【絶望先生】久米田康治エロパロ総合 Part17【改蔵】

このエントリーをはてなブックマークに追加
1名無しさん@ピンキー
久米田康治作品のSSスレです。
週刊少年マガジンに大好評絶賛連載中の「さよなら絶望先生」ほか
「かってに改蔵」「行け!南国アイスホッケー部」「育ってダーリン」など
以前の作品も歓迎。


前スレ
【絶望先生】久米田康治エロパロ総合 Part16【改蔵】
http://yomi.bbspink.com/test/read.cgi/eroparo/1208910434/

過去スレ
【絶望先生】久米田康治エロパロ総合 Part15【改蔵】
http://yomi.bbspink.com/test/read.cgi/eroparo/1207085571/
【絶望先生】久米田康治エロパロ総合 Part14【改蔵】
http://yomi.bbspink.com/test/read.cgi/eroparo/1204387966/
【絶望先生】久米田康治エロパロ総合 Part13【改蔵】
http://yomi.bbspink.com/test/read.cgi/eroparo/1200314711/
【絶望先生】久米田康治エロパロ総合 Part12【改蔵】
http://sakura03.bbspink.com/test/read.cgi/eroparo/1196555513/
【絶望先生】久米田康治エロパロ総合 Part11【改蔵】
http://sakura03.bbspink.com/test/read.cgi/eroparo/1193976260/
【絶望先生】久米田康治エロパロ総合 Part10【改蔵】
http://sakura03.bbspink.com/test/read.cgi/eroparo/1191831526/
【絶望先生】久米田康治エロパロ総合 Part9【改蔵】
http://sakura03.bbspink.com/test/read.cgi/eroparo/1190512046/
【絶望先生】久米田康治エロパロ総合 Part8【改蔵】
http://sakura03.bbspink.com/test/read.cgi/eroparo/1189391109/
【絶望先生】久米田康治エロパロ総合 Part7【改蔵】
http://sakura03.bbspink.com/test/read.cgi/eroparo/1186778030/
【絶望先生】久米田康治エロパロ総合 Part6【改蔵】
http://sakura03.bbspink.com/test/read.cgi/eroparo/1167898222/
【絶望先生】久米田康治エロパロ総合 Partご【改蔵】
http://sakura03.bbspink.com/test/read.cgi/eroparo/1147536510/
【絶望先生】久米田康治エロパロ総合 Part4【改蔵】
http://sakura03.bbspink.com/test/read.cgi/eroparo/1123772506
【改蔵】久米田康司エロパロ総合 Part3【南国】
http://sakura03.bbspink.com/test/read.cgi/eroparo/1105319280
かってに改蔵 Part2 【久米田康治総合】
http://idol.bbspink.com/test/read.cgi/eroparo/1083582503/
【かってに改蔵〜天才エロ小説〜】
http://pie.bbspink.com/test/read.cgi/eroparo/1035829622/


これまでに投下されたSSの保管場所
2chエロパロ板SS保管庫
ttp://sslibrary.gozaru.jp/


あぷろだ(SS保管庫付属)
http://www.degitalscope.com/~mbspro/userfiles_res/sslibrary/index.html
2名無しさん@ピンキー:2008/06/03(火) 18:01:16 ID:JNYTBYcq
===スレに投稿される職人さんに対するお願い===
・SSの最後には、投下が終わったことが分かるようにEND等をつけるか
 または後書き的なレスを入れてください。
・書きながら投下はルール違反です。書き終えてからの投下をお願いします。
・本スレはノーマルのエロパロスレです。
・行き過ぎた801ネタ、百合ネタは論争の元になるのでお控え下さい。
 軽めのものであれば、SSの冒頭にその旨の注意書きをお願いします。
・鬱ネタ(死にネタなど)、エロなし、鬼畜系、キャラ崩壊なども
 注意書きをお願いします


書き手にもルールがあるからといって必要以上に
気負い込まずにみんなと楽しくやっていきましょう。
3名無しさん@ピンキー:2008/06/03(火) 22:27:28 ID:m23BYqfZ
>>1さん 乙です。
4名無しさん@ピンキー:2008/06/03(火) 23:05:27 ID:3DCEHEKK
>>1 乙!
あと前スレ>>584 GJ!
奈美かわいいよ奈美
5名無しさん@ピンキー:2008/06/04(水) 10:41:22 ID:zwuumUWQ
前スレ>584、そんなに被害妄想しなくてもいいじゃあないか
いい話かいてるのに作者がそれではもったいない
6彼女の事情:2008/06/04(水) 19:24:31 ID:lvqLTMed
>>432の続きです
相変わらずのキャラ崩壊ですが
溜まった性欲をぶつけてますので一応エロです
感想など頂けると嬉しいです
7彼女の事情:2008/06/04(水) 19:25:02 ID:lvqLTMed
蒼白い月が輝いていた夜。
未知の運命に足を踏み入れた夜。
愛は妄想を抜け出し、真実の被害者となり。
望もまた、生徒を毒牙に掛けた真実の加害者になり下がった。
そんな不思議な夜。
真実を見い出した夜を越えて、二人は今までの関係を見失った。
望の心に咲いた花は、まさに麻薬であり。
少しずつ、少しずつ愛に溺れていった。
愛は既に、糸色 望という男に全身が沈んでいた。
もう、何処にも行く事は出来ない。
二人一緒に、堕ち続けるのみである。
それを確信した望は、愛を呼び出した。
中途半端にぶら下がるより、一気に堕ちてみたかった。
秋の夕暮れの宿直室。
晴れ渡る空は、真っ赤に染められている。
それをぼんやりと眺めていた望の耳に、微かな音が。
最初は幻聴かとも思ったが、再び控えめなノックが響く。

「開いていますよ、加賀さん」

誰が来るかは、分かりきっていた。
誰が来たかも、分かりきっていた。
少女の性格とは真反対の宿直室の扉は、ガラガラと遠慮せずに音を立てる。
自ら作った空間に身を寄せて、少女が室内に入る。
相変わらず愛は、おどおどとした態度を崩さない。
その瞳には不安が満ちている。
愛する者に、呼び出されたからだ。

「加賀さん、呼び出された理由は分かっていますね…」
「すみません!私、何か至らない事をしてしまったのでしょうか…」

作戦通り、望はニヤリとした。
愛ならば、そう言うだろうと。
予想通りだった。
8彼女の事情:2008/06/04(水) 19:25:26 ID:lvqLTMed
「加賀さん、貴方は相変わらず加害妄想が酷いですね…」
「…!?すみません、すみません!」
「また、被害を受ける事を覚えた方が良いようですね」
「すみま…、えっ…?」

眺めていた窓から離れ、愛の元へと忍び寄る。
少女は少しだけ後退りをしたが、すぐに扉に背が着いた。
少女を追い詰めて、望は愛の顔の横にある扉に手を着いた。
手は取らずに顎を持ち上げる。
あの夜とは少し違うが、とても良く似ている体制で。
望は少女に口付け、扉に着いた手で鍵を閉めた。

「んっ…、ふぁ…」

顎を持った手も、鍵を閉めた手も、今は頬を支えている。
少女から逃げる気は感じなかったが、望は押さえ付けた。
無理矢理行為をしているという背徳感を、全身で感じていた。
僅かに開いていた隙間から舌をねじ込み、徐々に少女を犯す。
自分の物ではない口内を蹂躙し、支配していく。
口元が汚れるのも気にせず、望は口付け続けた。
普段は欠片も見せない荒々しさで。
長い間そうしていると、息苦しくなってきたのか。
愛が望の胸を押し始めた。

「んんっ…!」

加害妄想少女にしては珍しい行動だったが、それ故に望は興奮を重ねた。
最後に舌を絡ませてから、望は口を離した。

「けほっ、はぁ…、はぁ…、はぁ…」
「…大丈夫ですか?加賀さん」
「は、はい。平気です。それより、私何かが先生を押してしまって、すみません…」

こんな時まで加害妄想とは。
望は感心し、また至福を感じていた。
加害妄想を続ける限り少女への教育を止めるわけにはいかない。
すなわち、まだ続けられるのだ。
9彼女の事情:2008/06/04(水) 19:26:18 ID:lvqLTMed
「次は、優しくしますから…」
「は、はい…」

一度離れて、出来上がった空間。
その空間を詰めて、少女に近付く。
残り数センチの距離にくると、少女は目を瞑った。
顎をギリギリ分かる程度に押し上げ、望を迎えに行く。
導かれるままに、望は口付けた。

「んっ…、ちゅ…」

先程の荒々しさは、全く存在しない。
何処までも相手を労る優しさが、其処にはあった。
唇を舌でなぞり、軽く吸い付ける。
体を押し付けることもなく、柔らかに抱き寄せる。
そうすれば、少女も胸の前に置いていた手を退けて。
恐々と、望の背中に腕を回す。
久しぶりに感じる人肌は、あまりにも温かくて、望はうっすらと目を開けた。
目の前の少女は、つり目をきつく閉じており、酷く緊張しているように見える。
少女の想いを察した望は、慈しみながら頭を撫でた。

「ふぅ…、んっく…、ふぅん」

嬉しそうに鼻を鳴らす少女。
それに合わせて、より深く口付ける。
舌を重ね合わせ、絡みつく唾液。
絡み合った舌を引っ込め、少女の舌を自らの口内に誘い込む。
と同時に、それに吸い付いた。
強く離さないように吸い、溢れ出る少女の味を堪能する。
望は、互いの耳にまで届くような大きな音で、それを飲み込んだ。
ゴクリと鳴ったその喉に気恥ずかしさを感じるのか。
愛は、頬を朱色に染めあげている。
その反応に気を良くして、望は再び舌を差し入れた。
愛は何をすべきかを、理解している。
望にしてもらったように、その舌に吸い付いた。
背の高さから、必然的に望の顔の方が高い位置にある。
重力に逆らわず落ちてくる望の雫を、惜しみ無く受け入れた。
10彼女の事情:2008/06/04(水) 19:26:55 ID:lvqLTMed
「ちゅ…、んぅ…、はぁ…」

数秒もすれば、二人も離れる。
口内に残る雫を飲み下す。
望のように業業しい音は立てず、小さくコクリと喉を鳴らした。

「加賀さん…、構いませんか?」
「…!?」

望の手は、愛を引き寄せると共にブラウスの裾に掛けられていた。
それが、何を意味しているのか。
接吻など問題にならない程の、深い闇に飛ぼうとしている。
しかし、愛は受け入れた。
控え目で、大人しい彼女らしく。
朱色の顔面を、一度だけ頷かせた。
望はブラウスをたくし上げて、純白のブラを暴く。
色白な少女の肌に良く似合う。
暫くの間は、それごと乳房を楽しんでいたが、やはり直接触れてみたくなる。
少女の胸に重ねていた手を背中に回し、ホックを探る。
背中でうごめく望の手、それさえにも快感を感じるのか。
愛は、絶え間なく甘い声で歌う。
支えを失い、空を舞うブラジャー。
姿を見せる美しき乳房。
何にも憚られる事なく、その柔らかさを堪能する。
若々しく、張りのある胸を揉みしだきながら、左胸に口付ける。

「ひゃん…、んはぁ…」

円を描きながら舌を動かし、少しずつ頂を目指す。
その動きに気付いたのか、愛は少しだけ期待を重ねた。
そして、その期待通りに望は愛に快楽を与える。
小さな頂を口に含み、舌先で舐め回す。
舌のみでなく時折、前歯で甘噛みをし快楽に波をつける。
初めて味わう禁断の行為に、愛の精神はとっくに崩されていた。
もう、戻れない。
左を味わい切った望は右を同様に愛した後に、新たな秘部を嗅ぎつけた。
少女のショーツは、既に役割を放棄しており。
大事な女の部分は、濡れている事をはっきり強調している。
空いた右手を其処に伸ばす。
愛は気付いていない。
11彼女の事情:2008/06/04(水) 19:27:52 ID:lvqLTMed
ピタリと、手が触れる。
ピクリと、少女が動く。
本当に最後の城が、落とされようとしている。
少女の聖域を守る最後の牙城が。
しかし、愛は望を受け入れた。
最初から、城は白旗を振っていたのかもしれない。
あの、最初のキスから。
望は胸をいじりながら、スカートに手を突っ込みショーツを撫でる。
湿っているそれは、望の手をも濡らした。
やがて、我慢できなくなったのは、望の方だった。
すぐにショーツをずらし、直接触れる。
形に沿って、人指し指ですじを撫でる。
切なげな少女の声が耳元で響く。
その声に合わせて、指を埋没させる。
キツイ締め付けに、指は進入を許されない。
それでも望は、ゆっくりと時間を掛けて馴らしていく。
第一間接まで沈めば、次は第二間接まで。
指が埋まりきれば二本同時に。
そうしていけば、愛の膣も望を受け入れる準備を完了させる。

「加賀さん、もう…」
「…はい」

袴を押し上げる存在に愛も気付いていたようで、返事は単純明快なものだった。
自らの背に結ばれる紐を解き放つ。
鎖を失った絶棒は、空高く天を穿ち立つ。
壁に寄り掛かる愛の身を畳の上に寝転ばせ、びしゃにびしゃに濡れたショーツを脚から抜き取る。
恥ずかしさからか、愛は手で顔を覆っており表情が伺えない。
手首に手を添え、ゆっくりと離させる。
望の作戦は成功を収めたらしく。
涙目で、しかも上目使いで愛が見つめてくる。
その表情を眺めていたかったが、怯えるようなハの字眉は見るに堪え難く。
相反する精神状況の中でも、望の行動は速かった。
顔の横へ、口を寄せて鼓膜に囁く。

「入れますよ、加賀さん…」
12彼女の事情:2008/06/04(水) 19:28:18 ID:lvqLTMed
蚊の飛ぶような声も聞こえず、愛は望にしがみついただけだった。
首の後ろに腕を回し、頬を寄せあい、ギュッと抱き締める。
それを肯定と受け取って、望は絶棒に手を添えた。
女の入り口に先を擦らせ、何度もじらす。
流石に堪えきれなくなり、愛がか細く声を漏らした。

「…せ、んせぇ」

それを境に、望は進入を開始した。
腰に力を込めて、指とは比べ物にならない圧迫感。
まだ未成熟なその身体には、大きすぎる存在。
優しく、優しく進めて行くが、やはり受け入れ難く。
少女の四肢に力が宿る。
思い切り握り締める手を、今だけは無視をして、望は絶棒を更に進める。
漸く辿り着いた其処には、少女が聖女である証が。

「くっ、い、行きますよ、加賀さん…」
「んっ、は、はい…」

一気に貫いた。
異物の進入によって、少女の身が汚された。
一筋の鮮血が、滴り落ちる。
絶棒を最奥で待機させ、少女の回復と慣れを待ち続けた。
長い間抱き締め合い、身を寄せ合っていると、愛の中に変化が。
最初は進入を拒んでいたはずなのに、今やそれを欲しがっている。
少女の心境に変化が有ったのではなく、少女の身体に変化が有ったのだ。
器用に絶棒を包み込み、中へ中へと誘い込んでいる。
久しく女体を感じていない望にとって、それは拷問にも近かった。
まだ、動いたら愛が痛い。
早く、動かないと自分が不味い。
矛盾する二つの事象の狭間で、望は堪えに堪えていると。
顔を紅く染めて、助け舟が目の前から出航してきた。

「んっ…、せんせ、もう、大丈夫です…」
「えと、じゃあ、動きますね…」

御預けを解かれた望は、性欲を十分に発揮し、腰を動かした。
ゆっくりとグラインドさせ、絶棒の全体に快感を与えていく。
それはそのまま、愛への快感となり得る。
繰り返して動き続ければ、自ずと愛の弱点が見えてくる。
大体の目星が付けば、其処を集中的に攻める。
自然と動きが速くなっていった。
13彼女の事情:2008/06/04(水) 19:28:43 ID:lvqLTMed
「此処が良いんですか…?」

ほぼ確信を得ている望の問掛けに。

「んっ、ひゃん…、あぁ、はあぁ!」

もはや嬌声でしか答えられない愛。
少しずつ高まってゆく二人の性感帯。
昇りに昇り積め、限界が見えてくる。
限界のその先に、一体何があるのか。
自らの絶棒が弾ける直前に、望はそんな事を思っていた。

行為を終えて、布団を被り、並んで寝転ぶ二人。
全く着物を身に着けておらず、最初の行為から何回繰り返したか、覚えていない

只、後半からは獣のように愛を求めた。
今まで秘めていた想いを、今日という日に吐き出したのか。
望は、求める事を止めなかった。

「…す、すみません、加賀さん」
「そ、そんな、こちらこそすみません!」
「こんな、何度も生徒とするなんて…」

一度なら許される事でもないが、相変わらず望は絶望している。
そんな教師を、抱き締める生徒。
おかしな状態の上に、おかしな関係だが。
二人にとってはこれで良い。
このまま一緒に、奈落の底まで。
布団と一緒に堕ちていくだけ。
14堕ちる愛:2008/06/04(水) 19:30:24 ID:lvqLTMed
すいません、題が変わってませんでした…
題は堕ちる愛です
お眼汚し申し訳ありません…
15名無しさん@ピンキー:2008/06/04(水) 19:51:16 ID:D3/djCDf
>>14 GJです。
処女を「聖女」と表現したのは、素敵でした。
やっぱり、キリスト教的な表現は甘美で神秘的でいいですね。
ただ、ヤッてるだけという展開の中でも、
愛の体を思う、先生の気遣いが感じられてよかったです。

そもそも、ヤることになったきっかけが加害妄想を直すためですからね・・・・・
16名無しさん@ピンキー:2008/06/04(水) 20:01:13 ID:gX4FmiXT
GJ
作品に流れる雰囲気が好きだー
17名無しさん@ピンキー:2008/06/04(水) 20:04:34 ID:cpcPi9Ym
今までスルーしてきたけど、homeってメル欄に入れるのはどういう意味?
sageないの?
18名無しさん@ピンキー:2008/06/04(水) 21:20:16 ID:Fkg7r1Pa
ただの書き込みのときも名前に前のタイトル入れたままにしてたり
自己主張が激しい人なんです
19名無しさん@ピンキー:2008/06/04(水) 22:47:37 ID:Uq2kYvT6
褒めて欲しいって意味じゃないかな
20名無しさん@ピンキー:2008/06/04(水) 23:02:08 ID:4Nj05hRb
home→ホウメイ→ナデシコの食堂担当→おなかがすきました

つまりおなかがすいてるけどこのスレに投下することを優先しましたという意味だよ。
21名無しさん@ピンキー:2008/06/04(水) 23:35:08 ID:LU14XYKw
単純にこのスレをhome(家)と言っちゃうくらい入り浸ってますよってことじゃ
22名無しさん@ピンキー:2008/06/05(木) 06:15:38 ID:vUp/7WSn
一言sageろで良いのに、わざわざ変な空気にするのはヤメレ。
23名無しさん@ピンキー:2008/06/05(木) 12:39:18 ID:I2esLHBq
でも気になる。
24名無しさん@ピンキー:2008/06/05(木) 14:54:35 ID:fH8vnyC4
さらっと行きましょう
25名無しさん@ピンキー:2008/06/05(木) 22:55:05 ID:bOxe7Vsz
GJつい抜いてしまった
26名無しさん@ピンキー:2008/06/07(土) 12:48:28 ID:h/LTWAMU
最近命倫にはまったんだけど保管庫見ても余りないのね・・・やはりマイナーなのかな
27名無しさん@ピンキー:2008/06/07(土) 13:19:27 ID:83STeGUK
ラブが二つ、エロが二つ、くらいか
28名無しさん@ピンキー:2008/06/07(土) 15:38:35 ID:Ls1GiPR6
え、そんなにあった?
29名無しさん@ピンキー:2008/06/07(土) 16:45:57 ID:NaL0LCKk
鬼畜先生とか兄弟3Pを命倫に含めるなら
30名無しさん@ピンキー:2008/06/07(土) 18:34:50 ID:BtlAQxE0
亀ですが・・・前スレ>>584
萌え死んだ・・・・・・・
あんまり比べたくないけど、
今まで読んだ、奈美SSの中で
1番、エロくて、1番萌え萌えだ!!

先生から胸のこと言われて、「ばーか、ばーか」とスネるとこは
もうニヤニヤがとまらなかったし、
バックの時に自分からも腰を振り始めたところは
鼻血でるくらいエロかった。
最後の幸せそうな奈美も最高だった。
こんな神SSをありがとう。一生の宝物にします。
31名無しさん@ピンキー:2008/06/10(火) 02:52:24 ID:p0JsmLDo
まゆたん×久米田キボンヌ
32名無しさん@ピンキー:2008/06/10(火) 17:57:33 ID:8i3bmB2h
つーか、小学館の壁には使い捨てにされた漫画家が埋まってるって
あながち嘘でもなかったのかぁ
33名無しさん@ピンキー:2008/06/10(火) 18:59:30 ID:s/sIP7tQ
久米田先生が結婚したという噂聞いたんだけど本当?
34名無しさん@ピンキー:2008/06/10(火) 19:12:58 ID:I0mQxppx
まぁくめたんは俺の嫁だからな
35430:2008/06/10(火) 20:05:12 ID:3sTJKr7b
やっと規制が解除されたようで、こんばんは。

ええと、前スレのエロ奈美神の後に恐縮なのですが、
景先生がらみの望×奈美というシロモノを投下させてください…。

注意事項;
@寸止めにも至らない状態…つまりエロなし…。
A景先生のキャラがつかめず、絶対違う人になっている。

それでもいいという心の広い方は、よろしくお願いします。
あと、>>26さん、同志!!
36目指せNスペ〜Nami the special〜 1/12:2008/06/10(火) 20:06:27 ID:3sTJKr7b
確かに、受験の季節はゲン担ぎの季節でもある―――が。

―――いくらなんでも、これはないよなぁ…。
奈美は、ヒゲを伸ばしすぎた一旧や全身黒尽くめの景を見て、
ははは、と乾いた笑いを立てた。

なにやら黒いクラゲのようなものを楽しげに振り回す景に
「景先生は、ゲン担ぎ以前の問題ような気がする…。」
と呟くと、隣に立っていた望が同意とばかりに頷いた。
「そうですねぇ…景兄さんの感覚は、我々常人には理解不能ですよ。」

―――常人。
奈美の耳が、ピクリと動いた。
今、望は自らを指して「常人」と言わなかったか。
いつも奈美のことを「普通」「人並み」と馬鹿にする担任が、
景に対しては、自分を普通の人間だと認めたのである。

―――て、ことは。
奈美の頭の中で、チャカチャカと論理が組み立てられていく。

―――景先生みたいになれば、先生から「普通」って言われなくてすむんだ!
どこをどう飛躍したのか、奈美の頭はそういう結論をはじき出した。

奈美は両手をぐっと握り締めると、声を張り上げた。
「景先生!」
奈美の呼びかけに、「黒いモノ」を一旧の頭の上に乗せていた景が振り返る。

「景先生、私を景先生の弟子にして下さい!」
「な…っ!」
景の前に両手を付く奈美に、望が驚いたように目を見張った。

「ななな何を考えてるんですか、あなた、日塔さん!
 景兄さんの弟子なんて、人並みなあなたに、務まるはずないでしょう!」
相変わらずの望の「普通」扱いに、奈美はカチンときた。
「これは、私と景先生の問題です!先生は黙っててください!」

奈美は必死だった。
これ以上、望に「普通」扱いされるのはどうしても嫌だった。
37目指せNスペ〜Nami the special〜 2/12:2008/06/10(火) 20:07:18 ID:3sTJKr7b
いつにない頑なな奈美の態度に、望はむっとした顔で口を閉じると
景の方を不機嫌そうに見やった。
「景兄さんも、こんな馬鹿げた話に付き合わないでくださいよ。」

景は、望と奈美のやり取りの間、顎に手を当てて2人を見ていたが
望の言葉に、ふむ、と楽しげな表情になった。
「いや、この娘の根性、気に入った。よし、弟子入りを許そう!」
「あ、ありがとうございます!」
「ちょ、ちょっと、景兄さん!!」

焦ったような声を出す望を無視して、景は奈美に向き直った。
「しかし、私の修行は厳しいぞ。
 芸術を心から理解するためには、全てを投げ打つ覚悟が必要だ。」
「はいっ!覚悟はできてます!」
「よろしい、だったら今日から、うちに来なさい。」
「…へ?」
「弟子といったら、住み込みが基本だろう?」
景はそう言ってカラカラと笑った。

望が悲鳴のような声を上げた。
「兄さん、許されませんよ、若い女性がそんな、住み込みなんて…!」
「なんだ望。さっきから、やけに絡むな。この娘に気でもあるのか?」

景の言葉に、奈美の心臓がどきんと跳ねた。

しかし、望は、真っ赤な顔で憤然と景に食ってかかった。
「ば、馬鹿な、そんなはず、あるわけないでしょうがぁぁぁぁあ!!
 私は、その、ええと、ですから、そう、担任教師としてですねっ!
 生徒の生活に問題があれば責任を問われる立場にあってですね!!」

―――そんなに、思い切り否定しなくったって…。
奈美は、がっくりと肩を落とした。

―――結局、先生が心配してるのは、自分の立場だけなんだ…。

奈美は、きり、と唇を噛むと、望に向き直った。
「―――心配しないで下さい、先生。
 先生の立場を悪くするようなことはしませんから。」
38目指せNスペ〜Nami the special〜 3/12:2008/06/10(火) 20:08:00 ID:3sTJKr7b
景が、奈美の後ろに立った。
「そうそう、大事な弟子だからな、無理はさせんよ。」
そう言いながら、奈美の両肩に手を置く。
「――!」
望の表情が強張った。

奈美は、肩に置かれた手に戸惑いながら、景を振り仰いだ。
景は奈美に向かって、にっこり笑って見せた。
その邪気のない笑顔に、我知らず、奈美は頬が熱くなった。

「―――分かりました、いいでしょう。
 日塔さんがそこまで言うなら私の出る幕はありません。」

いつにない低い声音に、奈美が望に目を戻すと、
望は、この上なく冷ややかな目で、こちらを見ていた。

「私もこれから職員会議がありますし、色々と忙しい身ですので、
 これ以上ここで押し問答しているわけにも行きません。
 ―――失礼します。」
そう言うと、望はくるりと踵を返して教室を出て行った。

―――先生…なんで…?

奈美は、しばらく望が出て行った教室のドアを見つめていた。
じわりと目に涙がにじんでくる。

「…先生…私のこと、そんなに信用できないのかな…。」
呟く奈美の頭を、景がぽんぽんと軽く叩いた。

「気にするな。あいつのヒステリーはいつものことだ。」
さ、行くぞ、と言いながら先に立って歩き始めた景の後姿に、
奈美は気を取り直すと、後を追いかけた。






39目指せNスペ〜Nami the special〜 4/12:2008/06/10(火) 20:08:53 ID:3sTJKr7b
景の家は、雑然としていた。
日常生活に使う様々な物が散らばっている中に
描きかけのキャンバスや彫りかけの仏像などが無造作に置いてある。

景は、床に散らばっているものを脇に寄せ、どうにか空間を作ると、
覚束なげに部屋の中を見回している奈美を振り返った。
「さて、改めて聞くが、君は私から何を学びたいのかね?」

改めて聞かれ、奈美は口ごもった。
「いえ…あの…私、いつもいつも普通って言われてて、それが嫌で…。
 景先生のように普通じゃない人になりたい、って思って…。」
聞きようによっては随分失礼な話であるが、
景は特に気分を害した様子もなく、顎をぽりぽりと掻いた。
「ふむ。普通のどこが嫌なんだ?」
「え…どこって…。」

奈美は言葉に詰まり、黙考した。
―――普通、と言われて一番嫌なのは…。

「私…先生に、普通、って言われるのが嫌なんです。
 先生、いつも私のこと普通だ、人並みだって馬鹿にして…。
 普通じゃなくなって、先生を見返してやりたいな…って…。」

言いながら景を見上げると、景は、穏やかな笑みを浮かべていた。
眼鏡の奥の深い色を湛えたその目は、全てを見透かしているようで
奈美は何となく落ち着かない気持ちになってきた。

「あの…。」
「望の奴…とんだ意地っ張りの贅沢ものだな…。」
「え…?今なんて…?」

景は、首を振った。
「いや、こちらのことだ、気にするな。」
「はぁ…。」

奈美は、いぶかりながら景から目をそらせた。
そのとき、奥の壁の黒い染みが目に入った。

その染みの話は、以前、可符香から聞いたことがある。
40目指せNスペ〜Nami the special〜 5/12:2008/06/10(火) 20:09:38 ID:3sTJKr7b
―――これが、噂の「奥さん」…?

奈美の視線を辿って、景が「ああ」と頷いた。
「女房の由香だ。気立てのいい奴だから君も気に入ると思うぞ。」
奈美は景を見上げた。
景の顔は真面目で、冗談を言っているようには見えなかった。

―――け、景先生みたいになるのは…けっこう大変かも…。
奈美の背中に、たらりと冷たい汗が伝った。

ふいに、景がチラリと窓の外を見て、苦笑した。
「この期に及んでまだ踏ん切りがつかないのか…困った奴だ。」
「は…?」
奈美は、きょとんと景を見上げた。

景は、笑顔になると、奈美を見下ろした。
「しかたない、ちょいと背中を押してやる必要があるようだ。
 …しばらくの間、由香には目をつぶっててもらわんとな。」
「…え?」
景は混乱顔の奈美を余所に、染みの浮いた奥の壁に絵を立てかけると、
奈美の前に立ち、その背中に手を当てた。

「え?え?え?…えええええ!?」
ふわりと視界が反転して、気が付いたら奈美は床に押し倒されていた。

「け、景先生!?何!?何ですか!!??」
奈美は、半分パニックになっていた。
「私の弟子になりたいんだろう?
 だったら、まず意思の疎通を図るためにも親密にならないと。」
景は奈美を見下ろして、にこやかに語りかけた。

―――い、いや、大丈夫、そんな親密さはいらないから!!
奈美は叫ぼうとしたが、景の顔が目の前に迫ってきたため、
喉元で言葉が止まってしまった。

唇に口付けられるのかと思ったが、景は額に軽く唇を寄せただけだった。
それだけなのに、景の顎鬚が奈美の頬や鼻をなぞるその感覚に、
奈美の背にぞくりとした痺れが走った。
41目指せNスペ〜Nami the special〜 6/12:2008/06/10(火) 20:10:28 ID:3sTJKr7b
景の大きな手が奈美の頬をそっとなでる。
その気持ちよさに、奈美は思わず目を閉じた。
慈しむようなその手の動きに、
全てを委ねてしまってもいいような気にもなってくる。

奈美の頬に添えられていた手が離れると、
その指先がすっと頤から喉、鎖骨へと移動して行った。
「ん…っ!」
思わず口から声が漏れ、奈美は赤くなった。

「ほぉ…随分と敏感なようだな。
 よろしい、鋭敏な感性は、芸術家への第一歩だぞ。」
そう言いながら、景の指が襟にかかった。
奈美は一瞬緊張したが、景の指はスカーフの歪みを直しただけで、
再び鎖骨から頬へと辿って、奈美の耳の内側を軽くなぞった。

その触れるか触れないかの感触に肌が粟立ってくる。
触られているのは、いずれもどうということもない場所のはずなのに、
どうしてか、さっきから震えが止まらない。

―――駄目…私が好きなのは先生なのに…駄目って言わなきゃ…。
これだけで既に潤み始めている自分を感じ、奈美は必死に自分で言い聞かせた。




と、そのとき。




―――ゴツン
鈍い音がして、奈美の上にいる景が「痛っ!!」と悲鳴を上げた。

―――え?
奈美が目を上げると、血相を変えた望が、手に仏像を抱えて立っていた。
42目指せNスペ〜Nami the special〜 7/12:2008/06/10(火) 20:11:52 ID:3sTJKr7b
「な、な、何をやっているんですか、景兄さん、あなたは!!
 恥を知りなさい、恥を!!!」
「お前…未完成の作品を手荒に扱うなよ…。」
痛そうに頭をさすりながら、景は奈美から体を起こし、望を見上げた。

そして、悪戯そうな表情で胡坐をかくと、乱れた髪をかき上げる。
「お前こそ、何でこんなところにいるんだ?」
「…っ、たまたま通りかかっただけですよ!」
「ふーん。今日は職員会議があったんじゃなかったのか?」
景は、にやにやしながら望を見上げていた。

望がカッと赤くなった。
「は、早めに終わったんですよっ!」
「ほ〜ぉ、でも、確か忙しいんだろう?
 何の用事で通りかかったか知らないが、早く帰ったらどうだ?」

相変わらずにやにや笑いを崩さない景に、望が大声を出した。
「そうは行くもんですか!
 景兄さん、今、日塔さんに何をしようとしていたんですか!」
「何って…お前にどうこう言われるようなこっちゃない。
 お前が邪魔しなければ、いい感じだったんだがなぁ…。」
小指で耳をほじりながら嘯く景に、望の顔色が変わった。

奈美は、床に寝転がった姿勢で固まったまま、
さっきから呆然と2人のやりとりを見ていた。
何が起きたのか、いまいち把握し切れていない。

―――だいたい、何で先生がここに!?

「…日塔さん…。」
望が景を睨みつけたままで、奈美に呼びかけた。
望は、部屋に入ってきてから一度も奈美の方を見ようとしない。

「は、はい!?」
奈美は慌てて、倒れた際に乱れた制服のスカートを整えると、
床の上に起き上がった。
43目指せNスペ〜Nami the special〜 8/12:2008/06/10(火) 20:12:54 ID:3sTJKr7b
「今のことは、あなたも同意の上でのことですか…?」
望の質問に、奈美は一瞬口ごもった。

同意の上かと言われれば、それは違う。
しかし、では嫌だったのかと言われればそうでもなく、
奈美は、そんな自分の感情をうまく言い表せなかった。

奈美の沈黙に、望の顔から徐々に血の気が引いていく。

―――先生…?

そのとき、背後からくつくつと笑い声が聞こえてきて、奈美は振り返った。
景が、腹を抱え、さもおかしそうに笑っていた。
「望…望、お前は昔から本っ当に分かりやすい奴だな。」
「…。」
望はと見ると、思い切り顔をしかめ、不機嫌そうに顔を背けている。

景が笑いを含んだ声で望に呼びかけた。
「望、お前、いい加減そろそろ素直になれ。」
望は、顔を背けたまま答えない。

―――先生達、何の話をしているの…?
奈美は首を傾げた。

「言えるときに、言うべきことは言うもんだ……さもないと、後悔するぞ。」
ふいに、低くなった景の声に、奈美は再び景を振り返った。
景は、立ち上がろうと床に手をついて下を向いていたため、
その表情は見えなかった。

望を見ると、望も驚いたような顔で景を見ていた。

景は立ち上がると、顔を上げ、2人を見てニカっと笑った。
「―――ま、あとはお前次第だ…良く考えるんだな、望。」
そう言うと、鼻歌を歌いながら部屋から出て行った。



「…。」
主のいなくなった部屋に沈黙が落ちた。
44目指せNスペ〜Nami the special〜 9/12:2008/06/10(火) 20:14:29 ID:3sTJKr7b
奈美が、おそるおそる口を開いた。
「あの…先生…?」
望はうつむいたまま立ちすくんでいた。

奈美は、一応礼を言うべきなのだろうかと考え、立ち上がりながら
「さっきは…。」
と言い掛けると、望が顔を上げた。
「もう、いいです…。」
「え…。」

望は、顔を上げて奈美を見た。
「景兄さんの言うとおりですね…意地を張ってやきもきさせられるのは
 もうこりごりです。」
「え?何?意味が分からな…。」

望は、ゆっくりと奈美に歩み寄ると、奈美の顔を覗き込んだ。
至近距離で見つめられて、奈美はどぎまぎした。
「あ、の…?」
「日塔さん。」
「は、はい?」
「あなたが好きです。」



「は?」



思わず間抜けな声が出た。
望が、少し不安そうな顔になった。
「あなたが好きだと言ったのです、日塔さん。」

―――アナタガ好キデス。

ようやく望の言葉の意味が頭に浸透したとたん、
奈美の頭に血が一気に昇った。
膝の力が抜けてその場に崩れそうになる。

望が慌てて奈美を支えた。
「だ、大丈夫ですか、日塔さん!?」
45目指せNスペ〜Nami the special〜 10/12:2008/06/10(火) 20:15:53 ID:3sTJKr7b
「……あんまり、大丈夫じゃ、ない…。」
奈美の答えに、望の肩が、がくりと落ちた。
「…そうですよね…私なんかに好かれても、迷惑ですよね……。」
情けない顔でぶつぶつと呟く望に、奈美はぎゅっと抱きついた。

「大丈夫じゃないから…もっとしっかり抱きしめてよ、先生…!」
「…!」

望は奈美の言葉を聞いて固まった。
「…ひとう、さん…。」
次の瞬間、奈美は望の腕の中に抱きしめられていた。

望は、奈美の髪に顔を埋めると、ほーーっと深い息をついた。
「景兄さんにあそこまで押してもらわなければ言えないなんて
 たいがい自分でも情けないと思いますけど…。
 私は、日塔さん、あなたがずっと前から好きでした。」

奈美は、言葉で答える替わりに、望に回した腕に力を込めた。
口を開いたら、泣いてしまいそうだった。

「日塔さん…。」
望が、奈美の頬にそっと手を添えて、奈美を上向かせた。

―――あ…。

望の唇が、奈美の唇に重なった。
奈美の頭は真っ白になった。

「ん…。」
だんだんと深くなる口付けに、奈美は立っているだけで必死だった。
「ふ…ぁ…!」
ついに、奈美の口から押さえきれない声が漏れる。
と、急に、望が顔を上げた。

「…先生…?」
奈美は、少し息を切らしながら望を見た。

望は、照れたように奈美を見た。
「いえ…このままだと、自分が止められなくなりそうで…。」
「え…。」
奈美は思わず赤くなった。
46目指せNスペ〜Nami the special〜 11/12:2008/06/10(火) 20:17:44 ID:3sTJKr7b
奈美はそのまましばらくうつむいていたが、やがて顔を上げた。
「……いいよ、先生だったら…私…。」
「―――!」
頬を赤らめて囁く奈美を、望は、一瞬熱い目で見つめたが、
残念そうに首を振って奈美から体を離した。

「いえ…ここではやめておきましょう。」
「え…どうして…?」
肩透かしを食らい少し不満げに見上げる奈美に、望は口を尖らせた。
「…だって…嫌ですよ。
 さっき景兄さんがあなたを押し倒した場所で、なんて…。」
「…は?」

奈美はきょとんとした顔をすると、次の瞬間笑い出した。
「せ、先生…子供みたい…!」
「そうは言いますけどね!」
いいかけて、ふと望は口をつぐんだ。

「…先生?」
「…あの…さっきのあれは…結局、同意の上じゃなかったんですよね…?」
おずおずと尋ねる望に、奈美は慌てて答えた。
「な、そんなわけないじゃないですか!
 あのときは、余りのことに呆然としてただけですよ!
 そ、それに、景先生だって、別にそんなヘンなことしてないですよ!!」

安心したような望の顔を見ながら、奈美は、
先ほど景に押し倒されたとき、一瞬でもこのまま身を委ねてもいいと
思ってしまったことは、絶対に内緒にしておこうと思った。

「それと…弟子入りはどうするんですか?」
望の声に、奈美は顔を上げた。
望は首をかしげて奈美を見ていた。

奈美は、先ほど自分が景に言った言葉を思い返していた。

―――先生に普通って言われるのが嫌なんです。
47目指せNスペ〜Nami the special〜 12/12:2008/06/10(火) 20:18:40 ID:3sTJKr7b
奈美は首を振った。
「いいんです…もう、弟子入りはしなくても。」

普通が嫌だったのは、あなたの「特別」になりたかったから。
だから、もう、修行は必要ない。

望は不可解だというように、しばらく奈美を見ていたが、
「いずれにしても、ここは出ましょう。
 景兄さんが戻ってきたら、死ぬほどからかわれるに決まってます。」
そう言って奈美の手を取った。
「ん、そうだね…。」

望に手を引かれて、部屋を出て行こうとしたとき、
奈美は、ふと、絵が立てかけられた奥の壁を振り返った。

―――言えるときに、言うべきことは言うもんだ。
先ほどの景の言葉が胸に蘇る。

―――…景先生には…言えずに終わった想いがあるんだろうか。

立ち止まった奈美を、望が心配そうに振り返った。
「日塔さん、どうかしましたか?」
奈美は首を振った。
「…ううん、なんでもない…。」

景に、過去、何があったかは知らない。
しかし、景はきっと、後悔はしていないのだろう。
奈美は、深い色を湛えた、穏やかな景の目を思い出していた。

―――私も…。
奈美が望を見上げると、望が、柔らかい笑みを浮かべて見返した。

―――そう、後悔だけはしたくない。

ほんの一瞬だけだったけど、自分は景の弟子だったのだから。

―――だから私も、精一杯正直に、この恋を生きていこう。

「先生…大好き。」
奈美は、望に向かってにこりと微笑むと、握った手に力を込めた。
48430:2008/06/10(火) 20:19:31 ID:3sTJKr7b
お付き合いありがとうございました。

景先生でエロは、ハードルが高かった…orz
壁の染み云々については適当にスルーでお願いします。

しかし、久米田先生大変なことになってますねw
49名無しさん@ピンキー:2008/06/10(火) 20:23:04 ID:LabcFFel
GJ!
50名無しさん@ピンキー:2008/06/10(火) 20:28:02 ID:GFONq24Y
景兄さんかっけえwww
51前スレ584:2008/06/10(火) 20:55:09 ID:88QDfJuN
ああああああああああああああああああああああああああああああ
まさか、あの430さんに神認定していただけるなんて、感動のあまり、泣きそうです。
430さんはあこがれの人でした。

景兄さん、かっけええええええええええええええええええええ
自分も景兄さん、大好きなんで、最高でした。

―――――――― 大丈夫じゃないから…もっとしっかり抱きしめてよ、先生…!―――
萌え死んだ・・・・・・・・・

そして、ツンデレ先生、最高――――――――!!

430さんのSS、特に糸色兄弟の話、大好きです。これからもがんばって下さい。
そして>>30さん、自分の稚拙なSSにそこまでの評価下さり
本当にありがとうございます。
52名無しさん@ピンキー:2008/06/11(水) 08:00:57 ID:QShCnm3e
>>48
お疲れ様、奈美がかわいくてすごく良かった!
景兄さんも好きなので、なおGJ

奈美ってリアクションが大きくてかわいいね。
53名無しさん@ピンキー:2008/06/11(水) 14:39:46 ID:8g6+HHJd
966 名前:名無しかわいいよ名無し 本日のレス 投稿日:2008/06/11(水) 05:55:50 RMZ2Rpl30
10年後・・・。

それぞれに進路を見つけた生徒たち
動物園の飼育係をになったあびる、外資系企業に務める木津、28にもなって相変わらず
同人活動をやっている藤吉、ケータイ小説で一山あてた音無、無事に就職したが会社に
引きこもってしまった小森、普通のOLの日塔、傷害で服役中の三珠、企業のお客様セン
ターで顧客のクレームに謝りつづける加賀。
道はそれぞれだが、皆充実した生活を送っていた。

ただ、一人風浦だけが違っていた。他人をもてあそぶことで楽しみ、自分自身と真剣に
向き合ってこなかった彼女は、ここへきて自分に悩んでいた。
「結局、真剣に考えなかった自分にバチが当たったってことよね」高校時代に書いたふ
ざけた進路調査票を思い出して彼女は呟く。

そんなとき、町でばったり出会った元担任の糸色望。喫茶店で話すうち、カフカはつい
自分の悩みを話してしまう。
そんなとき、絶望が言った意外な一言とは・・・?

みたいな話を最終巻一冊でやってくれたら10冊買う。
54名無しさん@ピンキー:2008/06/11(水) 15:15:38 ID:sz1rH8cD
>>53
最終回が10年後の話とかいうのは好きじゃないがこれは読んでみたい
55名無しさん@ピンキー:2008/06/11(水) 21:04:26 ID:7sBe0LoM
服役中なのは充実しているのだろうか・・・
ふと本筋以外が気になってしまった

今週のを読んでダブル先生で3Pという電波を受け取った
56名無しさん@ピンキー:2008/06/11(水) 22:51:53 ID:0940pB0u
今週号でおっぱいパブに行こうとした先生をまといが止めて、
それなら自分のを揉めばいいって揉ませるんだけどゲッペルは来なくて、
じゃあもう少し進んだことを……と妄想した
57名無しさん@ピンキー:2008/06/11(水) 23:19:16 ID:sqEN2rvU
最後まで行ってゲッペルさん戻ってきたらそれはそれで大ショックw
58名無しさん@ピンキー:2008/06/12(木) 16:16:20 ID:UYaSI1aM
>>53
真夜が不憫でならない
59名無しさん@ピンキー:2008/06/12(木) 22:20:57 ID:iJ2u2v2y
絶望の生徒でパトカーに乗ったことがあるのは木津だけだっけ?
60名無しさん@ピンキー:2008/06/12(木) 22:30:17 ID:ri283nWf
まといも
61名無しさん@ピンキー:2008/06/12(木) 23:06:49 ID:iJ2u2v2y
>>60
サンクス。そうでした。
ま、千里に比べるとたいした問題じゃなかったですね、あの警察沙汰は。
62名無しさん@ピンキー:2008/06/13(金) 14:30:48 ID:tnHiVKk+
>>60
まと芋?
63名無しさん@ピンキー:2008/06/13(金) 18:40:18 ID:jyMnuz0y
千里ちゃんがツインテールにする話まだー
64名無しさん@ピンキー:2008/06/14(土) 04:56:28 ID:qlj7MIYW
巨大化した千里ちゃんがツインテールを捕食する話だって?
65名無しさん@ピンキー:2008/06/14(土) 12:16:47 ID:bLF6mUQ4
ツインテール×千里ですねわかりますん
66名無しさん@ピンキー:2008/06/14(土) 12:27:16 ID:A8TceMyX
ツインテールといえばことのん
67名無しさん@ピンキー:2008/06/14(土) 12:55:21 ID:Mlp8sLMu
千里がことのんを捕食するのか
68名無しさん@ピンキー:2008/06/14(土) 18:02:06 ID:OuloyT5f
読みたくねえ。
69名無しさん@ピンキー:2008/06/14(土) 18:53:25 ID:t3XlU+5d
セカンドオピニオンの回
一通り事態が収拾ついてセカンドオピニオンの人達が帰る中
ことのんのセカンドオピニオンを呼び止めチョメチョメ
70名無しさん@ピンキー:2008/06/14(土) 18:54:00 ID:VI9fdqNB
じゃことのんはエビの味か
71名無しさん@ピンキー:2008/06/15(日) 00:55:34 ID:b+r3hytj
新條まゆ×久米田康治の夢をみた。萌えた。
自分もここまで来てしまったかと思って泣いた。
72名無しさん@ピンキー:2008/06/15(日) 10:24:25 ID:YFS7kN66
>>67
想像したら吹いた
73名無しさん@ピンキー:2008/06/16(月) 07:28:34 ID:njTkYBZE
先生×千里。
なんちゃってレイプと、電波というかファンタジー展開、マガジン最新号(28)ネタ含みます。
先生がいろいろ自重しません。
74祝宴トラジコメディ:2008/06/16(月) 07:29:24 ID:njTkYBZE
肌寒さを感じて、千里は身をぶるっと震わせて目を覚ました。
真っ白な天井。
千里の目に、真っ先に映ったのがそれだった。
そこは千里の家ではなく、千里の通う高校の保健室だ。
千里には、なぜ自分がそんなところで眠っているのかがわからない。
きょろきょろと辺りを見回すと、千里が寝ているベッドのすぐ横に、椅子に腰掛けた望の姿があった。

「……先生?」
「ん?ああ、起きましたか」
読んでいた文庫本を置いて、望が微笑んだ。

千里の頭に疑問符が浮かぶ。
今の状況は、何かがおかしい。
妙に静かで、物音一つしない校内……それもそのはず、窓の外の景色は明らかに夜だった。
それなのに、なぜ自分はまだ校内にいるのだろうか。
そしてもう一つ、ずいぶん遅れて千里が最大の違和感に気づいた。
その両手が縄でベッドに縛り付けられている、ということに。
75祝宴トラジコメディ:2008/06/16(月) 07:30:31 ID:njTkYBZE
「え?何、これ?なんで?」
千里がぐいぐいと手を引っ張ったが、きつく結ばれた縄はびくともしない。
「あー、落ち着いてください。安心していいですよ。それ、縛ったの私ですから」
「…はい?」
望の発言に余計に混乱する千里は気にせず、望がベッドに腰を下ろす。

「覚えてますよね、ここでのこと……」
視線を天井に向けて、そのときのことを思い浮かべながら。
「目が覚めたら、あなたが一緒に寝ていて……それからでしたね。
 あなたが事あるごとに、責任とってください、って私につきまとい始めたのは……」
くつくつと笑いながら言う望、その言い方にはどこか棘がある。

「でもね、木津さん……ほんとに全然覚えてないですよ、私」
ふぅ、とわかりやすいため息を吐く。
その態度と言葉は、遠まわしにではあるが、明らかに千里を責めていた。
不安に駆られ、眉をしかめる千里の瞳を覗き込みながら、望が続ける。
「それなのに、あなたの嫉妬に何度も殺されかけて…こんなの、理不尽だと思いません?」
目を細め、千里の頬に手を触れて撫でる望に恐怖を感じて、千里がびくりと身を震わせた。
「私、もう限界ですよ……だからね、そろそろあなたにツケを払ってもらおうかな、って思いましてね」
そう言って望が、固まってしまっている千里にキスをした。
76祝宴トラジコメディ:2008/06/16(月) 07:31:32 ID:njTkYBZE
ゲッペルドンガー…それは、自分を見つめるもう一人の自分。
ゲッペルさんは、社会に生きる者が、己を律しようとする自制心の具現化とも言える。
それを望が、人生の楽しみに水をさす存在だ、と追い出してしまったのがつい昨日のことだった。
幸い、望の呼びかけに応じ、ゲッペルさんは無事望の前に戻ってきた。
だが、ゲッペルさんが望の元に帰らんとするその瞬間、千里の手によって望は三途の川へと導かれた。
これで何度目か、またも死にかけた望であったが、それはいつものことだ。
しかし、そのせいで望のゲッペルさんの帰還は失敗に終わってしまった。
故に、今の望の中には、ゲッペルさんが居ない……


「やっ……先生、やめて……」
ブラウスを捲り上げられた千里は、瞳に涙を浮かべながら望に懇願する。
しかし意に介さず、千里の上に馬乗りになった望はブラに手をかけ、鼻歌混じりであっさりとそれを外した。

望になだらかな丘をさすられて、千里が顔を真っ赤にする。
「ふふ、かわいいおっぱいですね」
むにゅむにゅと千里の胸を揉みながら、同時にピンク色の頂を口にした。
やがて、耐え切れず甘い吐息を漏らし始めた千里に手ごたえを感じ、望が胸への愛撫を激しくしていく。

望から与えられる快感に思考力を奪われながらも、今日ここに至るまでのことを千里は思い出す。
(そうだ……HRが終わった後、先生が話があるからって…それで、宿直室で…私……)
そのとき望に渡されたジュースを飲んだ後、強烈な眠気が千里を襲った。
恐らくはあの中に睡眠薬でも入っていたのだろう。
77祝宴トラジコメディ:2008/06/16(月) 07:32:37 ID:njTkYBZE
千里の胸をたっぷりと楽しんだ望は、千里の足のほうへと下がり、その目標を変える。
はぁはぁと荒い息をする千里の顔を一瞥して、望が千里のスカートの中へ手を差し入れ、下着を脱がせた。
「へ…や……せんせ……だめ…ぇ……」
抗議する千里だったが、望の指に秘所をいじられるうちに、それもただただ甘い嬌声へと変わっていく。
もはや千里は、ほとんど望にされるがままとなってしまっていた。

望が千里の秘所から指を抜き、今度は頭をスカートの中へと入れる。
ぺろぺろと千里の太ももに舌を這わせながら、少しずつ少しずつ千里の秘所へと近づいていく。
「あ……ん……せんせぇ……焦らさないで…おねがい……」
その反応に気を良くした望が、指と舌を丹念に使って千里の敏感な部分を刺激する。
程なくして、絶頂へと導かれた千里が、涙をこぼしながらびくびくと体を震わせた。

普段は千里を避けているような節さえある望に、話があると宿直室に呼ばれて、
もしかしたら今日こそ望と結ばれるかもしれない、と千里は期待していた。
もちろん、千里の考えていたそれは、こんなレイプじみたものではなかったはずだ。
それでも愛する男に触れられる快感は格別のもので、既に千里の抵抗する気力はほとんど失われていた。

「さてと……それじゃ」
千里が絶頂の余韻に浸っている間に衣服を脱いだ望が、その絶棒を濡れそぼった千里の入り口へとあてがう。
だが、じゅぷと音を立てて、望が千里の中への進入を開始したところで、千里が腰を引き、脚を閉じた。
「やっ!?駄目、駄目です!」
はあはあと息を荒げ、急に抵抗の色を強くした千里を見て、望が怪訝そうな顔をする。
78祝宴トラジコメディ:2008/06/16(月) 07:33:32 ID:njTkYBZE
「駄目って……準備OKじゃないですか?」
千里の脚を力ずくで開かせ、秘所を覗き込みながら望が言う。
「それは……うぅ…」
「私とあなたはもう関係持ってるんでしょう?一回も二回も同じじゃないですか」
ぐいと千里の体を寄せ、その秘所に再び絶棒を触れさせた。
「……」
押し黙ってしまった千里に、望がふぅとため息を吐く。
「まあ私は、やめるつもりなんてさらさらないですがね」
と、望が千里の中へ自身を挿入しようとしたところで、千里が口を開いた。
「初めて……なんです、私……だから」
その言葉に、望が動きを止めて、ぽりぽりと頭を掻いた。

「気づいてたんですね…何もなかったんだって」
「…はい」
「じゃあどうして今まで?」
「ごめんなさい……怖かったんです。他の子とは違うって……そう思わないと、私…」
ぐすぐすと泣きじゃくる千里の頭を、望があやすようにぽんぽんと優しく叩いた。
「なるほど……ね」

一度は、望から与えられる快感に負けてしまった千里だったが、
この最後の一線だけは愛し合って結ばれた結果でありたい、そう願っていた。
79祝宴トラジコメディ:2008/06/16(月) 07:34:34 ID:njTkYBZE
「好きなんです、先生の事…だから」
「……それなら」
望が、千里の上に覆いかぶさるように抱きつき、キスをした。
「なおさら問題ないですね」
「……へ?」
唇を離した望が、千里を見下ろして、にっと笑った。
千里は望の言っていることの意味がわからず、ぱちぱちと瞬きをしている。

「木津さん、私ね……あなたのことがかわいくてかわいくて仕方がないんですよ」
そう言われた千里は無言のままであったが、その顔が少し遅れて紅潮していった。
「そして、あなたは私が好き。ほら、問題ないでしょう?」
しばらく微動だにしなかったが、ややあって千里がこくりと小さく頷いた。
「うん。じゃあ、愛し合いましょうか」
言うやいなや、望が絶棒を千里の中へ挿入しようとする。
「……って、コレ外してくれないんですか!?」
コレ、とはもちろん千里の腕を縛り付けている縄のことだ。
「んー……なんかこのまましちゃいたい気分で……」
「ええっ!?ちょ…や、あぁぁ…」
千里の抗議は無視して、望は絶棒を千里の奥へと沈めていった。
80祝宴トラジコメディ:2008/06/16(月) 07:35:56 ID:njTkYBZE
「あ……はぁ…はぁ…ん」
「木津さんも、ちょっと……良くなってきたんじゃないですか?」
初めは痛がっていた千里だったが、望の言うとおり、今は自身の中を動く異物に快感を感じていた。

「はぁ…せんせ…きもちい……で、す…」
「私も、というか…そろそろ限界で…ちょっと激しくしますよ」
「はい……んっ…あっ……せんせぇ…」
「木津さん…三年分とは言いませんけど、先生結構溜まってますんで……覚悟してくださいね……っっ!」
「っは……あ…………ふぁ」
絶棒が一際大きく膨張し、大量の精液を千里の中に吐き出す。
千里は膣内で射精される感覚に酔いしれて、全身を痙攣させ、彼女もまた絶頂を迎えた。


二度三度と愛し合った二人は、ベッドの上で向き合って座り、唇を重ねあい何度も唾液を交換し合う。
長い長いキスを終え、二人は唇を離した。
千里はそれでもまだまだ求めたりないのか、望の胸に顔を埋めてごろごろと甘える。
「ふふふ……あ……」
にやにやと顔を緩ませて千里を抱きしめる望であったが、その目の前にあるものが居ることに気づいた。
昨日から行方不明だった、望のゲッペルさんである。
81祝宴トラジコメディ:2008/06/16(月) 07:37:30 ID:njTkYBZE
「ゲッペルさん……」
「え?」
望の呟きを聞き、千里が後ろを振り返った。

ゲッペルさんは、必要な存在だ。それは千里にもよくわかっている。
ただ、望が言ったように、同時に楽しい時間に水をさす存在であることも事実なのだ。
この幸せな時間ももうこれでお終いなのだろうか、と千里が少し寂しそうな顔を望に向ける。
しかし、望はそんな千里に笑顔を向け、そのおでこにちゅっと軽くキスをした。

「ゲッペルさん」
もう一人の自分に声をかけながら、望は千里を抱き上げて、ゲッペルさんの方を向かせて座らせた。
「どうです?一緒に」
望が、後ろから千里の太ももを掴んで両足を開かせ、その秘所をゲッペルさんに見せた。
「え?えええ?な、なに言ってるんですか!」
「いいでしょ?あれだって、私ですよ」
「だ、だからってこんな…」
「でも、効いてますよ?私なんですから、ゲッペルさんも木津さんが好きなんですよ」
望の言うとおり、ゲッペルさんは顔を赤らめて視線をずらしていたが、時折ちらちらと千里を見ていた。

「このままゲッペルさんが戻ったら、もう今日ほどはいちゃいちゃできないかもしれませんねえ…」
「え、それは……いや、です」
「だったら、仲間にしちゃいましょ?」
「……うん」
「さ、木津さん。あっちの私はかなりシャイなんで、勢いづけるために思いっきり誘惑してあげてください」
「…お、もいっきり……わかり…ました…………あの…ゲッペル先生?」
千里が顔を真っ赤にしながら、自身の秘所を指で左右に大きく広げて、その中をゲッペルさんに見せる。
「…ど……うぞ…」
千里からは見えないが、その後ろの望はとてもとても楽しそうな顔をしていた。
82祝宴トラジコメディ:2008/06/16(月) 07:39:54 ID:njTkYBZE
「はぁ…はぁ…あんっ……ん」
千里の後ろから胸を揉む望。
千里の前で、秘所に絶棒を挿入している望。
(はぁ……どっちが……先生だっけ…?え……と)

二人の望に代わる代わる、というか同時に責められ続け、千里には二人の区別がつかなくなっていた。
それでも、ときどきわかる。
自制心たるゲッペルさんが居ない…言ってみれば自重しない方が望(本体)なのだ。
だからたぶん、さっき絶棒を千里の目の前に突き出して、舐めてください、と言った方がそれで。
そして、今、後ろから肛門に挿入しているのがそれなのだ。

「っっあ……」
そんなことを考えながら、二人の望に身をがくがく揺らされていた千里の中に前後から精液が注がれた。
どちらもそれで満足したのか、動きを止めて千里を優しく抱きしめる。

「…ああ、大事なこと言い忘れてました」
後ろの望が言う。
「木津さん。お誕生日、おめでとうございます」
「え……あ、ありがとうございます」
「…おめでとうございます……」
「ゲ、ゲッペル先生もありがとう……」
いつの間にやら日付も変わり、今日は千里の誕生日だった。
83祝宴トラジコメディ:2008/06/16(月) 07:41:25 ID:njTkYBZE
「良いお誕生日パーティーでしたね……」
ほっ、とため息を吐き、後ろの望が言う。さすが本体、自重しない。
「先生、下品……ゲッペル先生、そろそろ先生の中に戻ってあげてください」
千里に言われて、ゲッペルさんは小さく頷き、そして消えていった。

「……はっ!?」
「戻りました、先生?」
「ええ……ああああ、木津さん……すいません色々と」
「いいんですよ、それは」
千里が上目遣いで望をじっと見つめる。

「う……ん…なんというか…プ、プレゼントは私…です」
先ほどまでに比べ、ずいぶんと硬い動きで望が千里を抱きしめる。
「もう、なんですかそれ……でも、ありがとうございます」
望に抱かれて、千里はうっとりと目を細め、そう答えた。
84名無しさん@ピンキー:2008/06/16(月) 07:42:45 ID:njTkYBZE
以上。
間に合いませんでした。
85名無しさん@ピンキー:2008/06/16(月) 20:28:51 ID:bdAXI1l9
>>84
本編読んでないから詳しい事はわからんがGJ

こういうレイプだけど純愛?的なの好きだ。
86名無しさん@ピンキー:2008/06/18(水) 12:30:37 ID:ULlXiGpB
最近はちょっと不調だな。
アニメ3期やるとまた盛況になるだろうし、待ってみるか。
87名無しさん@ピンキー:2008/06/18(水) 13:05:27 ID:oWG6hcYD
>>86
ぼやくよりも、投下してくれた職人さんに感想を言った方がいいと思うよ。
ところで3期あるの?
>>84
遅くなったけどGJ!千里がエロ可愛かった!!
先生は自重しろw
88名無しさん@ピンキー:2008/06/18(水) 20:01:07 ID:6LL68dzk
今週の冒頭の3ページで加賀さんは完璧に先生に惚れただろう。
おれでも惚れる。
89名無しさん@ピンキー:2008/06/18(水) 20:37:39 ID:nG3VZgRn
確かに今週は冒頭の3ページで惚れた
加賀さんが先生好きになった場合どうやってアピールするんだろ・・・
90名無しさん@ピンキー:2008/06/19(木) 14:00:21 ID:101457FX
加害妄想と好意の狭間でまとい顔負けのストーカーになったりしてな。
91名無しさん@ピンキー:2008/06/19(木) 17:07:32 ID:nY0lKzcA
私のような者が先生を好きになってしまって、すみませんすみませ(頭突き)
92名無しさん@ピンキー:2008/06/19(木) 17:42:46 ID:FuQZYruE
>>91
絶命した! 一歩間違えたら絶命した!
93名無しさん@ピンキー:2008/06/19(木) 19:37:31 ID:hPPC4i8b
>>91
案外加賀さんが一番強いかも・・・・・
94名無しさん@ピンキー:2008/06/21(土) 22:14:10 ID:99JvcRdd
愛ちゃんは絶命先生とお似合いだと思うんだ
95名無しさん@ピンキー:2008/06/21(土) 22:26:46 ID:8j6CYLYO
イメージ湧かないなぁ。
96名無しさん@ピンキー:2008/06/21(土) 23:31:49 ID:Sn5Q9TsH
前スレ584です。
望と交の長編です。

注意点は
・キャラ崩壊
・エロなし

前後編に分けて、投下させてください。
97忘れ去られた人形 prologue:2008/06/21(土) 23:36:27 ID:Sn5Q9TsH

――――――――――今日もまた、夢を見た。――――――――――――

誰もいない、殺風景な薄暗い部屋の中、
彼は壁に寄りかかって、座っていた。
ただ、目の前にある壁を見つめているだけしかできない。
外からは子供たちの楽しそうな笑い声が聞こえてくる。
自分もその中に入りたかった。
こんなところでじっと座っているのは嫌だった。
1人でいるのが寂しかった。
外の子供たちと一緒に遊びたかった。
だが、そんなことはできなかった。

なぜなら、彼は人形だったからだ
人形というものは手足を動かすことができない、
人形というものは言葉を発することができない。
しかし、人形は意思をもたないのだから、それは苦にならないはずだ。
だが、その人形には、おぼろげながらも、意思が存在した。
そう、人形はもともと、人間だったのである。
自分でもいつそうなったのか、わからない、
気がついた時には
人としての意識をとどめたまま、体は人形になっていたのだ。
人形になってしまった彼は誰にも気づかれることなく、
忘れ去られ、薄暗い部屋で、子供たちの声を聞くだけ
なぜ、こんなことになってしまったのかも、わからずに、
自分の身におこった不幸を嘆いて、泣きたくても、涙を流すことすらできずにいた
寂しくて、悲しくて、苦しくて、辛くてどうしようもなかった。
だが、彼は、薄暗い部屋の中で、誰かが、自分に気付いてくれるのを待つしかなかった。
自分を孤独のふちから救ってくれる存在を
自分を人間に戻してくれる存在を、
ひたすら、待ち続けながら、そこで孤独に耐え続けるしかなかった。
98忘れ去られた人形 01:2008/06/21(土) 23:42:29 ID:Sn5Q9TsH

夢はそのまま、何の意味もなく終わった。今日で5日目だった。
今日の夢も昨日までと何も変わらないままだった。
その夢はおぼろげでありながら、とてもリアルで、とても架空のものとは思えなかった。
自分は第3者として、人形を外から見ているのか、それとも、自分自身が人形になったのか
それすら曖昧であったが、この人形の夢は現実世界の誰かの心象を表している気がしてならなかった。
誰かが私の夢を通して、自分の孤独を訴えているのではないか・・・・・・・・・
2日、3日・・・と日数が増えれば増えるほど、そんな直感が強くなっていった。

そして、夢を見始めてから、5日目、土曜の朝になって、望はようやく、それが誰なのか、気づいた。
どうして、今のいままで、気づかなかったのかと、自分の頭の悪さを呪うくらい、身近な存在だった。
望が目を覚ました直後に、真っ先に目に飛び込んできた光景。
窓際に座って、外の木にとまるスズメを眺めている少年の寂しそうな背中・・・・・・・
この宿直室にて、自分と寝食をともにしてきた少年

糸色交・・・・・・・・・・自らの甥
両親が行方不明になった薄幸の少年
何かあっても、すぐそばで親が見守ってくれる、何か良いことをしたり、頑張っていることがあれば、褒めてもらえる、
悪いことをしたら、叱ってくれる、一緒に遊んでくれる、悲しいことがあったら慰めてくれる、
・・・・・・・・・・そんな当たり前の環境に身をおくことができない少年。

この子は、今、大切な時期にあるというのに、身内である私はこれまで、この子のために何をしてきたのだろう?・・・・・・
望は自分の、今までの交に対する態度を猛烈に後悔した。
幸運なことに、小森霧を始めとする、自分のクラスの生徒たちが相手をしてくれるため、そんなに寂しい思いはせずに生活できていた。
しかし、いくら周りを温かい少年、少女に囲まれていても、やはり両親がいないというのは、幼年期の少年の心に大きな穴を残すだろう・・・・・

それに加え、自分は、この子に、同年代の子供と遊ぶ機会すら、今まで与えてこなかった。幼稚園にいれることすら考えなかった。
遊び盛りのこの時期に、誰彼構わず知り合った仲間と時間を忘れて、日が暮れるまで、
屋外で遊び回ることは後の人生において、これ以上ないくらい幸せな思い出になるだろう
今、遊ばなかったら、いつ遊ぶんだというこの時期に、気を許せる仲間と思いっきり遊ぶことができない・・・・・・
いや、そもそも、その楽しささえ、この子は知らないのだ。
それは、どんなに切ないことだろう。

それだけではない・・・・・・・・・自分が交に対して、今までしてきたことなど、本当に何もなかった。
料理を作ってやることもせず、遊びに連れていってやることも、せいぜい夏休みに市民プールに連れて行くらいの待遇しかしてこなかった
交と遊んでやることも、話かけることもあまりなかった。いつも自分のことしか頭になく、
目の前で寂しい思いをしているこの子の心中をその立場にたって、真剣に考ようとしたことなどなかった。
自分は温かい両親のもとで、何1つ不自由なく育てられた。いつも甘えたいときに甘えられる両親がすぐそこにいた。
それなのに、こんなに心が弱く育ってしまった。
しかし、この少年は幼くして、両親と離ればなれになり、見知らぬ土地で暮らしていても、
決して弱音をはかず、強く生きようとしていた・・・・・・・・

――――――――――――この子には、決して、私のような心の歪んだ、弱い人間になってほしくない


今まで、何もしてこなかったことへの償いをしなければ・・・・・・・・・・
今までのつれない仕打ちの対する、ぬぐいきれない罪悪感が望の決断を早めた。
躊躇している時間なんてない、時間は待ってくれない。すぐにでも行動を起こさないと、この子の心の穴は広がっていく一方だ。
99忘れ去られた人形 02:2008/06/21(土) 23:46:14 ID:Sn5Q9TsH

望は、朝食中に交に切り出した。

「交。今日、水族館に行きませんか?」

望の急な切り出しに、交は味噌汁を噴出しそうになった。

「ぶっ・・・・・・・・・・いっ・・・・いきなり何言い出すんだよ?・・・・」
「せっかくの休みなんです。たまにはいいじゃないですか!・・・・・。」
「フツー、そういうことって、前の日に言うもんだろ?」
「ちょっとした気まぐれですよ・・・・・お前も素直に喜びなさい。
私と一緒なのが嫌なら、クラスのみなさんも呼びますよ・・・・・というか、
私と交が出掛けると知ったら、『先生だけじゃ心配よ』といって
何も言わなくても、いつもの面子が集まるでしょうがね・・・・・・・・」

「偉そうに言えることか?」

交の突っこみは流し、望は目を細め、落ち着いた声で、声をかける。
「水族館、行きたいでしょう?・・・・・・交。」

「う・・・・・・・・・うんっ・・・そりゃ、行きたいさ・・・・」

「いいじゃない、交君、行っておいでよ、水族館。先生がせっかく、連れて行ってくれるんだから・・・・・」
傍らで一緒に朝食を食べていた霧も交を促してくれた。
「霧ねーちゃんもそう言ってくれるなら・・・・・よし、わかった、行くよ。」
「それじゃあ、食べ終わって、仕度をしたら、さっそく出発しましょう。
すいませんが、小森さん・・・・・なるべく、早めに帰ってきますんで、今日はおるすばんをよろしくお願いします。」
「うんっ・・・・・じゃあ、3人で仲良く、楽しんできてね!」
(えっ・・・・・・・・3人?)

「私もいますよ、先生。」
「つ・・・・・・・常月さんっ・・・・・・居たんですか?」
「ええ、ずっと」

霧とまといは視線があうと、少し、敵対意識を散らしながらも軽く会釈をした。
「・・・・・・・・・・・・・・っっ」
望は心を痛めた。1人、宿直室で引きこもるこの少女にとって、交は唯一の話相手なのだ、
交を連れ出すというのは、この少女を孤独にするということ。

(すいません。小森さん、あなたの籠もりぐせもきっと、私が直してみせます。
そして、いつか交と常月さんと4人で外へ出掛けられるようにしましょう。)
望は心の中で強く誓った。

「それでは、行って来ます。小森さん。」
「行ってきます。霧ねーちゃん」
「行ってきます。」
望と交とまといは荷物の仕度を済ませ、宿直室を退出した。
100忘れ去られた人形 03:2008/06/21(土) 23:50:35 ID:Sn5Q9TsH

これから目指す水族館は都内にあり、以前、課外授業でも行ったことのある場所だった。
3人は電車で目的地へと向かった。

「望・・・・・・・どーいう風の吹き回しだ・・・・・・・?」
「は・・・・・・・・・・・・・・・っ」
交はいぶかしげに聞いてくる。
「いっつも、何事にも消極的なお前が急に、水族館に連れて行ってくれるなんて」
「気になりますか?・・・・・・・・・」
望は笑顔で交に返す。
「気になるよ。俺はお前がどーいう人間か、今まで見てきたからな・・・・。急にこんな
ことしだすなんて、また誰かに、何か吹き込まれたんだろ。」
交は『お前の人間性は見透かしてるんだぜ』とでも言いたげな、表情で望に突っかかる。

「ははっ・・・・・・これはまた厳しい意見で・・・・・・・・
そうですね、あえて言うなら、ちょっと、ここ数日間、ある夢を見たんですよ・・・・・・・」
「夢・・・・・・・・・・・?」
「はいっ・・・・・・・・・・とても悲しい夢をね・・・・・・・・・」
「・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・」
交は望の今まで、見せたことがないような、物悲しさをふくんだ大人の表情に、しばらく見惚れていた。

電車は目的地に到着した。3人は徒歩で水族館へ向かった。
「そう言えば、交は以前、カブト虫を飼ってましたね?・・・・あれはどうしたんですか?」
「ああ・・・・・・・死んじゃったよ・・・・・・・・・校庭に墓をつくって、埋めたよ。」
「それは残念ですね・・・・・・。悲しかったでしょう。」
「まあな・・・・・・・・でもペットを飼うって大変だよな・・・・・・。その生き物の命を預かるんだから・・・・・
生半可な気持ちじゃ、ペットがかわいそうだ・・・・・」
望はその言葉に衝撃を受けた。
「交・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・」

(・・・・・・・・・・・この子はどこまで、大人びているんだろう・・・・・・・・)
まだ、小学校にも入っていないうちから、生き物を飼うということがどういうことなのか、理解しているなんて・・・・・・・

「いい子ですね。お前は・・・・・・・・・・・・・・・・・」
望は交の頭を軽く撫でた。
「なんだよ、今さら・・・・・・・・・・・あびるねえちゃんの受け売りだよ。これ・・・・・・・」

望はその言葉にはっとして聞き返した。
101忘れ去られた人形 04:2008/06/21(土) 23:53:00 ID:Sn5Q9TsH

「・・・・小節さんの・・・・・・・・・・」
「ああ・・・・・・・・・前、課外授業でペット屋に行ったときに、俺がうさぎを飼いたがってたら、
あびるねえちゃんが『動物を飼うってことはその動物の命を預かるっていうことなんだよ、
交君自身が飼われるうさぎの気持ちになって、真剣に考えて決めなきゃだめだよ』ってね・・・・・・・
それと、死んだときにすっごい悲しい思いをしなきゃだから覚悟しておけって。」

(なんと・・・・・・・・うちのクラスの生徒たちは本当に、この子の親代わりになってくれていたのですね・・・・・・・・)

望は心の底から、感心した。
コミュニティが発達している町で、両親が忙しくて家にいてあげられる時間が少ない子供を、近所にすむ大人が協力して、教育するように
2のへの生徒たちが、この子に人としてあるべきものの考え方を親身になって教えてくれていたのだ。

(本来は保護者である私がそういう教育をしなければいけないというのに・・・・・・・自分が情けない。)
生徒たちのことを誇りに思う反面、望は自分のふがいなさを再度恥じた。

「で・・・・それで、交君はペットを飼う気はもうないの?」
後ろを歩いていたまといが交に問いかける。
「ああ・・・・・・・やっぱり、ペットを飼うのは大変だし、死んだら悲しいし・・・・・。
それに俺には、遊んでくれる姉ちゃんたちや兄ちゃんたちがいるから、ペットなんか飼わなくても、十分楽しいし、寂しくもないよ・・」
「交・・・・・・・・・・・。」

その言葉に、望は心から安堵して、優しそうな笑顔でまた交の頭をくしゃくしゃと撫でた。
「な・・・・・・・なんだよ、さっきから・・・・」
「・・・・・・・・そう思っているんだったら、何よりです。・・・さあ、今日は3人で魚をいっぱい見ましょう。」

(先生のこんな笑顔、初めて見る・・・・・・・・今日の先生は朝から、いつもと全然違う・・・・・・
すごく優しくて、一緒にいると安心できる。)
まといは朝から感じていた望の変化を、今1度しんみりとかみしめた。
「そうですね・・・・・・・交君、思いっきり、楽しみましょう!」
せっかく、望が大人らしい態度を見せているのだ、自分もそれに追随しようとまといが後押しをする。
「・・・・・・・・・・・・・?・・・・・あっ・・・・・ああ、そうだな。」

交は望のものとは思えない言動の連続に、怖れに似たものを感じながらも、子供らしく素直に、その言葉に従うことにした。
102忘れ去られた人形 05:2008/06/21(土) 23:56:45 ID:Sn5Q9TsH

3人は水族館に到着した。
望は交の分だけでなく、まといの分もチケット代を払った。
「先生・・・・・そんな、申し訳ないですよ・・・私が勝手に付いてきただけなんですから」
「いえ・・・・・・今日は私に出させて下さい。あなたも交につきそってくれているんですから。男1人じゃ、交も楽しくないでしょうし
まあ・・・・この後、いつものようにクラスのみなさんが大勢で来られたら、さすがに自分で払ってもらいますけどね・・
これはあなたと私だけの秘密です。」
まといは申し訳ないと思いつつも、その望の言葉の響きに心ときめかせ、甘えることにした。
いつもの望なら、絶対言わないであろうであろう甘い台詞だった。
交やクラスの生徒に対する自責の念が望の考え方を改めていた。

この日の水族館は前回、平日の放課後に来たときに比べ、当然、人は増えていたが、それでも落ち着いて見られるゆとりは十分あった。
(人はそんなに多くないですが、決して交を見失わないようにしなければ・・・・・・・)
夏休みにプールに交を連れて行ったとき、交から目を離してしまって、千里から注意を受けたことを思い出し、望は警戒を強める。
入り口に1番、近いスペースには
うつぼやカニなど普段、あまり見ることがない生物が比較的せまい水槽で飼育されているコーナーがあった。

「んん〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜っ」
目の前のうつぼの水槽を見ようとする交。だが、身長が今1つ足らず、精一杯背伸びをする。
それを見て、望は交の脇下に手を添え、抱き上げる。
「わっ・・・・・・こら、何しやがる。」
「こうすれば、よく見えるでしょう。」
「恥ずかしいだろう。」
「少しも恥ずかしくありませんよ・・・今のうちによく見なさい。私の非力な腕が疲れる前に」
「っ・・・・・・・・・・」
交はしぶしぶ望の好意に甘えることにした。

「1ヵ所に固まっててキモチ悪いな・・・・・ヘビみたいだ」
「うつぼは夜行性ですからね・・・・・・今は寝ているんですよ。」
「水族館は昼間しかやってないのに、夜寝てたら、意味ねーだろ。」
「人間の都合に生き物は合わせてくれませんよ、交もさっき、言ってたでしょ、生き物を飼うってことは命を預かるってことだって・・・・・・
生き物は人間のおもちゃじゃありませんからね。夜行性の魚は水族館に結構いますよ。」
「ま・・・・・まあ、そうだな。」
「うつぼは凶暴な魚ですよ。鋭い歯をもってますからね、気をつけるんですよ。タコとかをバリバリ食うそうですよ。」
「気をつけるったって、漁師じゃねえんだから、普段、接する機会ないだろ」
「ははっ・・・・・確かに、その通りですね。」
望は説明が書いてある手元の板を見ながら、交が少しでも面白くなるようにと、その場しのぎの解説をいれる。

(そう言えば、今まで世間を皮肉ったような知識を教えるだけで、
こんな風に、子供が喜びそうなまともな知識を教えたことすらなかったですね・・・・・・・)
望は交のことをよく見て、親密に接すれば、接するほど、自分の今までのそっけない態度を深く認識するようになっていた。
103忘れ去られた人形 06:2008/06/21(土) 23:59:05 ID:Sn5Q9TsH

「もう、いいよ、降ろしてくれ。」
「はい。はい。」
交は次の水槽へ向かう、今度はカニの水槽だ。望はまた同じように交を抱きかかえて、つたない説明を試みる。
「これはサワガニですね。日本にしか分布しない種類です。
きれいな川にしか、住まないので、川の水がきれいかどうかを判断する指標になっているそうですよ
これも夜行性ですが、雨の日は昼間でも活動するようです。」
「夜行性ってことは、夜でもよく目が見えるのか?」
「っ・・・・・・・それは・・・・・・・すいません。勉強不足です。」
「お前は理科の教員じゃないから、期待してないよ・・・・・・気にするな。恥じることはないよ。」
「め・・・・・・・・面目ありません。」
交の、年齢にそぐわない、ませたなぐさめの言葉を受け、望はへこんだ。

(こういう時にちゃんと答えられれば、株も少しは上昇するんですがね・・・・・・・・・・・・
―――――――――――――――って私は別に株をあげたいわけじゃありません!!)

望は頭のなかに浮かんだフレーズを打ち消した。自分はあくまで、今まで、交に何もしてこなかったことへの償いがしたい、
大切な幼児期に、両親と一緒にいられない、この子に、人並みの思い出をつくってあげたい・・・・・
ただそれだけなのだ。決して、自分の好感度をあげようとか、そんなことを考えているわけじゃない・・・・・・
むしろ今の今まで、交の立場にたってその心のありどころを察してやるもできず、
何もしてあげられなかった自分の評価など、もう堕ちるところまで堕ちている。
だから、せめて、自分が今出来る最大限のことをしてやろうじゃないか・・・・・・・・・
望の決意はさらに固まった。

しばらく、交の背が届かない水槽の前で交を抱き上げ、説明するという一連の動きを続けた。
最初は恥ずかしがっていた交も、望に抱きかかえるたびに、その腕の力強さに不思議な安心感を覚えるようになった。

(へ組のねえちゃんたちや久藤の兄ちゃんたちに抱かれたときも安心できたけど・・・・・今までとは違う、なんか不思議な気分だ
望の腕がこんなに頼もしく感じるなんて・・・・・・・・・・・・
それに・・・・・・・こんなに優しく、望が話してくれるのは初めてだ・・・・・・よくわからないが・・・・・・・・
まるで・・・・・・・・父ちゃんみたいだ。)

今まで、こんな大人にだけは絶対なりたくないと思ってきた相手・・・・・糸色望という人物
交はその望に失踪した父親の姿を重ねるまでになった。

水槽は奥に行けば行くほど、大きくなっていき、交の背丈でも十分じっくり観賞できる大きさになった。
そして、館内で1番大きな水槽にたどりついた。
104忘れ去られた人形 07:2008/06/22(日) 00:01:35 ID:Sn5Q9TsH

「うわ―――――――――――――――――――――っっっ・・・・」


交は目の前、一面に広がる青い風景の中で縦横無尽に泳ぎ回る魚の群れに、目を輝かせて、心の底から感動していた。
これが人工のものだとわかってはいるものの、生まれて初めて味わう、まるで海中にいるような感覚に
世界というもの、自然というものがこんなにも美しいものなのか・・・・・・とコペルニクスの地動説が証明された直後の知識人
のように、世界の見方が180°反転したような衝撃をマジマジと感じていた。

(今日が水族館始めてでしたよね?交・・・・・・・・・・・・・もっと早く、この光景を見せてやればよかったです。)
交の様子を見た望はやはり後悔していた。
両親の不在で、心の中にぽっかり穴が空いている少年に、この神秘的な光景、自然の美しさをもっと早く教えてやれば、
心の穴を埋めることだって可能だったはずだ。
群れで固まって、敵から身を守りながら泳ぐ魚たち・・・・・・
生き物は1人じゃ生きられない。他人と関わって、助け合っていかなければならない。

思い返してみれば、幼いころ、傷つくのが恐しくて仕方がなく、他人との関わりを絶とうとしていた心の弱い自分は
連れてこられた水族館で、この光景を見て、他人と助け合うことの尊さを思い知ったのだ。
正直な話、この齢になった今でも心の弱さは相変わらずであり、傷つくことも恐くて仕方がないが、
あの時、感じた助けあうことの大切さ、がむしゃらになって生きようとあがく、生命の尊さへの感動は今でも心の中に強く残っている。
交にも、もっと早くその感動を味わってもらいたかった。両親以外にも、君のことを愛してくれる人間、
君のことを思ってくれる人間はたくさんいるぞ・・・・・・と。
そして、自分もそのうちの1人であると・・・・・・・・・・

「きれいでしょう。・・・・・・・・・・交・・・・・・・・・。」
「あ・・・・・・・・・・・・・・・ああ!!」
「ごめんなさい・・・・・・・・・・・もっと、早くこの光景を見せてやるべきでした。」
望は申し訳なさそうに言う。
「な・・・・・・・・・何で、誤るんだよ・・・・・・・・・・・今こうやって見れてるんだから、いいだろ。
やっぱり、今日のお前、変だぞ!」
「はい・・・・・・・・自分でもわかります。いつもなら絶対こんなこと、言いませんもんね。」
「なんだ、自覚してるのかよ。」
「もっと近くで見ませんか?交・・・・・・。」
「ああ・・・・・・・そうだな。」

感動のあまり、その場を動いていなかった交はガラスに近寄って、泳ぐ魚を間近で見る。
望も交のそばで、説明版を見ながら、泳いでいるのが、どの魚か、わかる範囲で解説をする。

その仲睦まじい親子のような姿に、望を後ろから見守るまといは、心の中が温かくなるのを感じていた。

(これこそが親子があるべき姿ですよね・・・・・・先生)
105忘れ去られた人形 08:2008/06/22(日) 00:05:40 ID:Aot7PuRX

(そうだ・・・・・・・・・・・・・・)

望は思い出したように、かばんを開け、中からカメラを取り出すと
少し、後ろに下がり、魚を眺める交の姿を写真におさめた。
カシャッ

フラッシュに気付いた交は驚いて抗議する。
「なっ・・・・・・・・・・・なんだよ!撮るなら撮るって言えよ!」
「はは・・・・・・・自然な姿が1番いいと思いましてね。
私たちは魚を見るために水族館に来たのですから、変に形を気取らないほうがいいでしょ。」
「でも、被写体に断ってから撮るのが礼儀ってもんだろ。」

「ははははは・・・・・・・・・メインは野鳥の撮影でねぇ、断った試しがないんだよ・・・・」

「な――――――――――――っ・・・・・・・・・・そんな、ネタをお前が言うな!!」
「はははは、すいませんでした、じゃあ、お色直しでもう1回撮りましょう。」
いつもでは考えられないほどノリノリな望に、ちょっとムッとしながら、交は望の方に向き直った。
「はいっ、チーズ!」
カシャッ

「じゃあ、次は常月さんとツーショットで撮りましょう。」
「えっ・・・・・・・・・・・・」
まといは名前を呼ばれ、驚く。
「常月さん・・・・交と一緒に映ってあげてくれませんか?」
「は・・・・・・はいっ、お安い御用です。」
まといは交の隣に素早く移動した。
「じゃあ、2人で手をつないで下さい。」
望の指示どおり、まといは交の手を握る。
交は緊張で、少し顔を赤くする。他の女生徒とはよく手をつないだことがあるが、
いつも、望の後ろについて回る、まといと手をつなぐのは初めてだった。
「それじゃあ、いきますよ、はい、チーズ、」

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
2人はカメラに意識を集中した

しかし、望はシャッターを押すことはなかった。
106忘れ去られた人形 09:2008/06/22(日) 00:08:37 ID:Aot7PuRX

「どうした・・・・・・早く撮れよ、」
「・・・・・・・・笑顔がないですね、交くん」
「はっ・・・・・・・・・・・・・・・?」
交は望のおちょくったような口調に、あっけにとられる。
「せっかく、うら若き乙女の魅力にあふれる、美人の常月さんと手までつないでツーショットで映れるんだから、
笑顔でいきましょうよ、交。」

「『なっ・・・・・・・・・・・・』」
交とまといが同時に、声をあげる。

(せ・・・・・・・・・先生が私のことを美人って・・・・・・美人って言ってくれた。・・・・・・)
(そ・・・・・・・そんなこと、言われたら・・・・・意識しちゃうじゃんか・・・・・・)
まといも交も今までの望であるならば絶対言わなかったであろう、ノリノリ発言に戸惑う

「はは・・・・・それは冗談として、せっかくの楽しい水族館なんだから、笑顔で行きましょうよ、交。」
望は柔らかい笑顔と落ち着いた口調で、交に諭す。
「そうよ、交くん、笑顔で映ったほうが、写真全体の雰囲気もよくなるわよ。
それに笑っていれば、自分も楽しい気分になれるし、見る人もとてもいい気分になれるのよ。」
まといも交を笑顔にさせようと、優しく声をかける。
「わ・・・・・・・わかったよ。」
交は恥ずかしがりながらも、顔にぎこちない笑顔をつくる。
「顔が引きつってますよ・・・・・もっとリラックス、リラックス!」
「こ・・・・・・・・これでいいか。」
交は恥ずかしさをこらえ、自然な笑顔をつくった。
「よくできました。素敵な笑顔です。それではいきますよ。
はいっ・・・チーズ」
カシャッ
互いに袴を身につけている2人は、さも歳が離れた姉と弟のような様子で、レンズを覗く望の目に映った。
「はいっ、もう一枚」カシャッ
「まるで姉弟のようですよ。とてもいい絵が撮れました。おつかれさまでした。」

2枚目を撮り終え、望がカメラをかばんの中にしまおうとするのを見て、まといが待ったをかける。
107忘れ去られた人形 10:2008/06/22(日) 00:11:43 ID:Aot7PuRX

「まって下さい、今度は先生が一緒に映ってあげて下さい。私が撮りますから。」

望ははっとして、まといを見る。
「そうですね・・・・・・・・・・
いや、・・・・私はいいですよ。私は今日の専属カメラマンですから、
常月さんが映ってくれるだけで、交は幸せですよ・・・・・・・・。」
望は少し考えたが、自分が映るのを拒否した。
自分は今まで、交をほったらかしにしていた張本人・・・・・・・・
自分に交の幼いころの輝かしい思い出の1場面に記憶される資格はない・・・・・・交だって自分と映ってもうれしくないだろう。
そう考えて、あくまで今日は専属カメラマンに徹しようとした。
さっきまでのノリノリな様子とはまるで別人の、いつものようなネガティブな様子になる望

「ダメです。・・・・・・・・先生!!、せっかくの水族館なんですから、先生も映らなきゃ、交君、かわいそうじゃないですか!」

まといは叱りつけるように、強い口調で望を諭す。
「・・・そ・・・・・そうですか・・・・・・・・、わっ・・わかりました。
じゃあ、よろしくお願いします。常月さん。」
望は交の隣にしぶしぶ移動する。
「すいませんね・・・・・・交、私なんかと一緒で、常月さんがあのように言ってくれたんで、・・・・」
「そ・・・・・・そんなに、卑屈になるなよ・・・・・・・。さっきのノリはどこにいったんだよ・・・・・。」
交は、望のさっきまでとはうってかわった腰の低い態度に、戸惑った。
「じゃあ、さっきの私みたいに交君と手をつないで下さい。先生。」
「いやっ・・・・・・・男同士で手をつなぐのはちょっと、」
望の言い分も受け、それもそうだな・・・・とまといは考える。
「じゃあ、交君の後ろで、両肩に手を置いて下さい。」
「は・・・・・・はあ、まあそれなら、」
望は交の後ろに回り、両手を交の肩に置く。
「う〜〜〜〜〜〜ん、背景の魚が見えにくいから、先生、しゃがんでいただけますか」
「は・・・・・・・はい」
「それでは、いきます。ほら、2人とも、笑顔、笑顔!!」
「は・・・・・・・・・はいっ・・・・・・そうですね。」
「う・・・・・・・うん。」
望も交も少しぎこちなくなりながらも、自然な笑顔を顔に浮かべた。
「はい・・・・チーズ。」 カシャッ、
「もう1枚。」カシャッ

「2人とも、親子みたいです。素敵な写真が撮れました。」

「・・・・・・・・・―――――――――――――――ッッッッッッッ」
まといのその一言に、望は顔をさ――――っとひきつらせた。
108忘れ去られた人形 11:2008/06/22(日) 00:15:04 ID:Aot7PuRX

その様子を見て、まといは『しまった』と言わんばかりに口をあけて、固まってしまった。
しかし、交はまといの一言に意を払うこともない様子で、
「ありがとな、まといねえちゃん・・・・・・・・・。」
まといに例を言って、背後の魚を観察する作業に戻った。
目の前でまといが自分と同じように顔をひきつらせ、固まっていることに気付いた望は、我を取戻し、まといに声をかける。

「常月さん・・・・・・・・どうされました。」
「・・・・・・・・す・・・・・・・すいません。先生、あんなこと言ってしまって。親子みたいだ・・・・なんて」
まといは申し訳なさそうに、望に深々と頭を下げる。

「・・・・・・・・・常月さん・・・・・・・・・・気にしないで下さい。交は強い子です。
親子という単語を聞いただけで、悲しんだりするくらいの弱い精神の持ち主じゃありません。
それより、写真を撮っていただいて、ありがとうございました。あなたがいてくれて、本当によかった。」
「いえ・・・・・・そんな、また私に何かできることがあったら、言って下さい。」
「ありがとうございます。それでは、引き続き、交の話相手になってあげて下さい。」
「わかりました。」

望とまといは交の横に並び、交互に話かけ、魚の解説をしたりして、交の見識を深めようとした。
109忘れ去られた人形 12:2008/06/22(日) 00:17:21 ID:Aot7PuRX

大きく広がる水槽を見終わった3人は、さらに奥へと進んだ。
交はウミガメやラッコなど人気の高い生物に遭うたびに、興奮に目を輝かせて、興味深々に見入っていた。
望が、出発前に買ってきたフィルムのストックが豊富なため、残りのフィルム数を気兼ねすることもなく
次々と3人で記念撮影を行った。
やがて、全ての水槽を見終わり、野外へと出た。
水族館の裏には大きなプールがあり、そこでは、週に4回、イルカショーが催されていた。

「交、午後から、野外プールでイルカショーがあるようです。もうお昼ですし、そこのレストランで昼食を食べて待つことにしましょう。
常月さんも私がおごりますから、心おきなく注文して下さい。」
「は・・・・・はい。ありがとうございます。何か、すいません・・・・ホントに」
プールの隣には、レストランが設けられており、野外のテラスからプールが見渡すことができた。
3人はレストランの野外にあるテラスの席に腰を落ち着けた。
交は自分の注文を終え、まといと望が注文を終えるのを見計らって、望に突っかかった。

「おいっ・・・・・・・望、電車の中で言ってたことの続きを聞かせてくれ・・・・・・・お前が言ってた夢ってどんな夢だったんだ。
その夢のせいで今日のお前はおかしくなったんだろ?」

望は交の強いがっつきに、驚きながらも、落ち着いた様子で言葉を返す。
「ああ・・・・・・・・・・あの話ですか、なあに、私が勝手にみた下らない夢です。
忘れて下さい・・・・・・というか私も忘れました。」
「はぁぁぁぁぁ・・・・・・・・お前も忘れただとぉ?・・・・・お前、さっき悲しい夢を見たって言ったじゃんか
忘れたのに、なんで悲しいってわかるんだよ」
交は真面目に答えないと許さないというオーラを漂わせ、望に聞き返す。
「いや・・・・・・電車に乗ってる時までは覚えていたんですが、水族館まで歩いて、館内で魚を見ていたら忘れてしまいました。」
「はあ?・・・何だそれ・・・・・・・・」
交は納得がいかない様子でいぶかしげに望を見据える。
「まあ、いいじゃないですか。・・・・・・・・せっかく水族館にきたんですから、
ここにいるうちは、つまらないことは忘れて、楽しいことを考えましょうよ。
そうだ、交・・・・・・・この前、野球中継をテレビで見てましたが、野球とサッカーどっちが好きですか?」
「突拍子もなく、急に話題を変えるな・・・・・・・・・・・・そうだな・・・・・・野球かな・・・・・・・・。」
「それはよかった。私も野球のほうが好きだったんです。じゃあ、プロ野球で好きな球団はどこですか?」
「う〜〜〜〜〜〜〜〜〜ん、ヤクルトかな。」
「これは好都合です。・・・・・・・・神宮球場は都内にありますから、今度試合を見に行きましょう!」
「そうか・・・・・・ありがとな。望」
110忘れ去られた人形 13:2008/06/22(日) 00:19:49 ID:Aot7PuRX

「常月さんはどうですか、野球とサッカーだったら、」
「私もどちらかと言えば、野球の方が好きなんですよ。先生と一緒でうれしいです。・・・好きな球団はありませんけど。」
「それはよかったです。・・・・・・ちなみに、交、それ以外のスポーツはどうですか?バスケとか、テニスとか・・・・・・・」
「そうだな、・・・・・・あんまり見たことないから一概に言えないけど、やっぱり見てて、おもしろいのは野球かな・・・・・」
「そうですね・・・・・・・というか、あんまりテレビ中継しませんもんね。バスケとか、バレーとか」
まといが相槌をうつ。
「ところで、自分も野球をプレイしたいと思ったことはありますか?」
「あるよ・・・・・・・やっぱり、見てるだけじゃもの足りないからな。」
「じゃあ、交、明日私とキャッチボールしませんか。グラブとボールも宿直室の押入れにそろってますし。」
「いいですね・・・・・・・キャッチボールは心を通わせるのに、最適ですよ。」
まといがすかさず、後押しする。
(―――――まといさん、ありがとうございます。――――――――――)
まといが会話の潤滑油になってくれていることに望は強く感謝した。

「お前、野球できるのかよ?」
「残念ながら、本格的な野球経験はありませんが、キャッチボールくらい誰でも出来ますよ。
まあ、人に教えられるほど、上手くありませんけどね。
子供のころ、よく暇な時に壁にボールをぶつけて、遊んでましたからね。
お前が将来野球をやるんだったら、ボールに早く慣れた方がいいですよ。捕りやすいように優しく投げるんで、ぜひやりましょうよ、交。」
「ああ・・・・・そうだな。やってみるよ。」

(そう言えば、望が本格的に自分と遊んでくれるのは初めてだなぁ・・・・・)
今朝まで、つまらない人間だと思ってきた望・・・・・・しかし、今日の午前中の言動、昨日までとはまるで別人の様子を見て
交は望という人物に対して、不思議な興味を抱くようになっていた。
そして、その興味は、望と一緒に何かをしたいという願望に少しずつ変わっていた。

注文したメニューが運ばれてきた。和服を着た3人は本物の親子のように、仲睦まじく、談笑しながら、食事を楽しんだ。
111忘れ去られた人形 前編 あとがき :2008/06/22(日) 00:24:46 ID:Aot7PuRX
ちょっと、準備がたりなくて、
投下感覚が空いてしまって、申し訳ありませんでした。

望が見た夢を軸に話を進めようとしたんですが、
本編とつながらなくなり、意味がつかみにくい文章になってしまいました。
 
後編は今日の午後には投下できると思います。
112名無しさん@ピンキー:2008/06/22(日) 00:32:51 ID:oerNjuSw
GJ!
後編も期待してます!
113名無しさん@ピンキー:2008/06/22(日) 15:58:27 ID:RLqwFqdg
暗そうな話だったので読み飛ばそうと思っていたのに、
徐々に絶望先生に感情移入する自分が欝だw

夢を軸にしなくて正解だと思うよ。その方が感情移入しやすいし。
続き楽しみにしてます。
114名無しさん@ピンキー:2008/06/22(日) 18:39:44 ID:Dl71uJq1
続き待ってます・・・!
115名無しさん@ピンキー:2008/06/22(日) 19:25:39 ID:RMYTtJ1R
じわじわと引き込まれる作品ですね・・・
続き楽しみにしてる
116前584:2008/06/22(日) 20:06:26 ID:Pkyhjlzq
お待たせして申し訳ありません。
後編を投下したいと思います。

・本編の連載が交が来てから3年たってて、留年設定をあてはめれば
当初5歳児なら、もう小学校に入ってるはずですがなってるはずですが
その片を考えてるときりがないので、
ここでは来年、小学校にあがる。6歳ということにしています。

・イルカショーのシーンですが、本物見たことないんで、メチャクチャかいてます。

それでは構成も下手な駄文、失礼します。
117忘れ去られた人形 14:2008/06/22(日) 20:09:37 ID:Pkyhjlzq
そして、午後2時、野外プールでのイルカショーが始まった。
3人は早めに、移動し、最前列に陣どっていた。
司会のインストラクターの合図にあわせ、ハイジャンプを華麗に決める3匹のイルカ。
交はイルカたちの一挙一動に黄色い歓声をあげて、興奮に体を震わせていた。
(やはり、動物はいいですね・・・・・・・交の心に空いた穴を少しでも埋められればいいです。)
望は、交の心からよろこんでいる様子に、今日、水族館に連れて来たことの成果を深くかみしめ、満足していた。

「はーい、それでは、続いて会場のお友達にも、イルカくんたちに餌をあげて、もらいたいと思いまーす。
イルカくんに餌をあげたいお友達は手を大きく挙げて下さ――い。」
イルカショー恒例の観客参加イベントである。
インストラクターが会場の子供たちに呼びかけると、多くの子供たちが手を挙げて、返事をした。
望は交の左腕をつかんで、手を挙げさせた。

「な――――――――――――っっ」

「せっかくの機会です。ダメもとで手をあげてみましょうよ。」

「はあ―――――――いっ」
まといも交の右腕をつかんで、上に挙げ、交のかわりに甲高い声で返事をする。
アシスタントの数人の女性が上の席から、選んだ子供たちを連れ、階段を下りてくる。
選ばれる人数は10人である。
前列の方にも、アシスタントが来た。
ふと、こちらに目を向ける。

「はいっ・・・・・・・じゃあ、そこの着物を着た君。」

「ええ―――――――――――――――っっっっ」
アシスタントは交に近づく。望、交、まといと3人で着物を着て並んでいる姿は否応なしにプールサイドでは目立ってしまう。
アシスタントの注目を集めるには十分だった。
「じゃあ、お姉さんと一緒に来て下さい。」
アシスタントは交の手を取る。
「交、おめでとう!!・・・・がんばってきてください。」
「交君、しっかり写真取ってあげからね・・・・・・笑顔でイルカさんに餌をあげるのよ。」
まといと望は張本人の交以上に興奮して、交を送り出す。
交は想定外の出来事にテンパり、ぎこちない様子でアシスタントに手を引かれ、ついていく。
交は10人の一番端に並んで、中央のステージの上に登った。
118忘れ去られた人形 15:2008/06/22(日) 20:13:20 ID:Pkyhjlzq

子供たちはインストラクターの支持に従い、イルカがバックスピンジャンプを決めるたびに、
魚を食べやすい大きさに刻んだものを名前を呼んで、イルカに与え、イルカの頭を撫でる。
そして、ついに交の番がやってきた。

「はいっ・・・・最後は小石川から来てくれたマジルくんです。
シンク・・・・最後のバックスピン、1番大きく決めてね・・・・GO!!」
3匹のイルカのうち、交が担当することになった『シンク』と呼ばれるメスイルカはインストラクターの合図に合わせ、
華麗に大きなバックスピンを決める。
観客から大きな拍手が沸き起こる。
交は右手にもった餌を、近づいてきたシンクの口に伸ばす。

「シンク、よくできたな。ご褒美だぞ。」
シンクは交の手から餌を食べる。
カシャッ・・・・・・・
その瞬間を逃すことなく、まといが構えたカメラが捉えた。
「よしよし、いい子だ。シンク。」
そして、続いて、シンクの頭を恐るおそる撫でる交の姿もカメラはピンボケすることなく、きっちり捉える。
今にいたるまで、望の盗撮写真をあまた撮りためている、まといならではの撮影技術だった。
「はいっ、マジルくん、ありがとうございました――――。」
会場から、盛大な拍手が再び巻きあがる。

(シンク・・・・・・・・・・・・かわいかったな・・・・・・・・・)
交は席に帰還した後も、シンクに間近で触れた感触の余韻にどっぷりつかっていた。

(交・・・・・・・・よかったですね・・・・・・・・・・・今日の思い出は人生のベストアルバムに必ずのるでしょう。)
どんな人も人生において、最も輝いていた瞬間、最も幸せな瞬間というものは必ずある。
人生のよい思い出、美しい思い出のみを集めたベストアルバムが、
各人ごとに作られるのであれば、今日、撮った写真の数々は、必ずそれに乗るはずだ。
いや・・・・もちろん、今日だけで終わらせるつもりはない・・・・・交の人生はまだまだこれから、
これから、交の人生において、今日をはるかに上回る、幸せな日をつくらなければ。
交がもっと輝ける瞬間をこれから、数え切れないほどつくっていかなければ。

望は交の幸せそうな様子を見て、安心する反面、これだけでは決して終わらせないぞと決意を固めた。
119忘れ去られた人形 16:2008/06/22(日) 20:16:23 ID:Pkyhjlzq

イルカショーが終了した後、3人はしばらく、別れを惜しむように、館内の魚たちをもう1度見て回った後、
売店で学校で待ってる霧におみやげを買い、午後4時を過ぎたころ、帰宅することにした。
3人はそれぞれ、水族館の余韻をじっくりかみしめながら、電車に揺られていた。

しかし、本日多くの初体験をし、これまでの短い人生で最高ともいえる、興奮と歓喜を味わった交の脳には、
幸せな心境が大きくなればなるほど、同時に朝から1日中、感じていた、違和感と疑問が大きく渦巻くようになっていた。

電車は地元の駅に着き、3人は家までの帰路につく。
望が先頭、その後を交が歩き、殿をまといが務める。

「交。今日撮った写真は明日、現像できますよ。楽しみにして下さい。」
「ああ・・・・・・・・・・・・・・・」
段々と大きくなっていった交の脳裏の疑問は爆発しそうになっていた。
交は覚悟を決めて、切り出すことにした。

「おいっ・・・・・・・・・・・望、ここまできておいて、難だけど、
聞きたいことがある。」

交は足をとめ、望に鋭い視線を向ける。
120忘れ去られた人形 17:2008/06/22(日) 20:19:44 ID:Pkyhjlzq

望は交のはなつ、重苦しいオーラを感じ、足をとめ、振り返る。

「どうしました。交。」
「お前が朝、言ってた夢の話。昼聞いた時は、忘れたって言ったけど、あれ嘘だろ・・・・・・。」
「・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・」
望は交を見たまま、何も答えない。

「何か、まずい夢だったから、忘れたフリをしたんだろ・・・・・・・・・・・
今日のお前が、こんなに大人らしく、しっかりしてて、明るくて、積極的で、行動力があって、優しかったのは、その夢のせいなんだろ。
今まで、だらしなく、ネガティブで、キチンで、情けなくて、かっこ悪くてしょうがなかった、あのお前をまるで別人のようにした夢。
そんな夢をそんな簡単に忘れるわけないだろ。」

「ま・・・・・・・・・・・・・・・・交くんっ・・・・・・・・」
まといが交を静止しようとする。しかし、交は構わず続ける。
「なあ・・・・・・・・・今日のことは本当に感謝してるよ・・・・・・・・・・・でも、このままじゃ、気持ち悪くてしょうがない、
今日の朝、電車のなかで、お前は本当にむなしそうな、心の底から悲しそうな顔をしていた。お前のあんな顔は初めて見た。
どんな夢を見たか、教えろよ、望。何を聞いても、文句は言わないからさ・・・・・・・」
交は落ち着いた重みのある声と口調で、望を威圧する。
答えを聞くまで決して逃がさないという鋭い剣幕。

望は外見の幼さからはとても考えられないほど、鋭い感性をもちあわせ、人間として出来上がっている目の前の少年に対し、
夢を見た・・・・・だなんて、軽々しく言うべきじゃなかったと後悔した。
しかし、交が逃がしてくれそうにないのを心底、感じ取った望は、覚悟を決めた。

「逃がしてくれそうにありませんね。・・・・夢を見たなどと、軽々しく口にしてしまった私の落ち度です。
わかりました。嘘をついてしまって申し訳ありませんでした。本当のことを話しましょう。」

「ああ・・・・・・・・・・頼む。」
交は望の顔を目をそらさずに、直視する。
望も交の顔と真正面から対峙する。
121忘れ去られた人形 18:2008/06/22(日) 20:23:23 ID:Pkyhjlzq

「1人ぼっちの人形の夢です・・・・・・・・。」

「人形・・・・・・?」

「はい・・・・・・・・周りで子供たちが楽しそうに遊ぶ声がする中、暗い部屋の中で忘れさられ、たった1人で孤独に
部屋の壁にもたれかかる人形の夢です。

彼はもともと人間だったのですが、気がついた時には人形になってしまっていたのです。
自分も子供たちの中に加わりたいのですが、人形になってしまったため、かないません。
彼は忘れ去られた存在で、誰も彼に気づいてくれません。
自分の存在を外へ向けて、訴えたくても、声を出すことができません。
そうして、寂しい思いをしながら、人形はただただ、そこで誰かが自分の存在に気づき、
人間に戻してくれることを待つしかない・・・・
そんな、悲しい夢です。その夢をここ5日ほど、繰り返し見ていたのです。」

「・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・」
「・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・」

交とまといは望が話した内容のあまりのむなしさと悲しさに、言葉を失い、息をとめた。
122忘れ去られた人形 19:2008/06/22(日) 20:28:03 ID:Pkyhjlzq

「・・・・・・・・・・・・交・・・・・・・こんなことを言いたくなくて、ずっと隠してきたのですが
私は、その人形にお前の姿を重ねたのです。・・・・・・・・
縁兄さんとお前の母上が行方知らずになってから、
お前はずっと寂しい思いをしてきたはずです。たしかに小森さんを始め、うちのクラスの生徒や時田や倫など周りにお前のことを気にかけ
面倒を見てくれる優しい人がたくさんいました。
ですが、ついこの前まで一緒に暮らしていた、顔や声をはっきり覚えている父親と母親がいなくなった寂しさは、
どんなに代わりになる存在がいても、簡単にうめられるものではありません。
外から帰ってくれば当たり前のようにいた両親がいなくなってしまった。甘えたくても、甘えられる存在がいない。
その心の隙間はどうあってもうめることは難しいはずです。
それにお前は、ここにくる前に仲良く遊んでいた友達とも別れてきたのでしょう?
お前のまわりには、年上の人間ばかりで、気兼ねなく接することができる同じ世代の友人がまわりにいませんでした。
同い年の友人と遊ぶ経験はとても楽しい思い出になります。・・・ですが、お前はそれができなかった。
外から聞こえる子供たちの遊び声をただうらやましそうに聞いていることしか出来ない・・・・・・
寂しくて、悲しくて、どうしようもないのに自分の存在をうったえようにも、声が出せない・・・・
泣くこともできない、忘れ去られた孤独な人形のように。」

望はこらえきれない悲痛な思いに段々と顔を歪めていく。
123忘れ去られた人形 20:2008/06/22(日) 20:31:06 ID:Pkyhjlzq

「お前がそんな状況にあるのに、私はお前に目を向けてやることもせず、自分のことしか考えられず、
今の今までお前のために何もしてきませんでした。
あろうことか、両親と離ればなれになったばかりで、
慣れない環境で不安でしょうがないはずのお前に意地悪をし、本人であるか証明を求めたりもしました。
いつも世間を皮肉った、ふてくされたものの見方しか教えてこないで、生き物のことやスポーツのルールとか、夜空の星座とか
お前の興味をひきそうな、子供らしい健全な知識を1つたりとも教えてきませんでした。
私がまるでダメ人間なので、反面教師としてしか、人としてのありかたも教えられませんでした。
幼稚園に入れてやることすら考えませんでした。遊びにつれてってやることもしませんでした。話相手になってやることすらしませんでした。
お前が何かがんばっていても、ほめることすらしませんでした。お前のことを知ろうとする努力をまったくしませんでした。
何もかも、小森さんたちにまかせっきりで、身内であるはずの私はお前のために何もしようとしませんでした。
目の前で寂しい思いをしているまだ幼いお前をずっと見殺しにしていたのです。・・・・・・・・・・
今のこの時期は、後の人生の根幹となる重要な時期です。
この時期に不遇な扱いをうけ、心に傷を受けた子供は、その後もこの傷を引きずり続けます。
その後の人生を棒にふることになることだってあるんです。
そんなことすら気付いてやれずに、お前をないがしろにしてきたのです。
そんな悪魔のような自分に、こんな夢を見ることで、今になって、ようやく気付いたのです。」

一気にまくしたてる望の目からは、涙があふれていた。
124忘れ去られた人形 21:2008/06/22(日) 20:33:58 ID:Pkyhjlzq

「私は最低の人間です。お前の叔父である資格はありません。・・・・・・・・・・・・。
許してくれなんて言いません。許されることだと思ってもいません。
・・・・・・・・・・・ですが、言わせて下さい。・・・・・・・・
交!!・・・・・・・・今まで、お前に本当にひどいことをしてきました。すみませんでした!!!」

望は交の体を力いっぱい抱きしめ、泣きじゃくった。

「望・・・・・・・・・・・・そんなこと言うなよ、そんなに泣くなよ・・・・・・・っぐ・・・・・・ぐすっ
そんなこと言わないでくれよお―――――――――――――――。」
望のあまりに切ないまくしたてに、交も泣き出してしまった。

「お前はそんなに悪いやつじゃない・・・・・・・・・たしかに、だらしなくて、ふてくされてて、情けなくて、好きじゃなかったけど、
お前にだっていいところはいっぱいあった。皮肉だらけだったけど、いろんなこと教えてくれたし、
フロで体や頭を洗ってくれたじゃないか、はしかにかかったとき、命おじさんのとこに連れてってくれたじゃないか。
だるそうにしてたら、慰めてくれたじゃないか
Wii買ってくれたし、カブト虫も買ってくれた。3人しかいないゴ○ンジャー、見つけてきてくれただろ、
今日だって、俺が楽しめるようにいろんなことしてくれたじゃないか・・・・・・俺はホントにうれしかった・・・・・・・・・・
お前がいてくれるだけで俺は楽しかった。さびしくなんてなかった。お前は立派な俺の叔父さんだよ。」
交は望の肩に顔を埋めて、涙声でまくしたてる。

後ろで全てを聞いていたまといも、涙で顔をくしゃくしゃにしながら、望にすがりつく。
「そうですよ。交君の言うとおりです。先生、そんな、悲しいこと言わないで下さい。
先生は悪魔なんかじゃありません。こんなにも甥っ子のことを思っている心優しい叔父さんです。
今日の先生、ホントに優しかった。素敵でした。誰がどう見ても、交君の本当の父親にしか見えませんでした。
だから、自信もって下さい。先生・・・・・・・・・先生がそんなこと言ってると、交君も悲しくなっちゃうでしょ。」

「うぐぅぅうぅぅぅぅうぅぅ〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜、常月さん・・・・・・・交・・・・・・うぐっ・・・・・・・・・
ありがとう・・・・ございます。・・・・・・・・。」

3人はしばらく、互いに抱きしめあってその場ですすり泣いていた。

しばらくして、まといが切り出した。
「先生、そろそろ帰らないと霧ちゃんが寂しい思いをしますよ。」
「そう・・・・ですね。小森さんが夕飯の準備をして待ってくれています。急いで帰りましょう。」
「ぐすっ・・・・・・・・・・・そうだな、霧ねえちゃんにおみやげもあるし、早く帰ろう。」
125忘れ去られた人形 22:2008/06/22(日) 20:36:33 ID:Pkyhjlzq

3人は立ち上がって、帰路を急いだ。

帰宅した3人を霧は笑顔で迎えた。
「おかえり、・・・・・・・・・水族館楽しかった?」
「うんっ・・・・・・・・・・すんごい楽しかったよ、」

宿直室に帰るころには、交は霧を心配させまいと、笑顔を取戻していた。
「そうですよ、交はイルカショーで大勢の中から選ばれて、イルカに餌をやったんですよ。」
「へえ〜〜〜〜〜〜〜〜、よかったね、交君。」
「うんっ・・・・・・・・・・・かわいかったよ、イルカ。」
「私がしっかり写真におさめましたから、霧ちゃんにも、見せてあげますよ。」
「写真いっぱい、撮りましたからね。」
「あっ・・・・・・・・・そうそう、霧ねーちゃんにお土産・・・・・・」

交はイルカのぬいぐるみを霧に渡した。
「わあ〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜、カワイイ―――――、ありがとう交くん。」
「私からも、おみやげです。」望はタコのキーホルダー、
「私も買ってきましたよ。」まといはウミガメのストラップをそれぞれ霧に渡した。
「ありがとう、先生、まといちゃん・・・・・・・・・・・・・、大事にするよ。」

霧は夕食の仕度をしながら、交に尋ねた。
「交君、今日、先生、どうだった?」
交は霧の質問の意図をよく理解した上で、自信をもって答えた。
「すごく優しかったよ、いつもとは別人のように・・・・・・」

交は望がフロに入っている隙に、霧に今日の望の様子を事細かに話した。
もちろん、帰路での出来事のことは黙っていたが・・・・・・
「・・・・・・・・・・・・・よかったね、交君。・・・・・・・先生が優しくしてくれて。」
霧は交から聞いた望の優しい様子を思い浮かべ、心から嬉しそうな笑顔を浮かべた。


望、まとい、交は夕食のカレーを囲みながら、水族館の思い出を霧に聞かせていた。
その食卓風景はさながら、本物の家族のようだった。
126忘れ去られた人形 23:2008/06/22(日) 20:38:50 ID:Pkyhjlzq

夕食が終わった後、望は食事中に、ふと気づいた疑問点について、霧とまといに話した。
「そういえば・・・・・・・・・いつも、私が交と出掛けると、必ず、クラスのみなさんが『先生だけじゃ心配』と言って
雁首そろえて現れていましたが、今日は誰1人として表れませんでしたね。」

「みんな、何か用事があったんじゃない・・・・・・・・・。それに、先生はたしかに頼りないけど、
大人なんだから、もっと自信をもったほうがいいよ。」
「そうですよ、実際今日、先生は交君から、目を離すことなくしっかり見ていたじゃないですか。
水族館にたくさんの親子連れがいましたけど、先生は他の親御さん方のよい鏡でしたよ。
私後ろから見ていて、あれこそが理想的な保護者の姿だと思いましたもん。」
「はは・・・・・・・・なんだか照れくさいですね、そう言ってもらえて何よりです。」


霧は隠していたが・・・・・・実は今日、千里が宿直室を訪れていたのだ。
望と交の居場所を教えられ、水族館に行こうとした千里だったが、霧に止められたのだった。

「今日はせっかく、先生が自分から積極的に提案して交君を連れていったんだし、
先生と交君の間を縮めて、心を通わせる、大事な機会だから、そっとしといてあげようよ。
今朝の先生、今までに見たことないような優しそうな顔してたし、私の直感だけど、保護者としての自覚にあふれてた感じがした
先生だって大人なんだし、何より、まといちゃんも一緒にいるから、大丈夫だよ。
これも私の直感で悪いけど、今日の先生は安心して任せられる気がするの
・・・・・・・・私からのお願い、今日は交君を先生に任せてあげて。」

千里は霧の真剣な物言いに、しぶしぶ納得し、望が帰ってきたら、メールを送ることを条件に帰っていった。
そして実際、望が直感通りの大人らしい行動をとってくれたため、うれしさで霧の心はいっぱいだった。

―――――――――――――やっぱり、先生はやればできる、しっかりした大人なんだな――――――――――

約束通り、霧は望が立派な態度をとったことを知らせるメールを誇らしげに、千里に送った。
127忘れ去られた人形 24:2008/06/22(日) 20:47:44 ID:Pkyhjlzq

望は風呂から上がった交に、話を切り出した。

「交、約束通り、明日、私とキャッチボールをしましょう。」
「ああ・・・・・・・・ありがとう望、・・・・・・・・。」
交は、明日もまた、望と遊べることに、底知れない喜びを感じていた。

「それと、交。来月中に、お前を幼稚園に通わせようと思うんですが、」
「ええっ・・・・・・・・幼稚園!!」
交は望の急な切り出しに驚いた。

「帰り道に言った通りです。お前は同年代の子供と遊ぶ機会が必要です。来年から、小学校に入学するんです。
ハードランディングにならないためにも今のうちから同年代の子との触れあいに慣れておかなければいけません。」

「・・・・・・・・・・・・・・わかった・・・・・・・・・・・・俺も友達つくりたいしな・・・・・。」
交は期待に胸をふくらませ、まっすぐ、望を見返した。

「よかった・・・・・・・・・まあ、お前は6歳児とは思えないほど、ませてますし、根が強い子ですから、
行きたくないなんて、絶対に言わないだろうと思ってましたよ。
詳細はこれから、時田や倫や命兄さんたちと相談して決めます。
お前なら大丈夫ですよ、すぐに友達を作って仲良くなれますよ。」
「ああ・・・・・・・・・・・そうだな。俺は子供扱いされるの嫌だからな、
クラスで他の子が揉め事や喧嘩を起こしたら、俺が解決してやるさ!!」
「ははは・・・・・・・・これは頼もしいです。」

「望、―――――――――――――――――――、今日は、本当にありがとう、」
交は心からの感謝を込めて、望の顔を見上げた。
128忘れ去られた人形 25:2008/06/22(日) 20:49:12 ID:Pkyhjlzq

「いえっ――――――――――、今まで、お前のことを省みなかったことへの私の償いはまだまだ、今日から始まったばかりです。
今日より、もっと楽しいことがこれから待ってますよ、まだお前の人生は始まったばかりです。」

「いやっ・・・・・・・・・・・・お前がそこまで、自分を責める必要はないよ、1番、悪いのは俺の父ちゃんと母ちゃんなんだから
ていうか元々、俺が無理言って、お前のとこに居候させてもらってるんだからさ、
今までの生活だって十分幸せに感じなきゃいけないはずなんだよ。だから、そんなに自分を責めるなよ、望。」

「交、お前は本当に優しいですね。・・・・・・・・ですが、私は甘やかされるとどこまでもつけあがりますよ。
私は縁兄さんが帰宅するまで、お前の保護者でいることに決めたんです。
お前がこの大事な時期を人並みに楽しく、寂しい思いをせず、過ごせるように全力を尽くしますよ。」

「望・・・・・・・・・ありがとう・・・・・そして、これからもよろしくな。」
交が右手を差し出してきた。
「ええ・・・・・・こちらこそ」
望も右手を出し、交の手をがっちりと握った。
しばらく、2人は互いの手を固く握りあっていた。

「でも、望、俺にばっかり、気を回してないで、本業をおろそかにするなよ、
お前はあくまで教師で、2のヘの兄ちゃん、姉ちゃんたちの担任なことを忘れるなよ・・・・・・。
あのクラス、問題だらけだからな、お前ががんばっていかないと、解決できないぞ。」
交は釘を刺すように言う。

(な――――――――――――――――――――ッッ)
129忘れ去られた人形 26:2008/06/22(日) 20:54:23 ID:Pkyhjlzq

望は自分が見落としそうになっていた点を的確に言い当てた交の洞察力の素晴らしさに、心底、驚かされた。
自分が担当する2年へ組の生徒

今、まさに自分と同じ空間にいる・・・・・外にでるのが恐ろしくて仕方がないひきこもりの少女、
多重債務による膨大な借金に苦悩し、日夜、生計をたてるのに必死な人妻少女、
入国管理局からつけねらわれながら、ギリギリのラインで暮らす難民少女、
心の中に巣食う、猛烈で、暴力的なまでの加害妄想に悩まされる少女、
幼いころのトラウマに悩まされ、声を出すのが恐くて仕方ない少女
本当は仲間思いの優しいいい子なのに、何事にも完璧を求めてしまうあまり、
周りから避けられ、あげく暴走してしまう少女

自分の担当する生徒が心に傷を負って苦しんでいるのに、
今まで、心の弱さから、その傷を認められず、救いの手を差し伸べることをしなかった自分
そんな、自分がこの子をこれから守っていくなんて、とても言える立場ではなかった。

「こ・・・・・・・・・・・・これはごもっともな意見です。お前の言う通りです。『目の前で苦しんでいる子供を助けようとしない』
というのは、何もお前に限ったことじゃ、ありませんでした。
うちのクラスの生徒たちも苦しんでる、私の大事な『身内』です。・・・・・・・・・・
今まで、ご迷惑をおかけした償いをこめて、全力で助け出してみせます。
・・・・・・・素晴らしい指摘、恩に着ます。」

「ああ、・・・・・でも、何だかんだ言って、あの兄ちゃんたちや姉ちゃんたちもお前のことが好きなんだよ・・・・・・・・
お前がいろいろ考えて、動いてくれれば、ちゃんとがんばりを認めてくれるよ。」
「はは・・・・・そう言ってもらえると嬉しいです。交・・・・・・・・」
「じゃあ、望、疲れたし、俺はもう寝るよ。明日キャッチボール、楽しみにしてるから。」
「はいっ、おやすみなさい、交。」

ふとんを出して、寝転がった交は思い出したかのように望に向き直った。
「そうだ・・・・・・・・・望、また、あの夢を見たら、今度はその人形は2のへのクラスの誰かだと、思えよ。
俺はもう大丈夫だからさ・・・・・・・・・・。」
「はいっ・・・・・・・・・・・そうします。交。」
やがて、交は今日という日に経験した抱えきれないほどの興奮を思い返しながら、
安らかな眠りについた。

そして、眠りにつくまでの間、交の安らかな寝顔を見ながら、
望は2のへの生徒を救うため、明日からの動向について精一杯思案していた。
130忘れ去られた人形 epilogue:2008/06/22(日) 20:56:45 ID:Pkyhjlzq

その夜、望はまたあの人形がでてくる夢を見ていた・・・・・・・
しかし、それはもう、悲しいものではなくなっていた。
部屋にやってきた魔術師によって、ネジをまかれ、
言葉を話し、動けるようになった人形が、子供たちの輪の中に入り、遊ぶというものだった。
自分の思いをはっきり伝え、自分の存在を示すことができるよろこび。体を自由に動かせるよろこび。
心を通わせられる仲間がそこにいるよろこび。
彼は心の底から幸せだった。
気がついたら、彼はもう人間に戻っていた。

人間は1人では生きていけない・・・・・・・自分以外の誰かと関わらなければ生きていけない
しかし、自分以外の誰かと関わることは痛みをともなう。
毎日のように傷つかなければならない時もあるだろう、
苦しくてどうしようもない時もあるだろう
でも、1人、忘れさられ、孤独に打ち震える人形を思えば、その苦しさをも、
他人と関われるよろこびに変えることができるのではないか。
もちろん、人間だけではない。全ての生物が他者との摩擦に苦しみながらも、それを共生の実感に変えていっている。
自分以外の誰かがそこにいてくれること、自分の存在に気づいてくれる人がいること
それはこれ以上ない、幸せであるはずだ
望は交の未来、そして自分が救うと決めた2のへの生徒たちの未来を人間に戻ることができた人形に見出した

夢はそこで醒めた。・・・・・・・望はそれっきり、もう不思議な人形の夢をみることはなくなっていた。
なぜ、自分がこんな不思議な夢を見てきたのか、わからない・・・・・・・・・・・・
神さまが見せてくれた・・・・・といってしまえば、それまでだろう。
世界には、幼くして心に傷を負った子供がたくさんいる。
彼らがいる限り、また、自分と同じように悲しい夢を見続ける人がいるはずだ
近くにいる誰かが、彼らを救ってやらなければいけない。
この時期をどう過ごすかが、後の人生をつくっていくのだから。


―――――――――――――――――――――この世界に生を受けた全ての子供たちに幸あれ

望は心の底から深い祈りを捧げた。


END
131忘れ去られた人形 epilogue:2008/06/22(日) 21:13:48 ID:Pkyhjlzq
また、投下の感覚がダラダラと開いてしまい、申し訳ありません。
メモ帳の下書きを貼り付け、
投下する直前になって、改行などについて悩んでしまうんです。

水族館ではお金払って、イルカに触らせてもらうサービスがあるそうですが
イルカショーに観客が参加させてもらえる館ってあるんでしょうか?
まあ、あったとしても、予約制になってて、
その場で子供を選ぶなんてことはしないでしょう・・・・・・・・
デタラメ書いてすいません。

前後の辻褄があってないところがかなりあって、
構成がホントに粗末で、すみません。
棒メイカーの作品の世界観が大好きなんで、
夢をきっかけとした話にしたかったんですが
やっぱり、全然上手くいきませんでした。
読んで下さった方、スルー下さった方、本当にありがとうございました。
132名無しさん@ピンキー:2008/06/22(日) 22:28:20 ID:rrsfNq+s
GJ!
いい話だ、すげえ
危うく声出して泣くとこだった
133名無しさん@ピンキー:2008/06/22(日) 22:57:26 ID:mguP1Bdp
先生が聖人みたい
134名無しさん@ピンキー:2008/06/22(日) 23:57:23 ID:lf3hyLrN
たまにはこんな先生もいいな。ほっこりできた
135名無しさん@ピンキー:2008/06/23(月) 00:21:51 ID:vMitfWKv
今来てエピローグだけ先に読んでしまって申し訳ないけれど
そのエピローグにとても共感出来ました
本編ゆっくり読んで来ます
136名無しさん@ピンキー:2008/06/23(月) 01:39:53 ID:Y5y8p7u0
こういうのも良いな。GJ
望、交、まといの組み合わせも新鮮で良かった
霧とまといの関係も個人的に良いなと思ったよ
137名無しさん@ピンキー:2008/06/23(月) 20:32:45 ID:XVUMB6I3
GJ!
もうまといが先生の妻にしか見えないよ!
138名無しさん@ピンキー:2008/06/23(月) 23:01:48 ID:6krF7bVR
霧ちゃんいい子だなあ…GJ!
139名無しさん@ピンキー:2008/06/24(火) 00:32:27 ID:msCeGDJB
ストーリーとして整合性があれば、細かい所のつじつまなんてあってないようなものだ。
面白かったよ、GJ。
140名無しさん@ピンキー:2008/06/24(火) 00:49:15 ID:MhVEP61i
えろがたりない
141名無しさん@ピンキー:2008/06/24(火) 16:12:37 ID:uaYAf3r5
文化的すぎてエロ分ではキャラスレに負けてるかもなw
142名無しさん@ピンキー:2008/06/24(火) 16:37:26 ID:pjYdlf/m
加賀スレには圧倒的に負けてる>エロ分
143名無しさん@ピンキー:2008/06/24(火) 22:42:08 ID:bgfC/37D
今さらですが、
前半途中で出てくる、富竹ネタに吹いたwww
望交をメインにできるなんて、すごい・・・・・・・
本当に感動しました。
交が登場した時って原作でも結構曖昧なんで、
もともと交がどういう生活をしていたか、とかかなり謎が多いですよね・・

某メーカーって・・・・・
例の『人生』とかを創ったあのゲームメーカーですよね?
やりたかったことがわかりました。・・・・・・
144名無しさん@ピンキー:2008/06/24(火) 23:35:39 ID:azOOJrp1
みんな思い出せ!ここはエロパロースレだぜ?
145名無しさん@ピンキー:2008/06/24(火) 23:55:33 ID:1mN3qAPY
>>144
承知してるが、たまには感動話も好いではないか
146名無しさん@ピンキー:2008/06/24(火) 23:59:06 ID:h9bL4hEP
やっぱしエロが無いと駄目ですか?
147名無しさん@ピンキー:2008/06/25(水) 00:01:57 ID:Lg1KER+p
エロとパロがきっちり半々でないと埋められます
148名無しさん@ピンキー:2008/06/25(水) 01:20:53 ID:tfSppFte
        ,、:'` ̄ ̄ ̄ -,、
   , -、)ヽ/::/:/::l:::l::i::i:ヽ:\
  /ァ .:::::/:::/:::::|l::||::||:l`l:|l:::l::::l   作品をスレに投下しないROM専には
  /ィ :::::::|::::::::::::ト|l、|:l l! l:lリ|:l::::|
   レjr(9|:::l::::::l|,,|lニ`ュ! ノチキ::ノ
     rヽ|::::::|`rui`   ,fi゙"|::|
     | `i|::::::| !、:j   (!:j |::|
     ヽ_l|::::::|      > |::|       パロ作品を読む資格がない
.       |:::::|  r==ァ  /::|
.        |::::|、 ヽ_/ ,イ:::|
        /|:::| ` 、 ,/ l:::|
     / \|:::| / \  l::|
149名無しさん@ピンキー:2008/06/26(木) 20:48:09 ID:ocNXCR+1
まあ・・・・・純愛あってのエロだし・・・・
強姦より和姦の方が圧倒的に萌え萌えだし・・・・・

というか、先生を愛してやまないので、
やっぱり先生は教師に手をだす犯罪者でなく
優しい先生であって欲しい・・・・・・
150名無しさん@ピンキー:2008/06/26(木) 21:00:02 ID:7k7ebZAB
>>149
おおい
>教師に手をだす犯罪者 ってなによ(笑
151名無しさん@ピンキー:2008/06/26(木) 21:10:33 ID:3B2dz31r
・・・・
↑これが多くてウザイ
152名無しさん@ピンキー:2008/06/26(木) 21:28:36 ID:nO8fxV9y
>教師に手を出す犯罪者
智恵先生による逆レイプですね。分かります。
153小ネタ:2008/06/26(木) 21:51:43 ID:rTFR4163
一片の淀み無く…
己が道を…貫く…

簡単な様で…
何と…難しい事…よ

木津千里…
お前は これから…
何もかもルーズな…DQNだらけになっていく
今の世で…どこまで
きっちりと生き…
「悪・即・埋」…を
貫ける……か……な……………



――――無 論 
      死 ぬ ま で 。
154名無しさん@ピンキー:2008/06/27(金) 10:33:47 ID:P7tShcPN
何故に剣心
155前スレ584:2008/06/29(日) 05:13:29 ID:+tVu6nHQ
ま   た    お   ま   え    か

はいっ・・・・・また僕です。
エロが足りないということだったんで
前スレの、{望と奈美}大好きな人の続編、投下します。

・先生と奈美がラブラブカップルなのが前提です。
・キャラ崩壊してます。
・エロありです。
それでは駄文失礼します。苦手な方はスルーお願いします。

156名無しさん@ピンキー:2008/06/29(日) 05:24:08 ID:90IOrbtz
支援?
157I want to there to be her near 01:2008/06/29(日) 05:29:11 ID:+tVu6nHQ

東京という得体の知れない大きな都市
無数の人々がそれぞれの思いを抱えて、
互いに利害をぶつけあいながら、共に生きようとあがく
そんな喧騒にあふれた、殺伐とした環境をものともせずに生きる人々に
応援のスポットライトをあてるように月が美しく輝く夜、
都内の一角にあるビジネスホテルの1室、
東京に生きる無数の人の群れの中で出会い、結ばれた2人

糸色望と日塔奈美―――――――――――――――

生徒と教師の仲にありながら、互いのことを愛してやまない熱烈な恋人同士である青年と少女は
少ない時間をやりくりして、つくった機会を満喫しようとしていた。
ただでさえ、教師という職にあるというのに加え、
住居となっている高校の宿直室で、まだ幼い、甥っ子の交とクラスの生徒の1人であり、
かつて自分に恋心を寄せていた少女、小森霧と共同生活を送る望は
この2人に気遣って、そう簡単に宿直室を開けることができず、
奈美と一夜を過ごす機会は必然的に少なくなっていた。

そして本日、久しぶりに得た2人きりのかけがえのない貴重な夜の時間、
シャワーを浴び、食堂で食事を済ませ、バラエティー番組を見て、食後の団欒を楽しんだ2人は
今まさに情事に入ろうとしていたのだった。

奈美の純潔はすでに望の手によって奪われていた。
それ以降、奈美のことを泣きたくなるくらい、大事に抱こうとする望と
少ない機会を利用して様々な体位やプレイで望の存在を全力で感じようとする奈美の間で葛藤があったものの、
奈美の強い思いに、望が折れて、奈美が望む体位やプレイを積極的に行い、楽しもうとするようになった。
ただし、性感染症を防ぐ努力だけは絶対に怠らなかったが。
2人の絆は行為を重ねていくたびに、強く、深くなっていった。

158I want to there to be her near 02:2008/06/29(日) 05:31:57 ID:+tVu6nHQ

「先生、今日はこれでお願いします。」
奈美は顔を赤く染めながら、身につけていたブラウスとハーフパンツを脱いだ。

(なっ―――――――――――――――――、なんと、・・・・・)
望はその下から現れた服装に一瞬、言葉を失った。

「た・・・・・・体操着ですか・・・・」
「はいっ・・・・・・・・・・・・・・服装から入ってみるのもいいかなと思って。」
真っ白な半袖のTシャツに、ムチっとした黒のブルマ、高校指定の体操着である。

「このためだけに用意してきてくれたんですか。」
「はいっ」

望は奈美の健気さに心をときめかせた。
(―――――――――――なんて、健気な子なんでしょう・・・・・・・)
無言のまま、奈美を抱き寄せ、愛しげに髪を優しく撫でる。

しかし、望は奈美の頑張りを認めるとともに、その発想にひっかかりを感じた。
髪を撫でるのを中断し、軽く奈美の頭を小突いた。
「痛っ・・・・・・・・・な・・・何するんですか!!」
奈美が抗議の声をあげる。

「奈美さん・・・・・・・・あなたが恥ずかしさに耐えて、体操着を着てきてくれた頑張りは嬉しくて仕方ありません。
ですが・・・・・、私が体操着で興奮する変態に見えましたか?」
「―――――――――――――――――――っっっっっっ」

奈美は痛いところをつかれたという表情で顔をしかめる。
「そ・・・・・・・・・それは・・・・・・・・・・、」
奈美は顔を再び、真っ赤に染めると、うつむいた。

その様子を見ると、望は目を細めた。
159I want to there to be her near 03:2008/06/29(日) 05:34:03 ID:+tVu6nHQ

「な―――――――――――――――――――んて、冗談ですよ・・・・・・・・・!!」
明るい声で望は言い放つ。

「えっ・・・・・・・・・・・」
キョトンとする奈美。
「先生、実は変態なんです。・・・・・・体操着とか、スク水とか、大好きなんですよ!!」

「は・・・・・はああああああああああああああああああああああああああああああああ!?」
奈美は怪訝そうな顔で大声をあげる。
奈美の予想通りの反応に安心する望。

「まあ・・・・・・・それは言いすぎですが、男として生まれたからには『そういうもの』に興奮してしまうのは仕方ないですよ。
まあ、全員がそうだとは言いませんが・・・・・・・・
でも、まさか自分から、女の子にそんな格好をしてくれとは言えませんから、女の子の方からそのことを察してくれ、何も言わなくても
着てきてくれるとものすごく助かるんです。」
奈美の顔は明るさを取戻していく。
「奈美さん――――――――――――、あなたの健気さには本当に毎回驚かされます。本当にありがとうございます。
さあ、今回も私にいろんなあなたを見せて下さい。」
「・・・・・・・もう―――――――――――、バカ――――――――――――」
奈美は安心しきった顔で、望の胸に顔を埋める。

「んん・・・・・ちゅ・・・・・は――――――――――――、んむっ、」
2人は舌を濃厚に絡める。
今まで、行為を始める時は例外なく、キスから入ってきた。
今回もその定足は崩れない。
いつもどおり、2人が唇を離すとその間から糸が引いていく。
大抵、その後、どちらが先に行動を開始するかで、その日の主導権が決まっていたが
今回は奈美だった。
ベッドから降りると、望の袴を丁寧に脱がしていく。
やがて、屹立した絶棒が姿を現すと、奈美はそれを握りしめる。
口や手による愛撫が始まると予想していた望だったが、その予想は大きく外れた。

奈美はいつかの時と同じように、望の膝に乗り上げると、なんとあろうことか
自らが穿いているブルマに絶棒を擦り付け始めたのだ。

「なっ――――――――――――――――――――っ」
望は驚愕に顔をひきつらせる。
160I want to there to be her near 04:2008/06/29(日) 05:38:03 ID:+tVu6nHQ

擦りつけは段々と激しさを増していく。
それと同時に奈美は色っぽく上ずった声で喘ぐ。

「はあ、はぁ・・・・・・・・・・はぁ・・・・・・・・先生、どう・・・気持ちいいでしょう。
私のブルマで擦られて・・・・・・。」
奈美は顔を汗で濡らしながら、目を細め、色っぽい顔で望に問いかける。

「――――――――――――――――――――ッッッッッ」
望はその卑猥さと絶棒に加えられる圧倒的な快感に絶句し、背筋を反らし、顔を歪めた。
「そ・・・・・・・・・そんな、エロ過ぎます。奈美――――――――――、」
望は思わず叫ぶ。
「はぁ・・・・はあ・・・・・あはは・・・・エロ過ぎるはないでしょ、先生。」

擦りつけが激しくなると共に亀頭から湧き上がるじゅぶ、じゅぶという卑猥な音のボリュームは大きくなっていく。
奈美の手はブルマに亀頭を擦り続けるだけでなく、上下にしごく動きも加えてくる。
「はぁ・・・・はぁ・・・・・・はあ、はあ、」
「んんっ・・・・・はぁ・・・・はぁぁん・・・・・・」
絶棒は奈美の手の中で痙攣し、発射が近いことを知らせる・・・・・・
そして、

「っっっっくぅ―――――――――――――――――――――――ッッッッッッッ!!!!!」
「ひゃうんんん――――――――――――――ッッッッッッッ!!」
絶棒は望の欲望の証、熱い白濁液を遠慮なく放出し、奈美のブルマを汚した。

「はぁ・・・・・はぁ・・・あはは・・・・・・・ベトベトだ・・・・・・・・」
奈美は無邪気な笑顔で、ブルマを汚すどろどろした液体を指にとり、その独特の匂いをかぐ。

「ッッッッッッ・・・・・・・・すごい・・・・・きつい匂い、これが先生・・・の」
奈美はこれまで何度も望と行為に及んできたが、精液の匂いをかぐのはこれが始めてだった。
本当は口で味を確かめたかったが、感染症を心配する望がそれを許してくれないため、匂いをかぐだけにとどめた。
161I want to there to be her near 05:2008/06/29(日) 05:39:50 ID:+tVu6nHQ

「し・・・・・死んだらどーする!!!!!」
望が大声で叫ぶ。

その声を聞いて、奈美は疑問符を頭に抱える。
「死んだらって・・・・・・命には問題ないでしょ?」

「いいえっ・・・・・・・あまりのエロさに心臓と股間が機能停止するかと思いましたよ!!
奈美さんっ・・・・・・・・なんてことしてくれるんですか、あなたがあんな卑猥な行動するなんて・・・・・・・・・」

「えへへ・・・・・・・・でも、気持ちよかったんでしょ?」
奈美はまた色っぽい顔をして、望に顔を近づける。

「・・・はい・・・・あまりの気持ちよさに頭がおかしくなるところでした。」
「よかった。がんばった甲斐があったよ・・・・・・・・・」

奈美は心から嬉しそうな顔を浮かべた。その笑顔の無邪気さとその直前の大人の女の顔とのギャップ。
望はそのギャップの激しさにまた、衝撃を受け、顔を照れ隠しにうつむかせた。
「ほんっと、あなたにはお手あげですよ、どこまで私を骨抜きにする気ですか、」
「えへへへへ・・・・・・だって先生、カワイイんだもん。」
「――――――――――っっ・・・・あなたの方が私なんかの何万倍もカワイイですよ・・・・・・」

望は微笑む彼女を抱き寄せ、唇を奪った。
162I want to there to be her near 06:2008/06/29(日) 05:42:35 ID:+tVu6nHQ

「さあ、私の汚物で汚くなったブルマを拭いて差し上げます。後ろを向いて下さい。」
望はティッシュを取り出し、奈美を四つん這いにさせた。

そして、自らの精液を丁寧に拭くと、ブルマ越しに秘部におもむろに触れてきた。
「やんっ・・・・・・・・・」
「さあ・・・私からもお返しです。」
望はしばらく、ブルマ越しに秘所を摩って、圧迫していたが、やがて、下着に直接触れてきた。
「もうこんなに濡れてますよ、」
「あんっ・・・・・・はぁ・・・・んん・・・・・」
右手は下着越しに秘裂を撫で回し、左手では小ぶりだが、肉感的な尻たぶを揉みしだく。
「毎回、思いますが、あなたのお尻って本当、食べてしまいそうになるくらいカワイイですね・・・・・」
「もう・・・・・・変態・・・・・・・・・・」

望は愛撫を中断し、奈美に下着とブルマを脱がせると、自らも全裸になった。、
奈美を再び四つん這いにし、腰を高く上げさせ、足を開かせると、その下に体を潜り込ませた。
そして、目の前にある奈美の秘裂を口で愛撫し始めた。
「ひゃん―――――、ああん、ひぁ・・・・・・・んんっ・・・・」
「この体勢でするのは初めてですよね、」
望は膝を曲げ、奈美の口元に自分の股間を近づけて言う。
奈美は快感に震えながら、望がこの体勢をとった意味を理解し、
先ほどの放出から、すっかり元気を取戻し、目の前で大きく屹立している絶棒を口に含んだ。
「んんっ―――――――――――――――――ちゅっ、んんん、」

「奈美さん――――――、きつくありませんか、」
望と奈美の身長差はそれなりにある、・・・・望は腰を曲げ、なるべく奈美が楽になるようにする、
「はいっ・・・・私は大丈夫ですが、先生の方はきつくありませんか、」
「大丈夫ですよ、ちょっと腰を曲げるだけで済みますからね。」
「んちゅっ・・・・・・・・んんんん・・・・・・・」
「ひゃん・・・・・・ああ・・・・んちゅっ・・・・・はぁ――――――――――むっっ」

奈美は望から与えられる快感に負け、一旦口を離してしまうが、必死に意識を保って、負けずとまた絶棒を咥える。
その健気さがまた、望の興奮を高める。
163I want to there to be her near 07:2008/06/29(日) 05:44:56 ID:+tVu6nHQ

自分の口の中で絶棒が固さと大きさを増していくのを感じ、奈美は恍惚となる。
「はぁ―――、んんっ・・・・・・奈美さん・・・・・・そろそろ出ます。口を離して下さい。」
望の声を聞き、奈美は言われたとおり、口を離す、
しかし、いつもなら中断しているはずの両手での手淫はそのまま、続けた。

(な・・・・・・奈美さん・・・・・・・・・・・・・)
やがて、望の絶棒は絶頂を向かえ、先端から大量の精液を噴出する。
奈美はその精液が出る瞬間を捉え、顔を先端に近づけた。
「あふんッッッッ」

奈美のあどけない顔を大量の精液が汚す。
「な・・・・・・・・・・・・・・何をしてるんですか!!!」
望は起き上がって、奈美を引き寄せた。

「はぁ・・・はあ、先生のを顔に思いっきり浴びてみたかったんです。」
奈美は顔を白濁液に汚しながら、目を細め、恍惚とした笑顔を浮かべる。
当然のようにその笑顔はとてつもない背徳感を望に与える。
「バカなこと言うんじゃありません。汚いでしょ・・・・・・・!!!」
望はティッシュを取り出して、奈美の顔に飛び散ったスペルマを拭きとっていく。

「えへへ・・・・・こんなふうに先生に顔を拭いてもらいたかったんだ。」
「まったく、あなたは・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・」
望は凄まじい背徳感を受けながらも、奈美に泣きたくなるほどの愛おしさを感じていた。
そして顔を一適の拭き残しもなく拭き終わると、
奈美をこれでもかとばかりに、力強く抱きしめた。

「先生・・・・・・・・・・・・・・、」

「奈美――――――――――――――――、あなたって娘は・・・・・・・・・・・
どこまで私を夢中にさせるんです。
本当にカワイくて、胸が苦しくて、苦しくて、もう破裂しそうです。」
望は目を閉じて、切なそうに言葉を発する。

奈美は頬を染めて、望の告白を聞く。
「今の私は貴方しか見えません。愛してますよ、奈美・・・・・・離しませんよ、絶対に、」
「先生―――――――――――――、私も胸が苦しいよ。先生の1番に慣れて、本当に嬉しい。」
奈美も力の限り、望を抱き返す。

「さあ―――――――、精一杯、感じあいましょう!!」
「はいっ、先生!!」
164I want to there to be her near 08:2008/06/29(日) 05:47:07 ID:+tVu6nHQ

望はゴムを装着し、ベッドの淵に腰かけ、奈美を後ろから抱きしめ、膝の上に座らせる。
そして、体操着の上から豊かな胸を揉みし抱いた。

「やっ―――――――――、ひゃうん、ああん―――――――――、」
体操着のポリエステルの柔らかい感触が手に馴染み、直に乳房に触れるよりも心地よく感じられる。
「やっぱり、巨乳ですね、あなたは、」
「そう言う、恥ずかしい言い方はしないで下さい。」
「はは・・・・・・・・すいません、1度言って見たかったんです。」

「んんっ――――――――――、んちゅっ、は――――――むっっっ」
胸を愛撫しながら、顔を横に向かせ、唇を合わせ、舌を絡めあう。
やがて、望の右手は秘裂を愛撫し始める。
唇、胸、秘裂の3ヵ所から与えられる快感に奈美は震える。
さらに尻の下に当っている絶棒が最大限に固く、長くなり、その存在を誇示しているのも奈美は強く感じとった。

「ああ、奈美―――――――――、もう我慢の限界です。」
望は奈美の腰を掴んで、秘裂に絶棒の先端をあてがう。
「いきますよ、」
「あ・・・・・んんんっっっ、」

絶棒は愛液を絡め、膣内をすんなりと進み、最奥に達した。
「大丈夫ですか、・・・・・・痛くありませんか、奈美・・・・・・・・」
「うん・・・・・・・・・・気持ちいいよ、先生」
「この体位でするの初めてでしたよね?」


「そう・・・・・・だね、先生、動きにくいでしょ?私が動くね。」

奈美はそう言うと、腰をゆっくり動かし始めた。
165I want to there to be her near 09:2008/06/29(日) 05:49:05 ID:+tVu6nHQ

「あ――――――、はう、っく――――――――、」
「んんんんん――――ッッッッッ、あん、はあん、」

ぱん、ぱんと奈美の尻肉が望の股間にぶつかる音が部屋に響きわたる。
至近距離で上下に躍動する奈美の腰に望は言いようのない興奮を覚える。

「っっっっ―――――――――――、奈美、」
このまま、果てたい感触にもかられたが、
自分の全てを搾り取られそうな危機感に、望は自分も奈美の腰に手を添え、突き返す。
後背位をとる時にいつも見られたこのぶつかりあいが今回も繰り広げられる。

「やんっ―――――――、はぁう、あん、ああん――――――、」
「っっっっっっ―――――――――――――――、」

望は左手を肩にかけ、奈美の背中にキスを落とす。そして、唇を這わせたまま、次第に背中を駆け上っていき、
やがて、うなじに吸い付く。
「あふっ、んんんんっ」
そして、胸への愛撫も再開する。

「ああっ、く―――――――んんん、先生、」
「奈美―――、あなたの体は素晴らしいです!!」
望は奈美の胸を愛撫したまま、奈美もろとも、後ろへ倒れこんだ、

少し、窮屈になりながらも、望は絶棒を奈美の最奥に突き上げる。
「ふ――――――――、ああんっ、ひゃうんっ・・・・・ああんっ・・・・・・」
「ック――――――――、スパートいきますよ、」
望は腰の動きをここぞとばかりに激しくする。

じゅぶ、じゅぶ、じゅぶ、じゅぶ・・・・・・
卑猥な水音も最高潮に高まっていく。

「ああ、奈美、・・・・奈美・・・・・・大好きです、愛してます!!」

「先生、―――――――――――――、私もですっっっ!!!」


2人は同時に絶頂を迎えた。
166I want to there to be her near final:2008/06/29(日) 05:53:34 ID:+tVu6nHQ

「奈美――――――――、結婚しましょう、
あなたが大学を出て、職に就いて、収入を得るようになってからで結構です。
あなたを一生かけてお守りします。」

「先生―――――――、嬉しいです。まだまだ、先ですけど、幸せな家庭を築きましょう。」
奈美は目に涙をためながら、望の胸に顔を埋める。

「子供は何人がいいですか?」
「そうですね、2人は欲しいな、」
「わかりました。・・・・・・家族4人を養っていけるようにこれからしっかり貯金していきますよ、」
「はいっ・・・・・・・私もいいお母さんになれるように今からいろいろ勉強していきます。」
2人はこれから待っているだろう素晴らしい人生に思いを馳せる。

「しかし、やっぱり、体操着はいいですね、触り心地とか本当にもう最高ですよ、」

「―――――――――ッッッッッ、先生、わざと・・・・・だな、そうやって雰囲気をぶち壊すようなこと言うの、」
「はははは、やっぱり、なんか、こっ恥ずかしいじゃないですか、こういう雰囲気・・・・・・互いに馬鹿言って笑いあってたほうが
楽しいじゃないですか、」
「まあ・・・・・確かにそうですけど、でも、結婚の約束した後に体操着の話ってないんじゃないですか、」
「っぷ・・・・ははっ・・・その通りですね、すいません。
でも、ブルマに私のを擦りつけ始めた時はホントに心臓がとまるかと思いましたよ、
まさか、あなたがあんなことするなんて、本当に驚かされました。」
「えへへ・・・・・私も今、思い返してみれば何考えてたんだろうと思う。あんなんじゃ、ただの変態じゃん。」
「そんなことないですよ、まだ現役高校生なんですから、ああいうプレイも悪くありません。
最初も言いましたけど、女性の方から動いてくれると助かるんです。
よく頑張りましたよ、奈美・・・・・・・、」
望は奈美の頭を優しく撫でる。

「えへへへ・・・・・じゃあ、先生、次はスク水でどうですか、」

「あはは、いいですね、
――――――――――――――って、このまま行くとホントにただのフェチ親父になりそうですから、
遠慮しておきます。」

「はははははっ――、あはははははははは――――――――――、」
「ぷっ――――、ふはははははははははははは―――、」
奈美のおかしそうな笑いにつられ、望も笑い出す。

2人の幸せそうな笑い声が室内にこだまする。

――――――――――――いてほしい人がそばにいてくれれば、楽しいことはいつまでも続いてくれる

望は目の前で幸せそうに笑う愛しい少女を見つめて、青春時代に聞いたことのある、そんな台詞を思い出していた。


―――――――願わくば、彼女と共に、いつまでも、この輝かしい世界に。―――――――――――――――――
望は心の底から、彼女との幸せがこのまま、続くことを祈った。


End
167I want to there to be her near あとがき:2008/06/29(日) 06:06:41 ID:+tVu6nHQ

ま―――た、勝手な妄想を描いて自分をさらしてしまいました。
奈美大好きです。
奈美がいないと生きていけません。
あと先生への感情移入がとまりません。
感情移入し過ぎて毎日つらいくらいです。
読んで下さった方、スルー下さった方、毎度本当にありがとうございます。

最後の「いてほしい人が〜〜〜」のくだりは
今は知る人ぞ知る大人気メーカーになっている会社が
昔出した、某同人ゲームのファンディスクに出てくるフレーズです。
わかった人はすごい。

>>143、すごいその通りです。
真昼さんのmadしかり、鍵しかり、
やっぱり音学が一体となったストーリーは
破壊力抜群ですよね!!
168名無しさん@ピンキー:2008/06/29(日) 10:27:28 ID:vOOwfjA/
先生と奈美が幸せそうなのがいいなGJ!
169名無しさん@ピンキー:2008/06/29(日) 10:30:34 ID:IOQIpUhM
死んだらどーするのくだりに笑った。
170名無しさん@ピンキー:2008/06/29(日) 10:52:13 ID:H8lvsHtl
GJ おもしろかった!
むしろスクミズで続へ(ry
171名無しさん@ピンキー:2008/06/29(日) 11:03:31 ID:dpOdNmdm
うーん

素晴らしい

奈美かわいいよ奈美
172名無しさん@ピンキー:2008/06/30(月) 15:23:47 ID:zxA/VIWQ
これくらいのペースだと1本1本じっくり読めていいね
前の豊作貧乏のときは読むのに疲れてしまって・・・
173名無しさん@ピンキー:2008/06/30(月) 17:48:40 ID:ECMfWYbv
久しぶりに来たが相変わらずの良作嵐ww
174名無しさん@ピンキー:2008/06/30(月) 19:19:13 ID:dzAAplV6
>>172
すんませんでしたね。
175名無しさん@ピンキー:2008/07/01(火) 14:38:21 ID:xLhQPBQo
>>172
ポジティブですね〜!!
176名無しさん@ピンキー:2008/07/02(水) 20:35:17 ID:eb/9RdBC
千里ちゃんが髪、ショートにする話マダー
177名無しさん@ピンキー:2008/07/05(土) 01:24:29 ID:uRAueXV8
カフカ「一人だけだから問題になるんですよ。生徒全員に手を出しちゃえば、犯罪者じゃなくて英雄です」

望「……成程。一理ありますね」


ほしゅ
178名無しさん@ピンキー:2008/07/05(土) 08:22:22 ID:VW49x/cZ
カフカ「大変です!先生が久遠君や天下り様にも手を出しました」
千里「男子にもかよっ!」
晴美「ニヤマリ」
179名無しさん@ピンキー:2008/07/05(土) 10:33:16 ID:5TTw50Md
むしろ「男子にかよ」と(ry
180名無しさん@ピンキー:2008/07/05(土) 18:59:57 ID:JPQZsGbY
藤吉さんはナマモノでもいけるのがすごいのー
181名無しさん@ピンキー:2008/07/07(月) 01:55:21 ID:m8VtEQgw
保守
182名無しさん@ピンキー:2008/07/07(月) 17:19:29 ID:Uw92YYCq
ついに過疎か・・・
もし3期始まれば職人さんたちも戻ってきてくれると思うのに・・・
183名無しさん@ピンキー:2008/07/07(月) 17:33:18 ID:gnvMIi5Z
2,5期決定きたわあああああああ!!!!
184名無しさん@ピンキー:2008/07/07(月) 17:49:34 ID:y5HpU4iI
願いなんて叶わない七夕で
わざわざ希望を持たせるようなことを言わないで下さい
185名無しさん@ピンキー:2008/07/07(月) 22:51:47 ID:gnvMIi5Z
>>184
いやマジで。また動く皆が見れるぞ。半年くらい先だが
186名無しさん@ピンキー:2008/07/07(月) 22:52:29 ID:gnvMIi5Z
sage忘れすまない
187名無しさん@ピンキー:2008/07/07(月) 22:57:05 ID:sB+m0dx3
今日が何曜日かぐらい考えてから書き込めばいいのに
188名無しさん@ピンキー:2008/07/07(月) 22:58:42 ID:gnvMIi5Z
>>187
俺印刷業者
189名無しさん@ピンキー:2008/07/07(月) 22:59:55 ID:xBW4CZeo
いや、そういうことでも安易にネタバレするなってことなんじゃないの?
190名無しさん@ピンキー:2008/07/07(月) 23:02:22 ID:gnvMIi5Z
>>189
なるほど、それはすまなかった
191名無しさん@ピンキー:2008/07/07(月) 23:34:04 ID:D/GH5Pei
やってから謝ったって
どうにもなんねぇよ、ボケ。
192名無しさん@ピンキー:2008/07/09(水) 00:05:26 ID:KbkHj4Ih
まあまあ それに来週は17日に14集発売だぜ
夏コミの人は地獄だがな!
193名無しさん@ピンキー:2008/07/09(水) 00:15:03 ID:N2AE2lvw
今度こそ真夜の裏表紙が来ますように
194名無しさん@ピンキー:2008/07/09(水) 20:16:01 ID:Oxbro7Rw
過疎だああ
195名無しさん@ピンキー:2008/07/09(水) 21:00:21 ID:/fv3Ac5I
OVAじゃ俗の時ほどの賑わいは…
196名無しさん@ピンキー:2008/07/09(水) 21:07:45 ID:72VjI0IF
まだOVAの内容も分かってないのに、
というか今日OVA付き単行本の情報が公表されたばっかなのに
投下量が急に増えるわけねーだろjk
197名無しさん@ピンキー:2008/07/09(水) 21:16:27 ID:gJMltvpI
職人さんが頑張ったら豊作貧乏なんていう奴が居るのに・・・。
198名無しさん@ピンキー:2008/07/10(木) 01:03:56 ID:0zwjnNrd
ここの読者様は自分の好みと違うと追い出しにかかるからみんな面倒になったんじゃない?
199名無しさん@ピンキー:2008/07/10(木) 01:25:19 ID:GFEgW8mx
さも本当に有ったことであるかのように印象付ける
悪質なアリアリ詐欺ですね、分かります
200名無しさん@ピンキー:2008/07/10(木) 07:39:42 ID:Sxf3G6uM
つまらないのが投稿されるよりは過疎の方がマシというポジティブ思考でいこう
201名無しさん@ピンキー:2008/07/10(木) 07:42:28 ID:0P4+smIY
それはポジティブとは言わんだろ。
そこまで言われてうpできるって、よっぽどマゾか自信があるか空気が読めない奴だろ。
202名無しさん@ピンキー:2008/07/10(木) 09:54:26 ID:hOnSFhoH
そんな空気読みたくありません!ていうか読まないでください!
203名無しさん@ピンキー:2008/07/10(木) 20:12:08 ID:Wi0wwViz
過疎の方がひとつひとつのレスをじっくり見れて良いじゃないですか
204名無しさん@ピンキー:2008/07/10(木) 21:53:41 ID:xJrXT7zo
俺は職人いっぱい来て欲しいけどなぁ
霧SSが連続で投下されたときは本当に幸せだった
205名無しさん@ピンキー:2008/07/10(木) 22:08:37 ID:L3HZaNcd
元々、改蔵時代では二ヶ月に一本SS来るか来ないかだったスレだ
二週間程度で過疎とは笑止!まったりと待つことも大切だ
206名無しさん@ピンキー:2008/07/10(木) 23:30:05 ID:jIPgQwkh
百見さまだ!
207名無しさん@ピンキー:2008/07/11(金) 01:17:40 ID:AonNeKid
アニメ化の時期から急激に投下が増えたから、ちょっと間が空くと不安になる気持ちもわかるけどなw

いつごろからこんなに活気あるスレになったんだっけなあ……
真昼さんの名作「真昼が雪」の投下辺りが契機だったか。見直してこようかな。
208名無しさん@ピンキー:2008/07/11(金) 04:54:35 ID:9GO6FKHo
もっと前
ちょうどアニメが始まった頃からだから1年前くらいか
part6からだ・・・考えたらあれからスレ10以上消化してんのな
209名無しさん@ピンキー:2008/07/11(金) 08:27:36 ID:elvZ7ZD1
懐かしいなwあの頃は◆n6w50rPfKwさんが時々投下してくれるSSが頼りだったんだよな・・・
アニメ始まってから一気にカフカSSやシリアスSSが増えたんだよな
210名無しさん@ピンキー:2008/07/11(金) 09:03:54 ID:agwXE2Qq
カフカファンにも
変なのが増えた
211名無しさん@ピンキー:2008/07/11(金) 10:24:12 ID:SJDWlGfn
カフカ風か…ふかふか…うふvカフカ
212名無しさん@ピンキー:2008/07/11(金) 11:28:33 ID:Gpw2n0HZ
なんだそりゃ
213名無しさん@ピンキー:2008/07/11(金) 11:41:52 ID:SJDWlGfn
回文
214名無しさん@ピンキー:2008/07/11(金) 12:39:51 ID:NPbQeeaq
真昼が雪はマジで名作だよな…大好きだ
215名無しさん@ピンキー:2008/07/11(金) 14:39:24 ID:qGB/Z2++
過度なマンセーはいらないです
216名無しさん@ピンキー:2008/07/11(金) 16:07:45 ID:nEpYpJfd
まあ居なくなってから職人様とかヨイショしても遅いわな
投下あって当然とか思われたらやってる方も面白くないだろう
そしてみなさんブログ等に移りました
217名無しさん@ピンキー:2008/07/11(金) 16:31:16 ID:oNev2etw
ないものねだりは人の性

Part1〜5
Part6〜15
218名無しさん@ピンキー:2008/07/11(金) 18:12:27 ID:vePJkIpB
好きな職人さんはブログやサイトものぞいてるけど
やっぱりここにも投下して欲しい・・・
いなくなった職人さんたちまだここ見てるのかな?
219名無しさん@ピンキー:2008/07/11(金) 21:28:52 ID:/etzAieU
そんなこと言われたら俺みたいな一見さんは
投下しにくくなるじゃないか
220名無しさん@ピンキー:2008/07/11(金) 21:33:24 ID:AonNeKid
>>208
貴方の言うとおり、Part6の辺りから過去ログ読んできたよ。
全裸待機の日々を思い出してなんだか切なくなったさ。
221名無しさん@ピンキー:2008/07/11(金) 23:49:04 ID:VoleZQCY
書く方に甘えすぎたな
ここでやる意味が薄れたんだろう
222名無しさん@ピンキー:2008/07/12(土) 05:32:10 ID:iQszxh0P
誰でもいいから投下しろよ。どんな屑でも誰か一人くらいは褒めてくれるから。
223名無しさん@ピンキー:2008/07/12(土) 08:43:01 ID:78oc04Tr
>>222のせいで、書いたSSを投下する気が失せた
224前584:2008/07/12(土) 11:46:05 ID:YzQXn4s3
すみません、また自分です。
このスレには本当にお世話になってきたので、
このまま、過疎状態に陥って、殺伐とするのも嫌なので
投下させて下さい。

自分も他の娘を書くべきだな・・・と思うのですが、
やっぱり、好きな娘にしないと
書く意欲が沸いてこないため、
申し訳ありませんが、
また望×奈美のラブラブエッチになります。

苦手な方やもういいよという方はスルー願います。
225Masturbation 01:2008/07/12(土) 11:50:31 ID:YzQXn4s3

「先生、私、前回の時から、気になってることがあったんです。」

夏休みを間近に控えた夜、
望と奈美は学校から少し離れた地点にある一軒家の寝室のベッドの上で向かいあっていた。
この一軒家は蔵井沢の親元を離れて暮らす倫が下宿先として借りた借家であった。
例によって情事を行う場所と機会がなかなか確保できない2人は、
たまたま、倫が所用で家を空けているこの夜、倫から1夜だけ家を貸してもらったのである。

「私、いつも先生のことを考えて、我慢できなくなるといつも、自分の手でしていたんです。
先生の顔と体を思い浮かべて、先生がしてくれたこと思い出して、」
奈美は望の顔を真正面から見そえて、はっきりと言葉を紡ぐ。

「先生はムラムラした時、私のこと考えてしたことってあるんですか?」

奈美は頬を染めながら、真剣なおもむきで疑問を口にする。
226Masturbation 02:2008/07/12(土) 11:55:16 ID:YzQXn4s3

奈美という少女を愛しいと思い、彼女の思いに答えようと決めて以来、
自分の生き方を変えようと躍起になった望は
授業への姿勢も生活態度も考え方も改め、1人の人間として
クラスの生徒が抱えている多くの問題を解決しようと日々、努力、奮闘し、
多忙な日々を送っていた。

ただでさえ、教師と生徒という関係にあるのに加え、
宿直室に家族と呼べる存在を2人抱えている望、
他の女生徒の手前、なかなか望とイチャつけない奈美
2人は恋人として交わり、体を重ねることができる時間が限られている。
奈美も望も1つ1つの機会に今までつのりにつのった相手への思いを爆発させ、
何度も何度も相手を求めた。
奈美の体を最優先に考える望はなるべく自重していたが、
奈美の方が望を激しく求めるため、
最大で1日に計10ラウンドをこなした日もあった。

日増しに望を求めて、強くなっていく性欲・・・・・・・
奈美は当然のように、望との行為が可能な次の機会までの長い時間の中で
疼く自身の体を自分で慰めなければならなかった。

望は、目の前の愛しい少女が自分のことを考えて自慰をしている姿を想像して、
言葉で表しようのない興奮と共に、
胸の奥がカラカラに渇いて、疼くような尋常ならぬ愛おしさを感じた。
それに加え、彼女が自分からそんなことを言い出した健気さにも心を震えさせられた。
その健気さに少しでも早く報いようと、彼女が待ち望んでいるであろう返答を、
いち早く伝えようとする。


「もちろんです。普通に生活していても、教師としての責務をまっとうしようと奔走している時ですら、
ふと気を緩めると
あなたとの行為を思い出してしまい、悶々としてしまうのです。
そのたびに、仕事が手につかなくなっては人としておしまいと思い、
歯を食いしばって、思考をシャットダウンしてました。
どうしても我慢できなくなった時や仕事に息詰まった時には、
あなたのことをオカズにしながら、自分で慰めていました。
というか、むしろ、あなたが私のことを考えて自慰をしてくれてたなんて、
・・・・・・私はそれがうれしくてたまりません。」

望は今自分がおかずにしたとはっきり断言した少女の顔を目をそらさずに見添える。
227Masturbation 03:2008/07/12(土) 11:58:06 ID:YzQXn4s3

奈美の顔はまるで爽快な効果音が実際に聞こえてくるかのように明るく、
晴れ晴れしくとしたものになっていく。
奈美は望に抱きつく。

「先生――――――――――、うれしいです。
先生も私をオカズにしてくれてたんですね!!」
望も奈美を力強く抱き返す。

「あたり前じゃないですか、本来、男の方が性欲は強いんです。
好きな女の子がいるのに、
自慰の1つもしないなんて、愛が足りない証拠ですよ。
ですが・・・・・・・・、やっぱり、あなたと実際、
体を重ねたときの感触にはとてもじゃありませんが、及びません。
全然、物足りないです。」

「うん・・・・そうだよね、自分の手なんかじゃ、全然、物足りない・・・・・・
やっぱり先生の手や口の感触が忘れられないよ。
1人でやってても、終わった後、すごいむなしい気分になっちゃう。
先生がいてくれれば、イッた後でも、すごい気持ちよくて、温かい気分になれるんだ。」

「その通りです。自慰をしてる最中、私の頭の中のあなたは、自分から動いてはくれるものの、
私がどんなに声をかけても、どんなに強く、激しく突いても、少しも反応してくれません。
とても希薄でおぼろげな存在です。
そして、私がイッてしまえば、その存在は消えてしまいます。余韻を楽しむこともできません。
ですが、実際にあなたと体を重ねれば、
行為中に私の動き1つ1つに反応してくれるのはもちろんのこと、
イッてしまった後でも、あなたの存在を感じることができ、余韻を存分に楽しめるんです。」

奈美の言葉を受け、自慰という行為の致命的な欠陥を望は見抜いた。

(んんっ――――――――――――、そうだ!!・・・・・・・・・・・・)
そこで、望はあることを思いついた。
228Masturbation 04:2008/07/12(土) 12:00:43 ID:YzQXn4s3

奈美を抱いたまま、顔をつきあわせ、目をしっかりと捉えて言う。

「奈美さん、お願いがあります。」
「何?、先生、」

「その・・・・・言いにくいんですが、・・・・自分でしてるのを私に見せて欲しいんです。」
望は奈美の反応を恐れながらも、はっきりと自分の願望を告げた。

「えっ・・・・えええええええええ―――――――――――――――――――――――――――!?」
奈美は顔を真っ赤にして、怪訝そうな声をあげる。

「そんな・・・・・・・恥ずかしいですよ!!、先生の変態!!!」

「大丈夫です。奈美さん・・・・・・・1人だけ恥ずかしい思いなんてさせません。
私も自分でやってるところを見せますから。」
「えっ・・・・・・・・・・・?」

「互いに見せ合うんです。・・・見せっこオナニーです。」


(・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・)
奈美は望の言い方に一瞬、キョトンとしたが、
「ぷっ・・・・・・・・あはははははははははははははははははは――――――――――――――――――――!!!」

次の瞬間、吹きだして、大声で笑い始めた。
229Masturbation 05:2008/07/12(土) 12:03:13 ID:YzQXn4s3

「は・・・・・・・・・・は・・・・・・・・・ははははっ、はああ、はは、先生、何!?その発想、」

「いや・・・・・・・自慰をしていて、絶頂を迎えた後、オカズにしていた対象が消えてしまうから
むなしい気分になるわけですから、オカズにしている人がすぐ前にいれば、
自慰であっても、余韻を長く楽しむことができるのでは思いまして、
それに私は、あなたが私のことを考えて、自慰をしてくれるのが嬉しくて仕方ありません。
私はあなたの自慰をオカズにして自分も自慰をしたいんです。だから、
あなたも自慰をしている私をオカズに自慰をして下さい。」

「あはははははは・・・・先生、言ってることがおかしくなってるよ、あはははははははッッッッッ!!
・・・・・・・・・よし、わかった、先生のオカズを提供してあげましょう!」

奈美は望の発想のおかしさに免じて許すと言うような様子で笑顔で提案を受け入れた。
「!!・・・・・よかった・・・・・ありがとうございます!!奈美さん、」

奈美はハーフパンツとブラウス、そして、下着を脱ぎ捨て、
一糸纏わぬ、生まれたままの姿になり、
ベッドの上にあがり、体育座りをする。
望も袴と浴衣、下着、身につけた衣を全て脱ぎ捨て、椅子の上に座る

望の目は奈美の豊かな胸、綺麗な脚、そしてひそやかに息づく秘裂を舐めまわすように視姦していく。

「綺麗ですよ、奈美さん、」
偽りのない賞賛の言葉、惚れ惚れした表情で望は奈美に声をかける。

「はい・・・・・うれしいです。」
230Masturbation 06:2008/07/12(土) 12:05:07 ID:YzQXn4s3

視線を受けて、奈美はさらに脚を広げていく。
羞恥を示しながらも、肌色の唇は脚の動きによって既に開いている。

中から艶やかな桃色と紅とが、顔を覗かせている。
望の目を受け少しひくつく。

「・・・・・・いきますよ!」

奈美は右手の指先を秘裂に伸ばす。
軽く、人差し指の先が潜る。
爪の先が肉の重なる谷間へと沈む。
そのまま、ゆっくりと上下に指が動く。
ほとんど抵抗が無さそうに滑らかに。
両手の指を谷間を作る柔肉にあてる。


「あっ、ふっ――――――、んんんんんんッッッッ」

望の視線を痛いほど感じながら、奈美はそれを左右に広げる。
薄く切れ目を入れた果実を割るように、中の様が開かれ露わになる。
周りの白い色の皮とはまるで違う、紅と桃色で彩られた熟した実の部分。
231Masturbation 07:2008/07/12(土) 12:06:48 ID:YzQXn4s3

望ももう充分屹立している絶棒を右手に握り、軽くしごき始める。

今まで、何度も見てきた奈美の秘裂だったが、何度見ても、
溜息が出るほど綺麗で、それでいて淫猥だった。
まだあどけなさを残す少女が羞恥に頬を染めつつ、
自分の為に自らの指で奥の尿道口の窪み
やぴらぴらとした花弁のような小陰唇までを曝け出しているのは、
頭がおかしくなるほどいやらしく興奮を誘う眺めだった。


「んん―――――――――――ッッッッ、」
望は絶棒をしごく右手の動きを早めていく。


奈美はその動きから目を離さなかった。
何度も手で触れ、口に含み、そしてゴムをつけた状態で秘裂に挿入した絶棒。
その熱さも、硬さも、触れている時の脈打つ強さも知っている。
先から腺液を滴らせててらてらと光らせている時の味も、鼻をつく、
それでいて魅惑的な匂いも知っている。
だが、望が自らの手で絶棒を弄んでいるのを見るのは始めてで、
今まででは考えられないほど淫猥に感じられた。

奈美の指は抵抗もなく、谷間の奥に沈んでいく。
秘裂は異性を迎え入れられる体勢を整えていた。
指は直接粘膜に触れ、そしてとろとろになった粘液に塗れた。
232Masturbation 08:2008/07/12(土) 12:09:11 ID:YzQXn4s3

「せ・・・・・・・・先生、」

「はあっ・・・・・・奈美さん、異性の自慰を間近で見るのはこれが始めてでしょ?
どうですか、」

「んんんッッ―――――――――――、なんか、いつもより、濡れるのが早いです。
私、興奮してるみたい、先生の見て。」

「私も同じです。何度も見たはずの、あなたのその場所ですが、
んんッ―――――――――――――――――、
自分で愛撫しているのを見ると何倍も卑猥に感じられます。」

奈美は羞恥に震えながら、望の顔を見た、
頬を赤く染めあげ、額に汗を流して、
苦痛に歪んでいるようにも快感に恍惚としているようにも捉えられる表情をして
熱っぽく潤んだ目で、自分の方を見ている。

体が熱くなる。
その熱に急かされるように、指をさらに激しく動かす。
望の前で恥ずかしい姿を晒している事で、奈美は興奮していた。

恥ずかしくて堪らないのに、もっともっと見て欲しかった。
どれだけ薄紅の柔肉が充血しているのか。
どれだけとめどなく蜜液が洩れているのか。
どれだけ自分の指が、そこを弄っているのか。
そして、望の絶棒をうっとりと眺める。
さらに大きくなっているようだ。
あんなに先端が膨らんで、手が動くたびに皺になったり伸びてみたりして、
先端の穴からとろみのある透明な液を滴らせて。
望の手が驚くほど滑らかに動いて、自らの絶棒を擦りあげている。

それを見て、奈美は欲情の度合いを深めていった。
指が自分でも意識しないうちに、滑らかに動いていく。
233Masturbation 09:2008/07/12(土) 12:10:56 ID:YzQXn4s3

「ひゃんッ、あうんんんッッ――――――――――、」

左手は胸に伸びていた。
左の乳房全体をなめらかに揉みし抱く。
固く勃起した乳首を親指で押しつぶしたり、
人指し指と中指で挟んだり、摘んでみたりして、弄ぶ。

「うぁぁ、あんッ、ク――――――――――――ッッッ」

右手はそのまま、花弁を弄っていた。
しとどに濡れたそこは、すっかり蕩けていた。
手で軽くなぞってやると、聞き分けよく従い、左右へと開いてしまう。
太股は大きく開かれて、そちらに引っ張られてもいる。
もはやことさらに手で開いて見せなくても、存在感を増した肉芽も、粘膜も、
複雑な形状の襞の重なりも、隠すものはなく露わになっている。
奈美の指がかすめるたびに、望の視線を感じるたびに、
その襞からは蜜液が滲んできて露となってこぼれ落ちる。

意識が自分の内側に向いていき、望の存在を忘れようとしていたときのことだった。


「はあああああッッッ、―――――!!」

望の切羽詰まった声が聞こえた。
奈美はその声と望の苦痛に耐えるような切なそうな表情を見て、
望の絶頂が近いことを悟った。

奈美の中で加虐心が湧き上がり、高まっていく。
234Masturbation 10:2008/07/12(土) 12:14:30 ID:YzQXn4s3

「はぁぁ、・・・・・先生――――、なんか、限界近そうですね。」
「くっ・・・・・・・そのようです。」


「もったいないよ、先にイッちゃったら、・・・・・・・・・・・
私が自分の手でイクところを見てからの方がキモチよく射精できるんじゃないですか?」

奈美は汗で前髪を濡らして、目を細めながら、艶やかで、猥らな表情で望を見添える。

「なッ――――――――――――――――、」

望は奈美の言葉に驚愕する。
奈美が自らの手によって、絶頂を迎える瞬間、
彼女はそれを見ながら、自分に射精をしろと促してきたのだ。

(そんな瞬間を見せられたら、―――――――――――――私は、
・・・・・・・・私は・・・・・・・・・
ッッッッッッ――――――――――――――、
見たい、彼女が自らの手でイクところを見てみたい!!)


望は湧き上がる射精感を踏みとどめようとする。
しかし、不思議なことに絶棒をしごく右手は止まってくれなかった。
互いの自慰を見せ合おうなどと、自分から言い出したこと・・・・・・・・

―――――――――1人だけ恥ずかしい思いはさせません―――――――――――

最初にした約束を守りたかった。
奈美に対する罪悪感が右手の動きを止めさせない。
よって、自分の手で絶棒を愛撫しながら、
その上で射精を耐えるという馬鹿げた状況に陥っていた。
235Masturbation 11:2008/07/12(土) 12:16:12 ID:YzQXn4s3

そして奈美も、秘裂で両手を濡らしていた。
右も左もなく全ての指が、粘膜を軽く爪弾くように擦り、
肉芽を包皮ごと押し潰し、捻りしごく。
ぬめぬめとして摘みにくい花弁を引っ張ろうとし、
そして指を膣口からずぼずぼと挿入させ、中を抉るように動かす。
その指の一本一本に体を狂わせながら、奈美の意識は望に向けられていた。

望の熱い視線。
そして望の姿。
快楽に耐えている表情。
歪み歯を食いしばり悶えるその様。
それは奈美にとってこの上ないオカズとなっていた。

―――――――――――、先生、私をもっと見て下さい。
―――――――――――、こんないやらしい私の姿を、

左手の膣口への動きはそのままに、右手が交替する。
ぎゅっと肉芽の包皮を一気にめくってしまう。
望がすりあげている絶棒にも似た形状の肉芽が望の目に曝け出された。
真珠のように光る肉芽はすっかり勃起しきっていた。
奈美の指がそれを直接摘み、しごいて見せた。
ぶるぶると震え、あまりの刺激の強さに奈美もまた身悶えする。


「奈美ッッッッッッ――――――――――――――――、一緒にイきましょう!!」
「先生――――――――――――――――ッッッッ、あああああああああああッッッッッッ!!!」


2人は全く同時に絶頂を迎えた。
奈美は背筋を反り返らせて、体を痙攣させる。
手を霧状に吹き上げた蜜液がびしょびしょに汚す。
望が放った大量の精液は奈美の足元を濡らした。

望は椅子の背もたれに寄りかかって、絶頂の余韻に浸る。
奈美もそのまま、後ろへと倒れる。
236Masturbation 12:2008/07/12(土) 12:18:37 ID:YzQXn4s3

「奈美さん、絶頂に達したのは、ほぼ同時でしたので、おあいこです。」

「・・・・・・・・何で先生、一緒にイこうとしたの?あそこでしごくのを緩めておけば、
私が自分でイクとこ、ちゃんと見れたのに。」
奈美は不思議そうに訊ねる。

「正直言うと私も見たかったです。・・・・・・・ですが、
あなたのこと裏切りたくなかったんですよ。
最初、あなたにだけ恥ずかしい思いはさせないと約束しましたから。
私だけ、動きを止めて、あなたがイクところを見てるだけなんて、できなかったんです。」


「先生―――――――――――――――――、」
奈美は望の優しさに心をときめかせる。


「ありがとう、先生―――――――――――――、
やっぱり優しいよ、先生は・・・・・・・・
最初にした約束を最後まで貫けるなんて、・・・・・・・・・、」

「いえいえ、私はあなたが思っているほど優しい人間じゃありません。
流されやすい、意思の弱い人間ですよ、
あの時、誘惑に負けて、動きを止めてしまおうと思ったのは確かなんですから。」
望は目を細めて、自嘲的に言う。

「でもそれは・・・・・・人間なら、誰もが持ってる弱さだと思うよ。
そんなに自分を卑下することないよ。
大体、私自信が約束なんか忘れてたから、あんなこと言い出したんだから、」
奈美は温かい笑顔で望を見据える。

「あなたの方こそ、すごく優しいですよ、奈美さん。」
望も優しい笑顔で奈美を見つめ返す。
237Masturbation final:2008/07/12(土) 12:21:09 ID:YzQXn4s3

「えへへへ・・・・・・・ああ、それにしても、
今日のは今までしてきた自慰の中で1番キモチよかったよ、
先生が自分でしごいてるのも、始めて見れたし、
ホントに頭と体が熱くて、おかしくなりそうだった。
先生の言うとおりだったよ、イッた後も長く余韻に浸ることができたし、
むなしい気分にならなかった。」

「はい・・・・・・・・私も自慰で、こんなに気持ちよくなれるなんて、思いませんでした。
今度、1人で自慰をする時は、今日のことを思い返して、
イッた後も脳内のあなたをできるだけ長く維持して、
余韻に浸れるようにしますよ。」

「はいっ・・・・・・・私も今日の先生を貴重なオカズにして、
自分を慰めていきたいです。
でも・・・・・・・・先生、これを言ったらおしまいだけど、
やっぱり、自慰は本番にはかなわないませんね・・・・・
今夜という貴重な時間はまだ始まったばかりなんですから
これから全力で本番、頑張っていきましょうよ、」
奈美は望に抱きつく。

望も奈美を力いっぱい抱き返す。
「はいっ・・・・・・・その通りです。いくら工夫しても所詮、自慰は自慰、
あなたと体を重ねる快感の足元にも及びません。
奈美・・・・・・・・・・・今夜も全力で愛し合いましょう!!」


2人は愛おしげに、互いの唇を重ねあう。
大好きな人が目の前にいることの幸せを心の底からかみしめ、今夜も2人の熱い夜が始まる。




END
238Masturbation あとがき:2008/07/12(土) 12:45:05 ID:YzQXn4s3
またこりずにこのカップリングで申し訳ありません。
自分が奈美を好きになった原因をつき詰めると
キャラスレの書き込みの影響もありますが、
かつて、奈美萌えさんと呼ばれていた
305さんのSSに大きな原因があることに気づきました。

先生にせつない思いを抱く奈美の姿が
本当に可愛くて、奈美への激しい恋に陥ってしまいました。
去年の夏休みの話です。
305さんの奈美萌えSS、また読んでみたいです。

エロパロ版は本編では見られない、甘酸っぱい恋愛
や心が温かくなる話。キャラの意外な一面を見れる貴重な場だと思います。
そして、本編ではかっこ悪くてしょうがない先生の
優しい面やかっこいい姿を描ける場なので、
先生大好きな自分としては先生をできるだけ、かっこよく描きたいんです。
今は職人さん忙しいみたいですが、始めて書く人も
キャラ崩壊など気にせず、自分が書きたいものを
書いていけばいいと思います。
みんなで絶望エロパロ盛り上げていきましょう。

239名無しさん@ピンキー:2008/07/12(土) 18:50:49 ID:fWJ2fWG/
妄想パワーでなんかss出来上がっちゃったけど投下してみよーかなぁ

でも投下したらきっとズタボロに叩かれるんだろうしなぁ

けどせっかく書き上げたんだから誰かに見てもらいたいしなぁ

ええい、投下しちゃえ

やっぱり叩かれた…。もう二度と書くもんか…



こんな感じですかね?
240名無しさん@ピンキー:2008/07/12(土) 21:57:36 ID:iQszxh0P
誰か褒めてやれよ
241名無しさん@ピンキー:2008/07/12(土) 23:39:23 ID:cEQqUrZ9
やっぱりあなたの奈美は可愛い…GJすぎる

最近殺伐としてるけど投下してくれてありがとう!良いものを読ませてもらった
242名無しさん@ピンキー:2008/07/12(土) 23:45:00 ID:hhMaTi86
>好きな女の子がいるのに、
>自慰の1つもしないなんて、愛が足りない証拠ですよ。

おそれいりましたぁ! GJ!
243名無しさん@ピンキー:2008/07/12(土) 23:45:11 ID:A/2MgMhs
>>238
素晴らしい超GJ!!
奈美がとても可愛いです…
244名無しさん@ピンキー:2008/07/13(日) 00:41:49 ID:lYTed7XV
エロ杉GJ
しっかしラブラブすぎるなw
245名無しさん@ピンキー:2008/07/13(日) 07:23:43 ID:pS6pp1Nq
かっこいいのにえろい!
せいじつなのにえろい!
素晴らしかったです。我慢した先生えろえらい!
246 ◆n6w50rPfKw :2008/07/14(月) 07:00:37 ID:vtaz1gGg BE:261058853-2BP(333)
ご無沙汰してます。
『絶望大殺界』に入っている「ほれっ・ぽい」を元ネタにしたSSを上げてみたいと思います。
千里、まとい、霧×望。
少しだけ女性が女性に触れる場面があります。
247女子色 1:2008/07/14(月) 07:08:08 ID:vtaz1gGg BE:104424023-2BP(333)
女なら、惚れた男は独占したい。
一生自分の下に飼い馴らしておきたい。
そうして骨までしゃぶり尽くしたい。
その為には他の女とどんな戦いをしたって勝ち抜いてみせる。
自分に恋心を抱かせ、愛を教え、男の刻印を刻み込み、
さんざん喘がせたあげく身体を蕩けさせた罪な男ならなおさらである。
それが女というものだ。
ただ……ただ、開発された女体の性として、
独占欲より体の渇きが勝るときがある。
とにかく疼いて仕方ないときがある。

望が手をつけ、開発した絶望ガールズも、
日頃は望を巡って血で血を洗う抗争を繰り広げているが、
たまにこの一点で協力し合うこともある。

     ☆

宿直室の窓から差し込む日光がようやく柔らかくなってきた。
とある金曜日の放課後、宿直室では霧が人待ち風でいつになくそわそわしていた。
夏が間近なのか、身にまとっている毛布も薄手のものになっている。
いつもの体操服にジャージ姿だが、下ろしたてのものに着替えている。

そこへ望が授業を終えて帰ってきた。

「ただいま〜」
「あ、お帰りなさい」

霧がいそいそと出迎えた。
望が手にしていた出席簿や筆記具などを受け取り、
部屋の隅に片付けながら声をかけた。

「一週間お疲れ。今お茶入れるね」
「あ、どうもありがとうございます」

「偽」の字が大きく入っている湯呑みで霧が入れてくれたお茶をすすっていると、
霧が珍しいことを言い出した。

「今日、2人泊まりに来るよ」
「へ? あのぅ、2のへの生徒さんが、ですか?」
「うん。だから、晩ご飯一緒に食べようね」
「はぁ……」
――珍しいこともあるもんですね。

 霧が望と共にいる時に客を進んで受け入れることはめったになかったので、
望は戸惑った。
だが、日頃学校に篭り切りである霧の気が少しでも晴れるのなら、
あえて自分が反対するまでもないと思い、誰が来るかまでは訊ねなかった。
それに、女生徒の名前を耳にして下手に反応すると、
霧の機嫌が覿面に悪くなるのはこれまで嫌というほど経験していた。
248女子色 2:2008/07/14(月) 07:11:16 ID:vtaz1gGg BE:156635633-2BP(333)
しばらくまったりと読書しながらホワイトロリータを齧ったり、
霧が入れ替えてくれたお茶を啜っていると、戸の外に足音がした。

「おじゃましまーす。」
「こんばんは」

その声を聴いて望は少し驚いた。

「おや、珍しい組み合わせですね。木津さんと常月さんですか」
「いらっしゃい。待ってたよ」

霧は二人を待ちかねていたようだ。
千里はさっぱりしたワンピースに着替えている。
まといはいつもながらの大正女学生風だ。
二人ともスーパーの大きな袋やら着替えの詰まった服やら学生鞄やらで大荷物だ。
挨拶もそこそこに、三人の絶望少女達はさっそく夕食の支度を始めた。
見ると、千里とまといはエプロンまで持参している。
本格的に料理をする気満々だ。
また、折を見計らって風呂の支度も並行しているようだった。

三人の様子を傍から眺めながら、望は
――端から見ると和気藹々ですね……
などと、日頃の三人が自分を巡って激しく戦っていることを知らないまま
暢気な感想を抱いていた。

そんな望に三人が話し掛ける。

「今日のおかずは」まといが口火を切った。
「ガーリックステーキだよ」霧が受け継ぎ、千里がやや得意そうに締め括る。
「いいお肉が手に入ったんです。最高級の飛騨牛なんですよ。
 せっかくだから先生にも食べてもらおうと思って。」
「はぁ……」

望が曖昧な相槌を打つうちに、俎板の上で包丁が小気味良いリズムを刻み始める。
ジュワーと肉を焼く音が聞こえてくる。
遅れて、香ばしい薫りが漂ってくる。

     ☆

元来、望は食が細い質である。
だが、箸で切れるほど柔らかい肉の旨さについつい舌鼓を打っているうちに、
とうとう分厚いステーキを丸ごと一枚平らげてしまった。

「いやぁ、これは美味しかったです。どうもご馳走さま」
「喜んでいただけて、嬉しいです。これ、デザートです。
 お口を冷やしてくださいね。」

千里が冷蔵庫からとってきたパピコを望の前に置いた。
――チョココーヒー味が一本きりだ。

「あれ? 皆さんの分は? 取ってきましょ……」
「いえ、これでいいんですよ。」

千里が柔らかい口調だが自信ありげに断言した。
249女子色 3:2008/07/14(月) 07:14:54 ID:vtaz1gGg BE:417693964-2BP(333)
「うん」
「それでいいんです」

霧とまといも同調している。

「?」望はまだ首をひねっていた。だが、
「先生、どうぞ。」
「さあ」
「さあ」

と揃って促されたのでは仕方ない。
変に躊躇して機嫌を損ねたら大変な事になる。
三人のなぜか熱い視線を浴びながら、先をちぎり、中身を吸い始めた。

――チュッ、チュッ、チュピッ……

コーヒー豆の苦さよりチョコの甘みがはるかに勝った味が口中に広がる。
甘いもの好きである望は、状況を気にしながらも、
ついついしっかり味わっていた。
その様子を見つめている三人は、みな穏やかに微笑んでいる。
だが眼だけは笑っていない。どこか真剣な面持ちがある。

     ☆

不意にまといがパピコを奪った。

「へ……あの」

当惑する望をよそに、奪ったパピコを一瞬うっとり見つめると、
さっきまでそれを味わっていた望に見せつけるように中身を吸い上げる
――チュウウ……
――あなた、それ、ひょっとして間接なんとかでは……

思わずまといの軽くすぼまった唇を眺めていると、不意に彼女が返してきた。

「はい、先生」
「へ?」
「またちゃんと吸ってくださいね」
「……」

言葉の端々に断れない雰囲気がある。

――あの、生徒と間接キッスというのは、どうも……

初心な学生のように意識しながらまた少しずつ吸っていると、
今度は霧が奪い取った。

「小森さん……あのぅ」

霧は両手でパピコを持ち、
望を上目遣いで見つめながら優しくちゅっっちゅっちゅっと吸い上げ始めた。
時折開いたおちょぼ口から覗く白い歯とピンク色の舌がどきっとするほど色っぽい。

「はい、先生。おいしかったよ」
「はぁ……」

半分以上中身がなくなったパピコを、すっかりどぎまぎしながらまた吸い続ける。
気のせいか、チョココーヒーのチョコ分が多く、濃い甘味が増したように感じる。

250女子色 4:2008/07/14(月) 07:24:21 ID:vtaz1gGg BE:278463528-2BP(333)
――しゅっ!

またしても奪われた。三番手は千里だった。

――ちううううううううううっ、ぢゅう、ぢゅっ、ぢゅうう……

一気に中身を吸い上げた。少しでも多く搾り取ろうとするようだ。
吸っている千里の頬が窄まっているのがエロチックに感じられる。
――とうとうパピコは全部なくなった。

呆気に取られている望の右手を千里が、左手をまといがとった。
霧は望の後ろに回った。
そして、タイミングを合わせて手の甲やうなじに舌を這わせ始めた。

――れろれろ。れろん。
――つーーてろん。つぅーー
――てろっ、てろりん。ちゅっ。

「うひゃ、冷たい。ちょ、ちょっと止めてくだ……あひぃ」

望は冷たい感触が一度に3箇所から襲ってくるのに耐え切れず、思わず声を上げた。
だが、三人娘はなおもしばらく望に声を上げさせ続けた。
ようやく顔を上げた千里が、いつになく甘い声で言った。

「じゃあ、お風呂に入りましょうか。」
「もう準備できてるし」

霧も同調した。まといも頷いた。

三人娘が戸惑う望を取り囲んだ。
千里とまといがそのまま望の手を引き、霧が望の背中を押していく。

こうして、有無を言わさず担任を風呂場へ連行していった。

     ☆

風呂はちょうどいい湯加減で沸いていた。

三人はぽいぽいっと望の服を剥いで、
あたふたしている年上男を逃がさないよう注意しながら自分達もさっと裸になった。
そして視線が泳いでいる望を半ば強引に浴室に連れ込むと、
さっとイスに座らせた。
そうしておいて、かいがいしく望に湯をかけ、
タオルやスポンジにシャボンを含ませて丁寧に担任教師の肌を擦り始めた。
さすがに四人が同時に浴室にいると、狭く感じられるが、
絶望ガールズは気にならないようだ。

「先生、目をつぶって」

霧が優しい声で命令した。
素直に従うと、望の頭に湯をかけ、
自分が使っているティモテシャンプーを垂らしてわしゃわしゃと洗い始めた。
ついでにリンスまでしてくれそうな勢いだ。

目を開けることが出来ないでいるうちに、
千里が洗顔フォームを顔に塗り、
可符香仕込みのリンパマッサージまで始めてきた。

251女子色 5:2008/07/14(月) 07:29:41 ID:vtaz1gGg BE:1096446479-2BP(333)
「じゃあ、洗顔のついでにちょっとマッサージしちゃいますね。
 そーれ、りんぱっ、りんぱっ」
「あの、ん……それは自分でしますから」

望はさすがに申し訳なく思ったが、千里はそのまま続行する。

「いいからいいから。一週間の疲れを顔に残してはいけません。
 そーれ、りんぱっ、りんぱっ、りんぱっ、りんぱっ……」

一方、まといは望の身体を洗うことに専念していた。
先に二人が擦った背中や腕も自分の手で丹念に擦り上げる。
もちろん、絶棒もつるっと剥いて優しく手洗いした。

こうしてすっかり担任教師を前後裏ともつるぴかに磨き上げると、

「じゃあ、お湯につかっていてください」

と湯船に放り込んだ。
そうしておいて、自分たちもわいわいと洗いっこを始めた。

――楽しそうですね……

教え子が裸で戯れている様子を浴槽からぼーっと眺めていると、
先に身体を洗い終わった霧が湯船に浸かってきた。
そして向かい合わせになると、望の膝にちょこんと座ってきた。

「へへー、一緒に入っちゃった」

随分楽しそうである。そして、望に抱きついてくる。

「うふふっ」

顔を肩に乗せる。
霧の柔らかい肌に触れ、つい絶棒もむくむくと反応する。
霧の内腿に当たっているはずなのだが、霧はそちらには特に反応を示さないで、
ただ望に甘えている。

     ☆

「そろそろいいかしら? 交代よ」

外からまといに声をかけられ、すわバトルが勃発かと思った。
が、意外なことに、霧は

「うん、じゃあ先に上がるね」

と素直に望の上からどいた。
望も長いこと浸かっていたので、そろそろ上がりたくなった。

「私もそろそろ上がりま」
「先生はまだ入ってて」とまといに遮られてしまった。
「えーーっ」

文句を言わせないよう、まといがさっと入ってきた。
霧と同じように、望と向かい合わせになって膝に座った。

「やっぱり先生の上は落ち着きますね」

252女子色 6:2008/07/14(月) 07:36:41 ID:vtaz1gGg BE:626540966-2BP(333)
何やら不穏な台詞を吐きながら、霧よりもきつく抱きついた。
千里よりはヴォリュームがあるきれいな形の胸を、
ぐいぐいっと望の胸板に押し付けてくる。
その弾力を持った柔らかさが望の心を大いに乱した。

「あ、あの……」

当たってるんですけど、とは他の二人の手前口に出せないので望は身を捩った。
だが、それには構わず、左手では望の首をぐいっと抱えた。
そして右手では絶棒を優しく包み、指先で先をやわやわと
――水音を立てないように――刺激してきた。
そうしておいて、耳元では

「何か?」

と自分のしている事など素知らぬ風に、優しい声色で訊ねる。
何よりも修羅場が怖い望は

「い、いえ、何でも……」

と言葉を濁すしかなかった。

     ☆

「最後は、私よ。」

千里が声をかけてきた。やはりまといも

「じゃあ、先に上がりますね」

と素直に上がった。
女生徒二人と夢のような入浴タイムを過ごした望も、
さすがにもう限界だと上がろうとした。
ところが、千里も望が湯船から上がるのを押し止めながら、もう入ってきた。
そして湯船の中で立ったまま望にビシッと言った。

「ダメです。お風呂は、きっちり百数えるまで、入らなければいけません。」
「そ、そんなぁ〜〜」

目の前に広がる素敵な光景――千里のささやかな胸、臍や濃い目の翳り――
を見るとはなしに、望は情けない声を出した。
だが、そんな望の前ですっと向こうを向くと、さっと千里が座ってきた。
先の二人とは違い、向かい合わせには座らない。
背中を望の胸板にゆっくり押し当てると、肩にちょこんと頭を乗せた。
尻には硬くなっている絶棒が当たっているはずなのだが、無視しているようだ。

「さあ、数えますよ。」
「とほほほ……」
「いーちっ、にーいっ、さーん、……」
「……………にーいっ、さーん、……」

熱気でフラフラになりながら、それでも声を揃えて数えていると、
千里の手が望の手を自分の腹に導いてきた。
誘導にしたがって臍の下に手を置くと、指先が千里の草むらに触れた。
特に嫌がる風でもなく、千里はカウントを続行している。
怖いのでめったな事は出来ないが、試しにゆるゆると掻き分けてみる。

「! よんじゅごー、よんじゅろーく、……」

大丈夫なようだ。
253女子色 7:2008/07/14(月) 07:45:58 ID:vtaz1gGg BE:939810896-2BP(333)
さらに掻き分け、スリットに行き当たる。
さすがに千里が手首を掴んできたが、その力は強くない。
上から往復してなぞると、力がさらに緩み、やがて離れた。

「は、はちじゅはーち、はちじゅきゅー、くっ……」

それでもどうにか百まで数え終わると、

「ふ――っ」

と大きく息をつきながら千里が上がっていった。
顔がほのかに赤くなっているのは、湯につかっていたせいだけではないようだ。

「ふぅ――――――っ」

望も、のぼせる寸前でようやく湯船から上がった。
こちらはもう茹蛸のように真っ赤である。
くらっとして、洗い場にぺたりと座りこんだ。
傍に女の子座りをしていた霧が望の首を優しく抱え、
そのまま膝枕の姿勢に持っていった。
あまりの心地よさに、望はされるがままに横になり、足をだらしなく投げ出した。

「先生、大丈夫?」 霧が訊ねた。
「ええ、大丈夫ですよ」

こう答えたが、教え子の膝枕の心地よさに目を閉じたまま、
ついうとうととしてしまった。

     ☆

いつの間にか、まといと千里が小さな袋を用意して望の傍に来ていた。

「先生、起きてますか?」囁くようにまといが声をかけた。
「ん……はい」
「もう一つデザートあったんだ」霧が後を継いだ。
「ん……んん、そうですか? じゃあ、風呂上がりにでも」

目を擦りながら、望が霧の膝から起き上がろうとするのを、当の霧が押し留めた。

「今からみんなで頂きます。」千里が謎めいた言葉を落とした。
「へ?」
――今からって?

まだまどろみから覚め切っていない望には何の事だかさっぱり分からなかった。
どうにも頭が働かない。

 三人は小さめのプラスチックの容器に入ったプリンを一つずつ手にしていた。
蓋はもうとってあった。
そして、千里が望の傍に座った。まといは望の足に跨った。

「?」

訳が分からないでいるところへ、千里が左手をしっかり望の右手に絡ませると、
望の薄い胸板にプリンを落とした。

――ぷっちん。

254女子色 8:2008/07/14(月) 07:55:30 ID:vtaz1gGg BE:939810896-2BP(333)
ほぼ同じタイミングで、まといも手にしていたプリンの容器を望の臍の上で逆さにし、
底の爪を折った。

――ぷっちん。
「ひゃ…ひゃっ! ちょっと、あなたがた」

急に冷たいものを二ヵ所に落とされ、望は驚いた。

「動いちゃだめだよ」
霧が揃えていた膝をわずかに開き、
望の頭を少しばかり落とし込むと膝できゅっと挟み込んで固定した。
そうしておいて、開きかけた口を、望の大好きな甘いもので塞いだ。

――ぷっちん。
「動いて落としたらお仕置きしちゃうから」

妖しい警告と共に、望を固定していた膝に力がきゅっと加わった。

アバラが浮いている胸板にちょこんと乗っているプリン。
時折ぷるぷるっと震えていて、今にも滑り落ちそうである。
そのプリンに、千里が注意深く舌を這わせ始めた。
ピンクの可愛い舌先がプリンの裾野をゆっくり往復する度に、
生白い胸板や、時には乳首をぬらっと掠める。
遠慮がちにカラメルをちゅうっと吸い込むとき、ついでにちゅっと肌に接吻する。
望はくすぐったさに悶えようとするが、
千里が両手で肩を押さえつけ担任の抵抗を封じる。
口の上のプリンのせいで言葉も出せない。

千里の様子を見ていたまといが、
へこんだ腹の中心に乗っているプリンを味わい始めた。
プリンを味わう、というよりはプリンの傍の肌を味わうという方が近い。
少しプリンを吸い込むと、はるかに派手な音を立てて真っ白な肌に吸いつく。
吸いついたまま舌先で望の皮膚の表面に小さな円をれろれろと描く。

「く……む……」

微妙な箇所に近い所での微妙な感覚に思わず身を捩りそうになると、
まといは望の両脚を開いて太腿を押さえつけ、さらに熱烈にプリンを賞味する。
絶棒にエネルギーが籠もり始めるが、まといはわざと無視している。

霧も口に被さっているプリンを食べ始めていた。
プリンの柔らかい障壁越しに霧の口が動く感覚が望の口に伝わってきた。
唇の開く様子、舌が動く様子、全部がなんとなく分かった。

望の口の上に乗っていたプリンが見えなくなると同時に、霧が唇を合わせてきた。
そのまま、口中のプリンを口移しで食べさせるつもりなのだった。
望も素直に甘いプリンと霧の舌の動きを味わい、
互いの舌をぴちゅぴちゅっと絡ませ合った。
霧が名残惜しそうに唇を離すのを待ちわびたようにまといが、
そして千里が自分の分を口移しで食べさせようとしてきた。

まといは望に覆い被さって食べさせている間、
片手を望の肩に、もう片方を担任の全身に這わせていた。
その間、千里はもどかしそうに待ちながら、
なお望の上半身を確保していようと躍起だった。
255女子色 9:2008/07/14(月) 08:00:45 ID:vtaz1gGg BE:313271429-2BP(333)
やっと千里の番が来た。
千里はしっかり望を押さえつけ、
満を持して口移しで食べさせるというイベントを楽しもうとした。
情熱的に舌を動かすと、望もきっちり応戦してきたので大いに気を良くした。

その間、手持ち無沙汰だったまといが望の絶棒にシャボンを塗りつけてきた。
そして指で軽く握り、妖しく上下させ始めた。

「む、むぐぅ」

望はたまらずうめき、何とか逃れようとした。
だが、身を捩ろうにも霧の太腿に頭を挟まれ、千里に両肩を押さえつけられ、
身動きが取れなかった。
唯一自由だった手を使おうとしても、たちまち千里の膝で押さえられ、
抵抗を封じられてしまう。

千里が食べさせ終わると、千里・まといとも望の片足にそれぞれまたがり、
担任の肌に存分に舌を這わせた。
足の上で時々身体を小刻みに揺らしては、時折ちゅっちゅっと軽く肌をついばんだり、
時にはきつく吸い上げキスマークを作ったりする。
膝枕を解いた霧も、望の顔のまん前で白く豊かな胸を揺らしながら、
二人の隙を突いて望の乳首を吸い上げたりする。
足に感じられる教え子の柔らかい毛の感触もさることながら、
全身を這い回る三枚の年下の少女の唇・舌がもたらす妖しい感覚にあてられ、
すっかり絶棒が屹立していた。

いよいよ発射直前という頃になって、不意にまといが言った。

「もう一度洗いますね」

こうして、滾った絶棒が放置されたまま、望の全身が再び泡だらけにされた。

発射したいという欲求が何度か叶えられないでいると、
望は「軸ぶれモード」に突入する。
そうなると、望は昔取った杵柄というのか、驚異的な精力を見せ、
肌を接する女性を随喜させ続けるのである。
果たして、望の顔つきが変わってきた。
頼りないお坊ちゃま風だったのが、どことなく精悍で男臭くなっている。

――来たわ! あの先生よ!
――やったね!
――作戦成功ね。

すっかり臨戦態勢の整った様子の望を洗いながら、絶望ガールズは深く頷き合った。

     ☆

四人とも宿直室に戻っている。先に三人が寝室へ入り、準備をしている。
この時間、もう誰も邪魔する者はいない。やがて望が寝室へ通じる襖を開けた。
既に布団が三組ぴっちり並べて敷いてある。
その縁に左から霧、まとい、千里が立っている。

皆無言だ。これからすることに言葉は要らない。
三人の前で望はすっと衣服を落とした。
軸ぶれモードの望そのままであって、絶棒は臨戦態勢である。
教え子たちも身にまとっていた衣服をはらりと脱ぎ捨てた。
256女子色 10:2008/07/14(月) 08:05:52 ID:vtaz1gGg BE:974618887-2BP(333)
ふと、望が千里の髪に触れようとした。

「ダメです、セットが乱れるから。」

千里が慌てて手を払おうとした。だが、望は

「いいから」

と、かまわず撫で始めた。
優しく何度も何度も撫でているが、不思議なことにセットは乱れない。

「ほら、何ともないでしょう」望が諭すように言った。
「はい。あぁ……。」

他人の手で髪を触れられることさえ久しぶりなので、
さわっ、さわっと撫でられているうちに千里は半ば夢見心地となった。

――髪を撫でられるだけなのに、なんて気持ちいいんだろう。
 そういえば、長いこと頭を撫でてもらったこと、なかったなぁ……。

望の手の暖かみが頭や髪に伝わる。
そこから穏やかな快感が全身の皮膚の表面に広がり、身体の奥に届いてくる。
やがて心に生えている無数の角を徐々に溶かしていく。

――先生が触ったときだけ、私の髪は大丈夫なのね。やっぱり私、先生と……。

いろいろな感情がない交ぜになり、心の底から何かがこみ上げてきた千里は、
くしゃくしゃになっているはずの顔を望の肩に埋めた。
望はそんな千里の髪をさらに撫で、そっと肩を抱いてやった。
千里が恥ずかしげに望に寄り添った。

傍で様子を見ていた霧とまといは、愛する望を独占された格好になり、
手持ち無沙汰だった。
千里の淡いピンク色の乳首が密かに勃起しているのに気づいたまといは、
ついイタズラ心を起こして、そこに手を伸ばした。

「あら、勃ってるわよ」
「ほんとだぁ」

霧も同調した。二本の手が同級生の胸に伸びた。

――くりくり。くりくり。くりくり……
「あっ、いやぁ。」

その手を払おうとした千里だが、望がそうさせなかった。
千里の顎に指を掛け自分の方を向かせると、
日頃の彼に似ず、まっすぐ眼を見つめた。
そして、瞳の底を見通すような声色で、

「木津さん、あなた」
そこまで言うと、顔を耳元に寄せ、そっと囁いた。

「あなた、敏感なんですね」
「いやぁ、恥ずかしい」

千里は思わず身悶えた。
望の目の前で、千里の可愛い耳がもう真っ赤になっている。
そこへ望は息を吹きかけた。

257女子色 11:2008/07/14(月) 08:10:39 ID:vtaz1gGg BE:261058853-2BP(333)
「ふーっ」
「あん……。」

そのまま耳たぶをちろちろっと舐め、舌先で外枠を一周する。

「く……。」

くすぐったさと同時に快感がどんどん湧きあがってきた。
望の舌が耳たぶに戻ると、今度は唇で甘くはむはむしてきた。

「あぅ。」

千里はすっかり腰が砕け、もう立っていられなくなった。
思わず望に抱きつくと、望はその腰を支え、徐々に蒲団に倒していった。

     ☆

千里が望の手によって横たえられた。
全身に血の気が通い、元来は色白な肌がほのかなピンクに染まっている。
霧とまといは千里の右側に寝そべっている。望は左側だ。

目を閉じたままじっとしている千里の右手を霧が握った。
そして右足にまといが跨った。
そのまま、二人で代わる代わる千里の乳首を吸ったり肌に舌を這わせたりし始めた。

「ん……く……。」

喘ぐ千里の左手を、望がしっかり自分の右手に絡め、頭上に伸ばした。
そして手首から内側の柔らかいところをつーっと舌先が舐め下り、脇に至った。

「んぅ……。」

そのまま、脇のくぼみをちろちろ、と舌先でくすぐるようにする。
そしてまた小声で言う。

「お手入れはちゃんとできてますね」
「いやっ、恥ずかしい。」

顔を真っ赤にしてうち振り、望と繋いでいる手をぎゅっと握った。
真ん中分けしてある髪がはらはらと散る。
顔が赤いのは恥ずかしさのせいだけではない。

なおも望は千里の脇をねっとり舐め、
時には接吻しながら左手を千里の左の乳房に回した。
(右は相変わらず霧とまといが責めているのだ。)
そして、二人に比べると遠慮がちなふくらみを、五本の指でやわやわと揉んだ。
全体的に満遍なく揉みながら、時には乳首をこねたり、
親指で柔らかく押しつぶしたり、
指の腹で千里が一番敏感な所である乳首の下側をすりすりっと擦ったりした。

「はうん!……なぁ……。」

胸から生ずる爆発的な快感に千里は悶えるが、
右半分はライバル二人組に押さえられ、身動きが取れない。
そんな千里に望が接吻してきた。千里は激しく自分から舌を絡めた。
唇を合わせ、舌を絡めている間に、
望の指先が腹、臍を経由して茂みをかき分けてきた。
そして、ここもやはり優しく撫で始めた。
風呂の中で撫でられた至福の感触を思い出しているうちに、
指先が秘所に進入し、もう豆に軽くタッチしてきた。
258女子色 12:2008/07/14(月) 08:20:39 ID:vtaz1gGg BE:835387586-2BP(333)
「ひゃうううなぁ!」

思わず接吻していた口を離し、叫んでしまった。
それを機に、望の唇が移動を開始し、首筋を伝って胸に至った。
千里の秘所にいる指は、浅瀬で水遊びを楽しんだり、
少し奥に入り込んで探検したり、また豆に戻って軽く撫でたりしている。
そんな感触がもたらす強力な快感の束で意識が飛びそうになるうちに、
望の唇が勃起したままふるふると震えている乳首をちゅん、ちゅんとかるく啄んだり、
舌先で一周したり、れろれろっと何度も弾いたり、
仕上げにちゅううっと吸い上げたりする。
千里はグロッキー寸前である。

やがて唯一自由だった千里の左脚にも望が脚を絡めてきた
それまでずっと握っていた千里の右手をようやく放したかと思うと、
千里の左足をずいっと肩まで抱え上げた。
そのまま千里にのしかかり、ぐっと挿入した。

「あぅん!」

いきなり奥深くまで刺され、千里の身体の芯を満足感が貫いた。
だが、望がそのまま激しく律動を加えているうちに、
「ああん、ああん、ああん」
と、首を激しく振りながら、しきりに何かが違うとアピールし始めた。
望は、相変わらずライバルを甘美に責め立てていた二人に目配せした。
霧とまといが素直に千里の上から退くと、改めて千里の脚を開き、
正常位で挿入し直した。果たして、

「うなああああああ……。」

深い満足そうな嬌声が千里の口から漏れた。
望の突きにあわせ、秘めやかな水音がにちゅっ、ぴちゅっと混ざってきた。
もう望は脚を抱えていないのに、千里の方から望の腰をがっちり挟み込む。
そして腰を律動に合わせがくんがくんと揺さぶりながら望の腰に擦り付ける。

霧が千里の耳元で囁いた。
「うふふ……とっても可愛いわよ」

まといも同様に囁く。
「感じちゃってるのね……素敵よ」

二人は顔を見合わせ、頷きあった。
――よっぽど長いことしてもらってなかったのね……

二人の憐憫の情を知らないまま、千里が独りで高ぶっていった。
望の短く鋭いストロークに合わせて、切れ切れに声を上げる。

「うな、うな、うな……」
「もうイッちゃうんですか」

望がまだ余裕を見せた声をかける。だが千里はとても耳に入らない風だ。

「だ、だってぇ……うな、うな、うな、うなうなうな……なああああっ!」

顔を真っ赤にしたまましきりに髪を振り乱していたが、
最後の一声を上げると一瞬身体が強張った。
ややあって、くてっと全身から力が抜けた。
望の肩を抱いていた手が解け、はたりと蒲団に広がると、静かに横たわった。
きつく望に絡めていた脚も解けていた。意識を失っていた。
寝姿は何とも可愛らしい女のコそのもので、その表情は満足げであった。
259女子色 13:2008/07/14(月) 08:28:18 ID:vtaz1gGg BE:278463528-2BP(333)
霧とまといが手を繋いで横になっている。
千里の媚態の一部始終を目にした今、
これから自分達の身に起こるできごとに期待が膨らむ。
霧の左手とまといの右手が改めてぎゅっと絡み合う。
そこへ、望が割って入った。
千里には放出していないので、絶棒の威容がいつにも増して素晴らしい。

望はおもむろに二人を抱き寄せ、ぎゅーっと抱きしめた。
二人も担任に固く抱きつく。
愛する人とただ抱き合うだけで心に満足感が涌いてくるものなのか、
と改めて認識する。
すると、同時に頭を撫でられた。
その予想外の心地よさに、二人とも、
千里があんなに高ぶったのがおぼろげながら分かる気がした。
なでなでが続けられながら、望が教え子二人に代わる代わる接吻してきた。
それぞれに接吻する間隔が長くなると、
空いた方が自然に望の耳や首筋に舌を這わせるようになった。

代わる代わるの接吻を続けたまま、望の手がライバル同士の胸に伸びてきた。
霧の乳房はマシュマロのように白く柔らかく豊かなのに対して、
まといのはもちもち・ぷりぷりっと弾むようだった。
そして、いずれも少女の胸特有の弾力性に富んでいて、
仰向けになっていても形が崩れることはなく、美しい形状を保っていた。
タイプの異なる優れた乳房を望は大いに堪能した。
先に千里を喘がせたのにもまして様々な動きで二人を翻弄し、
いい声で鳴かせた。

だんだん望がずり下がってきた。
今度はそれぞれ硬くなっている乳首に唇を寄せ、代わる代わる愛撫し始めた。
底から舐め上げ、乳輪を舌先で何度もなぞり、
ちゅっちゅっと音を立てて吸った。
その度に二人は喘ぎ、快感を訴え、
自分が好いた男に愛されて幸せなことをアピールし合った。
望はさらに教え子の熱く疼く乳首を舌先でレロレロとはじき、唇で甘噛みし、
快楽の淵に追い込んでいった。

教え子の乳房に溺れ、反応を楽しみながら、望はさらに手を下に伸ばしていく。
白い腹からつややかな太腿に寄り道した後、二人の若叢をさわさわと掻き分け、
微妙に形状が異なるスリットの上からむにむにと刺激してやった。

「あぁあん」
「う……あぅ」

二人の喘ぎが高まった。
気をよくして、秘密の部分がありそうなところの上を指の腹でぐりぐりしてやる。
すると二人はさらに喘ぐ。
試しに指を浅瀬に差し入れ、波打ち際でぴちゃぴちゃ遊ばせると、
秘めやかな水音が二箇所から聞こえてくる。
どちらにともなく、望が教え子に尋ねた。

「どちらから先にしましょうか」
「「私からっ!」」

二人は即答した。
あれだけ望によって禁断の快楽の淵に追い詰められていたのに、
一瞬の躊躇もない。さすがライバル同士である。

「仕方ありませんね、じゃあできるだけ我慢した方からしてあげましょう」
「我慢って?」霧が訊ねた。
260女子色 14:2008/07/14(月) 08:32:02 ID:vtaz1gGg BE:208847434-2BP(333)
まといも後を継いだが、望の指によって中断された。

「どういうこと……ああんっ!」

望が指をまといの中に差し入れ、秘密のスポットをぐっと刺激したのだった。

「え!? え!? ……ひゃう!」

霧もすぐに同じ攻撃を受けた。
たちまち二人とも高みに連れて行かれそうになった。

「いやん、待って、待って……あああ」
「うう……くうううん……あぁん!」

望は二人の女の奥を刺激しながら、親指では若芽をぐりぐり押し潰し、
二人の乳首を交互に甘く唇ではむはむし、仕上げにちゅうううっときつく吸い上げた。

「ひゃうううううう!」
「ひぐううううぅん!」

差し込まれた指をきつく締め上げながら、ほぼ同時に二人とも絶頂に達した。
が、望と肉体的に接する頻度が高い分、霧がわずかに持ちこたえたようだ。

     ☆

二人とも赤い顔をして荒い息をついていた。
霧の左手とまといの右手は繋がったままである。
望が霧に声をかけた。

「じゃあ、いきますよ」
「うん……」

霧が頷くのを確かめてから、腰を抱え込むと一気に挿入した。

「はうぅん!」

なじみの絶棒とはいえ、霧は深い充足感に包まれた。
的確な律動が始まると、身体の芯が蕩けるような気がした。

一方、望は小刻みに腰を動かしながら、右手はまといの秘部に這わせ、
イタズラを仕掛けた。
先ほど燃え上がった火が消えないようにくすぶらせておくつもりだった。

「あん!」

まといはまさかの指に嬉しさ半分、戸惑い半分だった。
放っておかれて覚めてしまわずにすむのはありがたいが、
霧にイタズラを仕掛けて気を反らせてやろうと思っていたあてが外れたのだ。
唯一動かせる左手も、望の指技で女の芯が揺さぶられていては、
空しく宙をもがくだけだった。

当の霧は望のリズミカルな律動で陶然となっていた。
一突きごとに電流が女の奥から背筋を駆け上る。
おまけに、望が左手で霧のボディラインを撫でたり乳房を触ったりしてきて、
霧はすっかり燃え上がった。
ところが、これから本格的に、というところで急に望が絶棒を抜いてしまった。

「あんっ……」

登りつめるつもりが、梯子を外されたようだった。
261女子色 15:2008/07/14(月) 08:39:33 ID:vtaz1gGg BE:261058853-2BP(333)
そんな気も知らず、望は

「お待たせしました」

とまといに声をかけると、脚を大きく開かせ、ずにっと挿入した。

「はぅうん!」

望の指によってくすぶり続けていたまといの体内の火がたちまち燃え上がった。
知らないうちに望の腰を両足で挟み込んでいた。
望はそのままぐいっ、ぐいっと大きな律動を続けながら、
今度は左手を霧の秘部に這わせ、いきなり芽をぐりぐりした。

「ひぅ! くぅ……」

先ほど達しかけて宙ぶらりんな状態に落とされていた霧は、
たちまち身体中の血液が絶頂に向かってスタンバイするのを自覚した。
実は、霧もまといにイタズラを仕掛けて気を反らせる気が満々だったのだが、
やはり望の指によって阻止されてしまったのである。

「あん、あん、あぁ……うん!」

まといも望と共に絶頂に駆け上がるつもりだったが、
望が絶棒を抜いてしまおうとするのを察知した。

「あん、ダメぇ!」

そこで精一杯締め付け、抜かせないようにしようとしたが、
ちゅぽんっと音を立てて抜かれてしまった。

「ううぅ……」

二人の恨みの篭った視線に気づいているのかそうでないのか、
望は何度も二人の間をこれ往復した。
一方を絶頂間近に追い込んでは隣に移る。その繰り返しである。

     ☆

そのうちに、二人とも後が無いところまで追い込まれた。
望もそろそろ発射してもいいという気になったのか、

「じゃあ、二人とも四つん這いになって」

と命令した。
霧とまといは無言のままふらつく腰でのろのろと両手をつき、
尻を上げようとした。

「ほらほら」

望は教え子たちの可愛いヒップをぺちぺちと軽く叩いて催促した。

「あン……」
「はぅ……」

二人はどうにか揃って四つん這いになった。
霧の真っ白で円みを帯びた充実したヒップ。
まといの少女らしく艶やかなヒップ。
年齢相応に可愛らしく、
また自分が開発して男を蕩かせる魅力を放つに至った二人のヒップを抱え込み、
まずまといから挿入した。
262女子色 16:2008/07/14(月) 08:52:33 ID:vtaz1gGg BE:365482073-2BP(333)
「はぅっ! い、いい」
まといは一瞬仰け反って叫んだ。軽く達したようだ。
続けて望の右手がまといの乳房を掴み、下から強めに揉み上げる。
そのままずんずんとスピードをつけて腰だけでシャフトを繰り込んでいく。

「先生、もう、もう来て……あぁん」

まといがたまらずおねだりをする。
それを耳にしながら、望は霧の腰に添えていた左手を秘所に差し込み、
またあの憎い指で芯を蕩けさせる。
霧はその指から逃げられずに、
顔を蒲団に押し付けぶるぶる震えながら新たな快感に耐えた。

駆け上る準備が整っているまといから、またも絶棒が抜かれ、間伐を入れず霧に挿入された。

「ひゃん! あぐぅ……」

霧の中はすっかりぬかるんでいた。
そのまま力強い腰遣いで霧を今晩初めての絶頂に追い詰めていく。
望は、左手で霧の豊かな乳房をたぷっ、たぷっと揉みこみ、
右手では先ほどまで絶棒が出入りしていたまといの秘部を弄る。
霧が高みに達しようとしているのと同じく、
まといも体にくすぶっている火がますます燃え盛るばかりである。

何度か谷渡りが続けられるうち、三人とも限界が近づいた。

「先生、もう、もう」
「私も、もうだめ、あああ、もう」

望が二人に繰り込むストロークも激しさを増し、いよいよラストスパートに入った。

「じゃ、じゃあ、私もそろそろ……むっ!」

まず、まといの後ろから火のつくような激しいストロークを打ち込んでいた望が、
まといの中で第一陣を発射した。それがまといの奥に勢いよく当たった。

「はぁっ!」

まといは、中に暖かいものが注入されたことを感じ、目の前が白くなった。
望はすぐに絶棒を引き抜き、隣で待っている霧に挿入した。
そうしながら、素早くまといの秘部に手を伸ばし、
芽をやや強めにつまみ、かるく捻った。

「ひゃああああううううんっ!」

まといは一きわ高く叫ぶと、背を仰け反らせ、しばらくぶるぶる震えていた。
やがて体を支えていた手が崩れ、くてっと蒲団に突っ伏した。
ついにそのまま達したのだった。

一方、第一陣をまといに発射した望は、第二陣以降を全部霧の中に注ぎ込んだ。
何とかムダに外に漏らさずにすんだようだ。
霧もラストスパート特有の力強いストロークと共に、
自分の中で暖かいものが出されているのを感じた。

「ふあああああ、あん、あん、あんあんあんあああ」

ライバルと同じように霧も背を仰け反らせ、激しく達していった。
ややあって、霧も蒲団にへたり込んだ。
望は最後の一滴まで霧の中に出し切るべく、ゆっくり小刻みに律動を続けていた。
263女子色 17/E:2008/07/14(月) 08:56:47 ID:vtaz1gGg BE:313271036-2BP(333)
霧から絶棒を引き抜いた望が、千里の方を向いた。
千里は、さっきから三人の様子を眺めて切なそうな表情を浮かべていたのだった。
望が二人の傍を離れ、千里の前にどっかとあぐらをかくと、
くいくいと手招きをした。
千里は嬉しそうに望の前に来て屈みこむと、
さっきまでまといと霧の中に入っていた絶棒を口で清め始めた。

「ん……木津さん、上手ですよ」

望はかすかにうめきながら声をかけた。

「そうですか? 嬉しい!」

早くも威力を取り戻した絶棒から口を離して、
千里が素直に喜びの声を上げた。

「よーし、じゃあご褒美です。もう一度してあげましょう」
「はい。……先生、あの、お願いです。」
「ん?」
「今度は、……あの……」
「んー? 今度は?」
「その……一緒に、お願いします」

望はニッコリ微笑みかけた。

「いいですよ。一緒にイきましょう」

千里が心底嬉しそうな笑顔を見せた。
その千里の脚を開かせ腰を抱え込むと、望はずいっと奥深く挿入した。

「はうぅ……。」

以降、望と絶望ガールズの営みは明け方まで続いた。

     ☆     ☆

千里の言う「人間が寝てていい時間帯」をとうに過ぎて眠りこけていた望を、
三人娘がたたき起こした。

「先生、起きて下さい。」
「朝ご飯ができてます」
「またみんなで作ったんだよ」

たたき起こされた割りには気分は軽い。むしろ爽快といってもいいくらいだ。
久しぶりに心いくまで出しきったからだろうか。
そんなことを思いながら、望は食卓についた。
納豆にとろろご飯、蜆汁、モロヘイヤのおひたしなど、精のつくメニューが並ぶ。
全てを気持ちよく平らげた望は、たちまち軸ぶれモードに戻った。
ちなみに、昼以降のメニューも三人が頭を絞って考えたメニューが並ぶ予定である。

     ☆

今は土曜日の朝だ。
午後には奈美が手作りのクッキーを宿直室に届けに来て、
この営みに巻き込まれるのだが、これはまた別の話で。
――――月曜の朝までまだ長い。

     ――――[完]――――
264 ◆n6w50rPfKw :2008/07/14(月) 08:59:03 ID:vtaz1gGg BE:174039252-2BP(333)
以上です。
――今日のおやつはプッチンプリンです。
265名無しさん@ピンキー:2008/07/14(月) 09:31:35 ID:LkuX0mlL
GJ!
千里がかわいかった
266名無しさん@ピンキー:2008/07/14(月) 12:36:23 ID:UwxKQ0Oq
GJ
真昼間に萌え死にしそうになった
267名無しさん@ピンキー:2008/07/14(月) 14:54:03 ID:mu86nxXv
楽しく読ませていただきました。
268前584:2008/07/14(月) 19:19:18 ID:QIBmZfNj
aaaaaaaaaaaaaaaaaaaaaaaaaaaaaaa
4Pエロすぐるうううううううううううううううううう
ぷっちんプリン最高おおおおおおおおおおおおおお!!!
うなを連発する千里ちゃん可愛すぎるッス
ぜひ奈美編も描いて欲しいです。

自分も3Pものとか描きたくなりました。
良いもの読ませていただきました。
269名無しさん@ピンキー:2008/07/15(火) 07:02:31 ID:YRxfxNfn
先生普段からもっと千里ちゃんとえっちしてあげてください
270名無しさん@ピンキー:2008/07/15(火) 22:36:34 ID:5zeso4Dy
ダメだどうしても「うなぁ」で吹いちまうwww
271名無しさん@ピンキー:2008/07/16(水) 00:37:21 ID:XY6/AV6C
GJです。おしりぺちぺちに激萌えました。
この望は娘娘にひっかかりそうだ。
272パラノイド ◆Y/DoYXGA12 :2008/07/16(水) 22:46:06 ID:MDy2f4+6
ここには初めて投下致します。
望×まといで、少しだけ鬱っぽいネタ使ってるかもしれません。
拙い文章で恐縮ですが、お楽しみ戴けたら幸いと存じます。
273誰が上に月は照らす:2008/07/16(水) 22:47:09 ID:MDy2f4+6
その日は、とても月夜の綺麗な日だった。
糸色 望は趣味の文学を読み耽り床に転がっていた。
その影から視線が刺さる。
最初は望も気にしていたが、慣れた今となってはこの視線が無いとどこか寂しくもある。
徐々に本を読み進めると、横になっているからか少しづつまぶたが重くなってくる。
ページを捲る内にうつらうつらと半分寝てしまう。

気がつけば、現実とまどろみの狭間に望はいた。

先ほど読んでいた本の情景が頭で浮かんだり、蛍光灯が目に映ったり取りとめの無い夢。

ゆっくりと、目を開ける。
目の前には桃がなっていた。
甘く熟したであろう桃に手を伸ばす。

ムニュ

「ん…?」

ムニュ
「はぁん…」
熱い吐息が桃から漏れる。
274誰が上に月は照らす2:2008/07/16(水) 22:48:06 ID:MDy2f4+6
「んん?」
メガネをかけ直し、桃を見ると…。
そこにあるのはどう見ても女性の乳房。
「先生…私を…食べてください…。」
そっと抱きつく一人の女性。
糸色 望をつけまわす女生徒、常月まといだった。

はだけた着物が実に色っぽく、望の情欲を刺激する。

そう、これは夢。

望は霞がかかる頭でそれを見ていた。
美しい乳房。
紅潮した肌にそっと触る。
「はぁ…ん」
熱い吐息が身近に感じられる。
そっと、まといを抱き寄せるとほんのりと良い香りがした。
胸に顔を寄せ、スッと息を吸うと心地よい気分へと誘われていく。
眠りと現実の狭間で、乳房に口付けをする。
「先せぇ…。」
切ない声を出し、まといが望の頭を胸へと押し付けた。
ゆっくりとまといの体を抱き寄せ、匂いに酔いしれる望。
その官能に酔いしれて徐々に肉棒が頭をもたげてくる。
「ずじゅ…ちゅ…」
乳房を吸い、舐めると甘い味と僅かな汗の味が口に広がる。
そして段々と勃起していくにつれ、望の頭にかかる霞が段々と晴れてくる。
275誰が上に月は照らす3:2008/07/16(水) 22:48:50 ID:MDy2f4+6
「常月…さん?」
ハッと目が覚め、今の状況に気がつく。
胸をはだけたまといに抱きつく自分。
そして勃起した自らの肉棒。
望の頭にネガティブな想像が頭を駆け巡る。

女生徒との秘め事!セクハラ教師!!
女子高生を食い物にする悪徳の教育者!!
噂の高校教師の実態を女生徒が告白!女生徒全員と肉体関係を…!?
そんな様々な新聞、雑誌の見出し、そして尾ひれのついた報道が為されるのが瞬時に流れた。
「うわあぁ!?絶望した!!夢じゃない現実に絶望したーーーー!!」
そう言うと、常月から離れ思いっきり離れる。
「先生…。」
悲しそうな顔をするまとい。
望の体は反応した。
自らの体で欲情はしたが、心は自分の事を愛してくれてはいない…。
「女生徒と関係を持った性教育者と言われるのはいやだあああああああああ!!!」
そう言うと、望は泣きながら感情のままに外へと走り出してどこかへ行ってしまう。
276誰が上に月は照らす4:2008/07/16(水) 22:49:24 ID:MDy2f4+6

ズキン

胸が痛む。
今まで、こんな感情は無かった。
酷い痛み。
前の彼も、その前の彼も…色んな人と恋をして別れて来たが、こんな痛みはかつて無かった。
抉られる様な痛み。
「はっ、うあっ。」
涙が一つ、二つ染みを作る。
息が出来ない。
苦しい、好き、辛い…
ぐるぐると頭の中を回る感情。
少し、幸せを感じたかった。
ただ、それだけの少し欲張りな誘惑のつもりだった。
幸せの時間から辛い、現実の時間へと移り変わった瞬間の絶望。
先生じゃない。「望」と呼びたい。
常月さんじゃない。「まとい」と呼ばれたい。
乱れた服装を抱え込むように泣き咽ぶ一人の女がそこにいた。
277誰が上に月は照らす5:2008/07/16(水) 22:50:05 ID:MDy2f4+6
次の日、泣き腫らした目をしたまといは、いつもの様に望の後ろをついていく。
一晩泣いてスッキリしたのか、いつもの顔をしていつか望が振り向くのを待っている。
望はといえば、中途半端な情欲を持て余し悶々としていた。
しかし、女生徒に欲情するなどあるまじき事である。
ぶんぶんと時たま頭を振り、妄想を振り払う。
まるで夢心地の様な快楽の時が思い出され道端で歩きながらも甘美の様な時は頭で再生される。
もし、あのまま押し切ってしまえばどうなっていただろう。
そんな事を考えては妄想を振り払う。その繰り返し。

誰もが気付かなかった。
自然に歩くその姿。
違和感を感じるのが誰もが遅れた。
目の前の信号は赤だと言うのに。

ゆっくりとそのシーンを誰もが見ていた。
誰かが叫び声をあげた。
だが、それすらも気付かず望は歩き続ける。

ドン!

トラックが突っ込み望の意識はそこで断たれた。
278誰が上に月は照らす6:2008/07/16(水) 22:50:43 ID:MDy2f4+6
色んな思い出が望の頭の中を回っていた。

何でもかんでもキッチリと線引きをする少女。

恥ずかしがり屋で声を出さない少女。

漫画をいつでも読んで、いつでも描いている少女。

人格がコロコロ変わる少女。

天真爛漫な笑顔を振りまく少女。

何をやっても人並みの少女。

目つきの悪い少女。

何でも被害を振りまいてると思って謝り通しの少女。

いつも怪我で包帯だらけの少女。

何でもポジティブに考える少女。

ずっと引篭もっていた少女。

そして…いつもついてきて、自分を追い回した少女。
微笑みは可愛くて、顔を見る事も多く…愛していたのかもしれない。
自らが逃げていただけで…深い愛を受け止める男では無いと勝手に思い込んで。

僅かに見える光。

あれこそが死後の世界の入り口なのか?

目がゆっくりと開き、眩しい光が目に焼きついた。
279誰が上に月は照らす7:2008/07/16(水) 22:51:24 ID:MDy2f4+6
「先生!!」
病院の薬品臭。
兄の横顔がかすかに見える。
そして見慣れた面々の生徒達が囲む様にして立っていた。
「望、起きたのか。」
皆、目に涙をためてベッドの周りに集まっていた。
「先生!大丈夫ですか!?」
人並みな言葉で奈美が声をかけた。
「もう!キッチリと生活しないからよっ!!」
涙を流しながら諌める様に千里が言う。
『ボケたジジイが事故にあって心配かけてんじゃねえよこのアホ』
毒舌なメールを見せながら、芽留が泣いている。
「先生、もう少しで豪華な車に乗れたのにナー。ザンネンだよー。」
マリアがにこやかに笑う。
「すいません!私が前日に先生にご迷惑をかけたからこんな事に…!」
謝りながら、愛が袖で涙を拭いている。
「先生…痛くなかった…?」
毛布を被りながら霧が潤んだ目で望を見る。
「先生!良かった!!」
命×望と書かれたネタ帳を持っている少女がメガネを上げ、涙を拭う。
「裁判終るまで死ぬなんて許さないわよ。」
気丈に振舞いながらもその目は赤い。
「先生、全快したら尻尾のお店に行きましょう。」
あびるが望の足元の毛布で涙を拭う。
「……。」
真夜は目つきの悪い目に涙を精一杯溜めて、望の毛布に抱きついた。
「先生!ポロロッカ星人に感謝してくださいね!14年の1度に春だから特別に助けてくださったのです!」
意味不明な事を言いながらも、可符香が笑う。目に僅かな涙の後を残した顔で。
280誰が上に月は照らす8:2008/07/16(水) 22:52:04 ID:MDy2f4+6
「私はどうしたのでしょう…?」
生徒に囲まれながら、現状を認識できない状況の説明を求めた。
「トラックに…ひかれたって…。」
ポツリと霧が呟いた。
「そうでしたか…。」
生徒達に囲まれながら、僅かに温かみが望の心に染み渡る。
こう言う雰囲気も良い物だ…。
泣きながらも笑う彼女達の顔を見るだけで望は何ともいえない気分になった。
「そして、何故私が兄さんの病院にいるんでしょうか?普通は緊急入院出来る大手の病院に行く筈では…。」
「…絶望なんて名前の患者を入れたら不吉だってたらい回しにされたんだよ…。」
暗い顔で命が話す。
「オマケに絶命って読める医者なら大丈夫だろうとここに…。」
何と言う酷い扱い。
「絶望した!!こんな名前をつけた親に絶望した!!」
望と命は頭を抱えてブンバブンバと頭を振り続けた。

暫くうろたえた後、望は気がついた。
一人足りない。
いつも自分がいる所には常に存在していた彼女が…いない。
「あ、常月さんは…どうされました?」
その名前を出した瞬間、生徒達の顔が曇る。
281誰が上に月は照らす9:2008/07/16(水) 22:52:40 ID:MDy2f4+6

「…その…えと…。」
その雰囲気に望が体をゆっくりと起こす。
「何が…起こったのです?」
「聞いた…話なんですけど…。」
ポツリと奈美が口を開いた。
「先生がひかれた時…飛び出して…トラックに…!!」
奈美が唇をかみ締めながらぶるぶる震える手を押さえて泣き出してしまう。
望の手はガタガタと震えた。
トラックにひかれたにしては軽傷だ。
精々擦りむいた程度。あとは打撲程度だろう。
「今…どこにいますか?」
「隣のベッドにいるよ…。」
命が仕切りのカーテンを開けるとそこには上半身を起こした、まといがいた。
だが、その目は虚ろでどうにも反応が薄い。
「常月…さん?」
僅かに目が動くが、すぐに真正面をボーっと見つめるだけだ。
「先生を助ける為に…飛び出して先生を突き飛ばしたって…。」
霧がポツリと抑揚の無い声で言う。
結果、望は軽傷で済んだ。
「だが、彼女はその為に頭を強く打ってしまった。出来る限りの事はしたが…。」

普通の日常が戻る筈だった。
色々と絶望したと言いながらも楽しい毎日。
退屈のしない日々。
その時間の大半を望はまといと過ごしていた。
彼女が戻ってこない。

そっと手を伸ばそうとするが、遥に遠くにいる存在に見える。
距離にして実に2メートルも無い距離なのに。

酷く、遠い。
282誰が上に月は照らす10:2008/07/16(水) 22:53:40 ID:MDy2f4+6
今日も鐘がなる。
授業開始の鐘…そして終了の鐘。
望は軽傷だったのですぐに退院し、次の日には復帰した。
だが、どこか普通に振舞っていても空虚な雰囲気が付き纏う。
放課後、ゆっくりと歩きながら、つい後ろを見てしまう。
「いたんですか。」
ポツリと呟く。
「はい、ずっと」
だが、それは空耳。
いつしか空耳になるほど当然のやり取りとなっていた。
だが、変わりにいつもとは違う声が聞こえた。
「せ、先生…なんでわかったんですか!?」
そこには奈美がいた。
恐らく、そっと近づいて脅かそうとしたのだろう。
「何でしょうか?」
「あの、その…こ、これ…。」
鞄から一つの包みを渡す。
「その…クッキー焼いてきたんです!ま、まといちゃんのお見舞いに持っていってください!」
そっと受け取るが、望は不思議がる。
何故、自分に渡すのだろうか。まといに直接持っていけば良いのに。
「そうですか。ありがとうございます。どうです、これからお見舞いに行くのですが…。」
そう言うと奈美は踵を返す。
「ゴメン!今日は少し、用事があって…。だから、お願い!」
「え、あ。」
そう言うと奈美は素早く逆側へ走り去っていた。
一人、残された望は重い足取りで兄の病院へと行く。
それは、日課。
283誰が上に月は照らす11:2008/07/16(水) 22:54:16 ID:MDy2f4+6
奈美がいつも通り校門を通る望を廊下から見つめる。
「奈美ちゃん。」
「わああ!?」
そこにいたのは、毛布を被った引篭もり少女、霧だった。
「辛いよね。」
「う、あ…そそんな訳…。」
「私は、辛いよ。」
霧が俯く。
「あいつ、いなくなってから…少し寂しくて。」
まといの恋のライバルで望を骨肉の争いの如く奪い合っていた霧が話を続ける。
「でも、ずるいよね…あいつ。先生の心、縛っちゃった。
ずるいよ…私だって先生に見てもらいたい、気にかけてもらいたい。でも、やっぱり生徒何だよ。私。」
奈美はただ、黙って聞いている。
あれから、望を巡っての恋愛バトルは休戦状態だ。
誰もが気を使っていたのかもしれないし、物足りなさがあったのかもしれない。
「常月さん何て大嫌い。すぐ、先生を自分の物みたいにしちゃう。私だって好きなのに。自分が一番愛してる顔をする。大嫌い。」
霧が膝をついて、その場に座る。
「でも、寂しいんだよね。嫌いなのに。あんなに喧嘩したのに。ずるい。ずるいよ…ずるい…。」
床に一滴、二滴と霧の頬を流れる涙が染みを作る。
「先生も、辛いのにさぁっ…誰にも…言わなくてっ…!」
涙声になってる霧。
窓の外は夕日になっていた。
霧の独白を奈美は外をじっと眺めて、聞いていた。
「奈美ちゃん?」
そっと、奈美に手を伸ばす霧。
284誰が上に月は照らす12:2008/07/16(水) 22:55:32 ID:MDy2f4+6

パァン!

霧の手を、奈美が払った。
「私から見れば、あなただってズルイわよ!先生と一緒にいた時間は私より長くて!ずっと、先生の部屋にいて!
先生はあなたを頼りにしてて!ズルイよ…常月さんも、あなたも、千里ちゃん、あびるちゃんも…皆、ずるい…。
私、ずっと見て貰えなかった!普通ってずっと言われて、それだけで終っちゃって!
色々やってみても…ずっと、普通って…!チョコだって徹夜して作ったのに、受け取った時何も言ってくれなくて…!
私だって、先生好きなのに、私だって…うああああああああああああ!!」

床にうずくまり奈美は泣いた。
狂おしい程の恋をしても、喧嘩までして奪い合う事が出来なかった自分。
そして、二度と彼の愛は手に入らぬと悟ってしまった。
霧は気付いた。
奈美をライバルの対象と見なしてないから、あんな事を愚痴ってしまった。
「ごめん…なさい、奈美ちゃん…ごめん。」
霧は弱弱しく泣く奈美に謝りながら一緒に泣いた。

先生に渡したいクッキー。だけど、どうしてもそうは言えなかった。
先生を守る為に、己の身を投げ出した少女の事を思うと、どうしても。
285誰が上に月は照らす13:2008/07/16(水) 22:56:16 ID:MDy2f4+6
「ねえ。」
千里が横にいるあびるに話しかけた。
「何?」
ギスギスしかねない空気をばら撒く。
晴美と奈美がいれば、良い緩衝材になって一緒にカラオケに行くほどの仲だが、恋に関しては仲が悪い。
「また、元通りになったら、キッチリ片をつけるわよ。」
千里が呟く。
「暴力沙汰は…やめてね。」
いままで恋に関して暴力が吹き荒れてきた。
暴走すると千里は殺しにかかる悪癖があった。
「ええ。良いわよ。そんな事しなくても、負けないから。」
そう言うと二人は目を合わせ少しだけ笑う。
夕日が二人の笑顔を映しだしていた。
286誰が上に月は照らす14:2008/07/16(水) 22:56:51 ID:MDy2f4+6
まといのいるベッドへ向かい、望は奈美が焼いたクッキーを広げた。
甘く、良い匂いがする。
口に入れると微かなバニラの香りが広がる。
「常月さんもどうぞ。」
そっと、クッキーを差し出すが、僅かに手を動かしたのみ。
目の焦点は未だに合っていない。
「無理を、させちゃいましたね。」
そう言うと望はまといの口へそっと、クッキーを持っていく。
反射行動の様に、何度か噛み砕いて飲み込む。
それを見ると、優しく望は微笑み、クッキーの欠片をそっと袖でふき取った。

毎日、毎日…望は贖罪をするかの様にまといの見舞いをした。
少しだけ症状は改善したが、半分植物人間の様な状態は続く。

「常月さん。」
今日も、望はまといを見舞う。
望の顔を見ると、にっこりと笑って出迎えるまとい。
しかし、それだけだ。
少し歩く事は出来るが、すぐに倒れてしまう。
「ゆっくりと改善していくしかない。」
命は何度もそう言った。
それは何年後になるのかわからないとも。

数年。
少女から数年と言う時を奪うのは何と残酷な事だろう。
自らが数年を奪ってしまう罪の何と重い事か。
287誰が上に月は照らす15:2008/07/16(水) 22:57:32 ID:MDy2f4+6
だが、その日は何かが違った。
夕日が沈むにつれ、まといが太陽に手を伸ばし、下に沈むのを催促してる様に動かす。
「…?」
不思議な光景。一心不乱に太陽を押し込む様な動作を続ける。
「少しづつ…ですか。」
何かが一つ回復したのだ。
そう思い、望が面会を終え外へ出ようとした時だ。

袖が引っ張られている。
振り返れば、望の方をじっと見て袖をグッと握っている。
「つね…月さん?」
意識が戻ったのか?だが、望が戻ると太陽を押し戻す動作を再開する。

そして、夜が町を押し包む。
「そ……と。」
ポツリとまといが言葉を口にした。
「常月さん!?」
そっと肩を掴むが、まといはまた言葉を紡ぐだけだ。
「外…に。」
命は疲れたのか居眠りをしていた。
医者の兄は患者を外に出すなと言うだろう。
だから、内緒でこっそりと病室を出た。
288誰が上に月は照らす16:2008/07/16(水) 22:58:14 ID:MDy2f4+6
月の光が、辺りを照らす。
まといの目が月の光を反射してキラキラと輝いている。

「つ、常月さん、戻りましょう。こんなに遠くには…。」
しかし、まといの足取りは力強く、どこかへと向かっている。
望は喜びと不安の中で、まといを見守っていた。

そして、着いたのは川岸。

夏の暑い夜も川辺には涼しい風が吹く。
「ここに、来たかったんですか?」
そっと、まといの頭を撫でながら寄り添う様に座る。
「……。」
まといは、届きそうな程狂おしい銀の月に手を伸ばす。
「綺麗な…月夜ですねぇ。」
望が呟いた。
「本当、に、きれ、い。」
いつからだろう。
まといの目に、意思の光が宿っている。
「まといさん!?」
望がそう言うと、まといはそっと望を抱きしめた。
「嬉しい…。やっと、呼んでくれた。私の名前。」
「え、あ…。」
咄嗟に出た名前。いつも一緒にいた、少女の名前。
289誰が上に月は照らす17:2008/07/16(水) 22:58:58 ID:MDy2f4+6
「私…夢見てたんです。ずっと、先生の夢。でも、夜にならないと先生は来てくれないんです。
触ろうとすると、すぐに消えてしまって…。触れる事の出来ない…夢。だから…ずっと私は見てるだけ。」
彼女は夢の中で望の姿をジッと見ていたのだ。
「馬鹿ですよね。今までと同じ…見てるだけ。触ろうとすれば消えてしまう…。」
望がそっとまといの頭を抱き寄せた
暫くの沈黙の後、まといが再び口を開く。
「月…って。寂しいですよね。」
「?」
「月は太陽に憧れて…だから、真似して光ってるんです。でも、一緒に光る事は許されない。
夜が来たら月は一人ぼっち。ずっと、太陽を見てるのに。太陽は気付いてくれないんです。
太陽は他の星を見なくちゃいけないから、月にはかまってられないんです。
それでも、ずっと見て欲しくて…ああやって輝いて…。」
ぐっと望にしがみつくまとい。
「私もそうだったんです。先生が他の子を見てるから、気付いて欲しくて、付き纏って…。
邪魔ですよね、私。先生が消えそうになって、手を伸ばしたんです。そしたら先生は私を見てくれた。
でもそれは幻なんです。酷いですよね。笑っていつも私を見てくれる。でも手を伸ばすと…消えてしまう!」
泣きながら力を込めて望を抱きしめる。この感触が消えない様に願いながら。
「…太陽、ですか。私はそんな大した人間じゃありませんよ。でも、私が太陽だとしても…まといさん。
私はあなたを見てました。勿論、ずっと…では無いですが…。太陽はきちんと月が輝いているのを知っていますから。
大丈夫ですよ。私も…失いたくありませんから。助けてくださって、ありがとうございます。まといさん。」
290誰が上に月は照らす18:2008/07/16(水) 22:59:43 ID:MDy2f4+6
まといの目が潤んでいる。
「幻じゃない…先生の存在全てが感じられて…。まるで…あの日の月を見てる様…。」
初めて胸が痛んで泣いたあの夜。
月は嫌な程に綺麗に輝いていた。
沈黙の時。風が吹いて草を鳴らす音が静かに二人を包む。
黙っている。ただ、二人がいるだけで幸せを感じる時間。
まといが、そっと望の顔を覗き込む。
「先生も…名前で呼んで良いですか?」
首をかしげながら、目を薄め、にっこりと笑う。
顔を少し赤くして望が頷く。
「望…さん。」
顔が更に赤くなる望。
まといの顔も赤い。
ギュッと抱きしめあう。
「大好き。今も、これからもずっと…大好き。」
女性の良い匂いが望を刺激する。
いつかの夜より、ずっと官能的で色っぽい匂い。
見つめあい、キスをする。
舌が絡み合う大人のキス。
長く吸い付いてから、再び口が離れると再び見詰め合う。
「望さん…続き…してください。」
あの夜の続きを今ココで。
291誰が上に月は照らす19:2008/07/16(水) 23:00:17 ID:MDy2f4+6
誰もいない川岸。
蟲惑的な魅力に脳を焼かれ、望の頭はまといの事で一杯になった。
そっと望は地面にまといを押し倒し、その肌をじっくりと味わう。
手で、舌で、目で、耳で、鼻で。
「ん、あぁ…。」
服の中に手を入れ、その柔肌の感触を愉しむ。
手が、舌がまといの体を蹂躙していく。
まといは新しく受け入れる快楽にただ、溺れた。
そっと、望の手を取り自らの女陰へと導くまとい。
「望さん…私もう、こんなに。」
手に湿った液体の感触が広がる。
そっと、触るだけで次々と奥から溢れているのが解る。
静かにその液体を舐めると少ししょっぱい味がする。
まといの足を開かせ、顔を入れ女陰を舐める。

ぴちゅ…ちゅ…。

愛液は滴り落ち、地面に吸い込まれて落ちる。
まといは、快楽のまま、体を躍らせる。
「あっ、はふぅ…!?んっくぅ」
唇を僅かにかみ締めて、快楽の声を殺す。
顔を上げた望がまといとまたキスをする。
手では愛撫を続けながら。
愛液と唾液が混ざりあい、再び銀色の糸を虚空に紡ぎだす。
「可愛い声をもっと聞かせてください。ずっと、聞いていたいんですよ。」
292誰が上に月は照らす20:2008/07/16(水) 23:00:52 ID:MDy2f4+6
背を、尻を撫でまといの全てを愛する望。
肌理が滑らかで、触り心地が良い。
まといが、そっと望の袴を触る。
熱く滾った肉棒の感触。
「ま、まといさん…。」
敏感な感覚が望を襲う。
「良かった。自信が無かったんですけど…私でも女として愛してくれますか?」
あの日は、拒絶してしまった。
自らの保身を考えて。
現実から、逃避した。
自分を愛する少女が勇気を出したのに、受け止める事も出来ない。
「わかりません。私には、まといさんは…生徒でもあります。純粋な女と見れないかもしれません。
それでも、今は…私をずっと見てくれる常月まといとして愛していたいと、そう思います。」
自信の無い答え。
それが望の精一杯だった。
まといはただ、瞳をうるませ、ニッコリと笑う。
「嬉しいです。私、今きっと、いえ絶対幸せです。」
その精一杯を少女は満面の笑みで受け止めた。
彼女の輝きが、望の輝きなのだ。
293誰が上に月は照らす21:2008/07/16(水) 23:01:31 ID:MDy2f4+6
そっと袴をたくし上げ、まといの女陰へとあわせる。
「んっ…!」

チュプ

柔らかい肉と暖かい汁の感触が望むの肉棒へと伝わる。
ゆっくりと押し込んでいく。
「あっ…は、うっく。」
痛みと快楽の中でまといの顔が歪む。
「大丈夫、ですか?」
きつく締め付ける膣がまといの性体験の無さを物語る。

プツリ

何かを突き破る音がした。
「っ!つうっ!!」
痛みが体を駆け巡り、咄嗟に望を強く抱きしめる。
望はそれに応える様に、まといに口付けをする。
痛みがほんの少し和らいだ気がした。
「はぁ…ふぅあ動いても…大、丈夫です。」
まだ痛いのかまといは苦痛の声を出す。
「もう少し、待ちましょう。」
「良い、んです。私の声、聞いて…いて欲しいからぁっ…。望…さんを感じさせ、て…。」
294誰が上に月は照らす22:2008/07/16(水) 23:02:07 ID:MDy2f4+6
少し、間を置いてゆっくりと望は動き出す。
草の音に隠れて濡れた音が僅かに混ざる。
そして、それより大きい男女の嬌声。

「あぁう…ふっ、好き…。ああっ!」
「まとい、さん…ふっ…う。」
必死に射精を堪える望。
まといは痛みが和らぎ、徐々に快楽へと変わっていく。
気がつけば、まといは腰を動かし望が生み出す快楽をじっくりと味わっていた。
熱い吐息。
触れ合う肌。
それら全てが、ただただ愛しい。
「っ…駄目です…で、出てしまいます!」
望が咄嗟に肉棒を引き抜こうとした瞬間。
まといは腰を押し付け、足を腰に絡め奥へと引き込む。
「まといさん!?」
だが、望は既に限界だった。

ドクドクと打ち込まれる精液。
胎内に熱い塊が打ち込まれると言う快楽にまといは身を任せる。
望の一部を体の中に打ち込まれ、まといは心身ともに満足だった。
精の全てを打ち込み終わった後、望はゆっくりと肉棒を引き抜いた。
トロリとまといの女陰から白い液体がこぼれた。
295誰が上に月は照らす23:2008/07/16(水) 23:02:39 ID:MDy2f4+6
「その…だ…大丈夫な日です…か?」
ポツリと望が呟いた。
「わかりません。目が覚めたのは…さっきですから…。でも…最初は好きな人の感触を味わいたかったんです…。」
一瞬、望の顔が青ざめる。
もし妊娠などさせてしまったら事だ。
最悪は教師の職を追われ、外道だ鬼畜といわれて週刊誌の見出しに……!!
「嬉しかった。」
ポツリとまといが呟いた一言で望のネガティブ思考は中断された。
「本当に、愛してくれた。それだけで十分なんです、私。いつまでも…ついていきますから。」
その笑顔に望は見とれてしまう。
「そう、ですか。でも、学校では先生って呼んでくださいね。」
半分後悔しながらも、自嘲気味に笑う。
なるようにしかならないか、と思っているのだろうか?
「はい、望先生。」

月はただ、二人を照らしていた。
296誰が上に月は照らす24:2008/07/16(水) 23:03:13 ID:MDy2f4+6
「うなーーー!!」
千里がスコップを持って暴れ回る。
「約束キッチリ忘れてる…。」
「千里ちゃんストーップストーップ!!」
奈美が逃げ回りながら距離を取る。
まといはいつもの通り、付き纏い。
霧は色んな場所に潜伏している。

ただ一つ変わったこと。
それはクラスの誰も知らない事。


今日の夜も月が輝いている。
木の下で月を見上げる少女。
そして、まといを抱き寄せて月を眺め見る望。
「今日も私を…。」
そっと結び目を緩めるまとい。

二人を見守るかの様に月はただ輝いていた。

終幕
297パラノイド ◆Y/DoYXGA12 :2008/07/16(水) 23:05:00 ID:MDy2f4+6
これにて終わりと相成ります。
エロシーンがやや薄めかもしれませんが、お楽しみ戴けたら幸いです。
298名無しさん@ピンキー:2008/07/17(木) 00:15:24 ID:du1BqZP/
GJです
299名無しさん@ピンキー:2008/07/17(木) 00:20:33 ID:Dp+XfSjY
熱意は買う
300名無しさん@ピンキー:2008/07/17(木) 10:38:28 ID:fa7Oo1En
乙!
2のへの女子達の関係が何か良かった
301名無しさん@ピンキー:2008/07/17(木) 11:51:03 ID:PEqTIuBS
一気に読んでしまいました。GJ
302I love 奈美(前584):2008/07/17(木) 16:57:18 ID:d9NmzXqX
ああああああああああああああああああああああああああああああああああ

泣いた。
胸が苦しいよ・・・・
文章が美しい!!太陽と月の比喩が素敵でした。
夢の話とか大好物なんです・・・・・・
生徒たちが先生を責めないので嫌悪感がなかった。
奈美もカワイイし、みんな先生が大好きだし、
もう言うことなし・・・・・
最高です!!!

303名無しさん@ピンキー:2008/07/17(木) 18:20:34 ID:/JlCe5ov
>>前584さん
普段のレスにもコテ付けるのは、でしゃばりだって嫌がられる事あるんでやめた方がいいですよ
似たような理由で叩かれて来なくなった人いますし
304名無しさん@ピンキー:2008/07/17(木) 20:10:48 ID:d9NmzXqX
>>303
優しいご忠告ありがとうござうます。
いろいろと調子に乗りすぎでした。
みんなが見てるスレだということを忘れてました。
せっかく職人さんが投下してくれたのに
自分のせいでまた、雰囲気を悪くしてしまって
申し訳ありません。
>>297さん、すみませんでした。
305パラノイド ◆Y/DoYXGA12 :2008/07/17(木) 22:02:38 ID:B5LXSBlW
暖かい感想ありがとうございます。
今後とも精進しますので、また投下する際には宜しくお願いします。

>>304
いえいえ。お気になさらず。
次の作品も期待しております!

では、以後名無しに戻ります。
失礼しました!
306名無しさん@ピンキー:2008/07/17(木) 22:18:25 ID:/JlCe5ov
>>304
それは気にしすぎw
思いの丈ぶつけたSSも熱い感想もスレのためにはとてもいいものです
そこは是非そのままで
307名無しさん@ピンキー:2008/07/18(金) 02:03:40 ID:3m/U+SO0
>>304
自分もコテでの感想は全然気にならないし、かまわないと思うけど
それに対して噛み付く人がいるのも事実
あなたのSS好きだから、それであなたが嫌な思いをして
ここに来なくなってしまうのが一番困るので感想は名無し希望かな

霧SSの人も帰ってきてくれないかな・・・
308名無しさん@ピンキー:2008/07/19(土) 18:40:59 ID:TJkElRUR
ほしゅ
309名無しさん@ピンキー:2008/07/19(土) 21:26:06 ID:NNC4BZ30
今ゆっくり原作読み返してるんだが先生が初対面以降好かれすぎててワロタwww
310名無しさん@ピンキー:2008/07/20(日) 19:46:40 ID:4TrgoU4j
でもン×見神、パティにおまかせで希望
311名無しさん@ピンキー:2008/07/20(日) 19:57:50 ID:/gG/MSrq
希望なんてない!
312199:2008/07/21(月) 01:56:39 ID:3YNryJ5j
OAD化おめでとうございます。マガジンの「再来週号で重大発表!」を見た時点で
アニメ3期を信じて疑わず、自分用と布教用にビデオテープを1ダース
まとめ買いしてしまった自分テラ涙目wwww orz

今回も自重できずにすいません。
・望×可符香
・エロなしです。
なお、作中の「ロミオとジュリエット」の台詞は全て小田島雄志様訳の
「シェークスピア全集1」よりの引用になります。
引用に関して不快と感じる方がいらっしゃいましたら申し訳ありません。
313『或る名前の少女』:2008/07/21(月) 01:57:56 ID:3YNryJ5j
――おおロミオ、ロミオ、どうして貴方はロミオ?
   お父様と縁を切り、ロミオという名をお捨てになって
    それが駄目なら、私を愛すると誓言して。そうすれば私もキャピュレットの名を捨てます――


可符香がゆっくりと目を開けば、室内には既に西日が差し込んでいた。
枕元の携帯に手を伸ばし、液晶を見て時刻を確認する。同時に新着メールを示すアイコンに気付き、メールを開いた。

  From:奈美ちゃん
  Sub :大丈夫?
  本文:先生に欠席のこと言っといたよ。熱あるの?病院行った?
     明日には学校に来られるといいね、お大事にね!

うわあメールまで普通、と思わず呟いてくすりと笑う。受信時刻は午前9時ごろになっていた。
確か、起きてすぐに熱があることに気付いてメールを送って、そのままベッドに横になって寝てしまったんだっけ。
熱と寝過ぎでぼんやりとした頭で思い出すと、可符香はゆっくりと起き上がった。
朝は38度も熱があって体を起こしているのも辛かったのだが、こんな時間まで眠って少しはましになったらしい。
まだふらふらするものの、汗をかいたから着替えたいし、少しでも胃に何か入れないと風邪薬も飲めない。
一人暮らしはこういう時辛いな――などと不覚にも一瞬考えてしまって、すぐにかぶりを振る。
嫌だなぁ、辛いことなんかないですよ。家事だって自分のペースでできるし、好きな時にお出かけできるし、
毎日自分の好きなおかずが食べられるし、素敵なことばっかりじゃないですか。
そう言い聞かせる。言い聞かせる?誰に?私に?
素敵なことばっかりなのは分かりきっていることなのに、どうして言い聞かせる必要があるんだろう。
ふわふわと浮遊しているような感覚に襲われながらも台所へ辿り着くと、冷蔵庫から取り出した牛乳パックを片手に
ダイニングテーブルについて一息つく。
グラスになみなみと牛乳を注いで、でもそれに口をつける気にも何となくなれず、真っ白な水面を見ながら
ぼんやりと考えた。
もう夕方だから、授業も終わってみんな家に帰ってるころだろう。
明日学校へ行ったら今日の分のノートを写させてもらわなきゃ。と言ってもどうせいつもみたいに
大騒ぎしてろくに授業なんかしていないんだろうけど。昨日の授業の続き、どこまで進んだんだろう――
昨日の、授業。


――私の敵と言ってもそれは貴方のお名前だけ。モンタギューの名を捨てても貴方は貴方。
   モンタギューって何?手でも足でもない、腕でも顔でもない、
    人間の体の中のどの部分でもない、だから別のお名前に――

314『或る名前の少女』:2008/07/21(月) 01:58:35 ID:3YNryJ5j
ずきん、と鈍い痛みを火照る頭の芯に覚えて、顔をしかめる。
ああ、そうだ。
さっき眠っていたとき嫌な夢を見ていた感じがするけど、きっと昨日のあの授業のせいだ。
――昨日の糸色先生の授業で、シェークスピアの作品について勉強した。
『ロミオとジュリエット』の有名な1シーンを読んでいる途中でいつものように先生が
『シェークスピアは実に本質をついています!名前なんか変えたところで、所詮その場しのぎで何も変わらないんです!』
とか言い出して、社会保険庁→日本年金機構とか和菓子→和スイーツとかニート→家事手伝いとか板書きし始めたから
『そんなことありません、名前が変わったらもうそれは別物です』って私もむきになって、
――むきになって、むきに、なって?
どうして、そんなことでむきになったんだろう。先生が突拍子もないことを言い出して絶望するのなんか
いつものことなのに、何で、そんなことで。
嫌な夢を、見た。昨日の、あの授業の、せいだ。

――名前なんか変えたところで、所詮その場しのぎで何も変わらないんです!

「嫌だなぁ、名前が変わったらもうそれは別物ですよ」
寝起きの掠れた声が出た。
自分しかいないのに、どうしてわざわざ声にする必要があったのか、分からない。
分からない、分からないはずだ。
だって自分は『風浦可符香』なのだから。
夢だって、あれは熱があったから夢見が悪かっただけで、そこに昨日の授業が変な風に働いてしまったからで、
でも私が『風浦可符香』なら昨日の授業のことなんていつものことで全く関係ないはずで、あれ?

嫌な夢を、見た、
会社がなくなったと話すお父さん、家に毎日毎日やってくる黒い服の大人達、
名前が変われば、もうそれは全く違うもののはずで、でも、
血走った目で訳の分からない言葉を叫ぶお母さん、身長を伸ばそうとして細いロープでぶら下がるお父さん、
名前なんか変えたところで、
ただの風邪なのに何回病院へ行っても良くならないおじさんの体、塀の中に閉じ込められて滅多に会えないおじさん、
所詮その場しのぎで、
満開の桜の下で殺された私、殺した私、


何も、変われないんだとしたら?

315『或る名前の少女』:2008/07/21(月) 01:59:26 ID:3YNryJ5j
「いや、だ……」
いつものように嫌だなぁ、と言おうとしたはずなのに、声は途中で掠れて消える。
少しずつ薄暗くなっていく台所で、可符香はがんがんと痛む頭を抱えた。
頭が火照って痛いのに、体は寒い。ひょっとしてまた熱が上がっちゃったのかも知れない。
そうだ、熱のせいなのだ、こんな風に考えがおかしな方向へ向かうのは。
何でもいいから何か食べて、薬を飲んで眠らなきゃ、そうすればきっとまた熱も下がるから。
立ち上がって冷蔵庫まで行って、適当に消化の良さそうな物を探そう――と頭では思うのに、
体はダイニングテーブルに突っ伏してしまったまま張り付いてしまったように動いてくれない。
熱くて、寒くて、だるくて、このままここで意識を手放してしまったら楽だろうなぁ、なんて迂闊にも思ってしまう。
そんなことをしたら明日、今よりももっと悲惨なことになっているだろうに。
ふらふらを既に通り越してぐらぐらする頭に手を当てながら、大きく息をついてゆっくり立ち上がった時
ぴーんぽーん、と何とも気の抜けたチャイムの音が響いた。
はーい、と反射的に応えようとして、息が喉にひっかかってげほげほと咳き込んでしまう。
パジャマの上にカーティガンだけ羽織り、力の入らない足をのろのろと動かしてふらつきながらも玄関まで辿り着くと
ドアに寄り掛かるようにして「どなたですか?」とできるだけ普段通りの声で尋ねた。
「ごめんください、糸色と申しますが」
予想していなかった声と名前に可符香はきょとんとして、思わず
「糸色先生?」
と聞き返してしまう。
「ええ、そうです……風浦さんですか?」
「そうです、ちょっと待って下さい、今開けますから」
チェーンとロックを外してドアを開ければ、そこにはいつも通りの担任教師の姿。
「こんにちは。お体は大丈夫ですか?」
「は……」
はい、大丈夫です――と答えようとして再び咳き込む少女を見下ろして、望が顔をしかめた。
「あまり大丈夫そうではありませんね。病院へは行かれましたか?」
「あの……どうしたんですか?先生」
「どうした……って、私はいたって健康ですが」
「そうじゃなくて、どうして私の家に?」
鈍痛の続く頭の重さに耐えかねたように首を傾げて尋ねると、ふっと遠くに視線を送りながら答える。
「智恵先生に風浦さんが病欠したことをお話したらですね、確か風浦さんは一人暮らしだったはずだと言われまして
 ちょっと様子を見てきて欲しいと頼まれたんです」
「ああ、なるほど」
以前霧の様子を見に行かされた望が『智恵先生、目が怖いんだもん』と愚痴っていたのを思い出して
思わずくすりと笑ってしまった。と、気を抜いた瞬間にくらりと眩暈にも似た感覚に襲われて
ふらつく体を何とか立て直す。
316『或る名前の少女』:2008/07/21(月) 02:00:36 ID:3YNryJ5j
「何と言いますか……本当に大丈夫そうではありませんねえ」
「……嫌だなぁ、朝よりは楽ですよ。さっきまでずーっと寝ていたんですから」
にっこりと笑って見せるが、望は眉をひそめたまま少し何かを考え込むような表情を見せてから
がさりと片手に持ったスーパーの袋を持ち上げてみせる。
「とりあえず、お邪魔しても宜しいですか。レトルトのお粥ですとかヨーグルトですとか適当に持って来ましたから」
「……それは有難いですけど……」
一人暮らしの女生徒宅に過程訪問、じゃなかった家庭訪問。いろいろと遊びがいが――もとい、問題があるんじゃないかと思うが
いつものように望を弄ぶ元気もなく、結局汚い家ですがなどと言いながらすんなりと台所へと通してしまった。
鍋に湯を沸かしお粥のパックを温める望の後姿をダイニングテーブルに突っ伏しながらぼうっと見ていると
ふと思い出したように望が振り返る。
「そうそう、今日の授業のノートのコピーを木津さんからお預かりして来ました。その袋の中に入っていますよ」
「うわぁ、助かります」
弱々しいながらも笑みを浮かべると、がさがさと袋の中からきっちり綺麗に折りたたまれた数枚のコピー用紙を取り出した。
注釈やポイントなど、授業中に板書きされたものをきっちり正確に写し取ったであろう千里の字。
英語や数学のそれらに交ざって目に飛び込んできた、望の授業のそれ。昨日の、続き。


――名前って何?薔薇と呼んでいる花を別の名前にしてみても美しい香りはそのまま。
   だからロミオというお名前をやめたところで、あの非のうちどころないお姿は呼び名はなくてもそのままのはず――


「――風浦さん?」
がんがんと痛む頭を無理矢理持ち上げれば、きょとんとした表情でこちらを覗き込む望がいる。
「お粥が温まりましたけど、お茶碗とかれんげとか、そういった一式はどこにあるんです?」
こっちの気も知らないでいつもと全く同じ口調で話す望に、妙に苛立って、悔しくなって、少しだけ――泣きたくなった。
一瞬歪んだ口元をぐっと吊り上げて、半ば意地で笑顔を作り上げる。
「……名前が変わっても、変われませんか?」
「は?」
望がぽかんと口を開けて可符香を見つめ返し、視線を可符香の手元のコピーに落として、ああと頷いた。
「昨日さんざん大騒ぎしたネタですねえ……まあ、名前がちょっと変わったぐらいでいきなり
 全くの別物になるなんてこと、ありえないでしょう。私だって『希(まれ)さん』の養子になって
 『希望』になっても絶望的な日々を送るでしょうし」
最後の方はやや自嘲気味な響きを帯びた彼の声にかぶせるように、あはは、と掠れた声で笑ってやった。
「嫌だなぁ、爽やかで人気のあるキャラになれるに決まってますよ。
 『こんにちは 希望先生』とかって小学館辺りで連載されそうじゃないですか」
「やめて下さい、そんなデトックス漫画誰も喜びません」
心底嫌そうにうめくと、勝手に食器棚を開けて適当な皿を物色し始める望。
可符香ははぁ、と息を吐くと自分の頭の重みに耐えかねて再びテーブルに突っ伏した。人間の頭の重さは
同じサイズのスイカとほぼ同じ。そんな何の役にも立たない雑学を思い出す。
317『或る名前の少女』:2008/07/21(月) 02:01:25 ID:3YNryJ5j
そうだ、昨日さんざん大騒ぎしたネタなんだ。先生が突拍子もないことを言い出して絶望して
奈美ちゃんやあびるちゃんが突っ込んで、私がむきになって反論して、最後は千里ちゃんが暴れて終わった
本当にいつも通りのネタなんだ。どうせあと一週間もすれば先生がまた新しいことに絶望しだして
その頃にはこんなことどうでもよくなっているような、その程度のネタなんだ。
「ロミオとジュリエット、お嫌いですか」
カレー用の深皿にお粥を移している望が横目でこちらを見ていた。
「……なんで、ですか」
上手く声が出せずに咳払いをしてから尋ねると、右手にれんげを左手に皿を持った望が
「いえ、昨日から何となくそんな感じはしていたもので」
としれっと答えてくる。
「小娘がパーティー会場で会ったちょっとかっこいい男とちゃらちゃら恋愛して、結果いとこが殺されちゃったり、
 好きな人と一緒にいられないから狂言自殺してみて、結果好きな人が本当に死んじゃったりなんて話ですからね。
 子供が背伸びして恋愛すると碌なことにならないといういい例です!
 絶望した!14歳をベッドインさせるシェークスピアに絶望した!!」
「嫌だなぁ、14歳で初体験なんて、むしろ時代の先取りで今風ですよぉ……」
言葉こそいつもと変わらないものの、弱々しい口調に望がはぁ、と気の抜けた返事とともに肩を落とし
「……何と言いますか、貴女が弱々しいとこちらまで気が抜けてしまいますねえ」
とぶつぶつ言いながら皿とれんげをこちらの前に置いた。そのまま可符香の向かいに腰掛けながらため息をつく。
食欲なんて全く湧いてこないが一応れんげを手に取って、ふと望を見れば本当に心配そうな顔でこちらを見ていた。
「何だか風浦さんらしくないと言いますか、いつもの風浦さんと違いますから調子が狂ってしまいますよ」

え?
あれ?

「……先生」
「はい?」
首を傾げる望に、ゆっくりと尋ねる。先程と同じ問い。
「名前が変わっても、変われませんか?」
望が顔をしかめて腕を組んだ。訳が分からないとでもいいたげにこちらを見つめてくる。
「貴女、妙にこのネタにこだわりますね」
「……あはは」
「まあ構いませんが、変わらないと思いますよ。風浦さんが木津さんを名乗ろうが、藤吉さんを名乗ろうが、
 どんな名前になっても貴女は、」

――『風浦 可符香』さんのままでしょう。
318『或る名前の少女』:2008/07/21(月) 02:02:40 ID:3YNryJ5j
「――そう、ですか――」
そっか。
ああ、そっか。
「……なあんだ……」
名前が変わっても、『私』は変わらない――その『私』は、少なくとも先生にとっては、

「『風浦可符香』なんだ……」

「ちょ、風浦さんっ!?」
急に慌てだした望を見て、やっと自分の頬を伝うものに気付いた。
「あ……」
慌てて手の甲でそれを拭う。おたおたしながら立ち上がって近付いてきた望が可符香の額に手を当て「熱っ!」と叫んだ。
「だ、大丈夫ですか!?泣くほど辛いなら早く言って下さいよ!今から病院に行きましょう、今すぐ!」
「今すぐ……って先生、さすがにこの時間じゃ病院も閉まってますよ」
そもそも自分は体調不良で泣いているわけではない、と言おうとしたが、それより早く望が懐から携帯を取り出して
ぱっと身を翻す。
「命兄さんに連絡して、医院を開けてもらいます!ちょっとこちらで待っていて下さいね!」
言うが早いか、ばたばたと廊下へ出て行ってしまう。可符香はまだ少しだけ潤んでいる瞳をぐしぐしと手で擦ると
三度テーブルに突っ伏した。その顔は、先程までとは違って柔らかく微笑んでいる。
「嫌だなぁ、こういう時って人肌で温めてくれるとかっていうのがお約束じゃないですかぁ」
半ば冗談で呟いて――でも、それも悪くないなんて考えている自分にちょっと驚く。
先生が電話を終えて部屋に入ってきたら、そう言ってみようかな、なんて考えたりして。
頭も痛いし寒気もするけど、さっきまでみたいに辛くない。先生をからかう余裕も出てきたから、
早く、こっちへ来てくださいよ、先生。


――ロミオ、その名をお捨てになって。
   貴方と関わりのないその名を捨てたかわりに、この私を受けとって――


嫌だなぁ、先生が絶望を捨てなくても、私のことはちゃんと受けとってもらえますよ。
だって私はジュリエットなんかじゃなくて、『風浦可符香』なんですから。
319199:2008/07/21(月) 02:07:29 ID:3YNryJ5j
お粗末さまでした。
「風浦 可符香」に救いがあったっていいじゃないかと思うんだ、うん。

一行だけ前作の『さくら、サクラ』とリンクしている部分があります。
前書きに注釈を入れ忘れてしまいました、申し訳ありませんでした。
320名無しさん@ピンキー:2008/07/21(月) 03:03:27 ID:l79jfQag
>>319
ナイスなお話!
サラリと読んでしもうたぜよ。
321名無しさん@ピンキー:2008/07/21(月) 14:01:10 ID:r+vOQ3iZ
GJです!相変わらず上手いなぁぁぁ…!
199さんの可符香の話大好きです!
322名無しさん@ピンキー:2008/07/21(月) 19:16:38 ID:84eBHNiF
GJです
可符香って人によって好き嫌い激しいですが、
4巻のクーリング・オフの話以降は過去の不幸話出てきませんよね・・・
全てに対して、悪意がむき出しになってきて
それに加え、無敵属性をもってるため、
初期設定の暗い過去を引きずりながらも、ポジティブに生きる少女
という設定が押しつぶされてます。
初期設定のままだったら、もっと人気でるんだろうけどなぁ・・・・・
323名無しさん@ピンキー:2008/07/21(月) 19:51:34 ID:VKh1eOzh
糸色先生
「ジョイント音とは、列車の車輪が線路のつなぎ目を通過するときの
音で、一般的には「ガタンゴトン」などと表現されます。この音こそ、
鉄道の最大の特徴です。ちなみに、ロングレール区間では、
ジョイント音を聞くことは出来ません。

私が小さい頃に乗った地下鉄線では、窓を開けて乗ったもので、
レールの継ぎ目を通過する音は非常に大きく、悩みの種でした。」
324名無しさん@ピンキー:2008/07/21(月) 21:22:00 ID:malfaXOo
>>322
アンチもファンも減るだけだと思う
325名無しさん@ピンキー:2008/07/21(月) 21:45:46 ID:Ow7X5NBF
>>322
>可符香って人によって好き嫌い激しいですが、
そうか?むしろ加賀愛とかの方がアンチ多くね?
326名無しさん@ピンキー:2008/07/21(月) 21:57:07 ID:KCfzEvG8
丁寧な良い文と話だなぁ。
327名無しさん@ピンキー:2008/07/21(月) 22:02:55 ID:kfAwHOCE
>>322
>初期設定の暗い過去を引きずりながらも、ポジティブに生きる少女
相変わらずカフカのファンはポジティブだな
カフカファンのポジティブはポジティブという名の妄想だよ・・・
328名無しさん@ピンキー:2008/07/21(月) 22:18:41 ID:84eBHNiF
ただ、GJと一言言えばいいだけなのに
余計なこと書いてしまったがために
空気悪くしてしまって申し訳ありませんでした。

199さん
文学作品を引用しながら、物語を組み立てられるなんて
本当に尊敬しちゃいます。
自分も過去のトラウマを引きずって苦しんで
名前を変えて生きようと思ったことがあるんで、共感できました。
可符香の葛藤が上手く書かれていて、
すごく良かったです。
329名無しさん@ピンキー:2008/07/21(月) 23:23:08 ID:mkYrkMCv
カフカというキャラは既に死んだよ。いま作品に出てるのはカフカのお面を被った久米田その人。
330名無しさん@ピンキー:2008/07/21(月) 23:36:30 ID:eWlMG/1/
久米田はもっと読者に媚びるべき。
おれは時事ネタでうまいこと言えなんて正直、期待してない。
切り口がどうとか、批判批評がどうとか、いらない。
絶望に出てくるキャラが愛せればそれでいい。
331名無しさん@ピンキー:2008/07/22(火) 09:45:43 ID:PKdoZO2g
>>329
それはそれで・・・アリ、ですかね・・・
332名無しさん@ピンキー:2008/07/22(火) 11:19:36 ID:4XAspEM0
今このスレROM入れて住人どれくらいいるんだろうね
それこそ3人くらいで回してたりして・・・それはないかw
333名無しさん@ピンキー:2008/07/22(火) 12:10:44 ID:jCfGYtYj
書き手の義務感を煽るような発言で投下ねだるなんてやる気萎えさせるだけだと思うけどなあ
334名無しさん@ピンキー:2008/07/22(火) 14:44:36 ID:GfVzi0rJ
>>330
いいこと言うなあ・・・
自虐あっての絶望先生っていうのはあるけど
読者としては、自虐や内輪ネタなんかどうでもいい
キャラの内面をもっと見てみたい

335名無しさん@ピンキー:2008/07/22(火) 17:14:52 ID:ogvtHF2z
 久しぶりにここに小説投稿します。
 絶望先生が、ろくでもない性格な上、
最悪な展開なので、何事にも笑って流せる
スルースキルの持ち主のみ、お読みください。

 CPは、絶望→フラグたった生徒数名+αです。
336非はまた望:2008/07/22(火) 17:23:14 ID:ogvtHF2z
「はあ…」
 深いため息、カウンセリング室の中、望はがっくりと肩を落とす。
それを見て、やれやれとあきれる智恵。
この部屋にいるのはこの二人の先生だけだった。
今日は相談ではなく、告白なのだが、いつもと変わらぬ風景だった。

 「智恵先生、あなたのことが好きなのに…」
 「それはさっきから聞いてますよ。でも…糸色先生」
 智恵はここで、いった話を区切り、望の体を眺めた。
 「な、なんですか?」
 舐め回すような視線に、望の頬が朱に染まる。
 「糸色先生…私を満足させることできます?」
 「で…できま…すとも」
 最後の三音が小さい。自分に自信がない証拠だ。
337非はまた望:2008/07/22(火) 17:24:01 ID:ogvtHF2z

 『あなたと運命を共にできれば、私も少しは生きる事ができると思います』
心から愛する女性に対し、こう純粋な台詞を言っただけだというのに、
なぜそんな話に発展してしまうのだろう。
 だが、恋愛というのはうまくいかないのが常套である。

 「いままで、付き合った人、すぐ疲れて縮む人ばかりでしたし…」
 縮む…何が!?
 望は疑問に思ったが口に出さなかった。
 「糸色先生は、丈夫ですの?」
 「まあ、昔は…」
 「今が問題なんですよ」
 智恵が莞爾と微笑む。
逆に望は血の気が引いている。
お坊ちゃんとして暮らしていた反動で、都会に出た途端に
超が付くほど遊び人となった望。
昔の望は体力もそれなりにあり、その顔を利用し女性を口説いた。
数多の女性と夜を共にし、あまつさえ可愛くて好みであれば
少年だろうと毒牙に欠けていた。
 しかしそれは昔の話。女性を落とす如才がない性格と整った顔を残して、
すべて衰えてしまったのだ。
338非はまた望:2008/07/22(火) 17:26:29 ID:ogvtHF2z
「じゃあ、先生?」
 智恵が問いかける。
 「私に証明してくれたら、付き合ってあげますよ」
 「本当ですか?」
 「じゃあ、いいですか? 先生に好意を持っている生徒…結構いますけど…」
 「ま、まあ自慢じゃないですが、5人ほど…」
 望は照れながら頭を掻く。
 「じゃあ、先生のクラスで先生に好意を持っている生徒5人と今日…」
 「今日?」
 「関係を持ちなさい」
 「…あっちの意味で?」
 「それ以外に何が?」
 さらっと答えられる。
 困った。困った。いくらなんでもそれはないだろう。
女性徒5人に今日一日でヤれだなんて…
 「そ、そんな…教師がそんなことできるわけないでしょう。
  況してや自分のために生徒を利用するだなんて…」
 「じゃあ、やめますの?」
 「……そのような快楽を捨てて、立派に教師として生きる方がいいのです」
 「そう」
 「ええ」

 長い沈黙があった。
 「…糸色先生…そんな価値転換を…私…そういう弱者の考えは嫌いです」
 「え?」
 望は、智恵の言っていることがよくわからなかったが、彼女が立腹だということは感じ取れた。
 「自分に自信がないからって、こういう生き方が、いい生き方だというのは…私は許すことができません」
智恵はいきなり望の襟を掴んだ。完全にSモードだ。
 「ちょ…」
 「自己否定は、人にあるまじき行為です!」
 「すいません! すいません! 自分に素直になります。私はあなたが好きです。
  あなたと付き合うためになら、自分の生徒に手を出すとしても頓着しません。」
 望は必死で謝った。自分の弱さから、快楽を殺そうとしたことが智恵の反感をかったようだ。
彼女からしてみれば、克己心を持つ方が好ましいのである。
 
 「糸色先生。そうです。自分を肯定してください。それが一番ですよ」
 「やってみせましょう。一日で5人。今の私でもできるはずです」
 こうして、遊び人、望が復活した。


 「ところで智恵先生?」
 「何ですか?」
 「『今日』ということは、午前0時からということですよね」
 「そうですが?」
 「じゃあ、あと4人ですね」
 望はノートにペンを滑らす。
339非はまた望:2008/07/22(火) 17:27:55 ID:ogvtHF2z
 『小森 霧』 クリア

 智恵の白けた目が、望に刺さる。

 「何か?」
 「生徒に手を出してるじゃないですか…」
 「だって、かわいく誘ってくるもんだから…」

 ただいま朝礼前、残り4人。

 望は名簿を見つめる。

 木津千里
 小節あびる
 常月まとい
 三珠真夜
 
リミットは、今日の24時まで…


 一限目終了後、望は真夜を呼び出した。
 「三珠さん。話があります」
 真夜は、何も言わずに望についていく。
いつもの鋭い目は、何かを威嚇するようだったが、決して白眼視をしているような目ではなく、
むしろ愛されたいという寂しげな瞳が望を映していた。
このような難しい年頃の女性は、教師として守ってあげたいと思う望であるが、
今は守るどころか、その体を得ようとしている。この背徳が、望を興奮させた。
 「三珠さん。あなたこの前、犬に棒を突き刺しているところを見ました。
  何故です? 地域の方からここの制服を着ている子が、そのような動物虐待をしていると連絡があったんです。
  とてもお怒りでしたよ。私たちのイメージを落としたのです」
 真夜は、何も言わず俯いた。
 「それでですね…」
 望は、そう言いかけて、すばやく身を翻した。
 真夜が包丁を右手に持ち、振りかざそうとしていたからだ。
 「危ない!」
 望は、真夜の持っていた包丁を振り落とし、彼女を押し倒す。
 「あなた…学校にいられなくなりますよ。…誰にも見つからなくてよかった」
 「…」
 真夜は表情はそのまま、顔を赤らめる。自分を殺そうとした相手を、
一番に気遣ったからだ。無論、これは望の本心である。

 「ちょっと、人のいないところに行きましょうか」
340非はまた望:2008/07/22(火) 17:33:53 ID:ogvtHF2z
カウンセリング室
 
 「智恵先生はいないようです。たしか用事があったから…」
 望は真夜を椅子に座らせる。そしていきなり、制服の上から胸元を弄った。
 「他に凶器がないか、身体チェックさせてもらいます」
 身体チェックというには、手先がいやらしく動く。胸から腹、そして制服の中に腕をいれ、
直に肌に触れる。スカートの中にも手をいれ、絶対に凶器などあろうはずもない太ももを揉む。
 「……」
 真夜は抵抗することもできず、望のテクニックに溺れた。スカートがはずされ、
パンツが脱がされたとしても、とても自然な流れで拒否はしなかった。
 「ふふっ。三珠さんには、お仕置きが必要なようで…あなたが棒を刺した犬と…」
 望は、ここで自分の袴を脱いだ。
 「同じ思いをしていただきましょうか」
 望は、彼女に覆いかぶさると、自分のそれを彼女の中に差し込む。
 「……」
 真夜はこのような状態になったとしても、喘ぎ声一つ出さずに、望の動きにあわせ、腰を揺らした。
顔色一つ変えない彼女を見た望は、彼女を乱してみたいという欲求を掻き立てられ、動きを激しくする。
結局、彼女は無表情のままだったが、望は真夜が我慢して快楽に耐えていることを感じ取り、大いに満足した。



 「もう、休み時間も終わりですね」
 望はそういうと、ラストスパートに入った。
 望の液が、どくどくと真夜に入った。
341非はまた望:2008/07/22(火) 17:34:54 ID:ogvtHF2z

 「ふう」
 行為が終わって、一息休憩を入れていた望だが、体にある異変を感じた。
下半身が少し冷たい。何か金属が当たっているように…

 「み! 三珠さん!」
 望は吃驚し、血の気が引いた。自分のまだ元気なそれに、真夜が狙いを定め包丁を当てているのだ。
狙いが定まったらしく、真夜は、大きく包丁を振りかざす。

 「間一髪!」
 望は、彼女の刃から脱兎のごとく逃げ出した。
そして彼女から離れ、袴を履くとさっさと部屋を出てしまった。

 「遅れないでくださいね」


 そういい残して。

 『三珠真夜』 クリア 

 二限目 残り3人。
342非はまた望:2008/07/22(火) 17:35:38 ID:ogvtHF2z
昼食の時間

 「あびるちゃん! 一緒に食べよう!」
 「いいわよ。風浦さん」
 
 あびるは、ここで周りを見渡した。
 「やっぱり、ゴメン。他の人にしてくれる?」
 あびるはそう言って、教室を出た。
 「? あびるちゃん?」


 「やっぱり…」
教室と廊下の間にシッポが挟まっていた。トカゲのシッポのようだ。
 あびるは、トカゲのシッポを見つけ悦に入る。
 「ニホントカゲ…」

 そして、もって帰ろうとしようとしたが、目線の先にあるものに釘付けになった。
 「ミ…ミナミヤモリー!!」
 廊下には、またシッポが落ちていた。

 そして、その先には、
 「アオカナヘビ!」
 
 さらに数メートル先に、

 「グリーンアノール!!」

  

 今はもう使われていない理科室。
シッポを追って、遠くまで来ていたようだ。
そして中には、意外な人物…あびるの愛しい人がいた。  
 
 「ここの教室は、誰も使ってないようです。あびるさんは、どうしてここに?」
 「しっぽがあったからです」
 よくわからない回答だが、罠を仕掛けたのは望だから、『そうですか』と答えた。
彼女はとてもうれしそうに微笑んでいる。
 (いつも冷たいのに、こういうときだけ、こんな顔できるんだなあ)
 「…そういえば、小節さん。これ知ってますか?」
 「ブラキオサウルスの化石です。尻尾の部分だけですけど…」
 「…尻尾!!」
 あびるは目を光らせた。
 「本物ですよ。勿体無いでしょう? 改装するから処分するんですよ。」
 「先生! 欲しいです。しっぽしっぽしっぽ!!」
 
 「あー。それは駄目ですよ。でも…内緒であげちゃいましょうか。先生は良い先生ではないので。
  でも、条件付きですよ。誰にも言わないでくださいね」
 望はあびるの肩を掴み、教室内に招き入れると、ゆっくりとドアを閉めた。
343非はまた望:2008/07/22(火) 17:37:02 ID:ogvtHF2z



 「あんっ! あん! ああっ!! いい!!」
 望は、あびるの体を舐め回す。深い口付けをしながら、豊満な胸を甚振る。
胸元の包帯の間に指を入れて、乳首を摘むと、あびるはとてもいやらしく鳴いた。
 (智恵先生ほどじゃないですけど、本当に大きいですね)
 望はあびるの胸に顔を埋める。そして思いっきり吸い付いた。
 「いいよ! せんせ・・ああっ!」
 「やわらかい」
 あびるはこの上ない幸せを味わっている。好きな人と愛し合い、その上珍しい尻尾が入るのだ。
望もあびるの身体的魅力に狂わされ、余裕もなく彼女を求めてしまっている。
 赤い乳首を丹念に舐めて、歯で軽く噛む。
犬歯を使って、強めに噛むとあびるは痛さと快楽によって、より一層喘いだ。

 「先生のぉ…食べたい」
 「しっかり、お願いしますね」
 望はあびるの三つ編を引っ張って、自分の股間に近づける。そして頭をがっしりとつかんで、
強引に、自分自身を舐めさせる。

 「うぉ…うぉうぃい!」
 「気持ちいいですよ。もっと歯を使って…」
 「んんあ!」
 望は絶頂を向かえ、液を彼女の口内に放出する。
 
 「はあっ!」
 「次は、下からですよ」
 望の両手が、あびるの太ももをつかんだ。
そして、ゆっくりと自身をあびるの中へ…。
 「あああああ!」
 望はもう一度、大きな乳房を両手で掴みながら、腰を動かした。


 使われない教室に、いやらしい音が響いた。

 『小節あびる』 クリア

 5限目 残り二人。
344非はまた望:2008/07/22(火) 17:38:01 ID:ogvtHF2z
「小節さん。…結構タフですね」
 望は少しばかり疲憊し、壁に凭れ掛かった。

 終業のチャイム。もう生徒が帰ってしまう。
 「木津さんは…」
 千里は、きっちりと下校時間には下校をしてしまう。反対にまといは、
終日(ひねもす)自分のそばにいるので、先に狙うは千里だ。
 望はこう結論を出した。しかし、千里の相手をするとなると、それは
恐ろしいことだ。一歩間違えれば死を招く。
望は、一計を案じて乾坤一擲の大勝負に出た。

 「じゃ、帰るわよ。晴美」
 「うん。かえろ」

 望は廊下の曲がり角で待ち伏せしている。
そこにじっと虎視眈々と機会を窺っているのをはたからみれば、ストーカーでもしている
のではないかと思われるだろう。もっともその数メートル後ろに本物のストーカーがいるのだが。

 「今だ!」

 千里が曲がり角を曲がるその瞬間、望は態と彼女とぶつかった。
 「すいません。…木津さん。お怪我は…」

 この様子を傍で見ていた晴美は、思わず笑みを浮かべていた。
望の手が千里のひらぺっっったい胸の上に置かれていたからだった。
勿論、これは望が計算した結果だった。
 「す、すいません。すぐ退きます!!」
 望はこう言って、立ち上がる。しかしバランスを崩し、次は千里の太ももを掴んでしまった。

 「せ…せんせい!!」
 千里は怒りで顔を赤くさせる。しかし赤いのは怒りのためだけとは、誰も思わないだろう。 

 「ああ、またすいません!!」
 「きっちり! 責任取ってください」
 「わ、わかりました! ど、どうすれば…」
 「結婚届持ってきます」
 「ちょっと! 待ってください!!」
 望は千里の腕を掴む。
 「それより、息が荒いですよ。…もしかして欲情…してます?」
 千里は訴えるように望を睨み付けた。
 「そっちなら、私…きっちりけじめ着けさせて頂きます」

 「晴美!」
 千里は友人の名を呼ぶ。
 「先、帰っててくれる? 私、先生に責任とってもらうから」
 「ちょっと、千里!!」
 「私の気持ちが落ち着くまで…その…あ、えっと…してくれ…ます?」
 「やむを得ません。男として責任取りましょう。藤吉さん。木津さんを借ります」
 「えっ? ええ、わかりました」
晴美は二人を見送った。
345非はまた望:2008/07/22(火) 17:39:32 ID:ogvtHF2z
保健室


 他に人がいなかったので使わせてもらおう。
部活で、誰か怪我するとか…誰も来ないことを祈るばかりだ。
鍵、閉めておくか。常月さんが廊下にいるのがわかるし…。
まあ、誰か来たとしても、いろいろ説明すれば…

 「先生!」
 望の思考を凛とした声が遮った。
千里は、ベッドに寝転がると、脱がしてくれという仕草でアピールをする。
 「はいはい。わかりました」

 (本当、小さいな。当てたとき床かと思ったぐらいだから)
 「ちょっと、先生、人を裸にしながら、別のこと考えてませんか!?」
 「いえ、ちゃんと木津さんのことを考えてました」
 「そ、それならいいですけど…」
 内心ドキッとしたが、納得してくれたので、望は胸を撫で下ろした。

 (小節さんのもう一回、揉みたいな。あの人、妙にフェロモン出してるし…)
 「何してるんですか?」
 「え?」
 
 望は、自分がしていたことに気付いた。千里の胸の前の空気を揉んでいたのだった。
 「すいません。勘違いしてました」
 「何をですか?」
 (別の人と。なんて言えないよな。この子相手だとHの時まで神経を使うんだから…)
 望は千里のピンクをリモコンのボタンのように何度か押してみる。
 「あっ! あん!」
 「意外と可愛い声出すんですね」
 「うー」
 望は、まじまじと千里の顔を見る。
 「可愛いですね。今まで気付かなかったけど…」
 「そんな、ほめてばかりいないで…続き!」
 「はいはい」
 褒めてほしいって、顔に書いてありますよ。望はそう口にだそうとしたが、
あまりからかいすぎると、暴走してしまう。やめておこう。
 
 「先生の…元気がないんです。ちょっと起こしてくれませんか」
 千里は望のそれに口付け、一気に銜え込んだ。
 「小森さんよりは下か…」
 「はい?」
 「いや、なんでもありません。続けて…はい、そうそう…よし、うまいうまい…ああ、もう…完璧です」

 完全に元気になったそれを、千里はうっとりと眺める。
 「これなら、木津さんも落ち着くでしょう」
 望はベッドに仰向けになると、千里を中心に座らせた。
千里は望のそれを掴み、自分の穴にあてがう。
 ゆっくりとゆっくりと入っていく。
 一分ぐらいして、全てが飲み込まれると千里がいきなり腰を振り出した。
 「おお、積極的!」

 (この様子ですとすぐにイケますね。常月さんは、簡単にやらせてもらえますし、
  これで智恵先生と付き合えるわけです。あの色っぽい足を愛撫し、堆い胸を揺らさせ、吸い尽くすことが
できるんですね。今みたいにやっていると、上下に大きく揺れるんでしょうね。
私はそれを鷲づかみにして、揉んで揉んで、この棒を擦りつけるんです。
 「ああ、智恵先生! 智恵先生!!」
 望は想像した光景を浮かべ、達した。
346非はまた望:2008/07/22(火) 17:41:49 ID:ogvtHF2z
その快楽に酔いしれながら、夢現の中、千里から自分自身を引っこ抜いた。
ぽとぽとと液がシーツを濡らす。
しかし、数秒と立たぬうちに、望の全身の汗が冷たくなった。
そして鳥肌が立ち、歯がガタガタと震えた。

 千里と交わっている中、智恵先生の名前を叫んでしまったのだ。

 殺気が生まれた。

 いつも見る猟奇の目だ。よく、最後のページで見る…最後のページって何だよ。いやいやそれどころじゃない。
1、言い訳する。2、謝る。3、逃げる。おいおい、何選択肢にしてんですか私は……あー!
どうしようか、どうしようか、頭が混乱して智恵先生のことしか浮かばない…。
こういうときに、ジャンガジャンガとかいうんだろうか…そういえば、最近見ないな、あのお笑いコンビ。
だーーもーー!! どうしろっていうんですか? 自殺すればいいんですかああ!!

 「うわーー」
 望が頭を抱え絶叫したが、千里に首を掴まれ、声は消えた。
 
 「せ…ん…せ…い」
 「うぐぐ」
 
 千里は、スコップ(どこからだした?)を手にし、天高く飛び上がる。
天井いっぱいまで跳躍したかと思うと、スコップの先端を下に向け、串刺しにするように落下してきた。

 狙うは、先ほどまで千里の中に入っていた、立派な…。

 「やめてええええええええ」


 「せっかく…せっかく、4人までいけたのに…あと一人だけだったのに…」
 望はがっくりと肩を落とす。もう動かない死体のように倒れた。
少なくとも、今日は大事な武器が使い物にならないのだ。傷まみれだ。

 生徒と性行為していたと普通の医者に言えるわけもなく、
軽蔑されるだろうから兄にも診せるわけにもいかない。
 少し触れれば、激痛が走る。まといを受け入れることなどできはしない。
このまま、徒に時が過ぎる。ご愁傷様ですという智恵先生の顔が思い浮かぶ。

『先生のクラスで先生に好意を持っている生徒5人と今日…関係を持ちなさい』

 朝の言葉が頭に響く。

 「…そうだ」
 望は顔を上げた。
347非はまた望:2008/07/22(火) 17:44:54 ID:ogvtHF2z

 「これで、5人です!」
 望は自信満々に名簿を見せる。

 「確かに、そうですね。一日で5人…でも」
 「でも?」

 「これは…なんです?」

 智恵は最後の人物の名前に指を刺す。
 
 『久藤 准』

 放課後、自分の物が使い物にならなくなった望は、あることに気付いた。
性行為であれば、ヤラれる側でもいいんじゃないか?
そして望は、図書室で本を読んでいた久藤に、お得意の口説きを使って惚れさせた。
 好意を持たせることからスタートさせたわけだ。あとは、誘い受けオーラで工藤を誑かし、
…まあ、うまくいったわけだ。


 「まあ、男性を使ってまで、私と付き合いたいという気持ちは、正直うれしく思います。
  そこまで私を想ってくれるなんて…でも」
 「でも? また『でも』ですか。何でも仰ってください」

 「最悪なオチですね」
 「ええ、私もそう思います」

  END
348非はまた望 あとがき:2008/07/22(火) 17:45:46 ID:ogvtHF2z
やっぱ、馬鹿だね。こんな文書けるなんて。
これぐらいならセーフだと思うんだ。シーンを書いてないし。 
 オチとしては、これが社会にばれて望が逮捕され、約束通り智恵が記者会見に『付き合う』
というのもあったんですが、救いがないので止めました。


 次 回 予 告

 遊び人、望の復活! しかし智恵先生を超える強敵、藤吉晴美現る。
書けたらUPします。
349名無しさん@ピンキー:2008/07/22(火) 19:20:08 ID:GfVzi0rJ
GJです。
千里にやられる直前の1人漫才にワラタ
しっかし、倫ちゃんのあの台詞以来
先生は元遊び人という設定が公になってるみたいで
先生好きな自分としては悲しいことです・・・・・・
350名無しさん@ピンキー:2008/07/22(火) 19:24:26 ID:lxApVXwS
GJです。

原作でも何回か風俗店に行ったりゆきずりの男と寝たりしてるからね。
351名無しさん@ピンキー:2008/07/22(火) 22:31:42 ID:JD+tdo1O
GJ!
なんともバカバカしくて、最高です
次回も期待してます
352名無しさん@ピンキー:2008/07/22(火) 23:28:53 ID:sYqnojKq
アッ―――!!!
353名無しさん@ピンキー:2008/07/23(水) 06:03:57 ID:G6CHQILL
絶望先生のオートバイを探すゾ

糸色 望
「あれ?私のスーパーカブがない?もしかして、盗まれてしまったのでは?」
ニア「Lさんじゃないですか?」
糸色 望「竜崎さん・・・、ん?何このにおい!?あんた!二日酔いですね!!
竜崎さん!竜崎さんったら!」

L「何ですか?糸色先生!ううう、頭が痛い・・・。」
糸色 望「ねえ、オートバイ知らないですか?オートバイ!!」
L「なーに、オートバイって?」
糸色 望「あんた、無免許で勝手に乗っていったでしょ!」
L「んもう〜大きな声を出さないでくださいよ!」
糸色 望「オートバイがなかったら私は通勤で学園へ行けないでしょ!!」
L「んもう〜!!オートバイがなかったらお前の車で行けばいいじゃないですか?」

バタッ!←糸色先生の愛車のドアを閉める音
糸色 望「本当は私は通勤の道では生徒が多くて車の運転などはしたくないのにね。」
L「何故、私まで連れて行かれるんですか?」
ニア「エル.ローライトさんでしょ。糸色先生のバイクを乗っていったのは?」
L「うーん、それが思い出せないんですよね。先生のバイクに乗っていったような・・・、
乗っていかなかったような・・・。」キュルルル!ブルルン!←糸色先生の愛車のエンジンをかける音
糸色 望「絶対に乗っていったんだよ!あんたが乗っていってどこかに置いて行っちゃったんだ。
それで決まりです。ニアさんを学園に送り届けたら探しに行きますからね。」

ニア「糸色先生はお便秘5日なのによく食べられますね。」
糸色 望「うるさい。」
L「昨日はワイミーっ子との飲み会でしたよ。友達はありがたいね。」
糸色 望「そんなことより、どこで飲んだかを思い出してください。」
L「確か、筑豊若松駅の近くの「たわみ」としたような気がします。」
糸色 望「ええっ!?あの区域、放置自転車はすぐに持って行かれてしまいますよ。急がなくちゃ。」

L「うへえ、二日酔いの上に、糸色先生の運転で私はますます気分が悪くなりました・・・。」
糸色 望「駐車場代、あんたに付けておきます。」L「ええ〜っ!?何故ですか?」

ガラガラガラガラガッシャーン!!←ニアがテンションに乗りすぎて自転車を倒した音
ニア「うわっ!す、すごいものを見てしまいました・・・。」
糸色 望「ニアさん!何を余計なことをしているんですか?
竜崎さんも見ていないで、自転車を起こすのを手伝いなさい!」

帰宅後
糸色 望「あったじゃない?このバイク、私のバイクだ。」よく見ると、糸色 望のカブであった。
風浦さんの母親「糸色先生、昨日、バイクを置き忘れちゃったでしょう。買い物の袋まで忘れちゃってさあ。」
糸色 望「買い物の帰り、風浦さんの自宅に寄り道をして、楽しく談話をして、バイクを置き忘れて
帰っちゃったらしいです。ガガーン!!絶望した!」
L「そういや、糸色先生のバイクに乗っていかなかった件を思い出しました。先生、なんてことをするんですか?
私に迷惑をかけるとは何事ですか?高校教師のくせに、しっかりしてくださいよ!!」
ニア「糸色先生、お前の車は?」糸色 望「えっ!?ああーっ!!たわみの近くの有料駐車場に止めっぱなしだ!!」
最後の落ちでは、糸色 望先生の車は有料駐車場に止めっぱなしになっていたという筋である。
354名無しさん@ピンキー:2008/07/23(水) 17:17:49 ID:kB4tL9o8
>>348
GJ
真夜分を補給できました!
355199:2008/07/24(木) 07:35:00 ID:lIhe3HAd
たまにはへたれない先生を書いてみようとしたらなんかおかしなことになりました。
保守代わりということで置き逃げします。

望×霧前提の望×まといです。苦手な人はスルーしてください。
エロはないです、事後のシーンです。
356『死に至る恋』:2008/07/24(木) 07:35:49 ID:lIhe3HAd
何をするでもなく、ただ、彼を見ていた。
呼吸を整えてすぐに自分から体を離し、さっさと1人だけ後始末を終えて脱ぎ散らかした衣服を身に着ける彼を。
見ることに意味はない。ただ、他に何も出来ることがないだけだ。
「お帰りになられるんですか?」
つい先程まで夢中で喘いでいたために掠れた声で問う。こちらに背を向けてシャツを着込んでいた望は
ちらりと頭だけでこちらを振り向いた。
「ええ、もう7時ですし」
「……まだ7時ですよ。先生、もう少し……」
無駄とは知りつつも、どうしても甘えるような、ねだるような声が出てしまう。上半身を起こして
ほんの少しだけにじり寄るが、彼は表情を変えずに首を振った。
「帰りますよ。夕食の時間ですし、待ってますから」
「……………」
『誰が』待っているかとは言わなかった。それが自分への最低限の配慮では決してなく、
言わなくても十分過ぎるほどに分かるだろうから、という考えから来るものだということをまといは知っている。
それで会話は終わりだとでも言いたげにまた着替えに戻ってしまった望に、何も言うことが出来ずに
そのまま俯いた。さっきまで2人で溺れていたシーツの中に、たった1人、取り残される。いつも通りに。
「……たまには、私とご一緒してくれてもいいじゃないですか」
何を、とは言わなかった。夜をとまでは望まない、向かい合って夕食を食べるだけでもいい。あの女に毎日しているのと
同じように、自分の作った料理を口にして美味しいと言ってくれるなら、それだけでいい。
望は今度は振り向かなかった。
「……そうですね、またいずれ、機会があったら」
どうでも良さそうに呟かれた言葉に下唇を噛む。何という当てにならない約束。
きっとその機会は訪れない。自分と彼の距離が埋まらないように。
常に歩いていた彼の2歩後ろ。かつては他のどの女子よりも近いと有頂天になっていたその距離が
気付けばどれほど遠いことか。たかが2歩、されど2歩。自分がその2歩よりも彼に近づけることは多分、ない。
ばっと顔を上げれば、望が袴の帯を締め終えたところだった。
「それでは、おいとまします。貴女も早く服を着たほうがいいですよ」
淡々と告げてくる望を見上げて、酷く泣きたくなる――これも、いつものこと。
「先生――!」
お慕いしています。愛しています。帰らないで。傍にいて。愛して。私を。私だけを。
言いたいことは山ほどある。願いたいことは1つだけある。だが、それらをまといが口に出せずにいるうちに
望はふっと微笑んで見せた。
「常月さん、先生、貴女のことは――」


嫌いじゃないですよ。

357『死に至る恋』:2008/07/24(木) 07:36:36 ID:lIhe3HAd
1人取り残された部屋の中で、膝を抱える。
下半身にかかっているシーツには、さっきまでこの部屋の中に確かに存在した望の匂いがかすかに染み付いていた。
あとは、胸元に散らされた紅い痕。それを間近で見つめて、まといは小さく笑う。
そっと枕の下に手を入れ、銀色の刃――普段は着物の袂に仕込んでいるそれを取り出した。
明かりを反射してぬらりと光る刃をぎゅっと握り締める。
分かっている。望は、誰彼構わず関係を持つような男ではない。
四六時中付きまとい、盗聴と盗撮を繰り返して調査した結果――彼と関係を持てたのは、あの女と、自分だけ。
最初は、それこそ狂喜した。自分はとうとう選ばれたのだと、愛されたのだと、彼は他の女を捨てて
自分を愛してくれたのだと。
彼が自分と関係を持ってなお、あの女とも離れていないのだと知った時は、怒り狂った。
だが、自信はあった。必ず望は自分の元へやって来るはずだと。他でもない、自分こそが彼に選ばれるはずだと。
それから何度も、何度も体を重ねて、今は――
「……先生……」
刃を握る手により力を込める。
嫌いじゃないですよ。彼は自分を抱く度にそう言って微笑むが、それ以上のことは決して言わない。
好きですよ。
愛していますよ。
今日こそは、今日こそはと祈るように何度抱かれても決して口にされない、望む言葉。
あの女は夜を過ごす度に何度も何度も囁かれているに違いない、望む言葉。

いつからか、枕の下に刃物を置くようになったのは。
何を望んでそうしているのか、自分でも分からない。

彼を殺してしまおうか。そうすれば彼は永遠に自分のものだろうか。
否、彼はきっと最期まで別の女を想いながら逝くだろう。心が永遠に手に入らないなんて、そんなことは許さない。
あの女を殺してしまおうか。そうすれば彼は自分の元へ来てくれるだろうか。
否、彼はきっと永遠にあの女を想いながら生きるだろう。美化された記憶は決して風化しない。

いっそ私が死んでしまおうか。そうすれば彼は私にすがって泣いてくれるだろうか。


否、彼とあの女はきっと私など歯牙にもかけずに2人で幸せに生きていくに違いない。そんなの死に損だ。


いとしき先生。愛しき先生。
また明日も、自分は愚かにも彼の後ろをつきまとい、郵便物をチェックして、盗聴器に耳を当て、
夕方にはこの部屋で祈りを込めて彼に抱かれ、そして何も出来ないまま彼をあの女の待つ宿直室へ帰すのだろう。
ほんの小さな希望がどれだけ鋭く裏切って突き刺さるか、十分過ぎるほど分かっているのに、諦めきれないまま。
「……絶望した……か……」
壁に大量に貼られた写真に視線を移す。嗚呼、写真まで彼と一緒だ。
こんなに簡単に手に入るのに、どれ1つとして私の方を見てはくれない。
358199:2008/07/24(木) 07:38:55 ID:lIhe3HAd
お粗末さまでした。
別人ですね。100万回言われるだろうなと思います。すいません。
359名無しさん@ピンキー:2008/07/24(木) 08:06:51 ID:nzYjrNzo
あらかじめ自分で予防線を張っておいた方がダメージが少ないんですね。わかります。
360名無しさん@ピンキー:2008/07/24(木) 08:09:45 ID:xN5bVLgU
トリプルバインドですね!
GJ。
361名無しさん@ピンキー:2008/07/24(木) 14:36:48 ID:HbFHpQ7/
まとい…(:_;)
362名無しさん@ピンキー:2008/07/24(木) 20:37:23 ID:V+Ciem41
>>357
絶望的になるたびにその刃物を手首に当てるからそれを語るのはやめろ。
363名無しさん@ピンキー:2008/07/24(木) 21:18:38 ID:/ZLM7a4o
久遠×愛もアリかなと思った
364名無しさん@ピンキー:2008/07/24(木) 21:56:45 ID:D374xUyr
くおん…?
365名無しさん@ピンキー:2008/07/24(木) 22:38:51 ID:WbnOwjQF
>>357
救いがたいどろどろした情念が面白かったです。とても好きです。
まといは報われない恋も似合いますね。
しかし、自分の写真が一面に張られている部屋でヤル気になれる先生もスゴいw
366I love 奈美:2008/07/25(金) 04:57:41 ID:SpRdjXW/
前584です。
先日はコテの件でご迷惑おかけしました。
奈美とさのすけと先生で3P書こうとしたんですけど
展開が上手くまとまりませんでした。

それで、自慰をしてる時にひらめいた、
おフロでのエッチを書きました。
前後編に分けて、投下させて下さい。

・またこりもせず前スレの望×奈美の続編です。
・先生がものすごい頑張り屋になってます。
苦手な方はスルー願います。
367笑顔が1番 01:2008/07/25(金) 05:03:15 ID:SpRdjXW/

ズザァ―――――――――――――〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜ッッッッッッッッッッッッッ

「きゃあ――――――――――――――――!!、振ってきた〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜!!!」

雲ゆきが怪しくなり、大きな雷が鳴った後だった、
ぽつぽつと体に小雨が当たっていたが、ここに来て、一気に土砂降りとなった。
望と奈美は大急ぎで走り出した。

本日は日曜の午後、2人はへ組中で1番大きな問題を抱える生徒、
関内・マリア・太郎が暮らすアパートへの訪問を終えたところだった。

望は彼女が、その仲間たちと共に、入国管理局の操作の手を上手くかいくぐり
安定した人間らしい生活が営めるように、教師としての忙しい日々の合間をぬって、できる限りの尽力をしていた。

もちろん、望1人だけでなく、へ組の生徒たちをはじめ、
智恵先生や甚六先生、医師である兄、命など様々な人が協力してくれていた。

彼女の将来に関しては多くの人が心配の目を向けていた。
彼女はあの齢にして、日本語は上手いし、頭も良く、運動能力もあり、
将来に、かなり希望がもてるのは幸いだったが
やはり、成人してから、上手く社会で働いていくためには、
周りの人間の支えはもちろん、しっかりした教育が必要だった。

望の案としては、彼女を誰かの養子にして、戸籍を与え、学校に通わせ、
年齢に見合った教育を受けさせるのが最も良策であり、
へ組の生徒を始め、周りの協力者たちもその案に賛同してくれていた。

しかし、誰の養子にするかは大きな問題であり、さらにマリア自身が他の不法入国者と暮らす、
今現在の生活をとても気に入ってるために、そう簡単に事を進めることはできないでいた。

そんな状況の中で、望はマリアを心配する他の生徒も連れ添って
一週間に1回はマリアのアパートを訪れ、物資援助をしたり、
マリアの親代わりとも言うべき、他の住人たちとマリアの将来について、
相談するほか、管理局に怪しまれないような様々な工夫を伝授したりしていた。
368笑顔が1番 02:2008/07/25(金) 05:06:52 ID:SpRdjXW/

2人はびしょびしょになりながら、目的地の日塔家に逃げ込むようにして入っていった。

午前中は教員としての職務に追われていた望。
奈美と待ち合わせをし、午後からの時間をマリアのアパートで過ごし、
アパートを出たのが午後4時過ぎ

今日は奈美の両親が研修やら、出張やらで、帰宅が大分遅くなるため、
それまでの間、2人で恋人としての時間を過ごそうと約束していたのだった。
しかし、土砂降りに会い、それどころではなくなってしまった。

「はぁ・・・・・・・・・・びしょ濡れだよ。・・・・・・・・・・・・いきなり降り出すんだもん・・・・・・
せっかく、久しぶりに先生とまったりできると思ったのに、」

「はぁ・・・・・・・・・・・・、仕方ないですね・・・・・・・・・・また、今度の機会にしましょうよ、
申し訳ありませんが、着替えもありませんし、このままだと、確実に風邪を引いてしまうんで、
・・・・・・・・・・・・せっかく、あなたの家に入れてもらったんですが・・・・・
今日はこれで帰らせてもらってよろしいでしょうか?」

望は心の底から、後ろめたそうな表情で、奈美に申し訳なさそうに声をかける。

「え・・・・・・・・・ええ―――――――――――――――、帰っちゃうの!?」
奈美は目を大きく見開いて、信じがたい様子で望に聞き返す。

「はいっ・・・・・・・・・・・風邪をひいてしまうとクラスのみなさんをはじめ、
いろんな方々に迷惑がかかりますから。」


「~〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜ッッッッッッッッ、」
奈美は顔をうつむかせ、残念そうな唸り声を出すと、望の胸に顔を埋めてきた。

「な・・・・・・・・・・奈美さん・・・・・・・・・・・・・・!?」


「先生・・・・・・・・・・・・・・・行かないで・・・・・・・・・・・」

奈美は今にも泣き出しそうな弱々しそうな声で、望に訴えかける。
369笑顔が1番 03:2008/07/25(金) 05:09:56 ID:SpRdjXW/

「―――――――――――――――――――――ッッッッッッッッッッッ、」

その奈美の態度は望に暴力的なまでの愛おしさを感じさせた。

奈美だって、決して演技をしているわけではなかった。
わがままだというのはわかっていた、幼稚園児なみの思考だというのも自覚していた。
普段はツッコミ役といわれている自分らしからぬ行動だというのも自覚していた。
だが、愛しい望を前にしてしまうと、奈美はつい自制心を失ってしまうのだ。

最近は2人っきりでいられる時間はもちろんのこと、学校で話す機会すら少なくなっていたのだった。

千里、まとい、霧、あびる、真夜、望に恋心を寄せていた女生徒たちは
望の真剣な説得を受け、潔く奈美を祝福してくれたものの
やはり、心の内側では望をあきらめきれず、奈美への嫉みを消せないでいた。

それでも優しい彼女たちは、決して、嫌がらせをしたりなど、
陰湿な真似は絶対せず、ごく普通に奈美に接してくれていたが・・・・
(真夜も望や智恵先生などのカウンセリングを受け、意地悪をしてしまう癖を次第に直していた。)

やはり、彼女たちが奈美に対して知らず知らずのうちに憎しみを抱いてしまっていること
そして、その消したくても、消せない感情で彼女たち自身、
ものすごく苦しんでいることも奈美は痛いほど感じ取っていた。

彼女たちを可哀想に思う気持ちと自分が選ばれてしまったことへの罪悪感から、
奈美は学校で望と話す機会を自然と避けるようになっていた。

望自身も自分の事を命がけで奪いあってまで愛してくれていた彼女たちを気遣い、
決して、自ら必要以上に奈美に語りかけることをしなかった。

それに加え、望はへ組生徒が抱える多くの問題を向こうに回して、多忙な生活を送っている。
1回、休日を2人で過ごしてしまうと、次がいつになるか、わからなかった。

大好きで、大好きで、仕方ない、最愛の人、
しかし、自分との間に横たわる大きな障害


奈美は我慢の限界だった。
370笑顔が1番 04:2008/07/25(金) 05:13:19 ID:SpRdjXW/

望は衝動的に奈美を抱きしめた。

「本当にわがままな子ですね・・・・・・・・・、
わかりました。約束通り、あなたの両親が帰るまで、一緒にいてあげますよ。」

「――――――――――――ッッッッッッッッッッ、先生・・・・・・・ありがとう!!!」
奈美は声を震わせて、喜ぶ。

「でも、このままの格好じゃ、ホントに風邪をひいてしまいます。どうしましょう・・・・・」
びしょびしょに濡れた袴と浴衣、下のワイシャツにまで染みてくる水。
望は自分の姿を再確認して、困惑した。

「先生・・・・・・・・・・、オフロ入りませんか?・・・私と一緒に、」
奈美は恥ずかしそうに言う。

「・・・・・・オフロ貸していただけるんですか?・・・・・・・それはありがたいです。
わかりました。・・・・・・奈美さんッ・・・・・・・・あなただって、このままでは風邪ひいてしまいます。
一緒に温まりましょう・・・・・・・・・・・、」
「はいッ、お湯、すぐわかすんで・・・・・・・・私の部屋で待っていて下さい。
着替え用意するんで、それに着替えて下さい。」

奈美は急いで、バスルームの機械を操作すると、バスタオルをもってきて、
望と互いの体や頭を拭きあった。

そして、望を部屋に通して、父のズボンとTシャツを借りて、
着替えさせ、自らも別室で、濡れた服を着替えた。
濡れた袴や和服は急場しのぎとして、奈美の部屋で乾かしておいた。

お湯が沸くまでのわずかな時間を2人はベッドに腰掛け、抱き合いながら、待った。
しばらくして、お湯が沸騰し、浴槽いっぱいにたまるのを確認して、
奈美は望を先に脱衣所で着替えさせた。
望は最初は奈美に遠慮したが、言われたとおり、先に着替え終わる。

日塔家の風呂場は以前にも使わせてもらったことがあるので、備品の位置や使い方は知っていた。
望は洗い場に出ると、桶に沸いたばかりのお湯をくみ、体にかける。
お風呂椅子に腰掛け、続いて、壁にかかっているスポンジを取り出し、
ボディーソープをかけ、泡立てようとした時だった、


奈美が素早く着替え終わり、洗い場に出てくる。

そして、
371笑顔が1番 05:2008/07/25(金) 05:15:31 ID:SpRdjXW/

「先生、背中洗ってあげます。」

そう言うと、奈美はボディーソープをスポンジでなく上半身に塗りたくり始めた。

「ちょ・・・・・奈美さんッ・・・・・・・・」
望はこれから、奈美がやろうとしていることを察し、大いなる抵抗を感じた。

何度も体を重ねた仲とはいえ、彼女にこんなことをさせていいのか・・・・・
望の戸惑う様子に構わず、奈美は望に抱きつき、背中に上半身を押し付けてきた。

―――――――――――ムニュッ――――――――――――――――――

「ッッッッッッッッッ―――――――――――――――――――――、」

奈美の豊満で柔らかい双丘が背中に直に当たり、圧倒的な快感を与えてくる。

奈美は泡がたっぷりついた上半身を上下させて、望に擦り付ける。

「んんッ・・・・・・・んんんんッ・・・・・・・・・・」

クチュッ・・・・ズリュッ・・・・・・・ヌルッ・・・・・・・ニュリュッ・・・・・・・・
望の背中で奈美の「普通」より形の整っていて、
マシュマロのように柔らかい両の乳房が形を変えていく。

「ク、―――――――――――――――――――――――――――――――――ッッッッッッッッ」

望は悶絶しそうな、快感に襲われ、思わず目をつぶり、苦悶の声をあげてしまう。


「せ・・・・・・・・・先生、大丈夫!?」
奈美は望の苦しそうな様子に気づき、声をかける。
372笑顔が1番 06:2008/07/25(金) 05:17:53 ID:SpRdjXW/

「・・・・・・・・・・・ッッッ、大丈夫じゃありません、あなた、私を悶絶させる気ですか!!」

望はつい声を荒げてしまう。

「・・・・・・・・・・そんな、・・・・・・・・・私だって恥ずかしいのに・・・・・・・・・・・・」
奈美は弱々しくうつむいて、語尾を弱めて呟く。

「わ・・・・・・・・すいません、そんなつもりじゃ・・・・・・・・・・・・・・、」
望は大いに慌てる。

「悶絶するくらい気持ちいいということですよ、・・・声を荒げてしまって申し訳ありませんでした。
そうですよね、奈美さん・・・・・・・いつも恥ずかしい思いをしていたのはあなたの方でした。
いつも、あなたは恥ずかしいのに耐えて、私を気持ちよくしようと健気に努力してくれる。
本当にうれしくて仕方ありません、心から感謝していますよ。
さぁ・・・・・引き続き、私の背中を綺麗に洗っていただけますか。」

偽りのない心の底からの言葉、望は優しい声をかける。

「・・・・・よかった。そう言ってもらえてうれしいです。」
奈美は女の子らしい笑顔を取戻し、嬉しそうな声をあげる。

そして、引き続き、望の背中に抱きつき、上半身を擦りつける。
ニュル・・・・・・ニュルン・・・・・・・ベチョ・・・・・・・

「んんッ――――――――――――――――、ああん、はぁぁ・・・・・・・」
「クッ、―――――――――――――――、んんんんん〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜」

奈美の双丘、上半身が石鹸の泡を潤滑油にして、自分の背中の上を滑る。
気を失いそうになるほど、気持ちよかった。

それに加え、首筋に奈美の悩ましいほど色気をのせた熱い吐息がかかってくる。

「気持ちいいですよ・・・・・・・・・・もう、頭の中、真っ白です。」
「はぁぁ、はあ・・・・・・・・・私も気持ちいいです。先生の背中、あったかい・・・・・・・・」

奈美も望の背中から感じる体温と泡が与える快感に恍惚とした表情を浮かべる。
373笑顔が1番 07:2008/07/25(金) 05:21:33 ID:SpRdjXW/

「先生、次は前を洗うね。」

そう言うと奈美は背中を離れ、ボディーソープを再び上半身に塗り直し、望の前に回ってきた。

「ま・・・・・・・・前もしてくれるんですか!!」
望は驚愕し、目を丸くする。

「はい、先生が気持ちよくなってる顔見たいから・・・・・・」

「奈美さんっ・・・・・・・・・・・・・、」

望は泣きそうになるくらいの愛おしさを感じ、胸を締め付けられた。


奈美は股間で屹立する絶棒を尻の下にしいて、望の膝の上に座った。
そして、望の背中に腕を回し、背中の時と同じように上半身を密着させた。
奈美の官能的な双丘が望の胸板に押し付けられ、つぶれる。
望も愛しくて、愛しくて、どうしようもない少女の背中に手を回し、力強く抱きしめた。

「先生・・・・・・・・そんなにきつく抱かれたら、洗えないよ・・・・・・・」
奈美は頬を染めて抗議する。

「ははっ・・・・・・そうですね、あなたが可愛くて、可愛くて、我慢できなかったものですから・・・・・」

望は奈美を抱く力を緩める。
奈美は顔を真っ赤にしながら、上下運動を始めた。

ヌチャ・・・・・ニュル・・・ニュルル・・・・・・・

背中よりも敏感な胸元に愛しい少女の美しい素肌が直に触れ、体温を伝えてくる。
しかも、今度は彼女の顔がすぐ間近で見れるのだ。

「はぁ・・・・・んんん〜〜〜〜〜、はぁん・・・・・・・」


奈美はやはり、恥ずかしいのだろう、頬を染め上げ、
望から視線を反らして、上ずった息を吐いていた。
374笑顔が1番 08:2008/07/25(金) 05:25:07 ID:SpRdjXW/

「奈美さん、私の顔を見たいから、前に来たんでしょ・・・・目をあわせましょうよ、」

奈美は望の声を受け、視線をあげ、望の目に合わせる。

―――――――――――――――、ああ、いつもの先生の目だ―――――――――――――――――――-

望は、いつも自分を抱きしめている時に見せる、心の底からの優しそうな目で見つめていた。

奈美はその目を見て、心の底から、幸せを感じていた。

それは望も同じだった。
とてつもなく、エロティックなことをしているはずなのに、
お互いの顔を間近で見て、快感を確かめあうことができる。
顔を見つめあうという、ただそれだけの行為なのに、
それだけで、図りきれないほどの幸福感を生むことができる。
望も奈美も互いの顔を見つめあうことで、心を1つにしていた。

「先生・・・・・・・気持ちいい?」

奈美は答えがわかりきっていながらも、実際に言葉で望の口から答えを聞きたかった。
望もそんな彼女の気持ちを理解し、即答する。

「はいっ・・・・・・・・・・・もう気を失うくらいに・・・・・・・」
望は奈美の目を見つめたまま、答えた。


「あはは・・・・・・・・この状態で気を失われたら、困るよ。」
奈美は本当に嬉しそうな笑顔でツッコむ。

「ぷっ・・・・・・・ははは、確かにその通りです。・・・・・だから気を失わないようにこうします。」


望はそう言うと、奈美の後頭部に手を移し、奈美の唇に自分の唇を重ねる。
375笑顔が1番 09:2008/07/25(金) 05:27:59 ID:SpRdjXW/

「んぁ・・・・・・・はっ―――――――――――――、むっ、ンンッッッッ」

望の舌は奈美の歯茎を蹂躙し、口内へ入っていく。
奈美も自分の舌を望の舌に絡める。

「はむ、んちゅ、あっ――――――――――――、んむ、んんんッッッッッ」

唾液と唾液が混じりあう、卑猥な音がバスルームに響き渡る。

「ぷはぁ―――――――――――、」
2人が唇を離すと、いつものように唾液の糸がアーチをつくる。


望も奈美もとろんとした目でお互いを見つめあう。

「可愛いですよ、奈美さん、」
「はい・・・・・・うれしいです。」

奈美は望の目をみつめたまま、上下運動を再開する。
奈美の双丘の頂が自分の胸板の上で擦れると共に、
柔らかい乳房がムニュムニュと形を変え、言葉では言い表せない快感を望に送ってくる。

さらに、奈美の股間の茂みが望のへそのあたりをくすぐったく刺激してきて、
すさまじくエロティックな感触を与えている。

まだ、望が彼女の処女を奪うころは、薄く初々しかった、恥毛も、
望を激しく求め、望との行為を重ねていくうちに、大分、成長し、濃くなってきた。

「気持ちいいですよ、・・・・・・・・・まるで天国にいるようです。」


「あはは・・・・・その例えはどうかと思う・・・・・・・・・・・」
奈美は望の今にも昇りつめそうな、気持ちよさそうな顔を見て、自らも恍惚となる。
376笑顔が一番 10:2008/07/25(金) 05:30:21 ID:SpRdjXW/

「はぁ、はぁぁ・・・・・・・・奈美さん、もう充分です。ありがとうございました。」

しばらくして、望は奈美を膝の上から降ろす。

「お返しです。あなた、背中がまだでしょ。洗ってあげます。」
そう言って、望は先ほど、取り出したスポンジにボディーソープをつけようとする。

それを見て、奈美は待ったをかける。

「待って下さい。先生も体で洗ってくれませんか。」

「か・・・・・・・体で、ですか?」

「はいッ・・・・・ソープを体に塗って、私を抱きしめて、洗ってくれますか。」

望は奈美の提案に一瞬、躊躇いながらも、
「わかりました。私だけ、いい思いするわけにはいきませんもんね・・・・・」

奈美がやったように、上半身にソープを塗りたくる。
そして、椅子に座った奈美を後ろから抱きしめようとする。

「―――――――――――――――――ッッッッッッ・・・・・とっ、」


その直前に望はあることに気づいた。

「・・・・・・・・・奈美さん、あの・・・・・・言いにくいんですが、その・・・・・・・・・・・
この体勢のままだと、あなたの背中に、私のものがあたってしまい、上手く洗うことができないんです。」

自分の股間の間で大きく屹立する、絶棒。
このまま、座っている奈美の背中を体で洗おうとすると、間違いなく、あたってしまい、
奈美に不快感を与えることになるし
何より、自分が恥ずかしい。

「あはは・・・・・・・・そうだね、・・・・・・・・・・じゃあ、先生が椅子に座って、さっきみたいに私が膝に座るね・・・・
ちんちんはお尻の下にしけばいいでしょ。」


「・・・・・・・・すいません、奈美さん、」
望は赤面して、顔をうつむかせる。
377笑顔が一番 11:2008/07/25(金) 05:33:56 ID:SpRdjXW/

奈美の提案通り、望は椅子に座り、奈美を後ろから抱きしめる。

「・・・・・・う〜〜〜〜〜〜〜〜〜ん、すいません、奈美さんっ、
この体勢のままだと、やはり身長差があって、上手く洗えないので、
私があなたの体を抱いたまま、上下に動かす方法しかないのですが、それでいいですか?」

「はい・・・・・・・・それでお願いします。」

望は奈美の脇下に手をあてて、奈美の体をゆっくり上下させ、自分の胸に擦り始めた。
奈美が背中を痛めないようになるべく優しく上下に動かす。

「大丈夫ですか、痛くありませんか?」
「はいっ・・・・・・・・・気持ちいいです。」

望のそんなに厚くない胸板が泡で滑る。そして、興奮により、
勃起した乳首が擦りつけられ、奈美の敏感な背中に微妙な快感を送る。

何より、大好きな望の体によって、洗われているという事実がそれだけで、
奈美を恍惚とさせる要因になっていた。

そして、自分の体が上下するたびに、股間で屹立する絶棒の頭が尻の下に当たって、
エロティックな感触を与えていた。

「ああん・・・・・・はんんッ・・・・先生の胸、気持ちいいよ、」

「はは・・・・・・・もっと、厚い胸板だったら、よかったんですけどね、こんな薄い胸板ですいません。」

「ううん、そんなことないよ、いつも、先生の体、頼もしく感じるもん、」

「・・・・・・・そう言ってもらえるとうれしいですよ。」


そして、望の方はというと、・・・・・・・・
自分の腹筋のあたりに擦り付けられる奈美の尻に凄まじいまでの興奮を覚えていた。


(ホントにいつ見ても、可愛くて、魅惑的なお尻ですね・・・・・・・・・・・・・)


To be continued
378笑顔が一番 前半あとがき:2008/07/25(金) 05:41:42 ID:SpRdjXW/

・眼鏡の件をすっかり忘れてました。
いちおう、したまま入浴しているということでお願いします。
曇りは考慮しません。

・奈美が心の弱い子になってしまいました。

後編は今日の夜、投下できると思います。
それでは駄文失礼しました。
379名無しさん@ピンキー:2008/07/25(金) 06:05:20 ID:g9F+EDXM
糸色 望が開発した自動車

車体は日産のスカイライン2000GTをベースに、
数多くの安全設備を施しました。

L「あれ?今の衝撃でエアバッグが開かなかったんですよね。」
糸色 望「実は、時速300キロでぶつかったときのみに開きます・・・。」
L「300キロでは、車がバラバラですよ!!」

では、私がテストで小山市内の道路を走ってくる。竜崎さんも助手席に乗りなさい。
L「いやです!私はダミー人形じゃないんですよ!!」
このコンセプトカーには多大な欠陥が・・・。
コーンにぶつかっただけでエアバッグが開いてしまい、望は眼鏡が飛んでしまったことで大慌て。
糸色 望「眼鏡がない!」L「糸色先生!落ち着いて運転してください。うわっ!!前!!前を見てください!!
ハンドルを左に切ってください!」

L「前面のウィンドウに情報をめちゃくちゃ出していますけれど、大丈夫ですか?」
糸色 望「あっ!?やばい!実は、前面の窓に液晶素子が入っており、そこに電圧を伝えて、
窓を透明にしているのだが、今の衝撃で電圧が止まってしまったら・・・。」スーッ!!
糸色 望「やはり!」L「曇りガラスになってしまいましたよ!」糸色 望「ひいいっ!!前が全然見えません!」
L「変な装置を取り付けるからですよ!糸色先生!ブレーキだ!早く踏んでください。」
糸色 望「全然ブレーキが効きません。オートクルーズに入ったまま、解除が出来ません。」
L「なんですって?糸色先生、サンルーフを開けてください。ん?うわっ!?前方は交差点です!
あぶない!ぶつかります!左にハンドルを切って車を左に寄せてください!!」
糸色先生「左ですか?」L「もう少し左です。」糸色 望「左だな・・・。」カチッ!!ウィイイン!ガツン!
L「ぐえっ!!ば、ばか・・・!さ、サンルーフを開けろ・・・。く、苦しい・・・。」
糸色 望「竜崎さん!左か、右か、頼む、教えてください!!」L「うわっ!!月くんの車だ!!左に切れ!!」
ドガッ!ガッシャーン!!←コンセプトカーと月の車が衝突して事故る音

糸色 望「いやあ、私は安全な自動車を開発するつもりでいたのだ・・・。」
L「どこが安全ですか?君が作った自動車は暴走車ですよ。見てください。私の首を怪我してしまったんですよ。」
380名無しさん@ピンキー:2008/07/25(金) 06:13:49 ID:g9F+EDXM
望が車に乗ったとき
L「D(ドライブ)はこちらです。」
望「いやあ、悪いですね。オートマチック車のシフトパターンを間違えて、
R(リバース)に入れて急発進させてしまうことがたびたびあります。」
381名無しさん@ピンキー:2008/07/25(金) 10:47:39 ID:BKQgm/UG
>>378
GJ!
382名無しさん@ピンキー:2008/07/25(金) 11:16:03 ID:mb4RUD0B
>>378
GJ
後編期待してます!
383I love 奈美:2008/07/25(金) 22:01:28 ID:Z3ZWoz57
 
お待たせしました。後編投下です。
 
・先生にある特殊な性癖を捏造してます。
・先生がかなり抜けてます。

・奈美の台詞を新谷さんのボイスで脳内再生して
萌えていただければ幸いです。

それでは、よろしくお願いします。
384笑顔が1番 12:2008/07/25(金) 22:05:02 ID:Z3ZWoz57

「先生、もう満足です。ありがとうございました。」

奈美は望の膝から降りようとする。

「待って下さい。奈美さん、そのまま、後ろを向いていて下さい。」

「は・・・・・・・・・はい!?」

望はスポンジを取り出すと、ソープをつけた。

そして、なんと、――――――――――――――、
奈美の尻をスポンジで洗い始めたのだ。

奈美はその感触に、激しく驚愕する。

「きゃッッッ・・・・・・・・・何してんですか、先生、」


「いえ・・・・・・・あなたの可愛いお尻を洗ってみたくなったんです。」

「へ・・・・・・・・変態、先生の変態!!!!!」

「・・・・・・・・嫌ですか、・・・・・なら、やめますが・・・・・・・・」
望は腕を引く。

「ああ・・・・・・・・・待って・・・・・・やっぱり、そのまま、続けて下さい。」


「ど・・・どうしたんです。奈美さん・・・・・・・・」
望は少し、可笑しそうに尋ねる。

「先生になら、洗われてもいいです。実際、気持ちよかったし・・・・・・・・」

奈美は顔を赤らめ、恥ずかしそうに言う。
それを聞いて、望もまた、顔を赤らめ、自嘲的に言う。

「・・・・・・・すいません・・・・・・・・・つい、衝動的になってしまいました。
自分でも、すんごい変態的な行動をしてるってわかります。
でも、奈美さんがそう言ってくれるのなら、・・・・・・・・」


望は再び、奈美の尻を洗い始めた。
385笑顔が1番 13:2008/07/25(金) 22:07:33 ID:Z3ZWoz57

「あっ・・・・・・・・・ふぁ・・・・・・んん、」

右の尻たぶの上部から、丁寧に洗っていく。

ボリュームと張りはそれほどでもない、ごく「普通」のサイズ、

しかし、「普通」より整った綺麗な形、その肉感とマシュマロのような柔らかさは望を毎回、夢中にさせた。

当初、バックという体位を嫌っていた望だったが、奈美の提案により、始めてバックでしていらい、
いつのまにか、尻フェチになってしまっていた。

上部から、1番盛り上がっている箇所を痛くしないように丁寧にスポンジでなぞって泡立てていく。
そして、今度は左の尻たぶを同じように上から丁寧に洗っていく。

「ふッ・・・・・あんッ・・・・・・・・
先生・・・・・・・・・・、ちょっと聞くの、恐いけど、
先生・・・・・・・・・・・お尻、・・・・・・・・・好き?」


奈美から、壊滅的な質問が出てしまった。


「ッッッッッッッッ―――――――――――――――――――、
・・・・・・・・わ・・・・・・・・・・・・わかりました。正直に言います。
・・・・・・・・・・・・・好きです!!」


望は覚悟を決めて、はっきりと自分の特殊な性癖を答えた。
386笑顔が1番 14:2008/07/25(金) 22:10:40 ID:Z3ZWoz57

奈美は大きな抵抗を感じながらも、望のいさぎよさにある種の感動を覚えてしまい、
言葉がでなかった。

「その・・・・・・・・・・あなたにお願いされて、始めてバックでしていらい、
あなたのお尻の魅力に目覚めてしまったようです。
で・・・・・・・・・ですが、勘違いしないで下さい。
あくまで、あなたのお尻だから、好きなんですよ。」


「ぷっ・・・・・・・・・・・・・あはははははははははははははははははは―――――――――――――――――。」


奈美は大声で笑い出す。

「先生・・・・・・・・・・何その、補正、・・・・・・・私のお尻だから、好きって・・・・・・・あはははははは・・・・・・・・・」

「すいませんね・・・・・・・・・テンパッて、わけのわからないこと言ってしまって。」

「あははははははははは、良いよ・・・・・・・先生、カワイイ・・・・・・・・・・・、
お尻好きだって、別に恥じることないよ・・・・・・・・・
お尻はもともと、メスが性的魅力をアピールするための場所なんだから、
ていうか、素直に認められたのはすごく良いことだよ。」

奈美は心の底からおかしそうに笑いながら、素直に自分の性癖を認められた望を誇らしげに思っていた。


「ッッッッッッ――――――――、情けないです。」

そう言いながら、望はもうどうにでもなれという感じで、今度は尻の割れ目を洗い始めた。

「ひゃうん――――――――――――ッッッッッッッッッッ、」

奈美は快感に顔を歪ませ、背筋を反らす。
「やだッ・・・・・・・・・・・・そんなとこ、」


望はやけになったからと言って、決して乱暴になることなく、あくまで優しくスポンジを擦る。
その優しい手つきは、くすぐったさや羞恥を乗り越えて、確実に奈美に快感を与えていた。
387笑顔が1番 15:2008/07/25(金) 22:15:11 ID:Z3ZWoz57

そして、また両の尻たぶを1通り洗い終わると、今度は太腿を洗い始めた。

「あっ・・・・・・・・・ふぁ・・・・・・・・・・」

すらりとしていて、決して太くはないが、それでいて肉感的で女子高生らしさを感じさせる奈美の太腿、
望は左手で左の内腿をさすりながら、付け根の部分から丁寧に泡立てていく。


「悩ましいほどの脚線美です。女の子らしい可愛い脚ですよ。」

「やだ・・・・・・・先生、臼井君みたい・・・・・・・・・・、」

ほれぼれした感嘆の声をあげる望に対し、奈美は抵抗を感じる。

「臼井君の気持ちがわかりましたよ。あ・・・・・・でも、勘違いしないで下さい。
あなたの脚だから、好きなんですよ!!
担任教師として、1人の人間として、臼井君を変態呼ばわりは絶対しませんが
私は決して、脚から好きになったりしませんからね!」

「はは・・・・・・わかってるよ、もう先生が何言い出しても、引いたりしないよ・・・・・」

「ありがとうございます。・・・・・・・優しいですね、奈美さん、」


望は奈美の魅惑的な太腿を両足の内腿、外腿、隔てなく泡立て、優しく洗っていく。
奈美は望の優しく、丁寧な洗い方に、確実に心地よくなっていた。


やがて、膝の裏を経て、脹脛から踵まで左右の脚を順番に洗っていく。
388笑顔が1番 16:2008/07/25(金) 22:18:50 ID:Z3ZWoz57

「先生、今度は前もお願いします。」
奈美は望の方に向き直る。

望はスポンジにソープを補充すると、後ろと同じように右の太腿から順番に左右対称に、丁寧に洗っていく。

「ああッ・・・・・・・・気持ちいい・・・・・・・すごく気持ちいいよ、・・・・・・・・先生、」

「よかったです。自分の中でもすごい罪悪感があるんですが、
・・・・・・・そんな風に言ってもらえると・・・・・・・うれしいです。」

「罪悪感なんて、もつ必要ないよ、私、うれしいもん、先生に洗ってもらえて。」

奈美は幸せそうな笑顔で望に微笑みかける。

望は奈美の両脚を指先まで、綺麗に洗い上げた。
その瞬間、望はなぜ、気づかなかったのだろうと自分を疑いたくなるような重大な過ちに気づいた。
そして・・・・・・・段々と顔を青ざめていった。


「はああ・・・・・・・気持ちよかった。・・・・・・・・今度は先生の下半身を洗ってあげるよ。」

奈美は望の様子を気にせず、声をかける。
望は奈美を青ざめた顔で見上げる。


「いや・・・・・・・・・・そうしてもらいたいのは・・・・・・やまやまなんですが、
私、今さらになって、アホみたいな、大変な過ちに気づきました。・・・・・・・・、
体を洗うのに、夢中になってて忘れてましたけど、
私たち、濡れた体を温めるために風呂に入ろうとしたんですよね・・・・・・・、」


「あっ―――――――――――――――――――――――、」


奈美もようやく思い出したのか、口をポカンとあけたまま、固まった。
389笑顔が1番 17:2008/07/25(金) 22:21:16 ID:Z3ZWoz57

「長く、全裸で洗い場に居すぎました。このままだと確実に風邪をひきます。
早く、入浴しないと、大変なことに・・・・・・・・・・・・・」

言うが早いか、望は奈美に浴槽の湯をかけ、泡を流すと、すぐに入浴させ、
続いて、自分にも湯をかけ、浴槽に慌てて入る。

そして、望はすぐさま、奈美を引き寄せ、強く抱きしめた。


「すいません・・・・・・・・・・・・奈美さん、
どうして、こんな大事なことを忘れてしまっていたんでしょう、
私はあなたのことを大切に守ると決めたはずなのに、あろうことか、自分の快楽にうつつをぬかし、
あなたの体を気遣うことを忘れてました。・・・・・・・・・・・・・・」

望は目を瞑り、自らの情けなさに顔を歪めて、悲痛な声をあげた。


「・・・・・・・・・・・・・・先生・・・・・・・・・・・・・・・そんな、大げさだよ、
冬じゃないんだし、私まだ若いんだから、あれくらいじゃ風邪ひかないよ・・・・・・・・・
私、先生の体洗えて、先生にも洗ってもらって。すごく気持ちよかった・・・・・・・・
それにおフロに入ること忘れるくらい、先生は私の体に夢中になってくれたんでしょ・・・・・・・嬉しいよ。
だから、そんなに自分を責めないで下さい。」


奈美は相変わらずの優しい声で望を嗜める。


「そんな・・・・・・・私は、あなたの体が目当てなわけではありません。
体の洗いっこなんて、入浴した後でいくらでも、できるじゃな・・・・んんん〜〜〜〜〜〜〜〜」


望が自責の念を引き続き、グチグチ口にするのを防ぐように、
奈美は望の口に自分の唇を押しつけてきた。
390笑顔が1番 18:2008/07/25(金) 22:23:49 ID:Z3ZWoz57

「んんん〜〜〜〜〜〜〜〜、・・ぷはっ・・・・・・先生、もうそれ以上、自分を責めるの禁止ね・・・・・・・・・
私は絶対、風邪をひかないので、心配はいりません。」

奈美は自信満々に言い放つ。


「先生はいっつも、いっつも、1人で責任背負い込んで、自分を責めすぎ・・・・・・・・・まあ、加賀ちゃんもそうだけど
私を気遣ってくれるのは本当に嬉しいけど、もっと、自分を許してあげていいと思うよ・・・・・・・・・
人間なんて、過ちを犯すために生きてるようなものなんだから、
何か、悲しいことや悪いことが起こったとしても、それは誰か1人が悪いわけじゃないよ・・・・・・・・
みんながちょっとずつ悪かったっていうのがほとんどなんだよ。
1人で責任背負い込んでばっかりだと、押しつぶされちゃうよ・・・・・・・・・、」


「・・・・・・・・・・奈美さん・・・・・・・・・・・・・・・ありがとうございます。
本当にいつも、いつも、あなたの優しさが胸にしみてきて、泣きそうなりますよ。」

望は再び目を閉じて、しんみりとした声をあげる。



「先生・・・・・・・・・暖かいよ、先生の体温とお湯の温度で、体がどんどん暖かくなっていくのがわかるよ・・・・・・・、」

奈美は望を抱く力を強める。

「はい・・・・・・・・・冷えた分をできる限り、私の体温でとり戻します。」


望も奈美が苦しくならない程度に強く抱きしめ返す。
391笑顔が1番 19:2008/07/25(金) 22:26:53 ID:Z3ZWoz57

2人は浴槽の中で互いの体温を確かめあう。


ただでさえ、浴槽という温かい空間にいるのに加え、愛する人の体温を全身で感じることができる。

それはまるで夢の中にいるような幸福感を2人にいだかせた。

しばらく、無言でその幸福感をたっぷりかみしめあっていた2人だったが、奈美が、その沈黙を破った。


「先生・・・・・・・私・・・・・・このまま、・・・・・・・・・・したい。」


奈美は目を細め、せつなそうな顔で望を見つめて言う。

「こ・・・・・・・・・・このまま、ですか、」

望は驚いた表情で奈美を見返す。

「うん・・・・・・・オフロの中でするの夢だったんだ。
それに先生もこのまま、終わるとつらいでしょ・・・・・・・・、」


そう言われて、望は自分の股間を意識する。入浴し、奈美の体温を感じている間は勢いが退いていたが
先ほどまでの洗い場での行為で、それなりのところまで精が昇りつめていたのだ。
たしかに、このまま終わるのは少ししのびない気がする。

「お母さんたちが帰ってくるまで、まだ時間あるし、いいでしょ・・・・・・・・・ね、」


奈美は期待に目を輝かせて、おねだりする。


望は大好きでたまらない少女のおねだりを聞いてあげたかった。


・・・・・・・・・・しかし、本日の望は致命的な問題を抱えていた。
392笑顔が1番 20:2008/07/25(金) 22:28:57 ID:Z3ZWoz57

「・・・・・・・・・、その・・・・・・・申し訳ないんですが、・・・・・・・・・・
もってきてないんです。・・・・・・・・・・・・・ゴムを・・・・・・・・・・・・・・
今日はそんなに時間がないと思いましたので・・・・・・・・・
あれはあなたとの行為が堂々とできる時間がある時だけしか、準備してないんです。
なんか、常に持ち歩いているのは嫌だったんで。・・・・・・・・・・・・」


妹の倫から、からかわれ、若いころはさも遊んでいたかのように言われていた望だったが、

実際のところは、根が生真面目な上に心が弱く、どうしようもなくキチンだったため
女性との経験はそう多くなかった。

性行為に関してはかなり抵抗感をもっていて、
避妊具を常に持ち歩くことには後ろめたさを感じていた。
奈美との行為を重ねていくうちに段々、抵抗はなくなってきたが、
やはり、奈美の体を常に目当てにしているような真似は絶対にしたくなかった。


望は心から申し訳なさそうな表情をする。

しかし、奈美は満面の笑みを浮かべると・・・・・・・・・



「先生・・・・・・・・安心して下さい。私もちゃんと、考えてるんですよ・・・・・・・・」

奈美はそう言うと、浴槽からあがって、バスルームの扉を開けた。
393笑顔が1番 21:2008/07/25(金) 22:30:54 ID:Z3ZWoz57

そして、脱衣所の籠から、小さい備品を取り出した。

「な・・・・・・・・・奈美さん・・・・・・・・それは、」


「えへへ・・・・・・・・女性用コンドーム。・・・・・・・・・先生がもってきてない時でもできるように用意しておいたんだ。」

奈美は嬉しそうな顔でゴムを望に見せると、さっそく、手馴れた手つきで自らの秘裂に挿入した。


「―――――――――――――――――ッッッッッッッッッッッ、」

望はその様子を見て、浴槽の中でがくりとうなだれる。


「――――――――――――、全く、あなたって娘は・・・・・・・・・・・・、」

(本当に・・・・・・・・・・・・・・・毎回、毎回、私を懲りもせず、骨抜きにするんですね・・・・・・・・)


「さあ・・・・・・・・、先生、私を力一杯抱きしめて下さい。」


奈美は期待に胸を膨らませて、浴槽の中に戻る。


「わかりました。奈美さん――――――――――――――――――――――――、大好きですよ!!」


望は奈美を再度力強く抱きしめ、その唇を奪う。
奈美も望を力の限り、抱き返す。
394笑顔が1番 22:2008/07/25(金) 22:32:51 ID:Z3ZWoz57

さらに2人は洗い場の時と同じように、互いに舌をからめあう。

望は同時に奈美のスリットに人指し指と中指をあてがう。

「やッ―――――――――、ひゃうッッ・・・・・あんっ、」


しばらく2本指でなぞるように愛撫を加え、やがて、秘裂に人指し指を侵入させる。

女性用のゴムは浴槽の中ということもあり、望の指を抵抗なく受け入れる。
望はゴムの感触を確かめるように、指で内部をクチュクチュと掻き混ぜる。


「ふぁ・・・・・・・・・んあ―――――――、あんッ・・・・・」

「・・・・・そろそろ大丈夫ですか?奈美さん、」

「はいッ・・・・・・・・きて下さい。先生、」

望は奈美の腰をもちあげ、秘裂の先端に絶棒の先端をあてがう。

亀頭は浴槽の湯水の援護を受け、すんなりと奈美の入り口に飲み込まれる。
そのまま、抵抗なしに、ゴムに守られた膣内を突き上がっていく。


「あんッ・・・・・・・・・はぁぁん、―――――――――――――――、ッッッッ」
「ク―――――――――――――――――――――ッッッッッッッ、」



そして、最奥に達すると、望は落ち着くまで動きを止めた。
395笑顔が1番 23:2008/07/25(金) 22:35:00 ID:Z3ZWoz57

「はぁ・・・・・・・・・、ゴムをつけないで中に挿れるの始めてですが、
もうケタ違いに気持ちいいです。・・・・・・・・・・・・・・・
あなたのゴム越しに直接、締めつけられて、もう圧倒的です。・・・・・・・・」


望は呼吸を乱しながら、切なそうに言う。

「――――――――――――ッッッッッッ、でも、先生、だからって、すぐイカないで下さいよ・・・・・・・・・
、私はゴムしたままなんだから、・・・・・・・男なんだから、がんばって下さい。」

奈美は望の様子を見て、強い不安をあらわにする。


「もちろんです。歯を食いしばって、耐えてみせます。」

望は強い決意を込めて、宣言する。

「では、動きますよ、奈美さんッ・・・・・・・・・、」

「はいッ・・・・・・・・・・・お願いします!!」

望はゆっくりと上下運動を開始する。

「んあ、はぁん―――――――――――――――、ひゃんッッッッッ、」
「〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜ッッッッッ、んあ、ック、」

ヌボッ・・・・・・・・・ぬぼっ・・・・・ヌブンッ・・・・・ズブッ・・・・・・・・


結合部からの音、肉と肉がぶつかりあう音が水中を伝わり、濁った音として、外の空気中に響く。


動きは段々と激しさを増していく。
絶棒は入り口まで戻されると、一気に再び最奥へと突き上げられる。
396笑顔が1番 24:2008/07/25(金) 22:37:39 ID:Z3ZWoz57

「やんっ・・・・・・・・あふんッッ・・・・・・あんッ・・・・・・あんッ、」

奈美もその動きに合わせ、自らも負けじと腰を振る。


ヌボッ・・・・ニュボッ・・・・・ズボッ・・・・・ジュバッ・・・・・ピチャッ・・・・・

濁った水音も段々、ボリュームを増していく。


「ひゃうッ・・・・ああんッッッ、うあ――――――――――――――、あうんッッッ、」

「奈美さんッ――――――――――――――、どうですか、オフロでする気分は、」

「はぁう・・・・・・・あんッッ・・・・・お湯が暖かくて、先生のも暖かくて、すごい気持ちいい!!!!!」

「私もです。・・・・・・・・・・・・とろけてしまいそうです。」

ゴム越しに直接、締めつけてくる奈美の膣の快感に望は必死に耐えていたが、
やがて、それが報われる時がきた。

奈美が限界が近いことを訴えてきたのだ。

「ああッ―――――――――――――――、先生、私・・・・・・・・私もう・・・・・・・・・・・、」

「イキそうですか、・・・・・・・よかった・・・・・今まで、耐えてきた甲斐がありましたよ。
一緒にイキましょう!!奈美・・・・・・・・・・・・・」


愛しい少女と一緒に絶頂に達することができる喜び、それを全身でかみしめながら、望はここ1番とばかりに
激しく、奈美の最奥へと、絶棒を突き立てる。

「あああああああああああああああ――――――――――――――――――、先生――――――――――――――――、」

「くああああああああああああああッッッッッッッッッッ、奈美――――――――――――――――――――――――、」



互いのことが胸が苦しくなるほど、大好きで、大好きで、たまらない恋人同士は、水中で抱き合いながら、全く同時に絶頂を迎えた。
397笑顔が1番 25:2008/07/25(金) 22:40:30 ID:Z3ZWoz57

浴槽から上がった奈美は脱衣所にもってきた時計を見て、まだ、時間が充分にあることを見越して、
互いに髪を洗いっこすることを提案した。

まず、望が奈美に髪を洗ってもらった。
望曰く、頭を他人に洗ってもらうのは小学1年以降であるとのこと・・・・・


奈美の洗髪技術はかなり丁寧で、望に心地良さを与えた。

続いて、望が奈美の髪を洗った。
最初は強い抵抗を示した望だったが、年頃の女の子が自分の髪を洗わせるのは、
本当に信頼がおける人だけだという奈美の諭しを受け、
覚悟を決めて、洗髪へと望んだ。

望は実際やってみると、手先が細かく、器用なため、
丁寧に、繊細に奈美の髪を泡立て、磨いていった。

その手つきは素人と思えないほどのものだった。
奈美はその手つきに包みこまれるような優しさを感じていた。


髪を洗い終えた2人は洗面所でドライヤーを使って、互いの髪を乾かしあった。
続いて、奈美は望に髪をとかしてくれるように頼んだ。・・・快く承諾した望だったが、



そこで、望はあることを思いついたのだった。
398笑顔が1番 26:2008/07/25(金) 22:42:31 ID:Z3ZWoz57

「奈美さん・・・・・・・・・ツインテールにしてみてはどうでしょう・・・・?」

「ツ・・・・・・・・・ツインテール?」


「はいっ・・・・・・・・・・・・・そうです。たまには髪型をいじっておしゃれしてみるのもいいですよ。
髪の毛でおしゃれできるのは女の子の特権ですよ。」

「でも・・・・・・・、ツインテールは私の髪じゃ、長さ足りないよ・・・・・、」

「そうでもないですよ、丁寧にやるんで、ちょっと、私に任せてもらえますか、」


望はそう言うと、奈美の髪を優しく摘むんでいく。
用意したゴムで左右両側でそれぞれ、紡ぎ出した髪の毛を束ねる。

その技術は決して、奈美に不快感も痛みも植えつけない丁寧さだった。

「できましたよ。」


奈美が鏡を見つめると、そこにはツインテールになった自分の顔が映し出されていた。

「かわいいじゃないですか・・・・・・・・・・・、すごく。」

望は惚れ惚れした表情で鏡の中の奈美を見る。


「そ・・・・・・・・・・そうかな、」
「はい・・・・・・・・・・間違いなく、とびっきりの美少女ですよ、」


いつもと違う自分の顔を不思議な眼差しで見つめる奈美をしばらく見下ろすと、
望は後ろから奈美を優しく抱きしめた。
399笑顔が1番 27:2008/07/25(金) 22:45:42 ID:Z3ZWoz57

「先生――――――――――――――――――――、」


「奈美さん、あなたはとても優しい女の子です。
最近、学校であなたが私にあまり、話しかけてくれないのは、木津さんたちを気遣ってのことなんでしょ・・・・・・・・・

私が言うのもなんですが、・・・・・・・彼女たちには本当に悲しい思いをさせてしまいました。
表面では明るく振舞っていても、内面では、悲しくて、悔しくて、本当に辛い思いをしているんでしょう・・・・・・・・

私も彼女たちのことをつい気にしてしまい、あなたに声をかけるのが躊躇いがちになってしまってました。

ですが・・・・・・・・・・・・奈美さんっ、あなた言ってくれましたよね・・・・・・・・・・・・・・

自分は選ばれなかったみんなの思いを背負ってるから、
みんなの分も先生と幸せにならなければならないって・・・・・・・

それは私にもあてはまることです。

私はあなたを選びました。
だから、責任を果たさなければならないんです。

私が選ぶことができなかった他の娘たちのためにも、あなたを全力で幸せにしなければいけないんです。

これは木津さんにも、常月さんにも、小節さんにも言われました・・・・・・・・、



――――――――――、奈美ちゃんを幸せにしてあげなきゃ許さないわよ・・・・・・・・・・・って、


彼女たちは決してあなたのことを憎んでなんかいません。

彼女たちはあなたのことを本当に大切に思ってくれているんですよ・・・・・・・・・・・、」
400笑顔が1番 28:2008/07/25(金) 22:47:06 ID:Z3ZWoz57

「私はもっと積極的にあなたに話しかけるようにします。
だから、あなたも、気兼ねなく私に話しかけて下さい。

何もイチャイチャしようってんじゃありません。あなたと自然に普通の会話がしたいだけなんです。

今の、学校でのあなたを見ていると、笑顔が段々となくなってきて、とても幸せそうにはみえません。
今のままじゃ、とても彼女たちとの約束を守れているとは言えません。

私は彼女たちのためにも、あなたを幸せにできるように全力を尽くしますから、
あなたも彼女たちのことを思うなら、もっと日々の生活を楽しみましょうよ!!

もっと肩の力を抜いて、リラックスして、楽しいことだけ考えて、生きましょうよ!!
たまには、こんなふうに髪型で遊んでみたりしてね・・・・・・・・・。

あなたには笑顔がよく似合います。女の子らしい可愛い笑顔があなたの魅力なんですから、
もっと笑って下さいよ。奈美さん。」



望は優しい声で奈美に語りかける。
401笑顔が1番 Epilogue:2008/07/25(金) 22:52:41 ID:Z3ZWoz57

「先生――――――――――――――――、・・・・・・・・・・ありがとう、
そうだね・・・・・・・・・・その通りだよ、私は彼女たちの代表なんだから、
もっと先生とたくさん、話をして、もっと明るく楽しく過ごさないといけないんだよね。」


奈美は体の前に回された望の手に自分の手を重ねて、目を閉じて、幸せそうに言う。

「その通りですよ・・・・・・・・・・・あなたは強くて、優しくて、こんなにも魅力的な女の子なんですから、」




翌日、月曜日

奈美は望が結ってくれたのを見よう見まねにして、髪をツインテールにして、登校した。

「わあ・・・・・・・・・・奈美ちゃん、どうしたの、その髪!!」

「可愛い〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜、」

「えへへ・・・・・・・・・、ちょっと髪型で遊んでみようと思ってね。」

「奈美ちゃんみたいな、ショートでも、やろうと思えばできるのね・・・・・・・、」

「千里ちゃんもやってみれば・・・・・・せっかく、綺麗な長い髪もってるんだから・・・・・・・・、」

「だ・・・・・・・だめよ、セットが乱れるでしょ、・・・・・・・・・・、」

「ええ〜〜〜〜〜〜〜〜〜、可愛いと思うんだけどなぁ・・・・・・・・・・、」

「霧ちゃんとかも似合いそうだよね・・・・・・・・・・、今度、やってあげようかなぁ・・・・・・・・、」

『おいおい・・・・・・・・元祖ツインテールのオレのキャラが薄くなるだろ・・・・・・・・・・』

「私だって、ツインテールだわよ、」

1人の少女の茶目っ気がきいた、おしゃれに対し、へ組の女生徒たちの賑やかな反応が教室に響き渡る。

しばらくして、望が教室に入ってきた。
「おや・・・・・・・・・・・・日塔さん、その髪型は・・・・・・・・・・!!」
「えへ・・・・・・・・・・ちょっと、おしゃれしてみたんです。」
「可愛いですよ・・・・・・・・・いやあ・・・・・・・・・・朝からいいもの見れました。今日は幸せに過ごせそうです。」
「あははは・・・・・・・・・大げさだなあ、先生・・・・・・・・」

奈美と望のやり取りを千里やまといを始め、周りの女生徒も笑顔で見つめる。



―――――――――――――――――、女の子はやっぱり、笑顔が1番―――――――――――――――――――


望は女生徒たちの爽やかな笑顔を見て、そんなありきたりなフレーズを思い浮かべた。

                          

                             End
402笑顔が1番 あとがき:2008/07/25(金) 23:12:20 ID:Z3ZWoz57

糸色先生、ごめんなさい!!・・・・・・・・・・
尻フェチは私の性癖です。
自分みたいな変態と一緒にして、ごめんなさい!!

奈美がツインテールにするのを、どうしても書きたかったんです。
欲張って、1つの話でいろんなことをやり過ぎました。

シーンによって、2人のキャラが様々に変わり、
安定せず、全体として、何がやりたいのか、よく伝わってこない
ちぐはぐな文章になってしまいました。

前スレから始まって、エロい奈美を書きまくってきましたが
やはり、奈美は「普通っていうな〜〜〜〜〜〜〜、」って言ってるのが一番カワイイですね・・・・


ここまで、お付き合いいただいた方、スルー下さった方、
本当にありがとうございました。
ごめんなさい・・・・・・次書くとしても、また奈美書いちゃうと思います。
これからもお願いします。
403名無しさん@ピンキー:2008/07/25(金) 23:24:48 ID:PTvQ9kU6
>>402
GJ!
奈美かわいいいよ奈美
404名無しさん@ピンキー:2008/07/25(金) 23:31:11 ID:BKQgm/UG
このスレでは自重なんでいらないぜ!!
GJ!!
405名無しさん@ピンキー:2008/07/26(土) 09:58:49 ID:elE8tfTM
風浦可符香

エンジンは当然DMH17H2台、
変速機はDF130E変速機(4段8要素)
シフトアップの目安は50km/hと、デスノートのLと同様に狭い。

可符香を乱暴に扱ったとき
可符香の4段型のコンバータの特性を考えずに、
40km/h域で直結ギアへつなげてしまう。
すると、ドッスン!という激しい衝撃とともに
直結ギアにつながり、激しく牽引力が落ちた状態で
苦しく加速しなければいけなくなる。
※余りにも低速の状態で直結段へ切り替えられてしまうと、
車体が前後に揺れるほどの衝撃を発生させるほか、
エンジン回転数とギアが合わないため、エンストしそうになる。

本来は変速段で50km/h付近まで5ノッチで引っ張り、
変速から直結へ切り替えるぎりぎりの速度まで上げ、
その速度域で中立にして、エンジン音を聞きながら
タイミングよく直結段へと切り替える。

糸色 望が可符香を運転した場合は、
自分の変速機設定のつもりで変速段で60km/h付近まで
無理矢理5ノッチで引っ張るという苦しい運転を強いることになる。
これでは可符香は変速段で延々と回り続けることになり、
消費電力は更に大きくなる悪循環である。
406305:2008/07/26(土) 17:04:41 ID:qZDVgVNT
お疲れ様です。
大草さんで一本投下させてください。

注意事項です
先生は出てきません。
大草さんと芳賀くん(三代目絶望先生)の組み合わせですので、完全に捏造設定です。
ちょっと長めで、40レスほど使わせて頂きたいと思います。

では、よろしくお願いします。
407麻菜実ちゃん奮戦記 1:2008/07/26(土) 17:06:12 ID:qZDVgVNT
     
   ─chapter 1─

不思議だ。いまこうしてそこへ歩いて向かっている事が自分でも不思議に思う。

麻菜実は道すがら、もう何度考えたか分からない事をもう一度思い浮かべてみる。
本当は、足を止めて、回れ右した方が良いのかもしれない。そんな事まで考えてしまう。
でも、それでは相手に悪い気がする。
だから、とりあえず行ってみる。その後は辿り着いた先で判断できるだろう。
今日の昼過ぎから繰り返し考えた事をもう一度反芻し、麻菜実は溜息をついて足を早めた。

もう、行くと決めた事を考えるのはやめよう。
それより、今日の夕食の献立でも考えておこう。
気分を切り替えるように、頭の中で料理のレパートリーを広げてみる。
盛り付け、手順、材料、買い物…
とりとめなく並べていった所で、まぜか憂鬱そうに眉を下げ、頭の中から払いのけた。
「…材料は、二人分……ですよね。…うん。勿体無くなんてないです。明日のお弁当にだって使えます。」
自分の口から出た呟きに、思わず一瞬足を止め、少し苦しそうな疲れた溜息を落とす。

あとはもう、何も考えずに足先に広がる歩道の石畳を見ながら、早足に歩いて行った。


いつの間にか目的の場所を通り過ぎようとしていることに気がつき、慌てて足を止めて振り返る。
人の姿はそこそこあるが、誰かの姿を見つけるのには多いというほどではない。
麻菜実は人波の中に視線を向け一人一人の姿を確認してゆくが、その相手はあっけなく見つかった。

彼も、私服に着替えているはず。だから注意しないとお互いに見落とす可能性も──
そんな判断も必要なくあっさり見つかった彼は、公衆電話のボックスに半分背をあずけるようにして、
落ち着き無く雑誌のページをめくっている。
あれでは内容など頭に入っていないだろう。
せわしなくページをめくり、時には戻しながら、傍目でみても分かるほどにそわそわしている様子だった。

麻菜実は思わずクスリと笑みを浮べると、横手の方から静かに近付き、彼に声をかける。
「何を読んでいるんですか?」
「あ! ああ!? 大草さん! お、お待たせ!」
即座に少しおかしな返事を返すと、手に持っていた雑誌を閉じ、どうやら置いてあった物らしく電話ボックスの中へと入れる。
麻菜実は少し肩をすくめて笑う。
「お待たせしました。もしかして結構待ってましたか?」
芳賀の言い間違いには触れず、首をかしげてたずねる。
「ぜんぜん! 僕が早くきちゃったからさ…!」
手の平を振って、ぎこちなく笑って見せる芳賀に、麻菜実もつられて笑顔をみせた。

「え、えっとその……」
焦って余裕が無いのか、中々言葉が出せない様子の芳賀に、麻菜実はやや顔を伏せがちにして声をかける。
「じゃ… 行きましょうか? ここだと知り合いに会わないとも限らないですし…」
「う、うん! そうだね。」
麻菜実の言葉に促され、歩き出した芳賀の後ろを、少し離れて困ったような笑みを浮かべながら付いていった。

   □   □   □

408麻菜実ちゃん奮戦記 2:2008/07/26(土) 17:07:23 ID:qZDVgVNT

「──あの ……大草さん、い今、いいかな?」
数日ほど前の、放課後の図書室で、人目をはばかるように声をかけてきたのが彼だった。
もう彼の他には利用者のいない時刻。
本の返却ついでといった様子だったが、しどろもどろの口調で、妙に緊張しているのがわかる。
「はい? なんでしょう?」
とりあえず返却の手続きを行いながら話の先を促し、芳賀の言葉に耳を傾ける。
しばし、静かな図書室にぼそぼそとした低い芳賀の小声だけが聞こえていた。

「……う…ん。割のいいバイトは助かりますけど…… あんまり怪しいのはちょっと… どんな仕事なんですか?」
「それは、その、大きな声では言えないけど……」
ちょと緊張した面持ちで芳賀はカウンターの上に身を乗り出し、
さらに小声になって耳打ちするように麻菜実の方へと口元を近づける。
耳元で、芳賀から説明されたのだろう。
少し麻菜実の頬が赤くなり、眉を寄せて難しそうな顔をしてみせる。
「…やっぱりそういう事はちょっと。私には難しいですよ。」
断りともとれる麻菜実の言葉に、芳賀は慌てて手をぱたぱたと振ってみせ、取り繕うように笑ってみせる。
「そそそうだよね! 変なこと言ってごめん! 今の話、忘れて!」
「…あ、いえ、すいません。お役に立てなくて……」
「いや、お役に立つとかじゃないんだけど…… ごめん!」
顔の前で手を合わせて頭を下げた芳賀に、麻菜実は首を小さくかしげながら口を開く。
「芳賀君が、誰かに頼まれたのですか? その… そういう事がオーケーな女の子の斡旋などを。」
麻菜実の問いに、芳賀は少し困った笑い顔で頭を掻きながら、微妙に目をそらす。
「…いや、別に、誰かに頼まれたとかじゃなくて。…………僕なんだけど。」
「──え?」
てっきり誰かに頼まれて声をかけている物と思っていた麻菜実は、意外なその返答に、
一瞬自分の聞き間違いなのかと耳を疑った。
「え、でも…… じゃあ、その、お相手するのって…… 芳賀君?」
「あ、うう… その、ほんとにゴメン! 聞かなかった事にしてよ!」
ストレートに聞き返されて、さすがに気まずさに耐えられなくなったのだろう。
何度も麻菜実に手を合わせてみせ、いたたまれなさを振り払うように走り去ろうと背を向けた。

「あ!? ちょっとまってください!」
麻菜実の声に、芳賀の足が止まった。
思わず呼び止めたのだが、なぜ引き留めたのか麻菜実自身にもわからずに、
差し出した手を宙に浮かせたまま、しばし次の言葉を探すように目をそらす。
本当に意外そうな顔で芳賀がゆっくりと振り返った。
麻菜実は芳賀に視線を戻し、一呼吸おいて、なるべく落ち着いた声で口を開く。
「お返事、もうちょっと考えてからでもいいですか?」
一瞬言葉の意味がわからなかったのだろう。しばらく、きょとんとした顔をしていた芳賀の目が驚きで見開かれた。
「……う、うん。もちろん。……あ、じゃあ、これ。」
まだ戸惑いの色を表情に残しながらも、努めて事務的な口調で語りかけ、
自分の手帳のページをちぎってそこにボールペンで走り書きを入れる。
ひとつ折りたたみ、そっとカウンターの上へと差し出した。
「これ、僕の携帯だから。いつでも連絡して…… その、もちろん、断っても全然かまわないから! ね?」
「わかりました。」
渡された紙片を丁寧に制服のポケットに入れ、麻菜実は落ち着いた声で芳賀の顔を見ながら返事をする。

正面から真っ直ぐに麻菜実の視線をうけ、芳賀は慌てて顔を赤くしながら目をそらし、
きびすを返して出口の方へと向かう。
「じ…… じゃあ、ね。」
すこし裏返りそうになった声でそう言い残し、芳賀は急ぐように図書室をでていった。

409麻菜実ちゃん奮戦記 3:2008/07/26(土) 17:08:08 ID:qZDVgVNT

急に人気のなくなった図書室で、一人残った麻菜実はしばし考え込むように宙に視線を漂わせる。
少し憂いを帯びた表情で、薄暗くなって来ている書棚や窓の方を眺め、考えにふけっているようだった。
やがて苦笑交じりの短い溜息をつき、いつもの表情に戻った麻菜実は、何事もなかったように自分も下校の準備を始めた。

   □   □   □

「そうだ、大草さん。……とりあえず先に、これ。」
一歩先を歩く芳賀が、思い出したように内ポケットからなにやら小さな紙袋を取り出して、麻菜実に手渡した。
「なんですか?」
一見して小さな焼き菓子でも入っていそうなその紙袋は意外と軽く、少し振ってみると微かに中で何かが動くような音がする。
「…今回の分が入ってるから。あとで確認しておいてくれる?」
「あ…… ありがとう。」
納得した声を出して、麻菜実は紙袋の口を少し開けて中を覗き込み、すぐに口を閉めると肩にかけていたトートバックに入れる。

「いや、お礼を言われると何か変な気がするんだけど……」
微妙に苦笑してみせる芳賀に麻菜実もつられて笑い返し、少し首をかしげるように彼の顔を覗きこむ。
「でも、芳賀くん、こんなに出してしまって大丈夫なんですか? お小遣いってわけでも無いでしょう?」
「や、平気平気! やましい所から出たものじゃないから、大丈夫…… あっと!?」
言葉を途中で切り、彼は足を止めた。
いつの間にか入り込んでいた人気の無い裏路地にある、いかにもといった作りの門構え。
建物の造り自体はシンプルなデザインで、いかがわしさは感じられないが、それでも門前に掲げられている料金表や、
中が見えないようにのれん状に垂れた幕は、ここがただの宿泊施設などではない事をこれでもかと匂わせている。

「あ…… あの、芳賀君?」
突然、足に根が生えたかのように、門前で立ちつくしたまま動きの止まった芳賀に、麻菜実は戸惑いながら名前を呼んでみる。
返事はなく、目はその入り口に釘付けのまま微動だにしない。
背中を軽く、ぽんと叩いてみると、それで金縛りから解けたように芳賀はびくりと体を震わせた。
「──や、やっぱりやめよう!」
「え? 芳賀くん?」
突然首を激しく左右に振って口にした言葉に、麻菜実は驚いて目を丸く見開く。
が、すぐに普段の表情にもどり、困ったような笑みを浮かべて芳賀の背中をもう一度優しく叩く。
「そんな怖い所ではないと思いますよ? お化け屋敷じゃないんですから。」
「い、いやそういう事じゃなくて……」
焦った声で何か反論しようとしたのだろうが、自分に微笑みかける麻菜実の顔を見た途端、言葉に詰まって口を閉じてしまった。

「…大草さんは、どうしてオーケーしてくれたの?」
突然の問いに今度は麻菜実の方が返答に詰まった。
特に理由らしい理由は無いのだが、芳賀の顔を見ているうちに何となく受けても良いように思えてきたのだった。

真剣な面持ちで自分の答えを待つ芳賀の顔に、麻菜実はしばし間を置いて口を開いた。
「…そこまで確かな理由はありませんけど…… 
どこの誰とも知れない人をお相手するのとは違って、芳賀君はちゃんと知ってる人ですし。……それに、」
そこで一呼吸置き、少し恥ずかしそうに目を逸らしながら麻菜実は続ける。
「それに、私も、そんなに…… 嫌いな方じゃないですから。…………するのは。──だから、たまには良いかなぁ、って。」
顔を赤くしながらそう告げる。
麻菜実はさらにその先に言葉を続けようとしたが、言わなくても良い事だと自分で気がつき、慌てて言葉を切った。

芳賀は、こちらも照れたような表情で頬を掻きながら、麻菜実とは目線を合わせられないままでいる。
その背中をさらに軽く叩いて、そのまま押すように彼の体を前に進める。
「…あんまりこんな場所で立ち話していると恥ずかしいですから…… 取り敢えず移動しませんか?」
「そ、そうだね! じゃ、その、……お願いします。」
妙に神妙な口調の芳賀に麻菜実は苦笑を浮かべ、その背中に手を触れたまま二人の姿は入り口の中へと消えた。



410麻菜実ちゃん奮戦記 4:2008/07/26(土) 17:09:09 ID:qZDVgVNT

水滴がタイルを叩く軽い音が止まった。
きい、という小さな戸を開ける音を立て、バスルームから少し湿った足音がカーペットの上をこちらに近付いてくる。
僅かにベッドが揺れ、すぐ近くからほんのりと石鹸の香りが漂ってきた。
「あの…… お待たせしちゃいましたか?」
「あ、い、いやぜんっぜん!」
つい先ほどに交わしたようなやりとりをもう一度交わし、芳賀は目を開けてベッドの上に起き上がる。
ベッドの端に腰をおろし、麻菜実はバスタオル一枚を体に巻いた状態で横顔を見せている。
体だけ流したのだろう、小さなポニーテールに結わえた髪はそのままで、濡れている様子は無い。
「…えっと、どうしましょうか?」
ちょっとだけ緊張した面持ちで、芳賀の方に体を向けながら、両足を上げてベッドへと上る。
芳賀の視線が自分の姿に釘付けになっている事が判り、麻菜実は恥ずかしそうに少し顔を伏せた。
白昼夢でも見ているような表情で、芳賀はふらりと体を揺らしながら膝立ちの体勢になり麻菜実の方へと近寄る。
先にシャワーを浴びていた彼は、腰にタオルを巻いた状態のままシーツを被っているようで、
それに気がついた麻菜実は僅かに顔を染めて目線をはぐらかす。
ふと、うつろだった芳賀の顔に表情が戻った。
「……大草さん。ほんとにいやらしいやりかただと思うけど、僕は──」
目を伏せ、沈んだ声を出した芳賀に、麻菜実はハッと気がついたように顔を上げた。
「……僕は、」
「私はオーケーしたんですよ?」
明るい声で芳賀の言葉を遮った麻菜実に、こんどは芳賀が弾かれたように彼女の顔を見つめる。
「芳賀くん?」
「あ、ありがとう。…ごめん! あ、でも、気が変わったらホントに遠慮しないで! ね?」
微笑んで頷いた麻菜実に、芳賀もちょっとぎこちない笑みを返し、二人は少し声を出して笑った。


「さわっても、いい……?」
「…はい。」
返事を返し、目を閉じた麻菜実のバスタオルに包まれたふくらみに芳賀の手がゆっくりと触れる。
触れただけの手をそっと動かし、形を確かめるように手を動かしてさすっていた。
「……これが…… 大草さんの……」
どことなく夢の中にいるような表情になって、バスタオルの生地越しに手の平に伝わる感触を味わっているようだった。
麻菜実は小さく笑いながら目を開け、小首をかしげる。
「おっぱい…… 好きですか?」
「う、うん! 大好き! しかも大草さんのを触っているんだよね……」
あまりに正直な芳賀の答えに、苦笑しながらもどこか解れた表情で、麻菜実はタオルの結い目に手をかけてほどいた。
「…ちょっと、恥かしいですけど。」
うつむき加減で頬を赤くし、麻菜実はほどいたタオルをはらりと腰まで落とした。
タオル地に覆われていた白いふくらみが眼前にこぼれ、芳賀は呆然とした表情でほとんど無意識にそれに手を伸ばす。
もう湿り気も飛んで、さらっとした感触の肌に手を触れる。
「……こんなに大きかったんだ、大草さん。……着痩せするタイプだったんだね。…う……わあ……柔らかい……」
両手をそれぞれ左右のふくらみに伸ばし、ゆっくりと揉み始める。
手先へと直に伝わってくるその感触に、恍惚とした瞳で自分の思いのままに形を変えるふくらみを揉みしだいてゆく。
次第に手の動きが激しくなり、指先を伸ばすと、ふくらみの天辺にある橙色の突起に触れた。
「──んっ……」
軽く指で挟むと麻菜実の口から吐息に交えて小さな声が漏れ、少しずつ固くなってきたそれを指の腹で軽く撫でるようにすると、
麻菜実はビクリと肩を震わせて目を閉じる。
もう我慢しきれないと言わんばかりに、芳賀は麻菜実のふくらみを先端から口に含んだ。
喉に吸い上げるように口いっぱいに柔らかいそれを咥え、舌先で固くなった突起をキャンディのように転がす。
「ん…! はぁっ……!」
「……お、大草さ…んっ……!」
咥えていたふくらみを離し、今度は反対側も味わいたいのか、かぶりつくようにもう一方のふくらみも口に含む。
唇を咀嚼するように動かしながら舌先で先端を舐り、鷲掴みにした両手の指の間からは、収まりきらないふくらみがこぼれ出し、
それを逃すまいとするように捕らえた手は激しく麻菜実の柔らかい双丘を揉みつづける。

芳賀の勢いに押されるように、麻菜実はベッドの上へと仰向けにゆっくりと倒れ込んだ。
麻菜実のふくらみを愛撫する事に夢中になっていた芳賀だったが、唇を離すと、体重をかけないように膝立ちになり、彼女に覆いかぶさる。
両手は変わらず麻菜実の胸に置いたまま、唇をその鎖骨のあたりに触れさせる。
「…あ、強く吸わないで……下さいね。」
411麻菜実ちゃん奮戦記 5:2008/07/26(土) 17:09:52 ID:qZDVgVNT
「大丈夫だよ…… 大草… さん…」
小声で呟き、芳賀の唇が浮き上がった麻菜実の鎖骨に触れる。
舌先を少し出したまま、肩から首筋へ這い上がるように唇でなぞってゆく。
「やっ……」
ぞくりとした感覚を覚え、思わず声を上げてしまった麻菜実の首筋を舌でちろっと舐めながら、唇を耳元まで持ってくる。
そのまま小さな耳たぶを口に咥え、軽く咬むと、麻菜実の口から鼻にかかった細い声が漏れた。
芳賀が口を離すと麻菜実の耳元に熱い息がかかり、耳たぶにびりびりと染みてくる痺れる感覚に、思わず自分の耳に手を添える。
と、伸ばされたその手を芳賀の手が掴み取った。
一瞬不思議そうな顔を浮かべた麻菜実の細い指に唇で触れ ……そのまま指先を口中に咥えてしまった。
「──ひゃん!?」
体の中では感覚が鋭い場所でもある指先、そこの芳賀の舌が当たり、
麻菜実の指を少しざらりとした柔らかいものが包み込む感覚にびっくりした声が出てしまった。
芳賀は吸い付いたりはせず、そっと舌の表面で触れながら、毛繕いをする動物のように丹念に細い指を舐めている。
「……は、芳賀君! あ…… い、や……」
最初はくすぐられるような感覚だったが、次第に湧き上がってくる快感に麻菜実の声は次第に細い嬌声へと変ってゆく。

芳賀が麻菜実の指を開放し、そのまま頬と喉を唇で伝って胸の谷間に顔を埋める。
ふくらみを這い上がり、交互に、左右の先端にキスをするように軽く口付ける。
名残惜しそうに胸を離れ、彼の唇と舌先は麻菜実の肌をなぞりながらゆっくりと下腹部の方へと移動してゆく。
声こそ上げないが、麻菜実は時折、体を小さくくねらせて自分の体を這う物を感じ取っているようだった。
芳賀の唇が、まだタオルに包まれたままの場所で止まる。
「──見て ……いい?」
「……いいですよ。」
上目使いに伺う芳賀の頭に手を伸ばし、彼の髪に軽く触れながら麻菜実は微笑む。

慎重な手つきで、するすると巻きついているタオルをはだけてゆく。
それはすぐにほどけ落ち、芳賀の目の前に麻菜実の大事な場所が姿を見せる。
息を呑んで自分の秘部を凝視する芳賀に、少し顔を赤くしながらも麻菜実は足の力を抜き、僅かに開いてみせた。
「…こ、こ、れが大草さんの…… お、大草さんの、あそこなんだ……」
ダイレクトな芳賀の感情表現に、麻菜実は耳まで真っ赤になりながら上体を起こそうとする。
「──んっ!?」
が、出し抜けに秘裂に触れた芳賀の指に思わず声を上げ、起き上がろうとした力が抜けてしまった。
彼の指で自分の陰唇が左右へと広げられ、秘肉の奥が晒されて行くのが分かった。
「…すご…い。…奥まで綺麗なピンク色……」
左右の秘肉を指で押さえられ、もっと奥を見ようとしたのだろう、彼の吐息が膣口に吹きかかった事を感じ、麻菜実は体を震わせる。
「は、芳賀くん……! 恥ずかしいです……! あまり奥まで見ないで……」
さすがに羞恥に耐えかねて、懇願するような声を上げた麻菜実に、彼は慌てて指を離した。
「ごめん! ……そりゃそうだよね。つい夢中になっちゃって……」
顔を上げて自分を見つめる芳賀に、麻菜実は困ったように眉を寄せて笑う。
「…恥ずかしいような、嬉しいような、困ったような…… 変な感じです。」
屈託の無い笑顔を見せられ、芳賀も釣られて顔を赤く染めながら緩ませる。

次の瞬間、何の前触れも無しに芳賀は自分の顔を麻菜実の秘所に埋めた。
「や!? はぁっ…!」
秘裂に触れた芳賀の唇の感触に、麻菜実の声が漏れる。
続けざまに彼の舌が秘裂の間を割り中へと侵入され、麻菜実は声にならない甘い悲鳴を上げてしまった。
「……だ…め……! 芳賀く……んんッ…!?」
男性器よりは柔らかく小さいものだが、その分自在に膣内を動き回る舌先を感じ、麻菜実は口を両手で押さえ、
少し涙目になりながら頭を左右に振り、必死に耐えているようだった。

突如、芳賀が麻菜実の中から舌を抜いた。
「……?」
一瞬訝しげに思った麻菜実だったが、芳賀の舌が秘裂を縦になぞりながら上へと進み、小さな突起を探り当てた時、
思わずギュっと目を閉じ体を固く構えてしまった。
「やっ!? あっ! はぁぁっっー!!」
彼の舌先で転がすようにその突起を弄られ、麻菜実は背中を突き抜けた快感に、吐息と共に細い嬌声を上げてしまった。
それが合図でもあったかのように、外の突起を転がし、陰唇を唇で甘咬みし、膣内へと舌を侵入させすくい上げるようにその中を擦り、
息つく間もないほどに彼は麻菜実を攻め立ててゆく。

412麻菜実ちゃん奮戦記 6:2008/07/26(土) 17:11:19 ID:qZDVgVNT
無意識に仰向けに這いずって逃れようとした麻菜実の腰を、芳賀の腕が脚と共にがっちりと抱え込み動く事が出来なくなってしまった。
いつしかそこは奥から溢れ出した麻菜実の蜜で潤い、彼が口を動かす度にやや粘り気を含んだ水音を立てていた。

どのくらいの間、芳賀の愛撫を受けていただろうか。
ふと気がつくと腰を抱え込んだ腕は解かれ、いつの間にか芳賀は麻菜実の陰部から離れていた。
(……あ…… そろそろ、かな…?)
まどろんでいる時のようにとろんとした色の瞳のまま、麻菜実は視線を下半身の方へと向けながら、
片手はベッド脇のランプスタンドの下に置いてある自分のポーチの方へと伸ばす。
自分の足の先、大きなベッドの縁あたりで芳賀がなにやらごそごそしている様子が目に入った。
(──! ……わぁ …かなり立派です、芳賀くん。)
芳賀の股間に、はちきれんばかりにそそり立った絶棒を認め、麻菜実は思わず顔を赤らめてしまう。
その先端に彼の手がゴムを運び、装着しようとしているようだった。
(……あ……良心的……)
麻菜実は安堵したように少し微笑み、小さなポーチに伸ばしかけた手を戻した。
その間にも、芳賀は焦りからか少々震える手で取り付けようとしているが、先端に被せた状態から中々進まないようで、
さらに焦りを感じた顔色で必死にその半透明の避妊具と格闘している。
麻菜実はベッドの上に体を起こし、四つん這いの格好で彼に近付く。
「…ちょっと…まってて…! ごめん、すぐ──!」
「……あ、いえ。……芳賀くん、もしかして初めてだったりしますか?」
自分を見上げる格好の麻菜実の問いに、芳賀はびっくりしたように目を見開き、すぐに首を激しく左右に振ってみせる。
「いや! 違うけど…… な、なんだか今日は上手くできなくて…!」
慌てた表情の芳賀の顔を見ていた麻菜実は、一拍置いて優しく笑いながら彼の絶棒の根元にそっと手を添える。
「焦らなくても大丈夫ですよ。私、どこにも行ったりしませんから。」
囁くような声を出し、半分畳んだままのゴムを被った先端をするりと口で咥えた。
「──!」
驚いて硬直した芳賀の視線を受けながら、舌と唇を使い絶棒をゆっくりと根元まで咥え込みながら、口の中でゴムを装着してゆく。
一旦、根本近くまで咥え、装着したゴムの端を添えた手で軽く押さえながら絶棒を抜き取る。
呆然とした顔でそれを見ていた芳賀と目が合い、麻菜実は恥ずかしそうな顔をして誤魔化すように照れ笑いを浮かべた。
もうたまらないといった表情で伸ばされた芳賀の両手が麻菜実の肩を掴む。
やや乱暴なくらいの強さで麻菜実の体が押し倒され、二人はベッドの上へ折り重なるように倒れ込んだ。

膝をついたまま、顔は麻菜実の柔らかい胸の中に預け、芳賀は絶棒を彼女の秘所へとあてがう。
麻菜実は彼の頭を両手で抱えながら目を閉じ、意識を繋がろうとしている部分に集中させる。
「……もう少し下に…… もう少し…… あ、そこです……」
麻菜実の声に誘導され、芳賀の絶棒が侵入を始めた。

十分に潤っている秘肉を押し分け、硬く長い絶棒が押し入ってゆくと、たちまち麻菜実のとろりとした蜜と熱を帯びた膣内の襞に絡みつかれ、
薄いゴム越しに張り付くような温かい物を感じて芳賀は思わず呻き声を上げてしまう。
それでも、麻菜実の乳房を両手でゆっくりと揉みながら体を起こし、早く奥までの侵入を果たさんと、ぐい、と腰を突き出した。
「んんっ……!」
ずるり、とした具合に自分の中に入り込んできた絶棒の感触に小さく麻菜実の声が漏れた。
(入ってきた… 大きい……っ…)
膣の中一杯に入り込んでいる絶棒を感じ、麻菜実は瞼をさらに強く閉じる。
目を閉じ、自分を受け入れている麻菜実の表情を見下ろし、芳賀はゆっくりと両の乳房を掌で愛撫しながら腰を動かし始める。
緩やかに、絶棒を秘所の中に突き入れているだけで、自分の物を握り締めるように包み込む麻菜実に芳賀の息は荒くなって行き、
気がつけば無意識に彼女の名を小さく呼び続けている。
「…大草……さん…… 大草さん……!」
「芳賀くん…… そんなに、気持ち良いですか? 私の中…」
やや性急なくらいに攻め立てられ、油断すると溶けそうになってしまう意識を繋ぎ止めながら、嬉しそうな恥ずかしそうな顔で麻菜実がたずねる。
「すごく…! 気持ちいい…… 僕、今大草さんを抱いてる……! 大草さんを……!」
「は、恥ずかしいです…… そん事言われると…」
麻菜実は赤らめた顔を横に向ける。
413麻菜実ちゃん奮戦記 7:2008/07/26(土) 17:12:24 ID:qZDVgVNT
その乳房に触れていた芳賀の手が大きく動き出し、柔らかい膨らみをまるで餅でもこねるように激しく揉み始める。
同時に腰の動きも激しくなり、麻菜実に突き入れていた絶棒は、粘り気のある水音とお互いの肌を打ちつけ合う音を立てて行く。
「あぁ!? や! あ、やはぁっ…! くんっ! ん、やあぁっ!」
「あああぁ! 大草さ…… ん……!!」
麻菜実を呼ぶと同時に強く奥まで突いた彼の腰の動きが止まり、一度痙攣するような動きを見せる。
そして、続けて二度三度、今度は少し間を置きゆっくりと麻菜実を突いて動きを止めた。
天井を仰ぐようにして、どちらかといえば苦しそうな表情で快感を放出している芳賀の顔を下からこっそりと眺め、
麻菜実は嬉しそうに口元に笑みを浮かべる。
絶棒を覆うゴムがある為、よく分からないが、自分の中で彼自身が何度も震えて快液を吐き出しているのが分かる。

やがて、長い放出が終ったのだろう。
芳賀は力尽きたようにくたりと倒れ込み、麻菜実は彼が大好きと言っていた自分の胸の膨らみでその頭を受け止める。
荒い息をつきながら、ぐったりと体を預ける芳賀の顔を胸に抱き、麻菜実は優しい笑みを浮べてそっとその髪を撫でていた。


どことなく、まともに相手の顔を見れない。
そんな空気を漂わせながら、並んでそそくさと外へ出た二人はとりあえず裏路地を表通りの方へと歩いて行く。
なんとなく話しかけるタイミングを失った感じだったが、そろそろ大通りの喧騒が聞こえてきた所で意を決したように立ち止まった。
「お、大草さん!」
「──は、はい?」
突然呼ばれた事にびっくりして立ち止まった麻菜実に芳賀は体ごと向き直り、まっすぐに彼女を見つめながら再び口を開く。
「また…… また、今日みたいにお願いしてもいい!?」
直球そのままの言い方に、麻菜実は火が出そうなくらいに顔を赤らめて視線を地面に落としてしまう。
数秒感の、無言の空気が流れた後、麻菜実はうつむいたまま小さく口を動かした。
「……私でよければ ……時々なら、大丈夫です。」
「ほ、ホント!?」
舞い上がる芳賀を困った顔で微笑みながら見つめ、
やがて軽く別れの挨拶を残して走りさって行く芳賀の背中を見つめもう一度微笑んでみせる。

時刻はそろそろ日暮れが迫っていた。
麻菜実は自分も帰ろうと歩き出し、ふと、トートバックの中から自分の携帯を取り出して開いてみる。
しばらくそれをいじっていたが、やがて無造作にバックの中へと戻す。
一つ、疲れたような溜息を落として、そのまま何事もなかったような表情に戻り、麻菜実の姿も大通りの方へと消えていった。

   ─chapter 2─

この時から奇妙な距離感を持ち合った二人が次に会ったのは、一週間後の事だった。
あれから学校で会うことがあっても、お互いの事はおくびにも出さないよう、毎日を過ごしている。
もし芳賀が頻繁に求めてくるような事があれば、さすがに麻菜実も閉口してしまうだろう。
お互いの距離は以前と変わらず、日々を過ごし、少しあの時の記憶も薄れかけてきた頃に二人の関係が再開された。

部活に補習に、まだ校舎の中には生徒は大勢残っているはず。
だがこの部屋は閉め切ってしまえば何の音も入り込んでくる事はなく、逆に外に漏れ出す事もない。
ただ一言「今から会いたい。」との麻菜実への電話の後、放送室で待ちわびていた芳賀に麻菜実はいきなり抱きしめられた。
芳賀はドアに鍵をかけるや否や、待ちきれないといった勢いで麻菜実を強く抱きしめる。
その熱っぽい抱擁に、たちまち上気してきた麻菜実は彼の胸板を頬に感じながら自分の腕を背中にまわし、手を添えて彼を撫でていた。

無言のまま、芳賀の腕が麻菜実の制服の裾から上着の中へと入り、下着の生地越しにとらえた胸を揉み始める。
目を細め、うっとりとした表情を浮かべて、彼の掌を感じとっている麻菜実のスカートの中にもう片手が入り込んできた。
それは細いももをなぞりながら、麻菜実の大事な場所を覆う下着へと指先を伸ばしてくる。
麻菜実は彼の背中に手をまわしたまま、自分の体に触れている彼の手の動きを追っていたが、
やがて密着した自分のへその辺りに当たる硬直した絶棒に気がついた。
(もう、こんなに……?)
驚きながらも、一瞬考え、自分もスカートに中に手を伸ばし、下着に指をかけていた彼の手に覆いかぶさるようにする。
そのまま、するすると下着を膝の方まで下ろしてしまい、片足を少し上げて抜き取ってみせる。
小さくねじれたままの布切れは、片方の腿で止まった状態で置いてあった。
414麻菜実ちゃん奮戦記 8:2008/07/26(土) 17:13:22 ID:qZDVgVNT
「お、お、大草さん!? …僕、もう!」
自分から彼を受け入れる態勢を見せるかのように下着を脱ぎ去った麻菜実に、激しく感激を覚えたのだろう。
芳賀は震える手で麻菜実をイスに座らせると、背もたれに押し付けるように迫りゆっくりとスカートをめくってゆく。
待ち望んでいた彼女の秘所が現われ、そこを目に焼きつかんばかりに凝視する。
そのまま麻菜実の膝に手をかけ、左右へと脚を開かせた。
丸見えの状態の自分の性器に顔を赤くしながらも、はにかむ笑いを浮かべて麻菜実は芳賀を見上げる。
「ご…めん! もうたまらない…! 入りたい…… 大草さんの中に!」
うわ言のように呟いて、ベルトを緩めるとジッパーを下げ、ズボンを下着を一気に下ろす。
窮屈な場所から解放された絶棒が、嬉しそうにブルンと大きくはねた。

もどかしそうにポケットから取り出したゴムを、今日は意外と手際よく袋の口を切り、自分の絶棒へと被せてゆく。
(……もしかして、練習した…… とか、ですか?)
ちょっとびっくりしながらも、それは口には出さずにそっと目をそらし、
ふと、麻菜実は自分の秘所へと確認するように手を伸ばして軽く触れてみる。
(やだ、もう、濡れて……!)
思わず湧き上がってきた羞恥心に顔を赤らめた時、
目の前に、装着し終わった芳賀が切なそうな表情を浮かべて立っている事に気がいて、麻菜実は慌てて腰を浮かそうとする。
「あ…! ええと…… 机の上… で、しましょうか?」
そう広くは無い放送室にある物は、長机と椅子が数脚くらいである。
しかし、机に視線を向けた麻菜実の両肩を、芳賀の両手ががっちりと掴み、そのまま、再び麻菜実を椅子へと深く座らせる。
「……え?」
きょとんとした表情の麻菜実の両足を開脚させながら、自分もその座席の縁に腰を落とし、絶棒の先端を彼女の秘裂へとあてがう。
「え!? こんな姿勢で……?」
「大草さん、いくよ…… いい?」
うろたえる麻菜実を椅子の背もたれごと抱き寄せながら、芳賀は彼女の耳元で囁く。
余裕のなさそうなその声に下を見下ろして見ると、小刻みに震える手で絶棒を掴みながら、
麻菜実の返事があるまで必死に挿入を我慢しているようだった。
──可愛い。
思わず口から出そうになった言葉を飲み込み、麻菜実は無言のまま、芳賀に伝わるようにコクリと首を縦に振る。

絶棒の先端が、ずぷりと麻菜実の秘裂に埋没した。
麻菜実を抱きよせ互いの距離を縮めてゆきながら、ずぶずぶという音が聞こえて来るような濡れた蜜壺へと自身を突き立ててゆく。
彼女の脚は自分の膝上に乗せながら、最後に一度強く打ち付けるように麻菜実の奥まで貫いた。
「やぁ!? ああぁぁぁ……! そんなに、えぐらないで、下さ……い……!」
背もたれと芳賀の体に挟まれて身動きが取れないまま貫かれた麻菜実は、 嬌声混じりの悲鳴を上げると天井を仰いで何度も激しく頭を振る。
安物の事務椅子を軋ませながら、芳賀が動き出した。
拘束するかのように麻菜実の腕ごと背中に手を回し、きつく抱きしめながら、
あまり大きい動作は出来ないこの姿勢の中、小刻みに腰を打ちつけ、絶棒はほとんど膣内から出さない状態で麻菜実を求めてゆく。
「い、や…、ああっ…! 芳賀君の、硬いのが当たって……! んん、あああ!」
なすがままに芳賀の攻めを受けながら、麻菜実は自分の絶頂が近い事を感じた。
(だめ……! 私、もう…… 恥ずかしい……けど……)
麻菜実が限界に近付いた時、激しく突き入れていた芳賀が呻き声を上げ、奥に入り込んだ絶棒が大きく震えた。
それと同時に麻菜実は押さえつけていた物を、そのまま開放する。
声を上げたのだろうが、自分の耳には届いていないのか何も音は聞こえなかった。
体が軽くなり浮き上がるような感じの中、自分の奥で芳賀が絶頂を迎え、何度も絶棒を震わせながら射精をしているのがわかる。
全身の力を抜いて、首を彼の方に預けながら麻菜実は目を閉じた。


外したゴムをティッシュに包んでいる芳賀をぼんやりと眺めながら、彼に背中を向けて麻菜実も自分の秘所を拭き取り、
脱ぎかけの状態のままだった下着へ足を通した。
そのまま上へと引き上げようとした所で、なぜか自分の動作を眺めている芳賀に気がつき、
麻菜実は恥ずかしそうに笑みを見せると下着を上まで引っ張りあげる。
「どうしたんですか、芳賀くん?」
「あ、いや。大草さんの、その…… おしりって初めて見るなぁって思って。」
その言葉に少し顔を赤らめ、麻菜実は首をかしげてみる。
415麻菜実ちゃん奮戦記 9:2008/07/26(土) 17:14:21 ID:qZDVgVNT
「そういえば、そうでしたか?」
頷いた芳賀に、ふと何かを思いついたような顔をして、麻菜実は彼に背を向けたまま側の長机に上半身を伏せてみせる。
そして短いスカートに両手を伸ばして捲くりあげ、下着の端に指をかけた。
「では、ちょっとサービスします…… なんて……」
伏せた上体のまま顔だけ振り返り、微笑んで小さく舌を出しながらぺろっと下着をめくり、白いヒップを露出させる。
張りのある小さめのヒップに釘付けとなった芳賀だったが、次の瞬間、慌てて股間を押さえて小さく呻いた。
「あ! ご、ごめんなさい!」
放出して、力なくうなだれていた絶棒が見る見るうちに怒張して行く様に気がつき、麻菜実は慌てて捲ったスカートを下ろして芳賀の側に寄る。

「いや大丈夫、すぐ戻るって…… ちょ! こら! 静まれ!」
焦った声で猛るそれをおさめようとしている芳賀の手に、麻菜実はそっと自分の手を添えて、押さえていたものから離させる。
「あの、私…… まだ時間ありますから。だから……」
その言葉の意味する所を理解し、芳賀が驚いた顔で麻菜実を見つめる。
だが、すぐにハッと気がついた表情になり、慌てて口を開いた。
「あ、いや、でもその…… もう、ゴム無くてさ……」
あたふたと手を振る芳賀に、麻菜実はにっこりと笑って彼の手を取る。
「じゃあ……」
そう言いながら繋いだ手を引き、さっきまで自分が座っていた椅子に芳賀を腰掛けさせて、その正面に膝立ちになった。
「大草さん……! これ……!?」
「楽にしていて下さい。……ね?」
焦りながら立ち上がろうとする芳賀を笑顔で制し、そそり立つ絶棒に顔を近づける。
不意に小さな舌を出して、その先端に突付くように触れた。
「うあ!?」
びっくりして体が跳ね上がった彼の絶棒に手を添えて、横笛を吹くように亀頭の真横に唇を付けた。
もう一度舌を出して茎の裏側に舌先を触れさせ、口付けたまま絶棒の根元までゆっくりとなぞってゆく。
芳賀が声を上げて上体を仰け反ったのを嬉しそうに見上げると、今度は絶棒を指で持ち上げて、その裏側を根元から先までなぞりながら舌を這わす。
声も無く感じている様子の彼に一度微笑み、するりと先端を口に頬張ってみせる。
ヒクつく亀頭を舌の上に乗せて、優しく転がすように動かして舐めてゆく。
芳賀の息が荒くなってきた事を感じると、ゆっくりと舌を棒の外周をなぞるように絡みつかせ、
少しずつ口内の奥へ導いては、また浅く咥える動作を繰り返した。
口の中で、彼の絶棒が悦ぶようにビクビクと跳ねはじめると、麻菜実はさらに深くへとそれを導き、段々としごく動きを早くして行く。
「大草さ… ん… すごく、いい……!」
芳賀の呟きは途切れ途切れとなり、さらに息が荒くなる。
麻菜実は一気に動きを早めた。
唇で茎の部分をしごきながら舌で激しく絶棒に舐めつき、時にはそれに絡みつかせながら、彼の体内から絶棒へと快液を呼び寄せる。
「大草さん、出るっ……! もう、出、ちゃ……! 口、どけて……!!」
苦しそうな芳賀の声と同時に、絶棒の根元に添えた手から駆け上がってくる奔流の予兆を感じ取り、
麻菜実はさっき芳賀がしたように大きく手を椅子の後ろに回して彼の腰をしっかりと抱え込んだ。
「ええ!? 大草さ…… う……っ!」
それと同時に裏側をなぞり上げた麻菜実の舌先に与えられた刺激がトドメとなり、ドクンと痙攣した絶棒から口中へと精液がほとばしった。
とっさに息を止めた麻菜実の口の中で、脈打つように震えながら絶棒が粘り気のある液を大量に吐き出し続ける。
(芳賀くん…… 気持ちよかったんですね… すごい量……)
目を細め、口中に幾度も射精を受けながら、麻菜実はゆっくりと舌を絶棒の幹に這わせ、放出を終えるまでそっとそれを愛撫していた。

   ─chapter 3─

いつもの時間の、いつもの場所。毎朝乗ってゆく路線バス。
軽い足取りで、ガランとした人気のない車内に乗り込んだ麻菜実は、
いつもの通り後部座席の方へ座ろうとした所で、そこにいた先客に気がついた。
「…あ!」
「……? あ、あれっ?」
上げた声に反応して顔を上げた相手と目が合い、麻菜実はにっこりと頬笑みながらその席の隣へと向かう。
「おはようございます、芳賀くん。今日はこんな早くにどうしたんですか?」
バスが発進し、自分の隣に腰をおろした麻菜実に、やや気まずそうな笑いを返して芳賀は口を開く。
「いや、ちょっと事情があって…… 大草さんはいつもこのバスなんだ?」
416麻菜実ちゃん奮戦記 10:2008/07/26(土) 17:15:21 ID:qZDVgVNT
そう言って、前の方の座席を眺めてみる。
早い時間帯のせいだろう、動き出した車内には、二人の他には数人の乗客しかいない。
「はい。いつもの通学時間ですけど… 芳賀くん、何かあったんですか?」
不思議そうな顔を向けて尋ねる麻菜実に、苦笑を浮かべて困ったように頭をかきながら、彼はぽつりと言葉を漏らす。
「……まあ、大草さんなら、いいか。」
「はい?」
首をかしげる麻菜実に向けて、芳賀は小声でぼそりと一言つぶやいてみせる。
「直らないままなんだ。……朝立ちが。」
一瞬、芳賀が何を言っているのか分からないといった顔をした麻菜実だったが、すぐに内容を理解し、やや頬を染めて顔を伏せた。
「やっぱ引くよね? こんな事。」
「い、いえ! 男性の生理現象でしょう? 自然なことじゃないですか。」
慌てた様子の麻菜実の言葉に、芳賀はクスリと笑って自分の膝の上に置いた鞄を見つめる。
「だから、今日は木野や青山に合わない時間に登校しようと思ってさ。
教室の席に座っちゃえば、そうそうバレないと思うし。」
笑って説明する芳賀に、うなずきながら麻菜実も笑い返し、彼の鞄に目を落とす。

しばらくの沈黙の後、顔を上げた麻菜実が小声で芳賀の耳元へと囁きかけた。
「あの、芳賀くん。もし… もし嫌じゃなければ…… 私が…」
「──え!?」
予想もしていなかったのだろう。目を丸くした顔で芳賀は驚いた声を上げた。
「…こっそりと手でするくらいなら、他の方には見えませんから。」
「え、ええ? そりゃはっきり言ってうれしい、けど……」
芳賀は一度言葉を切り、微妙に迷った表情で指で頬を掻いた。
「…大草さんとは。やっぱり、ちゃんと繋がってしたいから……」
その返答に、麻菜実は真っ赤になってしまう。
「いえ、それは、その、……また別の機会で、として。今日、手でしてあげたから今回は終わり、
とか言うつもりは無いですから。…あ! 手でされるのって嫌でしたか?」
早口で尋ねる麻菜実に、今度は芳賀が慌てて首を振ってみせる。
「いや! いや、全然! …って言うか、された事もないし。」
少しおどけてみせる芳賀に麻菜実はどこか安堵したような微笑みを見せる。
そして、その細い手が、芳賀の鞄の下へと伸ばされて行った。

黒い学生鞄の下で、ジッパーを下げられズボンの中から取り出された剥き出しの絶棒を、
麻菜実は片手の指で包み込むようにそっと撫でていく。
周りには誰もいない最後尾の座席で、窓の位置からも下になるため、何をしているのか気付かれる事はまずないだろう。
繰り返し優しく茎の部分を撫でていた手を止め、親指の腹を亀頭の傘部分に添えてゆっくりほぐすように動かしながら、
中指で鈴口の周囲をそっと円を描くように何度もなぞる。
じわりと染み出してきた先走りを潤滑剤代わりにするように、亀頭へと塗り広げ、その表面をくすぐるように指を這わせる。
一旦、絶棒の根本まで手を移動させ、親指の腹を裏側に押し当て、他の指で全体を包み込むように握りしめて先端の方へと撫で上げてゆく。
亀頭の傘まで到達すると、人差し指を先端に伸ばし鈴口の真下にあてて揉むように触れながら、再び茎を握った手を根元の方まで戻す。
少しずつ早くしながら動きを繰り返していくうちに、芳賀が切なそうに溜息をついて麻菜実の顔を見る。
「大草さん… 上手いんだ…… すごく気持ちいい……!」
「そ、そうですか? そんなこと言われたの初めてです……」
恥ずかしそうに照れる麻菜実の顔を見ていた芳賀は、 ふと思いついた疑問を投げかける。
「その…… 旦那さんは、言わないの?」
ビクッと肩を震わせて、麻菜実の表情がみるみるうちに曇ってゆく。
「……彼は、もう…… このところ、全然ですから……」
「あ、ごめん! …変なこと聞いちゃったね。」
「全然…… 帰っても、きませんから……」
胸を突かれるような痛みを覚え、芳賀は言葉を失いながらも彼女の空いている掌に手を伸ばし、そっと重ね合わせて握りしめる。
「──大草さん。」
麻菜実は、がば、と顔を上げ、真剣な表情で芳賀の顔を見つめる。
「だから、私! 自分の…… 欲求不満を、芳賀くんで解消しようとしているんです……! 
 ちょうどいいからって利用しているだけなんですよ。……だから …だから。」
正面に向き合った芳賀から目をそらすように視線を膝へと落とし、ぽつりとつぶやく。
「だから、芳賀くんも遠慮しないでください…… 私もそういうつもりだって事… 芳賀くんが無理強いしてる訳じゃなくて……」

417麻菜実ちゃん奮戦記 11:2008/07/26(土) 17:16:08 ID:qZDVgVNT
「大草さん。」
静かな芳賀の声に遮られ、麻菜実は言葉を切り顔を上げた。
目の前の芳賀は、少し口元に笑みを浮かべながら、真剣な目で麻菜実を見つめ、その口が開く。
「──大草さんの手で、イかせて欲しいな。」
びっくりしたように目を丸くし、すぐに微笑を浮かべて、麻菜実はこくりとうなずいた。

握りしめたままだった手の動きを再開する。
激しく、だが、けして強すぎないように芳賀の絶棒をしごきながら、麻菜実はポケットからハンカチを取り出すとその先端を包み込む。
「…大草さん。もしかして…… こういう、手とか口とかで、してあげるのって…… 好きだったりするの?」
半分目を閉じ、与えられる快感にうっとりと浸るような口調でたずねる芳賀に、麻菜実は一瞬驚いた顔をし、
すぐに困ったように眉を曲げながらも恥ずかしそうに笑って答える。
「あはは…… わかっちゃうんですか……? …ん。好きなんです。してあげるの……」
「なんとなく、そんな気がして。…どんな所が好き? やっぱり、相手が気持ちよくなってくれるのが嬉しいの…?」
麻菜実は少し頬を染めてうつむき、上目使いで芳賀の顔を見つめる。
「…それも、ありますけど。……もっと、その……」
先ほどからの小声をさらにトーンを落とし、そっと芳賀の耳元へと口を近づける。
「こ… ここが、どんどん硬くなっていって、それで……」
顔を真っ赤にしながら、指で握った芳賀の絶棒を、やや強めなくらいに、ぎゅうと握り締める。
「…うあ……!」
「それで、私の中に入ってきて…… これで、い… いっぱい突かれるんだなぁ、って…… 思うと……」
握り締めた絶棒を、ぐりゅぐりゅと指で揉みしだいてゆく。
「すごく…… 感じちゃうん、です……」
湯気が出そうなほどに赤くした顔を彼の耳元まで近付け、ひそひそと小さな声で囁いて見せる。
消えそうなその言葉の語尾が耳に届くと同時に、芳賀が足を突っ張らせるように力を入れて、苦しそうな声を上げる。
「…も、もう…… 出る……! 大草さ……」
すがる様な芳賀の声に、麻菜実は微笑を浮かべ、その耳元の口を小さく動かした。
「いいですよ。出してください、たくさん…… 私が、受け止めますから。」
そう言って、五本の指をまるで別の生き物のようにくねらせて絶棒をしごき、絶頂を誘う。
低い、芳賀の呻り声とともに、手の中のハンカチが重みを帯び、その中に吸われていく熱い迸りを掌に感じ、
麻菜実は放出が終わるまで優しく彼の物を撫で、快感を与え続けていった。

   ─chapter 4─

「…もう夏が近いんだなぁ。」
日曜の昼下がり、 日差しの下を歩くと少し汗ばんでしまう程の陽気の中、一人、商店街をブラブラ歩きながら空を見上げる。
休日の朝からいつもの三人で集まって、楽しく馬鹿話に花を咲かせながら街をうろついて、軽く昼をとってから解散する。
とくに予定もなく、暇そうにうろついているだけのいつもの午後を過ごしていた芳賀だったが、
そのポケットから鳴り出した携帯の着信音に思わず足を止め身を固くする。
「この音は……」
慌ててポケットから取り出して誰なのかを確認すると、一つ咳払いをしてから素早く開いて受信ボタンを押す。
「もしもし?」
『あ! 芳賀くんですか!? 私、大草です!』
予想通りの声が電話の向こうから聞こえ、芳賀は思わず笑顔になってしまう顔を引き締め、勤めて冷静な声で返答をしてゆく。
「うん、どうしたの大草さん? 何か焦ってるみたいだけど?」
『突然すいません! 芳賀くん今日は時間は空いていませんか? 手を貸して欲しい事があって……』
「大丈夫、空いてるよ! 超、ヒマ! 何、今どこに?」
軽い調子で返した芳賀の声に、麻菜実が安堵したように息をついたのがわかった。
『ありがとう、助かります…! それじゃ、すいませんが……』
何度もお礼を言いながら芳賀に場所を告げる麻菜実に、二つ返事で了解を告げると、
芳賀は携帯をポケットにしまって、一度びしっと背筋をのばす。
「──よし!」
一声あげて地面を蹴ると、芳賀は商店街の歩道を勢いよく駆け抜けていった。


418麻菜実ちゃん奮戦記 12:2008/07/26(土) 17:17:13 ID:qZDVgVNT
「…大丈夫ですか、芳賀くん。すいません、突然こんな無理言って…」
「結構暗くて、ちょっと臭いんだねコレ… でも、一度やってみたかったよ、こういうの。」
特設会場の舞台袖に身を隠し、オペレーターのようにインカムをつけた衣装の麻菜実と、
中から芳賀の声で返事を返す怪獣の着ぐるみ姿の二人が開始の合図を待っていた。
「無理しないでくださいね? 気分が悪くなったら、合図すればいつでも戻れますから……」
「平気平気! バイト代もはずんでくれるって監督さんも言ってたし!」
明るい声を出して、おそらく親指を立てて見せたのだろう、ずんぐりした怪獣の腕を麻菜実の前に差し出してみせる。
安心したように笑みを浮かべ麻菜実が小さく笑い声を立てた時、ステージ上に音楽が鳴り始め、インカムに指示が入ったのだろう。
麻菜実は元気な声をあげてステージの上へと飛び出した。
「みんな元気かなー!?」

(おお…… 大草さん、サマになるなぁ… かわいいよ……!)
舞台の影から麻菜実の姿を眺めながら、芳賀はもういちど会場には見えないように親指を立ててみせる。
「おっきなお友達も元気かなー!?」
再び笑顔で声を張り上げた麻菜実の視線がチラリと自分を見た事に気がつき、
芳賀は少し照れながら、さっき説明された手順を頭の中で繰り返しはじめた。


ぼんやりとした意識と視界の中で、まず飛び込んできたのは自分を見下ろしている麻菜実の顔だった。
片手で扇いでくれている ウチワから漂って来る風が、火照った顔に心地よい。
だんだんと目が慣れてくるにつれて、照明が点いていない薄暗いロッカー室の様子が見て取れた。

「……あ、そうか…… 僕は確か……」
「あ! 気がつきました? もう気分は良くなってきましたか?」
心配そうな声の麻菜実に、芳賀は微笑んで身を起こそうとする。
「駄目ですよ。もう少し横になっていないと…… 熱中症は怖いんですよ。」
真面目な顔でたしなめられ、苦笑しながらも起こしかけた体を元に戻した。
麻菜実は、ずれてしまった額の濡れタオルを手に取り、
もうぬるくなってしまっていたそれをもう一度冷やしに行くのだろう、膝の上に乗せている芳賀の頭を持ち上げようとする。
「……大草さん。」
「はい?」
「まだ、膝枕していてほしい。」
突如呼び止められ、思わず目を大きく瞬いて驚いた顔をした麻菜実だったが、すぐに微笑み返してベンチシートの上に座りなおした。
「じゃあ、もう少しだけですよ?」
仕方ない、といった口調で、しかし目は笑いながら芳賀のおでこに人差し指でちょんと触れてみせる。

薄暗い部屋には、小さなすりガラスの窓から入ってくる暮れかけた外の光だけがぼんやりと差し込んできている。
二人の他には人の気配もなく、換気扇の音だろう、低いモーターのように唸る音が静かな部屋に微かに響いていた。
「……今日は、ありがとうございます。」
ゆっくりとウチワを動かし、芳賀の方へと風を送りながら、笑みを浮かべた唇を少し動かしてぽつりと声をもらす。
「結構楽しかったよ。また、いつでも呼んで。……そしたら、膝枕してもらえるし。」
ちょっとおどけた笑みを浮かべた芳賀に、麻菜実はわざと肩をすくめて苦笑してみせる。

そこで会話は途切れ、再び静かな空気が訪れた。
ふと、麻菜実は下からジッと自分の顔を見つめ続ける芳賀の視線に気がつき、笑いながら眉を寄せて首を傾げた。
「何か見えますか?」
「……うん。大草さんの顔が見える。……困った眉が、すごくかわいい。」
麻菜実の頬がほんのりと火照るように赤くなるが、慌てることなく、芳賀の額を軽く指で突付いてみせる。
「誉めても何もでませんよー?」
芳賀は少し嬉しそうに目を細めて、さらに言葉を続けた。
「……それと、大草さんのおっぱいが、見える。……下からだと結構な迫力があるんだね。」
麻菜実はクスリと笑って、手の平で芳賀の頬を軽くペチペチと叩いた。
「──えっち。」
尖らせた口から、喉の奥に笑いを忍ばせるような声で、麻菜実の声が漏れる。
ウチワを持っていた麻菜実の手が止まり、両手が芳賀の両脇にかけられ、背中から体を抱き寄せるような格好でその体は引っ張り上げられた。
「大草さん?」
後頭部を通り過ぎた柔らかい膨らみの感触に思わず顔がニヤけてしまいそうになるが、何とか表情を保ち背中の麻菜実に声をかける。
「……まだ、しばらくは人は来ないと思います。でも、あまりゆっくりは出来ませんけど……」
背中から伸ばされた麻菜実の手が芳賀の胸板辺りをそっとさする。
419麻菜実ちゃん奮戦記 13:2008/07/26(土) 17:18:06 ID:qZDVgVNT
まだ言葉の意味を図りかねてはいるが、期待と驚きの混ざった声で芳賀はおずおずと麻菜実に尋ねてみる。
「大草さん…… その、これって…… もしかして……?」
「…芳賀くんは、もう準備オーケーみたいですから……」
芳賀は、背中から聞こえたその恥ずかしそうな声に、初めて自分の姿を確認してみる。
よくよく見るとTシャツにトランクスだけの姿で横たわっており、
その下着は明らかに中の物が膨張している事を示すようにテント状に生地が膨らんでいた。
さすがに気まずさを覚え、うまく言葉が出ない芳賀だったが、出し抜けに自分のうなじに麻菜実の唇が付けられ、
そのまま這うように耳の側まで動いて耳たぶを軽く口に咥える。
ぞくりとした感覚を背中に感じ、何とか声は上げずに耐えた芳賀だったが、
その隙にトランクスに伸びた麻菜実の両手が両端を掴み、膝の上までズリ下ろしてしまった。
中にバネでも入っているような弾力で、開放された絶棒が跳ねながらそそり立つ。
「すいません、ちょっとそのまま待っていてくれますか……?」
何か言おうと口を開いた芳賀より先に麻菜実に声をかけられ、困惑した表情のまま、なにやら背後でカバンをゴソゴソとしている音を伺っている。
麻菜実はすぐに芳賀の正面に回りこんで、ベンチシートをまたぐ格好で彼と向かい合う。
手に持っていた避妊具を素早く袋から取り出して、芳賀の絶望へと装着してゆく。
「…びっくりしたけど、何か嬉しいな。まだ次の日まで間があるのに、先取りしてくれ……」
「こら。」
少し怒ったような表情を見せて、芳賀のおでこの上を軽くゲンコツにした手で小突いた。
「……え?」
「今は、私からお誘いしたんですから。……そんな事言っちゃ駄目です。」
怒ったようなすねたような顔の麻菜実を、一瞬、ぽかんと眺めた芳賀だったが、
すぐに満面に笑みを浮かべゲンコツで当てた麻菜実の手を取り、指を絡ませるようにしっかりと繋いだ。


芳賀の腿の上に腰を落とした麻菜実は、ミニのスカートは下ろさないまま少し捲り上げて、
秘所の上を覆っている下着の布を指でずらし、陰部を覗かせた。
「こんな格好でごめんなさい…… 急に人が来ちゃうとまずいですから……」
「……なんだかすごく興奮してきたよ。」
これから自分達が繋がる場所へ視線を落としながら芳賀は小さく首を振って見せる。
見下ろす目線では麻菜実の秘裂はスカートに隠れて見る事はできなかったが、
それでもその手が自分の絶棒を軽く握り、そこにあてがった事がわかる。
麻菜実の手が、絶棒の先端を自分の秘肉に僅かに潜り込ませた状態で、ゆっくりと秘裂をなぞるように上下に動かす。
次第に亀頭が陰唇の中にもぐりこんできたところで、軽く押し入れては戻す動作を何度も繰り返す。
「……ん… あぁ……」
麻菜実の口から小さく吐息がもれる。
自分の絶望にまるで口付けをするかのように、ねっとりと吸い付く麻菜実の陰唇に、芳賀の意識は挿入の期待を抑えきれない絶棒へと集中し、
次第にとろとろと濡れ始めた麻菜実の中へと入る事だけを思い浮かべる。
待ちきれない、このまま一気に挿入したい、麻菜実の中を本能のままに蹂躙したい。
ともすれば弾け飛びそうになる意識を押さえつけ、芳賀は、目の前で蕩けそうな表情を浮かべている麻菜実の顔を見つめる。
「…ふ……うぅ…んぁぁ…あ……」
半分閉じた瞳を潤ませて、麻菜実は快感を噛みしめるようにゆっくりと絶棒を自分の膣内へと送り込みはじめる。
じりじりと、見た目にはわからないくらいにゆっくりと、自分の中へと埋めて行きながら、
麻菜実は小刻みに腰や膝を震わせ、溜息と共に喘ぐ息を漏らしていた。
「……ああ…ん…! んあ……! きゅぅぅ…ん…! …んくぅ……んっ…!」
泣き声にも似たその細い声が上がるたび、絶棒を包み込む麻菜実の膣壁が、きゅうっと音を立てるかのように芳賀を締めつけ、
じらされるように与え続けられる快感に芳賀は泣きそうな程の切なさを憶える。
「芳賀……くぅ……ん… あぁぁ……芳賀く……ん…の……」
頬を火照らせ、嬉しそうに自分の絶棒を感じて、いつの間にか芳賀の名前を何度も呼んでいる麻菜実に気がつき、
芳賀は服の上から麻菜実の膨らみを鷲掴みにすると、やや乱暴なくらい、こねるように揉み上げてその下のブラに包まれた乳首の辺りを指で何度も擦る。
「…やあぁぁぁ……ん…! 芳賀くん……」
麻菜実が嬌声を上げて大きく仰け反った時、少しずつ侵入を続けていた絶棒が根元まで挿入を果たした。
途端に駆け上がってくる物を感じ、芳賀は思わず声を上げてしまう。
420麻菜実ちゃん奮戦記 14:2008/07/26(土) 17:19:05 ID:qZDVgVNT
「もう…… 出るっ……!!」
その声が聞こえたと同時に、麻菜実の膣内が急速に締まり、絶棒全体を握るように包み込む。
手で握られているような感触が伝わり、その瞬間、芳賀は完全にイった。
すさまじい迸りが絶棒から放出され、ゴムの中が満たされ膨らんでゆくのがわかる。
「芳賀くん……」
汗ばんだ腕で同じように汗だくの芳賀の顔を抱き寄せ、その髪に顔を埋め、
彼の熱い体温と鼓動を感じながら、長い放出が終るまで二人は抱き合っていた。

   ─chapter 5─

(明日は週末……ですね……)
軽い足取りで夕方が近い廊下を昇降口の方へと向かい、
麻菜実はちょっぴり頬を緩ませながら下駄箱の前に敷かれているスノコを踏み、自分の靴箱へと向かう。
「…あ、大草さん。すいません……! 今、どきます!」
かがんで靴を履いていた少女が身を縮こませるようにして素早く立ち上がり、麻菜実に場所を空ける。
「あっ…… 加賀さん、ありがとう。今帰りですか?」
「すいません! すいません! 私のような者がこんなに遅くまで残って閉門を遅らせてしまってすいません!」
あたふたと頭を下げながら謝る加賀に、麻菜実は困ったように笑みを見せる。
「大丈夫ですよ。閉門まではまだ時間がありますから、加賀さんのせいじゃなくて……」
「ああっ…!? 私なんかに気を使ってもらってすいません!」
「あ、いえ、その……」
必死に謝る加賀をなだめ、麻菜実は自分の靴を取り出して履き替えると、靴箱の戸を閉める。
ふと気がつくと、少し離れて佇む加賀が不思議そうな顔で自分を見ている事に気がつく。
「加賀さん? どうしました?」
麻菜実に声をかけられ、加賀はビクッと引きつり、やや視線を外しながらも小さな声で返事をする。
「あ、すいません……! 大草さん、何か楽しい事がおありになったのでしょうか……?」
「──え?」
思わずドキリと心臓が鳴った麻菜実は、すこしうわずった声を上げてしまう。
「何だか、デートの前みたいに、そわそわしていらっしゃいますから…… は!? 私ったら何というセクハラ発言を!?」
震える声を上げて真っ青になり、加賀は涙目になって口を手で押さえる。
「あの、加賀さん? そんな事ないですよ?」
落ち着き無く跳ねだした心臓を悟られないように平静を保った声を出して、麻菜実はパタパタと手を振ってみせる。
「すいません! 今すぐ自首してきます! 私のせいで大草さんにご迷惑が……! すいません!」
「加賀さん、ちょっとま……!」
制止しようとした麻菜実が声を掛けるより先に、身を翻した加賀は昇降口のドアを跳ね開けて走り去ってしまった。

「……大丈夫でしょうか加賀さん。」
半ば呆然と加賀を見送りながら、まだ揺れている昇降口のドアを開けて外に出てみる。
傾きかけて多少緩くなった日差しに照らされ、麻菜実は眩しそうに目を細めた。
「そわそわ…… ですか……」
無意識に呟いたのだろう。慌てて辺りに人がいない事を確認すると、ほっとした顔をして校門の方へと歩きだしてゆく。
両手でカバンを抱えて持ち、考え事をするようにゆっくりとした足取りで空を眺めながら歩いていたが、
やがて歩みをさらに落とし、携帯を取り出すと小さく頷いて笑みを浮かべた。


日がとっぷりと暮れ、行き交う車のライトとぽつぽつと佇む街灯に照らされた大通りは、
通りすがる人たちも日中とは違い、寄り添い並んで歩くカップルの姿が大きく占めている。
いつかの待ち合わせ場所だった電話ボックスの横に早くも待機している芳賀の姿を認め、麻奈美は慌てて側へと駆け寄る。
「すいません…! 約束は明日だったのに急に変更したりして……」
「全然! 大草さんの都合に合わせてよ。ほら、僕はこう見えて結構ヒマ人だからさ。」
笑いながら答える芳賀につられて、安堵した笑みを浮かべ、二人は取り敢えず並んで歩きだす。

「…あ、それで、どうしたの? 明日、用事ができたとか?」
「ん…… そうじゃないですよ。」
歩きながら、少しもじもじとバッグを持ち替えながら、麻菜実は芳賀の顔は見ずに小声で口を開く。
「芳賀君…… 今日は予定とかありますか?」

421麻菜実ちゃん奮戦記 15:2008/07/26(土) 17:20:00 ID:qZDVgVNT
「え? いや… もちろん何もないよ。──大草さんだけさ!」
真剣な顔で語尾を強調して答える芳賀に、麻菜実は照れ笑いを浮かべてその顔を見上げる。
「……じゃ ……今夜、ずっと一緒でも、いい…… ですか?」
芳賀の歩みがピタリと止まる。
見ると、のぼせたように呆けた表情で麻菜実を見ているようだったが、すぐに我に返ったのだろう、慌てて首を何度も縦に振って見せる。
ちょっと赤らめた顔で微笑みかけ、麻菜実は芳賀の手を取り、夜が更けてきた大通りを再び並んで歩いて行った。


ドアが閉まる軽い音が聞こえた。
その瞬間、ほとんど同時に背中から抱きしめられ、麻菜実は驚いた表情で顎を上げて自分の頭の上に重ねられた芳賀の顔を見上げる。
後ろにいる彼の顔は前髪とそこから少し覗いた額しか見えないが、その頬を麻菜実のポニーテールにうずめ、
肩から回した腕がしっかりと麻菜実の全身を包み込み、捕まえるように抱きしめている。
両腕にありったけの力を込めて、小柄な麻菜実の体を折れそうな程きつく抱きしめる。
全身を強い力で締め付けられる痛みと息苦しさを感じるが、それも今は苦痛には思えず、
すっぽりと体を抱えられた心地よさに、麻菜実は目を閉じて低い声と吐息を漏らした。

どれくらいの間か、ドアの前から離れようともせずに麻菜実を抱きしめていた芳賀の力が緩み、開放された麻菜実は目を薄く開ける。
「大草さん……」
そっと自分を呼ぶ声に首を横に向け、芳賀の顔を見上げる。
なんともいえない嬉しそうな微笑を浮かべた芳賀の口が開き、言葉を紡ぎ出そうとする。
が、思いなおしたようにその口は閉じられ、麻菜実には自分を見つめる彼の目の奥に、一瞬のうちに様々な感情が揺らいで通り抜けたように見えた。
「…芳賀君?」
返事は無く、いきなり彼の両腕が麻菜実の胸の膨らみを下から鷲掴みにし、上へと激しく揉みしだき始める。
相当にびっくりして持っていたバッグを落としてしまった麻菜実だったが、かつて無いほどに激しい芳賀の愛撫にあっという間に頭に血が上り、
頬は火照り出して、激しく動き回る彼の手を感じて、服の中で膨らみの先端がたちまち硬くなってしまい、恥ずかしさからさらに顔を赤く染める。
あまりに情熱的に揉まれ続ける麻菜実の膨らみは、服の中でブラがずり上がるようにして外れてしまい、
柔らかい膨らみは薄手のシャツの下から直に芳賀の掌を刺激し、それに気がついた彼の手がさらに激しくこね回すように動き出す。
息が荒くなってきた麻菜実の下腹部に芳賀の手が伸び、ショートパンツの生地の上から被さるように触れる。
「!?」
服の上からとはいえ、芳賀の指に自分の秘裂をこじ開けるような動きで攻められ、麻菜実は大きく目を見開き、声にならない嬌声を上げてしまう。
次々と陰部をつつかれる感覚に体を震わせながら、
麻菜実は後ろ手に芳賀の下半身に手を回し、硬くなりかけている絶棒を握り締める。
掴んだ茎は、四本の指をくねらせながら刺激し、親指で先端を撫でるように触れながら鈴口の少し下あたりを、
指の腹でぐりゅぐりゅと掻き回すようにこねる。
麻菜実を愛撫する芳賀の動きが断続的になり、苦しそうに息をつきながらも胸と秘部を揉み続ける。
絶棒を刺激していた麻菜実は、小指をその裏側に回すと根元近くから上へとゆっくりと指先でなぞり上げる。
芳賀の体が震え、苦しそうな声が漏れた。
「大草さ、ん……! ごめん…! やめ……!」
その声に慌てて手を離した麻菜実は、芳賀の絶棒がズボンの中でもう暴発しそうなくらいに膨れ上がっている事に気がついた。
ちょっと残念そうな、でも愛しそうな笑みで、その表面を軽く撫でると振り向きながら芳賀の顔を見上げる。
「……ベッド…… 行きましょう……」
小さくそう告げて、芳賀の手を取った。

柔らかい音を立てて、二人は抱き合いながらベッドの上へと倒れ込んだ。
そこに転がり、互いの服を脱がしながら体を絡ませ、じゃれあうように愛撫を繰り返している。
やがて、ベッドの周りに二人の服が散らばり、何も身に付けない姿になると、
麻菜実を芳賀が下に押し倒す形でその肌の上に舌と唇を這わせている。
麻菜実の首筋から鎖骨を渡り、胸元へ。そして膨らみを上るように進み、天辺の突起を口に含み舌で転がす。
芳賀が動くたびに麻菜実の口から甘い声が細く漏れる。
唇がさらに麻菜実の体を下の方へと移動を始めた。
自分の秘所へと移動してゆく芳賀を感じ、麻菜実はゆっくりと脚を開いて彼の目の前に自分の一番大事な部分をさらけ出す。
芳賀の手が麻菜実の腿にかけられ、彼女の期待に答えるように、すでに濡れている秘裂に唇を吸い付かせる。
422麻菜実ちゃん奮戦記 16:2008/07/26(土) 17:20:42 ID:qZDVgVNT
「あああぁっ…ぅ!」
唇が触れると同時に彼の舌が自分の中にねじ込まれ、麻菜実はすこしざらついた舌の感触に大きく声を上げ脚をくねらせる。
芳賀の唇が陰唇に吸い付き吸い上げ、小さな突起を剥き出すと舌先で弄り出す。
水音を立てて掻き回すように膣内で動き回る彼の愛撫に、麻菜実はもう遠慮も恥じらいもどこかに飛んでしまったのか、
狂いそうなくらいに乱れた嬌声をあげて、シーツを強く握りしめ自分の陰部に全ての意識を集中させていた。

どのくらいたったか。長い愛撫が終わり芳賀の唇が離れると、麻菜実もう何回絶頂を迎えたかわからない体から力を抜き、
絶え絶えな呼吸を落ち着かせながら首を起こす。
ちょうど頭を上げた芳賀の顔が目に入り、麻菜実はその鼻先に手を伸ばして軽く触れる。
「大丈夫ですか? 首、痛くありませんか?」
尋ねられた芳賀はちょっと笑って一度首を捻り小さくコキリと鳴らしてみせた。
「平気平気。……あ、ちょっと待ってて。」
ベッドの外に顔を向けた芳賀に、その意味を察知した麻菜実の手が伸びて彼の腕を掴んで引き寄せる。
「…大草さん?」
「──このまま。」
「え!?」
口を開けて驚いた顔をする芳賀に、麻菜実は優しく微笑んで握った腕に力を込める。
「今日は、大丈夫な日ですから。…このまま、来て下さい。」
体を半分起こし、動きの止まっている芳賀を抱き寄せるように首に腕を回す。
「いやでも! それはやっぱり……!」
「…芳賀くんを、もっと間近に感じたいん……です…」
瞳を潤ませ、切なそうな表情の麻菜実に芳賀は言葉を失ってしまい、呆然とその顔を見つめている。
「芳賀くん……」
かすれるような声で名前を呼ばれ、芳賀は一瞬真面目な顔で口を横に結び、ゆっくりと麻菜実の背中に手を回す。
「僕も……」
一言だけ告げ、麻菜実の腕に引き寄せられるように、その体の上に倒れ込んでいった。

弾けんばかりの絶棒の先端を、麻菜実の秘裂にあてがう。
柔らかい陰唇と、亀頭の先端が触れ合った途端、二人の体を電撃のような物が一瞬のうちに駆け抜けてゆき、思わず同時に体を震わせる。
「…いくよ?」
幾分震える声の芳賀に、麻菜実はコクリと頷いてみせた。

十分に濡れそぼっている麻菜実の膣口へと絶棒がゆっくりと沈んでゆく。
柔らかい秘肉を押しのけながら侵入して行くそれに麻菜実の中から溢れた粘り気のある蜜が絡みつき、
絶棒と膣壁の隙間が埋められ、お互いの僅かな動きでさえ快感に変えてそれぞれの性器へと伝わってゆく。
「いやぁぁ!? 熱…… 熱い…! 芳賀君の、凄く熱い……で…す…!」
「お、大草さ…! すごく、何か、絡みついて、中に吸い込まれていく…!」
与えられる強烈な快感に二人は口々に叫び声を上げた。
硬い絶棒が麻菜実の膣壁を擦り、肉棒を感じた膣の襞一つ一つがまとわりついて撫でるように男性器を包み込む。
奥へと、もっと深く繋がってゆく毎、互いを求める性器が一つにとろけ合ってゆく快楽に、
二人は本能的に相手の体を強く抱き寄せてそのまま完全に交わり合った。

「…あ……あああっ! ……く!」
「凄……い……! 芳賀君の… いつもより、ずっと…… 硬、くて… 奥まで来てま…す……!」
少し眉を寄せながら目を薄く閉じて口を小さく開け、麻菜実は恍惚とした表情で芳賀の背中に手をまわして荒い息をついている。
芳賀は快感の声を上げながら、しかし麻菜実を貫いたまま微動だにせず、彼女の柔らかい体に覆いかぶさるように身を預けている。

「芳賀く… ん…?」
やがて、汗ばんでいる彼の背中を少しゆさぶり、麻菜実は不思議そうな声を上げた。
芳賀は麻菜実の奥まで繋がったまま全く動こうとはせず、ただ彼女を押さえつけるように抱きしめている。
時折、その蜜壺の中で、絶棒が思い出したようにピクピクと動き、気まぐれに与えられる快感に反応した麻菜実の体が小さく跳ねる。
423麻菜実ちゃん奮戦記 17:2008/07/26(土) 17:21:30 ID:qZDVgVNT
「…は、芳賀くん……! 動い……てぇ……っ…!」
切なそうな声で息を漏らしながら、麻菜実は芳賀の背中に指を食い込ませて懇願の声を上げる。
だが、やはり芳賀は動かないまま、硬さを保ったままの絶棒がその体内で震えた。
「いやぁ……! 動いて、くださ、い…ぃ……! 芳賀くん……!」
またしても、前触れなく絶棒が麻菜実の中で跳ねる。
目の端に涙を滲ませて首を何度も左右に振りながら、彼の背中に食い込ませた指をさらに深く爪立てた。
「…私…… もう、おかしく、なっちゃい、ます……! お願い、です、芳賀く……ん!」
泣きそうな声で叫ぶ麻菜実の耳元で、芳賀は苦しそうに言葉を漏らす。
「──ごめん、動くと、もう出そうなんだ……! 大草さんの中、気持ち良すぎて…… あっ!?」
言いながら少し身じろぎした刺激で射精感が湧き上がってきたのだろう。
麻菜実の中から自身を引き抜こうとした様子だったが、
一瞬早く、麻菜実の細い両足が彼の腰に絡みついて固定するようにガッチリと抱え込まれる。
「大草さん!? …もう、ヤバ……い…!」
「…大丈夫…です。今日は、何も考えないで、もっと…… 私を、欲しがって…… 下さい。」
笑みを浮かべてそう告げ、麻菜実は自分の腰を上下に振るように動かしながらわずかに後ろに引き、
彼の腰に回した脚と合わせて何度も小刻みに揺らしてみせる。
「うああ!?」
芳賀の腰を両側から締め付けるように内腿を引き締めて膣を収縮させる。
同時に膣内から絶棒が半分ほど引き出され、キツく締まった膣壁と擦れた刺激で、芳賀の体は引きつけを起こしたように痙攣した。
「──私は、とても芳賀くんが欲しい…… です。」
麻菜実の言葉が耳に届いた瞬間、芳賀は鋭く息を吐き出しながら、腰を勢いよく突き出して自身を麻菜実の奥深くへと打ちつけた。
「はあああああっ……!」
仰け反りながら嬌声を上げた麻菜実は反射的に腰を左右にくねらせて、芳賀の絶棒を自分の襞に擦りつけるように動く。
「ううっ!?」
低い呻きと共に芳賀の絶棒がビクビクと跳ね、吐き出された快感の塊が麻菜実の子宮口を叩くように勢いよくほとばしった。
自分の中にじわりと広がってゆく芳賀の体温を感じながら、麻菜実は腰を小刻みに振動させ、更なる射精を促すように絶棒を刺激する。
「お……大草さんっ……! あああっ!」
芳賀はがむしゃらに何度も腰を打ちつけ、次々と麻菜実の中に快液を吐き出してゆく。
「…熱い…… 私の中が…… 芳賀くんで、もう、いっぱいです……」
どこも見ていないような恍惚とした瞳で、麻菜実は未だ射精しつづける芳賀を抱きしめ、自分の中を満たしてゆく温かい物を感じとっている。

芳賀の放出が終わり、お互いの荒い呼吸が収まっても、
二人は繋がったまま離れようとはせずに、汗ばんだ体が冷えてからもきつく抱きしめ合っていた。


長い時間が過ぎ、やがてどちらかともなく起き上がると、お互いに名残惜しそうな顔で結合していた性器を離してゆく。
どろりとしたものが絡まりついた絶棒を抜き取ると、芳賀はすぐさまティッシュに手を伸ばして抜き取り麻菜実の秘所にあてようとしたが、
麻菜実は首を振って自分の秘裂を手で押さえてベッドから降りる。
「…おふろ、行きましょうか。」
恥ずかしそうに振り向いた麻菜実に、芳賀はうなずいてみせると自分もベッドから降りる。
「順番、逆になっちゃったね。」
その言葉に麻菜実は肩をすくめてクスッと笑い、空いている片手で芳賀の手を引きながら、二人はバスルームへと入って行った。

辺りを泡だらけにしながら、じゃれ合うように互いの体を洗い、
その中で悪戯するように触れた場所をいじったり、ふざけあったりしながらも、やがて洗い終わった二人は今は湯船に並んで浸かり、
肩を触れあわせてのんびりとガラス越しに見える部屋の様子を眺めていた。
「ひとつ、聞いてもいいですか?」
麻菜実の声が静かな浴室に響き、芳賀は横に顔を向けると軽くうなずいてみせる。
「うん。なんだろ?」
「…いまさらこんな事聞くのは失礼かもですが。
 ……芳賀くんは、あの時、私がお誘いを断っていたら…… 他の女の子を誘う予定だったんですか?」
「違う違う!」
即座に首を振り、芳賀は麻菜実の言葉を否定する。
「ごめんなさい、責めてるわけじゃないんです…! ただ、何で私なんだろうって思って……
 私の事は、クラスメイトならみんな事情を知ってるはずなのに、なんでかな… って、ずっと思ってたんです。」

424麻菜実ちゃん奮戦記 18:2008/07/26(土) 17:22:32 ID:qZDVgVNT
ちゃぷん、と水音を立てて、芳賀が体ごと麻菜実の方へと向き直る。
「……大草さんに、ただ交際を申し込んだだけだったら、間違いなく断られると思ってたから……」
「はい……」
ちょっと苦笑を浮かべて麻菜実はうなずいてみせた。
「だから、割り切った関係なら、まだ可能性が── って、考えて。…でも、ほんとは……」
「芳賀くん。」
言葉の先を遮り、麻菜実は湯船の中の芳賀の手を握り締めた。
「ごめんなさい。…なんとなくわかってました。」
麻菜実の言葉に芳賀は苦笑を浮かべる。
「僕も。たぶんバレバレだと思ってた。」
二人とも、どこかにつっかえていた物が外れたように屈託の無い笑顔を見せ、声を上げて笑った。

──ちゃぷ。
「あ、や!?」
軽い水音を立て、出し抜けに芳賀の手が麻菜実の乳房に触れ、驚いた麻菜実の声がバスルームに響く。
「あ! ごめん……! つい、触りたくなって……」
肩まで浸かった麻菜実の膨らみは湯船に浮いて深い谷間を作っており、手を引っ込めた芳賀の視線は麻菜実の胸元に釘付けとなっている。
「いいですよー …触っても。」
他意の無い笑顔でそう言われ、かえって委縮してしまったのか、芳賀はバツが悪そうな笑いを浮かべて頭を掻いた。
そんな芳賀を横眼で見ていた麻菜実は、するすると湯船の中へと口元まで沈んでしまう。
水面の下で、何かを言ったのだろう。動かした口から息が泡となってぽこぽこと音を立てる。
「大草さん?」
全く声にならなかったそれを聞き直そうと芳賀が身を乗り出した時、麻菜実はザバリと立ち上がって湯船を跨いで洗い場に出た。
「お先に出ますね。」
「あ、うん。」
チラリと振り返った麻菜実の後ろ姿を眺めながら、芳賀は気の無い返事を返した。
改めて彼女の全身をじっくりと見るのは初めてになるだろう。
小柄でやや細身ではあるものの、出るところはしっかりと主張しており、全体的に丸みを帯びた印象のスタイルである。
芳賀は、髪を包んでいたタオルをほどいて体を拭き始めた麻菜実を見ていたが、
無言で立ち上がると湯船から出て、無造作に麻菜実の方へと歩みよって行く。
芳賀の足音に気がつき振り返ろうとした麻菜実だったが、一瞬早く芳賀に抱きすくめられて、
壁にある巨大なガラス窓へと押し付けるように捕らえられた。
「芳賀君……!」
眉を寄せて振り返ったが、自分の秘所へと素早く侵入した芳賀の指先に、思わず膝が震えて脚の力が抜けてしまう。
抱きしめられた時から自分のヒップに押し付けられている彼の絶棒の感触に気がつき、思わず苦笑を浮かべて正面に顔を戻した。
「ごめん! 我慢できなくなって…!」
必死な声で秘裂へと絶棒の先端をあてがう芳賀に、麻菜実は困った表情を浮かべつつも、
悪い気はしないのか口元に微笑みを浮かべて少し上体を低くし、腰を後ろに突き出してみせる。
「……こんな格好でするなんて、ちょっと困っちゃいます……」
口ではそう言いながら、さらに腰を突き出した麻菜実の秘裂へと芳賀の先端が埋没してしまう。
「あああ! 大草さんっ!?」
たまらず上げた叫び声と共に、芳賀は鷲掴みのした麻菜実のヒップへと打ち付けるように腰を大きく突き出した。
ずるずるっと秘肉を掻き分けて挿入された絶棒に、今度は麻菜実が声を上げる。
「やあああっ!? いきなり全部っ!?」
強引に芳賀の絶棒で満たされた膣内から全身に広がる快感に、麻菜実は肩をよじらせて目の前のガラスに額を押し当てた。
「大草さんっ! ごめん! もう、自分でも止まらないんだ…!」
麻菜実の腰を抱えて、後ろから激しく自分の腰を打ちつけて、麻菜実の中を絶棒で掻き回す。
何度も麻菜実を呼びながら、攻め方を緩める事は無く、ただひたすら欲望のままに彼女を求め続ける。

麻菜実はぼんやりとした思考の中、ガラス越しに見える室内の大鏡に、バスルームで絡み合う自分達の姿が映っている事に気がついた。
ガラスへと押し付けられた自分の膨らみが潰れて広がり、その上には上気して恍惚とした瞳の自分の顔がある。
相手を求めるように突き出された腰へとしがみ付いた芳賀が激しく何度も自分を突いている様子まで見えた。
羞恥心と共に妙な興奮を覚え、麻菜実はなすがままに芳賀に体を預けて早くも絶頂を迎えそうな予感を覚える。
「…芳賀、君…! とても、硬くて…… 凄く気持ち、いい、です…! すてき……」
うっとりとした声を上げる麻菜実に、芳賀はさらに腰の動きを激しくし、結合部からなんとも淫らな水音を立ててゆく。
「僕も、気持ちいいっ! 大草さんの中、気持ちよすぎて、出ちゃう……!」
425麻菜実ちゃん奮戦記 19:2008/07/26(土) 17:23:18 ID:qZDVgVNT
その声に、麻菜実は自分も絶頂を迎えようと、体に力を入れて目をギュッと閉じた。
「…芳賀くんっ! 来て! 中に、沢山下さい……!」
「出すよっ!」
その声と共に奥まで突き入れてきた肉棒の先端から熱い体液が麻菜実の中へと注ぎ込まれ、膣壁へと熱の塊のようなものが広がってゆく。
芳賀の放出を感じた瞬間に麻菜実は体の力を抜き、自分の奥底から来るものを受け入れ、
体が浮き上がるような感覚の中、長い絶頂の声を上げた。
自分の絶叫も快楽に浸った耳には入って来ない状態で、何度も吐き出されて膣内を満たして行く熱い物をずっと感じ続けていた。


並んでベッドに寝転び、天井を見上げながら繰り返す他愛も無い雑談に笑い声を上げ、くつろいだ空気が部屋に広がっている。
やがて、それぞれ口にしていたペットボトルの中身が無くなったのを見ると、麻菜実はカラのボトルを二本手にし、ベッドを下りて捨てに行く。
すぐに戻ってきた麻菜実だったが、その姿が自分の横に座り込み、股間に手を伸ばしたのを見ると、芳賀は慌てて上半身を起こした。
「あ! まだ、ちょとその ……さすがに、連続でしちゃったから……」
くたりと垂れたままの絶棒をそっと麻菜実の手で包まれ、芳賀は情けなさそうな声を上げる。
麻菜実はニコリと微笑むと、優しく絶棒を揉みながら口を開く。
「私が、触っていたいだけですから…… 気にしないで休んでてくださいね?」
「う、うん。……気にしないのは無理だけど。」
そう言って素直に寝そべる芳賀に、麻菜実はくすっと笑う。
「体を楽にして、気持ちよくなってくれると私も嬉しいんです。」
「うん! ……じつはちょっと期待してたりする。大草さんにしてもらうと凄くイイからさ。」
「…あら。」
肩をすくめて笑い、しぼんでいる絶棒を指先でつつくと、うつ伏せに寝そべって顔をその前に持ってくる。
指でつまんで軽く揉みながら、舌を出してアイスを舐めるようにゆっくりと全体へ舌を這わせて、そのままぱっくりと口に含んでしまう。
口中で転がすように絶棒を可愛がり、やや膨らんできた事を感じ取ると、吸い付くように口をすぼめながらゆっくりと取り出してゆく。
段々と硬度が感じられてくるそれは、縮んだ状態だからだろう、亀頭の半分ほどまでが皮に覆われた状態になっている。
麻菜実は舌先を亀頭と皮の間に滑り込ませ、じっくりと円を描いて何周も這わせながら、少しずつその皮を剥き始める。
芳賀は、その舌触りに快感を感じているようで、
時折、足先をピクリと震わせている様子を愛しそうに眺めながら、麻菜実は口のなかに絶棒を含んでゆく。
剥けた皮の裏側を舌先で撫でるように何度も舐め、やがて、もう勃起したと言っても良い程に元気な姿になってきた絶棒を丹念に愛撫してゆく。
「……気持ち、いいよ。ずっとこうしてて欲しい……」
溜息交じりの芳賀の言葉に、這わせていた唇を離して手でそれを撫でながら麻菜実もぽつりと答える。
「ずっと、こうしていてあげたいです……」
絶棒に短く息を吐きかけ、再びその先端を咥え込む。

突如、それまで横になっていた芳賀が手を伸ばし、麻菜実の脚を持ち上げると自分の上に被せるようにその体を移動させる。
「あ、え!?」
ちゅぽんと音を立てて口から絶棒を抜いて、驚いた麻菜実は芳賀の方を振り返る。
芳賀は自分の顔の前に麻菜実の陰部を持ってきており、そのまま口でするつもりなのだろう、
麻菜実の脚を広げてまだ湿っている秘所をさらけ出した。
「芳賀君! 駄目ですよ…!」
「……僕も、大草さんに気持ちいい事したいんだ。」
芳賀の言葉に真っ赤になりながら、それでも麻菜実は首を横に振る。
「駄目ですよ…… だって、垂れてきちゃいます… そこの中に、まだ芳賀君のがいっぱい入ってますから……」
ピタリ、と芳賀の動きが止まり、同時に麻菜実の唾液で濡れた絶棒がむくりと動く。
「…そうだ。僕…… 大草さんの中で…… たくさん出した…」
「はい…… 凄く奥まで、芳賀くんでいっぱいになっちゃってました… たくさん、中で出してくれたからですよ……?」
絶棒の様子に気がつき、その根元を撫でながら、麻菜実は先ほどからの深い放出の時を思い出して、耳まで赤くなる。
急速に手の中で絶棒が硬度を増してゆく。
「……また、入りたい。大草さんの中……」
「私も、芳賀君に来て欲しいです…… また一緒に、いって下さい……」
言葉を交わしながら、少しずつ麻菜実の表情が艶っぽく変化してゆき、その吐息が熱くなってくる。
軽く絶棒へと口付けると、体の向きを変えて膝立ちになり、芳賀の体を跨いで絶棒の真上に自分の性器を持ってくる。
426麻菜実ちゃん奮戦記 20:2008/07/26(土) 17:24:03 ID:qZDVgVNT
「今度は私が動きますから…… 楽にしていてくださいね?」
潤んだ瞳を少し細めて自分を見下ろす麻菜実の視線に、芳賀はゴクリと喉をならして頷いてみせる。
「あ、あの! 大草さん!」
「はい?」
芳賀を導こうと絶棒に手を添えた所で呼び止められ、麻菜実はきょとんと首をかしげた。
「…じっくり、見せて欲しい。……大草さんとつながる所。」
芳賀の言葉に、麻菜実は満面に嬉しそうな笑みを浮かべる。
「いいですよー…… じゃあ、ゆっくり行きますね。」
改めて絶棒に手を添えて真っ直ぐに上を向かせると、もう片手で自分の秘裂を広げて、ピンク色をした密壺への入り口を露出させる。
ゆっくりと腰を落として絶棒の先端と自分の陰唇を触れ合わせる。
微かに柔らかい水音がして、麻菜実の陰唇が亀頭に吸い付くように貼りつき、芳賀は低く呻き声を上げてしまう。
「入れますね…… 私の中に…」
少しずつ腰を下ろし、柔らかい秘所の内部へと芳賀自身を導いて行く。
「お、おおお……」
挿入の快感に歓喜の声を出す芳賀を嬉しそうに眺めながら、麻菜実はさらに自分の深い場所へと誘ってゆく。
「…芳賀くんの、硬いのが…… あっ……! わ……、私の中を押し広げて、入って来ています…」
膣道を押し広げるようにして挿入してゆく様子を解説していた麻菜実だったが、
次第に表情に余裕がなくなって、言葉の中に甘い物が混じり始める。
「は…… 入って…! どんどん奥まで広げられ……て、ますっ……! や… いやっ…… 芳賀君、凄い、です!」
硬い肉棒が自分を貫いてゆく様子に興奮を抑えきれなくなったのだろう。
それでも、最後までゆっくりと挿入を続けてゆき、根元まで咥え入れると大きく吐息をついて芳賀の脚の上に腰を下ろす。
「全部、入りました。奥まで、芳賀君で、いっぱいです……」
「うん…… 大草さんで包まれてる……」
夢見心地な表情で呟く芳賀の絶棒が、麻菜実の中で嬉しそうにヒクヒクと動いた。

「芳賀くんっ!」
麻菜実は芳賀の名を呼ぶと、突然腰を前後にスライドさせ、ヒップの肉を芳賀の腿に擦り付けるように激しく動かす。
「う、うあぁっ!?」
その動きに対応できず、芳賀が短い悲鳴を上げると、今度は腰で円を描いて、絶棒を膣壁全体で擦り続ける。
麻菜実の中の絶棒が縦横無尽に柔らかい襞で擦られ、芳賀は眩暈を覚える程の快感に動く事もできずに翻弄され続ける。
「芳賀君っ……! 芳賀君のが、私の中で暴れて… どんどん硬くなって…!」
腰を動かしながら上体を仰け反らせ、自分の上で乱れる麻菜実の胸に触れようと、芳賀はゆっくりと手を伸ばす。
と、麻菜実が唐突に腰を浮かし、絶望の先端だけ中に残して抜き取ると、
そのまま器用に方向転換して芳賀に背を向ける形で再び腰を下ろした。
「!?」
絶棒の先端を捻るように動いた陰唇の感触に、たまらず背中を弓なりに跳ねさせて芳賀は快感を訴える。
麻菜実は自分の背中を芳賀に預けるように、ゆっくりと仰向けに倒れこみ、背中を彼の胸にピタリと密着させる。
「……背中があったかいのが、好きなんです。」
頭を芳賀の顎に擦りつけ、麻菜実は珍しく甘えるような声を出した。
芳賀は無言で麻菜実を抱きしめると、腕ごと抱え込み彼女の髪に熱い息とともに口付けを落とす。
「芳賀君…… 私の胸、触ってください。……痛いくらい、激しくしてくれませんか……?」
麻菜実が言い終わらないうちに芳賀の掌が両方の膨らみを掴み上げ、乱暴に揉みしだく。
柔らかい乳房を上に下に振り回すように動かし、乳首をつねりながら摘んで転がす。
「……んッ! あ、はうん! 芳賀くん! あぁっ!!」
芳賀に膨らみを揉まれながら自分の手を結合部へと伸ばしてゆき、
麻菜実を突き上げている状態の為、半分ほど秘裂から出ている絶棒に触れる。
小さく腰を揺すりながら親指の先で自分の陰茎をいじり、絶棒の裏側を上下に数本の指を這わせて擦ってゆく。
「うあ!? お、大草さん、それヤバい……! もう… ゴメン……!」
「私も…… 一緒に…… 一緒にいって下さい……!」
先ほどの要領で素早く体の向きを変えると芳賀の上に座りなおし、間を置かずに激しく腰を上下に飛び跳ねるように打ち付ける。
顔の真上で大きく揺れる麻菜実の乳房に片手を伸ばして掴み、もう片手は自分の胸に置かれた麻菜実の手を取り、強く握り締める。
麻菜実の動きが早くなり、断続的な単音節の嬌声を切なそうに漏らしながら膣を収縮させて絶棒を締め付ける。
「い、く! いくよ…… 大草さんの中に……!」
427麻菜実ちゃん奮戦記 21:2008/07/26(土) 17:24:49 ID:qZDVgVNT
「たくさん… たくさん、出して下さい……! たくさん、芳賀くんが欲しい、ですっ…!」
芳賀は一度だけ、柔らかい麻菜実の中に締め付けられた絶棒を突き上げると、
そのまま快感を解き放って体内から湧き上がってきた自分の分身にありったけの意思を込めて吐き出した。
「ああっ!?」
勢い良く子宮口にかけられた熱い精液を感じて麻菜実も絶頂を迎え、繋いだ芳賀の手を握り締めると、
ぶるぶると全身を震わせて体の芯までその快感を伝わらせてゆく。
芳賀の絶棒から止めなく吐き出される快液が麻菜実の膣から溢れ、彼女自身の蜜と絡まって絶棒を伝い落ちてくる。
どこかに意識が飛んでしまったように、失神しかけて崩れ落ちた麻菜実を正面から受け止め、
未だ最後の一滴まで注ぎ込もうと絶棒をヒクつかせ、長い放出が終るまで麻菜実を抱きしめていた。


今が何時なのか、どれくらい経ったのか。
ここが何処なのかすらも今は忘れ、心地よい開放感に満たされて二人は並んで寝そべり、手を繋いで肩を寄せ天井を見上げていた。

「──これ、夢じゃないよね?」
唐突にぽつりと言った芳賀に、麻菜実はクスッと喉の奥で笑う。
「私も、夢みたいな気持ちです。」
「うん、本当に…… あれ? 何の音?」
芳賀の声に耳を澄ますと、何処からか微かに聞こえてくるメロディがあり、麻菜実は一瞬顔を強張らせる。
「私の…… 携帯です。メールの着信みたいです……」
芳賀は一瞬記憶を辿り、確か麻菜実のバッグは入り口の所で落ちたままになっていた事を思い出した。
「ちょっと拾ってくるよ──」
「あ! いいんですよ!」
起き上がりかけた芳賀を声で制した所で聞こえていたメロディは止まった。
「今日は誰とも話したくないです…… 何も考えずにこうしていたいですから……」
体を横に向けて芳賀の手を強く握り、麻菜実は微笑みを浮かべる。

お互いを向き合いながら寝転び、二人はしばらく無言で見つめあっていた。
優しい眼差しを自分に向ける麻菜実の顔をジッと見ていた芳賀だったが、やがて思い切ったように真剣な表情で口を開く。
「大草さん。──僕と一緒に暮らそう。」
芳賀の一言に、一瞬の間を置いて麻菜実は目を大きく見開き、何度も瞬いた。
「……芳賀くん。」
「どこかに、小さい部屋借りてさ。バイトしまくるよ! 卒業まではちょっと大変かもだけど…
 大草さんと一緒なら、大変な事でも何でも出来ると思うんだ! ……糸色先生にもちゃんと説明するさ! だから……」
勢い込んで一気に喋るとそこで言葉を切り、少し息を吸い込む。
「大草さんに、そばにいてほしい。」
正面から自分を見据えてそう告げた芳賀に、麻菜実は一瞬嬉しそうな表情を見せるが、すぐにその顔を曇らせてうつむいてしまった。
「……でも……私には……」
苦しそうな声を出す麻菜実の言葉を遮り、芳賀は大きく首を横に振って握り続けていた麻菜実の掌に、もう片手も添えて握り締めた。
「──わかってる。でも! わかってるけど、手遅れだと思って諦めたくないんだ!
 だって、いま、大草さんはこんなに近くにいるのに…… 手を握って、それがすごく暖かくて、ほっぺにだって髪にだってすぐ触れる。
すぐに抱きしめれるくらい近くにいるんだよ…!」
自分の手を握り締め言葉を続けてゆく芳賀の頭に片手を伸ばし、
その髪をゆっくりと撫でながら麻菜実は何ともいえないような愛しそうな顔で芳賀に笑いかける。
「…ありがとう。でも、やっぱり、今すぐに返事は出来ません……」
「もちろんだよ。いくらでも待ってるから……!」
満面の笑みを浮べて力強く頷く芳賀に、麻菜実も優しく笑い返して、芳賀の手を静かにほどいて彼の頭に両手を伸ばす。
彼の耳の辺りを掴んで引き寄せ、そのまま自分の胸にうずめるように抱え込んだ。
「抱っこさせて……下さい……」
そう言って、返事は待たずに芳賀の頭を抱きしめる。
谷間に顔を埋めるような形で抱えられ、芳賀は麻菜実の膨らみに頬を摺り寄せて、その綺麗な肌を感じ取っていた。
428麻菜実ちゃん奮戦記 22:2008/07/26(土) 17:25:37 ID:qZDVgVNT
「…芳賀君、私のおっぱい、好きですか?」
柔らかい声で尋ねられ、芳賀は顔を麻菜実の胸に埋めたまま何度も頷く。
「うん… 好きだよ。──大好きだよ!」
「嬉しいです。私……」
その顔に幸せそうな笑みを一面に浮かべ、麻菜実は胸の中の彼の頭をゆっくりと撫で続ける。
やがて、芳賀が静かに寝息を立て始めると、ゆっくりと瞳を閉じて彼の髪を撫で続けながら麻菜実も眠りに落ちていった。

   ─chapter 6─

まどろみながら、伝わってくる心地よい感覚に身をゆだねている。
夢の中ですら、麻菜実に自分の物を撫でてもらっている事に苦笑を浮かべた。
(節操がないのかなぁ、僕は。多分、また朝立ちしているから……)
股間の絶棒を掴み、しごかれる感覚が次第に強くなってくる。
(…? ん? えっ! あれっ!?)
少しずつ覚醒してきた頭で判断し、芳賀は思い切って薄く目を開いた。

横を向いた背中にあたる柔らかいものは間違い無く麻菜実の乳房だろう。
芳賀の背中に押し付けるようにして手を前に伸ばして絶棒を握り、ゆっくりと愛撫している。
驚いた芳賀が、目を覚ました事を告げようかどうしようか迷っていると、背中の麻菜実が時おり短く吐息を漏らしながら、
なにやら股間の辺りに置いた手をもぞもぞとさせている事に気がついた。
(大草さん? まさか自分も、して…?)
「……はが、く……ん… んん…っ…」
漏れ出した小さな声に確信を覚えた芳賀の絶棒が見る見る膨れ上がり、硬くなってゆく。
びっくりしたのだろう。手を離してしばらく様子を見ていたようだったが、
そのまま寝たフリを続ける芳賀が動く様子が無いのを見ると、彼の腰に手をやって仰向けに寝返りを打たせた。
取り敢えず寝息を立て続け、寝たフリを続ける芳賀をしばらく見ていたが、やがてその顔を絶棒の真上に持ってくる。
「芳賀君…… ごめんなさい……」
(え?)
微かに聞き取れたその声が芳賀の耳に届いたと同時に、麻菜実はするするっと絶棒を口の中に含み、ゆっくりと動き始める。
(…大草さん? どうし……)
自分の物を咥える麻菜実の目の端に、一瞬光るものが見えた気がして芳賀は薄く開けた目をさらに開こうとした。
しかし、口淫を続ける麻菜実の手が芳賀の陰嚢を揉み始め、指で前立腺の辺りを刺激すると、
たまらず絶棒をヒクつかせて早くも射精感へと追い込まれてゆく。
(……大草さ…ん…… どうし…… うあっ!?)
麻菜実の舌が亀頭に絡みつき、傘の部分を何度も舐め上げられると、もう成す術もなく体内を走り抜けた快感が絶棒を駆け上がる。
「……おお…くさ…さ…んっ……!!」
最後には声を出して麻菜実を呼び、その口中に自身を解き放った。
唇で絶棒を吸い上げ、芳賀の分身を口に含んだ麻菜実の喉がコクッと音を鳴らす。
芳賀はもはや目を全部開き、自分の欲望を飲み込んでゆく麻菜実を呆然と見つめている。
搾り出すように前立腺を何度も押して絶棒をしごき、吐き出された彼の物を全て喉へと通らせてゆく。

放出が終わり、気が抜けたように半ば放心している麻菜実を芳賀は抱き寄せた。
「芳賀君…… 私……」
「言わないで、大草さん! 何も言わないで……! どこへも行かないでよ、大草……さん……」
麻菜実は何も答えず、ただ力なく芳賀に抱かれ、うなだれている。
芳賀は彼女を力一杯抱きしめて、何度も麻菜実を呼び続けていた。

429麻菜実ちゃん奮戦記 23:2008/07/26(土) 17:26:37 ID:qZDVgVNT


携帯電話が着信メロディと共に振動を繰り返す。
自室のベッドの上に飛び起きた芳賀は、照明も点けずに机の上に置いてある携帯に手を伸ばした。
このメロディが鳴る度にいつも鼓動が高鳴り、一秒でも早く通話ボタンを押したい衝動にかられていたと言うのに、
今はなぜかそれがためらわれ、焦る気持ちを抱えたまま暗い部屋の中で自分の顔を照らし出すディスプレイを眺めている。
メロディが今まで殆んど耳にした事の無い部分にまで差し掛かり、彼は意を決したように着信ボタンを押した。
「……あ…………」
耳に当てて返事をしようとした所で声に詰まってしまう。
『……くん。』
消え入りそうな麻菜実の声が耳に入り、芳賀はみるみるうちに自分の頭に血が昇ってゆくのを感じる。
「…ど、どうしたの? こんな時間に? …いや、僕は全然いいけどさ!
 その…… あれからほとんど学校でも会えなくて、なかなか話出来なかったけど……」
『……ごめんなさい。私… もう…』
焦りを滲ませた顔で一気に喋っていた芳賀は、頭に昇っていた血がすうっと引いてゆき、麻菜実の声がやけに遠く耳に届く。
『芳賀君、私……』
「──気にしないでよ。大草さん。」
やけに冷静で、明るい声色の、そんな声が自然に自分の口から飛び出し、芳賀は苦笑を浮かべる。
「だってさ。最初に、気が変わったら遠慮しないでって言ったのは僕だよ? 僕も、それでいいと思ってるしさ。」
『芳賀くん……』
明るい口調の芳賀に対し、通話口の向こうから聞こえる麻菜実の声はとても苦しそうで、芳賀は自分の胸に手を当て痛むようにそこを押さえた。
「それに! 僕らの関係って、さ。彼氏でも彼女でもなかったんだし。──ほら! よく考えたら、僕ら、キスもしたこと……」
流暢に話し続けていた芳賀が、突然、喉を詰まらせたように言葉を無くし、携帯からは麻菜実が息を呑む音が聞こえた。

「──会いたい。」
『芳賀くん……』
沈黙を破り、震える声で芳賀は言葉の先を続ける。
「会いたい! 会いたいよ……! ずっと、ずっと、一緒にいたい…! 抱きしめたい! 僕は、君の事──」
『芳賀君!』
初めて大声を出し、芳賀の言葉を制した麻菜実の声は、もう何度も叫んだようにかすれて、
芳賀は高ぶる気持ちを抑え切れず、震える唇を赤く滲むほどに噛み締める。
『ごめんなさい。もう会えない、です……』
一言ずつ、噛み締めるように告げた麻菜実は、一瞬、大きく息を吸い込んた。
『私… 芳賀君……と……』
紡ぎ出された言葉はたちまちのうちに語尾が弱く小さくなってゆき、一度だけしゃくり上げるように麻菜実の喉の奥が鳴った。
飛び出そうとする言葉を必死で押さえ、芳賀は歯を食いしばって目を閉じる。

『……芳賀君。しっかりご飯食べて、眠って、ちゃんと学校に来てくださいね?』
誤魔化すかのように口調を改めて言葉を出す麻菜実に、芳賀は少し口元を緩ませてうなずいて、
すぐに気がつき、今度は声を出して短くうなずいてみせた。
「大草さんも、バイトとか、無理しすぎないで。」
沈黙のあと、無理やり作ったような麻菜実の小さな笑い声が返され、それに合わせて芳賀も笑ってみせる。
『……芳賀君 ……さよなら。』
「…うん。」
二人は言葉を切り、芳賀は何も聞えなくなったディスプレイの通話時間を見つめる。
そこに加えられてゆく時間はまだ止まらず、芳賀の指は『切』のボタンに伸びたまま、それを押し込めずにいる。

表示される秒数は止まる事無く刻み続けている。
通話口から聞こえる微かな雑音が、まだ、二人のいる場所をかろうじて繋いでいた。
──さらに時間が通りすぎ、やがて苦痛にも似た麻菜実の吐息と共に通話が切れ、カウントが止まる。

後には、うつむく芳賀の手の中で、明かりの落ちた携帯が単純な電子音を繰り返していた。


430麻菜実ちゃん奮戦記 24:2008/07/26(土) 17:27:20 ID:qZDVgVNT


乾いた音を立てて、麻菜実は携帯を閉じる。
小さな冷蔵庫に背を預け、ゆっくりと台所の床に座り込んだ。
手を離れ、床に転がった携帯はすぐにランプの明かりが落ちて沈黙する。
「……私。」
携帯を転がしたまま、光のない虚ろな瞳で手放した指先を見つめ、麻菜実はぽつりと呟く。
「あのとき…… 一緒に、暮らしたいと、思いました。あなたと……」
口をゆがませ、携帯に手を伸ばして手に取り── 再び、無造作に手を開いて床に転がす。
低い音を立て始めた冷蔵庫に背を預け、麻菜実は抱えた膝に顔をうずめたまま、もう動こうとはしない。
指を、抱えた足に食い込ませ、そのまま朝を迎えようとするように、ただジッと座り続けていた。



夏休みが目前に迫り、どこかそわそわとした空気が漂う放課後。
渡り廊下の途中、急ぎ足で通り過ぎようとする麻菜実は、廊下の先に佇む人影に気がつき顔を向け── 思わず立ち止まる。
いつも自分に向けられていた眼差しが、あのときと変わらぬままでそこにあった。
思わずその顔を見つめてしまう。

芳賀も麻菜実を見つめていた。
その表情は微笑を浮かべていたが、麻菜実にはまるで、泣く事を懸命に耐えている子供のように映り、
自分の中で小さく痛みを伴って揺らぐものを抑えるように片手を胸に当てる。
芳賀はそこに立ちすくんでしまっているように微動だにせず、その姿は誰かを待っているようにも見えた。

シューズのゴム底を小さく軋ませ、麻菜実は一歩踏み出す。
彼からは眼をそらし、ゆっくりと、足を運んで立ち尽くすその横を通り過ぎてゆく。
麻菜実が通り過ぎても芳賀は動く事は無く、
くすんだように影がさした瞳は麻菜実の姿を追う事もせずに、ただまっすぐ誰もいない廊下の先へと向けられている。
視界の中から彼の姿は消え、互いの背中で向かい合った時── 麻菜実はピタリと足を止めた。
空耳のように思えたそれは確かに麻菜実へと向けられた呼びかけに思え、しかしそれを確かめる事はできず、
芳賀の方へは振り返れないまま唇をきつく横に結ぶように噛みしめる。
強張った足を一歩踏み出した。
立ち止まっている芳賀の背中は少しずつ離れてゆき、麻菜実はたまりかねたように一度だけ振り返り、その背中にむけて口を開く。
だが、喉まで来ていた物は言葉にはならず、擦れたような音しか出ない。

震える口元を押さえ、踵を返すと、麻菜実は今度こそ芳賀に背をむけてのろのろと遠ざかってゆく。
彼は背中を向けたまま佇んでいる事がわかる。
顔は向いていないのに、ずっと自分を見つづけ、無言で見送っているようだった。

角を曲がり、彼の姿が完全に見えなくなった所で麻菜実はふと廊下の窓を見上げる。
泣きそうな顔の自分が一瞬ガラスに映り、しかし涙が出てくる事は無い自分に少しだけ自嘲気味の笑みを浮かべた。

校庭の方からは蝉の鳴き声に交じり、運動部のかけ声や声援が聞こえてくる。
窓から見える屋上の端からのぞく入道雲の頭が、夏が始まろうとしている事を告げているようだった。







431305:2008/07/26(土) 17:29:29 ID:qZDVgVNT
おそまつでした。

ほんとにおそまつな計算でしたw
40レス消費は、計算違いです、申し訳ないorz

では、これで。
失礼します。
432名無しさん@ピンキー:2008/07/26(土) 20:49:06 ID:HhB8v2wJ
超GJです。
大草さんエロ杉ます!!
そして、最後、せつね〜〜〜〜!!!
芳賀が活躍するの初めてですね
305さん
いろんなキャラとシチュエーション描けて、本当に尊敬しちゃいます。

>>402 ツインテールの奈美・・・いいですね。
エロエロな展開と心温まる話を同時にかけるのはすごい!!
奈美が本当にカワイイです。GJ!!
433名無しさん@ピンキー:2008/07/26(土) 21:06:05 ID:p2t+K7gB
>305

たしかにすごいボリュームだけど、斬新な組み合わせの分、これはこれでw
力作、乙でした。
434名無しさん@ピンキー:2008/07/26(土) 23:08:17 ID:t0qDkJi3
一気に読んでしまった。GJ!
435名無しさん@ピンキー:2008/07/27(日) 00:32:16 ID:4iGZ0VhB
なんという人妻×学生モノ・・・
GJ過ぎます!
436杏とカフカ:2008/07/27(日) 01:15:51 ID:Eo90Mt99
杏ちゃんは、私の友達。
杏ちゃんと私は、いつも一緒なの。
杏ちゃんは大人しくって、いつも一人。
だから、杏ちゃんが悲しいとき、私が杏ちゃんを慰めてあげるの。

私と杏ちゃんが初めて会ったのは、杏ちゃんのお父さんがいなくなったとき。
私と杏ちゃんが初めて話したのは、杏ちゃんのお母さんがお母さんじゃなくなったとき。
杏ちゃんは、みんなの前では笑わない。
でも、私とお話するときだけ笑ってくれるの。
学校でどんなに酷いことされても、私の話を聞くと笑ってくれるの。
杏ちゃんが笑えば、私も幸せ。
だから、私は杏ちゃんのためにたくさんお話してあげるの。

「どうしてみんな、私にいじわるするの?」
『やだなぁ、みんな杏ちゃんのことが好きだからだよ』
「どうしてお父さんはいなくなっちゃったの?」
『いなくなってなんかいないよ。ホラ!あの隙間から杏ちゃんのことを見守ってるよ!』
「どうしてお母さんに会えないの?」
『神様とお話してるからだよ。杏ちゃんも一緒にお祈りしよう!』


中学生になって、杏ちゃんの叔父さんが動かなくなったの。
杏ちゃんは、とうとう一人ぼっちになっちゃったの。
そして杏ちゃんは、私がお話しても笑わなくなったの。
杏ちゃんが笑わないと、私は不幸せ。
だから、私は杏ちゃんのためにいっぱいお話するの。

『杏ちゃん、叔父さんはきっと神様に会いに行ったんだよ!お祈りすればまた会えるよ!』
「………」
『そうだ!杏ちゃん、一緒に宇宙人と交信しようよ!』
「……」
『杏ちゃん、ポロロッカ星人って知ってる?きっと杏ちゃんと仲良しになれるよ!』
「…」
『杏ちゃん――…』

437杏とカフカ:2008/07/27(日) 01:16:32 ID:Eo90Mt99
―――春。卯月。私の心は、希望に満ち溢れていました。
杏ちゃんは、今でも笑わないの。
でも、いつかきっと……ね。

ふと見上げると、桜の木にぶら下がる、和服姿の男の人。
流石の私も、呆然と立ち尽くしてしまう。
―――突然、杏ちゃんが私を突き動かした。

「いけませんっ!」
杏ちゃんが声を上げる。
数年ぶりの杏ちゃんの声。
杏ちゃんは、必死で男の人を助けようとしてるみたい。
「命を粗末にしてはいけません!」

縄が切れ、どさり、という鈍い音とともに、男の人が地面に落ちる。
死んだかな…って思ったけど、何とか生きてたみたい。
男の人は、苦しそうに咳をし、涙目で叫ぶ。
「死んだらどーする!」

その言葉を聞いて、杏ちゃんはまた閉じこもっちゃった。
男の人が死ななかったこと、死ぬ気が無かったことを知って、安心したみたい。

男の人の名前は、桃色係長。
桃色ガブリエルにぶら下がって、身長を伸ばそうとしていたみたい。
そしてなんと、桃色係長は私の新しいクラスの担任の先生だったの!
それに、新しいクラスには、素敵な友達がいっぱいいるの!

私は、学校であった楽しいことを毎日杏ちゃんに話してあげたの。
最初は杏ちゃんも、黙って話を聞くだけだったの。
でもね、いつからか杏ちゃんが、私の話を聞いて、笑ってくれるようになったの!
杏ちゃんが笑えば私は幸せ。
だから、今日も先生やクラスのみんなと楽しいことをするの。
杏ちゃんが戻ってくることを信じて……ね。

―――さーて、今日は先生にどんな目にあわせてあげよっかな〜♪
438名無しさん@ピンキー:2008/07/27(日) 01:54:19 ID:2MdzJI0I
>>431
この組み合わせイイ!背徳臭と和みを持ち合わせてる感じがなんとも。

初々しくも切ない芳賀麻菜エロGJでした
439名無しさん@ピンキー:2008/07/27(日) 13:00:28 ID:TRtTfSDq
こっちの芳賀君はおっぱいに絶望してなくてなによりだ
440名無しさん@ピンキー:2008/07/27(日) 13:08:52 ID:lSyHEF6/
>>437
GJ、
投下する前には予告をいれたほうがいいよ
終わるときも、ENDいれるなり、あとがき書くなり・・・
441名無しさん@ピンキー:2008/07/27(日) 14:46:15 ID:ojJcAsLf
>>431
昼からすごいもの読んでしまった…なんという…!!!
305さんのエロが読めるなんてっ…しかも濃厚っ!!
そして芳賀が切な過ぎて泣きそうです…。

>>437
杏ちゃんGJ!
次の投下は最後にEND入れてくれると嬉しいです!
442名無しさん@ピンキー:2008/07/28(月) 13:14:15 ID:4LpBAZpe
>>376
こち亀の江崎教授ネタじゃないか。安全カーが欠陥fだらけだったってystづ。
443名無しさん@ピンキー:2008/07/28(月) 21:24:15 ID:/4HusKV3
糸色 望
「私にもいい考えがあります。」
パフパフパフパフ!!
「超強力電磁石でストップキハ181系大作戦!!」

糸色 望
「JTが開発した超強力電磁石で、ブレーキが効かなくなって
暴走してしまうディーゼルカーをストップさせるのです。」
444名無しさん@ピンキー:2008/07/28(月) 21:29:50 ID:/4HusKV3
糸色 望
「では、人格入れ替え機の設定よし!スイッチ〜!!」
その時、ネコが飛び上がってきた。
糸色 望は猫を追い払おうとしたものの、
「絶対に押すな!危険!!」のどくろマークのボタンを
押してしまったものだから、糸色家は大爆発して壊滅。

その後、各人の人格はいろいろと変わってしまった。
例、糸色 望→風浦可符香に、ギンコ→糸色 望に、
風浦可符香→化野に 化野→Lに、L、夜神月に、
そして、夜神月はネコになってしまっていた。
445名無しさん@ピンキー:2008/07/29(火) 22:34:33 ID:+9cFeQtS
>>437これは新解釈だなーGJ
446名無しさん@ピンキー:2008/07/30(水) 18:40:24 ID:d3cy3Q/R
糸色 望の加速性能

糸色 望は中高速域の推理力を活かした特性のトルコンであり、
トルクコンバーターのストールトルク比も小さく、高回転を
強いる設定であるため、勝 改蔵と比較して加速性能は悪くなります。

しかし、速度が乗ってくると、徐々に加速は逆転していき、
15km/h域で勝 改蔵を大きく引き離すことになります。
これも、中高速域の推理力を重視した特性から来るものです。

勝 改蔵 DF130D(4段8要素)=低速域重視で、中高速域では不利。
糸色 望 DW14(2段4要素)=低速域は不利で、中高速域重視。

蟲師のギンコ DW12(2段4要素) コンバータの特性は糸色 望と同様だが、
装備エンジンが220馬力と非常に非力であり、加速性能は更に悪くなっている。
447名無しさん@ピンキー:2008/07/30(水) 21:22:42 ID:HWKBta1K
しょ
448名無しさん@ピンキー:2008/07/31(木) 21:49:34 ID:tElckSvy
今週のブルマ見て
前584さんが以前書いてくれた奈美と先生のブルマプレイ思い出した。
ブルマ姿でエッチって絶望先生ではあれが始めてで、
新鮮でエロかったな・・・
ホントいつもあの人からは奈美へのなみなみならぬ愛を感じられる。
449名無しさん@ピンキー:2008/08/04(月) 22:23:45 ID:AYYPkVNo
ほしゅ
450名無しさん@ピンキー:2008/08/05(火) 22:14:19 ID:Eu19xSMG
 投下します
前回、『非はまた望』の続きです。
カップリングは、
 藤吉VS絶望です。
451若く飢えてるのが悩み:2008/08/05(火) 22:17:04 ID:Eu19xSMG
 
 『若く飢えてるのが悩み』

 あれから、何日たった。
千里に傷つけられた武器は、完全に回復。
千里の機嫌も同時に直った。
これは再度、行為を望んだ千里の要求を受けたためであった。

 そして、忘れてはならないのは、久藤の存在であった。
妙に望に対してしおらしくなっている。
望の方も満更ではなく、彼と親密になってしまっていた。
 こうなったのも、望の遊び人癖が復活してしまったことに起因した。 

 そして、その光景をうれしそうに眺めた少女が一人いた。

 望は毎晩、日課のように押入れに入り込み、霧と戯れた。
霧が疲れ果て、もう動けない状態になったとしても、
望の欲求は底を知らなかった。
 対象は女性徒だけではなかった。
スクールカウンセラーの知恵も、望の実力を見直して、
知恵と同等の立場にて、プレイを楽しめるようになった。

 復活した性器。そして復活した才能。あの指遣い、口遣い。
王者のごときそれは、一部の女性たちの憧れの的となった。
望も、それが世界で一番かのよう驕っていた。
そう、あの日が来るまでは…。
452若く飢えてるのが悩み:2008/08/05(火) 22:18:03 ID:Eu19xSMG
 今日は、どの女子にしようか。
望が不純な想いを胸に抱く中、一人の少女が後ろから声をかけた。

 「先生! ちょっといいですか?」
 その少女は、クラスの問題児、いや、こう書いては、誰を指すのか検討がつかない。
問題児の一人。耳好き・カップリング中毒、藤吉晴美であった。
 
 「なんでしょうか?」
 「写真とってもいいですか? この前友達と話していたら、先生のこと
  見てみたいって言ったから…」
 かわいらしい相談だった。
 「私の話題ですか? どんなこと話したんですか? 変なことじゃないでしょうね?」
 「とてもいいことですよ。うちの担任は、すごく『総受け顔』って言ったんですよ」

 「ど・こ・が! いいことですか!! 失礼な!」
 「失礼じゃないですよ! 『受け』というのは、女性が好きなキャラに与える役でもあって、
  『総受け』といったら、アイドル的存在に与えれることが多いんです。例えば(中略)
  なんです。しかも…」
 「はいはい! わかりました。 あなたは、私の何も知らないということがね」

 望は呆れていた。自分が『総受け』だって? 今の私は攻め攻め人間だというのに。

 「…だって、この前、久藤君には…」
 「あーーー! それは! その!!」
 マズイマズイ。この子のペースに乗せられては…。

 「藤吉さん。悪いのですが…私は攻めてばかりなんですよ」
 「『総攻め』ですか?」
 「そう言うのかは知りませんが、優男っぽいのは見かけだけです」

 藤吉は、不敵な笑みを浮かべた。
 「だったら、試してみませんか? 私と…」
 「本気ですか?」
 「私、今、結構欲求不満なんです」
 「いつもでしょ」
 「あちゃー。痛いとこを」
 藤吉の発言に、望も笑みを浮かべた。
 
 藤吉さんか。今まで自分が抱いたことのない女性だ。
スタイルは抜群。結構楽しめるかもしれませんね。

 望は、藤吉の肩を掴んだ。
 「泣いても知りませんよ」
453若く飢えてるのが悩み:2008/08/05(火) 22:19:15 ID:Eu19xSMG

 二人は素早く全裸になった。
型のいい、二つの乳房が眩しい。
望は手始めに唇にキスをして、晴美の口内に舌を入れた。
 「あふっ」
 唇を合わせながら二人は笑う。
それは、『お前には負けない』という意思表示だった。

 「では、さっそくあなたの乱れた顔を見せてもらいましょうか」
 望は、晴美の乳を掴んだ。手に余るそれを大きく揉みだした。
 もみもみ、もみもみ

 「へぇー。やるねぇー」
 晴美は、まだまだ余裕であった。
 次は乳首を摘んだ。親指と人指し指で強弱をつけて揉む。上下左右に引っ張る。
まだ、晴美は心地よさそうな顔をしている。

 「これでどうです?」
 望が下から乳房を鷲づかみにし、それからいきなり乳首に吸い付いた。
 チューチュー、と音を立てる。
舌と歯も巧みに使いこなす。

 「はあ、はあ、どうです? 先生の力は!」
 「うん。上手だったよ」
 「えええええええええー」

 晴美はケロリとして答えた。
 「そんな馬鹿な」
 霧の場合は、これ以上はないというほど乱れ、
知恵先生も息を荒げたというのに、この女性徒は何事もなく感想を漏らすだけなのだ。

 「はあ、わかりました。不感症なんですね。藤吉さん」
 「違いますって、先生が優しくしすぎなんです。自分でやるときは、
  ちゃんとイケるもん」
 「本当ですか? じゃあ、見せてくださいよ」
 「むぅ。わかりましたよ」

 3分後

 「絶望したー! 現代っ子のいやらしさに絶望したー!」
 「ああっ! はあっ! これぐらい…激しく…しなきゃ」
 「何ですか! その手の動きは! やらしすぎる!」
 「これぐらい激しくないと、できない体になっちゃったみたいで…」
 「私には…ちょっと」
 「じゃあ、先生はやっぱ『受け』なわけだ」

 間髪いれずに、望は彼女の割れ目に指を這わした。
 「だから『攻め』だって言ってるでしょうが? 前戯だけで、判断しないでください」
 「ふーん。じゃあ、入れてみてくださいよ」
454若く飢えてるのが悩み:2008/08/05(火) 22:20:24 ID:Eu19xSMG
「いいよ。うん。すごくいいよ」
 「…何故ですか?」
 望は晴美の中に、自慢のそれを挿入し、激しく腰を揺らした。
しかし、晴美は揺り篭に乗っているような心地であった。
 「ああ、きもちいー! マッサージしてるみたい!」
 穴は間違ってないはず。弱点らしいとこは、ちゃんと重点的に攻めてるし、
これであえぎ声ひとつなしとは…。
 望は一回出し入れするのを止めた。彼女の中に入れたまま、考え込んだ。
どうすれば、彼女をイカせることができるだろうか。
しかし、その思考は、中断されることとなった。
 「止めないでよ!」
 晴美が腰を動かし始めたからだった。
 「っちょ! ふじ…ああっ!」
 望に快感の大波が押し寄せてくる。望のほうがもう限界に近かった。
 締め付けてくる晴美から逃れて、望の棒は外に脱出した。
先端から情けなく液がたれてくる。
 「もう、イッちゃったの?」
 晴美が屈辱的な言葉を浴びせる。
 「はあはあ! もう駄目!」
 「だーかーら! 先生は『受け』なんです。男性にも…女性にもね!」
晴美は、あぐらをかく望の肩を足で押す。
 「うわっ」
 思わず仰向けになる望。裸の晴美が仁王立ちで彼にまたがる。

 「随分、立派なんだね」
 晴美は、自分の左足の親指と人差し指で望の棒を挟み込む。
そして、足の指を器用に動かした。
 「ああ! ちょと! だ、駄目ぇ!!」

 望の先端から、濁った液が飛び出した。勢いよく、彼女の乳房にまで掛かった。

 「足だけだよ?」
晴美は本当に意地悪な顔をしていた。

 さらに屈みこんで、手を使って棒を扱う。
足だけで、恐ろしいほどの快楽を生み出したのだ。手はその10倍は威力があった。
 「藤吉さん! もう先生…」
 「まだ、立ち上がってるよー。あと2,3回はできそう」
 「や、止め…」
 「先生! 可愛すぎ!」
 晴美の行為はとまることなく、寧ろ加速した。両手で擦りあげたあと、
両の乳房を挟みこみ、上下に動かす。
やわらかい感触に、望は気が狂いそうだった。
 その棒が晴美の口で弄ばされたとき、望はまた絶頂を迎えた。


 ぐったりと倒れる望を、晴美は上から覗き込む。
 「この角度がいいかな?」

 晴美は望の顔をケータイの写真で撮る。

 「友達に送ろ! 『女性徒に搾り取られた後』『総受け教師』うん。いい題名だ!」

 冗談じゃない! 恥さらしにされるなんて、まっぴらです。この自分がそんな…
軟弱なわけがない。動け! 私の体! まだできるはず。全力を出さなければ!

 望は、朦朧とした意識の中、念じ続けた。
455若く飢えてるのが悩み:2008/08/05(火) 22:21:56 ID:Eu19xSMG
そして…

 望は立ち上がった。ゆっくりと。そして、晴美は異変に気づいた。
彼の目が、ケモノのようだったということに。

 「先生? 覚醒した?」

 精力がないと馬鹿にし続けたことが逆鱗に触れ、眠れる獅子を起こしてしまったようだ。
望は何も言わぬまま、晴美を押し倒し、唇を奪う。 

 「むぐ…」
 強い! やっぱり、さらなる力を発揮している。
晴美はキスだけでそう感じた。
 「まるで…」
 まるで、あの某有名少年漫画の『コックと剣士のラブストーリー』に例えるなら、
主人公がギ○2を発動したというところか。『間抜けなイケ面革命家総受け漫画』に
例えるなら、攻め役の主人公が過去の白○叉の血が蘇ったというところか。
 
 藤吉がそう考えているうちに、再び望の手は、彼女の乳房に。
むにゅむにゅ
 「まあ、気持ちいいけど…これぐらい…」
むにゅむにゅ
 「あれっ…っちょっと! えっ! 嘘!」
望は、乳房全体を舐め回す。
 「あっ! 駄目! 嘘! こんな…! あーーーん!」

 なんと晴美は、胸だけで達してしまった。
 「はあっ! はあっ! そんなあ…」
 動悸が激しくなる。望の攻撃は、さらに追い討ちをかける。


しかし、覚醒したのは、望だけではなかった。
晴美の目も野獣と化した。
 「私を本気にさせたの…先生が初めて…(リアルでは)」
晴美は望の性器を握った。すると数秒と経たず、精液がドロドロと流れ出る。
 「くぅ!」
 「反撃なんて、させない!」
 「どうですかね!」
 二人は睨み合う。そして再び交じり合う。
 「どちらが先にバテてしまうか」
 「勝負しましょう」
 そして二人は、同時に腰を揺らした。


 勝負は夜中まで続き、引き分けとなった。
456若く飢えてるのが悩み:2008/08/05(火) 22:23:40 ID:Eu19xSMG

 後日、

 5月のある晴れた日のことである。

 「やっぱり、ばれたか」
 別のクラスの女性が、晴美を連れ出そうとしている。
晴美は、「やーやー」と抵抗していた。
 
 「どういうことですか?」
 「晴美は、この時期、驚異的運動神経がばれてもれなく運動部に勧誘されるのです。
  ミス五月バレと呼んでください」
 「呼ぶなー!」

 「もうミセスですけどね」
 「え?」
 「いやいや、授業を続けましょう」

 あれから、晴美の望に対する想いは変わったらしい。

 『ただの総受け教師』から、『リバOK教師』に…。
457若く飢えてるのが悩み:2008/08/05(火) 22:33:05 ID:Eu19xSMG

 以上です。

 ×ではなく、VSを書きたくなりました。
愛し合ってもなく、求め合ってもいない。
ただ相手に快楽を与え続け、倒してやろうという
激しい関係です。

 藤吉さん、大好きです。小説中の某漫画は、
藤吉さんの眼鏡越しに想像して
書いておりますので、怒らないでください。
458名無しさん@ピンキー:2008/08/05(火) 23:48:23 ID:m2Kw1yxH
某有名少年漫画に吹いたw
しかし面白い関係だなぁ
前回共々こういう空気好きなんで、また書いてくれると有難いです
459名無しさん@ピンキー:2008/08/05(火) 23:58:03 ID:5mubHl2C
GJ
ラスボスは愛ちゃんですね
460名無しさん@ピンキー:2008/08/06(水) 06:13:36 ID:sxGvNH0A
毎回タイトルうまいなあ
461名無しさん@ピンキー:2008/08/06(水) 20:40:17 ID:NIt4HhOu
エロ杉、GJ
こういう勝負モノ大好き。
462名無しさん@ピンキー:2008/08/06(水) 22:36:40 ID:sihVysMC
ウェルテルかwうまいな
463名無しさん@ピンキー:2008/08/09(土) 01:26:16 ID:MAB3hDDA
保守
464584:2008/08/09(土) 05:29:22 ID:0GpSA+pC
やっぱり、コテにI love 奈美とかつけるの痛々しいんで
やめます。

一部のファンサイトで望奈美と並んで、青山奈美が人気だったので
青奈美のエロ投下します。
交の長編以来、エロしか書けてません。
毎度毎度駄文で申し訳ありませんがお付き合い下さい。
苦手な方はスルーお願いします。
465青奈美 〜My supecial〜 01:2008/08/09(土) 05:33:41 ID:0GpSA+pC

―――――――――――――――――――僕の特別な人になって欲しい――――――――――――――――――――――

それが告白の言葉だった。

眼鏡がトレードマークの温和で真面目で読書好きな高校2年生、青山。
彼は同じクラスの少女、日塔奈美に恋をしていた。
ショートカットの外ハネがトレードマーク。まだあどけなさを残す、女の子らしい可愛い笑顔。
いつもはツッコミ役として、冷静な見解を述べる彼女だが、その裏でかなりの自己顕示欲をもっていて、
時たま、可哀想ぶったり、自分を特別扱いしてほしがったりする。
そのギャップが可愛くてどうしようもなかった。
そして、何かするたびに、本人の願望を反して、周りから「普通」と言われてしまう彼女。
青山は彼女の気持ちが痛いほどわかった。

普通は「異常」や「普通未満」よりはよっぽど良い言葉だが、絶対に「普通以上」には成れない。
褒められることもない、温かい眼差しを受けることもない。
誰だって、普通と呼ばれるよりは褒められた方が嬉しいに決まっている。
彼女はそんな、人として生まれたからには誰もがもつであろう当たり前の感情をもっているにすぎないのだ。
しかし、どんなに努力しても、普通と言われてしまう彼女。
それはどんなにつらいことだろう。
何とかして彼女を救ってあげたかった。彼女の悔しさを晴らしてあげたかった。
466青奈美 〜My supecial〜 0:2008/08/09(土) 05:35:05 ID:0GpSA+pC

――――――――――――僕はみんなが君を普通扱いするのが悔しくて、しょうがない・・・・・・・・・・

君は普通なんかじゃない。健気で可愛くて、頑張り屋で、優しい、魅力的な女の子だよ。
迷惑じゃなかったら、僕に君を特別扱いさせて欲しい。
こんなクサくて、恥ずかしいことしか言えなくて、悪いけど、
・・・・・・僕だけのヒロインになって欲しい。――――――――――

自分でも何でこんな事しか言えないんだろうと自分を呪いたくなる、恥ずかしくて、どうしようもなかった口説き文句。
しかし、奈美は涙を流して、青山の告白を受けた。
あれから半年、2人は周りから後ろ指をさされない程度にこっそりイチャイチャしてきた。
青山は奈美のことを名前で呼ぶようになっていた。
対する奈美はこっちの方がしっくりくると言って、相変わらず「青山君」と呼んでいたが、
その実、名前で呼び合うカップルと変わらないほど、甘えていた。
キスはもう済ませた。手を繋いでの下校もした。デートも幾度となく繰り返した。

そして、本日、奈美の両親は旅行に出かけ、翌日まで帰ってこないという滅多にない機会。
奈美はこの絶好のチャンスを生かそうと、デート帰りに青山を自宅に招いた。
奈美のおねだりから、2人で濃厚な接吻を行った後、
奈美は覚悟を決めて、本題に入ることにした。
467青奈美〜My supecial〜03:2008/08/09(土) 05:37:58 ID:0GpSA+pC

「青山君・・・・・・私を・・・・・抱いて・・・・・欲しい・・・・・・・・・・・・・・・・・・、」
奈美は顔を真っ赤にしながら、そう告げた。

「―――――――――――――――――――――――――――――ッッッッッッッッ、」
青山は凄まじいまでの驚愕にとらわれた。
もちろん、青山も全く、予知してなかったわけではない。
その証拠に彼のバックには、避妊を目的とするゴムがいくつか入っていた。

「私・・・・・・・・・・・青山君が欲しい・・・・・・・・・、青山君に純潔・・・・・・奪って欲しい・・・・・・・・
青山君の貞操も私が奪いたい。私をもっと青山君の特別にして欲しい。・・・・・・・・・・・・」
奈美は偽りのない心の底からの覚悟を口にする。

青山は彼女の健気な覚悟に心を大きく振るわせる。
自分の特別になって欲しい、自分のヒロインになって欲しいと心の底から告げた少女、
自分にとっても初めての経験、上手くできるか、わからない・・・・・
でも、彼女を想い、愛する気持ちは本物だ。
自分は絶対に彼女を裏切ってはいけない。
青山も覚悟を決める。

「奈美・・・・・・本当に僕でいいんだね。」
真剣な顔で奈美の目をしっかり見つめ、最後の確認を取る。
「うん、優しくしてね。」
奈美は優しく微笑む。
468青奈美〜My supecial〜04:2008/08/09(土) 05:39:54 ID:0GpSA+pC

「もちろんだよ、僕も初めてで不安だけど、出来る限りのことはする。」
青山は今一度、奈美の唇に自分の唇をあてがうと、ワンピース越しに奈美の右乳房を恐る恐る撫で始めた。
「あっ・・・・・・・ひゃう・・・・・・・ああんッ」

「柔らかい・・・・・・・・、女の子の胸触るなんて、初めてだけど、すごい気持ちいい、」
青山は初めての感触に興奮をかくせない様子で、息を荒げる。

「あッ・・・・・・私も男の子に触られるなんて、初めて、・・・・もっと強く揉んでいいよ。」
青山は奈美の言葉を受け、優しく撫でるようだった右手の動きをより大胆にする。
「ひゃうッ・・・・・・・・あんッ・・・・ああんッ!!」
奈美は可愛らしい嬌声をあげる。
やがて、左の乳房の愛撫も開始する。

「はあ・・・・・・・・・・不思議だな、まだ、直に揉んだことないからわかんないけど
服越しに揉んでるほうが直に揉むより、気持ちいいし、何倍もエロい気がする。」
「あッッ・・・・・・・私もそんな感じがする。服越しの方が肌を敏感に刺激される気がする。
でも、やっぱり、私は直に揉んで欲しい・・・」
奈美はそう言うと、ワンピースを脱いで、下着姿になる。

「――――――――――――――――――――――――――――ッッッッッッッッ、」
青山は初めて見る奈美のあられもない姿に言葉を失った。
スレンダーな体、綺麗でほっそりした脚、くびれた腰、豊かな胸、そして、初めて見る年頃の少女の下着
そのどれもが青山にとっては新鮮でまばゆいほどに光を放って、輝いていた。

「・・・・・・・き・・・・・・・綺麗だよ、奈美。」
「うれしい・・・・・・・・・・、青山君、」
奈美はブラを脱ぎ捨てると、ベッドに乗り上げる。。
「青山君・・・・・・・・・来て、」
「う・・・・・・うんっ」
469青奈美〜My supecial〜05:2008/08/09(土) 05:41:44 ID:0GpSA+pC

青山はしばらく奈美の美しい素肌に見とれていたが、奈美の隣に移動し、あらわになった美乳を激しく揉みしだく。

「やんッ・・・・・・・あっ・・・・・・・・・・・ひゃうんッッ・・・・あんッ、」
「奈美・・・・・・・胸大きいね、」
「え・・・・・・・・本当?・・・・・・・・・アッ・・・・・・・・・あんッ、」
「さっきはああ言ったけど、やっぱり、直の方がエロいな、やっぱり、」
「そうだね・・・・・・・あんッ・・・・・・あんッ、」
青山はふくよかな乳房を存分に堪能すると、右の乳首に吸い付いた。

「ああんッ――――――――――――――、」
奈美は初めての快感に背筋をそり返らせて、甲高い嬌声をあげる。
青山は乳首を激しく吸い上げたり、舌先で転がしたりして、奈美に敏感な刺激を与える。
「ああああああああああッッッッッ、ダメッッッ!!!」
さらに左の乳首にも吸い付き、右と同じように愛撫を加える。

「あああああッ―――――――――――――、青山くんッ!!」
「気持ちいい?、奈美、」
「あうッ、う・・・・・・うん、すごく気持ちいいよ、」
青山は胸を愛撫しながら、さらに奈美の下着越しにスリットに触れてきた。
「やんッ!!」
「すごい、まだ、胸しかしてないのに、もうこんなに濡れてる。」
「ああッ・・・・・・・・・・・恥ずかしいよ・・・・・・・・・、」
奈美の恥ずかしがる様子に青山は一段と興奮を覚える。
470青奈美〜My supecial〜06:2008/08/09(土) 05:43:03 ID:0GpSA+pC

「可愛いよ、奈美、・・・・・・・・・・脱いでくれるかな、僕も脱ぐから、」
そう言うと青山は身につけているものを全て脱ぎ始める。
奈美も自らの秘所を守る最後の布切れを脱ぎ捨て、生まれたままの姿になる。
奈美はベッドの上に仰向けになり、青山を迎える。

「・・・・・・・・・・すごい、これが青山君の・・・・・・・・・・、」
奈美と同じく生まれたままの姿になった青山。その股間にそそり立つグロテスクな肉槐。
初めて見る男性の性器を興味深々な目で見る奈美。
そして、その興味はやがて、不安へと変わっていった。

あの肉槐が自分の膣内に入って、純潔の証を突き破る・・・・・・・・・・・・・・・
奈美は絶棒を実際に見ることで、畏怖の感情を抱いてしまっていた。
それを見越したように、青山は奈美の髪に手をあて、優しく撫で上げる。

「青山君・・・・・・・・・・・・・・、」
「大丈夫だよ、奈美・・・・・・・・・・僕も初めてだから、エラそうなこと言えないけど、
優しくするから・・・・・・・・・、痛いのなんて一瞬だからさ・・・・・・・
体の力抜いて、楽にして、」
青山は目を細めて、奈美を心から安心させようと精一杯の優しい笑みを見せる。
その優しい顔と声に奈美は包みこまれるような温かさと安心感を感じた。
471青奈美〜My supecial〜07:2008/08/09(土) 05:44:26 ID:0GpSA+pC

「うん・・・・・・・・・任せるよ、青山君、」
青山は絶棒に慣れない手つきでゴムを装着すると、奈美の両脚を開いて、秘所に顔を近づける
異性の秘所を初めて目にして、最大限に興奮をつのらせる。

(こ・・・・・・・・これが奈美の・・・・・・・・・・・・・・)
「やだッッ、・・・・・・・・・そんなに見ないで、」
奈美は顔を真っ赤にして抗議する。
青山は充分濡れすぼった奈美の秘所に指を侵入させる。
「あんッ・・・・・・・・うぁ・・・・・・・・・・ああんッッ、」
昔読んだエロ本に書いてあった女性器の愛撫の仕方を頭で必死に思い出し、慣れない手つきで指を動かしていく。
奈美の、今まで彼女以外の誰の手にも触れられていなかった柔肉が青山の優しく丁寧な指使いにより、開発されていく。
初めて行う行為、だが、青山の奈美を想う気持ちがその指を慎重に動かし、確実に奈美に快感を与えていた。
奈美の膣内はとろとろに熱くなり、異物を迎え入れる準備を充分に整えていた。
そして、秘豆を親指で押しつぶす。

「ひゃうんんんッッッッッッ―――――――――――――――――――――、」
奈美の甲高い嬌声が部屋に響き渡る。
「大丈夫?・・・・・・・・・、そろそろいいかな・・・・・・・・・、」
「あ・・・・・・・・・・う・・・・・・・・・・・・・・・来て・・・・・・・・、」
奈美は快感に震えながら、今にも泣きそうな声で承諾する。
「いくよ・・・・・・・・大丈夫だからさ、リラックスして、・・・・呼吸を止めちゃダメだよ、息を吐き続けてね。」
青山はこれ以上ないほどに屹立した絶棒を奈美の入り口にあてがう。
「ク―――――――――――――――ッッッ、」
472青奈美〜My supecial〜08:2008/08/09(土) 05:46:45 ID:0GpSA+pC

「うぁ・・・・・・・・・・・・あんッ、」
奈美の膣内はゴム越しに圧倒的なまでに絶棒を締め付けてくる。
窮屈な膣内を絶棒はゆっくり、ゆっくりと奈美に負担を与えないように最新の注意を払いながら、進んでいく。
そして、奈美の純潔の証の直前で止まる。
「この先を乗り切れば楽になるからね、・・・・・・・・・少しの辛抱だからね、・・・・・・・・・いくよ、」
直前まで自分への気遣いを忘れないその態度、その優しさが心の底にしみて、思わず奈美は泣きそうになる。

「つぁ・・・・・・・・・・・・・ッッッッッッッッッ〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜、」
絶棒は少女の純潔の証を貫く。
鮮血が絶棒を覆うゴムを伝って膣口から流れ出す。
奈美の両腕は青山の背中に回され、爪が背中に突きたてられる。
青山は奈美の最奥まで絶棒を進めると、動きを止めた。

そして、奈美の唇を奪う。
奈美も痛みを紛らわせようと、唇に意識を結集させる。
だが、痛みは奈美の奥底に留まり、外に逃げようとしない。
奈美の瞳から水滴が流れ出す。
青山は奈美の背中に手を回し、優しく包むように抱きしめる。
「痛かったでしょ・・・・・・・・でも、もうすぐで気持ち良くなるからね、・・・・・・よくがんばりました。エライよ、奈美、」
「青山君・・・・・・・・・・・〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜、」
青山の優しさが胸の奥底を刺激し、奈美の目からはさらに激しく涙が流れ出す。
473青奈美〜My supecial〜09:2008/08/09(土) 05:48:09 ID:0GpSA+pC

「大丈夫?・・・・・・・・・・・・、奈美、」
青山は心の底から心配そうな目で奈美を見つめる。
「まだ、痛いけど、・・・・・・・・・痛くて泣いてるんじゃないよ・・・・・・・・・・・
青山君の優しさが心の底に染みてきて、それで嬉しくてたまらなくて、」
奈美は涙声で声を紡ぐ。

「奈美・・・・・・・・・・・・・・・・、」
青山もその涙声に尋常ならぬ愛おしさを感じ、胸を締め付けられる。
2人はしばらく無言で抱き合い、互いの存在を全身で感じていた。
「もう動いてもいいよ・・・・・・・痛みは引いたし、気持ち良くなってきた。」
奈美が沈黙を破った。
「よかった、じゃあ・・・・・・・ちょっと、引いてみるよ、」
青山は絶棒をわずかに後退させる。
「ッと、・・・・・うん・・・・・・・・・・大丈夫、もう痛くないよ、」
「よし、じゃあ、いくよ、痛かったら言ってね。」
青山はゆっくりとピストン運動を開始する。

「うぁ・・・・・・・・や・・・・・・・・・あはんッ・・・・・・、うわああんッッ――――――――――――――――――、」
「ック・・・・・・・・・・・・・・・・奈美・・・・・・・・・・・・・・・、」
奈美の膣内はやはり圧倒的な力で絶棒をきつく締め付けてくる。
青山は歯を食いしばって快感に耐える。
前後運動は段々と激しさを増していく。
「あんッ・・・・・・・・・うぁんッ・・・・・・あああ・・・・・・ああああんッッッ、」
奈美も快感を求め、自ら腰を振る。
「ック・・・・・・・はああ―――――――――――――――――、奈美・・・・・・・・大好きだよ・・・・・・・・・・、」
青山は再び、奈美を抱きしめ、口付ける。
奈美も青山を力一杯抱き返す。
じゅぶ、じゅぶ、じゅぶ、じゅぶ・・・・・・・・・・
結合部から湧き上がる卑猥な音がボリュームを増す。
「あああああああああああ―――――――――――――――――、青山君!!!」
「一緒にイこう――――――――――――――――――!!」
2人は全く同時に絶頂を迎えた。
474青奈美〜My supecial〜10:2008/08/09(土) 05:50:01 ID:0GpSA+pC

青山は乱暴にならないように慎重に絶棒を引き抜くと、奈美の隣に仰向けに倒れ込む。
「はあ――――――――――――――――――――――――ッッッッッッッ、」
青山は全身の力を使い果たしたように、ぐったりと体を弛緩させる。
しかし、彼は、絶対に奈美を気遣うのを忘れない。すぐさま、起き上がって、奈美の顔を覗きこむ。

「大丈夫?・・・・・・・・、痛くない?」
絶頂の余韻にどっぷり使って、思考機能を停止させ、目を閉じていた奈美は、その声で思考を取戻す。
「・・・・・・・・・・・・・う・・・・・・・・・うん、大丈夫、何も考えられなくなるほど気持ちよかった・・・・・・・
おかしくなるところだったよ・・・・・・・・・・、」
奈美は目を細め、恍惚とした顔を浮かべる。
「よかった・・・・・・・・・・・でも、詳しく知らないから無責任で申し訳ないけど、後から段々痛くなったりするかも、知れないから、
何か、あったら、病院行こうね。・・・・・・・・・・・・ゴムは破れてないから、避妊の方は大丈夫だと思うけど・・・・・・・、」
青山は絶棒に装着されたままで、痛々しい奈美の鮮血がついたゴムを見て安全を確かめる。
「本当に優しいね・・・・・・・・・・・・青山君は・・・・・・・・・・・・・嬉しいよ、」
奈美は心から幸せそうな顔で青山を見添える。

「いや・・・・・・・そんなことないって・・・・・・・経験がない上に、全然無知で、適当なことしか言えなくて、ごめん、
いつ、こういうことになってもおかしくないように、もっと、勉強しておくべきだった。」
「いいんだよ、むしろ、常に準備が出来てる人の方がおかしいんだよ、
青山君、初めてなのに、あんなに優しくしてくれた、・・・・・・・嬉しかったよ、思わず泣いちゃったもん、・・・・・・」
奈美は起き上がると、青山の股間に手を伸ばし、絶棒に触れたきた。
475青奈美〜My supecial〜11:2008/08/09(土) 05:51:59 ID:0GpSA+pC

「なっ・・・・・・・・・・・・・どうしたの!!、」
「お礼に、青山君のおちんちん、綺麗にしてあげるね・・・・・・・・・、」
そう言うと奈美はゴムを丁寧に外し、絶棒本体を露わににすると、なんと亀頭に吸い付いてきた。

「なッッッ―――――――――――――――――、」
まだ、精液がこびりついてる亀頭から、たどたどしくフェラを始める。
「そんな・・・・・・・・汚いよ!!」
青山は慌てて、奈美の頭を引きはがし、中断させる。
「じゃあ、精液を拭き取ったら、続きをしてもいいでしょ?」
奈美は期待に満ちた表情で聞いてくる。
その表情を見て、青山は、彼女にはかなわないといった様子で
「わかったよ、じゃあ、続きお願いするよ。」
ティッシュで亀頭にこびりつく精液と腺液を拭い取る。

奈美はベッドを降りて、ベッドの端に腰掛けた青山の絶棒への愛撫を再開する。
「んッ・・・・んむ・・・・・・・ふ・・・・・・・ふぁ、」
「うああッ・・・・・・・・くっ・・・・・・・・ふあああ、」
生まれて初めてする絶棒への愛撫。慣れないなかで、一生懸命に舌と唇を動かすその様子は、
青山に凄まじいまでの背徳感と同時に,とてつもない興奮を与えた。
青山にとっても、フェラを受けるのは初めてである。
快感が全身を駆け巡る。
1度放出を終えた絶棒は奈美の口の中で元気を取戻していく。
476青奈美〜My supecial〜12:2008/08/09(土) 05:53:12 ID:0GpSA+pC

「うわ・・・・・っく・・・・・・・気持ちいいよ、奈美、」
「ぷはっ・・・・・・よかった・・・・・・じゃあ・・・・・・・・今度はさっき青山君が大きいって言ってくれたおっぱいで挟んであげるね。」
1度口を離して、そう言うと、奈美は自らの胸で充分、大きさを取戻した絶棒を挟みこんだ、

「えっ・・・・・・・・・・そ・・・・・・・・・そんな、」
青山は盛大に驚愕する。
奈美は両の乳房で挟んだ竿を激しくしごく、
「あッ・・・・・・・はあ・・・・・・・んんん〜〜〜〜〜〜〜、」
「うぁ・・・・・・・・ック―――――――――――――、んんんんんッッッッッ、」
奈美のマシュマロのように柔らかい乳房が絶棒に暴力的なまでの快感を与える。
さらに、奈美は谷間から生えるように出ている、赤い亀頭に吸い付く。
「はわ・・・・・あわわ・・〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜ッッッッッッッッッ、」
「んぁ・・・・・・・・は―――――――――――、むっ、んん〜〜〜〜〜〜、」

段々と激しさを増す胸の動き、亀頭への愛撫・・・・・・・、
「ああああああああああああッ――――――――――――、もうダメだ!!!!」
青山の絶叫と共に、亀頭から大量の精液が吹き出し、奈美の口内に入る。
「うぁ・・・・・・がほッ・・・・・・・・・・・・ッッッッッッ、」
「な・・・・・・・・・・・奈美!!」
青山はすぐさま、ティッシュを取り出し、奈美の口に当てる。
「飲んじゃダメだ!!・・ここに吐き出して、」
青山の言葉通り、奈美は精液を名残惜しげにティッシュの中に吐き出す。
「うぁ・・・・・・・・うぇ・・・・・・・かはッッ、」
「奈美・・・・・・・ごめん・・・・・・・我慢できなかった!!、本当にごめん!!!」
青山は奈美を抱きしめ、申し訳なさそうに誤る。
477青奈美〜My supecial〜13:2008/08/09(土) 05:54:57 ID:0GpSA+pC

「・・・・・そんな、気にすることないよ・・・・・・・私が自分から勝手にやりだしたんだもん、
青山君・・・・・・・・ホントに優しいよ、それより、私の胸、気持ちよかった・・・・・・・・、」
奈美は無邪気な顔で聞いてくる。
「・・・・・・もちろんだよ、マシュマロみたいで、頭がおかしくなるくらい気持ちよかった。」
顔を真っ赤にしながら、青山は答える。
「よかった・・・・・・・・私、何でもかんでも、普通って言われて、すごく嫌だったから
胸が大きいって言ってくれて、ホントに嬉しかったんだよ!!」
奈美はとびきりの笑顔を向けてくる。

「―――――――――――――――――――――ッッッッッッ、
奈美・・・・・・・・・・胸の大きさなんか気にしなくていい!!
周りの人がいくら君を普通って言っても、僕にとって、君は大切な恋人なんだ、
かけがえのない、誰にも変えられない世界に1人の存在なんだ!!!
だから、もっと自分に誇りをもたないとダメだよ・・・・・・・・、」
青山は奈美を力の限り、抱きしめて、強い思いを告げる。

「・・・・・・・・・・・、青山君・・・・・・・・・ありがとう!!
そうだね、私は青山君の前では普通なんかじゃない、特別な1人になれるんだ・・・・・・
本当に嬉しいよ・・・・・・・・・・・・・、」
奈美も青山を力一杯抱き返す。
2人はいとおしげに、唇を重ねあう。
478青奈美〜My supecial〜14:2008/08/09(土) 05:56:45 ID:0GpSA+pC

青山くん・・・・・・・・・もう1回・・・・・・・・・大丈夫?」
「え・・・・・・・・う・・・・・うん、予備のゴムはまだあるし、奈美が大丈夫なら、・・・・・・・」
「よかった・・・・・・・・・じゃあ、」

奈美は部屋の壁に手を突き、尻を青山に向け。突き出す。
「今度は後ろからお願い、」
「な・・・・・・・・・奈美・・・・・・・・・・、」
目の前でひくつく奈美の秘裂に青山の絶棒は驚くほどの速さで復活し、痛々しいほどに反り返る。
青山は我慢できない様子で、手早く新しいゴムを装着すると、獣のように奈美の尻に跳びつく。

「あっ・・・・・・・ひゃうッ・・・・・・・あんッッ、」
胸と一緒で、まるでマシュマロのように肉感的な尻肉を揉みしだくと、
ひくつく秘裂に絶棒をゆっくり挿入する。
先ほど、自分が処女を奪ったばかりの少女、興奮を抑え、傷つけないようにあくまで優しく膣内を進めていく。
「あんッ・・・・・・・・・んあッ・・・・・・・」
「大丈夫・・・・・・・・・痛くない?」
「うんッ・・・・・・・気持ちいいよ、」
膣内は先ほどの挿入で充分慣らされ、窮屈さを感じさせることなく、すんなりと絶棒を受け入れる。
絶棒は再度、奈美の最奥へと達する。
さらに、先ほど絶棒を挟み込んでいた豊満な乳房を後ろから激しく揉む。
「きゃうッ・・・・・・・うあ・・・・・・やん・・・・・ああんッ!!」
そして、うなじに唇を這わせる。
「ぁ・・・・・・・・・・・ぁ・・・・・・・・・・・ッッッ」
「今度はさっきより、激しくしてもいいよね?、いくよ・・・・・・・・・・・奈美!!」
479名無しさん@ピンキー:2008/08/09(土) 05:57:02 ID:N9+YhurV
勝 改蔵に搭載された推理エンジンは
垂直シリンダー型直列8気筒のDMH17Cであった。
この方式ではシリンダー点検蓋が設けられるため、
隙間風、エンジンの騒音、排気臭を完全に遮断できなかった。

改蔵の時代は設計がまだ未熟であり、
旧式の推理エンジンが普及していた時代のこともあって
やむを得なかった。搭載する変速機はTC-3Kであり、
変速/直結各1段を備え、コンバータ構成は4段8要素であった。
このため、低速域を重視しており、低速域からずば抜けた推理力が
出せるという計算で、後に製造された糸色 望と比較して低速域の
推理力では改蔵の方が断然有利である。

デスノートのLでは、シリンダー点検蓋の搭載を嫌い、
シリンダーを水平に寝かせて配置した水平シリンダー型
直列8気筒のDMH17Hが搭載された。また、勝 改蔵の
後期型もDMH17Hとなる。

糸色 望では、当然水平対向12気筒エンジンとして設計されており、
更に蟲師のギンコではDML30系エンジンを片バンク化し、
低出力エンジンとしてデチューンしたDMF15HSAを搭載した。
ギンコのDMF15系エンジンは水平シリンダー型直列6気筒という
配置である。総排気量は糸色 望が30リットルに対しギンコは
15リットルとなっている。当然、ギンコの方は糸色 望の
約半分の出力となる(最高出力250馬力)。
480青奈美〜My supecial〜15:2008/08/09(土) 05:58:36 ID:0GpSA+pC

青山は腰を動かし始める。
ぱんッ、ぱんッ、ぱんッ、ぱんッッ・・・・・・・・・
太腿同士がぶつかりあう音が部屋に響き渡る。
「あああああああッ・・・・・・・ひゃう・・・・・・・、あはんッッ、うぁ・・・・・ッック・・・・、」
青山の激しい突きに合わせ、奈美も淫らに腰を振る。
「すごい・・・・・・・・イイ・・・・・・・良いよ、・・・・・素晴らしい腰使いだ・・・・・・気持ちいいよ、奈美、」
まるで獣のように求め合う男女、第3者が見たならば、誰もが目を覆いたくなるような淫猥な光景、
しかし、2人は互いのことを大切に思い、心から愛し合っている。
その結果である、この行為を誰が否定できよう。

「あああああああああああああッッッッッッッッッ、奈美――――――――――――――、愛してる!!!!!」
「あんッ・・・・・・・・・・あんッ・・・・・・・・・・・・うわああああああああああああ――――――――――――、」
2人は全く同時に絶頂を迎えた。
481青奈美〜My supecial〜 last:2008/08/09(土) 06:00:06 ID:0GpSA+pC

青山は力を使い果たし、崩れ落ちた奈美を優しく抱きしめ、介抱する。
「ごめん、ちょっと、自分を見失った・・・・・・・・さっき、処女を失ったばかりだってのに、乱暴にし過ぎた・・・・・・・
本当にごめん・・・・・・、」
申し訳なさそうな顔で声をかける青山に対し、奈美は優しく微笑む。
「そんなことないよ・・・・・・・・気持ちよかった・・・・・・・気を失うくらい。
あれくらいじゃないと、私も満足できないよ・・・・・・・・・・・、
それに挿れる時、すごい優しくしてくれたじゃない・・・・・・・青山君はやっぱり優しいよ。
私・・・・・・・・・青山君の貞操奪っちゃったね・・・・・・・・・、嬉しいよ、
青山君の一生忘れない存在に成れて。」
青山も心からの優しい表情で奈美を見つめ返す。

「奈美・・・・・・・・・・僕も君の特別になれて嬉しい。これから、2人でいっぱい思い出つくっていこう。」
「うん・・・・・・・・そうだね、デートでいろんなとこ行って、いろんなことして、いろんなイベントを楽しんで
それでたくさんエッチして・・・・・・・・、絆を深めていこうね。」
「た・・・・・・・・・・たくさんエッチって・・・・・・・、」
青山は照れ隠しに苦笑いをする。
「あれ・・・・・・・青山君は・・・・・・・嫌?・・・・・・・・・今日みたいなの、」
「や・・・・・・・・・・やっぱり、かなり抵抗がある・・・・・・・・・。」
「抵抗なんて、感じなくてもいいよ、2人が愛し合っているのなら、汚くもないし、醜くもないよ、
でも、今日は割かし普通だったから、私もっと、普通じゃないことしてみたいな・・・・・・・・、」
「普通じゃないことって・・・・・・・・?」
「やだ・・・・・・・・・そんなこと私の口から言わせないでよ、青山君のエッチ――、」
「ははははッ・・・・・・・・・・ホント、参ったな。」

仲睦まじそうに笑いあう恋人同士、
誰かにとっての特別な存在、なくてはならない存在。
そういう存在に成れることはどれだけ、嬉しいことだろう。
奈美と青山はお互いの特別な存在に成れた喜びに心の底から浸っていた。

END
482青奈美〜My supecial〜 last:2008/08/09(土) 06:12:03 ID:0GpSA+pC
本当は青山も名前で呼ばせてあげたかったッス
あああああ、最近、奈美の巨乳っぷりが気になって寝れない
寝不足da・・・・・・・あんな可愛い顔して、デカパイとかもはや犯罪だろ
次は念願の3Pもの書けたらいいなあ・・・・・・

というわけで、駄文失礼しました。

483名無しさん@ピンキー:2008/08/09(土) 13:46:02 ID:VBZJ5eLI
>482
青奈美激しくGJ!
初々しい高校生らしさが出ててすごく良かった!
最初の青山の告白の下りで、こっちまで照れたり泣きそうになったりした自分は奈美好きすぎ
484名無しさん@ピンキー:2008/08/09(土) 21:06:13 ID:FNSzL8VY
GJ

ところでカフカと言えばリョナだけど、ここではまだリョナネタって無いの?
眼孔に突っ込んで脳に射精とか
485名無しさん@ピンキー:2008/08/09(土) 23:26:33 ID:AxNKpaHp
>>482
"普通の高校生"たる奈美のらしさがひしひしと伝わってきたぜ!GJ!

>>484
>カフカと言えばリョナ
その発想がわからん
486名無しさん@ピンキー:2008/08/10(日) 00:59:45 ID:LG8vxZi7
リョナって何?
487名無しさん@ピンキー:2008/08/10(日) 02:29:19 ID:Yf9tRGHx
>>486
ryo na
陵辱中出しばっちこーい
488名無しさん@ピンキー:2008/08/10(日) 06:46:23 ID:wd9goOJw
ひゃう がゲシュタルト崩壊しそうだよ。笑った。面白かった。
489名無しさん@ピンキー:2008/08/13(水) 18:00:41 ID:Uh1qBVBm
今スレもまとい分多くて満足
まといちゃんは強い子なのよ、エロパロだと
490名無しさん@ピンキー:2008/08/13(水) 23:15:35 ID:BwxWXKL9
まといは俺の嫁!
491名無しさん@ピンキー:2008/08/13(水) 23:46:30 ID:45AvyiWq
>>490
私を捨てるなんて絶望した!
492名無しさん@ピンキー:2008/08/14(木) 23:13:10 ID:GZFGd8qc
SZBHの「音量(怨霊?)ラジカセ」って、よもやここの職人じゃあるまいな…w
493 ◆n6w50rPfKw :2008/08/14(木) 23:52:03 ID:l7GjB86F BE:1253081489-2BP(333)
ご無沙汰してます。
お盆の時期なので、ここは一つ納涼サイコホラーで逝ってみたいと思います。
糸色医院のナース達×望、霧・まとい×望。
96話の赤ちゃんポストの一シーンが下敷きになっています。
刃物・微グロ・微フェチ注意。
もし容量オーバーしてしまったらすみません。
(次スレが建てられない環境でして。)
494踊る赤ちゃんポスト 1:2008/08/14(木) 23:53:52 ID:l7GjB86F BE:139231542-2BP(333)
もうすぐ夏になろうかという日のことである。
その日はからっと雲一つなく晴れわたっていた。
時折爽やかな風が通りを吹き抜けるうち、ようやく道行く人の影が長くなり始めた夕方のことである。

「もう飛び込みはないな。遅くなったが、そろそろ店仕舞いとするか」

ここは糸色医院。糸色家の三男、糸色命が若くして開業している小さな個人医院である。
最近、誰かがネット上で焚きつけてくれたおかげで客足は順調であり、新しくナースを雇う余裕もできた。
だが、今日もまともな患者は来なかった。
来る患者来る患者が特定の傾向を示す連中ばかりで、せっかくの新入りのナースの眉を顰めさせていた。
もっとも、以前からいる先輩ナースは、
「いいのよ。おかげで薬価が稼げてありがたいじゃない」
とさばさばしている。

「そんなもんでしょうか」
「そうよ。前は本当に患者さんが来なくてねぇ」
「へえぇ、そうだったんですか?」

やや小柄で丸顔の新入りが、大きな目をくりくりさせて先輩の話に耳を傾ける。
なかなか好奇心旺盛のようだ。

「ええ。もうね、毎日毎日暇でしょうがなくて、先生とにらめっこしたり、視力や血圧を計りっこしたり」
「へえぇ、本物のお医者さんごっこですねぇ」

二人の脇で命が渋い顔をしている。
が、彼女の言う事は本当だし、何よりも患者が寄り付かなくてともすれば沈みがちな命を、
このナースが献身的に――精神的にも、時には肉体的にも――励ましてくれたのも事実なのだ。
そのスレンダーながらも大人の色香を発散させている魅惑の身体で、
打ちひしがれている命を何度優しく包み込んだことだろう。
一方、新入りのナースは、小柄ながら白衣の下は出るところはしっかり出ているようだ。
昔で言うボン・キュッ・ボンのトランジスタ・グラマーである。
つつくとはじけそうなピチピチした肌をしている。

突然、受付から電子音のメロディーが鳴った。
火災報知器ではない。セキュリティ関連のものでもない。

「先輩、あの音って」
「赤ちゃんポストのじゃないかしら」

糸色医院に赤ちゃんポストが設置されて以来初めての利用だった。命がテキパキと指示を下す。

「赤ちゃんポストを見に行ってくれ。こっちも準備を始めておく」
「はい。あなたも一緒に来て頂戴」
「はい、先輩」

命を診察室に残し、ナース達がポストに駆け出した。
495踊る赤ちゃんポスト 2:2008/08/14(木) 23:56:21 ID:l7GjB86F BE:1113850188-2BP(333)
新米ナースが逸早くポストの受け入れ口に駆け込んだ。
だが、どうもポストの様子がおかしい。ポストのベッドに何か大きなものが覆い被さっている。
そう、赤ちゃんポストに入っていたのは、赤ちゃんではなく成人男性だったのである。
思わず新入りが叫んだ。

「赤ちゃんポストに大人が入ってます!」

ポストに上半身を突っ込んでいたのはもちろん望である。
無邪気な顔をして赤ちゃん用のベッドを占領している。
あとから追いついてきたナースが院長の弟の背中を見下ろしながらボソリと呟く。

「成人は想定外ね」

そこへ新入りの叫び声を耳にした命がやってきた。
その場の様子を見て取ると、思わず頭を抱えた。
――この馬鹿、また恥ずかしい事を!
  あとでどれだけ関係各所に頭下げる羽目になるのか、分かってんのか!

そんな兄の気持ちを知ってか知らずか、望は期待に胸を膨らませたように顔なじみの先輩ナースに訊ねた。

「赤ちゃんポストに入ったので、人生やり直せますかね」
「ません」

即答で却下した彼女は、さすがに困った風で命に指示を仰いだ。

「どうします?」
「妖怪ポストにでも入れとけ」

命は顔を顰めたままこう言うと、何やらひそひそと耳打ちをした。
ナースはしきりに頷いていたが、指示を受けるうちに顔色がやや紅潮してきた。
最後にはいたずらっぽい笑み――そしてぞくっとするような淫蕩な笑み――を浮かべて
「はい、分かりました」
と指示を引き取った。
そしてやはり後輩にさりげなく耳打ちをした。
指示を受けているうちに、先輩の肩ほどの彼女の丸い眼がますます丸くなり、おまけに爛々と輝いてきた。

「じゃあ、いいわね」
「はい、分かりました」

ここで先輩ナースが望に向かってこう言った。

「じゃあ、所定の手続きがありますので、どうぞこちらへ」

こうしてナース二人が望を医院の奥に連れて行った。
496踊る赤ちゃんポスト 3:2008/08/14(木) 23:59:05 ID:l7GjB86F BE:139231924-2BP(333)
手術室へ向かいながら、医院に昔からいて望と顔なじみのナースが望の意向を確かめた。

「ええと、人生をやり直したくて赤ちゃんポストに入ったんですよね」
「ええ。もう、一からやり直したくて」
「なるほど」
「一から、ですか」
「ええ。それが?」
「いえ、何でも」

ナース達が顔を見合わせて頷き合っているのを不審に思った望が聞き返したが、それはさりげなく受け流された。

「では、望さんが人生を一からやり直すお手伝いをしますね」
「はぁ」
「望さん?」若いナースが先輩に尋ねた。
「そう、糸色望さん。院長の弟さんよ」
「へええ、そうだったんですか」

若いナースは風変わりな患者の素性に興味津々な様子だ。
一方、先輩のほうは淡々と手続きを進めていく。

「服を脱いでこちらに横になってもらえますか。あと、血圧を測りますから」
「はあ」

これまで何度となく横になっていて、寝心地を熟知している手術台。
勝手知ったる何とかとばかり、望はすいすいっと服を脱いで脱衣籠に放り込むと、
純白のシーツが敷いてある台に下帯一丁で横になり、腕を投げ出した。

「下着もお願いします」
「え、そうなんですか。では、ちょっと失礼」

望は素直に下帯も解き、これも脱衣籠に放り込んで再度横になった。
そこへ新顔のナースが上腕にカフ帯を巻きつけ、手順通りに血圧を測っていく。

「あら」目盛りを見つめていた顔なじみが呟いた。
「望さん、血圧が高いですよ。下が100、上が160も! これはいけないわ、ちょっと点滴の準備をしますね」
「え〜? そうなんですか」

自分ではまったく気づかなかった異常にびっくりするやら、医者に来て異常が見つかってどこか嬉しいやらの望である。
点滴をされるのにもまったく抵抗はなかった。
あれよあれよという間に点滴が始まり、
「じゃあ、30分ほどかかりますけど、ゆっくりしていてくださいね」
と、横になっている上から薄手のタオルケットをかけられた。
つい気持ちよくなってうとうとしているうちに、ことんと意識が途絶えた。
497踊る赤ちゃんポスト 4:2008/08/15(金) 00:01:36 ID:l7GjB86F BE:1253081298-2BP(333)
命の指示はこうだった。

「今後恥ずかしくてウチに寄り付かなくなるようなことをしてやってくれ。
 そうだな、『人生を一からやり直す』と言うんだから、下の毛を剃っちゃって、見かけを子供みたいにしてやろう。
 これならヤツも君たちに会わせる顔がないだろうから、二度とウチに足を踏み入れないだろう」

ナース達は、この指示を嬉々として受け入れた。

今、目の前の手術台では、望が無防備な裸体を晒している。
先輩がシェービングクリームを泡立ている間、後輩が清浄綿で局部を丁寧に拭き清め始めた。
縮んでいる絶棒も、根元から丁寧に拭き上げる。
先っぽも包皮をムキッと剥いて、カリ首のあたりを新しい清浄綿で丁寧に拭ったり、溝を一周させたりする。
先輩が泡を下腹部に丹念に塗りつけながら新入りに訊ねた。

「そういえば、あなた、ここを剃毛したことあるの?」
「いいえ。看護学校では同級生と腕のうぶ毛で実習したくらいでした」
「そう。じゃあ、いい機会だから、やってみて」
「はいっ!」
――じょりじょり、じょりじょり。ぞりぞり、ぞりぞり。

新入りナースが細く可愛い指で望のそれを摘みながら、
白い泡で覆われている部分の左上から剃刀で少しずつ少しずつ剃り下げていく。
半分ほど剃り終えたところで、あろうことか摘まれていた絶棒がむっくり頭をもたげ、みるみるうちに硬度を増してきた。

「あらっ……先輩、どうしましょう」
「大きくなっちゃったわねえ」

以前からいるナースがひくついている絶棒に手を伸ばし、茎を指でつまんでみた。

「硬いわ……ずいぶん血液が集まってる。これじゃ危ないわ。剃毛は一時中止ね」

新入りも同じようにつまみ、さらには手でぎゅっぎゅっと握ってみた。

「硬いですね。うーん……院長のよりも固いです」

あっけらかんとした後輩のセリフに先輩は衝撃を受けた。

――院長のよりもって……院長、このコに手を出してたのね! ずっと私だけを見つめてるって言ってたくせに!

動揺を押し隠し、先輩として後輩に指導を続けた。

「あなた、こういう時はどうしたらいいか、分かってるわね?」
「はい、習ったことはあります。しばらく刺激を与えて柔らかくするんですよね」
「そうそう。じゃあ、丁度いい機会だからやってごらんなさい。手か口で」
「はいっ! えーと、ん――」
498踊る赤ちゃんポスト 5:2008/08/15(金) 00:03:54 ID:fofP3c1s BE:417694346-2BP(333)
新人ナースは絶棒を握ったまましばらく考えたが、いきなりその先に顔を寄せた。
そして可愛い桜色の舌を覗かせると、裏筋をちろちろっと舐め始めた。
果たして、絶棒がぴくんっと痙攣した。

「いいわよ、その調子」先輩も励ます。
「はいっ!」

褒められて気を良くしたのか、今度は亀頭のあちこちにチュッチュッと可愛くキスを落とし、
カり下の溝に沿って舌を這わせていった。

「む」

望がかすかにうめいたが、まだ目を覚まさないようだ。
ここで先輩がさらにアドバイスした。

「とても上手だけど、もう少し強い方がいいかな。早く済むから」
「はいっ! えーと」

小首をかしげていた彼女が、今度は上半分をすっぽり飲み込んだ。
そして頬張ったものに舌を絡め、ねっとり舐め上げ始めた。

「ん……ん」

望がまたうめき、わずかに身を捩らせた。頬に血の気が差し、何かを堪えている様子である。

だが、新人は一生懸命に刺激を与えていく。
いったん口を外すと、改めて絶棒の張り出した鰓をとがらせた舌先でなぞり始める。
鰓の上をさっと軽く一周すると、根本に手を添え、下のくびれを念入りにたどる。

――んーと、もう少し強く、もう少し強く。

先輩の教えを念頭で繰り返しながら、まるで舌先で溝の掃き掃除をするように、舌先を小刻みに動かす。
時には強く押しつけて、堅くなった亀頭を舐めあげていく。
いくら寝ているとはいえ、この刺激は男にとって我慢できるものではない。
たちまち鰓が膨れ上がり、涙をにじませた。

ここで新人ナースが頬をやや紅潮させながら絶棒を握り直した。
そして舌を平らにして、亀頭の先をにじんだ涙ごとペロンっと舐めあげた。
握られたままの絶棒がたまらずぴくっと痙攣し、さらに涙をにじませた。
さすがに舌が疲れてつりそうになったので、今度は唇で亀頭を挟み、はむはむはむ……と繰り返した。
張り出している部分を唇に弾かれるようにされたのではたまらない。
望の絶棒がさらに硬くなり、新人の口の中でエラが膨れ上がった。
そこを彼女がちゅぱっちゅぱっと音を立てて吸い、最後にきつく吸い上げた。

――ちゅううううううううううううううっ!
「!」
499踊る赤ちゃんポスト 6:2008/08/15(金) 00:07:01 ID:fofP3c1s BE:139231542-2BP(333)
新入りナースは一瞬目を大きく見開くと、吸い上げるのを中断した。
刺激に耐え切れなくなった絶棒が、思いっきり欲汁を彼女の口に発射したのだった。
だが、口は離さないまま、二本指で茎を下から上に丹念に扱き上げ、なお吸い続けた。
ようやく絶棒から口を離した後輩に、先輩がティッシュを差し出した。
だが、後輩は無言のままジェスチャーでそれを断ると、こくん、と喉を鳴らして飲み下した。
そして照れたように報告した。

「えへっ。飲んじゃいましたぁ」
「まぁ……大丈夫? 気持ち悪くない?」
「大丈夫ですよぉ」
「じゃあ、うがいしてらっしゃい。顎にクリームもついてるから、ついでに顔も洗って」
「はぁい」

洗面所に向かう彼女の背中をあきれた面持ちで見やりながら、先輩ナースはシェービングクリームを補充した。
十分泡立てて望の下半身に塗りつけていると、風もないのにふらふら揺れている絶棒に偶然手が触れた。

――あら!? まだ完全に萎れてないわ。まるで若いコみたいねぇ。
  よっぽどあっちの方の経験を積んでるのかしら。

時折ひくつく絶棒をやはりあきれた面持ちで眺めていると、トテトテと足音をさせて新入りが戻ってきた。

「ただ今戻りましたぁ」
「今クリームを補充しておいたから、残りを剃毛しちゃいなさい」
「はい」

後輩が剃毛を再開しようと手を触れると、またしても絶棒に力が蘇ってきた。
絶棒から手を離すと、またもぷらんぷらんと揺れた。しかも揺れ幅が先ほどより大きい。

「まぁ」

後輩はその動きが物珍しいのか、頬をさらに紅潮させて凝視している。やがて、目を潤ませて言った。

「先輩……私、これ欲しいですぅ」
「はいはい。後でね」
「え――」
「ほらほら、先に済ませてしまわないと」

こうして望の陰毛はきれいに剃り落とされ、やがて二人の目の前に、輝く無毛の荒野にそびえ立つトーテムポールと、
脇を固める隕石二つ、というなんともアンバランスな光景が広がった。
望はまだ目を覚まさない。
哀れ、望は自分が意識の無い間に一本抜かれ、下半身だけがツルツルの子供状態にされてしまったのである。
500踊る赤ちゃんポスト 7:2008/08/15(金) 00:10:26 ID:fofP3c1s BE:261059235-2BP(333)
「はっ!」

ようやくここで望が目覚めた。
すぐに下半身に残る射精後の感覚に気づいた。
おまけに絶棒が妙に熱っぽく力を帯びている。しかも誰かに幹を握られている気配さえある。
こそこそと身を起こして確かめようとした。そして自分の逸物に視線を遣った望は我が目を疑った。

「こ、これは?」

自分の下半身が、なぜかまっさらの無毛になってしまっている。
性に淡泊な質とはいえ、それなりに生えていたものが今やつるつるになっている。
それに、今日初めて見かけた小柄の可愛いナースが、上半身はそのままなのにスカート以下の下半身だけすっぽんぽんになっている。
そうして固くそそり立っている自分の分身に取り付いていて、今にも腰を下ろしそうにしているのである。
若いのに肉感的な腰つきやらジューシーそうな太腿やらその付け根の男心をそそる草むらに、望はすっかり目を奪われた。
すると、望の頭のすぐ横でパンストごとぱんつを脱ぎ捨てていた顔見知りのナースが望の顔を跨いできた。
ようやく我に返った望が思わず叫んだ。
「いったい、これは何なんで」
「しっ! 静かに」

望の大声を先輩ナースが遮った。

「望さんが人生を一からやり直す」
「お手伝いをしてるんですよぉ」
「お、お手伝いって」

だが、まさかの事態にうろたえる望が逡巡する暇は与えられなかった。

「じゃあ、望さん、いただきまぁす」
「い、いや、ちょっとぉ! やめ、わぐぅうう」
先に放出した痺れが残っている絶棒を、熱く滑ったものが包み込んできた。同時に先輩ナースが望の顔に腰を下ろし、唇に
「ん。全部入っちゃいましたぁ」
「これも人生をやり直す一環です。私たちを満足させてみて」
こう言いながら、先輩ナースが望に自分自身を押しつけてきた。
蜜で潤んだスリットが唇に触れた。若い女性のフェロモンが望の鼻腔に達した。
「む、むぐううぅぅ」
「ほらほら。どうしたの? 望さん」
腰で円を描くように催促され、仕方なく望は舌先でちろちろとスリットをなぞり始めた。

「ん、くぅ」

先輩が太腿で望の頭の両側を締め付けながら、髪に置いた手をしゃにむに動かし始めた。
その声を耳にしながら後輩も望の生白い腹に手を置き、ゆるゆると上下運動を始めた。

「ん、あん、奥まであたってますぅ」
501踊る赤ちゃんポスト 8:2008/08/15(金) 00:20:23 ID:fofP3c1s BE:835387586-2BP(333)
絶棒の先が奥の感じるスポットをついているらしく、新入りの動きに淫らなものが加わった。
そのどん欲な動きに絶妙な締め付けが加わり、先ほど放出したばかりの絶棒は早くも追い込みをかけられていた。

追い込みから少しでも逃れようと、望は目の前のスリットに意識を集中して口撃することにした。
舌先をとがらせて内部の襞を丹念になぞっているうち、ジューシーな恥蜜があふれてきた。
それを丹念にすくい取ってから、赤く大きくなっている豆を徹底的に攻めた。
大きく周囲を舐め回してから、下から上に何度も弾き上げる。

「あぁん! それはダメぇ」

たまらず先輩ナースの腰が跳ね、逃げようとする。
そこをすかさず捕まえると形のよいヒップをがっちり抱え込み、なおも口撃を続行する。
今度は左右にレロレロレロレロと連続して心行くまで弾き、腰が浮ついたところを仕上げにちゅうううっと吸いつく。

歓喜を訴える先輩につられ、新人も動きが大きくなった。
バスンバスンと上下に激しく律動していたかと思うと、前後に激しくシフトし、回転も加え激しく快感をむさぼった。
望も時折下から突き上げ応戦すると、彼女の中が熱くたぎる絶棒にねっとり蜜を絡ませてくる。そして新入りは身体を弓なりに反らせながら震わせる。

「あぁン、それ、いいですぅ! もっとぉ!」

ナース達と望はこうして手術室で同時にめくるめく絶頂に達してしまった。

「望さん、あなた上手、もうダメえええぇぇ」
「先ぱぁい、もうダメですううううぅぅぅぅ」
「あぁ。あぁ。あぁ。はぅああああああああ」
――ガチャ。
「おーい、もう準備はできたか、あ!?」

そろそろいいかな、と処置室の中をのぞき込んだ命が、三人の痴態に気付いた。
新入りは望の下半身に跨ったまま望の腹に手をつき、荒い息をついていた。
先輩ナースは望の顔に跨り奉仕させ終え、望の頭を抱え込んでいた。
望は全身で糸色医院のナースたちに精一杯奉仕し終えたばかりで半ば放心状態である。
三人とも朦朧とした意識の中で、ようやく命の存在に気づいた。

「あっ」
「あん」
「あら」
「もが」
502踊る赤ちゃんポスト 9:2008/08/15(金) 00:24:39 ID:fofP3c1s BE:1409716499-2BP(333)
手術台に寝たままの弟の枕元で、命が静かに切り出した。口元がひきつっていて、眉もややつり上がっている。

「うちのナースに手を出すとは、我が弟ながら許せんな」

望は黙りこくっていた。手を出されたのはこちらだと反論をしようとしたが、状況からみて無駄だと悟ったのだ。

「せっかく赤ちゃんからやり直すのに協力してやろうとしたのに、やることはすっかり大人だな。え? 
 じゃあ、体もそれに見合ったものにしてやろう」
「?」
「例の切除術の準備だ」

先輩ナースが思わず聞き返した。

「いいんですか?」
「構わん。いい薬になるさ」
「せ、切除っていったい、何を?」

困惑している望を他所に、新米ナースが空になっていた点滴液を取替えコックを開いた。再び点滴が始まる。
そして顔なじみのナースが無毛となった望の絶棒を清潔にすると、にゅるにゅると薄青色のジェルを塗る。

「え、え、え〜?」

いくら何でも兄の前で扱かれるのは、と思っていると、今度は上からシューッとスプレーを噴射された。
そしてすっかり力を失っている茎に白く細いテープを巻かれた。

「な、何なんですか、いったい?」

うろたえる弟を前に、すっかり手術用の出で立ちを整えた命がどこかのんびりとした調子で答えた。

「馬鹿だなあ、何変な気になってるんだ。麻酔だよ、麻酔」
「へ?」
「もう感覚がほとんどなくなってるはずだぞ。ほれ」

命が白衣の胸ポケットに刺さっていたボールペンの背でつんつんと突っつくが、なんら感触がない。

「あの、もしかして」
「うん。うちのナースでヤることヤっちゃったからには、体も大人にならんとな。 
 せめて兄である俺の手でお前を大人にしてやろう」

望は慌てた。

「ちょ、ちょっと待って! いくら何でも兄さんとえっちするのは嫌です! しかもギャラリーつきで」
「え、えっち?」

命は一瞬目を白黒させた。
望と顔見知りのナースは笑いを懸命に堪えている。新入りは堪えきれずにプッと吹き出した。

「な、何か?」

望は女性に笑われ顔を真っ赤にした。だが、兄は努めて冷静に弟に告げた。

「何を変なこと考えてるんだ。それはまた今度じっくりと」
503踊る赤ちゃんポスト 10:2008/08/15(金) 00:30:51 ID:fofP3c1s BE:852791677-2BP(333)
「だから、そういう冗談は止めろって言ってるだろぉがぁ!」

ついに望がキレた。

「あらぁ、言葉遣いが悪いですよぉ」

横から新入りナースが望の前で指を振りながらたしなめる。実家なら時田の役目である。

「分かってると思ってたがなぁ。これからするのは、お前の包茎手術だ。さぁ、覚悟を決めろ」
「へ?」

望はうろたえた。
兄が「包茎」を心なしか強調して言ったのもしゃくに障る。
確かに余りものは大嫌いだが、何も手術をすることはないか、と思っていたのだ。

「ちょ、ちょっと待って……待てったら、おい!」

だが、命は弟の狼狽する姿にまったく頓着せず、小型で極薄のメスを手にした。

「こら、止めろぉ! てめええ」
「起きたら大人になってるぞ。……じゃあ、入れて」

思わず言葉遣いが荒くなった望をよそに、ここで新人のナースが点滴液に麻酔用薬剤を数滴垂らした。
間もなく望の意識が再び遠のいていった。
最後に望が目にしたのは、兄の手にしているメスが無影灯の光を反射してきらりと輝くところであった。
手術室に新たな人影が現れたときにはすっかり意識を失っていた。

     ☆

「はっ!」
望が目覚めた。彼の頭をマスク・キャップをした4人が囲んでいた。

――へ!? 4人? ナースさんは2人しかいなかったはず。あれぇ?

「おっ、目が覚めたか」マスクをとりながら、命が声をかけた。
「おめでとうございます。手術は成功でした」やはりマスクをとりながら、年上のナースだ。
「おめでとうございます。すっかり大人になっちゃいましたね」こちらは新入りナースだ。
「おめでとうございます。先生」
最後にマスクを取った女性を目にして望は驚愕した。頬をほのかに赤く染めたまといが、軽く微笑みながらじっとこちらを見つめていたのだ。

「つ、常月さん! もしかして……い、いい、いたんですか」
「ええ、ずっと」
「彼女のたっての願いでな。お前が麻酔にかかったすぐ後から、ずっと手術を見学してもらってたんだぞ」
「あう……あう……」
「ま、とりあえず今後の説明をしとくぞ。
 鎮痛剤を出しておくから、痛み始めたらすぐ飲むように。
 患部は清潔にしておく必要があるから、ガーゼと包帯をまめに換えて清浄綿で全体を拭くこと。いいな」

あまりのショックに望は放心状態だった。かまわず命が説明を続ける。
504踊る赤ちゃんポスト 10:2008/08/15(金) 00:31:48 ID:fofP3c1s BE:139231542-2BP(333)
「だから、そういう冗談は止めろって言ってるだろぉがぁ!」

ついに望がキレた。

「あらぁ、言葉遣いが悪いですよぉ」

横から新入りナースが望の前で指を振りながらたしなめる。実家なら時田の役目である。

「分かってると思ってたがなぁ。これからするのは、お前の包茎手術だ。さぁ、覚悟を決めろ」
「へ?」

望はうろたえた。
兄が「包茎」を心なしか強調して言ったのもしゃくに障る。
確かに余りものは大嫌いだが、何も手術をすることはないか、と思っていたのだ。

「ちょ、ちょっと待って……待てったら、おい!」

だが、命は弟の狼狽する姿にまったく頓着せず、小型で極薄のメスを手にした。

「こら、止めろぉ! てめええ」
「起きたら大人になってるぞ。……じゃあ、入れて」

思わず言葉遣いが荒くなった望をよそに、ここで新人のナースが点滴液に麻酔用薬剤を数滴垂らした。
間もなく望の意識が再び遠のいていった。
最後に望が目にしたのは、兄の手にしているメスが無影灯の光を反射してきらりと輝くところであった。
手術室に新たな人影が現れたときにはすっかり意識を失っていた。

     ☆

「はっ!」
望が目覚めた。彼の頭をマスク・キャップをした4人が囲んでいた。

――へ!? 4人? ナースさんは2人しかいなかったはず。あれぇ?

「おっ、目が覚めたか」マスクをとりながら、命が声をかけた。
「おめでとうございます。手術は成功でした」やはりマスクをとりながら、年上のナースだ。
「おめでとうございます。すっかり大人になっちゃいましたね」こちらは新入りナースだ。
「おめでとうございます。先生」
最後にマスクを取った女性を目にして望は驚愕した。頬をほのかに赤く染めたまといが、軽く微笑みながらじっとこちらを見つめていたのだ。

「つ、常月さん! もしかして……い、いい、いたんですか」
「ええ、ずっと」
「彼女のたっての願いでな。お前が麻酔にかかったすぐ後から、ずっと手術を見学してもらってたんだぞ」
「あう……あう……」
「ま、とりあえず今後の説明をしとくぞ。
 鎮痛剤を出しておくから、痛み始めたらすぐ飲むように。
 患部は清潔にしておく必要があるから、ガーゼと包帯をまめに換えて清浄綿で全体を拭くこと。いいな」

あまりのショックに望は放心状態だった。かまわず命が説明を続ける。
505踊る赤ちゃんポスト 11:2008/08/15(金) 00:34:55 ID:fofP3c1s BE:852791677-2BP(333)
>>504がだぶってしまい、すみませんでした。
____________________
「シャワーは明日から浴びていいが、浴槽には浸かってはだめだ。あ、それから」

ここでいったん言葉を切ると、まといをちらっと見遣り、再び説明を続けた。

「3週間は激しい運動、ならびに性行為は控えること」
「お任せください。私がずーっと見張っていますから」

まといが口を挟んだ。

「おお、それは心強い! じゃあ、よろしく。
 でも、悪いけど一人だけだとなんだから、小森さんとかいう娘さんと分担して見張ってもらおうか。
 あのコはずっと学校にいるから」

まといは一瞬露骨に顔をしかめたが、ことは望の身体と自分の将来に関わるだけに、しぶしぶと同意した。

「四週間経ったら、そろそろ解禁してもいい。
 だが、激しくするのはもちろんご法度。
 念のため、一週間ほどは一人でできそうな方法で試すといい。もちろん、柔らかく、柔らかくだぞ。
 それで問題ないようなら、五週間目で全面的にオーケーだ。
 よかったな、五週間経つうちには毛も生え揃うだろう。
 晴れてどこもかしこも一人前の大人の身体になる訳だ」

兄の説明を聞いているうち、望はついに嗚咽を漏らし始めた。

「うぅっ。すんすん。すんすん。すんすん」
「なんだぁ? 嬉し泣きかぁ〜? そうそう、それからな」
「あのぉ」

どこか楽しげに術後の説明を続ける命に、まといが声をかけた。

「あの、例のもの、よろしくお願いしますね」
「ん? ああ、分かった。そっち方面の知り合いに頼んでおくよ。1週間もしたら出来てくるだろう」

     ☆

望とまといが帰りがけに、新入りナースが望の元に駆け寄ってきた。
にっこりと微笑み、頬を赤らめ、まといが側にいるというのにこんなことを望の耳元で囁いた。

「またこんど、ちゃんとえっちしてくださいねっ☆」
――ちゅっ。
「え」
「あっ、こらぁ!」

接吻を頬に落とされ望は驚き、まといは怒声を上げた。

「えっへへ、ごめんごめん。あれ、ちゃんとコピーしとくから許して。ねっ」
「ん、もぉ〜〜」
506踊る赤ちゃんポスト 12:2008/08/15(金) 00:37:34 ID:fofP3c1s BE:974618887-2BP(333)
いたずらっぽくウインクをする新入りナース。まといはまだふくれっ面をしている。
そこへ、奥にいた先輩ナースから声がかかった。

「ほらほら。手術室の後かたづけ、まだだったでしょう。さっさと」
「は〜〜い。今行きまーすっ」

振り返って大声で返事をすると、二人に軽く手を振った。

「じゃあねっ」

すっと身を翻し、トテトテと足音をさせながら医院の奥へ戻っていった。

     ☆

新入りが後かたづけをしている頃、診察室の自分の椅子に腰掛け、背伸びをしていた命に先輩ナースが語りかけた。

「先生、手術お疲れさまでした」
「ん? うん。どうもありがとう」

日頃耳にしない言葉なので命は不審に思ったが、とりあえず礼を言っておいた。

「ところで、ちょっとお尋ねしたいことがあるんですが」

声の調子は柔らかだが、いつになく低い。命は気付かなかったが、やや目の端がつり上がっている。

「なんだい?」
「先生、ひょっとして」

ここでナースが命の耳を摘んで囁きかけた。

「あのコに手を出したんじゃないでしょうね」

一瞬の沈黙があった。その後、命は無理に冷静さを装った調子で返答した。
だが、視線が彼女の顔に向いていない。おまけに目が泳いでいる。

「な、何を言っているんだい? 君らしくもないなぁ。そんなこちょ、ありゅ……う」

とどめに、普通なら噛むはずのない言葉を噛んでしまい、後ろ暗い点があることを図らずも吐露してしまった。

「よく分かりました。続きはこちらで伺います」

先輩ナースは目を怖いほど光らせ、命の耳を摘んだまま彼を院長室に引っ張っていった。

「あい痛たたた、おい、痛いいたいイタイ、ちょ、ちょっと!」

命がつい泣き声を上げる中、ナースは命を院長室に放り込むと自分もドアの内側に滑り込み、内側から鍵を掛けた。
507踊る赤ちゃんポスト 13:2008/08/15(金) 00:47:03 ID:fofP3c1s BE:417693683-2BP(333)
望は肩を落としてとぼとぼと宿直室へ向かっている。
その横をまといがしずしずとお供をしている。二人とも無言である。

――知らない間に剃られて貞操を汚されるなんて! ううう……
よりによってクソ兄貴の手でホ、ホーケ……あんな手術をされ、それをこのコに見られるなんて!

望は恥ずかしさとやり切れなさのあまり、いますぐ駆け出して川に身を投げたくなった。
が、いかんせん激しい運動は厳禁である。
しずしずと宿直室へ戻るしかなかった。
まといも、こんな時には腕を組もうとはしない。望に嫌われないよう、絶妙な距離感を保っているのだった。

     ☆

宿直室に着いてからもまといは帰らなかった。それどころか、部屋に上がり込んで早々に
「今日は泊まります」
と宣言する始末である。
霧と張り合う気満々だった。
ただ、霧は今日の経緯について、あらかじめ糸色医院側から連絡を受けていた。
なのでいたずらにヒートアップせず、結果として望の傷口が血を吹くことはなかった。

     ☆

さて、いつもながらの霧の手料理を皆で囲んでいた時のことである。
――なんだかんだと、まといも霧の手料理は口にするのであった。
突然、望の下腹部がかぁっと熱くなってきた。加えてじんじんと鈍い痛みが響いてきた。

「ぐ……」

望が食べかけのぶり大根を急に皿に戻し、箸を投げ出して顔を顰めたのに二人が気づいた。

「先生、大丈夫?」

霧が声をかけると同時にコップに水を汲みに走った。

「鎮痛剤ね、待ってて!」

まといが、糸色医院から貰ってきた大きな包みの中から鎮痛剤を取り出した。
そして、まといが望の口に薄桃色の錠剤を放り込むと、霧が望の頭を胸に抱え込み、コップの水をゆっくりと飲ませた。
望はされるがまま、素直に水と錠剤を飲み込んだ。
508踊る赤ちゃんポスト 14:2008/08/15(金) 00:49:40 ID:fofP3c1s BE:730964467-2BP(333)
寝る前にも二人の連係プレーが光った。
手術当日はシャワーも禁止なので、まといと霧が分担して濡れタオルで望の全身を拭いた。
包帯を取り替える際にうっすら血の滲んだガーゼを目にすると、望の顔から血の気が引いた。
だが、女子二人は淡々と、こちらも血の気が引いて縮こまっている絶棒を清浄綿で拭き上げ、
新しいガーゼをゆっくりあてがい、新しい包帯を上から丁寧に巻いていった。

望が横になると、二人がぴったり寄り添ってきた。
仕方がないので、霧には左腕で、まといには右腕で腕枕をする格好になった。
年下の女のコの肌の温もりや息遣いを身近に感じながらも、かえって手出しをすることが出来なくなってしまった。
――もっとも、幸か不幸か、今日は糸色医院で心ならずも欲望を発散した後だったので、余裕がなくなって困ることはなさそうだった。
逆に言えば、霧とまといは望に手を出そうと思えばいくらでも出せるのである。
そこを二人が互いに牽制しているのだった。

     ☆

手術から丁度二週間後の夜、望は夢を見ていた。
今自分は白い雲の中、螺旋階段を登っている。どこまでもどこまでも上に登る螺旋階段。
建物は無い。ただ階段だけが、雲の中からはるか天の彼方にまで続いている。

――どこまで続くんだろう……

上を見上げた。階段の先が雲に霞むはるか彼方で小さな点となっている。あとどれくらい登れば辿り着くのか、見当もつかない。

――ヒュウウウウウウウウ……

不意に、下から風が吹き上げてきた。思わず下を見ると、抜けるような青空が広がっていた。

――ヒュウウウウウウウウ……

再び風が吹き上げてきた。自分の足から腹にかけて、爽やかな風が快い感触を伴って吹き抜けていく……

     ☆

「はっ!」

ここで望は目を覚ました。実に久しぶりの浮揚感だった。
そろそろと起き上がろうとすると、先が濡れている感触がする。――夢精したのだ。

――とほほほ……いったい何が悲しくて、いい年こいてこんな羽目に!

男の性とは言え、自己嫌悪に駆られながら後始末をしようとした。すると、望の手をそっと押さえた者がいる。
509踊る赤ちゃんポスト 15:2008/08/15(金) 00:51:47 ID:fofP3c1s BE:522117465-2BP(333)
「!」
「いいんです、先生」まといだった。
「ちゃんと取り替えてあげるから、心配しないで」霧も優しく囁いてきた。
「い、いつの間に! まさか、ずっと起きていたんですか」
「いいえ、ちゃんと私たちも休んでましたよ。で、今ふと目が覚めたら」まといのセリフに霧が続けた。
「先生の様子がおかしかったんだよ。身体がぴくぴくってなったから」

そう、あれから二人が、ほぼ毎晩、望の両隣で休み、不測の事態に備えていたのだった。

「とほほほほ……」

自分の分身が吐き出した精にまみれて汚れたガーゼや包帯、それに下着を
異性の教え子二人に密着されて取り替えてもらうのは死ぬほど恥ずかしく情けなく、気が滅入った。
だが、二人がこれまでのバトルを封印してまで自分の世話を続けてくれているありがたさが分かるだけに、
どうしても抗う事がはばかられた。
清浄綿で丹念に拭かれ、ガーゼをあてがわれ包帯を巻かれる独特の感触がいつまでも絶棒に残った。

     ☆

その感触が手術後すっかり敏感になってしまった絶棒に残っていたのだろうか。
朝、ガーゼと包帯を二人に取り替えてもらっているうち、霧とまといの細い指が絶棒の回りを動き回る心地よい感触や、
ざらっとしたガーゼが亀頭をこすれる快感などを堪えていると、不意に腰の奥から何かがせり上がってきた。
そして鈍い快感が半勃ちの絶棒を駆け抜けていった。
そのまま再度吐精してしまったのであった。
後始末をしているうちに遅刻しそうになり、2のへ教室には予鈴が鳴った直後に望とまといが並んで入った。
幸い、まといが望に付き従っているのはいつものことだったので、今の望の絶望的な状況に不審の目を向ける者はいなかった。
また、まといがいつものように教卓の中から望を監視しているようでいて、
実は傷跡の様子を注視していたのも絶望少女達には気付かれなかった。
まといは望の授業を受けるだけでなく、糸色医院に追加の包帯や鎮痛剤を受け取りに行ったり、
霧に頼まれて夕食の食材を買ってきたりと、献身的な活躍をしていた。
なお、交は当番の家を泊まり歩いているので、今回の事態には気づいていない。
510踊る赤ちゃんポスト 16:2008/08/15(金) 00:52:45 ID:fofP3c1s BE:278463528-2BP(333)
手術から四週間が経った。

気のせいか、日々の献立に精のつくものが増えている。
オクラ・モロヘイヤ・山芋・シジミ……食材の買出しはまといが行っている。
妙な連帯感が二人の間に生まれているようだった。

「ごちそうさまでした」
「ごちそうさま」
「お粗末さまでしたぁ〜」

いつもながら充実した食事のあとでまったりしていた時のことである。
茶を啜っていたまといがことりと湯呑みをちゃぶ台に置き、おもむろに切り出した。

「先生、今日で四週間ですね」
「な、何がですか」

空とぼけようとしたが、さすがに声が上ずっている。

――くっ、やっぱり忘れていないようですね。
「手術から四週間経ったんだよ」霧がずばっと切り込んでくる。
「ええ、まあ、そういうことになりますねぇ」

望は下を向いたまま煮え切らない返事をする。だが、二人の追求は容赦ない。

「今日はちゃんとしたお風呂に入れますね」
「はあ、まあ……でも、シャワーでもいいんですけ」
「ちょっとだけ湯船につかってみて、ダメだったら出たらいいよ」
「そうね。じゃあ、これから入りましょうか」
「うん。みんなで洗いっこしよ」
「もう、いい湯加減になってるはずですし」
「え……あの、あのぉ〜」

望の意志を聞かないまま、二人は気乗り薄な望を風呂場へ引きずっていった。

     ☆

いつものように望の身体を洗ったあと、局部を念入りに清潔にし、いよいよ湯船につけてみることにした。
望が湯船にそろそろと浸かっていく。
二人が注視する中、絶棒付近がゆっくりと湯に沈んでいく。
――大丈夫だ。
望も幾分安堵したかのように底であぐらをかき、壁にもたれかかる。特に傷口が開いたりはしないようだ。
女子二人も洗いっこしたり交代で湯船に浸かったりして皆が程よく温まった。

「先生、大丈夫? 痛くない?」
「ええ、大丈夫ですよ」
「疼かないですか?」
「ええ、おかげさまで、もう大丈夫なようです」
「じゃあ……」
511踊る赤ちゃんポスト 17:2008/08/15(金) 00:54:15 ID:fofP3c1s BE:522117465-2BP(333)
ここで、霧とまといがいきなりジャンケンを始めた。
「「最初はグー! ジャンケン、」」
「「グー!」」
「「パー!」」
「グー!」「チョキ!」
「やったあ、勝ったぁ!」
「いやああああぁぁんっ」

風呂場で裸でジャンケンをする女子高生もなかなか元気があっていいな、などと場違いな感想を抱いているうちに、
話が何やら変な方向に進んでいた。

「じゃあ、最初は私ね」

霧が得意げに宣言し、椅子に座っている望の前に陣取った。

「ううう……明日はきっと勝つんだから」

まといは口惜しがりながらも、望の背中にピッタリと張り付き、美乳をぎゅうっと押し付けて肩越しに望の局部を覗きこんだ。

「あのぉ、いったい何を」
「じゃぁ、じっとしててね」

霧が両手で望の局部を包み込むように持った。
そして絶棒を指先でさわさわと刺激した。
たちまち頭をもたげた分身の頭に霧が顔を寄せていった。

「あの、あのぉ」
「ふふっ」

大体のいきさつが飲み込めたものの、なお心の準備ができないでいる望に、霧が優しく上目遣いで微笑みかけた。
そして小さな唇をゆっくりかぶせ、飲み込んできた。

「あぅ」

絶棒を包み込む温かい感覚に望は我を忘れた。思わず腰をせり上げていた。
そんな動きに合わせ、霧は実に優しく舌で亀頭を舐め回した。決して激しくは動かさないが、敏感な部分を丁寧にたどってきた。
途中夢精はあったものの、四週間の禁欲で望の感度は最大限に敏感になっていた。
もう腰の奥に発射の予兆が生まれていた。背筋をゾクゾクッとした電流が何本も伝わっていった。

――こ、こんなにお口でしてもらうのが気持ちいいとは!

望は感嘆しながら、無意識のうちにさらなる快感を追い求め、足をさらに広げてしまった。

事情は霧・まといも一緒である。はやく望と合体したいという思いでいっぱいであった。
まといが胸を望の背に擦り付けながら望の右手を自分の秘所に導き、その指で微かな水音を立て始めた。
負けじと霧も自分の大きな瑞々しい乳房を望の左手に持たせ、
優しく揉むようおねだりしてきた。
512踊る赤ちゃんポスト 18:2008/08/15(金) 00:55:34 ID:fofP3c1s BE:365482073-2BP(333)
望が受け持ちの女生徒二人に快感を与えているうちに、
霧の唇が鰓やそのすぐ下のくびれを優しくはむはむっと甘噛みし始めた。
そうしながら指で幹を優しく扱き、もう一方の手は股の奥に向かった。
たまらず望はギブアップ宣言をした。

「あああ、もう、もう出ます。ああ、ああ、もう」

霧は、いっぱい出してねと言うかのように、やや強めにはむっとしたまま強力に吸い上げた。
そうして舌先で裏筋を何度もチロチロこすり上げた。

――ちゅううううっ! ちろちろ。ちろちろ。ちゅううううっ!

ついに望は霧の口中に大噴射を遂げた。噴射は長く長く続いた。
絶棒を通り抜けていく快感のラッシュに、
望は腰が抜けるとはこういうことかと実感として味わった。
白く細い指で最後まで絶棒を扱いて中身を絞り出していた霧は、
こちらも長いことかかって望が放出した毒液を全部飲んでしまった。

「ふぅ。いっぱい出たね」

涙目になりながらも笑顔で健気な報告をしてくれる霧を望は思わず抱きしめていた。
ややあって、まといも一緒に抱き抱えた。

     ☆

翌日の入浴時のことである。望の「慣らし運転権」を賭け、二人は「あっち向いてホイ!」で勝負をしていた。

「ジャンケンホイ! あっち向いてホイ!」
霧が上を指したがまといは下を向いた。続けて……
「ジャンケンホイ! あっち向いてホイ!」
「ジャンケンホイ! あっち向いてホイ!」
「ジャンケンホイ! あっち向いてホイ!」 
「きゃあ! やああああん」
「やったああああ!」

まといの左を指す指に霧がつい釣られてしまい、見事に左を向いてしまったのだった。

昨日と同じく洗い場の椅子に腰掛けた望の前に、今日はまといが陣取った。
まといは望の足をぐいっと開かせると、自分の手のひら・指にシャボンをたっぷりつけ、
望の局部や絶棒をやわやわ、にゅるりぬらりと優しく妖しく刺激し始めた。
敏感なところをぬらぬらっと擦られる感触はたまらない。
たちまち絶棒が熱を帯びて固く大きくなった。

「先生、堅あい。それに、熱い」

まといが正直な感想を漏らしながら、指先で小さな輪を作って絶棒をその中に通し、そのまま上下し始めた。
上下する度にカリ首を擦られるので、たちまち反り返った絶棒が程なく先走りの涙を流し始めた。

「ふふっ。私で感じてくれてるんですね。嬉しい」
513踊る赤ちゃんポスト 19:2008/08/15(金) 00:57:23 ID:fofP3c1s BE:417694346-2BP(333)
そのまま指の動きを続けながら、まといは望の乳首や首に次々に吸いついた。
そしてついに望と唇を合わせ、望の背中側にいる霧に見せつけるように互いに舌先を絡め合った。

一方、霧は自分の大きく柔らかい乳房にシャボンを塗りつけると、
望の首根っこに後ろからかじり付いてそれを押し当て、ぬるぬると上下に動かし始めていた。
そうして時折うなじや背中にキスマークのつくようなきつい接吻を繰り返していた。
望は身体の前後あちこちから与えられる快楽に我を忘れていた。
高ぶりが身体を突き抜けようとする際にも、まといがまだ口を塞いでいた。

「んん。んん――――。ん――」

望がもう発射直前であることをしきりに訴えようとしていた。
すると、まといは望に接吻したまま抱きつかんばかりに接近した。
そして硬化しきった絶棒を自分のスリットにぴったりあてがい、そのまま優しく扱き始めた。まるで、

――さあ、先生、ここに。この中に出して下さい。

とアピールしているようだった。
だが、フィニッシュの直前、あまりの気持ちよさに絶棒がいつもより急角度で反り返ってしまった。
さらに、霧が望のうなじへ渾身の接吻を落とした。
この双方が効いたのか、絶棒から放たれた男のエキスはまといの首筋から乳房、そして腹へと幅広く飛び散ってしまった。

――わむう! ん――!

思わずまだ口を合わせている二人から声が漏れた。


     ☆

さらに次の日。献立に卵や肉なども目立って増えてきた。
食後、いきなり霧がまといに出題した。

「どっちがまーえだ?」
「え!? ん〜〜〜」

まといは、かつて交が苦戦した質問にまんまと引っかかり、ぐるぐる霧の周りを回り始めた。やがて:

「こっちよ! こっちが前だわ!」

まといが自信を込めて一方向を指さした。
すると、霧がまといの方を向いている髪を掻き分けた。

「ブー。横でしたぁ」
「ひどぉい!」
「横でしたぁ。今日は私ね」

その晩の入浴で、霧はパイズリで望の分身から欲望をしぶかせた。もちろん、傷口はふさがったままだった。
514踊る赤ちゃんポスト 20:2008/08/15(金) 00:58:53 ID:fofP3c1s BE:278462382-2BP(333)
こうした丁寧なリハビリが功を奏したのか、特に傷口が開いたり化膿したりすることはなかった。
さらに精のつくメニューが食卓を覆うようになる中、いよいよ全面的な「解禁日」がやって来た。

     ☆

その日の授業が全てつつがなく終わった望は、職員室でつまらない雑用を超特急で終えた。
あとは宿直室へ戻るばかりとなっていた望を、SC室の前で智恵が呼び止めた。

「糸色先生」
「おや、智恵先生」
「今ちょうどお茶が入ったとこなんです。よろしかったらご一緒に」

憧れの人から声をかけられ、望はすっかり舞い上がってしまった。

「いいんですか? じゃあ、お邪魔します」

     ☆

SC室で望は智恵と二人っきりでお茶の時間を過ごしている。
だが、対面していると目のやり場に困った。
今日に限って、智恵は大きく胸元の開いた薄手のブラウスを着ているのだ。
話をしながら智恵が姿勢を変えると、胸元が大きく動く。
ともすると、奥の淡い色合いのレースや、その奥の白い肌まで見えそうになる。
望は視線を引っぺがすのに苦労した。
そうこうするうち、

「先生、まだちょっと早いですが、水羊羹ってお好きですか。よろしかったら」
「ええ、大好きです。いいんですか? じゃあ、喜んで」

智恵が部屋の隅にある小さな冷蔵庫へ向かった。
中腰で中身を取り出そうとする姿勢を戸外から入り込んでいた陽光が優しく照らした。
望は何気なくその様子を見て愕然とした。

――し、下着の線が透けてるぅ!

たちまち絶棒がむくむくと頭をもたげてきた。喉がカラカラに渇いた。
その後、どんな会話を交わしたのかさっぱり覚えていない。
吸い込まれるような大きな瞳、艶かしい唇の動きや、髪の毛をけだるげに掻きあげる様子ばかりが目に付いた。
そうこうするうち、焦って手元が震え、匙を床下に落としてしまった。

「あっ、すみません」

慌てて机の下にかがみ込み、匙を取ろうと前に手を伸ばした。
その際ふと前を見ると、智恵の椅子に座った腰から下、足下までが丸ごと視界に飛び込んできた。
気のせいか、見えてはいけない神秘の部分までおぼろげに見えている。

――こ、これは!
515踊る赤ちゃんポスト 21
その部分を凝視したまま固まっていると、智恵がゆっくりと脚を組み替えるではないか。
パンストに包まれたむっちりした太腿のなだらかな曲線を目で追っていくと、奥の奥がはっきり見えた。
そして翳りのシルエットまでが悩ましく浮かんでいた。

――ピ、ピ、ピンクだ!

ゴクリと生唾を飲み込んでいると、上から声がした。

「先生、スプーンありました?」
「うはっ、は、あいたっ!」

慌てて頭を上げて返事をしようとしたので、机の引き出しにいやというほど頭をぶつけてしまった。

「あいたたたた……ええ、ありました」
「あらあら、だいじょうぶですか? たんこぶできてません?」

机の下から這い出てきた望に智恵が寄り添い、頭に手を遣った。
ところが、智恵のあの巨乳が、服越しとはいえ望の腕に当たっているではないか。
その柔らかくて思わずふるいつきたくなるような感触に望の理性はあらかた消し飛びそうになった。

――お、おっぱいが腕に当たってるぅ!

その後、望はメロメロであった。
せっかくの水羊羹の味などまるで分からない。
おそらくは会話もまともに噛み合っていなかったに違いない。
ほうほうの体でSC室を後にした。

あたふたと宿直室へ向かう望を見送りながら、智恵が呟いた。

「いくじなしなんだから、もぅ」

     ☆

望がSC室で智恵に誘惑されていた頃のことである。
糸色医院から追加の包帯・清浄綿を受け取りに行ったまといがあるDVDを新入りのナースから受け取り、
その足で宿直室に持ち込んだ。

実は、糸色医院の新人ナースが、自己の看護師としての技術向上・研鑽の参考にするため、
自分が関わった診察や手術中の様子を録音・録画していたのである。
当然、望の包茎手術も完全にDVD化されていた。
そのDVDをコピーしてもらったのだった。
晩ご飯の支度を手早く終えた二人は、さっそく鑑賞会を催した。
(その際、まといが手術に立ち会った者として画面のそこここに注釈を付けては霧をうらやましがらせることが度々であった。)
興奮した面もちで鑑賞し終わった二人が、顔を見合わせた。
「傷跡がどうなってるか、確かめてみたくなっちゃったよ」
「私も。今日はあの日だから、注意してみてみましょ」
「そうだね」

そこへDVDの主演男優が戻ってきた。

「ただいまぁー」
「あ、お帰りなさい」
「お帰りなさーい」

DVD再生をオフにすると、慌てて二人で二人だけのスターを出迎えた。