【友達≦】幼馴染み萌えスレ20章【<恋人】

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1名無しさん@ピンキー
幼馴染スキーの幼馴染スキーによる幼馴染スキーのためのスレッドです。
■■ 注意事項 ■■
 *職人編*
エロパロ板のスレですが、エロは必須ではありません。
ラブラブオンリーな話も大歓迎。
書き込むときはトリップの使用がお勧めです。
幼馴染みものなら何でも可。
*読み手編*
 つまらないと思ったらスルーで。
わざわざ波風を立てる必要はありません。
2名無しさん@ピンキー:2010/03/09(火) 16:23:14 ID:qg13PkoG
18代目:【友達≦】幼馴染み萌えスレ18章【<恋人】
http://yomi.bbspink.com/test/read.cgi/eroparo/1242741528/
17代目スレ:【友達≦】幼馴染み萌えスレ17章【<恋人】
http://yomi.bbspink.com/test/read.cgi/eroparo/1231947127/
16代目スレ:【友達≦】幼馴染み萌えスレ16章【<恋人】
http://yomi.bbspink.com/test/read.cgi/eroparo/1221583669/
15代目スレ:【友達≦】幼馴染み萌えスレ15章【<恋人】
http://yomi.bbspink.com/test/read.cgi/eroparo/1205778691/
14代目スレ:【友達≦】幼馴染み萌えスレ14章【<恋人】
http://yomi.bbspink.com/test/read.cgi/eroparo/1199161005/
13代目スレ:【友達≦】幼馴染み萌えスレ13章【<恋人】
http://sakura03.bbspink.com/test/read.cgi/eroparo/1187193091/
12代目スレ:【友達≦】幼馴染み萌えスレ12章【<恋人】
http://sakura03.bbspink.com/test/read.cgi/eroparo/1179023636/
11代目スレ:【友達≦】幼馴染み萌えスレ11章【<恋人】
http://sakura03.bbspink.com/test/read.cgi/eroparo/1171471579/
10代目スレ:【友達≦】幼馴染み萌えスレ10章【<恋人】
http://sakura03.bbspink.com/test/read.cgi/eroparo/1161975824/
9代目スレ:【友達≦】幼馴染み萌えスレ9章【<恋人】
http://sakura03.bbspink.com/test/read.cgi/eroparo/1153405453/
8代目スレ:【友達≦】幼馴染み萌えスレ8章【<恋人】
http://sakura03.bbspink.com/test/read.cgi/eroparo/1147493563/
7代目スレ:【友達≦】幼馴染み萌えスレ7章【<恋人】
http://sakura03.bbspink.com/test/read.cgi/eroparo/1136452377/
6代目スレ:【友達≦】幼馴染み萌えスレ6章【<恋人】
http://sakura03.bbspink.com/test/read.cgi/eroparo/1130169698/
5代目スレ:【友達≦】幼馴染み萌えスレ5章【<恋人】
http://sakura03.bbspink.com/test/read.cgi/eroparo/1117897074/
4代目スレ:【友達≦】幼馴染み萌えスレ4章【<恋人】
http://sakura03.bbspink.com/test/read.cgi/eroparo/1110741092/
3代目スレ:【友達≦】幼馴染み萌えスレ3章【<恋人】
http://sakura03.bbspink.com/test/read.cgi/eroparo/1097237524/
2代目スレ:【友達≦】幼馴染み萌えスレ2章【<恋人】
http://idol.bbspink.com/test/read.cgi/eroparo/1078148899/
初代スレ:幼馴染みとHする小説
http://www2.bbspink.com/test/read.cgi/eroparo/1073533206/
3名無しさん@ピンキー:2010/03/09(火) 16:24:59 ID:qg13PkoG
*関連スレッド*
気の強い娘がしおらしくなる瞬間に… 第9章(派生元スレ)
http://yomi.bbspink.com/test/read.cgi/eroparo/1206353662/
いもうと大好きスレッド! Part 5(ここから派生したスレ)
http://yomi.bbspink.com/test/read.cgi/eroparo/1230646963/
お姉さん大好き PART6
http://yomi.bbspink.com/test/read.cgi/eroparo/1216187910/

*これまでに投下されたSSの保管場所*
2chエロパロ板SS保管庫
http://sslibrary.gozaru.jp/

--------
次スレはレス数950or容量480KBを超えたら立ててください。
では職人様方読者様方ともに今後の幼馴染スレの繁栄を願って。
以下↓
4名無しさん@ピンキー:2010/03/09(火) 16:26:47 ID:qg13PkoG
前スレ入れ忘れた><

前スレ 【友達≦】幼馴染み萌えスレ19章【<恋人】
http://yomi.bbspink.com/test/read.cgi/eroparo/1255525442/
5名無しさん@ピンキー:2010/03/09(火) 19:01:40 ID:qvSRlSK2
>>1
6名無しさん@ピンキー:2010/03/09(火) 23:34:34 ID:rjY+KrTl
>>1さん乙
7名無しさん@ピンキー:2010/03/10(水) 10:47:04 ID:09n2co8K
>>1
8名無しさん@ピンキー:2010/03/10(水) 17:31:50 ID:1BYOl2E1
>>1 乙です
9名無しさん@ピンキー:2010/03/12(金) 03:55:42 ID:TTHJF02g
即死回避
10名無しさん@ピンキー:2010/03/13(土) 00:03:20 ID:+WJsHaeT
ホワイトデーネタを考えてたけどまったく思いつかない…
11名無しさん@ピンキー:2010/03/14(日) 04:33:54 ID:Gp6zOEqw
考えて投下しようと思うその心意気が大事なのです
12名無しさん@ピンキー:2010/03/14(日) 15:58:38 ID:5NqvLfYJ
お菓子作りの上手い男が幼馴染みのせいで、ホワイトデーが憂鬱な少女

「料理上手くなりたいなぁ……」
13名無しさん@ピンキー:2010/03/14(日) 16:32:15 ID:kmPE2JfK
おまえ前スレの535だろ
14名無しさん@ピンキー:2010/03/17(水) 02:48:19 ID:RcS41/XL
大きくなったら結婚しようね、って台詞だけで萌える
15名無しさん@ピンキー:2010/03/17(水) 03:18:06 ID:aAGROMre
大きくなったらお嫁さんにしてねって言われたら理性が吹き飛ぶ
16名無しさん@ピンキー:2010/03/17(水) 04:27:05 ID:bcSgfbiP
でも男の方はそれを忘れてる

までテンプレ
17名無しさん@ピンキー:2010/03/17(水) 16:28:08 ID:RcS41/XL
この流れが見事過ぎて改めて作ろうとしてもどっかの焼き直しみたいにしかならんのよね
18名無しさん@ピンキー:2010/03/17(水) 19:21:38 ID:aAGROMre
>>17
だがそれが良い
王道をやり切るというのはそれはそれで素晴らしいんですよ
19名無しさん@ピンキー:2010/03/17(水) 20:53:29 ID:RxHbvmrP
じゃあ少しひねって
大きくなったらお嫁さんになってね!っていわれて本気にしちゃった女の子が一生懸命花嫁修行したのに
男がさっぱり忘れてる ってので

おいらは今書いてるので手一杯だから不可と言うことで
20名無しさん@ピンキー:2010/03/18(木) 03:26:06 ID:ZONILB5Y
ここはやっぱりライバルが居たほうがいいな
幼馴染男が好きな美少女と幼馴染女が好きな美少年
強大な障害を打ち倒してこそ得られた時の嬉しさは万感である
21名無しさん@ピンキー:2010/03/18(木) 03:31:34 ID:0fk+mz1P
しかしその美少女とは幼馴染女よりも前に出会っていて彼女もまた男と幼馴染だったのだ…!
22名無しさん@ピンキー:2010/03/18(木) 04:20:20 ID:ZONILB5Y
まぁ幼馴染女が好きな美少年にとっては強大な障害物でありながらも
涙目かつ冷や飯喰らいな展開なのでそれでも全然良いけどねw
23名無しさん@ピンキー:2010/03/19(金) 02:09:25 ID:xbG/Lphs
>>19をちと改変して
策士系列幼馴染み(♂)が「たよれるいいおとこになったらおよめさんになってあげる」という子供の頃の約束を果たすために人脈フル活用で幼馴染み(♀)の恋愛を失敗させてその都度慰め役になるとかいうのはどうよ?
24名無しさん@ピンキー:2010/03/19(金) 02:10:15 ID:OaduZNCH
こないだ読んだラノベの男女逆verみたいだな
25名無しさん@ピンキー:2010/03/19(金) 03:28:49 ID:t59uXskb
まかみさんじゃないか
良い感じにドス黒かったな
26名無しさん@ピンキー:2010/03/19(金) 10:47:20 ID:ECz1Va5X
・小さいころ、「頼れる男の子になったら、結婚してあげる」と幼馴染の女の子から言われる男の子。
・それを励みに、ものすごくがんばる男の子。
・頑張りすぎて、成績優秀スポーツ万能、人命救助すること100名以上というカリスマイケメン高校生に。
・当然女の子からモテまくり。
・幼馴染の女の子、小さいころの約束が原因でライバルが増えることになってしまい、涙目。
27名無しさん@ピンキー:2010/03/20(土) 12:45:24 ID:9kW38XKe
前スレ梅話がストライクすぎた・・・
GJです
28名無しさん@ピンキー:2010/03/20(土) 14:31:30 ID:j7Bwrax0
前スレ最後の埋めネタ良かった
そして前スレ埋まった
状況開始っ!
29名無しさん@ピンキー:2010/03/21(日) 00:42:51 ID:SzBN7Qz7
外国人幼なじみとかいいなぁ、とかふと思った。
小さい頃に親の仕事の都合で日本に来てたおにゃのこと再会したりすりゃいいのか知らん
30名無しさん@ピンキー:2010/03/21(日) 01:01:15 ID:sutlyJuC
従兄弟が国際結婚していてそのハーフ。毎年遊びに来てたけど高校から同居して朝ごはん一緒み味噌汁ふおおおおおお
31名無しさん@ピンキー:2010/03/21(日) 01:31:53 ID:gdsjGCqn
落ち着け若人、それなら近所の幼馴染外人家族に色々と凄いことを教えてもらうとかの方がががががgggggggggg
32名無しさん@ピンキー:2010/03/21(日) 03:09:47 ID:LLDGdg7p
外国人日本在住幼馴染で学校で人気で男は学校では知らないフリしてるみたいな古いかもしれない王道いいいいい
33名無しさん@ピンキー:2010/03/21(日) 03:34:47 ID:AgBRDorq
学校じゃ幼馴染である事を隠してるって良いな
ついでいうと俺の実体験から多分家族への隠蔽も可能
その友達は男だが何だかんだで互いの家族と殆ど接触なしで
結局家族には自分等がよく知らん友達がいるらしい程度にしか知られんかったし
34名無しさん@ピンキー:2010/03/21(日) 04:45:51 ID:LUdOlx0I
シルバーブロンドの髪を白髪白髪と言われて虐められる少女を助けて幼馴染みに。

うん、好きなんだ銀髪。
35名無しさん@ピンキー:2010/03/21(日) 14:34:07 ID:SzBN7Qz7
なんだ、みんな外国人幼なじみ大好きなのかw
邪道な思いつきだったんじゃないかと心配したぜ。保管庫を見回してもいなかったからなぁ。
こういう時が自分が書く第一歩なんだろうか。

>>34
綺麗な銀髪って実際みたことないんだが、銀髪いいよな。
ドイツとかあの辺の色?
36名無しさん@ピンキー:2010/03/21(日) 14:47:14 ID:AH2b/Ujo
>>33
学校で隠すのはありだな
だが、家族に隠したらだめだろ、家族同士のお付き合いがあってこその幼馴染だと
家族公認でお前ら結婚しちゃえよ的な感じが好きなだけですけどね…
37名無しさん@ピンキー:2010/03/21(日) 16:26:18 ID:r8zHOUay
>>35
工房の時の世界史の先生がレバノンで見つけてトルコ人だったっていってた
38名無しさん@ピンキー:2010/03/21(日) 20:06:44 ID:GrUUp9ss
>>36
それも王道だけど周囲に交遊関係を隠匿して完全に二人っきりな世界を作ってるのも中々


銀髪は中近東から欧州あたりならいてもまぁおかしくはないかな
39名無しさん@ピンキー:2010/03/22(月) 01:39:34 ID:oHD101dw
幼い頃に苛められてる女の子を助けてっていうのは王道だね
そして現在男女の学校内での社会的地位は完全に逆転
これも王道
40名無しさん@ピンキー:2010/03/22(月) 01:40:02 ID:3s5Smsvp
高温多湿な日本の夏に苦しむ欧州幼なじみ…
41名無しさん@ピンキー:2010/03/22(月) 02:58:00 ID:Zo9QLDSY
>>40
コーカソイドでも幼少期から日本住まいなら大丈夫と思ったが厳しいか?
42名無しさん@ピンキー:2010/03/22(月) 04:23:51 ID:KjN11dRR
王道は上手い人がいっぱい書いてるから奇をてらいたくなる
結局、設定だけ先走ってなかなか上手くまとまらずボツに埋もれる俺を助けてくれる幼なじみが欲しいな
43名無しさん@ピンキー:2010/03/22(月) 04:45:56 ID:bWW41ep3
ハーフの金髪幼なじみは1回、書いてみたけど、ハーフっていう設定を生かしきれなかった…
44名無しさん@ピンキー:2010/03/22(月) 10:52:23 ID:CRb2ASEl
金髪は劣性だろw
45名無しさん@ピンキー:2010/03/22(月) 15:45:27 ID:Nv2T6nnO
>>44
金髪が劣性遺伝なのは確かだけどハーフで金髪の子は普通にいる
ハーフの幼馴染を書いてみてはいるんだが上手く生かせないねぇ
なんと言うか外国のことをよくわかってない俺が書いてはならんのではないかと思ってしまう
46名無しさん@ピンキー:2010/03/22(月) 16:13:48 ID:akkMgwB9
>>45
逆に考えるんだ。外国のことがよく分からないのなら、日本で生まれ育ったせいで
外国の血が混じってるのにその国のことを全く知らない幼馴染みを書けば良いと考えるんだ。

ハーフなのに日本語しか喋れないことがコンプレックスな娘っていいよね。
47名無しさん@ピンキー:2010/03/22(月) 22:16:57 ID:bWW41ep3
金髪だとツンデレ。銀髪だとクーデレ。
48名無しさん@ピンキー:2010/03/22(月) 23:23:41 ID:oHD101dw
銀髪ツンデレが居てもいいじゃない

>>46
もはや日本国籍所持者とかって意味を超えて完全に日本人だよねその娘さんw
まぁ自身のアイデンティティーとかルーツの問題か
49名無しさん@ピンキー:2010/03/22(月) 23:33:14 ID:mlCJxiO8
ここでまさかの<丶`∀´>
50名無しさん@ピンキー:2010/03/23(火) 00:59:10 ID:msQ6rqoo
私の夢はね、素敵な旦那と一緒にキムチ漬けるのが夢なんだ///

お前ら言われたいか?
51名無しさん@ピンキー:2010/03/23(火) 01:03:29 ID:GohweIKX
まぁ銀髪とか金髪のハーフのが良いだろw
褐色美少女はご褒美だが
52名無しさん@ピンキー:2010/03/23(火) 03:23:09 ID:bXWgwROm
褐色銀髪(金髪)とかいいよね
実在する色なのかは知らんが
53名無しさん@ピンキー:2010/03/23(火) 03:25:17 ID:6iXzREKc
マンバギャルとか。
54名無しさん@ピンキー:2010/03/23(火) 03:32:22 ID:GohweIKX
>>53
天然物の美少女or美幼女or美女以外お断りですw
55名無しさん@ピンキー:2010/03/23(火) 04:38:08 ID:6iXzREKc
あれか、にゃんこい!っていうアニメの元マンバの幼馴染とか?
56名無しさん@ピンキー:2010/03/23(火) 12:09:31 ID:FiTPvEG3
とりあえず、マンバはギャップ萌えの当て馬に使われるだけでは? 幼なじみというカテゴリでは特に。
57名無しさん@ピンキー:2010/03/24(水) 22:50:01 ID:EvHzFN6W
万波?
58名無しさん@ピンキー:2010/03/24(水) 23:47:14 ID:E1liqdwD
>>57
絶滅危惧種のヤマンバギャルにございます。

ところで、話の中途で幼なじみを男(または女)と認識して
困惑、葛藤するようなブツってあるかい?
59名無しさん@ピンキー:2010/03/25(木) 02:00:47 ID:z9pOD4gA
にゃんこいは良い物だ
60名無しさん@ピンキー:2010/03/25(木) 09:33:47 ID:Gi1yFxEJ
>>57
サンダーバードのトレーシー島に生息しているやつだな

客が遊びに来ているときに1号と2号が出動する羽目になり
ミンミンが客を「マンバを見に行こう」とスキューバダイビングに誘う場面がある
61名無しさん@ピンキー:2010/03/25(木) 19:11:56 ID:Z4CSOHXv
野郎側が必死な幼馴染ものってほとんどないよな
良い所見せようと必死に頑張る男、しかしタイミングが悪かったり相手が鈍感だったりで上手く気持ちが伝わらない
そんな感じで落ち込むこともあるけれど俺は今日も元気です的な話
62名無しさん@ピンキー:2010/03/25(木) 19:29:03 ID:zGPBvnMH
>>61
それ実際書いてみようと思って考えたことあるけど、男が四苦八苦しても萌えがないのよね。

しかも空回りゆえに女の子の反応も淡白にならざるを得ないし。俺には無理だたーよ。
63名無しさん@ピンキー:2010/03/25(木) 19:54:48 ID:xDu54APx
その超鈍感以外は完璧超人の幼馴染(女)は、
「私には幼馴染(男)がいるから、他人の色恋沙汰なんて興味ないし」と、
幼馴染(男)のプロポーズ以外は全スルー状態。
(もちろん幼馴染(男)の不器用なアプローチも)
64名無しさん@ピンキー:2010/03/25(木) 19:55:57 ID:xDu54APx
ごめん、sage忘れた。
65名無しさん@ピンキー:2010/03/25(木) 21:48:32 ID:s2QIm/OD
>>63
なにそれ読みたい
66名無しさん@ピンキー:2010/03/25(木) 21:50:33 ID:tp1AP3uM
男は昔から女一筋で
女も多少なりとも自分に好意があるんじゃないかな?と淡い期待を抱きつつ
毎日のアプローチにいそしんでいたのだが
女からはそっけない返事か毒気のたっぷり含まれた言葉しか返ってこない
しかしそこは幼馴染補正で明るく毎日ポジティブに動く男であった
が、ある日女と知らない男が仲よさそうに歩いているのを見かけて・・・


みたいな使い古された王道が大好きです
67名無しさん@ピンキー:2010/03/25(木) 22:21:23 ID:dnNE08xe
そして焦った男が恥ずかしい自爆をかますと、

「やっとはっきり言ってくれたわね。でも、もうちょっとムードとかも考えてよね」

と意地悪な微笑みで迎えられるわけですね、わかります。
68名無しさん@ピンキー:2010/03/25(木) 22:39:55 ID:E90IB7jA
なぜか黒髪ロングで三白眼な幼なじみの女の子の姿が思い浮かんだ
69名無しさん@ピンキー:2010/03/26(金) 00:33:45 ID:o67oD0lf
Sweet Omelette最終話書けたので投下します
70Sweet Omelette Epilogue 1/10:2010/03/26(金) 00:36:01 ID:o67oD0lf
 あの一夜の出来事のあとの話だ。

 とりあえず、どん底の精神状態だったハル姉は完全復活したわけで。
 初めての二人での朝食のあと、初デートに出かけていちゃいちゃしまくり、家に帰ってハル姉と
俺が付き合うことになったという事実をお互いの家族に報告した。
 まあ、元々勝手知ったる間柄というか、薄々そうなるであろうことは予想されていたようで、
すんなりと両家公認の付き合いとなった。

 一方で、無双モードのハル姉は、八つ当たりを兼ねた例のキザ男へのお仕置きも忘れていなかった。
 社長子息の数々の悪事を、「被害」にあった女子社員たちからの詳細な聞き込みなどから
全50Pにも上るレポートに纏め上げ、社長室に殴りこんで辞表と共にたたきつけたらしい。

 ハル姉の言葉どおりに社長は常識人であった様で、その後間もなくして社長の馬鹿息子は
別会社に出向という名の修行に出され、社長夫人は取締役を「一身上の都合」で辞職したそうだ。
 ハル姉は慰留され、数年後には寿退社するという前提で会社に残る事にしたらしい。

 その後、ハル姉の妊娠騒動〜実は生理が遅れただけだった〜とか、つい先日ハル姉の誕生日を
祝おうとしたら一時的に5歳差になったことに拗ねられたとかの色々なイベントなどもあり、
暦はもう6月中旬。季節は夏になろうとしていた。



    〜 Sweet Omelette 〜 Epilogue



 ハル姉のマンションで二人で朝食を食いながら見ていたTVで「もうすぐ海開き!」という
ニュースが流れ、昔ハル姉の家族に連れられて行った旅行の事を思い出した。

 世の中には自営業であるが故に自由に休めると言う業種と、早々休めない業種とが存在している。
 休日は掻入時でかつ馴染みのお客も多い飲食店であるところの我が家は典型的な後者であって、
特に暦の上での連休はまともに休みだった試しが無い。

 そしてそういう自営業を営む家の子供の間では良く聞く話だが、俺は家族で旅行と言うものに
行った事が殆どない。
 そんな俺が旅行に行った数少ない思い出の1つが、小学生の頃ハル姉の家族に連れていって
もらった海辺の温泉地への旅行だった。

 つらつらとその事を話しているうちに、じゃあ二人で出かけようとハル姉が言い出し、最初
日帰りドライブという話だったのが、ちょっと早いけど海水浴したいよねー、とか、温泉にも
入りたいよねーとか話が膨らんで、最終的には二人で泊りがけの2泊3日の旅行と言う話に
なったのだった。

 車は、普段は仕入れに行く時ぐらいしか使わせてくれない親父のを借り出した。
 なんでも、親父が若い頃にブイブイ言わしてた(本人談)時のものらしい。

 朝早く荷物を積み込んでハル姉の家に向かい、案の定寝こけていたハル姉をたたき起こし……
この分を見込んで家を出てるので、支度に時間がかかっても問題ナシ……荷物と半分寝たままの
ハル姉を車に積んでいざ出発。

 市街地を抜けて、俺にとって人生初の高速におっかなびっくり乗って南下。
 最初のPAで二人で朝食をとった。

 そこでハル姉が運転を代わろうというので交代したんだけど、これが失敗だった。
71Sweet Omelette Epilogue 2/10:2010/03/26(金) 00:39:00 ID:o67oD0lf
「あっはっはっは〜! おじさんの車速い速い!」

 おかしな脳汁が出まくってるらしいハル姉の高笑いを聞きながら、俺は助手席で固まっていた。
 スピードメーターはとっくに100キロを超えていて、車体はビリビリ言っているし走行車線の
車はあっという間に飛びすぎて行くしでもう恐ろしいことこの上ない。

 スピード狂の暴走は予定の降り口まで続き、運転を心行くまで漫喫したらしいハル姉は高速を
降りたところで俺と交代して助手席に収まった。
 そして……俺はもう二度とハル姉にハンドルは握らせまいと心に誓ったのだった。

 そして現在は俺の運転で車はくねくねの田舎道を走っていた。
 暫く走ってやっと街らしきものに差し掛かり、赤信号で止まる。

「ハル姉、ここからの道順は?」
「ん?」

 隣の席で文庫本を読みふけっていたハル姉に声を掛けると、ハル姉はちらっと周りを見まわし、
そして最後に信号機にぶら下がっている住所を見て、視線を文庫本へと戻しながら答えた。

「んーと……↑←↑↑→↑↑↑←↑→」
「いや、まてまて、何そのゲームの裏コマンドみたいなの。」
「道順。交差点ごとにその順番で進めばイイから。」

 文庫本に視線を貼りつけたまま答えた。
 出掛けにマップルをじっくり眺めていたと思ったら、道順を暗記していたらしい。
 毎度のことながら、ハル姉の一度読んだ本の内容の暗記力にはいつも驚かされる。
 ……って、いやいや、感心してちゃダメだって。

「憶え切れないから。真面目にナビしてくれよ。」
「えー、もー、しょうがないなぁ。」

 ハル姉のナビで運転して行くと、車はやがて海沿いへと出た。
 久しぶりに嗅ぐ潮の香りに誘われて、俺たちは途中の駐車スペースで車を停めた。

「んー、気持ちイイね。磯臭いけど。」
「こんな風景だったっけ? 昔来たときは見渡す限り砂浜だった気がするんだけど。」

 防波堤の下を見下ろすと岩だらけの磯になっていて、潮だまりで魚を捕まえようとする
家族連れやら、先の方で釣り糸を垂れてる釣り人やらが見える。

「それはもっと先のほう。昔通った道はもっと内陸だと思う。」
「なるほど。」
「ま、前に来たのは15年も前だから、色々変わってても仕方ないでしょ。そろそろいこ。」
「うん。ところでさ。」
「何?」
「今日はちょっと露出度高すぎじゃない?」
「そっかな? でもあとで水着だって着るつもりだし。」

 今日のハル姉はチューブトップに薄手のパーカーを羽織って下はデニムのホットパンツ、
髪もポニーテールにして日除けの野球帽をかぶった夏らしい格好だった。
 でも、そのホットパンツは丈がパツパツで、ハル姉の綺麗な素足が太ももの付け根近くまで
露出していてハイソックスとスニーカー以外に何も隠すものが無い。

 途中のサービスエリアで食事した時も男どもの目を引いていたのだ。
72Sweet Omelette Epilogue 3/10:2010/03/26(金) 00:42:00 ID:o67oD0lf
「あ、解った。心配しなくても、こ・れ・は・アキ君専用だから。」

 そう言いながら嫌らしい笑みを浮かべてハル姉が太ももをペチペチと叩いてみせた。

「そ、そういう事じゃ……」
「エッチな目で見てたけど違うの? アキ君あたしの足好きだよね〜 エッチするときも
 スリスリしてるし。」

 う、た、たしかにそうだけど……ハル姉の太ももは色っぽくてすべすべで気持ちいいんだから
仕方がない。

「そういえば、お尻も結構好きだよね。バックの時結構激しいし。」
「いっ、良いだろ。ハル姉のお尻はなんて言うか……すごく色っぽいんだよ。」

 色っぽい滑らかな肌の背中と、きゅっとくびれたウエストと豊かな肉付きのお尻の対比が
たまらなくそそるのだ。

「ふーん。でも普通若い男の子って胸の方が好きだって言うよね。アキ君って趣味が
 おっさん臭い?」

 そう言いながら胸元を寄せてあげて見せた。
 俺が揉んでいる成果なのか、ギリギリDカップだった胸が最近Eカップになったらしい。

「でも……そうすると、色々覚悟しといたほうが良いのかな?」
「何が?」
「……足コキとかアナル?」
「お願いだから人を変態みたく言わないで……」
「うん、アキ君が変態でも、なるべく期待に答えられる様にがんばるから。」
「いや、そう言うことじゃないから。」

 どうも一線を越えてから、エロ方面の会話もどんどんぶっちゃけてきてる気がする。

「とにかく、宿はもう少し先なんだろ。早く行こうよ。」
「そうね。早く行って海で遊びたいし。」

 俺たちは再び車に乗り込み、先を急いだ。

 しばらく海岸線を見ながら進んでいくと、やがて白く続く砂浜が見えてくる。
 俺の記憶にあった、ハル姉と遊んだ砂浜の光景だ。

「あ、そこ入って左の建物だから。」
「了解……って、あれ?」

 ハル姉に指示されて曲がった先にあったのは、記憶の中とは違う真新しい旅館だった。

「こんなんだったっけ?」
「何年か前にリニューアルしたみたい。」

 俺の記憶の中では結構くたびれた感じの木造旅館だったはずだが、今や3階建ての洒落た
デザインの鉄筋ビルに変わっていて昔の面影など全く残っていない。
 車を駐車場に入れて荷物を手に玄関へと入るとうちの親父よりもやや年配の和装の女将が
出迎えてくれた。

「あ、言っとくけど、今日のあたし達は「赤塚夫妻」だから。」
「は?」
「だから、あたしの事も「ハル姉」じゃなくて、「春香」とか「お前」ね。」
「ちょ、」
「あ、すいません、お世話になります赤塚です。」
「遠いところからいらっしゃいませ。早速お部屋にご案内いたしますので。」
73Sweet Omelette Epilogue 4/10:2010/03/26(金) 00:45:00 ID:o67oD0lf
 女将は慣れた身のこなしで俺たちの荷物をひょいと持ち上げるとさっさと奥へと歩き出した。
 ハル姉もそのあとに続き、呆然としていて出遅れた俺はあわてて追いかけた。

「ちょ、ちょっと、ハル」
「は・る・か。」
「えっと……ハルカサン。夫婦ってどう言う事?」
「そのまんまよ。いいじゃん予行演習だと思えば。」
「いや、それにしたってさぁ、俺にだって心の準備って物が。」
「秋生ったら男の癖に往生際悪いわねぇ。」
「あっ、秋生って。」
「秋生はいや? じゃああなた、とかダーリンとか。」
「いや、秋生でいいです。」

 そう言っている間に、女将は旅館の中を通り抜けてしまい、裏庭の中を伸びる渡り廊下を
進んでいく。

「……何処いくの?」
「ふっふーん。今回はちょーっと奮発しちゃった。」
「何が?」
「ほらあれ。」

 ハル姉が指差す先を見ると、渡り廊下の向こう側、庭園の奥に小さな離れが建っていた。
 女将は持っていた鍵で離れの玄関を開けると中へと荷物を運び込む。

「……わ、すげ……」
「さっすが特別室。」

 俺とハル姉は中に入ってそれぞれに声を上げた。
 木造の離れの中は床の間もある十畳ほどの広さの立派な和室で、奥は海側に面した広縁があり、
その外はオーシャンビューの露天風呂になっていた。

「お風呂は源泉かけ流しで24時間何時でもお入りになれますのでご自由にどうぞ。お布団は
 お夕食後に係のものが食器を片付けに参りましたときにご用意いたします。
 ご夕食は何時頃がおよろしいでしょうか?」
「うーん、6時ぐらいでお願いします。」
「かしこまりました。ではそれまでごゆっくり。」

 そう言って女将は一礼して去ろうとして、そして思い出したようにもう一度振り返った。

「あ、そうそう。」
「はい?」
「ここは本館と離れておりますので……夜も少々声が大きくても大丈夫でございますよ。」
「やーだ女将さんったら〜」
「おほほほほ。ではごゆっくり〜」

 女将は恐るべき速さのすり足で渡り廊下を去っていった。

「な、何言ってんだあの女将さん。」
「あら、若い新婚夫婦が大きな声でよがってもオッケーって事じゃん。」
「いや、そう言うことじゃ……」
「さ、ほら、温泉もいいけど、まず水着に着替えて海に遊びにいこ? 夕食まで時間あるし。」
74Sweet Omelette Epilogue 5/10:2010/03/26(金) 00:48:00 ID:o67oD0lf
                   ◇

 水着に着替えた俺たちは、旅館の前の短い坂道を下って海へと向かった。
 手には敷物とタオルの入ったバッグを持って、おそろいのパーカー姿でビーサンをぺたぺた
言わせながら二人で並んで歩く。

「ここは昔の記憶とそんなに変わって無い気がするな。昔もハル姉と二人で海に向かって
 走ってった様な気がする。」
「そうそう。二人でバスタオルをマントにして海まで走ってったよね〜」

 さほどの距離でも無いのであっという間に浜に着く。
 防波堤の階段を下りると延々と白い砂浜が続いていて、海開き前にもかかわらず数組の
家族連れとカップルらしき男女、それに波さえあれば季節お構い無しのサーファーの人影が
ちらほらと見えた。

「さすがにあんまり人はいないね。」
「まあ、海開き前だしね。気温は高いけど、水はまだ結構冷たいのかな。」

 海開きに向けて準備中らしい海の家の横を抜けて適当に砂地にレジャーシートを敷いて陣地を確保。
 波打ち際まで降りてそのまま少し水の中に足を浸した。

「やっぱりちょっと冷たいかな。」
「そう? あたしはこのくらいのほうが良いかな。」

 足で水温を確かめると、ハル姉はシートまで戻ってパーカーを脱ぎ捨てた。
 パーカーの下はいささか面積の心配な白いビキニだった。ハル姉のボリュームのある
プロポーションと相まって、健康的だけどかなり刺激的だ。
 ハル姉の水着姿に見とれていると、ハル姉は膝上の深さまで水に入ったところで振り返った。

「アキ君鼻の下伸びてるよ。」
「えっ。」
「隙ありっ!」

 ハル姉が足を振り上げるとばしゃぁっ! 海の水が舞い上がり俺を直撃した。

「わぷっ、しょっぺ。」
「やらしー目で見てるからだよ。頭冷えた?」
「……」

 俺は無言でパーカーを脱ぎ捨て、海パン一丁で腰の深さまで海にざぶざぶと分け入ると、
右腕を大きく振りかぶった。腕は浅く水面を叩き、ハル姉が足で蹴ったときよりも大量の
水を巻き上げる。
 そしてその海水はニヤニヤ笑っていたハル姉の頭の上に降り注いだ。

 ざっぱーん。

 ハル姉は頭の天辺からずぶ濡れになった。

「おかえし。」
「……アキ君の癖に生意気。」
「先にやったのはハル姉だろ。」
「……上等。」
75Sweet Omelette Epilogue 6/10:2010/03/26(金) 00:51:00 ID:o67oD0lf
 かーん。

 二人の間でゴングがなった。

「とりゃー!」
「なんの!」
「うりゃうりゃ!」
「こなくそー!」
「これでも食らえ!」
「なんのこれしき!」
  :
  :
  :

 そして数分後。

「はぁ、はぁ、ふっ、なかなか、やるじゃない。」
「ふう、ふう、はぁ、ハル姉、こそっ。」

 お互い、両腕を闇雲に動かし、水を巻き上げて相手に浴びせるという力任せかつなんのひねりも
無い方法でぶつかり合った結果、お互い腕の筋肉が馬鹿になりかけたところでドローと相成った。
 当然二人とも頭からずぶ濡れ。

 二人とも海から上がってレジャーシートの上にばたりと倒れこむ。

「つーかーれーたー」
「同じく。」
「やっぱりまだちょっと水冷たいねー」

 陽の光の暖かさが冷えて疲れた身体に染みた。
 ハル姉はというとバッグを弄ってサンオイルを取り出し、手にとって身体にぺたぺたと
塗りつけている。

「アキ君も塗っとかないと、あとで痛いよ。」
「ハル姉が終わってから塗るよ。」

 日向ぼっこしながらハル姉がサンオイルを塗るのを眺める。
 ハル姉はまず両腕、そして両足に塗ってから首筋、そして鎖骨の辺り、ブラの中に指先を
入れながら胸の辺り、そしておなかに塗りつけていた。オイルでテカっている身体が妙にエロい。
 ハル姉は身体に塗り終わってうつぶせに寝そべると俺に向かってサンオイルを差し出した。

「背中塗って。」
「はいはい。」

 ハル姉は寝そべったまま髪を横によけてうなじを露出させた。
 俺はサンオイルを手にとって伸ばすと、うなじの辺りに塗りつける。

「……うん。」

 そしてブラの紐を解くと肩甲骨、背中からウエストにかけて手を滑らせる。

「ひゃうっ。」

 背中にオイルを擦り込み終わると、ウエストからお尻の上部、水着の際まで丹念にオイルを
塗りつけた。
76Sweet Omelette Epilogue 7/10:2010/03/26(金) 00:54:00 ID:o67oD0lf
「ひゃ……アキ君手つきがやらしい。」
「ハル姉が勝手にそう思ってるだけだろ。」

 まあ、ハル姉の背中の肌の感触と反応を楽しんでは居たんだけど……

「そっかな? じゃあ、今度はあたしが塗ったげる。」
「お願い。」

 俺がうつぶせに寝そべると、ハル姉が俺の腰の上に跨ったのを感じた。
 そしてぬるぬると背中の上を手が滑っていく……結構くすぐったいなこれ。

「ふふーん……覚悟!」

 いきなりハル姉の指先が俺の脇の辺りに伸びてくすぐり始めた。

「ぶぶっ、は、や、やめろって、は、ハル姉。」
「うりうりうり、どうだ、参ったか。」
「ま、まいった、参ったからやめてwwww」
「じゃぁ、さっきのはセクハラだったと素直に告白しちゃいなさいっ!」
「ち、ちがっ、ちがうって、そんなやましい気分じゃ、」
「まだシラを切るか、うりうりうり!」
「ぶわっはっはっ! わ、わかりましたっ! ちょっとエッチな気持ちでしたっ!」
「うん、よろしぃ。」
「ぐはっ、はっし、死ぬかと思った……」

 ハル姉が腰の上からどいてやっとくすぐりの脅威から解放された。
 俺はしばらく呼吸を整えてから体の前半分にオイルを塗って、それから二人でしばらく
甲羅干しにいそしんだ。

 白い砂浜に広げられたレジャーシートの上に油でテカった干物が二つ。
 ざざーん、ざざーんという波の音と遠くからかすかに聞こえる子供のはしゃぐ声だけが
BGMで、夏本番に向けて本気出しつつある日の光がじりじりと肌を焦がす。

「んー、たまにこうやって外でのんびりするのもいーね。」
「……インドアでいつもだらだらしてるからね。」

 ぎゅー
 ハル姉の細い指先がラジオペンチと化して俺のわき腹をつねり上げた。

「いでででで!」
「引きこもり言うな。」
「だって……休みの日は俺が叩き起こさないとずっと寝てるじゃん。」
「……ぐう。」
「寝たふりすんな。」

 メリハリの無いだらだらとした会話。でもそれがいい。
 ハル姉とは今までもこうだったし、関係が進んだこれからもこうでありたいと思う。

                   ◇

 宿の夕食は期待に違わず地物の新鮮な海の幸を使ったものでとても旨かった。
 ハル姉もお櫃が空になるまでがっついていたくらいだ。

 で、先ほど仲居さんが後片付けと布団の用意をしてくれたので、これから朝までははハル姉と
二人きりの時間。
77Sweet Omelette Epilogue 8/10:2010/03/26(金) 00:57:00 ID:o67oD0lf
 俺は露天風呂に浸かっていた。
 せいぜい大人が3〜4人程度浸かれるほどの小さな檜の湯船だが、個室の露天風呂としては
贅沢な広さだし、何よりロケーションがそれを補って余りある。
 離れは旅館のある高台の海側の崖っぷち近くに建っていて、露天風呂の柵の向こうは
見渡す限りの海なのだから、眺めに関しては文句のつけようがない。
 月明かりに浮かび上がった海と夜空にぽっかりと満月が浮かんで、なんとも言えない風情を
醸し出していた。

「アキ君お待たせ。」

 振り向くと、髪を上げてまとめたハル姉が部屋から姿を現したところだった。
 広縁で浴衣を脱いで椅子にかけると、湯船へと入ってきた。
 俺の後ろから右側に入ってきてうーんと伸びをする。

「いいお湯〜」
「うん。眺めもいいし。明日は部屋と温泉で過ごすのも悪く無いかもな。」

 今回は2泊の予定なので、明日は丸々遊べる予定なのだ。

「海で遊ぶのは?」
「そっちも捨てがたいな。近所のお土産屋さん見に行ったりとか。」
「ん〜、でも温泉入りながら二人でいちゃいちゃでもいいかな。」

 そう言いながら、ハル姉は俺の肩に頭を預けてきた。

「別にいちゃつくのはハル姉のマンションでも出来るじゃん。」
「ロケーションが大事なのよぅ。いつもと違う場所だと新鮮でしょ?」
「そう言うもんかねぇ。」
「そう言うものよ。だからさぁ……ここでしちゃおうか。」

 いつの間にかハル姉の手が俺の股間に伸びていた。

「いや、それはあとで布団の上でいいじゃん。」
「だから、ロケーションが大事なの。もうスイッチ入っちゃったし。」

 ハル姉は立ち上がるとざぶざぶと湯船の中を移動して俺の目の前に立った。
 ハル姉の「女の子の部分」が目の前にある……

「ええと、春香サン。」
「なに?」
「その……おけけはどうしたんでしょうか?」

 元々ハル姉は濃いほうではなかったけど、今目の前にあるそれはつるんつるんだった。

「ああ、剃っちゃった。」
「剃ったぁ?」
「だって、あの水着結構ラインがきわどいしはみ出したら恥ずかしいから、昨日の夜剃っちゃったの。
 それにつるんつるんの方がアキ君が興奮しそうだしさ。」
「いや、勝手に人の性癖を捏造しないで。」
「じゃぁ嫌い?」
「いや、まあ、これはこれで……悪く無い気もする……かな?」
「じゃあ問題なし。ふふーん。」
78Sweet Omelette Epilogue 9/10:2010/03/26(金) 01:00:00 ID:o67oD0lf
 ハル姉は湯船に浸かったままの俺の足をまたいで腰を下ろした。
 俺の肩に手をかけて顔を寄せると唇を重ね、舌を絡めてくる。
 その間、ハル姉は腰を使ってお尻で俺のモノに刺激を加えてきた。それに反応してすぐに
硬く大きく膨らんで、先端がハル姉の入り口のあたりを擦る。

「ゴムつけて無いんだけど。」
「この間からピル飲んでるから、生で中出しでも全然大丈夫。ゴム付けてると気持ちよくないし。
 だから気にせずいっぱいどばどば出しちゃってね。」

 この間、付き合い始めて初めての生理が大幅に遅れて妊娠騒動に発展し、産婦人科で
診察してもらって以来避妊ピルを処方してもらっている。
 あの時は俺も一緒に病院に付き合わされたっけ……
 だからまあ、避妊の心配は要らないんだけど、慎みとか恥じらいって大事だと思うんですよ
春香サン。女性が自分で生で中出しどばどばとか言っちゃうのはどうかと思うんだ。

 そんなことを頭の中でつらつら思っている間に、ハル姉は俺に抱きつきながら腰を動かして
位置を微調整するとそのまま腰を落としてつるりと俺のを飲み込んだ。

「あん……」
「うわっ、もう中が動いてる……」
「だからぁ、スイッチ入ってるって言ったでしょ……」

 鼻に掛かった声でそう言って笑いながら、ハル姉は腰をくねらせて抽迭を開始した。

                   ◇

 ───10分後

 部屋の中でだらしない浴衣姿のままで死体のように転がる男女……もとい、俺とハル姉の
姿があった。

「……危うく溺死するところだった。」

 温泉に浸かったままでおっぱじめてしまった俺たちはいつの間にかのぼせてしまい、
湯船の中で倒れかけてほうほうの体で這い出したのだった。
 一歩間違えば合体したまま湯船で溺れ死んで二人仲良くあの世行きだったかもしれない。

「温泉とか風呂に浸かったままやるのは止めよう。死ぬから。」
「そだね……」

 ばったり倒れたままハル姉が答えた。

 BGMは波の音と虫の声。
 寝転がったまま外を見ると、先ほどと変わらず満月が俺たちを見下ろしていた。

「綺麗だね。」
「うん。」

 いつの間にか俺の横に俺と同じように仰向けのハル姉が並んでいて、俺と同じように逆さの
夜空を見上げていた。

「将来さぁ。」
「うん」
「結婚して、子供が出来たらまた来たいね。」
「そうだな。」
79Sweet Omelette Epilogue 10/10:2010/03/26(金) 01:03:00 ID:o67oD0lf
 広縁に置いたタオル掛けに干してあった水着をなんと無しに見た。
 俺の海パンとハル姉のビキニが仲良く風に揺れている。

「あたしさ、子供は二人欲しいのよね。」
「二人?」
「夏と冬にあわせて生んで、家族4人で春夏秋冬ってね。」
「……洒落に身体張るのかよ。」
「人生大事なとこだけマジなら良いの。あとは伊達と酔狂でおっけー」
「いやいや。」
「と、言うわけで〜」

 仰向けの俺の身体の上にハル姉が覆い被さった。

「れっつ子作り〜」
「さっきピル飲んでるって言ってたじゃん。」
「じゃあ、れっつ子作りの練習〜」
「……」
「だって、さっきイク前に中断しちゃったんだもん。アキ君だって寸止めでしょ。」
「まあね……」
「男の癖に淡白だぞ〜 可愛い彼女がおねだりしてるんだから、もっとケダモノさんになって
 くれないと。」
「りょーかい。」

 今日の夜もまた長くなりそうだ。
 でもまあ、今日は程ほどにして、明日はまた二人で遊びに行くためにぐっすり眠らないとな。

                   ◇

 その夜、俺は夢を見た。

 真新しい麦藁帽子を被って今と変わらない笑顔で笑うハル姉とちょっと大人になった俺。
 そして二人の間には小さな男の子と女の子。4人で手を繋いで海の見える坂道を下っていく後姿。

 寝る前にあんな話を聞いたせいかなと思って、それをハル姉に話したら飛び切りの笑顔で俺に
宣言した。

「それは二人でがんばって絶対に実現させる未来なんだからね。さあ、覚悟はいい?」

 何てハル姉らしい言葉だろう、と思った。
 ……多分、これから先も俺はハル姉に振り回されることになるんだろう、と思う。
 まあ、望むところだけどね。
80名無しさん@ピンキー:2010/03/26(金) 01:04:00 ID:o67oD0lf
以上です

これにてハル姉とアキ君のお話は終わりです
次のネタは既に考えてあるので、次回はまったく別のお話で参上します

ではまた
81名無しさん@ピンキー:2010/03/26(金) 01:11:45 ID:CIxT54M+
お疲れさま。
シリーズ通して面白かったにょ。
年上属性のある俺には特にツボだった。
82名無しさん@ピンキー:2010/03/26(金) 01:16:44 ID:+5TtH2O9
GJ!!
そして、お疲れさまでした!
面白かったー。

次回も既に、ですか!
楽しみに待ってます、全裸で。
83名無しさん@ピンキー:2010/03/26(金) 03:34:04 ID:EFeJcS4a
>>69-80
パイパンキタコレ萌えました


>>66
焦ってヘタレなのに押し倒してレイプを企てる男が萌える
84名無しさん@ピンキー:2010/03/27(土) 15:13:02 ID:PflDoYJq
>>80
GJ!
今回はエロ成分は少なめだったけど、2人がすごい仲良しで楽しめました〜

次回作も楽しみにしています
85名無しさん@ピンキー:2010/03/28(日) 00:44:39 ID:pMD8A2/u
従姉妹っていいよな
86名無しさん@ピンキー:2010/03/28(日) 06:09:10 ID:aasBmR53
個人的には再従兄弟位の距離感も捨てがたい
87名無しさん@ピンキー:2010/03/28(日) 06:42:10 ID:zKYqEzwI
従兄妹

個人的にこの字面が一番好きだ
従姉弟も捨て難いが
88名無しさん@ピンキー:2010/03/28(日) 18:34:24 ID:wrt8Ben1
イタコ。
89名無しさん@ピンキー:2010/03/28(日) 21:47:11 ID:p3VircEu
口寄せしたら淫乱女の霊で体が疼いて収まらなくなり
仕方なく幼馴染の主人公に何とかして欲しいと頼むんですね分かります
90名無しさん@ピンキー:2010/03/28(日) 21:52:19 ID:p3VircEu
あ、盛りのついた動物霊でもいいや
91名無しさん@ピンキー:2010/03/29(月) 01:55:16 ID:3Jgs5dzu
幼馴染男を想ってオナニーしてるとこを幼馴染男に見つかり
開き直って妖艶な表情で迫る幼馴染女とか萌えるね
こんなに淫乱でだらしない女だって知って軽蔑した?って言いながら迫るの
92名無しさん@ピンキー:2010/03/29(月) 03:53:14 ID:nQLKW45R
No Thank You
93名無しさん@ピンキー:2010/03/29(月) 11:26:00 ID:utF/jFpl
>>91
わかるわかる
94名無しさん@ピンキー:2010/03/30(火) 18:37:56 ID:ikyY0IF4
そのまま足コキされたら俺はもう……

甘〜くエッチに過ごす方法でお医者さんゴッコしてくる
95名無しさん@ピンキー:2010/03/30(火) 19:44:51 ID:w/GYtA9O
ここは一旦拒絶してお互いの関係が超冷え込んだ後に男の方から復旧を図るのが定石であろう
96名無しさん@ピンキー:2010/03/30(火) 20:42:55 ID:SKKs0F3m
>>95
>>91の展開で男に拒絶されたら引きこもり状態になるか
自棄になって躁状態になるかって感じだろうな
97名無しさん@ピンキー:2010/03/30(火) 21:46:11 ID:oXTzE+OW
妖艶な表情で迫っておきながら、
男が「……正直ちょっと引いた」とか言った途端に泣き顔になるのがよい
98名無しさん@ピンキー:2010/03/30(火) 22:07:39 ID:c2Rn2/UY
>>95-97
女涙目w
オナニー見られた挙げ句痴女みたいに迫って引かれて拒まれるとか
99名無しさん@ピンキー:2010/03/30(火) 23:03:03 ID:7iCOyXPE
けど生で迫られてちょっと腰の引けた男も自分の部屋に帰って思い返して
「失敗した〜〜〜〜据え膳〜〜〜〜俺のバカ〜〜〜」
とか言って思い出しオナニーを・・・
100名無しさん@ピンキー:2010/03/30(火) 23:32:33 ID:SKKs0F3m
>>99
女にそこまでさせといて帰ってオナニーとか酷いw
101名無しさん@ピンキー:2010/03/31(水) 02:01:25 ID:7if+UFFa
引きこもりニートの幼馴染がツボだ
部屋からほとんど出ないけど、男が構いまくるから幼馴染的関係はあるみたいな感じ
箱入りお嬢様とは微妙に違う
102名無しさん@ピンキー:2010/03/31(水) 02:06:13 ID:wYsYctxz
オタ夏みたいだ
103名無しさん@ピンキー:2010/03/31(水) 02:52:01 ID:9K6ydeHU
>>101
箱入りっていうか箱に逃げてるお嬢ちゃんねw
確かに萌える
104名無しさん@ピンキー:2010/03/31(水) 02:54:31 ID:EybKVKKV
女の方はろくに手入れもしないロングボサボサなのは確定的に明らか
そこで男の方が定期的に梳いてやるわけだが女の方はそれが目的で手入れしないというのも定番
105名無しさん@ピンキー:2010/03/31(水) 07:11:29 ID:gRIkJcRW
お風呂入れてやるのも定番、性的な手段を使って更正させてやるのも定番ですねわかります。
106名無しさん@ピンキー:2010/03/31(水) 18:25:56 ID:OXL0qQEp
風呂にまで入れてやってるのに必死に性的ないたずらをするのを我慢する男も良い
107名無しさん@ピンキー:2010/03/31(水) 22:23:43 ID:YizMtJzV
俺の幼馴染はすんげー我儘だ。見た目はすごくかわいいのにえらい我儘だ。
それも俺にだけむちゃくちゃ理不尽に我儘だ。

幼稚園の時はお気に入りだったおもちゃを取り上げられた。
しかも返してくれと懇願したら数日後にめちゃめちゃに壊されて返されてちょっとした心の傷になった。

小学生の時は給食に出た好物の揚げパンをほとんどとられていた
しかも代わりに俺の大嫌いな人参を山盛りよこしやがって、今でも人参が好きに慣れない。

中学生の時は宿題を忘れたからノートを貸せと言われて、拒否したのに取られた。
そうしたらノートを写すどころか自分の名前に書き換えて提出しやがり、俺は立たされて酷い恥をかいた。

高校になっても相変わらず我儘で、ある日腹に据えかねて言ってやった。
お前みたいに我儘な性格ブスなんて大嫌いだよ、ってな。
そうしたら、俺に対してはわがまま放題タカピー女のアイツがぼろぼろ泣き出しやがった。
あまりにワンワン泣くんで、周りから悪者扱いされてひどく居心地が悪かった。
それに……あいつが泣く顔を見るのは、思ったより気持ち良くなかった。
だから謝ったんだ。

ごめん。
……絶対許さないから。
じゃあどうすれば許してくれる?
……一生あたしの我儘聞いてくれたら、考えたげる。

そして、大人になった今もあいつはわがまま女だ。
俺の気持ちなんてお構いなしに、好きなときにキスしてくるし、抱きついてくるし、疲れてたってベッドで甘えてくるんだ。
さて、今晩は何度おねだりされるのかな。
そう思いながら、俺は二人の名前の表札のかかった家のチャイムを鳴らした。
ただいま奥さん。
108名無しさん@ピンキー:2010/03/31(水) 22:24:35 ID:YizMtJzV
電波を受信して即興で書いた。
109名無しさん@ピンキー:2010/04/01(木) 00:17:31 ID:p2Wx5geQ
GJだぜ

甘いわがままならいつまでも続いてほしいのぅ
110名無しさん@ピンキー:2010/04/01(木) 11:51:16 ID:9Tl2WBlm
ふむむ
GJ
111名無しさん@ピンキー:2010/04/01(木) 12:58:56 ID:rB/8C5mK
>初めてのチューは俺、初めてのお風呂は俺
>初めてのディープキスは同級生(女)、初めての洗いッ子は同級生(女)
>初めての逝きは同級生(女)、処女はバイブ、初中出しは俺

>微妙(´ヘ`;)

確かに微妙だなw
で、元カノ(?)とはまだ続いてるのか?
112名無しさん@ピンキー:2010/04/01(木) 12:59:59 ID:rB/8C5mK
ゴメン・・・(´ヘ`;)
113名無しさん@ピンキー:2010/04/01(木) 13:31:24 ID:I/mqFuOK
>>111の事実を前に嫉妬心全開の幼馴染男が女を攻め立てまくった後に涙目で自己嫌悪ってところまで妄想した
最後の初中出しはその時の産物
114名無しさん@ピンキー:2010/04/01(木) 14:17:23 ID:D8TdQEZU
tes
115名無しさん@ピンキー:2010/04/01(木) 22:36:40 ID:9Tl2WBlm
依存系幼なじみがいてもいいと、ふと思った
116名無しさん@ピンキー:2010/04/01(木) 23:01:02 ID:empROZL/
>>115
むしろ基本
117名無しさん@ピンキー:2010/04/02(金) 00:39:16 ID:poZMy9SO
>>115
依存系姉と自立系妹の幼馴染姉妹を妄想した
118名無しさん@ピンキー:2010/04/02(金) 01:23:03 ID:xpPNyMBg
>>117
お前らはどっちだ? 依存系姉か自立系妹。
俺は丼で一杯頼むよ
119名無しさん@ピンキー:2010/04/02(金) 02:03:51 ID:uwD28u4f
丼はどっちかが幸せになれないからいやだ
120名無しさん@ピンキー:2010/04/02(金) 02:08:36 ID:iX5gwMXh
両方を幸せにできる大きさの器を持つんだよ
121名無しさん@ピンキー:2010/04/02(金) 03:51:53 ID:fgYqRq5b
それなら依存系の年下妹系幼馴染で
122名無しさん@ピンキー:2010/04/02(金) 04:09:28 ID:g1D9q+0c
mixiでマイミク向けに途中まで作ったの投下
「こんばんわー」
そーっと窓を開け部屋に入り込む。
「いい寝顔してるねー、ハァハァ」
寝ている彼女を覗き込む。
「今日も涼子姉の寝顔を見に来ちゃったぜ!☆ 」
やっている事は只の夜這いだが。
「さあて、ハァハァ。今日の姉ちゃんの下着はっと」
俺は布団に潜り込み姉の下着を凝視する。
「ッ……! こ、これは!」
「し、白ニーソに、縞パンだってー!」
目の前に広がる銀世界に俺は興奮を隠せない。(そもそも隠せる人間ではない。)
「そーっと、そーっと」
顔を秘部に近づけると。
ゲシッゲシッ!
布団から放り出される。
「イテテ、姉ちゃん起きてんの?」
「だって……」
涼子姉は恥ずかしそうに何か言おうとしている。
「俺なんか悪い事したかな?」
もちろん悪い事ばかりなんだけど(笑)
「キスもしないで…… 恵ちゃん盛んすぎだよぅ……」
うはwww忘れてたwwww
「ご、ごめん。気をとりなおっ、んぶっ!」
んちゅ、れろん、ちゅるちゅちゅれろんちゅ。
「ぷは、いきなり涼子姉がキスしてくるなんて!?
あの大人しいチビロリ巨乳の涼子姉が!」
「だって……いつも……恵ちゃんにばかり……やられてるんだもん……
それに……150cmあるからチビでもないし、ロリじゃないし……む、胸だってバスト90しかないもん」
「そ、そんな風に思ってたんだ……」
「そうだよ、だからチビロリ巨乳でもないんだよ……」
「いや、150って実は149.6cmで小さいし、未だに身分証無しでお酒買えないじゃん。胸だってHカップある癖に」
「……五月蝿い、父さん起きちゃう……」
目に入れても痛くないと豪語する涼子姉の父に見つかったら何されるか……

123名無しさん@ピンキー:2010/04/02(金) 04:12:28 ID:g1D9q+0c
「分かったよ……って、何」
涼子姉は、俺の股間を真探り、ジャイアンを狭苦しいライブハウスから解き放つ。
「もう……こんなに……大きい……ポッ」
「そりゃあ、涼子姉にキスされたら大きくなるよっう!」
彼処に激流が走る。
シュッシュッシュッ。
「……どう?……気持ち良い?」
「あ、んん。ニ、ニーソ。白ニーソ気持ちイイです!」
「……足コキ……自体は……どうでもいいの?」
シュッシュッ。
「あふぅ!あ、足コキ良いです!涼子姉の小さい足最高です!」
ちなみに彼女の靴は22.5cm。お子ちゃまサイズ。
「そう……んちゅっちゅ」
「あぅあっぁあ」
「ちゅ、本当……恵ちゃん女の子……みたい……」
どんどんピストンを早めてくる。
やばい、気持ちよすぎる……
シュッシュッ。
「き、きもぢいい゛」
「……あんまり喘ぐと……父さん起きちゃうよ……いいのかな?」
そ、それは……
シュッシュッ。
「んん、ん、んぁっはあ」
「……びくびくしてきたよ……恵ちゃん……」
シュッシュッ。
「んん、んあぁ、んんふ、んぁぁああん」
ジャイアンのハウリングが響き渡る。
ビュッドビュッドビュッビュビュ。
「……こんなに汚して」
「ご、ごめん涼子姉……気持ちよかった……こうゆうのもいいかも」
「そう……じゃあ、今度は……私にも……して?」
涼子姉がM字に綺麗な足を広げ、俺を花の蜜へ誘う。
「はい!」
俺は襲いかかるように縞パンを脱がす。
忘れていたが、涼子姉の上半身は俺があげた白のYシャツだけ。
そちらも胸のボタンを外す。
「頂きます」
「……どうぞ……お上がりなさい、んぅん、あ、あんぅあぇん!」
下と左手で豊満な胸を貪り、右手で蜜をかき集める。
ぢゅるじゅちゅちゅ、じゅるり、ちゅぢゅるぅ。
「ん! んん! 恵ちゃん!恵ちゃぁんああぁぁあんんん!」
それにしても大きい。
吸い心地最高!これで育つ赤ん坊がうらやま(ry。
ちゅちゅるぢゅぢゅるじゅちゅちゅ、じゅるり、ちゅぢゅるぅ。
にゅぽにゅぽ。
124名無しさん@ピンキー:2010/04/02(金) 04:13:34 ID:g1D9q+0c
「ぷは。満開の桜吹雪にダーイブ!」
俺は、舌を使い丹念に愛撫する。
れろれろん、ちゅ、れろ、ちゅちゅぢゅじゅる、れろん、ちゅれろれろれろ。
「恵ちゃぁああん、そ、んぁ、そこん、良いよ……」
「ちゅじゅる、ほほー?」
ちゅぢゅじゅうううううううう。
「っぁああぁあぁああん、い、いい!」
「じゅる、じゅちゅぢゅ、りょうはーい」
クリちゃんに根元を吸い上げ、息を少し下へ吐く。
ちゅじゅぢゅるううるうるう、ぷは、れろれろれろ。じゅちゅるうるれろれろ、ぢゅちゅるる、ぷはぁっ。
「んあぁぁああぁあん、あ、んぁ、んあぁん、あぁん」
ぢゅるうぢゅるぅ、ぷは、れろれろれろ。じゅちゅるぅるれろれろ、ぢゅちゅるる、ぷはぁっ。
ん? 大分濡れてるぞ。
「いぐうぅぅうぅうういくくううう!!」
ップシャーー!
顔に思いっきりスプラッシュを浴びてしまった。
「目がー目がーっ!」
とてつもなく痛いので転がる。とりあえず転がる。
タオルケットどこよ!
コツン。
「目が目がー」
ティッシュ箱らしき物に当たったので真探り目に当てる。
「目が……目がぁ……」
大丈夫かな。
「涼子姉酷いよ!行く時は言ってくれ!」
涼子姉の方を見るといまだにM字で呆けている。
「そんなに気持ちよかったのか、俺のクンニ?」
「んん、ん……気持ち……良すぎ……」
やっと戻ってきたみたいだ。
125名無しさん@ピンキー:2010/04/02(金) 04:17:09 ID:g1D9q+0c
ここまで
スレチというか需要無ければ言ってくれ
126名無しさん@ピンキー:2010/04/02(金) 06:10:02 ID:0vd5R3PL
>>125
つ、続きは!!
127名無しさん@ピンキー:2010/04/02(金) 10:43:20 ID:JnqJNsiX
ここまできて需要がないわけがない
128名無しさん@ピンキー:2010/04/02(金) 11:37:56 ID:cGWu7EH2
人はそれを
蛇の生殺しという
129名無しさん@ピンキー:2010/04/02(金) 13:00:34 ID:6suey+aD
なんか厨房くせえ……
130名無しさん@ピンキー:2010/04/02(金) 13:24:23 ID:SaWfg14O
mixiって時点で馴れ合い臭全開
131名無しさん@ピンキー:2010/04/02(金) 15:54:42 ID:g1D9q+0c
へいへい投下
俺のジャイアンは、今にも歌い出したいようで、熱く膨らんでいる。
「涼子姉、ごめん!」
今か今かと暴れだすジャイアンをそのまま対面座位で挿入し、涼子姉の花弁を揺るがす。
ズボボッ! ジュポジュポッ! パンッパンパパン。
「や……ぁん、まは、ぁあっぁ……いっひゃうよ!」
「ハァ、ァ、何度でもハァゥ、フゥ、いかせて、あげるよ! ハァハァ」
「んぁっっぁぁあぁん、恵ちゃん、あぁっ、らめぇえ゛、あっ、あんぁ、あぁん」
不協和音が織り成すジャイアンリサイタル。ハウリングに共鳴し、涼子姉の艶やかな喘ぎが響いていく。
パンパパパンパーン! パーンパパパーン!(俺はジャイアン、ガキ大将)
ジュボッ、ジュボ! ズボジュボヂュボボヂュ!
「ハァッ、ハァァ! 涼子姉……中が熱くて、ハアッハァ、凄く濡れてるよ!」
こんなに熱々まんこだと、オナホなんて冷たすぎ抜けなくなるわ。
パンパン! パパンパン! パン。
ジュボボヂュビビズボ!
「涼子姉! ハァハァ、おねだりして」
パンパン! パパンパン! パンパンパパパンパーン!
ジュボボヂュビビズボ! ズボジュボヂュボボヂュ!
「ぁぁあんっ、恵ちゃん! ぁぁう、も゛っどぉ、だぐさん……ぁっ、んっっ、おまんご……じでえぇぇ!」
「何を、ハァハア。おまんこ、ハアァハァ! すれば良いのかなっ!」
意地悪ついでに、言おうとするタイミングで腰を動かす。
パンッ!パン、パパンパンパン!
「ぁぁあ、恵ちゃんのっ! ァアッァアアン、幼馴染チンポを! おまんごに、ァアッ、いっぱいくだひゃい」
エロッ。
「お望みの物をもっとくれてやるっ!」
パンパパパンパーン! パーンパパパーン! パンパンパパパパ!
ジュボボヂュビビズボ! ズボジュボヂュボボヂュ! 
ジュボジュボボ! ズボジュボジュビ、ジュボヂュズボジュ!
「げぃぢゃあん、しゅごいぃぃい゛!」
ん、そろそろやばい……
「ハァァハァ! それそれ!」
カリで子宮を突きまくる。
パンパンパパパパ! パパパンパンパパパパン!
ジュボジュボボ、ズボジュボジュビ、ジュボヂュズボジュ!
「あんぁあぁあぁん! ぁぁあぁんっ! らめ゛えぇぇえ゛ぇ! い゛っぢゃああううぅぅう!」
「はぁぁぁ! このエロリ巨乳の涼子姉め! しっかり孕ませてやるうう! 出る!」
ドビュビュビュッ! ビュビュ! ビュンビュビュンドビュン!
ビクッビクンビクッ! ビクビクビクッ!
ドンッ!ドンッ!
「へッ!」(ハモリ)
「おんどりゃ、恵介ー! まーた、わしの大事な大事な涼子に! 夜這いなんぞしよりおって!」
「安心して寝られんだろが! この野郎! 喘ぎが下に聞こえてくるぞ、ボケ!」
廊下から雷おじさんばりの稲妻が轟いて来る。
「……父さんの……バカたれーーーー!!」
いったばかりなのに、涼子姉が廊下に叫ぶ。
「父さんだって……昔、母さんに夜這いかけた言うとったろー!」
そうだったんだ……
俺……
もっと早く夜這いしとけば……
もっとキツキツな本格ロリまんこを堪能できたのにっ!!


終わり



132名無しさん@ピンキー:2010/04/02(金) 16:00:58 ID:g1D9q+0c
>>129
浪人生だよ。
悪かったな稚拙で……
出来れば、ここをこうしてくれとか具体的なレスを頼むよ。
今後のSS作りで注意するから
>>130
馴れ合いが作品に影響するか?
とりあえずもっとエロパロ投下していこうぜ
エロパロ板全体のクオリティUPに繋がるだろ?

修行修行
133名無しさん@ピンキー:2010/04/02(金) 16:05:57 ID:iX5gwMXh
僕はそっとNGに指定した
134変態だから紳士なんだよ ◆7CEtd9Z0UI :2010/04/02(金) 16:08:20 ID:g1D9q+0c
トリ付けとく
もうすぐバイトだ

とりあえず批判してくれ
他人からの見解の方が重要だからな
135名無しさん@ピンキー:2010/04/02(金) 16:38:53 ID:RJ0qlxWd
VIPでやれ
136名無しさん@ピンキー:2010/04/02(金) 17:05:07 ID:JnqJNsiX
まあいいんじゃないの?

……浪人生だという店を除けば
137名無しさん@ピンキー:2010/04/02(金) 19:04:41 ID:I/8DAy8O
>>135
VIPとは?
誘導してくれたら助かる
138名無しさん@ピンキー:2010/04/02(金) 21:11:26 ID:Z3ThrC5E
ggr
139名無しさん@ピンキー:2010/04/02(金) 21:32:38 ID:ndNSZKDe
>>134
擬音が多すぎる気がするから量を減らして、その分どんなことをしてるのかの
描写を増やしたら丁度良さそう
140名無しさん@ピンキー:2010/04/03(土) 07:32:01 ID:sJaA7zMK
>>139
何様?文句あるなら読むな
141名無しさん@ピンキー:2010/04/03(土) 11:27:49 ID:TMtOU52v
本人が意見聞きたいと言ってるのに外野が文句言うなとはこれ如何に?
142名無しさん@ピンキー:2010/04/03(土) 11:50:55 ID:0/6lZxnl
これが狙いでした
意図してなくてもこういうことになるかもと予見出来ない精神的18歳未満の馴れ合い厨が沸いた結果がこれ
143変態だから紳士なんだよ ◆7CEtd9Z0UI :2010/04/04(日) 02:48:22 ID:m7E/sOj9
てす
規制でケータイから
>>139
サンクス
参考にする
>>140
もちつけ
>>142
偉そうな事言ってるが、ここはエロパロ板だぞ?
とちくるったこと言う間があったら幼なじみの話をしようぜ

幼なじみが寝とられ、それを取り戻すシチュ最高です
144名無しさん@ピンキー:2010/04/04(日) 03:09:37 ID:ui79KsYK
NTRは勘弁…
145名無しさん@ピンキー:2010/04/04(日) 03:22:57 ID:xfy+ulob
NG余裕でした
146名無しさん@ピンキー:2010/04/04(日) 04:22:02 ID:hwQ66X25
幼馴染みのベッドにある抱きまくらは、俺と同じ名前らしい

ってシチュはどうだろう?
147名無しさん@ピンキー:2010/04/04(日) 07:15:13 ID:yB2s545I
カレーやっと来たな
148名無しさん@ピンキー:2010/04/04(日) 14:01:30 ID:UApdBQCw
>>146
文字通り抱き枕に幼馴染を寝取られたんですねわかります
149名無しさん@ピンキー:2010/04/04(日) 21:13:28 ID:M0whZxes
なんか変なコテに荒らされてるな
150名無しさん@ピンキー:2010/04/05(月) 01:32:09 ID:wP1uTUee
NG余裕でした。
151名無しさん@ピンキー:2010/04/05(月) 12:32:01 ID:688i7syN
正直荒らしだと思ったわw
152名無しさん@ピンキー:2010/04/06(火) 01:45:49 ID:GEm/kOnq
随分前にもNTRが是か非かで盛り上がったことがあったような
今宵の〜だっけか、あれは事前に幼なじみなシーンが満載だったから
勘弁とかいうんじゃなくて困惑した記憶があるw
153名無しさん@ピンキー:2010/04/06(火) 07:33:40 ID:WZQheRfM
NTRは専用スレでいいんだよ
藍蘭島みたいに本スレには誘導だけ張るってのが一番波風がたたない
154名無しさん@ピンキー:2010/04/06(火) 23:02:32 ID:Z08rfVcT
ところで質問なんだけど
ここのひとの考える幼馴染の境界線ってどの辺?
生まれた時からor幼児の頃からor幼稚園入園の頃からor小学校入学からの付き合い

今書いてるやつで出てくるヒロインの一人を腐れ縁にするか幼馴染に入れるかで迷ってる
155名無しさん@ピンキー:2010/04/07(水) 00:15:11 ID:OiK4h/HK
ふうむ
物心つくまえから親交があれば「幼なじみ」としていいんじゃない?
個人的には幼稚園より前から親交があれば文句なしだが、小学校低学年からの親交でもセーフな感じだ
156名無しさん@ピンキー:2010/04/07(水) 00:24:13 ID:LKBmQ/I8
>>154
小学校3〜4年位からずっと仲良いとかならギリ大丈夫かと
157名無しさん@ピンキー:2010/04/07(水) 00:59:32 ID:kNhe9eJE
「疾走れ、撃て!」でも俺はあり
158名無しさん@ピンキー:2010/04/07(水) 01:30:05 ID:+J8LMewU
>>155ー156
d
参考にする
159名無しさん@ピンキー:2010/04/07(水) 02:32:05 ID:zUxwJRxU
夫婦になってからも夫に甘える幼なじみ妻っていいよね。
そんでいつも娘に呆れられちゃうようなね。そんな奥さま。
160名無しさん@ピンキー:2010/04/07(水) 07:46:25 ID:LKBmQ/I8
子供の頃は気弱な妹系幼馴染で涙目になりながら後の夫の後を金魚のふんみたいに追いかけてた奥様か
で夫には苛められがちながらも甘えまくりなもんだから娘にイチャつくなら外でやれってブチ切れられるのか
161名無しさん@ピンキー:2010/04/07(水) 07:58:39 ID:+J8LMewU
でも娘は娘で幼馴染の男の子と仲が良くって
お父さんは心配症
162名無しさん@ピンキー:2010/04/07(水) 13:11:07 ID:7/73SpaB
10歳の姪がいるんだが、赤子の頃から仲良しだった近所の男の子(1つ上)と最近疎遠になったらしい
理由を聞けばリトルリーグが忙しいとか姪の習い事や交友関係の変化やら、色々あるらしいのだが、どうも話をしたり帰り道に
一緒にいただけで男の子の友達が茶化していくのが原因っぽい
このままなのか…それともそれなりの年齢になれば…いずれにせよもったいなくて目が離せぬw
163名無しさん@ピンキー:2010/04/07(水) 17:29:29 ID:LKBmQ/I8
>>162
そのオトコノコはどこのエロゲの主人公様ですか?w
164名無しさん@ピンキー:2010/04/07(水) 19:26:48 ID:xJuI4AeP
>>162
そこはお前、叔父の……というよりはこのスレ住人の役目としてきちんと仲を取り持ってやらんといかんだろう。
勿論、仲良くしろと強弁したりなにか直接動くんじゃなくて、あくまでもやんわりと、諭すような方向で。
165名無しさん@ピンキー:2010/04/09(金) 22:17:58 ID:SBKM3O7i
同級ではなく年上なあたりもポイント高し
166名無しさん@ピンキー:2010/04/11(日) 17:44:08 ID:77DcsXOg
んだんだ
167名無しさん@ピンキー:2010/04/13(火) 18:55:53 ID:dXl5NSyH
猫属性幼馴染みと犬属性幼馴染みに懐かれて困りたい
168名無しさん@ピンキー:2010/04/13(火) 19:57:29 ID:O0FYgNsB
修羅場になりそうだな
169名無しさん@ピンキー:2010/04/13(火) 22:10:38 ID:OFE9d8mQ
猫属性は妹キャラ、犬属性は姉キャラ、異論はみとめる

のんびりした年上幼馴染にめっ!ってしかられたい
年齢は一緒だけど何ヶ月か私のほうがお姉さんなんだからね?っていきがってる幼馴染にお仕置きしたい
170名無しさん@ピンキー:2010/04/13(火) 22:20:16 ID:YzgH8U36
東鳩2全否定じゃないか
171名無しさん@ピンキー:2010/04/13(火) 23:03:11 ID:PvDm6R8G
ADなら全否定していい
172名無しさん@ピンキー:2010/04/14(水) 01:01:13 ID:vjrmlalN
姉系幼馴染、妹系幼馴染、再会系幼馴染を揃えた布陣だもんなあ
173名無しさん@ピンキー:2010/04/14(水) 14:53:15 ID:wmT07rhg
幼馴染でハーレム造って修羅場全開か
174名無しさん@ピンキー:2010/04/14(水) 19:22:51 ID:YMJ2aHB7
幼なじみ同士も幼なじみ、古くからよく知る間柄
向き不向きも好き嫌いも思考パターンも手口も、互いに知り尽くした相手なわけで
ハーレムの肝になる男がハーレムを望めば、互いが互いを補い合う完璧なハーレム環境を作り上げられるのではないでしょーか
175名無しさん@ピンキー:2010/04/14(水) 20:00:51 ID:TuoArPbC
>>174
ハーレムはイラネ
176名無しさん@ピンキー:2010/04/14(水) 20:33:33 ID:+p7AhJgt
ハーレムはいらんな
177名無しさん@ピンキー:2010/04/14(水) 21:24:38 ID:6KOml3mk
ハーレムって結構男の夢とか思ってたが意外とそうでもないんだな

かくいう俺は姉系幼馴染み一人で充分です
178名無しさん@ピンキー:2010/04/14(水) 21:57:57 ID:eiKKJ1Lz
上に同じく
179名無しさん@ピンキー:2010/04/14(水) 22:25:05 ID:0RuVLF86
おれはハーレム好きだよ。
180名無しさん@ピンキー:2010/04/14(水) 22:44:53 ID:eykfGx1e
ハーレムと幼なじみだと相性があまり良くない気がする
当て馬にもされやすいポジションだからなあ
181名無しさん@ピンキー:2010/04/14(水) 23:04:52 ID:Ue1Y1MB1
幼馴染のハーレムにすればいいんだよ
182名無しさん@ピンキー:2010/04/14(水) 23:18:28 ID:zv7IntRx
183名無しさん@ピンキー:2010/04/14(水) 23:52:46 ID:7fn+52wq
ハーレムは男の愛情が分散するから、幼なじみとの純愛には向いてない。

ハーレム専用の隔離スレがあるんだから、おとなしく引っ込んでなさい。
二度とこっちくんな。
184名無しさん@ピンキー:2010/04/15(木) 01:06:22 ID:XHdBBWBl
幼なじみが売れっ子アイドルになっちゃって遠い存在になって初めて、
大切さを実感したりするのがいいなぁとかふと思った
185名無しさん@ピンキー:2010/04/15(木) 01:35:22 ID:LEZLLk9a
1:疲れて帰宅した男が幼馴染にマッサージしてもらう(拒否しても強引に?
2:気持ちいい(性的でない意味で、100%ではないが)と認めてしまうと年寄り臭い気がするので認めたくない(ツンデレ気味
3:でも気持ちいいのは事実なのでそのうち意識が朦朧となって眠りに落ちる
4:目が覚めると腕枕&男の体に抱きついて寝てる幼馴染が…
186名無しさん@ピンキー:2010/04/15(木) 04:00:42 ID:6LnyNla/
>>183
ハーレムって、男側だけじゃなくって、女の子からの気持ちも薄くなる気がするんだ。

「他の女に奪われたくない!」と狂気に等しい愛情を爆発させるのがヤンデレだけど、
ハーレムはその裏返しで「他の女がいても気にしない→そんなに好きでもない」……。

とりわけ「お互いがお互いにとって特別な存在」という幼馴染み属性とは水と油かと。
187名無しさん@ピンキー:2010/04/15(木) 09:26:24 ID:mlYlvWDr
愛=独占欲ってわけじゃないとは思うが……
188名無しさん@ピンキー:2010/04/15(木) 20:04:01 ID:Gc/W1G3L
他人にケチをつけないとやってけない独占厨こそ出ていくべきだと思う
親和性が高いからと言ってそれしか認めないとか言い出す権利なんかどこにもない
18歳以上なら読みたくないのくらい自分でNGにしろよ
189名無しさん@ピンキー:2010/04/15(木) 21:31:24 ID:0VaEpfh5
自分がそんな気がするってだけの何の根拠もないのに勝手な持論振りかざして投下しにくい空気にするのはどうかと思う
190名無しさん@ピンキー:2010/04/16(金) 01:18:27 ID:Xcp5+hkp
まあお前等オナニーでもして落ち着けよ。
191名無しさん@ピンキー:2010/04/16(金) 01:22:20 ID:sNlXX0Zd
落ち着いたわ
192名無しさん@ピンキー:2010/04/16(金) 01:28:31 ID:ZIQzoLfH
賢者な幼馴染?
193名無しさん@ピンキー:2010/04/16(金) 01:29:08 ID:eLsFH1BM
自分は勇者、幼馴染は賢者
194名無しさん@ピンキー:2010/04/16(金) 01:50:19 ID:sFz4xR6S
幼馴染の女の子が好きで隠し撮りの水着写真おかずにオナってたら
本物が窓から入ってきてオナニーを見られ、びっくりして射精したら顔面ぶっ掛けに…
というネタは考えた
その先どうしようか考えてないんで書いてないけど
195名無しさん@ピンキー:2010/04/16(金) 02:38:27 ID:+UroxYi/
>>194
そんなに欲求不満だったのなら襲ってくれれば良かったのに女として見られてないんじゃないかとずっと不安だったのに
と幼馴染女に文句を言わせる
196名無しさん@ピンキー:2010/04/16(金) 02:43:33 ID:dnv+A46D
>>195
馬鹿とかいって平手打ちの一発食らわせてから慌てて引っ込み
部屋でへたり込んで自分を慰める幼馴染女
というのは異端でしょうか?
197名無しさん@ピンキー:2010/04/16(金) 10:03:49 ID:+UroxYi/
>>196
ヘタレも良いね
その女の子は主人公属性です、多分w
198名無しさん@ピンキー:2010/04/16(金) 17:43:07 ID:dnv+A46D
>>197
いや、部屋に戻ってから男の事を思い出して精液の匂いをかぎながら自分を慰めた後で
人の事いえないじゃないかとさめざめと泣くのです・・・やっぱりヘタレの主人公属性だ
199名無しさん@ピンキー:2010/04/17(土) 21:23:50 ID:s1oZ/wL0
ヘタレ主人公属性の女の子可愛いです
200名無しさん@ピンキー:2010/04/18(日) 04:53:03 ID:diMd2HKz
大好きな幼馴染みのお兄ちゃんのことを想うとお股がヘンなの
201名無しさん@ピンキー:2010/04/18(日) 12:59:59 ID:FmHJPeiX
>>200
幼馴染の幼い女の子に性的ないたずらをしちゃうお兄ちゃん
202名無しさん@ピンキー:2010/04/18(日) 13:48:05 ID:e9csybO2
幼馴染って事は相対的に男の年齢も下がると思うが
となると、性的ないたずらをした数年後にその事をネタに
「あの時私のここ熱心に触ってたもんねぇ」と言いながら股間を擦り付けてきたり
「もう○○くんのおちんちん、セックスできるよね」と無理やりいったり
203名無しさん@ピンキー:2010/04/18(日) 13:56:45 ID:FmHJPeiX
>>202
個人的に一回りを少し越える程度までなら幼馴染として成立すると思ってるので
大学生、高校生のお兄ちゃんと小学生女子とかで考えてたw
204名無しさん@ピンキー:2010/04/18(日) 23:38:24 ID:lYTcGvIs
保管庫の読んできた
個人的には亮と早紀が好きだわ
続きかいてくれないかな作者さん。
なんかシンプルだけど、姉と弟のポジションがいつの間にか逆転してるっぽいのがいいな

個人的には↑のもそうだが弟ポジションだったのがいつの間にか男になってるのが好きだ。
205名無しさん@ピンキー:2010/04/18(日) 23:38:58 ID:gw7ffPqL
まとめサイトにあるやつで一番年の差があるのは
何歳差なんだろうな
206名無しさん@ピンキー:2010/04/20(火) 23:03:38 ID:gyR8IXMm
幼馴染みは年齢差より距離感の微妙さで推し量るべき
207名無しさん@ピンキー:2010/04/20(火) 23:06:20 ID:EAqhEkRM
>>206
んだんだ
208名無しさん@ピンキー:2010/04/21(水) 03:37:46 ID:uMjUBruC
>>205
おっさんと少女だけど幼馴染ってのがあった筈
209名無しさん@ピンキー:2010/04/21(水) 23:33:23 ID:EwFdIXQs
お互いの幼少期を知ってるから幼馴染なんじゃないのか?
210名無しさん@ピンキー:2010/04/22(木) 00:39:12 ID:Dytyuein
SF的解決→冷凍睡眠・異星人・ウラシマ効果・タイムリープ・抗老化・促成培養 など
ファンタジー的解決→長命種・速成種・その他異種族・魔法 など
オカルト的解決→輪廻転生・憑依・ゾンビ など
論理的解決→俺のそう思うものが幼馴染
211名無しさん@ピンキー:2010/04/22(木) 11:51:11 ID:6AsH1eqp
書きかけの投下します。
お邪魔します。
続きは書けないけれど、ずっと保存しておくのもあれなので…
212:2010/04/22(木) 11:51:46 ID:6AsH1eqp
「ねえ、本当にしちゃうんだね。」
彼にいささかきつく、荒々しい感じで抱き締められながら、私は呟く。
「えっ」
呼吸の乱れた彼は、何を言い出すのか、まさかここで拒むのかと私を見る。
「やっぱり、いつかはこんな風になるのかなと思っていたよ。少し遠かったね」
私からも腕を伸ばし、彼の体を抱き締め返す。

「もう…何を言い出すのかと思ったよ」
ほっと安堵したように私の耳元で言う。
その温かくて、柔らかい声に私はぼうっと熱くなる。
「遠かったって、会ってから随分経ったねってこと?」
「うん…」
余り喋ることができない。
耳元でそんなに優しく囁かないで。
「そうだね…7年経つもんね」
「ななねん」
鸚鵡返し。
「僕はこうなるとは思っていなかったなあ」
「そうなの?」
一度体を離して、私は聞き返してみる。
気持ちよくて頭が働かない。

「ただの言葉遊びをたまにするだけだと、思った?」
私たちは花占いのように「スキ」「キライ」を交互に言い合って遊ぶことがあった。
「何だろう…そうじゃない、けど、実際にこうして」
彼は私を抱き締める。
「こんなことできると思わなかった」
「私から始めなければ」
213:2010/04/22(木) 11:52:41 ID:6AsH1eqp
「ずっとそのままだったかも」

なんだか少し悲しくなったかも。
痴女か私は。

「う、ごめん。」
据え膳食わぬは男の恥、を実践してくれただけなのだ。
本当にごめんなさい。
手を離してその場にうずくまる。
一人勘違いしていた恥ずかしさ、悲しさが相まってこのままお湯に溶けてしまいたい。

頭を抱えていた私の前に彼もしゃがむ。
「欲しがっているのは君だけじゃないよ」
「僕も君が欲しいんだ」

ふわりと掛けられた言葉に心が痺れる。
本当の事を言っているのかな?と少し思ったけれど、その言葉の甘さに肩を寄せてしまおう。
狡いんだ、2人とも。

掛かる髪ごと両頬を捉えられ、近くなる肌色をぼやけたまま見つめた。
触れる唇が柔らかく、ああこの人慣れている、などとつまらないことを考えた。
今は昔の時間に捕らわれるべきじゃない。

ゆっくりと、互いの唇が馴染むように。
伝わる体温は暖かい、ずうっとキスだけしていたい。
キスは気持ちが良くて、満たされるから大好き。

「唇、柔らかいね」と彼に言われた。
「どこも柔らかくて大好き。」

こなれた言葉が狡いよ。
そして単純な私。

お湯とあなたの肌、同じ温度で私に馴染むんだもの。
214名無しさん@ピンキー:2010/04/22(木) 11:53:06 ID:6AsH1eqp
ありがとうございました。
215名無しさん@ピンキー:2010/04/22(木) 16:59:44 ID:iE3Cgok5
  ∧_∧
煤illl´∀`) 生殺し…
  人 Y /
 ( ヽ し
 (_)_)
216名無しさん@ピンキー:2010/04/23(金) 00:32:37 ID:i+BWVLu0
一緒に寝たこともあるし
キスしたこともあるし
大きくなったらお嫁さんにしてって言われたことがある



幼馴染ニューハーフなんだけどな
俺には手を出す勇気がないです
217名無しさん@ピンキー:2010/04/23(金) 01:40:52 ID:LfrGiu20
一瞬、幼馴染ハーフなんだけどな と読んでしまい、
何の問題があるんだこのチキンがと軽蔑した。
ごめんよ。

……216が男まさりな少女だったら充分ありだな。
218名無しさん@ピンキー:2010/04/23(金) 08:50:15 ID:pn/z/cY8
>>216>>217
なんか前にそんな漫画読んだような…
219名無しさん@ピンキー:2010/04/25(日) 00:32:12 ID:tf4q3zpw
「幼馴染ヒロインは一番の人気属性であり、主人公とはほぼ確実に結ばれる」
そんな風に思っていた時期が私にもありました・・・

このスレは本当に良い
たくさんの幼馴染カップルSSが見れる
220名無しさん@ピンキー:2010/04/25(日) 22:49:59 ID:yo5YG9A6
漫画家とアシが幼馴染なのは知ってたけど、いつの間にか夫婦になってました。
う…羨ましい。
221名無しさん@ピンキー:2010/04/25(日) 22:59:09 ID:A187mt2G
ゴルフ漫画だったりスケート漫画だったり番長漫画かいてた人だろ?
あの人たちは後書き漫画で萌える
222名無しさん@ピンキー:2010/04/25(日) 23:09:05 ID:ZfpMFnlQ
あの人のゴルフ漫画は確か打ち切りから復活、という冗談みたいな
展開だったよな、確か。

>あの人たちは後書き漫画で萌える

同意。
223名無しさん@ピンキー:2010/04/25(日) 23:56:18 ID:6NRfdCEA
(仮)から(嫁)だもんな
224名無しさん@ピンキー:2010/04/26(月) 14:45:22 ID:dWkovX9A
まじかジャンプで格闘漫画も書いてた人だよな

とりあえずおめでとうと言っておくぜ
225名無しさん@ピンキー:2010/04/26(月) 20:42:40 ID:ObWTyPjn
>>221
特定できすぎわろたw
後書きみたくなってきた!
226名無しさん@ピンキー:2010/04/29(木) 01:19:45 ID:gJH+q6OE
男がツンデレな幼馴染み関係
227名無しさん@ピンキー:2010/04/29(木) 04:02:08 ID:h3egDsCL
>>226
女のべた惚れで男ツンデレは好きだが
どうもその路線で行くとブレる作品が多い気するな
男ツンデレこそ自身にべた惚れな女相手に理不尽な対応を取るべき
228名無しさん@ピンキー:2010/04/29(木) 11:18:31 ID:nj9MO74O
幼馴染みの大人カップルが良い
229名無しさん@ピンキー:2010/04/30(金) 17:46:58 ID:kIZXFLfy
他スレでも良いから、どっかで良い幼馴染みSS見かけた人いない?ここの保管庫のは読破しちまったぜ
230名無しさん@ピンキー:2010/04/30(金) 18:00:05 ID:ezSld7cU
>>229
SSじゃないけど、俺は家庭・カップル・既男・セピア・純情恋愛板の該当スレを巡回してる
たまに当たりを発見するw
231名無しさん@ピンキー:2010/04/30(金) 21:50:52 ID:B+m5oQeJ
ヤンデレ板でみたかな。
オナホちょん切るやつ
232名無しさん@ピンキー:2010/04/30(金) 21:57:41 ID:x/pz+jln
>>229
依存スレもおすすめ
233名無しさん@ピンキー:2010/04/30(金) 22:01:18 ID:+LOAj++d
>>229
馴染みラノベやエロゲに手を出すとかどう?
このスレの親戚スレはラノベ板にもエロゲ板にもあるでよ
ラノベ板のほうは「幼馴染は禁止」がタイトルのツンデレスレだけど。
234名無しさん@ピンキー:2010/04/30(金) 22:41:45 ID:kIZXFLfy
みんなありがと
SSで読みたいからヤンデレ?スレ行ってくる!!
依存スレは既にみてるぜww
235名無しさん@ピンキー:2010/04/30(金) 22:57:42 ID:JbphYJQz
みんな親切だなw
俺も巡回先増やすよ
236名無しさん@ピンキー:2010/05/01(土) 00:09:17 ID:SbBjYfNX
保管庫の作品見てて思ったが完結した作品て割と少ないのね
だからこそ、完結した作品は大作認定受けられるのか
237名無しさん@ピンキー:2010/05/01(土) 00:45:10 ID:YAmmdM1z
>>236
ごめんなさいごめんなさい
時間がなかったんです
必ず完結させます
238名無しさん@ピンキー:2010/05/01(土) 01:17:28 ID:GA/Hpt2X
ネット上の小説って完結させるだけでも偉大だからな
239名無しさん@ピンキー:2010/05/01(土) 02:32:27 ID:EvOkK4VF
完結しても作者が保管庫から削除依頼出す事あるしなあ。
そうなるともう読めない。
RIBBON&RINGとかまた読みてーんだが。
240名無しさん@ピンキー:2010/05/01(土) 23:59:22 ID:LHKkDITL
気になったんだが、
ここの人達は幼馴染が出てくる商業作品(小説やゲームなど)も集めているの?
241名無しさん@ピンキー:2010/05/02(日) 01:50:00 ID:qiMww5BY
ドジ+幼馴染み好きなんで先週のジャンプ良かった
242名無しさん@ピンキー:2010/05/02(日) 11:25:21 ID:J2RBcTBy
なんでこのスレの登場人物って若い子ばっかりなん?

老人ホームで80年ぶりに再会…とかもあっていい気がする
243名無しさん@ピンキー:2010/05/02(日) 12:06:41 ID:L/V3q28K
男「ああ、ばあさんの歯なしフェラさいこーじゃあ」
女「ふぉっ、ふぉっ、ふぉっ」
244名無しさん@ピンキー:2010/05/02(日) 23:00:23 ID:g22BdrwK
老齢カップルで濃密エロはさすがに勘弁だが、エロ以外ならなかなか味わい深くなりそう。
245名無しさん@ピンキー:2010/05/03(月) 21:03:52 ID:2w/c4MIx
幼馴染の二人をニヤニヤしながら観察したり助言したりする
悪友ポジが主人公の小説とかもあっていいと思うんだ
246名無しさん@ピンキー:2010/05/03(月) 21:56:38 ID:9r6T/TD8
むかーしむかし、あるところにそれはそれは仲の良い男女2人ずつの幼馴染がおりました。
子供の頃はごく普通の友達同士でしたが、そんな彼らも思春期を迎えて異性が気になる年頃になります。
幸運にも想い人が被らず、揉め事は起こらなかったので、やがて4人はそのまま二組の夫婦になりました。
そんな彼らの夢は……「4人で共通の孫を作る事」だったのです。

「……なーんて事考えてさ〜、子供の人生を勝手に決めるんじゃねーっての」
「何それ初耳なんだけど?それ本当?」
「昨日俺んちで4人集まって飲んでたじゃん?そん時に中から聞こえてきた」
「うわー……何かやだなぁそれ」
「だろ〜?」
「……でもさ」
「ん?」
「それとは全く関係無しにアンタの事好きな私はどうしたらいいわけ?」
「!?」
247名無しさん@ピンキー:2010/05/04(火) 00:50:55 ID:A2QyAYcy
>>246
なぜか♂→上条さん似、♀→ビリビリ似で再生された
248名無しさん@ピンキー:2010/05/04(火) 07:08:57 ID:SaqPEds5
だれだよ
249名無しさん@ピンキー:2010/05/04(火) 18:05:00 ID:NsypObgl
マジで誰? まぁいいか。

従姉ものとか増えないかしら
250名無しさん@ピンキー:2010/05/04(火) 18:57:44 ID:A2QyAYcy
>>248-249
すまん、とある魔術の禁書目録ネタだ。

ところで従姉妹は馴染みカテゴリなのか?
251名無しさん@ピンキー:2010/05/04(火) 18:59:41 ID:SH2MVuVK
>>246
イイハナシダナー

ファイアーエムブレム聖戦の系譜ってゲームのアンソロで
子供同士が恋人になった親が間接ホモ呼ばわりされてたなw
252名無しさん@ピンキー:2010/05/04(火) 23:37:06 ID:no0ev1a8
>>250
従姉妹同士子供の頃からの付き合い、と言う事なら幼馴染カテゴリだろうけど
姉スレ行った方が引っかかりやすいんじゃないか?
253名無しさん@ピンキー:2010/05/05(水) 21:21:25 ID:libkcR/q
>>249
http://yomi.bbspink.com/test/read.cgi/eroparo/1272234202/
まぁ、男にとってはともかく女からみたら幼馴染ではないがw
しかしルーデルさんといい独逸人共めっ!!ちっ
254名無しさん@ピンキー:2010/05/05(水) 21:22:39 ID:libkcR/q
255名無しさん@ピンキー:2010/05/05(水) 22:34:12 ID:ThcavC1g
>>242
俺ん家の近所に2人共89歳の老夫婦が居るんだが
初めて出会ったのは5歳の時で
それ以来ずっと一緒に居るらしい。
256名無しさん@ピンキー:2010/05/05(水) 23:28:28 ID:9+7oVMxD
その方々戦火に巻き込まれなくてよかったぜ
と思って戦時中幼なじみよくね?と思った
まあ書き手に相当のレベルが要求されるけど
257名無しさん@ピンキー:2010/05/06(木) 00:03:16 ID:b/DCbd5s
戦乱で離れ離れになった時期があるとより一層絆が深まりそうな気がする
まあ…男の方は腕か足が1本無くなってたり手榴弾の破片が当たって子供作れなくなってるかもしれんが…
258名無しさん@ピンキー:2010/05/06(木) 00:49:18 ID:t7XNfk4g
女だって占領地になったらレイプされたりするしな。
259名無しさん@ピンキー:2010/05/06(木) 01:25:17 ID:qkQVuVi7
ベルリンに住む少年少女の幼馴染とかいいな。
1945年のソ連侵攻を何とか無事乗り越えて、暫くは東西ベルリンを行き来してたものの、1961年の壁建設を境に会えなくなってしまう。
時は流れ、中年になった2人はベルリンの壁崩壊によって30年ぶりに再会を果たすのであった…・・・、みたいな。
260名無しさん@ピンキー:2010/05/06(木) 01:41:18 ID:Du5nyicl
普通に20〜25歳くらいが理想だな
261名無しさん@ピンキー:2010/05/06(木) 01:52:26 ID:dhngpwVK
WW2のベルリンと言えば、某怒りの日のドラマCDで、
戦争に勝つ為に魔道に手を染めて不老になった幼馴染みの少女を殺す為に、
対立する組織の幹部になって少女と50年振りに対峙した男が出てきてたな。
まあ最後には少女に殺されたが。
262名無しさん@ピンキー:2010/05/06(木) 06:48:05 ID:eqJyC6pO
幼稚園から中3までずっと一緒だったけど
告白出来ず相手は東京に引っ越しちゃって
離ればなれに。そしてその後東京の大学で
その幼馴染みに偶然再会し告白して結婚した
俺の兄貴
263名無しさん@ピンキー:2010/05/06(木) 13:26:48 ID:rLwmPfUu
>>262
此処に出したからにはちゃんと取材してSSにしてくれるんだよな?
楽しみにしてるぜb
264名無しさん@ピンキー:2010/05/06(木) 14:45:58 ID:sEHbKxmg
>>259
1945のベルリンへのソ連侵攻って、たしか多くのドイツ婦人がソ連兵にレイプされたんだっけ……
へたするとNTRものに
265名無しさん@ピンキー:2010/05/07(金) 00:06:23 ID:Nvk4pFcf


ずいぶん前からあたためておいたやつだけど、私は遅筆なもんで間が空いてしまうかもしれません。
というかまず需要あるかわからないけど、勇気出して投下してみます。




いまから4年前の初夏のことである。それまでの鬱々とした天候と対照的に、やたら蒸し暑く、やたら蝉がうるさかったのを覚えている

その日、母から周太郎は、入院中の祖父へ見舞いへ行くために、午前の部活が終わった後病院へ来るように言われていた。
祖父は先週末自宅で倒れてから入院しているが、大事ではないと言っていた。

案内された、祖父のいる病室にはいると、母の千代が祖父をしめあげていた。
比喩でなく、本当に締め上げていた。周太郎をこの部屋まで案内した年配のベテランらしいナースが慌ててとめに入る。
「ふ、古谷さん!何をなさってるんですか!病人ですよ!」
「そんな簡単に死ぬタマじゃないわよ、この人は。」
そういうと祖父の紺色のセーターの首もとをさらに締め上げた。
「ぎ...ぎぶ、ぎぶ。」
「それじゃあこのお金は預かっておきますね。」
何事かと思ったら、祖父がどうやら病室で酒を隠し飲んでいたらしい。
祖父は切ない顔だった。
母は祖父の財布をかばんにしまい、カップに半分ほどのこった酒を流しにぶちまけた。そうとう怒っているようである。
「ナースさん。お義父さんちゃんと安静にさせてくださいって言いましたよね、たしか。」
「すす、すいませんんん。ま、まさか、こんな意味だったなんて...」
「そうですか、ならこれで問題ないと思いますけど。」
「はいいい」
そういうとナースさんは逃げるように退室した。ベテランというのは、きのせいだったのだろうか・・・。
周太郎が呆れてみていると、俊治が彼を呼んだ。
「周太郎、こっち来い、梅干くれてやる。」
正直梅干はあんまり食べたくなかったが、どうやら話があるらしい。さっきまで虐待されていた手前、無下に断るのは気の毒に思えた。
「お義父さん、なに吹き込むつもりですか。」
「人聞きの悪いことを言うんじゃねえよ。俺はただ二人で梅干食いたいだけだよ。ほら、でてったでてった」
母がジト目になった。このままでは埒が明きそうにないので、周太郎は「わーい、うめぼしだー」と間の抜けた声を出す。
すると病室に静寂が訪れた。周太郎は激しい後悔の念を覚えた。
「・・・・よーしよしよしよしよし、ほら、梅ちゃんだぞー」
傷口に塩を塗りこまれた感慨だった。
いつも食べるものより幾分梅干はすっぱかった。手厳しい味だった。
「・・・仕方ない、私はこれで帰りますよ。そろそろ佳苗も帰ってくるんでね」
どうやら母は折れたようだ。
266名無しさん@ピンキー:2010/05/07(金) 00:07:04 ID:qxrr8XXv


「あ〜あ、寂しい老人の最後の趣味とるなんて、人間のやることじゃねえぞ。」
そういってかりかり、梅を食べた。
「どうやって酒なんて持ち込んだのさ。」
「昼食の後片づけやらで看護婦たちの目が薄くなってる隙にな、チョイチョイっと」
周太郎は呆れてものもいえなかった。


「・・・・一応お見舞いってことだから聞くけど、体のほう大丈夫なの?」
祖父は口を開きかけて、閉じた。周太郎は言葉を待った。祖父のその表情は、周太郎は以前に見たことがある気がした。
不意に、焦りや不安に似たざわつきが胸中に広がる思いをした。
「まあ、酒なんて盗み飲みしてるぐらいだから、心配なんて杞憂か。」
「・・・ああ、心配ない」
祖父は窓の外を眺めながらカリカリ梅を食べている。周太郎も倣って、食べかけのカリカリ梅をかじった。あまり味がしなかった。
長い間が訪れた。窓の外で、緑がざわついた。
周太郎は、何か話さなければと不意に思った、この沈黙が、恐ろしく感じられたから。


「それでさ、話って、なんだろう。」
「・・・ああ、それはな、つまり・・・道場のことでだ。」
当時祖父が師範を務めていた金井剣道場は、俊治の父が開いたらしく、細々と続いていた。
当時は正直、繁盛しているとはいえず、門下生は少なく、特に若年層が少ないのが痛かった。
周太郎が思うに・・・祖父には悪いが、そんな中で続いているのは、地域の小さな遺産としての意味合いが強いのかもしれない。と彼は思っていた。

「まだ中学生のお前に決定させるのは不本意だが、こういう事が起きちまったもんだし、意思だけでも聞いておきたくてな。継ぐか、継がないか。どう考えてる」

不安が確信へ変わろうとしていた。

いつかこういう日が来るだろうと思っていた。だからそのことについては頭の片隅に常に置いておいて、考えることも多かった。
しかしそれは、予想していた時分よりあまりに想像以上に早く来てしまったと周太郎は思った。
「まあ俺は孫だけども、俺より、千里が適任だと思う。じいちゃんもそう思うんじゃない?」
「そうか。・・・そうだな。」
夏の緑葉とその、・・・・死を待つある老人の横顔、現実感のない風景だった。口の中に残った梅干の酸味が妙に印象に残った。

それから一週間後、祖父は蒸発した。病院で、昼時の目が薄くなっている時間帯に消えた。
それからもう二年がたつが、祖父の消息はいまだにつかめない。ちょっと酒買ってきたんだよと、いつかひょっこり帰ってきそうな気もする。
そう思うたび周太郎はあの寂しい病室を思い出す。
267名無しさん@ピンキー:2010/05/07(金) 00:11:10 ID:qxrr8XXv

昼休みになって、周太郎は弁当箱を空けて、そしてふたを戻した。
鴨だ。鴨鍋の香ばしいにおいがした。惜しむらくは油が浮いてしまっていることだろうか。
今日弁当箱を受け取ったときから、嫌な予感はしていた。
母の誇りのために言っておくと、昨日の鍋の時点ではうまかった。
このまま頭を抱えているわけにも行かないので、腹を決めて周太郎は汁をずるずるすする。

「じじくさいぞ。お前学生じゃないだろう」

「玄人っぽいだろう」
「いや、そうでもない」
深いため息が出た。
「そういえば、先週末の、どうだったんだよ」
「準決勝で敗れたらしいぞ」
「・・・また佐藤は出なかったのかよ、部長なのに」
「・・・私だってやりたくてやっているわけではないんだって」
「佐藤が出れば少しは違っただろうに」
苦い顔を作ってうう、と唸った彼女は、それには答えずに飲みかけの鴨汁に手を伸ばすと、少しすすって、やはり同じようにため息をついた。
「はあ、どうしたもんかね」
そのしぐさはどう見ても学生ではないようだった。彼女のように才ある人間でも悩むんだなと思った。
俺と彼女の違いは、悩みのためにそこに留まるか前進するかだ、とも思った。

結局、道場は千里が継いだ。
彼女の腕は相当なもので、彼女は中学の部活動で全国で争い、準優勝という快挙をうちたてたものだから
金井家の血を流していない彼女でも、千里本人を除いては、周囲の誰も反対しなかった。
そういうわけで、彼女は現在の高校の剣道部では、二年生になったとたん半強制的に部長の役を充てられた。

対して周太郎は、高校に入って剣道をやめた。絶賛帰宅部である。そういう手前、周太郎は中学のときより千里が、引け目もあって、さらに恐ろしく感じられた。
そして、そういう自分を周太郎は心底嫌いであった。


帰り道は、人通りの少ない裏通りを抜ける。
もう冬が近く、まだ5時なのにあたりは薄暗かった。自転車の規則正しいペダルのきしむ音を聞きながら
ふと思いついて、回り道だが、昔よく二人で通った駄菓子屋に向かったことがある。
ついてみると、入り口のシャッターが閉まっていた。
閉店時間だろうか、いや、そうでないことは明確だった。二階は柱や梁がむき出しになっており、作業中につき立ち入り禁止の看板があった

この駄菓子屋は近々消えてなくなるだろう。昔とは変わったことを知った。
町の休憩所だった駄菓子屋も今は廃れ、途絶えそうだった金井家の道場は彼女が師範(代)になってから若い入門生が増えた。

小学生のころは、無心で竹刀を振り合ったのになあ。

立ち入り禁止の看板が風にあおられてぱたぱた揺れた。街灯の明かりが不規則に点滅を繰り返した。
かっこつけて、That's my soul up there.と呟いてみたが、風の音にかき消された。柄じゃないか。
268名無しさん@ピンキー:2010/05/07(金) 00:12:42 ID:qxrr8XXv

蒸し風呂のような教室で、待ち焦がれていたHR終了を告げるベルが遂になった。
周太郎の担任の青山は、
「じゃあ、そういうことだから、計画的にすごすんだぞ〜」
と言い残してさっさとクラスを後にした。
一人だけクーラーの効いた職員室に逃げ込む算段だろう。だがよい。明日から俺は夏休みなのだ。それくらいは大目に見てやろう。

「おい、周太郎。顔。」
千里が怪訝な顔でこちらを見ている。
「?え?」
「ニヤニヤしてて気持ち悪い。」
「まあまあ、大目に見てくれよ、夏休みなんだし」
「その夏休みも、どうせ隠居するんだろう?」
そう言って、なにやら周太郎のかばんをあさり始めた。
「いやまあ、特別予定とかはいってないから・・・てか、なにやってんだよ、あさるなよお」
この間のテストとか出てきたら洒落にならないので周太郎は焦った。
「何だよ、ちゃんと持ってるじゃないか」
そういって取り出したのは周太郎の携帯電話だった。
「ん、あれ?・・・って、電源切れてるし・・・お前・・・」
千里の表情が、哀れむような表情に変わっていった。
「携帯なくても、いつも困らないの?」
「いや、あんまり...メールこないし。てか、あの、帰っていい?そろそろ」
千里が頭を抱えはじめた。俺が抱えてえよ、チクショウ。
「・・・・やっぱ可哀想だから言っておいてあげるよ、あした7時半に○▼駅集合だかんね」
「え、何、なんで?朝?」
「ほんとに何も聞いてないのか...沖縄いくんだよ。このクラスお前以外ほぼ全員行くんだぞ」
なんということだろうか。非公式の修学旅行が組まれていたことも驚きだが、そんな巨大なイベントにかすりもしなかった周太郎もなかなかである。
「なんと、そ、それは・・・いやしかし・・・俺の、俺の虎の子500円玉貯金なら・・・!」
「あわせて参加費13万だけどどうする?」
周太郎は死んだ魚の目になった。
「冗談、スポンサーがついてるよ」
「すぽんさー?」
「日比谷さん達。あの双子なんか連れてってくれるみたい。」
周太郎は唖然とした。
以前から、あの姉弟はセレブと聞いていたが。
「そういうレベルだったんですか?」
「そんなのも知らないの?だって、聞いたことない?日比谷製薬って」
CMで聞いたことあった。さんざんあった。
「でもうちのクラス、30人くらいいるぞ。一人13万として・・・よ、よんひゃくまん??」
「いや、あっちは年商5000億の大企業の子息だからな。はした金だろう、そんなの」
身近にそんな別世界の人間みたいなのがいるとは思っても見なかった。
「そんならもっとお近づきになっとけばよかったぜ・・・」
「そんな邪念すぐに見破られるわよ。特に、お姉さんの方、そういうの嫌いみたいだし。」
まあ、ただの帰宅部が、そんな別世界の彼らと親しくなれるとは到底思えなかった。

「じゃあ、明日、寝坊するなよ。まあ、空港まで貸切バスだから、多少は待ってくれるだろうけどさ」
「おう」
言い残してさっさと教室を出て行った。出て行かれて気付いたが、携帯返してもらうの忘れた。まあいいか、メール来ないし。ちくしょー。
269名無しさん@ピンキー:2010/05/07(金) 00:22:21 ID:qxrr8XXv
とりあえず投下終了です

やばい、後悔してきた。寝ます。おやすみ。
270名無しさん@ピンキー:2010/05/07(金) 00:37:59 ID:gxAEMIWF
>>265-269
乙です!!
続き待ってますお
271名無しさん@ピンキー:2010/05/07(金) 00:45:53 ID:2heJOPqU
逃がさん…逃してなるものか…
TU・DU・KI!TU・DU・KI!
272名無しさん@ピンキー:2010/05/07(金) 17:49:15 ID:5sLvCrxE
ケータイ繋がらなきゃ学校で口頭でも連絡取れるだろうに。
前日まで旅行のこと知らせてもらえないなんて、よっぽどハブられてたんだな……(:_;)
273名無しさん@ピンキー:2010/05/07(金) 23:18:07 ID:WfkhT+mP
ハブられてるのに気にせずに旅行について行くとかすごいな
274名無しさん@ピンキー:2010/05/07(金) 23:26:14 ID:kwbv+4DI
GJ

なんという俺……!
何故俺には幼馴染みが居なかったのだろうか……
275名無しさん@ピンキー:2010/05/07(金) 23:32:12 ID:UCCEV7vw
幼稚園の時は大岡裁きになるくらいモテてたというのに
276名無しさん@ピンキー:2010/05/07(金) 23:56:20 ID:2heJOPqU
今頃周りの奴は「千里の奴何教えてんだよ…黙っとけよ…」って思ってんだな
277名無しさん@ピンキー:2010/05/08(土) 00:16:59 ID:znSWQKYu
>>276
可哀想過ぎるw
278名無しさん@ピンキー:2010/05/08(土) 00:46:38 ID:TMgrGdG/
千里がクラスメートに「あたしが誘うから」とお願いしたんだと妄想する
そうでなきゃ主人公が可哀想過ぎる
279名無しさん@ピンキー:2010/05/08(土) 01:04:29 ID:8stxPnWX
つまりまわりは千里の思いを知っているのに
主人公はそんなことはつゆ知らず、それどころか劣等感をいだいているわけですね
280名無しさん@ピンキー:2010/05/08(土) 01:54:59 ID:8FP92yA2
不良…というか一匹狼の孤高系少女が好きだが、
幼なじみに繋げられなくて俺は筆を止めた。
やっぱり思いつきって無理があるな…
281名無しさん@ピンキー:2010/05/08(土) 02:21:12 ID:PemG9flf
>>269ですが、訂正します
×「ほんとに何も聞いてないのか...沖縄いくんだよ。このクラスお前以外ほぼ全員行くんだぞ」
○「メールくらい見ろよ...。沖縄行くんだぞ、てかこのクラスお前以外ほぼ全員行くんだからな」

私の脳内では千里→周太郎に、事前にメールしてある、という状況だったんですがそれを説明する文が抜けてました。
決してハブられていたわけではないんです、そこんとこよろしくお願いします。
読んで頂いた方々や、保管庫の管理人さんにはとても迷惑かけます、すいません。
保管の際、煩わしかったらこのままでもかまいません。てか保管しなくてもいい位です。
282名無しさん@ピンキー:2010/05/08(土) 02:26:29 ID:XVsR+ePR
良かった…ハブられた奴はいなかったんだ…
てかそんなに卑屈になるなよ、もっと堂々としろよ、続き待ってるぜ
283名無しさん@ピンキー:2010/05/08(土) 03:22:42 ID:aKcHcqCW
>>279
女の方が才色兼備で交友関係も広い
男の方は仲の良い奴もおらずコンプレックス全開なのは萌えますね

>>281
むしろ次回の投下を楽しみにしている。
284名無しさん@ピンキー:2010/05/08(土) 07:24:36 ID:m35OWT0Q
>>283
でも実はある層からはひそかに人気な男を見てやきもきする女ってのはまさに至高ですね
285名無しさん@ピンキー:2010/05/08(土) 13:49:50 ID:meIAlu8E
>>281
面白い作品なのでちょっとしたミスは気にせず続けてほしい。
286名無しさん@ピンキー:2010/05/09(日) 01:43:32 ID:7bM8uvkx
>>284
男は勿論自分に好意を寄せてる連中が居るなんて思わず、女と交遊関係のある男連中への嫉妬を募らせてるんですね
で女のほうは女のほうで自分に卑屈な態度を取る男を見て、自分は嫌われてるんだとか
何か自分は男の気に障るような事をして怒らせたのかと、こちらはこちらで落ち込んでたりするのか
287名無しさん@ピンキー:2010/05/09(日) 02:29:25 ID:ONnDPJvk
>>267
佐藤って誰?
288名無しさん@ピンキー:2010/05/09(日) 13:41:10 ID:muntzccM
B作だよ
289名無しさん@ピンキー:2010/05/12(水) 01:17:06 ID:13J7RxPw
グラビアアイドルな幼なじみ
290名無しさん@ピンキー:2010/05/12(水) 04:11:22 ID:R08X69Nx
思春期あたりから彼女の肉体が美しく成長していくのにドギマギしちゃって
そしたらスカウトかオーディションか何かに引っかかってデビューする事になって

…うーん。後は「彼女がグラビアアイドル」と同じパターンになりそうだ
幼馴染ならではの要素が何か無いだろうか…
291名無しさん@ピンキー:2010/05/12(水) 04:12:35 ID:jipdheeS
ポーズレッスンのお手伝い
292名無しさん@ピンキー:2010/05/12(水) 14:55:22 ID:vx5iZouF
(何でこんなにも平然としてられるのよ!撮影の時は絶対しないあんなポーズやこんなポーズまでしてるのに!)
(うーん…世間一般的にはエロいポーズしてるんだろうけどなーんかそういう目で見れねーんだよなぁ、コイツの事)
293名無しさん@ピンキー:2010/05/12(水) 17:09:09 ID:rdr+GpiK
>>292
女の子カワイソスw
294名無しさん@ピンキー:2010/05/12(水) 21:58:15 ID:DgDBSRno
>>290
今まで四六時中一緒だったのに、仕事で一緒にいられない時間が増えたとか
幼馴染の席だった男の隣に、仕事で忙しい幼馴染に取って代わろうとする他女が出てきたり
昔からあいつ可愛かったしなぁ。俺なんて・・・みたいな劣等感にさいなまれる男とか
昔から何かにつけて男に負けてばっかで
どうにか男に勝ちたくてアイドルになって有名になって男を見返したかったけど、結局男の近くが一番よかったと気付く幼馴染とか

使い古された王道だからこそ、安心してキュンキュンできるんだと思うんです
295グラビアアイドルではない幼なじみ:2010/05/13(木) 00:16:58 ID:h+fMn52B
「どれ、お前ちょっとこのポーズやってみ」
「は? なに言ってんのあんた」
「ほら、これだって。グラビアっぽくさ」
「というか幼馴染の前で平然とエロ本開くのはどうかと思うわよ」
「エロ本じゃないし。水着着てるじゃん」
「さようで。……で、どうしようっての?」
「いや、お前ってガサツじゃん」
「あら、いきなり失礼ですこと。これだから唐変木は困りますわ」
「はいはいわろす。でだ、そんなお前にもほぼ唯一といって良い長所がある」
「というと?」
「その無駄にエロい体つきだ!」


「……痛いんだけど」
「あんたの石頭を殴るこっちの身にもなりなさい」
「それはさておき」
「さておくな」

「実はこれは佐藤から借りたんだ」
「いや、べつに誰のモノでも良いんだけど……」
「まぁ話を聞け。佐藤やら安田やらが言うには、この娘が今巷で大人気らしい」
「あー。そういえば雑誌の表紙とかで時々見るかも」
「で、奴らが『うちのクラスの女どもでは足元にも及ばない』とか言うから」
「うんうん」
「お前のほうがエロいし可愛いと言っておいてやった」
「可愛いはともかくエロいは余計」
「しかし奴らの目は節穴だった」
「何て言ってたの?」
「『スカートの下に短パンはない』『うるさい』『目薬貸すぞ』と散々だった」
「…おのれ……」
「俺は悔しい。幼馴染の乳尻太股にかけて、俺は断固戦わねばならない!」
「嬉しいような哀しいような……」

「だからこのポーズを」
「お断り」


「大体、裸くらいもうなんども見てるでしょ」
「ロマンなんだよ、ロマン……」
「顔を埋めながらしゃべるな。くすぐったい」
「戦いのあとはこうして憎しみを追い出すんだ……」
「起きたら窒息とかやめてよね。今日は戻んないの?」
「明日休みだし外寒いし雨だし眠いしもうねる」
「ものぐさめ。――じゃ、電気けすね」

「もうちょっと寄れないの?」
「これ以上寄るとまた落ちるから勘弁して」
「せまいなぁ、もう」
296名無しさん@ピンキー:2010/05/13(木) 01:12:33 ID:1iJdIn/l
>>290
らしいシチュエーションかぁ。なんだろ…
ハズいから自分が出てる雑誌とか買うなって言われたりすりゃいいのかしらん

>>295
GJ
息のあったいい関係でgdgdなやりとりにワラタ
297名無しさん@ピンキー:2010/05/13(木) 03:18:12 ID:TO1WRAYO
>>295
ちくしょうなんつーかもげろ
298名無しさん@ピンキー:2010/05/13(木) 16:36:24 ID:w1JNVatd
ヤマトくんとあおいちゃんって四コマに萌えた。
女の子が食い気しかないっていうのが可愛い。
299名無しさん@ピンキー:2010/05/14(金) 02:28:38 ID:Bs27l978
おいおい、あおヤマって多少四コマ雑誌読む人にとっては有名作品だろw

四コマ雑誌の格付けって、
タイム・タウン>>タイスペ>>その他で、
掲載漫画の扱いも
おとぼけ、クレしん>>ラディホス、かりあげ>>ひまじん、朝倉さん>>その他大勢みたいな感じだけど、
あおヤマとかはこいり良品の扱いは凄まじく数のあるその他の中でもだいぶ高いよw
特に前者はタイムジャンボ掲載だけど、ジャンボにしては珍しく作者有名だし
300名無しさん@ピンキー:2010/05/14(金) 22:51:49 ID:ll3lxLRW
おっとそこまでだ。
それ以上は評議会を召喚してしまうやめるんだ!
301名無しさん@ピンキー:2010/05/15(土) 15:36:48 ID:vNCFfLuu
俺の幼馴染みがこんなに可愛いわけがない
302名無しさん@ピンキー:2010/05/15(土) 15:41:17 ID:651/pPFf
>>269ですが、
音を立てず投下

家は7時27分に出た。
ちなみにうちは、駅まで自転車で約10分となかなか好条件な物件である。
それを6分に短縮したという点だけは評価していただきたい。
どういうことかというと、周太郎は七時半の集合に案の定遅刻したということである。

緩やかな傾斜の坂を必死にこいでいると、坂の上の駅前のバス停に、みんなが集合しているのが見えた。どうやらこちらに気付いたようである。
中学から一緒の学友の大山に、「古谷、ねぐせくらいなおして来いよー」と叫ばれる。みんながどっと笑う。あー鬱だーちくしょー。
自転車に積んだ荷物を息も絶え絶え降ろしていると、千里に遅刻してきたことを揶揄された。
「昨日、遅刻するなと念押ししといたがやはりこうなったか。」
「夏休み初日だぞ、もっと寝かせてくれてもいいじゃないか。」
千里は笑って首をすくめると、振り向いてバスの入り口に並んだ列へ加わった。
周太郎も急いでそれに倣って加わる。すると周太郎の背後で、女子のくすくすという笑い声が聞こえた、慌てて寝癖を撫で付ける。
照りつけるような晴天を恨めしく思った。

「古谷君」
列に並んでいると、なにやら呼ばれたので振り向いてみると、日比谷智恵(姉)さんだった。姉さんと方とは同じクラスの図書委員ということで、多少面識がある。
別段、服装は他の生徒とは違いはないように思えた。髪型も、肩にかかる程度の長さで染めている様子もない綺麗な黒髪だ。
「あっ、どうも。・・・じゃなくて、遅れて申し訳ございませんでしたっ。」
周太郎は深々と頭を下げた。その下げた頭が寝癖だらけのことに気付いて、より鬱になった。
「いえいえ、いいんですよ。頭を上げてください。実際遅れたの三分だけですし。」
「・・・すいません、俺、旅行のこと知ったの昨日だったもんで・・・」
日比谷さんが口元を抑えて笑う。確かに、こういう動作ひとつとってみても、とても上品に思えた。
いや、考えすぎか、どうも昨日の今日で、品定めするような目つきになってしまう。
「ということは、もしかして、昨日まで私の家庭事情も知らなかったんじゃないですか?」
「はあ、・・・恥ずかしながら。」
「図書委員で一緒に随分、作業しましたのにね?」
なんだろう。責められているのだろうか。
「すいません申し訳ありません。」
さっきより腰を鋭角にして謝った。
また日比谷さんがうふふふ、と上品に笑った。
「いいえ、私、古谷君のそういうところ好きですよ。」
どうやら図らずも親しくなれていたようである。
自分の謝罪スキルにちょっと得意になって、そんなこと得意でどうするんだと我に返った。でも、悪い気はしなかった。
多分謝られるよりは謝るほうが気が楽だろう。
303名無しさん@ピンキー:2010/05/15(土) 15:43:19 ID:651/pPFf

バスにゆられて2時間半、その後成田空港で沖縄行きの飛行機に乗り、むこうに着いたのは午後2時だった。
大山が、「海じゃーっ」と叫んで走っていく。その後を何人か男子どもが笑いながらついていった。なんだこいつら、初日から海入ったら残りをどうすごせばいいんだ。観光か。
周太郎は、二日連続で観光地めぐりなんかされたら退屈で気が狂うと思った。
「初日から海入ってどうすんだよ〜」
なにやら同じ考えの野郎がいるなと思ってみてみたら、日比谷祐(弟)だった。弟のほうとはあまり面識がない。容姿は姉に似て端整だったが、ぱっとみて、服装はジャージ姿でずいぶん印象が違う。
とても大企業の息子とは思えない。
「日比谷(弟)は海、嫌いなんですか?」
「弟って何だよ、弟って。戸愚呂じゃないんだから、祐でいいよ。海、嫌いじゃないけど、残り二日観光地巡りだったら先かえろうかなと思ったんだよ。」
どうもこやつ、俺と似ているぞ、と思った。というか姉と印象が違いすぎると思った。なかなか衝撃である。
「じゃあ、もしそうなったら一緒に帰らせてください」
「おう、ファーストクラスで帰しちゃる」
なかなか面白い双子である。


結局、女子の強い意向もあって、初日はホテル付近でお買い物兼時間つぶし、ということで落ち着いた。
彼女ら曰く、まだ心の準備ができてない、だそうだが、大山は、俺はいつでも受け入れる準備はできてるぜ、と言って回っていた。
女子に罵倒されるヤツを見て、黙ってればいい男なんだから、それがなければもてるだろうに、と毎度毎度ひそかに思う周太郎であった。

宿泊予定のホテルの付近は繁華街の一角で、ずいぶん回りには観光者向けの店舗が並んだりしていたから、ほとんどは食べ歩きやら買い物やらに興じていた。
実際ホテルに留まったのは数人なものだ。で、当然周太郎もその中に含まれているのだが。
周太郎は、その中に日比谷(弟)もいた事を意外に思った。
「祐は、外、行かないんですか?」
「う〜ん、そんな腹すいてるわけでもないしなあ、めんどくせーし」
周太郎も似たようなものだ。
「でも、集合時間の7時までまだ結構あるよ。どうします?」
「そうなんだよなあ、あ・・・トモからだ。」
携帯を開いて、なにやらメールを打ち出した。トモとは恐らく日比谷(姉)のことであろう。彼らは性格は対照的だが、いやその分だろうか、どうも仲がよろしいようだ。
「なんか、近くにカラオケがあって、そこにいるらしいから、こっちこないかだって。行く?」
「俺呼ばれてないんじゃないですか」
「いいんだよああいうもんは人数多いほどいいんだから。」
昔、血迷って一人でカラオケとか行っていたことは絶対隠そうと思った。
「そっかーじゃあ向かってみるかな」
「あちょっと待て、俺やめとくからいってらっしゃい」
言いつつ、さきほどの返信を読んでいる。
なんだこいつ。・・・まあしかし、外に出るのが面倒だからここにいるわけだしなあ。
「あ、やっぱ行く。行く。ほら行くぞ。」
転じて突然乗り気になった、なんだこいつ。
304名無しさん@ピンキー:2010/05/15(土) 15:44:17 ID:651/pPFf
言われたカラオケ店の部屋へ向かってみると、扉の中からなにやら聞きなれた歌が聞こえた。こんな歌知っている人間は周太郎の知る限り一人くらいだった。
案の定、千里がポリスを熱唱していた。他に数名いたが、みんなあっけにとられている。
「あ、祐君!ちょっと、ちーちゃん凄いんだよ、さっきなんか90点台だしたんだからね!」
日比谷(姉)さんは、なにやら興奮気味に弟に話し出した。ちーちゃん、とは千里のことだろうが、どうも仲がよろしいようです...。
そっと千里の隣に座って、ながれていく歌詞を読んだ。千里の歌唱力は前々から知っていたことだったが、周太郎は、何度聞いても、やっぱうまいなあ、と思ってしまうのだった。

歌が終わってみれば、予想通り、高得点なわけで、周囲からも拍手喝采なわけで、そんな中で俺にマイクパスするなんて、嫌味か。
しかしよかったのか、悲しいのか、皆興奮冷めやらぬ様子で、周太郎を誰も気に留めてはいない。
「佐藤さん、洋楽好きなんですか?」
祐が言った。千里は、「いや、もとはコイツが好きで、それで好きになったんだけど。」と周太郎を指差した。
皆の目線を感じる。不意に、智恵さんが、
「じゃあ、古谷君も、きっとうまいんでしょうね。ねね、歌ってみてよ、古谷君」といった。嫌味か。
「いや、俺、歌のほうは全然だめなんです。からっきしなんです。暖簾に腕押しなんです。(?)」
「あれー、周太郎さん?前一緒に行ったとき、散々歌ってたじゃないですかー。」
千里が言った。心なしか嬉しそうにだった。ジュースならいくらでもおごってあげるから、正直勘弁してほしかった。
「いや、・・・あの時は、若かったのです、青かったのです。」
必死にしどろもどろになって弁解していると、千里が勝手に歌を送り始めた。
送ったのはクラプトンのblue eyes blue、だからってなんでよりによってそんな厳しい選曲を、恨みでもあるのか。
前奏が始まって、周太郎は覚悟を決めた。


「いやー、佐藤さん、すごいうまかったねー」
カラオケが終わって、ホテルへの帰り道、同席していた女子がいった。他の皆もうなずいたりして肯定の意を表したが、すぐに重苦しい雰囲気があたりを支配した。
あることについて話題が行くことを恐れているのは誰の目からも確かだった。
特に、智恵さんなんかは責任を感じてか、今にも泣きそうな表情だった。それを見て、むしろ周太郎が責任を感じた。
結果から言えば・・・いや、言うまでもないことです。


夕食は宴会会場で予定されており、組の全員が入ったのちでも、加えてあとその2倍は収容できるくらいの広さだった。
出てくる料理にいたっては、周太郎は食べながら不安になるほどの絶品だった。
つい癖で出てくる料理のおおよその値段を測りながら周太郎は、これは一人13万じゃきかないな、なんて思ったりした。
この旅行を知ったときから思っていたことだが、一体あの双子はどういう意図でこの旅行を企てたのだろうか、もし級友というだけで招待したのなら、人間としてできすぎだろう。
生徒たちは相変わらず食事を楽しんでいる。
「おい、周太郎、そのホタテ食わんの?食っていい?」
そういっておきながら大山は、周太郎の了承を待たず皿ごとほたてを奪いだした。
「ああ、いいよ別に」
「え?ほんとにいいの?無理すんなよ、うまいんだぞこれ」
許可をもらえるとは思ってもいなかったのか、なぜか焦りだす大山。
「・・・なあ、大山、この旅行、どう思う?」
「すはらしいでふ」
ホタテをもっしゃもっしゃしながら幸せそうに言った。
「まあ、それはそうなんだが、・・・なんであの姉弟は、ここまでしてくれんだろうとか思わない?」
「はあ?」
「裏があるとか」
「そういう人間に見えるか、あいつら。」
別段親しいわけではないが、確かに、彼らの印象は、そういったものとはだいぶ異なっていた。
「考えすぎだろお前〜」
大山の言うとおり、取り越し苦労なのだろうか。
305名無しさん@ピンキー:2010/05/15(土) 15:44:54 ID:651/pPFf
終了です
306名無しさん@ピンキー:2010/05/15(土) 15:57:18 ID:zKEbskCJ
一番槍GJ!
307名無しさん@ピンキー:2010/05/15(土) 21:41:57 ID:0tlVfOEl
超GJ!
308名無しさん@ピンキー:2010/05/15(土) 23:57:13 ID:C+mq99ys
>>302-305

双子の姉は周太郎が好きなのか?
309名無しさん@ピンキー:2010/05/16(日) 15:03:13 ID:/UZznojh
なんか状況描写が中途半端で、妙に読み辛い。
期待したいけど、そこが残念。
310名無しさん@ピンキー:2010/05/16(日) 18:36:26 ID:I0FGbMxh
まだあまり幼なじみ的エピソードが語られてない感じがするのは、今後を楽しみにして待ってます。
311名無しさん@ピンキー:2010/05/16(日) 21:02:49 ID:+5xMvDr/
産まれた病院から幼稚園に小中高。
更には大学まで一緒だった幼馴染みと
結婚出来た俺勝ち組だな!
まぁ、もう居ないけどな…
312名無しさん@ピンキー:2010/05/16(日) 21:09:59 ID:06/gUgLm
イイハナシダナー
313名無しさん@ピンキー:2010/05/16(日) 21:37:31 ID:REDOWdrJ
良い話というか悲しみを背負って無想転生を習得した話のような気がする
314名無しさん@ピンキー:2010/05/17(月) 01:00:47 ID:BRetvGth
>>311
えっ?
315名無しさん@ピンキー:2010/05/18(火) 02:58:06 ID:pGizm74h
ロリっ子幼馴染みをなでなで責め
316名無しさん@ピンキー:2010/05/19(水) 00:31:07 ID:z8+syUVJ
てすと
317夏の大天使:2010/05/19(水) 00:32:07 ID:z8+syUVJ
セミの声がうるさい夏休み終盤の昼下がり。
「みーちゃん、ここわかんねんだけど」
せっかくの小学生活最後の夏休みだというのに、
「んー?どこー?」
遊びに行きもせず
「ここと、ここと、えー、ここから、ここまで」
みーちゃん家で二人っきり、
「全部じゃん!ふざけないでよっ」
あっつい部屋で勉強なんてものをやっている。
「イヒヒヒ」
「いひひなもんか!」
みーちゃんは目を三角にして怒りだした。よっし計画通り!
おれは毎日みーちゃんの喜怒哀楽の表情が見たくて見たくてしようがないのだった。
「ここは昨日やったとこでしょ!しっかりしようよもうっ!」
いつもはおっとり癒し系のボクっ子みーちゃんだけど、ここ最近はピリピリしてる。
だいたい小学生なのに受験勉強なんておかしいよまったく。
「夏休みの宿題はとっくにおわってるんだからさー、遊ぼうぜ〜」
「なんのために宿題をはやくおわらせたとおもってるの!」

もちろんわかってる。わかってるけど、夏休みってのはやっぱり遊ぶもんだよなぁ?
「な〜、ファミコンしようぜ」
「ダーメ。一学期までのよっちんの成績じゃ合格できっこないんだから、こうやって勉強しないと間に合わないんだよ?」
「わかってるけどさ、暑いんだもんよー。外行こうぜ。外のほうが涼しいよ。アイス買おうぜ、その後で勉強しよう」
「いいね、アイス…ってダメダメ!三時までは勉強の時間って決まってるでしょ!」
時計を見ると。げ、まだ一時半かよ。おれはわざとらしく背伸びをして、ゴロンと寝っ転がる。
「ちぇ〜、最後の夏休みだってのに勉強勉強…やってらんねーこんなことよー」
ブツブツと文句を言い出す。七分くらいは冗談だ。三分は本音。
日常のコミュニケーションってやつ。あれ?レクリエーションだっけか。まあいいや。
「…でさーヨシオんとこ、昨日から熱海行ってるんだってよ。いいよなー」
バン!コロコロン
みーちゃんがちゃぶ台を叩いたせいで空っぽのコップが転がり落ちた。みーちゃん、本気で怒ってる。
「ボ、ボクだって、本当はよっちんと遊びたいよ。小学生最後だもん。いろんなとこ行きたいよ、
 でも今遊んだらこれから先、一緒に学校行けなくなるかもしれなくて、うぅ
 同じ中学で、また一緒いられるようにって、ボクだって、ガマンして。よっちん嫌がってるの、わかってるけど、でも、ぐす」
やばい。ちょっとふざけただけなのに、みーちゃんが泣きそうになってる。これは流石に想定外。
318名無しさん@ピンキー:2010/05/19(水) 00:32:28 ID:z8+syUVJ
みーちゃんは頭がいいから勉強なんてしなくても余裕で隣町の私立中学には入れるだろうけど、
夏休み前、おれの一言がみーちゃんに火をつけた。
 「おれもそこ、受験しよっかなー。みーちゃんと一緒の学校の制服、着たいじゃん。それにさ、あそこの制服人気なんだよ」
だってさー、中学校、別々になっちゃうかもねって寂しそうに言われたら。ボク、わざと落ちようかな…なんてつぶやかれたら、
言うしかないだろ、カッコつけて。
すっげえうれしそうにホント!?って言ったみーちゃんの顔、忘れられないなぁ。
で、みーちゃんは下から数えた方が早い成績のおれに、つきっきりで勉強を教えてくれることになったんだ。
まあ別に今までも宿題を一緒にやったり、というか写させてもらうくらいはしてたんだけど、まさか本気モードになったみーちゃんに
夏休みのあいだ中、一に勉強二に勉強、三から五までまた勉強って生活を強いられるとは思わなかった。
「勉めて強いる」と書いて「べんきょう」とはよく言ったもんだ。
おれのためにやってくれているのはうれしいけどさ。

「冗談!冗談だって!みーちゃん、泣くなよ。ゴメン、悪かったって」
「泣いてない」
ずずって鼻をすすりながら言われてもなぁ。
「だって泣いてるじゃんか」
「ないてなんかないよ!よっちんのバカ!」
「ご、ゴメン!」
バカって言われてカチンときたけれど、売り言葉に買い言葉でひどいケンカに発展させる程おれはお子様ではないのだ。
哀しそうなみーちゃんの顔も、それはそれでイイんだけど、やっぱあんま見たくないかな。素直に謝っておくのが吉だ。
…とまあそんな感じで再び算数の問題集にとりかかるおれ。みーちゃんの教え方が上手いのか、おれが元々天才だったのか。
この程度の問題なら楽勝で解けるようにはなっている。さっきもちょっとした息抜きのつもりでふざけたんだけど、
真面目なメガネっ子委員長のみーちゃんにはあいかわらず通じなかった。今回のさすがにはやりすぎたと反省。
カリカリ。カリカリ。しばしの間、みーちゃんの部屋には二人の鉛筆が走る音だけが響く。

「できたぜ」
「ふん、早いね。じゃあ答え合わせするから。みせて」
若干不機嫌なみーちゃんはおれの問題集をとると、黙読しだした。すごい勢いで目が走る。ページをめくる。
ていうかどんだけ問題やらせてんだよ。
することのなくなったおれは、みーちゃんを見ることにする。
…やっぱカワイイなぁ。透き通るように白い肌。メガネをとると青い瞳がすごく綺麗で、見つめられるとおれでも照れくさくなってしまう。
本人は気にしてるけど、クセッ毛の金色の髪が耳元やうなじでくるっと巻いていてまるで外国の絵に描かれる天使みたいだ。
みーちゃんのお母さんは元々はソ連の人で、ものすごい美人だ。日本にやってくる前はスパイをやってた。って冗談ぽく言うけど
007の映画にでてくる女スパイなんかは美人揃いだから、案外本当かもしれない。
今はみーちゃんのお父さん、あ。こっちは日本人ね。と一緒にうどん屋さんをやってる。将来はソ連にお店を出すんだって張り切ってる。
みーちゃんはお母さん譲りの容姿と、お父さん譲りの性格だとうちのオヤジは言ってる。
最初は子供なのにマセてるとか、ガイジンとかよくからかわれたりいじめられたりしたけれど、
好きな言葉は忍耐と臥薪嘗胆、尊敬する人は徳川家康という小学生なのに渋いチョイスなみーちゃんは負けなかった。くじけなかった。
いじめっ子にはきっちりケジメをつけさせ、その後で仲良く友達になった。仲の良い友達にはとっても面倒見がよかった。
みーちゃんの周りには人が集まり、クラスはおろか学校でも人気者だ。下駄箱にラブレターが入ってることなんてしょっちゅうだ。
苦笑しつつもみーちゃんは一通一通にごめんなさいの返事を書いている。その都度、おれはなんとも言えない気分になる。
あいつらはみーちゃん直筆の手紙が欲しくてラブレターを下駄箱に放り込んでいるのだ。まったく、困ったもんだ。
おれも幼稚園で初めて会った頃はみーちゃんをよくいじめてた。ほら、その。気になった子の気を引きたくてわざといじわるするみたいな?
でもある日小学生の悪ガキにからまれて困ってたおれを、みーちゃんが助けてくれて、まあ詳細は省くけれどそれ以来おれたちは親友になった。
319名無しさん@ピンキー:2010/05/19(水) 00:33:06 ID:z8+syUVJ
「よっちん、またぼんやりしてる」
みーちゃんの一言で我に返る。みーちゃんに見惚れていたら、うっかり時間を遡って思い出に浸ってしまった。
「んぉ?おう、悪い。どうよ。できてるだろ?」
「うん、全部合ってる。すごい。よっちん見る見るできるようになってる」
夏休み前はチンプンカンプンだった問題だって今ならこんなモンさ。みーちゃんは我が事のように喜んでる。
おれはみーちゃんの喜ぶ顔が見たくて頑張る。なんという素敵なスパイラル。
「そうだろう。おれはやればできる人間だからな」
照れ隠し半分誇らしさ半分で胸を張ってえらそうにしてみせる。
「うん、よっちんはできる。ボクうれしいよ、一緒に頑張ろうね」
みーちゃん、満面の笑顔。花が咲くようなっていう表現は陳腐だけど、他に形容する言葉をおれはまだ知らない。
「…」
やばい、胸が熱い。そんな顔されたら、そんなこと言われたら、ガマンできなくなっちまう。
「さっきは怒鳴っちゃって、ごめんね?家が近くでも、学校が違うときっと疎遠になるから。母さんはそんなことないって言うけど」
そんなモジモジとカワイイ仕草で、そんなこと言われたら、カラダが熱くなっちまう。
「ボク、よっちんと離れ離れになるの、イヤだったから、このあいだ、テレビでやってるの見て」
おれも見たよ。仲良しだった幼馴染が、ある日を境ににぱったりと会わなくなって、それで、ああ。思い出したくもない。
「不安になって、もしかしたらボクたちもああなるのかなって思うと、頑張らないと、もっと一生懸命やらないとって」
だめだ、もうガマンできない。またガマンできなくなった。おれはみーちゃんのそばに寄る。密着。
「…えっと、よっちん…?」
みーちゃんは一瞬ビクってなって押し黙る。
「一生懸命、何を、やるんだっけ?」
みーちゃんの耳元で囁く。耳たぶを甘噛みする。みーちゃんはまたビクってなった。鼻をくすぐるクセッ毛。
「よっちん、その、離れて…」
「離れ離れになるのがイヤなんだろ?だ・か・ら・ホラ、こうやって」
さらに密着。ふふ、顔が赤くなった。まあお互い様か。おれはみーちゃんの手に触れて、互いの指を絡めあう。
そのままおれの体重をみーちゃんにかけると、あっさりと押し倒せてしまった。
320名無しさん@ピンキー:2010/05/19(水) 00:33:41 ID:z8+syUVJ
おれはみーちゃんに馬乗りの体勢で跨ると、両手の自由を奪う。まあ力じゃおれに勝てないからな。背もおれの方が高いし。
「よっちん…ダメ、勉強しなきゃ…」
この期に及んでそんなことを言う。あいかわらず火付きの悪い炭みたいなみーちゃんに時計を見るように促す。
「な。もう三時十分だぜ。こっからはおれの時間だよな?」
「そんなこと、決めてないよ…」
「勉強、教えてくれたお礼だよ。」
「む、無茶苦茶だよ」
言いながら、みーちゃんの服の下に手を滑り込ませる。お腹をなぞり、乳首に到達。指先でちょっと掻いてやる。
「だから、おれにも勉強できたご褒美くれよ…」
おれのほっぺたが熱い。この熱をみーちゃんに分けてあげよう。みーちゃんのほっぺたの熱を分けてもらおう。
「だ、ダメだってば…」
からだをよじるみーちゃん。まだ抵抗するかコノ。物分りの悪い口をおれの口で塞いでやる。
「ンム…」
最初は啄むように。そしてだんだんと長く、深く。
「あふ…」
「あんっ」
「はぁ」
みーちゃんもノってきて、向こうからもキスしてくる。みーちゃんは舌や唇をなめるのが大好きなのだ。おれもだけど。
この体勢だと上手くキスできない。もっとキスしたい。おれは体をずらして全身をみーちゃんに密着させた。
服が邪魔でしょうがない。肌と肌で触れ合いたい。
お互いに抱き合ってちゅー。ためらいがちにおれの体をまさぐってくる。おれも負けじとみーちゃんのからだを触りまくる。
ああ、乳首はもう少し後で触って欲しいんだけどな。まだちょっと痛いんだ。
お互いのアソコはとっくにギンギンヌレヌレになってるけど、あえて触らない。さわらせてあげない。
息が荒くなる。窓、開けっ放しだから外に聞こえてないだろうかと今更そんなことが気になる。
しばらく続けているとみーちゃんがおれの耳元でこうささやいた。
「よっちん…もっと、しよ」
「…おう」
もちろんさ。
やっとこさみーちゃんに火がついた。
抱き合って、キスをしながら服を脱がせっこ。
お互い薄着だからあっという間だ。パンツはさすがに恥ずかしいから自分で脱ぐけど。

おれの目の前には素っ裸で立ってるみーちゃん。色、白いなー。なんで日焼けしないんだろう。
おれのほど生え揃ってはいないけれど、やっぱりというかみーちゃん、あそこの毛も金色なんだよな。
両手でモジモジと前を隠そうとしてるけど、おっきくなったおちんちんは隠しきれていないのがちょっと笑える。
「もうこんなにしやがって、みーちゃんはエッチだな」
「だって、よっちんが…その、ハダカだし…」
みーちゃんは恥ずかしくなってうつむいた。
「おれのハダカをみる前から、そんなだろ?」
「それは、その」
「みーちゃんのヘ・ン・タ・イ」
おれは一歩距離をつめてみーちゃんを抱きしめる。
「よよよ、よっちんだって、もうアソコがぐちょぐちょじゃんか!」
「ひぁんっ!」
みーちゃんの手が伸びて、おれのあそこをいやらしく撫でてきた。不意打ちとはずるいぞ。
思わず腰の力が抜けてしまった。
321名無しさん@ピンキー:2010/05/19(水) 00:35:03 ID:z8+syUVJ
ここまでかいた。
続きはまだかいてない。
タイトルは「夏の大天使」夏までにはかくよ。
322名無しさん@ピンキー:2010/05/19(水) 03:24:29 ID:fCVChYI6

よっちんなんというマセガキ
これは間違いなくベッドヤクザ
323名無しさん@ピンキー:2010/05/19(水) 15:52:43 ID:WN5nnvSI
見事に性別トリックに騙されたwww
よっちんが女の子でみーちゃんが男の子か!
324名無しさん@ピンキー:2010/05/19(水) 22:32:14 ID:AbrsK/SX
みーちゃんの本名はミハイルなのかな
325名無しさん@ピンキー:2010/05/19(水) 22:59:23 ID:TfG0jyli
みーちゃん女の子じゃないのかよ・・・
326名無しさん@ピンキー:2010/05/19(水) 23:52:58 ID:EjwqW1vR
みーちゃんにちんこ生えてるのがわかったときまさかのガチホモかと思ってしまった
327名無しさん@ピンキー:2010/05/20(木) 00:22:03 ID:oeOxxqxF
まだよっちんが女の子と確定したわけじゃないぞ
328名無しさん@ピンキー:2010/05/22(土) 00:52:01 ID:G197cGNS
じゃあふたなりで
329名無しさん@ピンキー:2010/05/22(土) 01:11:55 ID:TKVPoApq
つまんね。
330名無しさん@ピンキー:2010/05/23(日) 05:15:23 ID:PaW5F6o3
いつかみた男勝りが成長して清純少女になった話の続きが読みたい
331名無しさん@ピンキー:2010/05/23(日) 11:54:53 ID:cQ7FaFew
幼い頃活発→成長すると清純派
幼い頃はおとなしい→成長すると活発

このパターンも王道で実にすばらしいものがある
332名無しさん@ピンキー:2010/05/23(日) 17:14:06 ID:HioBcVrV
沖縄旅行でホタテ、かぁ…

支援
333名無しさん@ピンキー:2010/05/23(日) 21:16:54 ID:6bc+aGbO
>>332
南国の人が、北国の雪に憧れるようなもんじゃなかろうか。
あるいは、金持ち双子のわがままで、沖縄のホテルの人がホタテを取り寄せて難儀してるパターンか。

むかし、赤道付近にすんでいた金持ち双子は、そこより北に行けば(沖縄も、赤道からみたら北にある。)するとホタテはそこにあると考える。
カニがいっぱい、ホタテいっぱい。
っていう歌を聞いた。

334名無しさん@ピンキー:2010/05/24(月) 14:26:39 ID:ZTP4A/sJ
夏っていつ?6月なの?7月なの?
335名無しさん@ピンキー:2010/05/24(月) 23:47:18 ID:QeY41yJR
小さい頃引っ越して行った幼馴染みの女の子。
高校進学に伴って故郷であるこの町に帰って来た彼女は、変わらない笑顔で僕に微笑みます。
ただ一つ、昔と違うのは―――



成長期に日本全国を旅した彼女は、気を抜くと各地の方言が飛び出してしまうのです。
336名無しさん@ピンキー:2010/05/25(火) 00:22:34 ID:8P38eH9C
それを書くのは言語学者並のスキルが必要だw
337名無しさん@ピンキー:2010/05/25(火) 01:15:00 ID:c/OP4AAZ
なんばしてんのん?

とか不思議な方言になるんだな
338名無しさん@ピンキー:2010/05/25(火) 01:52:10 ID:iNfrr24f
なんつーか幼馴染に自分の性癖をネタにいぢり倒されたい
しかもその幼馴染が自分の性癖に完全に合致した身体の持ち主で、
かつ幼馴染自身もその事を十分理解した上でだと最高
特に巨乳
339名無しさん@ピンキー:2010/05/25(火) 09:45:51 ID:CtgT18PU
ちっちゃい頃した結婚の約束を幼馴染に小中高とからかわれ、
未だ夕食の場でからかわれる、のコピペみたいな話だな
340名無しさん@ピンキー:2010/05/25(火) 14:53:39 ID:1L8s56KH
>>339
それを元にしたSSがあってだな……
341名無しさん@ピンキー:2010/05/25(火) 21:35:58 ID:HtTliadA
>>338
ぷりっぷりの桃尻を持つ幼馴染とな
何気ない日常の一コマでむらむらしまくりなんだろうなぁ
なんとなく寝巻きで部屋に来て服にぴったり張り付く尻とか。。。
342名無しさん@ピンキー:2010/05/25(火) 23:40:40 ID:3YlzlaUN
ttp://ikuzi2.blog73.fc2.com/blog-entry-7511.html

こういうのが心の底からうらやましい
343おかえり 1/4:2010/05/26(水) 00:55:07 ID:rS5Rld4m
「……ひろちゃん、久しぶり。」
「……おう。」

 俺は2年ぶりに言葉を交わした幼馴染にどんな言葉をかけていいのかわからず、
愛想のない返事を返した。
 そんな俺に対して、少し悲しそうな笑顔で彼女は笑った。

                   ◇

 俺とあいつは赤ん坊の頃から幼馴染で、家は隣、同じ小学校に通って、同じ中学に通って、
同じ高校にも通った。
 付き合っていたこともある。高校になってしばらくして、あいつの提案で正式に付き合うこと
にしたのだった。
 それまでも一緒に通学したり、一緒に勉強したり、一緒に遊びに行ったりもしていた。
 遊びにいくのがデートになって、たまにキスしたり、たまにセックスしたりするようになった。

 ただそれだけだった。

「今までと、なにか変わったのかな……?」

 彼女がそうつぶやいて、俺たちの恋人としての関係は終わった。

 俺たちはお互いについて何もかも知りすぎていた。生い立ちから始まって、好み、得意なこと
苦手なこと、癖、お互いの体のほくろの位置、傷跡のワケまで。なんら新鮮味がなかった。
 俺にはあいつとの関係の心地良さを気に入っていてそんなモノ必要なかったけど、あいつには
不満だったらしい。

 俺たちは高校を卒業して、初めて別々の大学へと進学した。
 そしてあいつは合コンで出会ったイケメンと付き合うことになって、卒業と同時に結婚して
専業主婦になった。

 結婚式には俺も招待されたけど、結局出席しなかった。
 あいつが不幸になることは望んじゃいなかったけど、でも他の男のためにウエディングドレスを
着て笑うあいつを見て祝いの言葉を口にできるほど俺の度量は大きくはなかった。

 で、まあ、俺は恋人を作ることもせず、地元の企業に就職してただあくせく働く日々を送っていた。

 それが、1月ほど前に突然あいつが隣の実家に戻ってきた。
 たった1年ちょっとで離婚したらしい。

 おばさんが家の母さんと話してるのをちらっと聞いた限りでは、相手の男が浮気してたのが
原因らしいけど、細かいことはよくわからなかった。

 俺はあいつと会ったときにどんな顔をしていいのか、何を話したらいいのかわからなくて、
1月の間、合わないようにしていた。
 昼間は会社、退社後も飲み屋で時間を潰してから帰った。

 でも今日、夜中にコンビニに出かけた帰りに道端でばったりあってしまったのだ。

                   ◇

 道端で立ち話もなんなので、近くの公園に場所を移した。
 子供の頃一緒に遊んだ小さな公園のベンチに腰掛ける。

「……」
「……」
344おかえり 2/4:2010/05/26(水) 00:58:45 ID:rS5Rld4m
 ……は、話づらい。
 そもそも何を話せばいいのか。

 昔は他愛も無いことでも色々と話し合えた。昨日ウチのかーさんが、とか、昨日のテストの
成績が、とか、まあ、色々。
 聞いていいこと悪いことの勘所も心得ていたから、話すのに困った事が無い。

 今はむしろ離れていた間の事とか、色々聞きたいことはてんこ盛りだが、どこから聞いたものか、
どこまで踏み込んでいいのか、さっぱりわからない。
 あれほど解っていたこいつの事が、解らない。2年の空白が、重たい。

「……聞いてる、よね。離婚したこと。」

 俺が話しあぐねてるのを察したのか、向こうから切り出してきてくれた。ちょっと助かった。

「ああ、母さんたちが話してたのはちょっと聞いたけど。」
「まだ離婚協議中なんだけどね。」
「旦那の浮気が原因だって聞いたけど。」
「うん。直接的にはそうかな。」

 そう言って、あいつはちょっとだけうつむくと、えへへへ、とおどけて続けた。

「凄いんだよ。浮気相手1人じゃなくて2人なんだ。」
「……それ、笑い事じゃねーだろ。」
「うん……ごめん。」
「いや、別に謝らなくても……で、直接的には、ってことは他にも理由があるんだろ。」
「うん。」

 あいつは1つ深呼吸して、俺に答えた。

「……ね、私たちが別れた時のこと、覚えてる?」
「ああ。付き合うようになっても、何も変わらない、だったよな。」

 ……今でもいやってほど強烈に覚えてる。
 つまり、つまんない、って言われたわけだ。

「私、子供だったんだなぁって思うよ。」

 つらそうな顔でそう言って続けた。

「あの人と付き合い始めてから、楽しかったんだぁ。
 毎日新しいあの人の良い所を知って、毎日驚かされた。それでどんどん好きになってったの。
 でもね、結婚してからあの人の嫌な部分もみえてきたんだ。
 ううん、恋人同士の時は欠点だと思ってみてなかったんだ。」
「……なんか、変な性癖があるとか。」
「あはは、そんなんじゃないよ。
 あの人ね、どんなことでも自分でてきぱき決めてどんどん先に進んでいっちゃうの。
 恋人の時はそういうところが男らしくて格好いいなって思ってた。」

 それは俺とは正反対……というか、こいつと俺との間には阿吽の呼吸みたいなものが合ったから、
いつもなんとなく二人で決めていたから、新鮮に感じたんだろうなぁ。
345おかえり 3/4:2010/05/26(水) 01:00:09 ID:rS5Rld4m
「でもね、夫婦になってからもそれは変わらなくって。
 彼、私に何も相談しないの。私がどう思ってるかとか気にしないでどんどん決めちゃうの。
 大事なこともそうでないことも、彼自身のことも私のことも、全部ね。
 私の知らないうちに勝手に決まっていっちゃう。
 それでね、私、彼に言ったんだ。
 夫婦って、そうじゃないと思う。大事なことは話しあって決めましょうって。」
「……それで?」
「……彼、私を見なくなった。ますます大事なことは何も話さなくなったの。
 自分が決めたことに口を挟まれるのが我慢できない質だったみたい。
 それでも、もしかしたらと思って我慢してたんだけど……ダメだった。」

 あいつはうつむいたまま目の辺りをこすっていた。
 涙をぬぐってたんだとおもう。

「私馬鹿だよね。自分を理解していて大事にしてくれる人を袖にして、自分を蔑ろにする人に
 ついて行っちゃうんだもん。男の人見る目ないね。」
「まあ、結果的にはそうかもなぁ。」
「でもね……実家に帰る事にしたとき、帰ったらひろちゃんが慰めてくれるかなぁ、って、
 勝手なこと思ってたんだ。」
「……」
「馬鹿だよね。自分をふった相手を慰めてくれるなんて虫が良すぎ。
 でも心のどこかでちょっと期待してたんだ。
 ……でも、いつも仕事だったり出かけてたりであえなくて。」
「……いや、その……実は、俺も会って何話していいかわかんなくて……避けてたって言うか……」

 俺がバツが悪そうにそういうと、あいつは俺を見てクスリ、と笑った。

「そういえばそうだったよね。喧嘩したりすると、ひろちゃんどんなふうに声掛けていいか
 わからなくて、私から話しかけるまでずっとダンマリだった。」
「そうだよ。俺は変なこといってお前を傷つけたくないから、いつも困ってたんだ。」
「そっか……ひろちゃんは変わらないな。」
「おまえだって変わってない。寂しがりで、甘えたがりなところは変わってないよ。」
「……だからひろちゃんに甘えたくて帰ってきたのかな。」
「そうかもな。」
「うん。ねえ……膝、貸してもらっていいかな?」
「へ?」

 俺が意味がわからず目を白黒させてる間に、あいつはベンチに寝っ転がって俺の膝の上に
頭を載せた。

「……これ、普通逆じゃね?」
「私が甘える側だからこれでいいの。」

 膝の上から俺を見上げて笑う。
 でも……こんなことででもこいつの気持ちを慰めることができるなら、まあいいかと思う。
 畜生、惚れた弱みか……

「それにしても私、これからどうしようかな……」
「働くんじゃないのか?」
「新卒じゃないと今時なかなか働き口無いでしょ? しかも就業経験もゼロだし。
 せいぜいパートタイマーぐらいかな。」
「そういやそうか。」

 こいつは大学卒業と同時に永久就職しちまったからな。
 まあ、永久じゃなかったわけだけど。
346おかえり 4/4:2010/05/26(水) 01:05:15 ID:rS5Rld4m
 ……うん? 就職?

「なあ、良い就職口1つだけ紹介出来るんだけど。」
「どんな仕事?」
「毎日俺の帰りを家で出向かえて、おいしい料理を作ってくれる簡単なオシゴト、かな?」
「……」

 あいつは頬が火照る俺の顔を下からぽかんとした顔で見上げていた。

「どうするんだ? 就職斡旋は先着1名様限りだぞ。早くしろ。」
「……私、ひろちゃんを振って別れた女だよ?」
「俺からは別れの言葉は口にしなかったけど。」
「私バツイチだよ。」
「俺は気にしないし。」
「あと、離婚届出してから半年は結婚できないから、最低でも来年までは入籍出来ないし。」
「まあ、多少は待つさ。今更1年2年待てないほど浅い仲でもないし。」
「……本当に、私でいいの?」

 問いかけるあいつの視線を、俺は受け止める。
 離婚したばかりの女に結婚を申し込むという暴挙を成功させねばならない。

「気に入ったものには何時までも固執する俺の性格、知ってるだろ。」
「……知ってる。気に入ったラーメン屋とか、何度も付き合わされたもん。」
「つまりそういう事だ。おまえを気に入ってるし、もう他の男に渡したくない。」
「……馬鹿。」

 こいつは膝の上でくるりとうつ伏せになると、俺の膝を濡らして泣いた
 ま、そのぐらいのペナルティは甘んじて受けるとしよう。
 それと引換に大事なものを取り戻せたんだから。

 あ、そういや、大事なこといい忘れてたな。

「明美。」
「なに、ひろちゃん。」

 涙で濡れた目をこすって、再び俺を見上げたあいつに、笑顔で一言。

「……おかえり。」
「……ただいま。」
347名無しさん@ピンキー:2010/05/26(水) 01:06:50 ID:rS5Rld4m
別のもの書いてたんだけど煮詰まって筆が止まっちゃったので、気分転換に軽く思いつきで書いてみた
348名無しさん@ピンキー:2010/05/26(水) 01:17:07 ID:dwMn6twY
一番槍GJ!
349名無しさん@ピンキー:2010/05/26(水) 01:19:50 ID:XoUuEFGs
(´・ω・`)b GJ
350名無しさん@ピンキー:2010/05/26(水) 01:36:16 ID:gIlISNmD
中古品に興味はねえな。
351名無しさん@ピンキー:2010/05/26(水) 02:07:11 ID:gHK6y4II
超GJ
352名無しさん@ピンキー:2010/05/26(水) 02:07:31 ID:xZqFwrwa
中古品にしたのはひろちゃんですが。
353名無しさん@ピンキー:2010/05/26(水) 05:52:38 ID:UAL5rUDF
よりを戻したように見えて、一年もたてばひろちゃんにもまた
不満を持つようになるんじゃね?この幼馴染。んでまた離婚とか。
354名無しさん@ピンキー:2010/05/26(水) 09:12:50 ID:OPN4v6tt
確かに都合良すぎるな。
イケメンと結婚するときには、「私を祝福してね!」とばかりに結婚式の招待状送ってくるとか。(仮にも元カレに!)
離婚したら実家に帰ってきて、「慰めてくれるかも」とか。
終始子供から成長できてない気が。

しばらく独り身で過ごしてた、とかならまだしも、離婚してすぐに元カレにすがって来るあたり、ただの尻軽みたいに見えてしまう。



男の方もバツイチとかだったら、お互い若かったよなぁ、で元サヤENDもわかるけど。


なんかモヤモヤする。
355名無しさん@ピンキー:2010/05/26(水) 10:12:32 ID:2hrVBHC/
断言する。この幼馴染はバツ2になる(´・ω・`)
356名無しさん@ピンキー:2010/05/26(水) 11:59:16 ID:DiKKdIV9
お前ら散々だなwww
正直俺も同意見だが、もう少しソフトに言ってやらんと…
357名無しさん@ピンキー:2010/05/26(水) 12:21:01 ID:AxQ/Jqn2
オブラートに包むとちょっと倒錯した幼馴染関係(男女逆にしたら船と港とかに例えられそう)だけど男の方はそこまで依存してないから微妙に違うかもしれない
ぶっちゃけると言うことは殆ど残ってないけどスイーツ(笑)に純愛っぽいデコレーションをした感じ
358名無しさん@ピンキー:2010/05/26(水) 12:23:40 ID:4FVtj+nX
男のほうも、甘やかしすぎだな。

次に別れるときのセリフは、
「ひろちゃんは、やさしすぎるよ……。」
だろ。
359名無しさん@ピンキー:2010/05/26(水) 15:29:09 ID:gIlISNmD


        ,___
       o'⌒)  `ヽ
        (i:i:i:i:i:☆i:i) なあ、良い就職口1つだけ紹介出来るんだけど。
         ( ´・ω・)
         (  ∽)         (~)
           ) ノ        γ´⌒`ヽ
          (_         {i:i:i:i:i:i:i:i:} どんな仕事?
          [il=li]        (ω・`  )
          )=(_        (:::::::∪)
         (-==-)         し─J
          `ー‐''


        ,___
       o'⌒)  `ヽ
        (i:i:i:i:i:☆i:i) 毎日俺の帰りを家で出向かえて、おいしい料理を作ってくれる簡単なオシゴト、かな?
         ( ´・ω・)
         (  ∽)         (~)
           ) ノ        γ´⌒`ヽ
          (_         {i:i:i:i:i:i:i:i:}
          [il=li]        (ω・`  ) 
          )=(_        (:::::::∪)
         (-==-)         し─J
          `ー‐''


        ,___     (~)
       o'⌒)  `ヽγ´⌒`ヽ
        (i:i:i:i::☆i){i:i:i:i:i:i:i:i:}
         ( ; ´-ω)ω- ;)
         (    `つ⊂´:::::)
           ) ノ  .し─J
          (_
          [il=li]
          )=(_
         (-==-)
          `ー‐''
360名無しさん@ピンキー:2010/05/26(水) 17:19:15 ID:PJkBgB7G
まぁ良いんじゃないの?
そう悪く言うなよおまいら。
361名無しさん@ピンキー:2010/05/26(水) 17:45:55 ID:AK6zwoeE
俺は好きだけどなこういうの
男にはただじゃ慰めてほしくないがな

もうボロボロになるまでほっといて、最後に手を差し伸べてやれ
362名無しさん@ピンキー:2010/05/26(水) 20:11:09 ID:IsVoc+LZ
>>361
洒落怖スレに投下された作品思い出した
363名無しさん@ピンキー:2010/05/26(水) 21:07:59 ID:i3jfOK76
>>358
そういうの好きだが
で、ボロボロになって戻ってくるでしょ?
そういう駄目ビッチも時には良いw
364名無しさん@ピンキー:2010/05/26(水) 22:19:02 ID:8Rx48eBZ
おっとろしい話やで
365名無しさん@ピンキー:2010/05/26(水) 23:27:02 ID:JRfDXYQs
ほんとにお前ら中古品には容赦ないよなw
366名無しさん@ピンキー:2010/05/26(水) 23:53:17 ID:AxQ/Jqn2
中古だから容赦がないんじゃない
愛されて当然のような態度は透けて見えてはいけないのだ
367名無しさん@ピンキー:2010/05/27(木) 08:01:09 ID:gWv5yqJ8
>>362
kwsk
368名無しさん@ピンキー:2010/05/27(木) 10:43:37 ID:UuqrDXUm
これはアレだろ
コイツを他の男が抱いたと思うと…ってなって多少乱暴なHするフラグだろ
たとえお互いが始めての相手同士だとしてもな
369名無しさん@ピンキー:2010/05/27(木) 18:46:35 ID:nwkocGt4
男がそれだけこの女を好きだってことだ

女もそれがわかったはずだ

あとは男なしじゃいられないように洗脳するだけ
370名無しさん@ピンキー:2010/05/27(木) 19:04:36 ID:LwupVWJe
371名無しさん@ピンキー:2010/05/27(木) 19:13:16 ID:MGh3xGcX
目からションベンが出た
372名無しさん@ピンキー:2010/05/27(木) 20:41:01 ID:HG0n1PUZ
イイハナシ…




( ;゚Д゚)…ナノカ?
373名無しさん@ピンキー:2010/05/27(木) 22:10:36 ID:DeKsBvmF
>370

最後の数行・・・(((( ;゚Д゚)))ガクガクブルブル
374名無しさん@ピンキー:2010/05/27(木) 23:32:59 ID:mrPlkdrQ
なんかすごいのきた・・・

永久就職=結婚てのもなあ
自分なら離婚した女が頑張って自立して強くなってっていうのに萌える
なんか努力してる子が好きだ。だからタッチの南は受け付けない
どっちかっていうとクロスゲームのヒロインの方が好きだわ
ちなみに今は漫画のバンブーブレードBの主人公と道場の息子に萌え
女の子の方が身長高くて年上っていうのがいい
375名無しさん@ピンキー:2010/05/27(木) 23:57:43 ID:ntFKmDUu
>>374
ユウとケンちゃんいい幼馴染みだけど
土塚作品だからどうしても「恋愛何それおいしいの」になってしまう……

いや、ユウちゃんかわいいけどね
376名無しさん@ピンキー:2010/05/28(金) 23:00:05 ID:G1dhmxMc
剣道道場の一人息子で、古風かつ純情な少年
高校入学と同時に、幼い頃に外国へ引っ越していった少女が帰国、再会を果たす
少女は非常にナイスバディに成長していたが、肝心の中身の方はスシ、ゲイシャ、フジヤマに憧れるエセ外人に変貌をとげていた
おまけに剣道にはげむ少年の姿にブシドーを感じ、道場に無理矢理デシイリするのだったが…
377名無しさん@ピンキー:2010/05/29(土) 00:46:26 ID:v5jUAMAk
少年の袴の裾を踏んだかどで無礼討ちにされ、ここに日米戦争開戦の火蓋が切って落とされるのであった。
378名無しさん@ピンキー:2010/05/29(土) 02:22:36 ID:XHyDfR0h
ただの友達でしかなかったのに事故チューから始まる幼馴染同士の恋
379名無しさん@ピンキー:2010/05/29(土) 05:37:28 ID:A3qITcBQ
事故チューされたときに本気でブチギレなかったら俺は幼馴染みの女の子と上手くいってたのかな・・・
380名無しさん@ピンキー:2010/05/29(土) 05:53:10 ID:glylw/2k
妄想ならSS書いて!

現実なら^q^・・・
381名無しさん@ピンキー:2010/05/29(土) 14:12:33 ID:7zeEbQjM
若さ故の・・・
382名無しさん@ピンキー:2010/05/29(土) 17:54:07 ID:A3qITcBQ
ボインなねーちゃんが好きだったマセガキの俺は同世代に興味がなかったんだよね
着替えとかに遭遇しても逆ギレしてたしフラグなんて現実世界では何の意味もないのさ
383名無しさん@ピンキー:2010/05/29(土) 23:31:33 ID:DF40ZWPz
>>324
当たりですエスパーなんですか?
384名無しさん@ピンキー:2010/05/29(土) 23:32:11 ID:DF40ZWPz
腰砕けになったおれを、みーちゃんが片手で支えてくれた。意外と力持ちなんだな。また惚れ直しちまった。
「だいじょうぶ?」
「やったなこの〜、お返し…」
「大丈夫みたいだね。じゃあ、もっと触っちゃお。いいよね」
反撃しようとおちんちんに手を伸ばしたんだけど、みーちゃんの指が動く方が早かった。
「あっ?こら!ひぁんっ」
いいなんて言ってないのに、みーちゃんの親指がおれのあそこの先っちょをくりくりと捏ね回し始める。
ここを触られるだけでも辛いのに、あそこの中に入ってきた人差し指がその反対の内側からグリグリしてくる。
「あっ、ああ、あっうぁ。は、はっはぅ」
前回のえっちの時にみーちゃんが発見した技なんだけど、これ、息ができなくなるくらい刺激が強い。
人差し指と親指で敏感なところをつままれるのがどんだけキツいのか、みーちゃんにはわかんないだろうな。
「は、は、はっ、あぁぁぁん!」
「気持ちいいの?」
気持ちよすぎて涙が出ちまった。内股をすりあわせるとぬるぬるしてる。
涙目の向こうでみーちゃんがニヤリと笑う。いつもの笑顔じゃなくて、いじわるな笑顔だ。さっき怒らせたのが尾を引いてるのだろうか。
「体、震えてるよ。気持ちよかったんだね」
メガネもいつの間にか外してる。大きくて青い瞳が、おれをじっと見てる。
そんな目で見られると、何でも言う事を聞いて、逆らえなくなりそう。
「やぁん、みーちゃん、ソレもうやめ…」
「よっちん、かわいい…」
息も絶え絶えで発したおれの抗議はみーちゃんのキスで封じられてしまった。

さっきまでおれが優勢だったのに、あっという間に逆転された。でも、不思議と悔しくなくて、
下腹の奥がじわりと熱くなってくる。もっと、もっとして欲しい。もっと熱くしてほしい。
「よっちん、舌。出して」
「…こう?」
言われるままにベロを出す。
「もっと。できるだけいっぱい伸ばして」
「うん…んぇ」
めいっぱい。つりそうになるまでベロを出した。
「はむ。じゅる、はむふむちゅっ」
「んい?んー!」
みーちゃんはその舌を咥えたり、ヨダレを啜ったり舌を絡めて舐めまわしたり…あ!?
これっておれがみーちゃんのおちんちんにしてることと同じだ。
どうしよう、おれの舌がおちんちんになってしまった。
くちゃくちゃとお互いのよだれが音を立て、混ざり合い、溢れかえってそれが顎を伝って胸まで落ちてくる。
みーちゃんに、おれのおちんちんを舐められてる。そう思うととてもいけない事をしているような気がして、
おれの体は、熱いはずなのにゾクゾクと震えてしまうのだった。
エッチモード全開のみーちゃんにいやらしいキスをたっぷりされると、
おれはもうすっかり蕩けきってしまって体に力が入らない。みーちゃんにしがみついてどうにか立っていられる。
「よっちんのあそこ、ジュンジュンしてる」
「そんなころ、いうなぁ…ひぁ」
キスしてる間、みーちゃんはおれのおっぱいやあそこを好き勝手に弄りまわしていた。
「だって本当の事じゃない。おっぱいの先は硬くなってるし、あそこだって、ほら」
みーちゃんはおれのあそこを触っていた指を見せつける。恥ずかしい。
いやらしく濡れ光っているその指先を、みーちゃんがこれまたいやらしく舐め回す。
「そんなのだめぇ…」
頭がぽわぽわしてもう立ってられない。
「あそこばっかり、さわるなよう」
「だって、よっちんの声かわいいから」
「ばか」
385名無しさん@ピンキー:2010/05/29(土) 23:32:36 ID:DF40ZWPz
「なあ、おればっかりきもちよく、なってる…から、みーちゃんも…おれが、きもちよく、させたい」
ご褒美をたくさんもらったので、今度はお礼をする番だよな。当然だ。
「い、いいよ…恥ずかしいよぅ」
何をされるのかわかっているから、さっきまでの態度とはうって変わってモジモジしだすヘンタイみーちゃん。
いやがってる振りをしてるのはミエミエだ。だって、言う割りにはうれしそうだし。おちんちんが。
「なんでだよ、さっきまでおれのあそこさわりまくってたじゃんか。不公平だろ」
「む、無茶苦茶だよ」
むう、しょうがない。両手を祈る様に組んで、首を傾げてっと。完成。ブリっ子がおねだりするポーズ。
「お願い…みーちゃんのおちんちん舐めさせて?」
「あうう…うん」
あっさりと観念するみーちゃん。かわいいなぁ。また顔が赤くなってる。肌が白いから目立つんだよな。
おれに乙女チックにお願いされるとみーちゃんは断れないのだ。多用は禁物。ここぞという時に使う最終兵器。
「どっこいしょっと」
みーちゃんにその、いろいろされたせいで正直立っているのがしんどくなっていた。
おれはみーちゃんの前にしゃがむと、大きくなってるおちんちんをかぷっとくわえ込んだ。あ、口の中でピクってなった。
他の男子のは見たことないけど、みーちゃんのおちんちんはもうすっかり大人だ。と思う。だっておれの口に収まりきらないんだから。
これが将来おれのナカにはいるんだなぁと思うと、ちょっと怖いくらいだ。

みーちゃんのおちんちんはすでにヌレヌレになってるから、おれはそれをおちんちん全体に塗り広げるように舌を這わしてやる。
「うわぁ…恥ずかしいよう」
「じゅるる、みーひゃん、きもひひひ?」
「うん…すごい」
ちゅっ、ちゅぷ、れろ
さっき舌を舐められたときの事を思い出す。おれがされて気持ちよかった事を、みーちゃんにそのままお返ししてあげよう。それっ!
「うわぁ!よっちん、それ、ダメっ!あぁぁ」
刺激が強すぎたせいでみーちゃんの腰が引けちゃった。口からおちんちんが外れそうになったから、逃がすまいとお尻を掴む。
じゅ、ずるっずるる、くぽ。歯を立てないように咥えて、頭ごと前後に動かす。
「あん!あぁぁっ!」
「んぐ、ろうら?これ」
くぽくぽ、ちゅぱ、じょろっ。よだれがたれるのもかまわずに口を大きく開けてみーちゃんに見せつけるように舐め回す。
わざと音が出るようにしゃぶると、おれも興奮してきた。おちんちんがビクビクするたびにおれのあそこも疼きだす。
ちゅぱ、ちゅるる、じゅる。さきっぽの割れ目に舌をねじ込もうとしてみる。
みーちゃんが女の子みたいな声をあげて、おれはそれがもっと聞きたくておしゃぶりに没頭する。
「うぐぅ、もうやめてぇ」
よだれとみーちゃんのお汁で、おれの口の中は大変なことになってる。これけっこう顎が疲れるな。舌もつりそう。
「じゅるる。ふう、ちょっと休憩」
「はっ、はぁ〜。よっちんそれもうやめて…」
「何でさ?」
見上げるとみーちゃん涙目だし。息も荒くてよだれも垂れてる。賢そうな顔が、なんだかバカっぽい。
他人には見せられないなー。これはおれにだけ見せていい顔だ。そう思うとおれの胸がぽわーと暖かくなってきた。
「だって、もうすぐせーし出そうなんだ。ねえ、ティッシュ取って」
「いいよ。全部口の中で出せよ」
「え…?」
「ぜ、全部飲んでやるって言ってるんだよ!ほらっ」
我ながらはしたないことを口走ってしまったから、それを紛らわすためにおしゃぶりを再開する。これはこれではしたないけれど。
「んふ、は、じゅる。いつでもいいぜ。あふ」
「うぅ〜」
出そうならさっさと出せばいいのに、それでもみーちゃんは我慢して悶えてる。気持ちいいのがずっと続けばいいと思ってるんだろうか。
やっぱりみーちゃんはヘンタイだ。
知らず知らずのうちに、おれは自分のあそこを指でいじっている。やべ、またびしょびしょになってきてる。
おちんちんを舐めながらオナニーするなんておれもたいがいヘンタイだ。
386夏の大天使:2010/05/29(土) 23:33:24 ID:DF40ZWPz
「も、もうダメ!よっちん、ガマンできない!」
みーちゃんとみーちゃんのおちんちんがビクビクっと跳ねた。
「ング?、かぷ」
ぴゅぴゅっ、ぴゅるっ!びゅるる!
って音が聞こえそうなくらい、みーちゃんのおちんちんからせーえきが勢いよく噴出された。
「ん〜〜〜ごく、ごく」
おれはそれを口からこぼさないように一生懸命飲み下す。むせ返りそうなのを我慢するのが大変だ。
咳き込んだりしようものなら鼻からせーえきをふき出すかも。そんな顔をみーちゃんに見せるわけにはいかない。女の意地を見せねば。
「〜〜〜〜〜ごくり」
「ふう、ふう」
ようやく全部飲みきった。
みーちゃんが出したせーえきを舐めた事はあるけど、直で飲むのは初めてだ。やっぱり生臭くてまずい。
味わうものじゃないな。みーちゃん以外の男子のせーえきなら絶対飲めない。
「あの…よっちん、大丈夫?」
しゃがみ込んできたみーちゃんが心配そうにおれを見る。みーちゃんの手が伸びてきて髪をさわさわしてくる。
照れくさいから言わないけど、こうやって髪を指で梳いてくれるの、けっこう好きなんだ。
「んぁ〜。ほら、全部飲んだぜ。やっぱおいしくねーわ、せーえき」
おれは口を開けて、女の意地をみーちゃんに見せつける。
「よっちん…大好き」
みーちゃんがちゅーしてきた。さっきまでしてたえっちなキスじゃなくて、こ、ここ、恋人同士のキス。
なのに。せっかくのキスなのに。
「ホントだ。まっずい」
顔をしかめてみーちゃんが言う。まだ口に残ってたのかな。恥ずかしい。でも、前に罰ゲームで青汁コーヒーを飲んだ時の事を思い出した。
あれはおもしろかったなー。そうなるとおかしさの方が勝ってきて、
「青汁コーヒー」
「ぷぷ、ホントだ。青コーだ」
「な?イヒヒ」
「あははは」
「「ははははははは」」
おれたちはべとべとの顔のまま笑い合った。
387夏の大天使:2010/05/29(土) 23:33:52 ID:DF40ZWPz
「お風呂場で口、ゆすご?」
「だな。うがいしてぇ」
二人して裸のまま風呂場まで直行。口をすすいで、汗みずくの体をシャワーで流し合う。
一緒に風呂場に入るのはこれで二回目だ。えっちな気分もすっかりおさまってるから、普通に洗う。
まだお互い恥ずかしさがあるから、場を持たせるために話題を振ってみる。
「なあみーちゃん」
「なにー?」
背中ごしにみーちゃんがこたえる。
「こないだニュースみて知ったんだけど、ソ連の一番偉い人って、みーちゃんと同じ名前なんだな」
「そうだねー。ミハイルはでも、あっちじゃそんなに珍しい名前じゃないんだよ。」
「ふぅん。タロウとかヒロシみたいなもんなのか」

着替えながらみーちゃんは話を続ける。
「ミハイルってね、例えばフランスじゃミッシェル、イギリスやアメリカだとマイケルっていうんだ。綴りや発音は違うけれど、おんなじ。
 ミカエルがいろんな国の言葉でなまってるんだってさ」
「マイケル?歌手と同じじゃん。へぇー。すごい。ミッシェルも聞いたことあるな。なんだっけ?えーと忘れた」
「ビートルズの曲かな。あとパン屋のモンサンミシェルとか。直訳すると聖ミカエル山になるのかな」
みーちゃんは物知りだ。去年虫採りに行った時も、捕まえたクワガタやセミの種類を全部知ってたもんな。

えっちの後始末を終えて、さっぱりしたおれたちは部屋で麦茶を飲みながらくつろいでいる。おれはさっきの話が気になってふと聞いてみた。
「なぁ、世界にミハイルはたくさん居るんだろ。みーちゃんは大人になったらどんなミハイルになってると思う?有名人になってるといいな。
 みーちゃんならなんでもなれるよな。きっと」
みーちゃんは窓辺に腰掛けて涼んでいる。
「うーん。有名人じゃなくてもいいけど…あ。絶対、一つだけあるよ。ボク、よっちんのお婿さんになりたいな」
そう言ってみーちゃんはにっこり微笑んだ。


おわり
388名無しさん@ピンキー:2010/05/29(土) 23:37:37 ID:DF40ZWPz
>>320の続き。タイトルは「夏の大天使」。
ベッドヤクザって単語が気に入りました。
ばいばい
389名無しさん@ピンキー:2010/05/30(日) 00:41:50 ID:sDQrMZ2S
GJ
できれば2人が高校生くらいになった時の話も読みたいかも
中学は事情があって離れ離れだとなお良し
390名無しさん@ピンキー:2010/05/30(日) 01:01:30 ID:wlG8hx0l
>>389
みーちゃんは両親についてソ連へ、よっちんは日本で彼氏つくっちゃって
で、しばらくしてみーちゃん帰ってきて元サヤていうの考えたけどややこしくてやめた。
「なぁ、アタシの初エッチのこと、聞きたい?」とか言って迫るやつ。
うろたえたみーちゃんはソ連仕込みのコマンドサンボ極めつつレイープみたいな。
だめだこれ
391名無しさん@ピンキー:2010/05/31(月) 12:11:44 ID:IKWafZWc
コマンドサンボに笑いかけたがそりゃやっぱダメだわ
他の男で処女使っちゃうのはいただけない
392名無しさん@ピンキー:2010/05/31(月) 23:07:10 ID:uLxZ41oZ
じゃあ実演して説明してやんよ、と言いながら
その場でロストバージンでおk
393名無しさん@ピンキー:2010/06/01(火) 22:58:12 ID:WuJkP7K6
非処女のフリして強がる処女が最強
394名無しさん@ピンキー:2010/06/02(水) 00:46:19 ID:fqMk+b/5
無自覚に誘惑してくる純粋無垢系幼馴染み
395名無しさん@ピンキー:2010/06/02(水) 09:36:12 ID:XigJM3Y+
・ツンデレ強気系幼なじみ
・甘えん坊・純粋無垢系幼なじみ
・親友系幼なじみ


う〜ん、悩む…
396名無しさん@ピンキー:2010/06/02(水) 10:36:39 ID:XnwLxDdI
夏の大天使すばらすい
397名無しさん@ピンキー:2010/06/02(水) 20:08:03 ID:PKLjKTfe
>>393
本当は痛くて脂汗タラタラなのに、大丈夫か?と聞かれて
「イタッ・・・平気よっ!」とか涙目で言うんですね。わかります
398名無しさん@ピンキー:2010/06/02(水) 23:50:43 ID:e+X7TI8+
痛がらないとリアルじゃないでしょ!と言い張るも
出血を指摘されて、血が出ないとリアルじゃないでしょ!とさらに言い張るのですよ
399名無しさん@ピンキー:2010/06/03(木) 12:51:37 ID:h9LPgo7x
こんな事って現実でもあるんだな

同じ病院で同じ日に生まれた男女が婚約中 米ペンシルバニア州
ttp://excite.co.jp/News/odd/E1275453379724.html
400名無しさん@ピンキー:2010/06/03(木) 13:02:55 ID:OTMTRM5b
冗談でセックスしよって言ったら
401麻雀ネタ(1/1):2010/06/03(木) 21:03:02 ID:BN7FVnIc
「それにしてもお前の喰いタンはえげつなさすぎる。六向聴から鳴きまくって千点では普通上がらないだろ」
「えげつないのはお前だ。麻雀初心者だった私を散々いたぶりやがって。何がニャーと鳴けば千点だ」
「今でも有効だぞそれ。ワンと鳴いたらチョンボだけど」
「ばーか」

バカはお前だ。手牌がいいとムフフと笑いかけてムッなんて言う女はお前だけだ。

本当にバカだなこいつ。テンパると鼻がピクピク動く奴なんてお前だけだ。

((しばらくはカモらせてもらうか))
402名無しさん@ピンキー:2010/06/07(月) 02:12:37 ID:bkAjM+rj
年下の癖に背伸びしてお姉さんぶる幼馴染み少女
403名無しさん@ピンキー:2010/06/07(月) 19:40:24 ID:RVJOGAWX
甘えん坊スレでも似たようなこと書き込んだろwww
404幼馴染な二人の観察:2010/06/09(水) 11:37:02 ID:ctl9WxT2
ひっそりと投下します
第三者目線です

幼馴染な二人の観察

一月一日
「最低だ、最低の一年だった」
「こっちの台詞よ!!」
この声は弟とその幼馴染の声だ、毎度毎度うるさい
頼むから正月ぐらいは静かにしてくれ
「お前とまた同じクラスの隣の席とかマジ最悪だった」
「その言葉そっくりそのままアンタに返すわよっ!!」
「うっせえ!!俺はお前なんか大ッきっらいなんだよ!!」
「はあ!?あたしの方がアンタなんか嫌いよ!!」
「俺の方が嫌いですー」
「アンタのその一々間延びする語尾とか超嫌い!!」
「オメーのギャーギャーうるさい怒鳴り声なんか超々嫌いだよ!!」
やれやれ、仲良きことは良いことかな

四月八日
「もうほんッと最悪!!」
「こっちの台詞だこの野郎!!」
朝っぱらから外がうるさい、また弟とその幼馴染の痴話喧嘩か
「なんでアンタとまた同じ高校行かなきゃなんないのよ!!」
「俺だってまたオメーみたいなガサツ女に朝うるさく起こされると思うと吐き気がすんだよ!!」
あー最悪、今の最悪
幼馴染ちゃんの気も知らないで最悪だ弟よ
また私が幼馴染ちゃんの相談と称する惚気聞かなきゃいけないじゃん勘弁して
こちとら彼氏いない歴イコール年齢の恋愛難民だっつーのに
「だったらあたしと同じ学校なんか受けなきゃいいじゃない!!」
「俺のほうが先に受けてましたー」
「あたしの方が先よ」
「俺のほうがお前の二倍は先ですー」
「あたしなんかアンタの三倍先だから」
「んだとこの野郎!!」
早く学校行けよお前ら
入学初日から揃って遅刻か、おめでてーな
405幼馴染な二人の観察:2010/06/09(水) 11:37:53 ID:ctl9WxT2
九月一日
「あーマジ最悪、今年の夏もお前みたいなガサツ女に振り回されて終わっちまったよ」
「こっちの台詞よばーか!!」
「ああ!?お前の方が馬鹿だろうがっ!!」
「アンタの方があたしより千万倍馬鹿だし!!」
「オメーの方が一億倍馬鹿ですー」
「アンタなんかあたしよりテストの点数低いじゃない!!」
「テストで人間計れませんー」
「あーもうっ!!ほんとムカつく!!」
今日も二人はアツアツである
正直これを十何年も続けられているこっちの身にもなって欲しい
早く結婚しろよお前ら

二月十三日
今日は疲れた
幼馴染ちゃんの話に付き合っていたら夜が明けていた
弟へのチョコの渡し方はどうした方がいいかとか知るか
ストレートに渡せよ、そんで結婚しろよ
って言ったら「いやあくまで義理だしっ!!あんなヤツに本命あげるわけないしっ!!」とか抜かしやがった
じゃあお前毎年チョコ一個しか作らないのは何でだよ
ついでにハート型の型使おうとしていつも途中でやめんのなんでだよと問い詰めたい、小一時間問い詰めたい

二月十四日
今日は不思議と静かだなんかおかしい
毎年この時間帯は幼馴染ちゃんが「アンタほんとモテないわよねー、まあ仕方ないからあたしがあげる。もちろん義理だけど」でまた痴話喧嘩が始まる時間なのに
弟の部屋に入ってみると可愛らしい包みが(もちろん幼馴染ちゃんのものではない)置いてあった
何故か部屋に弟の姿はない、恐らくこれをくれた娘の気持ちに答えに行ったな
あちゃー、あいつ顔も普通性格は性悪のくせに今年ついに他の娘からもらっちゃったかー
まあ面倒見いいもんね、何だかんだいってさ
こりゃこじれるな、うん
私は部屋を後にした
406幼馴染な二人の観察:2010/06/09(水) 11:39:03 ID:ctl9WxT2
四月四日
「ほんッと最悪!!」
「こっちの台詞だ!!」
「アンタね、普通一時間遅刻とかする?」
「お前の時間設定がおかしいんだろうが!!」
二人は昨日のデートのことについて口論してる様子
何でも弟は待ち合わせに一時間も遅れたんだとかなんとかずっと昨日の夜にこにこしながら幼馴染ちゃんが語っていました
なんかね、もうね、アホかと、バカかと
バレンタインデーのあの日こじれにこじれた二人ですが何だかんだいってお互い両想いなわけで
当然弟はチョコくれた娘の告白を断って、幼馴染とようやくくっついたようです(あの様子だと多分一線超えたな、うん、お姉さんはわかるよ、私処女だけど)
「えへへ、好き」
うわっ今外で好きって聞こえた
あの幼馴染ちゃんもついに心も身体も繋がったとあってやっと素直になったか、やれやれ
「俺なんか大好きだからな」
「あたしの方が大好きなんだけど・・・」
おや雲行きが怪しくなってきたぞ
「俺の方がお前のこと好きだし!!」
「あたしの方がアンタのこと大好きだし!!」
「お前の好きがコンくらいだとしたら俺の好きなんかこ ぉ ん くらいだし!!」
「あたしなんかアンタのこと愛してるし!!」
やってろ
一生やってろ
そう思いながら私は恥ずかしい小競り合いを続けるバカップルの痴話喧嘩から耳を逸らすため布団をかぶりなおした


ひっそりと以上です
407名無しさん@ピンキー:2010/06/09(水) 12:08:26 ID:izPMuCVf
GJ
こういう視点からニヤニヤできるの大好きだ
408名無しさん@ピンキー:2010/06/09(水) 12:13:49 ID:9WSUTmGI
姉カワイソスwww
409名無しさん@ピンキー:2010/06/09(水) 15:27:20 ID:Qe5YQx65
>>399
知り合いが同じ状況で結婚した
410名無しさん@ピンキー:2010/06/09(水) 16:45:34 ID:qU2JkKOU
>>406
お姉さんが独り身なのは、2Chなんかに嵌まってるからだw
411名無しさん@ピンキー:2010/06/09(水) 18:07:12 ID:VLi6kSJm
ゆーかさん来ないかな…
412名無しさん@ピンキー:2010/06/10(木) 07:57:50 ID:MGKLhNni
幼馴染み娘の兄マダー?
413名無しさん@ピンキー:2010/06/11(金) 11:06:29 ID:P4/AoCUP
もし幼なじみが2人いて子供の頃いつも3人で遊んでいたら…
だめだ、俺には選べない!助けてくれ!
414名無しさん@ピンキー:2010/06/11(金) 11:36:15 ID:XF9meA0a
>>413
そこは二人とも幸せにするのが漢だろJK
…え、リアルの話?アーアーキコエナイー(AAry
415名無しさん@ピンキー:2010/06/11(金) 12:42:46 ID:R3kSk5yk
幼馴染は既に経験済みだった・・・ってのは?
416名無しさん@ピンキー:2010/06/11(金) 17:59:17 ID:qvrtId/M
>>406
いいですねーニヤニヤできます
417名無しさん@ピンキー:2010/06/11(金) 18:55:17 ID:2Ti+HwxZ
>>415
処女を知らないうちに頂いてたんですねわかります
418名無しさん@ピンキー:2010/06/11(金) 19:15:56 ID:bGsgqjiR
>>415
俺としては話のクオリティーさえあれば全くOKだが、処女厨の多いここでは…
419名無しさん@ピンキー:2010/06/11(金) 20:05:58 ID:AX5uD3Mk
>>415
腐れ縁とか好敵手的なポジションならアリ
昔から主人公にベッタリなら論外
420名無しさん@ピンキー:2010/06/12(土) 00:00:14 ID:lDG7fn5T
実は子供の頃にいたずらして膜をやぶいてたと言うオチはどうかな?
で、責任とんなさいよぅ、と迫られる
421名無しさん@ピンキー:2010/06/12(土) 00:57:30 ID:uNFYQYtt
>>413
子供のころから同じ幼馴染♂が好きだった幼馴染♀2人
しかし献身的な世話焼きタイプの幼馴染♀Aは明らかに好意が見えるBに遠慮して譲ろうとしてしまう
だが幼馴染♀BにとってAは恋のライバルと同時に大切でかけがえのない親友であった
幼馴染♀Aの配慮を受けてしまっては彼女が辛い思いをするし振っ切れないし自分も後味が悪い
幼馴染♀BはAの提案を断り正々堂々と幼馴染♂を取り合うことにしたのであった
しかし突如外国からやってきて幼馴染♂の婚約者を名乗る子幼馴染♀Cが現れ…

という小説を3010年公開
422名無しさん@ピンキー:2010/06/12(土) 01:24:21 ID:2Pe7RyRP
おれ、待ってるよ
1000年くらい屁でもないさ
423名無しさん@ピンキー:2010/06/12(土) 06:21:13 ID:MTfhVgAY
ジラーチ!
424名無しさん@ピンキー:2010/06/12(土) 12:37:26 ID:qYOmZSsj
>>415
子供の頃って好奇心で色々やっちゃうかな
パパとママがやってるみたいに裸で抱き合った=経験済みって流れを想像した
425大きな夢と小さな私:2010/06/13(日) 13:32:16 ID:RGDiORrm
かなり前に、ここに投下したものです
ここだったと思います
タイトルすら覚えてないので、検索出来ず、事情でキャラ名を変えたので、
頭から投下し直します
スミマセン

************************************************
私はオッパイが嫌いではない

いや、健全なる青少年として、当然の興味と関心も持ち合わせている
しかし、この状態は我慢ならない
「夢(ユメ)!
いつもいつも、乗せるなといってるだろうが
慮外者め!」
このアホたれは、学問に勤しむ私の神聖なる頭部を、あろうことか乳置きに使用してやがる

「いいじゃんか
彦(ヒコ)の頭、ちょうどいい位置にあって楽なんだよ」
全く悪びれず、後ろからしがみついた姿勢を保持したまま、私を離そうとしない
元々、勉強しにきたはずだが、早々に課題に飽き『かまえ』とばかりに……

すくすくと、身体ばっかり無駄に育ちやがったくせに、ガキの思考のまま行動しくさる
だいたいなんだ
自分ばかり、背を伸ばしおって
けっして、チビとは言えない身長(160あればチビではない)の私を、見下ろすほど育つな
心の中で、虚しい苦情を訴える私

「重いし、揺れるし、邪魔なんだよね〜、コレ」
「ブラジャーを着けろ
横着者」
男子たる我が身には、全く共感出来ようはずもない感想
無視して冷たく突き放す

ブルンッ
「アンッ」
押し退けた手が、当たってはいけない処に当たってしまった
まるで水枕のような、重く柔らかい感触
一年ほど前は、ほぼ平地だったはずが、あっという間に隆起したパーツ
その異常な物体が、反作用で信じがたい揺れかたをした

「イタイよ〜」
涙目でうずくまる夢
胸を押さえているだけだが、抱え込んでいるという表現が、妥当に思える質量
引き付けられる視線を、無理矢理引きはがし、勉学に没と……
「何をしている!!」
何故ゆえに、服をたくしあげておるのだ

426大きな夢と小さな私:2010/06/13(日) 13:35:24 ID:RGDiORrm
注意深く視線を外し、信じがたい行動をとる晶を、心中でキツく戒める

バカめ
バカめ
バカめ……
ここは私の部屋だぞ
何、乳をほうり出して……

「ホラ!!
先っちょが擦れて、朱くなっちゃったじゃないかぁ〜」
ウ〜〜〜〜!
威嚇しているつもりであろう唸り声をあげながら、上目使いで睨んでいる、恐らくは……

視線を外している故に、確認は出来ない
しかしながら、視界に入れる訳にはいかずとも長い付き合い
奴の表情など、容易に頭に浮かぶ
……余計な、大きい部分まで

「ちゃんと見てよ
ほらっ!!」
「見られる訳ないだろう!
さっさとしまえ、バカタレが!!」
極力、穏便かつ穏健な表現で、優しく戒める私

一切、疚しいところは無い
断固として無い
無いのだが……

「おばちゃんに言い付けてやる!」

等と、ほざきながら部屋を飛び出ようとされた以上、止めざるをえなかった

そりゃあ、いくら幼なじみとはいえ、息子の部屋から余所の娘さんが、乳ほうり出して出て来たら
ましてや、無愛想な息子より、愛嬌たっぷりの、隣家の女の子を溺愛している愚母である
とりあえず、無条件で息子をぶん殴るだろう

ある意味、正しい行為ではあるが、身に覚えのない罪で、体罰を行使されるのは、極力避けたい
頭一つ大きい夢の体を、視界から外しながらも、必死で取り押さえる

「お前は一体、何がしたいのだ
このバカタレが!!」
「離せ〜
バカってゆ〜ほ〜がバカだもん!!」
ジタバタ暴れる夢
ガキのように憤り、もはやわけが分からなくなっているようだ
ドタバタと続いた、非常に馬鹿馬鹿しい攻防は、やがて終焉を迎えた

「ウワッ!」
「キャッ!」
ドスン
バランスを崩し、夢を、後ろからのしかかるように、押し倒してしまった
「わ、悪い」
あまり悪くは無い筈だが、この状態で開き直れる程、太い神経を持ち合わせていない
慌てて、夢の上からおり、様子を伺う

「夢?」
夢は、両手で胸を押さえたまま、じっとうずくまっていた
「ユメッ!
大丈夫か!しっかりしろ!!」
427大きな夢と小さな私:2010/06/13(日) 13:37:39 ID:RGDiORrm
「……イタイ、イタイヨゥ」
微かな声で応えるが、痛みに呼吸もままならない様子だ
形状的に、酷くぶつけたのかも知れない
「大丈夫か?
なんなら、病院行くか?」
尋常でない様子にうろたえ、醜態を晒す私

「……ヤダ」
痛みに顔をしかめながらも、夢は、断固として拒否した
「しかしだな……」
「彦がみて」
……をい
「夢、オマエなぁ」
「ひーちゃんがみてくれなきゃヤダ」
常日頃、ひーちゃんと呼ぶなと言うておろうが
しかし、そんな主張をしてる場合ではない
嫁入り前の娘の胸に、傷でも残してしまったとしたら、一大事である
大体、数年前迄は、一緒に風呂に入っていたのだ
多少、形態の変化があったところで、うろたえることは無い
我ながら、詭弁をろうしてると思うが、そうでもしないと、割り切れるものではない

「わかった、診せてみろ」
極力、冷静に告げる
「えっ」
聞き返すな、バカタレ
「診てやるから、胸を出せと言っている」
「う、うん」
ペタンと床に尻を付けた、女の子座りで、体をこちらに向ける
意外そうに、ポカンと見つめる顔

口を閉じんか
全く、何も考えていない
警戒心のかけらも見えない表情
見慣れた筈のそれを、正視出来ないのは何故だろう
他の部分に、目が釘付けになってるからである

子供のように邪気の無い、愛らしい顔でも、意外に細い首や肩でもない
引き締まった腰や、薄く浮き出た肋骨でもない

全体的に成長しきっていない、薄めの肉付きの身体のなかで唯一、たっぷりと膨らむ部分
新雪を頂く、神聖なる霊峰のような、白さを保つ胸
その雪山の頂点に咲く、淡い桜のごとき乳首が、最高のアクセントとなる
突如顕れた、完璧な造形美に、私は完全に、魂を抜きとられた
428大きな夢と小さな私:2010/06/13(日) 13:40:40 ID:RGDiORrm
「ひーちゃん?」
凍りついた私に、不思議そうに話し掛ける夢
「夢の胸、おかしいのかな?」
不安げに問う夢の声で、私はようやく、正気を取り戻した
「そっ、そんな事はないぞ
立派な胸だ」
……取り戻してないかもしれん
イラン事まで口走ってしまったが、夢は気にしてないようだ

「……でっ、痛いのはどこなのだ」
アホウな発言をごまかす為に、問診を開始する
あくまでも『診る』のが目的あって、『見る』ではないのだ

「うん、あのね
ここと、ここと……」
夢は、ボリュームたっぷりの乳房を持ち上げるようにして、下乳の辺りを指し示す
目視してみるが、外見上、特に変化はない

「異常はないようだが」
「そんなことないよ
ホラッ」
グイッ
夢によって誘導された、私の双方の掌は、左掌右掌が、左乳房右乳房を、おのおの保持する
掌に伝わる重量は、おそらく、数キロの単位に達しているだろう
触感は、きめ細かさを感じさせながらも、しっとり掌に馴染む
硬度は、軟式のテニスボールが近いだろうか
429大きな夢と小さな私:2010/06/13(日) 13:43:06 ID:RGDiORrm
……フニフニ
いや、ソレにしては、弾力の戻りに違和感が……

……フユフユ
寧ろ、水風船
いやいや、アレは表面の硬さが似つかわしくない

……ポヨポヨ
スポンジでもないし、ゴムでもない

……クニクニ
高分子ウレタンの枕も違うし……
……タユタユ

「あ、あのね、ひーちゃん」
「何だね」

……コネコネ

「チョット、くすぐったいな」
「何が」

……プルプル

「その、オッパイが」
「胸がどうかしたか」

……モミモミ

「ひ、ひーちゃんってば〜」
「だから何だね
質問は明確にしろ」

……プニプニ

「ひーちゃぁん、オッパイ壊れちゃうよお!」

ギュウッ!
全力で診断していた私の視界が、突如、暗闇に包まれた

『何事だ!!』
一瞬慌てたが、直ぐに事態を悟った
私の頭部は、何か、柔らかい物に挟まれ、押さえ込まれているのだ
ぎゅうぎゅうと、後頭部から圧力がかかっている
頬に伝わる、柔らかな感触が堪らない
良い香りがする
甘く、痺れるような芳香
身近な、それでいてどこか懐かしい
もっと香を、確かめたかった
しかし、顔面に密着する、圧力に邪魔される
そもそも、呼吸にすら差し支えがあるのだが、私の不満は、嗅覚に対してのみであった

精神が、いくらのぼせ上がり気付かなくなっていても、肉体は当然、科学的に悲鳴を上げる
酸欠と、それ以外の理由により、私の意識は呆気なく、現実から逃亡を果たした
両手とも未練がましく、柔らかい物を放してはいなかったが……
430大きな夢と小さな私:2010/06/13(日) 13:47:19 ID:RGDiORrm
「……おっきくなったらね」
「ホント?
ホントに、してくれる」
「うん。ゆったん、ちっちゃくて泣き虫だから
ボクが一生、守ってあげる」
「アリガト、ひ〜ちゃん
ユメ、一所懸命おっきくなるね」
「ボクも!
早く、一緒におっきくなろうね」

………………
…………
……


……ピチャ
「……ャン、ひぃ〜チャァン」
グスグス

頬に落ちる水滴
気がつけば、何か柔らかい物を枕に、寝そべっていた

『夢の膝枕か……』

ふむ、
状況を鑑みるに、夢の乳のボリュームに理性を失い、揉まくっていた私に、耐え兼ねた夢が、
制止をかけるために、私の頭を抱え込んだところ、興奮と酸欠で意識を失ったといったところか……
落ちる直前までの行動を、冷静に分析した
自嘲癖を刺激する以外の意味を、一切、持ち得ないものだが……

後悔と自虐の中、涙と鼻水でグシャグシャの、それでも愛らしい、夢の顔を見続けるのはツラい

……クルリ
寝返りをうち、うつ伏せになる

「アッ!?ひ〜ちゃん
気がついた?」
夢は、やっと、私の覚醒に気づいたようだ
「ひ〜ちゃん、ひ〜ちゃん!?
ゴメンネ、ゴメンネ
大丈夫?」
喧しい、哦なるな
まだ、顔を合わせられない
故に、顔は伏せたまま……

ギュッ
「アンッ!?」
要らん動きを封じる為、夢の細い腰に、両手を廻した
決して、豊かな臀部にではない
手のひらにスパッツの、滑らかな感触なんて、伝わって来ない
胸部に近い、重量感も味わったりはしていない
431大きな夢と小さな私:2010/06/13(日) 13:50:43 ID:RGDiORrm

モミモミ……
「ヒャアアアッ……
ひ〜ちゃん!?
何で、夢のお尻揉むのぉ?」
気のせいだ
お前は愚かだから、勘違いをしているのだ
顔を伏せた箇所から、微かに夢の薫りが漂う
鼻を突き当て、布越しに吸い上げた

「ファアアア……」
夢の、びっくりした声
グリグリ……
柔らかいスパッツの生地に、食い込む鼻づら
「ヒャン!?くすぐったいよぉ」
抗議を無視して、狼藉を続ける

スルリ
「フャッ!?」
尻から脇腹へ、掌で、なぞるように滑らせた

「ヒァアアァ……」
擽ったがらない
敏感な夢が、脇腹を触られて笑い出さないのは……
『受け入れ出来ている証拠だ』
そのまま、背筋を撫で上げた
「フャアッ!」
ゾクゾクと背筋を震わせる
埋めたままの鼻づらに、温もりと湿り気が……
夢の香が、濃厚になっていく

『たまらない』
脳髄を痺れさせるような、魔の誘い
堪らず、細い腰から、張りのある臀部へ掌を滑らせる
……直接、スパッツの中に

「フェ?」
驚く夢
構わずそのままズリ上り、平らなおなかを頭で押す

「ヒャアッ!」
コロン……
呆気なく、仰向けに転がる夢
間髪入れず、スパッツを引き下ろした

「し、しるの(するの)?」
驚きに、舌が回っていない
ことここに及んで、漸く、私の意図に気づいたらしい
「な、何れ(で)、急に?」
夢にしては、もっともな問

432大きな夢と小さな私:2010/06/13(日) 13:52:31 ID:RGDiORrm
どう、答えるべきか……
まさか、
『乳揉んで、発情した』
とか
『愚行を誤魔化す為』
とか
『夢に、逃げられ無いように』
等と、言う訳にはいくまい

自らの本性の如く、ゴキブリのように夢の身体をズリ上り、卑劣な口封じにでる

「ネェ、ひ〜ちゃ……」
クチュ
元々、おっきな目が、更に、零れ落ちそうな位、見開かれた
白い頬が、真っ赤に染まる

「…………ンッ!?」
驚く夢の頭を抑え、強引に責め続けた
舌をねじ込み、絡めとる
溢れでる、甘い唾液を啜った
柔らかい唇を、敏感な口蓋を、舌先でなぞる……

「ンン〜〜〜!」
混乱しきったままの夢を、むりやり墜した

クテッ……
力が抜けた夢
童顔がほんのり上気して、何時に無い色気を見せる
荒い息をついで喘ぐ、夢の口元に光る涎を舐めとり、そのまま細い喉元に舌を這わした

「アッ、ハアッ……」
何と言うか、何時もの幼さが信じられないほど、色っぽい声で鳴く
堪らず、次に進んだ
一番の目標である、山脈の攻略に挑む
逸る自分を焦らすように、麓から一歩づつ
指先に触れるアバラの硬い感触と、親指の根元に感じる柔らかな手触りが対照的だ
ジックリ楽しみながら、山頂を目指してジリジリと高度を上げていく

「ヒッ、ヒィッ!」
喘ぐ夢
食い込んだ指が、溶け込むかのように柔らかい肌
我慢出来ず、山頂にテレポート

チュッ
「ヒァッ!!」
好物のさくらんぼを口にした
甘い甘い果実を、舌先で転がす
掌から零れるような乳房に似合わす、ささやかなサイズ
吸い付き、かじり、擽り、弄る

433大きな夢と小さな私:2010/06/13(日) 13:54:28 ID:RGDiORrm
「アンッ!ヤンヤン!」
甘やかな拒絶を見せながらも、夢は、私の頭を、しっかり抱え込んだ

『そろそろだな』
少し膨らんだ乳首と、もともと大きい乳房に与える刺激を強め、更に高めていく
止めとばかり、軽く歯を当てたまま、強く乳首を吸い上げた

「ヒャアアアッン!!」
ビュクビュク……
達っした夢の、痙攣する肢体と同調するように、口中に吹出してくる甘露
貪るように飲み下していった

初めての時は、ビックリしたもんだ
慌てて調べてみたら、体質によって出る人もいるとのこと
こんだけデカけりゃ、そう言うこともあろうと、有効に摂取する事にした

コクコク……
毎日、一リットルは牛乳を飲んでいるが、これほど美味く感じるものはない
「プハァ」
跡が付いてしまうほど、夢中で吸い続けた後、息継ぎの為、未練がましく、しぶしぶ離す

「ふゃあ〜〜……」
息を乱してグッタリと身を臥せる夢
カチャカチャ……
そのすきに、私は、自分の服を脱いだ
そそり立つ愚息
こんなところばかり、成長して無駄に大きい
ムギュ
挟んでも、先からはみ出た

「夢、頼む」
「……ン、ひーちゃん」
夢うつつでも、夢は素直だ
ピチャッ……
顎を引いて、くわえてくれる
ウマイわけ無いだろうに、丁寧に……
唇で皮との隙間を抑えつつ、舌でクルクルと亀頭の粘膜を嘗め上げていく
先端までたどり着くと、鈴口にまで、舌先で潜り込ませた
優しく、時には強く……

お返しに、私の指にも力が入った
挟む陰茎を圧迫するように、巨大な肉塊を中央に寄せつつ、マッサージ
滑らすように揉み上げ、頂点の乳首に抜ける
ジワジワと染みだす乳が、張りのある乳房を濡らした

その、圧倒的なボリュームの肉に、埋もれる私の陰茎
敏感な亀頭を擽る、熱い舌先
流れる唾液と溢れた乳が、滑りを助け、更に加えられる甘やかな刺激
我を忘れた私は、夢中で腰を使った
434大きな夢と小さな私:2010/06/13(日) 13:56:08 ID:RGDiORrm
「ウクッ!!」
達っする瞬間、思わず腰を引く
ビュビュッ!
飛び散る、私の汚れた白濁液が、愛らしく紅潮した、美しい夢の顔を汚していった

「アムッ」
汚液を吐き出しながら、痙攣し暴れる肉棒を、夢の艶やかな唇が捉える
ビュクビュク……
しつこく放出しながら、私は、更なる快楽を求め、いぎたなく空腰を使い続けた

チュポッ……
陰茎に粘りつく分はおろか、尿道に残る汚汁まで吸い出すと、夢は私の肉棒を解放する
そして、顔中を汚したものを指先で集め、これも口に運ぶ

「コクン」
クチュクチュと口中で、味わうように持て遊んだあと、一気に飲み下した

「ひーちゃんのお薬、ちゃんと飲んだよ」
あーんとばかりに口を開け、口中を見せる
成長を促す薬にになるという、私の与太を、素直に信じて……

たまらず抱き締め、口を塞ぐ
自分のモノを放出したところだが、夢を介すると、全く気にならなくなるのが不思議だ
ついでに、頬や額にまで飛び散った跡を拭いとる

「アハッ、くすぐったいよぉ」
上機嫌な夢
無邪気な笑顔に、罪悪感を抱きつつ先に進む

「いいか?」
「う、うん。優しくしてね」
頬を赤らめながら、身体を開いてくれた
四つん這いになり、豊かな尻を、こちらに向ける
「夢、キレイにしてるから……」
―続―
435名無しさん@ピンキー:2010/06/13(日) 14:03:21 ID:RGDiORrm
スミマセン
投下中に、エライミスを見つけてしまい、修正するので続きます

何時出来るかわからないので、皆様ご歓談を
436名無しさん@ピンキー:2010/06/14(月) 22:01:47 ID:FmKwD9/5
つづき待ってるぜ

幼馴染と相性のいい属性って何だろう?
共依存とかヤンデレとかツンデレとか甘えっことか色々考えてやたら万能だなおいと思った
関東甲信越入梅の今日
437大きな夢と小さな私:2010/06/14(月) 22:36:53 ID:FLhJX7qY
夢は処女である
正確には、膣に挿入したことが無いというだけであるが……
とある卑怯者(クソチビのひねくれ者の根性なしのどスケベの……)が、
『前に入れねば良かろう』と、誤魔化し、幼少期から凌辱を重ねた結果だ

チュプッ……

お医者さんゴッコの頃から色々試された結果、痛みを伴う膣を嫌がり、肛門ばかり開発された
今では、性交とは肛孔性交を表すと、勘違いしている
自業自得ではあるが、膣に挿入したことがないという意味では、私も、童貞といえるかも知れない
何の価値もないが……

クチクチ……

夢への行為の前に、参考資料を集めすぎたのも悪かった
エイリアンの内臓のような、成人女性のソコに、辟易してしまったのだ
むろん、夢の清らかな秘部は大好きだ
だが、もしも夢のソコがあんな風になってしまったらと考えると、積極的に開発する意欲も起きない

クニィッ……

舐めたり、指を入れたりなどの愛撫で馴らしてはいるが、
夢も私も、肛門のほうを好むようになってしまうと、一向に順馳が進まないのである

困ったもんだ

チュポッ!
「アンッ!」
指を引き抜く
考え事をしながらも、慣れた作業だ
三本、楽に入るぐらいまで、ゆっくりと拡張した
ポッカリ、口を開き、中まで覗ける夢の菊門
さらに、潤滑液を追加する

ピチャッ……
「ヒャアァアァ……」
ゆっくりと舌を這わした
私にされるのは恥ずかしいと、夢は何時も、キレイにしている
なんかズレた気遣いだが、お陰でこんなことも、平気で出来た

チュッ
唇を合わせ、菊門を吸うと、キュッとばかりに引き締まる
拡がりきっていたとき、完全に消えていたシワが、戻ってきた

サリッ……
舌先で、細かな襞を刺激
「ヒイッ!?」
新たな刺激に、鳴く夢
調子にのり、激しく責める私

グイッ
両の掌で、たっぷりとした夢の尻たぶを、包むように掴み、強く割り開く
その、質感を楽しみながら、両方の親指で、菊門付近を独立マッサージ
438大きな夢と小さな私:2010/06/14(月) 22:39:54 ID:FLhJX7qY

「アッアッアッ……」
実に、良い声で鳴く
引き吊れるように、様々な表情を見せる、愛らしい菊門
その下に見える、白い割れ目
ピッチリ閉じながらも、ジクジクと蜜を涌き出たす
舌を広く使い、内股まで垂れたソレを、掻き取るように拭っていった

源泉までたどり着くと、更なる蜜を求め、啜り上げる
「ヒャウッ」
慣れない刺激に、夢は怯えたような声を出した
かまわず、舌をこじ入れる
「ヤァア〜〜……」
甘やかな制止とは違う、怯えの見える拒絶
やはり、膣は怖いようだ
潤滑液も溜まったし、所定の位置に戻る

蟻のとわたりをユックリ移動し、菊門にたどり着いた
お土産の蜜を、唾液と混ぜ、擦り付ける
半分は、飲んでしまったが、まだまだ、たっぷりあるソレ
舌ごとネジ入れ、中までシッカリ塗布した
度重なる執拗な愛撫に、夢の菊門はヒクヒクと閉じ開きを繰り返す
テラテラと濡れ光りながら……


クルクルと形状を変える菊門を、触覚で、視覚で、味覚で楽しんだ
後は……

ふ〜〜……
息を吹き込んでみる
「えっ?なに!?」
驚く夢
なにをされたか、わからないらしい
気付く前に、少し膨らんだ下腹を強く押し込む

Puuuu……
可愛らしい音色
生々しい薫り
聴覚と嗅覚を、満足させた

……最低である



「ふぇえぇえ……」
泣かせてしまった
顔を隠し、床に突っ伏して……
『さすがに、酷すぎたか』
反省はしているが、身体の一部が、言うことを聞かない
顔を伏せている分、夢の魅力的な尻が目の前で、フルフルと揺れている
とりあえず……

ツプッ
「ヒャア!?」
もはや、私の色欲の増大は、入れないと何もできない状態だった
はち切れんばかりに膨れ上がった肉棒を、夢に納める
439大きな夢と小さな私:2010/06/14(月) 22:41:46 ID:FLhJX7qY
「アギギギ……」
唸るような声を上げる夢
苦しそうに、やり場のない手で、自分の髪を掴む
物理的には受け入れ出来ても、精神的には拒絶の最中だったのだろう
快楽と苦痛の間、夢は言い放った

「……ひーちゃんなんてキライだ」

『グッ』
効いた
大抵のことは許してくれる夢だから、嫌われることに慣れていない
むろん、バカな私が、夢を怒らす事は、多々ある
しかし、泣きながら拒絶されるの……

おそらくは、拗ねているだけとはわかっていても、一瞬で自我の鎧を突き崩された


「……ゴメンね
ゆったん」
ボクはあやまる
ゆったんに、しがみつきながら……

何時からだろう
ボクを、私に作り替え始めたのは……
ゆったんに、背比べで負けた頃からか
ゆったんが、大人っぽくなってきた頃からか
ゆったんの周りに、妙な男どもがまとわりついてきた頃からか

ゆったんが、よそ見をした訳ではない
ボクが、追いていかれまいと、無意味な改革をを始めただけだ

むやみに、身体を鍛えた
むやみに、勉強に励んだ

並の奴らを、打ちのめす力は付いた
全国模試で、トップクラスに入る程度の、学力は付いた

それがなんだ

いくら鍛えても、背は伸びない
いくら学んでも、人当たりは悪いまま

ゆったんの隣に立てない……

ねじくれ、方向性を見失った、ひねくれ者の、無駄な努力

それでも、ゆったんを離したくないボクは、ただ、しがみつき、支配する事を望んだ
素直なゆったんを、騙して無理矢理……
それでゆったんを泣かしていたんじゃ、本末転倒だ


「ゴメン
本当に、ごめんなさい」
虚勢を張る気力も失せ、ただ、無意味に謝罪の言葉を重ねる



「……ゆるさない」
440大きな夢と小さな私:2010/06/14(月) 22:43:37 ID:FLhJX7qY
絞り出すような声

「ギュッて、抱っこしてくんなきゃ、ゆるさない
いっぱいチューしてくんなきゃ、ゆるさない
やさしくしてくんなきゃ、ひーちゃんなんか、ゆるしてあげない!」



心底、肝を冷した私は、全力で仰せに従うことにした

「よっ!」
夢を抱き上げる
成りは小さくても、パワーはあるのだ
夢を抱き上げらるだけの筋力は、常に保持している
とは言え、このポジションだと、結構ツラい

「アアン!」
抜くのは嫌だから、入れたまま
夢の後ろから、膝の裏に手をかけ、一気に抱え上げた
俗に言う、シーシーポーズ
その格好で、ベッドまでの小旅行
途中の姿見で、状態を確認する

男の部屋なのに置いてあるのは、この為と言っても、過言ではない
果たして、そこには夢の、愛らしくもイヤらしい姿が、写し出されていた

潤んだ瞳
桃色に上気した頬
とろけそうな、女の表情
ショートの髪は、所在無い両の手でかき回されている
ブラ無しでも全く崩れない、見事な張りを保つ巨乳
その先端、小さいながらも健気に尖り、存在を主張する桜色の乳首
一旦、細く括れ、また豊かに膨らむ腰つき
スラリと伸びた足は、左右に広げられている
その中心には、淡く柔らかな草むら
カミソリで軽く引いたかのような、シンプルな割れ目
さらにその下の、突きだされた丸い臀部
白い尻たぶがひろがり、露になるはずの菫色の蕾に、グロテスクなほど、大きな肉棒が埋まっている

「アウゥ……」
羞恥に唸る、夢の機先を制し
「綺麗だよ。夢」
褒めあげてしまう

「フャッ!?」
滅多に出ない、ひねくれ者の褒め言葉
戸惑う夢の隙をつき、ベッドに到着した

「ねぇ、ひーちゃん
もう、いち……『ズンッ!!』アウッ!?」
責めを強め、リクエストさせない戦術にでる、チキンな私
『何度も言えるか』
いつも、全力で制御しているのだ
ペラペラと、垂れ流す訳にはいかん
441大きな夢と小さな私:2010/06/14(月) 22:47:07 ID:FLhJX7qY
とりあえず、うつ伏せに寝かした夢の足を

ガバッ
持ち上げながら、半回転
側臥位に、体位を変える
貫いたまま、小刻みにピストンを繰り返し、私だけ身体を起こした

「アッ、アアンッ……」
当たる所が変わり、新たな刺激に、喘ぎがさらに高まる
私は、夢の足を取った
くぐって、正常位に持ち込むつもりだが、その前に……

アムッ
「フエッ!?」
不意討ちに、慌てている
図体の割に、小振りな夢の足
その指を、一本一本しゃぶっていった

「だ、ダメだよぉ
そんなことしちゃ……」
未知の感覚に悶える夢

『楽しい』
チュプッ、チュプッ……
少ししょっぱく、少しだけ臭う
だけど、全く気にならない
夢の媚態を、生む為と思えば……

「ヤン、ヤン、ヤ〜ン!」
しゃぶる毎に、キュウキュウと締め付けてくる
しかし、夢の限界が近づいたようなので、愛らしい足指に別れを告げた
『また今度、楽しもう』

ペロッ
「ヒャン!?」
未練がましく、膝裏に舌を這わせた後、アンヨを解放する

「ふうっ」
ようやく、向かい合わせに、体位変更
夢の顔が見られる
夢の胸が見られる
夢のアソコが見られる……

呆然と見つめていた私に、夢が不思議そうに、話しかけてきた

「ひーちゃん?
なんで、ニコニコしてるの?」

バッ
慌てて、口元を、右手で覆い隠す
確かに、顔筋が突っ張っていた
ニヤけてるのだ

『マズイ』
こんな無様なツラを、晒すわけにはイかん
焦りはつのるが、ニヤケは治まらない
442大きな夢と小さな私:2010/06/14(月) 22:51:51 ID:FLhJX7qY
「ネェ、ひーちゃ……キャアッ?」

グィン!
夢の腰に手を伸ばし、そのまま担ぎ上げた
対面座位に移り、夢の胸に顔を埋める
素晴らしいものを拝め無くなったが、とりあえず、マヌケ面を隠せた

ズグン!
しかし、この体位だと肉棒が、更に深く、夢を穿つ
「ヒグウッ!」
喘ぎに、切迫したものを感じ、私は、ラストスパートをかけた

頭を、胸に埋めつつ、両手で尻を鷲掴む
そのまま持ち上げ、引き落とす
ハラワタを突き潰す勢いで、責め続けた
「クッ、クアッ、ヒアッ……」
切迫する、夢の喘ぎ
焼き溶かされる、私自身
接触部から繋がったまま、一つに融合していく感覚
同調する快楽は、やがて、爆発的な終演を迎えた

「アアッ〜〜〜……」
「……クッ!」
夢が達っすると同時に、私も限界を迎える
ビクビクと、痙攣を重ねる夢の中に、ありったけ放出した
背を反らし、天を仰ぐように硬直する夢は、私をシッカリ抱き締めたまま、落ちていった

『さっきと逆だな』
夢の胸の中で、私は一人、苦笑する
ならば、夢が起きるまで、私もこのまま見守ろう……



トントン……
慎重に階段を降りる
「ウフッ、フフフ……」
夢が、懐で笑みを溢した
甘ったれのコイツは、ことのほか横抱きを好む

「お姫様ダッコ〜♪」
『やかましい』
状況を理解せんか
いろんな汁で汚した夢を、そのまま返す訳にはいかない
とりあえず、風呂に入れることにした
別に、夢が、家で風呂に入っても、よくあることで不自然ではない
しかし、入る前に、どのようにして汚れたか悟られたら、それは非常にマズイ
足腰立たないと主張する夢を、速やかに洗うため、抱き上げ階下に運ぶ

よし
後は、廊下を渡れば風呂場だ

「「ズズ〜〜〜……」」
ビクッ!
わざとらしく、茶を啜る音
しかも、タンデムで……

443大きな夢と小さな私:2010/06/14(月) 22:55:17 ID:FLhJX7qY
音源に目をやると、ダイニングで茶を喫む二人
我が愚母はともかく、夢のオバさんまで……
「夢ちゃ〜ん♪
オヤツあるわよ〜」
「わ〜い
食べる、食べる〜♪」
「夢。その前に、お風呂頂いてきなさい」
「は〜い」
元気よく立ち去る夢
残された私

「彦、ちゃんと勉強教わってるのかい」
愚母が、感心もなさそうに尋ねてきた
「私が教えているんだ」
「何いってんだい
夢ちゃんの方が、成績いいんだろ」

事実ではある
夢は愚かだが、その分単純で、素直に丸暗記する能力だけは長けている
学校のテスト程度なら、要領のよい暗記が出来れば、楽に良い点が取れるのだ
ちなみに、ポイントは私が教えているし、私自身は、興味のない文系に、力を入れたりしない
まあ、愚母には腹が立つが、オバさんの前で主張するようなことでもないだろう

「まあまあ
夢が彦クンに、色々教わってるのは、本当だし」
オバさんが口添えする
夢を大人っぽくしたような、朗らかな美人だが、なんか、目が笑っていない
「部屋の配置に、問題ありだね」
愚母。何を言って……

ギクッ
あることに気づいた
このダイニングの上は、ちょうど私の部屋

まさか……
「夢も、もう大人ねぇ」
ズズ〜……
「家のバカ息子には、もったいないけどねぇ」
ズズ〜……

『きっ、気付かれて』
ダラダラ……
吹き出るアブラ汗
我が家の居間が、針の筵に変わる
逃げるに逃げられず、立ち尽くす私
444大きな夢と小さな私:2010/06/14(月) 23:00:14 ID:FLhJX7qY
「キャ〜!ひーちゃん
シャンプーが目に〜〜」
そこに、夢の悲鳴が届いた
脱出には、絶好のチャンスだが……

「呼んでるよ
行ってあげな。犯罪者」
「彦クン
夢を可愛がってあげてね」

ズズ〜
追い立てるように、茶を啜る親共
……後のことはよい
とりあえず、今はこの場を離れたかった

向かった場所が風呂場であり、風呂には通常、裸で入る
音響の良い所で、もう一戦かましてしまい、さらに出辛くなったことは、言うまでもない



―終―

やっと終わった
修正から書き足ししてしまい、エラク時間がかかってしまいました
445それ何てエロゲ?:2010/06/16(水) 19:25:59 ID:urWjQDiB
>親族を含めるなら女と喋ッた事がある俺
>含めないとするなら斜向かい家のオバさん、娘しかない(会話として)
>そんな俺が来週の月曜日に婚姻届を役場に出す奇跡

(〃▽〃)キャー♪
446名無しさん@ピンキー:2010/06/16(水) 21:29:07 ID:o75XZ1ai
未亡人と結婚か
447名無しさん@ピンキー:2010/06/18(金) 15:53:57 ID:LL6RJFaG
正直なところ、幼馴染みと未亡人の相性はそれほど良くないと思う
448名無しさん@ピンキー:2010/06/19(土) 20:16:30 ID:meT556IO
「久しぶり」
「よう」
自然に挨拶を交わしあった。
よく考えてみれば、何年会っていなかったか……
ずっと一緒に育ってきたコイツが、家出同然に消えてから、どれくらいたつのだろう。
風の便りで、結婚したときいたが……
「里帰りか?」
「ハハハ……
出戻りだぁ」
「エッ?」
「旦那が逝っちゃってね
がさつな嫁は要らないって
跡取りは、取られちゃったけど……」
明るく笑う。
でも、この笑顔は……
「アンタこそ、子供が出来たんだって」
「ああ、姉貴が事故でな
俺が引き取った」
「……いいなぁ」
寂しさのあまり、無意識に漏らしてしまったのだろう。
すぐに、無礼な言葉に気付き、慌てる。
「ゴメン!
そんなつもりじゃ……」
「いいんだよ
俺も手を焼いてんだから」
わざと、突き放すように応えた。
「仕事もあるし、女の子の面倒なんてみきれねぇ

「エッ?」
突然のボヤキに、意外そうに俺の顔を伺う。
むろん、可愛い姪っ子……、いや、娘だ。
しかし、それ以上に……
まだ、視線を読んで貰えるだろうか……
「あ、あの……」
「ウン?」
口ごもるアイツから、次の言葉を促す。
「あ、あたし、手伝おうか?」
「ん?」
「ほら、今は暇だし、姉さんの子なら、あたしだって……」
「頼むよ」
余計なことは言わず、すぐさまお願いした。
『ゴメンな』
心の中で、色んな人に詫びを入れる。
でも、どんな卑怯な手を使っても、コイツを捕まえたかった。
いつでも隣にいた。
当たり前過ぎて、大事だと気付きもしないまま無くしてしまった宝物。
『もう、離さない』
俺は心に誓った。


おわり



合わないか?
449名無しさん@ピンキー:2010/06/19(土) 21:23:56 ID:aLZteIvS
幼馴染みを避難所とか駆け込み寺とかの困った時のキープみたいに見えちゃうからじゃね
男女逆にしてみたら適当な女引っかけてそれなりに楽しんだ後に相性が悪かったみたいで別れた、お前しかいない(キリッ
って言ってきてエンダーってなる展開だったら女もそんなんでいいの?ズコーって思っちゃう
スイーツ(笑)とか揶揄される薄っぺらいのを純愛(笑)っぽく見せてるだけのように感じてしまう
450名無しさん@ピンキー:2010/06/20(日) 09:41:59 ID:zNh9MneZ
じゃあ未亡人の娘さんと幼馴染になればいいんだよ
え?もはや未亡人+幼馴染じゃない?気にするな
451名無しさん@ピンキー:2010/06/21(月) 00:33:58 ID:HaTn0rbE
10歳くらい年上の殆ど姉とか母親代わりみたいな感じのお姉さんで、結婚当時はこっちも子供で気付かないままお嫁に行くのを見ていたけど
俺もう大人だよユキねえちゃん(仮)!本気なんだよ!な男側とあらあら駄目よたっくん(仮)。貴方みたいな若い子がおばさんをからかわないで?
って内心で揺れながらも男を思って悲しい笑顔で笑ってつきはなしに来る未亡人(29歳)とかを想像したらなんか滾ってきた。
452名無しさん@ピンキー:2010/06/21(月) 05:19:07 ID:3jRk+I6z
>>451
年の差10歳ならまだ幼馴染だな確かにみなぎる……
453名無しさん@ピンキー:2010/06/22(火) 12:09:29 ID:8N2vMO4a
同じ歳の差十歳なら男が年上の方が良いな、ロリコン的に。
454名無しさん@ピンキー:2010/06/22(火) 19:55:04 ID:yHR3Lhc9
女が10歳くらい上なら全然OKだけど
男が10歳くらい上ならウヘッてなる。なんかキモくて。
455名無しさん@ピンキー:2010/06/22(火) 20:53:24 ID:Yi/6gLMy
幼馴染が素直クールだったらよくある幼馴染ゆえの距離感(関係を壊したくない〜とか近すぎてどちらかが気づかない〜とか)
とかに悩まされずにあっさりくっつくんだろうなー
456名無しさん@ピンキー:2010/06/23(水) 00:12:00 ID:WXhCCpnq
あっさりくっつくどころか幼少期に出会ったら最後、一生離してもらえない気がするな。

うっかり素クール馴染みと「けっこんのやくそく」を交わしてしまったせいで、小中高と
周囲からからかわれるのを通り越して、憐みの目で見られる毎日を過ごすことに……
457名無しさん@ピンキー:2010/06/23(水) 00:32:14 ID:kR3sxMF5
周りからいくら冷やかされてもクール
だが男からベタベタすんなと冷たくされるとがっくり落ち込む
そんな感じで
458名無しさん@ピンキー:2010/06/23(水) 17:28:45 ID:2VLHGn/u
>>454
男が10歳上も女が10歳上もどっちも好き
459名無しさん@ピンキー:2010/06/26(土) 01:38:23 ID:BL5c+90a
歳の差2、3才くらいの伯母さんと男なんて謎の萌えツボを最近発見したのは
俺だけでいい
460名無しさん@ピンキー:2010/06/26(土) 17:50:51 ID:6MUZS30D
>>459
つ ワカメとタラヲ(開きすぎ?)
461名無しさん@ピンキー:2010/06/26(土) 18:08:24 ID:5EExNsEj
×伯母さん  (親の姉)
○叔母さん  (親の妹)

いやマジで伯母さんなら物凄くツボかもしれんけど
462名無しさん@ピンキー:2010/06/26(土) 19:12:50 ID:xwnP8vov
>>461
義母とかならあり得る
463名無しさん@ピンキー:2010/06/26(土) 20:15:19 ID:w2O7/4rX
3親等以内だと結婚できないとかいう野暮なツッコミは…
464名無しさん@ピンキー:2010/06/26(土) 22:51:55 ID:L/LEPnrC
血の繋がった近い年の叔母などいない!

なお応用例として
血の繋がった妹など居ない、という用例が(ry
465名無しさん@ピンキー:2010/06/27(日) 07:15:35 ID:UtEMGz//
許嫁系幼馴染み
466名無しさん@ピンキー:2010/06/27(日) 07:48:25 ID:ndzYK5Uo
>>465
結構好き
やはり女の子が献身的で健気だと萌え死ねる
467名無しさん@ピンキー:2010/06/27(日) 15:27:35 ID:u3iEPfnb
それで鈍感な主人公が「俺との約束なんか気にせず普通の恋探してもいいんだぞ?」とか言っちゃって
許嫁の約束なんか関係ないと怒られちゃうんですね
468名無しさん@ピンキー:2010/06/27(日) 15:41:02 ID:em5B6fOZ
>>467
そこは怒るよりも

小さい頃二人で読んだ絵本を”偶然”見つけちゃう

のがいいなぁ。個人的に。
タイトルは「青い鳥」
469名無しさん@ピンキー:2010/06/27(日) 16:10:04 ID:fiqVJ+vw
>>467
          ,
       .ヘ / j
      レ'i |_| 「
      (.*∀゚) /`
       of沓iぅ
       ゙v-v'
470名無しさん@ピンキー:2010/06/27(日) 16:36:29 ID:1Qa4AzbK
セニョール
471スカンチ:2010/06/27(日) 17:31:54 ID:sP0U8uZr

        _,,.. - '';;;;;;;;;;;;:= '' " ̄ ̄`""'''' =、、
         ヾ;;;;;;;;;;;;;/      ,.-=ニヽ,r=-`ヽ、
           >;;;;;/l      /! ((⌒`ヾir彡=、ヽ ヽ
         ,,.-'';;;;/ll|    //l、lr=ニ     )) l! li,
     _,,.-'';;;;;;;;;;/  l| i   /// {{i´      `''=シ、彡'、
    ヾ;;;;;;;;;;;;:-''{   ヽ`ニ=彡/  `''ー    (´  iヽ  ヽ
       ヾ/   '、_,,ノ ,,..ニシ--、,,_        _,-i ヽ }!
      /    /   / ((彡, ミ=r=≧;;-   /≦=ヤト、 )ツ
     {!   /    >、ミ= 、ヽゝヾ;;シ``   l"k;;シチ ))´ノ!
     lヽ、 ,'    (   ̄`ヾ.) ^^^`    i ´^^`/'´ ハ
     >、ヽ|    ヾミ=‐イ          '、  (__彡'  ',
    /,.- ヾミ、    {`=彡r,.       /  (´_彡'i、  !
    .l/=-'´ ̄ヽ、   `{´ { {{{i、_ノ  ー-`ニ-   ∧ !  ヾ!,ノ   ageても
   /´/ ,,. ‐={ヽ、   ``ヽ ̄ヽ、 `''ー'  ,.イリノ' ヽ  |l!        
  ./ ,,.=l/ ,,.=={ヽ、` = _  、ヽ  ` 、   ,.イ ,,.ノ  l ノ==、         よくってよ。
  l/ ,r=f//´ ̄ト、 `= __ ヾ、ヽ ',    `´ !/  _,,,.ノヽ==、ヽ
 /〃/ f/ - ― ->ミ=、___`ヽ ヽ リ      ! /⌒ヾヽヽ}`ヽヽ}
 !{{l {'、 //´ _,,,..{/´_, ==`ヾ, }} !     |l/ ,.==、ヽヽ}⌒ヽリ
 '、'、 '、{ /   { /==- 、 リノヽ.     ヽ {(⌒))ヽソ- 、 リ!
   >{ /     〉///= 、ヽ. !   ヽ、 ノ  ``=/((⌒)ノノノ
  f  `!  ,.=彡!!|l/ /⌒)) }、リ' ̄``''‐-、___/"´ ̄ ̄| `( ((<
  ヽ、{{ヽf //  ヽY´,,.==、 リ|;;;;;;;;;;;;;;;;;ヾ!;;ヾ;;;;;;;;;;;;;;;;;! (__)) ) ',
     ̄ ヽ{{    !//- ‐ " |;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;!;;;ノ;;;;;;;;;;;;;;;;;|   ̄/  !
       ヾ、__  l((      |;;;::=‐;;;;;;;;;/^';:;;;;‐-=、;;/  ! /  l
        ,.-=ノノ`ー  /;;;;;;;;;;;;;;;;/   ';;;;;;;;;;;ヽ、  |/   |
472名無しさん@ピンキー:2010/06/27(日) 22:46:55 ID:7cw9m+88
最近は幼馴染みモノを探すとNTR系が多くて困る
こことかじゃないとなかなか安心できないぜ
473名無しさん@ピンキー:2010/06/27(日) 23:01:34 ID:fiqVJ+vw
メインヒロインの対抗馬扱いも多いよな
474名無しさん@ピンキー:2010/06/28(月) 23:14:25 ID:2dV0CCnk
何か凄い話が投下されていた
ttp://moemoe.homeip.net/view.php/21110
475名無しさん@ピンキー:2010/06/29(火) 14:37:54 ID:9YispHua
>>474読んだら激しく>>1にムカついた
476名無しさん@ピンキー:2010/06/29(火) 22:46:48 ID:XMsIRYvM
>>474
久々に殺意のわく>>1だったな
477名無しさん@ピンキー:2010/07/04(日) 06:52:28 ID:+vb+Xaz/
寝相の悪い幼馴染み
478名無しさん@ピンキー:2010/07/04(日) 09:16:59 ID:RFPNWigw
隣の家で寝ていたはずがあまりの寝相の悪さにいつのまにか幼馴染を跨いで朝立ちを下の口にくわえ込んでいた
血が出て痛かった
479名無しさん@ピンキー:2010/07/04(日) 23:36:35 ID:8xWUUviQ
アッー!
480名無しさん@ピンキー:2010/07/05(月) 00:42:26 ID:yBa/wvUF
>>478を読んで
>朝立ちを口にくわえ込んでいた
>血が出て痛かった
と読んで、浮気したら食いちぎると脅しているヤンデレ幼なじみを想像した
481名無しさん@ピンキー:2010/07/05(月) 02:51:46 ID:Gdl2isHJ
4年振りに幼馴染みと会ったら
母親が再婚したらしく、握力の強い某ヤクザと
同姓同名になってたぜ…
482名無しさん@ピンキー:2010/07/06(火) 19:53:57 ID:wbSg7lYu
よし、超音速の拳を会得する作業に戻るんだ
483名無しさん@ピンキー:2010/07/07(水) 03:53:03 ID:SJMvhcsY
今度は自分と結婚してまた名字変わって脱却しましたとかいうオチじゃないのかよ
484 ◆6Cwf9aWJsQ :2010/07/07(水) 22:23:17 ID:LZC2eCcH
お久しぶりor初めまして。

超久しぶりにシロクロ短編投下します。
485シロクロ番外編「天の光は天の川」【1】:2010/07/07(水) 22:25:16 ID:LZC2eCcH
「雨、かぁ……」
「雨、ねぇ……」
7月7日。七夕。
その日、俺こと白木啓介とその幼馴染み兼恋人の黒田綾乃は、
止む気配のない雨を自室の窓越しに眺めていた。
ちなみに綾乃は今、黒い浴衣を着込んでいる。
今は結い上げている黒髪だからか和服が似合うとは思っていたが、
髪と同色の浴衣を着込んだその姿はいつもよりも大人っぽく見え、
恋人の贔屓目を差し引いても魅力的に見えた。
「お褒めにあずかり光栄です」
「何が!?」
「いや、なんか啓介が私を褒めてくれた気がして」
「心読むなよ!何そのスキル!?」
「あ、当たってたんだ」
「え!?ブラフ!?」
「さて、どっちでしょう?」
そういってニヤリとする綾乃。
……毎度の事ながら、俺をおちょくるのが好きな困った女だ。
486シロクロ番外編「天の光は天の川」【2】:2010/07/07(水) 22:26:40 ID:LZC2eCcH

このまま彼女に振り回されるのも癪なので、話題を戻す。
「そ、そういや七夕って言ったら思い出すよなー。
子供の頃お前の家に遊びに行ったときのこと」
実は余り覚えてないけど。
「ああ、啓介とお父さんがスイカの食べ比べしておなか壊したり、
クリスマスツリー感覚で笹のてっぺんに短冊つけようとして梯子から落ちたり、
何故か啓介が私に自分の着物の帯持たせて『あ〜れ〜』って言って回ったり、
私と一緒にお風呂入ったら何故か一人だけ溺れて私に人工呼吸されて
ファーストキス体験したりした甘酸っぱい思い出のこと?」
「碌なことしてないな子供の頃の俺!ってか全然甘酸っぱくないだろ!」
「あの頃のやんちゃ坊主がまぁ、こんなに大きくなって」
「やめろよその親戚のおばちゃん目線!」
幼馴染み相手に過去の話を振るのは危険だ。
自分が恥ずかしい過去を持ってるなら特に。
ま、せっかくの七夕なんだし、短冊にお願い書こっか!」
ひとしきり俺をいじって満足したらしく妙に切り替えが早い。
が、そこを指摘してもやはり俺が不利なだけなので彼女に合わせることにする。
「……まぁ良いけど、笹無いぞ?」
「別に織姫彦星にお願いするわけじゃないからいいの。
今日雨だから人の頼み聞く余裕無いだろうし」
「へぇ、意外だな。
お前なら『啓介が私にプロポーズしてくれますように』とか
『啓介と私が結婚できますように』とか書くのかと思ってた」
「そーゆーのは自分の手でやり遂げるからいいの。
神様に頼らずに自力じゃないと」
「意外にリアリストだな」
487シロクロ番外編「天の光は天の川」【3】:2010/07/07(水) 22:27:36 ID:LZC2eCcH
じゃあ、なんでわざわざ短冊を使うのだろうと思っていると、
「……って、え?」
綾乃は俺の腕に短冊をくくりつけ、何故か手を叩いて俺を拝み、
「啓介が私にプロポーズしてくれますように」
「本人に言うんかいっ!ってか口に出したら短冊に書いた意味あらへんがな!
そもそも普通に言えっちゅうねん!」
綾乃の予想外の行動につい興奮して、思わず関西弁で突っ込んでしまった。
「で、いつプロポーズしてくれるの?」
「この流れで言うと思ってるのか!?」
「啓介なら、あるいは」
「何その信頼!?言うわけ無いだろ!」
「でもいつかは言ってくれるのよね?」
あぁもぅ!口の減らん彼女だなぁっ!
口では勝てないことを改めて悟った俺は、綾乃を口づけで黙らせた。
不意打ちに弱い綾乃は驚きで硬直するが、
彼女が復帰する前に耳元で囁く。
「……今は、これでカンベンしてくれ」
「……こういう反応が返ってくるとは予想外だったけど、まぁ、許す♪」
そう言って俺の織姫は上機嫌そうに笑った。
488名無しさん@ピンキー:2010/07/07(水) 22:30:10 ID:SJMvhcsY
支援
489 ◆6Cwf9aWJsQ :2010/07/07(水) 22:30:26 ID:LZC2eCcH
以上です。
いつにも増して季節ネタ関係なくなっちゃったよ!

あと、長編の続きは今月中に。
490名無しさん@ピンキー:2010/07/07(水) 22:34:08 ID:SJMvhcsY
おっしゃーGJ
相変わらず甘々なカップルでござるな

…あれで完結じゃなかったのか…それはそれで嬉しい
491名無しさん@ピンキー:2010/07/08(木) 00:34:05 ID:8BBzQJEZ
GJです。&お久しぶりです。また読めてうれしいです。
492名無しさん@ピンキー:2010/07/08(木) 12:12:42 ID:/a0B59Ag
昨日読み返してただけにとてもナイスタイミングな投下で俺得!
GJっしたー!
493名無しさん@ピンキー:2010/07/08(木) 15:44:29 ID:7fVE7UCX
GJ desu.
自分が幼馴染萌に目覚めたきっかけの作品が復活してくれるとは
本編続編期待しています!
494名無しさん@ピンキー:2010/07/09(金) 02:30:29 ID:e8AZ4gnR
えーまた来てくれたのか!GJすぐる
495名無しさん@ピンキー:2010/07/12(月) 23:58:39 ID:YStKn366
懐かしの方が来てくれましたのう。
乙です。

これを機に他の作者さんも戻ってきたりしないかなあ。
絆の続きを今でも待ち続けております。
496名無しさん@ピンキー:2010/07/13(火) 18:35:02 ID:28r906em
三人の人に戻ってきてほしいなあ
497名無しさん@ピンキー:2010/07/13(火) 19:39:19 ID:Re1b64W3
ゆうかさんずっと待ってます
498名無しさん@ピンキー:2010/07/13(火) 20:17:59 ID:B+Vkmomh
ボルボXさん続き待ってます
499名無しさん@ピンキー:2010/07/14(水) 07:06:01 ID:v7U7JfMx
でも待つだけで自分は何も書きません
500名無しさん@ピンキー:2010/07/15(木) 00:29:54 ID:EMwR2yU0
ばかを言うな?乙の準備は出来ている
501名無しさん@ピンキー:2010/07/15(木) 04:14:59 ID:FTAwtaDM
友梨さんずっと待ってる
502名無しさん@ピンキー:2010/07/15(木) 09:51:13 ID:vb/yuoVc
もちろん新作も待っている
503名無しさん@ピンキー:2010/07/15(木) 22:36:39 ID:u6JFgAse
引っ越していった幼馴染を何時までも待ち続けるみたいな感じか…
504名無しさん@ピンキー:2010/07/16(金) 14:35:36 ID:Ah2hL0PD
高校生になると同時に美人になって帰ってくるフラグですねわかります
505名無しさん@ピンキー:2010/07/16(金) 15:02:38 ID:ul+rjJSw
自分は忘れてるのに向こうは覚えてる、はよくあるけど逆は無いよな
まあ…キモくなるだけか
506名無しさん@ピンキー:2010/07/16(金) 15:27:20 ID:xznhGIzc
>>505
うしとらのラスト付近がそうだな
507タカとかな お目汚し失礼して投下:2010/07/17(土) 00:55:32 ID:5qOJdoUO
 ――タカと合わなくなってから、どのくらい経つんだろう?

 買い物帰りにいつもの散歩道を通りながら、ふとそんな事を思った。
 夏特有の涼しい風邪が私の横を通り過ぎ、下げているスーパーのビニール袋をカサカサっと揺らす。
 日はだんだんと高度を下げ、町中を綺麗な茜色で染め始めていた。穏やかに流れる川も、夕日が反射して朱色に揺らめいている。
 ここは私の高校時代の通学路で、いつも隣にはタカがいた。
 目を瞑って、木々のざわめく音を聞けば、あいつの声も一緒に聞こえてくるような気さえした。

 ――そういえば、こんなに夕日が綺麗な日は、いつも二人で土手に座りこんで夕日を眺めてたっけ?

 進めていた足を止め、川の向こうにきらめく眩しい太陽を眺めた。
 彼の事を思いだせば思いだすほど、なんとなく寂しくなって悲しくなって、それが私の心を激しく揺さぶる。
 怒ったり喧嘩したり、いろんな事があったけど、タカといると楽しかった。こんな時間がいつまでも続くと思った。
 なんとなく、「卒業しても私の隣にはこいつがいるのかな?」なんて思ったりもした。
 でも、現実は一瞬でそんな甘い幻想を打ち砕いていったのだ。

 高校3年の夏、タカのお父さんが脳梗塞で亡くなった。
 あまりにも突然の事で、当時の元気な叔父さんの顔を知っている私は、信じることができなかった。気さくな人で、小学生の頃なんかはよくあいつの家で一緒に遊んでもらったものだ。
 私でさえ凄く悲しかったのだから、当時の彼の喪失感は物凄いものだったのだろう。
 それに加え、一家の大黒柱を失った彼の家族は長男のタカが支えなくてはいけなり、タカは夏休みに入るとすぐにバイトを始めた。
 結局卒業後、地元の大学に進む予定だったタカは、県外の工場に就職して、私から離れて行ってしまったのだ。

 それからは、私がタカと会える日はめっきり減っていってしまい、今年の春くらいからはほとんど会っていない。
 
 ――会おうと思えば会えるのかもしれない。
 
 タカだって卒業する前は、「別に会えなくなるわけじゃないよ」って言ってくれたし、私もその通りだと思う。
 でも、素直になれない私からは、会いたい――なんて言葉はなかなか口から出てこないのだ。
 なんの変哲もないただの一言が。ただ素直な気持ちを伝える事が、私にとってはとても難しくて。それができないのが辛かった。
 
 ――あいつは? タカは私に会いたくないのかな?

 だって、私が誘わなくたって、あいつが『会おう』って一言連絡を入れてくれればいいはずだ。実際、彼が忙しいのはわかってるし、こんなのただのわがままだっていうのもわかってる、でも……。
 いろんな気持が心の中で揺れる。こんなにタカと会えないことが苦しいなんて思いもしなかった。
 ……いや、本当はわかっていたはずだ。私は自分の気持ちにさえも嘘をつくようになってしまったのだろうか? 
 心の奥に封じ込めていたはずのタカへの思いが、じわじわと外へと溢れ出していく。

 ――帰ったら、勇気出してみようかな?

 ふと、そんな感情が心に芽生える。
 もうなんでもいいからとにかく会いたい。タカに会いたいよ。
 私は知らない間に下を向いていた顔を上げると、早足で前へと歩きだした。土手に沿って真っすぐ自分の家を目指す。周りの景色にはわき目もふらず、ズンズン、ズンズン歩いた。

 ――早く家に帰ってあいつに連絡したい。会いたいって言いたい……

 そんな決意を胸に足を進めていた。
 その時だった。私の背後から、馴染みのある、どこか懐かしい声が響いた。

「あれっ、かな!?」

 一瞬、いや数秒間、頭がついていかずに茫然と立ち止まった後、私は凄い勢いでぐるんっと反転した。勢い余って倒れそうになる体をなんとか支え、声の主を必死に探した。
 やっとの思いで見つけると、思った通り――川の土手に寝っ転がっている一人の男の子。ずっと会いたかった人が、そこにいた。
508:2010/07/17(土) 00:57:20 ID:5qOJdoUO
「た、たかぁ〜……」

 たまっていた寂しさと、タカに会えた嬉しさで胸がいっぱいになり、つま先から熱い何かが頭のてっ辺まで一気に登った。
「お、おい。なんで泣いてんだよ、お前」
 そう言うと、タカはどこか慌てたような、どこか心配しているような顔で私を見た。
 ――泣いてる? 私が……? うそっ!?
 言われた後に、自分の頬を伝う一筋の涙に気づき、急に恥ずかしくなった。
 一番見られたくないところを見られてしまった……。自分でも、顔が火照ってだんだんりんごのようになってていくのがわかる。
「な、泣いてないし。欠伸だから、ほんとに!」
 私はサッと下を向くと、ゴシゴシと目から流れ出た涙を服の袖で急いでふき取った。
「まぁ、それならいいけどさ。」
 タカはそう言った後も、しばらくは心配そうに私のほうを見つめていた。久しぶりに会ったからなのか、私は凄く緊張していた。自然と鼓動が早くなっていく。

 ――今までは、コイツと一緒にいて緊張することなんてなかったのにな。

「あのさぁ、となり……座っていい?」
 私がそう言うと、タカは黙って自分の隣をぽんぽんと叩いた。私はそれに小さくうなずくと、小走りでそこまで駆け寄り、黙ってタカの隣にそっと腰を下した。
 座ってから体の正面を向くと、最初に目に映ったのは夕日と、それに輝く美しい川だった。川のあちこちが、まるでダイヤモンドを散りばめたかのように綺麗な光を放っている。私は思わず眩しくて目を瞑ってしまう。――ああ、タカはこれを見てたのか。
「久しぶりだな?」 
 タカは一度起こした体をまた地面に横たえると、視線は夕日に向けたまま、そっと私に語りかけてきた。
「何が?」
「ほら、高校のときはさ、よく二人でこうやって……夕日、見ただろ?」
 
 ――あ、タカも私と同じこと考えてた。
 私はそんな小さな事でもちょっぴり嬉しくなってしまい、ついつい『にやっ』と緩みそうになる顔の筋肉を必死に抑える。

「ふん、だいたいね、顔を合わせたのだって久しぶりだっつうの! まったく、ばかみたい……」
 しかし、素直になれない私は、タカにはいつもこんな心にもない毒を吐いてしまう。
 こんな時まで嫌味な言葉しか出てこない自分自身がほとほと嫌になり、自然と小さなため息が口からついて出た。
「はは、確かにな。かなと会うの、凄い久しぶりだ。気づいたら俺達……全然会えなくなっちまってたな?」
 困ったよに笑うタカの顔が、私の顔をすっと覗いた。恥ずかしさと照れから、私はプイッ、っとすかさず顔をそらす。
 もうここまで来ると、『これは条件反射みたいなものなのかもしれないな』と自分でも思い、自傷気味な笑みを浮かべてしまう。
「タカのアホ。だいたいこんな時間に戻ってきてるんなら、メールの一つくらいしてよ」
 けれど、そっぽを向いたままの私から出てきた言葉は、以外と素直な言葉だった。
「あれ、もしかして寂しかった?」
「……そりゃあ。まぁ、少しだけ」
 そのまま流れに乗って、ちょっとだけ勇気を出して言ったみた言葉は、予想以上に恥ずかしくて、私の顔はまたもや真っ赤に染まってしまった。
 それは夕日に照らされてるからでは言い訳できないほどの赤い赤い真っ赤な赤。もしかしたら、リンゴでも今の私には張りあう事はできないかもしれない。
 随分となれない事をしてしまった……。私は急いで顔を下に向け、タカに顔を見られないようにする。
 あまりにドキドキしすぎて、心臓から音が聞こえてくるのではないかと心配になる。


 ――あれ?タカの反応がない。
私にとって予想外の静寂が、二人の間を流れた。
509:2010/07/17(土) 00:57:59 ID:5qOJdoUO
「たか?どうかした」
 下を向いたまま、小さな声でそっとタカの様子を探ってみる。
「あっ、えーとそのぉ。正直、びっくりした」
 タカは自分の頬をぽりぽりとかきながらそう答えた。なんだかどこか恥ずかしそうだ。
「どういうこと?」
「だからさ、会いたいと思ってるのは、もしかして俺のほうだけなんじゃないかって……思ってたから」
 それを聞いて、私の胸がドクンっと大きく脈を打った。
「なんでそう思った?」
「だって、会いたいなら普通メールくらいくれるだろ?」
「なによ。タカだってメールくれなかったじゃん!」
「いや、だってさ。大学入学したばっかで迷惑かと思って……新しい友達もいるだろうし。」
 その言葉をを聞いて、少しだけ胸がチクリと傷んだ。
 ――ああ、コイツは全然私の事をわかってない。私にはそんな事よりもっと変えがたいものがあるのに。
「たかのあほ。そんな事、気にしなくてもいいのに……」
 尻すぼみになって出た言葉は、ちゃんとタカに届いただろうか? きっと、この鈍感男には本当の意味まではとどかないんだろうな。
 そう考えると、私はなんだかおかしくなって思わず笑ってしまった。
 私の言葉にしばらく黙っていたタカも、不審に思ったのだろうか? 不思議そうな眼でこちらを見ると、一言口を開いた。
「おい、何笑ってんだよ?」
「ううん。なんでもない」
 タカも「へんなやつ」とだけ呟くと、私につられたように小さく笑いだした。

 それからは、二人とも緊張からか、妙にぎくしゃくしてしまい、大した会話が続かなかった。
 私は足を一度崩すと、座り方を体育座りに変え、両足に顔をうずめて丸まってみた。なんとなくこの姿勢が一番落ち着くのだ。
「なんでお前はそんなに丸くなってんだよ」
 タカのおかしそうな笑い声が、私の腕に隠れた耳に聞こえてくる。
 私達は、しばらくお互い黙りこんで夕日を眺めてた。辺りを静寂が包み、聞こえるのは虫達の静かに歌う声だけだ。
 私も少しだけ足の間から顔をだし、タカと一緒になって夕日を眺めた。気づくと、もうすぐ日は建物の陰に入ってしまうようだ。
 夕日が沈んだら、タカとまた別れなくてはならないような気がして、私は心の中で『まだ沈まないでください』と願った。

「なあ? お前、まだ帰らなくていいのか?」
 タカの声が、静寂を破って私の耳元まで届く。もしかしたら、タカも夕日との別れが名残惜しいのかもしれない。
 私は少し間をおいてからゆっくりと答えた。
「うん、まだ大丈夫」
「叔母さん、心配してるんじゃないか?」
「私、裏のアパートに引っ越して一人暮らしだって、前に言ったでしょ? だから平気」
「ああ、そういえばそうだったな」
 その言葉を最後に、また私達の間に沈黙が流れる。でも、気まずさからではない、優しい沈黙だ。
 ずっとこの時間が続けばいいと思っていたが、気が付くとあっという間に日は沈んでしまった。

「……沈んじゃった」
 ボソッと、弱々しく漏れた私の声は、初夏の風の中に呑まれるように消えていった。
 きっと、隣のタカのところまでは届かなかっただろうな。
510:2010/07/17(土) 00:59:05 ID:5qOJdoUO

「……なあ?」
「ん? なに?」
「かな、今日はカレーでも作るのか?」
「うん、なんで?」
「それ」
 タカが指さしたのは、私が持っていたスーパーのビニール袋だ。
「ジャガイモ、人参、玉ねぎ、牛肉とくれば、カレーくらいしかないだろ?」
 瞬間、パッと1つの画期的な提案が私の頭の中に浮かんだ。
「あのさ……なんなら、私の家でタカも食べてく?」
「いいのか?」
「タカさえよければ……カレーなんて、何人分作るのも一緒だし」
 相変わらずあまり素直にはなれないが、言いたいことを無事に言えてほっとする。
「あっ、でも。タカのお母さんが心配してる?」
「いや、今日は友達と外食するから遅くなるって言ってある。なんか、一人で食べたい気分だったからさ……」
 その言葉に、少しだけ私は心配になる。
 ――私の誘いも本当は迷惑だったのではないだろうか?
「ご飯、一人で食べたいの? じゃあやっぱりうち来るの、やめる?」
 心細さからか、声も自然と細くなってしまう。
「あ、いや、かなとは別だよ。つーか、作ってもらうの期待してたし」
 そう言うと、彼は私のほうをを見て優しく笑った。私はこうなるとなかなかタカの顔を直視できなくなってしまう。
 なんとなく気恥ずかしいというかなんというか、乙女心は複雑なのだ……
「そ、そっか。じゃあ、早速行く?」
「んー、どうせ暇ならさ。星が出るまで、ここでゆっくりしていかないか?」
「え、うん。別にいいけど」
 見渡すと、周囲はいつの間にか薄暗くなっており、夏の夜のここちよい風が吹き始めていた。
 それなりに田舎だからなのか、この辺りはよく綺麗な星が見えるので、私も久しぶりにゆっくり見たくなった気がした。

「かなはさぁ、全然変わらないな」
 呟くように彼の口から出る言葉が、ゆっくりと風に乗って、私の耳元まで届く。
「真っ黒な髪の毛も、普通より少しだけちっちゃい背も、その性格も、全然変わらない」
「それってさぁ……タカにとって、いいこと?」
 私がすかさずそう聞くと、一瞬タカはキョトンとしてから、すぐいつもの困ったような笑顔を浮かべた。
「んー。まぁどうなっちゃってもかなはかなだけど、正直安心したかな?」
「私も、タカが変わってなくて安心した」
 タカのその答えになんだか嬉しくなり、つい、私もすかさずそう答えた。。
(しまった……)
 もちろんそれは私の本心のわけではあるのだが、こんな事を言うのはいつもの私らしくない。
 固まっていた心がほぐされ、だんだんと素直になってしまっている自分に戸惑いながら、ギュッと顔を足にうずめた。
 こんなセリフが私から出てくるなんて、自分でも想像していなかったのに……
 そんな事を思って勝手に悶えていると、ひどく驚いた、というようなタカの声が隣から聞こえて来た。
「な、なあ? やっぱりお前……少し変わったか?」
「う、うるさいっ!」
 ちょっぴりやけになって叫んだ私の声は、少しうわずってしまった。









とりあえず終わりです。
511名無しさん@ピンキー:2010/07/17(土) 01:39:50 ID:R4my8pds
GJ
いいね。女性視点からって、すごく萌える
512名無しさん@ピンキー:2010/07/17(土) 07:23:38 ID:Tnh7o7yR
うわあ……何か上手く言えないけど凄く心があったまった感じ
幼馴染みって良いなあ……
513名無しさん@ピンキー:2010/07/17(土) 19:25:01 ID:3s/qKnpJ
幼馴染のよさってなんでもない場面で二人の積み上げてきた時間というか絆が見える時だと思う
514名無しさん@ピンキー:2010/07/19(月) 00:27:10 ID:s9BUN2Ya
>>513
萌えポイントだな
515名無しさん@ピンキー:2010/07/19(月) 07:01:34 ID:iygKfAit
言葉にしてないのに妙に息が合ったりとかか

「ん」
「はいお醤油」
516名無しさん@ピンキー:2010/07/19(月) 13:08:34 ID:O/HYA/gd
何その夫婦、もう結婚しちまえよ
…って周りの奴から言われるんだろうな
んで顔真っ赤にして「そんなんじゃないってばー!」と否定はしておく
517名無しさん@ピンキー:2010/07/19(月) 13:44:17 ID:iAMTT8aX
むしろひやかされても
「えー・・・?
恋人ってのはもっとこう・・・ラブラブしてるもんだろう?
俺たちそんなんじゃないぞ」
「だよねぇ。そんなんじゃないよねぇ」
「俺ぁむしろこいつがちゃんと恋人を作れるのか心配でなぁ」
「む、その言葉はそのまま返しておく・・・誰かいない?」
「お前を任せられそうな奴となるとなー・・・」
「微妙に馬鹿にされている気がする・・・」
と平然といちゃつきはじめるものではないのか幼馴染
518名無しさん@ピンキー:2010/07/19(月) 22:32:30 ID:2+um9NrZ
>>517
それでその周りの面倒見の良い女友達が
「はいはいご馳走さまー」って言うんですね判ります(?)
519名無しさん@ピンキー:2010/07/20(火) 00:40:03 ID:HVcM3EJn
それで男友達が血の涙を流す・・・と
520名無しさん@ピンキー:2010/07/20(火) 01:36:14 ID:4USrV6F6
俺ワナビなんだが、ここの住民的には、一方的幼馴染ってどうだろう?
同じマンションで階が一つ違い。小学校は女の子が私立だったから違った。
でも地元で小学生の頃何度か遊んだ。それからはご近所さんで、親同士も仲が良い。
高校生になって同じ高校に通うが、主人公は覚えていないし初対面…
521名無しさん@ピンキー:2010/07/20(火) 01:51:41 ID:y1YuxaDg
完全に不必要な最初の数文字を削ることができたら何時か芽が出るかもね
3行目と4行目で矛盾してる気がするけど
522名無しさん@ピンキー:2010/07/20(火) 02:23:35 ID:2eoUun6y
>>520
女の子の方はしっかり覚えてる
男も一時的に忘れてるだけで言われて指摘されたら思い出すとかなら
てか、上の人も言ってるがなんか矛盾した事が書いてあるような……
523名無しさん@ピンキー:2010/07/20(火) 02:45:13 ID:qy2pyMmW
まぁこれから作品として書くってのなら別だけど体験談なら別にどーでもいいや
524名無しさん@ピンキー:2010/07/21(水) 01:27:34 ID:crrO3NnF
>>520
ここで聞く前に書けばいいのに。
書き上げなければ、お前の情熱がそこまでだったと言うだけだし。
525名無しさん@ピンキー:2010/07/21(水) 22:31:34 ID:NFsOrQcJ
>>524
そこでわざわざそういう風に煽るのはどうかと思うよ
526名無しさん@ピンキー:2010/07/23(金) 05:53:29 ID:7hqDZWRt
二人の間だけで通じる秘密の合図とか良いよな
527名無しさん@ピンキー:2010/07/23(金) 07:14:00 ID:OsYE8Ou+
片割れが謎の踊りを踊り始めた!
と思ったら幼い頃決めたブロックサインで、
相方だけが解読できるんだな。
528名無しさん@ピンキー:2010/07/23(金) 08:43:11 ID:5de2wkcY
クレしんの本屋のようなブロックサインを飛ばし合う幼馴染か
529名無しさん@ピンキー:2010/07/23(金) 13:52:34 ID:ddpLNeeD
男は内容を忘れてて女の方はしっかり覚えてる
そして男の方が無意識のうちに「好きだ。結婚しよう」のサインを出してるのを見て女は


…どうなるだろうな?
530名無しさん@ピンキー:2010/07/23(金) 14:00:43 ID:FJUITYEI
>>529
真っ赤になってもじりだす強気幼なじみ想像した、そして男の方は「?」てなってた
531名無しさん@ピンキー:2010/07/23(金) 20:06:24 ID:1v7eatfH
>>530
なんかすごいID
532名無しさん@ピンキー:2010/07/23(金) 20:12:01 ID:cWKS24Ap
今は表向き強気だけど家庭的で小さい頃は男幼馴染に好きな娘を苛めたい的ノリで苛められてた女幼馴染が萌える
533名無しさん@ピンキー:2010/07/24(土) 04:28:03 ID:fFaOOhLc
作品投下期待
534名無しさん@ピンキー:2010/07/24(土) 17:14:03 ID:gxtEPZoG
 たまたま早く教室に入ると、一人の男が声をかけてきた。
 俺の中学のころからの腐れ縁で、だらしない性格のくせに自分の時間にだけは厳しいやつだ。
「よう、珍しいな。お前がこんなに早く学校に来るとは」
「そういう因幡は彼女はどうしたんだ? 置いてきたのか?」
「か、彼女!? あいつとはそんなんじゃないって」
 わかりやすい奴だ。これでは好きだと言っているようなもんだ。
 そう、こいつには羨ましくも幼馴染がいるのだ。家事万能で、世話好きの、可愛い幼馴染が。
 休み時間にこいつの三歩後ろを甲斐甲斐しくついて歩く姿は、もはや学園の名物の一つでもある。
 致命的にトロくて時間にすぐ遅れることだけが欠点だが、時間に厳しいこいつとはよく合っていると思える。
 もっとも、俺は既に彼女が恋人ではなく単なる幼馴染であることは知っている。少なくとも今は。
「あー俺も幼馴染欲しいぜ」
「おいお前今の話のどこを聞いたらそう思えるんだよ!? だいたい幼馴染なんてそんないいもんじゃないぜ?
 朝弱いから毎日起こしてやらないといけないし、俺の後ろを付けてきてなにかと口出ししてくるし、
 いいって言ってるのに毎日弁当2人前持ってくるし、夜は家に押しかけてくるし……」
「もういい聞きたくない地獄に落ちろリア充爆発しろ」
「何故!?」
 後ろからの爆発音を華麗に聞き流しながら席に着くと、ちょうどチャイムが学校に鳴り響いた。

「は〜い今日は皆さんの新しいお友達を紹介しま〜す」
 いつも思うがこの先生はここを小学校と間違えてるんじゃないかと思う。しかし今はそんなことはどうでもいい。
「ではどうぞ〜」
 教室の前の扉が開き、転校生が教室へと入る。当然、視界に彼女の姿が入った。
 手足はまるでモデルのように細く、それでいてしなやかな強さを感じさせる。
 そのスタイルとクールな顔つきもさることながら、同年代のクラスメイトを遥かに上回っている凶悪な破壊力の胸元。
 さらにおそらく地毛であろう眩しい銀色の髪を靡かせている。その姿にクラス中の男子が沸き立った。
 そんなクラスの空気の中で、俺は彼女を怪訝な顔をして見つめていた。彼女の顔にどこか見覚えがあるのだ。
 こんな女の子、一度見たら忘れないと思うのだが、一体俺は彼女をどこで見かけたのだろうか……?
「ソフィア・アレクサンドロヴナ・サヴィツカヤだ。よろしく頼む」
 一方、彼女は仏頂面を崩さず、淡々と自己紹介を済ませる。
 そして自分に話しかける男どもに目もくれず、さっさと新しい自分の席へと向かっていく。
 その途中で、ふと俺と彼女の目が合ってしまった。彼女の無表情が心なしか崩れたような気がする。
 彼女は急に俺の席へ方向転換し、俺の目の前へと迫ってきた。
「え、あの、一体なんでしょうか……?」
 クラスメイトたちの視線が俺と彼女に集まったせいで、俺は情けなくも声が上ずってしまっていた。
 すると彼女はなんと無表情から笑顔になり、俺に抱きついてきたではないか
「会いたかった。ずっと会いたかったぞ、航! 気は早いが早速籍を入れるとよう!」
 そして彼女は、目に涙を浮かべつつクラスのど真ん中でそんなことを言い、そして俺に顔を近づけてくる。
 俺の唇と彼女の唇が重なるのをぼんやりと見つつ、俺は軽々しく幼馴染が欲しいと言ったのを後悔しようとして、
 でもやっぱり幼馴染が欲しいと思っている自分に気づかされるのであった。



素直クールな幼馴染の流れが>>455-457あたりに出たときからずっと書きたくて書いた、後悔はしている
初SSなので見苦しかったらスマソ
535名無しさん@ピンキー:2010/07/24(土) 18:25:03 ID:jZeSzTB8
GJ!!!

続きはまだですか??
536名無しさん@ピンキー:2010/07/24(土) 18:30:39 ID:fFaOOhLc
>>534
続き期待
幼馴染二組の話だろうか?
537名無しさん@ピンキー:2010/07/24(土) 18:32:35 ID:JtE1Oxtk
GJ!!
こんな感じのもイイな

〜したくてシリーズの続きが気になる
538名無しさん@ピンキー:2010/07/24(土) 18:35:13 ID:JtE1Oxtk
スマソ
ここじゃなかった
539名無しさん@ピンキー:2010/07/24(土) 18:39:28 ID:gxtEPZoG
うーん、とりあえずGJしてくれた方がいたのに一安心
続きについてはここからどう話を展開すればいいのかすごく悩む

>>536
二組いますが、因幡とその幼馴染(文章中にはありませんが通称カメ子さん)のほうはストーリーに絡まないと思います
よくいる3枚目の友人キャラにも幸せをあげたかったんでこうなりました
540名無しさん@ピンキー:2010/07/24(土) 19:45:27 ID:JtE1Oxtk
>>539
3枚目の幸せも好きだな
541名無しさん@ピンキー:2010/07/25(日) 00:11:25 ID:2RThqTqM
>>539
なるほど
二組目の方の話も余裕があったら見たいです。
542名無しさん@ピンキー:2010/07/25(日) 00:22:46 ID:+FHvP55R
ウサギとカメってわけですね
543名無しさん@ピンキー:2010/07/25(日) 00:23:59 ID:oAE6recU

そろそろ敬語幼馴染ちゃん来ないかな〜
544名無しさん@ピンキー:2010/07/25(日) 04:29:39 ID:CwVzky9s
とりあえず続き待ってる作品が多過ぎて寝れんばい。
545名無しさん@ピンキー:2010/07/25(日) 22:38:45 ID:jib/qKmP
>>534
敬語を使う幼馴染の女の子良いよね
546534:2010/07/26(月) 00:27:18 ID:DQ8X0/hk
女の子に敬語要素なかったよね、544と間違えたのかな
でもなんかネタを振られてしまったので因幡とカメ子(敬語を使う幼馴染)のほうを書いてみるか…
547名無しさん@ピンキー:2010/07/26(月) 17:19:35 ID:xH8cHvqL
>>546
何の問題も無い

が、自分は素直くーるな幼馴染(別離再会型)の方がもっと読みたいです
548名無しさん@ピンキー:2010/07/26(月) 19:52:49 ID:hs1UnWIn
>>546
ごめんなさい
レスアンカーミスりました…

書いてくれるなら読みたいです。
勿論素直クールの方も期待しています。
549名無しさん@ピンキー:2010/07/26(月) 20:25:06 ID:DvgEFf2d
>>510
これは続かないんですか?
550名無しさん@ピンキー:2010/07/28(水) 07:48:09 ID:ZsutsQvD
熱帯夜でもベッドに潜り込んでくる幼馴染み
551名無しさん@ピンキー:2010/07/28(水) 20:20:05 ID:Ar0w6hs8
エアコンのある幼馴染の部屋で寝ようとする幼馴染(男)
552名無しさん@ピンキー:2010/07/29(木) 03:14:25 ID:ZzJoFpPg
幼馴染がエロい体に育つと男は色々大変だろうなぁ
自分自身の理性にかかる負荷もそうだけど他の男が幼馴染に向けるやらしい視線に耐えられるかどうか
553名無しさん@ピンキー:2010/07/29(木) 06:53:41 ID:9Mn/9ERj
「だが俺にとっての『エロい体』は貧乳低身長なんでお前見ても何ともないぜ」
「この豊満な体が憎い!」
554名無しさん@ピンキー:2010/07/29(木) 10:09:38 ID:zodNuL0L
このスレの趣旨に反するが小さい頃から一緒にいた異性は恋愛の対象として見れなくなるという話はよくある
つまり幼馴染がエロい体型に育つと反対に男は幼女体型が趣味になるわけだな
555名無しさん@ピンキー:2010/07/29(木) 10:29:17 ID:NoOr54E5
それがいわゆる「ないものねだり」という奴か。
556名無しさん@ピンキー:2010/07/30(金) 07:53:00 ID:JN9GphD+
>>553
好みの体型じゃないからこそ、耐性がないから一旦ハマると抜け出せなくなる可能性が
557名無しさん@ピンキー:2010/07/30(金) 14:56:28 ID:G3GRy7go
保管庫で一番良作だと思うssは?
俺はシロクロに一票
558名無しさん@ピンキー:2010/07/30(金) 15:38:09 ID:DgP0JaoA
唐突に作者乙だな。
559名無しさん@ピンキー:2010/07/30(金) 21:45:26 ID:4naW4bCy
>>557
「青葉と創一郎」
クオリティの高さが半端ない上、考えられる全ての要素を満たしていると言っても過言ではない
560名無しさん@ピンキー:2010/07/31(土) 00:52:34 ID:VOMDQ8Dw
てs
561名無しさん@ピンキー:2010/07/31(土) 01:59:39 ID:vka5gm6E
良作ぞろいだから難しいな

未完結の作品は完結するのを楽しみにしてます!!
562名無しさん@ピンキー:2010/07/31(土) 02:13:47 ID:YBSnyxeO
朝寝ている幼馴染を起こすべく布団を剥がすと行方不明になっていた自分の中学のジャージを着ていた
追加オプションとして下着をつけずに直接なんて事してたらエロさUP
563名無しさん@ピンキー:2010/07/31(土) 10:47:32 ID:NEvY17UW
盗まれたんじゃなくてあげた服なら俺的にパーフェクト
男が着れなくなった服を、少し頬を染めて欲しがるおにゃのこって可愛くね?
564 ◆6Cwf9aWJsQ :2010/07/31(土) 22:59:36 ID:7fGJHNKy
投下行きます
565シロクロ:2010/07/31(土) 23:04:03 ID:7fGJHNKy
綾乃!しっかりしろ!おい!」
俺、白木啓介は必死に腕の中の少女、黒田綾乃に呼びかけた。
今、俺の目の前にいる最も大事な少女が、息絶えようとしていた。
何故だ…!何故、こんなことに…!
俺はどこで、選択を誤ったんだ……!
何度頭の中で嘆いても、目の前の事実は変わらない。
「……けい、すけ……」
綾乃が、苦しそうにしながらも、俺に声をかけてくる。
こんな状況なのに、俺の事を気遣って。
「啓介……。あなたと会えて、よかった……」
綾乃の手から力が抜けていく。
「待てよ、綾乃!綾乃ぉ!」
俺の絶叫が空しく響いた。
566シロクロ17話【2】:2010/07/31(土) 23:05:20 ID:7fGJHNKy
事の始まりは数分前に遡る。

「いやー、大学受験大変だったなー」
俺と友人たちは大学受験を終え、
結果報告のために久しぶりに式坂高校に登校していた。
ちなみに女子陣はお花摘みのため現在席を外している。
「それにしてもまさか赤峰が大学受験合格するとは……」
「全くだ……」
俺と黄原はそう言い合って嘆息する。
「なんだよそのリアクション!俺が受験合格するのがそんなに衝撃か!」
「「うん」」
「即答!?」
赤峰は定期テストでは学年最下位の常連であり、
志望校もE判定を食らっていたのだから、この反応こそ正常だろう。
黄原も同じ考えな様で、
「これってひょっとして死亡フラグじゃないかと思うんだが」
「俺死ぬの!?」
「そーいや『俺、受験に合格してたら、実家の手伝いしようと思うんだ。
たまには親孝行しないとな』って勘違い格好つけな台詞言ってたな」
「それは忘れろ!」
自身の過去の恥をごまかすように大きく咳払いをし、
「ま、まあともかく皆受験終わったことだし久しぶりにみんなでパーッと騒ぐか」
「お前、そこまで死に急がなくても……」
「もういいっつーんだよそのネタは!」
赤峰がついに顔を真っ赤にしてしまった。
567シロクロ17話【3】:2010/07/31(土) 23:06:53 ID:7fGJHNKy
さすがにやりすぎたかと思うので配慮はしようと思う。イジメカッコワルイ。
黄原も同じ考えな様で、赤峰の提案に乗る。
「隠し芸大会とかやるか?」
「それお前の一人勝ち決定も同然だろ」
学年トップの成績で運動神経も抜群。
その上ありとあらゆる雑事に精通している。
なんだこの完璧超人というかリアル厨二病人間とツッコみたくなる。
「声帯模写とかも最近出来るようになったぞ」
「「マジで?」」
「マジで。」
そう言うと黄原は無表情を保ったまま、
『キラッ☆』とでも効果音のつきそうなポーズをとり、
「こんにちはー、黒田綾乃でーす」
「「キモッ!!」」
あまりの不快感から、俺と赤峰は思わずハモりツッコミを入れてしまう。
が、黄原は気に入らなかったようで、
「ひどい言いようだな…」
「それ以外にどう返せと」
「確かに声は似てるけど、テンション低い棒読みだからすげー違和感あるな…」
「む。不評なようだな」
「幼馴染み兼彼氏としてさっきのを綾乃のモノマネと認めるわけにはいかん」
「つーわけで白木の物まねやってくれ」
なんで俺なんだよ、と俺がツッコむ前に黄原は何故かシリアスな表情になり、
「こんにちはー、白木啓介でーす」
「何故表情だけ変える!?ってか俺の声音でそのポーズと台詞やめろよ!」
「さっきのよりは似てるな」
「ええ!?オリジナルの白木啓介として断固抗議するぞオイ!」
「こんにちはー、黄原秀樹でーす」
「本人なのにモノマネ!?っていうかただの自己紹介だろそれ!!」
「全然似てないな。白木の時の方がまだマシだ」
「酷評!っていうか本人なのに全否定!?」
「結論からいくと、白木のマネが一番似てたと言うことか」
「ああ。マジでそっくりだった」
「異議あり!絶対アレが俺のモノマネと認めん!
っていうか俺たち声帯模写の話してなかったか!?
なんで一人モノマネ大会してんの!?」
「うるさいなぁ…」
「空気読めよ白木」
「なんで!?何で急に俺冷たくされてんの!?」
「「なんとなく」」
「理由になってねぇよ!」
友人なんだからもう少し配慮はしてほしいと思う。イジメカッコワルイ。
568シロクロ17話【4】:2010/07/31(土) 23:08:56 ID:7fGJHNKy
「とにかく他の意見も聞いてから判断しようじゃないか」
「人の話聞いてた!?」
「じゃああいつに判定して貰おうぜ!」
俺の話を聞き流して会話を続ける友人二人。
だが俺はそんなことよりも、
赤峰の言う『あいつ』が誰か何となく察し、イヤな予感を覚えた。

数分後、用を済ませてきた女子陣を、俺は一人で迎えることとなった。
「あ、啓介」
俺が口を開き、それに合わせて黄原の――本人曰く白木の声色の――声が響いた。
「綾乃、愛してる」
その声が響いた瞬間、青野は顔を赤く染め、吉村は目を見開いた。
そして綾乃は表情を微塵も変えず、
「ごめんなさい私啓介一筋なんで」
「「「「即答!?」」」」
俺たち男子だけでなく、青野までが驚きの声を上げた。
「白木の声を完璧に再現したはずなのにな……」
残念そうな口調で近くの掃除道具入れから黄原が出てきた。
「いや、アレはバレるだろ。声に抑揚ついてなかったし」
赤峰が近くの階段の影から出てきながらコメントする。
「いやそもそも啓介にそんなこと言ってくれる甲斐性無いって」
「「「「そこっ!?」」」」
再び俺たちのハモった声が響く。
「だって実際そうでしょ?」
「……確かにその通りだが、なんか腹立つなオイ」
悔しさを覚えた俺は、苦笑する綾乃に近づき、耳元で囁いた。
「まあ実際に言ってくれれば嬉し「綾乃、愛してる」けど言ってくれる訳……」
俺に気にせず何かを言おうとしていた綾乃だったが、
囁かれた言葉はきっちり耳に入っていたようで言葉を途中で止めた。
その後、彼女の顔がみるみる真っ赤に染まっていき、
その色もどんどん濃くなっていく。
「……えっと、綾乃?」
声をかけてみるが、反応がない。
綾乃の顔の前で手を振ってもなんのリアクションも帰って来ず、
それどころか全身を真っ赤にしたかと思うと、膝から崩れ落ち始めた。
569シロクロ17話【5】:2010/07/31(土) 23:10:54 ID:7fGJHNKy
「あ、綾乃!?」
慌てて彼女の肢体を抱きとめる。
が、既に綾乃の目を焦点が定まっておらず、
息も絶え絶えになっていた。
「な………………!!」
あまりの急展開に絶句するが、
綾乃は状況を理解できない俺の頬に手を当て、
流れてもいない涙をぬぐうように俺の目元に指をなぞらせた。
「……啓介。私、あなたを好きになって、良かっ、た……」
直後、綾乃の目は閉じられ、俺に触れていた手も力なく下がった。

――ねえ、啓介。
寂しいときには空を見上げて。
私はいつでも、そこからあなたを見守っているから――





                             『シロクロ』完




570シロクロ17話【6】:2010/07/31(土) 23:12:03 ID:7fGJHNKy
「いや終わらせるなよ!つか変なモノローグ付けて死ぬな!
『愛してる』発言が原因で死なれたらすげぇ後味悪いわ!」
「あ、あれ?」
俺の声――というよりツッコミ――が届いたらしく、綾乃は目を覚ました。
(※プロローグと本編との間に若干の差違があったことを深くお詫び致します。)
「危ない危ない。危うく連載再開一回目で終わるところだったわ……」
「そんなに衝撃的だったのか、俺がああいう事言うのは!
いきなり死に瀕して最終回迎えそうになるくらいだったのか!?」
「だ、だってさっき啓介、私のこと、あ、あい、して、るって……………………」
また赤くなって口ごもり、うつむく。
何度も脳内で反芻しているようで「……ぁ、ぁぅ……」と、小さく呟いていた。
「そこまで動揺せんでも……」
「だってだって今まで啓介が『愛してる』なんて言ってくれたことなかったもん!
子供の頃のおままごととか結婚式ごっこの時も付き合ってからも一回もないし!
えっちするときだって言ったことなかったのに!!」
「デカい声でいらんことまで言うな!」
「そんなこと言われても、
好きな人に『愛してる』なんて言われたら冷静になれるわけ無いでしょ!
心臓なんかもうダッダダダダッダーって踊り出して止まらないわよ!」
「それ何かの病気じゃないのか!?」
「ええ、実はあなたと初めて会った15年前から恋の病にかかってるの」
「上手いこと言ったつもりか!?」
「特効薬は想い人の愛情だから一生分ちょうだいね♪」
「さっき愛を囁かれて倒れたのに!?」
「だ、大丈夫よ。キツいのは最初だけで、次からは気持ちよくなるから」
「下ネタ!?つーかノリと勢いで言っただけなのに過剰反応するなよ!」
「…………………え?」
571シロクロ17話【7】:2010/07/31(土) 23:13:24 ID:7fGJHNKy
さっきまでと打って変わって、綾乃は血の気の引いた真っ青な表情を見せた。
恐る恐る俺に聞いてくる。
「……じ、じゃあ、さっきのは、嘘なの?」
「んな訳ないよ!ちゃんと本心だよ!」
思わず本音を言ってしまった。
「……そ、そうなんだ……」
俺の本音に安心したようで、綾乃は再び赤面し、表情を和らげる。
無言になる俺と綾乃、そして周囲の皆。
「「って、うわあぁっ!?」」
そこで俺たちはようやく気付いた。
いつの間にか周囲に友人たち以外の一般生徒が増えていたことに。
「またかよあのバカップル……」
「受験終わって早々……」
「俺、なんか人恋しくなってきたよ」
「あたしもよ」
周囲が口々に俺たちに冷やかしのコメントを述べていき、
さすがに綾乃も羞恥に頬を赤く染めていた。
「逃げるぞ綾乃!」
「あ、う、うん!」
俺は綾乃の手を引いてその場を逃げ出した。
――――1年前の彼女の転校初日のように。

「おーいそこのバカップル改め白黒夫妻。学校内でいちゃつくなー」
「あと、黄原君がさっきの発言をみどりちゃんに浮気と誤解されて
フルボッコにされてるんですが……」
「アンタがっ!泣くまでっ!殴るのをやめない!」
「………っ!………っ!………っ!(声にならない悲鳴)」
572 ◆6Cwf9aWJsQ :2010/07/31(土) 23:16:48 ID:7fGJHNKy
以上です。

規制のせいで満喫から投下する羽目になった・・・
573名無しさん@ピンキー:2010/08/01(日) 00:42:41 ID:Su66cENf
さすが良作シリーズ、乙です

ところで、なんで題名がシンクロなんですか?
574名無しさん@ピンキー:2010/08/01(日) 02:40:37 ID:ik5hR+WP
GJです!
最後www

>>573
苗字、苗字
575ジャージ 1/3:2010/08/01(日) 03:01:49 ID:Z6YZKjSf
「それにしても、凄い雨だったな?」
「はい、もうビショビショになっちゃいました……」

8月1日。
今日は夏休みの補習最終日で、いつものように俺は幼馴染の香奈と一緒に学校から帰宅していた。
天気は久々に透き通るような快晴で、俺も香奈も真っ青な空を楽しみながらしばらく歩いていたのだが、
突然バケツから水を零したような激しいお天気雨が俺達を襲ったのである。
俺達はとりあえず、香奈の家より少しだけ近い俺の家に二人で避難することにした。

「でも、綺麗でしたね、お天気雨! 虹も青空の向こうに見えて幻想的でした」
 香奈は俺のほうを振り向くと、目をキラキラと輝かせながら口を開いた。
 毎度のことながら、彼女のその純粋で純情な少女っぷりには思わず笑みがこぼれてしまう。
「まあ、そうだな。雨に降られたのは不運だったけど、ある意味運がよかったかもな」
「ハイ! あんなのそうそう見られるものじゃありませんから……」
 そういうと香奈はうっとりと眼を閉じた。
 先ほどの情景を思い出しているのだろうか?
「あー、それよりさ……」
「はい?」
「お前、着替えたほうがいいな……その、Yシャツ透けてるぞ」
「!!」
 香奈は顔を真っ赤にすると勢いよく手で胸をサッと覆った。
「青か……」
「〜っ!! 諒助のえっちスケベ変態!! うぅ、もう……最悪です」 
「とりあえず、そこのタオルで体拭いて待ってろよ。 なんか着替え持ってくるから」
「え……あ、はい」
576ジャージ 2/3:2010/08/01(日) 03:03:05 ID:Z6YZKjSf

〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜
「無理です!!」
「なぜ!?」
 俺が持ってきたのは、中学の時の俺のジャージだった。
 つーか、無理と言われても香奈が着られるのは家にはこれくらいしかないんだけどなぁ……
「なぜって、諒助が着ていた物を私が着られるわけないじゃないですか!!」
「あー、確かにちょっと大きいかもしれないけど、中学の時のだし大丈夫だろ?」
「そ、そういう事じゃなくてですねぇ……」
「じゃあ、どういう事だよ?」
 俺がそう聞くと、何故か香奈は頬を少し赤らめて下を向いてしまった。
「そのぉ、精神的に無理なんです……精神がすり減ります……」
「なあ、それって少女が頬を赤らめながら言う言葉じゃないよな?」
「でも、無理なものは無理なんです」
 香奈はプイっと俺から目を背け、そっぽを向いてしまった。
 こうなるとコイツは結構頑固だったりするから困る。
「じゃあ家までその格好のまま帰るのかよ……なによりそれじゃあ風邪ひくだろ?」
「うぅ、それはそうなんですけど……」
「じゃあ着ろ!! ホレホレ」
「ちょっ、やめてください。やめっ……近づけないでっ!!」
「はい」
 本気で拒絶されて軽くショックを受ける俺。久しぶりに香奈に怒られてしまった。
「そ、そんな地に伏すほどショックを受けなくてもいいじゃないですか!」
 そう言われても……
 かなは普段は温厚だという事もあって、たまに怒られると俺のショックもでかいのだ。
 失意体前屈くらい当然の結果だろう。
「わ、わかりました……着ますから、そのジャージ貸してください……」
「いや、無理に着なくてもいいよ……俺が悪かった」
「い、いいんです! それに、このままだと諒助の言うとおり風邪引いちゃいますから……」
577ジャージ 3/3:2010/08/01(日) 03:04:19 ID:Z6YZKjSf
〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜
「ど、どうでしょうか?」
「ちょ、ちょっと大きいな……でも、似合ってるよ」
「ほ、ほんとですか?」
 そう言うと香奈は「えへへぇ……」と、頭を掻きながら照れ笑いをした。
 不覚にもその笑顔で胸がキュンとなってしまう。
 さっきは冷静に似合ってると言ったが、実際は頭がパンクしてしまいそうなほどの破壊力だ……
 腕は袖で完全に隠れ、だぶだぶで肩からズレ落ちそうなジャージが妙に色っぽい。
 
 ――あ、あの下は下着一枚なんだよな……?

 俺はゴクリと唾を飲み込んだ。
 香奈のほうをちらりと見ると、だぶだぶのシャツを引っ張ったりいろいろいじくっていた。
「それにしても、長袖のジャージしかなかったんですか? ちょっと暑苦しいです」
「え、ああスマン」
「まあ、別にいいですけど……それよりこのジャージ、きちんと綺麗にしてあるんですよね?」
 香奈は匂いでも確かめるかのように両手の袖口を顔に近づけると、スンスンと息を吸った。
「洗濯はちゃんとしてあるから、別に臭わないと思うけど?」
「うーんそうですねぇ……」
 そう言うと香奈は目を閉じて再び、今度は大きく息を吸った。
 すると、だんだんと顔が赤くなり、「諒助の匂いがします……」とだけ一言呟いた。
「え、マジ? おかしいなあ。嫌なら別のやつ持ってくるか?」
「あ、いえ。いいんです! 我慢しますから……うふふっ」
 彼女は顔をニマニマと綻ばせながら、またスーッと大きく匂いを嗅いだ。
 気になるなら匂いなんか嗅がなければいいのに……
 俺はなんとなく窓の外に目をやると、先ほどまでザーザーと降っていた雨は既に止んでいるようだった。
「なあ、雨やんだみたいだな?」
「……そうみたいですね」
「帰るなら家まで送るぞ?」
「じゃあ、お願いします」
 かなはぺこりと頭を下げた。
 相変わらず、幼馴染の俺に対しても礼儀正しいやつだ。
「よし! じゃあ行くか?」
「はい……えっとあのー、諒助?」
「ん?」
「このジャージ……」
「ああ、後で適当に返してくれればいいよ」
「そ、そうじゃなくてですね……えっと、貰っちゃだめですか?」
「はぁ? ……なんで?」
 さっきまで『精神がすり減る』とか『臭う』とか言っていたので、俺は香奈の真意がイマイチ掴めなかった。
「ジャ、ジャージが欲しいとかそういうわけじゃなくてですね!私が一度着たものを諒助に返すのが、単に恥ずかしいだけです……」
「ああ、そういう事なら俺はもう着ないし、かなの好きにすればいいよ」
「そ、そうですか? それじゃあ、お言葉に甘えて貰っちゃいますね」
 その時の香奈の笑顔は、いつにもまして一段とかわいかった気がする。
578名無しさん@ピンキー:2010/08/01(日) 06:08:19 ID:Iu24S/by
>>575-577
何これ……萌える……そこはかとなくエロいしこれは良い
579名無しさん@ピンキー:2010/08/01(日) 07:44:55 ID:0nmXN2Vj
ジャッジー!ジャージで萌え殺されるのはありですか!!?
580名無しさん@ピンキー:2010/08/01(日) 08:01:17 ID:PngM6TlW
>>577
続きはありますか?
581名無しさん@ピンキー:2010/08/01(日) 19:59:04 ID:Inbux+S4
>>577
敬語系幼馴染にジャージしかも多分ムッツリスケベな女の子とか
これは続きに期待せざるおえない
582名無しさん@ピンキー:2010/08/02(月) 15:44:51 ID:mZdoTOiP
でも長い事着てるとそのうち前に着てた人の匂い薄れてくるよな
583名無しさん@ピンキー:2010/08/02(月) 20:01:55 ID:A6x3Qsd/
一旦返したら男が女の匂いにドキドキして着て
しばらくしたら女がまた寄越すように要求
以下無限ループ
584名無しさん@ピンキー:2010/08/02(月) 20:05:16 ID:5j25Vt48
それはどうなんだろうなwww
俺的には大事に女が毎日パジャマに着てればいいよ
585名無しさん@ピンキー:2010/08/02(月) 21:31:30 ID:Ts361M0X
>>583
さっきまでG's読んでたせいか幸せスパイラル理論が展開されたぜ
586名無しさん@ピンキー:2010/08/02(月) 21:52:12 ID:5j25Vt48
何それ?
587名無しさん@ピンキー:2010/08/02(月) 22:30:17 ID:WU7eQ6ua
そもそも男の体も成長してるだろうし昔のジャージを着れるのかとゆー
588名無しさん@ピンキー:2010/08/02(月) 23:16:20 ID:yOns/4nP
毎日着ると自分の匂いで幼馴染の匂いが消えるし、
かといって洗濯するわけにも行かないので着たいけど着られないと悶絶する幼馴染
589名無しさん@ピンキー:2010/08/02(月) 23:30:16 ID:eqKlYhAL
>>587
だから小さくなって男が着れなくなったお下がりを女が貰うんじゃね?
590名無しさん@ピンキー:2010/08/02(月) 23:33:00 ID:5j25Vt48
最初俺も突っ込もうと思ったが
>>587>>583に対する発言なんじゃない?
591名無しさん@ピンキー:2010/08/03(火) 02:32:01 ID:dqAiO77T
名字が書かれたジャージで夢想するわけですね、わかります
592名無しさん@ピンキー:2010/08/04(水) 12:43:00 ID:pihpTdBl
自分の娘が相手の名札を付けて登校するところから手をバンバンさせて妄想するとか
593名無しさん@ピンキー:2010/08/05(木) 00:08:37 ID:zj2S/Tkb
どうも。
通りすがりですが、なんか書けたので投下します。エロくは無いです。
594お尻の話 1:2010/08/05(木) 00:09:21 ID:zj2S/Tkb
桃子のお尻は大きい。
いきなりなにを言い出すのかと思うかもしれないけど、本当なんだから仕方が無い。
もちろん、桃子は顔も可愛いと思うし、性格だっていい。
お尻ばっかりみたいな言い方もどうかと思うんだけど
実際に桃子のことを考えると、真っ先にお尻の事が思い浮かぶ。
あと、お尻が大きいからって、太ってるわけじゃない。
ぱっと見は普通の体形だし、胸も……まあ、普通だと思う。クラスのほかの女子と同じくらいじゃないかな。
まあ、確かに太腿とかも、お尻に釣られて? 結構太いか。
でも、なんかこう、わかるかな。膝の辺りできゅっと細くなってて、余計にお尻の大きさが強調される感じ。
要するに全体的に見ると、むにっ、くっ、ぼぼーんって感じ。わかんない? 

あ、桃子っていうのは僕の幼馴染だ。
よく覚えてないけど、幼稚園の頃からよく遊んでたらしい。
同じ小学校、同じ中学校、高校まで同じ。
小学校の頃は、よく冷やかされたりして、一時ちょっと疎遠になったりもしたけど、結局、今までずっと一緒。

「ノリくーん、ちょっと休憩しようよー」

で、今は夕方、放課後の校庭。
今度の球技大会でやるバレーボールの練習をしようと、桃子が誘ってきた。
グラウンドの真ん中あたりは運動部が占拠してるけど、端っこの方なら、二人でやるぐらいにはスペースがある。
ノリ君ってのは当然僕のことだ。憲弘。だからノリ君。
桃子がそんな風に呼ぶのが恥ずかしくて、やっぱり小学校の頃かな、止めろと言った記憶がある。
でも、このとおり、ノリ君のまま。もういいけどね。
595お尻の話 2:2010/08/05(木) 00:10:02 ID:zj2S/Tkb
「うーん、なかなか上手くならないね」
「まあ、僕も運動苦手だし……」
「私もー」

桃子が手で汗を拭って、地面に置いたバレーボールに座った。
その体重で、ボールがぎゅむっと潰される。
その隣というか、やや後方にポジションを取り、僕も地べたに座る。

どこかの運動部の掛け声に桃子が振り向くと、みつあみにした黒い髪が揺れた。
桃子は、中学校の頃からかな、学校に来る日はいつもみつあみにしている。
なんでも、その頃僕が「みつあみが似合う」と言ったらしい。覚えてないけど。

「球技大会まであと1週間しかないのに、間に合うかなぁ」
「さあ……そもそも、うちのクラス、みんなやる気ないからなぁ」

学校から帰っていないので、僕も桃子も当然体操服。
うちの学校の女子は、未だにブルマが指定体操服だ。
別にブルマが特別好きなわけじゃないけど、まあ露出度が高いのは良いことだ。

桃子のお尻に敷かれたボールは、楕円形にゆがんでいる。なんかかわいそうだ。
桃子に体重のことを聞いたら、それはそれは怒るので、聞いたことは無い。
けど、まあ、それなりにあるんじゃないかな。あのお尻だもの。
今、ボールの上にでーんと乗っかってるお尻は、ボールの元のサイズより一回り
いや二回りは大きい。そして丸い。
そんなお尻を、ブルマがぱっつんぱっつんになりながら包んでいる。
若干サイズが小さいような気もする。足の付け根の所じゃ、窮屈そうに肉に食い込んでいる。

まあ、そのキツキツ感のおかげで、丸々としたお尻が、余計に強調されるような気がする。
ブルマを考えた奴、偉い。
596お尻の話 3:2010/08/05(木) 00:10:48 ID:zj2S/Tkb
「……ノリ君、またお尻見てる」

さりげなく桃子の後ろに回りこんで、頭の潰れた逆さ雪だるまみたいな
ボールとお尻の共演を観察していると、桃子がジトっとした目で言った。

「え、いや、そんなことないって」
「嘘だ」

桃子のお尻が大きくなりだしたのは、というか僕がお尻に注目しだしたのは、中学生の頃だ。
気がついたら、特に桃子の後ろを歩いてる時とか、自然と目線が下がって
そのぷりぷりと動く膨らみに釘付けになっていた。
お尻を見ていると、最初桃子にバレた時は、そりゃもう大変だった。
桃子は顔真っ赤にして本気で怒るし、僕は僕で見てねーよと逆ギレ。
結局1週間ぐらい口を聞かなかった。多分、今までで一番長く喧嘩してたんじゃないかな。
まあ結局僕が謝った。見ていたことは認める。もうじろじろ見たりしないという約束で。
僕が土下座(……なんかなんでしちゃったんだろう)したとき
桃子は物凄く恥ずかしそうな顔をしてたけど、許してくれた。

で、その約束が守られたかと言うと、そんなわけはない。
いや、だって……ねぇ? 無理だろ、そんなの。
登下校も一緒、休み時間も一緒の可愛い女の子が、上半身は普通で
腰から下だけぼーんとしてて、制服のスカートの上からでも
なんとなく形が分かるようなお尻してたら、そりゃ見るでしょ。男として。
え、わかんない? いや、別にいいんだけど。

そんなこんなで、それからもついつい見ちゃって。最初は桃子も怒って、
僕も見て無いって言い張ってたんだけど、あんまり何回もあるもんだから、そのうちお互い慣れちゃって。
桃子も別になにも言わなくなったし、僕も次第に露骨に見るようになった。
それでも、僕の視線に気付くと、桃子はちょっと恥ずかしそうだ。
597お尻の話 4:2010/08/05(木) 00:11:29 ID:zj2S/Tkb
「ノリ君、昔からだよね。お尻好きなの」
「いやまあ、好きなことは否定しないけど」
「幼稚園の頃から、お尻触ってきたもん」
「え、ちょ、ま、待って。なにそれ、覚えてないんだけど」
「え? そうなの? よく触ってたよ。ノリ君」
「いやいやいや、そんなはずは」
「へぇ、覚えてないんだ……」

マジか? 幼稚園で女の子のお尻触るって、なんて問題児だ。
つーか、幼稚園児のお尻なんて、男も女も変わんないだろうに。って、そういう問題じゃないか。

と、いうか、なんかこれじゃ僕が根っからの尻フェチみたいじゃないか。
僕は、特にお尻が好きなわけじゃないぞ。説得力無いかもしれないけど。
ただ、桃子が、こう、いいお尻だから、自然とそこに注目しちゃうだけだよ。
ほら、巨乳の女の子だったら、胸見るだろ。それと同じ。
それに、他の女の子のお尻はそんなに見たりしないぞ。
まあ、ぶっちゃけ桃子以上に見てて楽しいお尻の女の子はいないからだけど。
……なんか僕凄い恥ずかしいこと言ってないか。

クラスの奴らはみんなして僕らを夫婦扱いだ。まあ、そりゃもうずっと一緒にいるんだから、仕方ないんだけど。
それにもう慣れっこだ。小学校から言われ続けてるんだから。
クラスが違った学年でも、休み時間には6割の確率で桃子の方から遊びに来る。2割は僕が行く。
いや、もちろんお互い同性の友達はいるよ。
でも、なんて言うかな。桃子と一緒にいると、疲れないんだよね。
自分を一切偽らなくっていいっていうか、なんの遠慮もしなくていいっていうか。
まあ、だからこそ遠慮なくお尻見てるんだけど。
598お尻の話 5:2010/08/05(木) 00:12:11 ID:zj2S/Tkb
桃子のことを、女の子として好きかどうかは、正直言ってよくわからない。
今更になって、告白して一緒にデートとか行ったりとか、とても想像できない。
でも、他の女の子と付き合うってのはもっと想像できない。ま、単にモテないんだけど。
桃子も……多分、そんな風に思ってくれてると思う。
桃子がだれか他の奴と付き合ってたり、誰かが好きだってことも、聞いたことはない。
それに、まあそれなりに好きじゃなかったら、お尻見させてくれないんじゃないかな。多分。

「さっ、練習しようぜ」

割と自分に都合のいいことを考えながら、僕は地べたから立ち上がる。
地べたに座ると、目線がお尻の高さに近くなって、なんていうか、いい感じだった。

「……」
「ん、どしたの?」

でも、僕が立ち上がっても、桃子はボールを押しつぶしたまま、立とうとしない。
なんだか目を伏せ気味にして、頬が赤くなってる。のは夕日のせいか。

「……ノリ君」

それから視線だけを動かして、僕を見上げながら、小さな声で桃子は言った。

「触って……みる?」

「……へ?」
599お尻の話 6:2010/08/05(木) 00:12:53 ID:zj2S/Tkb
桃子の言った事の意味がわからなくて、我ながら間抜けな声がでた。

「だって、いつも見てるばっかりだし……幼稚園の頃とは、多分違うよ」
「……ほえ?」

ま、待て。落ち着けノリ。憲弘。ここはクールに落ち着いて整理してみよう。
触ってみる、うん。つまり触ってみるかってことだ。
で、何をかって所が問題なのだ。話の展開、桃子の表情、そしていつも見てるばっかり、これらをまとめると……

「え、うぇえええええ!?」
「ちょ、おっきい声出さないでよ」

校庭で絶叫。青春だ。
僕の声に、運動部の奴らが振り返る。中には僕のクラスの奴もいる。にやにやすんな。練習しろ。

「さ、触るって……?」

慌てて声を潜めて、重要事項の確認を行う。重要だ。これは重要だ。

「ん。だから……」

桃子はもじもじと恥ずかしそうに、目をまた伏せた。
くっ、可愛い。神様、こんな僕にこんな幼馴染をくれてありがとう!

「お尻……触りたいんなら、触ってもいいよ」

桃子の顔は真っ赤だ。夕日のせいじゃない。
人間、ガッツポーズを抑える作業がどれだけ難しいか、この時初めて知った。

「え、いや、やばいだろ、それ」
とか何とか言いながら、心の中ではメダルを取ったオリンピック選手みたいに、高々と両手を大空に突き上げている。
600お尻の話 7:2010/08/05(木) 00:13:35 ID:zj2S/Tkb
「……嫌なら、べつにいいけど」
「い、嫌なわけじゃあ、まあ、ないっていうか。いや、触りたいとか、そんなんじゃなくて、その
えっと、好意は受け取らなきゃだし、ほら、せっかくだし」

こんなとき、紳士的にそんなことを言っちゃダメだよお嬢さん、そういうことはもっと大切にしなさい
とか言えればカッコいいんだろうけど、僕はジェントルメンには到底慣れそうも無い。

いや、待てよ。ここで断ったら、逆に失礼か……?
どういうつもりで桃子がそんなことを言ったんだろう、と考えると、そりゃあ僕が腰抜けの
ヘタレ野郎だから、ええいもう実力行使だ、ということだろうか。

なるほど、つまり、桃子は僕にお尻を触るような仲でもOKということか。なるほどなるほど。
イコール、桃子は僕を好き。幼馴染としてじゃなくて、男として。
で、桃子は僕がお尻好きなことは知っている。その好きなものを絡ませてのアプローチ。
くっ、泣かせる……そんなことしなくても、僕はいつでもウェルカムだったのに……
そうさ、それが僕の本心! 好きだ! 桃子!

と、なると女の子に恥をかかせるわけにはいかないな。
ここは一発、バシッとキメるしかない!

「え、で、あの、僕も……」
「……触りたいの?」
「……触りたいです」

あれ、なんか凄い馬鹿っぽくないか、僕。
601お尻の話 8:2010/08/05(木) 00:14:16 ID:zj2S/Tkb
放課後、に体育館の裏、で女の子、と二人きり。
こんなベタなシチュエーションが本当に存在するとは、信じられない。
うちの学校の体育館には、運動部室棟が隣り合ってて、その間が狭い通路みたいになっている。
しかも都合のいいことに、部室棟の体育館側にほとんど窓が無い。
どこか人目の無いところ、でたどり着いた。体育館の影になって、もう随分と薄暗い。

「ここなら、大丈夫かな?」
「う、うん。だだだだっだ、大丈夫じゃね」

僕とした事が、なんだこのテンパりっぷりは。
いや、仕方ない。これは仕方ない。
なにしろ、あの桃子が、僕にお尻を触らせてくれるって、こんなアヤシゲな所に来たんだから。
十うん年ずっと見るだけだった、あのお尻を……うっひょう!

「え、えっと。とっ」
「……ん」

僕がそりゃもう壮絶に目を泳がせまくっていると、桃子がもじもじとしながら、僕に背を向けた。
マジかっ。マジかっ!

ここでがっつかないのがジェントルメンへの第一歩だ。
深く深呼吸して、震える手を押さえる。
目の前には、ふわふわとした丸いお尻。ついでに白いうなじ。
さらに体操服を透けてブラジャーの紐。パーフェクトだ。完全制覇だ。

「じゃ、じゃあ、し、失礼しまままっす」

万感の思いを込めて、ゆっくりと右手を伸ばす。
さりげなく、いやらしくないよう、エレガントに……!
602お尻の話 9:2010/08/05(木) 00:14:57 ID:zj2S/Tkb
「お、ぉぉおおおお……」

喉の底から沸きあがるような声を出してしまった。
これは……凄いぞ!
お尻の肉が、指と指の間を埋めるように、手の平にふにっと吸い付く。
それでいて、そのとろけるような柔らかさと矛盾せずに、確かな弾力で手の平全体を押し返してくる。
ブルマのさらっとした生地と、中身の柔らかさが見事に融合して
そう、それはまるでジューシーな高級マスクメロンのよう……ってメロン固いな。
ええっと、そうそれはまるで……生麩!
……女の子のお尻触っといて、生麩ってどうなんだ。
いや、でも、とにかく、想像以上になんだ、アレだ。ステキだ。

「や、やわらか……」
「……」

全く無意識にもう一方の手も伸ばす。
両方の手の平でも、とても抱えきれない尻肉……って言い方もなんだけど
とにかく、巨大なマシュマロを持ったように、至福の感触だ。

「んっ……ん……」
「ほ、ほぅ……」

思わず、ため息が漏れる。天国だ。
603お尻の話 10:2010/08/05(木) 00:15:38 ID:zj2S/Tkb
「ノリ君……なんか、触り方がいやらしいよ」
「ふぅむ……えっ、あっ、えぁ!?」

我を忘れて堪能していると、桃子が顔だけこっちに向けて、小さく抗議した。
え、いやらしい? そ、そうかな?
と、思ったんだけど、そういえば気付くと、両手でがっと鷲掴みにし、お尻全体を
腰ぐらいから太腿の付け根までをそれはそれはすべすべと撫で回し
さらにむにむにむにむに揉んで揉みたおしている。

い、いや、これは不可抗力だ。手が、手が勝手に!
しかも、多分桃子には気付かれてないけど、僕の……その、なんだ、高射砲が
完全に臨戦態勢というか、なんというか。
しょ、しょうがないっすよ、流石にこれは。男の子だもん!

「ご、ごめん」

だけど、そんなことを言われて、なおも触り続ける度胸など、あるはずも無く、飛びのくように桃子から離れた。
時間にして、1分ぐらいだろうか。短い天国だった……。

「えっと……ど、どう?」

桃子が、自分のお尻を両手で押さえながら、面白いくらいに顔を真っ赤にしてる。可愛い。神様ありがとう!
604お尻の話 11:2010/08/05(木) 00:16:21 ID:zj2S/Tkb
「え、あ、その、あ、な、ナイスボリューム!」

おい                          おい

「……どうせ、おっきいもん」
「い、いやいやいや! す、すっげぇ気持ちよかったよ! もう、最高! おっきいのいいよ! おっきいの!」

分かってる。分かってるさ。最悪だよ、この台詞。
でも、しょうがないだろぉおお。あんな体験をして、しかも前かがみなんですよ今僕は。
まともなコメントできるわけ無いって。

「……ふん」

桃子は、頬をぷうっと膨らませて、そっぽを向いてしまった。可愛い。
センキューゴッドアイラブユー! じゃなくて。

「あ、あの、ご、ごめん」

今をチャンスと、愚息のポジションを素早く適切にチェンジして、手を合わせて謝る。

「えと、その、あ、ありがとう。さ、触らせてくれて」

いや、これもどうかとおもう。触らせてくれてありがとうって。
でも、本心に違いない。本当ならそりゃもう、一生分の感謝を捧げなければならない所だ。
しばらく桃子は膨らんだままだったが、やがて振り向いて

「もう、帰ろ」
と言った。
605お尻の話 12:2010/08/05(木) 00:17:04 ID:zj2S/Tkb
帰り道、桃子は僕を置いていくように早足で、半ば走っていたが、どうせ通学路は同じ方向だ。
すぐに追いついて、日もほとんど暮れかけた道を
体操服の上に桃子はセーラー服、僕は学ランを着て、並んで歩く。
太陽そのものはもう建物の影に入って見えないが、西の空がべったりとした赤色に染まっている。

「……」
「……」

かなり歩いても、どちらから何を言うでもなかった。
と、いうか言えるわけが無い。気まずいったらありゃしない。
桃子はずっと下を向いて、目を合わそうともしない。
僕は僕で、手にはっきりと残った感触を忘れまいと、あのパラダイスタイムを必死に思い起こそうとしている。
が、それを思い出すとどうもマイサンが張り切りだそうとするので、この加減が難しい。

お礼はもう10回くらい言った。で、その2倍ぐらい謝った。
向こうから触るかと言ってくれたのに、謝る必要も無いと思うんだけど、謝らずにはいられなかった。
まあ、全部無視されたけど。
とにかく、黙って、歩く。
桃子と僕の足音だけが夕暮れの街に響く……いや、車の音とか烏の鳴き声とか
遊んでる子供の声とかもするけど気にしない。

桃子との登下校は、もう、10年以上続けてきたことだけど、なんだか普段と違う。
桃子が、町の様子が、いつもと変わって見える。
そうか、これが童貞を捨てた男の見る風景! ……捨ててないけど。

思い切って手を繋いでみようかと思ったけど、恥ずかしいのと、さっきまでお尻触ってた手で
繋ぐのもどうかと思って、結局出来ずじまいだった。
606お尻の話 13:2010/08/05(木) 00:17:46 ID:zj2S/Tkb
無言のまま、別れ道の交差点まで来た。
僕はここからもう5分もしないで家だ。桃子は逆方向に曲がって、10分くらいかな。

「あ、じゃ、じゃあ、また明日」

僕の言葉も聞いていないように、振り返りもしないで桃子は自分の帰り道を歩いていく。
わけがわからない。なんで? なんでそんな黙っちゃうの?
女心と秋の空と言うが、やっぱりあれか、触り方がマズかったか。
桃子、そういう系のこと苦手そうだもんな……いやでも、向こうから誘ってくれたんだし……
しかし柔らかかったなぁ……あんな柔らかいものがこの世にあるなんて
しかも人の身体に……女の子っていいなぁ……

手には痺れるようなあの感触が確かに残っている。
……言っとくけど、僕はお尻見てるからって、その、ソロプレイで桃子のことを想像したことはないぞ。
そりゃそうだろ。僕の大切な幼馴染だ。そんなことに使えるはずが無い。
でも……この手の感触は……思い出しちゃうだろうな……今晩……

「ノリくーん!」

うつむいて自分の(恥ずかしい)世界に浸ってると、桃子の声が聞こえた。
慌てて声の方を見ると、こっちに振り返った桃子が手を振っている。

「他の女の子のお尻見ちゃだめだよ! もちろん、触るのもー!」

そう言って、桃子は走って行った。
その足を踏み出すごとに大きく揺れるお尻が見えなくなるまで、僕はその場に立ち尽くしていた。
607名無しさん@ピンキー:2010/08/05(木) 00:18:42 ID:zj2S/Tkb
以上、終わりです。
608名無しさん@ピンキー:2010/08/05(木) 00:25:46 ID:PbT+KG4/
不覚にもフル勃起した。GJ!
609名無しさん@ピンキー:2010/08/05(木) 00:27:29 ID:+Km9bFCL
くそ…良いじゃないか

なんで文頭に「くそ…」なんてつけたかって言うと、尻バナじゃないんだけど尻がでかくて気にしてるって言う幼なじみが出てくる話を書いてる最中だったからなんだ
こんなほのぼの良い萌え作品を出されたら、違う方向性を撃ち出さなくちゃいけないじゃないか…
610名無しさん@ピンキー:2010/08/05(木) 03:19:53 ID:DfxS89KV
若い幼なじみの大きいお尻ウェルカムな僕としては
同系統でもウェルカムでございます。
作者様毎に趣も違うと思われますし><
611名無しさん@ピンキー:2010/08/05(木) 05:15:15 ID:2VfJkSe1
>>607
GJ!!!!
お尻の大きい娘イイよね・・・

最近また少しづつ投下増えてきて嬉しいなあ。
612名無しさん@ピンキー:2010/08/05(木) 05:39:51 ID:3M9gQzVL
>>609
問題ない……問題ないぞ……! さあ早くカモン!
613名無しさん@ピンキー:2010/08/05(木) 06:02:22 ID:esgV55Fv
>>607
素晴らしい……乙でした。

>>609
全然問題無いので是非投下を
614名無しさん@ピンキー:2010/08/05(木) 18:29:59 ID:8vqryIde

女っ気のない幼なじみと喧嘩してそのまま襲ってしまう展開な小説を書いてくれる神はいないか
615名無しさん@ピンキー:2010/08/05(木) 23:01:11 ID:a1y3Zwe6
>>614
アンタだ。
616名無しさん@ピンキー:2010/08/05(木) 23:19:59 ID:fZIUnMK9
よし書くぜ

私・・・初めてだから・・・・・・優しくして・・・・くれる?
617名無しさん@ピンキー:2010/08/06(金) 12:31:33 ID:3mtvXUf5
>>616
うん…。恥ずかしがらなくていいよ…
618名無しさん@ピンキー:2010/08/06(金) 20:03:14 ID:dfjm9XbM
f
619名無しさん@ピンキー:2010/08/09(月) 01:41:54 ID:NzWsfi3q
小ネタ 台詞のみ 急ごしらえなんで設定適当だぜw
よっす!調子はどうだい?
なに?窓からはいってくんな?
今更そんなこと気にするなって!あたしとあんたの仲じゃないか!
それで最近どうなんだよ?あんた学校で会っても挨拶ぐらいしかしないしさぁ
もしかして好きな人ができた?そいつはめでたいなぁ
え・・・?本当に好きな人がいるんだ…
そっか…、あんたにもちゃんと好きな人ができたんだ…
あ〜、いや意外だったというかまあそんな感じ
まああんたにそんな子ができたならあたしは協力するよ〜
あん?なに不機嫌のなってんの?別にからかい目的でやろうと思ってないって!
ただあんたにそんな話されるなんて夢にも思わなかったからさ…
いやいや!そんなことないですよ〜?ちょっと意外だっただけ
んでどうなのその気になるおなごってのは?
へぇ〜…、そうなんだ、脈がなさそうなんだ…ヨカッタ
いやいや!何でもないよ〜、ただの独り言だって!
んで、どうするん?その脈の無い娘にさ〜
いや、別にからかってないっすよ?協力すんなら色々あるじゃん?
そこは解かっておけよ!あんたの為でしょうが!!
ほれほれ、おねぇ様にいうてみ〜?恥ずかしがらずにさ〜
ごめん、マジなんだよねあんた…、冗談が過ぎた
本当にごめん、ちゃんと協力するから教えて、あんたの好きな人…
ほお〜なかなか勝気な子なんだねぇ〜、その上意地っ張りと来た、なかなか攻略し辛いこだねぇ
え?あたしみたい?冗談はよしてよ、あたしゃそんなに意地っ張りじゃございません!
え?何いってるのあんた!?その娘はどうすんのよ!?わりと脈ありかも知んないんでしょ!?
え・・・?何言ってんの…、意味わかんない…
あたしみたいじゃないってどういう意味よ…、やめてよそんな冗談
意味わかんないよ…、なんでそんな事言うのよ…
だってあたし女らしくなんか無いよ?ちょっと料理が得意なだけで…
やめてよ!あたしはあの子みたいになんて出来ないのに!
どうしてそんな事言うのよ…、そんな事言われたって嬉しくない!
あんたはあんたの好きな子をちゃんとつかまえなさいよ!いまあたしにそんな事言ってもしょうがないでしょ!
え?なんでそんな顔ちかっ…んっ
バカッ!バカッ!なんでいつもあんたは急に決めるの!?
う〜、ばかぁ…
620名無しさん@ピンキー:2010/08/10(火) 00:50:35 ID:rMavkpUz
読み辛い。
621名無しさん@ピンキー:2010/08/10(火) 22:41:40 ID:cEr7PbVd
気づいたらこのスレが一番好きになってた
もっと賑やかにならんもんかねえ
622名無しさん@ピンキー:2010/08/11(水) 00:27:34 ID:jOq3YpWP
踊るさんま御殿にあったシチュが、このスレでも応用できそうな気がした。
623名無しさん@ピンキー:2010/08/11(水) 00:29:02 ID:hrTi+kuV
どういうシチュ?
624名無しさん@ピンキー:2010/08/11(水) 00:32:36 ID:7sZ7HSmY
好きなタイプ誰?ってやつだろ?
625名無しさん@ピンキー:2010/08/12(木) 01:17:01 ID:e1QmJb9Z
それで幼馴染の事を話したら男にもばれてるってこと?

つか過疎すなあ
626名無しさん@ピンキー:2010/08/12(木) 09:34:52 ID:XrJL0ieQ
自分を女扱いしない幼馴染が、好きな人誰と問い詰めたら、
お前だよ、わかれよ。

と言ってくるのか。

王道だな。
627名無しさん@ピンキー:2010/08/13(金) 09:30:13 ID:Dc7xxuht
628名無しさん@ピンキー:2010/08/13(金) 18:07:07 ID:30FBcNUH
無口無表情幼なじみとかどうよ
周りの人は何が言いたいのか解らないが幼なじみの男だけは長年の付き合いで僅かな挙動だけで幼なじみの言いたいことを理解できる
だけど幼なじみが男のことを好きなことだけは気づいて貰えないみたいな
629名無しさん@ピンキー:2010/08/13(金) 18:47:50 ID:+ViXZ2ph
無口で無表情でちんまい女の子良いよね
630名無しさん@ピンキー:2010/08/14(土) 01:15:24 ID:DKho3fQQ
外人幼馴染みさんこないかな
631名無しさん@ピンキー:2010/08/14(土) 02:33:14 ID:2b4usvGA
続き待ってるのが多すぎて寝れない。
632名無しさん@ピンキー:2010/08/15(日) 04:38:38 ID:8zHipDwZ
外国系幼馴染みとイジメは切っても切り離せないよな
633名無しさん@ピンキー:2010/08/15(日) 19:42:00 ID:hXHaicYe
あ゛ー…久しぶりに「武志と梅子」読んだけどえぇわ…。
俺にロリ属性はないけども。
634名無しさん@ピンキー:2010/08/15(日) 21:07:34 ID:gU7MyL1+
〉〉534さんのが外国人幼馴染みかな
635名無しさん@ピンキー:2010/08/15(日) 22:58:18 ID:1QCay0si
>>632
基本的にイジメは美味しい
636名無しさん@ピンキー:2010/08/16(月) 00:07:00 ID:rA3B2OSK
投下もあまり無くて寂しいのでツラツラと書いてみました
規制されてて代行を頼んだので、ロダでUPです。
エロ無し。
【依存系幼馴染】
http://www.dotup.org/uploda/www.dotup.org1092889.txt.html
637名無しさん@ピンキー:2010/08/16(月) 00:09:46 ID:k4RqWr8h
大和撫子って感じの幼なじみでオススメの作品はある?
保管庫量が多過ぎて全部読むの大変・・・
638名無しさん@ピンキー:2010/08/16(月) 03:25:03 ID:RxK+tSRG
>>636
これは続きを期待せざるを得ない
639名無しさん@ピンキー:2010/08/16(月) 04:09:27 ID:gsTf1QBU
>>636
乙!!!
続きに期待
640名無しさん@ピンキー:2010/08/19(木) 00:37:29 ID:CBWmpW9d
ヤングアニマルに載ってるナナとカオルも良い幼なじみだよね
641名無しさん@ピンキー:2010/08/21(土) 01:15:28 ID:0RaCBLr3
週チャンに載ってるケルベロスもなかなか
ナナカオといい別の(ウリの)部分に隠れがちがけど…
642名無しさん@ピンキー:2010/08/22(日) 20:56:50 ID:sg/Vxiih
どっかに騎士系な性格の幼なじみとか落ちてないかな…
無理か、そもそも騎士がいる国とかまだあるのか
643名無しさん@ピンキー:2010/08/22(日) 23:03:23 ID:f3OXjws1
>>642
騎士号持ちなら欧州に結構居る
644名無しさん@ピンキー:2010/08/22(日) 23:15:04 ID:2Fzh/XNU
>>642
イギリス。
ポール・マッカートニーとかエルトン・ジョンとかアーサー・C・クラークとか。
645名無しさん@ピンキー:2010/08/22(日) 23:54:46 ID:sg/Vxiih
>>643-644
あぁ、そうか。
ごめん、今でもサーとか授与される人いる国あるんだっけ…
完全にボケてた

ちょっと英国少女を書くため勉強してくる
646名無しさん@ピンキー:2010/08/23(月) 00:49:17 ID:S8tQGKQQ
イギリスのメシは不味い事は世界的に有名

英国少女、日本の料理にハマる

セイバーだこれー!

俺の貧弱な発想だと何故かこうなってしまった
とりあえず>>645に期待
647名無しさん@ピンキー:2010/08/23(月) 11:11:31 ID:xN7EU6VB
食べる側ならセイバーだが、作る側なら立派な女の子だ!
648名無しさん@ピンキー:2010/08/23(月) 14:51:32 ID:5uvyuAIV
まーアレだ、そうやって思いついたネタを書いたら>>645の構想と合致してネタが潰れるかもしれんし自重しようぜ
649名無しさん@ピンキー:2010/08/25(水) 21:23:41 ID:3bh2SUsH

上の方で「ライバルがいた方がいい」って意見があったけど「NTRっぽいのは嫌」って意見もあったよね。
100%のアテ馬というのも安心できるけど、どうせ恋敵出すなら魅力的な人間の方が盛り上がるかな、とも
思ったり――どの程度までならいいんだろう。

そんな事を考えてたら、ニコ動で、
『「ロミオとシンデレラ」を1ミリも知らない弟の姉が想像で歌ってみた』
って自作歌見つけた。

――幼馴染好きには、凄い堪える。
もう2度と、DQ5でフローラ選べない……
650名無しさん@ピンキー:2010/08/25(水) 22:11:32 ID:HuIJGHfc
とか言ってデボラ選ぶんだろ
651名無しさん@ピンキー:2010/08/26(木) 16:17:43 ID:KXm4w6OL
女が男にたいしてヤキモチやくのがいい
女が他の男に揺れてたりしたら個人的にはやだな
652名無しさん@ピンキー:2010/08/26(木) 17:39:20 ID:mhPLPfJF
お前のその気持ちこそが「やきもち」…!
653名無しさん@ピンキー:2010/08/26(木) 23:11:09 ID:hUCKt0Rg
>>648
気遣い感謝。でもまだネタも出てない段階だから、大丈夫w
いや、結構難しいね。他国の風習とかを取り込もうと思うと。
そういうズレなんかが活かせてなんぼなんだろうけど…
654名無しさん@ピンキー:2010/08/27(金) 00:20:48 ID:+ID5hk1q
RPG(?)みたいな雰囲気での幼なじみもいいよね。
お姫様とその幼なじみの村人とか。
女騎士も通じるところがあるかもしれない
655名無しさん@ピンキー:2010/08/27(金) 00:57:10 ID:MA2J5/sA
わー、サラマンダーよりはやーい。
656名無しさん@ピンキー:2010/08/27(金) 02:20:38 ID:cUN5QL/7
>>655
おいやめろ
657名無しさん@ピンキー:2010/08/27(金) 04:03:54 ID:2VcdVJ4H
大人になるって悲しいことなの……
658名無しさん@ピンキー:2010/08/27(金) 07:41:22 ID:5Y8J7xF8
勇者と魔法使いの幼馴染コンビと言うと、結構王道だが、
性別が、勇者が女で魔法使いが男となると、途端に淫靡に聞こえるのはなんでだろう?
659名無しさん@ピンキー:2010/08/27(金) 11:22:03 ID:RPqy+lNM
まぁイギリスだと大魔導師マーリンや魔女モーガン・ル・フェイもいるからな
実は騎士だけでなく魔法使いもいける
伊達にハリー・ポッターシリーズの舞台じゃねえや
660名無しさん@ピンキー:2010/08/27(金) 12:04:28 ID:ckZayn7F
>>658
まぁ、エロそうだしな女勇者にくっ付いてる魔法使いって
661名無しさん@ピンキー:2010/08/27(金) 12:27:57 ID:Rqc4s/ru
>>653
> いや、結構難しいね。他国の風習とかを取り込もうと思うと。
> そういうズレなんかが活かせてなんぼなんだろうけど…

インドから帰ってきた幼馴染が料理の腕を振るってくれるということで期待していたら、当然のごとくカレーライスが出てきた。
しかもスプーンが添えられていない。これは本格的だ、と感心しながら指先を使って食べようとしたら、彼女が慌ててスプーンを持ってきた。
ただ出し忘れただけらしい。
662名無しさん@ピンキー:2010/08/27(金) 13:14:50 ID:GolCMzsM
>>658
男気溢れる女勇者がベットの上では(ryですねわかりますん
663名無しさん@ピンキー:2010/08/27(金) 14:14:36 ID:m1P7n5H6
>>662
勇者と思えぬ鬼畜プレイで女王様として魔法使いのM奴隷を…
こうですか?(ry
664名無しさん@ピンキー:2010/08/29(日) 06:47:16 ID:RlYRa5fP
幼馴染みにして許嫁
665名無しさん@ピンキー:2010/08/29(日) 09:39:31 ID:z+uUpib3
>>664
ベタな展開だが真理だな。
嫉妬深ければなお良し
666名無しさん@ピンキー:2010/08/29(日) 09:53:59 ID:4KpJVwRy
>>664
内心はともかく男の方は自分に構わず好きな相手と結婚すれば良いよとか言ってたら良し
でもいざ女のほうが他の男と喋ってたりしたら嫉妬
667名無しさん@ピンキー:2010/08/29(日) 15:09:22 ID:dvYTVZr6
>>664
敬語で世話焼きな幼馴染みを幻視した
668名無しさん@ピンキー:2010/08/29(日) 20:22:02 ID:LWoe4wns
>>664
許婚のテンプレは豊富だから、面白そうだ


夕華さんマダー?
669名無しさん@ピンキー:2010/08/29(日) 22:52:58 ID:6mpNeO8D
敬語で世話焼きで許婚とか良いな
嫉妬で精神が焼き切れそう
670名無しさん@ピンキー:2010/08/31(火) 04:35:45 ID:FxMS4sIL
許婚ってことはそれなりに親同士仲いいだろうし
幼馴染であるパターンも多そうだな  戦国・江戸時代とかだとまた違ってくるんだろうが
671名無しさん@ピンキー:2010/08/31(火) 21:32:55 ID:iaNKvTjZ
他所のスレに貼られてたのを読んでたが746で頭をやられそうになったのでこっちにも貼ってやる
ttp://yuzuru.2ch.net/test/read.cgi/news4vip/1282571266/
もうすぐ落ちるかも?
672名無しさん@ピンキー:2010/09/01(水) 20:34:53 ID:r+mSoSKd
甘スレでスルーされたからってこっちにも辺なの貼るな
673名無しさん@ピンキー:2010/09/04(土) 18:00:46 ID:zKGN92TL
>>651
普段は夫婦とかからかわれてても「そんなんじゃねーよ」とか言いつつ
幼馴染が委員会か何かで、ちょっと違う男と話してるだけでイラッとする男
というのもいいと思うんだ、幼馴染のほうが全く自覚無しだと尚良い
674名無しさん@ピンキー:2010/09/04(土) 21:37:20 ID:kF32pejW
>>673
王道だ素晴らしい
675名無しさん@ピンキー:2010/09/04(土) 23:36:02 ID:hQ6Q2TLr
一方が無愛想で、もう一方が社交的、となっている場合、
男でも女でも、社交的な方が主導権を握ってるイメージがあるなぁ。
676名無しさん@ピンキー:2010/09/05(日) 03:59:56 ID:XD3uj/E2
>>675
二人っきりの時は無愛想というか社交性が無い方が主導権を握ってるのも良いぞ
677名無しさん@ピンキー:2010/09/05(日) 05:47:04 ID:Vjo5Bfh9
という訳で誰か何か書いてくだしあ。
続き待ってるのも沢山あるよー
678名無しさん@ピンキー:2010/09/07(火) 01:14:23 ID:HZ5hyIb9
>>644
ナイトって基本的に本人一代だけなんだっけ?
代々様々な理由でナイトをもらい続けた一族育ちの幼なじみとか…
ちとフィクション杉か
679名無しさん@ピンキー:2010/09/07(火) 20:36:19 ID:31Ixhqtg
海外にはまだ騎士団はあるはず

確か今は観光業メインのはずだが
680名無しさん@ピンキー:2010/09/08(水) 15:29:31 ID:WfXQeZoI
やっぱ幼馴染に裏切られる話はキツイわ〜…
本人にその気は無かったとしても、な
681名無しさん@ピンキー:2010/09/08(水) 20:57:40 ID:wyyNOFX2
>>679
日本の忍者みたいな
682名無しさん@ピンキー:2010/09/09(木) 20:37:01 ID:2fk0Qng1
>>680おいおいなんのkwsk
683名無しさん@ピンキー:2010/09/11(土) 01:42:17 ID:7QPkB/oR
>>682
コンビニで立ち読みした麻雀漫画…凍牌、だったかな?2冊のうち表紙が女の子の方だ
主人公にちょっとお灸をすえるつもりで別の男と組んで主人公をハメようとするものの、
看破されて冷たくあしらわれた挙句その組んだ男がクズ過ぎて酷い目にあって、
最後にゃ主人公に見捨てられるとかそんな流れだった気がする
あとベン・トーの2巻か、無自覚とはいえ結果的に主人公を敵組織のボスに売るという真似をやらかす
そこ以外だと例の禁止スレで危険人物扱いされる位だがこの件のおかげで俺はどうにも好きになれん

まあどっちもメインヒロインが他にいるからこういう扱いでもいいのかもしれんけど
684名無しさん@ピンキー:2010/09/11(土) 16:42:28 ID:8KSp6I+d
ツンデレ幼馴染

あったかなぁ?
男がツンデレはあるけど
685名無しさん@ピンキー:2010/09/11(土) 17:21:02 ID:BW2FBUdt
>>684
確かに保管庫にもあんまない
686名無しさん@ピンキー:2010/09/11(土) 17:51:37 ID:8KSp6I+d
ツンデレスレに昨日の深夜に投下されてた
さっそく読んでくるわ
687名無しさん@ピンキー:2010/09/11(土) 17:55:52 ID:pWTPkLnm
男がツンデレは美味しいけどね
688名無しさん@ピンキー:2010/09/12(日) 06:58:10 ID:3cKb7z5S
>>684
ぶっちゃけ幼馴染だとバレバレじゃね?
素直になれない切ない思いとか、ついついきつく当たってしまうのとかをさ
そういったことを相手がわかった上でやってたら、周りからするとただの茶番
だがそれが良い
689名無しさん@ピンキー:2010/09/12(日) 12:16:42 ID:KyE0lwva
そもそも、ツンデレって周知の事実の上に成り立つものじゃないのか?
690名無しさん@ピンキー:2010/09/12(日) 16:02:52 ID:V6GjKGfY
ツンデレは相手が鈍感じゃないとね
691名無しさん@ピンキー:2010/09/12(日) 19:20:57 ID:KyE0lwva
相手が知ってて、はいはい、そうですか的に望んでる事をやるのもイイ
692名無しさん@ピンキー:2010/09/13(月) 00:18:11 ID:JzfbxBPD
周囲から見て茶番劇なツンデレが多いな
周囲が本気でツンデレだと気付いてないの好きですが
693名無しさん@ピンキー:2010/09/13(月) 22:04:30 ID:6uFSXHYq
甘えん坊スレにあった
9スレの58〜59
可愛かったオススメ
694名無しさん@ピンキー:2010/09/15(水) 00:07:07 ID:XIW3eqIY
数年ぶりに会った幼馴染とかでなんか気恥ずかしくてツンしちゃうってのもありだと思う
それだともう片方も「昔とは違うんだな」ってなっていくらでも話が転がせれる方向にだな
695名無しさん@ピンキー:2010/09/15(水) 01:45:58 ID:lvq50OLe
>>694
誤解とかを経て……みたいな展開ですね
696名無しさん@ピンキー:2010/09/15(水) 18:51:04 ID:o25g9pAN
最近投下少なくて寂しいねえ。
697名無しさん@ピンキー:2010/09/15(水) 19:34:30 ID:pC3e9Upv
規制解除きたから増えるんじゃないっすかね
698名無しさん@ピンキー:2010/09/17(金) 00:22:19 ID:tl82Zybu
もう規制規制の連続だからなここの所
699名無しさん@ピンキー:2010/09/17(金) 01:34:25 ID:HI09WjdS
さっさと新天地を見つけたほうがいい
無能運営のおかげで2chはもうだめだ
700名無しさん@ピンキー:2010/09/17(金) 02:36:20 ID:/9R7f5yO
この板的に新天地ってどこよ。
701名無しさん@ピンキー:2010/09/17(金) 05:24:58 ID:pnMgvn0j
外部に避難所でも作るかw
702名無しさん@ピンキー:2010/09/17(金) 05:42:17 ID:p06igCwV
だが待って欲しい。このスレが俺達の故郷だとするなら、新天地に行く=幼馴染みと離れ離れという構図にならないだろうか?
703名無しさん@ピンキー:2010/09/17(金) 06:47:40 ID:uWwJ2vUk
test
704名無しさん@ピンキー:2010/09/17(金) 16:10:55 ID:FGzC0wdc
てすと
705名無しさん@ピンキー:2010/09/17(金) 20:31:09 ID:NK3KO8M5
test
706名無しさん@ピンキー:2010/09/17(金) 23:36:14 ID:6/QyDQhh
test
707名無しさん@ピンキー:2010/09/18(土) 00:16:22 ID:ryOe42r2
てすと多過ぎw
708名無しさん@ピンキー:2010/09/18(土) 00:18:06 ID:tAwlqu3R
ヤバいよこのままじゃ赤点だよ!○○ちゃん勉強教えてええぇぇっ!
と幼馴染に泣きつかれてるんじゃね
709名無しさん@ピンキー:2010/09/18(土) 00:31:58 ID:ykW8Wyzc
幼馴染、ただしアナルものって需要ある?
あるなら今日中に書いてくる。ひぎぃとかないソフトな感じのやつ。
710名無しさん@ピンキー:2010/09/18(土) 00:36:58 ID:7OwoBpJK
よろしくお願いします
711名無しさん@ピンキー:2010/09/18(土) 01:01:21 ID:lSn2JoxV
>>708
報酬として何でも言うことを聞くと言う幼なじみにちょっとエッチなお願いをしてみたら受け入れられてしまい
ならばとさらにエッチなお願いをして…気がついたら二人でベッドの上で朝を迎えてて、
なんにも勉強できてないぃぃ!もうテスト赤点だー!

まで妄想した
712名無しさん@ピンキー:2010/09/18(土) 02:53:40 ID:ryOe42r2
>>708
>>711
そういう展開かw
でも何でも言うことを聞く幼馴染か…実に萌えるな

>>709
投下期待
713名無しさん@ピンキー:2010/09/18(土) 07:58:31 ID:vYyfGeFV
なんでも言うこと聞く幼なじみってやばいな
個人的に純情で清楚で素直っぽい子だとさらにイイ
714名無しさん@ピンキー:2010/09/18(土) 11:24:23 ID:lSn2JoxV
で、そんな幼なじみを俺が守らなきゃヤバイといっていつも一緒なのが主人公なのだな
715名無しさん@ピンキー:2010/09/18(土) 13:08:46 ID:Mjc5OkvB
>>709
ケツ穴は嫌だな・・・
716名無しさん@ピンキー:2010/09/18(土) 19:06:47 ID:wuRE+oTE
ボシーッ シュウウウウ....
717名無しさん@ピンキー:2010/09/19(日) 01:17:25 ID:EyUT6G4/
>>709
個人的に幼馴染でアナルセックスとか良いと思うので期待したい
718名無しさん@ピンキー:2010/09/19(日) 05:44:38 ID:S4YZmnIY
そこに幼なじみなエピソードというか、幼なじみならではのやり取りがあれば全然良いと思うなあ。
719名無しさん@ピンキー:2010/09/19(日) 15:50:13 ID:mBr8Nm+5
男はやりたい盛りだから浮気させないためにスルんだけど
前はお嫁さんにしてもらうまで絶対ダメとか
720名無しさん@ピンキー:2010/09/19(日) 16:15:34 ID:NT9qVF0+
じゃあ結婚しよう!と言われそ、それならいいよ、となっちゃうちょこっとお花畑な溺愛幼馴染

アナル,腹ボテ,おしっこ、でもラブラブとか大好きだけどこれを満たしてくれる人は今んとこ同人とか含め殆ど出会ってない
721709:2010/09/19(日) 19:11:14 ID:eTzjUxQA
誰もいない……なら1915より投下の予定

思ったよりも時間かかっちまった!かんべんな!
722名無しさん@ピンキー:2010/09/19(日) 19:12:25 ID:V4olbGoq
期待。
723709:2010/09/19(日) 19:13:41 ID:eTzjUxQA
ちなみに今回はエロないです。ただし!次回よりは特盛の予定! 
文才ないけどがんばる!

NGは「敏感幼馴染」で
724敏感幼馴染:2010/09/19(日) 19:15:47 ID:eTzjUxQA
 避けられているような気がする。いや、避けられてるよな、確実に……
 放課後に僕は家路にひとりで着く。寂しさを感じる。いつも横にいるはずの幼馴染がいないから。今日で
避けられて一週間。ここまで長く避けられたことはなかった。喧嘩をしたことなんて今まで腐るほどにもあったけど、
大体3日もすれば仲直りしたものだけど、今回は長い。
 小山鈴音。通称すず。気付いたときから側にいた幼馴染。肩の少し下くらいまである黒い長い髪が特徴らしい特徴で
他は、まぁ、普通。性格は元気。要するに、普通。
 そんな、すずがいつも側にいないだけでこんな寂しさを感じるなんて、想定外だった。この胸に穴がぽっかりと
空いたような感じはなんなんだろうか? そして僕がすずに避けられてる原因は……
「アレしかないよなぁ」
 僕はぽつりと呟いた。脳裏に一週間前の出来事が思い浮かぶ。
「…………」
 思い出すだけで自分でもドン引きだった。ふと自分が逆の立場だったら、と考えてもっと引いた。これは避けられる。
僕だってそうする。誰だってそうする。気まずいってレベルじゃない。
 などとぶつぶつ呟きながら歩いてたら、前に見慣れた背中が見えてきた。見間違えるはずが無い。もし振り向かれたら
気まずいし、どこかで時間を潰して帰ろうかな……
「いや、そんなのじゃダメだ」
 自分の後ろ向きすぎる考えに首を振る。そんな風にお互いが避けてばっかりじゃ仲直りなんてできるわけがない。
潔く謝ろう。そうだそうしよう。
「すーずーーー!」
 そうと決まれば、と言わんばかりに僕は大声を上げた。
「!! ヒ、ヒロ……」
 すずは後ろからでも解るほど体をびくりとさせたが、それでもこちらを振り向いてくれた」
「一緒に帰ろうよ、もう帰るとこでしょ?」
725敏感幼馴染:2010/09/19(日) 19:17:38 ID:eTzjUxQA
「あ、え、えっと……うん、そ、そうだけど……」
 そう言いながらもすずはきょろきょろと視線を動かす。何か良い言い訳がないのか探してるだろうことは流石にわかった。
「ほら、帰ろう」
「う……ん」
 躊躇いがちにもすずは頷いた。よし、これであとはどのタイミングで謝るか…、なんて考えてると手がすずの肩に
触ってしまった。
「あ、ごめ――」
「!!」
 手をすごい勢いで払いのけられた。
「あっ……」
 それはどっちの口から出た言葉だったか。そんなのはどっちでもよかった。僕はものすごいショックを受けていた。
これは嫌いとかいうレベルを超えてるのじゃないのか、とか、もう修復不可能ではないのか、とか、僕とすずの関係は
もう終わりじゃないのか、とか色々なものが渦巻く。
 そんな気持ちが表情に出たのだろうか?
「ち、違うの!」
 すずが叫んだ。わたわたと手を振りながら顔を真っ赤にして、必死な表情で。
「あの、えっと、これは、その、そういうことじゃなくて、つまり、ヒロが嫌いとかじゃなくて、うう、ななんというか」
「気持ち悪いとか?」
 僕は困惑気味に口を挟んだ。それだともっとショックだ。
「気持ち悪いとかでもありません! う、うう……つまり、だから……」
726敏感幼馴染:2010/09/19(日) 19:19:15 ID:eTzjUxQA
 すずは顔どころか首筋まで真っ赤にして下を向いて黙り込んだ。じゃあ何なんだろう? と僕は混乱していた。
嫌いとかじゃなく気持ち悪いとかじゃなくて、僕を避けるような、思わず手を払いのけるような理由って何さ?
「か……」
「か?」
「感じちゃうの!」
 すずが片道攻撃に出発する特攻隊員のような表情をして言った。ただし顔はいちごより更に赤く、涙目だったけど。
カンジチャウ…何それ?
「かんじちゃう……かんじちゃうって何?」
「こ、ここここ……」
「ニワトリ?」
「この鈍感馬鹿男ーーーーーっ!」
「ぐはぁっ!?」
 今度はもの凄い勢いでビンタを食らった。
「感じる、っていったらその通りの意味に決まってるでしょうがっ! あんたが触ると何か変な感じになっちゃう、って
つってんのよ! あああああもう、触られたらそうなっちゃうし、一緒にいたらあの時のこと思い出しちゃうし、
どうすれば良い、って言うのよ!」
 はあはあ、と顔を真っ赤にして一気にすずがぶちまけた。僕は張られた頬を押さえながら呆然と考えた。
ええっと、それってつまり……
「僕と一緒にいるともれなくイケナイ気分になっちゃう、ってこと?」
「〜〜〜〜〜〜っっ! そ、そうよ! 悪い!?」
 居直り強盗のような態度だな、と思いながらも僕は深く安堵していた。なあんだ、嫌われてたわけじゃないんだ。
「な、何笑ってるのよ……?」
727敏感幼馴染:2010/09/19(日) 19:20:55 ID:eTzjUxQA
「安心した」
「安心?」
「うん、僕が嫌われたわけじゃないみたいだから」
「ば、ばか! 私がヒロを嫌いになんて……そんなの」
「いや、まぁ……したことがしたことだったし」
「……いいわよ、もう。あれは仕方が無いことでもあったし、って思うことにするわよ。ヒロもそうしてよ」
 すっかり元の調子ですずが言った。僕は内心でこれだよこれ、と喜んでいた。
「ま、了解。で、さ」
「何よ」
「今も変な気分継続中だったり?」
「!!」
 またすずが顔をサッと赤くして、何かいいたげに僕の顔を見た後恥ずかしそうにそっぽを向きながらも悔しそうにこく、
と頷いた。
「解決方法は?」
「そ、そんなの思い付いてたらこんな苦労してないわよ……」
「簡単だよ」
「簡単?」
「要するに、発散させりゃいいんじゃない?」
 多分、その言葉を言った僕はきっと良い笑顔であったろうと思う。
728709:2010/09/19(日) 19:22:53 ID:eTzjUxQA
とゆうわけで第1回終了。
短いわエロないわ下手だわですまねー。
次回は今度こそ明日に投下予定。
エロエロでいくよ!着衣もあるよ!

お騒がせしました。どっとはらい。
729名無しさん@ピンキー:2010/09/19(日) 19:24:21 ID:O9yMAFkm
GJ
730名無しさん@ピンキー:2010/09/19(日) 21:27:00 ID:/glDcT3Y
wktk
731名無しさん@ピンキー:2010/09/19(日) 21:27:56 ID:SlXWBWNQ
まじGJ!
732名無しさん@ピンキー:2010/09/19(日) 23:48:58 ID:EyUT6G4/
>>728
乙!!すずちゃん可愛いw
アナルプレイ期待

>>720
変態プレイ全開の仲の良いカップルは良いですね
733709:2010/09/20(月) 14:05:47 ID:H6cyK7wH
よし、できた!間に合ったぞ!
誰もいないなら3分後から投下します。今回はエロありです。

NGは「敏感幼馴染で」
734敏感幼馴染:2010/09/20(月) 14:07:00 ID:H6cyK7wH
「発散ってどういう……まさか」
「そのまさか」
「ふ、ふふふふざけないでよ! あのことも死にたくなるくらい恥ずかしいのにそんなことできるわけ……!」
「とゆうかさ、発散ってどういうことするかわかってる?」
「えっ……そりゃ、その、あの、おしべとめしべというか……」
 すずは顔を赤くして人差し指に髪の毛をくるくると巻きつけを繰り返している。
「そうゆうのは、いくらなんでもしないって」
「じゃ、じゃあどういう……」
「すずってさ」
「?」
「オナニーって週にどれくらいしてる?」
 …………
「はい?」
「知らない? オナニー。自慰。マスターベーション」
「ば、ばかぁっ! な、ななななにを……!」
「重要なことだからさ」
「そんなの重要なわけが……!」
「いや、本当に重要なんだ」
 僕は真面目な顔をして言った。すずは更に落ち着きのない態度になった。俯き気味の顔は更に赤くなって
熟れたトマトみたいだった。うなじも真っ赤っ赤。目は常にふらふらとさせ、胸の辺りに握りこぶしを作っている。
 やばい。なんかすごい可愛い。抱きしめたくなる。
「…………わよ」
「え、なんて?」
「〜〜〜〜〜〜〜〜っ! し、してないわよっ! そんなの! 全然!」
「…………」
「ちょ、ちょちょちょちょっと! 何黙り込んでるの! 何がおかしいのよ!」
735敏感幼馴染:2010/09/20(月) 14:08:07 ID:H6cyK7wH
「……本当に?」
「こ、こんなの嘘なんてつかないわよ! つくわけないじゃない!」
「だからそうもなるのかも」
「え、どうゆう……」
「つまり欲求不満」
「よ、よっきゅうふまんって……」
「溜めてるんだからさ、発散させなきゃ。さしずめ、今のすずはあれが衝撃的すぎて溜まるのが増えすぎちゃってるんだよ」
「…………」
「だから、帰ってオナニーして発散すれば――」
「だ、だからっ!」
「?」
「だから、したこと、ない……のよ」
 僕はその言葉の意味がわからなかった。したことがない? 誰が? 何を? まぁ、落ち着け僕よ。前後の言葉の意味か
ら何をしたことがないのか推察してみようじゃないか。えーっと、すずにオナニーを週何回してるか聞いて、帰ってきた答え
が……だろ。つまり、要するに、まとめると……
「…………」
「…………」
「……つまり、最近してないとかあんまりしないとかどうとかじゃなく、人生においてしたことがないとの理解で
オーケーでしょうか?」
〜〜〜〜〜〜〜っ!」
 ……あー黙り込んじゃった……しかし、ここまで人間って顔が赤くなるもんなんだなぁ。大丈夫なのかな。てゆうか、
大当たりか。あと気まずい。何て言ったものか。
736敏感幼馴染:2010/09/20(月) 14:09:24 ID:H6cyK7wH
「む、昔に、ちょっと触ったことはあるのよ? でもなんか刺激が強くて……怖い、のが、ちょっと……やり方も、えっと、
わから、ないし……」
 あー、なるほどなー。推測でしかないけど(興味を持ってちょっと触ってみる→すずは敏感すぎる→刺激が強くて
びっくり→なんか怖くて触るの定着せず→今に至る)みたいな感じなんだろう。きっとそうだ。
 沈黙。実は僕も平然と言ってるように見えるだろうが心臓はバクバク、喉はカラカラ、背中は冷や汗と脂汗でドロドロだ。
なんでこんな話になってるの? 僕のせい? すずのせい? それともどっちも? 人間ノリで突っ走るととんでもない
袋小路にノンブレーキダイビングをかましてしまうようになってるのだろうか。いや落ち着け僕。思考が支離滅裂だ。
ここは小粋なジョークでも言って場を和ませるんだ。いっちょ下品なやつをかまそう。そしたら
(下ネタぶちまける→すず怒って僕を殴る→殴ったね親父にもぶたれたことないのに→罵り合い→いつもの空気に)
となるはずだ! よし、いけ僕!
「だったら僕がオナニーの仕方教えてあげようか」
 いくらなんでもそれはなかった。
 殺されるか? そーっと、目をすずに向けてみる。沈黙のままだ。おそらく僕が言った言葉の意味を理解しようと
してるのだろう。爆発まであと3秒くらいか。今なら間に合う。『もちろん嘘だけど』と言っておこう。
「もち「じゃ、あの、お願い……」……はい?」
 びっくりしてたら、すずが腰に手を当てて強い口調で言葉を続けた。
「でも、えっと……へ、変なことしたらただじゃおかないからね! 教えるだけなんだからね!」
 すずさん、強い口調で言ってるけど顔めっちゃ真っ赤なままですよ。あと、オナニーを教えるということは
、なにをどうしようとも変なことです。てゆうか、そんなことを言ってるすずの精神状態はおかしいのではないのだろうか。
僕がけして言えた義理ではないことはわかってるけど。本音を言えば、すずにはググれとでも言ってやりたいのだが、
すずは今時珍しいぐらいの機械苦手人間だ。そして僕の家のパソコンは修理中、すずの家にはそもそもパソコンがない。
そして2人は学生ゆえに金欠でインターネットカフェに行くことなどもできない。まるで仕組まれたみたいだね!
 こうして僕たちはこれまた仕組まれたように出張で両親不在のすずの家に向かうのだった……
737敏感幼馴染:2010/09/20(月) 14:10:33 ID:H6cyK7wH
 そしてすずの部屋で僕たちは向かい合って座って――そしてそこで動けなくなった。先ほどの図分たちの思考が
明らかにおかしかったのを思い知らされる結果だ。僕は脇の下から膝の裏まで汗でビタビタだし、すずはすずで制服を
着たまま正座をした状態で固まっている。
 しかし、僕はこれまでの人生で女の子にオナニーのやり方を教えたことなぞいちどもないのだけれど、
どうすればいいのだろうか。ああ、こうゆう時童貞じゃないやつだったらうまくやるんだろうなぁ。
僕はエロ孔明なだけです。でも言ったからにはやらないといけない……よな?
「すず、パンツ脱いで」
「え、ええっ!?」
「いや、驚かれても……脱がないとできないし」
「っ! そ、そうだけど……そ、そうじゃなくて他の何かもっと、こう……」
 蚊の鳴くような声、という表現に相応しい声音ですずが戸惑う。
「……世の中キスとかでもできる人もいるらしいけど、やってみる?」
「キキキキキキキキ、キスッ!?」
「どうする?」
「そんなのできるわけないじゃない! ヒロのばか!」
 キスと自分の大切な部分を人に見せるのとどっちが恥ずかしいものか? 
「う、う、う、うぅぅ〜っ……ぬ、脱ぐわよ! 脱ぐから、その、後ろ、向いて……」
 その言葉に僕は潔く後ろを向く。どのように脱ぐかはかなりの興味があったが、ここで僕が動かないとすずは
色々理由をつけるばかりで何もしないだろう。あと、すずはテンパりすぎて忘れているようだが、
すずの部屋には女の子の部屋なら当然の家具――姿見があった。しかも誂えたようにすずの背後に来る様な位置に
姿見はあった。
 すずはどうしようかとひとしきり悩んでいるようだったが、今まで胸に当てていた手を下ろした。ブレザーの制服の
短いスカートの中に手が入る。スカートの生地がもぞもぞと何かを探すような動きをした後、ゆっくりと下がり始めた。
すぐに手が生地の中から出てきた。親指には淡いグリーンの色のショーツがひっかかっていて、太もも、
膝と降りたところですずは片足立ちになって右足を抜いて次に右足立ちになって左足を後ろに折り曲げながら、
完全にショーツを脱いだ。
738敏感幼馴染:2010/09/20(月) 14:11:45 ID:H6cyK7wH
「ヒロ、脱いだけど……」
「あ、うん」
 脱衣に見とれてた頭を復帰させた。振り向いて見たすずの顔はどのような状況かはもはや言うまでも無い。
無意識でやってるんだろうが、内股で太ももを微かにすり合わせてるのが妙になまめかしい
「それじゃ、次は」
「つ、次は?」
「座って。うん、ここでいいか」
 部屋の中央にあるテーブルに座るよう示すとすずはもう諦めの境地に達したのか、すぐに座った。
「なら……見せて」
「見、せ……るの?」
「僕が勝手に見て回ったほうが良いならそうするけど」
「そ、そんな意味じゃないわよ! そんな意味じゃなくて……そんな意味、じゃ、なくて、み、みせなきゃダメ……?」
「流石に見ないとどうにも」
「〜〜〜〜〜〜っ! う、うっさいわね!」
 は、は、と荒い息遣いが聞こえる。思わず僕は息を呑んだ。ショーツを脱いだときみたいにゆっくりすずの手が
スカートの裾を掴んだ。違うのはすずの顔が見えること。すずは注射を嫌がる子供のように顔を横に向け、
意識しないようにしているようだった。目はしっかり堅く閉じられている。スカートがそろりそろりと上がっていく。
徐々に白い肌の面積が増していく。その白に少しの盛り上がりとスジと白とは違いすぎる肉色が見えた時は心臓が
止まりそうになった。
「ど、どう? み、見える?」
「…………」
 僕は答えなかった。目の前の光景に頭が沸騰しそうになっていたからだ。
「ど……どうなのよ」
「なんか……濡れてない?」
 目の前にはすずのアレがある。毛は薄い。可愛らしい、という表現が似合う程度に伸びていて、
下に縦筋がゆるやかに延びていた。その筋の中心からやや周りが光を反射してきらきらとしていた。
「そ、そそそ、そうよ! 悪い!? だから、言ったじゃない! か、感じちゃう、んだって……! 
ひ、ヒロが、いると……ショーツまで、その……」
「……触って良い?」
「え……」
「ここ、触って良い?」
739敏感幼馴染:2010/09/20(月) 14:13:35 ID:H6cyK7wH
「ば、ば、ばばばばばかぁっ! 何をいいいいいい、言ってるのよ! そんなんじゃないって言ったじゃないっ! ひ、ひろのスケベ! 変態! この異常性癖者!」
 すずが涙目で怒鳴りつけ、睨み付けて来る。
「だって、ほら、触らないとすずの気持ちいいとことかわからないし……やり方も教えれないし」
「あ、う……」
「すずが僕の言ったとおりに目の前でいじってくれるなら話は別だけど」
 ただし、その場合は僕に見せるようにやってもらうけど、と言葉も付け加える。
「そ、そんな……」
「どうする?」
 どっちでも結果として大体似たようなもののような気はするけど。
「どっちかなんて! ど、どっちか、なん、て……ぅぅ」
「…………」
「さ、触って、いいわよ……」
 すずの中でどんな思考が行なわれたかわわからないが、すずは僕にオーケーを出した。もう1度すずは横を向いた。
構うものなどもうなかった。
 音で表現するなら、最初に触った感触はくにゅ、という感じだった。柔らかい上に、濡れている。
「っ! ぁ、ひゃ、ひゃん! あ、っ、く、ん」
「まず全体を包むように触って」
 すずのあそこを指で撫でるように擦る
「は、ぅ、ゃ、ん、く、あ、ぅ!」
 すずの体がぴくぴくと動く。自分の余りの声の大きさにびっくりしたのか、すずはスカートの裾を持っていた手を離して
自分の口を押さえた。すると『ん、んん! ん、ん、んぅ!っん!』などとくぐくもった声が響く。それはただ単に声を出すより
いやらしいような気がした。僕は適当なオナニー講座を垂れ流しながらぐちゃぐちゃにすずのあそこを触りまわした。
興奮で頭がどうにかなりそうだった。あの気丈な幼馴染が僕の手でされるがままになっている。
 そうだ、と僕は思った。童貞と言えども、エロ本とかで最低限の知識を心得ている僕はそうゆう本で必ず出てくる場所を
触って見ることにした。確か、上の方……だっけ?
「ん、ぁあっ! ん あ、あああああああ!? ひ、ゃ、な、なに?」
 それはクリトリスだった。ここは女の子が一番敏感なとこ……らしい。
「あ、ぁっ! ぃ、や、あ、、ぅ、ひ、ひゃぁぅっ!ヒロ、だ、あ、! う! だ、め、あ、あ、あ、あ、なにか、あ、や、きちゃう……!」
 まさに劇的と言ってよかった。口を押さえていた手を離してすずはクリトリスをいじっている僕の手を必死に握り締めてくる。
連続して体を振るわせ、悲鳴のような声が出た。
740敏感幼馴染:2010/09/20(月) 14:15:08 ID:H6cyK7wH
「や、んっ! だ、め……あ、ぅぅぅっ、だ、だめ、や、かんじ、すぎ、ちゃっ! は、は、は、あ、や、やぁぁぁぁっ!」
 ひときわ大きな声をあげた、と思った瞬間、すずはびくびくびくん、と体を痙攣したかのように振るわせた。
僕の手を握っていたすずの手も力が抜けていく。最初と同じような、はぁはぁ、という荒い息遣い。そういえば、
僕も呼吸をしていなかったことを思い出して、ゆっくりと深呼吸をした。手を持ち上げる。にゅるにゅるのすずの液がべたり。
 すげ……
 呆然としたまま僕はすずを見た。すずも呆然としているような感じになっている。こんなにことをしているのに
下半身以外はスカートも含め普通の制服というすずが妙にいやらしい感じがした。靴下ですらそのままだというのに。
すずが座っているテーブルには滴り落ちたものが小さい水溜りを作っている。そして――
「……!」
 その上だ。僕はあるものを発見した。
 もう1度、いけるかも。あの時のことを思い出しながら、僕はそこに手を伸ばした。
「っ! ひゃっ! や、ぁっ! ひ、ヒロ!?」
 僕はそこを人差し指でくるくると撫でる。しわを伸ばすように手についている粘ついたものをすりつ込むように。
「や、ぁ!ひろ、や、め……」
「言い忘れてたけどさ……こっちでもオナニーってできるんだよ」
 すずの肛門の中心――穴をつんと人差し指で押しながらすずに告げる。
「う、そ、ひゃぅ! そん、な、とこ ひ、ぅっ、ち、ちがうとこ、なのに、ぁ、できる、わけが……!」
「あの時も、座薬を入れるときも気持ちよさそうにしてたし、今もすごい反応してるのに?」
「ち、ちが……! か、んじてなん、か……! や、やぁっ! ゆび、が入って……んんっ!」
 人差し指の第一関節を回すようにゆっくりと入れる。
 そう、あの時のことだ。すずが一週間前、風邪を引いて寝込んだ時、薬が座薬しかなかった。色々なことがあって
僕がいれる事態になってしまい……その時にすずは凄い感じてしまった……ようだ。もしかしてたらイってすらいたのかも。
それからよそよそしくなったのは周知の通り。避けられるのは寂しかった。けれど、僕はその時のことを何度も何度も
反芻していた。だって考えても見てほしい。女の子がいやらしい表情をしているを見たら誰だってそうなるだろう?
「や、やだっ、そっち、ひゃふ、は、ぅ、ちがうのに、そ、んなこと、あ、ん! するとこじゃ、ないのにぃぃっ……!」
741敏感幼馴染:2010/09/20(月) 14:16:32 ID:H6cyK7wH
 僕の指が締め上げられる。にゅるりにゅるりとすずの肛門を僕の人差し指が往復する。もうひとつの穴からはとめどなく
愛液が溢れて僕の指を濡らす。もう1回触ってみるか、と思ってクリトリスに空いている手を伸ばした。
「あああああ! ひ、あ、な、ぅ、にゃ、にゃあぁぁっ!?」
 すずの体が文字通り跳ねて音を立てる。すずが猫のような叫び声を出す。
「いひゃ、ひゃぁ、にゃぁぁっ! ふ、は、にゃあああああぁっ、やっ! め、ふ、ああぅっ! だ、め、きちゃ、ひゃ、ぁぁぁっ!
 う、あ、ま、にゃ、きちゃ、ぅ、にゃっ!んっ!ぅぅぅぅ!」
 連続してすずの体が震える。口の端からよだれが垂れて、目の焦点があわなくなっている。もう声を隠そうともしてない。
更にドロドロの愛液が垂れて、すずの太ももまで濡らした。
「にゃ、にゃぅ、や、ひゃうぅぅっ、おか、ひぅ、な、にゃ、にゃぁんっ! す、ご、あ、は、うよぉ、にゃ、あ、にゃ、あ、あ、あ、
あまたきちゃ……! あ、あ、あ、あ、やぁぁぁぁぁっ!!」
 最後に大きく体が震えたあと、すずの体がゆらりと後ろに倒れた。
「おっと」
 なんとか支えることに成功した。
 あー…すごかった。


 そこからが5分後正気に戻ったすずに全力でひっぱたかれた。
『いくらなんでもやりすぎ』
 だそうだ。カッなって我を忘れた。今では反省している。必死に土下座をしてなんとか許してもらった。
でも、顔はすっきりしてたようだったので発散はできたらしい。
『今日のこと誰かにいったら殺すからね』
 イエスマム。でもこの前よりやったことはある意味更に気まずいことをやっているのだが、不思議と距離感は元に戻った。
(テーブルの上の水溜りはあとですずが泣きそうなになりながら処理したらしい)
742敏感幼馴染:2010/09/20(月) 14:17:45 ID:H6cyK7wH
 ま、一応オナニー、というか、未知への恐怖?は薄れただろうから、今度はすずも自分で処理できるだろう。少し、
いやいや、かなり名残おしいが今日みたいなことは事故みたいなものだ。もう二度と起こりはしないに違いない……
もっかいすずのアレいじってみたいなぁ。もうないだろうけど、こんな機会。

 なーんて思ってたある日の放課後、帰り道に事件はおきた。
「あのさぁ、ヒロ」
「ん?」
「えっと、ね……」
 横を向くと、すずの頬が赤く染まっていた。手は後ろに組んで視線は少し落とし気味で、ちょっと申し訳ない、
とゆうような表情で。
 何だ?
 すずは言った。


「えっと、もっかい、触って欲しい、って言ったら……どうする?」
743709:2010/09/20(月) 14:18:54 ID:H6cyK7wH
挿入がなくてすまねー。
以上、投下終了です。好評なら続くかも。
てゆうか、幼馴染としての描写が少なすぎorz 次回があればその描写も増やす!!予定……
まぁ、続くにしても私生活の関係で投下は今週の土曜日以降になってしまいますが。

ではお騒がせしました。どっとはらい。
744名無しさん@ピンキー:2010/09/20(月) 18:16:22 ID:Ru3zR+v3
>>743
GJ過ぎる!!


処女膜を維持したままアナルとクリ開発とか凄く良いかも
745名無しさん@ピンキー:2010/09/20(月) 22:37:54 ID:Q+xMmUNZ
>>743
GJ
キスと合体はどっちが早いかなw
746名無しさん@ピンキー:2010/09/21(火) 00:52:04 ID:K7qptg66
>>743
是非つづいてくれ。GJ
747名無しさん@ピンキー:2010/09/21(火) 20:06:24 ID:aUpl+BmW
続き期待
748名無しさん@ピンキー:2010/09/23(木) 00:40:05 ID:EAWPArAQ
幼馴染みの条件は、子供の頃に一緒に風呂に入ったか否か。異論は認める。
749名無しさん@ピンキー:2010/09/23(木) 00:46:55 ID:lKCLrruH
小学校卒業までに大きくなったら結婚する約束をしたかどうかだな!
750名無しさん@ピンキー:2010/09/23(木) 01:36:01 ID:4ydWtEyX
家が隣で窓から出入りできるかどうかだろ
751名無しさん@ピンキー:2010/09/23(木) 01:46:40 ID:J9pJFFSP
ハードル高くね?
752名無しさん@ピンキー:2010/09/23(木) 02:22:11 ID:UuMU/snh
ハードルがあったら大変だろ
753名無しさん@ピンキー:2010/09/23(木) 05:30:29 ID:5vjUnKgz
まあ幼稚園ぐらいからの付き合いは最低条件だよなあ。
小学校が一緒ですとかただの同級生だもんな。
754名無しさん@ピンキー:2010/09/23(木) 09:43:28 ID:U7QENCbe
>>753
親密度によると思うが
755名無しさん@ピンキー:2010/09/23(木) 09:57:45 ID:cxqOPvUN
>>753
場合によりけりだと思うが。なんだかんだで、幼稚園の頃なんて物心ついてても記憶は薄いだろ。
小学校6年間ずっと同じクラスで今でも腐れ縁ですとか、
小学生時代忘れられない経験があるよ、とか。

なんつーか…条件はあっても構わんが最低限の条件を決めちゃうと幅狭まりすぎる
756名無しさん@ピンキー:2010/09/23(木) 11:37:24 ID:UuMU/snh
お前がそう思うんなら(ry
だいたい「幼稚園ぐらいからの付き合い」から「小学校が一緒」って恣意的にもほどがあるだろw
なんで片方は交流があるような書き方でもう片方は数多いる同窓生の一人、みたいなんだよw
小学校に上がる際に隣に引っ越してきてそれ以来の付き合いとかでもダメになるしな
757名無しさん@ピンキー:2010/09/23(木) 11:57:35 ID:p3cche64
小学校低学年はギリギリ許容範囲だろ
高学年はアウト寄りの微妙、中学いったら完全にアウト
758名無しさん@ピンキー:2010/09/23(木) 17:38:30 ID:sWpcs4HJ
小学校中学年位までなら普通に許容範囲だろ
関係の親密度とかによるとしか
759名無しさん@ピンキー:2010/09/23(木) 18:04:33 ID:4ydWtEyX
まあ個々人の好きなようにされたらいいと思います
760名無しさん@ピンキー:2010/09/24(金) 04:09:45 ID:hxO7z/zS
俺は敬語系幼馴染なら
761名無しさん@ピンキー:2010/09/24(金) 04:32:03 ID:TF2gI+Zl
主人公(男)が25でヒロイン18みたいな歳の差もあり得るの?
隣の家族の子とかで生まれた時から知ってるとか
762名無しさん@ピンキー:2010/09/24(金) 05:03:30 ID:ql+4wcuG
そりゃ、あるだろ
763名無しさん@ピンキー:2010/09/24(金) 05:36:18 ID:TKxCb/ah
>>761
それ位の年齢差なら余裕だな
764名無しさん@ピンキー:2010/09/24(金) 18:46:39 ID:XV8hv/x7
ツインシグナルか懐かしいな
765名無しさん@ピンキー:2010/09/25(土) 04:54:33 ID:7SdXZsXQ
>>764
ツインシグナル?
766名無しさん@ピンキー:2010/09/25(土) 20:43:02 ID:qOlx7D+M
幼馴染同士の歳の差はどれくらいまでありなんだろうか
10以上離れているのも有りなのか?
例えば幼馴染(男)の歳の離れた妹とかで私大きくなったらお兄ちゃんと結婚する!!
→最初は相手にしてなかったけど女が成長するにつれ……
767名無しさん@ピンキー:2010/09/25(土) 20:58:37 ID:MDFnrqdG
社会人1&高校1くらいならギリギリいけるか…?
768名無しさん@ピンキー:2010/09/25(土) 20:58:51 ID:pq+uPD02
TSにそんなのあったかなあ
769名無しさん@ピンキー:2010/09/25(土) 21:05:18 ID:uFkBtist
別に何歳離れてようが幼なじみは幼なじみだろうが
あまり年齢差があると年の差スレ向きのネタになるなw

個人的には小学校にギリギリ一緒に通える5歳差くらいまでが
純粋な幼なじみ萌えと言って良いライン
それ以上やそれ以下になると別の属性が付加されてしまう
まあそれはそれで私は一向に構わんわけだが
770名無しさん@ピンキー:2010/09/25(土) 23:10:54 ID:p0EcCEYy
>>764
まさかこのスレでこのタイトルを聞くとはなぁ…
そういや音井教授と奥さんはそういう間柄だったな
771名無しさん@ピンキー:2010/09/25(土) 23:35:43 ID:I4+ikkeR
頭文字繋がりってことじゃ・・・?
772名無しさん@ピンキー:2010/09/26(日) 22:44:12 ID:WC9r8L9w
いつも面白半分に照れ隠しで年上男をからかっている年下幼馴染が
年上男幼馴染を同い年女に取られそうになってやきもきして
そのせいで男に自分が幼馴染女に嫌われているみたいな変な勘違いをさせてしまい
右往左往で結局元鞘ハッピーエンドな話とかいかがでしょうか
王道っつーか使い古されたシチュだけど、王道は王道だからこそすばらしいと思うのです
773名無しさん@ピンキー:2010/09/26(日) 23:06:24 ID:JZeUio/M
肌寒くなり手をつないで距離が縮まっても心の距離は一向に縮まらない季節となりました。みなさんいかがお過ごしでしょうか。 

みなさん幼馴染が付き合うきっかけはどんなものがお好きですか?
小中学校の卒業文集、幼稚園のころのタイムカプセル、文化祭等での劇での配役、恋のライバルの登場といろいろあるとおもいます。
是非皆さんの好みのシチュエーションをお聞かせください。

敬具
774名無しさん@ピンキー:2010/09/26(日) 23:47:12 ID:iXtR63Aq
>>772
良いな

>>773
恋のライバル
775名無しさん@ピンキー:2010/09/27(月) 00:27:18 ID:gM07WITW
俺もライバルかな
そこで幼なじみの焦りや心境描写がしっかりしてると萌える
776名無しさん@ピンキー:2010/09/27(月) 02:58:17 ID:MShV/TtI
一瞬幼馴染同士が恋のライバル→どっちかが同性愛者かと勘違いしてしまった
777名無しさん@ピンキー:2010/09/27(月) 03:31:00 ID:ThHZbLd6
自分で何か書こうと思ったけどそれじゃ萌えないので止めた。
幼なじみ大好きだー。
778名無しさん@ピンキー:2010/09/27(月) 04:01:41 ID:ePBBwSvA
都会の大学に行った男のために間違った知識でギャルっぽくしてしまう年下幼馴染
779名無しさん@ピンキー:2010/09/28(火) 14:09:02 ID:e88mt+e9
一瞬幼馴染同士が恋のライバル→どっちかが同性愛者

同性愛じゃないけどあだち充のクロスオーバとか言う漫画の
主人公とヒロインは昔そんな関係だったような
主人公がヒロインの姉とすごく仲が良くて妹のヒロインがやきもちやいて
姉がなんでかしらないけど甲子園に行きたがってて主人公が連れていくって約束して
ヒロインも女子だけど甲子園めざすとか言う漫画じゃなかったっけ?
途中で姉が事故死して二人で甲子園目指すんだよな確か
昔はタッチは南を甲子園に連れて行ってだったけど
今は女子でも甲子園目指すになったのかーとなんとなく思った。
南って嫌われる要素てんこ盛りのヒロインだったなあ。人気あるけど。
780名無しさん@ピンキー:2010/09/28(火) 21:39:51 ID:1X8ncxMF
>>779
へいへい
クロスゲームだぜ兄弟
青葉かわいすぎいいいいいい
781名無しさん@ピンキー:2010/09/29(水) 20:31:52 ID:5/1OW2yJ
>>779
カッチャン生きててもかなり不憫なことになってたよね…
南はタッチャンに惚れてるし、達也は和也に譲る気満々だったけど高校に入ってからちょっと変ってたし
782名無しさん@ピンキー:2010/10/02(土) 11:03:52 ID:0hhijVmx
>>776
幼なじみ三人で、泥沼3P関係なんて言うのを夢想した。
女二人が一人の男を奪い合うも、興味本位が元で女同士で身体の関係になり、
最後は、3人で同時に達するとか。
783名無しさん@ピンキー:2010/10/02(土) 12:39:43 ID:xILIVep9
>>782
とらいあんぐるハート1.2.3DVDeditionのおまけシナリオで似たようなシチュが在った気がする
784名無しさん@ピンキー:2010/10/03(日) 03:08:56 ID:DxrQTmKa
いろいろと下手ですが、途中まで書いてみました
需要がありそうなら続きを書かせていただきます
785全天星座:2010/10/03(日) 03:16:45 ID:DxrQTmKa
彼女と出会ったのは、俺が4つかそこらの頃だったと思う。
小さい頃の記憶は、おぼろげなものなのでよく覚えていないことが多い。
その秋の夜、俺がなぜ外に出たのかも――
でも、斜向かいの家の玄関に立ち、夜空を見上げていた女の子を見たこと。
その子と話し、そして月を一緒眺めたことは今でも覚えている。

俺はその家まで歩いて行き、女の子の前に立った後、
「何しているの?」
と躊躇することなく話しかけた。
「・・・・」
顔を俺の方に向けてくれたのだから聞こえていないはずはないのに、彼女は黙ったままだった。
仕方がないので、俺はもう一回
「なーにしてるの?」
と聞いた。
するとしばらくして、彼女は人差し指を空に立て、伏し目がちで
「・・・おつきさま・・見てるの」
と、すぐに消えてしまいそうなか細い声を発した。
その指差すほうを見てみると、立派な満月が夜空に光り輝いていた。
「おーー」
俺ははじめてみるであろうその月のきらびやかな姿に感動し、彼女に振り返って、
「すっごい月だね」
と言った。
彼女は相変わらず目を伏せていたが、すぐに俺と話してくれた。
「ちゅーしゅーのなんとか・・・っていうみたい」
「ちゅー・・・何?」
「・・・よく分からないけど、ママが今日はおつきさまがきれいな日だよって」
「ふーん」
そんなことを話した後、俺達はしばらく一緒に月を見ていた。
今なら分かる。俺は運よく中秋の名月を見れてたのだ。

やがて彼女が
「そろそろお家に入らなきゃ・・」
と言ったので、月見はお開きとなった。
「そっか、じゃあ」
そこで俺はまたもためらううことなく、
「明日またあそびにきていいかな。明るいうちにだけど」
と、約束を取り付けようとした。多分、近くにいていつでも遊べる友達がほしかったのだろう。
彼女は少し困惑したみたいだったが、何秒かして
「いいよ」
と言ってくれた。
「ほんと、じゃあ行くね・・・あっ、そうだ」
俺はそこで、自己紹介していないことにやっと気付いた。
「ぼく、津嶋雄也っていうんだ。きみは?」
「・・沢木理恵」
「じゃあ、また明日ね理恵ちゃん。バイバイ」
「・・・・」
理恵は小さく手を振ってくれた。

これが、俺と理恵の出会いだった。
786全天星座:2010/10/03(日) 03:22:40 ID:DxrQTmKa
俺は保育園に、理恵は幼稚園にかよっていたから、一緒の学校になったのは小学校に入学してからだ。
理恵と初めて同じクラスになったのは3年生のときだったけど。
といっても、出会ってからはほぼ毎日一緒に遊んでいたので、今更クラスが一緒だからどうしたというわけでもない。

ある日、『わたしの目標』という作文をクラスの全員がみんなの前で発表した。
口数は多いほうでなく、大人しくて恥ずかしがり屋な理恵にとっては苦行のものであっただろう。
現にその発表は実に淡々としていて、その上聞き取るのに苦労させられた。
でも、内容はたとえ聞こえなくとも分かっていたと思う。ずっとそれにつき合ってきたから――
『私の目標は、全部の星座を見て、できれば全部の星をみることです』
要約すれば、こんなことを言っていたのだろう。
幼い頃から星の世界に心惹かれ、機会があれば星々を追っていた理恵と一緒に、俺も夜を視ていたのだ。

「そんなに気にするなよ」
帰り道、俺は作文発表の失敗を引きずっている理恵を元気付けようとしていた。
「でも、後ろの席の人に『何を言っているか分からない』って言われた。先生にも・・・」
確かに、そんなに離れていない席の俺も聞きづらかった。理恵は後で先生にも注意されていた。
「いつまでも気にしててもしょうがないって。嫌なことはすぐに忘れよーぜ」
「・・・うん」
そういったものの、明らかに理恵は浮かない表情だった。
この頃の理恵は、失敗をくよくよと気にし続ける子であった。見かねた俺は、
「あーっ、もう。よし分かった。ちょっと俺の家に来い」
「えっ」
「いいから」
やや早歩きで俺の家の前に行き、そして俺は玄関で待っているよう理恵に伝えた。
自分の部屋に行き、小さいリボンがついた紙に包まれた箱に手をかけた。
そのまま紙を破り、箱の中身を取り出し、それをもって玄関へ向かっていった。
787全天星座:2010/10/03(日) 03:25:21 ID:DxrQTmKa
「ほら、これ」
俺は手に持っていたモノ――双眼鏡を理恵に手渡した。
「・・・・」
「お前が前に『双眼鏡があればもうちょっと遠くの星も見れる』って言ってたからプレゼントしてやる、感謝しろ」
理恵はずっとほしがっていたようだが、こいつは親にモノをねだるような奴ではなかった。
「いいの?」
「当たり前だろ、男に二言はねぇよ」
理恵はしばらく双眼鏡を見ていた。そして
「・・・ありがと」
と俺の顔を見て珍しく微笑んだ。
「ったく、さっきまでの暗い顔が嘘のようだな。でもこれで来週のお前の誕生日にはプレゼントなしだからな」
「えっ、じゃあ――」
「本当はその日にやろうと思ってたのに。今年、お前はプレゼントの箱を空けるワクワク感は味わえません」
といったものの、理恵は十分にワクワクしていた。
「明日は休みだし、今日はそれで星でも見て元気だしとけ。じゃ、またな」
そう言って俺は家の中に入ろうとしたら、
「雄也」
と理恵が声をかけてきた。
「今日も一緒に見てくれる?」
「・・あぁ、いいぜ」
それは、この頃の俺達の恒例のやり取りだった。
だから、俺はその言葉を待っていた。小学校に入ってからは、週末の天体観測を俺達はいつも行っていたから。
「先週は俺の家だったから、今日は俺がお前の家に泊まりに行くよ」
「うん」
「せっかく双眼鏡があるんだしさ、どうせなら遅くまで起きて観測してようぜ」
「・・・お母さんに怒られちゃうよ」
「いいじゃんかたまには。交渉しようぜ」
「そうだね、してみよ」
「そんじゃ、また後でな」
「うん」

理恵との天体観測はその年の翌年までは途切れることなく続いていたと思う。
でもいつしか、一緒に観測する日は2週に1度、月に1度となっていき、その間隔は長くなる一方だった。
年を重ねるにつれて、男友達と遅くまで毎日バカをやって遊んでいたからだろう。
だから、俺達が中学にあがってからは、二人で夜空を見上げることは一度もなかった――
788全天星座:2010/10/03(日) 03:29:32 ID:DxrQTmKa
月日は流れて、現在俺は高校2年生になっている。


教室にチャイムが響き、本日の授業が全て終わったことを告げる。
それまで静かであった教室は、突如として喧騒に包まれる。
「津嶋、この後どうせ暇だろ」
俺の前の席に座っている男――竹之内がいきなり失礼な言葉を俺に吹っかける。
「何だよ、『どうせ暇』って。・・・確かに暇だけど」
俺は帰宅部なので放課後には自由な時間が有り余っている。
「じゃ、カラオケでも行こうぜ」
「お前と二人でか?あんまり盛り上がらないんじゃ」
「いや、井上も一緒だ。そして、聞いて驚くな。女子も一緒だ」
「えっ、マジで!?」
「ああ、井上がうまくやってくれてよ。当然行くだろ」
「当たり前だ、サンキュー」
女の子とのカラオケなんて夢のようだ。素晴らしき高校生活。
「礼を言うなら井上にだな。メールでも打っとけよ、参加するって。最もお前が来ることは想定済みらしいが」
「ああ、分かった」
先生がきて帰りのホームルームが始まったが、俺は話を聞き流しながらメールを打ち、そして送信した。

「井上のクラスに集合だから、早く行こうぜ」
井上のクラスというと4組だ。
竹之内が4組の扉を開けて中に入っていった。その後に、俺も続く。
すると、帰りの仕度をしている理恵の姿があった。もちろん、理恵が4組なのは知っていた。
理恵とは今でも普通に話したりはするが、子供のころのようにいつも一緒にいたりはしてない。
向こうも俺に気付いたので声をかけようと思ったが、井上の呼ぶ声がしたため断念する。

カラオケに行くメンバーは、俺と竹之内と井上、そして4組の女子3人の計6人である。
俺と竹之内と女の子3人は初対面であるから、まずは自己紹介をそれぞれした。
その後しばらく、俺達は談笑した。俺達はうるさいくらいに盛り上がっている。
そして、俺は会話に参加していないときに、ふと理恵の方を見てみた。
――理恵と目が合った。どうやらこちらの様子を見ていたらしい。
目が合った瞬間、理恵は目をそらし鞄を持って教室を出て行った。その顔が、少し切なそうに見えたのは俺の気のせいだろうか。
その様子がなんとなく気になった俺は、「トイレにいってくる」といって理恵の後を追った。
789全天星座:2010/10/03(日) 03:36:58 ID:DxrQTmKa
「理恵」
声をかけると、歩くのを止め、こちらを振り返った。
「どうしたの」
と、その顔は少し微笑んでいた。
「いや、その・・」
「・・・・」
「お、お前も来ないか。さっき見てただろ。あいつらと一緒にカラオケいくんだ」
そう言ったが、理恵は首を振った。
「ありがとう。でも遠慮しとくね。私これからバイトだから」
「そうか、残念だな。何かお前、教室で暗い顔してたから嫌なことでもあったのかと思って。こういう時は――」
「大丈夫。何にもないよ」
「なら、いいんだが。・・・バイトの方は順調か」
「うん、だいたいは。はじめてもう1年たったから」
理恵は高校に入ってすぐにバイトを始めた。
理由は聞いていないが、あの理恵がバイトを始めたことには少し驚かされた。
内気な自分を変えるためだろうか。でもその割には、あまり成果は出ていないように思われる。
なぜなら、失礼だが、友達は多くはないからだ。廊下とかで見かけても、一人でいるか、あるいはいつも同じ女友達としかいない。
「そんなら、もうバイト先で後輩とかも――」
「雄也」
当然、俺の名前を呼んだ。
「な、なに」
「そろそろ、行かなくていいの?トイレにしては長すぎると思うけど」
「なぜ、トイレだと・・・」
「抜け出すときの雄也の常套句。・・・ベタだけど」
理恵はまた微笑んだ。こんな短期間で2回も微笑みをみたのは初めてだ。
「じゃあ、またね」
「お、おう」

その後、6人でカラオケを堪能した。
いや、正確にいえば5人だ。井上たちには悪いが、俺はなぜかあまり楽しめなかった。
もちろん、そんな素振りは見せなかったが。
――あんなに女子とのカラオケを楽しみにしていたはずなのに。
――思い描いていた理想の高校生活に一歩近づいたはずなのに。
俺の頭に終始あったのは、明るく歌う可愛い女の子達ではなく、幼なじみの切なげな顔と微笑みだけだった。
790784 :2010/10/03(日) 03:41:10 ID:DxrQTmKa
一応、今回は以上で終わりです。
エロなくてすみません。
791名無しさん@ピンキー:2010/10/03(日) 05:45:36 ID:VSspyXEW
>>784-790
乙!!
エロシーンを楽しみにしてます
てかこういう女の子大好きw


そして需要云々は基本的にどのスレも投下に餓えてる筈なんで完結まで投下して欲しいw
792名無しさん@ピンキー:2010/10/03(日) 08:18:17 ID:pEx9tTTd
これは期待せざるを得ない
続きも楽しみです
793名無しさん@ピンキー:2010/10/03(日) 10:27:50 ID:Ofv4Ber/
GJです
こういう女の子は早く幸せに笑って欲しい
続き期待してます!
794名無しさん@ピンキー:2010/10/03(日) 13:15:51 ID:ihouDN0X
GJ!
続きwktkしてます
795名無しさん@ピンキー:2010/10/03(日) 21:20:08 ID:vmfaLxGn
この幼馴染のモジモジ感がたまらんな
好きなラノベ作家を思い出した
796名無しさん@ピンキー:2010/10/04(月) 02:00:50 ID:6JtU1cQc
>>795
そのラノベ作家について詳しく
797名無しさん@ピンキー:2010/10/04(月) 13:17:27 ID:uw1RCydj
幼馴染のラノベ作家か・・・
798名無しさん@ピンキー:2010/10/04(月) 18:34:56 ID:SYJIKuR1
幼馴染みヒロインに定評のある渡瀬草一郎
799名無しさん@ピンキー:2010/10/04(月) 18:56:06 ID:tldBJHgs
>>796
三上延って作家
シャドウテイカーは実に良かった
ラノベ好きで幼馴染も好きなら三上、渡瀬、あざのの三人の書く物は読んで損はしないんじゃないかな
800名無しさん@ピンキー:2010/10/04(月) 19:51:53 ID:+/ZgsVcX
どうせ禁止委員でもあるんだろ?
801名無しさん@ピンキー:2010/10/04(月) 22:50:38 ID:SYJIKuR1
>>799
奴にはダーク・バイオレッツで裏切られた経験があるから信用できない
802名無しさん@ピンキー:2010/10/04(月) 23:36:29 ID:6JtU1cQc
>>799
あ、三上さんか
三上さんならそうだろうな
803名無しさん@ピンキー:2010/10/05(火) 00:05:04 ID:l+7GQO80
三上と聞くとどうしてもソウ君思い出す
804風呂の話 1:2010/10/05(火) 23:15:05 ID:fnc4NdAA
割と勢いで書いたものですが、投下します




「おぅわっ!」

俺が風呂場のドアを開けると、間抜けな声が聞こえた。
ここは俺のボロいマンション(という名のアパート)。小さなユニットバスの湯船には
慌てて胸を隠した全裸の女の子。もちろん先ほどの声の主、俺の幼馴染であるノゾミだ。

「なんだ、入ってたのか」
「は、入るって言っただろ」

別々の大学に進学して、俺と一緒に東京に出てきたノゾミは
徒歩十分もかからない所に一人暮らしをしていて、ちょくちょく遊びに来る。
いつまで幼馴染に依存してんだ、って言われるかもしれないが、一人暮らしってのも
案外寂しいもので、大学での友達も少ない俺には正直有り難い。飯とか作ってくれるし。
それで、今日も授業が終わったら行くというメールが来たが、その直後から雨が降り出した。
通り雨で、5分ほどで止むのと、うちのインターフォンが鳴るのが同時だった。
ノゾミにタオルを渡しながら、風呂沸かしやがれこの野郎、とか言われて、急いで風呂にお湯を張ったというわけだ。

「いやー、俺もさっき出かけたときちょっと濡れちゃってさ」

もちろん嘘だ。ただ、ノゾミが俺んちの風呂に入るという状況が、思った以上にアレだった。アレ。
もちろん俺なりに悩んださ。葛藤したさ。3分ほど。
で、その苦悩の末に決断したってわけだ、突撃あるのみ、と。

「はぁあ? ちょ、待ってよ、すぐ出るから」
「ま、ままま、いいじゃん、一緒に入っちゃえば。風呂も冷めなくてすむし」
「いいいい一緒ぉ!?」

元々赤かった顔が、ますますそりゃもうクリムゾンだ。
805風呂の話 2:2010/10/05(火) 23:16:08 ID:fnc4NdAA
ノゾミは女の割には身長もあって、スタイルもこう、ダーイナマイトっつーか。
早い話が巨乳、かつむちむちだ。そのボリューミーな身体が狭いバスタブで窮屈そうに収まっている。
左腕で左右の胸を押さえているが、今にも零れ落ちそうだ色々と。

で、さらに問題なのは、胸に気をとられているのか
右手は太腿あたりにつかまってるだけで、肝心のナニが隠れていない。
さら湯の奥にゆらゆらと、黒い茂みっつーかなんつーかが、もう見えるんだか見えないんだか。
これは流石にヤバイと目線をそらす。なにがヤバイて、前のタオルでごまかしきれない。

「昔はよく一緒に入っただろぉ。ほら、詰めて詰めて」
「昔て、そりゃ昔は昔だから…むむむにゃむむむ…」

ノゾミはなにやら唸りながらも、圧縮された体育座りみたいに身体を縮めて、俺のスペースを空けてくれた。
意外だ。絶対ここで逃げられると思ったのに。

「あ、ど、どもーっす」

こっちが戸惑いながらも、その狭いスペースに身体を押し込む。
狭い。なんたって狭い。一人で入っても狭いんだから
大の大人が二人なんて、そもそも設計からして考慮されていない。
箱に詰められた押し寿司みたいだ。
自然、俺の左半身が、ノゾミの肩からわき腹から尻から太腿まで、ぴったりと押し当てられる。
未知の感覚だ。
806風呂の話 3:2010/10/05(火) 23:16:54 ID:fnc4NdAA
「せ、せめぇー」
「あんたが入ってくるからでしょ…」

ノゾミは顔をそこまでやるかというぐらいに背けている。
そりゃそうだ、恥ずかしいんだろう。俺だって恥ずかしい。

それにしたって、よく成長したものだ。
昔一緒に風呂入っていたとき、って、小学生くらいか。
そのころなんか、がりがりで、肉なんか少しもついていなかったのに。
胸なんかそりゃもう洗濯板にも程があるってぐらい。当たり前だけど。
下のほうのナニだって、毛なんか全く生えてなくて
つるつるで筋が一本だけ…って、なんでこんなに鮮明に覚えてるんだ、変態か俺は。

今となっちゃあ、そりゃもう柔らかいぜ。マジで。いやマジで。
すべすべで、むにむにで、身体の側面でこれなんだから、今ちょっと手を伸ばせば届く
二つの膨らみなんか、想像しただけで俺の股間のタオルが危険領域だ。

「…なに?」
「いや、おっ…胸でけぇーなぁーって」

睨まれる。昔からノゾミの睨みは凄い。可愛い顔が台無しだ。

「…そういうこと、考えてるんだ」
「え、いや、まぁ、俺も健全な男子大学生でありますし」
「…キモッ」
「…ひでぇ」
807風呂の話 4:2010/10/05(火) 23:17:40 ID:fnc4NdAA
「…」
「…」

しばらく気まずい沈黙が流れた。そろそろ首を捻り背けるのも痛くなってきた。

「あ、あのさ…」
「…なに」
「俺、彼女欲しいんだよね」

何か言わねばと思って、よりによってそれを言い出すかと後悔した。今言わんでも。

「…は?」
「ほら、せっかく東京の大学通ってんのに、毎日荒野のような日々だしさ。彼女の一人も欲しいなぁーって…」
「で?」
「え、いや、言わせんのかよ」

ノゾミがちょっとだけこっちを見た。今の俺はどんな顔をしてるんだろう。

「…だめ、言いなさい」
「…いや、その、あれよ、なんだ」
「3秒」
「えっ、ちょっなにそれ」
「にぃーい、いーち」
「うぉあ、えっ、あ、あの、ノゾ」
「ぜーろっ。はい、残念」
「えええええ」

そう言うと同時に、ノゾミはざばっと立ち上がって、バスタブから出た。
あ、身体拭いてから出て欲しかったなー、ってそういう問題じゃない。

バスタブの縁をまたぐ瞬間に、俺の目線50センチ先に…あれだよ、ナニとアレがちらりとソレ。
鼻血を拭かなかった自分を褒めてあげたい。
808風呂の話 5:2010/10/05(火) 23:18:30 ID:fnc4NdAA
「うっ、ぉおおおお…」

衝撃の光景を目の当たりにして、声にならない感嘆をあげている俺を尻目に
ノゾミが両腰に手をあて、ユニットバスの床に仁王立ちした。

「あたし、優柔不断な男は嫌いなんだよね」

ぶるるんと震えるのが、妙にゆっくりに見えた。そして次の効果音は『どーん』だ。
圧倒的迫力の先に、ぽっちりほんのり薄紅色で、下半身に目をやると、あ、結構濃いんだな。

「なっ…あ…」
「…」

なんだか不自然な沈黙。気がつけば、何故か俺まで立っている。いや、前が、とかじゃなく、足で。
この状態でも前をしっかりタオルガードした自分を抱きしめたい。
時間にしておよそ5秒。だが、網膜にその光景を焼き付けるのには十分だった。

「じゃ」

そう言って、ノゾミは踵を返して出て行った、
呆気にとられて呆然と、呆けたように絶句して、先ほどの事象を解釈する。
争点はあの5秒の間。普通に考えたなら、不必要。ならば。
 
「…見せてくれた、でいいのか…?」

色々悶々としたものを抱えつつ、その後もしばらく風呂に沈んでいると、炒め物を作る音が聞こえてきた。

結局その日は一緒に飯食って、夜9時まで駄弁ってノゾミは帰った。
風呂でのことは、お互い言い出さなかった。





以上、終わりです
809名無しさん@ピンキー:2010/10/05(火) 23:20:24 ID:vc3JgMxl
勢いで続きもお願いします
810名無しさん@ピンキー:2010/10/06(水) 00:49:57 ID:nASm7DQb
gjすぐるので続きを望む
811名無しさん@ピンキー:2010/10/08(金) 00:52:44 ID:yYbzvFcv
依存系幼なじみとかよくね?
いつもぶつぶつ何か文句言ってるんだけど
どこにいくにも男の服の裾掴んで健気に付いてくる子とか
812名無しさん@ピンキー:2010/10/08(金) 06:53:00 ID:rVsABhiR
なるほど。依存系と聞くとまず気弱な娘を想像するから新鮮かもしれん。
813名無しさん@ピンキー:2010/10/08(金) 12:01:05 ID:OSy4pjID
んであまりの横柄な態度にしばらくシカトしたら泣いて怒ってくるわけですねたまりません
814名無しさん@ピンキー:2010/10/08(金) 20:28:12 ID:QAB4X3/T
>>813
何それ可愛い
815名無しさん@ピンキー:2010/10/08(金) 21:33:15 ID:ET6uqT7L
【貴方なしでは】依存スレッド8【生きられない】
http://yomi.bbspink.com/test/read.cgi/eroparo/1283986870/

あるぞ〜
816名無しさん@ピンキー:2010/10/08(金) 22:18:54 ID:mLqUtUxK
幼馴染みの女の子が会う度に嫌味を言ってくるため自分の事を嫌いなんだなと思い込むようになった
817名無しさん@ピンキー:2010/10/08(金) 23:34:55 ID:ET6uqT7L
自分のことが好きだった幼馴染の女の子に彼氏ができた時、素直に祝福してやれなかった俺がいる
818名無しさん@ピンキー:2010/10/09(土) 00:19:36 ID:gXR7VoAs
現実の話はちょっと
819名無しさん@ピンキー:2010/10/09(土) 00:35:35 ID:icIgwKtN
>>815
既に紫色の俺に死角はなかった
820784:2010/10/09(土) 01:21:23 ID:X97+pAGn
投下します
>>789の続きです
また途中までとなってしまって申し訳ない
つーか無駄に長すぎ・・・orz
続きはなるべく早く書けるよう善処します
821全天星座:2010/10/09(土) 01:23:18 ID:X97+pAGn
            ・
             ・
             ・ 
       
『どう、理恵。よく見える?』
『うん、すごく。あっ・・・あんな所にも星が・・』
『へー、やっぱり目だけじゃ全部見えないものなんだなー』
『アンタレスもすごいよ』
『アンタレスって、あの赤いやつのことだっけ?』
『うん。さそり座の、とっても真っ赤な星。雄也も見てみて』
『お、サンキュー。――おお、やっぱ双眼鏡でみると結構迫力があるな。さすが俺の星座』
『ねっ』
『すげー真っ赤だよな。はは、今日発表してたときの理恵みてー』
『・・・・』
『じょ、冗談だよ。そんなに見ないでくれ、頼むから』
『ごめん、私も冗談』
『・・・お前って、学校と家とじゃキャラ違うよな』
『えっ・・』
『学校じゃ全然しゃべらなくて暗いのに、家じゃこうだもんな』
『・・・・』
『まぁ、家というか、星を見ているときだけだけど』
『・・・・・』
『・・・あのー、理恵?』
『・・・・・・』
『・・・』
『・・・・・・・』
『いや、い、いいんだぜー、いっぱい、いっっぱい話しても。全然、何も悪いことじゃないってば』
『・・・・・・・・』
『なぁーー、理恵ってばー』

              ・
              ・
              ・


カラオケが終わり、解散したのは夜の11時過ぎであった。
静寂に満ちている夜道を俺は歩いてきた。もう我が家は目と鼻の先だ。
その時、
「雄也」
と声が聞こえた。もう何度も聞いている、俺を呼ぶあいつの声だ。
822全天星座:2010/10/09(土) 01:24:55 ID:X97+pAGn
「どうしたんだ、こんな遅くに・・・って、聞くまでもないか」
理恵は自宅の玄関の前に立っていた。
「それ、買ったんだな」
「うん」
理恵の傍らには、天体望遠鏡があった。
「いつ頃?」
「2年生になって、すぐかな」
なるほど。理恵がバイトを始めた理由が今になって分かった。
「何だ、教えてくれてもよかったのに」
「・・・ごめんね」
「いや、別に謝ることはねーよ。悪かった」
「雄也も別に――」
「なぁ、やっぱそれ使うとよく見れるか?」
「う、うん」
「へー、さすがだな。ちょっと触ってもいい?」
理恵は首を縦に振ってくれた。
俺は望遠鏡の前に歩み寄り、そっと撫でてみた。
すると理恵が、
「星、見てみる?」
と言ってきた。俺は――
「うーん、それは遠慮しとくよ」
「・・そう」
場を取り繕うため、何時間もぶっ通しで馬鹿騒ぎしたり歌っていたりしたから疲れていた。早くベッドに入りたかったのだ。
「そういえば、何の用だ」
「えっ」
「用があるから声かけたんじゃないのか」
「あっ、うん。その・・・ね」
「ああ」
「・・カラオケ・・・楽しかったかなって・・」
理恵にそう問われた少し狼狽した。「あまり楽しめなかった」とはさすがに言えない。
なぜなら、俺の脳裏でまだ、教室での理恵の悲しげな表情がちらついていたからだ。
一瞬だったから定かではない。
それを確かめようと思ったのだが、理恵は「何もない」といっていたし、今も憂いている様子はない。
でも、もし見間違えでなかったなら――
念には念を入れる必要がある。理由が分からないなら尚更だ。
ここで俺がマイナスの感情を顕にしたら、連鎖的に理恵も気分がふさぎこんでしまうかもしれない。
こいつのそんな顔は見たくない。ここは明るく振舞う必要がある。だから――
823全天星座:2010/10/09(土) 01:27:20 ID:X97+pAGn
「すげー楽しかったぜ。なにせ女子とのカラオケだもんな」
と答えた。
「藤代さんって知ってるだろ?同じクラスだし。俺その子とデュエットしてよ。
 彼女、歌がめっちゃ上手くてさ。俺なんか足引っ張りまくりで、竹之内に『引っ込めー』って言われて・・・」
俺は何とか面白いことを言って明るい雰囲気を作ろうとした。
だが、出てくる話は到底面白いものとは思えなかった。俺自身も内心ではそんなに楽しんでなかったのだから。
「最後は誰かが100点を出すまで歌い続けることになってな。
 歌いっ放しだからもう全員ヘトヘトだよ。おまけに俺は70点代ばっかで役に立てなかったし」
俺は笑っている顔を作りながら、理恵に話していた。笑っていれば、向こうもつられて笑顔になるかと思ったから。
「あまりにも皆ウマが合って楽しかったから、また集まって遊ぶことになってな。
 メアドも交換したし、やっぱいいね、野郎だけじゃなくて女の子とも遊ぶのは。仮に嫌なことがあってもすぐ忘れちまうよ」
だから今度はお前も一緒に――。そう言おうとした矢先、
「ふふっ」
という笑い声が聞こえた。俺は驚いて思わず口をつぐんでしまった。
こいつが声を出して笑うのは、本当に滅多にないことなのだ。
「よかったね。夢がかなって」
「えっ」
「高校に入る前に言ってたじゃない。
 『今度こそ女の子とも遊べるようなバラ色の青春を送るぞ』って。今の雄也の顔、凄く幸せそうだったよ」
そんなことも言ってたような気がする。今思えば何とも恥ずかしい台詞だ。
でもまぁ、俺が笑顔を降り注いでいたのが功を奏して、理恵もつられて笑顔になってくれたようだからよしとしよう。
それにしても理恵の奴、笑いの沸点が前より低くなったのだろうか。
いいことだ、と俺は思う。
そんな思いにふけっていた瞬間、
「ごめんね」
と突然謝られた。
「いっぱい遊んで疲れているのに、声かけちゃって」
「何言ってんだよ。そんなん気にするなって」
「ありがとう。・・・じゃあ、私もう家に入るね」
「ああ」
「遊んでいた疲れなんだから、寝坊しちゃダメだよ」
「当たり前だろ、寝坊なんかもう何年もしてねぇよ。
 昔とは違うんだ。お前の世話にはもうなんないから安心してくれ」
「・・・そうだよね、昔とはもう・・」
「何か言ったか?」
「ううん、おやすみ」
「あ、あぁ」
理恵は家に入っていった。天体望遠鏡を忘れたまま。
(ったく、大事なものだろうに――)
今更呼び戻すわけにはいかないと思ったので、道路側からは見えない死角に、望遠鏡を移動させておいた。
824全天星座:2010/10/09(土) 01:29:20 ID:X97+pAGn
            ・
            ・
            ・

『見てほしいものがあるんだけど、見てくれる?』
『わざわざ聞くなよ、そんな事。見せて』
『うん。これ・・・』
『このノートがどうかした?』
『星座の写真、まとめてみたの』
『おお、すげーじゃん』
『まだまだ少ないけど』
『どれどれ、はは、1ページごとに写真が貼り付けてあるのか』
『うん。見やすいと思って』
『俺の星座、さそり座は、っと』
『・・・・』
『・・・少し見難いな』
『使い捨てカメラで撮ったから』
『そうなんだ。でも、何となくは分かるからいいんじゃないか』
『はっきり撮るには、もっと良いカメラが必要なの』
『へー』
『それは、大きくなったら自分で買うから』
『な、何だよこっち見て。去年が特別だっただけなんだからな。双眼鏡なんて、あんな高いものプレゼントするの。
 今年の誕生日はいつものように1000円以内で買えるものだ。う、うぬぼれんなよ』
『・・・ごめんね』
『と、とにかく。これで夏休みの自由研究はできたも同然だな。今年はこれを出せよ』
『でも、これ全部の星座入ってないし、見辛いし・・』
『充分だって』
『そうかな』
『そうだって。それより、星座って全部で何個あるんだ』
『88個みたい』
『はちじゅっ・・・、気が遠くなりそうだ』
『ここからじゃ見えない星座もあるみたい』
『うへー』
『あと、日本からじゃ見えないものも・・・』
『・・・どうするんだよ、それ』
『大きくなったら、見に行くつもり』
『一人で?』
『・・・うん』
『なんだよー、それ。ずるいぞ、俺も連れて行ってくれよ』
『えっ・・・、来てくれるの』
『当たり前だろ。俺とお前の仲じゃねーか』
『・・ありがとう・・・』
『どーいたしまして』

『あっ、理恵』
『なに?』
『これ、作り直さなきゃだめだぞ』
『え・・・』
『ほらこのノート、60ページしかない。88個もあるなら全部入んないって』
『・・・・』
『へへ、お前ってたまに抜けてるところあるよな』
『・・・・』
825全天星座:2010/10/09(土) 01:31:00 ID:X97+pAGn
それから数日が経ち、もうすぐ夏休みに入ろうとしていた。
「あと一週間で夏休みだな」
2時間目の体育が終わり、体育着片手に教室へ戻る途中、竹之内が俺にそう言ってきた。
「あぁ、そうだな」
「お前、何か予定とかあるのか」
「いや、別に」
「寂しい青春だな」
「お互いにな」
俺達は苦笑した。
「あの子たちと遊べれば良かったんだけどな・・・」
竹之内がため息混じりにぽつりとつぶやいた。
「あの子たちって、藤代さんたち?」
「ああ。井上が言ってたよ。3人で短期のバイトするんだって」
「それなら別に遊ぶチャンスは・・・」
「泊りがけで行くんだよ。海の家に」
「なんでまた」
「イケメンサーファーと出会いたいんだとさ。・・・所詮俺達はお友達どまりだよ」
「そっか」
なぜだか分からないが、俺はあまりショックではなかった。
高校生活中に彼女を作るのは、俺の目標でもあるのに。
そのチャンスがなくなったと聞いても、別段残念だとは思わなかった。
その時、ポケットの中の携帯が震え始めた。
それを取り出し、メールであることが分かったので送り主を確認した。
――理恵である。
あいつからメールしてくるなんて滅多にないことだ。
早速内容を見てみる。そこには、

<今日、昼食を一緒に食べませんか>

という一文が書いてあった。
しかし、なぜ奴はメールだといつも敬語なのだろうか。
まぁそれは置いといて、せっかく珍しく理恵の方から誘ってくれたのだからそれに乗るとしよう。
理恵との食事なんて本当に久しぶりだ。
「悪い、竹之内。今日一緒に昼飯食えねぇわ」
「ん、そうか。じゃあ、俺は部活の連中に混ぜてもらって食うとするか」
「悪いな」
そう謝りながら、教室の扉を開けた。
826全天星座:2010/10/09(土) 01:33:15 ID:X97+pAGn
昼食の時間になった。理恵の返信によると、屋上で待っているそうだ。
あいつとはここ数日まともに会っていなかった。
それが急に飯を一緒に食べようなんてどうしたんだろう。
俺は少しばかり緊張しながら屋上へ赴いた。幼馴染みと食事をするだけなのだが――
扉を開けると、何人かのグループが楽しく会食している。
理恵は隅っこの方に一人で待っていた。
「よぉ」
俺はうつむいている理恵に声をかけた。
向こうは顔を上げて俺を見た。
「・・・・」
「どうしたんだ、早く座れよ」
「う、うん」
俺達はお互いに向き合って、弁当を同時に開いた。
「しかしまぁ、お前の方から飯に誘ってくれるなんて、正直びっくりしたよ」
「ごめんね、急に」
「いや、たまには悪くないだろ。お前と昼飯なんて、もう何年もなかったからな」
しばらく俺達は黙ったまま弁当を食べた。
やがて理恵が、
「望遠鏡、ありがとね」
と言ってきた。
「んぁ?」
「この前の夜に話したとき・・・」
そういえば、理恵が家に入れ忘れた天体望遠鏡を道路側からの死角に移動させたんだっけか。
「ああ、あれか」
「誰かに盗まれないようにって、隠してくれたんでしょ」
「まぁな。それより今度からは気をつけろよ」
「うん、本当にありがとう」
理恵は2回もお礼を言ってきた。
(よほど大事なものなんだろうな――)
しかし、そのお礼を直接言うためにわざわざ誘ったのだろうか。しかも数日前のことを。
そんなのメールで良かったどころか、気にしなくとも良かったのに。
827全天星座:2010/10/09(土) 01:35:13 ID:X97+pAGn
「それにしても、相変わらずうまそうだよな。お前んちの弁当」
「・・・・」
「おばさんって本当に料理上手だよな。うらやましいよ」
「あの・・・ね」
「うん?」
「これ、私が作ったの」
「へ?」
「お母さんに習って。それで高校に入ってからは自分で作ってるの」
「ま、まじかよ」
理恵は小さく頷いた。
「す、すげーじゃん」
そう言ったら理恵はうつむいてしまった。
そして、しばらく経って――
「食べて・・みる?」
と聞いてきた。
「お、いいのか」
「うん」
「サンキュー、じゃあこのたまご焼きを」
俺はたまご焼きをもらい、頬張った。
「おお、うめーじゃん」
「本当?」
「ああ、ここまで再現できるなんて、お前もすげーよ」
「何回も失敗したけどね。・・・ありがとう」
「そんじゃ、お返しにこれをやろう」
そう言って、俺はウィンナーを差し出した。
「好きだろ、お前。早く食べろよ」
理恵は少しためらっていたが、やがて「いただきます」と言って箸をつけた。
「なんだか懐かしいな、弁当のおかず交換なんて。ガキの頃を思い出したよ」
その言葉を発したとき、俺はあることに気付いた。
「あっ」
「どうしたの」
「そういえば、お前の誕生日・・・」
理恵の誕生日は7月の初めだった。もう2週間ほど経っている。
「過ぎちまったな」
「別にいいよ。気にしないで」
「でも、もう何年も祝ってないし」
「それはお互い様でしょ。だから気にしなくていいよ。覚えててくれただけでも嬉しいから」
「はぁ・・・」
確かに、今更祝うというのも変な感じだな。子供のとき以来、誕生日を一緒に過ごして祝い合ってないんだから。
でも、ささやかなプレゼントぐらいは――
「理恵」
「なに?」
「ウィンナー、もう1つ食べる?」
「・・・うん、ありがと」
俺の気持ちを察してくれたのか、今度はすぐに返事をして、ウィンナーを口に運んだ。

その後も俺達は他愛もない会話を続けていった。
こうして俺は、久しぶりの理恵との昼食を心底楽しんだ。
828784:2010/10/09(土) 01:43:35 ID:X97+pAGn
今回は以上です
次回でエロシーン&完結の予定ですが、また長くなるかも
投下がスローペースですみません
829名無しさん@ピンキー:2010/10/09(土) 02:01:30 ID:PFd7t5dn
>投下がスローペース
それほどでもないし、自分は全然無問題

待ってる
830名無しさん@ピンキー:2010/10/09(土) 12:02:37 ID:9DUlhucF
関係が進展しそうでしない、じれったい感じが素敵だ
831名無しさん@ピンキー:2010/10/09(土) 21:31:24 ID:or0GzqZp
gjでゅえす
832名無しさん@ピンキー:2010/10/09(土) 21:46:20 ID:ulyNEgz5
いやいや十分なペースそしてGJですよ!
833名無しさん@ピンキー:2010/10/09(土) 22:43:49 ID:VPZsy4BB
>>820-828
乙です!!
理恵ちゃん可愛い

次回は遂に……
楽しみにしてます
834名無しさん@ピンキー:2010/10/10(日) 00:11:14 ID:1rLUJeW+
このなんともいえない距離感がたまらない。
835名無しさん@ピンキー:2010/10/10(日) 09:58:21 ID:uytISV3i
幼馴染は、くっつくまでが至高だと触れ回ってもう5年になります
836名無しさん@ピンキー:2010/10/10(日) 11:33:53 ID:zlkDq4Yi
でもくっついたあとのイチャイチャドロドロだって美味しくいただくんだろ?
837名無しさん@ピンキー:2010/10/10(日) 22:08:42 ID:p+aiRm/S
くっついた後に一回くらい大喧嘩してピンチになっても良いと思うんだ
838名無しさん@ピンキー:2010/10/11(月) 17:24:33 ID:yASQpLmm
>>837
こども創る時期で揉めるんだよね
839名無しさん@ピンキー:2010/10/12(火) 07:49:23 ID:UliboI7u
猿になってて出来ちゃったから、中絶するかでもめるわけか。
840名無しさん@ピンキー:2010/10/12(火) 10:57:51 ID:VCjFeb2V
そんなのやだ
841名無しさん@ピンキー:2010/10/12(火) 18:09:08 ID:y3iLe63r
いえいえ子供の名前でです
842名無しさん@ピンキー:2010/10/13(水) 02:28:32 ID:PQXzN6ax
姉が今度幼馴染と結婚する。
だが自分には男の幼馴染しかいない(泣)
843名無しさん@ピンキー:2010/10/13(水) 03:18:01 ID:C04PxMuy
うちの姉も今月幼馴染と結婚したわ
保育園からの幼馴染で
付き合い始めて9年目で結婚
844名無しさん@ピンキー:2010/10/13(水) 05:26:14 ID:nco1TXBD
それなんてえrg点
845名無しさん@ピンキー:2010/10/13(水) 08:34:31 ID:N+j5a6Em
ん?という事は>>843にとっても幼馴染のはず…
846名無しさん@ピンキー:2010/10/13(水) 11:13:04 ID:IesXdZLd
サザエさんとカツオくらいの差があるんだろう
847名無しさん@ピンキー:2010/10/13(水) 14:04:19 ID:o9S6lGqH
>>843が男なら丸く収まる
女だったら…
848名無しさん@ピンキー:2010/10/14(木) 03:07:37 ID:IdhYQ2xY
だったら?
849名無しさん@ピンキー:2010/10/14(木) 03:08:42 ID:zESebDn4
隣の部屋のギシアン聞きながらお姉ちゃんお姉ちゃんお姉ちゃんと言いつつオナニーだな
850名無しさん@ピンキー:2010/10/14(木) 03:35:08 ID:1s0h1Ja8
そっちかよw
851名無しさん@ピンキー:2010/10/14(木) 19:52:35 ID:vnRycKBH
>>849
マジキモい
852名無しさん@ピンキー:2010/10/15(金) 00:40:13 ID:9AaKVWAh
お前がな。
853名無しさん@ピンキー:2010/10/15(金) 00:43:06 ID:OshXnfK/
>>851
どうしたの?最近ずっと怖い顔してるよ
話してみてよ、あなたと私の仲じゃない
……そうだよね。もう話さなくなってしばらく経つもんね
中学生のころからかな、素直におしゃべりできなくなっちゃったのって
(省略されました・・全てを読むには俺に世話焼き幼馴染の女の子をください)
854名無しさん@ピンキー:2010/10/15(金) 21:28:18 ID:MtOZI1Y9
リアルの話は程々に、リアルな詳細はキモイ、とあれほど言われてたのに・・・。
855かおるさとー ◆F7/9W.nqNY :2010/10/16(土) 23:48:30 ID:lJF8ZAFc
投下します。

※注意・泥酔男が女の子を誤って押し倒してしまいます。
 そういうのが苦手な方はスルーしてください。
856かおるさとー ◆F7/9W.nqNY :2010/10/16(土) 23:49:54 ID:lJF8ZAFc
 
『In vino veritas. 』




「あんっ! あ……ん、ううっ、あっ、あぁん!」
 ベッドの上で、矯声が響く。
 正常位の体勢で相手を組み敷きながら、俺は柔肉の奥に男根を体ごと叩きつける
ように激しく動く。
 のし掛かるような形は体重もかかるため、あまり優しくはない動きだろう。される方は
たまったものじゃないと思う。
 しかし俺の下で、幼馴染みは少しも苦しげな様子を見せず、歓喜の声を上げていた。
「あっ、りょう……じ、きもち、いいよ、私……んんっ、変に、なっちゃうの……っ」
 快楽に染まりきったその喘ぎ声は、俺の興奮をいとも簡単に高めてくれる。普段の
快活な彼女を知っている分、そのギャップがたまらない。
 下半身が痺れる。彼女の中の熱に融かされそうになる。
「華乃……そろそろ、いいか?」
 こみ上げる射精感に息を詰めながら、俺は動きを速める。
「んっ、きてぇ、早くきてぇっ!」
 幼馴染みは下から押し付けるように腰を動かしながら、必死な顔で叫んだ。
「くう……」
 強烈な締め付けに俺の逸物はあっさり負けて、若さに満ちた精液を勢いよく放出した。
 薄いゴムの中に吐き出すと、魂ごと持っていかれそうな快感が脳を焼くように駆け
抜ける。
「あん、あ、あ、あ、あっ、ああああっ」
 幼馴染みも少し遅れて絶頂を迎えた。
「────っあ、はっ、……はあぁ……あ……あん、んう…………」
 だらしなく口を開けながら、幼馴染みはぞくぞく体を震わせる。
 最後の一滴までしっかり出し切ると、俺は大きく息をついた。脱力した体を幼馴染みに
預ける。
 彼女は俺の体を抱き止めながら、荒い息を吐いた。肩を上下させて、快感の余韻を
味わっていた。
「ん……涼二……」
 甘えるように彼女が唇を突き出す。
 まるで恋人のように。
「……」
 俺は複雑な思いにとらわれながらも、幼馴染みとキスを交わした。
 
857かおるさとー ◆F7/9W.nqNY :2010/10/16(土) 23:51:57 ID:lJF8ZAFc
 
      ◇   ◇   ◇



 小林華乃(こばやしかの)は幼稚園以来の付き合いになる俺の幼馴染みだ。
 幼稚園から小・中・高と同じ学校に行き、そのまま大学まで一緒になってしまった。
 つまりは腐れ縁というやつだ。
 互いの実家も同じ地区にあって程近く、家族ぐるみで親しい関係だったりする。
 俺は今、彼女と同棲している。
 大学二年に上がった頃、彼女が一緒の部屋に住もうと言い出したのだ。
 先に断っておくが、俺と華乃は付き合っているわけじゃない。
 最初はその申し出に当たり前だが驚いた。いくら幼馴染みでもさすがにそれは問題
だろうと、始めは断った。
 しかし華乃は引き下がらず、同棲することのメリットを並べ立てた。
「駅近くにいい部屋を見つけてさ、そこの家賃一ヶ月六万円なんだよね。折半なら今の
部屋より安くつくよ。あ、敷金は私が払うから心配しないで」
「もちろん食事は私が作るよ。私の料理の腕は知ってるでしょ?」
「おばさんにも了承取ってるから大丈夫。それに一人より二人の方が楽しいって!」
 『恋人同士でもない若い男女が同棲することの問題性』という俺の主張は、『私は
涼二を信頼してるから』という華乃の主観に基づいた意見によって却下された。
 言うことは全部言ったと、華乃は俺に一言、問いかけた。
「……ダメかな?」
「いや、別にそんなことは」
「ううん。もういい大人だもんね、私たち。さすがに同棲はまずいって涼二の意見も、
わかるの」
「……」
「だからさ、涼二がどうしてもダメっていうなら、無理強いはしないよ」
「……なんで俺なんだよ」
「え?」
「他に友達とかいるだろ。同性同士の方が安心できないか?」
 すると、華乃は一瞬目を細めた。俺の目にはそれが、寂しげな風に映った。
「女の子だけだと、怖いじゃない。いろいろとさ」
「……俺はボディガード代わりか?」
「そんなとこ」
 冗談めかした物言いは、どこか控えめだった。
「わかった。いいよ」
「え?」
 俺がうなずくと、華乃は目を丸くした。
「何を驚いてるんだよ。お前から言い出したことだろ」
「だって、なんか涼二、気が進まなそうな感じだったし」
「ちょっと驚いただけだよ。条件を見れば、どれもいいこと尽くめだしな」
 あえて、そういう言い方をした。
 華乃は、微笑んだ。
「三食付きで、かわいいお手伝いさんもついてくるから?」
「そのお手伝いさんは、料理の腕に定評があるからな」
「そこまで言われたら、とても手抜きなんてできないね。あ、リクエストにはできるだけ
応えるから。食べたいものがあるなら言ってね」
「じゃあリクエストついでに、お手伝いさんにはメイド服を着てもらおうかな」
「涼二ってああいうのが好きなの?」
「日本男子の七割は確実に好きだと思うぞ」
「……前向きに善処します、ご主人様」
 そんなくだらない話をして、俺たちは笑い合った。
 最後の一言にはちょっとドキリとしたけど。
 
858かおるさとー ◆F7/9W.nqNY :2010/10/16(土) 23:53:05 ID:lJF8ZAFc
 
 同棲を始めて二ヶ月ほど経ったある日の夜。
 俺はその日、友達と呑みに行って、かなり泥酔していたらしい。そのときのことを俺は
よく憶えていなかった。
 たぶん友達に送ってもらったのだろう。どうやって帰ってきたのかわからないが、俺を
迎える声が聞こえた。
「……涼二?」
 そんな呼びかけだっただろうか。気遣うような優しい声だった。
 ああ、この声。好きな声だ。
 昔からよく知っている響き。最近になってもう少し細かい調子を聞き取れるようになって、
その微妙な差異が俺を狂わす。
 二ヶ月間一緒にいた。
 ずっと幼馴染みだったのに、俺にはその生活がとても新鮮で、あいつの新しい一面を
どんどん見つけて、変に意識してしまう自分がいて、
 それをずっと考えないようにしていたんだ。
「ちょっと、涼二!?」
 くそ、甘いな。これは甘い。
 触るとあったかい。抱きしめるとやわらかい。こんなの俺は知らないぞ。
 ははは、こんなに気持ちいいものなのか。まったく、なんで我慢してたんだろう。
「りょう、じ……おねがい、はなして……んっ」
 甘い匂いがする。甘い味がする。甘い声がする。
 本当に、甘いよ。
「そこはダメ……ダメ、なの……んん……やぁっ」
 体が熱い。頭がくらくらする。なんでだろう。服は脱いだのに。
「りょう……じ。私……私は……」
 もう、何も考えないようにしよう。ただ、おぼれろ。
 …………。
 ……………………。
 
859かおるさとー ◆F7/9W.nqNY :2010/10/16(土) 23:54:35 ID:lJF8ZAFc
 
 はっ、と目が覚めた。
「……?」
 気づくと俺はベッドの上で横になっていた。
 外から光が射し込んできている。外はもう明るい。
 下半身には毛布の感触。服は……着てない。下もどうやら裸のようだ。
 俺は夕べのことを思い出そうとした。確か昨日は友人と呑んで、それから……ダメだ、
頭が痛い。
 だいぶ酔っ払ったのだろうが、パンツすらはいてないというのは少々怖かったりする。
「……えーと」
 見上げる先には白い天井。電灯を覆うアクリルカバーの見慣れなさに少し違和感を
覚える。……俺の部屋じゃない?
 二日酔いで痛む頭をなんとか働かせようとしたときに、ふと気づいた。
 左腕に何か温かい感触が、
「ん……」
 その、微かに洩れ出た声に、俺の心臓が大きく跳ねた。
 おそるおそる目をやると、隣には見知った幼馴染みの寝姿があった。
 同じ毛布をかぶっていて、そしてその身には何物もまとっていない。
 シーツに溶け込むような白い肌。腕に柔らかさとぬくもりを伝える乳房。肩口で揃えた
黒髪が少しだけ乱れていて、それが生々しさを強調させる。
 俺は、ごくりと唾を飲み込んだ。
 その音が聞こえたわけでもないのだろうが、華乃はわずかに身じろぐと、ゆっくりと
大きな目を開けた。
「……ん……あ、おはよー……」
 至極のんびりとした挨拶に、俺は咄嗟に返事ができない。
「あー、今何時かな……? のど渇いたよ。ちょっと水飲んでくるね」
 毛布からもぞもぞと抜け出そうとする華乃を見て、俺は狼狽した。四つんばいでベッドを
這う全裸の幼馴染みというのは、冷静に見るには気まずさが勝ちすぎる。
「お、俺が持ってくるからっ」
 彼女の返事も待たずに、俺は素っ裸のまま部屋を飛び出した。
 
860かおるさとー ◆F7/9W.nqNY :2010/10/16(土) 23:56:50 ID:lJF8ZAFc
 
 先に自室で服を着た。
 適当に選んだTシャツとジーンズを着て、洗面所に行って顔を洗った。水道水の冷たさに
気持ちが落ち着くと、それからようやく台所に向かう。冷蔵庫に500mlペットボトル入りの
スポーツドリンクがあったので、それを二本取り出した。
 華乃の部屋に戻ろうとして、しかし俺はドアの前で躊躇した。ひょっとして、まださっきの
ままじゃないだろうな?
 一応ノックをすると、いいよーという返事が返ってきた。ほっとしてドアを開ける。
 ベッドの上には身を起こした華乃の姿があった。
 しかし、
「なんで服着てないんだよ!」
 毛布で体を隠しているが、それだけだ。隠しているのは前だけで、肩から背中にかけては
素肌をさらしたままだった。
 華乃は億劫そうに上体を前に倒す。
「だって体だるくてさー。のども渇いたし、涼二が戻ってくるまでは別にこのままでいいかなー
って。それに毛布があるから」
「背中見えてる背中! 前屈をするな! ちゃんと隠せ!」
「もー、涼二は細かいなー」
 文句を言いながらも、華乃は再び上体を起こして、毛布を深くかぶった。
 それから華乃はペットボトルを受け取ると、一気に半分近く飲み干した。よほどのどが
渇いていたのだろう。口から離してふう、と息をついた。
「うまいか?」
「うん、ありがと」
「いや……」
 俺は迷いながらもベッドに腰をおろした。さて、何から聞くべきか。
「そんなに緊張しなくてもいいのに」
 華乃ののんきな声。
「夕べのこと、憶えてる?」
「……全然」
 華乃が顔をしかめる。
「あ、いや、なんとなく憶えてることはあるぞ」
「なに?」
「なんか、柔らかいものに包まれて、すごく気持ちよかったような……」
「……ふぅん」
 小さく、幼馴染みは笑った。
 それは嫌な感じではなく、どちらかというとくすぐったい笑みに見えた。
「……あのさ、やっぱり俺、」
「初めてだったんだよ」
 華乃の口調は随分軽かった。
 俺はしかしその言葉にぎくりとする。
「そ、それって」
「なに? 状況見れば夕べ何があったかわかるでしょ?」
「……」
「あ、違う違う。責めてるわけじゃないよ。……といっても、この状況じゃ何を言っても
責めてる風に聞こえちゃうかな。困った……どう言えばいいんだろう」
 華乃はしばし考え込むと、うんと小さくうなずいた。
「……ごめん、最初に言うことを間違えた。初めてかどうかは置いといて。そうじゃなくて、
えーと……涼二は酔っ払ってたんだから仕方ないよ。これは事故みたいなものでさ、
悪気があったわけじゃないんだし、大丈夫。涼二も若くて健康なオトコノコなんだから
こういうこともあるよ。仕方ないって。うん」
 どこかフォローに困る様子の華乃を見て、俺は頭を垂れた。
「ごめん。俺、お前にとんでもないことを……」
 俺に何ができるかって、こうして謝ることしかできない。それ以外に何ができる?
 
861かおるさとー ◆F7/9W.nqNY :2010/10/16(土) 23:58:32 ID:lJF8ZAFc
 華乃はあわてたように手を振った。
「いや、ホント平気だから! なんか申し訳ないし、謝らないでよ」
「だけど……」
「気にしないで。それに、痛くなかったしさ。それどころか……」
 と、そこまで言いかけて口をつぐむ。
 俺はそれを幸か不幸かばっちり聞いてしまって、
「……なんだ?」
「あ、いや、なんでもない! 忘れて」
 気になる。
「……それどころか、なんだよ」
「…………」
 華乃は顔を真っ赤にしてうつむいた。
 きわめて珍しい反応に、不覚にもかわいいと思ってしまう。
 だが別に困らせたかったわけじゃない。俺は発言を取り下げようとした。
「あ、無理には、」
「……もちよかったの」
 華乃の小さなつぶやき。
 俺は反射的に聞き返す。
「え?」
 華乃は顔を上げると、さっきまでのひょうひょうとした態度はどこへやら、赤面したまま
たたきつけるように答えた。
「だから、気持ちよかったんだってば!」
 涙目になって叫ぶ幼馴染みはこれまた新鮮だ。
 俺は返事に困った。
「……その、それって」
「初めてなのに、体が熱くなって、なんだか抑えられなくなって、全然嫌じゃなかったの。
聞いてたよりずっと気持ちよくって、怖いくらいだった」
「……」
「涼二は経験あるの? それであんなに上手かったの?」
「い、いや、俺は」
 思わぬ質問にうろたえる。
「……俺が誰とも付き合ったことないの知ってるだろ」
「……じゃあ涼二も」
「初めて同士、ってやつみたいだな。どうやら」
 俺はそのことを憶えていないのだが。不公平だ。
 華乃は訝しげに目を細める。
「……本当に?」
「うそついてどうする。逆ならまだしも」
 童貞だったと言っているのだから、そこは信じてくれ。哀しくなる。
「じゃあどうして……」
「相性がよかったんじゃないか? それが一番大事だって言うし」
「相性……」
 華乃はそのまま一人考え込んでしまった。
 それにしても、どうすればいいのだろう。
 俺たちの共同生活は、幼馴染みとしてお互いの信頼があったから成立していたものだ。
しかし俺はその信頼を壊してしまった。
 酒に酔って押し倒すなんて。
 今さらながら罪悪感が募る。
 もう元の関係には戻れないかもしれない。気にしないでと華乃は言ったが、いくらなんでも
この先同じ屋根の下で暮らすのは無理だろう。それだけで済めばまだいい。これまでの
ような気安い関係と距離感をこれからも保てるかというと……
 まったく、酒なんて呑むものじゃない。
 俺を信頼していると言ってくれたのに。
862かおるさとー ◆F7/9W.nqNY :2010/10/16(土) 23:59:46 ID:lJF8ZAFc
「よし、決めた」
 不意に華乃がつぶやいた。
 目を向けると華乃は、もう元の快活な表情に戻っていて、
「涼二」
「ん?」
「私を抱いて」
「……んん?」
 意味がわからなかった。
「あ、もちろん涼二が嫌ならいいんだけど」
「いや……って、は? 何? なんて言った今」
「だから、私を抱いて」
「抱くって……」
「ハグじゃないからね。エッチしてほしいって言ってる」
「――」
 聞き間違いではなかったらしい。
 だが、しかし、
「な、何のために?」
「んー、練習?」
 頭の痛みがひどくなった気がする。
「何の練習だ!?」
「男の人と付き合う練習……かな」
 華乃は神妙な顔つきで答える。
「私もさ、男の人と付き合ったことないんだよね。でもやっぱりそうなったらさ、『そういう
こと』は避けて通れないじゃない」
「……そのための練習、か」
「……うん」
 ひどい話だと思う。華乃も自分の提案のおかしさを自覚しているらしく、その顔には
あまり明るさは見られない。
「そんなの、普通は付き合いだしてからその相手とするものじゃないか?」
 練習とは言わんだろうが。
「そうかもしれないけど、私は涼二がいいの」
 不意を突かれて返事ができない。
「あ、心配しないで。別に付き合ってほしいなんて言わないから」
 手をひらひら振って、華乃は冗談めかす。
「その方がいいでしょ? 涼二の負担にはなりたくないし、押し付ける気もないの。ただ、
そういう関係もいいんじゃないかな、って思っただけだから」
「……わからねえよ」
 俺にはわからなかった。華乃がそんな関係をいいと思えることが。俺がどんな関係を
いいと思えるのかも。
「そんなの、ただのセフレじゃねえか」
「む、その言い方は気に入らない。訂正しなさい」
「だって本当のこと」
「デリカシーがない」
 華乃はぴっ、と俺に向かって指を差す。
「そうじゃなくてさ、私のわがままに付き合ってくれるパートナーとして見れるじゃない。
それってすごいことだよ。本当に信頼してなきゃできないことだから」
「……俺はお前の信頼を裏切ったんだぞ」
 言葉にすると心底自分が情けなく思えてくる。
 しかし、華乃は首を振った。
「ううん。涼二は私の信頼を裏切ってなんかいない。私のあなたに対する信頼は少しも
揺るがない」
「――」
 その、まっすぐな瞳に気圧されそうになった。
 彼女はなんの疑いもないかのような綺麗な目を、こちらに向けてくる。
863かおるさとー ◆F7/9W.nqNY :2010/10/17(日) 00:01:42 ID:lJF8ZAFc
 俺はたまらず目を逸らした。
「……夕べのことは憶えてないんだ」
「うん、それはさっき聞いた」
「だから夕べのことは、たまたまだっただけかもしれないんだ。お前はよかったと言うが、
それが本当だとしても、素面のときにお前とうまくやれるか自信がない」
 何を言っている。強まる困惑と二日酔いの痛みに顔をしかめながら、情けない言い訳を
口にしてしまう。
 華乃は口元を緩めた。
「じゃあ、もう一度試してみる?」
「!」
「憶えてないなら、今からでも試してみればいいよ」
「……」
 何が華乃をそこまでさせるのだろう。
 俺は唇を噛んだ。
「なんでそこまでしたがるんだよ。練習っていっても、こだわる理由なんかないだろ」
「それは……」
「好きなやつでもいるのか?」
「……」
 華乃の目が細まる。
 前にも、その寂しげな表情を見た気がした。
「……いるよ」
 しかし華乃のその答えの方が、俺を強く驚かせた。
「告白は?」
「してない」
「……。……なおさら俺が抱くわけにはいかないだろ。自分を大事にしろよ」
 失言だった。
「もう一度しちゃったもの。今さらじゃない」
「っ」
 そう言われたら返す言葉がない。こいつの初めてを奪ったのは俺なのだから。
 華乃はぶんぶん首を振った。
「違う。別に暗い話をしたいわけじゃないの。私はこれからも涼二と仲良くしていきたいと
思ってるだけ。でも涼二はどうせ言っても夕べのことを気にしてしまうでしょ。それが私は
嫌なの。出て行くなんて言わないでね。負い目を感じる必要なんか少しもないし、私は
こんなことであなたとケンカなんかしたくないんだから」
「……ひょっとして、俺が罪悪感を持つのを思って、そんなことを言ったのか?」
 そういう関係になってしまえば、そのうちそれが普通になって、夕べの出来事もまぎれて
しまうから。
「涼二は優しすぎるの。ぶっちゃけて言うなら、うじうじして男らしくないの」
「うるさいな」
「考えすぎってこと。私は今の生活気に入ってるし、今のままでいたいって思うの。でも
涼二が気にする以上、どうしてもぎこちなくなりそうだから。だったらちょっとだけ変化を
つけてみるのもありかと思って」
 それが解決策になるのかどうかは疑問だが、華乃の言い分はわかった。
 なら俺はそれにどう答える?
864かおるさとー ◆F7/9W.nqNY :2010/10/17(日) 00:04:56 ID:WkMnjd0i
「ひょっとして、私じゃ不満?」
「は?」
 煮え切らない俺を見て、華乃はそっと毛布を下に落とした。
 あらわになった、幼馴染みの裸体。
「おい……」
 俺は目を逸らそうとして、しかしその形のいい胸から視線を外せなかった。
 のどが鳴る。
 張りのある豊かな膨らみを両手で触りながら、華乃はうんうんうなずいて、
「胸はそこそこあると思うよ。おなかは……最近ちょっと太ったかも。脚はどうかな。
涼二は太いのと細いのどちらがいい?」
 まるで世間話のように軽い口調で訊ねてくる。白い素肌を隠すこともせず、華乃は
微笑んだ。
「……それとも、顔が好みじゃない? 涼二の好きな有名人って誰だっけ。誰が好き?」
「そういうのはやめろ」
「私じゃダメ?」
 自嘲するように嘆息し、肩をすくめる。
「仕方ないか。こればっかりは好みの問題で、」
「別にお前がダメなわけじゃない」
 一応、正直に答えた。
「お前は美人だし、スタイルもいい。俺にはもったいないくらいいい女だと思う」
「……ホメ殺し?」
 首を振って答える。
「急にそんなこと言われると照れるぜい」
「説得力がないぞ全裸女」
「……でもよかった。それならするのに何の問題もないよね」
 無視された。いやそうじゃなくて、
「やるとは言ってないぞ!」
「やらないとも言ってないじゃない」
 ああ言ってないな。悪かった。
「やらない。これでいいだろ」
「意地っ張り!」
 華乃は頬を膨らませて俺をにらみつけると、ふんっと鼻を鳴らし、ベッドに倒れこんだ。
目も合わせたくないとばかりに、うつ伏せになって顔をシーツに押し付ける。
 胸と同様、肉付きのいいお尻が丸見えになる。隠せ。ことわざか。
「どうしてもそういう目で見ることに抵抗を感じるんだよ」
 毛布を華乃の体にかけ直してやる。
「そりゃあ俺だって男だ。求められて嬉しくないわけがない。でも、だからっていきなり
迫られても、すぐには答えられない。自信もないし」
「……」
「だからさ、少し時間くれ。時間かければちゃんと答えられると思うから」
「ダメ」
 短い却下の声。
「時間おいたら絶対涼二断るもん。時間稼ぎしようって魂胆みえみえ」
「……俺に拒否権はないのかよ」
「ううん、もういいよ」
 華乃は突っ伏したままあきらめたように言った。
「私にはどうして涼二がそこまで拒むかがわからないけど、そこは自由意志だから。
さっきも言ったけど、本当に嫌だったらそれは仕方ないことだし」
「別に嫌ってわけじゃ」
「そういう中途半端がダメなんだよ。即断即決。じゃないとチャンス逃しちゃうよ」
 まったく。こいつはつくづく正しい。
 さっきみたいな売り言葉に買い言葉では、きちんと断ったことにはならないだろう。
 改めて答える必要がある。そして、こいつはそれを聞いたら、もう食い下がったりは
しない。こいつはそういう女だ。
865かおるさとー ◆F7/9W.nqNY :2010/10/17(日) 00:06:27 ID:lJF8ZAFc
 俺はどうしたいのか。
 常識とか倫理観とか、そんな当たり前を捨て切って、俺がしたいことはなんなのか。
 ……まったく。
「……ちょっと買い物行ってきていいか?」
「何買ってくるの」
「コンドーム」
 ベッドに背を向けて答えると、後ろで毛布のずり落ちる音がした。
「……受けてくれるの?」
「お前の熱意に負けた」
 ぶっきらぼうに答えると、背中にどんっ、と何かがぶつかってきた。
「りょーじ、それ本当っ?」
 不意打ちすぎた。急に抱き付かれて、俺はひどく慌てた。柔らかい感触が服越しに
伝わってきて。
「おま、急に抱きつくな!」
「だってだって断られると思ってたから! でもよかった。ありがとう!」
「いいから早く服を着ろよ!」
 いつまでその格好でいるつもりだ。
「うん、わかった! あ、買い物に行くんだよね。私も行く」
 ぱっと離れる。そのまま服を準備し始めるのを尻目に俺は部屋を出ようとして、
「あ、一つだけ教えて」
 ドアを開けたところで呼び止められた。
「どうしてOKしてくれたの? さっきまであんなに断りそうな様子だったのに」
「……」
 少し迷った。
「……変なやつに引っかかってほしくないからな」
「……へ?」
 目を丸くした華乃に向けて、俺はほんの少しだけ想いを吐露する。
「ボディガード代わりとして、変なやつを近づけたくないと、そう思った。なら、俺が虫除けと
して恋人役を演じるのも一つの手だ」
「……恋人役?」
「恋人にはなれないが、お前を守る本物が現れるまで、代わりを務めさせてもらう。これでも
結構心配してるんだぞ」
「……」
「好きなやつがいるんだろ? そいつがいつかお前の騎士になるかもしれないじゃないか」
「私は……」
 背中越しに聞こえた華乃のつぶやきはよくわからなかった。
 しばしの間の後、華乃は明るい声で言った。
「じゃあ涼二はしばらく私の騎士になってくれるの?」
「迷惑か?」
「まさか。言ったでしょ。あなたへの信頼は揺るがないって。今の私には最高のナイトだよ」
 はずむような華乃の声は俺の耳に心地よい。
 大仰なことだ。だが悪い気はしなかった。
「それじゃあシャワー浴びてご飯食べて、それから買い物に行こう!」
 買うものがアレなのは、まあ置いておこう。俺は苦笑とともに部屋を後にした。
 
866かおるさとー ◆F7/9W.nqNY :2010/10/17(日) 00:09:01 ID:WkMnjd0i
 
      ◇   ◇   ◇



 理由としては、彼女への説明だけでは少し足りない。

 俺はそのころ、かなり本気で華乃のことを好きになっていた。
 昔からなんとなく抱いていた想いは、二ヶ月で胸にはちきれんばかりになっていたのだ。
 明るい性格、歯に衣着せない物言い、一方で相手を気遣う優しさを持ち合わせ、容姿
だってかわいい。
 そんな彼女の近くにいて、惹かれない方がおかしい。
 しかし、彼女は言った。


『好きなやつでもいるのか?』
『……いるよ』


 まったく。
 これで俺から告白するわけにはいかなくなった。
 だから彼女の提案を受けたのだ。
 体だけでも繋がっていれば、彼女を振り向かせることができるかもしれないから。
 自分でも情けないと思う。
 卑怯だと思う。
 何が騎士だ。俺はそんな上等なものじゃない。
 きっとそういう役割が務まる奴は他にいるのだろう。華乃の好きな奴とか。
 それでも俺は、務まらない役割から降りる気はなかった。
 だって――俺は、小林華乃が大好きなんだから。



 <続く>
867かおるさとー ◆F7/9W.nqNY :2010/10/17(日) 00:11:35 ID:WkMnjd0i
以上で投下終了です。
何話か続けます。そんなに長くならないようにしたいです。
868名無しさん@ピンキー:2010/10/17(日) 00:16:37 ID:ZY4PvEkW
GJ!

…絶対待ってたよなぁ、この娘
869名無しさん@ピンキー:2010/10/17(日) 00:18:36 ID:09OOmeQz
やばいGJすぎるぜぃ
さすがかおるさとーさんだ
あなたの書く文章が好きです
これからもどのスレでも頑張ってください

続きwktk!!!!
870名無しさん@ピンキー:2010/10/17(日) 00:26:04 ID:UyCJBOUR
王道だ
871名無しさん@ピンキー:2010/10/17(日) 01:23:16 ID:SjhY6zDU
GJ
華乃視点を見てみたくもあるけど、そっち側は脳内補完で自由にニヤニヤするのでもいいか
続き期待してます
872名無しさん@ピンキー:2010/10/17(日) 06:44:51 ID:DHuHjnJc
うひょーGJだぜー!やっぱりうまいねえかおるさとーさんは。
873784:2010/10/18(月) 02:12:14 ID:zCrBBEnZ
>>827の続きですが、投下します
しかし、予定を守れずまたまた途中までとなってしまって申し訳ない
次こそ本当に必ずエロを書きます
874全天星座:2010/10/18(月) 02:13:42 ID:zCrBBEnZ
食事が済み、もうすぐ昼休みも終わろうとしていた。
今は屋上に誰もいない。俺達も出口へと向かっていた。
「雄也」
俺の名前を呼んで、前を歩いていた理恵が扉の前で立ち止まり、振り返った。
「その・・・もしよかったら・・」
何か言いよどんでいる。
「今日、一緒に帰らない?」
本当に、珍しいことは続くもんだ。まさか理恵が帰りの約束まで取り付けてくるなんて。
こんなことは恐らく初めてだろう。
子供の頃は、いつも俺のほうから「帰ろーぜ」と言っていたのだから。
「ああ、いいよ」
そう言った瞬間、理恵は瞠目した。
「・・・じゃあ、校門で待ってるね」
「分かった」
俺が返事をした途端、理恵は間髪いれず時計を見た。
「もう時間だから、行くね」
理恵は少し赤ら顔で微笑み、その後俺に背を向け、小走りに階段を下りていった。
こうして俺は屋上に一人取り残された。
あんなに急ぐなんて、もしかしたら次の授業は移動教室なのかもしれない。それに――
(あいつ、顔赤かったけど、夏の日差しにやられたのかな。大丈夫だろうか)
などと物思いに耽っていた俺を、チャイムが現実へと引き戻してくれた。

「待たせたな」
俺は校門の前に行き、先に待っていた理恵に声をかけた。
「ううん、私も今来たところ」
「そっか、じゃ帰ろうぜ」
「うん」
俺達は歩き出した。
高校から自宅まではそんなに時間がかからないので、徒歩で通っている。

「しっかしまぁ、今更言うのも何だけど、高校までお前と一緒の学校になるとはな」
「受験勉強、大変だったよね」
「入試の一ヶ月前くらいだっけか。『数学教えてくれ』って俺がお前に泣きついたのは」
「うん。久しぶりに家に来てくれた時の第一声がそれで、少し驚いたけど。
 そのあと、私達が同じ高校受けるって分かったんだよね」
中学のときは、本当に理恵との交流は少なかった。
同じクラスだったことはなかったし、一緒に登下校することもなかった。
せいぜい、廊下とかで会った時に会話する程度だった。
「でも俺、嬉しかったな」
「えっ」
「理恵が同じ学校に行くんだと分かって」
「・・・・」
「知り合いが一人でもいてくれたら、心強いからな。期待もあれば不安もある新生活だし」
俺がそう言ったら、それまで俺と顔を合わせて話していた理恵は、急に目をそらした。だが――
「・・・私も、嬉しかったよ。雄也と一緒の高校に行けて」
と言ってくれた。
やはり、人見知りの激しい理恵も同じ気持ちだったのだろう。
「受かることができたのも、お前の指導のおかげだよな。改めて礼を言わせてもらうよ」
「が、頑張ったのは雄也で、私の教え方なんてそんなに――」
「あーー、もう。こういう時は『どーいたしまして』でいいんだよ」
「ど、どういたしまして・・・」
俺が少し大声を出したら、理恵は驚いて俺の方を向き、小さくそう言った。
875全天星座:2010/10/18(月) 02:15:20 ID:zCrBBEnZ
そんな風に談笑しながら歩いていると、やがて十字路に出た。
ここを右折すれば、後は10分程まっすぐ歩くだけで俺達の家に着く。
そしてその道は、幼い頃の俺達が何度も一緒に歩いた道だった。
ガキの歩幅では長く感じた道も、今となっては短いものだ。
普段は何とも思わず通っているが、今日は理恵が一緒なので懐かしく思えてしまう。
ちなみに、今来た十字路を右折せず、そのまままっすぐ行けば俺達が通っていた小学校が見えてくる。
「懐かしいね」
理恵もそう思ったのだろう。
「ああ、そうだな」
俺達は昔を思い起こして、少し感慨にふけっていた。
言葉を交わさず歩いていたが、しばらくして理恵が沈黙を破った。
「ねぇ、雄也」
「ん?」
「昔、言ってくれたこと・・・覚えてる?」
「どんなこと言ったっけ」
「ここから見えない星座を見に行くときは、一緒に連れて行ってくれって」
そういえば、そんなことを言ったような気がしないでもない。かすかな記憶しかないが。
「ああ。それで?」
「その・・・」
理恵は押し黙った。だが、俺は何が言いたいのか察しがついてしまった。
「まさか・・・夏休みに、星座を見に旅行しようなんて言うんじゃないだろうな」
俺を見る理恵の顔は、まさに図星を指された表情だった。
「な、何言っているんだよ。年頃の男女が一緒に旅行なんて」
今日のこいつはどこかおかしい。急に昼飯や下校に誘ったり、挙句の果てには――
「お父さんもお母さんも、雄也となら良いって」
確かに俺はこいつの両親とは気心知れた仲だが。
だからって、大事な一人娘を男と旅行に行かせてもいいだなんて、あの人たちは何考えているんだ。
俺がそう思いをめぐらせ、逡巡していると、
「やっぱり、ダメだよね」
理恵がそう言ってきた。
「ごめんね。変なこと言って」
この言葉を最後に、理恵は口を閉ざした。
876全天星座:2010/10/18(月) 02:16:18 ID:zCrBBEnZ
俺達はまた黙って歩いていたが、その気まずさに耐えかね、今度は俺の方から口を開いた。
「俺とはダメだったけど、誰と行くつもりなんだ」
理恵は答えなかった。
「もしかして、諦めたのか」
小さく首を横に振った。
「じゃあ誰と――」
「一人で行くよ」
とんでもないことを言い出した。
「ば、馬鹿。一人でなんて危ないだろ。まして夜に出歩くんだから」
「大丈夫だよ」
俺は大丈夫ではない。女の子一人で見知らぬ土地を夜に出歩くなんて、どんな所でも危険だと思えるから。
それに、――偉そうに言うのもなんだが――理恵は容姿も悪くない。いや、むしろ俺は可愛い方だと――
本当に、ここ数年でますます女の子っぽくなったと思う。
だからもし、悪い奴らに何かされてしまったらと考えると、不安でたまらない。
なぜなら、俺はこいつの友人だからだ。友達を危険な目には合わせたくないに決まっている。
「やめろって」
「・・・でも、もう決めたから」
相変わらず、星のこととなると理恵は積極的かつ行動的になる。
こいつの星への情熱は、子供の頃からちっとも変わっていない。
「他にいないのか。一緒に行ってくれそうな人」
「うん。友達はみんな色々予定があるみたいだから」
「家族旅行で行けばいいじゃないか」
「二人とも働いているから、なかなか都合が合わないよ」
俺は考えあぐねてしまった。このままでは、本当に一人で行ってしまうだろう。

・・・俺の足りない頭に残された手段はもう、これしか残っていなかった。
だから、思い切って理恵に伝えた。

「分かった。俺も行く」
「えっ」
「俺もついていく」
「・・・本当?」
「ああ」
その途端、理恵は嬉しそうな顔をし、礼を言ってきた。
(全く、仮にも男と一緒の旅行なんだから、少しは警戒しろよな)
そう言いたかったが、手を出すとしたら本能に忠実な男という生き物、すなわち俺の方からなので、それは飲み込んだ。
代わりに俺は、自分自身を心の中で戒めた。

「で、どこに行くんだ」
理恵は俺の顔をまっすぐ見て、場所を告げた。
「宮古島、かな」
877全天星座:2010/10/18(月) 02:17:39 ID:zCrBBEnZ
          ・
           ・
           ・

『お母さん』
『なぁに、理恵』
『もう、来てくれないのかな』
『え?』
『もう、私と星みるの、嫌になったのかな』
『雄也くんのこと?』
『・・・・』
『大丈夫。そんなことないから』
『どうして分かるの』
『この時期の男の子はね。女の子と遊ぶのが何となく気恥ずかしくなる頃なの』
『・・・・』
『だから、今はあまり来てくれなくても、きっとまた来てくれるから』
『本当?』
『ええ、本当よ』
『じゃあ、待ってるね』

『理恵』
『なに?』
『もうクラス替えないけど、再来年、中学になったら、また雄也くんと同じクラスになれるといいわね』
『うん』
『あらあら、素直な子ね』

           ・
           ・
           ・


夏休みが始まり、今はもう8月の半ばである。
「それじゃ、行ってきます」
出発の挨拶をし、俺はキャリーバッグを引きずりながら理恵の家へと向かった。
玄関の前には、あいつとその両親が立っていた。
「おはよう、雄也くん」
俺が来たことに気付いたおばさんが挨拶をしてきた。仕事着に着替えているから、今日もパートに出かけるのだろう。
「おはようございます」
買い物帰りの彼女に、俺は道でよく会う。その度に、少し会話をしたりする。
「おはよう。すっかり大きくなって」
今度はおじさんが声をかけてきた。彼とは随分久しぶりに会う。
スーツ姿だから、こちらもこれから仕事に出かけるのだろう。
「ご無沙汰しています」
「すまないね。理恵のわがままに付き合わせてしまって」
「あ、いえ」
本当に、何の心配もしていないんだな。まぁ、信頼されているのは嬉しいが。
すると、理恵が一歩前に出てきた。
「おはよう」
「ああ、おはよう」
俺がそう言い終わった瞬間、理恵は自分の両親の方を向き、
「いってきます」
と挨拶した。
「いってらっしゃい。理恵、雄也くん、気をつけてね」
こうして俺達は家を出た。
878全天星座:2010/10/18(月) 02:19:10 ID:zCrBBEnZ
「それ重くないか」
理恵は、明らかに俺より大きいキャリーバッグを右手で引いていた。
「ううん、平気」
「女子だとやっぱり、男より荷物が多くなるんじゃないか」
「そうでもないよ。2泊くらいだし」
「まぁ」
「それに、必要なものはもうホテルに送ってあるから」
必要なもの――恐らく天体望遠鏡だろう。
確かにあれは荷物になるから、あらかじめ送っておいた方が無難である。
「そうか。でも、辛くなったらいつでも俺のバッグと交換してやるぞ」
「・・・うん、ありがとう」
本当は、どっちも俺が持ってやりたいんだが、理恵の性格上それは許してくれないだろう。

まず俺達は新幹線で東京駅へ行き、そこから羽田空港へと向かう。
東京に着いた俺達は、見渡す限りの人海に驚いた。
そして、何より東京での電車の乗り換えに四苦八苦させられた。
山手線に乗り、浜松町で降りる。その後、モノレールに乗り、ようやく羽田空港へと着いた。
時間にゆとりを持って家を早めに出すぎたせいか、飛行機の時間まではまだ余裕があった。
「いやー、疲れたな」
「・・・ごめんね」
「あ、その、・・・気にするなよ。ちゃんと言っただろ」
俺は東京に着いてからの道中、理恵のバッグを引きずってきた。
右往左往し、押し寄せる人の波を避けながら重い荷物を運んでいくのは、運動が得意でないこいつには少々辛かったようだ。
「飛行機の時間までまだまだだし、近くの喫茶店にでも入って休憩するか」
そう問いかけたら、理恵は首肯した。
879全天星座:2010/10/18(月) 02:20:13 ID:zCrBBEnZ
昼過ぎとなり、飛行機で出発のときが来た。直行便は取らなかったので、また飛行機を乗り継ぐことになる。
宮古島に着くのは、恐らく日が傾いている頃だろう。
やがて俺達を乗せた飛行機が離陸した。
空を飛んだことにより、今から泊りがけで旅行に行くのだという実感がようやくわいてきた。
それと同時に、とある罪悪感もまた押し寄せてきた。理恵に何度も感謝することで、払拭したつもりだったが。
「理恵」
俺は隣に座る相方に声をかけた。無言で首をこちらに向け、一瞥してきた。
「金、絶対にすぐ返すからな」
俺は情けないことに理恵から旅費を立て替えてもらっていた。
常日頃散々友達と遊び歩いているから、手持ちはもちろん貯金も微々たるものだった。
両親に小遣い数か月分の前借りを頼んでも、当然ながら答えはノーであった。
「でも、私が無理矢理誘ったから・・・」
「何言ってんだ。最終的には俺が自分で付いて行くって決めたんだ。必ず返す」
とはいったものの、当てがない。
俺も理恵を見習ってバイトでも始めようかな。でも、そうすると自由な時間が少なくなってしまう。
(せっかく3年間しかない高校生活なのに。もっと遊んでいたいじゃないか。どうせ大人になったら嫌でも働くんだし――)
などと考えてを巡らせていた俺に、理恵が、
「雄也、本当に返すのはいつでもいいよ。そんなに思いつめなくても・・・」
と言った。どうやら俺はかなり真剣な顔で思いつめていたらしい。
「ごめん、助かる」
再び感謝の念を表した瞬間、
「だからって、無駄遣いばっかりしちゃダメだよ」
という声が聞こえてきた。
「うっ・・・」
「雄也って、昔からそうだったよね」
理恵の言うとおり、俺はガキの時から金をもらえばすぐに使ってしまう奴だった。
この浪費癖を何とかしようと思ったが、思っただけで歳月は過ぎていった。
そういえば、無駄遣いばかりして俺が母さんに怒られていた傍らで、理恵が心配そうに見ていたこともあったな。
こいつは今、そのことを思い出したのだろうか。
だが、理恵の言葉にはまだ続きがあった。
「だから、雄也が双眼鏡をくれた時は凄く驚いたかな」
双眼鏡――確かいつぞやの誕生日にプレゼントしたことがあった。
あの時だけだな。俺が珍しくこつこつと小遣いを貯めていたのは――
何故そうできたのか、今ではもう分からないが。

その話題をきっかけに、沖縄までの機内では思い出話に花が咲いていた。
さらに、お互い疎遠気味であった中学時代の話もして、大いに盛り上がった。
俺達は遠い昔のようにまた、二人でいる時間を存分に楽しんだ。
――過ぎ去ってしまった日々を埋め合わせるかのように。
880全天星座:2010/10/18(月) 02:21:11 ID:zCrBBEnZ
宮古島のホテルに着いたときには、もう日の光はほとんど見当たらなかった。
俺達はまず各々の部屋に行き、荷物を置いてきた。
その後一緒に夕食をとり、それを終えてから星が見えてくる時刻まで、各自風呂や洗面を済ませておくことにした。

俺は自室で湯船につかりながら、考え込んでいた。
(理恵の奴、どうしたんだろう)
ホテルに着いてからというもの、あいつの様子が少しおかしい。妙にそわそわし、食事中も上の空であることが多かった。
(初めての土地に来て、緊張しているのか)
そうだとしたら、やっぱり付いてきて正解だったかな。あんな注意力散漫な状態だと、非常に危なっかしいから。
でも、きっと天体観測を始めたらすぐに活気付くだろう。とても楽しみにしているはずなのだから――
思考を止め、俺は浴室を出た。

理恵が俺の部屋まで迎えに来てくれた。天体望遠鏡と三脚、それに手さげを持っていた。
「随分な荷物だな」
俺が迎えに行くべきだった。自分の配慮のなさを反省した。
「望遠鏡と三脚、俺が持つよ」
「ありがとう」
理恵はもう観念しているのだろう。すぐに荷物を渡してくれた。
「じゃ、行くか」
「うん」

ホテルの前にはビーチがある。俺達はそこで天体観測をすることにした。他に人の姿は見当たらない。
少しばかりの人工光はあるものの、それでも外はたくさんの星が瞬いていた。
空を見上げれば辺り一面に広がる光の点が、実に壮観だった。
隣にいる理恵の顔を見てみると、心ここにあらずといった感じで見惚れていた。
そして、物凄く幸せそうな表情をしていた理恵の顔に、俺も一瞬見惚れてしまった。
それを誤魔化すかのように、少々咳払いをしてから声をかけた。
「やっぱ違うな、俺達の住む場所からみる星とは。こんな綺麗な風景なら毎日見たいと思うかもな」
「・・・・」
理恵は無言で俺の方を向いた。その顔は少し強張っているかのように見えた。
881名無しさん@ピンキー:2010/10/18(月) 02:22:12 ID:rBzLu5AL
支援
882全天星座:2010/10/18(月) 02:22:27 ID:zCrBBEnZ
「どうした?」
「う、ううん」
理恵は明らかに何か言いたそうだった。もう一度問うために口を開こうとしたが、その動作は、
「行こう、雄也」
という言葉に遮られた。
「あ、ああ」
俺達は波が足にかかる3歩手前くらいの位置に来た。なるべく星を近くで見るために。
理恵はそのすぐ後ろに天体望遠鏡をセットした。
「そういえば、ここに来ないと見えない星座って何なんだ」
「今の時期だと、ぼうえんきょう座かな」
「『ぼうえんきょう』って、これ?」
俺は理恵の天体望遠鏡を指しながら言った。
「うん、まぁ。星座全体の形はここ含めてもっと南の方じゃないと見えないの」
「へー、そんなんもあるんだな」
「でも、望遠鏡のおかげで星を見ることができるから、私はお気に入りの星座かな」
「お前は星座、いや星なら全部気に入っているだろ」
理恵は小さく頷いた。そして、少し後ろの方に下がり三脚もセットした。
地面においていた手さげから高そうなカメラを取り出し、さらにそれを三脚の上に固定した。
「そのカメラも三脚もバイトの金で買ったのか」
恐らくそうだろうと確信して聞いたのだが、理恵の答えは違った。
「これは・・・親が買ってくれたの。中学のときに」
俺は特に何も驚かなかった。理恵が星好きなのは当然おじさんもおばさんも知っている。
可愛い一人娘に高価なものをプレゼントしたとしても、別段不思議ではない。
まして理恵は、子供の頃からモノをねだらない奴だった。
だから、少しくらい奮発した代物を子供に送ったからといて、行き過ぎた愛情表現にはならないだろう。
「よかったじゃん」
「・・・うん」
そういって理恵は望遠鏡の前に立ち、星を覗き込んだ。
しばらく俺達はだまっていたが、やがて理恵が「あった」と言った。
「ぼうえんきょう座?」
「うん。見てみる?」
「ああ」
俺は望遠鏡を覗き込んだ。
「え、あれ・・・だよな」
「そうだよ」
「正直よく分からん。つーかちょっと暗くないか」
「他の有名な星座と比べればね」
「よく見つけられたな」
「それは・・・」
そう言った瞬間、理恵は言葉を続けずに押し黙った。
「理恵?」
俺は望遠鏡から目を離し、理恵を見た。
883全天星座:2010/10/18(月) 02:24:29 ID:zCrBBEnZ
理恵は少しそわそわしていたが、やがて俺の名前を呼び、それからこう言った。
「あの赤い星、分かる?」
理恵が指差した方を見てみると、その赤星が俺の目に飛び込んできた。
「分かるよ。昔、お前に何度も教えてもらったからな」
一呼吸置き、俺はその星の名前を告げた。
「アンタレスだろ。さそり座の」
そして、さそり座は俺の誕生星座でもある。
「ぼうえんきょう座は、さそり座の近くにあるから」
「そうなんだ」

理恵はカメラをぼうえんきょう座の方へ向け、何回かシャッターを切った。
写真を1枚撮るごとに、深呼吸していた。

その後、手さげに再び手を入れて、そこから懐中電灯と、一つのルーズリーフ用バインダーを取り出した。
だが、理恵はしばらくその場に固まっていた。その顔は、何かを思いつめているかのようだった。
声をかけようかと思った途端、あいつはそれらを手に持ち、俺の方に歩いてきた。

「雄也・・・その・・」
理恵の目が少し泳いでいる。
「何だ?」
「見てほしいものがあるの」
そう言って、バインダーと懐中電灯を俺の前に差し出した。
「これって、そんなにおどおどして渡すものか?」俺は微笑して尋ねた。
「・・・・」
「まぁ、いいや。拝見させてもらうよ」
懐中電灯を点け、その光をバインダーにあてる。
そこには何十枚ものルーズリーフがしっかりと固定されていた。
そのルーズリーフには、1面に1つずつ星座の写真が貼り付けてある。
各星座の写真の下に、名称と日付と、そして理恵の字で書かれたコメントが記されていた。
「これ、前にも・・・」
そうだ。確か小学生の頃、理恵はノートに星座の写真を貼り付けていた。
でも、俺は「これじゃ、全部入らない」と言った。
だから、バインダーにしたのだろう。ルーズリーフなら何枚も追加もできるし、順番を整理することも容易だ。
「作り直したんだ」
「うん」
何分か無言のままであった。
俺は理恵の作品を見るのに夢中だったし、理恵はそんな俺の様子を一歩下がった距離からじっと見ていたから。
半分くらいまでめくって見て、俺は感想をもらした。
「写真も、前のよりずっと綺麗だな」
日付を見てみると、ほとんどが中学のときのものだった。
あの一眼レフで撮影していたのだろう。
「・・・・」
理恵は相変わらず静かに俺を無言で凝視している。でも、なんだか落ち着かない様子であった。
(理恵?)
その様子が気になった俺は、バインダーを閉じてあいつの傍に向かおうとした。しかし――
「雄也、最後まで見て・・・くれる」
そう懇願されたため、俺は返事をして再び目を通し始めた。でも、今のあいつの声は若干震えていた。
(理恵の奴、どうしたんだよ一体・・・)
俺は理恵の近くに早く行きたいがために、ペースを少々速めて紙をめくっていった。
そして、最後のルーズリーフを見た。

その星座は、S字型に星が並んでおり、真っ赤な星が一際目立っていた。
俺の誕生星座――さそり座であった。
そのコメントには短く、

『雄也の星座。私の、大好きな幼馴染みの』

と記されていた。
884全天星座:2010/10/18(月) 02:26:33 ID:zCrBBEnZ
俺は、思わず理恵の方を見た。
理恵は伏目がちになっていた。
(と、友達として、だよな――)
無論、そうではないことは分かっていた。いくら俺でもそこまで鈍感ではないつもりだ。
理恵は、ここで俺に告白するつもりだったのだろう。だから、ホテルに着いてからはあんなにそわそわと――
まず直接伝えないのが、こいつらしかった。少し恥ずかしがり屋の、俺の幼馴染みだから。
「ごめんね・・・遠回りな告白で・・・」
やはりそうだった。理恵が俺のことを――
やがて、理恵は堰を切ったかのように話し始めた。
「・・・ずっと、好きだった。子供の頃からずっと・・・」
そんなに前から、なのか。
「でも、言えなかった。もし、断られたらと思うと――」
俺は言葉の続きを待ち続けた。
「私は、今のままでも十分だったから。たまに話しかけてもらえるだけで・・・」
理恵の声は震えていた。
必死になって自分の想いを俺に告げてくれているのだろう。
こんなに一方的に話してくる理恵を、俺は見たことないから。
「今まで雄也は男の子としか遊んでなかったから、私もどこかで安心しきっていた」
確かに、俺はこれまで女子と親しく話していたことはなかった。
「だけど、雄也が女の子と楽しそうに話しているのを見て、このままじゃいけないって・・・」
理恵と同じクラスの女子と、カラオケに行くために教室に集まり、談笑していた時か。
これで、あの時理恵が切なそうな表情をしていた謎が解けた。――やはり見間違えではなかったのだ。
「・・・だから雄也に彼女ができる前に、ちゃんと告白しようと思ったの。
 失敗してもいいから。ただ、雄也が彼女と楽しい学生生活を過ごす中で、私のことを忘れてしまう前に・・・」
――俺を買いかぶりすぎだよ、理恵。
ちょっとおしゃべりして、ちょっと遊びに出かけたぐらいで、彼女なんて俺にはできなかったよ。
それに、例え彼女ができたとしても、俺がお前を忘れるわけがない。
ガキの頃からいつもそばにいてくれた、お前のことを――
「ごめんね。こんなことのために、こんな遠くまで連れ出して・・・」
この頃、理恵が妙に積極的だったのは、このためだったんだな。
「でも、ありがとう。雄也とここで見た星空は、最後だとしても、最高の思い出になったよ」
礼を言いたいのは俺も同じだった。こんな綺麗な景色を見れた上に、何年も俺を好いていてくれたなんて――
885名無しさん@ピンキー:2010/10/18(月) 02:27:02 ID:2q3iTpz5
惜しみないGJを贈らせてもらう
続きも楽しみに待ってる
886全天星座:2010/10/18(月) 02:28:19 ID:zCrBBEnZ
そして、理恵は深呼吸をし、少しばかり潤んだ瞳で俺の目を見据えてこう言った。
「雄也、好きです。・・私と・・付き合って下さい・・」
もし波が来ていたら、その声はかき消されていただろう。それほどまでに、か細い涙声だった。
だが、俺にははっきりと聞こえた。そして、俺も自分の想いを乗せて返答をした。

「はい」

俺は、理恵と恋人同士となることを望んだ。
「・・・・」
「これからもよろしく頼むよ、理恵。だから、最後なんて言わないでくれ」
そう言い終わった瞬間、理恵の頬を一滴の涙が伝った。そして、その体はかすかに震えだした。
俺はそんな幼馴染みの前に行き、その震えを止めんばかりに彼女を抱き寄せた。
「ありがとう、理恵。長年慕ってくれてて」
「・・・・」
「俺も好きだよ、理恵のこと」
そう言って、俺は理恵の顔を覗き込んだ。その顔は、涙に濡れながら微笑んでいた。

・・・・・・・・・・・・・  

理恵からの告白はきっかけに過ぎなかったのかもしれない。
さそり座に書かれていたあのコメントを見たときから、俺の気持ちはもう固まっていたから。
もし、彼女が自分の口から何も言わなかったときには、俺の方から言い出していたことだろう。
「俺もお前が好きだ」と。

多分、俺は子供の頃から無意識に理恵のことを好きだったのだと思う。
今にして思えば、思い当たる節はかなりある。
――浪費癖のある俺が、大好きなお菓子や玩具を我慢してまでコツコツと貯金して双眼鏡を買えたこと。
――たった一人で星座を見に行くと言った幼い頃の理恵に、「俺もついて行く」と言ったこと。
――何となく理恵といるのが気恥ずかしくなって、友達との遊びを理由に距離を置くようになってしまったこと。
――思春期を向かえ、身近な異性、つまりは理恵を少しでも性の対象として意識しないように努めたこと。
特に最後のは決定的だ。中学に入って、理恵は体つきも本当に女の子らしくなっていったから。
ずっとそばにいれば、いつしか理恵に手を出してしまいそうで怖かった。それで今までの関係が崩れたりしたら。
まして、天体観測なんて夜にやるものだから、余計に行きづらかった。

小さい頃は理恵が喜びそうなことをやりたかった。
大きくなるにつれて理恵を避けるようになった。でも、たまには一緒に話したかった。
それらは全部、理恵のことが好きだったからだろう。

その感情を、理恵に告白されるまで自覚できなかったなんて、やっぱり俺は鈍感だな。

・・・・・・・・・・・・・

「でも、理恵」
夜のビーチで、俺は幼馴染みに話しかけた。
「もしもだぞ。もし、俺がノーって言ったらどうしたんだ」
「えっ」
「旅行は2泊3日だぜ。残りの日数、すげー気まずかっただろうな」
「・・・・」
「へへっ、本当にお前って、たまに抜けているところあるよな」
俺は理恵に笑いかけた。すると、向こうもつられて一緒に笑った。

俺達はしばらく笑い合っていたが、やがて理恵が微笑みを止めた。
それを契機に、お互い見つめあった。
そして、やがて理恵がそっと目を閉じた。
俺にはその意味が分かった。覚悟を決めよう、男として。

こうして俺達は、幾千の光点が瞬いている中で、口付けを交わした。
887784:2010/10/18(月) 02:31:26 ID:zCrBBEnZ
以上です
無駄に長くなってしまったことを本当にすまないと思う
次スレに行くまでには何とか完結させたいと思います
888名無しさん@ピンキー:2010/10/18(月) 02:31:58 ID:rBzLu5AL
GJ!
そしてまだ続く
889名無しさん@ピンキー:2010/10/18(月) 03:01:25 ID:UMRzM5Gl
かおるさとーさん、ありがとう
890名無しさん@ピンキー:2010/10/18(月) 08:21:45 ID:FBPS3crg
こんな幼馴染はいつ俺の前に現れるんだ・・・?
891名無しさん@ピンキー:2010/10/18(月) 08:44:55 ID:9w7s5PGU
iPhoneから書き込みテスト
892名無しさん@ピンキー:2010/10/18(月) 08:49:21 ID:9w7s5PGU
おお、書き込めた。

かおるさとー氏も784氏もGJ!
抜群の信頼感があるのにお互いの思いに無自覚だったり素直になれなかったりするのが幼馴染のいいところだよね。
この焦れったい距離感がうまく書けてて、続き読むのが待ち遠しいっす。
893名無しさん@ピンキー:2010/10/18(月) 12:42:55 ID:tJezQdDG
>>887
とってもとってもGJです。
894名無しさん@ピンキー:2010/10/18(月) 16:16:53 ID:EnXFHlW+
>>784
GJ!
気弱そうなのに沖縄旅行など思い切った行動。
美味しく頂きました
895名無しさん@ピンキー:2010/10/18(月) 18:00:28 ID:F+rjua+P
すごいの発見したぞ!
http://www.qrbeen.com/fujiwara.html
896名無しさん@ピンキー:2010/10/18(月) 22:16:19 ID:LW0PUznl
お二人ともGJでした。小ネタ投下させて頂きます。
ハロウィンネタで幼なじみ成分少なくエロなしです。
嫌な方はスルーでお願いします。


オレ達が自室で寛いでいると、
「とりっくおあとりーとお菓子をくれなきゃ悪戯しちゃうぞ」
と、いきなり何の前フリもなく隣に座っていた幼なじみ兼恋人のA子が言い出した。
「何言ってんだ?てか、英語のつもりか?明らかに日本語の発音だろそれ」
オレはA子の戯れ言にいつも通りバッサリ言い捨てる。
「も〜今日はハロウィンなんだよ〜お菓子をくれないと悪戯されちゃう日なんだよB男君〜」
顔をムスッとさせながらA子が言いつのってくる。
ハロウィンなのは知っているが、お菓子を上げないと悪戯される日って…どういう解釈の仕方なんだ…。
はぁ…と溜め息を吐きつつオレはA子に向き直った。
「じゃあ悪戯してみろよ」
「ふぇ?」
オレの言葉に間抜けな声を上げるA子。顔まで間抜けヅラになってるぞ。
「だから菓子なんて用意してなかったんだよ…だから悪戯しろよ」
「…」
オレの提案に面食らったのかA子が挙動不審な態度を見せる。
そんな顔も我が幼なじみながら、馬鹿わいい…と思ってしまうオレは
病院に行って検査してもらった方が良いのだろうか。
897名無しさん@ピンキー:2010/10/18(月) 22:18:43 ID:LW0PUznl
しばらくうーうー唸っていたかと思うと、急に顔を上げオレを見つめる。
「ふにゅ!」
変な掛け声と共にA子がズボンの上からオレの下半身…平たく言うとオレの息子をむんずと掴む。
「ふご!?」
いきなりの行動にオレまで変な声が出てしまった。
「な…何してんだお前は!?」
目の前でオレの息子をモミモミフニャフニャしているA子に声を掛ける。
あ…声が上擦ったかもしれん。
「ぶーB男君、前にここがオレの弱点だって言ってたから…」
そう言いながらも、なおも息子を揉んでくるA子。あ…マズい息子が少し固くなってきたかも。
「前にエッチした時に、その…おちんちんが弱いって言ってたから…だから悪戯です!」
勝ち誇ったように言いながら、延々と揉んだりさすったりしてくるA子。
「お前…馬鹿だろ!」
言うが早いかオレはA子をサクッと持ち上げベッドに連れて行った。
「ななな…なんでB男君〜!?」
いきなりの事にA子はバタバタと手足を振り回すが、そんな物じゃオレの息子はおさまらないぜ。
「今度はオレが悪戯する番だからな…覚悟しろよ?」
そう言うとオレは恋人の唇を塞いだ。



以上です。
898名無しさん@ピンキー:2010/10/18(月) 23:40:24 ID:Ioa517Bn
>>887
GJ
続きが楽しみだ
899名無しさん@ピンキー:2010/10/22(金) 22:15:39 ID:U23hunTh
>>886
ありがとう。
ただA子より女とかつけた方が良かったかな
900名無しさん@ピンキー:2010/10/22(金) 23:35:33 ID:X4fEM9dr
その昔
プロジェクトA子というアニメがあってな…
901名無しさん@ピンキー:2010/10/25(月) 00:43:40 ID:AvnP/GC5
続き期待
902784:2010/10/25(月) 01:32:26 ID:RqLLFIW1
>>886の続きを投下します
今回がラストです
こんな長々とした文に付き合ってくれた人に感謝です
903全天星座:2010/10/25(月) 01:35:38 ID:RqLLFIW1
俺達はホテルに戻った。
望遠鏡やら三脚やらを置きに行くため、俺は理恵の部屋に寄った。
「ありがとう」
荷物を置いた瞬間、感謝の声が聞こえてきた。
「どういたしまして、っと」
時計を見てみると、もう真夜中を過ぎている。
理恵の方をちらりと見た。今はうつむいていて髪をいじっている。
(本当に、こいつと恋人同士になったんだよな・・・)
もちろんそうだ。その証を、先程ビーチでしたばかりなのだから。
(でも、恋人同士になったら普通は・・・その・・キスだけじゃなく・・・)
俺は、健全な思春期男子の例にもれず、とんでもない妄想をしてしまった。
そんな雑念を払拭するように、俺は理恵に言った。
「じゃ、俺も自分の部屋に戻るよ。おやすみ」
そして、この部屋を立ち去ろうとした。
――しかし、それは叶わなかった。理恵が俺の袖をつかんで引っ張ったのだ。
「ど、どうした、まだ何か用か?」
「・・・・」
「おーい」
反応がなかったので、もう一度尋ねた。その瞬間――
「行か・・ないで・・・」
消え入りそうな声で、理恵が俺にそう告げてきた。
「えっ」
「・・・・」
理恵は無言の上目遣いで俺を見つめいる。
その可愛らしい顔を見て、俺はますます情愛を感じた。そして、同時にある欲望も。
だが――
「な、何言っているんだよ。もう遅いから寝ないと・・・」その衝動を消そうと声を少し張り上げた。
しかし、理恵は俺の顔を見据えて袖を離さないでいる。
高鳴り続けている俺の鼓動は、一向に収まる気配がない。このままでは、本当に欲望の赴くままに行動してしまう。
そんな俺に、さらなる追い討ちがかけられた。
「一緒に・・・いて・・」
俺の心臓は爆発寸前だった。理恵だって子供じゃない。それがどういう意味か分かっているだろう。
「ば、馬鹿言うなよ。俺はおばさん達からお前を託されているんだぞ」
その信頼を、自らの手で裏切るわけには行かない。
「大丈夫だよ、雄也だから」
突然、俺は甘い香りと柔らかい感触に包まれた。――理恵が抱きついてきたのだ。
「お願い・・まだ・・・離れたくない。せっかく雄也に、好きって言ってもらえたから・・・」
もう、理性は残っていなかった。俺も理恵を抱きしめ、そしてゆっくりとベッドの上へと押し倒した。
904全天星座:2010/10/25(月) 01:37:49 ID:RqLLFIW1
「いいんだよな?」俺達は体勢を立て直し、ベッドに垂直に座って見つめ合っている。
理恵は静かに頷いた。
「今日は、・・・大丈夫な日だから・・」
「お前・・・」
「好きなこと・・何でもしてくれていいから・・」
おずおずしながら、俺の目をじっと見てこう言った。
「他の女の子とは・・・しないでね・・」
その言葉を聞き、俺の中で何かが弾けた。衣服を脱ぎ、まずは上半身を裸にする。
そして、今度は理恵の衣服を脱がすのを手伝った。
丸みを帯び、柔らかそうな肌色の上半身が現れ、今はブラジャーだけが着いている。
その谷間を見て、俺の愚息は膨れ上がっていく。しかし、ズボンがそれを妨げる。
俺は急いでジーンズを脱いだ。もう、身に着けているのはパンツだけである。
理恵の方を見てみると、ブラのホックに手をかけている。
やがてホックを外し終えたが、そのままブラをとることなく、手で胸を押さえている。
羞恥心からか、その頬は真っ赤に染まっている。
「それじゃ、見えないぞ」
俺がそう言ったら――意を決したのだろう――ゆっくりと手を離し、ブラを落とした。胸があらわになる。
理恵の乳房は、とても綺麗だと感じた。
当たり前だが、一緒に風呂を入っていた頃の体つきとはもう違う。立派に成長した女性の体だった。
胸は大きくもなく、かといって小さくもなく、形は凄く整っている。
それを見た俺は、もう欲情にかられるばかりだった。

「理恵」
俺は、最愛の幼馴染みの名前を呼びながら顔を近づけ、キスをした。
さっきの軽い口付けとは違い、今度はもっと踏み込んだものだ。理恵は目をつむり、すぐ受け入れてくれた。
「ん・・・ぁ」
理恵が吐息をもらす。俺はさらに舌を絡めていった。ぴちゃぴちゃと音がする。
「あ・・んぁっ・」
俺の舌は理恵の口内を侵食していく。とても甘い味だ。
「はぁ・・んっ・・・んぁ・・」
理恵の息遣いが少しばかり荒くなってきた。
だが、俺はもっと近くに理恵を抱き寄せた。その瞬間、乳房が俺の胸に当たった。
その感触は、何ともいえないものだった。

俺は深い口付けを止め、口を拭いながら理恵の顔を見た。
向こうも同様に口を拭い、俺を見ている。
右手を理恵の頭の後ろにやり、左手でゆっくりと体を押し倒した。
そして、そのまま左手で右の乳房をやさしくつかみ、揉んでみた。
最高に、柔らかい感触がした。
「あ・・やぁ・・」
理恵はかすかな声をもらす。どうやら気持ち良さを感じているようだ。
幼馴染みの聞いたことない嬌声に、俺は興奮しっぱなしだった。
もっと快楽を与えたくて、今度は両手で左右の胸を揉んでみた。
「んぅ・・あぁ・・ん」
その乳房の感触と、快楽の混じった切なげな声を聞いたことにより、俺の逸物はもうはち切れんばかりに勃っている。
905全天星座:2010/10/25(月) 01:40:48 ID:RqLLFIW1
右手で理恵の乳首をいじりながら、俺は左手を股間の方へと伸ばしていった。
スカートを脱がせ、理恵を下着一枚の姿にした。
その布の上から若干の膨らみに手をかけ、割れ目をなぞった。
「きゃっ・・・んぁ・・ん・・」
理恵は、秘部に触れられた瞬間驚いたが、すぐに俺の行為を許容してくれた。
「あぁ・・んぅ・・・ふぁあ・・あ・・」
今までの比ではないくらい、理恵は感じている。
俺はすぐさま最後の下着を脱がせようとした。
理恵も俺の意図に気付いたのか、協力してくれた。
そして、俺は思わず生唾を飲んだ。
理恵の大事な部分には、少しばかりの産毛が生えていた。――はじめて見る、“女”へと変貌を遂げた幼馴染みの性器。
「雄也、その・・・」
申し訳なさそうに理恵が声をかけた。顔全体が真っ赤だ。
「あ、悪い」
俺は理恵の大事なところを凝視しすぎていた。

今度は直に、割れ目の少し奥に触れてみる。
「あぅ・・」
再び嬌声が聞こえた。そして、その性器はもう充分濡れていた。
「ん・・あぁ・・・。ゆ・・うや・・」
理恵が俺の名を呼ぶ。それが合図なのだろう。
「理恵、じゃあ、入れるぞ」
「・・・うん」
俺は恐ろしいくらいに緊張している。だが、それは理恵も同じであろう。
だから、俺は平静を装って安心させなくてはならない。男の俺がリードしなくては。
俺は理恵の股を広げた。そして、その間に体を入れ、俺の男根を理恵の割れ目に近づけた。
ゆっくりと、挿入していく。
「ん・・んあぁ!」
突然、理恵が聞いたこともない大声を出した。やはり痛かったのだろう。
「り、理恵」
俺は情けなく慌てふためいた。そんな俺に理恵が、
「だ、大丈夫だよ」
と微笑みかけてくれた。
「ごめんね、驚かせて・・・。平気だから、最後まで続けて・・・」
その言葉に感謝し、俺の男根は理恵の中に侵入し続けていった。
「あっ・・ん、んっっ・・」
理恵は小さな声で必死に痛みに耐えている。彼女の両手はベッドのシーツを固く握り締めている。
906全天星座:2010/10/25(月) 01:42:02 ID:RqLLFIW1
何とか最後まで挿入できた。
この世のものとは思えないほどの気持ちよさが、俺に押し寄せる。
「理恵、入ったよ」
俺は労わるつもりで、彼女の頭を撫でてみた。
「はぁ・・はぁ・・んぁ・・」
理恵は荒い呼吸を上げている。ずっと痛みに耐え、頑張ってくれたのだ。
しかし、俺の方はというと、初めて味わうあまりの気持ちよさため、早くも射精感を感じていた。
だが、理恵が頑張ってくれた矢先に、俺だけ絶頂に達してしまうわけにはいかない。
一刻も早く、一緒に――
「動くぞ」
「・・うん」
その返事を聞き、俺は腰を前後に振った。
「ああぁ、あ・・あん・・」
理恵の艶っぽい喘ぎ声が響く。
「あっ、あ、あぁん・・」
その声は、とても俺を興奮させてくれるのだが、少し大きかった。ゆえに、
(部屋の外まで聞こえないだろうか?)
俺はそんな懸念を、欲情にまみれながら、頭の片隅に抱いた。
ここはラブホテルではない。もし、この喘ぎ声を誰かに聞かれたら――
俺は理恵と視線を交わした。
理恵は、そんな俺の思いを感じ取ってくれたのだろうか。右手で自らの口を塞ぎ、声を若干押し留めてくれた。
「んむぅ・・・ん・・んぁ・・」
幾分ボリュームの下がった、快楽のくぐもり声が聞こえる。
「ん、んぁ、ん、んぅ・・」
性交の最中でも、そんな風に気遣ってくれる様を見て、俺はますます理恵をいじらしく思った。

「理恵、もう・・」
何分かは堪えていたが、ついに限界を迎えた。こみ上げる射精感をこれ以上我慢できそうにない。
「んっ・・ん・・雄也・・」
彼女の方も、もうすぐでイキそうな様子であった。
とはいえ、いくら安全日だとしても中出しはまずい。
俺は、絶頂を迎える瞬間に逸物を抜いた。
そして、解放された男根から、勢いよく精液が飛び出した。白濁が理恵の裸体にかかる。
「はぁ・・・はぁ・・はぁ・・」荒い呼吸が聞こえる。理恵もどうやら一緒に絶頂を迎えたようだった。
かかった精液に少しも目もくれず、体を震わせて息を弾ませている。
俺はティッシュをとり、自らで発した液体を拭く。
そんな俺を、理恵は快楽の余韻を味わいながら見守っていた。
907全天星座:2010/10/25(月) 01:44:01 ID:RqLLFIW1
「シャワー、浴びてくるね」
「ああ。・・・悪いな」
「ううん。ありがとう、中に出さないでくれて」
そう言って、理恵は浴室へと入っていった。やはりその辺は、いくら安全日といえど気にしていたのだろう。

手持ち無沙汰になった俺は、少々自己嫌悪に陥っていた。
というもの、結局欲望に勝てず、嫁入り前の女の子とつながってしまったからだ。
だが、もう後悔しても遅い。・・・実際は、物凄く良かったから後悔なんてないのだが。
必ず責任はとろう。だから理恵と――
(いやいや、飛躍しすぎだろ俺。気が早すぎるって・・・)
などと、しばらく考え事をしていたら、理恵が一糸纏わぬ姿で浴室から出てきた。
「どうしたの?」
俺の様子を見るなり、すぐにそう尋ねてきた。これからも、こいつに隠し事はできそうにないな。
「お前の両親に、なんて顔を合わせればいいかなって」
俺は正直に胸中を打ち明けた。
「・・・・」
理恵は無言で俺の背後に行き、そしてそのまま抱きついてきた。
「理恵?」
「・・・大丈夫だよ」
体が密着しているため、ふくよかな胸の感触を感じる。甘い吐息が耳にかかる。体がびくりとした。
「だって、少なくともお母さんは、私が雄也のこと好きなの知っているから」
「えっ」俺は目を丸くした。
「旅行に行く前日、私になんて言ったと思う?」
「用心しなさい、とか・・・?」
「頑張りなさい、って」
・・・全く、あの人は。理恵の生みの親とは思えないくらい、その、…大らかな性格というか。
「それに、私の方から誘ったようなものだから」
「けど――」
「もう止めよう。私は、嬉しかったよ・・・」
それは俺も同様だ。振り向いて理恵を見る。目が合った瞬間、彼女が破顔した。
俺はまたもや欲情を感じてしまった。本当に、自分の若さ溢れる体が嫌になる。
もう逸物は最大限に膨れ上がっていた。落ち着いてくれそうにはない。
「理恵・・・もう一回いいかな?」
理恵は頷き、自らベッドへゆっくり倒れこんだ。そして、俺をじっと見つめ、
「雄也・・・」と俺の名を呼んだ。
こうして、俺達は再び愛し合った。
908全天星座:2010/10/25(月) 01:45:22 ID:RqLLFIW1
揺れを感じる。
「・・きて・・」
誰かの声が聞こえる。いや、この声は――
「起きて」
理恵だ。意識が覚醒する。俺を起そうとしているのだ。
俺はゆっくりと目を開けた。目の前には、慣れ親しんだ幼馴染みの顔があった。
「おはよう、雄也」
「・・・おはよう」
そう挨拶を交わし、俺は起床した。

理恵はすでに衣服を纏っている。時計を見てみると10時を過ぎていた。
夜遅くまで、行為に及んでいたツケであろう。
理恵は9時くらいに起き、洗面や着替えなどの身支度をしてから俺を起こしたそうだ。
「お前が起きたときに、一緒に起してくれたらよかったのに」
「だって、あまりにも気持ちよさそうに寝てたから」
そんな会話をしながら、俺も朝の身支度をしている。
「しっかし、久しぶりだよな、お前に朝起されるの。何年ぶりかな?」
理恵が首をかしげた。そのくらい、久々なのだろう。
「よし」俺は着替え終えた。「飯でも行くか」
「うん」
俺達は部屋を出た。

2日目の午後は、観光をし、そして夜には再び星を見た。
今は、また理恵の部屋にいる。
「これって、タイトルとかつけないのか?」
俺はバインダー、すなわち理恵が撮った星座写真集を手にして言った。
「うーん・・・」理恵はうなっている。
「まぁ、いいや。それにしてもよく集めたもんだよな」
再び目を通す。聞いたことのない星座も多く収められている。
そして、日付はほとんどが中学の時もの。多分、たった一人で撮り続けていたのだ。
俺は自省した。どうして一緒にいなかったのだろう。
理恵は俺のことを子供の頃から好きだといってくれた。
一緒にいて星空を撮っていれば――自惚れかもしてないが――この写真集は俺達にとってもっと思い出深いものとなったはずだ。
過ぎ去った時間はもうかえって来ない。
俺は理恵を一瞥した。その視線に気付いた彼女は、微笑みながら「どうしたの、また考えごと?」と聞いてきた。
その笑顔を見て、俺は吹っ切れた。
過ぎた時間を嘆いても仕方がない。これからが肝心だ。
理恵とたくさんの思い出を作っていこう。――子供の頃のように、二人で一緒に。
「何でもねーよ。ちょっと決心しただけ」
「何を?」
「帰ってからも、またお前と一緒に天体観測しようって」
理恵はとても嬉しそうな声で「ありがとう」と言ってくれた。
909全天星座:2010/10/25(月) 01:48:26 ID:RqLLFIW1
「じゃあ、部屋に戻るよ。明日は早いからな」
飛行機を乗り過ごすわけには行かないので、今日は情事をしないことにしていた。・・・ゴムもないしな。
「おやすみ」
「ああ、おやすみ」
理恵の部屋を出て、俺は自分の部屋まで戻りベッドに潜り込んだ。


飛行機の中で、理恵が俺に尋ねた。
「今年の冬休みも、宮古島に旅行していいかな?」
「・・・今度は何の星座だ?」
「レチクル座、かな」
「れちくる?」
「望遠鏡に、また小さな望遠鏡みたいなのが付いてたでしょ。ファインダースコープって言うんだけど」
「ほぅほぅ」
「本体は視界が狭いから、そのファインダーでまずは星を探すの」
「ふむふむ」
「それで、そのファインダー越しに見える、照準を合わせるための十字線をレチクルって言うの」
「へー、じゃあ十字型の星座なのか」
「ううん、ひし形」
「・・・何だよそれ」
「でも、今回見たぼうえんきょう座とは縁があるよね」
「確かに、今の話を聞く限り、望遠鏡とレチクルはいつも一緒だもんな」
「・・・うん、そうだよ。いつも・・・一緒なの」
こんな話を交えながら、俺達は帰路についていた。


見慣れた道を歩いている。俺達の家までと続く、理恵と子供の頃によく歩いたあの直線道だ。
「今日は、あまり見えないな」
夜空は雲で覆われていた。
「でも、月は見えるよ」
雲の隙間から、月だけが運よく顔を出していた。
「ホントだ」
しばらく俺達は無言だった。キャリーバッグを引きずる音だけが響く。
やがて、俺が声を出した。
910全天星座:2010/10/25(月) 01:49:21 ID:RqLLFIW1
「・・・俺達が初めて会った時のこと、覚えているか?」
夜に月を見た俺は、唐突に昔のことを思い出した。
「・・・うん」
「月を見ているお前に、俺が急に声をかけたんだよな」
「驚いて、何ていったらいいか戸惑っちゃったよ」
「はは、それは悪かったな」
「ううん。むしろ、ありがとう。あのとき声をかけてくれたから、今この時間があるんだよ、きっと」
「確かにな」
そして、もう一度俺は月を見た。そんな俺を見て、理恵も空を見上げた。
「綺麗な満月だったよな」
「中秋の名月だもんね」
「そうそう。その言葉も、昔お前から教わったな」
「・・・また、見たいね。二人で・・・」
理恵が俺を見つめてそう言った。その顔と言葉で、俺は何故だか照れてしまった。
それをごまかすために、冗談めかして
「けど、その日に限って、今日以上の曇り空で月が隠れたりして」
と言った。すると、理恵が少し悲しそうな顔で「あっ」と声をもらした。
そんな表情を見て、いたたまれなくなった俺はすぐに
「け、けど、今年がダメでも来年があるし、来年がダメでも再来年が――」
と告げた。そうしたら理恵が、
「・・・ありがとう・・・」
と嬉しそうにお礼を言ってきた。どうやら気を取り直してくれたようだ。

すると突然、理恵が自身のバッグを引きずる手を右手から左手に替え、右腕を俺の左腕に絡めてきた。
そして――
「雄也、大好き・・・」
と言ってくれた。
同じ言葉を返すのが気恥ずかしかった俺は、代わりにその小さな右手を握った。
理恵は少し驚いたようだが、すぐに握り返してくれた。
俺達はこのまま、手をつなぎながら自宅へと向かっていった。
911全天星座:2010/10/25(月) 01:50:25 ID:RqLLFIW1
季節は12月になり、俺達が付き合い始めて約4ヶ月が経った。
休日にはデートをしたり、夜には天体観測をしたり、・・・たまにはエッチをしたり――そんな風にして日々は過ぎていった。
俺は理恵のおかげで、思い描いていた理想の高校生活を過ごせている。

だが、いま俺はちょっとしたピンチを迎えていた。

「本当に、悪かった。ごめん」
「・・・・」
俺は現在、理恵の部屋にいる。昨日のことを謝りにきたのだ。
彼女はベッドの上で枕を抱えながら座って、俺を見ている。――ややふくれっ面で。
「あの雰囲気の中で、俺だけ帰るわけにはいかなかったんだよ」
実は昨夜、理恵との天体観測をすっぽかしてしまったのだ。もちろん、連絡は入れたが。
「男にも付き合いってものがあるんだからさ」
「それは分かっているけど・・・」
昨日は夜遅くまで、彼女に振られたという友達をみんなで慰めていたのだ。
俺は、この世の終わりみたいな顔していたそいつのことが気がかりだった。
それに何より、そんな奴の前で「俺、これから彼女と約束があるから」なんて言って抜け出せるわけがなかった。
「頼む理恵。今回ばかりは許してくれ、いや、下さい」
「・・・でも、昨日がピークだったんだよ。ふたご座流星群」
「うっ」
「すごく綺麗だったよ。一緒に見たかったのに・・・」
そう言って、理恵は枕に顔をうずめてしまった。

困った俺はある行動に出た。
理恵の机の上にあるバインダーの表紙にペンで文字を書いたのだ。
この先も、理恵と星を見ていくことを誓った証として。
「理恵」
俺が名前を呼ぶと、枕から顔を上げてこちらを見た。
「これ、いつか絶対完成させような。二人で一緒に」
俺は理恵にバインダーをつき出している。
「タイトルに偽りがあっちゃ、ダメだもんな」
そう言って俺は理恵の機嫌を直そうとした。
「・・・もう少し、綺麗な字で書いて欲しかったな・・・」
「なっ」
「ふふ、冗談だよ。ごめんね」
理恵が笑った。機嫌を直してくれたみたいだ。そして――
「ねぇ、雄也。今日も一緒に見てくれる?」
と言った。俺の返事は決まっている。
「いいぜ、もちろん」
その言葉を契機として、理恵はベッドから腰を上げて、俺の腕をつかんだ。
「行こう」
「ああ」
そう言って俺達は部屋を出た。今日も、星空を見るために。

部屋を出る直前、俺は手に持っていたバインダーを机の上に置いていた。
その表紙には、俺の無骨な字で『全天星座』と書かれていた。

[完]
912784:2010/10/25(月) 01:56:11 ID:RqLLFIW1
以上です
それでは失礼します
913名無しさん@ピンキー:2010/10/25(月) 02:01:17 ID:b1ZZENHB
GJ

リアルタイムで読めてよかった
ほんとかおるさとーさんの作品は安心して読めるな
914512:2010/10/25(月) 04:08:02 ID:GzRd6zGZ
どなたかこんな幼なじみを私にお譲りください。
とりあえず1ダースほど。
915名無しさん@ピンキー:2010/10/25(月) 05:23:14 ID:zkmnl54+
>>912
GJ! 星好きというのが最後までいい空気を醸し出してておもしろかった

>>913
違う人だぞ
916名無しさん@ピンキー:2010/10/25(月) 09:03:06 ID:wpkcYmee
>>912
GJです
理恵ちゃんが可愛い過ぎる

>>913
いや違う人だろw
917名無しさん@ピンキー:2010/10/25(月) 09:33:13 ID:27R0ovGP
>>912
最高でした・・・
918名無しさん@ピンキー:2010/10/25(月) 11:22:38 ID:nwa1c0c1
俺にもこんな幼馴染くれ、いや、下さい!
ちくしょう・・・ちくしょー!!
919名無しさん@ピンキー:2010/10/25(月) 18:31:36 ID:60gs0TZn
>>912
お母さ〜ん。GOOD
920名無しさん@ピンキー:2010/10/25(月) 22:32:19 ID:8fYs6JQ1
>>912
本当にGJです

>>915-916
違う人ってどーゆーこと?
921名無しさん@ピンキー:2010/10/25(月) 22:35:53 ID:8fYs6JQ1
すまん
なんでもなかった

>>912
もいちどGJ
922名無しさん@ピンキー:2010/10/26(火) 00:05:53 ID:u64J9Jk4
>>912
いいはなしだなぁ
末永くお幸せに…
923名無しさん@ピンキー:2010/10/26(火) 08:16:55 ID:87+IjQgx
>>912
ありがとうございます
924名無しさん@ピンキー:2010/10/27(水) 17:11:27 ID:xd2pxHvo
元々友達だったし、活動的でもあったのでジーパンとシャツが定番の彼女
ただブラつくつもりで近所だってのもあり…彼女は初デートにジャージで来た orz

俺「もう少しどうにかならん?ジャージはないだろ」
彼女「アンタとでかけるのになんでお洒落しなきゃなんないの」
俺「別にいいけどさぁ…なんか寂しい(TT)」
したら急に手を引かれ路地裏に連れ込まれ
「スカートだと履かない訳にはいかないよ」と言われ俺の手を尻に・・・

滲みの存在を忘れてた様で、それ以来ジャージは履いて来ないw


925名無しさん@ピンキー:2010/10/31(日) 00:29:56 ID:qL4SpWC8
俺の知り合いは幼馴染みに告白したら
幼馴染みがビックリし過ぎて体調崩して
3日学校休んだらしい
因みにその幼馴染みは幼稚園〜高校まで
その3日以外は休んだ事無いとか
926名無しさん@ピンキー:2010/10/31(日) 01:55:10 ID:QyavKmdl
問題は幼馴染の返事次第でリアルの幼馴染の話するなよかいい幼馴染ですねかが変わることだが
927かおるさとー ◆F7/9W.nqNY :2010/10/31(日) 02:10:05 ID:4JZnHj+f
こんばんは。
>>866の続きを投下します。
『In vino veritas.』第二話です。
今回は素面です。
928かおるさとー ◆F7/9W.nqNY :2010/10/31(日) 02:11:57 ID:4JZnHj+f
 
 物事は一度目より二度目の方が難しい、という格言があったような気がする。
 ところで一度目を憶えてない場合、それはどうなるんだ?



      ◇   ◇   ◇



 買い物に出かけたのは、昼の一時を過ぎてからだった。
 華乃との話が済んだときにはもう十一時を回っていた。身支度を整えて朝食兼昼食を
摂るころには、すっかり午後になってしまっていた。
 戸締りをして、部屋を後にする。俺たちの住む部屋は一階奥の105号室で、廊下をまっ
すぐ抜けるとそのままマンションの出入口に出ることができる。
 外は快晴だった。空には雲のかけらさえなく、絶好のお出かけ日和だ。
 華乃はそんな空を仰ぎながら、ニコニコしている。
「なに笑ってんだよ」
「んー、いい天気だしね」
「晴れの日はいつもニヤニヤするのかお前は」
 気持ち悪いだろ。
「そんな不審人物になった覚えはないよ。そうじゃなくて、お出かけするの久しぶりだから」
「……そうか?」
 俺たちは並んで商店街へと歩き出す。
 華乃はなかなか規則正しい生活を送っている。講義もサボらず毎日出席し、バイトにも
精を出している。夜更かしは、してもせいぜい日付が変わるころまで。朝も七時には起き
るし、約束通り食事の用意も欠かさない。食事に関しては俺は別にそこまで律儀に守ら
なくてもいいと思っているが、料理は好きだからと、華乃がそれを怠ることはない。
 そんなわけで、華乃は活動的な毎日を過ごしている。外に出ない日はない。だから
華乃の久しぶりという言葉に違和感を覚えた。
「久しぶりだよ。涼二と一緒にお出かけするのは」
 あ。
「……そういえば最近ないな」
「そうだよ。誰かさんは本当に生活が不規則だもんね」
「すまん」
 俺の最近の生活は実に大学生らしいものだ。
 はっきり言ってしまうと、遊んでばかりだ。合コンには行かないが、友達とよく呑みに行く。
週に一回は麻雀も打つ。タバコはやらないが、酒や賭け事はそれなりに好きなのだ。
 それが原因で、華乃とは一日顔を合わせないこともある。
 華乃の作った料理を冷蔵庫から取り出すとき、いつも申し訳なく思うが、しかし俺はこの
生活を改める気はあまりなかった。
 部屋にいると、どうしても華乃を意識してしまうためだ。
 夜などは特にその思いが強くなる。華乃は俺の前だと無防備な姿をよくさらすし、幼馴
染みだからか遠慮がない。それが俺の心を大いに乱す。
 精神衛生上、大変よくない。そう思って夜遊びをするようになったのだが、しかしそんな
俺の意図も夕べの件で無駄になってしまった。
 まあ憶えてないので実感自体は薄いわけだが。気まずさだけがあるというのも理不尽な
話だ。
929かおるさとー ◆F7/9W.nqNY :2010/10/31(日) 02:14:25 ID:4JZnHj+f
「でも、これからはもう少し控えることになるんじゃない?」
「? なんで」
「だって、これから夜は忙しくなるよ」
 呼吸が鈍った。
「何驚いた顔してるの? 今から買いに行くのだって、それが目的でしょ」
 まったくその通りである。
 食料の買出しも兼ねてはいるが、一番の目的は、その、避妊具を買いに行くことだったり
する。
「い、いや、それは」
「……うーん、覚悟が足りないなあ」
 華乃は腕を組んで、わざとらしく唸った。
「もう少し度胸が必要だね。じゃないと、いざというとき女の子をリードできないぞ」
「悪かったな」
「ふふ、でもちょうどいいかもね」
 華乃は小さく笑った。
「何がだよ」
「涼二にとっても、いい練習になるってこと」
 俺は咄嗟に言葉が出ない。
「お互いこれで経験値を上げてさ、素敵な相手を見つけられればいいんじゃない?」
「そういうのは複数の相手とすることで鍛えられるんじゃないか?」
「それができるほど涼二クンは女の子の扱いに長けてるのかなー?」
「……」
 お前はどうなんだよ、と言いかけてなんとか止まる。
 こいつが他の相手と付き合うところを想像して、嫌な気分になったのだ。
 今のところ、それはないはず。大丈夫だ。
「まずはあれだ。服装から変えていく必要があるかもな」
「え?」
 俺は彼女の全身を上から下に順に眺めやった。
 無地のブラウスにジーンズ。体にフィットして活動的な華乃にはよく似合っているが、
ファッションとしては簡素にすぎる気がする。
「いつもジーンズ着てるよな」
「んー、そんなことはないと思うけど」
「スカートとか着ないのか? ワンピースとか」
 それを聞いて華乃の口元がUの字をうっすらと描いた。
「ほほーう、涼二クンはスカート姿をお望みかね」
「ちょっ、なんだその嫌な笑みはっ」
「いやいや、なるほどねー」
 華乃は腕を解くと、ブラウスの裾を軽くつまんだ。
「これくらいの軽い服装の方が、重くなくていいんだけどね。でも涼二がそう言うなら着て
みてもいいかな」
「別に俺は、」
「前にメイド服姿をご所望だった憶えがありますけど?」
「……」
 閉口するしかない。
930かおるさとー ◆F7/9W.nqNY :2010/10/31(日) 02:15:35 ID:4JZnHj+f
「男ってどうしてそんなにスカートが好きなんだろうね。今からの時期は寒いだけだよ」
 華乃はおかしそうに笑う。
「……スカートはともかく、シンプルすぎる服装はどうかと思うって話だ」
「涼二だって同じようなものじゃん」
 自分の服装を顧みる。ジーンズにジャケットを合わせた格好は、いかにも普通の組み
合わせだ。
「上着いっつも黒だし。もっと色合いを考えてさー」
「と言われてもな」
「無彩色ばっかり。たまには明るい色とかどう? 赤とか黄色とか。私の見立てでは
オレンジが似合いそう」
「そうか? なんかイメージしづらい」
 自分の容姿や服装のバランスを客観的に見るスキルは、俺には備わっていない。
だから色も無難なものを選んでいる。
「いや俺よりお前の話だよ。好きな奴にアタックしたかったら、もう少しおしゃれした方が
いいんじゃないか?」
 すると、華乃はぐっと顔を強張らせた。
 はっきり傷ついた表情を見て、俺は口をつぐむ。
 華乃はふいっ、と視線を前に戻す。
 前方に駅前の踏み切りが見えてきた。カンカンと鳴る音が響いてきて、遮断機が降り
ていく。
 俺たちは無言のまま歩く。
 踏み切りの前で止まったとき、華乃は言った。
「私は、別に告白する気はないよ」
 音に負けないようにだろう、やや張り上げた声だった。
「……なんで?」
 俺もまた大きな声で訊き返したが、それは単純に驚いたせいでもあった。
 練習って言ったじゃないか。
「いいの。私は今でも十分満足だから」
 華乃の表情は平静そのもので、ひどく落ち着いていた。先ほど見せた動揺も収まって
いる。
 その内心を推し測るのは難しかった。いくら幼馴染みといっても、心まで見透かせる
わけじゃない。むしろわからないことだらけで、俺は戸惑ってばかりだ。
 ただ、その顔は、
「私は……あなたが」
 電車の音が言葉をさえぎった。
 十両編成の車両が目の前を轟音とともに駆け抜けた。空間を突き抜けるような衝撃が
空気の震えから伝わり、思わず身を引いた。腹に響く振動は、電車の質量を実感させる
ように重い。
 特急だったのか、電車は駅には停まらず、そのままホームを通り過ぎていく。
 音が過ぎ去ると、またのどかな町の空気が戻ってきたような気持ちになった。耳に
微かに金属音が残っている。
 華乃は遮断機が上がるのを穏やかに見つめ、それからゆっくりと歩き出した。
「……華乃?」
 さっき何か言いかけたように思ったのだが、気のせいだろうか。華乃は俺の呼びかけに
「ん?」と反応したが、何も言い出さない。
「あ、いや……」
 うまく訊き返せず、俺は口ごもってしまう。
「変な涼二」
 おかしげに微笑む彼女の表情は、いつもと同じように柔らかかった。
931かおるさとー ◆F7/9W.nqNY :2010/10/31(日) 02:16:57 ID:4JZnHj+f
 
 商店街は線路を越えた反対方向にある。
 基本的に食料品・日用品などの買い物はここで済ませるが、アレが置いてあるのは
コンビニや薬局だろう。この辺りに薬局はあっただろうか。
「ゆっくり回ってみればいいんじゃない」
 華乃の適当な提案にうなずき、とりあえずぶらぶら歩き続けることにした。
 日曜日ということもあってか、スーパーへの買い物客が多く見られた。しかし商店街
全体で見ればそこまでにぎわっているわけではない。寂れているというより、のんびり
した空気が漂っている。靴屋、金物屋、米屋に八百屋、様々な店舗が建ち並んでいたが、
そちらにはあまり客は入っていない。何か作業をしながら、隣人同士で談笑していたりも
する。のどかな町並みだ。
「雑貨屋に置いてあったりするかな?」
 古本屋の隣にある店に目を向けながら、華乃はぽつりとつぶやいた。
「いや、どうなんだろう。というか、このあたりは全然わからん。スーパーにしか行かないし」
 帰り道、たまに買い物を頼まれることがあるのだ。
「入ってみようよ」
 華乃は楽しそうだ。
 そんな彼女を見ていると、不意に懐かしい思いにとらわれた。
 小さいころは二人でいろんなところに出かけた。小さな町の近所に限ったことでは
あったが、小遣い片手によくお菓子を買いに行ったものだ。
 家々の隙間や知らない道を一緒に歩くのが、妙に楽しかった。
 その思い出が穏やかな空気に交じって頭に流れ込んでくるような、そんな気分だ。
 促されて雑貨屋へと足を向ける。
 入口の前には花が並んでいた。中に入ると少し空気のこもったような埃っぽい匂いが
した。どこかで嗅いだことがあるように思えるのは気のせいだろうか。食品やお菓子
類は保存の利くものばかりで、カップラーメンやクッキーがそれなりに多く陳列していた。
奥には文具と事務用品が並び、隅の方に電池やカセットが置かれていた。
 俺たち以外に客の姿はなかった。たぶん近くのスーパーに客を取られているのだと思う。
「あ、これ懐かしい」
 声に誘われて見ると、ビスケットの入った袋が華乃の手にあった。一つ一つがアルファ
ベットの形をしたもので、昔よく食べた憶えがあった。
「食べ始めると止まらなくなるのね。だから涼二よく怒られてた。憶えてる?」
「……いろいろ言われたな。あまり食べ過ぎないようにしなさいって注意されたけど、
つい、な」
 節分の時に落花生を食べるのにも似た感覚だ、あれは。特別美味いわけでもないの
だが、中毒性があった。
「でも子どもはみんな好きだと思うよ。こういうお菓子」
「かもな」
「うん。これ買おう」
 華乃はそれだけを持ってレジに向かう。
「おい、他にはいいのか?」
「ざっと見た感じ、アレはないみたいだし、いいよ」
 とはいえ、俺は異性と付き合った経験が舞いので、アレの入った箱というものをじっくり
見たことはないのだが。ぱっと見でわかるものなのだろうか。一応見回してみたが、確かに
それっぽいものはなかった。絆創膏と湿布薬の箱が無造作に置かれてあるだけだった。
 俺はシャーペンの芯が残り少ないのを思い出して、それを買った。レジにいた店番の
中年女性は愛想のいい顔を見せていたが、あれはひょっとしたら俺たちみたいな若い
客が物珍しかったのかもしれない。
 今度からここに寄ってみるのも悪くない気がした。
 
932かおるさとー ◆F7/9W.nqNY :2010/10/31(日) 02:18:57 ID:4JZnHj+f
 
 しばらく二人で適当にぶらついた。
 目的のものはそっちのけで、いろいろなところを回った。節操なく冷やかして、何も買わ
ずに店を出る。それだけでなんとなく楽しかった。華乃の隣にいることが居心地よかった。
 思えばそれは久しぶりのことだった。最近の俺は華乃の隣にいることに気まずさばかり
感じていて、それをどこかで疎ましく思っていたのかもしれない。
 華乃は楽しそうに微笑んでいる。それは俺の知っている昔からの笑顔に限りなく近かった。
 大人になった分だけ、差異が出ているのかもしれない。俺たちは昔のように一緒になって
近所を走り回ることができない。
 それでもこうして一緒にいるのは、やっぱり仲がよかったためだろう。いくら幼馴染み
でも、普通は同棲まではいかないと思う。
 いつから俺はこの幼馴染みが好きだったのだろう。
 はっきり意識したのは同棲し始めたここ最近だが、それ以前からもなんとなく「いい」
とは思っていた。
 昔から華乃は明るいやつだった。活発というよりは快活な女の子だったと思う。はっきり
ものを言う性格だったし、俺に対しては遠慮も少なかった。その一方で細かい気遣いも
できる奴だった。
 一言で言えば、かっこよかったのだ。
 別に運動が人一倍できたり、成績が抜群に優れていたわけではない。俺よりは優秀
だったが、それもまあ並の範疇に収まっていたと思う。
 ただ、華乃はいつも堂々としていた。
 自分というものをはっきり持っていたのだろう。何かに流されたり、負けてしまったり、
そういうことがほとんどなかった。
 小学生のとき、クラスのいじめに正面から立ち向かったこともあった。俺は華乃に加勢を
したが、教師を介さずに解決させた辺り、華乃はいじめ側にも公平に動こうとしていたに
違いない。
 小林華乃は、つまりはそういうやつだった。
 自分の中に確かな芯を持っていて、それがぶれないでいる。
 どうして彼女がそうあったのかは知らない。しかしそれは同年代の中で少し違って
見えた。それが俺の目にとてもかっこよく映っていたのだ。
 俺は普通だ。自分でもそう思うし、周りもそう見ていたと思う。華乃はよく「涼二は優しい
よね」と言ってくれたが、それは褒め言葉じゃない気がする。
 だからだろう。彼女が他とは違うように見えて、それに憧れた。元はそんな幼心が理由
なのだろう。
 今でも基本的に彼女は変わらない。そんな彼女に、俺は今恋をしている。
933かおるさとー ◆F7/9W.nqNY :2010/10/31(日) 02:19:47 ID:4JZnHj+f
「薬局、ないね」
 しばらく歩き回ったが、結局アレの置いてそうな店はなかった。
「離れてるけど、線路沿いに行ったところにコンビニあるだろ。あそこに行くか?」
 いつもは徒歩ではなく自転車を使っていく場所だ。1qは離れているのであまり気は
進まないが、この際仕方ない。
「その必要はないでしょ」
「え、でも」
「あそこにあるんじゃないの?」
 華乃はすっ、と斜め前の建物を指差す。
 さっきから度々話題に上っていたスーパーだ。まだまだ客の出入りは途切れそうもない。
 俺はきょとんとなった。
「え、置いているのか? あそこに」
「え? 置いてないかな?」
 華乃は不思議そうに首をかしげる。
「最近はああいうところにもあるんじゃないの?」
「そうなのか? ……だったらなんで俺たちこんなに歩き回ってたんだよ」
 早く教えてくれればいいのに。
「もう、馬鹿。できるだけ入りたくないからに決まってるでしょ」
「どうして」
「……涼二、何を買うか本当にわかってるの? 恥ずかしいじゃない」
「……」
 確かに多くの客が出入りする場所で避妊具を買うのは恥ずかしい。いや、慣れれば
そうでもないのかもしれないが、できれば避けたいと思うのは至極もっともな意見で。
 別に忘れていたわけではない。ただ、まだ実感が伴わないために、そういうことに
まるで気が回らなかった。華乃と歩くのが楽しくて、そこに意識が行かなかったのも
あるが、
 ……今さらながらに、俺は隣に立つ彼女のことを意識した。
 さっきまでの思い出に浸るようなセンチメンタルな意識ではない。もっと現実的な、
鼓動が脳髄に響くような緊張を伴う意識だ。
 今朝の感触がよみがえる。裸の彼女が隣にいて、腕に、背中に感じた肌の温かさが、
「……エッチなこと考えてる?」
「えっ!? あ、ちが、」
「スケベ」
「――だ、だから違う、そんなんじゃ」
 華乃はくすりと笑った。
 それから耳元に唇を寄せると、囁くように言った。
「部屋に帰ったら、涼二の好きにしていいから」
 心臓が止まりかけた。
 慌てて華乃を見るが、すでに身を引いて視線を前に戻している。
「……」
 俺はカラカラになった喉を潤すために、何度も唾を飲み込んだ。
 
934かおるさとー ◆F7/9W.nqNY :2010/10/31(日) 02:21:09 ID:4JZnHj+f
 
 リビングのソファーに座り込み、俺はふう、と息をついた。
 華乃は買ってきた食材を冷蔵庫に仕舞っている。俺は雑貨の入った袋からおもむろに
『それ』を取り出した。
「……」
 そっけないデザインの箱。コンドームの箱はタバコのそれに似ているという話を聞いた
ことがあるが、今俺の手元にあるものは、タバコの箱よりは大きかった。白を基調とした
シンプルなデザインは、どちらかというと今日雑貨屋で見た絆創膏のものに近い。ぱっと
見ただけでは、コンドームとはわからないと思う。おかげで買いやすかった。
 夕べのことを、俺は憶えていない。
 たぶん中に出してしまったのだろう。罪悪感が拭えないのはそれも理由の一つだ。もし、
できていたら……。
 責任ならいくらでも取る。しかし華乃がそれを望むかどうかは別だ。俺はあくまでただの
幼馴染みで、彼氏ではない。そんな俺が責任がどうのと言ったところで、華乃に拒絶され
たらそれで終わりなのだ。
 だから、避妊に関しては相当気を遣う必要がある。華乃のために。
「検査とか、行かなくていいのか?」
 冷蔵庫の整理を終えて戻ってきた華乃に、俺は問いかけた。
 華乃は首をかしげる。
「夕べ俺は、お前に、その……」
 そう言うと思い至ったようで、華乃はああ、と声を上げた。
「別に大丈夫だと思うんだけどね」
「いや、大丈夫なわけないだろ」
「うーん、涼二がそう言うなら行くけど」
 何を呑気なことを言っているのだろうか。危機感がない。
「アフターピルって72時間以内に服用するんだっけ」
「さあ……いや、とにかく早めに行った方がいいだろ」
「今日はもう時間がないよ。明日明日」
「お前な……」
 俺のせいではあるのだが、それでも言うべきことはきっちり言っておかないと。そう思って
口調を強くすると、華乃はじっと俺の方を見つめてきた。
「別に責任取って、なんて言わないから。安心してよ」
「……」
 胸の内側が絞られるように苦しく、痛む。
 その言葉が俺にとってどういう意味を持つのか、こいつは知らない。
 そんなことを言われたら、俺はどうすればいい。
「華乃」
「ん?」
「シャワー浴びてくる」
「……ん、わかった。じゃあ私はごはん作るから……」
「いい」
 声が幾分低くこもる。
「え?」
「すぐ上がる。その後お前も入れ」
「……う、うん」
 華乃の戸惑った声に少しだけ安心した。まだ俺の言葉はこいつに届いている。
「明日、ちゃんと病院行こうな。一緒に」
 そう付け足すと、華乃は不安げな顔を崩して笑った。
「しつこいね、涼二は」
「ああ」
 まったくだ。
「……うん、ちゃんと行くから。ありがとう、心配してくれて」
 その言葉を聞いて、胸の痛みが治まった気がした。
 
935かおるさとー ◆F7/9W.nqNY :2010/10/31(日) 02:22:43 ID:4JZnHj+f
 
 バスルームから出てリビングでしばらく待っていると、シャワーを浴び終えた華乃が
ゆっくりと姿を現した。
 パジャマ姿だった。ピンクのそれは何度も見ているもので、しかしいつもより色っぽく
映る。風呂上がりのせいだろうか。
 華乃はそそくさと近寄ってきて、俺の隣に腰掛けた。
 彼女がいつも使っているリンスの匂いが、いつもより刺激的に感じる。
 華乃はそっと顔を伏せて、しばらく目を合わせなかった。
 ただ、ぽつりと言った。
「……部屋、行こ?」
 心臓の音がやけにうるさく響いた。
 しかし一方でどこか感覚が遠い。血液の流れが悪くなったかのように、全身が麻痺を
している、そんな気分にとらわれている。
 俺は震える手で華乃の手を取ると、そのまま立ち上がり、彼女の部屋へと入った。
 電気を点けると、白い光が部屋を明るく照らした。クリーム色の絨毯を踏み越えて、
正面のベッドにたどり着く。
 手をつないだまま、二人して腰掛ける。
 触れ合う手のひらを通して、互いの体温がほんのり伝わってくる。この緊張が相手にも
伝わっているかもしれないと思うと、どうにも気恥ずかしい。
 華乃はまた、今度は幾分深く、息を吐いた。
 ゆっくり首をめぐらして、こちらを見つめる。
 体格の分、少し見上げる形だ。自然と上目遣いになっていて、微かに赤くなった両頬が
いつもと違った印象を与える。
「……」
 特に言葉はなかった。ただ、訴えるような目が俺を突き動かした。
 上気した頬にそっと手を添えて、視線を間近で正対させる。
 華乃は俺にすべてをゆだねるように、目を閉じた。
 また、唾を飲む。
 しかし止まらない。俺はそのまま顔を近づけていく。
 顔をわずかに斜めに傾けて、小さく突き出した形のいい唇に、自分のものを重ねた。
「……」
 瞬間、華乃の体が少しだけ強張った。
 しかしすぐに体の力を抜くと、自分から唇を押し付けてきた。俺もそれに応えるように、
さらに深く求めた。
 心臓がますます音を強くする。
 柔らかかった。弾力のある唇はいつまでも塞いでいたいほど味わい深く思った。味わいと
いう言い方は過剰でもなんでもない。俺は華乃のみずみずしい唇を味わっている。
 名残惜しくも唇を離すと、華乃は息切れしたように呼吸を乱していた。キスをしていた
時間はせいぜい10秒くらいだったと思うが、興奮が息遣いを激しくさせていた。
 俺も少し息が速い。
 たまらなくなって、華乃を抱きしめた。
 それは愛しさに押された行動だった。想いが募りすぎて、気が狂いそうだ。
「……涼二?」
 予想外の行動だったのだろう。しかし俺は答えない。
 口を開けば、閉じた想いが一気に溢れてきそうで。
 華乃の体を抱きしめながら、膨れ上がった気持ちをゆっくり鎮めていく。この想いを伝え
ないように、俺は心の奥の小さな箱に、それをすべて封じ込めた。
936かおるさとー ◆F7/9W.nqNY :2010/10/31(日) 02:24:41 ID:4JZnHj+f
 ごまかすように、華乃の腰へと手を伸ばす。
「――」
 息を呑む気配。華乃の体が再び強張り始める。
 パジャマ越しに尻をなでると、今度ははっきりと震えた。その反応もまた新鮮だった。
 少し体を離して、隙間を作る。尻肉を右手で撫でながら、左手をその隙間に入れた。
「んっ」
 胸をつかんだ瞬間、華乃の口からとうとう声が洩れた。
 パジャマ越しにもはっきりわかるふっくらとした感触は、性欲をダイレクトに掻き立てる
ほどに強烈な快感を生んだ。まるで華乃への刺激が俺自身にも直結しているような、
そんな錯覚さえ起こしそうなほどに気持ちよかった。
 片手だけでは足りない。右手を腰から離し、もう一つのふくらみに触れる。
 肉に指が沈む様子は視覚的にもヤバいくらいに興奮する。鼻腔を甘くくすぐる匂いも、
口から微かに洩れ出る声も、何もかもが俺の心を煽るようだ。
 暴力的な欲が脳を支配する。まどろっこしいことはやめて、今すぐこいつと繋がりたい。
押し倒して、征服したい。そんな思いが俺の中にあったことに驚く。いや、あって当然だ。
俺だって男なんだから。こいつは本当にそのことをわかっているのか?
 体がむずむずする。指先に自然と力がこもる。
「涼二……痛い」
 華乃の声にはっとなった。
 思わず胸から手を離すと、華乃はなぜかはにかんだ。
「……なんだよ」
「ううん。やっぱり涼二は涼二だなあって、そう思っただけ」
 言っている意味がわからなかった。
 華乃は笑ったまま俺の手を取る。
「私にも興奮するんだね」
「……そりゃあ、な」
 お前だからこそだ。
「でも、我慢してくれてる」
「え」
「本当はもっといろいろやりたいんでしょう? でも涼二は、私を気遣ってくれる。それは
ちょっと嬉しいかな」
「……」
 なんだか随分都合よく解釈されているようだ。俺はうまく返答できない。
 そんなことを言われたら、意地でも理性を保つしかないじゃないか。
「華乃」
「うん」
「脱がすぞ」
「うん」
 華乃は素直にうなずくと、ベッドの上に上がった。
 俺も後に続き、華乃の真正面で膝立ちになる。華乃は邪魔にならないようという配慮か、
膝を斜めに畳んでいる。その体勢はいかにも女らしかった。
 ボタンに手をかけた。大きめのボタンは外しやすく、思ったより簡単に剥くことができる。
 前立てを開くと、下には何も着けておらず、白い素肌が露わになった。
 今朝も見たはずだが、改めて正面からしっかり見た体は、やはり惚けてしまうほどに
美しかった。
 欲を忘れそうなほど綺麗な体に見とれつつも、俺は衣服を剥ぎ取る。華乃は顔を朱に
染めてはいたが、体を隠したりはしなかった。
937かおるさとー ◆F7/9W.nqNY :2010/10/31(日) 02:25:55 ID:4JZnHj+f
「どう、かな」
 軽く上目遣いにこちらを窺う。俺は正直に答えた。
「綺麗だ」
「……似合わない台詞だね」
「練習が必要、か?」
「あまり言い慣れすぎるのもよくないかもね。たまに言うからぐっと来るんじゃない?」
 注文の多い幼馴染みだ。
「そんなに使う機会に恵まれるとは思えない」
「こら、私がいるだろ」
「たまに言うからぐっと来るんだろ」
 普段は、こんなこと言えない。
「こういうときでもないと、カッコなんかつかない」
「大丈夫。今の涼二はかっこいいと思うよ」
「……」
 じっと彼女を見ると、華乃は恥ずかしそうに目を伏せた。
「……あは、なんだか変だね。朝はあまり気にならなかったのに、今は……」
 どうしてだろう、とつぶやく。その赤らんだ顔には戸惑いの色が混じっている。
 それは今の状況に慣れていないせいだろう。ただの幼馴染みだった自分たちがこう
いう関係になるということに、まだ頭のどこかでついていけていないのだと思う。少なく
とも俺はそうだ。提案した側とはいえ、華乃だってそれをすんなり受け入れられるとは
思えない。
 それでも俺がこうして向き合っていられるのは、欲と想いがあるから。
 こいつが欲しいんだ、俺は。
「んっ……」
 二度目のキス。まだ慣れないが、それでもさっきよりは自然にできたと思う。華乃に
抵抗は見られなかった。
 口唇が唾液とともに深く繋がり合って、そのまま体に覆い被さるように押し倒した。
 さっきよりも大胆に求めた。唇を吸い、唾液を味わい、舌でなぶっていく。
 華乃は俺の肩をぎゅっと耐えるようにつかむと、キスにぎこちなく応えた。おずおずと
唇を開き、舌を受け入れ、自らのそれを絡ませていく。
 興奮のボルテージが一気に上がり、下半身が痛いほどに主張し始めた。寝巻き
代わりのジャージを内側から押し上げて、華乃の太ももに食い込むように当たっている。
キスをしながら思わずこすりつけると、一層気持ちよさがこみ上げてきた。
「ん……あ、涼二……それ」
 俺のものに気づいて、華乃が唇を離した。唾液が端から微かに糸を引いて、それが
いやらしく光る。
 華乃は俺の下半身にじっと視線を合わせている。俺は気まずくなって腰の押し付けを
止めた。
「……脱がないときつくない?」
「……」
 それはまあその通りなのだが、正面から言われると、反応に困る。
「……って、おい。何やってる」
 華乃の手が俺のジャージに伸びている。
「脱がすよ」
「いい。自分で脱ぐ」
「脱がしたいの。涼二ばかりずるいもん」
 そういう問題なのか。女も男を脱がしたいと思うのか。
 引っ掛かりを外すようにジャージのゴムが華乃の手によって引っ張られる。
 手術でもするかのように慎重な手つきでジャージがトランクスごと下ろされていき、
逸物が姿を現した。
 先ほどのキスや太ももの刺激もさることながら、幼馴染みに脱がされるという状況が
あまりに倒錯的で、もうすっかり俺のものは屹立していた。
「……綺麗な形じゃないよね、はっきり言って」
 確かに、客観的に見たらグロテスクなことこの上ない気がする。
938かおるさとー ◆F7/9W.nqNY :2010/10/31(日) 02:27:01 ID:4JZnHj+f
 と、
「っ」
 細い指が逸物をおもむろに撫でた。
「おい、華乃っ」
 慌てて制止の声を上げたが、しかし華乃の手は動きを緩めない。
 白い指先が下から上に皮ごと肉をなぞる。
 背筋がぞくりと震えた。
 華乃はただ俺のものを熱心に見つめ、上下にしごいている。
「う……」
 俺は快感に打ち震えながらも、それに負けないように動いた。
「えっ!?」
 俺の手が華乃の股間に伸びる。華乃は慌てたように俺の体を押しのけようとするが、
二人並んで横になっているこの状態では、ろくに力を入れることもできない。
 華乃の慌てふためく様子に構わず、まだ残っていた下のパジャマをショーツごと一気に
下ろした。
「ば、バカァ! 変態! なんてことするのよ!」
「いきなりズボン脱がして勝手にいじくってきた奴がそれを言うか?」
「そ、それはそうだけど……ひゃあっ!」
 剥き出しになった股間におもむろに手を入れると、華乃はびくっと身を強張らせた。
 手が太ももの内側に入る。
 すべすべした肌はしっとりと柔らかく、温かかった。
「そこはダメ……ダメ、なの……」
 どこかで聞いたことがあるような喘ぎ声だったが、俺はまたも無視して手をさらに上へと
すべらせる。
「涼二のバカ……変態」
 華乃は恥ずかしそうに顔をそむける。
「うっ」
 しかしそんな顔の態度とは裏腹に、華乃の手は俺の逸物をつかんだまま離さなかった。
 反撃をするように再び上下にしごき始める。油断していた俺は、その刺激に思わず声を
洩らした。
 顔をそむけながら華乃はつぶやく。
「そっちがそのつもりなら、私も勝手にするからね」
 細指が優しく躍る。俺の下半身で。
 指先が紡ぐ刺激は強烈で、俺は下っ腹に力を入れて懸命に耐えた。
 波が収まるのを待って反撃に転じる。
「ひゃっ」
 初めて触れたそこは、すでに潤んでいるようだった。
 どこか心許ないくらいに柔らかいそこは、熱と湿り気を帯びていて、また興奮を掻き
立てる。
 華乃の手が止まった。俺は秘部に指を這わせると、割れ目に沿って開くように撫でた。
「――っっ!」
 短い嬌声が部屋に響いた。
 こうも敏感な反応を見せられると逆に不安になる。何か間違ったことをしてしまったの
ではないかと。
939かおるさとー ◆F7/9W.nqNY :2010/10/31(日) 02:28:57 ID:4JZnHj+f
「か、華乃?」
 指の動きを緩めて、そっと声をかけた。すると華乃は、激しく息をつきながら言った。
「……おかしい」
「え?」
 ぎくりとする。
 華乃はまどろむようにぼうっ、とした目で俺を見つめる。その目はひどく扇情的に映った。
「すごくドキドキしてる……」
 膝まで下ろしたパジャマパンツが妙にエロい。
 俺はうまく答えられずに、口をつぐんだ。
 ただ、体は素直に動いた。
「あ……」
 そうしたいと思ったときには、俺はもう華乃を抱きしめていた。そのときの華乃があまりに
かわいく見えたから。
「……昔と変わらないね」
「……?」
 何のことかわからないでいると、幼馴染みはおかしげに笑った。
「小さいころ、困ったときにはこうやって私を抱きしめてたんだよ。憶えてない?」
 ……そうだっただろうか。というか、そんな恥ずかしいことをやっていたのか俺。
「こんないやらしい場面ではなかったけどね」
「……当たり前だ」
「そうだね」
 華乃は俺の胸をわずかに押しやって、隙間を作った。そうすると互いの目が適度な
距離で向き合えるようになった。
 間近で、俺たちは見つめ合った。
「でも、今はもう大人だから」
 こういうこともできるんだよ、と。
 彼女からのキスは、俺が彼女にするより何倍も優しく、嬉しかった。



 残った服をすべて脱ぎ去り、俺たちは生まれたままの姿で向き合った。
 仰向けに横たわる彼女の体をさえぎるものは何もない。白い明かりの下で、ほくろ一つ
ないその体は、ただ純粋に見とれてしまうほどに美しかった。
 芸術品に出会えたようなその感慨も、直接触れた瞬間、泡のようにはじけて消えた。
 きめの細かい肌は、指に溶けるようになめらかだ。
 奥から返ってきた弾力が、ともすれば夢心地になりそうな意識を現実に引き戻すように
妖しく誘う。
 頬をなで、髪をなで、華乃の体に俺のことを徐々に慣れさせていく。
 ぐっと顔を近づけて、胸の先端に口付けた。ぴくりと身じろぐ華乃の反応が嬉しい。
 左手で胸を揉みながら、右手を下腹部に差し込んだ。抵抗はなく、スムーズにたどり
着けた。
 潤いはまだ保たれている。これなら入るかもしれない。いや、こいつは痛くなかったと
言っていたが……。
940かおるさとー ◆F7/9W.nqNY :2010/10/31(日) 02:30:23 ID:4JZnHj+f
「……まだ……しないの?」
 華乃が控えめな口調で訊ねてきた。
「私は、大丈夫だよ」
「……具合がわからん」
「具合って」
「実質初めてなんだ。つい慎重になってしまう」
「……怖い?」
「……」
 最初はそういう思いも多少あったかもしれない。だが今は、
「他の相手だったらそう思ったかもしれない。だけど、お前なら大丈夫だ」
「遠慮しなくていいってこと?」
「いや。お前が変に気を遣ってうそをつく女じゃないってことを、俺は知ってるから」
 こいつは気遣いのできる女だが、下手なうそはつかない。つくならもっと上手に、優しい
うそをつく。相手を傷つけないうそをつく。
「私だって、けっこううそをつくよ」
「それは誰も傷つけないうそじゃないのか」
 すると、華乃は寂しげに目を細めた。
 どきりとする。以前にも、そして今朝も、同じような顔を見た。
「うん……そうだったら、いいな」
「……華乃?」
 華乃は不意に俺の首に腕を回すと、唇を重ねた。
 戸惑いながらもそれに応える。抱きしめなおして、深く繋がり合った。
 急に不安になった。俺はひょっとして、何か勘違いをしているのではないか。こいつが
こういう態度を見せるのは、何か重大な理由があって、それは俺にとっても大事なこと
なのではないか。
 俺が知らないだけで、どこかで誰かを傷つけたことがあるのかもしれない。
 しかしわからない。いくら幼馴染みでも、心の内側までは読めない。
 ただ、どんなにわからなくても、こうやって抱き合えること自体はどこまでも本物で、
確かなぬくもりが感じられた。
 唇を離すと、華乃は薄く微笑んだ。
「今の、すごく気持ちよかった」
「今のって」
「キス」
 微笑んだまま、華乃はささやく。
「私、もう我慢できないかも」
「……俺も、かな」
 がちがちに硬くなった逸物は、華乃の太ももに当たる感触もあって、すぐにでも射精
してしまいそうだ。
 俺は一旦離れると、買ってきたコンドームを手に取った。一つ取り出して自分のそれに
装着する。初めて扱うそれは意外なほど薄く、心許なく感じられたが、着け終えると具合は
悪くなかった。
 じっと待っている華乃の両脚を、ゆっくりと開いた。
 まともに正面から見るそこは、よく手入れがされていた。陰毛が綺麗に整えられている。
脚をさらに大きく開くと、毛群のやや下側に秘部がはっきりと見えた。
 さすがに恥ずかしいのか、華乃は声も出さない。
 俺も無言だ。いよいよとなると、心臓が止まりそうなほど痛くなる。
941かおるさとー ◆F7/9W.nqNY :2010/10/31(日) 02:31:39 ID:4JZnHj+f
 両脚の間に体を割り入れた。
 そのまま腰を持ち上げて、華乃のそこに、
「んんっ」
 思ったよりもずっと楽に入った。
 最初の一呼吸で半分くらいまで入り、そこからゆっくり奥に進入していく感じだった。
締め付けはあるものの、それほど苦ではない。むしろ襞々が先のくびれに引っかかる
感触が気持ちよく、気を抜けば瞬く間に放出してしまいそうだ。
 華乃はぎゅっと目をつぶっていた。
「……痛いのか?」
 心配になって訊ねると、華乃は首をゆるゆると振った。
「頭がヘンになりそう……」
「……どういう意味だよ」
「……言わせないでよ。これでも、恥ずかしいんだから……」
 声に熱がこもっている。息が少し上がっていて、肌から伝わる熱も高いように思った。
 本当に気持ちがいいのだろう。
 俺も気持ちいい。相性がいいというのは本当かもしれない。
 ろくに経験のない俺が、好きな女の子を喜ばせることができるなんて。
 偶然が働いたのだとしたら、俺は運がいい。少なくとも華乃を失望させることはない。
 奥まで到達したとき、言い知れぬ満足感が俺を包んだ。
「華乃」
「ん……涼二」
 繋がり合ったまま、またキスを交わす。
 それが気持ちを高めたのか、華乃の中がぐっと締まった。たまらず呼気を洩らす。
 腰がうずく。ゴム越しにも華乃の締め付けはなんともいえない快楽をもたらす。これで
動いたら一体どれほど気持ちよくなるのだろう。
「華乃、動くぞ」
「うん……」
 言うが早いか俺は腰を動かし始めた。
「あんっ……!」
 華乃の高い声が俺の耳を打った。
 同時にその響きが下腹部にまで伝わるような錯覚を覚えた。
 ゆっくりと体を引き、またゆっくりと腰を入れる。先端が奥に当たる瞬間が心地よい。
 亀頭だけじゃなく肉棒全体が絞られているようで、直接中で触れ合っているわけでも
ないのに、相当な快感だった。
「あっ、あ、あ、ん、んう、んん……っ」
 華乃の口から快楽の声が洩れる。
 その声に合わせるかのように、腰の動きが次第に速まっていく。
 華乃は羞恥からか、指を軽く噛んで声を抑えようとしている。しかしリズミカルに送り
込まれている衝撃に耐えられるとは思えない。案の定、華乃の口は開いていき、その
隙間から再びあえぎ声がこぼれ出した。
 目元が潤み、熱に浮かされたように惚ける華乃の顔は、今までに見たことがなく、
その姿にますます興奮した。
942かおるさとー ◆F7/9W.nqNY :2010/10/31(日) 02:32:30 ID:4JZnHj+f
 もっと深く繋がりたい。俺は無意識のうちに華乃の体を両腕で抱え、自分のものを
深々と突き入れた。
「あああっ!」
 甲高い嬌声が部屋に響いた。
 いわゆる対面座位の体勢だ。俺はさらに腰を振り、体ごとぶつけるように亀頭で奥を
叩いた。
 膣奥に突き刺すたびに肉の当たる音が鳴り、内側も合わせるように蠕動した。
「ああっ、あんっ、あっ、あっ、んん、やあっ、うん、あぁっっ!」
 華乃はもう羞恥などどこかに吹っ飛んでいるようで、俺の苛烈な攻めにひたすら声を
上げ、乱れた。
「華乃……華乃っ」
 何も考えられない。この高ぶりを満足させるために、ただただ彼女を犯した。
「だめ、りょうじ……だめ……っ」
 俺の名前を呼ぶ華乃。しかしその言葉もあまり意味を成しているようには見えない。
湧き上がる快楽の波に流されながら、とにかく俺の名前を呼んだだけのようだった。
 突いては引き、突いては引き、何度も性器をこすりつけ、睾丸にまで伝わるような
性感をひたすら味わった。
「りょ……じ、わたし、もう……っ」
 息も絶え絶えの様子で、華乃が訴えた。
「ああ、俺も限界……」
 動きを緩めることはしなかった。とにかく絶頂を迎えたくて、汗が滴るのにも構わず、
俺は全力で動いた。
「あああ、んっ! りょうじ、あっ、あっ、あぁんっ!」
 華乃も汗まみれになりながら、必死に俺の動きについてくる。みだらに腰を動かし、
乱れに乱れた。
 数瞬後、その高ぶりがようやく弾けた。
「ううっ!」
 ペニスの奥が震えた。呼吸さえ止まりそうな刺激に耐えられず、俺は膣奥で思う存分
射精した。
「うあっ……あああ、……ああ……」
 遅れて華乃が震えた声を出して、俺の体にしがみつく。
 俺は断続的に欲望の塊を吐き出し続けた。奥に残った液を最後まで搾り出したくて、
ペニスをぐい、ぐい、と二度三度奥にこすりつけた。
 ゴムの中とはいえ、華乃の膣内に入れたまま射精をするのはたまらなく気持ちよかった。
 すべてを吐き出し終えると、どっと疲れが襲った。全力で動いたために、呼吸も短距離を
駆け抜けたときのように荒かった。
 華乃は俺の胸に頭を預け、肩で息をしながら目を閉じていた。
 俺もぎゅっと彼女の体を抱きしめ、しばし余韻に浸った。
 
943かおるさとー ◆F7/9W.nqNY :2010/10/31(日) 02:34:24 ID:4JZnHj+f
 
 後処理をしてしばらくすると、華乃がぽつりとつぶやいた。
「すごかったね……」
「……ああ」
 本当にすごかった。
 俺にとって実質初めての性交は、夢のような出来事だった。
 幼馴染みを抱くということだけでも信じられないほどなのに、まさかここまで気持ちいい
ものだとは思わなかった。華乃の言ったことは大げさでもなんでもなかったのだ。
 相性がいい。いや、よすぎる。
 射精によって出た精液の量はいつもより多かった気がするし、男根の付け根辺りには
まだ少ししびれが残っていた。こんなこと、生まれて初めてだ。
 華乃はパジャマを羽織りながら、にっと笑った。
「どう? 『はじめて』の感想は」
「……どう答えりゃいいんだよ」
 いきなりの質問に頭が働かない。いや、働いたとしてもそんなこと答えられるか。
「私はよかったよ、すっごく」
 訊いてもいないのに華乃は感想を述べる。ちょっと顔が赤い。
 まったく。
「……病み付きになる奴の気が、よくわかった」
「……ハマっちゃいそう?」
 俺はそれには答えず、ベッドから降りると、ジャージをはき直してドアへと向かった。
「飲み物取ってくる。アクエリでいいか?」
「あ、うん」
 ドアを開け、外に出ようとしたとき、
「涼二」
 華乃に呼び止められた。
 振り返ると、華乃は穏やかな笑顔を浮かべながら、言った。
「ありがとう。初めてがあなたで、よかった」
 咄嗟に返事ができず、俺は小さくうなずくことしかできなかった。



 <続く>
944かおるさとー ◆F7/9W.nqNY :2010/10/31(日) 02:35:50 ID:4JZnHj+f
以上で投下終了です。
次もこれくらいのペースで投下できれば、と思います。
945名無しさん@ピンキー:2010/10/31(日) 07:01:32 ID:jWiQUvH9
グッジョブれす。
946名無しさん@ピンキー:2010/10/31(日) 12:47:50 ID:rbvK8ywc
GJすぐるぜ
947名無しさん@ピンキー:2010/10/31(日) 13:54:39 ID:Pa8LW5Xc
GJ!設定とか心理描写がめっちゃツボです。
あとタイトルがラテン語で「酒の中に真実あり」とは洒落てるね。

今後は隔週くらいのペースか。
続きが待ち遠し過ぎる……。
948名無しさん@ピンキー:2010/10/31(日) 14:04:07 ID:Rc0f/i0T
さすがです
次回も期待してます
949名無しさん@ピンキー:2010/10/31(日) 23:49:20 ID:IdmcA98B
GJです!
表現の上手さに感心しながらだったから集中して読めないじゃないか!!w
950名無しさん@ピンキー:2010/11/02(火) 00:25:51 ID:P0nYFIVp
今日ボクは見てはいけないモノをみてしまった。
幼馴染が露出狂だったのだ
951名無しさん@ピンキー:2010/11/02(火) 09:04:47 ID:JawyT+cl
(わたしを見て、わたしを見て、わたしを見て―――っ!!)
952名無しさん@ピンキー:2010/11/02(火) 11:04:47 ID:NFD6v0ej
>>951
なんか柚木涼香の声で再生される・・・何故だ
953名無しさん@ピンキー:2010/11/02(火) 12:50:16 ID:5oVUwt43
むしろ幼なじみが責任持って存分に見てやることで
欲望を満足させてやるべき
954名無しさん@ピンキー:2010/11/02(火) 21:24:03 ID:+n8TXxuj
>>952
柚木さんと聞くとトッキュンしか思い浮かばん俺はそうとうにアレだな。
最初に出会ったキャラがキャラだけにな……
955名無しさん@ピンキー:2010/11/02(火) 22:30:58 ID:NFD6v0ej
>>954
俺は……多分、というか、間違いなく
うたわれるものらじおのせいだ
956名無しさん@ピンキー:2010/11/04(木) 17:51:24 ID:1QyGT4Rl
>>950該当スレにぜひお越しくださいませ☆
957名無しさん@ピンキー:2010/11/04(木) 20:49:37 ID:qdCWP5B3
えっ?該当スレはここだよ
958名無しさん@ピンキー:2010/11/04(木) 21:42:06 ID:0+N9U285
ここで露出愛好家と幼馴染愛好家の対決か!!
恨むな!全ては規制が悪いんだー
959名無しさん@ピンキー:2010/11/06(土) 07:00:59 ID:NlkdJsUN
最近近所で、コートを開いて全裸を晒す「痴女」が出没するらしい。
本当かよ遭遇した奴マジ羨ましー、などと悪友共とそんな話題で盛り上がったその帰り道。

「わ、わたしを見ろ!」

頭を覆う帽子にサングラス、大きなマスクを着けたコートの女が、俺の目の前でコートを広げていた。
身長は150pくらい。染み一つ無い白い肌に、小振りだが形の整った胸には乳首を隠す絆創膏を張り、茂みの無い秘部を前張りで隠している。
うわ噂はマジだったのか、とか見せるんなら隠してんじゃねーよ、とか半ばパニックに陥っていた俺の目に、信じられないものが飛び込んで来た。
キュッと締まったウエスト、その臍の向かって右側に見える、小さな黒子。俺の脳裏に、風呂場でそれをからかったせいで泣きじゃくる、小さな少女の姿が映る。

「…………愛美……か?」
「…………え? 嘘……慎……吾?」

木枯らしの吹く住宅街の片隅で。俺とコートから全裸を晒した幼馴染みは、まるでお見合いで初めて会った男女のようにいつまでも向かい合っていた。





こんな感じかね>露出狂幼馴染み
960名無しさん@ピンキー:2010/11/06(土) 18:02:09 ID:MkD1wRoI
よし、続きを頼む
961名無しさん@ピンキー:2010/11/06(土) 18:10:27 ID:Okmxe2+p
>>959
是非とも小説化してください
962950:2010/11/06(土) 23:11:55 ID:5uCFUB+3
書こうと思ったが無理だった。案だけ出してごめん。
@部活からの帰宅中、露出狂痴女に遭遇。その時は固まっている間に露出狂逃亡
A翌日、クラスにその露出狂そっくり少女が転校。それがかって引っ越した幼馴染だった。
と考えたがこれ以上思い浮かばない。
>>959様、是非ともお願いいたします。
963名無しさん@ピンキー:2010/11/07(日) 03:06:09 ID:UTB8NnS7
>>959
前張りとか絆創膏って訓練され過ぎだろwww
964名無しさん@ピンキー:2010/11/08(月) 05:11:56 ID:IM6BBk0B
見られたいのは彼だけだけどスリリングさを欲してしまい
積極的なアオカンを望む幼馴染みではダメかね?
965名無しさん@ピンキー:2010/11/08(月) 08:04:35 ID:HSCMOyzA
むしろお互いの葛藤をうまく描写してほしいところではある
特に男の側
966名無しさん@ピンキー:2010/11/12(金) 08:46:15 ID:B4BPowfT
次スレは?
967名無しさん@ピンキー:2010/11/13(土) 15:01:47 ID:8ExFLdHI
あまりに馴染み過ぎて部屋に二人きりでも女の子として意識して貰えないので薄着になってアピール。
それでも反応が無いので徐々にエスカレートしていって、最終的にハプニングを装って裸を見せる、

って路線でお願い。
968名無しさん@ピンキー:2010/11/13(土) 16:31:23 ID:TYJyGmGW
今の速度だと>>980でスレ立てかな
一個投下があったら即立てる必要があるけど
969名無しさん@ピンキー:2010/11/13(土) 22:28:41 ID:HHPYS1iU
前に、医者か床屋で読んだ、ヤングアニマルの「ゆびさきミルクティー」のエピソード
が良かったなぁ。
女子バスケ部長の勝気娘と、美術部のインドア系男子の幼馴染で、小学生の時に、女の
方が本物の恋心の照れ隠しに、悪戯の振りして男を押し倒してキスして、動揺した男が
「気持ち悪い」と言っちゃって泣かせたり。
ずっとギクシャクしていた関係を、主人公が掻き回して、最後に教室で「きみを取られ
たくない」って男幼馴染が泣きながら告白した後、女の子が泣き笑いを浮かべて、クラ
スメイトの衆人環視の中で、また自分からキスしたり。
最後に、美術室で絵のモデルやってもらいながら、バカップル会話やったりと、
自分の幼馴染属性を直撃するような内容だった。
970かおるさとー ◆F7/9W.nqNY :2010/11/14(日) 00:49:27 ID:zmneRkTn
こんばんは。
『In vino veritas.』第三話を投下します。
今回は酔いまくりですが、エロ無しです。
971名無しさん@ピンキー:2010/11/14(日) 00:50:29 ID:nZuygDPj
支援
私ももしかしたら何か小ネタを投下するかもー
972かおるさとー ◆F7/9W.nqNY :2010/11/14(日) 00:51:04 ID:zmneRkTn
 彼女が一緒に飲もうと言ってきた。
 それに少し衝撃を覚えたのは、幼馴染みと酒を結びつけることがすぐにはできなかった
せいだった。
 幼馴染みとはいえ、俺は彼女のことをまだまだ知らないでいるのかもしれない。



      ◇   ◇   ◇



 秋の寒空の下、俺は帰路に着いていた。
 時刻は午後六時を回っている。辺りはすっかり暗くなっていて、光の少ない細道を一人で
歩くのは少々心細かったりする。
 今日はバイトも友達との約束もなく、部屋にまっすぐ帰るつもりだ。
 華乃はもう先に戻っているだろうか。メールを送ったら「りょーかい」としか返ってこな
かった。いないならいないとちゃんと連絡が来るので、もう帰り着いているとは思うが。
今ごろは夕食の準備を進めているかもしれない。
 冬直前の寒風が、身を震わせた。
 こんな寒い日は、華乃の味噌汁であったまりたい。ああ、スープでもいい。シチュー
だったら最高だ。
 そういうことを考える度に、あいつと同棲しているという事を強く意識する。いや、これ
ではむしろ新婚気分だ。一方的な。俺は途端に恥ずかしくなった。道端で一人身悶える
様子はとても人に見せられるものじゃない。
 馬鹿なことをやってないで早く帰ろう。俺は家路を急ぐ。
 細道から商店街を抜けて、線路を渡る。あと五分ほどで着く。
 こんな風に急いで戻るのも久しぶりだ。
 ふと、昔を思い出した。
 幼馴染みの少女とこんな暗がりをよく一緒に歩いた。それは学校からの帰りだったり、
遠くまで遊びに行った帰りだったり、お遣いの帰りだったりした。
 そんな風に常に一緒にいたのも、せいぜい小学校までだった。中学校に上がったら、
部活や友人関係に変化が生じて、共有する時間はだいぶ減っていった。
 一ヶ月前のことを思い出す。買い物をして、一緒に歩いた帰り道。
 昔とは少し違う雰囲気ではあったが、やはりどこか懐かしかったと思う。
 あの日は正直それどころではなかったが、今思うととてもいい時間だった。
 またあんな時を過ごしたい。
 そう思っているうちにマンションに到着した。
 俺は入口を通り抜け奥まで進むと、105号室の扉を開けた。
 
973かおるさとー ◆F7/9W.nqNY :2010/11/14(日) 00:52:59 ID:zmneRkTn
 
 
「おかえり〜」
 華乃の明るい声がリビングに入った俺を迎えた。
 ソファーにもたれるように深く座り込みながら、片手にはビール缶を持っている。俺は
呆れた。
「こんな寒い日にビールかよ」
「暖房入れてるじゃん」
「いや、それでも合わないだろ」
「んー、ビールだけじゃないから」
 テーブルには市販のカクテル缶がいくつも並んでいる。それを尻目に一旦部屋に戻った。
バッグと脱いだコートを置き、楽な服に着替えた。それから手洗いうがいを済ませて(しないと
華乃に注意をされる)またリビングに戻る。
 華乃の向かいに座りながらテーブルを眺めやると、酒以外にもいくつかつまみが並んで
いた。
「買ってきたのか?」
「涼二と一緒に飲もうと思って」
「……今日は飲む気はなかったんだけどな」
 そもそもこの部屋で飲むことはほとんどない。
「でも、今日は何も用事はないんでしょ?」
「そうだけど」
「じゃあいいじゃない。飲もうよ」
 ぐいっと手の中のビールを突き出す華乃。その顔には嬉しげな笑みがあり、実に楽し
そうだ。
「腹減ってるんだ。空きっ腹にアルコールはまずいだろ」
「あ、ちゃんとごはんは作ってるよ」
「じゃあ先に飯食う。そのあとなら飲んでもいい」
「うん。持ってくるね」
 華乃は立ち上がると、台所に行って準備を始めた。まだ酔ってはいないようだ。
 やがてテーブルに温かい食事が並べられた。炊き込みご飯と魚のアラが入った味噌汁。
刺身が綺麗に大皿に盛り付けられ、きゅうりの酢の物とオニオンサラダが脇を固める。
 俺から見れば十分豪勢な料理に見えるのだが、
「今日は飲みたかったから、メニューも少なめで」
 華乃から見ればそうでもないらしい。俺は素直に礼を言った。
「いつもどおりおいしそうだよ。いただきます」
「はいどうぞ」
 華乃も一応は箸を持っているが、特にお腹が空いているわけではないらしい。刺身に
だけ手をつけている。酒に合いそうだ。
 とりあえずは飲み気より食い気。俺は空腹を満たすために、箸を動かし始めた。
 
974かおるさとー ◆F7/9W.nqNY :2010/11/14(日) 00:54:43 ID:zmneRkTn
 
 
 食事を一通り済ませると、華乃がにっこり笑って俺の前にチューハイの缶を置いた。
「さあ飲もう!」
「元気だな……」
 すでに五本の缶を空けている。こいつ、結構飲めるクチだったのか。
 そして気づく。考えてみれば、華乃と飲むのは初めてだ。
「涼二がお酒飲めるのは知ってるけど、どういう風に飲むのか、どのくらい飲めるのかは
知らないからね。楽しみなんだよ」
「……」
 そのお酒のせいで、こいつは俺からひどい目に遭わされているはずなんだが。
 華乃はあまりひどいと思っていないようだが、こっちはちょっと気まずい。
 かといって断るのも難しい気がする。もう目の前に用意は整っていて、あとは飲むだけ。
 まあできるだけセーブして付き合うか。俺はフタを開け、少量口に含むように飲んだ。
 ん、
「……これ、結構いけるな」
 飲みやすい。缶チューハイは最近飲んだことがなかったが、これは口当たりがすっきり
していて、軽く飲むには最適だった。
「そう? 私は好きだけど、男の人には合わないんじゃないかと思ってた」
「俺、結構カクテルとか頼む方だぞ」
「え!? 日本酒とか焼酎飲むのかと思ってた」
「いや、飲むけどさ」
 そればかりだと楽しくないだろう。いろんな種類があるんだから、試さないと損だ。
「……あー、涼二ってあまりこだわらないタイプ?」
「特にはないな。店に飲みに行くときは、最初日本酒や焼酎飲んで、後から軽いのを
入れたり。まあ何でも飲む」
 友人と飲むときは、大抵居酒屋だ。相手の家で飲むこともあるが、そのときは缶では
なく瓶酒を買って飲むことが多い。
 あと、焼酎をロックで飲むのが好きだったりする。
「私はあまり焼酎とか飲まないなあ。なんかきついの。臭いのせいかな」
「飲みやすい焼酎もあるぞ」
「え、そうなの?」
 女性向けに作られた、口当たりのすっきりしたものがある。
「今度飲みに行こうよ」
「そのうちな。……おい、ちょっとペース速くないか?」
 六本目が空になった。華乃の手が七本目に伸びる。
「涼二がノリ悪いんだよー。男なら一気飲みでしょ」
 もう酔ってるのか?
「今日はたしなむ程度でいいんだよ。それよりこの刺身が旨い」
 鰤の刺身だ。まだ旬にはちょっと早いが、十分美味しい。いや、場所によってはもう食べ
ごろなのだろうか。味噌汁もダシが効いていて、一口飲むだけで思わず息をつきたくなる
ような、そんな深みがあった。
 華乃はにっこり笑った。
「それはねー、ハマチなんだけどね、すごく安かったの。魚屋さんに寄ったらまけてくれて」
 この間から商店街に並ぶいろんな店に立ち寄っているようで、たぶんそこの魚屋だろう。
養殖ものでも学生で鰤を買う奴はなかなかいないと思う。顔を覚えられているに違いない。
「そこの主人って男?」
「なにー? 急に」
「いや、前にもサービスしてもらったような」
 美人は得だ。加えてこいつは明るくて社交性もある。自覚があるかは知らんが。
「もしかして、嫉妬?」
「違う」
「こら、即答するな!」
「どう答えりゃいいんだよ」
 酔っ払いめ。俺は席を立つと、冷蔵庫から烏龍茶を取り出した。これでも飲んで酔いを
醒ましてほしい。
 
975かおるさとー ◆F7/9W.nqNY :2010/11/14(日) 00:56:36 ID:zmneRkTn
 幸い、華乃は素直に飲んでくれた。
「しばらくそれ飲んどけ」
「じゃあおつまみ食べる」
「それでいい」
 ここ最近俺のほうが世話焼きになっている気がする。
 華乃は袋に手を突っ込んで、ビスケットを数枚つかみ、口に放り込んだ。ばりぼりと
食べる様子はとても男らしい。俺じゃなかったら、百年の恋も冷める光景だ。
 よく見たら、そのビスケットには見覚えがあった。
「それ、このあいだ買ったやつか?」
 アルファベット型のビスケットだ。小さいころ、二人で仲良く食べていた。ここ数年見なく
なったと思っていたが、復刻したらしい。
「これ買ったの思い出してさ、それで今日飲もうかなって思ったの」
「……いや、なんでそうなる」
 お菓子を見たら飲むのか、お前は。
「シャンパンにケーキとか合うじゃない。お酒には比較的合うよ、お菓子は」
「……」
 まずシャンパンを飲んだことがないというのはさておき。
 スナック菓子なら合うように思うが、甘い菓子はどうにも抵抗がある。しかし今飲んで
いるチューハイはどちらかというとジュースに近いので、意外と合うかもしれない。
 試しに一つ食べてみた。
 口の中に甘さが広がる。まぶしたごまの風味に交じるわずかな塩気。
 ……悪くない。
 チューハイを飲む。軽くあおってからもう一枚食べてみる。
「合うでしょ?」
 華乃の笑顔がおもしろくない。だがまあ、
「まあまあだな」
「素直に合うって言えばいいのに」
「思い出補正かもしれないじゃないか」
 昔好きだった味が採点を甘くしている可能性はある。俺はアルファベット型のビスケットを
もう一枚つまんだ。
「こんな食べ方はしなかったけどな」
「まあねー。昔はお酒なんて気持ち悪い液体でしかなかったのにねー」
 そう言いながら烏龍茶を飲み干すと、華乃はテーブルの上にティッシュを広げた。袋の
中から一枚ずつビスケットを取り出して、ティッシュの上に丁寧に並べ始めた。
「なにやってるんだよ」
「アルファベットの定番をね」
 うきうきと楽しそうに華乃は袋を探る。
 こういう規則的に形の違うお菓子は、つい全種類確認してみたくなるものだ。このビス
ケットも果たしてアルファベット26文字がすべて揃っているのか。子供のころも同じことを
やった覚えがあるが、全部揃ったかどうか、記憶からは抜け落ちている。
 しばらく華乃は文字並べに熱中した。
 俺もやってみようか。そんな思いに駆られたが、しかし華乃が袋を独占しているので
やめた。邪魔はしないでおこう。俺はビスケットをあきらめて、隅に放置されたチップスを
代わりに食べた。
976かおるさとー ◆F7/9W.nqNY :2010/11/14(日) 00:58:43 ID:zmneRkTn
 数分後、華乃が歓声を上げた。
 見ると、きれいにビスケットが並んでいる。一列5枚で並んでいて、その数は……27枚。
 ん?
「『&』が入ってるとは思わなかったよー。ちゃんと全部揃ってたし、細かいね。これに
小文字まで入ってたら完璧だね!」
「見分けがつかない文字があるだろ」
「あ、そっか」
 明るい性質は変わらないものの、ちょっと頭の回転が鈍くなってるような気がする。
 しかし、これはこれでなかなか。
「楽しそうだね、涼二っ」
 それはお前だ。
 酒は場の空気を緩くしたり、騒がしくしたり、ときに混乱させたりする。今回は楽しい
雰囲気を生み出していて、俺はそれに浸るとともにほっとした。華乃が騒ぐせいか、
冷静になろうとする意識が働いている。
 前の反省もあった。もうああいう事態は起こしたくない。
「涼二、こっち向いてー」
 華乃の声に顔を上げると、目の前に『L』の文字が。
「はい、あーん」
「……」
「あーん」
「……普通によこせ」
「ダーメ。はい、あーん」
「……」
 まったく。
 しぶしぶビスケットを口で受け取る。さくっという音とともに、甘味が口の中に広がった。
 華乃はにっこり笑うともう一枚手に取る。
「はい、もう一枚」
 ため息が洩れる。
「暇なのか?」
「え? どうして?」
「お前の行動に必然性が感じられないから」
「涼二がつまらなそうにしてるから、盛り上げてやろうかと」
 二人しかいないのに盛り上げてどうする。
「二人で飲むときはこんなものじゃないか?」
「でも涼二つまらなくない?」
「いや」
 そんなことはない。
 俺はチューハイを飲み干すと、二本目を手にした。絵柄から察するにマスカット割りだ。
舌で転がすように軽く味を確認する。うん、これも悪くない。
「こういうゆったりした雰囲気は好きだから、普通に楽しんでるよ。市販の缶チューハイは
あまり飲む機会ないし、おもしろい」
「……本当に?」
「ああ。ていうかさっきお前『楽しそう』って言ったくせに、なんでそんなこと言うんだよ」
「涼二の反応が悪かったから心配になったの!」
 ノリが悪くてすまん。
977かおるさとー ◆F7/9W.nqNY :2010/11/14(日) 00:59:37 ID:zmneRkTn
「……この前のことは気にしなくていいんだからね」
 ぽつりと、華乃がつぶやいた。
「……は?」
 俺はぎくりとする。
 一瞬、心を読まれたのかと動揺した。
 華乃は烏龍茶の入ったコップを両手で抱えたまま、小さな声で続けた。
「涼二、お酒好きでしょ?」
「……それなりに」
「でも、この前のことがあってから、全然飲みに行かないじゃない。部屋でも飲まないし、
ずっと引きずってるんじゃないの?」
「いや、俺はそんなつもりは」
「遠慮ばかりしてたら楽しくないよ。私も嬉しくない。変な気の遣い方はしないでほしいな。
私だって涼二にはいっぱい迷惑かけてるし、でもそういうのを許せない間柄じゃないでしょ?
私たちは」
 そのときの華乃の顔は、いつもの聡明な幼馴染みの顔だった。酒のせいか少し赤くは
なっていたが、その口ぶりは俺のよく知る、彼女のかっこいいそれだった。
 こいつは、本当によくできたやつだと思う。
 俺のことをすべて理解しているわけじゃない。そして俺も、こいつのすべてをわかって
いるわけではない。阿吽の呼吸とよく言うが、人の思いはそんなに易くない。
 それでもこいつは俺を理解しようとしてくれる。
 15年近くそばにいながら、まだこいつは俺を知ろうと、わかろうとしてくれるんだ。
 それって、すごく嬉しいことじゃないか。
「酒のことを酒で流すって、結構無茶じゃないか?」
「私は洒落た趣向だと思うけど」
「まあ、あまり呑まれないようにとは思ってる。でもこう見えて楽しんでるぞ、ちゃんと」
「……ならよかった」
 華乃はほっと胸を撫で下ろした。
 そのまま生ビールに手を伸ばす。
「飲むのかよ」
「飲まなきゃ楽しくないじゃない」
「悪酔いするなよ」
「もう酔ってます!」
「……大丈夫そうだな」
 自分で酔ってると宣言するくらいなら大丈夫だと思う。
「まあいいか。楽しく飲めたらそれが一番だしな」
「うんっ、涼二もいっぱい飲んでね!」
 そういうわけにはいかないんだけどなあ。
 俺は苦笑しながらマスカット割りの味を楽しんだ。
 
978かおるさとー ◆F7/9W.nqNY :2010/11/14(日) 01:01:56 ID:zmneRkTn

 
 飲み始めて二時間が過ぎた。
 だいぶアルコールが体に回ってきた気がするが、まだ理性は保っている。
 全身が温まっている。柔らかい毛布に包まれているような気持ちよさが少しだけ眠気を
誘った。
 華乃はすやすやと隣で寝息を立てている。
 いつのまにか対面から移動して、並んで酒を飲んでいた。10本目を空けた辺りから
一気にペースダウンして、今は俺の左腕に抱きつくようにして眠っていた。
 セーター越しに感じる胸の感触が心地好い。
 とはいえ、このままほうっておくと風邪をひいてしまうかもしれない。俺は華乃の肩を
つかんで揺すった。
「起きろ、華乃。寝るならちゃんと部屋に戻れ」
「……んん」
 華乃は微かにうめくと、ぼんやりと目を開けた。
「あ、りょーじ」
「ほら、立てるか?」
「んー」
 華乃はしばらく俺の腕にすがりつくようにして動かなかったが、やがて少しずつ目が
覚めてきたのか、のろのろと立ち上がった。
 若干ふらついている。一人で戻れそうにないので、俺は華乃の腋の下に腕を通し、
正面から抱きかかえるようにして持ち上げた。
「ふえ?」
 さすがに驚いたのか、華乃は目を丸くした。しかし抵抗はなく、俺の首に腕を回して
くる。俺はそのまましっかり抱きかかえて部屋まで運んだ。思ったよりも軽く、いつまでも
抱いていたいとさえ思った。
 そっとベッドに座らせてやると、華乃は満面の笑みを浮かべた。
「ありがとー」
「どういたしまして。……華乃?」
 離れようとして、首に回された腕がそれを阻む。
 華乃は笑顔のまま俺の体を引き寄せた。
「うわっ……」
 急な動きに対応できず、俺は華乃もろともベッドに倒れこんだ。
 押し倒すような形になったため慌てて身を引こうとしたが、華乃に抱きしめられてうまく
いかない。
 すぐ目の前に、華乃の緩んだ顔がある。
 とても嬉しそうな様子で、俺は華乃がまだ酔っていることを悟った。
「……華乃、離してくれないか?」
「だめー」
「離してくれないと寝れないんだが、俺」
「いっしょに寝ればいいよ」
「……」
 まったく。
979名無しさん@ピンキー:2010/11/14(日) 01:03:19 ID:LxGy2Vov
支援いるかな?
980かおるさとー ◆F7/9W.nqNY :2010/11/14(日) 01:04:24 ID:zmneRkTn
「今すぐ寝るわけじゃない。俺はまだしばらく起きていたいんだ」
「んー……何かすることあるの?」
「いや、特にはないけど」
 まだ九時前で、寝るには早いだけだ。
 それを聞いて華乃はさらに笑みを深めた。
「じゃあさ、しよ?」
 反対に俺の表情は強張る。
 今この状況で、そんなことを言うこいつは完全に酔っ払っている。
 確かにこの一ヶ月間、俺と華乃はそういう関係を持ってきた。
 それは俺にとって、複雑な思いではあったものの、のめりこみそうなほど甘美なもの
だった。
 しかしそれは相手が正常なときに限っての話で、正直今は遠慮したい。
「やめとけ。お前、今日は飲みすぎだ。明日に響くぞ」
「明日は休みだもん」
「俺が、そういう気分じゃないんだ。明日になったらいくらでも相手になるから、今日は
とにかく休め」
「……わかった」
 案外あっさり華乃は引いた。
 ベッドの上に寝かせて布団をかけてやる。おとなしく言うことを聞いてくれるので扱い
やすいが、おとなしすぎる気がしないでもない。こいつが酔った姿なんて初めて見るから、
どう対応すればいいかもわからなかった。
「ねえ涼二」
 不意に華乃が名を呼んだ。
「あのね、お願いがあるの」
「……なんだ?」
 そのときの華乃は微かに不安げな様子だった。
 その憂えるような顔を、俺はこれまでにも何度か見ていた。何かにおびえるような、弱々
しい顔。
 普段の快活な彼女にはありえない、はかなくも見えるその姿は、前から気になっていた。
 もちろん華乃にも悩みくらいあるだろうし、常に明るくいられるわけじゃない。しかし、華乃が
俺の前でそういう姿を見せるのは、何か意味があるのではないかと思えるのだ。
 それを真正面から訊くのは、これまで少々はばかられた。でも、酒の入った今なら答えて
くれそうな気がする。
 華乃はおずおずと、遠慮がちに言った。
「あの、さっきみたいに、ぎゅってしてほしい」
「……そんなことしてないぞ」
 持ち上げて運びはしたが。
「少しの間でいいの。ダメ、かな?」
「……」
 俺は黙って華乃の上体を起こし、抱き寄せた。
 柔らかく、温かい。この感触は何度だろうと飽きはしない。
 胸が高鳴る。この想いを外に出さないよう、俺は静かに目を閉じた。
「ん……」
 華乃の吐息が首筋に当たる。
 腕は背中と頭に添えるだけだ。決して力は込めない。まるで子供をあやすように、俺は
背中を、頭を、そっと撫でてやった。
 華乃は安心したように、俺に身を預けてきた。
 俺を抱きしめる力は、酒のせいもあってかそこまで強くはなかった。ただ、どこかほっと
しているような安堵感を覚えていることは、体を通して伝わってきた。
 こういう風に華乃が甘えるのは、本当に珍しいことだ。
 そのことを嬉しく思うのは、こいつに悪いだろうか。
981かおるさとー ◆F7/9W.nqNY :2010/11/14(日) 01:05:50 ID:zmneRkTn
 目を、開ける。
「なあ、華乃」
「ん……?」
「何かに悩んでいるなら、何でも言ってくれよ。言えないことなら仕方ないけど、俺にできる
ことなら力になるからさ」
「……」
 華乃は、寂しげに微笑んだ。
 その顔に混じる微かな色が、俺の胸をざわつかせた。
 その色を消してやりたいのに、彼女の微笑みがそれを拒絶しているようで。
「優しいね、涼二は」
 その言葉に、俺はなぜか隔絶感を覚える。
「でも、大丈夫。こうして抱きしめてもらえるだけで私は安心できるから」
「……こんなことくらい」
「大丈夫だから」
 華乃はそっと顔を持ち上げると、微笑とともに唇を寄せた。
 彼女が俺に送るキスは、いつも優しく、温かい。
 俺はそれを受けると、何もできなくなってしまう。いたわるような優しさに包まれるようで、
安らぎとともにそれを受け取ることしかできない。
 ただ、そのときはなぜか、受身になりたくないと思った。
 たぶんその優しさが、どこか儚く見えたからだろう。
 俺は華乃をしっかり抱きとめると、そのキスに正面から応えた。お互いが混ざり合う
ように深い口付けは、依存し合っているようでもあった。
 舌を出し絡めると、気持ちが高ぶってくる。俺は興奮を抑えるのに必死だった。華乃の
ようにもっと優しくしたいと思うのに、それができているかわからない。そこまで気を回せ
ない。これは経験の少なさもあるだろうか。こいつだって俺と似たり寄ったりのはずなのに。
 少しは心に入り込めているだろうか。こいつの中に、俺はどのように存在しているの
だろう。
 唇を離しても、舌にはまだ余韻が残っていた。ひりひりしたしびれが、舌先から内側に
伝播していくようだ。まるで酒のように。
 自分も多少酔っているのかもしれない。
「……」
 華乃の目が俺の顔を捉える。不安定な今の心が読まれるんじゃないかと、つい目を
逸らした。
「……やっぱりいっしょに寝たいな」
「……」
 俺もできればそうしたい。
 しかしこれ以上はダメだ。このまま何もなく終わるわけがないし、こんな状態でこいつを
抱いても後悔するだけだろう。お互いに。
 少し惜しい気はするが、俺は体を離した。代わりに手を握ってやる。
「お前が眠るまでいてやるよ。そうすれば少しは不安もなくなるか?」
 華乃は眉根を寄せた。眠たげにも見えるその顔で、
「お母さんみたい」
「それはこっちの台詞だ」
「ふふ……、そう見える?」
「毎日炊事洗濯掃除とやってくれるからな」
「お母さんといけないことするの?」
「やめろ、気色悪い」
 手をつないだまま馬鹿な話を続けた。
982かおるさとー ◆F7/9W.nqNY :2010/11/14(日) 01:06:55 ID:zmneRkTn
 その手は赤く色づいていて、血潮の熱を感じさせた。同時に柔らかく、しなやかな指
先は銀細工のように繊細で綺麗だった。
 これを握れるのは俺だけだ。誰にも触らせたくない。
 このまま想いを吐露できればどれだけいいだろう。吐き出すことで人は楽になれる。
苦痛のような一瞬を迎えた後、吹っ切れたようにすがすがしくなれる。
 気を抜けば、すべてをさらけ出してしまいそうだ。しかし結局そこまで青臭くはなれな
かった。それができるのは子供の自分で、今は心を制御しなければならない時分で
ある。まああれだ。お酒を飲める歳になったのだから。
 だからこのときも、俺は何も言わなかった。
 心の中で何度も繰り返した言葉。それをまた浸るように内につぶやいた。
 俺は、お前が、



「好き……」



 思わず、固まった。
 華乃の口から発せられた、たった二文字の言葉。まったく同じことを考えていた俺は、
一瞬心を読まれてしまったのかと、本気で焦った。思わず目を見開いて、幼馴染みを
凝視してしまう。
 しかし華乃は、俺の様子には気づいてないようだった。目を閉じて、世にも穏やかな
表情で、静かな寝息を立てていた。
「……」
 しばらく動けなかった。
 まだ心臓がドキドキしている。手のひらがじわりと濡れていくのがはっきりわかった。
起こさないように慎重に華乃の白い手を外す。
 幼馴染みは目覚めない。
 今聞いた言葉は幻聴だったのだろうか。いや、そんなはずはない。まだそこまで酔っては
いない。
 誰に向かって発した言葉だったのだろう。
 決まってる。好きなものに対してだ。食べ物とかそういうオチの可能性もないことは
ないが、普通に考えるなら、好きな誰かに対してだろう。
 俺は、その相手が誰か知らない。
 華乃は教えてくれない。俺も無理には訊いていない。しかし、今初めて、その相手の
ことを心底憎く思った。
 こいつの心にその想いが根を張っている。夢の中に出るほどに。
 俺はこいつの何なのだろう。
 幼馴染み? セフレ? 単なるルームメイト?
 それとも、家族?
 最後のが一番当てはまる気がした。悪い意味で。それはつまり兄弟姉妹と同じような
もので。
 体さえつながっているのに、心がつながらない。
 俺はむなしさを抱えながら部屋を後にした。
983かおるさとー ◆F7/9W.nqNY :2010/11/14(日) 01:08:51 ID:zmneRkTn
 
 
 次の日、華乃は二日酔いで調子が悪そうだった。
「ねえ涼二……昨日私、変なこと口走ってなかった?」
 うつろな目で不安そうに尋ねてくる。俺は答えた。
「うんにゃ。どっちかっつーと、態度の方がな」
「?」
「お前は酔うと甘えだす」
「……甘えてた?」
「かなり」
「……」
 個人的には役得というか、非常に嬉しかったのだが、やはり恥ずかしいのだろう。
華乃は顔を真っ赤にしてうつむいている。
「……やっぱり、変だった?」
「いや、新鮮で面白かったぞ」
「それ全然褒めてないから」
 きっと睨まれる。二日酔いのせいでただでさえ目つきが悪いのに、さらに眉間にしわを
寄せるから、文字通り鬼の形相だ。はっきり言って怖い。
 しかし華乃はすぐに視線を外すと、はあ、とため息をついた。
「もういい。夕べの私が馬鹿だったってことで」
「いや、別に酒に酔うくらい、」
「そういう意味じゃない」
 じゃあどういう意味なのか。俺が問い掛けても、華乃は微塵も答えてくれなかった。



 <続く>
984かおるさとー ◆F7/9W.nqNY :2010/11/14(日) 01:11:11 ID:zmneRkTn
以上で投下終了です。
埋まるかなと思ったのですが、微妙に届かないようですね。
ちょっとスレ立て挑戦してみます。

>>971
>>979
支援ありがとうございました。
985名無しさん@ピンキー:2010/11/14(日) 01:32:32 ID:LxGy2Vov
乙でした。切ないね…。
スレ立ても乙。

次スレ
 【友達≦】幼馴染み萌えスレ21章【<恋人】
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986名無しさん@ピンキー:2010/11/14(日) 08:45:41 ID:7VIXRZcX
>>984
GJ!
スレ立ても乙!
987名無しさん@ピンキー:2010/11/14(日) 10:47:42 ID:ov0uBQQn

>>1000まで行くか、容量落ちか
988名無しさん@ピンキー:2010/11/14(日) 15:38:54 ID:HrbdD5Ek
立った新スレが立った!!
989名無しさん@ピンキー:2010/11/14(日) 18:54:24 ID:75U81thl
  フッ…  // !|lii                      // ヽ,
    |l|,.└''"´ ̄`ヽi|li          _  ニ   ,.└''"´ ̄`ヽ≡
   ,.'´  、、   ヽ  ヽ __ ̄ ̄ ̄      ,.'´  、、   ヽ  ヽ _
  ノ lヽ  j /、lヽ ト、  .'!|l    ̄ ̄ ̄     ノ lヽ  j /、lヽ ト、  三
|ilh'´ r'"イ .ノ\| .r=ァ レ'{ }   ̄ ̄  ̄  = h'´ r'"イ .ノ\| .r=ァ レ'{ ≡
{ヽ.,l  r=-       l11`○    ̄ ̄ ̄  {ヽ.,l  r=-       l11`三
o´レ1ヽ'、  ー=‐'    人ill|  `i|l __ _ o´レ1ヽ'、  ー=‐'    人ル ̄─
7' i|! 〜' !|l|  il|  i|il!            =' レ〜' `--──三- ─
i!| |i                       ○
                         /   ;   / ;  ;
                        // ヽ//    / ヒュンッ
                     ,.└''"´ ̄`ヽ、
                  :  ,.'´  、、   ヽ  /
                  ノ lヽ  j /、lヽ ト、  .',
                 h'´ r'"イ .ノ\| .r=ァ /レ'{ i/
                 {ヽ.,l  r=-       l11`○
                 o´レ1ヽ'、  ー=‐'    人ル 。
                7' レ// `--──‐/´
                  /;     ;  /
                   ;      ;/
           二// ヽ,
           ,.└''"´ ̄`ヽ≡
         ,.'´  、、   ヽ  ヽ _ 三
        ノ lヽ  j /、lヽ ト、  三    ─
      ≡h'´ r'"イ .ノ\| .r=ァ レ'{ 二    二
       {ヽ.,l  r=-       l11`三    ≡           ; .: ダッ
       o´レ1ヽ'、  ー=‐'    人ル ─  _           人/!  ,  ;
      =' レ〜' `--──三- ─        _____从ノ  レ,  、
990名無しさん@ピンキー
  ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄○ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
           O 。
                 , ─ヽ
________    /,/\ヾ\   / ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
|__|__|__|_   __((´∀`\ )< というお話だったのサ
|_|__|__|__ /ノへゝ/'''  )ヽ  \_________
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|_|_| 从.从从  | \__ ̄ ̄⊂|丿/
|__|| 从人人从. | /\__/::::::|||
|_|_|///ヽヾ\  /   ::::::::::::ゝ/||
────────(~〜ヽ::::::::::::|/        = 完 =

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                   ,.-―っ / ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
                人./ノ_ら~ | ・・・と見せかけて!
           从  iヽ_)//  ∠    再  開 !!!!
          .(:():)ノ:://      \____
          、_):::::://(   (ひ
          )::::/∠Λ てノし)'     ,.-―-、   _
______人/ :/´Д`)::   (     _ノ _ノ^ヾ_) < へヽ\
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        巛ノi
        ノ ノ                  / ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
     ノ')/ノ_ら      ∧_∧       | いきなり出てくんな!!
      、)/:./、      ( ´Д`)      | ビックリしたぞゴラァ!!!
     )/:./.:.(,. ノ)    `';~"`'~,.       \   ________
     \\:..Y:.(  ・ ''    :,   ,. -―- 、|/
_____ 从\、,. ,; .,、∴';. ・  ( _ノ~ヾ、ヽ
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