でしっかり頭を下げて、
荷物を持つなりケーキを奢るなりすれば
苺もまだ鞘を収める機会があったが、雄太はただ後ろから声をかけてくるだけ。
結局許す機会もないまま、家についてしまったのだ。

「れろ、本当にごめんな、苺。んむ」
「ちゅるるっ、ううん、私もごめんね」

苺と雄太は湯船に浸かり、キスを繰り返していた。
雄太が下になり、その上に苺が跨っている形だ。
セックスはしていない。苺は雄太の下腹の上にいるので、柔らかな尻が軽くあたる程度だ。
今は身体的な繋がりよりも、もっと重要な繋がりが二人の間にはあった。

何しろ、さっきから謝りあいつつ舌を交わし始めてすでに三十分以上の時が過ぎようとしている。
どれほどのアツいカップルであってもここまではしないだろう。
苺は雄太の頭を、巨乳で挟むように胸元へ掻き抱き、舌を垂らしながら口付けをする。
その際、落ちてくる唾液を受け止めるようにして、雄太も唇を合わせるのだ。
もう何度キスしたかもわからないくらい、二人はくっつき合っていた。

「ねぇ雄太、委員会の後、何してたの?」
「え、ああ。九条先生にチアのこと相談してた」
「ええっ? 九条先生に? なんで?」

驚かれるのも無理はない。カレンならまだしも、京はチア部に何も関係ないのだから。

「チアの事ちょっと話したら、アイディアがあるから、って言われた」
「そうだったんだ……」

そういうと苺はぎゅっと雄太の頭を抱いた。より強く。

「怒っちゃってごめんね」
「全然。さっきから言ってるけど、俺が悪かったんだから」

流石に、保健委員全員の前で手コキされて、
その後京とセックスしてましたとは言えなかった。
これ以上話がこじれるともっと面倒くさい。
95H.D.D ◆/VvZUVZXRM :2014/04/07(月) 23:39:16.74 ID:aD59le+e
「九条先生、アイディア何て言ってたの?」
「あー…… それが、さ。言いにくいんだけど部活の連中に『色仕掛け』してみたらどうかって」

九条京の提案した妙案とは以下の通りだ。

 1、雄太が各部と交渉して、手伝いに入る。
 2、各部の部長・副部長辺りに色仕掛けを仕掛ける。
 3、部長・副部長がいい噂を月例会議で生徒会に発言する。
 4、生徒会も活動を認めざるを得ず、承認。
 5、チア部のいい噂が広がり、部員も増量。部費もアップ!

少々都合のいい展開ばかり想定しているようだが、おおまかにはこうだ。
正確には「一発やらかせ」とか「全員抱け」とか言われたが、そこはオブラートに包んで苺に伝えた。

しかし、雄太の心は不安で一杯だった。苺は優しい娘だ。
とはいえ、色仕掛けを良しとするだろうか。
苺とアリスに色仕掛けを仕掛けられはしたが、
苺とは知らない仲ではなかったし、アリスとも昼休みの時点で深い関係になっていた。
京の提案で言えば、これを無理やりやろう、という内容だ。果たして苺がいいというかどうか。

「そっかぁ。いいんじゃないかな」
「へぁ?」

即決にもほどがあった。思わず気の抜けた言葉が飛び出る。

「え、苺。俺、色仕掛けするんだよ? 俺が」
「そうでしょ? 雄太がするんでしょ?」

額へ口付けしながら、苺が言う。

「だから、俺だって。俺なんかで色仕掛けできると思う?」
「んちゅっ。出来るよ。だって、雄太は、かっこいいもん」

熱に浮かされたような顔で、苺が言ってきた。正直、言われて悪い気はしない。
悪い気はしないが、それで不安が払拭されるわけでもない。相変わらず不安でいっぱいだ。

「大丈夫だよ。大丈夫」

苺がさらに愛情たっぷりのキスの雨を降らせてくる。雄太は肉棒を雄太の尻の間に押し付けた。

「あぁんっ」
「苺、俺――」
「ダーメ」
96H.D.D ◆/VvZUVZXRM :2014/04/07(月) 23:39:57.37 ID:aD59le+e
苺に再度キスしようとしたら、苺に人差し指で押し戻された。
まさかこの流れでセックスを拒否されると思っていなかった。

「今日は、杏子達の部屋に泊まるんでしょ? だから、ダーメ」

苺は雄太の頭を抱いて、呟いた。

「二人を、いーっぱい可愛がってあげてね。私の、妹だから」

    □

二人手を繋いで風呂から出てくると、桃姉が笑顔で迎えてくれた。
心配してくれていたらしい。
仲直りしました、と報告すると嬉しそうに苺と雄太の頬へキスをした。

「じゃあ、いただきますしましょう」

今日の夕飯は豚のしょうが焼きだった。相変わらず旨い。
ふと気がつくと、柚子と杏子の二人はだぶだぶの大きなシャツを着ていた。
あまりにも大きいので、下はズボンを穿いていないのに下着は見えない。

「え? ああ、これいちむぐぐっ」
「これは、その、ちょっとしたおしゃれなんですよ!」

杏子の口を、柚子が無理やり塞いだ。
一体何を言おうとしたのかわからないが、雄太はあまり気に止めなかった。
苺があーんしてきたから、というのもある。
すっかり元に戻った夕食の団欒を楽しんだ後は、
また姉妹達とトランプやらなにやらをして楽しんだ。
思春期の頃、部屋に閉じこもっていたあの頃とは大違いだ。
そして、夜も更けた。誰とも無く寝る空気となる。

だが、雄太の心臓は高鳴り始めていた。何しろ、今日は柚子と杏子を抱くのだから。
それは二人ともわかっているようで、時間が経つにつれ口数が少なくなっていった。

「それじゃ、私寝るね。おやすみー」

まず、苺がリビングから出て行った。
雄太にウインクした後、軽く手を振っていく。
がんばってね、とでも言いたいのだろうか。

「私も寝るわねぇ。おやすみなさい」
97H.D.D ◆/VvZUVZXRM :2014/04/07(月) 23:40:41.02 ID:aD59le+e
続いて桃姉も姿を消す。パジャマを着ているが、あれは今から脱いでしまうのだろう。
そんな事を考えているとさらに肉棒の興奮が収まらなさそうだった。
ここまで来ると、柚子も杏子も口数が少なくなっていた。
どちらも黙ってしまい、ただ熱に潤んだ瞳でこっちを見てくるだけ。
口火を切るべきは誰か。雄太はしっかり理解していた。

「……それじゃ、俺達も寝ようか」
「……うん」「……はい」

雄太は杏子と柚子の二人と手を繋ぎ、階段を上がっていく。
小さい手を握る度、実感がわきあがり始めた。今からこの娘達とセックスするのだと。
苺、桃姉、京、カレン、アリス…… 
今まで五人の女性と行為に及んだが、その中で体が最も小さかったのは苺だった。

だが、苺の身長は雄太と拳一個分くらいしかないが、二人はワケが違う。
頭一個分よりも輪をかけて体格差があるのだ。
そんな心配をしながら、雄太は双子の部屋の扉に手をかけた。

扉が開くと、そこにはダブルベッドがあった。
部屋はパステルカラーに彩られ、少女趣味と言って過言ではない内装だ。
ただ、ベッドの上には見たことのある大人のおもちゃ―― 
ローターやらアナルパールがあるのが気になった。
一体普段からどんな「遊び」をしてるというのか。

「あの、二人ともこれ…… うぅっ!?」

雄太は思わず息を呑んだ。
何しろ、二人が予想だにしない衣装に身を包んでいたからだ。
まだ体が小さい、言ってしまえば少女の体。
だが、だぼだぼTシャツを脱いだそこにあったのは、
乳首や秘所が露出したいわゆる「エロ下着」に身を包んだ二人だったからだ。

「な、なな」
「苺姉がくれたんですよ」
「初めての夜は、こういうの着ろって」

柚子のライトグリーン、杏子のサニーピンクの下着は実にエロティックだった。
か細いストリングがデルタを作り、指一本分の幅ほどの布が乳首を覆っている。
ショーツも同様であり、紐がただ大陰唇の間に挟まっているだけだった。
雄太の視線が釘付けになっている間に、二人は手を取り合い、ダブルベッドの上に乗っかった。
そして柚子が下に、杏子が上になってこちらへ突き出してくる。
紐一本でしか隠されていない秘所と肛門はほとんど見えてしまっていた。

「お兄さん」「お兄ちゃん」
「「私達を、大人の女にしてください」」
98H.D.D ◆/VvZUVZXRM :2014/04/07(月) 23:41:16.31 ID:aD59le+e
顔を朱に染めながら、二人は雄太へ告げた。
ここで萎えては男がすたる。雄太はむしろ堂々と、ベッドの上へ乗りあがった。
すぐにジャージを、トランクスごと脱ぎ捨てる。
二人の艶やかな姿に、股間はすでに臨戦態勢が取られていた。

「ふわぁ…… 大きいです」
「やっぱりすっごくおっきいぞ」

雄太は杏子の尻に手を置き、二人の間に肉棒を差し入れた。

「どっちから先に入れて欲しい?」

覚悟を問う意味でも質問をする。
二人は視線を合わせ、逡巡していた。
双子の間でしかわからない意思疎通がなされた後、杏子がお尻を上げた。

「お兄ちゃぁん、杏子からっ、杏子からしてっ」
「杏子ちゃんが先でいいの?」

柚子への確認だ。柚子もこっくりと頷いた。
それを確認し、雄太は杏子のショーツを脱がしにかかった。
紐同然のショーツでありながら、愛液に濡れたそれは粘着質の糸を引いていた。
空気に触れテラテラと光る杏子の秘所は、小陰唇もはみ出していない密やかなものだ。
雄太は杏子の尻へ顔を近づけると、軽くキスをした。

「ひゃぁんっ」

それだけで杏子は、年齢に似つかわしくない艶やかな声を上げた。
流石に拒否するような事は無いようだ。
今度は唇で触れるだけではなく、舌で刺激してやる。

「あんっ、ひゃぁっ、はぁ」

感度には問題ないようで、杏子は舌が秘所に触れる度に喘ぎ声を漏らす。
雄太も杏子が平気なのがわかると、攻めを激しくし始めた。
鼻を尻の谷間に埋めるようにして、唇と舌で秘所を蹂躙する。

「きゃふっ、おにいちゃ、だめぇ」
99H.D.D ◆/VvZUVZXRM :2014/04/07(月) 23:42:01.59 ID:aD59le+e
刺激が強かったのか、杏子が逃げようとするがそうはいかない。
雄太は彼女の細い太股を両手ががっちり掴むと、愛撫を続けた。
とても気持ちよいようで、杏子は気持ちよさに耐え切れないように尻を左右に振る。
杏子の反応がとても嬉しい。
幼い性感を開発しつつ、雄太はまず杏子をイカせてやろうと膨らんだクリトリスを強く吸ってやった。

「あんっ、そこっ、ひゃっ、くひぃいっ!」

言葉にならない声をあげ、杏子は腰をヒクつかせた。イッたのだ。

「杏子、杏子? 大丈夫ですか?」
「はぁ、ひきぃ…… う、うん。らいじょうぶ」

キツめの絶頂の、呂律が回っていない。体全体で雄太の愛撫を感じてくれたのだ。
そんな艶姿を見て、雄太も興奮しないわけがない。

「それじゃ、杏子ちゃん。入れるよ」

二人の下着姿を見た時よりも、はるかに勃起していた。
亀頭はヘソにつきそうで、男性であることを誇示しているようだった。
再び、二人の視線が股間に吸い込まれる。
特に杏子は、これから肉棒が入るのだという事実に怯えているようでもあった。
しかし、気丈にも杏子は自分から尻を突き出し、尻たぶを割り開いた。

「い、いいぞ。杏子のおまんこに、お兄ちゃんのオチンチン、入れて」
「ああ」

肉棒が、杏子の秘所に重なる。それだけで狭いのがわかった。
だが、躊躇うわけにはいかない。雄太は後背位の状態で、ゆっくりと腰を推し進めた。

「あっ、あっ、あっ」

断続的に杏子が声を漏らす。しかし、苦しそうではない。
むしろ、余りにあっさり雄太を受け入れている事実に驚いているようだ。
熱い膣内を割り入り、ほどなくして亀頭が奥まで届いた。

「奥まで届いたよ。ほら、あたってるでしょ?」
「はひっ、うんっ、届いてる! お兄ちゃんがおまんこの奥叩いてるよぉっ」
「痛くないんですか?」
「うんっ! 痛くないっていうかぁ、奥のほう、もぞもぞってされて…… 気持ちいい」

頬を赤らめながら、杏子は言った。
こんな小さい体で、雄太の肉棒を受け入れ気持ちいいと。
さらに杏子は待ちきれないようにゆるゆると腰を動かしている。
100H.D.D ◆/VvZUVZXRM :2014/04/07(月) 23:42:41.69 ID:aD59le+e
「はははっ! 初めてなのに気持ちいいなんて、才能があるのかもね」
「才能? 才能って何?」
「そりゃもちろん―― セックスの才能だよっ!」

答えると同時に、雄太は引き抜いた肉棒を杏子の膣奥へ叩き込んだ。

「ひゃぁんっ!」
「どう? 気持ちいいっ? 出たり入ったりしてるよっ」
「きっ、きもちっ、気持ちいいっ! お兄ちゃんのオチンチッ、気持ちいいよぉっ!」

最早、柚子が見ていることも忘れているのか。
杏子はセックスに没頭しつつあった。
涎を垂れ流しながら、夢中で雄太の突き入れを受け入れている。
雄太の腰と、杏子の尻がぶつかり合い激しい音が部屋に木霊していた。

「おにいちゃっ、杏子、もっ、もうダメっ」
「いいよ。イッちゃいな。柚子ちゃんの見てる前でイッちゃいな」
「ひゃぁあっ、柚子っ、セックスッ、気持ちいいよぉっ」

セックスの快楽に豹変した杏子に、柚子は何も言えないようだった。
汗、涎、愛液と様々な液が下の柚子へ降りかかっているが、
ただ肉棒に喘ぐ柚子の反応に芽を奪われているのだ。

「よしっ、俺も出すよっ!」
「あひっ、んあっ、お兄ちゃんっ、来てぇっ!!」

ぶびゅるっ どぷどぷぅっ

「んああぁあっ! 出てるっ! 精液来てるぅっ!」

肉棒を限界まで挿入し、最奥で雄太は射精した。
子宮に直接ザーメンが注入される。
それでも杏子の子宮は狭いのか、肉棒と膣口の間から精液が漏れた。
出し切るためにニ、三度腰を前後させてやると、力尽きた杏子はそのまま柚子へ倒れこんだ。
実に幸せそうな笑顔のままで。

「だ、大丈夫ですか?」
「だいじょうぶだよぉ…… オチンチン気持ちいい……」
「次は柚子ちゃんの番だね」

いまだ萎えぬ肉棒を引き抜きながら、雄太は言った。
精液と杏子の愛液で濡れたそれは、柚子の目には暴力的な道具にすら見えた。
しかし、だからこそ柚子の女の部分が反応する。
あの剛直に貫かれたい、と。
101H.D.D ◆/VvZUVZXRM :2014/04/07(月) 23:57:29.81 ID:aD59le+e
「は、はい。お兄さん、柚子を召し上がってください」

杏子を上に乗せた状態で、柚子は己の秘裂を割り開いた。
震える声とは裏腹に、彼女の秘所は準備万端。
いつでも男を受け入れられるように濡れそぼっていた。
硬い肉棒に手を添え、標準を定める。
双子だけあって似た形をした孔へ、再度侵入するのだ。
だが、今度は勝手が違った。

「あぎっ!?」

杏子が眉をひそめた。快楽ではない。苦痛で、だ。

「柚子! 大丈夫か?!」
「柚子ちゃん、大丈夫?」

異口同音に雄太と杏子が心配の声を上げた。

「はうっ、あぁ、大丈夫、です。これくらい平気です」
「平気じゃないよ。痛いんでしょ?」

もしかしたら、杏子とのセックスを間近で見たせいで変に緊張してしまったのかもしれない。
事実、柚子の秘所は雄太の亀頭しか受け入れていないにも関わらず、必要以上に収縮していた。

「でも、でも、柚子もお兄さんのオチンポを受け入れたいです」
「お兄ちゃん、なんとか出来ないのか?」

杏子も、すがるような瞳で雄太を見つめてきた。

「そう言われてもな…… ん? そうだ」

雄太は一度腰を引き、肉棒を抜いた。
そして、また腰を軽く進めると亀頭だけ出し入れし始めたのだ。
柚子の秘所も、その刺激には耐えられるらしくたやすく亀頭を受け入れる。

「おにっ、お兄さんっ、あのっ、これっ」
「初めから全部入れられないから、まずはちょっとずつね。杏子ちゃんも、柚子ちゃんの緊張をほぐしてあげて」
「わかった!」

徐々に肉棒を受け入れつつある柚子に、杏子の愛撫が加わる。
普段から二人で遊んでいるのか、杏子は手馴れたものだった。
秘裂は雄太に任せ、柚子の乳首や鎖骨に舌を這わせる。
柚子も意識が分散され、徐々に膣内の緊張がほぐれてきた。
102H.D.D ◆/VvZUVZXRM :2014/04/07(月) 23:58:28.50 ID:aD59le+e
雄太はあえて口には出さず、
小刻みな出し入れをしながら、少しずつ奥へ奥へと肉棒を進めた。
セックスをして三日だが、雄太はセックスの楽しさを理解し始めていた。
緊張なんてする必要は無い。ただ、快楽に身を委ねればいいのだ。

「柚子ちゃん、わかる? 俺のちんこ、柚子ちゃんの一番奥まで入っちゃったよ」
「えっ? はぁんっ、本当です。お兄さんのオチンポ、奥で感じますっ」
「んじゃっ、そろそろがんばっちゃってもいいかな。それっ」

柚子の返事を待たず、雄太は腰の動きを加速させた。
どうやら、双子といえど柚子と杏子は感じる場所が違うらしい。
杏子はただひたすら突き入れられる事で快楽を覚えるようだが、
柚子は亀頭で内壁を抉られるのがお好みのようだ。

「はひゃぁあっ! いいですぅっ、そのっ、グリグリってするのがぁ」
「こう? これでいいのかな?」
「あっ、あっ、あんっ、そうっ、もっとっ、もっとしてくらさいっ」

慣れてしまえば貪欲そのもの。
柚子のおねだりに素直に従い、雄太はさらに大きく腰をグラインドさせた。
その度に柚子は背を反り返らせ、上に乗っている杏子の体を浮かせる。

「はぁっ、お兄さん、柚子、柚子っ、イッちゃいますっ!」
「いいよ。イッて。俺もイくからっ」

言葉が終わる前に、雄太は柚子の膣内で盛大に射精した。

びゅくっ びゅくっ びゅるるっ

「あぁんっ! イくぅっ!! イッちゃうぅぅっ!」

大声を上げながら、柚子も絶頂へ達した。
杏子は、柚子の焦点の定まらない瞳を見ながらついさっきまでの自分を思い起こしているようだった。

「柚子、気持ち良さそう……」
「杏子ちゃんだって、さっきすごい声上げてたよ」
「そんな事ない、ぞ」

雄太はいまだ天国にいる柚子から肉棒を引き抜いた。
まだだ。まだ射精出来る。
むしろ、双子の膣内を味わった事で、より性感は高まったと言っていいだろう。

「わぁ……」「おっきい……」

膣口から精液を垂れ流しながら、杏子と柚子が声を漏らす。

「二人とも、まだできるよね?」

雄太の問いに、淫らな双子はうっとりとした顔で頷くのだった。
103H.D.D ◆/VvZUVZXRM :2014/04/07(月) 23:59:47.96 ID:aD59le+e
    □

カーテンの合間から差し込む光で、目が覚めた。
同時に、ぴちゃぴちゃという水音が耳に聞こえてくる。
雄太が目を開けると、目の前には二つの小ぶりな尻が揺れていた。
すぐに、柚子と杏子の尻だというのは理解できた。
何しろ、昨日深夜まで流し込み続けた精液が垂れているのだ。
もう少し二人の尻が真ん中によっていたら自分のザーメンが顔射される羽目になっただろう。

「……杏子ちゃん、柚子ちゃん、おはよう」
「んちゅ、ちゅるるっ、ぷはぁ、おはようございます」
「じゅりゅっ、ずるるっ、んはっ、おはよっ、お兄ちゃん」

予想通りというべきか。
杏子と柚子の二人は朝っぱらから雄太の股間へ顔を埋め、朝勃ちの肉棒をしゃぶっていた。
動機は、なんとなく予想できる。

「お兄さん、早くミルクを出してくださいね」

そんな事を言いながら、二人は果敢に亀頭に、肉竿に舌を絡めてきた。
なので、早々にその回答をぶちまけてやる事にした。

びゅるんっ びゅるるっ

「きゃあんっ!」「わわっ!」

宣言無しの射精に驚いたようだったが、すぐにお互いの顔に貼りついた精液を舐め始めた。
昨日二人分射精したため、通常よりも少ないザーメンだったがそれでも顔面パックさせるには十分な量だった。
双子の下から抜け出ると、雄太はカーテンを開いた。
朝の日差しが差し込む。清清しい光が差し込んでくる、爽やかな朝だ。

「綺麗な空だな」

雄太は、心の中から湧き上がるものを感じた。
この世界に来てまだそう長い時間は経っていなかったが、
今までの人生全て合わせるよりも濃い体験をした気がしていた。
そして、何よりも生まれて初めて「生きる目標」を得たのが新鮮な気分だった。
チアリーディング部を潰させない。苺のために、そして自分のために、だ。

「……よしっ!」
104H.D.D ◆/VvZUVZXRM :2014/04/08(火) 00:01:28.86 ID:xMtJ+xRP
雄太は顔をバチンと叩き、部屋から出た。
足早に向かうは脱衣所。おそらく、苺がシャワーを浴びているはずだ。
脱衣所の扉の向こうに影が一つ。苺だ。豊満な体を鼻歌交じりに拭いているのが見えた。
一切の躊躇い無しで、雄太は扉を開ける。

「きゃあっ!? 雄太、どしたんむぅ――」

苺の体をひきつけると、雄太は唇を重ねた。
初めは驚いていた苺だったが、すぐに雄太の唇を受け入れる。

「――んはぁっ。どうしたの?」
「昨日はごめんな」
「別に、もう気にしてないよ」
「あと、俺今日からチア部のためにがんばるから。絶対に廃部になんかさせないように」

突然の決意表明に、一瞬苺は面食らった顔をしていたが、すぐに笑顔になった。
とても嬉しそうな笑顔に。今度は苺の方から軽く、ついばむように唇を重ねてくる。

「ちゅっ…… 一緒にがんばろうね、雄太」

晴無雄太の人生に、ようやく晴れ間が見え始めてきた。
105小足刻み蟲 ◆/VvZUVZXRM :2014/04/08(火) 00:02:03.36 ID:xMtJ+xRP
終わりです。
諸事情でちょっとお休みします。
106名無しさん@ピンキー:2014/04/08(火) 00:38:49.11 ID:+DlPYgYb
乙!
長期休載ですか?
次を楽しみにしてます。
107小足刻み蟲 ◆/VvZUVZXRM :2014/04/08(火) 00:44:51.42 ID:xMtJ+xRP
>>106
長期じゃないです。
掲載分で手直ししたいのと最近体調が思わしくないため
書き溜めがほぼなくなってしまったので2週間から一か月ほどドロンします。

余談ですが
今回までの話で一章?が終了なので一応区切りは良くしておきました。
次回からは色んな部活にお邪魔する予定です。
108名無しさん@ピンキー:2014/04/08(火) 00:52:53.02 ID:nKdtQRSC
乙でした
どんな部活が出てくるか楽しみにしています
109名無しさん@ピンキー:2014/04/08(火) 01:13:33.57 ID:+DlPYgYb
>>107
体調不良じゃ仕方ありませんね。
定期投下はたとえ健康でも大変だと思います。
まずはお体をお大事に。
次回を楽しみにしてます。
110名無しさん@ピンキー:2014/04/15(火) 21:29:44.02 ID:n/hg1FBG
昔ネット上で読んだハーレムSSで
ファンタジー物で、主人公が悪い魔法使いが持っていた指輪を身につけたら
指輪には洗脳能力があって盗賊・魔法使い・戦士の三人の少女とHする
という内容なんだけれど、タイトルわかりますか?
111名無しさん@ピンキー:2014/04/15(火) 21:43:54.52 ID:mgiXMXDr
タイトルはわかんないけどE=mC^2にそんな内容の小説があったのは憶えてる。
112名無しさん@ピンキー:2014/04/15(火) 21:48:36.86 ID:n/hg1FBG
>>111
おかげで見つかりました。「魔法の指輪」というタイトルでした

ありがとうございます
113名無しさん@ピンキー:2014/04/15(火) 22:28:00.97 ID:73+k6I7M
蟲さん体調はいかが?
114名無しさん@ピンキー:2014/04/26(土) 09:34:13.17 ID:ZYebicdm
魔王と従者が全部俺の嫁、みたいな小説を読んだ。
115名無しさん@ピンキー:2014/04/28(月) 19:12:44.55 ID:fC1HowRd
>>114
ノクターンにそんな感じのがあったな
話の構成はあんまり長編向きじゃ無い感じはするけれど

http://novel18.syosetu.com/n1891bx/
Q.魔王様のお仕事は? A.魔物娘への種付けです
116名無しさん@ピンキー:2014/05/03(土) 10:23:40.09 ID:YnwkkEvQ
世襲王朝の構成員の最大の責務は、子孫を作ることだからな。
117名無しさん@ピンキー:2014/05/03(土) 13:39:51.06 ID:KdoMcXei
各種族の族長の、何故か必ずめんこい娘に子を作ってそれぞれ後を継がせる安全保障?
118名無しさん@ピンキー:2014/05/04(日) 22:07:24.36 ID:0JyTwlIN
>>116
ま、為政者一族の責務は政治で、その次が後継者の確保だな。ここいらを逆転させると大概亡国となってしまうと言う…
119名無しさん@ピンキー:2014/05/10(土) 13:26:50.81 ID:IJ3davSe
子だくさんがいいといっても、
甥を殺して位につく叔父はたくさんいたからな…
天武天皇、明の永楽帝、李氏朝鮮の世祖…
120名無しさん@ピンキー:2014/05/10(土) 15:55:35.54 ID:wfCcbkc7
ま、だからこそハーレムスレ的理想の君主だと「子供への教育にも優れ、彼の遺志を継いだ」的賢王要素も必要だよなー
121名無しさん@ピンキー:2014/05/10(土) 18:42:55.40 ID:Y6EUp0KH
「御子の宮様方への性教育に優れたお考えの上様でしたので、
陛下のはじめては、乳母のわたくしめが、必ず理想の閨を
体験させるのじゃ、と仰せでございました。
ただ皇太后さまのおぼしめしもあり、御母君さまを幼くして
なくされた陛下が、皇太后さまと本当の母子になれるよう、
取り計らわせていただきました次第、叡慮に背くことに
なりましたならば、この命をもってお詫びさせていただきたく」
「そちが申すには、生さぬ仲なれば、本当の母子になるには、
交わらねばならなんだということだな。」
「御意」
「それはむしろ亡き先帝陛下のものである義母上を、息子の
身にありながら、奪い取ったという人倫に悖る振舞にあるまいか」
「恐れながら申し上げます。古今東西の至高の御血筋には、
正嫡の御子のなき場合、日嗣の御子と先帝御正室の争いにて
さまざまな無用の諍いが、国を亡ぼす事柄が数多ございます」
「余の生まれにより義母上が余をないがしろにされると申すか」
「滅相もございません。いにしえ、他国のたとえにござります。
しかしながら、皇太后さまと陛下の間にどのように思し召しの
行き違いが万が一にもあってはなりません。そのために、
皇太后さまも陛下もともに、このような仲をお続けになることが
お心肝胆相照らす一番の手立てかと存じます」
「恨むぞ。先帝陛下の遺言にそちが我が新枕にとあることは
しらなんだ。しかし、男女のことをうすうすと知り初めてからは
必ずそちにこの世の初めての悦びを教わりたかったものを」
「挿入にいたるまでの女陰の感覚の陛下の初めては
わたくしめがお初穂賜りました。」
「挿入と中田氏は義母上がお初穂摘ませられたがな」
「これからは、皇太后さまの思し召しなきとき、
陛下のお召あらばいつでも参上つかまつりまして、
おそれながら陛下の肉棒に騎乗差し上げ奉ります」
「よろしく頼むぞ」
「ありがたきしあわせ」
122名無しさん@ピンキー:2014/05/10(土) 18:54:36.98 ID:Uv1uRiEG
中田氏でせっかくの雰囲気が壊れてる以外はよかったと思う
123名無しさん@ピンキー:2014/05/10(土) 19:23:02.23 ID:vcCX+FVj
肉棒もちょと…
それでも頑張ったなあって思うわ
124名無しさん@ピンキー:2014/05/10(土) 20:56:40.41 ID:Y6EUp0KH
すみません。最後にちょっとだけ
筒井康隆の「ヤマザキ」みたいに
してみたくなってしまいました。
でも、終始、ひとつもエロいこと
してませんねw
125名無しさん@ピンキー:2014/05/11(日) 03:40:04.28 ID:lb6M7bX/
玉茎とか魔羅とか?
精通だと意味が変わっちゃうし…
126名無しさん@ピンキー:2014/05/11(日) 10:32:13.41 ID:Q4GSPw33
御柱
127名無しさん@ピンキー:2014/05/11(日) 12:38:20.72 ID:n8jGg/vR
肉男爵か、ご立派様で
128小足刻み蟲 ◆/VvZUVZXRM :2014/05/12(月) 00:28:05.33 ID:8NXP8H4S
投稿します。
今回本番行為はありません。
129H.D.D ◆/VvZUVZXRM :2014/05/12(月) 00:28:47.31 ID:8NXP8H4S
天文学部。
「うーん、ウチらの部活では手伝いとかはいまんところいらないかなー。ありがとね」

ハンドボール部。
「気持ちはありがたいけど、必要ないね。再来週練習試合だから、応援だけお願い」

陶芸部
「陶芸で手伝ってもらうっていっても特に…… ごめんなさい、来てもらったのに」

陸上部
「マネージャーがいるから、ヘルプとかはいらないなー。気持ちだけもらっておくね」

 以下、エトセトラエトセトラ……



「ごめんね。雄太にばっかり無理させて……」

雄太の眼前で、苺が眉を八の字にさせてため息をついた。
甘い吐息が鼻に掛かる。

「苺が謝ることじゃないって。俺が好きでやってる事なんだから」
「それでも、ごめんね」

雄太のフォローむなしく、苺は一層残念そうにうつむいた。
そんな苺がいじらしく、雄太はつい自分から彼女へ唇を重ねた。

「んむぅ」
「――気にしないでくれよ。そんなに凹まれると俺が何か情けなくなってくる」
「そうよぉ。苺がしょげてたら、雄くんに甲斐性が無いみたいじゃない」

雄太のすぐ後ろから桃姉が顔を出して言った。

「わざわざ俺の本心を代弁しないでくださいよ!」
「あら、ごめんなさい。お詫びにいーっぱい擦ってあげるからねぇ」

ニコニコと笑いながら、桃姉は動きを速め始めた。
今、雄太は苺と桃姉に体を洗ってもらっていた。
しかも、当然のようにおっぱいスポンジによる前後サンドイッチで、だ。
もちろん肉棒は完全に勃起しているが、雄太もこの一週間で耐性が出来、
勃起したから即射精したい、と思うことは少なくなってきた。
それでも、前を担当している苺が手指を使って緩やかな快楽を亀頭へ与えてくれている。
彼女もまた、雄太との体を重ねる度にテクニックが磨かれているのだ。
130H.D.D ◆/VvZUVZXRM :2014/05/12(月) 00:30:16.19 ID:8NXP8H4S
「気持ちいい? 雄太」
「ああ、すっごい気持ちいいよ」
「んふふ。良かった」

満足そうに微笑むと、苺が温めのシャワーを掛けてくれる。
乳房で泡立てられたボディーソープが流れていく。
三人で洗いっこしているというのに、狭さを感じないのはありがたかった。
桃姉が髪を洗うというので、雄太と苺が湯船に浸かる。
こちらも二人どころか三人で入ってもまだ余裕がある。
重ね重ね広いのはいいことだ、と雄太は思った。
広い湯船に美女が二人。少し前までの雄太なら考えられないほどの贅沢である。

ただ、今は今で悩みはある。チア部のことだ。
苺に報告した通り、チア部によるお手伝い広報活動は難航していた。
何しろ「手伝ってほしい」という部活が無いのである。
確かに考えてみれば当たり前だ。
そもそも手伝われないと活動できない部活など存在するわけはなく、
必要も無いのに廃部寸前の部活から人手を借りるだろうか。

京の言う「色仕掛け」は確かに効果的な手なのかもしれないが、
その取っ掛かりすら掴めていない現状は、手をこまねくどころではなかった。

「やっぱり私も一緒に他の部活回ろうか?」
「いいよ。俺一人でも必要ないって言われてるのに、
 二人行ってもしょうがないだろ。なんとかするから苺は勧誘の方がんばってくれ」

雄太の手伝い以外にも、チア部を廃部から免れさせる策は練らなくてはならない。
雄太と苺、アリスの三人は相談の上、練習をなるべく目立つ場所で行うようにし、チラシとポスターに力を入れた。
まだ5月も半ば。部活に入っていない生徒もいると踏んでのことだ。

元々、苺やアリスは人数が少ないだけでチアダンスが下手なわけではない。
むしろ技術面で言えば相当なものらしい。あくまでもカレンが言うには、だが。
きっと露出が増えれば、入部する人間も現れるに違いない。
希望的観測といわれるかもしれないが、部員を増やすには希望を募るしかないのだから仕方が無い。

「私はいいけど、雄太はどうするの? このままだと……」
「まぁ、大丈夫だよ。考えてることが無いわけじゃないから」

雄太は意味ありげに笑って見せた。

    □
131H.D.D ◆/VvZUVZXRM :2014/05/12(月) 00:31:01.62 ID:8NXP8H4S
雄太が踏み入れた場所は―― 剣道場。そう、目的は剣道部なのだ。
昔懐かしい体育の授業を思い出す。

サッカー、野球などのメジャースポーツなどと違い、剣道はマイナーだ。
クラスの誰も剣道部ではなかったため勝手がわからず、
その上先生も剣道を専門でやっている人間ではなかった。
ジャージに面をつけるという、今考えてみてもミスマッチな格好で、
それこそおままごとみたいな剣道をしていた記憶がある。
結局最後は、足捌きや残心を無視したチャンバラですらない何かをやって終わった。
怪我はするわ臭くなるわ、全く持って嫌な思い出しかない。
そんな剣道場に雄太は再び足を踏み入れたのだった。

「うわぁ……」

重い扉を開けてみれば、気合で満ち満ちた不思議な空間だった。

「メーンッ!」
「イヤァーッ!!」
裂ぱくの気合、と言えばいいのだろうか。
激しい檄が道場内に木霊する。数えてみれば人数は三十人以上。
そう、清覧学園で一番大きい部活は剣道部なのだ。
元お嬢様学校、という歴史がそうさせているのかは定かではない。

「うおぉ……」

思わず感嘆の息が漏れた。
胴着を見たことはもちろん、ある。
が、体育着にしろチアガール衣装にしろ、雄太の見た事のあるそれとは違った。

まず生地自体が薄手だ。
それだけでもエロティックに見えるというのに、
脇やら腰元やら、開いている部分はひたすら開いている。横乳・尻の見本市のようだ。

既に汗ばんでいる彼女達の胴着。
上着の白は既に透明へと色変わりしていた。
艶かしい肌の色がまざまざと見せ付けられる。
和服ということもあって、実に雅やかな光景だ。
ただ、悲しいことに今はそれに集中している暇が、無い。

「あ、あのー、チア部なんですけどー……」

ここに来て雄太の虫の心臓が作動した。
何せ常日頃から日陰で生きてきた人生。大人数かつ大声の前ではゴキブリにも劣る。
当たり前だがそんな羽虫のような雄太に気付く部員はいない。
まだ放課後になったばかりなのだが、どうやら熱心な生徒達は自主練習をしているらしい。
もっと早く来ればよかった、と雄太は後悔した。
後悔先に立たず、とはよく言ったものだが、そうは言っていられない。
なんとしてでも剣道部で実績を作り、他の部活にも伝播させるのだ。
雄太は決死の覚悟で大声を張り上げようとした。
132H.D.D ◆/VvZUVZXRM :2014/05/12(月) 00:31:46.36 ID:8NXP8H4S
「すみま――」
「どうかしたのかな? 晴無雄太君」
「うぅおわっ!?」

道場側からではなく、背後から突然声を掛けられた。びっくりして思わず仰け反る。
後ろに立っていたのは、身長の高い女子だった。
髪をポニーテールにまとめ、まさに大和撫子といった風情だ。
眉もキリリとしている。制服を見る限り上級生のようだ。
ブラジャーの色は地味目な水色。
だが、それゆえに胸の大きさが際立って見える……
とそこまで考えて、雄太はそれどころじゃない事に気付いた。

「剣道部に何か用かな?」

女子は涼やかな目元を伴って話しかけてくる。

「そう、用です。用事があるんです」
「なるほど、聞かせてもらおう」
「俺、チア部の新しい活動として、
 他の部活動のお手伝いができないかってお伺いしたんですが……」
「手伝い? ああ、なるほど。これが噂の、か」

何か得心が言ったかのように、彼女はうんうんと頷いた。
もしかしたら、これまでの御用聞きも無駄ではなかったのかもしれない。
話が早いのは正直助かった。

「他の部活を応援するって事で普段から他の部活の手伝いが出来ればと思って」
「部活動に熱心というのはとても素晴らしいと思う。ただ、剣道部には不要かな」

困ったように笑いながら、女子生徒は言った。
やはりそう来るか、と思ったがそこまでは雄太も予想していた。
何しろ一週間断られ続けたのだから。勝負はここからだ。
交渉とは断られるのがスタートライン。ここからが手練手管の発揮所だ。
雄太は用意していた作戦を実行に移した。

「そこを何とか! いろんな所を回ったんですが、どこも駄目で」
「と言われても、困るな」
「なんでもします! 掃除洗濯買出しでもなんでも」
「それも下級生が全部やってくるし、それも部活の一部だ。それでは」

そう言い残して、女子生徒は雄太の横を通り過ぎようとした。
そうはさせまいと、雄太はすがりついた。その場に跪き、今にも土下座せんばかりの勢いだ。
これには上級生もぎょっとした。

「話は終わったと思ったが」
「何でもします! どうか靴磨きでもなんでも使ってください。
 このままだとチア部が潰れてしまうんです!」
133H.D.D ◆/VvZUVZXRM :2014/05/12(月) 00:32:42.27 ID:8NXP8H4S
雄太の言葉の表は請願だが、裏の意味は脅迫である。
あなたが断れば、チア部を潰したのはあなたも同然ですよ、と言っているのだ。
人間とは常に善でありたい生き物である。
こう言われてしまえば、流石に断りづらいだろうと雄太は踏んだのだ。
全く持って人として情けない作戦だが、恥も外聞も今は気にしていられない。

「人数が少なくて活動実績の少ないんだから、仕方ないことだろう?」
「おっしゃるとおり。生徒会はだからチア部を潰したがってるんだと思うんです」
「生徒会が?」

女子生徒が首を傾げる。雄太は立ち上がり、彼女へ詰め寄った。

「そうなんですよ。ひどいと思いませんか。僕達もがんばっているのに」
「君は一週間前に転校してきたばかりだろう」
「でも心は既にチア部なんです。
 何とか実績を作って部員を増やし、生徒会の連中を見返してやろうと思っているんです」

雄太は力説した。
お上に不満を持っていない人間はいない、というのは彼の持論。
もちろん、ここでいうお上とは生徒会だ。
人間、仲良くなる近道は酒を飲んで愚痴を交わすのが一番と雄太は思っていた。

「なんというか、晴無君は随分と生徒会に恨みがあるんだな」
「もちろんです。だから、是非! 
 打倒生徒会のためにもお力をお貸し願えませんか!
 何とか部長さんとお話させてもらうだけでも」

ずずいと雄太はもう一歩詰め寄った。
すると、女子生徒は根負けしたかのようにため息を吐いた。

「仕方ないな。そこまで言われては、私も譲らざるを得ない。
 君は、存外運がいいのかもしれないね。私が剣道部の部長だ」
「本当ですかっ!?」
「ああ、さらに君に一つ手伝いを頼むことにしよう」

一礼をしてから、彼女は道場へ踏み入った。
その途端、稽古をしていた生徒達は一斉に挨拶をする。
流石は剣道部、礼儀の指導が行き届いている。
その後ろにいる雄太にも視線が注がれるが、誰一人として話しかけてこない。
他の部活では少なからず声を掛けられたのだが、これも指導の賜物なのだろう。

「先輩! おはようございます!」

部員の一人が側へやってきた。下級生の仕事なのだろうか、そのままバッグを受け取る。
134H.D.D ◆/VvZUVZXRM :2014/05/12(月) 00:33:43.99 ID:8NXP8H4S
「今日は遅かったですね。いつもは一番にいらっしゃってるのに」
「ああ、ちょっと生徒会の仕事を残してきてしまっていてね」
「――え?」

部室へ向かう彼女の言葉に、なにやら聞き捨てなら無い一言が
紛れていたのを雄太は聞き逃さなかった。
「生徒会」と聞こえた気がしたが、間違いではなかろうか。

「みんな、すまない。東の一面をちょっと使わせてくれないかな」
「試合をするんですか?」
「ちょっとどうしても手伝いたい、ってお願いが来ているんでね。
 少し私の地稽古を手伝ってもらおうかなと思うんだ」

そういうと、彼女はこちらを振り返った。

「晴無君。君が一本でも取れたら、君の勝ち。
 毎週、剣道部の活動を手伝ってもらうとしよう。
 まぁ、作ろうと思えば買出しとかお願いできると思う。
 私の勝ちは、そうだな、君が諦めたら、ってところでどうかな」

にっこりと微笑み、さらに彼女は手を差し出してこう続けた。

「おっと、そういえば自己紹介をまだしてなかったね。
 はじめまして。剣道部部長兼清覧学園生徒会会長、桐生撫子と言う。以後、よろしく」

握った手は意外なほど小さく、強力な握力をしていた。

    □

「キャーッ!?」

苺の声が、美咲家の団欒を切り裂く。玄関の扉を開けた瞬間、雄太はその場へ倒れた。
よくぞ、よくぞ戻ってきたと雄太は己を褒めてやりたい気分だった。
が、そこが意識の分水嶺。苺へ抱きかかえられながら、雄太は意識を手放した。

次に雄太が目を覚ましたのは、苺の部屋だった。
いつの間に治療されたのか、体中に湿布を張り巡らされている。
されていた。しかも着替えまで完了している。

そしてなにやら、両足が非常に心地いい。
これは一体なんだろうか、雄太は痛む頭を無理やり起こした。

「あっ! お兄ちゃん起きた!」
「お兄さん、大丈夫ですか!」
「二人とも…… 大丈夫、っていうか何その格好」

雄太の口から出たのは、まずそんな感想だった。
何しろ、愛する双子は二人してどこぞの
ピンクサロンにでもいそうなナース服を身に着けていたのだ。
135H.D.D ◆/VvZUVZXRM :2014/05/12(月) 00:34:29.17 ID:8NXP8H4S
丈は短いことこの上なく、少しかがめばショーツが見えてしまいそう。
事実、二人はベッドに寝そべる足元で四つんばいになっているため、
後ろから見ればきっと可愛らしい下着が丸見えになっているに違いない。
胸元は胸元で露出過多だ。
みぞおち近くまでざっくり開いた胸元は、ブラジャーの柄が見えるレベルで開いている。
果たしてその看護服は着る意味があるんだろうか。全く持って。

「雄太、痛くない?」

今度は頭の後ろから声が聞こえてきた。
苺だ。彼女もまたナースの格好で雄太の顔を覗き込んでいた。
心配そうに眉を顰め、潤んだ瞳で見つめてくる。

「苺。ああ、いや、大丈夫だよ」
「本当に?」

雄太の顔に添えられていた手が、今度は両手へ移る。
すると、雷撃が走ったかのような激痛が雄太を襲った。

「いででででっ!?」
「やっぱり。こんなに腫れてて痛いはずが無いよ」
「こ、これは……」

なるほど確かに。雄太の両手はこれでもかと腫れており、
折れていないのが不思議なほどだった。
実践稽古としてやったが、慣れない動きのせいもあって腫れたらしい。
熱を持った痛みに雄太は呻き声を上げる。

「うぐぐぐ……」
「うっわー、これは痛そう。足もダメだし、手もダメだし」

杏子ののんきな声が上がる。
困ったことに、彼女の言うとおりだった。
足は疲れで、手は痛みで動かしようが無かった。

「大丈夫ですか?」
「大丈夫に見える?」
「見えません。ちっとも」

生徒会長と二人っきりの二時間地獄のようだった。

「ごめんね。私が最初から生徒会長が剣道部だって伝えてれば……」
「いいや、そもそも生徒会長の顔すら知らなかった俺が悪いんだ」
136H.D.D ◆/VvZUVZXRM :2014/05/12(月) 00:35:41.57 ID:8NXP8H4S
知っていればあんな怒らせるような事は言わなかっただろうし、
何しろ剣道部へ向かわなかっただろう。あまりにも盲目だった。
後悔先に立たず、とはまさにこれだ。

「とにかく、参ったな。これからどうしよう」
「これから、よりも今だよ。体、大丈夫?」
「明日になれば足は動くだろうし、手も少しすれば治るって。
 折れてるわけじゃないんだし。まぁ、今日はちょっと難しいかもしれないけど」

そんな話をしていたら、部屋の扉が開いた。
向こうから現れたのは、ナース服にエプロンをつけた桃姉だった。
胸元には小さな土鍋を抱えている。
あまりにも体が肉感的なため、正面からでも下着が見えそうだが、言わないでおいた。

「雄くん、大丈夫? おなか減った?」

土鍋からおかゆのおいしそうな香りが漂ってくる。少し焦げたしょうゆと、卵の匂いだ。
現金なもので、声よりも先にぐぅと腹が先に返事をした。

「食べたいのは山々なんですけど、手がこれもんで」
「安心して。ちゃんと私が食べさせてあげるから」

桃姉はレンゲでおかゆを掬い、ふぅふぅと息を吹きかけた。
ああ、なんということだろうか! かつて夢にまで見たシチュエーションが目の前に。

「あー…… あむ」

そして、ゆっくりとおかゆを口にする。おいしい。
味ももちろんすばらしいが、食べさせ方も極上だ。
苺の膝枕に、柚子と杏子のマッサージ、そして桃姉の給仕。
しかも全員ミニスカナース服と来た。

「明日もがんばるっきゃないな」
「明日もがんばるって、こんな体なのに」
「なーに、大丈夫。無理はしないし、俺に考えがあるんだ」
「考え?」

そう、晴無雄太には考えがあった。

    □
137H.D.D ◆/VvZUVZXRM :2014/05/12(月) 00:36:26.70 ID:8NXP8H4S
「――というわけで、先生。何か秘策はありませんか」
「いやいや、そこで人に聞くのか、君は」

次の日の一時間目、雄太の姿は保健室にあった。
足の疲労は取れ、手もペンを持つ程度には回復している。
愛情ある看護のおかげだ。

「サボりすぎだろ授業」
「大丈夫です。今日は古文ですから」
「古文の授業だったらいくらでもサボっていいわけでもないだろうに」

はぁ、と息をつきながら、京は雄太の手を診ている。湿布を貼りつつ彼女は言った。

「まさか、生徒会長が何部かも知らないとはな」
「失敗しました。本人の前で生徒会の悪口まで言ってしまうとは……」
「ま、調査が甘かったのは事実だが、
 ただ『色仕掛け』しろと言った私も私だな。
 君の痛ましい姿には少々、胸が痛まないこともない」

実に回りくどい言い回しである。

「生徒会長、桐生撫子は剣道部。
 そして、二年副会長の松代雅は演劇部。
 二人とも部長だから、その二つは頼みに行っても無駄だろうな」
「あれ、生徒会って二人だけなんですか?」
「それと君のクラスメイトの瀬尾を加えて三名だ。
 会計や書記は定期的な生徒総会での持ち回りだからな」

なるほど、と雄太は口の中で返事した。
しかし、まさか学園最大の部活の部長が生徒会長を兼任していたとは。

「ってことは、俺の作戦自体間違っていたって事ですね」

大勢を崩すにはまず頭から、という作戦は初めから成立しようの無い作戦だったのだ。

「そう卑下することもないさ。
 下手な鉄砲数撃ちゃ当たる、というやり方よりは何倍もましだったろうよ。
 それに君は幸運だ。私が味方についているんだからな」

京がニヤリと笑った。なんと頼もしい、不適な笑みだろうか。

「じゃあ何かいいアイディアが?」
「無論だ。ただ、ちょっと条件がうむ――」

京の言葉が終わる前に、雄太は彼女に唇を重ねた。
少し開いた合間から、舌を差しいれ彼女の舌・歯・唇を撫でる。すぐに京も応じてきた。

「先払い、ですか?」
「ふふっ、君も心得てきたじゃないか」

そのまま雄太はゆっくりと京を押し倒した。
保健室登校の生徒がいるにも関わらず、二人は一時間目終了までがっちりと絡み合うのだった。
138小足刻み蟲 ◆/VvZUVZXRM :2014/05/12(月) 00:37:39.06 ID:8NXP8H4S
今回はここまで。
予定より遅くなってすみませんでした。ホント病気なんてするもんじゃないです。
また来週くらいに来ます。
139名無しさん@ピンキー:2014/05/12(月) 00:40:08.35 ID:KkJ9yQZ9
蟲さん乙乙!
御無理のない様、体をお大事に!
140名無しさん@ピンキー:2014/05/18(日) 09:35:00.38 ID:TnT2uN9S
「小足刻み蟲」ってなんて読むの?
コアシキザミムシ?
由来が知りたい
141小足刻み蟲 ◆/VvZUVZXRM :2014/05/18(日) 19:54:21.61 ID:0RT6ZDko
投稿します。

>>140
格闘ゲームで、飛び込み時あるいは起き攻め時に
相手に攻撃がヒットしるかどうか確認するために
しゃがみ弱キック(小足払い)を刻むことを小足刻みと言います。
読み方はコアシキザミムシです。
142H.D.D ◆/VvZUVZXRM :2014/05/18(日) 19:56:05.73 ID:0RT6ZDko
放課後。雄太は体育館へ向かっていた。
といっても、用事があるのは少々小さい第二体育館の方であり、
厳密に言うと第二体育館自体に用があるわけでもない。
用事があるのはさらにその裏手。ボクシング部の部室だ。
が、今日やってきたのはボクシング部に用事があってのことではない。

「おっ、晴無くーん! ここ、ここーっ!」

手を振っているのは宮下由紀。あの時いた保健委員の一人である。
彼女は今、ブラジャー丸出しの制服ではなく、例の体操服・ブルマに身を包んでいた。
薄いタンクトップのような生地からは胸肉が零れ落ちそうで、
ローレグブルマからはさも当然のように尻がはみ出している。
そんな格好であっても恥ずかしそうな仕草一つしないのだから不思議だ。

「先輩っ! おはようございますっ!」

隣にいるのは雄太は知らない後輩の女子生徒。
由紀から話を聞いているが、彼女の後輩であり唯一のメンバーでもあるらしい。
この娘もブルマを身に着けている。

「由紀。待たせてごめん。HRが長引いちゃって」

事前にタメ口で良いと言われてたので、名前も呼び捨てだ。

「いいのいいの。あたしらも準備運動、終わったところだったから」
「はいっ! ボク達もすっかり準備オッケーです!」

雄太は今日、初めてチア部の活動の一環として出向していた。
この二人の所属しているのは「プロレス研究会」。
そう、同好会なのだ。

    □

「同好会?」
「そうだ。同好会だ」

保健室のベッドの中で京は言った。
堂々とした物言いをしつつも、彼女の右手は雄太の股間をゆったりと撫で擦っている。
こそばゆいが、この際無視だ。

「君の、多勢を擁する部活を落とす、という計画は悪くはないが、
 良くもない。結局のところ、ただの大鑑巨砲主義さ。ここは随分と巨砲だけれどな」

ぎゅう、と肉棒を握られる。
143H.D.D ◆/VvZUVZXRM :2014/05/18(日) 19:56:58.42 ID:0RT6ZDko
「現状重要なのは、実績だろう? 
 テストだってどれだけ白紙を埋めてるかで点数がもらえるんだ。
 小さかろうと実績1は実績1さ。ようするにでかい一つより小さい百と言ったところだな」
「それで、同好会ですか?」
「その通り。清覧は部活に入っている生徒が6割強。
 何にも所属していないのが、3割程度。
 同好会のみの割合は少ないが、部活に入っていて同好会に入っている、
 という人間も少なからずいるのさ」
「二つ所属していていいんですか?」
「もちろんだ。同好会は結局、同好の士が
 どこそこに集まってなにそれしますよ、というものだからな。
 場所と内容だけ申請するだけだから、人数が少なくとも消される心配は少ないし、
 部活に比べて自由も利く、というわけだな」

ようやく雄太にも、京の言わんとしているところが理解できた。
各部活、ようするに生徒会の管理下にある部活は、
生徒会から目を付けられている部活に手を貸すのは難しいだろう。
少なくとも、面倒ごとに首を突っ込んでいるような気にはならない。
もし同好会ならば、部活よりは気楽に雄太の手伝いレンタルに手を出す事が出来るのだ。

「けど、なんだかんだ言っても同好会だって『やりやすい』だけであって、
 わざわざチア部に手を貸してくれる生徒なんているんですかね」
「ふふふふ。晴無は察しが悪いな。そこが可愛らしいところでもあるが」

京に軽く口付けされる。可愛がられているみたいだ。

「種はすでに蒔いてある。それを刈り取るのは、晴無の役目だろう?」

答えになっていない答えを返されると同時に、雄太はまた股間を握られた。

    □

「おいっちにー、さんしっ、にーにっ、さんしっ」

そして、その答えがこれだった。
京の薦めで由紀に話をしてみると、
しばし悩んだ後に彼女は了解を出してくれた。

「いやー、同好会って言っても二人しかいないから、なんだかんだ人手不足だったんだー」
「そうですよね! 晴無先輩、お手伝いありがとうございますっ!」

大股開きで伸脚をしながら、由紀とその後輩の一年生、星川若葉は笑い合った。

「こっちこそありがとう。チア部の存続のためって言っても、
 なんだか行き詰って正直困ってたんだ」
「うんうん。困ったときはお互い様、ってことだね。よっ、準備体操終わりっと」

由紀が跳ね起き、それに倣って若葉も起き上がる。
これから同好会活動が始まるわけだが、その前に確かめないといけないことがある。

「俺の方から頼んでおいてごめん。
 正直、まだプロレス研究会がどういう活動してるのか把握できてないんだけど」
「あ、そっか。九条先生から頼まれてそれっきりだったっけ。
 んーと、晴無君ってプロレスって良く見る方?」
「えーと、一応三秒フォールした方が勝ち、とかってのは知ってるけど、あんまり」
144H.D.D ◆/VvZUVZXRM :2014/05/18(日) 19:57:28.66 ID:0RT6ZDko
プロレスなんて、総合格闘技よりもアンコ型の体系の男達が、
汗水流しながら投げ合っているイメージしかない。

「そっかぁ。もったいないなぁ。
 あたしんちスポーツ用品店やってるから
 結構昔っからプロレスの人達に会うこともあったんだよね。これ見て」

由紀が差し出してきたのはポータブルDVDプレイヤーだった。
再生してみると、どこかの広い会場にリングが映し出された。
スポットライトがリングの両端に当たり、ハスキーな声でリングネームが呼び出される。

「ほらほら、この人がドラゴンレディって人でベビーフェイス…… 
 正義のヒーロー役で、こっちのデビルオーガって人がヒールね」
「おお……」

雄太は目を皿のようにして画面を見つめていた。
女子プロレスは見たことなかったが、
それにしても雄太のいた世界のそれとは全く違うのだろうというのは容易に想像できた。
何しろ、どちらも露出度過多のセクシーなコスチュームに身を包み、
グラビアアイドルやレースクイーンとして活動してる方が
違和感の無い美貌とスタイルをしているのだ。

二人とも会場の人たちに愛想を振り撒き、ゴングが鳴ると激しく闘う。
確かに痛そうな動きが多かったものの、
どちらかといえば激しいキャットファイトと呼んだ方が適切な内容だった。

「どう? すごいでしょっ!」
「う、うん。すごかった」

少々すごかった、の意味にズレを感じたが、雄太は素直に頷いておいた。

「由紀先輩とボクしかいないんで、
 技をかけてもうまくカメラに収められなかったりして困ってたんです」
「なるほどねぇ」

話はわかった。確かにあまりお嬢様学校には縁が無さそうな研究会ではある。
とりあえず、善玉と悪役がいて戦う、というのが基本路線らしい事はわかった。
当然他のジャンルもあるのだろうが、
少なくともこの二人がやっているプロレスはそういうタイプの奴らしい。
145H.D.D ◆/VvZUVZXRM :2014/05/18(日) 19:58:09.56 ID:0RT6ZDko
「あたしらはそんな本気でプロレスをやろうっていうよりも、
 技の真似したりするのが好きだから。あんまり緊張しないで」
「まずはいつもどおりジョギングから始めましょう!」
「ジョギングかぁ……」

運動するとなると先日の剣道部の一件が思い出されたが、文句を言うわけにもいかない。
とにもかくにも、こうして研究会のお手伝いが始まったのだった。

    □

三十分程度のジョギングと、これまた三十分程度の筋トレ。
適度な疲れを感じながら、ようやく実践練習が始まろうとしていた。
場所は、ちゃんとしたリング。借り物だが。

「ボクシング部が休みの日にだけ借りられるんだよ」

というのは由紀の弁。
二人は今着替えている最中だ。更衣室の向こうから声だけが届く。

「お待たせしました。先輩!」
「おおっ!?」

登場した二人の格好を見て、雄太は喜びの声を上げた。
由紀も若葉も、さっきのDVDに出ていた二人に勝るとも劣らない格好をしていたのだ。
二人とも猫耳ヘアバンドを身につけ、由紀が虎猫、若葉が白猫らしい。

由紀は際どいレオタード。腰骨は露出しており、
ハイレグどころかTフロントといったほうが良い形だった。
当然後ろもTバック。虎柄ではあるが、虎地の縞以外ほぼ素肌だ。

対して若葉はまだ少々おとなしめといえた。
とはいえ、こちらも土手が見えそうなローライズのパンツに、
ギリギリチューブトップの合わせ技。白い肌に白い生地の白猫だった。

「二人合わせて、ダブルキティ、ってとこかな?」
「す、すごいな。二人ともまるで本物のプロレスラーみたいだ」
「あははっ、ありがと。普段の練習ではあんまり着ないんだけどね。今日は折角だから」

わざわざ自分のために用意してくれたとなると、嬉しさもひとしおだ。

「晴無君はあたしと若葉が練習するところ撮っててね」
「わかった。きっちり撮らしてもらうよ。どんなアングルでもいいの?」
「別にいいよ。出来れば満遍なくとってくれると嬉しいな」

任せてください! と雄太は心の中で叫んだ。
この美少女達の姿をどこからでもとっていいというのだ。こんなに嬉しい事は無い。
それから雄太は、彼女達の身体をファインダーに収め続けた。
146H.D.D ◆/VvZUVZXRM :2014/05/18(日) 19:58:40.53 ID:0RT6ZDko
「やぁっ!」
「くぅ、くふぅっ」
「えーいっ!」

まるでセックスをしているかのような喘ぎ声が響く。
雄太もこれには興奮を禁じえなかった。
豊乳を持った由紀と、ささやかながらもしなやかな体の若葉の絡みだ。
まるでレズビアンを見ているようでもあった。
何本か技を掛け合い終えると、二人は一度リングから降りた。
雄太はタオルと水を差し出す。手伝い、というよりマネージャーのようでもあった。

「ふぅ…… さて、どうかな。プロレスに興味湧いた?」
「湧いた湧いた。ちょっと俺もやってみたいなと思っちゃったもん」

これは正直な感想だった。
ヒーロー番組やアクション映画が好きなこともあって、
アクロバティックな技には興味を引かれるの当たり前と言えた。

「それじゃ、晴無君もやってみる?」
「えっ?」
「そうですよ、先輩。
 プロレスは見てるだけじゃなくてやってみるのも楽しいですよ。
 ボクもそう由紀先輩に言われて始めたんですから」

若葉の弾けるような笑顔が、その楽しさとやらを物語っている。

「人手不足って初めに言ったけど、ほんとにそうでさ。
 私も若葉もどっちかっていうとベビーフェイスをやりたい派なんだ。
 だから、その、悪いんだけど悪役をやってもらえる人がいると、助かるなぁ、なんて」

由紀が決まり悪そうに笑う。
雄太は思案した。彼女の言わんとしてることはともかくとして、これはチャンスではないだろうか。
京の「色仕掛け」を仕掛けるというのならば、まさにここだろう。

「うん、わかった。やろう!」

雄太の提案に、二人は意外そうな顔をした。

「ほんとにいいの!?」
「男に二言は無い! それにちょっと役得かもしれないし」

少々イヤらしい目で雄太は二人の肢体を追った。
由紀と若葉は視線に敏感に反応したが、かといって体を隠すような真似はしなかった。
147H.D.D ◆/VvZUVZXRM :2014/05/18(日) 19:59:14.81 ID:0RT6ZDko
「なら、まずは普通にスパーリングしよ。
 いきなりツープラトンの実験台だと怪我しちゃうかもしれないし」
「もし出来そうだったら反撃してもいい?」
「いいよ。けどまっ、流石にシロートさんに返されるような技の掛け方しないけどねー」

意地悪そうに微笑む由紀だったが、雄太には秘策がある。
確かに普通に返すのは出来ないだろう。あくまでも普通には、だ。
こうして、完全プロレス素人とプロレス同好会二人のスパーリングは始まった。

「本日は皆さまよくぞお集まりくださいました。
 まずは赤コーナー、我らがヒロイン。正義の虎こと、タイガーキティ!」

若葉が丸めたプリントをマイク代わりに、綺麗な声で由紀のリングネームを読み上げる。
想像上の観衆に答えるように手を振った後、
由紀は颯爽とリングへジャンプした。流石の運動神経である。

「続きましてー…… えー…… 謎のヒール、ユウター!」
「何か調子狂うなぁ」

ただの本名を呼ばれながら、雄太はリングへよじ登る。
こっちはコスチュームなどないので、下は体操着に上は上半身裸である。
二人と違ってまかり間違っても魅力的な肉体とは言いがたい。

雄太がリングに上がっても、まだ由紀は存在しない観客へアピールを続けていた。
華奢な体に不釣合いなセクシーな体。
背後から見ているだけでも、指の沈みそうな体の柔らかさは伝わってきた。
それを堪能できるチャンスを、このまま不意にするわけにはいかない。

「隙有りだ! タイガーキティ!」

ヒールよろしく雄太は、卑怯にもまだ背を向けている由紀へ襲い掛かった。
対して由紀は体を半回転させると、まずは肘鉄を雄太の脇腹へかました。

「そうはいくかないよっ」
「ぐぅっ」

あくまで本気ではないのだが、それでも当たっているので結構痛い。
ただ、それでよりも雄太が注目したのは間近で見る由紀の肢体だった。
腕や太股は健康的な筋肉がついているのに、胸や尻にはたっぷりと脂肪がくっついている。
事実、今の簡単な動きだけでも量感のある乳房が大きく左右へ揺れた。

「ていやっ!」
148H.D.D ◆/VvZUVZXRM :2014/05/18(日) 20:00:00.07 ID:0RT6ZDko
さらに前のめりになった雄太の首を、由紀が脇に挟んで一回転。
体を入れ替え、そのまま首投げの要領で雄太をリング中央へと投げ放った。

「おーっと! 開始のコールを待たない攻撃を、タイガーキティ軽やかにかわした!」

マットに叩き付けられた状態で、そのまま押し潰すようにして締め上げてくる。

「卑怯者め、これでどうだっ」

彼女の脇に潰されている形なのだが、
その苦しみよりも胸が押し付けられている気持ちよさの方が勝っていた。
別に首を絞められているわけでもないので、痛みは無い。ただ、自力で外すのは難しそうだった。
だが、雄太はギブアップは元より、普通に技を外すつもりなぞ無かった。

マットに押し付けられているとはいえ、下になっていない方の手は自由だ。
この手で攻撃してもただの手打ち。
威力は皆無だし、それを受けて技を外す人間はいないだろう。
だから、この手は別のところへ用いるのだ。

「ほらほら、どうし―― ひゃあっ?!」

自由になっている片手を、由紀の胸へと差し込む。
突然の出来事に由紀は慌てるが、構いはしない。
あくまでも雄太は技を外そうとしているだけなのだから。

「あっ、ちょっ、んあっ」

大きな胸を絞るように揉み込む。揉もうとすると掌から零れ落ちそうな大きさだ。
運動しているためか弾力に富み、指を押し返そうとしてくる。素晴らしい触感だ。

「それは、ズルいってぇ」

口では否定するものの、大きな抗いは無い。
指先で乳首を転がし、摘み、弄ぶ。
段々と由紀の声にも艶が篭り始め、雄太の首を絞める力も緩んできた。
その隙に首を脇から引き抜く。
そして、由紀の背後へ回り、彼女の体をひっくり返した。
つまり、まんぐり返しの形になる。

「きゃああっ!? ええっ?!」
「よーし、こっからは俺のターンだ」

さかさまにされているため、由紀は手が使えない。
肩をマットと自分の体で抑えられてしまっているためだ。
そして、両足は雄太の手によって大きく広げられてしまった。
149H.D.D ◆/VvZUVZXRM :2014/05/18(日) 20:01:11.57 ID:0RT6ZDko
「あの、晴無先輩。これって……」

雄太の有り得ない返し技に、すっかりアナウンサーから素に戻った若葉。
対して、雄太はたっぷりとした演技口調でこう返した。

「俺は晴無などではない。今はただの悪役ユウタ。
 反撃してもいいって許可はもらっているのだぞ。くらえっ」
「わわっ?!」

由紀が驚きの声を上げたのは、雄太が突然ズボンを下ろし、肉棒を露出したからだ。
天地逆転の状態の上、さらに眼前に肉棒を突きつけられているのだ。

「このまんぐり固めの強さは相手の股関節を苦しめつつも、呼吸まで制限するところにあるのだ」
「何を―― ふぐぅっ」
「歯立てないで」

足を無理やり押さえ込みつつも、
雄太は由紀が咳き込まないようにゆっくりと口腔へ肉棒を挿入した。

「うぐぅっ、ふむっ、んふぅ」

突然のイラマチオに初めは由紀も抗おうとしたが、
あの保健委員会での出来事を思い出したのか、すぐにねっとりと舌を絡め始めた。
由紀も、保健委員の時間に見た雄太の肉棒に興味を持っていたのだ。

「いいよ。もっと舌で転がして」
「んじゅる、くちゅ、じゅるる」

挿入のタイミングは雄太の勝手だが、あまり由紀が苦しめてしまっては元も子もない。

「こっちもそろそろ可愛がってあげないとね」
「じゅりゅ、ふむぅっ!?」

由紀の喉奥から驚きの声が肉棒へ響く。それもそのはず。
彼女は突然雄太に秘所をいじられたのだ。レオタードの上からグリグリと擦る。

「由紀のここ、もうすっごい濡れちゃってるよ」
「んんっ、んふぅー」

恥ずかしいのか、抗議の声なのか、鼻に抜ける声だけが聞こえてくる。

「わぁ…… 先輩たちすごい……」

ロープ際の若葉の口からは感嘆の声が漏れる。
突然目の前で激しい情事が始まったのだから、無理も無い。
若葉の驚きをよそに、雄太は自由に由紀の口内を蹂躙していく。
亀頭を内壁へ擦らせるようにして、ゆっくりと感触を味わうようにして前後させるのだ。
150小足刻み蟲 ◆/VvZUVZXRM :2014/05/18(日) 20:02:22.58 ID:0RT6ZDko
対して、由紀も素直に「技」を受け入れていた。
最初は肉棒を押し返すようだった舌の動きだったが、今ではむしろ愛でる様に表面を伝う。
快感に満足しながらも、雄太は宣言どおり更なる攻勢に出る。
レオタードのクロッチをずらし、彼女の秘所を露出させる。
思っていた通り、十二分に濡れそぼっていた。
雄太が指を挿入すると、由紀は軽く鼻を鳴らし、快楽に身震いする。

「んふぅ、くふぅ、ちゅる」
「指がどんどん飲み込まれてっちゃう」
「んぶーっ!」

抗議の声だろうか。それでも雄太は動きをやめたりはしない。
由紀の鼻息には俄然甘いものが混じり、雄太の人差し指を締め付ける。

「よーし、それじゃまず一発目イッとこうかな」
「ふへ? えっ? えっ? 何?」

肉棒を由紀の口から抜くと、雄太は彼女の顔の前でそれを扱き始めた。
要するにオナニーだ。そして、すぐにその時は訪れた。

 びゅるっびゅくっびゅくくっ

「うひゃあっ!?」
「わぁっ!?」

おそらく、二人とも男の射精を生で見たのは初めてだろう。
驚きの表情が物語っている。
飛散した飛沫は勿論由紀の顔面に降り注ぎ、彼女の顔を白く汚す。

「さーて、こっからが本番だ」
「え? ちょ、ちょっと待って! きゃーっ!?」

絹を裂くような乙女の悲鳴。だが、雄太は聞くつもりは無い。
まんぐり返しの姿勢のまま、由紀に挿入しようとして――

「カーットッ!」
「うぐおっ!?」

吹っ飛ばされた。
なんと、リングのポール上から若葉がドロップキックでカットを仕掛けてきたのだ。
反則といえば反則だが、えてしてプロレスでは認められている行為である。
151H.D.D ◆/VvZUVZXRM :2014/05/18(日) 20:03:08.23 ID:0RT6ZDko
「うーっ、くおお。痛い……」

いくら小柄な女の子とはいえ、ドロップキックされればそれなりに痛い。

「あ、ありがとう。助かったよ」
「大丈夫ですか! 最初っから由紀先輩にえっちな事をするのが目的だったんですね!」
「くくくっ、ばれちゃしょうがない。
 俺は初めからダブルキティを手篭めしようと思ってたのよ」

雄太はわざと芝居がかった口調で言葉を吐いた。

「――! なんという事だ。ボクが正義の鉄槌を食らわせてやるっ!」

それにすぐさま反応したのは若葉だった。
彼女は即座に役へ入り込み、まさしく「ベビーフェイス・ホワイトキティ」へと変貌した。

「かかってこい! ホワイトキティ!」
「行くぞっ! えーと…… 変態!」

いくらなんでもそれはないんじゃないか。
それはともかく戦いの火蓋は切って落とされたのだった。
152小足刻み蟲 ◆/VvZUVZXRM :2014/05/18(日) 20:03:38.94 ID:0RT6ZDko
今回はここまで。
また来週くらいに来ます。
153名無しさん@ピンキー:2014/05/18(日) 20:05:42.05 ID:TnT2uN9S
投下乙です。
これから楽しませて貰います。
>>141
御回答ありがとう。
154名無しさん@ピンキー:2014/05/19(月) 12:51:49.03 ID:VJj5FiGQ
おしりかじり虫かと(ry
155小足刻み蟲 ◆/VvZUVZXRM :2014/05/26(月) 00:52:25.42 ID:cFHfpQ7W
投稿します。

>>154
もちろんそれと掛けてます。
156H.D.D ◆/VvZUVZXRM :2014/05/26(月) 00:53:18.82 ID:cFHfpQ7W
「間合い! 間合いとって」

精液塗れの顔を拭いた由紀が吼える。
初めはただスパーリングテストだったはずが、
何故かベビーフェイスの由紀・若葉コンビと、ヒールの雄太の戦いになっていた。

騙し討ちを仕掛けられたタイガーキティこと由紀は卑怯にも顔射攻撃を受けた。
そのまま挿入フォールまで持っていかれそうだったが、
そこをホワイトキティこと若葉がすんでの所でカットに入り、
今変態と白猫の一騎打ちが繰り広げられようとしていた。

どうにも役どころとはいえ、雄太が凄まじい悪役のように見えるのは気のせいだろうか。

「行きますよ、せいっ!」

若葉が一歩踏み出すと、強烈なハイキックを繰り出してくる。
雄太の覚えている限りの女子プロレス選手とは違い、
彼女は相当な細身だ。少なくとも格闘技をするような体型ではない。

「うげっ!?」

しかし、細いだけあって動きは早かった。
鋭い蹴りは雄太の反応する間すら与えず、側頭部にヒットした。
たまらず雄太はたたらを踏み、若干後退。
何とか体制を立て直そうとするが。

「隙あり!」

さらにソバットを腹に食らい、声も無いまま雄太はマットに沈んだ。

「若葉ちゃん、さすが!」
「えへへっ。どうですか、先輩。これに懲りたら…… 先輩?」
「……」
「あれ? えーと、もしかして気絶しちゃいました……?」

若葉が放った攻撃は、ハイキックとソバットの二回だけ。
どちらも大きな動きをするため受けはいい技だが、
ハイキックはそもそも先端ではなく脛部分を押し当てる演出的な技。
ソバットも回転とび蹴りといえば聞こえはいいが、
その実軸足を空中に放り出した威力の無い蹴りだ。
痛みこそあれ、意識を刈り取るような技では無いはずなのである。

「せん、ぱい?」
157H.D.D ◆/VvZUVZXRM :2014/05/26(月) 00:54:04.71 ID:cFHfpQ7W
心配そうに若葉が雄太へ近付く。しかし――

「こっちこそ隙ありぃっ!」
「きゃあっ!? あっ、あぶっ、放せ! 放してください!」
「ヒールに対してそんな言葉が通用するか!」

雄太は突如若葉へ襲い掛かると、彼女の腹目掛けてタックルをかました。
さらに、腕を細腰へ回すと、軽々と肩に若葉を担ぎ上げてしまったのだ。
雄太が力持ちなわけではなく、若葉自体が軽いのである。

「むぅっ。このっ、このっ! これでどうだ! 悪者め!」
「わははは。痛くも痒くも無い!」

抱え上げられても手足は自由。
だが、体重が乗らない攻撃は無駄に等しい。
雄太は少し腰を落とし、ポール目掛けて走り始めた。

「んーと…… サンドイッチアタック!」
「あいたっ!」

とってつけたような、というよりまさしく思いつきの名前を叫びつつ、
雄太は若葉をポールと己の体で挟み撃ちにした。

といっても、ポールに当たる直前でブレーキし、
タックルというよりただ彼女の体をポールに預けただけだが。
実にプロレス的な見た目重視の技だが、雄太の狙いはここではない。

「よっこらセックス」
「わわわっ、何するんですか!」

さらに雄太は若葉を持ち上げると、ポールの上へ座らせた。

「うーん。細い腰にも関わらず、うっすら浮かび上がる腹筋の美しさ」
「ん、そうでしょう! ボクも日々の活動のために―― ってひゃあっ!?」
「れろれろ…… おへそに汗が溜まっちゃってるぞ」
「あははっ、せっ、先輩! やめ、ひゃあん、あはっ!」

雄太の舌攻撃が若葉の腹筋とヘソに降りかかる。
日々、弛まぬ修行を美咲家姉妹やチア部で積んでいる雄太に敵はいない。
いつの間にやら彼の愛撫テクニックは高次のそれとなっていたのだ。

「んはっ…… あはぁっ…… せ、せんぱいぃ。らめですよぉ」
158H.D.D ◆/VvZUVZXRM :2014/05/26(月) 00:54:42.22 ID:cFHfpQ7W
まだ肝心要な部分へ攻め入っていないにも関わらずこの効果だ。
今までは雄太の頭を抑えてわずかながらの抵抗を見せていた若葉だが、
最早指をくわえて苦悶の喘ぎを堪えるのに精一杯だった。
すでに彼女の腹は雄太の唾液と自身の汗でベトベト。
だが、そこより下は別のものでベトベトになっていた。

「んー? 若葉ちゃん。こっちがまで汗まみれみたいだけど?」
「ち、違います! それは先輩のよだれで……」
「えー? 俺の涎ってこんなにベットリしてたかなぁ?」
「それはぁ……」

言い返すことが出来ず、若葉は真っ赤になって押し黙った。
恥ずかしそうな若葉に気をよくした雄太は、強引に次の一手を薦める。
彼女のローライズパンツへ手をかけると、
ゆっくりと引き下ろした。染み込んだ若葉の愛液が糸を引く。
若葉の年相応に幼い割れ目が空気に晒される。

「やっぱり俺の涎じゃないよ。若葉ちゃんのエッチな汁じゃないか」
「うっ、嘘です。嘘ですよ、もう」
「じゃあ確かめてみないとね。んっ、れろれろ」
「ひゃあっ!? んひっ、せんぱっ、そんなぁっ」

雄太は顔を若葉の股間に埋めると、情け容赦無い攻めを見せた。
ヒールに情けなどないのだ。舌先でクリトリスを穿り出し、唇で啜る。
それだけで若葉はいい声で鳴いた。

「あぁんっ! クリッ、クリだめぇっ!」
「じゅるじゅる」
「吸っちゃだめですっ、そんなことしたらぁ、イッちゃいますっ」

止めとばかりに雄太はクリトリスを指で弾いた。

「ふあぁっ――!!」

若葉の体がポールの上で仰け反った。達してしまったのだ。
雄太はふらつき落ちそうになる若葉の体を支えると、
改めて彼女の体を抱きかかえた。

「若葉ちゃん! タッチ! ターッチ!」
159H.D.D ◆/VvZUVZXRM :2014/05/26(月) 00:55:11.98 ID:cFHfpQ7W
ロープ外から由紀が声を張り上げる。
しかし、朦朧とした若葉の耳には届いていない。
それよりも、彼女の意識は一点に向いていた。雄太の股間に、だ。
雄太はすでに下を脱ぎ捨てており、肉棒が丸出し。
鎌首をもたげてそれは若葉の膣内へと侵入したがっていた。

「さぁーて、フィニッシュホールドだ」
「……あ」

若葉をロープへ預け、変形の駅弁状態だ。
拒絶の意思を示さない若葉の中へ、悠々と挿入していった。

「んくぅっ、あはあぁ」

苦しそうに、しかし気持ち良さそうに若葉の息が漏れる。

「どうかな? 辛い?」
「辛くは、ないです」
「ならよかった。でもこっから激しくなるぞ。必殺ぅー…… えーと、駅弁ホールド!」

捻りも何も無い名前を叫びながら、
雄太は若葉の体を押し潰すように抱きしめた。

「んきゅううっ!」
「どんどんいくぞ! そらっ! そらっ!」

雄太の腰の動きが加速していく。

「ふみゅっ!? うぎゅっ!? はぁうっ!?」

上半身をポールごと抱きしめられ、息を大きく吸うことは出来ない。
そんな状況なのに、下からは肉棒が破城槌のように攻め立ててくる。

「くふっ!? かはぁっ!?」

若葉の下半身は、体を持ち上げられて安定していないため、
何とかよりどころを求めようと大股開きの状態でロープに引っかかっている。
だが、これもよくなかった。お陰で完全フリーな状態の
雄太の腰が情け容赦無く若葉の秘所を攻め立ててくるのだ。

「タッチだってば! 若葉ちゃん!」
「あひぃっ!? くひぃっ!?」
160H.D.D ◆/VvZUVZXRM :2014/05/26(月) 00:55:42.68 ID:cFHfpQ7W
由紀の声空しく、若葉は意識が朦朧とし始めていた。
呼吸はまともに出来ず、膣内は初めてのセックスに歓喜の声を上げている。
再びの絶頂も目の前だった。
それを示すかのように、若葉は一際強く雄太の体を抱きしめる。
雄太もまた呼応した。

「中に出すよ!」
「はひぃっ! はひぃっ!?」

びゅくるっびゅるるるっびゅくっ

若葉の最後の声は返事だったのか。
それともただ漏れ出た呼気だったのか。

「んきゅううっ!?」

雄太が彼女の体を開放すると、若葉の体はポールへ体を預けたままずるずるとマットへ沈んだ。

「まずは一人目を撃破……!」
「若葉ちゃーんっ!」

由紀の声が悲痛に響く。死んだわけではないのだが。
ようやく自由になった若葉の手とタッチを行い、由紀がリングの中へ入ってきた。
汗まみれその他の液まみれの若葉をリング脇へ横たえると、雄太へ向き直った。

「最初からこれが目的だったのね。えーと…… 変態!」
「くっくっく。ばれちゃあしょうがない。っていうかその名前やめてくれ」
「若葉ちゃん、あなたの尊い犠牲、無駄にしないからね! いっくぞぉーっ! ていやっ!」

シューズを鳴らしながら、由紀が踊りかかってくる。

「えいっ」
「おうっ」

雄太も両手を前に出し、両手を握り合ったいわゆる力比べ状態になる。
異性同士で手を組んでいるというのに、ロマンチックさの欠片もない状態になった。

「んむむむぅ〜」

由紀が顔を真っ赤にして力を入れている。
単純な力で負ける理由は無かったが、雄太も若干押され始めた。
これではおいしくない。
両手は塞がり、両足も踏ん張っている状態。
それならば、と雄太は顔を前に出した。
161H.D.D ◆/VvZUVZXRM :2014/05/26(月) 00:56:15.08 ID:cFHfpQ7W
「えっ? はむっ!? んん……」

力比べ状態から、無理やりキスへ持っていったのだ。
優しく唇を重ねると、由紀は驚きこそすれ拒絶はしなかった。
硬く引き絞った彼女の唇を舌で舐めることで徐々に緩め、舌と舌を絡ませる。

「ちょちょっ、んんっ、キスなんてずるいよっ」

抗議の言葉が飛び出すが、由紀は雄太の接吻を受け入れる。
ぴちゃぴちゃと水音を鳴らし、唾液を交換し合う。
いつの間にか二人の両手からは力が抜け、
指同士でも愛撫しあっているような状態になっていた。
片方の手を解き、雄太は由紀のTフロントへ手を差し入れる。

「あんっ、コスチューム伸びちゃうよ」
「伸びたっていいじゃないか。こうやって引っ張られると気持ちいいだろう?」

いまだ悪役口調のまま、雄太は由紀の耳元で呟く。
レオタードのボトムを引き上げてやると、由紀の美しい秘所へ生地が埋まる。
それだけでなく左右へ捩り、さらに由紀の性感を高めさせた。

「ひゃあっ、そんな風にされると、はうっ、気持ちよくなっちゃう」
「いいんだぞ。もっと気持ちよくなって。こうするとどうだ?」
「やだぁ、後ろまで引っ張っちゃあっ!」

さらにTバック部分まで引っ張ってやると、
尻にまで薄手の生地が食い込む。
そうしながらも雄太は由紀へ体を寄せ、両手で秘所と尻を攻めてやるのだ。

「んくっ、あぁんっ、あぁあっ、もぉっ」

熱い息を吐きながら、由紀の腰が震える。感じているのだ。
突き放そうと抗う由紀だったが、快楽に負けてしまっている。
結局、立っていられず由紀の方から雄太へ体重を預けてきた。

「随分と気持ち良さそうだな。よぉし、トドめだ」
「え? あっ、わぁっ!?」

雄太は一度、レオタードから手を離して由紀をマットへ押し倒した。
そのまま足首をホールドし、大きく開かせる。
濡れたボトムはその役割のほとんどを放棄し、
ただかろうじて由紀の秘所を隠していた。
162H.D.D ◆/VvZUVZXRM :2014/05/26(月) 00:56:46.81 ID:cFHfpQ7W
雄太は腰を使って肉棒だけで布を排除し、由紀の中へ侵入した。

「ふあぁんっ!」

ある意味、待ち焦がれていたであろう瞬間に、由紀は声を上擦らせた。
入れられただけで、気持ちよくて仕方ないといった風の表情。
瞳は虚ろに、唇からは涎が溢れる。
ただ、当然雄太がこれだけで終わらせるわけがない。

「ふんっ! ふんっ!」
「くはぁっ! あひぃっ! んんっ!」

大股開きにさせたまま、雄太は激しく腰を使い始めた。
ぱちゅんぱちゅんと水音が響く。
一見乱暴乱雑な抽挿だが、雄太の腰使いは確実に由紀の中を蕩かせていく。

「あぁっ、すごいぃ、膣内がぁ……!」
「おおっ? 随分とエッチな腰使いだな。やっぱり待ちきれなかったのか」
「ち、違うよぉっ」

言葉で否定するが、腰が動いているのは明白だった。
雄太のピストンに対し、自分の最も気持ちのいい場所へ当たるように、
由紀は自然と腰を浮かせ捩っているのだ。

なんとか声を抑えようとしても無駄。腰を止めようとしても無駄。
由紀の動きの全てが雄太を受け入れていた。

「天下のタイガーキティといえども、このまま膣内射精されて耐えられるかな?」
「だめぇ! 今、今出されたりなんかしたら……」
「こっちこそダメだね。観客の前で無様に中出しされるんだ!」

さらに腰の動きを加速させる。
派手な音と共に、肉棒の熱が突き抜けんばかりに由紀の中へ叩き付けられる。
擦られるたびに湧き上がる疼きが、加速度的に体中へ広がっていった。

「ふぎぃ?! き、気持ちいいっ!」

顎をそらして由紀は喘ぐ。マットに爪を立て、背を逸らしながら。

「さて、そろそろイクぞ!」
「ふにゃあっ!? わた、私も、イクッ! イッちゃうぅっ!!」
163名無しさん@ピンキー:2014/05/26(月) 02:10:00.97 ID:JA1JuOGA
つC
164H.D.D ◆/VvZUVZXRM :2014/05/26(月) 06:56:54.21 ID:cFHfpQ7W
びゅるうっ びゅくんっ びゅるるっ!

激しい射精が由紀の子宮を襲う。
精液が濁流のように押し寄せ、無理やり子宮口を押し開いた。

「ンひぃぃっ!」

甲高い悲鳴が漏れる。反抗空しく、由紀の体はマットに沈んだ。

「うぅ〜、出した出した。さて……」

まさしくノックアウト。
だが、プロレスなのだからフォールはしなければならない。
雄太は、まだ硬い肉棒を由紀に挿入したまま、
フォールをしてやろうと足首から手を離した。
だが、その時――

「隙あり!」
「うえっ?」

気を失ったかに見えた由紀が目を見開き、雄太の腰に両足を巻きつけた。
愚かにもエロス塗れの頭の雄太は
「だいしゅきホールドか?」などと思ったがさに在らず。
格闘技で言えばこの体勢はガードポジションと呼ばれるものだ。

そして、相手の腰を自由に出来るこの体制は、
相手の腕を引いて体を回転させればいとも簡単に、攻守逆転が可能なのである。
グラウンドの知識皆無の雄太に抵抗できるわけもなく、
瞬きする間にあっさりと二人の位置は上下逆回転。
正常位から騎乗位に変わる形となった。

「あとは足を押さえちゃえばっ」

さらに、由紀は雄太の肉棒を入れたまま前後も回転。雄太の膝を両手で押さえつけた。

「え? ん? あれ、なんだ? 起きれない?」

足を抑えられ、腰の上には由紀が乗っかっている。
たったこれだけなのに雄太の自由は驚くほど制限されていた。
とはいえ、両手は自由だ。
なんとか由紀を引き剥がそうと雄太は手を伸ばそうとするが、
その手を何者かが優しく握り締めた。
165H.D.D ◆/VvZUVZXRM :2014/05/26(月) 06:57:27.93 ID:cFHfpQ7W
「先輩」

ふと見上げればそこにいるのはホワイトキティこと、星川若葉。
彼女はにっこりと微笑むと、雄太の顔面の上にその可愛らしいお尻を乗っけた。

「ヒップドロップフォール!」

膝とお尻で上半身を押さえつけられ、雄太にフォールが仕掛けられる。
あ、しまった。などと思ったが反撃する時間も手段も残されてはいなかった。

「ワン!」
「ツー!」
「スリー!!」

二人の声が重なり、3カウントが告げられる。
こうして、タイガー&ホワイトキティの勝利でスパーリングは幕を下ろしたのであった。

    □

「いえーいっ! あたし達の勝ちっ!」
「やりましたねっ。先輩!」

乱れた着衣を整えると、由紀と若葉は喜びに手を叩き合った。
いまだマットに大の字になっている雄太だったが、悔しさは無い。

実際、彼がやられたことといえば頭を若葉の
股間で押さえつけられたことくらい。別に痛くも痒くも無い。
それよりも、ヒールという大義名分を背負った擬似レイプの方が楽しかったと言えよう。

「晴無君はどう? 楽しかった?」
「楽しかったよ。今までこうやって人とぶつかり合うようなスポーツしたことなかったし」
「それに、由紀先輩にもボクにもえっちなこと出来ましたもんね?」
「ちょっ、ひどいなぁ。俺は悪役に徹しただけだって。もしかして、嫌だった?」

意地の悪い質問に、こちらもまた意地悪く問い返す。
すると、二人はさっと頬を朱に染め、恥ずかしそうに目を反らした。

「別に、あたしは嫌では……」
「ボクは出来ればもっと優しくしてもらえたらなぁ、なんて」
166H.D.D ◆/VvZUVZXRM :2014/05/26(月) 06:58:07.74 ID:cFHfpQ7W
要するに二人ともセックスに関して物申すことはないという事だ。
京から受けた「色仕掛け」というアドバイスはなるほど確かに機能したと言える。
雄太が思案していると、少し躊躇いがちに由紀が声をかけてきた。

「ねぇ、晴無君。あたしら、ようやくツープラトンが出来るようになったんだけどさ」
「ああ、そうだね。それが?」
「うん。けどさ。そのー、片方がオチンチンを押さえ込んで、
 片方が顔を押さえ込むってなると、相手が女の子じゃ練習も出来ないんだよね」

逡巡してから、由紀が言う。

「だからさ、またチア部のお手伝い頼んでもいいかな」

手伝いの依頼。すなわち、チア部の活動実績の獲得である。

「もちろん!」
「わあっ! 晴無君、下!」

由紀が慌てて顔を背ける。
気付けば、いつの間にやら雄太の股間は
復活しており、存在を主張していた。まだ出し足りない、と。
果たして雄太はこんな提案をするのだった。

「もう一回、スパーリングする?」

可愛い子猫達が頷くのに、大した時間は要らなかった。
167小足刻み蟲 ◆/VvZUVZXRM :2014/05/26(月) 06:58:46.97 ID:cFHfpQ7W
今回はここまで。
また来週くらいに来ます。
168名無しさん@ピンキー:2014/05/28(水) 02:10:42.58 ID:NKYBtaks
おつ
>よっこらセックス
おっさんか、と書いて、そういえば元は社会人だったのを思い出した
169小足刻み蟲 ◆/VvZUVZXRM :2014/06/02(月) 00:44:14.17 ID:p+Jp1lOa
投稿します。
今回本番シーンはありません。
170H.D.D ◆/VvZUVZXRM :2014/06/02(月) 00:44:59.54 ID:p+Jp1lOa
プロレス同好会での濃厚なスパーリングから一夜明け、翌日の放課後。
京経由で受諾した第二の依頼を手に、
雄太は怪しげな雰囲気の教室の前に立っていた。

「なんだんだ。一体」

本来ここは多目的教室の一つのはずなのだが、
現在何故か暗幕が教室を覆い、中の様子は皆目見当のつかない状態となっている。
なんだか不気味な雰囲気を感じる。
だが、入らなければ話は始まらない。
意を決して雄太は教室へ足を踏み入れた。

「お邪魔しまーす……」

中に入ってみると、やはり照明は消されており、暗い。
しかし、部屋の中央だけはぼんやりとランプの明かりが灯っていた。
そして、その前に座る人物の顔を薄ぼんやりと照らし出している。

「清覧の迷える子羊よ…… お入りなさい」
「……はぁ、はい」

なんだか間の抜けた返事をして、雄太は部屋の中へ進み入った。
雰囲気に呑まれ扉を閉めるのも忘れたが、背後で誰かが扉を閉めた。
アシスタントがいるらしい。
蝋燭を挟んで妖しい人影と一対一で向かい合う。
机の上には蝋燭のほかに、妖しげな水晶と妖しげな魔方陣。
1から10まできっちりと妖しい雰囲気が作られていた。
机と椅子は普通の教室にあるそれだったが。

「私の名はグリシーヌ。悩めるあなたに、人生の道標を指し示しましょう」
「はぁ」

グリシーヌとやらは机の下からカードを取り出した。タロットだ。

「何かお悩みは?」
「え?」
「悩みですよ」
「えー…… 悩み、かぁ。強いて言えば、所属してるチア部の今後かなぁ」

悩み、というより解決するべき問題だが。
ただそれで良かった様で、彼女はタロットを机の上に置くと、
魔方陣の描かれたクロスの上で広げ、バラバラにした後また一まとめにした。
正式な作法なのかどうかなど雄太にわかるべくもないが、
なにやら本格的かつ物々しい感じだけはひしひしと伝わってくる。
171H.D.D ◆/VvZUVZXRM :2014/06/02(月) 00:45:42.02 ID:p+Jp1lOa
「今回は過去、現在、未来の三ヶ所のチア部についてタロットに訊いてみましょう」
「はぁ」
「まず、過去。『塔』のカードです。
 これは何らかの失敗を暗示したカードです。
 チア部は過去に失敗をし、地位を失ってしまった…… そうですね?」
「えっ、そうなの?」

雄太は別にチア部の過去に詳しいわけでもない。
が、考える間も無く話は現在へすっ飛んだ。

「現在は『恋人』のカード。
 つまり、チア部は今、素晴らしい出会いを果たした所と考えていいでしょう。
 もしかしたらそれは、あなたかもしれない」
「そうなんですか?」

聞き返してみるが、グリシーヌは話を先に進めた。

「そして、未来は『運命』のカードです。
 あなたは将来、大いなるチャンスを掴むことでしょう。――頑張ってください」
「あー、はい。がんばります」

そして、会話は途切れた。両者共に口をつぐみ、正直少々気まずい思いを感じる。

「これで、終わり?」
「終わりです。貴方の未来が開けることを願います」
「いや、というかこの際だけど、藤野さんだよね。何これ」

雄太は、言おう言おうと思っていた事をついに口にした。
藤野、という名前を聞いた途端、目の前のグリシーヌ改め藤野詩織は大いに慌てた。

「違うよ! 今はグリシーヌ! あっ、今だけじゃなくてグリシーヌ、なんだけど……」

今まで被っていた仮面が脱げた詩織が、
暗がりでもわかるくらい顔を真っ赤にして否定する。
仮面はいまいち被りきれていなかった気もするが。
わかりきっていた正体をなんとか隠そうとする詩織だが、無常にも電灯が彼女を照らした。
アシスタントの少女がスイッチを入れたのだ。

「センパ〜イ。もう無理ですよ。なんか、最初から微妙だったし」
「もーっ! 美佳ちゃんまでそういう事いうんだからぁ」

手をジタバタさせる詩織は非常に可愛らしい。
しかし何しろ彼女は恥ずかしそうだった。
明るくなってようやくわかったが、
詩織とアシスタントの美佳は二人とも、実にエロチックな格好をしていた。
172H.D.D ◆/VvZUVZXRM :2014/06/02(月) 00:46:14.69 ID:p+Jp1lOa
全身タイツ…… というと聞こえが悪いだろうか。
ピッタリとした黒い薄手の布を全身に纏い、
その下には面積の小さなブラとショーツしか身に着けていない。
顔も下半分を同じようなベールで覆っているため、民族衣装のような印象を与える。
露出こそ少ないが、それだけに引き伸ばされた布から垣間見える素肌に興奮を覚えた。
さらに困ったことに、詩織はもまた他の二年生同様、胸の発達が著しい。目の毒だ。

「ダメかなぁ。『妖しげな美女・グリシーヌの占い部屋』みたいなにしたかったんだけど」
「そもそも、うちらタロット占いなんてしたことないじゃないですかぁ」
「したことないけど、だからこそ出来るようにならなきゃ。
 タロット占いも出来ないなんて、オカルト研究会の名折れでしょ?」

果たして、彼女のいう事がどれだけ本気なのかはわからない。
ただ一つ確かなことは、この二人が「オカルト研究会」なる
プロレス同好会に並ぶマイナー同好会に所属しているという事実である。

    □

オカルト研究会に来る少し前の話。

『どうしたんでしか。ごしゅじんたま。ためいきなんてついてらしくな…… いや、らしいちゃらしいでしね』
「そこは素直にらしくない、でいいだろ。ため息はだなぁ…… うーん。なんというか」

若干のけだるさを抱え、言葉を濁す。
幸せなのは確かだ。これまでの人生が嘘のような女運。
欲しかったものが目の前に居並ぶこの嬉しさは変えようの無いものだ。
が、どうだろうか。何故か漏れ出るこのため息は。

ひでこに伝わるかは怪しいが、食欲に例えればわかりやすいだろうか。
今まで、喰うにも困る生活を続けてきた男が、
突如手に入れた高級レストランのタダ券。しかも半永久に使える反則級の代物。
寿司に天ぷら、すき焼きしゃぶしゃぶ。
分厚い肉のステーキに、キャビアフォアグラトリュフも食べ放題。
漢字を見ただけではわからない中華料理も当たり前にOK。
初めは、きっと楽しいことばかりだろう。

だが、そんな幸せな生活に疲れてしまうことだって、ある。
何しろ種類が違うとはいえ、毎日高級料理だ。
しかし、だからと言って腹が減ればまた食べてしまうのも人の性。
飽きたわけじゃあない。出来ればもっと食欲を喚起させ、食べ続けたい――
そんな気持ちで雄太はいっぱいだった。
まぁ、彼が悩んでいるのは胃腸のことではなく精巣の事情なのだが。
173H.D.D ◆/VvZUVZXRM :2014/06/02(月) 00:46:56.84 ID:p+Jp1lOa
『なるほろでしねぇ。ぜいたくななやみといえばそうでしが、わからなくもない……
  でもだいじょうぶでし。ごしゅじんたま』
「何で?」
『そのなやみ、きっともうすぐかいけつするでし。なぜなら……』
「何故なら?」
『それが、エロゲーのごつごうしゅぎだからでし!!』

時間の無駄を嘆きながら、雄太はスマホの電源を切った。

    □
「オカルト研究会って名前だけど、危ない同好会じゃないよ?」

というのは藤野詩織の弁である。
同好会員は二名。同好会を結成できる最少人数である。一人は詩織。もう一人は……

「立花美佳でっす。雄太センパイ、よろしくね」

そう言って、一年生の彼女は星が飛び出してきそうなウインクをバッチリ決めた。
短めのツインテールは少々幼げな彼女の魅力を引き立てており、
大きめな瞳とマスカラがさらにコケティッシュな印象を強めている。
一言で言えばギャルっぽい。

一見大和撫子風な詩織と並べると、
違和感も強いが両極端な見た目でバランスがいいとも思えた。
果たしてこの同好会こそが、ひでこの言う通り、
雄太の気だるげかつ贅沢な悩みを解決してくれるのだろうか?
 興味と疑問は尽きない。

「オカ研って普段何やってるの?」
「普段は普通にオカルトの研究をしてる同好会だよ」

いや、だから一体何を持ってして研究しているのか聞きたいのだが。
保健委員会で話した時には感じなかったが、詩織は少々天然ボケのきらいがあった。
それを察した美佳がフォローを差し込んでくる。

「普段は、こーいうコンビニでも売ってる雑誌とか読んでるんですよ」

美佳が差し出した袋には、所狭しと雄太には縁遠いオカルト本が詰まっていた。
週刊・月刊問わず、中々にミステリーな本ばかりだ。正直、興味は薄い。

「オカルトも広くてね。私達は占いとか神話とかメインかな」
「そ、そうなんだ」

オカルトの世界とやらにさらにジャンルがあるものなのか。
雄太は戸惑ったが、これではいけないと心を奮い立たせた。
何しろ今、自分は勧誘されてここにいるわけではなく、
あくまでもチア部から出向して来ているのだ。
お客さんではなく、あくまでも立場を弁えなければならない。
174H.D.D ◆/VvZUVZXRM :2014/06/02(月) 00:48:35.28 ID:p+Jp1lOa
「普段はここで占いとかしてるって事?」
「普段はね。折角晴無君が来るんだから、
 初めてのタロット占いもやってみたんだけど、やっぱり経験無いと意味がわからないね」
「いつもは雑誌に乗ってる占いとかするだけですもん。
 でも、今日はいつもとは違うことにチャレンジするんですよね、センパイ?」
「うん、そう! 今まで私達がやったこと無い事をやってみようと思うの」

詩織が目を輝かせる。その様子に雄太はちょっとばかり嫌な予感を感じた。

「やったことが無い事?」
「実はね。今日はこういうのを用意してみたの」

そう言って差し出されたのは、一冊の本だった。

『黒魔術の歴史 毒薬編』

不穏。その二文字しか浮かび上がりようの無い名前だった。

「これは一体……」
「この本には、ヨーロッパで使われた黒魔術の歴史が書いてあるの。
 毒薬、って書いてあるけど普通の薬も載ってるのよ」

開かれた本には、やたらおどろおどろしいイラストと不気味な薬が掲載されている。
二人の着ているコスチュームと同じような際どい魔女の衣装だが、これでは興奮する暇も無い。

「それでー、今日はうちらで魔法の薬を作ってみようって話になったんですよ」
「ま、魔法の薬!?」
「そう! 魔法の薬が実際に作れたら、とっても素敵だと思わない?」

さらに目を輝かせて詩織が言うが、雄太にはそう思えなかった。
何しろ雄太はオカルトは勿論、魔法なんて代物は信じていない。
もし「透明になる薬」が掲載されていても

「じゃあ血の中の赤血球はどうなるの?」

などとロマンの足りない現実が気になるタイプだ。
なお、本当に透明に慣れたら思う存分女湯に入りたいと思っている。

「本当に作れて、本当に効力があったら面白いと思うけど…… そんなのあるの?」
「大丈夫、大丈夫! ここに書いてある薬の中でも安全そうな物にするから」
「もう何作るかは決まってるって事?」
「そうですよ。材料もここに用意してありますし」

美佳の手にはビニール袋が握られていた。
どこからどう見てもスーパーのビニール袋。
どう見てもネギが突き出ているが、果たしてネギも使うつもりなのだろうか。
175H.D.D ◆/VvZUVZXRM :2014/06/02(月) 00:49:25.40 ID:p+Jp1lOa
「俺は何を手伝えばいいの? そのネギ切ったり?」
「ううん。薬作るのは私達がやるから、晴無君にやってほしいのは材料の提供なの」
「材料の、提供?」

いささか妙な予感のする提案だった。そして、その予感は軽々しく的中する。

「男の人のザーメンが必要なんだ」

そう言って詩織は微笑んだ。

    □

不思議な気持ちである。
すでに苺含め女子生徒や、女教師にまで手を出してきた雄太。
学校内でセックスに及ぶのは何度も経験してきたというのに、随分と緊張をしていた。
何しろ、暗幕で日光を防いだ暗い教室の中で、
全裸で魔方陣の真ん中へ陣取った椅子に腰掛けているのだ。
これを妙と言わなくてなんと言えばいいのだろうか。

「センパイ、これでいいんですか?」
「うん。オーケーだよ。晴無君も、準備いい?」
「いいも何も、俺には何がなんだか」

事実、雄太は周りの状況が物理的に何も見えていなかった。目隠しされているのだ。
詩織曰く、必要なのは確かにザーメンなのだが、出し方にも手順や様式があるらしい。
その一端として、雄太は目隠しをされ、
両手を椅子に縛られている。足は自由だが、立ち上がるのも難しい状態だ。

だが、そんな奇々怪々な状況であるにも関わらず、雄太は薄い興奮を覚えていた。
この世界に来て、セックスをを繰り返してきたがこんな状況はまさに初めて。
今までの開放的な性行為の数々を「淫乱」と称すのならば、
この自由を制限された状況は「淫靡」と呼ぶべきだろう。
まだ局部に指一本触れられていないのに、すでに緩く勃ち始めていた。

「うわぁ、オチンチンってこんな風におっきくなるんですねぇ」
「美佳ちゃん、まだまだだよ。ここから皮が向けてもっと大きくなるんだから」

二人の声が前方から聞こえる。
目隠しされているだけでも不安なのに、
手足も出ない状態で品評されていると、そこはかとなく興奮してきた。
自分でもわかるくらいゆっくりと、それでいて確実に雄太の肉棒が屹立していく。
それに合わせて聞こえてくる詩織と美佳の呼吸の音。
たっぷり十数秒かけて、雄太の肉棒は完全に勃起した。

「晴無君のってすごいおっきいでしょ?」
「本当! 美佳、男の人の見るなんて初めてだからちょっと感動かも」
176H.D.D ◆/VvZUVZXRM :2014/06/02(月) 00:50:49.01 ID:p+Jp1lOa
彼女達の声にも、少々興奮の色が見えた。
目が見えなくても、いや目が見えないからこそ周りの様子が鋭敏に感じられる。
わずかな衣擦れの音が近付き、雄太の背後に回った。
そして、両肩に一つずつ手が添えられる。

「それじゃ晴無君。手でしてあげるから、気持ちよくなってね」

そっと雄太の肉棒に詩織の掌が巻きついた。

「なんだか保健室の時より熱い気がする。晴無君も興奮しちゃってるの?」
「あ、ああ。もちろんだよ。こんなことされるの初めてだし」
「そうなの? 晴無君の『初めて』もらっちゃったね」

嬉しそうに詩織が囁く。目隠し手コキプレイの初めてなんてもらって嬉しいものだろうか。
詩織の手はやんわりと、それでも確実に雄太自身を捉えている。
そして、そのまま僅かな摩擦音だけが耳に届く。
詩織に手でしてもらうのはこれで二度目だが、肉棒に与えられる快感は一度目とは違った。

「ん……」

彼女の右手はあの時のように、愚直に上下するだけでは無くなっていた。
根元を握る時は比較的力を込めて。
だが、先端に至るまでに少し力を抜き、手首をスナップさせる。
ただ満遍なく快感を与えるのではなく、緩急をつけているのだ。
当然、雄太に与えられる快楽は以前の比ではない。

そして、自分でオナニーをする時ともまた違っていた。
自分で行為に及ぶのならば、言ってしまえば
気持ちの良いポイントは自分で全て理解できている。
しかし、こうして他人にやられている状況だと、
どれだけ上手く相手がしてくれていたとしても、他人のそれ。
どこかもどかしい思いが確かに存在し、逆に鼓動を逸らせ快感を促進させているのだ。

「インターネットとかで調べてきたんだけど、どうかな」
「……すごくいいよ。前よりもずっといい」
「良かった。勉強した甲斐、あったかも」
「センパイ達二人っきりで盛り上がってズルいですよぉ。あたしも仲間にいれてください」

二人の世界を形成しつつあった所に、闖入者が参上する。
雄太の開いた股間に、美佳が手を差し入れた。
詩織と共に肉棒を手に取るのかと思いきや、彼女が手にしたのは雄太の睾丸だった。
177H.D.D ◆/VvZUVZXRM :2014/06/02(月) 00:54:49.98 ID:p+Jp1lOa
「うおっ、そっちは」
「あたしだって結構勉強してきたんですよ?
 男の人ってぇ、オチンチンだけじゃなくてタマタマもこうされると気持ちいーんですよね?」

勉強してきた、の言葉に嘘は無いようで、
確かに美佳の掌は雄太に望外の快楽をもたらしつつあった。
何しろ、睾丸は肉棒と違ってオナニーで触ることもあまり無い。
知識はあれど、しばらく未知なゾーンだった。
そんな敏感な場所を突然弄くられ、一瞬背筋に冷たい物が奔ったがそれはすぐに杞憂と知れた。
美佳の小さく美しい指はすでに勝手を知っているかのように、艶かしく雄太の股間を這い回る。

「二人とも、気持ちいいよ」

素直な感想だった。
目隠しされているせいもあるだろうが、既知でない前戯は容赦なく雄太の性感を高めた。
当然、限界はすぐに訪れ、亀頭が震え精液が鈴口へと刷り上る

――が。

「ダメッ!」
「うぐぅっ!?」
「あ、ごめん。痛かったかな?」
「……痛くは、ないけど。ぐぅ」

雄太の喉からくぐもった声が漏れる。
気持ちよく放精出来るかと思ったら突然の待った。
構造上、竿を強く握られれば射精は止まるが、苦しくはある。
なんとなく、散歩に夢中な犬が無理くり首輪を引っ張られる情景を思い起こした。

「センパイ。ちゃんと説明した方がいいんじゃないですかぁ?」
「それもそうだね。えっと、晴無君。必要なのは確かにザーメンなんだけど……
 出す男の人がすごくすっごく我慢したザーメンが必要なんだ」
「……へぁっ?!」
「つまりぃ、雄太センパイがオチンチンからいーっぱいピュッピュしたい!
 っていうのを我慢した濃いのが必要なんです」
178H.D.D ◆/VvZUVZXRM :2014/06/02(月) 00:55:44.05 ID:p+Jp1lOa
なんたるちや。まさかそんな裏事情があったとは。説明責任という日本語が頭に浮かぶ。
今のところ、雄太は女性と性行為に及べば好きなだけ射精をしてきた。
それを突然我慢しろと言われるとは。

「で、でも我慢にだって限界が」
「大丈夫! 美佳ちゃん。根元押さえてて」
「はぁい」

甲高い返事と共に、美佳はギュゥッと肉棒の根元を押さえた。これでは射精は出来ない。
そして、詩織はさらに激しく雄太の肉棒を扱き、擦り、責めてくる。

「苦しいかもしれないけど、我慢して」

半ば力任せな手コキだが、臨界に達しつつある雄太にはそれすらも激しい快感だった。
そのまま強烈な攻めを受け続ける雄太だったが、じきに限界は訪れる。
顔も竿も真っ赤に充血し、苦しげ。自由を求め、無言でただ呼吸を上擦らせる。

「も、も、もう……」

うわごとのようにギブアップを伝える雄太。
その言葉を聴いた二人は、無言で頷きあった。
全くの同時に、二人は肉棒を解放した。

「はいっ! 出していいよっ!」
「うはぁっ!?」

どびゅっびゅくびゅくっ びゅるるるっ……

これまでに無いような激しい快感が雄太の全身を駆け抜けた。
あまりの気持ちよさのため、目の前で火花が散る。
目隠しをしているのだから、これは快楽が見せた幻覚のはず。
ともかくも、それほどのものだった。
まるで一仕事終えたような、気だるげな気持ち。
気付けば、雄太の意識はいつの間にか飛んでしまっていた。

「……センパイ、気絶しちゃったみたいですけど」
「逆にいいかも。まだやってもらうこと、あるしね」
「そうですよねぇ。ザーメンちゃんと取れました?」
「うん。ほら、コップに必要な量は取れたよ」
「ゼリーみたいですね。我慢すると男の人のって全部こうなるのかな?」
「さぁ……? ま、いいから早く薬作っちゃおう」

二人のヒソヒソ声だけが、雄太の右耳から入り左耳へ素通りしていくのだった。
179名無しさん@ピンキー:2014/06/02(月) 01:18:14.72 ID:sPa60qWW
つC
180小足刻み蟲 ◆/VvZUVZXRM :2014/06/02(月) 01:29:42.34 ID:p+Jp1lOa
>>179
支援していただいてあれなんですけど
今回はここまでです。また来週くらいに来ます。
181名無しさん@ピンキー:2014/06/02(月) 01:37:22.86 ID:sPa60qWW
こりゃまた失礼しましたwww
乙ですw
182名無しさん@ピンキー:2014/06/02(月) 14:34:02.32 ID:9Rj3eOZH
ジャンプと同じくらい週の頭の楽しみキター
乙です
183名無しさん@ピンキー:2014/06/06(金) 00:45:34.90 ID:+Gz/HrYe
楽しませてもらっていながらすまないが、間違って覚えているようなので……

>>151
火蓋は切って落としちゃいけない
『火蓋は切られた』か『幕は切って落とされた』
>>170>>175
魔方陣ではなく魔法陣では
184名無しさん@ピンキー:2014/06/07(土) 12:08:12.96 ID:QO88m3/O
魔法陣と魔方陣はプロでもよく間違えてるのでもう指摘しないことにしている
もうその世界ではそれで正しいんだという
185名無しさん@ピンキー:2014/06/07(土) 12:28:05.90 ID:yiIMrUPz
方陣って四角い陣形のことでしょ
魔方陣っていうと3×3のマスに数字入れるパズルのイメージだな

こまけぇこたぁry
186名無しさん@ピンキー:2014/06/07(土) 13:50:53.40 ID:ILb6XnCO
普段、ファンタジーは書かない俺のIMEで「まほうじん」を変換すると「魔方陣」が一番に出てくるな
ポップアップ?出たらこんな感じだった

0 魔法
1 魔方陣
2 まほうじん
3 マホウジン
187名無しさん@ピンキー:2014/06/07(土) 14:01:56.19 ID:BWT38rXj
新明解国語辞典第七版には「魔方陣」の「方」を「法」と書くのは誤り。 って書いてある
188名無しさん@ピンキー:2014/06/07(土) 15:32:53.50 ID:LjkF9+Tx
魔方陣て意味で魔法陣て書けば誤りにきまってるだろw
逆も又同様
189名無しさん@ピンキー:2014/06/07(土) 17:16:25.43 ID:1wlE74Jm
ttp://kotobank.jp/search/result?q=%E9%AD%94%E6%B3%95%E9%99%A3&c=opensearch
コトバンクで検索すると↑だと該当する語句がないのに、↓だとヒットする
ttp://kotobank.jp/search/result?q=%E9%AD%94%E6%96%B9%E9%99%A3&c=opensearch
190名無しさん@ピンキー:2014/06/08(日) 10:08:04.24 ID:wyVlxvgE
魔法の陣だから魔法陣
魔の(不思議な)方陣だから魔方陣
要は魔法-陣と魔-方陣の構成だから、実は根本からして違ったりする
中国の逸話由来だし有名パズルだから入ってたのか、世俗のファンタジー要素だから省かれたのか
なぜかIMEは魔方陣だけ変換できたりする
他の人も言ってる通りプロでも間違えてるの見るし
果てはWikiでそれの強引な正当化までされてたりで色々アレな単語の代表だな
191小足刻み蟲 ◆/VvZUVZXRM :2014/06/08(日) 21:51:07.99 ID:xsDSdhl8
投稿します。
192H.D.D ◆/VvZUVZXRM :2014/06/08(日) 21:52:43.66 ID:xsDSdhl8
意識が消し飛んでから一体どれくらいの時間が経ったのだろうか。
椅子に腰掛けたまま気絶した雄太は、やはり椅子に座ったまま目を覚ました。

「……晴無君、晴無君。目、覚まして」
「う、うう。あれ、俺気絶してたのか?」
「そうですよぉ。すっごく心配したんですから」

心配していたと言う割には、雄太の拘束はまだ外されておらず、
ただ目隠しを取っただけの状態だった。
そんな雄太の目に入ったのは、ランプの前に置かれている小さな小瓶だった。
乳白色の液体が入ったそれはさっきまではなかったはずのものだ。

「それってもしかして……」
「そう! これが魔法の薬です!」

自信満々に詩織がそれを突き出してくる。
一体その自身はどこから発生しているものなのだろうか。
小瓶の中の液体は、乳白色とはいえ精液というよりも
乳製品のような見た目をしていた。
ちょうど、ヨーグルトが固体と液体に分離した時の、液体に似ているだろうか。

それはともかくとして、ビニール袋の素材全部作って出来たのは、
この小瓶を満たすだけの量だったようだ。
よくよく見回してみれば、素材の余りと思しき物体が
ランプの明かりに照らされ、部屋に散乱している。
片付けは骨が折れそうだった。

「ところで、そろそろこれ外してもらっていい?」
「その前にちょっと待ってね。
 えーと、一回の分量はどれくらいなんだろう。ビン一本分で一回なのかな。まぁいいか」
「え? まぁいいか、って何が?」
「じゃあ晴無君。あーん」

驚愕の事態が訪れた。
なんと、詩織があっさりとビンの蓋を開け、
雄太の口元にそれを突き出してきたのだ。
思ったより悪い臭いはしない。
食べ物の香りではないが、劇物のような感じもしない。
いいや、今重要なのはそんな事ではなかった。

「ちょ、ちょっ、ちょっと待って!? その中に俺の精液も入ってるんだよね!?」
「入ってるよ?」
「そんなの飲みたくないって! いや、入ってなくてもそんな得体の知れないもの――」
193H.D.D ◆/VvZUVZXRM :2014/06/08(日) 21:54:07.75 ID:xsDSdhl8
そこまでしゃべったところで、雄太の顔のアングルが強制的に固定された。
美佳だ。彼女が後ろから雄太の頭を捕まえ、強制的に上を向かせる。
さらにダメ押しと、雄太の口にろうとが差し込まれた。

「センパイ! 今のうちです!」
「美佳ちゃん、ナイスアシスト!」
「ふががっ! ふががあっ!! ふごごっ!?」

抗議の声はオカルト研究会二名には届かない。
抵抗空しく雄太の口の中へ、それは流し込まれた。
甘いような、苦いような、不味いような、そうでもないような……?
まるで不可思議な味の魔法の薬は、口へ入り、食道を通り抜け、胃の中へ侵略してきた。

そして、カッと熱い何かが雄太の腹の中へ広がり始めた。

「うぐぐぉっ!?」
「大丈夫? 晴無君。
 毒になるようなものは入って無いから、お腹壊したりはしないと思うんだけど」
「ううう…… あの、魔法の薬って、一体どんな効能が……!?」

質問の回答よりも先に、雄太の中に何かが来た。
内臓の内側から激しく揺さぶられるような衝撃。
吐き気ではない。これは心臓の高鳴りだ。
だが、尋常ではない。鼓動の大きさも頻度も、普通ではなかった。

「効能は、そのー…… 惚れ薬なんだけど」
「ほっほっ惚れ薬!?」
「あっでも永久に続く、とかじゃないよ。
 一時間くらい目の前の人の事ばかり考えちゃうような感じの、奴、なんだけど……」

詩織の言葉は、段々と途切れ途切れになっていった。
無理も無い。その惚れ薬を飲ませた雄太の様子が、さっきまでとは違うのだから。
無味無臭の無害な平凡な見た目の男が、いつの間にやら野獣へと変化していた。

目は爛々と輝き、息は興奮した犬のように激しい。
事実、雄太はもはや通常の判断力を失っていた。
まさしく「目の前の雌」のことしか考えられないほどに、
思考を男性ホルモン一色に塗りつぶされていたのだ。

「うがぁっ?!」

まるで獣のような声を上げて、雄太は詩織に飛び掛る。
雄太の手首を後ろ手に拘束していた手錠は、驚くべきことに千切れていた。
ソフトSMで使う柔らかい素材とはいえ、鎖は金属製なのに。
194H.D.D ◆/VvZUVZXRM :2014/06/08(日) 21:54:39.92 ID:xsDSdhl8
「きゃあっ!?」

突如襲われた詩織は、なすすべなく地面へ押し倒される。
固い床へ身を投げ出された上に、雄太の手により両腕も押さえつけられた。

「えーと、晴無君? 大丈プッ!?」

雄太を心配する詩織の言葉は、
雄太の唇によって遮られた。無理やり唇を奪われたのだ。
しかし、詩織側は驚きこそすれ、無理やり引き剥がそうとはしなかった。
無論、抵抗しようとしても正気を失っている雄太には
無意味と判断したのもあるが、初めてするディープキスに心奪われたという方が大きかった。

「んちゅ、んりゅる、じゅるる、んぷはっ、あの、苦しいよ晴無君。はぷっ」

可愛らしい抗議にも、雄太は耳を貸さない。聞こえていないのかもしれない。
再度唇を重ねてきて、情け容赦無く舌を差し込んでくる。
思いやりの欠片も無いはずのキスは、それでも詩織にとっては初体験のものであり、
少々手荒な真似をされても受け入れてしまう魅力があった。
少しでも雄太への刺激を増やそうと、彼女の方からも舌を絡める。

「んふぅ、はちゅる、くちゅ、んちゅ」

大量の唾液が二人の口内を行ったり来たり。
溢れ出した唾液が、詩織の頬を撫で落ちるが彼女は気にした素振りすらない。
無我夢中で、口内接合の快感を貪るのに忙しいのだ。
そして、雄太の方はというと、すっかり理性を飛ばした瞳で詩織に襲い掛かり続ける。

「セ、センパイ。大丈夫ですか?」

美佳は動けずにいた。腰を抜かしてしまったのだ。
せめてもの心配の声だったが、雄太と詩織はすでに二人っきりの世界に突入している。

「んじゅるっ。うぐるる……」

ひとしきり詩織の口腔を味わい終えると、
雄太は次なる標的、乳房に視線を落とした。
極薄タイツの下に、黒の上下をつけているような
魔女衣装は露出が少ないながらも扇情的だ。
ただ、このままでは彼女の地肌に触れる事は出来ない。
雄太は詩織に尋ねることすらせず、彼女の服に手をかけた。

「あ、あの。晴無君? 脱ぐんだったら自分で脱ぐから……」
「はぁはぁはぁはぁ」
195H.D.D ◆/VvZUVZXRM :2014/06/08(日) 21:55:44.52 ID:xsDSdhl8
一見してどうやって着るのかわかりにくいこのコスチューム。
当然、女性の衣服に造詣が深くない雄太に、
初見で構造がわかるはずもなく彼は強硬手段に出た。

「ふぐぅああっ!」
「きゃああっ!?」
まるでストッキングを破り取るかのように、無理やり胸部のタイツ部分を千切ったのだ。
さらに、ブラをこれまた無理やりずらし、詩織の大きな乳房を露出させる。
彼女の胸は量感豊かで、こうして仰向けに
寝転がっていても形の崩れない素晴らしいものだった。
ただ、雄太が僅かばかり残った理性の中で衝撃を覚えたのはそこではなかった。

「ちょっと、恥ずかしい、かも」

詩織が雄太の視線に気付き、自分の双丘の先端を隠す。
そう、彼女の乳首は陥没乳首だったのだ。
詩織は少々気まずそうに視線を外したが、
可憐に恥らう様がより一層雄太の欲望を駆り立てる。

「うぐぁおっ!」
「あぁんっ!? 乳首そんなに吸っちゃ」

詩織の乳房を両手で掴み、雄太は搾り取るようにして
まだ隠れている乳首を乳輪ごと口の中へ含み、啜る。

「はぁん、んん、くふぅ」

舌と歯で乳輪をこねられ、詩織が甘い鼻息を漏らす。

「なんだか、ちょっとこすぐったい。ふふ」

詩織の言葉が聞こえているのか、雄太はさらに攻めを激しくした。
舌先で埋まった乳首をほじくり出し、歯で甘噛みをする。
意識を飛ばしながらでも雄太の愛撫は的確で、すぐに詩織の乳首は顔を出した。
思ったよりも小さく、可愛らしい乳首だ。それを舌で満遍なく舐め擦る。
いつの間にか、詩織の胸は雄太の唾液まみれになっていた。

「はぁはぁ…… 私のおっぱい、べとべとになっちゃった……」

その様子を見た雄太は、さらに次の目標へと移動する。
キスをして、胸を揉んだらもう最後はどうするかわかりきっていることだろう。
最早まだろっこしい真似はいらない。
雄太は全くの迷い無く、詩織の股間を覆う布を引き千切った。
後に残るのは漆黒のショーツのみ。
196H.D.D ◆/VvZUVZXRM :2014/06/08(日) 21:56:20.96 ID:xsDSdhl8
「そ、そんなに見ないで」

恥ずかしそうに詩織は目を伏せる。
その言葉は獣欲に支配されている雄太へは届かない。
雄太はすでに全裸だ。股間の肉竿は
ヘソにくっつくほどに勃起し、射精の時を今か今かと待っている。
いつもよりも大きなそれを、雄太は詩織の秘所に押し付けた。
その瞬間。

びゅくびゅるびゅくびゅくびゅるうっ

「きゃああっ!?」
「わぁっ?!」

詩織と、側で腰を抜かしている美佳の声が重なった。
なんと、雄太はまだ詩織に挿入していないにも関わらず、放精してしまったのだ。
あまりのザーメンの量に、しばし呆然とする詩織と美佳。
下腹部の黒タイツを一瞬で真っ白く染めるほどの量を出したのに、まだどろどろと緩慢に漏れ出している。
そして、一切萎えてはいなかった。

「ふんぐうぅっ!」
「はぁぐっ!? あっ、入っちゃった」

詩織にのしかかるようにして、雄太が腰を進めた。
完全なる勃起状態だった肉棒は、
すでに柔らかく蕩けていた秘所に、一切の妨害無く突き立てられた。

「射精してる!? 中で出てるぅっ!!」

なんと、挿入の快感で雄太はまた射精していた。いや、し続けているのだ。
腰を躍動させ、雄太は射精しながら詩織の秘肉を蹂躙していく。

 じゅぷんじゅぷんじゅぷんじゅぷん

「あっあっ、あっ、出してるのに、ずっとおっき、いっいっ!」

声の端々に愉悦を漏らしながら、
詩織は雄太の激しい挿入を受け入れていた。
大量の精液が潤滑液となり、初めての男根が易々と出入りする。
己で出した精液を腰を前後する度掻き出している様はどこか異様だった。
滑らかな行為は、詩織の性感を否応無しに高め、絶頂へと導いていく。

「んっんっ、はれ、晴無君。私も、私もいっちゃうっ」
197H.D.D ◆/VvZUVZXRM :2014/06/08(日) 21:57:24.73 ID:xsDSdhl8
雄太は答えない。ただ、亀頭が一際大きくなり、それを詩織も感じていた。

「一緒に、一緒に、イこ? ねっ」

今度は、詩織自ら雄太に唇を重ねた。
そして、雄太の欲望が巨大の波となって放たれた。

 びゅぐぐっびゅぐるっびゅぐん

「んっふぅうう!? んふぅ…… あぁ、すっごい出てる」

おそらく、子宮どころか卵管の方まで雄太の精液塗れになってしまっているだろう。
それでも何故か、詩織は確かな幸せを感じていた。
生き物としての幸せだろうか。
しかし、雄太はまだ満足していなかった。
さらに激しく腰を振りたて、己の精液を掻き出しつつ、射精を続ける。
無尽蔵に思えるほどの体力と精力に、詩織はついに意識を手放すのだった。

    □

「嘘でしょ……? まだ出来るの?」

初めは獣と化した雄太に対して、ただ腰を抜かしていた美佳だった。
だが、詩織と雄太の交合を見るにつけ、
それは驚きに変化し、次第に憧れに変わっていった。
AVを見たことはあるが、こんな激しいものではない。
AVに出ている男性は性欲が強いという触れ込みだが、雄太に比べれば月とすっぽんだった。
雄太の行為の激しさはまさに獣のそれ。

詩織よりも体つきの幼い美佳であっても、胎の奥が寂しげに鳴くほどの行為だった。
さて、その思いの対象たる雄太だったが、どうやらまだ獣欲は継続しているらしい。
いつの間にやら気を失った詩織に対して、まだ有り余る欲望を叩き付けている。
詩織の心配も去ることながら、彼がただ無心に腰を動かす様に、美佳の心は動かされた。

「あのー、センパイ?」

彼女は、少々恥ずかしげに頬を赤らめながら雄太に声を掛けた。
幸い、欲望をいくらか解放していた雄太は声に反応してくれた。
まだ瞳の光は失いっぱなしではあったが。

「そのぉ、詩織センパイはちょっとグロッキーみたいだし、
 もしよければ…… あ、あたしとしないかなぁ、なんて」
198H.D.D ◆/VvZUVZXRM :2014/06/08(日) 21:59:13.58 ID:xsDSdhl8
この世界では女性から男性へアピールするのが一般的だ。
とはいえ、羞恥心を伴わないわけではない。
むしろ、雄太に女性に対して意欲的な男性に、
言外とはいえ「セックスしよう」と誘うのは美佳にとって恥ずかしさを覚えるものだった。
可愛らしいツインテールや、生意気そうなネコ目から、
公私共に軽そうに見られることはあるものの、美佳も年頃の少女なのだから。

「うぐぐぐ」

が、今の雄太にそんな心情の波など関係は無い。
雄太は幸せそうな顔で意識を失っている
詩織の顔をじっと見つめた後、少し名残惜しそうに腰を引いた。
ごぽり、と音を立てそうな量の精液と共に、肉棒が空気に晒される。

「うわぁ……」

そして、ホラー映画の化け物のように這って美佳へと迫る。

「ひゃあっ!? せ、センパイ。そんなところ舐めたらダメだよぉ」
「ずちゅっ、じゅるるっ、じゅうるっ」
「んひゃっ、はぁん…… もぅ」

若干ながら理性を取り戻してきているのか、雄太はまず美佳の前戯から入った。
腰を抜かしたままの美佳の股間へ顔を寄せ、ただ縦横無尽に舌で舐め回す。
タイツを破かず、その下のショーツもずらさないずさんとも言える愛撫だが、
間近でセックスを初めて見た美佳は十二分に興奮していた。

「んっ、んっ、ふぁあっ、あっ、もっとぉ」

クロッチで舌が上下する度、彼女は声を上擦らせ、快感を甘受する。
むしろそんな前戯がじれったく感じるほどで、
数分も立たぬうちに美佳の方からタイツを破り、クロッチに指を掛けてずらした。
まだ一人の男性も受け入れたことの無い、密やかな割れ目が空気に晒される。

「もう、ねぇセンパイ。あたし、我慢できないの。
 だから…… センパイのおっきいの、入れて?」

彼女なりの矜持か、精一杯の猫撫で声と可愛らしい仕草、
そして小首を傾げて雄太へ媚びた。ハートを狙い撃ちする、少女の一撃だった。

「ひゅがああっ!!」
「えっ、あっ、そんっ、いきなりひぃっ!?」
199H.D.D ◆/VvZUVZXRM :2014/06/08(日) 21:59:56.39 ID:xsDSdhl8
雄太は美佳の片足を抱え上げると、躊躇い無く美佳の胎内へ肉槍を突き立てた。
十分な湿り気を帯びた美佳の秘所は、あっさりと雄太自身を受け入れる。
体の柔らかい美佳は、片足を雄太の
肩に引っ掛けるような状態になっても、苦痛は無く根元まで肉棒をくわえ込んでいた。

「んひぃぃっ! こ、これしゅごいぃ……」

初めて受け入れた男に、美佳が感嘆の吐息を漏らした。
亀頭が膣道を押し分け、子宮口まで辿りつく。
たったそれだけなのに、軽く達してしまったほどだ。

「んんんっ、はぁはぁ……」

快楽に身を委ね、美佳はさらに喘ぎ声を上げた。
側位の状態で、足を90度に保ちつつも彼女はしっかりと喜悦を感じている。
それどころか、貪欲にも体を捩り、雄太自身を奥へ奥へ誘おうとしていた。

「センパァイ。あふぅ、もっとぉ、奥まで来ても、んっ、大丈夫ですよぉ」

かわいらしく声を弾ませながら、淫らに美佳は微笑んだ。
下半身でしか物を考えられない今の雄太には、
それは心臓に爆弾を放り込まれたようなものだ。

「うぎゃああおっ!」
「やぁん! センパイちょう元気ぃっ!」
 
じゅっちゅじゅっちゅじゅっちゅ!!

堰を切ったように、雄太は懸命に必死に腰を降り始めた。
つい十秒前まで処女だった美佳だが、
いともあっさりと雄太の自分勝手なセックスを受け入れていた。
ただ、慣れぬ快感はすぐに絶頂を呼ぶもの。美佳はすぐに声を上擦らせ、音を上げた。

「センパッ、センパイ! も、もうあたしだめぇっ!」
「うぐおおっ!!」
「一緒に! センパイも、一緒にイこ?」

上目使いに美佳が甘える。呼応するように、雄太は一撃を強烈に叩き込んだ。

「あんっ」

びゅぐるるっ びゅぐりっ びゅぐるる!!
200H.D.D ◆/VvZUVZXRM :2014/06/08(日) 22:00:40.77 ID:xsDSdhl8
「ひゃああんっ!?」

大量の精液が排出される。
亀頭が子宮口にしっかりと押し付けられ、濁流を流し込む。
そして、欲望を全て出し切ると……

「うぐぐぐる、じぉ……」

同時に雄太の意識も断ち切られたのだった。

    □

ピピピッ、ピピピッ、ピピピッ

「ん、お? あぁ、時間……」

晴無雄太は馬鹿ではない。
先日、苺の機嫌を損ねた彼は、時間を厳守するためアラームを用意しておいたのだ。
アラームが鳴ってから帰れば、夕食にも優に間に合うはず…… なのだが。

「なな、なんじゃあこりゃっ!?」

雄太が目にしたのはまさに、地獄。
散乱した薬の原料、使いっぱなしの器具。
そして、白く生臭い水溜りの中で眠る二人の美少女……

「これは、なんだ。一体何があったっていうんだ。
 いや、それよりもこれじゃあ帰れないじゃんかっ!!
 お、おい。二人とも、起きて! 起きてくれぇーっ!!」

――結局、今宵も雄太は愛すべき家族の機嫌を損ねることになるのだった。

「むにゃむにゃ…… もっと……」
「うふふっ…… センパイのえっちぃ……」
201小足刻み蟲 ◆/VvZUVZXRM :2014/06/08(日) 22:07:09.93 ID:xsDSdhl8
今回はここまでです。
慣用句の誤用と、誤字すみませんでした。
次からはこのようなことがないよう、もっと推敲します。
この間と同じ理由で、次回はしばらく先になります。それでは。
202名無しさん@ピンキー:2014/06/08(日) 23:40:18.25 ID:/SeitZOU
乙です!
これからヌキヌキします!
203名無しさん@ピンキー:2014/06/10(火) 06:16:05.04 ID:EtiaodCw
おつです
そりゃあないほうが良いでしょうが、誤字とかはあまり気にしなくてもいいと思いますよ

こういう、主人公が暴走してるとか意識無くって、そのときの記憶もない状態で
女の子の初体験させるってのはなんか個人的にもやもやする……
せめて記憶だけでも思い出せればいいんだけど
204名無しさん@ピンキー:2014/06/26(木) 15:39:22.77 ID:QLCCUKEW
あげ
205名無しさん@ピンキー:2014/06/26(木) 19:40:33.28 ID:YE91rnE0
ワールドカップハーレム
206名無しさん@ピンキー:2014/06/27(金) 00:44:45.25 ID:zy2lPxEr
つまり、サッカーボールの様な乳のインターナショナル巨乳娘達のハーレムですな?
207名無しさん@ピンキー:2014/06/27(金) 12:07:24.90 ID:PAHQmf/2
208カ国の11人ずつから構成されるハーレムじゃないのですか?
208名無しさん@ピンキー:2014/06/27(金) 14:19:13.98 ID:rP5Jlaka
208ヶ国の11歳で構成されるハーレムという電波がw
尚11歳の時しかいられないため随時メンバーは入れ変わるらしいw
209名無しさん@ピンキー:2014/06/27(金) 18:31:14.21 ID:v+u3ztoZ
ロリィ…
210名無しさん@ピンキー:2014/06/27(金) 23:24:24.33 ID:zy2lPxEr
ロリコンさんにとっては年齢二桁はもうBBAだと聞いたが?
211名無しさん@ピンキー:2014/06/28(土) 00:13:43.76 ID:I9T1gTdq
ウラジミール・ナボコフ『ロリータ』のドロレスは初登場13歳ではなかったか?
212名無しさん@ピンキー:2014/06/28(土) 00:35:16.62 ID:GtQwJvx7
そもロリとペドとアリスシンドロームとは云々
213名無しさん@ピンキー:2014/06/28(土) 15:22:21.88 ID:I9T1gTdq
208か国の11歳のお姉ちゃんに優しくしてもらう9歳のショタになりたい。
214名無しさん@ピンキー:2014/06/29(日) 10:03:12.51 ID:GEhPe6Jv
全国小学校かるた源平戦大会小六女子小四男子ペアの部。

かるたの大会は、団体戦でも二人一組で一組の札を
取り合うのはないから、新鮮かも。
ナポレオン大会とかコントラクト・ブリッジ大会でもいいけど。
215名無しさん@ピンキー:2014/06/29(日) 20:11:13.76 ID:Avbv46TD
あれ、小足刻み蟲さん、ノクターンでやることにしたのか
216名無しさん@ピンキー:2014/06/29(日) 20:29:33.85 ID:5KfWFqoP
>>215
そりゃ、体調崩しながら書いたもんに普段コメントしないようなやつが指摘だけしてくるところだからなぁ
記憶が確かならノクターンは読者数が分かるし、モチベーションも持つもんじゃないかな
217小足刻み蟲 ◆/VvZUVZXRM :2014/06/29(日) 21:10:36.61 ID:OZm7CR1u
あ、いえ別にそういうわけではなくて
ただ単に折角書いてるんであっちにも載せるだけです。
冒頭一部分削除した以外は丸まんまエロパロ板のと同じで
最新話?はこれまで通りこっちに投稿します。

本当はもっと早くノクタにも載せるつもりだったんですが
折からの体調不良で転載すらズレにズレこみました。

なお、絶賛体調不良中で筆は進んでおりません。
みなさん、体調が悪いな、と思ったら素直に医者にかかりましょう。
218名無しさん@ピンキー:2014/06/29(日) 21:15:30.94 ID:o1LhUux/
ご自愛下さい。早く良くなりますように
219名無しさん@ピンキー:2014/06/29(日) 22:49:35.62 ID:5KfWFqoP
>>217
勝手にあなたの性格を決めつけた愚かなレスをしてすいませんでした
以後気をつけます。また、落ち着いた時に続きを書いて頂ければありがたいです
220名無しさん@ピンキー:2014/06/30(月) 00:14:03.98 ID:lOQFNKuD
>>217
応援してます!
でもその前にお体をお大事に!
ご無理なされません様に!
221名無しさん@ピンキー:2014/07/03(木) 07:23:56.59 ID:LdwR1sOq
っC
222名無しさん@ピンキー:2014/07/03(木) 11:48:28.13 ID:te4QDOte
楽しみにしてます
お体には気を付けて
薄着の女の娘の描写がもっとあってもいいな〜と思いました  チラッ
223名無しさん@ピンキー:2014/07/09(水) 12:05:54.18 ID:UsitKsjr
陸上部
ソフトボール部
ストリートダンス部
でお願いします♪
あれ感想ってここでいいんですよね
224名無しさん@ピンキー:2014/07/18(金) 05:23:31.56 ID:r8AfNy+I
ジャスティスマンは正義の味方である彼は倒した女怪人を家に連れ帰り肉奴隷…ゴホン……正義の教育を施すのであった
225名無しさん@ピンキー:2014/07/18(金) 18:35:29.49 ID:H9IDi9Bs
>>224
それ正義の味方やなくて性戯の味方やないかなぁ…と、おいちゃん思うんやわぁ
226名無しさん@ピンキー:2014/07/18(金) 23:54:03.07 ID:RFybZR13
ありったけの愛を惜しまず注ぎ込むんですね?
227名無しさん@ピンキー:2014/07/19(土) 07:20:26.00 ID:+SEOwbgG
今しがためざまし土曜日で
100匹のメスモルモットの中に放り込まれて全部妊娠させたモルモットのランディー君の話題が
228名無しさん@ピンキー:2014/07/19(土) 11:22:06.40 ID:qnKfm55s
ランディー「た、たいへんなことになった。女子高に男一人で転校することになるなんて」
牝モルモット「なによ、あんたなんかのちびすけの雄モルモットのくるところじゃないわよ、ここは。」
ランディー「す、すみません、先輩。どうすればいいんでしょう。まだ男子中学生なのに女子高に転校して」
牝モルモット「立場が分かっていればいいのよ。大丈夫優しくしてあげるから」
229名無しさん@ピンキー:2014/07/19(土) 16:02:54.88 ID:ceq9n177
バースがそんな目に…ハァハァ
230名無しさん@ピンキー:2014/07/19(土) 17:34:01.28 ID:o5VQRA/A
なんでや!阪神関係ないやろ!
231名無しさん@ピンキー:2014/07/19(土) 17:47:01.38 ID:SxHwLSHo
皆さんはどんなタイプのハーレムが好きですか?
僕はやっぱり新井が悪いと思います
232名無しさん@ピンキー:2014/07/19(土) 18:19:16.26 ID:txGB5n7t
毎回のように得点圏に走者を進めるが、あと一本が出ず、
逆に8回、9回に1点ずつ奪われて無念の敗退となるようなハーレムとか素敵やん?
233名無しさん@ピンキー:2014/07/20(日) 12:44:45.66 ID:eFlRUehe
>>228
まず100種類もの属性を考えるのが大変
234名無しさん@ピンキー:2014/07/20(日) 15:27:24.40 ID:0Qs4CqvA
>>232
センターやショートが美しい横っ飛びで補給するハーレムがいいな
235名無しさん@ピンキー:2014/07/20(日) 16:06:38.39 ID:be4oTg0G
>>228
おまえのせいで野球ハーレムスレになった
236名無しさん@ピンキー:2014/07/20(日) 16:23:39.67 ID:eFlRUehe
世の中は広いなと思いました


傑作野球ハーレムオスマントルコ風大河ロマン『後宮楽園球場』
http://blog.livedoor.jp/wannabenews/archives/35222723.html
237名無しさん@ピンキー:2014/07/20(日) 17:56:26.35 ID:k0xHK1N3
後宮楽園球場って後宮女官たちがガチ野球するラノベのステマかと思った(ダイレクトマーケティング)
238名無しさん@ピンキー:2014/07/20(日) 17:57:53.43 ID:k0xHK1N3
リロードできてなかったすまんね
239名無しさん@ピンキー:2014/07/20(日) 22:49:11.14 ID:/AtRKMe5
ハーレムというジャンルの元祖であるオスマントルコに野球くっつけるという発想が天才的
俺なんか学園ハーレムとか帰省ハーレムとか女騎士団ハーレムとか無人島ハーレムくらいしか思いつかん
240名無しさん@ピンキー:2014/07/21(月) 10:31:33.53 ID:1sdz+klU
えっと、天才的でない定番のハーレムだと、女子高に一人転校ハーレムとか、女子寮の管理人ハーレムとか、病院ハーレムとか、
音楽学校ハーレムとか、女子修道院ハーレムとか、尼寺ハーレム(尼さんはつらいよを読むとその実態に萎えるけど)とか、
女護が島ハーレムとか、婦人科病棟ハーレムとか、パリコレクション楽屋ハーレムとか、女子水泳選手権ハーレムとか、
フィギュアスケート女子シングルスハーレムとか、なんたら48稽古場ハーレムとか、飛行機客室乗務員ギャレーハーレムとか、
ブティックマヌカンハーレムとか、ウェイトレスハーレムとか、お屋敷メイドさんハーレムとか、保育所の先生ハーレムとか…
241名無しさん@ピンキー:2014/07/21(月) 10:52:56.49 ID:j4n2wO56
今のラノベの流行は
異世界へ召喚されてみたら何らかのチート能力が身についてて
ハーレム作る能力も一緒についてくるんだっけかな?

屹立したチンチン見せたら女達が群がってくるくらいのチート能力がないとな。
えっと…魔女が世界に掛けたインポの呪い?
それを解除できるのはお主だけじゃ…とか
242名無しさん@ピンキー:2014/07/21(月) 12:09:13.80 ID:i1Vqd0ry
チートどころか、特に取り柄のない男性を哀れんで付き合ってくれる同情系ハーレム
243名無しさん@ピンキー:2014/07/21(月) 14:53:18.67 ID:Pc3LznAI
最終的にダチョウ倶楽部のノリで押し付け合いが始まりそうなハーレムやね
244名無しさん@ピンキー:2014/07/21(月) 15:27:13.12 ID:tNhoU9U8
女性陣も難アリ揃いで破れ鍋に綴じ蓋ハーレム

・真面目さが災いして周囲から浮き気味の風紀委員長ちゃん
・健康優良美少女だが発育良すぎて180cm超のバレー部員
・そもそも意思疎通が困難な英語しか話せない金髪留学生
・容姿性格とも本人に非はないが家業はヤクザの大和撫子
・一回り以上年下でないと恋愛感情を持てない三十路独身女教師
245名無しさん@ピンキー:2014/07/21(月) 15:56:37.84 ID:1sdz+klU
>244
その全員が、順に、主人公に対してだけ、淫乱になるのなら、うらやましいぞ。

「いいんですよね、それが私も○○さんも、人間らしいところを解放できるのですから。これで」
「こんな、ミニスカートなんか初めてだから、恥ずかしい。それに、
 ○○くんが座席に座っていて、私がつり革もって立ってたら、
 ○○くん、今にもわたしのスカートの中に顔埋めそうじゃない。やだ」
「Can you make me happy?, Ah, so., yeah. Could you please lick my inner lips?」
「すみません、すみません。長ドス7本も8本も布団の周りの畳につきさして。
 何があっても対処できるようにと、うちの父と母が和やかな夫婦の営みのときには
 いつもこうしているものですから。」
「○○、君はなにかね?年上の美人女教師の据え膳でも勃たないとでも?
 よろしい。今から特訓してあげよう。ツンデレ、ツインテ、%萌え、旧スク、そうか、わかるか。
 じゃあ、おねショタとは何か言ってみろ。さあ。」
246名無しさん@ピンキー:2014/07/21(月) 16:35:48.07 ID:NMmkHp29
>>244
主人公の持つコンプレックス次第だけれど、主に耐性があれば話としては
成り立ちそうだな。
イケメンでなくても、ハイスペックで無くても「唯一の」理解者としての立場
から攻めていけば・・・だが。
247小足刻み蟲 ◆/VvZUVZXRM :2014/07/22(火) 00:10:00.69 ID:9q49eXhM
投稿します。

現在投稿している作品の設定説明みたいな番外編です。
どうやってこの世界では人口が増えているのかという話が入るため
モブ女性でもほかの男と子供を作っているのが嫌という方は読み飛ばしてください。
248H.D.D ◆/VvZUVZXRM :2014/07/22(火) 00:11:04.05 ID:9q49eXhM
織田信長。ベートーヴェン。コロンブス。孫子。etc……

「うーん、やっぱり」

リビングにあるパソコンで検索をしてみて、雄太は確信を持った。
この世界における有名人…… そのほとんどが、女性になっているということを。
そのため、史実は若干雄太の知るそれとは異なっていた。
なんというか、大筋と結果はなぞられているものの、
そこ以外は女性にアレンジされているような傾向がある。
これを一体どう解釈するべきか、と思案していると、スマホが鳴った。

「はい、もしもし」
『あっは〜ん。ア・ナ・タのひでこでし!』
「死んでくれ」
『HDDはこわれることはあっても、しぬことはないでし。
 それにこれは、ごしゅじんたまのぎもんにおこたえするためのおでんわでしよ』
「疑問って、この微妙にズレてる歴史のか?」
『もちのろんでし。いいでしか。このせかいはごしゅじんたまが
 きもーちよくせっくるするためにつくられたせかいでし。
 だから、たいくつをにつめたようなれきしなんてそんざいしないのでし』
「というと?」
『おだのぶながはほんのーじのへんでしんだでしね?』

それは当然知っている。歴史に詳しくなくても誰でも知っている常識だ。

『あれはみつひでがのぶながをうらぎったからでし。
 りゆうはしょせつあって、ひでよしよりあつかいがわるかったとか、
 ほんとうはもともとうらぎるつもりだったとか、
 そんないっしゅうかんまえのゆうごはんよりどうでもいいりゆうでし』
「日本史の一大事件をお前そんな……」
『でも! でもでもでも! このせかいはちがいまし!
 みつひでがうらぎったのはずばり! ちじょうのもつれゆえでし!』

ずるっと滑った。痴情の縺れ? あの信長が?
249710:2014/07/22(火) 00:12:36.91 ID:9q49eXhM
『のぶながはひでよしとみつひでを
 りょうてんびんにかけていたんでしね…… 
 あいそがよくないみつひではけっかでしかじぶんをアピールできなかった。
 そこで、みつひでははんきをひるがえし、ほんのうじへむかったのでし。
 しかし、そこにいたのはらんまるとねんごろになっているのぶながだったのでし……!
 そして、ついにみつひではのぶながをてにかけてしまうのでしね。

 いやぁ、じしん・かみなり・かじ・おおやまじとはいいましが、
 ほんとうにこわいのはまさにひとのじょうでしね……』
「全日本の歴史マニアが今お前に怒ってると思うぞ」
『なぁに。このせかいにそんなおたんちんなやつはおらんでし。
 というわけで、ひきつづきこのせかいをたのしむといいでしよ! ハバナイスセックス!』

その言葉を最後に、ひでことの通話は途切れた。相変わらず自由奔放を絵に描いたようなHDDである。

「調べ物終わった?」

スマホをポケットにしまった雄太の後ろから、苺が抱きついてくる。
背中にむにゅりと、男には無いロマンの柔らかさが伝わってきた。
出会った時から好感度MAXだった苺は、えてしてこうした至近距離スキンシップを取ってくる。
それなのに照れや恥がゼロなので、逆に雄太の頬が赤く染まる羽目になる。
しかも、部屋着の彼女は超過激だ。上はノーブラ極薄タンクトップ。
グレー地なのに、肌の色が透けて見えるようだ。
下は当然のようにショーツのみ。嬉しいが、心臓に悪い。

「ん、ああ。終わったよ」
「良かった。雄太がいつも見てるニュース始まっちゃうよ」

時計を見れば、すでに21時を回ろうとしている。
この世界、つまりひでこが作った世界を知るために、雄太は余暇を有効に使っていた。
元の自分の人生といえば、匿名掲示板とエロサイトを行ったり来たりだったのだが。

「はい、どーぞ」

先に苺がソファへ腰掛け、笑顔とともに腿を進めてくる。膝枕だ。
少々気恥ずかしさを覚えながらも、雄太は素直に頭を横たえる。
すでに何回も肌を合わせてきたが、どうにもそれとこれとは別なのだった。
しかも、苺の膝枕には必ずおまけもついてくる。

「んふふ。よしよし」
250H.D.D ◆/VvZUVZXRM :2014/07/22(火) 00:13:32.08 ID:9q49eXhM
苺は、必ず雄太の頭を撫でてくる。
さらに、空いた片方の手で、さらにズボンの上から息子の頭までも撫でてくる。
苺の格好を目にしただけで勃起しているのに、さらに刺激を与えてくるのだ。
困ったことに、まさしく愛撫らしい愛撫なので絶頂に導かれる事はない。
あくまでも苺は「気持ちよくなってほしい」の一心でしているのだから。
間違っても達しないように、雄太は無心でテレビを見つめた。

『皆さん。こんばんは。ネイキッドサイン21のお時間です』

ニュースのオープニングが終わり、画面が明るくなると一人の美女が現れる。
ニュースキャスターといえばフォーマルなスーツが普通のはずだったが、もちろんこの世界では違う。
テレビの中の彼女は、セクシーランジェリーにジャケットを羽織るだけの姿だ。
清覧学園の教師達もそうだが、これがこの世界でのフォーマルスーツなのである。

『まずは、先日開かれました通常国会の様子をご覧ください』

今度はVTR。国会議事堂で、議員達が喧々諤々の討論を成している。
雄太の知る政党や会議はそこには無く、
やりすぎのクールビズをした女性達が一堂に会していた。

どうやらこの世界では「肌も露」が政治家の信念信条であり、服装にそれが表れているらしい。
所謂、裸一貫みたいな物だろうか。
こういう表現は失礼かもしれないが、全員が全員キャバ嬢のような服装だった。
一応ジャケットは着ているものの、丈も袖も短い。
ウエストが見えてない者など数少なく、スカートだってただの布切れ同然だ。

そもそも、この世界では下着は見られても
特に恥ずかしくないらしいので、雄太が焦る必要は無い。
必要は無いのだけれど、心躍るのは男子として必然であった。

『まず、我が党の少子化対策は……』

そして、いつ見ても論じられているのは少子化問題。
雄太もある程度予測していたが、この世界の男性は極端に少ない。
歴史上の人物を調べていたのもそれに気付いたためだ。

政治のニュースが終われば、今度は火事や交通事故などの普通のニュースが流れる。
これはキャスターが半裸な事を除けば、今までの世界と変わらない。
その後にいつも来るのが、芸能情報なのだが…… これが元の世界とは大きく違う。
極一般的な映画・音楽などの情報の後に、必ずこんなニュースが流れるのだ。

『それでは、今月出産予定の芸能人の方々をお伝えいたします』
251H.D.D ◆/VvZUVZXRM :2014/07/22(火) 00:14:33.46 ID:9q49eXhM
『それでは、今月出産予定の芸能人の方々をお伝えいたします』

一言聞くだけで頭が痛くなるようなニュースだが、これがこの世界では重要なのだ。
どうやら、先の少子化問題にあるように、
この世界は慢性的な子供不足に苛まれているらしい。
そのため、子沢山はいい事とされているようだ。ちょうど、富裕層が募金するようなものだろう。
それはそうだ。雄太が登下校の最中に男性に擦れ違ったことなど一度もない。
それでは一体どうやって男と女が知り合い、子供をなしているというのか。

『月末28日には、女優の澤田優香さんが出産予定です。
 今回も精子提供者の姓名は明かされてないですねー』

精子提供者。これだ。
どうやら、この世界の女性の多くは精子提供の上、子供を出産しているらしい。
実際に性交しているのか、それとも人工授精なのかはわからないが、
少なくともシステマティックに精子を提供されているのがわかる。

『噂では、都内の種付業者さんにお得意さんがいるとか言われてますよね。ああ、もちろん噂ですが』

お調子者っぽいコメンテーターがそう加える。
彼女の言うとおり、さらにその精子提供を生業にしている人間がいるのだ。
いや、むしろ雄太の調べる限り、数少ない男性のほとんどが
その精子提供を専業・副業問わず仕事にしているのだ。
それだけ一夫一妻がこの世界には浸透してないのだろう。

「澤田さんすごいよねー。確か4人目だよね、子供」
「あー…… すごい、のかな?」
「すごいよぉ。やっぱり専属の精子提供の人いるのかなー」

苺が、その精子の詰まった雄太の息子を掌で転がしながらそんな事を言う。

「ねぇ、あのね。雄太」
「何?」
「私も赤ちゃんたくさん欲しいなぁ」
「……ん。んん。そうだね」

なんとなく、どう反応していいのかわからなかったので適当な相槌が出る。

「大学卒業したら、雄太の赤ちゃん欲しいな」

耳元で囁かれ、心臓がドキリと跳ねる。殺し文句とはこういう台詞なのかもしれない。
お陰で、今までは七分程度だった勃起が完全なものになってしまった。
252H.D.D ◆/VvZUVZXRM :2014/07/22(火) 00:15:50.84 ID:9q49eXhM
「それじゃ、予行演習しようか」
「えへへ。うん、いいよぉ」

雄太が頭を上げると、苺が頬を染めつつ、ソファへ体を預ける。
そのままの姿勢で腰を軽く持ち上げて、ショーツを脱ぐと秘裂は既にしとどに濡れていた。

「ずっと濡れちゃってたから、すぐに大丈夫だよ」
「嬉しいこと言ってくれるな」

早速挿入を、と思ったがここで雄太の中にちょっとしたいじわる心が首をもたげる。

「なぁ、苺。ちょっとお願いがあるんだけど」
「エッチな事?」

エッチな事、と聞きつつもちっとも嫌そうな顔はしない。

「そのー、子供作るとかって話じゃん?」
「うん。雄太との赤ちゃん」
「だからさ、なんていうか、エッチなおねだりしてみて欲しいな」
「えー……」

ここで初めて、苺は少し恥ずかしそうに目を伏せた。
苺は雄太とする時にはわりと平気で卑語を口にするが、今までおねだりした事などなかった。
何しろ、するとなったらすぐに雄太がやる気になっていたからだ。
雄太に言われ、少々躊躇いがちな苺。ただ、断る気は内容で、多少逡巡してから口を開いた。

「……あのね。雄太のおちんぽいじってた時から、早くエッチしたいなって思ってたの。
 それで、赤ちゃん作るって話してから、ずっとお腹の奥が疼いちゃっててね。
 だから、うーん…… おちんぽ早くちょうだい?」

小首を傾げながら、苺は言った。

「いっ、苺ぉっ!」
「きゃあっ!?」

明確なおねだりの台詞。微妙な違いかもしれないが、お誘いとはまた違う。
そして、その些細な違いが雄太の頭を崩壊させた。
肉棒を秘裂に押し当てると、一切の躊躇無く、一気に奥まで突き立てた。

「ンひぃっ!? あぁ、おっきい」
253H.D.D ◆/VvZUVZXRM :2014/07/22(火) 00:16:51.61 ID:9q49eXhM
肺から空気を搾り出しつつ、苺が喘ぐ。
「いつでも子作りできるようにしとけよっ!」
「うっ、うん! 雄太とならっ、いつでもっ、赤ちゃん作るよっ」
パンパンパンパンッ
テレビの音に負けないくらいの大音量で腰を叩き付ける。
手を繋ぎあい、唇を激しく混じり合わせながら二人は性交を続ける。
まるで獣のように、何も考えずに腰を振る。大きく広げた苺の足を肩に乗せ、ソファに座る苺の膣内へより深く繋がれるように体重をかける。
ソファが軋むが、構いはしない。 
鈴口と子宮口が幾度と無く甘い接吻を交わし、絡む水音も激しくなっていく。
「そろそろ出すぞっ」
「うんっ! 来てぇっ! 雄太の赤ちゃん欲しいの!」
苺の切ない叫びに、雄太の肉棒が呼応した。
 
どぴゅっどぴゅっどくどくっ

「んんっ…… 熱いよぉ」
「あー気持ちよかった」

日に何度してもセックスは気持ちいいものだ。
底抜けの性欲も、つまりはひでこに作られたものなのだが、感じる快楽は本物だ。
苺の上に倒れこむように体重を掛け、そのままぬるい口付けを交わす。
自然と肉棒が抜け、盛大に吐き出した精液の一部が漏れ出る。

「あん。もったいない」

苺が指で精液を膣内へ押し戻す。

「別にわざわざ戻さなくても」
「んーん。だって、雄太の赤ちゃん欲しいのはホントだもん」
「うぐっ」

節操がないと言われるだろうが、こんなことを言われると下半身は反応してしまう。
また硬く屹立した雄太の肉棒を見て、苺が耳元で囁いた。

「今度はお風呂でしよっか」

断る理由など、無い。
254H.D.D ◆/VvZUVZXRM :2014/07/22(火) 00:17:32.76 ID:9q49eXhM
    □

その後も、お風呂で苺と一回。途中から入ってきた桃姉と一回。
夕食後に柚子と杏子と遊びながら口に一回、膣内に一回ずつ。
そして、寝る前に苺の部屋で二回と、恐ろしい回数の性交をした後に、
ようやく雄太は落ち着きのある時間を過ごしていた。

今、雄太の胸の中には苺の寝顔がある。屈託の無い、いい笑顔だ。
そんな彼女は雄太の次くらいにチア部を大切にしている。そのチア部を廃部にしてなるものか。

――男の多くは種付業を営んでおり、女性はそこで精子を提供してもらう。

この情報、チア部を守るのに使えると雄太は確信していた。
そして、それは同時に自分の夢であるハーレムを広げる結果にもなる、と。
少々悪い笑みを浮かべながら眠りにつく事に…… しようとしたらスマホが鳴った。

「なんだよ」
『おやすみのところもうしわけないでしが、ひとつちゅうしゃくでし』
「なんだよ」
『このさくひんは、エンディングをむかえるまで、はらボテセックスはないでしよ!』
「……ああ、そう」
『それじゃハバナイ――』

寝よう。通話を途中で切りつつ、雄太は苺を抱きしめ夢の世界へ突入するのだった。
255H.D.D ◆/VvZUVZXRM
終わりです。

もう少ししたら、また元の投稿ペースに戻します。
それではまた。