1 :
名無しさん@ピンキー:
■お約束
・sage進行でお願いします。
・荒らしはスルーしましょう。
削除対象ですが、もし反応した場合削除人に「荒らしにかまっている」と判断され、
削除されない場合があります。必ずスルーでお願いします。
・趣味嗜好に合わない作品は読み飛ばすようにしてください。
・作者さんへの意見は実になるものを。罵倒、バッシングはお門違いです。議論にならないよう、控えめに。
■投稿のお約束
・名前欄にはなるべく作品タイトルを。
・長編になる場合は見分けやすくするためトリップ使用推奨。
・投稿の前後には、「投稿します」「投稿終わりです」の一言をお願いします。(投稿への割り込み防止のため)
・苦手な人がいるかな、と思うような表現がある場合は、投稿のはじめに宣言してください。お願いします。
・作品はできるだけ完結させるようにしてください。
SSスレのお約束
・指摘するなら誤字脱字
・展開に口出しするな
・嫌いな作品なら見るな。飛ばせ
・荒らしはスルー!荒らしに構う人も荒らしです!!
・職人さんが投下しづらい空気はやめよう
・指摘してほしい職人さんは事前に書いてね
・過剰なクレクレは考え物
・スレは作品を評価する場ではありません
キモウトの意味今初めて知ったけどヤンデレの妹みたいなのって捉えておっけ?
あとキモって何?
>>1乙
>>4 適当に保管庫の短編を数本読んで、それからじっくりと長編に取り掛かるといい
よし、1人堕ちた。
いちょう2
マジンガー乙
嫉妬スレ住人立ち入り禁止
毎回思うんだが、なぜ5スレ目の番号がないんだ?
つまり5スレ目は実は隠し子で生き別れのキモウトだったんだよ!
昔の病院で、四号室が欠番だった的なものを採用したとか…
4→シ→死 後、十も10→ジュウ→重→重い
普通の病院にはね。
しかしね、先生。あるんですよ。うちの病院には。
4のつく病室が。
例えば、一階103号室と105号室。壁に飾ってあるでしょう。大きな絵が。
あれって実は壁を挟んで両側に掛けられてるんですがね。
額縁を外すとそこにはぎゃあああああああああああああああああああああ!!!!
アヒャ! アヒャヒャ! アヒャヒャヒャヒャッヒャヒャー
残念ながら、普通に付け忘れだよ……
今携帯だから当時のレスをコピペ出来ないけれど
それにしても、キモ姉&キモウトスレの作品を書くのは難しいな
プロットの段階で何も思い浮かべないとは
嫉妬スレやヤンデレスレの時は軽々と書けたのに
どこかにいいネタ落ちてないかな
>>20 スレ創世期においてはプロット?設定?だけの投下もあったんだけどな
今でも上がったネタで即興で書いてくれる人とかいるし保管庫の小ネタとか過去ログ読んだらどうだ?
姉に今までサブで使ってたPC譲ってやったらキモイくらいまとわりついてきて
アレコレ質問されてうざい
>>23 ああ、俺それ兄貴にしてたは・・・・・・アッーーじゃないよ!本当に!
今だとけっこう兄や姉のお下がりのPCってあるよな
で、HDの中に残ってたデータに秘密が……
誰でも触れる所に置いてあるパソコンには人に知られたくない情報は入れちゃ駄目だよな
Linux使うと素人でもHDDの中身覗けるし、LiveCDから起動した時点でパス解析し出すトリとかあるし……
月も雨雲に覆い隠され、星の輝きも失われ、ザーザーと汚水粒子を垂れ落とす。そんな17の夏の夜。
家のリビングで、兄妹揃ってソファーに座り、借りて来たアニメDVDをぼんやりと見る。
『甘いなジャンクマン! お前が壊したのは鎧だけだ!!』
『なんだと!?』
『トドメだッ! 逆タワーブリッジ!!』
『かかったなロビンマスク! ジャンク・クラーッシュ!!』
『なんのっ! ロビン式、風林火山!!』
『ぐああぁぁぁっ!!』
『マッスルタイム!!!』
片腕を頭上に掲げ、勝利を誇示する正義超人。
「まっ、わかってた、けど……さ」
別にアニメが見たかったわけじゃない。ただ沈んだ気持ちを何とかしたかったから、特集の組まれていた棚から適当に借りて来ただけ。
でも、それも無駄だった。アニメのテンションに付いて行けない。引いて余計に心が沈む。
俺は今日、中学校の頃から憧れてた人に告白し、振られた。
その人は綺麗で、綺麗で。儚そうで……手で触れてみたいって思わせる。
長くて艶やかな黒髪に、細くて官能的な身体に、赤くてふっくらとした唇に。
だけどそんな夢は消えた。「ゴメンなさい」の一言で消えた。彼女には、男が居たから。
「っ……らす、さん。あんたを追って、高校まで同じ所を選んだんだけどな」
ふぅぅっ、と二つも深い溜め息。アニメは終わり、チャプター画面に切り替わってる。
でも、これで良かったのかもしれない。募っていた想いを吐き出せただけで良かった。
俺みたいな『普通じゃない奴』は、普通の恋愛なんかしちゃイケなかったんだよ。
「ぢゅぷ……ふぇなコトをかんがふぇて、ちゅっ……ちゅっ、ちゅぱっ、んちゅ♪ あにゅきヘコんれるんひゃないのか?」
心の中を的確に見透かし、舌足らずに性欲を煽る声。
妹は左肩に寄り添って座り、
俺の左手を両手で持って自らの口元へ近付け、
人差し指だけに舌を巻き付けて咥内で弄ぶ。
くちゅくちゅと唾液を含ませてイヤらしい水音を立て、きゅうきゅうと長めの舌で締め付ける。
もはや10分以上も続いてる指フェラ。どれだけフヤけても止めてくれない。妹が満足するまで、止めてくれない。
「んっ……いんや、ただの憧れだったって気付いたよ。もともと……たいして好きじゃ無かったしな」
温かい舌の感触を断ち切る様に、憧れ人への想いを断ち切る様に、どうせバレてる虚勢を張る。
「ちゅぽっ……ったく、強がるなぁアニキ。じゃあ試して、みようか? ふふっ、こっちを見て……白銀(しろがね)くん♪」
妹は指を口から引き抜くと、台詞を喋りながら、俺の名前を呼びながら、声質を急速に変化させて行く。
ふっくらとした唇はそのままで、声はアルトに妖艶に。褐色の肌は白く、ブラウンだった髪は黒く長く、青い瞳は赤くなる。手で触れてみたいって思わせる。
本当に一瞬で、妹の姿は、俺が憧れていた女性になっていた。
「私の事を……好きだったのよね?」
妹は憧れだった声と顔で続きを紡ぐと、唾液でヌルヌルになった俺の人差し指を、細い親指と中指で挟んで上下に扱き始める。
指をペニスに見立てて、視覚から性欲を刺激しようとしてるんだ。イツモノヨウニ……
俺の妹は、唏亜(なくあ)は、普通の人間じゃない。
何かの比喩じゃなく、本当に人間じゃない。
唏亜は産まれ付き身体が弱くて、15歳まで生きられないと宣告されていた。案の定に14歳の冬、病室のベッドで死へのカウントダウンを迎える。
髪の色素は薄くなり、瞳は虚ろになり、肉は落ちて頬はこけた。
俺はそんな妹を見てられなくて、毎日、毎日、祈ってた。妹の手を握り、涙を零して、毎日、毎日。
そんな時、俺の夢の中に、『彼女』が現れたんだ。
ムーの大森林を連想させる緑で埋め尽くすされた木々の避暑地。その奥に在る開けた濃霧の湖。そんな幻想。そんな幻想的な場所で、彼女と出会った。
俺が何故か水辺で突っ立ってると、彼女は『水の上を歩いて』近寄って来る。水面すら波を立てずに、ゆっくり、ゆっくり。
足元まで伸びた赤い髪に褐色の肌、それに青く透き通った凛々しい瞳。ボロ一枚だけを身に纏って、俺と同じ目線で、目前で足を止めた。
霧の中でも、幻想の中でも一層に栄える神秘。それが彼女。
そんな彼女が最初に放った言葉は、
「取引をしようか少年?」
黒い『尻尾』を左右に揺らしながらの一言だった。
俺は特に驚きもしない。
淡々と取引の内容を聞いて、夢の中で、『サキュバス』と契約を交わした。
「契約成立……だな。ふふっ、目が覚めたら妹に会ってやると良い」
この時の俺は、契約の内容を軽く見ていたのかも知れない。
でも、それでも。妹を助けて貰えるとしたなら、何度でもこの契約を結ぶだろう。
身体の丈夫じゃなかった母は、俺達双子を産んだ直後に死んだ。だから身体の弱い妹の相手は必然的に俺になる。友達に遊びへ誘われても断り、妹と二人で本を読む。本当は友達と遊びたかったけど、その欲求を押さえたのは俺だけが健康に産まれたって罪悪感。
父は男手一つで俺達を養う為に何年も夜遅くまで働き、妹が元気になってからは海外で働く様になった。
その日から、二人ぼっちの生活は始まる。妹を生き延びさせて貰った代価を、妹に支払う日々が。
まだ生き延びてるだけだから……全ての支払いが終わってやっと、妹は人間に戻る。それまでは食事代わりに俺の体液を啜り、支払いに俺の精を吸い取るサキュバスとして生き延びてるだけ。
妹と『彼女』。朝と夜の二人の唏亜に、俺は毎日翻弄されてる。
『スクールドズブリドル』
取り敢えず触りだけです。
いいねえ。
GJ、花言葉なんとかビームとクロスしてんのか
デンドロビウムじゃね?
ていうかあの人だったのか。また読ませてもらいます。
いや、ゼフィランサスだろw
>>28 いつもながらエロ上手いな。
GJ
これは期待
35 :
キモウトってあれだよな:2008/08/30(土) 03:46:48 ID:GagHqRTF
キモウトってあれだよな、バナナやウインナーやアイスキャンディーなどの棒状の物を食べる時は兄を見つめながら、兄のアレを想像しながら食べる妹の事を言うんだよな。
キモウトってあれだよな、自分の歯ブラシと兄の歯ブラシを毎朝くっつける妹の事を言うんだよな。
キモウトってあれだよな、兄とお風呂に入って兄が頭を洗ってる時に兄のアレをじっくり見つめる…いや、常に見つめてる妹の事を言うんだよな。
くだらな過ぎて終了…
みんなのキモウトがやりそうな事も聞かせてね!
兄さん、おにごっこをしましょう。捕まったら、兄さんは一生
お外に出しませんからね。
じゃあ、始めましょうか
うふふふふふふっっっ、待てーーーーーーーーー!!
ちなみに電動ノコギリを持った妹と遊んだ懐かしい過去
手札より、魔法カードを発動!
「心変わり」!
このカードはフィールド上に存在するモンスターカード一枚のコントロール(好意)を変える!
俺は自分フィールド上に存在するキモ姉のコントロールをお前(友達)に移すぜ!
意味わからないこがきましたね
妹が撲殺されました。そんな僕もそろそろ瀬戸際の様です。
なんで俺にはキモウトがいないんだろう・・・。
死ねってこと?
俺も死ぬべきか…
まあ落ち着け。
キモウトならば作成が可能だろう、死ぬ前にいっちょ作ってみては?
キモ娘。なら今からでも……!
そして彼氏に対してヤンデレっ娘になって
パパ涙目になるわけですね
どこの馬の骨ともわからないやつに渡すくらいなら、いっそ息子に…
息子にお兄ちゃんなんだから妹に優しくしなさい、という方針で育てればシスコンの息子とキモウトな娘に育つかなぁ
それなら一緒に育てない方がいいんじゃ?で、最後に実はお前達は・・・・・みたいな?
いくら血がつながってても血を分けた兄妹だと自覚してないとキモウトではないと思われ
義理でも俺はokだがある程度一緒に過ごして家族としての自覚があった上でキモくならないとキモウトキモ姉とは認めにくいな
キモウトの日記…的なストーリーは見た事あるんだけど、逆に兄の日記ってな感じのを見てみたい…
「〇月×日 今日、妹に襲われました。」…的な事をツラツラ書いていくそんなストーリー
保管庫にあった気がするぜ
あるよ
ナイアルヨ
ありますん
ケツイのアリスにいるのはキモオト?
あ〜妹欲しいなぁ
姉と妹が自分のことを愛している事に気付いていながら知らないフリをして彼女を家に連れてくる
そしてわざとデレデレイチャイチャチュッチュして見せつけて姉妹に諦めさせようとするが
逆に悪化して三つ巴の修羅場に発展してしまうというSSはありきたりな発想なのだろうか?
ナナリー『…お兄様がお見舞いに来てくださる所までは計画道理。ふふふ…後はあのピザ女ね。
本来私の席だったはずの場所に座るピザ女。散々、利用するだけ利用して襤褸雑巾の様にしてから
捨ててやるわ…!』
…などというヤンデレッタだったのではないかと、『スザクさんになら貸してもいいですわ」発言を見てから
というもの思うようになった私がおりました…。((((;゚Д゚)))…ガクガクブルブル
いやあ、ゲームって本当に恐ろ…もとい、素晴らしいですなぁ…(遠い目)
キモウトの枕元にキャッツカード置きたい
唐突にキモ姉に似合う擬音は「スンッスンスン」だな
スーンスーンスーン
ハッ( ゜Д ゜)
ナナリーが黒いのは妹だから
妹は基本的に腹黒いんですよ
ちなみに姉キャラは基本的に依存系
で、OK?
(`・ω・´)「OK」
だが俺は依存するキモウトも大好きだ
もちろん黒い姉も大好きだ
天然を装った姉が本性を見せる時など心が踊る
諸君、我々はキモ姉が大好きだ!
キモウト「よろしい、ならば戦争だ」
安達「今度は戦争だ!」
事故で脳内が幼女になってしまうキモ姉ってどうだ?(もちろん弟への思いは変わらない)
あと、弟への呼び方は「お兄たん」で…
言い出しっぺの法則発動!
1
暑い。汗が噴き出る。時刻にすれば午前の7時過ぎ。まだそんな時間なのに、街頭気温計は30度を越えを示す。
アスファルトの上には蜃気楼が浮かび、それでも足りぬと太陽は一層に照り付ける。
平日の朝。学校へ行くいつもの過程。駅前ロータリーまでの道を、バス停までの道を、二人で肩を並べて歩く。
「たまらんな、これじゃあ。お前は大丈夫か?」
頬に垂れる汗を手の甲で拭いながら、隣で歩いてる無表情な妹に声を掛ける。
「夏だもん……暑いに決まってるでしょ? そんな事で、一々話しかんなよな」
低く唸る様な、不快感を前面に押し出した、俺だけに向けられた声。
俺を見上げる唏亜の服装は夏用のYシャツと膝上のスカート。髪は『変わった』昨夜と同じで、色だけが赤く戻ってる。瞳は逆に赤から青へ、肌は白から褐色へ。
「そう、だな。わかったよ。あまり話し掛けないようにするから」
ツンとした表情はいつもだが、こんなに機嫌が割るそうなのも珍しい。何か有ったのか? いや、たまにはこんな日も有るか。
妹の苛立ちをこれ以上刺激しない為に、こちらから折れて口を紡ぐ。
「っ……わかっ、てない。ばか……」
唇だけをもごもごと動かした小さな言葉。一人言なのか、俺に対してなのかも見当つかない。
あえて聞き流して顔を前に戻すと、調度バス停が見え始め、この場所から乗る客達で溢れている。とは言っても、五十を超える客の全てが同学校の生徒だが。
それだけの数だから、当然に雑音も五月蝿い。でも、今日だけは気マズイ雰囲気を流してくれそうで感謝した。
妹と二人きりは辛いから……
動けない程に混むバスの方がマシに思えたんだ。
「んっ、来たかな?」
到着から僅かな時間で、全景を黄色で塗装された学園専用のバスが目に映る。
それを確認して生徒達が次々と列を成す。
俺と唏亜は最後尾。一番最後に入ってドアの前を陣取るからだ。それが一年間変わらない二人の定位置。
距離にして四駅ぐらい。別に立ちっ放しでも足は疲れない。
それに降りる時は一番に出れるから、こっちのが良いと感じる程だ。
「ねぇアニキ……今日も、ボクを守るんだよ?」
バスが停車し、列の先頭が乗り始めた頃に、妹の口が再び開く。
俺の手首を掴み、俺の耳元で、俺だけに囁いた、俺への『脅迫』。
2
バスの窓越しに覗ける石垣の城跡。見馴れた風景。毎日見てるから、学校へは後少しで着くと分かる。
後、三分ぐらいか? 後三分で、この状況も終わり。
グラグラと揺れる車内からも、
ギュウギュウに詰まる人口密度からも、
ザワザワと止まない騒音からも、
俺に前から抱き着いて、見上げた瞳を反らさない妹からも。
妹は入り口のドアに背を預け、俺は妹へ覆い被さる様にして立つ。妹が人込みに潰さるのを防ぐ為、右手で二人分の荷物を持ち、左手は妹の顔横でドアに着け、周りの圧迫から身体を支える。
「今日は付き合って欲しい所が有るから、学校サボってよアニキ」
バスに乗った直後そう言われた。それからずっとこの現状。
細い両腕は俺の背中に回され、柔らかな身体は隙間無く密着されて押し付けられ、青い瞳で見上げて来る。この状態で、俺の答えを待ち続けてた。
そんな真っすぐな瞳を見れないから、風景に視線をズラして過ごしてる。
答えなんて出せるものか……NOと言う事はできるが、それは妹の誘いを断る事だ。だから何も返さず、考えてるフリをして、無言で時間を過ごす。
学校に着いたら、走って教室に向えば良い。
学校でなら、妹も無茶を言わないだろう。
バスもさっきの場所に次の生徒を迎えに戻るし、学校に来るしかないんだ。
そう考えて……
「ボクたち……双子の兄妹なんだよ? アニキの考えてる事ぐらい、ふふっ……表情を見なくても当てれるよ」
そんな考えがカフェオレより甘ったるいと知らされた。
暑さで流れていた汗が瞬間で冷える。支えている左手も小刻みに震える。それほどまでに、妹の笑顔は俺の全身を景縫うモノ。
「守ってくれるんだよなアニキ? だってボク一人で行って、間違って『アレ』しちゃったら……ボク、公開レイプされちゃうんだよ?
街中でイカ臭い男達に囲まれて、制服をビリビリ破かれて、穴って言う穴にオチンチン突っ込まれて、
お腹の中がクズ精子でタプタプになるまで膣内射精されて、誰の子種かもわかんない赤ちゃんを孕んじゃうんだ……
そんなの、嫌だよなアニキ? 妹が、ちつないシャセイされるの嫌だよな?」
口は笑ってても、瞳の奥は真剣。もし俺が無言を通したり断ったりすれば、妹は確実に有言実行するだろう。
3
嗚呼、そうさ。最初から拒否なんて出来やしないんだ。妹はいつも、自分自身を人質に取って俺を脅す。
だから俺も、
「ぐぅっ……一緒に、サボるから、そんな事を言うな。頼むから自分を大切にしてくれ」
いつも通りに要求を呑む。どんなに強がっても、たった一言で俺は崩れる。
「嬉しいよアニキ……だけどゴメンな。アニキは信じてるけど、んっ……念を、んんっ……押させて、貰うから……」
妹は笑顔のまま、身体を押し付けたまま、両足の太腿で俺の左足をギュッと挟み込む。
目は細まり、声は吐息混じりで、頬は微かに上気してる。
行動の意味は考えるまでもない。
「止めろ唏亜っ! もう着くから我慢してくれ!」
唯々、唏亜だけに届く声で必死に叫ぶ。
「ダメ、だよ。アニキはボクのトイレになるの♪ んふっ……気にしないで。着いたらすぐにコインランドリーに行っちゃえばいいんだから、オシッコ漏らしちゃっても大丈夫なんだ♪」
やっぱりコレも本気。逃げたくとも、回りから人込みに圧迫され、両手両足でガッチリとホールドされてはどうする事も出来ない。
妹は制服を汚す事で、俺の退路を断とうとしてる。
「逃げないから、お前に付き合うから! だから、頼むから止めてくれっ!!」
心はとっくに折れた。諦めたんだ。それは唏亜も理解してる筈なのに、他に何を求めようとしてるんだ?
俺の胸に顔を埋め、小声で俺の名を連呼して、何を得られるんだ?
「キテるっ……出すからなアニキ。ボクのオシッコ、アニキにかけちゃうからな!」
手を回されてる背中の制服部分が強く掴まれる。
まさか、本当に、したのか?
「お前、本当に……っ!?」
……されてる。
押し付けられてるし、この人込みだから音こそ聞こえないけど、太腿に挟まれた左足の膝上辺りから、温かな水気が広がって行く。
制服は水気を吸って重量を増し、シミを作りながら下へと侵食させる。
本当に唏亜は、こんな場所で、放尿したんだ。
「はあっ……気持ち良かったよアニキ。これで、学校には行けないよな?」
埋めていた顔を再び上に向け、俺と視線を合わせて微笑む。
そしてその言葉の終わりと同時に、五十人を超える生徒を乗せたバスは、学校前のバス停へと辿り着いた。
ここまでです。
>>78 GJ!!だけど、放尿有りと注意書きしてほしかった。あるとないとでは心もちが違う。
>>78GJ!
キモウト・キモ姉と言っても愛が過剰なだけで普通に可愛い子が多いが、
あんたの書くキモウトはマジでキモいな。だがそれが最高だ!
>>78 GJ!
公衆の面前でブっ飛んだ会話をするとは、何て恐ろしいキモウトだw
これでまだ序の口とは恐れ入りました。続きが楽しみです
なんか、俺も小便したくなってきた。ああどうしよ。
いいや、たまには我慢してみよ!
GJ!!
>>84 出すもん出さないと、膀胱炎になるぞ
わかりました、もう我慢しません
しかしながら厠は近くには無いようです
だから
>>85兄さまが飲んで下さいませ
もう秋か
露出の多い女性に目を奪われなくなった兄にキモウトが一安心する頃だな
>>78 キモウトが普通に変態だな
なんて素晴らしいww
>>87 食欲の秋とかで
「お弁当作りすぎちゃったから食べて」
「○○食べに行こ」
などと誘惑する泥棒猫さんや。
スポーツの秋とかで
「さあお姉ちゃんと爽やかな汗をかこう」
「汗をかいたら(一緒に)お風呂だね」
「マッサージしてあげるからそこに寝て」
とのたまうキモ姉様が出現するから、キモウトに安息の日は来ない。
兄を落とすその日まで…
>>78 GJ!
これはいいキモウトですね。
ドキドキしちゃったw
キモ姉に「そんなんだから童貞なんだよw」と言われ「いや童貞じゃないけど」と軽く受け流したい
旧まとめはキモ姉に拉致されたのか
>>92 おねーさまがそんなことするわけないだろ
彼はおねーさまの素晴らしさを教え込まれて幸せに暮らしてるんだよ今
なんだ、キモ姉妹にクラッキングされたんだと思ってた
おねにーさま
おなにーさま
あなにーさま
女装したお兄様のアナニーを嬉々として撮影するキモウト、という電波を受信した
前より書き込みが減ったのは拉致と結ばれたのとデートと、さてどれだろうな?
歌って結構ネタになるよな…
かえうたを一曲「妹」かぐや姫
キモウトよ
壁一枚 隔てて今
小さな声をあげているキモウトよ
お前は朝が朝が来ると
俺の朝勃ち股間を狙うのか
キモウトよ
お前は愛想が 悪いから
俺はずいぶん心配しているんだ
あいつはただの友達だから
たまには殺気立たないでくれ
キモウトよ
父が死に母が死に お前ひとり
お前ひとりだけが心のきがかり
なにがあったのか教えてくれ
あの味噌汁の作り方が気になる
キモウトよ
あいつはとっても いい奴だから
兄離れ 交際早くしなさい
そして言う度に言う度に
アイツ殺してあの女殺す言うな
キモウトよ
「〜♪」
「兄さん、丸聞こえですよ。そんなに…」
「かぐや!頼むから斉藤さんとケンジを殺さないでくれ!」
「兄さんは、私と石田先輩をくっつけて、あの雌猫と…」
「斉藤はただの女友達だ!」
「あとウザい二人が死んだのは事故ですよ…不幸なね…」
END
>>100 GJっす!
ルルティアの[愛し子よ]も、キモ姉&キモウトに当てはハメると良い感じに黒いせ!
普通の妹に不可思議な腕輪だかをプレゼントしたらキモウトに進化した
とかいうSSをどっかで見たが全く思い出せない
>>102 何スレだったが忘れだが、そんな小ネタか雑談があった気がする
キモウトの引き出しの中身を物色したい
そこには兄の下着が
>>73 巨乳の姉に口調は幼女…新しい
さあ!書きタマエ!
くだらん雑談ばっかで作品投下の無い糞スレだな
妄想とかはどうでもいいからさっさと作品読ませろよ
>>108 夏も終わって時間的に苦しいとは思うが、その憤りを作品に昇華させるんだ・・・・・・!
書いても微妙にスルーされるからな…まぁ、俺が悪いんだろうけど
次から投下。
1
カタカタと小さな音を立てて全自動ドラムが回転する。汚れた服を入れてスイッチを押したばかりで、終了時間表示には『残り44分』と映されていた。
ここは学校……の近くに存在するコインランドリー。
裏通りな上に細道なので、利用する客はとても少ない。現に今、使用してるのは俺達だけ。
全面スモッグガラスの入り口からは、ぼんやりとしか中は覗けず、天井に巨大な空調機と換気扇が一つ回ってる他には窓一つ無い。
まず入ると五台の洗濯機が横に列び、右端の一台分だけが空いてるのが見える。そこのスペースからは奥面に進め、最初の五台から隠れる様に同じく五台存在。空いてる一台分のスペースには有料の洗剤販売機が設置されてる。
壁と天井は白く塗られ、床は木目のタイルで統一され、目立った汚れも無く清潔を感じられる場所。
欲を言えばベンチが無い処か? 前面と奥面の洗濯機の間には充分なスペースが有るのに、椅子の一つも無い。そんなコインランドリー。
そんなコインランドリーの中に居るのは二人。半袖ワイシャツとトランクスで突っ立つ情けない姿の俺と、半袖ワイシャツとビキニタイプの水着で突っ立つ俺の妹。
俺と妹の二人が、奥面の左端……最も目立たない位置で立ち尽くす。
後40分以上もこのまま……なんだよな。後40分も、妹と二人きり。
「ナクア……何で『あんな事』したんだ?」
「あんっ? そんなの決まってるだろ? アニキと、二人きりになる為だよ」
「だからどうして!? 家じゃダメなのか?」
「朝は時間無いんだよ、アニキも知ってるだろ? それにボクをほっとくと大変な事になるよ?」
「大変な事ってなんだよ?」
「じ・か・ん・ぎ・れ♪ 後一時間以内にアレを注いで貰えないと、ボク……消えちゃうよ?」
「そ、んな……だって一週間前に……」
「昨日、『サービス』しただろ? だからな、ちょびっとだけ期間が縮まったんだ。シテ、くれるよなアニキ? それともボク……いらない子?」
「わかっ、たよ。口で、良いんだよな? ふぅっ……舐めて、くれ」
「ふふっ、だめ♪ わかってないなアニキ。ボクはね? シテって言ったの。ボクがフェラチオするんじゃなくて、アニキがボクにイマラチオするんだよ?
ボクが泣きながら苦しそうな表情しても、えづいても、咳込んでも、お構い無しに喉まで……ううん、食道までオチンチンを打ち込むの……胃袋の中まで射精して♪♪」
「そんな酷い事、できるわけないだろ!?」
「ふぅん……そんなに嫌なら、それでも良いよ。選ばせてあげる♪ ボクを『レイプ』するの? それとも、ボクを『見捨てる』の?」
「ぐっ、ぎっ……するぞ唏亜? 覚悟、しろよ?」
「言っとくけど、アニキがボクを気遣って遠慮してるって感じたら、全部吐き出すからな? アニキが気持ち良いと感じるままに思い切りだぞ?」
「ああ、もう喋るな」
「嬉しい……双子なのに、妹なのに、アニキは、ボクをレイプしちゃうんだ……ボクを、メチャクチャにしちゃうんだ……」
ぎゃああああああ!!
ゴメンナサイ! ゴメンナサイ!!
間違って、途中の下書きのやつを投下してしまいました。
後日に投下し直しますんで、華麗にスルーしててくだしい……orz
ほんとゴメン。
なんという寸止め。
なんという寸止め・・・・・・・ッ!!!!!
こ…ここでお預けだとッ!?
>>114 アンタ前にもやったよな。俺を苦しめて何が楽しいんだ。
早く続きを投下してくださいお願いします。
俺の息子どーすりゃええのよ
潰しちゃえ!
なんという誘い受け
おーーーーーーーーーーーーーいーーーーーーーーーーーー
122 :
名無しさん@ピンキー:2008/09/09(火) 20:25:13 ID:SNpkroMg
ううっ。逆クールビズが一日伸びた…
スレチ覚悟で、「ゆうやみ特攻隊」っつー漫画にキモ姉&キモウトが出てるぜ。
まぁ対象は主人公じゃあないがね。
ageちまったスマソ
ふっざけんなwwww
全裸で待ってるinロシア
お前らwROMってる香具師多杉w
感想書こうぜ!
もっと感想書こうぜ!
127 :
sage:2008/09/10(水) 00:25:15 ID:8eSsH8/Z
これで十分
名前のところに入れちゃった。
ごめんなさい
これはいいウザキモウト
どうでもいいツッコミ
×イマラチオ→○イラマチオ
>>114 俺、アンタのこと嫌いじゃない。むしろ好きだ
けど、こういう間違えて投下とか何回もされるとスレも荒れるし、そもそも投下宣言してんだから間違うとかあり得ないだろ、とか思っちまう
誘いうけじゃないなら、これ以上は自重してくれ
つか、住人の反応みたかっただけだろ高確率でわざと
待たせていただきましょ
こんなところでとめるなんてひどい!
早く続きを書く作業に戻るんだ!
投下主を罵倒してる奴らって何なの? ちょっとした我慢もできないゆとり?
文句言うくらいならつなぎのネタでも投下してみろよ、と
こういう風に荒れるから嫌なんだよな・・・
まあ落ち着こうぜ
注意喚起してるだけで、罵倒してるやつなんていないだろ?
俺ももほぼ
>>131と同意見
無駄だし真意はいちいち問わないが、これからは気をつけてくれ
>>投下主
>>投下主
>>投下主
>>投下主
>>投下主
>>投下主
>>投下主
>>投下主
>>投下主
ニコ厨は巣に帰れよ
勇…また他所の女をほめたりなんかして…
今日こそオルファンに連れ帰って、誰が一番貴方を愛してるか教えてあげる…
142 :
名無しさん@ピンキー:2008/09/10(水) 16:34:21 ID:g7A3cQ/a
わざとだろ
ブレンパワードだなwww
ちなみに俺は、天使禁猟区って漫画でキモウトに目覚めた。
三巻で兄とセックルする所が絶頂期で、そっから二十巻までは蛇足。
ふと思ったんだが
保管庫に格納されている全キモ姉妹でバトルロワイヤルをしたらどうなるだろうか
周囲の人口か地形かの地図は書き換わりそうそうだが
そのとき歴史が動いた
妹「兄者! わしらが直ぐに天下を取って来るから、そこで待っとれ!」
姉「そうじゃ弟君! わしらに任せてけ!!」
>>144 人質とか時間制限がない限り、同じ境遇の者同士協力しあったり不可侵条約とか結びそうな気がする
綾とか利用できる者は利用しつくすイメージがあるし
バトロワは思いつかなかったけど
キモ姉・キモウト同士の座談会は妄想もよおした
自分の兄(弟)の魅力もしくは堕としかたを徹底討論するとか
誰が出場するか、それが問題だ
人外なキモ姉妹もいるからなぁ
水を差すようで悪いがバトロワないだろ
互いに自分の好きな相手が肉親である事が分かっているなら敵対する理由がない
相手の兄や弟の話の自慢やら惚気話大会にあったりして和気藹々とした和やかな光景が
想像できる。言ってみれば花見の宴会みたいな状況だ
悩み相談やら結ばれたときの話(落とした時の話)やら思い出話に花を咲かすだろう
仮にやるとしたら予測不可能だな
キモ姉・キモウトは計算高いのが多いし腹黒いのが多い。協力し合っててもいきなり背後から
ブスリもあるだろうしな
そう考えたら一番手強そうな者は真っ先に皆が協力し合って始末しそうだ
……うん、誰が生き残るよりも誰が真っ先にやられそうなのかを予想するほうが楽な気がする
でも
>>151も言ったように人外がいるからなぁ。人外は反則だろう
投下します。
義理の姉と弟。他人行儀。前編です。
NGは名前欄の「ねえたんファッション」で。
ベンチに腰掛けた政人は、恥ずかしそうに身を縮めていた。
雑誌やTVで紹介される様な小洒落た街など初めて来る。
レンガで舗装された道に植えられた並木の列。そこに立ち並ぶカフェやレディースファッションの高級そうな店。
駅からこの開けた通りに来る少しの距離で、一体何軒美容院を目にしたか分からない。そんな街だ。
(皆すごくカッコイイしお洒落だし、女の人は皆モデルさんみたい…)
田舎生まれ育ちの政人は、自分一人が場違いな気がしてモジモジしていた。
本当は、ポロシャツ短パンで腹の出たオッサンや、部屋着のままコンビニの袋を提げている近隣住民もそこらにいるのだが、緊張で一杯の彼の目には入らない。
今もベンチの目の前を、スキニーの細身美人が可愛らしいチワワを連れて颯爽と通り過ぎた。
フード付きのカジュアルなベストを着せられたこのお犬様でさえ、人間の自分よりお洒落でセレブな感じがする。
(ああ…もうやだ…未来ちゃん早く戻って来てくれ!)
自分をこんな場所に連れ出した張本人の名を、政人は祈るように胸中で叫んだ。
と、政人の声が届いたのか、紙のカップを両手に持って一人の少女が小走りで向かって来た。
「まーちゃんおまたせ」
人目が多いため、家よりも少し小声だ。
政人は助けが来たとばかりに義姉の顔を仰ぎ見た。
キラキラ・・・う、まばゆい・・・
コサージュの愛らしいキャスケットを目深に被っているが、そのきらめく美しさはどうしても隠しきれない。
茶色い髪には艶が満ち、ノーブルな顔立ちを際立てる。大きな瞳や高い鼻梁はまるでハーフの様に華やかだ。
ギャルのカリスマ読者モデル・深川未来ちゃん、その人である。
やっぱり本職の人はオーラが違うなぁと政人は感嘆した。
さっきからお洒落でキレイなお姉さんは一杯見てきたが、なんかもう、未来ちゃんは土台が違う。
「あ、ありがとうございます」
思わずペコペコと頭を下げ、差し出された紙コップを受け取る。
ベンチに腰掛けた政人は、恥ずかしそうに身を縮めていた。
雑誌やTVで紹介される様な小洒落た街など初めて来る。
レンガで舗装された道に植えられた並木の列。そこに立ち並ぶカフェやレディースファッションの高級そうな店。
駅からこの開けた通りに来る少しの距離で、一体何軒美容院を目にしたか分からない。そんな街だ。
(皆すごくカッコイイしお洒落だし、女の人は皆モデルさんみたい…)
田舎生まれ育ちの政人は、自分一人が場違いな気がしてモジモジしていた。
本当は、ポロシャツ短パンで腹の出たオッサンや、部屋着のままコンビニの袋を提げている近隣住民もそこらにいるのだが、緊張で一杯の彼の目には入らない。
今もベンチの目の前を、スキニーの細身美人が可愛らしいチワワを連れて颯爽と通り過ぎた。
フード付きのカジュアルなベストを着せられたこのお犬様でさえ、人間の自分よりお洒落でセレブな感じがする。
(ああ…もうやだ…未来ちゃん早く戻って来てくれ!)
自分をこんな場所に連れ出した張本人の名を、政人は祈るように胸中で叫んだ。
と、政人の声が届いたのか、紙のカップを両手に持って一人の少女が小走りで向かって来た。
「まーちゃんおまたせ」
人目が多いため、家よりも少し小声だ。
政人は助けが来たとばかりに義姉の顔を仰ぎ見た。
キラキラ・・・う、まばゆい・・・
コサージュの愛らしいキャスケットを目深に被っているが、そのきらめく美しさはどうしても隠しきれない。
茶色い髪には艶が満ち、ノーブルな顔立ちを際立てる。大きな瞳や高い鼻梁はまるでハーフの様に華やかだ。
ギャルのカリスマ読者モデル・深川未来ちゃん、その人である。
やっぱり本職の人はオーラが違うなぁと政人は感嘆した。
さっきからお洒落でキレイなお姉さんは一杯見てきたが、なんかもう、未来ちゃんは土台が違う。
「あ、ありがとうございます」
思わずペコペコと頭を下げ、差し出された紙コップを受け取る。
リップグロスのパールでほんのりと彩られた唇が、悪戯っぽく動く。
ドキン!
政人は思わずガバッっと紙コップに顔を向け、その甘い視線を振り切った。
「う、うん」
コクコクと頷く政人に満足したのか、未来は体を起こしてニコニコ笑った。
「良かった〜。私ここのミルクティー好きで良く飲むの。まーちゃんが気に入ってくれてウレシイッ」
先ほど、飲み物を買ってくると言い出した未来に「同じのでいいよ」と適当にオーダーしていたのだ。
未来は、味覚が似てる!とか自然と同じものを口が欲するんだ!とか言いながら一人でキャッキャとはしゃいでいる。
政人はそんな未来を横目に、もう一口ミルクティーを飲んだ。確かにおいしい、とは思う。
(でもまぁ、俺は家でのんびり飲む緑茶のが好きなんだけどね)
おごってもらっておいて、決して口に出せない本音を心の中で呟いた。
未来はそんな政人の心中など知らず、長い足を組んで街を見渡す。
「ここの辺ね、私が小さいころからずっと遊んでるとこなの。ホッとくつろげる癒しスポットって感じ」
えー。こんな気取りかえった場所でくつろげるかー?と思うが、確かに未来はこのお洒落な風景にピッタリと合っている。
並木道のベンチで足を組み、秋を意識した可愛い服に身を包む未来の姿は、そのままファッション雑誌の紙面を飾れそうだ。
ホットパンツから伸びるのは、目のやり場に困るようなむき出しの細い足。薄手のカーディガンを内側から形良く押し上げるバスト。
うう〜ん、モデルさんって私服もお洒落だなぁ。
とにかく、週末に無理矢理見知らぬ土地に連れ出され迷惑だなぁと感じていたが、未来は可愛い弟に地元の案内をしているつもりなのだろう。
そういう心遣いはありがたいな、と政人は少し微笑む。
「これ飲み終わったらお買い物行こう」
「あ、うん。でも俺そんなにお金持って来てないから、あんまり高い店とかは…その…」
「そんなのねえたんが買うって〜。服でも靴でも、何でも好きなの買ってあげるよぉ」
さすが売れっ子は言うことが頼もしい。
しかし、男が女の子にお金を出してもらうなんて、例え家族と言えど心苦しいものだ。
政人はいやいやと手を振って未来の申し出を辞退しようとしたのだが、その時、ベンチ前を横切る人物に目が釘付けになった。
(す、すっげぇ素敵だ…!!)
目前を通り過ぎたのは黒髪のロングストレート。
なんとも地味めの女の人だ。
目立って美しい顔をしているという訳ではないのだが、全身から漂う大人しい雰囲気がなんとも政人好みである。
古風なロングスカートと薄手のセーター、清潔そうな白いブラウス。
おお、このような清楚な女性がまだ日本にも居たなんて…、これは国で保護をするべきではないだろうか。そんな意味のわからない法案まがで浮かんできた。
政人はこの時、よほど心奪われて彼女の後ろ姿に見とれていたのだろう。
だから、自分を見つめる未来の異変にすぐに気が付かなかったのだ。
ブシュウッ!
隣から聞こえた異様な音に、政人は思わず振り向いた。
未来の手の中には、無残にも握りつぶされた紙コップがあった。
「ちょ、ちょっとねえたん、どうし……」
未来の顔を見上げ、息を飲む。
(呂、呂布!?)
そこには、三国志最凶の武将として名高い呂布が居た。
いや、よく見ると違う、未来だ。鬼の顔をした未来が、震える手で紙コップを握っているのだ。
第一、呂布なんて歴史上の人間はゲームでしか知らないのだけれど、未来はそれを彷彿とする極悪な形相をしていた。
今にも敵の首級をあげんとせん血走った目、牙を剥きそうに食いしばった口。
さっきまでここにいた美麗なモデルではない。本田忠勝とか柴田勝家とか、とにかく猛将の名が似合う獰猛な兵が、なぜか座っている。
未来はその目でただ一点を凝視していた。
政人が見とれた、黒髪の女の後ろ姿である。
政人の全身を恐怖が支配した。何かが起こる。きっと起こる。
不吉な予感が、警鐘のごとく政人の頭に鳴り響く。
つづく
以上です
ねえたん来たー。
続き待ってます。
ごめんなさい。
>>155の内容が間違ってた。
「やーん。なんで敬語なの?ねえたんなんだから、まーちゃんはもっと甘えてくれなきゃヤー」
美しい少女は気味の悪いことを言いながら政人の隣に腰掛けた。
そう、不気味である。
母の再婚により政人の義理の姉になった未来だが、彼女は異様に歪んだ姉弟感を持っていた。
「ねえたん」と悪趣味な呼び方をするよう強要し、自らは政人をまーちゃんと呼んでくる。
弟に抱きつく。無許可で弟の下着を撮影しブログに載せる。弟に夜這いする。
政人にとって彼女は、義理のお姉さんというより単なる変質者だった。
ただ同時に、再婚によって貧しかった母と自分を深川の家に養ってもらっているという負い目もある。
未来の悪事を声高に訴える事もできず、両親の前では涙を飲んで「仲良し姉弟」として未来のセクハラを耐える毎日だった。
政人ははあと疲れたため息を吐き、コップのプラスチックの蓋を開ける。中身は温かいロイヤルミルクティーだ。
角に停車されたワゴンの移動式カフェから、未来ちゃんが買ってきてくれたのだ。
屋外で何か飲むといえば自動販売機でジュースが常の政人だが、一口ミルクティーを飲んで、おぉと感動する。
さすがにお店で淹れてもらうお茶は味が違う。
(気前良くおごってくれたけど、これ一杯で三百円くらいするんじゃないか?)
そんなセコイ心配まで胸をよぎった。
深川の義父は会社の重役をしているし、未来自身も相当な稼ぎがあるのだから要らぬ心配だが、政人は根っからの庶民なのだ。
いきなり、未来が身を屈めて政人の顔を覗き込んでくる。ふいに視線がぶつかり政人の胸はドキンと打った。
そんな可愛い顔でジロジロ見られると、照れるというか、困るというか。政人の頬は自然と熱くなってしまう。
「まーちゃんオイシイ?」
>>160が
>>155の「ねえたんファッション2」の修正版です。
ミスで余計な容量とってすみませんでした。
呂布になにがあったんだwwwwww
厨煮乙
>>153 GJ!
血の雨を降らしそうなお姉さんが何をしでかすかw続き楽しみにしてます。
イイネイイネー!
文章でキモウトの黒いオーラを表現するのは難しい
しかし、漫画なら描くだけだから楽勝
文字はいろいろと面倒だね
GJ!
しかも、つづくだとーーー!
期待大
ねえたん!ねえたん!ねえたん!
続きwktkだが1と2が同じ内容
>>161 そのGJの前には些細なことです
乙でした
iヽ /ヽ
| ゙ヽ、 / ゙i
| ゙''─‐'''" l
,/ ,,r==、 ,,r==、 ヽ
,i゙ ii ,●l ii ,●l ゙i!
i! ゙'‐='(_人_丿゙'‐=' ,l
ヽ、 ,/: スクールドズブリドルはまだかい?
/ \
後日ってたから、週末辺りに来るんでねぇの?
その話題はやめろよ
また見え透いたわざとらしい間違いすんだから
スクールドズブリドルってどういう意味なの?
どこで区切るの?
スとクの間?
前から一度は言ってみたかったんだ
ググレカス
>>175 えーとあれだ
オリンピックのソフトボールで似たような名前の奴が…
1
カタカタと小さな音を立てて全自動ドラムが回転する。汚れた服を入れてスイッチを押したばかりで、終了時間表示には『残り44分』と映されていた。
ここは学校……の近くに存在するコインランドリー。
裏通りな上に細道なので、利用する客はとても少ない。現に今、使用してるのは俺達だけ。
全面スモッグガラスの入り口からは、ぼんやりとしか中は覗けず、天井に巨大な空調機と換気扇が一つ回ってる他には窓一つ無い。
まず入ると五台の洗濯機が横に列び、右端の一台分だけが空いてるのが見える。そこのスペースからは奥面に進め、最初の五台から隠れる様に同じく五台存在。空いてる一台分のスペースには有料の洗剤販売機が設置されてる。
壁と天井は白く塗られ、床は木目のタイルで統一され、目立った汚れも無く清潔を感じられる場所。
欲を言えばベンチが欲しい無い処か? 前面と奥面の洗濯機の間には充分なスペースが有るのに、椅子の一つも無い。そんなコインランドリー。
そんなコインランドリーの中に居るのは二人。半袖ワイシャツとトランクスで突っ立つ情けない姿の俺と、半袖ワイシャツとビキニタイプの水着で突っ立つ俺の妹。
俺と妹の二人が、奥面の左端……最も目立たない位置で立ち尽くす。
後40分以上もこのまま……なんだよな。後40分も、妹と二人きり。洗濯機の前で、二人並んで、馬鹿な格好で、40分。
「ナクア……何で『あんな事』したんだ?」
顔は正面の洗濯機に向けたまま、視線だけを俺の左隣に居る妹へと向けてる。
投げた問いは勿論にバスの中での事。今までも我が儘(わがまま)を言われて来てるが、こちらが折れれば素直に引いてくれてた。
しかし今朝は違う。条件を呑んでも唏亜は引かなかった。したらこのザマ!
「あんっ? そんなの決まってんだろ? アニキと、二人きりになる為だよ♪」
妹はバッグから着替え様のタオルを取り出すと、床に広げて敷き、その上にペタンと胡座(あぐら)を掻く。
身体ごと俺へと向き直り、見上げながら笑って答えを返して来る。
ただ、その答えは、理解に苦しむモノ。
「だからどうして!? 家じゃダメなのか?」
俺も身体ごと妹へと向き、多分の目線差で唏亜を見下す。
二人きりなら家で良い筈なんだ。だったら他に理由が有る。それを……聞き出さないと。
2
互いの瞳を見詰める視線が交差する。青い瞳は僅かな波紋も立てぬまま、一秒、二秒、三秒。妹の口が開く。
「朝は時間無いんだよ、アニキも知ってるだろ? それにボクをほっとくと……大変な事になるよ?」
見上げる瞳は三日月に細められ、口元からは笑みを零して台詞を吐き出す。
それを脳内で咀嚼して、一秒、二秒、三秒。考えてみたけど、やはり理解に苦しむ内容。
「大変な事って、なんだよ?」
コインランドリーに響くのは、ドラムの回転音、換気扇の回転音、二人の呼吸音に、俺だけの心拍音。
怖い。理解できないから怖い。俺の言葉は……震えてないだろうか?
「そりゃ、じ・か・ん・ぎ・れ♪ だよ。後一時間以内にアレを注いで貰えないと、ボク……消えちゃうから」
妹は楽しそうな口調で、そんな口調で、何を言った? ジカンギレと言わなかったか?
俺の知る限り、妹に関係する『時間切れ』は一つしかない。
「そ、んな……だって一週間前に……」
だけど、それはまだ先。一ヶ月に一度で良いと『彼女』に言われていた。だからまだ三週間は大丈夫な筈なんだ。三週間は、『代価』を払わなくても大丈夫な筈。
「昨日、『サービス』しただろ? だからな、ちょびっとだけ期間が縮まったんだ。シテ、くれるよなアニキ? それともボク……いらない子?」
ああ、嗚呼やっと、そこまで言われてやっと理解した。そうかアレか? 憧れていた人の姿に『変わった』のでか? そんなもん頼んじゃいなかったのに……妹が少しでも早く普通に戻る方が大切なのに。
どれだけ心を込めても、
どれだけ心に篭めても、
妹は、自分自身を大切にしないんだ。
最初の話しじゃ、既に代価を払い終えてもオカシク無いのに、その兆しが全く見えて来ない。
気付かぬ間に妹は、払った筈の代価を消費し、自らの命まで脅かし(おびやかし)てる。
妹を後ろめたく思ってる俺と、俺を恨んでる妹。それが、双子の俺達の、今の状況。きっとそう。
兄の俺が健康過ぎる身体だから、妹は産まれながら身体が弱かった。しかも、妹を助ける為って勝手な考えで、勝手に『彼女』と契約して、勝手に人外にした。俺の体液を毎日啜らなきゃいけない生き物にしたんだ!
それなら当然。俺を恨んで当然。困らせようとして当然。代価を払い終え、契約を終え、妹が人間になった時、その時になって漸く俺の罪は消える。自由になれる。
支援
3
だからそれまでは……
妹の望みを叶えてあげたい。それが、どんな人道に外れた事でも。
「わかっ、たよ。口で、良いんだよな? 舐めて……くれ」
コインランドリーに新たな客が来る気配は無く、車の通る音もしない。 相変わらず、洗濯機と換気扇と、二人の呼吸音。
ただ俺のだけが、少しずつ、少しずつ、荒くなってる。靴を脱ぎ、靴下を脱ぎ、ワイシャツのボタンを外しながら、これから与えられる快楽に期待してるんだ。頭じゃ妹の為と言い訳して、言葉じゃ冷静を装って、ペニスが棒状になるまで勃起させてる。
最低だ……けど、幾度も吸い取られた俺は知ってる。幾多も搾り取られた身体は知ってる。唏亜の唇の間が、どれだけ気持ち良いのかを……
きっと俺は、唏亜が口を開いて中を見せて来ただけで勃起するパブロフの犬。そんな反応を当たり前にされた変態の兄。だから妹と二人きりになりたくないんだ……妹の身体に反応する、変態な兄だって思われたくないから。
最後のボタンを外してワイシャツを脱ぎ、トランクスを脱ぎ、纏めて横に有る鞄の上に置く。
唏亜は胡座のまま動かず、俺が脱衣して行くのを微笑んで見詰めてるだけ。
俺はその光景を不思議に感じ、「そのままだと服が汚れるぞ」と声を掛けようとした瞬間……
「ふふっ、だめ♪ わかってないなアニキ。ボクはね? シテって言ったの。ボクがフェラチオするんじゃなくて、アニキがボクにイマラチオするんだよ?
ボクが泣きながら苦しそうな表情しても、えづいても、咳込んでも、お構い無しに喉まで……ううん、食道までオチンチンを打ち込むの……胃袋の中まで精液で一杯にして♪♪」
時が、止ま、る。
一気に捲くり立て、妹は、唏亜は、何て言った?
同じ言語で喋ってる、よな? だったら……
「そんな酷い事、できるわけないだろ!?」
断るだけだ。兄妹なのに、家族なのに、本当はこんなこと許されないのに。
これまで禁忌的な行為を続けて来れたのは、妹を助けるって大義名分が有ったから。
それも、俺の身体を差し出して好きにさせて来た……俺から求めた事なんて、契約を交わした後の最初の一度だけ。
唏亜は俺の大切な家族。幸せにしてあげたい大切な妹。
唏亜が自らを大事にしないなら、俺が唏亜を大事にしてやらなきゃいけない。だから……例え唏亜に言われたって、精処理道具としてなんか絶対に扱えない。
その本心を、見つめ合ったまま視線だけで言い放つ。
すぐに唏亜から笑みは消え……一秒、二秒、三秒で復活する。ブルーアイズの瞳は更に細まり、俺の心臓を射ぬくような冷笑。
「ふぅん……そんなに嫌なら、それでも良いよ……選ばせてあげるよアニキ。ボクを『レイプ』するの? それとも、ボクを『見捨てる』の?」
わかっ……て、たさ。俺の考えや、俺の自問自答や、俺の言葉じゃ、どうにもならないって。
他の事ならともかく、俺への復讐の為なら、唏亜が妥協する事は決して無い。
唏亜は知ってるんだ。自分を人質に取れば、どんなに無茶な願いも通ると。
それを知っていながら俺は……無駄な正論を展開させてた。
4
そうさ、結局は……
「ぐっ、ぎっ……するぞ唏亜? 覚悟、しろよ?」
唏亜の思うがままに。
後は唯、早く終わらせる事に考えをシフトする。
「言っとくけど……アニキがボクを気遣って遠慮してるって感じたら、全部吐き出すからな? アニキが気持ち良いと感じるままに思い切りだぞ?」
俺を上目で見続けてるのは、半袖のワイシャツに水着を穿き、赤く長い髪に、青い瞳に、褐色の肌を持つ、双子の妹。
その前に立つのは、全裸で、息を荒くさせ、ペニスをバキバキに勃起させる双子の兄。
俺の前に居るのは女だ。俺の精を吸い取るサキュバスだ。妹じゃない。そう思わなきゃできない。
「ああ、もう喋るな」
言い終わり、左手の甲で唏亜の肩を軽く小突く。
すると俺のしようとしてる事が伝わったのか、唏亜は上体を僅かに後ろへ倒し、肩から垂直の位置で両手を床に着ける。
「嬉しい……双子なのに、妹なのに、アニキは、ボクをレイプしちゃうんだ……ボクを、メチャクチャにしちゃうんだ……」
唏亜は言葉通り嬉しそうに、瞳を潤ませて頬を染め、フルフルと身体を震わせてゆく。
大切にしたいのに、大切にして来たのに、それを今から、俺自身でブチ壊す。
覚悟は決めた。もう引けん。
「ふぅっ、ふぅぅっ……唏亜、お前の身体……犯しちまうからな?」
最終確認をしながらヘソの位置を跨ぎ、赤髪の頭部に両手を添える。
収まらないペニスは、ぽってりとした唇の前。
空になるまで睾丸から精液を搾り取ってくれる、極上なハメ穴の前。
「気にすんなよアニキ。アニキは今から、ボクの身体を使ってオナニーすれば良いだけ。ボク、アニキのオナホールでいいよ? ふふっ……あーんっ♪」
ぐちゃぁっ……と粘着質な音を立て、唏亜が見せ付ける様に口を開く。
髪よりも赤い唇の間には透明な糸が何本も繋かり、ダラリと垂らされたピンク色で肉厚な舌は、アゴのラインへと至るまでに長い。その上には舌特有の小さく無数なヒダが蠢き、溢れ出る淫魔の唾液をヌルヌルに纏わせている。
キツそうな喉奥の穴はパクパクと伸縮を繰り返し、ペニス代わりの空気をキュッキュと締め上げて誘う。
ここにペニスを挿れられたなら、どれだけ気持ち良いのだろうと妄想させる。
そんな穴を、腰を突き出すだけで味わえるんだ。
俺はこれから、快楽を得る為だけに……
常識とか背徳とか、そんな言葉は全部捨てて。
守って来た事とか、守りたい者なんかを、一時だけ全部忘れる。
>>181ありがと。
今回はここまでです。すんどめゴメン。
それと先日は、荒れる原因を作ってしまいスミマセンでした。
GJ!!続きも楽しみ!
>>184 待ってました大統領!
今宵、俺の右手が唸る。
ま、また寸止め。畜生! オナニーしてやる!
フォォォォォォォォォォォォォォォ
ねえたんまだかなー・・・
キモウト「イマラチオってどおゆーいみい?わたちもやってみたいよう…おにいたん♪」
兄「お前にするのは気が引けるな・・・姉ちゃんにするからそこで動かず見てろよ」
イラマチオ な
オレも試験で書き間違えたよ。
一瞬ゴッサかと思った
まて、それはなんて試験だ?
キモウト検定二級だろ、お前知らないの?
キモ検は二級からとたんに難度跳ね上がるんだよなぁ
二級は二次の面接試験が鬼門だな
リスニングは準2からだっけ?
キモ姉検は3級からだけどね
去年はせっかく姉ちゃんに付き合わせて必死で勉強したのに、
試験当日に縄がほどけなくて会場に行けなかったから失格だったよ
海外では認められないのが難点だな
懐かしいな、キモ検。
学校の先生から勧められて何度か受けたが実技試験で失敗したよ。
そりゃあ妄想だけじゃ限界あるしな。
し……知らんかった。
日本はこんなにもキモ姉&キモウトを許容していたのかっっっ!!
ちょっくら俺も勉強してみるぁ
素人には危険な分野だぞ・・・
「姉検」はいつ実施されるのでしょうか…
教材(姉ゲー)が増えっぱなしです…
ググったら「姉建」が出ました…
「姉検」はいつ実施されるのでしょうか…
教材(姉ゲー)が増えっぱなしです…
ググったら「姉建」が出ました…
大事なお姉ちゃんなので二度言いました
機械トラブルで二重送…スマン
しょうもないネタで…二重奏。恥ずかしー
まだまだ姉拳の知名度が低いということだな
不祥事続きの相撲に代って国技にしよう!
姉拳:
姉は弟君に弱く、弟君は泥棒猫の誘惑に弱く、泥棒猫は姉に抹殺される
というじゃんけんの亜種である
姉のポーズ
弟君のポーズ
泥棒猫のポーズ
それぞれポーズの決まり方によって加算点があるからな
よく判定で揉めるよ
世界大会はたしか日本人が6連覇くらいしてるんだよね
第一回大会はギリシャの勝ちだろ
たわばちゃんが前回優勝したときのセリフが思い出せません。
のどに小骨が引っかかったみたいで気持ち悪いです。
すみませんが、どなたか教えてください。
>>216 やっぱりでたか、第一回大会の話
あれは圧勝だったよな
さすがギリシャだ と思わせる戦いだった
優勝インタビューのときの「ギリシャは姉と弟の国ですので、端から負ける気はありませんでした。最愛の姉であり妻であるヘラが弟に群がる泥棒猫を屠ったように、わたしも弟にすり寄る泥棒猫を始末したいです」だったか
優勝した直後に次の戦いに向けてのコメントをするとか王者の風格ありまくりだったな
でも、そのコメントの最中まるで親の敵を見るような目で応援席をにらみつけてたのは何だったんだろうな
>>218 それがインタビューにでていた泥棒猫だよ
そのあと、本当に始末しちゃったけど「優勝者特権」で特赦されたらしい
こえぇぇ、ギリシャこぇぇぇ
ところでエジプトのねーちゃんが早く帰ってこいってうるさいんだが
もう少しローマで遊んでもイイよな?
>>220 法王イモディクトV世ちゃんが放してくれないんですね。
>>215 初めて日本人が優勝したときは世界が驚いた。
兄と妹が生んだ国の民が優勝したってね。
姉弟で観戦するとチケットが安くなるんで助かったぜ
姉拳:
ただし姉は必ずしも弟君に負けるとは限らない。序盤はあえて泥棒猫を泳がせ弟君を刺激し、そこを本家取りする作戦も存在する。
泥棒猫で攻める際には真っ先に警戒すべき技術である。
弟君は序盤でこそ身軽な立場ではあるものの、最終的には敗北時の減点が大きくなるため終盤では苦しい立場におかれる。
姉を止めうる切り札とも惨劇の犠牲者ともなりうるため読みが重要となる。
俺の弟はいわゆる女装レイヤーなんだが今回チケットを安く買うために
兄妹ということで見に行ったんだ。
なんかそれから弟の様子が変なんだ・・・どうしたらいい?
>>225 会場特有の魔法だな。
もう手の施しようはない。弟・・妹さんとお幸せにな。
で、ねえたんはまだですか?
随分とグローバルなスレですね
キモ検準一級取った奴が知り合いにいたけど、その2日後くらいから行方不明になっていまだ分からずなんだ。
あれだけ君子キモウトに近寄らずって言っておいたのに…。
そういえば連休前に「妹口説いてくるww」とか言っていた友人が今日学校に来なかったんだが……まさか、な
学校ねぇ
そして決まって「え?大学だけど?」って言うんだよ。
>>230は普通にネタだと思えるんだけど、自分の目がおかしいのかな
「房雄「ふさお(230)」さんや、もうそろそろ彼岸じゃから妹がこの週末に家に帰ってくるんじゃ。」
「ほう、あのめんこい妹さんが。」
「んだ、それでな妹も連れ合いを亡くして独り身になってしまったことだし、思い切ってお前を好いちょる
と口説いてみようと思うんじゃ。」
「ほう、70年胸に秘めてた想いを告げるっちゅうことか、応援しとるぞ。」
235 :
房雄:2008/09/16(火) 23:21:49 ID:qOiIyPZ6
いや実は、夏休み前は彼女とあんなに仲が良かった級友のJが夏休みの間に急に彼女と別れて双子の妹にベッタリしているんだ
妹の方も嬉しそうにしているし、教室だろうが妹の側を離れないんだ
そんな兄妹のシスコンブラコンぶりに実妹のいる友人Yが「じゃ、俺もちょっと妹を口説いてくるわww」と言ったきり帰って来ないんだ
あいつもキモ検さえ受けていればこんなことにならなかったのだろうか
最近金髪碧眼の義妹が言ってたんだが今海外ではKBA(キモウトブラザーアブダクト)って資格が主流になってきたらしいぞ…あっ、なんか義妹がよんでるからいってくるわ。
リアルだときついので、エルフで脳内補正!!
あまり意味がないな…
なんか2009年春の試験から
キモ姉検とキモウト検が統合されるって本当?
少子化の流れを受けて統合されるが
試験を受けに来る姉妹達のなかにライバル同士が紛れ込むことが多く
会場では今まで異常に張り詰めた空気が予想される
張り詰めたストレスから突発的な事故が起こることがおおくなりそうなために・・・
なんかこういうノリあんま好きじゃないからやめる
やっぱ試験云々で決められるほど姉妹の思いは甘くないんだぜ
もうこの流れ止めないか?
「2度もぶった! お兄ちゃんにもぶたれたことないのに!」
「ボクが一番お兄ちゃんをうまく使えるんだ」
「ボクはあの人(姉)に、勝ちたい…!」
鉄板とはいえ、こりゃいかんわw
昨日キモねえを想像して猿の様にチンコしごいて
出そうになったら止めてを30分ほど繰り返してたんだ。
だが遂に堪えきれず暴発しちまって、快感も何もないままでおわっちまった。
このやり場のない怒りは誰かのSS投下で埋めるしかない…!
くれくれってウザいよな
お前の書き込みほどじゃないよ
自分で書けばヨロシ
という胡散臭いアルアル言葉で喋るチャイナキモ姉を幻視しますた
だがぎこちないからそういう姿が可愛く見えるんだよな
ってどうした我が妹よ?お兄ちゃんはべt(ry
野望シリーズ最新作『お姉ちゃんの野望 泥棒猫の脅威』は評判悪かったな。
各種イベントに流れる弟くん盗撮ムービーが静止画になってたから……。
桜の網を全力で待ち続ける
>>248 でも弟盗撮フェイズと泥棒猫駆除フェイズが同じ一枚のマップで、
泥棒猫駆除フェイズがリアルタイムで進むのはよかった。
上杉ねーたんの泥棒猫駆除のスピードはチート。
桜の網か
今更だが八話の亜美にはちょっとゾクッとしたのは俺だけでいい
このくだらない話が続くぐらいなら桜の話でもしたほうが建設的
ということで俺も全力で待ってるんで作者ガンガレ
やっぱり姉は巨乳が一番
いや貧乳でコンプレックスを持った姉も
妹巨乳が怖いが面白い
泥棒猫巨乳が恐ろしいが面白い
キモ姉妹と泥棒猫は、一方が巨乳他方が貧乳という対比が似合うのかも。
自分にない誘惑手段を持つ相手に、さらなる敵意を燃やすとかできるし。
うん、まさに鉄板。
しかし、敢えてここで微妙な胸の差で考えた。
「な、なんですって!!あたしより1cm胸が大きいの!!…い、今に見てなさい!!私は成長期なんだから…!!」
と低レベルの敵意を燃やすキモウトなんかは?
俺は偏愛待ち
作者ガンギャル
長編の続き来ねぇぇええ!!111
前スレの秋冬と玉恵が保管庫に無い……なんでだ?
久しぶりに読もうと思ったのに……
作者の人が保存庫いれないでって言ったから
モ〜ミモミモミ巨乳の子〜♪
こんな替え歌を歌いながら風呂場でおっぱいマッサージをする貧乳のキモウトを想像した
兄が巨乳フェチな貧乳キモウトは毎日牛乳を飲んだりマッサージをしたり努力するんだろうな
そんなわけで巨乳キモウトの出てくるSSとかって保管庫にないですかね?
巨乳と貧乳シリーズ
兄は貧乳派だけど
>>265 しかし、登場時点で貧乳だった子が、その手の努力で目的を達成した事例を私は知らない。
姉なめるな!妹なんてクソくらえだ!
日本の創造神である伊弉諾尊と伊弉冉尊は兄妹であったともいう。
うーんそれは正確に言えば妹ではあるが妹ではないな
現代と用法がちがってて妹は親しい女性にかける言葉だったらしい
妄想を打ち砕くようで悪いが・・・
やっぱりギリシャ神話が最高だぜ
姉にして正妻とかな。
>>27 ところがどっこい、日本書紀の一書にいわく、伊弉諾尊と伊弉冉尊は
青橿城根尊の子、つまり実の兄妹とされているのだ。
しかし、これじゃ、ヘラが姉派の、伊弉諾尊が妹派の守護神になってしまうw
>>272 アンカーミス
>>271は
>>270宛ね。ついでにイザナミとイザナギ逆に書いてるな。
もう一度寝てこよう
日本神話には、イザナギに迫る泥棒猫がいないのが幸いと言うべきか残念と言うべきか…
結婚と家庭を司る神が嫉妬深い実姉…
古代ギリシャ人レベル高すぎだろww
泥棒猫の始末の仕方も残忍かつ陰湿だしなww
ギリシャ神話を題材にしたエロゲーが出るのは時間の問題と考えて
もう4年になります
>>276 出たら出たで泥棒猫育成ゲームだからな、許せん!
>>276 その4年という歳月は、キミを大きく、トテモ大きく成長させたはずだ。
さぁ、創ろうか?
てか4年というのが妙にリアルで笑ってしまったw
なぜ4年というのをあててみせよう
ヒントは北京だ!
違うな、破壊による再生だ。
「姉さん、海外旅行だって?」
「ええ、ちょっとギリシャまで(ヘラ様の神殿ってどこにあるのかな?)」
古代ギリシャ人はレベル高かったのは分かったけどさ、妙に生々しいのは何故なんだろう?
あとギリシャと聞くと。
「○○くん、お姉さん帰ってこないうちに…」
「だ、駄目だよ。ま、まだ僕たちは…」
「ほっほっほーよいではないか〜」
(バタン)
「待て泥棒猫!!くらえ!!『肝姉流性脚』!!」
と某ジャンプ漫画が…
なぜだろう……。
皆の会話に微笑ましくて涙が……。
もしや、今週はss投下無しか・・・
そんなことよくあったろう。何焦ってんだ
今度は秋厨の季節?
夏にバイバイしないとな。
・・・・・・・・やだっ!!まだ夏がいい!!まだ、焼けても無いし、彼女も出来てない!!
・・・・・・・・スイカも・・・・・・食って・・・無い・・・・・・・・・
>>288 女さんの水着を見るまでは夏は終わらないぜ!
夏が終わったなら、僕は女さんの水着を見たんだ。きっとそうだ!
「お兄ちゃん…その女って…誰?」
「弟くん…水着を見てないって…どういう事かな?」
>>290「ちちち違うんだ…!!…き、聞いてくれよ2人ともっ!! 夏休みの課題のデデデッサンで女さんのモデモデルを仕方なく「「水着ならいくらでも見せてあげる。…今すぐに…ね♪くくっ…そんな女なんかに誑かされない様、私達の肉体(カラダ)の虜に…」」
そして地下の自家用トレーニングルームに無理やり連れ込まれた
>>290は…ビキニパンツを履いた2人の森の妖精によるガチムチパンツレスリングの洗礼を受けたのだった…。
>>290「ひぃぃっ…俺の事が好きならぁっ!!…ぐっ…もうこんな…こんな事やめでぐれぇぇっ!!」
「「いや別に好きじゃないよ」」
アッー
兄貴ネタでスマン
ヤンデレ家族は今週も合併号かー
誤爆?
>>292 スレ違いだな。わざとでもうっかりでも痛すぎる
天上天下の最新巻読んだ
グレはわかってるな。あれは良いキモウトだ。
なんつーかあれで全て持っていかれたよな
大暮、エロでキモウトでも書いてくれないものか
298 :
名無しさん@ピンキー:2008/09/23(火) 14:41:31 ID:Xfrr6vE7
元気ですか!
キモウト「うん。ほら、今お腹蹴ったよ?」
キモウト「ちょっとおにっ…げほっ、げほっ…ほら、お兄ちゃん暴れないの。私だってれでぃーなんだから、あんまりやっちゃうとお兄ちゃんの赤ちゃん産めなくなっちゃうよ。
あ、うんうんさっきの話ね。もう一度言うけどお兄ちゃんの面倒は私が一生見てあげるから、もう、えーと、まぁいいや、泥棒猫さんはお払い箱だよ。うん、前は殺したい位憎んでだけど許してあげる。
だって今の私とっても幸せだもん。お兄ちゃんと、ずーっと、二人っきり…ふふっ。
もう話す事も無いだろうけど、あなたみたいな人がいたこと位は覚えておいてあげるよ。それに、ああ、結果的に考えてみれば私の後押しをしてくれたのは他でもない、あなただもんね。
…うるさいなぁ、もう切るよ。お兄ちゃんのお世話もあるし。それじゃあさようなら、泥棒猫、さん。」
とりあえず予想を裏切りたかった。結構反省してる。
ここも一気に寂れたよな
キモウトに本命チョコについてヒントを貰いたい
手素
>>301 というか、板規模で寂れている気がするんだが
確かに、何処も活気がない気がする。
単に夏が終わって、もうすぐ秋なだけさ
そろそろ裸で待機してるのも辛くなる季節だなぁ
キモウト・キモ姉・泥棒猫に監禁される人が増えて板利用者が減ったんだろ
このスレ自身がずっとキモウト・キモ姉に自信と知識を与え続けてきたからな
名前忘れたが、妹のことを大嫌いな兄が妹に逆レイプされる話マダー?
そんなのあったっけ?
スクールドズブリドルじゃないか?
大嫌いではないと思うが。
だめだほんとだめだだめ人間だもう死にたい消えてなくなりたい
>>312 どうした?駄目人間なのは悪いことじゃないよ。
自分ではだめだと思ってる所も、
キモ姉やキモウトにとってはたまらなく可愛いポイントなんだって。
さっき仰天ニュースSP見てたら
アメリカで違う環境に育った兄妹が愛しあってしまったて事件がやってた
アメリカには近親相姦にちゃんと罰則規定あんのな
でも、フランスでは容認されてるらしく、その兄妹は移住するらしいよ
1
何の前触れ無く思い出すのは、中学へと入学した時の記憶。
その時……私は自分が怖かった。たかが十二歳の思考回路には、一線を危する思いばかりが詰まっていたから。
「最低だ、私って……」
何度も続く自己嫌悪。
兄のシャワーシーンを覗いた事も有る。四度目ぐらいになると、脱衣所で兄の衣服の匂いを嗅いだりしてた。口に咥えて声を殺し、バレないかとドキドキしてた。とても……興奮してた。
トイレの音を聞いた事も有るし、外泊で居ない時は兄のベッドで寝た事も有る。
お兄ちゃんの私物を使い、私の身体はドロドロに溶けて行く。
その度に甘い吐息を吐き出し、その度に「最低だ」と吐き出し、その度に自己を嫌悪して呪う。
「私は、最低だ……」
発端は六歳の時。父親の部屋で裏ビデオを偶然見つけて再生した時に、私の『普通』は無くなった。
「ばか……簡単に見つかる所に置いとくから」
七歳で自慰を覚え、九歳で『したい』と考え始めていた。ませたガキから、変態へと悪質進化した時期。
対象は双子の兄で、気付いた時には好きだった初恋の人物。
どこが好きだ? と問われれば『全て』と答え、
いつから好きだ? と問われれば『一目見た時から』と答える。
そんな愛しい兄と繋がるれたなら、どんなに幸せだろうと。幼い頃からずっと妄想を膨らませてた。
この禁忌とされる思いを抱く事が、こんなにも辛いとは微塵も知らず……
ほんの一時は、彼女に見える様に、それっぽい言動や振る舞いをしようとしてた。でも一時。直ぐにボロは出る。
兄が成長する度、知り合いが増え、友達が増え、私達の関係が露見する。
お兄ちゃんに悪い女が付かない様に。お兄ちゃんの為だ……何て、自分には言い聞かせてたけど。
「私の為でしかないよ」
この考えも、
兄を守る為か? と問われれば『YES』と答え、
自分の為か? と問われても『YES』と答える。
結局は兄を独占したいだけ。
算高で、利己的な……Egoistic Virgin。
2
換気扇が回る。洗濯機が回る。俺の思考もループする。今から、唏亜を……するって、何度も、自分に、言い聞かせる。
「ふぅぅっ……ふぅぅっ……ふぅっ!」
俺も、唏亜も、全身で呼吸し、興奮を極限まで高めて行く。
「あにゃきぃ♪ は、や、くぅ♪」
唏亜は口を拡げたまま。伸ばされた舌上からはトロットロの唾液が垂れ、胸元の制服にシミを作りながら濡らす。
触れただけで性感を刺激し、高度な媚薬効果を有する淫魔の唾液。それの原液が際限無く溢れて満たされ、透明な蜜のように艶めいて糸を引き、ぬちゃぬちゃと蕩けてオスを誘う淫口。
「黙れナクアッ! っ……ふぅぅっ、挿れる……からな?」
ペニスをネバ付いた舌の上に乗せ、先端を僅かに唇の中へ。
ちゅぶっ……
その瞬間、じょりじょりとした舌が竿部分に巻き付き、ガッチリとペニスをホールドして捕える。
もう既に、行為も腰も、後には引けん。
「きゅて、あにゃき……あにゃき、きゅてっ!!」
唏亜は上目で見上げたまま。俺は唏亜の頭部を掴んだまま。
溢れ出る唾液でヌルヌルにされるペニスを見下ろし、息を整えながら、最初のタイミングを計る。
このままでもイケそうだけど、このままじゃいけない。喉の、奥まで……
プルンと肉厚な唇を、カリを引っ掛けるように出し入れして浅いピストンを繰り返す。
徐々に深くまで挿入し、半分も呑み込まれた所で、
「ふぅぅっ……ふぅっ!!」
食道の手前、扁桃腺にぶつかるまでペニスを沈める。
「ふんんっ♪」
唏亜の嬉し気な息使い。舌ヒダは不規則にウネり、根元から裏筋までを
強気に締め付けて揺らめく。
じゅるじゅると水音を立てて上下に動き、粘付いた感触でペニスを摩擦する。
頬をすぼめて啜ってるけど、それじゃあ駄目なんだよな?
イラマチオしないと、駄目なんだよな?
一つ深呼吸し、柔らかな頬肉に挟まれ扱かれているペニスを、腰を引き、ゆっくりと引き抜く。
ぢゅぷ、ぢゅぷ、ぢゅぷ、ぢゅぷっ……
こんなの、休みながらじゃなきゃ、罪悪感がなきゃ、もう二回は果ててる。それ程の快楽。
「奥までっ……挿れるからなっ!」
舌は巻き付かれたまま、先端を唇の前まで戻し、最後の確認を取り、
ぢゅぶぅぅぅぅぅっ!!
最奥まで一気にペニスを突き刺す。
3
俺のカリ首が掻き分けた肉は、きっと喉の奥。食道。
「ガッ……あっ……」
ボルトに変わった快楽の波が、ビリビリと一瞬で全身を駆け抜ける。
声も出ないのに、広がった口が閉じれない。歯は食い縛れても、その隙間からは涎が滲む。
イカずに居られた……それだけで自分を褒めたい。
「んむぅっ!? ひょっ、あにゃきっ……ぢゅちゅっ、くるひぃよぉっ」
そんなの、知らない!
唏亜は目尻に涙を浮かべ、苦しそう……な『フリ』をしてるだけだ。その証拠に、いつの間にか唏亜の手は、俺の背中で結ばれてる。
唏亜は試してるんだ。もし気遣って止めてたら、俺の精を受け取らなかっただろう。
だからこのまま……
「気持ちいいよ唏亜……お前の中、最高に気持ちいい」
唇から食道まで、長いストロークで腰を打ち付ける。
ぢゅぷん! ぢゅぷん! ぢゅぷん! ぢゅぷん! ぢゅぷん! ぢゅぷん!
プリッとした唇に、柔らかな頬に、キツキツな喉穴に、人外の舌の動きも加わり、一度に四つもの感触を味わされる唏亜の咥内。
「ボクもっ、ちゅきゅっ……んぢゅぅぅぅっ♪ もちゅっ、おクチのナカがっ、キモチひいよぉっ♪♪」
クソッ、大体エロ過ぎなんだよ! そんな美味しそうに咥えられたら、どんな男だって反応しちまう!
キュウキュウ擦れるすぼめられた頬の柔肉に、ヒダを蠢かせながら締め付ける肉欲的な長い舌。その奥に在るコリコリの穴蔵。唾液の原液を作り出すソコは、優しく、キツく、精液を搾り取ろうとする。
唏亜の咥内は、その為だけに進化しているんだ。
唏亜は俺から精液を搾り取る為だけに、言動と態度で感情を高ぶらせ、淫らな蜜穴で快楽を与え続ける。
そんな事、とっくに理解してるのに……ちっく、しょう!
ぢゅぷん! ぢゅぷん! ぢゅぷん! ぢゅぷん! ぢゅぷん! ぢゅぷん!
身体の中、睾丸の中から熱いモノが噴き上がる感覚。限界は近い。
全神経がペニスに集まってるかの様に、中心の管が膨張し、尿道が拡張するのをリアルに感じれる。
「ううっ、出すぞ唏亜っ! 全部っ、受け取れっ!!」
4
今ここに入って来られたら一発でバレるけど……ここで止めたら全てが無駄になっちまう!
早く、妹を、普通に、戻すんだっ!
「うけとりゅう♪ おクチで妊娠すりゅからぁっ♪♪ だちゅて、あにゃきのっ、せーしだちゅて!!」
普段の唏亜なら決して使わない、一々イヤラシイ淫語をだけを繋げた台詞。目を細めて、頬を染めて、耳まで染めて……俺の限界を感じて、熱く溶けそうな咥内で、一層にドロドロの性器を締め上げる。
ぢゅぶぢゅぶぢゅぶぢゅぶぢゅぶぢゅぶぢゅぶぢゅぶぢゅぶぢゅぶぢゅぶぢゅぶっ!!
唏亜ッ! ナクアッ! ナクアッ! ナクアッ! ナクアッ!!
「ふぅっ! ふぅっ! ううっ、うっ……ぐおぉぉおおぉぉぉぉぉぉっ!!!」
ビュルゥゥゥゥゥゥゥゥゥッ!! ビギュッ! ビュルビュルビギュッ! ビュクビュクビュクン! ドクドクドクドクドクン……
俺は途切れない快楽に耐え切れず、外に聞こえるかも何て考えもせずに、発情期の犬の如く、全力で打ち付け、声が潰れそうなくらいに叫び吠え、全てを妹の中へブチ撒けた。
「んぐぅぅぅぅぅぅぅっ!!?」
唏亜は今度こそ本当に苦しそうに目を見開き、浮かべていた涙を一杯に溢れさせる。
喉の奥に注ぎ込んだ精は、そのまま胃袋まで流れたろう。これなら、唏亜が吐き出す事は出来ない。
唏亜への罪悪感と、自分への嫌悪感で死にそうだ。
「はぁっ、はぁっ、はぁぁぁっ……はぁぁっ、くうっ!? もう締め付けるなっ」
残り汁を舌の上に零しつつ、未だに強く締め付ける口の中からズルズルとペニスを引き擦り出す。
唏亜はギリギリまで吸引機の様に吸い付いた後、ちゅぽん! と小さな破裂音を鳴らして漸く唇を放した。
「んんっ……くちゅ、くちゅ、ふふっ、アニキの……プリプリしてて、おいしっ♪」
そして舌の上でゼリー状の精液を転がし、プチュプチュ音を立てて咀嚼する。
俺に見せ付ける様に。俺を見上げながら。ゆっくり、ゆっくり、飲み下す。
終わった……これで良かったんだ。これで良かったって思わなきゃ、やってられない。
5
俺は唏亜を掴んでた手を離し、一歩だけ後ろへ下がって、膝から崩れ落ちた。
果たしたぞ唏亜。だから……
「頼むっ、頼むよ唏亜……頼むから、自分を大切にしてくれ。もう、俺に、こんな事をさせるなよ。『普通』に戻ったら……普通に暮らして、普通に学校へ行く、普通の兄妹に戻るんだぞ? それに……」
情けない姿で視線を床に向け、普通になれと唏亜に言い聞かせようとして、
「あのさアニキっ! もう、変な事しないよ……ちゃんと学校だって行くし、人前でオシッコなんてしないし、アニキのオチンチン気持ち良くするし、女らしくするから……だから、ねっ? ボクを……好きになってよ、ねっ? アニキ……」
捲くり立て遮られる……
しかも唏亜が照れながら、さりげなく独白したのは、俺へと綴られた想い。言葉を断つには充分な内容。
はっ? 何て言ったコイツは? 唏亜は? 妹は? っ……いんや、どこかでは気付いてた。だけど違う! 唏亜は勘違いしてるだけだ。俺を好きなんじゃ無くて、俺に依存してるだけ。
だってそうだ! 勝手に人外へ……俺の精を貰わなきゃ生きられない身体にしたんだぞ? 俺を怨む事は有っても、俺に好意を持つなんて絶対に無い!
それに嫌だ。お前とは一緒に居たくない。俺は、お前を幸せにしたいんだよ。今まで不幸だった双子の妹を、心の底から笑わせたいんだ。だから、俺なんかが隣に居ちゃ駄目。俺が側に居たら、彼氏だって出来ないし、それじゃ結婚だって出来ない。不幸になるだけ。
「唏亜……お前は勘違いしてるだけだ。俺と一緒に居ちゃ駄目だ。お前は、幸せになれ……」
身体が丈夫じゃなくて、まともに出歩けなかった十五年。それを今から取り返せよ。もうすぐ普通になれるんだ。そしたら何だってやれるさ。狭い視野で俺だけを見る必要はない!
6
ドラムの音はまだまだ続く。換気扇も、空調機も、ずっとそのまま。
俺は近くなった目線を上げ、内面を悟られぬよう、唏亜の顔を静かに見据える。
「やだっ! 好きなんだよアニキ……好きなのっ! すきっ、すきっ、大好きっ!! アニキはボクのモノなのっ!!」
対する唏亜は、内面の感情をそのまま露に。
さっきまでの余裕だった表情は消え、声まで震わせて悲しんでる。
俺へと抱き着き、俺の背中に腕を回し、俺の耳元で想いを何度も呟く。
こんなに、依存して……先ずは落ち着かせないと。学校に行けば、唏亜も友達に会えば、少しは落ち着くか?
「そう思うのも今だけだから……お前が普通に戻ったら、すぐに他に好きな奴ができるさ。だから、なっ? 落ち着いて、さ。学校に、行こう?」
俺が約に立ってるのも今だけだ。それも、しょうがない理由が有るから。それが無くなったら、唏亜の想いも変わる。
俺は唯こうやって、唏亜が落ち込んだ時にでも、頭を撫でて宥めて(なだめて)やるしかできないんだ。
「そっかぁ……そんなに、そんなに学校に行きたいんだ? そんなに……あの人に会いたいんだ?」
急速に、声のトーンが低くなる。震えたまま、俺に撫でられてるままだけど、雰囲気に冷気を帯びて行く。
それも、有り得ない思い違いを口に出して。
「違うぞ唏亜、俺は唯……」
取り敢えず、ソコだけでもと否定しようとして、
「良いよ、アニキ。ボクと、『契約』しよっか?」
再び遮られる。しかも今度は会話が繋がってない。
唏亜が打ち切り、違う話しを俺に振ってるんだ。それも、普通じゃない単語の混じった話し。
「契約? なんの?」
確かに今の唏亜は『そう言う契約』が出来る事を知ってる。『彼女』も言ってたから本当の事だろう。
だけどその妹が、俺と契約しようとする意図が解らない。
「これからボクは、普通の妹になるよ。ご飯と精だけは戻るまで貰うけど……後は普通にしてる。自分を大切にするし、学校にも行く。素敵な彼氏が出来たら、真っ先に紹介する……って努力をする」
7
まず述べたのは報酬。これからずっと普通の妹で居ると言う、俺が一番に望んでる報酬。
何で『契約』なんて言葉を介したかは思い付かないけど、唏亜がやっと一人歩きしようとする決心を付けた事は汲んで取れる。
「でっ、払う代価は?」
ならば乗っかろう。幾分かの仕返しくらいは受け切ろう。
これで妹を幸せに出来るなら、どんな代価も軽いもんだ。
「ボクに『チャクショウ』させてくれるだけで良いよ……簡単でしょ?」
妹は俯いて、表情こそ見て取れないが、恐らくは笑ってる。さっきより元気が出てる様に感じる。
やっと……唏亜も吹っ切れたのか? それは良い事。しかし……
「ちゃ、くしょう? なんだよそれ?」
代価の意味がわからない。『ちゃくしょう』と言ったんだよな? そんな言葉、初めて聞いたぞ? 変な意味では無さそうだが……
「あれっ、知らないの? 口で説明するのは難しいけど……そうだね、五分も有れば終わる簡単な事だよ。でっ、どうするの? アニキがボクにチャクショウ……させてくれるの?」
暗く、トーンの落ちていた声は、いつもの高さまで戻ってる。ここで決めろと言ってる。
契約すれば、契約の通り、唏亜は幸せになる努力をする筈……なら、答えは決まってるさ!
「わかっ、たよ……それで良い。自分を大切にするんならな」
唏亜が幸せになる為に契約をしたいと言うなら、俺はそれに応じてやるだけ。
答えを返した二呼吸後、頭から足の爪先へと、温かな熱気が一瞬で駆け抜けた。
「ふふんっ♪ 契約、成立だなアニキ♪ 安心しなよ。普通にする……努力はするからさ」
腕を解き、立ち上がった唏亜の顔は、ニッコリと優しく、これまでにない笑みで包まれている。
俺がずっと見たかった、妹の、幸せそうな……
「頼むぞ、本当に……」
俺からも、自然と溜め息と笑顔が零れた。
これで良い。この笑顔を見れただけでも契約した価値が有るよ。後は俺が代価を払うだけ。
まぁ……大切な妹の為だ。どんな事だって、必ず払って見せるけどな!
「うん、守るよ。今夜の十二時までに、アニキが『着床』させてくれたらな。でも気を付けてくれよ……万が一、遅れたら、ボク……死んじゃうからな? ふふっ、学校に行こうぜ、ア・ニ・キ♪」
今回はここまでです。
>>324 ふぅ…
リアルタイムに遭遇したのは久しぶりだな
良い作品であった
乙
コンスタントに投下してくれる職人がいると、あんまり過疎らなくて助かる
ちくしょう、相変わらずエロ描写が秀逸だぜ
GJ
孔明の罠w
ぬ、ぬおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおお
いかん、嬉しさの余り言葉にならんw
いい仕事してるよ
俺にも文才があれば・・
>>330 妄想力はあるんだろう?
だったらシチュを書(ry
妄想してみた
貧乏家庭の兄妹。子供の時に、欲しかった玩具を兄が某悟史みたく、なけなしの貯金を叩いてプレゼントしてくれる。
それ以降妹は事あるごとに兄が内心欲しがっていた物をプレゼントしてくれる様になる。しかしそれらは全て「盗ってきた物」何故か怪盗並のテクで毎回盗って来る。
当然兄は妹をたしなめ、店に返しに行く。
で、店員の娘と仲良くなる。それを暗い目で見る妹。
「…どうして…?お兄ちゃんの喜ぶカオが見たかっただけなのに……
お兄ちゃんノ為なら何だっテ盗って来れるのに…オ兄ちゃんの心だけハ盗れなイなんて……あの女…許セない…
…!…そうダ、アノ女のイノチ…盗ッチャエバイインダ……ふふ…死んじゃえバインダー!!」
『歴史が大きくかわるとき
キモ姉は その姿を現す
はじめには ただの義姉として
姉は その力をもって 弟に愛を降り注ぎ―
やがて惚れる
しばしの眠りのあと―
キモ姉は再び現れる』
このスレって避難所あったんだな
次から投下します
「GJ!!いやぁ〜、素晴らしい妹萌えだった!!感動した!!」
キモ姉&キモウトスレの神作品を読み終えた俺は部屋で一人呟く。
だが現実は厳しい。俺には姉もいなければ妹もいない。
なんとなく勢いで椅子から立ち上がり、某アニメ風に叫んでみる。
「この世界に宇宙人、未来人、超能力者、異世界人の妹がいたら今すぐ俺の所へ来い!以上!」
部屋に俺の大声が虚しく響く。余計に気分が落ち込んだ。
「はぁ、もう寝るか……」
そう言って俺はパソコンの電源を切り、ベッドに潜り込んだ。
「……んぅ、今何時だ……?」
今日は珍しく目覚ましが鳴る前に起きられたようだ。
しかし少々早く起きてしまったようである。
着替えて朝食をとる時間を合わせても十分に時間が余る。
体がやけに重いし、これは二度寝するかな。
そう思ってもう一度布団を被ろうとしたときに俺は初めて気付いた。
俺の両隣、そして背中に覆い被さってすやすやと寝息を立てているこの三人の女どもは一体誰だ?
まさか泥棒か?いや、泥棒が盗みに入った部屋でぐっすりと眠るわけがない。
そんなドジッ子怪盗三姉妹がいたらぜひアニメ化して放送して欲しいものである。
などとくだらないことを考えているうちに俺の左腕にしがみ付いている女の子が目を覚ましてしまった。
「……んみゅ?おはよぉ、お兄ちゃん!」
寝ぼけ眼を擦りながら発したそのセリフに俺の体に電撃が走った。
お、お、「お兄ちゃん」だとおおおおおおおおっ?!
待て、落ち着け。KOOLになるんだ俺。
いいか、俺に妹なんぞ存在しない。
だから今俺の目の前に存在しているこの少女は俺の妹でも何でもない。おk?
あれだ、きっとこれは夢だ。うん、そうに決まっている。
そうと決まったらもう一度寝直すか。
「おはよう、兄。これは夢ではない。紛れもない現実」
いつの間にか目を覚ましていた右側の女の子が至極冷静に話しかけてきた。
黙れ!!完全に目が覚めちまっただろうが!!
大体朝起きていきなりこんな状況になってたら落ち着けるわけねーだろ!!
誰だよお前ら?!俺に朝「おはよう♪」なんて言う妹なんざ存在しないんだよ!!
「落ち着いてくださいよ、兄さん。
朝から大きな声で怒鳴ると非常識な奴だとご近所の方々に思われてしまいますよ?」
うるせぇ!!そういうお前も人の腰に手を回しながらしれっと話してるんじゃねぇ!!
あっ、コラ、変なところ触るな!!そこいじっちゃらめぇ!!
「あーーーーーーーーーーーっ!!一体お前らは何なんだーーーーーーーーーっ?!」
朝の閑静な住宅街に少年の悲鳴が木霊した……
「……オホン、つまりだ。君等は正真正銘俺の妹達だと?」
あれからとりあえず落ち着いて彼女達の話を聞いて見たところ彼女達は俺の『妹』らしい。
いやぁ、泥棒か何かじゃなくて本当によかったよ。
ってやっぱりよくない!いきなりそんなこと言われて信じられるか!
「全く兄さんの疑り深い性格には困りましたね。もう少し心を広く持つと人生が楽しくなると思いますよ?」
肩をすくめながら中性的な顔立ちの少女がやれやれと言いたげな顔で溜息を吐いた。
こいつの仕草はなんだか腹立つな。
「ならばもう一度説明する」
三人の中でもっとも静かな少女が話し始める。
その端正な顔からは感情の揺れというものがほとんど見受けられない。
「兄の両親は兄が3歳のときにUFOに遭遇し、実験体として連れ去られた」
あれか?いわゆるアブダクションとかいうやつか?
「そう。そしてその際に行われた地球人との交配実験によって生まれたのが私『ソラ』。
私は宇宙人と呼ばれる種族と人類の間に生まれたハーフ。
よってあなたの妹と定義されることになる」
でもはっきりってちょっと変わった地球人の女の子にしか見えないんだが。
証拠とかないの?
「兄がそこまで言うのなら……分かった。窓の外を見て」
言われるがままに窓の外を覗くと空が超巨大なUFOに覆われている。
怪しく緑色に発光しながらこの町を見下ろしている。
何だあれはーーーー?!
「私がやってきた母船。今からあれでこの星にレーザー砲を撃つ。標的はあの大きなビルでいい?」
オーケー、分かった分かった。
分かったからそんな物騒な真似はやめてください。いや、ホントに。
「……残念。この星を征服して兄にプレゼントしたかったのに」
残念じゃねーよ。インデペ○デンス・デイじゃないんだから。
それに俺はあんまり支配欲とかないからもらっても迷惑なだけだし。
まぁ、よく考えたらその尋常じゃない長さの髪の毛も銀色っていう明らかに人間離れした色だしな。
俺よりも年下のはずなのに背が俺と同じかそれより高いし。
だが体の起伏はほとんどないな……宇宙人の方は退化しているのか?
ところで一つ聞きたい。
その……したのはどっちだ?
「兄の父。父は非常に好奇心が強く、実験に非常に協力的だったと聞いている」
親父……エロゲじゃないんだから異種間SEXなんかしてんじゃねぇよ。
頭痛くなってきた……
「やはり兄は私のことを受け入れられない?
私は完全な地球人ではないし、うまく意思の疎通を図ることもできない。
でも私はずっと兄に会いたかった。どうか傍に居させて欲しい……」
うわ、さっきまで無表情だったのに泣きそうになってやがる。
黒曜石のように黒々と輝く大きな目に涙が溜まっていく。
「ち、違うって!まぁ、確かに最初はちょっとビックリしたけど俺だってソラに会えて嬉しいよ」
「本当?なら抱きしめて」
ソラは上目遣いでこちらを見つめてくる。それは反則だろう。
「えぇっ?!そんなこといきなり言われても……」
「やはり兄は私の存在を拒否している……」
サラはどんよりとしたオーラを背負って床に『の』の字を書き始めた。
一体どこでそんなくだらないことを覚えた?
こいつ本当に半宇宙人か?
「わ、わかった!!これでいいんだろ、これで?!」
慌ててサラを抱きしめる。
やっぱり半分が人間じゃなくてもあったかいんだな。
あ、少し嬉しそうだ。
「兄は私のこと好き?」
サラが恐ろしく真剣な目で見てくる。少し恐い……
「あ、ああ、好きだぞ。いやー、可愛い妹ができて嬉しいなー」
どっちかというと面倒な妹ができてしまったなという思いの方が強いのが本音である。
「なら『きす』をしてほしい。この星では愛し合う者達は互いに唇をくっつけ合うものだと事前に学習している」
急に真顔で何を言いやがりますかねこの半宇宙人は。
「何でそうなる!?可愛いと言っただけだろ!!」
「照れなくていい。さぁ、私に身を委ねて……」
恐ろしいほどの真顔で迫り来るサラ。
宇宙人の会話はこんなに強引なのだろうか?
だがいくら彼女が美人の部類に入り、種族が違うとはいえ妹。
ここはとりあえず逃げなくては……ってあれ?体が動かないぞ?!
「おい、サラ!お前なんかしただろ!!」
「……愛の力を使っただけ」
人の体を動けなくして無理矢理キスしようとするのは愛の力って呼びませんよ!!
思いっきり目ぇ逸らしてるし!!
お、おい!このままだと本当に唇がくっついちまうぞ?!
あ、でも柔らかそう……じゃなくて!!
誰か助けてー!!
「はい。いちゃつくのはそこまでですよ、姉さん?」
さっきの中性的な少女が手から炎のようなものを出してサラを止める。
ありがとう!!さっきはいろいろ失礼なこと言って悪かったな。
「チッ、いいところだったのに……」
恐ッ?!こいつ無表情に見えるけど本当は感情豊かなんじゃないのか?
「さて、話が大分脱線してしまいましたがここからは私『杏樹』が説明させてもらいます。
宇宙人に拉致されたものの、記憶を消される程度で無事地球に戻って来られた両親達。
しかし、宇宙人の実験の影響により二人には超能力に目覚めてしまったんです。
実にお約束通りの展開だと思いませんか?」
あっさりと重大な事実を物語風に話すな。
あと顔が近い。息を吹きかけるな。
「これは失礼しました。さて、話を戻しましょう。
超能力に目覚めた両親の間に子供が生まれました。
ですが驚くことにその子供も超能力を持っていたのです。
しかも両親よりもずっと強い力を」
それがお前ってわけか。
「はい。証拠なら先ほど見せた通りです」
そういって手から灼熱の炎を噴出させる杏樹。
先ほどまで黒かった髪の毛の色も燃えるような深紅に変化している。
マジでバトル物の漫画だなこりゃ。
って熱い熱い!!早くやめてくれ!!家具に燃え移る!!
「これで納得していただけましたか兄さん?」
炎が消えると同時に髪の毛の色も元の黒に戻っていく。
「お前が超能力者だってのは分かった。だが俺が記憶している限りお袋が妊娠していて子供を産んだという記憶はないぞ?」
「いい所に気付きましたね、兄さん。
実は兄さんは覚えていないだけで母さんが妊娠している姿や、生まれたばかりの私の姿を見ているんです。
しかし、記憶がないのは何故か?それは記憶を消されているからです」
何でだ?俺が覚えていたって別に困ることでもなかろうに。
「実はこの世界には別の世界から侵入してきた異形の怪物達が存在しているのです。
彼らには近代兵器が効かず、対抗できるのは超能力に目覚めた者達の持つ異能の力のみ。
超能力を持つ者しか気付けないその化け物達相手に私達は来る日も来る日も戦い続けました。
しかし、超能力を持たない幼い兄さんを戦いに巻き込みたくない。
そう思った私達は兄さんから記憶を消して、安全なところに避難させていたというわけです」
何だ、その超展開は。正直どこぞの三流SFとしか思えんぞ。
しかし、それなら親父達がめったに帰ってこないで俺を婆ちゃんの家に預けっぱなしだったのも頷けるな。
「化け物と戦い続ける地獄のような日々。
それでも平和になった世界でもう一度兄さんに逢いたいという思いが私を支えてくれました。
そして今私はここにいます。愛する兄さんのもとに」
杏樹が柔らかく微笑む。
しかしその微笑の裏で一体どれだけ苦しんできたのだろうか。
急にこの少女のことが愛しく感じられてきた。
「杏樹……」
俺は杏樹を強く抱きしめる。
短めの髪がサラサラと揺れて、女の子特有のいい匂いが鼻腔をくすぐる。
数え切れないほどの化け物たちと戦ってきたという杏樹。
だがとてもそうは思えないほどに彼女の体は細く華奢だった。
「あっ……兄さん、嬉しいです」
幸せそうに頬を薄く染める杏樹。
やっぱり杏樹も美人だ。
宝塚の男性役のような中性的な顔は大理石に彫られた天使のように白く美しい。
しかもスタイル抜群だ。胸も意外とあるし。
「ごめんな、杏樹。お前のためなら何でもしてやるから」
「本当……ですか?」
真剣な顔で俺を見上げる杏樹。
「ああ。お前の言うことなら何でも叶えてやるよ」
「兄さん……では兄さんの硬く猛ったデカマラで私の子宮口をぶち抜いて、ぷりぷりザーミルクを子宮の一番奥の奥で思いっきりぶちまけてください」
「だが断る」
一瞬でも本気にしてしまった俺の感動を返せこの淫乱。
「えぇ〜、別にいいじゃないですか。膣出しの一発や二発くらい。兄さんも私も気持ちよくて一石二鳥ですよ?」
可愛らしく口を尖らせて言ってるんじゃねぇぞこのドスケベが。
「黙れ変態。大体お前妹だろうが」
「『あぁん、ダメです兄さん!私達兄妹なのに……でも感じちゃうっ!!ビクビクッ』っていうのが最高なんじゃないですか!」
「大声で恥ずかしいことを力説すんな、この腐れビッチ!!」
ダメだこいつ。頭ん中でピンクのお花畑が咲き誇ってやがる。
朝一で病院に連れて行くしかないなこりゃ。
「あー!!お姉ちゃん達ばっかお兄ちゃんにくっついてずるいー!今度はわたしの番なのーっ!!」
「あぁん、兄さんのいけずぅ」
小柄で栗色の髪をツインテールに纏めた少女が変態超能力女を突き飛ばす。
よくやったぞ、最後の妹思わしき人物よ。
これ以上この妄想爆走全開の下ネタトークを聞いていれば耳が腐るところだった。
杏樹を突き飛ばした少女の外見はかなり幼く見える。一見小学生と間違えてしまいそうだ。
だがそれに反比例して胸はダイナマイツな感じでたわわに実っている。
そんな少女が体のラインがくっきりと出てしまうオレンジ色のボディースーツを着ているのだ。
正直たまりません。これが俗に言う「ロリ巨乳」というやつか?
「わたしはこの時代からずーっとずっと先の未来からやってきたのっ!すごいでしょー、えへへ」
ほう、未来人ねぇ。それで?どうせまたトンデモ話になるんだろ?
さっさと証拠を見せてくれ。
「いいよー。ジャーン!!」
元気よく彼女が取り出したのはおもちゃの銃のようなもの。
日曜の朝にやってる少女向けアニメに出てくるヒロイン達が使っていそうな可愛らしいデザインだ。
「えっと……これがその証拠?」
「うん、そうだよー」
おいおい、期待外れだぜお嬢ちゃん。
前の二人はスケールのでかいもんを見せてくれたから納得できたがこれじゃあちょっとねぇ……
ん?窓を開けて何をしてるのかな?
「撃ってもいい場所を探してるの!ここでいいかな……えいっ!」
そういって彼女が銃の引き金を引いた瞬間閃光が放たれた。
そして俺の家の隣にある空き地が突然大爆発。
……今何が起きたのかお兄ちゃんに説明してくれるかなー?
「えへへー、光線銃!パワー全開ならこの家も一発で灰にできるよー」
うん、君が未来人ってことはよーくわかった。
わかったからとりあえずその物騒な銃をしまってくれ。
そしたら平和的にお話で説明といこうじゃないか。
「うん、わたしがんばって説明するよー!
えっとー、おとーさんとおかーさんがすごい超能力者だったって言うのは聞いたよね?
そんな力を持った人間達をむざむざ寿命で失うのは惜しいって考えた人ちがいるの。
それでその人たちは人類の進化と発展に役立てようとおとーさん達を冷凍保存しちゃったの」
なんと。寿命で死なせてくれないってのも結構きついな。
よかった俺超能力者とかじゃなくて。
「そして遠い未来でついにおとーさん達のDNAを解析することに成功したの。
それによって進化に行き詰っていた人類はその壁を乗り越えて大きな発展を遂げたの。
すごいでしょー?」
ほー、そりゃよかった。
で、なんで君が俺の妹なわけさ?
親父とお袋は氷付けにされて解剖されちまったんだろ?
「あー!!お姉ちゃん達ばっかお兄ちゃんにくっついてずるいー!今度はわたしの番なのーっ!!」
「あぁん、兄さんのいけずぅ」
小柄で栗色の髪をツインテールに纏めた少女が変態超能力女を突き飛ばす。
よくやったぞ、最後の妹思わしき人物よ。
これ以上この妄想爆走全開の下ネタトークを聞いていれば耳が腐るところだった。
杏樹を突き飛ばした少女の外見はかなり幼く見える。一見小学生と間違えてしまいそうだ。
だがそれに反比例して胸はダイナマイツな感じでたわわに実っている。
そんな少女が体のラインがくっきりと出てしまうオレンジ色のボディースーツを着ているのだ。
正直たまりません。これが俗に言う「ロリ巨乳」というやつか?
「わたしはこの時代からずーっとずっと先の未来からやってきたのっ!すごいでしょー、えへへ」
ほう、未来人ねぇ。それで?どうせまたトンデモ話になるんだろ?
さっさと証拠を見せてくれ。
「いいよー。ジャーン!!」
元気よく彼女が取り出したのはおもちゃの銃のようなもの。
日曜の朝にやってる少女向けアニメに出てくるヒロイン達が使っていそうな可愛らしいデザインだ。
「えっと……これがその証拠?」
「うん、そうだよー」
おいおい、期待外れだぜお嬢ちゃん。
前の二人はスケールのでかいもんを見せてくれたから納得できたがこれじゃあちょっとねぇ……
ん?窓を開けて何をしてるのかな?
「撃ってもいい場所を探してるの!ここでいいかな……えいっ!」
そういって彼女が銃の引き金を引いた瞬間閃光が放たれた。
そして俺の家の隣にある空き地が突然大爆発。
……今何が起きたのかお兄ちゃんに説明してくれるかなー?
「えへへー、光線銃!パワー全開ならこの家も一発で灰にできるよー」
うん、君が未来人ってことはよーくわかった。
わかったからとりあえずその物騒な銃をしまってくれ。
そしたら平和的にお話で説明といこうじゃないか。
「うん、わたしがんばって説明するよー!
えっとー、おとーさんとおかーさんがすごい超能力者だったって言うのは聞いたよね?
そんな力を持った人間達をむざむざ寿命で失うのは惜しいって考えた人ちがいるの。
それでその人たちは人類の進化と発展に役立てようとおとーさん達を冷凍保存しちゃったの」
なんと。寿命で死なせてくれないってのも結構きついな。
よかった俺超能力者とかじゃなくて。
「そして遠い未来でついにおとーさん達のDNAを解析することに成功したの。
それによって進化に行き詰っていた人類はその壁を乗り越えて大きな発展を遂げたの。
すごいでしょー?」
ほー、そりゃよかった。
で、なんで君が俺の妹なわけさ?
親父とお袋は氷付けにされて解剖されちまったんだろ?
「……んっ……はふぅ……」
……ん?なんだか妹の様子がおかしいぞ?
俺の体に小柄ながらも起伏激しい体をやたら擦り付けているような気がするんですけど。
ミサキの顔を見てみると頬は赤く染まり、呼吸を荒げ、目は情欲に濡れて妖しく光っている。
何これどうなってんのさ?
「お兄ちゃぁん……ね?ミサキと赤ちゃんつくろ?」
……全世界が停止した、と言う表現はまさにこのような状況のときに使うのだろう。
「HAHAHA、オニイチャンみさきノイッタコトヨクキコエナカッタナー」
「だからわたしと子供つくろうって言ったの。ねー、いいでしょ〜?」
いいわけあるかい、ボケッ!!
あと胸をそんなに押し付けられると妹と言えどなんだか変な気分に鳴ってしまうじゃないか。
「未来じゃねー、二親等までだったら結婚できるようになってるところもあるんだよー。
だからわたしとお兄ちゃんが結婚してものーぷろぶれむなのっ!!キャーーー!!!」
何を考えているんだ未来人。
これから先人類がダメな方向へ向かっていくのが分かってしまって俺はがっかりだよ。
「だからお兄ちゃんのせぇしたっくさん搾り取っちゃうからね!!
ジャーン!!秘密道具『スーパーバイアグラ』!!
飲めばたとえ悟りを開いた賢者さんでも一発でレイプ魔に変身しちゃうぐらいの強烈な媚薬なんだよー」
なんの捻りもない上に、ネーミングセンスも皆無の未来アイテムだな。
「んっ……お兄ふぁん……」
ミサキはその得体の知れない薬を口に含むと俺に口移ししようと顔を近づけてきた。
これはいかん。まさか妹を犯すなど一般人として会ってはならないことだ。
近親相姦ダメ、ゼッタイ。何かのキャッチコピーに似てるな。
とにかくミサキを引き剥がそうとするが全く離れない。
可愛い顔してなんという馬鹿力だ。
親父達から能力を受け継がなかったとか言ってるが本当か?
ええい、このままでは本当にキスしてしまう。
もうこの際誰でもいい!俺を助けてくれーーーーーーーっ!!!
「とうっ」
「ゲフッ!!」
俺のファーストキスが実の兄の子供をねだる妹によって無情にも奪われそうになった瞬間。
それは起こった。
なんとソラの豪腕がミサキの腹に実にいい角度で深々と突き刺さっているではないか。
ミサキの体が思いっきり『く』の字になって、痙攣してるし。
ソラ、俺と一緒に世界を目指してみないか?
「兄と一緒ならどこまでも……これは処分する」
ソラが顔を薄く染めながらボディーブローを食らった際にミサキが吐き出した錠剤を摘む。
すると錠剤が光の粒子になって消えていくではないか。
こんな芸当までできるのか。やっぱ宇宙人怖ぇ……
っておいおい、助けてくれとは言ったがさすがに妹に対してやりすぎじゃないのか?
「兄の意思を無視して無理やり行為に及ぼうとするなど到底許されることではない」
あの、かっこよく言ってるけどさっき君も同じこと俺にしようとしてたよね?
「……あれには愛があった」
これっぽちもねぇよ!!しかもまた目ぇ逸らしてるじゃねーか!!
「うぅ〜、ソラお姉ちゃんひどいよっ!このままうまく行けばお兄ちゃんの子供を妊娠できたのにぃ!」
あの強烈の一言に尽きるボディーブローを食らったのにもう回復しただと?!
ええいっ、未来の人間は化け物かっ?!
本当は親父達からすげぇ力受け継いでるだろ。いや、絶対に。
「ダメ。兄の精子は溢れんばかりに私の胎内へと注がれるべき」
おい、どさくさに紛れて何言ってるんだお前。
「それは違いますね。兄さんの精液を受け止められるのはこの私ただ一人なんです。
兄さんが望むならどんなプレイだってバッチコイですよ!
あぁ……兄さんそこは違う穴ですよぅ……ダメッ!!そんなとこいじいじしちゃらめぇ!!」
人を勝手に重度の変態にするな。
体をくねくねとよじらせながら黙って妄想していればよかったものを。
お前みたいな変態まで入ってくると余計に話がこじれるだろうが。
「お、お兄ちゃんがどうしてもって言うならボテ腹SEXしてあげてもいいんだからねっ!!」
絶対にしないから安心しろ。
というか何故急にツンデレになってるんだ。軸のぶれてるキャラほど悲惨なものはないぞ。
「「「誰っ?!」」」
「はっ?」
さっきまで俺の精子を巡って争っていた三人が突然同時にこちらを振り向いた。
お前ら本当は仲良いんじゃないのか?
「「「誰を選ぶのっ?!」」」
「え、えっと……全員?」
「「「ダメッ!!」」」
「みんなで幸せ、なんて言い訳は通用しない。私達は皆『兄』だけを求めている」
俺の目をじっと見据えるサラ。
その大きく黒々と輝く瞳の中に滑稽な姿をした俺が映っている。
「その通りです。私達は兄さんの全ての愛情が欲しい。それがたとえ姉妹だろうと他の誰かに向くのは許せないし、認められません」
ニヤニヤと笑ってばかりいた杏樹の顔が今は真剣そのものだ。
それゆえに彼女の思いが痛いほどに伝わってくる。
「わたし達にはお兄ちゃんしかいないの。お兄ちゃん以外の誰かじゃダメなの。だからお願い……」
まだ幼さの残る顔を悲痛に歪めるミサキ。
必死に俺に助けを求めるその姿は見ていて心が痛む。
「「「『私』を選んで」」」
真剣な顔つきのまま三人はそう言ったきり黙り込んでしまった。
そりゃ少し、いや、かなり問題はあるけどみんな俺にはもったいないくらい可愛い妹だ。
しかも全員がその境遇ゆえの巨大な孤独に耐え切れずに俺を求めている。
俺よりも幼い妹達が背負ってきた重荷は一体どれだけの重さなのか俺には量りしれない。
ここで妹達の願いを聞きいれ、手を差し伸べてやる。
それが兄として当然の義務なのかもしれない。
でも、俺にはできない。どうしてもできない理由があるんだ。
だって俺は、俺は――――!!
「ゴメンッ!!俺、実は姉萌えなんだーーーーーーっ!!!」
再び全世界が停止した。主に三人の妹達の中で。
「そ、そんなはずはない。だって私達は兄に呼ばれ、ここにいるのだから」
「そ、そうですよ!!昨夜思いっきり言ってたじゃないですか?!」
「どどどどーいうことなの、お兄ちゃん?!まさかわたしからお兄ちゃんを奪おうとしている泥棒猫さんがいるの?!」
三者三様に驚く妹達。あのサラさえも動揺を隠せないとは相当驚いたみたいだな。
杏樹も細い切れ長の目をこれでもかというほど開いてるし。
それから未来でもやっぱり泥棒猫って言うのかミサキ?
「確かに俺が昨日そのような発言をしたことは認める。だがな、それには理由があるんだ」
ずずいっ、という効果音が出そうなほどに顔を近づけてくる三姉妹。
俺は妹達に何故あのような発言をしたのかを語り始めた……
「いや〜、実は昨日キモ姉&キモウトスレの妹萌えの神作品を読んじまってな。
本当は姉萌えなのに作品の完成度の高さのあまり、つい妹欲しい発言をしてしまったわけだ。
まぁ、若気のいたりってことで一つ多めに見てちょんまげ。HAHAHA!!
……おい、ちょっと待て。冷静に話し合おうじゃないか。
杏樹は手から炎を出さない。ミサキはその光線銃しまって。
あの、サラさん?なんだか俺の体がだんだん光の粒になって消えてる気がするんだけdアッー!!」
親愛なる両親様へ
私は今新しくできた三人の妹達と元気にやっています。
皆私にはもったいないくらいの良くできた妹だと思います。
この家に4人で住むようになってから近所でも評判の美人三姉妹と呼ばれているようで私も鼻が高いです。
ちなみに私も「いたいけな妹達を弄んでいる鬼畜兄貴」として名高いです。
たぶん妹達があちこちであらぬ噂か妄想を垂れ流しているせいですね。困ったものです。
学業の方も心配ありません。
いつの間にか妹達は同じ学校の同じ学年の同じクラスに転入してました。
明らかに年が違うのに同学年とはなんと頭のいい妹達でしょうか。兄としての威厳が。
私の席も見事に妹達に囲まれてしまい、話しかけてくる女子はなぜか一人もいなくなってしまいました。
登下校は私の腕の取り合い、昼食も誰が私にアーンをさせるかでちょっとしたケンカをしています。
ええ、ご心配なく。学校が瓦礫の山となる程度の可愛いものです。
それに学校のみんながとても優しいので大丈夫です。
学校を壊して、それをすぐに再構成した時もまるで記憶になかったかのように振舞ってくれるのです。
家に帰ると妹達がこぞって私のために夕食を作ってくれます。兄冥利に尽きますね。
妹達が自分の唾液やら血液やら愛液やらを恍惚とした表情で鍋に入れていく世にも恐ろしい光景などは目にしていません。
そういえば妹達は少し間の抜けたところがあるようです。
塩と砂糖と間違ったのでしょう。
この前妹達が睡眠薬のようなものと媚薬のようなものを私の分の料理にいれようとしていました。
運良くそのことに気付いた私が妹の上を掴んで止めると妹達は
「「「あっ、手が滑っちゃった。テヘッ♪」」」
と言いました。全く、うっかり屋さんですね。
私がちゃんと傍にいて見張ってやらねばと強く強く思います
あと妹達は寂しがり屋のようです。
風呂に入る時や就寝の際は必ず一緒にしたがります。
その際に兄妹の域を越えたコミュニーケーションを取ろうとしてくるのが玉に瑕です。
この前はベッドに縛り付けられてお馬さんごっこをさせられそうになりました。
最近のお馬さんごっこはさて
@ 互いに全裸になる
A 男の子が仰向けに寝ているところを女の子が陰部に当たる場所に腰を下ろす
B そのまま体を激しく揺らす
というものだそうです。
最近の若者の流行にはついていけないとこの年ながら思ってしまいました。
さて、長々と書き連ねてしまいましたが、私はお二人に言いたいことがあります。
妹達がこのような性格に育ってしまったのはたぶん、いや、100%あなた達のせいだと思います。
要するに何が言いたいのかというと、
さっさと帰ってきてそのツラ5発くらいブン殴らせろってことだよこのクソ親父とクソババァ!!
ということです。
お返事を首を長くして待ってます。
あなた達の息子より
P.S.
最近よく物が歪んで見えるような気がします。
どういうものかというと歪んで見える所に裂け目のようなものが見えるのです。
その裂け目の向こうから可愛い女の子が
「兄貴兄貴兄貴アニキアニキアニキアニキあにきあにきあにきあにきあにき…………
待っててね。もうすぐ会いに行くから……ウフフフフフフフフフフフフフ…………」
と呟きながら微笑み、こちらをじっと見ている、というものなのですが……
私の幻覚に決まってますよね。
ところでお聞きしたいのですが今お二人はどちらにいらっしゃるのですか?
…………まさか異世界なんてことないよね?!
支援するぜ
投下終了です
うわああああああああああミスったああああああああ
>>343は本当はこうでした……
「ぶー、お話はちゃんと最後まで聞くのー!
おとーさんとおかーさんは必ず生き返らせることを条件に冷凍保存されたの。
未来の進んだ技術力によって何一つ変わりなく遠い未来の地に蘇ったおとーさん達。
そして喜びのあまりそのまま激しく愛し合っちゃったの!!キャー!!
その結果生まれたのがわたし『ミサキ」。愛の力は偉大だねっ!!」
全然偉大じゃねぇよ。未来にわざわざ復活して何やってんだあいつら。
「……でもわたしはずっと寂しかった。
遥か過去から蘇り、人類に大きな進歩をもたらした夫婦。
彼らから生まれた子供としてわたしはいつも特別扱いだった。
でもわたしは杏樹お姉ちゃんと違ってそこまでの力を持ってなかった。
だから周りの期待に応えられなかった。
『本当のわたし』の価値を見出してくれる人なんて誰もいなかった……」
ふざけた説明をしながらも花のような笑顔を咲かせていたクルミ。
その彼女が突然表情を変えて話しだす。
俯いて表情はよく見えないがひどく……寂しそうに見えた。
「でもね、おとーさんとおかーさんに聞いたの。
ミサキにはお兄ちゃんがいるって。
元いた時代に一人残してきてしまった何の力も持たない普通の息子がいるんだって。
そのことを聞いたときね、わたしすごく嬉しかったの。
だってわたしはずっと一人ぼっちだと思っていたから」
その時俺は見てしまった。
微笑みながら話すミサキ。その目にはうっすらと光る物が……
「わたしのお兄ちゃんってどんな人なんだろう?わたしが会いに行ったら喜んでくれるかな?
わたしずっとそんなことばかり考えてた。
だからもう我慢できなくってお兄ちゃんの時代に来ちゃったの。
……お兄ちゃん、ミサキが来て嫌?」
ぽろぽろと涙をこぼしながらも俺を真剣に見つめてくる妹。
「……ったくこの馬鹿野郎が」
「はわわっ、お、お兄ちゃん?!」
小柄な彼女の体はすっぽりと俺の腕の中に納まった。
こんな小さい体で一人孤独に耐えていたのか。
「嫌なわけないだろ。俺でよかったらいつでも会いに来ていいんだからな」
「お兄ちゃん……っ!!」
ミサキが渾身の力で俺を抱き返してくる。
うん、こんなことで彼女の寂しさが埋まるのならばお安い御用さ。
本当にすいません……保管庫に保管する際にはどうか修正してほしいです……
なんというグットタイミング、GJなんだぜ
姉が欲しい
血がつながっていない姉が欲しい
幼なじみのお姉ちゃんがほしい
隣に引っ越してきたおねーさんと…
金網電流デスマッチがしたい
血の繋がっていない姉や妹なんていらない子ですよ
つまり実妹最高ってことですね
>>354 姉と妹とは例え血がつながっていなくても
絆と性器を結びつなげることができる存在だということを理解してくれないだろうか
確かに義姉も義妹も、それらを結びつなげることはできるだろう
だが、決して消えることの無い
体に刻まれた血の絆に比べたら義理の絆なんて・・・
性器はどちらも優劣は付けられないですけどね
妹の名前がソラになったりサラになったりしてるけど、ソラでいいの?
今見田産業。これは続くのか?
なんというラノベ臭w だがGJ
つーか投下ミス多いねぇ
>>350 GJ以外に何を言う必要があろう。
しかし良識ある人間として釘は刺しておかないとな
まったくけしからん!> <
>>332 ジュネットがキモ姉の取材に乗り出したと聞いてファルケンに乗って飛んできました
俺の理想のお姉ちゃんが隣に引っ越してこねーかな
あ、妹はいらんから
どっかでここのをアニメ化なり実写化なりしてくれんかな?したら
鑑賞用:檻の中
抜き用:ヘビ姉ちゃん
実写化:綾
って感じで見たい
実写は困るんだぜ…
意外に二次と三次の壁は厚いんだぜ
でも(仮)を見てみたいかも。
そういや結局正式な題名付かなかったなぁw
まぁ小説スレだからアニメは必要ないと思うけどな
するとしてもノベゲーくらいじゃないか?
キモウトの作った料理で洗脳されたい
キモウトに
お兄さま、お兄さま、お兄さま、お兄さま、お兄さま、お兄さま、おにいさまアーッ! 声を聞かしてエーッ!
って言われたい
ヘビおえねちゃんGJだわ
お兄ちゃんSOS!
作者GJ!!
続きを激しくキボンヌ。
なんだこいつ
あいたたたたた・・・
キボンヌとかまだ使ってる奴いたのか…
待て、時空の穴を通ってしまって五年くらい前から来たキモウトかもしれん
キモ姉が過去から来て年下の姉プレイしてくれるんですか?
なんかナルエの世界をおもいだしてしまったぜ・・・
キモの一念時空も穿つ…
むしろ未来のキモウトに年上の妹プレイを
>>383 「おにーちゃんと私は結ばれるべきなの!
あんなのなんかに誑かされる前に私がおにーちゃんと結ばれるんだから!」
ですねわかります
「あんな豚に出会って、未来でおにいちゃんは私から離れていくというのなら
私がお兄ちゃんを最初から教育していけばいいのよ」
こうしてキモウトは時空をさかのぼり
幼い兄を誘惑し、徹底した洗脳教育を行うのであった
「ほら、ここの味をしっかり覚えるのよ
そう、よくできました!おにいちゃん☆」
すまn タイムパラドクスだ!
>>385 タイムパラドックス? さてはさかのぼった時代の、まだ幼女の自分を敵認定して…
>>386 敵と看做した過去の自分と、激しく拳で語り合った末に、熱い友情が芽生えたりして ……
そんなの違う
>>387 やがて友情が愛情に変わり、思いあまって性転換して兄になるのですね
わかります
390 :
マリー書く人:2008/09/30(火) 01:20:06 ID:1dZJuzY6
空気読まずに投下。
前スレの続編に近いもの。
NGワード:主人公の一人称が僕、エロなし、人外。
上記に反応する方は、スルー推奨。
391 :
秋冬to玉恵:2008/09/30(火) 01:21:53 ID:1dZJuzY6
いったい何時からそうなっているのか分からない。
世界には、はるか昔から色々な種族が存在する。それは、大きく分けて三つの種族に分かれていた。
一つは人間。
およそ、世界人口の99.9%がこれにあたる。全ての種族の基本にあたる種族で、他二つの種族は人間の突然変異として生まれてくる。
2つ目は亜人。
アジン、とも、ビースト、とも呼ばれる種族。アジンは正式な学術名で、ビーストは偏見と悪意を持って付けられた蔑称にあたる。
彼ら、彼女らは、人間として生まれてくる赤ちゃんの中で、およそ2%〜3%くらいの確立で生まれてくる亜種。
特徴としては、人間の姿に、動物か別の生物の特徴を併せ持っていること。それは動物の尻尾だったり、耳だったり、千姿万態。
人間と比べて身体能力と知能が高く、肉体の能力は人間より1.5〜3倍以上ある。
そのため、一部の亜人は人間を見下している。
これは本当に一部で、ほとんどの亜人は基本的に社交的で、あまり攻撃性を持っていない。
この二つに入らないのが、別種。
彼ら、彼女らは、およそ0.000001%の確立で生まれてくる。そのため、ミリオン・チャイルド(100万に一人の子)とも呼ばれている。
世界でも数千人くらいしか確認されていないので、別種と呼ばれるようになった。
特徴としては人間とほとんど変わらないが、最大でも150cm以下(平均で140cm)という低い身長と、背中に生やした大きな翼と、外見が幼いという違いがある。
彼ら、彼女らは、純白の翼か、漆黒の翼かのどちらかを背中に生やし、日中のほとんどを、空中飛行して生活する。
かといって歩けないわけではない。だが、何故か彼ら彼女らは、長時間地上に足を付けていると徐々に体力を消耗してしまい、最悪の場合は命を落とす危険性が出てくる。
原因は不明。ただ分かっているのは、彼ら彼女らにとって、空中を漂う=人間が歩くということだけ。
そして、別種だけが持つある特殊な能力。
それは、自らの命を他人に注ぐことができるという奇跡の力であり、神の偉業である。
彼らは自分の体内に宿る生命エネルギー、あるいは命ともいえる何かを、他人に明け渡すことができるのだ。
それによって死の淵に立たされた人でも一瞬で治癒させ、寿命すら延ばすことができる。
これが彼らを別種というカテゴリーに分別される最大の要因になっているのだ。
進化の過程とか、突然変異とか、放射能の影響とか、数え上げればきりがない。なぜここまで違ってしまったのか、現在でも全く解明できていない。
けれども、始めからそうであったかのように、これら三つの種族は互いに協力しあって文明を築き、生物の頂点に立つことができた。
この話は、春夏秋冬(しゅんか しゅうとう)の姉にあたる人間の春夏玉恵(しゅんか たまえ)と、玉恵の弟にあたる別種の春夏秋冬の恋物語である。
392 :
秋冬to玉恵:2008/09/30(火) 01:23:41 ID:1dZJuzY6
フワリと、秋冬の翼が風を流した。秋冬の背丈と同じくらいある背中の翼が、ある種の壮大さを感じさせた。
といっても、秋冬の身長は平均よりかなり低く、見た目は女の子という、ショタっ娘も吃驚のものなのだが、しかし、これは仕方がないことである。
別種と言われる、人間から派生した特殊な人間であり、特殊な力を持った人間でもある彼ら、彼女らは、普通の人間の常識は適当しない。
その力を使って、姉を助けたことはあまりに語り草だが、今は関係ないので記述することはない。
前回の話を見ている人だけ分かる話。お姉ちゃんの腕力は世界一! なのも(ry
閑話休題。
う〜ん、何か良い方法がないだろうか?
自室のベッドの上で、秋冬は雑誌を片手に頭を悩ませていた。文字通り、ベッド上の空中に漂いつつ、彼は何度も頭を捻っていた。
背中の翼がフワリと羽ばたいた。
その姿は小さな天使の女の子が頭を悩ませているように見え、微笑ましいものなのだが、彼には禁句である。
秋冬はとても悩んでいた。それは他人から見れば、小さなことではあるが、秋冬にとっては重大なこと。
それは……。
「どうやって姉離れすればいいんだろう」
秋冬はため息を吐いた。
そう、秋冬の悩みとは、自分が尊敬する姉のことだった。
春夏玉恵……秋冬より一歳年上の、今年で18になる姉である。彼女は秋冬の自慢の姉だ。秋冬は胸を張って豪語できるくらい、姉を尊敬しているのだ。
テレビに出てくるアイドルすら裸足で逃げ出す美人。怒り狂った王蟲ですら、笑顔で宥める美女。数々の二つ名を持つ女性である。
だが、姉の魅力はそんなものではないことを、秋冬は知っている。先日、強制的に風呂を同伴されたとき、改めて思い知ったのだ。
シャワーから出るお湯を弾く、メロンのように張り出した胸。振り返る度に、なめかわしく踊る、細い腰周り。
思わず撫でさすってみたくなる、むっちりとした尻肉。全世界の女性が嫉妬しそうな、そんな美女。それが、秋冬の知っている姉なのだ。
しかも、玉恵はとても秋冬に甘い。甘やかしまくる。それはもう、コーヒーに角砂糖を5個入れた上に蜂蜜を投入したくらいのものだ。
色々な事情によって、姉と二人暮らしをしている状況からなのだろうが、玉恵はとにかく秋冬の我侭を聞こうとするのだ。
それが原因で、秋冬は何時までたっても姉離れすることが出来ていないのだが。
「でも、いつまでも甘えている訳にもいかないよね」
しかし、秋冬は思った。それは駄目だ。何時の日か、姉も見知らぬ男に恋をして、愛を育み、
秋冬の元を去っていく日が必ず来るのだ。せめて、姉が結婚する日が来たときくらい、笑顔で見送ってあげたい。そのためには姉離れしておいた方がいいのだ。
ほう、とため息を零し、秋冬は再び雑誌に視線を落とした……ところで、興味深いページを見つけた。
「お、これは……」
秋冬の視線の先には、『姉、もしくは妹から離れる3つの方法』と、大きく印字されていた。
あまりに直球すぎる上に、読者を選びそうな内容だが、秋冬にとっては渡りに船だった。
食い入るように文章を見つめる。一字一句逃がさないように文字を頭に叩き込んでいく。その目は真剣そのものだ。
結局、夕食が出来たと玉枝が自室のドアをノックするときまで、秋冬は本から目を離すことはなかった。
393 :
秋冬to玉恵:2008/09/30(火) 01:25:01 ID:1dZJuzY6
ステップ1『テレビのアイドルに見惚れよう作戦』
夕食のスッポン鍋も食べ終わり、のんびりとリビングのソファーにくつろぐ。チラリと横目でキッチンを見ると、玉恵は鼻歌を口ずさみながら洗い物をしていた。
リビングと台所が繋がっていると、こういうとき、とても便利だということを、秋冬は改めて知った。
新聞を広げ、テレビ欄を確認。タイミングよく、お目当ての番組が始まっていた。
『女子アナ日本一』という、日本全国の美人アナウンサーを集めて行うクイズ番組だ。
テレビセンサーを手に取り、プラズマテレビの電源を入れる。玉恵の臨時収入から買ったらしい。いったいなんの臨時収入なのか、秋冬は知らない。
数秒の無音の後。テレビには色とりどりの美女が映された。司会者らしい若手の芸人が、マイクを片手に番組を進行させていた。
『さあ、美女アナウンサー日本一を決める日がついにやってきました! いや〜、これだけ美女が勢ぞろいすると、圧巻だね〜』
芸人が横にいる女性に尋ねる。女性はニコリと笑みを浮かべた。
『本当ですね。もう美人が集まりすぎて、私がカカシみたいになっていますよ』
その女性の姿に、秋冬は首を傾げた。
確か、人気沸騰中のグラビアアイドルだっけ、この人。前、何かのドラマで見かけたような気がする……どうでもいいか。
秋冬自身、アイドルや美女アナウンサーには全く興味がないので、記憶にない。いつもなら、このような番組など見向きもしないのだが、仕方がない。
『姉、もしくは妹から離れる3つの方法』の中にあった、『テレビのアイドルに見惚れよう作戦』を実践するためなのだ。
しかも、場合によっては応用の『アイドルが好き』を発動できるかもしれないのだ。
『それでは、早速クイズに入りましょう!』
『最初の問題は、こちら!』
秋冬が記憶を遡っている間にも、番組は進行していく。秋冬はあわてて、テレビを見つめた。
とりあえず、適当に見ていようかな……あ、駄目だ。真剣に見なきゃ、真剣に。
『お〜っと、菊池さん、ざんね〜ん。それでは罰ゲーム行ってみよう!』
『きゃ〜〜!』
『きたー! ついに準決勝進出だー!』
『やったわ!』
『いよいよ目が離せなくなってきました!』
秋冬は、久しぶりに真剣に番組を視聴した。思いのほか、番組は面白いものであった。
いつしか秋冬は目的を忘れていた。洗い物を終えた玉恵が秋冬の隣に腰を下ろしても、気づかないほど熱中していた。
玉恵はそっと、秋冬の耳元に唇を寄せた。
「シュウちゃん」
「………………」
だが、秋冬は気づかなかった。
「シュウちゃん」
「…………え、あ、なに、お姉ちゃん?」
我に帰った秋冬は耳に感じる風に首を竦めた。風の方に顔を向けると、そこには笑顔を浮かべた玉恵が座っていた。
玉恵はそっと腕を伸ばし、秋冬の腰に腕を回した。そして、あっという間に秋冬は玉恵の腕の中に納まった。
首筋に感じる柔らかい感触と、温かい体温が心地よい。背中の翼ごと抱きしめられているため、多少不恰好で無理やりではあるが……。
思わず、秋冬は頬を染めた。いくら見た目が女の子で身長が低くても、秋冬は思春期を迎えた立派な男なのだ。
394 :
秋冬to玉恵:2008/09/30(火) 01:25:57 ID:1dZJuzY6
ジタバタと離れようとするも、玉恵の腕はビクともしない。ベンチプレス450kgというのは、伊達ではない。
秋冬は肉体的な抵抗を諦め、仕方なく言葉による精神的な説得をすることにした。
「お、お姉ちゃん、離して」
「やだ」
しかし、玉恵は秋冬の願いを一刀両断した。気持ちいいくらいの否定であった。
玉恵は構わず、秋冬の髪に鼻を埋めた。一瞬の冷たさの後、暖かい空気が頭皮に感じた。一気に羞恥がこみ上げてくる。
臭いを嗅いでいるの!?
恥ずかしさに、秋冬はどこかに隠れたくなった。
姉とはいえ、女性の体温が感じられるような状況で平然としてられる程、秋冬は女慣れしていない。
というより、クラスメイトの女子意外、まともに会話したこともない。
そんな秋冬にとって、自分の体臭を嗅がれるという事態は、恥ずかしいことなのだ。
といっても、大抵の人は自分の体臭を嗅がれることに抵抗を覚えるものだが。
「お姉ちゃん、離して、汚いよ」
「やだ。汚くない。いい匂い」
嫌がる秋冬に構わず、玉恵はさらに秋冬の臭いを嗅いでいく。
もちろん、ちゃんとお風呂で綺麗にしている。だが、それはそれ、これはこれ。
秋冬は恥ずかしさを我慢する意味も込めて、テレビを見つめた。そうしなければ、恥ずかしさで何も出来なくなりそうだからだ。
395 :
秋冬to玉恵:2008/09/30(火) 01:27:24 ID:1dZJuzY6
数分間、秋冬の臭いを嗅いでいた玉恵は、ふと、顔を上げた。
「ねえ、シュウちゃん」
「ん? なに?」
テレビから目を離すことなく、聞き返す。番組は佳境に入っていた。
「これ、面白い?」
これ、とはクイズ番組のことだろう。秋冬は頭の片隅で思った。
「見てみると、けっこう面白いよ」
「……もしかして、目当ての女の子とか居たの?」
玉恵の質問に、秋冬の脳裏に電撃が走った。
これは……今がチャンスだ! ステップ1を実行するぞ!
「うん、居たよ」
ギュッと、回された腕が締まった。だが、すぐに緩んだ。
「……へえ、そうなんだ」
玉恵の声は冷え切っていた。
ゾクリと、秋冬の背筋に悪寒が走った。体全部を押さえ込まれているため、顔を上げて姉の表情を見ることもできない。
滲み出てきた冷や汗を拭いつつ、秋冬は思った。もしかして、この作戦は失敗かもしれない、と。だが、今更止めるのもどうかと思う。結局、話を続けることにした。
「うん、そうなんだ」
「……誰?」
「え?」
「誰かって、聞いているの?」
口調も落ち着いていて、音量も静か。決して声を荒げているわけでもないのに、どうしてここまで恐ろしく感じてしまうのか、秋冬には分からなかった。
何となく、本当に何となく、秋冬は誤魔化すことにした。
「もう予選落ちしちゃって居ないよ。今は慣性で見ているの」
「ふ〜ん……そうなんだ」
ギュッと、回された腕に力が入る。同時に、玉恵は再び秋冬の頭に鼻を埋めた。
玉恵が黙ってしまったので、秋冬も黙る。重油のように重くて濃い沈黙が流れる。テレビのスピーカーから出てくる音だけが、リビング内の重圧に抵抗していた。
いったい何が起きているのか、起きようとしているのか、秋冬には分からなかった。ただ、玉恵が非常に不機嫌になっていることだけは理解できた。
「……ねえ、その子って、アイドル?」
沈黙を破ったのは玉恵の方だった。
「う、うん、そうだよ」
玉恵の意図していることは分からないが、とりあえず無視はしないことにした。
396 :
秋冬to玉恵:2008/09/30(火) 01:30:03 ID:1dZJuzY6
「だったら、枕営業とかしているでしょうね」
「……枕営業?」
秋冬は首を傾げ…ようとして、できなかった。フワリと、玉恵の体臭が香った。
「シュウちゃんは、芸能界っていうところが激しい競争社会っていうことは知っている?」
うん。秋冬は了承の意味を込めて、軽く顎を引いた。
「知っているよ。一人のアイドルがデビューするまで、数十人から数百人のアイドルが脱落しているって聞いたことがあるけど……それがどうかしたの?」
秋冬には見えない位置で、玉恵の微笑が歪んだ。
「バラエティから入るんじゃなくて、本当にアイドルとしてデビューできる人ってね、最初の段階で分かるんだって。
なんかね、雰囲気みたいなものが違うらしいの。だから、売れる子は早い段階でプロデューサーに目を付けられるんだって」
「ふ〜ん、そうなんだ」
なるほど、言われてみればそうかもしれない。
「反面、雰囲気を持たない人は、グラビアアイドルに行ったり、地方のイベントなんかに行ったりして、ちょっとずつ知名度を上げていくの……でもね?」
腰に回した腕が締まり、ギュッと抱きしめられた。背中に感じる二つの膨らみに、思わず胸を高鳴らせた。
「実は、それ以外の方法でデビューする方法があるのよ」
「……それが、枕営業?」
玉恵は笑みを浮かべた。それは秋冬が知るような笑みではなく、もっと恐ろしく、もっと凶悪なものであった。
「そうよ。枕営業っていうのはね、プロデューサーや大物芸能人……つまり、番組制作に口を出せる人とね、寝ることなの」
一際強く、心臓が高鳴った。
「……え、寝る? 寝るって?」
「エッチすることよ」
秋冬は知らず知らずのうちに、腰周りに回った腕を握り締めていた。玉恵はそのことに口出すことなく、安心させるように柔らかい胸を秋冬の背中に押し付けた。
「エッチして、見返りに仕事を貰うの。それで人気が出れば、枕営業は廃業。出なければ、もう一晩ってね。
芸能界みたいな競争社会で生き残っていくためには、仕方のないことなの。だから、あんまりアイドルを好きになっちゃ駄目だよ。
シュウちゃんの好みの女の子も、汗臭いオッサン相手に腰振ったりしているかもだからね」
「……そうなんだ」
はっきり分かるくらい、秋冬は落ち込んだ。華やかな芸能界にも裏があるとは思っていた。
影では嫌がらせや何かもあると思っていた。だが、まさか風俗紛いのこともあるとは、思っていなかった。
397 :
秋冬to玉恵:2008/09/30(火) 01:30:58 ID:1dZJuzY6
顔を上げると、さっきまで見ていたクイズ番組も終わっていて、代わりにニュース速報が放映されていた。
局内らしき場所で、活舌の良い話し方で女子アナキャスターが、ニュースを喋っていた。
微妙な感情が湧き上がってくるのを、心の隅で実感した。
「……だから、シュウちゃんはアイドルなんか見ないで、お姉ちゃんみたいな女の子を見ていればいいのよ」
秋冬は俯いて、背中の玉恵にもたれ掛った。
秋冬は気づかなかった。玉恵の唇から、一筋の血が流れたことを。それが歯を食いしばりすぎて出たものだと、秋冬は最後まで気づかなかった。
398 :
秋冬to玉恵:2008/09/30(火) 01:32:05 ID:1dZJuzY6
ステップ2『寝言で違う人の名前を言ってみよう作戦』
今度はこれで言ってみよう!
ベッドの中で、玉恵の天然の二つの枕に顔を埋めつつ、秋冬は次なる作戦を決めた。
張り出した大きな膨らみをなんとか頭だけで掻き分け、玉恵の寝顔を見つめた。
「ん、どうしたの?」
すると、玉恵と目が合った。何でもないと答えると、頭に回された腕に力が篭り、秋冬の顔は再び玉恵の谷間に埋まった。玉恵はブラジャーを着けていなかった。
パジャマ越しに感じる驚異的な弾力に目を見張りつつ、秋冬は考えた。
いくら姉弟とはいえ、妙齢になった男女が抱き合って眠るなど、あっていいのだろうか? いや、よくない!
香ってくる甘い体臭が、凄まじい威力となって眠気を誘う。油断すれば一瞬で眠ってしまいそうなのを堪える。頭を優しく撫でる掌の感触にも耐える。
姉のベッドで、姉の布団の中で、姉に抱かれて眠るように催促されたのも、今回が初めてではない。
別種である秋冬は、本来空中を漂いつつ眠るのが普通なのだ。基本的に地上を歩くよりも空中を飛行する方が肉体的疲労も少ないのだ。
それなのに秋冬がわざわざベッドを使って眠るのは、ひとえに、玉恵のお願いだからである。大好きな姉のお願いを断るなんて考えは、秋冬にはない。
だが、それもそろそろ終わりを迎えようとしているのかもしれない。
目を瞑り、呼吸を一定にする。途端、眠気が怒涛の勢いで襲ってきた。頭の中を駆けずり回っている羊をなぎ払いながら、秋冬は作戦を決行した。
「……りりあ……」
聞こえるか聞こえないかの声で、適当な偽名を呟いた。女性の名前が思いつかなかったので、幼い頃見たアニメのヒロイン名を使った。
ピタリと、秋冬の頭を撫でていた手が止まった。
もう一声! 秋冬は腹に力を込めた。
「……りりあ……」
「シュウちゃん」
玉恵は自分の胸に抱いていた秋冬の肩を掴み、一気に引き剥がした。あまりの速さに脳が揺さぶられてしまい、視界が白黒に点滅した。
思わず寝ている振りも忘れて、秋冬は目を開ける。見上げると、ニッコリ笑顔を浮かべた玉恵がいた。
だが、二つの眼は恐ろしく冷たい光を帯びていた。
はっきりわかるくらい、冷や汗が全身に吹き出た。
けれども、玉恵は秋冬に構わず、さらに身体を揺さぶる。上に下に左に右に、これでもかといわんばかりに秋冬の頭が踊った。
「シュウちゃん、誰なの、今口ずさんだ雌豚は?」
「ちょ、ま、まて、まって」
「最近シュウちゃんを狙う、わる〜い雌豚達もいなくなって安心していたのに! 一年中発情しっ放しの淫乱雌猫共め!
私の可愛い可愛い可愛い可愛いシュウちゃんに色目使っているやつがいたのね!」
「目、目、目が、目が」
常人の十数倍の腕力を持つ玉恵に、秋冬が抵抗できるわけがなかった。
目を回し始めた秋冬が必死になって玉恵の腕を振り払おうとするが、肩をガッチリ掴んだ玉恵の腕はビクともしなかった。
399 :
秋冬to玉恵:2008/09/30(火) 01:33:14 ID:1dZJuzY6
「ああ、シュウちゃん、なんてことなの!」
半分意識を失い始めた秋冬を、玉恵はギュッと抱きしめた。胸の谷間に収まった秋冬は、グッタリとされるままになっていた。
ステップ2も失敗か……。
心の中で涙を流しつつ、秋冬の計画は失敗し、気絶した。
完全に気を失った秋冬に気づいていないのか、気づいているのか、玉恵は濁った目で秋冬を見つめ、半開きになった秋冬の唇に、むしゃぶりついた。
「んん、じゅじゅるる、じゅる」
唇全体を擦り付けるように唇を震わし、咥内の涎を一滴残さず貪っていく。歯の内側に、外側にも丹念に這わし、涎を擦り付けていく。
衝動的に口付けを行ったが、効果は抜群であった。玉恵の濁った瞳が澄み始め、少しずつ頭が冷静になっていく。
すると、今度ははっきり秋冬の唾液の味を知覚できるようになってくる。
ああん、シュウちゃんの涎、美味しい!
玉恵は心の中で叫んだ。今度は瞳が霞みだし、肌色の肌がほんのり赤くなる。滲み出てくる唾液を、喉を鳴らして飲み干す。
あ、ああ、駄目、駄目だよ、シュウちゃんの涎だけで、お姉ちゃん堪らないよう!
秋冬の涎が喉を通っていく度、玉恵は精神的絶頂を迎えた。
勝手に痙攣する四肢、秋冬の子種を催促する子宮。それら全てが、玉恵の心を落ち着かせ、高揚させた。
けれども、いつまでもそうしてキスをしているわけにもいかない。玉恵は、初めては秋冬からという、ある意味乙女的な考えの持ち主なのだ。
だが、目が覚めた秋冬を即行レイプ、逆レイプというのも捨てがたい。
玉恵は、嫌がる秋冬を無理やり手篭めにするというのも大好きな、ある意味男性的な考えの持ち主でもあるのだ。
今回はまだ理性が働いたので、玉恵は断腸の思いで口を離した。2人の舌から透明な橋が生まれ、途切れた。
涎でベトベトに汚れた秋冬の顔を見て、玉恵は何ともいえない奇妙な幸福感を覚えた。
同時に、凄まじい嫉妬の感情も芽生えた。
りりあ。秋冬が放った一言が、玉恵の心に火をつけた。鈍い音を立てて、玉恵の歯が軋んだ。
400 :
秋冬to玉恵:2008/09/30(火) 01:34:14 ID:1dZJuzY6
「うふふ……私がいない間に、ずいぶん生意気なことをしてくれるじゃない……。そいつは明日以降探すとして、シュウちゃんもシュウちゃんよ」
軽く、秋冬の頬を突く。男子高校生とは思えない柔らかさだった。ぷにぷにだ。
自然と緩んでしまう頬に力を入れようとするが、無駄だった。
「私が毎日どれだけ我慢していると思っているのか、シュウちゃんは知らないでしょ?」
あるときは秋冬の下着の匂いを嗅いで欲情を発散し、あるときは秋冬の使った食器を使って発散する。
秋冬が入ったお風呂に浸かって心を癒し、秋冬が使ったタオルで身体を洗う。
こっそり料理に色々混ぜ込んだり、秋冬の部屋で狂ったように自慰を行ったりして、玉恵は、何とか今日まで欲情に耐えてきた。
油断すれば一瞬で理性の鎖を引きちぎる獰猛なもう1人の自分を押さえ込み、優しい姉の姿を演じてきたのだ。
だが、それにも限界はある。
「シュウちゃんがいけないんだよ。さっさとお姉ちゃんをレイプしてくれないから、お姉ちゃん、こんなに苦しんでいるんだよ」
そう、玉恵にも限界はある。
玉恵にとって、なにより厄介なのが秋冬の体臭だ。リビングで、キッチンで、トイレで、お風呂場で、玄関で、香る秋冬の体臭。
玉恵にとって、それらの匂いは麻薬よりも常習性と快楽性を兼ね備えた、甘美な毒なのである。
しかも、秋冬は男子高校生。ホルモンの関係から体臭も男らしくなり、体臭もきつくなってきている。
そのせいか、最近はふとした拍子に我を忘れてしまうこともある。
張り詰めた糸のように頼りなく、陽炎のように儚い、あまりに脆い理性の檻。すこし隙間を作れば、すぐさま……。
「それとも、お姉ちゃんから襲った方がいいのかな? シュウちゃん恥ずかしがり屋さんだもんね……それも、いいかもね」
フワリと、自分の命よりも大切な宝物を胸の中に抱きしめた。秋冬の体臭と玉恵の体臭と、玉恵の体から性を感じさせる淫靡な臭いが2人の身体を包む。
ほんのり香る秋冬の匂いに夢見心地になりつつ、玉恵は静かに幸せをかみ締めた。
401 :
秋冬to玉恵:2008/09/30(火) 01:35:36 ID:1dZJuzY6
ステップ2が失敗してから数日が過ぎた、ある日の夜。
秋冬は椅子に腰掛け、テレビから流れるニュース番組を見ていた。
その背中の翼は大きく広げられていた。両翼を思いっきり広げると、2m程度まで広がるのが平均の長さだ。
秋冬の後ろで、玉恵が細心の注意を払って、その大きく広がった翼をブラッシングしていた。
その瞳は真剣で、集中力を極限まで高めている姿はあまりに迫力があった。だが、瞳の下の口元は、どうしようもないくらい緩んでいて、だらしなかった。
基本的にブラッシングしなくても平気なのだが、しておいたらしておいたで健康に良い……というのが、玉恵の言葉。
ブラシの先端が敏感な部分に触れる。思わず、秋冬は首をすくめた。
「っと、秋冬、痛かった?」
「……だ、大丈夫。ちょっとくすぐったかっただけ」
「……そう、それなら続けるわね」
そう言うと、玉恵は再びブラッシングを始めた。ただし、今度はさっきよりも優しく、ゆっくりであった。
だが、そんな玉恵の気遣いは大して意味がなかった。
実は翼は意外と敏感で、本来なら他人に触らせる部分ではないのである。
物やら何やらが触れたくらいでは何とも感じないが、羽と羽の間に指を差し込まれただけで、身悶えてしまうくらいは敏感なのである。
当然、指よりも細いブラシなら、なおさらだ。正直くすぐったくて仕方がない。本当なら今すぐにでも止めて欲しいのだが、秋冬は口に出さなかった。
なにせ、このブラッシングという行為を、玉恵が心から楽しみにしている習慣なのだ。
それこそ、専用のブラシと洗浄剤と香水を30種類以上集める徹底ぶり。
あんまりブラッシングすると羽を痛めてしまうので、4日に一回しか行わないが、ブラッシングする日はとにかく機嫌が良かったりする。なので、秋冬は黙って我慢しているのだ。
学生でありながら、一家の家計を支えているのは玉恵。彼女が日頃から溜めている仕事のストレスをこれによって発散できるなら、我慢も苦ではない。
もっとも、秋冬は知らない。
実際、玉恵は仕事に関して全くストレスを溜めていないことに。
今、玉恵が使っているブラシは、ハンドメイド製であり、一本400万円もするということを。
402 :
秋冬to玉恵:2008/09/30(火) 01:37:14 ID:1dZJuzY6
毛先の一本一本が、職人の手作業で取り付けられているという、業物の一品だということに、秋冬は気づいていなかった。
さらに、ブラッシングの際に使われる香水も高い。
原料となる香料自体が少ない品種であると同時に、その中でも最高級の品質の物を使って作られた香水なのである。
しかも、同時に羽根を補修させる効能がある。
そのため、25ミリリットルという少量ながら、まさか、今使っているブラシが5本も買えるくらい高額だったりする。
洗浄剤も似たようなもので、下は30万円のものから、上は200万円の物まで様々。
だが、何より凄いのが、それだけの物を購入できる玉恵の財力だろう。
一端の学生でしかない玉恵が、どうしてそんな物を買い揃えることができるだろうか。
それは、玉恵の仕事に関係している。玉恵の仕事、それは、プログラマーである。
正確には、特定の企業に勤めていないフリーランス、完全受注の請負プログラマーなのだ。
プログラマーってそんなに儲かる仕事なの?
そう思う人がいるだろう。質問の返事は、人によりけり、だ。
プログラマーという仕事は、個人の能力が完全に報酬に直結する仕事なのである。
例外こそあれ、一度の仕事の報酬が数百万円にもなる大口の仕事もあったりするのだ。
ただし、こういった仕事はそれだけ能力と時間が求められ、製作完了まで、半年以上必要という場合も珍しくない。
要は、玉恵は非常に優秀なプログラマーであるため、それだけの財力を持つことができたという話なのだ。
ちなみに、実力的に中堅どころのプログラマーが半年かけて構築するシステムを、玉恵は3日で構築したりするので、業界からは『電子の化け物』と呼ばれたりしている。
閑話休題。
くすぐったさに身悶えていると、ふと、テレビのスピーカーから聞きなれぬ言葉が流れた。
『……○県○市の自然公園の敷地内に、17人の少女の遺体が発見されました。
遺体は損傷が激しく、身元の特定は困難を極めていているようです。
服装は特攻服と呼ばれる暴走族の衣服を着ていて、県警は組通しの抗争が
関係しているのではないかと見て、捜査本部を設置するそうです……失礼します、
今入った情報によりますと、17人の少女は、『裏裏亞』と呼ばれるチームだったらしく、同じ暴走』
そこで、テレビの画面が真っ黒になった。
振り向くと、いつのまにか玉恵がテレビセンサーを手にしていた。その目は険しさに鋭くなっていた。
「……数が多い」
「え?」
ポツリと零した言葉が上手く聞き取れず、秋冬は聞き返した。
だが、玉恵はニッコリ笑みを浮かべると、もうこれ以上話す気はないと言わんばかりに、ブラッシングを再開した。
また、秋冬はくすぐったさに首を竦めた。クスクスと軽やかに笑う玉恵の声を耳にしていると、秋冬の頭から、いつしかニュースのことが無くなっていった。
玉枝はクスクスと笑っていた。何が楽しいのか、何が嬉しいのか、ただ、笑っていた。
403 :
マリー書く人:2008/09/30(火) 01:40:51 ID:1dZJuzY6
投下終了します。
一つ、言い忘れていたことがありました。
この作品に出てくる組織名、所属名、及び、その他諸々のことは嘘です。
芸能界関係の仕事を目指している方や、そっち方面を目指している方、
気を悪くしてしまった方々、大変申し訳ありません。
投下宣言のときに書いておくべきことでしたが、書き忘れました。申し訳ありません。
終わったのか…?
激しくGJでした!
起きて良かったわwwww
GJ!
面白かった。続きが見たいとおもってしまたw
そしてステップ3が何なのか気になるww
GJでした。
とりあえずお聞きしたいんですが、これも保管せんほうがよいんでしょうか?
>>263で疑問に思っている人もいるようなんで、とりあえずwikiの方には名前だけ載せて本文未掲載としてますが
それも問題あるようなら言って下さい。
>>403 うむ、GJ!そんな作者に魔法のレシピを紹介しよう
妹の作り方
材料:母一人、父一人 (片方が実親なら片方は他人異性でも可)
ちょっとしたスパイスに布団一組、ホテル一部屋あればより可愛い妹になります。
材料を混ぜ合わせ約10ヶ月程寝かせると母のお腹が膨らんできます。
限界まで膨らむと妹の出来上がりです。たまに余計なモノがついた妹になりますがそれは妹ではありません。弟です。
出来上がった妹に適度な躾、教育、洗脳を加えますとより美味しくいただけます。
美食家
>>403 姉ちゃんも可愛いけど秋冬に萌えてしまった
サブタイトルは、「ちんこ、翼に代えて」だな
姉がキモ過ぎて最高だwGJ!
「いらっしゃいませ、こちら温めますか?」
「お願いします……って妹じゃないか」
「あ、お兄ちゃん」
「お前、こんなところでバイトしてたのか」
「うん、時給とかはそんなによくないけど、何もしないよりはましだからね」
「そうだよな。やっぱり金はほしいもんな。高校生なら当たり前だ」
「そうだよ。ところで、雑誌と飲み物は別にするの?」
「あー、……うん」
「ま、お母さんには黙っててあげるわよ」
「……エロ本くらい買ったっていいだろ」
「別に悪いなんて言ってないじゃない。ほら1234円」
「くそう、妹がレジにいるなんて……ほら五千円から」
「はい。お預かりします」
「……」
「はい、おつり。……でも、お兄ちゃん、いいの?」
「何が?」
「お兄ちゃんの彼女、大人しそうに見えてかなり嫉妬深いじゃない」
「うーん。問題はそれなんだよな。まあ、どこかに隠してやり過ごすよ」
「ふうん。彼女に、見つからないといいね。この間、隠してあったAVはいつのまにか捨てられてたんでしょう?」
「ああ。俺のお気に入りも全部な。……まあ、一つだけ別の場所に隠してあったから残ってたけど」
「え? まだ、あるの」
「おう。俺、本とDVDは別に隠してあるからな。だからこの本も、きっと見つかりっこないぜ」
「ふーーーーん……そっか……」
「じゃあ、そろそろ帰るな」
「あ、ごめんね。長々話しちゃって」
「本当だよ。定員のくせに」
「もう、お兄ちゃんのせいじゃない」
「はは、じゃあな。バイト頑張れよ」
「うん…………本当、お兄ちゃんのせいだよ」
「こん……にちわ」
「あら、いらっしゃい彼女さん」
「い、妹さん。……お、お兄さんは」
「いないわよ」
「え?」
「さっき出かけてもらったから。そんなことよりさあ」
「は、……はい」
「どういうこと?」
「え、な、何がでしょう」
バチン
「きゃあ!」
「わざわざ私の口から言わす気か、豚」
「で、でも! 本当にわからないんです」
バチン バチン
「きゃああ!!」
「はあ? わからない? ……あれほど、お兄ちゃんの部屋は完璧に女のものは排除しておけって言ったでしょ!!」
「わ、私、ちゃんと妹さんの言うとおり、エッチなCDは全部捨てましたよ?!」
「残ってたのよ、まだ。天井裏にね」
「天井……裏……」
「馬鹿が。あれほど隈なく探せって言ったのに」
「そんな! そこまでわかりませんよ!!」
「口答えするな!!」
「ひいっ」
「……それにあんた、お兄ちゃんに触ったでしょ。昨日の学校で、四時間目の授業中に消しゴム拾うふりして」
「?! ……あ、あれは……偶然……」
「私が見てないと思ったら大間違いよ」
「……ごめんなさい」
「……いいわ。許してあげる」
「本当ですか!」
「そのかわり、明日はちょっと協力してもらうわよ」
「え……」
「大丈夫よ……それほど、大変な事じゃ、ないから」
「……」
「ふふふふふふふふふふ」
という妄想が舞い降りた。
妹強すぎwww
昨夜徹夜で寝てさっき一時間ほどで書き上げたブツがあるのだが、
まとめが見れなくて、ネタがかぶってないかどうか確認できない(´・ω・`)
とりあえず、キモウトがヒロインならいいかな…かな?
よーしお兄ちゃん投下しちゃうぞー。
注意は…微妙に人外?かな。
俺の一日は、境内の掃除から始まる。
丁寧にゴミや落ち葉を掃き集め、一部の隙もなく磨き上げる。
冬の寒気に手がかじかむが、手抜きはできない。ここは神社(うち)の顔であるということもあるが、それ以上に。
「兄貴、おっはよ〜。進んでる〜?」
「もう終わった。てか少しは手伝え」
……ご丁寧に毎朝毎朝、『神様』がチェックに顕れるからだ。
どうせ学校へ行く前には着替えるくせに、なぜか巫女服で俺を見張りに来る、クセっ毛の少女。
どこをどう見てもただの女子中学生にしか見えないこの少女こそが、この神社が祀る『神様』その人であった。
「なんでよー。あたしは神様、仕えられる側。兄貴は巫覡(カンナギ)、仕える側じゃないの」
「生憎、まだ資格はもらえてない」
周りには、「よくもまぁ飽きもせず」と苦笑されるやりとり。
しかし俺たちにとっては、もう朝の挨拶のようなものだ。
「むー、畏れがたりなーい! 祟り起こすぞー!!」
「できもしないことは言うもんじゃねーぞ」
と、普段ならば母屋へ帰るまで、この言い合いは続くのだが。
俺たちの軽口は、慌てて石段を駆け上ってくる足音に遮られた。
「すいやせん、権現さま!! せがれが機械で指とばしちまいまして!!」
「あ、はーい! じゃ、ちょっと行ってくるね!!」
「……くっつける向きには気をつけろよ。この間、両腕を右腕にしちまうところだっただろ」
「もー、つまんないことばっか覚えてないでよ! あ、いま行きまーす!!」
鳥巣のような頭を揺らしながら、ぱたぱたと駆けていく、巫女服の少女……十塚葉霧(とつか はきり)。
号を、『天刃葉裂命』。刃伏の加護を与える神であり、刃物傷であるならば、どれほどの傷でもたちどころに治してしまう。
知る人ぞ知る現代の生き神であり、その小動物的な愛らしい容姿と分かりやすいご利益から、ご町内のちょっとしたアイドル的存在でもある――俺の、実の妹だった。
「んじゃ行ってきまー……お前はとっとと着替えろ」
「んー……神通力使ってだるいから、一時間目はサボる。……に゛ゃっ!?」
「アホなこと言ってんじゃねぇ。お前は少し、調子に乗りすぎだ」
コタツで丸くなったまま微動だにしない、葉霧の脳天に手刀一閃。
ネコのような声を上げて、葉霧は渋々と着替えを始めた。
「む〜。覚えてなさいよね。兄貴がこの神社を継いだら、一生こき使ってやるんだから」
「むしろお前が婿をとれ。遠慮なくこき使える奴を」
「あの……瞬くん、葉霧ちゃんにも事情があるんだから……」
「てか母さん。母さんまでそんな遠慮した物言いするから、こいつが調子に乗るんだよ」
泣きそうな顔で俺にすがる、俺の母。
……娘がいきなり神様に祀り上げられて、どう接したもんかわからず戸惑うのはわからんでもないが……。
「……最近、ちょっと遠慮しすぎだろ。いくら生き神さまったって、神様である前に家族なんだから」
「……っ」
強い調子で母さんに詰め寄る。しかし何故か、母さんは目を逸らした。
……まるで、怯えるように。
「……? まぁ先にいくぞ」
「ふぁ〜い。行ってらっしゃー……zzz」
「寝るな!!」
「みぎゃっ!?」
思えば、父さんが行方不明になってから。
もともと気の弱かった母さんは、葉霧に対して、それこそ御祭神に仕えるような態度をとるようになっていた。
それが何を意味していたか。それは、
「おはよっ、十塚!……なに朝から暗い顔してんの?」
「あ、水倉か。別に暗い顔なんてしてねーぞ?」
暗い妄想を、頭から振り払う。
いつの間にか俺の真横には、クラスメートの水倉香苗(みなくら かなえ)が並んで歩いていた。
俺が「ねーよ」と手を振ると、香苗はあたりを見回し、何を思ったか頬を赤く染めると身を屈め、息がかかるほどの間近から俺の瞳を覗き込んだ。
明るいショートの茶髪が鼻先を掠め、シャンプーの香りが俺の鼻腔をくすぐる。
「んでさ……あの手紙、読んでくれた?」
……むぅ。
まぁ、なんというか、その。
今どき下駄箱に手紙ってのも古風だよな。
「あー……うん、まぁ」
「あ、うん、いいよ、ゆっくり考えて。あ、じゃあたし朝練あるから!」
……行ってしまった。
確か、今日はバレー部の朝練の日じゃなかったはずだが。
まぁそこを突っ込むのは、無粋というものだろう。
「返事、考えねーとなぁ」
正直、断る理由はない。むしろ、今まで彼氏が居なかったとことに驚いたくらいの美人だ。
背丈が俺と一センチしか違わない、というのも俺には無問題だし。
席が隣になったという縁から、毎日のように昼食を一緒に食べているため、周囲からは既に「出来上がっている」と認識されてもいる。
……付き合うことになったと言ったところで、「何を今更」という反応を返されるのがオチだろう。
「まぁ、OKしても……いいんだろーけどなぁ」
何かが、引っかかる。しかしそれが何かは、俺にもわからなくて。
わからないまま。……俺は携帯のメールで、放課後に返事をすると約束をした。
「まぁ、気のせいだろ」
そう、能天気な考えのまま。
しかし、放課後に待ち合わせた校舎裏へは――香苗は、現れなかった。
「ただいまー。……どうしたんだ、香苗のやつ」
「あ、瞬くん。おかえりなさい」
「ただいま、母さん。さーて、今日も……」
「あ、その、今日はお仕事、もうやっておいたから」
母さんの様子が、おかしい。
嫌な予感に、俺は脱いだばかりの靴を突っかけて神社へと向かおうとした。
「駄目っ!!」
「母さん……!?」
それはすでに、悲鳴だった。
母さんは滑稽なほどに震えて、俺の腕にしがみつく。
そして行くな、行かないでくれとうわ言のように繰り返した。
その怯えようは、尋常ではない。
「お願い……今だけは、今だけはいかないで……!!」
「っ、……葉霧……が、そう言ったのか……?」
「お願い……お願いだから……!!」
しかし。
それが葉霧のことなら、行かないわけにはいかない。
俺は。あいつの、兄貴だから。
「っ、ごめん母さん!」
「あうっ!! だめ……そうやって、あの人は……あの人は……!!」
泣き崩れる母さんに、ごめんと一言だけ謝って。
俺は神社へと、全速力で駆け出した。
「う……あぁ……助け、許して……おねがい、殺さな……」
「え? 何勘違いしてるの? ――殺してなんか、あげないよ?
人の……ううん、神様のものに手を出したらどうなるか、じっくり教えてあげる……だけ、だから!!」
「ひぎっ! あぁあぁああ……ぐひぃっ……うぁあ……」
俺は、自分の目を疑った。
神社を取り囲む、鎮守の森の中。血の臭いをたよりに、二人を見つけてみれば。
香苗は、既に人の形をしていなかった。
両手両足を切り落とされ、肩と腿を鉄の棒のようなもので貫かれ、大木に打ちつけられ。
さらによく見れば、全身余すところなく刃物による傷が刻まれていた。
血は、流れていない。これほどの傷にもかかわらず、ショック死の兆候も見えない。
つまり、葉霧によって『決して死なないように』いたぶられていたのだ……!!
「何を……何をしてるんだ葉霧いぃ!!」
「え……兄貴……!?」
思わず。
目の前が真っ赤に染まるほどの怒りから。
俺は葉霧を怒鳴りつけていた。
「なん、で……あぁ、母さんか。まったく、せっかく見逃してやったのに使えないったら……」
何を、言っている……?
自分の母親に向かって、「使えない」だって……?
「ひぐっ……お願い、しま、すぅ……もう……二度と、十塚くん……には、近づき……ませ、ん、からぁ……」
「ま、いいか。けど、次はないよ」
「はい、はひぃ……!!」
いつもの。まったく、いつもの笑顔で。
俺が十数年見てきた、葉霧の表情(かお)で。
次は殺す、と。葉霧は香苗に凄んだ。
「葉霧、お前……っ!!」
「あーぁ、見られちゃったか」
「お前は……お前は葉霧じゃない! 誰だ、お前は……!!」
しかし葉霧は、俺の怒声もどこ吹く風と。
ゆっくりと歩いて俺に近づき、囁くように言った。
「あたしは、あたしだよ?
この神社の、生き神。天つ神、天刃葉裂の分霊。そして……兄貴の、実の妹」
見慣れたはずの黒い瞳が、刃物のように俺を射竦める。
その隙を突いて。葉霧は俺に抱きつき、その場へ押し倒した。
「っな、何を――!?」
「もう、暴れないでよ……えいっ」
手足に、焼けるような痛みが走る。
同時に手足から力が抜け、俺は糸の切れた人形のようにその場へと転がった。
――腱を、切られた!?
「葉霧……っ!?」
「あたしの手、刀なんかよりもずっと斬れるんだよ?
大丈夫、あとで治してあげるから」
もがく俺を、押さえつけて。
葉霧はにんまりと笑みを浮かべ――俺の唇に、自分の唇を合わせた。
「―――――っ!?」
脳髄がショートする。
理解が、追いつかない。
「……っぷは、葉霧、お前――!?」
「丁度いいや。見せ付けてやろうよ、兄貴」
そうだ、香苗は。
「……」
出血こそ止められているものの。
まだ手足を磔にされたまま、香苗は正気すらも定かではない瞳で、ぼんやりとこちらを見ていた。
しかし。葉霧が俺の服に手をかけ、脱がしはじめると――その濁った瞳に、理解と動揺の光が戻った。
それを確認し、葉霧は嬉しそうに手を早める。
「おい、やめろ葉霧!!」
「やめろ? ……まだわかってないの、兄貴?
言ったでしょ。兄貴はこの神社の巫覡(カンナギ)。あたしはこの神社の神様。
兄貴は一生、あたしだけに仕えるあたしだけのモノなんだから――!!」
俺の虚しい抵抗を、難なく排し。
葉霧は俺の服を脱がせることに成功すると、自分も巫女服を脱ぎ始めた。
まさか……!?
「おい! 何考えてる、俺たちは兄妹――」
「兄妹だから、だよ。
ほら、あたしのココ……兄貴が欲しくて、こんなに泣いてる」
つい一年前までは、風呂にも一緒に入っていた。
その時に見たものと何ら変わらない、小さな肉の裂け目が、俺の前に曝け出される。
だが。ただ一つ、一年前と違ったのは。
そこは小水を漏らしたかのように濡れ、嗅いだことのない匂い――男を誘う、雌の匂い――を発していた。
頭の芯が、痺れる。
「やめろ、葉霧……!!」
「でも、兄貴のここは……反応してるよ?
あぁそうだ、痛みだけ取るってこと、できるかな……」
手足から、痛みが消えていく。
しかし動かすことはできないままだ。
俺はなすすべもなく、葉霧に犯されていく。
「んっ……こう、かな……ちゅ……っぷは……」
「うっ、おぁ……」
葉霧の舌が。
妹の舌が、俺のモノを舐め回している。
たどたどしく。しかし必死に。
時折むせて、涙目になりながら俺を見上げ――、
「っく――!?」
「ひゃっ!? ……けほっ、ごほっ、ごほごほっ!!」
……身体が感じる快楽よりも、実の妹相手ということからくる異常な興奮に、俺は他愛もなく射精してしまっていた。
自慰の時とは比較にもならない量の精液にむせて、葉霧は息が切れるほどに咳をする。
その顔には。俺の出した白い液が、べっとりとこびり付いていた。
「あ――」
「けほっ、ごほっ……もう兄貴、興奮しすぎだよぉ……。
残りは、ちゃんと――こっちに出してよね」
そう言って。葉霧は、自分の陰唇を押し広げた。
はじめて見る、妹の内側。それこそ刃物で裂かれたような、鮮やかな緋色をした肉の割れ目。
それが。実の妹の、柔らかなそこが。涎を垂らし、今にも男のものを咥え込もうとしている。
そして、その口が獲物と定めたのは、間違いなく俺――実の兄のモノだ。
「葉、霧――」
「いくよ、兄貴」
それは、果たして俺に向けた言葉であったのだろうか。
数度、割れ目を俺のものに擦りつけ、粘い液を塗りつけると。
「んっ――!!」
意を決したように、葉霧は腰を落とした。
躊躇はない。痛みがないはずもないだろうに、全体重をかけ恥骨と恥骨がぶつかり合うまで、一気に腰を落とし込んだ。
痛みに耐えているのか、その身体が震えている。やや遅れて、結合部から鮮血が滲み出した。
「もう、やめ」
「もう遅いよ?
兄貴のおち〇ちんが、あたしの処女膜を破っちゃったんだよ?
ねぇ、見てたよね――香苗さん?」
あ――、
そうだ、香苗はまだ、樹に磔のまま――、
「……うぅ、ぅ」
「ほら、こんなに血が出ちゃってる。
けど、痛みなんかどうでもいいんだ。……あは、兄貴の、あたしの中でぴくぴくしてる」
目の端に、涙を浮かべながら。
それでも葉霧は満足そうに。勝ち誇ったように、微笑む。
「ほら、よく見てよ。
兄貴のが……こんなに、奥にまで刺さってる。
あっ、んうっ……こんなに、いやらしい音を立てて……ふうっ、あたしの、奥の奥までを犯して――あつっ、ここ、子宮口かな……?
んっ、あ……いま、ピクッて震えた。んっ、あはっ、先が膨らんできてる。
出ちゃうんだ……もうすぐ出ちゃうんだよね。
あっ、くっ、出るの? 出ちゃうんだよね、出しちゃうんだよね……実の妹の膣内に、精液を出しちゃうんだよね!!」
自分の言葉に興奮しているのか、葉霧は全身を紅潮させて動き出す。
早く出せと。実の妹を孕ませる瞬間を、香苗に見せ付けろと俺を攻め立てる。
――動けない俺に、抵抗する手段はない。
いや。できたとして、果たして俺は抵抗し得ただろうか?
互いに経験などなく、単純な肉の快楽は乏しい。
しかし実の妹に犯される、というこの状況で。果たして、俺は――、
「あっく、はぁ……ぁっ! 兄貴の、震えてる……出る、出るんだよね!?
いいよ、出して、んっ、いっぱい出して、白いの、あたしの中に出して!!」
「葉霧……っ!!」
耐える。耐える。耐える。耐える。
俺にできる、せめてもの抵抗。
絶望的な。あまりにも絶望的な抵抗は、結局のところ葉霧の快楽を長引かせただけだった。
「来て……来て、来てよ、もうすぐ、もうすぐ、イけるからぁ……!!」
「駄目だ、本当に、もう、出る―――ぐっ!!」
決壊する。限界をとうに超えていた劣情が、葉霧の膣内に注ぎ込まれる。
それは同時に、俺の心が折れたことを意味していた。
「んっ……あ、来てる? 射精、してるの? 出てるんだよね……?
あ……漏れて、出て、きちゃってる。兄貴の、すっごい濃いのが……あたしの中から、こんなに……。
気持ちよかった? よかったんだよね、だって、こんなに出たんだから――」
本当にニ発目なのかと、目を疑うほどに。
葉霧と俺の結合部からは、白いゼリー状の液体が、いやらしい音を立てながら流れ出ていた。
その音は、樹に磔られていた香苗にも、はっきりと聞こえるほどで。
葉霧が身体を揺するたびに、その音は耳をふさぐこともできない香苗を否応なく攻め立てた。
「うぅぅ……」
「ほら、見えるでしょ……? これが、兄貴の精液。
実の妹に興奮して、あたしを孕ませようとしてる、いやらしい精液……」
葉霧は勝ち誇ったように、流れ出る精液を指で掬い、隠微な笑顔でそれを舐め――思わず素に戻ってむせた。
「う゛……やっぱり、話に聞いてたみたいに飲むのは無理かも……。
でも、これでわかったでしょ? 兄貴は、あたしのもの。これからもずっとね。
あと。今日のこと、誰かに言ったら……わかってるよね」
「はい……」
もはや観念したのか、香苗は力なくうなだれる。
その様子に満足したのか。葉霧はようやく香苗を樹から降ろすと、傷をすべて癒した。
「……葉霧」
「なに?」
香苗が去って。
服を着直した俺は、葉霧へと向き直った。
「お前、どういうつもりで」
「こういうことだよ?
兄貴はあたしのもの。何か問題でも?」
平然と。何が悪いの? とでも言いたげに。
葉霧は晴れやかな笑顔のまま、俺に答えを返した。
「けど、俺たちは兄妹――」
「もう、だからイイんじゃない。
大体、こんなにいっぱい中に出しておいて、いまさら兄妹どうこうって説得力ありませんよーだ」
「それは、しかしだな……」
こうして、俺と話している葉霧は。
まったく、いつもの葉霧と変わらなくて。
――先程の、人間を躊躇なく切り刻む『神』とは、とても思えなくて。
「今夜のことは、忘れろ。
香苗には俺が話しておく。だから、もう――」
「……嫌。
兄貴があの女が好きだっていうんなら、今度こそ切り刻んで殺す。
これから兄貴に手を出す女たちも切り刻む。
あたしたちを咎める者がいたら、また切り刻んで殺す。――父さんみたいに」
――え?
心臓が、高鳴る。
それは俺が、ずっと押さえつけてきた黒い空想。
「葉霧――」
「父さんはあたしの気持ちを知ってた。
だから、部活の合宿で兄貴がいない日に、父さんはあたしを問い詰めて。怒って。
……兄貴を、隣町の学校へ転校させるって」
そんな、ことが。
それは忘れもしない、父さんが行方不明になった日。
いや。行方不明なんかじゃなく。殺された――!?
「だから、殺した。――母さんの、目の前で。
あはは、見物だったよ? 足の先からさ、少しずつ切り刻んで。
片足も終わらないうちに、ごめんなさいごめんなさいって泣き叫んじゃってさ!
母さんなんて、悲鳴も上げずにその場にへたり込んじゃって!!」
笑う。
笑う。
笑う。
葉霧が、笑っている。
テレビのお笑い番組を観たときのように。
いつもの、笑顔で。
禍つ神が、笑っている。
こんなにも、邪悪に笑っている――!!
「葉霧い―――――っ!!」
脳が、沸騰する。
俺は葉霧の胸倉をつかみ、近くの樹に押し付けていた。
ざあっ、と。葉擦れの音が森に響く。
そのまま俺は、葉霧の首を絞めようとして。
「兄、貴――」
その悲しそうな目を、見てしまった。
葉霧の目は、あまりにも。
あまりにも、昔から見てきた、妹のそれに相違なさすぎた。
小さい頃。まだ神としての力に目覚める前、いつも俺のあとをちょこちょことついてきていた、小さな妹。
その頃と何も変わらない目が。俺の沸騰した血を、いくらか諌めた。
「兄貴。……あたしが、憎い?」
「あぁ」
「あたしを、殺す?」
「……っ」
できるのか。
この人外の力を持つ存在を、俺なんかの力で殺しきれるのか。
だが。
葉霧は、苦しみながらも悲しげに微笑んで。
「いいよ。殺して。
――兄貴になら、いい」
疲れたように、そう囁いた。
「お前……」
「愛してもらえないなら、せめて憎んでほしい。
殺したいほど、あたしを憎んでくれれば。
その時だけは、兄貴は、あたしだけのものだから」
そう言って。
葉霧は諦めたように目を閉じた。
このまま手に力を込めれば、殺すことは容易だろう。
こいつは、人を殺した禍神だ。
躊躇なく人を切り刻み、殺せる存在だ。
殺せるなら。ここで殺すのが、世のためなのだろう。
だが。
俺は、葉霧を。
俺は、妹を。
大切な。誰よりも大切に思ってきた妹を。
殺せるのか―――――?
「―――――――――――――――――ッ!!」
声なき絶叫が、鎮守の森を揺らした。
「あ〜、おこたがぬくい……」
「コタツで寝るな。風邪ひくぞ」
「みゃっ!?」
神社の掃除を終えて帰ってきてみれば、やはり葉霧はコタツで丸くなっていた。
「ったく。学校休みだからって、ダラけすぎだぞ」
「休みだからって四回もハッスルしたのは誰でしたっけ〜?」
……まぁ、それはさておき。
結局、俺は葉霧を殺せなかった。
葉霧を受け入れ、ともに生きることを選んだ。
こいつに、人並みの倫理観を芽生えさせてやらなければならないとすれば。
それはきっと、血を分けた兄である、俺の役目なのだから。
「お前がねだるからだろ。まったく人柱はつらいぜ……」
「観念しなさーい。兄貴はあたしのモノなんだから。
これ生まれたときからの運命。神様たるあたしが決めたディスティニー」
「……言っとくが、許したわけじゃないんだからな。
次に誰かを殺したりしたら、今度こそお前を殺して俺も死ぬ」
「うわー、兄貴ってロマンティストー。というかヤンデレ?」
……一体どこで、そんな言葉を覚えてくるんだか。
などとバカ話をしていたら。いつの間にいたのか、母さんが物陰から手招きをしていた。
「なに、母さん?」
「その……大丈夫なの?」
「あー……多分。まぁ何があっても、俺がなんとかすっから」
「ええと、あと、その……避妊は、ちゃんとね?」
「〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜ッ!!」
……いや、葉霧は『まだ』だってば。
しかし俺は顔を赤くするばかりで何も言い返せなかった。
そんなこんなで。ほんのちょっとだけ爛れて、ほんのちょっとだけ緊張感のある生活は、これからも続いていくのでしたとさ。
<END>
終わりです。
仕事が一日16時間続きになってストレスのあまり書き散らした。後悔はしていない。
GJ!
でも父ちゃん(((( ;゚Д゚)))ガクガクブルブル
刀の神様って縁切りなんだよな… つか父ちゃん報われねえw
あんたかwwwwwww
ゲーム完成も楽しみにしてます。
とうとうキモウトも神にまでなったか
キモウトは元々神だよ。キモ姉は天使。
妹とか姉とかは関係なく神より天使の方が萌える。俺は。
>>436 乙ってあんたかw
ところで
「愛してもらえないなら、せめて憎んでほしい。
殺したいほど、あたしを憎んでくれれば。
その時だけは、兄貴は、あたしだけのものだから」
ってところが何か見覚えがあるんだよな
GJと思ったらあんたか!!
さぁ早くしとねルートをこれに差し替える作業に戻るんだ
さて、次に来る長編はノスタルジアかな?
447 :
名無しさん@ピンキー:2008/10/02(木) 00:28:30 ID:RaKpDxUg
ノスタルジアはガチでいい!
続きよみてぇ
>>436 お、おやじーーー!!!
HAPPY END だねGJ!
ジョジョのキモウトな冒険
山岸さんならなんとかしてくれる…(ヤンデレ的な意味で)
キモウトは静かに(兄と)暮らしたい
452 :
名無しさん@ピンキー:2008/10/03(金) 01:47:45 ID:f5qw3hij
姉妹姉妹姉妹姉妹姉妹姉妹姉妹姉妹姉妹姉妹姉妹age妹姉妹姉妹姉妹姉妹姉妹姉妹姉妹姉妹姉妹…
香ばしいのが沸いてるな
お姉さんはレジの人…と言うのを思いついた。
エロ本の調達に書店に行った弟。
オヤジは居ず、代わりにポニーの女の子が出て来た。慌てて棚に戻しに行こうとする弟。
棚に戻した時、女の子にレジの奥に引っ張り込まれた。
「こ・お・い・う・のが好きなんだ〜へぇ〜」
女の子が髪を解いたとき、そこに居たのは姉だった。
…痴女に遭いたい・処女襲来
リアルでされましたwwwww
数日後
「ぼっちん、姉ちゃんにお礼言っといて。温泉行きの券と店番の事」
なんていう姉だ…
読解力無いとか、そんなちゃちな次元を超越してるな
いや日本語でおkで間違ってないと思うが
序章のみですが、
投下します。
1
二人はずっと一緒だった。
でも、二人はまるで違うように育った。
母親の胎内から生まれ落ちた後に泣き声を上げるのも、始めて声を出したその日も、歩き始めた日も…、
二人が何かを一緒と言う事はなかった。
双子である二人、
二卵性な為か、二人が似ている要素は極めて少ない。
容姿や性格、嗜好や仕種、それらから二人が双子だと判断出来る要素は殆どない。
それでもやっぱり二人は双子だ。
二人は同じ夢を見て、同じ未来を望むから。
周りの誰もが気付かない二人だけが分かる共通点、
同じ夢を見続けるという二人だけが分かるただ一つの接点…。
ある日、二人は共に願った。
弟が欲しい、と。
何があっても愛し続ける、
だから、弟が欲しい、と。
それから一年後、二人の希望通りに弟が生まれた。
この時、二人はまるで違う反応を示しながら、歓喜、いや、狂喜を見せた。
弟の誕生、
それが後に、小さな悲劇こそ起こすものの、二人を幸せに導くきっかけになるとは、この時に気付けた人間は誰もいない。
2
俺、大野木大樹は今年で高校生になる。
高校になれば義務教育ではなくなる、
それはつまり、大人の階段を一歩昇るという事だ。
それならば、自分も変わっていかなくてはならない。
何時までも子供でいてはいけないのだ。
何時までも肉親に甘えていてはいけないのだ。
両親にも、
そして、二人の姉にも…。
俺には二人の姉がいる。
双子で産まれてきた二人の姉は、二卵性という事もあり、外見はあまり似ていない。
いや、中身もまるで正反対に思える。
椿姉ぇは活発で凄く綺麗な、いや、凛々しい顔立ちをしている姉だ。
椿姉ぇと一緒にいると、気付けば、ぼ…俺が振り回されてしまうし、黄色い声を上げる女の人を見たのも一度や二度じゃない。
綺麗で格好良くて、それでいて色気を失わない椿姉ぇを、俺は尊敬している。
対する桜姉ちゃんは、おしとやかで落ち着いてて、大和撫子って感じだ。
家事全般が得意で桜姉ちゃんは、何時も笑顔だけど、俺はどうしても頭が上がらない。それは俺だけじゃなくて、両親を含めた多くがそうみたいだ。
可憐さの中に強さを秘めた桜姉ちゃんを、俺は敬愛している。
そんな二人の姉に恵まれた俺は、はっきりと運が良いと言える。
だからこそ、そんな二人から自立するのは苦行に思えた。
それでも俺は、二人から自立しなくてはいけないのだ。
高校生になったのだから、大人になる為にも、二人に何時までも甘えてはいけないのだ。
その為に僕から俺へと自分の呼び名も変えたのだから。
今日から俺は変わるんだ!
二人に甘えない、一人の男として、立派になるんだ!
高校入学に俺はそんな決意を胸に宿した。
それが、自分だけから見れば最悪の結末を、二人の姉から見れば、最高の結末を迎えるとも知らずに。
投下終了です。
次から本編にはいります。
よし、頑張って本編書いてくれ。
wktkしながら待ってる
続きまってる
続き書くに決まってる
全裸待機している。
全力で全裸待機しているからな!
今から既にwktkしまくりだぜ!
ずっと……ずっと待ってるんだから!
待機中・・・
コンバインオッケーコンバインオッケー
GJ!!
今日から俺は!おもしろいよね。
次から投下。
以前投下した『オナホ姉』の続きです。
1
弟の部屋。窓から入る月明かりが弟を照らす唯一。私は窓際に在るベッドの横で寄り掛かり、静かに眠る赤ずきんの髪を優しく撫でる。食べちゃいたいぐらいに、愛らしいリクオ。
明日……変装して、リクオを後ろから羽交い締めにして、公園の草むらに引き擦り込んで、泣いて抵抗するリクオの半ズボンを引き裂いて、オナニーホールでチンポを扱いて、精通させて×××する。
なぁんて、そんな変態じみた事を考えたりしたけど……これで充分よ。リクオの幸せそうな寝顔を見てるだけで充分。
「リクオ……ねぇねぇが、幸せにしてあげるからね……」
リクオの為に変わろう。いつまでもこんなんじゃダメ! もっとしっかりしなきゃ、馬鹿な事なんて止めなきゃ。
私は今日、本当の初恋をした。相手は、決して結ばれない歳の離れた弟。
この思いを告げたって、誰も幸せになれない。なら私は……姉として、家族として、リクオが幸せになれるように手助けするだけよ。
そしていつかは、リクオの結婚式に家族代表で祝辞を読んであげるわ。大声で泣きながら……さよなら、私の初恋ってね。
これは代償行為よ。自分そっくりな弟を幸せにする事で、私も幸せを感じられる。
「おやすみリクオ……」
ねぇねぇが幸せにしてあげるからね……
昔の自分そっくりな最愛に別れを告げ、自室に戻る為に立ち上がろうとして、
「ねぇねぇ……」
リクオのちっちゃな手に服裾を掴まれる。起きてる訳じゃない。寝言を呟いて、私の方にコロンと寝返りを打っただけ。
沢山の『ピカキュウ』ヌイグルミに埋もれた、女の子みたいにファンシーな部屋。その部屋は月明かりの祝福を受けて、一層に神秘的な雰囲気を齎(もたら)してる。
そこで眠るのもやはり幻想。シンデレラ、白雪姫、赤ずきん、お伽話にしか出て来ないような、神秘的で、幻想的な、私と同じ顔の、男の子。
自然に笑みが零れる。今までにこんな事は無かった。それを与えてくれた弟。
「ふふっ……リクオったら、寝てても甘えん坊なんだから」
そう思ってた。
でも、
リクオの手を解き、
仰向けに寝かせ直し、
布団を掛け直そうとして、
「えっ……なに、コレ?」
身体が固まった、痙攣する。
体温が上がる。脳が痺れる。息が荒くなる。
「なんなのよコレ……せっかく決心ついたのに、こんなっ、こんなっ!」
私の視線を捕らえて離さないのは、
パジャマ越しでもわかるぐらいに可愛らしく勃起してる、
年齢非相応に大きな、
九歳児の、年齢一桁の、リクオの、ショタチンコ。
「んっ、ねぇねぇ……」
駄目だよリクオ。そんなオチンチンおっきくして、お姉ちゃんの名前を呼んだりしたら絶対に駄目っ! 我慢できなくなっちゃうよぅ!
だって誘ってるんじゃないんだよね? お姉ちゃんを誘惑してるんじゃないんだよね? 私は姉らしくしなきゃいけないんだよね?
「うぅっ……おや、すみ、リクオ……」
下唇を噛み、何とかレ××したい欲望を抑え込む。
×イプしたい欲望を抑えて、リクオに布団を掛ける。
レイ×したいけど、私は姉なんだ……弟を幸せにするって誓ったんだ。
レ×プはしちゃダメ。自分の性欲の為だけに、弟を犯しちゃイケないのっ!
「ねぇねぇが、幸せにしてあげるから……」
もう一度決意を吐き出し、リクオに背を向け、私は自分の部屋へと歩き出した。
2
「ねぇねぇが、幸せにしてあげるから……」
「ねぇねぇと、幸せになろうね♪ ねっ、りっきゅん♪♪」
私は、我慢できなかった。部屋に帰った後、道具一式を持ち出してすぐに逆戻り。
オレンジペコのハーブを焚き、パジャマを剥ぎ、手錠でリクオの手足とベッドの脚をそれぞれ繋いで大の字にして張り付け、目隠しと耳栓とギャグボールで五感の内の四感を奪う。
残ってるのは触覚だけ。私に×××されてる触覚だけ。
「んむぅぅっ!? うゆぅうぅっ!!」
口に咥えさせたギャグの穴から涎が溢れてる。私が手を上下に往復する度に、際限無くダラダラと頬を伝ってベッドを汚す。
それぐらい気持ち良いのねリクオ?
ねぇねぇの作ったオナホでチンポをきゅっこきゅっこされるの気持ち良いのね?
私はさっきと同じにベッドへ寄り掛かり、右手に握ったオナニーホールで、リクオのオチンチンから精液を搾り取ってる。
「きゅっこ、きゅっこ♪」
ぎゅっぽ、ぎゅっぽ、もぎゅもぎゅ、ぐちゅぐちゅぐちゅ、じゅるじゅるじゅる……
「っあ、ひぐっ……んむぅぅううぅぅぅぅぅっ!!?」
唾液と一緒に悲鳴も漏れた。オナニーホールの中では、精通をとっくに終えて、びゅくびゅくと四度目の精液も漏らしてる。
「ラスト一回よリクオ、頑張ってね♪」
ぐぢゅるぐぢゅるぐぢゅる、ぎゅっぽぎゅっぽぎゅっぽ、ぎゅぶぎゅぶぎゅぶぎゅぶ……
「んきゅぅぅぅっ!! んきゅぅぅぅうっ!!」
私が開発したスーパーオナニーホール『ヘビお姉ちゃん』。
ツチノコの様な外観の肉厚非貫通ホールで、ヘビの口に当たる部分が入り口。
綿棒が通るぐらいの小さな穴だけど、押し拡げれば柔らかくオチンチンの形に馴染み、ネットリとしたヒダが先から根元まで絡み付いて愛撫してくれる。
そしてヘビお姉ちゃんだけが持ってる唯一の特徴は……生きてるみたいって事。
奥の子宮口を似せた場所にセンサーが付いてて、一度でも射精してしまうと、五回目の射精を感知するまでオナニーホールを外せなくなる。
無理に外そうとすると、中の肉壁が勝手に蠢き出し、立てなくなる程の強制的な膣圧で締め付けるのだ。
そうなったら、学校だろうが会社だろうが関係無い。ズボン内のヘビお姉ちゃんは五回目の射精がされるまでオチンチンに食らい付き、まるで搾精生物のように刺激を送り続ける。
これで3980円。これは間違い無く売れるわ。肝心の気持ち良さも、リクオの喘ぎ様を見てれば合格点。
そしたら、お金が沢山入る。そしたら……リクオが欲しがる物を何でも買って上げれる。ボランティア同然の声優なんか真っ先に止めさせてやるわ。常に私の側に居させるのっ。
3
だから取り敢えずは……
「溜まってるオチンチン汁、ぜぇんぶ出してスッキリしてね♪」
りっきゅんにイッて貰いましょう。本気を出すわよりっきゅん☆
「ぁっ……ふひゅぅっ、あっ……」
左手の人差し指と中指でオチンチンの根元を挟んで皮が戻らないように抑え、右手のローションと精液たっぷりオナニーホールは指が食い込むぐらいに強く握り直す。
ぎゅっぽ、ぎゅっぽ、ぎゅっぽ、ぎゅっぽ、ぎゅっぽ、ぎゅっぽ……
ゆっくり、ゆっくり、手首のスナップを使って、カリちゃんを引っ掛けるようにしながら扱き立てる。
段々と速度を上げ、中のヒダ肉が吸い付き、めくれて見えるまでに激しく上下に動かす。
「りっきゅんのチンポタン、凄くビクビクしてるよ? またイッちゃうんだね♪」
私も興奮してる。十回はオーガズムに達してる。リクオのチンポをレイプして、私自身も気持ち良くなってる。パンツなんてベチョベチョよぅ♪
「んきゅぅぅぅっ! んきゅぅぅぅぅぅっ!!」
リクオは頬っぺたを湯気が出るくらいに赤くして、顔を左右にブンブンと振って敏感な快楽に喘ぐ。
ふふっ、ピカキュウの声で鳴いちゃって……本当に限界なのね? チンポに与えられる刺激以外は全て封じられて、幼いリクオがどれだけ怖がってるかなんて思いもよらない。だけどね……これもリクオの為なの!
「それっ、イッちゃえ♪♪」
ストロークとスピードを変えながら、一気にスパート。空になるまで射精できるように、愛情たっぷりで扱き上げる。
ぎゅちゅぎゅちゅ、ぎゅっちゅぎゅっちゅ、ぎゅっぽぎゅっぽぎゅっぽ……
それに反応してリクオの身体は弓なりに反り、
「っ……うんんっ!? うんむぅぅぅぅぅぅぅぅぅっ!!?」
大きな鳴き声と共にビュクビュクと最後の精を吐き出した。
びくびくびくびく、ガクンガクンガクン……
五度目の射精を感知したオナニーホールからリクオのオチンチンが抜け落ちる。
それに続き、ばちゃばちゃと泡立ってローションと混じり合った大量の精液も零れ落ちた。
あっと思う間も無く、布団に付着して染み込んで行く。
あら勿体ない。こんな意気の良い精子を膣内射精されたら……んふっ、一発でヒットしちゃうわね。
「……っと。最後の仕上げよ」
気絶してるリクオの身体から手錠を外し、目隠しやギャグも外し、濡れタオルで丁寧に拭いて行く。
これで完璧。リクオが起きたら、私がリクオを 助けたって嘘を付く。オバケから守って上げたって。無垢なこの子なら、疑う余地無く信じるわ。
そしたら、私の側に居ないとまた襲われるって嘘を付く。私に依存させる。そして最後は、リクオが成長して私が嘘を付いてたってバレる前に、リクオに膣内射精させて孕んでやるわ! 逃げられなくしてやるっ!!
ふっ、あはっ……あははははははははっ♪♪
離さないわよ、九年前の私。
「ねぇねぇを、幸せにしてね……」
おしまい
以上です。
潔く我慢するのかと思えば…
全然我慢してねぇ〜〜!!wwwwww しかもオナホヘビお姉ちゃんてw
おしまい?・・・・・俺・・・目が・・・馬鹿になったかな?ありえない文字が見える・・・
GJ!
おしまいは続くって事で良いのかな?かな?
GJ!
ねぇねぇ、僕にも僕にも!ww
482 :
ある兄が歌う:2008/10/05(日) 10:10:34 ID:2aOnqwSg
俺に向かって走ってくるあのキモウトから逃げ出そう
裸足のままで飛び出してあのキモウトから逃げ出そう
キモウト達が夕暮れ、泥棒猫を絞めている
その音が響き渡れば、キモ姉も出てくるよ
本当の自由が欲しくて、
見えない銃を撃ちまくる
監禁生活から助けておくれよ
キモウト、キモウト走ってくる
キモウト、キモウトどこまでも
キモウト、キモウト迫ってくる
キモウト、キモウトどこまでも〜
483 :
ある兄が歌う:2008/10/05(日) 10:12:12 ID:2aOnqwSg
済みません。
ただの電波です。
流して下さい。
ねえたんファッション続き投下します
後編ですがまだ完結してません
タイトルのねえたんファッションでNGをお願いします
「未来ちゃ…じゃない、ねえたん!落ち着いて!」
滴り落ちるミルクティーに慌て、政人はポケットティッシュをガサガサと取り出した。
握り潰された紙コップの残骸を未来の手から抜こうとするが、その拳は鋼鉄のように固く、男の力でもこじ開けられない。
「火傷しちゃうよ!これホットなんだからぁっ」
未来には政人の呼びかけも届かないのか、遠ざかる黒髪の後ろ姿を視線で追っていた。
フシュー…
歯ぎしりの隙間から呼気の音が漏れる。もし、仁王像に命が宿れば丁度こんな感じだろう。
その騒ぎに道行く人もチラチラとベンチを振り向いた。
若い女性の二人組がこちらを見ながら囁き合う。
「え、何あのカップル喧嘩してる。…あれ?あの女の子深川未来じゃない?」
「いや似てねーから。スタイルいいけど顔ヤバイって。フツーに一般人」
幸か不幸か、驚異の変貌により周囲に身元がバレずに済んでいた。
しかし、往来でこんな事をしていれば今後の芸能活動にも支障が出かねない。政人は焦った。
「ねえたん!ねえたん!!」
未来の名前を出す訳にはいかず、ねえたんの呼称で必死で呼びかけ続けた。
街中でキモイ呼び名を叫ぶシスコンの姿にしか見えないだろうが、構ってられるか。
政人は未来の視線を立ち切るように身を乗り出し、顔を突き合わせ未来の両肩を強く揺すった。
「ねえたん、まーちゃんだよ…俺だよ!分からない?」
真っ直ぐにまーちゃんの瞳に見つめ合い、ねえたんの色素の薄い瞳がハッと揺らいだ。
眩しい光を見たように瞳孔が収縮し、そして、緊張が解けゆっくりと黒く広がる。
―すうぅ
それと同時に表情筋も元に戻り、瞬く間に麗しい貌が現れた。
未来は呆然と呟く。
「…まーちゃん…?」
「そそ、そう、まーちゃんだよ。ねえたんの弟のまーちゃんだ」
SFXばりの変形を前にうろたえつつ、政人は力強く頷いて見せた。
自分の状況が分かっているのかいないのか、未来は曖昧に頷き返す。
そして、花が萎むようにゆっくりとうつ向いてしまった。
未来は力無く両手を膝に落とし、虚ろな目で地面を見ている。
(う…大丈夫かな)
政人は未来の手から紙コップを取り出し、溢した中身を拭いたりとイソイソ働きながら、心配そうに未来の顔を盗み見た。
二つの紙コップを側の屑入れに投げ込むと、恐る恐る小声で話し掛ける。
「今日はもう帰ろう…。ねえたんは気がおかしくなっ…じゃない、気分が悪くなったんだよね。無理しないで家で休んだほうがいいよ」
もう買い物どころの騒ぎではない。
また急に我を忘れてフシューフシュー言い出したら、良くて入院、悪くて強制連行だろう。
(それに…)
政人は悲しそうに未来の姿を眺める。
せっかくのお洒落な服がミルクティーの染みまみれだ。
女の子。しかも有名なモデルさんがこんな格好で店を回るなんて可哀想だった。
未来は政人の提案に大人しく頷き、囁くような弱い声で詫びた。
「まーちゃん…、なんかごめんね…」
休みも終わり、水曜日。
学校帰りの政人は、閑静な住宅街を浮かない顔で歩いていた。
(あの日から未来ちゃんがおかしい…)
今までは政人にくっつきまくりだったくせに、最近は一人部屋に閉じ籠っていることが多い。
食卓で顔を突き合わせる時も元気がなく、政人が話を振っても会話が弾まなかった。
避けられているようで少し切ない。
(…まあ、ベタベタされないだけいいか)
そうこう考え事をしている内に深川の豪邸に到着した。
立派な塀に囲まれた入り口を抜け玄関まで歩く。
「ただいまー」と気の抜けた声を上げて戸を開けた。
「あら、おかえりなさい」
女性らしい柔らかさに満ちた発声。
――政人の目に最初に飛び込んで来たのは、鮮やかな黒の発色だった。
「み、」
政人は目を疑って一度言葉を区切る。
「未来ちゃん?」
黒髪の彼女は「まあ」と優しく微笑んだ。
「未来ちゃんだなんて他人行儀ね。お姉さんって呼んで」
つられて政人もひきつった笑みを浮かべる。
(なんだこれ!?)
未来の服装―
白いブラウスにショールを羽織り、ボトムは若草色のロングスカート。
さらに未来の全身を下に辿り、政人は愕然とする。
三つ折りソックス。
ギャルのカリスマが三つ折りソックスを履いてる!?
冷えた鉛を体内に落とされたような、強烈な違和感が政人をゾッと貫いた。
「な…何?どうしたのその服?そ、それにその頭…」
震える政人が指し示すのは、未来の肩に真っ直ぐに降りる墨色の髪。
政人の指摘に、未来は頬にかかった髪をサラリと指で耳に掛けた。
「これ?ちょっと元に戻してみただけよ」
200%嘘である。こんな不自然な程の真っ黒・サラッサラが地髪ではないはずだ。
昨日まではふんわりした茶髪だったのだから、今日美容院でストパーをかけ染めたのだろう。
「それより早く上がって。お茶にしましょう」
薄化粧の未来が政人を誘って奥へ歩き出す。
政人は他にどうすることも出来ず、ただそれに従うしかなかった。
つづく
以上です
わたしも黒髪のきれいなお姉さんが好きですGJ!!!
姉たんがお姉さんに進化した!?
仕事だいじょうぶなんだろうかGJ
GJ!!
ねぇたんがおねえさんになった!
弟のためならヴィジュアルすら変えるねぇたんイイ……
GJだ!
サラサラ〜サラサラ〜フワ〜フワ〜
姉妹の前で「俺、ブス専なんだ」と言うとどうなるんだ?
>>496 やめろ。姉妹が自傷するか君が調教されるか、いずれにしても不幸な結果だ。
某舞妓Hanみたいに、泣きながら顔を傷付ける姉妹を想像したら
泣けた
大丈夫
>>496が面食いになるまで
監禁、調教させられるだけ
ねえたん始まったな・・・
続き楽しみです。
思い出した!偏愛だ!偏愛マダー?
黙れよ^^
ワロタww
まぁでも俺も桜の綱待っています。
んな事言ったら俺だってはるとちぃの夢を待ってるんだぜ
偏愛は終わってるだろ
んじゃあ、俺は_(仮)のアナザールートをm…書いてくれないかなぁorz
椿とラブラブ√ですね、わかります!!!
綾のアナザーが一番需要あるとは思わないかい?
陽一が綾言うんだ
「俺、この家を出ようと思うんだ・・・」
一番需要あるのは未完結長編の続きだろ
ノスタルジアまじ頼む
需要とか考えないほうが
作者さんも書きやすいとおもわない?
もういない職人のことをいってもしょうがないだろ
サイトもいつの間にかなくなったみたいだし、SS書きから引退したんじゃないか?
>綾の人
まあ、もしかしたら帰ってくることがあるかもしれないだろうから
マターリと待機しとけ
でも涙が出ちゃう。だって綾なんだもん
死んでほしい
カッコいいバアちゃんをいつまで待てばいい?
つ「良いバァちゃん」
ほら、これで十分だろ
寒い・・・・、死ぬのか、俺は?
死ぬとか言うな!緒方拳が死んだばかりだぞ!結構ショックだ!いかりや長助以来だ!
>>517まったく関係無いけどオズワルドそっくりだったよね
ん?どの辺が?ってか、そもそもオズワルドって誰?ケネディ暗殺した奴か?
トランプ紳士じゃね?
嫌なことぱっかりだな
522 :
417:2008/10/08(水) 06:18:07 ID:yyKDAfrD
「お兄ちゃん、彼女が遊びに来たわよー」
「おーう、リビングまで連れてきてくれー」
「はーい」
「お邪魔……します」
「……おい」
「は、はい」
「わかってるわね」
「も、もちろんです……何度も復習しましたから」
「それくらい当たり前よ。むしろしていなかったらその小さな胸の乳首に画鋲を突き刺すところだわ。調子に乗らないで」
「……はい」
「お兄ちゃーん、連れてきたよ」
「お、ありがとう妹」
「こんにちわ」
「ああ。悪いな、いつも来てもらって」
「そんな、気にしないで」
「たまには迎えに行こうと思うんだけど……やっぱ、家に来られると嫌なのか?」
「え、ううん。むしろ来てほしいと思ってるけれど――」
「…………」
「やや、やっぱり、だめ!」
「あ、そうか。……まあ、女の子だもんな。男が来ると思うところもあるよな」
「……そんなこと、ない」
「え?」
「ほ、本当は私――」
「お兄ちゃん、画鋲知らない?」
「?!」
「え? いや、知らないけど」
「ふーん」
「あ、あの」
「ああ、ごめん。で、何だって」
「や、やっぱり、来ちゃダメ」
「そ、っか」
「うん。迷惑、だから。ごめんね」
「いや、いいんだ。……なんか湿っぽくなっちゃったな」
「ごめんね」
「いいって。それより俺の部屋に行こうか?」
「……今日は、DVD持ってきたから、ここで見ない?」
「オッケー」
「妹さんも、どうかな?」
「あら、私もいいんですか?」
「も、もちろんですよ。君もいいよね?」
「うーん、本当は二人っきりでいたいんだけど……ま、いいか」
「お兄ちゃん、二人っきりでエッチなことしようとしても、そうはいかないわよ」
「ばっ!! そんなんじゃないって!」
「どうかしら。いくらお母さんが今日いないって言っても家でそんなことされると私も迷惑なんだからね」
「わ、わかってるよ」
「あら、本当にする気だったの?」
「そんなわけないって。早くDVD見ようぜ」
「そ、そうですね」
「何持ってきてくれたの」
「……これなんですけど」
「おおー、今話題の奴じゃん」
「あら、本当。胸のおっきな子が出てるやつですよね?」
「そ、そうですね。でも、妹さんも大きいじゃないですか」
「そんなことないですよ。まだEカップですし」
「おまっ……兄のいる前でそういう話題を」
「ふふ、照れてるの、お兄ちゃん? なんだったら触ってみる?」
「は、はあ? 何言ってんだ。意味がわからん」
「かわいい」
「か、からかうなよ。まあ、胸の話はいいから、さっそく見ようぜ」
523 :
417:2008/10/08(水) 06:19:57 ID:yyKDAfrD
「はい。……準備できましたよ」
「おし、じゃあ、再生するぞ」
「はい。……じゃあ、ここ座ってもいいですか」
「うん、もちろん。何だったら膝の上でも」
「それは……恥ずかしいので、隣にしますね」
「じゃあ、私は反対側にしようっと」
「ん、再生っと」
「……」
「……」
「……お兄ちゃん」
「……んー」
「お兄ちゃんって、胸の大きいこと小さい子、どっちがいいの?」
「はあ?!」
「大きな声出さないでよ。声が聞こえなくなっちゃうじゃない」
「あ、ああ、すまん」
「彼女さんも、気になりますよね?」
「え、ええ。そうですね」
「いや、俺は、そりゃあ……小さい子の方が」
「いっつも巨乳の子でオナニーしてるのに?」
「はあああ?!!!」
「えーっと……ええ!! そうなんですかあ!!」
「いやいやいやいや……何言ってんだ、妹。デタラメ言うんじゃない。そして空気を読め」
「うーん、でも、昨日私とセックスした時パイズリさせたでしょう? あれって、巨乳が好きってことじゃないの?」
「ちょ?!!!!! 待って、待ってくれ。……ちょっとDVD止めるぞ」
「えっと、次は……ひどい!! 君、妹さんとそんなことしてたんですかあ!?」
「いやいやいや、そんなわけないよ。妹が、今悪ふざけしてるんだ」
「あ……ごめん、内緒だったの?」
「お前、マジでそう言う冗談はやめてくれ。彼女が来てるんだから」
「あとは、……君のこと見損ないました!!」
「いや、待って。なんか展開急すぎない?」
「そんな貴方のことは、明日学校で皆に言いふらさなければなりません!!」
「はあ?!」
「というわけで、今日は帰ります!! ……で、合ってるかな?……うん、よし……でも!!私は貴方の彼女のままですから!! さよなら!!」
「ちょ、ちょっと!! 待って、誤解だって!! しかもなんか、おかしくない?! 妹! お前からも冗談でしたって言えよ!!」
「お兄ちゃん、私出掛けてくるから」
「お前!! 待てって、お前のせいでだな!!」
「じゃあね」
524 :
417:2008/10/08(水) 06:20:29 ID:yyKDAfrD
という妄想が舞い降りた
規制解除きたああああああああああああ
これでレスしまくりもどかしい日々とおさらばktkr
誤爆です。失礼しました
>>524 言わされてる感が丸出しじゃないかw
GJ!
Eカップの妹か・・・いいな
>>524 妹KOEEEEE!!!
だがそこがいい GJ
巨乳で鬼畜な妹にかなり萌えた
初投稿します。ネットの技術的なことに疎いので不手際があるかもしれませんが、その都度教えてもらえるとありがたいです。
昔々あるところに、人と鬼の間に生まれた娘がいた。
娘は人並み外れて美しく、膂力に勝っていたが、気が優しく人を傷つけるようなことは一切しなかった。
それでも村人は人外の娘を恐れ、娘が長じると村八分にして、村から追い出してしまった。
追い出された娘は村外れの大きな川にある中州に小屋を建てて住みついた。いつしかその中州は「鬼が島」と呼ばれ、恐れられて人が寄りつかなくなった。
ある日、一人の若い侍が村を訪れた。侍は人語を解する猿・雉・犬を家来に連れており、自らの武勇を誇る機会を探して旅をしていた。
村人は侍に鬼が島の鬼を退治してくれるよう頼んだ。二つ返事で引き受けた侍は意気揚揚と鬼が島へ乗り込んだが、出てきたのは恐ろしい鬼どころか、美しく気立ての優しい娘だった。
拍子抜けした侍は娘の身の上話を聞いて同情し、退治する気をなくしてしまった。そして三匹の家来が諌めるのも聞かず、娘の小屋に住み着いて夫婦になった。
主に裏切られたと憤慨した家来たちは村人に、「侍が鬼に誑かされて村を焼き打ちするつもりでいる」と虚言を吹き込んだ。
そうとは知らない侍は、何とか村人に娘のことを受け入れてもらおうと考えるようになった。危ぶむ娘が止めるのも聞かず、侍は一月ぶりに村へ向かった。
その夜、村人が大挙して鬼が島に押し寄せた。驚いた娘が小屋を出ると、足元に何かが放り投げられた。それは侍の首だった。
半狂乱になって首を抱きしめた娘に、村人の放った矢が夥しく刺さった。そして油がかけられ、火がつけられた。
炎に包まれながら、娘は侍に詫びていた。
私に情けをかけたせいで命を落とすことになってごめんなさい。次に生まれてきたときは、必ず私があなたを守り、二人で幸せになりましょう。
末期の願いが天に通じたのか、娘と侍の魂は千年の時を経て同じ国に転生した。しかしながら、二つばかり問題が生じた。
一つは、娘は前世の記憶を持っていたのに侍の方は忘れていたこと。
もう一つは、二人が姉弟として生まれたということだった。
目覚まし時計の音で目が覚めた。
反射的にボタンを押さえて音を消すと、「あと5分……」とつぶやきながらベッドの中でまどろむ。
まあ、これが平均的男子高校生だろうと思う。俺は凡人だから毎朝これを繰り返している。
だが普通の人と違うのは、きっちり5分を超えると怪物が起こしに来るということだ。
わかっていたはずなのに、昨夜ゲームで夜更かししたのが祟って、俺は5分を過ぎても布団から出られなかった。
目覚まし時計が鳴ってからちょうど5分後、勢いよく俺の部屋のドアが開けられた。すぐに影が俺の真上におおいかぶさる。
「おっはよーっ! たろーちゃん、朝だよーっ!」
衝撃でうめき声をあげながら、俺はもそもそとベッドから這い出る。
寝ぼけ眼に映るのは、やや癖のある黒髪を背中まで流している若い女。
俺の姉貴だ。身内の眼から見ても器量よしで、スタイルもいい。
とはいえ美人は三日で飽きるという言葉があるくらいだから、かれこれ十数年も一緒に暮らしている俺は免疫ができている。なんとも思わない。
「おは…よ。……つーか、離れろ」
一応朝の挨拶をしながらも、俺は抱きつこうとする姉貴を引き剥がそうとする。高校生にもなって、過剰なスキンシップは恥ずかしいし、うっとうしい。
「んー、たろーちゃんはあったかいなー」
……聞いちゃいねぇ。
「離れろってんだろ!」
姉貴の顔を手で押しのけて離そうとするが、凄い力で俺を抱きしめていてびくともしない。姉貴は女とは思えないほど腕力が強いからだ。毎年身体測定で背筋力と握力の計測器を壊している。
「……頼む。お願いします。離して下さい」
こうなると俺は下手に出てしまう。我ながら情けないが、しかたがない。
体格も容姿も成績も運動神経も、ありとあらゆる要素が平均値でできている俺の、ただ一つ特異な点がこの姉貴だ。
同じ両親から生まれたとは思えないほど容姿端麗、文武両道な女子高生でありながら、レベルMAXに達した怪力ブラコン女なのだ。
おまけに、前世で自分たちは恋人同士だったなどと真昼間から公言する電波女でもある。俺以外の人間に対してはその話をしないのが救いだが、対象である俺としては相当に辛い。
実際、中学二年で俺が精通を迎えてからは、入浴中や就寝中に姉貴が乱入してきて、貞操の危機に瀕したことが一度や二度ではない。
というより、姉貴がブルーデイである日を除いて、常に俺は性的暴行一歩手前の仕打ちを受けている。
なにせ人間離れした怪力だから、本気で襲ってきたら洒落にならない。
……今もうっとりした顔で俺のトランクスの中に手を入れようとしていやがるし。
「いいかげんにしろっ! DVで警察呼ぶぞ! おふくろーっ、助けろーっ!」
俺が母親に助けを求めようとしたので、姉貴はしぶしぶながら俺を解放した。「初めてはたろーちゃんから求めてほしい」という乙女らしい願望を捨てきれていない姉貴は、いつも最後の一線を自分から越えることはかろうじて自制している。
これでも俺を誘惑しているつもりらしいが、俺としては本気でうざい。とりあえず姉貴を部屋から追い出して、手早く着替える。今は春休みだから、私服だ。
傍から見ると美人の姉にスキンシップをされるのは羨ましい境遇ということになるらしいが、俺は姉貴に全く劣情を催さない。小さいときから一緒に育ってきた慣れがあるというのも理由だが、決定的な転機があった。
あれは自慰を覚えて最初の夏だった。俺がなけなしの勇気を出して、隣町のコンビニで、客がいない時間帯、それもわざわざ中年のオヤジがレジに立っている時を選ぶという細心の注意で人生初のエロ本を買った。
家に帰って、部屋でじっくり堪能した後、俺はそのエロ本をベッドの下に隠して、風呂へ入って思いっきり抜いた。平均的中学生としてはちょっとした冒険を達成したという満足感と、これからはオカズが常備してあるという余裕を味わっていた。
だが、翌朝には隠したはずのエロ本が消失していた。代わりにあったのはミニアルバムで、中には姉貴のヘアヌード写真がびっちり貼り付けてあった。自分で撮ったらしい。
実の姉がそんなことをするのもショックだったが、初めて見る女性器は中学生にはグロ過ぎた。興奮するどころかトラウマになってしまった。
それ以来、俺は姉貴がキモくてしかたがない。
朝食の席で、姉貴がにこにこしながら話しかけてきた。
「ねぇ、たろーちゃん。今日はデートしてくれる約束だよね? 忘れてないよね?」
「……買物に付き合う約束はした」
俺はきっちり訂正する。どうしても欲しいソフトを買うために、先だって姉貴から借金をした。その代償として約束させられたのだ。あくまでも「買物」であって「デート」ではないと理解しているが。
もっとも姉貴は既に電波時空に入り込んでいる。これも一つの心神喪失状態だろうか。だとすると俺に犯罪行為をしても責任が問えないから困るな。
「映画みてー、買物してー、お食事してー、最後はホテルでお泊りしよーねー。あ、お母さん、夕食はいらないから」
「馬鹿なこと言ってんじゃないよ、この子はっ!」
お袋がお盆で姉貴の頭を叩く。まるで容赦がないが、やたら頑丈にできているらしい姉貴はびくともしない。
ため息をつきながら俺は朝食を終える。
支援
結局お泊りこそ断念させたものの、俺は姉弟相姦ものの映画と、カップル向きのカフェでのラブラブランチ2人前用と、ランジェリーショップでの買物に付き合わされて春休み最後の1日を終えることになった。
特に最後のはきつかった。他の女性客にじろじろ見られて、羞恥プレイもいいところだった。
その帰り道、俺と姉貴はチンピラ3人にからまれた。俺は平均的男子高校生としてケンカ慣れしていない上に姉の買物の荷物持ちで手が塞がっていたが、まるで慌てる必要はなかった。
むしろ、相手のことを心配しなければならなかった。「見せつけてくれるじゃねーか」「金を貸せ」「ちょっと付き合え」といった定番の台詞を口にする連中に、俺は紳士的に忠告した。
「俺たちは姉弟で、あんたらに貸す金は持っていなくて、もう家に帰らないといけないんだ。構わないでくれないかな、怪我してほしくないから」
俺の言葉はチンピラ3人組に届かなかった。連中はゲラゲラと下品に笑い、そのうちの1人が殴りかかってきた。……はい、入院確定。
姉貴の手が脇から伸びて、俺の顔面に到達するはずだった拳を掴み取った。俺を殴ろうとした男は予想外のことに驚いたが、すぐに顔色が変わる。
「うふふ、正当防衛成立ね」
位置的に俺からは見えなかったが、姉貴は酷薄な笑いを浮かべていたに違いないと思う。チンピラたちの表情が恐怖に歪んだ。
まず、姉貴は1人目の拳を握り潰した。皮膚から細い骨が飛び出して血まみれになっているのが見える。俺を殴ろうとした男は聴くに堪えない悲鳴をあげてのたうち回る。
「てっ、てめぇぇっっ!」
よせばいいのに、2人目が姉貴に掴みかかろうとした。が、それより早く姉貴のボディブローが炸裂し、相手の男は5メートルほど後方に吹っ飛んだ。
体を「く」の字に曲げて倒れ、泡を吹いて痙攣を起こしている。肋骨が砕けて、内臓も破裂していると見た。
「ひっ……」
3人目は戦意を喪失しているのが明らかだったが、走って逃げればいいものを立ちすくんで動けないようだ。
「キミはこれで勘弁してあげる」
姉貴はその男の鼻先にデコピンを食らわした。男は両手で鼻を押さえてもんどりうった。おそらく鼻骨骨折だろう。
俺にはこの結果が見えていた。
過去にも、俺がチンピラや野良犬に遭遇する度に、どこからともなく姉貴が駆けつけて、相手を武力鎮圧した。俺に危害を加える者は、姉貴にとって存在自体を許すべからざる大罪人だ。
まして二人でいるときなら尚更だ。俺と一緒に過ごす時間を邪魔する罪は常に倍して重い。
全員を一撃で倒した姉貴は、満足そうに振り返る。
「それじゃあ、帰ろっか」
さわやかに言う姉貴を俺は止めた。
「駄目だろ、救急車呼ばないと。正当防衛ったって、瀕死の怪我人放っておいたら、何かの罪になるんじゃないのか?」
「えー? これは害獣駆除だよぅ」
可愛らしく拗ねて見せるのがかえって怖い。
「俺は姉貴に逮捕歴がつくのが心配なんだ」
「……そっか。たろーちゃんは私のことを心配してくれるんだね。愛されてるなぁ、私。
やっぱり私たちは前世から変わらぬ愛を誓って結ばれている運命的恋人だから、きっとたろーちゃんも普段は素直じゃないけど本当は私とラブラブファックしたいのよね。
それなのにあえて嫌がるそぶりをするなんて、それなんて焦らしプレイ?
でもやっぱり最初は男の人から求めてほしいと思うのが可憐な女心ってものだし、そんなこと考えて我慢する私ったら、なんていじらしい……」
「いいから、電話しろ」
救急車と一緒に警察も来た。1人につき1回しか手を出していないということで正当防衛は認められたが、俺は買物に加えて警察への説明で、心身ともに疲れた。
明日から新学期だ。平和に過ごせますように。姉貴が学校で恥ずかしいことをしませんように。とりあえず今晩はぐっすり安眠したいので、姉貴が夜這いをかけてきませんように。
そんなことを思いながら眠りに落ちた。
今回はこれで終了です。姉と弟の名前はちゃんと考えていますがフルネームは次回で。
あと第二幕からお邪魔キャラが登場します。
といっても、次回投稿がいつになるかわかりませんが。
>>540 お疲れ様GJっす。
wktkしながら待ってますよ〜
猿・雉・犬がお邪魔キャラなんですね。わかります。
ディ・モールトGJです。
犬っ娘はどんな娘か大体想像出来るし、勿論大好物なんだが
猿っ娘と雉っ娘か・・・楽しみだ。
GJ!!
主が誑かされてると思った家来達が主を捜して転生するんですか・・・
>>540 GJ!!
家来たちもヤンデレなのですね?わかります。
素晴らしいの一言。
GJに尽きる
>>540 GJ!
俺が服を着る日その日まで全裸待機
>>540 乙
クオリティ−高いね
読みやすいし
次の投下期待してるよ
覚えている人がいることを願って、四話を投下
宗佑が春香を連れて家に戻ると、丁度母親がどこかに出かけようとしているところだった。
何か言われるだろうなと身構えていたが、母親はそれどころではないとばかりに足早に出て、家には明日まで戻らないと書置きを残していった。
とりあえず宗佑は、春香を応接間へと通してソファーに腰掛けさせた。使用人を呼びつけて、紅茶を持ってくるように頼む。
その時後ろから大きな声でダージリンがいいと言ってきたので反射的に睨んだ。
園子にどう説明しよう。
まさかかつての体の関係をもった友人だなどというわけにはいかないし、女の友達が訪ねてきたというのも、
本当のことではあるが春香がひとりということもあって変に誤解されそうだ。
それに仮に何かうまい嘘をつけたとしても、春香という破天荒な少女は、簡単にそんなものを壊してしまうような気がしてならないのだ。
そんな宗佑を見越したのか、春香が足をパタパタとさせながらやたらと嬉しそうに言ってきた。
「よければ、家出少女でも演じましょうか」
またこいつは何を、と思って言い返すが、案外それは天啓な閃きかもしれない。
春香との関係に嘘をつくのではなく、春香という少女そのものを嘘にしてしまうということだ。
当然、過去も語らなくていいだろう。
「よし、それでいくぞ」
宗佑は賛成し、胸をなでおろして無意識に指をこする。
けれども、円型のガラステーブルに肘をついた春香は、まだにやにやしながら目を細めて彼を解放しようとしなかった。
「でもそのかわり、ひとつだけお願い聞いてもらいますよ」
「何?」
「ほら、姿見の天秤でも言ってたでしょう。願いを叶えたいなら代わりのものを差し出せって」
「何言ってる。元はと言えば、お前が勝手に来たのがいけないんだぞ」
「でも私たちの関係を言われたくないんでしょう? だから私がここにいる。一度、同じことをしたんだから、二度も三度も同じですよ」
「……何をしたらいいんだ」
「それは後のお楽しみってことで」
そう言うと、ソファーにどっかりと腰を下ろし、丁度使用人が持ってきた紅茶をひったくって飲み始めた。
宗佑は何か言ってやろうかと思ったが、ここで彼女の機嫌を損ねては色々とまずいと思い、そのままにした。
対面する位置に、宗佑も座る。
すると、ここにきてくださいと、自分の隣の位置をバンバンと叩いて春香が呼ぶので、躊躇いながらも彼女の横まで移動した。
「おい、家出少女になるんじゃなかったのか」
「なってますよ。なってるから、こうしてお兄さんに縋っているんじゃないですか」
春香は宗佑の腕をとって絡める。猫のように甘えてくるそれは、むしろ嘲笑しているように思えた。
「……今はやめろ」
「今? 今じゃなければもっとしてもいいですか」
「何を言ってる、ふざけるな」
「――奥さん……妹さんに見られるのは嫌ですか?」
唇の端を曲げたまま、春香は確認するように話した。目は笑っていないのが、宗佑の淡い怒りを動揺へと変えていく。
宗佑と園子が兄妹だということを、春香は知っていた。
話したのは宗佑だったが、妹が妻になる、ということまで聞き出したのは春香だった。
初めに聞いた時、春香は笑い転げた。
ホテルのベッドでいつものように宗佑と情事に耽っている時も、そのことを思い出しては吹き出したし、
はてた時もこういう風に妹ともするのだろうかと考えては声を出して笑った。
しかし、宗佑が姿見村に帰ると言い出した時、彼女はこれが漫画のような作り話ではないのだとわかった。漫画なら終幕の続きなど、あるはずない。
それから春香は、宗佑になぜ結婚するのか、と聞いてみた。園子のことが、妹のことがそんなに好きなのかと。
けれど、彼はただそう言う風に決まっているからそうすると答えただけだった。
園子というのはどんな人だ、と質問を変えても、それ以上は話さなかった。
ある日、しつこいぐらいに聞いていたので宗佑もさすがに嫌になったのかぽつりと漏らした言葉がある。
「園子は普通の子だ。ちょっと不思議な感じがする、でも普通の子」
自嘲するような笑みがそれだけ親近感を感じさせた。
それを聞いて、春香は思った。
けれど、貴方は姿見村という普通ではない村から来たのでしょう、と。
それから春香は変わった。
宗佑の口から妹という言葉が出るだけで頭にもやもやとした嫉妬が広がり、腹が立つようになった。
宗佑が園子のことを言うことは少なかったが、妹、という俗称としては偶に口にすることがあったから、春香はそれにいつも白い目を向けた。
まるでそれは、宗佑自身が園子であるとでもいうような視線だった。
しばらくすると、園子がスリッパをはいているくせに物音をたてずに応接間へやってきた。
「帰ってたの」
「ああ、今帰ったばかりだが。あいつはどこにいったんだ」
「あいつ?」
「母親だよ」
「もう、またそんな言い方して。お母さんなら村長さんの所にいったわ」
「……またか」
宗佑が憎々しげにつぶやく。
園子は春香を視界に収めると、あら、とよくわからないような声をあげる。
それから、使用人に私が買ったケーキがあるからそれを持ってきてもらえないかしら、と頼んだ。
彼女は部屋着のため、簡単なシャツとジーンズしか来ていなかったが、それでも彼女の美しさに春香は目を奪われた。
暴力的な美しさだと、園子を見たものは口をそろえて言う。
それはスタイルがいいとか、芸能人顔負けのルックスとか、そういったことではない。
例えるならば、台風の周囲は暴風雨なのに目の中だけは澄んだ天気だというような、俗世を離れたような魅了。
そこにいるだけでこの空間に園子は確かに存在していると感じさせる。
片腕がだらりと垂れているというのに、なぜそれすらも一部のように見えるのか。
春香はばつが悪そうに視線をそらした。
宗佑は園子に、この女の子が散歩の途中で地面に蹲ったままだったので、どうしたのかと尋ねると事情があって家を離れたというのを聞いた、と話した。
すると朝の電話の人じゃないかと園子が聞いてきたので、一瞬春香に視線をやったが、彼女は下を向いていて疎通を図ることはできない。
「電話のこと、知ってたのか」
そのためか的外れなことを今度は逆に聞いてしまう。
園子はその様子を見て何かしらの感情を浮かべたようだったが、僅かに笑った以外は何も言ってこなかった。
どうしようか。宗佑が考えていると横から、
「そう言えば、電話したんだった」
と急に顔をあげた春香がそういった。
「私、五十嵐春香って言います。たまたまこの辺りに旅行に来たので、お兄さんの顔でも見ておこうかと思いまして」
園子が怪訝な顔をして重ねる。
「旅行……この辺りに?」
「ええ、田舎巡りが趣味なんです。おかしいですか?」
「そう言うわけではないけれど……」
明らかにおかしいことに気づいている園子にはかまわず春香は続ける。まるで園子にはあまりしゃべらせたくはないとでも言うように。
園子は一度、宗佑を見た。
この機関銃のようにしゃべっている少女を止めていいのか、それともあえてしゃべらせておいてほしいのか判断がつかなかったからだ。
しかし宗佑は、顔を見ることで感情を悟られたくないとでも思ったのか、わざとらしく紅茶を飲むフリをした。
飲んだ紅茶が春香の飲んだものだったことにも気づいていない。
「あなたのお友達ってことでいいのかしら」
だから、何となくこうした方がいいような気がして園子はそういった。
「ああ」
宗佑も慌てて了承する。が、春香はまだ、園子さんは何歳なんですか、とかどうして今日は家にいたんですか、とか狂ったように園子に問いかけている。
園子は勿論、多すぎる質問に答えきれてはおらず、どうしたものかしらと困ったように首を傾げるだけだったが、
この異常ともいえる春香の言及に宗佑は何かしようとはしなかった。
「かわいいこね。歓迎するわ」
やっと、そう言えたのは春香がしゃべり出してから二時間も後のことだった。
/
同じ日の夜、八時を回った後に園子が寝室で本を読んでいると、宗佑がのっそりと熊のように不格好ながらも音を立てずにやってきた。
「何読んでるんだ」
園子は背表紙だけを示すことで、宗佑にタイトルを教える。
が、宗佑はその動きに歯噛みして、顔をゆがめた。
「どうしたの」
「いや、別に」
「何をおどおどしているのよ。ここは貴方の寝室でもあるでしょう?」
「ああ。まあ」
話しながら、園子は本を読むのをやめる。
宗佑はそうしてほしいのだろうと感じたからだったが、当の本人は園子の小さな動きすら見ておらず、ベッドの脇にある窓に直進するように歩いた。
宗佑はただ闇に染まりつつあるような外の風景を見つめている。言わずも、風景など頭には入っていないことは明白だった。
園子は左腕を抱えるようにしながら、宗佑の背中を眺める。
きっとあの中には私に対する何かで埋まっているのだろう。
「園子、怒ってるか」
そう宗佑が口にしたとき、すでに園子は再び本を読み始めていた。
しかし、夫が話し始めたのを認めるとゆっくりと本を閉じて脇のサイドテーブルに置いた。
「怒る?」
よく意味が分からず問い返す。
「いや……女の子をいきなり連れてきたこととか、嘘ついたこととか」
それを聞いて、やっと何を言いたいのか察知した彼女は、宗佑とは対照的に虚空を見つめるようにしながら、けれどその虚空をはっきりと意識しながら答えた。
「何も思わないかって言われれば、うんとは言えないけど……でも、どちらも、私に変に思われないためでしょう?」
「よく、わかるな」
園子はそれには答えずに続ける。
「春香さんは客室でよかったの」
「それ以外にどこがいいって言うんだ。まさか俺たちと一緒ってわけにはいかないだろ」
「そういうことじゃなくて」
言いよどんだ園子に宗佑は近づいて隣に腰をおろしたが、苦笑いをしている彼女が何を考えているかわからなくて、さっきまで園子が読んでいた本を見た。
オレンジ調で、二十代三十代が好みそうな女性作家が書いたものだ。
宗佑はこの手の文芸書はあまり読まないが――どの本も同じような内容にしか見えないから――今日ばかりは手にとってパラパラとページをめくった。
唯川か。相変わらず、同じ作家の本ばかり読んでいる。
園子はあまり多種多様なジャンルの本を読むことはなく、同じような女性作家が書いたものばかり読んでいるのだが、
宗佑からしたらそこが園子のイメージがはっきりしない原因の一つだ。
「春香さん、何日ぐらいご滞在するの? 旅行って言っていたからにはすぐに帰るというわけではないんでしょう?」
「いや、すぐに帰す」
「どうして?」
「……園子だって、嫌だろう? 年頃の女が家に泊まりに来るというのは」
「そうかしら」
園子が首をかしげて言う。
気がつくと手に持っていた本が取られ、本棚に戻されようとしていた。
宗佑はもう寝るのかと、と聞く。
しかし園子は首だけ振って、部屋の扉に手をかけた。
不格好な腕を抱えた姿は、それでもよほど様になっていて、宗佑に何も言わないことを許さないほどだった。
「どこへいくんだ」
それでやはり後悔する。言ってから、自分は、何を別れを告げられた男のようなことを言っているのだと思ったからだ。
「やだ。お手洗いよ」
園子が部屋からいなくなる。
ただそれだけなのにどうしてこんなにも申し訳なく思うのか。
宗佑にはわからないのだった。
園子がトイレから戻ると、待っていたかのように応接間の前で佇む春香がいた。
暗闇のせいで幽鬼みたいに見える。
事実、扉にもたれかかって腕をだらりと垂らす姿は子供っぽいとか大人っぽいとかいう前に、なんだか人間らしさがなく、不安感を誘った。
園子は、声をかけるべきかどうか迷う。
それはつまり、そのまま通り過ぎることも視野に入れた、というのではない。
声をかけてくるまで待っていてあげる方がよいか、それとも私から何か気遣ってあげた方がよいか、という意味だ。
「園子さんもお兄さんと寝たことがあるんですか」
奇妙にゆっくりとした言葉が園子に向って投げられた。
下を向いたままそう言われたので一瞬誰に話しかけているのかどうかわからなくて、沈黙が漂った。
春香はどうも、幼いくせにそのイメージが遅れてくる。
そのせいで、どう対処していいか園子にはわかりづらいのだ。
ただ、そこに園子がいないはずはないという確信したしゃべり方は一層この子も姿見村に来るべくしてきたように思わせる。
も、というのは、春香自身がすでに兄と寝ているとでも牽制、いや先制したつもりだろう。
園子は言葉に逆らわないように言ってあげた。
「春香さんは、宗佑と寝たことがあるの」
「ええ、ありますよ」
即答してくる声は、園子に私を責めているのだなと感じさせる。
不思議と、宗佑に対する怒りはなかった。皆無と言ってもいい。
寝た、というのは宗佑が姿見村を一度出た時のことだろうから、そのくらいのことはしていてもおかしくはないし、
それに性欲のはけ口として何もしていなかった、と嘘を言われるよりははるかにましだ。
加えて言うならば、園子は春香よりももっと幼いころから兄と性交をしてきた。
その兄が、他の女で自慰をしたとして、何を思うことがあろう。
別に回数の多さを盾にするつもりはないが、そういうこともあって、春香の言っていることには何の感慨も園子には浮かばないのだ。
「そう」
「たぶん、あなたよりも多く」
しかし春香はできるだけ園子に不快感を与えるようにと口を開く。
踏ん張ってくる春香。
園子には可愛らしいとすら思えた。
必死で宗佑との性交の回数を自慢してくる彼女は、なんだかとても女らしくて、なんだか私にはない感情を芽生えさせる。
新しい玩具のようだ。
ここで、私、小学生のころから兄とセックスしてるわよ、といってあげると彼女はどんな顔をするのだろう。
「……」
それが園子にとって稀にみる嫉妬という感情だった。
ただ少し、女という性別が生んだものとは違う気がする。例えるならば、高い買い物をした他人に自慢されたような感情だ。
「ねえ、園子さん。お兄さんを私に下さいよ」
だから、ここで自分が腹を立てるのは何もおかしいことではない。
春香は応接間の扉から離れ、ぺたりぺたりと歩いてくる。そして園子の前まで来て、にやりと笑った。
「何言ってるの」
「お兄さんは私の大事な人なんです。あの人がいたから私は生きてるんです」
「どういうことかわからないわ」
「わかりませんか? あなたなんかに宗佑さんは渡さないって言ってるんですよ」
それは春香の挑戦と言っても差支えなかった。
が、やはり園子には彼女がかわいそうに思えてならない。
宗佑を信じている彼女。可愛らしく、盲目に、これ以上ないほど。
結果が分かっている恋など、この子はするべきではないのに。
園子はそう思って春香に応えた。
「……でも、貴方は他人だわ」
「他人?」
「家族じゃないでしょう?」
そこで園子は気づいた。今や、初めに見た、狂ったような感情は春香から消え失せている。
園子は気味が悪いと思うほどに自分というものが高揚しているのに気づいた。変化があったというのならば、まさに今訪れているこれはそうだろう。
周囲から誰かが自分をうかがっているような気にさえなる。うかがっている誰かは、間違いなく園子自身だ。
「兄妹で結婚するのがおかしくないっていうんですか」
春香が震えている。
「そうじゃなくって」
そうじゃなくて。
本当にそうではないのだ。
仮に宗佑が兄ではないとしても、何も変わりはしない。
園子は、微笑むようにして見返した。
「私はあの人の妻だもの」
いつの間にか、春香は今すぐにこの場から逃げ出したい気分になっている。
すべてを放り出して、宗佑を連れて逃げ、昔よくいったホテルにいってセックスをする。
それをしたいのに、今の目の前の女は叶えてさえくれない。
いや、叶ったとしてもそれ自体に意味はなく、結局は園子の傍に宗佑は帰ってしまうに決まっているのだ。
園子は、それもすべて承知のようにまだ笑っている。
「まだ結婚していないんだから、あなたは妹よ」
春香の口からかろうじて出たのは、彼女自身の希望だったが、効き目はちぎれそうな輪ゴムのように脆かった。
園子は感想だけを率直に言う。
「面白い人ね。春香さんって」
「……なんですって」
「ごめんなさい。馬鹿にしているわけじゃないの。でも、こんな感情初めてで……これでお母さんの期待にも答えられるかしら」
「意味分かんない」
「こう言えばいいのかしら」
春香はそこで初めて、園子をおかしいと感じる。
「私が、あの人の妻だもの」
嫉妬と感情がないわけではなく。
つまり、園子は確信しているのだった。
あの兄が私から離れるはずがない。私以外の女の所に行きつくわけがない、と。
自分の持ち物だとわかっているものに、どうして嫉妬という感情が湧くだろう。
投下終了
期待してる
プレッシャーかけてるわけじゃないから
クオリティ高いな。ハードカバーの小説みたいだGJ
それにしても、なぜか妹が言葉様のように感じてしまう・・・
>>560よしきた。久しぶりだけどやっぱり読みごたえあるよねこれ。次も楽しみにしてます
>>560 世界観に引きずり込まれるぜ…
GJです!
この重い文体が好き