【皆で】ハーレムな小説を書くスレ【ラブラブ】22P
オリジナル・二次創作を問わず、男一人対女複数をテーマにした物語を書くスレです。
基本的には複数プレイや、そこに持っていくまでの過程を中心にしたいですが、
二股三股等、とにかく「男一人が複数の女性と関係を持つ話」もOKとします。
ネット小説等に関する情報交換も行っています。
(・∀・)スキ(・∀・)スキ(・∀・)タイスキ
(・∀・)スキ ∧_∧ / ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
(・∀・)スキ(´∀` )<ハーレムはいいぞ。語れ!
(・∀・)スキ( ) \_____
(・∀・)スキ| | | (・∀・)スキ
(・∀・)スキ(_(_) (・∀・)スキ
(・∀・)スキ(・∀・)スキ(・∀・)スキ
外部リンク集(保管庫付) ハーレム小説リンク集
ttp://marie.saiin.net/~mcharem/harem.htm ハーレムスレ 補助掲示板
ttp://jbbs.livedoor.jp/otaku/8110/
>1乙ですー。
このスレもハーレムの導きがあらんことを。
……買った異世界ファンタジー小説には期待するが
なんか決まってそーなんだよなあ、ヒロイン、折角美味しい設定でエロなのに(小説自体は一般)
ついにサッカーで対戦ができるようになったか…。
女族隷属次の次ぐらいにはストーリー進みそうだな
>>1乙
>>5 ストーリーが進むのは温泉旅行から帰ってからだろ。
すなわちm
>>6 だから次の次ぐらいって言ってんだろうが死ね生きろ
スレ立てありがとう
そして前回の埋めの人も面白かったですよー
>前スレ997
埋めSSGJ!
素直クールもいいなぁ……。と他所のスレに浮気するダメな俺。
>>1乙。
素直クールが三人いれば、三乗で八倍になるから大丈夫だww
>>1おつ。
22Pは、『チューチュー』とかで提案したかったんですが、文字数制限でしんどかったのでパス。
>>13 読み終わった。
内容は中途半端だけど地雷が無いってだけでもうれしいねぇ。
16 :
究極の選択:2009/04/30(木) 14:23:31 ID:d21mQY8Y
……俺は悩んでいた。俺の周りには3人の美女。しかし俺の身体は一つ。
贅沢な悩みだと言うことなかれ。俺にとっては、あくまで俺にとっては真剣な悩みなのだ。
「ねぇ、お願いします、私としてください…」
そういう少女にはヤギの角と、先のとがった尻尾が生えていた。少女曰く、七柱の悪魔『サタン』の直属の部下らしい。
「前からお側にいさせてもらってるのに、最近全然してくれないです…。
それに、もししてくれないと、私がサタン様のお怒りを受けることに…あわわわわ」
聞くところによるとそのサタンというのは憤怒の化身であり、怒ると言葉では言い表せないくらい怖いらしい。写真を見せてもらったがすごく綺麗な人だったのを覚えている。
「駄目よ? あなたは前にもしてもらったじゃない。おねーさんだってずっと前からモーションかけているのに、最近はさっぱりだもの……。
えっちなこと、色々教えてあげたのはおねーさんなのに……」
このお姉さんはいわゆる幼馴染で、昔から、その…えろえろ、じゃなかったいろいろと仲良くしてくれている女性なのだ。
俺の初めての相手でもある。その意味でも、俺にとっては頭の上がらない相手だ。
「時間など問題ないだろう。大切なのは気持ちだ。私は、キミのことが大好きだし、抱かれたいと思っている。キミは私に何をしてもいいんだぞ? さあ、早く私をキミのものにしてくれ」
この女性は最近知り合った女性で、端的に表現すれば素直クールだ。素直に好意を向けてきているので、男としても非常に嬉しいし、応えてあげたいとも思うのだが……いかんせん俺の身体は一つしかないのだ。
17 :
究極の選択:2009/04/30(木) 14:26:43 ID:d21mQY8Y
「ねえ、悪魔じゃだめですか……? 魂とったりはしないですよ? 欲しいのは、その、精ですし、気持ちいいですよ……?」
「おねーさんも、いっぱい気持ちよくしてあげるよ?」
「私はそういうのは不慣れなのは否めないが……キミを愛する気持ちでは誰にも負けないつもりだ。だから……」
「「「私のSSを早く書いてください!!」」」
……そうなのだ。どうもこの女性たちは、俺の書きかけ、あるいは思い浮かんだSSネタが擬人化したものらしいのだ。
俺としても早く書き上げてしまいたい。エロ妄想を形にしたい。そしてGJレスの2つや3つもらいたい。
しかし。残念ながら。本当に残念ながら俺の身体は一つしかないのだ。
……そして今夜も、眠れぬ悩ましい夜が始まるのだった。
……というメタなネタを即死回避に投下。
ネタだけ思いつくけど筆が遅い自分にぐんにょりです。挙句にこんな小ネタを書いているし。
(だからSSが進まないのだ、という話ですが)
ちなみに、それぞれ簡単に解説すると、
悪魔っ子:『地獄の七柱ハーレム二次創作』
おねーさん:『男がハーレムを作るのが合法的になった世界で、少年がおねえさんに性の手ほどきを受けながらハーレム主として成長していく物語』
素直クール:『主人公を愛してやまない素直クールが、主人公のPCに残っていたハーレムスレのログを見て、主人公を慕う後輩を連れてきてハーレムを提供する物語』(前スレ埋めネタに触発された)
であります。
ちなみに、このネタのNTR(上記設定を勝手に借りてSSを書く行為)はむしろ推奨です。
では、このスレにも良いハーレムのあらんことを。
しかしNTRありと聞いて真っ先に思いついてしまったのは
上記の主人公から欲望全開の別男が女達を寝取ってしまう欝展開なのだった。
もっと健全なハーレム妄想をしなくては。
ダメだよ、主たるものちゃんと最後まで面倒見ないと。
その覚悟がないのならハーレムなんてやめたほうがいい。
頼むから二次元まで現実性を求めないでくれ……
そういうハーレム持ちのお兄さんが出てきて、じっくり語るわけですねわかります。
最近のラノベってハーレム展開がデフォなのが多いな
まあでも大抵はヒロイン一人に絞って個別エンドか俺達のハーレムはこれからだエンドだけど
こんな変化球も
・ハーレム目指してるのに目当ての娘にフラグが立つ気配がなく、大抵は雑談ばかりしている
・夢はハーレム王、と公言してるのに周囲の娘でハーレムが着々と出来上がっているのに気付いてない
変化球どころかよくある話じゃないか
下の方の話はエロ漫画やエロ小説、ライトノベルで
よく見る光景だな。
一般商業ではモノホンのハーレムエンドにしにくいからよくやる「なんちゃってハーレム」だな
エロ小説って何巻も続いてるような作品あんの?
何巻というか○○シリーズってのはよくあるし、続き物になっている作品
も無いわけじゃない。
俺はそんなに買ってないからとらのあなにタイトルの後に番号が入っている
のを見て書いているだけだが。
>>26 普通にガチなハーレムは一般作品だと難しいだろ
ID変わっていますが
>>16-18でネタSS書いたものです。
このスレのNGワードであるところのNTRを、
表現の一種としてですが考え無しに用いてしまったことを謝罪し、反省いたします。
甲「やはりNTRという単語は安易に使うべきではなかったな」
乙「……正直スマンカッタ」
甲「しかし、だれかが思いついたアイデアを他の誰かが形にするというのは決して悪いことではないはずだ」
乙「聞くところによると『飛び道具の惑星』『地獄の七柱ハーレム』などもアイデアと書き手は別らしいしな」甲「しかし、今回はSSネタを擬人化したことで問題がややこしくなってしまったな…」
乙「…! そうだ、ひらめいたぞ!」
俺はハーレムSSネタが擬人化してハーレム主となった男だ。
俺の元に集まってくれたSS職人娘を紹介しよう。
一人目は俺というアイデアを生み出してくれた女性だ。
胸が大きく、そこから溢れ出る母乳の味はまさに至高だ。
二人目はそんな俺のハーレムの日常SSを書いてくれた人だ。
優しい人で、その腕に抱かれているとこの世のどんな苦痛も一瞬で癒されそうだ。
三人目はエロシーンを執筆してくれた女だ。
そのえっちテクニックは筆舌に尽くしがたく、夢のようなひと時を提供してくれる。
今日も3人の職人娘が俺のために尽くしてくれる。
ああ。やはりハーレムは最高だ!!
乙「これでどうだ! SSネタをハーレム主にして、職人を女性化すればハーレムの完成だ!」
甲「そ の 発 想 は 無 か っ た」
一 歩 ハ ー レ ム に 近 づ い た 気 が し な い で も な い
……いや、反省はしてますよ。はい……。
惜しみないGJを贈る役として、ハーレムに入れてください。
けんぷファーみたいな現代バトル物でハーレム展開なラノベでオススメある?
ラノベは板違い、ラノベ板で聞けよ。
>>13 遅レスながら読んでみた。
同サイト同投稿者の「色白の美奈」の続編(時系列的には
>>13の方が前)
みたいだな。主人公のあだ名や、出てくる登場人物が一部被ってる模様。
「色白の美奈」はとくめー氏のリンク集に載っているが、こっちは初出だね。
>>36 主人公のあだ名に関しては、作者のHNなだけじゃないだろうか。
>>37 確かにそれが一番大きいと思う。
作者が自己投影する為なのかどうかは知らんけど。
>>36では、二つの作品でそれぞれ「種梨→安全→セフ(ティー)」
というのがはっきり書いてあるんで書いた。
ハーレム的に瑣末な事で申し訳ない。
>>23 上が生徒会で下はモテ王か
下の方は不自然すぎてついていけん
女族更新キテター
このスレストは、スレ住人のほとんどが女族の更新分を読んで賢者モードに入ってるってこと?
あ〜る・こがの「つくみみ」が、ロリハーレムだったよ。ケモミミとかしっぽとかついて。
>>34 ハイスクールDxDの3巻あたりはどうだろう。
まんま
>>23の下の条件に当てはまるが。
ガーディアンktkr
唯がだんだん淫魔化しててGJだ
>>43 DxDの3巻は後書きの
「そう・・・そのまま飲み込んで僕たちのエクスカリバー・・・」
が印象的でした
ガーデアン今回も面白かった
そういうのは作者HPに書き込んであげれば作者も喜ぶんじゃないの?
ここに書いても意味ないだろ。
>>45 エクスカリバーのエクスって
「改鋳された」って意味だから……
手術を受けたってことだなとその元ネタを見るたび思う
>>48 どうでもいいが、それはデマだぞ。
フランスからイギリスに逆輸入されたときにイギリス人にそう勘違いした人がいたのは確かだが
逆輸入版(マロリー版)では折れる前からエクスカリバーで、そんな話はないはず。
ところで最近arcadia見てるんだが、まとめにある
『非日常的生活』って消えちゃってる?
ご無沙汰してます。
吸血鬼投下します。
注意事項は以下のとおりです。
・プレイ的に複数要素は少ないです。ご容赦ください。
・誤字、脱字等あるかもしれません。
NGは『或る吸血鬼の懸念事項』でお願いします。
>>49 何か無くなってるっぽいよな
まあ見落としが無いようにじっくりチェックしたおかげで良作を発掘出来たから結果オーライだけど
とあるホテルの一室。近くなったクリスマスの気配を遠慮なく爆発させる街で、庶民が見上げては羨望のまなざしを向ける、そんなホテルの一室。
アルミラはベッドに横たわり、フリッツにマッサージをさせながら、ふいにくくっ、と喉を鳴らした。
「……?」
『どうかなさいましたか?』と眼でいう執事に、主は軽く首を振ってみせる。
「なに、私もあれを『義兄さん』なんて呼んでた時期があったかと思うとね……信じられないでしょ?」
「……」
質問を無言で肯定すると、彼は手元のボウルからオイルを手に取った。特製のハーブがブレンドされ、人肌より僅かに暖められたそれは、無骨な
手の平によく伸びる。それを裸の背中に刷り込むようにして、もみ込んだ。
「ん……巧くなったわね。野良犬も仕込めばそれなりになるものかしら」
「……貴女のために、それなりになったのです」
短い声は成熟したバリトンだったが、セリフの青臭さに顔の火照りが伴った。
「そう」
主はそんな心理を知ってか知らずか――否、知っているに決まっているのだが、そうは見せずに軽く頷いただけだった。しかし、そんな仕草はか
えって機嫌がいい証拠であることを知っていた彼は、少しだけ踏み込んでみることにした。
「……訊いても、よろしいですか?」
「あの義兄のこと? それとも姉のことかしら?」
「……どちらも、です」
これも、読まれないわけがない。声に動揺が走ることはなかった。しかし、次の主の叱責は、フリッツの意表をついた。
「質問は明確になさい。いつも言っているでしょう」
はて。
自分は何を知りたいのだろうか。
違う。自分はあの男の吸血鬼や、今は亡きアルミラの姉について知りたいのではない。それらを知ることを通じて、アルミラのことを知りたいの
ではないか。そう思うと、苦笑が漏れる。
「何がおかしいの?」
こちらに顔を向けることもしないのに、主はいちいちこちらの反応を伺ってくれる。これではどちらが執事でどちらが主かわからない。
「いえ……まずは、貴女のお姉様について」
「あれは姉じゃないわ。今はもう縁は切れてるし……馬鹿な女だったわよ。レイチェルは」
そういうと、長々と溜息をつき、オイルがつかないように纏めた髪を指で弄りだす。
「なんと言えばいいのかしら……牛や豚を食べるのにいちいち『可哀想』なんてことを言う奴なの……この比喩は解る?」
「はい」
その話題は、やはりどこかでタブーなのだろう。アルミラが、わざわざ回りくどい暗喩を使っている点からも、それは窺い知れる。
そして、その暗喩は同時に、アルミラ自身が口調と裏腹にレイチェルの考えに少なからず同調していることも示していた。しかし、フリッツはそ
こには触れず、質問を続ける。
「……それでその……レイチェル様は、どうなされたのですか?」
「代替品の開発よ。人間の血に代わる『魔力補給薬』の開発。しかも一人で勝手にやればいいのに、人間の科学者の手を借りて、ね」
魔力、は精神活動を行う上で必要なエネルギーだ。人間はそれを通常の食物から十分に摂取することができる。それは人間が必要とする魔力の量
が少ないのが理由である。しかし、吸血鬼はそうではない。精神の動きを物理の世界に持ち出す『魔術』をその生態として行う吸血鬼は、例え魔術
を使わなくとも莫大な魔力を必要とする。凄まじく燃費の悪いモンスターマシンに必要な燃料が血液なのである。
だから理屈で言えば、人間が点滴だけでも生きていけるように、血液に代わる何かがあれば血を吸わなくともよいということになる。それに吸血
鬼が抱く感情は、どうのようなものだったのだろう。アルミラの口調では、あまり良いものではなかったらしい。確かに、この先必要な栄養をすべ
て点滴で賄え、というのも酷な話ではある。
しかし、もう一点重要な点がある。フリッツは
「それは……」
と口を開きかけたが、それは直ぐに遮られた。
「フランク=ヘルメスベルガー。アレン=ヘルメスベルガーの父親よ」
はっとして、フリッツは息をのんだ。思わず手を止めてしまうと、すぐに主の咎めるような視線が飛んでくる。あわててマッサージを再開すると、
アルミラはまるで子供に寝物語を語るような口調で話を続けた。
「良くも悪くも、凡人だったわね。
まぁ、学者ならば入れ込むのも無理はないのかもしれないけど。世界でただ一人だけ、吸血鬼を研究できる栄誉を得たわけだから。
レイチェルがどうしてフランクを選んだのかは、いまだによく解らないわ。あまりに有名でも困るし、かといってまったく無能でもまた困る……
ってとこかしら? それ以上の理由は、なかったはずよ。
なんにせよ、フランクは研究に入れ込みすぎて、体調を崩して死んだわ。妻も研究に溺れる夫に絶望し、レイチェルとの関係を邪推しながら嫉妬
と酒の海で死んだ。
余計な首を突っ込むからそうなるのよ。人間の美しさや高潔さに目を奪われて、泥臭さは見ようともしなかった。最終的に平和な一家族を粉々に
粉砕したんだから、いい迷惑よね。
で、フランクってのも迷惑なことに、レイチェルが直々に実験体となって収集させたデータをわざわざ遺してたの。それを――」
「アレン=ヘルメスベルガーが見つけた」
執事が言葉を引き継ぐと、満足そうに喉を鳴らして見せる。
「あとはまぁ……想像がつくでしょ? 結果論とはいえ、父親と母親の死の元凶になったレイチェルへ復讐する手段。そして、『人間』の身では絶
対に許容されない実姉へ想い遂げるための手段を――ぁ、所詮詭弁だけれど、とにかく同時に手に入れることに成功するわけ。その点、確かにアレ
ンは天才だった。真っ当にしてれば、紙幣に肖像くらいは載ってたでしょうね」
「……」
「ヴィクトールは消息を絶ったレイチェルを探した。実際は、地下室でアレンのモルモットになっていたわけだけど。血液から魔力をのぞかれ、た
だの死ににくい化物になっただけのレイチェルを、ヴィクトールは助けられなかった。ようやく所在を掴んで、怒りに身を任せて館を焼いたのはい
いけれど、そこに居たのは不可逆的に魔力を抜き取られた自分の妻だった。まぁ、この辺は『記録』には載っていない部分だけど、とにかく、そう。
そして、ヴィクトールはいきなり『勇太』なんてふざけた名前で、アレンを追い回すようになるわけ。
アレンはアレンで逃げた姉を追い求め、『吸血鬼が世界を支配する』などというお題目のもとに、兵隊を増やしてあんな大仰な集まりを作ったり
した。実際のところ、そんなお題目は、アレンにとっては建前ですらない、ただの嘘でしかなかったわけだけどね」
「それは……」
「知らないわよ」
質問をする前に、断じられてまた手が止まってしまう。しかし、主は今度はそれを咎めず、代わりにシーツを摘まんでつまらなさそうに続けた。
「復讐? 責任感? 罪悪感? どれなのかなんて、私は知らない。アレがどういうつもりであんな人数の女を囲ってるのかもね。
いいこと? この物語は、もう『終わった物語』なの。それ以上でもそれ以下でもないし、当時の関係者の心情なんか、当の本人だって正確に語
ることなんか出来ないでしょうよ」
また、嘘の臭いがした。
しかし、今度はその発生源に見当がついた。
きっと、その物語は確かに『終わっている』のだろう。しかし使い古された言い方だが、『終わった物語』は『次の物語の始まり』でしかない。
物語が終わろうとも、時間は関係なく次から次に現れては、万人に新しい物語を紡げと急かすのだ。
だから、その物語が『終わった』などというのは、勝手に区切りをつけただけの決め付けに過ぎない。アルミラはそれを承知の上で、『終わった』
という言葉を使っている。
では、今の勇太やアルミラは、一体なんの物語を紡いでいるのだろう。それにも、フリッツは簡単にたどり着くことができた。
多くの女を囲って居ながら、まったく血を吸わない吸血鬼と。
一人の男と添い遂げながら、血をその一人からしか吸わない吸血鬼と。
『化け物という肩書きから逃れる』という物語は、おそらく永遠に終わることのない物語だ。犬が犬であることから逃れ得ないように、それは莫
大な徒労なのだ。いや、むしろ、だからこそ、二人はその物語を選んだのかもしれない。その理由は、それこそ当人にしか解らないものなのだろう
けれど。
フリッツは、最後の質問をして、口を噤むことにした。
「……あの方は、なんのためにアルミラ様をお呼びになったのでしょう」
「んー?」
マッサージでリラックスしているのか、眠そうな声をアルミラは出した。
「『なんのため』かといえば、それは『念のため』よ」
「念のため……?」
「私は解呪が専門なの……まぁ、得意と言ってもいいわね。だから、あれは私を呼んだわけ。もしも、連中の使う魔術が、あれの手に余るものだっ
た時のために」
「……はぁ」
しかし、実際には一人で安々と対応できてしまっている。そもそも、フリッツなどからすれば、勇太という存在が持て余すような魔術など、ほと
んどあり得なく思える。内心首をかしげているフリッツに対して、アルミラは目を細めてからかうように言った。
「あれはね。万が一にも死ねないのだそうよ? あれが死んだら生きていけない女が四人も居るんですって」
「四人……?」
フリッツは首をかしげる。今、勇太と一緒に住んでいるのは、アルミラの姉の姿を真似た一人と、女吸血鬼一人、そしてもう一人サキュバスがい
るという話はあらかじめ聞いていた。三人ではないか。イルマとジルマのことは、まだ彼らは知らない。
残りの一人を尋ねようと口を開いたところで、アルミラが上体を起こした。フリッツの言葉を遮るようなタイミングである。それは隠そうとして
いるというよりも、それ以上尋ねるのは野暮の極みだと嗜めるような動きだった。どの道、今のフリッツにとっては大した話ではない。
アルミラはフリッツの手を取って、オイルに塗れた自分の豊かな乳房に導く。
「しっかり拭き取りなさい。いいわね」
「はい」
きっと、自分が死んでも、アルミラは生き続ける。そして新しい執事を見つける。彼自身、もう何代目かわからないのだから。
けれども、今、確かに彼はアルミラと同じ時間を共有できているだけで、満足なのだった。
※ ※ ※
爾は、どうすればいいものか、まるで解らなかった。
夕食を勧められ、それを食べた。エマの作ったビーフシチューがいけなかったのか、爾は出されたワインをつい飲んでしまったのだった。アルコ
ールは嫌いではなかったし、帰りはそのまま電車で直帰だったのも油断を招いた原因だろう。勇太や紫苑がそれなりに飲んでいたのに、柄にもなく
つられてしまった。気がつけば、足取りが怪しくなり、『泊っていけば?』と言われて、そのまま言うなりにソファーを拝借してしまった。
どう考えても、自分が解せない。常軌を逸していると言ってもいい。普通の家庭に泊るのとは、事情がまったく違うのだ。タクシーを使ってでも
家に帰るべきだった、と後悔しても後の祭りである。
――夜。
ふと目が覚めると、同じリビングに布団を敷いて寝ていたはずの双子がいなかった。
探しに行こうと思ったのは、それを期待していたのだろうか?
爾を誘うように細く開けられたドアは、偶然なのだろうか。それとも?
とにかく爾は、勇太と五人の女たちに見つめられ、寝室の床にへたり込んでいた。
どんな言い訳も通じそうになかった。覗いていたのは出来心や弾みでといった時間ではなかったし、おそらくその現場は紫苑とエマに抑えられて
いる。いや、それ以前に勇太とテオに気付かれてしまっていた。そもそも、相手が相手だけに気付かれず覗けるはずもなかったのである。
裁判所の被告人席というのは、こういう気分だろうか。背中に脂汗が浮かぶのを抑えきれず、爾は顔を伏せた。
不意に、目の前に布が落ちた。紫苑の寝巻だった。
「ずるいわ、あなた。私たちに黙って……」
「そうだよー。あたしだって、もう二週間も精気補給してないんだからね?」
言いつつ、今度はエマの寝巻が脱ぎ捨てられた。
「いや、悪い悪い。でもさすがに五人は同時にできないと思ってさ」
「同時とかそういうのどうでもいいよ〜」
「そう。これから一緒に暮すんだから、隠し事はよくないと思うの」
それは『隠し事』ではなく『プライバシー』の範疇に近いのだが、何を言っても無駄であるし、何より爾に言う権利はない。
それよりも、自分を無視してことが始められようとしているのが、深く心をえぐった。これは、罰なのだろうか。だとすれば、『もう勘弁してく
れ』と逃げ出したいほどの罰だった。
次々に、衣擦れの音とともに、二人分の衣類が床に積もっていく。もうこの場で全裸でないのは爾だけになっていた。
このまま、なのだろうか。
希望か絶望かはっきりしない推測は、あっけなく打ち砕かれた。
「ほれほれ、なにしてんの? 爾クンもちゃっちゃと脱ぎや?」
テオが何かを打ち砕くには能天気にすぎる口調で、いつの間にか背後に立っていた。
「爾クンが終わらへんと、ボクらの番が来ーへんちゅうねん」
「え? あ……はい、いや、え?」
打ち砕かれた何かは、『もしかしたらもしかするかも知れない事態』の中でも最悪のものを封印していた扉だった。
テオはすでに爾のスウェットに手をかけ始めている。
「あ、やっ! ま、待ってください!!」
色々と。本当に色々と手順をすっ飛ばしてしまっている。普通、男女がここに至るには、健全な交際があるのではなかろうか。いや、それ以前
の問題として、覗いていた件を咎めたり、爾へ謝罪を要求したりといったこともナシなのか。賠償の結果が爾の操というのならば(納得はできな
いが)理解はできるのだが。
混乱のせいで爾が思ったよりも大声で抵抗したのが功を奏したのか、すでに勇太に体を擦り寄せ始めていた紫苑とエマの動きが止まった。ジル
マとイルマも、きょとんとしている。
「あ、えっと……わ、私は、人間、ですから……」
沈黙が続くことを恐れるあまり、口から暴発してしまった言葉は、まったく本人の意志から外れたニュアンスを持っていた。
しかし、それを気にする余裕さえも、取り上げられてしまう。
エマの、天真爛漫な一言によって。
「でも、爾さん、勇太のこと好きでしょ?」
実にあっけなく。
それはまるで『爾さんの誕生日、10月でしょ?』と言われたような当たり前さで、暴露された。
「なっ……」
絶句して思わず勇太を見る。勇太は下半身を毛布によって、上半身の半分ほどを紫苑とエマの肌で隠して、泰然と座っていた。その変化のなさ
が、かえって爾の羞恥を呼んだ。耳まで真っ赤になるのが自分でもわかる。
「どー見ても、バレバレだもんね?」
「せやなー。無理して男装しとっても、ネクタイが毎日違うねんもん」
「ちゃんとワイシャツの色と合うように選んでたしねぇ。それに髪の毛も、男の人は普段そこまでちゃんとセットしないのよ?」
「みつる……ゆーたとはなすとき……めをみない」「みたいけど、みない……みたいなー?」
付き合いのそれなりにある三人ならまだしも、双子にまで知られていたのが追い討ちをかけた。さらに言えば、当の勇太本人もどうやら以前か
ら勘付いていたらしく、今まで自分がしてきた男装などの小細工が急に子供染みた悪戯のように思えて、いたたまれない。
「ありゃ、もしかしてヘコんじゃった……?」
無邪気な一言が恨めしい。
「穴があったら入りたいです……」
「まぁ、それもいいんじゃないかしら?」
紫苑が妙な返答をしたが、それに突っ込むものは誰もいない。
「とりあえず、脱がな始まらんで? 着たままーっちゅうのも悪ないけどな」
「で、でも……」
「爾」
そこで、ようやく勇太が口を開いた。
「お前、覗いてたよな?」
「……はい」
「俺やイルマやジルマやテオの裸を見て、自分は見せられないというのはどうだろうか?」
『どうだろう』と言われても、ハムラビ法典のように、『目には目を、歯には歯を、裸に裸を』という理屈なのだろうか。戸惑う爾に、双子が
追い討ちをかけた。
「ずるい……一人だけ。ドアの向こう……」「ひきょう……一人だけ。守ってる……」
それで、繋がった。
勇太たちは、気づいた時点でそれを止めることができた。この様子では、覗き始めてすぐに気付かれたのだろう。けれども、誰も止めなかった。
爾に見られると解っていて、行為を最後まで続けた。
「私は……すでに、受け入れられていたんですね……?」
紫苑とテオの過去を語った時、席をはずそうとする爾を二人はわざわざ留めた。それは、この結果を見越してのことだったのかもしれない。
「俺は、人間が好きなのさ」
勇太がバツの悪そうな顔で言う。
「だから、人間らしいヤツは、どうしても好きになっちまうんだ。こいつらみたいにね」
勇太は視線を周囲に巡らす。
勇太の空白を埋めようと、間違った姿を取り、それでも離れられない紫苑。
弟を殺された鬱屈をぶつけきることもできず、しかし完全に水にも流せないテオ。
自身の魔力のために、がむしゃらに突き進んで、勇太にたどり着いたエマ。
大きな仕組み翻弄されながら、自らの信仰によって命を投げ出そうとするイルマ、ジルマ。
その率直さは、その歪み方は、その過ちは、その揺らぎようは、まぎれもなく人間のそれである。
そして、爾も。
そっと立ち上がると、爾は勇太の目をまっすぐに見た。
黙って、指の長い手が差し伸べられる。覚悟を込めてその手を取ると、強引に引き摺り込まれた。
スウェットの裾に、エマの手がかかる。反射的にその手を上から握って、止めてしまった。エマの全体的に小づくりで愛らしい手を、対照的な大
きい手が包む。
「あ……」
喉から漏れたのは、その対比に対する失望だった。しかし、エマは手の大きさも気にせず、またスウェットをめくり上げようとしたのと止められ
たことも意に介さず、ただあの太陽のような笑顔を向ける。
「ねぇ……『みつねぇ』って呼んでいい?」
「え?」
思わぬ提案に、つい手が緩んだ。
「隙あり!」
謀られたと思った時には、視界がなくなっていた。一気にめくられたスウェットを、そのまま頭にかぶせられたのだ。
「ほら、みつねぇ、バンザイしないと脱げないよ?」
「あ、ちょっ、やめてください!」
子供に言い聞かせるような口調が、少なからず屈辱だった。それに、なすすべなく自分の下着、それも色気もなにもないスポーツブラを他ならぬ
勇太に見られてしまっているという事実が、より一層混乱に拍車をかける。
と、突然へそのくぼみに指が入ってきた。
「んきゅっ!?」
思わず妙な悲鳴が出てしまうと、くすくすと笑い声がした。視界がふさがれているので睨みつけることもできない。スウェットを強引に引っ張ら
れると、両手が無理やり頭の上にロックされてしまう。
「やだっ! こんなの……くぅん!」
まだへそをだれかが弄っている。くりくりと動く指先は、先端を唾液でぬらされているのか、不思議なぬめりがあった。
「だっ、誰ですか!? 人のおへそを……」
「俺だよ」
「なぁっ!?」
まさか勇太本人とは思わず強い口調で問い詰めてしまった。再び変な悲鳴を出す爾に、ひときわ大きい笑いが浴びせられる。勇太はゆっくりと爾
のスウェットに手をかけて脱がせた。下から真っ赤になった顔があらわれると、その顔が宝物を見つけたように輝く。
「……酷いです。笑うなんて」
「ごめん。でも、真っ赤な爾は可愛いな」
歯の浮くようなセリフをあっさりと言う。
スウェットの上下、ブラ、ショーツとあっさり全裸に剥かれた爾は、そのまま勇太の腕に抱きとめられた。やはり恥ずかしい。勇太の体で自身の
貧相な体を隠すことが出来るのは幸いだが、それ以上に素肌同士の接触が緊張を呼んだ。勇太の肌は、まるで女のようにすべすべしていて、くっつ
くとどこまでもなじんで行きそうだ。
「勇太さん……あの」
「爾? ここにいたって、まだなにか言うのか?」
背後から、視線を感じる。確かに、無粋の極みだろう。だから、爾も言い訳や謙遜は捨てることにした。必要最低限のことだけを告げる。
「私は、初めてですから……その……」
「やさしく?」
「……いえ、お好きなように」
優しくても激しくても、愛する男との初夜が悪いものであるはずがない。この場に居る全員が、その眼差しで告げていた。最低限の言葉さえ、無
粋でしかないのだ。爾はもう諦めて、それから恐る恐る勇太の首に手をまわした。異性の体にこうして触れること自体、彼女にとっては未知のこと
である。
勇太は爾の尖った顎に触れて、気持ち上を向かせる。予感のままに、爾は眼を閉じた。
唇に、温かく柔らかいぬくもりが触れる。それはたっぷりと押しつけられた。それから勇太の舌先が、ゆっくりと爾の唇を撫でる。上唇を右から
左へ、そして折り返しで下唇までも。身を固くして、なすがままに受け入れている自分の姿は、きっと滑稽で無様で、そして周囲の女たちからすれ
ば悲しいくらいに余裕がないものに映るだろう。その証拠に、舌が口内へ侵入を始めると、見計らったように紫苑が耳元で囁く。
「苦しかったら、息をしてもいいのよ?」
自分が完全に息を止めていたことにすら気づいていなかった。はっと我に返り、鼻で息を吐く。勇太が、口をづけたまま、
「くくっ」
と喉の奥で笑いを洩らした。鼻息がくすぐったかったのだろうか。そう言えば、自分の口臭はどうだろう。夕食を食べたあと歯を磨いていない。
些細なことばかりが気にかかる。勇太の舌が、爾の舌を探すように口の中をうろついていた。
「じゅる……うぅ、む……ふむ……」
口の端から唾液がこぼれだすが、どうでもよかった。歯を撫でる舌の動きは、やがて爾の舌を見つけて情熱的に絡まり始めた。
「ぺろ、じゅるる……ちゅぱっ、ちゅうぅ……」
水音が耳に入るたび、羞恥で逃げ出したくなる。しかし、雄太はもう完全に爾を捕まえて、放してくれそうになかった。いや、違う。爾自身も
膝立ちになり、勇太に寄り掛かるようにして唇を押しつけていた。自分から求めてしまっていることに、ようやく気付く。両手がこわばったよう
に、勇太を離さない。自分で慰めていた身体に再点火がされるのは、恐ろしく簡単だった。
「じゅるる……はふっ……ふぁむ……ぺろっ、じゅぅっ」
合間に口から洩れる吐息は、どちらのものなのか、それすらも解らない。と、後ろから突然尻を撫でられた。
「んむっ、ぷっ、んんっ!!」
振り返ろうとするが、勇太の手が後頭部を抑えてそれを阻む。触れている唇が、楽しそうに笑うのがわかった。
「うわぁ、みつねぇってばもう大洪水だぁ」
「そりゃぁ、そやろ。ずっと覗いてオナニーしてたんやもんなぁ」
「そうそう、私たちにも気付かないくらい、夢中だったもの」
膝立ちになった自分の股間を、後ろから観察しているらしい。いまさら恥かしがっている場合ではないと頭では分かっていても、今の姿はあま
りに無防備すぎる。そして、相手はその無防備さに遠慮をするような性格はしていないのだ。
細い指が内股に触れ、伝っていた愛液を拭う。
「へぇ、けっこう水っぽいんやな。爾クンは」
「でも、これじゃぁ、私たちが準備するまでもないかしら?」
「しーつ、びしょびしょ……」「……おしっこ?」
「ち、違いますっ!!」
ジルマの発言には、流石に耐えられなかった。勇太を振りほどき、抗議する。しかし、当のジルマは面白そうに笑っているばかりだ。状況に慣
れていないだけに、反論したら負けと解っていても、聞き流すゆとりがない。
「もう……どうしてそう皆さん、意地悪なんですか?」
「こんくらいで意地悪言うてたら、やってけへんで?」
テオがニヤニヤと言う。紫苑もエマも、同じ表情だ。爾は大きくため息をつき、それから勇太に向きなおった。ここで、主導権とまではいかず
とも、なにがしかの優位性は欲しい。
しかし、それについて考えをまとめる前に、体をひねるようにして組み敷かれてた。横向きのまま、大きく足を開かれる。
「……って、これって」
「まぁ、描くのが難しそうな体位ね」
紫苑が両手を合わせて、楽しそうに言った。そう言えば、この人は同人作家だったか、と忘れかけていたことを思い出す。股間に勇太の吐息を
感じる。誰にも見せたことのないところを、まじまじと見られ、真っ赤だった爾の頬がさらに紅潮した。
「あ、あの、勇太さん。いくらなんでも、ちょっと恥ずかしいっていうか、あの」
「そうか。じゃぁ、恥ずかしくならないように、もっと見てあげよう」
「ちょっ、あ、な、なにっ?」
ぬろん、と生暖かい感触に悲鳴をあげる。
「舐めたに決まってるでしょ?」
エマが笑って言う。
「な、なめ……って、ひんっ! や、ダメ! こんなのっあぁぁぁ」
自分の中を掻きわけて、舌が侵入してくるのが解った。汚い、恥ずかしい、いやらしい部分を、勇太が味わっているのを思うだけで、逃げだ
してしまいたくなる。異物感がぬめりを帯びて、爾の感覚を支配しようとしていた。
「んあぁっ! こんな、し、しらないぃ!」
「いいのよ? もっと、知らないことしましょう?」
紫苑が幼子をあやすように(本人はそれそのものの感覚であると思われるが)爾の短い髪を撫でた。
「あん! あぁ、や、だめ……ひあぁはぁっ!」
気持ちいい。粘膜をなめられると、ひとこすりごとに快感が溢れだす。舌先が、敏感な肉芽に迫ると、未知の快感への恐怖が、腰を震わせた。
他人にそこを舐められるのは、どんな感触なのだろう。紫苑や、テオや、エマは知っているはずだ。そして、彼女たちが例外なく、虜になって
しまうほどの快感。
勇太が、股の間から目で笑って、舌先をそこへ押しあてた。
「んいあぁぁぁぁ!?」
執拗にクリトリスを弄ばれ、爾は全身をがくがくと痙攣させる。頭の奥の理性がぷつりと音を立てて切れ始めているのが解った。
「あっ、ひあぁ、そ、それ、強すぎ……んくぅぅぅ!!」
口から涎が溢れて、頬を伝った。そんな爾の様子を、女たちはただ見て、まるで何事でもないように雑談をしていた。
「爾くん、クリが弱点なんやな」
「すごいね、あんなに乱れて……」
「人事みたいに言うけど、エマもあんな感じよ?」
それが恨めしくもあったが、下手なことを言うと、彼女たちは勇太と一緒に爾を責めるだろう。それに耐えられる自信などなかった。
目の前で火花が散り始める。太ももが、勇太の頭を思い切り挟み込んだ。
「んぶっ!?」
はっと我に返って脚を緩めると、勇太は口元を拭いながら
「死ぬかと思った」
とおどけて見せた。
「もう、いいんじゃない? 勇太ってば、いじめ過ぎだよぉ」
エマが口を尖らせて、気遣うように素肌の肩に左手を置く。その言葉に、思わずほっと息を抜きかけたときだ。
「早くしてくれないと、あたしも……我慢、できないもん」
飛び起きてよく見れば、右手が自身の股間に入っていた。そこから、じゅく、と水音がする。詰まるところ、『もう、いいんじゃない?』とは、可哀
想だから見るに見かねて、ということではなく、まるで肉の焼き加減を見て言うのと同じことだったのだ。思えば精気を摂取して生きるサキュバス
にとっては、まさに的を得た比喩かもしれない。
しかし、エマの一言で部屋の空気の密度が、一段階増した気がした。全員の目がぎらぎらと輝いて、勇太と爾を見ている。早く早く早く早く。
急かす視線が、その羽音でも聞こえそうな濃密さで飛び交っている。
爾は大きく脚を開き、勇太を見つめた。
「あ、あの……もう、平気です、から……」
「ん、解った」
覆いかぶさる勇太の顔を、爾は両手で挟んで寄せた。
「どした?」
動揺するでもなく、額同士を合わせる余裕。いつもいつも、今でも、それが憎たらしい。それを崩してみたくて、爾は額を合わせたままで言
った。
「勇太さん。一つ、約束してください」
「ん? 浮気をするなとか?」
茶目っ気たっぷりに言われたが、爾は首を振った。その真剣な視線に、全員の顔が曇る。
爾はそれを受けながら、全員に聞こえるように、はっきりと言葉にした。
「私に……勇太さんの赤ちゃんを産ませてください」
「おおぅ……みつねぇ、大胆……」
エマの言葉は、全員も同意見のようである。一同に吐息が漏れた。爾とてほんの十分前までこんなことを言うとは思っていなかった。
人間である自分は、紫苑やテオのように何百年も勇太と寄り添うことはできない。それはまだいい。仕方がないと諦めることも、できるかも
しれない。
けれど、忘れられてしまうのは、耐えられなかった。
何百年たっても、自分のことを覚えていて欲しかった。忘れられぬよう、忘れようとしても絶対に出来ないように。
そんな爾の思いをおそらく見透かしている勇太は、笑って、
「実は俺、子供ってまだ作ったことないんだよな」
とだけ言った。それは爾にとって少しだけ意外だったが、それならばさらに好都合である。
「……避妊なんか、絶対してあげませんから」
「はは、すごい意気込みだ……さて」
勇太が腰を揺らすと、粘膜が触れる。それだけで痺れるような感触が体全体に広がる。
特に守ろうと思って守ってきた操ではないが、いよいよ亡くす場面に来ると、まるで勇太のために大切にしてきたような思いになる。
それはもちろん錯覚であり、よくある感傷なのだろう。けれど、爾はいまだけは、その錯覚と感傷に身を任せていよう、と思った。
「ゆう、た、さ……」
自分の声が驚くほど擦れている。それをなだめるように、勇太は髪を撫でてくれた。
「みつねぇ、ガンバレ! あたしは処女膜なかったから、痛くなかったけどね」
あぁ、そうだ。サキュバスには、確かにその生態上、処女膜などという不合理なものはないのだった。どうでもいいことが、頭をよぎるが、
それにしてもなんと無責任な励ましだろうか。
「……きっと、だいじょうぶ、みつる」「……たぶん、へいき、みつる」
双子もまた、不安になる励まし方をしつつ、胸元でぎゅぅっと手を握って、まるで怖いものを見るような視線をこちらに送っていた。
錯覚と感傷に身を任せようと思っていた爾も、さすがに現実的な不安を呼び起こさざるを得なかった。
「え、そんなに痛いんですか?」
「それは人それぞれかな? それじゃ、行くぞ?」
勇太が最後に最高に無責任で玉虫色な返答をして、腰を進める。
ゆっくりと肉を押し分ける圧迫感が襲った。始めは異物感だけだったが、すぐにそれは裂けるような痛みに代わる。
「ああぁっ! い、いたっ!!」
「よしよし……」
勇太はずっと、髪を撫でてくれる。その温かさが心地よく、一瞬だけ下腹部の痛みを忘れることができた。爾は勇太を感じていたいという
綺麗な部分の思いをいったん棚に上げて、自分を撫でてくれる手のぬくもりに意識を集中することにした。
「いっ……ぐぅ……あ、はぁっ!!」
涙が溢れる。肉槍が膣を押し分けて自分の真ん中に到達しそうになっていた。しかし、実際にはまだ三分の一程度である。世界中で起こっ
ている、特別でもなんでもない痛みのはずなのに、爾の体はそれに耐えるので精いっぱいだ。
「あ……くあぁ、ひぐぅ…………」
「みつねぇ、大丈夫だよ? もう、全部だから」
固く閉じた瞼を恐る恐る開けると、エマが優しい眼差しを向けていた。
「よかったわね? もう、爾さんは、この人のものよ?」
「まぁ、もう逃げられへんとも言うけどな。とにかく、よろしゅう」
「みつる……ないてる」「みつる……きれい」
それぞれが、それぞれの言葉で、爾を仲間だと言う。それに笑顔を返したかったが、まだそんな余裕はない。
けれども、ぎゅっ、と抱きしめられると、幸せだと断言できる。
体と心の感覚が別だと、これほど思い知ったことはない。
「あ……ありがとう、ございます……よろしく、お願い、しますね?」
勇太が、紫苑が、テオが、エマが、イルマが、ジルマが、その場違いとも思える挨拶に、それぞれ笑顔で応じた。爾の胸にも、場違いな安
堵感が満ちていく。頭で解っていてもしつこく残っていた不安が、完全に溶けて消えた。
「そろそろ動くぞ?」
しばらく、抱き合った後で、勇太は継げた。爾は無言でうなずく。
「勇太さん……愛して、ます」
「あぁ、俺も愛してるよ。爾」
その言葉は甘い熱湯だった。耳から一気に体中に染みて、内側から焦がされるような茹でられるような熱い情欲が湧き出すのに、身体は指
一本動かずとらえられた獲物のように、全てを相手に投げだしてしまっている。『骨抜き』とはこんな状態に違いない、と爾は思った。
その熱が、ずくっ、と下腹部に集まった。
「んくぅ……はっ、あ」
勇太がゆっくりと動く。痛みはまだあったが、挿入の瞬間ほどではなかった。慣れた、とは言い難いが、感触を味わう余裕はできてきた。
自分の中を掻きわけて、男の性器が出入りしている感覚は、伝え聞くよりもはるかに奇妙に思えた。カリの部分が膣壁の襞を掻いていくのに
しても、性感よりは敏感な部分を無遠慮にまさぐられる異物感が大きい。
「くぁん……ふぁ……あん」
それでも、のどの奥から甲高い声が漏れてしまう。不快ではないが、まだ快感はない。それが彼女を焦がした。先ほど覗き見た、イルマと
ジルマの痴態が、脳裏に浮かぶ。自分もあんな風に、乱れてしまいたい。あんな風に、壊れるほど愛されたい。しかし、快感はまだ訪れない。
嫉妬にも似た感情が、爾の腰を動かした。たどたどしく、しかし確実に相手の動きに合わせて、自分の腰を揺らす。その反応を、勇太は満
足そうな顔で受け止めた。
「も、もっと……」
思わず声が漏れた。純粋に快感を求めているのではなく、快感を得られない自分を早く変えてしまいたかったが故の言葉だった。
愛する男と共に快感を得られる自分に作り変えて欲しかったのである。
「わかった」
勇太は短く答えると、より深く打ち込んだ。
「くひっああぁぁぁっ!」
つま先が伸びきり、全身がぶるりと震える。次の衝撃に備えたが、勇太はそのまま、ぐりぐりと腰を押し付けてきた。中を掻きまわされて、
それまでとは違う刺激が襲う。ぐちゅ、ぐちゅ、と結合部から卑猥な水音が聞こえる。
「ぁ、そ、それ……うあぁ!」
「ふむ、こういうのが、好みかな?」
「ひんっ! ひあぁぁぁっ!!」
たまらず、勇太の首にしがみついてしまう。と、それを待っていたかのように、唇がふさがれた。
「んむぅ……ちゅぅ、ん、じゅる……んぐ……」
甘い唾液が混じりあい、口の中に広がる。舌が火傷しそうなほどに、熱く思えた。勇太がやはり喉の奥で器用に笑っているのが癪だったの
で、今度は少し勇気を出して、積極的に舌を突き出してみる。しかし、その挑戦はすぐに絡めとられた。敵うはずがないのについやってしまう
のは、子供じみた意地のせいだと十分に自覚はしている。そして、そのことは勇太も解ってくれている。
どうせ掌の上だ。そこから飛び出すようなことは、今の自分にはどうしたって出来ないのだから、それなら思う存分掌で転げまわってしまお
うと、開き直り始めていた。
唇を貪りつつも、雄太のペニスは動くことをやめない。中を突かれながらも、爾は唇を離すまいと勇太を抱きしめる腕に力を込める。口腔も
膣も奥まで深くをまさぐられ、爾の身体は少しずつ開いていく。
二度目のキスから口を離すと、勇太は笑って爾の口元を、手で軽く拭う。
「はぁ、はぁ、はぁ……」
「大丈夫か?」
さすがに少し気遣わしげに勇太が眉を寄せて見せた。
「無理はするなよ?」
「大丈夫です……鍛えて、ますから」
「男前だねぇ〜、みつねぇ」
エマが四つんばいになって、にやにやと爾を覗き込む。
爾からは逆さまに見える顔に手を伸ばす。そのまま、口付けた。
「んっ?」
さすがにこれには予想外だったようで、エマはなすすべなく爾の舌をうけいれることになった。まだ口の中に残っている勇太の唾液が、エ
マの舌をぴりぴりと香辛料のように刺激する。それは久しぶりに補給された魔力だったために、余計に刺激が強かった。
「みつ、ねぇ……?」
「ふふ、おすそわけです」
キスの後でぽかんとしているエマに、爾は笑ってみせる。その笑みは完全に爾が今の状況を楽しみ始めていることを語っていた。勇太はそ
の笑顔を心底嬉しそうに見ている。
「あー……やっぱお前最高だ」
「? なんのお話ですか? ……それに、『最高』は沢山いるんでしょう?」
笑顔のままで答える爾に、勇太はいよいよ噴出しそうな表情だった。そのまま、爾の左足を抱えて、大きく持ち上げる。
「んっ、あぁ……」
膣の中でペニスの角度がまた変わり、あえぎ声が漏れる。
「エマ、可愛がってやりな」
「え……あ、うん!」
まだ放心状態だったエマは、勇太に命じられると途端に息を吹き返したように、爾に這いよってきた。
「んふふ〜、さっきは不覚だったけど……負けないかんね?」
「あ……えっと、お手柔らかに、お願いします」
「やぁだ♪」
「なんや、もう爾苛めてえぇのん?」
「そういうことなら、手加減はなしね」
「あ、え……ちょ……」
エマが爾の乳首に吸い付く。勃起した先端を舌で弄ばれて、思わず悲鳴を上げた。
テオが右の指先を舐り、軽く鋭い犬歯を立てる。痛みの中で、甘い刺激が広がっていく。
紫苑はくすくすと笑いながら、反対の乳首を指で挟んで、こね回していた。
――爾の記憶が、正常な時系列を保っていたのはここまでである。
後からどうやって思い出しても、何もかもが極彩色のなかでぐちゃぐちゃに溶け合っている。紫苑が、テオが、エマが、悪戯顔で自分に覆
いかぶさり、その合間に勇太の切なげな顔が見え、イルマとジルマは脇で抱き合ってなぜか上機嫌に歌を歌っていた。
おそらく、さまざまな記憶が一緒くたになって、ネガを重ね合わせるように焼き付いてしまったのだろう。もしかしたら、夢の光景もごち
ゃ混ぜになっているのかもしれない。
ただ、そのあとで訪れた眠りは、爾の人生で最も安らぎに満ちたものであった。
※ ※ ※
爾が目を覚ましたとき、外はまだ暗かった。周囲を見回せば、盛大に汚れたシーツを気にする風もなく、ジルマとエマと紫苑が眠っていた。
ベッドの下には、いつの間にか敷かれた布団で、テオとイルマが寝息を立てている。むろん、全員一糸も纏わない、全裸のままだ。そして、
それは爾も同じである。 しかし、肝心の勇太の姿がない。寝顔を見られるのを少しだけ期待した爾は、軽くため息を
ついて部屋を見回した。カーテンが風でゆるくはためいている。その向こうは、ベランダだったはずだ。隣のリビングからも出入りができる
ようになっている。
爾は自分の体にかけられた薄手の布団を体に巻きつけると、テオたちを踏まないように気をつけてベッドを下りた。
そっとカーテンに手をかけると、案の定、勇太が煙草を咥えて、難しい顔で何か書類を読んでいる。爾に気づくと、軽く眉をあげ、ほほ笑
んだ。
「ん? どした?」
「いえ、起きたら姿が見えなかったもので……」
かといって別に探す必要もなかったはずなのだが、勇太は軽くうなずくと自分のバスローブの前を広げた。その下は、裸のままである。ベ
ランダでそんな行動に出るのを、責める気にもならない。爾は呆れついでに体に巻いた布団を足元に落とすと、勇太のローブの中に身体を滑
り込ませる。
季節は冬の足音が聞こえ始める晩秋のこと。夜の冷気が一瞬肌を刺したが、バスローブの中は暖かかった。それは、二人分の体温があると
いうだけでは説明のつかないものだ。勇太が魔術を暖房代わりに使っていると気付いたのは、すぐのことだった。
素肌を触れあわせ、同じローブに包まれていても、何も話題がない。何かを話す必要もないのかもしれない。
勇太が爾にかからないように、顔をそらして煙を吐き出す。口火を切ったのは、そのまま勇太だった。
「まぁ、さ。いろいろ考えないといけないことがあると思うんだよな」
唐突なセリフだったが、それは確かにそうだろうと思う。
テオを狙い続ける連中はこれで終わりではないだろうし、その巻き添えから紫苑やエマを守る対策も立てなければならない。イルマとジル
マにしても、それまでの環境と全く違う、この人間の社会での仕組みを学ばなければならない。
もちろん、爾自身のこともだ。先ほどは勢いで『子供が欲しい』と言ったが、そもそも人間とそれ以外の人外種の子供は非常に稀なケース
である。二種族間の性交渉自体はそれなりに事例があるが、子をなしたという報告は存外少ない。吸血鬼に限定すると、皆無なのではないだ
ろうか。それが一抹の不安を彼女の胸に残していた。
『機関』の人間として、爾はそこまでのことを一瞬で考えた。
しかし、勇太の話の矛先は、全く別のところにあったのである。
「こうなったら一軒家しかないと思うんだよな。マンションじゃぁ、どうしても手狭だしさ」
「……は?」
「七人が住むってなるとなぁ。やっぱ俺は日本家屋がいいんだけど、平屋だと建物に場所取られるし、庭も欲しいしさ。爾は子供作る
って言うから、余裕は持たせた方がいいだろ? となると、いい物件がなかなかなくてなぁ。一から建てるのは時間がかかるし、面倒だし。
でも紫苑たちが、ここは風呂が狭いって文句言うんだよな。どう思う? まぁ、どの道一から練り直しなんだけどさ」
立て板に水のように、さらさらとそこまで一息にしゃべると、勇太は話を半分程度しか聞き取れなかった爾に意見を求めた。
――なるほど。
今の勇太にとって、爾の考えたようなことはどうでもいいことなのであろう。いや、確かにそれは憂慮すべきだが、確実な自信を持って、
解決できると思っているのだ。
それよりも、新しい家族との生活の方が、思考を割くべき事柄なのである。
なんだか不意に、何もかもがおかしくなって、爾は笑った。
「ふ……ふふっ」
「なんだよ? なんかおかしいか?」
「ははっ……いえ、なにも……ふふっ」
不動産屋で貰ってきたのだろう、この物件の情報こそが、この吸血鬼の何物にも優先する最大の懸念事項なのである。
とりあえず、このオチがやりたかったんです、はい。
しかし、無駄に伏線張ってた上に、当初の設定集を紛失してしまうという杜撰さ。案の定、風呂敷が畳めていない部分があるかと思いますが、ご容赦ください。
次回で最後ですが、投下は未定です。夏までには、きっと……はい。
長々と失礼しました。では、また。
とりあえず、お久しぶり! GJ!
GJです
は〜れむ ちゅーん ってエロ漫画、表紙と題名だけで買ったら酷いめにあったよ。
詐欺過ぎる。
エロ漫画でハーレムと名のつくものは危険度高いこと忘れてた。
>>65 ハーレムがニューヨークのハーレムだったりするから、事前に調べないとね
ちなみに私もその被害者
『ハーレム』と名の付く地雷作品リストとか、まとめて
>>3とか
>>4にテンプレしようか?
(あくまでも、作品自体をおとしめるのが目的では無いことを重々注意のうえで)
いりません
それはスレのテンプレにすると長すぎたり、もめ事のタネになりそうじゃないか?
補助板にそういうスレッド立てるとか、保管庫のネタとして提案してみるってのは良いかもしれないけど
このスレの守備範囲を明確にするって意味でもいいかも
非独占系の良作が迷い込んできて悪し様に罵られたりすることがあるけど、
ああいうのはお互いにとって不幸だからね
まとめサイトのはあくまでもネットSSについての報告をまとめたもので、
商業エロ漫画、商業エロ小説なんかについては、適用外。
(とくめー氏が個人的なオススメを記載したページはあるけど)
で、オススメを報告するならば
>>2にもある
[エロ漫画小説板] 主人公がモテモテな小説&漫画
ttp://set.bbspink.com/test/read.cgi/erocomic/1015857415/ が、本来の話題の場。
しかし過疎ってて機能していない。
さて、では地雷商業エロ漫画や地雷エロ小説はどこで話題にするのがベストかというと、
やっぱり補助掲示板でしょうか。
まぁ、そんなの話題にするまでもないってんならそれまでだけど。
とりあえずやるとしたら補助掲示板かな
商業作品について語るスレと地雷報告スレを作るか、まとめて話すスレを作るか
若しくは既存の雑談スレを利用するか
早漏なもんで補助掲示板にスレ立ててきた。
良作、地雷、情報集めて目指せデータベース。
今日は久しぶりにとらのあなにでも行ってみるか。
舞favorite なんかは主人公一人だし大丈夫・・・と思いきや
お客に奉仕するシーンあるしこのスレ的には地雷なんだろうなあ
個人的には大丈夫、って人も俺含めいるだろうが、スレの定義的にはアウトじゃね?
思うんだが、書き手にしろ読み手にしろ、こだわりのない人から見た場合
ハーレムと乱交って同ジャンル(ないし近似ジャンル)だと思われてるんだろうな
その人もギリギリSistersと舞Favoriteとで作風を変えてるって感じがないし、
本人的にはどっちもハーレムジャンルのつもりで描いてそうだ
いや、如月群真は元々乱交作家だな
乱交の中での純愛みたいなのが彼の十八番だ
昔作者のサイトに載ってた舞漫画では普通に主役男友達数人と乱交してたからなー
乱交や輪姦はいまいち理解できない
ということで俺は、これは分身の術を使ってるんだ、と思い込むことにしてる
3つの穴でちんぽくわえこんでる女の子なんて、
普通の3倍も主人公にご奉仕してくれてると考えれば、可愛いもんよ
複数プレイの場合女の子が余ったりすると
ハーレム仲間との間で時間つぶしの百合とかもいやっていう人もいるね
その点分身というのはありなんだろうか?
また話題がループしてるな。
どうしても百合に話を持って行きたいのがいるからじゃね。
去年にも一昨年にも居たけれどな
いや、はーれむちゅーんやら群真やらの話題。
前スレでも同じような流れで話題が語られた。
補助掲示板で紹介されていた「おふらいんげーむ」買ってみるかな。
人柱ならともかく地雷を買うのはこの不景気じゃあマゾすぎるし。
>>51 ハーレムものならタイトルお願い。
>>62 遅れたけどGJ。みっちゃんかわええ。
>>89 それは単行本未収録の部分が地雷なのか?
まあ主人公ショタハーレムよか普通の男(16歳以降)が主って
方が面白みはあるのよな、個人的には。
孕ませもアリだとさらにテンション上がる。
星の王子様とかハーレム継承系じゃねーか
主人公タイプとかハーレム構成とか地雷とか、そういう作品情報を、
このスレじゃなくて補助掲示板に書き込んでくれると、あとからまとめるときに助かるんでお願いしたい。
あれは地雷だぜ、だけじゃなくて、こういうシチュがあるから地雷だぜ、まで教えてくれるとさらにありがたい。
んだなあ。このスレだと話題ループするしな・・・
ようやく読む時間ができた。
亀だけどごめん。
>>62 ハーレムの女の子たちと一緒に住む設定で、どういう間取りにするか、とかは考えるのは非常に楽しい。
高層ビルの最上階を買い切って、とか、南国のリゾートホテルを女性従業員ごと買い切るとか。
あるいは和風の一軒家、洋風のお屋敷等々。
妄想するのは楽しい。
勇太くんたちがどんなところで暮らすのか、楽しみです。GJ.
らぶマネ!がアレしてる
反応に困るレスだな。
流れを切って申し訳ない。
書いてるうちに100KB越えて、だらだらと長くなってしまったので分割投下します。
前半はエッチ、後半はエロで、今回投下分には本番なし。
下記の注意事項に危機感を感じた方は、タイトル『開店!キャバクラ六年二組!!』でNG登録を推奨。
・登場ヒロインはすべて小学六年生。
・主人公は高校生で朴念仁。
・50KB越えの長文。
・思いつくまま書き進めたので構成に難があります。
・悪ノリ、いつもの449。
NG登録が行き届いたと思われる今日の深夜に投下しますが、
ほかに投下予定のある方がいれば、先に投下してください。
当方は後日、間隔を開けて投下します。
いま投下してもたぶん反応少ないよ?
ちゃんと完成させてから自分のホームページにのっけたほうがいいんじゃないの?
さすが読み手様
なんでも無理が通る
えっ僕読みたいよ・・・・
+ +
∧_∧ +
(0゜・∀・) ワクワクテカテカ
(0゜∪ ∪ +
と__)__) +
まだかなー。
素っ裸で待ってルヨ…そろそろ風邪ひいちゃうっ
104 :
>>97:2009/05/11(月) 04:40:23 ID:d2LJ18k0
NG登録はお済みでしょうか?
では、投下します。
ただし、今回のお話は、主人公が朴念仁です。
しかも、以下に投下する本編は、朴念仁の主人公視点で書かれています。
実際に、主人公の気づかない部分、知られざる事実などがいくつか存在しますので、
それを読んでから本編を読むのも、一つのパターン化と思います。
その場合、下記リンクにある、ハーレムスレ補助掲示板に投下したバックストーリーを読んでみてください。
ttp://jbbs.livedoor.jp/bbs/read.cgi/otaku/8110/1171153485/102-114 バックストーリーを読まずに、朴念仁の主人公視点で読んでみたい方は、そのまま以下投下分をお読みください。
そのあとでバックストーリーを読むのも、いいかもしれません。
寝取られはありません。
最終的には、みんなで仲良しのハーレムに着地しますので、そのあたりは信じていただければ幸い。
第一話
『開店!キャバクラ六年二組!!』
「お兄ちゃん! もう朝だよ! 早くおきて!!」
妹の声で目が覚めた。
もぞもぞとベッドの上であがくようにしばらく経ってから、俺は観念して起きあがった。身長180ちょいの俺がベッドの上であがく姿はさすがに
みっともない。さっさと起きるべし。
窓から射し込む光は清々しい朝の陽光。新しい朝が来た、希望の朝だ。
「今日は空(そら)が朝ご飯作ったから、早く食べてね!」
俺の妹、空(そら)が言う。珍しいこともあるもんだ。いつもは俺の方が早くおきて、朝飯の準備も俺がしているのに。
空は、小学六年生。もうそろそろそれなりの家事スキルを持ってほしいと思っているわけで、こうして自主的に食事の準備をしてくれるのは
非常に好ましい。同年代の女の子に比べれば少し背の高い方だろうか、手足も細く、髪も背中に届くさらさらストレート。兄の贔屓目を
さっぴいても可愛い部類にはいるんだろうから、料理スキルを身につければもう立派なモテ子まちがいなしだ。ぱっちりお目目から
真珠の涙を流したりしたら、男の子なんてイチコロだろう。
そして俺は時計を見た。
もう、八時を回っている。今日は日曜日なので学校の心配はないのだが、それでも普通は日曜日でも朝五時には目を覚ましている習慣なので、
ずいぶん遅くまで寝ていたことになる。
たぶん、夕べなかなか寝付けなかったせいだろう。
簡単に身支度をして部屋を出る。
この家はけっこう大きい家なんで、ダイニングも広々だ。朝食のテーブルには、トーストとサラダ、そして目玉焼きとベーコン。簡単な朝食だけど、
空が自分だけで作れるようになったのは素直に嬉しい。
おじさんとおばさんが家をあけることが多いため、いつも俺と空しかこの家にいない。週に何度か家政婦さんに来てもらってはいるものの、
食事もずっと頼りっぱなしと言うわけには行かないだろう。朝食にしても、手を抜けばいくらでも簡単に出来るけれど、やはりある程度は手を入れて
おきたい。空も女の子なんだから、こういう所に手を抜かないように育ってほしいからな。
空は、俺の妹みたいな存在であって、俺の本当の妹ではない。
俺は、数年前に両親を事故で亡くし、この家に養ってもらってはいるものの、養子になった訳ではない。この家の、津島(つしま)のおじさんと
おばさんは俺の両親の友人で、身寄りのなくなった俺を養ってくれているのだ。
だから俺、静弦太郎(しずか げんたろう)と津島空(つしま そら)は、兄妹のようであっても正しくはそうではない。
もちろん、俺は空のことを妹のように思っているし、空は俺のことをお兄ちゃんと懐いてくれるわけだから、戸籍とかそんな細かいことは気にしない。
空は、俺の妹みたいな存在であって、俺の本当の妹ではないことなどは関係ないのだ。
俺がそんなことを今更考えながら、やや火が通りすぎた目玉焼きを食していると、なにやらそわそわしながら空が俺のそばに寄ってきた。
「お兄ちゃん、今日、買い物に付き合ってくれる約束だったよね?」
空が言うとおり、確かに俺は数日前、約束していた。なんでも、おじさんにお願いしてパソコンを買ってもらえることになったらしく、それに付き合う
ことになっていたのだ。おじさんとおばさんは今日も仕事があるため、俺がお金も預かっている。
「それね、また今度にしてほしいの・・・」
別に、予定変更は問題ない。特に来週、再来週の日曜日にこれといった用事はないし。
俺が所属している部活、合気道部の自主連は毎週日曜日にあるわけだが、その名の通りこれは自主参加。こっちの都合でどうとでもなる予定だ。
自主連にでられない代わりに、ランニングなどの個人トレーニング主体にすれば無問題(もーまんたい)。
かまわないよ、と空の申し出に応えつつ、その理由を聞いてみることにした。
すると妹は、申し訳なさそうな笑みを浮かべて、
「今日ね、友達と『お茶会』をする事になったの」
そう答えた。
成る程、友達と遊ぶ予定が入ったのなら仕方がない。別にパソコンは急ぐわけでもないから、友達の約束を優先してもいいんじゃないだろうか。
俺との約束を反故にすることを申し訳なく思ってるんだろうけど、それくらい気にしなくても大丈夫だ。
「それでね、」
と、空はまだ話に続きがあるようで、先ほどからの申し訳なさそうな表情のまま、
「お兄ちゃんも、招待したいの・・・」
そう言った。
・・・・・・。
え〜と。
なんで俺が?
「あのね、お兄ちゃんがきのう、女の子にフられたってこと話したらね? みんなでお兄ちゃんを元気づけようってことになって・・・」
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・俺の可愛い妹よ。
「え?」
よけいなこと言いふらしてんじゃねえよ!!
「痛い痛いお兄ちゃん痛いよ痛いいたたたたたたたたたたたたたたたたたたたた!!」
兄の怒りのこめかみぐりぐりを食らえ。
あーそうだよ、フられたよ!!
きれいさっぱり、がっつりばっさりフられましたよ!!
昨日土曜日、俺は好きだった女の子に告白、見事に玉砕した。
フられた理由は、「好みの顔じゃないから」。
まぁそりゃあ、しかたねーわな。親からもらったこの顔かたち、好みじゃないといわれたからってハイそうですかと交換できるわけがない。
それで、フられて家に帰ったら、なぜだか妹にバレていた。
「・・・だって、お兄ちゃん、元気ないんだもん・・・・・・」
俺のこめかみぐりぐりから解放された空は、ちょっぴり涙目でそう言った。
「みんなだって、お兄ちゃんのこと心配して、励ましたいって言うんだよ?」
空の友達は、しょっちゅう家に遊びに来るから、俺もよく知っている。みんなそれぞれ個性的で、可愛い女の子たちだ。高校生の俺にだって
けっこう話しかけてきてくれるから、空と同じくみんな可愛い妹みたいなものだ。
「まったく、しょうがねえなぁ・・・」
昨日の今日で俺の失恋を言いふらす空にも困ったものだが、俺を心配してくれているのは正直言って嬉しい。みんなの情けが身にしみるぜ。
「わかったよ。そのお茶会、ありがたく参加させてもらうよ」
俺がそう言うと空は、ぱあっと表情を輝かせて、ありがとう、と言った。
お茶会の開始時間は、お昼の十二時だそうだ。場所は空の部屋。二十畳くらいはある部屋なんで、そこそこ人が入っても大丈夫。友達六人、
それに空と俺の八人くらいならば十分余裕だろう。
始まるまでもう一眠りといきたかったが、空から強くダメ出しを食らった。何でも、飾り付けとかお菓子を作ったりの時間がかかるから、その間、
メインゲストの俺は家にいてもらっては困ると言うことらしい。
というわけで家から追い出された俺は、日課のランニングをかねて少し離れたショッピング街に向かった。空たちはお菓子を作るといっていたが、
残念ながら俺は彼女らの、お菓子づくりの総合力を知っている。そこそこ作れる女の子が二人ほどいるが、ほかは壊滅的だ。
遠回りの里山をコースにランニングを終えて、ショッピング街に到着した俺は、このあたりでなかなか美味いケーキ屋に立ち寄った。お菓子を作る
といっているところへケーキを買って帰るというのもずいぶん失礼な話だ。適当に人数分を選びながら俺は、こういう感覚に何か既視感を感じたの
だが、なんだっけ・・・。
ああそうか。『サザエさん』で、釣り好きのお父さんが「晩ご飯は期待しておれ」と家族に啖呵を切って出かけるものの、みんなはそれを当てに
しないで、夕食は店屋物にしようとかお総菜買ってこようとか相談し出すっていう、あれだ。
その論法でいくと、オチとして待っているのは、本当に大漁だったパターンか、帰りの魚屋さんで魚を買って体裁を取り繕うパターンか、どちらかだろう。
まぁそれでも、空たちがちゃんとお茶菓子を作れているならそれもよし、どこかで買ってきていたとかなら笑い話にもなるだろう。
俺はケーキ屋で勘定を済ませると、スーパーで晩飯の材料を買った。今日は家政婦さんも来ないから、俺が晩飯を作ることになる。おじさんも
おばさんも帰ってこないけど、空の友達も食べて帰るだろうから、ちょっと多めに買い込んだ。ちなみに献立は麻婆豆腐。食べれば病みつきになる
原点の味、本場四川のピリ辛麻婆だ。
帰りはのんびり歩いていくことにした。
もちろん、荷物がかさばるし、ケーキの箱を不用意に揺らすわけにはいかないからだが、空の指定した時間まで十分ゆとりがあるからだ。
帰り道、すっかり花の落ちた桜の木のそばを通る。
そーいや、ここであの子に出会ったんだよな。
桜の花が散るこの木の下にいた彼女は、ずいぶんと可愛く見えた。そのときは声をかけられなかったけど、後で自分の学校で彼女を見つけて
素直に嬉しかった。
フられたけどね。
それにしても、ずいぶんキツいことを言われた気がする。
「ちゃんとつりあいをわきまえて告白してくださいね」とか、なんだか自分が可愛いのを鼻にかけている感じだ。
確かに俺の顔はアイドルみたいなイケメンじゃないかもしれないけど、目を覆いたくなるようなブ男じゃないと思う。自分で言うとなんだか
ナルシストっぽく聞こえるかもしれないけど、死んじまった親父とお袋の、それなりにいいところが混ざった、愛嬌のある顔つきをしてるんじゃない
かな。ちょっとガサツっぽいかもしれないけど、俺はこの顔、嫌いじゃない。
でも、そんなの好みは人それぞれ。俺が自分で気に入ってる顔であっても、好みに合わないと感じる人も多いんだろう。
今回、向こうの趣味に合わなくて残念でした、ってことだろうな。
まぁ、早く気持ちを切り替えよう。
空たちにも気を使わせたみたいだしな。
せっかくだから、みんなが俺のために催してくれたお茶会を、思いっきり楽しむことにしよう。それがみんなの気持ちに応えるってことだもんな。
そうして俺はのんびりと、春の名残が残る遊歩道を歩いて帰った。
家に着いたのは、ちょうど十二時を少し前に残した時間だった。
家にはいると、誰も出迎えに来なかった。そのかわり、玄関においてある俺のスリッパの上に、一通の封筒が乗っていた。
手に取ってみると、表には『お兄ちゃんへ。 このプレゼント、受け取ってください。』と書いてある。
俺は、買ってきた荷物を冷蔵庫にかたしながら、まだ封を切らないままの封筒の、中身を想像した。
昔、俺の誕生日に、空がこんな封筒をくれたことがある。表の文面は、さっきのものとおおかた同じ。中身は何かというと、空の手作りチケットだった。
『肩叩き券』『コーヒー作り券』『背中流し券』などなど、そう言ったサービスを提供するチケットだ。
普通、こういうチケットはお父さんやお母さん、おじいさんおばあさん相手に渡すもんだろう、と俺は笑った。と同時に、父の日にもそういったチケット
をもらったことがないらしいおじさんに同情をした。
さて、今度の封筒には、どんなのが入ってるんだろうな。
お菓子を作った後だろう、シンクにおきっぱなしのボウルや泡立て器を簡単に片付けた後、冷蔵庫の中から飲みかけのコーラのボトルを取り出した。
さっきの散歩のせいで喉が渇いたけれど、冷えた飲み物はこれしかなかったのだ。ぐびぐびとあおり飲んで人心地。さて、封筒を開けるか。
ぺりぺりと封を開けて、中に入っている紙を取り出す。
『 』
『 本日開店!! 』
『 お兄ちゃん専用小学生キャバクラ. 』
『 『六年二組』. 』
『 』
『 』
『 ホステス在籍数、なんと七人!! 』
『 もちろん全員小学生!!. 』
『 フレッシュぴちぴちギャルたちが、 』
『 お兄ちゃんのご来店を待ってます☆. 』
『 』
むせた。
コーラが喉に絡まり、げほげほと咳込んだ。
なんじゃこりゃ。
あいつらキャバクラの意味わかってんのか?
ピンク色の紙に、パステルカラーで可愛らしくポップな書き文字。文面に目をつむれば、いかにも女の子らしい可愛さのあるチラシなんだが。
間違いなく文面はチラシの色の通り、風俗店のピンクチラシ風だった。どうもこれ1枚きりの完全手書きチラシ。
裏を見ると、ご丁寧に『店』の地図が。玄関あがって突き当たりの階段上って一番手前の部屋、お兄ちゃんの隣の部屋、って地図、この家の見取り図じゃん。
そして同じく裏面には、在籍ホステスの名前が。
『そら』
『かみな』
『みはる』
『さぎり』
『らん』
『こさめ』
『みくも』
・・・・・・いくら何でも、これはいただけない。
悪乗りのしすぎだ。
小学生の女の子がついていい冗談じゃない。
風俗店のまねごとなんて、許せるわけがない。
俺は、少々小言を言ってやらねばならんなと大きな鼻息。
そのまま立ち上がり・・・・・・っと、勢いよすぎてふらついちまった、そのチラシをもって二階への階段を上る。
とんとんと階段を上りながら、でもやっぱりきつく叱るのはやめておこうと思い直す。少なくとも俺を気遣っての催しだから、悪気はないはずだ。
お茶会を大きく逸脱するようならそのときに叱ればいい。もちろん、いかがわしい行為などは俺が許さなければ防げるわけで、ちゃんと監督してや
ればいい。
とりあえず、最初にきっちりと言ってやれば、みんなも反省するだろう。
二階に上がり、空の部屋の前に着く。
開き戸にはご丁寧に、『キャバクラ・六年二組』の看板が下げられていた。俺はノックをして、入るぞと声をかけた後、ドアを開けた。
「「「「いらっしゃいませー!!」」」」
いきなり、女の子たちの賑やかな声でお出迎え。
部屋の中にいた七人の女の子が、一斉にぺこりとお辞儀をしてご挨拶。
「さーさー、お兄ちゃん、お席はこちらでーす♪」
にこやかな笑顔で俺に寄り添った空が、部屋の真ん中にあるテーブルのそばに案内する。一段上等のふかふかクッションに俺を座らせて一言。
「ね、驚いた?」
悪戯っぽく笑う空と、その友達の女の子六人。
「もしかして、なんか変な期待してたでありますか!?」
六人のうちの一人、山倉美晴(やまくら みはる)ちゃんという女の子が、笑いながら話しかけてきた。
なんだか語尾が軍人口調というか、上官に対する下士官みたいな感じだけど、実際はそんなにかたっくるしくない。目上に対する言葉尻と、
元気爆発な勢いが正面衝突して出来上がったような、奇妙な喋り口だ。いつも陽気な元気娘で、とにかく笑顔が絶えない女の子なのだ。
髪の毛はほとんど男の子みたいなベリーショートで、背も高いから男子とよく間違われるそうだ。今日の服にしたって、ショートパンツに
ゆったりした薄手のトレーナーと、確かにそれっぽい。
俺も最初は男の子と見間違えた口だが、最近はずいぶんと女の子らしくなってきたのでもう大丈夫。
俺の左右に空と美晴ちゃんが座り、ほかの子もそれぞれテーブルを囲んで座った。
「弦太郎殿が失恋したと聞いて、とにかく励まさねば、と思った次第でござるよ。」
「品のない冗談で気分を害されたかもしれませんけど、お許しくださいね?」
ござる、とか時代劇の忍者みたいな喋り方の女の子が、横内加美菜(よこうち かみな)ちゃん。
陸上部のエースで、100メートルジュニアの部門では県の代表に選ばれるくらいの実力者。基本的にスポーツ万能で、少し前にも、俺が通って
いる合気道の道場にも入門し、なかなかの筋の良さを見せている。
ほっそりした手足のスレンダーな女の子で、短めに結わえたポニーテールが可愛らしい。少し陽に焼けた肌で、ボーイッシュな風貌の割には
淡い色の可愛らしいワンピースの服を着ている。そこらへん、実は気にしてるんじゃないかなぁなどと思ったりする。
上品な言葉遣いで謝ってきたのは、福島小雨(ふくしま こさめ)ちゃんという女の子。おっとりとした物腰柔らかな雰囲気の、深窓のご令嬢タイプ。
別段彼女の家が富豪やらやんごとなき家柄とかいうわけでないので、世が世ならお姫様、っていうセンは消えるのだが、それでも十分立派なお嬢様
である。天性というか天然というか。
腰よりも長い黒髪ストレートでそれが少しも乱れる気配がないあたり、動作に雑さが見あたらない。白いドレスを思わせるワンピースのスカートにも
乱れなく、誰が見てもお嬢様である。
俺は、この場に着いたら最初にびしっと言ってやるつもりだったのだが、こうして先に謝られてしまっては、なんだかそれも言いづらい。
う〜む。
ま、いいか。
「しょうがないな、みんな程々にしろよ?」
俺がそういうと、みんなはにかんだような笑顔で頷いた。基本、みんな良い子なのだ。
「変な意味じゃなくてー、今日は純粋にー、弦太郎君に楽しんでほしいのさー。」
そういったのが、気怠げな喋り方の女の子、堂島みくも(どうじま みくも)ちゃん。
肩の力もずいぶん抜けたリラックス。年上の俺を君付けで呼んだりするややフリーダムな女の子だ。少し糸目がちな風貌は、間延びした語尾と
相まって、なんだか終始眠そうな感じなのだ。
この子は七人の中で一番大人びた風貌だ。小学六年生にしてはずいぶん発育もよく、高校生くらいには見えてしまう。柔らかくウェーブのかかった
髪といい、年齢不相応の色気みたいなものを持っている。
今日は、ラフな感じのブラウスと、きわどいカットのミニスカで、大人っぽいおしゃれなファッションで決めてきた。
これだけ俺のことを心配してくれる気持ちに対して、ちゃんと応えてやらないとなぁ。
俺が失恋したのは事実だけど、それをいつまでも引きずっても、良いことなんて一つもない。可愛い妹たちに落ち込んだ姿を見せるのも、格好悪い
に違いない。
それを思うと、さっき、みんなに対して小言を言おうとしたのだって、俺のなかのイライラした気持ちが無意識に八つ当たりの対象を見繕ったのかも
しれない。
みんなに、みっともないところを見せないで済んで、ぎりぎりセーフって所かな。
「ありがとな、みんな」
俺がそういって笑うと、とたんにみんな顔を赤らめて、そわそわしたり、ぼーっとしたり。そんなに俺が感謝するのが意外だったか?
「と、とにかく、お茶会始めませんか、弦太郎さん!」
ドモリながら顔を真っ赤にして、ずいぶんと緊張して話しかけてきたのが、絹沢蘭(きぬさわ らん)という女の子。
最初にあったときはもっとフランクな、言い方は悪いけど男っぽい喋り方だったような気がする。いつの間にか言葉遣いが丁寧になったけど、
その分緊張して、俺に遠慮してるみたいでちょっと残念かな。
見た感じは気の強そうな風貌をしているけれど、全体的にまだまだ子供だ。丈の短いシャツと、ミニスカというヘソ出しルック、ちょっとラフな
服装でギャルっぽい感じがするけれども、中身がずいぶん追いついていない感じ。少し癖っ毛な感じの髪がまた、背伸びした子供のようで
ほほえましい。
にゅ〜っと。
蘭ちゃんの言葉に続いて、俺の前になにやら紙切れが差し出された。
「・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・これメニューだよだよ?」
ずいぶんと奇妙な間を挟んで話しかけてきたのが、六人の友達最後の一人、早瀬狭霧(はやせ さぎり)ちゃんだ。
なんというか、一言で言うと不思議ちゃん。話し方にしてもそう、いつも奇妙な間を持たせ、おまけに語尾が反復するという。たまに話す言葉が
奇抜だったり、占いに詳しかったりと、ずいぶんと電波っぽい印象ばかりが目立つ女の子。
だけどそういうのは、ちょっと人見知りしたり、想像力豊かなだけで、何も特別なことじゃない。お菓子づくりが得意な、普通の女の子なのだ。
小学六年生という割に、少し幼い印象を受けるのもそういう気質からだろう。肩までの髪、眉を隠すくらいの前髪と、日本人形を思わせる
かわいらしさ。今日はミニスカートと長袖のブラウス、膝上までのニーソックスといういでたち。しかもそれが全部黒というのがまた。顔とか手とか
太股とか、服の間から見える肌が真っ白なのが妙に目立つ。
メニューを見ると、紅茶、コーラ、オレンジジュースと飲み物が並び、あとはケーキ、クッキー、シュークリームと、なんとも女の子らしいラインナップ。
最初はキャバクラなんてけしからん、とか思ってたけど、やっぱりそこはそれ小学生の女の子なんだ。俺はなんだかホッとして、そのメニューから
紅茶とケーキを頼もうとしたが、
「・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・シュークリームおすすめすめ。」
にゅ〜っとメニューの項目を指さすので、それにした。
元気娘の美晴ちゃん、スポーツ娘の加美菜ちゃん、お嬢様の小雨ちゃん、マイペースのみくもちゃん、緊張娘の蘭ちゃん、不思議娘の狭霧ちゃん。
そして我が妹の、空。
この七人の女の子に囲まれて、お茶会は始まった。
さすがおすすめと言うだけあって、シュークリームは美味しかった。
俺も少しは作るけど、これほど美味くはない。聞けばやはり、狭霧ちゃんが家で作ってきたのだそうな。
「うん、すごく美味しいな!」
俺がそういって褒めると、狭霧ちゃんはちょっぴり頬を赤らめて小さく無言のピースサイン。
少し香りが強い感じの紅茶とも、すごく良く合った。なんだか気分がぽかぽかする感じだ。
「お紅茶のおかわりはいかがですか?」
小雨ちゃんが、上品に手を差し出すので、お言葉に甘えておかわりを頼む。あまり飲み慣れない風味の紅茶なので、上等なものなのかもしれない。
「弦太郎殿! ゲームで遊びたいであります!!」
俺の隣に座っていた美晴ちゃんが、俺の腕にしがみついて言ってきた。ぎゅっ、と身体を密着させるもんで、美晴ちゃんの胸もおしつけられる。
女の子のそういう仕草は、正直言って嫌いじゃない。だって、男の子だもん。
いままでは妹の友達ってことで、ひっくるめて妹みたいなもんだと思っていたんだが、やっぱり女の子なんだなぁと変なところで感心してしまった。
そうして、紅茶のおかわりを飲み干した俺は、美晴ちゃんの持ってきたゲーム機で、対戦ゲーム。
ゲームパッドをラケットに見立ててのテニスゲームや、ゲーム機につないだ板の上でバランスをとるスノボゲームとか。
「やったであります! またまた弦太郎殿に勝ったでありますよ!!」
そうやって喜ぶ美晴ちゃん。くそう、いつもならここまで完敗することないのに。どうにも今日は調子が悪いのか。バランスボードなんてメタメタだった。
「お、お疲れさまです、弦太郎さん、喉乾きませんか?」
そういって蘭ちゃんが、コーラの入ったコップを差し出してくれた。ちょうど冷たいジュースが欲しかったところなんで、ありがたい、気が利いている。
そういえばこのコーラ、さっき俺がキッチンで飲んだのと同じ味だけど、いつものコーラとちょっと違う感じがする。炭酸のしゅわーっとした味とともに、
ふわーっと気持ちが浮かれてしまうような解放感。新発売だろうか、けっこう好みの味だ。
「私もそれー、飲みたいなぁー。」
俺の背中にぺったりと身体を張り付けて、みくもちゃんが言った。もちろん俺の背中にはみくもちゃんの胸が押しつけられるわけだ。ずいぶんと
発育の良いことで、さしずめEカップはあるんじゃなかろうか。そして肩越しに、俺の飲みかけのコップをかっさらい、飲み始めた。耳元に
みくもちゃんの喉があるもんだから、ごくん、ごきゅんという喉音が聞こえて美味そうにコーラを飲み干した。
俺が口を付けたコップを、ためらいもなく使うってのはあれか、間接キッスがどうのこうので遠慮してる俺がウブってことか。成る程成る程。
「ねぇ、お兄ちゃん」
空が、俺のそばに来て声をかけてきた。
「このチラシ、よく読んだ?」
そういって、さっきのチラシを持ってきた。よく読んだも何も、別に対した情報量じゃなかったような。店の名前、女の子の人数、名前、部屋の地図、
そんなところか。
「もう、ここに書いてあるのは、ちゃんと読んだの?」
空が指さす部分に目をやると、なにやら一行書いてある。
『先着一名様に、特別サービスチケット進呈♪』
おお、なんだか見落としてたみたいだけど、確かに書いてあるな。
「サービスチケットって、なんなんだ?」
俺がそう質問すると、加美菜ちゃんがその現物を持ってきた。
「これでござるよ。」
渡された紙片は、ちょうど単語帳サイズの大きさで、何枚かの紙が重なって五ミリくらいの厚みになっている。一枚一枚の紙はきっちりと
シールのように張り付いているから、普通にしてるとめくれることはない。
その一枚一枚がどういった種類のチケットかは、ちょうど張り付いた裏側に書いてあるみたいなのでまだわからないのだが。
「ここから一枚ずつ、順番にめくって使うでござるよ。」
加美菜ちゃんに教えられるとおりその紙片を眺めていると、確かに、少しずつ段差が出来ている場所があった。成る程、ここからなら一枚ずつ
順番にめくっていけるな。
「めくっていいの?」
俺がそういって訊ねると、女の子みんなが、うん、と頷いた。
「ここはお兄ちゃん専用のお店だから、そのチケットがもらえるのはお兄ちゃんだけなの。」
空が言った。
そうか、俺だけのチケットなのか。
じゃあ遠慮なく。
「ぺりぺりっと。・・・なになに、『ツイスターゲーム参加券』?」
はーい!ツイスター入りましたー!! っと空が、俺のチケット読み上げにあわせて復唱する。同時にほかの女の子たちはパチパチと拍手したり、
タンバリンを鳴らしたりと賑やかに応じた。
そして用意されたツイスターゲームのシートとルーレット。1メートル強四方の白いシートに、赤青黄と緑、四色の丸がいくつかプリントされている。
ツイスターゲームというのは、このマットの上に対戦者二人が乗り、ルーレットで指示された色の部分に、指示された両手足を交互に乗せていく
バランスゲームなのだ。
ゲームが進むと二人の姿勢も絡まって、変なポーズになったりするのが傍目にも楽しい、そういう遊びだ。バランス崩して手足がシートから
離れたら負け。
「ゲームは二回、もちろん、勝った人にはご褒美がありまーす♪」
司会のように進行を進める空が言うと、ほかの女の子たちもきゃあきゃあ言って盛り上げる。
「勝った人は、負けた人を、好きなだけハグできまーす♪」
おお、そりゃすごい。ぎゅって出来るわけだな、ぎゅって。
そうして女の子たちは、黒い筒の中に入った竹串を一本ずつ、いっせーのーせ、で抜き取り、印がついている一人を決めた。
「弦太郎様、私がお相手させていただきますわ。」
印が付いた串を嬉しそうに見せて、小雨ちゃんが名乗り出た。
「ええと、そんな長いスカートで大丈夫なの?」
俺は素直に、小雨ちゃんの格好を指して言った。彼女はお嬢様が着ている上品なドレスみたいな、長くて真っ白いスカートを穿いているのだ。
「はしたないところをお見せするかもしれませんけど、笑わないでくださいね?」
もちろん、承知。
ではゲーム開始!
TURN8 kosame's SIDE
「小雨ちゃん、右足を青に!」
「そ、そんな〜・・・」
空が回したルーレット、読み上げられた指令に小雨ちゃんが恥ずかしげな声をあげた。
今の姿勢からその通りに従うならば、右足を、大きく開いた俺の股の下に通さなければいけないからだ。
「気にしないで、頑張れ!」
俺が励ます。ちょうど俺は、特に身体を捻るわけでもなく、前屈みになってるだけで、ちんまりとしゃがんでいる小雨ちゃんの上に
覆い被さっている感じだ。
「それでは、しつれいいたします〜・・・」
そういって小雨ちゃん、おそるおそる右足を伸ばして、俺の足と足の間に進めてきた。そうすると自然に小雨ちゃんの腰の位置が高くなり、
両手をシートに付いたままお尻をあげる形になった。
「いやぁん、はしたないですわ・・・」
羞恥に泣きそうな声を上げて、小雨ちゃんの右足がシートの青色を踏む。そうすることで、くい、と更にお尻の位置があがった。
「おおっ!」
俺の股の下から小雨ちゃんがお尻をあげたことで、俺の股間にぐい、と押し付けられた。
「ああん、なにか、お尻にあたってますわ・・・。」
小雨ちゃん、頼むから、そんな悩ましい声を上げないでくれ。
そして、ゆらゆらとお尻を揺らさないでくれ。
くすぐったくて、股間が反応しちまうじゃないか!
TURN15 gentaroh's SIDE
「お兄ちゃん、右手を緑に!」
おし、俺の番、右手をみどりみどり〜っと、あったあった、あそこだな?
「・・・ええと、弦太郎様、もしかして・・・・・・」
小雨ちゃん、ごめん、緑に手を付こうと思うと、そこに手を通さないとだめなんだよ!
白いスカートに覆われた足を大きく開いて四つん這い、そんな小雨ちゃんの足の間に、俺は右手をくぐらせないといけないのだ。
俺はそーっと、小雨ちゃんのスカートの下に手を入れる。そのまま伸ばすと、腕がスカートの裾を持ち上げる形になって、するするとまくれていく。
「あっ、ああっ、おやめになってぇ〜・・・」
足首くらいまであったスカートの裾がするするするする捲り上がって、真っ白な太股がちらりちらり。
周りを見渡せば、ミニスカとかショートパンツの女の子もいるから、太股だって珍しくはない。珍しくはないんだが、こうやってもともと隠れていた
スカートの下から現れる太股はまた格別なのだ。
そうして、真っ白な膝の裏まで拝んだ上に、ちらちらとお嬢様の太股を拝見。いやあ、眼福眼福。
「お、おねがいですから、こっちをみないでくださいまし・・・」
と、小雨ちゃんの声がする方に顔を向けると、ちょうど目の前に彼女のお尻があった。白いスカートのお尻は、四つん這いで高く掲げられた
おかげで、お尻の形がけっこうくっきり現れていた。
「見ないでくださいってお願いしましたのに、ひどいですわ〜・・・」
小雨ちゃんは俺の顔からお尻を離そうとして、バランスを崩して、ころん、と転んだ。
「ハイ、そこまで、お兄ちゃんの勝ちー!」
空が宣言してゲームセット。一回戦は俺の勝ち!
というわけで、勝利のボーナス。
「お手柔らかにお願いいたしますね・・・?」
両手を胸の前に引き寄せて、顔を真っ赤にして俺の前に佇む小雨ちゃん。白くて可憐な花のような女の子だ。
そんな小雨ちゃんを俺は抱き寄せて、ぎゅってする、ぎゅって。
俺は身長も高く、小雨ちゃんを抱きしめると彼女の頭がちょうど顎の下あたりにくる。俺はそのまんま、その髪の毛に鼻を埋めるようにして、
彼女の香りを堪能した。
小雨ちゃんも俺の胸の中であうあう言ってるが、そう簡単に解放してやらない。勝利のご褒美だからな。
周りのみんながうらやましそうな声を上げる。確かにこの香り、いい感じだ。小雨ちゃんの華奢な抱き心地といい、これぞ勝利の特権。譲る
つもりはサラサラないぜ。
「第二回戦〜!!」
空の宣言とともにまたまた登場した、竹串のくじ引き。さっき対戦した小雨ちゃん以外の女の子が、それぞれ一本ずつ引いて、当選者発表。
「はーいー、わたしー!!」
みくもちゃんだ。高々と当たりくじを掲げ、大喜び。
ちょっとゆったり目のブラウス、けっこう短いミニスカと、ブランド風のおしゃれなファッションで、小学生らしくない発達ボディのみくもちゃん。
そんな彼女とのツイスター対決、ドキドキだぜ。
TURN6 mikumo's SIDE
「みくも、左手を赤に!」
「おっけーー、右手赤ねー。」
まだまだゲームも序盤、お互いそれほど姿勢も無理がなく、向き合ってしゃがんでるだけだ。
みくもちゃんの番、足もほとんどそろえてしゃがみ込んだ姿勢から、左手を動かす。その位置で空いている赤というと・・・ちょうどみくもちゃんの背中側だ。
「みくも殿、後ろに赤があるでござるよ!」
ギャラリーの加美菜ちゃんがアドバイス。姿勢としても、ちょっと上半身を捻って後ろに手を回せばぜんぜん届く余裕の位置だ。
「りょーかいー。」
そしてみくもちゃんが手を後ろに回すと・・・。
やべえ、パンツ見えてるんですけど!!
手を後ろに回すことで、上半身を背中側に反らすような姿勢になり、重心の位置が変わったもんだからそろえていた太股がぱっくりと開いた。
穿いているのがミニスカなもんだから、その下の赤いパンツが丸見えだ。
ううむ、今時の小学生は、こんな色っぽいパンツを穿くのか。これじゃあもうすでにパンツじゃなくてパンティだぜ。
「もーー、弦太郎君、どこ見てるのーー?」
パンティです。
「弦太郎君のー、エッチー。」
エッチなのは俺じゃなくて、このパンティだと思う所存だぜ。
TURN12 mikumo's SIDE
「みくも、今度は右足を青に!」
「わかったー。」
まだまだそれほど二人の姿勢は絡まっていない。その上でみくもちゃんの番。
のけぞるような姿勢から、こんどは右足を動かす。大胆に太股を広げたパンチラ(パンツがチラリ、じゃなくてパンティがチラリのほうね)・・・いや、
すでにパンモロ(パンツがモロ見え、じゃなくてパンティがモロ見えのほうだぜ)状態のみくもちゃん、右足をそろそろと動かした。
その右足の行き先は、彼女の後方で、そうなると姿勢は仰向けからうつ伏せ気味な姿勢へと移行する。俺の前で見せつけるように開いていた
太股もおのずと向きを変え、四つん這いに近いポーズになった。
パンモロが見れなくなって残念、と思っていた俺の視界に、今度はみくもちゃんのおっぱいが飛び込んできた。
「うおおっ!」
四つん這いになると、ゆったり目のブラウスの胸元がふわりと垂れ下がり、大きく開いた。そこをまるまる覗けるようになった俺は、みくもちゃんの
ぶるんと下がったおっぱいに目を奪われた。
「みくもちゃん、おっぱい大きいねぇ・・・」
「えへへー、82のEカップですよー。」
俺の鑑定通り、やはりEだったか。それにしても小学六年生でEカップなんて、けしからん大きさだ。っていうかそれよりも、
「もしかして、ノーブラですか?」
俺から見える乳景色は、白くて柔らかな乳房が見えるだけで、ブラらしき布地は見あたらない。とすれば必然、ノーブラか、ということになる。
「あははー、まさかー、そんな訳ないじゃんー。
これー、ハーフカップブラだよー。弦太郎君からは見えないかもしれないけどー、ちゃんとおっぱいの下半分はー、ブラで支えてるんだからー。」
な、成る程、そうなのか。みくもちゃんは、俺にもわかりやすいように、ちょっと胸元の角度を変えてくれる。確かに、下乳と乳首部分をきわどく隠す
ぐらいの範囲で、赤いブラジャーが着けられている。肩のストラップもないタイプのブラだから、上から見ただけじゃノーブラと間違えるのも無理は
ないだろう。無理はないのさ。
それにしてもみくもちゃん、ブラもパンティも赤でお揃いかぁ。なかなか大胆で大人っぽいなぁ。
TURN17 gentarooh's SIDE
「お兄ちゃん、左手を黄色に!」
「おうともさ!」
ゲームもそろそろ佳境だろうか、それにしてはまだまだ二人とも姿勢に余裕はある。さっきの小雨ちゃんみたいに、お互いの身体が重なって
しまうみたいな状態にはなっていない。二人ともコンパクトに小さくしゃがんでいるだけで、随分と安定した姿勢なのだ。
そこへ俺が、黄色印の部分に手を伸ばす。ずい、と屈んだ姿勢が前方に重心移動。向かい合っていた俺とみくもちゃんの顔が急接近だ。
「えへへー、カオ近いねー。」
ちょうど斜交いな感じで近づいた俺とみくもちゃん。これはいわゆる、『オトコとオンナの距離』というやつか。
なんだか照れてしまう俺、どうにも落ち着かない。いままで、妹の友達相手のスキンシップでこんなこともなかった訳じゃないが、もう、目の前の
みくもちゃんやほかの女の子も、『妹の友達』と割り切ることが出来ない。
みんな、可愛い女の子なのだ。
「弦太郎君ー、照れてるー♪」
見透かされた!? ちくしょー、かっこわりーぜ。
「なんだかー、カワイイーー♪」
そして、唐突にみくもちゃんが俺の頬に、ちゅ、ってキスをした。
「うわっ!!」
みっともなく俺は慌てて、飛び退いた。
「はーい、お兄ちゃんの負けでーす!!」
しまった。ツイスターゲーム中だった。
「あははははー、ホントにカワイーー!!」
ケラケラ笑うみくもちゃん。ちょっと、それは反則じゃねーのか!?
くそう、かっこわりーなぁ、俺・・・。
「さーてー、勝利のご褒美、もらっちゃうよー?」
・・・く、屈辱だ。
「さーさー弦太郎君ー、ちょっと中腰になってー。」
いわれるままに俺は中腰になった。敗者は勝者に服従せねばならぬ運命(さだめ)なのだ・・・。
「じゃー、いくよー?」
そうしてみくもちゃんは俺をハグ。
みくもちゃんの豊満な胸に、俺の頭は抱えられるようにして抱きしめられた。
「はぐはぐー。」
そうしてぐりぐりとおっぱいが顔に押し付けられる。
や、やわらけー。
今更気が付いたんだが、これは勝っても負けても、俺が嬉しいゲームなのでは?
「じゃあ、次のチケットめくってね!」
空に促されてめくるぜ俺はチケットを、ぺりぺりと。
「え〜と、『勝ち抜き野球拳』・・・だ!」
野球拳入りましたーーーーッ!! ワーーーーーーーーっっ!!
またまた空の復唱に、女の子たちの歓声。
こ、これはあれか、やっぱりあの、野球拳なのか?!
「弦太郎様、なにをおっしゃってるんですの?
野球拳といえば、おおよそこの世に一つしかありませんわ」
小雨ちゃんが、驚く俺を不思議そうに見つめてそういった。
「ジャンケン勝負で対決するゲームでござるよ。」
加美菜ちゃんが説明してくれる。いや、そこまでは問題ないんだって。
「ジャンケンをして、負けたほうが罰ゲームであります!」
美晴ちゃん、その罰ゲームってのは、やっぱり・・・・・・。
「・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・脱ぐ脱ぐ。」
狭霧ちゃんが言いました。大事なことだから二回言いました。
「そ、それで相手を素っ裸にしたら勝ち抜きなんですっ!」
どもりつつも何とか言い切りました蘭ちゃん。
間違いなく俺の知っている野球拳だ。
「じゃあ、対戦相手を決めるよ!」
空が、またまた取り出したくじ引きの竹串。俺以外の七人が引き、それぞれの対戦相手を決めていった。そうすると一人余るのが当然で。
「よ、よろしくお願いしますです、弦太郎さん!」
蘭ちゃんがあぶれた。なるほど彼女が俺と対戦か。がちがちに緊張してるけど大丈夫なのか? 顔も真っ赤じゃん、熱でもあるんじゃないか?
「一回戦一組目、美晴対みくも!」
空の仕切で立ち上がった二人の女の子、みはるちゃんとみくもちゃん。
「さーて、ガンバルであります!」
「んふふー、まけないからねー。」
そして、みんなで手拍子をしてあの歌を歌う。もちろん俺も一緒に歌う。みくもちゃんも美晴ちゃんも歌いながら、身体を揺らして踊っている。
楽しいなこれ、ドキドキしてきたぜ!
♪や〜きゅ〜う〜、す〜るなら〜、こ〜ゆ〜ぐ〜あい〜に、し〜やしゃ〜んせ〜、
アウト!
セーフ!
ヨヨイのヨイ!
「「よい!」」
グーとチョキ、みくもちゃんの勝ちだぜ!
「ま、負けたであります・・・」
自分のチョキを恨めしそうに睨んだ後、美晴ちゃんは思いっきりよく着ていた薄手のトレーナーを脱ぎだした。
ばっ、とトレーナーを放り投げると、そこには薄緑のブラを着けた美晴ちゃんの姿。ワイヤーの入っていないスポーツブラで、その膨らみは
おそらくBカップはあるだろうか。ううむ、なかなか見事なおっぱいだ。
「弦太郎殿、どうでありますか、自分のブラは?」
俺は黙ってサムズアップ。
うむ、ナイスブラ。
そしてまだまだ試合は続く。
そうだ、野球拳とは、相手がすべてを失うまで続く、過酷な勝負なのだ。
試合は、最初こそ負けてしまったものの、それ以降は美晴ちゃんの圧勝だった。
ブラウスとミニスカを失って、みくもちゃんはさっき俺に見せてくれたレッドブラとレッドパンティ姿に。大人っぽいレースのパンティと、胸の
上半分を大胆に開いたハーフカップブラ。そしてその下着に包まれた悩殺ボディ。
ホントにあんたは小学生か?!
八年ほど休学してたので実は二十歳です、なんてぶっちゃけてくれても、俺は1ミリも疑わない。
そして勝負はまだまだ続くが、相変わらず美晴ちゃんが強いな。あっという間に、みくもちゃんのブラもパンティも剥ぎ取られてしまった。
「やったであります!」
「うーー、負けたーー!」
みくもちゃんはすっぽんぽん。両手を使って胸とかあそことかを隠すけど、胸に至っては隠す腕から乳房が溢れるようなボリュームで、
より大きさを強調している。腰もくびれ、見事なプロポーション。そしてあそこもいくら発毛済み。身体は完全に小学生スタンダードを越えている。
「ううーー、は、はずかしーー。」
しかし、大人っぽいみくもちゃんもさすがに全裸は恥ずかしいらしく、身を縮めて困っている。
「往生際が悪いでござるよ〜!」
加美菜ちゃんに突っ込まれて観念したのか、みくもちゃんは自分の身体を腕で隠すのをやめた。そしてそのままクルリとファッションモデルさんの
ようなターンを決める。
「えーい、弦太郎君ー、どうかなー、私のハダカー?」
並の大人以上に引き締まったグラマーボディーに、俺はタンバリンを派手に鳴らして応じた。
いいもん見せてもらったぜ!!
「第一回戦二組目、わたし対小雨ちゃん!」
「はい、がんばりますわ〜。」
空が言う。すると白いドレスの小雨ちゃんが立ち上がり、お上品にレディーの挨拶。
清楚な感じがする白いドレス、その下に隠された下着は果たしてどんなものなんだろーか。
また、間違いなく真っ白であろうそのハダカにも興味が尽きない。俺の見たところ、BかCか、そこそこはあると思われるおっぱいもまた、
白くてきれいなのだろう。すごく楽しみだ。
空の下着もまた、興味がある。最後に見たのは確か、空が幼稚園にいるころだったろうか。水たまりに落っこちてずぶぬれになったのを
着替えさせてやったような記憶がある。
空も、俺の妹であるというフィルターの有無に関わらず、かなりの美少女だ。おそらく随分モテるんじゃないだろうかと思う。そんな女の子の
下着やハダカが見られるなんて、楽しみなことこの上なし!
そしてゲーム開始。今度もまたみんなで歌い、戦う二人はリズムに合わせて身体を揺らす。
♪や〜きゅ〜う〜、す〜るなら〜、こ〜ゆ〜ぐ〜あい〜に、し〜やしゃ〜んせ〜、
アウト!
セーフ!
ヨヨイのヨイ!
「「よい!」」
チョキとパー、空の勝ちだ!
「あら〜、負けてしまいましたわ・・・」
小雨ちゃんが溜息とともに、白い上品な上着を脱ぐ。その下に着ているのもまた、白のブラウスだ。
そして次のジャンケンもまた、空の勝ち。
「うう・・・、はしたないですわ・・・。」
小雨ちゃんがブラウスのボタンをはずす。それを脱ぎ去るとその下には、白いスリップ。
ううむ、なかなかジラすぜ。
頑張れ、空、このままイッキに脱がしちまえ!
・・・って言ってたら空が負けた。ええい、なにをやっておるか!
「ま、まけちゃったぁ・・・」
そうか、今度は空が脱ぐ番か。うむ、早く脱ぐがよろし。
空は、シャツの上に着ていたアウターのキャミソールを脱いだ。
それから、数度の接戦の末、空が連勝した。負けた小雨ちゃんは、顔を真っ赤にして恥ずかしがりながら、一枚一枚、身につけていた衣服を
脱いでいく。
そしてとうとう、ソックスもスカートもスリップも脱ぎ去って、ブラとショーツのみになった。もちろん、期待を裏切らぬ白の下着。肌の色も下着に
負けぬ白、まさに純白だ。なんとも上品なレースがあしらわれた上物の下着も、清楚な小雨ちゃんにバッチリ合っている。ナイスセレクト。
そして、胸全体を優しくフォローするフルカップのブラ、サイズはおそらくCカップはあるだろう。見た感じ、トップ75のアンダー60くらいだろうか。
子供の体型らしく胴が細いくせに、胸は確実に育ち始めている。
「弦太郎様、あまり、見つめないでくださいね・・・」
恥ずかしがりながら小雨ちゃんが言う。確かに、乙女の下着姿をじろじろ眺めるのも不躾と言うものか。いや、失礼しました!!
そして俺は、ぷい、と顔ごと横向いて、小雨ちゃんを見ないようにした。
「・・・・・・その、ぜんぜん見てもらえないのも、寂しいですわ・・・」
なんて、しょんぼりした声がするので、顔のポジションもリセット。
がっつり拝見させていただきます。
「もう、早く続けよう! お兄ちゃん、空、がんばって勝つから、小雨ちゃんのヌード、楽しみにしててね!」
「お言葉ですが、私もこれ以上負けませんわ。弦太郎様に、空さんの一糸纏わぬお姿を御覧いただかなくては」
ようし、どっちも頑張れ!!
なんだか、運動会で娘二人が赤組白組に分かれてしまったお父さんの心境だ。
赤勝て!白勝て!
次のジャンケンも、小雨ちゃんが負けた。背中に手を回しホックをぷつりと外すと、フルカップに覆われていた美白の美乳がふわりと現れた。
「おおっ!」
おっぱい全体がふっくらと丸い、すばらしいおっぱいだった。
下乳ラインがくっきりしている割におっぱい全体が垂れているというわけでもなく、かといっておっぱいのボリュームが足りないわけでなく。
おっぱいが左右に分かれてしまわずに前を向いているあたりは若いおっぱいの持つ『おっぱい力(おっぱいぢから)』だろうか。
ナイスおっぱい、さて俺は何回おっぱいと言ったでしょうか?
「弦太郎様、私のお胸、おかしくありませんか?」
「ナイスおっぱい!」
「ありがとうございます♪」
俺が、10回目のおっぱいで彼女のおっぱいを褒めると、小雨ちゃんは嬉しそうにほほえんだ。
「むー、お兄ちゃん、小雨ちゃんだけ褒めすぎだよ!」
空がむくれて言うので俺は軽く謝って、試合続行を促した。
あと一枚となった小雨ちゃんに対して空は随分余力を持つ。この分だと勝負はあっさり決するな、と思っていたら、なんと小雨ちゃんががんばった。
背水の陣となった小雨ちゃんの猛攻に、空もじりじりと追いつめられる。シャツを脱ぎ、スカートを脱いでスリップ姿になったあと、またまた負けて
そのスリップまでも脱いだ。まだまだ可愛いAカップのファンシーなブラと、それにお揃いの可愛らしいショーツ。バックの布がお尻を大きく覆いながらも
フロントはハイレグ気味という、少女趣味のデザインにしてはけっこう冒険している。
「・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・可愛いパンツパンツ。」
「ウム、可愛いパンツパンツだ、空!」
狭霧ちゃんが表するとおりで、俺も全面同意だ。大事なことなんで二回言いました! 大事なのはパンツ>可愛い。
「お兄ちゃんに褒めてもらって嬉しいけど、けっこうピンチなんだよね・・・」
空が、照れ嬉しげな(造語)笑顔で応えるも、確かに言うとおりあとがなくなった。小雨ちゃんはあと一回で負けだが、空もあと二回で負けてしまう。
おまけに、今の流れは小雨ちゃんに波が来ている。小雨ちゃんウェーブだ。
そして次の勝負。
「「よいっ!」」
空がグー、小雨ちゃんがパー。
「あうっ!!」
グーを握り込んで空がつんのめった。
「うふふ、追いつきましたわ♪」
小雨ちゃんが誇らしげにパーを胸に抱く。それにしても小雨ちゃんの乳首、肌の色が白ければ乳輪の色素も薄いのか、ほとんど区別が付かない。
負けた空が、ファンシーブラの胸元に手をやって、フロントのホックを外す。
現れた空のバストは、確かに発育途上の、ささやかな膨らみだった。まだ乳房のボリュームも少なく、正面から見れば膨らみの存在さえ薄らいで
しまうようなサイズだ。
だが、真横から見れば確かに『ある』。膨らみ始めたおっぱいが、『私はここにいるよ!』と存在を主張しているのだ!
・・・まぁ、なにが言いたいのかというと。
「空、おまえもずいぶんと大きくなったよなぁ・・・」
あくまでも、幼児の頃に比べてだが。
「うう・・・、そこはかとなく馬鹿にされてる気がする・・・・・・。」
そして、双方残すは最後の一枚。泣いても笑っても次の一合で勝負は決する。
アウト!
セーフ!
ヨヨイの、
「「ヨイ!!」」
二人の手が、グーとチョキを作っていた。
「っし! やったッ!」
「あらら、負けてしまいましたわ〜・・・」
死闘を制したのは、空の拳だった。
「お兄ちゃん、やったよ!」
「でかした、空!」
パンツ一丁で喜ぶ空に、俺も惜しみない拍手を送る。
手に汗を握る、白熱の戦いだった。ナイスファイト!
「・・・・・・しかたありませんわ・・・」
照れたような、寂しげな笑顔で小雨ちゃんが言う。
敗れた小雨ちゃんも、よく頑張った!
「それでは、たっぷり御覧になってくださいね?」
気を取り直してにっこり笑うと、小雨ちゃんはゆっくりとショーツを脱ぎ始めた。恥ずかしさを我慢しながら、それでもいじらしくけなげに下着を脱ぎ去る。
そして、下着から片足ずつ足を抜き去ると、丁寧に折り畳んで重ねた衣服の上にそっと乗せた。
まるで白雪、新雪のような白さだ。
恥丘にも茂りなく、身体のどこにもホクロひとつ無い白さ。
一糸纏わぬ全裸となった小雨ちゃんが、羞恥に頬を染めて言う。
「お見苦しいものをお見せしてしまって、恐縮ですわ・・・」
なにをおっしゃるか。
この、神秘的なまでの美しさ、拝謁できて光栄の極み!
「・・・・・・・・・・・・・・・・・・なんか、試合に勝って勝負に負けたような気がするのは、なぜ?」
パンツ一丁の空が言った。
「三組目、狭霧対加美菜!」
パンツ一丁の空が、やや投げやり口調で宣言。
コールされた両者が立ち上がり、みんながよく見える勝負の場へ足を進める。
赤コーナー、陸上トラック競技の覇者、スポーツの申し子、ポニーテールの横内加美菜(よこうち かみな)選手!
薄い水色のワンピースに身を包んだ、おとなし目の可愛さがすばらしい。運動神経抜群のボディにたおやかな少女趣味のワンピという
ギャップ萌え! いつもはアクティブな感じの服を好む加美菜ちゃん、今日はイメチェンを狙っているのか!?
そして対する青コーナー、宇宙からのBS電波を受信する少女、ついでに月からのマイクロウェーブも受信できたらサテライトキャノンも
撃ててしまう電波乙女、早瀬狭霧(はやせ さぎり)選手!
そのいでたちは、とにかく黒! 顔と、掌と、太股の絶対領域だけが白い、それ以外は黒ずくめのコーデ!
先ほどの小雨ちゃんが白の聖女とすれば、狭霧ちゃんは黒の小悪魔といった感じか!?
「狭霧、最初に言っておくけど、僕は絶対、負けないでござるよ。」
「・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・こちらも同じ同じ。」
む、なんだかかなり真剣だ。特に加美菜ちゃんの気迫は鬼気迫るものがある。ちなみに加美菜ちゃんはボクっ娘だ。『ボク』+『ござる』は、
果たして相殺か相乗か。俺の中では断然相乗なんだけどな。
「それじゃあ始めるよ!」
空が試合開始を宣言。
さぁ、お互いどう出るのか、最初に動くのはどちらなのか!?
・・・って、ジャンケンだから同時に動くわな。
♪や〜きゅ〜う〜、す〜るなら〜、こ〜ゆ〜ぐ〜あい〜に、し〜やしゃ〜んせ〜、
アウト!
セーフ!
ヨヨイの、
「よい!」
「・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・よいよい。」
・・・・・・狭霧ちゃん、言葉のテンポは遅いが別に『あと出し』しているわけではない。衛星からの電波発信から狭霧アンテナの受信までの
タイムラグだと考えればよろし。
そして、狭霧ちゃんがあと出ししていない証拠に、負けたのは狭霧ちゃんだ。
「・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・負け負け。」
自分で出したチョキをしばらく見つめ、おもむろにするすると、黒のニーソを脱ぎだした。ぽい、と片方だけを脱ぎ去ると今回はそれで済ます
つもりらしい。
行儀よく両方一度に脱いだ小雨ちゃんなんかと比べると、ちょっとズルい気もするが、まぁそういう戦略もありだろう。
それに、片方だけとはいえ、一気に白い部分が増えて新鮮な感じだ。細くて綺麗な少女の足、片方だけというのがかえってエロいのかもしれない。
いわゆる『脱ぎかけのロマン』という奴か。
そしてその勝負の行方。
なんと、加美菜ちゃん負け知らず。
「・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・一方的すぎるぎる。」
いったいどうしたのか、狭霧ちゃん負けっぱなし。
残る靴下も脱ぎ、黒のブラウスも脱ぎ、タイトな黒いミニスカも脱ぎ、あっという間に、黒いスリップとブラ、そしてショーツのみとなった。あと三枚を
残すのみ。ちなみに、スリップに隠れてまだ見えてはいないが、おそらくパンツも黒だろう。
「・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・実は、あと二枚だけだけ。」
狭霧ちゃんが、そういって指先二本を立てる。あと二枚という意味なんだろうが、ピースサインのようにも見えてしまう。
余裕あるじゃん、いや、無いじゃん。
なるほどそうか、ブラと一体になったスリップだったか。だったらニーソ左右別々作戦もぜんぜんオーケー。
にしても、強いな、加美菜ちゃん。
「残念だけど、こればっかりは負けられないでござる。」
少し顔を赤くして、加美菜ちゃんは言った。可愛らしい乙女のワンピースだが、今は勝負の時、武道の構えに裾を乱している。
「加美菜ちゃん、気合い入ってるなぁ・・・。」
俺が感心して言うと、
「げ、弦太郎殿は、少々黙るでござるよ!」
怒られた。
そんなに、顔を真っ赤にして怒らなくてもいいのに・・・、しょんぼり。
「弦太郎様は、もう少し『乙女心』をお察しになられるべきですわ」
俺の隣に座る、全裸の小雨ちゃんが小さく溜息を吐いた。
ううむ、意味深だ・・・。
そして続くぜ野球拳。
結論から言おう。
加美菜ちゃんのストレート勝ちだ。
たった一枚も脱ぐことなく、加美菜ちゃんが狭霧ちゃんの衣服をすべて、剥ぎ取った。
「・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・うう、無念無念。」
さっきブラスリップを脱いだばかりの狭霧ちゃん、そういって最後の下着、ショーツに手をかけた。
する、する、と、シルクの下着が肌を滑る音をさせて、ゆっくりと脱いでいく狭霧ちゃん。まるで、昔の青春ポルノ映画「青い体験」で、オンナを
知らない少年をじらす女教師のような仕草である。つい、ごくりと喉を鳴らしてしまった俺、ドキドキ。
そしてとうとう、しゅるりとショーツを下ろしきり、すべてを脱ぎ去った狭霧ちゃん。
狭霧ちゃんの身長は、小学六年生にしても小柄な部類にはいるだろう。しかしそれでも、いや、だからこそだろうか、その体型は随分とグラマー
だったのだ。
ちょうど、スタイルの良い大人の女性を、頭身を縮めてディフォルメしたような感じなのだ。
手足は細く、腰も細いが、お尻にはまろやかなラインがあり、第二次性徴前の中性的な感じではない。
そして胸だって、胴は細いが乳房の膨らみは十分ある。柔らかな丸みを帯びた双丘が、張りを持って膨らんでいる。
しかし、狭霧ちゃんがここまで大きな胸を持っていたとは、盲点だった。身長の小ささに油断をしていたのも理由の一つだし、いわゆる『着痩せ』
するたちだったのだ。普段から黒い服を着ていたおかげで、服の上からはこの膨らみは分かりにくかったのだろう、俺もすっかり見落としていた。
「・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・無言で凝視されると、恥ずかしいしい。」
おおっ、ついついガン見してしまった。
「・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・どう? 変じゃないかなかな。」
普段無表情の狭霧ちゃん、でもなんだか今は、ほんの少し表情に翳り(かげり)がある。
やはり、小学生離れしたスタイルは、不安を伴うのだろう。そこんところは、ちゃんとフォローしてあげないとな。
「いや、少しも変じゃない。すごく綺麗だよ。」
俺がそう、素直な感想を告げると、普段無表情の狭霧ちゃん、ほんの少し表情が明るく輝いた。
「四組目、お兄ちゃん対蘭ちゃん!」
「は、はいっ!」
「おう!」
さぁて、いよいよ来たぜこの時が。
俺のこの拳で、女の子を素っ裸に引っ剥がすこの時が!!
・・・・・・いかん、このフレーズは、まるで俺が強姦者のようだ。
「げ、弦太郎さんには悪いけど、あたしも負けられないから。」
真剣な顔で、真っ赤になって俺を睨んでいる。ううむ、闘志丸出しだ。
「だがな、言っておくが、俺は強いぞ?」
戦う相手に、それなりの覚悟を持ってもらうために、俺は自分が強いことを語った。
俺のジャンケンの強さはかなりのもので、友人相手には九割九分九厘勝てる。その強さから、俺は『ジャンケン弦ちゃん』の異名で畏れられている。
ちなみにチャコちゃんはいない。
「そ、それでも絶対、負けられないんだっ!!」
真剣にそう叫ぶ蘭ちゃん。よし、その意気やよし! 俺も全力でお相手しよう。
しかし、女の子の脱衣がかかったこの勝負、俺に死角はないと言っておこう。
「それじゃあ、はじめっ!!」
♪や〜きゅ〜う〜、す〜るなら〜、こ〜ゆ〜ぐ〜あい〜に、し〜やしゃ〜んせ〜、
アウト!
セーフ!
ヨヨイの、
「「よい!」」チョキとパー
「「よい!」」チョキとパー
「「よい!」」グーとチョキ
よし! ここまで全勝だ!
すごいぜ俺! やるじゃねーか俺!
俺のジャンケンパワー、向かうところ敵なし、って感じだ。
そして俺が勝つたび、蘭ちゃんは悔しそうに、一枚一枚脱いでいく。
パンスト、ジャケット、スカートと、顔を真っ赤にして悔しがりながらも潔くきっちり脱いでいく。
そして俺も、ようやく気が付いた。
「俺に、胸を見せるの、嫌なのか?」
俺が唐突に訊ねた言葉、たぶん間違いない。
蘭ちゃんが脱いでいく順番、シャツよりもスカートが先なんだ。
ピンク色のショーツは、ヘソ出しするくらい丈の短いシャツで隠せるわけがない。パンツが見えることをいとわずにスカートから脱いだということは、
すなわちパンツよりもブラのほうを守りたいということだ。
蘭ちゃんは、俺の問いに答えるでもなく、果敢に俺に挑んでくる。
「「よい!」」
そしてまたまた蘭ちゃんのグーは、俺のパーによって敗れ去る。
「くっ!!」
悔しそうにしながら、蘭ちゃんはシャツに手をかけた。
果たしてここで、俺はなにをすべきか。
彼女が見せたくないというブラを守り、今すぐここで試合をやめるべきか?
いや、ちがう。
俺がやるべきことは、一つだけだ。
蘭ちゃんは、シャツを脱いだ。
するとそこには、淡いピンクのブラジャーが着けられていた。
「あっ!」
空が、声を出す。
「蘭ちゃん、もしかして、今日が初めてなの?」
「そ、そうだよ、悪いかよっ!」
乱暴な声で空に応える。
確かに、蘭ちゃんのブラジャーは、ワイヤも入っていないような、少女向けの可愛らしいブラだ。カップにしても、かろうじてAAくらいであろうか、
トップとアンダーの差が5センチもない。
彼女は、今日初めてブラジャーをしたのだ。
蘭ちゃんは、自分に胸がないことを気にしているんだろう。
だから今日、脱がされるかもしれないとわかった上で、ブラをしていないという現状を見せたくなかったのだろう。だから背伸びをして、
AAカップのブラを着けた。
とにかく、蘭ちゃんを早く解放してあげなければ。
気合いを入れ直した俺、そのままストレートでジャンケン制覇、三連勝だ。
シャツも、ショーツも、もちろんブラも、すべてを脱がされ全裸になった蘭ちゃんは、両手で胸を隠し、しょげかえっている。
「蘭ちゃん・・・」
俺は、敗者である蘭ちゃんに言った。
「ちゃんとおっぱいも、見せて欲しいな」
蘭ちゃんは、びくりと肩を跳ね上げて背筋を伸ばすと、観念して両手を横にのけた。
彼女の、小柄な身体、その胸の、ほとんど膨らみらしきもののないおっぱいを俺に見せてくれた。
彼女は勇気を出した。覚悟を決めた。
あとの俺に出来ること。
「ナイスおっぱい!!」
俺は、ぐい、と親指を立てたサムズアップで蘭ちゃんのおっぱいを讃えた。
もちろん、このサムズアップは、『良いもの見せてくれてありがとう』、って意味だ。
すると蘭ちゃんは少し、ぽかん、と面食らったような惚けた顔をしてから。
「・・・・・・・・・・・・ち、小さくても、いいのか?」
大きさなんて関係ない!
「・・・・・・・・・・・・・・・・・・・げ、弦太郎さんは、大きいおっぱいが好きなんじゃないのか?」
おっぱいに貴賤なし!
ありのままのおっぱいはすべて美しいんだ!
「・・・・・・・・・・う、ううっ、」
俺が強く力説する。すると蘭ちゃんは次第に顔をしかめたかと思うと、
「ううううううううううううううううううっっっ!!」
ふにゃ、と表情を崩して、泣き始めた。
「え! わ、わっ!」
俺は慌てて、素っ裸の蘭ちゃんを抱きしめて、泣くのをあやした。
蘭ちゃんは、自分のおっぱいのことで、こんなに悩んでいたんだなぁ。
実際、まだ小学六年生の蘭ちゃんは、これからいくらでも大きくなる可能性を秘めているんだ。今小さいからといって、それほど思い詰める必要は
ないだろうに。
「うううううううううううっ、ぐすっ、ううううううううううううううっっっ!」
俺はそうやって、しばらくハダカの蘭ちゃんを抱きしめながら、彼女が泣きやむのをまってあげた。
「・・・ほんとうに、弦太郎様は、もう少し『乙女心』を理解していただきたいですわ・・・・・・」
小雨ちゃんが溜息とともになにやら呟いたが、俺は蘭ちゃんをなだめるのに必死でうまく聞き取れなかった。
131 :
>>97:2009/05/11(月) 05:28:22 ID:d2LJ18k0
とりあえず、前編の今回はここまで。
後編は、来週くらいにでも。
ここまで読んでいただいた方、ありがとうございます&お疲れ様です。
後編は、野球拳の続きと、定番の王様ゲーム、などです。
そして、本番があります。
それでは失礼します。
GJです!
ただ、いい感じだけど、文途中の改行が気になりました。
霧島五郎 乙
おお、GJっす!
GJ!
チャコちゃんとか年代が分かりそうなネタがw
これはGJ!
そして女の子の名前はボンゴレリングか
GJ! ……なんだけどつい主人公の名前で吹いてしまう
ついでに小悪魔といわれても巻貝のご先祖様が浮かんでしまうんだぜ
保管庫はもう機能してないの?
即日更新するわけじゃないわよ
>>138 とくめーさんのボランティアで管理してもらってるのに何でそんな
えらそーなの?
>>140 ただ疑問に思っただけだよ。他に適当な言い方が無かった
とくめーさんに直接聞く訳でも無いし
つい先日にも更新されてるのにどうして機能してないと思うのか、それが分からない
>>142 リンク集のみ更新履歴書いてんだと思ってたんだが保管庫のもあったの?
毎日見てる訳じゃないから判らなかったよ。ごめんね
>>131 遅ればせながらGJを。
なんという一大プロジェクトwww
>>131 激しくGJ
巨乳好きの俺はみくもちゃんがブラとパンツを脱ぐシーンを脳内補完しておくぜ
メインヒロインらしき立場のくせに虐げられている空w
どうしても石橋正次の顔が
>>131 GJ!
幸福はかならずしも倫理的とは言えないってぇ言葉があるがまさしくそーだよなw
なんだかなあ
俺ロリコンの気あるけど
ゲームにあるような
幼女体型なだけで年齢は別とかはともかく
マジで小学生だと微妙な気がするのは
俺がえせロリコンなんだろうか
エセってことはないが
いわゆる真性の人ではないんだろう
>>149 わざわざ作者が、「登場ヒロインはすべて小学六年生。」とことわりを入れているのに、
それを読んでのコメントが「マジで小学生だと微妙な気がする」ってのは、
なんだかなぁ。
あー、ごめん、読んだうえでのコメントとは限らないな。決めつけスマン。
俺は「二次の小学生だと許せるが惨事の小学生は勘弁」と読んだ。
おらぁ小学生っぽい奴にエロい事するなら空想だが実数値が出るとなんかやばく感じてしまうとよんだよ
ロリっぽいと実際ロリの差分からかなぁ
実数値っていっても妄想の中だしな
さすがに脳内までは規制されないし出来ないからな。
これがまかり通ってしまうと「ディストピア」になっちまうし。
話をッ聞いてるうちに俺の中のロリ萌えは精神的な部分だと気付いた。
つまり三十超えてても身長180だろうとも、泣き虫だったり無防備だったりすれば充分ロリ対象。
ただし見た目がよくなきゃだめだ!
つまり身長190センチメートル、体重80キログラム
得意技はドラゴンスープレックスなロリータもありだと… ごくり
見た目が良ければいいんだろう
>>158 そのスペックでも、顔を赤らめて「ギュってしてくんなきゃヤダ」とか言われたらズギューンと来る自信はあるな。
>>158 女子バレー選手はそんくらいのスペックだな
美人ならいけるけど、もはやロリじゃないだろw
顔だけロリで下見たらボディービルダー並みの肉体ならロリと言わず悪夢というんだ
>>157 「泣き虫だったり無防備だったりすれば充分ロリ対象。」
それはロリじゃない。
お前の攻略対象だってこと。
ロリであっても、気が強くて、警戒心に溢れてたら、お前の攻略対象じゃないんだろ?
>>163 いや、それはそれで。
ロリかどうかは保護欲とか父性が掻き立てられるかどうかだなぁ
ロリスレか甘えスレかと思いきやハーレムスレです。
攻略対象談義はほどほどにしとけよ。
複数人に攻略されたい俺は間違いなくM
ヒロインがあの手この手で主人公を攻略していく感じがたまらん
お前は俺か
したりされたりが至高だろjk
バックストーリーに関する話題は、やっぱネタバレだからNGかね?
>>170 場合によるだろうけどな。
でも大抵は語りすぎになっちまう事もあるから避けておいてもいいかと。
あー、100人くらいの女の子に連続で、流れるようなフェラチオをされたい。
大股開きで待つ
>>172の前に回転寿司よろしく流れてくる女達が一口ずつフェラする絵を想像したw
豪華を通り越して味気ないwww
>>174読んでまっさきに思い浮かんだのがヘンタイ仮面のモレ死亡_| ̄|○|||
小梅けいとがSUKEBEとかいうSASUKEのエロバージョンの漫画描いてたのを思い出したw
ここで唐突にネット小説の紹介
【場所】Arcadia/SS投稿掲示板/XXX内
【タイトル】魔物使いは魔物を愛す
【作者】ホウレン
【作品の内容】森に住んでいる魔物使いと、同じく森に住んでいる魔物達の物語。
【紹介者のコメント】まだ話数が少ないです。今現在(5/15)確認されているメンバーは、スライム(の眷属)、蜘蛛女(上半身:人間、下半身:蜘蛛)、
ハーピー、植物の魔物(全身がツルで出来ている)です。これら4人の魔物がハーレムのヒロイン的存在のようです。
エロシーンは(自分的に)十分エロいと思います。また、戦闘も有りその戦闘した魔物ともエロいことをし、ハーレムのメンバーに加わるみたいです。
>176
小梅けいとはハーレムというより乱交だから
このスレ的にはNGなひともいるんじゃないかな?
(俺個人的には好きな作家さんだが)
ちなみに「花粉少女注意報!」に収録されている、と言っておく。
「如月群真」「小梅けいと」「師走の翁」は基本乱交たまにハーレム、ってことなんだな。
さて、そろそろ全裸になるか。
>>178 小梅は主人公が女だと乱交で男だとハーレムか純愛というイメージだな
なんか王様だか金持ちだかがハーレムやってるカラー漫画があったがいつ収録されるんだか
「師走の翁」なんかは典型的な乱交漫画家というイメージが。
シャイ娘なんてまんまそーだものな。
安パイとしてはフクダータとかレオパルドくらいしか思いつかない辺り
俺も駄目だな・・・・。
好きだけど、同人見てるとフクダータとかレオパルドも乱交だと思うんだが。
商業はそうでもないのかな?
ツンデロの武田とかハーレム臭くね?
>>184 あいつは同人の時は輪姦寝取られアリアリだし
どうもそっちの方が好きそうだから予断を許さないぞ
>>183 同人は乱交ものもあるね>フクダータ、レオパルド
商業っつーか作品集に収録されている作品にはハーレムとか
純愛が多いやな。
>>184 武田の同人作品はネットや同人誌で以前見た事があるが輪姦
大好きって印象しか受けなかったから回避してる。
純愛作品出していても油断なら無い漫画家は割りといる。
この流れでZUKI樹を何故誰も挙げない
補助掲示板使おうぜ
年上好きなら前田千石も
同人はともかく、商業作品であれば読者の声は売上に繋がるから編集は無視できない。
エロ漫画雑誌を買ったら、お気に入りの作家をプッシュして、ハーレム作品希望とアピールしよう。
そういう、ハーレム作品を望む声が少ないと、いまハーレム作品を書いてる作家さんも、人気を獲得するためにいろんなジャンルに手を出してくる。NTR、乱交、逆ハーレムなどね。
とにかくみんな、アンケートだせ。
キャバクラ書いてる者です。
すいません、かえれません。
明日帰れなければ確実に次の週末まで帰れません。
それまで投下できません、ごめんなさい。
王様ゲーム、素っ裸の女の子が○○してるところが見たい。
何が見たい?
1) バレエしてるとこ
2) ジャッキーチェン「ドランクモンキー酔拳」にでてくる酔八仙拳
3) エグザイルのChooChooTrainでやってた、渦巻き状にぐるぐる回るダンス
4) そのほか
4)登山
1) バレエもいいけどこれからの季節といえば海水浴だろ。
なんでエロい選択肢が一つもないんだw
4)スポーツ
4)キングアラジンのモノマネ
4) モスラを呼び出す儀式
4)ナイスボート
エロい選択肢をあえて出してみる
4)くぱぁ
>>
ZUKI樹でハーレム?っぽいのは「白い恋人」かな。
最近の話は知らんが。
>191-201
みんな揃いも揃って「その他」ばっかりだなおい。
んじゃおれも。4)おなぬー
そう言えば「三題噺」(さんだいばなし。観客に適当な言葉・題目を出させ、そうして出された題目3つを折り込んで即興で演じる落語@Wikipediaより)
とか言うものを思い出した。
……無茶振りされて『すんません、無理でした』となるのが目に見えるような気がすぐにしたが。
「らくごのご」を思い起こさせるのはどれだけいるのだろうか
ざこびっちが無理矢理お題をクリアしていくのが落語自体より面白かった番組なんて知りません><
ざこびっちがオチがつけられず先攻なのをいい事に
鶴瓶に後半部分をまかせたことがある番組なんて知りません
落語の噺擬人化して噺家を取り合う
っていうハーレムでもつくるのか?
ハーレムこわい
饅頭怖いさんは
噺家さんを怖がりますが二人っきりになった途端噺家さんを押し倒します。
「俺が怖いなんて嘘つきやがって、本当に怖いのはなんだ?」
「噺家さんとの赤ちゃんが出来るのが怖い」
次の御用日さんは変な声で喘ぎます。噺家さんがその事を問い詰めますが、
そんな声は出していない。いや、出したと延々押し問答
結局次の時を待ちます。
ちりとてちんさんは知ったかぶりです。
ある日騙されて噺家さんの精液を飲まされますが、味を聞かれたときに
噺家さんの味がする、と答えてしまいます。
ふたなりさんはふたなりです
寿限無ハーレムというのを妄想した
「寿限無」「五劫」「風来末」
といったそれぞれの名前の女性から取り合われ(ryu
すいません海砂利水魚は勘弁してください
デモンズソウルやっていて思ったけど幽霊になっても主人公の
傍にいてくれるヒロインってシチュエーションに萌えた。
誤爆か?
>>212 時そばさんは
ヤった回数を胡麻菓子ます。
「いちにぃさんしぃごぉろくしちはち……」
「まだ四人目でしょ、マスター。私とヒラバヤシちゃんが残ってるよ?」
こうですかわかりません><
ほしゅ
勧善懲悪プリンセスは地雷だったか…
地雷だらけだなぁ(´Д`)ハァ…
ハーレム好き&属性持ちには夢も希望も無いな。
ああ、次は地雷ハーレムだ……
地雷ハーレム……!?確かに地雷は種類があるからな。クレイモア、パイナップル、TNT……
>>225 TNTは爆薬の種類だろ?
地雷に使用している爆薬(炸薬)がTNTってんならまだ分かるが。
ああ、そうだったね。ごめんよ。
クラスター爆弾も一種の地雷だっけ?
おとなしくて可愛らしい外見に騙されて迂闊に手を出すと、限界まで貪られるとか(勿論性的な意味で)
おいおい核地雷を忘れちゃいけないだろ
>>228 クラスター爆弾は地雷じゃないぞー
地雷原突破は至難の業か…
同志
>>230、任務は簡単だ。
この地雷原を踏破して突撃すればいい。
いやクラスター爆弾の子爆弾を地雷にしてるタイプもあるぞ
>>232のソースに書いてあるじゃないか
小型爆弾や「地雷」で構成される数個から数百個の子弾を内蔵する。
このケースが発射、投下の後に空中で破裂することで子弾を散布し、多数の小規模な爆発を引き起こすなどして広範囲の目標に損害を与える。
多数の小型爆弾で、人的被害や、あまり強固ではない建造物、装甲の薄い兵器に対して広範囲の被害を狙うものと、少数の対戦車誘導爆弾を搭載して機甲部隊への打撃を狙うものがある。
「対人地雷を子弾」とする場合、オタワ条約の規制対象となる。
対人地雷を子爆弾にすれば条約にひっかかるだけで存在はしてるんだよ
ネタ目的ならまだブルーピーコックとかW19 (核砲弾)とかの方がマシ。
米ソ冷戦ネタとしてならハーレムメンバーが核シェルターで子孫繁栄
に頑張るというのもありだな。
「Fallout 3」のような展開もアリアリ。
米国のどこだか忘れたけどホテルの地下に大規模な核シェルターがあって
全面核戦争がおきたらそこが臨時の大統領官邸になるってのがあったな。
ソ連のヒロインが主のいる日本へ東京急行でだな・・・
クラスタ爆弾は子爆弾に地雷も使うときがあるってだけで、クラスタ爆弾自体が地雷じゃないよ。
ま、地雷ならイタリアも中国も作っているのでいろいろな国の娘は出せるな。
でも地雷じゃ国別の特色出しにくいだろうし
やっぱり国別ミリタリーなら戦車、軍用機、銃、戦艦、潜水艦あたりじゃね?
>>236 潜水艦・・・
深く静かに主人公が気づいた時にはハーレム完成ですね
わかります
地雷スレになっとる……。
あれだろ、地雷が埋めてある地域を踏破しなきゃいけなくなった主人公。
地雷踏んでも爆発しないが、ひとつ踏むごとにハーレムに女の子がひとりずつ増えていくんだろ。
地雷と言われてもN2地雷でスポーツカーがゴロンゴロンしか思い浮かばない
この流れなら言える
F6Fヘルキャットタンハァハァ(MC☆あくしずを開きながら)
潜水艦ハーレムなら日本人は子供を三人連れていて親子丼展開に違いない
潜水艦なら、ハーレム主はトラップ少佐(wikiによれば大佐は間違いらしい)だろう。
潜水艦の中に「沈黙の艦隊」のように独立ハーレム作るとか?
トラップさんといえばドレミの歌か。
地雷ヒロインと聞いて真っ先に思い浮かんだのが
「あんなヤツ踏んじゃらめえええええ」だった俺はちと爆発に巻き込まれてくる
>>244 ドレミファーレム
ドーナッツ
レモン
皆
ファイト
空
ラッパ
幸せ
訳判らなくなった。
>>246 トラップ少佐つながりで、
牝鹿
光
自分
やっぱ訳がわからない。
トラップ少佐だけに、ワナ展開だったか、、、。
なんだっけ?
潜水艦の中でハーレム乱交して喘ぎ声を敵艦に聴かせて生き残る話だっけ?
深く静かに淫行せよ
一つしかない魚雷を奪い合うんですね
「ああっ、感あり! 感あり!」
253 :
242:2009/05/24(日) 08:50:42 ID:eNlK/w68
お前らの拾いっぷり、卓ゲ者も吃驚だ。
>246
つまり、
*ドーナッツ=膣口
*レモン=初めてのキス
*皆=乱交
*ファイト=一発
*空=トンじゃう
*ラッパ=喘ぎ声
*幸せ=絶頂艦
分かってるじゃないか。
着弾まであと10秒
5,4,3,2,炸裂、今
地雷といえば地雷女ハーレムがまとめにあったな
宗教の教祖になった妹の回があったことしか覚えてないけど
いつまでこのネタ続くの…
とか言いながら職人がきっと拾ってくれるに違いないと期待
それで潜水艦ハーレムは敵艦撃墜及び補給の度に人が増えるんですね
今晩辺りは投下があるはず。流れも変わるさ。
豚インフルエンザが蔓延している昨今、皆様いかがお過ごしでしょうか。
アカ・ソ・ノモノです。
この流れなら、この流れならデキルと思って、頑張って書き上げました。製作時間約2時間。
地雷ハーレムとか、潜水艦ハーレムとか、なんか面白そうなネタが……。
でも、午前1時の気力では、前の奴の続きが精一杯でした。ごめんなさい。
兵器、擬人化、幼馴染、義妹、アカ・ソ・ノモノ、これらがダメな人は、「午前一時の気の迷い」でNGを。
それでは、投下させていただきます。
ある休日の昼下がり。
さんさんと降り注ぐ陽光に誘われ、うつらうつらと船を漕いでいた小沢の耳に、のんびりとした声が聞こえてきた。
「小沢く〜ん」
「んあ……この声……りっこか?」
『隣の家の小沢さん 〜陸攻幼馴染編〜』
「ベトナム楽しかったよ〜」
のんびりほのぼのそう言うのは、小沢の幼馴染である一識陸子(いっしきりくこ)である。
小沢とはほぼ同い年にも関わらず、そのぽややんとした童顔からか良く中学生に間違えられたりもする。……すとーんという擬音がぴったりな、その胸辺りも原因かもしれない。
「そうかそうか、良かったな〜」
「うん〜」
なんというか、まるで父親が娘に向けるようなとっても優しい笑みを浮かべながら陸子の頭をなでる小沢。そして、それを嬉しそうに受ける陸子。
とても同い年の幼馴染とは思えないやりとりであった。
「兄さん、ケーキ買ってきたんでお茶でも――あれ、りっこさん。お久しぶりです」
「うん。鳥海ちゃん、お久しぶり〜」
買い物から帰ってきた小沢の義妹――鳥海が、ケーキを携えて縁側に現われた。優しく微笑んだ鳥海に、ぽややんと笑っている陸子。とてもじゃないが、十歳近く離れているとは思えない。
「りっこさんもいかがですか? このお店のショートケーキ、とっても美味しいんですよ」
「わ〜、ほんと? じゃあ、ご馳走になろうかな〜」
「じゃ、紅茶淹れてきますねー」
「うん〜、あ、鳥海ちゃん、ちょっと待って〜」
そう言って、ごそごそと取り出したのは大き目の缶。
「これお土産〜。珍しいお茶なんだよ〜」
「ぷりんすおぶうぇーるず? イギリス……ですか?」
「なんでベトナム土産が紅茶なんだ?」
「えへへ〜、鳥海ちゃん紅茶好きでしょ〜? 珍しかったから買ってきちゃった〜。あ、でも他にもお土産あるんだよ〜」
にこにこしながら他の土産物を取り出していく陸子を義兄に任せ、鳥海は紅茶を淹れに台所に向った。「うけけけけけけ」という世にも奇妙な笑い声と、義兄の悲鳴を背に受けながら。
「小沢くん」
「ん? どうした、真剣な顔して……」
鳥海が台所に消えたのを見届けてから、いつになく真剣な顔で陸子が言った。
「あのね……金剛ちゃんたちと付き合い始めたって、ほんと?」
「は!? あ、ああ、その、ほ、ほんとうだ」
流石に姉妹丼を実践してますと認めるのは恥ずかしかったのか、動揺しながら答える小沢。その答えに、陸子は「そっか……」と寂しげに微笑んで俯いた。
「その……なんだ……」
「…………」
「あー……その……」
「…………」
「…………」
「…………」
いつになく落ち込んだ様子の陸子を見て、なんとなく分かってしまった小沢は、気まずげに黙りこんだ。
今までそういう対象として意識もしなかったものの、大切な幼馴染であることに変わりはない。ここで「じゃあ、りっこも仲間になるか? 大丈夫、比叡ちゃんと霧島ちゃんも加入予定だし、あと一人くらいなら余裕だぞー」と言えるほど図太い神経があればまた違うのだろうが、
生憎と小沢にはそんな四十六センチくらいありそうな神経の持ち合わせはなかった。故に、黙るしかない。
「あ……あのね……」
意を決したのか、喋りだす陸子。小沢も姿勢を正す。
「ず……ずっと……すき……でした……」
絞りだすようにそれだけ言って、また俯く陸子。小沢は、かける言葉を見つけられない。ここで「じゃあ、りっこも仲間に(ry」と言えるほど図太い(ry。故に、黙るしかない
「でも……だから……」
その可愛らしい瞳に涙を溜め、こちらを見つめてくる陸子。縁側で、午後の陽光を受けたその姿は、はっとするほどに切ない。そっと、小沢の手に自らの手を重ねる。
「おざわくん……」
「りっこ……」
香ってきたのは、なんの匂いだったのか。彼女のほっそりとした首筋に顔を埋めた小沢には、確かめる術も、そんな気もありはしない。ただ、今だけは、この可愛らしい幼馴染のことだけを――。
【蛇足】
『ああっ、おざわくん、おざわくんっ!!』
『可愛いよ、りっこ』
『あ、あああっ!』
『そろそろイクぞ、りっこ……!』
『うあっ、いっしょ、いっしょぉ!』
『ああ、一緒にイこうな……っく、出すぞ、りっこ!』
『おざわくん、おざわっ、んあああぁっ!』
『りっこ……』
『おざわくん……』
扉の向こうから聞こえてくる、そんな声。それを聞きながら、身を震わせる少女が一人。
「ううっ……なんで私だけっ……」
床に座り込んだ少女の下にはささやかな水溜り。その傍らに置かれた、蘭の花に似た香りの紅茶は、とうの昔に冷め切っていた。
「うううううっ……義理なのに……義理なのにぃ……」
そんな世の無常を嘆きながら、自らの身を慰める少女。何故か第二回戦が始まった扉の向こうを、ほんの少しだけ開いた隙間から覗きながら、その手を休めることは無い。
「う、うううっ、もう寝込みを襲うしか、それしか、それしかないっ……!」
右手でDはある乳を揉み、左手で愛液を零す割れ目をせわしなく摩りながら、少女はそんな物騒なことを言い出した。
小沢鳥海――彼女の夢は、まだ遠い。
【蛇足の蛇足】
「金剛ちゃんたちって、二人だよね〜」
「は? いや、そりゃ、二人だが……」
「だよね〜。じゃあ、二人が三人になっても、あんまり関係ないよね〜」
「は? え、なに……」
「えへへへ〜。じゃあ、早速金剛ちゃんたちに挨拶に行かないとね〜」
「え? え? え?」
「んふふふふふ〜」
「え? そういうオチ?」
「おざわく〜ん」
「あ、ちょ、う、うなじは、うなじはダメッ……」
「だいすき、だよ」
以上でした。
なんていうか、本当に午前一時ごろの気の迷いでした。
反省はしているが後悔は(ry 賠償も(ry
エロシーンがほぼ無いんで、それも注意書きに書いておくべきでした。すみません。
書いてる途中で妙な片思いVer.になっていったのが運のツキ。
身体をかきむしりながら書いていました。
それでは、また皆さんが忘れ去ったころにやってきます。
このスレの埋め立て時期くらいとかに。
次は地雷ハーレムだっ!
クレイモアとか対戦車地雷とか吸着地雷とか、ツィメリッドコーティングとかFAEで地雷原爆破とかっ!
(*^ー゚)b グッジョブ!!
>>264 GJ!
なんという昼メロ。
いや、夜メロか。
>>264よかったよーぐっじょ! 教祖様も待ってたりする
>>264 ぐっじょ!
地雷ハーレムなら是非地雷犬も!
ソ連の戦車をドイツの戦車に見立てて訓練してたので、
実戦の時ドイツの戦車に向かっていかず、
ソ連戦車の下に潜っていった健気なやつらなんです。
>>247 牝鹿 ドー
自分 me
は分かるけど
レ 光って何?ライト?
>>272 Rayだそうな…
しかしラはソの次の音だそうな…
いやレイだろ
ray, a drop of golden sun
とりあえず猫系戦闘機シリーズで擬人化しようとして最初の一人トムキャットで躓いた。
雄猫とはハードル高いです。……ボク女の子なのにおちんちんついちゃってるよぅ系か?
>>276 なぜ逆に捉えない?
「ボクだって…本当は女の子なんだからね?」
と上目遣いでこられてみなさい。照明弾にだって食らいついてやらあ
発送を逆転させるんだ
一定の年齢までトム(男)として育てられたけど本当は女の子なんだよとか
男には女の、女には男の名前をつける地方の出身とか
男勝りなところがあるからあだ名がトムだったとか
>>276 トムキャットか……。
奴は自分で自分のケツにミサイルをぶち当てたことがある。
つまり座薬――うわ、なんだお前ら、くぁwせdrftgyふじこl
海軍出身なので荒くれ男共と一緒に居るうちに感化されたんだ。
けどおぱいバイーンバイーン
可変スカート装備済み
流れを切ってごめんなさい。
>>130の朴念仁、続きです。
ただ、後編で完結していたのですが、いろいろと書き足しをしていたらまた容量が増えてしまいました。
すいませんが、また半分に切って投下します。
セックス未達なんで、適当に読み流してくだされば幸い。
>>97の注意事項は変わらないので、NG登録はそのままで。
おっほん。
六人の女の子が一斉に咳払いをして、びっくりした蘭ちゃんが俺の胸から飛び退いた。
あれから何分くらいそうしていたんだろうか。ぐすぐす泣いていたのもはじめのうちで、すぐに蘭ちゃんはおとなしくなった。
だけど、なんだか俺、泣きやんだからといってハイ終了と突き放すわけにもいかず、そのまま蘭ちゃんにしがみつかれるまま、
髪の毛をさらさらと梳いてあげていた。さすがにあいては裸の女の子だから、背中やお尻をなでなでするわけにもいかず、
手持ちぶさただったからだ。
みんなが咳払いで中断させたのも、おそらく次の試合を早く始めないといけないからだろう。
「くっ、蘭殿はズルいでござる!!」
「ふふっ♪」
さっきまで泣いていたカラスが、もう笑ってやがる。
「それじゃあ気を取り直して、第二回戦いくよっ!」
そうだ、この、夏の甲子園にも劣らないくらい手に汗握る野球(拳)の試合も、いよいよ次のステージ、第二回戦となる。
戦うのはもちろん、一回戦を勝ち抜いた四人。組み合わせもそのまま、最初の二人、最後の二人となる。
つまり、美晴ちゃんと空、加美菜ちゃんと俺、というわけ。
「じゃあ、第二回戦一組目、美晴と・・・わたし!」
空が進行をしつつ、自分も立ち上がった。パンツ一枚、それっきりの姿である。
そうなのだ、二回戦以降は、先の戦いで受けたダメージが癒えぬうちの連戦となるのだ!
対する美晴ちゃんは、たった一枚、トレーナーを脱いだきりである。
薄緑のジュニア向けスポーツブラに、おへそ丸出しの引き締まったウェスト、そして随分とローライズなショートパンツ。
どう見ても、空に勝ち目はない。
しかし当の本人は、そういった状況にかえって闘志を見せていた。
「お兄ちゃん、見てて! 空はがんばるよっ!!」
空が勝つには、四連勝しなければいけない。美晴ちゃんの着ている残りの衣服は、靴下、ズボン(ショートパンツ)、ブラ、ショーツで、おそらく四枚。
その間、パンツ一丁の空は、一度たりとも負けることは許されないわけだ。
しかし、今の空ならば、やってくれるかもしれない。
この気迫があれば、四連勝の難関だとて越えられるかもしれない。
何より、空は俺の妹なのだ。血のつながりこそ無いものの、俺からのジャンケンスピリッツは受け継いでいるはずだ!
「ようし、頑張れ空!!」
俺の応援を受けて、空が燃える。
アウト!
セーフ!
よよいの、
「「よい!!」」
グーとパー。
空が負けた。
空は、なにが起こったのか分からないような呆然とした表情で、ぼんやり自分の拳を眺めていたのだが、ふと我に返り、無言で見つめる俺の視線に気が付いた。
「・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・、」
まぁ、俺としては別に空を責めるわけでもなく、健闘を終えた我が妹を生温(なまあたた)かい目で見守ってやっていたのだが。
「・・・ううっ、そんな目で見ないでぇ・・・・・・。」
その生温(なまぬる)さはかえって空の心を傷つけたらしい。
さて、勝者の美晴ちゃんは、相変わらずの笑顔で俺たち兄妹のコントのようなやりとりを眺めたあと、
「さぁさぁ、惨めな敗残兵はさっさと辱めを受けるでありますよ!」
これまた笑顔で、けっこうキツいことを言い放った。
「分かったってば! お兄ちゃん、今から脱ぐから、よく見ててよね!!」
半ばやけくそで、空が勢いよくショーツを下ろした。脛まで下りた下着の穴から、右足、左足と順に抜き取り、あとはくるくると小さく丸まった
ショーツをポイスと背中に放り投げ、完全脱衣完了だ。
「どう? お兄ちゃん、空のヌード、興奮する?」
そういって、肩幅に開いた足の腿に手を付いて、前屈みの挑発ポーズ。さっきまでの立ちポーズでは正面から見ると完全に消えて無くなる胸の膨らみが、
このように前屈みになることで幾分か膨らんで見える。
ああ、空もいろいろと、工夫してるんだなぁ。
ちゃんと、その努力は褒めてやらなくては。
俺は、その妹のけなげな仕草に、ついホロリと涙ぐんだ。
「ああ、すごくセクシーだぜ・・・・・・」
「・・・・・・いつか、絶対に見返してやるんだから」
空もまた、ホロリと涙ぐんだ。
「二回戦、二組目、弦太郎様、対、加美菜さんですわ〜。」
部屋の隅で膝を抱えてしまった空に代わって、小雨ちゃんが進行をすることになった。
というわけで呼ばれたのが俺、そして加美菜ちゃん。
なんと、二人ともノーダメージである。
「一つ、お聞きしたいことがあるでござる。」
加美菜ちゃんが聞いてきた。いいよ、何でも答えるよ。
「弦太郎殿は、巨乳マニアではないのでござるな?」
それに対しては俺、こう答えた。
「俺は、言うなればおっぱいマニアだ。
女の子のおっぱいを、広く愛している。」
俺は、胸を張った。誰恥じるところもない。なんか、今はそんな気分だ。
「・・・小さいからって、嫌いになったりしないでござるな?」
重ねて聞いてきたので、重ねて答えてやる。
「もちろん。AカップだってGカップだって、みんなみんな、生きているんだ、おっぱいなんだ。」
女の子のおっぱいは、大きさもかたちも人それぞれ。それらには確かに、価値観に基づいた優劣もあるだろう。
だが、どんなおっぱいにだって可能性はある。女の子がそれぞれ持つ、二つの胸の膨らみは、何でも出来る証拠なんだ。
「それを聞いて安心したでござる。」
胸を張るように言った加美菜ちゃん。晴れやかに笑っている。
「そういう加美菜ちゃんも、AAサイズだな?」
淡い色のワンピース姿は、いつものスポーティーな感じとは全然違う印象だ。ほっそりした長身の女の子だけど、
いつものジーンズ姿ではその細さがシャープな感じだった。だけど今は、随分と儚げな感じがする細さに見える。
その胸は、さっきの蘭ちゃんよりはやや膨らんではいるのだろうが、それでも小さい。服の上から見るに、
Aカップよりもやや小さい、AAカップだろうと踏んだ。
そして俺の指摘に対して、加美菜ちゃんは随分と落ち着いた表情で答えた。
「さっきまでは、それがバレるのが怖かったのでござるが、今はもう安心したでござる。」
確かに今の加美菜ちゃんは、先ほどまでのせっぱ詰まった感じが薄らいでいる。肩の力も抜け、ごく自然体だ。
こういう自然体のほうが、いざこれから勝負となったときには強い。余分な力みも抜け、身体が思った通りに反応する。
これは手強い相手だ。
「これで純粋に勝負に集中できるでござるよ。」
加美菜ちゃんは、俺との勝負を楽しみにしている。
もちろん、俺もだ。
「それでは、はじめてください。」
♪や〜きゅ〜う〜、す〜るなら〜、こ〜ゆ〜ぐ〜あい〜に、し〜やしゃ〜んせ〜、
例によって、みんな一緒に歌う。戦っている俺と加美菜ちゃんも、一緒に歌いながら、身体を揺らせて踊る。
踊りつつも、俺と加美菜ちゃんは、お互いの正体から目を離さない。
そう、もうこの瞬間、すでに闘いは始まっているのだ。
アウト!
双方の右手が、野球審判のアウトコールの位置にある。頭より上、軽く握る拳。
セーフ!
そして今度は、両手を左右に広げて、セーフコールのポジション。肩を下げ、腰を落として瞬発に備える姿勢。
ヨヨイの、
そして、この1ミリ秒にも満たない時間、目まぐるしい攻防が行われる。
加美菜ちゃんは、独特のジャンケンスタイル。
右手を左の腰に、そして上から左手をあてがい拳を隠す。ずい、と右肩を前に、半身の姿勢。これはまるで腰に下げた日本刀を構える姿勢だ。
加美菜ちゃんのジャンケンは、言うなれば居合い抜き。
先ほどの狭霧ちゃん戦で見せてくれたそのジャンケンは、全勝だった。その戦法は、『相手の手を見て、勝てる手を出す』、いわゆる『あと出し』だ。
だが、彼女のそれは反則にはならない。
なぜなら、相手が出しかけた手よりも早く、あと出しの拳を出し終えているからだ。
相手の手が、構えた位置から所定の位置に差し出されるその課程を、優れた動態視力で見抜き、それに応じた手を居合い抜きの姿勢から神速で放つ。
相手が手を出し終わる前に、加美菜ちゃんの拳が相手を切っている。まさに鎧袖一触。
加美菜ちゃんの居合いに対抗するのは、なかなか難しい。
しかし、俺のジャンケンも一筋縄ではいかないぜ。
「「よい!」」
俺のグーの前に、チョキを出してしまった加美菜ちゃんが激しいショックを受ける。
「ど、どうしてでござるか?!」
信じられないものを見るような目で、自分のだしたハサミを見つめる加美菜ちゃん。
「俺の勝ちだな」
俺の声で我に返る加美菜ちゃんは、それでもまだ納得がいかない様子だったが、負けて脱ぐことは拒否したりはしない。
背中のファスナーをおろし、ワンピースをさらりと脱いだ。
スカート丈よりもやや短い、ロングのスリップだ。薄い生地に透けて、柔らかいオレンジのブラとショーツが見える。
「まだまだ、勝負はこれからでござる!」
そして続く二回目のジャンケン。
俺のパーに、加美菜ちゃんはグーを出した。
「!!」
またしても、驚愕する加美菜ちゃん。
「チ、チョキを出したつもりなのに!」
「くくく、いいわけは見苦しいぜ」
なんかの悪役のような笑い方。年端もいかない女の子を脱衣させておいてこの笑い方は、どうにもダメな大人のようだ。控えよう。
加美菜ちゃんは潔く、足下からまくり上げたスリップをそのまま一気に脱ぎ去った。ぱさり、と足下にスリップを落とした加美菜ちゃん、あとはブラとショーツ、そして靴下だけだ。
よほど動揺しているのか、どうせならワンピースやスリップを脱ぐ前に被害の少ない靴下を脱げばよかったものを、すっかり忘れているようだ。
「それじゃあ、続けようか」
そして勝負続行。
またしても俺の勝ち。
今度は忘れなかった靴下を脱ぎながら、加美菜ちゃんは言った。
「何となく、分かってきたでござるよ・・・。」
ほう、と俺は顎に手をやる。マンダムのポーズ。
「弦太郎殿はボクに、『手を出させてる』でござるな?」
さすが、加美菜ちゃんだ。だいたいの所は分かっているんだろうな。
加美菜ちゃんのジャンケンが『居合い型』ならば、俺のジャンケンは『誘い型』だ。
ある程度武道に長けると、相手の行動が読めることがある。相手のわずかな動き、微妙な体のぶれや呼吸などを感じ取り、その行動を読むことが出来る。
そして達人は、更にその上の技を持つ。自分が相手に動きを見せることで、その相手の行動をリードするのだ。
多くは、気迫を相手にぶつけたり、威圧したりすることで相手の思考を単純化させて、軽率な動きへと誘導するのである。
俺はまだまだ修行中の身で、達人の域には程遠いが、それでも自分より格下の相手であればいくらかはやりようもある。
こっちの気迫が相手を上回れば、相手の『咄嗟の反応』をこっちが誘導できるようになるからだ。
ある意味、加美菜ちゃんのように、『きっちり俺の動きを見てくれる』相手が実は一番やりやすい。
こちらがリードすれば、頭で考えている手に関わらず、こちらが望む手を出させることが出来る。
簡単に言えば、こちらの動きで相手に暗示を与えて、相手の手を操る技なのだ。
「分かったところで、防ぐのは難しいと思うぞ?」
たった三手で見破ったことを純粋に感心しながら俺が言うと、加美菜ちゃんはにやり、と笑った。
「さすがは弦太郎殿、手強いでござるな。」
そうして加美菜ちゃんは、そのニヤリとした笑みを柔らかく変えてから、
「弦太郎殿が強いと、ボクは嬉しいでござる。」
そういって、頬を赤く染めた。
これは、強敵を前にして燃えている証拠だろう。高ぶる心が血液を巡らせ、肌を紅潮させているのだ。
間違いない。
「また何か勘違いをなさってらっしゃる弦太郎様、早く次の勝負をお願いしますね。」
進行の小雨ちゃんが、なんだか呆れたような表情で俺たちを急かす。
うう、そんなジト目で見ないでくれ・・・。
よし、とにかく勝負だ、あとこのまま二連勝すれば俺の完全勝利!
そうすれば、加美菜ちゃんのスレンダーヌードを拝むことが出来る。
天から俺を見守るジャンケンの神も、決して男の裸など望んでいないはずだ。
ようし、ジャカジャカジャンケン、スタート!!
アウト、セーフ、よよいの、
手を放つ瞬間、なんと、加美菜ちゃんは目をつむっていた。なかなかやるな。
しかし、そんなことではこの技は防げない。
「「よい!」」
パーとチョキ、加美菜ちゃんはパーを出して負けた。
「目をつぶっていたのに、なぜでござるか・・・。」
驚きを隠せない加美菜ちゃん。俺を見て探ってくるが、さすがにネタバラシをしてやるほど、俺はお人好しじゃない。
加美菜ちゃんのハダカがかかった勝負なのだ、真剣勝負なのである。
そして加美菜ちゃんは、背中に手を回し、ブラのホックを外した。悲しいかな、それで緩んだブラは何も引っかかる部分がないものだから、
すとん、とお腹まで落ちてしまった。
加美菜ちゃんのおっぱいは、まさしくつるぺただった。
先ほどまでブラをしていたという記憶がなければ、少年の胸と見間違うくらい、膨らみがない。薄く肋骨のでこぼこがうかがえる、肉の少ない身体。
「・・・がっかりしたでござるか?」
加美菜ちゃんがやや寂しそうな表情で。
しかし俺の、答えなど決まっている。
「これはこれで!」
たわわな胸も良いが、小さい胸もまたよし。胸の小ささをここまで極めたつるぺたおっぱいも、実に可愛らしいものだ。
「加美菜ちゃんのおっぱいも、可愛らしくて、俺は好きだ。」
加美菜ちゃんも、俺の言葉に自信を取り戻したのか、にこりと微笑んだ。女の子が、自分のスタイルに自信を持つのは良いことだ。
俺の一言がその一助になればこれ幸いと言うもの。
「はいはい、弦太郎様、もう何も申しませんから、勝負を続けてくださいまし。」
小雨ちゃんに急かされて、次の勝負。これが最後の勝負となるか。
加美菜ちゃんは、ショーツ1枚きりの姿で、右肩を前に出した半身の姿勢。得意の、居合いである。その眼は、開くでもなく、完全に閉じるでもなく。
そして欠気一息(かんきいっそく)、大きく吸い込んだ息を、静かに吐き出していく。
よけいな動きに惑わされず、ただ心眼の一振りに賭ける。
よよいの、
「「よい!!」」
これで勝負は決した。
もちろん俺の勝ちである。
「く、くやしいでござるな・・・。」
今度の勝負、加美菜ちゃんはおそらく、極力よけいな情報に惑わされぬよう、心眼を使ってきた。しかし、しょせんは付け焼き刃。
まだまだそんな即席の心眼では、俺の技は敗れない。
これからもっと修練を積めばすごいものになるだろうが、今は俺の勝ちとさせてもらおう。
ちなみに、加美菜ちゃんが目をつむっていても勝てない理由。
なんと、俺の暗示は、野球拳の歌が始まる前の準備段階からすでに発動しているのだ!!
達人が使う、『勝負が始まる前から勝敗が決まっている』という気迫の技、若輩者の俺だって少しくらいは使えるのだ。
ひ、卑怯じゃないもん!!
わるものくさい技なんかじゃないんだもん!!
・・・とまぁ、そんな技解説などはさておいて。
いよいよ最後の一枚である。
刮目せよ!
加美菜ちゃんは、悔しがってはいるものの敗北は素直に受け入れていた。こういう姿勢は、これから強くなるためには必要な心構えだ。実に将来有望な小学生である。
すらり、と細い手足で、最後のショーツをずらし下ろす。長い足からようやく抜き取られた布切れを、はらりと手から落とすと、これで完全に全裸となった。
「おっと、これを忘れていたでござる。」
そういって加美菜ちゃん、後ろで結わえていたポニーテールのリボンをほどいた。はだけた髪が肩に掛かると、これにて正真正銘、生まれたままの姿である。
全身、ほっそりとしたスレンダーな身体で、余分な肉がない代わりに、まだまだ女性らしい肉付きとも言えない中性的な身体。
恥丘にもまだ発毛はなく、ここもまたつるつるだった。
そして、アスリートにしては筋肉の発達がうかがいにくい太股を、ぴったり付けても股間に三角形の隙間が出来る。
身体の細さは、お嬢様の小雨ちゃんにも通じるところがある。しかし加美菜ちゃんには、細いながらもしなやかな強さのようなものが存在する。
実に、健康的な裸体だった。
「どう、で、ござるか?」
恥ずかしそうに身体を縮め、俺に感想を求める加美菜ちゃん。
素晴らしい。
俺のその感想を聞いて、加美菜ちゃんは、ホッと肩の力を抜いて安堵した。
「それでは、いよいよ三回戦、決勝戦ですわ。」
小雨ちゃんが、俺と、美晴ちゃんを呼ぶ。いよいよ最後の闘いだ。
ちなみに本来の司会、空はというと、未だに部屋の隅にうずくまり、なにやらぶつぶつと変な歌を歌っている。
おっぱいがいっぱい、とか、嬉しいな触りたい、とか、わけの分からない歌だ。
「さて、これに勝てば優勝であります!」
にこにこと、美晴ちゃんが言う。随分と気が早いな。
では、早速勝負。
♪や〜きゅ〜う〜、す〜るなら〜、こ〜ゆ〜ぐ〜あい〜に、し〜やしゃ〜んせ〜、
アウト!
セーフ!
ヨヨイの、
「「よい!」」
チョキとパー。
俺が負けた!!
「おおっ、」
「やったであります!!」
驚いたな。美晴ちゃんは、暗示が効かない。
考えるに、美晴ちゃんの『細かいところは気にしない』性格故に、細かいところに仕掛けてある俺の暗示動作が心に留まらないのだ。
こうなると、俺もさっきの加美菜ちゃんのような見切り技を使うか、とも考えたが、それも難しい。
なにせ、美晴ちゃんの拳速は、かなり早い。それに合わせて『後の先』、つまりカウンターを当てるのは、非常に困難だからだ。たぶん、
加美菜ちゃんでも苦戦する拳速。
ひとまず俺も、負けたペナルティである脱衣である。ひとまずは無難に、二枚重ねで着ていた、一番上のシャツを脱いだ。
自分で言うのもなんだが、誰も俺の脱衣なんか気にしていないはずだ。
「よし、次いくぜ。」
「次も勝つでありますよ!」
よよいの、
「「よい!!」」
よし、勝った!
ううむ、こと美晴ちゃんを相手にする場合は、下手に技法に頼るよりも、天啓閃きのままに手を出したほうがいいのかもしれない。
今、ここでこそ、真のジャンケン力(ぢから)が試されるというわけだ。
美晴ちゃんが靴下を脱ぎ終わったところで次の勝負開始。
よよいの、
「「よい!」」
ま、負けた・・・。
しかたがないので、残りのシャツを脱いで上半身マッパに。
・・・なんか、みんなの視線が集中してる気がする。俺の肌、そんなに変か? 別に、筋肉ムキムキのマッチョというわけでもないから、
肉体美、なんてものが備わっているとは思えない。だから、なんでみんなが俺のハダカに興味津々なのかはよく分からない。
そんなに男のハダカが見たいのか。
まぁ、俺も女の子のハダカがみたいから、気持ちが分からんでもない。
さて、気を取り直して次の勝負。勝負を見守る女の子たちの声援が、みんな美晴ちゃんに集中している。なんだか釈然としない。ついさっきまで、
俺にも美晴ちゃんにも、半々くらいで応援の声があったように思うんだけど。
とにかく勝負、ヨヨイの、
「「よい!」」
くわ、また負けた!
ちくしょー、ヤバいなー。
俺は靴下を脱いだ。
あとは、ジーンズとパンツを残すのみ。
でもなぁ、ジーンズを脱いだら、パンツの前が、盛大にテント張ってるのがバレちまう。
俺にロリコンの気があったのはいささか驚きだが、勃っちまったものはしかたがない。いくら年下とは言え、みんなのハダカは十分にイヤラシいものだから、
俺の下半身もしっかり反応しちまっているのだ。さすがに、これを見られるのはマズい!
よし、もう負けられない!!
勝つぞ!!
俺の拳が神に愛された拳なら、この局面もきっと乗り越えられるはずだ!
いくぜ!
アウト、セーフ、ヨヨイの、
「「ヨイ!」」
「「ヨイ!」」
「「ヨイ!」」
いよっしゃあーー!! 三連勝ォーーーーッ!!
神は、この日のために俺へジャンケンの才を与えたもうた!!
「野球拳大会は、見事、弦太郎様の優勝ですわ〜!」
「つ、強すぎるでありますー!!」
よし、これで強敵美晴ちゃんも俺の拳の前に敗れ去った!!
とうとう美晴ちゃんのわんぱくボディも、すべてを白日の下にさらされる時がきた!!
では、そのプロセスを遡ってみてみよう。
ショートパンツに手をかけた美晴ちゃん、なんのためらいもなくスパーンとそれを脱ぎ捨てた。情緒のかけらもない思い切りの良さ。実に潔い。
そして次のジャンケンにも負けた美晴ちゃん、ぺろん、とスポーツブラを下からめくりあげると、ズバーンと一気に脱ぎ去った。
あまりの早さにスポーツブラがかき消えたかのように見えた。なんという高速脱衣。
ついに最後の闘いにも負けた美晴ちゃん、ズバシュと迷わずパンツを脱いだ。
まるでイタリアのマフィアのように、「パンツを脱ぐぜ!」と頭で思ったときにはもうパンツを脱いでいる!! ベネ!(よしッ!)
これで、全裸少女の一丁あがり。
・・・・・・しかしまぁ、何とも恥じらいのない。
「どうでありますか、自分のオールヌードは!?」
足を肩幅に広げ、両手を腰に当てて胸を張るポーズ。身体は、所々柔らかみを帯びた女の子の身体で、胸もそこそこ膨らんでいる。
みくもちゃんなんかに比べるとさすがにアレだが、それでも小学生としてはなかなかの育ち具合と言ってもいいだろう。
股間の恥ずかしい丘にも、ひとつまみほどの陰毛も生えている。腰回りは細いくせに、この土手なんかはなぜかふっくらと肉付きが良さそうな感じがする。
これだけ、素敵な女の子の魅力が詰まった身体だというのに、何かが足りない。
まぁ、深く考えるまでもなく分かる、羞恥心だ。
というわけで、美晴ちゃんがちゃんと女の子になれるように、俺が躾てあげよう。
「・・・・・・・・・」
俺は、無言で美晴ちゃんの身体を見つめた。
とにかく、無言で。
「・・・よくないでありますか?」
不安そうに訊ねてくる美晴ちゃんに答えるでもなく、ただただ見つめ続ける。
じーーーーーーーっ。
「え、ええ!? なに、なんでありますか!?」
次第にそわそわし始めた美晴ちゃん、堂々と胸を張っていた姿勢がだんだんと弱りはじめてきた。
じーーーーーーーーーーーーーーーーっ。
「う、ううっ、な、なにか変な感じであります・・・・・。」
開いていた足をすりあわせ、もじもじと落ち着かない感じに。
じーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーっ。
「・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・は、恥ずかしいであります・・・・・・。」
勝った。
野球拳で勝つだけではなく、この美晴ちゃんに全裸の羞恥を覚えさせてこその完全勝利。
今の美晴ちゃんは、肩を縮めて、両手で胸とあそこを隠している。顔は真っ赤で、俺を見ては恥ずかしそうに目をそらす。
もじもじと恥ずかしがる女の子、御馳走様でした。
「・・・も、もぉいいでありますか?」
いつも笑顔が絶えない美晴ちゃんも、今は頬を染めて羞恥している。随分と恥ずかしがり屋さんになったものだ。
これで美晴ちゃんも、年頃の女の子らしい羞恥心を持つだろう。
よくぞやった、俺!!
まぁ実際は、全裸の小学六年生女子をガン見で視姦して羞恥せしめただけなんだが。
・・・・・・いや、ちょっと待てよ?
俺、いったいなにをしてるんだ?
たしか俺、空たちが水商売の真似事なんかの冗談を仕掛けてきて、それに腹を立ててたはずなんじゃ?
小学生がキャバクラごっことかケシカラン、と小言を言ってやるつもりだったはず。
それが何で、野球拳大会で優勝して、みんなを素っ裸にして得意がっているんだ?
まずい、俺はいったい、なにをしてるんだ!?
「弦太郎殿、ささ、冷たいコークをどうぞでござる。」
全裸の加美菜ちゃんが、俺のコップに冷たいコーラを注ぐ。飲み物をついでくれるのは嬉しいが、その姿はいかがなものか。
まさにいかがわしいサービスのお店みたいじゃないか。
ちゃんとたしなめてあげないといけない。だけど、のどが渇いて、声が涸れてしまっていた。
調子に乗ってしまった俺も悪いんだから、ちゃんと言葉を選んで叱ってやらなければいけないな。
まぁ、せっかくついでくれたんだし、ちょっと、冷たいものでも飲んで頭を冷やそう。のども渇いたしね。
ごっくごっくごっく。
ぷはぁー、うまい!
なんだか、さっきまで飲んでたやつよりフワフワ感が増量してる気がするが、とにかくうまい。
しかも、素っ裸の女の子に酌をさせてるとなるとこれがまた格別のうまさ。
よし、今度はわかめコーラをお願いしてみよう。
しかしこのメンツでは、コーラをこぼすことがないくらいの肉付きで、ちゃんとワカメが生えている女の子を捜すとなればおのずと決まっているような気がする。
「みくもちゃん、『わかめコーラ』してくれないか?」
俺がそういって、二つ隣に全裸で座っているみくもちゃんに声をかけると、彼女悪戯っぽく笑って、
「次のゲームにー、勝ったらねー。」
などとのたまった。
ふむ、俄然やる気が出てきたぜ。
俺は、あのチケットの次の一枚を剥がしてみることにした。
ぺりぺり。
「えーと、『占いコーナー』?」
占いコーナー入りましたー!! と、いつの間にか復活していた空が復唱する。
すると、みんなの歓声に応じて、狭霧ちゃんが立ち上がり、テーブルを挟んだ俺の正面に座った。
「さてお兄ちゃん、お兄ちゃんの悩み事、狭霧がバンバン占ってくれるよ!」
空が言うと、ほかの女の子もテーブルの周りに集まってきた。
「・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・何でもオーケーオーケー。」
狭霧ちゃんがタロットを手元で器用にシャッフルしてみせる。ほう、なかなかやるな。
占いが好きな狭霧ちゃん、タロットを使うあたりけっこう本格的なのかもしれん。
正直言うと、俺は占いなんてあまり信じてはいないが、どんな結果がでるのかには興味がある。
「うーん、じゃあ、今年のプロ野球、どこが勝つのか占ってみてくれよ。」
はぁ、と皆が一斉に溜息を吐いた。
「げ、弦太郎さん、今日の狭霧の占いは、恋愛問題専用だよ?」
蘭ちゃんが、やれやれといった風に突っ込んできた。
うーむ、そうなのか。
しかし、気分的には今、恋愛関係は乗らないんだけどなぁ。フられたばっかりだし。
「・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・じゃあまず、恋愛運全体を占うなう。」
そういって寡黙に、混ぜ混ぜ混ぜとカードを混ぜる。
そして束ねたタロットを数回シャッフルしてから、ぺら、ぺら、ぺらと数枚のカードを何らかの順番で裏向けに配置。
シンボリックな配置は、おそらくそのカードの位置が何かの状況を表したりするんだろう。
けして、マジックカードを場に伏せて配置、ターンエンドだ! ってな感じではないはずだ。
「・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・じゃあ、過去のことこと。」
そういって数枚めくり、絵柄を真剣に眺める狭霧ちゃん。
過去の事っていっても、「きのう、あなたはフられましたね?」とかぐらいしかないんじゃ無かろうか。それはそれで腹が立つが。
「・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・恐ろしい運命を背負っているみたいみたい」
恐ろしい運命、ってまた、大きく出たな。
それはあれか、俺がこれからフられまくる運命を背負っているとか、そういう意味か。
泣くぞ?
俺はタロットなんてぜんぜん知らないから、その、ぽっきり折れたビルの絵だとか、タイヤみたいな輪っかだとかの意味が分からない。
そのカードのどこをどう読んだらそういう答えになるか、説明して欲しいな。
「・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・企業秘密ですです。」
まぁ、聞いても分からなそうな感じではあるが。
それよりも、どうせ占ってもらうなら、現在と未来だ。果たして、未来の俺は、ちったあモテてるんだろうか。
いや、ぜいたくは言わない、彼女とか出来てるんだろうか。
「・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・たくさんの力の拮抗と、裁きを下すものもの」
・・・・・・わけが分からん。
天秤みたいなカードと、剣と本を持った厳ついおっさんのカード。
それじゃああんまりにも分からなさすぎるんで、もっとヒントプリーズ。
「・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・みんなが弦太郎さんをねらっているいる。」
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ええと。
俺、そんなにみんなから恨みを買うようなことをしたか?
いや、たしかに、不良グループの五つや六つや七つや八つ、再起できないくらいに解体して、もう悪さはやめるように優しく諭したりしたけどさ、
それって、恨まれるようなことなのか? 最後に俺が人の道を説いたらば、みんな、泣いて感激して、まっとうな人間になりますって、頭をがくがく揺らして返事してたんだぞ?
それでも俺を狙って、恨みを晴らそうってのか・・・。
俺は、やや沈んだ気分で、未来の結果を待った。
これ、ぜんぜん恋愛占いじゃないじゃん。
せめて未来くらいは、まっとうなものであって欲しい。
白い大きな家を立てて、大きな犬を飼って、広い庭では真っ赤なバラを育てて、・・・なんて贅沢は言わないから、
たとえ一間の部屋で良い、俺と奥さんの暮らしが欲しい。
「・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・すべては弦太郎さんのものもの。輝く未来みらい。」
・・・・・・飛んだなぁ、えらく。
さっきまでの鬱占いが嘘みたいだ。
なんだかグッドな未来のようだけど、いまいち具体的じゃないな。白い家と大きな犬は手に入るのか? 広い庭とバラは?
つうかそれより、可愛いお嫁さんはもらえるのか?
「これはきっと、お兄ちゃんがモテモテになるって結果だよ。」
そばで一緒に占いを聞いていた空が言う。なんだか自信満々だ。
「うん、まぁ、少なくとも七人にはモテるでござる。」
加美菜ちゃんまで、また根拠のない事を言う。七人て、いったいどこから出た数字なんだろうか。
「狭霧ちゃん、もうちょっと、具体的な恋愛運は占えないの?」
俺は、真正面に座る素っ裸の占い師に聞いてみた。
「・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・やってみるみる。」
そういって狭霧ちゃんは、再びカードを混ぜ始めた。そして数枚、規則的に裏向けて配置し、順にそれをめくっていった。
「・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・弦太郎さんのことを好きな女の子は、確実に存在するする。今からヒントを出すから、心当たりを探してみてみて。」
なんと、驚いた。いるんだ、俺のことを好きな女の子が。
まぁ、占いだから、確実なわけじゃないけどなぁ。
「・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・アスリート、隠れヤンキー、お嬢様、軍人さん、電波さん、大人ボディ、妹状の物体。」
えらくヒントが多いな。しかも、随分バラバラだ。
「・・・その女の子は、俺の知り合いにいるの?」
俺が訊ねると、狭霧ちゃんだけでなくみんながうなずいた。
うーむ、そうか、いるのか、そういう女の子が。
軍人、つまり自衛隊の人かな?
家はお金持ちで実はお嬢様なんだけど、今は女性自衛官として国防のお仕事をしている女の子で。
おまけに学生時代は陸上かなんかのアスリートだった経歴があって、同時に内緒でヤンキーでもあった。
わけの分からないことを喋ることもある電波さんだが、その身体は大人っぽいナイスバディの持ち主で、しかも妹状の物体。
・・・・・・・・・・・・・・・う〜ん。
いくら考えても心当たりがない。
なんだか、みんなは俺の答えを期待に満ちたまなざしとともに待っている。しかし、残念だが俺はそれに答えてやることが出来ない。
「・・・・・・ごめん、心当たり無いなぁ。」
俺の答えに、皆がっくしと脱力した。すまんね、ご期待に添えなくて。
しかし、それほどはっきりした特徴の持ち主ならば、間違えたりすることもないはずだし、忘れることもないだろうから、
やっぱり占いの結果としては見当違いと言うことなんだろうなぁ。
「さ、さすがお兄ちゃん、手強い・・・・・・。」
「・・・強敵ですわ・・・・・・。」
まぁ、狭霧ちゃんには悪いけど、占いなんてこんなもんだろう。
それでも、俺を好きな人がいる、って励ましを受けたみたいで、まんざら悪い気分ではない。サンキューな、狭霧ちゃん。
よし次いこう、次。
「さてつぎは、なんだろうか?」
ぺりぺり。
王様ゲーム。
「王様ゲーム入りましたーーーーっ!!」
空が、ことさら大きな声で言うと、ほかの女の子たちもこぞってやんやの声援。
ついにきたか。
パーティーゲームの王道、その名に違わぬ王様ゲーム。
ルールは簡単、みんなで一斉にくじを引き、王様にあたった人が数字を指名、該当する人間が王様の指示するとおりに恥ずかしい罰ゲームをこなすのだ。
このゲームには勝利のコツなど無い。ただ無心にくじを引くのみだ。王様になれなかった場合、数字で呼ばれるまま屈辱的な行為に抵抗は許されない。
王様が靴を舐めろと言えば靴を舐め、平伏せよと言われれば許しがあるまで土下座を続けるという、恐ろしいゲームだ。
反面、王様になれたときの快感は相当なものだ。ほんの一時とは言え、他の人間に絶対的な命令を下す、運命の支配者となれるのだ。
先ほどから大活躍の竹串のくじ引きも、ここに来てマイナーチェンジ。串の先にはマジックで印が付けられ、1〜7までの番号が分かるようになった。
そして残る一本には、赤ではっきりと印が付けられた。これぞ王のあかし。
紙コップに移された八本の串、皆が一人一人、指でそれを摘む。俺もそれに倣い、一本の串を摘んだ。全員が選ぶまでまだ誰も引き抜くことをせず、
そろったところで一斉に手元に確保するのだ。
その際、それぞれの数字はハイドアンドシーク。誰がどの数字なのかは分からない。
そして王様を引いたものが名乗りを上げ、数字と罰ゲームを指名するのだ。
「それじゃあいくよ〜、いっせーのーせ!」
いざ、勝負!
みんなが一斉にくじを引き、その先端を自分の手元に隠す。
俺の手元の番号は7、ラッキーセブンだ。これはなかなか良い数字だ。なんてったって、レッド族の光点観測員であったあのお方の番号だからな。
「空が王様だよ〜!」
うお、空か。いったいなにをさせられるのか。指名が来ませんように。
「じゃあ、『王の名において命じる』よ!
一番の人、ジャッキーチェンの物まねをしてください!」
なんじゃそりゃ。
まぁ、そーいう罰ゲームもありか。俺が単に、過剰な罰ゲームを想像しすぎていただけなのかもしれないな。
「自分が一番であります・・・」
美晴ちゃんが立ち上がった。俺の視線を恥ずかしそうに受けながら、みんなの前に立つと、カンフーのポーズを取った。
そしてテーブルの上にあったコーラのペットボトルを手に取ると、それを徳利になぞらえてぐびりと一口、あおるように飲んだ。
なるほど、ジャッキーチェンのヒット作、『酔拳』をやるつもりか。
普通のコーラはアルコールではないが、このコーラはなんだかフワフワする味なので、代用が出来るかもしれないな。
・・・いやむしろ、これは十分コークハイで通用する飲み物のような気がする。
そして、アルコールに見立てたコーラを飲んで気分を出した美晴ちゃんは、唐突にふらりと身体を揺らしたかと思うと、ばばばっ、と力強い構えに転じた。
指先は人差し指と親指を曲げ、猪口(ちょこ)を持つ型にする。
交差した足の瞬発する姿勢から、がに股の踏ん張る姿勢へ。両手の指も力強く、手元に引く腕と敵に突きつける甲を左右交互に入れ替える。
かと思うと、トロリと身体を弛緩させ、くにゃりとフローリングの床に崩れ落ちた。そして転がる寸前にクルリと身を翻し、立ち上がっては再び構えをとる。
おお、なかなか良い感じの酩酊状態(演技)だ!
ジャッキーチェン主演の映画で有名になった『酔拳』は、アルコールを摂取して酔っぱらい、相手を幻惑する動きを得意とする拳法だ。
その型は八つ、中国で有名な八人の仙人を模してある。それぞれが特徴のある動きで、相手の意表を突くトリッキーな技が多い。
さすがに、目の前の女の子のカンフーは、映画のように『ボォッ!』とか『バババッ!』とか『ビシ!』などといった効果音はない。
今この手にマイクとスピーカーがあれば、美晴ちゃんの動きに合わせて俺が音を作ってやってもよいが、さすがにそこまでの準備はないようだ。
さてそろそろ、ウォーミングアップも終わったようで、ジャッキー美晴ちゃんが酔八仙の型を開始した。
「呂洞賓(ロイ・ドンピン)は、酒壷を指だけで持ち上げるであります!」
そう名乗ったのは、怪力の仙人。ちょうど、コーラのペットボトルを指先で引っかけるような指の型で、両手のそれを高速で振り回すような手さばき。
足は足で、酔っぱらいのようなふらつきと力強い踏ん張り、そして素早い足裁きを見事に織り込み、間合いを掴ませない。
胸を揺らし、足をがに股に開いたりと激しい動き、そんな拳法の動作を、素っ裸の女の子がやっているので、見ている男つまり俺には、主に股間にダメージが集中。
すごいな、ハダカ酔拳。
「鉄拐李(テッ・グァイリー)、右足だけながら脅威の脚力であります!」
今度は片足をあげ、案山子のように一本足でバランスをとりながら左右の拳を高速連打。そして支えの足もあげたかと思うと、尻餅の直前に両手で着地、
そのまま開脚した両足をぐるんぐるんと高速回転、床に水平なまま何度も相手の足を払う回し蹴りの連続だ。
なんかこう、片足上げたり回し蹴りしたりと、『おまた』は常にぱっくりと開いている。けっこう仮面もびっくりの大開脚。
まだまだ少女の縦スジがちらりちらりと目に飛び込んできて、対戦したらまともに蹴りを食らってしまいそうだ。
「漢鐘離(ハン・ツォンリー)、酔うと大力、よろめきつつ酒壺を担ぐであります。」
そして立ち上がった美晴ちゃん、足を踏ん張ってどっしり構えると、両手で大瓶(おおがめ)を抱えるような型を取った。パントマイムのようなその仕草、
自分の上半身くらいはある大きな酒の瓶(かめ)を抱え込むようにして持ち上げ、のけぞりながら直接中の酒を喉に流し込む。その動作で溜めた力を、
今度は相手にぶつけるような動きで拳に変える。
まぁなんだ、がに股に開いた足からのけぞるような動作は、開脚ブリッジに似ているな。おっぱいをあおりで見せてくれるだけでなく、
腰を突き出すようにしてこちらに割れ目を向けてくる、実に健康的なエロスだ。
「藍采和(ラン・ツォイウォー)、突如として下腹部を狙うであります!!」
ふらりと身体を揺らし、構えた両手からすさまじい手数の拳が繰り出される。酔った動きの合間に、張りつめた力の突きが繰り出され、相手を幻惑していく。
しかし、真の決め手は、突発で放たれる相手の下腹部を狙った蹴りの一撃だ。
つうか、フェイント織り交ぜて腹とか股間を狙うのは、マジでやめて欲しいな。こっちはただでさえ股間を堅くしてるんだから、下手すりゃ折れちまう。
「張果花(チャン・グォロウ)、とにかく高速の蹴り技であります!」
ふらふらよたよたと足下おぼつかなくふらついていたかと思えば、一転、すさまじい連続蹴り。上体を動かさない蹴り、身を翻しながらの蹴り、
腰を床まで下ろしての蹴りなど、多彩な蹴り技をすさまじい早さで繰り出したかと思えばとたんに足元怪しく酩酊の動き。
しかしその揺れる動きからいつでも鋭い蹴りが飛び出す怖さ。
しかも、素っ裸の蹴り技はついつい股の付け根を凝視してしまい、蹴り足を見るのが疎かになってしまう。恐ろしい! 恐ろしくエロい!
「曹国鼠(ツォウ・ゴッカウ)、強力な手で相手の喉を掴むであります!!」
猪口を持つような指で、強烈な突きを放つ。そのたびに足が踏み込み、強く床をたたいて力に変える。
その指は、まっすぐ突いてきたかと思えば回り込むようにして相手の喉をとらえる変幻自在の動き。ふらりと上半身を弛緩させたかと思うと再び勢いを増し、
その反動をも利用して相手の喉を狙う、必殺の一撃。
正直、女の子の掌とか指の動きって、エロいと思うんだよね。細くって柔らかくて、そんな指先で男の体を触ってもらえたら、さぞかしエロいだろうなぁと妄想することしきり。
「韓湘子(ハン・ツャンツー)は、横笛の名手で強力な手首であります!」
何かを掴むような独特の指先を、素早く顔の横に並べると、あたかも横笛を奏でるような型となる。しかしその動きは、絶えず相手の隙をうかがい、
美しい姿から一転獰猛に遅いかかる猛き型へと変わる。
上半身、特に肩と腕を揺らすようによく動かすものだから、美晴ちゃんの可愛らしいおっぱいがぷるんぷるんと揺れる。つうか、触りたい!
たとえ、そのために突きだした腕を極められたとしても、かまわずに触りたい!
さて次は、酔八仙最後の一人にして紅一点、何仙姑(ホウ・シングー)、オンナの色気あふれる動きで相手を惑わす技だ。
さて、この型を美晴ちゃんがどうやって見せてくれるのか、楽しみだ。
とはいったものの、美晴ちゃんの動きが変だ。何か、迷いというか、焦りというか、とにかくどう動けばいいのか分からないような感じだった。
「ど、どうしたんだ、美晴ちゃん!」
さっきまでの完璧な酔八仙からは信じられないくらいおどおどした動きに、俺は思わず声をかけていた。
「そ、その、『エッチな動き』っていうのが、分からないであります・・・。」
困った顔で、彼女が答えた。映画『酔拳』では、ジャッキーが何仙姑の型をオカマの真似とバカにして修行をサボるわけだが、美晴ちゃんの場合は、
今まで女の子っぽい動作をあまり意識しなかったが故に何仙姑を軽んじていたのだろう。
しかし、先ほど羞恥に目覚めた美晴ちゃんは、素っ裸で男を誘う動きのエロさに、今更ながら戸惑っているのだ。
いやまぁ、ここまでの型すべてが素っ裸なわけで、恥ずかしがるのが遅すぎるような気がするのだが、今までのはあくまでも演舞であり、
素っ裸のことはあえて考えないようにしていたのだろう。
「目の前の男を誘惑するように、美晴ちゃんが思いつく限りのエッチなポーズをしてごらん?」
「目の前の、男の人・・・。」
俺のアドバイスを受けて、美晴ちゃんが動いた。
「え〜、じゃあ、・・・何仙姑(ホウ・シングー)、悩ましくお尻を振り、エッチに男を誘う足取りであります〜・・・。」
そして、美晴ちゃんは、先ほどまでの大胆で堂々とした身のこなしとは打って変わって、おっぱいとあそこを両手で隠し、もじもじとし始めた。
いや、今更だろ、隠しても。
そのまま、つつつと足元を軸に半回転、こちらにお尻を向けた。
「おおっ、」
Oh!と、俺は思わず感嘆の声を上げた。
丸みを帯びたお尻が俺の視界にはいる。そのお尻は、子供の硬いお尻から卒業しつつある感じで、瑞々しさとまろやかさが同居する、この年齢でしかお目にかかれない代物だ。
そして美晴は、そのお尻をつん、と突きだした。
「おおおっ!」
俺は唸って身を乗り出した。
突きだしたお尻が、くねくねと揺れて、見ている男つまり俺の視線を奪う。そしてそのまま、酔拳の足裁きでクルリと身を転じては今度は胸を見せる。
先ほど手で隠していたおっぱいは遮るものが無く、つつんと上向きに乳首も膨らんでいた。そして両手を胸の下にあてがい、持ち上げるようにしてアピールする。
「ん・・・、あ、はン・・・、」
その乳首の突起からも分かるように、美晴ちゃんは感じ始めているようだった。くねくねと身をよじらせ、その興奮のドキドキを必死で堪えようとして、
堪えきれない吐息がくすぐるように漏れてくる。
顔を真っ赤にして、恥ずかしいのを必死に堪えて、ゆらゆらと身体が揺れている。これは酔拳の動きかはたまた美晴ちゃんの羞恥の身悶えか。
そしてくねりと腰をくねらせ、優雅な動きで両手は酔拳の構えを取った。
しゃなり、しゃなりと腰を揺らしながらの足運びで、両手はそれに応じて幻惑の動き。今この動きから急に拳が突き出されても、俺はかわす自信など全くない。
とにかく、羞恥を覚えたての少女が恥ずかしさを我慢しての悩殺拳。
こんなもの、いったい他に、どんな機会があれば拝めるというのか!?
やがて、その悩ましい拳もクライマックス、高速の裏拳連打と高く足を上げての左右連続ハイキックが決まって、終了となった。
「ブラボーーーーーー!!」
俺は立ち上がって拍手して、見事な演舞を褒め讃えた。もちろん、股間だってスタンディングオベーションだ。
美晴ちゃんはペコリと頭を下げて、俺の拍手を嬉しそうに受け取って元いたポジションに座り直した。
いやぁ、こんな可愛い女の子の全裸酔八仙、戦ったら見とれちまって、絶対負けるに決まってる。
「じゃあ、次いくよ〜!」
そして次のターン。皆一斉にくじを引いた。
俺の手元の串は、6を指していた。これはなかなか良い数字だ。なんてったって、第六天魔王、織田信長の数字だからな。
「ボクが王様でござるな。」
加美菜ちゃんが名乗り出た。たしかに彼女がかざす串の先端には、シャア専用の赤い色が。
「では、『王の名において命じる』でござる!」
素っ裸の加美菜ちゃん、その薄くぺったんこな胸を張って、宣言した。
「四番と六番は、二人で一本のポッキーを食べ合うでござる!!」
ぐわっ、とうとう六番指名か!
「あら、私がご指名を受けてしまいましたわ。」
口元に手を当て、恥ずかしそうな小雨ちゃんが名乗りを上げた。続いて俺も名乗りを上げる。
「あー、俺六番。」
同時に、ざわ、と場の空気が変わった。
「みなさん、あしからずですわ♪」
小雨ちゃんがにこやかに、みんなに向かって笑顔を振りまいた。
随分と愛嬌のある仕草だ。
さて、ポッキーである。
ポッキーとは、江崎グリコ株式会社が発売する、チョコレート付きのストレートなプレッツェルである。小麦粉とイーストを原料にした焼き菓子であり、
直径約3ミリ、全長10センチ強の細い棒状の約五分の四をチョコレートが覆っている、定番の人気商品である。
ポッキーゲームとは、二人がこの一本の菓子を挟んで向かい合い、その両端から啄み始めるのだ。
必然であるが、このゲームには一般的に市販されている商品を使うが故に、二人の唇は十数センチの距離となる。
ここで、北海道限定ジャンボ夕張メロンポッキーなどのような直径八ミリ全長30センチ以上のご当地専売商品を持ち出すのは、
このゲームの趣旨を大食い早食いのたぐいと勘違いした無粋者のなせる業と言えよう。
ならば。
大食い早食いのたぐいでないならば、これはどういうゲームなのか。
双方から啄むポッキーは、次第に短くなり、おのずと双方の顔が接近する。そして鼻先が触れ合うくらいに近づき、
あわや唇までもが重なりそのままキスしてしまうんじゃないか、という、ドキドキを味わうゲームなのである。
ちなみに、もちろん敗北条件はある。途中でポッキーが折れてしまったらアウト。だんだんと接近する相手の唇に気をとらわれてポッキーを折ってしまわぬように、
という慎重さも要するのだ。
うむ、以上、ポッキーゲームの解説終わり!
「あいだのポッキーがさん・・・いや、5センチになったら、す・ぐ・に・終了でござる。」
加美菜ちゃんが、なにやら不機嫌にルールの補足をした。5センチでござるよ!? と小雨ちゃんに念を押す。ニアミス防止に必死な感じだ。
その割にはこちらに念を押さないあたり、俺は年上としての信頼を勝ち得ているのか。
さて、ゲーム開始。
俺と向かい合った全裸の小雨ちゃん。先に俺がくわえようとポッキーを受け取ろうとしたが、小雨ちゃんに奪われてしまった。
真っ白で細い指先で、チョコの付いていないほうの柄を摘むと、なんだか嬉しそうに微笑んだ。
「弦太郎様、5センチといわず、1センチを目指しましょうね。」
ひっそりと小声でそういって、あとの言葉は不要とばかりに、チョコの付いた先端を唇で啄んだ。
長身の俺に向かって、瞳を閉じてポッキーを差し出す姿は、本当のキスをせがむ姿に見える。実際俺はキスなんてしたことないんで、
ドラマなんかでみたシーンが情報ソースだ。
俺は、彼女の肩に手をかけて、少し屈んで姿勢を落としてから、ポッキーの先端をくわえた。
それにしても、これほど近くで見ると、ことさら小雨ちゃんの綺麗さがよく目立つ。
うわ、まつげ長いなー、とか、肌が綺麗だ、とか。シミ一つ、そばかす一つとして存在しない小雨ちゃんの肌は、あまりにも清らかで、
なんだかやましい心のある俺には直視できない神聖さだ。
こんな可愛い女の子と、キス寸前のドキドキ感を味わえるとは、なんという幸運か。
つうか俺、寸止めできるのか?
いやさすがに、ここで俺が暴走して、ぶちゅーっとかましたりしたら、みんなから大ひんしゅくを買いそうだ。
がんばって、我慢するぜ!
「それでは、始めるでござるよ!」
開始の合図とともに、小雨ちゃんはうっすらと瞼をあけた。さすがに目をつぶったままではこのゲーム不利だと気が付いたんだろう。
なぜ最初に目を閉じたのか、よく分からないのだが。
こり、こり、ぽり、こり、
俺と小雨ちゃんが少しづつ、ポッキーを食べ始めた。お互いの唇が支え合うポッキーを、双方から顔を寄せてこりこりと。
あまり大胆に食べ進めようとすると、顔の位置が振れてポッキーの真ん中がぽっきりと折れてしまいそうだ。
ここは一つ、リスかハムスターのような、げっし類になった心境で。
幸い、小雨ちゃんも慎重派で、俺の顔の動きに合わせて唇の強弱を変えてくれる。おかげで順調に、目的の5センチに到達しそうな感じだった。
「はい、5センチ、終了でござる!」
王様でありながら半ば成り行きでジャッジのようなことまで始めた加美菜ちゃんがゲーム終了を宣言した。
その瞬間、つまり二人のあいだのポッキーが5センチを切ったとき、俺たちお互いの鼻先はすでに触れ合っていた。
しかし、小雨ちゃんは大胆にも、王の言葉に逆らった。
(弦太郎様、1センチを目指しましょう?)
もはや、顔が近づきすぎて視線の焦点よりお互いが内に入り込んでいる。だから、片目で。
片目で小雨ちゃんは、先ほどの言葉を促した。
あとは、ラッシュだった。
こりこりこりこり、と小雨ちゃんは5センチの内、4センチまでを一気に食べて詰めた。
先ほどまでは俺が、肩に手をおいて保っていた肌の距離も、小雨ちゃんから寄りそってきたのだ。
小雨ちゃんが先ほどの野球拳でハダカになっているのと同じように、俺も上半身はハダカ。
自然小雨ちゃんを抱き寄せるようなかたちになると、小雨ちゃん自ら俺の背中に手を回して抱きついてきた。
柔らかいおっぱいが俺の肌に押しつけられる。
そこで小雨ちゃんの動きが止まった。
俺たちの唇同士の距離は、わずか1センチ。ほんの少しの動きで、触れてしまう。
ゲームはこれで終了なんだ。だから、ここで俺たちは慎重に離れなきゃいかんのだけれど。
小雨ちゃんは動かない。
俺がここで唇を開き、二人の間をつなぐポッキーを離してしまえば、ゲームは終了だ。
だけど、あともう一口、残るポッキーを食べてしまえば、俺と小雨ちゃんは、キスをすることになる。
小雨ちゃんは動かない。
瞳を閉じたまま、俺の動きを待っている。
進むか引くか、すべてを俺に委ねて、動かない。
進むべきか、引くべきか?
そんなの答えは決まっている。
進んで良いはずがない。
ゲームはここまでだ。
さすがにキスはしちゃいかんだろう。
たぶん小雨ちゃんはファーストキスだ。俺はともかく、女の子のはじめてはちゃんと好きな相手にさせて上げるべきだろう。
だけど、俺の肌に触れる小雨ちゃんの肌が、背中に回された腕が、震えながらもしっかりと離れない。
俺を引き寄せるその力は、しょせんは女の子の力だ。
引き離そうと思えば簡単に出来るはず。
だけど、なぜかその、彼女の力には、引き離してはいけないと感じさせる何かがあって、俺は動けないでいる。
その、小雨ちゃんの肌が俺を求めているのか、それとも俺が、その肌の熱さを求めているのか。
そんな女の子の肌の感触に、俺は、離れなきゃいかん、いかんのだと思いつつも、
ぱくり。
最後の一口を、食べた。
俺の中に潜んでいた、あらがえない何かに押されて、俺は、最後の1センチを進んだ。
唇が重なり合い、押しつけられる。
柔らかくて、甘い。
それは、ポッキーに付いていたチョコレートの甘さではなく、女の子の唇の自然な甘さのような気がする。
今の今までいったい何をしてまた何でこうなったのかなどはすっかり忘れて、俺は頭を真っ白にして小雨ちゃんの唇の感触を楽しんだ。
うっすらと、頭の中の白いもやが晴れたのは、俺たちの周りで触ぐ女の子の声が聞こえたからだ。
「ずるいーー!」「あうーっ、おにいちゃんのファーストキスがーっ!」「は、早く離れるであります!」「てんめぇーっ! 抜け駆けしやがってーっ!!」「くっ、卑怯でござるよ!」
「・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・小雨、案外大胆たん。」
うわっ! やっちまった!!
俺は慌てて、小雨ちゃんの唇から離れた。そうすると、今までのゼロ距離では分からなかったことが分かる。
小雨ちゃんは、泣いていた。
「ご、」
そして、そんな俺が咄嗟に言おうとした言葉を、小雨ちゃんからのキスで封じられてしまった。
「その先はどうか、おっしゃらないでくださいね・・・。」
泣いていた小雨ちゃん、だけどもなんだか嬉しそうだ。
俺は、小雨ちゃんに従って、言葉の続きを飲み込んだ。小雨ちゃんは、なんだか思っていたよりもずっと大人のような気がする。
それに、すごく大胆だ。おしとやかなお嬢様、なんて外見だけの印象で小雨ちゃんのことを、おとなしくて、か弱い女の子とか思いこんでたけど、
それだけじゃあなかったんだと気づかされた気分だ。
「「「「「「ずるい!」ーっ!」でござる!」じゃねーかッ!」であります!」・・・・・・・・・・・・・・ずるいるい。」
周りの女の子が、一斉に声を合わせてそういった。(一人だけ随分とテンポ遅れだったけれど。)
結局そのあと、王様ゲームは終了、急遽他の女の子全員とポッキーを食べ合った。もちろん、0センチルールで、最後まで。
もしかして、俺って、モテてるんじゃないだろうか。
ここまで。
ようやく気づいたのかよ、と呆れてくれたら、朴念仁も本望。
女の子たちも、もっとダイレクトに行動すりゃいいのに、という突っ込みも、少々お待ちを。
では、また、後ほど。
相変わらずアホらしすぎるwwwww
GJ!
首を長くして待ってました!
GJっす!!
GJ、続きが楽しみだ
GJ
次回のも期待するよ
素晴らしいよ! ナイスハーレム、ナイスプレイ! 超、グッ、ジョブ!!
GJ!
未来のタロットは何が出たんだろうな?
タロットハーレムとな。
なんかそんな感じのラノベがあったように思うが。
ハーレムじゃないが「運命のタロット」シリーズか?
タイムワープ繰り返すせいで段々話がワケワカメになっていった気が……
タロットの御主人様
あったなそういや
イラストの人が人だけにたまにエロく感じる
タロットは前に話題であったな。
ほとんどスタンドだったけど。
Moolich改装か。
たまたま読み返してて、席をはずしてて次ページクリックしたらいきなりエラーページに飛ばされて慌てたわw
315 :
名無しさん@ピンキー:2009/05/29(金) 00:10:30 ID:kUwvR4r8
大アルカナが22枚だから、主もタロットの一員ならちょうど22Pでこのスレに相応しいな。
はたして愚者なのか世界なのか正義なのか
ハイ「エロ」ファントだろう
とくめーさんへのコメでこれがあったけどと、ありきたりな一般作しかないな。
ほとんど知っている。
ハーレム&ラブコメ系の文芸紹介
tp://blogs.yahoo.co.jp/sakurakouzimako
そんだけネタが枯渇しているのかあるいは似たような設定ばかりで飽和状態
なのか。
日本のゲームは、複数の女性を一人の男がセックスのパートナーにする、一夫多妻を推奨するものが多く、社会倫理に反すると猛抗議。
これをうけて日本のソフト審査機構は、ハーレムゲームの発売を規制することを決めた。
一夫多妻制の宗教に喧嘩売るようなもんだな
つまりマルチエンドなら問題ないと
>>317 法王じゃねーかw
タロットといえばペルソナも
と主張してみる
社会倫理ったって白人のだろ
しかも言うほど影響しないだろ
二次の止めたところでホストやらヒモやらのが二股三股の名を変えたハーレム作ってるし
そういや二股とか三股とハーレムの相違ってなんだろな
>>323 ペルソナでハーレムを作るということは…ハーレム構成員全員が自分の一部分ということか
つまりオナニーの形になるな
>>327 マーラー様がネコマタやパールバティやサキュバスを侍らせるハーレムですね
マーラーで作曲家を連想したおれorz
>>330 > マーラーで作曲家を連想したおれorz
なんか、板全体が過疎ってるような気がするなぁ。
ならば話題提供!
猿の惑星を見て思いついた。
『女の惑星』
女性しかいない星
猿の惑星というと、浜村淳の前説を思い出してしまう。
>>335 誰もが一度は通るハーレム妄想だ
唯一の男を王様扱いしてくれればいいが、現実(?)は怪物のような女に無理やり搾り取られるだけ。
変な機械にくくりつけられて、搾乳機ならぬ搾精機で精液を提供する毎日の場合も
>>335 ラブ・シンクロイドというマンガを探すべし
>>337 ならば絶海の孤島に一人取り残された男一人と女達。
最後は海賊船を乗っ取って脱出する。
猿の惑星系は、主人公が古代文明の文字や遺跡に詳しいから重宝する、という展開に出来るんだよね
奴隷扱いから成り上がっていったり、貴重な古代人のサンプルとして大切にされたりとハーレムに持っていきやすい
現代を支配している種族や文化レベルは作者の趣味が反映されるから、人によっては合わないと感じるかもしれないけど
流されて藍蘭島もハーレムに近いんじゃない
>>340 なんにしてもノースキル、ノー知識じゃむりか…
古代語でも自分が日常的に使ってた言葉とかが今では使われていないけど
古い武器の説明書とかに使われているとか。
でもそれだとどうやって言葉が通じるとか……
かんじがみらいのせかいではすたれているとかなし?
>>342 戦争なり何なりで世界崩壊後、
言語ベースが英語由来のものに統一されてて主人公はカタコト程度に話せる+
舞台が未来の日本で日本語のものが結構出てくる
(けどその時代の人間は読めない)ってところか?
例えば稼動可能な製鉄所でも出てきて、日本語のマニュアルが出てくれば
支配者フラグが立つなとFallOut3やってて思った。
起きた当初は意思疎通ができないってのもありかと
1、2年くらい頑張って主人公が現地の言葉を覚える
最初は砂漠で奴隷商人の慰みものになるってのも乙だよな
しかし問題は、文明がガチで滅ぶレベルの事件なり戦争なりが起こった世界に、
稼動できる機械が残るかって事じゃなかろうか
いや、太古の文明道具とか大好きなシチュエーションだけどさ
>>346 つナノマシンに包まれて大丈夫だった。
つ海の中に沈んだ施設でオート整備マシンが稼動中
つ氷の中に機械が冷凍保存
あれだ核実験とか何かよくわからない原因で古代人類はY染色体が消滅してあるときを境に女しか生まれなくなり
その過程でコールドスリーピングするなりし
その後何千万年後ある考古学者なり探検家なりスキューバダイバーなりする主人公が
マジンガーのバードス島とかみたく発見するとかどうだろ?
てかZ編のあしゅらの女のほうって元々結構綺麗だな
むしろ主人公がコールドスリープしていて目が覚めたら女しかいない未来世界だった的な
宇宙に旅立った主人公が地球に帰ってくると的な
>>342 「ようこそ女達の王国へ」と大して変わらないディストピアになる気がする。
その系統で行くなら遠い未来の地球にかつて母星(地球)を出発した恒星間移民船
に乗っていた子孫が地球に帰ってくるって話の方がいいかもしらん。
殖民惑星に辿り着き順調に殖民したのちに数世代を過ごしたけど主人公は何かの
形で殖民惑星を追われて地球に帰って来るってのならイケるかもよ。
ttp://ja.wikipedia.org/wiki/%E6%81%92%E6%98%9F%E8%88%B9 恒星船(こうせいせん)
メリット
・主人公側が母星の文化や言語を継承し保存している
・技術水準を高い状態少なくとも殖民時代の水準を保持したまま帰ってこれる
・光速の壁により古い時代の遺伝子や特徴が残りやすい(ただしワープなどを使わない
前提)
・帰って来る人間が少数であっても別に不自然じゃない
(政治犯とかで国外追放とかはよくある話)
・クラークの三法則のお陰で厨二病ばりの活躍が出来る
デメリット
・書き手にSFの知識がちょっとばかし必要(程度問題ですが)
・ウラシマ効果のお陰でショタジジイが出来やすくなってしまう
・話のネタになる資料がちょっと多い
こんなとこかなぁ?
恒星間移民船については大石まさる著「水惑星年代記」とか星野之信「2001夜物語」
なども参考になると思う。
光速の10%の速度で10光年先の恒星に行くと片道で約100年かかるので行って
帰って来るだけでも文化がかなり変わるだろう。
当然もっと遠い恒星系だと行きにん百年帰って来るのにん百年という事になる
からますます「猿の惑星」はやりやすくなる。
もちターンAガンダムのような世界の再現も可能。
恒星間移民を考えない方法も考えてみやう。
例えば主人公が宇宙飛行士で太陽系内を飛行していたときに宇宙船が
あぼーんしそのままコールドスリープ状態に突入めっさ時間が経った後
誰か(遠未来の人間とかロボットとか)に発見されて帰還。
火星(別に月でもいい)に殖民した人類と地球との間で戦争が起き音信普通になる。
すんごい時間が経った後火星人となった主人公が地球に戻ったら文明
が衰退してたとか。
主人公が作った初めてのワープ航法船が太陽系内での実験中に暴走
燃料切れになるまでぐるぐる太陽の周りを回る羽目になりやっと地球
に帰ると文明が終わってた。
まだまだネタが沸いてくるがやりすぎると別のジャンルになりそーだからやめとく。
素直に「処女惑星」みたいのじゃ駄目なのか?
今となっては古典過ぎて、SF的考証が荒く見えるのかな。
これもかつても植民星の文明が退化してる、ってのだしね。
しかし、やはり一度は考える設定だなぁ……
まあね。ハーレム作る理由で一番手っ取り早いのは男が自分だけって状況だし
タイタンの妖女みたくよくわからん空間に囚われて、
色んな時間軸で同時に複数の惑星の美女達とエロく頑張るとかもSFでハーレムになるかな
惑星人口に男一人じゃ大変だから、そこそこの男性人口を残してだな。
西暦2020年に発生した新型インフルエンザは致死性が低く、一度罹患するとインフルエンザの8割に対応する抗体が出来る益病だった。
全世界がその恩恵に浴し…1年後、世界の9割で新生児の誕生がなくなった。
新型インフルエンザは男性の生殖機能を破壊していったのだ。
生殖能力を残せたのは、クジラ肉にに含まれる特殊な酵素を摂取したことのある、日本を含むわずかな国の男性のみ。
日本のサラリーマンは種馬として全世界に子作りビジネスを……んーツギハギ過ぎるかw
この流れでなんとなくジーンシャフトを思い出した。
moolich更新きた
>>355 いいなその世界合法的にグリーンピースを黙らせられるw
クジラ美味しいよ、クジラ。
イワシクジラの赤身を生姜醤油で食べるとたまらん。
>>351 ウラシマ効果は受けるものの時の流れを遅くするだけなので
精神年齢だけが成長するなんてありえません
静止している観測者が10年経ったとおもってるときにウラシマ効果を受けてる観測者は1年しか立ってないと感じてるだけなので
ショタ爺がうまれるとおもうのは勘違い
>>359 肉体年齢が若くて耳年増ってのは出来るんじゃねぇの?
>>359 別に
>>351は「肉体年齢が」なんて書いてないだろ?
つーかよ、俺もそうだがただ単に案を出してネタ提供しているだけで文句があるんなら作品
を投下して反論しようぜ。
間違いを指摘してるだけじゃないの
普通にじじい言葉ってことじゃないのか
「奏光のストレイン」の艦のメカニックの少年が校長の爺さんに対して先輩のような口調で会話しているのを思い出した
あれもウラシマ効果だったっけな…
>>333 オーケストラハーレムというのを連想した
ハーレム主は指揮者か作曲家
DSの無限航路が楽しみだ。
女だらけのハーレム戦艦が造れると信じてる!
で、思ったんよ。
ハーレムSS書く前に普通のエロSSとか書いて修行とかしたほうがいいんじゃろうかと。
キャラ・シチュにこだわって他で書き慣れた人間が一番苦手とするジャンルだろ
そういう人間が書こうとすると途端に地雷率が増す
ちなみに、ハーレムSS上手い人がキャラ・シチュにこだわりないという意味ではない
>>369 インデック○たんこそメインヒロインだ!
とかいう思想丸出しで書いちゃったりするからまずいっということですかい?
まずは1対1から練習して1対多数書けるように実力つけたいなとか駄目でスカイ?
>>370 そうそう。
「こいつ(メインヒロイン)を軸にストーリー走らせるか・・・」とか
「みんな惚れてるのも変だな。よし、一人くらい無理矢理手篭めにしたのを・・・」とか
ごめん、自分のことだorz
やっぱ人によるか。
最初は一対一で普通のエロを何作か書くと良い。
その時に、男主人公を同一人物にしておけば、ハーレム連作の出来上がり。
あとは書き慣れた頃に3Pや4P、あるいはオールスターズみんなともだち奇跡の大集合、にチャレンジするといい。
>>370 『ミサカシスターズこそメインヒロインだ!』とかいう思想丸出しで書いちゃったりしたら、自動的にハーレムSSになった俺。
ヘタに常識を持ち込むから難しくなるんだよ
ハーレムって時点で頭おかしいんだから
よし、みんな惚れてるんだからこの子も惚れた!はい惚れた!あーまた惚れた!
くらいじゃないと
そういう勢いは大切だなw
ハーレムは基本同時攻略なのか個別かで結構別れるがな
>>370 時間かかるが簡単なのは
1対1で動かしたのを書いく
その後一人ずつ書き足す
全体を見てつじつま合わせしていく
逆に手間取るのが最初に複数動かそうとして
全員の動かしてる内に誰が誰か把握しきれず頓挫
でも把握しきれたら早くなる可能性はある
ついでに自分は後者で書いてたら飽きた
仮に複数同時に動かしたとして、どのくらいの人数が限界だと思う?
ハーレムってくらいだから男一人に対して女二人、いやさ三人くらい同時に動かしたいよね
大抵ハーレムは男単数女性複数を示すから最小が1:2ぐらいだから3かな
でも欲を言えば4ぐらい
2だと牽制し会うし3なら2の取り合いして最後が漁夫の利を取ろうとする
とはいえハーレムの前提条件が全員が仲良くだし問題ないか
まぁ、でもあまりに増やすと下手したらキャラ被るから消えるやつも出る
某モバゲでハーレムってタグのついたSS読んでたら
最初の事件で助けて主人公にべたぼれだった僕っ子委員長が実は友人の幼馴染で
実は友人は主人公より強くてとある事件で友人が委員長助けてその二人がくっついたってふざけんなああああああああああああああああああああ
逆ハーレムだな。
書き出す前に御大の小説読んだらヒロインが娼婦になったり強姦されたりな展開になって鬱だ
>>378 キャラクター操作をどれくらいまで自分がカバーできるかになるな。
前提条件としてみんな仲良くだとしても1:2でおなかいっぱいって人も居れば
1:4でもごっつぁんですとなる人もおる。
2人だと漫才で言うところのボケとツッコミでなんとなくまとまるし、3人でもノリ、ボケ、
ツッコミでなんとか回るがお互いのタイミングというか気遣いがちょっと必要になってくる。
4人だと誰か一人まとめ役というか年長キャラ、姉御キャラという人が必要になるかも
しれない。
大体4人で主人公と絡み始めると誰が誰の発言なのかがわかりにくくなるからな。
エロ漫画とかアニメだと顔の形や表情のパターン、書き分け方次第で判別が
出来るが小説だとキャラ立てが無い分やや不利なんだよな。
結局は人によるっちゃーよるんだけど初めてなら1:2の「二股プレイ」でもいいんじゃ
なかろうか?
むしろ最初は自分の書きたいシチュ・書きたい話から始めた方がモチベーションが上がりそう
>>382 まぁ、そうだろうな
テクニックのひとつにハーレムメンバーが何人いても何故か一度に居合わせるのが2人までとか語尾口調を変えるだな
>>383 書きたいこと書いてからそれに至るまでとその後を書き足すのがモチベ維持しやすいと思う
思い入れがあるだけに消したくないと思って書き足せるし
父親の愛人でもあった年下の奉公人を愛してしまった若旦那……はNGなんだっけお前ら的には
前にネギ板の修羅場スレを巻き込んでの騒動になってたけれど
>>385 なにがいいたいのかわからん。
それはハーレムの話題なのか?
So long Mr.Anonymousの続きをずっと待ってます。
>>386 逆ハーレムもハーレムなんだろ
最近の娘の基準では
若旦那が主人公で、ハーレムメンバーに父親の元愛人は適切か不適切か、ってことじゃねぇの?
修羅場スレうんぬんあるから違うか
いろいろ、すみません。短いですが生存報告も兼ねまして投下。
ヤンレムです。
貴船ちゃんにダイビングキスされました。
首にしっかりと腕を回され、歯がかちんと当たるほどのキス。
僕は飛び込んできた鬼塚さんを抱えることは出来たけど、さすがに体重まで支えることは出来ずそのままごろんと背中から崩れる。
「ちょっ、貴船ちゃん」
僕は口を離して貴船ちゃんの肩を持ち、とりあえず顔の間だけでも定規ひとつ分の距離をとる。
僕と貴船ちゃんの唇に唾液の橋が小さくかかるが、すぐにぷつりと途切れた。貴船ちゃんの怒りに萌える顔に潤んだ瞳が浮かんでいる。
すると、ぐいと横から顔を覗かせたのが野宮ちゃん。ブラウスを脱ぎ、白くてきめ細かい肌と肩口に赤い水玉模様の可愛い下着姿で、無表情のまま僕に顔を寄せる。
「私もお願いします」
ちゅっ。
今度は野宮ちゃんと唇が重なった。
ちゅっ、ちゅっ、ちゅっ。
貴船ちゃんは吸い付くようなキスだったけど、野宮ちゃんはコトリが啄ばむようなキスで僕の唇に自分の薄ピンクの唇を何度も合わせた。
僕はされるがままに野宮ちゃんのキスの雨を受け、唇の端から端までちゅっちゅっと啄ばまれた。
抵抗も忘れ、僕はされるがままだった。僕の唇に10カウントほど唇を合わせた野宮ちゃんは、無表情ながらもはにかんだ顔で僕を見つめてる。
「いまの、ファーストキスなんですよ。衛様」
彼女の節目がちに見つめられて、僕の心はなんだか火事が起こったように燃え上がり、とくんとくんと心臓の動悸が強くなっていった。
「次はあたし」
ちゅううう。
今度は貴船ちゃんに唇を奪われる。先ほどみたいにまた吸盤のように吸い付くようなキスだ。
ちゅぷる、という音とともにキスが終ると、また野宮ちゃんの顔が近づく。
「セカンドキスです」
そして、同じようにまたキスの雨あらしだ。今度は唇だけではなく頬や顎にも僕にキスをくれた。こそばゆいような野宮ちゃんの啄ばみキスが顔中にふってくる。
「ちゅっちゅっ……」
眉毛の一本一本まで愛撫されているようだ。僕は思わず顔を斜めに向けて逃げる。
「嫌がらないの」
しかし、僕の顔を貴船ちゃんはがっしりと両手で掴んで抑えた。僕はなすがままに野宮ちゃんのキスを受け取った。
野宮ちゃんの唇が離れたら今度は貴船ちゃん。二人のキスリレー。
そういえば、もうひとりの鬼塚さんはどうしたんだろうとキスを受けながら視線を横に移すと、
「セッティング完了ですわ」
そんな声とともに鬼塚さんがビデオカメラの三脚を立てていた。
え、カ、カメラ!!?
さすがにキスを中断して身体を起こす。キスは小柄な野宮ちゃんのターンだったので、簡単に起き上がった。
僕を跨ぐように膝立ちをしていた野宮ちゃん
なんと、僕達の居る布団の周りには三脚に載ったビデオカメラが3体も設置されていたのだ。
三方向から囲むようにカメラが向けられ、どの位置からも余すことなく僕の痴態が録画できるようになっている!!
「ちょっ、ちょっ! タンマタンマ!」
「では私も……」
そんな僕の狼狽などどこ吹く風、片手にハンディカムを持って服を着崩しながら近づいてくる鬼塚さん。
雪のように白くて艶やかな胸元がふんわりと開いていき、僕の鼻の下も伸び……、いやいやいやいや!! カメラカメラカメラ!!
というか、鬼塚さんも持つの!? これはいわゆるハメ撮りというヤツでは!?
「鬼塚さん! なんでカメラセットしてるんですか! そしてなんで鬼塚さんもカメラ持ってるんですか!」
「愚問です」
……。
そう言うと、鬼塚さんはカメラを操作する。ピッという電子音とともに、ビデオカメラの録画ランプが赤く灯った。三脚に載ったカメラもすべて赤いランプが光っている。
「えっ!? 今の一言で説明終わり!? 待ってよ! 僕は許可してないよ!! 録画なんて! さっきの盗撮だって気分悪かったのに!!」
「もう、うるさいなぁ。衛は」
んちゅっ!
貴船ちゃんに唇をふさがれる。しかも今度はさっきみたいな唇同士のキスじゃなかった。
「べろんっ」
貴船ちゃんの赤い唇から出た舌が、僕の顎から鼻頭までかけてべろりと舐めあげられる。口の周りをまるで犬のように舐めあげられてる。
べろん、べろんべろっ。
まるで、粘着液が口の周りに塗り込められていく感覚だ。
べろちゅ、ちゅべろっ、べろろ。
ぺろり、ぺろろ……。
いつの間にか僕の顔を這う舌が二つになってる。左耳を中心に小さく遠慮がちに舌を這わしているのは……、
「こっちの角度から舐めたほうがカメラに写りやすいですね」
野宮ちゃんだ。うー……初キスもさっきやったばかりなのに、次は耳キスって……。
「ね、ねぇっ! 二人とも落ち着いて! こんな犬みたいな真似やめようよ! 貴船ちゃん! 野宮ちゃん!」
ようやく声をあげる僕だが、二人は潤んだ瞳で僕を見下ろして一言。
「もう、我慢できないわ。あなたがそんな風に誘惑するのが悪いのよ」
誘惑なんてした覚えないよ!!
「私は衛様の犬ですから、犬みたいな真似は全然構いません」
もう僕の意見無視ですか。二人にこんなふうに愛情表現されるのは……その、期待してたわけじゃないけど、もうちょっとシチュエーションとかなんとかしてほしかった。
だって、ここ。今日逢ったばかりで来たばかりの鬼塚さんの『魔窟』だし、ん、あれ? その鬼塚さんは?
顔中のキスと唾液のまじる音に混じって聞こえる音がする。
かちゃかちゃかちゃ……。
僕にとっては不穏な金属音だ。僕はシルバーアクセサリーとかは着けない派なので、身体に装着されているものの中で金属音がするものはある一点しかない。
腰についているベルトだ。そんのベルトをかちゃかちゃやっているのは……消去法で考えて。
「鬼塚さん!? 何やってるんですか!」
嘗め回されながらもなんとか声を出す。
鬼塚さんが片手でハンディカムを回しながら、もう片方の手で僕のベルトを外していた! 右手だけなので金具を外すのに手間取ってるけど。
「いえ、皆さんはお顔がお好きなようなので、私は残ったこっちを頂こうかと」
うわーっ! ダメ! 頂かないで!
抵抗したいけど、いつのまにか手首が野宮ちゃんにかっちり掴まれてて、押さえつけられてる! え、ちょっ、う、動かないんだけど!? どんだけ怪力なんだよ。
腰の辺りをベルトが抜かれていく感触がする。は、外された!
「では、失礼します」
するするする……。
僕のズボンが鬼塚さんによって脱がされていく。下半身が涼しくなり、僕は上半身学生服、下半身トランクス一丁というなんとも情けない姿になってしまった。
……いや、情けない姿って。いまこの部屋に居るみんなは僕のコスプレ趣味を知ってしまってる。いまさら何を恥ずかしがってるんだろ。
もうこの子たちには僕の恥も外聞も関係ないじゃないか。むしろ僕以上に僕のすべてを知ってるんだよ。それじゃあ僕を言ってもこの状況を打破することは不可能に近い。
キスの嵐をくれる貴船ちゃん、野宮ちゃん。よく見ればとてつもない美少女じゃないか。こんな二人+ストーカーに愛されてるなんて僕幸せ者なんだよ、きっと。
「もう、いいよ……」
なんだか、もう抵抗する気も無いや。
「ほぇ?」
「ごめん、もう抵抗しない」
「どうされました?」
「もうみんなの好きにしていいよ」
なるようになるさ。
「「「好きに!?」」」
うっ、言った手前、こんなにも反応されるとは。
「す、好きにしていいって……もしかして、私の欲望どおりに衛をお化粧しちゃったり、カチューシャとかつけさせちゃったり、かぼちゃパンツとかはかせちゃったりしていいのね!?」
「好きにしていいんですか。そうですか、では衛様の手で私の首に首輪とかロザリオとかつけてもらうとか、四つんばいになった私の上に座ってもらうとかも好きにしていいんですね」
「好きにしていいってことはですよ……、この映像を録画したものをネット上の動画サイトに上げて、衛きゅん好き好きサイトを作りファンが集まったらオフ会をしてもいいんですわね!」
ごめん。最後のは絶対やめて。
「えーっと、常識の範囲でお願いします」
その言葉を最後に僕の体は彼女たちの細い手によって引き剥かれた。
シャツを脱がせられ、僕のあんまり鍛えられていない胸板を野宮ちゃんが愛おしそうに頬ずりしている。
頬ずりなんて洗濯の洗剤のCMで、タオルに頬ずりするぐらいしか見たことなかった。スモールクールビューティな野宮ちゃんの頬は思ったよりあったかく柔らかい。
「はぁ…、はぁ…、衛様……」
熱い息が僕のちくびに当たってる。彼女の吐息は普段の野宮ちゃんから想像できない熱く荒い息だ。
野宮ちゃんは僕の胸板の2つの乳首に狙いを定めると、口をすぼめて僕のに吸い付く。
「んっ」
「ちゅぼ。ちゅう、ちゅぼぼっ……」
「そんなに吸ってもおっぱいなんて出ないよ」
「ちゅぱ、ちゅぶっ、ちゅぶぶぶ、いえ、キスマークをつけてるんですよ……」
キスマーク!?
「ええ、あとで私の身体にもいっぱいつけてくださいね。腕から、お尻まで……」
今度はもう片方の乳首に吸い付く。可愛い野宮ちゃんの小さなお口で吸い付かれ、敏感なところを弄られたくすぐったさからだんだんと痛気持ちいい感覚に追い詰められていく。
「私の身体のセーラー服で隠れている部分すべてをキスマークだらけにして欲しいんです。ほら、カッターブラウスの半袖のこのギリギリまで衛様の証をつけてほしいんです」
そう言いながら袖をまくり二の腕を見せてくる。あの白い二の腕までキスマークって……、バレたらまずいんじゃ。
「だからいいんですよ、こんなところまで衛様の証があるってだけで……ぞくっと来ちゃいますから。では、ちゅうちゅぶぶ……」
今度は僕の乳首を中心にした周りをちゅうちゅう吸い始めた。ねぇ、明日水泳の授業があるんだけど……。痕ついちゃうとまずいんだけど。
「可愛い、可愛いわよ……衛、もっともっと可愛くしてあげるからねぇ……」
そんな僕の唇に今度はグロスを塗りたくってる貴船ちゃんも荒い息をしていた。さっきからなんか顔中をパフパフさせたりとずっと僕の顔に化粧をしている。
男の子を憎む彼女は、僕が男の子の格好しているだけでも実は我慢ならなかったようだ。
「ああっ、いいわっ……もぉ、化粧ののりも最高っ。ほら、こっち向いて! 目元にラメもつけよ!! ラメ! ラメ! いやぁぁ、もう、らめぇぇぇぇぇ!!」
ああ! 発狂までしてるよ! でも多分防音設備しっかりしてるから、悲鳴は外に聞こえないんだろうなぁ。
つぎはアイラインでも塗られるのかな……。鏡見たくないなぁ。
そして、下半身で僕のズボンを外してるのが……、ストーカーこと鬼塚さん。
「わぁぁぁぁ、こんなに近くで衛様のパンツを見たのは初めてですわぁ」
僕のボクサーパンツの中心の盛り上がった山に瞳とカメラのレンズをズームアップさせていた。
その赤く光るRECランプさえなかったら、この中で一番きちんとしたフェチズムなんだけども。
「あらら、もうパンツが染みついてますわよ……、見られて+撮られて興奮されてるなんて……、私たち趣味が合いそうですわ」
それはあなたがさっきから口からあふれ出させているヨダレの跡です。ぽたぽたと落ちてるのを見てあなたは興奮してるんです。
「ああ、いままでカメラ越しでしか見れなかった衛くんのおちんちんが、ついにこの綿100%の布一枚隔てた向こうに納まってるのですわねっ。もうこのVTRは永久保存版決定です」
彼女の手が僕のボクサーパンツに伸びる。パンツのゴムをがしりと捕まれた。
「さぁて〜、ついにご開帳しちゃいましょうか。衛くんの貞操の最後の砦を剥ぎ取る役目を私が果たすことが出来るとは、眼福ですわぁぁぁ!」
その言葉を合図に僕のパンツがついにずり降ろされた。野宮ちゃんと貴船ちゃんもこの時ばかりは動きを止めて僕の股間に顔をロックオンしたのだった。
(続く)
あ。そういえば前回で野宮ちゃん、服脱いでたわ。投下し終わってから気付いた。
次回こそきちんとエロいきます。
最近のハーレム系小説で好きなのはギャルゴ。味方の女の子にも敵にもエロイ意味で好かれてる主人公はいいね。
ハーレムメンバーの中に人の女だったらダメと言いたいのか?
さすがに半世紀処女なターミネーターはちょっと…
それはともかくGJ!!
スカイネットはターミネーターハーレム。
某所より
84 名前:作者 投稿日: 2009/06/03(水) 01:46:44 ID:KeRs0WhU0
So long Mr.Anonymousの作者です。
諸々溜まっている課題のうちいちばん大きなものが片付きました。
あとは細かいモノをちょぼちょぼと片付けたら、
SS書きなどにも取り掛かれると思います。
問題は、執筆待のSSが一つでないことと、
5/3以来ずっとプロバイダが規制されていることです!
>>395 パパ来た!これで勝つる!俺もこんなことにあいたい
ギャルゴってハーレムだったんだ、ちょっくら買ってくる
MF文庫は特にハーレム系のラブコメが多いな
パパさん乙。
ギャルゴは一巻の途中まで読んでギブアップした思い出がある。
MFはどっちかといえば修羅場スレ向きだという気がする
パパ生きてた!
エロGJです。
キスマークいいよね。
>>401 MFというと
ゼロ魔…何かハーレムにはならなさそうだし何してもお仕置き
けんぷファー…ハーレムに近いが明らかどうあがいても修羅場で終わるせいで羨ましいと思えないし
きゅー…ましか
もて?モテ…確かになってるな
と言う印象で特に多いとは思わんなぁ
>>405 MFでハーレムっつーたら
1〜4巻までのスーパーフルボッコタイムをくぐりぬけて
最終的に異世界で手に入れたハーレムをそっくりそのまま
自分の世界にお持ち帰りするという偉業を達成させた
英雄さんぐらいしか思い出せんな
ラノベの修羅場スレ見てると結構な割合でMFでてくるんだけど
ハーレム臭がするのはあんまないきがするなぁ
空鐘がラノベのハーレムで最も出来がいいと思う。
結局二人と結婚しちゃいましたーってオチには笑った
いや、もうそれしかないだろって感じだったけどな
王族だからこそ許されるオチではあったな
最近はハーレム展開への批判ってのが結構あるんだよな……
この前も理想郷で優柔不断だの何だの叩いてるやつがいたし
今のハーレムの流行の形が
力のない優柔不断主人公+能力ある積極的な女の子達
という形だから仕方ないわな。
そんな流行が来てるなんて知らんかった。
まあ、叩きたい人は何を読んでも叩くだろ
たまに叩かれたい人がいて対処に困るが
話の傾向考えずハーレムにしろとか、するなとか言う人いるよね。
初めから本命確定してる感じのなんちゃってハーレム展開を見てるとイライラする。
俺は本命いるのに別の女の子にフラフラする主人公が駄目だわ。
某苺10割とか。
所謂似非ハーレム展開って奴だな
>>417 いちご100%はサブヒロイン大勝利な話だったな。
あれはあれで意表つかれて印象に残ってる。
そういやアレどうしてサブに行ったんだ
占いだの何だので最終話直前までフラグ立てまくってたのに
西野に超絶な人気があったからでしょ
>>420 あの話でそんなの気にしてたら読んでられないよw
自分も粗筋把握できる程度しか読んでないけどw
作内でハーレムなんて、と否定まで主人公に言わせておいて
結局やってる事はサブをキープしておいて本命に「君だけだよ」とかいうラノベを読んだ時は
何じゃこりゃと思ったw
メインヒロインが私だけを見てよ!って言い始めたら
似非ハーレムや所謂ハーレム風味、とかの終了のお知らせ だな
>>411 最近に限らずあるんじゃないのかな
一対一の恋愛こそが唯一至高にして絶対なり!
とまでは行かなくても常識的に考えてそうしろよ……みたいな
ファンタジーとかでまで律儀に最近(と言っていいと思う)決まった形式をそんなに守らないかんのかと思うけど
通い婚だって夫婦どちらかが多数の事だって色々あっただろうし
実際一夫一婦じゃないと困るとかわかるけどさ
創作でまで、ね
>>423 現実でも一夫一婦制があったとしても「愛人」というのはいるのだし、歴史的
に言っても通い妻とか一夫多妻はままあるしな。
「一対一の恋愛こそが唯一至高にして絶対なり!」というのを見ると偽善者乙
とかドリーマー乙とか思えてくるわ。
大体趣味で書いている創作にまで他人の価値観を押し付けるっつーのは
どうよ?とかは思うけどね。
展開が嫌いなら見なければいいのだし、二次創作なら自分で理想の展開
を書くとか妄想すればいいのよ。
これは俺の理想論だが別に主人公に力が無くてもどっちつかず(優柔不断)で
無ければなんとかなると思ってる。
ハーレムってのは多少いびつであっても「複合的な結果」良い方向に進んでいれば
物語としては成功していてハッピーエンドなんだ。
・いい日はいくらでもある。手に入れるのが難しいのはいい人生だ〜アニー・ディラード
>>423 体内でハーレムと読み間違えた。
どんなハーレムやねん。腸内細菌か?寄生虫か?血中成分か?
そりゃ否定したくもなる
前スパスパであった脳内会議ならぬ脳内ハーレムとか面白そうだな
>>424 円満ハーレムの方がよっぽどドリームだろw
主人公がどっちつかずじゃなかったら
そもそもハーレムにならんと思うんだけど。
主人公が一途だけど、他の女の裸に反応する、レベルのはハーレムではないんだろうし。
>>423 >メインヒロインが私だけを見てよ!って言い始めたら
これに加えてサブの方が「自分じゃかなわないなぁ…」とか言い出して身を引くのもあるな
メインにわがままとか抜け駆けとかの印象持たせないためにやるんだろうけど
むしろ見てる方としてはメインが努力して勝ち取るとか主人公が自分からメインを選ぶよりイライラするという
>>428 ハーレム王になるという断固とした意思を持って、確信的にハーレムを築いていって欲しい。
ハーレム系気取るならそれが最低条件じゃないかと。
>>430 自分が女千人のハーレムを作らないと世界が滅びるとか、そんな動機づけが必要だな
受身はアウト?
最終的に「俺は全員好きだ!」と主人公に言わせるなら受け身だったり流されたりでもいいんじゃない?
>>430 それはハーレム系じゃなくて純粋にハーレムだ
>>433 それは某マクロス最終回を思い出したんだが
>>429 そこら辺始まると、ああ巻き入ったな
ハーレム風味による釣りの時間はオシマイ。
展開の都合により〆に至るのでメイン以外の残務整理入りまーすって感じが強くするw
結局メインはメインってだけでかなり優遇されてるも同然の状態なので
空気してる位がちょうどいいのかなあ
要所で出てきたり、少し妬いたりしてみたり。けれど普段はエアー気味
くっつくから不遇でもいいよねってのがメインヒロイン不人気を生み出す温床
ハーレムスレ的にはお前ら全員メインヒロインだ位の逆転の発想をしたい
ちょっと聞くけど
メインヒロインって物語開始時から
「あ、この子だ」って分かり易くないと駄目かね
不遇なのを逆に売りにしてるキャラとか好きだな
>>438 直ぐ上の
>>437が言っているように
個人的にはハーレムスレ的にメインヒロインなんてものはいない
むしろ全員がメインだ、くらいの気概を求めたいw
市販作品なんて多くが精々妥協点を見つけるのが関の山だしさあ……
複数人でエロいことしてればなんでもいいや
メインヒロインに譲ってどっかに行こうとするサブヒロインを引きとめて、
「お前も俺が幸せにしてやる! 法律? 俺が総理大臣になって変えてやる!」
くらいの気概が欲しい今日この頃
>>440 だな
むしろ、登場する=ハーレム参入フラグぐらいでもいい
>>442の言ってる様な奴なら二次ドリ文庫にあったな
名前忘れたけど
『ダブルクロス・リプレイ・ストライク』の話をしようと思ったが、
gdgdなのでやめた。
かのこんの望は主人公とメインがくっついた後で愛人になる!とか騒ぎ立ててた時は賑やかしで終わるだろと思ってたら、
そのうち主人公どころかメインヒロインにまで認められてしまうという、他のサブヒロインに見習わせたいくらいのガッツの持ち主だったな
>>437 ギャルゲのメイン格ってキャラ薄いよな。
だから大抵最初は選ばれない。
あとは空鐘もサブヒロインが自分は身を引くとか言い出したのを引っ張ってってダブル結婚式END
エピローグでそれぞれに子供がいるが2人とも年が同じ……さんぴ(ry
>>446 確かにそれくらいのガッツは欲しい気がするw
かのこんはハーレムENDなのか?
>>442 引きとめて、とかじゃなく
総理大臣になって、ならヤスイリオスケのエロ漫画で見たなあ
妄想夢オチだったけど
法律は変えてないけどリアルにやってるのが
南アの大統領のようだw
大した奴だ
452 :
名無しさん@ピンキー:2009/06/06(土) 10:23:22 ID:kW4MeQr8
>>451 南アの場合は法律を変えてないんじゃなくて、元々法律がOKだっただから、ちょっと違うんじゃね?
キャバクラの続きはいつ投下されるんでしょうか?
>>452 あっちは人口の都合もあるから我らが夢見たハーレム前提の社会
でも養うの基盤が経済でないからほぼ自給自足
まぁアフリカとかだと狩りに出るのが男手だから時折男不足だから一夫多妻制になったんだろうがな
>454
イスラムの一夫多妻もジハドに行った夫が死んで寡婦になった女を救済するためという
側面があるわけだし、その手の設定でハーレムファンタジーもありかもしれない。
言い方悪いが、お下がりみたいでなんかやだなぁ。
しかしここの連中は独自の考え方持ってて面白いなぁ
一度膝つき合わせてしゃべってみたいくらいだわ。
勇者の血族かなんかの貧乏な地方領主の青年が、数ヶ国の王様から
半ば強制で嫁を貰うとか。で、お姫様たちはそれぞれ自分の今の立場に不満だったり、
妙な使命感に燃えてたり、箱入りすぎて状況がわかっていなかったりと様々。
そして等の彼は使用人のメイドさんとラブラブだったりすんの
>455
そこはそれ、出征時にとりあえず結婚だけさせた第二次大戦時の日本ぽくして、
男の手はついてないけど、寡婦なんで敬遠されてたところを拾ってハーレム化、とか。
>>458 俺の頭だと本土決戦が間近になった頃で、結婚して二日後に戦死通告とかしか思い浮かばんorz
首尾よくハーレム作ったはいいけど動員でインパール経由で神将牟田口閣下と
デリーの赤い城壁の下で握手(予定)とか
じゃあここは逆に考えて
「一夫一婦制だから誰かと結婚すれば不平等が生じる
全員恋人だし全員愛人だ
結婚という制度に甘んじる関係より女の子たちを一生愛し続けたい」
とかいう主人公がいたらどうする?
>>455 コーランの記述によると、
正しきムスリム男性は死後天国に召され、
3人の処女をあてがわれるらしい。
しかもその乙女は純潔を散らしてもまた膜が再生して永遠の処女を保つそうだ。
初めて読んだときは「これなんてエロSS?」と思った。
>>459 ムチャグチ閣下は現地で芸者ハーレム作ってたじゃないの。
戦後もしっかり生き残って死亡フラグ回避したし。
>>460 ハーレム主としては理想的だけど、経済的にきつそうだ。
>>458 えっとじゃあアレだ、逆に戦列からはぐれた日本人兵士が女人島にたどり着くとか。
>>462 30年ほどジャングルで孤独な戦いをするわけですね
女人島のメリットはありません
個人的にはチューリヒやストックホルム、マドリードあたりで
スパイや国外脱出者、難民あたりとちゅっちゅしたい
>>452 ちょっとよくわかんないんだけど何か違うのか
ハーレムだろ?
レスの仕方の事だったら
>>442の
引きとめて、総理大臣になって、法律?変えてやる!の各部分にそれぞれ対応して言ってるだけだよ
歴史と照らし合わせながら様々な考察を交え可能性を追求する研究家達、という印象さえ与えるここのスレ住人の熱意はすごいな
ハーレム好きだけど、ここまで考察できないよ。すごいな。
ここって、卓ゲ板だっけ?
戦列からはぐれとある村の少女らにかくまれついに少女ら共通の夫になった日本兵に、捕虜になった戦友たちが収容所から呼びかける
「水島〜」
『ビルマの秘め事』
>>467 ハーレムと言う日本社会ではあり得ない事について興味がある以上どうすればあり得ない状況があり得るようになるか気になるのさ
小説には余り生きてないけどな
少し前の潜水艦ハーレムとかあの手のネタも面白かったがネタ止まりしたし
てかそれらなら藍蘭島もどきもあり得そうだな
戦争に行ったが途中の船で流されたどり着いたのは…
>>471 学徒動員で戦地に行った農学者とかなら現地の人とも仲良くなれそーかも。
異世界ものでよく見かける、農業や工業の発展に貢献して一躍ヒーローという展開ですな
いいじゃない。そういうの好きよ。
>>473 Civilizationとかシムシティとかの内政要素があるゲームが好きなんよ。
戦前で一般の農家の人でもアリかもしれないけど本格的な農業改善になると
農学者とか化学者(化学肥料などが無い世界の場合な)、工業学が世間一般
に分かりやすい形で成果が認知されるから便利なんよ。
「からくり儀右衛門」と呼ばれた田中久重(東芝の創設者)みたいな人とかなら
別に外見が駄目駄目でも活躍できるじゃない。
愛知万博で「万年時計」のレプリカ見たけどあんな物を作れるってだけでも
スゲーよ。
JAICAで途上国の農工業の指導に行ってる連中とかなら未開な異世界で役に立ちそう
井戸掘りとか水質改善なんかもわりと劇的に生活変わるしな
異世界に行っても、知識を活かす前に野垂れ死んだら意味ないから、
ある程度のコミュニケーションスキルがないとね。
つかむしろ途上国でその土地の有力者に気に入られてハーレム作って永住でいいんじゃないか?
うたわれるものの序盤がそんな感じだったっけ
>>473 タイムスリップものでもありそうだな
自分が思いついたのは『闇よ落ちるなかれ』だけだが
非エロだが「発明・ざ・わーるど!」や「新世界のバイブル」のような、お菓子を伝えるのもいいな
アレは道具をどこから調達したのかとか色々突っ込みどころが多い作品だったな
何でもかんでも天才がどうのこうので説明一切なかったし
>>481 どっちもざっと読んで見たが駄目なライトノベルの典型みたいな形だなw
特に「発明・ざ・わーるど!」。
>>482の言うように道具や材料をどこから持ってきたのかの説明が全く
無いのはどうよと思うが。
ttp://www.raitonoveru.jp/howto/m.html#a 序盤の方でオムライスを作るシーンがあるがオムライスは日本で発明された
料理なので材料になるケチャップなども自作しないといけないのにその辺りの説明
が全く無いしな。
異世界だということを無視して書いているとしか思えねぇ。
料理は調味料や材料、調理道具の調達が困難だから再現性の難しい技術
なんだよな。
特にお菓子とかは材料である砂糖そのものが貴重だったっていう考えを
無視したらあかん。
史実でも18世紀ごろまでは砂糖は高価な食品の1つだったしそれ以後でも
ホイホイ口に出来るものでもなかった。
砂糖はね〜。
某隣の国では、中国様に砂糖を禁止されていたために
20世紀に入るまで砂糖を使った物が全くなかったくらいだしね。
(水飴はOKだったので飴はあった)
今年初めぐらいに同じような話題があって、それ以来転生ハーレムを考えてるがむずいなこれ
中世な世界で現代知識を使って難題をクリアしたり革命を起こしたりで成り上がるのが基本骨子なんだけど
調べるうちに、知識と実践の間を結びつけるのが現代人の感性からしたら中々思いつかないなぁと思う。
例として「味噌作り」を挙げてみる。味噌の自家製自体は実家で実際にやってるから判るんだけど
@大豆と米(もしくは麦など)を蒸す。
A蒸した米に種麹を混ぜて、数日間醗酵させ麹を作る。
B蒸した大豆をすり潰し塩を混ぜる。
C麹と大豆を混ぜ合わせ数ヶ月間暗所で密閉する。
これが大雑把な味噌の作り方なんだけど、現代では種麹は買ってくるしかないらしい。
種麹の作り方も検索してみたけど、工場制のものしか見つからずに0から作るのは難しいとしかいえない。
主人公が味噌を作っているエロ抜きな転生モノはよく見るけど、そこらへんはごまかしたり魔法でなんとかしたり納得しずらいものが多かった。
こんな風に、一つの調味料だけでも専門家並の知識を要求されるのに、それが医療・工業・農業・建築・料理など多岐に渡るにしたがって、何このチート主人公。
絶対現代社会でもエリートとしてやっていけるよね?と思うようになりました。
ま、主人公がチートでも実学に基づいた知識とそれに纏わる逸話って言うのはそれだけでも面白いんだけどね。
そんなのが読みたくて物書きしてます
主人公が現代の知識で現代にあるものを作るという路線だと、どうしてもいろいろごまかさなきゃいけないと思う
ここをクリアするなら、農業、工業、戦術などの歴史に詳しい男が、現地にあるものを見て「次の発達段階」を促してやるという手もある
ジェリー・パーネルの「地球から来た傭兵たち」だと、重装騎兵がブイブイ言わせている中世風の世界(実際には他の惑星)に行った男が
散発的に長弓を撃って対抗している国の連中にパイクをつくらせ、弓兵の集団戦法を仕込んでパイク&ロングボウ戦術で勝たせる
いわば百年戦争の再現
これだと作らせたのはパイク、ようするに単に柄の長い槍なので、発想さえ教えてやれば作れる
んなこまけぇことばっか言ってるから誰もハーレム書きたくなくなるんだよ
現実によく似たファンタジー的な過去世界ってことにしときゃあイインダヨ
むう、やっぱりハーレムとは直接関係のない話は面白くないか?
個人的に同じようなこと考えてる人間がいて嬉しかったんだが
そこを充実させる前にハーレムを充実させろとこのスレにいる時は考えております
>>489 俺はそういう事も作品を読んだり書いたりする上では大切な要素だと思っている
から気にするな。
軍事板の創作関連&質問スレにいつもいるけどそういうのを全く省いた作品
の中にもいい物はあるが設定があればなお良いのだし。
異世界ものの場合は地球の同年代と同じように考え過ぎるのもどうかと思うけどな
揚げ出し豆腐が電子レンジで作れたときに魔法でうんたらかんたらも
そんなにおかしくはないのかな、と変に納得したの思い出した
>492
ありがとう。
「彼の名はドラキュラ」とか「腕白関白」とかエロ無いけど完結済みで参考になると思う。
うんちく読むのは楽しいし、世界観の説明にもなるけど、ハーレムのエロには関係ないからなぁ。
セックスを知らない世界。
男のセンズリによって出た精液を、細長いスポイトみたいな道具で女の膣から子宮に注ぎ込んで妊娠させる文化。
そこに、異世界(現代日本)からやってきたAV男優が、セックスを教え広める。
ちょっと上で戦争で夫を亡くした云々あったのでいうが
死後英霊となってヴァルハラかなんかで
美女の英霊や天使・戦女神たちのハーレムをというのがなぜ無いんだw
そういやイスラームの天国も、一人のムジャヒディン(戦士)につき十数人だかの処女が漏れなく付いて、
しかも「常に新鮮」だそうな。膜が再生すんのかね。それとも、毎度違う子がやってくるのかな。
開発する楽しみをしらんとは
イスラム教に入ることは一生なさそうだな
処女のまま開発できると考えればおk
なんつーかあれだな
ストリップ小屋でダンスを延々と見せられるのと
期待せずに見た映画で濃厚なベッドシーンがあったときの興奮度の差みたいな物か
チートアイテム『○○時代の生活』とかの本を持っていれば
それだけである程度解決できそうな気もする
たまたま図書館でその手の本を数冊借りてただけなんだけど
なんか帰り道に異世界行っちゃって、言葉は通じるけど字が通じないとかにすれば
そこそこ説得力のあるご都合主義ハーレムにできるんじゃないかと
>>499 後ろを開発し続ければ良いのさ
あと処女膜復活はしてもなかはきっと開発済み何て事に…
>>502 それこそ植物百科とか風俗と歴史についての本を持っていれば何とかなるな
これから何年したら何が起こるとか分かるし何なら蔵からその土地の歴史的資料を運ぶ最中に…
そして辿り着いた先には男は皆病気で死に残されたのは女性のみで(以下略)
>>497 十数人が固定メンバーじゃない入れ替わり制で、
破ったら再生されて他の人へリサイクルだったら嫌だな。
毎日毎日処女膜が再生するというキャラがいたなそういえば
調味料の材料自体はあるんだけど、作るのを特殊な魔法や古代の遺物に頼ってるから一部の特権階級が独占している世界
そこに主人公が召喚され、特殊な方法に頼らず一から手作りする知識を武器に成り上がっていくハーレム
上記の味噌や醤油・料理酒等、多少園芸興味があれば知っていそうな知識ならチートにしなくても植物好き設定でなんとかなるかな
あれだ日本人であることを生かして味覚の繊細さで勝負とか?
いくらおいしい料理法を知ってても舌がばかだったらだめだしなぁ
アメリカ南部とかだと舌が日本人よりおおざっぱだから
初めていく人はとても食えた物じゃないらしい
「男は世界で唯一の魔法使い」でいいじゃねーか。
>>506のはそのまま抵抗勢力の料理番になって成り上がっていかないと強行手段に出られたら終わりだな
ご都合主義のごまかしかたとして、異世界行きっぱなしじゃなくて主人公だけ行き来できるようにする手も
これなら主人公がこっちの世界から食材とか武器とか化学薬品とかも持ち込める
だが正直そんな主人公は嫌だなぁ
それは主人公じゃなっくてこの世界が魅力的なだけで主人公は橋でしかないしょ
程度問題だとは思うけど、主人公にはせこいまねはしてほしくはないと思う。ハーレム主なら尚更な
ハーレムの設定とか気にする前に性病を気にするべきじゃね
性病をいかに回避するか、治療するか、発見するか
解決すればあら不思議、ついでに患者ハーレムものの出来上がりだ
つーかハーレムものはマジで性病とかどうすんのか気になる
ある、と設定するなら死活問題じゃね?
性病なんて無い世界というご都合主義がですね(ry
ハーレム漫画じゃないがJIN先生は最初苦労してたなぁ。
ペニシリン開発したあたりからチート全開になっていったけど。
やっぱり最初に思いつくのはJIN先生だよなw
性病は基本的に不特定多数との性交を禁止すれば予防はできると思うぞ。完璧じゃないが。
ハーレム主ならば惚れさせるだけの甲斐性が欲しいな。
JIN先生は言い寄る女達をみんな喰ってたらなぁw
>>512 海外ファンタジーで男性の出生率がやたら低いせいで一夫多妻になってる設定の小説があったが、
最大の敵が性病だったw
主人公の美少年は王族姉妹に見初められて輿入れした直後に女強盗に略奪されるんだが、アジトで
眼を覚ました主人公の最初の心配が
「寝てる間にヤられてて性病に罹ってたら縁談がパーになる!」
だったぜ
もちろん婚約の前に新郎も新婦軍団も性病検査は必須
男性は姉妹で共有するので一人でも性病に罹ってたら一家が断絶するという
話ぶったぎって悪いが
ツンデレな主人公なんてどうだろ?
ハーレム系SSって大抵が鈍感か積極的型かだから
女なんてめんどうだとか
夜はつかれる俺はゲームをやりたいんだよ!!
とか言いながら困ってる女の子たちを見捨てられないで
気づいたら助けちゃって後々後悔しちゃうんだけど
女の子の幸せそーな顔をみるとそれもいいかなーなんておもっちゃったりするけど
やっぱり肉体関係せまってくるのUZEEEEとかおもっちゃう展開とか面白そうじゃないかと
完全に肉体関係を拒絶するならわかるけど、
時々つまみ食いしつつも、迫ってくる女ウゼーとか言ってる男はカスだと思う。
ツンデレ主人公は個人的には凄い好きなんだけど
ハレームには少し相性悪そうだな
性病はやった女に貞操帯つければそれで充分
ファンタジー世界なら魔法で性病治るでオケじゃね?
海外のTRPGで専用の魔法が設定されてるのあるよ
>>521 D20(二十面体サイコロ)を使ったT-RPGのルール集(サプリメントと呼ばれる)
「Book of Erotic Fantasy」ってのにそんなのが確かあったな>性病治る魔法
その辺りは「ご都合設定(お約束)」でスルーってのも手だとは思うよ。
主人公が現代の技術を使って信頼やら尊敬を集めてハーレム作ることに
意味があるんだろうから。
子供心にすごく印象に残っている作品としては「冒険野郎マクガイバー」だな。
あれに何かの事故で中世ヨーロッパ(多分イギリス?)にタイムスリップしてしまい
魔女?にさらわれたお姫様を助けに行くってエピソードが出て来るんだが
今になって考えてみるとあれってフラグ立ってるよなぁと。
ttp://www.phoenix-foundation.jp/macgyver.htm 米国ドラマにしては珍しく主人公が銃器を積極的に使わないというのが
印象的だった。
俺自身ミリタリーは好きだから銃の扱われ方云々は抜きにしてるけど。
>>511 異世界ゲート物でライトノベルなら「ドラグネットミラージュ」という前例はある。
全然ハーレムでもないし現代人と異世界人のツンデレ騎士(ツンが8割)
コンビによる刑事モノ。
異世界人が地球産のポルノ雑誌を見てカルチャーショックを受けたり、
サブマシンガンや自動小銃(アサルトライフル)で武装した突入部隊が魔法
を使う異世界の化け物を圧倒したりとかな。
フルメタの作者が書いているだけあって作品としては破綻していない設定になってる。
さすがにラブコメ成分は薄めなのでそれを期待すると物足りないしそもそも
主人公が「朴念仁」なのでそういう雰囲気になっても話が進展しないという。
フルメタは某軍曹がイスラム教徒宣言した時、ハーレムキター!!と喜んだものだが
大佐に向かってメインヒロイン一穴宣言する主人公のあまりの甲斐性の無さに6巻以降買うのを止めた。
その後ハーレムフラグは復活してないだろうか〈してたら買いに走るのだが〉
フルメタは嫉妬ラブコメ型な上にかなめがヒロイン決定済みだろ
ハーレムには厳しすぎる
つーかラブコメできる状況じゃないしなフルメタの現状
既に高校とは離れてるしミスリル壊滅したし
かなめはさらわれたしシリアスモード全開すぎて無理だろ
イスラム教徒なのもハーレムとかそういうのより聖戦とかテロとかそこらへん関係だとおもうし
あれはハーレム作るのに向いてない環境だしな
本人の気質もさることながら兵器が戦闘時全員を守るには不向きだし
そもそもラブコメなのは短編のほうだけで本編はヒロインが射殺されたりするので
なんでフルメタの作者の話を出したらフルメタの作品展開を批評するスレ
になってるんだw
単に作者が一緒で異世界が出て来るってだけの話の振りだというのに。
ハーレムと全然関係ねぇしスレチだぞ。
フルメタ談義がしたいのなら該当スレでしろよ。
確かに本編でせっかく新規ヒロインっぽいキャラ出てやがてハーレムかと思わせて殺すしな…作者め
イスラム教徒については外伝の鍋ネタで一度出たな
宗助は豚肉食ったらいけないはずなのに
あと異世界でハーレムの性病だけどさすがにある程度は医者とかで対策できてるだろ
むしろ性病ハーレムに…なんか志望フラグっぽいな
あと貞操帯は中世の貴婦人の死亡の原因の一つだったから余り勧めないぞ
確か尿道付近が清潔にできないでそこから雑菌がたまって…
>>531 中世欧州は科学技術やらなんやらが停滞していた時代だからな。
中東の方がまだマシだった。
腫れ物の治療に軟膏を塗ったり縫合技術なども進んでいたし。
豚肉についてだがファトワーが出ていれば別に食べても問題はねーぞ>豚肉
イスラムにおいて食べてもオッケーな食品は「ハラール」と呼ばれていて
反対に駄目な物は「ハラム」と呼ぶそうだ。
昔図書館で見たイスラム辞典によると「ハラム」というのは「禁じられた物」
という意味でこれは「ハーレム(禁じられた場所)」の語源になったんだってよ。
ttp://www.ioc.u-tokyo.ac.jp/~islam2/search.shtml イスラム事典
中世はこわいよなぁ
刀傷を治すのに刀の方に軟膏を塗るのは有効か否かでまじめに議論してたり
535 :
名無しさん@ピンキー:2009/06/08(月) 20:50:33 ID:KEd7zPKp
>>534 イスラム法学者が出す法解釈。
あくまでも個人的見解だから法的拘束力はないが、
実務では重視される。
「悪魔の詩」の関係者に対し、イランのホメイニが死刑宣告したら、
外国領土内なのに実行者が出るぐらい、影響力は大きい。
>531
豚肉は、後で神様に謝っておけばいい、と、船さんは聞かされたそうだよ。
スマトラ沖地震のときにインドネシアで「外国の援助物資には豚肉とかハラル肉じゃない肉が入ってるかもしれんけど食っていいよ」というファトワーが出た
ようするに緊急時にイスラム法に解釈をつけて対処したり(憲法の解釈問題でいろんなものをアリにするのと似てる?)
あるいはイスラム教の敵を重点的にぶっ叩くための命令に使ったりする
ttp://www.tabiken.com/history/doc/P/P216C100.HTM ファトワー
国によっては法律よりイスラム法が優先されることもあるのですんごい重要。
最も誰でもファトワーを出せるわけでもなくてファトワーを発する権利があると認められた
イスラム法学者で無いと出せない。
簡単に言えば「超法規的措置」みたいなもんで宗教上駄目な行為であってもお咎め無し
になる勧告の事。
ファトワーが法的効力を持つ国例えばアラブ首長国連邦のような国だとイスラム
法務学者が出すのではなくファトワーを専門にしているお役所がある。
>>535の挙げている「悪魔の詩」事件のように場合によっては暗殺命令にまで使われる
勧告だけどな。
うちの地元にもモスクがあって近所にもムスリムが何人か住んでるよ。
ちなみに宗教指導者のようにエライ人がファトワーを出す場合注意が必要。
何故なら「ファトワーは勧告した本人以外は撤回できない」というルールが
あるので勧告した本人がポックリ死んでしまうと状況によってはトンデモナイ
事になるから。
ニュー極に迷い込んだかと思ったぜ・・・
イスラム系の人が日本に来て、トンカツうめーってハマることから
イスラム教の話になることが多いので。
イスラムスレに来たのかと思わんばかりの説明感謝
しかし、最近投下がないからこんな専門的なネタばかりが増えてくな
今はハーレムの熟成期間なんだろうな
そのうちわっとでだすさ
俺が話せるイスラムの話は、『アラーの使者』の話くらいだ。
イスラムには何の興味もありませんが、IDがハーレムなので来ました
16pで3p……これは15人とやった後にその中の2人とやるのか合計18人とやるののどっちになるんだろうか
イスラム世界を舞台にしたハーレム小説考えたこあったけど、
複数の人物のネタが出来なくて挫折したぜ・・・
カリフは実は男として育てられた少女で、後ろ盾の大臣が息子を女装させて男装少女の代わりにハーレムの構成員とやりまくる話だったんだが。
ふと思い出したんだけどさ
コバルト文庫の流血女神伝・砂の覇王編に出てくる
主人公の夫のハーレムは……ギスギスしてて居心地が悪そうだった
やっぱ権力が絡んできたりヒエラルヒーがはっきりしてるのって恐いよね
普通ハーレムは権力者が作るから権力者に娘を出して繋がり作ってあわよくば乗っ取りとか考えてたりで権力を求める連中も集まって黒くなるからな
大奥とかが一番分かりやすい例だったし
ままならないもんだなぁ
色々な思惑などが絡んでギスギスするのが普通。
ハーレムの女達が和気藹々としている事って稀なパターンでしょ。
ハーレムは本人と回りの人間の気質も関与するからな
主人が人助けが趣味みたいでそれこそ保管庫の傷跡の主人公みたいであれば何とかなるだろうな
後は放浪癖でも持たせてハーレムメンバーがそれを引き留める為に他の女を増やすなんて手段もありか
とはいえ本人がハーレム状態に気付かないぐらい鈍感である必要もあるが
で、異世界に飛ばされて云々という話から飛ばされるの嫌じゃってのになって
じゃあ異世界に通じるオーラロードがあることにすればいいんじゃね?って話
になってそういう話をフルメタの人が書いてるぜってとこから作者批判が
始まって登場人物のアラ探しからイスラムの話につながってるわけだ。
なあ、ハーレムの話をしようじゃないか?
んじゃ高度経済発展期の孤島ハーレム。
主人公は貧乏な家だが医者になる。だが、援助の条件は10年間地方に赴任しなくてはならない。
訪れたのは一日船が一本の孤島。
男達は島外へ出稼ぎに行くのでそこは年寄りと子どもと女しかいない島だった・・・
割と中学まで本気で描いてた夢だ
今じゃそんなことも忘れて未開の部族ハーレムにご執心だがな!
自治医大は9年だ >年季奉公
自治医大だねモデルは。
年数は単純に間違えたすまん
>>552 そういう話は大歓迎だよ同士。
まだ資料を集めやすいし地方在住者にとっては現実味があるしな。
何よりわかりやすい。
俺の田舎も瀬戸内海だけどそんな感じの島だったよ。
今は爺さん婆さんばっかりの島だけどなー。
絶滅動物か!いいな!
モアよドードーよ永遠に。
んじゃ俺はPS2のQTSでも掘り出して、カンブリアハーレムとでも洒落込むか。
蒼天航路久し振りに読んでみたら董卓のハーレムっぷりがもの凄いことに気付いた
武将とかなんて皆ハーレムあってもおかしくなさげ
ハーレムとかねーよ、な社会になってきたのってつい最近だけじゃね?
>>561 堂々と歴史の表側(権力者限定)に出ていたモノが裏側に転がり込んだだけ
だと思うよ。
そういう行ったり来たりは他の物事でもあるとは思うけどな。
昔の権力の象徴が美女金食料だったしな
けどそんな権力者が必要以上に権力を持つのは忌避されるようになったからそう言うのは余り無いとして扱うだけで今尚独裁してる北の喜び組とかに名を変えたハーレムの様なものはあるがな
昔だと教会の連中とか日本だと庄屋や藩主が権力に物言わせて色々やってただろうし
処女は穢れだから教会で…みたいな
けしからんなまったく
ガーディアン更新してた
そういう意味では信長は偉大だった
宗教が力を持ち腐敗していった西洋と異なり力を奪うことで相対的に力を強めた
ここから少し話ずれるがな
宗教に力がいかないようにする際弱ければ弾圧だのであちこちで反乱が起きた可能性もあったし
反乱とその影響による死者のが焼き討ちよりも多くなったり各地で混乱してそこを他国に支配される可能性も無かったとも言えないし
ずれたこと言われても困る
ハーレムの話題というより、ハーレムにかこつけた『ちなみ話』や『うんちく自慢』みたいな流れだし。
全く知識が無くても書けるハーレム話考えようぜ!
ハーレムに至るシチュエーションやネタの話にすればいいのに。
>>566 信長の話がしたければ日本史板にでも行ってくれ。
ずれた話なんていらねーよ。
ところで歴史モノ入れるなら忍者ハーレムなんてどうよ?
史実に則した物じゃなくて「鬼武者2」に出てきた鬼の一族(=柳生一族)みたいな
異能の力を持った奴が出て来るってのなら真面目な話しなくてもいけそうなんだが。
一芸(実用性がある方が望ましい)に秀でたパターンなら主人公が駄目駄目〜人間〜♪
でもハーレム作れそうだよ。
SEX上手なヒモハーレムですね。
チュー臣蔵なんてサンプルがあるじゃないか
あれは主人公がしょっぱなから死ぬだろw
普通の小説でハーレムなやつ誰か知らない?
金庸読み始めたんだけど他にも色んなの読みたい
主人公は吉良で浅野はツンデレお嬢
切腹したと見せ掛けてこっそり助けだすも連絡の行き違いから討ち入りに
そして来る四十七士達は片っ端から性的な意味で返り討ち
幕府には狼藉者は全滅させましたと報告してめでたしめでたし
これくらいやらなきゃ
近松勘六は毎回毎回泉やら側溝に叩き落とされる役回りですね、わかります
金庸でハーレムって鹿鼎記?
>>576 大石内蔵助と46人の女武士じゃ駄目なのかい?
>>580 正直ガード固そうなハーレムだな…外骨格的な意味で
ガーディアン読んでて、ロリ化したらどうなるかなー、と思うこの頃
ロリ京いいな。
HPに直接ちゃんと書いてあげたほうが作者さんも喜ぶだろうに、なんでわざわざこっちに書くんだろ。
>>580 少し前に角煮のモン娘スレで古代生物娘祭りがあったな。
一般人にはお勧めできないが。
>580
何故か、怪獣の方のツインテールが(性的に)喰われる図が浮かんだ。
587 :
女狂屋敷奇譚:2009/06/11(木) 23:21:20 ID:KOz/Wp5m
女狂屋敷奇譚(めぐりやしききたん)
主題 高校生の男の子が四人の年上女性を飼っちゃう話
嗜好 年上100% ロリ0% 同性愛0% 寝取られ0%
他の男 5% 処女50%
注意 二人の女性は過去に男性体験があります。
一人の女性には結婚歴があります
一人の女性の職業は、水商売です
完全独占希望の場合は、タイトルでNGをお願いします
形式 主人公一人称
エロ なるべく入れたく思いますが、導入部は少なくなります。
588 :
女狂屋敷奇譚:2009/06/11(木) 23:22:18 ID:KOz/Wp5m
「日本の北に張り出した高気圧のため、明日以降も晴れが続きますが、放射冷却のため気温は低く、風は強いでしょう。
数日は湿度が低いので、乾燥が進んでいます。火の取り扱いには十分ご注意ください。
乾燥注意報が出ている地域はこちらです」
一通りネットを巡回しおわると、ニュース番組は天気予報に移っていた。
一つ伸びをして、TVとパソコンの電源を落として、どてらを着込む。自室をから電気をつけないままの暗い廊下を勝手口に向かった。
勝手口の上がってすぐのところに置いたLEDランタンを手に取り、点灯させる。
寒々とした色の光が暗い台所で浮かび上がり、僕は土間に降りて、庭用のスニーカーを履くと、外に出た。
589 :
女狂屋敷奇譚:2009/06/11(木) 23:23:35 ID:KOz/Wp5m
外は風が吹き荒れ、庭のうっそうと茂る木々を揺らした。
夜闇の中で黒々とした木々が風に吹き揺らされる姿は、慣れた僕でも不気味さを感じさせる。
寒さが手足を瞬く間に凍えさせるが、見回りを止めるわけにはいかない。
LEDランタンを手に、無駄に広い庭を横切り、昔ながらの武者塀と呼ばれる板塀に近づく。
我が家と庭を囲った武者塀に沿ってゆっくりと歩き、地面や塀に異常がないかを見て歩く。
残念なことに、このあたりには放火魔がいるのだ。
実際、先月僕の家に放火された。
幸い塀が焦げるだけで済んだが、それは昔この家を建てた人が、塀にまで十分金をかけたからだ。
いや、建築道楽の先祖が全てに金をかけたというべきか。
私鉄沿線、駅より徒歩一〇分、敷地面積約六〇〇平方メートル、約二〇〇坪。純和風二階建て。
母屋の玄関をでて、門に到着するまで、歩いて三分はゆうにかかる。
塀に沿って植えられた柿や桜、楠の木々はうっそうと生い茂り、武者塀とあいまって外から中をうかがえないように母屋を隠してしまっていた。
敷地の一端には、白壁作りの土蔵があり、先祖代々のガラクタが詰め込んであったりする。
そして母屋は、あえて言うなら9DKの間取りだ。
トイレは各階に一つずつ、風呂は石造りの露天風で、大人四人が足を伸ばして入れる。
築年数は十分古いが、絶え間ない補修で、設備が更新されており、生活には不便はない。
そんなのが我が家だから、武者塀も、ちゃんと難燃性になっていたのだ。
それでも放火されたという事実の前には、危機感を持たないわけには行かなかった。、
そうでなくても、古い見かけとうっとおしい木々、そして起こった事件により、町では呪いの屋敷だの言われている我が家だ。
嫌がらせなのか、時々ごみが投げ入れられていたりもする。
木造で見た目も古い建物は、放火対象に絶好らしいというのは、実況見分にきた警察の話だ。
以来、僕は見回りを、欠かさずすることにしていた。
そんなことを考えているうちに門にたどり着く。
これまた古めかしい木造の門を開けて外に出て、見回りを続けた。
いつもなら、特に何もなくこのまま家に入り、残った塀の内側部分を見て回り、母屋に戻って寝るだけだった。
だが今日は違った。
焦げくさい臭いが漂ってきたのだ。
まさか、また? と思いつつ、臭いをたどる。
臭いのもとは我が家を超えて、隣家の敷地に近づくと濃密になった。
木がはぜる音が聞こえ、赤い光が踊り、熱を感じるようになる。
「火事だ!」
僕が叫んだとき、風がよりいっそう強く吹き荒れた。
590 :
女狂屋敷奇譚:2009/06/11(木) 23:25:34 ID:KOz/Wp5m
僕の家の隣は平山荘(へいざんそう)というこれまた古くくたびれた二階建ての木造アパートだ。
大家兼管理人は、一人暮らしのかなり年を召した女性で、平山さんという。
回覧板を回すときにたまに話をするから知っていた。
とはいえ、うちの庭が広いのでアパートとは木で遮られている上に離れているので、僕は平山荘の他の居住者については知らない。
その平山荘の一階の角から炎が上がっていた。
慌てて玄関に駆け寄り、僕は怒鳴りながら閉ざされた扉を叩いた。
「火事です! 起きてください! 火が燃えています!」
僕が何度か叫ぶと、火元と反対側の一階の一室に電気がともる。
ごうという音と共にまたもや風が吹き荒れ、炎が暗い夜空に向かって伸び上がった。
突然、扉の鍵ががちゃがちゃという金属音をたてて開き、蒼白な顔をした寝間着姿のおばあさんがちょこちょこと走り出る。
「あ、あわわわ、火が! 燃えてる!」
「平山さん、他の人は! 他に住んでいる人は!」
「に、二階に! 二階に娘さん達が!」
「くそっ! 平山さん、僕の携帯電話で、119番を! 僕は二階を見てきます!」
そういうとLEDランタンと携帯電話を平山さんに突き出し、僕は平山荘の中に走り込んだ。
廊下は燃え上がる炎によって赤と黒が揺れ動いていて、流れ出るすすで視界が悪くなり始めていた。
袖で口と鼻を覆い、目の前にあった階段を駆け上る!
「火事です! 誰か居ますか! 避難してください! ……ゲホゲホッ」
叫んだときに上ってきていた煙を吸い込み、咳き込む。
「起きてください! 火事です!」
「助けてぇぇぇぇ! ごほっごほっ」
咳き込みとともに声が聞こえた方に向かう。
瞬く間に濃くなっていく煙の向こうに居たのは四人の若い女性だった。
その背後では、すでに紅蓮の渦となったとなった炎が、爆ぜる音を何度もまき散らしながら突き当たりの壁一面を舐めていた。
「他に取り残された人はいませんか?」
四人がそろって横に首を振る。
しとやかな人妻風の女性、髪を染めた水商売風の派手な女性に、飾り気のない地味な雰囲気の眼鏡女性と、顔をほてらせた学生風の女の子がじっと僕を見つめた。
「じゃあ、逃げましょう!」
「だめ、京佳さんが足をくじいて歩けないの! 春菜ちゃんも煙を吸い込んでしまってふらついてるの」
人妻風と学生を他の二人が指した。
迷ったのは数瞬。
迫る炎をみて、僕は人妻を背中に負い。学生を左手で小脇にかかえ、残った右手で二人を抱き寄せた。
「じゃあ、行きます。絶対に手を離さないで!」
あっけにとられた地味系と水商売風の背中を押し、姿勢を低くして一歩一歩歩き始める。
左手に抱えた学生がずり落ちそうなのをなおしつつ、背中の炎が発する熱に焼かれながら、階段口を目指した。
来るときは一瞬で駆け抜けた距離が、帰りは途方もなく遠いように感じる。
炎にあぶられた木が、銃声のような音をして、爆ぜた。
燃えさかる炎の音だけが全てを圧倒し、視界は煙だらけで何も見えなかった。
「ごめんなさい」
背後で人妻がつぶやいたが、僕は答えなかった。迫ってくる背後の炎に怯えていたからだ。
永遠のような時間がたって、煙の向こうに階段口が見え始める。
のたのたとじれったくなるような時間をかけて、階段口にたどり着くと、僕は自力で歩ける女性達に、先に行くよう促した。
591 :
女狂屋敷奇譚:2009/06/11(木) 23:27:16 ID:KOz/Wp5m
そして背後と左脇の女性を改めて抱え治し、階段を一歩一歩下りていく。
だが、先に降りたはずの女性達が階段の途中で止まっていた。
「どうしたんです!」
「ふさがっちゃってるの!」
見ると、炎をまといつかせた柱が玄関へのルートを遮るように、二〜三本斜めに倒れ込んできている。
その向こうに灼熱地獄からの脱出口である玄関が見えている。
階段を登るわけには行かなかった。階段を上がった先にはもう赤い火が揺らめき始めていたからだ。
塞いでいる柱は数本だが、待っていればもっと倒れてくることもありうる。
「突っ切ります! 僕に続いて!」
背中と左脇の女性を降ろして、うずくまってる二人に任せ、僕は燃えさかる柱に肩から突っ込んだ。
肩の激痛と共に、体が玄関ホールに飛び出す。
安堵と共に背後を振り向き、塞いでた柱が折れて通路が出来ているのを確認する。
「大丈夫です。はやく、こっちです!」
だが女達は蒼白な顔で僕をみていた。
「早く!」
「ちがうのっ! 君の服が燃えているの!」
その言葉に肩をみる。どてらに燃え移った火が顔に迫った。
思わずパニックに陥り、体を床に倒れ込ませて転がった。
駆け寄ってきた二人の女性が僕の体を平手で叩きまくって、火を消す。
「全部、消えたよ!」
「もう、大丈夫だから」
その言葉で頭の中が真っ白になったまま、体を起こす。その横に燃えた木の破片が降り注いだ。
恐怖に濡れた背中と脇に、新たな冷や汗がわきはじめる。
「僕はあの二人を運び出します。あなたたちは早くここを出てください」
うなずいた女達が玄関から外に出て行く。
僕は階段の上がり口に戻り、座り込んでいる人妻と学生を再び抱えた。
階上からゆっくりと濃い黄色の煙が降り始めてきていた。赤い炎も、玄関ホールのすぐ側まで迫っている。
嫌な予感がして、玄関に向かって走った。
わずかな距離なのに、妙に息が切れ、走っている時間がとても長く感じた。
悪夢の中に閉じ込められたように頼りなく泳ぐように走り、いつまでたっても届かない出口を追い求める。
だが、それはやはり錯覚だった。気がつくと建物の外に走り出ていて、門の外の道路についていた。
地味な女性と水商売な女性が涙を浮かべて僕に駆け寄り、抱きついてきていた。
僕は二人の女性を抱えて、二人の女性に抱きつかれながら、呆然と後ろを振り返った。
平山荘は静かに燃えていた。
突如、ドンという音と共に窓という窓から火が噴き出し、それまで燃えていなかった部分まで炎が吹き上がった。
僕も女性達も、呆然と燃えさかる炎をみていた。
強風がさらに吹き荒れ、炎が竜巻のごとく天に伸び、火の粉が幻想的なほど夜空に舞った。
僕たちは、炎に魅入られたように、やってきた消防官に下がれと怒られるまで燃えさかる平山荘を眺めていた。
もう少し遅ければ焼け死んでいたのだと言うことが飲み込めたのは、救急車で病院に運ばれてからのことだ。
592 :
女狂屋敷奇譚:2009/06/11(木) 23:28:42 ID:KOz/Wp5m
学生の女の子は、病院に着いた頃には元気を取り戻していたが、一泊入院となった。
人妻さんは、湿布と患部の固定で、松葉杖。
地味目の女性と水商売風の人は、小さな軽い火傷が少しのみ。
僕は、あちこちの軽い火傷と肩の打撲。
治療が終わった頃には日付が変わってしまい、当然ながら電車もバスもなくなっていた。
僕と三人の女性は、病院からタクシーで帰ってくることになった。
そして、平山荘についたときには、そこは湯気が立つ立派な焼け跡になってしまっていた。
僕たちは消防官と警察官に簡単に事情聴取され、解放されたのはもう午前二時だった。
瀕死の危機を逃れた疲れがどっと体を襲い、焼け落ちた平山荘の前で大あくびをしたとき、僕は平山さんに呼び止められた。
「真崎さん、お願いがあるんだけど」
間抜けにも口を半開きのままで、僕は平山さんの皺深い顔をみた。
ちなみに真崎というのは僕の名前だ。真崎晋介(まさき・しんすけ)という。
「なんでしょうか?」
「うちの部屋を貸していた娘さん達をお宅で泊めてやってもらえんでしょうか?」
「へ?」
「火を出して迷惑かけた上で厚かましいと思います。でも、わしの息子の家はマンションで、息子はワシしか泊められんと言いよるんです。
この寒空ですし、どなたも若い女の人やから、野宿なんてさせられません。
申し訳ないことやけど、どうか頼まれてくれませんやろうか?」
そう言うと、平山さんは冷たい地面に手をつけて土下座を始めた。
僕の断る選択肢は、このとき消滅した。
593 :
女狂屋敷奇譚:2009/06/11(木) 23:30:40 ID:KOz/Wp5m
「おじゃましまーす。うわぁぁ、なんか雰囲気あるねー?」
「すいません。おじゃまします」
「お世話になります」
水商売風の女性が物珍しそうにあたりを見回し、ぺたぺたとそこいらを触りまくった。
地味目の女性は、恐縮したように身を縮めて、上がってきた。
人妻風のひとは、落ち着いた様子だった。
「今、お茶を入れますから、それを飲んで待っててください。その間に部屋を整えますから」
そんなことを口走りながら、僕は焦っていた。
この家に人を招いたのは、母が死んだ時の通夜以来だったからだ。
湯飲みも一つしかないので、奥にしまいこんだマグカップなどを取り出し、急いで洗って茶を注ぎ、差し出した。
ほっとするまもなく、階上に駆け上って、客間に入る。
もう何年も使っていない布団袋にしまいこんだきりの布団を取り出し、敷いてゆく。
やはり何年も使っていなかったエアコンのスイッチを入れると、うなりながら作動し始め、僕は安堵のため息をついた。
三つの布団を敷きおわると、ほっとため息をついて、僕は階下に降りた。
男女が一つ屋根の下といっても、この場合、そういった関係になるにはいくつでも障害がある。
まずは緊急避難であり、次に僕は一階で彼女達は二階だということ、そして全員が疲れていたこともある。僕の男性としての魅力も低い。
従って、いろっぽい事が何一つ起こらないまま、疲れの残る朝が来ても、それは当然のことだと言える。現実はエロ漫画とはほど遠い。
火事の翌朝は久々の寝不足ととれない疲れが残るつらい朝だった。
布団の上で体を起こし、ため息を数度ついてから、僕は力を奮い立たせて立ち上がった。
ダイニングに行くと、冷蔵庫を開けて、冷水を飲み干す。
「うー、筋肉痛かぁ」
肩と首をまわして、痛むところ揉んだ。火事場の馬鹿力を発揮した代償に、右腕以外は全部筋肉痛で、右肩は打撲でいたんだ。
「大丈夫ですか?」
「うわぁぁぁ」
「きゃっ」
突然声が掛けられて、僕は飛び上がって驚いた。この家は僕一人だけしか住んでいないから、声を掛けられるってことが無かったのだ。
慌てて声の主を確認するため振り返ると、それは昨日の人妻風女性であった。
それで昨夜……今日の朝早い時間に女性達をこの家に泊めたのを思い出した。
「すいません。いつも一人暮らしなもんで、他に人がいることに慣れてないんです」
「いえ、こちらこそ。脅かしてしまって。それと今朝はありがとうございました」
僕が頭をかいて下げると、人妻風女性がさらに丁寧に頭をさげた。
「ところで朝ご飯はいかがでしょうか? もしよければ何かお作りしますが?」
痛めた足をかばうようにひょこひょこと歩いて、彼女が僕の目の前にくる。
「いえ、そんなに気を使わないで下さい。火事に遭われて大変なのですから」
だが務めて爽やかに笑った僕に、人妻風の女性は顔を曇らせた。
「……あの、そのことなのですが……少し話を聞いてもらえないでしょうか?」
顔をあげた彼女の目に、せっぱ詰まった光が浮かんでいた。
594 :
女狂屋敷奇譚:2009/06/11(木) 23:32:29 ID:KOz/Wp5m
朝の光が射し込むダイニングの食卓に、湯気が立つ湯飲みとマグカップがある。
その向こうで、人妻風……立花京佳(たちばな・きょうか)さんが端然と椅子に座っていた。
今の今まで自己紹介をし忘れていたことにお互い気付いて、ついさっきぎこちなく紹介しあったところだった。
「実は、もしよければもう少しだけここに置いていただきたいのです」
言葉を切って、立花さんは僕をちらっと見た。
「個人的な理由で申し訳ないのですが、その……私は貯金がほとんどなく、別の家に移るお金もないんです。
ですが、もちろん居させていただくからには、ちゃんと働かせていただきます」
「はぁ」
僕はとまどっていた。
目の前の立花さんは、率直に言うと美しい人だ。
年齢は30代ぐらいだろうか? 落ち着いた物腰は、優雅で品がある。どことなく不幸な香りがしていたが。
黒目がちで切れ長の美しい瞳と、右目の下には泣きぼくろ。柔らかな印象の鼻と、小さめの口が、瓜実顔にのっている。
それを結い上げた豊かな黒髪が彩り、えもいわれぬ成熟した女性の色香を醸し出している。
シックなワンピースをまとった体はやや小柄ながらも、胸のあたりは柔らかく大きく盛り上がり、腰は魅力的にくびれている。
お尻は見ていないが、背負った時は柔らかかった。
そんな美しい人だから、こういっては何だが、この人を雇うところはいくらでもありそうで、この家に残る理由はないように思う。
「立花さんみたいに綺麗な人なら、どこでも住み込みで雇ってもらえると思うんですが?」
「真崎さんはお上手ですのね。でも私は……もうおばさんですわ」
そういうと顔を伏せる。
僕は正直困った。一人暮らしを続けてもう何年にもなる。この気軽さを手放すのは惜しい。
「ですが、僕も男ですし、……ほら、その欲望を抑えきれないことなんがあったりすると……」
「あ、えーと、君!」
僕の断りをかき消し、ダイニングに入ってきて会話に割り込んできた声は、昨日の地味目の眼鏡女性の声だった。
「あのね、とても真剣なお願いがあるの」
「……なんでしょう?」
地味な女性の眼鏡越しの目に浮かんだ必死な光に、僕の内心を嫌な予感が貫いた。
「それなんだけど……。そうそう、その前に自己紹介をしておくわ。私は白川千歳(しらかわ・ちとせ)よろしく」
「あ、はい、真崎晋介です。それでお願いって何ですか?」
「単刀直入に言うわね。しばらくここに居させてもらえないかしら?」
僕は脱力して食卓に突っ伏した。
595 :
女狂屋敷奇譚:2009/06/11(木) 23:33:58 ID:KOz/Wp5m
「こんな大きなお屋敷に住んでるお金持ちの君にはわからないかも知れないけど、世間は厳しいの」
「別に金持ちってわけじゃないんですが。でも白川さんは真面目そうだからてっきり貯金があると思ったのですが」
僕の言葉を聞くと、立花さんに並んで座った白川さんがはぁぁぁと大きなため息をついた。
こうしてみていると、白川さんも、立花さんとは違う意味で綺麗な人だった。
地味なのは、化粧をほとんどしていないのと、着ているものがジャージのためだった。
後でくくってひっつめた黒髪があり、そのため高く秀でた額が見えて、目に強い意志の光があるので、銀縁眼鏡とあいまって賢そうに見える。
鼻筋も通り、口びるは薄いため、顔は整っており、かえって冷たく高慢そうな印象をうける。
首は細く、その下の体は、ジャージに覆われてよくわからない。年は二十代後半のように見えた。
ともかく素材は良さそうな人だが、異性関係に興味がなさそうな女性が、白川さんという人のようだった。
「私はね、親からの借金が2000万ほどあるわけ。毎月毎月それをちょぼちょぼ返済して、それで終わりよ」
「大変ですね」
自嘲の色を浮かべて語る白川さんに、立花さんが優しげな顔に同情の色を浮かべて言った。
「おかげで、青春も恋も結婚も、全部私には関係無くなったわ。ま、もともと男なんて興味ないけど」
「……ですが、僕も男ですよ? 恋人でもない男性と一つの家で暮らすんですよ? やめておいた方が……」
「我慢するわ。この年で男に、しかも年下の……真崎くんは高校生よね? そんな子に大騒ぎするほどうぶじゃないし」
「ええっ?」
「私は大丈夫ですから。結婚していたこともありますし。それに真崎さんはいい人ですし」
男に興味がないという言葉につっこむと、白川さんは開き直った。
立花さんは、信頼の籠もった目で僕を見つめると、にっこりと笑う。
ダイニングに腹を探り合う緊張が満ちた。
「やっほーい、おはよー」
そんな空気をぶち壊して、脳天気な声がダイニングにひびいた。
596 :
女狂屋敷奇譚:2009/06/11(木) 23:35:43 ID:KOz/Wp5m
「あたし、絵里名。よろしくぅ」
「馬鹿、それは源氏名でしょうが! 本名を名乗りなさいよ!」
最後にやってきた水商売風の女性は、ギャル系メイクというべきか、茶色に染めた長い髪が縦ロールに巻かれて肩にかかっている。
眉はほとんど剃られて、細く整えられており、まつげは見事にカールしていて、アイラインがひかれ、唇にはドピンクのリップ。
胸元は、見せつけるために大きく開かれており、スカート部分も短く太もものかなりが見える。
下手をすればヤンキー娘に見えかねないこの手のファッションだが、この女性に限ってはなんとかそれを免れていた。
すこし垂れ気味の優しげな目と、優しい輪郭の顔、そして前方へ張り出した大きな胸と中身がしっかりつまったお尻が救っていたのだ。
おかげで、ギャル系ファッションにありがちな下品さが緩和され、年は二十代前半だと思われるのに、癒し系のおおらかな雰囲気になっている。
彼女はためらいなく、僕の横の椅子を引いてストンと座ると、白川さんのつっこみにを、コロコロと笑い飛ばし、改めて頭を僕に向かって下げた。
「あはは、そだね。男の人への挨拶だから、ついお店のノリが出ちゃった。渡辺理名子(わたなべ・りなこ)です。昨日はほんとありがとう」
頭を上げた時、渡辺さんは意外にまじめな顔をしていた。
「で、朝からどうしたの?」
「真崎君にもう少しここに居させてくださいって、頼んでいるところ」
「え? 居られないの?」
「ええ、本当は一晩だけ泊めていただけるって約束ですから」
「ええーーー、ありえなーい!」
渡辺さんが、白川さんや立花さんから説明を受けると、渡辺さんからさも心外という叫びが漏れ、僕はげっそりした。
「あのですね、恋人でも夫婦でも家族でもない男女が一つの家で暮らすのは問題あると思いますよ?」
「じゃあ、絵里名とセフレになる?」
渡辺さんの提案に、すごい音をたてて白川さんが茶を吹いた。立花さんは困ったわねという顔をしただけである。
僕はあっけにとられていた。
「わ、渡辺さん!」
「だって、こんな大きな家に一人で住んでるんでしょ? 絵里名だったら寂しくて我慢できないよ。えーと……」
「真崎、真崎晋介」
「そうそう、しんちゃん。絵里名と一緒に住んだら寂しくないし、絵里名も助かるし、好きになったら恋人になっちゃえばいいし」
とんでもなく順番が狂った提案に、僕はめまいを覚えて首を振った。
「……一人暮らしは長いですから大丈夫です」
「でもね真崎君、その……セフレ……はともかく、未成年が一人暮らしってのも問題はあるわよ。ご両親はどうしたの?」
そんな僕に、白川さんが眼鏡を光らせながら言ったが、それは十分に予想範囲内の指摘だった。
「いません。とっくに死にました」
「え?」
女達三人が絶句して、白川さんが気まずそうな顔をし、渡辺さんがごまかし笑いをする。立花さんが眉をひそめ気の毒そうな表情を作った。
「あ、……その……悪かったわね」
597 :
女狂屋敷奇譚:2009/06/11(木) 23:37:10 ID:KOz/Wp5m
「いえ、それはいいんです。けど、やっぱり皆さんはこの家から早く出て行かれた方がいいと思いますよ?
聞いたこと無いですか? この家で何人も人が死んでるって噂」
僕の言葉に、渡辺さんが寒気を覚えたような顔をする。
「単なる噂でしょ? 確かにたくさんの木で囲まれた古いお屋敷だから、不気味な雰囲気はあるけど。私を脅しても無駄よ」
白川さんがこともなげに言い放ち、立花さんは無言で僕を促していた。
「残念ながら事実です。現に母がこの家で自殺しています。祖母は、祖父を巡って愛人の女性に殺されましたし、祖父の母は戦死した夫を追って腹を切ったそうです」
白川さんの目が、驚愕と恐怖に丸くなり、渡辺さんが叫び出しそうに開けられた口を手で必死に覆っていた。
立花さんまで、自らの服の襟元をぎゅっと握っている。
「この家、真崎の女狂(めぐり)屋敷って昔は言われたそうで、女が次々死んでいくんで、この辺の家でここに娘を嫁がせようというところは無かったそうです。
それでも代々どこからか女達がやってきて住み着いて、そして女同士争って死んだり、当主が死んだら後追い自殺をしたりするんです」
「ぐ、偶然よ」
「母も偶然だって笑ってましたが、父が事故死すると瞬く間におかしくなって、ある日練炭で自殺しました。
もっとも一日二日泊まっただけでは、そんな事にはならないようなので、みなさんはまだ大丈夫だと思いますけど。
でもこれ以上この家に居たら、保証はできませんよ?」
僕が口を閉じると、不気味な沈黙が、朝のダイニングに降りた。
日の光が差し込んでいるにも関わらず、どこか光量が下がったような錯覚を覚える。
突然、僕の腕時計がアラームを鳴り響かせた。
「あ、すいません。学校へ行く時間です。……出られるとき、鍵はオートロックですので掛けなくて結構です。
皆さんも火事の跡に行って、通帳とか大事なものが焼け残ってないか確かめられたほうがいいと思いますよ?」
それだけを言い残すと僕は立ち上がり、登校の準備をすべく自室に戻った。
598 :
女狂屋敷奇譚:2009/06/11(木) 23:39:00 ID:KOz/Wp5m
火事から一夜明けても学校は、いつもと全く変わらなかった。
それだけで僕は、緊張がとれてほっとしていた。
いつものごとく、目立たないよう教室の端で、本を読んで過ごす。この変わり映えのなさこそが平穏というものだと思った。
午前の授業が終わるチャイムが鳴ると、教師が教室を出て行き、弛緩した雰囲気に変わった。
ふと教室の扉が開き、一人の女生徒が入ってくる。このクラスの人間ではなかった。
何かを探すようにゆっくりと首をめぐらせ、そしてなぜか僕あたりのところで、ぴたりと止まった。
なんだろうと思いながら、僕は食堂の回数券を取り出すと、席を立って食堂に向かった。なぜかその女生徒はついてくるようだった。
しかしごったがえす食堂でトレイをもって列に並ぶと、女生徒の姿は消え、僕は自分の自意識過剰に苦笑することとなった。
ストーカーが出来るようなモテる男とはとても言えないことは自分が一番知っているからだ。
食券と引き替えに日替わり定食を受け取ると、食堂で一番入り口から離れたもっとも人が少ないところへ向かう。
姦しい女生徒達や騒がしい体育系部員の居ないテーブルに着席すると、マイペースで食事を始める。それは学校で一人になれる貴重な時間だった。
そんな僕に影が差した。
さっきの女生徒が僕の前に立っていたのだ。
彼女はなにか思い詰めた目をして、僕の前に座った。……食べるものはなく、無料のお茶が入ったコップだけを持っている。
「……昨日はありがとう」
彼女の言葉で、僕の中で昨日と現在の映像がつながった。
彼女は、昨日僕が左手に抱えていた学生らしい若い女性だったのだ。
昨日は、夜で火事で、しかも顔がなぜか紅潮していて、なのにほとんどぐったりと目を閉じていて、病院に行った後は会わなかった。
だから今、ここにいる本人を同一人物と認識できなかったのだ。
「大丈夫だったんですね。よかったです」
僕は彼女の左胸の名札を確認し、上級生だと言うことを知って、敬語でしゃべった。
ちなみに上条春菜(かみじょう・はるな)という名前だった。
「真崎君……だよね? おかげで助かったぁ。軽い一酸化炭素中毒だったみたい。でも、もうだいじょーぶ」
パチンとウィンク一つもらう。
彼女を一言で言うなら、闊達で明るく茶目っ気もある青春系映画の主人公な人だ。
髪の毛はショートで、明るく大きな瞳が印象的。鼻は低いが、唇は健康的な色気がある。
黙っていれば美人だが、良く動く表情とあくまでも健康的な色気で、恋愛からはちょっと遠い感じがある。
体も、手足が長く、太もももやっぱり健康的にすっきりと伸び、胸は相応の大きさと、恋慕より親しみを強く感じるタイプの女性だった。
「ほんと、間一髪ってやつだよねぇ。私、ここで死ぬんだぁとか思ってたら、真崎君が来てくれて、なんかドラマみたいとか思ったよ」
そんなことをしゃべりながら、しかし彼女は茶を飲むだけで何も食べず、時々僕の定食に視線を注いでいた。
「夢中で訳も分からずやっただけですよ。……、ところで先輩、食べないのはダイエット中なのですか?」
饒舌にしゃべっていた彼女が突然黙りこくる。やがて、おずおずと上目遣いに先輩が語り出した。
「……、お願い、ご飯を半分とコロッケ一つ、私にくれない? みっともないのは分かってるんだけど、朝から何も食べてなくて、お金もなくて。
……真崎君が食べているのみてると、我慢できなくなって……」
そう言いながら僕の定食を凝視する上条先輩の口からよだれが垂れ落ちた。
599 :
女狂屋敷奇譚:2009/06/11(木) 23:41:16 ID:KOz/Wp5m
空腹な人に前から凝視されて食欲が出るはずもなく、僕は定食を先輩に押しやる。
先輩は、ご飯半分とかコロッケ一つなんて言ったことを完全に忘れて、一心不乱に僕の定食を漁り、見事に完食した。僕の食べかけまで、食べてしまっている。
「はぁぁ、ごちそうさまぁぁぁ」
「あの先輩、ご飯半分とか、コロッケ一つだけっていうのは?」
「え? あ、あああああああっ!」
あんだけむさぼっておいて、先輩は空になったトレイをみて大仰に驚いた。
「ごめんなさーーい。ほんとにごめん。申し訳ありません」
そして頭をペコペコと下げ始めるが、それでかえって悪目立ちしたようで、周囲の目は僕の方に若干厳しい。
「わ、わかりましたから」
ため息をついて立ち上がり、トレーを洗い場に持って行こうとして、袖を引っ張られる。
「あの、あのっ、もう一つお願いが」
いやーな予感が通り過ぎる。
「真崎君の家に、京佳さんとか絵里名さんとか、白川さんとか、いるよね?」
「……それが何か?」
「私もね、しばらく居させてほしいなぁとか……」
僕は盛大にひっくり返り、食堂中の目を集める羽目になってしまった。
「うちね、父さんの会社が破産しちゃって、お金ゼロなの。父さんと母さんは夜逃げしちゃってね」
放課後の帰り道、彼女は僕から離れず歩いた。
授業が終わって帰ろうとしたところをすっ飛んできた先輩に捕獲されたのだ。
腕を組まれて傍目には恋人同士だが、実態はハンターと捕獲された獲物でしかない。
「なんとか学費とかは確保したんだけど、生活がね。それでね平山荘のおばあちゃんが安く部屋を貸してくれたんだ」
「事情はわかりました。たいへんだなとは思いますよ、先輩」
「そうでしょ? 私だって、何もしないで、真崎君ところに住みたいって言う訳じゃないよ。
こう見えても家事は得意だし、真崎君も綺麗な家でおいしいご飯が出てきて、しかも私みたいな綺麗な先輩と一緒に過ごせてうれしいでしょ?」
どうも女性の思考がわからない。
お昼ご飯を横取りされて、自由な生活がなくなり、しかも恋人ではない女性と暮らすということのどこが喜びなんだろうか?
とはいえ、こういうときは正直が美徳でないのは、僕もわかっていることだ。
「そ、そうかも知れませんね。でも知ってます? 僕のうちでは何人もの女性が変死してるんですよ?」
出来るだけ不気味そうな無表情を装って、僕は先輩に顔を向けた。
「絵里名さんとかから聞いたよ。私、そういうの大好き」
思わず僕はずっこける。先輩ははしゃいでいた。
「古いお屋敷に潜む謎、昔からの因習と呪い、孤独を愛するただ一人生き残ったお金持ちの少年。そして家政婦は見た!
ああ、これこそサスペンスとロマン。貧乏生活だけではうんざりだったけど、やっと私にも人生の光が見えてきたんだ!」
両手を顔の前で組み、パァと顔を輝かせた姿は、神に祈る修道女のようだったけども、今の先輩が祈ってるのは邪神だと思う。
「もう、これは住み込むしかないの。そして心を閉ざした優しき少年は、私だけに心を許して……イヤン、ウフン」
さらに自らの体を抱いてクネクネと体を揺らすにいたって、得体の知れないエロ邪神が先輩に降臨したことを確信した。
これはもう放置しかなかった。
不思議な踊りを踊る先輩を置き去りにして、僕は家への道を急いだ。……だってすごく恥ずかしいじゃないですか。
600 :
女狂屋敷奇譚:2009/06/11(木) 23:42:59 ID:KOz/Wp5m
まもなく家に着くころになって、異様なものが視界に現れた。
壁を失いそれだけが残っている炭化した柱、焼け焦げた家財道具、取り残されたようにポツンと立つ門。そして残骸の中に立ち尽くす女性が一人。
平山荘の焼け跡だった。建物の形は数本の柱しかなく、廃墟と言うしかなかった。
「はぁぁ、何回見ても鬱になるぅ」
追いついて再び僕に腕を絡ませていた先輩が、腕を放してため息をついた。
「あら、春菜さん」
「京佳さん、何か見つかった?」
門をくぐって、先輩はかつてアパートがあったところに入っていった。立っていた女性がそれに気づいてこちらを向いた。立花さんだった。
立花さんは、黙って首を横に振った。
「そうかぁ」
冬の日は暮れるのが早く、四時前だというのに、もう光はオレンジ色がかっていた。
そんな夕暮れの中、焼け落ちた廃墟に立ち尽くす二人の女性は、どこか幻想的なものを感じる。
「通帳とか健康保険証は、再発行してくれるみたいですけど、思い出のものはダメですね。みんな灰になってしまいました」
「うん、私もアルバムとか焼けちゃって見つからないよ」
僕に言えることは無かった。僕だって家の塀に放火されたとき、思い出の部屋や物が焼けてなくなった時のことを考えた。
その寂しさにぞっとしたから、僕は見回りをすることにしたのだ。
この悲しみは、決して人ごとでなかったから、安易な慰めや気休めを言う気になれなかったのだ。
「真崎さん」
「はい」
立花さんが目に悲しみの色を浮かべながら僕を呼んだ。
「私、痛感したことがありますの」
僕は黙って続きを待った。
「私の父はたぶん話をしたら知らない人はいないぐら有名な犯罪者です」
立花さんの目が、あかね色に変わり始めた空を見上げた。
「ですから私、まともな進学も就職もできませんでした。なのに被害者の方への賠償、父への差し入れ、弁護士代とお金がいくらあっても足りなかったのです。
私はあまり人には言えない汚いやり方でお金を稼ぎました。父を呪って、母を恨み、男性を軽蔑しながらです。
でもそのうち、母が過労と心労で死んで、父の刑も執行されて、私は一人になりました。、
これで解放されたと思ったんですけど、……それ以来、何もする気が無くなりました。私は抜け殻になったんです。
ですけど、そんな私を、赤の他人なのに命を賭けて助けてくれた人がいました」
立花さんが僕に視線を戻し、にこりと笑った。
「私は思うんです。誰かのために生きることは大事な事なんだなって。人と人が支え合って生きることが幸福なんだって。
真崎さんは、若いのに一人で生きることに慣れすぎてると思うんです。
でもそれでは元気な時は良くても、くじけたとき立ち直れなくなります。私みたいに、抜け殻になっちゃいます。
真崎さんは、人とふれあう事に怯えちゃいけないんです」
僕は抗弁をしなかった。だがたぶん、目では否定していただろう。
601 :
女狂屋敷奇譚:2009/06/11(木) 23:44:24 ID:KOz/Wp5m
「私、まっとうな方法ではお金をあんまり稼げないですし、ご飯とか掃除洗濯が人並みにできるだけです。おばさんだから真崎さんにとってはうっとしいかも知れないですね。
でもね、私は、真崎さんに何かをしてあげたいんです。あんな大きなおうちにずっと一人だなんて……」
立花さんの両手が僕の頭に伸び、気がついたときには引き寄せられ、僕の視界が暗くなった。
だがそこには暖かで僕を包み込む柔らかさがあり、そして甘いミルクのような香りが鼻をかすかにくすぐった。
なぜかとてもほっとしたものを感じ、懐かしい何かを思い出せそうなその感触に僕は浸る。
柔らかな心臓の拍動が眠りを誘うように響き、頭をなでる手の動きは母の胸に抱かれているようで……。
そこで僕の理性がよみがえった。
顔にあたるふかふかが立花さんの胸だということに気づき、あわてて頭をひいたのだ。
視界に光が戻る。見えたのは、優しくしかし満足そうに微笑む立花さんと、ニヤニヤと笑う上条先輩だった。
「真崎くん、立花さんに抱きしめられて、すごーくまったりしてたね」
先輩の指摘に、僕の顔が火照った。ポーカーフェイスを装おうとしたが、顔の熱さは全然収まらない。
「真崎さん、ね、一緒に住みましょう? 私も真崎さんに何かしてあげたいし、真崎さんも私で良ければ慰めてあげますから」
すうと立花さんが一歩歩み寄ると、なぜか僕はとても追い詰められた気分になった。
立花さんがまた僕の顔に手を伸ばすのに至って、僕はついに折れざるを得なくなった。
「わ、わかりました。わかりましたからっ!」
立花さんの顔が安堵の色を浮かべ、そして今度は僕の体が抱きしめられた。
大きな柔らかい胸が僕の胸に押しつけられ、顔のすぐ下に収まった結い上げられた髪から芳香が漂う。
柔らかく細い手が僕の背中にまわり、僕は先ほど以上に混乱して、固まるばかりだった。
602 :
女狂屋敷奇譚:2009/06/11(木) 23:45:52 ID:KOz/Wp5m
「ところで、私は?」
ようやく笑顔になって離れてくれた立花さんに僕が安堵したところで、クレームが入った。もちろん上条先輩だ。
「常識的に、先輩はまた別の話だと思いますが?」
落ち着いたので僕に理性の切れが戻る。立花さんは大人の女性っていう感じで手も足も出ないのだが、上条先輩ならまだ戦えた。
「ぶー、えこひいき反対」
「そういう問題じゃありませんから。不純異性交遊を疑われて退学になったらどうするんですか。言い訳できないですよ」
善意でしたことが下心有りにとらえられて、しかもやってもいないことで理不尽な罰を受けるのはごめんだった。
「私も抱きしめてあげよっか?」
じりと近寄る先輩に、僕は一歩引いた。
「全力でお断りします。というか、エッチなことはだめだと思います」
くすりと立花さんが笑い、上条先輩が顔を真っ赤にした。
「ま、真崎君が悪いんでしょう! こんなに頼んでるのに」
「昼ご飯を横取りされましたし、だいたい不純異性交遊の危険を冒す理由がないですよ」
「むぅ」
「やっほー、何してるの?」
睨み合った僕たちに脳天気な声が割って入った。
「あっ、絵里名さんに、白川さん」
先輩の声と共にギャル風の女性と、ジャージ姿の眼鏡女性が、焼け残った門から入ってくる。
「絵里名さん、聞いてよー。真崎君が京佳さんは居てもいいけど、私はダメって」
「ええーー、それってありえなくない?」
「ありえませんよー。どうしてです?」
涙目で渡辺さんに訴える上条先輩に、白川さんが冷静につっこむ。
「ま、京佳さんは春菜と違って、おしとやかだし、スタイルもいいし、癒し系で大人だし、真崎くんがたらし込まれるのもわかるわね」
「た、たらし込まれるって、人聞きが悪い」
「あら? 違うわけ?」
「違いますよ、千歳さん。真崎さんは、優しい人ですからちゃんとわかってくれたんです」
僕の訂正に意地悪くつっこんだ白川さんだったが、立花さんの大人な訂正には、肩をすくめただけだった。
「絵里名はやっぱりダメ?」
ほっとする僕に渡辺さんがずいと顔をよせて、尋ねてきた。
「だって、やっぱり良くないですよ。そりゃ立花さんなら僕なんて子供ですからまだしも……うむぅ?」
焦って言い訳していた僕の唇に柔らかい物が重なっていた。
というか、渡辺さんの顔が超近距離にあった。
近すぎて焦点があわずぼーっとしか見えない距離で、甘いにおいが鼻に流れ込み、柔らかな髪の毛が僕の頬をくすぐる距離。
「な! あんたは、何キスしてんのよ!」
白川さんの叫び声で、僕は事態を把握した。把握したが顔が渡辺さんの腕でがっちりと固定され、僕の唇は好き放題もてあそばれていた。
唇に痺れるような心地よさが生まれてなお長い時間が過ぎたと思ったころ、ようやく渡辺さんの顔が離れた。
だがほっとするまもなく、渡辺さんが僕に密着し、耳元で甘くささやきだした。
「やっぱりダメ?」
「あ、……あうあう」
硬直していた僕は、ろくに答えることもできなかった。そんな僕の耳がぺろりと舐められる
「絵里名が居てもいいよね?」
「う……あうあう」
耳たぶがしゃぶられるに至って、僕の理性は蒸発した。残ったのは訳もわからずうなずく抜け殻だけ。
「春菜ちゃんもおいてあげて? 絵里名がしんちゃんを可愛がってあげるから」
もうこのときは何を言われているのかわかっていなかった。僕はただ首を縦にふるだけだった。
渡辺さんが満足そうに微笑み、もう一度短く僕にキスをする。
とどめを刺されて、僕はただ立ち尽くすだけとなった。
「春菜ちゃん、これで解決だよ」
ウインクする渡辺さんに、なぜか上条先輩は納得いかない様子だった。
603 :
女狂屋敷奇譚:2009/06/11(木) 23:48:38 ID:KOz/Wp5m
そして……
「しっかりしなさい! キスぐらいでメロメロになってちゃだめでしょ」
気がつくと白川さんが僕の肩を揺すっていた。
「あ、う……す、すいません」
「真崎くん、そりゃね、経験が少ないと、惑わされるのは仕方がないわ。
でもね、大事なことを色仕掛けされて流されたらだめよ? 言うことわかるわね?」
「は、はい。……すいません、心配をおかけして」
なぜか、居もしない姉にしかられているような気分に陥り、僕は白川さんに謝っていた。
「あー、もう、見ていられないわね。私、君の家に居ることに決めたから。
君が絵里名の好き放題にされたら、こっちが寝覚め悪いわよ」
腕組みをして白川さんは、渡辺さんをにらむ。
「えー、絵里名はしんちゃんが嫌いじゃないから、かわいくお願いしただけだよ?」
「あんたは、かわいくお願いで、誰にでもキスするっていうの?」
「まさかぁ。しんちゃんだけに決まってるよぉ。しんちゃん、ちょっと頑固だけど可愛いし」
「ぐっ、この女狐……」
そういうと白川さんががばっと僕を抱きしめた。
「絵里名には気をつけなきゃだめだからね。世の中にはああいった悪い女がいっぱい居るの。
ま、絵里名に関しては、私に任せて。側にいてあげるから、何でも相談しなさい」
「はい、ありがとうござ……。え? あの、ひょっとして僕の家に居るつもりなんですか?」
頼もしい姉のように僕を守る気だった白川さんが、渋面を作った。
「あのね、君は子羊で、絵里名は雌狼みたいなものよ。私がいなければ、誰が君を守るの?
京佳さん? あの人はある意味、絵里名より怖いわよ」
「あら、千歳さん、ひどいですわ」
「春菜なんか、小娘だから、こういう事には役に立たないわ。キスはおろか手をつないだことだって無いんだから」
「ひどいー!」
外野の抗議やブーイングを無視して、白川さんは僕を抱きしめたまま、顔を近づけた。
「君は一人でも頑張って暮らしてるし、火事の時には私たちを助けてくれたし、とてもいい男の子よ。
だからこそね、君は側に近づける女の子をちゃんと選ばないとダメなの。
自立して、なおかつ一人の人を愛し続けられるような女の子じゃないと、君は不幸になるわよ」
「は、はい」
「一人で暮らしてたらどうしても、そっちの方面が弱くなるのはわかるわ。私だってそうだから。
だからね、君が変な女に汚されるのは見たくないの。一人の女としてね。
わかるわね? 私は自分の都合だけで君の家に残りたいっていってるんじゃないの」
「は、はぁ」
「安心して。部屋を貸してもらうんだから、それなりのことはするつもりよ。
その中に、君を女狐の毒牙から守るってのもあるだけ」
そういうと白川さんは僕をよりいっそう抱きしめて、渡辺さんをにらむ。
なにげに柔らかい固まりが僕の体に押しつけられてへしゃげた。
「なんか絵里名が悪者扱いされてるぅ。納得いかない〜」
「色仕掛けで居座ろうとする女が、悪者以外の何があるっていうの?」
「そう言うことを千歳さんが言うなら、京佳さんも悪者になるよねー」
「あらあら、春菜さん? それは全然ちがいますよ? 真崎さんにちゃんとわかっていただいただけですから」
「春菜も、少し大人になったわね。真崎くん、君も女の正体を見抜けるようにならないとダメよ」
「そういって、しんちゃんに長いこと抱きついてるのって、やらしいよねー」
「なっ! これは、そのっ、誤解だからっ!」
女性達の喧噪を聞きながら、僕はいったい焼け跡で何をやっているのだろうか、そう思った。
冬の日は、すでに赤みを大きくまして、山の陰にさしかかっていた。
604 :
女狂屋敷奇譚:2009/06/11(木) 23:50:08 ID:KOz/Wp5m
本日はここまでにしたく存じます。
GJ
続きを楽しみにしてます。
なんか久しぶりに来たら凄い流れになっとるwww何スレだwww
誰か一人くらい家賃というものを考えてもwww
まだよくわからないから続きwktkしてる
GJ!続きwktk
大作の予感GJ!
>>604 GJ!
今更ながら主人公は固定資産税が大変そう・・・・とか思ってしまった。
保険金でカバーしているのかしら?
主人公の住んでいる屋敷の因縁も大変だなあw
でも基本男性が死んだらその女も死んでいくというパターンなら男性が死ななければ
いいんだよな。
主人公の父親は事故死したけど母親以外の女は現時点では作って無いみたい
だから呪いは止まるんじゃね?
御霊信仰で言ってもタタリは薄まっているように見える。
理解できなかったんで整理した。
立花京佳(たちばな・きょうか)
しとやかな人妻風の女性 30代ぐらいだろうか? 父は有名な犯罪者
渡辺理名子(わたなべ・りなこ)(絵里名)
髪を染めた水商売風の派手な女性
白川千歳(しらかわ・ちとせ)
飾り気のない地味な雰囲気の眼鏡女性 二十代後半のように見えた。 親からの借金が2000万ほど
上条春菜(かみじょう・はるな)
顔をほてらせた学生風の女の子 父さんの会社が破産 父さんと母さんは夜逃げ
屋敷の主に惚れると、そいつが死ぬと後を追うことになるのかな?
なんだか出ている文章だけみると古墳時代の殉死みたいだな。
あれは強制的な「死」だが。
こいつ、警視総監の弟ってだけで警察を私物化しすぎる。
ごめん誤爆
浅見光彦乙
警視総監じゃなくて刑事局長だった気がする、とどうでもいい訂正
警察官でハーレムって難しいかな
交番で日々いろんな人の相手をしてるうちに、みたいな
過疎の村の駐在さんハーレムとかどうだろう
しばらく男が産まれなかったり、若い男はみんな都会に行ってしまって年寄りと女の子しかいない村
なんの因果か一人だけ派遣されてきた駐在さんがハーレム状態にとか
女護ヶ島殺人事件
島に入り内偵をはじめた捜査官がみたものは
↓
>>617 マガジンでそれ見た気がする
ハーレムってほどではないが
警察および交番だとあちこちで事件とか見回りとかでないと他の人との接点無いしなぁ
何とかハーレム作ったけどその中に偉い人の娘がいて知らず手を出したから飛ばされたとか言う手もありじゃね?
後できちんと娘さん助けるとして
でも地方によっては警察より地主のが発言力強かったりするし
何かしらスキルもしくは権力を持っていて有力者に一目置かれるようにならないとやっぱだめだよな。
昭和の時代だったらまだし現代日本では難しいんだよな。
というわけで海外の発展途上国に出ようぜ
東南アジアで井戸掘り名人とか好感度高いかもしれん
離島に行く医師や教師もいいと思う
>>623 厳密にそれやり始めると資料を揃えるのが面倒なんだよな。
それだったら国内の離島とか地方の方がまだマシ。
人口密度の低い地方に行けば隣の家までん百メートルって環境だしよ。
うんちくスレ、始まりました。
>>604 上条春菜(かみじょう・はるな)って主人公の高校の先輩なのかな。
にしても主人公はいい奴オーラが放射されてるなw
上条詩菜に見えてなんかちょっと焦った
上条って聞くとフラグにまみれるのか、て思ってしまう
その考え方はこのスレにおいては非常に正しい
上条の日常は女性9割り男1割りぐらいで構成されてると思ってしまう
632 :
名無しさん@ピンキー:2009/06/14(日) 11:43:08 ID:hyWsMbAX
最近「コミックバンチ」誌上で
『フクコン! 』という作品の連載が開始されたそうです
どうやら ここのスレのジャンルに入りそうな作品の様ですが、
どなたか 詳しい情報を知っている方がいましたら 教えて下さい
一瞬「複根」と変換されてしまった自分はふたなりスレ住人
「複婚」かな?
>>622 ジェイデッカーみてたら思った。
ブレイブポリスメンバーを擬人化&女体化&マイクロンかしてハーレムにしちゃえばいいんじゃね?
恋愛コメディ漫画というヤツです。
少子化対策のため重複婚が許された(?)世界で、4人の美女たちと結婚した男のお話です。
男の願望だけで成り立っている設定ですが、ただの願望だけでなく、結婚している(同棲じゃない)という部分でオリジナリティが出せるかが勝負でしょう。
男の願望なのは間違いないのですが、重複婚が少子化に有効というのはリアルな話な気はします。
とのことらしいですよ?>フクコン
636 :
名無しさん@ピンキー:2009/06/14(日) 22:19:11 ID:Td7vEc5P
>>635 その手の話は手垢がベタベタ付いたと思ったけれど、一般誌ではそれほど多くないのかな?
ちなみに、バンチスレではトレースとかトレースとかで盛り上がったのちしぼんでしまった。
トーレスがどうかしたか?
というわけで以下MSハーレムについて語れ!
マジレスすると少子化は子育てにかかるコストが高くなりすぎたことが原因だから、
こういう子作り支援よりできた後の子育て支援を充実させたほうが有効だろう
ところでそれに対抗して(?)メンズヤングでは『絶対☆は〜れむ』っていうのが始まったみたいだ
ヒロインの一人が幼馴染って時点で最後にコイツ選んで終わるんじゃないかというふいんきが醸し出されてるけど
孕ませ属性持ちでもあるので気になってる
639 :
名無しさん@ピンキー:2009/06/14(日) 23:20:58 ID:hyWsMbAX
『フクコン! 』の情報 感謝します
ハーレムって題に入ってる方が大概危険なのは
どうにかならんのだろうかw
>>638 余計なことかもしれんが
ふいんき→雰囲気(ふんいき)
子育てに関して言えば物価と思想の影響もあるからな
昔より金かかるようにもなってきたらしいし
>>640 作者に実力があって、ある程度名前が出ているなら固定客がいる上、
新規の者に対しても表紙や粗筋だけでも惹かれるものがある。
某地デジカみたいにわざわざ看板を抱えていく必要はない。
内容に不安があるから看板に大書しなければならんのだ。
643 :
名無しさん@ピンキー:2009/06/15(月) 08:15:52 ID:WvLhcrMA
つーか少子化対策を重婚可能にすることで、ってのは実際はむしろ逆効果だろうから
設定の頭の悪さっつか考えの無さがなんとも。
逆だ逆
重婚可能にするために少子化対策をもってきてるんだ
二次元だからこそ
ハーレムに憧れる
>>645 三次元だと、家計費とか妻同士の諍いとか、リスクが大きいからなぁ
イスラム社会の場合は、相当の収入がなければ結婚の話がでないから、家計費問題はクリア済みだけど
アフリカとかの自給自足とかでないと経済的な面で余裕がないと辛いなぁ
>>637>>647 お風呂でのエッチが得意なゴッグちゃん。
三倍早くイッてしまう赤ザクちゃん。
長女に双子の姉妹、更には沢山の従姉妹がいるキュベレイ家。
ちょっとずつ装いを変えてるけど余り変わり映えかしない(そこが愛されている)ザクたん。
…なんだかいけそうな気がする。
ゴッグちゃんとか朝青龍しか出てこないよ畜生(´;ω;`)
やっぱ名前まんまは難易度高いと思うんだ
>>640 ゲームでは多いのよね地雷である>ハーレムと名が付く物
重婚による少子化対策の効果例としては
妻-子ラインの遺産相続比率による子造り合戦
とか生臭いが有りそうだな
子供無しと子供有り均等割りなら有りの方が約二倍遺産相続する事に!ええい負けてられないっ!
となる
そして勝つのは最初に主人の財布を握っていた…
横領か
>>652 漫画だろうが小説だろうがゲームだろうが
ハーレムとタイトルに付くとどれも地雷率がはね上がるぞ
単純に地雷だし
ハーレムとしても地雷なんだよなw
自分の作品に属性そのまんまのタイトルつけるだなんて
ネタじゃないならその時点でやる気ないか舐めてる
いやそういう事じゃないような……
ハーレムって付ける事で購入する層を見込んでるんだろうけど
そんなにいるのかといつも思う
創作系でもハーレム毛嫌いしてる人はよく目に付くし
>>651 寺音紗久耶(じおん・さくや)とか弓部玲奈(きゅべ・れいな)とか改変したらええねん…
ゴッグは無理だがw
>>658 ハーレムと付く題を買って、その度に地雷を踏む俺はハーレム地雷探査犬として生きられるな…
>>651 元ピザの幼馴染、ピザ当時のあだ名が「ゴッグ」とかか?
後藤 久遠→ゴック→同級生♂がゴッグ命名とか。
車椅子の少女、紫苑(グ)とかか?
どうでもいいけど樋渡高校COMICSのジオングコスプレと言って何人判るだろうか?
日本が世界に誇れるのはマンガとアニメだけって言ったマンガだっけ?
樋渡と聞くとまずテトリスの棒を思い出す
流れを切ってしまい申し訳ありません。
「キャバクラ六年二組」のラストを投下します。
NG要素は
>>97です。
特に、小学生とのエッチに抵抗がある人は要注意。
7時になったら出勤しますので、続きは帰ってからにします。
ほくほく、ふにゃ〜、とろ〜ん、じんわり、ぽわーっ、きゅ〜ん、どっきどき。
七人が七人とも、それぞれがそれぞれのオノマトペを浮かべながら、キスの余韻を楽しんでいる。
俺はまぁ、なんというか。
七人の美少女(気恥ずかしいが敢えてそう呼称しよう)から連続でファーストキスを捧げられ、ちょっと混乱している。
未だに俺、複数の女の子から好意を寄せられているという状況が落ち着かない。そわそわしちまう。
こういっちゃあなんだが、何で俺なのか?
年上の男に対する憧れ、みたいなものだろうかとも思ったが、それはあっさりみんなに否定された。
「空は、お兄ちゃんを、異性として好きになったの!!」
「武術の師匠としても尊敬しているでござるが、それ以上に、殿方として好いておるのでござる。」
「す、好きなんです!めちゃくちゃ好きで、好きでしかたがないんだよっ!!」
「単刀直入に申し上げると、大好きなのでありますよ!」
「すきすきー、だいすきー、男と女として大好きなのよー。」
「もちろん、真剣にお慕い申し上げておりますわ。」
「・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・すきすき、超すきすき。」
うーむ、とにかく、みんなの気持ちのほうは、どうやらいい加減なものではないらしい。
あとは俺の気持ちなのだが、まだ整理が付かない。もう少しだけ時間をくれ。
そして俺は、それらの思考から逃避するかのように、新たなチケットをぺりぺりとめくった。
もう少し王様ゲームをしていたかった、つうか俺、一度も王様になれなかった。それは少し心残りだけどな。
「リラックスタイム?」
俺の声に、最初に空が我に返った。そしていつもの通り「リラックスタイム入りましたー!」と復唱する。
「リラックスタイムってのは、肩揉みとかのマッサージでもってお兄ちゃんにくつろいでもらうサービスだよ。」
なんじゃそりゃ、と俺の疑問のつぶやきに、空はそのように答えてくれた。
それと同時に、他の女の子たちが慌ただしく準備を始めた。
クローゼットから敷き布団を取り出したり、おそらくは風呂場から持ってきた大きなタライにお湯を満たしてゆく。
そして空は、ぱしぱしとベッドの縁を叩いて俺を招いた。
「さぁ、お兄ちゃんはここに座ってね。」
空に促されるまま、いつも空が眠るベッドの端に腰掛けた。女の子らしいパステルの布団が敷いてある、小さなベッドだ。
俺がそこに座ると、加美菜ちゃんと小雨ちゃんが足元にぺたりと座った。
「失礼いたしますね。」
そういって二人は、俺のジーンズの裾をたくし上げ始めた。
ずるずると手こずりながら、何とかふくらはぎまで露出させたところで、今度はその足元に、美晴ちゃんとみくもちゃん二人がかりでお湯の入ったタライを持ってきた。
「さー、『足湯』だよー。」
みくもちゃんがニコニコという。なるほど、そういうことか。
俺は早速、そのタライに両足をつけた。
「おおー、こりゃあいい、気持ちいいなぁ。」
湯加減もちょうどよく、足元が暖められて気持ちいい。そうしてしばらく湯を楽しんでいたのだが、少し物足りないように思えてきた。
「さすがにこの『タライ』じゃ、これぐらいまでしか深くできないよなぁ。」
タライに張ってあるお湯は、せいぜい俺のくるぶしより少し上程度で、足湯というには少し心許ない。
ふくらはぎまでとはいかないが、もう少し深さが欲しいところだけど、それは贅沢な話か。
「まぁまぁ、ここからがボクたちのサービスでござるよ。」
足元に寄り添った二人の全裸美少女、その片割れであるところの加美菜ちゃんがいった。そして取りいだしたるはハンディなスポンジ。
入浴の時にボディソープなんかをつけて身体を擦る、あれだ。
加美菜ちゃんは、そのスポンジをお湯に浸け、たっぷりと含ませてから、俺の脛の上にあてがった。
「おおっ、」
じんわりと温かい湯がスポンジから染み出し、俺の足を伝う。それを何度も繰り返し、ふくらはぎも含めて暖めてくれた。
「少しくすぐったいかもしれませんが、我慢してくださいね?」
そして小雨ちゃんは、お湯の中につかっている俺の足に真っ白い指をあてがい、足の指のあいだを擦り始めた。たしかにくすぐったい。
他人に、しかもこんな可愛らしい女の子に足の指の股を洗ってもらうってのも、なかなか無い経験だよなぁ。
「・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・もみもみするする。」
びくり、と驚いた俺。
だって、足元の暖かさとくすぐったさと気持ちよさに気を取られ、ほんわりと気を抜いているときに、唐突に背後から声がするんだもの。
いつの間にか、俺の背後、ベッドの上に上がっていた狭霧ちゃんが、にゅーっと俺の肩越しに両手を差しだし、指をうねうねとうねらせた。
なるほど、その指使いで肩揉みをしてくれるというわけか。
たしかに狭霧ちゃんの指の動きは凄まじい。うねうね動く指が人の指の動きを越えている気がする。
指の一本一本が独立した動きを見せ、起用に複雑な動作をこなす。それでいて指先の力強さは失っていない。
その凄まじさを擬音にするとさながら、うねばきゅーん、うねばきゅーんといったところか。って、わけ分からんな。
狭霧ちゃんはその手を俺の肩の上に置くと、ぐにぐにと揉んでくれた。
「おお〜っ、効くなぁ〜。」
たかだか女の子の握力と俺は少々侮っていたが、狭霧ちゃんの指は、かえってその非力さが極上の心地よさを産む。
肩の筋肉を強引に揉みほぐすのではなく、指全体で柔らかく包み込んでじんわりとほぐしてくれる。
それでいて、要所要所のツボには一点集中、強い指圧でぐりぐりとスパイラルプレス。指圧の心は母心、というならば、狭霧ちゃんは立派な母親だ。
「・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・お客さん、随分と凝ってるてる。」
そういって狭霧ちゃんは更に力を込めようと身体を寄せてきた。
ぷにょん。
俺の背中になにやら柔らかく弾力のある物体が押しつけられた。
もちろん、なにやら等とぼかす必要もない。
おっぱいである。
「・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・んしょ、んしょしょ。」
指圧の心が母心ならば、乳圧の心はオヤジ心だろうか。
指に力を入れるために、寄りかかるようにして身体をくっつけてきた狭霧ちゃんのおっぱい。身長は低いながらも十分におっぱいは発育していて、俺の背中を柔らかい圧力で刺激してくる。
これは心地良い。
足湯の暖かさ、ふくらはぎをくすぐる加美菜ちゃんのスポンジ、足の指の股をきゅっきゅと擦る小雨ちゃんの指、そして俺の肩を揉む狭霧ちゃんの指先と、
俺の背中に押しつけられた二つのおっぱい。
ああ、極楽極楽。
そんな風に極楽気分を味わっていると、どこからともなく空の声。
「ハイ、それじゃあお兄ちゃん、次はこっちにきて。」
空が、床の上に置かれた敷き布団をパタパタ叩いて促した。ここに横になれ、ということらしい。さすがにこのベッドは俺には小さすぎる、ということか。
三人のマッサージから一時解放された俺は、うつ伏せになるよう言われるままその敷き布団の上に横になった。
「お兄ちゃん、マッサージの邪魔だから、ズボン脱がしても良い?」
そう訊ねられた。
うーむ、さっきからずっと立ちっぱなしの股間を見られるのはマズいけど、今はうつ伏せだから、良いか。
俺は、うつ伏せのままズボンのベルトをはずし、ファスナーを下ろした。
「はいー、ズボン脱がすよー。」
みくもちゃんが、俺のズボンを持って、手早く脱がしていった。
これで俺もパンツ一丁。
あ、しまった。
立ち上がるときに、パンツの前を見られてしまうじゃないか。
アホか、俺は。
なんだか随分、判断力が鈍くなっている。
理性的なところがのんびり気味になって、代わりに本能的な部分が強くなっているような気がする。
ま、いっか。
こうやって、思考を放棄してしまうあたり、問題なんだろうけど、ハダカの女の子たちと楽しく過ごすのが心地よくて、難しいことはどうでも良いと思えてくるのだ。
さて、次はどんなマッサージかな、と俺がのんびり待っていると、背中に誰かの掌が触れた。そして、
ちゅっ、
背中にキスされた。
「おおっ!」
驚いて振り返ると、空が俺の背中に顔を寄せていた。
「な、なにやってんだ?!」
俺がびっくりして問いかけると、空はにっこり笑って答えた。
「これはね、『吸引マッサージ』だよ。お兄ちゃんの背中のツボを吸引して刺激するの。」
な、なるほど。吸引マッサージは以前テレビで見たことがあるな。小さなガラスの壷を暖めて皮膚の上にあてがうと、冷えた中の空気が縮まって、
あてがわれた部分の皮膚を吸引するのだ。それを適切なツボの上で行うことで血行を促進し、健康にするのだという。
「というわけだから、お兄ちゃんはリラックスしてうつ伏せになってたらいいんだよ。」
うーむ、そういうものだろうか。
まだちょっと腑に落ちないものがあったが、うつ伏せに戻ることにした。
そうして『吸引マッサージ』が再開されたわけだが、なんだか数が増えている。空だけじゃなくて、あと三人ほどの唇が俺の背中を吸引しているのだ。
「おっ、おおお!」
そのくすぐったさに俺は思わず声を上げた。
直接見られないけれど、俺の背中にハダカの女の子が四人も集まり、顔を寄せ合ってちゅっちゅちゅっちゅと吸引キスを繰り返しているのだ。
更に、俺の両肩にも一人づつ、みくもちゃんと美晴ちゃんが顔を寄せて、背中にやっているのと同じキスをしてくれる。ちゅ、と唇をあてがい、
ちゅーっ、と吸いついて、ちゅぱっ、と唇を離す。これをあちこちに、何度も何度も繰り返す。
これ、背中じゅうにキスマークがつきまくるんじゃないだろうか。
俺はふと、とある魚を思い出した。
どこか、海外の国にある温泉に住みつく魚だ。
その温泉に人間が入ると小さな魚がたくさん集まってきて、皮膚をつついていくのだという。
その小魚の餌は、人間の皮膚にある『角質』で、それを食べてくれるこの魚は、ドクターフィッシュとして美容に珍重されているのだという。
こうして、可愛らしい女の子たちに寄り添われるのって、実に気持ちがいい。
なるほど、これがハーレムの楽しみ方の一つなのか。
悪く無いじゃないか。
そうして俺は、それこそ夢見心地といった感じで、美少女たちのキスの雨を楽しんでいた。
「おにいちゃん、これでマッサージは、終わりだよ。」
いつのまにか、俺の背中にキスを続けていた女の子たちは離れ、皆一列に並んで座っていた。
俺は、うつ伏せから起きあがり、あぐらをかくようにして座った。女の子たちはなぜかみな正座で、何か言いたげな雰囲気を纏っていたからだ。
俺が座ると、女の子たちはそろって、座ったまま深く頭を下げた。正座の前に三つ指を突き、深々と頭を下げる礼儀正しい姿。
そして、彼女たちの代表のようにして、空が言った。
「これで、キャバクラ『六年二組』の営業は終了です。」
え・・・・・・・・・・・・・・・・。
お、終わり、なんだ・・・・・・。
正直俺は、がっかりしていた。
妹みたいな女の子たち、ふつうに考えたらこんな遊びをするのは間違っているはずなんだが、俺はそれでも随分と楽しんでしまった。
みんな、まだ小学六年生、俺よりも五つくらい年下の女の子で、子供から大人の身体に変わり始める微妙な年頃で、その無垢な身体を、俺の前に見せつけてくれた。
そして、ファーストキスまでも俺に捧げてくれた。
そんな、俺を慕ってくれる女の子たちとの時間。
このまま、チケットをめくっていけば次々と新しい遊びのチケットが現れて、エッチな余興で俺を楽しませてくれる。
そして、そのゲームは、いつかは危うい一線を越えるものが含まれているのではないかと、俺は勝手に期待をしていた。
俺は、なんて浅ましいやつだ。
一番最初は、こんな遊びをやめさせようとさえ思っていたはずなのに。
なのに今では、彼女たちに対して、こんなにも未練を感じている。
全く、俺はバカだ。
俺は立ち上がった。
『店』が閉店ならば、客は出て行くしかない。
俺が立ち上がると、彼女たちも合わせて立ち上がり、そろってペコリと頭を下げた。
「ご来店、ありがとうございました!」
その挨拶を聞いて、寂しく思ってしまう俺。
でも、ここで立ち尽くしているわけにもいかないだろう。
空(そら)の部屋、いや、キャバクラ『六年二組』から出た俺を、七人のホステスさんが店の外まで出て、お見送り。
そして、部屋の主、空が、ドアにかかっていた店の看板を、パタン、と裏返した。
そこには『close』の文字。
楽しい時間だった。
なんだか、ふわふわと気分が浮かれ、女の子たちとのゲームも楽しかった。
彼女たちのハダカも見せてもらい、思いがけずもみんなが俺のことを好きだということを知ってしまった。
でも、それ以上はナシだ。
楽しい時間は終わり、店も閉店だ。
ありがとう、楽しかったよ。
そして俺は、お見送りの女の子たちに背を向け、その場を去ろうとした。
「おにいちゃん、」
空が、俺に声をかけた。
俺が振り返ると、空が俺の手を取った。
そして、その手の中に送られたものを、俺は見た。
『お持ち帰り券』
そう書かれたチケットの綴り。
「こ、これは?」
俺が、その意味をつかめないままに訊ねると、空がゆっくりと答えてくれた。
「それはね、今日、お兄ちゃんが気に入ったホステスさんを、お兄ちゃんの部屋まで『お持ち帰り』してもいいっていうチケットだよ。」
そういったあと、一息をおいてから。
「だって、キャバクラのお店の中は、『本番禁止』だからね。」
にこり、と意味を含んだ笑みでそう言った空と、そして六人の女の子たち。
俺は、空に手渡されたチケットの束を見た。さっきまでのものと違い、これは七枚のチケットを可愛らしいクリップでまとめただけのものだ。
そして七枚のチケットには、それぞれ女の子の源氏名が書いてある。
一枚一枚手書きで、たぶん、それぞれ本人が書いた自分の名前。
『みくも』、なんだか間延びしたしゃべり方だけど、小学六年生には見えないくらいに大人びた身体で、俺の目を楽しませてくれた。
『らん』、随分と緊張しているのか、あがりっぱなしの女の子。おっぱいが小さいことを悩んでいたけど、それでもがんばって俺に見せてくれた。
『みはる』、はきはきと喋る、いつも元気な女の子。いったいどこで覚えたのか、見事な酔拳の演舞を恥ずかしがりながらも見せてくれた。
『さぎり』、何を考えてるのかよく分からない、独特の間があるしゃべり方の女の子。実は俺がすごくモテるんだ、とタロットで未来を占ってくれた。
『かみな』、優秀なアスリートで、合気道の後輩というか弟子のような女の子だ。スリムなハダカで、なかなか燃えるジャンケン勝負をさせてもらった。
『こさめ』、丁寧なしゃべり方をする、真っ白なお嬢様だ。おしとやかではあるが意外と大胆で、俺のファーストキスの相手でもある。
そして『そら』、血は繋がっていないが、俺の妹だ。ちょっと邪険に相手しちまったけど、俺にとっては大事な大事な女の子なんだ。
「おにいちゃん、今日のお店で、本当に気に入った女の子にだけ、そのチケットを渡してね。」
空が言った。
気に入った女の子だけを選べ、と。
今日のサービス、エッチだけどみんなは、直接セックスを求めてはいなかった。
それは、キャバクラだから本番禁止、という建前で、本当のねらいは、自分たちの『女』をアピールして、俺に『選ばせる』ことが目的だったのか。
昨日まで、今日の朝まで、彼女たちを恋愛対象、性欲の対象として見ていなかった俺に、自分の意志で彼女たちを求めるように仕向けることが、
今日のキャバクラごっこの本当の目的だったのか。
空は、俺に言った。
気に入った女の子だけを選べ、と。
空のやつめ。
これだけ可愛らしい女の子たちの魅力を見せつけておいて。
俺に、誰か一人でも『その女の子を選ばない』なんて選択が出来るはずがないでしょう? と挑発していやがる。
「お兄ちゃんが『お持ち帰り』したいって思った女の子に、そのチケットを渡してあげてね。」
空をはじめ、女の子たちはみんな、緊張した面もちで俺を見ている。
自分は選ばれるのか、そうでないのか、その答えを待っている。
ちくしょう、俺を試しやがって。
まさか、これだけ可愛らしい女の子たちの魅力を見せつけてられて。
俺に、『誰かを選ばない』なんて、そんな選択が出来るはずがない。
「決まってるじゃねーか、全員『お持ち帰り』決定だぜ!!」
俺は、手にしたチケットすべてをみんなに渡し、俺の部屋に持ち帰ることにした。
そうして、お店の営業を終えたプライベートな彼女たちは、俺からのプライベートなお誘いに、笑顔満面で応じてくれたのだ。
俺の部屋に、いつもは存在しない、七人の裸少女たち。
「あー、弦太郎君の部屋に堂々と入れたー♪」
「・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・事前調査はバッチリちり。」
「みくもさん、狭霧さん、それは違いますわよ。
このお部屋は、主である弦太郎様がいて初めて完成するのですわ。」
「今まで入ったことのあるこの部屋は、カンペキな部屋じゃねえってこった。」
「ちゃんと弦太郎殿に招かれて入室する、それが大事なのでござる。」
「というわけで、これでカンペキであります!」
「まぁ、空はいつもお兄ちゃんがいるときに入ってたけどね。」
最後の空の一言に一同ムッとした視線を向けたが、俺にはそれ以前のみんなのセリフのほうが気にかかった。
おいおい、俺がいないあいだに、みんなこの部屋に入って何をしてやがった?
「さて、あとはお兄ちゃんだけだよ?」
俺の疑問に気付かないで(あるいは敢えて無視して)、空が俺に言った。
あとは俺だけ、って?
「このなかで、パンツ穿いてるの、お兄ちゃんだけだよ?」
空と、そして他の女の子たち。
全裸の女の子たちと俺。
俺はといえば、さっきからぜんぜん収まらない勃起を隠す、トランクス一枚。
ええい、分かったよ、脱ぐよ、脱げばいいんだろ!!
俺が、知恵の実を食う以前のアダムに戻ったとたん、七人いるイブたちからは一斉に、ひゃ〜っ、とかいう嬉し恥ずかしな悲鳴が上がった。
みくもちゃんは両手で自分の肩を抱き嬉しそうに身悶え、加美菜ちゃんと美晴ちゃんは両手をつなぎあってぴょんぴょん跳ね続け、
蘭ちゃんはわめきながら両手で顔を覆ってしまい、小雨ちゃんは蘭ちゃんと似たようなポーズながらも指のあいだが開いて視線が隠されていない。
そして空はチャンス逃すまじとばかりに、ぱしゃじーぱしゃじーと写メを撮り始めた。
ええい、写メはやめい写メは!!
俺は空からケータイを奪い取ると、今撮られた写真を手早くデリートした。
「・・・・・・・・・大きいきい」
そして随分と間を空けて、頬を染めた小雨ちゃんがボソリ呟いた。
俺のベッドは、さすがに俺が毎日寝ているだけあって、俺の身長にマッチした大きさだ。
だが、当たり前の話として、俺一人と、女の子七人が同時に寝られるような造りにはなっていない。俺を養ってくれているおじさんおばさんも、
まさか8Pするためだけにキングサイズのベッドを俺にあてがってくれるわけはないだろう。
しかたがないので、急遽床に布団を敷き、その上でみんな一緒に戯れることにした。こっちは、一人一人順番に抱いていっても良いとは思うのだが、
空たちはみんな一緒に抱かれることを望んだ。何ともまぁ、仲良しな事だ。
俺が布団の上に座ると、みんなも俺を中心にして車座になって座った。ちょうど俺の前に座った空と目があったんで手招きしてやると、しっぽを振る子犬のように近づいてきた。
あぐらをかいて座る俺と、膝立ちになった空とでは、やや空のほうが頭の位置が高くなる。それでも、軽く頭をかき寄せるようにしてやれば、キスするのにちょうどいいポジション。
「ん、んん・・・・・・。」
空と、二度目のキス。今度は少し、大人のキス。
俺が空の唇の隙間に舌を差し込んでみると、最初はびくりと驚いたものの、そのあとは嬉しそうに受け入れ、自分からも舌を絡ませてきた。
「はぁ・・・お兄ちゃん、好き・・・。」
キスの合間に息継ぎと、そんなくすぐったい呟き。この言葉は今まで何度も聞いたけれど、その時はあくまでも兄妹の親愛の情と受け止めていた。
だけどこうして空の想いを聞いたあとにこの言葉をささやかれると、今まで聞いてきた言葉の意味すべてが変わってしまう。
そうだ、空は昔から俺に、好きだと囁き続けてきたのだ。
再び俺と空がキスを始めると、背中にぷにゅん、と柔らかい圧力。
「わたしもー、まぜてほしーなー。」
まずは乳を押しつけ、そしてから次に腕を回して、俺を背後から抱きしめたのはみくもちゃん。
ぷにゅーり、と丸く円を描くようにおっぱいを押しつけてくるみくもちゃんが、俺の耳元に囁きかけてくる。
「弦太郎君ー、好きだよー♪」
そして今度は、耳たぶを唇でくわえ、甘噛みしてくる。ちゅっちゅと吸い、ちろちろと舌先で舐め、たまらなくなったように熱く息をはく。
「初めて弦太郎君を見た時にー、ズキーンって子宮(おなか)に響いちゃったー♪」
俺の背中、肩胛骨の堅さを使って、みくもちゃんは自分の乳首を擦り付けてくる。耳元に響く告白も、甘い吐息が混ざり始めてきた。
そうすると今度は俺の左側から、蘭ちゃんが顔を寄せてきた。空とキスをしている顔と顔の間に、蘭ちゃんも顔をつっこんでくる。
押し負けて空が唇を離すと蘭ちゃんが代わって俺とキスをする。積極的に、自分から舌を差し込んでくるけれど、
少し短めの舌先ではあまり深く俺の口の中に入り込めないでいた。それでも賢明に唇を押しつけてくる姿がいじらしかったので、代わって俺が蘭ちゃんの舌をさらってやった。
「んっ! んっ! んんっ! くん、んちゅ・・・。」
俺にいたぶられるように蘭ちゃんの舌は乱れ、そのたびに蘭ちゃんは鼻を鳴らして喜んだ。蘭ちゃんの舌は、空のそれとはまた違った甘さがある。
その舌を吸い、甘さを堪能していると、蘭ちゃんが泣くように呻く。
「んーーーっ、んんーーーー〜〜っっ・・・。」
「もう、お兄ちゃん、いじめすぎ。」
見るに見かねた空が、俺と蘭ちゃんの鼻先に自分の鼻先を割り込ませる。そして蘭ちゃんから引き離した俺の唇を自分の唇で塞いだ。
そのおかげで口を解放され、大きく荒い息をついた蘭ちゃんは、俺に囁いた。
「弦太郎さん・・・、がさつな女の子は、キライですか?」
蘭ちゃんが、おどおどと声を震わせて訊ねてきた。
別に俺は、そんなことは気にしない。
俺は、女の子のありのままの姿が一番可愛いと思うし、少々乱暴なところがあっても、その女の子が生き生きしていればそれで十分だ。
俺がそう答えると、蘭ちゃんは、ほ〜っ、と深い息をはいて安堵した。
確か、蘭ちゃんと最初にあったときは、彼女が高校生に喧嘩をふっかけられてピンチに遭ってたところを俺が助けたんだったっけ。
そのころはもう少し、威勢の良い感じの女の子だったように思う。
なるほど、そういうヤンチャなところが、俺に嫌われるんじゃないかと不安だったのか。
「別に、そんなの気にすることないって。」
俺はそう言って、気を楽にするように言ったけど、
「でも、弦太郎さんの前では、女の子らしくしたいです・・・。」
顔を真っ赤にして壮絶に照れながら、そう答えた。
なるほど、女の子だねぇ・・・。
俺は、空と蘭ちゃん、二人並んで顔を寄せているところへ、ずいと舌を突きだした。そうすると二人そろって舌を突きだし、俺の舌をちょん、ちょん、とつつきだした。
二人ともまだ小学六年生、女の子だから当然顔も小さい。俺と空と蘭ちゃんは、そのまま三人で唇を寄せ合い、三人キスをした。
「弦太郎殿、ボクにもキスして欲しいでござる・・・。」
背中側から、加美菜ちゃんが呟いた。俺にたわわなおっぱいを押しつけるみくもちゃんから背中の陣地を半分奪い取って、ぴたりと俺にくっついてきた。
さすがにおっぱいの柔らかさはないものの、それでも硬く尖り始めた乳首の感触がコリコリとつぶれて楽しくもある。
俺は、空たちとの三人キスを中断して、振り返るようにして加美菜ちゃんに唇を向けてみた。すると加美菜ちゃんは、自分からも顔を寄せ、おずおずと唇を重ねてきた。
「ちゅ・・・・・・・・・、ちゅ・・・・・・・・・、すき、すきぃ・・・・・・。」
キスを繰り返すうちに、こみ上げてきた気持ちが唇から漏れたようだ。切なそうな瞳を俺に向けて、加美菜ちゃんが何度も好き、好きと呟いた。
ずっと想いを秘めてくれていたんだなぁ、と思い知らされる。
いつから俺のことを好きになってくれてたんだろうか?
「競技会の前、トレーニングにつきあってくれたときから・・・。」
一年も前か。陸上の練習してるところを空と一緒に応援しにいって、そのまま調子に乗って指導とかをしてたような記憶がある。
俺も素人だから大したことは教えて上げられなかったけど、走ってるときのフォームの崩れとか、その辺のところをチェックしてあげてたなぁ。
「お手本に走ってくれた弦太郎殿のフォームが綺麗で、すごくかっこよかったでござる・・・。」
そう言えば、走ったりもしたっけ。
そんな単純なことがもとで女の子の好意を得ていたとは。ぜんぜん気にしていなかったのが悔やまれる。
そうして、加美菜ちゃんを含めた空、蘭ちゃんの三人と、時折みくもちゃんも混ざってキスを繰り返していると、残った女の子も我慢できずに近寄ってきた。
まずは、空の髪を撫でていた俺の右手を、つつつと身を寄せてきた狭霧ちゃんが取った。
「・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・弦太郎さんはわたしの、『運命の人』なのなの。」
俺は、自分の右手の主導権を狭霧ちゃんに明け渡して、好きなようにさせてみた。狭霧ちゃんは俺の掌を取ると、口元に寄せ、ちゅぽ、と湿った音をさせて指をしゃぶり始めた。
小さな唇で俺の指をくわえ、付け根までしゃぶって唾液を纏わせたあと、その指を自分の股間にあてがった。
「・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・わたしの心も体も幸せにしてくれる人は、あなただけだけ。」
狭霧ちゃんに取られた俺の掌が、今度は狭霧ちゃんの股間で、自由に使われてしまっている。ぬる、ぬるとぬめった溝にあてがわれた俺の指がスライドする。
「ん・・・・・・・・・・・・・・はっ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・わたしも、あなたを幸せにしたいたい。」
これが女の子のマンコの指触りか。俺の指に感じる狭霧ちゃんの粘膜は、ぬるぬるに柔らかくぬめっていて心地良い感触だ。
口数も少なく、会話のテンポもずれてるけれど、それでも感じているときには可愛らしく鼻を鳴らす。俺の指でぬるぬるの粘膜を擦って、ぴくぴくと肌を震わせた。
「弦太郎殿、わたしもかわいがってホシイであります・・・。」
反対側の、左手を取ったのが美晴ちゃんだ。いつもは元気よく、活発に行動する美晴ちゃんだけど、どうにもこんなエッチな雰囲気には少し出遅れてしまったようだ。
さっきの脱衣野球拳のときに、苛めすぎてしまったからだろうか。
美晴ちゃんは、俺の腕にまたがって腿の間に挟み込むと、そこに直接割れ目をあてがって、ぬるぬると擦り始めた。
「・・・わたし、ちゃんと『女の子』してるでありますか?」
俺の肩により掛かり、切ない吐息を吐きながら俺の腕を使ってオナニー。ごめん、今まで君を見くびっていた! 立派な女の子だよ!
「弦太郎様、女の子の気持ち、少しは分かっていただけましたか?」
たくさんの女の子にしがみつかれて、ちょっとパニックになってる俺に、小雨ちゃんが声をかけてきた。今までのもどかしい想いが解放されて、えらく晴れやかな声だ。
「『自分は女の子にモテない』なんて、弦太郎様本人がご自分の魅力を否定してしまうと、あなたのことをお慕いしている私たちも傷つきますのよ?」
その件につきましては、まことに申し訳なく思っておるしだい。しかし、それならそうといってくれれば良さそうなものを。
「たぶん、私たちが告白しても弦太郎様は、私たちがまだ子供だと思って応じてくださらない、と思っておりましたの。」
た、たしかに。
こうして、結構大胆な行動で告白されて、ようやく俺も思い知ったわけだからなぁ。
なんか、申し訳ないやら情けないやらで、結構落ち込むぜ。
「あまりお気を落とさずに。ある意味、神経がお太いところも、弦太郎様の魅力なんですから。」
その言葉に、みんなが同調して肯く。
「そうでござる。朴念仁も、ここまでくると完璧、超クールでござるからな。」
「超鈍感のお兄ちゃんに、どうやったら気付いてもらえるか、攻略法を考えるのも楽しかったしね。」
「・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・終わりよければすべてよしよし。」
微妙に、褒められてる気分になれないが、まぁ済んでしまったことをくよくよしててもしかたがない。悪かったことを謝って、今後気をつければいいんだからな。
「ところで、小雨ちゃんはいつから俺のこと好きになってくれたんだ?」
この、乙女心を俺に諭してくれていた小雨ちゃんが、どういうきっかけで俺に惹かれたのか、気になるところだなぁ。
「うふふ、『秘すれば花』と申しますわ。包み隠さずすべてをお聞かせするよりも、秘められたところが多いほうが、より強く弦太郎様のお心を惹き付けることができますから。」
そう言って、片目をつむってお茶目に笑う小雨ちゃん。
なるほど、気になる、気になるなぁ。
そして小雨ちゃんは、俺とキスすべく唇を寄せようとしたが、俺の顔の側には空、蘭ちゃんの頭があり、それを押しのけ、割って入るのははばかられたようだ。
押しが弱いと言うよりは、無粋を好まない、ってかんじだ。
そんな小雨ちゃんは、キスをあきらめて、俺の腰元に手を伸ばした。
「弦太郎様、失礼いたしますね。」
俺の前にしがみついている空と蘭ちゃんの身体の隙間に、するりとその白い手を忍び込ませた小雨ちゃん、的確に俺の息子を捜し当て、さらりと掌をあてがった。
「うお、」
初めて女の子に、チンコを触られたわけだが。
小雨ちゃんの指が、俺のチンコに絡み、優しくサラサラと撫で回す。めちゃくちゃ気持ちよい上に唐突だったから、危うく暴発してしまうところだった。さすが小雨ちゃん、侮れん。
「すごい、弦太郎様の『ここ』、掴み切れませんわ・・・。」
驚きと興奮の混ざった声で、小雨ちゃんが言った。俺のチンコにあてがった掌を閉じてそのまま握ろうとするのだが、指先が届かず輪を作れなかった。
それでもそのまま、ゆっくりとさするように手を上下させた。
「はしたない女の子だなんて、思わないでくださいね?」
そう言って小雨ちゃん、自分が掴んだチンコに引き寄せられるように身を屈め、顔を寄せた亀頭の先に、ちゅっ、とキスをした。
「くっ!」
同時に俺の背中を、ゾクゾクと怖気に似た何かが走った。
いや、怖気なんかじゃなくて、今まで知らなかった快感だ。
「ふつふかものですが、よろしくお願いしますね・・・」
小雨ちゃんは、俺のチンコに向かってそんな挨拶をしてから、ちゅぷ、と唾液にぬめらせた唇をかぶせてきた。
そして、亀頭先端をぬめぬめと唇で吸い付きながら這い回り、ちゅっ、ちゅと音を立ててキスを繰り返した。
「小雨ちゃん、ズルい!」
空が、自分よりも先にフェラを始めた小雨ちゃんを小さく非難する。そして空も身体の位置をずらして、俺の股間に顔を埋めた。
「空もしてあげるよ、フェラチオ。」
亀頭先端を唇で責める小雨ちゃんをよけて、空は俺のチンコの竿に唇を押しつけた。
「はむっ、んん、ちゅ、じゅっ、」
空は、俺のチンコを横咥えにして、ねぶるように舌と唇をサオに擦り付け、ちゅばちゅばと音を立てながら吸い付いてくる。さっき感じた、
ゾクゾクする快感が何倍もの強さで俺の腰を責め立てる。小雨ちゃんもとうとう、亀頭全体を口に含んでねぶり回してきた。
や、やばい。
二人にチンコを責められて少ししか経っていないというのに、もう射精が近い。いくら何でも早すぎる気もするが、今日一日ずっと興奮しっぱなしだったのだから仕方がないって。
「空、小雨ちゃん、もうすぐいきそうだ・・・。」
腰の奥では、もう限界に近い高まりで、今すぐにでも射精してしまいそうな勢いだったが、そこは男のプライドで、出来るだけ堪えて女の子の奉仕を長引かせようと頑張った。
「ちゅば、・・・おひぃひゃん、がまんひひゃいで、らひてぇ・・・。」
空が、チンコから唇を離すことなく俺に話してきた。唾液で湿った声で、チンコに舌を絡めながらの言葉だったからちゃんと発音できていないが、言いたいことはよくわかる。
言われなくても、もう俺も限界だ!
「小雨ちゃん、出るぞ!!」
声を出すのももどかしく、俺はとうとう我慢できずに射精した。
びゅうっ、びゅーーーーーっ、びゅうーーーーーーーーーーーっ!!
うおおっ、すげえ気持ちいいっ!!
「ん! んん、んんん!」
亀頭を含んだ小雨ちゃんの口の中に、溜まりに溜まったザーメンを放出してしまった。
なんだこれ、こんなに気持ちいい射精は生まれて初めてだ。
「んん、んむう、んちゅんん・・・。」
しばらく、射精の気持ちよさに俺が放心している間も、小雨ちゃんは俺の亀頭から唇を離さずに、俺のザーメンを受け止めてくれていた。
そしてようやく俺の射精が終わると、鼻息を何とか整えて、ぐちゅり、と粘った音を立てて亀頭を唇から抜き、顔を離した。
硬く唇をつぐみ、頬を膨らませた小雨ちゃん。いきなり射精されてザーメンを持て余しているのかと思ったら、そのまま空と唇を重ねて、
口の中のザーメンを空にお裾分けした。
「わたしもー、わたしも欲しいー!」
背中にいたみくもちゃんも、俺の手を使ってオナニーしていた狭霧ちゃん、美晴ちゃんも、全員が俺の股間にいる小雨ちゃんの唇に群がり、
キスをして俺のザーメンを分けてもらっていた。そしてそれぞれ、口の中の生臭い粘液をくちゅくちゅと味わってから飲み下した。
「弦太郎様の最初の精液は、みんなで分け合おう、って、約束をしていましたの。」
口の中を空っぽに飲み込んだ小雨ちゃんが、粘つく口元を掌で隠しながら俺に言った。
「・・・すごい、病みつきになりそうであります・・・。」
俺のザーメンを飲み込んだ美晴ちゃんは、熱に冒されたように顔を上気させ、とろんととろけた瞳をして言った。
「もっと、もっと欲しいよぉ・・・。」
蘭ちゃんが、未練がましく俺の亀頭に舌を這わせ、染み出した残りザーメンを舐め続けた。
俺は、今までにないくらいに気持ちよかった射精を終えたあとだというのに、まだまだ興奮しっぱなしだった。
チンコからは力が抜けることもなく、ビンビンに勃起している。
まだまだ、こんなものでは治まるはずもない。
「こ、これでいいでござるか?」
加美菜ちゃんが、俺に言われたとおりの姿勢になった。
ベッドのすぐ側に膝立ちで近寄った彼女は、そのままうつ伏せにベッドに半身を乗せた。床にひざを突いた状態だと、太股の高さがお尻をわずかに持ち上げる形になる。
まだまだ大人の女性のような、豊満な丸い脂肪はないが、それでも張りのある魅力的なお尻が掲げられている。
「お兄ちゃんの、エッチ〜♪」
そしてその隣には、同じ姿勢をした空がいて、俺をからかうような声を上げた。
もちろん、加美菜ちゃんと空だけじゃない。蘭ちゃん、狭霧ちゃん、みくもちゃん、美晴ちゃん、小雨ちゃんと、全員の女の子がベッドの縁で、
同じ格好をして俺にお尻を掲げて見せてくれている。
これは何とも壮観な!
可愛らしい女の子たちの七個のお尻が一列に並ぶ絶景!
七人の女の子が、俺のためにお尻をさらしてくれているこの光景に、恥ずかしながら鼻血が出そうなくらい興奮してしまった。
「げ、弦太郎さん、こ、これから、何をするんですか?」
蘭ちゃんが、恥ずかしさを堪えて俺に尋ねてくる。
確かに、この光景を眺めることが出来ただけでも満足できるわけだが、やはりそれだけではおもしろくない。
さっきからなんだか、女の子主導でやられっぱなしのような気がするので、ここらで俺も反撃開始といかなければ。
「女の子のお尻を並べるのは、男の独占欲を満足させる非常に大切な行為なわけですよ、諸君。」
独占欲、確かにそうだ。
こうして、好きなものを全部並べて、「これぜんぶ俺のもの!!」ってな具合に満足する、これってやっぱり独占欲の発露だよ。
だけど、こうして眺めているだけでは、俺が楽しいだけだから。
「俺が楽しいだけじゃなくて、みんなも楽しませなきゃね。」
そうして俺は、並んだお尻の一つの前にかがみ込んだ。
「え、どうするでありますか?」
ふっくらと膨らんで、子供から大人になりつつある美しいお尻、美晴ちゃんのものだ。みくもちゃんほどではないものの、すでに高校生くらいの成長度といっても良い。
俺がそのお尻を真後ろから覗き込むと、当然、太股に挟まれた女の子のアソコがあるわけで。
俺は、こうやって女の子のアソコを見るのも初めてなもので、童貞丸出しのガン見で美晴ちゃんのアソコを観察した。
「は、はずかしいであります〜!」
泣き出しそうな声で美晴ちゃんが訴えてくるのをまるっきり無視で、まじまじと観察開始。
ぷっくりと膨らんだマン肉に挟まれた縦スジがあり、そのスジの間にわずかに襞のような小陰唇が見える。そこからはすでに透明な、愛液が滲み出していて、
太股に伝ってこぼれ落ちていた。
おお、ちゃんと濡れてるんだ、と新鮮な感動を受けながらも、さらにその奥を覗いてみたくなった。ゆっくりとそこに指をあてがったあと、左右に開くように力を込める。
くぱーり。
「ああっ、あっ、ああーーーーーっ!!」
ピンク色の、綺麗な粘膜があった。
つやつやと愛液が粘膜全体を覆っていて、部屋の明かりを反射しててらてらと輝いている。
そして、そのまま観察を続けると、開かれた粘膜の中に出来たくぼみ、膣口も見えた。おお、これがおまんこかぁ。
少し強い目に指を引っ張り、左右に大きく広げると、それに引き連れられてそのくぼみも開いた。
「ああ、中まで、み、見られてるであります・・・。」
恥ずかしさ極まって、震える声を出した美晴ちゃん。
それでも容赦せずに、今度はその下側、今はうつ伏せなんで下側だけど、普段はこの穴の上にある、クリトリスを見た。
美晴ちゃんのクリトリスは、すっぽりと皮に覆われていて、姿を見せてくれない恥ずかしがり屋さんなお豆だった。
「これ、ちゃんと剥いてやらなきゃダメだよな?」
「え? あ、や、いい、そんなことしなくてもいいであります!」
美晴ちゃんはそう言って遠慮するけど、ちゃんとこの皮を剥いて直接クリトリスをいじってやらないと気持ちよくならないだろうなぁ。
で、剥いてあげようにも、両手でマン肉を開いているために皮を剥いてやる指が足りない。やむなく、左手の指をピースサインするようにしてあてがい、
指の股を開くようにして粘膜を広げた。
そして、あいた右手の指をクリトリスの包皮にあてがうと、
「あ! ひ! ひうん!!」
驚くような声、だけど鼻にかかった悩ましい声をだして美晴ちゃんは身悶えた。可愛らしい女の子の声だ。
俺はその声を聞きながら、指先でくにくにと包皮の上からクリトリスをいじくり、愛液をまぶすようにしてほぐしてから、つるり、と皮を剥いてあげた。
「ひくぅっ!」
そのあと俺は、剥いたクリトリスを中心に、指と舌で可愛がってあげた。美晴ちゃんはその愛撫にあっと言う間に高まって、びくん、と大きく強ばらせたあと、ぐったりと脱力した。
「さて、次はどのお尻にしようかな?」
そうして俺は、新しいお尻の前に移動して、さっきの美晴ちゃんと同じようにマン肉を広げ、指や舌を使っての愛撫を楽しんだ。
蘭ちゃんのおまんこはぴっちりと閉じられ小陰唇もほとんど目立たないシンプルなもので、それでも愛液だけはたっぷりとこぼしているエロい子供マンコだった。
クリトリスも、ほんの小さな粒があるだけだったが、舌でつついてやると感度は十分、大きな声を上げて泣きながら絶頂してしまった。
空のおまんこも、まだまだシンプルな造りの子供らしい割れ目だったが、それでも非常に柔らかく、ものすごい濡れ方だった。クリトリスも大きな粒で、
皮を剥いてむき出しにしてやると、小指の爪ほども大きかった。
みくもちゃんや狭霧ちゃんは、小陰唇も育っていて、結構大人っぽいおまんこだったが、その逆に加美菜ちゃんや小雨ちゃんは、
まだまだ発育途上のシンプルなものだ。同じ小学六年生のおまんこでも、ずいぶんと発育の違いがあるものだと感心してしまう。
さて、これで一通り、みんなのおまんこを可愛がってあげたわけだが、俺のほうも我慢できそうになくなってきました。
みんなも、俺にお尻を捧げた姿勢のまま、アクメにぐったりと弛緩している状態だ。
もうこれは、いよいよとうとうな時が来たって事だろう。
みんなのバージンを、俺が受け取るんだ。
しかし、さすがにこんな小さいおまんこで、俺のチンコを受け入れることが出来るのだろうか。さすがに、裂けたりしたら可愛そうだし、大丈夫かなぁ。
「大丈夫だよ、お兄ちゃん。」
俺の戸惑いを見透かしたように、空が言った。
「空たちはね、今日のために、ずっと前から『おくすり』使ってたから。」
ええっ、薬だって?
なんかヤバいやつじゃないだろうな?
「大丈夫だよ。マンコの肉をを柔らかくして、弾性を持たせるクリームだから、危ない成分は含まれてないよ。」
なんか、聞いたことあるな。
性器の不一致で夫婦生活がうまくいかないときに使う薬で、小さめの膣に男性器を迎え入れても裂傷を起こしたりしないようにする成分が含まれているのだとか。
何日も前からそのクリームを塗って準備すると、少々大きなチンコでも受け入れられるように、膣肉に柔軟性が生まれるのだそうな。
確かにそれを使っていれば、まだ小学六年生の女の子でも膣を傷つけずに、大人とセックスが出来るだろう。
ううむ、そこまで準備しているとは。
やる気満々じゃないか。
「ですから、お気になさらずに、わたしのオマンコに弦太郎様のオチンポをハメてくださいね。」
そう言って小雨ちゃんが、クリトリスをいじられてアクメした直後のおまんこを、自分の指で広げて俺を誘った。開いた膣口から、さらに濃ゆい愛液がどぷりとこぼれだした。
「みんな今日は妊娠の心配がないから、絶対膣内射精(なかだし)してホシイであります・・・。」
美晴ちゃんが、恥ずかしさを我慢して、小雨ちゃんと同じく自分でおまんこを広げて俺の挿入を待った。
「わ、わたしのマンコは、弦太郎さん専用だから!」
「弦太郎殿のカタチに、押し広げて欲しいでござる・・・。」
蘭ちゃんと加美菜ちゃんが、自分からおまんこをさらして、俺を求めている。
「誰からでもー、好きなバージンマンコを好きなだけ犯してくれて良いんだよー?」
「・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・遠慮無用、思いっきりきてきて。」
十分大人な肉体のみくもちゃんと、ぷにぷにと柔らかそうなおまんこの狭霧ちゃんが、倣って自分たちも自分でおまんこを広げた。
そして、最後に空が、両手の指をお尻に沿わせて、ぐい、と股間を広げて言った。
「さぁ、お兄ちゃん、ハメまくりだよ!!」
ここまでされて、もう俺には拒む理由がないし、そんな気はさらさらなくなった。
あとはもう、俺の精力の限り、この可愛い女の子たちを愛してあげるだけだ。
よーし、やったるぞー!!
「あっ、はぁーーーーーーーーーん・・・はいってるぅ、はいってるよう、お兄ちゃんのチンポが、空のマンコの、奥までずっぽりはいってるよぅ・・・」
空のおまんこを、バックの姿勢で奥まで貫いた。
ずぶずぶと、俺のチンコが空の膣肉を大きく広げながらめり込んでいく。さすがに先ほど、処女膜が裂けたときには出血したものの、二巡目の今、
膣口は柔軟性を持ち俺のチンコの太さにも裂けることなく、きゅうきゅうと締め付けながらも俺のチンコを受け入れた。
空のおまんこは、ぎちぎちに強い締め付けながらも、俺のチンコの反り返りに沿ったしなやかな肉の強さがある。みっちりと密着した膣肉は、
その内側の襞がざわざわと俺に絡んで、強烈な刺激を送り込んでくれるのだ。もう、すげー気持ちいい。ちょっと油断をすれば射精してしまいそうな、
常に限界マックスな快楽を与えてくれる、極上オマンコだ。
もう十分にほぐれ、彼女たち自身も快楽を受け取れるようになっている。
そうなると、あとはこの、肉の繋がりを楽しむだけだ。
ずちゅ、ずちゅ、ぐちゅうー、
愛液の泡立つような音をさせて、空のおまんこに俺のチンコが出入りする。奥まで押し込んでも俺のチンコは根本まで収まらなかったが、
それはしかたがないことだよな。さすがに、まだ身体が小さいのだから。
「すごい、もう、しあわせぇっ! しあわせいっぱいだよぅっ!!」
俺のチンコを自分の奥いっぱいにくわえ込んだ空が、そう言って泣いた。
俺は、女の子たちから捧げられた処女を、順次奪っていった。痛みをこらえる女の子に気を遣い、ある程度馴染んだところで次の女の子へと移っていく。
風情のない言い方をすると、流れ作業のような感じだけど、出来るだけそうならないようにはしたつもりだ。
そしてすべての女の子を貫いたあと、今度は本格的に快楽を与えるべく、女の子に挑んでいった。女の子たちも、痛みを訴えていたのは処女喪失の一巡目くらいで、
次からはだんだん感じてくれるようになった。
やっぱりセックスってのは、お互いが気持ちよくなってナンボだよなぁ。
「あっ・・・・・くっ・・・・・・・・・んっ・・・・・・・ああっ・・・・・・ふぁっ・・・・・・・・・・でてる、てるぅ・・・。」
俺の射精を膣奥に受けて、狭霧ちゃんが硬直する。俺と同時にアクメを迎えたみたいだ。
先ほど膣内射精アクメを迎えた蘭ちゃんなどは、すごい声で泣きながらの壮絶アクメだったけど、この狭霧ちゃんのアクメはずいぶんと地味に感じる。だけど、
普段は無口な狭霧ちゃんの、堪えきれないあえぎ声や、幸せそうなアクメ顔を見るに、決して受け取る快感が小さいわけではなさそうだ。
俺はバックで抱え込んだ狭霧ちゃんのお尻を持ち上げるようにして引き寄せ、出来るだけ奥へ奥へとチンコを押し込んだ。ちっちゃな彼女のちっちゃな子宮へ、
どくどくと勢いよく射精してやると、収まりきらない精液がぶくぶくと泡立って、外に流れ出してきた。
「すごい、ボクにたくさん出してくれたあとなのに、まだそんなに出せるんでござるな・・・。」
隣にいる、先ほど俺に膣内射精を受けた加美菜ちゃんが、アクメの余韻に身体を弛緩させながら囁いた。
いやいや、まだまだいけますぜ、お嬢さん。
その後も俺は、求められるがままに彼女たちを抱き続けた。
今まで、女の子との性経験のなかった俺だから、はたしてどれだけ女の子を喜ばすことが出来るのか少々不安だったけど、いざやってみれば、
ずいぶんと精力は強いみたいだ。
体を鍛えていたおかげか、女の子を連続で抱いてもバテない。
女の子たちの姿態がエロい上に、今日一日の体験で興奮状態が持続しているからだろうか、少しも萎えることがない。
何度射精しても、次から次へとどんどん新しい精液が作られて、射精する精液の量が少なくなることもない。
これは、ちょっと自慢しても良いぐらい、絶倫っぽいかもしれないな。
ようし、女の子たちがバテるのが先か、俺がダウンするのが先か、勝負だ!!
いったい、何回射精しただろうか。
すべての女の子の膣内に、最低でも二回以上は射精しているな。
女の子たちに至っては、もう何回絶頂を迎えたのか、途中から数える余裕もなくなってきている。
最初はみんなベッドの側に並んでお尻を向けていたのだが、途中からはいろんな体位で愛し合った。
みくもちゃんは大胆に騎乗位で、大きなおっぱいをぶるんぶるん揺らしながら腰を振っていた。
お上品だった小雨ちゃんは、まんぐり返しの姿勢で俺に貫かれ、いやらしい言葉を叫びながら何度も絶頂を迎えた。
小柄な狭霧ちゃんは駅弁ファックで、抱え込んだ身体を激しく揺すって突きまくってあげた。
蘭ちゃんは背面座位で、赤ちゃんをしーしーさせるような姿勢で抱き抱え、下から突き上げて犯してあげた。
美晴ちゃんと加美菜ちゃんは二人抱き合わせた姿勢で上下に重なり合ったおまんこを、上下上下上上下下とせわしなく突きまくり、二人いっぺんに泣かせまくった。
空は俺と正常位で、キスをしながらのセックス。俺が腰を一突きするたびにアクメを迎え、最後には膣内射精されて気絶してしまった。
そうして、俺が最後にまぐわっていた空からチンコを抜くと、もう全員、ぐったりとダウンして起き上がれないでいた。
勝った!
俺は、全員を犯し尽くした達成感を感じながら、どさりとその場に倒れ込んだ。
少年マンガだったら、ここで『完全勝利!』とか、『○○大会完全制覇!』とかの見出しがデカデカとかけられるところだろう。
張りつめ続けていた俺のチンコも、ここへ来てようやく力を失った。
よくやったぜ、俺の息子よ。
今はただ、ゆっくりと休め!
こうやって、全員との行為を終えて、熱い空気の中でみんなとの余韻を楽しむ。俺の身体に寄り添うように、まとわりつくように、七人の女の子の体温を感じる。
つくづく思う、今日は本当に、イカレた一日だった。
女の子のキャバクラごっこから始まって、みんなが全裸になり、そして告白された。そして俺の部屋に集まって、七人の処女をいっぺんに奪ったあとの大乱交。
間違いなく、昨日までの俺は、こんなことは予想もしていなかった。みんな妹みたいなものだと思っていたからな。
もしもタイムマシンで昨日に遡り、昨日の俺にこのことを話したって、鼻で笑って信じないだろう絶対。
だけど、もう、俺は変わってしまった。
七人の女の子に好かれ、その七人の恋人と同時につきあうことを認められた、ハーレムの王様みたいな男だ。
みんな、妹じゃなくて恋人なんだ。
こうなれば腹をくくるしかない。
この魅力的な七人の恋人を満足させつつ、彼女らとの愛情を育みながら、自分の男を磨いていこう。
七人同時につきあうって事は贅沢だけど、その分俺も頑張らなければいけないって事なんだからな。
「・・・ところでお兄ちゃん。」
そんな風にいろんな感慨に耽っていると、傍らに寄り添っていた空が、俺に言った。
「今度開店する『ソープランド六年二組』に、お兄ちゃんを招待しようと思うんだけど。」
・・・・・・まったく。
いったい、どれだけ俺を楽しませてくれるつもりなんだ、この可愛い恋人たちは。
END OF TEXT
のこりあと100kb、久しぶりに容量オチするかな?
GJ!!
>蘭ちゃんなどは、すごい声で泣きながらの壮絶アクメ
>先ほど俺に膣内射精を受けた加美菜ちゃん
>小雨ちゃんは、まんぐり返しの姿勢で俺に貫かれ、いやらしい言葉を叫びながら何度も絶頂
>空は俺と正常位で、キスをしながらのセックス。俺が腰を一突きするたびにアクメ
ここらへんをkwsk見たい
無理だったら全然いいので……
GJ!
GJなんだが、バックストーリーみてたら女の子達がかわいそうに思えてきた。
続き待ってるよ。
ふぅ…
たまにはロリハーレムもいいものだな。
しかし、なかなか…
ふぅ………
読んでくれた方、コメントくれた方、ありがとうございます。
なんか、このままスレを止めてしまうのも忍びないので、以後何事もなかったようにスルー願います。
ではこれにて、失礼。
GJ!!バックストーリーも含めて楽しませてもらいました。
>>688 確かにいくらなんでもこのオチはwww
全ての女の子達と関係を持った後に思い出せば退路を絶てていいんじゃないかな。
というか、お酒使ってるから酔いが醒めたら全て忘れてるとしても自業自得だと思ってたw
記憶喪失ってのは大抵は一過性のもので、しばらくすると思いだす。
あとは・・・・・・わかるな?
ノクターンの鶴は〜、があれしてる
695 :
女狂屋敷奇譚:2009/06/18(木) 23:41:45 ID:XliJC1Pl
女狂屋敷奇譚 第2章
注意書きは、前回と同じ。
NGはタイトルで。
696 :
女狂屋敷奇譚:2009/06/18(木) 23:43:00 ID:XliJC1Pl
「男子厨房に入らず、ですのよ?」
立花さんは僕を台所から追い出した。
「うん? 掃除のジャマよ。居間でテレビでもみてたら? デンと座って。君はこの家の主なんだからね」
白川さんは、二階から僕を追い払った。
「はーい、ジャマジャマ。結構埃が溜まってるから、拭き掃除も大変なの。でもここはいいから他の人を手伝ってあげて」
上条先輩は、あちこちをぞうきんで拭きながら、僕の方を見もせず追っ払った。
「パンツってのは手洗いしないとすぐ痛むんだよ。女の子のパンツ、洗ってみる? 絵里名のパンツだったらいいよ?」
「い、いえ、遠慮します」
下着がしかもパンツが目の前でびろーんと伸ばされて、平静で居られるわけもなく、僕は回れ右でその場を去ることにした。
結局、僕は自分の家なのに居場所を失い、とぼとぼと自室に戻った。
火事から二日目の夜。
いつもなら風の音だけが響くはずのこの家で、包丁の音や掃除機の音、洗濯機の音に階段を上り下りする音が聞こえている。
正直に言えば、とても落ち着かなかった。僕自身が取り決めに承諾したのにだ。
僕から居住許可を様々な方法でとりつけた女性達は、その対価をさっそく労働で払い始めた。
彼女らは手持ちの現金に乏しかったからだ。
新しい家に移るためには敷金礼金先払い家賃引っ越し代がいる。
しかし貧乏な彼女達が入っていた火災保険は最低額グレードなので雀の涙の補償しかなく、しかも貸借人なので家財道具の消失に対する物しか補償されない。
それに、たとえ引っ越し代ができても、平山荘ほどの家賃の物件はそうそうない。
あそこは、築古、木造、共同バス、共同トイレ、キッチンも半ば共同(部屋にはコンロ一つとミニシンクのみ)という、昔の下宿方式に近い物件らしかった。
それゆえ家賃は格安だったようなのだが、それでも平山さんのボランティアによってさらに値引きされていた上条先輩のような人もいるくらいだ。
そんな格安物件は違う町にならまだあるかもしれないが、そうなれば通勤や通学用定期券の買い直しでさらなる出費があるし、治安の問題も出てくる。
平山荘はおそらく放火で焼失したのだけれども、それでもこのあたりは昔ながらの町で、住民の目が行き届いているのでそこそこの治安があるのだ。
引っ越した先の格安物件の立地が、治安の良好なところとは限らない訳である。
さらには、保証人などの問題もからむと、確かに引っ越し先は簡単に見つからない。
ゆえに、僕の家でルームシェアという形を取るのは、ある種合理的とも言える。
問題は、彼女達は女性であるということだ。しかもかなり魅力的な女性、それが四名。
女性経験のない、もてない男子高校生にとっては、とても厳しいものがあるのは言うまでもないことだ。
697 :
女狂屋敷奇譚:2009/06/18(木) 23:44:12 ID:XliJC1Pl
結局、彼女達が働いている間に、僕は電話で後見人の大叔母さんに、ルームシェアの報告をしておくことにした。
大叔母さんの反応は芳しくなかったが、一応の追認は得られ、僕はほっとした。
そしてついでに学校へ大叔父さんから上条先輩の件を説明してもらうことを僕は依頼した。
依頼は受け入れられたが、説教もついてくる羽目になり、ダイニングから呼ばれて電話を切ることが出来たのは、嬉しかった。
空きっ腹に説教ほどうっとおしい物はない。
そんな憂鬱を吹き飛ばすかのように、見違えるように綺麗になった家の中で、手作りの料理が食卓に並んだ。
「いただきます」
「「いっただきまーす」」
「あり合わせですけど、どうぞおあがりください」
僕が箸をつけるのを待って、他の人々も食べ始める。それを立花さんがニコニコと見ていた。
「それにしても、こういうのって家族みたいだね」
上条先輩がニコニコしながら箸を動かし、これまた明るい表情で白川さんも返答する。
「うちはろくなもんじゃなかったけどね。これを当たり前のように毎日繰り返すのが幸せな家族ってものなのよ、きっと」
「おいしーねー。なんかピクニックみたい〜」
渡辺さんはマイペースに喜び、立花さんは僕に気を遣っていた。
「本当、和みますね。真崎さん、いかがです? こういうのもいいでしょう?」
四人の目が僕をみる。
「そうですね。なんか久しぶりですけど、いいものですね」
僕は素直に感想を述べるにとどめた。
楽しい食事の味を落とさない程度のTPOはわきまえている。つまらない話は不要だと思った。
だが内心では奇妙な思いがにじんでいたりもする。
いかなる血縁関係も無ければ男女の関係でもない人間達が、家族のまねごとをしているのだ。
とはいえ、それが永遠に続くことはないと思い直した。
(ま、お金が貯まったり、好きな人が出来たらでていくだろうし)
僕はたかをくくることにした。
698 :
女狂屋敷奇譚:2009/06/18(木) 23:45:31 ID:XliJC1Pl
女性が同居するからと言って、日課を怠っていい理由にはならない。
ましてや、僕がこの家に一人住まいできた理由は、僕がこの家を管理するからに他ならない。
人の住まない家は荒れるという。
だから僕が住んで、雨戸の開け閉めをし、換気し、虫干しをして、掃除をすることが僕の役目となる。
放火魔の放火を防ぐことも役目の一つだ。
ゆえに、僕は本日も見回りを行わねばならないのである。
窓から見える庭では、風がざぁっと庭の木を揺らして通り過ぎていた。
黒々とした不気味な影絵のごとく木々が闇の中で枝を揺らす。
昨夜と同じく風は強いらしい。
「高気圧は次第に勢力を弱め、南から湿った低気圧が北上してきています」
TVから流れる天気予報を聞き終わると、TVを消した。予習と復習は済ませてあった。
昨日の今日と言うことで、少し念入りに消火器をもって、見回りすることにした。
しかしもちろん何かあるはずもなく見回りは十分で終了し、僕は家の中に戻った。
けれども今夜は、何かあるのは外ではなく、自分の部屋だということに僕は、その時になるまで考えを巡らせることができなかった。
そのことに気付いたのは、当然ながら、僕が自室にもどってからだった。
699 :
女狂屋敷奇譚:2009/06/18(木) 23:47:37 ID:XliJC1Pl
「おつかれさま〜」
自室には敷いた覚えのない布団が敷かれ、その上に一人の女性が横たわっている。渡辺さんだった。
僕が固まるのには、それだけでも十分だが、さらに刺激的なことに、彼女は下着姿で、しかもそれを隠そうとしていないことだった。
「ど、ど、どうしたんです?」
「しんちゃんとお話ししたいなーって」
「は、話はいいんですけど、どうして、そ、その、そんな格好を?」
「やだなー。男と女のお話って、いろいろあるじゃない?」
あまりにも渡辺さんのセリフがアダルト過ぎて、僕は咳き込み発作を起こしてしまう。
「んー? しんちゃんは、童貞?」
あまりにも的を射すぎている問いに、咳込み発作は収まる間もなくさらに勢いをました。
「げほっ、そ、それが何か?」
「じゃあ、キスしたことは?」
「あ、ありません」
後半、声が小さくなってしまう。こういうのは苦手だった。
だが渡辺さんは、軽蔑も嘲笑も浮かべず、ただコロコロと明るく笑っただけだった。
「やだなぁ、さっき絵里名とキスしたじゃない? でもそうなんだぁ、あれ、ファーストキスだったんだぁ」
ボッと音を立てて僕の顔が燃え上がった。もちろん比喩だけど、僕的にはほとんど真実だった。
「あ、あああ、あの、その、それで、何か……」
どうしようもなくうろたえてしまっている僕を、渡辺さんはニコニコと眺めている。
「じゃあね、キスの続きしよ?」
「え?」
「絵里名ね、しんちゃんにお礼をするの。助けてくれたお礼に、ここに居ることを許してくれたお礼。だからキス」
「渡辺さん?」
「絵里名でいーよ。理名子って名前は好きじゃないから、絵里名で」
「あ、はい、絵里名さん。でも、そのキスでお礼ってちょっと」
「うーん、じゃ、エッチする?」
返答が遅れたのは、頭に一瞬ウロが来たことと、SEXできるのかなと期待したせいもあった。
でも幸い、自分の中のモラルがそれらを押しつぶしてくれた。
「だ、だめですよっ! 助けたからとか部屋を貸すからキスするとかエッチするなんて、その、おかしいですよ?
キスやエッチってのは、やっぱり好きな人とするものじゃないですか?」
そう言い切れた自分に、僕は安堵していた。けれども絵里名さんは退かなかった。
「ん? 絵里名はしんちゃんのこと好きだよ。優しいし、いざというときは助けてくれるし。
エッチさせてあげてもいいなって思ったから来たんだよ。それに今はしんちゃん以外好きな人はいないし」
エッチさせてあげてもいいと言われて、絵里名さんの言葉の後半からすでに頭に入らなくなった。
頭の中がスパークを起こしてしまい、思考が停止してしまう。
「あのね、しんちゃん、エッチなんてそんな難しく考えたらだめだよ? しんちゃんはね、お願いしますっていえばいいの。
絵里名がエッチしてもいいよって言ってるんだから、余計なこと考えずにエッチしたらいんだよ」
そう言いながら絵里名さんが、体を起こし、立ちすくんだ僕の手を引いた。
何も考えられないまま、僕は布団に転がる。
「でも初めてだから、仕方がないかな?」
上から僕をのぞき込んだ絵里名さんが明るく笑い、そして顔が近づいた。
700 :
女狂屋敷奇譚:2009/06/18(木) 23:48:52 ID:XliJC1Pl
二度目のキスの時は、さすがに少し落ち着いていた。
重ねられた唇から絵里名さんの舌が入ってきて、僕の舌にぬるりと絡みつく。
僕の舌を丁寧にしごくと、上顎、下顎、歯茎を丁寧になめ回し、わき出た僕の唾液をすすった。
その時、上に乗った絵里名さんの体がぶるりと震えた。
けれど絵里名さんがキスを止めることはなく、舌がくねって僕の舌を誘い、僕は衝動のまま絵里名さんの唇に舌を差し入れた。
絵里名さんの技巧に満ちた舌遣いと違って、僕の舌はただ粗雑で荒く絵里名さんの口腔をなめ回したに過ぎない。
それでも絵里名さんは満足してくれたようだった。僕の首に腕を巻き付け、体をより一層押しつけてきたからだ。
その様子に僕はなぜか満足感を覚えて、絵里名さんの唾液を飲み下しつつ、絵里名さんの口を残さずしかし丁寧に、味わおうと舌を動かした。
別の生き物のように僕の口でうねくる絵里名さんの舌を、つつき、しごいて、唇で吸い、なめあげる。
舌を限界まで絵里名さんの唇の間に突き入れ、先端でゆっくりと上顎を舐め降ろした。
絵里名さんの唇を唇ですいて、舌でそろそろとなぞった。
そうやって夢中で絵里名さんの口をむさぼっていたとき、突然絵里名さんが動きをとめ、体をぶるぶると震わせた。
「ん、ううー、んんんんんんんんんんんんぅぅぅぅぅぅぅぅぅう」
訳も分からないまま、絵里名さんの止まった舌を丹念に愛撫し続けると、突然絵里名さんが口を離した。
そのまま僕の上で顔も体を反り返らせて、天井を向き、全身を硬直させた。
体が小刻みに震えたのが十数秒続き、やがて脱力したように僕の胸に崩れ落ちた。
「……絵里名さん?」
答えはなく、絵里名さんはただ焦点のぼやけた目で僕を見つめるだけで、僕は困惑した。
やがて絵里名さんがけだるそうに体を起こす。
無言のまま背中に手が回るとブラジャーがあっという間に消えた。
気がつくと、裸の胸が僕の目の前にあった。絵里名さんのは白くて大きくて柔らかツンと上を向いているおっぱいだった。
「しんちゃん、食べて」
その胸が降りてきて眼前に迫り、視界を塞ぐ。顔に当たる乳房の柔らかさ、それだけで僕は快感を感じた。
唇を突いた少し堅い尖りを、何も考えずについばむ。
興奮と安らぎと感動と感謝の入り交じった不思議な気持ちで、口の中の乳首を転がした。
まず、吸ってみた。何も出ないのになにか懐かしい感じがした。
舌を乳首にあててまんべんなく舐めあげると、絵里名さんの体がまた震えた。
そこで僕はようやく絵里名さんが悦んでいることに思い当たった。
わき起こったのは、獣のような征服感と雄の喜びだった。
絵里名さんが体を震わせたところを丹念に舌を這わせ、つつき、歯すら軽くたてる。
絵里名さんが僕の思い通りに体を震わせるのに、時間はかからなかった。
征服欲がさらに募って、もう一方の乳房に手を這わし、乳首をつまんだ。
口の中でやりたい放題に乳首をねぶりながら、指で乳首を転がしつまみ、つぶした。
結果、絵里名さんの腕が僕の頭に巻き付いて、乳房の中に僕を埋め込むように押しつけることとなった。
反対側の乳首も口に含み、思う存分舐めて歯で甘噛みし、唇で挟んで引っ張った。
その頃には絵里名さんは小さな声を出し息を荒げ、ひっきりなしに体を震わせるようになっていた。
二つの乳房を唾液でベトベトにして、乳房への征服感を満たし、僕は顔をあげた。
絵里名さんの目が融けきっていた。
先ほど僕をいたずらっぽく誘惑し、主導権を握ってキスしてきたときの余裕が消え失せていたのだ。
「あ……しんちゃん……やめないで……」
「……絵里名さん、ここ、いいですか?」
絵里名さんの股間にそっと手を入れる。絵里名さんは融けた目のままうなずいた。
701 :
女狂屋敷奇譚:2009/06/18(木) 23:50:35 ID:XliJC1Pl
態勢を入れ替え、絵里名さんを布団に転がし、すべすべの太ももを割り、顔をいれた。
股間をかろうじて覆うパンツに手をかけて、僕は不思議な感慨に襲われた。
この部屋に戻るまで、僕の世界はシンプルだった。
家と僕と学校。それだけだったのだ。女の人のパンツを自分が下ろすなんてのは、夢想の世界の話だったのだ。
だが、今、僕は絵里名さんのパンツに手を掛けていた。この人を征服しようとしているのだ。
もちろん止める気なんか毛頭無く、僕は男の本能に任せてパンツを下げ、絵里名さんが腰を浮かせて助けてくれた。
丸まってしまった濡れた布きれを脇に置いて、女の臭いがする股間に顔を寄せた。
女性器の濡れそぼった桜色の肉の連なりは、原始の食欲を誘った。
ためらいもなく口をつけ、丸い固まりも、肉ビラも穴も舐めあげる。
「ひぁぁぁぁぁぁん!」
絵里名さんが悲鳴をあげて反り返り、僕の頭を柔らかい太ももで締め上げた。
たぶんクリトリスだろうと思われる丸い突起を舐めあげると、絵里名さんの腰が浮いた。
「あはぁぁぁぁぁぁぁぁぁ、だめぇぇぇぇぇぇぇ」
穴の縁をなめ回し、肉ビラを唇で挟んで舐めたが、一番腰が跳ね回ったのは、やはりクリトリスへの愛撫だった。
腰の動きにつられて揺れるそれぞれの乳房を、のばした両手でつかみ、乳首をいじる。
それに合わせてクリトリスを舌でつついて押さえ、舌の先端でそっと舐めあげて、歯を軽くたてた。
「いやぁぁぁぁぁぁんんん、だめだめだめぇぇぇぇぇぇぇ」
腰ががくついているにも関わらず、押さえきれないように何度も跳ね、あげくに震えまくった。
「もぉぉぉぉぉう、もうゆるしてぇぇぇぇぇ」
僕の頭に絵里名さんの手がからみつき、無造作に髪をかきまぜる。
許すつもりなんか無かった。
自分の行為で一人の女性を感じさせることが、とても楽しかったからだ。
乳房も股間も征服しているのが自分だってことに、たとえようもなく満足感を感じ、もっともっと感じてほしかったのだ。
僕はなんら躊躇無く乳首をひねりあげ、クリトリスを吸い歯をたてて滑らせ、穴の中に舌をくぐらせて内側から舐めあげた。
「ぐっ! ……はぁん……ふわぁぁぁ……くぅぅぅぁぁあぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ」
やがて絵里名さんが体を震わせ背骨を折れるほど反りかえらせながら叫び、僕の顔が女性器からしぶいた液でびちゃびちゃになった。
それが数秒。
突然、跳ね狂っていた腰がボスンと落ちて、手足が糸の切れた人形のように力を失い投げ出される。
顔は笑っているような苦しんでいるような曖昧な表情のままで、目は白目を剥いている。
いったということなんだろうかと僕は心の中でひとりごちた。
そうだとするなら、初めてだったのに、ここまで出来て嬉しいと言えば嬉しいのだけれども……。
そんな僕の思いに、下半身の猛った肉棒が反対を唱えていた。
だが寝ている人を犯すのは、なにか問題がおおいにありそうで気が引けた。
調子に乗ってやりすぎてしまったのかもと、トホホな気分に陥ったとき、絵里名さんが目を開けた。
「えと、大丈夫ですか?」
ベタベタになった顔を手で拭きながら、僕は声をかけた。
絵里名さんは、しばらくぼうっとした目をしていたが、やがて目に光が戻る。
意識を取り戻した彼女は足を大きく開き、哀願した。
「お願い! 来て、早く。お願いだからぁぁぁぁ」
702 :
女狂屋敷奇譚:2009/06/18(木) 23:51:50 ID:XliJC1Pl
挿入は数度失敗した。滑って入らなかったのだ。
切なそうな顔をした絵里名さんが手を伸ばして、僕を導いてくれた。
「じ、じらさないでぇぇぇ。は、はやくぅぅぅ……」
きつい入り口をゆっくりと押し入れると熱い肉が先端にからみつく。
それだけでせり上がる精液を感じながら、さらに腰を進めた、全部入れたくてやや性急になった。
全部入れると。僕の肉棒は上から下まで絵里名さんのうごめく肉にしっかりとからめ取られた。
既に僕の腰と絵里名さんの陰部が完全に密着して、肉棒を全て入れたにも関わらず、絵里名さんの中はさらに億へと僕を絞った。
絵里名さんの壁が肉棒に絡みついて絞るので、精液がさらにせり上がってきた。
動けば出そうなので、絵里名さんに謝ろうとして、絵里名さんがまた震えているのに気付いた。
「え、絵里名さん?」
「あっ、ああっ、ビクンって、動いたら、だめっ、……動いたら、壊れちゃう……絵里名、変に……」
よだれを垂らし、焦点を失って、しまりのない表情のまま、絵里名さんはつぶやいていた。
その顔もまた、僕の精液をさらにせり上げ、我慢できなくて腰が動き始める。
肉棒を先端だけ残してゆっくりと引き抜く。
巻き付く壁が肉棒の傘を開かせ、壁をこすっていくのを自覚する。
「ひぃぃぃぃ、ああああああああ、それわぁぁぁぁぁぁ、あ、あ、あぁぁぁぁっぁぁぁl」
絵里名さんが鳴いた。泣いたではなく、雌そのものになって鳴いた。
先端を壁にこすりつけるように入れると、壁がうねり、痛いほど肉棒を締めた。
「あんあんあんあんあんああああああああああああああ、いくぅぅぅぅぅぅぅ」
絵里名さんの体が、不規則に痙攣し、その手が布団に爪を立てていた。
満足感が僕の心に満ちたものの、途中で溜まっている精液が、ゆっくりと満足感を味わうことを許さなかった。
自分の意志でゆっくりと出し入れできたのは一ストロークにすぎず、せり上がる精液にまけて、腰の動きが早くなった。
「はあああああああ、ううううぁぁぁぁぁぁ、またぁぁぁぁぁ、またいくぅぅぅぅぅぅ」
驚くべき事に、夢中で出し入れしていると絵里名さんがまた絶頂を告げた。
口の前で拳を作った自らの指を噛み、目を強く閉じて、体を再びぶるぶると震わせる。
絵里名さんの中が、引きずり込むように絡みついて奥へ誘うようにうねった。
ますますせり上がる精液にもう出すことしか考えられなくなり、僕は必死に腰を振る。
「いやぁぁぁ、おかしいのぉぉぉぉ、こわれちゃうぅぅぅぅ、またいくぅぅぅぅぅぅ」
舌を突きだし、どこへとも知れないところを見ながら、絵里名さんが叫ぶ。
顔にはもう表情が無くなり、半眼の能面のようになった。
そして精液が肉棒を上り詰め、先端に達し、僕は本能のまま、絵里名さんの最深部に肉棒を打ち込んだ。
「かはっ……あっ……あっ……」
もう絵里名さんから叫びは出なかった。酸素をたたれた金魚のごとく口を開閉させただけだ。
黒目が上に行き、またもや白目を剥いた状態になった。
そんな時、僕は彼女の一番奥で精液を思う存分ぶちまけた。
腰の力ごと放出されていくような勢いで精液が出ていき、彼女の腰が不規則に跳ねた。
彼女の腕が背中にまわり、爪が容赦なく背中に突き立って痛みが走る。
僕の腰にからみついた彼女の足が、バネ仕掛けの罠のごとく僕を締め上げた。
苦痛すら感じる放出が、だんだんと収まり、拍動が小さく遅くなる。
頭の芯にしびれのような小さな痛みが生まれ、目の前が少し暗くなる。
僕は首を振ってふらつきを追い払い、絵里名さんをみた。
彼女は寝ていた。僕にしがみついたまま、意識を失っていたのだ。
半目を開き、口も半開きでよだれが垂れたまま、規則正しく胸が上下している。
童貞のテクでこんなにいって寝てしまうなんて、それなんてエロマンガ?
そんな疑問を抱きながら、僕は放出が終わった肉棒を抜いて、絵里名さんの足と腕を外し、毛布をかけた。
起きないことを確認すると、僕も側に寝転がる。
頭の芯の痛みがじんわりと頭全部広がり始め、鉛のように重くなって、僕は眠りに入った。
眠りの直前、絵里名さんにひっかかれた背中の痛みが、このSEXが現実にあった証だというように存在を主張していた。
703 :
女狂屋敷奇譚:2009/06/18(木) 23:53:32 ID:XliJC1Pl
突然、目が覚めた。
時計をみると時間はあまり経っていなかった
なぜ目覚めたのかを探っていて、小さな声に気付く。
女性のもののような、なにをしているのかわからない途切れ途切れの声が聞こえたのだ。
気になって体をそっと起こす。隣の絵里名さんは目を覚まさない。
急いで服を着ると、僕は足音を忍ばせて立ち上がり、そっと引き戸を開けて声の方へ歩いた。
家の中は静かだった。二階の人たちの物音も聞こえない。
暗い廊下を静かに歩き、漏れてくる声をたどる。
(ダイニング? 猫でも飼っている人がいるのか?)
静かにダイニングの扉を開けると、何か白いものがうごめいていた。
「何してるんですか?」
「!?っ」
振り返ったのは立花さんだった。
ただし豊満な胸をはだけて、自らをもみしだき、パンツをずりさげて股間に手を動かしていたのだけれども
704 :
女狂屋敷奇譚:2009/06/18(木) 23:54:34 ID:XliJC1Pl
二人の間の空気が異様に固まった。僕の喉も作動しなくなる。
よく見ると立花さんは食卓の僕の椅子にまたがり、股間を肘掛けに押しつけていた。
まったくもって何が起こっているのかわからなかった。
「あ……」
驚愕の表情をしていた立花さんの目が潤み始め、涙が後から後から滴り落ち始める。
僕の心の中は大いに焦ったのに、体は凍り付いたままだった。
「……ごめんなさい。ほんとうに……私……」
彼女は服を直し、椅子から降りた。そしてうつむいたままとぼとぼと食堂を出ていこうとした。
「待って下さい。どうしたんです、いったい?」
立花さんが出ていってしまう前に腕を掴めたのは僥倖だった。
「離して下さい。私があさましいだけですから」
彼女がつぶやくように、小声で言った。
「でも、何かあるのなら、言ってください。僕が何か迷惑を掛けているのなら直しますから……」
手を振りきろうとする彼女の力が弱まる。
「僕に何かあるんですね?」
僕に背を向けたまま立花さんは立ちすくんだ。やがてぽつりと言葉が漏れた。
「絵里名さんじゃないと駄目ですか?」
「え?」
ぞくりと背中が訳もなくざわついた。なにか危険なものに踏み込んだ気がした。
「私、おばさんですものね」
「そ、そんなことはないです。立花さんはとても綺麗ですし、落ち着いていて、すごく料理もうまいし」
「お世辞はいいです」
「お世辞じゃないです。ほんとうです」
その言葉で立花さんが振り返った。
暗いダイニングの中で、なぜか立花さんの目だけが迫力のある異様なひかりかたをしている。
「嘘。真崎さんは嘘つきですね。……ふふ、男なんてみんな嘘つき」
「どうしてですか! 嘘なんか言っていません」
その言葉に立花さんが嫌な笑いを浮かべた。
「じゃあ、私を抱けます? SEXできます? さあ!」
そういって、立花さんは、一歩僕に歩み寄る。
僕は答えることが出来なかった。あまりの精神的衝撃に何も考えられなくなっていたからだった。
「ほら、やっぱり。絵里名さんは抱けても、私みたいなおばさんは……」
どこか悲しそうな顔な立花さんの言葉に、僕はさらに衝撃の追い打ちを食らった。
「……た、立花さん み、見ていたのですか?」
立花さんは目を逸らし答えなかった。だが、その態度が雄弁に物語っている。
「……絵里名さんとお幸せに。おばさんは去りますから」
それだけを言って去ろうとした立花さんを僕は何も考えずにもう一度引き留めた。
「立花さんはおばさんじゃないです! 本当に魅力的です。誓えます!
……どうすればわかってもらえるんですか?」
「……絵里名さんにしたように私にもして下さい。そうすれば信じます」
僕を貫き通すように見つめる立花さんに、僕はただ唾を飲み込むことしか出来なかった。
705 :
女狂屋敷奇譚:2009/06/18(木) 23:57:28 ID:XliJC1Pl
どうしてこんな事になったのだろうか……。
服を脱いだ立花さんのおっぱいに顔を埋めながら、同じく全裸になっていた僕は自問自答していた。
「立花さん? その……」
「京佳って呼んでください。……おばさんが真崎さんを好きになるとご迷惑ですか?」
それで僕の確認は封じられてしまう。京佳さんは僕をますます胸に押しつけ、満足したような長いため息をついた。
京佳さんの胸は反則的に大きく真っ白で、それでいてフワフワだった。手ですくうと手に吸い付いて絡みつくほど柔らかいのだ。
あの後、僕はダイニングから京佳さんに手を引かれて、京佳さんの部屋に連れ込まれた。
電灯を消した部屋の中で、服を恥ずかしそうに丁寧に脱いだ京佳さんが、布団の上であぐらをかいた僕の足の上に座り、僕たちは抱き合った。
京佳さんの足と手が僕の体に絡みつき、僕は京佳さんと口づけをした。
僕の口をむさぼっていた絵里名さんと違い、今度は僕の舌が京佳さんの口の中に引きずり込まれ、もてあそばれた。
けれども優雅さすら感じる舌の動きで、好き放題にされていると感じがない。
むしろ、京佳さんの口の中にはまってしまい、巧妙に絡みつかれている感じだった。
京佳さんを愛そうと思って動かした舌もいつのまに絡みつかれ、出した唾液も吸われて、いつしか下半身をそそり立たせてしまっていた。
唇を離せたのは、僕の意志ではなく、京佳さんがそろそろ他の部位を愛されることを欲したからのように思えた。
事実、キスが終わると巻き付いた京佳さんの手でそっと僕の頭が押され、京佳さんの胸に押しつけられた。
顔にあたる胸肉も柔らかく、それでいて隙間無く僕の顔を覆っている。
それでいて、乳首は鴇色で大きくとがりきっていて、僕が舐めるだけでさらに太さと固さを増した。
絵里名さんの胸とまた違うことに、女の不思議さを僕は感じた
「ああ、晋介さん……。ごめんなさい、ほんとう、いやらしい女でごめんなさい。……でも……ああっ!……嬉しい」
僕が舌で乳首をもてあそぶと、京佳さんはもっとという風に乳首を口の中に押し入れてきた。
まるで乳首だけでなく、乳房すべてを食べろと言うかのようだった。
迷いはあった。
一日でというか数時間のうちで、二人の女性と関係をもってしまっていいのかとも思った。
けれども、残念ながら僕の理性はそれほど強力ではなく、目の前にある柔らかなおっぱいは手放すには惜しすぎたのだ。
……いや、初めて京佳さんの胸に抱かれたとき、ちらりこうなりたいと思ったのだ。
そのときはバカな願いだとすぐに切り捨てたけれども、今このオッパイを思うがままに愛撫することで、その思いがよみがえった。
「……京佳さん、……この胸を僕の物にしていいですか?」
理性が蒸発して獣欲だけが残った状態で、胸の間から京佳さんの顔を見上げて、僕はおそるおそる言い放つ。
京佳さんがぶるっと一回体を震わせた
「……胸だけでいいんですか?」
「え?」
「私の胸だけでいいんですか?」
僕は少しの間呆けた。そして指を広げられるだけ広げて京佳さんの胸を掴む。
「じゃあ、京佳さんは全部僕の物です。もう返しません。……全部、僕の女にしますから」
その言葉を言わせたのは、性欲に似てすこし違うものだったかもしれない。
火事以来好きなように振り回されていた復讐だったかも知れないし、一人の女性を思うのままにしたい征服欲もあった。
女狂の呪いに、女性とのつきあいをあきらめていた反動もある。
そして、優しく笑い、久しぶりに暖かいご飯を作ってくれる、そんな人を手放したくなかったのもあった。
でも簡単に言えば、僕は女に飢えていて、良い子を演じるのに疲れていて、何よりも僕の女が欲しかった。
706 :
女狂屋敷奇譚:2009/06/18(木) 23:59:08 ID:XliJC1Pl
つかんだ胸の頂きを、僕は大口を開けてくわえた。
口の中に入り込んだ柔らかい肉を全てなめ回し、悦んでいることを主張する尖りきった肉に舌を巻き付け吸った。
京佳さんは、おっぱいを食べられて悦んでいた。だからもっとおっぱいをいじめてやった。
口の中に入り込んだ肉全てを吸い、先端の肉には歯を立てて軽く噛んだ。
「あああ、それをっ、んんんんんんんはぁぁぁぁぁぁぁぁぁ」
京佳さんは体をびくつかせて反応を表した。もっともっといじめて僕のものにしたくなる。
乳輪を舌でじっくりなぞり、乳首の先端のくぼみに舌を突き立てほじった。
反対側の乳房も、手のひらで掴みながら、指で乳首をつまみあげ、先端をくりくりとさすった。
「くぅぅぅぅぅぅぅぅぅぅぅぅぅんんんんんんんんんんんんん」
京佳さんが拳に歯を立て、声を必死に殺していた。
「気持ちよかったら声を出してもいいんですよ?」
だが京佳さんは首を横に振るだけだった。素直じゃないのでもっといじめることにした。
乳首を歯で挟み、舌で先端をぞろりと舐めあげる。手ではもう一方の乳房をこね回し、乳首をこすりながら肉に何度も埋めた。
そして余っている手を京佳さんの尻から、前にのばした。
指にぬるりとした熱い肉が触れた。
またもや京佳さんが体を震わせる。
それにほくそ笑みながら、僕はぬるみをそろそろと探っていった。
指にクリトリスと思われる丸い固まりが触れ、それをやさしくこする。
思った通り、京佳さんの息が荒くなった。
クリトリスは敏感だから、強くしたらかなり痛いと言うのは、ネットのどこかで見た知識だ。
だから潤った愛液を指にまぶして、ぬめるようにゆっくりとさすった。
けれども京佳さんは息を荒くするだけでそれ以上の反応を示さなかった。
心の中で僕は首をひねった。絵里名さんはクリトリスへの愛撫でかなり悦んでくれたが、京佳さんは違う。
京佳さんはどこが気持ちいいんだろうか?
その疑問への回答は、すぐに判明した。
クリトリスから膣口に指を滑らせると、ちいさくピクリと京佳さんが動いたのだ。
おそるおそる穴の縁に指を巡らせる。
「くぁぅぅぅぅぅぅ」
それだけで京佳さんは声を漏らし、体をふるふると震わせた。
違う……らしい、いろいろと。女性ごとに細かに差があるみたいだった。
京佳さんを自分のものにするとか言っておきながら、こんな事を今更知るこのていたらく。
そんな自嘲をしながら、僕は膣の入り口を丹念に愛した。
707 :
女狂屋敷奇譚:2009/06/18(木) 23:59:50 ID:XliJC1Pl
「あうぅぅぅ、くぁん……あはぁぅぅぅぅ、はぁはぁはぁ……。晋介さん……も、もう」
乳房をくわえて好き放題にねぶりながら、股間に愛撫を続ける僕を、京佳さんが切なそうな瞳で見た。
京佳さんの瞳の光に、また一つ満足感を感じながら、しかし僕はそれを無視した。
僕の肉棒は猛っていたし、思いのままに突き入れたくもあったけど、我慢したのだ。
僕はただ射精したいのではなかった。京佳さんを僕のものにしたかった。
……絵里名さんと同じくらいか、それ以上に悦んでもらいたかった。
つるりとした入り口から十分に濡れた指を壁をなぞりながらそろりと入れた。
途端、指を中の肉がぎっちりと締め付け絞った。
「あっ、あっっあああああああああああああ。そ、そこなのぉぉぉぉぉぉ」
僕の頭がさらに押しつけられ、オッパイが柔らかく形を変えながら鼻をおおった。
中の締め付けが僕を欲してくれていることのように思え、心にうれしさがこみあげる。
もっと中を味わいたくて、うねり締め付ける壁をなぞりつつ奥へと指を進めた。
まるで肉棒を入れてくれないのを恨むかのように、中の壁がうねり、指をしごいて巻き付いた。
京佳さんの中を指で味わいたくて、締め付けうねる膣壁をこすりあげ、指を出し入れした。
「あんっ、……あんっ、あああんっ……ふぁぁぁんっ……」
京佳さんが小さく声を漏らし始め、僕の指で京佳さんの腰がリズミカルに動き始める。
少しだけ指を曲げて、出し入れすると京佳さんの声が、さらに甘くなった。
膣の中の指の動きに合わせて、乳首を吸い、反対側の手につまんだ乳首をひねる。
京佳さんの中に差し込んだ指の先に、すこしざらついて盛り上がったところを触れた。
そこをこすると、京佳さんの体が続けざまに震えた。
「はぁぁぁぁぁ、そこぉぉぉぉ、そこいいのぉぉぉぉぉぉ」
愛撫することをためらう理由はない。うねる壁に指をすりつけながら、そこをなでる。
すぐに京佳さんの体がひっきりなしに震え始め、腰の動きが激しくなった。
「あああああっ、いくのぉぉぉぉ、いくいくいくいくぅぅぅぅぅ、いっちゃうぅぅぅぅぅぅ」
さらに僕の頭が京佳さんの胸に押しつけられ、やわらかいおっぱいの肉が完全に鼻を塞ぐ。
京佳さんの膣も痛いほど指を締め付け、振りたくられていた腰が、突然静止する。
僕は鼻をおおうおっぱいに息苦しさとともに、愛しさを覚えていた。
708 :
女狂屋敷奇譚:2009/06/19(金) 00:01:20 ID:XliJC1Pl
正直、お尻にはそれほど興味はなかった。はっきり言えば胸の方が好きだった。
なのに京佳さんのお尻は、すごくそそった。
大きくて白くて丸くてすべすべではちきっていて、……腕いっぱいに抱えて、思う存分食べたかった。
そんなお尻をだから、69の態勢で僕が下になって、京佳さんお尻に敷かれて顔を埋めると、とても幸せだった。
尻属性なんかなかったのに、だ。
絶頂に達した京佳さんは、僕と抱き合ったまましばらく余韻を味わうと。僕の肉棒を愛したい旨を言い出した。
だが、僕はまだ京佳さんの女性器を味わいたかった。
解決策は簡単で、シックスナインになったのは当然のことだった。
そして僕の股間は、とても柔らかくて気持ちの良い肉に包まれて揉み込まれた。
はみ出た先端は、暖かい物におおわれ、ぬめったものに自在に舐められた。
おかげで、肉棒に我慢できない快感が走り、絵里名さんにかなり出したはずの精液が、猛烈な勢いでせりあがってくる。
だが股間に負けず劣らず上半身も快かった。
目の前に女性器と、それを収めている白くてすべすべではちきっていて巨大な尻肉があったのだ。
顔に触れる内腿は、胸とは違った弾力と柔らかさがあり、顔を押しつけてかぶりつくしかなかった。
そしてそのまま、女性器に鼻を突っ込んで、大口をあけてむしゃぶりついた。
テクニックとかそういうものなんかどうでも良くて、それは僕の、今は僕だけの肉だったのだ。
ひだもクリトリスも穴も全てをなめ回し、クリトリスを吸いながら、膣に指を入れて中をえぐり回した。
京佳さんの体が面白いように震えたけども声は出なかった。ただ僕の肉棒にぬめるものが巻き付き、なめ回していっただけだ。
その刺激で出てしまいそうになり、僕の腰が少し浮いた。
だけど射精しかかったくらいで、僕が僕の肉の愛撫を止めることなどあり得なかった。
手をのばし、両側の尻肉をつかんで引き下げ、降りてきた膣の中に舌を尖らせて入れた。
肉壺の中で舌をそよがせ、うねくる壁をなめ回す。クリトリスは指で軽く挟んでこすった。
「うぁぁぁ、ああうぅんあぅんんぁぁぁぁ、あっ、あっ、あっ、はぁぁぁぁぁぁぁぁ、いくぅぅぅぅぅぅ」
京佳さんが巨大な尻を盛大に跳ね踊らせた。その跳ね回る尻を存分に抱え込んで、女陰を心ゆくまで食べる。
突然太ももが強い力で僕を挟んだ。といってもすべすべの内腿に顔を挟まれても痛みなんか無くて、快感でしかない。
愛液がわき出したが、それはぬるついたものではなく、さらりとしたものばかりだった。
京佳さんの太ももから力が失われると、しばらくして止まっていた肉棒への愛撫が再開された。
だが、今度は僕が震える番だった。
肉棒全てが口とおぼしき暖かさの中に飲み込まれたあげくに、肉棒の上から下までぬめる舌に這いずり回られた。
それでほとんど我慢できなくなったところに、肉棒の下半分を柔らかい胸の肉でこすられ、揉み込まれる。
上半分は尿道口に舌がねじ込まれ、猛烈に吸われた。
あっけなく、というか抵抗もできずに、僕は出した。出したというよりも吸われたのかも知れない。
拍動しながら精液を出す肉棒に舌が絡み、吸われ続けた。
拍動が止まっても尿道に残った精液を吸いあげるように吸われた。
僕はただ京佳さんの尻に顔を埋めて、射精に耐えただけだった。
こくりこくりと京佳さんの喉がなった後、しばらくして僕の肉棒への愛撫は再開される。
萎えかかった肉棒の裏側が舐めあげられ、尿道口を舌でつつかれた後、またもや吸われ、肉棒はあっさり力を取り戻した。
それでようやく満足したのか京佳さんの尻と口が僕から離れた。僕は少し残念な気がした。
709 :
女狂屋敷奇譚:2009/06/19(金) 00:02:19 ID:XliJC1Pl
京佳さんが僕に尻を差し出した。
僕からいったん離れた京佳さんが布団の上でうつぶせになり、尻を高くあげて、そして誘うように尻を振ったのだ。
そこまでされたら、やることは一つだった。
僕は京佳さんの大きな張り詰めた尻を抱えて、うしろから押し入った。
突き入れた肉棒は、すぐにやわらかく無数のひだに絡みつかれる。
手を伸ばして、ゆさゆさとゆれる両方の乳房をつかみ、京佳さんの背中に覆い被さって、首筋から肩を吸った。
そのときには京佳さんもまた鳴いていた。そう泣いていたのではなく鳴いていた。
「これなのぉぉぉぉ、これがぁぁぁぁぁ、ほしかったのぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉ」
首を反らせて、京佳さんがあえぐ。そんな京佳さんの首を僕が思う存分吸った。もちろん突き入れるのは怠らず、だ。
「ああああぁぁぁぁぁぁ、おかしくなるぅぅぅぅ、こんなのぉぉぉ、こんなのぉしらないぃぃぃ、いくぅぅぅぅっぅ」
京佳さんの中がうねり、さらに巻き付いてくる。
引き抜いていく肉棒にまとわりついて吸い込もうとし、突き入れる肉棒に巻き付き、精液を搾り取ろうとうごめいた。
僕にはそれを楽しむ余裕があった。
気持ちの良い京佳さんの壁全周に肉棒をずるりとすりつけ、ゆっくりと味わう。
途中肉棒の先端に指で見つけたざらついたところを感じ、肉棒のかさが開くようにひっかき、先端を押しつけながらこすった。
「またぁぁぁぁぁ、またぁいくのぉぉぉぉぉぉ、どうしてぇぇぇぇぇぇ、どうしてぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇ」
京佳さんの腰と尻が無茶苦茶に暴れたが、それに構わず僕は肉棒を打ち込む。
京佳さんの背後から首筋、耳と舌を這い上らせ、唇をうばって吸った。
焦点を失った目をしながらもだえていた京佳さんが、動きを止める。
京佳さんの性器と密着していた僕の股間に暖かい液体が掛けられた。僕は構わず、なおも重い水音をさせて京佳さんの中にうちこんだ。
さすがに精液が登ってきたのだ。
柔らかい無数のひだが絡みつくような京佳さんの中は、しかし僕の敏感な先端にも巻き付いていた。長く我慢できるはずもない。
徐々に余裕を失って、僕は京佳さんの奥へ奥へと突き入った。
布団と京佳さん自身の体でつぶれた乳房、それを僕は好き放題にもみしだき、尖りきった乳首の先端を指でほじった。
背にも首筋にも舌を這わせ、反応良く震えるところを次から次へと舐めて吸うことを繰り返した。
「こんなのぉぉぉ、はじめてぇぇぇぇぇ……わたしぃぃぃ……おかしくなるぅぅぅ、あああああああああああ」
半ば白目を剥きながら、京佳さんが声をあげ、体をひっきりなしに震わせた。
もう僕にも楽しむゆとりはなく、ただ肉棒すべてを打ち込むだけだった。
やがて京佳さんの体がすごく震えだし、背筋が折れんばかりにのけぞった。
「ああああああぁぁぁ、すごいのがぁぁぁぁl、くるくるくるくるきちゃうきちゃうきちゃう……いっちゃうぅぅぅ、ああああぁぁぁぁぁ」
その瞬間、京佳さんの中が肉棒をとんでもない強さで締め付け、僕の背筋を快感が駆け上る。
精液が奔って、先端で爆発し、目のくらむような射精感とともに、肉棒の拍動が始まった。頭の奥が痺れ、目がかすむ。
京佳さんの体の力が抜けて、二人は折り重なって布団にくずれた。
僕は京佳さんを背後から抱きしめながら、荒い息をしているだけのなめらかな背中に頬を寄せて、肉棒が精液を吐き出し切るのを楽しんだ。
710 :
女狂屋敷奇譚:2009/06/19(金) 00:04:03 ID:XliJC1Pl
そうして、まったりと余韻を楽しんでいると、京佳さんが僕の下で体を動かし始める。
体をどかせようとすると、こちらを向いた京佳さんにいきなりすごい力で僕は抱きしめられた。
「い、いやらしくてすいません。でも私、こんなにいやらしいのははじめてなんです! 信じてください!」
「はい?」
なにやらすごい剣幕で京佳さんが僕に訴えかけた。
「私、おかしいんです。あのとき助けられて、それ以来、晋介さんとこうなることばかり考えてしまって。
だけど、私、今までこんなことになったことなんか無かったんです。SEXなんて大嫌いだったんです。
感じたことなんかなかったし、早く終わってってばかり思ってました」
「はぁ」
「それなのに、晋介さんといっしょにいると……。私、おかしくなってしまいました。
私、すごくいやらしいですよね。……でも、晋介さんだけです。他の人でこんなことになったことはないんです。
信じてください。本当なんです」
「わ、わかりました。信じますよ」
僕の言葉で腕の力がゆるみ、京佳さんの顔が落ち着いた穏やかな顔になる。
「……私、心も体も晋介さんが大好きみたいです。……触れているだけで気持ちよくて落ち着いて……」
そんな京佳さんがとても可愛く見えて、僕は京佳さんの抱き寄せる。
前触れなく部屋の扉が開いたのは、そんな時だった。
711 :
女狂屋敷奇譚:2009/06/19(金) 00:05:28 ID:XliJC1Pl
「どうして、絵里名と一緒に寝てたしんちゃんが京佳さんと寝てるの?」
引き戸が音をたてて閉められ、下着姿の絵里名さんが入ってきて、寝ころんでる僕たちの側に立った。
僕は言い訳の言葉も浮かばなかった。顔から血がひいていくのが自分でもわかった。
「ねぇ、しんちゃん? 教えてよ」
絵里名さんは無表情だった。それがかえって、落雷の激しさを予感させた。
「……晋介さんが私に思いに答えてくれたからです」
突然、僕の体が強く抱きしめられ、京佳さんの柔らかくも強い声が胸元であがった。
僕たちを見下ろす絵里名さんの顔がひきつったように見えた。
「しんちゃんは絵里名の恋人だよ? どうして京佳さんの思いに答えるの?」
絵里名さんの目になんともいえない恐い光がともり始め、僕は訳もなく心が冷えるのを感じる。
顔を引きつらせたまま、絵里名さんが僕たちの横に座り、僕たちも布団の上に体を起こした。
「いつ、恋人になったのですか?」
「さっきだよ! さっき、絵里名としんちゃんは結ばれたんだよ?」
「結ばれたら、即座に恋人なのですか? ……いえ、どうしてあなたがそんな姿で晋介さんの部屋にいたんですか?」
言い返す京佳さんの目にも退く気がなさそうな色が漂っていた。
「それは……。そんなことはいいの! 絵里名はしんちゃんに聞いてるの!」
「じゃあ、私も晋介さんに聞きます」
恐い顔をした女が二人、僕の方を見た。
「晋介さんは、どうして絵里名さんを晋介さんの部屋に呼んだのですか? 告白するためですか?」
「……!?」
京佳さんの問いに絵里名さんがしまったという顔をした。
「……いや、その僕が呼んだんじゃなくて、絵里名さんが来て、それで……」
「それで好きだと告白したんですか?」
僕は首を振る。
「そう言う訳じゃなくて……」
「下着姿で迫られて、晋介さんは優しいから断らなかったんですよね」
「待ってよ! そんなことどうでもいいじゃない! 絵里名としんちゃんは愛し合って恋人なの!
それでいいじゃない! 告白とかどっちが迫ったとか関係ない!」
断定する京佳さんを、絵里名さんが遮った。だが京佳さんは動じなかった。
「良くはないです。私も晋介さんと愛しあいましたから、恋人……です」
恋人というとき、京佳さんはすこし頬を赤らめた。照れたらしい。
「おかしいよ。絵里名の方が先なの! 先に絵里名がしんちゃんの恋人になったの!」
「おかしいのは絵里名さんです! 晋介さんの気持ちを考えずに先とか後とか、そのほうがおかしいです!」
「しんちゃんは、絵里名のこと好きだよね!」
「晋介さん……」
今度こそ、シャレにならない目の色で、二人が僕を凝視した。
優柔不断と笑われてもいいが、この状況でどちらかに即断できる人間は、相当にものを考えない人だと僕は思う。
出会って二日目で、体の関係になって、しかも二人とだ。
欲望を押さえきれなかったというのならその通りだが、結ばれてから修羅場までのこの超高速展開。
……僕に出来るのは、正直になることだけだった。
712 :
女狂屋敷奇譚:2009/06/19(金) 00:07:30 ID:XliJC1Pl
僕は、京佳さんから離れ、布団の上に正座をした。
「……どっちが好きだなんて、わからないですよ。
火事から助けて、突然泊めることになって、しかもその期間を伸ばして……。
誰か特定の人が居たら、他の女性を泊めませんよ。
それに絵里名さんや京佳さんと出会ったのは、たった二日前なんですよ?
そんなので、気持ちを聞かれても……」
僕はため息をついて、胸に貯まっていた物を吐き出した。
二人は黙って聞いていたので、僕は続けた。
「ほんとうにごめんなさい。僕が馬鹿でした。
僕が軽率でした。気持ちがはっきりしないまま、抱いてしまって、心から謝ります。
……でも一つだけ言わせてください。
僕が絵里名さんや京佳さんを火事から助けたのは、こんな喧嘩をするためじゃないです」
あの火事の事を思い出して、僕は二人をしっかりと見返した。
「いずれにせよ、僕がしっかりしなかったから、こんなことになったのは確かです。
こんなみっともないことをするなら、僕たちは火事の翌日に別れるべきでした。
でもみっともないことになったのは、男性の家に親戚でもない女性を長期間泊めるからで、そもそもそこがおかしいと思うんです。
だから、やはり絵里名さんも京佳さんも、この家を出て、新しい住まいでそれぞれ生活を始めるべきだと思います。
お詫びとして引っ越し代とか、僕が負担できるよう、後見人の人にお願いします」
「……し、しんちゃん、本気で言ってるの?」
「……晋介さん?」
「もともと、筋としてこうするべきだったんだと思います」
長い沈黙が落ちたが、僕はある種のすがすがしさを感じていた。
迂闊に欲望のままで行動すれば、女性を傷つけ、結局縁を失ってしまう。
それでは僕が女狂の呪いをまき散らしているのと変わらないわけで、我ながら馬鹿だった。
僕は立ち上がって服をまとい、部屋をでた。彼女達は僕を見つめるだけで動かない。
その視線を断ち切るように引き戸を閉め、廊下を歩き出す。
階段を下り、自室の扉を開け、乱れた布団の上に体を投げ出した。
服は布団の中で脱ぎ、布団の外に放り出した。
そのまま目を閉じる。
二人の悲しそうな目が脳裏に焼き付いていたが、これで良いのだ、けじめをつけないとと自分に言い聞かせた。
そのうち絵里名さんの残り香を感じながら僕は眠りに落ちた。
713 :
女狂屋敷奇譚:2009/06/19(金) 00:10:56 ID:ZQSbb8iz
なにかモヤモヤとした淫夢をみていたと思う。
だが目覚めは爽快だった。脳髄が洗われたように、すっきりと目が覚める。部屋の中はまだ暗い。
なのに目を開けた時に見えたのは、裸の大きく魅力的に揺れる胸だった。
夢か?と思いながら腕を伸ばす。
触れたのは、温かく滑らかで柔らかな肉だった。
「はぁはぁはぁ。くぅぅぅぅぅぅんんんん、んはぁぁぁぁぁあああああああああああ」
その胸が不規則にひきつけたように揺れた。
何度も何度もびくりびくりと震えて、そして胸が視界から下がって消えて、女の上半身が降ってくる。
「はぁはぁはぁ、ふぅぅぅぅぅぅーー」
目の前で僕の胸に倒れ込んだ女性の荒い息が収まり、目が開いた。絵里名さんだった。
「……何をしているんです?}
「絵里名、今度は私に」
「うん」
僕の質問に答えず、誰かの指示で絵里名さんがだるそうに尻を持ち上げる。
ずるりと肉棒が抜かれる感触とともに別の女性の裸が左から視界に入ってきた。
京佳さんだった。
絵里名さんよりさらに豊かな胸を揺らしながら、京佳さんが絵里名さんの背後で動いた。
「あ……く……」
ぬるりとした感触と共にそそり立った肉棒が先ほどとは違う柔らかい肉に包まれる。
「ちょっと、京佳さん! 絵里名さん!」
だが僕の言葉はまたも無視されて、その代わりに融けた目の絵里名さんが僕に唇を重ねた。
彼女の舌が縦横無尽に動いて僕の口内をなめ回し、唾液を啜る。
しゃべることが出来なくなったので、僕は仕方なく彼女の舌に応えた。
「どうですか、晋介さん? ……はぁはぁ……私達、ほら、こんなに仲良くしてますよ」
京佳さんが、絵里名さんのお尻に手をやり、なにかをした。
途端に、重く湿った水音がして、絵里名さんの体が震えた。もちろん、舌の動きもとまる。
「あうぅぅ……だめぇだよぉぉ、京佳ぁぁぁぁ……」」
その間も京佳さんは、僕の上で腰を振りつづけ、僕は絵里名さんから唇を外して、京佳さんにもう一度尋ねる。
「京佳さん、これはいったい?」
返ってきたのは思わぬ言葉。
「あうぅん……私達を、……くぅ……こんなに……はぁ……弄んだのに、……くぁあ……捨てるつもりですか?」
「へ?」
「晋介さんでしか……う……気持ちよくならない体に……ああん……しておいて、……責任も……はぁぁん……とらない気ですか?」
「そだよ。もう他の男に近づかれるのも嫌になっちゃったのに、今さら新しい生活をって舐めてる?」
「い、イタタタタタっ!」
僕の乳首を舐めていた絵里名さんが、乳首に歯をたてていた。
「……絵里名、はぁはぁ……私達……うぁん……仲良くするわよね?」
それを満足そうに見ていた京佳さんが、まったく目が笑わない笑みを浮かべ、絵里名さんも同じような笑みを作った。
714 :
女狂屋敷奇譚:2009/06/19(金) 00:13:43 ID:ZQSbb8iz
「うん、京佳。……ねえ、しんちゃんに証拠みせてあげようよ」
「そうね、絵里名、キスしましょうか?」
京佳さんの言葉で、絵里名さんが体を起こして京佳さんに顔を近づけ、キスを交わす。
驚く僕に挑発的に笑った二人がそのまま僕に顔を寄せてくる。
気が付いたときには、二人に口をむさぼられていた。
二枚の舌が僕の舌の全てに巻き付き、口の中一切を余さず誰の舌も区別せず、なめ回して吸った。
口の中に猛烈な快感がわき、僕はうめいた。
だが、京佳さんが腰の動きを止めて、僕の口をむさぼりながら笑った。
肉棒をせりあがりつつあった精液に突き動かされて、腰を動かそうとした。
でも絵里名さんが僕の腹の上に乗り、腰の動きが封じられてしまう。
「しんちゃん、だしたい?」
ようやく、唇を離して絵里名さんが聞いた。
「我慢できないでしょ?」
満足げな顔で、京佳さんが言った。
僕は歯を食いしばってもどかしさを我慢する。
「くっ……。どうして?……」
「絵里名が側にいてもいいよね?」
「私を追い出したりしないでください」
二人から余裕ぶった笑いが消え、真摯な光が目にともる。
「でも……僕は……どちらかなんて……選べない……」
出せなくて気の狂いそうなもどかしさはあったが、でも押さえきれば我慢できるなような感触もあった。
もう流されない、そう僕は決意していた。
「……だからこれ以上……、くっ……僕が二人の間をフラフラとするのは……うぅっ、ダメです。
それに……ぐ……仲良くってのはそう言う意味じゃ……」
僕がきちんと始末をつけて、自分の未練を断ち切るのは、彼女達のためだと考えていた。
けれども、直面したのは……
「いやぁ……いやぁぁ……遠ざけないでぇぇぇ」
次々こぼれる涙をぬぐう京佳さんと
「ごめんなさい、ごめんなさい、ごめんなさぁぁぁい」
泣きじゃくりながら謝る絵里名さんだった。
「え、あの? ちょっと?」
僕の肉棒は、速攻で萎えた。我慢もくそもなかった。
715 :
女狂屋敷奇譚:2009/06/19(金) 00:16:16 ID:ZQSbb8iz
「二人で愛して仲が良いことをアピールすれば、なんとかなると考えた?」
こっくり、両脇の二人がそろってうなずく。
「キスするときは我慢しました」
「わ、絵里名もだよ! 女同士のキスって、罰ゲーム? って思ったよー」
僕は頭を抱えたくなったが、腕は二人の腕枕になってたので、出来なかった。
僕は、二人を腕枕しながら、三人で寄り添って寝ていた。
無節操だし、流されまくりだけど、もうこれ以外どうすればいいのかわからなかったのだ。
「でも、いいんですか? はっきりいって、鬼畜というか、ヤリチンというか……」
彼女達は、全てを知ってなお今の関係の継続を望んだ。僕にとっては不可解な驚きだった。
「私は、結婚を望んでいません。ただ側にいて、愛してもらいたいだけなんです」
京佳さんがつぶやく。僕のいぶかしげな目に、彼女は笑った。
「結婚に幻想はありませんから。一度失敗してますので」
「絵里名は、まだちょっと結婚したいな」
京佳さんの言葉に、絵里名さんが反論する。
「してみるとたいした物じゃないですよ。それに、晋介さんがこんなおばさんと結婚するとかわいそうです」
「そんなことはないです!」
「いいえ、晋介さんが三〇才になれば、私は四〇後半。若い夫の浮気に怯えて暮らすなんてみっともないですから」
「浮気なんて……」
と言いかけて、現に二股をやってしまった現実に僕は黙らざるを得なかった。
「私が欲しいのは、側にいて、愛してもらえることです。……ただ絵里名さんに取られてしまったと思って、すごく悲しくなって」
「絵里名だって大ショックだよー。すっごく幸せなエッチ終わって、しんちゃんと抱き合って寝たのにさ、気がつくとしんちゃんが京佳さんとしてるんだよ?」
「ごめんなさい。本当にすいません」
もう謝るしかない僕だった。
「でも絵里名さんは、たとえ晋介さんに恋人が居ても、奪い取るつもりだったんですよね?」
京佳さんの言葉に、絵里名さんはまずいという顔をしてあらぬ方を向いた。
「そ、そうだったんですか?」
「下着で晋介さんの部屋に入ったと言うことは、そのつもりだったんですよ。
夕方、晋介さんにキスして、拒否されないってわかったから」
「えええ!?」
京佳さんの指摘に、絵里名さんはそっぽを向いて反論しなかった。
「どうして、そんな事を」
「好きになっちゃったんだもん! どうしてもがまんできなかったんだもん!」
突如、僕たちの方を向いて、絵里名さんが叫んだ。その目に涙が溜まっている。
「絵里名さん……」
「火の中を助けてくれて、でもやらせろとか言ってこなくて。おまけに泊めてくれて。
男なんてやることと絵里名のお金しか狙ってないって思ってたのに、しんちゃんは全然違うもん。
なのに、こんなおっきな家に、たった一人で住んでて、時々寂しそうに笑うんだよ」
「え?」
716 :
女狂屋敷奇譚:2009/06/19(金) 00:19:28 ID:ZQSbb8iz
「だけど、京佳さんに抱きしめられて、しんちゃんがすごくほっとした顔をしたから、絵里名すごく悔しかったんだもん」
僕と京佳さんは黙り込んだ。
「ぐずぐずしてたら絶対京佳さんにとられるから。そしたら、絵里名がはいりこめないもん」
そんなことないとは言えなかった。
「そう、だからなのですね」
「そうだよ」
京佳さんがうなづき、絵里名さんが応じると、緊張が解けてどこか暖かい沈黙が落ちた。
「ここに居ていいのよね?」
「側に居ていいですよね?」
やがて二人が僕を見る。それは犬が飼い主を見るような顔だった。僕に選択肢はやっぱりないらしい。
「……はぁ。わかりました。居ても良いですよ」
「あはっ、ありがと、しんちゃん!」
「うれしい」
両脇の女達が、喜びに顔を輝かせて、僕にしがみつく。
だが、その後不穏な会話が始まったのは、僕の計算違いだった。
「でもさ京佳さん。片方がしんちゃんとエッチしてるときに、もう一人がじっと待ってるのっていやじゃない?」
「嫌ですね。なんか想像してしまって、すごく落ち込みます」
「でしょ? じゃあさ、キスは嫌だけど、二人一緒はどう?」
「……恥ずかしいけど、そのほうが……」
「じゃあ、事情がない限り、二人一緒で」
「わかりました。でも私も女同士のキスはいやでしたよ? そこは誤解しないでくださいね」
「良かったぁ。絵里名、レズじゃないから、京佳さんにレズっ気あったらどうしようかと思ったよ」
「私、晋介さん以外の男性は嫌ですけど、だからといって決して女性が好きな訳じゃないです。むしろ女性も割と嫌いですよ」
なにか訳のわからない事を言ってにっこりとほほえみ会う二人に、僕は必死で突っ込みを入れた。
「ええええ!? ちょっと何いってるんですか? 二人とも」
けれどもそれは絵里名さんにあっさりと突き放された。
「しんちゃん、大事な話してるんだから、静かにして!」
「晋介さんに黙っていただくには、これですよ」
え? と思ったときには、顔がおっぱいでふさがれていた。
軟らかい肉が顔中を覆って、ぴったりと張り付いている。
「あ、京佳さん、それいいね。んじゃ私も」
また異なる弾力のある肉が入り込んできて、顔に押しつけられる。
「晋介さんはおっぱいやお尻にはさんであげると、悦ぶんです」
「挟まってる間は、どこかに行っちゃわないしね」
女達がクスクスと笑い合ってる間、僕は天国への道をばく進していた。
おっぱいにつかまって三途の川を渡りそうになったくらいだ。
僕は、時としておっぱいが炎よりも危険であることを身をもって学習した。巨乳で死ねることもあるのだと。
第2章 終
717 :
女狂屋敷奇譚:2009/06/19(金) 00:21:24 ID:ZQSbb8iz
「京佳さん、気合い入れたわねぇ」
これは白川さん。トレードマークのジャージ姿で、眼鏡の奥の目を丸くして食卓を眺めている。
「うん、すごい」
これは上条先輩。制服姿にすでに着替えていて、感心したように頷いていた。
「とても美味しいです、立花さん」
「うふふ、ありがとうございます」
「絵里名も料理、勉強しよっと」
そして僕達三人。
翌朝、何事も変わりなかったように、ダイニングで朝食が始まった
違うのは、食事にやたらと気合いが入っていたことだ。
「これはなに? 昨日京佳さんとこがうるさかったのが関係するわけ?」
「そうそう、絵里名さんと立花さん、真夜中になんかやりあってたよね?」
「それは……」
白川さんと上条先輩の突っ込みに、京佳さんは困った顔をした。
まあ、あんな痴話げんかを明かすわけにもいかないのは確かだ。
「ああ、アレは絵里名がお仕事を変えることでの話だよ」
唐突に、絵里名さんが変なフォローを始め、僕と京佳さんは黙って絵里名さんの話を聞くしかなくなってしまった。
「なに? 絵里名、あんたキャバクラ辞めるの?」
「うん。辞めるよ。まっとうなお昼の仕事、始めるつもり」
「でも絵里名さん、絵里名さんは自分の頭が悪いから、嫌でもキャバクラで働くしかないんだって言ってたじゃないですか?」
白川さんの問いにあっさりと絵里名さんは答え、あっけにとられた上条先輩が絵里名さんに勢い込んで尋ねていた。
「そうだけど、もう夜の仕事はいやなの。男の人にもう触られたくないの」
「へぇーー。絵里名、あんた、ひょっとして好きな人出来たね?」
白川さんがニヤニヤしながら絵里名さんを突っつき、意味ありげに僕を見る。
だが絵里名さんは、白川さんより役者が上だった。
「えへー、だって絵里名はしんちゃんが大好きだしー。……きゃぁ、いっちゃったいっちゃった」
赤らめた顔を押さえながらくねる絵里名さんに、白川さんがぽかんと口を開け、やがて苦虫をかみつぶしたような顔になった。
上条先輩も、目をまん丸にして驚いている。
京佳さんは黙って目をきらりと光らせると、僕の湯飲みにお茶をつぎ足した。
そして僕は、なぜか肩身の狭い思いをして食事をすることなった。
「そろそろ時間じゃないですか?」
この家で暮らしてきて、今日ほど登校時間がありがたいと思ったことはなかった。
時間を告げる京佳さんの声を聞きながら、僕はしみじみそう感じるのだった。
第2章 終(こっちが本当)
一番槍GJ!
いきなり二人とは展開が速いな
ただひたすら爛れた毎日を送るのか
それとも屋敷に秘められた何かが明かされるのか
続きが気になる
弐番槍ぐっじょ! これは続きが気になる
職人のお二方GJ!!!
ロリにお姉さんに熟女…
まさにハーレムの名に相応しいスレになりましたねw
>>717 三番手GJ!
急展開(゚∀゚)キタコレ!!
屋敷の謎も気になるが残り二人の出方もすげー気になる。
学校でもフラグが建つのだろうか・・・・・。
面白い!
続き楽しみにしてますよ〜
GJ!
・童貞相手に喜ぶ女性
・急展開で濡れ場
・安易に複数プレイ突入
・そして主人公大好き
これだ、僕はこういうのが欲しかったんだよ!
…ふぅ。GJ。
右手で握手は不浄だからやめておくぜw
…ふぅ。女狂屋敷奇譚の人乙
楽しませてもらってるぜ
キャバクラさんも女狂屋さんも超GJ!! 素晴らしかったんだぜ!!
女狂屋敷奇譚すごいなもうハマってますぜ。
・・・・そういや劇中の放火魔はまだ捕まってないんだよな、テレビで見てたが
放火犯がテレビのインタビューに出ていたりする事もあるなら意外と土地勘
のある奴が犯人なのかもな。
推理小説風ハーレムー? トランスフォーマー見て倉庫のやつ思い出してしまった
犯人はきっと女性のうちの一人だよ
「犯人のこの中にいる!」
時刻表片手に地方の事件捜査に関わる警視庁警部の出番ですね
それとも、刑事局長の弟のジャーナリスト?
元ホストの脳科学者?
屋敷放火犯はアパートのとは別人で
祖父(だっけ?)の愛人の方の孫とかで
焼身自殺しようとしたけど主人公が駆け付けるのが早くて
とかで
のちハーレム構成員化とかだったら嬉しい
しかしあの火事以降見回りするようになってアパートのに気付けたと思うと
火事の原因は家に女性を求める、屋敷の呪いとかじゃないだろうかw
脱サラしたミリタリーコートの刑事とか
サングラスにショットガンの刑事とか
>>735 それは推理小説風じゃなくてアクション刑事モノだろw
西部警察なんて懐かしすぎるw
スーパーZの格好良さは異常
某サイトのスーパーZレプリカ完成はいつの日か・・・
>>729 俺は新作見た。
トランスフアッショナー・リベンジが楽しみですな。
今日はターミネーター4見てきた。
ごめん、誤爆
未来から来たロボット娘によるハーレムか……
そういえばターミネーター4って死刑囚がサイボーグにされるんだっけ?
>>742 未来から来たボディガード兼恋人or愛人ロボット娘もアリですよ。
>>744 ネタバレになるからあれですが死刑囚はサイボーグでT-600とかは
アンドロイド(完全なロボット)。
ああでもターミネーター2とか3なストーリーをもっとロボットの数を広げて
暗殺者で高性能で無慈悲でクールな女ロボットVS未来の自分から送られてきた性能は劣るけど優しく献身的で家事万能な女ロボット
にしちゃって
さらに最後には敵がバグ起こして恋に目覚め主人公の仲間になって
また未来から敵が〜
とかいうふうな無限連鎖暗殺ハーレムも面白いかも知れない
マジか……ご冥福をお祈りします
>>748 うぉマジか・・・
好きな作家の死は何度経験してもショックだな
>>747 むしろそこは、主人公を調教して無力化させようとするS型セクサロイドと、
それを阻止するため主人公にSの快感を教えようとするM型セクサロイドでいいよ
>>742 今週のドラえもんが、そんな感じの話だな。
「ご愁傷様、矢代君」は移ってこないのかなぁ
連絡手段があれば、直接お願いできるんだけど
作者氏が言い掛かりをつけられてスルー出来なかったのが残念でならない
>>753 無理だと思った方が良い
仮に移ってこれたとしても今度はこっちが犠牲となる
飛び火しはじめてるしな他のスレに
個人的には天使と悪魔とメイドが好きだったんだが
規制がしやすい外部掲示板に「ご愁傷様、矢代君」の作者氏が来るのなら
まだいいんだがなぁ。
IDで規制が出来るスレに来ても荒らし対策が取れないし告訴も出来んしな。
外部掲示板なら相手のISPによっては(゚Д゚)ゴルァして契約者に対する警告など
の処置も取れるんだけど。
何かあったのか?
どうでもいい。
どこで書くか、なんてのは作者が決めること。
このスレで書いてくれなんて厚かましいラブコールはむしろ作者にとっても迷惑。
>>756 他スレの問題をここで言うのもあれなんで、その辺は該当スレを見た方が良いかと
>>757 確かに書いてもらえるのなら、どこでも良いですね
他スレの話をここで出されても
空気嫁としか言いようがないんだが
そもそも話題に出すなよなって話だわな
マルナカでペプシ「しそ味」売っていたから買ってみたが・・・なんというか
名状しがたき味だな
ごめん、誤爆
擬人化ゲテモノ飲料ハレームまで読んだ
ハーレム要因がきゅうりとしそしか思いつかない
とうがらし味の酎ハイがあった。
以下、だからどうした禁止
女医と双子のペッパー姉妹もお忘れなく。
メッコールはどんな女の子なのだろう
くのいちサスケと腹筋の割れた力水だな。
スイスから来たコーヒースカッシュも仲間に入れてほしい。
>>767 > メッコールはどんな女の子なのだろう
統一教会の女の子
むかし変な缶入り飲料にこったことがあった
メロンクリームソーダもたいがいだったが、コーヒーソーダに勝るものはなかった。
アートコーヒーではジョッキコーヒーとして出していた。
ボアジュース
炭酸茶ティースポーツと洋ナシソーダも忘れないでください
アンバサとかどんな味だったか忘れた
アクエリアスマックスもなかなか
なんかゲロっつか胃液っぽい苦さの薬味だったか
うん、ろくな擬人化イメージが湧かねえ
一瞬違うスレに来たのかと思った。
こんにちは、初投下させていただきます。
題名は「Sweet Vacation」となります。
長いので、一話づつ投下させていただきます。
第一話「四姉妹と姉さんと僕」
「祐貴、起きて」
聞き覚えのある声に反応し、ゆっくり目を開ける。
「もうちょっと寝てたかったかな?」
そう言って笑う、水色のTシャツに純白のロングスカートを纏った、長い黒髪の女性――僕の義理の姉、高村春花。
「……いや、いいよ」
体を起こし、まわりを見る。
見慣れた姉さんの車の内装と、そして窓の外に見える二階建ての大きな家。車が止まっているということは……
「着いたの?」
「うん」
にこりとうなずき、車のドアを開けて、
「さ、一緒に行こうか!」
僕の手をとり、姉さんは家の玄関へと向かった。
インターホンを押してしばらく待つ。
『はぁ〜い……』
のんびりした声が聞こえてきた。
「ジェシカ、春花よ」
『あら、すぐに開けますね〜』
ガチャリと鍵の開く音がして、ドアが開く。と……
「ええええええええええええ?????」
僕は目の前の光景に、つい驚愕の声を上げてしまった。
というのも、目の前に金髪巨乳の美女が、しかも黒くて露出の多いチャイナドレスで出迎えてきたからである。
「あらあら、どうしたの〜?」
いや、普通驚きますって。
「……で、あなたが春花の弟さん……」
「高村祐貴です」
リビングで、とりあえず挨拶タイム。
「私がジェシカ・レッドハートよ。これから一ヵ月、よろしくね」
ジェシカさんは本当にゆっくりと喋る。姉さんいわく「性格通り」らしい。
ただ僕は、ゆっくりゆったりしていられる状況ではなかった。何か仕草をするたびに、その豊満な胸が揺れるのだ。しかも今はテーブルを挟んで真正面に向かい合っている。いやが応にも視界に入ってしまう。
「妹たちは夕飯の買い物に行ってるから、また後で紹介するわね」
勃ち上がる股間の一物を必死にセーブしようとして、話をまともに聴けなかった……。
とりあえず、姉さんと僕に用意された二階の部屋に荷物を運んだ。
ここで一ヵ月間、姉さんの幼なじみであるジェシカさん達にお世話になるのだ。
と、突然、
「祐貴……」
あたたかいものが後ろからくっついてきた。姉さんに抱きつかれたのだ。
「ちょっ、姉さん」
「さっきさぁ、ジェシカの身体見てさぁ」
姉さんの細い指が、ゆっくりと僕の股間に触れる。
「勃ってたよね、ここ」
ズボンの上からなのに、指の刺激がすごく気持ちいい。
「ね、姉さん……」
「私の前で他の女の子に欲情しちゃった責任、とってもらうわよ、祐貴……」
気付けば姉さんは、すでにいきり立った僕の肉棒をズボンの外に出し、根元を右手でそっと撫で始めていた。ここは他人の家なのに、と言い出したいのに、理性が、徐々に歪んでいく。
「姉さん……」
「気持ちいい?」
「うん、気持ちいい」
後ろから、熱い吐息が耳に掛かる。
小さく、くちゅくちゅと音が聞こえたので振り返ってみると、すでに姉さんはスカートの中に左手を入れ、中で自分を慰め始めていた。ああ、もう僕も我慢ができなくなってきた。
「姉さん……」
「祐貴、わ、わたしのっ、はじめてもらってくれた祐貴っ、あぁ……祐貴はぁ、私に、あっ、あ、欲情してくれれば、うあぁっ、うぅ、いいのぉ……」
そう。姉さんと僕は、恋人同士。
三ヵ月前、僕の20歳の誕生日に、僕らは初めて身体を重ねた。
お互い童貞と処女、初体験は色々大変だったけど、今は互いに気持ち良く愛し合えるようになった。
「姉さん……姉さんっ!」
姉さんの方に向き直り、左腕を背中に回しながら右手でスカートを上げ、そのまますでに染みが見えるショーツの中へ指を這わせていく。
「あ…あぁ…」
更なる快感を心待ちにしているような表情の姉さんを見ながらやがて、蜜の溢れる場所を捜し当てると、その中へ人差し指を挿入する。
「祐貴…お姉ちゃんね、おねえちゃん、あ、あっ、ゆうきの、ゆうきのゆびでっ……」
涙を浮かべながら、喘ぎ続ける姉さん。その姿がいとおしくて、ついついそのままベッドに押し倒してしまう。
「祐貴……」
「姉さん……」
ショーツをずらし、もう我慢汁が出始めている僕の肉棒を入り口にあてがい、にちゃにちゃと音を立ててみる。姉さんのピンク色をした蜜壺はきれいに開き、今か今かと挿入を待っているようだ。
「入れるよ……」
無言でうなずくのを確認して、正常位で一気に奥まで貫いた。
「ああぁぁぁーっ!!」
彼女がビクッ、と軽く体を震わせ、強く僕を抱き締める。逸物を通して伝わってくる、あたたかい膣内と愛液の感覚に、つい射精しそうになるが我慢し、小刻みに腰を打ち付けていく。
「あああぁ、あっ、あっ、ああっ、気持ちいいっ、ゆうきのおちんちんきもちいいっ!」
夢中で喘ぎ続ける姉さん。一度腰を打ち付けるたびに、彼女の肉壁が逸物を包み込み、強く締め付ける。だんだんと感覚が昂ぶり、精液を放とうとする本能を止められなくなっていく。
「姉さんの中に、中に出すよ!」
「いいよぉ!私の中に、祐貴の、ゆうきの熱いのぉっ……祐貴の熱い精液たっぷり出してぇぇっ!」
ドクッ、ドクドクドクドクドクドクッ……
その瞬間、姉さんが絶叫し二人の身体が震えたかと思うと、そのまま射精が終わるまで硬直する。
強く抱き合ったまま、中出しの満足感に浸る二人。
「はぁ…はぁ……はぁ………」
「姉さん……」
姉さんは呼吸を整えるのがやっとなぐらいに疲れているようだった。きっと一緒にイッてしまったんだろう。
それから、二人で繋がったままどれだけ抱き合っていただろうか。
部屋のドアをノックする音で、僕らは我に返った。
「祐貴く〜ん、春花〜、夕飯ができたわよ〜」
ジェシカさんの声が聞こえる。
「あ…どうしよう…」
「大丈夫よ…祐貴も私も着たままだし…パンツは汚れちゃってるからはきかえるけど、それ以外は大丈夫だから」
「うん…」
精液と愛液にまみれた肉棒を引き抜いて、ティッシュで拭き、そしてズボンの中にしまう。
姉さんが下着を履き替えた後、二人で一階のリビングに向かった。
ドアを開けて中に入る。と、
「うわ〜っ!ほんとに男の子だ!!」
「あら、かわいいわねえ」
「男の子!男の子!」
見知らぬ女性が、三人。
どうすればいいか固まっていると、その向こうから声がした。
「祐貴くん、紹介するわね〜」
相変わらずのセクシーな衣装を身にまとったジェシカさんが登場した。
そしてさっきの三人が、彼女の隣に並ぶ。
「じゃあまず、この子が次女のローザ」
ジェシカさんのすぐ隣に立っている、タータンチェックのワンピースに赤縁のメガネをかけた、お姉さんっぽい女性が握手を求めてきた。
「ローザ・レッドハートです。よろしくね」
「よ、よろしくおねがいします」
手を握ると、ほんわかしたあたたかさとシャンプーか何かのいい匂いがする。
と、急に彼女の体が近づいて…
「話には聞いてたけど、本当にかわいらしいわねえ」
耳元で、ささやかれた。
「え…」
「ふふふ、よろしくね」
すぐにローザさんは離れ、にっこりと笑った。
顔の表面が、熱くなるのがわかった。
「もう、ローザは相変わらず誘い癖が直らないわね〜…じゃあ次、三女のクリス」
今度は肩ぐらいまでのツインテールに、迷彩柄の…タンクトップ?下着?それに青のホットパンツという、なかなか露出度の高い女性が前に出た。
「ふふっ、ボクがクリス・レッドハートだよ。同い年だから呼び捨てでいいからね。よろしく!」
一歩踏み出されたせいで、胸の部分がタンクトップではなく迷彩柄の下着であることに気づいてしまう。
「あ…あの…その…」
ん?と首をかしげるクリスに、ローザさんが小声で言った。
「あのね、祐貴くんはあなたの下着に目が行っちゃってるのよ」
それでもクリスはにこっと笑って、
「ボクのこんなぺったんこな胸見ても、なーんの意味もないじゃん!それより姉さんたちやレイミィの巨乳を見たほうがよっぽど目の保養だよ!」
うーん、その、何だ。
焦点が違うと言うか…その…
「わ、わたしの…おっぱい…」
突然、呟く声。
その声のするほうを見ると、メイド服を着たセミロングの少女が赤面しながら立っていた。
「その子がレイミィ。レイミィ・レッドハート。祐貴くんより2つ年下かな」
クリスがフォローしてくれた。
「あ、あの…レイミィ……です…よろしくおねがい…します…」
ぺこり、と俯きながら頭を下げるその姿は、正直言ってとても可愛かった。
「さぁ、これから私たち四人と春花と祐貴くん、6人でしばらく暮らしていくことになるから、みんなお互いに仲良くするのよ〜」
ジェシカさんはそう言って、ニコニコ笑っていた。
そして初めての夕食。
話題は主に、僕や姉さんの住んでいた町のことや、クリスによるこの街の名スポットの紹介などで、とても楽しい時間を過ごさせてもらうことができた。
「ごちそうさまでした!」
夕食後、自分たちの部屋に向かう。
リビングのドアを開けて、階段にさしかかろうとした時、
「祐貴くん」
ジェシカさんの声。
彼女の方を向き直ると、そこには…
「おねえさんのお部屋に、来て欲しいな…」
顔を真っ赤にして、潤んだ瞳で僕を見つめるジェシカさんの姿があった。
第一話END
第一話はここまでです。
とりあえず導入と言うか、主人公と何の関係も無かった四姉妹とのSEXのきっかけをもたせるために、
春花との絡みを入れました。
第一話の時点ではまだハーレムSEXなどのシーンはありませんが、ここから四姉妹と春花を交えたいろんな展開を作って行きたいと思います。
GJ! です。 外人さんかぁ……。予想外だった。
>782
乙。汁粉セーキでも飲んで下さい。
GJ、続き期待してる
乙♪まーるいー♪アーイをー♪ショッ・ピン・グー♪マールナカー♪マルナカー♪
何だこのスーパーハーレムは。
>>790 > ハーレムじゃないんだがメイドモノの小説やエロ漫画ってハーレムとタイトル
> に付く物とまでは言わないが地雷率高かったりするのかな。
なんか無駄に読みにくい日本語なんだけど、要約するとこういうことか。
>メイドモノの小説やエロ漫画って地雷率高かったりするのかな。
(リンク先のエロ漫画タイトルは『メイド嫁』)
ハーレムじゃなくて、タイトルにハーレムの付かない漫画の話題なんて、このスレで話すことか?
なんつータイミングで誤爆を……orz
今月購入したさくらさくらと鬼うた
嫉妬だなんだと言ってもどうせいちゃいちゃ似非ハーレムED有ると思ってやってたら
あばばばばば
何故鬼うたなんて買ったしw
イチャ甘姉ラブと見せかけて鬱展開なんだっけ?鬼うたって。
くわしいことはわからんが。
おっと、まだバレはやめてけれ
>>796 いやもともと全キャラヤンデレをうたっているので
鬱展開でも間違いでは全然ない
今週は「女狂屋敷奇譚」はお休みかな?
ヒロインが主人公に依存しているところがとても良いです
新スレ立てるか?
あのブランドのゲームに無警戒で飛びつくやつなんざいないだろw
>>800 900か480KB越えてからでもいいんじゃない?
太陽系ハーレム
森の擬人化仲間たちハーレム
>あのブランドのゲームに無警戒で飛びつくやつなんざいないだろw
そ、そうなんだ・・・次からは気をつけるわ・・・
男の主人公がひとりで 女の子しかいない って環境からガチに固めてるハーレムが苦手
女の子にも男を選ぶ選択肢があってその上で主人公オンリーみたいな感じが好き
確かに他に男がいたら絶対そっちに行くだろってキャラが出てきて萎える事はある
モブの男がいたほうが優越感に浸れるしな
たまについうっかりモブに感情移入しちゃって、本気で嫉妬する俺はまだまだだな
なんというか決して大きくない3,4人程度のハーレムで
ちゃんと好きになる模様だったり理由だったりを描いてくれて
主人公を取り合いながらも表面上は仲良くしてるギスギス目のハーレムが好きです
本当は独占したいんだけど〜みたいなかんじが好き
なぜは主人公が女子校に転入してハーレムもいいけど、
普通の共学で主人公にだけ女の子たちが寄ってきて、他の男子生徒が
「なんであいつだけー」とかボヤいてるみたいなのがいいよね。
主人公にモテるだけの能力があれば感情移入できないというし
主人公が無能だとなんであいつがモテるんだというし
設定を用いてヒロイン達との接点を設ければありきたりだというし
男が主人公しかいないんだから仕方ないだろうといえば女の子にも選択肢を設けろというし
金で解決しようとすればそれは違うというし
モブ男をつくれば寝取り寝取られいうし
モブ女なんかつくろうものならなぜ彼女がハーレム入りしないのかというし
処女非処女でまたひと悶着あるし
ヒロインが仲良くするとレズだレズでないいうし
ヒロインがギスギスすると仲良くしろというし
ヒロインが能動的過ぎると主人公を立てろというし
主人公が王様過ぎるとあいつはヒロインをなんだと思ってるんだというし
ショタは怒られるし
ショタでも成長すればいいっていうし
これぐらいめんどくさいハーレムが好きだな
えーっと、サーセンwww
学校の先生ってことか
>>812 ヒロインが俺らで主人公がハーレムSS作者だな
たくさん好きなSS作家さんがいる俺なんかはどう考えてもビッチです、ほんとうに(ry)
スレ住人の好き嫌いやリクなんか、いちいち聞いてたら何も書けないよ。
自分が好きなものだけを書く、それが一番。
投下前に「こんなの投下しますよ〜」って注意書きとNG設定が出来るタイトル
などを明記してくれればいいけどね。
読みたくない場合はそれでスルーできるし。
>>817 スレタイネタとテンプレぐらいは、書き手の妥協点に入れてもらいたいです
俺が埋めるから、誰か次スレたててクレー。
誰も立ててくれぬから、寝る。
わがままな奴だなw
次は23Pか。
スレタイどーする?
おまかせ
【体も心も】【大好き】
【また一人】【増えた】
【スキスキ】【ご主人様】
とか
【死ぬまで】【一緒】
【三股?】【いいえ四股です】
【大人も子供も】【おね〜さんも】
文字数制限があるので、まえうしろ合わせて全角6文字文だっけか?
>>828 いちど御仕えすると決めたら、死んでからもハニワのように御傍に控えるのです、ってどこかのメイドさんが言ってた。
おがきちかだな
いや、ハーレムじゃないけど
【愛で全て】【解決】
【心も体も】【繋がる】
今回は>828で。
次は【死んでも】【一緒】で。
【全員】【俺のもの】
【ニューヨーク】【マンハッタン】
個人的には
>>824の【体も心も】【大好き】がいいな
ハーレム
>>837 一応いっとくが「ヨウ」の字が違う
兵馬俑、だよ
>>829 _,,,,、-‐‐-、- 、 ~"=―"
_ / ~ヽ ヽliiヽ_ _~< ハニワは
,‐-/ |_/'|/~"'ヽ、 ', '.!li ~lヽ'-、
l | | l l''┬-、 ヽ l l| iil/ii_,;lニ>
' |/ l / |i l/~ヽ ヽ l il|ili/ iil/lli''). 死ねぇっ!
|/.,-l ',ll ', ilil/ill!i!i!!_,,=ニ-‐,
\ l ヽ',li ' ,lililllil!lll!!!iil!, ''ilil/!l|〃- 、,-、
:| l\ ヽ ヽヽ,, `i-!il!!ll,, -'" /ll/!l//!// / |,-、 ,-、 /
:| | |\ |\ \二//! !!|l|-‐''"〃lili/lili'ilil/ l /~i''ヽ / ll
:| l ', >', ヽ ` ‐‐-┴‐ニ'/!ii!!_,, --´'ヽ l V
:l l ヽ ' , ',/~"'''‐┐, ‐'/-‐''" |l!llll!li ',
l l ヽ └、__ "/〃ノノll!i/l!lllii!!i |
:l "'-_ "'' ‐´/!!//!l!!/l!liillii!!ii /
l l "''''''''i''""~!!!!//!!! /lll!!!!iii /
>>838 ありがとう。
正直思い出せんかった。
兵馬俑でいいのか?
>>839 はいはいヒミカの子供というだけで十分十分
8時過ぎで良ければ新スレたてるけど?
スレタイは
【死んでも】ハーレムな小説を書くスレ【一緒】23P
これでいい?
あとテンプレの他スレ誘導用の嫉妬スレがほぼ機能してないから、削った方がいいのかね?
いちおう、落ちるまでは入れといたら?
>>843 了解、今回はそのままでいくと。
残業にならぬように祈ってくれ…
845 :
名無しさん@ピンキー:2009/07/02(木) 18:14:10 ID:1yQlPkGD
乙!
なんか純愛かヤンデレっぽいスレタイだなw
乙!
たまには純愛(依存?)っぽいタイトルでもいいんじゃね。
話は変わるが昔話ベースのハーレムもいいかもなぁ。
かぐや姫の男女逆バージョンで月の王子様がやってくるパターンとかよ。
実家から追手がやってくるパターンとかもアリアリだね。
乙!
>>848 追っ手もハーレム要員なんですね。
かぐや姫が出たんなら、浦島太郎でも。
竜宮城ハーレム。
たこ型美少女・・・ヒトデ型美少女・・・ごくり
852 :
820:2009/07/03(金) 14:55:07 ID:dQsWOHVQ
さぁてそれでは、始めるぞ!
まずはこの粉末。
派手な原色のその粉を、専用の容器に入れて、分量通りの水をくわえる。
そしてえ、よぉーく混ぜ合わせる。
こねこねこねこねこねこねこねこねこねこねこねこねこね、
こねこねこねこねこねこねこねこねこねこねこねこねこね、
こねこねこねこねこねこねこねこねこねこねこねこねこね、
紛らわしいが、『ねこねこ』じゃないぞ、『コネコネ』だからな!?
ついでにいっておくが、これは決して「ねるねるねるね」に代表される、ベルフーズ社の駄菓子ではない。
じゃあ、僕がいったい何をしているのか、というと。
「おう、駅弁、お前なにやってんだ?」
と、僕が(心の中の)みんなに説明してあげようとしていたところに、先輩がやってきた。
この人は僕の先輩で、なんだか暇になったら僕のところに遊びに来る人だ。
そしてそのたびに、僕を連れ出していろいろな遊びを教えてくれる。
「んー? なんだなんだ、そんな奇妙な色の粉を混ぜ混ぜして。 『ねるねるねるね』か?」
ちがいますよ、先輩。
これ、『ゼルゲノム』ですよ。
『ゼルゲノム』ってのは、とある大手企業が発売しているオモチャなんだ。
どういうオモチャかというと、さっき僕がやってたように、特殊な粉を水でまぜあわせ、
タイヤキの金型みたいな奴に注ぎ込んで小さな怪獣の人形を作って遊ぶものなんだ。
遊び方を簡単に説明すると。
まず、怪獣フィギュアの型の種類を決める。
このモンスターの型は、頭と身体を別々の型を組み合わせて、オリジナルのモンスターが作れるんだ。
そこに、骨組みとなる骨格部分を挟み込み、さっき作ったドロドロの液体を、注射器のような器具でどくどくと注ぎ込む。
そうして型を開くとあら不思議、中からはゼリーのようなモンスターのフィギュアが出てくるという、アカデミックなオモチャなんだ。
「ったく、おめーもツマンネーもんで遊んでるなぁ。」
ふふふ、先輩、これはただのゼルゲノムじゃないんだぜ。
普通のゼルゲノムでは飽き足らなくなった僕が、型も骨組みも自作して、オリジナルのゼルゲノムセットを作ったんですよ。
なんと、モンスターじゃなくて、女の子のフィギュアなんです!
しかも、『頭パーツ』、『上半身パーツ』、『下半身パーツ』三分割だ!
頭パーツは、ツンツン顔のツンデレタイプ、笑顔の優しい癒し系タイプ、おすまし顔の大和撫子タイプの三パターン。
上半身はご想像の通り、巨乳、美乳、貧乳の三種、下半身は小尻、美尻、ムッチリお尻のこれも三パターン。
この組み合わせで、27種類の女の子フィギュアが作れるのだ!!
さらにさらに、注入するXG液(ゼルゲノム液)の色を変えれば、カラバリまで楽しめるのですわ!!
カラダの色はその女の子の性格を表すんですよ〜!(脳内設定)
こうして作った、ゼルゲノム娘たちをどっさりと並べて、ゼルゲノムハーレムのできあがりって寸法ですよ!!
さぁ、粉を分けてあげますから、先輩も一緒にゼルゲノム作りましょうよ!
歌いながら粉を混ぜると、メチャ楽しいですよ!?
さぁ、はい!
♪ま〜ぜまぜま〜ぜ、ま〜ぜまぜま〜ぜ
♪ゼルゲ〜ノム、ゼルゲ〜ノム
「つまらん。」
・・・って、ノリが悪いですねえ。
「おまえも、こんな暗い遊びをしてるから、彼女の一人もできないんだよ。」
ぐ、・・・いいんですよ、僕には人間の彼女なんていりません!!
生身の女の子なんて、どうせ中身はグニョグニョのブチュブチュで、ろくでもない奴ばっかりなんですよ!!
それに比べて、アニメやフィギュアの女の子は、僕を裏切らないんだっ!!
「・・・奥さん、僕は、僕はもう!!」
「ああ、やめていけないわ、駅弁の先輩さん!! 私にはとりあえず夫と息子が・・・!」
そこ! 先輩! 僕がオタク臭いドロドロの情念を吐き出してる隙に、うちの母親を口説かないでください!!
かーちゃんも!! いい年してヨロめかない!!
「ったく、しゃあねえなぁ。俺がもっとすごいゼルゲノムを作ってる奴らのところに案内してやるぜ。」
え? そんな人達いるんですか?
「ばかだなぁ、ゼルゲノムは結構ディープなファンがいるんだよ、知らなかったのか?」
いやあ、ゼルゲノムでオナホ作る人がいることくらいなら知ってますけど・・・。
「オナホなんかメじゃねえぜ。」
そうして先輩に連れてこられたのが、イベントの殿堂、ビッグサイト。
夏と冬にはすごいイベントが行われることで有名だけど、なんだか今日も、それらに負けず劣らずの人だかりだ。
「そりゃそうだ、今日は『ゼルケ』の日だからな。」
なんすか、それ。
「ゼルゲノムマーケット、略して『ゼルケ』、日本中のゼルゲノムファンが集まって、同人ゼルゲノムを販売するイベントだ。」
へえ、そんなに人気があるんだ、ゼルゲノム。知らなかったなぁ。
「はい、サークル『あからさま』の新作出たよ〜! 綾波レイの等身大1/1ゼルゲノムだ〜!!」
「こっちはサークル『水に流す』でーす! 新作は1/1長門ユキの多色錬成バージョンでーす!!」
「なんの、我々サークル『伊丹米』は、キャストオフ可能な等身大けいおんキャラのゼルゲノムフルコンプだ!!」
はー、すごい熱気だ。賑わってますねぇ。
あっ! 一騎当千の関羽の等身大ゼルゲノムだ!! あの巨乳がぷるぷると震えてるぜ!!
おっ! 侵略イカ娘まで! しかも触手、ゲソ付きじゃないか!!
すごい、すごいぞーーー!!
買う! 買う! あれもこれも、買いまくってやるぜーーー!!
「ふっ・・・、青いな。」
あれ? 先輩は買わないんですか?
「あたりめえだ、こんな同人ゼルゲノムなんて、俺からすればママゴトみたいなもんだ。」
そうですか? じゅうぶん凄いと思うけどなー。
「お前に、本当のゼルゲノムを教えてやる。ついてこい。」
なんだか山の奥に来ましたけど、先輩、ここは?
「ここは、ゼルゲノムの人間国宝がいる山だ。この奥にいる職人が、ものすごいゼルゲノムを作っているんだ。」
山籠もりしてゼルゲノム作ってる人間国宝がいるんですか。
あっ、どこからかゼルゲノム錬成の歌が聞こえてきた!
♪ま〜ぜまぜま〜ぜ、ま〜ぜまぜま〜ぜ・・・
あんなところに山小屋がある! 歌はあそこから聞こえてるみたいだ。
「職人が気を散らすといけないからな、そっと窓から覗いてみろ。」
いわれてそっと、窓の隙間から中を覗いてみた。
すると、中ではなにやら怪しい護摩壇がたかれ、祈祷師みたいなジイサンが榊の枝をふりながら、奇声を上げてゼルゲノムの歌を歌っている。
しばらくその儀式が続いたあと、ようやくジイサンが護摩壇の中から、ゼルゲノムの中に入れる骨格を取り出した。それはかなり大きく、等身大の人間の形をしている。
続いてその骨組みを、冷蔵庫みたいな大きい型の中に装着し、ドロドロのゼルゲノム液を大量に注入した。
そしてまた、そのジイサンはゼルゲノム錬成の歌を祝詞のように歌い出し、ばっさばさと榊の枝を振り回す。
そして完成、ゼルゲノム!!
がこん、と大きな型が割れて、できあがったのは可愛らしい女の子の形をしたゼルゲノム。制作中は見たところ肌色一色しか使ってないと思ったのに、出来上がりはなんとフルカラー多色錬成だ。
とくに何かのアニメキャラというわけではないオリジナルデザインの女の子だけど、すごく可愛らしく、素晴らしい完成度だ。
そんな出来映えに、さすが人間国宝だ、なんて僕が感心していると、もっと凄いことが起こった。
なんと驚いたことに、そのゼルゲノムが動きだしたのだ!!
そのゼルゲノムは、まるで生きてる女の子のように動き出し、ジイサンのために黙々と米を炊き始めた。
炊飯器の中に、研いだ米と、ペプシコーラしそ味をぶち込んで、炊き込みコーラご飯しそ味を作っている。
すごいぜ、こんな女の子、僕も欲しい!!
僕を弟子にしてください!!
僕はそのあとすぐさまジイサンに頼み込み、弟子にしてくれとすがった。
「ゼルゲノムの道は険しいぞ?」
かまいません!
夢にまで見た、生きてるゼルゲノム女の子ハーレムのためならば、少々の苦難なんて問題ありません!!
「うむ、わかった!」
そして僕は弟子入りし、過酷な修行を続けていった。
手刀で竹を割り、川から跳ねた鮭をキックで仕留め、熊を一撃で倒す!
うおーーーーっ!!
僕は、ゼルゲノム奥義を手に入れたぞー!!
「うむ、免許皆伝じゃ。山を下り、己の感じるがままゼルゲノムを錬成するのじゃ!」
はい! 師匠!!
「奥さん、奥さん!! ぼかーもう!!」
「ああやめてやめて、私は人妻なのよ!?」
ええい! 人が修行してる間に、人の母親を口説かんでください!!
「なんだ駅弁、修行は終わったのか。」
はい。免許皆伝はもらいました。
「ふーん、じゃあ、俺に一人くらい、可愛いゼルゲノム少女を錬成してくれよ。」
いやですよ。
作った女の子をほかの男に渡すなんて、たちの悪い『寝取らせ』じゃないですか。
そんなことしたら、スレのみんなから総叩きにあいますよ。
僕はこれから、僕のためにしか女の子を作りませんからね。
「ちぇ、つまんねーな、じゃあ俺は帰るわ。」
そうして先輩は帰っていった。
ようし、じゃあ、早速錬成だ!!
♪ま〜ぜまぜま〜ぜ、ま〜ぜまぜま〜ぜ
♪ゼルゲ〜ノム、ゼルゲ〜ノム
きえーーーーーーいっっ!!
ぴしゃーーーん!!(カミナリの音)
そうしてとりあえず、五人のゼルゲノム少女を作り出した。
もちろん、修行のたまものの生きてる骨格を中に入れているから、生きてる動く、可愛く笑う!!
標準的な肌色に赤い髪の毛のゼルゲノムは、おてんばだけど好きになった相手には照れちゃうシャイな女の子。
雪のように白い肌に緑の髪の毛は、癒しのゼルゲノムだ!優しく僕を慰めてくれるぞ!!
小麦の肌の日焼けゼルゲノムは青い髪の女の子。クールだけど、僕の側にぴったりプルプルと引っ付いて離れない寂しがり屋さんだ!
褐色の肌のインド系ゼルゲノム少女は、金色の髪を大きなポニーテールにまとめている。子供っぽい感じのロリっこだ!
浅黒い肌の女の子は、銀色の長髪をツインテールに結わえたゼルゲノム少女。神秘的な雰囲気の、謎少女だ!!
これぞ、僕の夢が叶った瞬間、ゼルゲノムハーレムの完成だ!!
さてと。
それじゃあ早速、いただきまーす!!
「ああん! 駅弁さんステキー!」
「もっとやりたいように犯してもいいのよ?」
「すき。すき、駅弁さん・・・。」
「ああん、駅弁おにいちゃん、気持ちいいよー!!」
「ああ、素晴らしい、駅弁様・・・。」
どの女の子のあそこも、グニョグニョしていて気持ちいい。
オナホなんか目じゃないぜ!!
もう我慢できない、射精するぜ!!
最初の一発は、どの子に出そうかな?
ええい公平に、全員まとめてぶっかけじゃあああああ!!!
「おおっと、忘れておったわい。」
うわ、師匠!!
射精の瞬間に現れんでください!
「言い忘れておったけどな、このゼルゲノム少女は、普通のXG分解液は効かない代わりに、男のザーメンで分解するのじゃ。」
そ、それを早く言えーーーーー!!
びゅーーーーーーーーーーーっ!!
どろーーーーーーーーーーーり。
「・・・・・・おい、駅弁、なにやってんだ?」
ああ、先輩、実はですね。
あれから、ゼルゲノム少女を溶かすプレイにはまっちゃって。
女の子たちの本体は骨格のほうなんで、溶けてもまた錬成してあげれば性格そのままで復活するし、彼女たちも溶けるのが気持ちいいみたいなんですごく喜んじゃって。ちょっと見た目はグロいですけど。
で、そんなプレイを繰り返してたらさすがに僕の精液も薄くなって、粘着力が残ったまま中途半端に溶けちゃったんですよ。
「で、そのまま巻き込まれたってわけか。」
はい。
女の子たちもみんなくっついちゃって、僕もその中に一緒に。
でもまぁ、これはこれで良いかなって思うんですよ。
女の子たちと一つになれて、幸せかなーって。
それじゃあ先輩、これで失礼します。
だんだんと意識が薄れてきました。
夢のようだ・・・新しい世界がくる・・・・・・理想世界(ユートピア)が・・・・・・
あー、ゼルゲノム最高だー・・・・・・。
END OF TEXT
859 :
820:2009/07/03(金) 15:03:36 ID:dQsWOHVQ
最後は諸星大二郎ごっこでシめる。
駅弁君は、たぶん一月後には何事もなかったように復活してます。
肉体がドロドロに溶けて骨格が本体、っていうのは、メタルKを思い出します。
しかし、ググルさんに『ゼルゲノム』ってワード入れたら、検索候補の中に普通に『ゼルゲノム オナホ』が出てくるのには噴いた。
それでは。
3メートルの人かな?
ナイス梅ネタ!!
懐かしい乙
トレジャーガウストといい、マイナーホビーの好きな人だなぁ
読んでくれた方、コメントくれた方、ありがとうございます。
んじゃあ、さくっと埋めて、気分も新たに新スレに切り替えましょう!
863 :
埋め:2009/07/04(土) 04:11:09 ID:R5jq0uuR
「あ、あぁ…凄いぞ、愛しい君…子宮まで蹂躙されそうだ…!うぁぁん!」
「はぁ…!ご主人様の舌が中に、あ、ご主人様の鼻がクリトリスに当たって…あぁん!」
「……!だーりんの指……前も後ろも……!……んん!」
「く……ごめん、いくよ…!」
「出してくれ、私の中を、ん、愛しい君の子種で満たしてくれ…!」
「ご主人様、私も、イきそう、です…!」
「……………イく……!」
「ああああぁぁぁぁぁ!!」
「ふぅ……」
「いかがでしたか?ご主人様」
「勿論、良かったよ。でもよくこの部屋が使えたね。いつも委員の人が使ってるのに」
「うむ。実は友人達に、普段どういうセックスをしているかを聞かれてな」
「え…!?う、うん。それで?」
「最初は見せようかという案も出たのですけれど…」
「だ、だめだよそんなこと!」
「そうだ。そんなことになれば彼女達は間違いなく愛しい君に抱かれることを望むだろう」
「そうなれば私達がご主人様に愛される時間が減ってしまいます」
「………だーりん……優しいから……」
「い、いや、そういう意味じゃなくて…」
864 :
埋め:2009/07/04(土) 04:13:02 ID:R5jq0uuR
「そこで、だ。代替案として…聞いてもらうことにした」
「え…?」
「幸い、その方達は委員でしたのでここの鍵を借りることができました」
「え…?ま、まさか……ひょっとして………マイクのスイッチは…?」
「…………おん……」
「…ということは…今までのが全部学校中に放送されて…」
「ああ。友人達との約束は果たした」
「それに、如何にご主人様が私達を愛しているか、私達がご主人様を愛しているかも皆改めて理解して下さったでしょう」
「………ばっちり……」
「うわぁぁぁぁ……」
「……ん?やけに外が騒がしいな…教師達か?この素晴らしい時間の邪魔をするとは無粋な」
「そりゃあこんなことしたら止めに……ってなんで終わってから来るのかな、先生…」
素直クールハーレム3
放送室かよwwww
学校施設の中でも居住環境として悪い方じゃないかwwwwwwwwww
その発想はなかったw
GJGJ!
>>865 音が響かないように床はふかふかのカーペットだから、
床でごろごろするのに一番適してるぞ?静かだし。
GJ〜!
>>864 これを機に学校中の女生徒(ただし美人に限る)がハーレムに加わるんですね
美人に限るっていう振り分けは、どうやって行われるんだろうかね?
作者の好みとご都合主義と主人公補正
>867
いやだって、窓無いじゃん?
床の事があるから最悪と書かなかったけど、汚したら始末が。
ハーレムでヤるなら、体育館はでかいから床にマットでも敷けば……うん、後始末考えたら放送室より楽か。
トイレはアレだ、よくある精液便所な空気なのでハーレムにはおススメしない。
家庭科室で裸エプロン、理科室の器具プレイ、保健室は言うに及ばず。
図書館や体育倉庫、茶道部部室は特筆するまでも無い。
一番悪いのは、写真部の暗室か。暗くて狭くて何より臭い。
>>872 あー、たしかに換気は悪そうだ。
後始末は最悪にやりにくそうだ確かに。
>一番悪いのは、写真部の暗室か。暗くて狭くて何より臭い。
なにその新入部員が酢酸の容器あけて臭いにやられそうになったり
OBがサウナ代わりにしそうなところ。
>873
田切駅までイッた僕を釣って楽しい?
楽しいよなぁ。何か書き込む度に料理レシピが増えて良く困ったスクリプト常駐スレよりは。
ゴメン、赤味噌と白味噌がヤンデレと言うイメージが浮かんで。
下手打つと合わせ味噌になってハーレムで無くなる。
鯛「では、なめ味噌ハーレムで」
青唐辛子「シャキッとしろよ!」
味噌煮込みうどん「そんな区切ったら不便だがね」
ピーナッツ味噌「どうでもいいジャン?」
ふうき味噌「この中に、裏切り者がいましゅ!」
久し振りの容量いっぱいでしたね。
みなさん、お疲れ様でした。
*'``・* 。 血が繋がってる一歳差の超美少女な妹と
| `*。 御近所に住んでる妹系小五ロリ少女と
,。∩ * ほんわかしたふわふわ系お姉さんと
+ (´・ω・`) *。+゜ 元気印な金髪ツインテのツンデレ少女と
`*。 ヽ、 つ *゜* 袖を引っ張る無口甘えんぼうな後輩と
`・+。*・' ゜⊃ +゜ 率直に身体を求めてくる明るい犬耳少女と
☆ ∪~ 。*゜ 物影から覗いてる猜疑心旺盛な敏感肌少女と
`・+。*・ ゜ ハーレムにな〜れ