【絶望先生】久米田康治エロパロ総合 Part25【改蔵】

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1名無しさん@ピンキー
前スレ
【絶望先生】久米田康治エロパロ総合 Part24.5【改蔵】
http://yomi.bbspink.com/test/read.cgi/eroparo/1264504169/

これまでに投下されたSSの保管場所
2chエロパロ板SS保管庫
ttp://sslibrary.gozaru.jp/

あぷろだ(SS保管庫付属)
http://www.degitalscope.com/~mbspro/userfiles_res/sslibrary/index.html

===スレに投下する際の注意===

・SSの最後には、投下が終わったことが分かるようにEND等をつけるか
 後書き的なレスを入れてください。
・書きながら投下はルール違反です。書き終えてからの投下をお願いします。
・前書きに主要登場キャラ、話の傾向を軽く書いておいてください。
・鬱ネタ(死にネタなど)、エロなし、鬼畜系、キャラ崩壊、百合801要素などは
 注意書きをお願いします。
・ただし、完全に女×女や男×男のネタなら百合板、801板の該当スレで。
・過度な謙遜、自虐は荒れる原因になるので控えてください。

書き手にもルールがあるからといって必要以上に
気負わずにみんなと楽しくやっていきましょう。
2名無しさん@ピンキー:2010/08/07(土) 23:47:27 ID:Mk9bLfKq
過去スレ
【絶望先生】久米田康治エロパロ総合 Part24【改蔵】
http://yomi.bbspink.com/test/read.cgi/eroparo/1263809601/
【絶望先生】久米田康治エロパロ総合 Part23【改蔵】
http://yomi.bbspink.com/test/read.cgi/eroparo/1258166515/
【絶望先生】久米田康治エロパロ総合 Part22【改蔵】
http://yomi.bbspink.com/test/read.cgi/eroparo/1250611211/
【絶望先生】久米田康治エロパロ総合 Part21【改蔵】
http://yomi.bbspink.com/test/read.cgi/eroparo/1244814980/
【絶望先生】久米田康治エロパロ総合 Part19【改蔵】 (Part20)
http://yomi.bbspink.com/test/read.cgi/eroparo/1231760633/
【絶望先生】久米田康治エロパロ総合 Part19【改蔵】
http://yomi.bbspink.com/test/read.cgi/eroparo/1225406105/
【絶望先生】久米田康治エロパロ総合 Part18【改蔵】
http://yomi.bbspink.com/test/read.cgi/eroparo/1218731031/
【絶望先生】久米田康治エロパロ総合 Part17【改蔵】
http://yomi.bbspink.com/test/read.cgi/eroparo/1212483646/
【絶望先生】久米田康治エロパロ総合 Part16【改蔵】
http://yomi.bbspink.com/test/read.cgi/eroparo/1208910434/
【絶望先生】久米田康治エロパロ総合 Part15【改蔵】
http://yomi.bbspink.com/test/read.cgi/eroparo/1207085571/
【絶望先生】久米田康治エロパロ総合 Part14【改蔵】
http://yomi.bbspink.com/test/read.cgi/eroparo/1204387966/
【絶望先生】久米田康治エロパロ総合 Part13【改蔵】
http://yomi.bbspink.com/test/read.cgi/eroparo/1200314711/
【絶望先生】久米田康治エロパロ総合 Part12【改蔵】
http://sakura03.bbspink.com/test/read.cgi/eroparo/1196555513/
【絶望先生】久米田康治エロパロ総合 Part11【改蔵】
http://sakura03.bbspink.com/test/read.cgi/eroparo/1193976260/
【絶望先生】久米田康治エロパロ総合 Part10【改蔵】
http://sakura03.bbspink.com/test/read.cgi/eroparo/1191831526/
【絶望先生】久米田康治エロパロ総合 Part9【改蔵】
http://sakura03.bbspink.com/test/read.cgi/eroparo/1190512046/
【絶望先生】久米田康治エロパロ総合 Part8【改蔵】
http://sakura03.bbspink.com/test/read.cgi/eroparo/1189391109/
【絶望先生】久米田康治エロパロ総合 Part7【改蔵】
http://sakura03.bbspink.com/test/read.cgi/eroparo/1186778030/
【絶望先生】久米田康治エロパロ総合 Part6【改蔵】
http://sakura03.bbspink.com/test/read.cgi/eroparo/1167898222/
【絶望先生】久米田康治エロパロ総合 Partご【改蔵】
http://sakura03.bbspink.com/test/read.cgi/eroparo/1147536510/
【絶望先生】久米田康治エロパロ総合 Part4【改蔵】
http://sakura03.bbspink.com/test/read.cgi/eroparo/1123772506
【改蔵】久米田康司エロパロ総合 Part3【南国】
http://sakura03.bbspink.com/test/read.cgi/eroparo/1105319280
かってに改蔵 Part2 【久米田康治総合】
http://idol.bbspink.com/test/read.cgi/eroparo/1083582503/
【かってに改蔵〜天才エロ小説〜】
http://pie.bbspink.com/test/read.cgi/eroparo/1035829622/
3名無しさん@ピンキー:2010/08/08(日) 10:44:19 ID:0HkfSLFF
>>1

スレ立て乙
4名無しさん@ピンキー:2010/08/09(月) 22:37:16 ID:Y3AWdT+m
お盆に入ったら、マイナーカップリングで投下します
5名無しさん@ピンキー:2010/08/09(月) 23:47:41 ID:RhAujj9u
臼井くん×ことのん
6名無しさん@ピンキー:2010/08/10(火) 12:23:43 ID:jZwrjTiy
スレ立て乙です!
7名無しさん@ピンキー:2010/08/10(火) 14:57:45 ID:wHATxU+p
スレ立て乙です!

落ちたのが残念
8h-getash:2010/08/10(火) 21:15:38 ID:W+scPfCW
どうも。
命倫のエロ無しあげます。
9h-getash:2010/08/10(火) 21:16:16 ID:W+scPfCW
命の朝は早い。
医者という職業からいつでも万全な状態で患者と向き合わなければいけない立場から、眠気などを
残さないようになるべく早めに起きるように心がけている。
「まあ…対応する患者がいないんだけどな…」
命は昨日やって来た患者の数を思い出し、溜息をつく。
別に身近に病気の人がいないという訳ではない。
他の医院ではなかなかの数がいるらしい。
自分の所にだけ患者が来ない原因はわかっている…
自分の名前を横に書くと絶命となることから、患者が離れていくのだ。
「まあ落ち込んでてもしょうがないか…」
頭を切り替える為に白衣を着る。
プルルルルッ……
急に電話が鳴る。
「なんだ?こんな時間に…」
まだ受付でもない筈の時間になる電話に、緊急の患者かと思い慌てて受話器を取る。
「もしもし…」
「おお、命様!お久しぶりでございます」
受話器から聞き覚えのある声が聞こえる。
「なんだ時田か、一体なんの用だ?」
珍しい人物からの連絡に命は首を傾げる。
「実はですな…少しお願いしたい事が…」
「お願い?出来る限りの事なら別にいいよ」
「助かります。今日は大事な用事がありまして、どうしてもここから離れなければいけませんので
 一日だけ倫様のお相手をしてください。それでは頼みましたぞ!」
「へっ!?ちょっと!用事ってそれか…」
命が言葉を言い終わる前に時田は電話を切る。
「まあ今日もあんまり忙しくならないと思うし、別にいいか…」
さり気無く悲しい事を言いながら命は倫を迎えに行った。
だがその日は命の予想を裏切った。
10h-getash:2010/08/10(火) 21:16:40 ID:W+scPfCW

「それで…それはどういう意味だ」
命は倫を迎えに行く為、車を走らせ倫の家に来ていた。
ドアを開けた瞬間、目の前には看護師姿の倫が立っていた。
「あら、命お兄様。せっかくなのでお兄様のお仕事を手伝って差し上げようかと」
大体予想はしていた返答だった。
「残念だが、あまり忙しくはならないから手伝いはいらないよ。
 さっさと元のに着替えろ」
「それは残念…」
倫はそう言いながらその場で服を脱いでいく。
いきなり目の前で服を脱ぎだした妹に命は顔を赤くしながら制止する。
「待て!ここで脱ごうとするな!!」
「ならお兄様、私にも手伝わせてくださいな」
「ぐっ……わかったよ…」
これ以上脱がれても色んな意味で困るので、命は倫の要求を呑む事にした。


「命先生、本当に大丈夫なんですか…?」
看護師の一人がやたらと張り切っている様子の倫を見て言う。
その質問に命は苦笑いをする。
「まあ、ああ見えてしっかりとしているから大丈夫だよ。
 今日はゆっくり休んでくれ」
看護師は今日実家に帰省する予定だった。
たまたまこんな状況になってしまったが、命は予定通り休みを与える事にしたのだ。
「ありがとうございます」
お辞儀をして看護師は医院から出ていく。
「倫、頼むから大人しくしていてくれよ」
命は興味深そうに歩きまわっている倫に歩み寄って言う。
「もちろんですわお兄様!」
同意の言葉とは裏腹に倫は色んな場所を見て回る。
倫が窓の前に来た時、偶然医院に人が入ってくるのを見つける。
「お兄様、お客様ですわ」
「なんで今日に限ってこんなに早く来るかな…」
11h-getash:2010/08/10(火) 21:17:05 ID:W+scPfCW

…患者一人目…
「君はここによく来るね」
やって来たのは全身包帯だらけの少女、小節あびる。
「はい…今日は転んで足を折っちゃって…」
「折れた足でよくここまで来れたな」
あびるが一人で来ているのに気付いて倫が言う。
命もそれに気付いて首を傾げる。
「何か不思議な事に、誰かに支えられているような感覚があって、ここまで来れたんですよ」
「そんな馬鹿な…」
命は不思議そうに言った。
倫はその言葉を聞いて辺りを見回す。
薄っすらと、何か人の様な物が部屋から出ていこうとしているのを見つける。
「おい、お前」
「は、はい!」
影は急に呼ばれてビクリと反応する。
「臼井君そんな所で何してるの?」
姿が見えるようになった臼井を見てあびるは首を傾げる。
「えっ…いや…あの…」
臼井の反応に倫はあびるをここまで運んだ人物が誰か気付く。
「なんだそう言う事か。お前、あびるの診察が終わるまで待っていろ。
 最後まで責任とって家まで送るんだな」
「え、えーー!?」
まさかこんな事になると予想していなかった臼井は驚きに声をあげる。
「…倫、どう言う事だ?」
状況が把握できない命が倫に尋ねる。
「お兄様は別に分からなくても大丈夫ですわ」
説明が面倒臭い倫は早く診察しなさいと命に促す。

「暫くは足を動かさないようした方が良いぞ」
「はい、ありがとうございます」
あびるはお礼を言った後、医院から出ようとする。
「ほら、お前はちゃんと支えていけ!」
「わ、分かってますよ」
臼井は倫に背中を押された後、あびるに駆け寄った。
「帰りの心配はなさそうだな…」
命はその様子を見て一息つく。
「それにしても臼井君だっけ?…倫はよく気付いたな」
「意識すれば見えるものですわ」
倫は得意げに言う。
嬉しそうな倫を見て命は優しく微笑んだ。
「おっと…また誰か来たようだな…」
今日はやけに人が来るなと思いながら命は椅子から立ち上がった。
12h-getash:2010/08/10(火) 21:17:31 ID:W+scPfCW
…患者二人目…
息を切らしながら入って来たのは命と倫の兄である縁の息子、交だった。
「大変なんだ!!」
「何だいきなり、何があった?」
走ってやって来るくらいに元気がある様子から、どこもおかしい所は無いように見える。
「一回落ち着いて話せ」
倫がそう言って交を宥める。
「う、うん…霧ねーちゃんが風邪なんだよ」
「風邪?、それなら薬が欲しいのか?」
倫がそう言うと交は表情を輝かせる。
「くれるのか!?」
倫は頷いて命の方に振り向く。
「お兄様、代金の方は後で私が出しておくので薬を出してくださいな」
「ああ、分かった」
命は戸棚から風邪薬を出して交に渡す。
交は受け取った後、すぐに走り出した。
「ありがとな!」
「転ぶんじゃないぞ!」
倫が手を振りながら言う。
「倫、助かったよ」
命は少し驚いたように言う。
「そんな事ありませんわ、お兄様。
 何度も会っている交だったから自然に対応出来たんですわ」
「それでも大したもんだよ」
命は倫の頭を優しく撫でる。
倫は少し顔を赤くしながら笑った。
13h-getash:2010/08/10(火) 21:17:53 ID:W+scPfCW

…患者三人目…
「先生、別に何処もおかしい所はないと思いますよ?」
「いや私はもう駄目なんですよ!」
外から騒がしい声が聞こえてくる。
損所すぐ後、医院に入って来たのは、命の弟の望とその生徒である風浦可符香。
「望じゃないか、どうしたんだ?」
「あら、望お兄様」
望はいつも通りの暗い雰囲気を背負っていた。
「何だか最近変なんですよ!
 何も無い場所で転んだり、急に物凄い事故に巻き込まれたり!」
「お前、来る場所間違ってないか…?」
命はカウンセリングにでも行けよと冷静にツッコミをする。
だがそれを無視して望は話を続ける。
とりあえず話せば気が済むだろうと命と倫は望の話を聞き流し、可符香の方を向く。
「で…何があったんだ?」
「別に、いつも通りですよ」
「まあそれもそうだな…」
倫が可符香の言葉に同意する。
すると急に可符香は不敵な笑みを見せる。
「そう…いつもの事ですよ…」
その笑み見た瞬間、命と倫の中でこの事には触れてはいけないと本能が叫んだ。
悩みを全部吐き出した望は少し楽になったらしく先程までより表情はよくなっていた。
「おや?二人とも一体どうしたんですか?そんなに顔を青くして」
「いや、何でもない!とにかくお大事に!!」
命は望に視線を合わせずに言う。
「先生、きっと気の性ですよ!」
可符香はさっきとは全く逆の天使の様な笑顔をしながら望に言う。
「そうですね、やっぱり気の性かもしれませんね」
望は可符香の笑顔を見て微笑んだ。
その後二人は入って来た時とは全く逆の表情で医院を出て行った。
「……お兄様、見なかった事にしましょう…」
「ああ…」
底知れぬ恐怖に対して二人が取った行動は、現実逃避だった。
14h-getash:2010/08/10(火) 21:18:16 ID:W+scPfCW

診察受け付け終了…
「ふう…医者も大変ですわね…」
今日の仕事を終えた倫は椅子に座る。
「今日はいつもより忙しかったからな…
 でもおかげで助かった。倫、ありがとう」
「そんなに褒められたら照れますわ」
倫は顔を少し赤くして言う。
命は面白い事を思いついたように笑う。
「そうだお礼に良いものやるよ」
そう言いながら命は倫に手招きする。
倫は呼ばれるまま命に近づく。
倫が目の前に来た瞬間、命は立ちあがって倫の額にキスをする。
「………………」
「…ん?倫どうした?」
何処となく不満な表情の倫に命は首を傾げる。
「お兄様、少し目を瞑ってください」
「へ?…ああ分かった…」
言われるままに命は目を瞑る。
それからすぐに唇に柔らかい何かが触れる。
「倫、今何を…!?」
命は驚いて目を開ける。
その先には真っ赤な顔をした倫の姿があった。
「私からのお礼ですわ」
「お礼って…まあ嬉しくはあったが……あっ…!」
命はつい本音を出してしまう。
「あらお兄様、前から妹とこんな事したいと思っていたんですか?」
「いや…えーと…そういう事になるのかな……?」
思い返してみればかなりまずい願望だったと命は気付く。
「お兄様、安心してください。私は命お兄様の事が一番大好きですわ」
倫は恥ずかしそうに笑いながら言った。
命は優しく微笑んで倫の頭を撫でる。
「私も倫が一番好きだよ」
一日だけのその時間は二人を固く結びつけた。
15h-getash:2010/08/10(火) 21:19:00 ID:W+scPfCW
以上です。
それでは失礼します。
16名無しさん@ピンキー:2010/08/10(火) 22:48:20 ID:J+fObwNl
クラスメートには高飛車な倫ちゃんが兄さん達には甘えん坊という構図がたまらん
17名無しさん@ピンキー:2010/08/11(水) 08:16:36 ID:Ao0uts7K
>>1
スレ立て乙

>>15
ここの兄妹はいい…
実にいいと思います

そして、17月斗
18名無しさん@ピンキー:2010/08/12(木) 22:11:19 ID:imoChC5S
GJ!
19保守:2010/08/17(火) 20:00:42 ID:LEXneAHM
絶望的小咄『あすやろ物語』


在宅アニメ品質管理者は忙しい。
他の仕事をする暇もないほど忙しい。
2クール目を迎えた「ハートキャッチ○リキュア!」や「けい○ん!!」に加え、
秋の新番組もチェックしておかないと。
それから、声優のブログやツィッターもチェック。
もちろん、その後は2ちゃん○るで、同業者との夜を徹しての意見交換も欠かさない。

あぁ忙しい忙しい。

働けど働けど我が暮らし楽にならざり、じっと手を見る。

あー、金がねー。
そろそろ外での仕事も見つけないとなー。
でも、明日はまだ暑いから外には出たくないし。

‥よし、仕事探しは来月から始めよう。
大丈夫。自分はまだ本気を出していないだけで、仕事なんてすぐに見つけられるから。

なんて昨年も言っていた気がする、昭和八十五年夏。



この物語はフィクションであり、実在する人物、番組、巨大掲示板、「あすなろ物語」とは無関係です。
2024.5-135:2010/08/18(水) 01:11:52 ID:yVaD1cLG
24.5-135です。

可符香ちゃんと久藤くんが教室の窓辺で……エロなしです。
設定的には格武装の話の後の出来事です。でも格武装はあんまり関係なしです。

では、どうぞ。
2124.5-135:2010/08/18(水) 01:12:22 ID:yVaD1cLG
それは何ら変わりのない、いつもの夕方のことだった。
 ボクは図書委員の務めを終えてから、教室に向かっていた。
 今日もまた木津さんが暴れて、後片付けが大変だったけど。いつものことだから仕方ないかな。思ったより時間がかかって、大草さんには先に帰ってもらったけど。
 今日明日で読み切ろうと借りた軽い本数冊を小脇に抱えて、ボクは廊下を歩いていた。
 トロイメライが流れている。夕暮れが近づいているからだ。どこまでも続く窓からオレンジ色の光の筋が幾本も漏れていて、廊下の上に光陰をつくり出している。
 ボクはその中を突っ切っていく。こつ、こつという靴の音だけが響く。
 この静かな世界が好きだ。ときどき、無性に恋しくなる。
 そんなことを漠然と考えながら廊下を歩いていった。
 もう誰もいないだろうな、と考えながら教室の引き戸に手をかけると、中から人の声が聞こえてきた。
 ボクは手を止めた。この位置からだと光の反射でよく見えない。
 だけど…………なんとなくわかった。歌詞で。
 「〜♪〜♪〜(歌詞自重)」
 ああ、彼女らしいな、と思いながらボクは戸を開けた。影がこちらを振り向く。
 彼女が口を開く前に、ボクは声をかけた。
 「やぁ、風浦さん」
 「あ……久藤くん……」
 いつもの制服姿にショートカット、そして髪留め。風浦さんは窓に座っていた。足をこちら側に投げ出し、窓枠にもたれかかっている。
 短いスカートから太ももがこぼれているが、風浦さんはボクがいてもお構いなしのようだった。
2224.5-135:2010/08/18(水) 01:14:30 ID:yVaD1cLG
 「風浦さん……何をしているの?」
 彼女は笑みをこぼした。
 「私ですか?ポロロッカ星のことを考えていました」
 「ポロロッカ星?」
 「第5ポロロッカ星は今、グズグズ鉄がたくさんあるから好景気なんですよー♪」
 彼女は楽しそうに話す。
 「……そうなんだ」
 本当は何を考えていたのか、ボクにはわかる気がする。
 きっと明日からのことを考えていたんだと思う。どうやって先生をからかうか、その方法を。
 「久藤くんは何をしていたんですか?」
 彼女は座ったままボクに聞いてきた。ボクは彼女のいるところまで歩き、腕を組んで窓の桟に乗せた。
 「図書委員の仕事。ついでに本を借りてきたんだ」
 組んだ腕の隙間から本を見せる。彼女はまた笑った。
 「私もその本、ずっと前に読みましたよぉー。面白い本でした」
 「うん。もう半分くらい読んじゃった」
 ボクと風浦さんは一緒に笑って、中身について語り合った。世間では難解と呼ぶ本なんだけどね。
 他愛ない世間話やジョークを話しては、風浦さんはクスクスと笑った。
 しゃべることがなくなると、2人はしばらく外を眺めていた。教室や廊下だけでなく、街も光陰が織り成す芸術に変わっている。
 ふと、ボクは思いついた。
2324.5-135:2010/08/18(水) 01:15:50 ID:yVaD1cLG
 「……窓辺の少女」
 風浦さんがボクの方を見たのが気配でわかった。
 「ある国に1人の少女がいました。彼女はとても貧乏で……」

 ボクの悪い癖かもしれない。ところかまわず即興のお話をつくって、しかもそれを語ってしまう。
 結果的にはみんな感動してくれちゃうわけだけど。

 「……彼女は言いました。『そんなことをしてくれなくたって、私は幸せだったのに……』彼女は自由を得たのと同時に、親しい友を大勢失ってしまったのでした。……おしまい」
 風がヒュルルと吹いている。髪の毛がぱらぱらと揺れた。
 風浦さんは……無表情だった。
 多くのクラスメートのように涙を浮かべることはせず……またしゃくりあげることもせず……彼女は無表情だった。
 凍った目だった。肌が白かった。くせのある髪が風に弄ばれている。
 「ごめんね……久藤くん」
 目を和らげながら彼女は自分の髪に手をかける。
 「うん……いいよ」
 ボクも……慣れたものだ。少しの間だけ目を閉じると、また彼女を見る。
 そう。これが初めてじゃない。もうかれこれ5年も昔の話だろうか……。
 ボクは新しいクラスメートを片っ端から鳴かせたことがあった。もちろん暴力的な意味合いや、性的な意味合いではない。
 今でもそうだが……自分で言うのも難だけど……、ボクのつくったお話にみんな感動して泣いてくれたのだ。あの木村さんや木津さんまで号泣していた。
 あの後……ボクは風浦さんにお話を聞かせた……。
 彼女は既にボクの才能を知っていたようだけど……狭い学校の中だから当然と言えば当然だ。
 ボクの計算では彼女を泣かせることが十分にできる物語のはずだった。
2424.5-135:2010/08/18(水) 01:18:12 ID:yVaD1cLG
 しかし、風浦さんは泣かなかった。
 むしろきょとんとした表情だった。ボクは少なからず衝撃を受けた。

 ……どうして、泣かないの?
 ……ごめん、久藤くん……。

 ごめん。目の下を探りながら風浦さんはそう言った。彼女自身もまたショックを受けているようだった。ボクの推測が正しければ……泣けなかったことに驚いていたのだと思う。
 だから、目の下を探ったんだ。涙があるはずだ、と。私は泣いているはずだ、と。もう彼女は確かめたりはしない。だけど、毎回見せる凍った目だけで十分伝わってくる。
 「ごめんね……本当に」
 「……大丈夫だよ」
 風浦さんはもう、いつものポジティブ少女に戻っていた。
 「久藤くんは……努力家ですね」
 「ボク?」
 思わず自分を指差す。
 「そうですよぉー。何度も何度も、何百回も挑戦するするなんて、素晴らしい努力の持ち主ですよ!」
 「……ありがとう、風浦さん」
 そう。ボクはいつか彼女を泣かせてみせる。ボクのつくった、生涯最高のお話で。何年かかってでも。
 ボクは決めたんだ。一生かかってでも、風浦さんを泣かせてみせるって。

 「……人はそれを、恋と呼びます」

2524.5-135:2010/08/18(水) 01:20:18 ID:yVaD1cLG
 「え……?」
 風浦さんの呟きにボクは固まった。
 「今、なんて言ったの?」
 「ふふ……なんでもないですよぉー」
 彼女は悪戯な笑みを見せる。まったく、ボクはいつも後手に回る。結局、彼女がなんと言ったのか、今でもわからず、だ。
 「結構暗くなってしまいましたよぉ。ほら、お月様が見えますよー!」
 風浦さんは無邪気に空を指す。つられてボクも月を見る。
 「うん……ボクにも見えるよ」
 そういえば、星ってなんで丸いんだろう。いや、理屈ではわかっている。
 でもときどきボクは答えのない、いや最初から答えがわかっていることを追い続けることがある。
 小学生のときは「なんでリンゴはリンゴっていうの」という質問をして先生を困らせた。最終的には「どうして『あ』は『あ』っていうの」という語学的な疑問まで投げかけた。
 ……風浦さんへの決心はどっちなんだろう。
 「久藤くん?」
 考え込んでしまった。これもいけない癖だ。
 「ああ、ごめんごめん。考え事を……」
 そう言いながら振り返ると、視界が肌色のもので一杯になった。
 「!」
 ちゅ……。
 確か、そんな音だった気がする。でもすぐに離れたのか、それとも一晩中そうしていたのかはわからない……。
 風浦さんはゆっくりと顔を戻した。
 「え……?風浦さ……?」
 「えへへ……たまには久藤くんをびっくりさせるのもいいかなぁ、って」
 風浦さんは無邪気に笑う。その唇がふれた部分がとても熱かった。
 「でも……先生は……?」
2624.5-135:2010/08/18(水) 01:23:19 ID:yVaD1cLG
 糸色先生のことを聞くと、風浦さんは静かにこう言った。
 「なぁんだ……やっぱり久藤くんにはわかってたんだ……。うん、先生のことは好きですよぉ。でも……」
 黒板の方を向きながら彼女はため息をついた。
 「先生は、永遠のアイドルなんですよ。触れられない、絶対にこっちを向いてくれない」
 ネガティブな発言だった。彼女にそぐわない言葉だった。
 「……………………私、先に帰りますね、久藤くん」
 不意をつかれて、ボクはなんだか慌てた。
 「ああ、うん、じゃあね。……お休み、かな」
 また彼女はうふふ、と笑う。
 「お休み、ですか……。……じゃあ……お休みなさい、久藤くん」
 彼女は鞄をつかんですたすたと出口に向かった。ボクも、鞄に本を入れなくちゃ。自分の席に向かう。
 「あ、それから……」
 彼女が呼んだ。ボクは振り返る。風浦さんはまだ引き戸のところにいて、首を少しだけ傾げている。
 「可符香って……呼んで」
 ……?よくわからないけど……。
 「可符香ちゃん……?」
 「……ありがとう、准くん」
 可符香ちゃんはどこか寂しそうな笑顔を見せた。
 そして、きびすを返して廊下を歩いて行った。

 ……。
 何だったんだろう。今のは。
 ボクは固まったまま考えた。考えた?いや、本能ではわかっているはずだ。
 「か……ふ……か……可符香、か」
 一生をかけてでも……来世までかかっても、ボクは彼女を泣かせてみせる。感動させてみせよう。彼女のもっと、いろんな表情を見たい。
 ボクは誓いを新たにした。

2724.5-135:2010/08/18(水) 01:26:26 ID:yVaD1cLG
……これでおしまいです。題名「窓辺の少女」
サントラがあまりにも素晴らしかったので想像力(妄想)を働かせてみたのですが……。

相変わらずエロは書けんですが、よろしくお願いします。
28名無しさん@ピンキー:2010/08/20(金) 03:15:12 ID:pskXAYZC
なぜ絶望先生のエロパロスレはほとんどエロがないんだ…

いや、好きだけどね。好きだけど自慰を覚えたての猿みたいにガツガツしてる俺みたいな人が期待をこめて見たらさあ…非常に残念な気持ちになるよ…
29名無しさん@ピンキー:2010/08/21(土) 12:23:17 ID:GKdrTi0W
エロなしだろうが何だろうが、この過疎の時代に投下してくれるだけで感謝している
30名無しさん@ピンキー:2010/08/22(日) 10:12:32 ID:o3Ek3viJ
そうそう、自分も文才が在れば『トゥルーマンショー』ネタで

調子に乗った望が絶望少女たちを食い散らしたり
霧とまといにレズプレイを強要したり
拘束した千里の眼前で、晴美を輪姦させたりする話を書きたいけど書けないのさー。
31266:2010/08/23(月) 02:16:54 ID:UcOwhx9/
すみません、書いてきたんですが、エロ無しです……。
内容は望カフな感じで。
ともかく、いってみます。
32266:2010/08/23(月) 02:17:28 ID:UcOwhx9/
誰も分かっちゃくれないだとか、そんな事を嘆く心の余裕なんてもの、そもそもの最初から私の手元には存在しなかった訳で。
すれ違う人出会う人、顔をあわせて言葉を交わす人々の誰か一人にだって、私を理解する事はない。
私はそれをごく当たり前の事実として受け入れて、これまでの短い半生を過ごしてきた。
そもそも、良く良く考えてみるとそれは私だけじゃなく、他のどんな人にだってきっと当てはまる事。
公園を駆けまわる無邪気な子供とそれを心配げに、だけど優しく微笑みながら見守る母親。
昨日見たテレビの内容なんかを話題にしながら、肩を並べて歩く私達くらいの女子学生二人。
慌てた様子で携帯電話に何事かを喚き立てているサラリーマンと、その電話の向こうにいる誰かさん。
みんな思い思いの言葉を相手に投げかけて、だけどそれが相手に伝わったかどうか、それを確かめる術はない。
互いが互いにおっかなびっくり距離を図りながら、大体こんな風に思ってるのかななんて、そんな憶測を元にして生きている。
大きくなったら誰だって気付く当たり前の事。
ただ、私の場合はそれが他の人より少しだけ早かっただけで………。
それでも私は考えてしまう。
それなら、この胸を埋め尽くす、自分でも言い表せないモヤモヤとした感覚は何なのだろう?
胸を締め付けるこの寂しさは一体どこからやって来たのだろう?
お盆を過ぎたというのに降り注ぐ日差しは厳しく、道路からは陽炎が立ち上っている。
響き渡るセミの声と汗まみれになりながら行き交う人達、むせ返るほどの生命とエネルギーに満ちたこの街の片隅で、今の私は一人ぼっちだ。
行く当てもなく街をさまよう私の道連れは、いまや意識する事もなく口元に浮かぶようになったお馴染みの微笑みだけ。
カバンの一つも持たないまま、ご機嫌な笑顔の仮面を顔に貼りつけた私は一人ぼっちで道を歩いていく。
楽しそうに、嬉しそうに。
だけれども、自分の進む道の先に、ゆらりと揺れる人影を見て、私は思わず立ち止まった。
頭の上には愛用の帽子。
細い体に浴衣着た涼し気な格好。
それでも額から零れ落ちる汗を拭いながら、かなりグッタリした様子でこっちに向かって歩いてくるあの人は……
「ひぃ…ふぅ……おや、風浦さんじゃないですか?」
「先生……」
道の真中でばったりと出くわした先生は、疲れた表情を少しだけ明るくして、私に話しかけてきた。
その気弱そうな、だけども優しげな表情を見た瞬間、私の塞ぎ込んでいた私の胸の奥にさーっと風が吹き抜けたような気がした。
33266:2010/08/23(月) 02:18:54 ID:UcOwhx9/
「方向的には風浦さんの家の方に向かっていたから、もしかしたら、とは思っていましたが、いや奇遇ですね」
一人ぼっちで歩いてきた道を、今度は先生と二人並んで歩く。
「でも、風浦さん、私と一緒に来ていいんですか?どこか行く所があったんじゃ?」
「いえ、ちょっとお散歩してただけですから、せっかくだし先生と一緒に歩かせてください」
先生はちょうど絶命先生の所に顔を見せに行く途中だったらしい。
年中閑古鳥の無く絶命先生の病院に足を運ぶのは、なかば先生の習慣になっている。
先生の目的地を聞いて私はある事を思い出した。
(そういえば、この道って、先生がいつも糸色医院に行くときに通ってる……)
先生にさまざまな悪戯を仕掛けるため、私は先生の行動パターンのかなりの部分を把握している。
たとえば、今歩いている道の事なんかがそうだ。
(もしかして、私は先生に会いたくて、こんな所まで歩いて来たのかな……?)
まさか、と私は首を横に振る。
先生は別に毎日糸色医院に通っている訳じゃないのだ。
この道を歩いていて先生と出くわすのがどれだけ低い確率なのかは誰にだって分かる事。
それでも、と私は思う。
そんな低い確率でも構わないから、先生に会おうとして、会いたくて、私はこの道を歩いていたんだろうか?

「しっかし酷暑ってのは正にこの事ですね。歩いてるだけで竈で焼かれてるみたいな気分です」
「先生も熱中症とか気をつけてくださいよ。……先生っていかにも暑さにやられちゃいそうな雰囲気ですから…」
「む、そこまで言いますか……というか」
そこで先生が急に顔を近づけてきて、私の心臓がドキンと跳ね上がる。
「あなたこそ、この暑い最中に帽子の一つもかぶらないで……」
そう言って、自分の帽子をポスン、と私の頭の上にかぶせてくれた。
「あ、ありがとうございます……でも、これだと先生の帽子が……」
「私は事前に十分水分をとってきましたから。それに、行き先は命兄さんの病院ですからね。暑さにやられたときは点滴の一つもしてもらいますよ」
額に手を当ててみると、思いがけないほど高くなっていた自分の体温に気づいた。
ここは先生の言葉にしたがって置いた方が良いのかもしれない。
ただ、先生が直接かぶせてくれた帽子の感触は、くすぐったいような嬉しいような変な感じがして、
顔を見られるのが何だか恥ずかしくなった私は、帽子を目深に被りなおして今の自分の表情を隠してしまった。
先生に見られないように。
そして、まかり間違っても通りすがったショウウインドウなんかに映った自分の顔を、私自身が見てしまわない為に。
そうして俯いてしまった私はふと気がつく。
やはり先生の忠告通り暑さにやられていたのかもしれない。
いつもより随分遅くなっていた自分の歩調。
そして、そんな私に合わせて、同じくスピードを落とした先生の足取りに。
「先生、あの……」
「どうしました、風浦さん?」
「いえ、何でもないです」
「な、何か不気味ですね。また何か企んでます?」
急かすでもなく、この炎天下をのんびりとしたスピードで、私の隣を歩く先生。
思わずその事について聞いてみようかと声を掛けた私だったけど、返ってきた先生の声があまりにいつもと変わりが無くて、言い出しそびれてしまう。
多分、先生にとってはなんて事のない、ごく普通の気遣いなのだろう。
34266:2010/08/23(月) 02:20:06 ID:UcOwhx9/
へたれで臆病、絶望したなんて叫びながら、その実みんなに構ってほしくて仕方がない厄介な大人。
だけど、先生は優しい。
それこそ、馬鹿みたいに。
無論、世の中優しければいいってものではなくて、先生の場合特に無闇やたらに振りまいたソレが、自身を囲む女性の包囲網を作り上げてしまってるわけで。
倫ちゃんが語ったところの『やんちゃ』だった頃の先生の様子が目に浮かぶというものだ。
それでも………。
(それでも、たぶん……先生の優しさに救われた人はいた……)
個性の強すぎるメンバーが集まった2のへ、そこで起こる騒動を先生は泣き言を言いながらも、ちゃんと受け止めてくれた。
先生はたぶん、私達のクラスのかすがいみたいな物なんだと思う。
いつでもちゃんと先生がそこにいてくれるから、みんな安心してあの教室にいる事ができる。
きっと、私も同じなんだと思う。
チラリ、帽子の陰から先生の横顔を垣間見る。
汗だくの額を拭って、グッタリとした表情を浮かべた先生。
その視線が、不意に先生を見上げる私の方に向けられた。
目を逸らす暇もなく交差する視線と視線。
「あ……」
「風浦さん……?」
何も言葉が浮かんでこなかった。
真っ白な頭で呆然と見上げるばかりの私に、先生は苦笑を浮かべて
「今日はつくづくあなたらしくないですね。調子が悪いなら言ってくださいよ」
またひとつ、優しく語りかける。
その表情が何だか眩しくて、目を伏せた私は、先生に会う前つらつらと考えていた事をもう一度思い出す。
人と人は理解し合えない。
早くからそれを悟った私は、一人きりの心を抱えたままずっと生きてきた。
少しばかり人よりハードな人生を送ってきた私には、きっとそれは必要な事だったし、最善の選択だった筈だ。
だけど、それなら何故、今、私の心はこんなにも揺れ動いているのだろう?
先生の傍らに、もう少しだけ近づきたいと、そんな事を思ってしまうのは何故だろう?

その時、戸惑う私の手の平を、先生の手がぎゅっと握りしめた。
「せ、先生……?」
「今日のあなたは何だか見てて心配ですから、失礼ですけど手、繋がせてもらいますよ。せっかくですから、命兄さんにもちょっと診てもらいましょう」
そう言って、私の手を引っ張って歩き出す。
さっきよりもずっと近い距離で、先生の指先の優しさを感じながら、私はついて行く。
「先生、ありがとうございます……」
「いえ、こっちこそ、風浦さんがいてくれて、随分助かってますから」
「えっ?」
おずおずと口を開いた私の言葉、それに対する先生の答えは思いも掛けないものだった。
「助かった……って?」
「言葉通りですよ。今の学校に、2のへに、あなたがいてくれて良かったって、そう思ってます。まあ、酷い目にも随分遭いましたけど」
先生はチラリ、私の方に視線を向けながら言葉を続ける。
「いつも誰かが傍らにいてくれる事、一緒に歩いてくれる人がいる事、そういうのってやっぱり大事な事なんです。
変なあだ名をつけられたり、怪しい儀式をしたり、赴任当初から大変でしたけど、あなたが居てくれてとても心強かった」
先生の言葉を聞く内に、私はだんだんと自分の胸の内のモヤモヤの、その理由が分かってきたような気がした。
人と人が分かり合うなんて、遠い夢物語。
それは確かにそうかもしれない。
だけど、それよりもっと大事な事があった。
理解出来ないかもしれない、分かり合えないかもしれない、それでも人は誰かの側にいたくてその手を伸ばす。
『理解する事』じゃなくて『理解しようとする事』。
誤解も間違いも含めて、その人に向けられた心のベクトル、それはきっと何よりも強いエネルギーに変わる。
『あなたの事を想っています』、私が欲しかったのはそんな先生の言葉だったのだろう。
そして、その想いは先生と私の間で期せずして交差していた。
私は先生の手の平をきゅっと握りしめてみた。
すると、少し間を置いて、それに応えるように先生の手の平も握り返してくる。
あなたの事を見ています、あなたの声が聞こえます、それはそんな心のサイン。
「それじゃあ、行きましょう、風浦さん」
「はい、先生」
優しく柔らかい、先生の手の平を何よりも心強く感じながら、私は入道雲のかかる空の下を歩いていった。
35266:2010/08/23(月) 02:20:29 ID:UcOwhx9/
以上でおしまいです。
失礼いたしました。
36名無しさん@ピンキー:2010/08/25(水) 11:27:10 ID:FfznBviH
SS初投稿になります。
芽留メインの話です。
話の元ネタは第二十二週の前巻のあらすじですが、かなり大幅にアレンジしています。
微エロですが、直接的なエロ描写はありません。
では、投稿します。
37ウランバニーナの森:2010/08/25(水) 11:29:16 ID:FfznBviH
気がつくと、音無芽留は森の中にいた。
(えっ、一体ここはどこだ・・・?なんでこんな森にいるんだ・・・?)
芽留は手に持っていた二つ折りのケータイを開いて電波を確認したが、案の定、圏外であった。
一応辺りを見回すが、どこを向いても空に向かって伸びている木ばかりで、人っ子一人いやしない。
(まずいぞ・・・、オレ、迷子になったのか?)
芽留は急いで出口を探そうと、森の中を歩きだした。
しかし、いくら歩いても出口は一向に見つからない。
(くっそ〜、全然見つかんね〜!!出口は一体どこなんだよ、も〜!!)
そうこうしながら歩いていると、一軒の木造の家が芽留の眼前に現れた。
(おおっ、こんなところに家があるなんてラッキー!!
なんで森の中に家があるのはは分からねーけど、この家に住んでる奴に訊けば何か分かるだろう。
ついでに出口がどこにあるかも教えてくれたらいいな)
そう思いながら芽留は、木造の家の扉を開けた。
家の中には、禿げた頭の人面ウサギが、他の人面ウサギ三人と一緒にお茶会をしていた。
テーブルの上にはティーカップに注がれたお茶と、器に入ったクッキーがある。
人面ウサギ達は芽留の方へ顔を向けた。
「おや、お客様ですか」
「しかも、人間の女の子とは珍しい」
「君、名前は何て言うんだい?」
人面ウサギの一人に名前を訊かれて、芽留はケータイを開いた。
ケータイは未だ圏外であった。
仕方がないので、メールに自分の名前を打って、それをウサギ達に見せた。
『オレの名前は音無芽留だ』
「ねむ・める、ですか?」
「いやいや、あれはおとなし・めると呼ぶんですよ」
禿げ頭の人面ウサギが他のウサギに読みを教えた。
どうやら、日本語の分かるウサギ達のようだ。
芽留は丁度いいと思い、ウサギ達にこう訊いた。
『なあ、一体この森はどこなんだ?オレ、道に迷っているんだ。出口を知ってたら教えてくれないか?』
「どこの森かですって?あなた、この森がどこか知らずにここに来たんですか?」
『オレだって来たくて来たわけじゃねえよ!気が付いたら森の中にいて、ケータイも圏外で、誰にもメールを送れないんだよ』
「そうですか。ではこの森のことについて教えてあげましょう」
禿げ頭の人面ウサギは紳士的な口調で芽留に教えた。
「この森は『兎の森』といいまして、我々のような紳士のウサギが住んでいる、とても平和な森です」
お前らの外見は紳士じゃねーよ、どう見てもむさくるしいオッサンだよと、芽留は心の中で呟いた。
禿げ頭の人面ウサギは話を続ける。
「この森は他の動物や人間が訪れることは滅多にないのですが、この森にやってきたのは貴方が初めてです」
『この森から出られる方法はないのか、教えてくれ?』
と、芽留はさらに禿げ頭のウサギに訊いた。
「う〜ん、無いことは無いのですが、ただで教えるわけにはいきませんね」
『ど、どうしてだよ!?オレは早くここから出たいんだよ!!』
芽留のこの言葉に、他の人面ウサギが口を開いた。
「だって、もし貴方がここから出て、この森のことを他の誰かに喋られてしまったら、人間がこの森を探そうとするかもしれないでしょう?」
「もしこの森が見つかってしまえば、わんさかと人間がここへ入り、心ない者達が森を汚し、我々を新種のウサギとして研究の対象とするでしょう」
「この森の平和を守るためには、貴方をここから出すわけにはいかないのです」
『そ、そんな!そこをなんとか頼むよ!!この森のことは絶対に誰もしゃべらないから!お願いだ!!』
芽留は目に涙をためながら懇願した。
禿げ頭の人面ウサギは顎に手を当てながら数分考えると、芽留にこう言った。
「わかりました。貴方がここまで言うのなら、この森から出る方法を教えましょう」
『本当か!?恩に着るぜ!!』
禿げ頭の人面ウサギは「ただし」と付け加える。
「それにはまず条件があります」
『じょ、条件ってなんだ?』
「それは、我々のお茶会に花を添える『ウサギ』になってもらうことです」
禿げ頭の人面ウサギはそう言って、パチン、と指を鳴らした。
38ウランバニーナの森:2010/08/25(水) 11:30:27 ID:FfznBviH
その瞬間、芽留の胸に違和感が走る。
芽留は赤面しながら両胸を押さえた。
(な、なんだ・・・?胸がスースーする・・・)
芽留はその発展途上の胸を両手でさすった。
(ブ、ブラが無い!)
『て、てめえ、一体何をした!』と芽留はケータイの文字を打とうとしたが、芽留の下着にさらなる変化が襲った。
(ひゃっ!ぱ、パンツが勝手に食い込んでくる・・・!!)
芽留が穿いていた白のパンツは段々とハイレグになっていき、ティーバックパンツに変化した。
(いた、い・・・!)
変化はまだ終わらない。
芽留がティーバックの食い込みの痛さに太ももを擦り合わせていると、そのすべすべとした太ももが、ざらざらと音を立てる。
(こ、この感触って、まさか・・・!)
芽留は慌ててワンピースの裾を上げると、そこには、ベージュのタイツに包まれた自分の下半身があった。
タイツの下のティーバックが、彼女の股間をいやらしく表現する。
芽留は激しく赤面するが、服の変化は待ってはくれなかった。
両指でつまんでいたひざ下まであるワンピースの裾が、急激に太ももの近くまで短くなる。
途端、ワンピースが空気を抜いたかのように、芽留の幼い体にピタッとくっついた。
(こ、今度は何だ・・・!?)
芽留は目をぱちぱちとさせながら、服の変化に戸惑う。
白のワンピースは黒に変わり、裾の部分が股間の部分で一つに合わさり、ティーバックの時と同じように、ぐぐぐっとハイレグ状になった。
履いていた白いシューズも黒に変色し、ぐいっとかかとの部分を押し上げる。
(う、うわわっ!)
かかとを押し上げられて、芽留はバランスを崩す。
白いシューズは、黒のハイヒールへと変貌していた。
服の変化はさらに続く。
肩と背中の部分が露出し、首と両手首に詰襟とカフスが巻かれ、
頭にはウサギの耳のカチューシャがぐんぐんと伸び、お尻と背中の間に白いポンポンが現れる。
その様は本物のウサギと耳としっぽが生えてきたように思わせる。
カチューシャとポンポンが現れたところで、服の変化は終わった。
芽留の着ている白いワンピースは、バニースーツとなってしまった。
39ウランバニーナの森:2010/08/25(水) 11:31:52 ID:FfznBviH
芽留は変わり果てた自分の姿に呆然とする。
(も、もしかしてオレは、バニーガールになったのか!?)
「う〜ん、我ながら素晴らしい!どこからどう見てもバニーガールだ」
「幼いながらも、なかなか似合っておりますよ」
「こんな愛らしいバニーは見たことがない!」
人面ウサギ達は芽留のバニー姿をほめると、
「では、さっそくお茶を酌んでもらいましょうか」
と、カップに入ってあったお茶をぐいっと飲み干した。
人面ウサギ達はテーブルに空になったカップを置いた。
「では、芽留さん。そのポットで我々のカップにお茶を淹れてください」
禿げ頭の人面ウサギはテーブルに置いてあるポットに指差しして芽留に言った。
芽留は心の中で歯ぎしりをした。
(くっそ〜。よくもオレをこんな恥ずかしい格好にしやがったな〜!
今すぐにでもぶん殴りたいが、もし殴ったら、森の出方を教えてもらえないかもしれない。
仕方ない。こいつらのお茶淹れをしてやるとするか)
芽留はテーブルに置いてあるポットの取っ手を持つと、禿げ頭の人面ウサギのカップにお茶を注いだ。
お茶を注ぎ終わり、芽留が他の人面ウサギの座っている椅子へ行こうとした瞬間、禿げ頭の人面ウサギは、芽留の胸をさわっとなでた。
あまりの突然の出来事に芽留はびくっと反応する。
「うむ。まだ育ってないなだらかな胸だ」
禿げ頭の人面ウサギはにやりと笑う。
芽留は顔を赤くしながら、禿げ頭の人面ウサギを睨みつける。
(っ・・・!何胸触ってやがんだこのハゲウサギ!!)
芽留はケータイにそう打ちたかった。
が、人面ウサギ達の機嫌を損ねては、森の出方を教えてもらえなくなる。
ここは我慢だ我慢、と、芽留は心の中で呟いた。
芽留は禿げ頭の人面ウサギのお茶を淹れ終わると、他の人面ウサギの下へ行った。
きっと他の人面ウサギはセクハラまがいのようなことはしないだろう。
芽留はそう思っていた。
が、他の人面ウサギ達も禿げた頭の人面ウサギ同様、バニースーツに身を包んだ芽留の肢体に触れた。
一人は露出した背中を、もう一人はくびれはじめた幼いウエストを。
最後の一人に至っては、タイツに包まれた太ももとお尻を触った後、お尻の部分に生えている丸い尻尾をくいくいっと引っ張った。
この最後の一人がした行動に対しては、他のウサギが文句を言った。
「おいおい。我々は彼女の身体の一部分しか触ってないのに、君だけお尻と太ももの二か所を触るなんてずるいぞ」
「しかも、最後の尻尾の部分を掴むのは、もっとずるい!」
「いやぁ、すまないすまない。つい可愛らしくてね〜」
もちろん、羨望の思いを込めての文句であるが。
芽留はウサギ達のこの会話に恐怖心を覚えた。
もしかしたら自分は、この気持ちの悪いウサギ達に犯されるのではないかと。
芽留が恐怖に満ちた表情をしながら思っていると、禿げ頭の人面ウサギが芽留の顔を見て、こう言った。
「もしかして、君、こう思っているのではないかね?『自分はもしかして我々に凌辱されるのではないか』と」
(や、やばい!!思っていることが顔に出てた!!)
芽留の背中に怖気が走るが、禿げ頭のウサギはにこやかにほほ笑んで言った。
「安心したまえ。我々は淑女に対してそんな破廉恥なことは行わないよ。
我々は淑女の肢体を触ることが好きであって、決して凌辱することが好きなのではない」
何せ、我々は紳士なのだからね、と、禿げ頭のウサギは締めくくった。
(レイプすることが破廉恥だっつーんなら、女の身体をいやらしく触るのは破廉恥じゃねーのか?
紳士は紳士でも、変態紳士かよ)
芽留が心の中でそう突っ込みを入れると、四人のウサギは、カップに注がれたお茶を一気に飲み干し、空になったカップをテーブルに置く。
「では、おかわりを頼むよ」
禿げ頭のウサギは言う。
芽留は「仕方ない。これも森から出るためだ」と思いながらカップにお茶を注ぎ、そして、変態紳士のウサギ達にその幼い肢体を触られた。
40ウランバニーナの森:2010/08/25(水) 11:33:13 ID:FfznBviH
数十分後、芽留は床でぺたんと座りながら涙を流していた。
ウサギ達によって、自分の身体をいやらしく触られたからだ。
(くぅ・・・っ、こんな屈辱は初めてだ!!
けれど、よく耐えたぞ、オレ!!なにせ、ポットの中のお茶は全部無くなったんだからな!)
テーブルに置かれたポットは、お茶が無くなっていた。
四人のウサギ達も芽留の身体を存分に触ったことで、満足げな顔をしている。
禿げ頭のウサギはほほ笑みながら言う。
「いや〜、こんなに楽しいお茶会は初めてだ。
人間のバニーガールの身体をいっぱい触ることができたのだからね」
禿げ頭のウサギに続いて、他のウサギを口を開いた。
「今まではバニーガールを妄想しながらのお茶会だったからね」
「実際に本物のバニーガールを拝めるなんて、今まで生きてきた中で最高のイベントだよ」
「素晴らしい。いや〜本当に素晴らしい」
芽留は「満足げな顔をしてないで、早く出口を教えろよ」と思いながら、四人のウサギ達を見つめていた。
すると、禿げ頭のウサギは芽留の方に顔を向け、
「芽留さん。我々のお茶会に花を添える役目を果たしてくださり、本当にありがとうございました。
では、約束通りこの森の出方を教えてあげましょう」
と言った。
(やった!これで外に出られる!!)
と、芽留がガッツポーズをすると、「あ、そうだ」と禿げ頭のウサギが何かに気づいたかのように言った。
『な、なんだ?まだ何かしろとでも言うのか?
言っとくが、もう一回お茶酌みしてくれなんて言う頼みは、お断りだからな!
もしそんな頼みごとを言ったら、無理矢理にでも出口の場所を吐かせてもらうぞ!!』
芽留はそう書いたメールの画面を禿げ頭のウサギに見せた。
「いえいえ。貴方の服を元に戻さなければと思いましてね。
外に出る時、そのバニー姿では周りの人に笑われてしまうでしょう?」
言って、禿げ頭のウサギはパチンと指を鳴らした。
途端、バニースーツは、白いワンピースへと瞬時に戻った。
『おおっ、服が戻った!ありがとうな、おっさん!!』
「いえいえ。どういたしまして。では、この森の出方を教えてあげましょう」
禿げ頭のウサギは、胸ポケットの中にしまってあった用紙を取り出し、ペンでそれに何かを書くと、それを芽留に渡した。
用紙には、森を出る方法が日本語で書かれてあった。
「この家を出たら、数メートル先にある右方向の矢印が描かれてある看板までまっすぐ進みます。
そして看板通り右へ進むと、大きな切り株があるので、そこに座り目を閉じて、外に出たいと念じるのです。
そして、三分後に目を開ければこの森から出られます。
もし忘れてしまったら、この用紙を見て思い出すといいでしょう」
『おお、わざわざすまねえな。でも、どうして森の出方を知ってるんだ?』
「いや、私達も時々他の森へ行く時にこの方法で行くんですよ。
あなたもこの方法で行けば、外へ戻ることができるでしょう」
『おう、わかった。色々とありがとうな、おっさん。それじゃあな!』
芽留が家を出ようとすると、禿げた頭のウサギが「ちょっとお待ちを」と彼女を引きとめた。
「お土産に、お茶会の時に余ったクッキーを渡します。お家に帰って食べるといいですよ。」
『おおっ、わざわざお土産をよこすなんて、オッサン意外に良い奴だな。ありがとうな』
「いえいえ、それほどでもありませんよ。では、お気をつけて!」
『おう。それじゃあな、おっさん!』
芽留は禿げ頭のウサギが渡したクッキーの包みを受け取ると、笑顔でウサギ達の家を出た。
41ウランバニーナの森:2010/08/25(水) 11:34:20 ID:FfznBviH
さて、芽留は禿げ頭のウサギの書いた用紙通り、右矢印の看板のあるところまでまっすぐ歩き、看板に辿り着くとそこを右へ曲がった。
しばらくすると、禿げ頭のウサギの言った通り、大きな切り株があった。
(おお、大きな切り株だ!これで外に出られるぞ!!)
芽留は駆け足で切り株の前に着くと、言われた通りに切り株に座って目を閉じ、「外に出たい」と念じた。
そして、三分が経過してから芽留はそっと目を開けた。
禿げ頭のウサギが言った通り、芽留は森から脱出することができた。
芽留が座っている場所は、町の駄菓子屋のベンチだ。
芽留は急いでケータイを開き、アンテナを確認した。
アンテナはきちんと三本揃っている。
(やった!外に出られた!!)
芽留はベンチの上で外に出られたことを喜んだ。
と、そこへ、大草麻菜実がやって来た。
麻菜実は白い半そでのTシャツに青のジーパンを着ており、片手に買い物袋を下げていた。
おそらく、主婦の仕事の途中なのだろう。
「あら、芽留ちゃん。駄菓子屋のベンチでそんなに喜んで、何かいいことあったの?」
『おう、麻菜実か!実はな・・・』
芽留はそう言いかけて、ウサギ達が森のことを言われては困ると言っていたことを思い出し、
『い、いやな。今までクリアできなかったケータイのゲームがやっとクリアできたんだよ!』
と言ってごまかした。
麻菜実は「ふーん。でも、ケータイのゲームをしてた様には見えなかったけど」と頬に人差し指を差しながら言った。
芽留は麻菜実が疑っているのを見ると、なんとかして麻菜実の気をそらせようと、禿げ頭のウサギから渡されたクッキーの包みを取り出した。
『そ、そうだ、クッキー一個食うか?』
芽留は包みを広げると、クッキーを一枚取り出し、それを麻菜実に渡した。
「あら、本当に良いの?ありがとう」
麻菜実は芽留から渡されたクッキーをおいしそうに食べた。
と、そこへ、ピンクの半そでのTシャツとクリーム色の半ズボンという格好をした日塔奈美も現れた。
「あ、大草さんに芽留ちゃん!」
『おっ、普通か!良いところに来たな!』
「普通っていうな〜!」
『まあまあ、固いこと言うなよ。実は近所の人に貰ったクッキーをおすそ分けしようと思ってよ、お前も食うか?
大草には一枚あげたんだよ』
「本当!ありがと芽留ちゃん!」
奈美は芽留からクッキーを一枚貰い、うれしそうにサクサクと食べた。
「おいし〜!こんなクッキー初めて食べたよ〜!」
「本当ね〜。ほっぺたが落ちそう」
『へ〜、そんなに美味いのか。オレも一個食ってみるか』
芽留はクッキーを一枚取ると、それを口の中へ運ぶ。
(おお、なかなか美味いじゃねえか!こんなクッキーは今まで食べたことがねえぞ!
森の中を迷ったり、バニーガールにされたり、体を触られたり、散々な目にあったけど、
こんな美味いクッキーが食えたんだから、終わりよければすべて良しとするか)
芽留はそう思っていたが、残念ながら、「終わりよければすべて良し」にはならなかった。
42ウランバニーナの森:2010/08/25(水) 11:35:36 ID:FfznBviH
麻菜実と奈美は突然、胸を押さえ出した。
芽留は二人のこの行動に首を傾げた。
『どうしたんだ二人とも?胸なんか押さえて』
「む、胸のあたりが、変・・・」
「な、なんか、スースーする・・・」
芽留は目を凝らして麻菜実の押さえられていない側の胸の方を見てみると、乳首の先がピンと立って影を作っていた。
『もしかして、ブラを付けてないのか?二人ともうっかりしてて、付けるのを忘れたんじゃねえのか?』と、芽留がメールを打とうとした瞬間であった。
二人は同時にお尻を押さえ、内太ももをすりすりと擦り合わせた。
「ひゃっ!お尻までスースーする・・・!!」
「やだ!勝手に食い込んでくる!!どうなってるの!?」
芽留は二人のこの言葉を聴いて、自分が森の中の家でバニーガールの姿に変身する際、パンツがティーバックになったことを思い出した。
(も、もしかして、二人のパンツがティーバックになっているのか!?)
この瞬間、芽留は脳裏に嫌な展開が思い浮かんだ。
(もしかして、このクッキーは・・・!!)
芽留がそう思った時には遅すぎた。
彼女の着てるワンピースも、変化が始まっていたからである。
麻菜実の穿いているジーパンと、奈美の穿いている半ズボンは、下半身にシワ無くぴったりと吸いつき、黒い穴が空いていく。
(特に奈美の半ズボンはぴったりと吸いつく前に、その裾が足首まで伸びていった)
二人の穿くズボンは、網タイツへと変化した。
網タイツで包まれた股間の部分は、ティーバックとなったパンツが透けて見える。
「いやぁっ!!何これえっ!?」
「し、下着が見えちゃうっ!!」
二人の服の変化はまだ続く。
二人の着ていたTシャツの裾はぐんぐんと伸びていき、股間の部分で一体化する。
同時に、麻菜実のシャツの色は緑に、奈美のシャツの色は赤へと変化し、袖の部分は消滅し、肩と背中の部分が露出する。
Tシャツは二人の丸い胸をぐいっと締め付け、妖しい光沢を放つレオタードとなった。
二人の首回りと両手首には詰襟とカフスが巻かれ、頭からウサギの耳のカチューシャがぐんぐんと伸び始め、お尻の部分からぴょこんっ、と白いポンポンが現れた。
麻菜実の持っていた買い物袋は、チョコレートのようにドロドロと溶け、銀色の盆とグラスに入った野菜スティックへと早変わりした。
最後に靴がその形状を変えハイヒールとなる。
二人は艶やかな緑と赤のバニーガールへと変身した。
「い、いやぁ・・・、お野菜が・・・」
「こんな格好、恥ずかしいよ・・・」
二人は赤面しながら網タイツに包まれた脚を、もじもじと恥ずかしそうに擦り合わせる。
芽留はバニーとなった二人を見て、『まずいことになった』と思った。
おそらくあのクッキーは、食べた女性をバニーガールにする能力があるのだろう。
でなければ、二人が自分の目の前でバニーになるわけがない。
(あの禿げウサギめ!とんでもねぇクッキーをよこしやがって!やっぱりあいつらはただの変態紳士だ!)
芽留は心の中で禿げ頭のウサギを罵るが、その時には彼女もバニー姿になっていた。
(畜生・・・。またバニーガールになっちまった・・・)
芽留が自分の身体を包むバニースーツを見てため息をつくと、麻菜実と奈美は芽留を見て、
「芽留ちゃんまでバニーに、一体どういうこと?」
「もしかして私達、未だない超常現象に出くわしたんじゃ・・・」
と言った。
芽留は真相をメールに打とうとしたが、言ったところで二人は信じてくれないと思い、打つのをやめた。
(くっそ〜!あの変態ウサギ共!!覚えてろよ〜!!また会えたらボコボコにしてやるからな!!)
芽留は心の中でそう叫んだ。
43ウランバニーナの森:2010/08/25(水) 11:36:28 ID:FfznBviH
「音無さんは無事森を抜けることができましたかね?」
「あなたが出方を用紙に書いて教えてあげたじゃありませんか。きっと無事に脱出していますよ」
「それもそうですね」
「ところで、君が彼女に渡したクッキーだが、あれは確か人間の女性が食べると、たちまちバニーガールになってしまう代物だったはずでは?
本当に渡して大丈夫だったのか?もし外で食べてバニーになってしまったら、周りの人間からへんな目で見られることになるぞ」
「その心配はありませんよ。あのクッキーの能力は数時間たてば効果が切れるはずですし、彼女はきっと家に帰って食べたことでしょう。
家の中ならばバニーになっても部屋にいればいいだけの話ですしね」
「なるほど。そこまで考えているとは頭が下がりますな」
「全くですな」
「はっはっはっはっはっは・・・」
四人のウサギ達はそう談笑した。
しかし、ウサギ達は知らない。
芽留が外でクッキーを食べたこと。
そして、芽留がそのクッキーを二人のクラスメイトに上げてしまったことを。
後日、森から東京へ観光旅行しにやって来たウサギの紳士達は偶然にも芽留と再会し、そして、芽留に痛い目にあわされることになるのだが、それはまた別の話である。
44ウランバニーナの森:2010/08/25(水) 11:37:26 ID:FfznBviH
以上、終わりです。
今回はこれで失礼します。
45名無しさん@ピンキー:2010/08/27(金) 22:42:51 ID:+yIM08+n
とてもおもしろかったです
GJ!
46桃毛:2010/08/30(月) 10:47:33 ID:8XIc5MXg
 桃毛です。
仕事が不規則に出張だったり色々他のものに浮気していたのでここに来るのはかなり久しぶりになります。
スレもあたらしくなっちゃって、まあ。
 そんなわけで最近書いたものを投稿します。
今回のヒロインは大草麻菜実さんです。いや、前回もそうだったですが…相方は先生に頑張ってもらいました。
前回書いたものとは何のつながりもありません。
エロはありです。原作エピソードともとくに関連はなく、大草さんバイトネタででっちあげました。

では以下よりどうぞ、

 『匣の中のやさしい場所』
47桃毛:2010/08/30(月) 10:48:33 ID:8XIc5MXg

 『 匣の中のやさしい場所 』

 そこは三畳にも満たなそうな小箱のような和室だった。
障子はあるが締め切られており、中は薄暗い。
部屋の片隅に置行灯があり、その居るものを癒すような暖色系の微かなあかりが、部屋を柔らかく照らしている。
 そんな空間に、男のかぼそい喘ぎ声が上がっていた。
「ぅ…あぁ…っ…!お、大草…さんっ…そこ、は…」
男性としては華奢な身体を着物に包んだその男は肩をふるわせ、身をもみねじりながら必死で何かに耐えている。
その畳に這いずる男の体を見下ろした女が、手にした棒状のモノをくねくね動かしていた。
それは男のからだの敏感な穴に深々と埋め込まれ、その肉の内側を責め立てているように見えた。
「動いちゃダメですよ…?ヘンな所まで入っちゃったら、痛いですからね?力を入れないで…」
「は、はい…くぅっ!が、我慢…してみま、す…」
きゅう、と手を握る男のしぐさがいっそ可愛らしい。思わず女はにっこり微笑んでいた。
「よしよし」
 そう言いながら大草と呼ばれた女の手の動きは細かく巧みだった。
横の壁をくりくりとこねまわしたかと思えば入り口を小突いてみたり―。
穴の周囲をするする棒の先端で引っ掻き回してみたり―。
かと思えば、いきなり穴の奥まで棒を突っ込んで、くりくり暴れさせたりするのだ。
棒が体に出し入れされるそのつど、男の体はよじれ、ふるえ、歯を食いしばってのたうちまわりそうになるのを堪えている。
その顔は桜色に染まり、羞恥に歪んでいたが―。
目はうつろに潤み、えも言われぬような快感に耐えているのは一目瞭然だった。
 女は手にした棒を男の穴の奥の曲がった部分に引っ掛けるようにすると、ゆっくり引っ掻くようにそれを引き抜いてゆく。
「これで最後ですからね…わ…すごいですよ、先生?こんなになって」
―ごりごりっ!
目標物を捉え引き摺り出すようなその動きに、先生と呼ばれた男はたまらず情けない声をだしてのけぞった。
「あ、わっ、…あぁ…あぁあっ…」
女がくすりと笑う。
ぷるぷる痙攣する男の腰をたしなめるようにぽんと叩くと、まるで女性のように細やかで綺麗なその髪を漉き、頭を撫でてやる。
そんな一刹那の優しいそぶりに男が安堵したかと見えた瞬間―。
その手にした棒を、男の体から一気に引き抜いた。
「ぅわ、ぁああああああっ!」
びくん、と男が身体を強ばらせたのも、同時だった。
身体の中から何か汚れたものを搾り出され、否、掻き出された男は、双眸をとろんと恍惚にくらませながらまぶたを閉じていった。
48桃毛:2010/08/30(月) 10:49:35 ID:8XIc5MXg

 「いや〜…すみません…。年甲斐もなく声まで上げてしまって」
着物に袴の男―糸色望は頭をかきながら起き上がると女に向き直り、はにかんだ笑みで見つめた。
和服に前掛けの女―大草麻菜実は棒を拭いながら、少し得意そうに、しかし何処か照れくさそうに笑う。
普段ふたりは東京府小石川区の某高校の担任教師とその生徒の間柄だった。
「私、上手だって評判いいんですよ。でも、先生あんなに震えちゃって…ちょっと可愛かったです」
「それにしても…世の中にはこんな仕事もあるんですね。まあ自分でも意外でしたよ、
 『耳かき』してもらうのがこんなに気持ちいいものだとは」 
 そう、ここは大草麻菜実のアルバイト先。
小石川区某所、とある雑居ビルにある『ひざまくら耳かき店』なのだ。
ここは悩み多く疲れのたまるある種の男性たちのための癒し空間。
無機質な雑居ビルの中でここは和風の内装がなされ、清雅な雰囲気で満たされていた。
お隣りの区にゆけばメイドさんやら巫女さんやらのマッサージ店や猫カフェなど、
そのような店はいくらでもあったが、ここ小石川区では珍しい。
 時には生命の危険すらある教師生活を送る望は、ふと思い出したように自分に異様に過保護になる時がある。
ストレスストレス、癒し癒しと強迫観念のようなものに取り憑かれ、結果発見したのがこの店だったというわけだ。
…そこで教え子が働いていた、というのは偶然かはたまた神の悪意か。

 望の耳垢を拭いたティッシュを始末し、商売道具の棒――耳かきを綺麗にしてしまうと、
麻菜実は先程まで望の頭をのせていた太ももの上の手ぬぐいをたたむ。
「じゃあお茶をお出ししますね。まだ時間、ありますからゆっくりしていってください」
耳かきのあとお茶と和菓子が出て、店員としばし会話を楽しむことができるようになっている。
「はい大草さ…いや、ここではマナさん、でしたか。空いているというので指名したらあなたが出てくるとは…驚きましたよ」
この店はひざまくらで耳かきをしてくれる女性店員を指名することができた。
望が頼もうとした娘は皆客についており、空いている娘はマナ―麻菜実ひとりだった。
まだ採用したてであるので写真が用意されていないんですが、いい娘ですよ―という受付の説明を受けて、
望はマナというその娘を頼んだのだった。それが蓋を開ければこのとおり。

「最初、『マナ』じゃなくて『ナミ』にされそうになったんですよ、私」
「おやおや。それじゃあ日塔さんと同じになってしまいますよね」
「ええ。だから『マナ』のほうに―」
そんな他愛もない会話を交わしながら麻菜実の淹れてくれたお茶をすすり、塩羊羹をつまむ。
望はゆったりした時間に疲れが溶けていくのを感じていたが、どうも麻菜実と顔を合わせられない。
彼の視線は麻菜実の肩や袖のあたりをうろついている。
誰にも聞かせたことがない声をあげて身悶えするのを目の当たりにされたから、ということもあるが―。
淡いあかりに浮かぶ着物姿の麻菜実が、あまりに艶かしかったからだ。
大人びた化粧はとても自然で、高校生という実年齢を感じさせない。
後ろに纏められた髪のほつれたうなじの曲線になんとも言えないあえかな気配がただよっていた。
 だがその肩にはうっすらと疲れが浮かんでいる。
望は麻菜実が様々な場所で年齢を偽ってまで働く、その理由を知っているだけにある種の切なさも抱いてそれを見ている。
人妻でもある彼女と、その夫の抱えた借金―。やりくりに四苦八苦する良妻は、必ずしも報われているとは言えない状態だった。
むろん、麻菜実のアルバイトはここだけではないのだろう。
「いろいろあるでしょうが…贔屓のいいお客さんがたくさん付くといいですね」
「ええ…ここ、完全歩合制ですから…頑張らないと」
「それは…」
出勤しただけでは給与は発生せず、こなした客の落とした金銭のうち一定割合が、麻菜実の取り分になるという事だった。
「それに…」
麻菜実がわずかに眉をひそめた。
「いいお客さんばかり、というわけでもないですから…」
「うっ…」
49桃毛:2010/08/30(月) 10:50:27 ID:8XIc5MXg

 そうなのだ。
もちそん大抵の客は店の定めるサービスの範囲を守る『よく訓練された紳士たち』であるが―。
男性客と一対一、この小箱のような部屋で向き合わねばならない彼女たちは、時として質の良くない客に出くわすこともあるのだ。
今のご時世、一見普通の成人男性が内心にどんな狂気を溜め込んでいるかわかったものではない。
望は、どう返していいか一瞬口をつぐんでしまう。
「あ…お、大草さん…。大変、でしょうが…」
「…でも」
ぱっ、と麻菜実のポニーテールが跳ねる。
望に向きあってにっこり笑う。
「今日は嬉しかったですよ。まさか先生が来るなんて」
それは望の胸に、じんわりにじんで来る笑顔だった。
返答し難いような事を言ってしまって望に良くない想像や余計な心配を抱かせてしまった事を詫びるような、
その眉根のあたりに浮かぶ微かな申し訳なさと気づかいを、望は敏感に感じ取る。
麻菜実は明るく感謝を述べることで望の心配を払拭しようとしてくれているのだ。
そんな心の機微は、普段人の顔色をうかがって生きている彼ならずとも充分人の心に届くものだろう。
望も、麻菜実に微かな笑みを返していた。
「普段来るお客さんは、こんなふうにして、あなたに癒されるのでしょうね」
客にただ店のマニュアルに則ってサービスを提供したところでそれは単純作業でしかない。
人の心を癒すのは、やはり人の心、なのだった。

 逆に望に返されて、頬を薄く染めた麻菜実を横目に見ながら、しかし望は考えていた。
とりとめのない会話の中で麻菜実は時折、眼をこすり小さくあくびを噛み殺していた。
それはもちろん客の望が退屈な男だから、というものではなく、連日の学業、主婦業、そして労働による疲れに相違あるまい。
狭いこの部屋と薄暗い明かり、そして担任との会話が、かえって彼女をリラックスさせてしまったのかも知れない。
 望は考える。
彼女は疲れた男たちに癒しを与える。与え続ける。
――では、彼女の疲れは誰が癒すというのだろう?

「…よし」
そうつぶやくと、望はすっくと立ち上がっていた。
「大草さん、ちょっと待っていて下さい」
「えっ?先生、時間はあとちょっと…」
手荷物も置き去りに、望は障子を引くと廊下に出、足早に歩んでいってしまった。


 やがて戻ってきた望は麻菜実の隣に座ると照れくさそうに口を開いた。
「フロントに頼んできました。あなたの今日の出勤時間終了までの、ええと、コマ数ですか。
 終りまで全部、私が買わせて貰いましたから―」
「えっ!」
「大草さん、お疲れのようでしたから…。六十分のナントカコースを、ひい、ふう、み…まぁ仮眠には充分な時間だと思いますよ」
「あ…」
麻菜実は時々自分がうつらうつらしていた事を思い出した。
確かに疲れは溜まっていた。今日だってこのあと家に戻って家事をした後に夜のアルバイトもある。
だがその羞恥の感情は一瞬で掻き消え、この普段は頼りない担任からの思いがけない気づかいに胸が熱くなってくる。
それに歩合制であるこの店では、麻菜実は望に一日の勤務で望みうる限度額のお金をもらったも同然なのだ。
目尻にちょっぴり浮かんだ涙を指でぬぐう。
「毎日いろいろ大変でしょうが…若いから身体が持つのかも知れませんけど、時には休んでください。
 大草さんには癒しが必要ですよ。なに、さっきのお返しです。私は失礼しますが、あとは時間までここでゆっくり―」
望は顎を掻いて照れながらカバンを手にすると帽子を引っ掛け、立ち上がろうと膝を立てた。
その袖に、麻菜実の手が触れている。指先は、触れたものを掴むか掴まないか、ためらうように震えていた。
「えっと…大草さん?」
「…」
顔を伏せた麻菜実の表情はうかがい知れない。
ただ、その耳が赤く染まっていた。
50桃毛:2010/08/30(月) 10:51:29 ID:8XIc5MXg

 望は畳に正座している。
その太股の合わせ目の上には麻菜実の頭がのせられている。
先ほどとは逆に、今度は望の膝枕に麻菜実がその身を委ねているのだった。
麻菜実はポニーテールが崩れてしまわないように横臥していた。
柔らかい頬が望の太股に押し付けられ、手が望の膝を抱くように置かれている。
 望は動けない。
動けないから、先刻の事を反芻していた。 
さっき望の袖を掴んだ麻菜実の手にはどのような力も入れられていなかった。
だがそれだけで望は一歩も動けなくなってしまった。
望の動きを止めたもの、それは恐怖か戦慄か。
そんなある種の啓示めいたものが望の葛藤を換気する。
考えるうち、膝から力が抜けていた。
そして腰をおろし、その場に座り込んでしまったのだ――まるでそこに、吸い込まれるように。
それとほとんど同時に、正座したその望の腿の上に、ころりと麻菜実が横たわってきたのだった。

 狭い小部屋の、静寂が重い。
正座した望は動けない。その膝に頭を預けた麻菜実も、一言も発しない。
望が見下ろす麻菜実の横顔、その目は閉じられているが眠っているかは望にはわからなかった。
茶をすすって談笑していた先刻とは激変したこの現状に、望の精神も麻痺気味だった。
普段は自己保身と危機回避のため、異常事態に際して忙しく働くはずの頭脳が、どういうわけかさっぱり働かない。
望はただひとつ自由に動かせる眼をそろりと動かしてみる。
麻菜実の横顔から、首―そしてからだへ。
 合わせられた襟の付け根に微かに覗く鎖骨の丸み。
その下で布地の内に包まれているであろうふくらみ。渋い色合いの帯。
前掛けをかけた腰回りの、着物の上からもわかるまるみのある肉置き。
そこから伸びるふともも。わずかに割れた裾から、足袋に包まれた小さい足がのぞいている。
その足袋と裾の間の、足首の肌色。
―肌色。
その肌をみたとき、ぞろりと望の背筋を走り抜けるものがあった。
それはつい先程まで頭をあずけていた前掛けと着物の布地の下の麻菜実の太股に、その肌色はつながっている、という閃きだった。
そして、肌色は腰、腹から胸乳を経て、すぐ眼下のかぼそい首、横顔へと―。
高校生である教え子のその柔らかい肌は、しかし男を知らない肌ではないのだ。
彼女は人妻なのだ。
麻菜実の日常の端々から夫婦仲は今はあまり上手くいってはいないようだとうすうす感じられるが―。
彼女のからだはそれでも時々は、その夫に開かれているだろう。
他の肌色と絡み合い、混じり合う肌色の麻菜実の姿――そんな妄念が一瞬、望の脳裏をよぎった。
そして一瞬、二瞬が過ぎて、その妄念の中で麻菜実を組み敷いている男の顔は、いつの間にか自分の顔になっている。
自分の顔――そうそれは、教師が生徒を、独身の自分が人妻を犯しているという極彩色の背徳図だった。
 その時突然、望は何かにぶつかったように反射的に我に返った。
いま自分はこの健気な教え子の身体を舐め回すように観て――視姦していたのだ、と気づいたからだった。 
おのれの頬にこの教え子の太股の肉の感触がふいによみがえる。
それと同時に、胸にのたくる疼きを自覚していた。
――疼く。
疼きは血流となって下腹に凝り、いつの間にか股間の布地を押し上げている。
 望は自分の身体の状態に気づいて死ぬほど驚いた。絶望した、などといういつもの台詞すら浮かんでこない。
硬くなってもう収まらない肉棒が、布地越しに麻菜実の頭頂に触れそうになっていたからだった。
51桃毛:2010/08/30(月) 10:52:48 ID:8XIc5MXg

 望は狼狽しながら何とか肉棒の位置をずらそうとしてみたり、昂ぶりを収めようとしてみたが、すべては無駄な努力だ。
だいいち麻菜実に気取られてしまうし、もし彼女が眠っているとしたらそれを妨げてしまう。
(お、教え子に一瞬とは言え欲情するなんて!それなのに身動き取れないこの状況、あぁあ…八方塞がりです!)
などと、望が悶々としながら心のなかで嘆いたそのとき。
「…先生」
「はいぃっ!」
麻菜実の声が、望の膝枕から上がった。やはり眠ってはいなかったらしい。
「ありがとうございます…甘えてしまって…私」
「い、いいいいや、いいんですよ、わ私が、そうしたかっただけですから」
「…!」
望はいま自分が発した少女にある種の誤解を抱かせてしまいかねない台詞に気づいていない。
少女の胸はその一言で波打っていたのに―。
麻菜実の手が、望の膝をきゅう、と掴んだ。
しばしの沈黙。
それは少女が何かを言うために必要だった心の力を溜める時間だった。
そして男にとっては―。
望は膝を掴んだ麻菜実の手から伝わってくる覚悟のようなものを感じ取り、
この後にやってくるものが何なのか、自らの『やんちゃな時代』の経験から思い至る。
恐怖と混乱の予感―、そう、ちょうど大波が来る前に波が引きあらわになった海底を見ているような、そんな時間だった。
膝の上の麻菜実の頭が、やけに重い。
その重さが、すっと膝を離れた。
 麻菜実は望の膝についた手を支えに上体を起こし、望の胸に自分の胸をぴったりと押し当てていた。
鼻梁が、望の顎に触れている。
望は少女のまとう薫りにとらわれたように、身じろぎひとつできない。
互いの心臓の鼓動だけが、合わさった胸と胸を叩いている。
――それがどれくらい続いただろう。
やがて、麻菜実の唇が開いた。

「さっき、先生が立ち上がった時。先生の顔、見れませんでした。…とても、とても…怖くて」
望の身体は動かないが、心は忙しく働いている。
(私もとても恐ろしかった。眼を合わせたら、座ってしまいそうで)
「先生の顔を見た瞬間、先生がこの部屋から出ていってしまうかもしれない、と思って」
(…でも、私がこの部屋をもし出て行ったとしたら、この部屋に残ったあなたはどうするのか?
 あなたを傷つけてしまいはしないか?
 …私はそれも恐ろしくて。それで結局、座ってしまいました…)
ふるり、麻菜実が震えた。
望は何人かの教え子たちから向けられる恋慕の情を自覚してはいたが、面と向かって思いを告げられた事はそうない。
ふだん行動や態度で好意を伝えてはくるものの、ただ数文字で済むある一言を、少女たちはまるで示し合わせたかのように口にしない。
それは少女たちも、『その言葉』を告げてしまうことで賑やかながらそれなりに安定した日常が壊れてしまうかも知れない、
と無意識裡に恐怖を覚えているからかも知れない。
だが、ここは黒板を背に教卓越しに向かい合ういつもの日常ではなかった。
一対一で向かい合うしか無い、小箱のような部屋だった。
「何か言うのが怖くて。口を開いた瞬間、…言ってはいけない言葉を、言ってしまいそうで。
 だんなも――いるのに、先生の生徒なのに、私…」
(ええ、ええ、私も恐ろしいですよ、それに直面するのが。そんな瞬間が来るかも知れないことが。けれど、ああ、でもですね大草さん。
 わかるんですよ、予感というか。いえこれは、チキンな私の本能というやつですね…。
 あなたはきっとその恐怖の瞬間を。いま、…ここで)
麻菜実の手が望の袷の襟をつかむ。それはまるですがるように。
「でも、今は言わないでいる事のほうが、怖くて。苦しくて」
麻菜実はついに顔を上げ、望を濡れた瞳で見上げた。
瞳の奥からやってくるもの―望にはそれが何か、もうわかっている。
(ああああ、来た。逃げたい。でも、逃げてしまったあとも怖い!さっきと同じ八方塞がりです!
 絶望した!ただひたすら絶望したぁああ!)
「先生、私。先生のことが――」
52桃毛:2010/08/30(月) 10:54:04 ID:8XIc5MXg
麻菜実が発音できたのはそこまでだった。
望の唇が麻菜実のそれをふさいでしまったから―。


 口づけは追い詰められた望の唯一の逃げ道だったのかも知れない。
先日のスキ魔の件とは異なり、もう逃げ場は前方にしか無かった。
確かにこの場合、彼の日常を崩壊させる、たった数文字の少女の真心を聞かずに済んだ。
しかし彼はこの行為が少女の思いに応えた形になってしまっていることにすぐに気付く。
思えばなんと間の抜けた逃避行動か。
(し…しまったぁぁぁっ!恐怖のあまり私はなんて事を!で、ですが今更大草さんに何といえばこの場を逃れられるのか…)
そんな望の内心の狼狽をよそに、触れ合った唇から言葉として音にならなかった麻菜実の感情が、望の肉のうちに注ぎ込まれてくる。
驚きと歓喜に満ちた少女の気配が唇越しに踊っているのがわかった。
そうして挿し入れられてきた麻菜実の舌が望のそれに絡みついてきた。
麻菜実はもうスイッチが入った女の眼をして、望の唇をむさぼるのに夢中になっていた。
唾液の糸を引いていったん顔を離すと、麻菜実は頬を桜色に染め上げて笑顔をほころばせた。
「ん…んん…ぷぁ…先生、嬉しいです…」
「お、大草さん、落ち着い…」
麻菜実の一方の手が望の袴の帯に伸びていた。するするとそのあたりを撫でまわしながら、望の耳元でささやく。
「…先生、さっき大きくしていましたよね…?私、気づいていました」
「…うっ!」
望の背に、嫌な汗がどっと吹き出した。
「それも、嬉しいです…枯れ果てたとか言われている先生が、私であんなになってくれるなんて」
(うわぁぁぁぁああ!)
望は先刻の予感の通り大混乱だ。
羞恥と後ろめたさと、そして麻菜実の普段とのあまりの変貌ぶりにもう何が何だかわからない。
「誰にも言いませんから…癒して、くれるんですよね…?」
微笑む麻菜実の濡れた瞳には、どんな少女でも持っている女の魔性がきらきら光っている。
この小部屋はいつの間にか、狙った獲物は逃さない、恋する乙女の戦場に変わっていたのだった。
面と向かった望はもう糸に絡め取られた獲物の気分で、この場を逃れ去るのはもはや不可能と諦めをつけるほかなかった。
(いったい何でどうしてこんな事に…初めはただの好意だったはずなんですが…あーもう!こうなりゃヤケです!)
麻菜実を満足させて、事を済ませればこの部屋から出ていけるだろう、そう見当をつけて開き直ることにした。
苦労して寝かしつけていた、自分の中の獣のスイッチをしっかりと押す。
望は唇をわずかに出した舌で湿らせると、麻菜実の腰を抱き寄せた。
「ええ…たっぷり、癒してあげますよ…」
少々演技過多だが、この場合仕方がない。
53桃毛:2010/08/30(月) 10:55:35 ID:8XIc5MXg

 望は麻菜実の身体を膝の上にのせ、くるりと回すと、背中側から抱きすくめる。
首筋に唇を這わせながら、両手で麻菜実の着物の襟をかき開いた。
ふるりとこぼれだしたまるく豊かな乳房が、薄明かりにほの白く光った。
「大きいですね…大草さん。それに…とても綺麗です」
「や…」
麻菜実の耳元でささやきながら、望は両手でその白い乳房をそろそろなでまわし、揉みまわす。
「ん…んぅ…」
張りのある柔らかなものが望の手のひらの上で形を変えるたび、短いあえぎが虚空に吐き出される。
身をよじる麻菜実の反応を楽しみつつ、今度は指をぷっくり起き上がった乳首に伸ばし、つまみあげた。
「ひゃあっ!」
「声が、大きいですよ。あなたはここで寝ている事になっているんですから―」
「は、はい先生…で、でも」
幸いこの店の個々の部屋は防音がしっかりしているらしい。よほど大げさに声をあげない限り大丈夫だろう。
望はつまんだ乳首を指の腹で転がし、しごきあげてやる。
手首にかかるたっぷりと重い乳房の感触がたまらない。ふるえる麻菜実の耳たぶを甘噛みしながらくすりと笑った。
「あったかいですよ…大きくて柔らかくて…ここに大草さんの母性が詰まっているんですね…」
「んあっ!せ、先生、何をいってるんですっ…」
麻菜実は自分の眼下で望の指に弄ばれる柔肉を見せつけられ、それでも声を上げるのを必死で押し殺す。
そうしていると、急にその乳房が麻菜実の喉元に持ち上げられてきた。
「きゃ…」
「ほら、自分でも舐めて下さい。見ててあげますから…」
「そ、そんなこと…」
望の手指で押し上げられた両の乳首が麻菜実の口元に突きつけられている。
麻菜実は観念したように首をすくめ、舌をいっぱいにのばすとおずおずとその乳首の間に差し入れた。
「んんぁ…ぷぁあ…やだ…恥ずか―」
自分の舌先に触れる自分の敏感な部位が、麻菜実に今まで感じたことのない快感を送り込んでくる。
「眼を閉じて…しっかり味わってくださいね…」
意地悪な望の声が頭の後ろに聞こえ、麻菜実は言われるまま眼をつむり、押し込まれてくる自分の乳首を舐めしゃぶった。
舌先をすぼめ、片方づつちゅうちゅうと吸い上げ、ねぶりあげる。
喉の奥に湧き上がりそうになる嬌声を必死で抑えながら、しかし快感を文字通り吸い上げる為に麻菜実は夢中で舌先を動かし続けた。
 望は片腕で双乳を抱え、お留守になっている麻菜実の手をそこに導いて支えさせると、空いた手を麻菜実の帯の下へと伸ばす。
柔らかい太股を撫でまわしながら前掛けをまくりあげ、着物の合わせ目をなぞり、そこからするりと手を滑り込ませた。
54桃毛:2010/08/30(月) 11:15:41 ID:8XIc5MXg

 麻菜実の太股の間はもうすっかり熱くなっている。
望は手のひらと甲とに吸いつくようなむっちりした腿肉の感触を味わいながら足の付け根に指先を這い寄らせてゆく。
そのだいぶ手前で―。
「わぁ…すごいですよ大草さん…。こんな所まで、じっとり湿って」
「んぅいぃ…それはぁ…先生が、いじめるからぁっ…」
まだ自分の乳首を口に含んで転がしている麻菜実が苦労して応えるが、望は礼儀正しくそれを無視する。
遠慮無く太股の根っこに指をつっこむと、薄衣の布地を探り当てた。
「ぐっしょり…ですよ?着物は制服ですよね…こんなんじゃヘンな染みが出来てしまうのではないですか…?
 裏地にも糸、ひいてますよ?」
望の肩の上で、麻菜実のポニーテールがふるふる揺れた。
「先生の…先生のせいで…熱くなって…」
「脱ぎ脱ぎ…しますか?」
「…はい、先生、ぬが…せて」
教え子の懇願とあらば仕方がないとばかり、望はいったん手を抜いて帯下の裾を左右に大きくさばく。
太股が付け根まであらわになり、望はその外側から麻菜実のショーツに指をかけるとゆっくりとひきおろした。
 さすがに顎と手が疲れたか、自分の乳房への愛撫をやめた麻菜実は涎を口の端から垂らしながらぐったりしている。
その眼下には裾がひろがった着物から覗いた両の太股に、濡れそぼった下着がまとわりついていた。
望の誘導に従って片足を下着から引き抜くと、もうぐしゃぐしゃの自分の秘部が空気にさらされていると理解する。
そこから脳に沸き上がってくる疼きがもどかしくて、麻菜実は太股をすりあわせた。
麻菜実の頭は、望がそこに触れてくれる、その期待でいっぱいになっていた。
 望の一方の手が麻菜実の乳房を鷲掴みにすると同時に、もう一方の手が秘部に伸びてきた。
あっさり割れ目を探り当てると、さっそく入り口をすりあげ、こね回しだした。
「きゃあぁっ!んぁぁあっ…」
麻菜実は声を押えきれずに、舌をまるで犬のように伸ばしてあえいだ。
(先生の指が…私のあそこに…)
夫の帰らない一人の夜、幾度も望を想ってそこを慰めたことを思い出す。
麻菜実はいまやあぐらをかいた望に抱き抱えられているからだを、妄想が現実になった歓びでいっぱいに震わせた。
その望の指と指が肉の蕾を挟み込み、細かい動きでしごきあげてくる。
すっかり水びたしの肉唇は、狭い部屋に粘液質の音をあげながらひくひく収縮し、暴れる指に吸いついてゆく。
ぷるぷると柔らかな肉がひきつるたび、麻菜実は顎を撥ねあげ、のけぞり、身をもみねじった。
「せんっせ…もうだ、め…」
連動して動く望の手指が舌が唇が、麻菜実のからだを這い回るそのつど、麻菜実は耐えかねたように嬌声をひびかせた。
 微笑んだ望が麻菜実の頭をあおのけ、唇を合わせる―。
その手指が麻菜実の割れ目に食い込んだとき、麻菜実の背をぞくりと大きな波が走り抜けていった。
「んぃっ…あぁぁあああああっ!」
55桃毛:2010/08/30(月) 11:16:34 ID:8XIc5MXg

 絶頂感にぐったりした麻菜実は、唇を割ってきた望の指に気だるげに舌をまきつかせている。
(先生に…イカされちゃった…)
とろんと惚けた頭の隅でそれでも物足りない、もっと欲しいという欲望がみるみる育ってくる。
そう、まだ熱の引かない、どろどろに溶けた部分の一番奥に―。
「大草さん…可愛かったですよ」
「ひぇん…ひぇ」
望の指をしゃぶっているため、麻菜実は間の抜けた声で応える。
「でも、もっと欲しいんですよね?もっと癒されたいんですよね?」
「ふぁい…」
「じゃあ、手を付いてください…」
ぐいと背中を押された勢いのまま麻菜実は前方の畳に両手を付いた。望の手が腰の下に入り、お尻を持ち上げられる。
ちょうど四つん這いの格好だ。
「せんせ…うしろから…?」
麻菜実がそのままじっとしていると、するすると衣擦れの音が聞こえた。
望が袴を脱ぎ帯を解いているのだ、そう悟ると下腹が期待感で痺れてきた。
「おや?お尻が着物で見えませんね…。ねえ、大草さん?まくりあげて見えるようにしてくれませんか?」
望の無情な声がした。
「…え?」
そういえばそうだった。麻菜実の着物は襟から乳房がこぼれ裾は開いて乱れていたが、それは前面のこと。
帯は少々緩んではいたがお尻は依然、布地に覆われているのだ。
「そんな…そんなこと」
「いらないんですか?」
なんだかねちねちとした、鳥が獲物をついばむような望の物言いはどうだ。
やけくそなどと言っていたわりに教え子の身体を弄ぶうち、スイッチを入れた獣のサガというやつがいよいよ活性化してきたらしい―
男にはよくあることだが。
 望は自分も身体を倒し手を付くと、麻菜実の耳元でささやく。
「さ、はやく…私も早く、大草さんの中に入りたいんです」
「…はい」
――普段の望とは違う望。それを、今は自分だけが知っている。現在進行形で体感している。
麻菜実はそう思うと望の意地悪な要求を受けていることにも倒錯的な快感をおぼえた。
そして浮かぶ、いわば恋敵ともいえる級友たちの顔。それを出し抜いた女としての優越感もあった。
 麻菜実は畳に頬をついて肩で身体を支えると、尻を高く突き上げた格好のまま手を裾にのばす。
羞恥に震えながら、ゆっくりそれをまくりあげ、望の眼下に白い桃のような尻を晒し上げた。
その真ん中のやや下側に、肉壺が濡れて光っていた。
56桃毛:2010/08/30(月) 11:17:22 ID:8XIc5MXg

 望の手が白い尻肉を掴んだ。
望の熱い肉棒が、入り口にあてがわれる―麻菜実はそれだけで腰をふるわせ、気が遠くなりそうになった。
「じゃ、大草さん」
「はい…」
「ゆっくり、いきますね…」
あてがわれた先端が、ゆっくり麻菜実の中に侵入してゆく――ゆっくり、ゆっくり。
「ぁあ…ぁ…ああぁ…ぁぁ…」
長く尾をひくあえぎを漏らしながら、麻菜実は背骨をうねらせた。
(先生の…入ってきた…ゆっくり少しずつ…私の、なかに…っ)
望はそのまま一気に奥まで貫いてしまいたい思いにかられながら、それでも緩慢に腰を突き出してゆく。
亀頭のえらが押しのける麻菜実の肉襞一枚一枚――それが彼女が身をよじるたび微妙にうねり、肉棒に快感を与えてくる。
「あなたの中、気持ちいいですよ…いっぱい、大草さんに包まれているようで」
「せん、せぇ…」
細い肩の向こうでポニーテールがいやいやするように揺れ、振り返った涙目の麻菜実が荒い息を吐いていた。
「ああ…ここが大草さんの…」
「んぅうっ…先生、おく…来た…」
麻菜実の肉をかき分けるうち、いつの間にか子宮にまで届いていたらしい――
帯に回した手で麻菜実の下腹を撫でさすると、望の入ったぶん、うっすら盛り上がっているのがわかった。
望はもう我慢出来なくなった。そこから腰を引くと、麻菜実の脳の裏側まで届けとばかり一気に肉棒を奥まで突き込む。
互いの腰と尻が当たり、ぴしゃりと音が上がった。ふるりと痙攣した麻菜実の肉壷が、望を食い締める。
「きゃ、あぁっ!せんせ、いきなり…っ」
「いま、また軽くイキましたね―。そんなに欲しかったんですか?」
「いやぁ、あっあ…っ」
普段のチキンぶりは何処へ行ったのか、意地悪く笑った望は腰をいっそう激しく動かし、麻菜実の肉襞を突き回した。
両手を麻菜実の腰骨に据え、肉棒を出入りさせるたび臀部を微妙に動かして肉壺の内壁をうねらせ、変化させる。
ひと突きごとに変わる肉の感覚が、麻菜実と望、ふたりの脳髄に多様な快感をもたらしてくる。
吹きこぼれた麻菜実の雫が畳に染みを作っては消えてゆく。
「ほら、大草さんも腰を自分で動かしてみてください。大きくなくて良いですよ、小さく細かく―」
「は、はいぃっ…!」
麻菜実は上体を畳にはいつくばらせながら、望に言われるまま腰をひねくりだした。
望の肉棒の動きに合わせてお尻を小さく不規則にうねらせるその都度、
今まで抉られたことのない部分をほじくられ、突かれ、こねくり回される。
そしてその動きを上から望に見られていると思うたび、激しい官能が脳髄を灼くのだった。
57桃毛:2010/08/30(月) 11:18:55 ID:8XIc5MXg

 二人が腰を使ううち麻菜実の帯下までまくり上げた裾がずり落ち、肉のぶつかる音は上がらなくなっている。
ただ湿った音と麻菜実のあえぎが、狭い部屋を満たしていた。
麻菜実はもう腰を高く保っていることも出来ず、その腰を抱え寄せた望の太股の上に乗せられている。
 と、望が肉棒を引き抜いた。麻菜実の身体をころりと裏返し仰向けにさせるとその上に覆いかぶさる。
肉棒を麻菜実にあてがったまま、ほんの一瞬動きを止めた。
「先生…?」
望の手が麻菜実の頬に触れ、その眼が麻菜実の瞳を覗き込んだ。
(私はひょっとして、こうなることがわかっていたのではないでしょうか?フロントに話をつけた時から、
 部屋に戻ったら大草さんとこうなるかも知れないと。動転してはしまいましたが、そもそもどうして
 この娘を助けたい、と思ったのか。…それは、あるいは、私の中に―)
それはさっきまで自分の中に荒れ狂っていたものが休んだほんの一瞬のこと。
麻菜実の手が下から伸び、望の袖を掴んでいた。
「先生、ください、奥まで…いっぱい…いっぱい…」
頬を染めた教え子の哀願に、望の理性はまたどこかに行ってしまった。
「お、大草さん…。…ええ、いっぱいあげますよ」
望はそう言うと上体を起こし、麻菜実の膣中に肉棒を突き入れる。
腰を抱え、また激しく責め始めた。
肉棒が抜けるほど腰を引き、子宮を押し潰そうとでもするかのように深々と打ち込む事を繰り返す。
「ん、ぁあっ!先生、せんせい、もっと…いっぱい…っ!」
たちまち上がる麻菜実の反応に、望は再び身体も心も熱くなってくる。
麻菜実は先ほどの体位で味を占めたのか望の抽送に合わせて腰を微妙にひねり、身をよじりながら望を迎え入れる。
はしたない顔で乱れる教え子を眼下に見下ろしながら、望は先程浮かんだ思いを忘れるように、夢中で腰を動かした。
「ああぁっ!せんせいっ!せんせぇえっ!」
麻菜実はもう大声を上げてはいけないことなどすっかり忘れ去り、感じるままに声を上げていた。
望もそんな事はどうでもよくなっていた。
彼にはわかっていた。
――この大草麻菜実という少女は優しさの量が大きいゆえに、その源として愛しいものから愛されなくてはならないのだ。
  優しさも母性も、愛されればこそ―無償ではないのだ。過去に満たされたはずの彼女の中は、今は乾いて飢えていた。
  彼女は愛して、愛されたかったのだ。彼女はそうして私を見た。
  その私とこうすることで、彼女は、明日からまた大草麻菜実でいられるのだ――。
 だから。
望はこの少女の肉壷を、思うさま責めさいなみ、犯しに犯す。
麻菜実が望むように。…望が、望むように。
つい先刻望が妄念した背徳図は今や現実になっていた。
彼は人妻でもある教え子に肉棒を突き立て、その教え子は官能にあえいでいるのだ。
 望は麻菜美の襟に手を突っ込むと薄く浮かんだ肋をさすり、律動に弾む双乳をもみくちゃにする。
薄桃のその先端にくちづけて吸い上げ、舐めしゃぶった。たゆんと揺れる胸から麻菜実の鼓動が響いてくる。
望の肉棒を包む肉壷が一突きごとに収縮し、昂ぶりと官能をともにする歓びがおたがいの中に満ちてゆく。
麻菜実の両足が持ち上がり、望の腰の後ろで組み合わされた。
深く深く、一番奥底まで欲しい――望を見上げる眼が、そう訴えている。
その願いを汲みとって、望はこれが最後とばかりに腰を突き入れてやる―。

 麻菜実は何処かに消し飛んでしまいそうな意識をつなぎとめながら、思っていた。
(気持ちいい…恥ずかしいのに…なのに…あったかくて…)
――今の夫との行為は、こんなに良かっただろうか。…いや。きっとそれは、もう私の心があの人から離れてしまっているから。
  先生とするのがこんなに気持ちいいのは、私の気持ちが先生に向いているから――
簡単なことだった。女は、想う人に抱かれるのが一番幸せなのだ。
 望の唇が近づいてくる。
麻菜実はそれに吸い付こうと頭を起こしながら、小さく小さくつぶやいていた。
「…先生…好き…」
そのつぶやきは、望にはきっと聞こえなかっただろうが―。
 
 くちづけながら、望は麻菜実の一番奥に精を放っていた。
麻菜実は脳天まで絶頂感に貫かれながら、歓喜のあえぎを望の唇の中に注ぎこみ、満ち足りた顔で眼を閉じていった。
58桃毛:2010/08/30(月) 11:22:45 ID:8XIc5MXg
 小箱のような部屋の中に、静かな寝息が上がっていた。
寝入った麻菜実の衣服を整えてやった望は己の荷物と帽子を抱えると、抜き足差し足で部屋をあとにした。
廊下を一歩二歩あゆんで足を止めた望は、そっと振り返る。
一刻も早く逃げ出したかったはずのその部屋を、今は名残惜しい思いで顧みる自分が不思議だった。
その心もちを楽しむように眼を細めると、出口に向かって足を進めだす。
 その向こうにはいつもの日常が広がっている。

 
 それから数日。
望も麻菜実も、とくに先日の二人だけの時間のことは意識せずに日常を過ごしていた。
 だがとある日の放課後に麻菜実が望の教卓にやって来た。
「あの、先生」
「…なんでしょうか、大草さん」
「私、あのバイト、クビになってしまいました」
麻菜実はにっこり笑って報告する。望は少々面食らった。
「それは…」
「先生との…その…あのこと、やっぱり他の部屋に聞こえてたみたいで」
「うっ…!そ、それは、また、何と言うか……すみま…」
「でも、いいんです。お給料は、ちゃんと貰えましたし―。先生、あとこれを」
麻菜実はそう言うと、なにか折りたたんだ紙を望に握らせた。
そして小部屋の秘め事の時と同じように、濡れた瞳を光らせて微笑んだ。
「私、月曜と金曜、出てますから」
望は手の中の紙を広げてみる――その紙は『耳かきリラクゼーション・アロマ・マッサージ云々』にはじまり、
店名や営業時間、所在地が記されたチラシだった。先日の店とは違う。
望が顔を上げると、麻菜美の姿は消えていた。
望はチラシを丁寧にたたむと、袂にしまった。

 金曜日。
糸色望は勤務を終えると住居の宿直室にも帰らず、真っ直ぐ校門を出ていた。
足早に歩みながら件のチラシを握り締め、望は考えていた。

――ひょっとすると、自分はとらわれてしまったのかも知れない。
  日常のはざま、日々の喧騒を離れた狭い小さな匣の中にひそむ、非日常の魔性に。
  あるいはその中にたたずむ、あのやさしい少女に――

 そうして糸色望は匣に通う。大草麻菜実は匣の中でひっそりと待っている。
その匣の中のやさしい場所は、二人しか知らない。



                                 『匣の中のやさしい場所』 了
59桃毛:2010/08/30(月) 11:24:43 ID:8XIc5MXg
 『匣の中のやさしい場所』
以上でおしまいです。
うーん…久しぶりだとやっぱり色々と。まぁ…ぼちぼち頑張ります。

自分の場合テーマ、タイトル、ラストシーンが決まらないとダメなので、いま書けそうなキャラはというと…。
まとい&霧、あと知恵先生と可符香あたりでしょうかね。
でもまぁ可符香だけは長くなるし絶望SSを書くのをやめる時に最後に書く予定ですのでまだ先ですが。
つぎは誰にしようかな…。
60名無しさん@ピンキー:2010/08/30(月) 16:29:37 ID:RX7eGPSb
GJ
先生に膝枕させる大草さん可愛かったです
次に働いてる場所を教えたりしたことなんかもニヤけました

あと、これほど読みたいと思わない可符香のSSは珍しいですね
61名無しさん@ピンキー:2010/08/30(月) 18:24:26 ID:4JKkXVi2
GJ
貴方の大草さんはいつもとても可愛いです。
私も>>60さんの意見に賛成ですよ、桃毛さん。
62名無しさん@ピンキー:2010/08/30(月) 23:11:36 ID:mJnWO9y1
面白かったー。
61の「貴方の大草さんはいつもとても可愛いです。」という発言を見て前の作品を読みたくなったけど、
トラウマをほじくり返されるのはゴメン、というダブルバインド。
どうしよう。
63名無しさん@ピンキー:2010/08/31(火) 05:22:54 ID:hd6fzK5f
また賑わってきて嬉しいな
一つの時代が終わり職人たちは去ったが
また新たな職人たちが新しい時代を築いていく・・・
64名無しさん@ピンキー:2010/08/31(火) 17:20:10 ID:oVpvAdsF
膝まくらの辺りで悶え死んだ
65名無しさん@ピンキー:2010/08/31(火) 17:23:48 ID:wVjCvOT9
これはいいものだ
66266:2010/09/01(水) 02:22:23 ID:SkHpomPB
やたー!桃毛さんだーっ!!
またしても素敵な大草さんをありがとうです!!
しっかりと楽しませていただきました!

さて、私も一本また書いてきました。
例によって望カフなわけですが。

ともかく、いってみます。
67266:2010/09/01(水) 02:23:11 ID:SkHpomPB
窓の外から聞こえる車の音や動物の鳴き声、隣の部屋の住人の生活音。
そんな無数の音達が一人ぼっちの部屋の静けさを余計に強く感じさせるそんな夜。
私は携帯を片手にアパートのベランダに出る。
それから、『あの人』の電話の番号を液晶に表示させる。
そのまましばらく、闇の中に煌々と光る画面と、そこに映し出された名前をじっと見つめる。
通話ボタンに指をかけたまま、少しだけ悩む私。
かけるべきだろうか?
かけないでいるべきだろうか?
電話の向こうから聞こえてくるあの人の声は、きっと私を安心させてくれるだろうけれど、
その居心地の良さに溺れてしまう事が私には何だか少し恐ろしかった。
躊躇う事十数秒、結局私はボタンを押した。
耳元に響くコール音と一緒に心臓が少しずつ鼓動を早めているのが分かる。
ちゃんと出てくれるだろうか?
いつの間にか携帯をぎゅっと握りしめている自分に気付く。
やがて、短くて長いその時間が過ぎ去った後、その人の声が電話越しに聞こえてきた。
『もしもし、こんばんは、風浦さん』
「こんばんは、先生」
お馴染みのその声を聞いただけで明るくなる自分の声に、我ながら現金だなと苦笑を一つ。
そんな自分の感情を悟られぬよう、なるべくいつも通りの声を装って、私は先生に話しかける。
「今夜は月が綺麗ですよ、先生。空の真上で大きな鏡みたいに輝いてるのが見えます」
『ああ、ちょうど私も見てた所ですよ。今日は本当によく晴れましたからね』
「はい。月の右下には虹色に輝くポロロッカの星も見えるし」
『いえ…あの、私の目にはちょっとそういうアレは確認出来ないのですが』
「そこから飛来するポロロッカの宇宙船の大編隊も!!」
『いや、風浦さん、ちょっと落ち着いてくださいって!!!』
と、その時、雲一つ無い夜空を横一文字に切り裂いていく光が一つ。
『あ……私にも見えました。何か飛んでいきました』
「ふふふ、既に数多くのポロロッカの人々が地球にやって来ているのです」
『ちょ…マジですか?マジなのですかー!!?』
すっかり私のペースに乗せられて慌てふためく先生の様子に、クスリと小さな笑い声を漏らす。
残念ながらさっきの光は宇宙船のソレではない。
衛星軌道を周回する人の手で創りだされたお星様、人工衛星の光だ。
それを見越してアドリブをしただけなのだけれど、流石先生、こういう時の反応は段違いだ。
予想以上の先生のリアクション、ここはもう一押ししない方が失礼というものだろう。
「ほら、先生の後ろにもポロロッカ星人が……」
『ひ…ひぃいいいいいい!!?』
電話越しに聞こえる悲鳴とドタバタと騒がしい音だけで、今の先生の様子が目に浮かぶようだ。
『ああ!ポロロッカが…ポロロッカがーっ!!!』
(ちょっと先生、落ち着いてよ)
『これが落ち着いてられますか、小森さん!!ひぃいい…窓にっ!窓にっ!!』
(アレは先生のお兄さん達でしょ?今日遊びに来るって先生が言ってたんだよ?)
(おい、望、今日は一体どうしたんだ?)
(なんだぁ、望、ずいぶん騒がしいじゃないか?)
(なっさけないなぁ、ノゾム!)
先生の声に重なって聞こえる宿直室に集まったみんなの笑い声。
今日はどうやら絶景先生と絶命先生もいるらしい。
私は少しだけ眼を閉じて、その賑やかな光景の中にいる自分の姿を想像する。
それが出来るなら、それ以上の幸せなんて無いのに。
でも、私が今ここでこうして一人ぼっちでいる事も、2のへの皆にすらどこかで一線を引いて心を閉ざしているのも、全部自分で選んだ事。
先生もみんなも、私をのけ者になんかしないって、きちんと分かっているのに。
その一歩を踏み出す事が出来ない私の居場所は、やっぱりこの一人ぼっちのアパートだけだ。
『はぁはぁ、ふ、風浦さん担ぎましたね!!あなたが宇宙船だって言ってたの、人工衛星の光だそうじゃないですか!!』
「おお、さすが先生、鋭いです!」
『うう…いつもいつもあなたは、そうやって人をからかって……』
ようやく騙されていた事に気づいた先生が恨めしそうな声で語りかけてくる。
だけど、どんなに私に文句を言っても、電話を切ったりしないんですね。
怒って呆れて、痛い目に遭わされても、こんな私にどこまでも付き合ってくれる。
私、先生のそういう所、大好きなんですよ。
68266:2010/09/01(水) 02:24:38 ID:SkHpomPB
「えへへ…楽しいですね、先生」
『私はぜんぜん楽しかないですよ!というかですね!あなたはいい加減、もうちょっと人の気持ちってものを…』
「でも、私が楽しいのは本当の事ですから……」
『……?…風浦さん、どうしたんで……ザザッ…あれ?また携帯の調子が…ザザザッ…ザーッ…風浦さん、聞こえてますか?風浦さん!』
その時、突然先生の言葉を遮るようにスピーカーから聞こえてきた雑音。
どうやら、今日の電話はそろそろお終いみたいだ。
『風浦さん!…風浦さ…ザザッ…ザーッ』
先生の携帯電話はとても古い。
もう何年使ってるか分からないくらいの年代物で、すっかり故障しやすくなっている上、メーカーに部品の在庫もあまり残っていないような有様だ。
バッテリーはすぐに切れるし、ボタンが反応しない事なんてザラにある。
そして今日みたいに突然通話が途切れてしまう事だって、頻繁に起こってしまう。
「おやすみなさい、先生」
もう繋がっていないだろう電話口にそれだけ呟いてから、私は通話を切った。
これでいい。
もし、ずっと好きなように、先生と話し続ける事が出来たなら、きっと私はその居心地の良さに溺れてしまう。
私が決めて、私が選んだ居場所は、一人ぼっちのこの部屋なのだから、そんなわがままは許されない。
先生の声を聞いて、笑顔を分かち合う。
それだけで私は十分に幸せなんだから。
それ以上を望んだりするのは、きっと贅沢というものだ。
私は再びベランダから室内に戻って、静かな部屋の中に周囲から響いてくる様々な音に耳を傾ける。
「なんだか、さっきよりちょっと寂しいかな?」
ベッドの上に寝転がっていると、あっという間に時間は過ぎていく。
だけど、私の耳に届く音はさっきからあまり変化が無いようだ。
窓の外から聞こえる車の音や動物の鳴き声、隣の部屋の住人の生活音。
それから、あまり油をさしてもらってないらしい自転車のギコギコとチェーンの軋む音。
それを漕いでる男の人の、ゼエゼエと苦しそうな声。
誰かに……そう、私の知ってる誰かにとってもよく似た、そんな声。
「ひぃ…ひぃ……私ももう年ですねぇ。全力で漕ぐと流石に疲れます……」
「え……っ!?」
そこで、耳に届いた声を聞いて、私はベッドから跳ね起きた。
慌ててベランダに飛び出したけれど、そこに自転車の姿はなく、代わりにアパートの階段を登る誰かの足音が背後から聞こえてきた。
まさか……そんな気持ちで振り返る。
やがて足音は立ち止まった、他でもない私の部屋の前で……。
ピンポーンと鳴り響いたチャイムの音に急かされるように、私は玄関へと向かう。
それから、鍵を開ける時間ももどかしくドアを開くと、その向こうには思った通りの人の姿があった。
69266:2010/09/01(水) 02:29:05 ID:SkHpomPB
「先生………」
「はぁはぁ…ひぃひぃ……いや、あんまり無理はするもんじゃないですね、風浦さん……」
貧弱な体でどれだけ急いで自転車を漕いできたものやら、汗まみれで肩で息をする先生が苦笑を浮かべて私を見下ろしていた。
私はそんな目の前の光景が信じられず、思ったままの言葉を口にする。
「どうして……?」
「どうしても何も…ぜぇぜぇ…ひぃひぃ…通話が途切れる直前の風浦さん、なんか様子がおかしかったじゃないですか…」
「それだけの為に…来てくれたんですか?」
「『それだけ』なんて言うほど軽くはないと思いますが、まあ、そういう事です」
「勘違いかも知れないのに…」
「私がどれだけあなたに苦労させられてきたと思ってるんです!それぐらい、嫌でも分かりますよ」
言いながら、先生の手の平が優しく頬に触れた。もう限界だった。知らず知らずの内にふらついた体が前に倒れて、私はちょうど先生のみぞおちの辺りに顔を埋めるようにして先生にすがり付いてしまった。
先生はそれに特段動じる様子もなく、ただそっと手の平を私の両肩に添えた。
「別に……」
「……?」
「別に……大した事じゃなかったんですよ?いつもの事だったんです。ほんの少し寂しかっただけなんです。……わざわざ先生が来る事なんてなかったんですよ?」
「それはすみませんでした…」
先生の一言一言が、肩に触れた手が、私の心を安心させていく。
ああ、このままじゃ駄目なのに。このままじゃ、私はこの場所から、先生のそばから動けなくなってしまうのに。
「で、その『ほんの少し寂しい』はどうにかなりましたか?」
「…………はい」
「それは良かったです」
「でも……」
放っておけばいつまでもこのままで居てしまいそうな自分を奮い立たせて、私は顔を上げる。
見下ろす先生の顔と真っ向から見つめ合う。言わなければいけない。伝えなければいけない。全部、私の選んだ事なんだから。私にはそうする責任があるんだから。
「でも、やっぱり先生がここまでする事なかったんですよ。私が一人でいるのも、私が寂しいって感じるのも、全部私が決めた事なんですから…」
「そうかもしれませんね。……でも、私も風浦さんの電話を聞いて、風浦さんの所に行こうって決めちゃいましたし」
「う………」
こんなの反則だ。たぶん、いつになく難しい顔をしてる筈の私に、ちょっと気圧されながらも、それでも先生は笑って答える。
私はそれに上手く言い返す事ができない。
「これからも来ます。行きます。あなたを放っておくの、やっぱり嫌ですから。それに……」
「あ……」
「一度決めたからって、それに縛られる必要もないんですよ。寂しいなら言ってください、私のとこに来て下さい。その方が私も嬉しいです」
先生の手の平が、私の手をそっと握る。こっちへ来いって促すみたいに、私の手を引っ張る。
扉の向こうへ、先生の側へ、私を導く。
「さあ、風浦さん…」
「先生……」
最初から分かってた事だった。自分で決めたから、なんて都合のいい言い訳だ。自分で自分を縛り付けて、動き出さない理由をでっち上げていただけ。
先生は今も目の前で、私の事を待っている。それなら、私ももう一度決めるしかない。
「ありがとうございます、先生……」
にっこりと、たぶん、今日初めての素直な笑顔を先生に向ける。
細く繊細な指先、優しい手の平をきゅっと握る。
そして……。
「えいっ!!」
「おわっ!?ふ、風浦さん!!?」
バタン。先生の手を思い切り引っ張って、アパートの部屋の中へ。
「決めました。どうせ先生と一緒なら、今は二人きりがいいです」
「そうきましたか……流石です」
呆れたような、困ったような先生の笑顔に、私はクスクスと笑い声を漏らす。
「あれ?以外に動揺しませんね?」
「そりゃあ、あなたと一緒にいて、これぐらいでいちいち驚いていたらキリがないですから」
「なるほど、そこで下手に隙を見せないのが男女のべつまくなしのヤンチャ生活を支えた秘訣ですか!」
「む…ぐぅうう……」
軽口と冗談に高鳴る鼓動を紛らせながら、私は一歩前へ。先生の間近に寄り添って、もう一度、あの優しい顔を見つめる。
「すみません。ありがとう。先生が来てくれて、やっぱり嬉しかった。だから、私……」
先生の背中にそっと手を回す。まぶたを閉じて唇をそっと差し出すと、私の肩を同じように優しく抱きしめる先生の腕の感触が分かった。
「風浦さん……ずっと一緒にいますから」
「はい……」
それから、唇に触れたぬくもりと、その幸せの中に私は心も体も委ねていった。
70266:2010/09/01(水) 02:29:47 ID:SkHpomPB
そのまま、二人で幾度キスを繰り返した事だろう。
頭がぽうっと熱っぽくなって、胸の鼓動はどんどん早くなって、私はその行為を止める事が出来なくなる。
「…っはぁ…あ……先生…」
「…風浦…さん……」
ふと気付いて、先生の顔をまじまじと見ると、こちらも頬を紅潮させてとてもドキドキしている様子だ。
胸に耳を当てると、私に負けないぐらいの速さで脈打つ先生の心臓の音が確かに聞こえた。
「ドキドキしてるんですね、先生……」
「あ、あなただって同じじゃないですか」
「そりゃあそうですけど、ほら、先生は色々と百戦錬磨な経歴をお持ちなわけだし」
「だーっ!!そのネタはなしです!なしですからっ!!」
私に散々いじられた先生はバツが悪そうに頭をかきながら
「……だって、あの頃はこんな気持ちになる事なんて無かったですから」
そんな事を言った。
「と言っても、我が身の不実が招いた事ですから、自業自得です。
あの頃出会った誰か一人とでも、真っ向から向き合っていれば、色々と事情は違ってきたんでしょうけどね…」
それから先生は私をじっと見つめて
「今更、風浦さんを相手に同じつてを踏む訳にはいきません」
「……大丈夫ですよ。ここまで駆けつけて、私の手を握ってくれたのは先生じゃないですか」
不安げな先生の顔に私は微笑む。
「心配いりません。先生と私なら、きっと……」
「風浦さん……」
再度、重ね合わさる私と先生の唇。
そして、そのまま先生の手の平は、私の服をずらして素肌にそっと触れた。
「あっ……」
先生の熱が、指先の感触が、肌の上を滑っていく。
同時に耳たぶと首筋に落とされたキスに、体がビクンと震えた。
「せんせ……」
「綺麗ですよ、風浦さん……」
先生の指先の導くまま、スカートを脱がされ、ブラをずらされて、次第に生まれたままの姿に近づいていく私。
高鳴る心臓の上、外気に触れて敏感になった私の胸を包みこむように先生の手の平が触れる。
「ひあ…ああ…くっ!…ああ……」
溶けていく。
先生の指先が私の乳房を優しく揉んで、脇腹やおへその辺りをそっと撫でて、その度に高まる熱が内側から私を溶かしていく。
呼吸はどんどん荒くなって、触れられる度に漏れ出る声はだんだん押さえがきかなくなっていく。
ビリビリと全身を駆け抜ける甘い痺れの中で、私は宙に投げ出されたような浮遊感を何度も味わった。
今まで味わったことのない感覚の坩堝。
それでも私が怯えずにいられたのは、きっと自分の全てを託せる存在が傍にいたからなんだろう。
71266:2010/09/01(水) 02:30:31 ID:SkHpomPB
「風浦さん…だいじょうぶですか?」
「…はい…だから……せんせ…もっと…触ってください……っ!!」
瞳の端から涙を滲ませながら、私は先生の名を呼ぶ。
先生に揉まれた胸はまるで内側に熱い芯を持ったみたいに、ジンジンと私に絶え間ない刺激を伝えてくる。
心も体も全てが熱に包まれて、私はその灼熱の中で水を求めるように、ただひたすらに先生を求めた。
「はぅっ…ひぃ…くああっ!…あっ…せんせ……せんせい…っ!!!」
先生の指先が私の太ももの内側をなぞる。
ビクビクと細かく反応する私の様子を伺いながら、やがてそれは私の一番敏感な場所に到達する。
「風浦さん、いいですか……?」
「はい…今は先生に…私のぜんぶに触れてほしいから……」
コクリ、小さく肯いた私の顔を見てから、先生の指先がその場所に触れた。
「…うぁ…ああっ…ひっ…ああああっ!!」
瞬間、体を駆け上ってきた甘い痺れに、私は声を上げて体を反らせた。
二度、三度、ショーツの上から撫でた後、ついにその内側へと入っていく先生の指先。
恥ずかしさと、快感と、先生に全てを委ねている実感。
そんなものがぐるぐると渦巻いて、その最中に私は何度も先生の名を呼んだ。
「…せんせ…っ!!…ああっ!…せんせい―――っ!!!!」
やがて、理性や思考力といったものはその熱の中に溶けて消えて、私はただただ先生の与える刺激を甘受するようになっていく。
もっと強く、もっと熱く、お互いを感じていたい。
限度を知らず高まる私と先生のその気持ちは、ついに行為を次の段階へと推し進める。
「風浦さん……私は風浦さんと……」
「きてください…先生…私もおんなじ気持ちです……」
潤んだ瞳で互いを見交わし、熱く強いくちづけをもう一度。
それから、ベッドの上に横たえられた私のあの場所に、大きくなった先生のモノが押し当てられた。
「いきますよ、風浦さん……」
「はい……」
互いにコクリと小さく頷き交わしてから、先生のモノがゆっくりと私の中に進入を開始した。
肉と肉、粘膜と粘膜、お互いの最も原始的で、どこよりも生物の本能を色濃く反映させたその部分がこすれ合い、繋がり合う。
駆け抜ける熱と刺激の坩堝の中で必死に先生の背中にしがみついた私を、先生もぎゅっと抱きしめてくれた。
「ひあっ!!…あああっ!!…せんせいっ!!…せんせいぃいいいいいっっっ!!!!」
何度も何度も、先生の分身が私の中を行き来して、迸る熱と快感が下腹部全体を埋め尽くしていく。
まるでそこから先生と私の二人が融け合って、一つになっていこうとしているかのように、その感覚は次第に強さを増していく。
72266:2010/09/01(水) 02:30:59 ID:SkHpomPB
「せんせい…このまま、わたしとせんせい、ひとつになって…とけあって……っ!!」
「ええ。ずっとこのまま一緒に!!風浦さんと強くつながったまま……っ!!」
私も先生も無我夢中のまま、数えきれないくらいのキスを交わした。
互いの体の輪郭が曖昧になって、湧き上がる熱情の中で心までが溶け合っていく。
強く突き上げられて、ただひたすらに先生の名前を呼んで、私は先生の腕の中どこまでもその熱に酔い痴れた。
「せんせいっ!せんせいぃいいっ!!!…ああっ…好きですっ!!…好きぃいいいいいっ!!!」
「私も…私も好きですっ!!…大好きですよ、風浦さん!!!」
感情のままに放たれる言葉と言葉。
自分の素直な気持ちを先生にぶつけられる事が、そして先生がそれに応えてくれる事が嬉しかった。
嘘も誤魔化しも全て脱ぎ捨てた行為の中で、私達はどんどんヒートアップしていく。
「くっ…風浦さんっ!!!」
「ああ…せんせ……私、もうっ!!!」
やがて、熱と感情の高ぶりはそのクライマックスに向かって加速し始める。
強く抱いて、抱きしめられて、繋がり合った部分で感じる熱と快楽にその身をゆだねる。
心も体も、まるで破裂寸前の風船みたいにギリギリなのに、私も先生も、お互いを求める事を止められなかった。
繋がり合った部分から何度も全身を貫くような快感が電流の如く突き抜けていく。
「ひはっ…ああああっ…ふあああああああっっっ!!!!」
その度にビクンと震える私の小さな体を、先生の腕がしっかりと抱きしめてくれる。
それが嬉しくて、心の底から嬉しくて、私はさらに行為に没入していった。
もうきっと私は先生なしに、先生は私なしにいられない。
心と体を深くつなげ合った行為の最中、私は、そして多分先生も、それを強く感じていた。
そして、止まらない熱と感情の奔流の中で、私と先生はついに限界を迎える。
「風浦さん…愛していますっ!!風浦さんっ!!!」
「あああああああああっ!!!!…せんせ…わたしも…わたしもすきぃ!!!せんせいっ!!!せんせいぃいいいいいっ!!!!」
ビリビリと駆け抜ける快感の衝撃に一瞬意識を持ち去られながら、私と先生は抱き合ったまま達してしまった。
一気に力が抜けて崩れ落ちそうになった体を先生に抱きしめられたまま、私は全身を駆け抜けた衝撃の余韻に浸っていた。
その間、先生も私もどちらも言葉を発する事はなかった。
お互い、乱れた呼吸を整えるだけで精一杯だったからだ。
だけど、不安は感じなかった。
目を閉じれば、あの時手の平をさし出してくれた先生の姿が蘇る。
あの笑顔が心にあるなら、きっと大丈夫。
ふと、顔を上げると、私を見下ろす先生の、いつもどおりの困ったような笑顔が見えた。
私はそんな先生にそっと微笑み返し、今度は自分からその唇にそっと口付ける。
私が決めた、私の居るべき場所。
それを確かめるために、今度は私から踏み出した、先生への一歩。
もう絶対に無くしたりしない、この気持ちを胸に刻み込む。
そして、そんな私に応えるように、先生も私の体を抱きしめるその腕にぎゅっと力を込めてくれたのだった。
ずっと変わることのない、私の居場所。
それはいつも、ここにある。
73266:2010/09/01(水) 02:31:25 ID:SkHpomPB
以上でお終いです。
失礼いたしました。
74名無しさん@ピンキー:2010/09/01(水) 08:02:45 ID:Coe8fqKw
「やたー!桃毛さんだーっ!! 」に萌えて
騙されやすい先生に萌えて
先生をからかう可符香に萌えた
75名無しさん@ピンキー:2010/09/01(水) 18:10:13 ID:3rZiefgA
俺も「やたー!桃毛さんだーっ!! 」にやられた
相変わらず先生はナイスガイだな
76名無しさん@ピンキー:2010/09/02(木) 20:58:29 ID:ATxxTiVb
>>59
>>73
gj
77名無しさん@ピンキー:2010/09/03(金) 17:14:45 ID:Z57DKfKL
GJ
先生ってなんだかんだで体力あるよなぁ

そして俺も「やたー!桃毛さんだーっ!!」に(ry
78名無しさん@ピンキー:2010/09/06(月) 14:25:03 ID:PxK2IWqu
先週の話はいいネタになりそう
79名無しさん@ピンキー:2010/09/06(月) 15:24:23 ID:taRlpNkW
加賀さんのエロさが驚異的だった
80hina:2010/09/10(金) 22:10:00 ID:P0PLRuY6
過疎った頃にこそっと登場する事に定評がなくもない雛嬢参上です

このスレ、266さんの神小説だけで見事なバランスを保っていますが、
そのバランス、崩させていただきます!……すいません


エロが無くてすいません!、糖分控えめですいません!
キャラ崩壊していてすいません!、投下しますすいません!!
81hina:2010/09/10(金) 22:12:27 ID:P0PLRuY6
「絶望できる題材は……」

「どうかしましたか?」

現在、望は学校の近所にあるスーパーで夕飯のオカズを買いに行っているのだが、
頼まれていた物がある所から、特に関係の無い所まで色々な所を無駄に右往左往しており、
みかねたまといが背後からメモ用紙を持って話しかけるが、買う物を忘れたわけでは無いらしい。

「いえ、その……最近、絶望してませんし?」

どうやら、何か絶望できる物が無いか探していたらしく、望は恥ずかしそうに視線を泳がせる。
絶望する事が無いのならそれで良いのではと尋ねてみると、
それをやらないと絶望先生の名が廃る、とのこと。

「名が廃るって……先生、その呼ばれ方嫌がってたじゃないですか」

「……そうでした、なら問題ありませんね」

自分が指摘するなりさらっと意見を変えて上機嫌で買い物に戻る望を見て、
(この人、私がついてないとダメな気がする……)と更に固く決心するまといであった。


望が買い物を終え店を出ると、遠くのほうに見覚えのある小さな影が見える、
その影は、望を視界に捕らえると、パタパタと駆け寄ってきた。

「糸色先生、こんにちはー!」

「奇遇ですね、こんにちは」

片手にレジ袋を下げ、短い髪を棚引かせながら
駆け寄って来た可符香も先ほど買い物を終えた所なのだろう……が、

普段突拍子も無い行動が多い彼女に振り回されてきた望のこと、
ついつい不審物でも入ってるのではないかと中身を勘繰ってしまう。

「……風浦さん、そ、その袋、何が入っているのですか……?」

「……本当に知りたいですか?」

瞳を濁らせ、薄く笑みを浮かべて見上げてくる可符香に恐怖を覚え、
「い、いえ!、やっぱり結構ですごめんなさい!!」と涙目で下がる望。

「それならいいんです、先生は何をお買い求めに?」

「私ですか……面白い物は入っていませんが」

望が手に下げているレジ袋には、ニンジン・ジャガイモ・鶏肉……
確かに極々普通の食材だが、それを見た可符香が一瞬何か複雑な表情になったのを
観察力に長けたまといは見逃さず、気配を消してそうっと背後から可符香の袋を覗き見ると、

――中には、ニンジンや牛肉、ジャガイモ等、殆ど望と同じような物が詰まっていた――

「?、常月さん?、どうかしましたか?」

「え?、わっ、まといちゃん!?」

まといが固まっていると、望がそれに気がついたようで不思議そうに尋ねてくる、
可符香もいつの間にか自分の背後に居たまといに気がつき、
気まずそうにレジ袋を隠すと、心配そうにまといを見つめる。
82hina:2010/09/10(金) 22:14:01 ID:P0PLRuY6

――どうやら先ほどのは完全にハッタリだったようだ――

まといは溜息を一つついて、望の質問に「いえ、何も」と答える。
……武士の情けとでも言おうか、それに近い感情からの行動である。

「先生の家、今日はカレーなんですか?」

「はい、小森さんの作るカレーは美味しいんですよー、今度作り方を習ってみましょうか……」

「……や、先生が料理上手になってどうするんですか」

「料理上手の方が良いお嫁さんになれると思って、ふつつかものですが――」

「嫁ぐんですか!?」

「いえ、冗談です」

予想外の返答に思わず大々的につっこんでしまった可符香だったが、
くすくすと笑う望を見て我に返ると、何となくいたたまれない気分になってくる。

「……はぁ、もういいです」

「え?、な、何か悪いことしましたか?……むぅ、本気で嫁いだ方がよろしいですか?」

「そこじゃないですから!、晴海ちゃんは喜ぶと思いますが……」

必ず一歩以上ずれて返答してくる望に、呆れるを通り越して疲れ気味な可符香だが、
そんな二人にまといから「あ、そういえば……」と横槍が入る。

「最近、小森さんのマイブームでデトックス料理が多めね……ちょっと毒が抜けてるかも」

「デトックスって……えっなにそれこわい……」

「……貴方、そんなネタに走る性格だったっけ……?」

デトックスには本来体から毒素等悪い物を抜く効果という意味の筈だったが、
望の場合心の毒素が抜けてるというか、寧違う物が入ってるというか……。

何にしても、健康食一つでこれはちょっと怖い……いや、結構怖い。
それでついネタ発言に走ってしまった可符香だった。

……が、毒が抜けてくすくすと笑みを浮かべる望を見ていると、
何だか悪戯心が沸いて来たので、さりげなく気づかれぬよう携帯を構え――
83hina:2010/09/10(金) 22:15:35 ID:P0PLRuY6


――カシャッ――


突然のシャッター音。 それに驚いた望が、おどおどと可符香を見下ろしてきたので、
ここぞとばかりに可符香は悪戯が成功した子供の様な顔で、
「びっくりしました?、これでおあいこですよ」と言って携帯の画面を見せる。

「……何か、間抜けな顔に写っちゃってますね……恥ずかしいです」

「可愛く写ってますよ?」

「私これでもれっきとした男性なので、可愛いって言われても……」

困ったように可符香をみつめる望だが、ふと自分がおつかい帰りで、
袋の中に鶏肉等の生物が入っていることを思い出す。

「っと、そろそろ帰らないと……生物が傷んでしまいますね、常月さーん」

「あ、はい!」

こっそりと望を激写していたデジカメを覗きこんで一人にやついていたまといだったが、
望に呼ばれると慌ててカメラを隠し、ぴっとりと後ろについていく。

「それでは、また学校で会いましょうね、風浦さん」

「……はい!」

――いつもと感じは違うけれど、ふわふわした感じの先生も悪くないかなー
と、一瞬思ってしまった自分に気が付くが、あの笑顔をみたら仕方ないと妥協しつつ、

先程撮影した毒が抜けた望の写メをこっそりと『大切』フォルダに保存すると、
鼻歌を歌いながら帰路に着く可符香であった――。



糸冬れ
84hina:2010/09/10(金) 22:18:35 ID:P0PLRuY6
以上、久しぶりなhinaでした(`・ω・´)

可符香が好きです、でもまといちゃんも大好きです。
というか絶望先生の女の子は皆好きです。
85名無しさん@ピンキー:2010/09/11(土) 21:29:17 ID:pvwmwT6T
>>80
君が266のファンだということはよくわかった
だが気になったのはSSよりもコメント

「このスレ、266さんの神小説だけで見事なバランスを保っていますが、
そのバランス、崩させていただきます!……すいません」

上記の一文はいただけない 「神小説だけ」で「見事なバランス」だって? では、それに対比するものは?
この文脈だと「イマイチなほかの職人のSSと266の神小説が釣り合って良いスレになっていますが、
私の駄文を投稿することによってスレの質が悪いほうに傾いてしまいます すみません」
と受け取れるよ

問題は過度の謙遜と、ほかの職人を軽んずるようにとれる表現 
こりゃ266以外の職人に失礼でしょ 数は減ったけど何人かは書いてくれてんのにさ
266だってこんな誉められ方は嬉しくないだろうさ
266本人にだって好みの他の職人やSSがあるだろうからね
特定の職人を神と呼ぶのは君個人の趣味嗜好だから文句はないけど、
自分の好きなものを讃えるためにそのほかのもの全てを軽んじ蔑ろにする表現を使うのは
とても卑しいことだよ 軽蔑と憐れみを禁じえない

加賀さんにあやかって「すいません」を連呼するより、彼女の思慮深さや礼儀正しさを学んだほうがいい
ゆきすぎない程度にね

あとSSそのものはキャラの空気が出ていて悪くなかったよ 乙
86名無しさん@ピンキー:2010/09/11(土) 21:48:35 ID:f4rw48EK
SS以外は三行でまとめろや
87名無しさん@ピンキー:2010/09/11(土) 23:46:39 ID:1nHDxUps
准千里不足
88名無しさん@ピンキー:2010/09/12(日) 00:32:14 ID:eCqKjhso
ことのん×万世橋の方が足りない
89hina:2010/09/12(日) 10:18:56 ID:YoGq+yxy
>>85
読み返した所、確かに自分の発言と文の推敲に不備がありました……
『266さん』の名前が出てしまったのは、このスレで最も多く見つかる職人様だからです。
266さん、スレの皆さん本当に申し訳ありませんでした。

『様々な職人さん達の書く素晴らしいエロ小説で保たれているスレに
 過疎とは言えエロ無しで投下してしまってよろしいのでしょうか』

と置き換えてお読みください。この件で私はもうここからは追放されてしまうでしょうが、
ひっそりとROMで覗かせていただきます(`・ω・´)それでは長文失礼致しました。
90名無しさん@ピンキー:2010/09/12(日) 13:34:35 ID:50SahVEB
>>89
あんまり深く気にしなくていいと思うよ。これからも思いついたらドンドン投下して欲しいしさ。

>>88
濃すぎるだろw
9124.5-135:2010/09/19(日) 03:22:24 ID:RJXr4wb3
 24.5-135です。28さんの指摘を受けて、今回は初のエロに挑戦してみました。

 望×真夜+可符香、エロ、尻責めアリです。書いてみたらなんかアレになってしまいました。
 正直、どういう反応が返ってくるのか全くわからないのですが、投稿を開始します。

9224.5-135:2010/09/19(日) 03:23:48 ID:RJXr4wb3
 起きてすぐに糸色望が見たのは灰色の天井だった。

 体が、特に四肢がけだるかった。一旦開けた目を閉じてまた寝ようとしたが、いやに寒かった。さっきまであんなに暑かったはずなのに、と思いながら毛布を引き寄せようとして異変にようやっと気づく。
 右手が固定されている。……左腕も動かない。もしやと思い足を動かすとギシギシという音しか鳴らなかった。よくよく腕を見てみると丈夫なロープで手首を縛ってある。恐らくは足首もそうなんだろう。
 足首を見ようと少し体を起こし、更なる異変を発見して望は絶望した。
 素っ裸である。着物もふんどしも足袋も、何も身につけていない。最悪なことに、望の絶棒は直立不動の姿勢をとっている。
 よく見ると手のロープは望が持っていた、よく磨かれたロープだった。これでは首を吊って現実逃避することも不可能だ。もっとも吊ることは珍しくなっていたが。
 −いや、それよりなんとか鎮めないと、嫌な予感がします……お鎮まりください、お鎮まりください−
 望は顔をしかめて念を送ったが、絶棒はあくまでもこの部屋の警備を務める心構えのようだった。
 −そうだ、ここはいったいどこなんだ−
 望が周囲を見渡す前に、部屋のどこかでドアが開いた。
 「あら先生、お目覚めですか?」
 案の定、風浦可符香であった。制服を着て、いつもの笑顔のまま縛り付けられた望の右手にまわると、姿勢を低くして望の顔を覗き込んだ。
 「いったい何のつもりなんですか!」
 「いやだなぁ、先生。ここはさよなら絶望先生のエロパロスレじゃないですか」
 にぱぁと無垢な笑顔を見て、望はこれからどうなるかを察知した。首ごと目線をそらしながら精一杯の反撃を繰り出す。双方、望の裸についてはスルーライフ。
 「そんな、一言で簡単に片づけないでください!先生、もう怒りますよ!私を陵辱する気なんでしょう、どうせ!!」と絶望をピクピクさせながら唸った。
 「さすが察しがいいですね。でも説得力ないですよ」
 「ほっとけ畜生が!」
 「先生、言葉使いが」
 「だいたい、なんで私を縛り付けているんですか!もっとロマンチックなやり方だってあるでしょう、貴女の趣味ですか!?」
部屋に声が響いた。目を逸らしたままガーガーとまくしたてる望に対して、可符香はまったく動じることなく笑った。
 「いやだなぁ、私の趣味じゃないですよ。ねっ」
 「へ……まだだれか……?」
9324.5-135:2010/09/19(日) 03:25:34 ID:RJXr4wb3
 ぬっ、とベッドの左側に現れたのは三珠真夜だった。
 「証拠過多……!」
 可符香と同じように制服を着た真夜は頬を赤らめて望の目をジーッと見つめている。望は慌てて可符香の方を見た。
 「エロパロスレなのにエロが書けないと、ニーズに答えられないじゃないですか♪」
 「パロだけでもいいでしょパロでも!」
 「でも皆さんエロもパロも書ける屈強な作者さんばかりですから、生存競争に負けてしまいますよ」
 「135はどうでもいいとして、なんで三珠さんなんですか」
 「そりゃあ、真夜ちゃんのエロSSは保管庫にもあまりないですし……万が一失敗しても貴重な真夜ちゃんのエロなのであらゆる方面で重宝されます!」
 ヴヴヴヴヴヴヴヴ……。望が左を見ると、真夜が太いバイブを持っていた。
 「あの、ちょっと……?」
 望は青ざめながらまた可符香を見るが、彼女はただ一言、「少なくとも1つ目の保管庫の中盤辺りで開発済みだから大丈夫です!」と笑っただけだった。
 「……」
 望は頭を抱えたかった。

 

 ベッドの上に這い上がると、真夜は自分の顔を望の顔に限りなく近づけた。望は避けようとちまちま努力したが、微かに乱れている吐息を聞いているとなんだかアレである。
 「三珠さん、そこまでにしましょう!親は泣いていますよーッ」
 ひやり、と顔の右側が冷たくなった。真夜は左手で望の頬に触れて、すりすりと肌の感触を味わっている。
 (もしかすると、三珠さんは普通の情事の方が好きなんでしょうか?それなら助かりますが……)
 残念ながら裸にされて縛られている時点でアブノーマルである。真夜はそのまま望に唇を重ねた。
 不慣れなようだ。どうすればいいのか、よくわからないといった感じである。ちょっと合わせては離し、上目遣いで望を見つめている。
 「ん……ちゅ…………ぁ……」
 だんだん慣れてくるとより長く、より熱っぽいキスになっていった。望の首の後ろにぎこちなく廻していた手も、しっかり固定されていく。
 (ま、まぁ……悪くはないですね……)
 「んぁ……ちゅ、はぅ……」
 少女の口から淫らな吐息が漏れていく。熱烈なキスを続けながら、真夜の右手はいつしか胸を弄っていた。左手は望の腹を通って股間へと伸びていく。
 「んっ……ん、ちゅぅ……、んはぁ……」
 糊付けを剥がすと、真夜は望の絶棒をまじまじと見つめた。まぁ、剥けてないとか剥けてるとかは想像にお任せしよう。細い指でちょんちょんとつついては反応を楽しんでいるようだったが、真夜はバイブを手にした。今は振動していない。まだ。
9424.5-135:2010/09/19(日) 03:26:55 ID:RJXr4wb3
 「……あの……まさか……本気」
 「真夜ちゃんは本気ですよー」
 すっかりその存在を忘れていた可符香が気楽に言った。人差し指をペロリと舐めている真夜。絶棒の位置まで下がると、舐めていない指でアナルを広げていく。
 「い、いや、普通に手コキでお願いします……」
 懇願するように目で訴えると、真夜は頬を赤らめた。そして、おもむろに腕を動かした。
 ズブっ。
 「ぐぁッ!?」
 思わず望の体が反り返った。
 「やっぱり、開発済みだったんですねぇ」
 可符香はただ微笑むだけだった。尻が締まるというか、異物感がひどい。
 真夜はいつも犬にしているように、バイブを前後に動かし始める。それに合わせて望の体はビクッと痙攣する。
 「こばッ……あッつ……くっあ!」
 腕を動かして感覚を逃がそうとするが、縛られているために逆に余韻が強く残った。
 「といっあッ、うか、貴女、何かっ、私に薬ぃうッ、飲ませ、ましたねぇっ!」
 「あ、ばれちゃいましたか。さっきまだ先生が寝ているとき、おしりの穴に錠剤を」
 「ぅしてッ、尻、かッ!?」
 「真夜ちゃんの趣味だそうです!先生、かわいい声ですねー」
 「っぅあっ!」
 絶棒には目もくれず、真夜はバイヴのスイッチを入れた。次の瞬間、四肢がピンと張り、背筋に電撃が走った。
 「ぅぁぁぁぁぁぁッ!」
 作動音に混じって、濡れた女性器を弄るような卑猥な水音が望の下半身から漏れた。じたばたする望を見て可符香は愛おしそうにため息をつく。
 「イッちゃいました、先生?」
 「ちょ、わッ、止め!ッ止めてッッッッッッァ!」
 呆気なく望は頂点に達したが、真夜は四つん這いになってさらに激しくバイヴを前後させる。
 「いやッ、や、くっあぁ!ぁッ、ッッッッッッッッッッ!」
 絶棒の先から汁が垂れるが、まだ射精したわけではない。真夜は無理やりバイブを望の奥に突っ込むと(ぁッッ!らめぇッッ!!)、どこからともなくベルトを2本持ち出して器用に固定した。
9524.5-135:2010/09/19(日) 03:29:25 ID:RJXr4wb3
 真夜はまだ制服を着たままだった。そのスカートの中に手を入れると、白い下着をするりと下げる。顔が真っ赤になった。
 「……ぇ、……」
 何も考えられない快感の中で、望は真夜が何か言ったように感じた。考える余裕はなかったけど。
 絶棒をつかむ真夜を見て、可符香がベッドに上がった。「駄目よ、真夜ちゃん」と言いながら、可符香は真夜を羽交い締めにする。
 「……なぁに?」
 答える代わりに、可符香の指が真夜のスカートの中に消えた。
 「!?」
 「やっぱり。まだもう少し濡れないと、辛いよ?」
 くちゅ、くちゅ……。首筋に舌を這わせながら、可符香は真夜の重要部に指で刺激を与える。
 「や、可符……ん……!」
 真夜は抵抗しようともがいたが、だんだん耳が赤くなっていく。可符香の手が制服の上から真夜の胸を優しく撫でた。
 「あっ、やぁ!ぁ、ぁっ!!」
 「ここが感じるの?」
 5本の指が真夜の中を掻き回すと、真夜はまたもがいた。抵抗するためではなく、快感を逃すために痙攣している。足はピンと伸びきり、頭は可符香に預けていた。
 「っ!いいっ!あッ!ふぁっ!」
 「ここなの?」
 「いっ!違う、ああ!下、したぁ!」
 可符香は少しずつ攻め方を変えていくが、肉芽には触れず焦らしておいた。真夜が可符香の手を押さえたが、気にも留めず攻勢をかける。
 「おねがい、可符ぅ、可符香ちゃん!した、した!」
 ふふと笑って、可符香はわざと愛撫を浅くする。処女膜が無いのは自分で突き破ったからかしら?
 頭が右に、左に揺れる。急に中が痙攣して、真夜の絶頂が近いことを知らせる。
 「ッッッッッッぁああ!!やあぁぁぁぁぁぁぁぁっあっあっあっ!!」
 最後に肉芽を思いっきり潰すと、真夜は悲鳴をあげて絶頂に達した。
 「はぁぁぁぁぁぁっっっっっうううぅぅぅっっっっっっっっっ!!」
 華奢な体から急に力が抜けて、真夜は可符香に寄りかかった。
 はっはと息が荒く、いつもの真夜からは想像できないような惚けた顔をして、よだれまで垂らしている。
 「ぁ……ぁ……可符……ちゃ……」
 「気持ちよかった?」
 真夜は何度も頷いた。
 「あ、そういえば先生」
9624.5-135:2010/09/19(日) 03:30:49 ID:RJXr4wb3
 望はバイブを突っ込まれたまま放置されていた。知らない間に何回か昇天したらしく絶棒から常に汁が垂れていて、水たまりを作っている。
 「はやっ、これ、抜いぇっ、くっ!!」
 思わず可符香の顔がほころんだ。
 「あらやだ、先生ったらだらしないですねー。口をそんなに大きく開けちゃって〜」
 望の足をぺしぺし叩くと、その度にビクッと痙攣した。
 「いやだなあ、これで感じているんですか?」
 望の絶棒は爆発寸前だったが、何度も昇天している。しかもその昇天方法がアナル責めである、あーなるのも仕方がない。
 「真夜ちゃん、もういいよ♪」
 まだ少し余韻が残ったまま、真夜は操られるように望の絶棒の上に体を持っていく。二人の股間はスカートで隠された。真夜は体を下ろしていく。
 「はぁ……ぁ……んッ……!」
 望の腹に手を置いて、体を前後左右に動かす。くちゅりくちゅくちゅ、徐々に絶棒が真夜を浸食していく。
 「ちょ、ちょっと待っああああ!!」
 わずかな刺激で望は盛大に噴射してしまう。感動的なほど早漏化が進行している。
 真夜も熱いものを中に感じながら、さらに絶棒を迎え入れていく。思わず艶のある声が漏れ、目を堅くつぶった。
 「ぁっ!ん、んーッ!」
 絶棒は根元まで入った。あとは真夜が動くだけである。
 「せんせ!せんせい!せんせい、気持ちいい!いいよ、せんせぇ!」
びっくりするほど真夜は饒舌になっていた。快感に喘ぎながら真夜は体を上下させる。最初はゆっくりと、だんだん激しく。
 「んっ、んっ!ぅん、やぁっ、ひあっ、あっ、あぁッ!」
 「ちょ、ほんッ、かんべッぇ、くだあああああ!」
 またもや望は昇天する。
真夜が快感に捕らわれている隙に、可符香はベルトをはずし、バイブを引き抜いた。
 「せんせぇ、いぃ、ぁぅ、すごくいいッ!はあっ、あぁ、んぁ!」
 ぱんぱん、くちゅくちゅ。バイブをはずしたにもかかわらず、望は全く気づいていない。
 「みたまさんっ、抜いて、やめてっ!」
 支離滅裂な叫びをあげる望。実のところ気持ちいいのだが、わずかに残った理性が反発している。夜の愛液と肉壁が絶棒をきつく搾り、だんだん絶頂へと近づいていくと、その理性も消え去った。
 「せん、せぇぇぇ!」
 「で、出る!!出ます!!」
 真夜の重要部が不規則に痙攣して、絶棒をさらに締め付ける。可符香によって感度を高められた真夜はもうもたない。
 「ひぁぁあッ!やあぁぁぁぁぁぁぁぁっっっっっっっ!!」
 真夜が果てると同時に、望もまた放出する。
真夜は熱いものを感じながら望に胸を預けた。
9724.5-135:2010/09/19(日) 03:32:30 ID:RJXr4wb3
 「はぁ、はぁ、ぁぁ、はぁ……」
 吐息が望の顔にかかる。心底幸せそうな顔で、真夜は嬉しかった。
 「嗚呼……先生、もう生きていけないです……また生徒に出してしまった……」
 真夜の髪の毛が望の顎をくすぐる。なんだかいい香りがした。繋がったままの重要部からは愛液と望の分身たちが絡まりながら流れ出ている。望は絶望感と虚脱感に襲われながらも、快感と幸福感を拭えなかった。
 「風浦さん……これで解放ですよね」
 可符香はんー?と考えていたが、すぐに答えを出した。
 「先生、私もいいですか?」
 「は?」
 「ありゃりゃ、真夜ちゃんたら寝ちゃってますね」
 確かに真夜はすーすーと寝息をたてている。寝顔がとても可愛……、じゃなくて、「私も」ってナンデスカ?
 可符香は真夜を抱っこすると、望の脇に寝かせた。自分のスカートに手を入れると「まだダメですね」と言いながら濡れたままのバイブを掴んだ。
 「あ、あの」
 「真夜ちゃんを見ていたら私もヤッちゃいたくなりました♪」
 「2回戦目ですか!?」
 「いやだなあ、まだ枯れ果てていないことがわかっちゃったんですからね?」
 縦線で埋め尽くされた望の顔を見て可符香は舌を出した。
 「先生が枯れ果てるまで、あとどれくらいかなぁ」
9824.5-135:2010/09/19(日) 03:34:53 ID:RJXr4wb3
 いろんな意味で終了。題名「許せ実験台N」

 思ったよりえろい部分がうまく書けず、短めになってしまいました。
 書くに当たって実際に自分で試してみた、なんてことはありません。ありませんから!

 Hinaさん
 よいSSでした。こういう感じのものを私も書きたいと思うのですが、なかなか難しいものですから。
99名無しさん@ピンキー:2010/09/19(日) 20:55:46 ID:0bkvZFKI
>>98
視点や主語がわかりづらいところはあったけどおおむねGJだと思いますよ
初めてのエロSSでいきなり先生を拘束あにゃる責めなんて・・・恐ろしい子!

>>89
うっかりワンミスで首を刎ねようなんて奴のことは気にせずに
また好きなもんを書けばいいんでないの?
100hina:2010/09/22(水) 15:05:59 ID:vndeyFLk
本当に申し訳ありませんでした、皆様ありがとうございます、hinaです!
今回の事は心に残しつつ、ROM宣言は無かったことに……(´・ω・`)

>>98
ありがとうございますー、私はエロもパロも書ける貴方みたいな人に憧れるです
でも私がやると間違った知識とか変なあえぎ書いちゃいそうで……gkbr

小説の内容に関してですが、まさかの三珠さんネタ……可愛い!、GJです!
私、三珠さんが結構好きなんですけどマイナーだからか職人様が少なくて……
個人的には一文が長い時は途中で改行が入ると読み易いかなと思いました


と、言う訳で来たからには私も小ネタ短編ですが投下します
エロはありませんが、次の神までの繋ぎに楽しんでいただければ嬉しいです
101hina:2010/09/22(水) 15:06:39 ID:vndeyFLk
「和みますねぇ……」

「だねー……」

「ですね……」

この先寒くなる一方のこの季節、宿直室にこたつを置いて
くつろぐ望と霧、そして何故か当たり前の様にそこに居るまとい。
交はお使い中で居ないものの、かなりほのぼのとした空間だった。

――しばらく、ほんわかとした空気が流れる……。

「……先生、ちょっとお手洗いの方に行ってきますね」

そう言って望が立ち上がると、ここぞとばかりに目を光らせるまといを
「……男子トイレ、ついてっちゃダメだよ」と元の位置に座らせる霧。

「……先生、遅いね」

「………そうね」

それから、30分程経過したが、未だに望が戻って来ない。

――それもその筈、望がお手洗いから出た直後、
サボった分の仕事を全て渡され、そもそも最初に執務をサボった
自分が悪いのだから断ることもできず、現在書類整理中だからだ。

「………」

「………」

妙な静けさを持つこの空気に、(気まずいなぁ……)と、二人の思考が重なる。
何とか状況打破しようと会話を試みるも、仲が仲だけにどう話しかけたらいいのかも分からない。
――コンコン、と、静かな空間に乾いた音が響き渡る、どうやら宿直室への客人の様だ。

「入って」
霧がそう言うと、「お邪魔しまーす!」と入って来たのは奈美だった。
奈美は少し辺りを見回し、望を探しているようだ。

「……先生ならいまトイレ行ってるよ」

多分もう直ぐ戻ってくるから、と付け足して、
少なくともまといと二人っきりよりは良いだろうとここで待つように促す霧に、
寒かったのもあり、「それじゃ、お言葉に甘えて」とするりとこたつに入る奈美。
102hina:2010/09/22(水) 15:07:52 ID:vndeyFLk


――が、状況は変わること無く、寧ろ人数が増えた事により更に悪化したこの状況に、
今度は三人同時に気まずい≠ニいう言葉が頭に浮かぶ。
二人とも奈美とはそこまで仲が良い訳でもなく……所謂、『普通』の仲なのだ。

(ちょっと!、何状況悪化させてんのよ!)

(仕方ないじゃない!耐え切れなかったのよあの状況!)

最早無意識の内に目と目だけで会話するまといと霧、そして何か話題を探す奈美。
……虫の鳴き声だけが空しく響き渡る部屋の中、
三人とも既に心が折れそうだったが、そこにまたノックの音が――


(今度こそ盛り上げられる人を……!)心の中で祈りつつ、「どうぞ」と招き入れる霧。
「先生いらっしゃいますか?」と入って来たのは何やら手荷物を抱えた可符香だった。


(風浦さん……ちょっと苦手だけど……彼女なら!)


――とは、奈美・霧・まとい三人の思考である、
電波発言でも何でもいいからこの場を盛り上げてくれと言わんばかりの眼差しに、
(あぁ、タイミング最悪か……)と密かに溜息をつく可符香。

そもそも、周りをからかう発言は本人が意図しない時に言うから面白いのであって、
そんな期待の眼差しを向けられても今直ぐに確実にウケる駄洒落を言え
というような無謀ともいえる無茶振りであって……

――なんて事を一々説明するわけにも行かないので、とりあえず帰ろうとする可符香を、
霧が呼び止める。……どうやら、もういっそ巻き添えにする気のようだ。
逃走は諦めて大人しくこたつに潜り込む可符香を含め、今この場に居る全員の思考は一つ。


(………気まずい………)


――そこにまた乾いたノック音が響き渡る。


……さて、この空気を打破できる人は来るのか、後何人巻き込まれるのか、
そしてさりげなく知恵の仕事まで混ぜ込まれた望の執務は終わるのか。


――それはまた、別の話である――



糸冬
103hina:2010/09/22(水) 15:10:31 ID:vndeyFLk
以上です、ありがとうございました(`・ω・´)
104名無しさん@ピンキー:2010/09/22(水) 16:14:58 ID:3tsUTFse
GJ!

……この状況を打開するには加賀さんしかいない!w
105名無しさん@ピンキー:2010/09/22(水) 16:16:17 ID:3tsUTFse
GJ!萌えた!

……この状況を打開するには加賀さんしかいない!w
106名無しさん@ピンキー:2010/09/22(水) 16:19:45 ID:3tsUTFse
大事なことなのでry
107名無しさん@ピンキー:2010/09/23(木) 23:02:40 ID:PSHysTry
>>102
前に読んだことあるような気がした…デジャヴかな?
108名無しさん@ピンキー:2010/09/24(金) 18:59:24 ID:Vh2rhEYV
おつおつ
10924.5-135:2010/09/25(土) 16:54:28 ID:w1r7mHdi
>>100
hina様

いいですねー。次に誰が来るか想像するのが楽しいです。ただ千里ちゃんは先生の後に来るんでしょうね(笑)

確かに改行は入れた方が良かったですね。>>99様の指摘の通り、主語もあやふやなので次作からは直します。

あ、私も経験が無いので全部想像で書いてます。むしろ私のが変な喘ぎ(ry

書いてみて読み直して修正してみて、ゲッペルさんが現れなければ大丈夫だと思いますよ。

>>107
保管庫その2の15-483様の作品
『いっKYさん』
ではないでしょうか?

霧とまといがいて、気まずい空気の中にもう一人来て、という感じですから……。
作品自体は別物ですから、「なんかいつか読んだ……かな?」と思われたのではないでしょうか?


長文失礼しました。
110266:2010/09/25(土) 21:18:40 ID:ehImpfh1
お久しぶりです。
短いヤツですが、久々に書いてきました。
望カフでエロはなしです。

それでは、いってみます。
111266:2010/09/25(土) 21:19:24 ID:ehImpfh1
残暑の厳しさもいつの間にか和らいで、いよいよ気候も秋めいてきたある日の事。
一日の授業を終えて、職員室で宿題やテストの採点をしていた望はふと気付く。
「いけませんね。教科書を忘れちゃったみたいです」
今日、最後の授業では使用した教材が多かった上、生徒達から宿題を集めなければならなかった。
そんな沢山の荷物に気を取られて、望はうっかり教室に教科書を忘れて来てしまったようだ。
あれが無ければ、明日の授業の準備に差し障る。
望は自分の席から立ち上がり、職員室を出てその教室、2年へ組へと向かった。

放課後の校舎は不思議な静けさに満ちている。
遠くから聞こえてくる部活に精を出す生徒達の声が、一人きりの廊下の静寂を際立たせる。
どこか物寂しい心地を味わいながら、望は教室への道を歩く。
「やっぱり、こんな事を思うのは季節の変わり目だからなんでしょうかね…」
風の音、澄み渡った空、全てが秋の色に変わっていく。
過ぎ去る季節は人に決して止まる事のない無情な時の流れを意識させる。
窓の外を流れる雲を見つめながら、望は人恋しい気分になり始めていた。
「なーんか、どうにも感傷的になり過ぎてるみたいです。……秋は人を詩人にさせるってとこでしょうか」
などと事を考えながらのんびりを歩を進める内に、望は2のへの教室に辿り着いた。

「さて、確か教卓の上に置いてあった筈なんですが……」
教室に足を踏み入れた望は記憶どおり教卓の上で忘れられていた教科書を見つけ手を伸ばす。
が、そこで彼は気付いた。
「おや、まだ帰ってなかったんですか」
教室内の机の一つにお馴染みの少女の姿を見つけて、望は声を掛けた。
ところが、いつもなら明るい返事を返す彼女からの返事がない。
よく見ると、彼女は机にもたれかかってすやすやと寝息を立てていた。
「風浦さん……」
教科書を手にとってから彼女・風浦可符香の机に近づいた望は、可符香を起こそうとして肩に手を伸ばしたが、それを途中でやめる。
本来なら早く起こすべきなのだろうけど、そうするには可符香の寝顔はあまりに穏やかで、安らかで、それを破る事は何かとてつもない罪のように思われた。
肩を揺するつもりで伸ばした手は止まり、吸い寄せられるように可符香の髪に触れる。
(起きない………寝たフリって可能性も否定できませんけど…)
二度、三度と望の手のひらが優しげな手つきで可符香の頭を撫でる。
すると、その感触に反応したのだろうか、可符香の寝顔に僅かに幸せそうな笑みが浮かんだ。
いつもの彼女とは違う無防備な、それでいて心の底から安らいだ様子のその表情に望も気がつけば微笑を浮かべていた。
明るく元気で、それでいて時折何かを企むダークな表情も見せる可符香。
だけど今の彼女の表情はそのどれとも違っていた。
「まったく……こうして寝てれば可愛いものなんですけどねえ……」
望は可符香のひとつ前の席に座り、普段は見られない彼女の表情にじっと見入る。
112266:2010/09/25(土) 21:20:27 ID:ehImpfh1
望は可符香と過ごす2のへでの時間を愛しく感じていた。
おそらく、彼女がいなければこの学校での望の生活は今と大きく違ったものになっていただろう。
さまざまな企みや悪戯で日常を引っ掻き回す可符香の存在は、いつのまにやら望にとっては無くてはならないものになっていた。
それでも………
「それでも、たまにはあなたとこんな風に、一緒に静かな時間を過ごしたい……。そう思うのは贅沢な事なんでしょうかね?」
可符香の頭を撫でながら、しみじみと呟く望。
その手のひらは今度は桃色に染まった可符香の頬にそっと触れる。
その優しい指先の感触を感じ取ったのだろうか、可符香の表情はより穏やかな、幸せそうなものに変わる。
このまま、時さえも止まってしまったようなこの教室で、ずっと可符香だけを見ていたい、望がそんな事を考えていたその時だった……
「んん……せんせ……?」
「あ、起こしちゃいましたか……?」
薄く開けた目元をぐしぐしと擦りながら寝ぼけまなこで望を見上げる可符香。
一方の望はせっかく眠っていた可符香を起こしてしまった事に、『しまった』という表情を浮かべる。
そもそも最初は可符香を起こす為に彼女に近づいたのだということは、すっかり望の頭からは消えているようだ。
「あれ?…私、いつの間にか眠ってたんですね……それに、先生、いつからここに…?」
「忘れてた教科書を取りに来たんですよ。そしたら、あなたが机で寝てるものだから……」
「ふふふ、それで私の寝顔に見とれたり、ほっぺに触ってくれたりしたんですね…?」
「あう……うう……そういう事に…なりますね……」
可符香の寝顔をだけを見ていた視線、頬に触れた手のひら、それだけあれば誰にだって分かる。
自分の先ほどまでの行動を言い当てられて、望の顔は真っ赤になった。
一方、当の可符香はそんな望をよそに、しみじみと嬉しそうな表情を浮かべて
「そっか…一緒にいてくれたんですね、先生……」
そんな事を呟いた。
それから、おもむろに頬に触れたままの望の手のひらに、自分の手の平を重ねてきゅっと握り締める。
「え?あ?…風浦さん?」
振りほどこうと思えば簡単に振りほどけるほどの僅かな力。
だけど、望の手の平はそっと触れた可符香の手の平の下から抜け出す事が出来ない。
「それなら、また眠ったら、その間もきっと先生は側にいてくれるんですよね?」
「あ………は、はい」
そして、うっとりと呟くように可符香が発したその言葉に、望は気がつけばしっかりと肯いていた。
「それじゃあ、もうちょっとだけ一緒にいてください、先生……もうちょっとだけ、私と一緒に……」
それから、可符香はそのまま眼を閉じて、すやすやと再び穏やかな寝息を立て始めた。
その手は望のぬくもりに縋りつくように、彼の手の平を愛しげに抱き寄せている。
一方、再び取り残された望は可符香に手を握られたまま、身動きを取る事もできない。
「参りましたね……」
困り顔で呟く望。
しかし、その視線は可符香の寝顔をじっと見つめたまま、口元には柔らかな微笑が浮かぶ。
もう少しだけ、このままで……。
元はと言えば、彼女の寝顔に惹かれたのは望の方だ。
もう少しだけ、ほんの少しだけ、こうして可符香の傍らで彼女の安らかな眠りを見守っていたい。
望は可符香の前の席にしっかりと腰を落ち着け、もうしばらくの間、この少女の傍らで過ごしていようと、そう決めたのだった。
113266:2010/09/25(土) 21:20:55 ID:ehImpfh1




それから一時間ほどが経過しただろうか?
可符香の側に座る望は、彼女の気持よさそうな寝顔に当てられたのか、何時の間にやら彼女と同じくすやすやと眠りに落ちていた。
一方の可符香も同じように安らかな寝息を立てていたのだけれど……
「あれ?……私、どうして……?」
日が沈んで少し冷たくなり始めた空気に頬を撫でられたせいだろうか、ゆっくりと瞼を開き体を起こした。
「…先生?……どうして、先生が私といっしょに?……って、ふあ!?」
しかも、彼女は先程の望との会話を全く覚えていなかった。
どうやら、寝ぼけたまま夢うつつの状態で望と話していたらしい。
そんな彼女が自分の取った行動を覚えている筈もなく……
「………どうして、私、先生の手の平を握って……?」
頬に触れた望の手の平と、それをきゅっと握り締める自分の手の平に思わず赤面してしまう。
しかし、細く繊細な望の指先から伝わる温もりは彼女には抗いがたく……
「うぅ……せんせい……」
可符香はそのまま、先程、眠りに落ちる前の望がそうであったように、彼の手の平からすっかり離れる事が出来なくなってしまったのだった。
114266:2010/09/25(土) 21:25:13 ID:ehImpfh1
以上でおしまいです。
ヤマもオチも意味もありゃしません。

>hina様
各キャラの『らしさ』が伝わってきて、読んでて楽しいSSでした。
『繋ぎ』と言わず、次の作品も楽しみにしてますよ。

それでは、失礼いたしました。
115岸谷 新羅ψ ◆i85SSHINRA :2010/09/26(日) 11:32:55 ID:tiJzfh7t BE:1707642465-2BP(1092)
糸色 望…。
岸谷 新羅へ置き換えるまではメインで使っていました。

糸色 望の主要緒言を述べます。

全長:21,300mm
質量:44.4t

エンジン:DML30HSH
連続定格出力:440PS/1,600rpm
燃焼室形式:予燃焼室式
気筒数:180度V型12気筒
総排気量:30リットル
乾燥重量:4,000kg

液体変速機:DW9.4
ギア数:変速1段、直結1段
コンバータ構成:1段3要素
ストールトルク比:6〜9倍
逆転機:変速機内蔵型
クラッチ数:変速・直結が各4枚、逆転機が約12枚

各台車:DT48E(インダイレクトマウント空気バネ)
駆動軸:二軸駆動
最終減速比:約3.750
ブレーキ装置:CLE電磁自動空気ブレーキ、機関ブレーキ
11625-36:2010/09/27(月) 14:51:05 ID:27aNUnv8
226さん、はじめまして。
さっそくSSを読ませてもらいました。
ラストの赤面する可符香がとても可愛かったです。

では、二作目のSSを投稿したいと思います。
夢の中で霧とまといがバニー姿で望に迫る・・・、という内容です。
18禁描写と半獣人化の描写有りです。
それでは次のレスから始まります。
11725-36:2010/09/27(月) 14:51:33 ID:27aNUnv8
『二匹の兎』

草木も眠った午前0時。
望はこんな夢を見た。

とあるベッドルームで望は二人のバニーガールに壁際に追い詰められていた。
壁に追い詰めているバニーは、小森霧と常月まといである。
霧はベージュのタイツに黒のレオタード、まといは白のレオタードに穴の細かい白い網タイツといういでたちだ。
「ねぇ先生、見て。バニーガールだよ」
「先生、バニー姿の私達を抱いてください・・・」
二人は紅潮した顔で望に近づく。
望は二人の艶やかなバニー姿を見て、顔を赤らめた。
むっちりとした身体を包みこんだ黒のレオタードとベージュのタイツが艶めかしい霧バニーはなかなかのものだが、
スレンダーな体型を魅惑的に演出する白のレオタードと白い網タイツのまといバニーもかなり似合っている。
(両方ともかなり魅力的だ、触ったらとても柔らかそうだ・・・って違う!そういうことじゃなくて!!)
望はこの状況が夢であることは認識している。
しかし、その夢がこんな破廉恥なシチュエーションだなんて!
自分は教師という立場で、生徒に手を出すなんて行為は許されない。
たとえそれが夢の中であっても。
ここはなんとしてでも耐えなければ、と望は心の中で念じた。
霧とまといは自分の顔を望の顔に近づけさせた。
「ねぇ、先生。私達を抱いて・・・」
「強く、抱きしめてください・・・」
二人の瞳は妖しげな輝きを帯びていた。
望はそんな二人の視線を、瞼を閉じて抵抗する。
「ふ、二人とも!そんなみだらな格好で私を誘惑しようとするのはやめてください!!」
「大丈夫だよ、先生。ここは夢の中だから、私達に何をしてもとがめられないよ」
「欲望の赴くままに私達をむさぼるように扱っても、誰も怒りはしませんよ」
「夢の中でも、教師が生徒に手を出すのはいけないことです!!」
強情な望に対して、霧とまといはため息をつく。
「先生ったら頑なだね。夢の中でも私達に手を出さないなんて」
「そこが先生の良いところなんだけれどね」
「でも、先生がそういう態度をとるんなら、私達にだって考えがあるよ」
霧の言葉に望は、「か、考えって?一体どういうことですか?」と訊く。
「ふふっ。こういうことだよ」
11825-36:2010/09/27(月) 14:52:06 ID:27aNUnv8
霧は望の袴を下へずらし、屹立していないその絶棒を口にくわえ、まといは背後へ回り、胸を望の背中に押し付けた。
「な、何をしようとしてるんですか二人とも!?」と望は二人に叫ぼうとするが、その口はまといの両手でふさがれた。
口をふさがれた望の言葉に対し、まといはこう答える。
「決まってるじゃないですか。先生の理性を溶かしていくんですよ」
まといは自分の胸をさらに望に押し付けた。
望の背中にまといの小振りな胸の感触が伝わってくる。
(うあっ、常月さんの小さな胸の柔らかさが、背中越しに・・・!!)
望の絶棒はまといの胸の感触で徐々に立ち始めてきた。
霧はその絶棒をアイスキャンデーを舐めるかのような舌使いで責めていく。
「んちゅっ、うぅ、ん、ちゅる、んん・・・」
霧が絶棒を舐める卑猥な音が望の耳に聞こえてくる。
(うぅ・・・、私のアレが小森さんになめられるたびに気持ち良くなってきて・・・!!)
望の絶棒から白い液体が出かかっている。
霧はそれを知ってか知らずか、さらに舌でなめる速度を上げていく。
まといも両手の指で望の口内を責め始めた。
望はもう限界寸前であった。
(うぅ、ダメだ・・・、もう、限界・・・!!!!)
そして、絶棒から白濁の液が噴出した。
白濁の液は絶棒を舐めていた霧の顔と胸元に飛び散った。
霧は淫らな表情で顔に飛んだ液体をぺろりと舐めた。
「ふふっ、ついに出しちゃったね、先生」
霧はほほ笑みながら望に言った。
「こ、小森さん、常月さん。貴方達はなんてことを・・・。
先生、婿に行けなくなってしまったじゃありませんか・・・」
「大丈夫だよ、先生。私がいつでもお嫁さんになってあげるよ」
霧がそう言っていると、まといが望の背後から離れ、霧に近づいた。
「ずるいわよ、あなただけ先生のを独り占めして・・・。私にもちょうだい」
まといは霧の顔に付いた白濁の液体を舌で舐め取った。
霧は「ダメ、これは私の!」と言い、自分の舌をまといの舌に絡ませた。
「ひゃにふんのよ・・・!これは私が舐め取ったんだから、私のよ・・・!」
「私の顔についふぇあっふぁんだから、私のものだってばぁ・・・!!」
二人は自分達の舌に付いた望の白濁の液を口内で取り合っている。
その様はまさに淫靡であった。
望はこの光景を見て、さらに絶棒を隆起させるも、さすがにまたそこを責められてはまずいと思い、袴を上に上げて絶棒を隠した。
やがて、エロティックな白濁の液の取りあいが終わると、霧とまといは望を見ながらすっと立ち上がった。
「さてと、先生に一時的に気持ち良くなってもらったことだし・・・」
「これからが本番ね・・・」
「ほ、本番!?今のが本番じゃないんですか!?」
望が驚愕した顔でそう言うと、二人は顔を見合わせてクスクスと笑う。
「さっきのは先生が気持ち良くなるためのデモンストレーションだよ」
「そう、ここからがお楽しみですよ、先生」
11925-36:2010/09/27(月) 14:52:42 ID:27aNUnv8
途端、二人は身にまとっていたバニースーツを脱ぎ始めた。
ハイヒールを脱ぎ、ウサギの耳のカチューシャと詰襟とカフスを取り外し、レオタードとタイツをゆっくりと下へずらし、タイツの舌に穿いていたTバックを脱ぐ。
その光景はさながらストリップショーのようだ。
望の袴の下で、白濁の液体を噴き出して縮んでいた絶棒が、また反応する。
やがて二人は兎の耳のカチューシャ以外のものを全て脱ぎ終わった。
二人の裸体を見た望は「美しい」と心から感じた。
霧のその幼い顔つきからは想像もつかないくらいに成長した豊満な胸とすらりと伸びた細い脚。
まといのその整ったスレンダーな体型を強調する小振りの胸に引き締まったウエストと、無駄な脂肪のついていない小さいヒップ。
バニースーツでも二人の身体のラインは分かっていたが、それを取っ払われると、さらにそのラインが明らかとなる。
どの部分を見ても、美しいという言葉しか思いつかない。
(き、綺麗だ・・・)
望の心臓の鼓動は、激しく動悸していた。
まさか自分のクラスの生徒がここまで女性として成長していたなんて思っていなかった。
五年後、この二人はどのような姿になっているのだろうか?
望がそう思っていたその時、二人のバスト、ウエスト、ヒップにかけて、白い綿毛がじわじわと生え始めた。
(なっ、二人の身体に毛がっ!?)
望がそう驚いているうちに、白い綿毛は二人の肌を覆い尽くしていく。
やがて白い綿毛が生え終わると、二人の耳が細長くなり、頭部へ移動していった。
その細長くなった耳の形は、ウサギの耳だ。
そして最後に二人のお尻と背中の間から小さなふくらみが現れ、やがて丸い尻尾と変化した。
霧とまといは、ウサギの半獣人となった。
「こ、これは一体・・・」
望が驚いていると、霧とまといはくすくすと笑いながら言った。
「何を驚いているの先生?夢の中なんだから私達がウサギの半獣人になっても何らおかしくないでしょ?」
「それに、今の姿は本番の姿。ここまで言えば先生でも分かりますよね?」
「本番の姿って、そ、それじゃあまさか!?」
「そのまさかだよ、先生」
霧は望の背後に回ると、望の着ている服を脱がし始めた
まといもさっき望が上げなおした袴をまた下へずらし、褌も手際よくはぎ取っていく。
「そう、本番は兎の半獣人となった私達の身体で先生を気持ちよくさせてあげるよ」
「先生、ゆっくり楽しんでいってくださいね」
霧は背後から望に抱きつき、自分の胸を密着させ、まといはその小振りの胸の谷間へ、望の絶棒をはさんだ。
(うあぁっ!!二人の胸の柔らかさと白い綿毛のふわふわ感が、私の理性を再び溶かしていくぅ・・・!!)
望の絶棒は再び隆起して、白い液を発射した。
まといの乳房と顔はべとべとになる。
「ふふっ、先生。すっかり私達の虜となってますね」
「でも、まだまだこれからだよ先生。先生にはもっと気持ち良くなってもらうんだから」
霧とまといの妖艶な笑みを見て、望は愛おしさと同時に恐怖感を覚えた。
一体いつになったらこの淫夢から解放されるのか。
もしかしたら、ずっとこのまま覚めない夢の中で、強制的に二人に絶頂感を何度も味あわされるというのか。
「誰か・・・、助けて・・・」
望の意識は快楽とも絶望ともつかない、深い深い闇の底へと落ちていった・・・。
12025-36:2010/09/27(月) 14:53:07 ID:27aNUnv8
望は、はっと目を覚ました。
望はゆっくりと身体を起こして辺りを見回す。
「ここはベッドルームではなく宿直室みたいですね」
宿直室の窓から差し込む太陽の光がまぶしい。
もう朝になったようだと望は思った
「どうやら、あの夢から解放されたようだ・・・。それにしてもひどい悪夢だった・・・」
望ははぁ、とため息をついて考えた。
そういえばずっと前に智恵が言っていた。
「フロイトの心理学によれば、大抵の夢が性的欲求不満の表れとされる」と。
もしあの夢が性的欲求の不満の表れで見たものなのだとしたら、自分は霧やまといに対して、あんな淫らな思いを抱いているのか?
あのような、破廉恥な格好をさせたいと、心のどこかでそう思っているのか?
いかんいかん、それではいけないと望は首を振りながら思う。
自分は教師なのだ。
教え子である霧やまといを辱めるようなことをすれば、自分は世間の恥になってしまう。
そうなればもうお終いだ。
(あのようなふしだらな夢を見ないためにも、毅然とした態度で生徒に臨まなければなりませんね)
望がそう思っていると、台所からいい匂いが漂ってきた。
(これは味噌汁の匂いですか。小森さんが朝食を作っているのですね。では、小森さんに朝の挨拶をしに行くとしましょう)
望は布団から出ると、台所へと足を進めた。
台所に入ると、そこには、黒いバニースーツに身を包んだ霧がいた。
バニースーツの上には、黄色いエプロンを掛けている。
望は思わず腰を抜かした。
「こ、こ、小森さんっ!?」
「ああ先生。おはよう」
「ど、どうもおはようございます。・・・じゃなくてっ!ど、どうしたんですか、その格好は!?」
望は霧の着ているバニースーツを指差した。
「ああ、これ?実は先生を驚かせたくて、この前通販で買ったんだ。
見て見て先生、かわいいでしょ?」
霧はその場で回って見せた。
望は顔を赤らめながら考える。
もしかしてこの状況も夢なのではないか?
自分はまだあの悪夢から逃れられていないのではないか?
まさか霧はこの後襲ってきたりするのではないか?
そう望が思考していると、「おはやうございます」と、まといが宿直室の扉を開けて入ってきた。
(おお、常月さんですか!常月さんはきっといつもの和装を着ているはず!やっぱりこれは現実だ!)
望はまといに期待感を持ってまといの声が聞こえた方を向いた。
12125-36:2010/09/27(月) 14:53:33 ID:27aNUnv8
望の期待感は見事に裏切られた。
まといは白のバニースーツを着ていたのだ。
「つ、常月さんまでえぇぇっ!?な、なんで和装じゃないんですか!?」
「ああ、この服のことですか。実は先生をびっくりさせようと思って、前に通販で頼んでおいたのです。
そしたら昨日届いたので、さっそく先生に見せようと、朝早くこれを着て登校してきたのです」
笑顔でこたえるまといに対し、
「へぇ、朝早くからそれを着て、よく周りから冷ややか目で見られなかったね」
と、霧がきっと睨みながら言ってきた。
「登校する時は上に和服を着てきたの。そして、宿直室の前で和服を脱いで入ってきたわけ」
まといは霧を睨み返しながら、「これがその証拠よ」と、宿直室に入る前に脱いだ和服が入った大きめの紙袋を見せた。
霧は「ふーん」と返事をし、
「ていうか、バニースーツを着て先生を驚かせようと思ったのは私なんだから。私の真似をしないでよ」
とまといに言った。
この発言にはまといもカチンときた。
「あら。私の方が先かもしれないじゃない。自分の方が先だなんて言わないでくれる?」
「そ、そんなの分からないじゃない!とにかくそのバニースーツを脱ぎなさいよ!先生が目のやり場に困ってるでしょ!」
「それはあんたもお互いさまでしょ!?そういうあんたが脱ぎなさいよ、この引きこもり!!」
「いやよ、絶対に脱がないんだから、このストーカー!!」
二人は交が寝ているのをよそに喧嘩を始めた。
望はこの光景を見て、「ああ、これは夢なんかじゃない」と感じた。
二人がああやって喧嘩をするということは、これは現実の世界なのだ。
望がそう感じていると、二人は同時に望の方へ顔を向けた。
「ど、どうしました、二人とも?」
「ねえ、先生、答えて私とこのストーカー女。どっちのバニーが好き?」
「好きじゃない方が普段の服に着替えますから」

「「さぁ、答えて先生」」

望は窮地に追い込まれたと感じた。
霧とまといのどちらかを選んだとしても、さらなる修羅場になるのは必至。
さて、どっちをとるべきか・・・。
(小森さんか、常月さんか。それが問題です・・・)
この数分後、智恵が宿直室に入り、バニーガール姿の霧とまといを見て驚き、
スクールカウンセラー室に二人を連れていって説教するまで、この膠着状態は続くことになるのであった。
12225-36:2010/09/27(月) 14:55:59 ID:27aNUnv8
以上、終了です。
またもやバニーネタです。
以前から霧とまといにはバニースーツを着せ、
そして兎の半獣人にするSSを書いてみたかったので、これで前からの夢がかなった感じです。
今回はこれで失礼いたします。
123名無しさん@ピンキー:2010/09/27(月) 16:52:53 ID:sY3m3RQ2
GJだぴょん
124名無しさん@ピンキー:2010/09/29(水) 20:55:02 ID:IIwxVpgQ
死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね
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125岸谷 新羅ψ ◆i85SSHINRA :2010/09/30(木) 05:13:05 ID:Y0XmRTFV BE:910743528-2BP(1092)
罪歌よ。無駄な羅列で埋め立てるのはやめなさい。
強制退室しますよ。
126名無しさん@ピンキー:2010/09/30(木) 09:37:41 ID:SndUKdDi
アンチ・荒らしは
人間のクズ
127名無し:2010/10/01(金) 19:32:56 ID:DvvJovxq
「先生の理性を溶かしていくんですよ」

これだけでおっきした。

GJ
128名無しさん@ピンキー:2010/10/12(火) 01:18:35 ID:OPj/I3G1
保守
12924.5-135 絶望保守小咄「昔は今」:2010/10/16(土) 21:17:21 ID:w4SzCS2u
 私はアパートにいた。

 そこは紛れもなくアパートだった。
 でも、なぜアパートだとわかるんだろう。
 私は漠然とそんなことを考えていた。どこか、とても懐かしい感じがするけど、デジャヴかな。

 私はポーッとそこに突っ立っていた。そこへ大人がやって来る。
 「さ、真夜ちゃん、行こう」
 男なのか、女なのか。その人は不思議にぼやけている。誰かは私を引っ張ろうとしたが私は動かなかった。どうしてなのか、動きたくなかった。

 「だめだよ、行かないと」
 誰かは困ったような顔で言う。でも、私は動きたくない。
 「これでもう、お別れだけど……」
 「いや」
 私は拒絶した。誰かはやっぱり困り顔。
 「もう2度と会えないんだよ」
 私は少しビクッとした。
 「2度と?」
 「そうだよ」

 私はやっと歩きはじめた。となりの部屋にある、大きな木箱。
 私はその中を恐る恐る……

 

 「……ぅん……」
 

 そこで私は起きた。
 暖かい布団。ちょっと堅い枕。紛れもなく私の部屋のぬくもりだ。
 それでも私は目を開けなかった。ぎゅっと目をつぶった。

 そんなはずはない。そんなはずはない。
 ここは私の部屋。ここは私の部屋だ。

 そう言い聞かせてから、私は目を開ける。
 目に映る光景はやっぱり私の部屋。

 夢。そう、夢だ。

 私は何度も何度自分に言い聞かせながら、顔を洗うために立ち上がった。

 「……」

 真夜は頭をかきながら、今見たばかりの夢について考えていた。彼女の鋭い、しかしどこか優しげな視線は勉強机の上に置かれた1つの写真立てに注がれている。
 あくびをして、その写真を手に取る。何ともいえない微妙な表情で見つめてから、真夜はそれを元の場所に戻した。

 「今日は……いい日?」

 真夜は写真に話しかけてみる。写真の主は何も言わない。

13024.5-135:2010/10/16(土) 21:20:35 ID:w4SzCS2u
保守完了
を書き忘れました。連投sry。
131266:2010/10/18(月) 00:01:45 ID:U3eAIwde
>>130
乙です。
ほとんど何かを語る事のない真夜の、その内側に触れるようなSSだったと思います。
淡々とした書き方ですが、真夜の優しさがどこかにじみ出てるような感じが良いですね。


さて、皆さんご無沙汰していました。
久々に書いてきました。
望カフのエロなし、運動会のお話です。

それではいってみます。
132266:2010/10/18(月) 00:02:29 ID:cvI4Aqi2
晴れ渡る秋の日の空はどこまでも青く、高く広がって、辺りには涼やかな風が吹き抜けていた。
その風を切って高校のグラウンドを生徒達が次々に駆け抜けていく。
追いつ追われつ、抜きつ抜かれつ、コースを走る選手達の姿にそれを見守る保護者やクラスメイト達が歓声を上げる。
2年へ組の担任教師、糸色望も教職員用のテントの片隅からぼんやりと見つめていた。
今日はこの学校の運動会。
途中、毎度お馴染みの2のへの面々による騒動が起こりはしたものの、その辺の事情には周囲の生徒や教師達もすっかり慣れっこで、
速やかに騒ぎの後片付けが行われた後はプログラム通りに運動会が続行された。
「うう、今日も疲れましたねえ」
とはいえ、クラス担任として騒ぎを収めなければならなかった望の疲労は大きかった。
ついさっきまでは選手用のゲートの手前で、各競技に出場する各クラス代表達の点呼や入場を取り仕切っていたのだがどうやら限界が来てしまったらしい。
その様子を見かねた智恵先生に少しだけ休むように言われて、望はパイプ椅子に腰掛けて休憩していた。
『運動会が終わったら今度はテントの撤収もありますし、今のうちに体力回復しといてください』
それは彼女らしい気遣いではあったのだけれど
「……ちょっと情けないですよね。……自分に絶望しちゃいますよ」
自分の肉体の虚弱さを思うと流石に落ち込んでしまう望だった。
ともあれ運動会の競技も既に残り僅か。
次は2のへの生徒達も参加するリレーだった。
自分の生徒たちの健闘ぶりをしっかりと見ておこうと望は姿勢を正す。
そんな彼の背後から耳慣れた声が聞こえてきた。
「先生、お疲れみたいですね」
振り返れば、いつもの笑顔がそこにあった。
「全く、誰のせいだと思ってるんですか。あなただって騒動に加担したクチでしょうに、風浦さん」
「でも最初に話題を振ったのは先生でしたよね?」
「う……むぐぐ……」
投げかけられる言葉もひらりとかわし、いつもの調子で、可符香は望を黙らせてしまう。
しかし、望はそこでハッと気がつく。
「……って、風浦さん、あなたは確か……」
「あ、ちゃんと覚えてくれてたんですね。はい。次のリレー、ついに私の出番です!」
「いや、そんな悠長に構えてる場合じゃないでしょう。早く入場門前に集まらないと」
「えへへ。すみません。始まる前にちょっと先生とお話ししたいなって思って」
慌てる望の前で可符香はくるりとその場でターン。
「ちゃんと応援してくださいね、先生!」
「わかってますから!応援しますから!ほら、早く急いで!」
望に背中を押され、入場門へと彼女は駆けて行く。
相も変わらぬ可符香のマイペースぶりにため息をつきながらも、望は遠くなる可符香の背中を見送ったのだった。
133266:2010/10/18(月) 00:03:01 ID:cvI4Aqi2
というわけで始まった2年生による組対抗リレー。
2のへのリーサル・ウェポンたる晴美は最終競技の為に温存されているので、メンバーの運動能力はそこそこといった所。
ちなみに可符香は六人チームのアンカーを務めていた。
各クラスの実力もほぼ拮抗しており、選手達はほぼひとかたまりになってコースを走っていた。
ただ、その中で2のへだけは若干遅れ気味に、集団の後ろについていくような形になっていた。
それでもアンカー一つ手前の奈美の奮闘のおかげで順位は徐々に上がり、そしてアンカーの可符香にバトンが託された。
「可符香ちゃん、後はお願い!」
「わかったよ、奈美ちゃん!!」
息も絶え絶えの全力疾走でスタートラインまで戻って来た奈美からスムーズにバトンを受け取り可符香は走りだした。
小柄なぶん歩幅も小さく、運動部に所属している訳でもない可符香だったが、彼女には他人の一歩先を読む頭脳があった。
ダンゴ状になった各組の選手達の動きを見ながら、隙間を縫うように前へ前へと進む可符香。
いつしか彼女は先頭を走る2名の選手とトップを争うまでになっていた。
「これは……ひょっとすると、ひょっとするかもしれませんね……」
そんな可符香の健闘にいつしか望も手に汗を握り見入っていた。
熾烈なトップ闘いが繰り広げられる中、選手達はやがてゴール間近、ちょうど望のいる教職員テントへと近づいてきた。
と、その時、望は選手達の一人の妙な動きに気付いた。
「あれは……」
集団の後ろの方から追い上げてきた彼女は少しでも先頭に近づくために、他の選手達を押しのけるように走る。
よほど必死なのだろうか、激突スレスレの走り方をしながらも、彼女自身はその危険に気づいている様子はない。
やがて、彼女は可符香を含む先頭の三人の背後まで辿り着く。
ゴールまでもう幾らも距離はなく、迂回している暇はない。
彼女は可符香と隣の選手の間の僅かな隙間に、先程までと同じ要領で強引に体をねじ込む。
しかし、それはあまりに無謀な行為だった。
「危ないっ!!」
思わず立ち上がり叫んだ望の声も届かなかった。
「あっ…!?」
背後から迫る不穏な気配に気付いた可符香にも、それに対処するだけの余裕は無かった。
可符香はちょうど右足を引っ掛けられる形になり、そのまま派手に転倒する。
「風浦さんっっっ!!!!」
それを見て真っ先に飛び出したのは望だった。
「可符香ちゃんっ!!」
その後に続いて、2のへの面々や他の教師達も駆け寄る。
一方の可符香は自分の方に向かって駆けて来る彼らの心配そうな表情を見て
「いやだなあ、そんなに大げさに騒がなくても大丈夫ですよ…」
そう呟きながら、自分で立ち上がろうとしたのだけれど
「あ…っ!」
そんな彼女の右足首に鋭い痛みが駆け抜ける。
どうやら、先程の接触の際、転ばないように咄嗟に踏ん張ったのがまずかったようだ。
「……まいったな、私、アンカーなのに……」
それでも痛みをこらえて、一歩、二歩と前に進むが、傷付いた足は彼女の体を支え切れず……
「風浦さん、大丈夫ですかっ!!」
「せん…せい……?」
しかし、そのまま前のめりに倒れようとした寸前に、可符香の体は望の腕に抱きとめられたのだった。
134266:2010/10/18(月) 00:03:32 ID:cvI4Aqi2
「もうすぐ保健室ですから、我慢してくださいね」
「はい、先生」
運動会で人の出払った静かな廊下をゆっくりとした足取りで進む影が一つ。
それは先程、リレー中に足首をねんざしてしまった可符香を背中に背負った望のものだった。
「すみません。先生に迷惑かけちゃいましたね…わざわざ保健室まで送ってもらうなんて……」
「気にしないでください。どうせさっきはテントの隅っこで休憩中だったんですから…」
「でも、やっぱり虚弱で貧弱な先生に無理をさせるのは、ちょっと気が引けます」
「うう、微妙に引っかかる言い方ですね……」
望の背中の上の可符香は、相も変わらぬ口調で彼を茶化していたが、
足首の痛みのせいだろうか、ときどき息をつまらせギュッと望の体にしがみついてくる。
「風浦さん、足の痛みは……大丈夫なわけありませんよね」
「いやだなあ、そんな事ないですよ。ちっちゃな子供じゃないんですから、これぐらい平気です」
それでも可符香は自分から『痛い』とは決して言おうとはしなかった。
右足首の腫れを見れば平気な筈がない事は一目瞭然だったが、それでも彼女は強情を張るつもりのようだ。
望はそれ以上、可符香に怪我について問いかけるのを諦めて、保健室へと急いだ。
135266:2010/10/18(月) 00:04:56 ID:cvI4Aqi2
「失礼します。競技中に怪我をした生徒を連れて来たんですが……」
「…いませんね、保健の先生……」
保健室の扉を開けた向こうには、そこにいる筈の保健の先生はいなかった。
ちょうどタイミング悪く外に出払っているらしい。
「仕方ないですね。風浦さんをこのままにはしておけませんし」
そこで望は保健室の椅子に可符香を座らせて、薬棚を開けて湿布と包帯を取り出した。
「うわ、何だか手馴れてますね、先生」
「誰かさん達のおかげでここには大分お世話になってますからね」
「なるほど……」
毎度毎度の2のへの騒動の度に高確率で大ダメージを被ってきた望は保健室の常連だった。
ついでに怪我のしすぎで応急手当についてもすっかり手馴れている様子である。
「待っててください、今、湿布を貼りますから……」
「はい………あっ……」
可符香の前に膝を付き、湿布を貼ろうとする望。
その指がそっと足首に触れたとき、彼女は思わず声を上げた。
「だ、大丈夫ですか?」
「さっきから、平気だって言ってるじゃないですか。やっぱり心配しすぎですよ、先生」
可符香の声を聞いて心配そうな表情を浮かべた望に、彼女は微笑んでそう答える。
その言葉に偽りはなかった。
確かに先程までは痛みを無理に我慢している部分もあった。
だけど、今のは違った。
もちろん、ケガをしている場所に触れられれば、痛みを感じるのは当然のこと。
しかし、今の可符香はそれ以上に望のいたわるような優しい指先に触れられる事に安心感を感じていた。
そんな可符香の表情に少し安心したのか、望はおっかなびっくり手当を再開する。
「……それじゃあ、貼りますよ」
「はい」
腫れ上がった踝に湿布が貼られる。
熱と痛みが入り交じったその場所を包みこむその冷たさが心地良かった。
それから望は今度は包帯を取り出して関節を固定するように足首に巻き始める。
怪我の手当なのだから当然といえば当然なのかもしれないけれど、壊れ物でも扱うかのようなその手つきが可符香には嬉しかった。
「包帯、きつすぎませんか?」
「はい。これくらいで大丈夫だと思います」
一通りの手当が終わると、もう湿布の効き目が現れ始めたのだろうか、先ほどより随分と楽になったように感じる。
「ありがとうございました、先生。…痛みもちょっと引いてきたみたいです」
「そうですか。それは何より」
可符香の言葉を聞いた望はホッと息をついてから、彼女の隣に腰を降ろした。
136266:2010/10/18(月) 00:05:30 ID:U3eAIwde
「ふう、一時はどうなる事かと思いましたが……」
「だから、先生が心配しすぎなんですよ。でも……」
「でも?」
意味ありげな言葉に、望が何気なく可符香の方を見ると、可符香も同じように望の方を見つめていた。
「私が転んだとき、先生、一番最初に気付いて駆けつけてくれましたよね?」
嬉しそうに、愛しそうに、ポツリと呟いた可符香の言葉が何故だか気恥ずかしくて、望は僅かに頬を染めた。
「い、いや、あれは……たまたま近くに座っていましたから……」
「それでも、他の皆より随分早く私の方に飛び出したように見えましたけど」
「あ…うぅ……」
「約束通りちゃんと応援して、しっかり私のこと、見ててくれてたんですね」
望自身はあまり意識していなかったようだったが、どうやら可符香の言葉はほぼ正解だったらしい。
確かにあの時、望は可符香の走りをじっと見つめて、彼女の身に迫る危機にも誰よりも早く気づいていた。
図星を突かれた望を横目に可符香はさらに話を続ける。
「あの時、嬉しかったです」
「嬉しかった?」
「……はい。転んで、怪我して、みんなに心配かけて、そんな時にこんな事思っちゃいけなかったのかもしれないですけど
……でも、やっぱり嬉しかった。先生が私の所に真っ先に来てくれた事が……」
それから、可符香は望の手に自分の手の平を重ね、きゅっと握りしめて
「先生は私のエネルギー源ですから!」
そう言った。
「エネルギー……」
「先生の笑う顔、嬉しそうな顔、その他にも色んな表情、見てるだけで私は元気になれるんです」
「風浦さん……」
「それから、怯えた顔に困り顔、恐怖に青ざめた顔や泣きじゃくった顔なんかも……」
途中まで半ば感動しながら聞いていた望の肩ががっくりと落ちる。
「それじゃあ、アレですか?毎度毎度のいたずらや罠は……」
「はい!もっともっと先生の色んな顔を見たくって!」
何というか、これが風浦可符香という少女なのだろう。
2のへ最大の危険人物の真骨頂といったところだ。
それでも、望は目の前の少女を憎らしく思う事は出来なかった。
それでこの笑顔が見られるのならば、なんて考えたりしていた。
「でも、何といっても一番のとっておきはですね……」
「はいはい。なんでしょうか、風浦さん?」
半ば呆れ気味に、その一方で照れ隠しにぶっきらぼうな態度を装って、望は問い返す。
可符香はその言葉に少し恥ずかしそうにこう答えた。
「………先生が私をちゃんと見てくれてる事。それが一番嬉しいんです」
「………風浦さ…うわあ!?」
言い終えてから、望の顔が今度こそ真赤に染まったその瞬間、可符香は望にぎゅっと抱きついた。
望と同じく真赤に染まった顔を隠すかのように、彼の胸元に顔を埋めた。
「だから……改めて、ありがとうございます、先生。ちゃんと私を見てくれて、助けてくれて……本当に、ありがとう…」
最後に、囁くように呟いた可符香のその言葉に、頭が真っ白になった望は返す言葉を思いつけなかった。
だから、その返事の代わりに、可符香の小さな背中に腕を伸ばし、彼女をきゅっと抱きしめたのだった。
137266:2010/10/18(月) 00:05:56 ID:cvI4Aqi2
以上でお終いです。
失礼いたしました。
138名無しさん@ピンキー:2010/10/19(火) 23:14:37 ID:V4cgLpst
乙です

継続は力だと再認識させてくれるね
139名無しさん@ピンキー:2010/11/01(月) 10:07:37 ID:fNJoRqob
age
14025-36:2010/11/02(火) 21:53:41 ID:D3oU65AA
どうも、25-36です。
短編SSを投稿いたします。
愛ちゃんが先生のことを思って、シャワーを浴びながら自慰行為をする話です。
18禁描写有りです。
それでは次のレスから始まります。
14125-36:2010/11/02(火) 21:54:08 ID:D3oU65AA
『謝罪と快楽』

(あぁ、まただ、また胸の奥がムズムズしてきた・・・)

加賀愛はシャワーを浴びながら、胸の奥の疼きを感じた。
この疼きが始まったのは、去年のことであった。
担任の望のことを考えていると、突然胸の奥がムズムズしてきたのだ。
愛自身にもわからないこの疼きを、クラスメイトの風浦可符香は「そのムズムズは早恋だよ」と指摘した。
この時愛は可符香の言葉を否定したが、望が愛のいる席へ振り向くと、彼女は「な、ん、で、す、ぱ?」と挙動不審になってしまい、恥ずかしくなって早退した。
それ以降、望のことを考えるたびに、愛の胸の奥はムズムズと疼きだすようになった。
しかも、その疼きは日に日に強くなってくるのだ。
(先生のことを考えるたびに、胸の奥が疼いてくる・・・、風浦さんは早恋だと言っていたけれど・・・)
「やっぱり私、先生のことが好きなのかな・・・?」と愛が呟くと、突然、彼女の右手は自然と左の胸のふくらみを揉み始めた。
左の胸の先端に得体のしれない快感が走る。
(あぁ!!だ、ダメ、そんなことしちゃ・・・!)
愛は右手を左胸から離そうとするが、右手は愛の命令に反して、小さな胸のふくらみを揉み続ける。
「あぁ、ふぅ・・・、ん、うぅ・・・、はぁ・・・!!」
胸が揉みしだかれていくたび、愛の身体は快楽の渦に溺れていく。
こんなことはしてはいけないことはわかっているのだ。
しかし、右手の動きが止まらない。止められない。
やがて愛の左手もさらなる快楽を求めて、下半身へと伸びていく。
(い、いやっ!!そこは、そこだけは・・・!!あぁ、だ、ダメ、ダメダメダメ・・・!!)
愛は左手が下半身へ伸びていくのを止めようと、左手をぎゅっと握りしめようとするが、愛の全身を襲う快楽の波のせいで力が全く入らず、左手を握りしめることができない。
そのうちに左手は腹部を滑りながら、秘所へ辿りつき、そのの部分をやさしく撫でた。
愛の全身にさらなる電流が走る。
「ふぁっ・・・、あぁ・・・!!!!!」
愛の口から淫靡な声が漏れる。
愛はつい声を出してしまったと感じた。
しかし、彼女の淫らな声はシャワーの音でかき消されて、両親には聴かれていなかった。
やがて愛は両目を閉じて、その場にすとんと座り込んだ。
全身を襲う快楽の渦のせいで、もはや目を開けていることも、立っていることもできなくなったからだ。
14225-36:2010/11/02(火) 21:54:42 ID:D3oU65AA
胸と秘所を触る両手の動きは、さらに激しくなっていく。
右手が胸を揉む動きは次第に早くなり、秘所を触っている左手は今度は割れ目の部分を指先でなぞりはじめた。
揉まれている胸は熱を帯び出し、太ももはもじもじと擦り合わせられる。
太ももが擦り合わさるたびに、秘所からはくちゅくちゅと卑猥な音が出た。
「んんっ・・・、あぁっ・・・、気持ち・・・いい・・・、ふぁ・・・、あぁん・・・!!!!!!」
愛は目を閉じながら、望の姿を想像する。
望の顔、背中、腕、胸、足・・・。
「あぁ、先生・・・!!先生の姿を想像しながらこんなことをしてすいません・・・!!
でも、止められないんです・・・!!止めたくないんです・・・!!
すいません、すいません、すいません、すいません、すいません・・・!!」
愛の口から望への謝罪の言葉が漏れ、そして閉じられた両目から涙が滝のように流れた
彼女の目から流れる涙は、秘所の割れ目から流れ出す愛液と、シャワーから流れ出るお湯と共に排水溝に流れていく。
そして・・・。

「ふぁっ、あああっ・・・・・・!!!!!!」

愛の全身はビクビクッと引き攣り、そして糸が切れたかのように横に倒れた。
愛はシャワーから出るお湯に打たれながら、快楽の余韻を味わっていた。
快楽の余韻に浸りながら、愛は思う。
(あぁ・・・、私はなんていけないことをしてしまったのだろう・・・。
先生の姿を想像しながら、自慰をしてしまうなんて・・・。でも、とても気持ち良かった・・・)
愛の唇は自然とほほ笑んでいた。
その後、愛は汚れた身体をシャワーで洗い、風呂場から出た。
そして、タオルで濡れた体を拭き終わった後、下着を付けて、パジャマを着て、自分の部屋へ戻ると、すぐにベッドの中へ潜り込み、自慰行為を再び始めるのだった。
(先生のことを思いながら自慰をするような生徒で、本当にすいません。
でも、いつかは先生と交わる日が来ることを、願ってやみません。
もしその日が来たら、やさしくしてください、先生・・・)

14325-36:2010/11/02(火) 21:55:17 ID:D3oU65AA
以上、終了です。
それではこれで失礼いたします。
144名無しさん@ピンキー:2010/11/03(水) 13:51:26 ID:lhQWsEFa
乙です
そういや自慰の投稿って珍しい気がする
145266:2010/11/05(金) 18:04:12 ID:NgXDJhfE
書いてきました。
望カフなエロなし。
先生の誕生日ネタなのに一日遅れちゃったよ……。
しかも何だか辛気臭い話になった気が……。
ともかくいってみます。
146266:2010/11/05(金) 18:04:52 ID:NgXDJhfE
たったったったっ。
放課後の校舎に小気味の良い足音を響かせて、買い物袋を抱えたセーラー服の少女が走る。
黄色のクロスの髪留めに傾きかけた陽の光を反射させ、何やら上機嫌な笑みを口元に浮かべ、少女は人気のない廊下を急いでいた。
やがて、前方に見えてくる彼女の目的地、家庭科室のプレート。
上履きを廊下にキュッと言わせて急停止した彼女は家庭科室の扉をガラリ、開く。
途端に、扉の向こうからふわりと漂ってくるたまらなく甘い香り。
そして、遅れて届いてきた何やら陰鬱な男性の声………。
「誕生日は、死出の旅路の一里塚………やっぱりろくな物じゃないですよ…」
調理台に向かって何やらボールの中身を一心不乱に泡立てている青年。
少女は見慣れたその背中に声をかける。
「ただいま、先生。ケーキのデコレーション用の材料、ちゃんと買ってきましたよ」
「……おや、風浦さん、お疲れ様です。早かったですね」
夢中になって作業に没頭していた青年、糸色望は声をかけられてようやく部屋に入ってきた人間の存在に気付いて振り返った。
「先生も生クリーム、だいぶ泡立ってきたみたいですね」
ボールの中で泡立てられていたもの、たっぷりの生クリームを覗き込んで嬉しそうに言った少女、
望のクラスの生徒、風浦可符香は望の立つ調理台の上に、とさり、買い物袋を置いた。
それから、今度はボールの中身から望の方に視線を向けて
「ところでさっき家庭科室の扉を開けたら、先生が何か言ってるのが聞こえたんですけど……死出の旅路の一里塚、とか?」
「そ、それは………」
「あれって誕生日じゃなくてお正月の歌じゃなかったですか?」
あくまでニコニコと微笑みながら、しかし、望を逃すまいと真正面から聞いてくる可符香。
望はふうっとため息を一つ、彼女相手に誤魔化しは無駄だと観念して
「……はい。言ってましたよ。誕生日は死出の旅路の一里塚。正月に限らず、こっちだって一年に一度必ず来るんですから間違ってないでしょう?」
「めでたくもあり、めでたくもなし、でしたね。誕生日、素直に喜ぶ気分にはなりませんか?」
「いえ、まあ、この年齢になるとだんだん年をとる事にも複雑な気分になっちゃうとか、例の誕生日の日付に関するトラウマもありますけど………それよりも」
望は手元の生クリームと、見事に焼き上がり現在余熱を冷ましている最中のスポンジケーキを見て
「何が悲しくて自分で自分のバースデーケーキを作らにゃならんのです!!」
「でも、先生もバースデーパーティーのお手伝いするって霧ちゃんにも言ったじゃないですか」
「言いましたよ、ええ、確かに言いました!でもコレは無いじゃないですか。他の事なら何でもします。料理を作ったり食器を並べたり出来る事はたくさんあります。
でも、コレだけは駄目ですよ。自分の誕生日を祝うケーキを自分で作るって虚しすぎるじゃないですか!!!」
バースデーパーティーの手伝いを申し出たのは確かに望だった。その記憶に間違いはない。
問題はその後だ。
2のへの面々は千里の指揮の下、次々と立候補して自分の担当する役割が決まっていった。
望はその流れに乗りそこねた。
「じゃあ、先生と可符香ちゃんはケーキの用意をお願いします」
にっこりと笑った千里を前にしてはもう何も言い返せず、
「先生、ケーキ楽しみにしてるね」
奈美やまといと共に料理担当となった霧にまでそんな事を言われる始末。
肩を落とした望は可符香と共にオーブンの使える家庭科室へ。
「でも、それにしては先生頑張ってましたよね。さっきだって文句言いながらでしたけど、クリームを一生懸命泡立てて…」
「……わ、私は別にそんな……普通ですよ!普通!!普通にやってただけです!!」
「バースデーパーティーの準備の分担、ホントにすぐ決まっちゃいましたからね。次々に手を上げてすぐに役割が決まって…」
「うぅ………」
「みんなパーティーの準備にやる気満々。私もちょっと驚いちゃいました」
「それが……それがどうしたと言うんですか?」
苦しげにうめく望はか細い声で可符香に問うた。
可符香は満面の笑みを浮かべて
「嬉しかったんですよね。皆が一生懸命お祝いしようとしてくれるのが。嬉しかったから、先生もケーキ作り頑張っちゃった。そうですよね、先生?」
「…んなこたぁ無いです。ええ、ありませんとも!!」
そんな可符香の言葉を聞いて、望は思わず彼女に背を向けて、腕に抱えたボールの生クリームをガシャガシャと闇雲に泡立てた。
しかし、ちらりと見えた耳たぶは真赤に染まって、それが何より望の心情を雄弁に語っていた。
147266:2010/11/05(金) 18:05:57 ID:NgXDJhfE
それでも往生際悪く、望はぐだぐだと反論する。
「みなさんがパーティーに乗り気なのはアレですよ、騒げる機会が嬉しかったってだけで……こ、こんな駄目教師を本気で祝ってくれるわけないじゃないですか!」
「……ああ、そうだったんですか……それは残念ですね」
「……そ、そうですよ……みなさんにとっては…私の誕生日なんて……ほんのついでで……」
勢いでそんな事を言ってしまったものの、望の脳裏には本当に楽しそうにパーティーの準備に向かう2のへの生徒達の顔が焼き付いている。
それをあっさり否定してしまった罪悪感に、望の背中が分かりやすく小さくなる。
すると、可符香はそんな望の心中を知ってか知らずか……
「そうですか……。私には皆の本当の気持ちも分からなければ、先生がそう感じる事もどうにも出来ませんけど……」
少しだけシュンとした声で言ってから
「じゃあ、せめて私からのお祝いの気持ち、伝えちゃいますね!!」
「えっ?」
「えいやっ!!!」
背後から思い切り、望の背中に抱きついた。
驚きのあまりボールを取り落としそうになった望の胴に腕を回して、これでもかと抱きしめ密着する。
「ふ、ふ、ふ、風浦さぁああんっ!!!?」
「パーティーには早いですけど、先生、お誕生日おめでとうございますっっっ!!!!」
「ちょ…落ち着いてくださ……ぐがああああ!?…ふ、風浦さん腕に力込めすぎ…がはっ!!」
「ハッピーバースデー先生!!ポロロッカの星々も先生を祝福してますっ!!!」
熱烈すぎて苦しいぐらいの可符香のハグに望は為す術もなくうめく。
「風浦さん…落ち着いて……ギブ!…ギブです!ギブアップ!!」
「いやだなあ、先生。これが私の気持ちなんです!!遠慮なんてしないでください!!」
「いや……このままだと…私…気絶して……」
自分の背骨がミシミシと軋む音を聞きながら、しばらくの間耐えていると、ようやく可符香の腕の力が緩む。
それから、可符香は今度は望をいたわるような優しさで、ぴったりと彼の背中にくっついてきた。
着物越しに感じるその温もりに、ついに望は観念する。
「………わかりましたよ。風浦さん、認めます。嬉しかったですよ、みなさんの行動…楽しそうな表情。
なにせ、構ってもらいたがりでは右に出る者はいないと自負してる私ですから、あんなのを見せられればイチコロです。」
「ふっふっふっ…ようやく素直になったようですね、先生」
「ええ、まあ……風浦さんにそんな風に思ってもらえてるのも嬉しいですよ」
苦笑しながら話す望の背中に、得意げな表情で顔を埋める可符香。
相変わらずの可符香のペースに翻弄された自分を少し情けないと思いながらも、望も背中から伝わる温もりに感じ入った。
それから、少しだけ時間が経過して、それでも二人はくっついたまま。
しかし、そんな望がふと悲しげな表情を浮かべた。
可符香は望の雰囲気の変化を感じ取り、不思議そうに顔を上げた。
「…先生……どうかしました?」
「え…あ……いや、別に何でもな…」
「また熱烈なハグで祝福しますよ?」
「……あう…すみません。でも、別に大した事じゃないんですよ?」
「いいですから、早く」
可符香に急かされて、望はポツリ、胸の内に湧き上がるその気持ちについて口にし始めた。
「ほら、風浦さんが来たときに私が言ってた事……」
「誕生日は死出の旅路の一里塚、でしたね……」
「………ええ、まあ、本当につまらない、誰でも思うような事なんですけど……」
148266:2010/11/05(金) 18:06:26 ID:NgXDJhfE
要は拗ねていたのだと、望は言った。
拗ねて、誕生日なんてそんな良いものじゃない、そんなつもりであの言葉を口にした。
「拗ねていた?」
「そう、拗ねて、駄々をこねてました。……ほら、騒がしいお祭りの最中、ふっと寂しい気持ちになる事があるでしょう?あんなものですよ。
お祭りの楽しさに夢中になっていた心がふっと冷めて、周りを通りすぎる人達の声が急に遠くに聞こえて、虚しさだけが積もっていくあの感じ。
楽しい時間はいつまでも続かない、その現実に急に引き戻されて……認めたくないから、悪態をついてみた。そういう事です」
可符香がデコレーション用の諸々の品を買出しに出るまで、望は彼女と一緒に騒がしくスポンジ作りに勤しんでいた。
それが、急に一人になって、そんな気持ちが芽生えたのだろう。
「まさに誕生日は一里塚ですよ。時が過ぎるのを嫌でも気付かされてしまう。
今日みたいなお祝いの日だけじゃない。いつもの騒がしい2年へ組、痛い目や苦しい目にも散々遭わされる騒がしい毎日。
でも、それだっていつかは終わる、そんな当たり前の事に気づいたら、何だか酷く苦しくなって………」
それは誰にだって覚えのあるありふれた感覚。
可符香もそれはよく知っている。きっと人一倍に。
幼い頃から心に刻みつけられてきた、大切なものが指の間からすり抜けていくような喪失感。
ただ、2のへで暮らす日々の中で、少しだけそれを忘れていたのかもしれないけれど。
この時間もいつかは過ぎ去り、きっと終わる。
それが寂しすぎて、だから、望はひねくれた駄々をこねてみた。
『誕生日なんて碌でも無い』なんて悪態をついて自分の心を誤魔化そうとしてみた。
「すみません。こんな時にこんな辛気臭い話……嫌な気持ちにさせていまいましたね」
「いいですよ。私だって本当は分かってる事ですから……」
「そうですか………」
可符香の腕が縋りつくように、ぎゅっと望を抱きしめる。
2のへでの日々、今ここにこうしていられる事、それらが明日どうなってしまうのかは、何も保証なんてされていない。
望は自分の不用意な話で、可符香を不安な気持ちにさせてしまった事を後悔しながら、彼女の小さな手に自分の手を重ねた。
と、その時……
「ぐえっ!!?」
望に抱きついた可符香の腕が最初の時の力の強さを取り戻した。
目を白黒させて驚く望の小指に、可符香は自分の小指を絡めて……
「約束しましょう、先生……」
「や、約束!?」
「これからも先生と私、ずっと一緒の時間を過ごそう、って……」
「ふ、風浦さん!!!」
「ほら…指きりげんまんウソついたら〜♪」
望が驚いている間に、可符香は一方的に約束を告げて、指切りをして……
「針千本の〜ます♪…指切った!」
「ちょ…風浦さん、何が何だか私は……!?」
そして、それを完了させてしまった。
望の背中の側から、可符香の声が言う。
「これでゆびきり完了です」
「風浦さん、どうしたんです、いきなり?」
「…私も拗ねてみました。駄々をこねてみました」
少しだけ得意げに、少しだけ寂しそうに可符香は言った。
「先生はさっきの約束、必ず守ってください。私もきっと守ります」
「は、はい…」
「それでも守れなかったときは、針千本。きっと私が飲ませにいきますから…」
愛しげにそう呟いた可符香。
それでようやく望も可符香の言いたい事を理解し
「逆に、もし私がちゃんと約束を守らなかったら……」
「わかりましたよ。約束を守らない悪い風浦さんにきっと針千本、飲ませにいきます」
背中から聞こえる少女のクスクスという笑い声。
見えない未来に精一杯示した抵抗。
現状を何にも解決する事のできない屁理屈。
それでも、二人は『ゆびきり』をしたのだから。
「はい!ちゃんと忘れずにいてくださいね!!」
「風浦さんこそ、約束ですからね」
何の役にも立たないただの約束は、それでも二人の小指から小指へ、細く微かな、でも確かに存在する『糸』を繋いでくれたのだった。
149266:2010/11/05(金) 19:52:28 ID:NgXDJhfE
…ちゃんと終わりの文を書いとくのを忘れてた。
以上でおしまいです。
失礼いたしました。
150名無しさん@ピンキー:2010/11/05(金) 22:33:49 ID:hH4eRe2o
>>149 なんかさぁ
ここしばらく内容がずっと同じじゃなイカ?「このふたりはこんなに通じあってますう」イチャイチャイチャ って
これもう意味ないんじゃないのかな・・・動かない水は腐るんだよ
可符香と先生の関係に何かを仮託してんの? さみしいの?
以前は色んなカップリングで色んな話書いてたよね?なんで書かなくなったの?

文章はいいんだからもったいねーと思うよ
151名無しさん@ピンキー:2010/11/06(土) 02:19:14 ID:RrLPavQk
>>150
 ちょっと言い方キツいと思います。でも言ってることは賛成です。

>>149
 私も可符香は好きだけど、266さんの話はちょっとワンパターンになってしまっていると思います。
 つまり、読む前からだいたいのあらすじがわかってしまう、といったような。
 片方のキャラを別のキャラに替えるだけでも雰囲気は変わりますから、いったん望×可符香から退いてみてはいかがでしょうか?木野×加賀とか准×マリアとか良かったですよ。

 若輩者の私に言えたことではありませんが、参考になればと思います。
15225-36:2010/11/07(日) 10:09:10 ID:tXwKQS6M
どうも、25−36です。
四作目のSSです。
命の医院にデリケートゾーンの痒みに困っているあびるがやってくる・・・、という内容です。
微妙に18禁描写ありです。
それでは、次から始まります。
15325-36:2010/11/07(日) 10:09:37 ID:tXwKQS6M
『Delicacy Zone』

私が院長を務める糸色医院には、患者が来ることはほとんどない。
その理由は、言うまでもなく私の名前にある。
私の名前を横にして書くと『糸色命』、つまり『絶命』となってしまい、死を連想する文字となるのだ。
そんな不吉な文字を連想するような院長のいる病院で診察してもらいたいと、大多数の患者が思うわけがない。
よって、糸色医院は患者や急患が来ることもなく、今日も平和であった。
「しかし、患者が来ない日が二週間続くと、医師としての腕が鈍るな・・・。
『患者よ、今すぐに来い!』なんてことは言わないにせよ、一人くらいは来てほしいもんだな・・・」
そう独り言を言いながら診察室でコーヒーを飲んでいると、「先生、患者さんが来ました」と言いながら看護師がやってきた。
「おおっ!やっと患者が来たか!」なんてことを言えば、間違いなく不謹慎だと思われるので、私は心の中でそう思いながら、「そうか」と返事をした。
「で、患者の名前は?」
「名前は小節あびるさん。先生の弟さんが勤めている高校の生徒さんですね」
「小節さんか・・・」
小節あびる。
私の医院にも時々急患でやってくる少女だ。
彼女は動物園でバイトをしており、動物とじゃれている間に骨を折ったり、深い切り傷を負ったりなどをして、身体を包帯で巻いている。
事情を知らない人が彼女の外見を見れば、「親から虐待されているのか?」と思うだろう。
事実、彼女の父親はかつて商店街の住人に「店の品物を虐待するための道具として買っているのではないか?」と疑われ、店の品物を買うことができない状態が続いていた。
(フライパンはともかくとして、空気入れや消しゴム、いぢご100%の単行本を虐待の道具として使える人間はまずいないと私は思うのだが・・・)
聴くところによれば、父親が彼女を虐待しているのではなく、むしろ彼女が父親の方を虐待しているらしいのだが、真実がどうかは私には分からない。
とにかく、彼女は糸色医院に時々お世話になっている人物なのだ。
「彼女の状態は?骨でも折っているのか?」
「いいえ。その、デリケートゾーンを押さえながら、太ももをもじもじさせているんですよ」
「デリケートゾーンだって?ようするに股間の部分か・・・。とにかく彼女を診察室へ入れなさい」
「はい、分かりました」
看護師はそう言って診察室を出ていった。
15425-36:2010/11/07(日) 10:10:12 ID:tXwKQS6M
デリケートゾーン。
いわゆる女性の股間の部分がそう呼ばれるようになったのは、今から数年前のようだった気がする。
女性の股間は生理中のおりものの蒸れや、下着の繊維などで非常にかぶれやすい。
その時の股間の部分はムズムズと痒く、とても不快感を感じるのだという。
それに目を付けた製薬会社は女性の股間の痒みを止める軟膏薬を開発し、TVのCMで大々的に宣伝した。
そのCMで女性の股間の部分が「デリケートゾーン」という名前で流れたのが、そもそもの名前の由来だった気がする。
私も女性の股間の痒みを止める軟膏薬のCMはいくつか見たことがあるが、初めて見た時は衝撃を受けたものだ。
なにせ、若い女性が痒いと呟いて太ももを擦り合わせたり、股間の部分を服越しにぼりぼりと掻くのである。
あるCMでは巨大なクマのぬいぐるみを股間にはさんで太ももを擦り合わせながら部屋中を歩くというシチュエーションがあった。
アレを見た時は「こんなCMをお茶の間で流していいのか」と思った。
(最近は女性視聴者からの苦情が来たのか、女性が股間を掻いたり、太ももを擦り合わせるシチュエーションのCMはかなり少なくなったが・・・)
とにかく、女性の股間の部分ことデリケートゾーンは、女性にとって非常に大事な部分なのである。
その大事な部分であるデリケートゾーンを押さえながら、太ももをもじもじと擦り合わせ、下を向きながら、彼女、小節あびるは診察室へやってきた。
彼女の服装はタートルネックのセーターにジーンズのホットパンツという組み合わせだ。
頭や腕には彼女のチャームポイントである包帯が巻かれている。
「久しぶりだね、小節さん。で、今日はどんな病気でここへ来たんだい?」
彼女は下を向いたまま内股になりながら私に言った。
「・・・見て分かりませんか。デリケートな部分が痒いんです」
「まぁ、そりゃ見て分かるけれど、その、女性の君に言うのは失礼な気もするが、いつからそこが痒くなったんだい?」
「・・・一週間前から突然ムズムズ痒くなったんです。
最初はすぐにおさまるだろうと思って放っておいたのですが、だんだんと痒みが激しくなってきたんです。
ちょっと掻いただけじゃ全然引いてくれなくて、太ももを擦り合わせたり、お風呂でここを丁寧に洗っても、全然痒みが止まらないんです」
彼女は顔を赤くしながら私に言った。
「学校の授業中もムズムズと痒くて痒くて、何度も掻きたくなって・・・、でも、人前で掻くのは恥ずかしくて、何度もトイレに行ってここを掻きむしりました。
でも、痒みは引くどころかますます痒くなってくるんです。
市販の薬も試してみたんですけど、全然効果が無くて・・・。」
「で、痒み止めをもらうためにここへ来たと」
彼女は首をコクリと縦に振った。
いつもは冷静的な彼女でも、やはり股間の痒みについては羞恥心を抱くのだなと私は感じた。
それはそうだ。
多くの女性は股間を人前で掻くことをはしたないと感じる。
特に彼女のような年頃の女子高校生ならなおさらだ。
顔を赤らめて私に症状を離すところを見ると、この一週間、股間の痒みと戦ってきたのだろうと感じる。
彼女は顔を私の方に向けて、涙目になりながら言った。
「このままじゃ、痒くて頭が変になりそうです・・・!
お、お願いします。この変な痒みをなんとかしてくださいっ、ああっ!!」
彼女はそう声を上げて突然上を向くと、太ももの間に両手を挟み込んで、きゅっと内股になった。
どうやら、股間の痒みが激しくなったようだ。
「痒い、痒い、痒い、痒い」と彼女は何度もつぶやく。
これはどうやら重症のようだ。
もしかしたらカンジダ膣炎となった可能性も考えられる。
医師である私としては放ってはおけないな。
「わかった。その股間の痒み、何とかして見せよう」
「本当ですかっ!?あ、ありがとうございます!!」
感謝の言葉を言う彼女に対し私は「ただし」と付け加えた。
「その痒みを治すためには、股間の部分が今どんな状態なのか診断する必要がある」
「・・・と、言いますと?」
私は顔を赤くしながら、彼女にこう言った。
「その、つまり・・・、ズボンと下着を脱いで、股間の部分を調べさせてくれないか?」
15525-36:2010/11/07(日) 10:10:46 ID:tXwKQS6M
彼女は数秒下を向いて考えると、
「・・・分かりました。ここを調べて痒みの原因が分かるんであれば」
と答えた。
「ふむ。では、その・・・、脱いでくれないか?」
どうも女性の身体を本格的に診断する時は、なんとも気恥ずかしいものがある。
いや、こっちは医師で相手が患者であるというのは充分に分かっているのだが・・・。
彼女は私の言葉に「はい」と返事をし、「では、後ろをむいてください」と言った。
「あ、ああ、分かったよ」
私は彼女の言葉通り、後ろを向いた。
後ろを向いてすぐに、チャックをはずす音と、ズボンを下へとずらす衣擦れの音が耳に入った。
同時に、私の心臓の鼓動が早くなる。
な、なにドキドキしているのだ、私は!?相手は患者だぞ!?
股間の痒みに耐え切れなくなって、この医院にやって来た患者だぞ!!
そして今は、股間の状態を調べるために、彼女にズボンと下着を脱いでもらっているんじゃないか!!
現に私は彼女の脱衣を見ないために後ろを向いている!!何も私はやましいことはしていないぞ!!
「そう、これは診察だ。診察なのだ!」と、私は心の中で何度も自分に言い聞かせる。
しばらくして、彼女と看護師の声が耳に入った。
「すいません。ちょっと包帯の結び目がほどけなくなっちゃって・・・、看護師さん、ハサミを取ってくれませんか?」
「え?ええ、いいけれど」
包帯だって?
私が彼女を見た時は、たしか頭と腕にしか付けていなかったぞ?
頭や腕に付けている包帯を着る必要はないはずだが・・・。
だが、確かに彼女は「包帯」と言う言葉を口にした。
そこから考えると・・・もしや!!
私はすぐに彼女と看護師のいる方に顔を向けた。
そこには、ズボンと下着を脱いだ彼女と、ハサミを持った看護師がいた。
彼女の下半身には、ぐるぐると包帯が巻かれている。
ご丁寧に股間の部分までもが包帯で覆われていた。
「せ、先生、ダメですよ前を向いちゃ!!」
彼女は股間の部分を押さえながら言った。
看護師も「そうですよ!今包帯を取っている途中なんですから!」と続けて言った。
「いや、包帯を取る必要はない。
私は分かったんだよ。彼女の股間の痒みの原因が・・・」
「えっ?分かったんですか?」
彼女と看護師は同時に私に言った。
「ああ。二人の会話を聴いて分かったんだ。彼女の股間の痒みの原因。それは・・・」
私は股間を隠す彼女の両手をどかし、包帯に巻かれた股間の部分をやさしく撫でた。
彼女は「あっ・・・!」と艶やかな声を上げた。
「せ、先生!!一体何をやってるんですか!?」
「勘違いするな。これはれっきとした診断だ」
私は冷静な言葉で看護師にそう返した。
とは言っても、内心はかなりドキドキしている。
なぜなら、女性の股間に触ったのは、診断とはいえこれが初めてだからだ。
私は高なる心臓の鼓動を落ち着かせながら二人に語る。
「股間が痒いだって?そりゃそうだろう。
股間に直接包帯をあてて、しかも包帯をきつく巻いていれば、股間がかぶれるのは当然だ」
私は彼女の股間の部分の包帯にぐっと手をかけ、一気に下へとずらした。
私の予想通り、股間は包帯の繊維でかぶれて赤くなっていた。
15625-36:2010/11/07(日) 10:11:13 ID:tXwKQS6M
私はため息をつきながら彼女に言った。
「いくら市販の軟膏薬を塗っても、軟膏薬を塗った後に、また包帯を直に巻いていれば、再び股間は包帯の繊維に刺激を受けて痒くなる。
どうりで痒みが引かないわけだよ」
「そ、そうだったんですか・・・」
彼女は上目づかいで私を見た。
どうやら私が怒っていると思っているらしい。
「大丈夫だ、私は怒っていないよ。でも、どうしてそんなところに包帯なんかを?」
「その、一週間前にお腹の下の部分に切り傷が出来てしまいまして、それで下半身に包帯を巻いていたんです・・・」
「成程。でも、私が見たところだと、軽い擦り傷なら大きめのサイズの絆創膏を貼ればいい。
なにも包帯を巻かなくてもいいんだぞ?」
彼女は私の言葉に「あっ、それは思いもつかなかった」と驚きの表情で言った。
「思いもつかなかったって・・・。
まぁ、いいや。とりあえず、股間専用の痒み止めの軟膏薬は出しておくから、以後、下半身に包帯を巻かないように。いいね」
「はい、わかりました」
彼女は笑顔でそう答えた。

「全く、人騒がせな話だよ。
股間の痒みが引かないって聞いて、こっちはてっきりカンジダ膣炎になったのかと思ったんだぞ。
なのに、包帯を直に巻いてて、その繊維でかぶれていただけだなんて・・・」
「いいじゃないですか。
これで彼女はデリケートゾーンの痒みから解放されるんですから」
「まぁ、そうだな。ところで」
私は看護師に訊いた。
「あなたは彼女が直に包帯を下半身に巻いているのを見て、彼女の股間が包帯の繊維でかぶれているということに気がつかなかったのか?」
「いえ。私はてっきり下半身の部分が切り傷か何かで怪我したんじゃないかと思って。そこまで考えが至りませんでした」
「そっか。まぁ、彼女の場合はそうだよな。
なんせ動物とじゃれていて怪我をしたケースで運ばれる場合が多いからな、彼女は・・・」
私はコーヒーを飲みながら言うと、看護師は私にこう言った。
「それにしても、先生がいきなり小節さんのデリケートゾーンを撫でた時は驚きましたよ。
先生が医師の権力を濫用して、女性の患者にセクハラ行為をしたと思っちゃいました」
私は口に含んでいたコーヒーを、ぶっと吐いた。
「な、ななな、何を言ってるんだ君は!?
あれはれっきとした診断だぞ!!断じてセクハラではない!!」
私は赤面しながら看護師に言ったが、
「本当ですか?そう言いながらも内心ドキドキしていたんじゃないですか〜?」
と看護師はからかうかのように私に言った。
心の中を見透かされたと私は思いながらも、
「ち、違うぞ!私はあの時は冷静だったんだ!!やましい気持ちなんて一切働いてないぞ!!」
と反論した。
「そうですかね〜?そう言えば言うほど、ということもありますからね〜」
「違う!!私は冷静な判断で彼女を診断したんだ〜!!」
私の声が医院内に木霊した。
とにかく、今日も糸色医院は平和だった。


15725-36:2010/11/07(日) 10:13:22 ID:tXwKQS6M
以上、終了です。
昔やっていたロー○製薬のCMや小○製薬のCMを思い出しながら書きました。
あのCMが流れた時は、かなり衝撃的でした。
今はあの手の類のCMは少なくなっちゃいましたが、またああいうシチュエーションのCMを制作してくれないかなと感じます。
それでは、これで失礼いたします。
158名無しさん@ピンキー:2010/11/09(火) 21:35:46 ID:Rm4PP4Qs
乙!ほのぼのいいね。
あと、ここはエロパロ板だから18禁注意書きはいらないんじゃないかな。
そもそも18歳未満は禁止の板だから。
159名無しさん@ピンキー:2010/11/11(木) 00:21:08 ID:9DFarS3W
>>149
乙です。
>>150
>>151
カプは職人さんにまかせるほうがいいように思う。
 1つの星さえ見えない、真っ暗な夜だった。

 風浦可符香は家路を急いでいた。ちょっとした問題のせいで時間が遅くなったのだ。
 もう、寒い季節だ。コートにマフラーを着込んでいるというのに、短いスカートに生足という非常に寒そうな格好である。手袋を履いた手に鞄を下げて、頬は冷気でほんのり赤く染まっていた。
 近道をするために路地へ入る。ビルとビルの隙間、幅約2メートルの狭い通路だった。コツン、コツンと靴の音が反響し、白い息が流れていく。
 路地の中ほどまで歩くと、可符香は不意に殺気を感じた。

 「神か?」

 背後に誰かがいた。

 「あなたは、神か?」

 ゆっくり振り向くと、そこには糸色景がいた。この寒さにも関わらずサンダルを履いているのは感心する。
 「何か、用ですか?」
 可符香は微笑みながら−それを笑顔と呼べるならだが−、景に問いかけた。
 「まだしらを切るか。大したものだ」
 景は右手を顔の前に掲げると、ゴキンという音を出す。そして何の前触れもなく、可符香に向かって畳み込んだ。
 「神は死んだ!」
 右手が可符香の顎を直撃する……が、可符香はスルリと受け流した。少女は間髪入れず、景の背中に肘鉄を食らわすが景もこれを避ける。
 「いささか女性に乱暴じゃありませんか?絶景先生」
 懐から小型の護身用自動拳銃を取り出すと、可符香は余裕綽々という感じで景に問いかける。ジャキッという音がいつでも撃てる状態になったことを知らせた。
 「ふむ。やはり一筋縄ではいかないか」
 ゴキン。景は可符香に向き直ると、すぐに攻撃を繰り出す。パァンと拳銃が火を噴くが、景はさっと避けた。
 「滅ぶべし!」
 景の攻撃はまたしても外れたが、可符香はよろめいて一瞬ではあるが隙をつくった。
 「……え」
 3発目の手刀は少女の首を直撃した。死ぬ間際の痙攣で、可符香は拳銃の引き金を引き絞る。どこか遠くに弾が飛んでいき、身体は冷たい路地に投げ出された。
 「せめて安らかに逝くがよい」
 可符香の身体はぴくりとも動かない。しばらく彼女の身体を見つめてから、景は次の神の元へ歩き出した。
 どこか遠くで、パトカーのサイレンが鳴り響いている。

 

 「……ふっ、ひどいなぁ。1回死んじゃったじゃないですかぁ」


保守完了
16125-36:2010/11/22(月) 13:55:49 ID:pzrnm1BU
どうも、25-36です。
真夜をメインとしたSSを投下します。
廃墟を荒らす不良達が廃墟好きの真夜に襲われる・・・という内容です。
エロ描写はありませんが、グロ描写があるので注意です。
では、次から始まります。
16225-36:2010/11/22(月) 13:56:10 ID:pzrnm1BU
『とある廃墟の都市伝説』

小石川区に存在する、とある廃墟。
この廃墟はバブル時代に建てられたホテルで、バブルの後期頃は大勢の客が宿泊していたという。
しかしバブル崩壊の影響により経営を続けるのが困難となってしまい、経営者と従業員は全員夜逃げして失踪。
その後、ホテルは長い歳月により朽ち果てて崩壊し、そのまま廃墟となった。
以後、各地の廃墟マニアがここを訪れるようになったのだが、やってくるのは廃墟マニアだけではない。
時にはこんな連中もやってくる。

ある日の夜、一代の改造車がこの廃墟に訪れた。
改造車に乗っている人数は、運転席に乗っている男が一人、助手席に座っている女が一人、後部座席に座っている男二人の、合計四人。
髪を染め、耳にピアスを付け、だらしない服装と、いかにも不良とわかるような連中だ。
改造車から降りた不良達は、近くのコンビニで買ってきた缶ビールと様々な種類のスナック菓子の入ったビニール袋、バット二本、鉄バット二本を持って、廃墟の中に入った。
そして、ビニール袋を床に置くと、大声を発しながらバットと鉄パイプを振り回して、あちらこちらを叩き割って回った。
この不良達にとって廃墟とは、旧式のドアの取っ手や蛇口の収集をするための場所でなく、また、廃墟が持つ独特の雰囲気を味わう場所でもなく、
ただのストレス発散のためのサンドバッグのような場所であった。
親は「いつまでも遊んでないで就職活動をしろ」とやかましく怒鳴ってストレスが溜まる。
だが、弱そうな学生や老人を傷めつけたりすると、即刻警察に御用となる。
だから、暴力をふるうにはこういう廃墟の方がいい。
廃墟には滅多に誰も近づかないし、どうせ廃墟の中の物を壊しても、そこに管理者がいるわけでもない。
仮に管理者がいたとしても、いつもここにいるわけじゃないのだから、実質管理者がいないのも同然。
表にばれなければ何をしてもいいのだ。
不良達は壊しまわるのに飽きると、ビニール袋を置いた場所へ戻ってその場に座り込み、
そして、ビニール袋の中に入ってある缶ビール、酒、スナック菓子を取り出して、バカ騒ぎを始めた。
リーゼント頭の男は缶ビールを一気飲みし、坊主頭の男はスナック菓子をバリバリと食べる。
長い髪が特徴の男はタバコを吸いながら、彼女である茶髪のショートカットの女の胸を揉んだ。
「いやぁん、やめてよぉ!」と女は嬌声を上げる。
月の光が照らす廃墟に不良達の下卑た声が木霊していた。
数分して、リーゼントの男が突然立った。
「おっ、どうした?」
「へへへ、ちと用を足しに行ってくんだよ」
「大か、小か?」
「小さい方に決まってるだろうよ!」
リーゼントはそう言って「ははは!」と高らかに笑いながら、部屋を出ていった。
16325-36:2010/11/22(月) 13:57:15 ID:pzrnm1BU
リーゼントは千鳥足でトイレの場所を探した。
しかし、ここはもともとホテルであった場所。
トイレなどすぐ見つかるわけがない。
「しゃあねーなぁ。どうせここには俺ら以外誰もいねぇんだし、そこらへんで用足すか」
リーゼントはジーンズとパンツを下ろし、廊下の壁に用を足した。
数秒して、用足しが終わると、リーゼントはパンツとジーンズを上げて、仲間のいる場所へと戻ろうとした。

と、その時である。

遠くから、カツン、カツン、という音が聞こえてきた。
リーゼントは「なんだ?」と言って首を傾げた。
仲間の誰かが用足しに来たのかと思い、彼は、音が聞こえる方へと歩を進めた。
しばらく歩いていると、音の主が現れた。
音の主は、黒のショートカットに悪そうな目つきの少女であった。
学生服を着ていることから、どこかの高校の女子高生だろうと、リーゼントはすぐに判断した。
「あぁん、誰だお前?どっかの高校の廃墟マニアか?」
「・・・・・・」
「おい、なんか言えよ!!」
「・・・・・・」
「てめぇ、ふざけてんのか、あぁっ!?」
「・・・・・・」
少女はリーゼントの問いに答えようとない。
リーゼントは少々苛立ったが、同時によこしまなことを考えた。
自分の目の前にいるのは女子高生。
今ここには自分と少女の二人だけしかいない。
ならば、ここで少女を犯しても、誰にもばれやしない!!
彼は両手を前に出し、少女を捕まえようとする体勢に入った。
リーゼントはじゅるりと舌なめずりをする。
「へへへ・・・、何にも言わねえんなら、てめぇを犯してでも言わせてやるぜぇ〜!!
後で文句を言うんじゃねーぞ〜!!何にも答えねぇてめぇが悪いんだからな〜、へへへへへ〜!!」
「・・・・・・」
少女はリーゼントを見つめるだけで、何も言わない。
「じゃ、じゃあ行くぞぉ〜〜〜!!」
リーゼントはそう叫び声を上げて、少女に飛びかかった。
と、同時に、少女は背中からあるものを取り出す。
それは、銀色に光る鉄バットであった。
16425-36:2010/11/22(月) 13:57:45 ID:pzrnm1BU
廊下からリーゼントの絶叫が聞こえた。

部屋で宴会をしていた三人は、リーゼントの声に気づいた。
「お、おい、今のって・・・」
「あ、あぁ。あいつの声だよな・・・」
「な、何?何があったのよ!?」
三人がそう戸惑っていると、部屋の戸が横に開いた。
部屋に入って来たのは、無惨な姿になったリーゼントと、そのリーゼントの頭を左手に掴んだ、目付きの悪い黒のショートカットの少女であった。
少女の鉄バットと学生服には、帰り血が大量についている。
リーゼントの顔は、赤く染まっていた。
長髪の男の側にいた女は、「ひ、ひいいいいいっ!!!!!!」と悲鳴を上げた。
「て、てめぇ!!よくも俺達の仲間を!!」
頭に血が昇って酔いがさめたのか、坊主頭の男は鉄パイプを持って少女に襲いかかった。
少女はリーゼントをゴミのように捨てると、鉄バットを両手で持ち刺突の構えを取り、向かってくる坊主頭の男の腹にバットの先を強く突きつけた。
坊主頭はその衝撃で鉄パイプを落とし、腹を押さえた。
やがて、彼の口から胃の中にあった消化途中のビールとスナック菓子が胃液と共に逆流した。
「ぐうっ、おええええええっ!!!!」
腹部のダメージが強いためか、坊主頭の男は何度も嘔吐する。
少女は嘔吐し続ける坊主の後頭部に、鉄バットを振り下ろした。
坊主頭の顔面が、嘔吐物まみれの床に激突する。
「ぎぃっ、ぎゃあぁっ!!痛ぇ、痛ぇよぉっ!!」
あまりの激痛に坊主頭の男はその場で転げまわるが、少女は坊主頭の男の前まで近づくと、鉄バットをゆっくりと振り上げた。
「ちょっ!!ちょっとやめっ、やめてくれ!!血が、頭から血が出てるんだって!!
このままだと、マジで死んじまうっ!!だからもう止めてくれ!!」
坊主頭の男は少女に命乞いをした。
少女は坊主頭の男を睨みつけると、無言でバットを振り下ろし、何度も何度も打ちつけた。

何度も、何度も、何度も、何度も、何度も、何度も、何度も、何度も、何度も、何度も。

少女はバットを振り下ろすのをやめると、坊主頭の男はピクリとも動かなくなった。
16525-36:2010/11/22(月) 13:58:17 ID:pzrnm1BU
「や、やべえ、マジでやべえよコイツ!!マジでイカレてやがるっ!!」
長髪の男は彼女を置いて部屋から出ると、一目散に逃げ出した。
彼女である茶髪のショートカットの女は、腰を抜かして立つことができない。
「ちょ、ちょっと待ってよ!!私だけ置いて行かないでよ!!ねえっ!!」
女はそう叫ぶが、叫んだ頃には長髪の男はどこかへ行ってしまっていた。
少女が女の方を睨みつけると、女は「ひっ!」とか細い悲鳴を上げた。
「も、もしかして次は私!?い、いや!!絶対にいやよ!!
どうして私がこんな目に合わなきゃいけないの!?」
少女は女の方へゆっくりと歩いてくる。
「いやあ!!来ないで、こっちに来ないで!!来ないでって言ってるでしょ!!」
女は側にあった缶ビールの缶を投げつけるが、少女はそれを簡単に避けた。
少女が距離を少しづつ縮めようと一歩、また一歩と近づく。
女はなんとか這いながら逃げようとするが、少女との距離を縮めることはできなかった。
そして、少女は女の目の前まで近づいた。
女は滝のような涙を流す。
「いやぁっ!!お願い!!殺さないで!!どうして!?私達が一体何をしたっていうの!?
私達はただこの廃墟で遊んでただけじゃない!!
なんで怪物のような奴に殺されなきゃならないのよ!?」
女はそう泣きわめくが、少女は女の涙に目もくれず、女の右脚にバットを振り下ろした。
ぐきっと骨が折れる音がした。
「あああああっ!!脚が、脚が!!」
女は折れた右足を押さえて泣き叫ぶ。
すかさず少女は女の左腕を強く打ちつけた。
女の悲鳴が部屋中に響く。
「ぎゃあああああっ!!!!痛い、痛い、痛いいいいいっ!!!!」
少女はそのまま女の身体中をバットで打ちつけた。
女はさらなる悲鳴を上げ「助けて、もう止めて」と命乞いをするも、その声は少女には届いていなかった。
しばらくして、女の声がか細くなり、さらに数分経つと何も言わなくなった。
両腕と両脚はぐにゃぐにゃに折れて、不良であるとはいえ整った顔立ちをしていた彼女の顔は、原型が分からないくらいに無惨な状態となっていた。
少女はそのまま部屋を出た長髪の男を追った。
16625-36:2010/11/22(月) 13:58:48 ID:pzrnm1BU
廃墟から脱出した長髪の男は改造車の運転席のドアを開けた。
「化け物だ・・・、この廃墟には化け物がいやがる・・・!!」
男は身体を震わせながら車のキーを差してエンジンを入れた。
しかし、こういう時に限ってエンジンはかからない。
「くそっくそっ!!早くかかれよ!!」
男が車のエンジンをかけるのに手間取っていると、廃墟の中から鉄バットを引きずる音が聞こえた。
あの化け物が追いかけてきた、と男は判断した。
男は歯をがちがちと鳴らしながら廃墟の入り口の方へ顔を向けた。
案の定、廃墟の入り口には血まみれの鉄バットを持った少女がいた。
少女の目は男の方に向けられている。
男は「うわああああっ!!」と悲鳴を上げながら、車のエンジンを何度もかけた。
「早く、早くかかってくれよ!!あんな化け物に殺されるのは嫌だぁっ!!」
男がそう叫ぶと、車のエンジンのかかる音がした。
「やっ、やった!!かかった!!かかったぞ!!」
男はそのまま車で逃げ出そうと運転席に座って、ドアを閉めようとした。
しかし、ドアは鉄バットによって、閉めるのを防がれた。
男は口を開きながら、ドアの隙間を見る。
ドアの隙間には、男を恐ろしい形相で睨む少女の顔があった。
その瞬間、男は白目を剥いて気絶した。

黒のショートカットの少女・三珠真夜は、月に照らされる廃墟を見ていた。
(この廃墟には月の光と静寂さがよく似合う場所。
その場所を荒らす人間は、私は許さない。この廃墟は、私が守る・・・)
真夜はそう思いながら、廃墟を去っていった。

その後、四人の不良達は不法侵入の罪で警察に逮捕された。
真夜に倒された三人は奇跡的に一命を取り留めたものの、全治三カ月の重傷を負い、しばらく警察病院でお世話になることとなった。
長髪の男は取調室で刑事にこう言っていた。
「だから、あの廃墟には化け物が住んでるんですって!!
きっとあいつは、廃墟に入ってきた人間を敵とみなして排除するんすよ!!
あの化け物はあの廃墟の守り主だったんですって、信じてくださいよ!!」
もちろん警察は男の話を信じなかった。
しかし、男の語ったこの話はどこかで漏れてしまい「とあるホテルの廃墟には侵入者を排除する守り神がいる」という噂となって全国に広まり、
やがてこの話は廃墟マニアや噂好きの中高生の間で知られる都市伝説となった。

「ねえ知ってる?とあるホテルの廃墟の話なんだけど・・・」
奈美はクラスメイトにホテルの廃墟の都市伝説を語っていた。
真夜は自分の席に座りながら奈美の語る都市伝説を遠くで聞いていた。
(ふーん、廃墟に住みつく守り神か・・・。その守り神がいる廃墟ってどんなところなんだろう?
今度の休日に探してみようかしら・・・)
奈美の語る都市伝説の守り神のモチーフが自分自身であるということに、真夜は気付くことは無かった。

16725-36:2010/11/22(月) 14:02:01 ID:pzrnm1BU
以上、終了です。
このSSは強引の窓の回で、真夜が廃墟に引かれるというのを見て、
ふと思い立って書きました。
原作で真夜の出番がもっとあればなぁと思う今日この頃です。
今回はこれで失礼いたします。
あと、間違えて何度もageてしまい、すいませんでした。
168名無しさん@ピンキー:2010/11/22(月) 21:50:42 ID:FPKjjfVo
GJです
なかなか大胆な描写ですね、かなり恐いです
169名無しさん@ピンキー:2010/11/22(月) 22:39:22 ID:HqGXGoBK
撲殺シーンでおっきした
170名無しさん@ピンキー:2010/11/22(月) 22:40:06 ID:HqGXGoBK
死んでなかったけど
171名無しさん@ピンキー:2010/11/22(月) 23:01:14 ID:Ek9yB+Vq
命乞いはエロい
172名無しさん@ピンキー:2010/11/23(火) 23:49:41 ID:s+7tONAa
なんで真夜ちゃんはしゃべらないの
173名無しさん@ピンキー:2010/11/24(水) 17:33:56 ID:048elYSr
>>171
命はエロい に見えてしまった
174名無しさん@ピンキー:2010/12/06(月) 01:26:57 ID:dILR6Gl/
保守
17524.5-135 絶望保守小咄「奈美ちゃんの携帯」:2010/12/12(日) 02:43:43 ID:XvMZmcFh
 精密機器というのは、本当に衝撃に弱い。
 「おっと」
 「あっ!」
 昼下がりの、一番眠たくなる午後の始まり。事件は起きた。
 トイレに行こうとしていた臼井が、立ち上がった拍子にうっかり奈美の携帯電話を引っ掛けて、机の上から落としてしまった。
 「あー、私の携帯に何すんのよ!」
 奈美は腕を組んで臼井を睨みつける。臼井は周囲の生徒からも睨まれて挙動不審になっている。
 「いいいいya、これはわzaとじゃあ……」
 神風は必要でないときによく吹くものである。急に臼井の姿が消え、そこにはもう誰も見えなかった。
 「あれっ、消えた?」
 「おい、臼井の野郎が逃げたぞ」
 ざわっとモブが口々に騒ぐ。しかし、見えないものをどうやって処理するのか検討しかねて、議論が始まった。
 当の奈美はため息をつきながら携帯を拾う。蓋が開いていて、電池パックが中から飛び出していた。
 「あーあ、もう。壊れちゃったかなぁ」
 半泣きで電池パックを押し込み、電源ボタンを押すが反応がない。うんともすんとも言わない。
 「あー、もうムカつく!何よあいつ!」
 電源ボタンを乱暴に押しまくる奈美に千里が近づいて慰めた。
 「大丈夫。彼は後に非常に後悔することになるから。」
 しかし千里がきっちりと落とし前をつけたところで、どうにかなるわけではない。
 魔女裁判は任せることにした。でもそんなことをしようがしまいが、修理が必要なのは目に見えている。
 「あーあ、最悪ぅ……」
 奈美は夕日を浴びながら土手道をとぼとぼ歩いていった。

 

 

 保守完了

 

 「終わりなの!?」
 「奈美ちゃんだとそうでしょう」
 「奈美ちゃんだとそうでしょう」
176名無しさん@ピンキー:2010/12/17(金) 01:00:56 ID:dxXY0BBp
ちょっと過疎気味なのでキタ姉は貰っていきますね
177名無しさん@ピンキー:2010/12/17(金) 01:10:05 ID:mbwJWWQJ
キタ姉は先生の嫁
178名無しさん@ピンキー:2010/12/20(月) 16:29:55 ID:NUv5cwng
おまいらがSS書く上で欠かせない
自殺したといわれている可符香の両親も本編では今んとこ、モブキャラに過ぎないんだよ。
久米田が何考えてがーか知らんけど
179名無しさん@ピンキー:2010/12/20(月) 18:40:17 ID:SplGQBdU
欠かされていないSSがどれだけあるのだろう
180名無しさん@ピンキー:2010/12/21(火) 05:15:00 ID:ibOVWDqV
もうすぐクリスマス
嵐の前の静けさかな
181名無しさん@ピンキー:2010/12/27(月) 19:10:12 ID:h9mtFk8i
もうすぐ年末
嵐の前の静けさかな
182名無しさん@ピンキー:2010/12/27(月) 20:45:17 ID:jlF2C+JN
夢なんて見ないで 悲しくなるだけだから

最近の過疎っぷりは もう ね・・・
183名無しさん@ピンキー:2010/12/30(木) 15:59:21 ID:8GpZyqLg
まあ仕方ないよ
ここは自分では書けないくせに人の労作に文句垂れてる奴らばかりのスレになってしまったから
184名無しさん@ピンキー:2010/12/30(木) 18:52:59 ID:GyMdg/ys
来年から俺が書く
185名無しさん@ピンキー:2010/12/30(木) 20:12:35 ID:Z0ZVuxjM
俺も書く
 「んー……」
 望と生徒たちは教室で会議を開いていた。
 「やっぱりネタがないですねぇ……木津さんどうします?」
 「もう一度、流行を洗い直してはどうでしょうか。」
 教壇に立っているのは望と千里、それに准。他の生徒は整然と並べられた机で書類をめくっている。
 この会議は次週のネタを決めるためのものである。この時間にネタを出し合って、次の舞台までに膨らませるのだ。もちろん簡単に出てくるものではないが。
 きっちりしている千里は司会進行役、ストーリーテーラーの准はアドバイザーの役目だ。先生……?
 可符香と奈美はパソコンで何かを探していた。木野はより奇抜な服装を求めて空想していたし、対象GUYは最近の羽振りの良さにホクホク顔だ。反対に不機嫌そうなのはカエレである。
 「会議を本編でやっちゃう、っていうのは良かったですよね」
 可符香が手を挙げて言った。望は首を振って、外を眺める。これで二度目ですけどねと頭のなかで呟く。向き直って、自信有り気に教壇を叩きながら一言。
 「皆さん、大雪が降った。なんてどうでしょうか」
 ギイッ。
 「それもうやりました」
 タンッ!
 「ダメでしたね。」
 続いて大草さんや芳賀がアイデアを出したが、前者はギャグで扱えるような軽い内容ではなく、また後者も条例が改正されなくったって成人誌行きの話題だ。
 「あああのここは僕にスポットライ
 「やっぱり准×望で!」
 「それじゃ芳賀くんの案と変わらないでしょう」
 「じゃ望×准で!」
 「それはボクが困りますね」
 「久藤君まで変なことを言わないでください!」
 「先生、想像しすぎじゃないですかぁー?……は、晴美ちゃん」
 ……。
 「あ、今のセリフが誰の言った事か当てようなんてのはどうでしょうか」
 「で、どう転がすんですか日塔さん……。」
 「そうよ。問題はオチよ。というか先生、私の特徴である句読点を奪うのは許しません。」
 「結局乗り気かよ!しかも攪乱までしてるし」
 「ああ、また猟奇オチですか」
 「どうして先生はそうネガティブなんですか。」
 「そりゃあ千里ちゃん、昨日は大敗北」
 「わーッ!!」
 「……誰に大敗北したんですか?」
 「もちろん私だよ千」
 「わーわーッ!!」
 「……確かに猟奇オチだけど」
 グサッ!
 「保守小咄だから赦されるんであって」
 「セリフだけだとホントにワケわからないヨ!」

 なんかすまんかった。保守完了。
188名無しさん@ピンキー:2011/01/01(土) 16:45:02 ID:g4mSjBI5
過疎だな
でも良かった事もある
266が来なくなった
元々酷かったのが最後の頃は輪をかけて酷くなってた
アレがいなくなったのだから、その内新しい書き手も現れるだろう
189名無しさん@ピンキー:2011/01/01(土) 16:55:49 ID:ICRabXFi
やめろ馬鹿
190名無しさん@ピンキー:2011/01/01(土) 17:02:15 ID:Gw8U8qZn
他人を煽るだけの簡単なお仕事ごくろうさまです
19124.5-135:2011/01/01(土) 18:44:44 ID:GOYmnkrw
266さんのSSを読んで自分も書きたいと思ったのがはじまりですが
異端でしたかそうですか
192名無しさん@ピンキー:2011/01/04(火) 01:55:04 ID:pm3KzaeG
謹賀新年

3年ぶりに投稿します。
丸内翔子×糸色望で、エロよりパロディ色が強いです
タイトルの元ネタは太宰治の小説『道化の華』より
1931:2011/01/04(火) 02:02:27 ID:pm3KzaeG
『変化の華』

問:都内一等地に合法的にタダで住む方法ってあるノカ?(質問者:関内・マリア・太郎)
答:宿直担当として学校に住み込むことでしょうか。私のように(回答者:糸色望)

ただし、それには役務提供と言う等価交換が前提となります。
たとえば、下校時刻を迎えた校内の見回り作業。
多分に面倒な作業ではありますが、この地域の家賃相場を考えれば、等価どころか聖母くらい慈愛
に満ちた換金率だと言えるでしょう。
以上、生徒とのとりとめもない問答終了。

校内の見回り作業は、階段の昇り降りと窓の施錠確認が面倒な点を除けば、楽な作業と言える。
帰宅部が大半を占めるこの学校において、下校時刻まで生徒が校内に残っていることは珍しく、声
をかけて下校を促す煩わしさとはほぼ無縁。
誰にも会うことなく三階の見回りを終え、二階に降りる。
1942:2011/01/04(火) 02:06:41 ID:pm3KzaeG
主に二年生の教室が占めるこの階には、自身が担任を務める二年へ組の教室がある。
学校側が意図して集めたのではと思うくらい、問題児揃いのへ組。
電波、猟奇、学校引きこもり、ストーカー、毒舌メール、多重人格、被DV疑惑、加害妄想、多重債務、
腐女子エトセトラ。
‥神様、どうかへ組にだけは誰も残っていませんように。

い、ろ、は、に、ほ組と順調に見回りを済ませ、懸念事項であるへ組の教室に差し掛かる。
神様、どうかへ組にだけは誰も残っていませんように。

おそるおそる教室の扉を開けると、そこには窓際に佇む制服姿の少女がひとり。
神は死んだ!

しかし、こちらへ振り向いた少女は想定の範囲外の生徒であった。
出席番号三十番、丸内翔子。ミディアムショートの髪型に、一般的に見て可愛いらしい顔立ち。
不幸中の幸いと言うべきか、表面上はあまり問題の無い生徒である。

表面上と前置きしたのは、丸内翔子の属性に関係する。
外見は「可愛い」に分類される女子高生だが、わずかな商機も見逃さない商売人でもある。
いつもその相方的な存在、同じ組の根津美子と一緒に行動しており、人呼んで「無限連鎖商女」
見方を変えれば、現状のような商機とは無縁の事柄には無害な生徒と言える。
1953:2011/01/04(火) 02:13:01 ID:pm3KzaeG
「あ、先生。忘れ物ですか?」
「いえ。校内の見回りですよ」
「‥あ、ごめんなさい。下校時刻過ぎてるんですね。すぐ帰ります」
遠回しな下校の促しを察してくれたらしく、丸内翔子は傍にあった鞄に手を伸ばし、下校の準備を始める。
準備が完了するまで数分というところか。

「それにしても」
準備が完了するまでの間繋ぎでもと、当たり障りのない話題を差し向けてみる。
「丸内さんが根津さんと一緒ではないとは珍しいですね」
「あー、やっぱり先生もそれを言っちゃいますか‥」
「も?」
準備の手が止まり、その表情がかすかに曇る。
私、何か地雷を踏んじゃいましたかね?

「今日は会う人全員に訊かれているんです。『根津さんは一緒じゃないの?』って」
「あ・・」
踏んだのは地雷ではなく、彼女の心の琴線の方でしたか。

「私って、皆から見ると美子の付き人みたいな立ち位置なんですね‥」
確かに、やや能動的な印象を与える根津美子に対し、丸内翔子はその随伴者という印象が強い。
1964:2011/01/04(火) 02:18:27 ID:pm3KzaeG
周囲の人間が自分たちに抱く印象。そのほんのわずかな差。
大人びているとはいえ、彼女もまた青春期にある少女である。
そこから小さな棘に触れたような痛みを感じたとしても不思議ではない。

「だから、美子がいないと一気に存在感が薄くなるというか」
「薄くなると言うほどではないと思いますが・・」
そもそも、他の女子生徒の存在感が濃すぎるんですよ。

沈黙が辺りを包む。
不用意な発言など許されない、何ともいたたまれない空気。
まさか、自分が中学生日記みたいな場面に立ち会うことになるとは。

神様。厄介ごとから逃走することを第一としている者に、この仕打ちは一番の拷問です。
あぁ、そういえば神は先ほど亡くなったのでした。

「私の存在感なんて‥」
ありがたいことに、沈黙を破ってくれたのは丸内翔子本人であった。
1975:2011/01/04(火) 02:24:34 ID:pm3KzaeG
「喩えるなら、国会中継放送における○○○○党の議員とか」
「‥政治ネタは避けましょう」
長くなるので理由は述べませんけど、予想外の方向から注意みたいなものが飛んで来るんですよ。

「えーと、じゃあカラオケに収録されているインストゥルメンタル曲とか」
「まぁ、たしかにあれは存在感が薄いですけどね」
そもそも歌詞の無い曲を収録する意図がわかりません。

「国内自動車業界におけるいす○とか」
「あぁ、以前は結構良い軽自動車出していましたけどね」
やはり普通乗用車開発から撤退してしまうと、一般人には印象が薄くなりますよね。

「東海道新幹線の新富士駅とか」
「せめて富士駅や吉原駅と隣接していれば、もう少し利便性は高くなったんでしょうね」
ちなみに、JR富士駅は身延線、吉原駅は岳南鉄道とリンクしています。

それにしても、自虐的な喩えの割には、心地よいくらいのテンポの発言。
これはひょっとして‥
1986:2011/01/04(火) 02:31:46 ID:pm3KzaeG
「それから・・」
「丸内さん、結構楽しんで言ってません?」
「バレました?」
先ほどまでの元気の無い表情が一転し、普段の彼女らしい明るい表情に戻る。

「何だか先生と話していたら、掛け合い漫才をやっているみたいに楽しくなってきて」
こちらにそのつもりはありませんが、とりあえず元気になったのは重畳。
後はこのまま下校してくれれば言うこと無しなのですが。

「先生って、欲しい所へ欲しいツッコミ入れてくれますね」
‥言うことありですね。しかも、どこかで聞いたような台詞です。

「先生が人気あるのもわかる気がします」
何だか風向きが良くない方向に変わった気がします。

「私みたいな脇役は、先生みたいな人気者と関係を持たないと存在感が出ないんでしょうか?」
「どこの枕営業ですか!?」というツッコミを、丸内翔子の真直ぐな視線が止める。
1997:2011/01/04(火) 02:36:13 ID:pm3KzaeG
アイドルグループAKB(アカバネ)84のセンターを務めるだけあって、その視線にはどこか人を‥
ん?アイドル?AKB?
「いやいやいや!よくよく振り返ってみれば、丸内さんはAKB84とかの活動で、ソロでも存在感ある
じゃないですか!」
「バレました?」

「その切り返しは今から16行くらい前に通りました。それに‥」
「それに?」
丸内翔子が小首をかしげて聞き返してくる。

「世の中、主役より脇役の方が旨みがあることって多いですよ」
・M-1優勝コンビよりも2位のコンビの方が売れたり(NON-STYLEとオードリー)
・ヤクルトではドラフト1位指名選手より2位以下の方が大成したり(土橋、古田、真中、宮本、高津、
 稲葉、岩村他)
・プロ野球はリーグ優勝よりもCS進出争いの方が注目されたり(2009年の東北楽天、2010年の千葉
 ロッテ)
・唯より澪の方がオタクに大人気だったり(けいおん!)
・脇役なのにスピンオフ作品が作られたり(踊る大捜査線、相棒)
・海老蔵の代役を務めて、人気が急上昇したり(片岡愛之助)
・菓子本体よりもおまけのシールの方が人気あったり(ビックリマンチョコ他)
・主力ゲーム機よりも携帯ゲーム機の方が好評だったり(PS3とPSP)
・キャラクターの人気投票ではヒナギクが圧勝したり(ハヤテのごとく)
・アニメ化で原作漫画家よりもそのアシスタントの方が有名になったり(前田くん)
2008:2011/01/04(火) 02:40:08 ID:pm3KzaeG
「ところで、先生って、おっぱいが大きい子が好きですか?それとも普通サイズが好きですか?」
「羅列ネタをここまで素通りされたのは、先生初めての体験です」
いや、以前にも他の生徒に素通りされたような記憶も‥

「いえ、別にスルーはしていませんよ。要するに、女の子の場合は顔が主役でおっぱいが脇役という
意味ですよね?」
「スルーされた方がまだマシでした‥」
「多分、私は普通よりやや大きいサイズです」
「あのー、もしもし丸内さん?」
「触って確かめてみます?今日は下着を着けていないので、よく判ると思いますよ」
「聞いてませんから!丸内さんのおっぱいのサイズとか、下着とか!って、ええっ!?」

今、スルーできない動詞が聞こえたような。

「はい、先生どうぞ」
そう言って、自分の胸を下から掬い上げるように強調する。
たしかに、普通よりはやや大き‥いやいや、そうじゃなく。
自分で掬い上げながらも恥ずかしそうな表情に萌え‥いやいやいや、それでもなく。

冷静になれ私。ここは大人らしい冷静なツッコミ、じゃなくて対応をしなくては。
2019:2011/01/04(火) 02:43:48 ID:pm3KzaeG
「ははは‥、丸内さん、あんまり大人をからかうもんじゃありません。それよりも、早く帰らないと親御
さんが心配されますよ」
定型文しか出てこない自分を情けなく思いますが、‥神様、どうかこれで終りますように。

「あれ?」
丸内翔子の返答は、肯定でも、否定でもなかった。
あれの一言を発した後、おもむろにスカートのポケットの中から携帯電話を取り出す。
留守番機能の再生と思われる動作の後、再びポケットの中に携帯電話を戻す。

「‥あ、ごめんなさい。下校時刻過ぎてるんですね。すぐ帰ります」
その返答は97行くらい前に通りましたが、ここはスルー。
神はいた‥。先ほどは死んだとか言ってすみませんでした。
20210:2011/01/04(火) 02:47:47 ID:pm3KzaeG
翌日

朝のホームルームを終えた後、人気の無い廊下で声をかけてきたのは、丸内翔子であった。
昨日の今日だけに、その出方に多少の不安を覚えたものの、その表情はいつも通りに見える

「先生。昨日は遅くまで引き止めてごめんなさい」
どうやら昨日の件は杞憂だった模様ですね。

「いえいえ、いいんですよ」
とりあえず、定型文の大人の対応をしてみる。

「それから、いいものをありがとうございました」
「いえいえ、どういたしまして」
などと再び大人のいいも・・、え?昨日は何も‥

「えーと、いいものとは?」
「はい、これです」

丸内翔子が取り出したのは、昨日の携帯電話であった。
『丸内さんのおっぱい!』
携帯電話が喋った、それも私の声で。
神様、どうか聞き違いでありますように。

「えーと、いいものとは?」
「だから、これですよ」
『丸内さん 先生初めての体験です‥』
携帯電話が喋った、それも再び私の声で。
神は死んだ!
20311:2011/01/04(火) 02:51:03 ID:pm3KzaeG
「昨日、先生と話している最中、いつのまにか携帯電話の録音ボタンを押していたみたいで」
「えーと」
「昨日は急すぎたかなと反省したんですよ。でも、先生との逢引の余韻を残したくて、録音した会話を
編集して、着メロにしてみました」
「えーと」
なぜ着メロにとか、なぜこの台詞にとか、なぜそこで顔を赤らめるのかとか、そもそも逢引じゃないとか、
私はどこからツッコミを入れればいいんでしょうか。

「ただ、先生が私のお願いを聞いてくれるなら、録音データを廃棄してもいいですよ」
「えーと」
「大丈夫、お金は請求しませんから」
そう言った丸内翔子の笑顔は、アイドルとして舞台上で振りまくものよりも可愛らしく見えた。
それはまるでシャクヤクの造花が生花に変わるように。

「昨日の続きを放課後に‥」
耳元でシャクヤクが囁く。

「ちなみに、放課後の場面はあと七回続きます」
「どこぞのハルヒのエンドレスエイトオチですか!?」
神様、すみません。生き返って、昨日の放課後前まで場面を戻してください。

−終ー
204名無し:2011/01/04(火) 03:55:16 ID:8lRGzXnG
GJ!!!
205名無しさん@ピンキー:2011/01/04(火) 04:54:11 ID:gpd2CAev
GJ!
しかもSSが少ない丸内さんとは……GJだわ
206名無しさん@ピンキー:2011/01/04(火) 16:47:51 ID:KSDDCDIQ
うん 丸内さん可愛い
他の職人も帰って来ないかな
207名無しさん@ピンキー:2011/01/04(火) 20:39:14 ID:ADjQ5pZg
>私みたいな脇役は、先生みたいな人気者と関係を持たないと存在感が出ないんでしょうか?」
>「どこの枕営業ですか!?」というツッコミを、丸内翔子の真直ぐな視線が止める。

そういやちょうど今週号で丸内さん(の姿をした草)が枕営業してたな
208名無しさん@ピンキー:2011/01/17(月) 01:27:22 ID:itgNO6jy
俺は266さんの書く話好きだけどな…
個人的にはまた読みたい
209名無しさん@ピンキー:2011/01/17(月) 05:17:01 ID:am/2WKfk
>>208
同じく
色んな人がいるけどあなたの話を好きな人もいるって知って欲しい
210名無しさん@ピンキー:2011/01/23(日) 22:59:45 ID:yENmMp9P
保守
だれかきてくれー!
211名無しさん@ピンキー:2011/01/24(月) 22:56:19 ID:L+QUZ3ws
素晴らしい。好きにしてくれ。
                                                                  −
                                             -‐                -
                                       ,      ┌―┐  三  ̄
                                 _,ィ      ´ , -     | :.:. |-‐
                                    ,ィZ⌒ャて         |  |                           ―-
                               |' _ :.:.Y/           .|  |
                                r{.口-口|             |  |                 ̄`丶
                                マー、{二}ノ―z―――――┘ :. └―――――――――┐
             z―r―┬―――――ァ ̄フ`>' ̄\:.:.:.:.:. ̄ ¨―――――--┬--‐ァ       :.:.:.:.:.|
            {三_L_|____...- ' _.. /Y´   }{:.:.:.ヽ、__________」__三} ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
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                                  ハ :.|             | :.:.  |
                               i ', :.|              | :.:. !
                               | i|:.:|              | :.:.:. !
                               | ||:.:|               |  :.:.:.!
                               | {|:.:.',_______|  :. |
                                   `ー'ー ' ̄ ̄ ̄ ̄ ̄    ̄ ̄
212名無しさん@ピンキー:2011/01/25(火) 07:36:25 ID:6LM6Sep/
何も見えんし
何も聞こえん
213名無しさん@ピンキー:2011/01/26(水) 19:35:09 ID:yjo+zp8c
SS難民よ、試験が終わるまで待ってくれ
214名無しさん@ピンキー:2011/01/26(水) 20:00:32 ID:OYo0KCn3
おいも今書いてるよ
仕事もあるからもうちょっとかかるけど…
投稿久しぶりだしキンチョーするな
215名無しさん@ピンキー:2011/01/26(水) 20:44:18 ID:kO0QfjTm
頼りにしてるぜ
216名無しさん@ピンキー:2011/01/26(水) 21:34:21 ID:o6HqQ14+
期待しつつ俺も書く
217名無しさん@ピンキー:2011/01/26(水) 22:27:25 ID:Dug6BADG
  /      ヽ   /::::::::____:::::`ヽ、  
 /          \/::::::::::::::`≫リ- 、\:::::\   
/    感  ム  /:::::::::::::i::::::::ヤfr_  ト、:::::i 
|     謝  ダ. /:::::::::::::::|::::/ o`ー″ ,. スN  
|    !    働 /イ::::::::, -、〈        r―┐ 
|        き  |:::::::{ ⌒ヽ_       !⌒ソ八
|         に  ヽ::::::`ー-r'       /
|            _>:::__:::::}    r―≦^ト、
ヽ                ̄フ' /イj   | {ヽ〉 ` `ー、
  \           / r―┴――┴-ハ      |
   \____/ヽr┴―< ̄ ̄ ̄=代_   !
            /      > 、     V`ー〈_
           /   -‐  ̄    >< / ヽ:::/ `ヽ
218名無しさん@ピンキー:2011/01/28(金) 01:09:34 ID:wA/C1JdJ
霧ちゃんをパンティ+エプロン姿にして浣腸して、そのままの状態で、プルプル震えながらギュルギュルお腹を鳴らしながら
お料理している霧ちゃんのお尻を今か今かと期待に胸を膨らませながら絶望先生が眺めているような小説は無いですか?
219名無しさん@ピンキー:2011/01/28(金) 22:35:22 ID:+R3WpWiP
初投下です。
内容は准×千里で微エロです。准くんキャラ崩壊してます。
ありきたりな千里のコンプレックスのお話です。
220名無しさん@ピンキー:2011/01/28(金) 22:37:04 ID:7gGJOBKB
期待
221お悩み相談:2011/01/28(金) 22:37:53 ID:+R3WpWiP
「ごめんね、突然お邪魔して。」
ニノヘ組・きっちり正義の粘着質少女が今お邪魔しているところ、それは―
「ううん。でも珍しいね。僕に相談したいことがあるみたいだけど…」
声の主は、この部屋の主でもある、ニノヘ組天才ストーリーテラー・久藤准。
そう、千里は准に相談したいことがあり、わざわざ准の部屋を訪れたのだ。
「うん、その…相談したいことってゆうのは…。」
准に出されたオレンジジュースを、ストローで落ち着きなくグルグルかき混ぜる。
千里らしくない、歯切れの悪い物言いに、准はらしくないな、と思った。それでも悩みとは大抵言いにくいものだ。千里とて例外ではない。
「何か…言いづらい悩み?」
「いや、やっぱり…こんなこと、男の子に相談するようなことじゃないかも…。」
「言ってみなきゃ分かんないよ。今は男女平等となりつつある時代だし、話してみて。」
「男女平等…!?そうよね!」
平等とゆう言葉を聞き、少し平静を取り戻したようだ。
222お悩み相談:2011/01/28(金) 22:41:03 ID:+R3WpWiP
「うーんと…実はね…。」
「うん。」
「笑わない?」
「笑わないよ。」
そこまで確認すると、千里はすぅっと深く息を吸った。
「胸が…小さいのが私の悩みで、その、どうやったら、おっきく、なるのかなって…。」
千里は恥ずかしさから准の方を見ず、目線は泳ぎ俯きながら、絞り出すように悩みを打ち明けた。
准は驚きのあまり目を丸くしていた。てっきり精神的な悩みだと思っていたのだ。しかし彼女は真剣そのものだ。答えない訳にもいかない。
「それはまず、胸の大きい知恵先生や木村さんに聞いてみた方が」
「聞いたわよ!でも知恵先生は、胸が小さいことは悪いことじゃないって諭すし、カエレさんは訴えるとか言うし…。他の子にはなんか相談しづらいってゆうか…。」
千里はすでに泣きそうな勢いである。
「こっちおいで。」
なるべく優しい声で呼びかける。
泣くのを我慢し、おずおずと准の近くまで来た千里を、自分が腰掛けているベッドに同じように座るように促した。
「どうして僕に相談しようと思ったの?木津は先生のことが好きだったよね?先生には相談した?」
「私がいくら先生のこと好きでも、先生は私のこと嫌ってるし、私の胸をバカにするもん…。先生を見返してやりたいの。久藤くんなら、何事にも動じないから、バカにしないで聞いてくれると思ったの…。何かいい方法も知ってるんじゃないかって…。」
223お悩み相談:2011/01/28(金) 22:43:41 ID:+R3WpWiP
ふーん、そうゆうことか、と准は納得した。と同時に、いつもと違うきっちりしていない千里を見て、少しからかってやりたくなった。
「分かった。効くか効かないかは分からないけど、1つ知ってるよ。」
「え!その方法は!?」

「胸をよく揉むといいらしいよ。」

「……あ…の…それは…自分で…?」

案の定動揺している千里を見て、准はどこか歪んだ楽しさを感じた。
「自分でやるのもいいけど、誰かにしてもらうのが一番いいかもね。こんなふうに―」
准は千里の後ろから、彼女の胸を制服の上から触りだす。
「ちょっと!いやっ…やめて…!」
千里が抵抗するも、准の手は離れない。
「大きくしたいんでしょ?じゃあ我慢しなきゃ。マッサージだと思って。」
マッサージとゆう言葉に、千里は無理矢理納得した。普通に考えればそんなはずないのに、突然のことにパニックになり、冷静な判断が出来なくなっていた。

大人しくなった千里を確認し、更に胸を揉みしだく。千里の呼吸がだんだんと荒くなる。准はそっと後ろから千里の表情を伺う。
すると、頬を少し赤らめ、目は潤み、呼吸は乱れていた。それを見た准は、からかいたいとゆう気持ちからいじめたいとゆう気持ちに変わった。
224お悩み相談:2011/01/28(金) 22:50:41 ID:+R3WpWiP
制服の中に手を滑らせ、下着をずらし、直接肌に触れる。固い感触のしたところを弄ると、千里の体がびくんと跳ねた。
「もしかして、感じてるの?木津さん。」
耳元で囁いてみる。どうしてこんないじめたい気持ちが湧き出るのか分からないが、色々どうでもよくなってきた。
「別に…感じてなんか…んあっ…!」
今まで我慢していた声が、つい漏れてしまう。准が一番敏感な所に口付け、執拗に舐め回し始めたのだ。
「感じてるじゃないか。好きでもない男に弄られて感じてるなんて、木津さんて淫乱なんだね。」
「んっ…違う…違う!ぁあっ…」
千里が羞恥と快楽の中でさ迷っている姿を見て、准はとても楽しい気持ちになる。自分でもこんな歪んだ楽しさを感じたのは初めてだった。
しかしこのまま体を奪ってしまうことも出来るが、今日で貰ってしまうのはもったいない気がした。
獲物はじわりじわりとゆっくり落としたい。

「なんてね。」

そう言うと准は、彼女を弄んでいた自分の舌と手を離した。
解放された千里は、肩を動かし深く息をする。乱れた制服で胸を隠そうとする姿は准を駆り立てるものがあったが、次の楽しみのために我慢した。

「ごめんねただのマッサージなのに、あんなこと言っちゃって。」

「………。」

「悩みのことと今日あったこと、誰にも言わないよ。二人だけの秘密にしよう。約束。」

千里はコクン、と小さく頷き、准の小指に自分の小指を絡めた。
「今ので胸が少しでも大きくなったって感じたら、またおいで?」
そう言って、優しく頭を撫でた。
きっと千里は来るだろうとゆう確信が、准にはあった。今触れられた感触は、忘れられないはずだ。

「今度は、あんなこと言わないよ。」

なんて口では言ってみせるが、本以外の楽しみが増えた。
どうやって攻めてやろうか、次が楽しみだ。

おしまい
准千里って需要あるのか分からないけど、たまにはいいかなと思って書きました。オチてなくてすんませを…。
225名無しさん@ピンキー:2011/01/28(金) 22:53:38 ID:7gGJOBKB
GJ!
オチ?続きを書けばいいと思うよ!というか続き読みたいよ
226名無しさん@ピンキー:2011/01/29(土) 00:27:48 ID:3AqH+k5L
舐めといてただのマッサージと言い切る久藤すげえww GJっすー
やはり彼には口八丁のムッツリドSキャラがよく似合う

あと>>225はいいID
227名無しさん@ピンキー:2011/01/30(日) 00:47:01 ID:L23NEJxa
いいね、もっと書いて
228名無しさん@ピンキー:2011/01/30(日) 01:57:01 ID:phKgVQVt
改蔵アニメ化か…
229名無しさん@ピンキー:2011/01/31(月) 09:32:07 ID:kzNbgqKB
>>221
日本書紀書いてた人と違う?
230名無しさん@ピンキー:2011/02/02(水) 18:09:38 ID:tc7DlLr8
>>229
今回が初投下なので違うと思われます。
感想怖くてスレ見ないようにしてました 暖かいレスに感謝です。
ありがとうございます。続編書けたらまたいつか投下させていただきますのでよろしくお願いします。
231名無しさん@ピンキー:2011/02/03(木) 22:14:31 ID:ftafQNZA
うー書いても書いても終わらねー
まだ半分は残ってるわ
232名無しさん@ピンキー:2011/02/03(木) 22:25:25 ID:6ygbfS3d
今から服脱いで待ってるから、風邪ひくまえに頼むよ
233名無しさん@ピンキー:2011/02/12(土) 00:31:51 ID:cKff/ZQj
やっと五分の三だわ まだまだ先は長いな・・・
234桃毛:2011/02/13(日) 00:24:23 ID:nLJGT0Ke
 桃毛です。
ここに来るのはとても久しぶりになります。年が変わってしまうとは…。
まだ生きてますし、書いています。
そんなわけで超忙しい時期も去ったのでちまちま書いていたものを投稿したいと思います。
 今回の出演は、
新井智恵  久藤准  関内・マリア・太郎 ほか となっております。
今回は今までのものとは趣向を変えまして、智恵先生をアレコレするちょびっとハードなもので、エロはありです。
というか本編の八割がたがエロシーンです。
原作イメージを損なわないよう頑張りましたがキャラはかなり崩壊気味です。また、智恵先生の過去話などは全て捏造です。
合わない方はスルーライフを推奨いたします。

あと、やたら分量が多くなりそうなので今回は『前編』という形で一回切っています。

では次レスよりどうぞ、

 『素晴らしくも素晴らしき新世界』 前編
235桃毛:2011/02/13(日) 00:25:10 ID:nLJGT0Ke
 鏡は美しい女の顔を写し出している。その女は化粧を終えたところだった。
もう出勤の時間だった。女は身支度を整えると廊下を玄関へと歩む。
廊下とドア一面にびっしりと貼られたお札を一瞥し、心のなかで呪言を唱え、行ってきますとつぶやいた。
これは儀式なのだった。聖別された己の城の門をくぐり、穢れに充ちた外界へと出かけるための。
 しかしながら、女はそんな子どもじみた儀式も貼りつけられたお札の類いも、自分の心の壁を可視化したものに過ぎないことをわかっていた。
しかしわかっていても止められはしない事も骨の髄に染みている。
誰しも心には秘密がある。悩みがある。他者を容れ得ないそれを囲う壁がある。もしそれを取り払えたら、どんなに楽になれるだろう。
そんな葛藤をいままで何年繰り返したことか。解決出来ない自分のそんな懊悩は、他者に見せねば良いだけのこと――今ではそう結論している。
女はお札を一枚剥がすとジャケットのポケットにしまった。
 女はドアを開けると自分の職場へ歩みだした。
この女の名は、新井智恵、という。



 『素晴らしくも素晴らしき新世界』 前編
 
 〜暴かれた世界〜

236桃毛:2011/02/13(日) 00:25:45 ID:nLJGT0Ke

 こつり。こつり。だれもいない廊下を規則正しい音が移動してゆく。
新井智恵の歩む、パンプスのかかとが鳴らす音だった。いかにも勝手知った場所をいつもどおりに通過している、そんな風情だ。
小石川区、とある高等学校の放課後だった。歩を進める智恵の耳には屋内外からの様々な音が潮騒のように聞こえてくる。
校庭や体育館からの運動部の活動音。吹奏楽部の切れ切れの演奏。教室に居残った者たちの談笑の声。
ここまではどこの学校でも当たり前に存在するものだが―。
「さあ、皆さん!私たちは兄弟です!お互いの恥部を隠す必要はありません!
 心の壁を取り払って、みんなと一つになりましょう!魂磨きに精進し、精神を次なるステージに進化させれば、
 きっとポロロッカ星人もわれわれに会いに来てくれます!素晴らしき新世界はすぐそこです!」
柔らかな、聴く者の心のスキマに自然に入り込んでくるような声。これはこの学校の特産品とでも言うべきものだろう。
続いてその何とか星人にでも呼びかけているのか、何人もの男女の合唱が低く長く響いてくる。さらに、
「いまなら魂のステージを高める霊符、魔除けのお札とセットで千円だよ」
「初回特典でAKB84メンバーの生写真もついてるよ」
などという、別の声も聞こえる。こうした声もこの学校独特の物だ。
 ――ふぅ。
智恵はため息を漏らした。自分のジャケットとブラウスの下の胸が上下するのを見下ろして眉をわずかにひそめる。
(心の壁がそんな事で取り払えるなら、どんなにいいかしらね)
智恵はポケットに手を入れると、その中にあったもの――お札をぐしゃりと握りしめた。
その紙きれがよれよれになる頃、自分の与えられている校内での仕事場の前まで戻ってきていた。
カウンセラー室である。彼女は悩み多き思春期の少年少女のカウンセリングを嘱託されてこの学校に勤務しているのだ。
控えめにいっても美人の範疇の上位に収まる容姿と丁寧適切なカウンセリングで、校内での人気は男女生徒どちらにも高い。
その着痩せする魅惑的な肢体は、男子生徒には別の意味でも人気を博している。
 智恵はポケットをまさぐり、ハンカチを取り出す。そしてドアのノブをハンカチごと握った。一方の手で鍵を取り出す。
彼女には他人が握ったかもしれない、手油の付いたドアノブなどとても握れない。
 潔癖症――。彼女の職業語でいうなら強迫性障害の一種である。
カウンセリングを生業としているからといって、その人物が精神のひずみと無縁であるとは限らない。
人間の心は誰しも、微妙な矛盾と均衡を揺らめかせながら成り立っており、彼女も例外ではないのだ。

 智恵は鍵を挿し入れ、捻転させようとした。だが。
―手応えがない。
(開いている?出かけるとき鍵は掛けたはずなのに―)
智恵は10メートルしか離れていないトイレにゆくのにも鍵を掛ける。
自分の領域に自分の許可したもの以外は如何なるものも入れさせない、それは潔癖症と同じような強迫性の強い習慣だった。
掛け忘れはありえない。注意を凝らすと、何か部屋内から大きくはないがくぐもった声のようなものも聞こえている。
智恵はいぶかしみながらゆっくりとドアを押してゆく。
237桃毛:2011/02/13(日) 00:26:27 ID:nLJGT0Ke

 部屋に入った真正面、智恵が事務作業をするための机がある。
カーテンは半分引かれ、窓からは寒空が朱に染まりゆく情景が見えている。椅子も、奥のカウンセリングスペースも変りない。
当然、それは自分の知っている当たり前の部屋の状態だ。だが、その状態と一つ違っているものがあった。
机の上のノートPCが開けられていて起動しており、画面がこちらを向いていた。
動画とおぼしきものが再生されている。
黄昏の淡い光が逆光となり、画面がよく見えない。不安からか足早に机に歩み寄った智恵は、PCの画面を覗き込んだ。
そこには丸まった肉の塊のようなものに尊大に腰をおろし、ワイングラスを傾ける女が映っていた。
女は扇情的な黒革の切片のような服を身にまとっている。四肢にはエナメルの手袋とブーツが照明を反射して細かく光っていた。
部屋の天井側からでも撮影したのだろう、その男女を俯瞰するアングルだった。背中側からの映像で、顔は判然としない。
「えっ…こ、これ…」
智恵は息を飲んだ。

 その画面の中では―。
「動くな、と言ったでしょう?このキモハゲ!毛根死滅頭皮男!椅子の真似事もキチンと出来ないのかしら?」
女はよく響く声でそう言うと、空いた手の平手でその肉椅子をびしゃりと叩いた。
対して上がるのはフゴフゴという喘鳴だ。映像のアングル的に見えないが、どうやら口に猿轡的な物でも噛まされているようだ。
言葉は何を行っているか分からないがどうやらこの肉椅子は喜びに打ち震えているらしい。
彼女はその肉椅子の尻のあたりで音を立ててぐねぐね動く棒状の物体の端をつまむと、奥で先端が暴れるように固定し、ゆっくり出し入れし始める。
「んごっ!んんごっ!」
ブルブルと肉椅子が震え、女のグラスで紅い波が立ち、縁から零れ散った。
「この愚図…せっかくちょっぴり可愛がってあげたのに、零してどうするのかしら」
女は立ち上がると、這いつくばり額を床にこすりつけている肉椅子の後頭部を踏みつけた。
そのまま屈むと、肉椅子の後頭部の、猿轡の戒めを解いてやる。
グラスを持ち替えると、紅い液体に濡れた手を差し伸ばす――女王が騎士にくちづけを許すときのように。
「顔を上げてもいいわ。お気に入りの手袋よ…舐めて綺麗にしなさい。上手にできたらご褒美を考えてあげてもいい」
女は胸をそらしながら、顔を上げた肉椅子の腿を踏みつける。そのとき顎を逸らした女の顔がこちら側からはっきり見えた。
随喜の表情で必死にワインにまみれたエナメルの手袋を舐めしゃぶる肉塊を、唇を歪めて見下ろす怜悧なその顔―。
それは新井智恵、自身の顔だった。

 バン!
智恵はPCを叩きつけるように閉じていた。
呪縛されたように動画に見入っていたが、画面の中の自分の顔を見て我に返ったのだった。
「これ…こんな…これが…!何で…どうして!?」
息が荒い。動悸が早鐘のように鳴っている。全身が粟立ち、怖気が走る。いつもは冷静な彼女も、激しく狼狽していた。
なにせこの動画の出来事は身に覚えのある事だったのだから。そう、この動画で行われている一連の行為は、新井智恵の…。
238桃毛:2011/02/13(日) 00:27:03 ID:nLJGT0Ke
「それが知恵センセーのもう一つのお仕事なんダナ」
「ひっ!」
緊張感のない明るい声がした。
真正面だった。机の向こう、窓を背に小柄な少女が沈みゆく黄昏の残光にたたずんでいる。
細身のあどけなさの残る褐色の肌の体。明らかに日本人とは異なる、しかし可憐な顔立ち―。
「い、糸色先生のクラスの…」
関内・マリア・太郎だった。
問題生徒の展示博覧会とも言われる二年へ組でも、編入経緯に大いに問題のあった生徒である。
実年齢は高校生よりずっと幼く、国籍も本当は日本人ですらない――東亜細亜某国からの密入国者だ。
なにか黒い巨大な力からの干渉でもあったのか、学校関係者は彼女(名簿上は彼だが)の問題にはスルーライフを決め込んでいる。
智恵はその件に関してはよく知らない。
「…デモ」
なにやらマリアは手元のメモらしきものに視線を落とした。
日が急速に落ちてゆき、空の青が深く暗い色に落ちてくる。褐色の肌の少女の表情はもう知恵からはよく見えなかった。
「センセー、お客に自分のナマのハダ、触らせたことないのナ。ゼンブ手袋越し、靴越し…お客にエッチも、させてないのナ」
「うっ…」
マリアはぱさりとメモを閉じ、薄く笑った。
「すごい手練手管ダナ」
そのとき、智恵の背後のドアが音を立てて閉まった。
続いてがちりとかかった鍵の音が、智恵の背筋を打った。

「…それはそうさ、マ太郎」
甘やかな少年の声が、智恵の背後から上がった。
「心の壁を守るため、だからね」
智恵はその声にゆっくりと振り返る。
細身の人影が立っていた。手には一冊の本を持っている。学生服の裾を翻し、彼は一歩前に進んだ。
薄闇に端正な顔が浮かび上がる―。
二年へ組の文学趣味―砕いて言えば本の虫―の男子生徒、久藤准だった。伏目がちの垂れ気味の双眸が、うす闇にかすかに光っている。
そのたたずまいは物憂げで、なんとも言えない色気をほのかにまとわせていた。
それでいてどこか得体のしれない、謎めくあやしさも彼は併せ持っていた。
智恵はこの部屋で女生徒の恋愛の悩みを聞くことも多いが、この久藤准はしばしば話題に登っていた。
「先生。僕、お話を考えたんです」
「く、久藤くん?何を言っているの…?」
即興で泣かせる童話を語るのは彼の専売特許だ。
動転する智恵の質問に久藤は取り合わず、しかし優しく微笑むと語り始めた。
「…『仮面の女王様』。
 ――昔むかし…アイドルになりたかった女の子がいました」
「っ!」
智恵は再び息を飲んだ。
久藤准の語りだした物語は、いつもの無残と感動の同居する童話ではなく、さりとてどこかで聴いたような寓話でもなく――
新井智恵にとって二度と振り返りたくない、リアルな記憶の年代記だった。
239桃毛:2011/02/13(日) 00:27:36 ID:nLJGT0Ke
 久藤は薄い笑みを口の端に浮かべたまま、語り始めた。
「―その女の子は『ちぃちゃん』といいました。ちぃちゃんは、とても可愛い女の子でした。
 ちぃちゃんはテレビのなかで歌い踊り、歓声を浴びるアイドルに憧れていました」
また一歩、久藤は前に出た。智恵は混乱と狼狽から後ずさる。
と、その手をいつの間にか背後に回っていたマリアが掴んだ。
「きゃ、な、何を!?」
マリアはどこに持っていたのか、何か拘束具のようなもので智恵の両手首を後ろ手に拘束してしまった。
「―ちぃちゃんは自分が可愛いことを知っていました。友達の誰より自分は可愛い、そんな自信もありました。
 ちぃちゃんが『わたしもアイドルになりたい』こんな夢を抱くようになったのは自然なことでした」
久藤は智恵の背後たたずむマリアに目配せする。
たちまち智恵の襟が後ろに引かれた。同時に膝裏を『かっくん』と軽く突かれる。
マリアが手際よく落ちてきた智恵の体を受け止め、床に座らせた。
床の冷たさが、智恵のスカートを通して肌に伝わってきた。
智恵の精神は自分の意志を無視して次々と手際よく進行する事態に気圧されるものを感じていた。
狼狽は恐怖に変わりつつあった。
―何だろう?何かがおかしい。何時からか?何処からか?ここは勝手知った自分の世界、自分の仕事場のはずなのに。
 自分の知っている、普段は少々の問題はあってもそれなりに常識をわきまえた普通の生徒たちが―。
智恵の内心とはかかわりなく、久藤の声は滔々とよどみなく続いてゆく。
「しかしちぃちゃんは慎重でした。アイドルになりたいなどと突拍子もないことを言って両親を驚かせるのも憚られました。
 けれど自分の進路というものを意識するようになる年頃、ちぃちゃんは決心したのです。『試してみよう…アイドルになれるかどうか』。
 ちぃちゃんは高校生になっていました。可愛かった容姿は成長して、もう他人から『美人』と褒められる程になっていました」 
何かが二度三度、智恵の視界を横切った。それはマリアのしなやかな手と、それに握られたロープだった。
ロープは智恵の胸乳の下あたりで絞られ、智恵の体は後ろに括られた手首と今度のロープとでさらに自由を奪われてしまった。
食い込んだロープで智恵のシルクのブラウスに豊かな乳房がくっきりと浮かび上がった。
智恵の背中側からマリアのため息が聞こえた。
「スゴイおっぱいなのナ。マリアとは違った需要が、ありそうダナ」
 男なら眼をそらすことなど出来ないはずのそのたっぷりとしたまるみに、しかし久藤は関心を示さずに『物語』をつむぐ。
「ちぃちゃんは両親にも相談せず、何件かの芸能プロダクションのオーディションに応募したのです…ですが結果は無情なものでした。
 いわく『美人すぎる』『女優かモデルにでもなれ』。そう、ちぃちゃんが自信を持っていたはずの容姿は逆にあだとなったのです。
 ちぃちゃんの大人びて整ったどこか冷たい美貌は、華やかな可愛らしさを求められるアイドルとは相容れないものだったのです」
智恵の背中を、いやな気配がぞろりとおりていった。
「ちぃちゃんの歌も、踊りも、演技も、それは素人なりになかなか堂に入ったものでした。
 それらにも自信があっただけに、ちぃちゃんの挫折感は深刻でした。勉強も運動も音楽もできた彼女の、人生で初めて味わう敗北感でした。
 結果、ちぃちゃんは荒れました。…学校で、まるで女王のように振舞うようになったのです。
 同級生や後輩を巧妙に罵り、あげつらい、特に気に入らない者は取巻きを使嗾して虐めたりしました。
 それは夢の入口で否定されてしまった自分の自尊心を自分なりに守ろうとする彼女のあがきだったのかも知れません。
 でも、他者を傷つけたのはやはり間違いでした。
 …程なく、ちぃちゃんに報いが与えられる日が来たのでした」
ついに智恵は震えだした。
「い…いや…やめてよ…。どうしたの?何なの?久藤くん…」
久藤の眼が、わずかに細められたようだった。
智恵はそれに気づいて、確信した。
――彼は、全て、知っている。…私があの日、陵辱された事を――。
おののく智恵の首筋に、後ろから柔らかい唇が押し当てられた。
「センセー、いいにおいダナ」
くすくすと笑うマリアはどこまでも無邪気だった。そろりと智恵の突き出した乳房に両手を伸ばす。
ボタンの間に指を差し入れたとみるや、勢い良く左右にかき開いた。ボタンがぱっとはじけ飛ぶ。
ブラジャーも一緒に引き裂かれ、ぶるん、と、白くまるい乳房がこぼれだした。
マリアの褐色の手指が、その輝くような柔らかい塊に遠慮なく食いこんだ。
240桃毛:2011/02/13(日) 00:28:56 ID:nLJGT0Ke

 すでに日は落ちていた。宵闇の深い青が窓の外の世界を覆っている。久藤はドアの側に行くと電灯のスイッチを入れた。
そのまま部屋を大きく回り、窓のカーテンを閉めながら、『お話』を続ける。
「その生徒はちぃちゃんのグループに虐められた女子に関わりがあったか、あるいはその子に好意を持っていたのか―。
 怒りに震えるとある男子生徒が、だれもいない校舎の一室で、ちぃちゃんを襲ったのです。
 ちぃちゃんを拘束し、身動きがとれないようにして――そう、ちょうど…今この時のように」
「く、久藤くん…あなた…」
そのとき智恵たちの前に戻ってきた久藤の表情が、はじめてはっきりと動いた。
彼は優しい柔らかな笑みを浮かべていた。彼を慕う女生徒たちがこんな顔を向けられたら、脳髄の芯まで痺れていたかもしれない。
しかし智恵にはその微笑みはただ不可解と恐怖を煽るものでしかなかった。
久藤はゆっくりと口を開く。
「先生…胸は気持ちいいですか?…ふふっ。普段からは想像もつかない、あられもない格好ですね」
どうやら久藤の『お話』は一時中断らしい。智恵はそう言われて、自分が男子生徒の眼前に突き出すように双乳を晒していることを思い出した。
成人女性としては羞恥な、そして屈辱的なその己の有様に、たちまち頭にかっと血が上った。
首もとのボタンは締まっているためにひし形に開かれた白いブラウスと、
そこから僅かに見える黒いブラジャーのレースは、智恵の乳房をふちどるように強調していた。
後ろから廻されたマリアの手は、今なお智恵の乳房をもみくちゃにしている。
彼女は新しいおもちゃを手にいれて夢中になった子どものように、無邪気に智恵の胸を揉みしだいていた。
それを見下ろす先刻までは無関心だった久藤の眼にも、ほんの小さくだが火のようなものが揺らいでいる。
それは無理もない事かも知れない。ここで行われているのは、年端も行かない童女による女教師ナマ乳揉み、という淫靡な見世物である。
「いや…!見ないで…お願い」
不自由な体勢と不可解な事態への恐怖からか、智恵の声は哀願するような気配を帯びた。
肩をよじってはみるが、マリアの手の中で柔肉が形を変えただけで、それは単に扇情的な動作になっただけだった。
マリアがまたくすりと笑った。
「そう言ってるケド、センセーおっぱいで感じてるのナ」
言われたとおり、智恵のその二つの胸の柔肉の中に、体温とは違う微かな温度が生まれている。甘い痺れのような、うずきのような。
そのいわく言いがたい感覚が、智恵の乳房の二つの先端を内側から刺激していた。
 マリアのしなやかな指が、智恵の乳首にからみついた。
中指と親指とではさみ、親指の腹で擦り上げる。たちまちぷっくり起きてきた先端を、人差し指がはじくようにつまむようにもてあそぶ。
「ひぁっ!あぁあっ…!やめなさ、い…っ」
智恵は久藤の顔など見上げていられなかった。眼下で暴れ回る少女の手指を、咎めるような目で追うのが精一杯だ。
そのマリアは味を占めたのか、鼻先で智恵の切り揃えたショートボブを掻き分けると、耳にむしゃぶりつく。
可愛らしい八重歯が、智恵の柔らかな耳たぶに突き立てられた。
そして首筋を舐めながら、襟を噛んでボタンをちぎり飛ばすと、覗いた鎖骨に吸いついた。
骨までしゃぶる肉食の獣のように、マリアの唇からちゅるちゅると音が上がる。
その間ももちろん、彼女の手指は智恵の胸で奔放に踊っている。胸と首筋と、連動する刺激のいちいちが智恵の性感を炙った。
「うっ!あぁああぁっ…!どうして、あなた、こんな…っ」
「アハハっ、柔らかいのナ」
同性の肉を愛で回す、このマリアの手管の巧みさはどうだ。
智恵は『仕事』で女も相手にすることはあるが、こんな『上手な』同性の客は一人もいなかった。
智恵は背骨をうねらせながら、浮かんだ疑問を拭えなかったが―。
「…マリア、イロイロ上手にしないと…生きてこれなかっタ、からナ」
ぽそりとその言葉を吐いたマリアの顔は智恵には見えなかった。
いつもはお日様に照らされたように脳天気なマリアの瞳に、その一瞬だけ深淵の闇がにじんだ事には、だから智恵は今後一生気付くことはない。
「……え?あ、あなた…」
「そんな事よりセンセー、准も結構キテルみたいだゾ」
智恵がふと顔をあげると、その眼前には久藤がいつの間に移動させてきたのか、オフィスチェアに悠然と腰を下ろしていた。
その股間が制服の上着をすら押し上げて、はっきり盛り上がっているのがわかった。
241桃毛:2011/02/13(日) 00:29:31 ID:nLJGT0Ke
ふいに、マリアが智恵の背中を押すように体重を預けてきた。智恵の体は不自由な姿勢のまま前方に流れ、久藤の内ももに頬が押し付けられた。
智恵の胸からマリアの手が離れ、久藤の股間のジッパーを引き下ろす。下着を掻き分けるように少女のしなやかな指が動いた。
マリアの荒い吐息が智恵の耳朶を打つ。
「あっ…、い、いや…」
呻いた智恵の鼻先をかすめて、肉の幹が天井をさして立ち上がっていた。
それは智恵が眼にしたどんなモノよりも大きな――、持ち主の甘やかな顔に似合わない、欲望むき出しの凶器だった。


「准の、いつ見てもおっきいナ」
「ありがとう、マ太郎」
少女の頭をさらりと撫でて、久藤はそのまま手を智恵の頭に移すと髪を指に絡めた。
「ちぃちゃん…あの時はどんなふうにされたんだっけ?」
久藤は唐突に『お話』を持ち出す。
その呼びかけは引き金となって、智恵が生徒の肉棒に驚くよりも先に、過去に己が受けた出来事を思い出させる。
―あのとき自分は何をされたのか。そしてその後どう変わってしまったのか。
智恵は固まったまま、久藤の肉棒の示す先――彼の口元をおずおずと見上げた。
その口がこれから語りだす過去は、現在ただ今ここで再現される――。そんな未来を確信したからだった。
久藤の唇が開いてゆく――智恵は自分の何かに亀裂が入る音をはっきり聞いた。

「…怒りに震えるとある男子生徒が、だれもいない校舎の一室で、ちぃちゃんを襲ったのです。
 ちぃちゃんを拘束し、身動きがとれないようにして――そう、ちょうど…今この時のように」
先ほどと同じセリフを、久藤は繰り返した。物語の再開を意味する彼なりのこだわりというやつかも知れなかった。
「拘束されたちぃちゃんはもうりっぱな大きさになっていた胸をいじり回され、そして制服やスカートはそのままに下着を剥ぎ取られてしまいました」
マリアが心得たとばかりに活動を再開した。
褐色の手が智恵の胸を撫で回し、もみくちゃにする。薄桃の乳首をひっぱり、つねり、ねじり廻した。
先刻から与えられていた刺激のせいもあって、いっとき萎縮していた智恵の性感はたちまち甘い痺れに変わった。
智恵の胸からマリアの片手が離れ、今度は合わせられた太ももに指先から突っ込まれる。
やわらかい手に触れるストッキングが汗と、それとは別のものにうっすら湿る。
マリアの手はもも肉の弾力を押し分けながら奥のやわらぎに向かう。もう一方の手も降りてきて、タイトスカートの裾を邪魔げにめくり上げた。
腰骨の下で黒のガーターがあらわになり、マリアはショーツのひもを器用に解いてしまう。
「あ、や、やめなさい関内君!いや、やめて!」
「んー…デモ、体は正直者なんじゃなイカ?准の話を怖がるクセに、センセーナゼか感じてるダロ」
「そんな事っ…」
智恵はかぶりを振ったが、振り乱れた髪が久藤の内ももと肉棒を撫でるのを感じて頭を動かすのをやめる。
横目で見ると、肉棒に浮き出た血管が眼に入った。久藤の含み笑いが聞こえた。
マリアは問答無用だった。
智恵が腰をよじる前に、黒いレースのショーツをするりと引きぬいてしまう。
糸引いてこぼれた液体のきらめきを見てくすりと笑った。
「ホラ、やっぱりナ」
マリアが手を離すと、ショーツはぺたりと湿った音をたてて床に落ちた。
242桃毛:2011/02/13(日) 00:30:16 ID:nLJGT0Ke

 マリアは智恵の胸乳の下を縛るロープを掴んで立ち上がり、智恵の体を少し引っ張り上げた。
しぜん智恵は尻を浮かせ膝立ちの体勢になる。マリアは智恵の背中をぐいと押して、智恵の体を久藤の下腹に押し付けた。
ちょうど、ひざまづいた智恵の胸の谷間に久藤の肉棒が挟み込まれるかたちになった。
「いや…あ、熱…い…」
たっぷりとした智恵の双乳に挟まれても久藤の肉棒は埋もれることなく、その先端は智恵の喉元あたりに覗いている。
それはどくどくと脈打っていた。智恵が感じたのは、その中を巡る血液の運ぶ、若い欲望の温度だった。
もっとも久藤准は、そんなものは少なくとも表情には一切表さない。
 智恵は眼を伏せた一瞬、その亀頭に見入ってしまう。
手淫など久藤は普段あまりしないのか、綺麗な明るい桃色だった。なんだか可愛らしくさえある。
そしてすぐ、そんな想念を抱いた自分にかすかに驚く。
場の異常な雰囲気に気圧されていたはずが、体と記憶をもてあそばれるうち、徐々に慣れてきてしまっているのだろうか―?いや、それとも?
智恵が喉を鳴らしかけたとき、淡々とした久藤の声が頭上から降ってきた。
「…ちぃちゃんはさらけ出された女の子の部分を、いいようにいじくられました。
 ちいちゃんはあたまがぼうっとしてしまいます。
 異性に肌を見られるのも、そんな行為をされるのも初めてだったのに、どうしたことでしょう?
 それから男子生徒は剥きだしたちぃちゃんの胸に自分の肉棒を挟むと、胸を掴んでしごいたりしました」
腰を浮かせている智恵の尻をマリアの指がそろりと降りてゆく。
小さな指が、智恵の秘唇に触れた。
「いぅっ!」
「アハ…センセー、とろとろだナ」
マリアの一方の手がすでにうっすら拡がってひくついている智恵の肉唇を押し広げる。ぷるぷるとした弾力を楽しみながら指先を割れ目に食い込ませた。
「あぁぁぁっ…拡げ、ないで…」
マリアの手が動くたび、床にぽたぽたと愛液がしたたり、染みを作った。
そして智恵の体の前面から降りてきたもう一方の手が、茂みをそろそろとかきわける。
肉唇の上部にある肉の芽にからみつき、軽く強く、不規則に転がし始めた。たちまち智恵の脊髄を快感が駆け上ってゆく。腰骨が勝手にうねってしまう。
マリアの両手の指が前後から、まるで小さな触手のように智恵の入口をまさぐっていた。何本かが膣に挿し入れられ、かき回し、引き抜かれる。
同時に手のひらが恥丘を撫ぜ、肉の芽をこすりまわしていた。
くちゃくちゃと粘つくような音が智恵の脳髄をたたく。それは智恵が自分であげている音なのだ。
「ひあぁっ!あああっ!…〜〜〜〜〜〜〜っ!」
「ン…フフ、センセー軽くイッたダロ?いまマリアの指、きゅうってされたゾ」
「あ、…うそ、うそよ…私…違うわ…っ!」
マリアの吐息が首筋にかかる。智恵の首の後にうっすら盛り上がった背骨、首筋に、マリアはなんども吸いついていた。
愛撫のたびにぴくぴく震えるその反応を唇で味わうと、マリアの官能も煽られるらしい。
「センセー可愛いのナ…マリアもこーふん、してきたカモナ」
マリアの内もももうっすら湿って光っていた。彼女は片手を智恵の愛撫から離すと、自分のプリーツスカートの中に突っ込んだ。
普段から下着などはいていない無毛のそこを、慣れた手つきでまさぐりだす。
すぐにそこからも糸を引くような粘ついた音が上がりはじめた。
智恵を愛撫している指と動きを合わせ快感を味わうマリアの蕩けた表情は、とても童女とは思われない艶めかしさだった。
 マリアの指の動き、そして相手の快感をコントロールする刺激を与える間は巧みだった。
智恵が愛撫に身をそらせ、身を震わせるたびにそれに従ってたぷたぷ揺れる双乳が、その谷間の肉棒に奉仕するかっこうになっている。
快感のあまり喘ぎっぱなしの智恵の口の端から、はしたなくよだれがしたたっていた。
垂れた智恵の唾液は、はずむ胸から突き出ている久藤の亀頭を濡らしている。
それに気づいた智恵は、今度は本当に喉を鳴らした。
――そうだった。あの時襲われた時も、私はこんなふうに乱れていた…初めてだったのに。どうして?…どうして、と思ったから、私は――
 久藤の手がふわりと伸びてきた。
肉棒を挟む柔肉、その先端をきゅうとつまむ。そしてそれを波打たせるように動かして、自分の肉棒をしごき――否、智恵の双乳を犯し始めた。
243桃毛:2011/02/13(日) 00:31:27 ID:nLJGT0Ke
 智恵の眼前で、己の白い肉が上下する。
肉が跳ねてピンクの亀頭を飲み込むが、すぐにそれは顔を出す。
久藤の指はつまんだ乳首を細かくしごきながら、二つの丸い柔らかな肉を自在に揺らせてもてあそんでいた。
その光景を見ていた智恵の眼はしだいにとろんと霞がかかったようになってゆく。
―まるでオナホールか何かみたいに、挟み込んでいる肉棒にただ快楽を提供するモノとして扱われている自分の肉体の一部。
そこから伝わってくる肉棒の温度、硬さ、大きさ、形状――。
智恵はそれらのもの全てが、自分の存在を犯しているのだという気すらしてきた。
いぜん下腹の底、智恵の秘唇からも、少女の指でぞわぞわと快感が送り込まれてくる。
もうたまらない。我慢出来ない――。熱を帯びた視線で、頭上の久藤の顔を見上げようとしたとき―。
「…ちぃちゃんはもう訳がわからなくなってきていました。
 知らない男に襲われて体をいいようにされているのに、ちぃちゃんの火照りはどうしたことでしょう。
 ちぃちゃんは突きつけられた男子生徒の肉棒をまるで吸い寄せられるように口に含んでいました」
肉棒にみなぎる物を感じさせない、静かな久藤の声がした。
 智恵は喉を鳴らし、尻を震わせた。
――そうだ、あの時もあったことだ。あの時あったことは今ここでも起こるのだ――。
もはや恐怖よりむしろ歓喜を持って、智恵は過去の自分を思い出した。久藤の語る『お話』の時、かつて智恵は―。
マリアの手が智恵の後頭部を掴んでいた。
「ホラ、センセー…欲しかったモノだゾ!」
首をすくめるように、肉棒の先端に押し付けられる。
智恵は期待感を満たされた喜びをもって赤い唇をいっぱいに拡げ、久藤の濡れ光る亀頭をむしゃぶりついた。
しばし先端を含んだまま、大きさと形を口腔の中で確かめる。
智恵はうっとりしていた。大きくて、固くて、熱い―。
さっそく唾液をたっぷりのせた舌でとば口から尿道口を丹念に舐め、吸い上げる。
ふるりと、久藤の腰がわずかにふるえるのがわかって、智恵は下腹が熱くなった。
――久藤くんの、味。ああ、私は何をしているのかしら。学校の、それも自分の職場で――。
智恵は首をすくめて深く肉棒を飲み込んだ。亀頭のえらを唇で細かくしごきながら先端に舌先をねじ込んで暴れさせる。
吸いつきながらゆっくりと唇を離すと、唾液で濡れ光った亀頭にいとおしげにキスを捧げた。
いぜん久藤の手指は肉棒を挟み込んだ智恵の乳房をまさぐり、揺らしていた。そのために肉棒への奉仕は先端部へと限定されている。
智恵がちらりと見上げると、久藤はわずかに微笑んだように見える。
「んー、准もキモチ良さそうダナ。でもセンセー、そんなんじゃいつまでたっても准はイかないゾ?」
唐突にマリアの声が聞こえた。その声音には心なしかイラついた感じがする。
久藤の肉棒を智恵が独り占めしていることに嫉妬でもしたのだろうか。
244桃毛:2011/02/13(日) 00:46:38 ID:nLJGT0Ke
 ふと、久藤の片手が智恵の胸から離れた。智恵の後ろのマリアの頭を撫でたらしい。
「…けれど、不慣れなちぃちゃんの奉仕は少々じれったいものでした。
 そこで男子生徒はちぃちゃんの頭を掴むと前後に揺すり、ちぃちゃんの喉奥を犯し始めました。
 それは彼がひとまず射精するまで続けられました」
久藤の声がした。
――そんなこと、あの時されたかしら?
智恵の官能に曇った脳裏に疑問が明滅したが、記憶を探るより前にのど元と後頭部をつかまれていた。マリアの手だった。
一度、後ろに引かれる。上体が反らされ、肉棒から胸が離れてしまう。
智恵はいやいやするように、舌をいっぱいに差し伸ばした。糸が引いて虚空に散る。
だがその肉棒との別れは一瞬だった。すぐにマリアの手に押され、突き立った肉棒を少々乱暴にくわえ込ませられたのだ。
「んんぅっ!」
肉棒が一気に喉奥まで入ってきた――否、智恵が抑えつけられているのだが、智恵が苦しいそぶりを見せてもマリアは力を緩めようとはしない。
「アハッ…いいゾセンセー、もっと奥までイけるヨナー?」
「んん…んんぉぉおっ!」
太い、長い久藤の肉棒が喉の奥の奥まで達していた。智恵は息の出来ない苦しさの中で、まるで脳髄の芯まで犯されたような錯覚を味わっていた。
目の裏がぴりぴりとし、視界に火花が散る。軽くえづき、涙がこぼれる。
気が遠くなりかけたとき、頭が引かれた。ちゅぽん、と間の抜けた音が唇から上がり、肉棒から解放される。マリアの含み笑いが聞こえた。
「歯を立てチャ、ダメだゾ」
呼吸をいくらもしないうちに、すぐに頭を押され、肉棒を押し込まれる。
―押し込まれ、引きぬかれ、ときに深く喉奥まで貫かれ、あるいは浅く先端を上下させられる。
前に後ろに、緩やかに、激しく。どれくらいそれが続いただろうか。
頭を揺らされるたび、くびり出された双乳が大きく揺れ、汗が飛び散った。
 久藤の手が、智恵の髪を手漉きに撫でていた。指が耳の裏を優しくくすぐっている。
智恵は、気持ちいいよ、と褒められた気がして胸の底が熱くなった。
もうあごは疲れ、唾液は胸までしたたっている。鼻腔の中まで肉棒の匂いでいっぱいになり、頭の中は快楽に曇っていた。
マリアの顔が智恵の横に来ていた。その大きな澄んだ瞳が欲情できらきら光っている。
さっきの強制パイズリどころではない。後頭部と喉にまわされたマリアの手が、智恵の頭部と上体をまるでモノのように動かしていた。
久藤の手にはまだあった女体への優しさやいたわりといったものが、マリアの手にはさっぱり無かった。
智恵を性具のように扱って久藤に奉仕させることで、自分が久藤に快楽を与えているような倒錯した悦楽にどっぷりひたっているのだ。
それでも智恵は呻きながら舌を動かし、口内に出入りする熱い肉棒に必死に奉仕した。
どういうわけか、苦しいほど下腹が、秘肉の奥が熱くなってくる。
マリアの指はとうに離れているのに、ひくついた襞が、剥き出された肉の芽が空気に触れるだけでたまらない。
後ろに拘束された手を使えないのがもどかしい――今すぐにでも、自分の手でぐちゃぐちゃにかきまわしたい―そんな思いも頭をよぎる。
膝をついてマリアに支えられているこの体勢でなければ立ってなどいられなかっただろう。
喉奥を一突きされるごとに起こる狂おしい快感は何処から来るのだろうか。
245桃毛:2011/02/13(日) 00:47:21 ID:nLJGT0Ke
 智恵の口腔の中で、久藤の肉棒もわずかづつ体積を増している。
マリアが笑った。幼さなど微塵もない、淫靡な響きだった。
「センセー、キレイだゾ。フフ…紅いくちびるに、出たり入ったり…アハハ、キレイなオナホだナ!」
笑いながら、マリアは抱えた智恵の頭をひときわ激しく動かす――久藤から、何かを搾り取ろうとでもするように。
童女の揶揄と嘲弄そのもののことばに、しかし智恵は気の遠くなるような甘い痺れを味わうだけだった。
みじめな自分のみじめなさまに陶酔していた。自分の唇の中の温度を増す肉棒が愛おしかった。
先ほどから先端から滲み出る久藤の牡の粘液を、智恵は唾液と共に飲み下す。
――ああ、久藤くん、こんなあさましい私、男のモノを慰める性具にすぎない私で、こんなに感じてくれて――。
…嬉しい。
智恵が恍惚とそれを思ったとき、彼女の口内で肉棒が膨れ上がった。
「っ!んんぅっ!」
熱い液体が、うめく智恵の喉奥を打った。一度、二度、三度――。
勢いの収まらない濃い粘液を受け止めかねて智恵は抑えつけるマリアの手にあらがい、肉棒から逃げるようにおとがいを反らした。
唾液と精液の糸を虚空に跳ねあげた智恵を追うように、空気にさらされた久藤の肉棒から白濁がほとばしる。
幾条か飛んだその粘液が智恵の紅潮した頬に、鼻筋に、濡れた唇にぶちまけられ、白く汚していった。

 口内の白濁を飲み下しながら久藤の精を顔に受け止めた瞬間、智恵は同時に絶頂に達していた。
視界がゆがみ、脳髄をかけのぼる快感に気が遠くなる―。
その曖昧な感覚の中で、智恵は自分の世界に入った亀裂が広がり、その狭間にのぞいた何者かをはっきり眼にしていた。
それはもう一人の自分――そう、被虐に酔いしれるもう一人の新井智恵だった。
246桃毛:2011/02/13(日) 00:48:32 ID:nLJGT0Ke

「…超一流のM奴隷の才能もあったのです」
いつか何処かで聴いた声がした。――いや、きっと思い違いだろう――智恵はぼうっとした頭で考えていた。
ふいに、首周りに冷たい何かが巻きついているような感覚があった。この身はどうやらあお向けに床に横たわっているらしい。
智恵は努力して重いまぶたを持ち上げた―。
「気がついたのナ」
マリアの台詞の後半は湿った音にまぎれたものだった。智恵の視線の先で、褐色の肌の少女はチェアに座す久藤の股間に顔をうずめていた。
一向に萎えない肉棒に唇をふれさせながら振り返り、こちらを見ている。
自分の巧みな舌づかいを智恵に見せつけるようにしていた。
「フン…おそーじも出来ないなんて、しょぼいM奴隷ダナ」
マリアのその口の端から、白い粘液がひとすじ垂れていた。
――ああ、あれは私のなのに――。
智恵は脳髄を熱く焦がす下腹をもどかしそうにすりあわせ、身をよじる。
――ご奉仕を捧げたのだから、次はこの中をそれでかきまわしてもらえるはず、それなのに――。
智恵はそんなあさましい思いで少女を見上げた、そのとき―。
 じゃらり。
金属の触れ合う音がした。すると同時に、智恵の首が久藤の方に引っ張られた。
智恵は身を起こしながら、自分の首にまとわりついている物が何かを悟る。
それは鋲の打たれた革の首輪だった。気をやっている間に、マリアが着けたものだろう。
鈍く光る細い鎖が久藤の手に連なっていた。
 久藤は智恵を見下ろしながら、手の中の鎖をもてあそぶ。鎖は智恵の胸の谷間で冷たい音を立てて光った。
「…顔も口も汚されてしまったというのに、ちぃちゃんはただただ興奮するばかりでした。
 昂ぶりのなかで、ちぃちゃんは自分が何者か、おぼろに気づきかけていました。
 そして今、自分が何を欲しがっているかはっきりわかっていました。
 ちぃちゃんは立ち上がり、男子生徒にお尻を付き出して上体を折ると、あさましいおねだりの声を上げました」
おもむろに久藤の静かな声が響いた。
それは智恵の過去の物語なのか、それとも智恵に奉仕を強いる命令なのか、もうわからなくなっていた。
智恵の官能にけぶる脳裏には、その久藤の言葉がかつてあったことなのかどうかなどもはやどうでもいい。
大事なのは、久藤の語る物語はもはや神勅、託宣の類にひとしく、智恵が望む悦楽を得るためにはそれに従うほかないという事実のみだ。
智恵は子猫みたいに切なげに鼻を鳴らすと、震える腰を持ち上げ、立ち上がる。
久藤に背を向け、上体を折り尻を突き出していた。
 たくし上げられたタイトスカートから覗いた、熟れた桃のような白い尻肉。
それをふちどるレースのガーターとストッキングの黒が、白い肉に艶めかしく映えた。
247桃毛:2011/02/13(日) 00:49:06 ID:nLJGT0Ke
たちまちマリアの楽しげな声があがった。
「フフ…見て准、センセーのココ、ぴくぴくしてるナ。物欲しソーによだれダラダラ垂らしてるノナ」
年下の男子生徒と童女に自分のひくついた肉襞を晒している――そんな恥辱で、智恵はおかしくなりそうだった。
同時に立っていられないほど感じてもいた。早くここを一杯にして欲しい―それだけで頭の中が埋め尽くされている。
「でもナー、センセー…」
「な、なに…?」
「おねだりはドーシタ!?」
びしゃん!
「ひゃぁあっ!」
マリアの平手が智恵の丸い尻肉を打っていた。危うく前にのめる智恵だったが、首輪に繋がる鎖が引かれ、何とか踏みとどまる。
「欲しいダロ?准のコレ…センセー?」
智恵は少女のくすくす笑いと久藤の視線を感じた――そうだった、『おねだり』しなくてはいけないのだった。
かつて自分が『仕事』で相手をしてやった変態どもと同じように、できるだけはしたなく、無様に―。
そうして初めて、M奴隷はご褒美を貰えるのだ。
鎖がほんの僅かに張られた。智恵の喉が圧迫されるが、それは苦しいか苦しくないかの境界にある、絶妙の力加減だった。
智恵はゆっくり顔を背後に巡らせる。唇を湿らせると、言葉をつむぎだした。
「わっ…私の変態メス穴は、もう限界です…!そのおっきなおちんちんを…ここに…下さい…。奥までぶち込んで、かきまわして下さい…!
 いつでも、好きなように射精して下さい…っ!
 久藤くん、いえ、…ご主人様と、お願いします、セックスさせて下さい…っ!」
一言ごとに目が眩んだ。何か自分の周りがゆがみ、崩れ、塗り変わっていくような感覚がした。

 久藤が椅子から立ち上がる気配がした。尻がマリアに抱き抱えられ、秘所が指でいっぱいに拡げられる。
優しく、そろりと尻肉が撫でられた。智恵が予感に身をよじる前に――
「ちぃちゃん、…よくできました」
この上なく優しい久藤の声がして、同時に智恵の奥の奥まで、久藤の肉棒が貫いていた。
248桃毛:2011/02/13(日) 00:49:45 ID:nLJGT0Ke


「…ちぃちゃんは、たった一突きで達してしまいました。けれど男子生徒はそんなことはおかまいなしです。
 ちぃちゃんの処女穴を貪欲に犯し続けました。その刺激で、ちぃちゃんが眼を覚ますまで」
久藤はその言葉通り、気を失った智恵の肉壷を嬲り回す。
連続して与えられる刺激と律動に、ぐったりしていた智恵は意識を取り戻した。
マリアは智恵の髪を掴むと顔を引き起こし、咎める。
「センセー起きたカ?酷いヨナー、准はずっとセンセーに挿れててあげタんだゾ」
「…えっ…!あ!ぁあっ!」
久藤は何処吹く風で勢い良く腰を使っている。ぴしゃぴしゃと肉がぶつかる音に混じって糸引くような粘ついた音も上がっていた。
「ホラ、しゃっきりシロ!」
ばちん!
「あうぅっ!」
マリアの平手が智恵の尻肉に飛んだ。智恵は我に返ったが、たちまち突き上げられてくる快感の波にさらわれてしまう。
「あひっ!ああああああっ!熱っ…いっ…」
「アハハッ、センセー凄いナ!准のが根本近くまで入ってるゾ…マリアには半分しか入らないモンナ!
 オトナの女スゴイのナ!」
マリアは智恵の尻を打ったり、結合部を覗き込んだりと忙しく動き回りながら、智恵の羞恥を煽るように声をかける。
「凄いコトになってるゾー…大洪水ダナ。准のが出入りするたび、センセーのが伸びテ拡がって、ビラビラめくれテ糸引いテー、フフッ」
「や、やめて…言わない…で、…あ、ああああぅっ!」
マリアは智恵の肉の芽をまさぐると、久藤の抽送にあわせてはじき、つねり、ねじる。
「ひぃあっ!」
脊髄を駆け上る甘い痺れが、何度も波のように智恵の脳の裏側を襲った。
「アハハハハ、センセーまたイッたダロ?」
「ちがっ…あああああああぅっ!」
智恵の膝ががくがくと笑い、立っているのも困難なように落ちかける。
久藤はひときわ強く突きあげて肉棒で智恵の腰を支えると、ささやくように言った。
「ちぃちゃんの反応は可愛いものでした。無残に犯されているはずなのに快感に身を震わせ、乱れるさまは何としたことでしょう」
「いぁああああああっ!」
久藤の動きは先程の優しい仕草から打って変わって、智恵の肉襞から一方的に快感を貪り取ろうとする容赦の無さだ。
奥の奥まで刺し貫き、先端が抜けるほど腰を引くとまた奥底のやわらぎまで突き込む事を繰り返す。
両手は智恵の腰骨に据えられ、腰のうねりを制御していた。
蠕動する襞をかき分け、左右の壁をえぐり、あるいは入り口の柔肉をこねまわす―
そんな久藤の愛撫のいちいちに、智恵は尻肉を揺らせて反応した。
 いつの間にか、マリアが智恵の体の下に潜り込んでいる。
指を伸ばすと、智恵の下腹部をなでさすった。
「おぉ、ふくれてるナ…准が出たり入ったりするたびポコポコ動くのナ」
などと、面白げに実況する。そして振り返ると、下から激しく揺れる智恵の乳房を鷲掴みに掴んだ。
「重くないカ?マリアが持ってやるゾ」
「やぁ、いやっ!しぼらないでぇっ!」
「アハハッ!」
マリアは乳房を揉みしだきながら体の位置を変え、片方の乳首に吸い付いた。ちゅうちゅうと音を立てて吸い、舌の上で転がしてやる。
少女の手が指が動くたび、まるで測っていたように久藤の肉棒が智恵の肉壷に突き立てられる。
智恵の体を嬲る、少年と少女の連携は絶妙だった。
249桃毛:2011/02/13(日) 00:50:20 ID:nLJGT0Ke
 智恵は准に子宮の奥底までかきまわされ、マリアには性感帯のそこかしこをこねまわされ、もう息をするのも厄介な乱れようだった。
―自分の勝手知ったはずの職場で。
―顔見知りの生徒に。
―忘れたかった過去を暴き立てられ。
―ふたりがかりで体をもてあそばれている。
頭の中がうっすら白く濁ってきて、全ての要素が快楽を高めてくれるモノのようにしか思われない。
精神から肉体から『自分』が侵食され、悦楽に塗りつぶされてゆく。
「…ちぃちゃんは感じ過ぎてもう気が変になりそうでした。学校では女王のような自分が、みじめであさましい姿を晒している――
 そんな現実がむしろ、ちぃちゃんの官能を煽るのでした。男子生徒は乱れる彼女に意地悪に質問します。
 『ねぇ、何処がそんなに気持ちいいの?僕のチンポ、そんなに気に入った?』」
久藤の声が聞こえた。智恵は振り返ると、欲情に蕩けた顔で久藤に答えた。
「『おまんこ…熱くて…いっぱいで…気持ちいいの…!だから…ちんぽ、好き…ご主人様のおちんぽ、だいしゅきぃっ!』」
 久藤准が普段なら絶対使わないような表現をした事は、しかし驚くにあたらない。
いまここはかつて智恵が陵辱された『あの時』に同調しているのだ。久藤は『あの時』の男子生徒になっているのだ。
だから智恵も、『あの時』の智恵――ちぃちゃん、なのだった。だから智恵は『ちぃちゃん』として久藤に答えなければならない――
智恵が答えた瞬間こそ、久藤の仕掛けた『お話』の構造の、完成の時だった。
新井智恵はもはや物語に取り込まれていた。
怜悧な美貌にまとっていた知性のペルソナをついに破壊され、彼女のもう一つの本質が剥き出しになったのだ。
いまの智恵はまさに、メス肉M奴隷そのものだった。
心の壁はこじあけられ、智恵の世界は暴かれた。
250桃毛:2011/02/13(日) 00:51:24 ID:nLJGT0Ke

 久藤は智恵の返答を聞くと鎖を引き絞り、智恵の上体を起こして抱き寄せた。
残った手で智恵の顎を掴むと、自分の顔の側に向ける。羞恥と快楽に染まった智恵の瞳を見て、久藤ははっきり言った。
「フフ…ちぃちゃん、可愛いよ。じゃあ…その大好きなモノで、イかせてあげるよ」 
 久藤の腰が引かれ、尻肉の下から智恵の深奥へ突き上げられた。
「んぃあああああっ!」
のけぞった智恵はつま先まで真っ直ぐにそらし、痙攣する。
智恵の女の肉の一番深いところ、それがこじあけられ、突き込まれる。
肉棒で肉壺を攪拌されるうち、何度も何度も突きあげてくる久藤の律動から、体の真ん中を脳天まで貫く快感が走り抜ける。
いまや智恵の体を抱き抱えた久藤の手が指が、一突きごとにたぷたぷ揺れ跳ねる乳房を揉みしだいていた。
もう智恵は息も絶え絶えだった。
 マリアは上下に激しく揺れる二人の前にひざまづき、その結合部に濡れ光る肉と肉に口づけて舌と唇で愛撫を捧げている。
垂れ落ちる愛液を舌に溜め、剥き出された智恵の肉の芽に摺りつけてすすり飲むマリアの顔も、官能にとろけきっていた。
激しい出入りで収縮する肉に興奮するのか、自分の指で無毛の秘所をめちゃくちゃにかきまわしていた。
あどけない肉襞からしたたる粘液が、足下に小さく溜まっている。
「二人ともぴくぴくしてるゾ…イきそうなんだナ?マリアも、イきそうだゾ…」
久藤の肉棒がひときわ深く打ち込まれた。
そのまま腰をうねらせると、智恵の肉の深くで螺旋を描く。一度、二度、三度―。
「あ、やあああああああぁっ!だめ、おちんぽぐるぐる、だめぇえええええっ!」
智恵の視界は快感のあまり溢れた涙、振り乱れた髪と飛び散る体液でおぼろに明滅している。
その向こうで世界が不規則に揺れ動き、ぐるぐる廻っていた。
ダメ、と言いながらしかし絶頂を求める智恵の肉襞は、久藤をくわえ込んでしぼりあげる。
奴隷のサガが、全霊で肉棒に奉仕していた。
久藤はそれに応えていとおしむように激しく、突き上げてやる。
愛液が飛び散り、汗が揺れる乳房から跳ねた。
「だめぇっ!いっひゃうから、だめなのぉっ!」
「いいよ、イッても。フフ…ちぃちゃんの中にいっぱいあげるよ!」
最後のひとうねりとともに、久藤の肉棒が膨れ上がった。
「うあぁあああああああっ!ごしゅりん、さまぁぁっ!」
子宮の中いっぱいにご褒美が注ぎ込まれるのを感じた瞬間、智恵はからだを棒のようにそらせながら絶頂へかけのぼっていった。
251桃毛:2011/02/13(日) 00:53:00 ID:nLJGT0Ke
 智恵は尻を持ち上げた恥ずかしい格好で床にうつ伏せに転がっていた。
短い失神から我に返ると、ふと両手の拘束が自由になっていることに気づく。
くい、と首輪が引かれた。どうやら鎖はまだ繋がっているらしい――。
智恵はあることにはっと気づくと、急いで体をめぐらした。
その先には彼女の思ったとおり、ご主人様がチェアに悠然と座ってこちらを見ている。
その股間に屹立する、複数の粘液にまみれた肉棒に大急ぎで這い寄ると、ひざまづいて主人の言葉を待った。
彼女の主はすぐに答えてくれる。
「…ちぃちゃんは初めてのセックスではしたなくも絶頂をむかえ、自分の被虐嗜好の本性に気づいてしまいました。
 気がついた彼女は、さっきまで自分の中に入っていた男子生徒の肉棒に、お掃除の奉仕を捧げます。
 うやうやしく、感謝をこめて―」
智恵は『よし』と言われた犬のように嬉しそうに顔を上げる。
濡れ光る肉棒にくちづけると、赤い唇をいっぱいにひらいて吸いつき、したたる粘液を舐め取っていった。
 チェアの背もたれ越しに久藤の首に両腕を廻したマリアが、それを面白そうに見下ろしている。
少女は久藤の耳元で智恵に聞こえぬよう、そっとささやいた。
「ひとまず上手くいったナ、准」
久藤は軽く頷くと、今度はマリアに耳打ちする。
「ウン、わかッタ」
マリアは身を翻すと部屋のドアに駆け寄った。

 智恵はすっかり舐め上げて綺麗になった主人の肉棒をズボンの中におさめていた。
女の子座りで主人を見上げていると、よしよしと頭をなでられ、眼を細める。
久藤は掌中の鎖を放ると立ち上がり、智恵のデスクへ歩み寄った。ノートPCを開くと手慣れた様子でキーを叩く。
画面を智恵に向け、にっこり笑った。
「その日の陵辱はひとまず収まりました。
 でも男子生徒はちぃちゃんを辱め続けるために手を打っていたのです。
 彼は自分とちぃちゃんの痴態をビデオに収めていたのでした」
画面に動画が再生されていた。

―『だめぇっ!いっひゃうから、だめなのぉっ!』
 『いいよ、イッても。フフ…ちぃちゃんの中にいっぱいあげるよ!』
 『うあぁあああああああっ!ごしゅりん、さまぁぁっ!』――
252桃毛:2011/02/13(日) 00:54:15 ID:nLJGT0Ke
画面の中でついさっき智恵と久藤とマリアとが演じた痴態が再現されている。アングルは部屋の奥側――カウンセリングのブースからだろうか。
智恵の頭は真っ白になって止まっていた。
「え、こ、これ…」
久藤は構わなかった。これから語ることも、実際にあったこと。そう、かつて智恵の身にあったこと。
物語は、再現されねばならない。――語り部は淡々と物語った。
「その映像は男子生徒の仲間に流出していました。
 陵辱の日からいくらもすぎないある日、男子生徒の仲間がちぃちゃんを襲ったのです」
「!」
智恵が記憶を探り、思い当たる前に――、マリアの手でドアが開けられ、二人の人影がそそくさとカウンセリング室に入ってきた。
学生服―男子生徒のようだった。
「う、うわ、マジだ!本当だ!知恵先生、ホントにヤッちゃってるよ!」
「久藤、お前、スゲーな!動画まで俺らに実況で配信しちゃって…」
いささか興奮が過ぎた二人の男子生徒は久藤と親しい二のへ組の男子生徒――青山と芳賀、だった。
マリアが、そっとドアを閉め、鍵を廻した。
そのまま眼鏡をかけた男子生徒―青山の袖を引くと、低いがよく通る声でささやいた。
「…オマエたち、智恵センセーのカラダ、好きにシテいいゾ」
 さして広くもない部屋に、何かの気配がむっと充ちた。
青山と芳賀の視線が智恵の剥き出しになった胸、尻、ふともものあたりを舐めるように動いていた。

 智恵は少女の言葉に、むしろ情欲に波打ってしまった事を受け止めていた。
――どうやら自分は、解放されつつあるらしい――。
飛びかかってきた二人の男子生徒の荒々しい手に衣服を剥ぎ取られながら、脳裏に何故かふと、そんな思念が浮かんだ。
投げ出される智恵のジャケットから、しわくちゃになった魔除けのお札が飛び出し、宙に舞った。
『…さあ、皆さん!私たちは兄弟です!お互いの恥部を隠す必要はありません!
 心の壁を取り払って、みんなと一つになりましょう!』
―智恵の耳にそんな声が聞こえた気がした。

久藤准は今度は机に腰掛けると、眼下に始まった痴戯を悠然と見下ろした。
――そして、厳かささえ湛えた声で、語りだした。



                          『素晴らしくも素晴らしき新世界』 前編おわり 後編につづく






253桃毛:2011/02/13(日) 00:55:37 ID:nLJGT0Ke
 『素晴らしくも素晴らしき新世界』 前編

以上でいったん切りです。
後編は現在書いているところです。前編よりは短めに終わるはずです。
では読んでくださったかたがた、ありがとうございました。
近いうちにまた参上します。ぺこり。

…近いうち?…いや…ううう…頑張ります…

254名無しさん@ピンキー:2011/02/13(日) 20:20:50 ID:eCDIk/GZ
GJ
まさにエロパロ
これぞエロパロ
255名無しさん@ピンキー:2011/02/14(月) 02:01:05 ID:oJxoI4EP
桃毛さんGJ!
久藤くんマジパネェ
256名無しさん@ピンキー:2011/02/25(金) 07:30:00 ID:Ke7/DPXr
保守
257名無しさん@ピンキー:2011/03/04(金) 23:27:38.69 ID:uszHLmvc
39 名前:名無しさん@お腹いっぱい。[] 投稿日:2011/02/08(火) 14:10:52 ID:f4LM9Qzm
>>37
おい、勘違いするな。それは俺だ。

アンチスレや本スレで「久米田は働いていない」「勤労感謝の回が気に食わない」
と書いて、キレて各スレに死ね死ねと連投しまくった後
奈美スレや可符香スレや百合スレでカフ奈美書いてる奴は奈美を貶めてると言って喧嘩して
実家PCが規制されてた為、妹に頼んでアンチスレに長文書きこんでもらった奈美オタが俺だ。
ついでに言うと昔エロパロで584名義で望奈美中心のセンスないSS書いてたのも俺だ。黒歴史中の黒歴史だがな。

俺はATlonelyとは別人だ。
twitterアカウントは持ってるが使ってはいない。最近出てきた芽留オタとも違うし、本スレを●で埋め尽くした荒らしとも別人だ。
俺は人間向いてねーから、人間らしさを俺に求めるな!
久米田も望も可符香もハルチリも消えて欲しい。千里が粛清に来たら、俺が逆に粛清してやるよ。
258名無しさん@ピンキー:2011/03/04(金) 23:28:53.96 ID:uszHLmvc
46 名前:名無しさん@お腹いっぱい。[] 投稿日:2011/02/08(火) 15:34:43 ID:f4LM9Qzm

これまでの経緯。
幼小中と周囲とトラブルを起こしやすく、いじめられやすい体質。中学3年の時応援団長だったがクラスでクソみたいにいじめられる。
→高校から野球を始めるが2年夏で挫折。→応援に行っても後輩から無視され野球から距離をおく。→小野寺浩二「妄想戦士ヤマモト」の影響でオタクに目覚める
→大学で勢いで入部し、1年だけ入ってた漫研の先輩(チャラ男)が久米田と同じくらい嫌だった。1年間無駄にした挙句、部内で冷遇され続ける意味がないことに気づき退部。
→漫研退部後は引き籠る。アルバイトはしてた。

→大学2年夏、アニメ一期放送直前に絶望を読みだす。(この頃やっとアパートにネットを繋ぐ。その後PCから音声が出ることに気づくのにさらに1年かかる)
→もともと作品自体にいいイメージはなく、可符香の腹黒さや暗い過去、千里の存在などが生理的に受け付けず、当初から嫌悪感があった。
→当初は望に感情移入してたが、絶望放送やエロパロの305氏などの影響で奈美=新谷が好きになる。
→翌年、某有名望奈美中心サイトなどの影響により望奈美以外のCPが受け付けなくなる。
(ネット上で人と関わるのは絶望が初めてだが、嫌なものはスルーするというルールを無視し百合スレ、エロパロ等のSSを読みまくっていた為、心に嫌悪感や葛藤が生じる。)
→絶望2008年夏のオンリーで某サイト管理人(女性)と対面、一目惚れする。
→その後同氏主催の望奈美絵チャに参加し交流する。
その直後、就職活動ガイダンスを受け、社会の厳しさに直面するが、なぜか自分でなく奈美や某管理人等の心配をするようになる。

翌2009年4月のオンリーで再び管理人と対面。「みなさんが頑張っているから自分も頑張ろうと思いました。」
→しかし、管理人と仲の良い別のサイト保持者(女性)を勘違いさせトラブルを起こす。→謝ることができないまま絶好。
pixivでもマナーが悪く、気に入った絵やあらゆる奈美の絵にコメントしまくった揚句、
別の人の可符香のイラストに感情的な長文コメントを残してしまったため、またその女性に注意され以降絶望への関与を辞める。
(結局自分も大学の漫研のチャラ男と同じこと=(女性に媚を売る)をしてたことに気づく)

→その後の過程は省略するが、今はもちろん働いてるわ。漫研の先輩や久米田やハルチリ、可符香のような嫌なものと常に向きあってないと自分が維持できないため
常に悪口を言いつづけている。都合のいいことしか考えれれない人や人間自体が嫌いでニートのような弱者を擁護してしまう。
259名無しさん@ピンキー:2011/03/10(木) 23:28:33.57 ID:zFRHOYoK
保守
今は忙しい時期か
260名無しさん@ピンキー:2011/03/12(土) 08:30:07.78 ID:DCFW34hc
霧将軍いますか…?
261名無しさん@ピンキー:2011/03/13(日) 22:40:12.17 ID:YXsgLPNs
保守と予告

水曜日までに投下します
時勢は気になるけれど、今は寄付用のお金を用意して待機するくらいしかできないので。
262名無しさん@ピンキー:2011/03/15(火) 05:20:55.29 ID:I0kYMZd/
期待
263名無しさん@ピンキー:2011/03/15(火) 23:37:12.69 ID:xi5aYnHs
俺も期待
264名無しさん@ピンキー:2011/03/16(水) 00:30:06.59 ID:nZjYF1Uj
予告どおり投下します


糸色望×木津千里で、エロスの度合いはやや低め
タイトルの元ネタはあさのあつこの小説『バッテリー』より


(以前、同人イベントのアンソロジーに寄稿した作品が元になっています)
(千里の台詞に句読点''。''は付けていません)
2651:2011/03/16(水) 00:34:19.89 ID:nZjYF1Uj
『キッチリー』


「ピンポーン」

 ドアチャイムを鳴らす行為は、訪問者としてのごく一般的な礼儀作法と言える。
 ただし、それは深夜二時という時間帯でなければの話。ましてや、その訪問場所が、夜間
は人の出入りがないはずの学校。正確にはその宿直室であれば尚更である。

 宿直室の主の名は「糸色望」
 この鈴木うどん商店高校の教師で、訳あってこの宿直室を生活拠点としている書生姿の青
年である。
 通称「絶望先生」
 彼はその名前の並びと、時に激しくネガティブとなる性格からそう呼ばれている。

 深夜にもかかわらず、一回目のチャイムが鳴った時点で望の体は宿直室の玄関にあった。
 もっとも、それはチャイムを鳴らした相手を迎えるためではなく、深夜に興じていたテレ
ビゲームに飽き、気分転換に外出する途中だったためである。
 何せ今日からは教師にとっても夏休み。多少とはいえ、出勤しなくてもよい日が増える喜
びを否定できるほど、望は天邪鬼ではない。
2662:2011/03/16(水) 00:39:34.68 ID:nZjYF1Uj
「はい、どなたでしょう?」
 深夜の訪問客を訝しく思いつつ、望はゆっくりと玄関の扉を開けた。

 訪問客は、真ん中分けの長い黒髪が印象的な少女であった。白いワンピースとミュールが
黒髪の艶やかさを引き立てている。
 望が担当する二年へ組の生徒で、出席番号二十番にして几帳面・粘着質少女「木津千里」
 ちなみに、望に好意を寄せる女子生徒の一人でもある。


 ここで話は半日ほど前に遡る。

 
 夏休みを明日に控え、二年へ組では一学期最後のホームルームが行なわれていた。
 登校日のこと、補習授業のこと、夏休み中の注意事項等々、事務的な連絡を終え、あと
は望がホームルームの終了を宣言するのみという段階となった時のことである。

「あー、そうそう」
 望は追加の連絡事項があることを思い出した。

「一部の生徒さんから申請があった、学校での怪談大会ですが、却下することにします」
「えー!」「何でー?」
 お約束通りの反応を受け、望は言葉を続ける。

「あなた方もいい加減、学習されてはどうですか?」
 望はネガティブな却下理由を語り始めた。
 
「この手の企画のオチは、こうなるに決まっています!」

 怪談大会、天才ストーリーテラーな生徒などにより盛況
 ↓
 盛況のあまり、いつのまにか怪談の話数が禁忌の百話に到達
 ↓
 本当に心霊現象が発生
 ↓
 「やっかいさん」に悪霊が憑依
 ↓
 スコップで大ひぐらしみたいな猟奇オチ
2673:2011/03/16(水) 00:43:15.41 ID:nZjYF1Uj
「それに‥」
「それに?」
 望に聞き返してきたのは、さきほど「やっかいさん」と暗に名指しされた千里であった。
 無論、本人は名指しされているのが自分だとは微塵も思ってはいない。

「この学校は怪談の会場としては、役者不足ならぬ役場不足なのです!」
「意味がわかりません!」

 千里の反応を道理と思ったのか、はたまた他の生徒の反応の薄さに気が付いたのか、望は
解説を始めた。

「学校に付きものの七不思議ですが‥、残念ながら我が校には七ではなく二不思議しかない
のです!これを役場不足と言わずして何と言いましょう!」

「語呂悪っ!と言うか、なんですかその中途半端な数字。きっちりしてなくてイライラする!」
 几帳面・粘着質少女としてのスイッチが入ったらしく、千里が教壇の望に詰め寄る。

2684:2011/03/16(水) 00:46:19.28 ID:nZjYF1Uj
千里のまっすぐな視線から逃れるが如く、明後日の方向に目を逸らせつつも望は解説を続
けた。

「この景気停滞気味のご時世。必要性の低いものが減らされるのは仕方ないことなのです。
例えば‥」
 ・某メーカーの駄菓子の分量
 ・中流家庭のお父さんのお小遣いの額
 ・内閣支持率
 ・某週刊漫画誌の発行部数
 ・マイナー競技の社会人チームの数
 ・マンションの鉄筋の数
 ・トゥギャザーしようぜ!とか言っていた人のテレビ登場回数
 ・ハロ●!プロジェクトのメンバーの数
 ・温水●一の頭髪の量
 ・放送が終了したアニメ作品のファンサイトの数

「いや、その内の半数は必要性あるからっ!」
「と言うわけで、連絡事項は以上です。みなさん、学校に迷惑をかけない夏休みを送ってく
ださい」
「無視かよっ!」
 こうしてへ組の夏休みが始まった。若干一名、二不思議への不満を抱いた少女を残して。
2695:2011/03/16(水) 00:50:41.78 ID:nZjYF1Uj
そして話は今に至る。

「えーと、こんな時間にどうされたんですか、木津さん?」
 望の疑問は当然至極であろう。几帳面なこの少女に関しては忘れ物などありえないし、そ
もそもこの時間帯に訪問してくること自体、常識的に考えてありえない行為である。

「先生、私気が付いたんです」
 まるで難解な方程式の解き方を見つけたかの如く嬉しそうに目を輝かせ、千里が答える。
「二なんて中途半端な数で残すより、いっそ全部なくしてしまうのが正解だってことに!」
「へ?‥二って、まさか昼間に話した学校の二不思議のことですか!?」
「はいっ!」
 
 昼間と異なり、望と潤滑な意思疎通を図れたことが嬉しかったのか、千里の声が弾む。そ
の手には、いつの間にか愛用のスコップが握られている。
「と言うわけで、怪奇現象が起きやすい丑三つ時きっちりにお邪魔してみました。さぁ、先
生。私と一緒に学校のすべての怪奇現象を除去しましょう!」
「ひっ!」

 ここに至って望はようやく状況を理解した。
 千里がこの時間帯に訪ねてきた理由とその目的。そして実際に存在するかどうか分からぬ
二不思議を、本気で除去しようとしていること。ついでに、千里への中途半端な抵抗は命に
かかわることも。
2706:2011/03/16(水) 00:56:34.91 ID:nZjYF1Uj
 窮地に追い込まれた時、人間の脳は急速にその処理能力を高めるという。
 今まさに望の脳はその状態にあった。

 千里の求めに従う→No 千里が霊に憑依され、小ひぐらしオチ
 適当な会話で日の出まで時間稼ぎ→No 時間稼ぎを勘付かれ、怒りの小ひぐらしオチ
 怪奇現象など単なる噂だと諭す→No 噂である事を証明しろと(中略)小ひぐらしオチ
 実はちゃんと七不思議があると伝える→No 実際に確認させろ(中略)小ひぐらしオチ
 にげる→No モンスター、もとい千里に回り込まれ(中略)小ひぐらしオチ
 たたかう→No 「ちりはのぞむのこうげきをかわした!」(中略)小ひぐらしオチ

 ここまでのシミュレーションを終えるまで一秒。
 
解決策ゼロ!?
 人生終った!
 「諦めたらそこで試合終了だよ」
 SLUM D●NKの安西先生!?
 そうだ。安西先生といえば、人をおだてて説得する達人。
 たしか、相手のアイデンティティをそれとなく称える話術だったような。

 ここまでで二秒
2717:2011/03/16(水) 01:01:11.40 ID:nZjYF1Uj
 千里のアイデンティティといえば、その几帳面な性格。そしてそれを表すように一糸の
乱れも無くきっちりと整えられた黒髪。
 これを話の起点にして、千里が二不思議への執着をなくすような展開に持ち込もう。
 急に整然とした髪型や艶の美しさを称えるのは不自然なので、千里にこちらの意図を勘
付かれる可能盛大。
 とりあえず雑談などでこの緊張状態を緩和することから始めよう。そうしよう。

 暫定的な結論を出した、ここまでで三秒

「そうでしたか。ご自宅から歩いてこられたんですか?」
「ええ。さすがにこの時間に交通機関は動いていませんから」

 千里の家からこの学校までは徒歩で一時間前後はかかる。
 昼間に比べれば涼しいとはいえ、今は真夏。目的達成のためにそれだけの距離、しかも人
通りの少ない深夜を平然と歩き抜く千里の執着心に、望は背筋へ冷たいものを感じた。

 瞬間。高速回転を続ける望の脳裏に、一つのキーワードが引っ掛かった。
 ん?深夜・・外出?
 望は半日前のホームルームでの連絡事項の一つを思い出した。
 『夏休み期間中、保護者同伴以外の夜間外出、外泊は禁止』

 「それって、学校の夜間外出禁止令に反してませんか?」
 望のその一言で事態は収束に向かった。
2728:2011/03/16(水) 01:11:14.25 ID:nZjYF1Uj
 規則を遵守することに厳しい千里であるが、執着心が先に立ち過ぎ、連絡事項のことを失念
していたらしい。
 いわゆる、目的と手段の順番が入れ替わりである。

 自身の規則違反を認識した瞬間、アイデンティティと共に千里は膝から崩れ落ちた。

 それから数分後。
「大丈夫ですか?」
 労わりの声を掛けつつ、望は千里に冷たい麦茶を差し出した。
 違反したことがよほどの衝撃だったのか、半ば放心状態にまで陥った千里をどうにか室内に
運び込んだ後のことである。

 無言で麦茶を受け取る千里。
 憂いのある横顔、清楚な印象を受ける白いワンピースと、それに映える艶やかな黒髪。
(大人しい時はお嬢様然として可愛らしいんですけどね)
 などと今の千里に対する印象を頭の隅で処理しつつ、望はこれからの対応に思いを巡らせた。

 千里を自宅まで徒歩で送り届ける→No 今の千里の状態で徒歩は困難、あと自分が疲れる
 千里をこの宿直室に泊める→No 教育者の倫理的にアウト(場合によっては新聞沙汰に)
 
 先程の高速回転の反動か、思考能力が低下しつつある望には、それ以上の対応方法が思い浮
かばなかった。
(とりあえず、木津さんの回復を待って決めましょうかね)
 結論を先延ばしただけではあるが、今の望にはそれが最善手だと感じられた。
2739:2011/03/16(水) 01:18:50.53 ID:nZjYF1Uj
自分用の飲物でも用意しようかと立ち上がると、ふと千里の足が視界に入った。
 白く細い足首の近く、くるぶしの下辺に一本の赤い筋。おそらく歩行中にミュールのベル
トがかすったことで生まれたものだろう。
 それは、千里の足の白さと相まって、望の目にはとても淫靡なものに映った。
 視線を少しずらすと、そこには白魚のような足指と桜貝のような爪。
 白と赤のコントラスト。そこから産まれたような桜色。
 
 ぐるぐるぐる
 (脳が逆回転している‥)
 実際に音が聞こえたわけではない。
 ましてや、実際に脳が回転するわけもない。
 しかし、望はそのように認識した。
 眠気とも無意識とも異なる感覚。

 そこから先の行動は、望には白昼夢のように感じられた。

 高価な美術品を扱うかのように、千里の右足のつま先をそっと持ち上げる。
 ためらうことなく、赤い筋に舌を添わせる。
 紳士が淑女へ挨拶するがごとく、足の甲に唇を軽く押し付ける。
 そこから舌先で「の」の字を描く。
 足の小指を口に含み、舌を絡めた後、唇で軽く挟む。
 薬指、中指、人差指、親指の順に同じ動作、いや愛撫を繰り返す。
 舌や唇を動かすごとに聞こえる微かな喘ぎ声が耳に心地よい。
27410:2011/03/16(水) 01:25:19.59 ID:nZjYF1Uj
 世間一般的に見れば変態的とも受け取れる行為であるが、今の望は何の抵抗感や背徳感も
覚えなかった。

 右足親指の愛撫を堪能し終わると、目の前におずおずと左足が差し出された。
 白魚と桜貝で飾り付けられた美しい足。
 (‥何と美しい品だろう、この所有者の名前はたしか木津‥千)

 くるくるくる
 再び脳が回転する音が聞こえた。
 今度は通常回転の音だと認識した途端、望の意識は収束を始めた。

 目の前には愛撫の結果、全体が桜色に染まった右足と、白い左足。
 その足の持ち主は教え子である木津千里。
 その足を愛撫したのは教師である自分で、ここは学校の宿直室。
 どう見ても宿直室に教え子を連れ込み、欲望の限りを尽くした淫行教師の図である。

 急速に訪れる現実感。
 元々強いとは言えない望の精神が瓦解し‥そうになった瞬間、千里の一言がその事態を防ぎ
止めた。
27511:2011/03/16(水) 01:44:17.54 ID:nZjYF1Uj
「消毒してくれたんですよね?先生‥」
 事実確認の質問ではなく、事実を理解した上で同意を求めるというニュアンスの一言。
 淫行ではなく互いに了承済みの治療行為である。そんな千里のフォローに思わず望はその顔
に視線を合わせた。
 
 そこには右足以上に艶やかな桜色に染まった千里の顔があった。
 その表情はホームルームの時、玄関先でのやり取りの時、放心状態の時とも異なる、まるで
別人かと思えるくらい蕩蕩としたものであった。

「先生、消毒の続きをお願いします」
 ぐるぐるぐる
 (‥何と美しい品だろう)
 夜はまだ長い。次は左足にしようか、それとも‥
 

 −終−

お粗末さまでした
276名無しさん@ピンキー:2011/03/17(木) 03:31:21.37 ID:bW8qcuYt
おつおつ
277名無しさん@ピンキー:2011/03/18(金) 08:34:44.07 ID:NbvAvlFs
GJ、おつ!
とことんひぐらしワロタ
27824.5-135:2011/03/18(金) 23:44:44.01 ID:8/vLR8V0
夜分遅くに失礼します。24.5-135です。

今回は久しぶりの投稿となります。

・芳賀×丸内
・エロあり
・結構長め

このような内容になっております。
それではどうぞ、ごゆるりと。
27924.5-135:2011/03/18(金) 23:45:27.37 ID:8/vLR8V0
 四月。暖かな陽射しを連れた春が、街を包む込む。花は咲き乱れ、雑草は我先にと背を伸ばし、蟻が百万世界を築き始める。すべての、始まりの季節だ。

 昼下がりにもなれば、教室にはサウナのような熱気がこもる。窓を開けて、気持ちのよい風を迎え入れても、昼寝を決め込む者は多い。
 二のへ組の男子である芳賀も、眠たくなるもの=授業、という風に定義している。しかし、今日に限って彼の意識は途絶えそうになかった。むしろ、何らかの麻薬を打ったかのようにピンピンしていた。


 四月の席替えにより、丸内翔子は窓側の最後尾の席、芳賀はその右隣の席になった。
 内心、芳賀は喜んだ。二のへ組は可愛い女子が多いが、特に丸内翔子は天使に負けず劣らず、といったところだ。最近は夢にまで出てくるようになっていて、気になって仕方がない。

 女の子にモテるためにはどうしたら良いのか?芳賀は“だれがどう見ても女子にモテモテな”久藤准に聞いてみたりもした。とっても感動したが、なぜ久藤がモテるのかは結局わからなかった。(もしかすると、背後に荒い鼻息のメガネ少女がいたせいかもしれないが)
 仕方なく、芳賀は情報収集をして丸内翔子に関する情報を漁った。そして、いつの間にかアカバネ84のファンになってしまっていた。出費が痛いと青山に呟くと、「馬鹿だなぁ」とコケにされたが、数週間後、青山も散財していた。根津美子が目当てらしい。

 自分は幸せ者だ。今、芳賀は強くそう思っている。何しろ、僅か一メートル先に丸内翔子がいるのである。
 愛嬌のある笑みをふわっと包み込む、綺麗な髪。ずいぶんと苦労しているんだろうな。ああ、今日も美しい。可愛いですね。で、芳賀の目線はいつの間にか胸元に移っているのである。
 頭の中をプリントアウトすれば、ほぼ間違いなくストーカーと見なされるであろう。芳賀はウキウキしながら、授業そっちのけで翔子を観察していたが、やがて少し様子がおかしいことに気づいた。

 カリカリカリ。翔子は平然とノートに黒板の内容を書き込んでいるように見えるが、シャーペンが震えている。左手は時折お腹を押さえて、思い出したように痙攣していた。

 「丸内さん……大丈夫?」

 考えるよりも早く、小さい囁き声が出てきた。
 芳賀は心配だった。もちろん彼も芳賀のはしくれなので、下心もある。しかし、今は本気で翔子のことを心配していた。
 翔子は反応しなかった。さらに芳賀は小声で呟くように話し掛ける。やっと、翔子が少し振り向いた。

 「あっ、……だ、大丈夫。ちょっと……寝不くぅ……。で、具合が悪い……だけだからぁ」
 「そう……?」

 ……熱があるのかな、頬が赤い。ちょっと妖艶な感じで魅力的だ……、いやいや、そんなこと考えるなって。
 翔子の前の席に座っている、根津美子が一瞬、芳賀の方を見た。声が聞こえたらしい。慌ててノートに書き込むふりをすると、美子は視線を戻した。
 危ない、危ない。今、鼻の下を伸ばしていた気がする。見られたらマズい。というか、見られたか?芳賀は必死にいろいろ思考する。
 ……丸内さん……はきっと、女の子の日なんだ。芳賀はそう考えた。ほら、機嫌が悪くなるとか、言うじゃないか。だとすると、あまり話しかけない方がいいかもしれない。嫌われたら、大変じゃないか。

 自分にそう言い聞かせているうちに鐘が鳴る。一斉に熟睡者達が起き上がり、不満げに道具を畳む教師を尻目にどうでもいい話を始めた。

 翔子はしばらくもじもじしていた。やはりお腹を押さえている。腹痛だろうか?
 とりあえず大事ではなさそうだが……。と、翔子が立ち上がった。ヨロヨロと壁や机を伝って教室を出ていったので、芳賀もついていくことにした。
 その芳賀の後ろ姿を、根津美子の鋭い目が追った。彼が教室から出ていくのを見届けると、美子はニヤリとほくそ笑んだ。


 
28024.5-135:2011/03/18(金) 23:45:51.41 ID:8/vLR8V0

 ……別にストーカーな訳ではないんだ。だって、今にも倒れそうじゃないか?
 そうだ。もしそうなら歩くのは大変じゃないか。とすると……。
 どうやって女子トイレに付き添うか、というところで芳賀の目が覚めた。おいおい、それじゃあまるで変態じゃないか、常月じゃあるまいし、と考えなおす。
 だが、翔子自身もトイレに行く気は無いようだった。
 彼女は小走りに駆けていく。翔子はクルッと回転して廊下の左側に消えた。慌てて芳賀も駆けつけ、階段を仰ぎ見る。

 「……?階段を登るの?変だなぁ」

 乱れた足音に芳賀は違和感を感じて、左右に誰もいないことを確認する。タタタタという音は頭の上をぐるぐる回っていき、今は多分……屋上だろうか?
 芳賀はどうしようかと少し迷った。漫画とかでは必ず追いかけている。なら、追いかけるのが吉じゃないかな。
 ちょっと間違っていると言えなくもないが、芳賀は翔子の足跡を辿り始めた。

 

 「……っ……っ……っっ!」
 手は、すぐにびっしょり濡れちゃった。こんなに濡れるなんて、感電しないといいけど。
 「あああああっ……!」
 早くこれを抜いてしまいたい。でも、そんなことをしたら、……。
 「んんんッッ……」
 声が抑えられないよぅ……。次の時間、どうしよう。サボったりしたらまずいよね。絶望先生の授業……。
 だめ……。やっぱり堪えられない……ここで……。

 ガチャン。

 「あっ」
 「えっ」

 

 まず、芳賀は見間違いだと思った。次に、見当違いだと思った。そして最後に、夢だと思った。
 目の前にいる女の子は確かに丸内翔子だ。ふわっとした髪型、丸い大きな目……。
 が、屋上でスカートの中に手を突っ込み、しかもお漏らししているみたいに辺りをびしょびしょにしているのも丸内翔子?

 芳賀はとりあえず、天気の話でもしようかと思った。今日が晴れだったか雪だったか忘れてしまったから、言葉にはできなかった。

 「は……はは」

 とりあえず笑ってみる。そうだ。彼女はきっと……なんだろう。いったい全体、この状況はなんなんだろうか。そういやここって屋上だっけ。
 翔子はしばらく口を開けてポカーンとしていたが、やがて正気を取り戻したらしかった。
28124.5-135:2011/03/18(金) 23:46:25.62 ID:8/vLR8V0

 「やっ……やぁぁぁぁぁぁっっ!!」

 彼女が顔を真っ赤にして叫びながら痙攣したので、芳賀は飛び上がった。屋上だからといって、周りに聞こえない保証はない。

 「なっ……なに、どうしたの!?丸内さん!」
 「いや……見ないでぇ……」

 翔子は顔を真っ赤に染めて、腰をくねくね動かしている。耳まで夕日みたいだ。
 太ももに巻き付いているのは……スイッチ?というか、……なんだこれ?

 「ちょっと……どうしたのこれ……丸内さん……?」
 「き、聞かないでぇ……お願い、します……」

 どうしよう……というかどうすれば…………絶望先生なら?
 いや、絶望先生だと話がこじれて物凄く厄介だから智恵先生の方が……。

 「先生呼んでくる!」

 芳賀はドアを開けかけたが、足が滑ってしこたま鼻をドアにぶつけ、さらにくるりと体が回転して骨盤がドアノブにクリティカルヒットした。翔子が学生服を掴んで引っ張ったのだ。

 「止めて……お願ぃ!」

 あまりの痛さに芳賀はしばらく呻くことすらできなかったが、腰の痛みが引くと別の意味で顔を真っ赤に染めた。

 「痛いじゃないか、丸内さん!見てよ。どうしてくれるの?」
 「ぁ……ご、ごめん……っん」
 
 ポケットに常備しているハンカチで鼻血を拭くと、芳賀はその場に座り込む。

 「とにかく、丸内さんは何してんの?状況がよくわからないんだけど」
 「……っぁ」

 相変わらず翔子は痙攣していた。何かがブーンと響いている。芳賀の思考は停止状態に陥っていた。
 うん、これは、夢にまで見たエロ漫画的展開だ。だけど、現実として、いや、目の前にある問題として、でもない……とりあえず、何なんだ?

 「もしかして……丸内さんって……」

 そう言いかけて、翔子と目が合った。思わず、二人とも固まってしまう。
 芳賀にとって、こんなに近くで丸内翔子の瞳を見つめることは、今までにない、初めての経験だ。いや、そもそも、好きな女子のあらぬ姿……で、いいんだろうか……を生で見ていること自体……。
 少し熱を帯びた目で翔子に見つめられ、芳賀は悦びを感じた。心が膨張して、ありとあらゆる感覚を押し出したような気分だった。
 心臓の音がうるさかった。息をするのが苦しい。なぜ、神さまは心臓なんか作ったんだろう……?
 もう、モータ音なんか、気にならなかった。どうでも良かった。
 丸内翔子が目の前に迫ってくる。というより、芳賀が身を乗り出している。いや、どっちなんだろうか?
 セーラー服が眩しい。視界いっぱいに可愛い顔が映し出され、その艶やかな、そして淫らな吐息が耳にかかる。
 知らず知らずのうちに、芳賀は秘めたる想いを吐露していた。
 「丸内さん……、丸内さんのことが……好きだ……」
28224.5-135:2011/03/18(金) 23:47:19.62 ID:8/vLR8V0

 キィィィーンコォォォーンカァァァーンコォォォーン

 二人はチャイムで、横っ面を殴られたような、衝撃を受けて我に返った。
 さらに真っ赤になって、二人は視線を外し、俯く。大音量で鳴り響く六時間目のチャイム、二のへ組では国語の授業を開始する合図が、タイミングよく鳴ったのである。

 「ご、ごめん……ま、丸内さん」
 「……」

 気まずい。
 二人の頭に卵を落とせば、たちどころに卵焼きが出来上がっただろう。
 芳賀は告白までしてしまった(場の空気で)。もう、取り消せない。いや、好きという発言を取り消したいわけじゃない。でも、これじゃあ、何というか……。

 「芳賀くん……私も」
 「え?」
 「いい……んっ……いいよ」

 天使が一斉に、芳賀目掛けて矢を放ち始めたように感じた。

 「えっ、あああの、その」
 「わ……私も……ぁん、……芳賀くんが……好き……です」

 一本残らず、矢が芳賀の心臓をブチ抜いた。これ以上、真っ赤にはなれないというほど、芳賀の顔は紅潮する。

 「それは……ほ、ホント?」
 「本当……です」

 翔子に手を握られて、芳賀は想った。夢だったら困るから、頬をつねらないでおこう。
 代わりに、ぬるぬるする彼女の手を握り返した。
 心臓が飛び出しそうだ。
 いや、いっそ飛び出した方が、都合がいいかもしれない。
 また、翔子の顔が近づいてくる。

 「丸内さん……」

28324.5-135:2011/03/18(金) 23:47:38.55 ID:8/vLR8V0
 それは、始めての経験だった。
 ふわり。
 そんな感じだ。
 いいのだろうか。だって、彼女は。
 いや、もう、そんな些末なことはどうでもいい。
 どうだっていい。
 構うもんか。
 手を翔子の腰に廻して、彼女を抱き寄せる。
 目はつぶったまま。
 翔子は芳賀の首に手を巻きつけ、さらに熱いキスを求めた。
 もちろん、そうする。
 舌が、遊ぶ。
 行き場を失った息が、漏れる。
 もっと、翔子を抱き寄せる。
 情熱的に。
 背中を弄り。
 セーラー服のエリの下に手を滑り込ませ。
 可愛い耳にあいさつ。
 彼女は悦びに震え。
 うなじに優しく口づけ。
 乱れた吐息すら、美しい。
 妖艶。
 翔子の手が芳賀の胸元に留まり。
 ボタンを外していく。
 芳賀も、止まらない。
 もっと、もっと感じたい。
 丸内翔子を、夢が醒める前に。
 セーラー服の裾に手をかけ。
 上へとずり上げる。
 エリの間の白い、大きなふくらみ。

 「丸内さん……」
 「いいよ……芳賀くん」

 恥ずかしげに呟く、翔子。
 芳賀は恐る恐る、世界でもっとも神秘的な物体に手を触れる。
 壊れて、しまわないだろうか?
 むしろ、ぼくが壊すべきなのだろうか。
 暖かい。
 そして柔らかい。
 手に吸い尽くような、不思議な感覚。
 艶やかな、翔子の小さな喘ぎ声。
 とても可愛く、どこか切なく。
 キス。
 胸を愛撫しながら、キスを胸に移し。
 そのまま手の仕事を引き継ぐ。
 形の整った、いわゆる普通の胸。
 たまらない。
 刺激する。
 乳首を舌で弾き。
 甘噛みする。
 一瞬、翔子が跳ねる。
 少年はクスッと笑って。
 右手で少女の背中を押さえ。
 左手で少女の乳房を揉みほぐし。
 口で、反応を楽しむ。
 翔子は喘いで、また跳ねて。
 恍惚とした表情で、芳賀を見つめる。
28424.5-135:2011/03/18(金) 23:48:09.83 ID:8/vLR8V0


 「芳賀……くぅん、もっと、もっと……」

 こんな幸せがあるだろうか。
 少女の腰を優しく押さえ。
 スカートをめくり上げ。
 胸から、腹に移り。
 腹から、秘所に到達。
 未知なる、ジャングル。
 地球にただ一人残った冒険家は。
 ここにいた。

 「ところで……これは抜いていいのかな」

 芳賀はお取り込み中申し訳ありませんが、という軽い口調を装う。
 翔子の秘所に刺さっているのは、どうもローターらしかった。どう見ても財宝には見えない。

 「ぁは……抜いて……」

 コードを握って引き抜くと、ツルンとイチゴ型のローターが飛び出す。翔子は一声、今までよりも大きく跳ねた。

 「ねぇ……丸内さん。これって、どういう趣味?」
 「それ……?」

 もう、ロマンチックなムードぶち壊しである。おっぱい星人だって、それくらいのムードは欲しいのだ。
 翔子の荒い息は、幾分か収まったようだった。

 「……美子とね、賭けたの」
 「賭けた?」
 「うん。いつまで付けてられるか、っていう賭けだったの。理由は……くだらない理由」
 「どんな?」
 「それより、続き、しない?」

 首を傾げる翔子を見ると、突然、芳賀は翔子を苛めたくなった。
 いきなりローターを、秘所の肉芽のあたりに突っ込む。

 「ひゃぁ!?」

 翔子は思わず逃げようとする。だが、芳賀の右手ががっちり背中を押さえていた。

 「もっとロマンチックなものを期待していたんだよ、丸内さん」
 「ちょ、ちょっと待っあ、ぁぅぅんッ!」

 翔子の足を開かせたまま、芳賀は頭を秘所に埋める。翔子は驚き、必死に腰を捻って逃げようとした。

 「丸内さんがそういう人だったなんて、知らなかったよ。授業中にローター?それでも満足できないの?」
 「や、ちがっ、ひゃあ!」
 「ここが感じてる?淫乱だね」
 「やんっ、あッ、んぁッ!」
28524.5-135:2011/03/18(金) 23:48:53.96 ID:8/vLR8V0
 太ももの付け根を押さえられて、翔子はもう、逃げられない。ローターと舌で、秘所をぐちゃぐちゃかき混ぜられる。
 強く、弱く。
 浅く、深く。
 そして、愛情と一緒に。
 快楽が、徐々に翔子の脳を溶かしていく。

 「待ってぇ、あっ、や、ぁッ、やぁぁぁぁぁッッッッッッッッ!!」

 翔子の頭が真っ白になったのは、一目瞭然だった。今までにないほど体が跳ね上がり、絶頂の痙攣はしばらく翔子を気絶させた。
 芳賀はまともに愛液を浴びた。少し体を振るい、顔を拭う。
 意識を取り戻した翔子は、余韻を感じてるようだった。

 「……芳賀くんだって……たらしじゃない?」
 「巧いだけだよ」
 「そうだね……」

 翔子は芳賀の首に両手を廻し、またキスをする。甘い、甘い、キスの味。
 少女は、少年の耳元で囁く。

 「私……芳賀くんが欲しい」
 「えっ……。でも」
 「あるから、使って」

 翔子はスカートのポケットからコンドームを取り出すと、芳賀に渡した。

 「やり方を間違えたら、妊娠しちゃうからね?」
 「脅かさないでよ」
 「それとも、やめちゃう?」

 その言葉は、芳賀の辞書になかった。

 「でも、丸内さん……怖くないの?」
 「ちょっと……怖いよ。でも、大丈夫。私、……芳賀くんと一緒に、気持ちよくなりたいの」

 一緒に。
 その言葉は、芳賀の人生の青春の一角として、焼き付くだろう。
 芳賀にとっては、衝撃的ですらあった。

 「んと……こうかな?あれ?」
28624.5-135:2011/03/18(金) 23:49:29.09 ID:8/vLR8V0

 これも、衝撃的であった。ああ、これがコンドームなる物か。ざらざらしてる面が上なんだっけ?引っ張って伸ばすのかな?
 学生服を脱いでYシャツ姿になる。ずいぶんと暑くなった。しかし興奮は収まらず、どうやって避妊具を展開すればいいのかがわからない。
 芳賀が手間取っていると、翔子はふふと笑いながら芳賀のチャックに手をかける。

 「男の子って大変よね。興奮してるのが、一目でわかっちゃうもん」
 「う……もしかして」

 翔子は構わず、ジジ、とチャックを開けて、芳賀のトランクスをずり下げ、絶棒を取り出す。

 「先に出さなきゃ駄目じゃない?というか、芳賀くん、濡れてるよ?」
 「それは生理現象だもの」
 「それじゃあ、いつも四六時中エッチなことを考えてるんだぁ?」

 今度は攻守逆転だ。

 「今だけだよ」
 「嘘つき。いっつも膨らんでるじゃない」
 「いやいやいや」

 悪戯な笑みが眩しい。
 芳賀を幾度も虜にしてきた、あの笑みだった。
 絶棒の先をチロリ、チロリと舐めるその小さな、舌。
 上目遣いで、芳賀は轟沈した。

 「反則だよっ……く」
 「芳賀くんって感じやすいんだね?私と一緒かな」

 舌はだんだん、大胆に亀頭を舐めていく。
 翔子の息だけで、芳賀は気持ちよさに溺れた。
 乱れた髪を梳くと、翔子は本格的に絶棒を飲み込み始める。
 一回、二回。
 翔子の頭が上下するだけで、芳賀はもうたまらない。

 「うっ……ちょっ、あ!」
 「んー?」

 今度は、逃げる芳賀の腰を翔子が固定する。
 よりによって、翔子の舌技も芳賀に負けず劣らずだった。

 「やばっいぃ、ぅっくあ!?」
28724.5-135:2011/03/18(金) 23:50:17.46 ID:8/vLR8V0


 首を逸らして、芳賀は放出する。しかし翔子は喰いついたままだった。

 「ちょっ、丸内さん!汚いって」
 「……っ、っ!何これ、苦いよぉ」
 「それって、飲むもんじゃないと思うけど」
 「芳賀くん、キスしよっか」
 「今このタイミングで!?」

 芳賀は学生服からティッシュを取り出して、翔子の口周りを丁寧に拭き取る。

 「ほら、ペッて出して?」
 「うー……」

 吐くことをためらっているのか、翔子はちょっとの間だけ迷った。それでも、口の中のカルピス(原液)を吐き出す。

 「これで、丸内さんとキスできるね」

 芳賀がそう言うが否や、少女は少年に抱き付く。

 「芳賀くんってさ……いつもライブに来てるでしょ」
 「アレ、何で知ってるの?」
 「可符香ちゃん情報」
 「困ったなぁ……」

 頭を掻きつつも、芳賀はまんざらでもない表情だ。

 「でも、事前に知っていなかったら、私も受け入れていないよ?」
 「丸内さんは……ぼくのこと……どう想ってる?」

 目の前で、翔子は首を傾げて笑う。

 「バカねぇ、さっきも言ったじゃない?」

 見つめ合い、そのまま、二人は唇を近づける。

 「付け方は、わかる?」
 「わかるさ」
28824.5-135:2011/03/18(金) 23:51:26.36 ID:8/vLR8V0

 とはいえ、翔子にレクチャーされながら(しかもまるで役に立たない。ごめん丸内さん)きっちりとコンドームを装着することができた。
 芳賀は何も言わずに、学生服を屋上の汚い床に広げる。

 「ありがとう、芳賀くん。優しいね」
 「いやあ、それほどでも……」

 なんだか照れる。
 翔子をその上に寝かせると、もっと顔が火照った。
 いよいよだ。
 絶棒の位置を手で調整して、翔子の秘所にあてがう。

 「……準備はいい?」
 「ね、芳賀くん。手を握って……」
 「ん、こ、こう?」
 「そう、そんな感じ。ありがとう」

 少年と少女の両手はがっちりと結ばれた。
 翔子の顔が汗ばんでいる。
 芳賀も、緊張が止まらない。

 「いいよ……来て」

 芳賀が腰を動かすと、ゆっくり、ゆっくりと、絶棒が秘所の奥深くへと入り込んでいく。

 「んっ……はぁッ……!」

 翔子が、喘ぐ。
 目を瞑って。
 快楽に耐える。

 「全部……入ったよ」

 ゆっくり、ゆっくり。
 翔子をいたわるように。
 ゆっくりと腰を動かす。
 動く度に翔子が息を漏らし。
 戻る度に芳賀が耐える。
 一人でするときとは、比較にならないほどの快感。
 動きはリズミカルになっていき。
 秘所から漏れる音も大きくなる。
28924.5-135:2011/03/18(金) 23:51:41.48 ID:8/vLR8V0

 「丸……内さん!」
 「んっ、いいよ、芳賀くぅん、気持ちいいよぉ!」

 これは、芳賀の夢見た光景だった。
 叶うはずがない、夢。
 そう、夢。
 昨日までは夢だった。
 もし、これが夢でも。
 芳賀は幸せだ。

 「丸内さん……もうちょっとで……」
 「わたし、も……イキそう」

 リズミカルな突きを、もっと早く。
 情熱的なキスを交わし。
 手は握り締めたまま。

 「イクっ、丸内さんっ!」
 「ぁんっ、芳賀くぅん!」

 二人の体は同時に反り返り。
 二人は同時に絶頂を感じ。
 そして、幸せだった。



 しばらくしてからも、芳賀は翔子に覆い被さったままだった。
 絶棒は縮こまる前に秘所から抜いたが、それ以上何かをする気になれないのだ。
 でも……翔子のすぐ近くにいる。
 それだけで嬉しかった。
 翔子も笑顔だった。

 「ねぇ、芳賀くん」
 「なぁに?」
 「今度から、私のこと……翔子って、呼んで」
 「名前で?」
 「うん」

 ちゅ、と軽くキス。

 「いいよ。ねぇ、丸内さん」
 「なぁに?」
 「いたた!つねらないでよ!」
 「忘れたとは言わせないよ?」
 「あっ、ゴメン。……翔子……ちゃん」
 「……何だか歯痒いね。やっぱり、丸内さんで良かったかも」
 「つねられ損?」
 「損なんかじゃないよ」

 二人は、またキスをする。

 春の陽気が、二人を祝福していた。

 一年はまだまだ、長い。
29024.5-135:2011/03/18(金) 23:52:14.10 ID:8/vLR8V0
蛇足

 「んっ……ふぁッ」
 女子トイレの一室で、誰かが呻いた。
 根津美子は便器の上で、ローターを引き抜いていた。
 今までまったくその事実を誰にも悟らせなかったのは、さすが根津さんと言うべきか。恐らく、あの可符香も気付いていないだろう。
 「試合に勝って、勝負に負けた、か」
 美子は昨日の会話を思い出して、ため息をついた。
 “ねぇ翔子、ローターを入れたままでも平静を保てる?”
 “どうかな。難しいんじゃない?でも、面白そうだよね”
 “……ここ最近、イベント続きでストレス溜まってるし……やってみない?”
 スリルを求めて、どちらが長くつけていられるか、なんていう勝負までオマケして。
 
 翔子が知らず知らずのうちに芳賀の目線を追っていたのは、美子も知っていた。
 「何だか……淋しいな」
 美子は一人呟く。
 相方が幸せになるのは嬉しいけれど……。
 どうも、引っかかる。
 もしかして、嫉妬してるのかな。

 美子は悲しそうに笑うと、レバーを捻る。洋式便所は、愛液で濡れたローターを呑み込んだ。





蛇足2

 ガチャ
 芳賀「あれ、せ、先生!?常月も!?」
 翔子「ちょっと、そこで何しているの?」
 まとい「何って……あなたたちの真似事に決まってるじゃない」
 望「絶望した!淫乱な生徒ばかり受け持ち、その上淫らな行為までされるなんて!絶望した!」
 まとい「その割には三回目ですけどね」
 望「それを言わないでください」
 芳賀「というか、先生……」
 翔子「階段で私たちを見てたとか?」
 マリア「おい、絶望!マリア、知恵先生連れてきたのナ!」


 可符香「ふ……」
 奈美「どうしたの、可符香ちゃん?」
 可符香「んー、なんでもありませんよぉ」



ぐだぐだのまま、幕を落とす。

糸色了。
29124.5-135:2011/03/18(金) 23:58:28.68 ID:8/vLR8V0
というわけで、終了です。題名「コイシカワ午後二時」

保守用に書いたSSが(個人的に)良かったので、長編に改造しました。
そのSSでは青山が丸内さんと……だったのですが、芳賀の方がいいかなと思い、そこも改変。
ですので、もしかしたら表記が青山のままになっている部分があるかもしれませんが、スルーでお願いします。

>>624さん
やっぱり、千里と先生ってどこかコミカルですね(笑)
とてもGJです。
292名無しさん@ピンキー:2011/03/19(土) 15:30:14.18 ID:WMT1B+4Y
24.5-135さん、投稿おつです

この組み合わせは斬新、かつ面白みがありますね
智恵先生ではなく、知恵先生になっているのは原作準拠に違いない
293名無しさん@ピンキー:2011/03/22(火) 10:29:19.38 ID:KwlogfMC


丸内大好きだがやっぱ先生がいいな
294名無しさん@ピンキー:2011/03/27(日) 19:27:17.06 ID:GX8XJAmj
保守と予告(予告することで追い込まないとないとなかなか筆が進まないから)

転居先でネットが開通次第、一本書き上げます

295名無しさん@ピンキー:2011/03/29(火) 19:35:55.64 ID:o/DwjLE2
投稿しても反応が薄い
反応が薄いので投稿する気が湧かない

負のスパイラルだね
296名無しさん@ピンキー:2011/03/29(火) 22:50:49.73 ID:mPVJ4ndb
そもそも人がいない
297名無しさん@ピンキー:2011/03/30(水) 00:03:03.90 ID:rWE1IDmO
時期的に悪いような気がする
>>294氏には期待

ここ見ている人って、数人しかいないのだろうか
298名無しさん@ピンキー:2011/03/30(水) 08:27:40.40 ID:/T9lhpf6
俺とひろゆきとお前しかいない
299名無しさん@ピンキー:2011/04/07(木) 02:22:49.79 ID:ipIbbAi6
1つのSSに対する感想が20レスくらいついた時代もあったなんて
今となっては信じられないよな・・・
300名無しさん@ピンキー:2011/04/14(木) 22:09:25.40 ID:NEpBrkzm
寂しいものだ
積極的にコメントしても、俺と>>298とひろゆきしかいないんじゃ、3レスで終わりだからな

保守
301名無しさん@ピンキー:2011/04/15(金) 16:00:21.24 ID:hEhhL3mM
保守です
302584:2011/04/22(金) 13:26:16.13 ID:yENti5kI
俺があびるちゃんと奈美ちゃんと蒔岡ジョー姐とけゆゆんとひがりんと
なのぴょんとぴょーことそららんを1人ずつ食っていき、
最後は9pする話を投稿するかもしれない。

クソが

303名無しさん@ピンキー:2011/04/22(金) 19:17:02.58 ID:pFWSzXxz
どうしたんだ落ちつけ!いいか?お前にめるめるをファックする権利をやる
だから落ち着くんだ!
304名無しさん@ピンキー:2011/04/23(土) 18:02:58.88 ID:GdKqclNd
   どうでもいいのでひがりんとヤラせろ
                 |               /´ ̄`ヽ
              _ 人 _        / /´ ̄ ` \
                `Y´         _ //__
                 |   ,. ―く   ' /  . ` く¨ヽ
        /\            /.     . . : i : : : : ヽ ヽ
    「r\__} i \       /: : : .  i . . . : : /| : :ト、: :|∧
  ___, ∨`ー‐┘ ノム.、     /: : : . . . .|斗一メ|:斗十‐|: :ハ   
  | .iヘヽ\ー 、  `ー-ミi     i: : : : : : n|ァ=キミj}_:ノf示リ: : :|
  Y `  ̄ ′ 、_,.ノ     | : : r 、_;j {{ ::_i| ′ ハ } }! : : : !
  \ー―┐     ̄`ヽト __| : : ヽ{.{ { lレぅリ     ヒソ 〈: : : /  人
    ` ̄ /'  /r―==ト ミ__ _): : :{`^//´┌――ァ  ノ: ::/   `Y´
      /{  //    廴_`¨ヽ.:ト、7 {>-、`===´_イノ}ノ
      廴_ ノ      / ノnト、/  ノ  _,}こフト、ノっ`}>
             ┌‐ ´ / }_}_}ハー‐ ´}'′  l   /´
                ̄´   _ /ノ   /    l`¨′
                 `¨´ 「´       l
              人         \         l
                 `Y´         `iー‐┬―ヘ
                            }   }|   |
                            /´ ̄`八´ ̄l.
                       /  /  ヽ. ヽ
                         ー ´    `ー┘
305584:2011/04/24(日) 18:31:02.95 ID:lHAymDHO
尻にプリン乗せて食うSS書くわ
306名無しさん@ピンキー:2011/04/24(日) 20:12:07.19 ID:lHAymDHO
一生のお願いなのでお尻触らせて下さい


    /                 \
              l                     \ 
              |   ___                ヽ
              l,'-;´:.:.:.:.:.:.:. ̄>-. 、       ,ヘ   ヽ
            //:.:.:.:.:.:.:.:.:.:./. :.,:.:.:.,`丶、_  _y'ヽl   ヽ
           //:.:. . ....:.:.:.:.://..:,イ:.://ィ:. : .:.:`l_l_ノヽ_ l
          /:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.//:∠/:/イf l:.:.:.l:.|:.:.:.`ヾl´、_//
         /:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:./;、l´ く// |:| |l:.l'|:.|l:l;:. :.ヽ'/
        !/:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:// / ==ミヽ` ' |_||ノヽ||:.:.|:.l:.l
        lノ::::::::::.:.:::::.:.,イ l 〈 : ::゚::::::::.゙    ニミ、'_l_;ノノイ:l
        'l::イ:::::::::::::/::||:l l: ヽ       , ::::::。゙| l Y':.:lノヽ
         l' l::::::/|/!,ィ:ヽ    ヽ  、  -ノ ::::  ノ l l|:::::::::.:ヽ
        _, -ゝト、'、 '´ヽ    丶 `。ー-   / //'::::::::::::::.|
       /´   ヽ丶 ` ̄|ヽ    ヽ    ,ィ ´   /::::::::::::::l:.l
      |       | ヽ  ヽ/´    ノー-イ´'    /ヽ::::::::::lノlノ
      |      |  \ /    /、_',、ノo,、   く_ / ト!ヽ:,ヘ'
      |      |  l /    /o、`゙´<ol_ゝooo'、 ll  '  |
       l      l ヽ/    /    ̄ ノハヽ    丶l    ト、
       l     l  /    /\    ` `´〉、    \  l丶、__
       l     `/     /  \    // 丶    丶 l    `丶
307名無しさん@ピンキー:2011/04/26(火) 16:34:30.15 ID:R2Swu8Js
何でもいいので ひがりんやぴょーこやそららんやなのぴょんやジョー姐さんやけゆゆんや奈美ちゃんやあびるちゃんやシンタスは僕にお尻を触らせて下さい

                           ,. . :´ ̄`ヽ-――‐-. ..    }ヽ
     __/{                    / . :   : .☆: :  : :__i__`ー 彡'′
_人_   〉   >           _>ァ'´ . : |. :  :  .:  :  .l : : : `ヽ.-- 、
`Y´   ― 、/ 。  o。       > ' : : : - 、ゝ- :  :}.: : :.: : : : . : : . `ヽ: : : i
           ゚    ・ 。 ,.☆彡' : + : : : : | : : : ...::..: ...::|: : : .:: : : :__∧__:..:| _人_
                /7´ .:  : : : : : :,. -、: ....:::::/::::_,ィ_ハ: .:...:::: :| : `i,.、iヘ::.. {  `Y´
                    /:十.::  : : : : / /....:::::::/_:/7/`| :..:::}i ∧: :. :. : 、∨.ヽ
                / / .::: : ...: :,/ / .:.:::::::::z'==ミ{/、 |.:}::;キ|⌒Y:...:. : \: ∧
                 {:イ .::/..:,.イ  ノ⌒j、:::::::/     `   |/::iィラ:Tヽ}ハ:::.. :|::`:. ∧
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                ┌―‐z不 l   ‘7__ノ ,r┬――___’  ノ  `¨`/::::::::::}ノ::::::::::l: :|     - + -
               > ´ { {    `ヽ  /:;小.   ∨ `ヽ     人:::::::::/:::::::::::/} /       l
       。o..斗゚ ´     ヽヽ.     ー〈::ハ{::} ヽ.  `ー ´r― xく:Y:::/∨:::::::::::/,ノ′
 _ノ ーァ  ,  ´          _人_イ_>―、  }ヽ|ノ   ` ._ . ィ{ヘXX}:_ノ _}:::::: /
 `j,.- ゚ /           ,. イ`Y´{´  廴._ }__ノ、 ヽ __ !  /、:{/   `く ,ん. 〉≦ヘ.__  __j__     |
    /          /、    ∨.。 ゚  }  ヽ ヽ.`ヽ._ {  >    /  厂}、〉,、f´   i′     人
  ノ        ト ん{ >  o. ・゚ \   廴._ |  |       {   ,.イ´{  / / }ィ^ヽ__    ̄ `Y´  ̄
 {        ,.|  `¨´ { ・゚+     } __   ヽ.|  | /\+  ̄ | ヽ廴{ / /´,.イ    `{.      |
 |     __ . イ ノ       、十   ノ___ `ヽ  }|  |′ィ≦‐ヘ   |  | じ{_ノ^¨::\     ヽ
 廴 ___ /     ___\  / _/`ヽr―‐ ァ又ー 7 厂{__|___{      \::::::\     |
         ̄ `ヽ /       / /   ̄/   / /ヽヽ ̄ / ,ハ  ∧     /\::::::\   リ
                V \   / /   /   └┘ }__〉     ☆ l }     i   \::::::\{
308名無しさん@ピンキー:2011/05/04(水) 17:48:01.34 ID:3oZUlThN
小波や 絶望勇士 何処へと

保守
309584:2011/05/04(水) 20:24:36.83 ID:2eveJoba
奈美「関矢君がお尻触らせて欲しいって」
あびる「可哀そうな人ね。」
まとい「レス乞食よね。あの尻フェチアスペルガー」
大草「2次元で満足しとけよクソガキ」
青山「サイト1つ潰したもんな彼」
芳賀「イベントで1回会って、チャットに1回参加しただけで知り合い気取りとか」
木野「絵も描けないのに」
奈美「もうちょい周りを見れよ。時期がちょうど時期だったのも悪かったけどさ。」
あびる「彼誰とも関わらなかったからね。漫研辞めて以来。バイトはそこそこしてたけど。」
霧「まあ、この漫画に関わる人ってメンヘラ多いからね。キチガイが湧くのは当然だね。」
大草「このスレが彼を育てたのよね。」
可符香「嫌まものはスルーする。これは命に関わることです。」
奈美「で、どうすればいい?」
大草「可哀そうだから、触らせてあげたら」



310名無しさん@ピンキー:2011/05/04(水) 23:44:42.06 ID:Hl/abb6s
大草さんと奈美はそんなこと言わない
311584:2011/05/05(木) 11:19:18.41 ID:y+aclnnO
可符香「奈美ちゃんのお尻をみんなでなぶるぞ」
奈美「ちょ・・・・やめっ」
あびる「奈美ちゃん悪い子」ペチ
カエレ「奈美ちゃん悪い子」ペチ
大草「奈美ちゃん悪い子」ペチ
大浦「奈美ちゃん悪い子」ペチ
根津「悪い子」ペチ
丸内「悪い子」ペチ
まとい「悪い子」ペチ
霧「悪い子」ペチ
奈美「メッチャ痛いんすけど」
あびる「プッチンプリン乗せて食うか」
奈美「おい、コラ」
あびる「奈美ちゃんのぷりんぷりんなお尻にプッチンプリン乗せてぷるぷるするお尻の上でおいしくいただきます。
まさにむっちんむっちんぷりんぷりんですね。」
奈美「ふざけんなコラ」


312584:2011/05/05(木) 18:52:54.47 ID:y+aclnnO
奈美「さーってと関矢のキチガイをぶっ殺しにいくか」
ぴょーこ「殺すか」
そらとび「殺すか」
なのかきりえ「殺すか」
東原望美「殺害するか」
蒔岡ジョー「殺すか」
毛湯「ぶっ殺す」
あびる「死刑」

俺「中村君よぉぉぉおおおおおおおおおおおおぉおおおおおおおおお」
「久ぅうううううう米田ァァァァァ君よぉおおおおおおおおおおおおおおおお」
「ひぃいいいいいいいいいいいがし原君ぉおおおおおおおおおおおおおおおおおお」
313584:2011/05/06(金) 10:46:34.00 ID:yUx0ecYp
あびる「今日は奈美ちゃんとゲーム実況をします。」
奈美「ニコニコに上げるんかい?」
あびる「うん」
奈美「アマガミやるの」
あびる「タイトルは『包帯尻尾女とスイーツ(仮)がぽっちゃり幼馴染を攻略』」
奈美「梨穂子を落とすんかい」
あびる「せーの、梨穂子のおっぱいぷるんぷるん」
奈美「絶対伸びないね」

マ太郎「違法うpはやめような」
314584:2011/05/08(日) 16:18:56.46 ID:XL4L4ubs
可符香「いい加減久米田の寒いギャグとファンの幻想に付き合うのもやめにしよう。」
千里「そうそう。私もこんな糞みたいな真ん中分けとふざけた名前うんざりななんです〜。何がきっちりだ
正義も委員長キャラもクソもあるか。」
晴美「そうそう。ハルチリとかキモイんだよ。」
久藤「本を読むのが好きとか話作るのが上手いとか適当なキャラ作りはもう勘弁。俺はスポーツがやりたいんだ。」
木野青山芳賀「なめてるよな、あの漫画家」
臼井「劣化地丹の役割はもう勘弁。」
望「久米田の代弁はもう勘弁。もういい加減このクソみたいな漫画から脱出したい。」
芽留『久米田のキャラ造形の寒さは異常。ロリキャラ作ればいいってもんじゃねえんだよ。』
カエレ「もうパンチラとかうんざりなんですけど〜、この変な髪型と金髪もやめたい」
霧「この安易なキャラ付けもう終わりにしたい。」
まとい「所詮は久米田が作ったキャラ」

マ太郎「全部関矢の代弁ダナ」


315584:2011/05/08(日) 19:39:17.17 ID:XL4L4ubs
まとい「まどマギは糞。絶望は問題外。」
霧「ひだまりは神」
交「犬カレーは糞。野中藍は糞。佐倉杏子は糞。可符香は論外。ハルチリも論外。」
久藤「らっぷびとも糞。ヒャダインも糞。喜多村英梨も糞。久米田は糞」
青山「水橋かおりは神」
316584:2011/05/09(月) 13:48:27.76 ID:4xwCcoZm
あびる「奈美ちゃんのお尻にプリン乗せて食べたいな」
奈美「あびるちゃんのお尻の上でラーメン食べたいわ」
ひがりん「けゆさんのお尻をなぶりたい」

けゆ「ウヒィ」
ひがりん「ぴよよんのうんこ食いたい」

ぴょーこ「え・・・・・・・」
そららん「お父さんが壊れた」
317584:2011/05/09(月) 13:50:42.80 ID:4xwCcoZm
ひがりん「けゆさんのうんこ食いたい」
けゆゆん「ウヒィ」

ひがりん「けゆさんにTバック履かせてお尻をスパンキングしたい」
けゆゆん「ウヒィ」

ひがりん「けゆさんのアナル破壊したい」
けゆゆん「ウヒィ」

ひがりん「けゆさんのおもらしパンツ欲しい」
けゆゆん「ウヒィ」

ひがりん「けゆさんの尻枕で今日もぐっすり」
けゆゆん「ウヒィ」

あびる「奈美ちゃんのお尻は日本一」
奈美「えっ・・・・・・・何言ってんの?」
あびる「奈美ちゃんは私の尻奴隷〜?」
奈美「あびるちゃんが何か言ってる〜」
318名無しさん@ピンキー:2011/05/09(月) 14:51:16.32 ID:8j7s8k7L
ここの保管庫はいいね
ゴールデンウィークを有意義に過ごせたよ
319名無しさん@ピンキー:2011/05/09(月) 15:20:47.73 ID:bGmFJXXj
質と量があるからナー
最近投下がないのがちとさびしいが
昔の作品おさらいするのもいいもんだ
320584:2011/05/10(火) 16:00:13.89 ID:dsFU44iw
奈美ちゃんのお尻を叩くとペチペチといい音がします。
その度に奈美ちゃんはいい声で鳴きます。
 
奈美ちゃんをパンツを履かせたままでスパンキングすると
快楽のあまり奈美ちゃんジュースでパンティがトロトロになるわけですね
奈美ちゃんはお尻叩きマゾです

奈美ちゃんとあびるちゃんがドエロチックな食い込みミニ下着をつけて
リオのサンバカーニバルに出ます。お尻をくねくねと別の生き物のようにくねらせてサンバを踊るのです。

奈美ちゃんとあびるちゃんはGパンやデニムの上からお尻を触られるのが1番好きです。

OL奈美ちゃんを更衣室に連れ込んで、制服のままお尻をなぶりたい、
まさに性欲処理課のお尻OLですね。

奈美ちゃんのブルマを欲しいとかむかしてたひがりんはかぶるつもりだったのか?

OL奈美ちゃんのお尻は人類の至宝。
制服に包まれたむっちりお尻は男女問わず社内中の人々の視線を釘付け
もう気になって仕事が手につきません。何の仕事かはわかりませんが。

つうか仕事中より、終業後や休日に私服に着替えた奈美ちゃんのお尻の方がいただきがいがありますね。
制服を脱ぐことにより、より柔らかさと瑞々しさとエロさを取り戻します。
みんなに揉まれて叩かれてもみくちゃにされることでよりエロいお尻へと進化していきます。

ちなみに僕はOLという言い方が嫌いです。あとひがりんはいい歳こいて短パン履くのやめて下さい。
そしてお尻触らせて下さい。
321584:2011/05/10(火) 16:06:08.58 ID:dsFU44iw
ひがりん、ぴょーこ、そららん、なのぴょんがお尻にローション塗って
4人で尻相撲してるとこ見たいです。

ぴょーこのお尻を赤くなるまでペチペチ叩いてるひがりんとそららんとなのぴょん
「ごめんなさい」って言い続けるぴょーこが見たいですね。

ビニールのバレーボールを尻だけで返すという
尻バレーで、家族チーム(ひがりん、そららん、なのぴょん、ぴょーこ)
と絶望少女Aチーム(あびるちゃん、奈美ちゃん、まといちゃん、霧ちゃん)
と絶望少女Bチーム(愛ちゃん、めるめる+蒔岡ジョー姐さん、けゆゆん)
で対戦してるとこを見たいですね。

ガチでひがりん、そららん、なのぴょん、ぴょーこの4人は
歌歌ってCDデビューか踊ってみたに出て欲しいわ。

ひがりん、ぴょーこ、そららん、なのぴょん、けゆゆん、蒔岡ジョー姐
奈美ちゃん、あびるちゃん、シンタスは尻文字で描いた文字をあてっこして欲しいわ

お絵描き大好きひがりん、ぴょーこ、そららん、なのぴょん、けゆゆん、ジョー姐さんが
アナルかまんこにペン突き刺して、お尻でライブペインティングしてるとこ見たいわ

つうか、ひがりんのお尻にぴょーこ、なのぴょん、そららん、けゆゆん、ジョー姐さん
がそれぞれ奈美ちゃんを描いて、同じようにそれぞれのお尻に奈美ちゃんの絵をみんなに描いてもらった後
最後は6人全員で奈美ちゃんのお尻に奈美ちゃんを描いて、あびるちゃんのお尻にあびるちゃんを描いて、シンタスのお尻にシンタスを描いて
奈美ちゃんのお尻をみんなで100発叩いて、揉んで、いじくり回して、もみくちゃにして欲しいわ
322584:2011/05/11(水) 14:27:53.35 ID:xr8fSF9v
淫尻授業 日塔奈美 (NMIN-03)

▲長身美脚美巨尻娘の奈美。覆面変態中年が奈美の髪でコキ、足でコキ、尻でコク。若いアナルを舐り中年は奈美に自慰を強制し尻を叩く。
突き出したお尻にドクドクと白い精液大噴出▲ビキニの奈美が挑発的に尻コキ。すごい腰使いにたまらず発射
▲縞々Tバックの奈美が純情な同級生を誘惑。自慢の美尻を揉ませ69に傾れ込む。眼前で巨尻を味わい興奮の噴出発射!!
▲競泳水着を着た奈美の美尻に尻フェチ中年が大興奮し「踏んで下さい」と懇願。様々な顔面騎乗で巨尻を堪能し、最後は立ち尻圧迫で巨尻顔面堪能発射
▲体が固いことを悩んでいる奈美。体育教師に相談し個人レッスンを受けることに。
教師は体操服の奈美のブルマをおろし、ぐにぐにと揉みしだく。興奮した教師はアナルをべろべろちゅうちゅう。
怒張したペ○スを奈美の巨尻渓谷にあてがい尻コキ大量の白濁液をぶちまける
▲制服の下にはおぼこい白いパンティ。M字開脚で辱め、フェラ、騎乗位。奈美のペ○スを搾る様な腰使いは必見。後背位で淫らに揺れる尻を堪能し興奮の尻発射!!

監督:みならい
DVD NMIN-03 140分
2010年04月16日発売
323584:2011/05/11(水) 14:30:54.05 ID:xr8fSF9v
尻伝説 日塔奈美 (ZSD-60)

日塔奈美様の強めな痴女的尻フェチ行為に大量白濁液を飛び散らし大興奮!
思わずひれ伏したくなる様な強めな目付きと均整の取れたスタイルが堪らない日塔奈美。
ピンクのワンピ姿で尻を振り挑発に堪えきれなくなった男が尻を揉むなり顔埋め。そんな男の願望を叶える如く尻肉で顔面を圧迫する顔面騎乗へ!
激しく腰を振りたっぷり性器を舐められ絶頂し、尻コキで大量精子を散布されウットリ。続いて青のテカテカビキニでM男責め。
まったりと男の興奮を高める様に身体中を愛撫し顔騎。既にギンギンになった肉棒をパンツの上からシゴき焦らす様なイヤらしい手付きで弄び尻コキすると暴発気味に大量発射!!
お次ぎは小柄な男の唇を奪う奈美嬢。顔面まで舐め啜りそのまま立ち姿で男の顔に尻を擦り付ける。
更に四つん這いでクンニされ昇天する奈美嬢は男のチ○ポとアナルを執拗に舐め騎乗位で挿入。
激しい抜き差しに悶絶しつつバックから大量精子を散布されます。さらに立ち尻を男に触られ揉まれ更に四つん這いでアナル舐め、オイル尻揉み、ローター責めに大悶絶!!
最後は立ち尻コキでドクドクと白濁液が発射されます。続いてはマイクロビキニ姿でオナニー。
大股開きで身体をヒクヒクさせながらローターと指で挑発的なオナニーを繰り返し、さらに四つん這いで相互オナニー。
熱い精子を尻に浴びさらに興奮して絶頂を迎えます。ラストは全裸でのSEX。
奈美嬢の性器に収まりきらない様な巨大な肉棒をしっかり咥え込み見つめ合いながら何度もイキまくる愛のある悶絶SEXをお楽しみ下さい。

監督:宮本小次郎
DVD ZSD-60 170分
2010年05月05日発売
324584:2011/05/11(水) 14:32:00.17 ID:xr8fSF9v
淫尻授業 小節あびる (NMIN-09)
on 2010/11/19 ? カテゴリー ; NEEDS,淫尻 (NMIN)

尻撫肛門観察顔騎大量発射!! ▲涼しい顔して下半身はむっちり娘のあびる。洗面所で覆面男に襲われ学校帰りの体を嗅がれる。
白い綿パンの紐を解かれ尻と肛門を観察され、オナニー尻に白濁液を放出される…
▲ベビードールでベッドに横になっていると、透けた尻を触る男の手が…ぐいと尻の割れ目を押し広げられ、べろべろ舐められる。
巨根を頬張りながらの69。
背面騎乗位で真っ白なお尻が上下に揺れる様はとても淫猥。騎乗位では腰をぐりぐりと動かし絶頂。正常位でさらに深く刺さる巨根。
側位、後背位から濃厚尻上発射▲ソファーでオナニーに耽るあびる。パンツ越しに陰核を探り当て、擦る。四つん這い尻に後ろからチ○ポを押し当て、上下に当て擦り発射
▲白黒ボーダーTバックのあびるが、ベッドに寝ている中年の乳首をべろべろ舐めながら、中年の脚にマ○コを擦り付ける。
乳首舐め手コキで快活な射精に導く▲実家の手伝いで夜勤のあびる。患者を治すため一生懸命顔騎治療。それが偶然功を奏し患者大発射! 尿道に残った精子もぞぞぞと吸い出す
▲アルバイト禁止の校則をやぶったあびるに放課後淫尻指導。頬を膨らませ不満そうだったが、尻を揉みキスをし乳首を捻りあげると、眉を八の字にして頬を赤らめる。
ローター責めでぬらぬら光ったマ○コに勃起チ○ポを挿入。揺れる淫尻を堪能し大量尻上発射!!

325584:2011/05/11(水) 14:33:30.95 ID:xr8fSF9v
淫尻授業 小節あびる (NMIN-08)
on 2010/10/15 ? カテゴリー ; NEEDS,淫尻 (NMIN)


T167cm/B87(E)/H90なむちむち娘の小節あびる。帰宅途中に覆面男が現れ綿パンに包まれたお尻を揉まれ、叩かれ、吸われ、オナニーを強制され、玄関前に放置される
▲浴室に変態中年乱入。ローションを塗られ光った尻を揉まれ叩かれ肛門を弄くられたまらず絶頂。その後勢いよく口内射精される
▲廊下でオナニー。自分の指では物足りず、太いバイブをずっぽしハメる。いつしかバイブがてらてらと光った勃起チ○ポになり……尻コキ発射
▲盗撮していた変態兄貴に顔騎でお仕置き。生マ○コをぐりぐりと押し付ける。鼻で陰核がこすれ、絶頂。兄も同時に大量噴出射精
▲気弱な中年の肛門をべろべろ舐め回す変態看護士あびる。背後からのアナル舐め手コキで悶絶させ射精を促す
▲淫尻生徒の全身を指導名目でこねくる。M字開脚で何度もイカされたマ○コびしょ濡れ女はチ○ポを求め股間をまさぐる。フェラから正常位。
騎乗位で自ら腰をふり絶頂。後背位で淫尻を堪能したっぷりと尻上に射精し淫尻指導終了!!

監督:みならい
DVD NMIN-08 135分
2010年10月15日発売
326584:2011/05/12(木) 15:39:04.63 ID:/w3zDwZ6
@絶望少女たちのお尻のサイズ
Aお尻の柔らかさ
B形の良さ
C敏感さ
D叩いた時の音の良さ

@マ太郎<めるめる<根津=丸内=風浦<大浦<真ん中分け<加賀<常月=大草<小森=腐女子<奈美<あびる<カエレ=ことのん
A風浦<大浦<めるめる=マ太郎<真ん中<加賀<大草<常月=根津=丸内=腐女子=ことのん<カエレ<あびる=小森<奈美
Bことのん<加賀<根津=丸内<大草=大浦=常月<マ太郎=風浦=真ん中<めるめる=腐女子<カエレ<小森<あびる<奈美
Cマ太郎<ことのん<加賀<大浦=丸内<根津<常月=腐女子=真ん中<風浦<めるめる<大草<カエレ<小森<あびる<奈美
Dマ太郎<根津=丸内=ことのん<加賀=大浦<腐女子=カエレ<真ん中<風浦<めるめる<常月=小森<大草<あびる<奈美

つまり何が言いたいかと言うと、奈美ちゃんのお尻はボリュームもあり(87cm)マシュマロ並に柔らかく、形も少女たちの中で1番美しく
1番敏感で感じやすく、叩いてもいい音がする、100人に1人の究極のぷるんぷるんのお尻ということです。
奈美ちゃんとすれ違った人たちは男女問わずお尻に目を向けてしまいます。

奈美ちゃんは毎日先生の顔の上にお尻を乗っけてるので顔面騎乗がそこらのAV女優より遥かに上手いです。
さらにHの度に先生を尻コキで抜いてあげてるので、尻コキのエキスパートです。
このままいけば確実に実録出版の作品に出れます。
327名無しさん@ピンキー:2011/05/12(木) 21:19:40.01 ID:upnUqhq2
なんだこりゃ荒らされてるのか 最近どうなってんだ
投稿してくれる人がいなくなっちまうぞ
328名無しさん@ピンキー:2011/05/12(木) 22:25:55.37 ID:14V26lSM
彼は昔このスレにSSを投下していた人だったんですよ
329名無しさん@ピンキー:2011/05/13(金) 00:21:39.61 ID:88Y1qAIS
まあ、投下が無いときはアレだよ
好きな過去作品でも語ろうぜ
330名無しさん@ピンキー:2011/05/13(金) 01:00:50.05 ID:ZTXsoTdL
古い作品で言うと、6ー430氏の「30倍悲しい死に方」、6ー498氏の「夢十夜」、8ー341氏の「真昼が雪」が好きだな。
大草さんと久藤くんの話とか、隣の女子大生の話とかも。

>>328
しかし本当に584氏なのか?いくらなんでも文体が(最早そのレベルですらないが)違いすぎるだろうよ。ただ単に名を語っているだけなのでは?
331584:2011/05/13(金) 15:33:57.46 ID:pU2+LoYE
あびる「今日から奈美ちゃんのあだ名は外ハネに決定ね。」

奈美「はい?」
まとい「いいね。いいね。外ハネいいね。」
久藤「SO・ TO ・HA ・NE」
青山「そーとはね」
芳賀「そーとはね」
木野「そーとはね」
加賀「そーとはね」
新堂「外ハネはいいぞ」
奈美「誰だよ新堂って」
まとい「奈美ちゃんの外ハネを内ハネにしてみました・・・・」

まとい「って意味のわからねえこと言ってんじゃねえええええええええええ」
あびる「ノリツッコミ?」
新堂「ノリツッコミはいいぞ」
奈美「だから誰だよ?」

332584:2011/05/13(金) 16:02:53.36 ID:pU2+LoYE
あびる「で、お前にとって日塔奈美って何なん?」

俺「尻奴隷。ちなみにお前も尻奴隷」
あびる「意味がわからん」
俺「と言いたいがマジレスすると『普通の尊さを知らない』あさはかな女などじゃなく、『普通の大変さを知っている』至高の存在。」

あびる「それこそがお前の日塔奈美への愛か?」
俺「そう。可符香の引きたて役や憎まれ役や当て馬などではなく、誰よりも普通の辛さを知る努力家。だがその努力を認めてもらえず浅はかだと貶められる悲劇のヒロインにして
正当なヒロイン」

あびる「お前は誰と戦っているんだ」
俺「つっても所詮、久米田が創ったキャラだからな。」
333名無しさん@ピンキー:2011/05/14(土) 16:01:39.53 ID:E34LHrVG
>>330
自分としては、その頃のスレが一番ハマったSSが多かったなあ。
職人も多くて良作がたくさん出てた気がする。
あの頃の職人さんとか今どうしてるのかね。ジャンル替えしてしまったとかかな。
334584:2011/05/14(土) 18:38:13.10 ID:6PlV3ifV
まとい「ドラキュラ退治にいくぞ」
霧「いきなりどうした」
あびる「ドラキュラなんて今そこらじゅうにいるわよ。」
交「望しかり、久米田しかり、関矢しかり」

まとい「東アジアの平和な島国ジャパン。この国には「魔王ドラキュラは100年に1度、キリストの力が弱まる頃に、
邪悪な心の人間の祈りによって復活し、復活のたびに魔力は強くなる」
という伝説がある。ドラキュラは過去に1度この世に復活したが、世を暗黒の雲で覆い闇の世界に君臨せんとするドラキュラの野望は、
英雄クリストファー・ツネツキとの死闘の果てに打ち砕かれ、ジャパンの片田舎で再び眠りについたのであった。
それから100年が過ぎようとしていたイースターの夜、町ではキリストの復活を記念した盛大なカーニバルが催されていた。
一方そのとき町外れでは、荒廃した修道院跡で、
邪教徒がドラキュラ伯爵の亡骸に人の生き血を注ぐ黒ミサの儀式を行い、不死の生命を復活させようとしていた。
突如邪悪な雷雲が町を覆い、一筋の稲妻が修道院をつらぬく。
ドラキュラ伯爵が再びこの世に舞い戻ったのだ。この危機に、ツネツキ一族の血を受け継ぐ少女まといは、ドラキュラ伯爵を討つべく、
父譲りの不思議な力を秘めたムチを手に、ひとりドラキュラの城へ乗り込んだ。」

交「さあ、今こそ決戦の時、ツネツキ一族の誇りをかけ、聖なるムチ『バンパイアーキラー』を手に人々の祈りと幻想を守るため、マトイ=ツネツキの闘いが始まる。」

あびる「悪魔城〜♪血塗られた歴史を〜♪ドラキュラ〜♪今断ち切るために〜♪」
まとい「ミイラ〜メディウサ〜♪カラス!ゾンビ!スケルトン!!♪死神!半漁人!フランケンシュタイン!コウモリィ〜♪」
交「聖水とムチって少しエッチ〜♪クロス投げて〜今日もバチ当たり〜♪」
あびる・交・まとい「ツネツキ〜♪まといの名字さ〜♪オオツキ〜♪カリスマロッカ〜♪」

霧「みんながおかしい。・・・・・・・・あ、いつものことか」
335名無しさん@ピンキー:2011/05/14(土) 22:06:40.17 ID:DjjRVv+O
>>329
わりと最近のも好きだがなあ266氏の温泉のやつとか
この人たまに叩かれてたけどいい作品も多かった
あと桃毛氏の「101回目のぷんすか」だったかな?霧が絶望に足コキするやつ 大草さんのもよかった
336名無しさん@ピンキー:2011/05/15(日) 02:38:45.83 ID:LUFA67M5
>>333
あの頃のスレは活気あったよなあ
奈美好きな人とかすさまじい勢いで投下してたし、連続10日投稿とかしてた作者さんもいたっけか
337584:2011/05/15(日) 16:53:27.86 ID:jptVC7gi
そう言うと、俺はショーツの股間の部分にあてがっていた手を抜く。そこに
は布地を通してもなお染み出ている、日塔の愛液が光っていた。軽く押さえた
だけで、スポンジから水が出る如く、いつもの倍はあるのではないかという量
だった。

「日塔、いつもより感じてるね…そんなに期待してるんだ」
「うん…」

消え入りそうな声で日塔が頷く。その姿が怒られた子供みたいでかわいいから、
ちょっといじめたくなる。

「もうエッチだなぁ、日塔は」

そう言うと人差し指の爪で、少し上…既にそこが布地の上から解るほどに隆
起しているクリトリスを軽く引っ掻く。

「あ!あああっ!」

ビクビクッと大きく震える日塔。布地に新たに大きく染みの広がる感触。あれ…?

「もしかして、イッちゃった?」

その染みをなぞってスカートの中から抜き出した指を、ぼーっとしている日塔の前にかざして、わざと見せつける。

「…」

惚けながらも、恥ずかしさで目をそらす日塔。完全に横を向いちゃってる。
チュッ
その愛液をわざと音を立てて口に運ぶ。気のせいか甘い味がするようだった。
日塔がビックリと恥ずかしいの中間の顔でこちらを見てきたから

「でも、エッチな日塔、俺大好きだよ」
338584:2011/05/16(月) 15:08:27.85 ID:t18xyhMR
にっこりと笑いかけて、そのまま日塔のショーツを脚から抜き取る。そのま
ま人差し指を割れ目にあてがう。

「ああ…っ!」

日塔の声と共に、指は何の躊躇いもなく飲み込まれていく。日塔の中は指1
本だけなのに窮屈で、それさえも締め付けようとする収縮が感じられる。その
貪欲な動きに誘われ、中指を合わせて射し込む。そのまま、リズミカルに抜き
差しする。

「あっ、あっ…ん」

動きに合わせて、日塔の体と声が上下する。クチュクチュと、日塔の愛液と
俺の指とで鳴らす音が、俺の僅かに残った余裕も奪い取ろうとしている。
2本の指に、更に薬指も合わせる。余った親指の腹で、卑猥に息づく秘裂の
頂点にある小さなクリトリスを優しくこねる。

「…っ…!…あっ!!」

俺の愛撫に日塔の声が途絶え途絶えのものになる。既に息も苦しいほどに喘
いでいる。このままもう一度イカせても良かったけど、正直こっちが限界だった。

「日塔…行くよ」

確かめるまでもない。確かめる余裕もほとんど無かった。俺はせわしなくジッ
パーを下ろし、もう痛いくらいに立ち上がっているそれを引きずり出すように
した。俺の方も今までにない興奮で、日塔と初めて結ばれたときよりも勃起し
ているようだった。

「来て…来て…」

その始終を、顔だけ何とかあげるようにしていた日塔が、うなされるように
呟く。その手が、俺を導くように秘裂を拡げる。ニチャリと、その間から流れ
出る粘液がシーツを汚す。その目が、これから起こるであろう光景に向けて淫
靡に光っている。
雌の目。
その目に、俺の雄の血が沸騰しきってしまったようだ。
俺は覆い被さるように、日塔に文字通り飛びかかった。最後に

「今日は、日塔にぶっ壊された。だから手加減はせん、責任取っ
てくれよ。」
339584:2011/05/17(火) 15:42:52.42 ID:QzRXEuFK
言うが早いか、入れる場所を探していた自分の欲望の塊を、日塔の膣に突き
入れた。

「ああっ!」

入れただけで物凄い収縮が起こる。只の収縮じゃない、日塔は入れただけで
イッたんだ。更に内部から溢れてくるような新たな奔流。そして搾り取るよう
な、内部へ向かう断続的な収縮。本能の見せる動き。

「くうっ…お前の膣、いつもより凄い…」

俺も収縮に負けて射精してしまいたかったが、早漏だなんて思われたくないし
、まだまだ日塔のこの素晴らしい感度の膣を楽しみたいから、奥歯を合わせて
我慢した。

「あん!ああっん!!」

日塔はまだ波に飲まれてる。収縮はきついが、だんだん収まってきたようだ。
ここを耐えれば、少しの余裕が生まれる。

「日塔…」

俺は繋がったまま、汗で顔に張り付いた髪を払うように日塔の頬に手を当てる。
焦点の合ってない目で俺を見つめてる日塔、未だ心ここにあらず、と言った感じ
か。

「ああ…ああ……」

体全体を近付けていくと、彷徨っていた日塔の手が俺の背中にしがみつく。
唇を重ねて行くと、驚くべき速さで舌が俺に絡み付いてきた。下だけでなく、
上での繋がりも求めるように。まるで快感の渦から藁をも掴むが如く、意識を
絞り出すようにその舌が蠢く。

「んふっ…ううん」

合わせた口から日塔のくぐもった声が聞こえる。まるで無心、そんな感じさ
えもした。
俺もその行為に答えつつ、余裕の出来た下半身の動きを再開した。少しずつ
抜き出すように腰を引き、そしてまた同じように挿入する。

「ああっ!」

途端に唇を離して日塔が喘ぎ出す。ひと突きひと突き、確実に日塔の膣を埋
めるように送り込む。そのたびに日塔は叫び、背中に置いた手に力が入る。

「もっと…もっと…」

そんな余裕はないだろうに、それでも日塔が俺を求めてくる。主導権を握っ
ている余裕から、それに答えるように腰の動きを早める。同じ動きでも速度が
速まれば快感も早いリズムで訪れる。それはこちらにも同じだが、今はとにか
く我慢した奥歯が砕けそうな程噛む。その所為もあってか

「ああああーーっ!!」

日塔の声が一際大きいものに変わる。もはや悲鳴だ。
340584:2011/05/18(水) 14:53:05.63 ID:DgMtUMyU
「凄い…!!」

息ができてないのか、最後は掠れ声になった日塔の声。一瞬動きを緩め、呼
吸のタイミングを与えるとすぐに激しい前後運動を繰り返す。もうそろそろ俺
も焼き切れそうだった。テクニックなんて必要としない。とにかく穴を穿つか
のように、突きまくる。

「あ、あ、ダメ……」

日塔の体が強ばる。俺の背中に回されている腕は背中を掴み、爪を立てて俺
の背中に紅い筋を作り出す。内部の収縮が一つの合図になった。

「日塔、イクんだな?」

日塔は答えない。答えられないのはイク証拠だ。俺は自分も少しずつ解放す
るように

「膣にいっぱい出すから、全部受け止めろよ」

そう言うと、最後に向けて突っ走る。

「うん…来て……」

日塔がかろうじて答えたが、それが最後だった。同時に俺が日塔の最深部目
掛けて楔を打ち込む。

「あっ、イク!イッちゃう…」

叫びを上げ、日塔が硬直する。合わせて、今までにない収縮が膣を動かし、
俺の最後の一線をブチ切る。

「ああーっ!」

日塔の断末魔が、合図となった。
ドクンッ!ビュクンッ!!
我慢に我慢していた全ての奔流が、日塔の膣に注がれる。それはもはや液体
ではなく、コロイドの様なマグマ。灼熱の日塔の膣を埋めるように、更に熱い
迸りが、何度も何度も日塔に注がれていた。放出の勢いは止まらなかった。日塔の膣の収縮に合わせ、まるで全てを吸い取られるように射精していた。
本能的に日塔の奧に送り込もうと、下半身を摺り合わせる。それが更に日塔の快感
を呼んだのか

「あ…また…イク…っん!」

日塔が困惑しながらもまた達する。一度深みから抜け出そうとしていたとこ
ろで更に引きずり込まれて、余裕が無くなっていた。
341584:2011/05/19(木) 15:28:20.81 ID:W5tKYfvj
「あっ!あっ!あーーーーーーーーーーー!」

何か事切れるような叫びを上げ、日塔は沈み込んだ。その間も放出し、自分
でもどれだけ出したのかワカラナクなった。
どれくらいたったのだろう。ずるり、と日塔の膣から未だに萎縮しないペニ
スを抜き出す。同時に、ごぼり、と音を立てるように、俺の精液がほとんどと、
わずかに日塔の愛液の混ざった白濁の液体が膣から流れ出る。
俺もほとんど放心状態だった。これほど繋がりを感じ、気持ちのいい交わり
があるなんて思わなかった。そう呆けた目に、目の前で意識を失っている日塔
が映った。

「…ふふっ、あはは」

俺は微かに、そして確実に笑い出した。
「中に出して…か。言った本人がもうこれじゃあなぁ…」

今回の主役は只今浅い呼吸に変わっている。あれだけ激しくても、寝顔は純
真でまた可愛いのがいい。

「日塔、まだまだだ。これからが夜なんだからよ」

このまま続けたかったけど、日塔が起きるまで待とう。
俺は日塔の横に寝転がり、布団を掛けて頭を腕の上に置いた。そうして、余
った手で日塔の頭を撫でながら、その寝顔に見入る事にした。

「ん…あ、日塔おはよう」

何となく視線を感じたから目を覚ます。

「…おはよう」

気が付けば、日塔が横で微笑んでいる。

「俺、寝ちゃったのかな?」
「うん。流石に私もあんたも疲れたからね」

そう言いながらも、もじもじと自分の指を胸の前でくるくる回し、赤くなる
日塔。
結局あの後、目を覚まして真っ赤になっている日塔が可愛いからそのまま正
常位、バック、騎乗位、駅弁スタイルと4回。
「汗を流そう」と二人で入ったお風呂場で、シャワーで洗いっこしている間に、
泡にまみれた胸の感触が気持ち良くって1回。お湯の張った湯船の中ででも、
ちょっと狭いからって密着していたら、つい俺のが「きかん坊」になっちゃっ
たから1回。
それはそれで、改めてベッドに戻ってからも…何回したのか覚えてない。交
わって、出して、息が整ったらまた再戦と、それこそ数えるのも無理なほどし
た。もちろん、全部中出しだ。これは日塔のご要望だから、とにかく外に出す
なんて野暮な事はしなかった。もちろん「後ろ」も無し。たまに指を差し込む
と、途端に前の締め付けが良くなったりするから、驚いて予想外に出しちゃっ
たりもしたっけ。
342名無しさん@ピンキー:2011/05/19(木) 22:00:57.27 ID:X6yiTxtQ
なんだか怖いところになったなあ
地震落ち着いたから書きはじめたけど、ここに投下するのが怖い
343584:2011/05/19(木) 23:16:48.52 ID:W5tKYfvj
ここダメみたいだからアニメスレ戻るか。
どうぞ気にせず好きなように投下して下さい。ご迷惑おかけしました。まあ荒らしなんだけどな。

つうかルールとか無視してメチャクチャだけど、俺借りにも文章書いてるんだけど。
あと俺がここでSS書いてたのは黒歴史だけど、最後に書いた「普通なんて」だけは本気で書いたとだけ言っておく。
じゃあね。
344名無しさん@ピンキー:2011/05/23(月) 22:25:44.43 ID:duWvAu0P
荒野を荒らしてもしょうがない
345名無しさん@ピンキー:2011/05/29(日) 10:21:15.11 ID:2AqgYuAN
上の方に貼ってあるけど、584は奈美好きをかたる人格破綻・生活不適合者だから
キチガイはスルーでよろしく
346名無しさん@ピンキー:2011/05/29(日) 11:23:41.70 ID:lcYJOMVz
価値観は人それぞれだろうけど、少なくとも私には今の方が黒歴史だろうよと思える
347名無しさん@ピンキー:2011/05/30(月) 21:55:09.71 ID:l4Uw8B2a
ほどくのよ
348名無しさん@ピンキー:2011/06/07(火) 13:26:17.86 ID:2d46Y1he
ほしゅ
349名無しさん@自治スレで設定変更議論中:2011/06/10(金) 19:14:42.84 ID:vQfCoA0T
三ヶ月近く投下がないとは・・・
35024.5-135:2011/06/18(土) 00:10:26.41 ID:Io2SAX5g
 保守を兼ねて、久しぶりに短編を投稿します。

 すっかり寂れてしまって、非常に悲しいです。

・いちおう望×可符香
・エロなし
・今や神にしか意味がわからない

では、どうぞ。
35124.5-135:2011/06/18(土) 00:11:22.77 ID:Io2SAX5g
兵営の前、正門のわきに街燈があったね
今でもあるね
そこでまた会おう、街燈の下で会おう

昔みたいに、リリー・マルレーン
昔みたいに、リリー・マルレーン


−リリー・マルレーン−

 

 

 学校の脇に、桜の木が並ぶ散歩道がありました。

 昔々、この学校ができるよりもずっと昔から根を張る、立派な木々。春になれば、桃色ガブリエルや桃色若社長、桃色鉄道員といった老木たちに素晴らしい桜の花が咲きます。
 それはとっても美しい花たちで、私の心を掴んで離さないのです。
 ふわっとしたいいにおいの空気。ちょうどいい、ぽかぽかした暖かさの太陽。花びらが、まるで絨毯みたいに道路に散っています。
 私は桜吹雪の中をくるくる回って、いつもの学校帰りみたいに両手を広げて深呼吸をしました。
 「……本当に、春ですね」
 素晴らしい。本当に、素晴らしいです。そもそも、春って響きからしてステキです。そう、13階段の12段目を登ったときに釈放されたときくらい!

 

 でも、いくら私が、あぁ綺麗だなぁ、って思っても、最後には虚しい気持ちしか残りません。
 だって、一緒に桜を見てくれるあの人はもういないんだもの。
 私の、とても大切な人。あの人はどこに行ってしまったのかしら?

 

 いない。

 先生はもう、いない……。


 「……」


 私らしくない顔だって、わかっています。
 きっと、いつかまた会えるハズです。だって、先生と私は、赤い光ファイバーで繋がれているから。
 先生は、私に約束をしてくれましたから。

35224.5-135:2011/06/18(土) 00:12:20.79 ID:Io2SAX5g

 

 それでも、私の顔は下を向いてしまいます。

 

 やっぱり、私には、無理かな。

 もうずいぶんと時間が経ってしまいました。あの日から、私の時計は壊れたまま、箱の中にしまい込んだままです。治してくれる、先生が消えてしまったから。

 

 取り繕うのも、もう限界。

 すっ、と、鞄からカッターを取り出す。

 今までも、何度も何度も試してきました。それを思いとどまったのは、先生との最期の約束があったからです。
 約束を思い出しては、カッターが涙で滑り落ちて、私は我に返りました。

 

 でもそれも、今日で最期です。

 

 こんなステキな場所なのに、ね。

 

 ずっと私は待ち続けました。……もう、私からそちらに行っても、良いですよね。

 

 先生。


 

 


 

 コン。

 手の力が緩んで、カッターが地面に落ちました。

 

 

 
35324.5-135:2011/06/18(土) 00:12:39.91 ID:Io2SAX5g


 落ちたカッターを、私は拾おうとは思いませんでした。

 長い長い道の先に、誰かがいたから。

 辛うじて見える輪郭だけで、私にはわかっちゃいました。

 「何をしているんですか」

 驚く訳ではなく、問い詰めるようでもなく。舞い降りた天使のように、柔らかな口調でした。幻影などではなく、本当に、私の目の前にいました。

 頭2個分は背の高い、おっきな人。でもとても華奢で、儚げで、憂いを帯びた人。

 「先生……?」

 「待たせて、しまいましたね」

 先生の顔は、とっても安らかで、朗らかで、私の涙は止まってしまいました。

 

 ああ、そっか、私、泣いていたんだ。

 

 先生の手が、私の頬を拭き取りました。

 「本当に、申し訳ありません」

 わしゃわしゃと、先生は私の髪の毛を撫でてくれました。

 「先生、私……どれだけ待ったと思っているんですか」

 地面を思いっきり蹴飛ばして、先生の胸にしがみつく。

 30年は待ちました。もしかしたら5世紀、いや5億年は待ったかもしれない。

 あなたが旅立ってから、ずっと、ずっと。

 もう離したくない。離したくない。
35424.5-135:2011/06/18(土) 00:12:52.91 ID:Io2SAX5g

 「はは……よく、待っていてくれましたね。苦しかったでしょう。辛かったでしょう。それに耐えた風浦さんは、本当に強い子です」

 先生のにおいは、とても心地よかった。

 抱きついたまま、私は先生の目を見る。

 「……ええ。本当にお待たせしました。さ……みんな、待っていますよ。あなたで、最後ですから」

 私は笑って、先生の手を握る。

 ギュッて、握り返される。

 本当に、長かった。

 でも、もう、私は、大丈夫だなって。

 そうおもいました。

 

 2人は桜並木の中を歩いていって。

 どこまでも、どこまでも。

 肩を並べて、幸せな気分で。

 ふっ、と、消え去りました。

 

 

 

 

 その日、昭和156年4月15日の夕刊に小さな記事が出た。


 「4月10日より昏睡状態に陥っていた作家・風浦可符香(本名、糸色杏)が老衰により蔵井沢市の自宅で永眠。享年106歳。
代表作『最後の、そして始まりのエノデン』や昭和126年の小石川事件の体験を元にした『さよなら絶望先生』を始めとする文学作品を世に送り出した」

 

 

兵営の前、正門のわきに街燈があったね
今でもあるね
そこでまた会おう、街燈の下で会おう

昔みたいに、リリー・マルレーン
昔みたいに、リリー・マルレーン……

 

35524.5-135:2011/06/18(土) 00:17:48.40 ID:Io2SAX5g
これだけですが、終わりです。

地震が起きた後、数週間後の眠れない日にパッとひらめき、そのまま書き上げました。
何度も手直しをしてこの形となりましたが、自分でも意味がよくわからなかったりします。

職人さん方の作品を楽しみにしているのですが、本当にスレが寂しくて残念です。266さんはもう、離れたんでしょうか……。
356名無しさん@自治スレで設定変更議論中:2011/06/18(土) 00:32:24.36 ID:Xne7+Gqt
こういう雰囲気好き
35724.5-135:2011/06/18(土) 01:06:25.34 ID:Io2SAX5g
題名を入れるのをすっかり忘れていました「満開の桜の木の下で」

>>356
ありがとうございます。制作の励みになります。と言ってもスランプ中ですが……。
358名無しさん@自治スレで設定変更議論中:2011/06/19(日) 12:42:22.95 ID:sVdEPybX
と、トランザム?
359 忍法帖【Lv=9,xxxP】 【東電 91.5 %】 :2011/06/29(水) 13:25:00.02 ID:uULwI/EN
hoshu
360名無しさん@ピンキー:2011/07/08(金) 11:58:32.26 ID:XwtKOw82
地震っていえば何でも同情されると思ってんじゃねーぞ
2chのクソスレが荒らされるのは当然だろが
てめえらがこんなクソ漫画のSSを2chのクソスレに書くことにしか楽しみ見出せないなら
そんなクソのような幻想はぶち殺す
361名無しさん@ピンキー:2011/07/08(金) 13:09:48.28 ID:reb9RF83
はじめましてと言った方が都合がいいです

誰か×めるめるです
男の方は皆さんの想像に任せる
ただし絶望じゃない
レイプって言えばレイプです
まあ想像に任せる
SSと呼べるか微妙です
奇抜だと思われる

って内容を投下します
362名無しさん@ピンキー:2011/07/08(金) 13:10:21.85 ID:reb9RF83
「うおおおおおおお!めるめるううううううう!」がばっ
「ひっ」ぶんばぶんば
「ちゅっちゅっちゅっちゅ」
「ヤー\(>ロ<;)/」
「ペロペロペロペロ」
「がうっがうがう」
………
「ハァ…ハァ…」カチャカチャジー
「ハァ…ハァ…」ビクッ!
グイグイふにふに
「んぅ」ぶんばぶんば
も゛っ
「んむっ!………ぷはっ!」ずぷぅ
「フヒヒ…」ガシッぽんむぽんむ
「んー!んー!」ずりゅぐぽっぐちゅ
「…うっ!」どぷっどぷっどぷぅ
「げほっ!ごほっ!」でろん
「あ、あの…」たじ…
がばっしゅるるっばっ
「ぴーっ」ぶんばぶんば
ニヤニヤくちゅくちゅ
「んっ…ん」もじもじ
にたぁぁぁ ねとぉぉぉ
カァァァァ
ずらしっくぱぁぐっ
「ひ!」ふるふる
メリメリメリメリ
「あああああああ!」
「…ハァ…ハァ」
「…ひぐっ…ひぐっ」ずぷっずぷっ
「んっ…あっ…んぅ」くっちゅくっちゅ
「あん…アァ…あん」ぐっちゅぐっちゅ
「うあああああああああ!」びゅるるるるるるるるるるぅ
「あああああああああああああああ!」
「ふぅ…」
「すんすん」
ナデナデ
「うー」ぷいっ
ナデナデナデナデ
バシッ
オロオロ
「………」ちゅっ
ポカーン
「べー」
「クスクス」
「クスクス」
「「大好き」」
363名無しさん@ピンキー:2011/07/08(金) 13:15:32.49 ID:reb9RF83
終わりです
タイトルは「擬音ェ…」でした
364関矢 ◆mdzHN7.opY :2011/07/08(金) 17:02:40.14 ID:XwtKOw82
地震を困った時の切り札みたいに使ってんな
どうあがいてもここは糞漫画のクソスレ
365 忍法帖【Lv=16,xxxPT】 :2011/07/09(土) 23:07:50.29 ID:xgLrniYm
なんかまた基地外が湧いてるんだな 戻ってきたのか
もうここもダメかもな
366名無しさん@ピンキー:2011/07/14(木) 19:48:47.68 ID:g05aslj+
保守
367名無しさん@ピンキー:2011/07/14(木) 22:50:31.40 ID:aIrWRxWi
望×可符香と「誰か×めるめる」の差といったらない。しかも関矢来たし
368名無しさん@ピンキー:2011/07/15(金) 20:45:05.02 ID:QlRBst+q
>>367
そうやってSSを書きもしない奴が偉そうに批判するから
関矢みたいなのが生まれて過疎るんだろうな
369名無しさん@ピンキー:2011/07/16(土) 22:31:15.91 ID:Ouwdbja8
最近過疎ってるね
偶に漫画で燃料が投下されても無反応
370 【東電 85.8 %】 :2011/07/17(日) 16:12:05.94 ID:tzwc3ou2
保守
371名無しさん@ピンキー:2011/07/24(日) 18:19:45.22 ID:DH56deTR
燃料投下でいつもすぐに反応していたのは、266さんだったからなぁ
最終書き込みからもう1年近い
372名無しさん@ピンキー:2011/07/24(日) 22:34:28.81 ID:FfTIc84o
266って原作にどんな燃料あっても望カフに結びつけてた人だよな
ワンパターンというか‥たしか最後のほうに投下してた作品みんなおんなじ展開だったやん
マンネリ指摘されて筆折ったんだろ
373名無しさん@ピンキー:2011/07/25(月) 06:39:11.09 ID:TF4xtRSn
特定のカップリングが好きで拘って何が悪いよ
望カフが好きならとことん貫くっていうのはむしろ評価すべきところだろ
374名無しさん@ピンキー:2011/07/25(月) 10:34:11.63 ID:HpJIwO1J
カプが同じなのはいっこうに構わんが
そのカプで作る話の転がしかたがことごとく同じだった
それがダメだったってこったろ
まあいなくなっても話題にのぼるんだから記憶に残る書き手だったのは確かだなあ
375名無しさん@ピンキー:2011/07/25(月) 17:45:25.83 ID:ItEHuQ49
絶望先生のマンネリは許容するくせに他人には厳しいのな
こりゃ廃れて当然だわ
376名無しさん@ピンキー:2011/07/29(金) 03:56:05.10 ID:1LS5verI
ペプシ カリビアンゴールドから安いガムの臭いがしたw
これから飲む度に千里ちゃんを思い出すのですね……。
377名無しさん@ピンキー:2011/08/09(火) 20:49:46.97 ID:OPkklkiz
今、SSを投下するとしたら、先生とどの女子生徒との組合わせが喜ばれるんだろう
378名無しさん@ピンキー:2011/08/09(火) 21:59:46.60 ID:0jGmLqwX
夏休みだからキタ姉でキマリやね
ゴミためと化した部屋でキタ姉と汗みずく汁まみれのエッチ これでござる
あ キタ姉は二のへ女子じゃあないか
379名無しさん@ピンキー:2011/08/10(水) 00:30:17.09 ID:/pBcnpvM
まといかな。可符香が混ざってもいい。独断と偏見による個人的な意見で申し訳ないが。

ふと思い出したが最近、口元にほくろのある店員さん原作に出てこなくなったな……。
380名無しさん@ピンキー:2011/08/10(水) 06:34:54.62 ID:q27nJEL/
先生と女生徒のカップリングはおわコンだろ
381名無しさん@ピンキー:2011/08/10(水) 11:48:16.41 ID:Q6M2wLjz
よう、めるめる信者
382名無しさん@ピンキー:2011/08/17(水) 14:54:37.18 ID:+2n0ebmd
望はクソ教師、ただの久米田の代弁者。可符香はどうあがいても腹黒
千里は適当に創られた論外。キャラ名をダジャレで決めてるような薄っぺらい漫画に
幻想を抱くのもいい加減にしろ。いいぜ。テメェらの幻想はいつでもぶち殺してやる。

383名無しさん@ピンキー:2011/08/17(水) 21:49:19.31 ID:YPJoup9F
今度は関矢君か
384名無しさん@ピンキー:2011/08/26(金) 00:28:46.97 ID:xqifpX0Y
ふふふ
385名無しさん@ピンキー:2011/08/31(水) 06:23:40.20 ID:9QBznNLi
投下予告(こうやって宣言しないと自分を追い込めないから)

タイトルは「埋十夜」 元ネタは夏目漱石の「夢十夜」より
常連さんの投下と投下の合間を埋めるという意味で、このタイトルに
土曜日より一話づつ投下します
386名無しさん@ピンキー:2011/08/31(水) 20:15:54.56 ID:Bqu/zPX8
>>385
おお、久しぶりの投稿だ
期待していますぜ
387埋十夜 第一夜の一:2011/09/04(日) 00:00:32.05 ID:0KqBku1M
第一夜

 こんな明晰夢を見た。

 がらくたに囲まれた六畳間の真ん中に、一畳分の布団が敷かれている。神妙な表情を作り腕
組みをして枕元に座っていると、仰向けに寝た女が、静かな声でもう逝きますと言った。女は長
い髪を枕に敷いて、輪郭の柔らかな瓜実顔をその中に横たえている。真白な頬の底に温かい
血の色が程良く差して、唇の色は椿の花の様に赤い。

 到底死にそうには見えない。しかし女は静かな声で、もう逝きますとはっきりと言った。二度も
口にするのであれば、自分も確かにこれは逝くのだろうと思った。
 そこで、そうですか、もう逝かれるのですか、と上から覗き込む様にして聞いてみた。逝きます
とも、と言いながら、女はゆっくりと眼を開けた。大きな潤いのある眼で、長い睫毛に包まれた中
は、ただ一面の暗黒であった。その黒い瞳の奥に、自分の姿が鮮やかに浮かんでいる。 
388埋十夜 第一夜の二:2011/09/04(日) 00:16:44.86 ID:N1gpidWk
 糸色先生、これって、夏目漱石の夢十夜のパクリ?仰向けに寝た女が、無邪気な調子で尋ね
てきた。‥いいえ、オマージュからのコラージュですと無邪気を装って答えを返した。

 気を取り直し、自分の姿が透き通るほど深く見える瞳の色沢を眺めて、これでも死ぬのかと思
った。それで、懇ろに枕の傍へ口を付け‥ようとしたところで、女の手が伸びてきた。頭を抱え
込まれ、唇が唇で塞がれる。

 これではコラージュの草稿が無意味になってしまう、と慌てて唇を引き離した。女は、うふふ、
と笑いながら体を反転させうつ伏せになった。
389埋十夜 第一夜の三:2011/09/04(日) 01:06:58.94 ID:N1gpidWk
 草稿では、枕元で仰向けのまま女は遺言を残して逝き、男はその遺言を果たす前に自ら命を
絶つことになっている。接吻もうつ伏せも草稿には一言も記してはいない。

 絶望した!明晰夢の中ですら、自分の草稿通りに物事が進まないことに絶望した!

 うふふ、と再び女が笑った。何が可笑しいのかと問い質そうとしたところで、初めて女が誰なの
か気が付いた。

 木津多祢。自分の生徒の姉で、本人の意思にかかわらず塵芥などを引き寄せてしまう特異体
質の大学生。それほど親しい間柄でもない彼女が、登場人物二名のみの話の女役を務めてい
る。もっと他に、夢に登場させる程度には親しい女性がいるだろうと自問した。

 うふふ、と三度女が笑った。頭の中にある草稿が、くしゃっ、と音を立てて押し潰された。
390埋十夜 第一夜の四:2011/09/04(日) 02:50:51.47 ID:N1gpidWk
 草稿通り、否、思い通りに物事が進まぬ明晰夢など、価値は無い。自分自身に痛みを与え、
どうにか目を覚ましてしまおうと思った。

 図面通りに作られた物に人の心を動かす力は無いと思う、と女が言った。明晰夢とはいえ、
自分より夢の中の登場人物の方が文学的な意見を出したことに再び絶望した。

 絶望のあまり、反射的に首括り用の縄に手を伸ばしたが、触れたのは縄ではなく女の手であ
った。ならば縄に替えて女の手で首を絞めてもらおうと思い付いた。すると、手や縄よりもっと良
い物があるよ、と女が囁いた。
391埋十夜 第一夜の五:2011/09/04(日) 03:09:20.29 ID:N1gpidWk
 女の指示通り、布団に仰向けに横たわる。馬乗りになった女が、その髪を首に巻きつけ、ゆっ
くりと絞め上げてくる。絞め方が緩くてなかなか苦しくならない、と言うと、唇を唇で塞いでくれた。

 感謝の意を表すため、舌で女の唇をゆっくりと擦りつつ、腰骨を両手で撫でる。女が体を軽く
震わせ、その反動で髪の一部が顔に覆い被さってくる。髪から鼻孔へ、椿油を連想させる香り
が流れ込んできた。

 あぁ、この女は唇だけではなく、香りも椿なのだなと感じた。椿の花言葉が「理想の愛」である
ことに納得しながら、もう少しこの状態を味わっていたいと思った。

 

第一夜 ―終―
392埋十夜 第二夜の一:2011/09/04(日) 23:55:30.15 ID:d80bYLBh
第二夜

 こんな明晰夢を見た。

 かつては山寺であった庵に、師匠と呼ばれる文化人が棲んでいる。自分を含め、多くの者が
その下で創作の極意を学んでいた。

 師匠の部屋を退いて、廊下伝いに自分の部屋へ帰ると行灯がぼんやり燈っている。片膝を座
布団の上に立てて、灯芯を掻き立てたとき、丁子油がぽとりと朱塗りの台に落ちた。同時に部
屋がぱっと明るくなった。

 部屋には先客がおり、一心不乱に机に向かっている。飾り気のない眼鏡に黒い髪の乙女、名
前は藤吉晴美だと以前に知った。

 自分は寓話、晴美は衆道戯画、と互いが究めようとする道は異なるが、師匠の深謀遠慮によ
り部屋は相部屋であった。
393埋十夜 第二夜の二:2011/09/05(月) 00:48:50.20 ID:ndPluTqa
 お前は文士である。文士なら一晩で寓話の一本くらい書き上げられぬはずはなかろうと師匠
が言った。そういつまでも書き上げられず、また、誰にも評価されぬところをもって見ると、お前
は文士ではあるまいと言った。文士ならぬ凡児だと言った。口惜しければ書き上げた一本を持
って来いと言って、ぷいと横を向いてしまった。絶望した。

 一番鶏が鳴くまでには、きっと書き上げてみせる。書き上げたうえで、明日また入室する。そう
してその一本と師匠の評価を等価交換せねばならぬ。書き上げられなければ、師匠の評価は
得られない。どうしても評価されなければならない。自分は文士である。

 もし書き上げなければ自害する。文士が辱められて、生きている訳には行かない。首を括っ
て綺麗に死んでしまおう。
 
 そう考えた時、机に向かっていた晴美が顔を上げ、アイデアが連鎖しないのでこれ以上は筆
が進まないと言った。
394埋十夜 第二夜の三:2011/09/05(月) 02:25:12.27 ID:ndPluTqa
 なるほど。アイデアとは単体ではなく、連鎖させなければならぬものか、と思わず膝を打った。
ならば連鎖をさせるために必要な物は何か、と尋ねると、それは見聞と体験であると答え、こち
らに身を寄せてきた。

 私は充分な見聞を有しているが、体験は無い。糸色先生は充分な体験を有しているが、見聞
は無い。ならば連鎖をさせるために見聞と体験を分かち合いたい、と晴美が囁いた。

 なるほど。これぞ等価交換というものか、と再び膝を打った。晴美から分けられる見聞によって、
一番鶏が鳴くまでに一本を書き上げられる。がちゃり、と天井の辺りから連鎖の音が聞こえた。

 晴美の見聞によると、衆道に限らず、初手は着衣のまま抱き合うのが交合の正しい作法との
ことであった。

 なるほど。文の書き出しにも作法があるのだから、交合にも作法があるのが道理。三度膝を
打った。
395埋十夜 第二夜の四:2011/09/05(月) 03:50:51.54 ID:ndPluTqa
 立位で抱き合うのは初級、座位で抱き合うのは中級。臥位、男役が仰向け、女役がうつ伏せ
で抱き合うのが上級である、と晴美が語った。見栄を張り、仰向けになると、躊躇するそぶりを
見せることなく体を被せてきた。

 体験に基づいた適度な強さで抱き締めると、とても好い具合だと返された。作法の二手目は
何をするものかと尋ねると、何も言わずに唇を重ねてくる。ならば、と舌で晴美の唇や舌を撫で
擦ると、そこから見聞が流れ込んできた。

 作法の三手目は着衣に手を差し込み、四手目で相手の全身を隈無く撫でる。五、六、七、八、
九を経て、十手目にて互いが絶頂に達した。

 放心が納まると晴美の姿は無く、代わりに一巻の冊子が手元に残されていた。筆跡は自分
のもので、挿絵の絵柄は晴美のものであるから、これは二人の子供なのだと思った。

 師匠に評価を尋ねると、上段と返された。

第二夜 ―終―
396名無しさん@ピンキー:2011/09/05(月) 03:58:42.87 ID:UODcZvPK
乙です。両方とも楽しみながら読みました。古い小説のような文体が上手いいですね。

しかしこのスレにいるのは本当に数人だけなんですな……。
397名無しさん@ピンキー:2011/09/05(月) 11:23:14.44 ID:vxsDRAPp
そりゃ批評家さんがいるからな
駄作を書く人でも書いていくうちに成長するかもなのに
その可能性を潰すように批判するせいで
批判された人は書きたくなくなるし
自分も書こうかなって思ってた新人も尻込みしてしまうしで
結果みんな離れていってしまうんだな
398名無しさん@ピンキー:2011/09/05(月) 18:05:05.55 ID:MotkQk5+
批判と批評は別モンだよ
判ずると評するじゃぁ字からして違うのに
それを理解できず一緒くたにネガティブな意味で使っているような低レベルのアホな読み手様がいらっしゃるのも、
書き手が離れる原因じゃないのかい?w
399名無しさん@ピンキー:2011/09/05(月) 18:53:21.12 ID:O+TvxLH1
という書き込みから溢れ出す低レベルのアホな読み手臭
400埋十夜 第三夜の一:2011/09/05(月) 22:22:38.51 ID:2JhMhTK8
第三夜

 こんな明晰夢を見た。
 
 数え年で十八になる娘を背負っている。おそらく自分の情婦である。ただ不思議な事に、背負
う前は普通の娘だったのに、いつの間にか左眼に白い綿紗が当てられ、よくよく見れば、手に
も足にも包帯が巻かれている。

 自分がその綿紗や包帯はどうしたことかと尋ねると、昔から、と答えた。声は娘の声に相違な
いが、言葉つきはまるで女性である。しかも対等だ。

 左は土手である。路は蛇の様に細く拗ねっている。蛙の鳴き声が時々闇から湧き出す。川へ
差し掛かったのね、と背中から声がした。左眼が無いのにどうして解るのか、と顔を後ろへ振り
向けるようにして尋ねると、だって河鹿蛙が鳴いたでしょう、と返された。 なるほど、あれは河鹿
蛙の声であるのかと得心し、これは大層な博学の娘を囲い込んだものだと思った。
401埋十夜 第三夜の二:2011/09/05(月) 22:45:09.66 ID:2JhMhTK8
 路を進むと、リーン、リーンと虫の鳴き声が聞こえた。もう秋が近いのだねと独り言ちると、あれ
は秋の鳴き声なのね、と顔を寄せてきた。蛙の声は聴き分けられるのに、なぜに虫の声を知ら
ぬのか、と尋ねると、虫は尾を引かないから感興をそそられない、とにべもない。

 不意に足元を見事な尺の青大将が横切った。ならばあれはそそるのか、と声をかけると、背中
から、ふふふ、と笑い声で返された。何を笑うのか、と問い質すが娘の返事は無かった。ただ、
今にわかるから、とだけ囁いた。

 自分は黙って路の先にある橋を目印に歩いて行った。しばらくすると路は丁字路になった。立
て石があるはず、と娘が言った。なるほど八寸角の石が腰ほどの高さに立っている。表には、娘
の名は小節あびる、川の名は日高川、左へ進み橋を渡ると道成寺、右へ進むと真砂の庄と記さ
れてある。

 左が好い、とあびるが命令した。
「路はやがて道と成る」ならば左へ向かうのが道理である、と言った。
402埋十夜 第三夜の三:2011/09/05(月) 23:42:47.88 ID:2JhMhTK8
 左を見ると、橋の向こうに大きな山寺と鐘楼が、不安を駆りたてる影を自分達の頭上へ投げか
けていた。自分はしばし躊躇した。

 今にわかるから、とあびるがまた言った。仕方なしに橋の方へ歩き出した。腹の中では、不安
の正体について考えながら一筋道を寺へ近づいて行くと、どうも背負われるのは不自由でいけ
ないね、と背中から声がした。ふと、あびるを背負った覚えが無いことを思い出した。

 急に恐ろしくなった。早く寺へ行ってあびるを降ろしてしまおうと思って急いだ。もう少し行くとわ
かる。――ちょうどこんな晩だったな、と背中で独り言ちている。

 何が、と際どい声を出して聞いた。何がって、もう思い出したんじゃないかな、とあびるは小首
をかしげる様に答えた。すると何だかもっと重大なことを思い出した気がした。けれども判然とは
しない。ただ、こんな晩に何かがあったように思える。そうして、もう少し行けば思い出すように
思える。完全に思い出しては大変だから、その前に早く降ろしてしまって、安心したいと思える。自分はますます足を早めた。
403埋十夜 第三夜の四:2011/09/06(火) 01:10:28.96 ID:tb/pmEGR
 道はだんだん暗くなる。ほとんど夢中である。ただ背中に艶やかな娘を負って、‥否、背負っ
ているのではなく、背中から抱き締め上げられていて、その娘が自分の過去、現在、未来をこ
とごとく照らして、寸分の多情も洩らさない鏡の様に光っている。しかもそれが自分の情婦であ
る。自分は鰻筒の中で生かされている鰻の様だと思った。

 ここ、ここ、ちょうどその鐘楼のところ、とあびるが言った。ようやく山寺に辿り着き、立派な鐘
楼の根元へ腰を下ろす。
 糸色先生、ここが始まりの終わりの場所でしたよね、と背中から声がした。ええ、そうでしたね、
と思わず答えてしまった。

 思いを寄せた僧・安珍に裏切られた少女・清姫が激怒のあまり蛇身に変化し、道成寺で鐘ご
と安珍を焼き殺す凄絶な説話はつとに有名であるが、蛇の交合が丸一日をかけておこなわれ
ることはあまり知られていない。

 千年ぶりですね、と背後からあびるが囁いた。背中から抱き締め上げられていた時から、す
でに交合していたことに気が付いた。鰻筒ならぬ蛇筒の中で生かされていたのだと思った。


第三夜 ―終―
404名無しさん@ピンキー:2011/09/06(火) 02:58:17.00 ID:4sGTlLBO
道成寺キター
地名が出てきたところでニヤリとしましたw
そういえば動物霊が憑いたときあびるは蛇でしたね

完全に余談ですが地元はいま火より水で大変な様子
お見舞いを…
405埋十夜 第四夜の一:2011/09/06(火) 23:08:52.53 ID:1R+336ot
第四話

 こんな明晰夢を見た。

 狭い居間の真中に化粧台の様なものを据えて、その周囲に無数の黄色い草花が散り乱れて
いる。台は黒光りに光っている。台の前には、左手に花弁、右手に茎を掴んだ内儀が一人で座
している。草花は造花らしい。

 内儀は髪を結い上げ、顔中つやつやして皺というほどのものはどこにも見当らない。ただ年季
の入った紬を纏っているから内儀だという事だけはわかる。自分は大人ながら、この御内儀さん
の年はいくつなんだろうと思った。ところへ水屋から味噌壺をせしめてきた貧乏神が、落武者の
様な髪を靡かせながら、御内儀さんはいくつかね、と聞いた。

 内儀は花弁と茎を抱き合わせ、大草麻菜実十七才です、と澄ましていた。
406埋十夜 第四夜の二:2011/09/06(火) 23:28:28.31 ID:1R+336ot
 麻菜実は抱き合った草花を大きな紙箱に詰め込んで、そうして、ふうと長息を吹き出した。する
と貧乏神が、御内儀さんの家はどこかね、と聞いた。麻菜実は長息を途中で切って、糸色先生の
奥だよ、と言った。

 貧乏神は壺を手で抱えたまま、どこへ行くかね、とまた聞いた。すると麻菜実が、また草花を大
きな紙箱に詰め込んで、前のような息をふうと吹いて、糸色先生の許へ行くよ、と言った。

 今すぐにかい、と貧乏神が聞いた時、ふうと吹いた息が、窓硝子を通り越して林檎の木の下を
抜けて、森の方へ真直に行った。

 麻菜実が表へ出た。自分も後から出た。麻菜実の腰に小さな根付けがぶら下がっている。肩
には紙箱を載せている。茶褐色の久米島紬を纏いて、足袋だけが黄色い。何だか花弁で作った
足袋の様に見えた。
407埋十夜 第四夜の三:2011/09/07(水) 00:21:02.39 ID:gyxZo1hF
 麻菜実が真直に林檎の木の下まで来た。木の下には裸の男女がいた。麻菜実は笑いながら
紙箱から一本の造花を抜き出した。それを祓串の様に小さく振った。そうして地面の真中に置い
た。それから造花の周囲に、大きな丸い輪を描いた。しまいに腰に下げた根付けを外して、先端
の鈴を鳴らし出した。

 今にその造花が知恵の蛇になるわ、なるわ、と繰り返して言った。男女は一生懸命に造花を見
ていた。自分も見ていた。

 なるわ、なるわ、と言いながら、麻菜実が鈴を鳴らして、輪の上をぐるぐる廻り出した。自分は麻
菜実ばかり見ていた。
 麻菜実は鈴をりんりん鳴らした。そうして輪の上を何遍も廻った。草履を爪立てる様に、抜き足
をする様に、造花に遠慮をする様に廻った。怖そうにも見えた。面白そうにもあった。

 やがて麻菜実は鈴をぴたりとやめた。造花はいつの間にか金色の蛇に姿を変えていた。男女
の姿はいつの間にか消えていた。
408埋十夜 第四夜の四:2011/09/07(水) 01:13:13.86 ID:gyxZo1hF
 ここは今から失楽園ですよ、と麻菜実が言った。そうして肩口から脱いだ紬を地面に敷いて、
その上に横になった。凍土に白い花が咲いた様に見えた。
 自分は麻菜実の奥が見たくなり、同じ様に横になった。

 金色の蛇が自分の足首に咬み付いてきた。そこから悟性という毒が流れ込んできた。ああ、
知恵の蛇とは毒蛇だったのだな、と思った。

 毒が全身に廻り切ると、自分が何をすべきなのか、わかる様な気がした。なるわ、なるわ、と
言いながら、麻菜実がゆっくりと覆い被さってくる。中指を麻菜実の奥へ差し込むと、産着の様
に温かく柔らかいものに包まれた。妻で、母で、弁財天なのだと思った。

第四夜 ―終―
409名無しさん@ピンキー:2011/09/07(水) 14:43:17.10 ID:CQeDFUHQ
おつ
410名無しさん@ピンキー:2011/09/10(土) 12:31:25.30 ID:0b9chL0S
かってに改蔵のOVA見た
素晴らしかった
411名無しさん@ピンキー:2011/09/11(日) 07:22:11.39 ID:cprnimL7
>>408
GOODJOB
412埋十夜 第五夜の一:2011/09/13(火) 23:55:02.29 ID:wwoDNysp
第五夜

 こんな明晰夢を見た。

 何でもよほど由緒ある寄席で、神代に近い昔に建立されたと思われるが、誤って裏木戸から
入り込んでしまったところ、事情を話す暇もなく守衛に生捕りにされ、寄席の席亭の前に引き据
えられた。

 その席亭は人を威圧する様な鋭い髭を生やしていた。席亭は灯火で自分の顔を見て、演芸を
披露するか埋まるかと聞いた。これはその寄席の因習で、不届き者にはだれでも一応はこう聞
いたものだと言う。披露すると答えると入門した意味で、埋まると答えると裏山へ棄てられるとい
うことになる。自分は一言披露すると答えた。
413埋十夜 第五夜の二:2011/09/14(水) 00:02:35.03 ID:wXVImpS8
 何の演芸を披露するのかと聞かれたが、咄嗟のことなので思い浮かばなかった。それならば、
と席亭がひとりの娘を呼び出した。そして、この娘、音無芽留は金糸雀の様な歌声を持つが、
肝心の歌声を無くしてしまったので、他の芸を仕込むか埋めるかを決めねばならぬと言った。と
どのつまり、二人で組んで芸を披露する運びとなった。

 席亭は一番鶏が鳴くまでなら待つと言った。鶏が鳴くまでに二人で演芸を披露せねば、自分
も芽留も埋められてしまう。

 落語、講談、漫談、浪曲、と思い付く限りの演芸を挙げてみるも、そもそも自分には芸の素養
は無く、芽留には声が無い。更に芽留は字も書けず、八方塞がりの有様である。捨て鉢になっ
て畳の上に寝転がると、弱腰を跨ぐ様にして芽留が腰を下ろしてきた。
414埋十夜 第五夜の三:2011/09/14(水) 00:43:49.09 ID:wXVImpS8
 その手には端を結んだ一本の黒紐。あやとりの要領で、川、亀、箒、梯子を小気味好く形作っ
ていく。見事な手管ではあるが、残念ながらこれは演芸には含まれない。梯子から金剛石へ
繋ぎ、トリは文福茶釜。御愛想として拍手を送ると、目の前に茶釜が差し出された。

 視線を上げると、茶釜に芽留の姿が重なって見えた。茶釜の黒が、黒の羽織へ繋がり、羽織
が色物の演芸の二人羽織へ繋がる。芽留があやとりで伝えたかったのは、二人羽織の提案で
あることに気が付いた。声や字は無くとも、繋がる方法はいくらでもあるのだと思った。

 二人羽織による娘義太夫は思いのほか好評であった。芽留に黒い大きめの羽織を着せ、自
分が羽織の中から台本を読むだけの素人芸であるが、その珍妙さが好しとされた。
席亭からは、比翼鶏の亭号を与えられた。比翼鶏望・芽留を名乗る間は二人は夫婦である。

第五夜 ―終―
415名無しさん@ピンキー:2011/09/14(水) 19:57:13.86 ID:MyzsoT/P
乙です

もう半分になってしまいましたか……
416名無しさん@ピンキー:2011/09/16(金) 13:15:40.27 ID:MOCS2LIT
いいねいいねー
こういう雰囲気のある文章は大好きだ
417埋十夜 第六夜の一:2011/09/21(水) 00:11:48.25 ID:fvIx5tnw
第六夜

 こんな明晰夢を見た。

 女流学士が天満神社の舞殿で計算複雑性理論の公開解読をおこなっているという評判だから、
散歩ながら行って見ると、自分より先にもう大勢集まって、しきりに個々の所見を言い合っていた。

 舞殿の隣五間の所には、大きな赤松があって、その幹が斜めに舞殿の甍を隠して、遠い青空
まで伸びている。松の緑と朱塗りの柱が互いに照り合って見事に見える。その上、松の位置が
好い。舞殿の左の端を目障りにならないように、斜に切って行って、上になるほど幅を広く屋根
まで突き出しているのが何となく古風である。鹿苑寺庭園の流れと思われた。

 集まった見物人の中でも男子の学徒が一番多い。学問所へ行くのが億劫だから立ち寄ってい
るに相違ない。ましてや、解読しているのは学士には見えぬほどに可愛らしい乙女である。
418埋十夜 第六夜の二:2011/09/21(水) 00:16:42.22 ID:fvIx5tnw
 女流学士は見物人の評判には委細頓着なく筆を動かしている。一向に振り向きもしない。ぴん
と張られた画布の前に立って、丸文字の数式を書き綴って行く。

 仰向いてこの態度を眺めていた一人の若者が、自分の方を振り向いて、さすがは学士の大浦
可奈子様だな。眼中に我々なしだ。真理の追求者はこうあるべしという態度だ。天晴れだ、と言
って褒め出した。
 
 自分はこの言葉を面白いと思った。それでちょっと若者の方を見ると、若者はすかさず、 あの
迷いのない筆の使い方を見たまえ。大自在の妙境に達している、と言った。

 可奈子は数十行の数式を一気に書き込んで、筆先を縦に返すや否や、その数式の横に持論
の証明式を書き込み始めた。その筆の入れ方がいかにも無遠慮であった。そうして少しも疑念
を差し挟んでいない様に見えた。
419埋十夜 第六夜の三:2011/09/21(水) 00:24:16.82 ID:fvIx5tnw
 日が暮れかかっても可奈子の筆は止まるところを知らず、そのうち見物人もひとりまたひとりと
家路につき、やがて自分ひとりだけになった。
 そろそろ休憩に入ってはどうか、と声をかけると漸く筆が止まった。

 可奈子が自分の方へ振り向いた。口元は三日月を形作っていたが、瞳は新月の様に空虚しか
映していなかった。
 仏造って魂入れず、否、眼入れず。これではいかに妙域に達しようとも、解読の歓びは得られ
ないだろうと思った。急に可奈子が不憫に思え、家へ連れて帰った。

 筆に替え、白湯を湛えた湯呑を持たせると、可奈子の瞳が新月から満月に変わり始めた。心
なしか口元の三日月も半月に近づいた気がした。急に可奈子が愛おしく思え、我知らずのうちに
抱き寄せていた。
420埋十夜 第六夜の四:2011/09/21(水) 00:34:54.30 ID:fvIx5tnw
 自分の舌を筆に見立て、可奈子の全身へ生の歓びを描き込んだ。
 半月は満月に変わっていた。


 枕言葉にでも、と理論の要点について尋ねると、計算量理論におけるクラスPとクラスNPが等
しくないという予想、即ちP≠NP予想です、と返ってきた。

 自分は数学には疎いので解読の役には立てないだろう、と言うと、私たちに置き換えると、自
ら糸色先生に告白して恋愛を成就させるのと、他者の手を借りて成就させるのとではどちらが易
しいか、それを予想する様なものだと返ってきた。
 数学は奥が深いとつくづく思った。

第六夜 ―終―
421名無しさん@ピンキー:2011/09/21(水) 01:26:23.96 ID:003Xfv+v
おぉぉ、これはいいな
GJ
422名無しさん@ピンキー:2011/09/21(水) 07:43:51.80 ID:dyFXLYrq
あと四人か……
423名無しさん@ピンキー:2011/10/05(水) 14:58:31.95 ID:xja2YJEn
ほしゅ
424愛は毒薬:2011/10/07(金) 23:50:45.40 ID:reITXRw+
じゃぁ保守代わりに一本


・主体は常月まといさん
 簡単に言うとまといさんが惚れ薬を先生に飲ませようとする話。
・とくに原作以上の猟奇とかはない。
 まといさんのディープラブ増量中。イメージ崩壊に敏感な人は注意のこと
・濡れ場はないけどエロパロでしか書けないネタ
425愛は毒薬:2011/10/07(金) 23:51:40.67 ID:reITXRw+


恋するとだめなんです

ひとたびその御方を愛せば、何が何でもその人を振り向かせたい
会いたい 話したい 愛されたい
そのためなら例えどんなことだって……



ある日曜日のことだった。
「ま、まといちゃん。なにそれ?」
奈美が思わず声をかけたのは、望の背後をつきまといつつ、うっとりした表情で右手に握る小瓶を見つめているまとい。
まといは、なにを浮かれているのか嬉しそうな表情を崩さないままで小瓶を振って見せた。ラベルの遮りがない半透明な瓶の中で、無色の液体が見る者を誘うように揺れる。
「これ、某所で手に入れた惚れ薬」
「あぁ……またそれ? そのセリフ137話くらいで一回聞いた気が……」
こんなことは以前にもあったことを奈美は記憶していたが、どうやら今回はまた、違うもののようである。
前回はただのアメだったが、今回は騙しものではない。
「これはプラシーボ効果じゃないの、本当に効果がある、惚れ薬」
「ほ、惚れ薬……」
「先生が私だけを見て愛してくださるようにと、先生の元を10分も離れてまでして手に入れたの」
「は、はぁ」
「これを一滴飲ませれば、たちまち気分が高揚して、恋愛感情が爆発し、恋の絶頂の心地になれる……そこですかさずお誘いをかければ、先生は私にますます惚れること間違いなし……!」
「そ、それってヤバい薬なんじゃ……ないの?」
「でも! これを使えば他の泥棒女たちに差をつけられる……そんな奴らには目もくれずに私だけを見てくれるように……」
すっかり自分(と望)の世界に入り浸っているまといに、これ以上関わるのは危険と判断した奈美は
「が、がんばって……」
と、足早に去っていく。
一方まといは、奈美と話している間に少し離れてしまった望との距離を再び戻すために、電柱の陰から陰へと移りながら、望の後を追いかけていった。

 じー……
なんとしても望にこの薬を飲ませ、そして一番に自分が望にアプローチをかける。必ず成功させてみせる、そのために、わざわざ望が泥棒猫たちと触れ合う機会のない日曜日を狙ったのだ。
しかし、まといはその機会を陰から狙い続けたが、どうにもそのタイミングが掴めない。
望は一向に、飲食をする気配を見せないのだ。
この薬は一滴でもすさまじい効果が得られる。常に気配を消して望の背後にいるまといにとっては、望が何かを口にするタイミングを見計らって混入させてしまえば飲ませるのは簡単なのだが、肝心の飲食を行わないのでは話にならない。
この間のアメのように背後から「かぽ」と口に運んでしまいたいところだが、いま手持ちにそういった菓子の類はないし、この場面でも望の恐るべき危機回避能力が発揮されたのか、休日だというのに飲食物の売っている店に寄ろうともしない。
昼食の時間さえも霧や交が邪魔で、惚れ薬の混入はうまく決まらなかった。
やがてまといは、チャンスを待つのをやめた。
そうだ、待っているだけでは駄目だ。やはり、こちらから飲ませるように仕掛けなければならない……そうすれば先生は、必ず振り向いてくれるのだから……!



望たちが生活拠点としている当直室の中は、まといにとっても使い慣れたスペースだった。
ここで、望に惚れ薬を飲ませよう。そして望を振り向かせるのだ。

望は隣の部屋で、いつものように新聞を読みながら社会に絶望している。
季節は夏、冷たい飲み物が恋しい季節。ここですかさず自分が「麦茶でもどうぞ」と勧めれば、喜んで口にするだろう。

まといは冷蔵庫から麦茶の入ったポットを取出し、氷を浮かべた。そして、懐から取り出した小瓶の中の液体を、何滴かポットに垂らす。
お盆にポットとコップを乗せ、これを望のところへ運んで、勧めれば……彼は麦茶と一緒に惚れ薬を飲み、そして、そんな気の利いた自分に好意を……
まるで自分が惚れ薬を飲んで酔いしれたかのように興奮が抑えられないまとい。
それはそうだ、今まで邪魔な女たちのせいでちゃんと自分と向かい合ってくれなかった望が、今日、ついに、振り向いてくれるのだ……!
も、もう一滴……いや、入れすぎだろうか? しかしこれで望が自分に惚れるならば……
426愛は毒薬:2011/10/07(金) 23:52:20.43 ID:reITXRw+
しかし、そんなまといのもとに、別の機会が訪れることとなった。

「先生、麦茶でもいかがですか?」
まといがなんということもない表情をつくり、望がいる部屋に麦茶のお盆を持って入る。
そして望の姿を捉えて、驚いて思わずお盆を落としそうになってしまった。

望が転寝を始めたのだ。畳の上で大の字に、無防備に……

まといに焦りが生じた。今は霧と交は台所での食器洗いに気を取られている、これはチャンスかもしれない。
麦茶を勧めるという回りくどい方法よりも、今、望の口元にこの惚れ薬を垂らし、目を開いたときに初めて目にするのは他ならぬ自分……
興奮がまといの判断力を鈍らせた、まといは周到な計画よりも、興奮からくるストレートな方法を選択した。

近くのテーブルに麦茶のポットを置くと、望を起こさないようにそっと忍び寄る。その右手には、小瓶がしっかりと握られている。
望は仰向けに寝ている。こ、この口元に惚れ薬を……

まといの手が震えた。
さぁ、飲んで、この薬を……一滴……!
小瓶を望の真上まで持ってきて、ゆっくりと傾ける。
先生、飲んで、私のために、そして私に……!



まといが目前のユートピアを前に油断しきったそのときだった。
「 常 月 さ ん 」
聞き覚えのある、地獄の底から響き渡ってくるような凄みのある声が背後から聞こえ、思わず振り返った瞬間に、手に持っていた薬瓶は消えていた。

まといから薬瓶を取り上げた相手は、誰あろう。
「こんなもので先生を我がものにしようっていうのは、どうかと思いますけど……」
千里だ。
「!」
千里の全身から発される強烈な負のオーラ。近くにいるだけで肌にぴりぴりするほどの殺意を察し、まといは思わず身構えた。千里が鈍器をその頭上に振り上げたのはそれと全く同時のことだった。
「許せ ぬ!」
まといはとっさに、左方から迫りくるスコップをかわして窓からひょいと飛び出し、スコップを振るう千里を前に電柱を小脇に抱えて




------ このシーンは都合によりオンエアを控えさせていただきます ------




気が付けば、路地裏に追い詰められたまといは千里に胸倉を掴まれていた。千里はまといを掴み、もう片方の手に取り上げた薬瓶を握っている。
「常月さん、先生をこんなもので誑かそうとしていたなんて言わないでしょう?」
「…………」
まといは目を反らした。
彼女も、内心は分かっている。確かに今回の手は姑息で邪道だろう。恋敵の千里としては、きっちりと制裁を加える気に違いない。
しかし、先ほど電柱と相打ちになって弾かれたスコップは千里の手元にはない。
その代わりに……と、千里がにやりと笑った。まといの背筋に寒気が走る。千里が片手で、器用に小瓶の栓を開けてみせた。
「自分のやろうとしていたことをきっちりと省みて、こんな気を起こさないようにしてもらわなきゃいけないわね」
まといがどんなに逃げようとしても、千里の右手はまといをがっちりつかんで離さない。そして、左手に握る薬瓶も……一滴だけで相手を催淫状態にしてしまうこの薬の強力さは、手に入れたまといが一番よく知っていた。
「ま、待って! それは本当に洒落にならな……!」
「うなぁぁぁぁぁぁ!!!」
「ぐわむふっ!!」
薬瓶を無理やり口に押し込まれ、そのまま薬液を一気に口に注ぎ込まれた。
抵抗しようとしても、瓶の先端を口に差し込まれている以上どうにもできず、大量の薬液が喉に流れ込んでくる。
水で薄めたような僅かに苦い味、舌が痺れ、飲み込むたびに喉が焼けるように熱い。やっと千里の手がまといの口から離れたときには、もう瓶はほとんど空っぽになっていた。
どんな薬でも多量に飲めば毒と同じ。危険な薬ならばなおさらだ。
まといはその場に膝をついた。風景がぐらりと歪む。立っていられなくなり、そのまま地面に倒れ込んで、動けなくなる。
427愛は毒薬:2011/10/07(金) 23:53:32.97 ID:reITXRw+
「あっ……エホッ……」
まといが気が付いたとき、千里の姿は既になかった。どうやら命だけは奪われなかったようだ。
しかし、強烈な惚れ薬を大量に飲まされてしまった。意識するまでもない、身体が火照り、全身がむずむずとする。激しい頭痛とめまいで立ち上がることすらできなかった。
まといは、ふらふらしながら膝で立ち、喉の奥に指を押し込んだ。吐き出さなければ、強烈な薬をあれほど大量に飲んでしまっては、命がないかもしれない。
しかし、無駄だった。飲まされてから結構な時間が経っているのか、いくら吐き出そうとしても吐き出せない。
まといの身体からふたたび力が抜け、再び地面に倒れ込んだ。
「はぁ……はぁ……」
一滴で相手を惚れさせる薬。一瓶飲み干せば、凄まじい媚薬効果に身を焼かれることになる……
顔が熱くなり、息が荒くなり、まるで全身が性感帯になったかのようにむず痒さを感じ、心臓が破裂しそうなほどに心拍が高まる。

――あぁ、胸が熱い。気分が異様に高揚してくる。
  息が苦しい、誰か、誰か助けて……
  誰か、この体の火照りを癒してくれる人は……


「おや、常月さん、こんなところでどうしたんですか?」
まといが顔をあげたとき、そこにいたのは望だった。
どうやら夕涼みの外出にと学校の周りをぶらついているうちに、まといが倒れていた路地裏に来たらしい。

心臓を矢で射ぬかれたかのような衝撃が、まといの全身に走った。
「せ……先生……」
まといの目には、いつにもまして望が魅力的に見えた。望の姿を見て、声を聞くだけで、顔が火照り、着物の下の局部がひとりでにじっとりと濡れてくるほどに。
「先生……」
「ど、どうしたんですか? 具合が悪いのですか?」
「は、はい……」
とろんとした表情で応えるまとい。
――あぁ、この心の寂しさを埋めてくれる人物が目の前に……。
「せんせ……」
「汗びっしょりですね……学校で休んでいくといいですよ」
望がまといの手を取る。ただそれだけなのに、まといはまるで性器に触れられたかのように感じてしまい、びくんと身を捩らせる。
「あぅっ……!」
「し、失礼。立てないんですか?」
「はい……ち、ちょっと……」
まといは自力で立ち上がろうと壁に手をついたが、また膝をついた。
「せ……せんせ……助けて……」
火照った顔で望を見上げ、零れるような言葉で助けを求めるまといの姿は、誰が見ようとも艶めかしく見えただろう。
しかし望にとってはまといは一人の生徒。チキンな彼も根は生真面目で優しかった。純粋にまといの心配をし、まといの額に手を触れる。望の手は少し冷たく、まといの火照った顔をひんやりと冷やした。
……心地いい。先生の手……
「かなり熱がありますね、保健室を開けてもらいましょう、そこでゆっくり休むといいですよ」
望がふいに、立ち上がれないまといの背と膝に手を回した。
「えっ……」
――うそ、まさかこれは……!
望が、ためらいもなくまといの身体を持ち上げる。
これは、俗にいう
 御姫様だっこ!!
望は、まといの身体を運ぼうと、まといを担ぎ上げた。
幸い、地面が湿っていたために、まといの着物の局部辺りが湿っていることには、違和感を覚えなかったらしい。
まといは、戸惑った表情で望を見上げるばかりだった。
「せ、先生……」
「なんですか?」
「……あ、ありが……」
舌が痺れてもつれ、最後までは言えなかったが、望にはちゃんと伝わったようだ。

――先生が心配してくれている
  あぁ、なんて優しい先生
  先生 先生……先生に愛されたい

ただでさえ愛しい先生の優しい行為。そして惚れ薬の効果も相まって、まといは完全に理性を失いかけていた。
まといはもう、愛されたいという願望で頭がいっぱいだった。望を自分だけのものにしたい、という普段からの望みが倍増し、唯一のブレーキだった常識的思考も薬のせいで完全になくした。まといは子供のように甘えた様子で、幸せいっぱいの顔で望に身を任せた。
428愛は毒薬:2011/10/07(金) 23:54:24.88 ID:reITXRw+
「常月さん」
「はっ、はい!」
ベッドで横になったまま、まといが火照りの収まらない顔を上げた。望は相変わらず、心配そうな顔をしてまといを覗き込んでいる。
「だいぶ汗をかいていたようですが、風邪をひかないように着替えたほうがいいですね。それに着物では寝にくいでしょう。なにか着替えるものを持ってきましょうか」
「えっ?」
「そうですね、私の寝巻を一着お貸ししましょう。いや、小森さんが当直室にいるので、彼女が持っている寝巻を一着貸してもらったほうがいいでしょうか」
「あっ、いえ、せ、先生ので大丈夫です」
とっさに欲望のままに言ってしまった。本当は望の寝巻では大きすぎて丈が合わないが、望の着ていたものを着たいという思いが、ついつい口に出てしまったのだ。
「分かりました、すぐに持ってきますから、少し待っててください」
望が立ち上がった。
望はまといのほうを見ていなかったが、その時まといはおもわず望に手を伸ばしていた。

……先生が行ってしまう!
待って、行かないで……あぁ、もう視界から消えてしまった。
……あぁ、先生、今頃廊下を歩いている頃かしら、いまあなたは何をなさっているんでしょう?
気になる……気になる……

何を考えても望が愛おしく思えるばかり。望は寝巻を取りに行ってしまったが、身体の火照りはますます強くなるばかりだった。
薬の副作用で呼吸が荒くなっているが、望と離れると違う意味で息が苦しくなってくる。望が保健室を出てからもう1分は経っただろうか。禁断症状のごとく彼のことが気になりだし、いてもたってもいられなくなってきた。
まといは身体を起こし、ベッドから降りようと床に足をついた。
だめだ、まだふらつく。しかし望と離れているのは嫌だ、追いかけたい……
ベッドから腰を上げて、ついたてを掴んで立ち上がる。もはやチェイサーの意地である。毒のような薬を飲んでふらふらでも彼を追いかけたい、いや追いかけなければならない。
先生、いま逢いにいきます……!
ガタンと音を立てて、掴んで寄りかかっていたついたてが倒れそうになる。
「あっ!」
やはり立ち上がれる状態ではなかった。バランスを崩してしまい、まるでマリオネットの糸が切れたように、身体が制御を失う。
――あぁ……愛しい先生を追いかけることができない……そんな……
床に倒れ込みそうになる際に、まといの頬に涙が伝った。

「危ない!」
地面に激突する寸でのところで、抱きとめられたまとい。
抱きとめてくれたのは望だった。
「せ、先生……!」
「どうしたんですか、常月さん」
まといの目が潤んだ。先生が自ら、自分を助けに来てくれるなんて……
「も、申し訳ありません、立ち上がろうとしたら、身体がふらついて……」
「体調が優れないのでしたら、あまり無理をしてはいけませんよ」
まといは望に抱き着く形で抱えてもらい、再びベッドに腰を掛けた。
「具合がよくなるまでは静かに寝ていた方がいいですよ。寝巻を持ってきたので、着替えて休んでください」
「先生は、あの、まだいてくださいますか?」
「えぇ、かまいませんよ。あぁ、着替えが終わるまでは、カーテンは閉めますね」
「はっ、はい」
望がベッドのカーテンをすっと引き、二人の間を遮った。
429愛は毒薬:2011/10/07(金) 23:57:18.26 ID:reITXRw+
「先生」
「なんですか?」
「いま、いらっしゃいますか?」
「えぇ、ここにいますよ」
まといはカーテンの中で、何度もこの問答を繰り返してくる。そのたびに望は、部屋に持ち込んだ新聞から顔を上げて応えた。
普段から望を追跡していなければ落ち着かない彼女にとって、この状況はもどかしいものであろう。
まといはまだ痺れが取れない腕をぎこちなく動かしながら、寝巻へと着替えつつ、ちらちらとカーテンの向こう側を気にした。望がそこにいるのは気配から分かる。しかし、姿が見えないというだけで気になって気になって仕方がなかった。
「先生……」
「どうしましたか?」
「……申し訳ありません」
「なんですか、藪から棒に」
「ご迷惑をおかけして……」
「何を言っているんですか、当然のことです」
「先生……」
望らしくない頼もしい言葉。胸がますます熱くなり、まといは手を止めて、カーテンの隙間を覗き込んだ。

じー……

望と目があった。
「あっ!」
「常月さん、ずいぶん寂しそうですね」
「えっ?」
望は一度、カーテンの隙間から覗くまといと見つめ合ったが、その視線を再び新聞に戻し、まといの心を見透かしたような口ぶりで言った。
「心配はいりませんよ、あなたが私の傍にいられないときは傍にいてあげましょう」
「えっ……え、先生……」
まといは混乱した。望の口からそんな言葉が出るとは思わなかったからだ。そして望の口がさらにこう続けたから驚いた。
「私も、ふと背後を振り返って、あなたがいなかったらさびしかったですからねぇ」
「……え……」

望の口からそんな言葉が聞けるのは嬉しいことだが、なにか変な違和感を覚えた。望はいったいどうしてしまったのだろう。おかしい、まといは常日頃から望を観察しているが、奥手な望がこれほどまでに積極的だったことなどなかった。

まといには心当たりがあった。望が、こんなにも自分を愛してくれる、その理由の心当たりが。
「先生」
「はい?」
「もしかして」
「なんですか?」
「さっき麦茶を飲みませんでした?」
「えっ、えぇ、昼ごろに飲みましたけど、それが何か?」
「…………」

そうか……やはりそういうことか……
惚れ薬のせいか……本当の望はやはり……

まといはベッドにがくっと腰を下ろした。
「? 常月さん、どうしたんですか」
「…………」
望に応えようともせず、そのままベッドにばったり倒れ込むまとい。

「常月さん?」
望が不思議に思って、カーテンを引いた。
裾が長すぎるぶかぶかの寝巻を着たまといが、望に背を向けて眠っている。
「常月さん? ……な、泣いているんですか?」
「…………」
まといは望から背を向けたままだった。目にうっすらと涙をうかべて……
430愛は毒薬:2011/10/07(金) 23:58:09.67 ID:reITXRw+
……あぁ、なんて馬鹿なことをしてしまったんだろう、私は。
……惚れ薬を盛るなんて、虚しいことを……
……先生、ごめんなさい……

まといは自分の行いを、酷く後悔していた。こんなにも優しくしてもらえたのに、それは所詮薬のせいだったのか……
惚れ薬を飲ませる、こんなことをしなければ愛してもらえない、そう思えてしかたがなかった。虚しい。悲しい。そして、望に申し訳が立たなくて仕方がない。
まといはさらに小さくうずくまって、思わずすすり泣いた。

「常月さん、また具合が悪くなったのですか?」
「…………」
まといは死んだようにうずくまったまま動こうとせず、返事もしない。
それを望は、まといの具合が悪くなったのだと勘違いして、酷く慌てた。
「だ、大丈夫ですか? しっかりしなさい」
「…………」
困り果てた望は、ぱっと何かを思いついたようで、ちょっとだけまといの傍を離れ、それから室内の教卓の上にあったペットボトルを取って戻ってきた。
「飲みますか?」
「えっ?」
「何か飲んだら、気分がすっきりするかもしれません、よかったら、どうぞ」
そう言われて差し出されたのは、中身が半分ほど減っている麦茶のペットボトルだった。
「……えっ? これは……」
「すみません、飲みかけの、これしかないのですが……」
「え……先生が、飲んでいたのって……」
「はい? あぁ、さっきまで私が飲んでいたものです。あぁ、他のがよかったら、何か別なのを買ってきますか?」
まといが、また混乱した。
「あの、冷蔵庫にあった麦茶は?」
「へっ? あぁ、冷蔵庫に備えてあった麦茶ですか? 悪いんですが、あれは小森さんと交が全部飲んでしまったのでいま新しいのを作ってる最中なんですよ」
「え、せ、先生は?」
「? なんの話ですか?」
「…………」
……まといの頬に、また涙が伝った。
「えっ、常月さん、だ、大丈夫ですか? やっぱりまだ具合が悪いのでは?」
まといは顔を上げ、黙って首を横に振った。

望は惚れ薬を盛られた麦茶を飲んでいなかった。ちょうど望が麦茶を飲もうとしたところ、冷蔵庫の麦茶を霧と交が全て飲んでしまったので、やむをえず外の自販機まで買いに行き、その帰りに倒れているまといを見つけたのだとか。

「先生、私のことを愛してます?」
「ははは、また何を言っているんですかこの子は……」
まといはベッドに横になったまま、何度も何度も望に話しかけた。
そのたび望は冷や汗を垂らしている様子だが、それでもまといのことは教師としての責任をもって見守っている。
「先生」
「なんですか」
「私、今、幸せです……」
「は、は……そうですか。常月さん、本当にゆっくり休んだ方がいいですよ」
「先生、ご存知ですか? 『お医者さまでも 草津の湯でも 恋の病は 』……」
「わ、分かりました、分かりましたんでゆっくりお休みください、身体に障りますよ」
「まぁ、先生なんてお優しい」
「ははは……」

まといは今度こそ、心を幸せに満たしていた。
望はやはり、自分のことを気にかけてくれていた……
心は何度もぐらついたが、まといの、望を一途に思う気持ちだけは変わらない。
先生、どんなことがあっても、なにがあっても、どんな失敗をしてしまっても、私はあなたを……


まといはそれから、急に疲れてそのままベッドで眠りだした。
まだ惚れ薬の毒がまわっているのか、心拍は安定していない。うとうとし、ぼんやり眼を覚まし、また眠る。それの繰り返しだった。
何度も寝て醒めて、いろいろな夢を見た。
望のそばにぴったりくっついていろいろなところを歩き回る夢。望から無理やり引き離されて、一人で泣いている夢。望との挙式で、薬指に指輪をはめてもらう夢……
どんな夢にも、彼の姿があり、彼のことがひと時でも頭から離れることはなかった。
431愛は毒薬:2011/10/07(金) 23:58:29.81 ID:reITXRw+
まといはふっと眼を覚ました。
部屋の中が少し暗い。もうだいぶ日が落ちたようだ。
目に映ったのは天井。そのまま首を90度傾けてみると、椅子に座ったまま寝ている望が目に入った。
……自分が寝ている間、本当に、ずっと傍にいてくれたのか……

まといはベッドから降りた。薬の効果が抜けたのか、身体の痺れや火照りはだいぶおさまって、もう大丈夫だ。
しかし、胸に燃える想いは尽きるどころかより激しさを増している。

まといはゆっくり望に歩み寄る。
望はぐっすり眠っており、真ん前まで歩み寄っても、まだ眠ったままだ。
「先生……」
小さな声で呟いた。望はまだ起きる気配を見せない。
顔を近づけても起きない。頬に手を添えても、まだ起きない。
「先生……いいですよね?」

まといは、そのままそっと顔を近づけ……唇を重ね合わせた。
ずっとずっと、願い続けていた瞬間。気が抜け、魂を吸われるような思いだった。
力が抜け、ついつい望に寄りかかってしまわないように必死だった。
魂を吸いきられる前に唇を離す。本当は、もっと激しくしたいのだが、これ以上激しく続ければ、望が起きてしまうかもしれないからだ、幸い望は目を覚ましていない。……彼を接吻で目覚めさせてはならない。
だから

「先生……これからも、愛し続けます……先生……」




望は眼を覚ました。
うっかり寝てしまっていたが、気が付くと、今まで面倒を見ていたまといの姿がベッドの上にはない。
「おや、常月さん……」
もう時刻は夜。辺りを見回しても、まといがうろついた形跡はない。その代わりに、保健室の入り口の戸は開いたままになっていた。
すでに具合が良くなって、出て行ってしまったのだろうか? 彼女の具合が治ったのであれば、それはそれでよかった。

と、安心して腰を上げた時だった。

「先生、ありがとうございました」
「……いたんですか」
「…………えぇ、ずっと」




Fin

麦茶に混ぜられた惚れ薬を飲んでしまった霧と交が暴走してしまうお話はまた別の機会に。
432名無しさん@ピンキー:2011/10/07(金) 23:59:31.43 ID:reITXRw+
まといさんのディープラブを書いてくださるSS作家さんが現れることを切に願います。エロパロ板が平和でありますように
433名無しさん@ピンキー:2011/10/08(土) 21:48:32.61 ID:Zolienaq
乙GJ
まとい可愛いひょ
434名無しさん@ピンキー:2011/10/08(土) 23:06:02.19 ID:6qZG98j7
gj

千里「先生がきっちりしない限りは媚薬も悪くないわね」
奈美「アンフェアをきっちり制裁したんじゃなかったの!?」
マ太郎「千里ちゃんの調合し薬飲んだら先生間違いなく死ぬナ」
435名無しさん@ピンキー:2011/10/09(日) 08:57:22.59 ID:Vv4Zte9b
遅ればせながらGJ
まといかわいいよまとい
436名無しさん@ピンキー:2011/10/09(日) 17:42:21.55 ID:1XIei1uf
GJ!
素晴らしい そして素晴らしい!!
437名無しさん@ピンキー:2011/10/09(日) 23:07:24.30 ID:6ZsaAcjU
GJ
438名無しさん@ピンキー:2011/10/10(月) 00:14:04.89 ID:1yb+xaGq
GJ!
439名無しさん@ピンキー:2011/10/11(火) 13:13:07.55 ID:U1wCLgFV
まといは本当にいじらしくて可愛いな
GJでした!
440小ネタ 愛ちゃん夢日記:2011/10/13(木) 18:17:07.69 ID:fy3Q3sVF
夢日記の話に加賀愛ちゃんが関わってこなかったのが気になったから書いた
18巻あたりの春 舞台裏的な話
441小ネタ 愛ちゃん夢日記:2011/10/13(木) 18:18:28.30 ID:fy3Q3sVF
桜吹雪を舞わせる風が頬を撫でる、ある春の日のこと。
加賀愛は学校を休んだ。
しかし学校では校庭にミサイルが落ちた云々の騒ぎでそれどころではなく、加賀愛が学校を休んでいたことが話題に上がることは一度もなかったが……

「あっ、愛ちゃん」
可符香は下校中に、欠席した加賀の姿を目にした。
愛はぼんやりと、橋の上から小川を眺めている。思いつめたような表情、彼女の発するオーラは、誰かさんが常時意図的に発しているオーラにそっくりだった。

このオーラはどこかで感じ取ったことがある、誰のオーラだったかな……
そうだ、絶望先生だ。絶望先生が身長を伸ばそうとするときによく発しているオーラだ。
しかし、なぜ愛ちゃんがそんなオーラを発しているのだろう。

と、急に愛はため息をついたかと思えば、橋の欄干へと脚をかけた。
こ、これはまさか……
自殺――!?

「やめてー!」
可符香はすぐに飛び出し、いまにも飛び降りようとする愛の脚を掴んだ。
「きゃっ! 可符香さん!?」
「やめてください!」
「キャーッ!!」
バランスを崩して橋から滑り落ち、可符香に脚を掴まれてパンツ丸出しで宙づりにされてしまう愛。
「す、すみません! すみません! 離してください!」
「だめです! 命を粗末にしてはいけません!」
「すみません! 違うんです! 自殺しようとしたわけじゃないんです!」
「えっ? そうなの?」

その後、偶然通りかかった久藤に力を借りてどうにか引っ張り上げてもらった愛は、可符香に悩みを相談しようと、彼女を連れて喫茶店へと足を運んだ。
「それで愛ちゃん、自殺じゃなかったらどうして」
「誤解させてすみません、実は、一度は川に捨てたこれを、拾いにいこうとしていたんです」
愛が差し出したのは、泥をかぶった日記帳だった。
「なにこれ?」
「夢日記です」
「夢日記? あぁ、そういえば千里ちゃんがつけることを義務付けてたよね、あれまだやってたんだ、愛ちゃん」
夢日記、夢にみたことを記しておくノート。先日クラスで嫌な流行をした曰のアイテムである。
愛はわけあってこれを川に捨てたのだが、環境を汚しては川に申し訳ないと拾いにいこうとしていたのだという。
……いくらなんでも底20センチのドブ側に飛び込んで自殺しようなどと考えるわけがない。
「でも、昨日までコツコツ書いてたんでしょう、なんで急に捨てることにしたの?」
「…………」
愛が急に、頬を赤らめた。
442小ネタ 愛ちゃん夢日記:2011/10/13(木) 18:19:04.03 ID:fy3Q3sVF
「先生に申し訳が立たない夢ばかりを見るのです」
「えっ、どんな?」
「……つまり、その、……なんていうんでしょう、先生に……」
「先生に?」
愛が申し訳なさと恥ずかしさが混じったような顔をした。
「あの、淫夢、というものでしょうか。……私の心が邪なばかりに、そんないやらしい夢ばかりを見てしまうんです」
「えっちな夢を見るの? 先生の夢?」
可符香が首をかしげた。
「愛ちゃん、先生とセックスする夢でも見るの?」
「ひっ、す、すみませんすみません大声で言わないでください!」
可符香の口を慌てて塞ぐ愛。ただでさえ良く通る可符香の声が大音量で店内に響き渡ってはいけないと、愛は店内に知り合いがいないことを慌てて確認してから、小声でひそひそと返した。
「そ、そんなところです、はい……」
「へぇっ、具体的には、どんな?」
「えっ?」
可符香は身を乗り出した。
「ほら、悪い夢は人に話したほうがいいっていうじゃない。気になるんなら、人に話したほうがいいよ」
可符香が誘う。愛のことを親身に思っている素振りで、ますます身を乗り出した。そんな可符香の態度につい心の隙間を許し、愛は俯いたまま、懺悔するかのように口を開いた。
「先生に、夢の中でいやらしいことをしてしまいました」
「例えば?」
「……着物を脱がせ、肌に触れ、抱き着いて……」
「専ら愛ちゃんが責めるのね」
「は、はい、すみませんワタシのようなものが……」
根掘り葉掘り尋ねる可符香。そのうち質問は次第に具体的になり、仕舞には
「フェラチオは? 愛ちゃん、フェラチオ! した?」
「し、しました、してしまいましたすみません……」
「へぇっ、本番はやったの?」
「ほ、ほんば……うぅ……」
「体位は? 正常位? バック?」
「本番まで夢に見るときは、あんまりないですけど、バ、バックの時が多いです」
「フィニッシュは中? 外?」
「な、中です……」
愛は耳まで真っ赤っ赤になり、ついに可符香が具体的な喘ぎ声まで聞き出した時には
「ご、ごめんなさい 私のような者がこんな淫猥な夢を見てしまってすみません!」
と、恥ずかしさが限度に達して店を飛び出してしまった。

後に残ったのは可符香と愛の日記帳。
可符香は日記帳を手に取って、開いてみた。
そこに記されていた、愛の夢の淫行の数々、なるほど、愛の潜在意識がそれを見せているのであろうが、彼女自身が望に罪悪感を抱くのも無理はなかった。
可符香はにっと笑い、その日記帳を自分の鞄へと、そっとしまいこんでしまった。
443小ネタ 愛ちゃん夢日記:2011/10/13(木) 18:22:01.81 ID:fy3Q3sVF

……という小ネタ。
愛ちゃんは実はそんな夢を見て、罪悪感を抱きつつもしっとりしていいなと思う今日この頃
444名無しさん@ピンキー:2011/10/13(木) 19:19:20.05 ID:rbnzGGxD
ぐじょーぶ
ざくざくと直接的に斬り込んでくる可符香がコワイw
保管庫見わたしても加賀さんってほんまにオナヌSSが多い 書き手さんみんなに通底するキャライメージが垣間見えて面白いね
445名無しさん@ピンキー:2011/10/13(木) 20:59:16.18 ID:/oSl1Vfu
GJ
可符香なにする気だww
やっぱり加賀さんはえっちぃ、もっとしっとりするべき

職人方が戻って来られたのかな?新しいSSを読めるのは大変嬉しいことです
446名無しさん@ピンキー:2011/10/15(土) 22:39:51.86 ID:aLY8nnEF
可符香は持ち帰った日誌を何に使うのだろうか

オナニー?
447名無しさん@ピンキー:2011/10/19(水) 11:31:31.11 ID:LqDgy+Ma
>>446
いや、もっとブラックなことをするに決まっている
448名無しさん@ピンキー:2011/10/19(水) 23:48:01.20 ID:squAR6om
可符香は黒くはない
ただ凡人な使い方はしないだけだ
449名無しさん@ピンキー:2011/10/22(土) 17:36:11.42 ID:J964V1oO
可符香ならきっと「落し物」として先生に提出するだろう
450名無しさん@ピンキー:2011/10/24(月) 19:18:32.14 ID:2bJDI5kA
望×まといを書きたいけどいいシチュがうかばない
451愛は毒薬  の未公開場面:2011/10/25(火) 19:49:43.91 ID:RHW6xWUp
愛は毒薬 >>424-431 を投下中に入れ忘れた場面があった 絶望した。今更ですが貼らせていただきます

>>427>>428 の間に位置する場面
※具体的には保健室に運んでもらってからすぐの場面 なくても話は通るのですが 貼っておきます

注意については>>424 を参照の事
452愛は毒薬  の未公開場面:2011/10/25(火) 19:50:48.04 ID:RHW6xWUp


「今日は他の先生は誰もいらっしゃらないので、保健室の鍵、あけときますね。ゆっくり休んでください。なにかあったら、私は当直室にいますんで。後でまた様子を見に来ますね」
まといは保健室まで運ばれて、ベッドに寝かされた。
もっとも、まといはそんな処遇では気が済まない。なにより望の傍を1分1秒でも離れるのが我慢ならなかった。
かといってこの身体ではまともに追跡はできない。そこでまといは、無理に望にたかって甘えついた。
「せ、先生、行ってしまうんですか?」
「えっ? あぁ、何か薬の類が必要ですか?」
「ぐ、具合が悪くて……」
「えっ、こ、困りましたね……日曜ですけど、命兄さんに言って病院あけてもらいましょうかね……?」
「い、いえ、違うんです、寝てれば治ります……けど……」
「そ、そうなんですか?」
「先生、近くにいていただけませんか……」
まといの、声が震えていた。
望と近くにいたい。いなければ我慢できない。それは普段と変わらないことだった。
しかし、やっていることは普段とは真逆だ。まといはどんな時でも勝手に望の近くにいるが、今は望に、自分から近くにいてくれるように頼んでいる。
身体が言うことをきかずに尾行ができない、引き留めることしかできない、どうしよう、どうしようと、薬の効果で朦朧とする頭の中で必死に考えるまとい。
しかし、心配には及ばなかった。
「あぁ、そうですか。いいですよ。具合がよくなるまでは安静にしていたほうがいいですからね」
「えっ……ほ、本当ですか?」
「えぇ」
望はこういうときはきちんと面倒を見てくれる。
普段のように追跡しなくても、傍にいてくれる、と彼がその口から言ったのだ。まといはいつにも増して心を焦がしていった。

――あぁ、幸せ……先生とふたりっきりでお話しできることが……
いや、同じ部屋に二人でいられるだけでもこんなに幸せなことは……
先生、もっと私のそばにいて……


453愛は毒薬  の未公開場面:2011/10/25(火) 19:52:50.48 ID:RHW6xWUp
お粗末様でした。
これだけですがまといちゃんの甘えんぼう全開なシーンだったので貼りたかった


保管庫の管理人さんには、保管していただいてる記事にうまいこと追加していただけると嬉しいのですがそういうのが可能かどうか分からないのでとりあえず絶望しておきます
454名無しさん@ピンキー:2011/10/26(水) 23:40:49.47 ID:th9C8vKz
まといは痴女キャラでも切ない恋愛キャラでもいけるおいしい子です
455名無しさん@ピンキー:2011/10/28(金) 05:51:47.53 ID:MeDKOc4L
>>451
ディレクターズカットということですね
乙ですた
456小ネタ 仮面少女たちの告白:2011/10/28(金) 20:24:49.04 ID:kkkp2Cg2
絶望少女たちに秘密暴露させてみました。せっかくなので仮面をかぶってもらいました
457小ネタ 仮面少女たちの告白:2011/10/28(金) 20:27:07.39 ID:kkkp2Cg2
「さぁみなさんお待ちかね、絶望仮面舞踏会のメインイベント『仮面少女たちの告白』タイムです! 絶望少女のみなさん、素顔を隠している今こそ、普段は言えないことをドーンと言っちゃってください!」
※以下の発言は全て匿名による暴露話です。



「私、しっぽが大好きなんですけど、オスの身体の前についてる○○○○も大好きなんです……」

「訴える訴えると言ってるけど、見られるのは快感だったりする」

「先生のお風呂の湯船に気づかれずに潜入したことがあります」

「たまに毛布の中ですっぽんぽんになったりしてるよ」

「マリア、学費はVipのオジサンたちにご奉仕して稼いだお金で払ってるヨ」
「マ太郎、名前言っちゃってる」

めるめる……
『携帯のバイブを違う用途で使ったことくらい誰でもあるだろ』

「小学の六年生の頃に、中途半端に生えてきた陰毛が気になって剃り始めてから、未だにきっちり剃り続けてます」

「せ、先生のこと妄想してオナニーしたことある……」
「……まぁ、高校生なら割と普通なことじゃない?」
「普通っていうなぁ!」

「すみませんすみません、私もしたことがありました、すみませんすみません」

「確かに、お兄様のことを妄想して自慰をしてしまうことくらい、珍しいことじゃ……」

「中学の頃は家族もなしに身売りして生計立ててました」

「私、○○社の社長と不倫してます……つい旦那と比べてしまいます、社長さんのほうがお上手です」

(好きな人にはいじわるしちゃうけど、逆に好きな人にいじわるされてみたい)

「実は……同人誌書いてます!」
「みんな知ってる」

「たまに〜 一週間くらいパンツ替え忘れるときあります〜」



-------------
「なんだか顔が割れてる生徒さんが多いですねぇ。……でも、誰だか分からない人も中には。……まぁ……あまり首をつっこまない方がいいのでしょうけど」
「そういう先生はなにか暴露話ないんですか?」
「いや先生って呼ばれてる時点でバレバレですから。ないです、疾しいことはなんにもありません!」
「やだなぁ、先生ってば、実は裏ではあの女子生徒にあ〜んなことや、その女子生徒にこ〜んなことを……」
「そんな根も葉もないことを!! 絶望した! 顔が見えないからって言いたい放題言える人間のどす黒さに絶望した!」
458名無しさん@ピンキー:2011/11/02(水) 21:15:42.07 ID:J49jakJ+
>「中学の頃は家族もなしに身売りして生計立ててました」

これだけ分からん ねずみのどっちか?
459名無しさん@ピンキー:2011/11/02(水) 22:43:25.64 ID:rN6bjK02
>>457
「やだなぁ、先生ってば、実は裏ではあの女子生徒にあ〜んなことや、その女子生徒にこ〜んなことを……」

って 先生ってば、あびるとは確実にセックスしてるよね あと女子大生変装可符香とも
460名無しさん@ピンキー:2011/11/03(木) 02:54:14.44 ID:eze78SPl
あびるは影武者とやったから先生とやった気になってる
461名無しさん@ピンキー:2011/11/07(月) 00:21:58.77 ID:11n74jAq
絶望「ありませんから! そんな事実は生徒の誰一人ともありません!」
まとい「先生が寝てる間に既成事実を作った私以外とは!」
462名無しさん@ピンキー:2011/11/07(月) 01:35:17.44 ID:HSvMkc6P
霧「残念だけど、私の方が先だよ」
463名無しさん@ピンキー:2011/11/07(月) 16:43:35.20 ID:ppxFdJCI
まとい「じゃぁアンタとはもう終わって今は私との時代ってことよ引きこもり」
霧「なんだとストーカー」

絶望「まぁまぁ二人とも落ち着いてください」
霧「っていうか、先生は実際のところどっちを取るの? どっちとの関係を認める?」
絶望「いや、どっちっていうことはないです! どっちでもないですから!」
まとい「じゃぁ、もういっそ、どっちのテクニックでオチるかで勝負を決めましょう」
霧「いいよ私布団の中での勝負なら自信あるもん」
まとい「私は先生を悦ばせるためならフェラでもパイズリでも何でもしますから! そして私こそが先生に公認の仲と定めてもらう!」
絶望「いや、そういうのは本当にやめてくださいよ頼みますからアッー」

そしてエロパロ的展開に
464名無しさん@ピンキー:2011/11/07(月) 19:49:06.11 ID:Kt0PvrQH
千里「私が最初に先生と結ばれたのよ……」
465名無しさん@ピンキー:2011/11/08(火) 01:09:49.93 ID:+la2EUys
絶望「ああ、また好からぬ空気の流れが」
可符香「もういっそ、みんなで先生を搾り取ってしまいましょうよ!」
絶望「どうしてあなたはいつもいつも事を大きくしたがるのですか!?」
霧「で、だれが一番手なの?」

しばし沈黙

絶望「もしかして私が選ばないといけない……とか?」
可符香「というわけで選定は次の人に託します!」
絶望「結局私に選択権無いですよね」
466名無しさん@ピンキー:2011/11/08(火) 16:19:47.79 ID:MIL1hXNm
何だか妙にほのぼのした流れが
467名無しさん@ピンキー:2011/11/08(火) 19:41:07.23 ID:HxhHu3Be
絶望「いや全然ほのぼのしてませんよ! 緩やかに集団逆レイプが計画されてますよ! 逃走!」
千里「小節さん、捕まえて!」
シュルシュル
絶望「ぐわ! なんの仕打ちですかこれは!」
霧「じゃぁ誰からチャレンジする?」
千里「きっちり順番は決めないとね」
あびる「私が捕まえたんだからまずは私から……」
まとい「いいわ、私はトリを務めますから。誰よりも私を気に入るに決まってますけどね」
可符香「ちょっとクラスのみんなを呼んできますね。たぶん奈美ちゃんとか愛ちゃんも来ると思いますよ」
絶望「絶望した! 今回ばかりは本当に絶望した! もうだめだ鬼畜少女たちに犯される!」
468名無しさん@ピンキー:2011/11/09(水) 12:17:18.71 ID:hjad4z6d
可符香「やだなぁ、逆レイプなんかじゃありませんよ、これはクラスの可愛い教え子たちのちょっとディープな愛情表現です!」
469名無しさん@ピンキー:2011/11/10(木) 01:02:40.20 ID:ym3fAcYO
千里「もう、イライラするから、私からやらせてもらうわ。覚悟なさい。」
絶望「うわっ!なにを……」

可符香「おぉー、ディープキスですね。千里ちゃんあつーい(猟奇に走らないんだ)」
470名無しさん@ピンキー:2011/11/10(木) 17:21:19.37 ID:6WfXiiJ3
奈美「あっ千里ちゃんずるい!」
まとい「いいわ、あなたたちがキスなら私は乳首を……ペロペロ」
霧「あっ! 卑怯者! 反対の乳首は私なんだから!」
あびる「じゃぁ私は先生の足を舐める」
真夜(後ろに棒を…)
可符香「愛ちゃん、まだ先生の手が空いてますよ! ほらほら! おっぱい揉んでもらいましょうよ!」
愛「す、すみません、先生の左手お借りします……ああっ///」
倫「(せっかくのチャンスだから)私もお兄様の右手を……アアンッ」


可符香「うわぁ先生ったら、文字通り女子生徒たちにもっはもっはされちゃって」
471名無しさん@ピンキー:2011/11/12(土) 20:41:52.65 ID:U3njB+/f
奈美「ちょ、しまった、もう使う場所がない! 唇も手足も乳首も!」
可符香「あるよ? 先生のほら……アレが」
奈美「ええっ、アレ!? いや、それはいくらなんでもちょっと……」
可符香「奈美ちゃん。普通少女を卒業するチャンスだよ?」
奈美「そ、そうだけど……よ、よし、やっちゃえ!」

「ペロペロ……んちゅ……れろっ……」

千里「ちょっと奈美ちゃん」
愛「いくらなんでもそれは大胆……」
まとい「さすがに私もそれはやらない……」
奈美「仕方ないじゃない、コレしか残ってなかったんだから!」

「ん……んむぅっ……むぐ……むちゅ……」

霧「いや、それはないよ奈美ちゃん」
あびる「いくらなんでも『メガネ』をしゃぶるのは……」
倫「……異常」
まとい「さすがに異常ね」
霧「異常だよ」
愛「すみません私もそれはおかしいと思います」
あびる「おかしい」
千里「普通なのか異常なのかきっちりしなさい!」
奈美「異常って言うなぁ!」
472名無しさん@ピンキー:2011/11/12(土) 23:14:04.74 ID:z+ZF4dRs
マ太郎「望、動かなくナッタゾ」
473名無しさん@ピンキー:2011/11/14(月) 07:27:48.27 ID:78ucu0t6
絶望「ぼえー!べぎぐががべじべー!」
マ太郎「オッ」
あびる「これは……」
可符香「先生が壊れなすった!」
奈美「えぇー!?また私がスイッチ押しちゃったのぉー!」
474名無しさん@ピンキー:2011/11/15(火) 12:15:48.75 ID:iQTtgrSK
可符香「た〜いへ〜ん! 壊れた先生が生徒たちを闇雲にレイプしはじめてしまいました!」

絶望「してません!」
可符香「でもエロパロ的にはそういうことですよね?」
ゴンッ
475名無しさん@ピンキー:2011/11/15(火) 15:57:46.20 ID:R/xSD3i3
まとい「それが先生の望む営みの形ならば…私はたとえレイプでもかまいません。いえ、むしろしてください」
476名無しさん@ピンキー:2011/11/15(火) 17:32:02.90 ID:JqhLgguX
千里「ああ、もう!イライラする!べぎぐががべじべーって、前回の時と叫び方が違うじゃない!きっちりしなさいよ!」
晴美「沸点そこなんだ」
可符香「いやだなぁ千里ちゃん、別のスイッチを押しただけですよ。先生の暴走スイッチは……」
絶望「言うなぁ!!」
477名無しさん@ピンキー:2011/11/16(水) 16:10:08.72 ID:fXDJS2I6
千里「っていうか、なんなの? 乱交の話がぜんぜん進展しないじゃない、中途半端なままでイライラする! ここまで来たからにはきっちりえっちまで持ち込みますからね。」
可符香「あれ、千里ちゃん、これから御乱れ遊ばされるというのに中途半端に服は着たままなの?」
千里「もちろん服は脱ぎます。なおかつ、脱がせます。」
絶望「やめてぇぇぇ」

あびる「スイッチだらけなのはむしろ千里ちゃんじゃないかと思う」
478名無しさん@ピンキー:2011/11/19(土) 17:48:33.53 ID:4OtU7Sqv
まとい「というより、乱交ではなく私一人だけを愛せばいいものを」
あびる「どさくさに紛れてなに図々しいことを」
479名無しさん@ピンキー:2011/11/19(土) 18:27:49.34 ID:I+G0h3Si
霧「絶棒くわえながら説得力の無いたわごとを抜かすなボケ」
480名無しさん@ピンキー:2011/11/19(土) 19:38:16.97 ID:oS+4ejWT
まとい「んちゅ…先生、気持ちいいですか?」
絶望「ひぃ! やめて下さい常月さんッ!」
まとい「れろれろッ…どう? こんなに愛のこもったフェラチオは私にしか出来ない! これが私が先生を誰より愛している証拠!!」

霧「うるさい、そんなのただのビッチだっ!!」
奈美「うわっ…やらしい舌使い。確かに私には出来ないかも…」
晴美「そもそもフェラチオできるほど男性経験豊富なの、まといちゃんと…あと大草さんくらいじゃない?」
あびる「っていうか人前で堂々とフェラチオし始めるとかただの変態じゃ?」
481名無しさん@ピンキー:2011/11/20(日) 19:30:15.62 ID:3VTspP3F
絶望「あいにくですが私は恋愛ならプラトニックが希望でゴッ」
千里「これほどの女子をたぶらかしておいて何を戯けたことを!!」
482名無しさん@ピンキー:2011/11/23(水) 13:36:29.05 ID:yroibz29
ヌプッ
絶望「キャー!」
可符香「千里ちゃんが挿入なさった!」
千里「んっ……先生、きっちり、絞り採りますからね。」
まとい「ちょっと邪魔しないでよ真ん中分け」
483名無しさん@ピンキー:2011/11/23(水) 14:24:28.89 ID:arxbLmyk
藤吉「先生、こんな感じの体位でお願いします」
絶望「クロッキーのモデルにしないで下さい!」
484名無しさん@ピンキー:2011/11/23(水) 16:45:49.99 ID:QgyGy35S
千里「うなっ!?」
ドンッ
まとい「先生は私のものよっ」
ヌプッ
絶望「ひぃやぁ!」
まとい「んぁっ……先生、私と愛を育み……グッ!」
ドンッ
霧「ふざけるなストーカー!」
ヌプッ
絶望「ひぃぃ」
霧「いぎっ……せ、先生とやるのは私なんだから……うわっ!」
ドンッ
千里「ちょっとあなたたちいい加減にしなさい! 私がしている最中だというのに!!」
ヌプッ
絶望「ひぇええ」


可符香「これはまさに、先生椅子取り……いや射精取りゲームですね!」
あびる「可符香ちゃん下品だよ」
485名無しさん@ピンキー:2011/11/23(水) 17:57:57.51 ID:YboY6pX2
千里「うなぁ!?」
ドンッ
奈美「わ、私だってやってやる〜!」
ズ…
奈美(え、いや、ちょ、太っ! ってか入れ方分かんない!?)
あびる「奈美ちゃんは普通の女子高生だから」
奈美「普通って言うなぁ!!」
あびる「いや、いい意味で言ったんだよ」
486名無しさん@ピンキー:2011/11/23(水) 21:32:22.48 ID:o61Ne6c3
あびる「まぁピュアだねって言いたかったんだけど…」
めるめる『清純装ってもその純潔だけがオマエの商品だもんな せいぜい高く売りつけな ケッ』
奈美「み、みんなで私をコケにしてぇ!見てなさい、普通なんて言わせなぁいっ!」
ツプッ…
可符香「奈美ちゃん、おしりに先生をお迎えなさった!///」
奈美「んぎぃいいいいっ!どうっ?前より後ろの喪失が先なんて、もう私、普通じゃないっ!」
めるめる『他人と違うワタシカコイーアピール乙wwwwwハイハイ、フツーじゃないwwwww』
あびる「んー…結局普通」
可符香「奈美ちゃんならそうでしょう」
奈美「結局普通って言うなぁぁぁぁっ!」
絶望「ローションもオイルもないし私はキツくて痛いだけです!絶望した!知識も技術もない見栄だけのアナルセックスに絶望したぁ!!」
487名無しさん@ピンキー:2011/11/23(水) 22:32:35.63 ID:Ob3gylfp
けっこう面白いw
488名無しさん@ピンキー:2011/11/23(水) 22:56:27.48 ID:arxbLmyk
リレーが熱すぎるwww
489名無しさん@ピンキー:2011/11/23(水) 23:56:43.53 ID:ZJlPSr22
可符香「じゃあいっそ、中の人つながりで私が」
絶望「漫画の登場人物がそういうこと言わないでください!」
可符香「大丈夫です!私、後ろに関しては玄人ですので…あんっ…」
絶望「あぅ…話が届いていない!ああッ!」
可符香「ところで、せんせっ、後ろと言えば、ぁん!もう1人いますよ!」
絶望「それはらめえええええええ!」

ぐにゅ
490名無しさん@ピンキー:2011/11/24(木) 00:58:31.64 ID:9Xa98RT2
真夜(後ろといえば先生の後ろに棒刺さったままだけどいいのかな)
491名無しさん@ピンキー:2011/11/24(木) 12:42:29.37 ID:l0NGjrgb
絶望「いいわけないでしょ! 早く抜いてくださいよ私は手足拘束されてるんですからぐあぁ」
492名無しさん@ピンキー:2011/11/24(木) 21:25:42.35 ID:o3spXx/H
ふんばっ!
晴美「そんなことあってはならない!せっかく先生のやおい穴がずっぽり埋まっているのに!」
絶望「それは実在しない謎の穴でしょう!ていうか藤吉さん!ここぞとばかりにデッサンしまくらないで下さい!」
あびる「しっぽなの、これは先生のしっぽ。ちょっと金属質で硬いけど、でもしっぽ生えた先生かわいいと思う」 ウットリ
真夜「…(コクリコクリ)」 ぐりぐりぐりぐりぐりぐり
絶望「ちょ、ちょっと!そんな一心不乱に!」
真夜「…(先生…好き)///」 ぐりぐりぐりぐりぐりぐりぐりぐりぐりぐりぐりぐりぐり
絶望「…あひょっ!わええええへええええええ!!!」
可符香「あっ!私の中で先生大きくなった!」
絶望「不可抗力です!こんな目に合えばどんな男だってっ!」

千里「…子供を産めない穴で絶頂を迎えるなんて許されると思っているのか?オマエ?」
可符香「いやだなぁ、これは先生の性感を高めるための行為ですよ。いわば前戯です」 にふっ
絶望「拘束して突っ込んで突っ込まさせてナニ言ってんだ畜生が!」
倫「お兄さま言葉遣いが」
493名無しさん@ピンキー:2011/11/25(金) 02:38:45.45 ID:CsjvrzTp
可符香「…ってあれ!?な、何してるの千里ちゃん!」
千里「何って、あなたが子供を産める穴で絶頂を迎えるためのお手伝いでしょう。」
絶望「ぐえっ!お腹に登らないでください!くるしい!」
可符香「えっ!ちょっと待って、いやぁ!」
奈美「あれ、可符香ちゃんめちゃくちゃ感じてる」
愛「すいませんすいません!」
あびる「なぜここで謝る」
494名無しさん@ピンキー:2011/11/25(金) 12:42:59.27 ID:2hyZ4eYe
まとい「先生を苦しめるようなことはやめなさいっ!」
霧「なんか急にストーカーの沸点が」
あびる「っていうかあなたが言う?」

千里「きゃっ!」
可符香「ああっ!」
まとい「どきなさい二人とも! 菊座交なんて不浄な交わりで先生を汚すばかりかその先生の上でレズ行為だなんて許しません!」


絶望「ぐわぁぁぁ私の上で喧嘩はやめて下さいグエェ」
495名無しさん@ピンキー:2011/11/25(金) 17:53:07.41 ID:RIvb/Wp1
愛「はぁはぁ……」
あびる「愛ちゃん、さっきからそんな隅っこでなにしてるの」
愛「ひんっ、す、すみませんすみません!」
めるめる『おい、こいつオナニーしてるぞwww』
可符香「まぁ加賀ちゃんってば、先生におっぱい揉まれた余韻でオナニーなんてだ・い・た・ん!」
愛「すみませんすみません!」
可符香「そんなに先生の愛撫が気持ちよかったなら、そんな隅っこで恥ずかしそうにオナニーしてないでこっちに来たらいいじゃないですか!」
ぐいっ
愛「あっ……!」
フラッ
ヌプッ!
絶望「ぐああ!」
愛「きゃぁぁぁぁぁぁぁ!」
千里「あ!」
まとい「ああっ!」
可符香「あら大変! 愛ちゃんがよろけて転んだ拍子に先生と合体してしまいました///」
496名無しさん@ピンキー:2011/11/25(金) 19:37:36.87 ID:G8EIFAr2
絶望「かか加賀さん!大丈夫ですか!?」 アタフタ
愛「すっ、すみません先生…私のようなものが先生とこんな…」 ポッ
絶望「いいえ私の方こそ!いっ痛くありませんか…?」
愛「少し…でも私…嬉しくて…」 ポロポロ 「先生と…こんな風になれるなんて。私なんかが」
絶望「加賀さん…」
愛「先生、私は大丈夫ですから…うごいて、下さい。…私の中で、気持ちよくなって下さい!」
可符香「っ!か、加賀ちゃんがはっちゃけなすった!///」
絶望「…っ!」
 がくがくがくがく 
マ太郎「オー…ナンか激しいナ。マリアもこーふんスルナ」
まとい「わたしといふものがありながら…(涙)」
マ太郎「絶望も満更でもなさそーダナ」
 がくがくがくがく
まとい (…じぇらっ)
霧 (…じぇらっ)
千里 (…じぇらっ)
あびる (…じぇらっ)
倫 (…じぇらっ)
麻奈実 (…じぇらっ)
奈美 (…じぇらっ)
真夜 (…じぇらっ)
可符香「…」
愛「あぁっ!先生っ!先生っ!せんせいっ!」

あびる「…何かムカつくね」
カエレ「訴えてやる!」
497名無しさん@ピンキー:2011/11/25(金) 20:35:05.34 ID:RIvb/Wp1
愛「あっ、あ、ああぁぁぁ!」
絶望「うぅっ……加賀さんっ……!」

ビュッ! ビューッ!!

可符香「あぁ! 先生が、先生が加賀ちゃんの中で炸裂しなすった///」

絶望「はぁ、はぁ……加賀……さん……」
愛「先生……愛して……ます……」



霧「むかっぱ!」
まとい「先生………ひどい! ひどすぎます! 私を差し置いてなんという……!」
あびる「最低」
倫「お兄様……見損ないましたよ」
奈美「先生、こんな結末いくらなんでも酷すぎるよ!!」
真夜「…………(もう一回バット突っ込みたい)」
めるめる『死ねエロ禿』
カエレ「数兆の賠償金せしめてやる!」
千里「数々の女を誑かす淫行……万死に値する!!」
可符香「……」

愛「あわわわわ……すみませんすみません、こんなことになってしまい……」
絶望「か、加賀さん! 逃げましょう!」
愛「えっ! せ、先生!」
絶望「このままではあなたもただではすまない……このまま一緒に逃げるんです! さぁ!」
愛「せ、先生っ!」

霧「あっ、逃げる!」
千里「待てぇぇぇっ! 二人もろとも富士の樹海の土になれぇぇぇっ!!」
498名無しさん@ピンキー:2011/11/26(土) 00:41:35.65 ID:GBW8BepZ
まとい「先生! 先生、どこですか!? くっ、私としたことが、あんな女に負けて先生を見失うなんてありえない! なんとしても見つけ出しますから!!」

倫「時田ぁ! お兄様を探し出しなさい!」
時田「かしこまりましたお嬢様。ただ今、日本全国より目撃情報を収集する手筈を整えております」

めるパパ「なにぃ!? あのヒョロ教師がめるめるを誑かした挙句に他の女と駆け落ちで逃走中だとぉ!? 生かしておくわけにはいかん! 我が財力を駆使して奴を見つけ出せ!!」

千里「日本警察、FBI、ネオ日○組……ありとあらゆるコネを使って先生を見つけ出すわよ!」



愛「……なんだか大変なことになってしまいました!」
絶望「えぇ、逃避行生活ももう一週間……いまやありとあらゆる組織が私たちを見つけ出そうと捜査網を敷いているようです」
愛「す、すみません、すみません、私のせいでこんな事態になってしまい、先生を絶望させてしまうなんて……」
絶望「えぇ、確かにこれは最悪の事態ですね……もはや日本全てが敵になっているでしょう。しかしあなたのせいではありませんし、私は絶望したなどとは言いませんよ」
愛「えっ……?」
絶望「なぜなら、例えこれほどまで、底抜けに最悪な事態になろうとも……いま、加賀さんが無事でいるのですから」
愛「せ、せんせ……」




マ太郎「なにロマンス映画みたいな感じになってんだヨ」
499名無しさん@ピンキー:2011/11/26(土) 09:51:11.97 ID:qdSfSH+K

翔子「……えぇ?それ本当に?」
可符香「そうですよ」
美子「そう……知らない内に楽しそうなことを……」
翔子「今どこにいるの分かれば、飛んでいくのにね」
美子「ねー」
可符香「あ、じゃあ行きますか?」

第弐戦目 開始
500名無しさん@ピンキー:2011/11/27(日) 12:33:15.29 ID:jNtQqOnp
絶望「やめてください本当に!」
まとい「そうです! もとはといえば私と先生が愛を育む話から始まったというのに」
絶望「ひぃ! いつのまにいたんですか!?」
まとい「ずっと」
霧「ねつ造するなストーカー」
501名無しさん@ピンキー:2011/11/28(月) 12:53:13.59 ID:iplfJJSa
まとい「先生! 今度こそ私の愛を受け取ってください!」
ヌプッ
絶望「ぐわぁぁぁ前座もなしに何をするんです常月さん!」
まとい「先ほどまでたっぷり自慰していましたんで濡れはばっちりですよ先生、さぁ私の中に想いを遂げてください!」
502名無しさん@ピンキー:2011/11/28(月) 19:39:50.75 ID:bEP8raqu
絶望「せめてゴムはしましょうよ!」
まとい「その点なら気にしないで下さいな」
絶望「えっ、何か避妊薬でも飲んでいるんですか?」
まとい「いえ何も」
絶望「今日は大丈夫な日なんですか?」
まとい「いえ、そうとも言えないです」
絶望「じゃあダメじゃないですか!」

まとい「いえ、私、先生の子なら喜んで孕みますから」
絶望「やめてぇぇ!!」
503名無しさん@ピンキー:2011/11/29(火) 00:05:01.33 ID:Df3wraEE
絶望「いやぁぁぁぁ!あっあっ!」
まとい「んっ…!ぁん…、先生、いっぱい出しましたね」
絶望「破滅だ…余生もこれでおしまい…絶望した」
まとい「ああっ!先生の絶棒がしおれていく!どうしよう、まだまだ足りないのに…」
可符香「それならいい薬がありますよ」
まとい「ひっ!いつの間に!どうせまた私の先生をたぶらかすつもりでしょう、あなた!」
可符香「いやだなぁ、そんなことはしませんよ。今回は怪しげな薬の販売を仲介しにきました」
翔子「じゃ早速だけど強壮剤はどう?」
美子「こういう媚薬も今なら全部三割引!」
まとい「買った」
絶望「誰か止めてください!」
504名無しさん@ピンキー:2011/11/29(火) 01:28:56.39 ID:JLj/ody3
まとい「先生、全財産はたいて買った某国直輸入の媚薬と強壮剤ですよ。さぁどうぞ!」
絶望「ぐああ誰か助けてください、ぐあっ、ゴクゴク……」

グググググ
まとい「ああっ/// 先生が私の中でそんなに大きく、あぁっ、苦しっ! 先生太過ぎですっ!」
絶望「ウオォォォォォォォォォ(オマモリEnding状態)」
ギシギシギシギシ
まとい「あぅっ、せんせ、激しっ……あぁあ! そ、そんなに激しく…アッ…したら、こ、壊れてしまいますっ! あっ、あぁぁっ!」
絶望「ヌ、ヌォォォォォォォ!!」
ビュゥッ!
まとい「だっ! うっ……あ、はぁはぁ……先生、二発目なのにす、すごい量で……あっ! あぁんっ!」
絶望「グアァァァァァァァァァ!!」
まとい「だめです先生、三連続なんてぇぇぇアァァァァ!」


可符香「あらあらまといちゃんったら、精液まみれでヒクヒクしちゃってらしくないですね」
美子「先生暴走してどっかいっちゃったけどどうする?」
翔子「追いかけましょう、また新しい需要が見つかるかもしれない」
可符香「あ、じゃぁ私もついていきますね」
505名無しさん@ピンキー:2011/12/01(木) 16:12:03.35 ID:4bBWfGYm
絶望「あれ、私はどうしてしまったんでしょう、ここ1〜2時間の記憶がない……とにかく今日はもう帰ることにしましょう」

ガラガラ
霧「開けないでよ!」
絶望「おっと! すみません、着替え中に……はっ!」
霧「どうしたの先生」
絶望「ウッ……ウォォォォォォォォ!!」
霧「きゃぁぁぁ先生どうしたの! ちょ、やめてぇぇぇ!」
506名無しさん@ピンキー:2011/12/04(日) 20:28:26.81 ID:7dvbDuWK
絶望「ちょっと待ってくださいよ、我に返ってみれば、なんでこんなことになっているんです!」
可符香「先生はエロパロ的にあまりに引っ込み思案なうえ青春を失われておいでですから、このくらいがちょうどいいんです。先生もエロパロらしく、たまには女子高生とまぐわるべきなのです!」
絶望「お断りします!」
可符香「ですから、断れないようにしたんですよ先生。ほら、見てください」(ピラン
絶望「ひっ……ウォォォォォ!」
507名無しさん@ピンキー:2011/12/05(月) 12:31:53.75 ID:1Ukx75oI
千里「可符香さん! スカートの下にはパンツくらいきっちり穿きなさい!」
可符香「きっちり剃ってますよ」
千里「それはよし」
508名無しさん@ピンキー:2011/12/06(火) 20:14:33.40 ID:Wn8spwV2
可符香「そういえば加賀ちゃんはどこにいってたの?」
愛「すみませんすみません! これ以上出しゃばってはご迷惑になると思い声を出さずにいました」
可符香「バーサク先生に犯されてたときは?」
愛「声を出してご迷惑をかけないように必死に我慢していました」
絶望「犯してません!」
509名無しさん@ピンキー:2011/12/06(火) 22:02:08.37 ID:8Xmw3FIE
可符香「んーまあそれはそれとして、でも先生?加賀ちゃんと逃亡生活一週間、なーんにも無かったなんてありえませんよね?」
絶望「…あ?…、ああぁありません!ええ、ありませんとも!なーんにもありませんでしたよ!!!」 アタフタバタバタ
可符香「ふぅーん…で、加賀ちゃんどうだったの?」
愛「…!…す、すみません…なんにもなかったです、から…///」
可符香「といいつつお腹さすちゃってぇ…加賀ちゃん、やるう」 ポッ 「しっかり搾り取っちゃった?///」
ブチッ
千里「せんっせぇぇぇぇぇぇぇっ!私というものがいながら、淫欲に狂って不義を犯すとは言語道断!かくなる上はきっちり凌遅刑に処してくれるぅぅぅぅぅぅ!」
絶望「ひぃっえええええええええええええ!!正気に戻った途端これですかああああああ!」
千里「それが遺言かぁぁぁぁぁっ!!!」
510名無しさん@ピンキー:2011/12/07(水) 12:27:26.68 ID:C935ly1u
可符香「千里ちゃん、ちょっと待って」
千里「後にしてもらえません? 先生を微塵切りにするところなんですけど?」
可符香「だめだよ、千里ちゃん、その前にきっちりやっておかなきゃならないことがあるじゃない、ゴニョゴニョ」

絶望「ひぃぃ神様仏様間もなくお傍へ参ります……」
千里「先生、ちょっと待ちなさい」
絶望「な、なんですか、せめて殺すならなるべく痛くないようにしていただきたいとこ……ぬぁっ!」
ヌプッ
絶望「ひぃ! 殺す前にいきなり逆レイプ!?」
千里「そういえばこの間、加賀さんに邪魔されて私とのセックスを中断しましたよね? 良くない、じつに良くありません。一度セックスをはじめたからにはきっちり中だしまで済ませないといけませんからね。」
絶望「で、それが終わったら……」
千里「無言で樹海へ行ってもらいます。」
絶望「絶望した、逆レイプのあげくに殺される自分の末路に絶望したぁぁぁぁ!!!」
511名無しさん@ピンキー:2011/12/07(水) 19:54:55.47 ID:rinnnBy8
倫「やめなさい小娘ッ!」    ←同い年
ドンッ
千里「ああんッ」
倫「お兄様を殺すなど私が許さぬ!」
絶望「ぷはっ…倫、助かりました、言ってもさすがは兄妹ですね…って何してるんですか倫!!」
倫「お兄様! 申し訳ありませんが助かる方法はこれのみです」
ヌプッ
絶望「きゃあ〜!!」
可符香「せっ、先生が倫ちゃんと近親相姦なさった!!」
絶望「何をするのです倫ッ!!」
倫「耐えて下さいお兄様! こうしてあの娘に犯させる隙さえ与えなければ、彼女はお兄様を殺せず、延命になります!」
絶望「意味が分かりません! とにかくやめなさい! あぃぃっ」
倫「はぁんっ! お兄様気持ちいいっ!!」
可符香「うわぁ倫ちゃん、絶倫〜!」

あびる「もはや倫理的に問題あるよこの展開」
めるめる『あぁ、倫だけにかwwwwww』
あびる「いや狙って言ったんじゃないよ」
512名無しさん@ピンキー:2011/12/07(水) 20:02:30.26 ID:rinnnBy8
IDが絶望先生の悲鳴になっていることに絶望した
513名無しさん@ピンキー:2011/12/07(水) 20:31:26.38 ID:MWP7s+YR
すごい本当だw
514名無しさん@ピンキー:2011/12/08(木) 01:38:10.53 ID:GA/8ZmEe
絶望「りんんんんんんッ!!」

霧「でも「By8」って何?」
あびる「「8から」……って意味じゃない?」

千里「それは勿論、四足をそぎ落とされた先生という意味です」
絶望「絶望したぁぁぁぁぁぁぁ!!!」
515名無しさん@ピンキー:2011/12/08(木) 20:01:28.70 ID:FNdtAe0P
千里「覚悟はいい先生、精根尽きるまで搾りとったあと切り刻んで樹海に撒き散らしてあげる!お邪魔虫を片付けた後でね!
   さあ倫さん!?先生とまぐわったその体勢でこのスコップが受けられるかしら?」
倫「くっ!舐めるな平民女!」シュダッ ←愛刀を掴み鯉口を切る
千里「今までで最高の技と最高の速度でェェーーーーーーッ!」 ぐわんばっ!「愛しい先生を解体する、聖なる儀式に捧げる供物になりなさいッ!!」
絶望「り、倫んんんんーーーーっ!!逃げなさ…!」
バキィィーーーン!

千里「…み、見事な居合…錬鉄のスコップを切り落とすとは…だが!」
ドスッ!
倫「あうっ」…ドサッ
可符香「あっ!千里ちゃん、残った持ち手で逆突に水月を突きなすった!」
千里「いかに研いでも道場剣術…戦場では状況にきっちり即座に対応した者が生き残るのよ。」
絶望「あ、あわわ…」
千里「さあ先生。改めて最期の行為を再開しましょうか。」ニヤリ …ツプッ
絶望「絶望した…(中略)絶望したぁああ!!」
千里「…どう?先生、私の膣内の感触は?ああ、私の中を先生が掻き分けて来て、一番奥の門まで届いてるのよ!
   気持ちいいわよね?私は気持ちいいわ!思えばどんなにこの時を待ち望んだか…。誰にも邪魔されない二人だけの愛の時間を!
   でも先生、ダメなの。今まで何回私を裏切ったか覚えてる?数えきれないわ…さすがの私にもきっちり数えきれないくらい!
   だから先生は死ぬしかないのよ!それは罰で、同時に愛なの!そう、誰の物にもならない私だけのモノになるんですから!
   あは、あははははははは、あははははははははははは!」 パンパンパンパンパン!
絶望「ひいええええええええええええ!!木津さん!目が、顔が恐ろしいことになってますよぉ!
   これが犯されるってことですかぁあああ!絶望したぁぁあああ!」

可符香「ところが絶望するのはまだ早いですよ、先生」
絶望「うわっ!なんです耳元でいきなり!木津さんが私の上で何かに取り憑かれたように腰を振っているこの時に!」
可符香「逆に考えるんです。先生が逃亡中に加賀ちゃんにしてたように、的確で激しい責めで、千里ちゃんを失神させてしまえばいいんです!」
絶望「どっかで見てたんですか!?で、でもこんな状況ではそんな余裕は…」

翔子「そこでお悩みの貴方には、こんな商品がオススメ!」
絶望「おわぁ!どこから出てきたんですか!?」
美子「愛しいあの子を満足させる、オトコの持続力を十倍アップ!魔法のお薬パート2!先日の製品とは異なり、意識が飛んだりは致しません」
翔子「通常価格一箱○万円のところ、ただいま緊急時につき私たちの口移しによる経口摂取で〇十万円の文字通りご奉仕価格!」
絶望「あ、足下見過ぎです!なんというボルタック、もといボッタクリ価格!」
美子「私達もダルマとかコマ切れの先生なんか見たくないですよ?ね?」 …ぺろり
絶望「……分かったワカッタ分かりました!買います!買いますよ!さあ早くぅうううっ!」
翔子「お買い上げありがとうございます…じゃ、私から…。…んっ」  んむちゅぅ…ゴクッ
美子「次は私ね。先生、ベロ伸ばして…?」 ちゅ 「ん、ちゅっ……ン…っぷあっ」 ゴクッ
絶望「お、おぉお…」 ビクンビクン

翔子「イくか、イカせるか…///」
美子「文字通り精子を、おっと、生死を賭けたセックスバトルね…見ものだわ」クスッ
可符香「さぁ先生の運命はいかに?」
516名無しさん@ピンキー:2011/12/08(木) 20:43:04.46 ID:EoYgOJDC
千里「くっ、劣勢! このままでは私が倒れてしまう……! 根津さん、女性用の愛の増強剤的なモノはないかしら」
美子「えぇもうピンからキリまで」
絶望「う…裏切り者!!」
翔子「先生、これが資本主義ですよ」
517名無しさん@ピンキー:2011/12/08(木) 21:25:50.88 ID:VKAu0QfF
まとい「その薬……私が買った!」
可符香「あっ、先程バーサク先生に犯されまくってアヘ顔を晒した挙句に連続絶頂で気を失ってしまったまといちゃん」
まとい「確かに『先程は』そうでした。……しかしそれは過去の出来事、その薬さえあれば先生と対等に愛し合えると見た! その薬をもらうわ!」
翔子「まいどありがとうございます!」
くぴっ
まとい「んぅっ…/// このお腹の底から来るような感じは……今の私になら、出来る!」

まとい「木津さん、申し訳ありませんがその場をどいていただきましょう」
千里「出たなお邪魔虫! 先生の操を狙う泥棒猫はこのスコップの露となってもらうしかないわ!」
まとい「今の私を甘く見ないほうがいいですよ、真のディープラヴをまといしこの身体にそのスコップは掠りすらしないわ!」
千里「その軽口をせいぜい今のうちに叩いておくことね! 私を先生の腰の上から降ろすことは神にさえ不可能! 覚悟しなさい!」
絶望「ぐあああ! 私のお腹の上で戦うのはやめてくださいって言ってるじゃないですかぁぁぁぁ!!!」
景「吹き荒れる風よ! 轟く大地よ! 挑みし者の絶頂を持ってこの戦いを崇めよ! 奮い立て、望。ファイナルラウンドだ!!」
奈美「あんたどっから湧いて出た!?」
518名無しさん@ピンキー:2011/12/08(木) 23:52:17.47 ID:93SJ+JjN
あびる「ああ、またバトル漫画に」
絶望「急展開で終わるとか言うなぁぁぁ!」
千里「ま、終わるには終わりますが。人生は。」
景「間違っている間違っている間違っているぞおおおお!!その研ぎ方は間違っている!」
あびる「…影武者を呼んだらもっと混乱するかしら」ボソッ
519名無しさん@ピンキー:2011/12/09(金) 00:42:11.96 ID:jnoAAfvl
マ太郎「バトルっていうか3Pなのナ」
520名無しさん@ピンキー:2011/12/09(金) 20:47:19.71 ID:vdSrbnsa
可符香「いえ、まだ終わるのは早いですよ? だって今までけっこうな頻度で発言していながらまだ先生と一度もまぐわっていない人がいるじゃありませんか」
あびる「えっ、もしかして私?」
可符香「そうですよぅ」
ドンッドンッ
まとい「きゃぁっ!」
千里「うなっ!」
可符香「さ、席が空きましたよ、あびるちゃんもどうぞ」
グイッ
あびる「えっ、いや、私はそういうのは、っあぁ!」
フラッ
ヌプッ
絶望「ひぇぇぇぇ!」
あびる「あっ…ッ、ああっ! 痛っ!」
可符香「あぁ、あびるちゃん、純潔の血が……」

絶望「あぅっ……こ、これは……今までの誰よりも……締りがっ!」
あびる「せ、先生……エッチ……」

まとい「せ、先生っ!!」
千里「どこまで罪を重ねれば気が済むんだオマエ」
521名無しさん@ピンキー:2011/12/10(土) 19:01:06.59 ID:5U1Um2FV
マ太郎「あびるチャン、気持ちよさそうダナ」
可符香「そういえば、マ太郎もまだだったっけ?」
絶望「だから事を大きくするのやめてもらえませんかアッー」
あびる「先生……せんせぇぇっ!!」ギシギシ
522名無しさん@ピンキー:2011/12/11(日) 00:40:31.47 ID:6kSurzB8
千里「っていうか常月さんのせいよ、なにもかも! 各シーンを振り返ってみれば、あなたが先生を誘惑することが大抵の発端なんです! 先生を挽肉にする前にまずあなたにきっちり制裁をくわえさせていただきます!」
まとい「なんですってこの真ん中分け! あなたが邪魔さえしなければこんな大騒動にならずに私と先生との全うな愛の育みだけで済む話なのよ!」
千里「それが罪だと言ってるのが分からないかこのストーカー!」
まとい「なによ、私のディープラブに文句をつける気!? そういうあなたこそ、さっきなんて愛だなんだと訳わからないこと言って狂ったように腰を振ってたじゃないこのヤンデレビッチ!」
千里「なっ、なんですって! 先生を弄び放題の淫乱女! 覚悟なさい!!」
まとい「こっちの台詞よ、先生の御命さえも我が物にしようとしているくせに! この自分勝手きっちり女! こうしてやるっ!」

可符香「おぉ、千里ちゃん、まといちゃん、すっぽんぽんでキャッツファイトなんてイキですね///」
523名無しさん@ピンキー:2011/12/11(日) 01:26:23.28 ID:YSXTSJFu
あびる「滑稽ね」
千里「とかいいながらなに腰を振っているのよファシスト!」
可符香「もっと罵詈雑言を充実させないと千里ちゃん」(というか先生気絶してますね。さすがに可哀想かしら)
524名無しさん@ピンキー:2011/12/11(日) 16:56:10.47 ID:4vpJWymM
あびる「はぁ……んっ。先生、いっぱい出しましたね……もう一回いいですか?」
絶望「(……絶望した……このままでは生徒たちに精魂搾りつくされて死ぬ……)」

可符香「心配いりませんよ先生」
絶望「うわっ、まだ何か余計なことを促す気ですか風浦さん」
可符香「とんでもありません、このイキ死の一途の窮地を脱する名案があるんです」
絶望「な、まだあなたそんなことを……」
可符香「いつも先生がやってることですよ。自分への被害を減らすために、被害を分散させればいいんです」
絶望「な、なるほど。私以外に逆レイプされる人物を登場させれば、とりあえず女子生徒たちから私へ向けられる暴挙は半減しますねッ……」(←思考が著しく低下中
可符香「でしょう?」
絶望「し、しかしそんな役を受け持ってくれる人がいるでしょうか……」
可符香「心配いりません、もう手は打ってあります。あんまり先生がかわいそうだったので、先程、某所の博士に連絡をとりました。一人の改造人間が先生を助けるためにこっちへ向かっていますよ!」
絶望「それはナシでしょう!!」
マ太郎「アイツ、受けじゃないしナ」
525名無しさん@ピンキー:2011/12/12(月) 12:34:10.40 ID:O/r8FKcm
改蔵「望! パンチラ怪人は俺が引き受ける!」
カエレ「誰がパンチラ怪人だ! 訴えてやる!!」
絶望「そこは引き受けなくていいところですグハァ」
ヌプッ
まとい「先生は私だけのものよっ!」
千里「させるかぁっ」
ドンッ
ヌプッ
霧「おまえらいい加減にしろーっ」
ドンッ
ヌプッ
あびる「邪魔しないでくれないかしら」
ドンッ
ヌプッ
絶望「だ、だれか助けてくださいぃっ!!」
526名無しさん@ピンキー:2011/12/12(月) 16:44:29.08 ID:HsSwMaJz
晴美「(ここでまさかの改蔵登場!? これは改蔵×先生の流れじゃないの!!? うーん、このカプも悪くないかも…っていうか先生のレイプ目とか絶妙な騎乗位とかもう素敵すぎて…エクスプローション!!)」ブハッ
可符香「藤吉さんが鼻血出して御倒れあそばされました!!」
527名無しさん@ピンキー:2011/12/14(水) 18:41:55.92 ID:Gi47s6T0
絶望「(絶望した……もうだめだ、本当に……死ぬ……)」ガクッ
マ太郎「望、また動かなくなったゾ」

奈美「せ、先生が死んじゃった!」
あびる「動かなくなっただけみたいだよ、息はしてる。昏睡状態じゃない?」
まとい「先生! しっかりしてください!」
千里「私がきっちり処刑する前に中途半端に死ぬなんて許されないことです!」
霧「せんせぇ〜っ(涙」


美子「と、そんなときにはコレ! どんな衰弱も一発で回復、特製強心剤です!」
翔子「今なら先着一名様でなんとマル5つの格安お値段! 早い者勝ちで、先生に口移しで摂取させてあげてください!」

可符香「これは……愛する者のキスで目覚めるパターンです! いったい誰のキスが先生を目覚めさせるのかしら!」
528名無しさん@ピンキー:2011/12/14(水) 22:19:06.42 ID:TBQbrQiD
まとい「私よっ!」
千里「私よ!」
霧「私だよ!」
あびる「私!」
奈美「私っ!」

可符香「恐るべし殺戮キャッツファイトの開幕ですね!!」
529名無しさん@ピンキー:2011/12/16(金) 00:21:00.88 ID:TQQYuGqO
真夜「……………。」


真夜(先生、私が勝ち残ったよ)


チュ…ゴクン


絶望「…うっ……うーん、あれ、私は……何かよく分かりませんが、どうにか命拾いしたようですね……」
真夜「…………」
絶望「おや、三珠さん。……もしかしてあなたが助けてくれたんですか?」
真夜「……」コクリ
530名無しさん@ピンキー:2011/12/17(土) 00:03:09.43 ID:H4ZoE/h8
可符香「アダムとイブは……先生と真夜ちゃん!」

絶望「ではあなたはなんですか?」
531名無しさん@ピンキー:2011/12/21(水) 21:43:39.83 ID:G0sYiqjB
可符香「えっ、真夜ちゃん、アダムとイブの営みを知らないの?」

真夜「…………(コクッ」

可符香「では私が、先生を使って実演してあげますね」
絶望「イ゙ヤ゙ァァァァァァァァァァ」
532名無しさん@ピンキー:2011/12/31(土) 01:30:34.68 ID:FyLptrcY
千里「今年最後なんだからもっときっちりしなさいよ!」
絶望「もう嫌だ年なんて明けるな・・・」
533名無しさん@ピンキー:2012/01/06(金) 00:39:53.45 ID:qUyYfWzC
まとい「先生は寝正月…最近ご無沙汰だしちょっといただいてもいいかしら」
534名無しさん@ピンキー:2012/01/08(日) 12:56:54.91 ID:xdJJf5YC
最近って、最後にまといがしたのは数年前にたかしとしたのが最後でしょ
それだけの期間してないってのは男をとっかえひっかえしてたまといには辛いものがあるかもね
535名無しさん@ピンキー:2012/01/10(火) 19:51:18.32 ID:c5w/0pZ0
などと供述しており動機は不明
536名無しさん@ピンキー:2012/01/10(火) 22:38:13.23 ID:6n6cUQ7r
なお、容疑者の女子高生は「犯罪だと知らなかった」と証言
537名無しさん@ピンキー:2012/01/21(土) 21:27:56.06 ID:vEUTOxJL
>>534
実は今もタカシとヤッてるのかも
538名無しさん@ピンキー:2012/01/21(土) 21:48:42.88 ID:dRLxz/97
などと供述しており動機は不明
539名無しさん@ピンキー:2012/01/22(日) 02:59:42.88 ID:EK83YFCh
あびる「本命とセフレは違うの?」
まとい「してませんから!!」
540名無しさん@ピンキー:2012/01/22(日) 13:27:15.42 ID:VIHavJ6o
絶望「私ともしてませんよ!」
まとい「ですから寝てる間にこっそりと」
541名無しさん@ピンキー:2012/01/24(火) 12:32:51.53 ID:HnEU8oX3
絶望「逆レイプが法の網をすり抜ける日本に絶望したぁぁぁぁぁぁ」
まとい「合意ということにすれば無問題ですよ?」
542名無しさん@ピンキー:2012/01/26(木) 16:33:31.44 ID:2GLKuLP4
なんか…新作貼りづらいね
ここも もうおしまいなのかなぁ…
543名無しさん@ピンキー:2012/01/27(金) 16:33:26.33 ID:VTU18j2j
↑一番貼りづらい空気にする米
544名無しさん@ピンキー:2012/01/27(金) 18:41:02.04 ID:JsA16Rgj
ここって内輪で盛り上がってるだけだからな
既存のお客さんには優しいが、新規には厳しい
545名無しさん@ピンキー:2012/01/27(金) 20:49:07.61 ID:IS3z4802
一年前はいた職人の投下がもう皆無だよな
2〜3人好きな人いたんだけどな
飽きたのか他作品に移ったのか自サイトにこもったのか・・・
546名無しさん@ピンキー:2012/01/28(土) 02:54:44.33 ID:E+zMeRsa
アニメ二期の頃が一番活気あったよな
毎日連作投下してくれる職人さんとかいたし
547名無しさん@ピンキー:2012/01/29(日) 17:28:31.35 ID:hhcsulCa
読み応えのある長編多かったよね
548名無しさん@ピンキー:2012/02/05(日) 11:36:21.22 ID:ijAGIcmE
>>543
リレー小説も終わったみたいなので、新作貼っても大丈夫では
是非とも読みたいです
549名無しさん@ピンキー:2012/02/05(日) 20:38:43.44 ID:+nstgROR
同じく!
550名無しさん@ピンキー:2012/02/08(水) 17:39:05.62 ID:gY0f5yYT
あれリレー小説だったのかw
新作待ってまーす!
551名無しさん@ピンキー:2012/02/08(水) 17:57:37.43 ID:8HbrjJ/P
つーても容量がそろそろいい感じじゃね?次スレの算段してもいい頃かもね
552名無しさん@ピンキー:2012/02/21(火) 00:36:34.66 ID:tgj+Y8Nc
>>460以降のリレー小説って保管してもらえないのだろうか
553名無しさん@ピンキー:2012/02/21(火) 19:57:58.20 ID:akZAQhyT
オチがないじゃんと思ってたら最後に勝ったのは真夜だったんだな
つか新作マダー?
554名無しさん@ピンキー:2012/02/22(水) 20:33:31.24 ID:2eXoeg+Y
たぶん>>531まで だと思う リレー小説は
555名無しさん@ピンキー:2012/02/22(水) 21:22:34.79 ID:KpOlpQcZ
ああ、可符香がオチをさらって先生とエッチしたと、そういうことかw

改めて読んだら千里とまといが出番多めだったね
同じ職人さんが何べんか書いてくれたんだろうけど
個人的には普通のパートももっと読みたかったなー
55624.5-135:2012/02/25(土) 19:55:43.29 ID:gDkToogQ
絶望保守小咄「テン・リトル・ガールズ」

10人の可愛い女の子
1人が離れずつきまとい
こうして9人になったとさ

9人の可愛い女の子
1人が締め切り間に合わず
こうして8人になったとさ

8人の可愛い女の子
1人が校内籠もりきり
こうして7人になったとさ

7人の可愛い女の子
1人が捕まり里帰り
こうして6人になったとさ

6人の可愛い女の子
1人が普通に盲腸さ
こうして5人になったとさ

5人の可愛い女の子
1人が文無し払えない
こうして4人になったとさ

4人の可愛い女の子
1人が尻尾目掛けて飛び出して
こうして3人になったとさ

3人の可愛い女の子
1人が件の事件で断頭台
こうして2人になったとさ

2人の可愛い女の子

こうして荒野は無に帰る

557名無しさん@ピンキー:2012/03/06(火) 19:38:53.87 ID:rhg+Ciue
>>556
上手いね
4人目は倫?

本編も最終回を迎えようとしているね
ここらでエロパロでも最終回予想SSとか・・・ないか
558名無しさん@ピンキー:2012/03/13(火) 21:47:26.56 ID:88S0Qb9L
可符香「最終回は・・・誰と結ばれるのかな?」
絶望「だからなんでそう話をやっかいにするんですか!」
55924.5-135:2012/04/01(日) 04:41:03.07 ID:xsGhAmvF
作品名「ありがちな状況で。〜図書館〜」
・可符香×准
・校内エッチ
・比較的短編(当社比)

勢いで書いたので荒いですが、新作が来るまでのつなぎになれば嬉しいです。
56024.5-135:2012/04/01(日) 04:43:28.56 ID:xsGhAmvF
 例えば、放課後の図書室。


 この学校の図書室は図書館と言った方がいいくらいに大きい。蔵書も大量豊富で、高校には不釣り合いなくらいだ。
 そのくせ民間に解放しているわけでもなく、本を読むために図書室に来る生徒もあまりいない。宝の持ち腐れ、というやつである。
 人があまり来ないので、風浦可符香と久藤准にとっては好都合だった。

 2つの頭が、入り口からもっとも遠い2階の本棚の陰からちょこんと出ている。上が風浦可符香で、下が久藤准だ。
 2人は1階の貸出カウンターを観察していた。カウンターでは、図書委員が腕を枕にしてうたた寝を決め込んでいる。
 「大草さん、寝ちゃいましたね」
 可符香が囁いた。准も頷く。
 「うん。そうみたいだ」
 「きっと疲れているんですね。起こしたら可哀相だから、そっとしておきましょう」
 可符香の頭が引っ込む。准は振り返って、それから可符香にならった。
 壁際には小さな椅子が置いてあって、また本棚が両脇にあるので、そこはほとんど外界から隔絶していた。誰かがのぞき込まない限り、棚の合間に人がいるかなどわからない。
 「ねぇ、久藤くん」
 「なに?風浦さん」
 准が椅子に座ると、可符香は准の膝の上に座った。准は手を前にまわして、可符香を抱き締める。可符香は少しだけ後ろを向いて、准の胸に手を当てた。
56124.5-135:2012/04/01(日) 04:45:16.31 ID:xsGhAmvF
 「激しいのは、また今度ですね」
 2人はちょっと笑って、それから目を閉じた。ゆっくりと唇を合わせて、お互いの気持ちを確かめる。
 「風浦さんって、本当にいい匂いがする」
 「久藤くんも、すごくいい香りですよ」
 少し、息が荒くなる。2人はまたキスをして、蜜の味を楽しむ。
 「んっ……」
 准の唇は可符香の唇を離れ、柔らかな首筋へと向かう。可符香は前を向いて、抱き締める准の手に自分の手を合わせた。
 最初はキスだけ。少しずつ舌を出していく。首から耳に達する頃には、可符香の顔は朱に染まっていた。
 「ぁ……すごく、いい、ですよ……」
 セーラー服の下に手が伸びて、滑らかな肌に触れる。准の指に吸いつくような、気持ちのよい肌触り。
 その手が小さな丘陵地に届くと、可符香の息は荒くなった。スカートの下にも指が届いて、そのはずみで床に水滴が落ちた。
 「じらさないで……久藤くん」
 彼女の表情は悦楽に満ちていた。可愛い口を少し開けて、舌を宙に浮かばせて。
 下着に潜り込んだ手は、胸と茂みをやさしく撫でる。朱色は赤に変わり、息はさらに激しくなった。
 突起に指が触れると、可符香は跳ねた。上の指は胸を、下の指は洞窟の中を。可符香は必死に我慢していたけれど、それでも喘ぎ声は漏れた。
56224.5-135:2012/04/01(日) 04:47:22.32 ID:xsGhAmvF
 「んぅ……っ!……ぁ、はっ……」
 准の指と唇は容赦なく可符香を責める。突然、可符香が跳ね上がって、目を虚ろにした。
 「……イった?」
 准が聞くと、可符香は力なく頷いた。
 しばらくしてから、可符香は余韻を感じつつ立ち上がった。准の方を向き、両手でスカートをつまんで、挨拶するように持ち上げる。
 彼の方は、手慣れた手つきでゴムを装着した。准が素早くすませると、可符香は近づいて屈み、スカートを准の腰から足に被せた。
 ショーツを少しずらして、可符香は准を迎え入れる準備を整えた。2人はお互いの背中に手をまわして、しっかりと抱き締めた。
 2人から、息が漏れる。
 動きは少しずつ激しくなって、息ができなくなる。
 「風浦……さん、ぐっ」
 「久藤くん……ああッ!」
 ときどき、2人は小さな声で名前を呼び合った。キスして、耳を甘噛みする。
 姿勢が変わって、可符香が椅子に手をついた。准は彼女の腰を軽く掴んで、快感の示すままに突く。
56324.5-135:2012/04/01(日) 04:49:26.45 ID:xsGhAmvF
 可符香は拳を握りしめて、准は歯を食いしばる。彼の手は腰から胸に移り、可符香を後ろから抱き締めるかたちになった。
 「もうすぐ……だよ、風浦さん」
 とろけそうな能の片隅で、可符香は准がそう言ったのを感じる。艶のある声を隠しながら准を見て、悦楽の表情で頷く。
 准が何回か痙攣すると、可符香は手で口を抑えながら体をそらせた。息が盛大に漏れて、2人は椅子に体を預けた。
 「久藤くん……」
 「うん?」
 「大好き……」
 「ボクも……風浦さんが大好きだよ……」
 可符香と准は長いこと動こうとしなかった。


 沈黙を破ったのは、どちらでもなかった。
 「何回言ったらわかるんですか……」
 本棚の向こう側から、人が頭を出して2人の痴態を覗いている。
 目の下に隈をつくった大草さんが、怖いながらもどこか無表情な顔で2人を見ていた。
 「ここはそういう場所じゃないですっ」
56424.5-135:2012/04/01(日) 04:56:24.58 ID:xsGhAmvF
これで終了です。寝付けないので少し書いたらいつのまにか完成していました。今日が日曜でよかった…。

>>557さん
上から数えて4人目なら、マ太郎です。

原作もついに断末魔に至って、嬉しいやら悲しいやらです。
565平井:2012/04/01(日) 05:05:10.49 ID:YuxAbNIS
 貴方にとって早急に人類が絶対に知るべき情報とは、どんなものですか? 

 http://amba.to/GM10kj  
566名無しさん@ピンキー:2012/04/04(水) 22:07:46.47 ID:YuU+Y0yi
>>559
GJ
この2人は前から共犯者みたいな雰囲気が漂ってて好きだ
567名無しさん@ピンキー:2012/04/13(金) 21:36:19.78 ID:X4zVuDB5
何時の間にか投下きてたGJ!そこはかとないエロさがいいね
准カフ好きだから嬉しい
568名無しさん@ピンキー:2012/04/19(木) 22:34:08.41 ID:rdtR7UfR
容量が、もうそろそろ・・・
次スレの季節かモナー
569名無しさん@ピンキー:2012/04/24(火) 00:42:20.82 ID:bhWic/JG
もう原作も終わる事だし
次スレはいらないよ
どうせここはオワコンなんだから
570名無しさん@ピンキー:2012/04/28(土) 23:31:04.87 ID:z3UNBBsE
終わる前にもう一作くらい読みたい
571名無しさん@ピンキー:2012/05/10(木) 22:14:22.85 ID:SJpm4Wy7
可符香「最後のお相手は誰がいいですか?」
絶望「もういいですから!」
572名無しさん@ピンキー:2012/05/31(木) 22:34:37.98 ID:TnKFzLxY
駄目…主人が待ってるから早く帰らないと…あっ…んっ…
2時間はダメ、1時間だけですよ…
573名無しさん@ピンキー:2012/06/06(水) 12:31:47.48 ID:N2+G1ly7
今週の話を読んだ後だと今まで投下された可符香が絡んだSS読む度に
「ああ、この可符香は本当は絶望少女の誰かなんだろうな」と考えて素直に萌えられそうにない
574名無しさん@ピンキー:2012/06/06(水) 22:20:35.28 ID:Tg6pmIc2
でもまぁ 風浦可符香は依代少女の体を借りてそのつど顕現していたって事だから、
外見は絶望少女に髪留めついただけでも、中身は共通の同じカフカだったんじゃないのかな
カフカという人格を絶望先生みんなでシェアしてたと作中で説明されてるし
ボディが誰であれ、望はカフカの魂と通じあっていたんではないのか
575名無しさん@ピンキー:2012/06/06(水) 22:27:32.20 ID:Tg6pmIc2

× 絶望先生みんなで
○ 絶望少女みんなで
だったわスマソ
576名無しさん@ピンキー:2012/06/07(木) 02:00:37.34 ID:sdpZ+Uhe
以前書くって言ってた人どうしてるかな
こんな状態になってしまったから出すに出せないのかもしれないが
577名無しさん@ピンキー:2012/06/07(木) 03:32:47.62 ID:Sx7unWcz
>>573
そんなSSがあった覚えがある
578名無しさん@ピンキー
カフカが死んじゃうSSあったよね