Ruina 廃都の物語エロパロ 八世

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1名無しさん@ピンキー
フリーゲーム「Ruina 廃都の物語」のエロパロスレです 

過去スレ 
Ruina 廃都の物語エロパロ 
http://yomi.bbspink.com/test/read.cgi/eroparo/1240244983/
Ruina 廃都の物語エロパロ 二世 
http://yomi.bbspink.com/test/read.cgi/eroparo/1246878474/
Ruina 廃都の物語エロパロ 三世 
http://yomi.bbspink.com/test/read.cgi/eroparo/1252418505/
Ruina 廃都の物語エロパロ 四世 
http://yomi.bbspink.com/test/read.cgi/eroparo/1255450328/
Ruina 廃都の物語エロパロ 五世 
ttp://yomi.bbspink.com/test/read.cgi/eroparo/1263472849/
Ruina 廃都の物語エロパロ 六世 
http://yomi.bbspink.com/test/read.cgi/eroparo/1274786836/
Ruina 廃都の物語エロパロ 七世
http://pele.bbspink.com/test/read.cgi/eroparo/1295517966/
・era板(兼・規制時の避難所) 
【二次創作】eraRuina【Ruina】 
ttp://jbbs.livedoor.jp/bbs/read.cgi/otaku/12839/1259237750/

・有志によって作成された過去スレ投稿作品まとめ 
ttp://www1.axfc.net/uploader/Sc/so/153016.rar
2名無しさん@ピンキー:2011/08/08(月) 22:25:35.87 ID:BlOHrdB+
お、前スレ埋まってた?
3名無しさん@ピンキー:2011/08/09(火) 01:43:23.05 ID:+3WF8atU
>>1乙です!
前スレもう500KBいったのか
作品投下多いなとは思ってたがレス番が500台だったから油断してた
4名無しさん@ピンキー:2011/08/10(水) 21:12:14.69 ID:R1wUiAXL
八世さんの治世は廃墟になってしまうん?
5閲管:2011/08/10(水) 23:03:31.15 ID:RH76qs0Z
>>1に乙しながら廃墟回避
6名無しさん@ピンキー:2011/08/10(水) 23:04:42.37 ID:RH76qs0Z
名前欄ごめん
クッキー残ってた
7名無しさん@ピンキー:2011/08/10(水) 23:25:25.87 ID:R1wUiAXL
ブラコン女帝・・・毒に弱いということは出番だ!暗黒料理人
8名無しさん@ピンキー:2011/08/11(木) 09:54:44.96 ID:ebJmeBNy
フリゲの単独スレの割に息が長いよなあ>>1おつ
最近勢いは落ちてるけど、職人は減ってる印象がない
9名無しさん@ピンキー:2011/08/11(木) 18:28:51.47 ID:j/zKtCzN
雑談の勢いが鈍いから、相対的に投下の密度が濃く感じるんじゃないかのう
10 ◆1HLVKIREhA :2011/08/11(木) 22:40:26.26 ID:hEjgkbrT
古代のアルケア帝国。夢と現の狭間の世界で、夢見の巫女は退屈を持て余す。
「……また来たのか。用もないのに一人でこんなところへ来るとは、酔狂じゃのう」
夢と現の狭間の存在に好き好んで会いに来るのは、やはり酔狂なのだろう。
数千年の退屈に倦んだ瞳に、心の奥が囚われているのだ。
だから、用がないわけではない。
「そうかそうか、よいよ。菓子でも食うか?」
酔狂だと言いつつも、何やかんやと歓待してくれる。
菓子など用意しても、他に食べる者はいないだろうに、と考えると素直に喜べるものでもない。
そういった想いは顔に出さないように、出された菓子をつまむ。
「調子はどうかの」
世間話の常套句が飛び出すが、面白おかしく語ることのできる近況など存在しない。
それでも、退屈を紛らわす一助になれば、と遺跡探索の進捗を話す。
四本の塔と、四つの秘石の話。
遺跡の奥深くに葬られた、歴代タイタスの話。
そして、白子族――自らの、出生の話。
「……ほぅ」
そんな、面白くもない冒険譚を菓子をパクつきながら聞いてくれるユリア。
これを求めて来たのだろう。
戸惑い、絶望、自分自身に対する言いようのない感情を、吐き出せる場所。
全てを受け止めてくれるだろう、という甘え。
「頑張っているようじゃな。頭でも撫でてやろうか」
うりうり、と言葉どおり頭を撫でてくれる。
可憐な外見に似合わぬ、圧倒的な母性と包容力。
激動の中で、誰からも得ることのなかった安らぎ。
湧き上がる、感情。
……嗚呼。やはり。間違いなく。ユリアのことが好きだ。一人の女性として。
「からかうでないよ。そなたとは、生きる時代が違う」
渾身の、ストレートな告白はあっさりかわされる。
しかし。からかっているつもりはない。真剣な恋愛感情だ。
「だとしても、妾が受け入れるはずがないのはわかるじゃろう?
誰かが始祖帝の妄執ごと魔力を断ち切るまで、妾はこの幻都に存在し続ける。
そして……いつか消える。とうの昔に死んでいる身じゃよ」
そんなことはわかっている。そんなことはどうでもいい。
この都が実在していなくとも。ユリアが長く永い数日を繰り返していようとも。
少なくとも、こうして会話しているユリアがいる。
退屈を嘆き、来訪を歓迎し、頭を撫でてくれる。
自分が惚れた女性は、今ここにいる。
頭を撫でている右手を、両手で握り締める。存在を、確かめるように。
「まったく、酔狂にも程があるのう。
じゃが……そう。ここまで言われて何も感じぬほど擦り切れてもおらぬよ」
その両手にさらに左手を添え、柔らかく微笑む。その美しさに、鼓動が跳ねる。
「夢見の巫女が、一夜限りの夢を見せてやろう。
朝になったら、都合よく忘れてしまうとええ」
言いながら、左手を頬へ。
軽く引き寄せ、机の上に身を乗り出し、――唇を重ねる。
「んー……ちゅ。おお、頬が赤いぞ? 可愛いのう、ふふ」
からかうような蟲惑的な笑みに、さらに顔が熱くなる。
惚れた弱み、とは少し違うか。新鮮で、決して嫌じゃない。
11 ◆1HLVKIREhA :2011/08/11(木) 22:42:26.86 ID:hEjgkbrT
「ちゅぷ……んむっ、ふ、んぅ」
立ち上がり、抱き合い、再び口付けを交わすと、ユリアの舌が口内に侵入してくる。
ざらざらとした感触。唾液を混ぜ合わせながら、互いの舌を味わう。
「ふあ……ほれ。口だけじゃなく手も動かせ」
情熱的な接吻の合間に、手を導かれる。片手は腰に。片手は胸に。
「あ、んっ……」
揉むと言うより撫でるように触れると、ユリアが艶のある声を漏らす。
その声が。その声を自分が出させたという事実が。興奮を加速させる。
「そう、そのくらいじゃ。女の身体は繊細じゃからな……んん」
加減がわからないので慎重に、やわやわと胸のふくらみに指を這わせる。
痛くないように。気持ちよくなってもらえるように。
「知っておるか? 女は、肉体よりも精神で快楽を感じるそうじゃぞ」
それは、つまり。愛撫以上に、愛を伝えることが大事、ということか。
真偽はわからないが、ユリアがそれを求めていることはわかる。
今思いつくこと。今できること。たとえば、耳元で愛を囁く。
「……ああ、さっきも聞いたよ。ふふ。何度言われても、嬉しいものじゃな。
妾も、そなたのことは好きじゃよ」
たとえば、再び唇を重ねる。
「ちゅ、ん……ふ、は」
触れ合う部分が、熱い。心の奥が、温かい。
肉体よりも、精神。その意味が感覚的に理解できる。女性に限った話でもないようだ。
「そろそろこちらも……な?」
煽情的に、するすると着衣をたくし上げる。
太ももの付け根が見えるかどうかの角度で、裾が踊る。
思わず、生唾を飲み込む。
誘われるままに、そこへ手を伸ばす。
「ん、く……より優しく、な。子を為すための、大事なところじゃ」
言われて、細心の注意を払って触れると、じっとりと湿っている。
その触感が、直接感じられる。
つまり。下着を。はいていない。
この時代はそれが普通だったのかも知れないが、しかし、それは。
視覚的にはギリギリ見えない分、余計に駆り立てられるものがある。
「んあ……あっ……」
拙いながらも、精一杯の想いをこめて、秘裂をなぞる。
「あ……あぁっ、そ……こ……んんっ」
甘い声と、指先に絡みつく粘液が、ユリアが気持ちよくなってくれているのだと感じさせる。
「これ以上は、立ったままでは難しいじゃろう?
運んでくれるかの」
言って、しなだれかかってくるユリア。
肩を受け止め、膝の下に腕を差し入れ、その細く軽い肢体を抱え上げる。
「おお、さすが男の子じゃな」
首に両手を回し、頬に口付けてくる。
完全に身体を預けられている感覚を堪能し、寝台にユリアを横たえる。
「脱いだ方がよいか? それとも……脱がせたいか?」
胸元は肌蹴そうになり、裾からは太ももが見え隠れしている。
そんな煽情的な姿を改めて見せ付けられ、脱衣などという手間をかけていられるはずもない。
ユリアの問いには答えず、着衣の裾を一気に捲り上げる。
「ひゃう! き、着たままがよいのか? 仕方がないのう」
やはりすべてを受け入れながらも、何処か恥ずかしげな表情。
当然だ、下着をはいていないということはつまり。
「あ、あまり見るでない。妾とて、羞恥はあるのじゃ」
いいや、見る。
ユリアの半裸はすごく綺麗で。ひどく艶めかしく。
男の本能が誘われる。
12 ◆1HLVKIREhA :2011/08/11(木) 22:44:38.28 ID:hEjgkbrT
「世辞は、いい。妾の身体がさほど魅力的でないことくらい……んむっ!?」
ユリアの謙遜の言葉を遮るように、唇を重ねる。
世辞などではない。惚れた女の身体が、魅力的でないわけがない。
それを証明するように、暴発寸前の下半身を露出させる。
「こ、これは……」
ユリアが目を見張る。
ここまで張り詰めているのは初めてで、自分でも驚いている。
それほどまでに、ユリアを求めている。
「……ああ。よいぞ」
頷くユリアにもう一度口付け、濡れそぼった入り口を探り当てる。
一気に突き入れたくなる衝動をギリギリの理性で抑え込み、じわじわと腰を押し出す。
「あ、くっ、ん」
温かく狭い襞の間を、広げるように割り入る。
気を抜けばそこで果ててしまいそうな快楽。
「ふ、う……っ!」
何か引っかかる部分に構わず押し込むと、ユリアの身体が硬直する。
繋がった部分から流れる、一筋の紅。
これは、まさか。
「なるほど、これが破瓜……聞いていたよりも、痛い、のう」
冷静に分析しているが、両手はシーツをぎゅっと握り締めており、呼吸も浅い。
初めて、だったのか。
「元より贄となるはずの運命じゃ。相手も、おらんしな。
ああ、そんな顔をするでない。強く想ってくれるそなただからこそ、妾も……の」
辛うじて微笑を形作るユリア。
嗚呼。そんな健気な態度を取られては、愛しさは募るばかり。
「いっ、ん……最初が、一番痛かったのう。
っは、動いても、大丈夫じゃ」
ユリアへの気遣いとは裏腹に、快感を求める身体が勝手に動こうとする。
歯を食いしばって本能を制御し、なるべく優しく動く。
奥へ。手前へ。ただの一往復が、言葉にできない快楽を生む。
「ひあ、あ、ん……やぁ……」
ユリアの声が耳を犯し理性を溶かす。
乱れる着衣と覗く白い肌が興奮を駆り立てる。
次の一突きで果ててしまう。
そんな境界線の上で、ユリアにも苦痛以外の何かを与えたい。
「はぅ、っく、優しいのう、そなた、はぁん」
好きだ。愛してる。
野性に突き動かされる脳からは、飾り気のない言葉しか出てこない。
「ああっ、妾、もっ」
視界の端が白く染まる。もう、限界だ。
「よいぞ、中で……っ」
最奥まで突き入れ、精を吐き出す。
「や、んんんんっ!!」
ユリアの脚に腰を抱え込まれ、離れることなどできはしない。
ユリアの腰がうねり、さらに奥へと引き込まれそうになる。
ユリアの瞳から、目が離せない。
……天にも昇る、というのはこういう感覚なのだろうか。
精神的にも肉体的にもけだるい充足感に満たされ、しかし一部だけはユリアの中で硬度を失っていない。
「はぁ、ん……一度で、満足かえ? 妾はまだ……ふふ、そうか。元気じゃのう」
誘われるがままに、ユリアを求める。
甘い夢は、まだ覚めない――。
13 ◆1HLVKIREhA :2011/08/11(木) 22:47:10.09 ID:hEjgkbrT
――翌朝。遺跡の地下深くで正確な時間などわからないが、体感的には朝。
思い人と結ばれた喜び。
一夜明けた空しさ。
そんな想いを吹き飛ばす、感じるはずのない他人の体温。
「すぅ、すぅ……もう食べられぬぅ……ああ、いや、ちょこれえとは、甘いものは別腹なのじゃー……」
目覚めれば白骨化し、時間の流れと絶望を感じさせるのが常だった、夢見の巫女が。
とても生々しい寝言を漏らし、隣に寝ている。
混乱を飛び越えて思考が停止したまま、とりあえず揺り起こす。
「むぅ……あと五年……? にゅあ、なんじゃ、また来たのかえ」
寝惚けまなこのユリアに、周りを見るよう動作で促す。
「なん……じゃ? 屋根が、神殿が、帝都が……!?」
ようやく理解が追いついたのか、驚き、寝台の上に立ち上がる。全裸で。
ひとまず落ち着くのを待ってから、自分もわかっていることだけを説明する。
これが、現実。ユリアの繰り返していた夢幻の世界の外。
「……ちょい待ってくれい。忘却界に囚われたはずの、妾の魂が?
今更、解放されて。この時代に生きろとでも? 誰の意図かわからぬが……ろくでもないのう」
そう、ユリアはぼやくが。
ユリアへの想いを抱えていくつもりだった自分にとっては、小躍りしたくなるほどに嬉しい。
誰の、どのような意図があろうとも。
「ふふ、そうじゃな。元より一度は死んだ身じゃ。
夢の続きを、そなたの傍で見せてもらってもよいかの?」
願ってもない。こちらから頼みたいくらいだ。
愛しい人とともに、幸せな夢の続き。幸せな現実を。
「ほれ、もそっとかがめ。んー……ちゅ」
14 ◆1HLVKIREhA :2011/08/11(木) 22:49:21.57 ID:hEjgkbrT
暇を持て余した巫女の戯れ編
前スレ>>120あたりでユリアのエロとか見かけたから書いてみましたがどうですか
自分から誘った割には大分純情派のユリアになってしまった
そして何の説明もなくハッピーエンドへ強引に持っていくいつものパターン
悲恋だとか切なさだとかは俺に求めないで下さい
ユリアを幻都から引っこ抜いた理屈は、体液の交換によりどうのこうのとか各自脳内補完で

ユリア・ウリュウ・パーシャ・レナ(故)あたりのサブキャラもっと流行れ!
15名無しさん@ピンキー:2011/08/12(金) 00:01:07.33 ID:v8mrS5mv
>>14
乙乙、ご馳走様!
ユリア様はババァかわいい
前のアイビアもだけど脇キャラのハッピーエンド話は好きだ
16名無しさん@ピンキー:2011/08/12(金) 00:43:33.69 ID:t1idyyPN
妾様はやっぱイイものだ
GJ
17名無しさん@ピンキー:2011/08/15(月) 10:38:37.20 ID:PtWE0BpE
>>15
原作考えると、アイビアのハッピーエンドって字面だけで大分無茶な匂いがするよな・・・
パーシャはキャシアスの嫁で安定だからいいとして
ウリュウのハッピーエンドとか、着地点がまったく見えない
18名無しさん@ピンキー:2011/08/15(月) 11:19:47.49 ID:zp3/nB2t
>>17
じじいに惚れ込んで一緒に放浪の旅じゃないのか
19名無しさん@ピンキー:2011/08/15(月) 15:21:22.34 ID:SoT/GzgS
>>17
バーローを倒しても魔将たちは別に影響なかった場合
アイビアとはハッピーエンドの可能性も
まあ親玉が死んだら普通に消滅しちゃうんだろうけど

ウリュウちゃんは暗殺家業の合間にホルムに立ち寄ってチュッチュしてくれるはず
20名無しさん@ピンキー:2011/08/15(月) 23:14:29.48 ID:PtWE0BpE
ラバンから英雄剣技を伝授されたヴァンに殺られて
「これで、真の自由に……」
とか何とかで散っていくという、ウリュウだけハッピーエンドな感じはどうだろう

とりあえずウリュウの太ももにちゅっちゅできればハッピーだよね!
21名無しさん@ピンキー:2011/08/15(月) 23:28:07.38 ID:QKLEv8TD
ピートさんから全財産奪い返すSSください!妹のツルハシが壊れて大至急必要なんです!
22名無しさん@ピンキー:2011/08/17(水) 18:16:12.40 ID:0VI1YWzZ
ウリュウはおそらく古風な考えで、「負けた相手には生涯尽くす」とか思ってる
なので、ハッピーエンドはED後の兄貴に押しかけ女房してるという妄想してた
(※ウリュウは思い込みが激しいため、何故か兄貴に負けたことになってる)
ただ兄貴はストーカーとしか思ってなくて、毎日「やべっ!」感知して逃げ回っているという
23名無しさん@ピンキー:2011/08/17(水) 23:07:25.77 ID:nTqHb/hA
 「フィー」
 なるべく小さな声で呼びかける。それでも自分の声の大きさに驚いて、僕はさらに声をひそめた。
 「あれからもう半年だな。本当はあのとき、お前に引き止めてもらって嬉しかった。」
 ベッドにかけた自分の腕が、震えるのが分かる。軋むベッド。
 「力だって、お前に追いついた。本当はずっとこうしたかった。」
 唾を飲む。体を折る。シーツに肘をつける。

 「好きd「シーフォン、起きてるー?入るよ?「うわああああああああ!!!!!」

 やべええええ!勢い良くめくりあがる掛け布団。落ち着け僕。落ち着け落ち着け落ち着け。静まれ心臓!
 「どーしたの大声上げて……ごめん、寝てた?」
 ドアの開く音とともに聞こえる声。確かめるまでもない。フィーの声だ。
 「あ……ああそうだよ!なんだよ、人の寝てるトコッ、邪魔しにッ、来やがってッ」
 かく言う僕はうつ伏せに布団にくるまり、荒い息を上げている。何とも情けない姿。どんな悪夢見てたんだよって話だ。
 「ごめん、明日は遠出してどっかの町で泊まろうと思うんだけど、行くとマズい場所でもあったらと思って……大丈夫?」
 未だにベッドに張り付いたままの僕を見て言う。
 「何でもねえよ!……でかいところは行けねー。結構荒らしたからな。」
 「やっぱり?」
 布団の中でもぞもぞと姿勢を変える。……かなり怪しいよな、これ。
24名無しさん@ピンキー:2011/08/17(水) 23:10:24.00 ID:nTqHb/hA
 「どーしたの?風邪でも引いた?治すよ?」
 「大丈夫だっつってんだろ!」
 言えるか。恥ずかしいてめーの妄想と一人芝居して、上半身裸なうえ、
何だ、その……アレが……言えるか!
 「ふーん。ところで」
 「何だよ早く帰れ。疲れてんだよ僕は。」
 「あと五ヶ月で、そんなに伸びるかなあ」
 ……ん?
 「まあ、まだまだ私のが上だよね。越させるつもりもないし。」
 …………は?え?ちょっ……!!
 「っわあああああああ!!!!!!」
 本日二度目の絶叫。布団に丸まったまま、ずりずりと枕のほうへ下がる。
 「ううううう嘘だろ!何で!いつから!いつから聞いてた!」
 「シーフォン」
 僕の問いには答えず、意地の悪い笑みを浮かべてベッドに乗り上げるフィー。
ちょっと待て!おい!来んじゃねえ!近えよ!
 彼女の白い腕が伸びる。頬に触れた瞬間冷たかったのは、僕の頬が真っ赤になって熱いから。
 唇が、形を作る。
 「五ヶ月も先で良いの?」
 時間が止まった。

 体が熱い。
 「フィー」
 んうー、と声が上がる。くそ、コイツ余裕じゃねえか。
 下半身をぬるぬるとした感触が這っている。気持ち良い。何だこれ。
 キスされて押し倒されて、服だって剥ぎ取られて、こんな、嘘だろ。情けねえなあ。
はあ。そりゃため息だって出るってもんだ。
 「ふっ……」
 先端を吸われて、体が跳ねる。
 「別のこと、考えてる。」
 「はっ、そうだよ。てめーがヘタだから集中できねーんだよ。」
 半ばヤケになって答えた。顔を真っ赤にして声なんてだして、説得力もクソもねえな。
 むー、と不服そうな声。じゅっと音まで出して吸われて、感覚がおかしくなる。
や、やばい。出そう。くそ。でも、これで出したら男がすたる!
25名無しさん@ピンキー:2011/08/17(水) 23:14:49.64 ID:nTqHb/hA
 「うりゃ!」
 口からソレが離れたのを見計らって、フィーの右肩を思いっきり押し上げる。
 「え、しーふぉ、」
 同時に左肩を引き寄せ、無理やりベッドの上を転がった。あだっ!てめー、今膝ぶつけやがったな!
痛みはこらえつつ体を起こし、両腕をシーツに預ける。はっ。
 「これで攻守交替だな。」
 ぽかんと開いたフィーの唇に、そのまま自分の舌をねじ込んだ。うわ、気持ちわりい。
こんなモン舐めてたのかコイツ。
 舌を重ねて舐めあって、歯をなぞって。唾液が垂れるのにも構わず唇を離す。
 「しーふぉん……」
 くそ、何て声出してんだ。このまま暴発したらどうしてくれる。
 そのまま乱暴に服を脱がす。そういやまだ着たままだったんだな。僕はとっくに全裸だってのに。
体重をかければ痕がつく、白くて柔らかい体。抱き合ってるだけで十分快感を得られるだろう。
小さな胸に視線を移し、一方を右手で触りつつ、もう一方は、ぐ、じゅぷ、と音を立てて舐める。
 「えへへへへ」
 ……何、嬉しそうに笑ってんだ、お前。馬鹿か。僕の髪いじってんじゃねえ!
 唇を、さらに下へと移動させる。いろんなところにキスマークをつけて
……おい、何だくすぐったいって。僕、そんなヘタなのか。
 「……フィー」
 もう、何度呼んだだろう。
 するりと、手が彼女の下腹部に向かう。さすがにこれには、びくり、と大きく反応して、大きな目を見開いた。
目が合う。きゅ、と指を押し込めば、内側は湿るどころか、ぬるりとした感触さえ僕に与えた。
お、これ、いけんじゃね。
 「っ!ひう、ん、ん」
 そのまま指を上向きに押し込めば、彼女の体が、声が、快感を示し始める。
26名無しさん@ピンキー:2011/08/17(水) 23:17:22.78 ID:nTqHb/hA
 「何だよお前、酔っ払ったみたいな声出しやがって」
 「違うもん……」
 分かってるっての。分かってるから、僕はこんなに上機嫌なんだ。
 フィーの腕が、僕の背中に回される。あー、やべえ。いまものすごい幸せかも。
 「んは、はあ、あっ、あっ、いっ」
 そのまま中指を折っては伸ばし、また折って、を繰り返せば、彼女の声が激しいものへと変わっていく。
背中に回された手の、離すまいとする感覚。じゅぷじゅぷと音を立てる、その卑猥さ。
幼い子供のようでありながら、やってることはまるきり大人のものだ。……でも、指動かすのも疲れるな。
 「ふぁっ」
 指を引き抜けば、ぬらぬらとした粘液が絡みついているのが分かる。暴発直前だったソレを、
今まで探っていた場所にぐっと押し当てた。
ひゅ、と短い吐息が聞こえる。
 何分か前に練習したはずの言葉が出てこない。
フィーのとろっとした赤い瞳を真っ直ぐに見返して、すっと息を吸って。
 「……ずっと、こうしたかったんだ。」
 あ、ダメだ。これしか出てこねえ。

 「好きだ。」

 言うが早いか、彼女の中にソレを沈めていく。あ、結構楽に……いや。やっぱダメか。フィーの泣きそうな顔。ごめんな。
でもやめろって言われても無理です。無理。だってこんな気持ち良いし。
 彼女はと言えば苦しそうな顔で、ん、ん、と声を上げつつ懸命にそれを飲み込んでいく。おーおー、気丈なこった。
すっごいぬるぬるしてたけど、やっぱり痛いモンなんだろうか。ぬぷ、と音を立てて、フィーの中に全て吸い込まれる。
 「……動いて良いか?」
 「ん、待って……」
 言って、シーツに肘をついて起き上がろうとする。おいおい大丈夫か。無理すんなよ。
はー、はー、と肩で息をする彼女に手を貸して引っ張り上げて、
27名無しさん@ピンキー:2011/08/17(水) 23:19:20.86 ID:nTqHb/hA
 ……ん?
 何でコイツ、起き上がろうとしてんの?

 目の前の赤い眼が、すう、と笑みの形に細められる。え、ちょ、ま、
 「うおっ!?」
 押し倒された。もちろん、つながったままだ。い、今の、僕でも結構痛かったぞ!
大丈夫なのか!?痛いだろ、そんな、いきなり、
 「シーフォン……」
 すっと、頬に手が伸びる。さっきと同じじゃねえか。てか、首!首が外れてんだよベッドからあああ!
辛い。この体制、地味に辛い!
 「私も。私も好き。」
 んう、と声を上げながら、フィーが腰を揺らす。圧巻。
 「あ、あ、ふあ、んっ、んう、嬉し、」
 「おま、えっ……!」
 うっ血のできた白い肌を、決して豊満とは言えない胸を、透るような白い髪を、僕の体の上で揺らしている。
何なんだよ、これ。めちゃくちゃ気持ちいいんですけど。と、いう、か。
 「きれー……だな。」
 思わず、呟く。一瞬彼女の顔から笑みが消えて、ぼおっと口が開いて、
 ……なんだよ、その顔。
 「シーフォン……っ!あ、ああっ!ひう、ふっ、んっ!んうっ!」
 「フィーっ、もう、っ!!」


 二人分の荒い息が、部屋に響く。真っ赤な顔で横たわる彼女を引き寄せて、もう一度、唇を合わせた。あー、くそ。
押し倒されるし、勝手にまたがってくるし。完全に主導権握られた。僕、こっぱずかしいこと言っただけ損じゃん……。
 ぷはっ、と唇を解放するフィー。そのまま胸元に擦り寄ってきて、
 「好き」
 「知ってるっての」
 うふふふふ、と声を上げながら擦り寄ってくる体を抱きしめる。男としてあるまじき感想だとは思うが、
 もう……しばらく、しなくていいや。
28名無しさん@ピンキー:2011/08/17(水) 23:28:59.82 ID:nTqHb/hA
フィー×シーフォン、グッドエンド直後だと思ってください。
エロ有りですがあっさり気味で申し訳ない。
レベルが足りないばっかりにこんなにレス消費してごめんなさい。
そして横に長くてごめんなさい。
そしてエロパロ初投下です。何かおかしかったらごめんなさい。

しーぽんは自分から襲いそうにないのでこんな感じになりました。
正直、最中書いてる時はいつパリス兄に止めてもらおうかとばかり考えてました。
29名無しさん@ピンキー:2011/08/18(木) 09:37:21.31 ID:Z3sP5d7w
乙乙!
素晴らしいじゃないかちくしょう
30名無しさん@ピンキー:2011/08/19(金) 12:38:41.17 ID:eg1RYj2v
GJっすー
ここへ来てまた新たなふぃーぽん職人とは、たまらんね
職人が増えるのは大歓迎だし、気負わず気楽に投下してくれればおkだ
31名無しさん@ピンキー:2011/08/19(金) 13:42:33.57 ID:WS2fV+5D
ふぃーぽんとか言われるとフィー×シーフォンのカップリングじゃなくて
しーぽんの派生種みたいに聞こえる
たとえば女体化したしーぽんとかどじっ子なしーぽんとかそんなの
32名無しさん@ピンキー:2011/08/19(金) 19:37:05.92 ID:mDtXQC4R
>>31
殺人料理人か何かの手によって朝起きたら女体化していたしーぽんが、
パリスやテレージャあたりにからかわれるのを恐れて女装して
こそこそと遺跡に解決策を探しに行こうとしたところをあっさりフィーに見破られ、
なおかつその呪いが一日で解けることが発覚して朝まで女性陣のお人形にされる、
まで女体化の三文字でたどり着いたんですけど合ってますかねデネロス先生
33名無しさん@ピンキー:2011/08/19(金) 21:09:06.16 ID:MtS+hiQa
>>32
そういうの聞くと某ドラ○もんの秘密道具ネタとか
じゃんじゃん出来そうだな。暗黒料理の汎用性が
まさかこんな形で発見されるとは。
あ、メロダークさん包丁置いていいっスよ。
34名無しさん@ピンキー:2011/08/19(金) 21:29:49.21 ID:MtS+hiQa
ネル「ねぇねぇ、フランちゃんから料理教えてもらったの」
アベリオン「(げっ…)」
ネル「味見してもらえる?」ニコニコ
アベリオン「…わ、わかったよ。食べるから服掴むのやめて」
ネル「(どきどき…)」
アベリオン「むぐっ!?…って、あれ…意外とイケる…」
ネル「でしょでしょ〜?も〜、アベリオンたら大袈裟過ぎるよ」
アベリオン「(おかしいな…フラン直伝って暗黒料理だろ…)」
ネル「っと、ここでネタばらし〜。実はこの料理には服作用があるの」
アベリオン「…はい?」
ネル「この料理を食べるとね、調理者の質問にはなんでも『はい』って
   答えるようになっちゃうんDA!ふふふふ…」
アベリオン「嘘だろ…」
ネル「試してみる?じゃあねぇ…うふふ、アベリオンは私のことが好き?」
アベリオン「はい(キリッ」
ネル「あははは」
アベリオン「な、なんだよ…意思とは関係なく口が勝手に!」
ネル「お姉さんには隠し事なんて出来ないのよ?ね、本当は好きなんでしょ?」
アベリオン「はい(キリッ」
ネル「あはは、面白いな〜これ♪」
アベリオン「おい、やめてくれよ…他の人達が見てるだろ!」
ネル「ダメ〜、やめないもん♪じゃあ、私をお嫁さんにしたい?」
アベリオン「はい(キリッ」
ネル「ずっと一緒にいてくれる?」
アベリオン「はい(キリッ」
ネル「…ずっと私のこと見ててくれる?」
アベリオン「…はい」
ネル「…もう、料理の副作用切れてたり?」
アベリオン「…うん」
ネル「アベリオン……んっ…人前でキスなんて…はむっ…」

なんかこんな電波を受信したので放流する也。
元ネタ:あけっぴろげガス
35名無しさん@ピンキー:2011/08/21(日) 07:44:06.71 ID:utIvfby9
ネス−西シーウァの戦争に一応の終止符が打たれるのと同時期。
ホルムの領主の館に、住人が一人増えた。
白皙の美少女、フィー。
戦火に見舞われ住居と養父を失った彼女は、
同様に父を亡くした幼馴染の厚意で居候の身となっている。
もっとも、表面どおり居候と受け取っているのは彼女だけだが。

「ねえ」
領主の館の書斎にて。
亡き父の後を継いだ若き領主が、幼馴染の少女の呼びかけに本から顔を上げる。
「他にも焼け出された人たちもいるのに、どうして私だけなのかな」
それは自然な疑問であると同時に、三ヶ月も暮らしていて今更という質問でもある。
問われた青年も、ついに来たかという覚悟とようやく来たかという呆れの混ざった表情である。
幼馴染だから。そう言い切ってしまえば、フィーは信じてしまうのだろう。
それほど純粋で、鈍感なのだ。
フィーだから。そんな、直接的で遠回しな理由を返す。
「うーん。領主様がひいきしたりしちゃまずいんじゃない?」
やはり、真意は伝わらない。
的外れとは言えないが、ある一点だけがフィーの思考からは抜け落ちているのだ。
フィーのことが好きだから。淡々と、しかし誤解の無いようはっきりと告げる。
「すっ!?そん、だっ、や、から、からかっ」
今度こそ誤解無く伝わったらしく、見ていて面白いくらいにうろたえる。
からかってはいない。
好きだから、そばにいたい。
好きだから、助けになりたい。
一つ一つ、噛んで含めるように想いを伝える。
一言ごとに、フィーの頬が赤く染まっていく。
「そ、そんな下心があったの!? すけべえ! ふ、不潔だよおっ」
下心が無かったと言えば嘘になるが、不潔と罵られては苦笑を浮かべる他ない。
「け、結婚もしてないのに同棲だなんてダメだよ!」
……確かに一つ屋根の下で暮らしてはいるものの、同棲と呼んでいいのだろうか。
その理屈では館で生活している全員が同棲していることになってしまう。
「あなたのことは、その、嫌いじゃない、けど。
こういうのはやっぱり一度きちんとお話して。
それで、て、手を繋いだり、だとか。で、でぇとしたりだとか。
一つずつ段階を踏んだ健全なお付き合いをしないと、うん。ダメだよ。
若いからって勢いに任せちゃきっと後悔するよ」
言っている内容は確かに正論である。
だが、手を繋ぐ程度のことを口に出すだけで照れてしまうのはあまりにも健全すぎる。
しかも、相手は真面目さに定評がある領主様だ。
当然、一度真剣に話し合おう、という流れになってしまう。
36名無しさん@ピンキー:2011/08/21(日) 07:44:39.85 ID:utIvfby9
「うあ、えと、その、気持ちは嬉しいんだけど、ね。うん。
やっぱりこういうことはお互いをもっとよく知らないと」
十年来の付き合いのある幼馴染である。
「いや、あれあれあれ、ネルとかフランとかもいるしさ」
確かに大事な人たちではあるが、異性として見ているのはフィーだけだ。
「あのね。知ってると思うけど、私なんか住むところすらないような子なんだよ?
拾われっ子で家族もいないし、怒るとすぐ劫火の王国だし」
実は自分も拾われっ子だ。劫火の王国は室内では控えて欲しい。
言い訳、或いは謙遜は即座に封殺される。
すべては、愛ゆえに。
逆に、フィーへ問う。
回りくどいことはせず、嫌ならそうはっきり言って欲しい、と。
「……嫌なわけ、ないじゃない。
こういうの苦手で、こういう時、どういう顔をしたらいいかわからないの。
察してよ、もう」
ぽす、と。フィーの力ない拳が肩に刺さる。
羞恥のあまり、フィーの顔が劫火の王国。
その拳を優しく引き寄せ、華奢な身体を抱き締める。
「はわわわ……」
手を握るだけで照れてしまうフィーに、ここまで濃密な接触は許容量を超えている。
抱き締められた恍惚ではなく、極度の緊張で意識が飛びそうになっている。
そんなフィーが、より一層いとおしい。
次の段階へ踏み込むべく、目を閉じる。
「え、あ、せせせせせっ、ぷんっ!?」
ひとしきり慌てた後、浅い深呼吸という器用な真似で落ち着いてるんだかよくわからないまま覚悟を決める。
「……私、だいぶ面倒な子だよ?」
よく知っている。
「それに、私なんてんむ……っ!?」
さらに自虐を紡ごうとする唇が、静かに塞がれる。
驚愕とそれ以外の何かで目が大きく見開かれる。
嫌だったか?と問えば。
「だから。察して、ってば。もう」
全力で目を逸らしながら、腹に拳撃を繰り出してくる。
その感触すら、とても甘い。




パラレル主人公カップリング:騎士男×フィー編
或いは何かそれっぽいのが二人産まれたから両方流しちゃえ、というアグレッシヴな白子族の神算鬼謀による超展開第二弾
フィーは俺の嫁派にも安心、いつもの主人公スタイル
ホームレスフィーには、一国一城の主がお似合いだと思うんですがどうですか
うちのフィーは相変わらずヘタレで奥手な賢者なんですが、誰かラブコメ時空への引きずり込み方を教えてください
37名無しさん@ピンキー:2011/08/21(日) 18:36:25.39 ID:tVUGnG7V
乙、かわいいなw
38名無しさん@ピンキー:2011/08/21(日) 19:37:12.69 ID:tq43uuQy
>>35
GJ!幼馴染かわいすぎる
39名無しさん@ピンキー:2011/08/22(月) 14:18:17.30 ID:mgLsI1+N
キャシアスがやっぱりイケメンだなあ、乙

季節ネタということで、競泳水着キレハとかいう電波を拾ったが
世界観というか時代的にあまりしっくりこなかった
40名無しさん@ピンキー:2011/08/22(月) 20:50:29.57 ID:1iW64XW1
乙GJ!
主人公8人全員ホルム住まい(真タイタスは一人)で
色々妄想したことのある俺にはごちそうでした

川沿いの町だからか、水着より沐浴がしっくりきてしまうな
41名無しさん@ピンキー:2011/08/23(火) 14:46:07.77 ID:gfcuDH4n
みんな服着たままで水の浴びせあいですねぐへへへへ
4215 ◆E9zKH0kZMc :2011/08/23(火) 19:12:24.32 ID:VLDLkf3z
容量いっぱいなのきづかず埋めてしまって申し訳ないです。

うまく分けられなかったので二部立て、連投規制はいり次第
休憩して全部落す予定です。計算ずれなければ10レス位、
ヴァン編、アーガデウム出すところまでで13000くらいです。
ご不快の際にはトリップであぼん設定にてご協力ください。
4315 ◆E9zKH0kZMc :2011/08/23(火) 19:13:26.24 ID:VLDLkf3z
一人の従者が列を離れ厠へ向かった。替わりに別の従者が梱包作業を続ける。他方で誰かが救護室
へ運び込まれていったが、戻る様子もないのに誰も気にしていない。酷い血痕はたちまち片付けられ、
流れ作業に飲み込まれていった。落とした破片を拾い上げ、籠をしょい直す。ずっと眩暈が治まらない。
菫色の影が絶えず揺れ動き、腹へ響く詠唱は上のほうでわんわんと反響している。たびたび起こる事
故も、実は疲労のためなどではなく、この馬車酔いを思わせる眩暈が原因なのではなかろうか。頻繁
に作業が中断するので納期が大幅に遅れ、今や眠る事も休む事もできずに働かされている。イーテリオ
とかいう真っ青な結晶の光を浴びると、確かにたちまち気分は良くなるが、字が読めるものに言わせれば
【依存症に注意!】と書かれているらしい。……立派な仕事と聞かされていたのに。破格の高待遇だと
聞いたのに。公子の謳う事業の先駆けがこれだ、身分も経歴も不問でまじめにさえ働けば取り立てて
もらえる。そんな風に言われたのに。手すりに掴まり、むなしくも重いため息をついた。喧騒がまるで自
分の外の出来事のようだ。目を閉じ言い聞かせる、すぐに終わる。家に帰れるんだ、楽になれる、再び
歩き始めた従者の視線は、広間の向こう側で気ままにふらつく小さな女の子を捕えた。ぼんやりした頭
で考える。なんで、こんなところに子供がいるのだろう……?

「ダメだ!お前ら逃げろ!!」

扉がひとりでに閉まってしまった、取っ手の中で不気味に部品が回転している、同時に円座から魔術
師が立ち上がったのを合図に、水晶体の影から後ろから新手の妖術師や魔術師、僧兵崩れがどっと
あふれ出てきた。さっきは誰も持ってなかった揃いの杖!衣!帽子!エンダはともかくネルとアルソン
をどう逃がしたらいい?整然と唱和される呪文に結晶が共鳴して魔力が膨れ上がっていった、一人や
二人斬ったところでどうにもならない人数だ、一番効き目のありそうなエンダの攻撃も、こんな穴グラじゃ
こっちまで巻き込まれるから無理。見事に掛かってしまった、とんでもない罠に。大失敗だった。母屋に
一人も術師がいない時点で気づくべきだったのに!……やっぱオレはただのガキだった。
「くっそ、なんとかこじ開けねえと!もうなんなんだよこの鍵は!!」
引っぱたいたらメチャクチャ痛い、よろめいた拍子に投げつけられた氷塊を喰らった。
「わあパリス!!どうしよ、あたし熱避けの呪文しかわかんないよ!」
「よし、カベほろうカベ」
「いや無理だから!?」
「じゃあ木を植えてやろうか?」
「大丈夫、ここは僕が引き受けます!その隙に開錠を!それでも駄目なら蹴破ってでもうわあっ」
木の根に躓いてひっくり返った、お前が大丈夫じゃねえだろ。山に設置された二枚の扉はどっちも初め
て見る造りだった、材質も罠の仕掛けも。ヴァンが言うにはカムールのいた頃にはなかった代物らしい。
錠前も通し番号すらない厄介なタイプで、どこをどうやっても必ず罠が働く。開くのも内側からだけで、鍵
は複製を入れても二つずつだけ、公子が身につけて持ち歩くか、内部の監督官が預かるかしている。
盗み出してどうこうするにはテオルを殺るか、中へ侵入しなくちゃならねえってコトだ。ところが、だ。なぜ
か窓だけ仕掛けがなんにもない。硝子すら入ってない。ここまで厳重なのを見りゃ明らかな罠なんてのは
誰でもわかる。どう見ても誘ってる。けど、チュナを取り返すにはヤツを倒すか、忍び込まなきゃならない。
「……どうするか。何しかけてくるかな。どう奴等をかわすよ」
「ぼけつにはいらねえと孤児はえられねえんだぞ」
「そんな諺だったか?」
4415 ◆E9zKH0kZMc :2011/08/23(火) 19:14:27.79 ID:VLDLkf3z
「タイタスを穴ぐらでぶちのめすと、おれたちのチュナがかえってくるってイミだよ。すげーだろ!」
「……ふうん」
屋根裏でオレたちが選んだのは、内部から扉を開放する作戦だった。オレが行くつもりだったのに、さっ
き公子と戦ったからとかゴネられて、結局じゃんけんでヴァンに決まった。で、公子をヴァンに預けたら
オレだけで先に降りて、ネルたちを引き込みチュナを連れ出すってワケ。こじ開けたらなぜかアルソン
まで待ってたのがさっきの話、死にそうなのが今のこと。ネルがドアノブがんがんやったらもげた、状況
悪化してるからやめて。暴風によろめき、身を硬くする。

「……やれやれ。アルソン、貴公までここで何をしている」

ぎょっとして見上げた先で公子は手甲を外し、きれいな指を眺めながら問うてきた。それからいかにも
退屈そうな醒めた目でこちらを眺める。
「こ、これは……」
「お前は黙ってろ!」
「そうだよ、アルソンさんは何も関係ないよ!たまたま通りかかっただけだもん!ね!ね!?」
「おー?」
「僕は人助けに来たんです!それなのに、こんな風に攻撃されるだなんて……。というか、どうして教え
てくれなかったんですか!?なんで僕が仲間はずれにされてるんですか!?納得いかないですよ、この
扱い!」
「うるせえ!手前ェは人質だ!大人しくしてろ!いいか貴様ら、一歩でも動いてみろ、こいつの首が飛ぶ
ぞ!!わかったらさっさと扉を開けろ!!」
「えっ、えっ」
羽交い絞めにして刃を首筋に押し当てた、誰も何も言わないので膝裏を蹴りこんで突き倒す。心底びっ
くりした顔、そりゃそうだろうな。オレだって今思いついたし。けれど怪力だろうが先攻して動きを封じれ
ばどうという事もない。
「早くしろ!こいつがどうなっても構わねえってのか!!」
「ぼ、ぼ、僕のことは構わないで!テオルぅ〜!!」
「パリス……ねえ、どうするの」
「オレにまかせろ」
「任せろって、どうするのさ」
「あいつがここにいるってことは、ヤツは来ねえってことだ。お前らは逃げろ。あとはオレがなんとかする」
「そんな……」
ヴァンが死んだとは思わないが、来られると思えない。ピンを引っこ抜いた破壊爆弾を、指示を待つ左の
連中にお見舞いしてやる。爆風にひるむ隙に足場の影に引っ張り込んだけどどうしよう、あんまりやった
ら全員起きてきそうだ。物陰から必死に牽制する。
「……かつてアルケアの賢者たちはその結晶を、星の精、あるいは単に<夢>と呼んだ。その石どもは
こう見えて、星々の間に棲む鉱物生命なのだそうだ。他の知的生物に寄生し、仮死状態にして夢を見せ、
その精神活動を糧にして増殖する性質がある」
声がゆっくり移動していくのを感じる、縮こまって様子を窺っている幼馴染の顔を見た。ネル……なんで
こいつまで関わらちまったのか。死なせたくはないが、逃げられるとも思わない。じりじり距離をつめ、奥
まった小部屋へ引っ込んだ、寝ている連中を布団ごと突き殺して始末する。
「お前たちも遺跡で見ただろう?石人たちの夢によって作られた異世界を。石人たちに見せる夢によっ
ては、人類が共有している精神領域に虚構の世界を構築できる」
通路は三本、オレらは地下牢側からあがったから上へ抜けるにも母屋に出るにも対角線上にあって動
けない、搬出口はその中間にあるが、飛びこんだりすりゃ積荷をぶち込まれて死ぬだろう、完全に詰ん
でる。ヴァンも向こう側に閉じ込められてるんだろう、迂回して下からくるとしても時間切れだ、死んでる
とは思いたくない。どうしたらいい、どうしたら。
4515 ◆E9zKH0kZMc :2011/08/23(火) 19:15:29.22 ID:VLDLkf3z
「だが、そやつらの苗床になれるのは、夢見やすき者どもに限られる――。夢想に溺れる愚か者や、幼
子たちだけ。だから大いなる夢を多数の人間に共有させるには、広い範囲にその結晶をばらまく必要
がある……。そして、その大いなる夢を見る物の数が閾値を越えたとき、それは全人類に伝播する」
抜剣し外衣をひるがえした。

「その時こそ、栄光の都アーガデウムが降りてくるのだ!」

素晴らしい万能感。身をゆだねるのと同時に内奥から湧き出してくる無尽の魔力。忌避すべき麻薬に
似ていた、一度手を出してしまえば、もはや取り返しがつかない事も、それ無しではいられなくなる事も。

テオルが洞窟の大広間へ飛び込んだ時には、既に警報が内側から解除されており、扉も開放されて
いた。自然光が差し込む通路から、荷車やつるはしを持ち込み囚われ人を収穫するのが見える。時々
設置場所を移させるので従者たちも不審に感じていないようだ。上から観察しながら呼吸を整える。
あれは一体なんだろう、連絡通路を移動しながら思い巡らす。通路を駆け下りていた時、身を駆け巡っ
ていた痛切な自責の念。帰してくれと言う地響きのような子供たちの悲鳴に貫かれ、この自分さえ罪
を認め、幼子らを石から解き放ってやりたいと思いそうになったのだ。これが結晶を使った精神領域へ
の干渉なのだろう。それもほんの片鱗に過ぎない。あの素体、意識して結晶を操作していた様子では
なかったが、成程興味深い。石の中の試験体と憑依体の感情が共鳴しての暴走、とでも説明しておけ
ばよかろう、所詮操り駒すぎぬ者同士、通じ合うのも当然だ。意外ではあったが、どうせタイタスの入れ
知恵だろう。そしてまたしても陽動作戦とは……全く、愚か者ほど一度奏功した手段を幾度でも繰り返
すものだ、手を打たれないと思っているのか?見よ、これがお前の限界だ。所詮は奴婢の如き者、生ま
れからして己とは違う。上からの通路にも仕掛け扉を数箇所設置してある。小人どもに命をかけさせた
のだ、開錠は容易ではない。
タイタスなど!未練がましさで言えば数千年も思い煩うような男なのだから、数ヶ月で弟子を乗り換える
とも思えぬ。今さら健全な素体を惜しんだに違いない、先祖代々しようのない連だ。己がいなければ玉
座の設営一つままならぬ癖に、師匠風を吹かせるとは、身の程知らずもいいところ。あ奴が不死身なの
も実体を持たないからに過ぎぬ、人の体へ封じてしまえば、なんとでもなるのは神帝紀を引くまでもなく
知れたことだ。あと十時間ほどで訪れる惑星直列を逃せば次に並ぶまでに七百年はかかる、従って
もらわねば困るのはタイタスであって己ではない。望みどおりアーガデウムを出現させた暁には速やか
に水底へ送り返してやる。
待ちわびた女の元へ。さぞや女神もお喜び遊ばされよう。敬虔な己の行いは賞賛されるも道理!神殿
とて逆らえまい。この技術と武力、資金力を持ってすれば始祖帝などに従うまでもなく栄光は約束されて
いるのに、何故屈服せねばならぬのだ?そんな風にほくそ笑む。目に留まったのは鎧武者の姿だった。
愚かな愛しい我が従兄弟!
「テオル……」
「さあ、己の元へ戻るがいい、アルソン。……これで判ったな?貴公にはまだ、働くべき相応しい場と
言うものがあるだろう」
俯いて唇を噛んでいる。子犬のように鼻を鳴らしてついて回ってばかりいた男が、今はあんな風に自分
に逆らっている。少しは大人になったのか。
「あなたが、そんな事を考えていたなんて……」
槍の覆いを跳ね除け高らかに鳴らした。
「これ以上犠牲を増やすようなことは、許しません!」
「おいィ!?」
4615 ◆E9zKH0kZMc :2011/08/23(火) 19:16:31.03 ID:VLDLkf3z
「ここで成敗します!」
薔薇の構え、明らかな殺気がこもっている。むやみに頑丈なこの男を思うと迷惑この上ない話だ。
「そう言い出すのが目に見えていたから、お前には知らせなかったのだ。理想のために犠牲は付き物
だろうに」
「そ、そんな訳のわかんない事のために子供たちを利用する気なんですか!?」
「おやおや、訳がわからぬか?女子供でもわかるよう、これでも随分気を配ったつもりなのだがな。……
やはり理解はされぬか」
「……わかった!」
「マジかよ?!」
「おまえ、悪者だな?」
「二文字で説明しやがった……」
「天才や〜」
「もっと真面目にお話しましょうよ〜」
「貴公らに付き合っている暇はない、己は忙しいのだ。やれ」

「やべっ」

号令と同時に爆炎が襲ってきた、慌てて敵に切りかかる、多勢に無勢なのもわかってる、逃げ道がない
のも、自分たちが死ぬのが時間の問題てことも。三人で何か騒いで櫓を突き崩してる、バリケード代
わりとか言いたい事はまあ判るけど、右半分まとめてなぎ倒してえらい事になった。物っ凄い燃えてる。
「これじゃどこにも逃げられねえぞ!どうすんだこれどうすんの!?」
「どうするってどうするのさ!ぐちゃぐちゃになってて下の通路にも出られなくなっちゃったよ!」
「どうしましょう、どうしましょう!煙で何も見えません!」
「お前うるさい」
「ちょ〜やべえ、ちょ〜やべえ」
「ぅおやべっ」
天井が崩落するのと同時に結晶が上の通路から噴出してきた、砕けた水晶塊が勢いよく飛び散り突き
刺さる、濁流のように流れ込んできて広間の結晶に合流すると櫓を押し流し洞窟の天井を突き上げぐん
ぐんと成長していった、魔術師たちも従者たちも破片に結晶に翻弄され取り込まれ、たちまち半数近くを
押し流していく。信じがたい光景だ、これでは自分たちも喰らわれる、恐怖に駆られ壁のように迫る水晶
に立ちすくんでいると、公子の号令に反応した魔術師たちによって詠唱が再開された、大蛇のように鎌
首をもたげていた結晶たちがバキバキ音を立てながら逆流し始め、我に返った術師も加わり次第に統制
を取り戻していった。浮力を失ったソムニウムが次々に墜落してくる、逃げ惑う者たちの声に混じり、おか
しな馬鹿笑いがあることにも気がついた。
「ヴァ〜ン!どこ行ってた!もっとエンダと遊べー!!」
叫んだ先、棚のように張り出した結晶の上を飛び移っていく人影が怒鳴り返してきた。
「やーだよー!おれ今ちょ〜おっかけられてんの!!」
「誰にだよ!?てかこれどうなってる、お前何やった!?」
「こいつらギャーギャーうるせえんだ。てめんち帰りてえの母ちゃんにあいてえのって、のべつまくなし
泣くんだもん」
不機嫌な顔で顎をしゃくり結晶体を示している。不規則に激しく明滅を繰り返しているだけだ、何が聞こ
えていると言うのか、うるさいなどと怒鳴り散らすなり分身し、対岸から公子を狙い始めたが、生き残り
の術師たちに総攻撃を喰らっている。
4715 ◆E9zKH0kZMc :2011/08/23(火) 19:17:34.17 ID:VLDLkf3z
「おいアルソン、オレたちで奴らをひきつけるぞ!」
「あ、はい!おいでお馬ちゃん!」
「お前はチュナさがせ!エンダはヴァンとこいけ!」
「ういうい!」
「もー、しょうがないなー」
四方八方へ踊りだしたヴァンがキャッキャと歓声をあげながら駆け回るので、公子もどれから狙えばいい
のかわからない、途中から明らかに数が増えた少年のしつこいからかい方に段々機嫌が悪くなってきた。
雷鳴轟く中、一瞬足を止めたヴァンの一人が不思議そうに首を傾げる。
「あれえ?おれってこんなにいたっけな」
「うひゃひゃひゃ!手伝いにきてやったんだよ、すげえだろ。な!」
「おー?お前もヴァンか?あれえ?ヴァンがあっちこっちいるぞ?」
「なぁーにいいってことよ、うひょー!」
げらげら笑って飛び移ってきた、向かいでも笑い転げているし、ヴァンの一人は手も振っている、分身同
士が会話するなんて!
「うへへへ〜まじかよ、なんでもどって来ちゃってんだよー、にげたんじゃねえのかよう」
「……だって、ヴァン様はあたしの大切なおともだちです!」
悪夢のような光景だ、一人や二人ではないヴァンが、エンダを伴い柱から天井から飛び降り右から左
から襲い掛かってくる!公子は禁術を放ちなんとか本体を取り殺そうと試みている、ソムニウムを次々
打ち上げ術師たちも応戦してくる、アルソンの半身が凍りつき、パリスが感電して打ち据えられた直後、
どこからか強力な電撃が飛んできて数人の妖術師を吹き飛ばした。
「ウゲー……声だけフランて、変装って分かってても気持ちわりィな」
「しーぽん!来てくれたんだ!!」
「ケッ、助けに来たわけじゃない、か、勘違いするなよ。まだ僕様は上前貰ってないんグェッ」
力一杯背中を叩かれのめってしまった。
「ああっ、しっかりして下さいー!」
「軟弱だなー」
「フツーそこは謝るだろ!?僕は立派に怪我してるんですけど!」
「あははは」
「文句言ってないで君たちもこちらへおいで、すぐに結界を張るよ!」
「おいおい、あんたまでいるのか。どっからどうやって入ってきたんだ?」
「結晶体が壁面突き破って沸いて来てんだよ、あいつ何かやったのか?表じゃ大騒ぎになってるぞ」
「うわー……みんな大丈夫かな」
「それからキレハ君たちは正体が露見してしまったんだが、ここへはつれて来られなかった」
「大変だ、すぐにでも応援に行かなくては!」
「つっても、ヤツを殺らなきゃどうにもなんねえ」
「むきょー!」
       「ちょーかっけー」
「ちょーかっけー」
       「ちょーかっけー」
こだまの様に少年の歓声が響いている、だが分身から集中砲火を喰らっても公子は平然と雷撃を放っ
ているのだ、二十は下らぬヴァンの全てを軽くいなして正確に急所を狙ってくる。あっと思った瞬間頭か
ら瘴気を浴びせかけられた、変装の解けた少女が弾かれ櫓に転落する。
「フラン!!」
戦術も体格もそっくり、けれど色の白いのと黒いのでは見分けがついてしまう、あからさまなメイド狙い
に切り替わったのを感じるや逆上した少年が殴りかかった、冷静さを失ってあちこち突きを貰い衣が真
っ赤になって半身引く、公子が追いかけたところへ光が鋭く打ち抜いた。竜の子供だ!
「よけろお!!」
48前半終15 ◆E9zKH0kZMc :2011/08/23(火) 19:18:20.90 ID:VLDLkf3z
聖絶の一撃がエンダのカボチャをざっくりやったが怯むどころか噛み付いてくる、激昂した公子がむちゃ
くちゃに剣の柄で打ち据え竜人の髪が朱に染まってしまった。それでなお離さずかぶりついているのを
見て笑い出した。
「ハッハッハ、幼子の割りに竜だけはある、意外と骨太でなかなか割れぬな!」
剣を持ち替えた瞬間、殺させまいとちょっかいを出してくる少年の鞭を掴んで竜の子供を蹴飛ばし、星
をひとつ進呈してやった。幾つか見事な結晶が蒸発したのは勿体ない。懐へ飛び込んできた娘をかわ
して火を放つ、危うく斬られるところだった、背丈に差がありすぎてどうも攻撃しにくいのだ、そんな風に
首をかしげながら戦っている。少年はなおも健気に邪魔をし、どうかして少女たちから自分へ注意をそら
そうと戦っていたが、とうとう肩をつかまれ懐深くエウルスを差し込まれてしまった。が、想像したほど
呻きも上げない。
「勝負あったな、どうだ」
体ごと持ち上げられ覗き込まれても答えない、刃毀れした短剣を取り落とし、ずり落ちるやしがみつい
てくる。そこから公子の衣の胸飾りを掴み、なおも立ち上がろうとするが、首根っこをつかまれ引きちぎ
った飾りごと足場から投げ捨てられてしまった。腹からさっと鮮やかな紅の線が宙を描いて消えていく、
他の足場へ飛び移る事もできず、少年はどさりと下の通路へころげ落ち、そのまま傾いた水晶の間へ
滑り落ちていった……。
49後半再開15 ◆E9zKH0kZMc :2011/08/23(火) 20:01:37.52 ID:VLDLkf3z
「ヴァン!!しぬなヴァン!!」

「ハハハ……、もう終わりではないだろうな。いやはや、己の見込み違いであったか」
このままでは可哀想な妹分が八つ裂きにされてしまう!なのに起き上がれない、耳へは自分そっちの
けで少年の事ばかり心配して泣き叫ぶのが聞こえた。テオルに竜牙砕きの本を売ったのはいつだろう。
その金で食いものを買ったような気がする。ヴァンは降り積もった結晶片にうずもれながら辺りを見回して
いた。派手な交戦の音が聞こえる、最上階から突入してきているようで、騎兵までもが参戦していた。
よく見ればホルガーもいるから、どこかにキレハたちもいるのかもしれない、まだ生きていればの話だが。
後から後から増援が駆けつけている。えらいことになってしまった。ぼろっと奥歯が口から零れ落ちる。
やっとの思いで立ち上がると、遠くフランが見える。彼女も酷い重傷なのに、柱にすがって立ち上がろう
と必死でもがいているようだった。
「どうした、女が気がかりか?」
「そりゃあお前、いいケツしてるもの。な!」
減らず口を利く割に一方的に斬られている。入り乱れる水晶塊に体当たりされ更にころげ落ちた、べち
ゃっと潰れそれ以上動けなくなったのを確認すると、止めを刺しに降りてくる。明後日に転がったせいで
分かっていても助けにいけず兄の金切り声が上がった、直後に彼まで術撃を喰らって倒れこむ。誰か
がヴァンの名を叫んだ時だった。ソムニウムが真っ二つになった先で公子が刃を受けている、切り払い、
交わし、飛びのいた、華麗な二人の剣さばきは舞踏のようだ、相手の剣士は若い女のようであるらしい。
一気に追い立てるやくるりと引き返し、少年のもとまで戻って来て見下ろした。
「……もう死んだの」
呼びかけられても伏したまま、もぞもぞと服の中を探っている。
「フフッ、生きてるね」
「ここまで来て雇い主を変えたか?」
「違う。これは私の獲物、お前には渡さないよ……」
「なに?」
「殺すのは、私!」
流星剣に血しぶきが上がる、だが直後に公子が放った黒い瘴気に身を焼かれてしまった、互いの剣撃
は飛沫のように結晶を切り刻みながらも、術を結ぶ余裕があるだけテオルに分があるようだ、こんな
に強かったのか?鼻血を横に拭いてしまった少年のフェイントを利用して急所を狙う!
「いまだ!」
阿吽の呼吸で切り結ぶ、思わず感動するほど完璧に決まった、ウリュウは返り血を浴びながらとんでも
ない歓声をあげる。変則攻撃と手練の太刀を相手にしては、流石の公子も手傷が目立ち始めた。目を
ぎらつかせる剣士が甲走った叫びを漏らしながら斬撃をはなった、翻る白刃は正に流星、次第心の束
縛がとけて行くのを感じる、真の自由はあと一歩、もう一つ掴めば本物になれる!ヴァンに追いつける!
捕まえられる!刹那金属が触れ合うや感電して大火傷を負った、しびれて動けない!吐く息が焦げて
熱いのを感じる!すれ違い様一太刀貰いその場に崩れ落ちる。そのままし止めようと女の腹を足蹴した
公子にヴァンが浴びせた陰陽殺!――初めて見る技だった、この世に伝わるもう一つの英雄剣技。高
度に洗練された暗殺の術、それが見事に昇華されている。こんな身近にこれほど偉大な使い手がいた。
激痛も消し飛ぶほどの感動に身が震える。すごいすごいすごい!テオルはかなりの出血が起こったよう
で引き下がり、外衣の裾を引き破いて傷を縛り上げている。ここで一気に型をつけたいところだが、二人
も血反吐を吐いたりよろけているばかりで、満足に動けないらしい。獣のように荒い息をついている。
「……これが英雄剣技という奴か。噂には聞いていたが、こうして直に斬られるのは初めてだ」
「え?そうなの?」
5015 ◆E9zKH0kZMc :2011/08/23(火) 20:02:46.45 ID:VLDLkf3z
振り返った先で火車騎士にもみくちゃにされながら老人が頷いている。
「マメとかひろっただけじゃねえか?」
「豆?」
「こうやってよう、ぼうっきれでつまむんだ。すごいだろ!」
「いや、全く判らん」
数人を切り伏せたタイミングでラバンが怒鳴ってきた。
「だからあれも英雄剣技なの!!俺が教えたときちゃんと言ったろうが!!」
「へ〜、そうなのか。そうなんだってよ。すげー」
「ほう。だが、この程度のものなのか?英雄とやらも高が知れているな、所詮は女子供の技という事か」
女剣士は床へ伏したまま言い返すことも出来ず歯噛みしていた。視界の外で水飛沫の散るような音と
悲鳴が響く。上手く息ができず何度も咳き込む。拭った袖が真っ赤に沁みた。これでは自由も糞もない、
と思う。あいつはどうしたろうと頭を上げた。最期にもう一度顔を眺めておきたい、凄く良かった、もっと
戦いたい、もっと戦いたい、あと少しだったのに!悔し涙を浮かべながら視線をさ迷わせる。少年は少し
離れた梯子の影で何かしている。何だ……?片手でなにか手にとって眺めながら、下着にもう片方を
差し込んでは口の奥へ突っ込んでいる、どうも丸薬らしいのだが、どこから出しているのかと呆れている
とばっちり目が合った。小鼻をつまみながらにやっと笑いかけ目配せしてくる。こいつ、得物まで無くした
くせにまだ仕掛ける気だ……!心は折れてない、ぞくぞくしながら身を起こすが耐え切れず吐血し息を
詰まらせる、体がついてこない!やっとの思いで顔を上げた時には姿がない、しのぎを削る強烈な音に
振り仰ぐとテオルと揉み合うのが見える、何度弾き飛ばされても食って掛かった、ばさっと斬られながらも
遠心力をかけた一撃!鎧の継ぎ目に突き立ったのは水晶の破片らしい。身をよじって後しざる公子に
飛び乗り得物をもぎ取るやプレートの隙間があいた脇の下へ斜めに差し入れ、逆手の霧薙を頚動脈へ
滑らせる、羽の触れるような一撫でで一貫の終わり、視界が血飛沫で覆い尽くされた。続けて鞘を奪い
取り、強かに膝裏を打ち付け跪かせた。
「……おのれ……」
喉を押さえて腕を突く、ひゅーひゅーと器官から息が漏れるのが聞こえる、手甲へ抑えきれない出血が
びしょびしょと噴出していた。
「我が師よ……どうか助力を……!」
「だぁれも来やしねえよ。わかるだろ?」
「な……に…………?」
蹴り上げられて横様に倒れる、さらに小突かれ額に足をかけられた。目の前をゆらゆらしているのは自
分の血で濡れた湾曲刀の切っ先だった。切り落とそうとしている、まだ生きているのに!手当てすれば
いけるのに!己は公子、一国を受け継ぐ高貴な身!こんな所で無様に死んでいい人間ではないのだ!
誰でもいい、神よ!
「ざん念だったなあ、やつらはおしごと中だとよ。うひゃひゃひゃひゃ!しん心がたりねえんじゃねえの?」
馬乗りになった少年は、公子が首を押さえるのと反対の腕に突剣を突き立て、自分の胸元から何か取り
出している……、公子の上着から引きちぎった金飾りだった。
「…………それは」
「だれ?これあんたのおんな?」
汚い手で開いてみせる、中には誰かのはめ込まれた胸像が微笑みかけていた。動揺して払いのけよう
とするが、刃が刺さったまま動けない。
「貴様……ッ」
「かーわいいカオしてんじゃん、うひひ!あんたよりずっとわかいな。ああ、こいつ死んでるのか」
日付を見られてしまった、慌てるなどと言うものでない、打ち込まれた突剣から千切るに任せ、死に物
狂いで起き上がったところへ無防備な半身をめった打ちされる。防ごうにも片手は塞いでいるから鼻柱
を折られ顔がめちゃめちゃにされてしまった。恐ろしい腕力だ、にたにた笑い、助けて欲しいかと問う。
5115 ◆E9zKH0kZMc :2011/08/23(火) 20:03:52.36 ID:VLDLkf3z
「…………?」
「テメエはおれのおともになりてえのかって聞いてんだよ、オワカリィ?」
「貴様の…………だと……?」
「いひひひひひひ!おれだってテメエみてえなおともなんかいらねえよ。なんでオジキがあんたをおとも
にえらんだかも知らねえ。けど、あんたには恩ぎがあるからな、ジャケンにはできねえ」
傾いたエウルスを引き抜き公子の外衣で血を拭う、先ほどまで自分の得物だったあの剣。いとも簡単に
奪われてしまった……またしても。
「なあ、おぼえてるか?あんたさ、ちょいと前おれにきいたろ?なんでおれがいせき荒らしなんかしてん
のか。まだカムールが生きてたころだな。まあ、おぼえちゃいねえだろうけどよ」
明らかに背丈に対して長すぎる太刀を器用にまわして公子の枕元へつきたてた。
「おれはおぼえてるぜ。おれは言ったんだ、いもうとのためだってよ。けど、たまたまいせき荒らしになっ
ただけで、あれが出てこなきゃしなかったし、金さえかせげりゃなんでもいいんだよ。そう言ったな?ゲン
におれはぬすみも殺しもなんでもやるし、売りもゆすりも全ぶやってんだ。だから町も怪イもおれにはカン
ケイねえ、ってさ」
歯がぐらつくのを感じながら思い出していた、特に理由がないのなら自分のために働くようにと誘いを
かけて……。今にして思えば酷い皮肉だ。
「……けどよう、ちがったんだ。ぜーんぶおれのせいなんだとよ。おれさえいなきゃこんなコトになんねえ。
あの子も石になんねえですんだのに」
無表情に結晶体を見つめている。一連の怪異はすべて、少年を憑依として迎える為のお膳立てなのだ。
自覚して、彼はどうする気なのだろう。
「あんただってこんなバカな目にあわなかったのにな。へっ、このみはマショウと化している、じゃねえよ。
オジキからいったいナニふきこまれた?え?どうしておれがヴァラメアのま女をやれたとおもう、どうして
フジミのマショウがしぬとおもう。知ってんだろ?ほんとうは」
こやつは選ばれた者だから。そして、この身が選ばれぬ者だったから。
「…………ほんと、ばかなことしたな。おとなしくしてりゃ、ほっといても王様になれたのによう」
深い為息をついて、じっと目を覗き込んでくる。敵意どころか、哀れんでさえいる眼差しに甚く自尊心を
傷つけられ睨み返す。
「なにがかなしくてこんなマネした?おれがいいといや、おれが十七代目タイタス一家のアトメを継ぐん
だぞ?わかってんのか?タイタスのパシリはおれのパシリじゃねえか。うひゃひゃ!あんた、それとも
おれのおともになりたかったのかい?んなワケねえよなあ」
ぺたぺたと頬をたたかれ、うめきを漏らして顔をしかめる。
「ようどした。口もきけねえってか?これくらいでしようのねえヤツだな、ほれみしてみろ」
無理やり手をはがして喉元を覗き込む。
「うへへへ、マショウってすげえな。こんだけ血ィでてんのにまだいきてるぜ。ほらどうするよ、野良犬
ヤロウの手先になるのと、テメエの首ちょんぎられてパーシャんとこまでもってかれるのと。あんたは
どっちにしてほしーんだい?」
52終15 ◆E9zKH0kZMc :2011/08/23(火) 20:04:59.46 ID:VLDLkf3z
にやにや問いかけてくる、もっとマシな選択肢をよこして欲しい。
「それくらいはえらばしてやるよ、おれも鬼じゃねえ。あんたにはセワになったんだからな。うひゃひゃ!
そうだ、オジキぶっつぶしたショウコにイイもん見してやろうかな、なんだとおもう?うひゃひゃひゃひゃ!
すげーんだ、ほれ。ヤツの女からふんだくってきたんだ。いいだろ」
血まみれの手で白く輝く結晶を取り出した。イーテリオ!女神のご寵愛の賜物!あんな贋物とは大違い、
何度使おうが決して中毒など起こさない本物中の本物だ!まさかこんな間近にそれもこんな状況で見る
ことになるとは!汚れた指でつまんだ少年は贋物でないかどうかかじって見せた。
こんな小さな欠片ですら、浄化の力は十分に秘められていたらしい。テオルは知らぬまに思考が鈍らさ
れていた事に気づく、身を焦がし苛んできた狂おしいまでの妄執はなんだったのだろう。もやが晴れる
ような感覚がする。そうして見えてきたのは、自らが犯した失態の深刻さと罪深さだった。
「…………こんな……はずが……ない……」
何もかもが間違いだった、そして取り戻すには全てが手遅れであると。イーテリオの輝きと反対に受け
入れがたい事実が突きつけられ、目に浮ぶのは絶望だった。こんなもの、到底認められないと呟く。
「これは……己の…………物語……だったはず……!」
その瞬間、腰に刺さった水晶が一斉に増殖しテオルの体を飲み込んでしまった……。

「なんだよ、おまえがイチバンいいユメみてんじゃねえか」

呆れた表情を見せると手元に残されたテオルの思い出の品を仕舞いこみ、エウルスを鞘に収めた。ふら
ふらと怪しい足取りで鼻歌を歌っている。まるで酔っ払いのようだ、いかにも眠たそうにあくびを繰り返し
ながら、動かなくなっているもう一つの人影の元へ近づいていく。
「どうしたんだい、死んじまったのか」
そっと黒髪をなでると、血の気のない白い顔が覗いた。薄いまぶたがかすかに動く。
「…………あいつ、倒した?」
「うん」
歪んだ上に所々刃こぼれした霧薙を返してよこす。けれど受け取る力は残されていない。
「……私の相手…………してくれる?」
「いいよ」
「ほんとに」
「うん。けど、これでお前きっても、おも白くねえんじゃねえの」
「…………うん」
「でも、おれにあい手してほしいんだろ?」
青い唇をほんの少し尖らせて頷いた。
「ならさ。まっててやろうか、お前治るまで」
「ほんとに」
「いいよ。そしたらあい手してやるよ」
「…………フフッ、嘘吐き……」
「うへへ、ばれたか」
にやっと笑い返し優しくウリュウの頬をなでると、彼女が眠ってしまうまでそのまま見守り、やがてゆっくり
立ち上がった。テオルがいたはずの辺り、こんもりせり出した結晶へ座り込む。とろんとした目で欠伸を
もらすと、そのまま剣を枕に寝そべった。ずっと昔、誰かが歌ってくれた子守唄を思いだす。なんだか、
今や全てがどうでもよさそうだ。遠くで誰かが呼んでいた。
5315 ◆E9zKH0kZMc :2011/08/23(火) 20:06:54.50 ID:VLDLkf3z
おわり
毎回袋叩きで気の毒なので、公子のステータスは
アーガデウムにいる時をベースに底上げしました。
書いてたらウリュウの話題出てきて冷や汗が出た
54名無しさん@ピンキー:2011/08/24(水) 04:35:55.48 ID:AjmNffcx
>15 ◆E9zKH0kZMc 乙GJ!
前のヴァンの叫び部分で痛々しいと思う一方で安心していたが、
やはりうp主のヴァンはヴァンだった
あとまさかのウリュウと共闘には歓喜した
55名無しさん@ピンキー:2011/08/24(水) 18:31:16.29 ID:FiOOZDO2
>>53
GJです、面白かった
ヴァンVSテオル燃えるね
56名無しさん@ピンキー:2011/08/25(木) 01:39:56.82 ID:dgroPW4L
乙彼さん
手に汗握りっぱなしだぜ

それはそうと、キャシアスとネルのセックスはスゴそうだよね
どっちも体力自慢だから毎晩徹夜でヤり続けててお母さんが寝不足になりそう
57名無しさん@ピンキー:2011/08/25(木) 11:41:22.72 ID:G25RDcz1
アルソンさんはナザリ帰れよ
58名無しさん@ピンキー:2011/08/25(木) 20:20:01.02 ID:unv/Xrnl
ここでまさかの(ネルの)お母さん×お母さん
無理ありすぎ
59名無しさん@ピンキー:2011/08/25(木) 20:41:34.09 ID:G25RDcz1
剣相手とか、くっ高度だなあ……
60名無しさん@ピンキー:2011/08/25(木) 21:52:13.63 ID:CDsXFBIO
ネル:肉食獣
テレージャ:純情
キレハ:アヘ顔ダブルピース
エンダ:言葉責め
フラン:暗黒床上手

俺はこんなイメージだった
61 ◆1HLVKIREhA :2011/08/25(木) 22:17:12.38 ID:BrqN/EgH
アーガデウムの騒乱から二ヶ月。
すべての中心となったホルムもようやく落ち着きを取り戻しつつあった。
発端であり解決の立役者であるとも言える一人の少年の生活にも、平穏が戻ってきていた。

「……兄さん」
昼を回ってようやく起きた俺に突き刺さる、愛しい妹チュナの視線。
敬愛する兄への思慕、ではなく。
「お客さん、来てるよ?」
呆れや諦めの色が強い。
チュナにそんな顔をさせる客とは、誰だろう。俺? そんな馬鹿な。
「フフフ。こんにちは」
黒い長髪。鋭い目つき。物騒な刃物。大仰なマントの下は、妙に露出度の高い衣装。
チュナ、これは客じゃない。刺客だ。
「なかなか上手いことを言うわね」
「兄さん。ウリュウさんを困らせないの」
義母さん。義妹が反抗期です。
などと、すっかりチュナが懐いてしまった彼女――ウリュウは、間違いなく元刺客。
命の取り合いをしたこともあるとは言え、そんなことも今は昔。
相変わらず剣だけでふらふらと生きているらしいが、定期的にホルムに立ち寄るようになった。
俺の自由な剣先に惚れた……とは本人の言。
「昼まで寝ているとは、その自由さが羨ましいわ」
皮肉かそれは。
「あなたを見ていると、自由とは何かわかりそうな気がするわ。フフ」
「もう、本当に自由人で。気が向いた時しか仕事してくれないし、家事も手伝ってくれたりくれなかったり」
余計なことは言わんでよろしい。
と言うか、どこ行ってるかわからないウリュウも十分自由に見える。
「フフ。そう? 生きたいように生きるのが自由だ、と。教えてくれたのはあなた達でしょう」
そんなことを教えた記憶は無い。
当時の俺はチュナを救うのにいっぱいいっぱいだったし、直接ウリュウを負かしたのはラバンの爺さんだ。
「極限状態で、生き抜くためにもがき、あがく。それが自由」
わからん。ウリュウの自由観はさっぱりわからん。
が。真の自由を追い求めるウリュウの瞳は、乙女のように輝いている。
「じゃあ、兄さん。買い物に行ってくるけど、変なことばっかり言ってちゃ駄目だよ」
言って、チュナが出て行く。気を使われたのだろうか。
常に変なことを言っているかのような物言いに異論はあるが、まったく、よく出来た妹である。
「あとは若い者同士でご自由に、というやつかしら。フフフ」
ゆらり、と。ウリュウが一歩近付いてくる。
未だに得体の知れないところはあるし、時折妙な殺気を放つし。
掴み所のない奴ではあるんだが……だが。
足繁く通い詰められて、それなりに特別扱いで。ついでにまぁ見た目だけなら美女だ。
それなりに、思うところが無いわけでもない。
ウリュウの、鍛え抜かれて引き締まった腰を抱き寄せる。
62 ◆1HLVKIREhA :2011/08/25(木) 22:19:12.88 ID:BrqN/EgH
「フフフ。発情したのかしら?」
そういう露骨で直截な表現は萎えるから止めていただきたい。
「萎えたの?」
言葉のあやだ、と言う代わりに唇を重ねる。
「ん……フフ、積極的ね」
その冷たい微笑が、欲望を駆り立てる。
手を腰からさらに下、マントの内側へ滑り込ませる。
「でも、ダメ。今日はそういう気分じゃないわ」
流れるような動きで手首を掴まれ、肘関節を極められる。
油断していたとは言え、相も変わらず隙がない。
いい気になって鼻の下を伸ばしていたら、後ろからばっさりやられてもおかしくない。
しかし、その気もないのに太ももむき出しはどうなのか。
「発情せずに、たまには胸を貸しなさい」
たまにしか顔を見せないくせに、と思いつつリクエスト通りに抱き締める。
細くしなやかで、鍛えている割にどこか柔らかい。
女体とは神秘だ。
「……あなたを、束縛したいわ」
俺の胸に顔を埋めたまま、ぽつりと呟く。
自由を見せろと刃物で強要してくるウリュウの言とは思えない。
「あなたの自由に魅入られたからこそ、あなたを私のものにしたい」
なんという殺し文句か。プロポーズと受け取ってもおかしくない。
そこまで言うなら、ホルムに住めばいいのに。
「そうはいかないわ。縛られるのは、自由じゃない」
毎度自由自由と言っているのは、自由であろうという意識に縛られている気もするが。
「……フフ。その発想は無かったわ」
言いながら、脇腹や頬を指先で撫でてくる。
「そう、そうね。束縛されるという選択をする。それもまた自由」
再び、腕を腰に回して強く密着してくる。
決して小さくない胸の感触がたまらない。これでおあずけは、生殺しだ。
「でも、今は」
とん、と手の平で胸を突いて一歩離れる。
黒髪とマントが鮮やかに翻る。
「私自身の自由を探す。無為にあなたの自由に溺れるのは、私の矜持が許さない」
ウリュウがしたいようにすればいい。それが自由だ。
ただ、こっちはいつでも受け入れる準備があることは覚えておいて欲しい。
「ええ。そうするのはあなたの自由よ」
また、可愛げのない言い方をする女だ。
「可愛げ? ……たとえば」
目を伏せ、何かを考えている。どうせろくなことじゃない。
「いつかあなたのお嫁さんにしてもらうから、待っててね」
ぶふー。
ウリュウらしからぬ笑顔と台詞に、口から何かが飛び出す。
何かはおそらくエクトプラズム。
「こういうのをお望み?」
……ウリュウはいつものウリュウでいて下さい。
「私は常に私でいる。誰にも枠をはめられず、ね。フフ」
涼やかな微笑。淡々とした口調。
やはり美人だと強く実感させられる。
「ん……ちゅ」
見惚れていたら、唇を奪われた。
ウリュウが相手だと、どうにも普段の勘が鈍る。
「浮気をするな、なんて言わないわ。私がいない間、何をしてもあなたの自由。
もちろん……浮気をしたあなたに、何をしても私の自由」
ウリュウさん。刃物をちらつかせてその台詞は脅迫です。
63 ◆1HLVKIREhA :2011/08/25(木) 22:21:13.52 ID:BrqN/EgH
ウリュウグッドエンド的な何か編
>>17あたりで期待されている空気を感じたので、そのまま>>19で書いてみた
いい感じに15の人のヴァンルートとかぶるとは・・・シンクロ?アクセルシンクロ?
ウリュウのフリーダム感をもう少し出したかったのと、大分健全なお付き合いになってしまったのは反省点
あと、チュナと二股ルートに突っ込みたくなった兄さんはもう駄目だ
64名無しさん@ピンキー:2011/08/26(金) 12:45:45.74 ID:QmwUM3WQ
うひょお!
GJだぜ
6517:2011/08/26(金) 16:47:52.11 ID:NFoIM0HK
GJっすー
確かに誰か書かないかと期待はしてたが、予想以上の破壊力だった
何か局所的に濃厚なウリュウスレと化してて素敵
66名無しさん@ピンキー:2011/08/26(金) 19:33:12.44 ID:kEd9Vo8s
>>63
GJ!ウリュウかわいいなw
チュナの器が何気にでかい
67名無しさん@ピンキー:2011/08/30(火) 22:47:33.02 ID:qZju0CRv
何だかんだ言って健全なのが良かった
フリーダムすぎるとヤンデレ一直線だろうし
68名無しさん@ピンキー:2011/08/31(水) 07:45:05.72 ID:eI6s9ng5
ウリュウらしさと健全なハッピーエンドって両立するんだな
ウリュウでやろうって発想がまず斬新だわ
69名無しさん@ピンキー:2011/09/05(月) 21:25:22.55 ID:HlDzqv6s
シスコンとしてはもっとチュナ流行れと思うんだが
原作の出番の無さと他キャラとの絡まなさが致命的なんだよなあ
パリス昏睡、チュナパーティインのifストーリーとかアリだろうか
わくわく冒険ランドとか言っちゃう純真な兄さんならいけると思うんだよ
70名無しさん@ピンキー:2011/09/05(月) 23:20:07.47 ID:FfSU40zt
チュナが石に
「チュナが、チュナがああ!!」
「待ってろよ!兄ちゃんが助けるからな!」
アイリが石に
「アイリが、アイリがああ!!」
「姉さんが、姉さんがああ!!」
パリスが石に
「なんだパリスか」
「パリスじゃあしょうがないな」
〜fin〜
71名無しさん@ピンキー:2011/09/06(火) 00:26:24.48 ID:f2DxS4a+
ヴァン「これで二人きりだね、チュナ(ハァハァ)」
チュナ「ヴァン兄さん……?」

パリス(動けえええ俺の身体ああああ!!!)
72名無しさん@ピンキー:2011/09/06(火) 00:51:12.59 ID:DYj0TsxM
ヴァンが石に
「時々埃はたいとけ」
「はい兄さん」
三兄弟が石に
大家「」
73名無しさん@ピンキー:2011/09/06(火) 21:30:36.96 ID:HTsDmx8W
友人に紹介されて、1週間前にダウンロード、プレイ開始して、ようやく一週目クリアした。

やばいRuina面白い。
そして、パリスと顔1マナの妄想が膨らんで膨らんでたまらない。
チンピラと巫女見習いが幼馴染とか、兄貴分気取っちゃってるとことか、あぁもうたまらない。
マナが忘却界から帰還したところ、絶対人工呼吸してるだろパリス、とかたまらない。
出生の秘密を知って落ち込んだマナを、どうにかして慰めようとするパリスとか(ry

すまん、クリアしてテンションあがり過ぎておかしい
変態だ、自分
エロかきてー
74名無しさん@ピンキー:2011/09/06(火) 21:51:39.85 ID:brrXUGzF
>>73
なんでもいいから書き散らかしてここに投下すればいいと思うよ
75 ◆1HLVKIREhA :2011/09/06(火) 22:25:09.60 ID:16wla5Rf
「ごめん、待った?」
それほど待っていない。
厳密に時間を決めた待ち合わせじゃない。
そんなフォローは、若干動きにくそうに歩いてくるキレハの姿を見たら口から出てこなかった。
「……どこか変?」
絶句の意味を捉えかねたのか、少し不安げなキレハ。
その服装は、どう表現すればいいのだろう。
一枚の布を纏って、太い布の帯を腰に巻いて留めただけに見える、見たことのない装束。
袖口は大きく開いているのに、裾は足元まである上にかなり締まっていて脚の動きが限定されている。
一部には、以前キレハに着せたお色気衣装――クノイチの服と共通する意匠が見てとれる。
落ち着いた色合いに鮮やかな花柄が染め抜かれ、清楚な魅力を醸し出している。
全体的に肌の露出が殆ど無い中で、後頭部で髪を結っているためにさりげなく見える首筋の線が美しい。
まとめると……すごく、綺麗だ。
「そんな真っ直ぐ言われると照れる、けど……その。嬉しい」
少し目を逸らしながらはにかむ姿もまた、可愛らしい。
しかし、この服装の意味は何だろう。
「ユカタっていう異国の衣装――暑い時期の外出用の略装らしいわ。
ほら、あなたって珍しい服とか、好きでしょう?」
性癖、と言うと語弊があるが。
確かに着衣に関してのこだわりが強い自覚はある。
もちろん、何を着ても似合うキレハだからこそ、という点だけは譲れない。
「どうしてそういう照れる台詞を堂々と言えるのよ、もう」
キレハの照れる顔を見るためならば、多少の羞恥など踏み越える。
いつもと違う格好のキレハが頬を赤らめる姿を独占するためならば手段は選ばない。
「でも、その。うん。ちゃんと褒めてくれると着飾ってる甲斐があるわ。
あなたに見ていて欲しいし、綺麗だって思われたい。
……これが女心、なのかしらね」
……まあ、その。うん。真っ直ぐ言われると照れる。
同時に、愛されているという実感が胸の奥を温かくする。
「少し、歩きましょうか」
会話か、散歩か、食事か。恋人と言っても、することはそれくらいだ。
小さな歩幅で歩くキレハの手を取る。
からころと、キレハの履いている木製のサンダルが音を立てる。
大きな動きが出来ない分、淑やかで優美な印象。
揺れる髪の房が艶々と輝いている。
「髪? 結わないと帯に巻き込んだりして着るの大変だし……
下ろしていた方が、よかった?」
とんでもない。
キレハが見て欲しいと思っているのと同様、こちらもキレハのことを見ていたい。
いつものキレハも、いつもと違うキレハも。平等に独占したい。
「我侭なのね。あなたにしては珍しい」
珍しいだろうか。
キレハに対してはいつだって、好意に甘えて我を通してきた。
美味しい料理が食べたいとか。ホルムに残って欲しいとか。
「言われてみれば、そういう節もあるかしら」
迷惑、だっただろうか。
「……あのね。今更そんなことで悩まないで」
呆れた顔をされてしまった。
「嫌だったら嫌だとはっきり言うわ。甘えられるのは、決して嫌じゃないし。
あなた達のせいでホルムもすっかり居心地がよくなっちゃったし」
76 ◆1HLVKIREhA :2011/09/06(火) 22:25:50.43 ID:16wla5Rf
優しいな、キレハは。
「そう感じるのは、あなたが優しいからよ。
私みたいなのは、ただのお節介」
お節介でも、大きなお世話でも。
キレハの手で救われた人間が、少なくとも一人はここにいる。
それだけは、確かだ。
「そういうところが、優しいって言うの」
繋いだ手の指を絡め、腕に抱きつくように距離を詰めてくる。
布一枚を隔てただけのキレハの感触に、心臓が跳ねる。
嗚呼。この想いをどう表現すればいいのか。
愛されている実感以上に、キレハが愛しい。
「……だったら、もっと態度に出してちょうだい。
あなたはいつも甘い言葉で私をドキドキさせて、でもそこまで。
独占したいなら、独占してよ。私に魅力がないんだ、って思っちゃいそうよ」
……ついに、言われてしまった。
いつも口ばかりで、結局、怖いのだ。積極的な行動に出るのが。
言葉だけなら、下手なことを言ってもちょっと拗ねたり呆れたりするくらいで許してくれるだろう。
手を繋ぐ程度で嫌がられることはないだろう。
そうして甘えて、でもそこまで。自分に自信がないのだ。
それ以上近付いてもいいものか勝手に悩んで、立ち止まってしまう。
キレハの意思を無視して。
「自覚してるじゃないの。この、優柔不断。へたれ。
私は、いつでも受け入れる。もっと触れて欲しい。抱き締めて欲しい。
髪でも、唇でも、あなたの好きにしていいの。
……ここまで言わせないでよ、ばか」
立ち止まったキレハの視線が、心を射抜く。
馬鹿だ。本当にもう、馬鹿だ。
キレハには散々一人で抱え込むなと言っておきながらこの体たらく。
ここまで言わせてなお何もしないへたれでいるわけにはいかない。
キレハの名を呼び、繋いだ手を解いて抱き寄せる。
「……うん」
目を閉じたキレハの顔を改めて間近で眺めることになり、鼓動が高鳴る。
無意識に手が伸び、頬を撫でる。
……いいのか。いいんだよな。
緊張感とともに息を呑み、頬に手を添えたまま……唇を、重ねる。
「んっ」
柔らかい。
温かい。
キレハの鼻から抜ける吐息が色っぽい。
思考が上手く回らない。
息継ぎはどうすればいいんだ。
キレハはやっぱり美人だ。
こんなに、簡単なことだったのに。
……キレハ。
「っふぁ……やっと、ね。ずっと、待ってたんだから」
すまない。
ありがとう。
……大好きだ。
キレハの照れた笑顔に、飾り気のない言葉が口をついて出る。
「ええ。私も」
たおやかな微笑が、ユカタに映える。
「この際だから、はっきり言わせて貰うわ。
甘えてもいいの。辛かったり苦しかったりしたら支えてあげる。
その……えと、い、イチャイチャしたかったら、出来る限り応えるから。
だから、遠慮なんかしないで。恋人同士、でしょう?」
背中に、キレハの腕が回される。
翻る髪から漂うキレハの香りが鼻をくすぐる。
こういう、いわゆる色恋沙汰に疎いのはキレハも同じだろうに、積極的に距離を縮めようとしてくれている。
まったく、我ながら不甲斐ないとしか言いようがない。
77 ◆1HLVKIREhA :2011/09/06(火) 22:26:19.98 ID:16wla5Rf
出来る限り優しく、強く抱き締め返す。
独特の生地の肌触りと、キレハの身体の抱き心地がたまらない。
触れ合うことの充足感に、震えるほど満たされる。
もっとキレハに触れたい。キレハを感じたい。
今まで臆していた欲望が解放されていく、そんな感覚。
「好きに、して。こんな私でもすべてを受け入れてくれた、あなただから。
もっと、あなた自身をぶつけてきて。それで、あの……うぅ」
キレハの唇から紡がれる言葉が、段々と尻すぼみになっていく。
どうしたのだろうか、と問えば。
「……何だか、すごく恥ずかしいことを言ってないかしら」
今更、羞恥を自覚したらしい。
「やだ、もう。まともに顔、見られない」
言って、胸に顔を押し付けてくる。
包容力のあるキレハも魅力的だが、照れ屋なキレハもやはり可愛らしい。
衝動のままに、垣間見える首筋に口付ける。
「ひあっ!? な、なに?」
驚きで顔を上げるキレハ。
丸くなった瞳と、朱に染まった頬と、半開きの唇と。
絶妙な表情に、心中でときめきが吹き荒れる。
再び、唇を重ねる。
「んむっ」
触れるだけだった先ほどのキスよりも、少し強く。
押し付けるように。味わうように。貪るように。
「んん……」
キレハの見開かれた目が、徐々に潤んでいく。
至近距離で覗き込む瞳の色はとても深く、どこまでも惹きつけられる。
「……っはぁ」
離れると、どちらからともなく名残を惜しむような吐息が漏れる。
ふと、キスの時は目を閉じるのがマナーだという話を思い出したが、どうなのだろう。
「今の不意打ちで、そんな余裕なんてないわよ。
それに、どうせならあなたの顔を見ながらの方が……いえ。何でもないわ」
そこまで言っておいて何でもないは通用しない。
世間一般のマナーはともかく、顔を見ながらしたいという意見に異論はない。
キレハは知らないかも知れないが、照れたキレハはとても可愛いのだ。
「知らないわよ、もう」
またろくでもないことを言い出した、とばかりに呆れた顔をする。
それも表情だけで、腰に回された手は離れない。
その髪に触れようと手を浮かせ、しかし生来の気質が躊躇を生み、行き場を失った手が宙を彷徨う。
「好きにしていいって言ったでしょう。
時と場合を弁えてくれれば、触られたくらいで嫌がったりしないわよ。
……本当、しょうがない人」
優しさを湛えた瞳で、微苦笑を漏らす。
片手が、頬に伸びてくる。
「でもそれも、あなたなりの優しさなのかしら」
端整な顔が近付いてくる。
避ける理由も、余裕もありはしない。
「ちゅ……大好き、よ」
普段と違う格好で、普段と違う髪形で、普段より少し積極的で。
それもやはり、愛するキレハであることに変わりはない。
78 ◆1HLVKIREhA :2011/09/06(火) 22:26:51.68 ID:16wla5Rf
浴衣ポニハ(浴衣に合わせたポニーテールキレハのうなじが眩しすぎて結婚した、の略)編
たまにはちょっとへたれ気味の主人公が書きたいこともある
キレハの異国コスプレも、もう何着目ですかね
俺の場合、可愛い女の子とイチャイチャしたいってのが大前提なので、
時代背景とか世界観とかそういうアレに則ったアレは他の方にお任せします
79名無しさん@ピンキー:2011/09/06(火) 22:37:09.54 ID:brrXUGzF
>>78
ひゅー!
乙!
80名無しさん@ピンキー:2011/09/06(火) 22:41:48.26 ID:DYj0TsxM
手を上げてください!おながいしますキレハさん!
違いますゆかたです!ゆかたで万歳してください!

>私みたいなのは、ただのお節介」 
>お節介でも、大きなお世話でも。 
          ↑
         この辺から犬を検出しました
81名無しさん@ピンキー:2011/09/08(木) 07:35:44.62 ID:UZ3+1r6X
いつもどおりの甘ったるさが疲れた心に沁みるぜ乙
色々着せるのもいいけど、自発的に着てきてくれるシチュも素敵だ
82名無しさん@ピンキー:2011/09/11(日) 11:11:37.25 ID:SYbXA+v3
投下以外は大分寂れちったのう
雑談のネタにしても新しい燃料ないし
83名無しさん@ピンキー:2011/09/11(日) 15:54:35.10 ID:oX/1WxZs
本スレは伸びてるけどねえ
雑談はほとんど向こうだし
84名無しさん@ピンキー:2011/09/12(月) 02:55:39.28 ID:4+3g9haZ
あ、最近来たんだけど
投下メインで雑談しない感じなのかとなんとなく思ってた。

個人的にはテレ子さんの乳を揉んで叫ばれたい。
フランのスカートめくってお仕置きされたい。
キレハの靴を脱がして臭いを嗅ぎたい。
という方向性に進めたいんだが。
85名無しさん@ピンキー:2011/09/12(月) 07:06:42.25 ID:2Mzsij9h
こやつ、レベルが高ぇ……(ごくり

漫画の乙嫁語りを読んだが、遊牧民の夫婦は夜はヤるんじゃなくても裸で暖め合って寝るのがデフォなんだろうか
86名無しさん@ピンキー:2011/09/12(月) 07:43:36.67 ID:7p0dEM58
フランはお仕置きなんてしないよ
エプロンドレスを軽く握りながら顔を真っ赤にして
「そんな子供みたいなことしなくても、どうしても見たいのでしたら、あたし……」
ってなるよ
でもこっちは思ったよりセクシーな下着とふともものガーターに挟んだクナイが気になってそれどころじゃないよ
87名無しさん@ピンキー:2011/09/12(月) 10:56:35.50 ID:lVlVDtfw
モンゴルの人って異性との距離感が近いって本当ですかラバン先生
そのせいでなんかもてた気になって危ないとか言うのは本当ですか先生
離婚してからまた結婚が可能になるまでの期間が日本より短いって本当ですか先生
もしこれがどれかいっこでも本当でキレハの一族と少しでも似たところがあるなら
期待しちゃってもいいですか先生!!!どうか教えてくだしあエロイ爺
>>84
さあフランの家の羊になるんだ
88名無しさん@ピンキー:2011/09/12(月) 13:09:22.81 ID:1xdwpj1L
>>87
元がパン(テント)暮らしの遊牧民なので個室やら男女の住み分けなんかねえ、男女混じって水浴びさ
妾上等なんだから二股三股かけて何が悪い
略奪婚が基本だったのに目の前にいる女を指くわえて見てるだけなんてやってられるか

だったっけ?
89名無しさん@ピンキー:2011/09/12(月) 20:38:26.32 ID:BLLp+bd/


みんなー、今日は十五夜お月さまだよー
お空を見上げようねー



 鍵の書を読み解き、幽体となったアベリオンが月面に降り立つ。
月への来訪は初めてだが、そんな彼でも、どこか様子がおかしいことに気がついた。
妙な気配に囲まれている。
殺気? 違う。 敵意? 違う。

 例えて言うなら、
死者の書を目の前にしたシーフォン。
生肉を目の前に差し出したエンダ。
そんな時の彼らが放つ気配・・・そう、

 獲物を狙う気配だ。

 アベリオンが結論を出すのを待っていたように、
気配が一斉に、アベリオンに向かってきた。
うさぎ達だ。
月にうさぎがいると言うのは本当だったのだ。

 食われる前に殺らねばならない。
杖で焦点を絞り、爆炎の投射をいつでも放てるように構える。
しかし、うさぎ達の様子は、やはりおかしい。
襲いかかってこようとせず、アベリオンの周囲をうろうろと回るばかり。
まるで品定めをしているかのように。
90名無しさん@ピンキー:2011/09/12(月) 20:40:36.61 ID:BLLp+bd/

 集中を解くような真似はしないものの、思わず首を捻ってしまう。

 何がしたいのだろう、このうさぎ達は。
食べる気なのだろうか。ろくに筋肉も脂肪も無い身体を?
・・・だから食べるかどうか迷っているのか。

 ようやく合点がいった。燃やそう。

 アベリオンが術を解き放つより早く、声が掛けられた。

「待ってください」

 澄んだ女性の声だ。
声の主を探し、油断なく周囲に紅い目を走らせる。
しかし、その声の主らしき人物は見えない。
・・・が、声は続いた。

「うさぎ達が失礼しました。どうぞ宮殿へお越しください」

 声が聞こえる・・・ような気がする方へ目を向けると、
地平線の彼方に、小さく建造物が見えた。
どうやらあれが「宮殿」らしい。

 ふわりと浮かび、アベリオンは宮殿へ向かってみることにした。
91名無しさん@ピンキー:2011/09/12(月) 20:44:57.12 ID:BLLp+bd/

 宮殿に着いたアベリオンを出迎えたのは、
どこかで逢ったことがあるような気がする女性だった。

「・・・そんなことはない、初対面、初対面・・・」

 月の精と名乗る彼女は、星の門への挑戦者として、アベリオンを歓迎してくれた。
これから彼が何をするべきなのか、どこへ行くべきなのか、丁寧に語ってもくれた。
・・・が、その彼を見る目がおかしい。
上から下まで、まるで舐めまわすように見ている。
幽体とはいえ、いや幽体だからこそ、奥底まで見透かしているかのようだ。
先程のうさぎ達といい、目の前の月の精といい、この月に住む者たちは何かおかしい。

 疑問をぶつけてみると、あっさり答えが返ってきた。

「今日は満月ですから。発情期なのです、うさぎも、私も」

 挨拶と礼もそこそこに、即座に身を翻そうとするアベリオンの腕を、
月の精が掴んだ。
どことなくにやにやとした笑顔を浮かべて。 




もうだめだ、ちからつきた。14。
パリス×顔1マナを書こうと思ったのに、なんでこうなった
92名無しさん@ピンキー:2011/09/12(月) 22:13:36.66 ID:UTe1ygWq
一瞬どっかの月の女神モノリスとのコラボかと思ってしまった
もっかい星幽界に旅立ってくる
93名無しさん@ピンキー:2011/09/12(月) 23:54:02.29 ID:4+3g9haZ
乙!
ルギルダさん(仮)ったら嫌らしいんだから…!

>>87
剃毛プレイか…
ちょっと全裸で石鹸と剃刀用意してくる
94名無しさん@ピンキー:2011/09/14(水) 22:08:44.22 ID:VCY/Hjyh
>>91
諦めんなよ! 頑張れよ!
それはそれとしてルギr月の精は可愛いが怖い


eraRuina的に思うんだが、ふたなり化して一番面白そうなのは誰だろうか
95名無しさん@ピンキー:2011/09/14(水) 22:12:51.62 ID:deFn4qbv
これも後遺症なのかしら、いやまさかそんなはずは…と悩んで悶々とするキレハかわいいよキレハ
9615 ◆E9zKH0kZMc :2011/09/14(水) 22:48:43.96 ID:+OWkF5CL
こんなに人口密度が高いの久しぶりでどんどんぱふぱふー
流れに竿もささずに装備品考察とフラグ処理で>>43-52続き
5500くらい、お手数ですが各位とりあぼん等ご協力ください
>>94
兄貴とか猛然と一人ツッコミして落ち込みそう、そして禿そう
9715 ◆E9zKH0kZMc :2011/09/14(水) 22:50:14.13 ID:+OWkF5CL
魔術師たちからどよめきがあがる、突然制御を失ったソムニウムは見る見る分裂し膨張し、あっという
間に天井いっぱいになったかと思うと一斉に墜落した。がりがり内壁を削って妖術師たちの隊列へ突
っ込み、支柱ごと結晶へ取り込んでしまう粉々になった結晶片も狂ったように増殖し、辺り一面が菫色
の洪水に呑まれていく、異変に浮き足立った火車騎士団は主将を見出せず、及び腰になっていった。
「なにがどうなってるんでしょう!?」
「うるせー知るか!とっとと逃げろ!!」
圧倒的な魔力の供給源が直接乗り込んできたのを感じる!恐怖に駆られた魔術師たちは狭い通路に
殺到して将棋倒しになった、騎士などより知識がある分かえって恐慌状態だ、我先に逃れようと互いを
攻撃しあい、無残にも通路そのものを崩落させて無数の断末魔が上がった。腰を抜かし呆然とする者
たちもそのままの姿で水晶に消えていく。滑稽なまでの無常、まるで地獄だ、洞窟全体が異様に軋み、
不吉な轟音が断続的に聞こえてくる。最早この岩窟自体長くは持たなさそうだが、どの通路も程度の差
こそあれ不通に近い。金属の骨格を張り巡らせた搬出路さえ、鉄箱を食い破った石人の種で溢れ返って
いる、脱出を試み飛び込んだ者も食い尽くしてしまった。そして、さざなみの様に伝わってくる。形容しが
たい何かが、垂れ込めた雨雲の向こうへ姿を現していることが――。
「うああ、誰もいなくなってしまいましたあ!ヴァーンさあん!テーオルうー!ひやあっ!」
水晶塊の直撃をうけた結晶柱を危うくかわした、そこここでガラガラと大きな破片が転がり落ちてくる、
次々降り注ぐソムニウムから逃げ回り、横倒しになった石の子供たちの隙間へ滑り込んだ直後、追い
かけてきた塊がどーんと当たって頭上を飛び越えて行ったようだ、まだ胸がどきどきしている。必死に
呼吸を整え平静を装ってみるが、空中は粉末状になった欠片がキラキラと輝いている、こんなものを吸
い込んで大丈夫なのだろうか。汗を拭おうとして自分が棒切れを持っていることにびっくりする。石の
下へ逃げ込んだ時にやってしまったのか、可哀想な騎士槍は若木の杖になってしまった。……有態に
言えば、丈からして杖ですらない。
「せっかくヴァンさんに作ってもらったのに……。いや、落ち込んでいる場合じゃないですよ、早く皆を
連れて退却しなくちゃ」
隙間から這い出し菫色の岩を伝って移動する。突き上げるような地響きに何度も体が浮く、振り返った
先で自分が逃げ込んだ空間がぐちゃっと潰れてなくなった。あんな不安定なところに入っていたなんて
馬鹿じゃないのか。本当にどうして自分はこう鈍いのか、もっと早く気づけば違っていただろうことが山の
ように思い浮かんでくる。誰か仲間がいてくれれば違うかもしれない、けれど戦っている間に電撃を食っ
て次から次に吹き飛ばされていった、逃げ回っているうちにパリスともはぐれてしまって結局一人取り
残されてしまった。なんで僕はこんなに丈夫なんだろう?従兄弟はいないし、仲間はいないし、血は止ま
らないし、出口まで判らなくなってしまった。やけっぱちで歩みを進めていくと、やっと人の形を見つける。
ナザリ時代から親しかった騎士だ!名前を叫び駆け出した。けれど様子がおかしい……。すでに蝋人
形のように石化し、ゆっくりと取り込まれていくところだった。助けてやりたいのに、何をすればいいのか
見当もつかない。
「……どうしましょう。薬も無くなってしまいましたね。といって全然お料理している場合じゃないです」
結晶の破片を浴びたので、ささくれた斬り口からじくじく血がながれ続けてうまく止血できない。既に
半身がぐっしょり濡れている、息切れを起こしてよりかかった水晶柱が自分の血で真っ赤になった。
傷をかばおうと身をよじったが、思うように動けずふてくされる。魔術師にやられ肘から先は手甲ごと
盾に凍りついてしまったので、自由に使えないのだ。おまけに酷い痛みと眩暈で今にも腰が抜けて
しまいそうだ。足も固まったままなので、よたよたとしか進めないがとてもじっとしていられない。千鳥
足でふらついていたが、ふと顔を上げる。
9815 ◆E9zKH0kZMc :2011/09/14(水) 22:51:05.34 ID:+OWkF5CL
「なんだかおかしいですね……。石ころが降ってきませんよ?」
兜を上げて見回してみた。静まり返っている……叫び声も聞こえないし、第一結晶たちの増殖速度が
かなり鈍っている。飽和したのだろうか?内奥で何かが鳴動している気配を除いて、動くものはない。
慎重に脚立らしき塊をよじ登って、結晶の上に顔を出してみる。
「うわあ。いよいよ、どこがどこだか分かりません……」
大広間は菫色の鍾乳洞のように様変わりしていた。すえつけられた石たちは背丈を遥かに越える高さ
に成長し、上の通路から侵入してきたソムニウムも壁や天井を伝って結晶を形成し、新しく取り込んだ
生贄を動力に淡い光を放っていた。もっと見通しの利く位置へ移動したいのだが、船が揺れているみた
いでなんだか気持ちが悪い。どうやら殆ど分からないほどではあるが、洞窟全体が微震しているらしい。
不規則に明滅していた結晶体たちは、いつの間にか協調したリズムを刻み始めていた。回らなくなった
頭の騎士は、耳に途切れ途切れの言葉を拾い始める。……それは幼子らが唱和する呪い歌だった。
「テオル……」
これが、あなたが望んだ事だったのですか。何がしたかったんですか?どうしてこうなったんですか?
問いたい事は山程あるのに最早問えない。なんで僕が仲間はずれなんですか!?あの時口をついた
けれど答えなんか聞かなくても分かっている、ヴァンもテオルも同じように答えるだろう、お前を巻き込
みたくなかったからだと。運命は、交喙のように食い違ってしまっていた……。

『……そやつはな、この傷を見て、どうやって飯を食っていたのかと問うたのだぞ?』

身振り手振りを交えて語るテオルは、とても楽しげだった。
『こんな怪我をさせられて治るまでの間、どう過ごしたのかとな。その様な男は初めてだ、何故とは問
われても、傷を労わられるとは思いもよらぬことだった。幼き者への仕打ちに酷く悲憤を起こしてな。
フフフ、己のために随分と腹を立ててくれたのだ。それもこの身を公子と知ってではない、ただの……』
そこで堪りかねた様に吹き出し、腹を抱えて笑いだした。
『ただの哀れな、ヒゲのもじゃもじゃなオッサンとやらの為だけに、なのだ』
『え?モジャモジャのおっさんですって?本当にそういったんですか?』
『ハハハハ、そうなのだ。己は公子にしては老けすぎだそうだよ』
『な、なんなんですかそれは』
もっぱら若々しいと評判の男を捕まえて、ヒゲオヤジ呼ばわりしたものらしいが、公子は笑い転げている。
『卿が出入りを許しているのも頷ける。あれは一人いるだけで退屈せぬぞ。王統を継ぐものの矜持を示し
たと言っても納得せぬのだ。実に愉快な男でな、時折顔を見せるのだが、誰が公子か伯爵かなど斯程
も気にせんのだ。いかつい傭兵どもにまで懐いている。肝が据わっているよ』
『珍しいですねー。貴方がそんなに褒めるだなんて』
『なに、褒める時は褒めるぞ。己はあやつが気に入ったのだ。退屈な行幸になると思っていたが、ホル
ムへ入って早々大変な拾い物をしたな。いっそ小姓にとって都へ連れ帰りたいくらいだ、このままこの
町に置いていたのでは、たちまち身を持ち崩してしまうだろう。……現に、脱法すれすれの怪しげな商
会に出入りしているようだからな』
ため息をつき、城館の窓からホルムの町並みを見下ろした。鄙びた田舎町を囲む城壁の向こうでは、
作付けの遅れた小麦畑が広がっている。妹のため危険をおして探索に加わったと言う少年は、果たし
てテオルの心も掴んでいたようだった。火車騎士の面々を見れば、不遇を託ちつつもなお前を向く若
者を好んで援助しようという公子の性向は分かるだろう。ヴァンの場合はあまりに身分が低すぎる為、
最初にとったのは都育ちの従兄弟に、土地に明るい供として推挙すると言う手段だった。すでにしば
しば同行させていると聞くや大変喜び、考古物収集を口実にもっと参内させるよう命じて……。あの頃
はまだ、好事家が新しいおもちゃを見つけた程度のものかと思っていた。
今なら、分かる気がする。どうしても自分やテオルのような立場では、身分の高さが邪魔をして懐に飛
び込んでくるような者は滅多に現れない、結局地位目当てか、権力に逆らう事を恐れた者ばかりなのだ。
その事は公子の若い頃の荒れようの一端であったろうし、今日の孤独な立場にも繋がっていたに違い
ない。自分も、料理が上手いという以上の特徴を認識してこない少年の存在がなければ、友と言うもの
を誤って認識したままだったろう。そう、今なら判るのだ。公子とあろう者が、どうしてがらくた集めなんか
に凝っていたのかも……。
9915 ◆E9zKH0kZMc :2011/09/14(水) 22:51:53.74 ID:+OWkF5CL
『随分と増えましたねー。今度は食器ですか……。やっぱりこれもヴァンさんが持ってきたんですか?』
『判るか。あやつは己の好みをよく知っているな。褒賞を弾んでやったら、ホイホイ出すなと叱られたよ』
『ああ見えて細かいですからね。こういうものの相場にも詳しいんです』
『だろうな。ピンガーの奴め、随分と買い叩いても平然としているから、価値を知らぬものかと思っていた
が、どうしてどうして。売って良いもの悪いもの、売る店買う店と巧みに分けているのだ。仔細を聞けば、
かつて命を救われた恩義があるのだそうな』
『そういえば言ってましたね、食べるものにも困っていた時に仕事をくれたとか』
想像もつかない世界だ。路頭に迷った子供、仕事をあてがう大人、それも後ろ暗くいかがわしいものな
のだ。ひょっとすれば危険な目にあったり、命を落とす事もあるのではないか。彼らだけで一体どのよう
にして生きてきたのだろう。暗澹たる気持ちに胸が締め付けられるようだ。
『今の時勢に珍しく義理堅い男よ。聞かされた時はつい哀れに思って色をつけたが、それが判ったのだ
ろうな。機嫌を損ねてしまった』
『探索者は誇り高いですからね。……ところでテオル、知っていますか?近頃、僕はヴァンさんと一緒
にお料理しているんですよ。僕を先生って呼んでくれて』
『ほう、お前が先生か』
『いいでしょう!自慢の弟子なんですよ!といって、教えるというほどのことなんて何も出来ませんけど、
一緒に料理していて楽しいんです。腕もメキメキ上達していますよ、今までやっていなかったのが勿体
ないくらいです。料理に限らず、探索に必要になったことをいろいろと勉強しているみたいですが、覚え
が早い、もっと早く始めていればって、皆さん口を揃えたように言うんですよ。きっと、今までそういう機
会がなかったのでしょうし、今からだって遅すぎるということはないのでしょうが、もったいないですね』
先生の教え方がいいと言っているが、読み書きや鍛冶をほんの数週間数ヶ月でものにできるだろうか?
何か素質が違うのだと思う。それでどうしてあんなあばら家で食うや食わずの生活をしていたのだろう。
10015 ◆E9zKH0kZMc :2011/09/14(水) 22:52:35.03 ID:+OWkF5CL
『ヴァンさんほどの勉強家なら、いくらでも他の方法で暮らしを立てられると思うんです。なのにどうして
わざわざ身持ちの悪い人と付き合ったり、外聞の悪い危険な仕事へ手を出しているのでしょう……。
自分の首を絞めるようなものでしょうに。下層民同士では、悪い付き合いが出来やすいのでしょうか……』
『うむ……全く、じつに口惜しい。どれほど優れた者だろうが、出自が貧しいばかりに卑しい身分に甘ん
じざるを得ぬのだ。あの男とて相違あるまい、才知長けた若者であるのに、我々なら誰でも受けてきた
教育すら与えられず野良犬のように過ごしてきたのだ……。その損失は如何許りであろう?不合理だと
は思わんか。暗愚であるのに親の身分が高いと言うだけで要職に就くものがいる傍らで、あれほど技芸
に優れた人間でさえ、そう遠くない未来に何の救いもなく零落していく様を見ねばならぬのだ』
幾度も、そうした例を目の当たりにしているのだろう。唇を噛み、古い胸飾りを掴んで俯いた。それから
顔を上げ、強い口調で応じた。
『いいかアルソン、今に己はこの国を変えてみせよう。血筋や階級などに拘らず、真に有能な者をこそ
重用する。それこそが、未曾有の危機を前にしたネスに不可欠なのだ。……幸い、己には身分を与える
力がある。必ずこの手で変えてみせる。あの男も、お前も、この国も』
幾度も語ってくれた彼の理想に、本当に共感したのは酒場の仲間と交流を深めてからだった。この人を
大公に頂いてネスのために働く未来、ラウルが譲位した後やってくるだろうその日々を心待ちにしていた。

「……なのに、どうして」

晩秋の夕、ホルム上空には驚異的な規模と空前の壮麗さとを誇るアーガデウムが出現していた。いま
やホルム一帯は強力な魔力の増幅装置と化している、石人たちの奏でる妙なる栄光の歌は、神の山
を通して地下の巨大空洞へ伝播し、これを支える硬質の岩盤によって、既に設置されていた大廃墟の
結晶群が共鳴し、時代を超え空間を越えたアルケアの誉れへと昇華された。女神の下した制裁さえ、
タイタスの意図の内であったか、入子のように重なる特殊な地下構造は石人の唱和を効率的に増幅し、
紡がれる賛歌の倍音は到達する距離と速度を飛躍的に向上していた。こうして精神干渉の領域限界は
かつてのアルケア全域を射程とし、ナザリはもとより西はユールフレール、南限はハス内海、東はボーア、
極一部ながらヴァラコール高原でも同時にアーガデウム出現が観測されていた。もはやタイタスからは
逃れる術はない。
10115 ◆E9zKH0kZMc :2011/09/14(水) 22:53:47.81 ID:+OWkF5CL
お粗末
主人公補正と公子の言行考察などを兼ねてます
102名無しさん@ピンキー:2011/09/14(水) 23:34:04.06 ID:8a2lV5aX
罪人遺児主人公まだやってないんだよな…
読んでるとプレイしたくなって来る

ふたなり化で一番ハッスルしそうなのはテレ子さんだろう
尼僧院に戻って乙女を毒牙にかけまくる日々を送ればいいのよ

俺得なのはフランちゃん!
103名無しさん@ピンキー:2011/09/15(木) 01:33:05.29 ID:gOV+a0Z6
テレ子さんに生えたら
男連中のケツがヤバイ未来しか思い浮かばんぜ…
104名無しさん@ピンキー:2011/09/15(木) 01:59:19.70 ID:dRBVrCXg
「何を言っているんだ君は。男同士のぬとぬとした友情に私が混ざったら、誰が私の代わりに観賞してくれるのかね」
105名無しさん@ピンキー:2011/09/15(木) 07:53:06.05 ID:MidCeuL5
公子とアルソンが格好良く見えて困る
いや本編でも真面目な場面では真面目なはずだったんだけど

>102
フランふた化……
一番自慰の頻度多そうな気がするのはなんでだろう
メイドドレスの下で立ち上がったのを物陰で処理してたり
ウェンドリンに見つかって襲われたり
主人を汚す罪悪感で必死に拒むんだけどウェンドリンの腕力からは逃げられずにそのまま流されたり
ずるずると爛れた関係に引き込まれたり
俺の脳内のウェンドリンなんでこんなに攻め属性なんだろう

オナホ嵌めて監禁拘束放置とかもフランが一番楽しそうだ
106名無しさん@ピンキー:2011/09/15(木) 12:33:55.49 ID:lxTkWfKl
ふたなりってそこそこの勢力なのな
チンポ苦手百合大好きな俺は、たとえ生えているのが嫁でも
ちんぽなめたい、ふしぎ!とはならないぜ
女の子は女の子として愛したい派だぜ
おっぱいおっぱい
107名無しさん@ピンキー:2011/09/15(木) 12:39:31.38 ID:HB6Lhawt
性癖は多種多様だからね

マナか誰かが朝起きたらにょろが生えてきちゃった><
きっと探索で一杯殺したせいなんだ><とかいって号泣しながら
物凄く悩んだ挙句にテレージャさんに除霊してもらいにいくとかかわいい
108名無しさん@ピンキー:2011/09/15(木) 12:49:38.37 ID:0BzJLp6F
フィーは喜びそう
顔1で魔法少女ってよりシーフォンのガチライバルって感じで見てたせいだろうが
なんか理系的な意味で

そしてシーフォンに見せに行っちゃう
109名無しさん@ピンキー:2011/09/15(木) 13:33:15.47 ID:HB6Lhawt
立ちションて一度は憧れるらしいからな
110名無しさん@ピンキー:2011/09/15(木) 13:39:31.49 ID:XfdOstRV
そして自分の逸物より大きいことにショックを受けつつも強がってぶつくさ言いながら治療法を探そうとするしーぽんかわいいよ
111名無しさん@ピンキー:2011/09/15(木) 15:08:07.78 ID:0BzJLp6F
いや、むしろシーフォンがふたなり化したほうが楽しいかもしれん

ふたなり→女の子のほうが気持ちいいと聞いたから実験→フィー凸
→「ちがうんだ、これは原因解明のために」「じゃあ手伝ってあげるよ」「えっ」
→「フィー、やめっ、あっ」「ふふ、女の子みたいな声だしちゃって。かーわいー」

あれ、なんか百合どころかBLくさくなったな
112名無しさん@ピンキー:2011/09/15(木) 15:15:14.28 ID:Z+x2DePk
いっそ二人ともふたなり化しちゃえばいいじゃない
二人で気持ちのいいところを教えあううちに
どっちが相手を沢山いかせられるかで勝負になっちゃえばいいじゃない
113名無しさん@ピンキー:2011/09/15(木) 21:16:26.69 ID:79XQ04Zq
>>104のテレ子さんはいいテレ子さん

俺はウェンドリンに朝フェラするフランちゃんがいいな
キャシアスじゃなくてウェンドリンという所がポイントなんだ
だって女の子同士だから恥ずかしくないもん☆
114名無しさん@ピンキー:2011/09/15(木) 21:52:49.12 ID:HblEsxXo
>>112
そして2人仲良く腎虚でダウンするんだな
115名無しさん@ピンキー:2011/09/16(金) 07:44:36.27 ID:G0wWgNBB
じゃあ俺は生えちゃって悩むチュナを性的な意味で慰めるアイリで
116名無しさん@ピンキー:2011/09/16(金) 10:56:34.34 ID:G4fUxvUO
>>107
「本当ににょろかどうか確かめてみようじゃないか」
「どうすればいいんですかテレージャさん」
「なに簡単さ、にょろは電気を帯びるとフナットになるだろ?」
「びりってやるんですか!?」
「そんなことしやしないよ、なにかで摩擦すると静電気が起きる」
「下敷き持ってきます!」
「・・・この子アホだ」
117名無しさん@ピンキー:2011/09/16(金) 19:13:45.85 ID:hK0Z/P7G
>>112
そのうちフィーが「こっちだったら後腐れないよね☆」とか言って
しーぽんに挿れちゃいそう

>>116
「どうだい、本当にニョロだったかい?」
「は、はい……そーみたいですう……」
「え」
「テレージャさんの手で摩擦が起きて……今、すっごいびりびりします……」ビクビク
「…………」
118名無しさん@ピンキー:2011/09/16(金) 19:25:41.03 ID:G4fUxvUO
●べとべとを手に入れた!
119名無しさん@ピンキー:2011/09/17(土) 00:00:31.52 ID:IqBX9uBl
>>118
それで何を作るかが問題だ
120名無しさん@ピンキー:2011/09/17(土) 00:39:19.00 ID:ccZFJuOC
>>119
メロさんが一気飲みしてくれるよ!
121名無しさん@ピンキー:2011/09/18(日) 14:02:02.05 ID:7bAd+GZl
女体化はあんま…なんか女にして喘がすって何得?って感じなんだよな
性別そのまま逆レイプとかショタやふたなりだったら分かるが
まあ受け入れ層もあるんだろうけど

ようはエンダに責められたいお
122名無しさん@ピンキー:2011/09/18(日) 14:25:16.15 ID:122aMF2K
ピッコロさんみたいに口から卵出すのかな
123名無しさん@ピンキー:2011/09/18(日) 19:23:45.33 ID:joughneo
>>121
メロさんは正直インタで明かされた女メロさんを諦めきれない
キレハも犬キレハを諦めきれない
男のメロさんと人間のキレハをみてがっかりするので
こんなことならいっそ知らないほうが幸せだったかもしれない
124名無しさん@ピンキー:2011/09/18(日) 19:32:44.78 ID:blKwiese
キレハは俺の嫁なのでともかく、脱衣癖のある寡黙な女騎士は見たかった
125名無しさん@ピンキー:2011/09/18(日) 19:41:48.78 ID:rWnpqwiZ
当然マッチョなんだよな?
126名無しさん@ピンキー:2011/09/18(日) 20:06:44.59 ID:122aMF2K
KOFとか出てそうな感じのマッチョ
127名無しさん@ピンキー:2011/09/18(日) 20:08:50.39 ID:blKwiese
春麗キャミィぐらいのマッチョ
128名無しさん@ピンキー:2011/09/18(日) 20:11:38.57 ID:122aMF2K
ガッツの、いや、なんでもない
129名無しさん@ピンキー:2011/09/19(月) 00:14:29.40 ID:8VaXvZTb
女体化妄想しても顔がそのまんまなので辛いです!!無理!!ヒゲ生えてるし!!
130名無しさん@ピンキー:2011/09/19(月) 02:28:19.51 ID:kvnTM9tr
別時空って事で最初から女傭兵設定だったらアリだな…

いっそハーイオキャクサンイラッシャーイか火星王女にしてみようぜグラを
一人称が大体私だから違和感ないはず
はず…
131名無しさん@ピンキー:2011/09/19(月) 02:39:04.05 ID:rFmmXKhF
>>130
顔グラ差し替えて、パーシャあたりにしても楽しいかも
小人の塔地下とか
132名無しさん@ピンキー:2011/09/19(月) 02:47:21.30 ID:kvnTM9tr
>>131 ちゃんと服消しverも作って差し替えたらムハー(゚∀゚)=3
露出癖あり女傭兵美味しいな
133名無しさん@ピンキー:2011/09/19(月) 03:23:03.35 ID:roVCGVfn
134名無しさん@ピンキー:2011/09/19(月) 11:50:59.18 ID:czmRoXrT
>>133
奇しくも荒れたスレだったな
135名無しさん@ピンキー:2011/09/19(月) 12:16:34.77 ID:gHAkROr2
同じ病気の奴が多くて安心するね
136名無しさん@ピンキー:2011/09/19(月) 13:29:50.94 ID:kvnTM9tr
もう露出女傭兵にムハーしてるのかパーシャにムハーしてるのか分からなくなって来たが
同じ病気の人の為に差し替えグラ作ってみた

ttp://www.dotup.org/uploda/www.dotup.org2040491.zip.html
passはeroparoで
お久しぶりです
>>121氏の何得感を真剣に考察したらどうしてかこうなりました
忍法帖に嫌われた&色々とネタ的にアレなのでうpろだに上げております、パスは上に同じ

・表題の通りフィー×シーフォン。まさに誰得
・女体化とか逆レイプ(?)とか拘束とかスライムとか言語崩壊とか
・フィーもアタッチメント付きにしようかと思ったけど赤毛の勝ち目がなさすぎたので

ttp://www.dotup.org/uploda/www.dotup.org2043964.txt.html
138名無しさん@ピンキー:2011/09/20(火) 19:41:35.71 ID:InpnP0Yo
>>137
読んだ。誰得?俺得だ! 容赦のないフィーに萌えたw
シーフォンはざまあwな展開ほど輝くと思うので
アタッチメントつきフィーで無茶苦茶やってくれても構わなかったぜ
139名無しさん@ピンキー:2011/09/21(水) 00:57:17.54 ID:5ZO29m/n
>>137
俺得でも有るぞ!
よくよく読むとシーフォンの自業自得なんだなw
野郎のままだとフラグ立たなかったくさいのも含めて哀れな奴め。
フィーっていうかもはやフィーさんと呼びたくなる域のエロひどい展開で最高でした。
140名無しさん@ピンキー:2011/09/21(水) 01:05:21.21 ID:zZUzH5Wl
>>137
ふぅ…
ご馳走様でした
141名無しさん@ピンキー:2011/09/24(土) 01:36:52.46 ID:T8Wj57OG
顔出すのサボってたら
流れちまっただーよ。
残念だーよ。
142名無しさん@ピンキー:2011/09/24(土) 07:55:50.87 ID:d+ainys8
>>141
この語尾の人、よく考えたら勝ち組じゃね・・・?
田舎出身なのに公務員で、怪異終わってからの就職だから
強いモンスターとも戦ってなさそうな気がする

それとも出身地からホルムに来るまでにレベルが50とか
上がりまくるくらい戦ってきたのかな
143名無しさん@ピンキー:2011/09/24(土) 11:55:15.67 ID:PswEzM7C
つまりファンタジー北島か
144名無しさん@ピンキー:2011/09/24(土) 23:40:46.76 ID:j00beu7K
このスレでファンタジー北島の名を目にするなんて思わなかった
145名無しさん@ピンキー:2011/09/24(土) 23:55:24.62 ID:d+ainys8
枯れ草たんはガンガン派だからな
146名無しさん@ピンキー:2011/09/26(月) 23:33:14.44 ID:mHbTwbLr
この間友達と待ち合わせしてて寝坊されたんだけど、

キャシアスあたりがユリアさまに「変装して町を見に行きませんか」とか言って
ユリアさまに「ふん馬鹿馬鹿しい」って流されるんだけど、
いざその日になるとキャシアスが寝坊しちゃって
「7時に起きたんじゃぞ!ばか!ばか!」ってぺちぺち叩かれつつ罵倒されるという妄想が浮かんでしまった
147名無しさん@ピンキー:2011/09/27(火) 07:12:52.16 ID:wkI/8IiD
前日はわくわくして寝付けないユリア様も追加で頼む

変装以前に乗り越えるべき前提があるような気がしたが、気のせいだった
148名無しさん@ピンキー:2011/09/27(火) 08:13:26.16 ID:6VKwAP4N
乗り越えるべき前提って※雨天中止とかそういうのか
14915 ◆E9zKH0kZMc :2011/09/27(火) 12:45:53.16 ID:seKvVC0s
急にへんな思い付きをしたので4000くらいアベリオン
かなり前に書いた熱血馬鹿リオンが竜の洞窟へと
行ってしまう、ま属性系小ネタです。見た目ほどは
長くありませんが、エロくはないのでご協力ください。



ヴァン続きが思ったより長くなったのでZIPにします
まだ洞窟の中かよ、という辺りで15000弱程度です
ttp://www1.axfc.net/uploader/Sc/so/278463.zip

過去の本体
tp://www1.axfc.net/uploader/Sc/so/153122.zip
キャシアス編の差分
ttp://www1.axfc.net/uploader/Sc/so/203127.zip
この二つを統合してから「短編」フォルダを削除して
ヴァン差分を上書きすると容量が小さくなります。
15015 ◆E9zKH0kZMc :2011/09/27(火) 12:46:36.29 ID:seKvVC0s
「名付けの術……」

「あ?」

「名付けの術(スキルオブゴットファーザー)、だッ!」
「知るかよ!どうするんだよ!魔法がゼンゼンきかないんだよ!!こんこんパカって目玉焼きにしようと
かいったバカは責任取れやボケェ!!」
振り返った少年は自信満々で鼻を膨らましていたが、思い切り杖で打たれてよくわからないチャンバラ
を始めた。疲れた様子の保護者は崩れた祭壇に腰かけている。彼女は防御すれば良いようだが、二人
はまともに雷撃を浴びて悶絶しているので渋々出て行って治療してやった。
「訳のわからない仲間割れはやめてくれたまえ。とにかくこの場から逃げるなり戦うなり対策を考えない
と死んでしまうよ」
「クソッ……あんな卵ごときにこの僕様が……」
「クククク……竜王(ナーガーラージャ)に賜りしこの千なる一の力があれば、卵など、訳はない」
「あー君、気取っているところ悪いんだが、悠長な事を言っている場合じゃないと思うよ、何か手がある
なら早急に頼みたいね」
不敵な笑みを浮かべたまま卵の吹いた火炎に巻かれている。卵……とはいったが実際はどうだろう、
丸みを帯びた見た目上、確かに卵には違いなさそうだけれど、一抱えはあるだろうか。地上でこれほど
のものを生む生き物は思いつかない。亀裂から七色の閃光がこぼれだしている。尋常ならざるものが
内包されている事だけは間違いない。なおかつこんこんパカっとは割られないよう抵抗してきているのだ。
「火なんか吐くのか……。すげえ、このまま粘れば勝手に卵焼きになるんじゃねーか?!」
「その理屈はおかしい」
「どう見たって竜の卵なんだから炎くらい吐くだろ。ちょっと考えればわかるんじゃねーの?あーあー、
お前じゃムリか、アホ過ぎて」
「クックック、いいぞ気に入った!俺様の眷属にしてくれる!!」
「僕の話聞いてないし」
賢者見習いの少年は杖を片手に立ちはだかると、手を振り上げ、大仰に指を突き上げた。

「我は命ずる!!!汝、名を」

「名を?」
「名を、なんと?」
「う〜ん…………。どーしよっかなあ……。スゲー迷うぜ」
「いやいやいや」
土壇場になってアベリオンは考え込んでいる。卵さえ驚いたのか様子を見ているようだ。
「バッカじゃねーの?!僕ら燃やされかけてるんだぞ!?へんなとこ拘ってんじゃねーよタコ!!」
「だってよー、名前ってのはよー、親(ゴットファーザー)がくれてやる最初の贈り物(ギフト)だろ?名を
付ける対象(ゴットチャイルド)を定義して、世界にかくあれと望み、力(リーズンオブライフ)を与える最
初の儀式(ファーストコンタクト)だからな。要は俺の腕の見せ所なワケじゃん?よっしゃー、今からちょ
っくらジジイ(マイスター)の命名辞典(バイブル)とって来るわ。あとは頼む、じゃ!!!」
15115 ◆E9zKH0kZMc :2011/09/27(火) 12:47:20.95 ID:seKvVC0s
「じゃ!じゃねえよ!!!!!」
「イテーよボケェ!!だったらお前は親に『なんでボクってシーフォンていうの?』って聞いて、『それは
お前が母さんを燃やしたから、これは俺もヤバイわなと思ったけどとっさには考えつかなかったんで、
たまたま目に入った死に掛けの妖術師にちなんで、苦し紛れにノリでつけたんだよ、どうだい。いい名
前だろ?』って言われて『ウンそうだね!かっこいいや!オカアサンアリガトウ』とか思うのかよ!!!」

「僕のお母様は関係ないだろ!!!」

「へー、お前ってお母様ってよんでるのかー。メチャクチャ意外だな」
「育ちのよさが伺えるね」
「しまっ……クッ」
「オカアサマ、オカアサマ」
「殺す、ぜってー殺す!!」
「やーいやーいオカアサマーやーいやーい」
「お前だけは人生かけても必ずぶっ殺す!!!」
「アホか君たちは」
卵は様子を見ている……。
「どーするかなー。やっぱいつも連れて歩く訳だからな。イカした名前じゃねーとキマらないよな。いや、
もしかするとこいつは俺様の召還獣になるかもしれない、てことはだなー」
「名前を叫んで使い魔を呼び寄せるとか、クッ……うらやましい。絶対僕もかって来よう」
「強そうなのが良いな。決めた、キャプテン・ファンタスティック・ファースター・ザン・スーパーマン・スパイ
ダーマン・バットマン・ウルヴァリン・ハルク・アンド・ザ・フラッシュ・コンバインド、っていうのはどうだ」

「うわあ……アホだコイツ。間違いない」

「判ってない。判ってないよアベリオン君。君ね、ただ強くて素早ければいいってモンじゃないだろう」
「ああ……それもそうだな。お、俺様は賢者の弟子(インヘリタンスオブドルイド)だからな。世に善き者
(ボォンナパルト)としてあるべく吉兆(ゴッドブリース)を与える詞(ソウル)をつけないと。生まれてきて、
ソイツがどんな人生を歩むことになるのかっていう、そういう事を規定するってのが名付ける(ネームド)
って行為だからな!」
「うっわー、なにこいつ。メチャクチャ胡散くせえんだけど」
「そうだな……じゅげむじゅげむ、ごこうのすりきれかいじゃりすいぎょのすいぎょうまつうんらいまつふう
らいまつくうねるところにすむところやぶらこうじのぶらこうじぱいぽぱいぽぱいぽのしゅーりんがんしゅ
ーりんがんのぐーりんだいぐーりんだいのぽんぽこぴーのぽんぽこなーのちょうきゅうめいのちょうすけ、
ってのはどうよ?ククク……まったく、我ながら驚くほどいい名前が出来たな。自分の才能が恐ろしいぜ」
巫女は頭を抱えている。
15215 ◆E9zKH0kZMc :2011/09/27(火) 12:48:01.69 ID:seKvVC0s
「……今の名前か?」
「名前だよ」
「どこまでが苗字なんだよ。て言うかもう一度言えるのかよ」
「じゅげむじゅげむ、ごこうのすりきれかいじゃりすいぎょのすいぎょうまつうんらいまつふうらいまつくうね
るところにすむところやぶらこうじのぶらこうじぱいぽぱいぽぱいぽのしゅーりんがんしゅーりんがんのぐ
ーりんだいぐーりんだいのぽんぽこぴーのぽんぽこなーのちょうきゅうめいのちょうすけだッ。舐めるな」
「……キモッ」
幸い卵は名前と認識しなかったので、激しく炎を吹いてきた。
「勿体ぶっていないでさっさと名前をつけてくれたまえ。治療するのだって楽じゃないんだから」
「今つけただろ?なんだ貴様ら。とても有難い経典からとった、この世に存在する目いっぱいの祝福を
こめた名前を馬鹿にするっていうのか。ああ見ろこの無知蒙昧!信じがたいことだ!世も末だなオイ!」
「お前だけには言われたくないね。こんな長い名前、呼んでる間に死ぬぞ」
「……そもそも、生まれてくるのは男の子なのかね?」

「「!!!!」」

「僕とした事が、その発想はなかった。……月齢で脱皮していくような両生系少女か ゴクリ」
「お、おう。も、もしこ、こいつがメ・メスなら、もっと別のがいるな。俺の苗字にあうような。いやちょっと
待てよ……ええと、う〜む。そうだなあ」
「さらっとなんて事を。ちょっと待ちたまえ」
「そうだ……ヨハンナ・ガンブルプティ・デ・フォン・アオスフェルン・シュプレンデン・シュリッテル・クラス
クレボン・フリート・ディガー・ディングル・ダングル・ドングル・ドゥングル・バーシュテイン・フォン・クナッ
カー・トラッシェル・アプレ・バンガー・ホロビッツ・ティコレンジック・グランデル・クノッティ・シュペルティ
ンク・グランドリヒ・グランブルマイヤー・シュペルターヴァッサー・クルトリヒ・ヒンブリーゼン・バーンヴァ
ーゲン・グーテンアーベント・ビテ・アイン・ニュルンベルク・ブラトヴァステル・ガーシュパルテン・ミッツェ・
ヴァイマッヘ・リューベル・フントスフト・ガンベルアーバー・シェーネンダンケル・カルプスフレッシェ・ミテ
ラ・アオヘル・フォン・ハウトコプフ・オブ・ウルムってのh」

「君はアンデットナイの悲劇を繰り返す気かい!!」

「……なん……だと……?」
動揺し杖を取り落とす。
「み、巫女であるお前が……、どうして失われた"ト"の伝承を知っている?!」
15315 ◆E9zKH0kZMc :2011/09/27(火) 12:48:43.58 ID:seKvVC0s
「アレアレー?なにお前ら、もしかして初期版買っちゃったクチ?プププー!」
「何か悪いのかい!迷惑かけているじゃあるまいし!!ほっといてくれたまえ!!!君こそトゥ・クール
弐千なる参の悲劇によって、どれ程彼が長い旅をしているのか知らないわけじゃなかろうに!!なれ
ばこそ、よーく考え直して、きちんと命名欄に収まる善い名(シクシーズキャラクター)を与えたまえ。
……それだけが、アンデットナイの苦しみを癒すことができる、最後のよすがなのだ……」
「くっそう、俺は一体どうすりゃあいいんだ……このままじゃ、クッ……」
「公式の癖に名前見切れるとか僕様の理解を超えてるね、ふつう有り得ないだろ」
「やめたまえ」
「テストプレイは不可欠ってのを、体を張って伝えてくれた運営の良心ってヤツ?男気ってヤツ?には
見るものがあるよな!ギャハハハ!」
「やめるんだ」
「うーん、どうするかなー……。こいつは迷うぜ」
「まあ新しい犠牲者の心配はしなくていいからいいよな。バグフィクス済んだとかいう次元じゃなく、もう
販売してないんだから、販売終了だから。だってまだツーザウザンドがあるしな!」
「それ以上 口 に す る ん じゃ な い」
「……な、何マジになっちゃってんの、いきなりキレるとか有り得ないんだけど」
「キレてなどいない……。キレてなどいないよ私は。この私をキレさせたらたいしたものだよ」
「そうか!こいつって火を吐くんだよな」
ぽんと手を打ち顔を輝かせた。
「嫌な予感しかせんねこれは」
「絶対碌なこと考えてないぞ、コイツ」
「汝、我の御剣となれ!燃えよ。世界は、命じた。(炎剣リオレウス)!!1」
「やめたまえ!!!!」
えらく大きな声を出したお陰で卵には届かなかったようだ。
「んもー、なんだよさっきから。あんたがちゃちゃ入れて邪魔するから名前がつけらんねえじゃねえか!
見ろ。真っ黒こげだぞ、やぶけちゃうし」
「お前こそくだらねーヘ理屈こねくりまわしてないで早く名前つけろよ!!僕様はお前に付き合ってら
れるほど暇じゃないんだよ!!」
「なにー!?お前がボッチで可哀想だから誘ってやったんじゃないか!!毎日毎日酒場で寝た振り
してる癖になんだオラ!!!」 
喧々と杖で殴りあっている、卵と巫女は取り残されてしまった。取っ組み合っているうち二人とも転ぶ。
「あのね……少しでも卵に負けて死にそうな自覚があるなら、呼びやすくて全うな名前をつけるんだ。
これは最後の警告だよ。法則の崩壊だ!」
              リュウ      ノ      トウコツ
「クッ……今はこの、偉大なる眠りに囚われし古豪の御霊に賜りし力(リ・ネーム)を信じるしか……」
      ケイオス  ノ   タマゴ    ナヅケ
「混沌の奔流を宿す生命の小箱を定義し直し、運命に愛されし寵児に変じせしめることで」
「御託はいいからさっさとつけろやクソがァ!!!」

「……(我に続け)and I」

「は?」
「ユーエンドアーイ!!!」
「お、俺とお前と……」
「ユー、エンダアアアアアアアアアアアアアアアアア!!!!!」



→大五郎が仲間になった!
15415 ◆E9zKH0kZMc :2011/09/27(火) 12:49:24.69 ID:seKvVC0s
おわり。コピペみてて思いついた
155名無しさん@ピンキー:2011/09/27(火) 23:13:19.45 ID:ckEzLjb/
乙です。いつも楽しみにしてます
156名無しさん@ピンキー:2011/09/28(水) 22:23:21.38 ID:o9otqaV7
>>149
GJ、面白かった
散々殺伐としてた分泣ける
皆いい奴だ
157名無しさん@ピンキー:2011/10/03(月) 02:02:09.67 ID:XehMSQch
マナは姉、エメクは弟
アベリオンは兄、フィーは妹
顔グラや関係なくこうなるのが面白いな
158名無しさん@ピンキー:2011/10/03(月) 02:03:39.51 ID:XehMSQch
顔グラやプレイスタイル関係なく
と書きたかった
159名無しさん@ピンキー:2011/10/03(月) 12:13:57.70 ID:KeXfVcuq
成程・・・さっぱりわからん
160名無しさん@ピンキー:2011/10/03(月) 12:23:14.43 ID:1XKYp9C7
特にそういうイメージはなかった
161名無しさん@ピンキー:2011/10/05(水) 01:45:08.91 ID:Z9xhC/dl
要するに、アイリは俺の義姉でチュナは俺の義妹ってことだろう?
162名無しさん@ピンキー:2011/10/05(水) 23:32:29.85 ID:8mbIMg72
つまり、ウェンドリンは俺の妹なわけだ
163名無しさん@ピンキー:2011/10/06(木) 10:44:38.84 ID:uHpPwrXZ
おい、>>161気をつけろ
顔に古傷のある若ハゲがそっち行ったぞ
164名無しさん@ピンキー:2011/10/06(木) 13:47:09.80 ID:G6R1M947
え、つまりなんだ
>>161の年齢はチュナ以上アイリ未満でパリスに嫁いだって事ですか
どうぞどうぞ
165名無しさん@ピンキー:2011/10/06(木) 17:38:52.84 ID:Pf4EqZRF
盗賊ルートパリスの嫁は小姑×2に挟まれる形になるんだな…
地味に大変そうだ
166名無しさん@ピンキー:2011/10/06(木) 17:43:09.81 ID:Nkajdl8W
アイリ以外にパリスの嫁になってくれる子なんているのだろうか
167名無しさん@ピンキー:2011/10/06(木) 18:08:52.86 ID:uHpPwrXZ
誰にせよ尻にしかれてるのが目に浮ぶ
若いはずなのに、俺の思うパリスのイメージが妙に所帯じみてるのは何でだ
168名無しさん@ピンキー:2011/10/06(木) 18:58:33.86 ID:9bF2XZMl
ワンカップ片手にブランコに座ってそうな背中してるからだろ
169名無しさん@ピンキー:2011/10/06(木) 19:01:59.73 ID:uHpPwrXZ
ああ……

根拠ないけど勝手に足臭そうなイメージも持ってる。ごめんな兄貴
170名無しさん@ピンキー:2011/10/06(木) 20:44:24.80 ID:iHEhGHQh
ホタル族っぽい
171名無しさん@ピンキー:2011/10/06(木) 22:10:27.67 ID:uHpPwrXZ
温泉にはいったときの反応もラバン以上にオッサン臭かったな、そういや
どのキャラと結婚してもいずれ無能の人に出てきた、ていうか出てきてないけど
おならの音だけ出演してた嫁さんみたいになりそう
172名無しさん@ピンキー:2011/10/08(土) 00:00:43.20 ID:+EcX82vZ
 うるさいくらいに耳を支配する、夜の静寂。
 「アイリ」
 「パリス兄……」
 三人で暮らすには狭い部屋。いつも、兄弟三人で寄り添って生きてきた。

 「……うん、決まりだな。
  やっぱりお前チュナの隣で寝ろ」
 「やだ。絶対やだ。やだったらやだ!」
 「わがまま!」
 「りふじん!」
 チュナが目を開けなくなってから、はや半年。
 ……どうも、そういうことになっているらしい。
 オレたちにとってはその半年は、古代都市でのたった数日のことだった。
 帰ってきて早々、クソガキには俺たちの墓があるとか言われるし、貴族の坊ちゃんには泣かれるし。
 そしてまあ、家に帰ってくればこのさまである。
 ……チュナは、紫色の石になっていた。
 前まで流していた紫色の涙と関係があるのだろう、ということは想像に難くない。
 もちろんチュナが心配だが、当面の問題は……。
 「チュナが動かなくなってからだってそうしてきただろ。
  大丈夫だって」
 「だだだだって、だってやだよ!私まで石になっちゃうよ!」
 ま、まあ……、オレも怖いんだよな。それ。
 もともとこの部屋にあったベッドは二つ。もちろん金のないオレたち。今までは、
大きめの(と言っても二人分に満たない大きさだが)ベッドの方に妹二人が寝ていたわけである。
 「なんか、戻ってからいきなり冷え込んでるし。床なんて嫌だぞオレは」
 「朝起きて、チュナと一緒に石になってたらどうするの!?
  パリス兄一人で解決してくれるの!?」
 「オレにまかせろ」
 「無責任んんん」
 「掛布団占領できて良かったじゃないか。じゃ、おやすみ」
 「寝るなあ!」
 もう一つのベッドに体を沈める。ちょっと冷たくしすぎただろうか。いやいいんだ、あんなやつ。
 最近オレより強いし。オレより鍵の解除率高いし。オレから装備剥ぎ取ってくし。……別に、ふて腐れてるわけじゃないぞ。
 くそー、と地団駄を踏むアイリ。おいおい、うるさくしてるとまた大家に怒られるぞ。
 「もういい!」
 お、諦めたか?
 「そっちで寝る!」
173名無しさん@ピンキー:2011/10/08(土) 00:01:55.44 ID:+EcX82vZ
 は?
 「失礼しまあーす」
 ごそごそ。
 「は!?」
 「何?パリス兄、うるさくしてるとまた大家さんに怒られるよ」
 「いやいやいや。おかしいだろ」
 ぎしぎしとフレームを軋ませて、アイリが布団の中に入ってくる。
 「パリス兄が勝手に寝るから、あたしだって勝手にするもん」
 「……でも、さすがに、これは……」
 急いで壁側を向き、体をできるだけ壁に沿わせる。
 元から狭いこっちのベッド。ぴたりと壁にくっついても、二人が離れて眠れるスペースはない。
 「狭いよ」
 「お前が勝手に入ってきたんだろーが!」
 「こっち向いて」
 えええええええ。
 言いたいことは分かる。向き合って眠ったほうが、背中合わせよりはスペースをとらない。
 そうだな。腕とか足とかの空間を二人ともが取ってるせいで狭いんだよな。
手足は重ねて寝れば省スペースにつながrあああああ何考えてんだオレの馬鹿!
 「パリス兄……早く」
 耳元で呟かれてひやっとする。今すげーこと聞いたような気がするぞ。
 いや待て。今の「早く」は早く詰めろということで。つまりは
 「早く……こっち向いて」
 ってそうそう、そういう意味でってあああああ。
 背中にあたる柔らかい感触。こいつも女になったんだな、と思う。いやあ涙ぐむね。オレの反応にだけどね!
 ……よし、決めた。決めたったら決めた。
 オレは今夜、何もしないぞ!
 ごそごそと体を動かし、アイリの方を向く。同時に背中をぴたりと壁につけて背筋を張り、アイリのことは極力見ない。
 ……本当は、足を抱えたい。
 「ちょっと」
 「何だよ、言われたとおりにしてるだろ」
 「パリス兄、それで寝れるの?」
 「ああ。寝れる寝れる」
 さすがに嘘だ。……うおっ!
 「おいいぃぃぃ」
 「ベッドから落ちそうなんだってば」
 アイリにきゅっとしがみ付かれる。見ない見ない。見ないぞーオレは。
 柔らかい女の感触。いや待てオレ。妹だぞ。オレの大事な……そうそう、オレの……大事な……いかん、思考がマヒしてきた。
 「……パリス兄」
 うおあ。首筋にかかる吐息。いやもうやめて。マジで。オレは限界です。ってあああ足があああああ!何でオレの足の間に膝入れてんだお前えええ!
 んなコトしたらオレの股間がどうなってんのかバレ、いや、もうとっくにバレてんのか?もしかしてオレ妹にからかわれてる?
174名無しさん@ピンキー:2011/10/08(土) 00:02:55.57 ID:YznHph2H
 「んぅ……」
 胸元に吐息。首をびん、と思い切り伸ばし、枕の先に目をやる。足の間を動く、膝。
 うあ。ちょ、そこ、は。
 アイリの足が、ぴたりと止まる。
 「……パリス兄……」
 もう何回目だ、呼ばれるの。
 さすがに気づかれた。よな。おそるおそる、といった感じで、彼女の、手が、

 あ、ごめん。
 オレ、無理。

 布団を思いっきり蹴り上げる。
 「え」
 あだっ!ベッドの上立つと、頭ぶつかるんだな……覚えとこう。痛い。情けねえ。
 「パ、パリス兄……どうしたの?」
 「アイリ!」
 「な、何?」
 とことん甲斐性なしだな、オレ。でもこればっかりは仕方ない。絶対後悔するの、分かってる。

 「オレ、床で寝るわ!」

 ふはははは。言ってやったぜ。何てダメ宣言だ。
 「は!?」
 「じゃあな!おやすみ!オレコートかぶって寝るから布団使っていいぞ!あと、いろいろ忘れろよ!」
 言って、ベッドから降りてコートをかぶる。
 「おやすみ!風邪引くなよ!」
 「おやすみなさい……」
 はあ。これで良いんだ。よし、寝るぞ。


 「バカ兄貴……」
 低声で呟く。そう言えば、チュナが良く言ってたっけ。
 ごめんね、チュナ。あたし、チュナが起きなくなって、ちょっと利用しようとしちゃった。
 卑怯だよね。ごめんね。
 「アイリ、まだ起きてるか?」
 目の前の黒い塊から発せられた声に、心臓が跳ねる。
 我に返ってみれば、急に恥ずかしい。うう。布団を鼻まで引き上げる。
 「……何?」
 パリス兄が、ひゅっ、と短く息を吸う。
 「チュナが病気になって、あんまり構ってやれなくて、ごめんな」
 はっとした。
 「別に。パリス兄に構ってもらわなくたって平気だし」
 「でもオレ、お前よりチュナが大事とか、そういうことじゃないから」
 「分かってるって。チュナは末っ子だし」
 「そうじゃないんだ、そうじゃ……例えばお前が同じ目に遭ったって、同じように心配したよ」
 「……もういいよ。分かったって。おやすみ」
 一方的に会話を切り上げる。
 ……「家族のため」が重過ぎるんだよな、このバカ兄貴は。

 思えばこのとき、ちゃんと言ってやれば良かった。
 ……家族のために、復讐のために、誰かを傷つけていいわけじゃないんだ、って。
175名無しさん@ピンキー:2011/10/08(土) 00:07:16.85 ID:YznHph2H
ちょうどパリス兄が話題になってたので、書き溜めてたエロなしパリアイを投下。

ピンガーが暗殺の提案しに来る前夜です。
……あれ、時間軸合ってるよな……古代都市から帰ってきて一泊あったよな……

いいじゃない、パリス兄がやらしくたって。だって男の子だもん。
……もっと雰囲気とか間を持たせた書き方したいなあ。
176名無しさん@ピンキー:2011/10/08(土) 00:23:00.18 ID:Ke3I8q+O
ちくしょおおぅああああ!!
改めて、パリスの立ち位置が羨ましすぎてぶん殴りたくなるわ
原作ぐらい枯れてなきゃ爆殺してるレベルだね
乙です
177名無しさん@ピンキー:2011/10/08(土) 01:31:46.99 ID:CRVGsn8B
この甲斐性無しがあああとなりつつ
うひょおおおおおうご馳走様です!!
パリスは自分から手を出さないイメージだよなあ
178名無しさん@ピンキー:2011/10/09(日) 21:27:22.44 ID:a54d1cMM
ヘタレばんざい

そういえばアイリからの呼び名を
「兄貴」「兄さん」「お兄ちゃん」「パリス」
あたりと迷って「パリス兄」にしたんだけどどれが自然だろう
やっぱ顔グラでも変わるよね
179名無しさん@ピンキー:2011/10/09(日) 22:21:37.51 ID:1DAGgZwk

          ∧_∧
    ∧_∧  (´<_`  )時に兄者、暗殺はやめとけ
やる(ノ´_ゝ`) /   ⌒i 
   /   \     | | 
  /    / ̄ ̄ ̄ ̄/ |
__(__ニつ/  FMV  / .| .|____
    \/____/ (u ⊃
180名無しさん@ピンキー:2011/10/09(日) 22:24:15.70 ID:1DAGgZwk
 . : : :: :: :: : ::: :: : ::::: ::: ::: :::::::::::∧_∧::::::::::::::::::::::::::::::::
ゴメン罠だった: :::: ::::::: :::::::::::/彡<_`;)::::::::だから言ったのに
        Λ_Λ . . . . . / :::/   ⌒i :: ::::::::: :::::::::::::::::::::::::::::
      /:彡ミ゛ヽ;)ー 、. ./ :::/   ::| |: : : :::::: :::::::::::::::::::::::::::::::::
      / :::/:: ヽ ヽ、 :::i:(_,ノ     .::| |:: . .:: :.: ::: . :::::::::::::::::::::::::::::::::::::::
      / :::/;;:  | ̄ ̄ ̄ ̄ ̄| __| |____.: . . .:: : :: :: :::::::: : ::::::::::::::::::
 ̄ ̄ ̄(_,ノ.  ̄ ̄|  FMV   |_  (u ⊃
           |_____|/
>>178
1ダースくらいの妹から自由に呼び方を選ぶ作業に戻るんだ
181名無しさん@ピンキー:2011/10/09(日) 22:31:26.40 ID:uXIwQI2i
ある日突然、パリスに12人もの妹(顔グラは夜種王)ができたらどうしますか?
182名無しさん@ピンキー:2011/10/09(日) 22:33:23.30 ID:1DAGgZwk
A.屋根裏から追い出す(大家)
183名無しさん@ピンキー:2011/10/09(日) 23:33:32.55 ID:a54d1cMM
>>180
分かってんのか、お前……その人数分上の添い寝イベントがあるってことだぞ
まあパリスだから何も起きないんですけどね
184名無しさん@ピンキー:2011/10/10(月) 19:47:15.41 ID:KtwLB3KC
チャンピオン「あにぃ」
サイコドクター「アニキ」
マーメイド「兄上様」
プリンセス「にいさま」
ランプの魔人「あにくん」
真・夜種王「お兄ちゃん」

さぁ好きなのをどうぞ
185名無しさん@ピンキー:2011/10/16(日) 01:48:07.50 ID:71cwdwYi
かなり久しぶりにきたけど相変わらずだね
最も縁が薄そうな神官主人公マナとパリスの組み合わせは
かなりありだと思っている
パリスだと盗賊と騎士が多いよな
賢者も関わり薄そうだけど
チュナの話からパリスが神殿避けているように見えるので神官は余計に薄い感じがする
マナがメロといい感じになっているのを見て内心面白くないので
邪魔しようとメロダークとバトル繰り広げたパリス
オロオロしながら何とか止めようとするマナ
いつもどおりのメロダーク
その後ヤケ酒煽って思い余ってレイープ(当然返り討ち)とか
他にちょっかいだす男が現れたら急に自分の気持ちに気がつくというってのはいいと思う
186名無しさん@ピンキー:2011/10/18(火) 20:24:11.20 ID:Uf3xTbqA
メロダーク(裸)「やれというのなら、やろう」
187名無しさん@ピンキー:2011/10/22(土) 16:01:50.51 ID:hNBD6m4j
出陣前カムールとフランのご奉仕エロはないのかね、と言ってみる
188名無しさん@ピンキー:2011/10/22(土) 16:52:13.66 ID:D4X++YMl
カムールとフランがキャシアスの逞しいものを一心にしゃぶっている光景が浮かんで吐きそうになった
189名無しさん@ピンキー:2011/10/22(土) 18:40:48.73 ID:AU2qUn2G
だがちょっと待って欲しい

それが実子が男児だったから拾った子は女児だったのに男として育てられた男装娘キャシアスに
血の繋がりはないはずなのに日に日に亡き妻に似てくる娘に出陣前に理性が揺らいで
「この子は男だ」と思い込むためペニバン付けさせてフランに奉仕を命じる光景ならどうだろう
190名無しさん@ピンキー:2011/10/22(土) 18:43:26.68 ID:RfMPi/au
ゼペックが●ているよ
191名無しさん@ピンキー:2011/10/23(日) 01:25:25.02 ID:cKM+UsbL
>>189
ああ…一瞬フランがカムールにペニバンで奉仕するのかと思って口から血飛沫を上げた俺がいる

それなら男装娘も
「お父様の事がずっと…」
血が繋がってなければみたいな展開美味しいです
192名無しさん@ピンキー:2011/10/23(日) 20:41:40.85 ID:OIDCWbHP
>>187
騎士ルート以外のフランはカムールに密かな思いを抱いているという俺設定が
193 ◆P14Sjd8nT6T6 :2011/10/24(月) 07:58:01.20 ID:8A26FF8K
 館の庭には、白い花が咲いている。
 まだ小さかった頃、奥方様の為に、草原から持ってきて植えたものだ。
 今思えば、館の庭を飾るにはみすぼらしいほど素朴な花。
 けれど、奥方様はとても喜んで下さって。
 お部屋で臥せておられる時でも、あの花を見ると心和らぐと仰って下さった。
 その微笑みはどこまでも儚く透明で。
 奥方様こそ、館にふさわしい花だと思っていた。

 あたしは庭の隅っこで、白い花を絶やさないように誓った。
 あの美しい人のために、この花が必要なら、絶対に枯らしてはならない。
 祖父に教え込まれた、家に仕えるという言葉の意味が、今こそ響いた。


 そして一昨年。奥方様の葬儀が行われた。
 白い花のような、雪の降る日だった。
 朝から館は悲しみに包まれ、皆が目の前の悲しみから逃れるように働いた。
 あたしも例外ではなく、一日に館の廊下を何周もして、くるくると回り続けた。
 奥方様のいない冬だった。
194 ◆P14Sjd8nT6T6 :2011/10/24(月) 07:58:42.92 ID:8A26FF8K


 奥方様のいない冬があけて、人が少しずつ目を覚ますように、時が経った。
 そしてその年も、白い花は咲いた。

 蕾すら見ないうちに、いつのまに咲いていたのか。
 しばらくぼんやりと見ていたけれど、急に目隠しをされたような、ひどく不快で
腹立たしい気持ちになり、あたしは窓から庭に降りた。
 そのまま白い花をめがけて走り出す。
 こんなみすぼらしい花、ちぎって踏みつけて。
 役立たずのこんな花は、枯れるのを待たれる価値すらないのだ。だから。
 踏みつけてちぎって、咲いていたこともわからないほどにしてしまうのだ。

 そうでないと、あまりに、惨めだ。
 だって、こんな花が咲いていたって。

「――めろ。止めぬか、フラン!」

 右腕を掴まれ、ねじりあげられる。
 反射的に繰り出した貫手を、いともたやすく捕らえられる。
 軋みそうな強さで、私の右腕と、左手首を掴む、その両腕は。

「おやかた、さま」
195 ◆P14Sjd8nT6T6 :2011/10/24(月) 07:59:11.90 ID:8A26FF8K

 お館様の鍛えぬいた手が、あたしを捉えていた。
 あたしが我に帰ったのを見て、安堵の息を吐かれる。掴まれた手の力がふいに
抜けて、あたしの両腕は落ちていた。

「こうして近づいても気づかぬとは、珍しいと思ったが……やはりフランだな」
「申し訳ありません! あの、あたし、あの」
「構わぬ。それより――」

 目を落としたお館様は、翳りを隠さずに足元を見た。
 あたしが踏みにじった花の、残骸。

「何故、このようなことをした」
「……それは」
「我が館の中のものを、勝手に荒らすは許さぬ」

 そうだ。その通りだ。
 何故あたしは、そんなことすら忘れていたのだろう。
 この花は、お館様に許されて咲いているのだ。それを踏みにじろうなどと、
考えることすらおこがましい。
 一体、どうしてあたしは、こんなにこの花を。

「答えよ、フラン。――この花は、お前が植え、一番大切にしてくれただろう」
「――」

 言葉に詰まり、あたしは下を向いた。
 闇雲に踏みつけたせいで、ばらばらに散った花びらと葉、土の合間に見える根が
無様で無残な、白い花の残骸。
 あたしはこれを片付けたかったのではない。踏みにじりたかったのだ。
 どうして。

「もう、……もう、奥方様に、見て頂けない、から」

 何かが喉の奥につかえたように、声が詰まった。
 お館様の前だというのに、何をしているの。レンデュームのフラン。
 しっかりしなさい、そうでないと。

「意味がないんです。こんな花、意味がないって、そう思ったら」

 泣いてしまう。
 お仕えする方の前で、なんということ。恥を知りなさい。フラン。
 どこまで無様な姿を晒す気なの。よりによって、カムール様の前で――
196 ◆P14Sjd8nT6T6 :2011/10/24(月) 07:59:58.58 ID:8A26FF8K

「そのようなことを言うな。そうではない」

 寂しそうな声が降る。いつもの重々しい声。だけど、あたしたちにはわかる。
 この花は、お館様を寂しくさせる。だって。

「――確かに、辛かろう。お前はいつも、あれによく尽くしてくれた。
 だが、だからこそ、頼む。私はもう、あれの愛したものを失いたくない」

 仰る通りです、お館様。あたしは間違っています。
 だけれど、どうしてもどうあっても、この花はお館様を寂しくさせるのです。
 それが許せないのは、そんなにいけないことですか?

「あれが安心して眠れるよう、変わらずにありたい。私も、この街も、館も」
「……はい」
「お前もそうだ。フラン」

 そっと、花に触れるより静かに、カムール様があたしの肩に触れられた。

「この冬は辛かったろう。それでも、よく仕えてくれている」
「……」
「本当に、感謝している」
「いいえ。……いいえ」

 頭を振った弾みで、とうとう涙がこぼれた。

「いいんです。あたしは、いいんです……」

 もう見てもらうことのない花。
 それでも咲き続けるのが、耐えられなかった。
 だって、まるで、あたしみたいではないか。
 こうして、カムール様のお言葉を待つ、あたしのようではないか――

「あれはお前を娘のように思っていた。私もだ」
「畏れ多い、です」
「お前も、そしてゼペックもそう言うだろうな」

 穏やかに、けれど翳りが消えないままに笑って、お館様は手を離された。
 その手を掴み返すことは、あたしには許されないことだったから、あたしは
ただ静かに頭を垂れた。

「申し訳ありません、お館様。ありがとうございます」
「構わぬ。……もう謝らないでくれ」

 きっとあたしの涙も謝罪も誤解されたまま、お館様は続ける。

「半分は無事だな。来年も、また咲くか」
「はい、大丈夫です。……あたし、きちんと、お手入れします」
「そうか。頼む」

 穏やかな声はきっと、あたしを娘のように思って下さる声。
 畏れ多いこと。そして――あたしはもっと許されないことを考えている。
 つかまれた左手首。あの痛み。もし次があるのなら、あたしは振り払わない。
 半分だけ無残に潰した花を見て、夢想する。左手を掴んで。右肩に手をそえて。
あたしを離さず、引き寄せて、この衣を裂いて。半分だけ。
 奥方様にそうされたように、あたしにも――
197 ◆P14Sjd8nT6T6 :2011/10/24(月) 08:00:10.32 ID:8A26FF8K

「フラン」

 弾かれるように顔を上げる。
 あたしは、あたしは今、何を考えた。

「私は行く。疲れているなら休むように。あまり顔色が良くない」
「――はい」

 先程より深く頭を下げて、顔を隠す。
 心臓のざわめきが、どうか聞こえませんように。
 あたしはなんて恐ろしいことを考えたのだろう。
 よりにもよって、何故、カムール様の前で。

 白い花の残骸。
 あたしは、ずっと、これを恐れていた。
 だから、あの白い花を、引きちぎりたかったのだと、ようやくわかった。


 その翌年、無事に花は咲いた。
 それから程なくして、ホルム全体を謎の怪物が襲った。

 襲撃を退けた後、庭に出た。
 白い花は奇跡のように無事に咲き続けていた。


 その秋、カムール様が亡くなった。
 あたしは丁寧に花の苗をひとつ残らず掘り出し、徹底的に土をかき混ぜて、
二度と花が咲かないように、その種を絶った。

198 ◆P14Sjd8nT6T6 :2011/10/24(月) 08:00:57.93 ID:8A26FF8K
>>192を読んだ瞬間思わず妄想が滾ってカカッと書いた。今は反省している。
当初エロあり(戦前夜に最後の情けに縋ったとか)の予定で書いてたのに、
ウェンドリンへの親バカぶりが脳裏を過ぎってエロなしの方がしっくり来てしまった。

分割の量にまだ慣れてないので、レス毎に長さまちまちで申し訳ない。
199名無しさん@ピンキー:2011/10/24(月) 10:53:44.95 ID:Nw1t/JBH
>>198

そういえば、毎年雑草の生えた校庭をトラクターで耕して粉砕していたら、
運動場全面に雑草が生い茂ったなどという事例がどっかにあったような
200名無しさん@ピンキー:2011/10/24(月) 13:08:42.05 ID:HVxChc3f
GJ何の花かな。花言葉が思い出だったりしたら泣いちゃうかもしれない

>>199
フランスが独立戦争してたとき、砲弾があちこち地面を陥没させたんだけど
地中に埋まってた撫子の種が出てきたせいで、咲き乱れて真っ赤に染まったそうだ
トリコロールカラーの赤は流れた血の色で、撫子は〜みたいな逸話があるらしい
201名無しさん@ピンキー:2011/10/24(月) 13:20:58.98 ID:HVxChc3f
隣のおばちゃんに絶やし方聞いてきた

違うんだよ除草剤ぢゃねんだーよ、そういうんじゃなくって粘ったら
種がつく前に株ごと、もしくは球根ごと掘り上げて生ゴミにだせばいいそうな
へたにかき混ぜるだけだと、むしろ株分け効果発揮して繁殖しちゃうかもしれないってさ
死ねとかおもって生やしちゃうかもしれないフランちゃんまじ可愛い
202名無しさん@ピンキー:2011/10/24(月) 14:39:45.62 ID:Zu17Lh0N
メイド忍者だけに、忍ぶ恋が似合う気がするなあ
フランちゃんウフフ
203名無しさん@ピンキー:2011/10/25(火) 02:41:57.65 ID:e5P7VeDy
俺は>>202を評価する

ウフフフランちゃん乙でしたー
204名無しさん@ピンキー:2011/10/25(火) 23:38:53.28 ID:+vIrDP3M
マーガレット「誠実」
一輪草「追憶」
かすみ草「清らかな心」
カモミール「あなたを癒す」
芝桜「燃える恋」
スズラン「純粋」
ひなぎく「純潔」
なずな「すべてを捧げます」

いっぱいありすぎて><
205名無しさん@ピンキー:2011/10/25(火) 23:40:25.34 ID:+vIrDP3M
あ、芝桜は白だと「忍耐」かも
206 ◆1HLVKIREhA :2011/10/26(水) 00:29:43.57 ID:4yjp7IMW
ある日突然、あなたに12人もの妹ができたらどうしますか?

それも……とびっきりかわいくて
とびっきり素直で
とびっきり愛らしくて
とびっきりの淋しがりや。
しかも、そのうえ……
彼女達はみんなみんな、とびっきり!
お兄ちゃんのコトが大好きなんです……


「お兄ちゃん。朝だよ、起きて」
心地良い振動と耳障りのよい声が、意識を暗闇の底から引き上げる。
まどろみから抜け出しきれない視界に、一人の少女が映る。
ブレザーのネクタイをきちんと締め、プリーツの効いたスカートは短すぎず長すぎない膝丈。
色素の薄い長髪を地味なリボンで飾った、優等生然とした我が妹、フィーだ。
寝ている相手だと油断しているのか、普段よりも距離が近い。
おはよう、と言いながら頬を撫でてやれる程度に。
「わ、わわっ」
顔を赤くしてベッドから飛び退るフィー。とても照れ屋な妹なのだ。
「お、おはよう、お兄ちゃん。今日もいい天気だよ」
妹よ。意識を逸らすのに天気の話とは捻りがなさすぎないか。
などというツッコミは心の中に秘めつつ、上半身を起こして伸びをする。
「じゃあ、私はもう行、く……から……」
フィーは生徒会に所属しており、基本的に朝は早い。
人の役に立ちたいという意識の強い子であり、学校ではそれが生徒会活動となるわけだ。
ちなみに、家の中では若干手のかかる兄に向けられることが多い。うん、ごめん。
「あぅ、その」
さて、そのフィーが意味のない呟きを漏らしながら耳まで真っ赤に染まっている。
原因究明のために視線を追えば、掛け布団の肌蹴た下半身に辿り着く。
……まぁ、その。生理現象である。
「い、いってきましゅっ!!」
いってらっしゃい、と言う暇もなく、ガチャバタン!と慌しく部屋から飛び出して行ってしまう。
免疫がないと言うか、とても照れ屋で純情な妹なのだ。
そんな妹の可憐さを噛み締めていられるほど余裕のある朝ではないので、のそのそとフィーの後を追って部屋を出る。
と。
「おー、にぃちゃん。あそべー」
ドムゥ!と腹部に重い衝撃が走る。
朝っぱらから全力ヘッドバッドをかましてきたのは、妹のエンダ。
ぼさぼさの髪はともかく、着替えたばかりだろうに既に裾とか袖とかしっちゃかめっちゃかだ。
とりあえずにぃちゃんは内臓に痛手を負ったので少し待て。
「そといくぞー」
蹲りたいほどの激痛に耐えている手を容赦なく引かれる。
ちっちゃいくせに力強く、ちっちゃいせいで手加減がない。
「こら、エンダ。にいさまを困らせないの。
……おはようございます、にいさま」
助け舟を出してくれたのは、ふわふわした髪とぽやぽやした雰囲気の妹、マナ。
エンダと違って身だしなみはしっかりしているが、何故か頭頂部の髪が一房跳ね上がっている。
「えうっ!?……うー、やだー、もぅ。にいさまに変なとこ見られちゃいました……」
指摘してやると、必死になって手で押さえつけようとする。何とも可愛らしい仕草だ。
207 ◆1HLVKIREhA :2011/10/26(水) 00:30:23.78 ID:4yjp7IMW
「マナでもいいや。あそべー」
「遊ばない、って引っ張っちゃ、学校行かなきゃ、あーれー」
いってきまー……とドップラー効果を残してマナが引きずられていく。
いってらっしゃい。学校へ無事向かえるよう祈ってるよ。
そんな朝の一仕事を終えてようやく顔を洗ってすっきりする。既にこの上なく目は覚めているが。
「おや、兄くん。お目覚めかい?」
洗面所にひょっこりと顔を出したのは、目の下にクマを作った眼鏡の妹、テレージャ。
また本を読むか書くかして徹夜だったのだろう。熱心なのはいいが、根を詰めすぎて時折心配になる。
「む? まだ着替えていないのか。ならば私に任せたまえ。これでも学園では数多の着替えを手伝ってきた」
駄目だこの妹、早く何とかしないと。つーか寝ろ。その深夜のテンションを止めろ。
「なに、心配はいらない。脱ぐのは一瞬だ。着せる時にはあんなところやこんなところにラッキースケベなイベントが盛り沢山……!」
「……何やってんの、テレ姉」
洗濯物で山盛りになったかごを抱えた妹、ネルが通りすがりに冷静なツッコミを入れる。助かった。
「あ、にいや。ちょうどよかった。洗濯しちゃうからパジャマ脱いで。今すぐ脱いで。ここでいいから脱いで」
駄目でしたー。何なのうちの妹たちは。兄を脱がせるのが密かなブームですか。密かなままにしておいて下さい。
「ほら、ネルもこう言っている。覚悟したまえよ」
「ほらほら、にいや。早くして」
ええい、ちくしょう。三十六計逃げるに如かず。
「あ、逃げた」
「ふむ。こういう時はそういうリアクションになるのか」
妹たちの声を情けない背中に受けて部屋に戻る。疲れた。朝からどっと疲れた。
えもいわれぬ疲労感に包まれながら制服に着替える。
ベッドにダイヴしたくなる誘惑を振り切ってダイニングへ。
「おはよ、おにぃ。ちょっと待っててね」
制服の上からエプロンを着けてキッチンに立っている黒髪の少女。
文句の付けようのない料理の腕を誇る妹、キレハは我が家の台所を仕切る絶対権力者である。
他の妹たちが朝食をとっている食卓に腰を下ろし、言われたとおりに待つ。
「兄さん、おはよう」
「ぐっもーにん」
「おはよう。朝から元気ね? フフ」
ちまちまと小動物ちっくに口を動かしているチュナと、食事量は少ないくせに牛乳だけグラス三杯分確保しているアイリ。
そして空の食器を前に立ち上がる気配のないウリュウ。
それぞれがそれぞれにマイペースである。
「兄。こんなにいい天気の日は、散歩にでも行きたくなるわね」
とりわけ自由なのは、伸ばし放題の黒髪の毛先を弄っているウリュウだ。
こういうことを言い出すということは、登校する気がない。制服に着替えていない時点で何となくわかっていた。
「どうかしら、一緒に」
などという自由への誘いに、
「いいね、欲しいスカートがあったんだ。サボっちゃおうよ、アニキ」
アイリまで追従してくる。それはつまりスカートを買えということだろう。
「んもう、姉さんたち。そういうことはせめて帰ってきてからにしなよ」
どうかわしたものか悩んでいると、チュナからフォローが入る。
だがその方向はサボらなくて済むもののおねだりされるルートだ。
「そうね。フフフ、それじゃあ楽しみにしているわ」
ゆらり、とウリュウが立ち上がり、含み笑いを残して出て行く。
……結局自分はサボるんだな。
208 ◆1HLVKIREhA :2011/10/26(水) 00:31:03.62 ID:4yjp7IMW
「本当は二人きりがいいんだけど、ね」
続けてアイリも、華麗にスカートの裾を翻しながら立ち上がる。
兄に向かってあからさまに色気を振りまく流し目とかやめていただきたい。
……やめていただきたい。その。うん。
「チュナ、いこ?」
「あ、うん。洗い物手伝ってくからウリュウ姉さん捕まえといて?」
「おっけ」
ウリュウを追うアイリと入れ違いに、キレハが朝食をトレイに載せて来る。
「お待たせ。あんまりゆっくりしてちゃ駄目よ?」
「ごちそうさま、キレハ姉さん。手伝うよ」
「そう? ありがとう、チュナ」
食器を下げるキレハとチュナ。仲良きことは美しきかな、と。
温かく見守りながら味噌汁を啜っていると、何故かチュナが戻ってくる。
「……あの、兄さん。わたしも、一緒に買い物に行ってもいいかな」
そんなことか。断る理由など、あるはずもない。
即座に頷いてやると、もじもじしているチュナの顔に笑みが広がる。
「えへへ。約束だよ」
まぁ、何と言うか。ここまでわかりやすく好き好きオーラを出してくれると、こちらとしても悪い気分はしない。
「おにぃ、何をニヤニヤしてるのよ。ゆっくりしてないでって言ったでしょ」
と、急かしてくるキレハも、一見厳しいようで何やかんやと世話を焼いてくれる。
……妹たちに世話を焼かれているという自覚が若干悲しい。
「ほら、ご飯粒ついてる。本当にだらしないんだから、もう」
ひょいぱく、とほっぺたについたご飯粒を食べてしまう。
兄妹で意識する方がおかしいのかな、これ。だいぶ恥ずかしいぞ。
「何? 片付けていかなきゃいけないんだから早く食べてよね」
本人は無自覚のようだし、気にしないでおこう。顔が近かったとかそういうことも気にしない。
ごちそうさまでした。色々と。
「お粗末様でし……って」
「行こう、お兄様」
キレハとのゆるりとした一時を終えた瞬間、腕を誰かに引っ張られる。
絶妙な力加減に加え、重心や呼吸のタイミングを見極めた引き摺り方は玄人の業だ。
いってきます、がキレハに届いたかどうかは定かではない。
「遅いぞ、兄上」
あれよあれよと言う間に玄関で靴を履かされ、気付いた時には家を出ていた。
セーラー服で仁王立ちをしていたパーシャに、玄関先でやるなよ、とツッコんでやる心の余裕はなかった。
ちなみに、ずっと腕を引いていたウェンドリンと目にも留まらぬ早業で靴を履かせてくれたフランも同じセーラー服を着ている。
「まったく、レディを待たせるようでは立派な紳士になれないぞ」
パーシャが言いながら、ウェンドリンと反対の腕に組み付いてくる。
「……レディ?」
「何か言いたいことでもあるのか、ウェンドリン」
「別に」
引っ張るのをやめたウェンドリンも腕に抱きついてくる。
両手に花ではあるのだが、蔓の締め付けで骨が折れそうな危うさもある。
まだフランの方が安心できるんだが。
「いえ。あたしは兄君様と一緒に歩いていられるだけで充分ですから。
腕、なんて。そんな。畏れ多いです」
ったく。兄妹だってのに遠慮しすぎと言うか奥ゆかしいと言うか。
謙虚さという点では他に見習って欲しい妹も多い。
「何?」
「どうした、兄上」
ああ、今日も平常運転――
209 ◆1HLVKIREhA :2011/10/26(水) 00:31:43.22 ID:4yjp7IMW
Ruinaプリンセス、あなたに12人もの妹ができたら編
妹の流れにRuina学園風に乗っかろうとしたら完全に出遅れた、そしてオチも何もなかった
内容よりも12人の選出と呼称に悩んでしまったぜ
ユリアやアイビアも妹にしたかったところ
各妹の年齢設定に関しては気にしない方向で
書いてから気付いたけどシスプリっていうかハーレムもののエロゲ設定だね、これ
210名無しさん@ピンキー:2011/10/26(水) 10:09:13.28 ID:ive9+5Vf
いいじゃんYOU
ハーレムっちゃいなよ
21115 ◆E9zKH0kZMc :2011/10/29(土) 19:08:38.58 ID:eONPSvVO
ハロウィンだから来た。そんなマナダーク3000くらい
グッドエンド後で、二つ思いついたハロウィンネタの
うちの一つです。※ま属性※ご協力お願いします。

あとはもう一方のハロウィンネタがヴァン最終部分
ttp://www1.axfc.net/uploader/Sc/so/287920.zip
長短あわせて4話くらい入っています。どうも有難う
21215 ◆E9zKH0kZMc :2011/10/29(土) 19:10:03.31 ID:eONPSvVO
「……なに?それは本当か」

表情に変化はなかったが、一瞬で眼光は鋭いものに変わった。

「このお菓子をやれば、私は悪戯されずに済む、と……。お前はそういうのか」
「え、ええと……」
「この私の、全精力を傾けて三日三晩不眠不休で火を絶やさずコトコト温め続けて
きた……この、究極にして至高の甘くて美味しいステキなお菓子をやれば……」

「――そういうのだな?」

「……あの、メ、メロダークさん」
「いいだろう!これは全てお前に与えよう、お前が欲しいというのだからしようがない。
自分で作って置いて一口も食べられないのは惜しくてたまらないが、他でもないお前
が食べたいというのだからな。この私を救ってくれたお前がそう望むのだ。私がこれ
をどんなに楽しみにしていたかなど関係なかろう。ああそうだ、私が一体どれほどの
努力と愛情をこめて作り上げたか、判らぬお前ではないからな。勿論、一口であろう
と 残 さ ず に」
鍋を抱えたままぐんぐん近づいてきて壁際に追い詰めた大男は、そのまま膝を折る
と、動揺した少女に顔を近づけた。
「全てきれいに食べてもらえることだろう」
鼻先に鍋を突きつけた。被せられている蓋がカタンと音を立てる。

「ヒッ」

「ささた〜んと」
満面の笑みだ。傾いた鍋のふちから汚物がどろりとあふれ出し、床に零れ落ちる。
「美味しく食べてね」
「あわわわ……わわわ」
「む……?おかしいな。アップルパイを作ったはずなのだが」
「どう考えてもブラックプディングじゃないですか!!メロダークさんはそんなに私に
いたずらされるのが嫌なんですか!?」
「嫌に決まっているだろう」
「食べ物のうらみは恐ろしい」
「いやぁあ!?」
のしかかられて押し潰されている。仕方なく鍋を置きに引き返した料理人は、戻って
きて麺棒で殴りかかった。が、噴出し飛び散った体液は酷い腐臭だ。おまけにねちょ
ねちょプルプルしていて、事のほか気持ち悪い。
「うぇっほえほえほ、臭いな。換気扇を回そう」
「そんなのいいから助けて!!」
「全く。やっかいなものを出してしまった」
触りたくないので踏みつけにしたら靴底に粘りついて離れない、片足であとずさり、
調理台に腕を伸ばすと、靴紐を解きながらよじ登る。
「く、苦しい……誰かぁっ」
「……どうしよう、サンダルも麺棒もとられてしまった」
自宅なので装備といえばエプロンとか三角巾だし、せいぜい包丁くらいだろうか。
「こいよブラックプディング、マナなんか捨ててかかってこい!」
「……メロ、ダークさん」
「こいよブラックプディング!怖いのか!」
「無敵の侵食力」
「きゃぁああ!!!とけてるううぅ!!メロダークさあん!!」
「こら!よせ!!床が汚れるだろう!!」
建て替えたばかりの台所なのだ、絶対に許せない。顔つきの変わったメロダークが
フライパンでぶん殴った。パァン!といい音がして壁に叩きつけられたプディングに
雷撃が襲いかかる!!!目が眩んで動けなくなっていたマナはぽかんと口を開けた。
21315 ◆E9zKH0kZMc :2011/10/29(土) 19:10:31.69 ID:eONPSvVO
「……やれやれ。早々にあちこち汚してしまったな。大丈夫か」
助け起こすとわんわん泣きながらしがみついてきた。怖かったらしい。白かったぬり
壁は、真っ黒な染みがべったりと垂れてきている。どうやったら落ちるか思い巡らし
ながら、マナを引っぺがし、プディングにかじられた場所をさぐってみる。
「怪我はしていないだろうな。なんでこんなものを着ている。鎧か?」
「ヒック ゥッ ウッ ウェエ……グスッ」
「……なにも泣くことはないだろう、これくら」

「食べ物のうらみは恐ろしい」

「いやあああああ!!!!生きてる!!!生きてるよメロダークさん!!!プリン
じゃない、これブラック・プディングじゃないよメロダークさん!!!!」
「おかしいな。レシピどおりやったはずなのだが」
どうみても強化版だ。
「……そういえば、竜の血をいれたな」
「何やってるんですかぁー!!! メロダークさんの馬鹿ァ!!!」
調味料の棚を投げつけ後ずさる、油でぬめぬめしたプディングはどうも心なしか
巨大化してきている気がする、伸び上がり、襲いかかろうと迫ってきた。
「封を切ってしまったから。傷むともったいないだろう」
「なに言ってるの、なにかないの、武器とか爆弾とかないのメロダークさん!」
「落ち着け。ある訳がないだろう、ここは台所だ」
飛まつを弾丸のように打ち込んでくる、フライパンでかわしながら右へ左へ、なんと
金属が酸で爛れて穴が開いてしまった。
「じゃあこれはなんなのメロダークさん!どうして武器も爆弾もいらない台所でこんな
目にあってるのメロダークさん!!これは一体なんなのメロダークさあん!!!」
「不思議だな」
「こなくそがああああああああああ!!」
叫ぶや否や素手で殴りかかりガシガシと攻撃している。
「そいや!!!」
防御を捨てて攻撃に徹したマナの猛攻、グルテンが生む弾性も威力を吸収できず
叩き潰された。無言のまますっと立ち上がった少女は全身返りプディングで真っ黒だ。
……そして、物凄く怒っている。
「勿体ない」
けれど寺男は床へ飛び散った調味料しか見ていない。

「…………あれっ」

足が上がらない。がくんと前のめりになったのに、手がかざせない。体が、動かない。
表面を、何かがぞわぞわと移動していく……。
「お前が叩きのめしたと思ったが、元に戻っていくな……」
「そんなぁ〜」
「凄い」
これが表面張力なのかなどと呟いて、少年のように目を輝かしている。
「う、動け……ない 息……が……!」
「食べずに倒してしまうのは勿体ないが、マナのためだ」
捧げ持った穴あきフライパンを両手で握り締め、怪しげな呪文を唱えた!燔祭の火
が台所の穢れを浄化する……!
「……うぅっ」
解放された少女は抱きとめられた、立ち上る濃い煙はぐんぐんと吸いだされていく。
「うむ。やはり排気周りを整備して正解だったな。大丈夫か?」
「どうして……、メロダークさんは魔法武器もないのに、魔法を使えたの?」
男は目をパチパチしている。少し首を傾げた後、手にしていた調理器具に視線を
落とした。消化液で腐食し、いまだにぶすぶすと煙が出ている。
21415 ◆E9zKH0kZMc :2011/10/29(土) 19:11:18.38 ID:eONPSvVO
「こいつは……、私が長年愛用してきた朋友(とも)なのだ。苦しい時も、辛い時も
ともに戦ってきた……。そうして過ごす内、いつの間にか術の焦点を結べるように
なっていたのかもしれない」
「……そっか」
メロダークの腕を掴んでいた手にきゅっと力がはいった。
「もう、使えないね……」
「構わん。お前が無事だったのだ。さあ、立て。外へ出よう、ここは臭いが酷い」
半分溶けかかっている鎧を脱がして外へ出る。
「なぜこんな格好をしていた。藪から棒に襲ってきたのは何故だ」
屋根を見上げて確かめると、煙突が信じられない量の煙を噴き上げていた。怖い。
「知らないの?異国のお祭りで、カボチャで変装して、お菓子か悪戯かって……」
「知らん」
「ほんとだもん。あるんだもん。テレージャさんに教わったんだもん」
ふくれっ面でとぼとぼついてくる。
「またからかわれたのだろう。食べ物を粗末にしてはいかんぞ。分からぬお前でも
あるまいに」
「……そんなに嫌?」
「なんだ」
立ち止まるとマナは後ろで握りこぶしを作って立っていた。真っ赤な顔をしている。
「私に悪戯されるのは、そんなに嫌なんですか」
「当たり前だろう。駄々をこねるな。私はまだ死にたくない」

「「ええ!?」」

「ちょっとまって、何をされると思ったの!?」
「なんでもいい。だが命に関わることはご免だ。私はお前が相応しい男を見つけて
嫁に行くまで、ここで見守っていたい。悪戯はそれからにしろ」
なぜ死亡遊戯で確定しているのだろう。当惑した少女はしどろもどろになった。
「……い、いや、私。そんな先のことまで」
「先ではない。時とは一瞬で過ぎ去るものだ。私は老い、やがて朽ちるだろう。人生
とはそうしたものだ。……幼いお前にはわからないだろうが」
そっと頭をなでると、マナを置いて神殿へ歩き出した。黙って見送った少女はやや
おいてから突然坂道を駆け出し、下を歩いていた元傭兵に飛び蹴りを食らわせ
ひっくり返すと、そのまま泣きながら走り去っていった。

「菓子をやったのに、何故だ……」

突っ伏したままいぶかしんでいると、どたどた足音が近づいてきた。
「おおい、大丈夫かー!」
「大変、あそこを見て!!倒れてる人がいるわ!」
「しっかりしろ!今助けるからなー!」
護符を手にした住民たちが駆け上がってくる。有無を言わさず取り囲まれ、万能薬
を押しつけられた。
「ん?なぁんだ、またあんたか」
「もう駄目にししてしまったの?今度は何を作ったんだい」
「台所燃やして再建して、まだ三日だろ?何やってるんだ全く」

「……万聖節」

「なに?」

  ハ ッ ピ ー  ハ ロ ウ ィ ン
「万人に幸あれ、万聖節前夜祭だッ!!!」
21515 ◆E9zKH0kZMc :2011/10/29(土) 19:12:06.27 ID:eONPSvVO
おわり。愛読書は肉体言語シリーズ
216名無しさん@ピンキー:2011/10/29(土) 19:14:42.34 ID:eONPSvVO
すいません、投稿者ファイル説明の話数が間違ってました
ぜんぶで5話で4対1の比率が正しいです
217名無しさん@ピンキー:2011/10/30(日) 00:24:42.13 ID:agxksg0w
>>211
GJ!
脱いだり触ったりしてエロそうなのにエロくない、ふしぎ!
218名無しさん@ピンキー:2011/10/30(日) 13:11:16.26 ID:XWfzTCzE
>>211
GJ
パリス駄目兄貴すぎてせつねえ・・・フランかわいい
覇王マナいいなwパリスとは別の意味で切ないw
219名無しさん@ピンキー:2011/10/31(月) 00:40:15.03 ID:0DGO4Bcc
>>211
GJ!!
マナとメロさんはズレっぷりが癒されるなww

ヴァン編も乙でした。一連の流れで燻ってた不安がかなりすっきり
ヴァン本人の視点が最後に来るの期待
220名無しさん@ピンキー:2011/11/07(月) 11:46:05.12 ID:dXouvX1g
表のスレのパーシャと牛がどうこうを見て
巨乳パーシャという新たな可能性に目覚めた
が、パーシャ様だと無駄な脂肪だとか言い切りそうだな
221名無しさん@ピンキー:2011/11/07(月) 12:38:31.25 ID:+759KK7q
こともなげに自分の無駄な脂肪切り落とす姫様想像した
やだ
222名無しさん@ピンキー:2011/11/07(月) 16:24:00.52 ID:5LfO2H/j
>>220
「ふむ、今まで無駄なだけだと思っていたが、そうかお前はこういうのが好きか」
 そういうと、パーシャはにんまり笑みを浮かべた。瞳の奥に見える光は、まさしく捕食者のそれ。
 たやすく僕を組みふせて、あっというまに上に圧し掛かる。
「ほら、好きにしてもよいのだぞ?」
 そういうとパーシャは

(都築は省略されました)
223名無しさん@ピンキー:2011/11/07(月) 22:58:52.39 ID:+kSjZVT9
何も悪くないのに省略されちゃった都築さんがかわいそう
224名無しさん@ピンキー:2011/11/08(火) 12:19:56.79 ID:LOMw5ccW
都築はどうでもいいから、続きを読ませてくれ
225名無しさん@ピンキー:2011/11/10(木) 17:07:02.85 ID:AE1LlmwI
やはりおっぱいには夢と脂肪が詰まっている
巨乳パーシャ、巨乳ユリア、巨乳フラン、巨乳エンダ
考えるだけでドキがムネムネするね
226名無しさん@ピンキー:2011/11/11(金) 01:55:00.10 ID:0GYmrXLq
つまりチュナはすでに巨乳とみてよろしいですね?
227名無しさん@ピンキー:2011/11/11(金) 06:46:08.33 ID:+l7g7AyK
チュナとかエンダはこれから成長させる余地があるからいいと思うのだよ
妹のおっぱいを大切に育てるなんてまさに夢のある話じゃあないか
228名無しさん@ピンキー:2011/11/12(土) 18:00:35.97 ID:piL6X1P6
おっぱいに水と肥料をやるパリスを何故か幻視した俺は一体
229名無しさん@ピンキー:2011/11/12(土) 18:02:03.39 ID:I5neyH4t
巨乳を恥ずかしがるフランちゃんだと
恥じらいはいい…恥らいは
230名無しさん@ピンキー:2011/11/12(土) 18:05:40.39 ID:81jTD9xs
チュナと仙女のヌメヌメプレイと聞いて
231名無しさん@ピンキー:2011/11/13(日) 05:38:33.48 ID:K3rK2fUw
>>229
それでもフランなら
フランならきっと隠密のために邪魔だからという理由でおっぱいを自ら切り落としてくれる・・・
232名無しさん@ピンキー:2011/11/13(日) 06:44:40.92 ID:rzoRGf/e
貴様、そんなにおっぱいが嫌いか・・・ッ
くノ一のおっぱいが邪魔なわけないだろう
233名無しさん@ピンキー:2011/11/13(日) 07:49:31.58 ID:pv5ZObhR
あるがままのあたしを愛してくれないんですね、わかりました
234名無しさん@ピンキー:2011/11/13(日) 22:14:54.64 ID:xu9rRFK9
俺はフランちゃんのあるがままのナイチチを愛するよ!
感度よさそうでいいよな
235名無しさん@ピンキー:2011/11/19(土) 07:41:59.10 ID:VUxCFzjv
俺は八世の胸が好きだな。
236名無しさん@ピンキー:2011/11/20(日) 23:53:21.23 ID:obISukXm
過去スレまとめのキーワードって何?
スレタイ入れても落とせないけど
237名無しさん@ピンキー:2011/11/21(月) 01:12:47.01 ID:O7eIJ5OA
>236
みみずん検索で過去ログ読めるよ
238名無しさん@ピンキー:2011/11/22(火) 04:13:50.74 ID:sABO/ZO9
ここって百合はいいみたいだけど男同士はどうなんだ
賢者の弟子がしゅくしゅでぬとぬとはセーフなのか
239名無しさん@ピンキー:2011/11/22(火) 04:17:59.41 ID:xKK+fK4G
個人的にはNGだけど、NG用になんかのワードを入れといてくれれば別にいいや
もっと相応しい場所があるのかどうかすら判らん
240名無しさん@ピンキー:2011/11/22(火) 04:27:25.07 ID:YDQBsSw1
百合も個人的にはNGだが百合の人は回避用の注意書きを
きっちりしてくれてるからこっちも百合は回避してる

ホモも個人的にはNGだが注意書きとろだ上げなどの回避策を講じてもらえるとありがたい
241名無しさん@ピンキー:2011/11/22(火) 07:25:20.03 ID:bJnPEXQK
専用スレがある、と表にあるからそちらでどうぞ
住み分けの意味がなくなると最終的には完全な無人になると思う
242名無しさん@ピンキー:2011/11/22(火) 10:53:49.38 ID:D7yP5SbO
個人的にはアウト
腐ネタは腐スレでやって欲しい
243名無しさん@ピンキー:2011/11/22(火) 11:17:30.87 ID:bJnPEXQK
テレージャさんならホルム来た時点で危険感知をもっているよ
あの人ならちゃんと荒れるかどうか、スレを開く前に選択肢がでて分かるし
きっと投下を思いとどまってくれるよ。俺はテレージャさんたちを信じてる
244名無しさん@ピンキー:2011/11/22(火) 12:24:42.44 ID:jkTKBN6n
どこからがアウトか、人によって違うから難しいところやね
注意書きが欲しいってのはわかるけど、NGかどうか書いた本人じゃわからんし
専用スレがあるんならそっちでやれで終わるから、ある意味楽かもな
245名無しさん@ピンキー:2011/11/22(火) 12:52:58.56 ID:SmKu9SjT
ぬとぬとした萌えを語るスレは別に有るのと
ぬとぬと系の板にもそういう用途のスレが有るのをお知らせしておく

せっかくぬとぬとネタ書くなら尼僧院の皆様にもおすそ分けしてやっておくれ
246名無しさん@ピンキー:2011/11/22(火) 14:39:37.57 ID:1jl58bMI
賢者の弟子が触手でぬとぬとってことなら普通にここじゃないの?
フィー女だよね
247名無しさん@ピンキー:2011/11/22(火) 15:35:21.84 ID:3Z2tU+Zz
ぬとぬとって言うのは作中でテレージャが言う男×男の腐要素の事
とマジレスしてみる

>>1を読めと思ったら本スレにガイドラインあるけどこっちには無いのな
248名無しさん@ピンキー:2011/11/22(火) 15:50:29.26 ID:1jl58bMI
>>247
そういえばアベリオンとかいたか
ごめん賢者の弟子=フィーがぬとぬとならここだろって判断したんだ
249名無しさん@ピンキー:2011/11/22(火) 16:35:10.83 ID:bJnPEXQK
テレージャ先生の眼鏡が指紋でぬとぬとと聞いて飛んで戻ってきますた
250名無しさん@ピンキー:2011/11/23(水) 21:52:02.13 ID:PdRi7R2B
大まかにでもガイドラインが必要かね
251名無しさん@ピンキー:2011/11/24(木) 23:10:44.18 ID:EAI9enj+
本スレのガイドライン見れ、でいいじゃないか
252名無しさん@ピンキー:2011/11/25(金) 02:23:20.37 ID:kUVkqOhF
ぬとぬとはぬとぬと板、ふたなりネタ・女キャラ×女体化キャラは注意書き&ろだ上げでお願いしたい、個人的に

こう毎日寒いとわんこキレハをもふもふしたくなるぜ
253名無しさん@ピンキー:2011/11/25(金) 02:45:12.79 ID:QV09MRdw
ふたなりをぬとぬととニョタと同列に扱うのはさすがにやりすぎだろう
254名無しさん@ピンキー:2011/11/25(金) 03:01:01.15 ID:UkdK+Gzi
>>253
よく読め
ぬとぬとは専用板、特殊嗜好はクッションと書いてあるぞ

個人的には>>246のようなことがあって紛らわしいのでキャラ名で書いて欲しい
てか無個性主人公ゲーでもあるまいし、実名プレイの人がいてもSSはキャラ名だから
このスレで称号書きにする意味がいまいちわからん
255名無しさん@ピンキー:2011/11/25(金) 23:44:33.17 ID:78F3BwVy
今までの投下された物にワンクッションやろだ上げの気遣いがちゃんとあるんだから
別に今まで通りでいいんじゃないか?
明文化したいなら次スレでぬとぬとは専用板・極特殊嗜好はろだ上げ配慮をって追加する位で
256名無しさん@ピンキー:2011/11/26(土) 15:41:03.14 ID:Ho+SxmPN
次スレまでまだけっこうあるよ
257名無しさん@ピンキー:2011/11/27(日) 22:44:25.13 ID:ggrJ0CM5
流石に8スレ目まで来て新たな燃料もないとなると、勢いも落ち着くな
1フリゲのエロパロとしてはここまで伸びてること自体珍しいし
258名無しさん@ピンキー:2011/11/28(月) 22:04:19.21 ID:zGInPS7W
表のウテナパロ妄想しようず
259名無しさん@ピンキー:2011/11/28(月) 23:18:43.63 ID:iuQGMUBm
ウテナは未見だが
ピンドラの主人公たちと盗賊編は兄妹構成とか
微妙に似てるなあと思ったことならある。
冠葉とパリスの印象は全然違うがな!
260名無しさん@ピンキー:2011/11/29(火) 00:49:51.46 ID:6j4yqUXB
ウテナってどのレス?

>>259
いや冠葉とパリスわりと似てる気がする、性格とか
あれで女っ気さえあれば……
261名無しさん@ピンキー:2011/11/29(火) 01:52:24.06 ID:gC7oAl20
もう一人の翔馬?はヴァンでいいとして、だ
メンヘラでストーカーな苹果ちゃんは誰
262名無しさん@ピンキー:2011/11/29(火) 10:57:58.64 ID:4t1S35RY
真砂子さんはウリュウちゃんで決まりです
263名無しさん@ピンキー:2011/11/29(火) 22:10:39.44 ID:4zQ9NMc5
ストーカーと言えばアレだが性別がなあ。

しかしシーフォンは何気に反応がいちいち可愛いので
女キャラだったらかなりの破壊力を誇りそうだ
264名無しさん@ピンキー:2011/11/30(水) 08:18:26.91 ID:90CuRLNo
物語のギミックはウテナっぽいところは確かにある
ピンドラと盗賊ルートは気がつかなかった
パリスの声優決まったな!
265名無しさん@ピンキー:2011/12/02(金) 23:45:38.23 ID:SEqSCVEc
人生初のSSに挑戦してみようと思うんだが
マナとシーフォンとエンダとメロさんが好きです
266名無しさん@ピンキー:2011/12/03(土) 21:17:20.89 ID:K3mrmnbY
期待している
267名無しさん@ピンキー:2011/12/04(日) 20:39:27.56 ID:A1555uWc
シーフォン×マナって需要有る?
268名無しさん@ピンキー:2011/12/04(日) 20:47:37.85 ID:TaM8nB/+
投下されないSSに需要は発生しません
269名無しさん@ピンキー:2011/12/04(日) 21:21:38.47 ID:A1555uWc
267だけど
完成したら投下しても良いってことでよろしいでしょうか
270名無しさん@ピンキー:2011/12/04(日) 21:35:20.23 ID:428FjC9b
投下すればよろし。
しかし投下する前に需要を聞くのは
誘い受けと見なされる行為であるので大概のスレで歓迎されない行為アルヨ
271名無しさん@ピンキー:2011/12/04(日) 22:15:13.77 ID:A1555uWc
なるほど……勉強になりました。
ご指摘ありがとうございます。
272名無しさん@ピンキー:2011/12/04(日) 22:21:40.16 ID:TaM8nB/+
過去に何度か需要は?みたいなレスがあって、実際に投下されたことて多くない
こりゃ期待しちゃいけないなと思ったし、完成させるのって見てるほうが思うほど楽じゃないのかなとも感じた
273名無しさん@ピンキー:2011/12/04(日) 23:55:23.63 ID:clZatKiy
それを乗り越えて投下はもちろん大歓迎だ ドンドンパフパフー
274シーフォン×マナ:2011/12/05(月) 12:39:47.72 ID:VOy+9mek

注意事項
・しーぽんとマナの話です、無駄に長いです
・エロスは無いです
・メロダークさんが酷い目に遭います。フラグをへし折る的な意味で
・ストーリーがうろ覚えなので出来は酷いです。あとねじ曲げてる所もあります。
・人生初のSSですゆえ至らない点がございましたらご指摘下さい
・「キャラクターが何か違う、俺の知ってるマナじゃない」等、
 不穏な空気を感じられた方は見ない様にして下さい。

それではいきまする。
275シーフォン×マナ:2011/12/05(月) 12:40:12.81 ID:VOy+9mek

 ……神殿軍が、わたしの事を探していた時点で、大体の予想はついていました。
 墓所の深い所に居た白子族。
 おぞましい彼らがわたしの本当の家族だと、彼ら自身に聞かされて、
 その時こそ怖くなって逃げ出してしまったけれど、
 事実は事実だとわたしはすんなり受け入れてしまいました。

 そんな矢先に、あの寡黙な傭兵――メロダークさんからの手紙を思い出して、
 わたしはたった一人で墓地に向かいました。
 いつも道具をくれる優しいお姉さんの代わりに、深くフードを被った人たちが居て、
 メロダークさんは初めて会った時と同じ所に立っていました。

 そのとき彼が言った台詞は、あまり覚えていません。
 ですが、彼の提案を、わたしは拒絶しました。それだけは、はっきりと覚えています。
 神殿軍の兵士がフードを脱ぎ捨て、その剣の切っ先がわたしに届く前に、
 わたしは呪文を唱え終わりました。

 あっけない戦いでした。
 最初に唱えた魔法は、爆炎の投射。牽制の為にと、すぐに発動出来る物を選びました。
 彼らがひるんだのを見て、わたしは高らかに、知っている中で最高の呪文を唱えました。
「――世界の果てから、吹き込む風!」
 風の十二方位。兵士たちはあっけなく風に切り刻まれ、最後にメロダークさんが残りました。
「……どうしても、行く気はないか」
 静かに頷きながら、震える声で魔法を唱えます。
(……仲間だと、思っていたのに……)
 そんな迷いが、隙を生んでしまったのでしょう。わたしは簡単に腕を掴まれてしまいました。
「死なば、もろともッ!」
 ふわり、と自分の身体が宙に投げ出された感覚。風が、わたしの肌を撫でて行く感覚。
 人間を庇い、幽閉されたという女神が宿る大河に、わたしとメロダークさんは吸い込まれていきました。

 夢。そう、夢を見ていました。
 水を吸い込んでしまったのか、つーんと痛む鼻に涙を滲ませながら、わたしは記憶を辿ります。
 本物の女神様に出会った夢。メロダークさんの魂を助けた夢。
 ……黒い蛇のミルドラを倒すときに掲げた、冥府の渡し船の櫂は、手の中に残っていました。
 養母のアダさんの言葉を思い出します。――忘却界。
 夢の内容を、もっと詳しく思い出そうとした時、わたしは危険を感じました。

「……メロダークさん」
 ……かつて、そう、かつては信頼してい『た』仲間に目を向ける。
 ふらふらになりながら、わたしに剣を向ける姿は。
 ……姿は。
「……任務は、果たさなければならない……」
 彼はよろよろと近づいてきます。
「この命に……換えても!」
 その言葉に、わたしの中の小さな黒い感情が、ぬっと表に出てきました。
 櫂を振り上げ、叫びました。
「馬鹿は死んでも治らない様ですね!」
 そして振り下ろそうとしたとき、見知った顔に腕を掴まれました。

 赤い髪。わたしより少し大きい位の少年魔術師。――何故、ここに?
「下がってろ」
 少し乱暴に突き飛ばされると、長い漂流で弱っていたわたしの身体は、あっけなく倒れ込んでしまいました。
 ざわざわと、皆が集まってきました。どうして、わたしがここに居る事が分かったのでしょう?
 思索する猶予もなく、わたしは再び抗えない深い眠りに引きずられて行きました。

 ・・・・・・

276シーフォン×マナ:2011/12/05(月) 12:40:35.37 ID:VOy+9mek

 いつまで経っても、マナの奴がひばり亭に来ない事に、痺れを切らした僕は、普段なら絶対に行かないであろう、ホルムの小さな神殿に足を運んでいた。
 マナに何かあったのか、と老巫女に問うた所、朝に墓地に行ったきりらしい。
 先の戦乱で新たに増えた犠牲者の為に、お祈りにでもいったのだろうと、悠長に構えて僕は墓地へ向かった。
 そこで見たのは、あの陰気なおっさんに引かれて大河に落ちて行くあいつの姿だった。
「マナ!!」
 叫んだ時にはもう遅かった。それでも走ろうとして、足下に転がっていた神殿兵の死体につまづいてすっ転ぶ。
 ――あいつ!
 正直者なマナの事だから、あの野郎に呼び出されて疑う事も無くここに来たに違いない。
 そして、こんなことに。
「くっそ……」
 一声かけてくれればよかったのに。
 僕が付いてれば、こんな――
(って、何を考えているんだ、僕は!)
 これではまるで僕がマナの事を――
「シーフォン君!」「何が有ったんだ!?」
 ……酒場から見慣れた顔がやってきていた。こんなやつらの手を借りるのは癪だが、手段を選んじゃいられない。
 自分の感情の整理は後でいくらでも出来る。僕はここで見た事の説明を始めた――。

 ひばり亭のメンバー総力を挙げて、僕たちはマナの捜索にあたっていた(ついでにおっさん)。
 河の下流の方で、まさに虱潰しに探す。竜王の化身――エンダにいたっては、五分くらい素潜りしていた。スゲェ。
 僕はというと、泳ぐのはおろか船をこぐのも出来なかったから、岸辺に流れ着いてはいないかと探す事しか出来なかった。
 それがどうしようもなく情けなかった。僕は何も出来ねーのか、と。
 ……何往復めか、岸辺を探していると、どこからか懐かしい声が聞こえて来た。
 声を頼りに走り出す。今回は、すっ転びはしなかった。
「――馬鹿は死んでも治らない様ですね!」
 無我夢中で白い腕を掴んだ。酷く衰弱したマナは、弱々しく船の櫂を振り上げている所だった。
「下がってろ」
 腕を引っ張って下げさせる。想定以上に力が入ったようで、彼女はそのまま倒れ込んじまった。
 剣を支えにして、ようやく立っている瀕死の剣士に目をやる。僕は杖を構えた。

 マナの手当は他の奴らに任せて、僕はメロダークと向き合った。
「……殺せ」
 おっさんが何か言ってる。だが僕の耳にはその言葉は届かなかった。代わりにこちらが話しだす。
「僕様はな、ずっとてめーの事が羨ましかったんだよ」
 自分でも何を言ってるのかは分からなかった。それは相手も同じなようで、は、といった問いかけが投げられる。
 次に自分が言った言葉は、ますます意味が分からなかった。
「あいつに――マナに信頼されてるお前がよ」

 ・・・・・・

277シーフォン×マナ:2011/12/05(月) 12:40:51.62 ID:VOy+9mek
 最初は、あの宮殿でだった。
 その日はマナに誘われなかった僕は、一人でこの狂った宮殿を練り歩いていた。
 オカンみてーな騎士に作ってもらったチョコレートパイをかじりながら、近づく亡者どもを魔術でなぎ払う。
 魔術を使えば容易いモノだ。鍵開けだって自分で出来るから探索するのに困る事は無い。
 ……もっとも、皇帝には一人じゃ無理だが。
 そんな中、何処かでツルハシを振るう音が聞こえた。僕は興味本位でその音の方へ行く。財宝のおこぼれにあずかれるかもしれなかったからな。
 ――そこに居たのはマナたちだった。
 隠し部屋の財宝を確かめている彼女たちを、物陰から見守る。
「――あれ? この本なんだろ。メロダークさん、何て書いてあるか分かりますか?」
「……死者の書、上巻、だな……」
 死者の書。その言葉を聞き、僕は彼女たちの前に躍り出た。
 明らかに警戒の色を強める。懐から狩猟術の技能書を取り出しながら僕は言った。
「それ、死者の書の上巻の原本だろ? 僕はずっとそれを探し求めていたんだ。
 僕に譲ってくれないか? もちろんただとは言わない。この技能書と交換でどうだ?」
 狩猟術の技能書を差し出しながら言う。マナの隣に居たフランが何か言いだす前に、彼女は死者の書をこちらに差し出して、眩しいほどの笑顔で言った。
「はいっ、どうぞ!」
 メロダークのおっさんが、それを見ながら溜息を吐く。フランはというと、何だよコイツ噴き出してんじゃねー。
「こういう本は、読みたい人の所にあるのが一番ですから!」
 死者の書を受け取った後、狩猟術を差し出す。ありがとうございます、とマナは笑うと、それを受け取った。笑顔が眩しい。
「じゃあな。良い取引が出来て嬉しいぜ」
 わざとらしく笑って、僕はその場をそそくさと立ち去った。傭兵剣士の視線を感じたが、無視して帰り道をたどる。
 ……そう、この時には僕は彼女に魅了されていたんだ。

 その後、たびたび一緒に探索をする事が増えた。
 小人の塔にて死者の書の中巻を見つけた時には、当たり前の様に差し出して来た。見返りはいいよ、とマナは言ったが、それは僕のプライドが許さない。
 押し付ける様にオグカムイズナを与えると、死者の書をひったくった。終始、彼女は笑顔だった。
 その後はそのまま小人の塔を攻略してしまった。

 ・・・・・・

 ――回想して、僕は深く自覚し、そして安堵した。
 僕はマナの事が好きなんだ、と。
 一度ならず、二度までもマナを殺そうとしたメロダークを、殺してしまいたいのはやまやまだったが、それで彼女に嫌われてしまいそうで怖かった。
 ……だから僕は精一杯の妥協点を口にした。
「……あいつはお人好しだからよ。お前を殺しちまったらそれこそ参っちまうかもしんねぇ。
 だからどっか遠く行け。しっしっ。二度と僕たちに、マナに関わるな」
 言い捨てて、僕も町へ向かう。今はただ、マナの事が心配だった。


278シーフォン×マナ・あとがき:2011/12/05(月) 12:41:29.67 ID:VOy+9mek
「馬鹿は死んでも治らない様ですね、死ね!」←これがやりたかったのです。
どこかでそんなレスを見て、暖めていた産物です。
それにしーぽんとマナなら結構ほのぼのとしたのが浮かんで来たので……お粗末様でした。
続きはまだ無いですが、頑張ります。
279名無しさん@ピンキー:2011/12/05(月) 12:47:38.23 ID:OH/ADZBy
リロったらきててびっくりした。乙乙乙
死んでも治らないタイプだったら困ります><がんばれ
280名無しさん@ピンキー:2011/12/05(月) 15:34:10.31 ID:5CXPsv59
よくやったGJ
へたれしーぽんが告白するトコまで期待していいんです?
281名無しさん@ピンキー:2011/12/18(日) 21:36:07.09 ID:iZubyw9w
仲間キャラじゃしーぽんが一番人気だよなあ
しかしシーマナは珍しい気がする 遅まきながらGJ
可愛いなこの男


チュナより口喧しい、気の強い顔3アイリとパリスとかはどうだろう
なんかワンサイドゲームにしかならない気がするが
282名無しさん@ピンキー:2011/12/21(水) 09:32:40.83 ID:L1WauUFU
俺はアイリはいつも顔3でエンダ連れてる
なんかしっくりくる
283名無しさん@ピンキー:2011/12/23(金) 00:48:59.45 ID:px1R+Ckt
Ruinaの薄い本とか冬コミで出ないかなあ
或いはキレハの薄い本とか、ウリュウの薄い本とか
284名無しさん@ピンキー:2011/12/23(金) 01:01:51.98 ID:qQoqKnZ8
>ウリュウの薄い本
  `¨ − 、     __      _,. -‐' ¨´
      | `Tーて_,_` `ー<^ヽ
      |  !      `ヽ   ヽ ヽ
      r /      ヽ  ヽ  _Lj
 、    /´ \     \ \_j/ヽ
  ` ー   ヽイ⌒r-、ヽ ヽ__j´   `¨´
           ̄ー┴'^´
285名無しさん@ピンキー:2011/12/23(金) 09:00:14.29 ID:h/k8ymp7
一フリゲのエロ同人とか、大分厳しいだろう
欲しい気持ちはよくわかるけど
286名無しさん@ピンキー:2011/12/23(金) 17:17:04.68 ID:C9wf4ZQn
薄い本じゃなくてももっとエッチな絵が見たい
エロSSは多いけどエロ絵が少ないんだよな
287名無しさん@ピンキー:2011/12/23(金) 18:02:08.23 ID:FIeN1fIJ
薄くなくていいから分厚いエロ同人誰か頼む
288名無しさん@ピンキー:2011/12/23(金) 22:36:03.32 ID:Vh04bvo9
いいから言いだしっぺからシコシコ描こうぜ
289名無しさん@ピンキー:2011/12/24(土) 02:28:21.36 ID:jx16Wr/T
SSはスレがあるからいいけど絵は渋ぐらいか?
29015 ◆E9zKH0kZMc :2011/12/24(土) 16:24:04.57 ID:z8Dwswbz
不審な人影がカエルのみっしりつまったタッパーを
あなたの枕元に届けようとしています。そんな感じ
ttp://www1.axfc.net/uploader/Sc/so/303481.zip
15000程度、>>211の続きで追加分だけ入れました

※三行で判る概略
∪´ω`)わんわんお
∪゜ω゜)……がふっ
∪^ω^)わんわんお

どうぞ良いお年をお迎えください。メリークリスマス!
291名無しさん@ピンキー:2011/12/25(日) 05:27:50.94 ID:TmvcHwkf
>>290
メリー冬至節
いつものパスではDLできないようです
29215 ◆E9zKH0kZMc :2011/12/25(日) 10:07:13.32 ID:Wtp2hYwQ
>>291
ごめんなさい、試したら自分でも落せませんでした
なんて記入したんだろ・・・。今度は大丈夫のはず
ttp://www1.axfc.net/uploader/Sc/so/303777.zip
教えてくれて有難うございますー。メリー冬至節!
293名無しさん@ピンキー:2011/12/26(月) 03:16:05.66 ID:Q3aHGUYN
>>292
GJした、わんわんお!
ヴァン編いいね
294名無しさん@ピンキー:2011/12/31(土) 21:47:33.83 ID:BsT8tbpN
ウェンドリンでフランにセクハラしたい
295名無しさん@ピンキー:2011/12/31(土) 22:40:42.39 ID:oOJABHNU
チュナとユリアとおこたを囲みながら、キレハの作った年越しそばをすすりたい
ユリアと一緒にだらだらして、キレハとチュナに世話を焼かれたい
まったりイチャイチャしながら年を越したい
296名無しさん@ピンキー:2011/12/31(土) 23:08:49.10 ID:70LHswnK
いっそホルガーになって世話されたい
そしてノミがいないか点検されたい
297名無しさん@ピンキー:2012/01/04(水) 20:18:07.17 ID:swencYk7
ユリアさんが牛のでっかいのにガッチュンガッチュンされちゃうのはまだですか?
298名無しさん@ピンキー:2012/01/04(水) 21:07:23.01 ID:q+F6Rsve
牛って一度あたりの放出量はすごいけど一突きで終わるから・・・
299名無しさん@ピンキー:2012/01/05(木) 01:29:29.09 ID:0bKa0dlP
俺は三突きくらいもつよ
300名無しさん@ピンキー:2012/01/05(木) 04:16:11.25 ID:SlKeylhz
>>297
ユリア以前の時代にああして捧げられてきた王女たちがいると思うと股間が厚くなるな
301名無しさん@ピンキー:2012/01/05(木) 04:44:15.35 ID:tfoagD9o
ディケンズの短編みたいに、初夜に通されたのは肉だけ足りない厨房で
意味も判らずしかられながらパイの準備してたら、最期に花嫁がその肉詰め
パイの具にされて死亡、味付けは花嫁の涙でしたとかやってたのかな
302名無しさん@ピンキー:2012/01/05(木) 10:08:42.13 ID:NtXsej3I
ユリアたんとグラガドリスとの関係が気になるわ
303名無しさん@ピンキー:2012/01/15(日) 03:05:54.42 ID:IsLnFDuu
あー
キレハ妊娠させてー
テレージャも妊娠させてー
304名無しさん@ピンキー:2012/01/15(日) 11:14:17.34 ID:IBCnmlMj
キレハは一回で3,4人くらい、
ぽこぽこ産んでくれそうだしな
305名無しさん@ピンキー:2012/01/15(日) 12:07:28.64 ID:O8slTABo
しかも同時に全員授乳できそうだし混ぜてもらえそう
306名無しさん@ピンキー:2012/01/15(日) 12:33:54.75 ID:KBdDpjCT
なんかふっくらしてきたからエンダに診てもらってくる
307名無しさん@ピンキー:2012/01/15(日) 16:37:26.67 ID:IBCnmlMj
ネルさんは良いおかーさんになりそうだな
308名無しさん@ピンキー:2012/01/15(日) 18:04:36.85 ID:65ld8uIE
フランは・・・・・・ええと、主人公が夜種王から料理本もらってるといいですね?
309名無しさん@ピンキー:2012/01/15(日) 18:18:35.68 ID:O8slTABo
生まれてきた子が男の子だと14才さんみたいな老け顔になるの?
その上父親似で髪が白かったらもう駄目だな
部分的にゼペックさんに似てしまっても髪の毛がヤ・バ・イ☆
310名無しさん@ピンキー:2012/01/16(月) 18:03:10.89 ID:dTiKw92o
アルソンさんとウェンドリンに子供ができたらすごく優秀そうだ
311名無しさん@ピンキー:2012/01/16(月) 18:09:14.98 ID:PwtL3ljv
女の子だったらすごくかわいいと思うし
男だったら嫌味なくらいハンサムそう
312名無しさん@ピンキー:2012/01/16(月) 18:11:05.46 ID:la7MDrZi
アルソンさんも娘には過保護だと思う
313名無しさん@ピンキー:2012/01/16(月) 18:18:13.95 ID:Qhrt5+Vv
タイタスとアークフィアに子どもが生まれてたら
きっとミルドラ以上のトリックスターだったと思う
314名無しさん@ピンキー:2012/01/18(水) 21:52:42.99 ID:FxfbYOWg
物語に収拾がつかなくなるレベルでめんどくさそうだw
エロパロ的には無駄に女主人公を調教しまくっていただきたい
315名無しさん@ピンキー:2012/01/18(水) 23:24:21.05 ID:MPtGM0vT
タイタス×主人公がないのが不思議だ
いかにもエロパロ的な組み合わせなのに
316名無しさん@ピンキー:2012/01/20(金) 21:39:12.73 ID:+wvEpD9R
女性キャラがフナットに入れられる奴を下さい
317名無しさん@ピンキー:2012/01/20(金) 21:56:22.41 ID:ZU2ziB1+
マニアックですね
318名無しさん@ピンキー:2012/01/21(土) 15:03:53.18 ID:rKOoNErl
>>315
タイタス×エメクくんでいいなら書くけど?
319名無しさん@ピンキー:2012/01/21(土) 18:21:09.19 ID:VnH6Z3uW
まとめを落としてみたけどエンダ少なくて泣いた
やっぱ使い辛いのかね
ラバンなんてもっと悲惨だったけど
320名無しさん@ピンキー:2012/01/22(日) 12:32:58.28 ID:uNBqfS0r
>>318
尼僧院で待ってる
321名無しさん@ピンキー:2012/01/22(日) 12:58:09.43 ID:AemgRhTB
寄付だけでは足りないのでアダ婆ちゃんが書いた薄い本で尼僧院を維持しているのか…
322名無しさん@ピンキー:2012/01/22(日) 15:53:49.82 ID:zc2OTF1/
せめて若い巫女見習が描いていることにしてくれ>アッークフィア物語やアッーレスと勇士の夜
323名無しさん@ピンキー:2012/01/22(日) 16:17:47.73 ID:AemgRhTB
ラバン爺にアレス攻めの本を大量に渡して反応を見たい
そして否定させ実際の夜の生活を事細かに聞き出したい
324名無しさん@ピンキー:2012/01/22(日) 20:38:36.13 ID:/y/3HjcF
アレスじゃなくてアレムと思うんだけど
325名無しさん@ピンキー:2012/01/22(日) 22:21:55.27 ID:emOMR1gB
>>319
ラバンは年齢と妻子持ちなのがネックなのか
326名無しさん@ピンキー:2012/01/22(日) 22:43:13.40 ID:0U/L4nT8
>>325
テレージャさん達を舐めてはいけない。尼僧院はカオスの巣窟だ。

俺はウェンドリンとフランがちゅっちゅしてるだけでいいよ
327名無しさん@ピンキー:2012/01/23(月) 01:59:58.82 ID:Vca5Md+4
少ないといえば主人公が絡まない話も少ないね
パリス×チュナのエロがないのは意外だった
328名無しさん@ピンキー:2012/01/23(月) 05:23:50.46 ID:CRFbiK/n
パリス兄貴はいかがわしい仕事のくせに精神が健全すぎてなぁ…
329名無しさん@ピンキー:2012/01/24(火) 03:54:14.99 ID:1AlGxjNQ
健全通り越してあれは性にトラウマがあるのを疑うレベル
環境的にショタ時代金持ち女に食われてお恵みをもらうとか
商売敵をまわすのに使われたことは十分考えられる
330名無しさん@ピンキー:2012/01/24(火) 10:01:45.88 ID:EffLn5h0
やめろ、ピンガーのオカマ口調が重く感じられてくるから
331名無しさん@ピンキー:2012/01/24(火) 12:37:37.09 ID:ZyvX3gVW
>>327
妄想補完しやすいアイリと違って、チュナ相手だと、
作中で兄妹としての描写が濃くてイメージ固まっちゃってる感があるね
332名無しさん@ピンキー:2012/01/24(火) 12:55:05.35 ID:sTbj0mli
じゃあもうアイリ×チュナでいいんじゃね
逆でもいいけど
333名無しさん@ピンキー:2012/01/24(火) 14:05:42.07 ID:lHfhZXdV
普段とは打って変わって「これが気持ちいいんですか?姉さん」とベッドの中では攻めまくりな夜の皇女チュナか…いいね!
334名無しさん@ピンキー:2012/01/24(火) 18:14:18.66 ID:sTbj0mli
敬語攻めとは、妹の扱いをよくわかってるな
ベッドの上では淑女なアイリもおっけーだ
335名無しさん@ピンキー:2012/01/27(金) 16:16:41.25 ID:jKGEExVJ
俺的には女主人公はアイリだけ普通で
後はみんな丁寧語を使ってるイメージだな

フィー 腹黒優等生
ウェンドリン 脳筋お嬢様
アイリ 下町のアイドル
マナ 天然巫女
336名無しさん@ピンキー:2012/01/27(金) 16:25:12.34 ID:rkNgPW8I
マナ 謎の女流官能小説家
337名無しさん@ピンキー:2012/01/27(金) 18:23:15.66 ID:xHLOnviU
主人公単体だと誰が人気なんだろ
シーフィーやメロマナのカップリング補正がなくても、やっぱり二強なのかな
338名無しさん@ピンキー:2012/01/27(金) 19:30:09.26 ID:jKGEExVJ
>>337
ピクシブでRuina+主人公名で検索してみたけど
主人公の名前タグついてる絵自体少ないんだな

フィー14 マナ7 ウェンドリン3 アイリ0
キャシアス3 アベリオン3 エメク1 ヴァン0
だった
盗賊ルートの何が不満なんだ!?
339名無しさん@ピンキー:2012/01/27(金) 19:49:37.78 ID:93SNx8l2
>>337
フィーは単体でも悲劇のヒロイン萌えで十分勝負できるだけのポテンシャルがあるからな
悲劇のヒロイン萌えには幸福な状態から突き落とされる要素も重要だが
事件さえなければ父子家庭とはいえ幸せに暮らしてた普通の女の子が養父も家も失うのは重い
マナも体験が強烈すぎる上にこの先神殿への風当たりが強くなるのは目に見えてるから守ってやりたくなる

エロパロ的には魔法武器取り上げられるとただの非力な女の子になるのが大きい
340名無しさん@ピンキー:2012/01/27(金) 20:30:45.59 ID:rU57923s
それでも俺はアイリ・チュナの姉妹丼を選ぶぜ
ルート的にウリュウ、血縁的にパーシャを混ぜるのもいい
341名無しさん@ピンキー:2012/01/27(金) 20:42:34.54 ID:D4+nVjLb
その姉妹丼だと相手が…
342名無しさん@ピンキー:2012/01/27(金) 21:21:16.41 ID:5vYh0Y4l
お前らの妄想みてたらアイリチュナ姉妹丼に突っ込みたいのに突っ込めないダメ兄貴のSSが読みたくなった。


だれも書かないなら自分でがんばれ→駄目でしたー!
343名無しさん@ピンキー:2012/01/27(金) 21:54:44.09 ID:5shBeKhJ
タイタス×アイリ・チュナとかアリじゃね?
精神世界で。タイタスinチュナ×アイリもウマー
344名無しさん@ピンキー:2012/01/28(土) 00:14:54.89 ID:zBO8xcFk
>>337が気になったのでピクシブの投稿作をざっと数えてみた
漫画機能使った作品は複数枚でも1枚としてカウント
主人公名はタグの他にキャプションと作者さんのサイトも参考にしたが
数え間違いやミスはすまん
Ruina絵の総数359
主人公が出てる絵は201

ルート別集計
ルート性別(顔グラ1 2 3 4/合計) 男女合計
賢者男(1 8 0 15/24) 賢者女(2 13 13 18/46) 70
騎士男(11 2 2 2/17) 騎士女(8 2 6 2/18) 35
盗賊男(2 3 1 0/6) 盗賊女(2 1 6 1/10) 16
神官男(3 3 0 3/9) 神官女(5 29 4 20/58) 67

顔グラ別集計
性別(顔グラ1 2 3 4 不明/合計)
男(27 26 8 37 3/101)
女(25 54 38 50 1/168)

数だけなら一番人気のルートは賢者
一番人気の主人公は神官女
一番人気の顔グラは男が顔4、女が顔2

アベリオンとマナは複数投稿している人が多かったので
投稿数じゃなくて作者数でカウントしたら違う結果になると思う
345名無しさん@ピンキー:2012/01/31(火) 02:06:20.58 ID:QscrSw+K
シーフィー大人気だよな、pixiv

フラン拘束絵とか転がってて滾った
346名無しさん@ピンキー:2012/02/01(水) 01:35:52.34 ID:8H/ITjb/
キレハのエロ絵が見つからない
どういうことだクソッ
347名無しさん@ピンキー:2012/02/01(水) 07:27:46.80 ID:Dekxhuu8
まぁ、ツンデレは一枚絵より漫画やSSの方が表現しやすいしのう
漫画も全然見たことないけど
348名無しさん@ピンキー:2012/02/02(木) 22:02:36.59 ID:ew6qr/eZ
キレハって絵としては正直ちょっと地味だしな
犬耳はまあ特徴としても、ノーブラはエロ絵なら全キャラそうなってくるし
絵にするならピンクで可愛いとかアルビノ美少女とかメイドくのいちとか
巨乳とかガチロリとか分かりやすく華やかなデザインの方が描いてて楽しいのかもしれん
34915 ◆E9zKH0kZMc :2012/02/02(木) 22:55:35.29 ID:+WR+/F71
寒中お見舞い申し上げます。鬼は外、服は脱げ
お豆ぽりぽり。そんな感じでよろしくお願いします
ttp://www1.axfc.net/uploader/Sc/so/315173.zip
ヴァン編三話三万文字程度、追加と修正差分を
総合してあります。>>149下二つに加える形です


三行でわかる概要

1)スレを見ていて話を広げた話
2)ホルムの町マップでできた話
3)限定イベントを混ぜ込んだ話

全体として、ほとんど誰だコイツという状態です
閲覧の際はあらかじめ注意してお読みください
350名無しさん@ピンキー:2012/02/04(土) 15:03:26.81 ID:hWmHs9q5
>>349
乙です、頂きました
しーぽん幸せになれるといいね
351名無しさん@ピンキー:2012/02/05(日) 14:48:24.84 ID:b52sD+on
>>349
乙です!
主のヴァン編は全員がそれぞれのグッドエンドに巻き取られてく感じがして、
エメク、キャシアスとの差異も含めて楽しいよ
352名無しさん@ピンキー:2012/02/11(土) 15:09:42.20 ID:Vavk694r
バレンタインネタは来るかな、と職人用にハードルを上げておこう
353名無しさん@ピンキー:2012/02/12(日) 18:28:15.84 ID:8LUmedXG
そろそろシーフィーお願いします
354名無しさん@ピンキー:2012/02/12(日) 20:23:35.33 ID:9aIiRvH+
フィーシーだろ
355名無しさん@ピンキー:2012/02/13(月) 04:11:52.78 ID:HFJnyMpu
どちらでもいいのよ?
356名無しさん@ピンキー:2012/02/13(月) 19:09:45.56 ID:kOf8stCm
そうだ、シーフォンがひどい目に会うなら何でもいいw
357名無しさん@ピンキー:2012/02/14(火) 00:02:43.99 ID:I1k9MJ9f
バレンタインは色々考えたが、時間が足りなすぎた
小ネタだけ放り投げとくので、好きなヒロインから脳内で受け取ったってくださいな
思いつかなかったヒロインと主人公勢の欠員はごめんなさい


ネル:いつも通りのノリであっさりと
「ふっふっふ。バレンタインだからね、チョコレートをくれてやろう」
「は? 好きだからに決まってんじゃん」
「何を今さら言ってんのさー」

フラン:顔を真っ赤にしながら
「あ、あの、その、チョコレート、です」
「自分で作ろうとはしたのですが、どうしてもチョコレートにならなくて……」
「気持ちは、気持ちだけはこもってますから!」

テレージャ:平静を装いつつも頬を朱に染めて
「それなりに高級品だよ、と自分で言うことではないかな」
「私もたまには女の子らしいことがしたくなるのさ」
「……人を好きになると言うのもいいものだね」

キレハ:人気のないところへ連れ込まれて、若干目を逸らしながら
「はい。……うん、チョコレート」
「え、あ、べ、別に深い意味はないから。普段世話になってるお礼みたいなものだから」
「て、手作りは手作りだけど、愛とか詰まってないってば!」

チュナ:窺うような上目遣いで
「これ、あげる」
「兄さんとは違う、特別だからね」
「特別、なんだよ……?」

パーシャ:恋する乙女の表情で堂々と
「惚れた男にチョコレートを贈る日、だろう?」
「遠慮せずに私の想いごと受け取るがいい」
「……受け取ったな? 私の愛は重いぞ。覚悟しろよ、旦那様」

ユリア:何だか投げやりに
「ばれんたいん?」
「なんじゃ、チョコが欲しいのか。ほれ、もってけ」
「そなたのことは、嫌いではないからの」

ユリア(ハッピーエンド後):しっとりと微笑みながら
「バレンタインチョコレート、だ。どうか貰って欲しい」
「ふふ。この年になってこうもどきどきしようとは思わなんだ」
「生きているというは素晴らしいな……ありがとう、な」
358名無しさん@ピンキー:2012/02/14(火) 00:54:02.53 ID:bD/HBS1B
>「自分で作ろうとはしたのですが、どうしてもチョコレートにならなくて……」
待てww

つきあうならネルで嫁にするならキレハだな…
35915 ◆E9zKH0kZMc :2012/02/14(火) 12:40:58.04 ID:8T+dkVLW
鼻で笑う程度の小ネタでバレンタインもの
女性主人公の誰かである、あなたは……



「なんですか」

差し出されたあなたの手を不審げにみつめている。一応なんでもない、と
答えておいたが、彼はいぶかしんであなたの指をくんくんしている。
「……あっ」
柔らかな金色の髪がなめらかに指をすりぬけた。表情がうっとりしたのを
見逃さずに手を引き上げる。勝手にさわってごめん、とあやまってみた。
「なんですか急に。いきなりヒトの頭をさわるなんて失礼ですよ」
怒るのは当然だ。ごめんなさい。もうしません、あなたは更に丁寧に謝った。
「そんなに怒っている訳ではないんですよ、ちょっとびっくりしただけで……、
頭をあげてく ハッ」
しゅるっと横切った何かに視線を奪われている。右へ、左へ、右左右右!
今ぜんぜんお金がなくて、といったあなたの声は届いていないようだ。突然
テーブルに飛び乗った!どうしたんですか?驚いたふりをして聞いてみる。

「いや、……すみません。お恥ずかしいところを ぁっ」

白い毛皮のかたまりにパンチをくりだした!パンチ、パンチ、パンチ!!
楽しい?ねえ、これ楽しいの?からかうあなたの声も聞こえない、夢中で
追い回している!と、勢いあまって地面に転がり落ちた!!だいじょうぶ?
あなたは声をかけてみる。

「く、くやしい……。あんな玩具なんかで」

倒れ伏して嘆いている。あなたはひざまずいて手を貸してあげた。
「なんであなたはこんな事を、僕を辱めるのがそんなに楽しいんですかっ」
そんなつもりはない。体についた埃を払ってあげながら、もう一度謝罪して
体のぶつけた所をさすってあげた。
「いえ、言い過ぎました。夢中になった僕が悪いんでいひヒヒィッ」
喉が急所らしい。こちょこちょとくすぐってみる。

「あっあっあ〜……」

目の焦点があっていない。ずるずると崩れ落ちていき、ついに床に伸びて
しまった。やさしくなでているうち、ゴロゴロと気持ちよさそうな音が聞こえて
くる。顔を覗き込むと、じつに幸せそうに目を細めていた。

猫って、チョコは食べられないって本当?あなたは聞いてみた。
「甘さは感じないので。あと食べても消化できないし」
しらなかった。あなたは焼き魚を差し出した。
「バレンタインですか」
お金がないんです。あなたは正直に答えた。
「……仕方ないですね。いいですよ、わかりました。おともだちにはナイショ
ですからね。あなただけ特別ですよ。このツルハシは、10Gで差し上げます」


つるはしを買った!全所持金を失った!
36015 ◆E9zKH0kZMc :2012/02/14(火) 12:42:12.26 ID:8T+dkVLW
おそまつ
魚の小売価格は5Gですが
焼くだけで10Gになります。
361名無しさん@ピンキー:2012/02/15(水) 00:56:55.99 ID:etWAgOEc
>>359
これはいいピート
GJでした
362名無しさん@ピンキー:2012/02/15(水) 22:46:03.36 ID:JMV+EjN4
>>357
それぞれ“らしさ”が出てていいね
間に合わなくても他のヒロインとか書いてくれてもいいのよ

>>359
ピートさんにチョコあげたら売り物にしそうな印象が
363名無しさん@ピンキー:2012/02/23(木) 01:34:33.71 ID:/goDRjJb
本スレのオメメナイナイの流れを見て、
オチチナメナメだの、オシリナデナデだのに変換された
364名無しさん@ピンキー:2012/02/23(木) 08:00:46.44 ID:cx3GWk6w
誰がオチチナイナイだって?
365名無しさん@ピンキー:2012/02/23(木) 09:29:03.69 ID:U2PmIp0p
オカネナイナイに変換されたオレって・・・
366名無しさん@ピンキー:2012/02/29(水) 00:22:05.57 ID:d+TZCrQa
保守
367名無しさん@ピンキー:2012/02/29(水) 17:09:41.55 ID:tTMuRiDZ
|{oo}
| 皿 誰もいないな、よし
|と)ヽ
|   ゝ
|

 呪われ装備を脱ぐならイマノウチ
|   _、_ {oo}
|  ( ,_ノ`)ノ皿
|  〜 )  )~ヽ
|   ))  ノ  ゝ

ビキニパンツを脱ぐならイマノウチ
|   _、_ ハ
|  ( ,_ノ`)ノ
| ノ(  )
|  くω>

     ↓全裸で仁王立ち
|    _、_
|   ( ,_ノ`) …
|  <(  )>
|     |ω|


|
|(  )一人ではつまらん…
| ノ ))))
|  ハ
368名無しさん@ピンキー:2012/02/29(水) 17:25:01.95 ID:2fqt9hLy

| {oo} 三
| 皿 三
369名無しさん@ピンキー:2012/02/29(水) 17:25:29.14 ID:d+TZCrQa
メロさん何やってんだwww
370名無しさん@ピンキー:2012/02/29(水) 17:26:12.43 ID:d+TZCrQa
ドクロ追っかけてったwwww
371名無しさん@ピンキー:2012/02/29(水) 17:31:43.96 ID:tTMuRiDZ
|
|<ウワー
|
|

    {oo} これが呪いか・・・
     皿
    (  )ヽ
     |ω|  ゝ

372修正:2012/02/29(水) 17:38:17.28 ID:tTMuRiDZ
.     {oo} クッ…
    ヽ皿ノ、
    / ( ) \
    んヘωヽ〜'
373名無しさん@ピンキー:2012/02/29(水) 20:32:08.32 ID:mQ788xhv
変態だ。
374名無しさん@ピンキー:2012/03/01(木) 09:09:28.66 ID:Ip+kxiIs
「そのレスを待っていたのだ」
375名無しさん@ピンキー:2012/03/02(金) 20:31:27.45 ID:IVIe7VZT
フランちゃんうふふ
376名無しさん@ピンキー:2012/03/07(水) 01:09:31.75 ID:Dc2TW8l8
静かだ
どうせ静かならお代とか出してみる?
377名無しさん@ピンキー:2012/03/07(水) 08:19:51.90 ID:d+5IaKhx
ピートさん!僕たちにはもうお金がないんです!
さっきあなたから猫神様のタレーリア買ったばかりじゃないですか!!
378名無しさん@ピンキー:2012/03/07(水) 15:12:44.21 ID:95Cj/I3X
ああ、お代ってそういう
379名無しさん@ピンキー:2012/03/08(木) 01:26:07.77 ID:r9mHGGMa
ホルムは水も薪も豊富だから風呂の習慣はありそうだが、
やっぱり家の裏とかにタライを置いて入るのだろうか
覗き放題じゃないか なんてこった
380名無しさん@ピンキー:2012/03/08(木) 01:43:28.34 ID:fOYb/o8d
火山の温泉、宮殿の風呂、古代都市の風呂…
風呂ネタは豊富だよね。風呂ネタは豊富だよね。







風呂ネタは豊富だよね
381名無しさん@ピンキー:2012/03/08(木) 02:14:36.18 ID:XZ5RlHsa
>>379
ネルとか覗かれても気にしなそう
むしろ「エメクも入ろうよ」と誘ってきそう
……そんな娘が急に恥じらいだすとか俺徳だな
382名無しさん@ピンキー:2012/03/08(木) 05:19:20.11 ID:Tgow+UjJ
キレハはお湯に浸かる習慣なかったっぽいよな
遊牧民の生活からして濡らした布巾で体を拭く程度だったんだろうか
背中拭いてあげたい
383名無しさん@ピンキー:2012/03/08(木) 08:02:44.73 ID:fHSjN+cU
>>380
過去スレ見ても、風呂ネタは豊富だよね
384名無しさん@ピンキー:2012/03/09(金) 04:11:22.70 ID:0Frnc4xs
お風呂はほのぼのにもエロにもギャグにもホラーにも最適の場だからな!

お背中を流しましょうかとフランちゃんに言われて
これは誘っているのか職業意識なのか判断しかねて悶々としたり

見たまえこの玉の肌をと余裕の笑みを浮かべていたテレージャさんが
あわてたエメクが温泉の中でこけるハプニングが起きて
胸を鷲づかみにしてしまい、あられもない悲鳴を上げるイベントの追加はまだか
385名無しさん@ピンキー:2012/03/11(日) 00:14:19.98 ID:PyC2zrQC
キレハと神官♀でグッドエンド見たんだが、百合の扉を開いてしまいそうで怖いどうしよう
意地っ張りお姉さんが少女の優しさに壁をちょっとずつ溶かされていっちゃう図とかああ意外にうんツボだ
ちょっとした諍いの後とかでイライラしてる所をマナに「大丈夫ですよ、よしよし」って
頭なでなでされて「うぅ・・・」って不服そうに赤面しつつ絆されちゃうキレハを想像したりしてつらい
その時の犬耳はピーン!→くた・・・って感じで
386名無しさん@ピンキー:2012/03/12(月) 17:59:05.65 ID:+RA+UeZ6
私は完全に百合の扉を開かされてしまったよw
それまで百合担当はテレ子姉さんだと思っていたのに…
387名無しさん@ピンキー:2012/03/12(月) 19:29:33.78 ID:rPY8clGP
テレ子さんはキレハさんと 仲良く なりたいと仰ってました
388名無しさん@ピンキー:2012/03/12(月) 21:16:49.05 ID:SqN2PnPJ
僕もキレハさんと仲良くなりたいです
キレハさんの<犬>になりたいです
389名無しさん@ピンキー:2012/03/13(火) 07:29:28.97 ID:pFxDq9Kj
>>388
笑顔のフランさんに追いかけられるキャシアスさんの姿が見えた
390名無しさん@ピンキー:2012/03/13(火) 09:56:27.82 ID:VuKAsh0X
「父上どころか僕の命まで狙うなんて」とかいったら
精神崩壊するだろうな
391名無しさん@ピンキー:2012/03/13(火) 22:31:40.22 ID:v1MQCrD+
>>388
「跪いて足をお舐めなさい、この薄汚い駄犬めー。

……本当にこんなのが嬉しいの?もう、しょうがない人ね」
392名無しさん@ピンキー:2012/03/15(木) 23:13:40.59 ID:xAcSKsfS
最近Ruinaにハマって本スレ・エロパロの過去ログぜんぶ読み尽くしてしまった
他人の解釈や二次創作まで面白いとは恐ろしいゲームだぜ…
393名無しさん@ピンキー:2012/03/16(金) 13:46:50.15 ID:tUGaxLKP
書く側に回っても面白いんだぜ
394名無しさん@ピンキー:2012/03/17(土) 01:32:21.16 ID:b7MaOt2Q
君の手帳の中身をここにぶちまけていきたまえ
395名無しさん@ピンキー:2012/03/20(火) 13:49:14.94 ID:cHhkfq98
あーテレージャさん妊娠させてー
キレハも妊娠させてー
ていうか二人揃って妊娠させてー
396名無しさん@ピンキー:2012/03/20(火) 23:51:43.12 ID:r3/ETV5i
「君が夜毎日毎に中に出すから、こんなおなかになってしまったじゃないか。悪い気はしないがね」
「なっ、それはあなただって一緒でしょう! 好き放題中出ししてくれちゃって! 本当にあなたって人は」
「ふふふ」
「うふふ」
「……妊婦に欲情するなんて、君の変態性欲には頭がさがるよ」
「ふたなり同士で孕ませあうってだけでもあれなのに……まったく。嫌じゃないけど」
二人してぼて腹撫であううちに、違うところも撫であってすっかり盛ってしまうわけだな
397名無しさん@ピンキー:2012/03/20(火) 23:52:56.57 ID:cHhkfq98
ふたなり!
そういうのもあるのか!!
398名無しさん@ピンキー:2012/03/20(火) 23:56:16.49 ID:cHhkfq98
いや、やっぱふたなりとかねーわ
399名無しさん@ピンキー:2012/03/21(水) 00:20:07.69 ID:yUMosmK0
もちろん本編開始後は選択次第だが物語開始前時点では

ガチノンケ…ネル・マナ・フィー
バイ…アイリ・チュナ・フラン・ウェンドリン
ガチノンケだと思ってた潜在バイ…キレハ
ガチ百合…テレージャ

なんかこういうイメージがある
ガチノンケが百合に目覚める展開ももちろんおいしいし
潜在バイに花開いていくキレハはご馳走です

>>396
さらっとこういうのが書けるってすげえ
400名無しさん@ピンキー:2012/03/21(水) 07:29:30.71 ID:UUMPBT6k
テレ子自身はごく普通に男が好きな気がする
401名無しさん@ピンキー:2012/03/21(水) 11:20:39.68 ID:d/tHbbH/
そういう文化に理解を示すし嫌いでもないけどあくまでそういう物として楽しむ派的な
402名無しさん@ピンキー:2012/03/21(水) 11:39:38.66 ID:LLN+DVmR
まあ女子校みたいなとこでキス魔なんですけどね
403名無しさん@ピンキー:2012/03/21(水) 11:44:53.26 ID:tWtsvPdM
プリンセスをKOできるテレ子さんが
実際の生々しい場面で怖気付くとも思えんな
404名無しさん@ピンキー:2012/03/21(水) 19:58:05.47 ID:3vCcOeSw
>>403
だがちんぽに勝てないと俺得
405名無しさん@ピンキー:2012/03/21(水) 22:53:41.46 ID:3fY+rffL
「ははは。ちんぽかい?
 そんなものに私が負ける筈がないじゃないか!」
406名無しさん@ピンキー:2012/03/22(木) 01:37:42.77 ID:6zwXF7Dk
「……え?ちょっと待ちたまえ……
 だ、だってこんな大きいなんて聞いてな……待っ、やだぁ!」

体に入れるんだからと小さく見積もっていたが
いざ実物を見てみたら予想外にでかくて狼狽する処女テレ子を受信
407名無しさん@ピンキー:2012/03/22(木) 08:36:16.78 ID:pKSd3scJ
>>405-406
素晴らしいじゃないか!
408名無しさん@ピンキー:2012/03/22(木) 10:59:50.22 ID:wt6V3ESf
大きい?
驚くようなことじゃないさ
409名無しさん@ピンキー:2012/03/22(木) 18:06:55.74 ID:YztiY0Xv
珍しくテレさんで盛り上がってる流れだな
メインのSS少ないからエロパロ的人気は微妙なのかと思ってたが、そうでもないのか
410名無しさん@ピンキー:2012/03/22(木) 18:18:12.24 ID:+xC/x/OP
そういや最近はテレージャのSS少ないね
初期はやたら多かったけど
411名無しさん@ピンキー:2012/03/22(木) 19:32:38.22 ID:u4y5/VEX
ちんぽには勝てなかったよ……
412名無しさん@ピンキー:2012/03/23(金) 01:59:04.14 ID:yJM4sRIS
同性とのキス経験は豊富だがキスしか経験がないというのがマイジャスティス
服を脱ぐと地金が見えてくる

「こら、そんなとこ、触っ……!」

「ひゃっ、やめ、くすぐったいからっ! やめたまえってば……っ!」

「やだ、いやだってばぁ……触らないで……怖い、から……待って……んっ!」

「……ひぐ、ぐす……っ」

「……」 (行為中の醜態を思い出して枕に突っ伏し、寝た振り
413名無しさん@ピンキー:2012/03/23(金) 09:03:53.88 ID:1HnueKz5
相手はマナで前戯後は理性トンだマナ相手にこうなってしまうと
414名無しさん@ピンキー:2012/03/26(月) 20:58:45.85 ID:G7tZQUfd
キレハが、俺のワイシャツを寝巻にしたいとか言い出した
普通のパジャマなり新品買うなり、他にもあるだろうって返したら
「貴方の……その。匂い、がついてるのがいいの」 だってさ
そこまで言われて断る理由もないし、着古しをあげたら俺にしかわからない程度の嬉しそうな顔してんのね
んでまぁ風呂入ってきたら、だぼっと余った袖の匂いをくんくん嗅いでまた緩んだ顔になるわけ
可愛すぎるだろう、俺の嫁
これは押し倒していいってことだよな? うん、押し倒した


みたいな薄い本どこかにないですか
ワイシャツとかパジャマとか大河流域で手に入るのかなんて細かい話はどうでもいいから
415名無しさん@ピンキー:2012/03/27(火) 05:44:57.36 ID:T9yAuTvF
フランやパリスはシャツっぽいものを着てるように見えるな
シャツってもともと下着だっけと思って調べてみたらぱんつの代わりにしてたとかいう内容も出てきて面白かった
416名無しさん@ピンキー:2012/03/27(火) 09:47:53.36 ID:tANs2c89
おしりをふく習慣がない地域だとワイシャツのすそが
アレなことになってるとかいって恐怖を覚えた
417名無しさん@ピンキー:2012/03/27(火) 09:52:52.09 ID:nle+iAZH
水は豊富だし洗うんじゃね?
418名無しさん@ピンキー:2012/03/27(火) 11:37:14.43 ID:tANs2c89
>>417
大陸の河は日本の河川と違って
インドのウンコも死体も流れる洗濯に使う河よりかもしれない
419名無しさん@ピンキー:2012/03/27(火) 12:33:49.97 ID:07vp2rAY
エロパロなのに考察に偏る辺りが流石Ruinaスレ
420名無しさん@ピンキー:2012/03/27(火) 19:10:49.45 ID:tANs2c89
>>419
いや気になるじゃないですか、あの長い裾の服の女性キャラは
腰掛けて用足してるのかなとか、木の板渡してしゃがんでるのかなとか

例えばテムズ川流域の調査だとお尻の形にくりぬいた木板が出土したけど
近代までおまるに溜めておいて窓から捨てる国もあったわけですよ

おまるは寝台の下にいれてあって、目覚めると取り出して用を足して
お小水のほうは染色に使うため、大のほうは肥料にするために溜める場合が
あるけどどっちにせよ寝巻き姿で「今日もさわやかな朝ね」って寝室の窓を開けて
晴れやかな表情でうんこ投げ捨てる生活してることになりうるじゃないですか
ネルさんとかフランさんとかが
421名無しさん@ピンキー:2012/03/27(火) 23:17:27.38 ID:yDqrjDdJ
残念ながらスカ系はノーサンキューだわ

>>414
風呂入ってるキレハをもっとくやしく
422名無しさん@ピンキー:2012/03/28(水) 00:18:24.48 ID:cVqNRXPN
医学はそれなりに進んでるみたいだし、
トイレを設けるくらいには衛生観念があると思いたい

ところでキレハは生まれが生まれだけに風呂の習慣はなさそうだよな
水と薪をたっぷり使って体を洗うとかなんて贅沢な、とか
頭を洗うのは石鹸が目に染みて嫌だ、とか
しかし夏場に大河流域の高温多湿では風呂に入らないわけにもいかず
嫌がるペットにノミ取りシャンプーをするが如く風呂場に無理矢理……
423名無しさん@ピンキー:2012/03/28(水) 01:11:40.99 ID:2JM3sjYf
フランにシャンプーされながら目に染みると言って暴れるエンダ、それを取り押さえるネル
隣りで私はシャンプーくらい余裕よとばかりに髪を洗うキレハ。でもやっぱり泡に慣れてなくて目を全力で閉じてて、テレージャがそれを隣でニヤリとしながら見ているお話はまだですか?
424名無しさん@ピンキー:2012/03/28(水) 22:51:23.28 ID:8l8NKLUI
その光景を俺はどこで見ていればいいんだい
425名無しさん@ピンキー:2012/03/29(木) 11:20:28.43 ID:vbfhVi42
天井に張り付け
426名無しさん@ピンキー:2012/03/29(木) 11:54:43.37 ID:JRst0Fpg
理力!理力!
427名無しさん@ピンキー:2012/03/29(木) 12:22:17.03 ID:LIgrY/RI
>>423
チュナも混ぜたげてください
ついでにオハラとかウリュウとかパーシャとかユリアとかも
428 ◆P14Sjd8nT6T6 :2012/03/29(木) 21:39:31.78 ID:v1bUla4Q
「おかしいぞフラン! こいつおかしい! 目潰しだ!!」
「あっ、ほら駄目ですよエンダ様。目に入ってしまいます」
 持ち前の腕力で暴れ回る竜人を、片手でがっちり抱きとめ、もう片方の手で
洗髪用に調合された薬を泡立てるフラン。関節をがっちり固めている辺りは
さすがだが、エンダの力に押し負け気味なのか、肝心の洗髪に難儀している。
「ほらエンダ、目ぎゅーっとしてじっとしててー」
 自前の長い髪を結い上げたネルが、なんでもないことのようにエンダの肩を
押さえつけ、フランに目配せする。それを受けたフランが素早く薬を泡立て、
荒れ放題の髪を丁寧に梳った。
 エンダの注意は既にネルに移っており、ここぞとばかりに隅々まで洗い流し、
ぬるめの湯水で洗い流す。この間、1分弱。格闘時間の実に10分の1であった。
「よーしよく我慢したねー。えらいえらい」
「お? おー?」
 拘束から放たれ、先程までの違和感が嘘のように消えたことで、きょとんと
ネルとフランを見返すエンダ。頭が軽い事に違和感はあるようだが、自由に
なったことで早々に忘れたらしい。早速原始に帰って泳ぎ始めている。
「初めて使った時には、不気味にも思ったけれど。たまにはいいものね」
「風呂という習慣もだが、こうした形で髪を洗うというのは不慣れだろう。
君の故郷では、水自体も貴重だろうからね」
「ええ……でも、もう慣れたわよ」
「そうかい? じゃあ、ちょっと目を開けて私の頭を見てくれないかな。
自分では後ろまでよく見えなくてねえ。洗髪剤が残っちゃいないかい?」
「えっ……あ、後で、後でやってあげるわよ。今は、今はそう、忙しいの。
私も髪に残っていないか、確かめないといけないから!」
「そうかい。残念だねえ」
 目を硬く閉じたまま、何度もぬるま湯を被るキレハに、テレージャが笑いを
噛み殺す。二人の会話の真意を察しているのかいないのか、お湯を汲んできた
チュナが二人に近寄ってきた。
「あの、良かったら、お手伝いします。もう洗い終わったから……」
「そうかい、じゃあ頼もうかな」
「……私は大丈夫だけど。別に。本当に大丈夫だけど」
「あ、じゃあわたしも手伝うよー。丁度髪の毛拭こうと思ってたし」
 フランと共にエンダを強引に引きずりながら、ネルが手を挙げる。
「大丈夫、ちょっと残ってる位なら、ざばーってすれば大体流れちゃうから」
「ええええええ」
「ここはお言葉に甘えたまえよ。君も私も、洗髪には不慣れなんだから」

429 ◆P14Sjd8nT6T6 :2012/03/29(木) 21:46:43.79 ID:v1bUla4Q

「見てみたい、覗きで男が、死ぬ所。どうもピートです」
「冗談じゃねーよ、誰が見るか」
「めくるめく浪漫を体験するのには、ちょっとスリルがありすぎるな」
「そうですよ、覗きは犯罪です! それより、もっと火を焚かないと」
「…………何故、俺達は拭くだけで終わりなのだ」
「チュナたちがゆっくりできねえってんだから、仕方ねえだろ」
「普通はウキウキイベントで、誰か一人がすけべ大魔王になる所ですが、
あいにくこの世界で一番強いのは女神様なのでした。
いやー惜しいですねー。野生の割に薄らとした肌色、手入れを怠らない
なめらかな肌色、健康的に程よくつやのある肌色、日焼けに色づきつつも
決して荒れていない肌色、インドア生活による、手入れのきいた肌色。
あなたはどれがお好みですか?」
「どうでもいい。僕様的には心底どうでもいい」
「わしの若い頃などは、死すら恐れずアダの沐浴を覗いたものだが」
「わかってて覗いたのかよ……」
「魔王との戦いより恐ろしかったな。ホルムの闇の三日間だった」
「ラバンもさりげなく参加してんじゃねーかよ!!」
「駄目だ……こいつら駄目だ……」
 ぐだぐだな方向に話が弾む面々を横目に、メロダークがすうっと移動した。
「アベリオン」
「…………」
 呼ばれた彼は、黙って首を振った。
 しばし、目で語り合う男達。
「どうぞ脱いでくださいという一言だけでいいんだが」
「変態だ」
 短くも辛辣な一言で会話は終了した。

 今日もホルムは平和です。

 お粗末様でした。
430名無しさん@ピンキー:2012/03/29(木) 21:49:27.06 ID:JRst0Fpg
リロードしすぎて爆発したGJ
431名無しさん@ピンキー:2012/03/30(金) 01:39:45.97 ID:btZSVWgZ
GJ!
ピートさんなら女湯入ってもお咎めなしなんだろうな…
432名無しさん@ピンキー:2012/03/30(金) 15:29:44.01 ID:GskoYKej
GJ
顔3主人公も行けるかもしれん
433名無しさん@ピンキー:2012/03/30(金) 18:39:48.28 ID:c9jS1NHz
うお俺の妄想が文章に!乙!
434名無しさん@ピンキー:2012/04/04(水) 15:18:02.44 ID:HuYw3+Hg
アルソンのエロって想像できねえ…
435名無しさん@ピンキー:2012/04/04(水) 15:41:26.18 ID:TRgRdy3N
「よかった出来ました!」
436名無しさん@ピンキー:2012/04/04(水) 15:47:31.95 ID:HuYw3+Hg
アルソンが孕んだようにしか聞こえない!不思議!
437名無しさん@ピンキー:2012/04/04(水) 16:52:59.75 ID:TRgRdy3N
             `゙'''ー ..,_         `゙''ー ,,,>.._,.. ,,,.゙"     .''-、    ヽ   .l   .!  r ̄ 、/    /
            - ..,,_"''― ..,,,_、 ゛..,,,_           `゙'''`-..,゛ rー      `'-、  \       / 、,〃  //
           、 .`゙゙'''〜      `゙゙''''― ..,,,_.     {   ミ      `'-、 \(^o^ )/薔薇の如く散れ!.
               `゙゙゙'"  __  r'"⌒'- ..,,.    ´゙"''―`''' ー= .`゙''ー ,,、  `'-│  │′   ″ /   //
'-、,      . _,゙,゙ ゙̄""         !   .`゙'ミ 、 .¬―--   ___         ヽ  (
  `゙"────'               ゙'-- ―¬           ____        |  │
 ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄              ⊂ω )       : ー ..,,_.
            ,, -――ー- .              /  .゙│ : ー''''"゙,゙.. ー'''',゙./   /  \        、,    .`゙'''ー
          /        ゙̄二ニ--、   : _,,,.. -ー''''  ゙ー- .″ .‐''"´ ,.. -''″   /     \  \
       .l゙         二ニ-- ‘´    _,,.. -ー     _..-‐'″ .,..ー _/     .i′ ! .l,   、 \
       .l             'ニ―' ._,,.. -‐'''"゛     ,,, -'"゛.,..  ,/´ /    ,   .l゙  | ヽヽ ヽ  `-、
... --ー'''^゙´ .ヽ          _;;jjl″       ._,,, ._..-''"゛._.. ‐'´ ., / .../    ../    . l  ! .! .ヽヽ ヽ  .`'-,
        . ゙'ー ..,,..  .'“´       ,,‐'"  .''彡….‐'″ ,/゛ . ,/     ./   .,  !  ,!  !  .ヽ ヽ ヽ
   ._,,,.. -‐''"                _,, ‐l゙   ._ /   ,..-'´  _、./   / /   /   .!  │ .!  ..l, .ヽ .゛
''''"´                 ,,, -''"  ._.ゝ__ r'"  .,..‐″  .,..-"// /  /    /   l   │  l   . l, .ヽ  \
             ,,, -''″  _..-'"゛    ,/゛   ., ‐l゙   / .'" . /    /    ! │ !  . !   ..l .ヽ  \
438名無しさん@ピンキー:2012/04/05(木) 22:03:44.48 ID:uNKnUmmK
アルソンのエロSS、ぶっちぎりで少ないよなw
一個しかなくないっけ
439名無しさん@ピンキー:2012/04/05(木) 22:19:10.74 ID:W9E1MtM8
エンダも少なかった気もする

因縁持ちとしてはシーフィー、メロマナが抜きん出てるな
可哀想なパリスも何だかんだでそこそこあるのに、アルソンは確かに少ない
440名無しさん@ピンキー:2012/04/05(木) 22:30:02.44 ID:E1CdDYFR
でもあの十七世ウェンドリン×アルソンさんのSSは結構良かったね
441名無しさん@ピンキー:2012/04/05(木) 22:33:27.90 ID:EDXUNZMn
>>439
パリスはほら、主人公のアイリと血の繋がってない兄弟って美味しい設定があるし。パリスの分際でな。パリスの分際でな。
442名無しさん@ピンキー:2012/04/05(木) 23:13:39.85 ID:ZK3cc2I/
というか自然で見落としかけたけど
パリスにくっつく「可哀想な」www
443名無しさん@ピンキー:2012/04/06(金) 22:01:25.86 ID:Q729vpvQ
可哀想なパリスはもはや定型というか枕詞というか
常識的な一般人枠のはずなのに、色々とネタキャラ扱いされてるからなぁ

>>439
エンダはロリコンとかそういう段階のさらに一歩手前にいる感じ
エロは大分上級者向けって印象がある
444名無しさん@ピンキー:2012/04/06(金) 22:14:08.63 ID:97Y+gDeA
シーフォン相手に剥くとかいってるのにエロくないよね
ありありとプレデターに襲われた被害者(天上から逆さづり)が思い浮かぶ
445名無しさん@ピンキー:2012/04/06(金) 22:41:33.63 ID:H3Kj7H3r
>>443
エンダエロは、よつばと!のよつばのエロを考えるとコレじゃない感があるのと似た気持ちになるw
446名無しさん@ピンキー:2012/04/06(金) 23:08:49.84 ID:iu+XqJZY
中身が竜で見た目はペド
エロにはハードル高すぎる
447名無しさん@ピンキー:2012/04/06(金) 23:35:04.20 ID:8nr9ZiE5
エンダのエロとかいらんから日常的なSSとか読みたい
にやっとしてしまう感じの
448名無しさん@ピンキー:2012/04/08(日) 04:40:24.77 ID:+LAErDgg
エンダは可愛いがエロになるとコレジャナイ感が出てくる、確かにあるな
449名無しさん@ピンキー:2012/04/11(水) 15:02:19.07 ID:AAl8m7r4
キャシアス家に嫁入りしてフランに花嫁修業させられていつもドタバタ
婚約者お披露目パーティでビキニパンツやカボチャアーマーでは困るので
墓所で皇帝をブッ倒してエンバーのキトンを発掘する一行
「同族がいなければ作ればいいんだ!」と子作りに興味津々なエンダ

「……なんてこともありましたねえ」
領主を引退した老キャシアスと美少女エンダの昔語りでFin

ちなみにキトンは古代ギリシャやローマ定番のゆったりと布を巻いたような服装だが
解説に薄布とあるのでかなりエロいと思われる
450名無しさん@ピンキー:2012/04/11(水) 17:53:36.62 ID:yCbAyjCW
成長したら楽しみな素質は満載なんだが
451名無しさん@ピンキー:2012/04/11(水) 18:15:53.67 ID:JEoOEwPK
アルソン殿へ
お元気にしておられますか。私のほうは少々問題を抱えております。
と申しますのも、妻がフランから料理を習い始めまして、我が身は
明日をも知れぬものとなり・・・
452名無しさん@ピンキー:2012/04/19(木) 23:33:52.54 ID:g+ys9hml
女体盛りなら暗黒料理もおいしく頂ける気がする
453名無しさん@ピンキー:2012/04/19(木) 23:39:21.78 ID:kmjXQh9U
皿になった女性の健康が気遣われる
454名無しさん@ピンキー:2012/04/29(日) 18:41:41.37 ID:YKJIBvwz
Ruinaがきっかけで中世の資料をググったりしていたが、
中世は家の個室とかプライバシーって概念がそもそも気迫だったんだな
寝る時は家族全員同じ部屋どころか同じベッド……

ホルムだとパリス家にはベッドが二つあるから、全員同衾ってほどではないんだろうか
455名無しさん@ピンキー:2012/04/29(日) 20:39:39.71 ID:WVfu4Mte
カムール「元気があればなんでもできる!!」
ウェンドリン「気合だ!気合だ!気合だ!」←メダリスト
アルソン「燃えろ〜!!もえろ〜!!」←上着の裾はIN
カムール「ウェンドリン!!ウェンドリン!!!」←バルコニーからの声援
456名無しさん@ピンキー:2012/04/29(日) 21:06:50.87 ID:mShKjfwM
>>454
あの開けっぴろげさっていうか…なんというか…凄いよな…
しかも寝る時は大体裸で寝てたとか
男女同部屋とか大丈夫なんか、という
457名無しさん@ピンキー:2012/04/30(月) 17:00:13.32 ID:xK48M01q
>>456
あんまり大丈夫じゃなかったから病気とか流行ったと思う
458名無しさん@ピンキー:2012/04/30(月) 17:23:40.50 ID:kDwU56or
エロパロ的な話をするなら、実際問題近親相姦おこりまくりーのだったそうな
幼い子供は村の一ヶ所にまとめて一人で面倒みてたから、自分の子って意識は薄かったのかもだし
つまりパリスとアイリはやりまくりでも違和感ないわけですよ
パリス兄貴が薄いのは若くして男性ホルモンでまくりでという可能性がだな
459名無しさん@ピンキー:2012/04/30(月) 21:23:07.47 ID:2YvFT8RH
>>458
>村の一カ所にまとめて

え、何それマジデ
460名無しさん@ピンキー:2012/05/01(火) 07:19:47.71 ID:SvEFX3tB
>>459
確か農村部なんかではな。
母親だって大事な労働力だから、いちいち子供にかまけてはいられないわけさ。
だから子供はミノムシのように布でぐるぐる巻きにして、村の一ヶ所に集めて、日中は乳母が一人で面倒見るの。
中世だとどの家もアホほど子供作ってたから、とても一人で面倒見切れるわけもなく、基本ほったらかし。
なんでそんなに子作り盛んだったかって言えば、赤ん坊が死ぬのはごくごく当たり前の話だったから。
死ぬのが当たり前すぎて、三歳だったか五歳だったか、ある程度大きくなるまで名前をつけなかった地域もあると聞く。

んでもって運良く生き残った子供は、六歳七歳になれば労働力を期待されてたという話だから、全体的に「子供を守り慈しむ」なんて雰囲気はなさそうだ。

あ、都市部や上流社会はまた違うと思うよ。
461名無しさん@ピンキー:2012/05/01(火) 09:56:53.45 ID:OPMYLlHg
>>459
独身の子は性別でわけて放り込んでおくけど保護者もいないんで
遊びまわってた。そうやって親も結婚したから大人は黙ってる
でも女の子が気に食わない相手だと結託して、相手が二ヶ月近く
寝たきりになるほどの重傷負わしたような記録もある

考えて見てほしい。「女の子に嫌われてた」理由(たしか態度と顔)も
含めたとある男性の記録が21世紀まで伝わった悲劇
462名無しさん@ピンキー:2012/05/01(火) 10:42:22.47 ID:3LjmgaKw
そうなのか
取り替え子の伝承(妖精に盗まれた子供を取り返しに行く)とか見ると親子観は割と身近な気がしてたが、
ありゃけっこう近世の話だったのかな

ホルムだと半端に田舎、交易のせいで感覚だけ半端に都会じみてるから、
その辺つまみ食いが出来そうだな
463名無しさん@ピンキー:2012/05/01(火) 11:04:01.16 ID:OPMYLlHg
>>462
嫁は家事と子育て・夫は出勤っていうような核家族の原型は、仕事場が
自宅の外にできる産業革命のあたりからできたものらしい

農業とか畜産業は、集落全体が共同で作業する大きな家族経営みたいなスタイルだし
中世だと職場が自宅で職人と親方が沢山出入りする形になってた様子
だから奥さんも戦力だったし、子どもは歩けるようになれば下の兄弟を世話して働いてた
464名無しさん@ピンキー:2012/05/01(火) 20:45:37.27 ID:as8dqnv4
なにここ、本当にエロパロスレなの?
論文でも書けそうだな
465名無しさん@ピンキー:2012/05/01(火) 20:55:56.63 ID:3LjmgaKw
>>463
その辺の感覚マジで違うなー
聞いた話、アーサー王伝承がテーマのTRPGでこんな注意書きがあったそうな
「時代設定はアーサー王、装備や技術は中世、倫理観は現代で遊びましょう」

Ruina世界は倫理観が中世離れしてる感じはするけど
タイタスが文明開化やってくれてたからかな
ファンタジー世界ではありがちなことだけど

>>464
Ruinaのテキスト読んでると色々刺激されるというか
あとエロSSを書くにもその辺調べないと上手く書けないっつーか
466名無しさん@ピンキー:2012/05/01(火) 21:32:02.67 ID:3zDDG0dQ
原作っぽさを出そうとすると、細部にこだわりたくなるんだよね
途中で面倒になって、イチャイチャしてればどうでもいいやって投げたりするけど
467名無しさん@ピンキー:2012/05/01(火) 21:36:18.25 ID:OPMYLlHg
>>465
中世の研究書読むとあまりの不潔さに挫折する
二週間おきに入浴する王様が風呂好きで批判されてた
日本に生まれてよかった
468名無しさん@ピンキー:2012/05/01(火) 21:55:08.42 ID:eqypxOEw
その辺は「(宗教的な意味での)沐浴は一生に一回でいい」という趣旨の発言を額面どおり受け取って
「風呂に入るのは悪だ! 風呂に入るとローマ人みたいに堕落する!」とかいう風潮があったらしいけどな。
469名無しさん@ピンキー:2012/05/01(火) 21:58:53.32 ID:OPMYLlHg
人間は罪深いからってことで、生きるために気持ちよくなること全般
快適に暮らすとか美味しく食べるとかがすべて悪い行為、みたいな感覚は
あったらしいね。笑うと人は猿の顔になる、とか理解しにくい
470名無しさん@ピンキー:2012/05/01(火) 23:35:27.65 ID:SvEFX3tB
>>462
あと余談だが、俺の知ってる取り替え子って
「こんなキショイのは私の子じゃない!お前なんか悪い妖精の子だ!ムキー!私の子を帰せ!」とかいって
肉体や精神に障害を持つ子供を虐め倒して適当に間引くための方便的なあれだと思ってたけど、
そんな愛溢れるハートフルな取り替え子伝承なんてあったのか
471名無しさん@ピンキー:2012/05/02(水) 00:01:01.40 ID:3LjmgaKw
>>470
多分そっちが本筋だと思うw

いじめると返してくれるとは言うよな 障害児の間引きだったんだろうな、やっぱ
賢者がやってきて知恵を授けて万事解決みたいな流れのも確かあったはず
ご都合主義的に後世付け足したのかな
472名無しさん@ピンキー:2012/05/02(水) 02:12:12.60 ID:+fk3o/Up
水に不足ない大河流域では大概身奇麗にはしてそうだな
きっと現ホルムではタライに水入れて沐浴
473名無しさん@ピンキー:2012/05/02(水) 02:54:12.42 ID:Pg4JnvRm
流れる真水が大量にあるから、水の使い方はケチケチしてなさそうだよね
個人的にはザブザブと裸で川に入って沐浴するようなスタイルを提案します
そうしたらフランやネルの水浴びを覗きにいくエロ餓鬼ヴァンというおいしいシチュエーションが使えるからな!

>>471
ほー、そんなのもあるのか
少し調べてみることにするよ
474名無しさん@ピンキー:2012/05/02(水) 04:55:25.80 ID:TC/Fgtap
ネルの場合、覗かれても『あれ、一緒に入りたかったの?』とか言われて
問答無用で髪や背中をごしごし洗われて悲しくなるシチュも希望
475名無しさん@ピンキー:2012/05/02(水) 08:16:14.16 ID:yJb5MW/v
だがちょっと待ってほしい。大河と言っても、日本の河川とは違うのではないか
大陸の河川は高低差が小さくて距離が長いはずだから、インダス川みたいな感じの
濁ってだらだら流れる幅広い河川のほうがただしいかもしれないよ

テムズ川があっても、上下水が完備されたのはわりに遅かったイギリスがあるし
(ホームズの時点でも>>472式に体を洗ったらしい)森があるから井戸水が沸くかもしれない
ていう程度でしか飲用可能な水がない可能性はありうるはなし
476名無しさん@ピンキー:2012/05/02(水) 18:32:24.38 ID:5XeDCMrd
しかしそこはファンタジー世界、大河の女神アークフィアのお陰で水は綺麗なのかもしれん
地下洞窟を思い出すと北から南へ流れる地下水流はあったはずだし、
少なくともホルム近辺だと大河に注ぐ支流は豊富なのかもね
ネルが温泉で「泳げるお風呂だ」って言った台詞や宮廷で風呂に入ってみようかっていう行動が出来るので、
沐浴の習慣はそれなりにありそう

飲用水については真水がない地域だと大抵は中世、ワインかビールの類を使ったはずだが、
「真っ昼間から酒を飲んではいけない」というからには水が飲めそう
町ン中に井戸も見あたらないし
477名無しさん@ピンキー:2012/05/03(木) 00:47:05.76 ID:zaWTEEAG
宮殿やランダンの浴室を見てすぐに浴室だって分かって使い方も分かるってことは
普段から沐浴の習慣があるってことだよな
そもそもあんだけポコポコ入れる温泉や飲める水が涌いてるんだし
478名無しさん@ピンキー:2012/05/03(木) 22:20:45.66 ID:S1VzWPa8
>>474
なぜか昔の漫画で騎士見習いのガキが
ヒロインと女騎士のお姉さんを覗いて捕まって
女騎士に「アハハ、勃ってる」と言われるシーンを思い出したw
479名無しさん@ピンキー:2012/05/03(木) 22:22:17.30 ID:Ul9yhqfd
なんだそれタイトルを言うんだ!!さあ!
480名無しさん@ピンキー:2012/05/03(木) 23:42:17.89 ID:qOVkOp0z
人魚「イヤーン!」
481名無しさん@ピンキー:2012/05/04(金) 00:29:35.20 ID:tzW69jsP
>>479
ええと、「風の騎士団」だったかな
ガンガンの
482名無しさん@ピンキー:2012/05/04(金) 00:54:40.54 ID:WgfH2ISN
>>481 d
ガンガンか。少年誌ならそれ以上のエロは期待できそうにないな…
483名無しさん@ピンキー:2012/05/04(金) 15:09:07.01 ID:xQKLMG9z
>>480
全裸でうろうろされてもああ熊かと思う程度なのに
ああいう風に泉から中途半端に隠して出現するだけで
ド変態としか感じられなくなるってふしぎだね
484名無しさん@ピンキー:2012/05/04(金) 20:21:56.01 ID:LLs5MNL3
エンダのエロを書いてみようと思ったんだけどさ、喘ぎ声が
「お〜〜〜」
とかになりそうで恐くて書けない
485名無しさん@ピンキー:2012/05/04(金) 21:28:41.67 ID:+/RAtQqT
あのー
色事にたいする意識が無さすぎそうなので
無条件に思ったことを駄々漏れにするのもいいですが
微かに吐息が漏れだす程度とかエロくていいとおもいます
486名無しさん@ピンキー:2012/05/04(金) 21:31:38.11 ID:+/RAtQqT
あのー
色事にたいする意識が無さすぎそうなので
無条件に思ったことを駄々漏れにするのもいいですが
微かに吐息が漏れだす程度とかエロくていいとおもいます
487名無しさん@ピンキー:2012/05/04(金) 21:42:58.96 ID:xQKLMG9z
ニンジャだ!
488名無しさん@ピンキー:2012/05/04(金) 23:16:04.95 ID:siS2XUts
エンダはどうやってもエロ要員にならないんだよな…
エロならではの頬染めも喘ぎも物凄い違和感がする
何より>>484みたいに
おー とか言いながらチンコをもぎる印象が…
489名無しさん@ピンキー:2012/05/04(金) 23:57:54.72 ID:LLs5MNL3
そうか女同士なら……
いや駄目だ何か血を想像したら寒くなってきた。



あなたの目の前で、痴態が繰り広げられている。
女はガクガクと体を揺すり髪を振り乱しながら、しきりにあなたの名前を呼んだ……。
「ウェンドリン様ぁぁっ!」
容赦なく腰を離し、最奥まで張型を突き入れる。見れば月明かりに照らされた身体に汗が浮かんでいた。
あなたは四つん這いの女中の腰を掴み、膝をついて犯し抜いている。
フランをこんな姿にしたのはあなただ。
490名無しさん@ピンキー:2012/05/05(土) 01:03:59.70 ID:kkY3Nd4Z
エロいなこの野郎

ウェンドリンは顔1とかだといかにもフランを食ってそうだと思う
491名無しさん@ピンキー:2012/05/05(土) 01:11:10.71 ID:ljI+38r6
イイネイイネ
ウェンフランは鉄壁だね
492名無しさん@ピンキー:2012/05/05(土) 06:11:39.05 ID:xOFz+soz
あれでフランの方がお姉さんだって言うなら
さらに倒錯的な気がしてたまらんよなw
493名無しさん@ピンキー:2012/05/05(土) 08:41:36.88 ID:QnjNaGLG
原作の男女比が偏ってるわけでもないのに百合多いよな、このスレ
俺も大好きです
494名無しさん@ピンキー:2012/05/05(土) 14:11:01.87 ID:u7pq2nBw
ドリフラって言うと別物に聞こえるな
495名無しさん@ピンキー:2012/05/05(土) 14:49:52.84 ID:hYKHiqg0
ドリル装備フランか…
496名無しさん@ピンキー:2012/05/05(土) 15:04:53.42 ID:kVTe7J+7
ドリブルフラン ダダダダ
497名無しさん@ピンキー:2012/05/05(土) 22:53:55.08 ID:u7pq2nBw
eraRuinaなるものをプレイしたんだが、
ペニバンの使い方が分からないイライラを殴り書きたい
498名無しさん@ピンキー:2012/05/05(土) 23:17:54.22 ID:hYKHiqg0
>>497
調教者(主人か助手)が女の時、性交系コマンドを使うために必要
なので男主人やふたなり女の場合は無用の長物
499名無しさん@ピンキー:2012/05/06(日) 01:59:52.46 ID:lxD0apzz
>>498
満たしてるぜ。でも「勃起しないと無理」と言われる。
V経験が無いと使えないのかもしれないと思って、ひたすら責めてる。
500名無しさん@ピンキー:2012/05/06(日) 02:08:22.89 ID:VBXUZB3S
こっちじゃなくてしたらばのera板にあるRuinaスレで聞いた方がいいかも知れん
まあ、こっちと住人丸かぶりだろうけど
あと、eraRuinaなのかeraホルムなのかeraRuinaEEなのかによって違うかもしれないし
501名無しさん@ピンキー:2012/05/06(日) 11:39:02.35 ID:fCJi6gvw
>1にeraスレ貼ってあるよ
502名無しさん@ピンキー:2012/05/06(日) 13:31:40.98 ID:lxD0apzz
>>500-501
ありがとう……って早速修正版上がってて小躍りした。
 立ち向かう
→膝まずく
503名無しさん@ピンキー:2012/05/06(日) 22:02:41.31 ID:Dorjnmik
>>490
主従の枠を超えた友情で結ばれてるけど両者とも異性は不得手、って感じかな
幼馴染のパリスからは怪力2号(1号はネル)呼ばわりされてきたせいか、
友達以上の関係になることはなかったが…そこへアルソン登場
いきなり急接近されてドギマギってウェンドリンなら考えたことある
同姓同士なら主体性もって引っ張っていけるリーダーになるけど、
異性を意識すると途端に頭真っ白とか。ギャップ萌えってヤツです
504名無しさん@ピンキー:2012/05/07(月) 00:40:22.36 ID:cf6Ah+Fe
カムールから「無理に合わせる必要ないぞ」と言われ
「人類が力を合わせる時ですよね!」
とか発言のアレさに引っきつつも
真っ直ぐで純なアルソンが気になってしまうウェンドリンとな?
505名無しさん@ピンキー:2012/05/07(月) 18:09:02.13 ID:WgBqtOsZ
自分より料理も上手いアルソンに嫉妬しつつも、持ち前の天然力に
翻弄されるフランとの珍三角関係に進展ルートとか
フラン「あ、あの…味見をお願いできますか?アルソン様」
アルソン「はいはい。さぁ、エンダさん!どうぞ召し上がれ!」
エンダ「まずい」
フラン「……」
506名無しさん@ピンキー:2012/05/07(月) 19:05:58.75 ID:cf6Ah+Fe
ブラックプディング「解せぬ」


テレージャ「感極まった主人の腰を掴み、その未熟な秘裂に張型を定めた。
衣類の隙間から、汗に混じって香水と甘い性臭がする。
使役する女中に、親愛なる友人に、そして同性であるフランの愛撫で
ウェンドリンの秘裂はしとどに蜜を垂らし、シーツの上に灰暗い染みを作っている。
二度、三度と張型を這わせただけで体が跳ね、挿入を拒んでくる。
しかし、そこで引き止まるフランではない。もとより嫌悪など微塵も感じなかった。
見知らぬ男に取られたくない。あの遺跡のせいで、ウェンドリンに悪い虫がつく前に。
肩で息をするウェンドリンを引き寄せ、剛直を一気に……ん!?」

フラン「」
507名無しさん@ピンキー:2012/05/08(火) 00:46:42.57 ID:6w4HT5YX
「夜種」という単語を最初聞いた時、「なんてエロイ種族なんだ…、
きっと人間の女をピーして種付けして生まれた種族に違いない…」
とか思ってた。
508名無しさん@ピンキー:2012/05/08(火) 22:44:55.04 ID:d8SH+rRO
十世が暴れ回って農業用やら戦争用の夜種が大量に都に脱走して
帝国中の女をピーしてたなんてまさかそんなハハハ……
509名無しさん@ピンキー:2012/05/09(水) 23:52:58.75 ID:96z31QUC
なにやら気になる流れだな
誰か書かないかなー(チラッ
510名無しさん@ピンキー:2012/05/10(木) 23:26:14.38 ID:blp4QzBd
夜種王のエロは無いのか!
511名無しさん@ピンキー:2012/05/10(木) 23:55:43.85 ID:wMnSMeS1
>>510
過去スレに夜種王チャンピオン×夜種王プリンセスがあった気が
512名無しさん@ピンキー:2012/05/11(金) 03:56:29.63 ID:cD3sJ1yy
>>510
eraにも夜種王スペシャルがあるよ
513名無しさん@ピンキー:2012/05/11(金) 08:13:45.05 ID:5mo9g2rV
あなたは掘られた…
だがこれは可能性の一つでしかない。
514名無しさん@ピンキー:2012/05/11(金) 08:15:07.97 ID:5mo9g2rV
やべっ
なんでEnter押したんだ俺
515名無しさん@ピンキー:2012/05/13(日) 23:20:34.28 ID:37zpXdqU
テレ子さんの超絶テクの舌使いでお尻苛めて欲しぃ
516名無しさん@ピンキー:2012/05/14(月) 11:38:06.72 ID:6iA0Z0C7
どう考えても口唇にしかできないヘルペスがケツにできて
神官が頭悩ませる羽目になるから辞めておけ
517名無しさん@ピンキー:2012/05/14(月) 13:20:33.15 ID:v7Ynh+aQ
テレ子さんは尼僧院というかシーウァにセフレが居そう
ホルムでも増えてそう
518名無しさん@ピンキー:2012/05/14(月) 21:55:08.22 ID:Oy1eoxgw
エンディング後の調査隊の中にテレ子さんハーレムが出来てると俺得
519名無しさん@ピンキー:2012/05/15(火) 21:09:27.75 ID:rT2o7aqd
でもテレ子さんのハ●レムって男ばっかり●んじゃないか見ているよ
ぬとぬとした友情を育んでいたらどうするんだ
520名無しさん@ピンキー:2012/05/15(火) 21:40:26.41 ID:NpjPfBzp
>>519
テレ子さんは性別などという狭い枠にはこだわらないお方だぞ
男も女もすべてテレ子さんの嫁だ
521名無しさん@ピンキー:2012/05/16(水) 07:29:26.92 ID:CSScWpEi
テレージャ「さ、遺跡行こうか^^」
アルソン「」
キレハ「」
522名無しさん@ピンキー:2012/05/19(土) 23:36:17.78 ID:C4ziF957
キレハEDで告白したら予想外に可愛くて吹いた
523名無しさん@ピンキー:2012/05/20(日) 18:12:06.25 ID:8R+H4naj
キレハとフランとシーフォンはエンド会話の分岐に気合いを感じる
さすがRuina三大ヒロイン
524名無しさん@ピンキー:2012/05/24(木) 01:47:10.13 ID:ikQKNHGk
シーフィーへの飢えが酷いことになってきた
525名無しさん@ピンキー:2012/05/25(金) 09:49:37.21 ID:MDORZp+w
テレージャEDはもっとデレて欲しかった
526名無しさん@ピンキー:2012/05/25(金) 09:59:13.09 ID:HAoyaQPr
テレージャさんは素直クール?
ピロートークでデレるタイプだとは思うけど
527名無しさん@ピンキー:2012/05/25(金) 10:42:51.73 ID:r6GjEolC
肝心な時に解剖学的な所見とか披露しちゃって
ああ、うん……平均未満でごめん(死亡)みたいな悲劇が
528名無しさん@ピンキー:2012/05/26(土) 00:45:23.20 ID:aoUU83u4
テレ子さんあれでB敏感とか反則だと思います
529名無しさん@ピンキー:2012/05/26(土) 10:36:24.66 ID:dqLor5//
Eraか
手を出したいがどうしていいのかわからない
530名無しさん@ピンキー:2012/05/27(日) 04:02:27.35 ID:uWuMU0P1
era 攻略あたりでググるとわかりやすいと思う
531529:2012/05/27(日) 10:04:22.96 ID:nmYx56hs
>>530
いや、攻略ではなくてな
ダウンロードができなんだ
情けない話だが、ユーザー名とパスが分からなくてな
532名無しさん@ピンキー:2012/05/27(日) 10:28:33.89 ID:N2OY1gLS
>>531
関連スレを(era自体の)丹念に読める気力ある大人になってから再挑戦してください。
533名無しさん@ピンキー:2012/05/27(日) 11:16:59.99 ID:tkj7NwuD
eraRuinaのローカルパスは大体「ruina」だが
俺も初期しか知らんからeraRuinaスレで聞いた方がいいかもね

>>532
裾野が広がりまくって主流のtohoですら当事者もわけわからん状態になってる今、それはきついだろ
煩雑さと新規を嫌う風潮のお陰で参入者もめっきり減って最近全然元気がない
534名無しさん@ピンキー:2012/05/27(日) 11:38:15.68 ID:N2OY1gLS
>>533
いやだから、そのパスすらわからんというなら
そのパスが書いている場所を見つける程度の努力をしてくれっていうのがera関連のお約束だろって話。
一応ここはRuinaスレであってeraスレじゃないからそれ相応の場所へ行って出直して来いよと
535名無しさん@ピンキー:2012/05/27(日) 12:00:29.83 ID:tkj7NwuD
>>534
そうは言うけどこのスレ自体が、フリゲ板でeraRuinaが出た時に、
これ以上あっちでeraネタ話すのもアレだなって立った代物なんだけど
したらばに立ったのは大分後だよ
536名無しさん@ピンキー:2012/05/27(日) 12:09:35.66 ID:tkj7NwuD
あ、因みに初期のeraRuinaはこのスレで開発や口上投下とかやってたんで、
今でもたまーにeraネタは出るんだ なので実は場違いではない
最近はしたらばにシフトしたんで最近来た人かつeraユーザーにはノリが分からんかったかもしれん スマン
537名無しさん@ピンキー:2012/05/27(日) 12:10:43.10 ID:0DHQjntT
eraRuina関連の話をするなとかじゃなくて
落とすパスが分からんとかそういうのは
Ruina関係に限らず基本的にどこでも自分で調べろ分からんなら諦めろ
ってのがお約束だと思うが
538名無しさん@ピンキー:2012/05/27(日) 13:05:46.99 ID:tkj7NwuD
そりゃ「zipで画像うp」とかの話じゃん?
開発関係スレ、しかも大本を上げたところで聞かれてソレっつーのはどうもな
大体era関係はまとめwikiにパスワードを書いてるのが普通で、
単にここは関係スレで話が閉じてるからパスワード書いてないだけ
ここで聞いちゃ行けないとか横殴りするんだったらそもそもうpしてる品物自体を否定にかかってるじゃん
それは頂けない

だからって「親切に1から10まで教えろ」とは言わんが
目を三角にして叩くよりはスルーしとけよって思う
積極的に否定してどうする
539名無しさん@ピンキー:2012/05/27(日) 13:12:33.00 ID:tkj7NwuD
とか熱くなってたら向こうもそんなノリなのか
そりゃeraが寂れるわけだ あーあ
540名無しさん@ピンキー:2012/05/27(日) 13:42:37.64 ID:N2OY1gLS
>>537
自分はそういうつもりで発言してたんだが、どうにもこうにも自分の日本語が下手だったのと自分も相手も読解力不足だったようだな
エロ系の中でも人を選ぶ・あまり人には見せられないタイプのゲームだからっていう自制の元でのあのパス関係だったんだがねえ…
それにちょっと調べればすぐわかるパスだから、やるならそれなりの努力をしてくださいってことなんだしさ
541名無しさん@ピンキー:2012/05/27(日) 13:48:25.55 ID:tkj7NwuD
>>540
そりゃ分かるが、なんでいちいちネチネチ叩くんだよっつー話だよ
原案者も公認の代物でまとめwikiまである以上、積極的に隠す意味もないだろうに
つーかパスワードや導入方法聞かれたら叩かれるのはera板でのお約束だろ?
無関係なスレって認識ならここでいきなり暴言叩くなよ
542名無しさん@ピンキー:2012/05/27(日) 14:14:40.95 ID:cJTMlTEl
pinkなら大抵どこ行っても教えて君は叩かれるんじゃねぇかなぁ
543名無しさん@ピンキー:2012/05/27(日) 14:28:43.76 ID:0DHQjntT
era板でじゃないよ
18禁関連のダウンロード関係は大体どこ行ってもそうだよ
544名無しさん@ピンキー:2012/05/27(日) 14:28:56.61 ID:NnuhNhlt
普通に現eraスレ読んでも分かると思うんだが
製作者が丁寧にリンク誘導までしているログがあるのに聞くって言うのが
何も探してないのが丸わかりでハイハイ教えて君乙ってなるわ
545名無しさん@ピンキー:2012/05/27(日) 14:32:50.11 ID:0DHQjntT
wikiやまとめがあるからこそ読んで分かるようなことは聞くなって言われてるのにね
pinkじゃなく通常の2ちゃんだろうと教えて君が歓迎されることなんてありえないわ
546名無しさん@ピンキー:2012/05/27(日) 14:56:56.74 ID:tkj7NwuD
親切にしろとは言わんが黙れって言う話だよ
端から見てて殴りたくなる
547名無しさん@ピンキー:2012/05/27(日) 15:26:15.24 ID:yhstgC+l
>>546
君もう黙った方がいいよ
548名無しさん@ピンキー:2012/05/27(日) 15:59:46.80 ID:uWuMU0P1
これだけレスしておいて質問者の役に立ってないのがどうにも
一行レスで適切なヒントをだした>>532との差が
549名無しさん@ピンキー:2012/05/27(日) 17:36:03.10 ID:DtY/+/Hz
この流れ知ってる。本気で刃物出しちゃってる傭兵と
ボコボコにされたくせにいきがってる妖術師を見ながら雑談する仲間だ
550名無しさん@ピンキー:2012/05/27(日) 18:07:55.03 ID:iIsXT6he
「探せ!パスの全てをそこに置いてきた」
大探索時代の幕開けである。
551名無しさん@ピンキー:2012/05/27(日) 19:53:58.08 ID:tkj7NwuD
>>548
ttp://jbbs.livedoor.jp/bbs/read.cgi/otaku/12839/1259237750/
向こうで誘導入ったしいいんじゃね
552名無しさん@ピンキー:2012/05/27(日) 21:41:02.42 ID:NnuhNhlt
なんか笑っちゃあれなんだけど凄い笑ってしまう

そんな事より誰が一番潜在的にエロいか決めようぜー
俺は服の下に清楚な下着付けてそうなフランちゃん!
553名無しさん@ピンキー:2012/05/27(日) 21:44:38.30 ID:KBfz61mG
潜在的に、というのは難しいな
俺は数千年分の欲求不満を抱えてるユリア様を挙げたい
554名無しさん@ピンキー:2012/05/27(日) 22:43:08.97 ID:KfUtS8+G
>>549
あのくだりは余りにドライというか
どうでも良さそうな反応ばかりで「お前ら…」ってなってたけど、
いざ似たようなシチュエーションを目の当たりにすると
そりゃああなるよなと納得せざるを得ないな。

潜在的エロといえば、チュナは将来とんでもない逸材になりそう。
555名無しさん@ピンキー:2012/05/27(日) 23:48:39.38 ID:GR6C/6Wr
聖職者こそ潜在的にはエロい、ということでマナだな
556529:2012/05/27(日) 23:53:32.60 ID:nmYx56hs
ネルがロマンチストだったり、テレージャさんが肌をさらすのを恥じらったり
キレハとフランが性にわりかしオープンだったりすると俺得
557名無しさん@ピンキー:2012/05/28(月) 00:05:36.92 ID:dzWom7HN
ルギルダさんって宮殿に居た「身分違いの恋をしてしまった〜〜」の人なのかな。
衛兵とナニがあったのかも気になる所ではある。

ダウジングで毒電波受信しまくってエロくなるネルと聞いて
558529:2012/05/28(月) 00:19:43.63 ID:uin0gYSR
>>557
宮殿で書庫探ってるときに「……セックス」とか怖いからやめろ
559名無しさん@ピンキー:2012/05/28(月) 01:13:33.23 ID:fgK7bvcQ
潜在エロならやはりアークフィア様だろう
同棲できるし
560名無しさん@ピンキー:2012/05/28(月) 09:13:26.43 ID:dzWom7HN
書架を調べるには、古代知識をもつものが必要だ。
エメクが挑戦した!
成功した。

特に気になる物は無いようだ。
「……?」
「……セックス」
気が付くと、ルギルダが背後に忍び寄っていた!!
561名無しさん@ピンキー:2012/05/28(月) 17:43:31.89 ID:mRRWHgzo
テレージャさんは一緒に温泉に行くと
肌を見たまえと迫ってくる性職者だったな
562名無しさん@ピンキー:2012/05/28(月) 18:48:25.74 ID:eZAuOBx2
>>554
チュナの5年後が楽しみなのは同意するが、現在でもあのスカート丈は充分エロい
563名無しさん@ピンキー:2012/05/28(月) 19:33:35.95 ID:gZMGlSw4
いつもネグリジェみたいなの一枚でフラフラしてるよなチュナ
魔女の宅急便並みに酷い。せめてウェストでリボンみたいなのないと
べろーんてなる。パンチラどころじゃないべろーんだよ
564名無しさん@ピンキー:2012/05/28(月) 19:36:10.68 ID:6yLhN3pV
フランならキャシアスやヴェンドリンに隠れて葛藤しながらも
オナネタにするのがやめられないとか衣服をクンカクンカしちゃうとか

ネルならあけっぴろげでも恥じらいでも実によいアベリオンやフィーが
カプとしては美味しいかな

チュナはちょうど意識し始める年ごろだろうし妄想のし甲斐がある。
相手もヴァンでもアイリでもいいよね
…パリスのあんちゃん?
…もうちょっと頼りがいが(戦力として以外で)あればなぁ…
565名無しさん@ピンキー:2012/05/28(月) 19:38:23.64 ID:idqHsjnB
むしろパリスが妙に薄着な妹たち(一部グラ除く)に過剰に反応すればいい
それに気が付いた妹その1が過剰なスキンシップをして兄の反応(股間)を楽しめばいい
566名無しさん@ピンキー:2012/05/28(月) 19:41:26.11 ID:gZMGlSw4
ベッドサイドの椅子に座った後ろすがたがチュナで
一発ヌいてるようには見えず、リストラされてるようにしか
見えない兄貴。オレがおかしいんだろうか
567名無しさん@ピンキー:2012/05/28(月) 23:49:20.55 ID:dzWom7HN
エンダも500年後くらいが楽しみだな
568名無しさん@ピンキー:2012/05/29(火) 22:06:32.15 ID:rVMenfss
ウェンドリンは面白半分でフランをキャシアスにけしかける毎日を送ってそう
アルソン相手にときめくことはあるんだろうか……
569名無しさん@ピンキー:2012/05/29(火) 23:12:05.59 ID:UfO/4wgY
河の娘とのリア充ライフが始まるかと思ったが主人公マナだった
570名無しさん@ピンキー:2012/05/30(水) 00:17:49.48 ID:aCjtJu8D
>>568
ウェンドリンとキャシアスが同じ時間軸にいたら絶対ウェンドリンのが主導権握りそうだよなw
双子の姉弟ってことになって姉に振り回されるキャシアスとフランって感じ
強気で小悪魔っぽい我が儘お嬢なんだけど内側が案外繊細で、
最初小馬鹿にしてたアルソンのブレなさが段々頼れるように見えていくとかそういう……
571名無しさん@ピンキー:2012/05/30(水) 02:31:44.43 ID:wgj9N3rr
姉に逆らえる弟など存在しようはずもないからな…
572名無しさん@ピンキー:2012/05/30(水) 02:34:25.13 ID:xFLWQBsr
姉ちゃん怖い14才とキャシアスが親友になりそう
573名無しさん@ピンキー:2012/05/30(水) 06:45:54.60 ID:ObwghLnH
カムールパパが完全に姉の味方だからな
574名無しさん@ピンキー:2012/05/30(水) 08:11:45.94 ID:ExlkipNv
>>572
御飯を絆に永遠の友情をちかう二人
おいしいディナーに釣られたキャシアス君が
テオル側で奮闘しちゃうすがたしか思い浮かびません
575名無しさん@ピンキー:2012/05/30(水) 13:45:02.50 ID:67qTyLUb
フランと弟の近親ではなかったか…
576名無しさん@ピンキー:2012/05/30(水) 17:25:25.71 ID:uHWmnDk5
そう……そのまま飲み込んで。僕の時渡りの剣……
577名無しさん@ピンキー:2012/05/30(水) 21:12:06.02 ID:rSV6mQ6C
テレージャさんチーッス!!
578名無しさん@ピンキー:2012/05/30(水) 23:18:59.20 ID:67qTyLUb
ぬとぬとした友情(意味深)
579名無しさん@ピンキー:2012/05/30(水) 23:24:22.35 ID:ExlkipNv
>>578
そっちはガチだから、やめて(威圧)
580名無しさん@ピンキー:2012/06/01(金) 01:23:03.09 ID:ymjpP+ZO
今思い出したが、ク・ルーム×エンダのSSを書いてる友人が昔いたな
いや、昔と言っても一年前だからそこまで昔でもないけど
当時は「ねーよw」と思ったが、ないとも言えないかな

そのSSでは結局墓所の2世部屋の前でエンダがク・ルーム倒して悲恋エンド
だったがな!
581名無しさん@ピンキー:2012/06/01(金) 01:35:14.21 ID:bNRwlWpQ
ク・ルーム「そう……そのまま飲み込んで。僕の青金石のフィーア」
竜王「ぐうぐう」
582名無しさん@ピンキー:2012/06/01(金) 07:58:31.86 ID:455YiKg/
睡姦にグロとは、高度なプレイだな
583名無しさん@ピンキー:2012/06/02(土) 12:33:28.12 ID:lq8VydH8
アニキンゲトリクス「すまないがホモ以外は帰ってくれないか」
584名無しさん@ピンキー:2012/06/02(土) 22:01:33.64 ID:qqefWmGy
テレージャ「そんなことを言いながら、べとべとを落としてくれるんだろう君は?」
アニキンゲドリス「アーッ!!」

マッド魔女なフィーがべとべとを採取する短いSS
フィー「もうこれでおしまいなの? 早いのは楽でいいけど少ないのは困るなぁ。メロさんは三回もいけたのに」
シーフォン「ちくしょおおお!!! ビクビクンッ(干物になりかける)」
585名無しさん@ピンキー:2012/06/02(土) 23:21:07.60 ID:ZSuJc6ad
ここにはただの数人もいない。実際には見たことはないようだ
586名無しさん@ピンキー:2012/06/03(日) 19:08:52.59 ID:6D6kL4VH
一人が二人、二人が四人!
587名無しさん@ピンキー:2012/06/03(日) 19:54:57.47 ID:PGajvFE+
じいちゃんも一人
588名無しさん@ピンキー:2012/06/03(日) 20:05:40.67 ID:lrL1E+1n
フランを嫁にすると多人数プレイが可能なのか・・・
589名無しさん@ピンキー:2012/06/04(月) 01:55:45.50 ID:BWV6Foza
>>580
そんな奴いたのか
俺はタイタス8世と9世の近親相姦SSなら読んだことある
まあ、最後は姉を毒殺された9世による暴走虐殺エンドだったけど
590名無しさん@ピンキー:2012/06/04(月) 05:10:22.60 ID:C47X6ck1
「エンダさま、今日こそは覚悟していただきます」
防御用の短刀を突き出し、じりじりと距離を詰めるフラン。
対するエンダは丸腰どころか服すら着ておらず、壁を背に狼狽していた。
「今だ!分身の術でござるよ!」
ガッツポーズのネルが叫ぶ。妙に気合いの入った掛け声である。
「そんなことしませ……ん!?」
エンダの髪が逆立ち、緋色に輝いた。熱気を帯びた気配を撒き散らしながら周囲を圧倒する!
おもむろに口を開けたかと思うと、高熱の光が放たれた。フランは避ける事ができず、
二本の短刀を翳したまま上半身を巻かれてしまった。焦げた臭いが充満している。
「ウェンドリンに言い付けてやる」
エンダはそれだけ告げると、往来へ飛び出していった。
上半身の消え失せたフランと、顔面蒼白のネルだけがその場に残される。
短刀は柄の部分が燃え尽き、刃の部分も泡を立てて赤く燃えている。
今なら鋳直せるかもしれない。
「身代わりが無ければ即死でした」
「きゃーっ!?」
「ウェンドリン様より、エンダさまに服を着ていただくように、とのご命令ですが」
「た、大変だね……」


gdったが、フランは毎日こんな感じだと妄想。
591名無しさん@ピンキー:2012/06/04(月) 15:41:53.69 ID:eUzQv//J
>>588
つまり、ヴェンドリンを責めつつ
キャシアスにどろどろにされちゃうこともできるとw
592名無しさん@ピンキー:2012/06/04(月) 17:36:14.09 ID:u6bRn/qi
>>591
そろそろ名前を覚えてやってくれw
593名無しさん@ピンキー:2012/06/04(月) 20:35:43.68 ID:pTQ9y61w
名前変更してプレイしてるんだろう、多分
594名無しさん@ピンキー:2012/06/05(火) 21:21:36.10 ID:rIEviX4/
ギャシアスなら完璧だった(何が?)
595名無しさん@ピンキー:2012/06/07(木) 18:15:43.80 ID:XIw3LYNR
ホルムも随分と住人が増えたな……
596名無しさん@ピンキー:2012/06/07(木) 18:19:23.27 ID:3z7uGllV
バリス、ラパン、ヴェンドリン、ギャシアスのぱちもん探索団
597名無しさん@ピンキー:2012/06/07(木) 18:39:15.53 ID:X5jZ5Tej
脇を固めるビンガーやボララボも忘れずに
598名無しさん@ピンキー:2012/06/07(木) 18:43:49.81 ID:3z7uGllV
Luina 〜俳諧物語〜
599名無しさん@ピンキー:2012/06/07(木) 18:58:09.61 ID:wA8MNxZo
清楚可憐で虚弱体質な魔法少女なネノレ、
美味しい料理が自慢のフラソ、
恋に恋する夢見る乙女なテレーヅャ、
野良わんこのキレ八に火炎蜥蜴のエソダってとこか
600名無しさん@ピンキー:2012/06/07(木) 19:22:02.79 ID:3z7uGllV
「キレハチ!」
「わふわふ!」
※ハチ公前にて
601名無しさん@ピンキー:2012/06/07(木) 21:10:50.64 ID:/btsNM//
本物テレージャさんも夢見る乙女であるのは間違いないんだけどな
腐ってるだけで…
602名無しさん@ピンキー:2012/06/07(木) 21:13:51.95 ID:3z7uGllV
じゃあ……、現金主義のガリガリ亡者な〒レージャさん
603名無しさん@ピンキー:2012/06/07(木) 22:13:44.68 ID:XIw3LYNR
乙女なテしージャさんなんて、完璧過ぎて可愛くなんか……可愛くなんか・・・
604名無しさん@ピンキー:2012/06/07(木) 23:30:16.20 ID:sgQ2X90X
かわいすぎて妊娠させたい
「まったく、こんな体になっては、おちおち探索にも出られないじゃないか」とか毒づくけど
まんざらでもなさそうな手つきで、幸せそうにお腹なでるテレージャさんかわいい
605名無しさん@ピンキー:2012/06/08(金) 13:36:38.56 ID:H5R1AYft
陽気なメロクーダ、人当たりの良いツーフォン、
冷静沈着で薔薇の似合う男ネルンソ、ドジッ娘のうりゅー。
606名無しさん@ピンキー:2012/06/08(金) 17:54:10.48 ID:kZj93Kdw
メロクーダ「お料理楽しいぞ!あっははははは↑↑↑」着衣
ギャシアス「すげーウマいッス!!」
ツーフォン「お店できるんじゃない?見た目もおいしそうだよ!」
ネルンソ「ふっ・・・、やるじゃないか」背景に薔薇の花
607名無しさん@ピンキー:2012/06/08(金) 18:32:14.06 ID:YrupSxkv
冷静沈着でバラの似合う騎士・・・アカン吹いたw
そしてなぜこんなに伸びたw
608名無しさん@ピンキー:2012/06/09(土) 20:30:08.12 ID:P8s68e2j
しかし全員顔は夜種王
609名無しさん@ピンキー:2012/06/11(月) 11:58:18.51 ID:s5MdUQDa
ネルンソってパチモン臭さが半端ないな
610名無しさん@ピンキー:2012/06/11(月) 12:13:26.09 ID:Uxt85uUT
オロナミンとミンナミンみたいな
ドラえもんとうまい棒みたいな
611名無しさん@ピンキー:2012/06/13(水) 14:11:14.45 ID:CC0d3f+0
テレ子さん、あんな薄着で街ウロウロしてるのか…ゴクリ
612名無しさん@ピンキー:2012/06/13(水) 23:58:13.09 ID:mMDTD13Y
>>611
しかも、町占領後は「自分の町を占領した、敵国の人間」という立ち位置で、スパイ疑惑までかけられたり…。
これはあの薄い服をビリビリする展開あるでぇ。
613名無しさん@ピンキー:2012/06/14(木) 00:04:33.63 ID:Br9pWXCY
ミニスカ薄着で寝たきりのチュナも忘れてもらっては困るな
614名無しさん@ピンキー:2012/06/14(木) 00:15:33.42 ID:LJEvR+SX
>>613
肝心の時に本筋に絡んで来れないのが惜しい、惜しすぎる
615名無しさん@ピンキー:2012/06/14(木) 00:51:24.09 ID:HCAYTNpF
本編中は、エロ展開に持ってこうにも鉄壁のクリスタルガードに阻まれるし・・・
616名無しさん@ピンキー:2012/06/14(木) 07:32:05.80 ID:tV7MgHUm
あの水晶は剥がせるけど、時間が経つと目とか口から砂吐いて戻っちゃうんだっけ。
栓すれば良いんだな。
617名無しさん@ピンキー:2012/06/14(木) 12:19:37.83 ID:KuXWszvJ
目と口以外にも穴があるだろう、そこも栓しておかないと多分そこから砂がでる。

目と口はお前に任せた、俺はそれ以外に蓋をする
618名無しさん@ピンキー:2012/06/14(木) 12:53:43.08 ID:WPpqigKG
>>616
あれ・・・、ひょっとして海水につければジャリっとしなくなるんじゃね?
619名無しさん@ピンキー:2012/06/14(木) 22:26:49.79 ID:tV7MgHUm
アークフィア「ようこそ……ジュルリ」
チュナ「お姉さん……誰?え、ちょ……」


パリス「起きろチュナ!おい!」
テレージャ「人工呼吸は任せてくれ」
ネル「誰よ、海水に浸けようとか言ったのは!」
ヴァン「……」
620名無しさん@ピンキー:2012/06/14(木) 23:14:27.78 ID:djbnYznN
>>618
チュナはシジミじゃありません
621名無しさん@ピンキー:2012/06/15(金) 00:27:01.59 ID:9cy6LWkX
女の子と貝を関連付けるなんてエロ過ぎだろう…常識的に考えて…
マナのハマグリ汁ごくごく
622名無しさん@ピンキー:2012/06/15(金) 08:33:32.74 ID:L7w7UjiO
>>619
遥々海までチュナもってきちゃうネルと愉快な仲間たちwwww
623名無しさん@ピンキー:2012/06/15(金) 22:22:08.83 ID:EMnbmNQl
川に沈めるのも良いが
「歌なんて歌ってる場合じゃねぇ!」って状態にすればいいんだ
つまりエロパロ板的にはだな・・・
624名無しさん@ピンキー:2012/06/15(金) 23:06:39.78 ID:L7w7UjiO
エロ→えっちなことを●ているよ
パロ→替え歌でアーガデウムを混乱させる
板→まな板みたいな胸だよ
的→飛び起きたチュナに射撃されたよ

おめでとう!チュナは自力で蘇生した
625名無しさん@ピンキー:2012/06/20(水) 01:11:04.31 ID:mavt2EH+
マナ「メロダークの殺人パンすごく固いよぉ…///」
みたいな事書けばいいのかいここは
626名無しさん@ピンキー:2012/06/20(水) 20:33:11.22 ID:n6nGb+4F
ウェンドリンは自らのニョロをフランに叩き付け、一心不乱に連続突きを繰り出した。
時に浅く、そして時には宮殿まで城門崩しを放たれ、フランの意識は暗黒鍋だ。


限界あるなコレ
627名無しさん@ピンキー:2012/06/20(水) 22:39:34.28 ID:USFg75Is
ウェンドリンのニョロだと
628名無しさん@ピンキー:2012/06/21(木) 20:32:31.13 ID:+jvPxOEY
「ねぇ、フラン」
「何ですかウェンドリンさま?」
「私、貴女のことを親友だと思っているし、姉妹も同然に想っているわ」
「え、あっ……あ、あたしも同じ気持ち、です……で、でも何で突然?」
「そんな貴女だから、恥を忍んで尋ねるわ。
 このニョロを見てくれ、こいつをどう思う?」
「すごく……フナットです……」

こういうことか
629名無しさん@ピンキー:2012/06/22(金) 05:37:48.04 ID:syS+aj27
メイド相手に処女を散らした領主の娘に未来はあるのか!
昔は鶏の血とかでごまかしてたって話をどこかで聞いた気がする。
ガセかもしれんが。
630名無しさん@ピンキー:2012/06/22(金) 06:50:45.93 ID:VrQ5zGZc
昔のフランスでは王族の初夜は宮中の衆人観衆のど真ん中でやるという高度なプレイだったが・・・・・・
発想を変えてタイタス17世、もしくはウェンドリン1世になれば問題はない。
631名無しさん@ピンキー:2012/06/22(金) 10:37:36.39 ID:hxEjryqy
ウェンドリン「私が法だ」

こうですか><
632名無しさん@ピンキー:2012/06/22(金) 18:01:35.70 ID:EWh03dyZ
はあ、チュナと同棲して養ってあげたい
633名無しさん@ピンキー:2012/06/23(土) 03:49:45.60 ID:IK7cUz+3
チュナはトゥルーEDでお股のシルエットがくっきり見えてるのがなんとも
634名無しさん@ピンキー:2012/06/24(日) 14:11:11.10 ID:Ee1E1NHr
ナムさんの流れを見ていておもった

●ているよ
   ↓
●(がで)ているよ
635名無しさん@ピンキー:2012/06/28(木) 04:52:21.79 ID:7FSCVcUQ
なんでどっとうp半年足らずでも消えてしまうん・・・・・・
137辺りのtxtとかもう消えてる。どっかにまとめとかないものか。
636名無しさん@ピンキー:2012/06/28(木) 19:18:07.25 ID:1nIQsidS
まとめサイトや保管庫はなかったと思う
637名無しさん@ピンキー:2012/06/28(木) 21:33:45.82 ID:yo0fCaP5
>>636
見た感じちょこちょこまとめ出してた人は居るっぽいけど、諦めるしかないか……
638名無しさん@ピンキー:2012/06/29(金) 00:48:24.91 ID:t4vqqzoW
dat持ち寄りで保管庫作れないかなあ?
このまま流してしまうにはもったいないし、
かといって拾いきれない過去ログもあって今からでは無理そうだ
639名無しさん@ピンキー:2012/06/29(金) 08:32:49.89 ID:pxq9zqXj
ログ速って流れちゃうの?
640名無しさん@ピンキー:2012/06/29(金) 19:55:11.56 ID:XE4IWNLG
ログ速でログは読めても当時のうpとかは読めないって話じゃない?
2ちゃんログ保管系のサイトって全部保存されてるとは限らないし
641名無しさん@ピンキー:2012/06/29(金) 21:21:12.82 ID:pxq9zqXj
あ、そういうことか
斧は長生きみたいだけど限度あるしな…
642名無しさん@ピンキー:2012/07/01(日) 19:21:29.73 ID:20t1/j8g
そろそろ水着ネタの季節だがホルムからだと気軽に海水浴って距離じゃないんだよな
逆に水着のいらない川遊び程度で薄着の濡れ透けを楽しむべきなのか
麦藁帽子に白ワンピのチュナと水のかけ合いっこしてえ
643名無しさん@ピンキー:2012/07/03(火) 12:47:18.01 ID:TAYPRLM/
エンダとテレージャさんも透けるな。
644名無しさん@ピンキー:2012/07/03(火) 22:05:36.13 ID:AuCtVRmg
ウリュウも透けるかどうかはともかく、貼り付くとかなりエロいはず
645名無しさん@ピンキー:2012/07/04(水) 14:02:59.21 ID:YRNTrTBg
天井や壁に張り付くウリュウ
646名無しさん@ピンキー:2012/07/04(水) 16:20:15.97 ID:1ICm0IEw
ひょっとして:ヤモリ
647名無しさん@ピンキー:2012/07/06(金) 12:53:43.16 ID:on1+kx+j
もしかして:できそこない
648名無しさん@ピンキー:2012/07/11(水) 19:41:13.05 ID:qNkIZsx4
レンデュームに浴衣はあるのだろうか
649名無しさん@ピンキー:2012/07/12(木) 20:21:17.35 ID:KbJ0+jIz
夏祭りムードに嬉々としてねじり鉢巻+褌で合法的に半裸を楽しもうとするメロダークを必死に止めるマナ
650名無しさん@ピンキー:2012/07/12(木) 21:19:57.12 ID:z4M3zxxm
>>648
クノイチの色仕掛け用に浴衣の色気は必須だろう
と思ったが、何故俺の脳内フランは浴衣着てるのにホワイトブリムを外さないんだ
651名無しさん@ピンキー:2012/07/12(木) 21:37:26.42 ID:J/rLCGne
メイドのホワイトブリムは騎士の剣と同じものです
たとえ全裸になっても外してはいけないんだ
652名無しさん@ピンキー:2012/07/13(金) 11:34:47.00 ID:5AT/YJOL
イラスト描こうとしたらシーフォンの髪型が謎すぎる
どういうカットなんだあれ
653名無しさん@ピンキー:2012/07/13(金) 12:00:57.13 ID:NzuCe8V3
本当に生えてるのかな
654名無しさん@ピンキー:2012/07/13(金) 12:16:00.67 ID:5AT/YJOL
よく見たらおでこがかなり広いよね
いやまさかそんな
655名無しさん@ピンキー:2012/07/13(金) 13:34:41.25 ID:3HI9nUc4
不良は脱色や染色してるから将来ハゲる
656名無しさん@ピンキー:2012/07/13(金) 23:35:49.59 ID:ya2zlosi
パリスも禿げそうだ
良かったなしーぽん仲間がいて
657名無しさん@ピンキー:2012/07/13(金) 23:51:23.24 ID:au0kHP5Y
メロさんも背が高いから皆気づかないけど
後頭部とかがイってる気がする
だから常に酒場で立ってるんじゃないだろうな
658名無しさん@ピンキー:2012/07/13(金) 23:56:24.93 ID:ywU9QIS1
髪は逝っている…
659名無しさん@ピンキー:2012/07/14(土) 00:51:47.61 ID:dgb1cW8a
ここで生える地肌ではないと
660名無しさん@ピンキー:2012/07/14(土) 05:04:42.94 ID:BxAF7Mfw
エンダ「なんで毛が生えてるんだ?」
661名無しさん@ピンキー:2012/07/14(土) 08:28:59.80 ID:dgb1cW8a
エンダ君、最近の考古学研究によれば
毛の生えた竜もいたらしいぞ!
662名無しさん@ピンキー:2012/07/14(土) 09:00:15.54 ID:VQ5zseog
チュナが生えてるかどうかちょっと確かめてくる
663名無しさん@ピンキー:2012/07/14(土) 20:30:22.48 ID:BxAF7Mfw
「夜に外に出てはいけません。夜は邪悪と魔物で満ち満ちています」
言いながら、女はあなたへの責めを緩める事はなかった。細い指先で優しく撫で回され、
こそばゆくもあるが、身じろぎするとその感覚は消えて、熱い火照りだけが居座っている。
うなじを突き抜ける電撃は、口腔を犯す舌のせい。泡立つ音が頭に響き、
あなたの意識は水底に沈んでゆく。弱い体の内側を擦られて、神経が嬌声を上げている。
しかし、こちらが苦しくなるとその都度唇を離してくれる。まるで何度も、この女性と関係を持った事があるみたいだった。
「夜の外出は危険です。闇と、そこに潜む悪意があるだけです」
足の付け根を撫で摩られ、擽ったさの他に奇妙な感覚を覚えた。ぬるぬるとした粘性のある感触と、腰が浮いてしまうような未知の――。
「眠りなさい。ここには永遠/一瞬があるのだから」
指で粘膜をそのまま擦り上げ、どこかも分からない体の突起を揉まれる。

このまま、横になっていたい。もういい。もう沢山だ。神を崇める人間が人を殺め、
多くの命が魚か、鳥か、蛇になってしまった。死を悼む人も、
そして死んだ者も、すべては一部だというのに。
あなたの脳裏を、とりとめの無い景色がよぎる。
かつて在ったかもしれない街と、人と。意中の人と愛を語らった事もある。
でも……どこの物語だっただろうか。
664名無しさん@ピンキー:2012/07/14(土) 20:34:52.40 ID:BxAF7Mfw
「お兄ちゃんの馬鹿」
「――って呼ぶな。殺すぞ」
「僕は――。ネス公国の――」
女性の指が下腹部に入ってくる。そう思ったが、もう体に力など残されてはいなかった。
あなたはぐったりと四肢を投げ出し、
665名無しさん@ピンキー:2012/07/14(土) 20:35:37.14 ID:BxAF7Mfw
コピペミスった
吊ってくる
666名無しさん@ピンキー:2012/07/14(土) 20:47:55.79 ID:dgb1cW8a
まあポララポでものんで落ち着け
667名無しさん@ピンキー:2012/07/14(土) 21:19:56.44 ID:6tCzaLtj
続きはまだかー
668名無しさん@ピンキー:2012/07/14(土) 21:21:20.07 ID:dgb1cW8a
今ごろBxAF7Mfwはイドとの熱い絡みを
669名無しさん@ピンキー:2012/07/14(土) 21:36:51.40 ID:/mgNX3V9
ロリじゃないがチュナに生えてたらショックだ
670名無しさん@ピンキー:2012/07/14(土) 22:47:29.91 ID:aMTnfGcq
12ぐらいなら生えててもおかしくないと思う
671名無しさん@ピンキー:2012/07/15(日) 00:13:09.21 ID:Xqh39W8g
生えてなくてもおかしくないということだな
672名無しさん@ピンキー:2012/07/15(日) 00:34:27.07 ID:zpRq6qSc
>>670を見るまでふたなりという意味かと思ってた
673名無しさん@ピンキー:2012/07/16(月) 02:04:20.96 ID:RTiX2ndt
>>664
一瞬、シーフォン×チュナかと思った
意外に合うかもしれない
674名無しさん@ピンキー:2012/07/16(月) 11:44:41.56 ID:jbWqvYWa
チュナ「兄さん、それにみんなありがとう。あとはじめまして、で……いいのかな。シーフォン、さん?」
シーフ「な、なんだよ。僕様になんか用か」
チュナ「……あ、あの、目がさめたら。ずっと聞きたいって思ってたことがあるんだけど」
パリス「なんだなんだ」
主人公「ほら、遠慮しないで言ってごらん」
チュナ「じゃああの、いっちゃいます!時々一人できて私のパンツめくってたのは」

〜FIN〜
675名無しさん@ピンキー:2012/07/16(月) 13:54:16.12 ID:wQxq+33m
シーフォン逝ったああああ
676名無しさん@ピンキー:2012/07/16(月) 14:01:47.51 ID:iRvUn/UF
スカートめくりじゃなくてパンツめくりかよw
パリス兄貴もガチで殺しにいくなこりゃw

14へ
677名無しさん@ピンキー:2012/07/17(火) 01:13:10.03 ID:6B9K3TW7
ツンデレ×強気ロリでほのぼのカプになるかと思いきや
678名無しさん@ピンキー:2012/07/17(火) 11:28:16.15 ID:oR+lN/oB
進め方によってはエンディング前後で初対面になる人とかいるのか
679名無しさん@ピンキー:2012/07/22(日) 22:43:10.74 ID:kABlpPJ2
エンダ「チュナは生えてないのか?」
680名無しさん@ピンキー:2012/07/23(月) 20:35:45.09 ID:NW9qfU2p
>>679
じつは尻尾のことだけど真っ赤になって大慌てのチュナ
681名無しさん@ピンキー:2012/07/23(月) 20:37:05.04 ID:pQHwqJ3c
まあ尻尾じゃなくてちんこなんだけどな
682名無しさん@ピンキー:2012/07/23(月) 22:28:38.67 ID:unKIM5ln
こんなにかわいい子がおんなのこのわけない、ってことですか
683名無しさん@ピンキー:2012/07/24(火) 07:32:59.48 ID:tU34obus
よかろう、俺が確認してくる
なあに、平和的にお風呂で背中を流してあげるだけだから義兄貴は座ってろ
684名無しさん@ピンキー:2012/07/24(火) 08:45:02.87 ID:YOv5FBB/
>>681
ちょっと待てエンダに生えてるのか?
685名無しさん@ピンキー:2012/07/24(火) 08:57:51.57 ID:sJoJInu9
エンダについてたらエンディングの全身絵できわどい隠し方されている股間にωが見えてしまうと思う
だからついてないと思うのだがどうか
686名無しさん@ピンキー:2012/07/24(火) 23:53:00.92 ID:M78sjjSH
竜だからな
爬虫類式に体内にしまっているとも考えられる
687名無しさん@ピンキー:2012/07/25(水) 12:34:47.79 ID:iVBx8P+p
じゃれあってたら何かが尻にぶつかる訳か
チュナ頑張れ
688名無しさん@ピンキー:2012/07/30(月) 13:25:53.99 ID:nXcQP9/c
>>687
顔真っ赤にして尻を押さえるチュナ
ふぅ、実にいいな
689名無しさん@ピンキー:2012/07/30(月) 15:01:51.57 ID:DUsNfAq6
はえてるって、羽根とかしっぽとかツノとかキバじゃないのか・・・あ、髪は自分フサフサなんで
690名無しさん@ピンキー:2012/07/30(月) 20:10:48.50 ID:57YcEnr6
「耳……生えてきちゃったよう……後遺症、とかかな」
ってネコミミチュナに相談されてものっそい慌てて
「なんて、嘘。ただの飾りだよ」
取り外してみせる姿にものっそい安堵して
「ちょっとした冗談のつもりだったんだけど……不謹慎だね。心配させちゃってごめん。
でも、私のことで必死になってくれて嬉しかったな」
と、ほんのり微笑むチュナが愛しくて抱き締めるところまで見えた


義兄貴は髪が生えるよう祈ってろ
691名無しさん@ピンキー:2012/07/31(火) 13:07:14.86 ID:BN4Eaedn
エンダは野性児だから
発情期が来てチュナがひぎぃ!されないように俺の尻を
692名無しさん@ピンキー:2012/07/31(火) 13:48:29.45 ID:4mtgJrlz
ワニみたいに穴掘って卵産み付ける
693名無しさん@ピンキー:2012/07/31(火) 21:18:00.79 ID:6MFQp1la
>>692
ワニみたいに(チュナの膣)穴(を)掘って卵産み付けると・・・
694名無しさん@ピンキー:2012/08/05(日) 19:22:43.86 ID:2IWMYDaU
※エンダは美少女です
695名無しさん@ピンキー:2012/08/05(日) 19:38:21.22 ID:SFYTkrtw
パーシャ様は乙女です
696名無しさん@ピンキー:2012/08/05(日) 21:00:24.21 ID:aOVFlsaj
弟は14歳です
697名無しさん@ピンキー:2012/08/07(火) 01:30:46.12 ID:3m9l+BVs
私が町長です
698名無しさん@ピンキー:2012/08/09(木) 09:01:49.58 ID:7L8KjbOV
エンダが竜なのか人なのか猫なのかワニなのか分からなくなるな。
ちょっと隅々まで調べてくる
699名無しさん@ピンキー:2012/08/09(木) 09:21:07.24 ID:rOInDvgG
>>698
くしゃみブレスで蒸発するなよー
700名無しさん@ピンキー:2012/08/16(木) 01:16:05.36 ID:83gAsZpT
本スレの誤爆でM字開脚ってあったので、とりあえず全員のを全裸で妄想した。
一番ぐっときたのは真っ赤になりながらも冷たい目で「…不潔です。」って言ってくれるフランちゃん。
次点がアワアワしてしまうテレージャさん。メロダークはまったくうろたえなさそう。
701名無しさん@ピンキー:2012/08/16(木) 19:04:14.33 ID:sefnqo7U
>>700
メロさんじゃうろたえるのはこっち
702名無しさん@ピンキー:2012/08/16(木) 20:31:16.07 ID:CZXMh3rs
シーフォンが一番いい反応してくれそう
703名無しさん@ピンキー:2012/08/16(木) 20:32:36.26 ID:sefnqo7U
よく読みなおしたら全裸になるのは仲間の方で>>700じゃないのか
704名無しさん@ピンキー:2012/08/16(木) 20:56:35.40 ID:RkiwPOXL
俺は全裸よりも着衣or半脱ぎが好きです
ウリュウとか脱がないままの方がエロいと思うんです
705名無しさん@ピンキー:2012/08/17(金) 04:38:07.09 ID:8SZgDeaS
>>704
お前とはいいポララポを食べられそうだ
706名無しさん@ピンキー:2012/08/17(金) 20:10:54.55 ID:dAaCsyzN
フランは騎士の嫡子でメイド服のまま背後から抱き竦めたい
脱がせるのは肩がはだける程度まで
707名無しさん@ピンキー:2012/08/17(金) 21:28:57.00 ID:hXMaFczA
アイビアの外衣に顔突っ込んでふとももペロペロしたい
708名無しさん@ピンキー:2012/08/18(土) 01:18:25.49 ID:w2uAGRhO
我が夫となるものはさらにおぞましきものを略
709名無しさん@ピンキー:2012/08/18(土) 01:46:06.70 ID:WOzncmDk
泉の妖精さん的夫婦生活って、やっぱり寝室にも人魚がただよってるの?
710名無しさん@ピンキー:2012/08/18(土) 05:14:29.53 ID:8DFb2NHw
>>709
なにそれこわいw
711名無しさん@ピンキー:2012/08/18(土) 20:36:40.41 ID:2fBRbmHX
本スレの酔わせてどうこうとか、どう考えてもこっち向けだよね
気が緩んで甘えてくるキレハとか、しおらしくもたれかかってくるパーシャとか、脱ぎ出すフランとか、ギャップが大事だと思う
712名無しさん@ピンキー:2012/08/18(土) 21:39:43.34 ID:8DFb2NHw
ネルは・・・力加減ができなくなる
幼馴染はみんなわかってるのであまり飲ませない
713名無しさん@ピンキー:2012/08/18(土) 22:08:19.02 ID:WOzncmDk
メロダークは一番飲ませたらいけないような気がする
すごい絡んだりメソメソしたり笑い出したりして収拾つかなくなりそうで怖い
714名無しさん@ピンキー:2012/08/19(日) 02:43:26.26 ID:Ern0VfI0
テレージャさんは間違いなくキス魔
見境なく年頃の女の子に襲いかかる

だけどこっちには手を出さないでくるから、「なんで俺にしてくんないの?」って聞くと
「だって君、
恥ずかしいじゃないか」とか、顔を真っ赤にしながらもじもじと呟いてくるわけですよ!!

もう辛抱たまらんね
そのままひばり亭二階へお姫様だっこでテイクアウトで「夕べはおたのしみでしたね」ですよ
715名無しさん@ピンキー:2012/08/19(日) 09:45:52.85 ID:MzYjWyAZ
フランちゃんはでもあたしお仕事中なので><ていって飲んでくれなさそうだけど
あんまりお酒強そうには見えないから、ラミーチョコみたいなの騙して食べさせるだけで
ぽーっとなって2828どうしようか見守ってたら、あギュスタールが脅えるのってこの本性が……ていう修羅場
716名無しさん@ピンキー:2012/08/24(金) 05:37:57.36 ID:1wcB8Khz
8世と9世をだな
717名無しさん@ピンキー:2012/08/24(金) 08:18:12.40 ID:C3kq/QyB
美形魔将アリオスのモデルはアイビアか?
11世×アイビアはよ
718名無しさん@ピンキー:2012/08/24(金) 12:47:12.90 ID:0wdR59w8
>>715
まっさきに嫡子さんが青ざめるのが見えるw
719名無しさん@ピンキー:2012/08/25(土) 17:47:02.59 ID:dH2GvSyX
その場合、ウェンドリンだとうまく場を収めそうなのに、
キャシアスだともれなく巻き添えを食らいそうなイメージがあるw
720名無しさん@ピンキー:2012/08/25(土) 18:10:25.60 ID:NLF5/H9w
「フラン、なあこのカレー (ガクッ」
721名無しさん@ピンキー:2012/08/26(日) 07:00:22.46 ID:wed0FTQy
むしろウェンドリンさんは自分から酒飲ましていく割りに被害を受けないタイプだよ
多分割り食うのはキレハとシーフォンとテレージャ辺り、無論一番の被害者はキャシアスだ
722名無しさん@ピンキー:2012/08/26(日) 09:14:27.26 ID:WZ8ASg6+
キレハみたいなタイプは、先に酔わないと酔っぱらいの世話で苦労するんだろうなあ
723名無しさん@ピンキー:2012/08/26(日) 09:30:37.58 ID:dRt6oH6v
最後まで酔えないまま酔っ払いの面倒を見ていそうなゼス(おまけ3)
724名無しさん@ピンキー:2012/08/26(日) 17:28:35.97 ID:IimVRMuX
やだなーよってないよー!あははははーって建造物を崩壊させそうなネル
725名無しさん@ピンキー:2012/08/26(日) 21:01:55.28 ID:ft5PDSB4
ウェンドリン、キャシアス、フランが同じ時間軸にいたら、
何故かキャシアスが最も被害を被りそうだよなw
そして最も悪乗りするのがウェンドリン
726名無しさん@ピンキー:2012/08/26(日) 22:43:42.47 ID:dRt6oH6v
8人存在ルートでもキャシアス一番悲惨なことになりそうw
アイリは煽るだけ煽って被害ゼロ
727名無しさん@ピンキー:2012/08/26(日) 23:15:28.36 ID:u42DAPHv
ウェンドリンのキャラがww
728名無しさん@ピンキー:2012/08/27(月) 17:11:00.26 ID:PEIaQbsW
>>725
ウェ「フラン、聞きまして?お兄様はケーキがお好きなんですって!」
フラ「はい!がんばります!」
キャ「」
729名無しさん@ピンキー:2012/08/27(月) 20:24:21.68 ID:JFS3Znuo
なんて不憫なキャシアスww

騎士ルートプレイしてて思ったんだけど、ウェンドリンがテオルに手篭めされてたらたまらないな
立場的にも、年齢差的にも、(一応)実力差的にも良い!
なによりアルソンと言う素晴らしい当て馬がいる
730名無しさん@ピンキー:2012/08/27(月) 22:06:30.63 ID:AUwOXCZi
>>728
なんというコンボwww
731名無しさん@ピンキー:2012/08/28(火) 00:19:19.02 ID:T/nTjjwX
テオルなら鬼畜プレイでも想像しやすいなw
むしろ普通のいちゃラブが似合わぬぇ
732名無しさん@ピンキー:2012/08/28(火) 16:28:24.36 ID:bvm2nWta
>>731
ウェ「あらいけない。素振りで斧が曲がってしまったわ」
ウェ「やっぱり二世の斧ですわね、何事も頑丈なのが一番だわ!
   ご覧になって、この猛牛はわたくしが一人でし止めましてよ」
公子「」
733名無しさん@ピンキー:2012/08/28(火) 16:46:24.03 ID:bvm2nWta
あ、このキャシアスとテオルならわかりあえるな

「味なんていいんだ、安全なら」
「醜女でいいんだ、しとやかなら」
「お兄様!テオル様!お酒のおつまみを用意いたしましたわ」
「あたし頑張って作りました!どんどん食べてくださいね」
「」
「」
734名無しさん@ピンキー:2012/08/28(火) 17:29:06.23 ID:WVo1fFMv
>>733
ああ、キャシアスが従でテオルが主と見せつつ
因縁やら魔将やら考えると逆になる組み合わせかw
735名無しさん@ピンキー:2012/08/28(火) 17:34:29.00 ID:T/nTjjwX
>>733
このキャシアスとウェンドリンならテオルを生かしたままエンディング迎えられそうだなwww
736名無しさん@ピンキー:2012/08/28(火) 18:21:23.75 ID:bvm2nWta
ごく自然に兄になってたけどキャシアスが弟なら14歳ルートが開拓できるな

「ウェンドリンさんもうやめて!これ以上殴ったらキャシアスが死んじゃう!」
「姉ちゃんからもいってあげて!おれも姉ちゃんのケーキ食べるから!!(泣」
737名無しさん@ピンキー:2012/08/28(火) 21:28:07.70 ID:B7Bt15rA
俺の脳内ではウェンドリンが姉でキャシアスが弟、
でもってウェンドリンがテオルの立ち位置乗っ取って、
最後はオーバーロードの前座兼パーティ四人目をやりそうだと思っている
738名無しさん@ピンキー:2012/08/28(火) 22:39:00.19 ID:2OidGfeY
テルオ「アルケア帝国復活したら良いなぁ……と思います、はい」


タイタスの家系は変態さんが多そうだから、棺を開けたら
女性パーティに襲い掛かりそうだ。近親婚の人を除く。
739名無しさん@ピンキー:2012/08/29(水) 05:43:46.10 ID:ClV6dsLY
ウェンドリン「見回りお疲れ様です、お父様。シチューでもどうぞ」
カムール「おお……お前の気持ちだ、有難く頂くとし よ   。」

ウェンドリン「キャシアス、フラン! 今のうちです、探索に行きますよ!」
フラン「心は痛むのですが……お館様、お許しください」
キャシアス「巻き添えだーー!!!」


俺のイメージでは騎士家は姉弟でこんな感じ
勿論あとで怒られるのはキャシアスな
740名無しさん@ピンキー:2012/08/29(水) 17:22:19.74 ID:JVufOluD
「うわあああまた父上がしんでしまった!」
「ポララポがあるから大丈夫、ねフラン」

こうですかわかりますん
741名無しさん@ピンキー:2012/08/29(水) 23:21:52.90 ID:RN1tTzso
すみません、質問です
あるサイトを探しています。Ruinaの二次SSがメインで、
キレハが風邪をひいて皆が看病する、という作品があったサイトです
他に、外道なヴァンが主人公の長編もあったと思います(もしかしたら勘違いかもしれません)
心当たりがありましたら、教えて下さい
スレチだったらすみません
742名無しさん@ピンキー:2012/08/30(木) 00:39:03.49 ID:8ltbS8SV
>>741
こんなところで個人サイトのアドレス貼るわけ無いだろお馬鹿!
頑張って探せとしか言えないので頑張って探してください 健闘を祈る
743名無しさん@ピンキー:2012/08/30(木) 09:04:34.73 ID:f5CqaVnt
まあRuinaの二次界隈、話せる場所が少ないのは分かるが、
匿名掲示板で個人サイト曝しはその気がなくても荒し行為になったりするからご注意
pixivとかの公開サイトはまだしも容認されてるが、あそこの話すらボカして書いたりストップかかったりするからな

RuinaSSなんて本数少ないんだから地道に覚えてるキーワードで検索かけたら?
744名無しさん@ピンキー:2012/08/30(木) 09:14:11.65 ID:bqL02u+f
すみません、地道に探します。ご迷惑おかけしました
745名無しさん@ピンキー:2012/08/30(木) 18:16:36.60 ID:sfkOCc0t
虫歯を爆破するSSを思い出してしまった
746名無しさん@ピンキー:2012/08/31(金) 19:47:12.46 ID:SMtMg8tF
>>739
剣の稽古ではウェンドリンが勝ってるんだけど土壇場で強いのはキャシアス、みたいな感じかね
姉の方が男勝りで口調も砕けてるけど、キャシアスは礼儀正しく敬語で話すイメージがある
チェスでキャシアスにボロ負けして剣で勝負だと言い出すウェンドリン
ここまでが俺の脳内テンプレ
747名無しさん@ピンキー:2012/08/31(金) 20:10:27.30 ID:bJhcjYLy
>>746
ボロ負けしてる流れにギリギリまで気づかずチェックメイトされて
ようやく理解して盤叩き割りそう
748名無しさん@ピンキー:2012/09/01(土) 07:46:12.64 ID:Q9PTvyrp
キャシアス「チェックメイt」
ウェンドリン「あ、手が滑った」グシャァ チェス盤両断
キャシアス「…あの、姉さん?」
ウェンドリン「あぁ、チェス盤が壊れてしまったわね。
       続きは剣の勝負で決めましょ、ね?」
キャシアス「…」
ウェンドリン「キャシアス? 聞 い て い ま す の ? 」
キャシアス「はい、わかりました…(解せぬ…)」
こうですかねわかりません
749名無しさん@ピンキー:2012/09/01(土) 13:58:48.82 ID:FRgu4I49
>>746
自分的にはウェンドリンは男口調で、キャシアスが爽やか好青年口調
が、それ以外はほぼ同テンプレだ、ちょっと嬉しい
750名無しさん@ピンキー:2012/09/01(土) 15:22:06.57 ID:XYd8PzxI
>>749
キャシアス「やあ姉さん、それにアルソンさんもお早うございまーす」
アルソン「おはよ「なにがお早うだこの朴念仁が、とっくに昼下がりだぞ!!!どうせ町の連中と遅くまで
     遊んでいたのだろう!分をわきまえんか、貴様は次期領主だろうがっ!!」
アルソン「まあまあ、そんなに怒らないでも」
キャシアス「そうですよ、あんまり父上みたいなことばかりいってると、そのうちヒゲが生えてきますよ」
ウェンドリン「望むところだ!お前のような青二才にホルムが任せられるか!近頃の若いものは(ブツブツ」

アルソン「キャシアスさん、お姉さんて本当はお幾つなんですか?(ヒソヒソ」
キャシアス「知りませんよ(ヒソヒソ本当にあんなのと結婚する気なんですか?(ヒソヒソ」
アルソン「だいじょうぶ、強い女性は好きです(キリッ」

あれ?これパーシャじゃ
751名無しさん@ピンキー:2012/09/02(日) 04:28:25.71 ID:rBiG7Lw/
一瞬カムール様かと思い、その後憑依か何かかと考え、読み返してウェンドリンだと理解した

この口調の娘で剣術も乗馬も行けるおてんばとか・・・
お父さんは頭を抱える日々だったことだろうw
752名無しさん@ピンキー:2012/09/02(日) 09:14:48.88 ID:vrWcJ8/P
カムール卿の前でも猫かぶるってことはないだろうから、
頭抱えるどころか下手すると頭上がらないかもよw
父子揃って長女に説教されるとかw
753名無しさん@ピンキー:2012/09/02(日) 11:00:44.15 ID:hZjmhiGB
>>752
仁王立ちしてるウェンドリンの前で、たんこぶ作って正座してる父親と弟の構図が思い浮かんだ

ウェンドリン「二人とも、何か言いたいことがあるんじゃないのか」
カムール&キャシアス「すみませんでした…」
ウェンドリン「何について謝罪をしているんだ」
カムール「フランが私とキャシアスに作ってくれたチョコレートの菓子(?)を…」
キャシアス「姉さんが大切に大切に食べているチョコレートの箱に入れちゃいました…」
ウェンドリン「その結果、どうなった」
カムール「フランの菓子を食べたウェンドリンが」
キャシアス「三日三晩寝込んd」
ウェンドリン「よし二人とも、今日の夕飯はフランのフルコースだ。私は病み上がりだから、一人でスープを食べる」
カムール&キャシアス「」
754名無しさん@ピンキー:2012/09/02(日) 16:53:01.41 ID:5fyIbkvr
>>753
カムール「悪いことは言わん、危険感知覚えよう。な?いや、パパはお腹を壊して苦しむお前を見たくないだけだから」
キャシアス「そうですよ、姉さん。箱を空けた瞬間食べられるか区別がついて便利ですよ?」
ウェンドリン「なにを甘いことを。毒を食らわば皿まで、これぞ騎士の本懐です」
フラン「ウェンドリンさま、かっこいい……」
ウェンドリン「さあ 一滴残らず きちんとお召し上がりください」
親子「」
755名無しさん@ピンキー:2012/09/02(日) 16:55:49.98 ID:vrWcJ8/P
イケメンなウェンドリンもいいね。宝塚という単語が頭に浮かんだ
756名無しさん@ピンキー:2012/09/02(日) 17:59:16.31 ID:5fyIbkvr
>>755
タイマンで負かされたパーシャが強い男だと思って惚れちゃったりしそうだなw
757名無しさん@ピンキー:2012/09/02(日) 18:27:55.48 ID:mbkm+G6y
ウェンドリン「常々思うが、私は産まれてくる時に男と女を間違えたに違いない」
ネル「えー。そしたら私より力の強い女の子がいなくなっちゃうじゃない」
ウェンドリン「ネル、そんなことを気にするな。そもそもお前に負ける男共の鍛え方が足りないだけだ」
パリス「いや、どう考えてもお前らが人間離れs」


ネル「キャシアスは私より腕力あるけど、十分鍛えてるってことなのかな」
ウェンドリン「まさか! あれの立場を考えたら現状に満足して良い訳がなかろう!」
ネル「領主様って大変なんだねえ」
キャシアス「というか誰か助けて! パリスが息してない……というかミンチなんだけど!?」
758名無しさん@ピンキー:2012/09/02(日) 19:06:33.61 ID:vrWcJ8/P
>>756
手合わせしてお互いの実力を認め合った後、
会食で背中が大胆に開いたドレスを着た長女を見て驚くとか?w
胸は晒を巻いていてカモフラージュされてたが、
ドレス姿だと普通の女性並みにあってパーシャ真っ青w
759名無しさん@ピンキー:2012/09/02(日) 19:19:25.85 ID:xbVOmhfH
ウェンドリン×パーシャか
アリだな
760名無しさん@ピンキー:2012/09/02(日) 19:22:07.04 ID:5fyIbkvr
このキャシアスだと十二夜みたいにはならなさそうだな
761名無しさん@ピンキー:2012/09/02(日) 20:21:25.61 ID:dDHjjuc3
しかしウェンドリン攻め
762名無しさん@ピンキー:2012/09/03(月) 21:36:09.15 ID:Q36cHuuz
ウェンドリンはSかな。組み手で手加減して負けたふりをしながら
キャシアスを懐柔してそうだ
763名無しさん@ピンキー:2012/09/03(月) 22:51:06.62 ID:jmMqlpOK
でもキャシアスのが上手そう
いつの間にかキャシアスとフランの二人がかりでアヘ顔にさせられるウェンドリン
764名無しさん@ピンキー:2012/09/06(木) 07:11:23.96 ID:hrGliC9O
むしろウェンドリンとキャシアスにへろへろにされるフランがマイジャスティス
765名無しさん@ピンキー:2012/09/06(木) 17:57:57.10 ID:v4dUvpiy
事後は女二人で一緒に風呂入って身体流し合うのかな
お背中流しますね、と言いつつ背中から前の方に手が動いていったり
ウェンドリン「フ、フラン?…まるで、っあ!お、オイルを塗る様な手つき…」
湯煙の中で静かに報復が始まる
766名無しさん@ピンキー:2012/09/06(木) 21:54:44.70 ID:FWcCDfaR
二人とも貧乳そうだな…
767名無しさん@ピンキー:2012/09/06(木) 22:07:45.29 ID:nzlGg+fZ
1 2 3 4
大← →小

女主人公はおっぱいもお尻もこういうイメージ
768名無しさん@ピンキー:2012/09/06(木) 22:13:06.40 ID:5q/bme2w
ウェンドリンは胸筋が発達してます
769名無しさん@ピンキー:2012/09/07(金) 10:53:14.59 ID:AnkkDYbt
自力で動かせるおっぱい
ノーブラでもこんもり

ライバルはプリンセスと人魚。てあったときゼスが
自動的にうかんでくるruina民の悲劇
770名無しさん@ピンキー:2012/09/07(金) 18:54:54.95 ID:JDzf5KB9
何だこの近年稀に見るウェンドリン推しは
771名無しさん@ピンキー:2012/09/07(金) 19:16:45.82 ID:lMXxIYb4
女主人公の中ではいっとう投下が少なかった反動だったりして
印象的な作品は多いんだが
パリスとのやつとかタイタス化とか
772名無しさん@ピンキー:2012/09/07(金) 20:20:31.76 ID:AnkkDYbt
ウェンドリンがネルパリスにぐぬぬするヤツ続きこなかった
773名無しさん@ピンキー:2012/09/07(金) 23:08:48.61 ID:tmREK6g8
なぜウェンドリンのエロが少ないのか。やはり因縁キャラ(♂)のアルソンさんがえろくないせいか。
774名無しさん@ピンキー:2012/09/07(金) 23:21:02.41 ID:Lq+30Q3V
ウェンドリンさんがアルソンさんと絡んでるところが想像できない
775名無しさん@ピンキー:2012/09/07(金) 23:56:25.87 ID:AnkkDYbt
かなり古いやつであったじゃないか、アルソンさんがらみのエロはあれっきり?
アルソンさんって温泉はいったりはしてるけど、鎧開けるとそのままピンクの内臓が見えそう
776名無しさん@ピンキー:2012/09/08(土) 11:47:04.06 ID:oUI5eaCM
アルソンさんそういうことに耐性なさそうだもんなぁ
風俗とか「このような施設、不潔です!」とか言っちゃいそうなイメージ。
777名無しさん@ピンキー:2012/09/08(土) 12:03:01.75 ID:8fV4Txi3
そっかー、自分はアルソンさんはあんな奴だけど
貴族の義務として未亡人に婦人の手ほどきの仕方(夜も含む)を教えられたり
一通りのことはやっていると思っていた
でも家督を背負っているので手を出す相手は考えて
慎重にならないといけませんよねHAHAHAという殴りてえ奴だとばかりw
778名無しさん@ピンキー:2012/09/08(土) 13:15:41.98 ID:P2iv1vEr
勝ち絵とかいって四十八手の本テオルからもたされてそう
いっぱい子供作りましょうね!てグラ4の子にもいっちゃいそうで怖い
779名無しさん@ピンキー:2012/09/08(土) 14:18:11.73 ID:AFFqldRQ
ウェンドリンがアルソンを撲殺して本を奪い取り
即フランに処分するよう言いつけて渡したはいいが
つい気になって中身をちら見してしまったフランがキャシアス相手に実践するか悩んでいたところに
更にアイリが本を読んでるフランと中身を見て「いやいや、何これこんなことまでやんの!?」という反応から
フランとアイリが百合の花を咲かせてるところに何の気なしにキャシアスが入ってきてあれこれどう収拾つけんの?
780名無しさん@ピンキー:2012/09/08(土) 15:21:02.04 ID:P2iv1vEr
テレージャさんにご指導いただこう
781名無しさん@ピンキー:2012/09/08(土) 18:37:51.50 ID:8Wk8oXvb
テレ子「まずは手を繋ぐ所からだな。なに恥ずかしがる事はない。
すぐにキス以上の事をするのだからね」
フラン「」
アイリ「」
782名無しさん@ピンキー:2012/09/08(土) 20:36:53.34 ID:P2iv1vEr
フラン「わかります、ご両親への挨拶ですよね」
アイリ「ちがうよ、預金残高の聞き出しでしょ?」
テレ「」
783名無しさん@ピンキー:2012/09/12(水) 14:15:46.17 ID:3R6Pt5Zp
テレ「何を言っているんだ文化の発展に性は欠かせないピースとしてだな
いいかねこの地層遥か下に眠る文化の中に男根崇拝というものがあるのだ
男性の×××は攻撃性の象徴であると同時に豊饒の象徴でもあったとされているんだぞ何故そう君達は(中略)
だから恥ずかしがる事は無いんだよ(中略)カマトト(中略)だってそうだろう尼僧院は性は不潔だとか人間は人形だとか(中略)
いつか(中略)燃やす(中略)だから私も付けて欲しいくらいだよ、なぁキレハ」
キレハ「……zzz」
784名無しさん@ピンキー:2012/09/12(水) 22:08:48.82 ID:eHJxtNIG
アルソンって変態くさい
女性主人公で初見はそう思いました
そしてパパンとも壮絶な戦いしそう
例えるなら夕食を共にしてるとき優雅なディナーの優雅なテーブルの下では凄惨な足蹴(物理)大会みたいな
785名無しさん@ピンキー:2012/09/18(火) 19:13:02.22 ID:ypGP5Q8h
キャラ萌ってここでいいの?
786名無しさん@ピンキー:2012/09/18(火) 21:54:12.40 ID:AnFYS2Wy
ごゆるりと……
787名無しさん@ピンキー:2012/09/19(水) 01:51:10.16 ID:WLzRmnNb
 練兵は週に一度か二度、城館に詰めている兵と町の自警団が合同で、西側の空き地を適
当に借りて行われているのだが、それとは別に熱心な若い衆が集まって、館裏の薪小屋の
辺りで木剣を打ち合わせていることがある。きちんとした剣法を知っている年嵩の者が型
をつけてやっていることもあり、そうでなければただ血の気を滾らせるまま腕っ節を試し
合い、囃し立て合って、酒場の喧嘩さながらの馬鹿騒ぎを起こしていたりもする。今の処、
賭け試合などやらかすような怪しからぬ輩は出ていないようだが、訓練というよりは持て
余した活力を発散するための――というより、半ば娯楽じみた場となっているようだ。
 年明けを控えたさる冬の日、燦々と陽光の注ぐ小春日和の昼下がりにも、やはり二十人
ばかりの男が寄り集まって、そのような場を設けていた。
 普段なら一組か二組、汗みずくになって打ち合う男らの怒声と、順番待ちの連中が投げ
る声援だか罵声だかがむさ苦しく満ちているはずである。が、今日は木剣のとよみと高く
涼やかな気合、そして手ひどく打ち負かされたらしい男らが手当を受けて呻く苦鳴が断続
しているきりであった。
 一際鋭い剣風とともに金糸がそよぐ。
 薪小屋の屋根まで木剣が弾け飛び、それの持ち主であった男は痺れた掌を抑えて蹲り、
「参りました」と情けない声で降参の意を示した。逞しい体つきの男である。自警団に参
加している農家の三男坊であり、日頃から野良仕事で鍛え抜いている。そんな大の男の手
から木剣を力ずくで弾き飛ばした対手はと言えば、あろうことか若い娘であった。
 厚手の胴衣を着込んで傲然と木剣を突きつけた佇まいは妖精のように白い。透けるよう
な頬。首筋。しなやかな肢体。妖しく細められた双眸に紅い瞳が填め込まれて、薄く汗に
湿った髪は暁に似た見事な金髪だ。その不思議な風貌がホルムに伝わるお伽噺、妖精境の
英雄に連なるグリムワルドの先祖返りであるという噂を知らないものはいない。伯爵の愛
娘たる彼女の名を知らないものもいない。
 降参した男と礼を交わし、彼が下がっていくのを見送って、ウェンドリンは周囲を見渡
し、艶然と微笑んだ。
788名無しさん@ピンキー:2012/09/19(水) 01:52:07.51 ID:WLzRmnNb
「さあ、次は誰が相手をしてくれるかしら」
 返ってきたのは、苦笑半分恐れ半分のへつらいだ。男達は無言でつつき合い、視線と顎
で麗しいお転婆姫の面前に立つ大役を押しつけ合っている。始末に負えない、というのが
彼らに共通した思いであろう。
「もう終わりなの? そんなのつまらないわ。ねえ、女に負けっぱなしでいいの? 私に
遠慮なんてしなくていいのよ。かかってきなさいな」
「姉上」
 ウェンドリンの催促を苦々しげに窘める声が割り込むと、一同の間にほっと胸を撫で下
ろす空気が漂った。現れたのは、彼女と同じ白皙の肌、紅玉の瞳に金髪の青年だ。
「お止しください。皆、困っています」
「では貴方が相手をなさい、キャシアス」
「姉上、剣の稽古はほどほどにと父上から」
「誰か、キャシアスに木剣を」
「姉上ッ!」
 青年は憮然として声を張り上げたが、ウェンドリンは何処吹く風で肩を竦めた。彼女の
双子の弟として生まれついたキャシアスは、奔放な姉と打って変わって生真面目な性根の
持ち主であり、それだけに姉の我が儘を一身に引き受けるようなことが多い。
「このところ試合をしてなくて退屈だったんだもの。たまにはいいでしょう。貴方が相手
してくれるなら、今日はそれで切り上げるけれど?」
「一手お相手差し上げれば、待ちぼうけしている学僧殿のところへ行って下さいますね」
「神学って退屈だわー」
「姉上」
「はいはい、分かったから。行くから」
「では」
 手近な兵から木剣を受け取り、キャシアスはウェンドリンの前へ進み出た。諸手持ち。
上段にどっしりと構える。ウェンドリンは楽しげに笑って、ゆるりと剣を突き出した。


「……それで、このようなお怪我を」
「あいたっ、フラン、もっと優しく」
「知りません」
 黒髪の女中は刺々しく言い放ち、伯爵令嬢の膝に出来た痛々しい擦り傷に、些か荒い手
つきで膏薬を塗った。女中部屋の椅子に腰掛けて手当を受けているウェンドリンは顔を顰
めつつも、悪びれた風など一切なく、むしろ楽しげにしている。
789名無しさん@ピンキー:2012/09/19(水) 01:52:38.62 ID:WLzRmnNb
「やっぱりキャシアスは強いなあ。全然敵わなかった」
「男の方ですもの、当たり前です」
「ちゃんと毎日稽古してるしねえ。いいなあ、キャシアスにはみんな手加減とかしなくて。
私に手加減しないでくれるのはキャシアスだけだもん」
「心配、しておられましたよ」
「してた?」
「はい。大変に」
「自分で思い切り跳ね飛ばしておいて、あの馬鹿力、ううん、大馬鹿力め。勝者の余裕っ
てやつねえ」
「そんな仰り方は……」
「分かってる。悪いのは私。あいつの融通効かなさにつけ込んでね。酷い姉さんよね」
「お分かりでしたら、自重されてください」
「代わりにフラン相手してよー」
「お目汚しになります。あたし如きの手妻など、却って稽古の妨げです」
「いいじゃない、密偵流の短刀術。覚えてみたいわ」
「いけません」
「キャシアスを負かせるくらい強くなりたいの」
「どうしてそんなに拘るんですか」
「だって、私は騎士になって領地を継ぎたいもの。ほら、長子だし。だからあの子よりも
強くなくっちゃあ」
「ウェンドリン様」
 ころころと鈴の鳴るような声音で不穏当なことを口走る。流石に聞き流せない様子で女
中は柳眉を釣り上げ、幼げな顔を真剣に引き締めた。
 が、ウェンドリンはやはり意に介さない。
「いいでしょう、女騎士。剣技に長けた女伯爵。で、キャシアスは追い出して、よそへ婿
に出すの」
「ウェンドリン様……!」
「そうすればフランとキャシアス、一緒になれるでしょう」
 邪気のない微笑みだった。
 女中は不意を突かれて目を丸くし、かっと頬を上気させて俯き、きっと顔を上げて主人
を睨んだ。
「いきなり何を仰るんですか!」
「お互い好いてるでしょう。昔からずっと。今も。見てれば分かる」
「……」
「だからさ、あの子も面倒なこと私に寄越して、少しは自分の好きにすればいいのに」
 私がお姉さんなんだからさ、と呟いて、ウェンドリンは伸びをした。
 女中は赤くなったまま、否定か諫言の語句を探しているのか、舌を無意味に動かしては
唇を開け閉めしていた。
790名無しさん@ピンキー:2012/09/19(水) 01:53:27.21 ID:WLzRmnNb
同じ時間軸に嫡子がいたら脳内イメージこんな感じ
ミスってageスマソ
791名無しさん@ピンキー:2012/09/19(水) 01:57:36.46 ID:R51fugSR
GJ!
さわやかでいいねぇ
792名無しさん@ピンキー:2012/09/19(水) 02:01:51.48 ID:4Ux8n1Wd
2012年人気最新品、
偽物ブランドコピー
http://goj.sc/rcspFK
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793名無しさん@ピンキー:2012/09/19(水) 06:10:34.46 ID:2zlh6FST
いいねぇいいねぇ
794名無しさん@ピンキー:2012/09/20(木) 23:36:20.22 ID:LVL4GKt5
>>784
お父さんは心配性だな
795名無しさん@ピンキー:2012/09/21(金) 22:18:34.97 ID:kjWMav5z
「フラン、もっと優しく」で邪な妄想をしてしまったが
エロパロ板的には間違ってないよな?
796名無しさん@ピンキー:2012/09/21(金) 22:44:32.35 ID:d4wsJGz8
まったく正常である
797名無しさん@ピンキー:2012/09/22(土) 20:44:21.41 ID:AVKTHk66
汚い竜人を見つけたので虐待することにした。
他人の目に触れるとまずいので家に連れ帰る事にする。共犯者も確保できた。

嫌がる竜人を風呂場に連れ込みお湯攻め。充分お湯をかけた後は薬草を擦り潰したものを体中に塗りたくりゴシゴシする。
体中が汚染された事を確認し、再びお湯攻め。
女神の河水でのお湯攻めの後は布でゴシゴシと体をこする。
風呂場での攻めの後は、魔法で全身にくまなく熱風をかける。

その後に、不味そうな生魚オメメナイナイを食わせる事にする。
そして俺はとてもじゃないが飲めないスープを宮殿で飲ませる。
もちろん、灼熱に温めたものをだ。

その後は妖精の塔に連行しリスをひたすら追わせる。
竜人の闘争本能を著しく刺激させ、体力を消耗させる。

ぐったりとした竜人を台の上に厚手のテオルをしいただけの質素なところに詰め込み、寝るまで監視した後に就寝。
798名無しさん@ピンキー:2012/09/22(土) 20:57:29.48 ID:6TfULM5Z
待てテオルてめえ
799名無しさん@ピンキー:2012/09/22(土) 23:38:05.94 ID:+jAnglQx
今すごい寝取られ感を味わった…!
800名無しさん@ピンキー:2012/09/23(日) 00:36:03.84 ID:avJJzXyt
髪を拭いてやる、かなり体が汚れていたのかしぼったテオルから
流れ出た水分はにごって赤黒い。軽く叩いてしわをのばし、天井に干しておく


ごめん、多分死んだわテオル
801名無しさん@ピンキー:2012/09/28(金) 01:10:31.78 ID:XvdKoHuS
厚手のテオルって、むちむちに太ましくなってしまったテオルなんだろうか
それともがちがちに逞しくなってしまったテオルなんだろうか

前者の太テオルが仰向けに寝転がってる腹の上で、竜人がのびてる様を想像してしまった
それなんてト○ロ、とか自分ツッコミ
802名無しさん@ピンキー:2012/09/28(金) 10:04:46.56 ID:hKmC+5wA
        (`‐+´‐)<Tさんを超えてしまったんです
    _, ‐'´  \  / `ー、_
   / ' ̄`Y´ ̄`Y´ ̄`レ⌒ヽ
   { 、  ノ、    |  _,,ム,_ ノl
  /\ ̄ ̄ ̄ (;;゚;;) ̄ ̄旦 ̄\
/◇◆\_________\
\\◇/◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆\
  \(ニニニニニニニニニニニニニ)

           ∫

        ( *´十`)
      (        )<肥えてしまった・・・
  /\ ̄ ̄ ̄ (;;゚;;) ̄ ̄旦 ̄\
/◇◆\_________\
\\◇/◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆\
  \(ニニニニニニニニニニニニニ)
803名無しさん@ピンキー:2012/09/30(日) 23:56:30.05 ID:UjjTeylr
>>787-789
いいねいいね。独り身になったウェンドリンはやっぱりアルソンとくっつくのかな
804名無しさん@ピンキー:2012/10/02(火) 23:42:22.62 ID:qayQ3nCv
エメクとマナが同時間軸にいたらどうなるんだろう
夜中にこっそりと神殿を抜け出して、手を繋ぎながらほのぼのと
砂浜を散歩してたりするのかな
裸で禊をしているマナを悪友のパリスと覗いてたり、
それをネルに見つかってビンタ喰らったり
二人とも物腰柔らかい感じがするから、どうしてもこんな風景を想像してしまう
805名無しさん@ピンキー:2012/10/03(水) 00:18:34.67 ID:gSMGCPG4
何そのラブラブ兄妹
二人だけの世界観作りそうな感じはするよな
806名無しさん@ピンキー:2012/10/03(水) 05:19:09.16 ID:zrc9AZkD
「僕たちは普段からよく崖を飛び降りていたので大丈夫でした」
「なのにまさかメロダークさんは溺れてなくなるなんて・・・」
807名無しさん@ピンキー:2012/10/03(水) 14:50:27.43 ID:J81yJTr7
メロとキレハが分等できるよ
やったね神官ズ
808 ◆P14Sjd8nT6T6 :2012/10/04(木) 02:03:24.30 ID:GBabsluL
>>804からの流れを見て妄想が膨れ上がった。
今回もエロはなしです。申し訳ない。


 ――夜。磨き上げた燭台を置いたところで、外に揺らぐ光を見た。
 光る虫のようなそれの正体にも、それを使う者も、心当たりがあった。
「この寒いのに、あいつは」
 溜息のように呟き、手早く道具を片付ける。
 焦ることはない。これは、比較的よくあることだったから。

 二週間前は、浜辺。一月前は桟橋だったか。
 それに比べたら、今夜は近場だった。神殿裏手――墓地だ。
 正確には、墓地の先にある崖の付近だった。ほのかな光が、座り込んだ
小さな影の輪郭を闇から浮かび上がらせる。
「風邪ひくぞ」
 そう声をかけると、どこかぼんやりとした動きで、人影が振り返った。
「エメクにいさん」
「冬の間でも、おまえの放浪癖は健在だな」
 赤い目を見開いていた彼女――エメクの妹であるマナが、兄のその言葉に
たちまち年相応のふくれっ面になった。
「放浪じゃないよ。女神様に会いにきたの」
 近づきながらからかうと、いかにも不服そうに訂正してくる。
「お前、何の為に神殿に住んでるんだ?」
「最初は礼拝用の祭壇に行ったんだよ。でも、かえってちゃんとお会い
したくなっちゃったの。でも、まだ外は寒いから」
「わざわざこんな崖に来た、と。……また幽鬼と間違われるぞ」
「う」
 蛍火に照らされた白い影。そう見られてもおかしくはない。
 実際、一度ならず彼女も、そしてエメク自身も間違われたことがある。
「やっぱり、そう見えるのかな」
「夜の墓地だからな。外見を差し引いても、そう見えるだろう」
「ううー……毎日ちゃんとお掃除して、お祈りしてるのに」
 だから幽霊など現れない、と言い張っているが、既に論点がずれている。
809 ◆P14Sjd8nT6T6 :2012/10/04(木) 02:06:53.93 ID:GBabsluL

「それでも、実際見ると色々考えちまうんだよ、――と、桟橋のお前を見て
悲鳴を挙げたパリスが、翌日ものすごく必死の形相で言っていた」
「……あれ、ひどいと思ったけど、ちょっと可哀想だった」
「悪気はないだろうから、思い出さないでやれ」
「そだね」
 神妙に頷きながらも、開いた手で前髪を弄る妹を見やる。
 年頃の娘のそれにしては艶のないそれは、指の間をぬけてぱさりぱさりと
薄く額に落ちる。白子、と呼ばれる者の特徴のひとつだ。
 この白子の姿は、ただでさえ目立つ。それが、蛍火を伴い、夜の闇の中を
ゆらりゆらりと歩く姿を見れば、大の男でも肝を冷やすだろう。――そういう
ことにしておいてやろう、とエメクとマナはそれぞれ思う。
「ネルみたいにふんわり結べれば、金髪に見えないかな」
「どうだろうな。まず、ネルほど量がないからな」
「にいさんもね。将来はげちゃ嫌だよ」
「……それは保証できない。もし禿げたら、嫌がってもいいぞ」
「ううー……」
 大人しいなりに喜怒哀楽は兄より強いマナは、既に髪の毛の事で頭が一杯に
なったようだった。蛍火と月明かりを弾く、青白い髪を懸命に弄っている。
 今日はどうして『女神に会いに来た』のか、この分では忘れているだろう。
思い出さなくても良いなら、それはそれでいいのかもしれない。
「ネルに相談してみるんだな。髪型なり髪飾りなりで、綺麗に纏めてくれるさ」
「うん」
「納得したところで、戻るぞ。いつ河に落ちるかわからん」
「あ、待って待って。ちょっとだけ待って」
 慌てた様子で大河――『女神様』に向き直り、祈りのかたちに手を組む。
「女神様、いつもありがとうございます。ええと、春になったらラバン爺様が、
ホルムに帰ってきてくれるって言ってました。でも、ラバン爺様だから、春から
夏になったり、秋になったりするかもしれません。そうなってもいいんですけど、
出来れば早く会いたいので、どうかラバン爺様をお守り下さい」
 一息に言い終え、しばしの間そのまま動かず、祈りを捧げる。
 その祈りで、春が近いことと、気のいい老剣士の『また来年来る』という約束を
エメクも思い出した。マナは特に、かの老人に懐いていたことも。
810 ◆P14Sjd8nT6T6 :2012/10/04(木) 02:07:44.48 ID:GBabsluL

 エメクは墓地を見る。ここで暮らしていれば、人がどのように死んでいくのか、
わかるようになっていく。だからこそ生きるべきだと、親代わりの老女は微笑む。
だが、それに素直に頷くことが、エメクには出来ないでいた。
 アダは何も言わない。納得するまで好きにおし、と笑うだけだ。
 ただ、マナの癖は、見守ってやってくれ、と言う。自然に治るまでの間、怪我を
しないようにだけはしてやっておくれ、と。
 それだけは、間違いなく自分の務めだと信じられると思った。
 生まれてすぐ捨てられた、ふたりの白子。
 似ているかどうかは、微妙な所だ。性格の違いが顔にも出るのか、白子だから
似ているだけと言われればそれまでな気もする。
 ただ、そんなことは問題ではない。
 自分達は同じように捨てられ、アダの手に委ねられた兄妹だ。
 たった二人だけ、大河の結びつけた、兄妹だ。

 まだ祈り続けているマナの隣に並び、同じ印を切る。
「俺からもお願いします。ラバン爺が帰って来るならいつでもいい。だから――
どうか、お守り下さい。ラバン爺も、爺の来るホルムも」
 顔を上げる気配を感じながら、目を閉じた。
 崖を撫でる大河の音だけが、鼓動のように響いていた。


 ――そして、春。約束通り、老人は帰ってきた。
 それとほぼ時を同じくして、マナの『放浪癖』が出た。まだ夜明け前、散歩の
ようにふらりと出かけていったと、僧侶の一人が言った。
 しかし、心当たりである河辺のどこを探しても、マナは居なかった。外に出た
様子もなかったので、朝市でも見ているのかもしれないと、アダとは話した。

 昼過ぎ頃、マナは一人でひょっこり帰ってきた。
 少しだけ首を傾げ、マナは言った。

「町外れに、変な洞窟があったの」

 遠くない未来、二人は、兄妹が二人きりでないことを知ることになる。
 それは、そのはじまりの言葉だった。
811名無しさん@ピンキー:2012/10/04(木) 07:11:57.75 ID:u6cvB6pt
GJ!
すごい雰囲気出てていいです
マナ可愛いよマナ
エメクも兄貴してるなぁ

しかし、夜に見られりゃそりゃ幽霊にも見えますねw
ほかの主人公たちもそんな風に言われるんだろうか
アイリやヴァンがいるばあい、兄貴は多少幽霊に強かったりすると面白いなぁw
812名無しさん@ピンキー:2012/10/04(木) 10:21:03.60 ID:2kIPWgQU
GJJ!
綺麗な感じでとっても良かった!
813名無しさん@ピンキー:2012/10/04(木) 11:43:46.02 ID:HirJ+eFk
GJ!!!心の中でへりくつこねるお兄ちゃんかわいいw
それでネルにしてもらったのが顔グラ4の笑顔なのかなて
思ったらニヤニヤがとまらない
>>811
帰宅と同時に階段落ちする兄貴とか嫌です
814名無しさん@ピンキー:2012/10/04(木) 16:16:05.27 ID:u6cvB6pt
>>813
つまり薄暗い中で振り返った妹弟に腰を抜かしてしまうのかw
815名無しさん@ピンキー:2012/10/04(木) 17:12:29.84 ID:HirJ+eFk
宮殿であんなにビクついてるのも、普段から脅かされてるせいなんじゃ・・・
ストレスハゲです兄さん!
816名無しさん@ピンキー:2012/10/05(金) 19:46:31.60 ID:6foIdsct
ハゲハゲ言うからラスボス戦でパリスの毛髪がどんどん後退していく夢をみた
817名無しさん@ピンキー:2012/10/05(金) 20:40:19.09 ID:/jxbzjxg
「あたし、キャシアスさまは怖くありませんよ。
 だって、いつでも殺せますから(にっこり)」
818名無しさん@ピンキー:2012/10/05(金) 20:45:08.98 ID:yHKJiODR
>>817
なんかタイタスに乗っ取られかけの時とかに言われて感動するセリフっぽい
・・・感動・・・するとこなんだよな?
暗黒料理拒否った時とかじゃないよな?な?
819名無しさん@ピンキー:2012/10/05(金) 21:12:53.50 ID:mM3z04Ma
ポララポがあるから大丈夫(マジキチスマイル
820名無しさん@ピンキー:2012/10/09(火) 17:27:00.93 ID:hpaMvev+
SATUGAI→ポララポ→SATUGAI→ポララポ…
なにこの無間地獄
821名無しさん@ピンキー:2012/10/09(火) 17:41:29.65 ID:XED/TPeG
ご先祖様がアークフィアさまにさからった罰です
わかったらおのこししてはいけませんよ
822名無しさん@ピンキー:2012/10/20(土) 23:21:31.23 ID:HSzCEpa5
※オリキャラ注意報

 フィーだってもう十二歳になる。気の早い家なら嫁ぎ先を考える年頃だ。今年の春には
赤ん坊だって産めるようになったし、他の家の子よりずっとよく勉強している。
 だから、大人の泣き方が子供のそれと違うくらいは知っている。
 母が泣いたところはあまり見たことがない。というより、一度しか知らない。エドガー
のお父さんが死んだときだけだ。フィーが転んだり、悪口を言われたりした時のように泣
き喚いたりはしない。黙りこくったまま苦しそうに鼻を鳴らして、ぽろぽろと、雨漏りの
ように涙を零す。そうしてずっと、次の日に森の近くに埋めるまで、エドガーのお父さん
を撫でていた。多分、エドガーよりも母は悲しんでいた。
 その時と同じ顔をしていた。
 丘の上の岩に凭れて、橙と黒と紫を刷きつけた空を見上げる。
 風が冷たい。
 本当なら今頃は家に帰って暖炉にあたっているはずで――薪はフィーが昼間割っておい
たものだ――母と一緒にシチューを作っているはずだった。
「寒いねえ、エドガー」
 話しかけても答えはなかった。従弟のエドガーは、いつも無口で素っ気ない。べたべた
触られるのを嫌がる彼が、今は隣に寄り添ってくれているのだから、いつもより幾らかは
優しいけれど。
「……行こっか」
 フィーが歩き出すと、エドガーが黙って前に出た。薄暗くて足下が覚束なくなってきた
道を、フィーが蹴躓いたりしないよう案内してくれる。フィーよりずっと年下のくせに、
兄貴面をしたがるところがある。
 丘を北へ下って歩く。四半刻も歩けば街道に差し掛かり、湿地に面した小さな森がある。
その森の前に、行商人やシリンの猟師が使う小屋が建っているのを、フィーもエドガーも
知っていた。父と母に連れられて何度か沼を見に行ったことがあるのだ。とても危険な場
所だから子供だけでは決して行かないことと言い聞かされているが、森に入らず小屋に泊
まるだけなら、多分、どうってことはない。ただ、日のあるうちに辿り着けるかが少し心
配だった。いざとなれば灯りの呪文があるけれど、あれは案外、難しい。矢の呪文が息を
強く吹くように、一瞬だけ強く集中すればのに対し、灯りの呪文は歩く間も遊ぶ間も絶え
間なく算術の設問をやるようなもので、ともすると消えてしまう。それに結構疲れるので、
出来れば頼らずに済ませたかった。
823名無しさん@ピンキー:2012/10/20(土) 23:22:08.60 ID:HSzCEpa5
 傾いだ日は急激に弱くなって、山の向こうで最後の輝きを燃やしている。
 天頂にあるときの太陽は白く強く、地平へ接するに従って赤くなり、やがて沈んで真っ
暗になる。白の反対は黒。一番濃い色が黒であり、一番明るい色が白であることをフィー
は小さい頃から知っていた。赤や他の色は全部、白に含まれているのだ。虹を見ながら、
父から教えて貰った。
 だからフィーは、小さい頃、父と母が自分の両親であることを疑っていなかった。
 友達に両親と似ていないことをからかわれても、そのことを教えて納得させてやった。
 何しろフィーの父は、賢者で呪い師だから博識である。その教えを受けているフィーも、
当然の如く物知りだった。
 とはいえ、所詮子供であるから間違いもする。
 色の仕組みと自分の両親を結びつけた解釈が間違いであると知ったのは一昨年だったか。
 急速に深い紫へ変じていく空が陰鬱な心持ちにのし掛かって、フィーは溜息をつく。
 エドガーは振り向きもせず急ぎ足だ。
 しかしその先導に助けられて、なんとか日の沈む前に小屋へたどり着くことはできた。
 手探りで戸を開くと、暫く使われていないものか、饐えた臭いが鼻に触る。
 夜の帳と一緒に急激な冷えが降りてきて、うっかりすると風邪を引いてしまいそうだ。
 風から身を竦めるように中へ入ると、フィーは手を切らないよう気をつけてナイフを抜
き、切っ先を焦点に念を凝らして灯りを生んだ。小屋の中は土が向きだしで、小さな暖炉
と火口の支度、少しばかりの薪が備えられている。
 灯りを保ったまま苦労して火を起こし、座り込んでエドガーにしがみついて、ようやく
人心地がついた。
 しかし、火とエドガーの温もりで寒さはなんとかなったが、空腹はどうにもできない。
 本当なら、夕飯の時間なのに。
「……お母さんが悪いんだ」
 しゃくり上げるものを堪えて、喉を絞る。
「お母さんが――」


824名無しさん@ピンキー:2012/10/20(土) 23:23:02.95 ID:HSzCEpa5
 エドガーがぴくりと身動ぎをしたので、フィーも眼を覚ました。
 眠っていたらしい。
 焚き火が赤々と燃え上がって、暖かかった。
 誰かが暖炉の前に座って、枯れ枝を放り、火を掻いていた。
 厚手の外套に顔まですっぽりくるまった人影だ。
 フィーの顔から血の気が引いた。
 扉のつかえ棒がきちんと嵌っていなかったのだろうか。
 いつの間にか傍にいた見知らぬ人間、顔も伺い知れず、ひょっとしたら邪霊の類かも分
からない。声を上げるのも恐ろしく、このまま気付かぬ振りで目を瞑るか、それともこっ
そりナイフを抜くかと迷っていると、人影がゆっくりとフィーの方を向いた。
 炎の灯りは狭く、揺らめいているから、その人の顔も朧な輪郭しか見えなかったが――
どうやら、女性であるようだ。
「あら、起きたのね。寒くはない?」
 目敏くも、フィーが目覚めたことに気付いているらしい。
 掛けられた声は存外優しげで、それに若々しかった。
 精々、フィーよりも三つ四つ上くらいだろうか。
「……」
「毛布を貸してあげても良かったんだけど、私が近づくと、その子が睨むものだから。
 頼もしい騎士様ね」
「……」
「お名前を聞いてもいいかしら」
「……私、フィー。この子はエドガー」
「あら、奇遇ね。私の名前も、フィーというのよ」
 女性の、色の白い口元が綻んだ。
 フィーと同じ名前の旅人は、フィーが腹を減らしているのを見透かして、レンバスと干
し杏を分けてくれた。エドガーに悪い気がしたけれども、塩や砂糖で味のついた食べ物を
やってはいけないと母にいつも言われていたので、我慢してもらった。
「人間より強い生き物だもの。晩ご飯を抜いたくらい、どうってことないわ」
 と、彼女が言った通りなのか、フィーが食事を取っている間も、エドガーはいつも通り
に座り込んで見向きもしない。フィーはレンバスをよく噛んで飲み下すと、掌に水を掬っ
て、エドガーに舐めさせてやった。
825名無しさん@ピンキー:2012/10/20(土) 23:24:53.70 ID:HSzCEpa5
 旅人は、にこにことしてそれを見つめていた。
「お姉さん、怖くないの? エドガー」
「怖い?」
「知らない人は怖がって、近づいてこないの」
「ああ。大きいものね」
「うん。大人しいけど」
「フィーはその子のこと、好き?」
「あんまし。生意気なんだもん。でも、私、お姉さんだから……っていうかイトコだけど。
だから一緒にいてあげてるの。仕方なくね」
「イトコ?」
「この子のお父さん、お母さんとは弟みたいに育ったんだって。だからイトコ」
「ひょっとして、この子、ホルガーの子供?」
「えっ?」
「実はね、私もずっと昔、この辺に住んでたの」
「そうなんだ」
「うん。ホルガーによく似てるわ。あの子は元気?」
「……ううん。死んじゃった。けっこう前」
「そう……そうよね。随分経ってるみたいだし……狼は人より早く死んでしまうものね」
 切なげに、懐かしげに呟く旅人を、フィーは改めて見つめた。さほど年も離れていない
し、名前が同じなのだから、近所に住んでいたら絶対に覚えているはずなのだが。
「私、フィーさんと会ったことある?」
「ないわ。だって私がホルムにいたの、フィーが生まれるずっと昔だもの」
「そうなの? え、フィーさん、幾つ?」
「内緒。でも、フィーよりはずっとおばさんよ。フィーのお母さんより年上」
「嘘だあ」
「お世辞言ったって、お菓子もうないからダメよ」
「そういうんじゃ、ないもん」
「あはは、ごめんごめん。……ん、それじゃあなたのお母さん、キレハっていう名前?」
「……」
「……あれ、違った?」
「……ううん、そうだよ」
 眠って忘れてかけていた重い気分が、再びずんとのし掛かり、フィーは頭を垂れた。
「でも」
「でも?」
「本当のお母さんじゃないの」
826名無しさん@ピンキー:2012/10/21(日) 00:39:51.49 ID:HAr7fTHS
以下次号?
久々の投下に全ホルムが歓喜した
827名無しさん@ピンキー:2012/10/22(月) 19:20:13.52 ID:ljusbnO/
投下中に遺跡が崩落したのか!?
828名無しさん@ピンキー:2012/10/23(火) 00:23:56.02 ID:5CIRQLZZ
>>825続き

*****

 庵を建て直し、亡師の跡を継いだつもりで呪医を始めた当初は、何せ人の増えたホルム
だから目の回るような忙しさを期待していたのだが……
 浮世の暮らしというのは、どうやらそう甘いものではないらしい。
 先の異変が終息しても町を出ていかずに居着いてしまったはぐれ法師やら呪術師やらに
は商売敵が多くいたし、アベリオン自身、力任せの術は一人前だが病理への心遣いは未熟
なところがあった。
 その場その場の怪我や不調なら肉体の賦活、生理の微調整でどうにか出来るとしても、
平常の些細な病でそればかりに頼っているといずれ体に無理がでるため、好ましくない。
また体がそもそも衰えている場合は力業の効き目も薄く、もっとずっと気長で、繊細な処
置が必要になる。医薬に通じ、長く研鑽を積んだ師はそうした機微にも通じていたのだが。
 それでも怪我の治療、急を要する処置であれば都の神官にさえひけを取らない業前は持
ち合わせているので、庵が森に近いこともあり、アベリオンの元を訪れるのは専ら、遺跡
探検で怪物に襲われた怪我人である。つまり先頃までの同輩であった。今の遺跡は分かり
易い宝があらかた掘り尽くされ、古の種族達との接触もまだまだごく限られたものである
ため、史学神学の徒が調査に赴くのを警護するしか稼ぎ口がない。なので近頃の探索者達
は今ひとつ景気が悪い。従ってアベリオンへの払いも景気が悪い。
 キレハが代官から受け取る月々の手当の方が、アベリオンより余程しっかりしていると
いうのは、少々、情けないところであった。
 キレハと寝床を共にするようになって、はや二つの季節が過ぎた。
 遠い東の果てから自分の"影"を――つまりは自身の血を鎮め、故郷に帰る術を探して旅
してきた彼女は、仲間らの引き留めとアベリオンの求愛を受け入れ、今は臨時の森番に収
まっている。
 怪物の襲来と呪いで荒廃し、遺跡発掘で賑わい、隣国の侵攻で混乱したホルムは、これ
まで続いてきた暮らしを根こそぎひっくり返してしまい、あらゆることに当たり前として
収まっていた人間がいなくなったり入れ替わったりしてしまった。北に広がる森の、放牧
地や保安林を管理していた森番もそうで、西シーウァが攻め入って来た時に怪我を負い、
働けなくなったそうだ。
829名無しさん@ピンキー:2012/10/23(火) 00:24:40.99 ID:5CIRQLZZ
 役目が役目だからなまなかの者には務まらないし、人格に信用がおけなくてはならない。
そこで探索者仲間であった館の女中フランが、キレハを推薦したらしい。
 災厄を退けた英雄の名前は近隣に知れ渡っていたし、隣国に町が占領されたとき、連行
されそうになった兵士をキレハが庇ったのを覚えていた者もいた。流れ者であった彼女が
ホルムの森林資源の――言ってしまえば管財人の役を追うことになるのはそれなりに異例
のことであるのだが、異を唱える声は驚くほど少なかったようだ。
 話がまとまった日、二人きりになってから、彼女は照れくさそうにはにかんだ。
 少し泣いていた。
「ここで暮らしていいんだ、私」
 流れ者が旅を辞めるということの意味を、アベリオンは本当に理解することはできない。
 夢見た故郷を捨てるということの意味を、想像することしかできない。
 寝物語に東の果ての話をするキレハの声が酷く透明なことだけは、よく知っている。

「――帰りたい?」
 思わず、といったところだった。
 堪えていた質問だった。
 聞かずにはおれなかった。
 キレハが微笑む息遣いが、暗闇の中から伝わる。
 互いの顔が見えない閨の中だと、キレハは酷く素直になる。
「今はここが私の場所だから」
 キレハのしなやかな腕が首筋に絡む。温もりを遮るものが何一つない抱擁。秋口の夜気
も、柔らかい干し草と清潔な敷布の上、愛しいつがいとくるまった毛布の中ではただただ
涼やかさが心地よい。
「ここを私の故郷にしたい。もうどこにもいかない。だから、ねえ……あなたも、私を置
いてどこかへ行ったりしないで」
「そんなこと……」
「たまに、不安なの。あなたは突然ふっと消えて、そのまま永久にいなくなってしまうん
じゃないかって。あの不思議な本を読んだときみたいに」
830名無しさん@ピンキー:2012/10/23(火) 00:25:11.61 ID:5CIRQLZZ
「……そりゃあ、前は師匠がしたみたいにあちこち旅したいとか、偉い魔術師になりたい
とか思ってたけど……もういいんだ。そういうのは一生分やった気がする。大それた望み
のためにあれこれするのはさ、色々付き合わされたので精一杯だ。疲れたよ。……本当は
今だって、全部片付いたわけじゃないんだし」
「……」
「僕はどこにも行かない。このままキレハとこの家で暮らして、その、子供とか育ててさ。
どうってことなく年取って、この町で死ぬ。そうできるようにする」
「うん……」
 手探りで頬に触れて、口付けを交わす。柔く湿った味。微かに震える吐息。
 キレハが肌を擦りつけて甘えてくる。脚が絡み、下腹のなめらかさが雄に触れる。胸に
重なる乳房の生ぬるい暖かさ。唇を揉み合わせ腿を擦り合わせ、ゆったりと背中を撫で下
ろす。ぬばたまの豊かな黒髪に指を絡める。
「んっ……ぅ、ん……っ」
 口付けの合間にキレハから鼻にかかった呻きが漏れ、小鼻をくすぐる息が乱れた。子犬
じみてクンクン鳴く。彼女の両手はアベリオンの背中や首筋をしきりに這い回っていて、
酷くこそばゆい。柔肌越しに脈打つ血潮の火照りが甘ったるい。
 じゃれ合うだけの愛撫に我慢できなくなるのは大抵キレハの方で、口付けの体裁を捨て、
熱い舌を伸ばして顔中を舐め回し、鼻や頬に甘噛みまでしてくる。そうなったときの彼女
の声はいよいよ啜り泣く寸前のようで、明かりを灯してじっくりと顔を鑑賞したい欲望に
駆られるが、そんなことをしたら我に返った彼女は羞恥のあまり本当に泣き出してしまう。
それでお流れになるような事態はもう二度と御免だから、アベリオンは耳と肌でキレハの
表情を探ることで満足しておき、求めに応じて彼女の頬を両手で捕まえ、寂しそうな舌に
吸い付いて、強くねぶり回してやる。びくん、とキレハの背筋が震える。
「ん、ふぅぁあぁ……」
 蕩けきった息が彼女の肺腑から溢れる。アベリオンが夢中で貪り吸うあいだに、キレハ
の体はぐんにゃりと脱力して、何もかも投げ出してしまう。親に抱かれた幼子のように。
天敵のあぎとに食らいつかれた獲物のように。
 息が切れて、ふう、と口吸いを緩めても、キレハはまだ名残惜しげに舌先を絡め、ちろ
ちろと前歯や唇をくすぐってくる。アベリオンは互いの下腹に挟まってぬらついている雄
の疼きを、まだ幾らかの余裕を持って楽しみ、左腕で引き締まった尻を撫でた。
 右手を彼女の胸乳に添え、やわやわと揉みしだく。
831名無しさん@ピンキー:2012/10/23(火) 00:25:46.77 ID:5CIRQLZZ
 大小無数の傷跡に覆われたアベリオンの右腕は、混沌の渦からキレハを抱き留めたとき
の名残だ。皮は半ばまで剥がれ、指の肉は危ういところまで削げた。
 あまり体格に恵まれた方でもないのに無茶をしたせいか治りが悪く、今だ手首の捻りが
不自由で握る力もやや弱い。キレハが旅を捨てアベリオンの求愛を受け入れたのは、この
腕の負い目もあったかも知れない。それで彼女を縛れたなら悪くないという打算がある。
 キレハの受け止め方はもう少し素直だ。生まれのせいか、捻くれて見せても性根が木訥
な娘である。ただ沈痛に詫びて、愛おしげに手を触れる。傷跡が疼く日は丹念に暖め、解
してくれる。
「私を抱き留めてくれた腕」
 そう零したのも閨の中だったか。
 掌を重ねた乳房は張り詰め、うっすら汗ばんでいて、鼓動と息遣いが間近に伝わってく
る。キレハはアベリオンの右腕を抱くように腕を絡めて、熱っぽく乳房に埋めるよう押し
つける。情愛と肉欲の入り交じった粘っこい挙措。くねる腹が切なそうに雄に押しつけら
れて、尻たぶのあわいから探り当てた雌も熟れ綻んでいる。
「ね、もう……お願い、もういじわるしないで……」
832名無しさん@ピンキー:2012/10/23(火) 00:26:17.58 ID:5CIRQLZZ
ここまで
833名無しさん@ピンキー:2012/10/23(火) 00:32:12.13 ID:eieroH8P
投下乙
その寸止めで全ホルムが泣いた
834名無しさん@ピンキー:2012/10/23(火) 02:20:31.41 ID:wYqo1hsV

これは酷い生殺し
835名無しさん@ピンキー:2012/10/23(火) 05:18:52.79 ID:+vhhGSkJ
>>832にアルケアが沈んだ乙
836名無しさん@ピンキー:2012/10/23(火) 05:29:11.21 ID:+vhhGSkJ
やだ・・・IDero///
837名無しさん@ピンキー:2012/10/24(水) 12:43:22.87 ID:yoK80LH+
ここ仲間どうしのSSって無いよな
何故だろう
838名無しさん@ピンキー:2012/10/24(水) 12:52:22.65 ID:30CQqm9O
たまにパリス×ネルとかあるぞ
それ以外は大体nice boat.してる気がするが
839名無しさん@ピンキー:2012/10/24(水) 15:45:09.18 ID:ia9yvlyh
チュナキレハとかいうかなりレアもえ
840名無しさん@ピンキー:2012/10/25(木) 00:20:43.03 ID:3CqWFFro
テレキレがないのはおかしい
841名無しさん@ピンキー:2012/10/25(木) 01:18:42.61 ID:klaqjM8J
アルソンとフランが過去スレにあったな
あれはお互いの因縁キャラが別人とくっついた場合これもアリだと開眼した一品だった
842名無しさん@ピンキー:2012/10/25(木) 03:28:37.52 ID:3RN4D1Fj
アルソンとフランは接点少なそうだが無くはない
メロダークとテレージャは想像出来ない
シーフォンとネルは普通にありそう
パリスとチュナは危険な香りがする
強いて言うならラバンは罪人、エンダは神官、キレハは騎士に因縁アリかな?
843名無しさん@ピンキー:2012/10/25(木) 05:51:22.31 ID:AZrcAOyX
キレハなら色々絡んでた気がしたが、読み返したら相手はほとんど主人公だな
生まれ四種制覇してるのはキレハぐらいだろうけど
844名無しさん@ピンキー:2012/10/30(火) 01:04:00.03 ID:Nfwn8GH1
本スレ>>961
ミルドラ×ハァルの鬼畜ものなら見てみたい
84515 ◆E9zKH0kZMc :2012/10/31(水) 22:04:17.24 ID:zk0rtlMW
遺跡に閉じ込められてきた。そんな感じです。

お菓子か悪戯か尋ねた結果、差し出された品
ttp://www1.axfc.net/uploader/so/2657589.zip
※要危険感知。ファイルサイズは800kbくらい
完結編です。パスは過去の慣例どおりです。

過去の本体
tp://www1.axfc.net/uploader/Sc/so/153122.zip
キャシアス編の差分
ttp://www1.axfc.net/uploader/Sc/so/203127.zip
この二つを統合してから「短編」フォルダを削除後
ヴァン差分を上書きすると容量が小さくなります。

全部統合したら偉くでかくなったのでこの状態で。
どうも有り難うございました。
846名無しさん@ピンキー:2012/10/31(水) 23:02:03.39 ID:NLxgDK81
>>845
乙です
頂きました
847名無しさん@ピンキー:2012/11/01(木) 01:10:05.58 ID:6z2eELSC
>>845
完結乙です!早速落として読ませて頂きます

15氏の過去作品をペロペロ愛でていたら何か投下したくなった
まずプロットを練る作業から始めるか…次スレ立つまでには何とか…!
848名無しさん@ピンキー:2012/11/01(木) 02:46:29.65 ID:wJQd14sh
>>845
完結乙ー。
849名無しさん@ピンキー:2012/11/01(木) 07:45:38.59 ID:62qRE/J4
>>845
おつかれさまです。

アイリ編の短編も見たいなぁ
850名無しさん@ピンキー:2012/11/05(月) 02:00:57.65 ID:FVXCZ26v
思ったより長くなってしまったのでろだにうp。
パリス×アイリです。パスはruina
甘々なので注意。

http://www.dotup.org/uploda/www.dotup.org3587494.txt.html
851名無しさん@ピンキー:2012/11/06(火) 18:03:54.50 ID:4okecgIP
>>850
おおお乙です!
うわー、すごい好みだ、アイリ可愛すぎる
そしてチュナは気付いて知らんぷりしてたんじゃないかと思ったり思わなかったり
852名無しさん@ピンキー:2012/11/06(火) 19:54:33.72 ID:UHuQVTsb
>>850
GJ!
85315 ◆E9zKH0kZMc :2012/11/09(金) 22:35:24.50 ID:Dk9NBahW
これはアイリ×何なんだろう、よくわからない物
始祖帝受け入れエンド後、ま属性確実な感じで
急に思いついたので、4300文字程度落とします
85415 ◆E9zKH0kZMc :2012/11/09(金) 22:35:56.50 ID:Dk9NBahW
「……一世です」
「十七世でっす!二人合わせて」

「「タイタスです!!」」

「なんだなんだ」
閑散とした酒場で瓜二つの少女、いや正しくは分身したアイリがポーズを決め、ぺこりとお辞儀した。
「ハイッ、という訳で戻ってとうとう参りましたホルムですが!どーですかイッチャン、三千年ぶりのシャバーは」
「え?あっと……ハイ。久しぶりだなと思いました」
「そうなんだ。町はご覧のとおり、先日来の水晶フィーバーもおさまって、みーんな元気になったわけですけども、
原因だったイッチャンのご感想はどうですか?」
「あっハイ、そう…ですね。……えぇっと、特には」
肘で小突かれた分身は、なかばやけくそで続ける。
「迷惑をかけたのかなぁ、と」
「は?かけたのかなあ?かなあだぁン?あんたほんとに反省してんの?」
「……率直に言って全然してません」
「もっぺんしね!!!」
「ギャアッ」
「おいアイリ!?なんでテメエの分身殴ってんだ!!」
「うっさい!お兄ちゃんは黙ってて、あんたもあんたで負けたクセにえらそーにしてんじゃない!!そんなにヨリシロ
が必要だったらそう言えばいいだけじゃん。なにこんなにまどろっこしいコトやってんの?言ってくれりゃいつでも
貸したのに、ワケわかんない騒動起こした挙句チュナちゃんにちょっかいだすとかマジあり得ない、絶ッ対に私は
アンタのこと許さないかんね」
「……ぅうっ」
少女の大きな赤い瞳に涙がたまっている、今にも溢れだしそうだ。
「アイリ姉さん落ち着いて、私眠ってただけだからそんなに怒ってないよ?」
「チュナが良いからってハイそーですかとはいえないの、この一年どんだけ大事になってたか、あんたも何その態度、
女だからって泣けばいいとか思ってんじゃないでしょうねー、ホントは男のクセに」
激怒した踊り子はガンガン机を蹴飛ばしている。
「ヒッ!グスッだってヒック、い、今はヒックお、女、だし」
「女だからなんなんだよ!おぉん!?こっちは必死で分身維持してんだよ、なにが楽しくって若い身空に半年も
穴ぐら暮らしなんかしなきゃなんなかったんだよ?!え!?あんたのせいだろーが!!責任取んなさいよーッ!」
「うわああん子孫が余のこと敬わないぃ〜」
「ア、アイリ姉さん」
「そっちはお姉ちゃんじゃないのーッ!!!」
顔を真っ赤にしたアイリは、ベソをかいたアイリの胸倉を掴んでがくがく揺さぶり始めた。面食らった酒場の仲間は
口を開けている。
「……おい、コイツ頭大丈夫なのか」
85515 ◆E9zKH0kZMc :2012/11/09(金) 22:36:36.23 ID:Dk9NBahW
「オレに聞くなよ、訳がわかんねえ」
「ドコかおかしく見えまして?こちとらユーヌムブラブラさせとるっちゅーんじゃ、え?なぁにが子孫が敬わないだコラ、
あんた私に何してくれたっつーの、あ゛ぁん!?住んでる町荒らして妹病気にしただけじゃん!!年上だからってダレ
でも目上になれると思うなよ!」
「うええん、うえええん、子孫がへ理屈でせめてくるよう」
「泣かないでアイリ姉さん、アイリ姉さんもアイリ姉さんぶっちゃ駄目だよ」
「おおお落ち着いてくださいー」
「俺が言えた義理じゃあないが、あれはどう見てもおかしいと思うぞ」
メイドの少女もこくこく頷いている。
「あたしも……分身はできますけど、自分の分身と会話できるなんて普通じゃないです」
「姉さん分身してるの?分身ってできるの?分身って魔法?」
「そうだよ、アイリもいろいろあったからねー。それより、この二人って本当にどっちもアイリなの」
「うー……。ちょっとだけ、こっちのアイリはへんな匂いがするぞ?」
鍛冶屋の娘に尋ねられ、二人でくんくんと鼻を利かせる。
「そうね、アイリはアイリなんだけど、なんだか……どことなくヘンだわ」
「おいクソパリス、どういう事なんだよ。お前なんか知ってるんだろ?そいつらここまで連れて来たのお前なんだから」
「だからわからねえんだって。今朝下宿先に戻ってきてからずっとこうなんだよ」
ひそひそ頭を寄せ合う一角へ、正拳を食らった分身が吹っ飛ばされてくる。
「貴様あ、魔将なら余を助けろお〜」
「なんでだよ馬鹿」
すがり付いてきた分身に突っ込みをいれると、踊り子は鼻血を垂らしながら泣き崩れてしまった。
「うわあん、部下までいう事を聞かないぃ〜、何故七度も死んだのだク・ルゥムうう〜」
「アンタの部下じゃないからね、しょうがないね」
「ううう〜」
「お兄ちゃんは私んだから」
「オレってお前の部下なのか」
「そうだよ、だってその服きてんじゃん」
羽織っている外衣を引っ張るが、まとっている無頼漢は頓着する様子はない。
「そりゃお前が着ろつったからだろ?」
「ふあはははー、脱げるものならぬいでみよ!呪われし外衣を着た者は、すべて永遠に我が部下となるのだ!」
「脱げぬ呪い、だと?なんとおぞましい……」
腕組みをして黙っていた傭兵は、いつの間にか険しい表情で眉間にしわを寄せている。
「いやいつでも脱げるだろ、ホレ」
「僕も着てますけど脱げますよ」
「ぴぎゃー!!」
「なんで泣くんだよ!?」
「まあまあ、そんなに泣かないで。ほら、いい子だから怪我を見せてご覧」
「あうあう〜」
ひざまずいた巫女がそっと分身の顔を拭いてやる。
「う〜ん、骨は折れてはいなさそうだが。それにしてもアイリ君、今日はまた随分と気合の入った腹話術だね」
「腹話術じゃないよ。イッチャンだよ」
「いっちゃん?」
85615 ◆E9zKH0kZMc :2012/11/09(金) 22:37:15.60 ID:Dk9NBahW
「一世だからイッチャンだよ、二人合わせてタイタスなの!」
「あー、複数形ね」
「なら単数形だとタイタンなの?」
「タイたそ〜」
「余をばかにするなあ」
「……馬鹿にするなって言われてもねえ、どうみたってあんたもアイリだし」
女将はため息をつく。
「要するに、コイツはひとり言じゃないって事でいいのか?」
杖でつっついてきた妖術師に怒鳴り返す。
「コイツっていうなあ!余はタイタスである!我が前にひれふせえ!!」
「タダのクソガキだろーが、ホレ」
「いったい!」
デコピンを食らって引き下がるが、少女は涙を溜めたまま歯軋りしている。
「ぐぬぬ〜、全盛期の魔力さえあれば……」
「ざまあ、どうせ私の魔力はヘッポコですよーだ、フーン」
頬を膨らませてそっぽをむいた。もう一人の方はへたり込んだまま、ブツブツと呟き続ける。
「あ〜あ、テオルの奴を魔将なんかにしないで乗り移っておけばよかったかな……。妹でもいいけど弱そうだし、
なんでこんなに余の血筋は劣化しちゃったんだろう?あんなに愛いらしいアイビアちゃんの血を引いてる癖に、
なんでこんな凸凹のない体k「おっぱいなくって悪かったな!!!!!永遠にしね!!!!!!!!!!!」
「ぴぎゃー!!!!」
「うるせえよ」
「なによおっぱおっぱいってえ!!アイビアなんかぼいんぼいんなだけじゃないかあんなの!!メロダークさん
みたいに動かせるおっぱいのほうがすごいもん!!」
思わぬ流れ弾に傭兵まで動揺している。
「捨てるぞ!?テメー石ころ全部捨てるぞォ!?」
「イヤーッ、やめてえッ!!それだけはどうか許してくださいッ、なんでもしますからあ」
「ほーお、なんでもします、ねえ……」
飛びついてすがり付いていた少女は一瞬で青ざめてしまう。
「……しまった」
「イッチャン、私にいったじゃん?」

『――余を受け入れよ。力と栄光を約束しよう!』

「んなコト言ったのかお前」
「そりゃもう、余は世界を統べているからね」
「その力と栄光はどこだオラぁ!!いつになったら出てくるんだオイー!!」
「ひいぃ!」
「酒樽運ぶの重いよ!!いまだ貧乏だよ!!全然なんにもかわってないんだよお!!」
「だっていくらなんでも、こんな貧相な体に閉じ込められるとは思わなかったんだもぉーん。ヒック、ヒック、アイビア
もク・ルームもほかのお供も誰もいない世界で生きてたって、何の意味もないのにィイ〜!」
85715 ◆E9zKH0kZMc :2012/11/09(金) 22:37:52.57 ID:Dk9NBahW
「そんなもんアンタの自業自得でしょ!?夢に出てくる暇があるなら事情説明しなさいよバカ!!おそってくれば
倒しちゃうに決まってるじゃない、そもそもアンタが河に流したりするから悪いのに、ちゃんと手元で育てればいい
のになんなのよ!!レナに拾われなかったら私そのまま死んでたんだからね!馬鹿じゃないの!?そ、そりゃ
お兄ちゃんと会えたのには、ちょっとは感謝してるけど」
意外そうな顔をしたパリスと目が合った瞬間、耳まで真っ赤になって"イッチャン"をぶん殴る。
「絶対許さないんだからー!!絶対!!」
「ひぎゃっ、うぅっうっうえぇ〜ん、子孫がいぢめる〜、もう嫌だあお墓かえゆ〜」
「あれあれー?酒場から出たら消えちゃうよぉ?いいのっかな〜?」
「ん?どういう事なんだそりゃあ」
「想像だがね、アイリ君は五つの秘石をつかって、始祖帝を自分の分身の中へ封じ込めてしまったんじゃないかな」
侠客へ耳打ちした神官にキレハが尋ねる。
「そんな事って可能なの?」
「……まあ、彼は今や幽霊みたいなものだし、お互い似通っている訳だし、魔力の出所もああして確保してしまった
ようだからね。どちらかが死んだらどうなるのか、ちょっと想像もつかないのですけれど」
「だったらロボ作ろう、ロボ。分身なんかよりそっちに閉じ込めちゃえばいいんだよ」
ぽんと手を打った鍛冶屋の娘に向けて踊り子はぐっと親指をつき立てた。
「いいね!メカタイタス……カッコイイよそれ!」
「よくない!!貴様ら、余をなんだと思っておるのか!!」
「なによ、余はいつでもそなたの側にいるとかいってたくせに、この意気地なしー!」
「まるでプロポーズみたいですね、アイリさま」
「おのれぇ……、もっとまともな子孫がいれば」
「まともでなくって悪かったね!ったく、なによ、ちょっとかわいそうだからと思って分身貸してあげたのに。そりゃ行動
半径は制限されるだろうけど、今までみたいに交代でしか使えないのよりずっと自由なんだからいいじゃん」
「だからといって雑用を押しつけるのはやめよ!」
「新入りなんだから当然でしょ!ガタガタいってるヒマがあったら敷地の草でもむしんなさいよ!」
「両手利きのくせに卑怯だ!余は片手なのにずるい!!」
「うっさい!こっちは手数の多さだけで生きてきてんだよ!!」
「そうだな……。グスッ、余が河に捨てさせたばかりに、そなたに苦労をかけてしまった」
「な、なによ、貧乏くらいどってことないし。……私もちょっと言い過ぎちゃったよ。ごめんねイッチャン」
「余こそすまぬ。早く草むしって一緒に天下とろうな」
「うん!約束だよ」
仲良く指切り。
「さらっととんでもねーコト言い出してる」
「見てなさいよチュナ、私ら二人、天下とるんだかんね!お笑いの」
「お、お笑い……?」
始祖帝は明らかに今聞いたという顔、妹の方も眉がぴくりとあがる。
「だがしかーし、ナイフ投げ漫談芸人さんとは世を忍ぶ仮の姿、その正体とは」
「やべっ」

「二代目美少女怪盗アイリ&イッチャンだよ!」

「姉さん、いいからまじめに働こう……?」
85815 ◆E9zKH0kZMc :2012/11/09(金) 22:38:44.77 ID:Dk9NBahW
おそまつ
859名無しさん@ピンキー:2012/11/09(金) 22:48:51.41 ID:lb//L6cg
わろたw
タイたそ〜って言ってるのは誰だw
860名無しさん@ピンキー:2012/11/10(土) 09:28:52.06 ID:bm4pwqmb
アイリ編希望したものです大感謝!

いや、しかしこんな17世エンドが待ってるとはデネロス先生でも気がつくめぇw

そっくりな美少女がかけ合いしつつ軽業とかぱりすやのいい看板になりそうですな!
861名無しさん@ピンキー:2012/11/11(日) 01:17:37.33 ID:FdW027rN
ラバン「若いうちのエロスの貴重さをだ……!硬派を気取ってると後悔するぞ。勇気を出し、青い思春期を解き放て!」

この台詞、どこでみれるのん?
862名無しさん@ピンキー:2012/11/11(日) 01:32:35.34 ID:I1RyzdXj
ちょっと趣向を変えて、謎解き風にしてみました。
とんでもなくカオスな事態になっていますが、暇な方は犯人を考えながら
読んで頂けると幸いです。話の特性上、地の文少なめの台本形式でお送りします。
863名無しさん@ピンキー:2012/11/11(日) 01:35:59.32 ID:I1RyzdXj
ひどく嫌な夢だった。汗をびっしょりとかいている。
内容はあまり覚えてないが、以前宮殿で見た悪夢にそっくりだった気がする。
最悪な気分のままのろのろと寝台から身を起こすと、おかしな事に気付いた。
何故僕は知らない部屋で寝ているのだろう。ドレッサーに置かれた
化粧品の数々を見るに、ここは女性の部屋のようだ。
ふと鏡台に視線を送ると、昨晩しこたま飲んだせいで顔がぱんぱんにむくんだ
オハラさんが、くたびれた表情でこちらを見返す。
・・・一瞬にして眠気が失せた。目の前の状況は僕の理解の範疇を越えていて」
フラン「何ぶつぶつと独り言喋ってんだよ、アベリオン。」

メロダーク「町全体に聞いて回りましたが、同じ症状に罹った方はこれで全員みたいです」
テレージャ「ではもう一度状況を整理しましょう。目が覚めると、ここにいる11人の
体があべこべに入れ替わっていた。ここまではいいですね?」
パリス「そんなの分かり切った話じゃない。それよりも昨夜、何か変わった事は無かった?」
エンダ「特に何も無かったけどなあ。お店の在庫を確認して、お客さんに
頼まれた剣を軽く打ち直した後、ご飯食べてお風呂入って寝たけど」
アルソン「私も特に変わった出来事は無かったよ、遅くまで書き物をしていて、
・・・あれ?いつ寝たのか記憶に無いな」
キレハ「・・・何らかの異能の力が関連しているのかも知れんな」
オハラ「それなんだけど、何となく予感がしたから、さっき部屋に戻って確認したんだ」
メロダーク「まさかアベリオンさまの大事な物が無くなっていた、とかですか?」
オハラ「そう、お師匠から譲り受けた鍵の書が、どこを探しても見つからなかったんだ」
フラン「おいおい、あの中にはスゲー魔術が入ってるんだろ、盗まれたのか?」
パリス「ま、これだけ人数がいれば一人くらいは嘘吐きがいるかもね、勘だけど」
ネル「人をなんつー目で見てんだコラ。僕がそんな姑息な真似する訳ないだろ。
仮に手に入れるとしても、正々堂々と勝ってから奪い取ってやるよ」
ラバン「シーフォン、えらい」
フラン「ふん、どうだか。普段からコソ泥みてーな事ばかりやってる癖によ」
アルソン「それ、君が言えた義理かい?とにかく、その鍵の書とやらが
この怪事件の原因であるかも知れないと、そう思う訳だね?」
オハラ「以前、読んでみた限りではそんな効果があるとは思えないけれど、
あの本に込められた魔力を考えれば、可能性はあると思う」
864名無しさん@ピンキー:2012/11/11(日) 01:38:18.01 ID:I1RyzdXj
シーフォン「最初はその方面から攻めるか。やれやれ、厄介な事になったもんだ。
はあ、どうせなら女の子と入れ替わりたかったな」
ネル「あ?僕様の体に文句あんのか?燃やすぞエロじじい」
メロダーク「あわわ、喧嘩しないで下さい、あたし、どうすれば・・・」
キレハ「どうでもいいがあまりなよなよするな。自分の体とは言え、見ていて気色が悪い」
アルソン「酷い言い草だ」
テレージャ「そういえば、ここにアベリオンさんの姿が見えませんね」
エンダ「本当だ、それにオハラさんも居ないよ、普通に考えたらアベリオンと
オハラさんが入れ替わってて、オハラさんが行方不明になって・・・うわややこしい」
パリス「そうとは限らないと思うけれど、確かに彼女を見つける必要はありそうね。
どう、ここは二手に分かれて探ってみない?」
ネル「外さみーから出たくねぇ。アベリオン、お前が原因なんだから責任持って探せ」
エンダ「ちょっと、しーぽんだって魔術師じゃん。なんかいい方法思い浮かばないの?」
フラン「協調性のない連中だな。オレ早く元に戻りてぇのに、もうやだ」
テレージャ「そうですね、僕もこの体だと肩が凝って凝って」
アルソン「・・・随分堂々とセクハラ発言してくれるね、いくら君でも許さないよ」
テレージャ「ひええ、すいません!僕と同じくらい若いのにそんな事言われたら
誰だって怒りますよね、軽率でした。訂正します」
エンダ「いや、そういう意味じゃないんじゃ、あ!ごめん違うの」
ラバン「もぐもぐ」
シーフォン「おい、やめろ何変なもん食ってんだ!」
ラバン「・・・おいしくない。ま゛〜〜」
シーフォン「お前の頑丈な胃袋と一緒にするな!早くそのマッドシチューを吐き出せ!!」
キレハ「それにしても、この格好は暑いな・・・服の下が汗だくだ」
パリス「ギャアアアア!!人の体で何しようとしてるのよ!変態!」
ラバン「幻影の術ー」
メロダーク「わ、ひばり亭の中で魔術を使うのは止めてください!」
ネル「ぎゃははっ、もううぜえからぶっ壊す!って全然魔術使えねーよ!くそムカツク」
シーフォン「お前ら暴れるな。おかみさんが帰ってきたら、ただじゃ済まないぞ」

オハラ「(だんだん、収集がつかなくなってきた。なんとかしないと。
とりあえず、オハラさんと僕の体がどこに行ったのか気になるけど、
まずはこの中に事件の鍵を握る人物が混ざっている筈だ、見つけなきゃ)」
865名無しさん@ピンキー:2012/11/11(日) 09:23:34.85 ID:1zn/KQIc
>>861
たしかランダムマップでパリスがいるとき
866名無しさん@ピンキー:2012/11/11(日) 09:25:54.66 ID:1zn/KQIc
>>862
寝起きに死ぬほど笑ったwwwwばwwwかwwwwww
867名無しさん@ピンキー:2012/11/11(日) 14:04:26.27 ID:QpNmh/to
エンダとテレ子さんが入れ代わったら饅頭食われてたな
よかったねテレ子さん
868名無しさん@ピンキー:2012/11/12(月) 03:07:56.94 ID:Av2blP8E
ユリア「>>863-864の解答編じゃ」
ユリア「だがその前に、ヒントを与えよう」
ユリア「鍵の書を始めとする古文書を解読する為に必要な技能は」
ユリア「そう、古代知識じゃな」
ピート「やりとりの所々にもさりげなくキーワードが隠されていますよ」
ピート「特にシーフォンさんの発言を見直してみると、設定や背景が垣間見えるかも知れません」
ピート「そうそう、申し訳ありませんが、エロパロの要素は皆無です。では続きをどうぞ」
869名無しさん@ピンキー:2012/11/12(月) 03:11:17.74 ID:Av2blP8E
――――間。
アルソン「みんな落ち着け、争いからは何も生まれない」ゼーハー
メロダーク「アベリオンさまが良い案を思い付いたそうです」ヨレヨレ
オハラ「提案というより、まずは誰が誰になったかはっきりさせない事には、と」
フラン「今更な話だな。確かに確認してなかったけど。オレはパリスだ」
テレージャ「僕はアルソンです!」
エンダ「や、ややこしいな・・・わたしはネル」
ネル「・・・シーフォン」
ラバン「ルギルダ」
シーフォン「みんな一斉に名乗るんじゃない、一旦ここでまとめよう。
一人目からアベリオン、パリス、アルソン、ネル、シーフォン、エンダと」
シーフォン「えっ」
ラバン「ルギルダです」テヘペロ

ひばり亭<エエエエエエッーーーーー!!?

メロダーク「コホン。取り乱してしまいました。それで、泉の妖精さんがどうしてここに?」
ラバン「冬至節も近いので、下見がてらアベリオンの部屋に忍び込んだら、つい出来心が」
パリス「いや意味分かんないわよ!というか本物のエンダちゃんは!?鍵の書はどこ?」
ラバン「そう一遍に訊かれても。恐らく、行き違いで妖精の塔に行ったんじゃ」
パリス「そこまで知ってて何で黙ってたのよ!そもそもあなた森から出られないんでしょ!?」
フラン「もう止めてくれ!さっきからオレがカマ言葉喋ってるみたいでいたたまれない気分になる!」
アルソン「くっ、突っ込み所が多すぎて眩暈が。まあなんだ、私達も妖精の塔へ行けばいいのかな?」

テレージャ「おーい!エンダさーん!居るなら返事して下さーい」
ネル「しっかしあのクソガキ、とんでもない事やらかしやがって、後でシメる」
ラバン「・・・私の力では鍵のかかった部屋を開けられないので、偶然出会った彼女に頼みました」
エンダ「よくそんな犯罪じみた事、あんな小さい子にやらせたね」
ラバン「カエルタッパーをあげると言ったら引き受けてくれました。多分悪意は無いです」
キレハ「・・・・」
アベリオン「おい、おまえらどこ行ってたんだ、探したぞ」
テレージャ「みなさん、見つけましたよー!木の上で寝てました」
アベリオン「アベリオン、おまえってもやしみたいにヒンジャクなんだな。
ちょっと走り回っただけですぐ疲れるからここまで来るの大変だったぞ」
シーフォン「姿の違うアベリオンを良く見分けられたな、野生の勘ってやつか?」
フラン「エンダ、お前アベリオンの魔道書持ってるか」
アベリオン「これか?もっかいルギルダに読ませれば何とかなると思って
勝手に持って来たけど、エンダが見てもちんぷんかんぷんだったぞ」
エンダ「もう、人の物を勝手に取るのは駄目だよ!めっ!」
オハラ「いいよ、大事な書物を机に置きっぱなしにした僕も悪いから。にしてもどこに原因が」ペラペラ
ラバン「ああ、実は星幽界で・・・」
鍵の書「ハーイみなさん、こんにちアロハー」
「「「「「「「「「「「「!!??」」」」」」」」」」」」
870名無しさん@ピンキー:2012/11/12(月) 03:15:15.14 ID:Av2blP8E
偉大なる種族「イタイっ!暴力反対デース」
キレハ「気味の悪い生き物だ、始末するか」
偉大なる種族「待ってクダサーイ!何でもシマス答えマース!」
オハラ「・・・思い出した、昨夜のアレは夢じゃない、
こいつに拉致されて変な実験を強制させられたんだ!」
偉大なる種族「拉致だナンて人聞きの悪イデース!この星を統べる代表者、
泉仙女王ルギルダ氏にキチンと許可を取りマした」
ネル「てめーそんないい加減なホラ吹きやがったのか」
ラバン「だって、楽しそうだったので」
アルソン「何だって!私達は宇宙人に攫われ、体中あんな事やこんな事をされた上に、
キャトルミューティレーションされかけたというのか!何て貴重な体験を」
偉大なる種族「私は所詮精神体なのデ、そんなグロい事はしまセーン、
ちょっと肉体と精神をスポポポーンして色々と調査したかっただけデス」
シーフォン「それちょっとどころの騒ぎじゃないだろ」
偉大なる種族「しかしデス、どの体から魂を引っこ抜いたかゴッチャになったのデ、
急遽調査を中止し、それっぽい体に戻して誤魔化しまシタ。ウッカリネー!」
フラン「誤魔化せてねーよ!誰一人として当たってなかったから!」
偉大なる種族「アレレー?あまりにも的外れな生命体に放り込ムと定着しない筈デス、
何カシラの共通点か、宿った肉体への関心や羨望でも無い限リハ」
キレハ「燔祭の火よ、この罪深き悪魔に裁きの」
偉大なる種族「ワワワ!アナタ怒りっぽい人ネ、チャンと戻しマスから、何卒ご慈悲ヲー」
テレージャ「ともかく、これで一件落着ですね!一時はどうなるかと思いましたよ」

フラン「ほっ、ようやく元に戻れました。もうこんなのこりごりです」
キレハ「そう?こういうのも、たまには面白くていいんじゃない」
オハラ「待った待った、僕は入れ替わったままなんだけど」
パリス「やべっ、オハラの事忘れてた!何処だ?」
夜種マーメイド「ちょっとお〜〜〜!釣れないわねぇ♪」
ルギルダ「イヤアアア!お願いだから来ないで、怪物!」
ラバン「ゲッ!まだ懲りてないぞ例の変態!」
ネル「もう勘弁してよ〜〜」

エンダ「ごめんな、アベリオン。エンダは大事な物をドロボウした」
アベリオン「鍵の書の事はもう怒ってないから気にするな、
これで人の物を盗るとろくな目に遭わないって分かっただろ?それで充分さ」
エンダ「ちがう、これ」スッ
アベリオン「ん?何だこのタッパー、ヌメヌメしてるけど」
エンダ「エンダな、洞窟の中を走ってたら、はらへったんだ」
アベリオン「!・・・え、まさか」ヒク
エンダ「でな、その弁当の中身、ガマンできなくてぜんぶ食べたんだ。
あ!でも元の体に戻ったんだから、返した事になるよな?」
アベリオン「」チーン
エンダ「おい、どうしたアベリオン、こんなとこで寝たらカゼひくぞ」

ルギルダ「その後、アベリオンは上もからも下からもミンチになったカエルが大合唱、
何日も寝込んだ末、大のカエル嫌いになったのは、また別のお話・・・」
エンダ「おわり!」
871名無しさん@ピンキー:2012/11/12(月) 09:25:01.56 ID:bW479J35
乙&GJ
ルギルダは予想外だったけどやりかねないwww
872名無しさん@ピンキー:2012/11/12(月) 10:09:32.27 ID:NiH0/ioV
カエルってたしか寄生虫いたよな・・・
本日は謹んでお悔やみ申し上げます>●典
873名無しさん@ピンキー:2012/11/12(月) 22:23:27.71 ID:Gtq5ZzgO
くっそルギルダ入ってたのかよwww
面白かったです乙!
874名無しさん@ピンキー:2012/11/13(火) 02:57:04.37 ID:+Y5665nM
gj予想外の展開w
中の人がどういった理由で入ったか考えると面白いな

ネル→エンダ 竜の赤ちゃんてこんなんなのかー
パリス→フラン 二刀流同士なのにあっちのが華がある…
ラバン→シーフォン 若さ
フラン→メロダーク 料理好き同盟ですね!
シーフォン→ネル 腕力
メロダーク→キレハ 上手な料理
キレハ→パリス 家族思い偉い
アルソン←→テレージャ 会話多い
エンダ→アベリオン お前お父さんか

アベリオン→オハラ、ルギルダ→ラバン、オハラ→ルギルダはわからんなー
875名無しさん@ピンキー:2012/11/13(火) 10:25:37.34 ID:qBK2riBz
アベリオン→オハラ 母音で始まるから
ルギルダ→ラバン  ラ行だから
オハラ→ルギルダ 見た目の割りにお年h(ry
876名無しさん@ピンキー:2012/11/13(火) 11:32:29.94 ID:rS+mRfw5
アベリオン→オハラ おっぱい!
ルギルダ→ラバン 英雄だった頃を知っているから?
オハラ→ルギルダ 意外とファンシーな存在に憧れてた

ラバン以外の男性陣とテレさんは着替え覗けてラッキー!だったに違いない
877名無しさん@ピンキー:2012/11/15(木) 14:52:22.27 ID:QJaaIFTG
q
878名無しさん@ピンキー:2012/11/16(金) 23:17:02.06 ID:pNcMqfwX
見つけた。

タイタス一世は、寝台に横たわる依り代の顔を覗き込んだ。
老賢者の庵は暗くて視界が聞かず、依り代の容貌ははっきりと見えない。
だが、その身体から漏れでる微かな魔の力が、この少女こそが自分の裔であることを証明していた。

見つけたぞ。フィーよ、我が肉よ。

タイタスの口が愉悦に歪む。
復活の時がついに来たのだ。
依り代の肉体を奪うべく、タイタスは実体のない腕をその身体に伸ばした。



――その瞬間、にゅっと伸びてきた逞しい腕が実体のない筈のタイタスの顔を引き寄せ、強引に熱いベーゼが交わされる!

……っ!?

タイタスは厚くカサカサした唇の感触に戦く!
咄嗟に自分を掴んでいる腕を振り切り、後ろに大きく下がって距離をとる!

………………貴様、何者だ。

「甘いキッスを求めること十五年――」

ゆらり、と寝台の上に立ち上がる影。
刹那、何処からなくパッと灯った眩い明かりに闇が払われ、影の正体を暴いた。

「――大河に流され、ホルムの町にたどり着き、賢者の弟子として育てられ、十五年――」

怪人だ。
筋骨隆々の肉体にふりふりのドレスを纏った、怪人がそこにいた。
変態だ。
タイタスはじり、と一歩後ろに退く。
変態だ。圧倒的変態。
なんだあの怪人は。
タイタスの視線に気が付いたのか、怪人は大きく開いたドレスの胸元を見せるように、少し前屈みになる……空いた隙間から胸毛が覗く……良い気分はしない。

「――ついに、巡り会えたのだ……捕らえて離さぬ甘美な味とは、まさに先ほどのようなキッスよ!」

タイタスは接吻の感触を思い出して、露骨に嫌悪感を表す。
怪人はそれを見て頬を染めた。

「吾輩を栄光の都に連れてって!」

………………。
お断りだ。
タイタスは無視した!
879名無しさん@ピンキー:2012/11/16(金) 23:18:42.16 ID:pNcMqfwX
……実体のない余に、血迷い事とはいえ傷を追わせるとは。貴様、何者かと聞いている。名を答えよ。

「え? 我輩フィー」

…………嘘をつくな……

「嘘なんてついてないわん」

……?

怪人は心外だと言わんばかりに口を尖らせる。
嘘ではない、だと。
そんなばかな。
タイタスは茫然と怪人を見た。
これが自分の依り代たる賢者の弟子……?

「ちゅっ☆」

……何かの間違いではないかと疑ったが、どうやら……この怪人から静かに漏れでる魔力に、自分の血を感じるのだ。
いやまさか。
認めたくない。

これが余の依り代か!

認めたくない。

……大河に流されたのは確かに白子の子であったのか?
偉大なる皇帝の血筋からこのような者が生まれたのか?

タイタスは。
認めたくなかった。
しかし。

「その表情、信じておらぬな……ならば、我輩がフィーであることを、今ここで証してみせよう!」

怪人は徐にドレスを脱ぎ去った。
すっぽんぽんだ。
下着は吐いてないのか。
いやそんなことはどうでもよかった。
タイタスはすぐに気が付いた。
あの股間の黒丸。
おぞましくも威圧感を放つもの。
目を凝らしてよく見てみる。
あれは……!

…………イーテリオ……っ!

「フラッシュ!!」

その瞬間、仁王立ちになった怪人の股間の黒丸(イーテリオ)が眩い輝きを放つ!







おわり
880名無しさん@ピンキー:2012/11/17(土) 00:07:35.17 ID:0TTQmL/1
>下着は吐いてないのか
書いたお前が吐いたのも読んだオレが吐いたのも本当だGJ
881名無しさん@ピンキー:2012/11/17(土) 00:13:38.32 ID:0TTQmL/1
ダメだ、読みかえさなきゃよかったwwwこれやデネロス拾った直後には
死んでるだろうな・・・とか、そっか髪の色じゃ見分けつかないよなハゲてるしとか
色々な思いがうずまいて胸が苦しいです先生、これは恋ですかwwww
882名無しさん@ピンキー:2012/11/17(土) 00:18:14.28 ID:ISTivKl8
ひとしきり笑ったあとなんとも言えない気分になったわwww
883名無しさん@ピンキー:2012/11/17(土) 00:47:35.51 ID:Ysu21huu
なんちゅうもんをw
GJ、だが複雑な気持ちでいっぱいだよ畜生w
884名無しさん@ピンキー:2012/11/17(土) 06:43:34.00 ID:THj9XYg3
てめえこの野郎天才かwwww
885名無しさん@ピンキー:2012/11/18(日) 03:07:26.56 ID:9dPZerfw
右手:なし
左手:なし
胴:なし
頭:なし
股間:イーテリオ
886名無しさん@ピンキー:2012/11/18(日) 10:41:10.02 ID:U7LARb7Q
始祖帝の操 プライスレス
887名無しさん@ピンキー:2012/11/19(月) 19:03:21.47 ID:Xo9eTiSQ
こwwwれwwはwww
久々に腹筋が痛くなった、素晴らしいwww
888名無しさん@ピンキー:2012/11/27(火) 22:02:35.13 ID:7bhzycuj
薄暗くじめじめとした洞窟内はしんと静まり返り、足音ばかりが虚ろに反響する。
ランタン片手にずんずんと先頭を進むパリスを小走りで追いながら、わたしは嘆息する。
大廃墟で地下への入口を偶然発見した時は、噂で聞いた伝説の聖剣や甲冑やらが
あるかも知れないと目を輝かせて足を踏み入れたものだが、
目下のところ手に入るのはガラクタばかり、最深部にもそろそろ辿り着く気配だ。
やはり現実はそう甘くはないか。もっとも、彼はまだ諦めていないみたいだけれど。

「マナ、見てみろ。池があるぞ」
「本当だ、何だか深そうだね」

さりげなくパリスの隣に立って池を一緒に覗き込む。
難しい顔で周囲を探っている彼の横顔にどぎまぎしつつも、慌てて視線を戻して誤魔化す。
暗い水面はランタンの光をまぶしく反射し、いくら目を凝らしても全く底が見えない。
宝箱のような物が沈んでいる気もするが、もしかしたらただの岩かも知れなかった。

「よし、オレにまかせろ。ちょっと潜って見てくる」
「パリスってこういうの得意だもんね。わかった、気を付けて」

―――そう、この時はまだ知る由も無かった。
悲しい事件の幕明けが、すぐそこまで迫っていただなんて。


「パリスさま、なかなか上がって来ませんね」
傍らのフランが心配そうな声を出す。確かにあれから数分は経っている。
息継ぎもなしにこんなに潜り続けるのはどう考えてもおかしい。何かあったのだろうか。
「よし、ロープを投げてみようか」

紐の端に重しを付け、パリスが飛び込んだ辺りを狙ってロープを放り投げる。
しばらくすると、ずっしりとした感触が手に伝わり・・・何だか異様に重い。
力の無いわたし達では引きずり込まれないように足を踏ん張るのが精一杯で、
ロープを手繰り寄せてなんとか水面から顔を出したパリスに状況を尋ねる余裕すらない。

「どうしよう、パリスってこんなに重かったっけ!?」
「分かりません、だけどこのままでは力が抜けてロープを離してしまうか、
あたし達まで水の中に落ちてしまいます!腕力のある方が居れば良かったのですが」
「・・・仕方ないわ、力のある助っ人を連れて来ましょう」
「はいっ!パリスさま、そこで待っていて下さい。すぐに戻りますから!」

同時に手を離した瞬間、パリスは派手な飛沫を上げながら再び水中へと没してしまった。
既に予断を許されない状況にあると、否が応にも悟らされる。
わたしとフランは回れ右をすると、ホルムの町を目指して全速力で駆け出した。
後方からパリスの声が聞こえた気がする。分かっているわ、心配しないでパリス。


「駄目だわ。町中探したけれど、エンダもメロダークさんも見当たらない」
「アルソンさまは戦場に行ってしまわれましたし、ネルさまは店番が忙しいそうです」
「ああ、何てこと。このままじゃパリスが、パリスがっ・・・!」
「マナさま、泣かないで下さい。きっといい方法がある筈です」
「話は聞かせて貰ったわ」
「!」

顔を上げると、いつからそこに居たのか、キレハが腕組みをして立っていた。
険しい表情をしつつも大丈夫よ、と言わんばかりに口元を不敵に歪めている。
889名無しさん@ピンキー:2012/11/27(火) 22:06:20.83 ID:7bhzycuj
「フラン、貴女はアルソンをさっさと町の外から連れ戻して来なさい。
マナには彼の所までの案内役をお願いするわ」
「ですがキレハさま、以前腕力に自信が無いと言っておられたのでは」
「いくら力自慢でも、泳ぎが得意な誰かが居ないと助けられないでしょう。
私なら溺れた人を救う心得もあるわ。・・・その、そ蘇生法、なんかも・・・」

最後の方は声が小さくて聞き取れなかったが、とにかく方針は決まった。
キレハさん、やはりあなたは頼りになります。パリス、もう少しの辛抱よ!

「キレハさん、あそこです!」
「これは、もしかして・・・」

件の池に辿り着くと、中央の浮島らしきものに必死でしがみ付くパリスの姿があった。
体のあちこちから痛々しく出血しており、意識も大分朦朧としている様子だ。
胴や首元は白くヌメついた触手に巻き付かれており、あれでは呼吸もままならないだろう。

「あれはイドよ。多分、何かの拍子に怒らせてしまったのね」
「さっきロープがやたらと重かったのはそういう事だったんですね」
「困ったわ。あれじゃロープを投げても掴めそうにない。かといってか弱い私が
泳いで渡しに行くのは危険過ぎる。腕力と生存術を併せ持った人でないと」
「そんな!時間をかけてでもエンダかメロダークさんを連れて来るのが正解だったんですか?」
「御免なさい。足が攣って溺れた程度にしか考えていなかった私の責任だわ」

わたしは、パリスを救えないのだろうか。神殿の巫女として生まれ、一人でも多くの
困窮する人々に手を差し伸べたいと、修行を重ねた日々は何だったのだろうか。
ああ、神よ。愚かなる我らに進むべき道をお示し下さい・・・神?そうか!

「道が無いのなら、切り拓けばいい。キレハさん、わたし、野伏と狂戦士の修行を積んできます!」
「!?無茶よ、どう見ても貴女には適性が無いわ。仮に辛い鍛錬に
耐え抜いたとしても、代償として魔力を幾許か失う事になるわよ」
「構いません。彼を、パリスを助けられるなら、法力を全て失ってもいい」
「・・・そう、貴女がそこまで言うのなら止めても無駄ね。
私は何も出来ないけれど、側で応援してあげるわ。さあ、行きましょうか」


疲労困憊した身体に鞭打ち、再度ホルムに舞い戻る。
早く大河神殿に行って祈りを捧げなければ。焦りで自然と足が速くなる。

「誰かと思えばマナか。そんなに急いでどうした」
道中でメロダークさんに遭遇した。事の顛末をなるべく詳細に説明する。
「・・・待て、どこから突っ込めばいいんだ」
どんな困難が待っていようと、全て覚悟の上です。どうか止めないで下さい。
「もしや私は試されているのか・・・?」
パリスとは幼い頃からいつも一緒でした。仲間であり親友、いや家族同然に育ちました。
「頼むから私の話を少し聞け」
もう!これだけ説明したのに、どこに不服があると言うんですか、メロダークさん!
「お前は熟練のしるしを持っているのか?」

・・・!!!
信じられない、こんな基本的な事を見落としていたなんて。
いくら緊急事態と言えども、しきたりを遵守出来ぬ者に上級称号を得る資格などない。
わたしはショックのあまり、その場にがくりと膝を付く。
キレハさんもまるで気付かなかったという面持ちであんぐりと口を開けている。
890名無しさん@ピンキー:2012/11/27(火) 22:10:30.55 ID:7bhzycuj
「・・・めません」
「?」
「わたしはっ、諦めません!約束したんですっ!怪異が収まって、チュナちゃんの
 病気が治ったら、一緒にお店を始めようって。ここでお別れなんて、あんまりです!」
「・・・」
「今からでも遅くありません。熟練のしるしの一つや二つ、すぐにでも手に入れてみせます」
「駄目だ。お前には危険過ぎる。途中で命を落とすのが関の山だろう」
「・・・っ!」
「だから、私もお前に付き合おう。一人より二人の方が、探索も捗る」
「ちょっと!貴方ばかりにいい格好はさせないわ、私も行く。二人より三人の方が、でしょ?」

メロダークさん、キレハさん!・・・いいえ、泣いている暇なんかないわ。
パリスはきっと今も、わたしの帰りを待って戦い続けている。
その期待を裏切らない為にも、一刻も早く腕力と生存術のスキルを獲得しなければ。

「ここからだと、レンデュームの洞窟が近いわ。急ぎましょう」


それから、実に様々なダンジョンを旅した。
灼熱の火炎洞、不気味な納骨堂、盗賊や夜種が蔓延る魔の領域・・・。
楽しい事もあれば、辛い時もあった。全て乗り越えてここまでやって来られたのも、
メロダークさんとキレハさんの支えがあったからこそだと思う。
境遇も身分も違えど、わたし達は固い絆で結ばれた仲間だった。神よ、感謝します。

そしてわたしはついに、自在に泳ぎ船を操るスキルと、大岩を転がせる腕っ節を手に入れたのだ。

「パリスー!今助けるわ、どこなのパリスー!」

ばしゃばしゃと、浅い水たまりを踏みしめる音だけが響く。彼の姿は何処にも無い。
試しに池に潜ってみると巨大な巣穴の中でイカが眠っていたが、
妙に動きが鈍くなっていたので、簡単に倒す事が出来た。
彼は何処へ消えたのだろうか。先に帰ったのか?ならば、とうに会っている筈なのだが。
嫌な予感を振り払おうと、意味もなく泥の中を探る。ん?これはちくわ?ま、まさか!

「残念だが、奴はタイタスに魅入られちまったのかも知れねぇ」
闇の中から声がして、がばっと顔を上げる。シーフォン、いつの間に!?
「勘違いすんな。別にてめーの事が心配で後を追って来た訳じゃねえぞ。」
そんな事どうでもいいわ、どうしてそう言い切れるのか説明して、シーフォン!
「ど、どうでもいいって・・・。まあいい、何故なら僕も騙されかけた一人だからな」
騙されかけた?言っている意味が分からないわ。

「こんな話をしても信じないかも知れねえが。そういう夢を見たんだ。
 お前が何故かデネロスのジジイの弟子で、悔しいが僕はどうしてもお前に勝てなかった。
 で、力を得る代償としてタイタスを受け入れ、体を乗っ取られた挙句に殺されちまったのさ」
力を得る?もしかしてパリスはチュナちゃんを助ける為に!
「チッ、馬鹿な野郎だ。血も繋がって無い妹の為に、てめーを犠牲にするなんてよ」

「そんなの間違ってるわ!パリスを助けなきゃ」
「助けるって、どうするつもりだよ。確かにタイタスは墓所の最奥で待ってるような
 気もするが、赤の他人の為に命を捨てに行くなんざ、パリスの間抜けと同じじゃねーか」
「他人なんかじゃない!シーフォンの言う通り、パリスは馬鹿で駄目人間でシスコンだよ。
 でも、いつだってわたしを守ってくれた。彼は幼なじみで親友で、わたしの一番大切な人なの!」
「!」
「わたしの決意は変わらないわ。今度はわたしが、パリスを守る番だから」
891名無しさん@ピンキー:2012/11/27(火) 22:12:56.38 ID:7bhzycuj
「・・・けっ、しょうがねーな。僕もタイタスには借りがあるからな。
 本当は僕様一人で充分なんだが、お前がどうしても来たいって言うなら、
 特別にタイタスをぶっ殺す手伝いをさせてやらなくもないぜ」
「シーフォン、ありがとう!」
「やめろ、くっつくな!せいぜい足手纏いになるなよ。・・・フン、かなわねーな」
「?シーフォン今何か言った?」
「うるせー何も言ってねえ。ほら早く行くぞ」


紆余曲折を経て、わたし達はようやくタイタス一世を倒した。
しかしあと一歩の所で逃げられてしまい、失意のままホルムの町へ戻ると、
雲の間からぼんやりと浮かぶ幻都が目に飛び込んできた。
根拠は無いけれど、わたしには分かる。彼はあそこに居ると。
パリス、わたし強くなったんだよ。きっとあなたを魔の手から救ってみせる。
無事に元の世界へ帰れたら、ずっと胸に秘めていた想いを伝えるね。だから待っていて。
ひばり亭の仲間達が、わたしの言葉に力強く頷いてくれた。
もう何も恐れる必要は無い。あなたの野望はここで潰える、覚悟しなさいタイタス!


「まあ、そう落ち込むな。今日は俺が奢ってやるから、気の済むまで飲むがいいさ」
「・・・何の事だ」
「惚れとったんだろう?あの子に」
「へー。おっさん年甲斐もなくあいつを狙ってたの?もしかしてロリコン?ぷぷ」
「あら、貴方も同じだったんじゃない?」
「は?何で僕があいつの事なんかを?頭大丈夫ですか?」
「じゃあどうして、そんな辛そうな顔をしているの?」
「・・・ぐっ」
「ふふ。分かりやすいわね。ところでラバン殿、その会、私も加わっていいですか?」
「ほう、やっぱりな。お前さんパリスの事を」
「彼、不思議な人ですね。頼りなくてぶっきらぼうだけど、一本気で優しくて。
 でも、彼の為にあんなに必死になって頑張るマナを見ていたら、
 ああ、勝てっこないなって。彼に相応しいのは私なんかじゃなくてマナなんだ、と」
「わはは、お前ら青春だな。いやはや、若いって良いもんだ」
「でも、その前にやるべき事があります。アーガデウムで全てを終わらせましょう」
「うむ、せめて彼女らの幸せを見届け、祝福してやるのが私の務めだ」
「あーあ気に食わねえ。とっととパリスの奴を連れ戻して一回丸焦げにしてやらねーと」

人は知らず知らずの内にすれ違い、時には分かりあえず傷付け合う事もある。
だが、決して忘れてはならない。弱いからこそ、互いを思いやり、
手を取り合って試練を突破してゆける。それが、人間だけが持つ強さなのだと。
最終決戦の時は近い。各々が思惑を胸に抱え、そしてホルムの夜は更けてゆく。<完>
892名無しさん@ピンキー:2012/11/28(水) 05:19:27.15 ID:vtaUY5Gc
( ;∀;)イイハナシダナー
893名無しさん@ピンキー:2012/11/28(水) 18:37:21.92 ID:JTck8l5s
つl
        
 ∫ .....|ス|
つi  ....|の|
    ...|ば|
(‐人‐) |か|
894名無しさん@ピンキー:2012/11/28(水) 23:39:03.16 ID:Fmxkha5A
ユリアメインの話って今までにあったっけ

男主×ユリア書こうと思ったんだけど
895名無しさん@ピンキー:2012/11/29(木) 00:10:38.66 ID:i0LUhxV3
>>894
>>10-14
書いてくれるなら読みたい
896名無しさん@ピンキー:2012/11/29(木) 00:42:08.21 ID:j8KmmYoN
全裸待機
897名無しさん@ピンキー:2012/11/29(木) 05:10:31.87 ID:K9tbCZw7
8スレもやってりゃ大抵のキャラはメイン張ってるし、気にせず書いたったらええやん
898名無しさん@ピンキー:2012/11/29(木) 18:59:57.43 ID:G0dR+L2N
「己が今探しているのは老眼鏡だ」
「己が今探しているのは自宅の鍵だ」

「己が今探しているのは朝ごはんだ」
「テオル、一昨日食べたでしょう?」

最近うたたねして見た夢
899名無しさん@ピンキー:2012/12/01(土) 00:38:16.26 ID:Z6OegCGu
魔術師×ネルのいちゃらぶストーリー書こうと思ったらちょっと失敗しました
900名無しさん@ピンキー:2012/12/01(土) 00:39:13.58 ID:Z6OegCGu
 アベリオンよ。
 老賢者は口を開いた。
 洞窟を探検に行くのは止めなさい。邪な精霊に見いられでもすれば、面倒なことになりかねん。
 しかし、賢者の弟子は、不敵にほくそ笑んで見せた。怪訝そうな顔をするデネロスを尻目に、庵の外へ出ていく。彼が連れてきたのは、鎖に繋がれた夜種――小鬼のようなモノ――だった。人間が呻きを上げるような声で、悲しげに鳴いている。
 アベリオンは、夜種の顔を片手で鷲掴みにすると、果実を砕くように容易く握り潰した! 断末魔の叫びが途切れ、脳漿が飛び散る。
「お師匠様……これで良いですかな?」
 デネロスはニヤリと笑った。
「悪くはない……だがな」
 そこで言葉を途切り、庵の外にいたもう一体の小鬼を部屋の中に連れてくる。
「やはり、お前は修行が足りぬッ!」
 デネロスは夜種の腹を拳でぶち抜いた!
「な、何だとォッ!? これが魔法の真髄か……! 流石は我が師……デネロスッ!」
 圧倒的な力の差を見せつけられ、アベリオンは衝撃を受ける。同時に、腹の底からふつふつと熱い感情が沸き上がってきた。
 力が欲しい……! そしてこの男を……越える!
 師匠には止められたが、あの洞窟にはアベリオンを強くする何かがある。そう確信し、アベリオンは修行に赴くべく外へ飛び出した。
901名無しさん@ピンキー:2012/12/01(土) 00:40:23.16 ID:Z6OegCGu
 町に出ると、見馴れた顔を見つけた。
「やっほ、アベリオン。……どうしたの、そんな慌て」
 幼馴染みのネルだ。
「もしかして、昨日言ってた洞窟のこと、デネロス先生に話したの?」
「……ああ、だが、我が師は認めてはくれなかった。しかし、俺は今から黙ってあの中を覗きに行くつもりだ」
「へえ……」
 ネルは何かを考え込むように逡巡する。
「ねえ、その洞窟探検、わたしも着いて行っていいかな?」
「否! 探検ではない。魔法の修行だ」
「うん、だからその、しゅぎょーに行くならわたしも連れて行きなさいよ。危ないところなんでしょ」
 ネルの目は、嫌だと言っても絶対ついてく、と強く言っているようだった。
 アベリオンは暫し考える。いくら混沌の影響で力が強いとはいえ、その他はただの町娘を危険な場所に連れて行くのは憚れる。だが、何を言おうと、ネルは自分について来るだろう。
 いや――否ッ! 幼馴染み一人を守れずに、我が師を越えることはできぬッ!
「よかろう……」
「ようし、じゃあ、パリスも連れてこうよ! どうせまたひばり亭にいるだろうし」

ネルが仲間になった!
902名無しさん@ピンキー:2012/12/01(土) 00:41:30.26 ID:Z6OegCGu
 ネルとひばり亭に入ると、そこにはパリスと、カウンターには老剣客がいた。
「ラバン爺!」
 ネルの声に、ラバンはこちらを振り向く。同時にパリスが気だるげに手を降ってきた。
「ネルとアベリオンか」
「ラバン爺、来てたんだ」
「ああ。ちょっと前にな。今はパリスと飲んでたとこだ」
 ラバンとは離れた席に座っているパリスの顔色は悪く、椅子の背にだらりともたれ掛かっていた。覇気が無いのはいつものことだが、今日は本当に気分が悪そうだ。
 ネルは納得したように頷く。
「またチュナちゃん怒られそうだわ」
「ちょいとばかし飲ましすぎてな」
 そこで、ラバンは思い出したようにアベリオンを見た。
「そうだ、ちょうどいいところに来てくれた。悪いが、パリスの酔いを少しばかり楽にしてやれないか」
 頼む、とでも言うように、パリスもすがるような顔でアベリオンを見ている。
「ふむ……」
 アベリオンはパリスの前に歩み寄り、胃の辺りに拳を当てる。
「ハアァッッ!」
 音速を越えるような速度で拳が突かれ、パリスの肉体は霧散しその場からかき消えた!
「見事……見事な憂い祓いだ! 随分と力をあげたようだな、アベリオン!」
 ラバンが笑いながらアベリオンの肩を叩く。
 しかし、アベリオンの表情は暗い。
 アベリオンは歯噛みした。
 ……やはり……ッ! この程度ではやはり、俺は、師の言う通り、修行が足らぬッ! 俺は、あの洞窟に向かわなくてはならぬッ!
 ネルがラバンに言う。
「あ、そうだ。わたしたち、これから洞窟探検に行くの」
「洞窟か。よし、俺も手を貸そう。年老いたとはいえ、剣の腕はまだ鈍ってはいないつもりだからな」

ラバンが仲間になった!
903名無しさん@ピンキー:2012/12/01(土) 00:43:02.09 ID:Z6OegCGu
 一行は、ランタンを手に下げたアベリオンを先頭に、洞窟の中に足を踏み入れた。ここは、外とは違って、空気が湿っぽく、土の臭いが濃い。
「あ、あれは!」
 ネルが何かを見つけたようだ。アベリオンとラバンはそれよりも早く、目の前に漂う異様な気配を察知していた。
「タ……タスケテ……」
 洞窟の奥から逃げて来たのは、こん棒を持った小鬼だ。その後ろを、チュナが四つ足で地を蹴って猛然と疾走している!
「肉ぅ! 肉の匂いがするぞォッ!」
 チュナは四脚に力を込め、目の前の獲物にまさに飛び掛かろうとしていた!
「チュナちゃん!? どうしてここに!?」
 ネルの声に、チュナはぴたりと足を止めた。ゆっくりと此方に顔を向ける。その隙にと、小鬼がアベリオンたちの後ろへ逃げていく。
 チュナはニタニタと笑いながら叫んだ。
「お客様だァ!」
 そう言って、涎を滴ながらアベリオンたちに襲い掛かって来た!

チュナが現れた!

 アベリオンはニヤリとする。
「面白い!」
 ネルとラバンを下がらせ、チュナに向かって地面を蹴った!
「我が魔法で灰にしてくれるわ! 爆炎の投射!」
 持っていたランタンをチュナの顔面に勢いよく叩き付ける! 硝子が砕け、中の炎がチュナの身体を包み込んだ!
 しかし、チュナの勢いは止まらない! 炎を纏った身体でアベリオンに突っ込み、右腕を食い千切る!
「アベリオン!」
 ネルが叫んだ。一方で、二人の闘いを黙って見ていたラバンは思いの外冷静だった。
(この闘い……一見アベリオンが不利に見えるが……しかし、力の差は一目瞭然!)
 アベリオンが雄叫びを上げた。
「この程度か……! この程度では痛みも感じんぞ、小娘がァッ!」
 追撃を加えようとするチュナの背後に一瞬で移動すると、足下の地面に指を突き刺した。
「竜脈の開放!」
 指先に力を込め、地盤を引き剥がす!
「がッ――!?」
 洞窟の天井が崩れ、落下した岩と隆起した岩にチュナの身体は押し潰された。流れ出た血が地を赤に染める。
 勝負はついた。勝者は誰が見ても明らかだ。
 気がつけば、ラバンの額には一筋の冷や汗が流れていた。
(間違いない……俺の見立てでは、こやつ、この修行で魔術師としての力が覚醒し始めている!)
「はァッ! 治癒術!」
 アベリオンはチュナの口から離された右腕を掴み、肩に突き刺した。
「まさか、雑魚に右腕を取られるとは。……しかし、これは、様子がおかしいな」
「何が?」
 ネルが首を傾げた。
(そうか、こいつ、この魔力を感じていないのか……ラバン爺は気が付いているか)
 闘いの最中にも、気になっていたことがあったのだ。
「……俺が先ほど感じた禍々しい魔力……チュナのものではない……」
 アベリオンは洞窟に広がる闇を睨み付けた。
 この洞窟のさらに奥に、何者かが潜んでいる! そいつは間違いなく、強者だ!
904名無しさん@ピンキー:2012/12/01(土) 00:43:49.71 ID:Z6OegCGu
 一行は滝の洞窟の最奥を目指して進む。途中、大きな岩が道を塞いでいた。
「ピッケルなどいらん……この俺の魔法で道を開く!」
 アベリオンは両手で岩の端をひっ掴み、勢いよく額をその真ん中辺りに打ち付けた。
 岩が粉々に砕かれ、道が開かれた。ネルが感嘆の声をあげる。
「凄い、今の魔法どうやったの!?」
「魔力を練るのだ。簡単な呪文で術は効果を発揮する。そして、限界までためたそれを、一気に爆発させる」
「先生、それってわたしも出来ますか!?」
 アベリオンは憐れみの顔でネルを見た。
「ちょっと、そんな顔でわたしを見ないでよ!」
「二人とも、いちゃつくのはその辺にしておけ。……どうやら、一番奥まで来たみたいだぞ」
 一行の前に現れたのは、黒いオベリスクだった。
「何だろう……これ」
「わからん。だが、気を付けろ。近いぞ」
 ラバンが剣を振るった。付近に漂う禍々しい魔力が、それだけで霧散する。
 とたん、朧気だった視界が晴れ、オベリスクの後ろからボロボロの外套を纏った骸骨が姿を現した。
「見るな……暴くな……」
 死霊は剣を抜いた。
905名無しさん@ピンキー:2012/12/01(土) 00:44:49.09 ID:Z6OegCGu
「――セイッ!」
 ラバンが一行の前に躍り出て、骸骨の初撃を受け止める。アベリオンはその隙に、素早く骸骨の後ろに回り込んだ。
「矢の呪文!」
 強烈な蹴りが放たれる!
 骸骨はひらりと身を躱した!
「ぐわああああああッ!」
 蹴りはそのままラバンに直撃!

ラバンは倒れた!

「おのれ老骨、もう倒れたか! 修行が足りぬぞッ! ――くっ!?」
 アベリオンは勢いを殺せず体勢を崩す。すかさず骸骨戦士の剣が殺到してくる。息をつく間もない。アベリオンは地面を転がり、斬撃を回避する。
 二人に遅れ、ネルはようやく事態を把握した。ハッとし、闘っているアベリオンに支持を仰ぐ。
「ねえ、わたしはどうすればいい!?」
「お前は足手まといだ! パンでも食ってろ!」
「わかった!」
 ネルはモシャモシャとパンを口に詰め込む。
 骸骨剣士の斬撃は、一撃一撃が重かった。隙がない。顔を目掛けて放たれた突きを紙一重で躱す。アベリオンは次第に、壁際まで追い込まれていく。
 骸骨剣士が雄叫びをあげた。
「笑止ッ! 口ほどにもないわ小僧ゥッッ!」
「なめるな!」
 足元を狙いに来た剣を跳躍していなすと、さらなる追撃を腕一本で受け止める。
「何ッ!? なぜ腕が切れぬッ!」
「ふっ、小僧と思って見くびったか!」
「その魔法! まさか、光の障壁をはったか!」
「正解だ! そして隙だらけだ! ハァッ!」
 ボッ、と空気が破裂するような音とともに、アベリオンの拳が骸骨の頭蓋をぶち抜いた!
「カッ――」
 音もなく、死霊の体は崩れ落ちる。
 ……やったのか?
「隙だらけだぞ」
「何ィッ!?」
 骸骨の剣が、アベリオンの腹に突き刺さる!
「ぐ、ごォ!?」
 次いで放たれた蹴りに顎を撃ち抜かれ、壁に叩き付けられた。
「ふぁ、ふぁへひぃおん!」
 ネルは口の中がパンでいっぱいだ。


途中で書くの飽きたから終わり☆
906名無しさん@ピンキー:2012/12/01(土) 00:48:10.50 ID:fSxPdOcr
……!?
と、投下乙であります
パリスとチュナ兄妹の扱いがひどすぎるw
907名無しさん@ピンキー:2012/12/01(土) 03:22:40.92 ID:twcGjTQa
ラバンもひでぇw
908名無しさん@ピンキー:2012/12/01(土) 10:39:06.98 ID:S2NT8K5P
この感じ……暗黒料理人タイプの書き手!?GJ
909名無しさん@ピンキー:2012/12/01(土) 21:18:27.87 ID:4q7CIdsn
さりげなくパリスが逝ってしまう展開が連続するとは…
散々な扱いをされてこその兄貴という訳か。南無
910名無しさん@ピンキー:2012/12/01(土) 22:34:06.41 ID:TZghKWqo
パリスって基本不遇なのか。俺は顔1マナxパリスとか妄想したけどなぁ
ネルと三人でいるときは普通にしてるんだけど、二人きりになると妙に意識したり
チュナを寝かしつけてからマナに会いに行ったり、二人きりで神殿抜け出して
至聖所近くの砂浜をブラブラしては寝転がって星空眺めたり
…なんか幼馴染の男女にありがちなシチュばっかだな
911名無しさん@ピンキー:2012/12/02(日) 00:02:01.73 ID:tzMWmYOB
女主人公だと幼馴染みの男の子だからなーw

俺は顔3アイリとの妄想が好きだが
普段は気が強いけどチュナがいないところだとけっこう妹づらして甘えたり
酒場で働く時に体を売るようなことにもなるかも知れないから、
初めてはパリスがいいとか
912名無しさん@ピンキー:2012/12/02(日) 13:29:59.97 ID:Z0ifeH1b
パリスはなんていうか、もうちょっと「男の子」的な言動してれば、ここまでな扱いされなかったろうに
義理の姉妹とか女幼馴染二人ていうすごい主人公っぽい境遇が、下宿先のあの後姿で台無しにしてる
913名無しさん@ピンキー:2012/12/02(日) 13:55:04.10 ID:Odpneoeb
あのイスに座って後ろ向いてる図柄の哀愁はやばい
無理にこのスレ的にしようと思ったら賢者モードくらい?
914名無しさん@ピンキー:2012/12/02(日) 13:58:34.64 ID:Co1IuOlw
まぁ、じいさんから若い頃のエロスの大切さを説かれるぐらいだからなぁ
普段から色気のある話はなさそうだ
915名無しさん@ピンキー:2012/12/02(日) 14:02:19.14 ID:tzMWmYOB
ではあの項垂れた背中にそっと抱きつくアイリというのは……
……義兄貴というよりおとっつぁん扱いだな
916名無しさん@ピンキー:2012/12/02(日) 14:10:42.22 ID:4aYy1kV+
別に硬派気取ってる訳でもなさそうだし、先天的不能疑惑
917名無しさん@ピンキー:2012/12/02(日) 14:19:49.52 ID:Z0ifeH1b
>>915
「すまないねぇアイリ(ゴホゴホ」
「おとっつぁんそれは言わない約束だよ」
腹巻きとステテコでよろよろしてそう
918名無しさん@ピンキー:2012/12/02(日) 14:55:16.68 ID:bceQ99zw
>>917
「落ち込まないで兄さん、仕事なんてまた探せばいいじゃない」
「うるせぇ!酒持ってこい!」バシッ

「やめて兄さん!それは今月の生活費…」
「知るか!どけアイリ!」ドゴォ
の方が絶対似合ってる
919名無しさん@ピンキー:2012/12/02(日) 15:28:55.35 ID:Z0ifeH1b
>>918
そうやって肝臓を壊して>>919だなw
もうなにこれ
920名無しさん@ピンキー:2012/12/02(日) 16:38:52.88 ID:tzMWmYOB
「兄さん、お酒は」
「……ん……ああ、悪ぃ。でもいいだろ、今日くらい」
「酒盛りの時に吐いたんでしょ。何言ってんの。ほら、お湯」
「わり……」
「まったく、最後までチュナに恥かかせて」
「……ホント、駄目兄貴だよなぁ、オレ」
「知ってる」
「……つか、やっぱ早ぇだろ、チュナの歳で結婚とかよぉ」
「もう十四よ。それにあの子が決めたことなんだから」
「……そうだな」
「しっかりしてよ。兄さんは私が見るから安心しろって、チュナには言ってるんだから。
 あの子ってばパリス兄さんほっとけないからって、ずっと」
「ああ、うん……」
「まったく……」
「……きょうだいっても、いつか離れるもんなんだよな」
「そりゃそうよ」
「……つか、お前はいいのか。オレなんかに構ってて。結婚とかさ、考えてる相手いないのか」
「んー……まあ、いなくもないけど」
「……オレがほっとけないからっていうならさ、オレ、しっかりするから」
「ねえ兄さん」
「あ?」
「きょうだいって言ってもさ、ホントの兄妹じゃないんだよ、私たち」
「お前、そういうこと言うなよ……凹むだろ」
「だからさ」
 ぎゅ
「兄妹じゃなくって……さ……」
921名無しさん@ピンキー:2012/12/02(日) 22:50:01.14 ID:W7+MWZNE
チュナの嫁ぎ先ってどこなんだろうなぁ
マメに顔出してたエメクあたりになるのかな
全主人公が同時間軸上にいたらの話だけどね
922名無しさん@ピンキー:2012/12/02(日) 23:42:49.86 ID:BpJEC1ye
>>920
続きはよ!

>>921
しかしエメク達の宗派って男女間の付き合いとかはどう扱ってるのかね?
神官主人公でも別にラストで告白してるしそこまで厳しくはなさそうだけど
923名無しさん@ピンキー:2012/12/03(月) 01:03:03.77 ID:8AjaL7xB
んー、戒律についての明確な描写は見なかった気がするなぁ
片田舎の、それもあまり信徒がいないような小さな神殿だし、
そこまで厳格じゃないのかもしれないね
成り行きとはいえ、エンダをすんなり預かるようなところだし
でもユダヤ教みたいに戒律をどこまで守るかで派閥があったりするのかな
ウルトラオーソドックスくらいになると、食事戒律から日々の祈りの時間、
安息日に置けるすごし方から祭りの催しについての仕来り等々、
細かいところまで取り決めごとがあったりしてね
924名無しさん@ピンキー:2012/12/03(月) 01:05:40.88 ID:8AjaL7xB
それに、アダの子供ではないのも理由としてはありそうだね
バルスムスって独身だっけ?でも同じ宗派じゃないとなると…うーむ
925名無しさん@ピンキー:2012/12/03(月) 02:42:55.03 ID:1ZPzl4HK
926名無しさん@ピンキー:2012/12/03(月) 10:47:05.03 ID:r7RtKpV3
戒律厳しければ傭兵が騎士女と禁断の恋とか、もっとできそうだけど
なんかすぐ脱ぐし料理不味くてあんまり盛り上がらなさそう
>>924
干物みたいなお婆さんじゃ成人する前にしにそうだし
デネロスだって弟子で子どもとはいってないから変じゃなくないかな
927名無しさん@ピンキー:2012/12/03(月) 16:32:08.89 ID:tBPSx8/X
メロダークって行きずりの女に種撒いてふらっといなくなるイメージしかない
928名無しさん@ピンキー:2012/12/04(火) 02:09:52.10 ID:mLFy3B/+
真面目だけど不器用だからねぇ
929名無しさん@ピンキー:2012/12/04(火) 16:14:22.65 ID:uvJV3qWf
真面目だからこそ不器用なのかもね
なにもかも見捨てられないで未練を残してしまうから、全部中途半端になる。
自己嫌悪がすごそうだ
930名無しさん@ピンキー:2012/12/04(火) 16:38:06.30 ID:Mp21Lq3I
「自分、不器用ですから」
そういって深夜に坂東英二宅へ、共演者へ送るという腕時計を徒歩で
届けにきたのだという。応対した坂東氏は「恐らく(本来はもっと早い時間の予定だったが)
迷子になったのだろうと思う。高倉さんの心中を考えると何もいえなかった」と当時を振り返った。

唐突に思い出したエピソード
931名無しさん@ピンキー:2012/12/05(水) 18:05:32.39 ID:aqL00Nml
>>930が高倉×坂東を所望している可能性が微レ存?(困惑)
932名無しさん@ピンキー:2012/12/05(水) 18:40:16.50 ID:5UKPxO5O
ナマモノ同人は相応しいスレへいってくれませんかね!?
933名無しさん@ピンキー:2012/12/05(水) 18:48:54.11 ID:7y8qzqQZ
『――見つけた』

『我が名を当ててみせよ。当てられなければ、そなたの魂は我のものになる。』

「ほっばにぼー!」

『…………(子孫と)違う!』
934名無しさん@ピンキー:2012/12/05(水) 18:53:01.88 ID:7y8qzqQZ
今見返したら夢では「我の」っていうんだな
余とか私とかどこのラオウだよ
935名無しさん@ピンキー:2012/12/05(水) 23:11:00.32 ID:koUhjLEm
墓所玄室では余って言ってるがな
936名無しさん@ピンキー:2012/12/05(水) 23:22:25.20 ID:WfCde+e8
「余の」って言っちゃうと声の主が王様だってわかっちゃうから?
んなことないか
937名無しさん@ピンキー:2012/12/06(木) 13:24:04.35 ID:82msZRU+
鏡の国では私だった
938名無しさん@ピンキー:2012/12/07(金) 23:20:57.40 ID:jHux8XNm
最近ネタが浮かばなくなった
939名無しさん@ピンキー:2012/12/08(土) 00:47:17.80 ID:IECx4Hl+
個性豊かな子孫達に憑依し続けた挙句自分でも元の一人称が分らなくなってる説
940名無しさん@ピンキー:2012/12/08(土) 03:16:11.62 ID:dhorSIMg
最近始めたけど面白いな
初プレイが魔術師でシーフォンは何だか可哀想な子どもって印象だったのに
他ルートでは憎めないクソガキで笑った。寺院の会話とか
おねショタ好きだから包容力ありそうなアイリとの絡み想像が楽しい
941名無しさん@ピンキー:2012/12/08(土) 09:30:09.52 ID:4A7SPIuV
お姉さんアイリ! そういうのもあるのか
このスレだと顔4アイリネタが人気だったから新鮮だな
942名無しさん@ピンキー:2012/12/08(土) 18:43:53.70 ID:Wa3Rb0Qt
元々アイリはチュナのお姉さんじゃないか
943名無しさん@ピンキー:2012/12/08(土) 18:58:09.64 ID:y7Axczv+
エンダのお母さんだしな
944名無しさん@ピンキー:2012/12/08(土) 19:40:05.03 ID:VzmazoDK
そしてダメな兄貴の4人家族…
945名無しさん@ピンキー:2012/12/08(土) 20:16:56.63 ID:4A7SPIuV
スマン、なんかしーぽんとの絡みって点でフィーとごっちゃになってた
946名無しさん@ピンキー:2012/12/08(土) 23:23:12.86 ID:jf36A7gJ
フィーなら3とか4とかで年下妹系の方が絡みがおいしいからな
勝てないシナリオの流れ的に
947名無しさん@ピンキー:2012/12/08(土) 23:25:49.13 ID:/O00G3R7
顔4ウェンドリンだとアルソンさんロリ疑惑が
948名無しさん@ピンキー:2012/12/08(土) 23:29:44.15 ID:PSRZYugX
顔4マナとか犯罪臭やばいだろ
4しか選んだことないけど
949名無しさん@ピンキー:2012/12/09(日) 04:04:57.33 ID:S4Q0QvdN
顔4アイリならパリスを許さない
950名無しさん@ピンキー:2012/12/09(日) 11:36:52.59 ID:+Qfhmoe9
>>949
オレの義兄さんになにか?(威圧)
951名無しさん@ピンキー:2012/12/09(日) 12:24:11.22 ID:VV9XNe2g
>>950
おちつけよヴァン
952名も無き能力者:2012/12/09(日) 12:58:57.05 ID:azqY6KyH
初回プレイが顔2アイリでトゥルーで兄を差し置いてしーぽん一番だったな
何もわからず色んな称号ぶち込んだから、兄共々尻に敷いてるイメージだった
953名無しさん@ピンキー:2012/12/09(日) 18:12:24.34 ID:WGJYf3pP
家族(義弟)がふえるよ!やったねパリス!
954名無しさん@ピンキー:2012/12/09(日) 18:20:44.07 ID:+Qfhmoe9
「今日からはお義兄さんですね!よろしくおねがいします!」

うわあってなった謎
955名無しさん@ピンキー:2012/12/09(日) 18:39:45.36 ID:Ur0OKJTn
シーフォンとアイリがくっついたら……
パリスとシーフォン義兄弟か
アイリがまとめて尻に敷きそうではあるが

駄目な兄貴が増えるよ やったねチュナ
956名無しさん@ピンキー:2012/12/09(日) 23:43:35.06 ID:Y23IjHrf
かといってメロダークなら頭を抱えずにすむかというとそうでもなく
アルソンなら頭を抱えずにすむかというと多分無理なわけで
ラバンなら頭を抱えずにすむかもしれないけど、年から考えるとやっぱ苦悩するだろうし

いっそ男主人公が同時に存在してれば、まああるいは……?
がんばれチュナ……
957名無しさん@ピンキー:2012/12/09(日) 23:48:00.90 ID:S4Q0QvdN
そこでアイリとキレハの百合エンド
パリスもチュナもこれには納得
958名無しさん@ピンキー:2012/12/10(月) 00:38:58.23 ID:wz057YNr
アイリが新しいタイタスになってしまえば誰とくっつかなくてもすむよ!
やったねチュナ!
959名無しさん@ピンキー:2012/12/10(月) 18:33:57.72 ID:G/4byhA4
そこは普通にアイリ×チュナでいいだろ!
960名無しさん@ピンキー:2012/12/10(月) 21:22:57.17 ID:TcQKOoMM
いやいや、チュナ×アイリでもいいじゃないか
961名無しさん@ピンキー:2012/12/10(月) 21:34:26.75 ID:GvS7HlY5
チュナ×アイリ×パリスの3Pでみんな幸せ
962名無しさん@ピンキー:2012/12/11(火) 01:37:25.00 ID:KfIjsMF5
その組み合わせだと二人係で攻められてる絵しか浮かばないあたり流石兄貴
963名無しさん@ピンキー:2012/12/11(火) 11:01:54.67 ID:ithMIrOV
チュナ「どうして兄さんは仕事してないの?」
アイリ「働け」
チュナ「ハローワーク」
アイリ「働け」
チュナ「ハローワーク」

パリス「」
964名無しさん@ピンキー:2012/12/11(火) 12:21:37.88 ID:cSDGkN9f
ここまでパリス×アイリなし
965名無しさん@ピンキー:2012/12/11(火) 12:51:26.46 ID:HMd9icLn
パイリス
966名無しさん@ピンキー:2012/12/11(火) 21:16:04.30 ID:L0t7Wrpc
>>964
なんかアイリから迫ってるネタばっかりな気がするな、確かにw
967名無しさん@ピンキー:2012/12/11(火) 23:12:09.75 ID:x8y3rE7j
投下が無い事にはどっちがしっくり来るのか判断付かないなぁ(チラチラッ
968名無しさん@ピンキー:2012/12/14(金) 13:20:00.12 ID:O+nPAH6b
ここって別にエロが入ってないssでもいいんでしょうか(震え声)
969名無しさん@ピンキー:2012/12/14(金) 16:30:56.73 ID:185xoxuC
>>840あたりからずっとお子様でも安心して読めるギャグ系ssばかりだよ
全体を見てもエロと非エロは半々ぐらいだと思われ
970名無しさん@ピンキー:2012/12/14(金) 16:50:44.87 ID:OLszpgRy
原作自体が頭皮とωまるだしのオッサンまみれだけど
それでエロいかって言われたら誰もが「変態だ。」て答える。せやろ?
971名無しさん@ピンキー:2012/12/14(金) 18:31:52.79 ID:aaxWwiSS
ギャグ系もあるし、非エロでイチャイチャしてるのもあるしな
もちろん無理矢理エロをぶち込んでもいいのだよ!
972名無しさん@ピンキー:2012/12/16(日) 03:53:43.86 ID:rd0Tj4zY
ところでそろそろ次スレを誰か
973名無しさん@ピンキー:2012/12/16(日) 06:04:53.00 ID:lm3dGKLO
そんなに勢いもないし、>>980でいいんじゃないか
つーか>>1000行きそうなのって8スレ目で初か
974名無しさん@ピンキー:2012/12/16(日) 13:47:44.20 ID:TVPgeyd2
デルフィニア戦記のリィとエンダって似てるなぁと思いにけり
975名無しさん@ピンキー:2012/12/22(土) 10:06:44.04 ID:XAxekVpI
取りあえず次スレ立てておくか
976名無しさん@ピンキー:2012/12/22(土) 10:09:43.14 ID:XAxekVpI
977名無しさん@ピンキー:2012/12/22(土) 13:20:12.06 ID:Zmdc4d7A
乙。この速度だとどっちのスレも即死しない?
978名無しさん@ピンキー:2012/12/22(土) 17:51:52.15 ID:erDSL4cC
>>976
しーぽんは僕っ子
そういうふうに考えていた時期が俺にもありました
979名無しさん@ピンキー:2012/12/22(土) 22:31:59.43 ID:1hFnWlgi
980になると勝手に落ちることがあると他板のスレでみたから、
即死回避だけはきっちりしときたいですな
980名無しさん@ピンキー:2012/12/24(月) 16:18:41.38 ID:4GQmuNDU
とりあえず埋めるか
981名無しさん@ピンキー:2012/12/24(月) 22:02:36.13 ID:dIwRSC5s
騎士女の鬼畜ものが見たいです><
98215 ◆E9zKH0kZMc :2012/12/24(月) 22:29:48.65 ID:/Ktp/hxr
幼なじみ「早く埋めないとイタズラしちゃうよ?」
深夜、いそいそとあなたの家に向う人影がいる

ニアいえをでる
  たたかう
  おやすみ

5レス程度、いやげもの持参の妖精さん的なにか
98315 ◆E9zKH0kZMc :2012/12/24(月) 22:31:21.02 ID:/Ktp/hxr
>>854のつづきてきなもの



「あれ、今日はたっくん一人?アイリはいないの」

静かな酒場で少女が顔を上げた。客は誰もいない。テーブルには椅子が乗っているし、表には準備中
との看板が出ている。ひばり亭は、まだ営業時間外のようだ。
「また貴様か。十七世は離席しておる」
つんと顎をしゃくった少女は、膝の上に本を抱えている。動かないわけだ。
「もうたっくんたら、こんなに暗い場所で読んでると目が悪くなっちゃうよ。うわっ、まーた難しそうなの
読んでるなー、字ィ細かい!」
「馴れ馴れしく触るな、何用だ」
「えへへ、ごめん。ついアイリみたいだから撫でたくなっちゃってさ」
「雑貨屋」
「すごいなー、何の本?たっくんこんなの読めるんだ」
「かつて余が著したのだ、分かって当然であろう。それを手直ししている、邪魔立てすると容赦せんぞ」
「さっすがたっくん、勉強熱心だねー、プリン食べる?」
「雑貨屋……」
有無を言わさず籠を乗せると、それだけで甘い香りが広がった。赤い目をぱちぱちさせている。
「アイリと一緒に食べようと思ってさ、ほら。たっくんはキレーなとこ食べていいよ」
「雑貨屋!」
「なんでありますかタイタス隊長!」
「たっくんとはなんだ」
眉間にしわを寄せているのに、雑貨屋はせっせと中身を広げている。皿もスプーンも持参してきている。
「たっくんはたっくんさ。あ!……もしかして、たっくん甘いもの好きじゃない?激辛!ヴァラメアスープ
みたいなのがよければ作ってくるよ?」
「余は辛くても甘くても苦しゅうない」
「ならじゃんじゃん食べて!たっくんにも分けてあげようと思ってお姉さん奮発しちゃったんだから」
「……雑貨屋」
「おせっかいかもしんないけど……アイリもたっくんも、ここのところなんだか疲れてるんじゃないかなー
って思ってさ。甘いもの食べれば元気が出るんだよ」
「つ、疲れなど……、余は無敵の覇王である」
「そっか。なら、いいんだけど……。そりゃそっか、そうだよね」
うんうんと頷きながら皿を並べ、フルーツプディングを取り出した。
「考えて見りゃ当たり前か、たっくんは今までになんども生まれ変わってるんだもんね。わたし、アイリ
みたいにちっちゃい女の子になるのって、大変なんじゃないかなーって心配してたんだ。ほら、今まで
のタイタスさんて、墓所で会った感じだとみんな頑丈そうな人が多かったから」
ネルは手荒に切り分け盛りつける、ぽろっといった果物をのっけてくれた。
「フン、世迷言を。余を誰であると思っている」
スプーンをひったくって皿を引き寄せた。
98415 ◆E9zKH0kZMc :2012/12/24(月) 22:32:00.69 ID:/Ktp/hxr
「……アイリとはうまく行ってるの?口喧嘩して言い負かされたりしてない?」
「ごふっげほげほっおごごっ」
「あちゃちゃ……ほらハンカチ使ってたっくん、だいじょうぶ?」
「気安く触るな!!貴様は余の乳母かなにかか!?」
「だってしょっちゅう泣きながら逃げてくるから、母さん心配で心配で」
「泣いてなどおらん!!グスッ、よっ余は始祖帝なりっ、せ、ヒグッ世っ界を 治める も、ものなりぃ〜
もっと恐れ崇めよお!」
「こいつぅ、そーんなアイリみたいな顔して可愛くないわけがないじゃないかー」

「ぴぎゃー!!!!」

「くおるあああああー!!!!」
怒鳴り声がドップラー効果を伴って近付いてくる。顔を見合わせた瞬間、上の階からモップと一緒に
着地した少女が飛び掛ってきた!
「バカに静かだと思ったら、なんであんたそんなトコで油売ってんのよおッ!!」
「また泣かせちゃったよ……。ごめんねたっくん」
「たっくんてゆうなあ!!!!!!!!」
「ンもー、なーぁに朝から泣いてんのよう、うりうり〜」
「ぃやあめよぉ〜、はぁなあせぇえ、ぃやめえよぉお!!」
たすきがけした踊り子はエプロンで顔を拭ってやるが、号泣している方は顔を真っ赤にして抵抗している。
「うっさいなあ、あんた仮にも始祖帝でしょ?なにピーピーないてんのよ」
「ぅあぁぁん、みんなが余をばかにするぅうぇあぁ〜ぁん、あぁああ〜ん、うぁあぁ〜ん」
「そんなに泣くからでしょ、ったく。みっともないなぁ。あれーメッチャいいニオイ。どしたのこのプリン、あと
おはよーネル」
「お早うアイリ。いや、みんなで食べようと思ってさ、掃除終わったの?」
「うん!!やったー、じゃあ私手洗ってくる!」
カウンターを飛び越えて駆け抜けていった、一瞬、尻が丸出しだったような?ネルはぐずぐずとすすり泣く
始祖帝を覗き込んだ。
「たっくんのことは誰も馬鹿にしてないよ、たっくんは頑張り屋さんじゃん。昔はえらい人だったのにちゃんと
お店に出てくるし、売り子さんだって、最初から見たら慣れてきたと思うよ?」
「よっしゃー甘いのイッパイ食うぞー!やっほほーい!!」
スライディングしながら激しく椅子を削ってやってくる。
「うちの母さんも『たっくんは暗算が速いし、字もきれいだし、薬の調合もまかせられるし、アイリちゃんに
そっくりでかわいらしくて、本当にお利口さんねぇ』っていつも褒めてるんだよ」
さらに取り分けた一切れを盛り付けアイリに用意する。
「やるじゃんイッチャン、これであんたもホルムの看板娘だね」
「うれしゅうなど」
「なにいってんの、にやにやしちゃってぇ」
98515 ◆E9zKH0kZMc :2012/12/24(月) 22:32:40.55 ID:/Ktp/hxr
アイリの頬をつついた手を振り払って言い返す。
「ぬぁにを申すか、余ほどの器があればどのような役でも最大の能力を発揮してしかるべきであろう」
「うんうん、あんたは天下人だもんね。そっかーとうとうイッチャンもお給金稼げるようになったんだ、こりゃ
今夜はご馳走だね!」
「佳き哉佳き哉、おほほほー」
「みくびるな、余は雑貨屋ごときに納まる器ではなあい!」

「……ごとき?」

「ごときってなによごときってえッ!!」
「ひぇっ」
「訂正しなさいぃよおおおおおおおおおお!!!!!」
「駄目だよアイリ。お皿ひっくりかえっちゃう」
「ネルのお店は大事なお店なんだよ!!町になかったら夜に真っ暗になってもランタン油が買えなくなる
大切なお店なんだよ!!怪我するたびいちいちデネロスさんちに材料買いにいって調合しなきゃなんなく
なるんだよ!!それも今は遺跡の中だよ!!遠いんだよ!!!!そこいらで自力でむしって調合した
ほうがマシなくらいめんどくさくなったんだよ!ネルの!!お店が!!!!なかったら!!!!!!」
襟を掴んではげしく揺さぶっている、有無もいえない剣幕だ。
「雑貨屋さんがなくなったらなにを生きがいにしたらいいんだよおお!買い物のついでに世間話しながら
髪飾り見るのが楽しみなのにィーッ!!」

「きゃんっ!」

「マッハで訂正してお詫びしておゆるしをえなさい!!!!!!!!!」
「いいよそんなの」
「ダメ!あやまんなきゃダメ!!ネルがよくても私が許せない!!なによりネルのお母さんがあんたを
雇ってくれてるの忘れんじゃないっ」
はっとして雑貨屋へ向き直った。
「……ご、ごめんなさい。雑貨屋のご息女殿よ、どうか余を首にしないでつかわせ」
「大丈夫だよたっくん、それに……アイリがうちのお店のことこんなに気に入ってくれてるのが分かって、
嬉しいかなー、なんて。えへへ」
「ごめんねネル、これからもイッチャン働かせてあげてね」
「こちらこそだよ、手伝ってくれてほんとに助かってるんだよ。いくらも上げられないと思うし、ちいさな店
だけどさ、わたしも鍛冶の仕事が増えて忙しくなっちゃったからね」
98615 ◆E9zKH0kZMc :2012/12/24(月) 22:33:21.43 ID:/Ktp/hxr
「ありがとう。そっか、ネルは鍛冶屋さんのお店もあるもんね。はぁ……、雑貨屋さんで働けるイッチャン
がうらやましいよ、あらいらっしゃい今日も胃薬ですかーって、やりたいなあ……」
「そっくりなんだから、たまになら入れ替わっててもわからないんじゃない?」
「なーるほど、その手があったか!」
「世迷言を申すな。そなたは見分けがついておろう。おかしい、なぜだ」
「そういえば初めてあんたをここに連れてったとき、ネルはすぐフツーの分身じゃないってわかったみたい
だったよね?なんで?」
「そうだったっけ?」
「そうだよ、どっちもアイリなのーって言ってたじゃん?あの時は、私もイッチャンもおなじカッコだったのに
よく区別がついたね。なんで?」
二人ともこちらを見ている、確かに今日は違う服装だ。顔立ちも体格も同じだけれど、片方はお下げだし、
もう一人は掃除の邪魔にならないよう髪を束ねている。
「なんでって 言われても、なあ……。うーん……」
「喋り方のせいかな?私がイッチャンみたいに話せば判らなくなるかな?イッチャン私みたいにしゃべん
なよ、で私がイッチャンみたいに話すの、ヨはえらいナリ!!ヨはえらいナリよ!!!すべるナリ!!!
つるっつるにすべるナリよ〜!!」
「そんなこと言わぬ!!!言わぬ!!」
「いうもん!いうもん!!」
「いわぬもん!!いわぬもん!!」
「いったもん!いったいった、いいましたー!」
「何時何分何十秒?ネスに何度日の出があったとき?」
「あははー、面白いなぁ二人とも」

「「おもしろくない!!!」」

「ユニゾンした……」
「オんのレぇ……こぉんなおたんちんのすっとこどっこいのあんぽんたん、なぁにが悲しくて余の器にせなんだ
ならんのか」

「!?」

「……アイリ?」
「い、今の何語?呪文!?」
「うーん……多分、全部悪口だと思うよ」
びっくりして振り向くとプリンを頬張った少女はあっかんべした。たちまちかんしゃくを起こして金切り声を上げる。
「イッチャンのばーか!ばぁーかばかばーかばーかばぁああか!!!!!!ばかかける100!!!!」
「素朴ながらなかなか美味。果実の取り合わせが季節を感じさせるのがよい。大儀。ちこうよれ」
「ははぁ〜、ありがたきしあわせー」
「あ〜っ、先こされた!!」
98715 ◆E9zKH0kZMc :2012/12/24(月) 22:34:09.24 ID:/Ktp/hxr
「いらんなら余が食べてしまうぞ」
「いただきます!!!!!」
素手でかぶりつく。タイタスは仰天したようだ。
「ッかぁー、うめえ!!!!うめえ!!!!」
「……作法もへったくれもないのか、嫁入り前の娘が」
「朝ごはんも食べる前から店開けの準備してるんだから、お腹すいてるんだよ。ほら、おかわりあるよ。いる?」
「いるう!!すっごくおいしーよ!ネルだいすき!結婚して!!」
「ささ、たーんと」
「うわ〜い!みっつもある!メッチャ幸せだよう!!」
「えへへへ、よかった。どんどん食べてね」
笑顔でがっついている。雑貨屋は呆れて見守る始祖帝の皿にもよそってくれた。
「そなたは目出度いの……」
「うん!いいでしょ!!」
「して、雑貨屋」
「ははっ、お代官様」
「お代官?」
「山吹色の砂糖菓子でございますか」
「ひゃまふひ色?」
「そなたは飲んでから話せ。余が言うたはさきほどの話だ。我等をいまだに間違うものがおるのに、なぜそなたは
区別がつく。申してみよ」
「なんでって言われても分かんないよ。見ればアイリだなとか、たっくんだーって分かるけどそれだけだしさ?やっぱ
……幼馴染だからかな?誰だって毎日会ってれば分かるもんじゃない?」
「クソ兄貴は間違うのに?」
「えー……」
「近頃はまとめて“おいお前ら”呼ばわりだ、全くけしからん。あれは大成せぬぞ。間違いない」
「それは多分、パリスが男だからじゃない?お下げを三つ編みにかえても気づかないタイプでしょ」
「フン、ダメ亭主だな」
「それにいまだに混乱してるみたいだしねえ、三人も養うのかと思ったら眠れないって。デネロス先生のとこ通ってる
みたいだよ」
「えっうそ……、おにいちゃんがずっと元気ないの、それでなの?」
「十七世?」
「おにいちゃんが先生のトコいくなんてよっぽどだよ、そんなに具合わるいの?顔切ったときもガマンしてたのに……」
クソ兄貴呼ばわりが嘘のよう、あれほど上機嫌だったのが見る影もないほどしょんぼりしている。
「イッチャン……、どうしよ。おにいちゃん心配しすぎてハゲちゃったらしんじゃうかもしんない」
「は?」
「いや死なないよそんなことで」
「ネル、イッチャン。私どうしたらいいの。おにいちゃんが死んじゃったらどうしよう」
「埋葬してやれ」
「えー……」
「いっぱいお金があれば安心してくれるかな?そしたらおにいちゃん元気になるかな?髪の毛いっぱいはえるかな?!」
「それは忘れたげなよ」
「よぉーっし!じゃんじゃん稼がなきゃ!!イッチャン、あんたの力が必要だよ!!あんたがいなくちゃ駄目なんだよ!
お願い、力を貸して!!」
「ほう。如何様にしてか?」
お下げの少女は満足げ、あるいは得意げな表情でふんぞりかえった。
「一発ギャグを当てて天下とろう!」

「もうやだこの器」
98815 ◆E9zKH0kZMc :2012/12/24(月) 22:34:58.94 ID:/Ktp/hxr
おそまつ。メリー冬至節
989名無しさん@ピンキー:2012/12/24(月) 22:55:59.29 ID:yLJIEnJD
乙であります! メリー冬至節!!
990名無しさん@ピンキー:2012/12/25(火) 00:01:51.57 ID:uZh1vCxI
たっくんが萌えキャラにwwメリー冬至節!
991名無しさん@ピンキー:2012/12/25(火) 00:22:20.36 ID:i0QDJ0bW
あなたなら投下してくれると信じていました!メリー冬至節
992名無しさん@ピンキー
ネルかわいいよネル。メリー冬至節!