魔法少女、続いてます。
ここは、 魔法少女リリカルなのはシリーズ のエロパロスレです。
『ローカル ルール』
1.リリカルあぷろだ等、他所でのネタを持ち込まないようにしましょう。
2.エロは無くても大丈夫です。
3.特殊な嗜好の作品(18禁を含む)は投稿前に必ず確認又は注意書きをお願いします。
あと可能な限り、カップリングについても投稿前に注意書きをお願いします。
【補記】
1.また、以下の事柄を含む作品の場合も、注意書きまたは事前の相談をしたほうが無難です。
・オリキャラ
・原作の設定の改変
2.以下の事柄を含む作品の場合は、特に注意書きを絶対忘れないようにお願いします。
・凌辱あるいは鬱エンド(過去に殺人予告があったそうです)
『マナー』
【書き手】
1.割込み等を予防するためにも投稿前のリロードをオススメします。
投稿前に注意書きも兼ねて、これから投下する旨を予告すると安全です。
2.スレッドに書き込みを行いながらSSを執筆するのはやめましょう。
SSはワードやメモ帳などできちんと書きあげてから投下してください。
3.名前欄にタイトルまたはハンドルネームを入れましょう。
4.投下終了時に「続く」「ここまでです」などの一言を入れたり、あとがきを入れるか、
「1/10」「2/10」…「10/10」といった風に全体の投下レス数がわかるような配慮をお願いします。
【読み手 & 全員】
1.書き手側には創作する自由・書きこむ自由があるのと同様に、
読み手側には読む自由・読まない自由があります。
読みたくないと感じた場合は、迷わず「読まない自由」を選ぶことが出来ます。
書き手側・読み手側は双方の意思を尊重するよう心がけてください。
2.粗暴あるいは慇懃無礼な文体のレス、感情的・挑発的なレスは慎みましょう。
3.カプ・シチュ等の希望を出すのは構いませんが、度をわきまえましょう。
頻度や書き方によっては「乞食」として嫌われます。
4.書き手が作品投下途中に、読み手が割り込んでコメントすることが多発しています。
読み手もコメントする前に必ずリロードして確認しましょう。
『注意情報・臨時』(暫定)
書き込みが反映されないトラブルが発生しています。
特に、1行目改行、且つ22行以上の長文は、エラー表示無しで異次元に消えることがあるそうです。
投下時はなるべく1レスごとにリロードし、ちゃんと書き込めているかどうか確認をしましょう。
リンクは
>>2
ヘ. |ヽ
>>1コレは乙じゃなくてハーケンセイバーです
. >◎ |ミ
lヽ ,、,、./||| .|ミ 三< ̄ ̄ ̄>
<)' ~´ハバ |||/ ヽヽ . ≡ ̄>/
| イノリノハ))|| ヽヽヽ ≡三/ /
ノ.人.l|゚ -゚ノハヽ ヽ.// ≡/ <___/|
( ( / 〉(つつ=========◎ ≡三|______/
`/ /〈i父i〉〉 ' ヽニ二二/
(⌒ (./!_jノ
納豆5パック下さい
>>1乙です。名前がw
以下の内容を40分に投下します
・ユーノ×スバル(エロ)
・8レス
・タイトル「司書長の異常な愛情」第二話
ユーノ・スクライアは思い出す。
「ユーノせんせー?」
向って左側のスバル・ナカジマは、きょとんとした表情と、潤んだ瞳でユーノをじっと見つめ、未だ少
女と呼ぶべき年齢の彼女自身とは、不釣り合いな程に発育した乳房を、彼の胸板に擦り寄せてくる。
「どうかなさったんですか……?」
向って右側のギンガ・ナカジマは、妖艶な笑みを浮かべながら、ユーノの耳元で囁く。ギンガの嫋やか
な指は、ユーノの胸を這い、ゆっくりと下腹部へ向かう。
意識を集中させるより、記憶の元を手繰るより、五感に与えられる刺激の方が、より鮮明に嘗ての光景
を想起させる。
本人は自覚していないが――淫猥な、なのに優雅な笑みを満面に湛えて、ユーノは答えた。
「――二人とも、初めての時からそうだったなぁ、って」
※
スバルとユーノが初めて顔を合わせたのは、俗に言う『JS事件』の一つ、『ホテルアグスタ』でのガ
ジェット襲撃の際だった。しかし、事件の真っ最中だったこともあって、本当に顔合わせ、お互いの氏素
性を述べる――その程度で終わった。
この時スバルの中では、ユーノの印象はとういうと、『なのは達の友人で、エラい学者さん』、または
『美少女みたいな美青年』くらいの人物であった。
ユーノの方でも、『なのは達の部下で、元気な隊員』、もしくは『可愛らしい少女』といった所である。
二人の間でまともな会話がなされるのは、『JS事件』後に、機動六課とその関係者達の間でなされた
祝勝会の時だった。
「なのはさんの魔法の先生!?」
驚愕の声を会場に響かせたのは、スバルだった。遠くからティアナ・ランスターが彼女を叱りつける。
スバルはそちらを向いて、謝罪の会釈を取ってから、再び彼女を驚かせた青年、ユーノに問いかけた。
「え、えーと、じゃあ先生もアレですか、スターライトブレイカーを」
高町なのはの魔法の指導者であった――その事実を告げれば、ユーノは目の前の彼女と同様の質問を、
必ず受けてきた。そしてその度、彼は苦笑いをして答える。
「撃てない撃てない。撃てるわけがないよ」
「でも、先生はなのはさんの」
「確かに魔法の先生だよ。基本的なことの、がつくけど」
それから、根堀り葉掘り尋ねるスバルに、ユーノはその都度答えた。
使える魔法、使うことのできない魔法、得意な魔法、不得手な魔法を。
なのは達との出会い、共に戦った日々、無限書庫の司書となった日を。
聴きたい事を聞き終えたスバルは呟くように答えた。
「……やっぱり凄い人なんだぁ」
「そうでもないよ、って謙遜するのも良くはないね」
少しスバルから視線を外し、ユーノは言葉を続ける。
「自分にできる限りの事をやり続けたから、僕の力で救えた人もいるから」
「あ、その節は本当にありがとうございました!」
その節とは、ロストロギア『ゆりかご』の内部地図の情報のことである。もし、その地図がなければ、
なのは達を助け出すことが出来たか――想像するだに恐ろしい。
大袈裟と見えるほどに、しかしスバル本人にとっては未だ足りぬ程に、彼女は頭を下げた。対してユー
ノは、少し困ったように微笑んだ。
「こちらこそ、ありがとう」
それは、なのは達を救った事への謝意。
穏やかな声音には、愛情が込められていた。
この時、スバルの内でユーノは『優しい先生』であり、恐らく、なのはとは『相思相愛』の間柄だと思
った。スバル自身、お似合いの二人と想えた。
その後もスバルとユーノの交流は続いた。
ある時は、スバルが捜査資料の受け取りの際に、二人で軽い食事を取ったり、またある時は、ユーノか
ら防御魔法や回復魔法を教わった。検索魔法を教わり、司書業務を――それこそ子供の使い程度かもしれ
ないが――手伝ったりもした。
ギンガと連れだって赴いた事も幾度もある。読書に興味をもったナンバー
ズの面々のため、ユーノからお勧めの本を教えてもらった。その内、彼の部屋に遊びに行くようにもなっ
た。お菓子を持って行ったり、振舞われたりした。
スバルは、こんな日々をユーノと過ごしていった。
それは何時しか、『優しい先生』という印象を変化させる。
ユーノの人となりを徐々に知っていくうち、ユーノとの繋がりが深まるうち、少しずつ少しずつ。そし
て確かに――スバルはユーノに魅かれていった。
しかしスバルは、叶うはずの無い恋であると結論付けていた。無理もないだろう。スバルとユーノの共
通の話題で最もあがるのは、誰あろう、ユーノと相思相愛であるはずの、高町なのはだ。そして、なのは
の話をする時のユーノの表情を見る度に、自分はなのは以上の存在にはなれないと、スバルは考える。考
えてしまう。
それでも、例え叶わぬ想いだとしても――内に秘めたままというのは、いやだ。
スバルのスバルらしい所である。玉砕覚悟という悲壮な決意でも、あわよくば、という浅ましい考えで
もない。
ただ、この想いだけは伝えたい。
それが彼女の望みであり――叶うなどとは、夢にも思わなかった。
その日、ユーノの家で、スバルは彼と普段通り過ごしていた。
取り留めのない会話とともに、時間もまた、過ぎてゆく。夕暮れ空は黒く染まり出す。
気がつけば、夜になっていた。
「もうこんな時間か」
ユーノはスバルに、長く引き留めていたことを謝ると、彼女を送るよう申し出た。いつもの光景だった。
違うのは、スバルの方だった。
「あの、先生」
その声は、いつもの明朗なスバルのものではなく、思い詰めた声だった。ユーノは、彼女が何か真剣な
ことを切りだそうとしているだと解った。
「どうかしたの?」
促すユーノを見て、スバルは意を決した。
「す、好きな人は、います、か?」
それを訊くだけで、スバルは耳まで顔を赤くしていた。そんな彼女をユーノは可愛いと思った。思わず
笑みがこぼれるほどに。
「うん、居るよ」
「そう、ですか……」
その言葉がスバルに与えた衝撃は、彼女の想像以上だった。続く言葉は、きっと。いや間違いなく、高
町なのはだ。
覚悟はしていたのに。叶うはず、ないと解っていたのに。なのに。
それでも。彼女は伝えに来たのだ。自分の気持ちを。
「あの先生!」
「え、うん、どうしたの」
突然の大声に驚くユーノを尻目に、スバルは――告げた。
「私、ユーノ先生が好きです。男の人に、初めて、恋をしました」
さらに驚くユーノを見つめながら、スバルは思い出す。彼女は、泣かない、とは決めていたのだ。自信
は無かったが。
「だから、私、先生となのはさんのこと、お祝いしますから!その、どうかお幸せに!」
あはは、と笑いながらスバルは続ける。まだ、泣いてはいない。
「私がこんなこと言うのも変ですよね。あの、そういうわけで、今日は一人で帰ります!お休みなさい!」
身を翻し、スバルが帰ろうとした時――ユーノが彼女の手を掴んだ。スバルが振り返るより早く、声がし
た。
「僕もスバルが好きだよ」
スバルは、一瞬理解に苦しんだ。聞こえた言葉が幻聴のように思えてしかたがない。
「好きな人は、君だ、スバル」
「あ……う……」
実感は、抱きしめられた時。それすらも、どこか遠くの事のように感じたけれど。
スバルは泣いてしまった。全く別のことで――。
――スバルは気がつかない。たった今、自身にかけられた魔法に。
ユーノは指で涙を掬う。スバルが、いつか夢で見た光景が、現実になっていた。
「あ、あの……せんせぇ……」
「うん?」
ユーノがスバルに、尋ねようと開きかけた口を、スバルが塞いだ。
「ん、んん……」
柔らかい。愛しい。スバルの手がユーノの肩へ、首へと上がる。ユーノの手はスバルの腰へと回される。
唇を優しくついばみ合い、さらに求めるように口は大きく開かれる。
「ふぅ、あ、んん!?」
突然の刺激にスバルは一瞬身をよじるが、すぐにまた体をユーノに預ける。刺激は、彼の舌と自分の舌が
絡み合いだしたからだ。互いの舌先が触れ合い、口内へと入り込み、舐めまわす。
「あぁ……はぁ、ん、ちゅ……せんせぇ……せんせぇ……」
スバルは幸福と快楽とに包まれていた。幸福の正体は、愛する人との口づけ。快楽の正体は、まるで、ス
バルの官能を把握しつくしたかのような、ユーノの舌の動き。
混じる二つは――淫心を催す。
不意に唇が離された。熱で浮かされた表情のスバルが、ユーノを見つめる。何故止めてしまうのかと、問
い詰めるような目で見つめる。
答えは、笑みとともに告げられる。
「ねぇ、スバル」
スバルの頬を、ユーノの指が撫でる。それだけで、スバルの体は火照る。
「素直になってくれれば、スバルのしたい事――全部するよ?」
スバルは当然――頷いた。
彼女の口内を動くユーノの舌は、より激しく動き出す。それは蹂躙のように強く、しかし全てスバルの望
み通りに動く。歯茎をくすぐり、唾液はすすられ、水音は羞恥を煽るほど高くなる。
「は、あん!そこぉ……いいれふぅ……あ、はぁ……」
再び唇は離されるが、今度はスバルは、なにも文句は言わない。すぐに舌は耳へと這われたからだ。
「ひゃうっ」
「あぁ、嫌かな?」
「そんなことないです……あ、あの……もっと……」
ユーノは満足気に笑みを浮かべる。
「スバルは素直で良い子だね」
「ぅ……!」
耳たぶを噛まれ、スバルの体は跳ねるように動く。それに構わずユーノは、今度は彼女の首筋をなぞる。
「はぁ……あ、ふぅん……」
スバルは、遠のきそうな意識を必死に掴んでいた。この快楽を手放したくないからだ。だが、ユーノの指
ひとつで、それは簡単に瓦解した。
「や、ああ、せ、んせぇ!」
自分を強く抱きしめてくれていたはずの手が、ショーツに伸ばされていた。
ユーノは下着の上から陰唇を愛撫するのを止めない。緩慢な動きで、スバルが求める場所に、スバルが欲
しい刺激を与え続ける。
「あ、あ!はぁ、あああ!い、良いで、すぅ!ああ、せんせぇ!」
溢れ出した愛液が、下着を湿らせ、ユーノの指に淫猥な、ぬめりを伝わせる。――スバルも、ただ快感に身
をよじるだけ。
「スバル、イきたいんだね?」
彼女が拒絶できない理由は、あまりにも単純だ。
――気持ちいい、気持ちいい、もっと、もっと欲しい。
「は、はい!せんせぇに、イ、かせて、欲しいっ、ほしいのぉ!」
現実のユーノの愛撫は、スバルが描いていた淫蕩な妄想より、ずっとずっと気持よかった。
自慰の中で想起させていたユーノより、優しかった。自分の望むままに、愛してくれる。
ユーノの指が下着の奥へ、淫唇を直接弄ぶため、潜り込んでいく。そうと理解するだけで、スバルの心は
乱れる。夢と現の境界を彷徨うように。
「スバル」
「ふぁ?」
現実に引き戻したのは、愛しいユーノの声。
「じゃあ、してあげるね」
その声を合図にするようにして――部屋に響くのは、あとはただ、スバルの嬌声と、愛液の水音だけ。
「あ、ああ!イイ!はぁあ!」
ユーノが微笑みながら、唇をふさぐ。念話を通して、二人は淫蕩な会話をする。
――オマンコ気持ちいいんだね、指に吸いついて、離してくれないよ。
その言葉が、口内を舌で犯しあう音が、スバルの淫心をかりたてる。
――は、い……!そうです、あそこを……ああ!せんせぇにぃ、ユーノさんに、してもらってぇ、しあわ
せ、だか、らぁ!
――本当に、素直で良い子だね。
――あ……!ひゃああぁぁぁ!イく!イくイく!イきます!イッひゃい、あぁぁぁ!
激しくなる性器への愛撫が、ご褒美のように、スバルに最高の快楽を与え――。
「イくぅぅぅぅ!ああ、はあぁあ!」
思わず唇が離れ、スバルは短く絶叫する。そして、今まで立っているのもやっとだったが、完全に糸が切
れた様だ。その場へくずれ落ちそうになって――ユーノに支えられた。
「せんせぇ……ユーノせんせぇ……」
「スバル」
ユーノがスバルに掛けた声音は、また遊び足りない子供のよう。
「もっと――気持ち良くなりたい?」
スバルは当然――頷いた。ユーノの両腕に抱えられて、寝室へと連れて行かれる。
ベッドに横たえられ、未だに自分が絶頂の余韻から醒めきれていないことを悟る。体が熱い。熱くて、熱
くて――まだ足りないと思うようになった。
何故だろうと、不思議に思うことは、なかった。
「スバル……」
「あ……」
覆いかぶさるユーノが、今までの荒いとも言える口付けから、今度は優しく重ね合わせる。恋心が擽られ
るような優しさで。互いに頭を撫であって、そして、スバルの乱れた着衣が、ユーノに脱がされていく。こ
れが初めての交わりとなるスバルだが、それでも慣れた手つきだと感じた。
ふと我に返り、一糸まとわぬ姿になっていることに気づいて、スバルは乳房と秘所を両手で隠す。
「変じゃ、ないですか……?」
「スバルは綺麗だよ、だからそんなこと言わないで」
スバルの均整のとれた肢体は、まるで美術品と呼んでも好いほどだった。括れた腰は活動的な美しさを持
ち、無駄な贅肉のない、引き絞られた両足は、健康美そのもの。今は淫蕩にふけっているが、本来は純真可
憐である彼女には、アンバランスなほどの豊かな乳房。
スバルの両手は優しく除けられる。そして、ユーノの手が彼女の乳房へと降りていく。
「気持ち良くなってくれるといいんだけど」
ユーノはスバルの乳房への愛撫を始める。期待するような目のスバルを見つめながら。
「ああ!」
スバルは乳房を揉みしだかれる度に、嬌声を上げる。乳首を抓まれる度に、猥らな表情を浮かべる。
「いいですぅ!こんな、ああ、すご、んん!おっぱいだけでぇ、イき、イっちゃいそう……!」
自分がこんなに、いやらしい声を出すなんて知らなかった。こんなに、いやらしい言葉を好きな人の前で
言うなんて知らなかった。
今度は乳首を吸い上げ、いや責めあげられる。そしてその度に体が跳ね上がる。
「は、ああ!それ、それすきぃ!もっと、おっぱいにして、ください!」
――本当にエッチな子だね、スバル。
「ん、んん!だってぇ、せんせぇのぉ、気持ち良すぎてぇ……!!」
不意にユーノは、スバルの乳房への、舌と唇での愛撫をやめ、彼女に馬乗りになった。なにが起きるかま
るで予想のつかないスバルを眼下に、ユーノは笑いながら語りかける。
「スバルだけ気持ちいいのは、ズルいよね?」
「あ、はい……私も、ユーノ先生に」
「じゃあ、いいよね?」
ユーノが履いていたスラックスと下履きを脱ぎ棄てて、彼の男性自身を露わにした。思春期以降、初めて
男根を目の当たりにしたスバルは、しかし意外にも、拒絶も驚愕もしなかった。
「もしかして、見慣れてる?」
「ち、違いますよ!……だって、好きな人の、だから……」
赤面して答えるスバルは、普段のすこし内気な彼女そのものだった。
「ありがとう、スバル。それじゃ、いっぱい気持ち良くしてもらうからね?」
ユーノはスバルの乳房を掴み、己の男根をはさみ込んで、そのまま強く愛撫し始めた。
「きゃん!あ、あっつい……ユーノせんせえのぉ、すご、あついです……!」
男根がスバルの胸の中で暴れるように、乳房が激しく弄ばれる。
「うん、スバルとしたくて我慢してたからね……」
「ほん、とに?嬉しいです……あ、ああぁあ!さきっぽ、いっぱいされてぇ!また、イっひゃい、そ……!」
「あはは、じゃあ、お口にも頑張ってもらおうかな」
「え、ひゃん!」
ユーノの腰の突き入れが深くなり、その度、彼の男根がスバルの口へとぶつかる。
「ねぇ、スバル。舌を出して、舐めてくれる?」
スバルは何のためらいもなく、舌先を亀頭へと突き出す。
「あ、はぁ、ちゅ……んぁ……これ、でぇ、きもちいいでふはぁ……?」
「うん……いいよ、次は」
さらに彼の腰の動きは激しくなり、深く深く突き入れられる。
「飲んでね」
「え、の、飲むって?ん、くぅん!」
またユーノの腰が激しく動き、同時にスバルの乳房を荒く刺激する。スバルは気付かない。ユーノの性器
が、もう限界まで張り詰めていることに。
「イくよ、スバル。スバルに沢山、かけてあげるね?」
「ふぁ、イってぇ、くれるんですね!?あ、ああ、イってぇ、せんせぇ!私で、イってください!」
「ああ、出すよ!」
「あ、ああ!私も、おっぱい!イき、ますぅ!!」
スバルの嬌声とともに、彼女の性器から愛液が垂れ流され、ユーノの男根から白濁があふれ出し、スバル
の顔を、口内を染め上げた。
「あ……あぁ……これ……せいえきぃ……」
スバルはユーノを見つめながら思い出す――飲まなきゃ。
「ん、ちゅる……んふぅ……」
精液は、苦味が強く、喉に絡まる。だが、精液を掬う指は止まらなかった。絶頂直後で、うまくできない
のがもどかしい。
「別に無理はしなくていいよ」
スバルは視線の定まらない蕩けきった表情で答える。声音は、快感に打ち震えていた。
「むりしてなんか、ないですよ」
「そう?じゃあ――続けていいね」
ユーノは未だ怒張し続けている肉棒を、スバルの陰唇へとあてがう。
「はい……私と、一緒に、なってください」
「痛くなったら言ってね。――無理しちゃ駄目だよ?」
ユーノは自身を、スバルの膣内へゆっくりとおし進めていく。
「く、ぅう……」
少し苦しげに呻くスバルだったが、確かに愉悦の表情も浮かべている。対してユーノの表情は、喜悦に染
まっていた。彼の肉棒は、彼女の秘奥へ、先へ――処女膜に触れ。
ついにスバルの純潔を奪った。
「くぅ、んうぅ……」
「やっぱり痛い?」
「あ、だ、だいじょうぶ、です……は、きもち、いいですよ……」
ああ、やっぱりと、ユーノは思った。
「――良かった」
結合した腰の動きは、徐々に早くなっていく。それに呼応するように、スバルの声は高くなっていく。
「はっ、あっ、あっ、あぁ!あ、い、いい!すご、すごいで、す、せんせえ!!」
繋がりから、粘性を帯びた水音を響かせて、何度も何度も男根は抽送され、赤い純潔がシーツを汚す。湿
り続けた秘奥から、愛液がこぼれていく。
気がつけば、ユーノの腰に、スバルの足が絡み付き、腕は背中をしっかりと、きつくきつく抱きしめる。
「せんせぇ、せんせぇ、せんせぇ!!」
「……はは、スバル。出してあげるよ、子宮の奥まで」
その言葉が示すように、スバルの子宮口を、ユーノの亀頭が押し広げるように、刺激する。
「あ、あぁ、はぁああ!せんせぇ、お、おくにぃ!あ、たってぇ……!」
「イきそう?」
「はい……!だめ、だめだめ!せんせえと、ユーノさんとぉ、いっしょにぃ!!」
それはスバルの最後の理性。快楽に全て身を委ねないための想いで――たった一言、告げてあげればいい。
「スバル、いいよ、イっても。僕がイくときに、またイかせてあげるから」
「あ……」
スバルはついに、全てを任せた。
「は、はい!イく、イきます!せんせいのぉ、どんどんかたくなって!わたしのなか、いっぱいにして、き
もちいいのぉ!がま、んん、でき、ないからぁ!」
そして、ユーノは犯すように突き上げ、スバルの嬌声を高く上げさせる。
「あああああ!また、イくぅ!お、おまんこぉ、すご、あぁああ!」
ユーノは膣内をかき混ぜるように打ちつけ、スバルを絶頂にやる。
「いい……あぁ、また、またぁ……イ、くぅ……!」
二度も三度もスバルは快楽の頂点に登らせてから、ようやくユーノも絶頂に辿りつこうとしていた。
「出すよ、スバル。スバルの好きな精液、奥までたくさん」
「ふぁ、はい!せ、せいえきで、イかせて、ユーノさんのを、ください!」
それが合図のように、ユーノはスバルを強く抱きしめて――彼女の子宮に精液を放った。
「あああああ!」
スバルが最後の絶叫をあげて――ユーノは体を弛緩させて、スバルの上にくずれおちた。
スバルは快楽の余韻に体を支配されているが、意識ははっきりしている。ユーノを愛しげに抱きしめる。
だが、ユーノはまた結合部の動きを始め出そうとした。
「え、あ、あのユーノさん!?」
「ん、どうしたの、スバル?」
「あ、あの……したばったかりで……だから、少し休ませて……?」
それを聞いて、ユーノは楽しげに――笑った。
「ねぇ、スバル」
スバルの頬を撫でるユーノの指は、妖しい艶めかしさをもっていた。
「じゃあ、休んだら――またしていいの?」
――夜はまだ、続く。スバルは――少女のそれではない笑みを浮かべ、頷いた。
16 :
kogane:2008/03/17(月) 00:46:15 ID:pZJgabcl
以上で投下終了いたします。
前回感想くださった方々、アリガトウ御座いました。
チラ裏
次回はギンガとの経緯について。姉妹丼はその次です。あとレティさん。
スバルエロ万歳!! すげえGJだあああっ!!!
やべえ、今まで見たスバルのエロでは間違いなく最高峰に属する危険度。
まさかスバルでここまでエロくて素晴らしいものが見れるとは‥‥‥生きてて良かった。
次回はギン姉のターンですか、マジ期待っす。
しかしレティさん!? まさか遂にレティさんのエロが見れるというのか!!!
>>16 ぬぉぉユノスバでエロSSが読めるとはGJ!!
しかもギンガとレティさんまで!?
次回が待ち遠しいDESU!!
>>16 ぐは、リアルタイム逃した・・・!だがGJ!!
せんせースバルの破壊力はTRAN-SAM絶望砲級ですな
>>16 これは、なのはさん涙目…なのか?
それはともかくスバル可愛いよスバル
埋めGJ。
しかし件の数の子トランプがマジで欲しいんですがこれらはソープの会員特典ですか?w
22 :
ザ・シガー:2008/03/17(月) 02:14:23 ID:GjfLRReq
ナンバーズ・トランプはきっとポイントカードでポイント溜めると交換できる(と今思いついた)。
そして会員特典はそんな生易しいもんじゃねえ。
まず月々の会員登録費用を払っていれば毎日でも利用できる、もちろん朝までコースも可能だ。
内容も普通のバスルームやベッドルームでのプレイだけでなくコスプレやらなんやら特殊な趣味まで追加サービスがてんこ盛り。
これが会員サービスというものだ、お値段は月々5000ミッド(1ミッドは120円前後)、登録はお早めに。
眠たい脳がこんな事を考えた‥‥さあ、はやくディエチのエロの執筆に戻ろう。
こんなサンクチュアリーを見つけて、そこのセイント(会員)になったら
アテナ(ナンバーズ達)以外愛せなくなっちゃうよ(結果、婚期が遅れる)w
>>23 セイントになって通い詰めてチンクさんを嫁に貰いましたが何か?
年会費だったら何とかなるんだがなぁ
>>22 高っ!いやしかしサービス考えれば妥当やも知れぬ
てかレジアスはまだしもロッサとユーノこれ払ってるんかい…なんというリッチマン共だ
>>24 なッ!!・・・ペガサスファンタジーをもうゴールドエクスペリエンス済みだとッ!!
クロノやロッサ、ユーノ、もうゴールドセイントだなw
>>16 まさか続きもあったとは…なんという神連作www
夜更かししててよかったー…
あなたのSSを読んだ時…なんていうか…その…下品なんですが……フフ…… 勃 起 しちゃいましてね…
ナンバーズトランプはきっとスートが違うと衣裳が違うんだろうな。
ハート:私服
ダイヤ:水着
クラブ:コスプレ
スペード:戦闘服
みたいな感じで。
なるほど・・・・スートごとに違う衣装で・・・・・やべぇ・・・物凄く欲しい・・・
でもKだけなのはさんに持ってかれそうだな・・・・・お母さんは許しません、な感じで。
>>30 なんでKだけ?と思って改めてみたらヴィヴィオじゃねえか!
なのはさんの全力全開食らおうが欲しいwwww
>28
よもやSSでないレスにここまで笑わせられるとは思わなんだ……GJ。
さーて、nanohaさんの陵辱モノでも書くかな
>>16 くっ、朝から不覚にもオッキしてしまったぜGJ!
ナンバーズトランプ、初め13番はギンガにするのかと思ったけど、
K=王様≒聖王でヴィヴィオになってるのね。
ナンバーズトランプ
12→Queen→ディードの女王様プレイ
なるほど
>>30 大丈夫、桃子さんの子だ
娘にちゃんとした意思があるなら許してくれる
まあ、貰ってきたユーノは頭冷やされるだろうけどw
>>16 GJ!
スバルってナチュラルにえろい娘だよな・・・・・・
妊婦プレイマーダー?
39 :
名無しさん@ピンキー:2008/03/17(月) 08:25:10 ID:01H3lYBT
>>38 まあよく考えてみればフェイト以上にBJの露出部分多いですしね
生足+へそだしですぜ
まあ普段エロく感じにくいのは健康的な若々しい色気の持ち主だからでしょう
>>38 あのおっぱいはディバイン・バスター並みに強力すぎる。
スバルとユーノのカプが思った以上に違和感がなくて驚きだ。
同じく一期キャラと三期キャラのからみでも、クロノとティアナになると
とたんにあやしくなってしまうのにな。というか、妹の下で修行をツンデルツンデレに
手を出したらそれは間違いなくエロノ・孕オウンである。
と、ここまで書いて、フェイトと一緒にティアナを喰っちまう鬼畜ロノ(エイミィと既婚)
とかもありかと思ってしまった。
前スレ
>>563 GJ!!!!
見事な見間違うことなきエロオ・モンデヤル!
数年の間に何があったのか容易に想像がつく
ルーテシア、フェイト、スバル、ティアナと手を出していって彼だけのハーレムを作るのは時間の問題か
前スレ
>>669 待ってました!
相変わらずのアルカディア氏の文才に驚愕
やべえ、続きがめちゃくちゃ気になる
あかん、これはあかん。死亡フラグ乱立すぎる
本編のように立つだけ立って杞憂で終わるだったらいいのだけど・・・・
そしてどこまでも報われないキャロに泣いた。
次回を死ぬほど心待ちにしております
GJ!!!!!
>>16 なんというERO…スバルでいいのを見れるとは思わなかったぜ。
実際くっつくかどうかさておきフラグ立てれそうな男女カプでの相手それぞれいるけど、スバルだけは本気でいないからなあ。
>>43 本編で絡んだのエリオとザフィーラくらいしかいないからな。
後者は完全に犬扱いだし。
ゴチャゴチャ言わんとスバルが犬娘になればええんや!(大音量のキャプチュードを流しながら
>>44 そこで敢えて犬形態というのも、納豆に比べれば割とソフトなんじゃなかろうか
(本編見る限り微かでも男女カプのフラグ立ってるかな?って思うキャラ)
なのは=ユーノ(1期の間だとクロノ)フェイト=クロノ(2期まで)・エリオ(ユーノ?)はやて=ゲンヤ・ロッサ シグナム=ヴァイス ティアナ=ヴァイス キャロ=エリオ ルーテシア=エリオ アルフ=ユーノ・ザフィーラ シャッハ=ロッサ
こんなもんか。あとカリムはクロノとの不倫フラグが…
あ、あと最後の最後で立ったノーヴェ→ゲンヤ忘れたらならんか
こうなると果てしなく恋愛に縁がねえなナカジマ姉妹(百合系のぞく)
男日照りのフェイトさんとナカジマ姉妹が暴走するSS思い出した。
あれは面白かった。
>>47 アルト=ヴァイス、ルキノ=グリフィスあたりも。
最初立ってたけど最終的にほぼ折れたシャリオ=グリフィスとかもある。
更正組とギンガにはカルタスもいるが、これはほぼ設定だけだな。
スカ=ウーノというのも考えられなくもないがなんか男女カプとは違う気がする。
スバルは男の子
>>41 クロノとティアナはキャラが殆ど同じで思いっきり真っ直ぐだからなあ。
カプにしちゃうと男女の過ちって感じがひときわ際立つ。
てか、クロノって実はアニメ版も属性がヒロイン側に寄ってるからな。
ドラマ持ちだから一部で人気があるけど、逆にドラマ持ちだからこそ
その射程圏内に入ってるフェイトやはやて(や原作を持ち出してなのは)
くらいしか”自然な”カプ成立のドラマ作成に持ち込めないんだ罠。
まぁただでさえ男の絶対数が少ないのに
ロクに面識すらない組み合わせが多いしな…
結局のところ
>>47に落ち着くわけで。
>>50 スバルが男の娘だった場合、相手が自動的にエリオになると思う俺ヤンドル
>>51 まあその分その定まった組み合わせなら濃厚な話が書けるわけですが。
で、一方逆に三期で影薄かったけどその分、かつポジ的にかなりのキャラとの純愛〜上のスバルのみたいな濃厚淫獣エロが書けるユーノ
六課の女ならやりたい放題ですか!?ショタ万歳エリオ
こんな感じで割と住み分けできてるからいいんじゃないでしょうか
まあ、趣味嗜好はいろいろだし、気に入らないカプには口出ししない
ちゃんとすみわけをする。これが紳士の嗜みかな?
>>16 速攻で“実用”w
GJ!
>>52 凹みながら激しく同意
う〜ん、であるからして、
チン○要員……もとい男での絶対的不足を補うためにオリを妄想でもせんとな〜orz
こうなったらギャレット、アレックス、ランディ
きみたちの出番だ!
アルト×アレックス
ルキノ×ランディ
こいつはいい。
名ありだけの脇キャラが、どれもこれもカップリングになれるじゃないか。
あと
ザ・シガー様、ザ・シガー様。
自分、前スレ
>>540なのですが、
ナンバーズ・ソープの設定を応用してクアットロ×名無しオリキャラのSS買いてよろしいでしょうか?
当然、ザ・シガー様のシリーズとはパラレルワールド的な設定です。
つかそれ以外にクアットロのシチュエーションがおもいつかない……
(原作クアットロは、性交して満足したら直後に相手を毒殺しそうorz)
クアットロのラヴエロに挑戦した職人達の真実の戦いを、後の世に伝えたいッス。・゚・(ノД`)・゚・。
>>57 アルトとルキノは普通に相手いる気がするが。
59 :
ザ・シガー:2008/03/17(月) 16:54:08 ID:GjfLRReq
>>57 恐ろしい子! 俺と同じく名無しオリキャラ登場を考えている者がいようとは‥‥
けひゃひゃ‥‥やるがええ、お前様の好きなようにやるがええでよ。
ここはエロパロ、自在なる色情の大地じゃからしてのぉ、天の定めし
>>1に反さぬ限りは誰がどんなSSを書こうが自由なんじゃ。
ワシはただあんたのSSを身を焦がして待ってるよぉ。
アルト×エリオ×キャロというシチュを妄想したことがあるけど
かなり無理があるせいか激しく煮詰まった
61 :
ておあー:2008/03/17(月) 17:12:03 ID:6rDUlo1o
スレを覘いたらちょうどいいところにシガー氏がいたので。
>>シガー氏
カルタス×ウェンディ、楽しませてもらいました。カプ被り? 私は一向に構わんッッ!!
というか本編の男キャラが少ないので少々被っても仕方ないと思いますよ。
ちょうど
>>57氏と時を同じくしてクアットロネタに着手中……ただし相手が納豆モンスター。
さすがに需要ガン無視と言わざるを得ない。
チン○要員が足りないなら、生やせば(ry
つまりチンク姉に生やしてエリオに刺すのか
あれ、ノマカプで考えたらヴァイスってツンデレに姉さんに後輩にヤンデレ妹となかなかうらやましい位置にいるんだな
|ω・`).。oO(私もクアットロのラブラブソープネタ書いてみたいけど当分我慢……)
.。oO(私は天だったのか……)
>>67 さ、さきに本編の続きをお願いしとうござる・・・
>>67 ついうっかりリトルランサーの合間に違和感がないように
エリオとクアットロのラブシーンを挟んでみようぜ
71 :
ザ・シガー:2008/03/17(月) 20:33:22 ID:GjfLRReq
ちょい質問、ソープシリーズでグリフィスを「烈火の将は狙撃手がお好き」の方とキャラ被らせるのってアリっすか?
>ザ・シガー氏
ありがたい!
存分に書かせていただく!!
>ておあー
時代は今、ナンバーズと納豆なのか?
どんどんやちゃってくだせえw
73 :
57:2008/03/17(月) 20:35:51 ID:pWfsaM1O
>>71 おk!!!
だけどそうすると状況はますますシュッラーヴァになること請け合いwww
グリフィスの本命がナンバーズ嬢の誰かだったら面白そうw
他の女性は彼女を手に入れるまでの訓練とか。
>>69 それは勿論、完結してから余裕があればの話です。
次は早ければ明日の深夜、遅くても明後日くらいに投下できれば、
などとアテにならない投下予告をして自分の尻を叩いてみます。
>>70 エリオとクアットロは最初から結構ラブラブですwwww
愛と憎悪は紙一重みたいなwwwww
>>71 十分に有りかと。和姦話のソープに狙撃手のグリフィスが参入したらどうなるかとても楽しみです。
>>75 エリオにヤンデレなクアットロか……
ありだな
77 :
ザ・シガー:2008/03/17(月) 21:15:09 ID:GjfLRReq
さて突然だが投下するぜ。
ソープ・ナンバーズの第五回、ディエチがメイン、男はグリフィス。
もちエロ。
78 :
ザ・シガー:2008/03/17(月) 21:15:53 ID:GjfLRReq
高級ソープ ナンバーズ5
初めての方ははじめまして、そうでない方はこんにちは、僕の名前はグリフィス・ロウランと言います。
仕事は管理局局員、階級は准陸尉そして時空管理局機動六課の部隊長補佐を務めて、人生のモットーは品行方正・公明正大、真っ直ぐに生きるのを指針としております。
まあそんな僕でも色々と趣味がありまして、今日はそんな趣味の一つであり欲求を満たすためにここソープ・ナンバーズに来ています。
□
ここは知る人ぞ知る風俗店、ソープ・ナンバーズ。
その店内でも一際豪華な内装に彩られた会員専用特別室で自分を指名した客を待つ少女が一人。
程好い肉付きの肢体に整った顔立ち、そして長い髪を後ろで細く纏めている。少女の名前はディエチ、ナンバーズ10番の名を冠する機人である。
ディエチは何故か頬を赤く朱に染め、モジモジと落ち着きが無く指を手元で弄っている。
いつも客をとる時はなるべく無表情に徹し対応も機械的な彼女も月に一度は来る“彼”を相手にはそうもいかない。
そうこうしている内にドアがノックされて件の彼がやって来た。
「失礼するよ」
「ど、どうぞ」
入ってきたのはメガネをかけた柔らかい笑みが印象的な青年、グリフィス・ロウラン。
ソープ・ナンバーズの常連客でありゴールド会員にも登録している管理局の若き士官である。
グリフィスは部屋に入るとあらかじめ用意されていたワインをグラスに注ぐ、その赤い芳醇な雫を満たしたグラスは二つ。
「ディエチも呑むかい?」
「ううん、いいよ」
「そう」
まるでいつもしているやりとりのように、そう短く言葉を交わすとグリフィスはグラスに注がれた鮮やかな紅を口に運ぶ。
グリフィスは決して安物では味わえないふくよかな味と香りを楽しむとベッドに腰掛けた。
「ほら、ディエチもこっちに来たらどう?」
「う、うん」
グリフィスに促されてディエチは彼の隣に腰を下ろす、彼女の体重にベッドがかすかに軋んで揺れる。
恥じらいかそれとも喜びか、ディエチは頬から耳まで綺麗に朱に染まっており。その表情には柔らかい微笑を浮かべている。
それは取り繕った外面だけの表情ではない、心の底から嬉しいと感じた時にしか浮かべられない本当の笑顔だった。
そんなディエチの姿にグリフィスもまた優しく微笑み、彼女の肩をそっと抱き寄せるとその長く綺麗な髪を指で梳く。
その優しい愛撫を受けてディエチはうっとりと目を細めて心地良い感触に酔う。
「二週間ぶりくらいかな」
「‥‥うん」
「それじゃさっそく」
グリフィスはそう言うと、ディエチの髪を梳いていた手を彼女の顔に回して自分の方を向かせると慣れた手つきで唇を奪う。
最初はそっと重ねて互いの唇の感触を味わう戯れの口付け、だがそれは即座に舌を絡めた激しく情欲を貪るものへと変わった。
舌を絡めると同時にグリフィスはディエチをベッドに押し倒し、彼女の身に纏っていた薄手のキャミソールの下から手を差し入れて身体へと愛撫を始める。
グリフィスは恐るべき速さでディエチの下着を脱がし彼女の胸や秘所に指を這わせていく。
一方の手は均整の取れた美しい形を誇るたわわな乳房を丹念に揉みしだきながらその先端にある敏感な肉の豆を転がし、もう一方の手は秘所に伸びて精巧な程の指捌きを見せる。
蜜壷の入り口を指がなぞり上げ、緩やかに内部に侵入しては巧みな愛撫で膣内を引っ掻き、ディエチに無常の悦楽を与えていく。
「んむぅぅ‥‥ぴちゃっ‥んちゅ‥んぅぅ」
さらにキスで塞がれた唇からは蕩けるような吐息と湿った音を漏らしながら、口内に休む事の無い舌の蹂躙を受け続ける。
様々な性感帯を絶妙な手際で存分に刺激するこの快楽の奔流に瞬く間に、ディエチの脳は甘い電流で隅々まで焼かれていった。
そうして彼女は最初の絶頂を迎える。
「んぅぅぅぅうっ!!」
塞がれた口から可愛い喘ぎ声を漏らしてディエチは絶頂に果てた。
愛撫を受け続けた蜜壷からは洪水のように果汁が溢れ出し、瞳は思考を溶かす悦びによって涙に濡らしている。
淫蕩な口付けを行っていた唇がようやく離れれば、二人の間には細い唾液の糸が引く。
絶頂の余韻に震え、口元を唾液で汚し、瞳をトロンと潤ませたディエチの姿は淫らでいやらしく、そしてどこまでも可愛らしかった。
その様を見たグリフィスは優しく微笑むと彼女の耳元でそっと囁く。
「すごく可愛いよディエチ」
「うん‥‥あり‥ふぁとぉ‥‥」
蕩けた意識の中で上手くろれつが回らなくとも、ディエチは健気に答える。
グリフィスはその反応に満足そうに満足そうな笑みを零す、その中に黒いものが混じっているなど快楽に思考の蕩けたディエチには分からない事だった。
グリフィスはディエチが落ち着く前に自分が纏っていた衣服を脱ぎ去る、そうして露になった彼の肉体は部隊指揮が主な仕事の指揮官候補とは思えない程に逞しかった。
うっすらと乗せた最低限の脂肪の下に詰まった筋肉の隆起は彼が常日頃からトレーニングを怠っていないことを如実に現している。
裸身となったグリフィスは未だ先の絶頂の余韻に酔っているディエチに寄り添うと再び彼女の唇を自身のそれで塞ぐ。
だが今度は先ほどのような激しく肉欲を貪るようなものではなく、ただ重ねて互いの唇を味わうだけの優しいキスだった。
唇から伝わり合う体温にディエチの身体の奥深く、子宮の底から熱いモノが込み上げられてくる。
それは単なる肉欲では感じられない本気の疼き、恋した男を欲する耐え難いまでの熱い欲求。
ディエチは重なっていた唇を名残惜しそうに離すと、潤んだ瞳で上目遣いにグリフィスの瞳を覗き込んできた。
「ねえ‥‥私‥もう我慢できないから‥‥‥はやくきてぇ」
「別に僕は良いんだけどさ、自分がしたいからってお客さんにオネダリしても良いのかな?」
「そんなぁ‥‥いぢわるしないでぇ‥‥いつもみたいに‥優しくしてよぉ」
焦らすようなグリフィスの言葉にディエチはポロポロと涙を流して哀願する。
ディエチのその姿にグリフィスは心の底から湧き上がる黒い笑みを押さえながら、どこまでも優しい残響を持った言葉で囁いた。
「ごめんよ、ディエチが可愛いからちょっと苛めたくなってね。だから泣かないで」
グリフィスはそう言うとディエチの頬を伝う涙の雫を舌で舐めとる。
同時に硬く硬く隆起した自身の肉棒をディエチの蜜壷の入り口に当てがう、そこは既に洪水のように果汁を垂れ流して彼に蹂躙されるのを待っていた。
そして次の瞬間にはグリフィスの肉棒が迷うこと無く一気にディエチを貫き、彼女の性感帯を存分に抉りにかかる。
「ふぁぁぁあっ!!」
瞬く間に脊髄を駆け抜ける絶頂の電流に糖蜜のように甘い嬌声を漏らしながら、ディエチは身体を痙攣させビクビクと何度も震わせる。
だがグリフィスは休む事無く腰を動かして肉棒を激しく律動させてディエチの内部を存分
に抉り擦り上げる、そして悪魔染みた正確さで以ってディエチの性感帯を残さず刺激し尽くしていく。
「ひゃんっ!‥‥すごぉい‥わらひぃ‥‥あんっ!‥さっきイった‥ばっかりなのにぃ‥まらイっひゃうぅ‥」
「ははっ、凄い乱れっぷりだね。他のお客の時もこんな感じなのかな?」
「ちが‥‥んぁぁ‥ちがうよぉ‥‥こんなにきもちいいの‥グリフィスだけだもん‥‥はんっ!‥らってぇ‥わらひ‥グリフィスのこと‥‥だいすきらからぁ」
気が触れんばかりの甘い快楽の濁流によってディエチは完全に理性を溶かされている。
ろれつの回らない口はもはや正確に声を発する事ができず、ひどく舌足らずな言葉を漏らす。
それは普段の彼女の物静かな姿からは想像もできない程に乱れた痴態。
どんな客との情事にも恋心など感じないディエチもこの男の前では、恋に溺れる純真な乙女であり同時に淫蕩な情欲に溺れる淫らな淫婦へと成り果てるのだ。
その事実がグリフィスの中の黒い欲望にさらなる熱い火を注ぎ、獣欲を滾らせていく。
グリフィスの腰の動きが激しさを増し、力強く何度も蜜壷の内を貫通しながら巧みに弱点の性感帯を抉る。
その凄まじい快楽に先ほどの絶頂の波が引いていないディエチに新たなる快感の奔流が近づいてくる。
同時にディエチの内部はキュッと締め付けを強めて男根に絡みついた。
「だめっ!‥もうだめぇ‥‥わらひぃ‥もうぅ」
「くっ! ああ、僕もそろそろ出すよ」
そう言うと同時にグリフィスは一際強い力である一点、ディエチの内部の最も弱い性感帯を肉棒で突き上げた。
瞬間ディエチは凄まじい快楽に視界を白く染め上げられ、全身を駆け抜ける絶頂の快感の中に果てた。
瞬間収縮した膣の締め付けにグリフィスも本日最初の精を吐き出す。
夥しい量の濁った白がディエチの体内に注ぎ込まれ、貫く肉棒の脇から泡を立てて溢れ返った。
「はぁ‥はぁ‥‥すご‥あつぅい‥とけひゃうぅ」
意識を失いそうなくらいの絶頂の余韻の中でディエチは甘く蕩けた声を漏らす。
瞳はトロンと涙に潤み、口元はだらしなく垂れた唾液で濡れて妖しく光り、凄まじく淫蕩に少女を彩っている。
その姿にグリフィスの中の獣染みた性欲が即座に滾りを取り戻したが、彼はそれを抑えてディエチの髪を優しく撫でながら濡れた唇にそっと口付けた。
「ディエチ、凄く可愛いよ」
「うん‥‥ありがと‥」
絶頂の余韻に酔いしれながら、そうして二人は穏やかな愛撫の中に浸る。
だがグリフィスがそれだけに終わる筈も無く、彼はその手をディエチの背に回すとそのまま彼女を抱き起こした。
結合したままの状態で、体位を座位へと移行する。
「ふあっ!」
ディエチは突然の事に驚いて思わず可愛らしい声を漏らす。
対するグリフィスは彼女の背に回した手をゆっくりと撫で下ろしながら豊かな尻のラインに移していく。
そして少しばかり下半身の双丘を撫でた後、まだ初々しい菊座に指を差し入れた。
瞬間、ディエチの身体がビクンと跳ねる。
「ひゃんっ!!」
未だ肛姦に慣れぬディエチは肛門への愛撫に過剰なほどの反応を示す、だがグリフィスはそんな事などお構い無しで丹念に指を侵入させて性経験の浅い穴を嬲っていく。
「まってぇ‥私まだこっちは慣れてなくって‥‥」
「なら今から慣らそうか」
「そ、そんなぁ」
「言われた通りにちゃんと掃除はしたでしょ?」
「‥‥うん」
「じゃあ、始めるよ?」
グリフィスは虫も殺さぬような笑みを浮かべながら、そのまま指を動かして規則的な律動を与え始める。
さらに膣に埋まったままだった肉棒が驚くべき速さで硬度を取り戻して緩やかな突き上げを開始して快楽をもたらしていく。
「んはぁぁっ!‥‥またぁ‥はんっ!‥‥かたくなってるぅ‥」
再び始まった二人の情交。
今度は膣を抉るだけに終わらず、雄の蹂躙を知らぬ未経験な菊座を弄び、豊かな乳房に舌が這い先端の豆を吸い上げられる。
グリフィスの指が深く肛門に侵入し、乳首を口で転がされる度にディエチは身体を震わせて甘い声で鳴く。
「ひゃぁぁんっ!‥‥すご‥い‥よぉ‥わらひ、まらイっひゃうぅ」
ディエチは髪を振り乱しながら快楽に悶え、必死にグリフィスの背に手を回してしがみ付く。
こうでもしないとすぐにでも快感に呑まれて意識を失ってしまいそうだから。
だがそんなささやかな抵抗は虚しく、快楽刺激による決定的な破堤は訪れた。
「ほら、また出すよ」
与えられる快楽に敏感に反応して締め付けを強めるディエチの淫穴に、グリフィスは再び射精感を向かえる。
そして我慢などせず即座に彼女の体内に抜かずの連発で精を解き放った。
「ふぁぁぁっ!!‥らめぇ‥‥まらぁ‥イくうぅぅうっ!!」
精液の発射と同時に乳首を甘噛みされ、菊座を指で深く掘られてディエチは呆気無く果てた。
視界は眩い白に染められ、甘い快楽の電流に正常な思考が溶かされる。
グリフィスの背に回していた手が力を失い、全身は完全に脱力してベッドに倒れこんだ。
「はぁ‥はぁ‥‥」
ディエチは息も絶え絶えに自身の体内に放たれた二度目の精の熱に身体が内から溶けるような錯覚すら感じた。
その滾るような熱さに全身を隅々まで満たす幸福感を感じ、恋した男に征服される充足に酔う。
グリフィスはそんなディエチに覆い被さるように抱き付くと、彼女の髪を慈しむように優しく撫でながらまたそっとキスをした。
「やっぱり君は最高に可愛いよ、ディエチ」
「うん、ありがと。グリフィス大好きだよ」
ディエチはそう言うと花が咲き誇るような笑みを零して微笑んだ。
その輝くような表情にいつもの無表情な姿は微塵も無い、あるのは恋する少女のみが持つ儚い程の可憐な美しさ。
愛という水の雫を受けて花は今が盛りと花弁を満開に開いていた。
□
あれから存分に時間をかけてディエチの身体を味わった、不慣れな肛姦にも懸命に僕を感じさせようとする姿は健気で実に可愛らしかった。
やっぱり女を抱くならこうやって心の底まで堕とし尽くしてからじゃないと満足できないな。
単に身体だけ重ねただけじゃ“喰った”とは言えない、骨の髄まで自分の所有物にできなきゃ“喰らう”という行為足りえない。
そういう意味ではディエチは最高の素材だ、最初の頃に彼女が見せた機械的な対応が嘘のように従順にそして可憐に僕に尽くす様は時間をかけて堕とした甲斐があるというものだ。
そんな事を考えながら僕は早朝の家路に着く、そこに携帯端末がメールを受け取ったのかけたたましいアラームを鳴らした。
「誰かな」
小さく声を漏らして端末を開けばそこには先ほどまで“喰って”いた少女からのメールが届いていた。
“今日は指名してくれてありがとう、実は今度の日曜はオフなんだけど良かったら一緒にどこか出かけない? ディエチより PSグリフィス大好きだよ”
簡潔な、それでいて十分に愛が感じられる文の内容に思わず笑みが抑えられなかった。
「くはははっ! まったく可愛いなぁ、これだから女を“喰う”のは止められない」
ああ、駄目だなぁ、こういう笑い方は普段は抑制できるのに。
今誰かに見られたら危ないなぁ、でも駄目だやっぱり抑えきれないよ。
でも今度の日曜って確か部隊長とデートあるんだよね、どうしようかな? やっぱり断るかな? そうしたらきっとディエチは泣くんだろうな、ああ見たいなぁディエチが泣くところ。
そんな事を考えてたら立ってきた、あれだけ“喰った”というのに貪欲なものだ。
今日は六課に出たらすぐにでもルキノをトイレにでも連れ込むか。
まあ日曜のデートはダブルブッキングでいくか。
そんな事を考えながら僕は清々しい朝もやを味わった。
終幕。
85 :
ザ・シガー:2008/03/17(月) 21:20:12 ID:GjfLRReq
投下終了です。
なんとかIDがグッジョブなうちに投下できた。
>>85 IDどおりのGOODJOB!!
しかし黒いなグリ公…うらやまs恨めしい!!
>>85 GJ!
いやもう、本当に・・・・・グリフィスが黒い
>>85 ちょwwwwwwwグリフィスwwwwww
GJです。
というか今回のスレ、今出てるSSはどっちもおとなしめのメガネキャラが
鬼畜っぷりを全力全開してるなwwww
淫獣はナカジマ姉妹をまとめていただいてるし、グリフィスはグリフィスで
何股かけてるんですかあんたwwww状態だし・・・・・・
本当にリリカルは地獄だぜ!
>>85 GJ!!
グリフィス、黒ッ!
そして喰い過だ!!
どんだけ喰ってんだコイツ!
恐ろしいを通り越して、羨ましいゼ!!!
そしてディエチがかつてない程に可愛かった。
俺も指名したいゼ!!
しかし、青銅クラスの俺では聖域の女神のもとまで辿り着けん………
グリフィス死亡フラグ立ってんなwwwww
ID通りGJだぜ
>>85 俺は勘違いしていた…二代目淫獣はエリオやない、グリフィスやったんや…!!
こうなれば初代が気になるところである。それとも次回は連れ込まれたエリオとか…
「ダブルブッキングでいくか」とか凄すぎて吹いたwwwww
GJ!!です。
グリフィス黒いなwアカギ的な策士だけど、気をつけないと物理消滅するぜw
次回は青銅聖闘士のエリオが初めてアテナ(ナンバーズ嬢)に出会うのだろうかwww
冥闘士のフェイトそんが泣いちゃうぜ。
>>85 GJ!!
『強くなりたくば喰らえ!!! 朝も昼も夜もなく喰らえッッッッ 食前食後にその肉を喰らえッッ 飽くまで喰らえッッ
飽き果てるまで喰らえッッ 喰らって喰らって喰らい尽くせッッ』
とでも言い出しそうなグリフィスですね。それにしてもディエチが可愛いです。本編でも割とそうでしたが、他人の悪意に悪意に気付かない女の子って萌えるものがあります。
く、腐ってやがる…(性根が)
だがそれもいい
GJ
GJです!!
グ、グリフィスが黒いwwお前喰いすぎだwwww
そして何よりディエチが可愛いですね。次回も楽しみにしてます!!
淫獣ユーノ、黒グリフィスと来た・・・・・・
なら、次に投下されるSSはエロノか、エロノなんだな!
いや、納豆だ(いい加減にしろ
100 :
名無しさん@ピンキー:2008/03/17(月) 22:06:44 ID:U4NDj3+Y
>>98 そこでクイントさんが亡くなってから溜ってたゲンヤさんですよ
ところで、俺のID見てくれ。U4N…ウーノforなのは?
どんなお告げなんだ
ageてごめん
>>100 ウーノforなのは…即ち「なのはのためのウーノ」!
さあ、ウーノがなのはさんの砲撃で洗脳されて奴隷のように奉仕するSSをっ!
>>100 ユーノforなのはと解釈した俺に淫獣の加護を下さい><
>>85GJだぜ、エロすぎる……
やはり眼鏡優男+腹黒の組み合わせは鉄板……!
>>91 グリフィスと同路線の鬼畜男か、あるいはフツーに原作どおりな優男か、逆レイプされるヘタレか……?
楽しみでしょうがないぜ。
>>85 GJ
いいなぁ、そのエロ文技術欲しいなぁ!
>>85 GJ!
グリフィス、お前この板でどんだけはっちゃけてるんだよ。
しかも部隊長まで喰っているって・・・・・やばいぞ、相手がいないシャマル先生とかヴィータが危ないぞ。
もう少し解釈してみた。
U4NDj3+Y…ウーノforノーヴェ・ディエチ・スカ博士(ジェイル)・トーレ(3)+ユーノ
ウーノ姉さんどんだけ奴隷っすか。さて、今からこのお告げを元にネタを…
>>104 個人的には真逆を期待している。
なのはやフェイト含めエロの時にはいじめられっぱなしなので攻めプレイを堪能しようとするがやっぱりドゥーエさん辺りにいぢめられる
でも実はなのは達はじめドゥーエさんからも滅茶苦茶愛されてるユーノ、な
ユーノの優しさや仕草、もう全てにめろめろ(死語かな?)なのかwww
>>108 それ、愛玩動物って言わないかwwwww
ユーノは肉棒奴隷か
おにゃのこみたいな声で泣きそうだな
レリックを埋め込まれる時のヴィヴィオだな
>>109、
>>110 まさにそれで。「可愛過ぎる…!」ってことでいぢめざるを得ないディードさん。
あー、すいません。ここまで来て具体的なのが浮かんでしまったんで勝手に書いていいでしょうか。ユーノ編。しかももしかしたら初来店した時の話になるかもだけど。
多分相手は上で上げた通りディードさんかトーレさんかセッテさん。いぢめるだけならウーノさんでもいいんだがウーノさんにはドクターラブであって欲しいから
畜生、黒グリフィスに
「いい声で鳴きますね、先生。」とかいってところてんされてるユーノ想像しちまった!
そして、さめざめと泣いているところをクロノに慰められるんだけど
クロノもまたエロノ化してしまい、また陵辱されるんだな!うは、みなぎってきたwwwww
>>116 すまんしくった orz ドゥーエさんだ
さて、了承されるかどうか知らないが素案だけ考えてみるか…
118 :
( ゚Д゚) :2008/03/17(月) 22:51:11 ID:TpcSeLo3
綺麗なグリフィス、投下してもよろしいでしょうか?
>>85 GJ!
ディエチ可愛いよディエチ。
でもここアリスソフトスレだったっけ……あれ……?
注意事項
・非エロ。
・すンばらしく捏造要注意。
・オリキャラ注意。オリキャラTUEEEE気味注意。
・レジアス中将はモブか悪役だと思っている方は読まないほうが吉です。
・あぼーんキーワードは「熱き彗星の魔導師たち」
『第3小隊から陸5本部へ。搬入車両1、新たに構内に入ります』
『第5班は確認後、引き続き正面エントランスの点検に向かってください』
──ホテル・アグスタ。
各管理世界より、著名な考古学者達が集い、各次元世界の遺失文明についての意見を交
換する評価大会が、年に2度、ここの大ホールを利用して行われていた。
その為に、その遺産であるロストロギアも、資料として持ち込まれることが多い。
もっとも、出展されるロストロギアは、史料としての性格は強いものの、レリック、あ
るいはジュエルシードや、かつての『闇の書』のように、危険度の高いものはない。
だが、その輸送申請が通りやすくなる事、専用便への警戒がどうしても片手落ちになる
事から等から、舞台裏で上級ロストロギアの裏取引を行おうとする者が後を絶たない。
理由は、金銭だ。
考古学の実施発掘調査には、莫大な金銭と時間がかかる。その一方で、見返りは名誉以
上のものはほとんどない。
自治世界政府が出資をすることもあるが、“雀の涙”という評が、業界では一般的。
管理局付の発掘調査が行われることもあるが、管理局は史料と言うよりも、上級ロスト
ロギアの収集により重きを置いてしまっている。
かと言って、民間のパトロン、言うなれば道楽者など、数が限られる。
そこで行われるのが、発掘された、上級ロストロギアに分類されるであろう代物を、管
理局に届け出ず、保管し、密売してしまうと言うものだ。
「考古学に携わる一族の生まれとしては、恥ずかしい限りなんだけどね」
フィアット“NUOVA”500改、「チンク・エント・チンク」。地下駐車場に停められたそ
の運転席で、ユーノが、苦々しくそう言った。
「ふーん」
アリサは運転席のドアの窓越しに、ユーノの顔を覗き込みながら、最初、そう、素気な
く言った。
アリサの反対側に、ミッドチルダ製の、黒いコンパーティブルのスポーツカーが停まっ
ている。
「ねぇ、ユーノ」
「あ、その先言いっこなし」
アリサが、問いかけようとすると、ユーノはそれを手と言葉で遮った。
「え……」
「僕は望んでアリサの隣に立ってる。確かに興味が無い事はないけど、今の位置には満足
してる」
そう言って、ユーノは、少し当惑気味のアリサに向かって、微笑を向けた。
「うん……ありがと、ユーノ」
アリサは、少し顔を赤らめながら言うと、開けられた窓越しに、ユーノのおでこに、キ
スをした。
熱き彗星の魔導師たち〜Lyrical Violence + StrikerS〜
PHASE-09:The omen of a flame (Part2)
「んで……」
アリサは、かなり苛立った様子だった。
「なんで、一介の小隊長のあたし達まで、こんな格好させられてるワケ?」
やや朱に近いピンクの配された、パーティードレスに身を包み、アリサは言った。髪は
アップにして、銀の飾りをつけている。
「まぁ、良いじゃない。私服警備も、立派な任務の内だしさ」
同じく、黒いドレス姿のフェイトが、宥めるように、言った。
「そうだよ、アリサちゃん」
フェイトに同意するように、なのはが言う。やはり、白のレースで装飾された、ピンク
と、ピンク寄りの赤のドレスを着ている。
「私服なら陸士からも来てるし、部下を制服で立ちん棒させといて、ってのは、主義に反
するんだけど」
アリサは、ツンツンとしながら、そう言った。
そして、ふと視線をずらすと、その先で、はやてが両手を腰だめに、わきわきと動かし
ているのが見えた。
「はやて?」
アリサがジト目ではやてを睨むと、
「はっ!?」
と、あからさまに動揺の姿勢を見せて、はやては背筋を正し、両手を後ろにやった。
「まて、今何をしようとしていた?」
呆れたような顔で、アリサは問い質す。
「主、しばらく離れておりましたが……まだ、その悪い癖が直っていないようですね?」
なぜか、赤い顔をしながら、シグナムがそう言った。
腕組みをして、赤い顔をしているシグナムは、ピンクのドレスに身を包んでいた。タイ
トで足元まで届く、浅くスリットの入ったスカート。胸元は開いて、スリーブ・ストラッ
プレスの構造。その上に、他のメンバーのものと異なり、レースではないボレロストール
を羽織っている。
「すまない、烈火の騎士。私の矯正が行き届かなかった」
本当に申し訳なさそうに、リインフォースが言った。
リインフォースもまた、フェイトよりもそのイメージが強い黒いドレスを着ている。シ
グナムの物に構造は近かったが、ボレロはシグナム以外のメンバーと同じく、白のレース
だ。
「ちょ、ま、2人とも、そりゃどーいう意味やねん。人をセクハラ魔か痴女みたいな言い
方しおって!」
「ずばりその通りです、主」
はやては憤って、2人に向き直り、そう怒鳴る。しかし、リインフォースは、呆れて脱
力した態度で、端的に言い返した。
「なっ、ちょぉ、待ち、2人とも自分の主人をそー言う眼でみてたんか?」
「まぁまぁ、はやて」
気まずそうにため息をつくシグナムとリインフォースに、はやてはさらに声を上げる。
それを、フェイトが宥めた。
「それにしても……」
アリサが言い、シグナムとリインフォースの2人を見る。
「完璧に、負けてるわよね」
そう言って、軽くため息をついた。
「なっ、へ、変な事をいうな、バニングス」
シグナムは顔を真っ赤にして、ムキになったような表情になりつつ、言う。
「別に変な事なんて言ってないわよ」
アリサは、なぜか、苛ついた様な声で言い返した。
シグナムとリインフォース。この中でも突出して身長が高く、体型も出る所は出て、引
っ込む所は引っ込み、グラマラスでありながらも冗長といった感じがなく、モデルと言っ
ても通用するだろう。
一番の問題は、本人達が自分の柄だと思っていないところか。
「わ、私も制服か、もっと動きやすい格好の方が良いと言ったのだ」
「それはあたしも同意するけど……」
アリサは苦い顔のまま、腕を組んで、言った。
「でも、似合ってるよ。綺麗だ」
フェイトが、アリサの言葉に続けるように、そう言った。
「て、テスタロッサ、お前まで……」
すっかり狼狽した様子で、シグナムは言った。
「そーなんよー」
いつの間にか、シグナムとリインフォースの後ろ側に回っていたはやてが、シグナムの
左腕とリインフォースの右腕を捕まえながら、2人の間から、顔を出す。
「あたしも、めっちゃ似合うでぇって言うてんのに、2人とも、なかなかこう、おしゃれ
せぇへんのや。今日かて、なんとか宥めかしてようやっと着せたんやで」
はやては、笑ったり、ため息混じりになったりと、表情を変えつつ、そう言った。
「主、白銀(しろがね)の5騎目と一緒になって無理矢理着せるのは、宥めすかすとは言い
ません……」
肩を軽く脱力させながら、リインフォースは、力のない声で、ぼやくようにそう言った。
「大体、そうは言うが、主はやてはともかく、お前達だって充分に……」
シグナムは、3人を見回しながら、そう言いかける。
「ちょぉ待ち、シグナム……あたしはともかくって、どない意味や!? あたしが幼児体型っ
ちゅーことか!? おい!?」
はやては抗議の声を上げ、シグナムに絡みつく。
リインフォースはそれを意に介しないかのように、アリサの左手を見た。
「その指輪、そうか、スクライアとだったな」
「ああ……うん」
アリサは気がついて、自分の左手を見る。薬指に、2本の指輪が入っている。
1つは、金の、装飾のない単純な指輪。
もう1つは、エメラルドの嵌った、プラチナの指輪。厚地のリングに石を埋め込む意匠
の装飾になっている。
「ダイヤじゃないねんな〜。アリサちゃん、誕生石エメラルドなん?」
いつの間にやら機嫌を直したはやてが、それを覗き込むようにして、訊ねた。
「違うけど……どうでもいいじゃない、そんな事」
アリサは面倒くさそうな口調で言うが、顔は、どこか気恥ずかしそうに、言う。
「ユーノの魔力光の色だよね」
「!」
フェイトの言葉に、アリサはビクッ、と、背筋を伸ばす。
「あ、そっか、そうだよ!」
なのはまで、納得したというように、わざわざ声を上げる。
エメラルドといえば、緑の宝石の中でも、代表格でかつ、発色も鮮やかなものである。
「それじゃあ、アリサからユーノに渡したのは……」
「同じデザインの指輪で、石はファイアオパール」
フェイトに言われ、照れくささに顔を真っ赤にしながら、アリサは、ぶっきらぼうな口
調で言う
「色で選んだから、あっちの方がずっと安くて、少し申し訳なかったんだけど。リング本
体は注文生産なんだけど、石がね」
そう、あっさりと言う。
「せやけど、左手の薬指に嵌める指輪は、愛の力の象徴やそうやからなぁ」
はやてはそう言って、ニヤニヤと笑う。
「お互いを象徴する色の石をそこに、まさに2人の心は片時も離れへん、ちゅうわけやね」
「と、当然じゃない」
顔を紅くしながらも、アリサはそう言って、右手で後ろ髪を梳いた。
「でも、ちょっとうらやましいかも」
苦笑気味に、なのはが言う。
「あー? なのはもさっさとクロノ抑えちゃえばいいでしょーが」
「え? いや、ま、まぁ、そうなんだけどね」
アリサがぶっきらぼうな口調のまま振ると、しかしなのはは、俯いて、もじもじとし始
めてしまう。
「あーあ、お互い1人モンはつらいなぁ。な、フェイトちゃん?」
はやてはニヤニヤと笑いつつ、大げさにそう言った。
「え? あ、う、うん……そうだよね」
話を振られたフェイトは、しかし、言葉を濁すように言った。
「……フェイトちゃん?」
はやてが、フェイトの態度に、顔をしかめる。すると、フェイトは、気まずそうに、視
線を逸らした。
「あ、そー言えば、アリシアから、最近フェイトが彼氏作ったとかメール着てた覚えがあ
るわね」
アリサはニヤリと、意地悪く笑い、そう言った。
「何!?」
はやてが顔色を変えて、素っ頓狂な声を出す。
「あ、ああ、アリサ、その話は……」
フェイトの抵抗もむなしく、アリサの口はマシンガンのように暴露を続ける。
「確か陸士出の武装隊員とか聞いてたけど?」
「なっなっ、なんやてぇ!? どーいうこっちゃ、そりゃあ〜 きいとらんで!!」
アリサの言葉に、はやてが反応して、フェイトに向かって、声を上げる。
「えっと……別に、アリサやユーノとか、なのはとクロノみたいな関係じゃないし。ただ、
悩みを聞いてあげてただけで……」
「そこから深い仲になるのが、男と女やろが〜。どこの誰なん? キリキリ吐けい〜」
はやてに問い詰められ、フェイトはおろおろとする。救いを求めて、なのはに視線を向
ける。
だが、なのはも、好奇心旺盛そうな目で、笑顔が「ちょっとお話聞かせて」と語ってい
た。
アリサに視線を向ける。指輪のお返しだとばかりにニヤニヤと笑っていた。
『正面第3区、異常なし』
『了解。引き続き警戒を続けてください。引き続いて第4区画……』
念話で、統合警備本部に報告してから、ティアナは、ふぅ、と、ため息をついた。
『Master, Why is it so much impatient?』
ティアナの制服の胸ポケットから、声が響いてくる。
「クロス……ミラージュ」
ティアナは、周囲に人の気配が無い事を確認しつつ、胸ポケットに手を伸ばし、メタル
カードのクロスミラージュを取り出す。
「焦ってないわよ、別に……」
ティアナは、不機嫌そうにしつつ、カードのクロスミラージュに向かって、そう言った。
『It’s thought in me that there is no margin of a mind in a master』
心の余裕が無いように感じる、と、クロスミラージュは言った。
「…………」
カードのクロスミラージュを握り締めつつ、ティアナは表情をさらに苦く歪める。
『Is a cause Ms. Wendy?』
ウェンディが原因か、と、クロスミラージュは訊ねた。
ティアナは、ぎくりと反応したように、顔色を変えた。
「……別に、彼女が、今、悪い人間じゃないって事は、わかってるのよ」
その、静かで重い言い訳は、まるで、自分に言い聞かせるような口調だった。
『It’s not cleared?』
吹っ切れてはいないのですね、と、クロスミラージュは問いかけるように言う。
「…………」
ティアナは、肯定も否定もせず、下唇を噛む。
「……それだけじゃ、ゲイズ一士だけじゃない。機動6課の戦力は異常すぎる。無敵なん
てものじゃない」
隊長陣は言うまでも無く。件のウェンディにしても、生まれからしてのエリートである
マギーにしても、それどころか、教練隊以来のパートナーであるスバルでさえ、タフな身
体と格闘センスの持ち主という点では、ティアナに優れている。
──と、ティアナは感じていた。
「それに比べて、私には、なにも無い……凡人」
ティアナは、明らかに焦りを感じさせる表情と口調で、呟くように、言う。
『It’s not a proof of calling it inability that it is common』
それは無能ということではない、と、クロスミラージュは言う。
『Alisa's strength can be understood?』
「え……うん」
『You is highly talented. Even if you do not excel at something, you may be able
to become stronger than whom』
貴方には強くなれる資質がある、と、クロスミラージュは言う。
「…………」
ティアナは、肯定した喜びも、否定しての嘆きも発さない。ただ、困惑しつつ、視線を
俯かせている。
『I need to follow up so that you can become courageously. If you think that you
are uneasy, I need to cancel it. I was born for the purpose』
貴方が強くなれるように、貴方が不安にならないように、自分はその為に生み出された
と、クロスミラージュは言った。
「クロスミラージュ……うん……」
ティアナは、カード状態のクロスミラージュを見て、呟き、頷く。
だが、まだ、完全には、吹っ切れた様子ではなく、再び、視線を伏せさせてしまう。
『Please have confidence. Master……』
「うん……」
ティアナは俯いたまま、生返事を返した。────その時。
ガサガサッ……
「!?」
「何も、動きはありませんね」
「今のところは、ですが」
遺失文明発掘評価大会、警備本部用移動指揮車。
小型バスベースの、通信装置(正確には通信“補助”装置)やディスプレイの並ぶ、薄暗
い車内で、『ロングアーチ』副隊長グリフィス・ロウラン三尉は、地上本部側の統括本部
要員として派遣された、オットー・レックス特別陸准尉と、そんなやり取りをしていた。
「あの、私的な質問になるんですが、よろしいですか?」
グリフィスは、階級的に下のはずのオットーに、敬語を使い、話しかける。
「? いいですけど?」
短い髪に、中性的なややきつめの顔立ち、小柄で起伏も少ない痩せ型の体つきと、少年
のような容姿を持つオットーは、変化に乏しい表情をしかし少し動かして、グリフィスを
見る。
「オットーさんは、なぜ、陸の方に残られたんですか?」
グリフィスは、手振りを加えながら、質問する。
オットーは、一度視線を戻すと、身体ごと、グリフィスの方を向いた。
「ボク達は3人とも……いや、ディードを入れて4人、レジアス中将に恩義がありますから。
むしろディエチが例外か。貴方のお母さんが引き取ると言ったから、その関係で本局勤め
に」
オットーは、そう答える。
──4年前の事件、管理局は、密造されていた4体の“スカリエッティ製戦闘機人”を
抑えた。
一通りのデータを採取した後、既に実用レベルにあったNo.8オットー、No.10ディエチ、
No.11ウェンディは、その後の身の振り先として、管理局に籍を置かせた。
3人には、それぞれ、家族を与えようと、管理局の要人が、養子にとる事になった。だ
が、オットーだけは、個人的な理由でひとりの生活を望み、地上本部の独身寮で、生活し
ている。
ディエチはグリフィスのロウラン家に引き取られた。つまり、グリフィスとは義理の兄
妹となる。
ウェンディは、さんざん既出だが、ゲイズ家に引き取られている。
最後のもう1人、No.12ディードは、未だ実用レベルではなかった。その為、戦闘機人
としての固有機能を封印し、普通の女性として生きる事になった。戸籍を新たに起こして、
名前も変え、完全に一般人になっている。ただ、機械体のメンテナンスの為に、1〜2ヶ月
に一度、地上本部の医療センターを訪れるのが、管理局との唯一のつながりになっていた。
「レジアス中将に……?」
だが、それを聞いて、グリフィスは表情を、怪訝そうにする。
「しかし、中将はス……失礼」
スカリエッティ製、と言いかけて、グリフィスは、一旦言葉を呑み込む。
「その、戦闘機人のデータを手に入れるのに、それに固執したとも訊いていますが……」
「そんなものは関係ありませんよ。中将は、善悪の区別すらつかなかったボク達が、“存
在すること”を、認めてくれましたから。それに、こうして、働く場所も与えてくれた。
ウェンディなんか、養子になって、よく懐いてます」
オットーは、そう言って、しかし、無表情な顔を、わずかに微笑ませる。
ウェンディがレジアスの養子となったのも、そもそもが、ウェンディ自身が異常にレジ
アスに懐いてしまっていたからだった。
「そうですか……すみません、失礼なことを言ってしまいました」
グリフィスは、そう言って、気落ちしたように、俯く。
「いえ、気にしないでください。本局の人間には、言われ慣れてますから」
オットーは、それだけ言うと、身体を正面に戻し、並ぶモニターを一瞥する。
「いえ……その……すみません、許してください」
「?」
頭を下げ、しつこく謝罪をするグリフィスに、さすがに、オットーも、怪訝そうに、グ
リフィスを見る。
「自分はただ、その……貴女の事について、知りたかっただけなんです。申し訳ありませ
んでした」
そう言って、グリフィスは、ひときわ深く、頭を下げる。
「ボクの事を知りたい? ああ、戦闘機人としての能力のこととか?」
オットーは、納得が行ったと言う様な口調で、聞き返す。
「そうじゃなくて、あくまで、貴女という人間の事を、知りたいんです」
「…………? もっときちんと説明してくれないと、解りませんよ」
グリフィスの言葉に、しかし、オットーは、首をかしげる。
「その、貴女は、外見も、正確も、自分の周りには見たことのない女性で……」
グリフィスが、そう、言いかけたとき。
「南東方向から反応! 飛行物体が複数、接近しています」
オペレーターの声が、それを遮った。
「ごめんなさい、話の続きは後で」
オットーは、グリフィスを制し、そう言った。
「飛行物体? 航空機?」
オットーは、コンソールに向かうオペレーターに、そう問い質す。
「反応は似ていますが、ずっと小さい……それに、魔力反応が……!? 消えた!」
オペレーターはオットーに答えていたが、突然、スコープモニターのフリップ(輝点)が、
ぼやけて、薄くなり、ほとんど見えなくなる。
「いや、完全には消失していないよ。A.M.F.だ」
そう言って、オットーはしかし、あまり表情の変化を見せなかった顔を、険しくした。
「陸士隊は格闘戦をしてはいけない、射撃に徹させて」
「了解」
オットーの言葉に、オペレーターは緊張にややどもり気味になりつつ、そう言った。
「ロウラン三尉!」
オットーは、目元を険しくしたまま、グリフィスを振り返った。
「6課の方に、お願いしても、大丈夫ですか?」
「あ、えっと……は、はい、八神隊長を呼び出してみます」
グリフィスは、オットーに声をかけられて、なぜかあたふたとしつつ、通信用の、コン
ソールに向かった。
『ロングアーチ00、八神隊長。A.M.F.を保持した、極小型の航空機のような反応の未確認
飛行物体が、南東方向から多数、接近しています』
グリフィスからの思念通信が、はやてに伝えられる。
「いよいよ来よったか」
はやては、表情を険しくして、そう言った。
「Gadget trooper?」
アリサが表情を険しくし、はやてに訊く。
「いや、まだわからへん。飛行機みたいに空飛んでるっていう話や」
「空から……」
アリサは、ホテルのホールを見上げる。ガラス越しに、空を見た。
「それじゃあ、あたしのところの出番かしらね」
アリサは、口元で笑いつつ、そう言った。
「すまない」
「ごめん、お願い」
シグナムと、フェイトが、申し訳なさそうに、言う。
機動6課、今回この場に来ているのは、第1から第4までだが、第2小隊だけが、曲がりな
りにも、全員飛行可能だ。第1小隊はスバルが飛べず、第3小隊と第4小隊は隊長・副隊長
のみ飛行可能になる。
「こっちこそ、先に暴れさせてもらって、悪い気がするわよ」
シグナムやリインフォースのように、それに慣れていないわけでは無いが、状況、事態
にそぐわないドレスを脱ぎたくてうずうずしているアリサは、そう言って苦笑しつつ、胸
にかけている、レイジングハートのペンダントに、手をかけた。
だが、その時。
『イグニスコメット、04から01! ホテルの本棟の南南西、庭園から、ガジェット・トルー
パーと思しき一団が出現!』
ティアナの、叫び声のような念話が、アリサの脳裏に、届いてきた。
お前ら伸ばしすぎw
さ、神職人よ久しぶりに甘甘なのふぇを読ましてくれ。
なのふぇSSは結構多いのだが激甘は少ないから残念だ
リク受け神の降臨を待ちながら俺も書いて来るんだぜ(;゚∀゚)=3ハァハァ
それは、ホテルの外庭、樹の立ち並ぶ公園のような森のような場所に、突如として、転
移で出現した。
『セッテ、獲物を譲ってやったんだ、しくじるなよ』
『解っている』
念話で呼びかけてきた、チンクの言葉に、セッテは淡々と返す。
「行くぞ」
セッテは言い、飛び上がると、4機の、背中に翼とロケットエンジンのようなポッドを
背負った、ガジェット・トルーパーが、それに続いた。
ティアナは、アリサに報告しつつ、飛び上がったセッテ達を一度やり過ごすと、手に持
っていた待機状態のクロスミラージュを、掲げる。
「クロスミラージュ!」
『Yes, Master. Set up ready』
メタルカードのクロスミラージュが、光を放ちながら、パルチザン形態に展開していく。
バーミリオンの魔力光が、環状の垂直魔法陣を描き、ティアナを囲む。6課の制服が、
光を伴いながら、水色のレオタード状のウェアを内側に、力強さのあるバリアジャケット
へと変化する。
ヒュンヒュンヒュンヒュンッ
「!?」
『Protection, Dual exercise』
バーミリオンの光の、二重のシールドが現れ、ティアナに向かって放たれたそれを、受
け止める。
バチバチバチバチッ!
魔力を帯びていたそれと、シールドとがぶつかり合い、激しく火花を散らした。
「!?」
それが、ブーメランであると視認した途端、ティアナから見てそれの反対側から、青い
影が、急激に接近してきた。
「どぉりゃぁっ!」
低い位置から、セッテが、ティアナに向かって、フックを放とうとした瞬間。別の白い
影が、セッテを突き飛ばした。
「えっ?」
ティアナは、一瞬、呆けかけたが、
『Caution!』
クロスミラージュの声に、我に返る。
「くっ」
『Protection, Dual exercise』
ティアナとクロスミラージュが、とっさに張ったシールドに、ロケット迫撃弾が4発ほ
ど、一気に命中した。爆煙が、ティアナの視界を遮る。
『Ray lance, Multi shot』
ティアナは6発の魔力弾を、爆煙の向こうへめがけて、撃ち出す。
それらは、ガジェット・トルーパーの纏うA.M.F.に阻害され、霧散させられる。
だが、そもそも命中は期していない。牽制の効果は充分だった。空のガジェットは、降
りてこない。
その隙に、ティアナは、バリアジャケットのスニーカーに、バーミリオンの翼を、生え
させる。
『Flier fin』
大地を蹴り、ガジェット・トルーパー達と同高度まで、飛び上がった。
「ティアナ、無茶しちゃだめっス、アリサかユーノが来るまで待つっスよ!」
飛び上がったティアナを見て、ウェンディは叫んだ。
「どこを見ている!」
『Wheel protection』
赤紫の光のシールドが現れ、セッテが剣の様に握った大型ブーメランの刃と、ぶつかる。
セッテの、やや紫がかったピンクの魔力光を帯びた刃と、凌ぎ合い、バチバチと火花を散
らす。
「悪いけど、伊達にインテリジェントってついてないっス」
構えたアンダウンテッドアイアスを自慢するように、しかし表情に笑みは無く、むしろ
焦れた様子で、ウェンディはそう言った。
「くっ……」
セッテもまた、表情を歪める。
「No.7、セッテ……4年前は、未完成だったから、解らなかったっスけど……トーレ姉の
発展型だったっスか」
睨むようにしつつ、ウェンディがそう、声をかける。
「No.11ウェンディ……姉妹一の出来損ないが!」
セッテは、毒つくように言う。
シールドが減衰し始めるが、ブーメランの魔力光もまた、衰えていく。
バチーン!!
火花を散らす。お互いは各々の得物を構えなおす。
『Load Cartridge』
ドンッ
アイアスのCVK-891Bカートリッジシステムが、1発、撃発させた。
『Edge slash』
「出来損ないかどうか、身をもって教えてやるっス!」
アイアスに斬撃魔力を帯びさせながら、ウェンディは、セッテに飛び掛っていった。
しえん
ごめんなさい11レスで収まってました。
しかも
>>133でレス番ミス。11/11です。
or2
>>122-130,
>>132-133 今回は以上です。
申し訳ありません。orz
フェイトの相手は実は機動6課の1人なのにだーれも突っ込んでくれへん。
まぁ本編ではあまり接点ない人ですからね。多分……
ニヤニヤしながらそのうち正体書こうっと。
>>135 乙です。
フェイトの相手…いや、まさかあの人…
>>85 この黒グリフィス、ベルセルクに出てくる同名の別キャラじゃねえだろうな…w
>>135乙
次で追いつきますね
所で誤字らしきものを
>『You is highly talented
たぶん『You are highly talented じゃないですかね?英検4級の俺にはわかりませんが
>>138 その通り。
ってかbe動詞って中学の英語だろ俺……orz
>>135 GJ!!
ヤター!グリフィス×オットー!
こっちのグリフィスはどうか黒くありませんように。
なんか、ここのスレだとグリフィス影薄いといわれていたのが
遠い昔に感じる。
フェイトの相手って6課?はて?
あの子でなかったら、あとは、あの人ですか?
でも本編では、武装隊資格は返上してるとか言ってたな。
このSSでは違うのかな。
済みません、ちょっと質問ですが最終的に時空管理局(六課含む)が確保したレリックって何個くらいでしょうか?
終盤でスカリエッティが大量に保有しているのは覚えているのですが、その後が良く解らなくて。
それから、一期のなのは、フェイト辺りの身長が解る方、推定でいいので教えて頂けると助かります。
>>141 明確な数字は公式でも不明確だったと思う。少なくとも、スカリエッティは50個近く持っていた。
で、六課は本編中に3個確保していたはず。漫画とサウンドステージはわからないです。
便乗して質問させてください。
フェイトが戦う理由を台詞として言ったことってありましたっけ?
なのはやはやてはいくらか思い浮かぶのですが、フェイトの場合初めから戦ってた感があるので
うまく思い浮かばなかったので、教えて下さい。
>>141 原作のなのはの身長が129cm
まあこの辺はアニメも原作も大差無いと思っていいと思う。
>>141 対比表なら出てたが身長って公式設定でてるのか?
本スレがどっかでなのは(19)は165cmぐらいって見たような。
>>135 普通ならティアナとかアルトあたりの相手なあの人ですか?
……陸士上がりで、六課隊員だと、俺の頭ではその人しか出て来ないんですが。
>>143 stsで、ですよね・・・・・・すみません、本編には心当たりないです。
A'sでなら、最終回でなのはに執務官を目指す理由を打ち明けているシーンがありますけど。
StSのフェイトさんの戦う理由は殆どPT事件絡みだと思うのだが。
スカリエッティとプレシアの関係を知らなくても、人造生命ってところで動いていたのではないかと。
>>135 GJ
しかしいつも思うんですが、いくらなんでも『、』が多過ぎませんか。
正直読み辛くて…話面白いだけに勿体ない…
>>147>>148 えーと、どちらかというとstsにかぎらず、「何故魔法を手にして戦っているか」レベルの
けっこう根本的な部分がほしかったので、A’sの最終回エピソードを少し詳しく教えてもらえますか?
言葉が足りずに申し訳ありません。
アニメ見てないの?
>>141 有り難う御座います、個数や行方が明記されていないという事が解っただけで、随分助かりました。
wikiの情報とかを参考にしながら妄想織り交ぜてやってみたいと思います。
>>151 見て無いどころかnanohawikiに行く気すらないと思われる。
これはひどい
StSしか観てないのじゃないか。
つか、フェイトってそもそも魔法が常識のミッドチルダ人だろ?
非魔法文化圏で育ったなのはやはやてと違って「何故魔法を手にして戦っているか」なんて理由付けはなくてもおkだと思うんだが。
というか無印みろとしか言い様が無いんだが。
あとA'sの序盤
そこにすべてがある
むしろはやての理由付けがだな
ssでの回想シーンで台詞を入れたかったのですが、スレを荒らしてしまい申し訳ありませんでした。
wikiに載っているなら楽だったのですが。
ざっくばらんに言うなら、「悲しい出来事を文字通り速攻で解決して泣いている人の力になりたい」かな。
とりあえず、本編見てください。
はやての場合は完全に贖罪だと思う。by.オーリス
はやての場合は贖罪の意味合いがあるからな。
どちらかというと、一番戦う理由がなかったのはなのはさんだと思う。
StS後半はヴィヴィオで戦う理由が作られたけど。
なのはさんの場合は、手にした魔法の力を皆のために役立てたい、みたいな感じだったと思うが。
まあ、戦う理由と言うよりは管理局入りした理由だけど。
戦闘に適性があったからなぁ、彼女の場合は。
はやても別に贖罪だけって訳でも無いだろうけどね
3人ともみんなの為に自身の魔法の力を使いたいっていうのもあるんだろうし
>>164 小学校で授業受けながらイメージファイトで戦闘訓練してたしなぁ
魔法戦の技術を磨くこと自体に楽しみを覚えてた面もある希ガス
というか管理局入りした後は仕事でもあるし、三人とも困ってる人を助けたいって言うのが根っこだからな。
ぶっちゃけ事件があったことが理由になるし。
まあ王道RPGみたいに世界を救うなんて大それた物語ではないし、
全員に親の仇みたいなのは必要ないかな。
いかにして自分の持つ能力を社会に役に立てるかって考え方は
職業選択の手段としてはもっとも真っ当だからね
>>169 社会に役立てるより人を助けたいだと思うけど。
クロノなんかその極みだな。
そもそも魔法を覚える所からそのためという
>>169 人の為も社会の為だよ
なのはさんたちは他の能力の描写が無いからだけかもしれんけど、
皆自分の好きなことが一番社会にとって最適な事で幸せだね。
現実もそうだといいんだけどねえ・・・
>>170 ありゃむしろトラウマだよな。はやてとフェイトを足してお湯で割らなかったらきっと修業時代のクロノができあがる。
174 :
B・A:2008/03/18(火) 02:03:48 ID:J/tTgEu3
議論が白熱しているところ悪いですが、投下して良いですか?
早く投下してくれいっ!!! わしゃあもう我慢の限界なんじゃああああっ!!!!!
177 :
B・A:2008/03/18(火) 02:13:47 ID:J/tTgEu3
では、夜分遅くに爆弾(SS)投下!
注意事項
・セッテ×エリオ
・時間軸はstsから5年後、エリオ16歳。そのため、捏造が多々あり。
・2人の回想という形で現在と過去が入り乱れる少々わかり辛い造りになっています。
・セッテの性格は少しアレンジ入っています。
・今回も非エロ。
・こんなのエリオじゃねー! 前話までとちげー! とか言われそう。
・カルタスのしゃべり方が合っているかもの凄く不安です。
【Present】
出されたお茶を飲み干した後、セッテは早速行動を開始した。
まずは部屋の間取りや家具の配置を確認する。並行して、爆発物や盗聴器の類が仕掛けられていないかのチェックも忘れない。
魔法が進歩し過ぎている分、魔導師や騎士はその手の科学的な罠に注意がいかないからだ。それが済んだら今度は緊急時の脱出経路の確認だ。
他人に説明する必要があるかもしれないので記憶するだけでなく実際に見て回りながら地図を描く。何かの拍子で紛失した時のために携帯端末用と紙にペンで描いたものの2種類を用意する。
そうして、何だか間違った方向に全力で精力を傾けていたセッテではあったが、午後3時を回った辺りでとうとうすることがなくなってしまった。
エリオは午後から仕事があるとかで出かけてしまっており、現在セッテは広いマンションの一室で暇を持て余していた。
「・・・・・・外の世界か」
改めて、自分が未知の世界にいることを実感する。
考えてみれば、自分はスカリエッティのラボと更生施設以外の世界を知らない。だが、ここが悪くない世界なのだということはわかる。
まだエリオが運転するバイクで街道を走り、定食屋で食事を取っただけだが、たったそれだけでも今までの人生では味わえない素晴らしい経験だった。
バイクで風を切る爽快感もみたらし団子の甘い味わいも、セッテは全て初体験だ。
「・・・・・」
決意すれば彼女の行動は早い。
戸締りやガスの元栓を確認し、エリオから渡された合鍵を手にセッテは部屋を後にする。
何事も経験することが大事だ。これから住むことになる街並みを知っておくのは悪くないし、何よりこの素晴らしい外の世界をセッテはもっと見てみたいと思っていた。
【5 years ago】
魔力刃とバリアがぶつかり合った衝撃で大爆発が起こり、粉塵が舞い上がる。
なのはは崩れたバランスを即座に立て直し、飛行魔法を維持しながら粉塵の向こうを見据えた。
繰り出された一撃は正しく一撃必殺だった。この10年、鍛えに鍛えぬいた鉄壁の防御を打ち抜き、自慢のBJを引き裂いたその一撃になのはは笑みを禁じ得ない。
人にものを教えるというのは、いわば積み木を積んでいくのと同じである。まずできあがった形を想像し、その設計図に沿って積み木を積み上げてく。
途中、バランスが取れずに何度も崩れてしまうが、その度に積み直すことでやがては崩れることなく積み木はまっすぐに立つようになる。
それはとても根気のいる作業で、積み上げた積み木を見上げた時の喜びは言葉では言い尽くせないものがあった。
そして、なのはの前には今、その積み上げられた積み木が立っている。
「やったね、エリオ」
粉塵が晴れると、そこには満身創痍のエリオがストラーダを杖代わりにして立っていた。
先ほどの一撃の反動でBJはボロボロで、あちこちが焦げている。特に右腕は肩口まで千切れ飛んでおり、引き締まった色白の腕が外気に晒されていた。
それでも、エリオは微笑んだ。自分をここまで鍛えてくれた教導官に感謝しつつ、彼女の作品が今ここに仕上がったことを声高に宣言する。
「はい、ありがとうございました!」
その訓練風景を隊舎屋上から見守っていた者たちがいた。
機動六課部隊長八神はやてとエリオの保護者にして機動六課ライトニング分隊隊長フェイト。
そして、何だか影の薄い男が1人。
「へぇ、高町一尉に一矢報いるなんて、中々やるじゃないか」
気取った調子で口笛なんて吹きながら、カルタスは呟く。魔導師ですらない彼から見ても、さっきのエリオの一撃は見事としか言いようがなかった。
「まだ粗削りだけどね。けど、確かにエリオは強くなったよ」
ほんの少し、寂しそうにフェイトは言った。エリオが強く、逞しく育ってくれているのは嬉しい。だが、できることなら危険な仕事から離れ、
学校に通いながらのびのびと過ごして欲しいと思っている親特有の気持ちの表れだった。
「フェイトちゃん的にはどうかな? いけると思う?」
「うーん・・・・・良くて引き分け。悪ければ即死って感じかな」
「手厳しいなぁ・・・・まあ、クロスレンジはフェイトちゃんの方が詳しいし、その通りなんやろうね」
そう言って、はやてはぶつぶつと呟きながら考え込む。傍らに立つカルタスはそれをドギマギしながら見守っていた。
今日、カルタスはチンクからの頼みごとを果たすためにはやてのもとを訪れていた。するとはやては、エリオに関しては
自分よりもフェイトの方が詳しいだろうからと彼を伴ってエリオの訓練を見学していたフェイトのもとへやって来たのである。
そして、なのはを相手に奮戦するエリオを眺めながら2人はカルタスからの頼みをどう扱うか話し合っていたのだ。
「その・・・頼みます。無茶なお願いだってのは重々承知していますけど、そこを何とか! 俺を男にしてください!」
「カルタス、そこまで必死にならなくても・・・・・・・」
「必死なんですよ!」
何しろ、任せておけと太鼓判を押してきたのだ。彼女の返答次第では、隔離施設での自分の立場が頼れるお兄さんから役立たずの犬に成り下がってしまうかもしれない。
「まあ、エリオにとってもええ経験になるかもしらんし、セッテって娘のメンタルケアにもなるか・・・・・・」
「それじゃ・・・・・」
「ええで。エリオとセッテって娘の模擬戦、私がプロデュースしたる」
「ありがとうございます!」
「ただし、3月まで待ってもらうで。それまでにエリオを徹底的にしごいて、最高の騎士に仕上げたる」
「それでも構いません、ありがとうございます」
喜びの余り、カルタスははやての手を取ってぶんぶんと振り回した。
「そ、そないに喜ばれることでもないと思うけど・・・・・・」
「いいえ、あなたに頼んで良かった」
「そ、そうか? なら、ありがたく受け取っておくわ」
異性に触れられることにあまり免疫がないのか、はやては頬をほんのりと桜色に染めていた。
もっとも、ギンガ一筋のカルタスがそれに気づくことはなかったが。
【Present】
平日の午後ということもあって、通りを歩いているのは大半が学生か夕飯の買い物をしている主婦だった。
休日ともなればごった返すであろう繁華街もどこか閑散としており、騒々しいのはあまり好かないセッテにとってはかなり過ごしやすい環境だった。
その静かな雑踏に流されるまま、セッテは漫然とそぞろ歩いていく。
外の世界をこの目で見たいと思って出てきたは良いが、どこに向かえば良いのかセッテには皆目見当もつかなかった。
それは目的地が決まっていないとか道がわからないというわけではなく、もっと根本的な問題が原因だった。
(場違いだな、私は)
自分が生まれ育ったラボと更生施設しかしらないセッテにとって、外の世界はあまりに異質な場所だった。
もちろん、セッテもこの5年間何もしていなかったわけではない。エリオにもう一度会いたいという一念のみを糧に、
自分が向き合うべき外の世界について学んできた。だが、それだけだ。学んだだけ、知識として知っているだけで、
そこが自分の世界だという実感がない。エリオという仲介役がいない今、セッテはこの異質な世界では酷く浮いた存在だった。
そのため、彼女にできるのは流れに逆らわぬようゆっくりと街の賑わいを眺めて回ることだけだった。時折ふと足を止めて、
煌びやかな商店の看板や綺麗に並べられたショーウィンドウの中身に目をやることはあっても、店に入って商品を物色したりはしない。
そうして、まるで回遊魚のようにゆらゆらと往来を流されていたセッテが最後に辿り着いたのが、緑豊かな自然公園だった。
何かに導かれるようにセッテは公園へと足を踏み入れ、手近にあったベンチに腰を下ろす。
何だか酷く疲れた。戦闘機人がたかが数十分の散歩で疲れるなんて、情けなくて自分を作ったスカリエッティに会わせる顔がない。
「・・・・・・・・・・」
ふと向かいのベンチに目をやると、小さな子どもが父親のシャツの裾を引っ張ってどこかを指差していた。
何気なくその指の先を視線で辿ると、噴水の横で派手な色のパラソルを差しているアイスクリームの屋台が目に入った。
どうやら、子どもは父親にアイスをねだっているようだ。その顔は正に必死の形相で、まるで自分の命がかかっているかのように真剣そのものだった。
父親も最初の内は毅然とした態度で子どもを説得していたが、やがては言うだけ無駄だと感じたのか、少しばかり肩を落としながら屋台へ歩き、
二段重ねの大きなアイスを手にして戻ってきた。それを受け取った子どもは満面の笑みを浮かべて自分の拳ほどもあるアイスに齧り付いたが、
上段のバニラアイスを少し齧ったところで何かに気づいたようにアイスから口を放し、どこか疲れた表情を浮かべていた父親にそのアイスを差し出した。
半ば強引にアイスを押し付けられた父親はどうしたものかと戸惑っていたが、すぐに小さな笑みを浮かべて齧った跡のあるアイスを少しだけ舐め、子どもの手に返した。
その時、セッテは確かに見た。先ほどまで疲れた表情を浮かべていた父親が、子どもにアイスを貰ったことで小さな笑顔を浮かべ、
その笑顔を見て子どももまた嬉しそうに笑っている微笑ましい光景を。
平和でなければ見ることができない、安らかな風景を。
(そうか・・・・・・・私たちは、これを壊そうとしていたのだな)
よく見れば、周りにいる人々はみんな楽しそうに笑っていた。ボールを蹴り合う少年たちも、赤ん坊をあやしている母親も、
日向ぼっこをしている老人たちも、みんなにこやかに笑っている。かつて自分たちが奪おうとし、そしてエリオたちが命がけで守った笑顔がそこにあった。
5年前、自分たちはこれを壊そうとしたのだ。もしゆりかごが無事に軌道ポイントまで到達していれば、もしノーヴェたちが地上本部の制圧に成功していれば、
もし機動六課が戦いに敗れていれば、あの笑顔は永久に失われていたかもしれないのだ。
(償いは・・・・生きることか)
死んで詫びられるものなんてない、償いは生きてするものだ。生きて、この笑顔を守ることだ。自分にはそのための力があり、そのためのチャンスがある。
「ドクター、あなたがどう思うかはわかりませんが、私は償うために生きてみようと思います。せめてその償いの中であなたの作品が
優秀であったことを証明することが、私なりのあなたへのご恩返しです」
遙か頭上にいるかもしれない父に詫び、セッテは立ち上がる。さっきまでの疲れがまるで嘘のように体が軽くなっていた。
今ならば、ガジェットが100機くらい立ち塞がっても容易に切り捨てられる自信がある。
そんなことを考えながら、セッテの足はアイス屋へと向かっていた。人々の笑顔を守ると決めた自分がさしあたってしなければならないのは、
彼らが笑っている理由を知ることだ。人々が笑顔でいる要因、それを知るためには彼らと同じことを経験する必要がある。
「いらっしゃい」
「すまない、アイスをくれ」
とりあえず、まずはアイスでも食べて考えよう。
【5 years ago】
週末の午後は必ず休暇を取り、海上隔離施設を訪れるのがエリオの習慣となっていた。
目的はもちろんセッテと会うためだ。あの最初の一件以来、羞恥心とかそういう大事なものが根こそぎ吹っ飛んだエリオは、
恋する乙女もかくやというほどの猛烈な攻勢に打って出たのである。もちろん、告白するのは彼女に勝てるくらい強い男に
なってからと決めてはいるが、それとこれとは別の話だと開き直っている。
「何故・・・・笑っている?」
目の前で薄気味悪い笑みを浮かべているエリオを見て、セッテは寒気にも似た感覚を覚えた。
恐怖とはまた違う、許容しきれない感情の爆発。例えるならば毛虫やダンゴムシが背中を這いまわり、
ねこじゃらしで素足をくすぐられたような感覚だ。有り体に言えば、気持ち悪い。
いっそ、この場で殺した方が良いんじゃないだろうか? そんな物騒な考えすら浮かんでくる。
「あ、すいません。けど、最近はよく会ってくれるなぁって思って」
「私がか?」
「はい」
最初の内は、会話どころか会ってもくれなかった。たまに気まぐれを起こして会ってくれてもロクに会話もせず、
それどころかすぐに癇癪を起こして暴れ出し、その度に警備員やギンガが彼女を押さえつけて面会は終了するのだ。
だから、こんな風に静かに向かい合うことができているのがエリオにはとても嬉しかった。
「お前もおかしな奴だな。私などよりも、お嬢と話していた方が楽しいと思うが」
「そんなに変わりませんよ」
「お嬢が聞けば悲しむぞ」
「その時は謝ります」
「謝って済む問題ではないと、この前ギンガに教わった」
「指でも詰めましょうか?」
「いっそこの手で殺されてくれ」
「それはご免こうむります」
こんなやり取りはいつものことだった。セッテの「殺す」、「死んでくれ」という物騒な発言をエリオはまるで柳のようにのらりくらりと受け流し、
菩薩のような笑みを浮かべて強化ガラスの向こうの不機嫌な女神の顔を愛おしげに見つめるのだ。エリオ自身もやり過ぎかとは思ってはいるが、
セッテ相手に生半可なアプローチは通用しないだろう。それこそ嫌われるのも覚悟で真っ向勝負しなければ、この思いは報われない。
「セッテさん、好きです」
「死ね、この偽善者」
セッテの言葉の槍が問答無用でエリオの胸を打ち貫く。
ちなみに、このやり取りもいつものことだった。覚えているだけで22回。そこから先は数えていない。
「偽善者ってのは言い過ぎだと思うけどなぁ・・・・・・」
「ならばペテン師だ、詐欺師だ、ストーカーだ」
「最後以外は全否定させてください」
「くっ・・・・やはり殺す」
忌々しげにセッテは唇を噛む。
腕力でなら絶対に勝てる自信はあるが、口喧嘩ではいつも負けっぱなしだった。そもそも、今のエリオは開き直っているのでどんな罵詈雑言も通用しない。
この日のために一週間かけて考えに考え抜いた悪口の数々が無駄に終わってしまったことがとても悔しかった。
「エリオ・モンディアル、そろそろ私の我慢も限界だ。訳を言わねばこのガラスをぶち破って本当にお前を殺すぞ」
「訳、ですか?」
「私に面会を申し込む理由だ!」
ドンっと机を叩き、セッテは激昂する。彼女からすれば、貶されても罵られても翌週にはけろりとした顔で自分のもとを訪れるエリオは完全に未知の存在だった。
更に言うと、そんな彼の訪問を心のどこかで心待ちにしている自分がいることをセッテは信じられなかった。
「会いに来る理由か・・・・・ないです」
「なに?」
「理由なんてないですよ。好きな人と会いたいって思いは、誰でも持ってます」
「そんなことが、理由になると言うのか?」
「なりますよ。僕とキャロがルーに会いに来るのも、ルーのことが好きだからです」
好きという気持ちは、つまりは相手のことを理解したいという思いである。相手のことが気になって、その人の人となりを知りたいと思えば、
それはもうその人のことが好きになる前兆だ。少なくとも、エリオはそう考えている。
「だから、僕はセッテさんに会いに来るんです。セッテさんのことが好きで、もっとよくセッテさんのことが知りたいから」
「理解不能だ、お前の頭は」
そんなことが自分に会いに来る理由になるとは思えない。そもそもセッテはその「好き」という感情がどういうものかわからないのだ。
相手のことを好ましく思うという意味らしいが、セッテにはその好ましいというのがよくわからない。
気に入らないとか憎たらしいと言える相手なら目の前にいるが。
「私にとって、お前は殺したいくらい憎い男だ」
「僕にとって、あなたは憧れです」
そのまっすぐな瞳に見つめられ、セッテはますます不機嫌な顔をしてそっぽを向いた。
結局、この男に何を言っても無駄なのだ。偽善者、詐欺師、ペテン師、正しくその通りだ。
歯に浮く台詞で心を掻き立て、ずかずかと土足で自分の中に入り込んでくる。
しかも、言っている言葉は間違いなく本心からの言葉だから尚のこと性質が悪い。
(まったく、あの勇ましい姿はどこへいったのやら・・・・・・・・なっ!?)
今、自分は何を考えていた?
この憎たらしい少年のことを勇ましいと思っていなかったか?
槍を構える騎士姿を勇ましいと思っていなかったか?
「セッテさん?」
「!?」
エリオに名を呼ばれ、セッテの思考は現実に戻った。
「どうかしたんですか?」
「何でもない!」
自分らしくないと思いながらも、セッテは狼狽を隠しきれなかった。
エリオといると、まるで自分が自分でいられなくなってしまう気がする。湧き上がる感情は憎悪以外の何ものでもないというのに、
自分はこの気持ちを心地よいと感じている。彼と過ごす時間を楽しいと感じている。それがますます気に入らず、
せめて初志だけは忘れてはならぬとエリオへの殺意を強く心に念じ続ける。
その真面目な表情が気になったのか、エリオはどこかおかしそうに唇の端を吊り上げながら言った。
「セッテさん、眉間に皺が寄っちゃうと、美人が台無しですよ」
「うるさい! やっぱりお前は嫌いだ!」
to be continued
186 :
B・A:2008/03/18(火) 02:41:43 ID:J/tTgEu3
以上です。
エリオが軽薄なストーカーになってしまいました。誤解されるような言い回しですが、今回エリオが口にした「好き」は
あくまで人として、友人として好きという意味です。彼の告白はもうちょい後になります。
後、エロは多分次回か次々回辺りに入ると思います。あくまで予定ですが。
GJでした!現在のセッテは自分の罪を本当の意味で自覚し、過去のセッテはますますかわいさに磨きがかかっていい感じです
しかしはやてとのフラグをナチュラルにスルーしたカルタスに吹いたw
>>186 GJ!!
ストーカーを意識しているエリオ、というのは少し微妙。
まだ10歳だならなあ。
まあ、この話で年齢のこと気にしだしたらキリがないか。
今更だが、よくよく考えてみれば、見た目大人のセッテがエリオ相手に、
必死になっている構図にはかなり、滑稽でほほえましいものがある。
>B・A氏
キタ━━━━━━(゚∀゚)━━━━━━ !!!!!
だっしゃあああ!!
こうなるともう半裸でまつしかねえええW
190 :
名無しさん@ピンキー:2008/03/18(火) 04:49:32 ID:laRGRdmJ
GJ!!エリオストーカー疑惑w
楽しみにしてます。
>>186 GJ!!!
きたぞ、これはセッテが可愛いすぎる!
ツン分が多く残ってるのがミソだな
エリオがストーカーになってしまうのも(ry
そしてツンがデレに移行する日もそう遠くない?
次も楽しみにしております
乙。
エリオがストーカー……70tもあるのか。
【それはメックウォーリア】
ああ、ガンダムファイト、レディー・ゴー!
【それはミスター】
>>192 ちょっwwwGガンwww
確かに彼もストーカーだけど
>B・A氏
GJです。
エリオにストーカー疑惑がww
次回も楽しみにしています。頑張ってください。
>>192 それはGガンだろwww
まぁ確かにあの人もストーカーだがなww
常月まといと相良軍曹…
新しい組み合わせだな
196 :
57:2008/03/18(火) 16:49:53 ID:vicaJNxr
どうも前スレ
>>540です。
問題のナンバーズ・ソープでクアットロ×オリキャラを投下したいと思います……。
まず注意事項を書き連ねさせていただきます
※クアットロ×名無しオリキャラ (これは並列世界や……ただの並列世界や)
※ごく一部エロ。
※恐るべき捏造を超えた、言わば【超捏造】!!
※オリキャラ警報発令!! オリキャラKIMEEEEE気味警報ッッ!!
※マジ注意!【 嘔吐プレイ 】 【吐瀉物プレイ】 があります!!
禁止ワードは『57』『前スレ
>>540』『指名先は幻惑の使い手』
使用スレ数 15
それでは行きます。
題名 『指名先は幻惑の使い手』
「司書長、おつかれさまでしたー!」
「それでは、お先に失礼します。ユーノ司書長」
「夜勤当直、きました〜」
「はい、みなさんご苦労様です。夜勤の皆さん、たぶん今夜は急用はないと思いますので、今回は第64層から67層の蔵書チェックをお願いします」
定時を超えた時空管理局本局無限書庫では、挨拶と共に次々と職員がスタンプカードを押して出るか、書庫の無重力帯に入っていく。
最近職員の増員が認められ、仕事もだいぶ楽になったがやはり最後に残ったのは司書長のユーノ・スクライア。
ちなみにアルフは定時になった瞬間にぶっ飛んで夫のザフィーラのもとに直行。
ユーノは残業といえるほどではないが、明日に持ち越すくらいなら今日中にやってしまおうと考えているだけだ。
あと数冊の文献を用意すれば事足りる。
そのあとは愛妻と愛娘(といってもまだ内縁だが)の待つマイホームへ直行だ。
クククッ……。
押し殺した、聞くだけで嫌な気分になる笑い声が書庫のずっと下のほうから響いてきた。
左右の眉の間に皺を寄せて険しい顔つきになるのは書庫責任者のユーノ。
別に職員が職場で笑っているのが問題ではなく、笑い声の出所が、かなり問題のある古い文献のある階層だからだ。
いわゆる本好きなら、古書を"楽しむ"ならわかる。無限書庫は本好きにとってはある意味恵まれた職場ともいえるのだ。
しかし、古文書を読んで"嘲笑"するのは、無限書庫では彼、ただ一人だろう。
「ああ!これはユーノ司書長。探し物でしょうか?」
相変わらず、“わざとらしい”表現の仕方だなとユーノは考えてしまったが、すぐにそのことを振り払う。
きっと自分とはベクトルが合わない人間なのだろう。同じ職場なのに滅多に会話しないのが良い例だ。
でもそれで良いのだろうかとユーノは考える。ソリが合わないだけで人見知りするのは、良い父親のすることなのだろうか?
なのはとヴィヴィオと一緒に住んでから、なるべくなら良い大人でありたいと思っているし。
あと、彼が自分よりもずっと年上の、二十代後半という年齢もある。
「ちがうよ。明日の仕事に備えて資料の用意をしようとしただけだ。それより君の勤務時間は"今朝"で終っているはずだけど……」
勤務時間外とはいえ、私的目的で無限書庫の書物を読むのなら一応の手続きがいる。
書庫の中には、本当に値段がつけられない超貴重な本もあるのだ。(もっともそれらは結界魔法で厳重に保存だ)
「……と、すみません。いえ、棚から外れた本を戻そうとしたら、そこに書かれていた内容がとてもスバラシク、つい読み耽っってまいました。司書長も見てくだい」
「そう?ん〜……『超弩級聖王戦艦"YURIKAGO" ついにベルカ勝つ!!』……上司として一言アドバイスしたいんだけど、君はもっと趣味を増やした生活を送ってみる気はないのか?」
「いいえ、書庫隣の部屋をただ同然で借りられて、緊急出勤の手当てもあって良い。魔法能力が全くない私にとって、無限書庫は唯一管理局に尽くせる所です。家族を亡くした私に面倒を見てくれた管理局に対する恩は……」
ユーノは慌ててそこから先の台詞を遮るように話題を変える。
この男の管理局に対する美麗賛辞は正直言って耐え切れない。
一度試しに悪友の提督に聞かせてやったところ、負けを認めて即座に退出したほどだ。
アルフの言葉で、要するに「ウザイ」の一言なのだ。
そう考えると、地上本部のゲイズ中将の演説はなんと的確かつ公明正大に纏まって無駄が無いのだろうか。
「まぁ、時間が完全にフリーな君がいるおかげで、ボクも随分助かるよ。おかげで最近は家に帰れるからね。そういえば君は読書以外に何か趣味はないのか?」
「他にもちゃんとありますよ?筋トレは趣味と実益を兼ねて欠かせません。いや〜でも皆さんが使う大いなる魔法には叶いません!」
ユーノの問いかけから、うんうん、と勝手に感心する男。
彼は魔法が一切使えないが、その分身体を鍛え、書庫では力仕事を専門にしている。
しかし筋トレのし過ぎで、両手血豆に、切り傷、火傷も耐えない。
それはもう筋トレという範囲ではないが、仕事に支障をきたしていない以上とやかく言えない。
武装隊で男の上司がなのはだったら問答無用で「頭を冷やされる」が、司書の仕事が出来る範囲で自らの身体を壊すのだ。
彼は別に武装隊にいるわけではないし、筋トレと称して岩塩の塊を殴り続けたり、荒縄を巻きつけた鉄塊を蹴り続けたり、24時間サンドバックを叩いたり、焼けた石の中から栗を掴むのは、ユーノでも行き過ぎだとわかる。
だが、もし一日でも自称・自主トレで仕事を休む、あるいは仕事が出来なくなるほど体を痛めつけようものなら、責任者であるユーノは厳しく言うつもりだ。
「他には〜〜。う〜ん……そうだ! 最近クラナガンに良いお店が出来ましてね、幸い貯金だけはあるおかげで、もうそこの常連ですよ。ハハ」
おいおいいきなり規制にひっかかったとかか?
ユーノは思った。
どうしてこの男は爽やかに笑ってるのに、ボクは不快に感じてしまうのだろうかと。
ここは今や有名なソープ『ナンバーズ』。
今夜も快楽と、そして一時の安らぎを得ようと多くの者が訪れる。
なお常連客ともなると、コンパニオンにチップ代わりで贈り物やプレゼントを持ってくる人も多い。
ちなみにソープランドでいうところのコンパニオンとは「ソープ嬢」や「泡姫」、ようするにナンバーズのことだ。
中には接客ガジェットに天然オイルをプレゼントするという奇特な某特殊部隊員なお客様もいらっしゃる。
接客ガジェットの中には彼専用機と自称する機体も出てくるが、オーナーであるドクターは特に害の無いことと面白い観測対象なので放っておいている。
そして今入店してきた男性は、山のように抱えた包装紙で包まれた13個のプレゼントを接客ガジェットに預ける。
大きさと量ゆえ、T型5機では持ちきれないから警備用のV型ガジェットが出てきて、ちょっとした騒ぎになってしまった。
「ク・ア・姉〜。今週もまたあの人が来たッスよ〜♪」
ナンバーズの待機室で、監視カメラの映像に映った男を見たウェンディがにやけながら、テーブルの向かいにいる姉、クアットロに伝えた。
今、待機ルームにいるのは、たまたま時間が空いていたウェンディとクアットロの二人だけだ。
女性用ファッション雑誌を広げながら煎餅を齧っていたクアットロは、ウェンディに何も応えない。
いや……管理外世界最強度の硬さを誇ると言われる"かたやき"を勢いよく齧りはじめたので聞こえたのは間違いないだろう、とウェンディには感じ取れた。
だからガリガリボリボリと強烈な音を立てている姉に、「いや〜、今度はどんなお土産持ってきてくれたッスかね〜?」と言ってウェンディは待機ルームから出て行く。
通称、クアットロぞっこんの男は、ココ最近ナンバーズ(+旅の召喚士)にお土産と称してプレゼントを持ってくるのだ。
今回の巨大なモノは初めてだ。ウェンディはどんなのが出てくるか楽しみで外に出たが、もう一つ理由がある。
『あの人が来たらクアットロには一人にさせるのが良い』と、妹たちはウーノとドゥーエから言われているのだ。
待機室で一人になったクアットロは湯飲みに入ってた蕎麦茶を飲み干して立ち上がる。
終始無言。
いつもの軽口もなにもない。席を立つ姿もどこか淡々としている。
いつもなら回りに姉妹がいようがいまいが「もうホンットやぁ〜ねぇ。殿方の頭を足蹴にすると私の足が腐っちゃ〜う♪」とか、
注射器を片手に「こういうのは好きよぉ〜。シンプルで。腸内お掃除は男の子のたしなみよ〜?」(浣腸=男のコ理論)とか、
新発売の天然成分配合ローションを片手に「ここは納豆粘液で決めよう。ほほう長ネギセットか」と言っているのだが……。
まずクアットロが向かった先は自室。
そこであの男の要望通りの『コスプレ』をしなければならない。
何故自室なのか?
コスプレ用の衣類だったら待機室隣のシャワー・ルーム付き準備室に、それこそありとあらゆる漢の願望を叶える衣装が、使用後直に消毒・クリーニングされてとり揃えられているのに……。
ナンバーズそれぞれにあてがわれた部屋に入る。
ちなみにウーノはドクターと一緒のダブルベット付き部屋である。
ダブルベッドを囲む全周囲撮影カメラで撮影されたドクターと長姉の愛の営みは、リアルタイムで妹たちの良き教材となっている……が、その辺は別の話で語られるだろう。
クアットロの部屋は、彼女の性格を顕すようにきちんと片付いているが、微妙に少し散らかってもいる。
そのクローゼットから、密かに買って来たお気に入りの服に着替える。
大きめのサイズのカレッジ風ロゴプリントTシャツ
ブラックのタイトなレザージャケット。
ホワイトブルーのデニムショートパンツ。
ツインテールに合わせる為に選んだ、やや大きめの黒のベレー帽。
すべては仕事のために……し、仕事なんだからね!!
クアットロはそう思いながらも、頬を真っ赤に染めている。
鏡を見なかったのは、無意識の防衛本能ゆえか、それとも自己保存に長けた計算能力ゆえか。
この格好は本当なら次の休日に、管理外世界のハラジュクやヨヨギで紅イモアイスクリームを片手にドゥーエ姉様といっしょにウィンドウ・ショッピングするために取っておいたのに……。
「何やってんだろ……私……」
独り呟く。
アイツの要求を思い出して、顔から火を噴くような感覚になる。
こんな思いはしたことない。
『一番大切な人と一緒に出かける時に着るような可愛い服』のコスプレ……それが彼の要求する衣装だった。
ショートパンツから見える、思わず吸い付きたくなるような滑らかでしなやかな足が、奴がいる部屋に向かって動く。
途中の廊下で仕事が終ったらしいセッテとばったり会う。クアットロは自分の姿を見て凍りつくセッテがよくがわかった……。
あ……ドゥーエ姉様に会っちゃったらどうしよう……。
「あ〜ら、セッテちゃんじゃな〜ィ♪今、終ったところ?」
「姉さん……あ、スッゴク綺麗です。あ、あと、あと、あとベレー帽子が、か、可愛いです!」
「んふふ〜♪ そうでしょ〜? 今年の夏のベストファッション・カウント10入りの組み合わせよん。ベースはブラックだけどパンツのカラーで印象付けるのよねぇ〜♪」
……なんで、……なんでこのクアットロ様がドゥーエ姉様でない奴にキレイ、可愛いって言われて喜んでるのよ!
ほら見なさい!セッテの髪に野郎の精液が、あんなにこびりついたままじゃない!!
フンッ……自分の身なりもキニシナイ戦闘兵器にはちょうどいいわね。まあ、そういう人格設定にしたのこのクアットロ様だけど。
まったく……!!
「ほらぁ、セッテちゃんのここに精液が残っているから、シャワー・ルームでもう一度ちゃんと洗いなさいねぇ?」
「あ、はい。ありがとうございます!」
「ケチらないで、ちゃ〜んとリンスとコンディショナーも使ってよね〜♪」
目障りな奴……さっさと行きなさい!
……あ〜それにしてもぉ、あれじゃ〜一度、ドゥーエ姉様直伝ヘアケア方法を教えてあげないといけないわよねぇ〜。
この服を着させたあの男、今度はどんな風に罵ってやろうか……。
クアットロは気づいていなかった。
あの男と関わることで、自分もまた妹たちとの関わり方が変わっていることを……。
扉を開けて入ってきた美少女に、男は息を呑んだ。
いつもとかわらない茶色の髪のツインテールだが、かなり大き目の黒のベレー帽がマッチし、全く別人に思えてしまったからだ。
仕草とか、もはやそういう次元ではないッッ!!
しかし、クアットロがクアットロである証のメガネはそのままだ。
そこがまた、着ている黒のジャケットやカジュアルなTシャツとよく合う。
合い過ぎて、男の脳にある語録では、クアットロという少女を顕す的確な言葉が、いつも出会いがしらに言っている言葉でしかないからだ!!
曰く、
「う、美しい」
「ハッ、服装変えただけで感動するアンタの脳はゲシュタルト崩壊でも起こしてんじゃないの?」
「キレイだ……」
「ああ、そう。どうせアンタの貧弱なお脳じゃ一言ぐらいでしか表現できないわよねぇ〜」
「いつも通りで安心したよ」
「あっそ。金置いてさっさと帰り、アン!」
情報戦特化のクアットロといえども戦闘機人の端くれッッ!!
しかし、何が起こったのか彼女でも理解できなかった!
気づいたときには、抱きしめられていたんだよォォッッ!!!
そしてぇ!
男はクアットロを抱きしめたまま、背後のダブルベットに向け跳躍!
決まったアアアアアッッ!!
最高級の羽毛を使った柔らかいダブルベット上に、【男の胸の上で安らぐ乙女】の完成だあッッ!!
当ッ然ッ! 逃れることなど不可能。
男の鍛え上げた両腕は、しっかり少女の身体を密着させる。
いつものように"もがく"戦闘機人だったが、この状態ではまず脱出できない。
ああ、無常にもギシギシとベットが鳴くだけだ。
「ば、バカ!せっかくの服が皺ができちゃうじゃない!この脳筋、"離し"なさいよ!!」
「ああ、そうだな。じゃあまず今週のことから"話し"てもらうか……」
鍛え上げられた男の胸の上で、はぁ〜と、クアットロが嘆息する。
やっぱコイツ馬鹿だ。
おめかしコスプレ(?)をさせられた戦闘機人の美少女は過去を振り返る。
私を指名して二回目からこうだ。最初の一回目は他の客みたいに滅茶苦茶に犯されたわ。
あの時は「孕ませる、孕ませる」ってウザイことこの上ないけど、まぁ〜それだけ私たちの外見が魅力的なのは当然のことよね〜♪
「好きだ、可愛い、愛してる、結婚してくれ」……戦闘機人がまっとうな人間のように生きられるわけ無いのに一人で勝手に幻想に浸りやがって……。
それで子宮が膨れ上がるほど、子宮口に亀頭をめり込ませて精液を注ぎ込まれて……まあ、ボルチオ感覚からくるオーガズムは、私も気持ちよくて大好きだけど。
けどそっからよ。私たちナンバーズが妊娠できないと知った途端わんわんガキのように泣きやがって!!
それからか……。
21回目になる今回も、たぶん本番無し。
朝までコースで、抱きしめられたままお話して、寝て、起きて、奴にマッサージしてもらって、一緒に朝食食べて、ハイ御仕舞い。
もうなんなんだかなー、とクアットロは韜晦する。
他の妹たちからは羨ましいとか言われるが、クアットロにとってはドゥーエ姉様仕込みの超絶性技を生かせないうえに、身の上話をして……。
「はッ、これじゃぁ……まるで、ホントに青臭いガキの恋人ごっこじゃない……」
「そうか?オレは好きだぜ!」
「……また一人称変わってるわよ、この、サイコパス野郎……」
情けなさと、別のナニかが戦闘機人の美少女の目から涙を流させる。
メガネはもう外されているから、涙は男のスーツにシミを作る。
男の着てきたスーツもクアットロが二回目でアドバイスしてやったメーカーが仕立てたのだ。
それまで量産品のTシャツにジーパンという、つまらない服装だった。
「ん……いい香……あんた、ちゃんと私が指定した香水使ってるのね……」
「まあ、な。暇だし。仕事して、筋トレして、本読んで、あとはクアットロの指示に従うぐらいだな」
「じゃあ腕を解いて……」
「だが断るッッ!!」
「なら、噛ませて……」
「その依頼……引き受けよう……」
「……コミックの影響受け過ぎ……このコミケ脳野郎……」
男は、ほんの少しだけ腕の拘束を緩め、クアットロの口が男の首筋にこれるようにした。
ちなみに少女と男の体格差は50センチ以上ある。
身体を摺り寄せ、イモムシのようによじのぼって、クアットロの口が首筋に来た。
その間、ベレー帽が脇に滑り落ちる。
クンクンと匂いをかぎ、、ペロペロと子猫のように舐める。
ちょっとしょっぱい、汗の味がした。
そのあいだ、男はクアットロの髪をやさしく撫でてあげる。
クス、こいつに撫でられるの、ちょっと気持ちいいかも。
そうクアットロは思った……。
が、そう思考が回転の速い脳裏駆け巡った瞬間、血相を変え、八重歯をむき出しにして舐めていた首筋に思いっきり齧り付くッッ!!
「ガァルルウウウウウウウウウウウウウ!!!」
これが幻術を操り、電子で作る嘘と幻の技巧者たる少女の出す声だろうか?
「フウウウウーーーーーーーッッッ!!!」
比喩でも抽象でもなくギリギリ、ギリギリと音が鳴る。
だが、突き立てられた少女の美しい純白の歯は、男の皮膚を引き裂き、その下の動脈を切り裂くには至らなかった。
「粗塩を肌にスリ込んである。管理外世界の格闘家たちはみんなそうやって切れにくい肌を完成させたものさ」
「〜〜ッッ!!ハァ。クアットロちゃんも顎を鍛えたつもりだったのにィ、これじゃつまんなぁい。も〜な〜んかいつもの展開って感じ〜?」
結局殺害に至らなかったクアットロは、今回の所は見逃してやるという感じのニュアンスを含ませた台詞を言って他でもない"自分の敗北"を誤魔化す。
アリのように見下してた人間。そんな人間一匹を、状況によっては、どうにもできない事実。
クアットロの頭脳は一つの認識を求める。
コイツに抱かれてる間は、あたしも、そのくだらない人間の一匹でしかなかったんだ……。
「魔法を使われたら、オレ簡単に死ねるよ?」
「残念ね〜♪ クアットロちゃんの専門は幻術と電子戦。だ〜か〜ら、そのうちディエチちゃんにでもお願いして遠距離から狙撃でもさせるわぁ♪」
この男を殺せる算段が見えて、少し気が晴れたかクアットロの口上が上がってきた。
「そういえば最近、六課の人たちが良く来るんだけど〜、あそこの男ってみんな彼女持ちなのよねぇ……」
少女の愚痴というか、ただのお喋りを聴き、相槌を打ちながら頭を撫でてやる。
……しかし、クアットロ自身は気づいているのだろうか?
もう男の腕は少女を支えるだけに力を入れていないことを。
男のゴツゴツした手で頭を撫でられるたびに、自分が眼を細め、気持ち良さそうに息を吐くのを……。
こうして今夜も夜は更けていく。
翌朝。
目覚ましアラームがなる前に起きてしまった男は、クアットロを慎重にベッドの上に下ろしてやる。
鍛えたおかげで、少女を一晩中胸の上で横にさせてても平気な男だったが、クアットロはそうもいかない。
戦闘機人でも人工筋肉とか関節がコルのだ。
なるべく優しく寝ているクアットロの手足の筋肉をマッサージするが……。
「痛ッッ!!格闘術を身に着けてるんなら、痛くないマッサージの一つでも覚えなさいよ、この能無し!管理社会の底辺!!本局の寄生虫!!」
それじゃあ針治療でも学ぼうかな(戦闘機人に針治療効いたっけ?)と男が思っていた矢先、扉がノックされる。
クアットロがけだるく応じると、清掃用ガジェットが入ってきた。
そして二人の前でくると、ガジェットが仕事に入る前に、空間モニターから開いて通信が入る。
オーナーのドクター直々に、一緒に食事を取らないかとお誘いを受けたのだ。
無限書庫は本日休日……当然断る"理由"もないし、ドクターでも男の勤務状況を把握してるのだろうと考えた。
まぁ、実際その通りで、自分の勤務状況をドクターに報せているのも彼自身である。
「そうだ。それなら"あの本"をオーナーに直接渡したいし……」
とりあえずゴギュリと、きつめに少女の両肩肩甲骨の関節を、いったん外して、また正しくくっつけてやる。
「――――――ッッッッッ!!」
愛する少女から、悲鳴のようなのが聴こえたような聴こえなかったような気がしたが、男は特に気にしない。
今さら書くが、この男はクアットロに惚れて狗のように従順だが、時には彼女の苦痛を完全に無視するエゴイストである。
ようするに、人としてどこか狂っている部分が多々見られる……。
だからドクター・スカリエッティはソープランドを開いて、そこにやってくる人間の観察をして楽しんでいるのだ。
男はドクターにとって、良いモルモットである。
それに、別に時空管理局に叛乱を起こすのなら、十年後でも構わないわけだし。
男は無限書庫を出入りしているから、ドクターの研究に役立ちそうなものは一通り"拝借"している。
幾つかの書物は、返却する前に、後丁寧に内容を巧妙に書き換えている徹底振りだ。
こんな器用なことができるドクターやナンバーズ姉妹さんたちが羨ましくなる。
きっと彼女たち全員を無限書庫で仕事させたら、オレが6年間かけて自力で整理したのも一日でやってしまうに違いない!
「やっぱ戦闘機人って羨ましいなぁ……」
これは彼の偽わざる本心。
魔力も無い者にとって戦闘機人の「力」は羨望……。
彼の言葉に、クアットロは服を整えながら「フンッ」と鼻を鳴らして嘲る。
話を戻すが、『聖王のゆりかご』に関する記述がある文献で、面白い(男視点)内容がある本を見せたときの、ドクターの反応が知りたいと思った。
部屋にある荷台に置かれた男のザックを勝手に漁り、くっだらな〜ぃ(少女視点)内容の本を読んだクアットロは、わざわざドクターに見せる内容でもないと決め付ける。
本にしても朝食会にしても、もし断る理由があるとしたら、クアットロが文句を一言だけ言えばいい……。
それだけでこの男はさっさっと退散する。
……たぶん。「二度と来るな」と言ったら、この男は絶対に来ないだろう。
そう思うとクアットロの胸部が、まるで万力のように締め付けられたような気がする。
いやいや、金蔓だから来させて、このクアットロちゃんが直々に相手にしてやってるのだ。
だから毎回プレゼントを持ってこさせなければ、私の気がすまない。
ところで、今回はどんな贈り物を持ってきたのかしら?
薄暗い室内で、眼鏡とツインテールがチャームポイントな少女が、大男に愛撫される。
火傷や切り傷のなまなましいゴツゴツとした手のひらが、クアットロの頬を愛おしく撫でてやる。
そうすると縁なしメガネの奥のクアットロの瞳が潤い、口からはため息まじりな、どこか切なそうな声が漏れた。
「あ、ん……はあ……」
ちゅる、と彼の人差し指を舌で舐め、中指、薬指といき、五指のあと最後に掌を、犬のように丹念に舐めあげる。
次は人差し指と中指で作った棒をフェラチオのようにストロークする。
ジュバ、ちゅばちゅば、ぴちゃ、ちゅる……。
「ンッ……フッ……ングッ……」
性に対して抵抗力が無い者がその光景を観たら、それだけで興奮してしまうこと請け合いだ。
それほどまでに男の指をしごくナンバーズ四女の表情と行為はエロかったのだ。
お客様の全てのニーズに合わせられるよう、擬似フェラもマスター済み。
そして、彼はまったく躊躇なく彼女の口内に手を突っ込んだ。
「んッ、ングう!?」
親指と人差し指で少女の舌を実に器用に掴んだ。
「だめだめ!はじめに言ったでしょ?『二人きりになったら嘘言っちゃいけない』って。なのに感じた振りをした。だから……」
「グゥ……ンんん!!〜〜〜ッッヴ!」
クチャクチャと少女の喉の奥に、中指を滑り込ませて動かした。
当然の嘔吐感でむせ返り、吐き出そうとするクアットロだったが、舌を捕まれているため満足に抵抗ができない。
せめてもの反撃で両手で男の髪を掴み、戦闘機人の腕力でソレを千切る!
……が、それでも男はクアットロの喉の奥に対する陵辱を止めようとしないし、する気もおきない。
「〜〜〜ンンンッ!ヴンンーーーッッ!!」
気持ち悪さで涙が溢れる。恐怖で嘔吐感が更に高まる。
頭の頭皮ごと取られた男が、いつもと変わらない"微笑"を浮かべながら、苦しむクアットロを優しく見つめていた。
苦しみ、文字通り喘ぐ自分が観察され、見つめられている事実が、クアットロのショーツにシミを作る。
クアットロの脳内に確実に存在する、本人が絶対に認めたくない『被虐の性感帯』が刺激された結果だ。
同時に男が一気に手を引き抜き……。
「ッッオェッ、ヴぇえエエェ!」
ついに少女は吐き出してしまった。
夕飯の時間。姉妹全員が騒がしくも仲睦まじく食べた物……その胃の内容物が逆流する。
今日の夕飯はドゥーエ特性の娼婦風スパゲッティ!!
よく咀嚼され、噛み砕かれた"ナニか"が胃液臭に混じったトマトと黒オリーブの香で、眼鏡とツインテールの似合う少女の可愛らしい口から………………出なかった。
ゴク、ゴクン、ジュルゥッ……ゴクゴク……チュル……。
飲まれた……否、食されたと言うべきなのか?
クアットロの口から手を抜いた瞬間、男がクアットロの唇を塞ぎ、あまつさえ溢れ出る吐瀉物を吸い飲み込んだのだ!
謀略を得意とし、姉妹のなかでも最もドクターに近い知性を持った少女は、男の舌に口内に残ったゲロのカスを丁寧に。
しかも、とても優しく舐め取られて脱力しきっていた。
戦闘機人として創られた、ナンバーズ四女だけの体質だろうか。体の力が抜けると、アソコも緩まる……。
ジョロロロ……と脱がされていないショーツ越しに、黄金の小水と絶頂の証拠の愛液が弧を描いて水溜りを作る。
(……お、犯されたちゃった……身体の……奥まで……何もかもが…………ただの人間に…………)
初めて会った相手に食べた物を全て吐き出され、しかもその相手に全部飲まれて、ショックで小便を垂れ流して……。
クアットロという名の戦闘機人の美少女の脳裏に『屈辱』という言葉が浮かんで……でも確かに残る絶頂の余韻で深い眠りに落ちた。
「…………こ……やる……」
「聴こえないよ……クアットロ。ほら……はっきり言ってごらん?」
「ゲホッ…お、エ………こ、殺してやる、殺してやるッ……この糞野郎ッ! 仕事が終ったら絶対に殺してやる!!」
「あははははは!!ちゃ〜んと『本心』を口に出来たじゃないか。可愛いよクアットロ可愛いよ!ほんとに好きになっちゃよ!!」
目覚めたクアットロは復讐者になった。
知性で整った美少女の顔は、怨嗟の表情。
殺意の篭った瞳。
さっきまで異常な快楽に蕩け潤んだその瞳からは、悔しさで涙が溢れ、シ−ツに新しいシミを作る。
「……と、まあ、以上のが、初日でクアットロに最初にしちゃったことです」
顎に指をかけながら、まるで子供の頃のちょっとした思い出を話すような仕草で、クアットロとの『初めて』を話す。
ちなみにドクターとウーノ、ドゥーエ以外の全員ドン引きだ。
トーレはブルーマウンテンが入ったコーヒーカップの動きを完璧に停止させ、セッテは男から6メートルぐらい朝食のトーストを持ってイスごと移動。
チンクはティスプーンにIS発動させて投げようとし、ウェンディはそれを止めさせようと必死になる。
ノーヴェとディエチは顔を真っ青にして口元を抑え、セインはお手洗にIS使用で直行していた。
ウーノとドゥーエは、「そういえば私もドクターにやったわね〜」「でも排泄物よりは健全かな?」
クアットロは無表情で、消火器で男のこめかみを思いっきりぶん殴る。チンク以下の妹たちは音が除夜の鐘のような音が聴こえた気がした……。
(当然だが、命中する瞬間頭を動かして衝撃を逃す。でなければ頭蓋骨陥没ぐらいじゃすまない)
「しかし、初日で嘔吐プレイとは……お前さんも結構良い具合に壊れてるな」
「いや〜、ドクターそれほどでも〜。精神科医からお墨付きですから。ま、原因は分かってるんですけどね」
ドクターに言われて照れたような仕草をする二十台後半の男。
……長女と次女以外が見ても、実にわざとらしい感情の表し方だと直感する。
「ほぅ……忌憚が無ければ是非とも教えてもらいたいところだ」
「ええ、たぶんボクのパパとママと兄と姉と妹と弟が、ボクの目の前で、ガレキに押し潰されていく様を見ちゃったからでしょう。あ、旅行先の地震の話です。ん〜……何分くらいかな?
たぶん30分くらいは魔導師が助けが来ると思って、結構みんな正気だったんだけど……余震でガレキがゆっくりゆっくりゆっくりゆっくり」
「ドクター、お客様。デザートのマフィンが焼けあがりました。ご賞味くださいませ」
「私も珍しい葉を手に入りましたので、紅茶の用意をいたしましょう」
トーレとドゥーエは、暗にこれ以上、妹たちの居合わせる場でこれ以上、"そういう話はするな"というサインを送る。
「いや〜ありがとうございます!こんな素晴らしい朝食会に招いていただき、改めて皆さんに感謝いたします」
深々と頭を垂れる男。
場の空気を読む最低限度の『スキル』はあるらしい。
でなければ追い出していた所だろうし、魔法が使えず、他にもたいした才能もないやつが管理局で働けるはずも無い。
男は話題を贈り物のことに変える。
「ええ、今回の贈り物は、ルーテシアお嬢様は大変お気にめされました」
今回は超特大テディベアのぬいぐるみ。
前回は個性豊かな姉妹でも選り好みできるよう、高級香水の詰め合わせ。
それもこれも管理局の建物で死んでくれた家族の慰謝料がけっこうな額で、それをいままで手付かずだったのもある。
あと今の職場が残業代手当てなどで、結構美味しいのもある。
おかげでゴールド会員になれて、連休はずっと愛しいクアットロと一緒になれるし、プレゼントもできる。
ホント、良い事尽くめだ。
そして、そろそろお別れのときが来くる。
あくまでお客様だから長居はできない。男は美人美少女に囲まれての食事会は会員サービスだと考えた。
最後の別れ際、入り口でオーナーで戦闘機人システムをほぼ独力で創り上げたジェイル・スカリエッティに、男が土下座する。
「お義父さん!クアットロさんを私にください!!ついでにオレを戦闘機人に」
「うん、それ無理(ハート)。 あとお前さんの一人称が頻繁に変化してるから……なるほど重態だな………ま、客として通い続けることは構わん。あとはクアットロ本人にその台詞を言ってやるんだな」
一人思案しながらドクターが男に申し出の不可と応じてやると、その男は残念そうにとぼとぼと太陽がかなりの高さまで登った道を歩いていった。
「クアットロ……見送らなくていいの?」
「そんな必要ありませんわ、ドゥーエ姉さん。ああいう頭のネジがぶっ飛んだ男は期待だけさせて何度でも通いさせて、尻の毛……はいらないけど全財産むしり取ってやる!」
クアットロの言葉にキョトンとした顔で驚くナンバーズ次女のドゥーエ。
いつもなら軽口とともに従順に従う妹が、姉ドゥーエに対し、特別な敬称も無くして普通に不満をぶつける。
ドゥーエが知るに、これはたぶん初めての"反抗"だった。
ドゥーエは贈り物のぬいぐるみの耳にリボンをつけてやりながら思う。
この先、私たちはどのように変化するのかと。
《 END 》
214 :
57:2008/03/18(火) 17:32:17 ID:vicaJNxr
Sir! 以上であります! Sir!
本番無し!
あんまりエロク無くて、そのかわりグロクて
今さら読み返すと、なんか話の展開がおかしいことに気づく orz
皆様に、一見していただければ幸いです。
そして最後に、ナンバーズ・ソープという土台を作ってくれました職人に土下座ならぬ土下寝。
それでは失礼しました。
なんつうか、ツンデレ?
つか司書長-4番SSじゃなかったのかよと注意事項を読んだらオリキャラ。
ああ、本文だけで判断すんのは危険だな。
>ウーノとドゥーエは、「そういえば私もドクターにやったわね〜」「でも排泄物よりは健全かな?」
長女次女はばけものか!!
・・・どんなプレイなんだろう・・・
あぁまた馬鹿が一人(褒め言葉)
まったく
ここは馬鹿の巣窟だな(当然ながら褒め言葉)
ゲロが良いなぁ、腹パンチという安易な方向に行かなかったのが自分的には凄くベネ
あとなんか精神病マンセー的なキャラの書き方が
どこぞのスピリタスがぶ飲みする30台の俺TUEEEしたがる戦車好きとかぶるなぁ・・・
まさか同じ?じゃないよな・・・
俺も馬鹿になっちまったじゃないか(称賛)
デレるクアットロさん……良いなぁ……ありだなぁ……
220 :
ザ・シガー:2008/03/18(火) 18:59:52 ID:CrmRaxEh
なんつうヤバイもんを投下してんですかあんさん‥‥いくらなんでもヤンデレ過ぎっしょ、男の方。
常軌を逸しているなんてもんじゃねえぞ、ゲロ食いとか。
だが良し! それがあなたの愛ならば良し!! 狂気の沙汰ほど面白い!!!
しかし俺は普通のエロでいくぜ?
という訳で今から執筆、アイディアの女神(ミューズ)が俺を愛してくれているならば今夜中にでもなんか投下できる。
しかし愛されていなければ‥‥
>>220 女神に愛されなかったときは俺が愛してやるよ・・・・・・
ケツから奇跡をつっこんでやる!
TSエロSSは需要ある?
ちなみにTSするのはクロノだけど。
TS? T突っ込む、S尻 の略か?
つまりクロノが尻でエロイ事をすると?
>>222 ノ
TSは変化してからの全体的な戸惑いが肝ということと
そして精神的ホモセクシュアル以外なら。
TSクロノ×ユーノとかだとちょときついw
なのはやフェイトが相手なら問題にしないがw
でもまあ好きな人もいるし、前置きさえしちまえば投下オッケーさね!
>>222 積極的に見たいというわけではないが、好奇心が疼くので、あるならちょい読んでみたい。
でもクロノのキャラ付けによっては、ちゃぶ台ひっくり返される可能性があるので注意されたし。
クロノくんがロストロギアの影響でTSしちゃったの!
でも大丈夫。無限書庫でユーノくんに調べてもらった解除手段を用いれば元通りなの!
その手段とは対象者の直腸の中でレイジングハートエクセリオンなの!!
というSSなら・・・
>>227 ギャグなら大丈夫じゃないかな。
でもシリアスなら……地雷かもしれぬ。
お、恐ろしいものが投下されているぜ…最終見直しが終わり次第自分も投下します。
あと10分くらい。
●「ユーノ先生もクロノくんも僕が美味しく頂きましたよ」
>>231 誰だ? クロノをくん付けって事はグリフィス?
ロッサだろ。
よし、見直し終わり。投下してもいいかしらん?
待ってました!!
236 :
ておあー:2008/03/18(火) 20:12:25 ID:uihaBp5k
前回レスくださった方、ありがとうございました。
昨日言っていた通り納豆モンスター×クア姉の話を投下します。
といっても長くなったので前・中・後の3つに分けて今回は前編、まだ納豆分は無しクア姉分も薄めです。脱ぐ必要なし。
むしろずっとドゥーエ姉様のターン。
今作の注意(よく読む事)
・ギャグ+エロ+陵辱+納豆?=カオス
・チンクが納豆(的な何か)にボッコ(性的な意味で)、その後クアットロも納豆(的な何か)にフルボッコ(性的な意味で)
・時期は三期から十年以上前、まだドゥーエが任務で教会に潜入する前
・とてもネタネタしい
・ちょくちょくオリ設定が登場
・●<Don't think.F E E L !
「クア姉はドクター一筋だよ」「すかりけはこんな馬鹿一家じゃないよ」って人にはお勧めできません。タイトルは『悪女はお姉さまに恋してる』です。
新暦6×年 ミッドチルダ東部・スカリエッティのラボ
「ただいまー……ってえぇ!?」
「お帰りなさいませええええぇえぇん! ドゥーエ姉様ああぁあぁんっ!!」
長期の潜入任務を終えて久々にアジトへ戻ってきたナンバーズ2番・ドゥーエは、帰還して早々"妹"から熱烈な歓迎を受けた。
「ちょっ……クアットロ! 離れなさいってば!!」
「嫌ですわっドゥーエ姉様ったらぁん! そんなに照れなくってもいいじゃないですかあぁん!!」
ドゥーエは抱きついてきた妹―4番・クアットロを引き剥がそうとするが、クアットロはまるで親を見つけた迷子の子供のように
彼女の体にしがみ付き、まったく離れようとしない。
「もう、しょうがない子ね……」
こうやって歓迎されるのは嬉しいが、正直ちょっと困る。
仕方が無いので、耳に吐息をふっと一吹き。
「ひゃんっ!?」
「隙あり」
抱きつく力が緩んだところを機人パワーで無理やり引き剥がし空中に放り投げる。これでもガチで戦えばそこそこ強いのだ、でないと
万一任務中に正体がバレた時『トーレさえいればこんな奴らには……悔しいっ(ビクッビクッ)』という事になりかねない。同じ機人
でも情報処理担当のクアとは違うのだよ、クアとは。
「それっ♪」
そしてそのまま自由落下中のクアットロをバインドで亀甲縛り。
"父"ジェイル・スカリエッティと二人三脚で完成させたが至高の技だが、戦闘では全く使えない正しく無駄遣いされた技術の結晶で
ある。以前は1番・ウーノが主な標的だったが、一度ブチ切れてISでラボのセキュリティを乗っ取り、スカリエッティと自分を本気で
抹殺しようとした事があってからはもっぱらこの妹を少し頭冷やす為に使われている。
「はい、一丁上がり」
「むぐー!!」
受身もとれない格好で背中から地面に叩きつけられ芋虫のように転がる彼女を踏み付け、酸素を求めてぱくぱくさせている口に淡緑の
猿轡を噛ませればこれで完成。
「むー! むーん!!」
「はいはい、後で貴方とも遊んであげるから。とりあえずしばらくそうやってなさい」
眼鏡のレンズにたっぷり指紋を押しつけながら、放置プレイの開始を宣言。
本当はそのままラボ内公開調教に移行してもいいのだが、一応スカリエッティに帰還の旨と任務の結果を報告せねばならない。たとえ
家族であろうとも仕事とプライベートはきちんと線引きせねばならないと考えるのは彼女の職業意識の高さゆえである。
「む、帰っていたのかドゥーエ」
「久しぶりだなドゥーエ」
声がしたので振り向くと、ちょうど通りがかった二人の妹―3番・トーレと5番・チンクが自分を見つけこちらにやってくるところだった。
長身短髪のトーレと短身長髪のチンク。一見すると正反対な両者だが、どちらも戦闘タイプの姉妹で前はトーレがチンクの教育も担当
していたという関係もあって、この二人は一緒に行動している事が多い。
ちなみにウーノは役割上スカリエッティと一緒の側にいる事が多いので、実はドゥーエがラボを空けている間クアットロは一人
ハブられ気味になっているらしい。一度その事を問い質した時は「別にぃ……私は一人でもぜぇんぜん平気ですしぃ」なんて言っていた
が、実は寂しがり屋なところがある彼女である。十中八九ただの強がりだろう。
ドゥーエとしては『だったらトーレとチンクのところにでも混ざればいいのに』と思うのだが、意地っ張りなところもある子なので
それもなかなかできないらしい。なんという手間のかかる子、このままちゃんと育つのか、『自分は誰にも頼らない、一人では何も
できない他の姉妹とは違うのよー』なんて厨二病臭いセリフを言い出さないか……と彼女の教育を担当したドゥーエとしてはちょっぴり
心配だったりしているのはここだけの話である。まあたとえ邪鬼眼持ちになったってそれはそれでいいじゃないどうせドクターの因子を
受け継いで私が教育した時点で真っ直ぐ育つ可能性はゼロだしぶっちゃけアルハザードの失われた技術を使っても性格の矯正なんて無理
じゃね……なんて考えたりもしているのだが。
それに幼少時に父親が事故で入院、母親は喫茶店で忙しく他の子供である兄と姉は看病と家業の手伝いで忙しい(加えて二人はとても
仲良し)という家庭環境でも強く育つ子供だっているのだ。稼動間もない頃に父親は研究に没頭、母代わりはその補佐で忙しく他の
姉妹である姉と妹は戦術論の構築と訓練で忙しい(加えて二人は師弟関係)という家庭環境(中長期任務が多い自分はここに含まない)
でも強く育つ機人だっているはず。彼女がどちらの道を進むのかは彼女次第である。
「……というか。お前は帰還して早々何をしているのだ」
そんな事を考えていると、緊縛されたクアットロとドゥーエを交互に見ながら眉を顰めたトーレが聞いてきた。
「正当防衛ですが何か? ところでドクターは何処かしら」
親譲りの外道チックな笑顔を浮かべながらサムズアップ。ついでにスカリエッティの居場所を聞くと、トーレの代わりにチンクが
彼女の質問に答えた。
「今頃の時間ならば、おそらくラボにいるはずだと思うぞ」
「ふーん……例の機械兵器絡みかしら」
「そうだ。もうすぐ試験運用にまで漕ぎ着けられそうだと言っていた」
「へえ……だったらついでに名前もつけてくれるとありがたいんだけど。アレとかあの機械とかじゃ呼びにくくてかなわないわ」
娘の名前に開発番号をそのままつけるかの人に命名センスがあるとは思えないが、せめて記号でもいいので適当な名前をつけて
ほしい。そう思って溜息をつくと、それを見たチンクがドゥーエに声をかけてきた。
「どうかしたかドゥーエ? 調子でも悪いのか?」
心配そうに自分の顔を覗き込む"一家"の末っ子チンク。
いい子だ。実にいい子だ。姉妹という関係性をあまり重視しないトーレに教育されたせいで口調こそタメ口だが、それすらも魅力に
転化させてしまうほどよくできた妹である。
まずはその容姿。
四人の姉達より明らかに低い外見年齢には、幼い子供だけが持ち得る愛らしさが満ち溢れている。『小さい体の方が潜入行動に適して
いるから』という理由らしいが正直そこはどうでもいい、とりあえず幼児体型を採用したスカリエッティには拍手を送りたい。ちょうど
彼女を開発する少し前に彼の夜伽の席で幼女に変身してのプレイを行ったような記憶があるのだが、この際それには蓋して重石を載せて
おく。ていうかこの子に手を出したら私がブチ殺して二代目スカリエッティを襲名してやる。
外見と言えば、自身の幼児体型に密かにコンプレックスを抱いているというのもまたいじらしい。高得点の萌えポイントだ。温水
洗浄の後にいつも裸でラボ内を歩き回るトーレは少し妹の恥じらいを見習うべきだ。『長身モデル体型やプリプリ具合に定評のある美尻に
自信を持っているから』などという理由ならばまだいい。しかし『別に見られて困る相手がいるわけでもないから』はダメだ。中年の
オッサンやオバサンじゃないんだから。最近は口酸っぱく注意したおかげでようやくバスタオルを巻くようになったが、どうもうちの
姉妹は他人にどう見られているのかという事についての意識が無さ過ぎる。自分を美しく見せようとする気持ちがないのだろうか、それとも
外の世界の常識に慣れすぎた自分がおかしいのか……
閑話休題。
さらにチンクは外見だけではなく内面も実にかぁいい。
物言いのせいで一見クールな性格に見えるが本当はとても優しい心の持ち主である。姉達と違いスカリエッティの因子を受け継いで
いないという事も関係しているのだろうか、どうしてこの変人一家からこんな天使みたいな彼女が生まれたのかわからないくらいだ。
たぶんこの先さらに妹が増えれば、きっと面倒見がよくて皆に慕われるいいお姉ちゃんになってくれるだろう。
そういえば、一度などはスカリエッティが気まぐれで造って放置していた生物兵器の実験体を進んで世話していた。色々掛け合わせ
すぎたせいで造物主の命令も聞かなかった見た目が確実にバイオハザードなその実験体も、チンクとは心が通じていたのかよく彼女に
懐いていたもので、二人(一人と一匹)で一緒にいる姿は実におぞま……微笑ましかった。
それなのにあのゲテモノ食いと来たら。
訓練から戻ってきたら檻の中が空っぽになっていた時の彼女の顔を思い出すと今でも胸が痛む。例えるなら縁日で買ってきたヒヨコ
から育てた鶏が消えた日、夕飯が鳥の唐揚げだった時の小学生の顔。唐揚げの代わりに水炊きでも代用可能。両親や祖父母から話を
聞いた事しかなくても想像しただけで何となく切なくなってきて、そりゃ自分がそんな場面に直面したらトラウマになる気持ちもわかる
わと納得できてしまうアレである。
赤の他人がそんな表情をしていても喜悦しか沸かないドゥーエだが、さすがにそれが可愛い妹であれば話は別だ。ホントあの時ほど
変態クソドクターに殺意を覚えた事はなかった、ウーノとトーレまでキレて三人がかりでボコボコにしたほどだ……牛と鳥と豚を掛け
合わせたのだから絶対美味しいと思った? 知るかそんな事。まあ後でこっそり味見したら本当に美味しかったけど。ちなみにそれ以来
彼の研究は生物兵器から機械兵器へと対象を移している……と、また話がずれてしまったが、とにかくドゥーエにとってチンクは
クアットロとは違ったベクトルで大切な妹だった。
「……ドゥーエ?」
「あー、ううん。長旅でちょっと疲れただけ。心配してくれてありがとねチンク(ナデナデ)」
そのまま手を伸ばし、心配してくれた御褒美に柔らかな銀髪を撫でてやる。
「むう、やめろドゥーエ」
幼児扱いを想起するという事でチンクは頭を撫でられるのを嫌っている。でもそんなの関係ねぇ、彼女は拗ねる顔もまたたまらなく
かわいいのだ。ドゥーエは嫌がる妹の頬をさらに指でつつく。
「堅い事言わないの、久々に会ったんだから少しくらいやらせなさい(プニプニ)」
「ひょ、まふぁ……!」
抵抗などさせるものか。妹を好き勝手にかわいがりできるのは姉の特権だ。だが……しかしこれは……
……いかんですよ、辛抱たまらんですよ。
ドS心にちょっぴり火がついたドゥーエはスカリエッティへの報告を後回しにし、先に妹に"お土産"を渡す事にする。既に職業意識は
虚数空間に投擲されていた。変幻自在は彼女のモットーである。
「そうそう、チンクにお土産を買ってきたのよ……はいこれ」
スカリエッティ謹製の何でも入る四次元風ポケットから紫のドレスを取り出す。
「こ、これは……!」
「たぶんサイズはこれでぴったりだと思うのよね。まあ取り合えず着てみなさいよ」
「待てドゥーエ、これはその……色々とマズい、デザイン的な意味で」
「だいじょぶだいじょぶ……たまたま読み手が何かを想像したとても、それは私達の与り知るところじゃないわ……さあ素直に脱ぎ脱ぎ
しましょうね〜……♪」
片方の手にドレスを持ち、もう片方の手はわきわきさせながらドゥーエはチンクに迫る。本能的に危機を感じたチンクはトーレに目で
救援を求めるが、ドゥーエはそれに先んじてトーレに"お土産"を渡し彼女に買収工作を仕掛ける。
「ああそうそう、トーレにもお土産があるわよ。ほら」
「それは……ジャンボのろいうさぎ人形!?」
本来は第97管理外世界でしか手に入らない超レアアイテムを前に、実はぬいぐるみ好きのトーレが目の色を変える。
「たまたま任務中に知り合ったオッサンがおもちゃコレクターでね。妹がこれを欲しがってるって言ったらわざわざ自分のルートを
使って取り寄せてくれたのよ」
ドゥーエの説明もトーレの耳には入っていない。視線は完全にぬいぐるみにロックされ、すぐにでも渡さなければ『殺してでも
うばいとる』とか口にしかねない雰囲気である。
(計画通り……!!)
予想通り食いついてきた妹にさらにダメ押し。
「ちなみにこうすると喋るわ、若○ボイスで」
「!!」
ドゥーエがぬいぐるみの背中を押すと、ぬいぐるみが『ぶるああああぁぁ』と野太い声を発する。どう考えてもぬいぐるみには
似つかわしくない声だが、微妙にかわいくない外見と奇妙にマッチングしていた。目の前の妹もそのアンバランスさに完璧にやられた
のか、キラキラした目でドゥーエに懇願する。
「ゆずってくれ たのむ!!」
「いや、貴方へのお土産だから普通にあげるし……ていうか動作と言動にはもう少し気を遣った方がいいわよ。あまりに機械すぎるわ、
それも結構レトロな」
「恩に着るぞドゥーエ! チンク、私は先に部屋へ戻っているぞ」
「な、待てトーレ!!」
ドゥーエからそれこそチンクほどの大きさがある人形を受け取ると、トーレが早歩きでその場を去ってゆく。
一人残されたチンクは慌てて彼女の後を追おうとするが、走り出そうとした瞬間ドゥーエがその肩を掴んでいた。
「あ……」
「さあ、邪魔者はいなくなったわ……怖がらなくてもいいわ、着替えさせた後はひたすら愛でるだけだから……ああ写真ぐらいは
撮るけど」
「そ、その方がむしろ怖いぞ!?」
「問答無用! さーお着替えタイムよっ!!」
や、やめてくれドゥーエ! ……やめてください……おやめください! ドゥーエお姉様!!
よいではないかよいではないか……うん、やっぱりサイズぴったり! さあ次はこのロングブーツよ……髪飾りと……左目には眼帯を
……いい! すっごくいいわ!! あとはドクターに頼んで十年後から査察官を喚んでもらえれば完璧よ……!!
既に任務の報告する事など忘れ、自身の完璧なコーディネートに酔いまくるドゥーエ。
しかしそんな彼女をひっそりと見守る人物がいた。
(お、お姉様ああぁあ! 私の事よりも仕事を優先してたはずなのに……なぜそんなお子ちゃまとおおぉっ!!)
バインドで縛られたまま放置されていたクアットロである。
(確かにこの放置っぷりは最高です……じゃなくて! それじゃあお姉様にとってはチンク>仕事>(超えられない壁)>クアットロ
って事なんですか!?)
血を吐くような叫びはバインドに阻まれ、口元からはくぐもった声が漏れるだけ。当然チンクの鑑賞に夢中なドゥーエには届かない。
(ゆ、許さない……許さないわよチンクちゃん! 私のお姉様を奪ったこの大罪……絶対に償ってもらうんだから!!)
◆
別にドゥーエのチンクへの愛がクアットロへのそれを上回っているわけではない。
事実この後散々チンクを弄り倒したドゥーエは、スカリエッティへの報告を行った足でクアットロを回収しそれはもううっとり
ねっちょりな姉妹のスキンシップを行っている。
しかしこの時クアットロの中に生まれた憎悪の炎はいくらドゥーエの愛を受けても消える事はなく、こうして最愛の姉を奪った妹への
クアットロの復讐計画が始まったのだった。
……どうみてもチンクが一番の被害者です、本当にありがとうございました。
◆
(同時刻:トーレの部屋の前を通り過ぎるウーノ)
(夕食のメニューは何にしようかしら……せっかくドゥーエが帰還してくるのだし、少し豪勢な物に……)
ぶるああああぁぁー!! ぶるああああぁぁー!! ぶるああああぁぁー!!
(!? ト、トーレの部屋から野太い男の声が!? まさか侵入者? でもセキュリティに異常はないはず、だとすれば……まさか
トーレが手引きした……?)
ぶるああああぁぁー!! ぶるああああぁぁー!! ぶるああああぁぁー!!
疑問が頭の中で渦巻いたまま、部屋の前を離れるウーノ。
この日の夕食で、なぜかトーレのご飯だけお赤飯だったという……ていうか本当に侵入者だったらどうするつもりだったのだろうか。
←To be continued...
244 :
ておあー:2008/03/18(火) 20:23:31 ID:uihaBp5k
以上、前編改め『この泥棒猫! なの』編でした。お付き合いくださった方ありがとうございました。
あ…ありのまま先日起こった事を話すぜ!
『俺はスレを見ていたら、いつの間にか約15年ぶりに納豆を食っていた』。
な…何を言っているのかわからねーと思うが、俺も何をされたのかわからなかった…頭がどうにかなりそうだった…
俺納豆嫌いなのに……だとか「味もみておこう」を"言葉"でなく"心"で理解した結果だとか、そんなチャチなもんじゃあ断じてねえ。
もっと恐ろしいものの片鱗を味わったぜ…中編からはこの経験を生かせるはず。
次回『ドクターの科学は次元一チイイイイ!! なの』
GJ!!です。
なんてアホなんだwスカ博士は出てこないけどはっちゃけてるなぁwww
>>244 クソワロタw。
みんな素敵に壊れてる(チンク除く)。
ベッドの上でウサギを抱っこして頬ずりしてるトーレが目に浮かんだぞw
GJ!
>>244 GJ!笑わせてもらいました!!
基本的に頭のネジ飛んでるよなぁこの家族。(褒め言葉
GJ!! 弄られチンク姉が、ドゥーエに懐っこいクアットロが、お赤飯炊くウーノ姉が、はっちゃけドクターが、そして特にぬいぐるみ好きなトーレ姉さんがあああああっ!!!!
やべえよ、久々にキちまったよ‥‥‥良い刺激だ、この勢いをSSにぶつければ良い物が書けそうですよ。
まったくておあー氏には色々と貰いっぱなしだ、もう感謝しきれませんね。
今フェイトヴィータを考えてるんだが、何かいい案はないだろうか。
前スレの475でございます。
遅くなってしまいましたが、以前サイボーグの壊れた表現のある作品について
尋ねました件で、皆様に色々とご紹介や情報をご提供いただきまして、誠に
ありがとうございました。
ご紹介いただきました物を中心に保管庫内の作品を幾つか読ませていただき
ました。
流石に全作品は読めていないのですが、前スレの482でご紹介いただきました
「History repeats itself」(のChapter DとE)が、文章的にも私が探していたもの
のようでした。
あと、探していたのとは違いましたが、42スレの「cold sleeper」や51スレの「命
がけの友情」もメカ的な表現が良くて好きでした。
個人的には、メカ的なものでない作品でも気に入ったもの(「Little Lancer」等)
がありましたので、今後も少しずつ読ませていただきたいと思います。
(発端となった別サイトの方にも紹介しようかと考えたのですが、エロパロが起
源のスレということで、陵辱やスカトロ系の作品もあるようでしたので、(サイボ
ーグやアンドロイドの破壊表現はOKなのに)陵辱等は全く受け付けない方もい
るようでしたので、ここのスレや関係スレやサイト(保管庫等)は、(とあるサイト
で程度で、urlや板名等は明確に)示しませんでした)
元作品のリリカルなのはについてですが、本当に申し訳ありませんが、雑誌等
で話題になっていることは知っていてアニメ系雑誌の特集等をざっと読んだり
した程度の知識しか無く、TV本編はもとより(全作品とも放送エリア外でした)
DVDも見ておりませんでした。
そのような状態でこちらのスレに尋ねました自分の愚かさに、深く反省いたし
ます。
本当に申し訳ありませんでした。
そのような本来なら(保管庫内の作品を調べるべきで)こちらで尋ねるのは
ルール外のようでしたのに、咎めることなく色々とお教えいただきました皆様
の優しさに、感謝の意を表したいと思います。
本当にありがとうございました。
>>250 とりあえず長文は嫌われるから二度としない方がいいと思うよ
前スレ482っす。お役に立てたようで何より。昨今、児童ポルノ法だなんだと
何かと騒がしいので、外部に無闇に紹介をされなかったのはありがたい。
sageも知らずに2chに来る人もいるしね……。
よかったら、本編のリリカルなのはのほうも見てみてください。
メカ好きなら、二期あたりでの杖(デバイス)に燃えるかもしれない。
キシャー<GJ(○本ボイス
>>249 なのは争奪戦でユーノに敗れた二人は、敗者同士で慰めあううちに・・・
ヴィータの守護騎士プログラムがウイルス暴走して、それを止めに行ったフェイト
あの子を止めるにはこのワクチンを直接注入するしかない…
フェイトは股間にキノコ型デバイス冷却棒Xを装着するのであった
…というとこまで考えた
>>255 お前馬鹿だろう(褒め言葉的な意味で
よし、早速文章にする作業に移るんだ。
そして、フェイトさんに「最新式直腸挿入型電気治療器具、バルディッシュアナルト!」
とか叫ばせるんだ、大真面目に!
『ゲットセット』
Analt form.
愛すべき馬鹿を地で行くお前らが、今日も俺は大好きだwww(褒め言葉的な意味で)
最低の小ネタを投下します
ホモ注意
おばかフェイトさん登場します
文章自体馬鹿です
NGワードは『くそみそリリカル』です
オッス!私フェイト!ごく普通のオーバーSランク空戦魔道師!
普通とちょっと違うところといえば、同性愛に興味があるってことかな!
むしろなのはLOVE!
「うー、なのはなのは!」
そんな私は、愛しのまいはにーの待つすいーとほーむへと全力で飛行していたのだ。
え?街中で飛行魔法使っていいのかって?大丈夫、私のママもおにいちゃんもお偉いさんだから!
そんな私は、家に飛び込むなりバルディッシュを最新のフォームに変換!
股間に装着して、アブノーマルなプレイに興じられる『バルディッシュ・アナルト!』を起動させたんだ。
そして、ソニックフォームでそのまま挿入、うん、これ最強!
「なのはぁぁぁぁぁ!」
ベッドで四つんばいでまっていてくれた、金髪の愛しのハニーに突撃・・・・・・
金髪?え?ちょ、おま、ニックき淫獣じゃない!
でも、認識したときには既に遅し。
私はバルディッシュアナルトを淫獣のケツにぶちこんでいたのだ!
「アッー!?」
「ゆ、ユーノ君!?何ごとなの!?」
というか、この淫獣!私のなのはを組み敷いて、その汚らしいお粗末な物で・・・・・・
私の視線が淫獣の起動状態のアームドデバイスを捉える。
若干訂正、その禍々しいまでの凶悪なものでなのはの聖域を侵犯していたのだ。
「す、すごいよユーノ君!ま、また大きくなったよ!」
「アッーーーーーーー!」
「ちょ、淫獣!あんた何で締め付けてるの!ぬ、抜かせなさいよ!」
あろうことか、なのは、淫獣、私の順で仲良くつながってしまったのだ!
でも、これはこれできもちいい・・・・・・アナルと合体したい・・・・・・阿部エリオん・・・・・・
というか、やばい、状況が蒐集つかなくなってきた!
淫獣はアッー!しか叫べない状況になってるし、なのははなのはで淫獣のモノで壊れてる
そんな私はといえば・・・・・
「き、君がアナルでしっこが俺で・・・・・・」
あろうことか、私は尿意をもよおしていたのだ。
ごめん、淫獣、私、ここでぶっぱなす。
まあ、この後の展開は皆様のご想像通り。
くそみそな結果に終わってしまったのだ。トホホ。
って、タイトル入れ忘れた、マジでごめんなさいorz
ちょっと、ざっふぃーに掘られてきます
ハッテンバl λ……
ハッテンバl<テオアッー!
淫獣の○ちんこは凶悪だという通説はあれか、股間に男性ホルモンが集中してそうだからなのか
みんなの夢が詰まってるからじゃないか
こんな感じのを投下しても問題ありませんか?
・非エロ
・デバイス擬人化もの。
・StS後百年以上経過。よってなのは達出番なし
・メインはレイハとバル。そのたデバイスも出番はあります。
・途中、独白の名を借りた設定説明があります。
というかほぼ棒人間レベルで骨組みしかありません。
むしろこの設定でだれか書いてくれと叫びたい。
>>1に反しない限り投下するのは自由気ままさ、気兼ねせずに投下しちまいな!
そのネタもらっていいっすか?
擬人化なしでレイハとバルの二体(?)だけって、感じで。
では、投下します。
>>268 こちらとしては問題ありませんけど、むしろ自分のって主張したら相当叩かれそう?
やはり、というべきなのでしょう。
かの三提督に並ぶとさえ言われる、管理局を次世代とよばれるまでに改革した立役者達の中で
最初に没したのは、なのは――私のマスターでした。
彼女の不屈の心は最期の時まで折れることなく、
その強すぎる心ゆえの負荷は体を蝕み続けていたのですから。
次に亡くなられたのは夜天の王・はやてでした。
彼女の死後、守護騎士もすぐに後を追う者、己の役目とした事柄を果たし散った者と
分かれもしましたが、主のもとに、最後の守護騎士と共に集ったのでしょう。
そして最後が彼の主、フェイトでした。
「私が一番最後に生まれたからかな?」などと自身の出生を絡めた悪い冗談を言っていましたが――
――今思うと、彼のためではなかったのではないかと、そう思います。
自らが築いたガラクタの山の上で、星霜の流浪を思わせるほどに消耗した
漆黒の髪と雷光の瞳をもつ青年の形をした存在――バルディッシュを見ていると、
彼をこうしないために留まろうとしていたのではないかと私――レイジングハートは、そう想ってしまいます。
カーテンコールの後で
担当した事件が解決し、その足で長期任務についていたバルディッシュと合流して私達は自分の部隊の本部へ帰還しました。
『時空管理局本局技術部付機甲小隊』
「おかえりなさいです、レイジングハート。バルディッシュは久しぶり、もですね」
プレートに書かれた名称の物々しさに反し、部屋に入った私達を迎えた声はやわらかいものでした。
「そうだな」
彼の相変わらず簡素かつ無愛想な物言いに苦笑しつつ、私も隊長である彼女に挨拶を返します。
「ただいま、リインフォース」
「はいです。メンテナンスベッドの準備は出来ているので休憩室でゆっくり休んでください」
そう笑いかける彼女――夜天の遺子――リインフォースUは機動六課の頃とは違い、人間の少女と見分けのつかない在り方で、管理局支給の執務机に座っています。
"あの時期"の技術革新により燃費が向上しこの大きさでいつづけられるようになりました。
271 :
名無しさん@ピンキー:2008/03/18(火) 23:23:20 ID:xTDb90NE
今日、面接試験行ってきたんだが…
クアットロやトーレが面接官だったら圧迫面接してきそうだな〜
とか、会場行く途中で考えた。
クアットロ「あ〜ら、つまんない志望動機ねぇ〜」
トーレ「……(ギロッ」
書いてて嫌になったorz
あの時期――PT事件に始まり、闇の書事件、JS事件などの大きく、そして致命的な要素を含みながら
ごく軽微な損失で解決されたこれらの事件から得た経験・技術、そして人員により起きた改革は
あらゆる分野・部署に影響しました。
その技術における革新の中に『ソフィアデバイス』の誕生も含まれます。
ソフィアデバイスは成熟したコアを持つインテリジェントデバイスに一定の処置を施し
人工リンカーコアと接続することで融合デバイスの管制人格のような実体化機能と魔法行使能力を
付与したものを指します。
もっとも、その誕生は意図されたものではありませんでしたが……。
最初のソフィアデバイスである私達の時は大変でした。
なにしろ私達が"マスター権限による強制停止命令"を受けたのは後にも先にもあのときだけでしたから……。
ともかく、この技術の確立により『スタンドアローンでの戦闘行動が可能なデバイス』の数は爆発的に
(とはいっても、それまでと比べればですが)増加し、時空管理局の人員不足を一部とはいえ補うに至った一方、
暴走の危険性を叫ぶ声が上がったのも当然でした。
その声を受け、またより効率的に私達を運用するために当時すでに相応の地位に居たはやてにより、
機甲小隊が組織され、スタンドアローンが可能なデバイスでありすでに管理局に席を持っていた
リインフォースが長としてつきました。
ただし、あの頃は私達全員に主が居たので席を持っているだけに等しく、部隊は看板のみでした。
しかし、時が経ち主を喪うものが出るにつれ部隊は事実的にも動き始め、主を得たものはそちらにつき、
何らかの事情で主を失うと戻ってくる、という流れが出来、その影で「マスターの居ないデバイスを
片付けておくための部署」として"おもちゃ箱"などいう蔑称も出来上がったりしましたが。
しかし、彼だけはこの流れから外れて行動しています。
「――バルディッシュ、調子はどうですか?」
先に調整が終わり、バルディッシュを待つ傍ら思索にふけっていた思考領域を彼のメンテナンス終了に伴い通常に戻します。
「……問題ない」
「そんなはずは無いでしょう」
いかにソフィアデバイスといえど、『10年単位でマスターなしの単独戦闘行動を取り続けて』ただのメンテナンスのみで問題が出ないようには出来ていません。
本来デバイスは補助する側であり、単独で繊細な作業である魔法行使を戦闘時のような高速かつ連続で行えばそのたびに発生する微小な齟齬は組織疲労として蓄積されていきます。
言っても無駄だと解っているから今まで言わなかったのですが、限度というものはあります。
「オーバーホールを受けるべきです。でなければ貴方は――」
「無理だ。理由はわかるだろう」
「……ええ」
杖であった頃ならばともかく、体を得た今では整備士のえり好みもしたくなります。それこそ、主が認めた技師でなければならないほどに。
そして、今のバルディッシュには技師を認めるべき主が居ない。いえ、"主が技師を認めることが出来ない"と言った方が正確ですね。
何故なら、閃光の戦斧バルディッシュの主は今は亡きフェイトのみ。彼は彼女のためだけに創られたのですから――
「レイジングハート、少々いいですか?」
「クロスミラージュ?」
休憩室を出て割り当てられた席に向かう途中、白と赤の法衣に身を包んだ青年に声をかけられました。
クロスミラージュは今は主である執務官の青年の下にいるはずなので機甲小隊の本部で会うとは思わず少し驚きました。
「大丈夫だけど、どうしたの?」
「貴女が先日担当した事件において、マスターが担当している事件の関係者がいた可能性があります。なのでそちらの資料を閲覧させていただきたいのですが」
「わかりました」
そうして彼に渡すべき資料を渡した後、ふと気になったのが彼女のことだったのはやはり六課の頃の印象が強いからでしょうか。
「そういえば、マッハキャリバーは元気?」
マッハキャリバーの現在の主は都市特別救助隊に所属しています。
救助隊は仕事柄"いのち"と言うものに対して敏感であるため、人の形をした機械であるソフィアデバイスに対する反応は極端に分かれます。
しかし好意的な方のほうが多く、彼らに仕えるソフィアデバイスは他の部署に比べてたいてい多くなります。
「いいえ」
「え?」
クロスミラージュが即答した内容に驚く私をよそに、彼は眉間に少ししわを寄せて彼女の現状を説明しています。
……どうやらまた救助時に無茶をして破損したようです。
基本的にマッハキャリバーはちゃんと考えて行動するのですが、思い込んだら一直線な部分もあるのでこういうこともままあります。
そして、バルディッシュと肩を並べられるほどに仕事以外では無口なクロスミラージュをこうして愚痴まじりにさせるほど心配させるわけです。
クロスミラージュが帰った後、私は事務の仕事を進め、先に始めていたバルディッシュがそのぶん先に仕事を終わらせ昼寝に移行し始めた頃――
――緊急事態を知らせるアラートが鳴り響きました。
「何事ですか!?」
私とバルディッシュがシステムを通常から戦闘用へ移行させる中、リインフォースが端末に送られてきた情報を読み上げます。
「ミッド南部、アルトセイム地方の市街地で連続爆発を確認! 警備隊が向かったところ自動戦闘機械多数と
遭遇! 戦闘に入りました! 武装隊に出動を要請すると同時に特救に市民の救出を求めるも手が足りず!
機甲小隊にも応援頼む! です!」
「了解した。転送は俺がやる」
「バルディッシュ」
右前腕部にリボルバー式カートリッジシステムと腕部固定型の斧剣を実体化し雷光の翅を三枚、
両肩甲骨と腰部に発生させたバルディッシュが呼びかけに応えてこちらを――左右前腕部に金色の手甲と
マガジン式カートリッジシステムを実体化させ桜色の翼を一対広げた私を見返してきます。
「本当に問題ないんですか?」
「ああ」
彼の瞳の中にごまかしが無いこと確認して納得する。――少なくとも今回はまだ大丈夫なのだと。
転移したアルトセイムで私達は東の空に敵機を確認し、対集団戦に長けるリインフォース――夜色の羽を
三対六枚広げ指にクラールヴィントをはめて、その手にシュベルトクロイツとグラーフアイゼンを握った彼女と
私が敵集団をひきつけるために散開します。
そして最も機動力に優れるバルディッシュが斧剣から伸張した魔力刃で地上の敵を凪払いつつ要救助者を探すために街へ向かいます。
「クラールヴィントは索敵をお願いします。アイゼンはラケーテンフォルムになってください」
スレイプニルとアイゼンのブーストによる縦横無尽の機動力とフリギットダガーによる牽制でリインフォースが敵集団を一箇所に集めてくれます。
それを撃ちぬきます。あのときの主ほどの威力はありませんが――充分です。
「カートリッジロード。ディバイン……バスター!」
赤玉がころころ転がって金属プレートにコッツンコッツンぶつかりながら
"Ahhh......oh yes! Yes! Yes! hmm! Fuck me! I'm coming! I'm coming!'"
とか叫んだりする抜けるSSを次は書いて下さいよエロい人支援
―――問題は何も無い。主亡き今、すでにこの身に意味が無いのだから。
都市東端から突入した中央地区で、瓦礫の山と化した市街地の地面すれすれを飛翔しつつ
侵入していた蜘蛛のような敵歩行型をフォトンランサーで蜂の巣にし、浮遊する魚型を魔力刃で三枚におろす。
背後に何機かの歩行型が回りこむが、相手にするまでも無い。
刃たる炎蛇がまとめて吹き飛ばす。
爆炎がはれた後には、魔剣持つ妖精のみ。
「もうちょっとまじめにやれよ、バルディッシュ」
「やっている。そちらこそロードも連れずどうした、アギト」
レヴァンティンを携えた少女――烈火の剣精に言い返す。
「……敵が細かいし融合負荷もたまってたしで、手分けしてんだよ」
少し目を伏せつつアギトが答える。……どうやらやってしまったようだ。
アギトは純正の古代ベルカ式融合騎である。故にか、ミッド系魔導士が主流の現代ではぎりぎり融合が可能な
レベルの適正を保有するロードを見つけることにすら難儀している。そして適正の低い主との融合はロード、
デバイス両方に少なくない負担を残す。そのため彼女は融合騎としての自分に見切りをつけ始めている。
もはや、彼女と同じ"烈火"の字をもつあの騎士ほどの主など望むべくもないのだから――
「そんなことよりも、だ。こっち側はもう市民も敵もいねぇ。後は南地区だけだ」
「了解」
応えて疾空を再開する。
――が、向かおうとしたその先で爆音と共にオーロラのような魔力光が弾けるのを見るのが先だった。
物理的な圧力さえ伴うほどの轟音と極光が洪水の如くあふれている。
「冗談だろ!? こんな魔力量、ありえねぇよ……!」
確かに、最盛期の主でさえこれほどの魔力を発現させたことは無い。
が、そんなことは関係ない。
念話という形を取っていないにもかかわらず魔力にのって伝わってくる恐怖と絶望と諦念が飛翔の決断を下す。
『大きな力に引かれて、悲しみが連鎖していく。それを少しでも早く、止められるように』
あの雪の日に主が掲げた誓い。それを守ることのみが我が存在意義。
「あ、おいバルディ――っ!」
弾体が秋雨のように降り注ぐ。
あの魔力に引き寄せられたのか、歩行型や浮遊型多数に加え、傀儡兵級の大型まで集まってきていた。
この数は……拙い。
「ちっ、しょうがない。あたしが一発撃って突破口を空ける。バルディッシュは行ってやれよ」
「だが、アギト一人では――」
「―― 一人じゃありません!」
その声と共に多数の短剣が降り注ぎ、閃光が薙ぎ払う。
さらに何の前触れも無く破壊音が鳴り響き、見やれば空間からにじみ出るようにローラーブーツを履いた女性が出現する。
「レイジングハートとリインフォースにマッハキャリバー……クロスミラージュもか」
マッハキャリバーとクロスミラージュのそれぞれの主も何かを察したのだろう。
行け、とそう伝えてくる。
そして
「行きましょう、バルディッシュ」
レイジングハートが言う。それらに応え、今度こそ飛空を為す。
援護射撃によりあいた穴から飛び出し、後続の敵機群にマルチショットを浴びせる。
撃ちもらしをレイジングハートがシューターで潰し、大型に対して主砲の準備に入る。
敵からの妨害射撃を切り払い、返す刀のアークセイバーを防御させて足止めをする。
防ぎきられた魔力刃が消滅するタイミングでバスターが着弾し、削れていた装甲を打ち抜く。
道を塞ぐものは、もう居なかった。
そして爆心地で見たものは、瓦礫とガラクタと極光纏う少女だった。
こちらに気付いたのか、少女がこちらを向き、その翡翠の瞳の片方に紅い光が収束しているのを確
『訳の解らない何かが襲ってくる恐怖』
『周囲に見捨てられた絶望』
『止められない力に押しつぶされる自分への諦念』
目を合わせたことで何かが繋がったのか、先ほどから伝わってきていた感情がより強く、鮮明に視える。
――似ている。あのときの、生みの親に存在を否定され、人格が壊れかけたあの瞳に――
その想いが体を動かし、彼女の手をとらせる。
レイジングハートもそうしていた。少女を救うために。
そう、この身には少女を救う術がある。
レイジングハートの翼が弾け、取って代わるように極光が噴出する。
自分の翅も同様に、少女の力を逃がす捌け口となる。
もとより我らはデバイス。力を御すための杖。
だが、足りない。
少女の力は我等のいかなる主をも凌駕する。
ヒトのカタチを取ったままでは力に負ける。
故に選択肢は一つ。
『Exceed Mode. Drive Ignition』
杖となり、回路を調整し、少女の力に己を最適化する。
しかしそれの意味するところは従属であり、少女を主と認めることに他ならない。
それは出来ない。決して、この身が閃光の戦斧である以上。
――背が裂け、擬似的に構成された血液が飛び出し直ぐに魔力に還る。
所詮とうに意味を失った道具。ここで壊れようとも問題はない。
だが、
『捨てればいいってわけじゃない。逃げればいいってわけじゃ、もっとない』
これは放棄で、逃避だ。
しかも己をだけでは無い。
彼女は救おうとしている。すでにひび割れた身に、どれだけの圧力がかかろうとも。
だから、ここで逃げることは彼女をも捨てることだ。
それは出来ない。
共に悠久を超えてきた戦友を見捨てるなど、主は許されない。
故に選択肢は一つ。
『Zamber Form. Drive Ignition』
生まれた砲と刃は、クラナガンからも見えたという。
この話はココまで。
バルディッシュが「この契約は仮初だ。お前を認めたわけではないからな」とツンデレぶりを披露しようが。
レイジングハートが「魔法を教えるのは久しぶりです。腕が鳴りますね」などと突っ走ろうとしようが。
それはまた、別のお話。
ここまでです。
281 :
271:2008/03/18(火) 23:35:43 ID:xTDb90NE
GJです!
それと、割り込み失礼しました。
GJです
擬人化ものは毛嫌いしてたけどこれは面白そうだ
>>279 おおGJ!!おもしろかった!!
説明文が多いのが気になった感もあったけど、そんなものは文章が醸す
疲弊した感じの空気に押し流されてった。
もっと読みたくなるお話でした。もいちどGJ!!
>>278 Gj
何となくこのお話のマッハキャリバーとクロスミラージュは、スバルとティアナの
家系に代々仕えていそうな気がするなー。
285 :
ザ・シガー:2008/03/19(水) 00:01:40 ID:Kyq56P1U
前回サイヒ氏に頂いたアイディアを元にソープ・シリーズのウーノ編が完成しました。
これより投下爆撃開始します。
今回はメインはウーノ、ちんこ要員は皆大好きエリオ君、そして言わずもがなエロSS。
ではどうぞ。
高級ソープ ナンバーズ6
ど、どうも! 自分はエリオ・モンディアル三等陸士であります!!
えっと‥‥すいません堅苦しくて、その‥こういう風に挨拶するのは初めてなものでして。
僕は時空管理局に務める局員で、古代遺物管理部機動六課、通称六課で前線に出動するフォワードをしています。
そして所属するライトニング分隊で同じくフォワードを務めるキャロという女の子がいるんですが‥‥その‥最近その子とお付き合いするようになりまして‥‥いわゆる恋人というものに。
それで一緒にデートしたり、手を繋いだり‥‥そのキスしたりしてるんですが‥‥もっと先の事が気になるというか‥‥‥この頃、収まらなくなってるんです。
なんて言ったら良いか、キャロの事を見ていると胸の奥から何かこみ上げてきて‥‥下腹部が凄く熱くなって。
あんまり苦しいんで今日グリフィスさんに相談したら“解決してくれる”と言うので、今僕はグリフィスさんにホイホイ付いて行ってます。
□
「ここを見てくれ、こいつをどう思う?」
「すごく‥‥大きいです」
「今からここに入るんだ」
「こ、ここにですか!? でもここって入って良いんですか? 僕‥‥そういう経験無いし‥」
「男は度胸、何でも試してみるものさ」
「は、はい」
「ふふっ、素直でよろしい。恐がらずに全部僕に任せておけば、最高の夜にしてあげるからね」
「よ、よろしくお願いします!」
このような会話をしてグリフィスとエリオはソープ・ナンバーズの中へと足を進めた。
本日は男女交際に色々と経験不足なエリオに指導するという形でグリフィスが彼をソープ・ナンバーズへと連れてきたのだ。
グリフィスは慣れた様子で受付の接客用ガジェット・ドローンに上級会員用の会員カードを見せるとエリオを施設の奥にある一室へと誘った。
そこは他の部屋と一線を画する豪奢なな丁度のドアを持つ部屋、会員にのみ許された一室である。
「あ、あのグリフィスさん‥‥」
エリオは不安そうな表情でグリフィスの顔を覗き込む。
無理も無い、今まで性経験などほとんど皆無に近い少年にはいささかステップアップが過ぎるのだ。
グリフィスはそんなエリオの肩に手を置くと優しく囁いた。
「大丈夫、君には最高の相手を用意したからね。全部相手に任せておけば君はすぐにでも“男”になれるさ」
「ほ、本当ですか?」
「ああ、本当だとも。それに、すぐ終わらせて帰るのも朝までゆっくりするのも君の自由だ、好きにしてくれ。じゃあ僕はこれで失礼するよ、他の部屋で待たせているからね」
グリフィスはそう言い残して去っていった。
一人残されたエリオはしばし眼前のドアを睨んでから一度大きく息を吐き、意を決してドアを開けた。
もうここまで来たら悩んでも仕方が無い、とことん最後まで行くだけだ。
「し、失礼します!」
ドアを開けた先で彼を待っていたのはベッドに腰掛けた妙齢の美女だった。
軽くウェーブのかかった紫色の髪は濡れたように艶やかに光り、その目は鮮やかな金色の瞳で妖しいまでの輝きを魅せる。
そして何より、薄手のキャミソール越しに見せ付ける凹凸の激しい素晴らしいまでのプロポーションがエリオの目を奪った。
「はじめまして。ナンバーズ1番、ウーノです。今日はよろしくお願いしますね」
「い、いえ! こちらこそ!!」
ウーノはそう言うと慈母のような優しい微笑みを見せる、対するエリオはガチガチに緊張した様子で今にも舌を噛みそうな勢いで挨拶して頭を下げた。
そのエリオの姿があまりに微笑ましくてウーノは思わず苦笑する。
「ふふっ、そんなに緊張しなくても良いのよ?」
「す、すいません」
「とにかくこっちに来たらどうかしら」
ウーノはそう言うと自分の座ったベッドの横を手で叩く。エリオはその指示に従って彼女の横に腰を下ろした。
髪から香り立つ甘い芳香、触れ合った肩から伝わる柔らかい肌の感触と体温の温かさ、その全てがエリオの鼓動を早めてさらなる緊張へと彼を誘う。
だが対するウーノは慈母の笑みを浮かべたまま優しくエリオの頭を撫でた。
「そんなに固くならないで、今日はちゃんと私が“女の子の事”を教えてあげるから」
ウーノが浮かべた微笑、それはエリオの知るどんな女性のものとも違った。
包み込むような温かい母性を持ちながらもその中に蟲惑的なまでの淫蕩さを内包している、魔性をすら感じさせる程の“女”の貌。
「‥‥はい」
エリオはウーノの言葉に小さく、だがハッキリとした口調で答える。
ウーノの持つ聡明で理知的な瞳と妖しいまでの魔性に、エリオは全てを委ねる事にした。
するとウーノはエリオの頭にそっと手を回して自分の胸に抱き寄せる。
豊かなサイズに素晴らしい柔らかさを誇るウーノの乳房に突然顔を埋められてエリオは驚いて身体を強張らせる
だがウーノはそんなエリオの頭を優しく撫でる、まるで自分の子供にでもするように彼の赤い髪を指で梳いていく。
「触ってみて」
聞こえるかどうかの声量、しかしその澄んだ残響は確実にエリオの耳に届き、逆らい難いまでの強制力をもたらす。
エリオは無言で頷くと、服越しにウーノの豊かな乳房に手を重ねた。
「どう?」
「すごく‥‥柔らかいです」
優しく尋ねるウーノの問いかけに一拍の間をおいてエリオは答える。
生まれて初めて情交の中で触る女性の乳房の柔らかく心地良い感触に、恐ろしいと感じる程に酔いしれる。
恐る恐る、おっかなびっくりな手つきで手を這わせ指を柔らかい胸の肉に埋める、徐々に乳房に微熱を感じ始めウーノの口から甘い吐息が漏れていく。
「んっ‥‥胸触るの気持ち良い?」
「はい、温かくって‥‥すごく良い匂いがします」
乳飲み子を抱くように抱かれているが、しているのは淫蕩な前戯。
指先から伝わる乳房の温かく柔らかい感触、髪を優しく梳かれる愛撫の心地良さ、鼻腔を駆け抜ける甘い香り、その全てがエリオを滾らせて彼の中の雄を目覚めさせていく。
次第に彼の下腹部、未だ女を知らぬ凶器が熱くなってくる。
まるでそれを察したかのようにウーノはエリオの頭に回していた手を彼の下腹部に移した。
「あ‥‥あの!」
「大丈夫、私に任せておいて」
ウーノは突然の事に驚いて声を荒げたエリオをそっと制して彼の服に指を這わせる。
軽く上着やシャツのボタンを外し、ベルトを取ってズボンのファスナーを下ろす。
全部を脱がせないのはエリオに過度の緊張や恥じらいを与えない配慮だろうか、ともかくエリオは肌蹴た衣服の内からまだ幼い性器を露にされる。
外気に晒された肉棒に白魚のような指が絡みつき、先端を覆う邪魔な外皮を剥き下ろす、優しく細心の注意を払って慎重に少年の男根は雄へと変わっていく。
「うぁぁあ‥‥凄い‥」
皮を剥かれ露になった敏感な亀頭から根本や幹までも含めて、性の悦びを知らぬ無垢な肉棒に熟練の手捌きで手淫が行われる。
先走りによって淫らに濡れた男根が淫蕩な水音を奏で、絶妙な力加減で丹念にそして丁寧に扱き上げられ、その快感に少年は呆気無いほどに絶頂を迎えた。
「くっ! やめてください‥‥なにか出そう‥」
「良いのよ、このまま我慢しないで出して」
与えられる快感に苦悶の表情を浮かべて哀願するエリオにウーノが耳元で囁きながら彼の額に優しく口付けた。
同時に男根を扱き上げる指に込められる若干強い力がかかり、遂にエリオは生まれて初めての射精を迎える。
「うあぁぁっ!」
未成熟な幼い肉棒から音を立てて精が放たれ、若さ故の凄まじい量と青臭い匂いを持つ精液がウーノの手に受け止められる。
ウーノは巧みにそれを残さず指で絡め取り糸を引かせて男根から手を離した。
「さすがに凄い量ね。エリオ君これが精液、気持ち良かったら我慢しないでどんどん出して良いのよ」
ウーノは手についた精液をティッシュで拭いながらそう言うと、初めての絶頂に放心状態のエリオの口にそっと口付けた。
これが初めてのキスだったが、エリオに深くものを考える事は出来なかった、それ程に生まれて初めて迎えた射精の快感は凄まじかったのだ。
エリオが落ち着くのを待ちながらウーノは身に纏っていた服を脱ぎ去る。
着たままが良いという趣味の客もいるが、やはり初めて女を知るならば隅々まで知るべきという配慮だ。
そしてエリオの意識が覚醒したのを確認すると、今度は彼の服を脱がしにかかる。
「あ、あの‥‥」
「脱がないと出来ないでしょ?」
そう言われてエリオは押し黙る、先の愛撫によって既に理性や恥じらいは半ば溶けているのだ。
ウーノの手によってされるがままに服を剥がれ、しなやかな幼い肢体が露になる。
互いに裸身となり、今度はエリオが女の身体を知る番となった。
「それじゃあエリオ君、今度は私を気持ち良くしてもらって良いかしら?」
ウーノはそう言うと足を開いて自身の秘所を晒す。
そこは汗とも蜜とも知れぬ湿り気によってうっすらと濡れており、何とも形容し難くエリオの中の“何か”を熱くさせた。
しかし性の知識に乏しい少年は何をすれば良いのか分からず、目を泳がせて狼狽する。
「えっと‥‥僕、どうすれば‥」
「ちょっと指で触ってみて?」
「じゃあ‥‥失礼します」
言われるままにエリオの指がウーノの秘所に触れる、入り口の陰唇を探るように弄り、指を軽く膣内へと侵入させる。
そこは指先が溶けそうなくらいに熱く、そして少しばかりの力で締め付けてくる、初めて弄ぶ女の秘所の未知の感触に少年は魅入られた。
様々な力加減と動きを試しながら刺激を与えてみればウーノはそれに応えて甘い声を漏らす。
「はんっ!‥‥そう、それくらいの力で‥ここは敏感だから優しくね?」
「は、はい」
徐々に加減を調整できるようになると、少しずつ込める力を強めていき指を進める箇所も広げていく。
そしてエリオの指が膣の入り口の上にある肉の豆を弾いた瞬間、ウーノの身体が跳ねて高い声で鳴いた。
「んはぁぁっ!!」
「あ! す、すいません」
「大丈夫‥‥気にしないで‥ちょっとイっちゃっただけだから‥‥そこはクリトリスって言って女の子の身体で一番敏感だから特に優しくしてね‥」
「はい」
そうしてしばらく愛撫が続けばウーノの秘所は洪水のように果汁を滴らせ、失禁でもしたかのように濡れていく。
その様にエリオは段々と興奮を覚えていく。
指の動きは力を強めてエスカレートし、下腹部の幼い凶器は鉄のように硬くなっていった。
ウーノはそれを確認すると“良い塩梅だ”と判断し、エリオの手を制する。
「ありがとうねエリオ君、凄く気持ち良かったわ」
「は、はい。その‥‥どういたしまして」
「それじゃあエリオ君、そろそろ入れてみて?」
「ええっ!? い、入れるって‥‥そ、その‥」
「ほら、ここ分かる? ここにそのまま挿し入れて良いから」
ウーノはそう言いながら、湯気が出そうなくらいに熱く濡れそぼった自身の膣口を指で開き分かり易いように挿入を促す。
その姿はどこまでもいやらしく淫らで抗い難い程に蟲惑的であり、少年の中で幼い獣欲を滾らせるには十分だった。
瞬間、未成熟な肉棒は蜜壷を貫く。
「うあぁぁぁあっ!‥‥凄い‥熱くて‥溶けちゃいそうです‥」
先の手淫など比べようも無い圧倒的な肉の悦び、得も言われぬ未知の快楽に少年は呻くように言葉を漏らす。
もはや押さえるべき理性は瓦解し尽くし、我を忘れて腰を動かしては膣内を抉り擦り上げて初めての女を貪欲に味わおうとする。
「んぅぅ‥‥そう‥あんっ!‥そこ気持ち良いから‥もっと力入れて‥」
「くうっ! ここですか?」
「はあぁぁぁんっ!‥‥そうよ‥そうやって抉るみたいに‥んぅぅ‥」
エリオは滾る自分の欲望に身を任せつつもしっかりとウーノの指示に従い、女を悦ばせる術を覚えながら快楽に溺れていく。
渾身の力を込めて腰を突き上げて、ウーノの言われるまま請われるままに肉棒を挿し入れて彼女の内部を味わえば自分自身にも凄まじい締め付けで返されてくる。
頭の中を焼き尽くすような快感の濁流にエリオは視界の歪むような錯覚すら覚える。
もういつもの理知的な少年の姿はそこにはない、そこにいるのは幼くとも男の悦びを知った一匹の雄。
こうして肉欲を貪る内に、未成熟な男根は遂に決定的な性感の高みを迎えた。
「くうっ!‥もう‥‥ダメです‥出ます‥」
「良いわよ‥‥んぅぅ‥そのまま‥中に出してちょうだい」
そして少年は初めて女の中に欲望の全てを解き放った。
凄まじい勢い、加えて想像を絶する量の精液が膣の内部に射出されていき、火傷でもしそうなくらいの熱をウーノに感じさせる。
そのあまりの快感に、エリオはウーノの身体に倒れこんでしまう。
ウーノは、息も絶え絶えに自分の上に倒れこんだ少年の頭に手を回して優しく撫でる。
それはまるで自分の子をあやす母のようでもあり、また恋人を癒す情婦のようでもあった。
「エリオ君、すごく気持ち良かったわ。とっても上手よ」
「はぁ‥はぁ‥‥はい‥ありがとうございます‥」
エリオはウーノの豊かな乳房に埋もれてその極上の柔らかさを味わい、彼女の髪が放つ果実のような甘い香りに酔いしれながら、絶頂の余韻の中に陶酔した。
雄として初めて過ごす夜はまだ始まったばかりだった。
□
時を同じくしてソープ・ナンバーズ内の上級会員用のスウィートルームの一室。
そこでメガネをかけた青年がバスローブに身を包んで片手に芳醇な紅を満たしたワイングラスを傾けている。
青年の名は言うまでも無く、グリフィス・ロウランその人である。
グリフィスは熟成された紅い雫を飲み干すとベッドに腰掛けて、横になっている裸身の少女に寄り添った。
「ねえグリフィス、ちょっと聞いて良い?」
「突然なんだい? まあ君の言う事なら大抵の事は応えてあげるけど」
グリフィスはそう言いながら少女の髪を優しく撫でる、少女はその愛撫に心地良さそう目を細めて微笑む。
少女の名はディエチ、半ばグリフィスの愛人と化しているナンバーズの10番でる。
「今日一緒に来た人がウーノ姉の相手してるんだよね? ちょっと、どんな人なのかなって思って‥‥」
ディエチは少し不安そうな表情でそう尋ねる。
その様子に察する所があるのか、グリフィスは即座に合点がいった。
「ああ、ウーノさんの事を心配してるんだね?」
「‥‥まあ‥そんな所かな」
「大丈夫だよ、僕の連れって言ってもいつもの人達(某提督、某司書長、某査察官)とは違うから」
「そうなの?」
「ああ、あの人達みたいに変態的なプレイや要求はしないよ。それどころか今日初めて女を知るくらいだからね」
「へぇ、そうなんだ」
ディエチはその言葉に安心して柔らかい笑みを零す。
グリフィスもまたそんなディエチの表情に満面の笑顔を見せて、彼女の長い髪をそっと撫でた。
「でも姉妹の事をそんなに心配するなんて、ディエチは本当に優しいんだね。君のそういう所が大好きだよ」
「うん、ありがと。私もグリフィスの事大好き」
ディエチは心の底から嬉しそうに微笑み返す、まるで太陽のように温かくそして満開の花のように綺麗な笑顔で。
グリフィスは心中の黒い悦びを隠しながら彼女を優しく撫で続けた。
□
結局初めての性交は夜通し続きました。
初めての事に色々と戸惑う僕をウーノさんは優しく教えてくれました。
気を失うように眠り込んだ僕の髪を撫でながら、朝までずっと抱きしめてくれて、それはまるで本当のお母さんみたいに。
初めての相手がウーノさんで本当に良かった、今度改めてお礼を言いたいな。
そんな事を考えていると件のグリフィスさんがやって来ました、グリフィスさんもここで一晩過ごしたみたいです。
「やあ、エリオ君。初めての夜はどうだった?」
「凄く良かったです」
「ふふっ、それは良かった。それじゃあ帰ろうか」
「はい」
そう言うと、僕達は朝の家路に付きました。
グリフィスさんとは途中で別れるまで色々な事を話しました(主に女性関係の知識を色々と)、やっぱりグリフィスさんは頼りになる人です、この人に相談して良かったな。
終幕。
投下終了です。
以前サイヒ氏にアイディアを頂戴してから妄想を温めいて、今日時間を見てキーボードを叩きまくったらアラ不思議、エリオ君の筆卸しが完成しました。
サイヒ氏には本当に感謝であります、謝謝師父、貴方様のお陰でウーノ姉さんを書けました。
やっぱウーノ姉さんは慈母の母性に娼婦の淫らさだよな、他の若い姉妹とは格が違う。
295 :
ザ・シガー:2008/03/19(水) 00:15:17 ID:Kyq56P1U
連投ですいませんが、次はソープと「烈火の将は狙撃手がお好き」どっち書くべきですかね?
最近ソープばかりだったのでやっぱシグナム姐さん?
そしてIDが空気読めてない‥‥
>>294 やはりエリオは母性側か!GJです。
あ、あと昨日ユーノで書こうかなと言った者ですが、具体的にネタが固まったので書いてもいいでしょうか。
恐らく相手は言ったとおりドゥーエさん、少しばかし捏造設定が入りそうですが……
GJ
グリフィスしねぇ
まだ登場してない某司書長はどんな変態プレイを……
GJ
でもそこはかとなくNice boatの香りがするぜ
GJ
まるで本編での鬱憤を晴らすかのように好き勝手してるな>グリフィス
>>295 GJ。
しかしいつもの事ながら恐ろしいのは貴方の投下速度…
大丈夫です。
k(空気の)y(読める子)q(クアットロ)
アレ?
…スイマセンカンチガイデシタ………
本編での出番が少ないほど鬼畜になるんじゃね?
>>294 GJ
ああ、初めてソープに行きたいと思ってしまった
>>295 GJ
しかし、グリフィスの未来に惨劇しか思い当らない・・・・
>>279 これは素晴らしい、GJです!
作られたモノ達の哀しさがいい感じですね。
>>ザ・シガーさん
>〜そのキスしたりしてるんですが‥‥〜
>これが初めてのキスだったが〜
が矛盾してるのですが
間違いだったら済みません
307 :
kogane:2008/03/19(水) 00:47:55 ID:tUZ3iI7k
50分に以下の内容を投下します
・タイトル「3年C(クラウディア)組 黒八先生」
・2スレ
・非エロ
・壊れギャグ、というか銀八先生のパクリ
>>305 キャロはおでこ、ウーノ姉さんは口、説明不足ですいません。
そこんところ、よろしく。
後で修正箇所を書きます。
「はーい、授業はじめっぞー」
「先生、よろしいですか?」
「んだー、AQU○S」
「先生、僕が美しいのは顔だけですよ、液晶は関係ありません」
「お前はTV版の7話をもう一度よく見ろ。んで何だよ」
「その肩のトゲは危ないと愚考するのですが」
「コレはトゲじゃない。先っちょは丸みを帯びてるだろーが。すぐにその手の淫具に早変わりだ」
「先生、猥褻物陳列罪です」
「エロパロスレだからいいんだよ。むしろエロ皆無のこのネタの方が問題だろ」
「先生」
「あんだー、メガネ」
「先生、このクラスには地味にメガネキャラが多いので、もっと無難な呼び方にしてください」
「おう、わかった。なんだ淫獣」
「スカリエッティくんの髪が長すぎて、黒板が見えません。それと後で覚えてろよコノヤロー」
「スカァー、センセイは前に髪切って来いっツったろ」
「先生、スカじゃありません。スカリエッティです」
「ついでに改名もしろ、この間スカでググッたらトラウマ抱えちまったよ。
イメージなんてもんじゃなかったよ、そのものズバリだったよ」
「先生、トラウマ以外に訴訟問題も抱えますか。白黒ズバリとさせましょうか」
「っさい!いい加減にしてよね!こっちは執務官試験前で忙しいのよ!ちゃんと授業すすめて」
『悪世屡宗多亜ーーーーーーーー!!!!!!!!』
「お前が一番うるさいなの」
「ティアーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー!!!!!」
「高町ィィィィィィィィィィィ!おま、教室で砲撃禁止って言ったろうがぁぁぁぁぁぁぁ!!
それと壊れキャラの時だけ語尾に『なの』つけんなぁぁ!」
「せ、せんせぇ!」
「今度はなんだぁ!揉んで犯る!」
「さ、さっきスバルさんが絶叫したとき、早弁の、御飯が、ぼ、ぼくにベッタリと!」
「中島!野球もうさせねーぞ!」
「いやぁ、失敗、失敗♪」
「そのベッタリしたものにフリードとガリューが群がってらめぇぇぇぇぇぇ!
ン゛、ギモチィイィィィ!!!」
「ルシエェェェェ!アルピーノォォォォ!!飼い主だろーが、ちゃんと止めろぉぉぉ!」
「何言ってるんですか。止まらないのは、モニターの向こうの大きなお友達であるお姉さんの、股間の
マウスホイールを弄繰り回す指の方ですよ」
「……エリオのアナルだけじゃなく新たなファン層も拡張しているだけ……」
「お前ら凄い施設に格納してやるからな!ザフィーラ、お前がなめとってやれ」
「……わざわざ人型になって学生服まできている俺にいうか」
「大丈夫だ。お前は一流のネタキャラだから犬に戻ればいい」
「またお前の割と本気の攻撃、簡単に止めてやろうか」
「全くあなたたち、いい加減になさい?」
「おお、中島姉、お前はまともだな」
「拡張ならドリルと相場がきまっているわ!」
「結局それか!」
「え、ギン姉のそれってアイスのコーンじゃなかったの?」
「お前、全然可愛くないからな!ただの食い意地はったバカだからな!」
「もう、いい加減にしてよね!」
「シャマル黙れ。大体どういうネタかは予想がつく」
「ひ、ひどいですぅ!801と素直クール転校生ゼスト×ツンデレ生徒会長レジアスを語らせたら右に」
「文字をかかせねーよ!そっち系いくと、作者がこのネタそっちのけで書くから、こうして自重してんだよ!!
ああああああ!シグナム!おまえ学級委員だろ、ちったぁ協力しろ!」
「先生、そうやって安易に私に『働きたくないでゴザル』と言わせて、オトそうとするのは止めて頂きたい」
「じゃあ協力すんだな」
「はry」
「お前ほんとネタキャラだとそうだな!」
「せんせぇよぉ、もう無視して授業始めたほうがいいんじゃねーのかぁ?」
「おお、流石ヴィータだな。建設的な意見だ。お前はいい女だ」
「へへ、まーなー」
「なのに胸と背はなんでそうなんだ」
「んだとコノヤロウ!?」
「先生」
「なんだー、淫獣。てか二回も登場すんなよ」
「アンタの妹が、冬コミのバスタオルの絵柄チラチラみせながら、ニヤニヤしてるんですよ」
「アルフー、飼い主なんだから、使い魔の面倒はちゃんとみろー」
「滅茶苦茶問題発言だよ!?ちょっとフェイトォ、そんなのしまって、真面目に授業受けようぉ」
「ねぇ、アルフ。いつになったら、公式のWORLDが開いて、
『ミッドチルダでは同性婚は非常にポピュラー』って設定が開かされるのかな?
4期である『魔法夫婦リリカルなのフェ〜百合百合☆おもちゃ箱〜』の発表はまだかな?」
「埒の方があかねーよ!!!」
キーンコーンカーンコーン
「ええい、明日こそはまともに授業すっからな!各自予習復習しとけ、以上!」
「……スバル、あたし転校する」
「さっすがティア〜!なかの人ネタも絡めて見事にオトしたね♪」
「べ、べつにオチのために言ったんじゃないわよ!」
激終
「ちょ、ちょっとまてやー!私!わたし何もからんでへんぞ!?それでオトすん!?
むしろコレが狙いか!?そんなのいややーーーーーーーーーーーーーーーーー!!」
つ「ハァ、ハァ、ハァ……ガリューの中、最高だよ……フリードもおいで……そう、そのまま飲み込んで、
僕のストラーダ……」
「きゅくるー(そんな……!こんな風にされて感じてる……!?悔しい、でも……!)ビクビクッ」
「キシャー(エリオと繋がったままオチに突入なんて……結局用途不明だった爪が沸騰しそうだよ〜☆)」
「それでオトすなーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー!!!!!!!!」
どっとはらい。
311 :
kogane:2008/03/19(水) 00:52:44 ID:tUZ3iI7k
以上で投下終了します。アリガトウ御座いました。
312 :
ザ・シガー:2008/03/19(水) 01:00:34 ID:Kyq56P1U
さっそく修正箇所を提示でございます
>>305様、突っ込みいただきありがとうございます、言われなきゃ自分でも書いた気でいました。
>>286 それで一緒にデートしたり、手を繋いだり‥‥そのキスしたりしてるんですが‥‥もっと先の事が気になるというか‥‥‥この頃、収まらなくなってるんです。
↓
それで一緒にデートしたり、手を繋いだり‥‥その、おでこにキスしたりしてるんですが‥‥もっと先の事が気になるというか‥‥‥この頃、収まらなくなってるんです。
>>289 これが初めてのキスだったが、エリオに深くものを考える事は出来なかった、それ程に生まれて初めて迎えた射精の快感は凄まじかったのだ。
↓
これが初めて唇に受けるキスだったが、エリオに深くものを考える事は出来なかった、それ程に生まれて初めて迎えた射精の快感は凄まじかったのだ。
以上です、お手数をおかけしてすいませんが保管庫に入れる際はこのようにお願いします。
>>311 これはヒドイwww
あー、まあ、なんだ、GJ。(イメージCV:おっきい黒乃
>>311 楽しませてもらったぜ。もしかして埋めでよくCMパロ落としてた人?
>>311 おばかな面々の中でも一際おばかなフェイトさんがいとおしいwwww
というかアルフが飼い主かよwwwww
316 :
ザ・シガー:2008/03/19(水) 01:17:35 ID:Kyq56P1U
>>296 もしかしてソープネタのことですか? でしたら是非ともお書き下さい。
ソープを書くのに縛りはございませんので(だがプレイで緊縛系はある)。
そして書き忘れた
>>311氏GJです。
転校した結果がそれだよ!!!!(AAry)
>>シガー氏
GJ!
エリオはやはり母性に弱いんですね。
そしてグリフィス、君に一言言っておく。「一寸先は闇」
>>kogane氏
楽しませてもらったよwwカオスすぎww
最後に一言。あなた馬鹿でしょww(褒め言葉です)
>>294 GJ
ショタの筆卸しはいいな
その後
通ってくるエリオにいろいろ教えてくウーノ
姉が仕込んでるエリオに興味津々の妹達
そんな妹達からエリオをガードするウーノ
なんて電波が
>>311 GJ
kogane氏はシリアスとギャグのギャップが激し過ぎるよwwww
【空に舞い上がった古代ベルカのロストロギア『聖王のゆりかご』停止のため、
内部に突入した高町なのはとヴィータは、立ち塞がるガジェットを破壊しながら突き進む。
そこに通信が入り、ゆりかごの駆動炉と、ヴィヴィオのいる玉座の間の位置が判明した。
だが、二箇所は真逆方向。そこで、ここから分散してそれぞれ駆動炉と玉座の間に向かおうというヴィータの提案により、
なのはとヴィータは別れることになった】
「ヴィータちゃん…」
別行動で行こう、というヴィータの提案に、なのはは不安だった。
別に、ヴィータの力を信用できないとか、自分の力に自信がないとか、そういうことではない。
ヴィータの力量はよくわかっているし、自分もそう滅多な事ではやられたりしない、となのはは自信を持っている。
だが、ゆりかご内部に突入してから、立ち塞がるガジェットをヴィータがほとんど一人で破壊しており、
彼女は相当に魔力と体力を消耗していた。
単独行動になったとき、今の疲れたヴィータの身に危険が降りかかったら……。それが怖かった。
だが同時に、ヴィータの言うように、分断するしかないこともわかっていた。
彼女達の目標は、ゆりかごの停止。ゆりかごの駆動炉の破壊、玉座の間のヴィヴィオの救出……。
最悪のケース、すなわち、この両方の条件を満たさなければ、ゆりかごが停止しないという場合、
二人揃って一箇所ずつを回るのは、安全ではあるがタイムロスが大きい。
この戦いは、時間との勝負だ。一分たりとも無駄にはできない。
「一瞬でぶっ壊してお前の援護に行ってやる。さっさと上昇を止めて、表のはやてに合流だ」
すたすたとヴィータが駆動炉の方向へ歩き始めた。その後ろ姿から何か、悲壮な決意というか、覚悟というか……。
このまま別れたら、もう二度とヴィータに会えないような、そんな気がして、なのはは思わず叫んでいた。
「待ってヴィータちゃん!」
その声に、ヴィータの足が止まる。
「……約束、しよう?生き残るって。絶対、生き残るって!」
おそらく、いや、間違いなく、今からなのはとヴィータは命を落とす危険のある戦いに突入することになる。
そのような状況で生き残るために何より必要なのは、あきらめない気持ち、生きたいと願う気持ちであることを、
数々の修羅場をくぐり抜けてきた二人は知っていた。そのことを、なのはは言いたかった。
「ああ、わかってる」
「……約束だよ?」
「ベルカの騎士は嘘はつかねー。……お前も、約束しろよ?」
「うん、わかってる。必ずヴィヴィオを助け出してみせるから……」
「よし……これで安心だな」
ピリピリしていた空気が、ふっと和らぐ。
やはり、なのはとヴィータの間には他とは違う、なにか通じ合えるものがあった。
「……じゃ、行くね?」
「気を付けろよ!」
「うん!」
なのはは、覚悟を決めて飛び立った。
――これが、二人の永遠の別れになるとも知らずに……。
「でやあああああぁぁっっ!」
立ち塞がるガジェットを、グラーフアイゼンで叩きのめす。
破損した箇所から火を噴き出し、爆散するガジェット。とりあえず、今目の前にいるガジェットは、全て破壊した。
「はあっ、はあっ、はあっ、はあ……」
ヴィータは相当に疲れていた。思わず膝をついてしまう。無理もない。
かつて経験したことがないほど、大量の敵を撃破してきたのだ。
だが、立ち塞がるガジェットは確かに数が多いものの、強さ的にはたいしたものではない。
手間はかかるが、一機ずつ確実に墜としていけば大丈夫だ。大きく深呼吸をして乱れた息を整える。
「はっ、ふー……ここまで来りゃ、もうちょっとだな」
通信で受け取った動力炉のある箇所までは、あと少し。懐からカートリッジを取り出し、数を確認する。
カートリッジは、あと4発。十分足りる。
(カートリッジもまだある。……大丈夫、楽勝だ)
もう一度大きく深呼吸して息を整え、立ち上がるヴィータ。
だが、次の瞬間――ヴィータの身体を、衝撃が襲った。
びちゃっ
嫌な水音がした。
「あっ!……う……」
その瞬間、何が起こったのか、ヴィータにはわからなかった。ふと顔を下げる。
何かが、後ろから自分の胸を貫いている。信じられないといった表情でそれを見つめるヴィータ。
床に飛び散り、さっきの水音を立てたのが自分の血だとわかるまで、少しかかった。
一瞬遅れてやってくる、焼けつくような痛み。視界が、ぐにゃりと歪んだ。
(なに、が……?)
歯を食いしばり、後ろを振り返ると、そこには――
「…あ……」
「それ」を目にした途端、ヴィータの頭に鮮明に甦った、「あの日」の記憶――
「あ、あ……」
「アンノウン」に襲われ、「あの」なのはが血しぶきを上げながら地面に吸い込まれていく。
いくら揺すっても、呼びかけても反応しない、血まみれになってグッタリとしているなのは。
医療班がなかなか到着せず、腕の中で冷たくなっていくなのはに、半狂乱になって叫ぶ自分。
「!!あ、ああっ?!」
忘れるはずもない。――そう、ヴィータが目にしたのは、8年前、自分達を襲撃し、
そして高町なのはに瀕死の重傷を負わせた「あいつ」だった。
「あ、うあ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あっっ!!」
ヤツの攻撃が、胸に突き刺さっていることすら忘れた。迸る激情に任せ、グラーフアイゼンを振り回す。
その一撃をまともに受けて爆散する因縁の敵。爆散の衝撃で、ヴィータの身体が吹き飛んだ。
「ぎゃうっ」
床に叩きつけられ、貫通された胸から大量の血が飛び散った。
普通の人間なら即死だが、夜天の書の守護騎士プログラムの産物であるヴィータは、このくらいでは死にはしない。
しかし、それは不死身という意味ではない。今の攻撃は、確実にヴィータの命を削った。
「ぐ、は……っ」
よろよろと立ち上がりかけたヴィータの喉の奥から、生温かいものがせり上がる。
げぶっ
口から飛び出した「それ」は、味噌汁がこぼれたときのような嫌な音を立て、床に真っ赤な花を咲かせた。
口一杯に広がる独特の鉄臭い味。身体から、力が抜けていく。それでも、しっかりしろと自分を叱咤し、顔を上げる。
その視線の先から、ヴィータ目掛けて突き進んでくる物体があった。
ゾゾゾゾゾゾゾゾ……
ヴィータが向かおうとしていた先から、まるで蟲をイメージさせるような機械兵が現れる。
その姿は、先ほど自分を襲った「あいつ」とよく似ていて――それが編隊を成しながら、自分のほうに突き進んでくる。
実はこれ、ゆりかご防衛システムのひとつであり、ガジェットW型とでも言うべきものなのだが、
そんなこと、ヴィータには知ったことではない。
ヴィータにとってこいつらは、なのはを負傷させた憎き敵の同胞以外の何者でもない。
「あの時なのはを落としたのは、てめぇらの同類かっ……!」
グラーフアイゼンを手に取り、ユラユラと立ち上がるヴィータ。血が、ボタボタと落ちる。
大怪我をした上に、向かう先には大量のゆりかご防衛システム。客観的に見て、絶体絶命といっていい。
それでも、ヴィータは恐怖など一欠けらも感じなかった。
「……ざけんなよ」
吐き捨てるように呟いて顔を上げる。その目には、青い怒りの炎がメラメラと燃え盛っていた。
「一機残らずぶっ壊してやらああああ゛あ゛あ゛あぁぁ――――っ!」
狂ったように吼えながら突進するヴィータ。
グラーフアイゼンが振り下ろされる度に爆発が起こり、防衛システムは数を減らしていく。
だが、それに比例して、ヴィータの命も確実に削られていった……。
【ヴィータと別れて玉座の間に向かうなのはは、途中、戦闘機人10・ディエチとの戦いに突入する。
砲撃戦となり、互いの放った力は一瞬拮抗しているように見えた。
だが、なのはは「ブラスターシステム」のリミット第1段階を解除、これによって形勢は一気になのはに傾き、
ディエチは倒された。ディエチをバインドで拘束した後、再び玉座の間に向かうなのは。
そしてついに、ヴィヴィオの待つ玉座の間に到達した】
ドォンッ!
玉座の間の扉が粉砕され、爆煙があがる。その煙の中から、勢いよくなのはが躍り出た。
「いらっしゃ〜い。お待ちしてましたぁ」
甘ったるく、そして嫌みったらしい口調。裏に残虐な思考を見え隠れさせる、ねちっこい笑顔。
今、なのはの眼前に現れた眼鏡の女性は、戦闘機人bSのクアットロだ。
「それにしても〜、随分乱暴な登場ですねぇ。頭の悪いお猿さんじゃあるまいし、
ノックぐらいして入ってこれないのかしら」
ヴィヴィオは、玉座に座る格好で拘束されており、その傍にクアットロが控える形で立っていた。
今すぐクアットロを叩きのめし、そしてヴィヴィオを助け出したい衝動に駆られながら、
それでもなのはは努めて冷静に言った。
「大規模騒乱罪の現行犯で、あなたを逮捕します。すぐに騒乱の停止と、武装の解j――」
「自分の子供のピンチにも表情一つ変えずにお仕事ですかぁ。いいですねぇ〜、その悪魔じみた正義感――」
「馬鹿じゃないの」とでも言わんばかりの態度と口調でなのはを見下ろすクアットロ。
思わず、声を荒げてなのはは叫んだ。
「ふざけないで!もう一度言うわ。すぐに武装を解除しなさい!」
「『はい、そうします』なんて言うとでも思ってるの?……陛下ぁ、あなたのママは本当に頭の悪いお猿さんですね〜」
苦痛に目を堅く閉じ、うっ、うっと、呻き声を漏らすヴィヴィオの顎に、クアットロが手をかける。
カッとなり、ヴィヴィオに触るな!と言わんばかりの勢いでクアットロに砲撃を浴びせかけるなのは。
だが、砲撃が直撃する寸前、クアットロの姿がフッと消える。
幻影――これがクアットロの能力、『シルバーカーテン』だ。次いでモニターが宙に現れ、
そこにクアットロの顔が映し出される。やはりというか、予想通りというか、
クアットロ本人はどこか安全な場所にでも隠れているのだろう。
「こんな汚らわしい馬鹿猿が私達の夢の船に乗っているなんて、不愉快極まりないわ。
というわけでぇ〜、管理局の悪魔殲滅大作戦――」
「ヴィヴィオ!」
ごちゃごちゃと五月蝿いクアットロを無視し、なのははヴィヴィオのところへ飛ぼうとした。
クアットロがこの場にいないのは、逆に考えれば大きなチャンスだ。
「ママ!なのはママぁ!」
なのはは、もとより無駄な戦闘をする気はない。
クアットロが今この場にいないのをいいことに、ヴィヴィオを奪還してさっさとトンズラしてしまうのがベストだ。
ゆりかごの『鍵』となるヴィヴィオを取り戻してしまえば
――戦闘機人の逮捕も重要だが、今はヴィヴィオ奪還が最優先事項である――、
とりあえずはそれでOKである。クアットロが今言った『なんとか作戦』とやらに付き合ってやる気など、毛頭ない。
「待ってて、今――」
そう言いかけたなのはの目の前を、数条の光が薙いだ。
すんでのところで踏み止まり、光の発射された方向をキッと睨みつける。そこに浮いていたのはガジェットT型。
なのはとヴィヴィオの間に、10機のガジェットが立ち塞がり、なのはに向かって一斉砲撃を浴びせかけた。
「くっ」
『Round Shield』
どぅおん!
どどどどぉん!!ずがああぁ!!
「お馬鹿さん。子供だけ奪い返して逃げようとでも?そんなこと、させるわけないでしょ」
「あーっ!なのはママぁっ!!ふああぁ!」
クアットロの嘲笑が響く中で、なのはの周辺に、爆煙がもうもうと立ち込めた。
その光景にヴィヴィオは悲鳴を上げ、次いで煙を浴びて顔を背ける。
(なのはママが……)
だが、次の瞬間――
『Accel Shooter』
煙の中から踊り出した10発の桜色の光弾が、次々にガジェットに襲い掛かる。
射線を読めずにまともに直撃を受けて爆散するもの、辛うじて直撃は免れたが、
一部を削り取られて浮力を失い、床に墜落するもの。
様態は様々だったが、とにかく、数秒後には10機全てが戦闘不能に追い込まれた。
「あーらお見事。でも……悪魔殲滅大作戦はこれからよ。ぽちっと」
328 :
ぬるぽ:2008/03/19(水) 04:17:04 ID:01yPyZDs
連続投稿に引っ掛かったので、
携帯から自分で支援(笑)
ゆりかご最深部に位置するクアットロが、パネルに指を走らせる。
すると、玉座の間の部屋隅8箇所がパカッと開き、その中からガジェットが吐き出され、なのはに攻撃を開始した。
ラウンドシールドで防御し、もう一度アクセルシューターで8機全てを叩き落とすが、
爆煙が収まらないうちに、その煙の中から後続のガジェットが次々と飛び出してくる。
『8、16、24……The number has increased fast!!』
ものすごい勢いで増えていくガジェット。それに比例して、なのはへの攻撃がどんどん強まっていく。
レイジングハートのサポートで辛うじて防御し、反撃に転ずるが、一向に数が減らない。
アクセルシューターは一回で12発が限界だ。
アクセルシューター一回よりも、ガジェットが二回吐き出されるほうが早い。
すなわち、アクセルシューターで応戦している限り、ガジェットの数が増えることはあっても、減ることはない。
ようやく、なのはは悟った。
物量作戦――
本来、なのはにとって、ガジェットなどそれほど驚異的な敵ではない――はずだった。
しかし、今回は数が尋常ではない。塵も積もれば山となる、だ。
玉座の間に来るまでも大量のガジェットによる迎撃はあったが、
なのはは進むのに必要最低限のガジェットだけを破壊して突き進んできた。
それは、そこがただの通過点に過ぎず、ガジェットから逃げるような真似をしてもなんら問題はなかったからだ。
だが、現在は最終目的地。ここから、ヴィヴィオを助け出さなければならない。
故に、さっきまでのようにガジェットをスルーすることはできない。
「ぐうぅぅ……!」
これはまずい。こんな勢いでアクセルシューターを撃ち続けていたら、あっという間に干上がってしまう。
「レイジングハート!」
『All right』
臭いは元から絶て、という。それと同じように、続々と吐き出されるガジェットを破壊するのではなく、
射出口自体を破壊してしまわないと、いつまでもガジェットを相手にする羽目になる。
自分に攻撃してくるガジェットにアクセルシューターを向けながらも、その内の数発を射出口目掛けて放つ。
が、なのはの意図を悟ったのか、数機のガジェットが射線上に割り込み、その身を犠牲にして射出口への攻撃を阻止した。
「……っ!」
二度、三度繰り返したが、結果は同じ。なんとかガジェットをかわしそうと砲弾を細かくコントロールするのだが、
どうしても射出口に届くまでに邪魔されてしまう。
ディバインバスターなら、立ち塞がるガジェットごと貫通して射出口を破壊できるだろうが、
如何せん、今の激しく攻め立てられた状況ではディバインバスターを放つ余裕などない。
『そうそう、その調子。その悪魔、一秒たりとも休ませちゃダメよ〜』
「このっ……!」
このままではまずい――
そう理解しながらも、とりあえず今は目の前のガジェットを撃ち落とし続けるしかないなのは。
何か作戦を考えようとしても、間断なく続く攻撃の前に、そんな余裕などありはしない。
次第に追い詰められるなのはを眺めながら、クアットロは次の手を打つ。
「ゲホッ!はあっ、はあっ」
どのくらいガジェットを撃破したかわからない。
あたりには煙が立ち込め、床には壊れたガジェットの残骸が山のように散らばっている。
煙で視界も随分と悪くなってきた。徐々になのはの息が上がってくる。
そんな彼女の後頭部を、鋭いビームが掠めた。
「うっ?!」
あと数cmずれていれば、バリアジャケットで守られていないなのはの頭は、アイスのように溶けていただろう。
ブラウンの髪の毛を束ねるリボンが蒸発し、ツインテールの右側が解けた。
振り返ったなのはが目にしたのは、黒いガジェット。
アクセルシューターをひょいひょいとかわし、なのはに迫ってくるそのスピードは、今までのガジェットとは全く違う。
(速い!)
撃ち掛けられたビームをシールドで防御したが、攻撃力も今までより上がっているようだ。
下手に妥協して適当なパワーのシールドで防ごうとすれば、貫通されてしまう。
『Master!!』
「はあっ、はあっ、くっ……」
なのははついに完全防御に徹さざるを得なくなった。
ドーム型の全方位型シールドを形成し、その中に身体をすっぽり収める。一度守勢に回ってしまったら、もはやそれまで。
満天の星の如きガジェットの大群にガンガン砲撃を浴びせられ、シールドを解除できなくなった。
シールドの中にいる限りは安全だが、しかし、それはこちらからの攻撃もできなくなるという意味だ。
「あとは時間が経つのを待つだけね」
黒いガジェットは、スカリエッティ側がこの日のために用意していたカスタマイズ・ガジェットで、
今までに比べて能力が数段上がっている。防戦一方になったなのはをモニター越しに眺め、
クアットロは残虐な笑みを浮かべる。
もちろん、ヴィヴィオを今すぐレリックウェポンとして覚醒させ、なのはと戦わせることはできた。
だが――正直、あの悪魔の力は底が知れない。慎重になるに越したことはないのだ。
なのはを倒すのに急ぐ必要は全くない。
地上及びスカリエッティのラボに侵入した機動六課メンバーは、ほとんど片付けた、との報告が入っている。
戦闘機人とガジェットによる都市制圧も成功し、地上は壊滅状態。
ゆりかごに突入してきたもう一人は重傷を負い、自分のことで手一杯、放っておけばそのうち死ぬだろう。
この状態では、なのはに救援がある可能性は極めて低い。
ならば、長時間をかけてでも確実になのはの体力と魔力を削り、そうしてからヴィヴィオをぶつけて確実に詰ませばよい。
それに――もうすぐゆりかごは衛星軌道上に到達する。多少無理気味でも、攻めなければならないのは管理局側だ。
そんな奴らと正面から戦っては、戦局に紛れの生じる余地がある。
時間が経てば経つほど、自分達が有利になるのだから、焦る必要はない。
クアットロは、自分達の陣営が優勢だという余裕は持っているが、しかし、決して油断はしていないのだ。
そんなクアットロの策略に、なのははまんまと嵌ってしまった。
(一体、どうすれば……)
なのはは焦った。ゆりかごが衛星軌道上に到達するまで、あまり時間はない。
この攻撃を何とかして、早くヴィヴィオを取り戻さないと――。
だが、今シールドを解除すれば、100%蜂の巣になる。
なのははここに来る前に、一つだけ伏線を張っておいた。
だが、それは集中砲撃に晒されている現状を打破できるものではない。つまり、打つ手がない。
嫌な汗が、背中を流れた。
「ママぁ!なのはママぁっ!!ケホッ」
苦痛に喘ぎ、煙にむせながら、ヴィヴィオは目の前で繰り広げられる『管理局の悪魔殲滅大作戦』を、
ただただ見つめることしかできなかった。
【絶体絶命に思われたヴィータだったが、防衛システムをなんとか撃破。ヴィータはついに駆動炉に到達した。
満身創痍の身体でグラーフアイゼンを駆動炉に叩きつけて破壊を試みる。
が、鉄槌の騎士の力を以てしても、ヒビ一本入らない強固な駆動炉――】
「はあっ、はあっ、はあっ、ちく、しょ……」
何回やっても何回やっても傷一つつかない。
そんな駆動炉とは対照的に、ヴィータの身体は傷だらけで、あちこちから血が噴出している。
もういい加減、限界だった。足元の魔法陣がフッと消える。
浮力を失ったヴィータの軽い身体が落下していき、床に激突した。
「ぐぇっ!う、はあっ、はあ……」
もう、ダメかもしれない。一瞬、ヴィータはそう思った。
だが同時に、もし、自分がこれを壊せなかったらどうなるのか、ということも考える。
ゆりかごは衛星軌道上に到達したら、ミッドチルダをいつでも砲撃することができる、とんでもないシロモノだ。
地上は阿鼻叫喚、地獄絵図と化すだろう。
はやても、なのはも、自分の守りたい大切な人達や世界も全て、理不尽な暴力の支配下に置かれ、
常に死の恐怖に晒されることになってしまう。
「…………だよ……」
そんなこと、絶対に許さない。許すわけにはいかない。
「これを壊さなきゃ、はやても、なのはも、みんな、困るんだよ……」
心に再度燃え上がった決意の炎を源に、ユラユラと立ち上がり、ゆっくりとグラーフアイゼンを振り上げる。
「だから、さ……」
「あきらめるわけには、いかねーんだ!!」
「うぉあああぁぁあぁぁぁあっっっっっっ!!!!ああぁっぁぁあぁっっっ!!!!!
ぐぉあああぁぁああぁ―――――――――――っっっっっっ!!!!!!」
凄まじい叫び声を上げ、グラーフアイゼンを打ち付けるヴィータ。
跳ね返ってきた攻撃の余波が、ヴィータの身体を蝕む。
塞がりかけた傷口は開き、新たな血が身体を濡らす。だが、そんなことは全く気にならない。
ピシ
今までいくら叩いてもヒビ一本入らなかった駆動炉。
ヴィータの気迫に押されたかのように、その駆動炉にわずかなヒビが入った。
それは、霞み始めたヴィータの視界にもハッキリと映って。
これが最初で最後のチャンスとばかりに、残っていた魔力も気力も体力も想いも――
今の自分が持っている全てをグラーフアイゼンに注ぎ込み、鉄槌の騎士は吼えた。
「ぶちぬけええええええええええええぇぇぇぇえぇっっっっっっっっっ!!!!!!!」
ピギッ ビキィッ
表面に走ったヒビが、宝石のように美しく透き通っていた駆動炉を濁らせる。
その濁りは加速度的に拡がっていき、中心で猛っていた光が驚いたかのように乱れ始めた。
そして――
ガリンッ バキバキバキッ
綺麗なダイヤモンド状をしていた駆動炉が、ついにその形を崩壊させる。
全体の4分の1ほどが、ヴィータの命を燃やした攻撃によって削り取られた。
(これで……どうだっ……?)
ヴィータがそう思った途端、削り取られた部分から火を噴き出し、駆動炉が爆発を起こした。
「…………っぐ!」
目の前の爆発にモロに巻き込まれ、派手に吹き飛ばされるヴィータ。
空中に浮遊していた駆動炉が、爆発を起こした箇所からもうもうと黒煙を吹き上げ、
ゆっくりと床に向かって墜落していく。
その中心部には、先ほどまでのような強い輝きは見られず、今にも消えそうな弱い灯火が残っているだけだった。
吹き飛ばされて視界を著しく回転させながらも、その様子を辛うじて捉え、
ヴィータは駆動炉がその機能を失ったことを理解した。
(やっ、た……これで、駆動炉は……)
そう思った途端、張り詰めていた糸が切れ、身体中から力が抜けるのを感じた。
どしゃぁ
力なく床を転がるヴィータ。その身体には、飛散した駆動炉の破片がザックリと突き刺さっている。
ボロボロになった身体。大量の出血。今、目の前で崩れ落ちた駆動炉同様、
ヴィータの命の灯火も消えかけていることは誰の目にも明らかだった。
(だめだ……立てねえ……次は、なのはを助けに行かねーといけねーのに……)
身体に残っていた魔力は、一滴残らず駆動炉に叩き込んだ。指一本動かす体力も、残っていない。
全て、さっきの一撃で出し尽くした。
(はは……よく考えたら……今のあたしが行ったって、足手纏いにしかならねー)
カートリッジも一発残らず、全て使い果たした。
グラーフアイゼンには亀裂が入り、これ以上振るえば確実に壊れてしまう。
もう、今の自分にできることは何もなく、そして、何かをする力も残っていない。
(……もう、いいよな……?)
これでゆりかごが止まるかどうかはわからないが、とりあえず、駆動炉は停止させた。
自分は……おそらくここで力尽きて死ぬだろう。でも、最低限の仕事はやり遂げた。
残るもう一方――ヴィヴィオはきっと、なのはが助け出してくれる。
そうなれば、地上はゆりかごの恐怖から解放されるのだ。そう、アイツなら絶対やってくれる。高町なのはなら――
『……約束、しよう?生き残るって。絶対、生き残るって!』
「……っ……!!」
朦朧としていた頭に甦る、なのはとの約束。数秒前までの自分は、一体何を考えていたのだろうか。
――約束は守ってこそ意味があるものなのに、もう、いいよな、なんて自分で勝手に決め付け、約束を破ろうとして……
「……そうだ。約束、したんだ……絶対、生き残るって……」
そう、今のヴィータに課せられた最後の仕事。
それは、なのはと交わした約束――生きて帰ること――を達成させることだった。
指一本、動かす体力も残っていないはずだったのに。
なのはとの約束が心に浮かんだ途端、まだ動けるような気がした。
「まだ……死ぬわけには、いか、ねぇ……」
そして事実、身体はまだ動いてくれた。
グラーフアイゼンを引きずり、カメが進むよりもノロノロとしたスピードではあったが、
立ち上がって歩き始めるヴィータ。
血がボタボタと落ち、動力炉の破片が身体中に突き刺さったまま、それでも、「生き残る」――
その気持ちが、唯一の原動力となってヴィータを動かした。
だが、そんなヴィータにも、いよいよ限界の中の限界が訪れた。
「は、ぐ……っ」
駆動炉の設置してあった空間から通路へと出たところで、ヴィータはよろめいた。
霞んでいた視界が、さらにぐにゃんぐにゃんと歪む。フラフラと身体は流れ、通路の壁に当たる。
それでも、壁に身体を預けるようにして先に進もうとするヴィータだったが、いよいよ足に全く力が入らなくなった。
そのまま、ずるずると壁に寄りかかるようにして崩れ落ちるヴィータ。
……少し、休もう。そうすれば、また動けるようになる。
「……わりぃ、アイゼン……少し、休ませ……くれ……」
力の入らない手で、それでもしっかりと相棒を握り締めながら、ヴィータはスッと目を閉じた。
「いい、だろ……?少し、休んだら……ここ……脱出……」
そう、ここを脱出したら、もう全ては終わっている頃だろう。
熱い泥に吸い込まれるかのように落ちていく意識の中で、ヴィータはそんなことを思った。
なのははヴィヴィオを助け出し、ゆりかごは完全に停止しているはず。
はやても、ゆりかごの外で待っているはず。
フェイトは、スカリエッティを逮捕しているはず。
都市防衛の任務に就いているアイツらも無事なはず。
帰ったらまず、シャマルに怪我を治してもらわないと。
シグナムとザフィーラには、駆動炉を破壊した自分とグラーフアイゼンの武勇伝でも語ってやろう。
はやてには思いっきり抱きついて、「よう頑張ったね」と、頭を撫でてもらおう。
それで、それから、それから――
どぉん!!どがああああん!!!
ヴィータの今にも消えそうな細い息遣いだけが響いていた静寂な通路に、耳をつんざく爆音が割り込んだ。
駆動炉の残り火が爆発を引き起こしたのだ。
それは次々に誘爆し、駆動炉全体から焔を噴き出してゆりかご全体を大きく揺らす大爆発に発展した。
灼熱の奔流が、通路にまで勢いよく流れ込んでくる。
――その奔流は無情にも、あっという間にヴィータの身体を舐め尽くした。
sienn
スマン、題名にNGワード設定するの忘れてた orz 逝ってよしだわ。
申し訳ないが、嫌いな人は脳内フィルターでスルーしてください orz
前編はここまで。ヴィータちゃんファンの人はスマソ orz 中編はnanohaさん敗北編、後編は敗れたnanohaさんがいろいろされちゃって読者の皆さんが勃起する編。
つーか実際、こんな物量作戦でnanohaさんを倒すことはできるのだろうか。
こういう言い方嫌われるのわかって言うわ
投下する内容が過激だからと池沼の真似するのが流行?
あまり見ていて気持ち良いものじゃない、説明の部分位きっちりして欲しい
まぁ他の人別に気にしないからいいんだろうけど
嫌ならいちいちカキコなんかで主張しないでIDであぼんしろよ・・・
340 :
名無しさん@ピンキー:2008/03/19(水) 05:11:51 ID:Dw4yXAsN
>337、乙です。
341 :
サイヒ:2008/03/19(水) 08:22:21 ID:J/j4fBAR
>ザ・シガー氏
GJでした!!
俺の妄想がお役に立てて嬉しい限り。
マイルドなお姉さんが教えてあ・げ・る、はいいものです。
>他の若い姉妹とは格が違う
激しく同感。こういうプレイは年季がモノを言う。
ソープネタは来月辺りから俺も参戦させてもらいます。
真正面は本家のザ・シガー氏にお任せして、俺はひたすら奇手奇策で行きますが。
>>341 つまりガリューネタを期待してよいと?
いやまぁフェレットネタでも良さそうですが………自分で言ってなんだがどんなんだw
>337 GJ!なのはさんがこれからどうなるか非常に楽しみです
姉ショタは正義!
そういうことだな!!
279氏のネタに触発されて書いてみました。
注意、非エロ、STS本編からは約百四十年後、話の最後にモブレベルでオリキャラが出ます。
では、『未来の一隅』始めます
「はい、みなさーん。静かにしてくださいね」
『は〜い』
「いまここに展示されているのが、百数十年前に時空管理局に在籍し、今でも名を語り継
がれている白き星光Nanoha=Takamatiと、その娘であり時空管理局と聖王教会の両面で活
躍した二代聖王Vivio=Takamatiが使用された、インテリジェントデバイス、レイジング
ハートです。皆さんも、白き聖女と二代聖王の物語はよく知っていますね?」
「あたりまえだよ!」「私、白き星光みたいになりたいっ!」「二代聖王のがすげえかっ
こいいじゃんかよ」「ばーか、黒き雷撃の方が良いに決まってるだろ」「うわ、そっちの
方が好きだなんてエロだ、エロ」
「はい、静かに」
『……は〜い』
「そして、その隣に並んで展示されているのが、黒き雷撃とうたわれた、かのFate=T=Har
laownの使用したとされる、インテリジェント=デバイス、バルディッシュです。白き星光
と黒き雷撃、二名の力は天を裂き地を割るほどだと、記録には遺されていますが、その力
の源でもあったのが、この二機のインテリジェント=デバイスだということは、皆さんも
習いましたね」
『はい』
「では、次の展示品に移ります。この隣に置かれているのは、夜天の魔導書のレプリカで
す。本物は、現在時空管理局長をつとめるリインフォースU女史が保持しており………
…」
ミッドチルダ魔法歴史館内にあるデバイス展示室。
やっと静かになったその中で、ガラスケースに収められていたスタンバイモードのレイ
ジングハートは、久しぶりにスタンバイフォームのバルディッシュに話しかけた。
『今日の子供達は、元気でしたね』
『ああ』
元々、インテリジェントデバイスと名付けられてはいるが、記憶能力と判断能力、意識
を持っていたレイジングハートとバルディッシュは、だが、いつからか人間と変わらぬ感
情を持つようになっていた。
『あの年頃の子供を見ていると、あの方と出会った頃を思い出します』
『……私も、サーにまみえた頃を思い出していた』
レイジングハートの独白に、バルディッシュが答えを返してくる。
あの頃から非常に寡黙だったバルディッシュの返答は、レイジングハートに取っては少
しだけ意外で、それでも会話に乗ってもらえるのは嬉しかった。
『あの出会いから数えても、もう百五十年ですか……時間というのは無情ですね』
呟きながら、レイジングハートは今は無き主達のことを思った。
スカリエッティ事件から数えて二十年を現役で過ごし、その後は予備役としてデスク
ワークについていたなのは。
同僚や教え子達に深く慕われ、優しい伴侶と子供達に恵まれて。
ミッドチルダの技術を使えば、本来の寿命より倍程度は生きられたはずなのに、また特
例処置としてそれを望まれながらも固辞した主。
それでも、ともにいることはできなかっただろうけれど。
『時間は無情であり残酷だ……が、同時に優しさでもあろう』
どうやら、今日は相当調子が外れているらしい。
普段なら無口でこちらの言葉に相づちを打つだけのバルディッシュが、淡々と告げる言
葉におかしみを覚えた。
『確かに、そうなのでしょうね』
バルディッシュの言葉が、レイジングハートに一つのことを思い出させた。
なのはが現役を引退しヴィヴィオにこの身を引き継がせようとして語った言葉を。
【私と貴方の時間はここまでだけど、娘のために貴方の時間を使ってほしいの】
その言葉に従って、ヴィヴィオとともに駆けめぐった日々が心によみがえる。
本来ならあり得ないほど高い魔力の持ち主であったなのはと、それに互するほどの魔力
を持っていたヴィヴィオ。
二人に仕えるのは、レイジングハートの全機能を持ってしても生やさしいものではなか
った。
それでも、壊れることなく最期までヴィヴィオに仕えることができたことは、レイジン
グハートにとっては誇りだった。
『あなたも、彼女とのことを想いだしていたと言いましたね』
『ああ、私はサーのために作られたものだ。だからサー以外のものに身を委ねることはな
かった。サーにとっても、私は唯一無二だったのだろう。最期のその日までそばに侍るこ
とを許された』
その何気ない言葉が、レイジングハートに悲しみを呼び起こす。
穏やかに美しく歳を重ねていたとはいえ、なのはの死はやはり哀しいもので。
その頃時空管理局は勿論のこと聖王教会においても、重要な地位を占めていたヴィヴィ
オは――そして、彼女とともにあったレイジングハートは、なのはの死に目に会うことは
できなかった。
『サーも、望めば延命処置を受けられる身であったことは知っていよう。なれど、自ら従
容と寿命を受け入れたサーを思い出すたびに、その最期の言葉がよみがえるのだ』
淡々としたバルディッシュの言葉を聞きながら、レイジングハートもヴィヴィオの最期
に思いを馳せた。
『サーは、今までありがとう、無理ばかりでごめんなさい、とそのようなことを言われた。
どこの世界にデバイスに本心から謝意を表すマスターがいる。それを思えば六十年もの間、
そのそばに侍ることができたのは、望外の僥倖と言えよう』
『その通りですね。私も、二代にわたって仕えることができました。しかも希有な資質と
優しさを持つ、正しい方々に』
心の中で泣いている誰かのため、悲しみで前を向けなくなった誰かのために戦っていた
なのは。
世界が平和であるために、組織の矛盾に悩みながらも虐げられる弱い人々のために戦っ
ていたヴィヴィオ。
その方向は違っても、優しさと正しさを抱いていた二人に仕えることができたのは、レ
イジングハートにとってはどこまでも強い誇りを抱かせてくれている。
『だから、汝は新たなマスターを求めなかったのか』
その問いかけに、苦みを覚えた。
白き星光、二代聖王の名に惹かれてレイジングハートを求めてくる魔導師は多々いた。
だが、高町の血筋は魔導師から離れていて、名を求めてくる者達はただ力を求めている
だけだったから。
不本意なマスターに使われるくらいなら、ただの遺物となって朽ちたかった。
『それは、あなたも同じでしょう』
バルディッシュに答えを返す。
それには、無言で返された。
レイジングハートは知っている。バルディッシュにも、多数の魔導師がマスターになろ
うと近づいてきたことを。
『インテリジェントデバイスとしても、私たちは異質ですからね』
他のインテリジェントデバイスは意を持つものだが、情まで持つ者は滅多にいない。
主がただの機械としてではなく、情を持つ者として扱ってくれた場合、そして、その主
を補佐するために高い判断力が必要な場合、情を備えることがまれにあった。
『では、あるな。だが、妹や弟達も似たようなものだろう』
それは、未だに現役である六課時代のデバイス達、ナカジマの家系に仕えているキャリ
バーズや、各時代の最優秀執務官に仕えているクロスミラージュ、エリオとキャロ・ルー
テシアの子孫の間に受け継がれているストラーダのこと。
自身の戦闘記録の送信や分類、設計の段階から手伝いをしてきたことで、人間で言う肉
親に近い情を感じているからこそ、弟や妹と言う意識を感じていた。
『そうですね、皆も主に恵まれましたから』
それでも、いつかは皆も戦いから身を引き、自分たちの隣で時を過ごすことになるかも
しれない。
……それ以上に、戦いの中で失われる可能性が高いけれど。
『今日は、久しぶりに話しすぎたな』
不意に、バルディッシュが呟く。
『ええ、たまにはしゃべるのもよろしいでしょう?』
『たまには、な』
その言葉に苦笑の気配を感じて、やはり可笑しさを覚えてしまう。
不意に、また誰かが展示室に入ってきた。
「……お二人とも、こんにちは」
『これは、珍しい』
『お久しぶりです、リインフォースU』
はやての遺志を継いで、管理局長にまで上り詰めたリインフォースUの登場に、さすが
に驚きを隠せなかった。
ここ十年ほど、思念を交わすことさえ無かったのだ。
「今日はお願いがあってきたんです」
ソープネタで思い出した
たしか、ああいう職業の人って月一の健診が義務付けられてたような
その言葉に、疑問を覚える。
レイジングハートにしても、バルディッシュにしても、相応しいマスターなどいないと
思ったからこそ、こうして人々に姿を見せながら遺物として忘れ去られようとしているの
だ。
「お二人が二度と表に出ないつもりでいることは承知しています。ですが、いま二人の少
女に困っているんです」
仮にも局長という大任をつとめているとは思えない、どこか幼さの残る言葉。
それに答えても良いかと、そんなことを考えながら、レイジングハートはただ無言でリ
インフォースUの言葉の続きを待つ。
「高町桜と、アリシア・ハラオウンの二名なのですが、高品位のストレージデバイスでさ
え容量が足りないほどの魔法を習得して、魔力も並のインテリジェントデバイスでは耐え
きれない規模なのです」
『……高町?』
『アリシア……と言うと』
それがなのはの直系のもっとも新しい世代の少女と、フェイトの直系とクロノの直系で
もある新しい世代の少女の名前だということは、知っていた。。
「はい。あの子達に相応しい能力を持つデバイスを一から作ろうとすれば、管理局の一部
局を傾けなければならないのです。はぁ……、まさかなのはさん達以上の問題児が生まれ
るとは思ってもいませんでした」
『ふふっ』『くくく』
肩を落として首を振るリインフォースUに、レイジングハートはバルディッシュと共に
笑ってしまう。
「もう、笑い事じゃないですよ。だから、できればお二人に起きてもらいたいんです……、
だめですか?」
『…………そう、ですね』
『このことを、予期していたのかも、知れんな』
バルディッシュの言葉に、さっきまでの会話の内容を反芻しながらレイジングハートも
同じように思う。
インテリジェントデバイスにあるまじき考え方ではあるが、なのはとヴィヴィオの魂が
このことを教えてくれたのかもしれない。
そんな考えに浸ってから、レイジングハートはバルディッシュと共に応諾の意をリイン
フォースUに伝える。
「よかったです……。では、桜、アリシア、入ってきなさい」
声と共に、展示室に二人の少女が入ってくる。
最期に見たのは十五年前。
その出で立ちや顔立ちに、懐かしいものを感じた。
「レイジングハート、初めましてかな? 高町桜です」
「バルディッシュ、初めまして。アリシア・ハラオウンです」
二人は、あまりにもなのはに、そして、フェイトに似ていた。
だから、もう一度デバイスとして人と共にあってもよいだろうと、そう思えた。
「Hello,Sakura」
「Nice to meet you,Alicia」
二人が、自分たちの主に相応しい人物であることを願いながら。
ってことで、流れぶった切って失礼しました。
ネタ使用を許してくださった、279氏、ありがとうございました。
カーテンコールの後で、おもしろかったです。
ではこれにて失礼
そろそろ春休みかぁ
何気ないストラーダのその後に吹いたw
エリオお前…
春の陽気が感じられる今日この頃、ひなたでおねむなヴィータさんはもらっていきますね
地味にクロフェなのにも吹いたw
>>337 謝るくらいなら何故、ガジェット群がリリカル棒を装備してたり防衛システムが触手を生やしたりして
敗れたヴィータがいろいろされちゃって読者の皆さんが勃起する編を書かなかった!
>>353 じゃあヴィータの隣ですやすや寝ているリインは俺が貰っていきますよ。
>>356 じゃあ、そのさらに隣で仕事をさぼって熟睡しているシグナムさんは俺が貰っていきますね
>>357 じゃあ、その奥の台所でお茶の用意をしている部隊長とシャマル先生は私が貰っていこうか。
だったら、私はヴィヴィオと昼寝中のザフィーラを眺めて和んでいよう
>>350 GJ
二人?の会話にちょっとしんみりした
あと、くだらないネタで割り込みスマン
今まで割り込んだことなかったのにorz
この流れとは微妙に違うが、やはりはやては、エプロンで食事の支度をしてるところを
後ろから襲うのが醍醐味だと思うのは俺だけだろうか。
「あっ・・・・・・あかんて、夕食の支度できんよ?」
「よいではないか、よいではないか!」
みたいな。
暗愚丸の名前見て、連載の続きかと思ったけど、違うのな。
>>350 GJ!!
こういうしんみりした話、私は好きだなぁ。
未来予想図としてはアリですね。
しかし、なのはとフェイト……「天を裂き地を割る」って聖闘士かよ!!
まぁ確かに出来そうだと容易に思えてしまうな、彼女たちの場合……
聖衣の色は当然黄金。
>>361 全面的に同意するからはやくその電波をSSに纏める作業に移るんだ
>>361 実際にやろうとすると
「包丁使ってんのに危ないじゃねーか!」
って怒られた…火使ってるときも危ないよねサーセン
でも後でにゃんにゃん
ここ最近このスレのナンバーズ色が濃いから、と言うわけではないが、
1月ぐらいに投下のあった長編で、
『トーレとディエチに「ママ〜」と言って泣きながら抱きつく女の子たち』の話のつづきを職人さんに希望してみる。
たしかタイは「でかめろん」だったかな?
>>365の嫁がノーヴェという画像を幻視した。
ディエチに懐くヴィヴィオと、ヴィヴィオ可愛さにスカ・クアに叛旗を翻すディエチという電波を発信。
読みてー
>>367 俺もその続きを最近いつもwktkしてる。
投下された当時はまだナンバーズを全員把握してなかったからそんなにwktkしてなかったが今なら、完璧に把握できた今ならwktkできる!!
股間にストラーダを巻いていて、
セットアップで巨大バイブを股間に装着するエリオ希望。
>>369 なのはさんと壁抜きツインバスターか。クア姉が跡形もなく吹っ飛びそうだな・・・
「あれ…?オレのオナニーセットがない…」
おかん「あぁ、あれ。あんなモン捨てたよ!」
★誤爆
どこの誤爆だ言ってみやがれ。
>>373を見て
クロノ「あ、あれ?僕のオナニーセットがない・・・・・・」
リンディ「あぁ、あれ?あんなもの捨てたわよ。」
そういって服を脱ぐリンディさん・・・・・・
リンディ「さあクロノ、いらっしゃい・・・・・・」
ごめ、こんなネタしか想像できなかった(´・ω・`)
>>376 それ書いてくださいまし。
そういえば、いつか誰かがクロノ×リンディ、ユーノ×リンディ、を書くと言ったがいつ来るのだろうか?
やはり永遠に来ないのだろうか? 俺はまだ待っている。
380 :
名無しさん@ピンキー:2008/03/19(水) 18:50:03 ID:pC3CZ+Vr
クロノ×リンディの背徳ネタもイイ
読みてぇ
ふと思ったのだが、リリカルなのはのキャラで同人誌を描きそうなイメージがあるのってシャマル先生とシャーリー以外に誰かいるかな?
個人的には、はやてちゃんとギン姉も描きそうな気がするんだけど…
ギン姉は描かねえだろwww
後、描きそうなのはマリエルかな
383 :
名無しさん@ピンキー:2008/03/19(水) 20:15:02 ID:CgpcoSIb
>>381 ディード、クアットロ
あとキャロ
中の人繋がりでシグナムとか
384 :
名無しさん@ピンキー:2008/03/19(水) 20:15:33 ID:CgpcoSIb
>>381 ディード、クアットロ
あとキャロ
中の人繋がりでシグナムとか
>>381 たぶん美由希はガチ
その手のネタで昔みたやつはシャマル先生を代表に
シャーリー、美由希、シャッハの四人でサークル活動していたような
>>383 ヴァイスとグリフィスを見たシグナム姐さんが「ヴァイ×グリ、もしくはグリ×ヴァイか? いやっ! 自重しろ私!!」とか言うのか?
387 :
名無しさん@ピンキー:2008/03/19(水) 20:20:20 ID:CgpcoSIb
>>383 中の人って
シグナム役の清水香里が、らきすたの田村やってるからってことかね?
388 :
381:2008/03/19(水) 20:24:08 ID:TaSShmOB
何人もキャラを上げてくれてありがとう。
おかげで、今考えている『秘密結社G.O.D団』というネタがまとまってきたので、帰宅したら執筆に取りかかってみます。
389 :
名無しさん@ピンキー:2008/03/19(水) 20:24:24 ID:CgpcoSIb
>>386 想像して吹いた
シリアスキャラとのギャップがよろしい
sageようよ・・・
>>186 セッテがツンデレすぎる
エリオもさすがとしか言いようがないな
次回も待ってます
前スレ524です。
ソープ・ナンバーズinスバル 御奉仕編を今執筆中なのですが……
いかんせんエロは難しくなかなか筆が進まないッス……
いかん! このままでは投稿が次スレまたは次々スレになるかもしれん
待っててくれてる人スマヌ
やべ違う! 前スレ574です。
396 :
ザ・シガー:2008/03/19(水) 21:47:49 ID:Kyq56P1U
>>394 ふふっ、俺は期待して待ってるぜ。
ところで俺のIDを見てくれ、俺はこのIDをこう推理する。
空気(K)読めない(y)クアットロ(q)が56P、つまりこれは俺にクアットロ輪姦ネタを書けという組織(?)の差し金なんだよ!!
なんて電波を受けた、ソープネタをこれで行こうかなんて考えたり‥‥やっぱ駄目か。
>>394 296ですが似たよーなものです。てか現状説明するのにどうしてこんな…
カリムさんのERO先に書こうかなあ
>>396 おーるおっけー
っていうか読みたい。書いてくださいお願いします。
399 :
B・A:2008/03/19(水) 22:46:44 ID:c+4L8rSG
すみません、セッテとエリオのにゃんにゃんが分量の都合で次話に繰り越しになっちゃったんですけど、投下良いですか?
支援
プロシュート兄はだな…
迷わず投下するべし! そして遂にベールを脱ぐセッテのエロ話に期待!!
403 :
B・A:2008/03/19(水) 22:56:06 ID:c+4L8rSG
それでは、ぼちぼち。
注意事項
・セッテ×エリオ
・時間軸はstsから5年後、エリオ16歳。そのため、捏造が多々あり。
・2人の回想という形で現在と過去が入り乱れる少々わかり辛い造りになっています。
・セッテの性格は少しアレンジ入っています。
・今回も非エロ。ごめんなさい、次回こそは必ず。
・ノーヴェがゲンヤに片思いしているという設定です。
このシリーズ大好きだ!!
投下しろ、というか投下してください!!
405 :
B・A:2008/03/19(水) 22:57:01 ID:c+4L8rSG
注意事項追加
・今回、ずっと過去編です。
【5 years ago】
エリオ・モンディアルという少年がいる。
三等陸士、機動六課のガードウィング、フェイト・T・ハラオウンの秘蔵っ子、竜騎士。
彼を形容する言葉は多く、その経歴を知る者は例外なく彼を賞賛と妬みを込めて褒め称える。
曰わく、若くしてAAランクまで昇りつめた天才、JS事件解決に貢献した英雄の1人。
しかし、シグナムから言わせれば、エリオは環境に恵まれただけの子どもでしかなかった。
確かに素質はあり、槍を扱わせれば非凡なものがある。持って生まれた魔力変換資質「電気」や常人を上回る鋭い感覚は戦闘において強い武器となるだろう。
だが、それだけだ。そんな輩はこの世界に五万といるし、他の新人たちと比較すればエリオの持つ才能などあまりに小さい。
殲滅力という点においてはキャロに勝る者はいないし、戦力として考慮するなら丈夫で壊れにくい体を持つスバルの方が何かと融通が利く。
ティアナに至っても、足りない才能を努力と工夫で補おうとするハングリー精神をシグナムは影で評価していた。結局のところ何が言いたいのかと言えば、
実際のエリオは世間一般で評価されているエリオ・モンディアルとは違うということだ。彼はたまたま良い師に師事し、たまたま才能が開花し、
たまたま戦いに勝ち残れただけのアマチュアだとシグナムは思っている。もしもエリオとティアナが逆の立場ならば、エリオはティアナほど大成できなかっただろう。
だからこそ、彼女はエリオの願いを聞き入れて彼に稽古をつけている。エリオを強いだけのアマチュアではなく、本当の意味でのプロフェッショナルとして鍛え上げるために。
(それを良しとするか悪しと断じるか・・・・いずれにしろ、明日になれば結果が出る)
そこまで考えたところでシグナムは思考を停止させ、降り注ぐ雷の雨を見据えた。
数は僅かに3つ。こちらに向かってまっすぐに落ちてくる雷の槍は、シグナムの宿敵であるフェイトが得意とする高速直射弾フォトンランサーだ。
「甘い!」
レヴァンティンの鞘を一閃させ、フォトンランサーをかき消す。そして、直射弾を囮にして死角に回り込もうとしていた
エリオの鼻先にレヴァンティンの切っ先を突きつけた。
「勝負ありだ、残念だったな」
「はい・・・ありがとうございました」
構えを解いたエリオが一礼する。疲労の色はあったが、その顔はどこか自信に満ち溢れ、生き生きとした表情を浮かべていた。
それがシグナムには不安だった。確かにエリオは強くなった。槍の腕は見違えるほど上達し、生来の甘さも今ではナリを潜めている。
フェイト譲りの電撃魔法にも磨きがかかっており、なのはがエリオのために思い描いた槍と射撃魔法を駆使する高速戦闘騎士としての
スタイルを確立しつつあった。だからこそ不安なのだ。
エリオは余りに短期間の内に強くなりすぎた。それがエリオにとって悪い方向に影響しているのではないかと、シグナムは心配しているのだ。
(杞憂で済んでくれれば良いのだがな)
明日はいよいよ、エリオとセッテの模擬戦だ。自分はセッテという娘を直接は知らないが、フェイトの話ではかなりの猛者らしい。
S+ランクのフェイトですら苦戦するという戦闘機人に、やっとこさAAランクに昇格できたばかりのエリオが勝てる見込みはほとんどなく、
場合によっては勝負にすらならないかもしれない。もし、万に一つの勝機があるとするなら、それはエリオのストライカーとしての潜在能力だ。
エリオ自身の持ち味ともいえる爆発力を引き出すことができれば、あるいは奇跡を起こせるかもしれない。それこそ、あのJS事件で
ガリューという召喚蟲を打ち破った時のように。
愛弟子の誇らしげな笑みに目を細めながらも、シグナムは師としてそう思わずにはいられなかった。
エリオとセッテの模擬戦は名目上、ナンバーズと一般魔導師の戦力差を測るための試みということになっている。
逃亡の危険性もあるため、場所は隔離施設内の体育館を結界で覆って使用することになり、有事に備えてフェイトとシグナムが
控えることになった。だが、それは全て建前であり、実際は文字通り命と誇りを賭けた真剣勝負に他ならない。
全ては、全力で戦いたいという2人の意思を汲んでくれたはやてがあちこちに手を回してくれたおかげであった。
そのことについてエリオがはやてに礼を言った時、彼女はこう言った。
『ええんよ。男の子が好きな娘よりも強くありたいって思うのは当然や。けど、ここまでわがまま利いたったんや、負けたりしたら承知せぇへんで』
そう言って、はやては茶目っ気たっぷりにエリオの額を小突いた。
その僅かな痛みが忘れられず、夜が更けたというのにエリオは寝つくことができなかった。
不安を紛らわすように、エリオは机の上で沈黙している相棒に話しかける。
「ねえ、ストラーダ」
《なんだ?》
「勝てるかな、僕たち?」
セッテは強い。そのパワーはナンバーズ中最高であり、そこから繰り出される一撃は第一線のベルカの騎士の一撃に匹敵する。
スピードだって並ではないし、変幻自在のIS“スローターアームズ”は脅威としか言いようがない。
しかも、聞いた話ではナンバーズには人間でいうところの経験の差が存在しないらしい。その身が機械であるという利点を最大限に生かし、
姉妹間で戦闘経験を共有し合っていたのだそうだ。それはつまり、セッテには10年以上に渡って蓄積され続けた12人分の戦闘経験が
反映されているということになる。並の騎士ならばその時点で勝ち目はないだろう。
《だが、お前は勝つつもりなのだろう?》
まるでエリオの心を見透かすように、ストラーダは告げる。
《経験値に差があろうと、実力差が絶望的だろうと、身長に明らかな差があろうと、お前は彼女に勝つつもりなのだろう?》
「ごめん、最後の台詞だけ訂正してくれないかな?」
人知れず気にしていた身長差を引き合いに出され、エリオは拳をふるふると震わせる。
明日が決戦でなければ、この生意気なデバイスをこの場で解体していたかもしれない。
《すまないな。だが、私はお前の努力を知っている。毎夜毎夜、就寝前に牛乳を1リットル飲んでいる涙ぐましい努力を私は知っているぞ》
「ストラーダ、僕も最近はティアさんに倣ってデバイスを自作してみようかと思っているんだけどね」
《すまん、冗談だ》
人の陰の努力をバラしておいて、冗談で済むと思っているのか、このデバイスは。
やっぱり、一度バラして組み立て直した方が良いかもしれない。
《緊張を解すつもりで言ったのだが・・・・・・・》
「君の場合、ちっとも洒落に聞こえないの! まあ、気を遣ってくれたのは嬉しいけどさ」
それに、ストラーダが言ったことは事実でもある。
確かに自分とセッテの間には明確な実力差があるかもしれない。だが、自分にはもう時間がないのだ。
4月になれば、エリオはキャロと共に自然保護隊の隊員として辺境世界に駐留することになっている。
そうなればセッテと会うことも難しくなり、自分の力を証明する機会もなくなってしまうだろう。
エリオにとって明日の模擬戦は最後のチャンスなのだ。だからこそ、何が何でも勝たねばならない。
そのために今日まで己を鍛え、槍を磨いてきたのだから。
「勝つよ、ストラーダ。勝って僕は・・・・・・・」
《勝って、なんだ?》
「・・・・・いや、何でもない」
《そうか》
ストラーダはそれ以上聞こうとしなかった。聞かなくても知っているからだ。
勝ってセッテに認めてもらう。エリオにとって、明日という日はただそのためだけに迎えるものなのだから。
暗い中庭から見上げた夜空には、見事なまでに丸い満月が煌々と浮かんでいた。
それを見上げながら、セッテはため息にも似た呟きを漏らす。
「いよいよか・・・・・・」
明日、自分はエリオと戦うことになっている。邪魔者のいない、一対一の真剣勝負だ。
それはつまり、合法的にエリオを殺せる場を与えられたということである。
彼女が待ちに待った瞬間、エリオ・モンディアルをこの手で殺せる日がとうとう訪れるのだ。
だというのに、何故かセッテの顔色は優れなかった。胸の内ではあの形容しきれぬ苦しみが渦巻き、
息もできないくらい胸を締め付けられているというのに、セッテはエリオを殺すことを躊躇していた。
あの穏やかな笑顔をこの手で奪って良いものかという疑問が彼女の胸中に渦巻いていた。
「・・・・・わからん」
「何がだよ?」
不意に背後から声が聞こえた。振り向けば、寝間着姿のノーヴェが相変わらずの不機嫌な表情を浮かべて立っていた。
「ノーヴェ・・・」
「ノーヴェ、じゃねぇよ。明日には人を殺そうって奴の顔じゃないぞ、お前」
そう言って、ノーヴェはセッテの横に腰かけた。そして、何をするでなく芝生を弄りながら窓の外の暗い夜の海に目をやった。
重い沈黙が静かな中庭を包み込む。セッテは無言で夜空を見上げ、ノーヴェは口をつぐんだまま夜の海を見つめる。
夜更けだというのに、2人は何もせずにただジッと外の景色に目を向けていた。まるで、お互いの存在など眼中にないかのように。
だが、やがて沈黙に耐えかねたセッテが細く消えそうな声で傍らのノーヴェに話しかけた。
またちょっと質問ですが、はやての関西弁での否定表現は、『〜へん』を多用しているでしょうか?
京都風らしいので、使うなら『〜へん』だと思うのですが、余り使ってるのを見た記憶がないので、どなたかご存知の方やはやてを書き慣れてる方、アドバイスを頂ければ幸いです。
「ノーヴェ、確かお前は、タイプゼロを殺したいと言っていたな」
「ああ、チンク姉が壊された時な」
「どんな気持ちだった?」
「死ぬほどムカついた。訳わかんなくなるくらい頭の中が真っ白になって、目に入るもの全てが気に入らなかった」
「それは今でも変わらないか?」
「まあ、気に入らないって言えば嘘になるな。あたしだって、同じ体した奴と仲良くしたいって気持ちはある。
けど、やっぱりあいつは気にいらねぇ。何が楽しいのかしらねぇけど、いつもヘラヘラ笑いやがって、こっちの調子が狂っちまう」
「お前もか?」
「そういうもんさ、憎しみって奴は。いつかは薄れて消えちまうが、折り合いつくまではずっと胸の底で燻っている。
お前もそうだろ、セッテ」
見透かすようなノーヴェの言葉に、セッテは静かに頷いた。
「不思議だ。エリオ・モンディアルのことを考えると、胸が堪らなく苦しくなる。だが、それを不快に思えなくなっているんだ。
今でもあいつは憎たらしくて、殺したいくらい気に入らない存在のはずなのに、奴に敵意を抱けないんだ」
今、こうしている間にもセッテの頭にはエリオの顔が思い浮かんでいた。想像の中のエリオは優しい笑みを浮かべ、自分に囁きかけている。
すると胸の苦しみはますます酷くなり、動悸はどんどん激しくなっていくのだ。苦しさの余りその想像を振り払おうとすると、
却って意識してしまうのでより一層苦しさは増していった。
「奴が私に『好きだ』と言った回数、何回かわかるか? 72回だ。その度に私は辛辣な言葉で拒絶したというのに、
奴はそんな言葉など気にならないといった風で翌週も翌週も懲りずにやって来た。1日も欠かさずにだぞ。
奴の行動は理解不能だ。だが、もっと理解不能なのは、奴の訪問を今では心待ちにしているという私の気持ちだ。
次はどんな言葉で拒絶してやろうかと考えている私自身の狂った思考だ」
絞り出すようなセッテの独白を聞いて、ノーヴェは苛立たしげに眉をひそめた。そして、溜まった怒りをぶつけるように
指先で弄っていた芝を引き千切り、キッとセッテを睨む。
「いい加減、お前の勘違いも見ていて気に入らないから教えてやるよ」
「ノーヴェ?」
「良いか、一度しか言わないから良く聞け! お前はな、エリオ・モンディアルに恋しているんだよ!」
「コイ? 何だそれは、魚の一種か?」
「本気で言っているならこの場で殺すぞ」
「・・・・・・・・・・・」
「本気なんだな」
力が抜けたようにノーヴェは盛大なため息をつく。ここ最近はかなり感受性が強くなってきたと思っていたらこれだ。
憎悪を知りながら愛情を知らない奴をノーヴェは初めて見た。
「えっとだな・・・・・・その人のことが好きで、その人と一緒にいたい、その人のことを独占したいって気持ちだ」
「お前がナカジマ三佐に抱いている気持ちみたいなものか?」
「なっ・・ばっ・・・あ・・・・ああ、そうだよ! 文句あるか!?」
顔を真っ赤にしながらノーヴェは叫ぶ。ここで下手な嘘をつけば、この鈍感な姉は一生恋愛について疎いままな気がするので、
ノーヴェは恥を承知でセッテの言葉を肯定した。
「確かにあたしはゲンヤさんのことが好きだよ、それについては誰にも文句は言わせねぇ。死んだ奥さんと同じ遺伝子? 義娘と同じ体? だから何だって言うんだ。
そんなものは全部あたしの知らないところで勝手に決まったことだ。ナンバーズbXノーヴェがゲンヤ・ナカジマを好きだって理由にも好きになるなって理由にもならねぇ」
ノーヴェは己の拳をきつく握りしめた。
自分が乗り越えねばならない壁は多い。管理局局員と犯罪者という関係、生身の人間と機械の体、親子ほど離れた年齢差、ゲンヤの中に眠る死んだクイント・ナカジマの思い出。
自分の恋は余りに険しく、前途多難だ。だが、それがどうした? 自分の二つ名は“破壊する突撃者”、だったら立塞がる壁は文字通り粉砕する。思い出だろうが亡霊だろうが打ち勝ってみせる。
「だから、あたしはゲンヤさんをお父さんとは呼ばない。ナカジマ姓もいらない。そう決めた」
それがノーヴェの誓いだった。恋の先輩として、この不器用な姉に示せる覚悟の形だった。
「私には・・・・よくわからない」
「わかってもらおうとも思ってねぇよ。けど、自覚しろ。お前はエリオ・モンディアルが好きで、一緒にいたくて、その笑顔を独占したくて、
一人ぼっちにされるのが怖いだけの臆病者だ。否定したって無駄だぞ、事実は変わらない。お前の中にはもう、エリオ・モンディアルの居場所ができているんだからな!」
「エリオの・・・・居場所・・・・・」
「お前はエリオ・モンディアルが嫌いなんじゃない、その場所にエリオがいないことが嫌なだけだ! エリオ・モンディアルが傍にいないからお前はおかしくなるんだ。
その胸の苦しみは、寂しいって言うんだよ!」
413 :
57:2008/03/19(水) 23:14:25 ID:CzkLcB1O
>ザ・シガー氏
残念!それは私のおいなり(ry
自分、現在、クアットロ×名無しオリキャラの本番あり編を製作中ッス
一本目ので読んでくれたり、感想を書いてくれた皆!
がちで、ありがとー!!
今度はエロパロスレらしくエロエロでラヴラヴで逝くよーー!!
ちなみにコレが勝利の方程式だ!
(ツンデレ+ヤンデレ)÷ドクターの気まぐれ=正統派
しかし
>>350のような展開には目頭が熱くなるぜ
どんなに時代が経とうと思いは受け継がれていき……
スバルの子孫と、ティアナの子孫がまたコンビを組むのが見えた!
>>218 ゴメン、元ネタわかんねぇ orz
追伸:
445様、445様、展開としてトクサイの部隊名“だけ”拝借したいのですがよろしいでしょうか?
ノーヴェの言葉は文字通りセッテの固く凝り固まった誤解を粉々に打ち砕いていった。
何故なら、彼女が言っていることは全て真実だったからだ。セッテ自身ですら気づいていなかった事実。
エリオを殺したい、エリオが憎たらしい、エリオが気に入らない、その他あらゆる感情が、全てエリオ・モンディアルに直結しており、
その方向性を度外視すれば自分の感情はエリオにしか向いていないという覆しようのない事実だ。
「私は・・・・間違えていたのか・・・・・・では、もしエリオを殺せば・・・・・・」
「その寂しさは、一生消えないぜ」
「ならば、どうすれば・・・・・・私は・・・私がここに来たのは・・・・・・・」
エリオ・モンディアルを殺す。ただそのためだけに更生プログラムを受け入れた。創造主から離反し、信頼する姉に罪を押し付け、
誇りだけを胸にここへやって来た。その動機が、そもそも間違いであったなんて。
だが、その考えをノーヴェは静かに否定した。
「間違いなわけあるか。命令聞くだけの機械だったお前が、初めて自分の意思で何かをしたいって思ったんだろ? それはもうお前だけの意思だ、
お前だけの気持ちだ。否定する奴がいたら、このあたしがぶっ殺してやるよ。だから、そいつを最後まで貫け。でないと一生後悔するぜ」
「私の・・・・意思・・・・・・」
不意に思い浮かんだのは、ラボでエリオと対峙した時の記憶だった。
機械としての生き方を否定され、人と人との絆の力に敗れたあの忌まわしい記憶。
未だ脳裏にこびりつく、エリオの悲しい表情。
あの時、彼は何と言った? 機能を停止しようとする自分に向かって、彼は何と言った?
『君には・・・・・ちゃんと感情がある・・・・心がある・・・・』
(ああ・・・・・・そうか・・・・・・)
あの時、自分は嬉しかったのだ。機械みたいに冷たい自分にも心があると言われて嬉しかったのだ。
だから、トーレに戦う理由を求めた。エリオが戦う理由、大切な人たちを守りたいという意思。
それに対抗できる誇りを求めたのだ。自分には、お前の言う心が確かにあったぞと証明したかったのだ。
「私は・・・・エリオの強さに憧れたのだな」
自分はただ、彼と同じ場所に立ちたかったのだ。それが恋と呼べるものなのかどうかはセッテにはわからない。
しかし、自分にも心があることを証明したいというのは紛れもなく本心だ。エリオの絆の力を自身の誇りで
真っ向から迎え撃ち、殲滅することでそれを証明したいのだ。
「すまないな、ノーヴェ」
「なんだよ、謝るなんてらしくないぞ」
「トーレにも似たようなことを言われた」
仄かな月の光に手を伸ばす。儚げな光は間近に見えているのに、伸ばした手がそれに届くことはない。
ほんの少しの寂しさを胸に、セッテは自身の決意をお節介焼きな妹に告げた。
「多分、私は明日、エリオを殺そうとするだろう・・・・・・全力を尽くすとは、そういう意味だ」
自分の得物は剣だ。それは壊すために造られたもので、どれだけ手加減しようと振るえば必ず何かを破壊する。
その事実は変わらない。だから、自分にとって全力を出すとは、相手を叩きのめし、ぶち殺すということだ。
「もし、私がエリオを殺したら・・・・・お前が私を壊してくれないか?」
「良いのかよ、それで?」
「手加減すれば、あいつに失礼だろう。だから、私は全力でエリオを殺す。
その後のことは・・・・・・あいつのいない世界は、私には意味のないものだ。だから、それで構わない」
「・・・・・・あたしは、スバルみたいに綺麗に壊すのは苦手だぜ」
「構わん、やってくれ」
「わかったよ・・・・・セッテ姉」
姉の覚悟を垣間見て、ノーヴェは初めてセッテを姉と呼んだ。そんな優しい妹に、セッテは不器用な笑みを浮かべて礼を言うのだった。
「ありがとう、ノーヴェ」
それぞれの思いを胸に、夜は更けていく。全ては明日、運命の模擬戦にて決着する。
エリオとセッテの恋。エリオの絆とセッテの誇り。
雌雄の行方は、神のみぞ知る。
to be continued
416 :
B・A:2008/03/19(水) 23:24:14 ID:c+4L8rSG
以上です。
やっとこさ、セッテも自分の本当の気持ちに気づきました。とはいえ、2人の衝突は避けることはできませんが。
ノーヴェ、まさか書いていてここまで気持の良いキャラだとは思わなかったです。もう、台詞が出るわ出るわ、動くは喋るわ。
次回こそはエロを書いて、そこから先は延々バトルになると思います。
次回こそは、次回こそは必ず・・・・・・・・。
>>B・A氏
GJ!次のエロパート、ガチバトル共に楽しみにしています!
>>410、412
自重しろ
あああ!やっちまったああorz
>B・A 氏
まじすまんかった!!
;y=ー( ゚д゚)・∵;; . ターン
\/|413|)
そして何故か、ノーヴェのゲンヤパパに対する叶わないかもしれない思いを胸に秘めた
漢らしさに惚れたッッ!!
セッテも気がかりだが、ノーヴェも大いに期待せざるを得ない(最終奥義的に)
リロードぐらいしろ
422 :
410:2008/03/19(水) 23:35:18 ID:2SMdTQyl
>>416 割り込み大変失礼致しました。心よりお詫び申し上げます。
この状況で申し上げるのは憚られるのですが、氏のSSは毎回とても楽しみにしております。
エリオとセッテの対決が今から楽しみでなりません。これからも頑張って下さい。
>>421 もう少し、こう、なんというか手心というか‥‥
たまにはキツク言わないと覚えませぬ
>>416 GJ
ナカジマ姓になりたいけどなりたくないノーヴェがかわいいw
>>416 非常にGJなんだが一つ質問良い?
セッテの開発って最後発じゃなかった?
開発順でなくノーヴェより番号が若いからセッテ姉で良いのか?
>>426 セッテは稼動が最後発。
開発開始は番号順、姉妹関係も番号順。
クロススレとかで、支援って形で投下に割りこんだりしてるよな。
あれって、連続投稿規制防止の為だったと思うんだけど、
このスレって連投規制とか無いから、そういうのは別にいらないの?
まあ各々の好き好きって感じ? 俺はされて悪くないと思いますよ。
>>428 前にも話題がでたが、この板の場合、本来はいらない。
でも職人さんの中にも、支援が欲しい人とイラネって人両方がいるぽ。私見だが。
ちょい質問、ノーヴェのオッパイのサイズをどう表現すべきか? 小ぶりとはいかないが少しはあるよな?
>>427 有難う、こっちの勉強不足だったみたいだ
>>428 私見だが支援の一言と1〜2行なら1、2回ならいいのでは
規制の可能性がまったくないとは思えんし
>>410、
>>413みたいな長文は迷惑。反省してるみたいだけどあかんよー
次やったら納豆巻き尻にぶちこむよー
>>433=小ぶり美乳
>>434=スバルより巨乳
ま、まったく正反対の意見だと!? 俺はどちらを信じれば良いんだ‥‥
>>436 公式の立ち絵見た限りじゃ、そこそこかな。
セインには勝っているけどドゥーエには負けているっぽい。
>>436 スバルだと『司書長の異常な性癖』とかアニメ見た感じじゃ、
「年齢平均以上」だと前者の続きを待つ俺は考えるがな…
>>435 彼らはそもそも単なるリロード忘れだらう。それとも専用ブラウザ使ってないのかな。
携帯とかIEで見てる人は送信前にリロードすると、書いた文消えちまうからなぁ。
>>396 まて、キチンと最後まで解読するんだ
空気(K)読めない(y)クアットロ(q)が56Pで1UP
つまり輪姦されて妊娠するんだよ!!
>>439 携帯で書くときはまず、フォームに全文書いて全文コピー→リロードして書き込み無いことを確認→フォームにペースト
の手順でやってるな。
今回、やり忘れて割り込んだけどorz
443 :
ザ・シガー:2008/03/20(木) 00:58:50 ID:E1uJbEde
>>440 え〜、つまりクアットロが公開乱交パーティー風で56Pの超輪姦地獄で無数の男達に時間の感覚が無くなる位に蹂躙されて、そのうえしっかりと種付けされてお腹が大きくなったら妊婦プレイして、最後は出産ショー。
というSSを俺に書けと?
いいえ、クアットロが56個のなのはRHビットに犯される話を
56個…ゴクリ…
そろそろ春休みなのかぁ
しょうもない雑談増えたなぁと暗に言いたいのかと勘繰った俺は深読みしすぎ
>>443 いぐざくとりぃ(そのとおりでございますー!)
>>438 性癖・・・・・・だと?
いや、アブノな話題蔓延中の現在だからしゃーないとは思うがw
>>438 間違ってるのに、ある意味正しいのがすげぇwww
452 :
438:2008/03/20(木) 01:50:14 ID:3wvnVha4
しまった!!間違っ…ていたんだよな俺は?
今晩はB・A氏以外投下無いな・・・・・珍しい
>>453 ごめん途中で力尽きた。
明日8時起きなんでさすがに寝る。
>>ザ・シガー氏
漏れもソープ話書いていいでしょうか?ちょっと特殊な電波が受信されています。
ゲ□ほどじゃありませんが……
ごめん名前とメル欄間違えた
>>455 4時間なら寝なくてもいくね?
さあ、投下するんだ。
457 :
Nurupo:2008/03/20(木) 04:14:26 ID:82keN8pj
自分でよければ、投稿しようか?どうせ6時半出発だからもう起きてないといけないし。
Commmmmmoooooooon!
速攻で投稿用に編集してきた。それじゃ、アム○、逝きまーす。
前回はNGワードの設定し忘れ+少々ヤヴァイ内容で、不快な思いをされた方がいたようで、本当に申し訳ない。
お詫びと言っちゃ何ですが、エロの増量で勘弁してください……orz
★閲覧者の方への注意★
・ 今回は中編です。
前編は
>>322-327 >>329-335 ・nanohaさんが陵辱される、BAD ENDです。嫌いな方は、スルーしてください。
今度こそNGワードは、『リリカルマジカル氏ねよおめーら・なのは&ヴィータ編』
・決して一人では見ないでください。
・心臓の弱い方はご遠慮ください。
・キシャー!あばばばばばば!あばばっあびゃばびゃばば!
・納豆、納豆!ねばばばばばば!ねばばっねびゃねびゃねば!
・パソコンの前での飲食はやめましょう。
・戦闘シーンイラネ、早くエロシーン突入しろという方は、最初の3、4レスくらいは読み飛ばしてもらって結構です。
ちょ、名前が長すぎた。
NGワードは、『リリカルマジカル氏ねよおめーら・なのは編』に変更します。
NGワードがとことんダメだ、自分……
ゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴ……
ゆりかご全体を振動が襲う。パネルとモニターの前で余裕の笑みを浮かべていたクアットロは、
手元に飛び込んできた情報を見て、さすがに顔を蒼ざめさせた。
「駆動炉が……破壊された……?」
しまった、とクアットロは心の中で舌打ちをする。
駆動炉破壊に向かっていたヴィータは、途中で防衛システムが重傷を負わせた。
そんな状態では駆動炉を破壊するどころか、到達することすらないだろうと軽く考えており、
今の今までノーマークだった。だが、クアットロは考え直す――まあ、いいわ、と。
彼女は寛大にも自分達の夢の船を壊した馬鹿者を許してやった。依然として戦局は断然優勢、否、勝勢と言っていい。
この機に管理局という邪魔者を徹底排除してしまえば、またどうにでもなる。
その揺れは、シールドの中で防戦一方に追い込まれているなのはにも感じることができた。
(なに……この揺れは……?)
最初、なのははガジェットの攻撃の余波で玉座の間が揺れているのかと思ったが、違う。
何かもっとこう、底の方からゆりかご全体が揺さぶられているような感じなのだ。
そこまで考えて、なのはは一つの可能性に思い当たった。
(ヴィータちゃん、やったんだ……!)
駆動炉を止めただけでゆりかごが停止するかどうかはわからないが、とりあえず時間は稼げるだろう。
これで、ヴィータが助けに来てくれるはず。ゆりかご突入隊も、もうすぐ来るはず。そうすれば、何とかなる。
そう思うと、疲れた身体に急速に力が戻ってくるのを感じた。
――だが、なのはは知らない。地上本部は壊滅し、なのはに救援を出すどころではなく、
そしてヴィータはすでにこの世の人ではないということを……。
――30分
『Master!!Wide Area Search failed. The object is not found.』
「ぐっ」
思わず、なのはは歯軋りする。
伏線として玉座の間に来る前に、レイジングハートにワイド・エリア・サーチ(WAS)を命じておいた。
ゆりかご内の状況を把握し、どこかに隠れているであろう戦闘機人を発見するためだ。
そのWASが失敗するなんて……。ということは、クアットロがこちらの手を読み、
念入りに姿を隠しているということなのだろう。
救援が到着したら、クアットロを叩かねばならない。そのためにも、今のうちに彼女を見つけておかねばいけない。
「もう一度、はあっ、お願いっ」
『All right』
(大丈夫、もう少しで救援が来るはず。それまでなら、何とか耐えられる……)
――2時間
――3時間
「はあっはあっはあっはあっはあっはあっ……」
すでに床に膝を付いてしまっているなのはは、かつてないほど疲れていた。
こんなに長時間、魔力を放出し続けたことなどない。しかも、現在はブラスター1の状態だ。
まるで100m走を連続して20本走らされたかと思うほど、息が上がってしまっている。
シールドを張るのもタダではない。生身の人間である限り、体力と魔力は有限。
一方、交代の利くガジェットの活動時間は、事実上無限。
本来ならば、とっくにゆりかごが衛星軌道上に到達している時間だ。
もしそうなら、クアットロのあの性格だ、何か言ってくるはずだろう。
ということは、やはりさっきの揺れは、ヴィータが駆動炉を破壊し、
そして結果的にゆりかごは衛星軌道上に到達していないものと理解していい。
それなのに、救援が来る気配は一向にない。滝のように汗を流し、言いようのない不安に駆られるなのは。
その時だった。あれほど激しかったガジェットの砲撃が、ピタリと止まった。
(攻撃が、止まった……?)
津波が到達する直前の海岸のように、辺りが不気味に静まり返る。
一面に立ち込めていた爆煙が、次第に晴れていく。その中から、一つの人影が姿を現した。
「はあっ、はあっ、ヴィヴィ、オ……?」
今、なのはの目の前に大人の女性は、なのはの知るヴィヴィオではない。
だが、わずかに残る子供の頃の面影、サラサラとした金色の髪、そして何より、特徴的な緑と赤のオッドアイ――。
そう、煙の中から姿を現したのは、間違いなくヴィヴィオだ。その変わってしまった姿を見て、なのはは理解した。
今、ヴィヴィオはレリックウェポンとして覚醒させられてしまったのだと。
『さあ陛下ぁ、陛下のママをさらって行ったコワ〜イ悪魔がそこにいまーす。
全力で倒して、ママを助けてあげましょうね〜』
息を切らせながら呆然とするなのはを、クアットロの甘ったるい声が現実に引き戻す。
クアットロは自分とヴィヴィオを戦わせるつもりだ、まずい!と瞬時に悟ったものの、
それを打破する手立てがない。
「あなたが、私のママをどこかへさらった……?」
「ち、違う!!ヴィヴィオ、わたしだよ?!なのはママだよ!」
愚かなマリオネットの如く、クアットロにいい様に踊らされている――。そうわかっているのに、何もできない。
とにかく、ヴィヴィオを止めようと必死の思いで呼び掛けるなのは。
だが、なのはの言葉を聞いたヴィヴィオの顔が、怒りと悲しみで歪んだ。
なのはの言葉は、かえってヴィヴィオを刺激してしまう結果になったのだ。
「……嘘つき。あなたなんて……ママじゃない!!」
「ヴィヴィオ!!ぐぅぅぅっ?!」
ヴィヴィオの身体から吹き荒れる虹色の魔力。その力は尋常ではない。
疲弊し切ったなのはの背中を、ゾクリとした悪寒が駆け登る。このままではやられるという、恐怖感――。
なのははシールドを解除し、吹き飛ばされそうになる身体を懸命に支えながら、突き動かされるようにして叫んでいた。
「レイジングハート!ブラスター2!」
『…However, it is so dangerous in the current state!!』
なのはは驚いた。レイジングハートが自分の命令を素直に聞かないなんてこと、なのはの記憶にはなかった。
確かにレイジングハートの言う通り、今の状態でブラスター2に移行するのは危険かもしれない。
だが、そうしなければ間違いなくやられる。躊躇している暇はない。
はあはあという激しい息遣いの中、なのはは叫んだ。
「いいからっ!わたしは大丈夫!」
『…All right.Blaster Second!!』
轟音とともに、なのはの足元の魔法陣から勢いよく桜色の光が溢れ出す。
身体の中からも外からも押されるような、強烈な圧迫感がなのはを襲う。
歯を食いしばって身体の痛みに耐えるなのはをモニター越しに眺めるクアットロの口の両端が、すぅっと上がった。
「さあ、親子で仲良く殺し合いを……」
クアットロは、最初からガジェット――彼女的にはガラクタ同然――に倒させるつもりはなかった。
自分の愛する子供・ヴィヴィオに牙を向けられ、絶望し、その果てに地べたを舐めさせられるなのは。
そのシチュエーションを思い浮かべたとき、クアットロの背中をゾクゾクとするものが駆け抜けた。
それこそが、彼女にとっての最高の悦び。
――結論から言ってしまえば、なのはは一瞬で敗北した。体力も魔力も著しく削られていた状態だ。
そんな状態で術者の身体に過剰な負担を強いるブラスターシステムを発動させても、戦闘能力が上がるどころか、
むしろ逆効果だった。ガジェットの残骸の山に叩き込まれて気絶しているなのはを眺めながら、クアットロは笑う。
「……完璧よ、私の作戦。……あは、あは!あははははははは!!」
「……ぅ……」
なのはが目を覚ましたのは、何もない殺風景な小部屋だった。顔を上げると、身体中に鈍痛が走った。
「痛っ!」
ブラスターモードの反動、戦闘でのダメージが体内に蓄積されているようだ。
しばらく歯を食いしばって耐えていると、痛みは引いていった。なのはは気絶する前の記憶を手繰り寄せる。
……そうだ、自分はヴィヴィオと戦わされて、それで……。だが、記憶はそこまでだった。
とりあえず、今自分が置かれている状況を把握しようとしたのだが――
「――っ?!これ、はっ!」
なのはは、身体が自由に動かないことに、ようやく気がついた。
バリアジャケットは装着されているものの、両手はバンザイ状態で天井から吊り下げられ、拘束されている。
両脚は肩幅より少し大きめに広げられ、足首を床から飛び出している拘束具でガッチリ固定
――つまり、「人」の字型に拘束――されていた。
なのはを拘束しているのは特殊な拘束具であり、肌との接触面は保護材が貼られているので、
肌が傷つくことはない。とはいえ、そんなものは今の彼女にとって、何の慰めにもならない。
相棒――レイジングハートも目に見える範囲にはない。
拘束されたときに、取り上げられてしまったということは容易に想像がつく。
「ぐっ、んっ、ふぅぅぅんっ!」
無駄な努力と知りつつも、何とか拘束から逃れようと手足に力を入れてもがくなのは。
そんななのはを冷徹に、そして嘲笑しながら眺める人物が一人――。
前方にある扉がガチャリと開いた。部屋の中に入ってきた人物を見て、なのははゴクリと息を呑む。
「あなたは……」
「おはようございまぁ〜す。よく眠ってましたね〜、随分お疲れだったみたいで」
WASでも見つけることができなかったクアットロが、今、目の前にいた。
大規模騒乱を引き起こし、今なお地上を滅茶苦茶にしている憎むべき敵の一味。
思わず、なのははクアットロを睨みつける。
「いや〜ん。そんなコワイ顔で睨みつけられたら、顔に穴が開いちゃうわ」
相変わらずの人を馬鹿にしたような態度。こんなのをまともに相手していたら、キリがない。
なのはは吐き捨てるように呟いた。
「どうして、殺さなかったの……っ」
「ん?殺す……?ふふ、あは、あはははははは!あはははははは!」
これまたクアットロ特有の「馬鹿じゃないの」的な笑い声が、たいして広くない無機質な部屋に響き渡った。
「せっかく手に入れた『玩具』だもの。そんな簡単に壊してたまるもんですか」
「…………」
「そーねぇ。とりあえずはあーんなことやー、こーんなこともしちゃって〜」
「…………」
「殺るのはそれからよ」
クアットロが言う、「あんなこと」や「こんなこと」がどんなものなのかはわからないが、
どうせロクなものではない。
あまりにも非人道的――実際、人ではないが――な言葉に、ギリギリと歯軋りをして叫ぶなのは。
それが今の彼女にできる、精一杯の抵抗だった。
「この……外道っ!」
「あ〜らありがと、最高の褒め言葉だわぁ」
そう言いながらクアットロが懐から取り出したのは、ナイフ。これで刺されるのかと、一瞬、怯えるなのは。
だが、クアットロはそんなことをせずに、バリアジャケットを掴み、ナイフを使って切り裂いた。
本来、こんなものでバリアジャケットが切れるわけはないのだが、何かの魔法で特殊加工を施してあるのだろう。
たちまち、なのはの素肌が外気に晒される。
「くぅ!な、何をっ?!」
「何って……言ったでしょ?あーんなことや、こーんなことをしちゃうって。具体的に知りたいかしら?」
「…………」
「まずは裸になってもらって、それから、おっぱいやオマンコをたくさん弄り回して、性的に辱めちゃいまーす!」
「なっ!」
あまりに露骨なクアットロの言葉に、なのはは思わず絶句する。だが同時に、やっぱり、というような感もあった。
目の前の戦闘機人は、こういうことをして喜ぶタイプなのだ。
なるほど、それならば――と、少し考えてなのはは覚悟を決めた。
クアットロの言うように、今から自分は裸に剥かれ、いやらしい変態行為もたくさんされ、
辱められるのだろう。だが、変に恥ずかしがったり、「やめて」とでも泣き叫ぼうものなら、
クアットロを喜ばせるだけ。何をされても石のように無反応でいればいい……。
必ず、助けは来るはず。それまでの辛抱だ。なのはは目をギュッと閉じ、クアットロから顔を背けた。
「煮るなり焼くなり好きにしてくれとでも言いたそうね」
「…………」
煮られるのも焼かれるのも、ハッキリ言って御免だ。だが、どうしようもない。今は、耐えるしかないのだ。
「じゃ、遠慮なくそうさせてもらおうかしら」
「!!っ」
なのはの羞恥心を煽るかのように、わざとゆっくり、ねちねちとバリアジャケットを切り裂いていくクアットロ。
千切れたバリアジャケットの白い残骸が、なのはの周辺に散らばっていく。
――数分後、なのはの大事な部分を覆っていた最後のバリアジャケットが切り裂かれ、
彼女は一糸纏わぬ裸体をクアットロの視線の下に晒されていた。
「きゃー、すごいナイスバディ!クアットロ、感激ぃ〜」
「…………」
なのはは、喋らない。表情も変えない。
そんななのはを獲物をいたぶる様な目で面白そうに眺めると、クアットロはニヤニヤしながら、
無造作になのはの豊満な乳房に手を伸ばし、いやらしい手つきで揉み込み始める。
わずかに、なのはの顔が歪んだように見えた。
「……っ……」
乳房の根元を掴まれ、ある時は大きくゆさゆさと揺さぶられて、またある時は絞られるようにして揉まれた。
マシュマロのように白く柔らかい、それでいて張りを失わないなのはの乳房は、
クアットロの手の中で自在に形を変える。
クアットロの手の中に収まったなのはの乳房は、まさに今の二人の力関係を象徴するもの。
なのはは今、クアットロの手中にいるのだ。
「……っ!」
長いブラウンの髪の間から、徐々に女の匂いが漂い始めた。
胸の奥の方から、ぞわぞわした感覚がじわじわと湧き上がってくる。
――それは、紛れもない快感だった。
「……っ!……っ!」
相変わらずいやらしい手つきで蹂躙を続けるクアットロ。
快感に押し流されまいと、唇を噛み締め、溢れ出しそうになる声を懸命に抑えるなのは。だが、身体は正直だ。
性的に最も脂の乗った年頃であるなのはの身体は、意志に反してクアットロの愛撫に染まり始めている。
ピンク色の乳首を指で摘まれると、さすがに無反応ではいられなかった。
「!!ふぁっ!」
なのはの顔が一瞬歪み、口から微かな声が漏れた。
その反応を見逃さず、クアットロはもう片方の乳首を口で咥え、舌を使って刺激する。
「っ!!!」
舌で舐められ、弄られ、つつかれると、薄桃色だった乳首はたちまち赤みを増し、勃起していく。
硬く勃ち始めた乳首にカリッと歯を立てられ、舌でコロコロと転がされると、たまらず、
なのはの口から嬌声が漏れ出した。
「く、あぁっ!!」
胸への責めが一通り行われた後、なのはの陰部はじんわりと湿り始めていた。
湿り気を帯びた陰部に手を突っ込み、愛液を掬い取るクアットロ。
それを、堅く目を閉じるなのはの頬に塗りたくった。
「敵におっぱい弄られてオマンコを濡らすなんて……管理局のエースさんはとんだ淫乱なのねぇ」
「…………」
顔から火が出るほど恥ずかしかった。
敵に身体を弄ばれ、感じて陰部を濡らしてしまうなど、死にも勝る恥辱だった。
だが、重ねて言うが、それを態度に出せば目の前にいる女を無駄に喜ばせるだけだ。
とにかく、何を言われても、何をされても、これ以上は――
「っっ?!」
なのはの身体が、ビクッと強張り、思考が突如中断される。クアットロの手が、陰核に触れたのだ。
十分に身体が蕩けたと判断しての行動。
陰核を責めながら、残りの指を器用になのはの膣内に潜り込ませ、蜜壷をまさぐった。
陰核は充血して硬く、敏感になり、蜜壷からは新たな雌汁が、後から後から際限なく湧き出し始める。
腰が、うねり始めた。
「!!!……んっ!!……ふぅんっ」
硬くなった敏感な肉芽を刺激される度に、なのはの身体に電撃が走る。
どう抵抗しても、その電撃の前では、うねり始めた腰を止めることができない。
ぐちゅぐちゅといやらしい音を立てながら、なのはの下の口は愛液をどんどん分泌し、
クアットロの手と恥毛を濡らしていく。ダメ、耐えなきゃ、耐えろとなのはは自分に言い聞かせるのだが、
なのはの精神はあっという間に「快感」という色で上から塗り潰されていく。
身体が自分の意志を裏切り始めている――その事実を突き付けられ、なのはは焦燥した。
(フフ、もう少しね……)
そんななのはに、トドメを刺しに行くクアットロ。
残ったもう片方の手と口を使って、ふくよかな双丘の頂点を激しく刺激する。
なのはの身体が、大きく跳ねた。こうでもしないと、体内に溜まった快楽が破裂しておかしくなってしまう。
だが、体内に溜まった熱は治まるどころかどんどん大きくなり、破裂寸前まで膨らんでいく。
やがて、身体の奥底から湧き上がる『あの』感覚。
「!!――っ!!んっ!!」
自分で自分を慰めている時、そして、幼馴染であるユーノ・スクライアと性行為をしている時、
興奮が高まったときに訪れる、『あの』感覚。そう、なのははイキそうなのだ。
(く、あ、ダメ!イッちゃダメええっ!)
敵であるクアットロの目の前で「イク」シーンを見られるなど、あってはならない。
頭ではそう思うのだが、一度最高点に向かって流れ出した肉欲の奔流を止めることなど不可能だ。
ついに、堪え切れなくなったなのはの口から悲鳴が上がった。
「!!く、ぁぁ!だめ、ぁ、あああぁぁっっっ?!」
敏感な部分を三点同時に責められてはさすがに抵抗の仕様がなかった。
なのはの耐えようという意志とは関係なく、身体は一気に頂上まで押し上げられてしまう。
その瞬間、なのはの膣から大量の蜜が勢いよく噴き出し、クアットロの手を汚した。
身体を仰け反らせながら絶頂を駆け抜けていくなのは。それが終わると、一気に彼女の身体が弛緩し、ガクッと頭を垂れた。
「はぁっ、はぁっ、はっ、は……」
最初から潮吹きなどというたいそうなものを見せつけられ、クアットロもさすがに苦笑した。
馬鹿にしたように、蜜まみれの手でなのはの顎を掴む。
「まあ、いきなり潮吹き?随分と激しいのねぇ〜」
「はあ……はあ……」
羞恥心を煽ろうとするクアットロの言葉に対し、なのはは、何も言うことができない。
達した後の気だるさの中で、ただハアハアと荒い呼吸を繰り返すだけだった。
いつの間にか、白かった裸体が赤みを帯びている。先ほど噴き出した蜜が、納豆のように糸を引いて床に垂れていた。
「血も出ないから処女じゃないみたいだし……さすがは管理局のエース・オブ・エース。
今まで一体何人の男を撃墜してきたのかしら。ねぇ?淫乱さん」
指に残っていた蜜をピッと弾き、なのはから離れてパネルを操作するクアットロ。
もう、十分だろう。
そう判断し、次の責めに移ることにしたのだ。
引き続きパネルを操作すると、部屋の隅がパカッと開き、そこから一機のガジェットが飛び出してきた。
そう、これからが本番なのだ。
クアットロは、これから見られるであろうさらに激しいなのはの痴態を想像して、心の中で舌なめずりをする。
口の両端が吊り上ってしまうのを、どうしても押さえられない。
「さあ、これからが本番よ。どこまで耐えられるかしら」
――クアットロの悪魔の宣告を、なのはは淀んだ頭の隅で聞いた。
中編オワタ。nanohaさんもオワタ。正直、自分の馬鹿さ加減もオワットル
後編は、他の機動六課メンバーの描写もちょこっと入れて(フェイト、スバル、ティアナ、エリオ、キャロ)、
最後にnanohaさんを堕として〆てあります。
気がついたらこんな時間だ。何やってんだか……orz
>>470 GJです!何気にユーなの仕様ということにびっくり。後編がどうなるのか楽しみです。
ちなみにちび狸の名前が入ってないのは仕様ですか?
473 :
Nurupo:2008/03/20(木) 05:19:52 ID:82keN8pj
あーあかん。はやてを素で忘れとった……150cmしかないから、見えなかったのです。
ていうか、150cmって中学1年生女子の平均身長にも負けてんぞ。
>>471の概算値と併せてこっちの身長順も利用してくれ(横の数値は確定値)
上の方が高い。ナンバーズは多少ぶれがあるかもしれん。
ゼスト
レジアス トーレ セッテ
スカリエッティ
ヴァイス クロノ
ヴィヴィオ(聖王)
ヴェロッサ ガリュー
ゲンヤ カルタス ウーノ
オーリス 170cmくらい
ユーノ 168cm
シグナム 167cm
グリフィス
ルキノ セイン
フェイト シャマル ディエチ
カリム アルト リンディ アイナ ウェンディ
なのは エイミィ クイント メガーヌ ドゥーエ クアットロ 160cm
ギンガ
シャリオ ディード
ティアナ
スバル オットー 154cm
はやて シャッハ
マリエル ノーヴェ 150cmくらい
はやて(15歳) 140cm台後半
ラグナ
チンク
エリオ
ヴィータ
キャロ
ルーテシア
ヴィヴィオ
アギト リインフォースII 30cmくらい
>>416 GJ!!
ついにセッテが己の気持ちに気づいたか。
今まで思いっきりツンだった分、ラブラブ恋人同士になれば思いっきりデレるのではないかと期待
エロバトともに楽しみにしております
>>471 SUGEEEEEEEE!!!
有り難う御座います! 家法にさせて頂きます!!!
それにしても、エリキャロルーは平均に比べて身長低すぎですね。
幼い頃から激しい運動をさせると背が伸びないと言うから、もしかしたらなのはさんの教導が……
477 :
471:2008/03/20(木) 09:46:27 ID:CmBSXx5z
>>476 喜んでくれているのは大変あり難いのですが、別に自分が書いたわけでは無いので…
『リ●カルあぷ●だ』で拾ったのをあげただけです。
>>476 クロノが15歳の時も身長は低かったし変声期もまだだったから、ミッド人男子の性徴は遅いんじゃね?
俺の弟、今九歳で120pだが・・・
なあに、成長の差はよくあること
次元世界によっては巨人族(2m〜3m)が平気でいそうだ。
機動六課に事務員で配属された男が、隊長挨拶のために入室したら思いっきり入り口に頭ぶつけたりとか、
そんでもってそいつは実家が農家とか漁師の家で、六課施設内に家庭菜園つくってたり、
機動六課解散後もはやての元いて、こう言われるんだ。
はやて「あいつ、つまんないんだよね……」
481 :
ザ・シガー:2008/03/20(木) 12:40:59 ID:E1uJbEde
>>454 どうぞお書きください。
ソープのネタは基本的に自由な題材と考えてますので“良いアイディアあるぜ”という方はジャンジャカ書いちゃって良いっすよ。
>>478 クロノは作劇上の都合の方が大きいからなあ。
ユーノあたりが普通じゃない?
>>482 ユーノも変声期まだじゃんwあてにならん
しかし
>>417見ると結構小柄な人が多いなぁ
ところでミッド人って括りがあるなら、カリムやアコースなんかはベルカ人になるのか?
>>483 その二名はミッドの一部のベルカ自治領生まれだから括りとしては多分ミッド人だろう。
出身がミッド以外のキャラはなのは、はやて(地球)、キャロ(第6管理世界)、アルト(第3管理世界)、ヴァイス(第4管理世界)くらいかな。
あとヴィヴィオとヴォルケンズはベルカ人になるのかも。
>>484 ベルカの血を引いてるから背がたかいって事じゃね?
間違ってたらスマソ
>>483 つグレアムおじさん
使い魔やユニゾンデバイスも人権とかあるのだろうか?
こっそり作って性の捌け口にしたりしていいのかしらん
リィンUが軍曹だからユニゾンデバイスには人権があるだろうな
アギトは割と無視されてたみたいだけどな
あのエロ実験はなんだったんだろう
>>488 だよなあ。使い魔も魔力を消費するし、やっぱソープにでも行く方が手軽なんだろうなw
>>486 闇の書時代にヴォルケンズが蒐集してる間もひたすら主に犯されてるリインTという怪電波が…
>>491 ごめん、それ凄く良い。
初代リインのエロなんて皆無だから、いざこういう話を聞くと妄想が湧いてくる。
この際だから少し書いてみようかな。
そのアイディアを拝借してもよろしいでしょうか?(完成させられるかは分かりませんが)
>>491 主をとっかえひっかえしてるから、いろんな趣味人に仕えただろうしな
リインTに限らずヴォルケンズは全員いろいろされてそうだ
ヴィータの尖りっぷりも、外見が子供なせいで暴力の捌け口にされやすかったからじゃないかとか妄想
ザフィーラもガバガバですよ
>>493 最初はおしとやかでおとなしかったヴィータと、そんなヴィータを性欲の捌け口にする
外道な主という電波を受信してしまったじゃないか・・・・・・
>>494 なぜか主(♂)とのアッーを想像してしまったorz
フタナリはやて?やべぇ新しい・・・時代を先取りか
ではシグナム・シャマル・リインを代わる代わる犯しながら、ザフィーラにヴィータを犯すように命令。
3人の美女の熟れた身体を味わいながら“げひゃひゃっ♪”とか下卑た笑いを上げて泣きながらザフィーラの超巨根に貫通されてるヴィータを鑑賞。
ってのはどう?
>>492 どうぞどうぞ
むしろこちらからお願いしたいくらいです
>>495 昔おしとやかで普通に主と愛し合ったけど(ロリコンっていうな)結局当たり前に死別してしまい
その辛さから逃げるために無意識に性格改変してもうあまり好かれないようにしたとかいう怪電波そのUが…
>>498 うむ。実に俺好みだ
だが全員まとめてじゃなくてそれぞれ個別にねちねち苛める方がいい
そして数百年?後の八神家で、ザフィーラとヴィータの間にひっそりほのかな純愛が芽生えてれば完璧
ぶっ。まずっ、誤爆したっ
>>502 対比表から勝手に出した概算数値で何言ってるのお前。
>>470 GJ!
だけど、あれかな……
ユノなの前提の話なら注意書きに書いてくれると嬉しかったかな……
クロなの派のオレとしては途中に容認出来ない一行がorz
それはいくらなんでもワガママすぎだろう
アニメなのはでユノなのに注意書きが要るとかどんだけー
むしろクロなのの方にこそ注意書きが要るわw
>>509 そうなの?
ずっとアニメなのははなのフェイだと思ってた^0^/
>>508 まあ、このぐらいの希望はいいじゃまいか。
CPは好みがわかれるんだから、注意書きはできるだけ詳細に書いてくれたほうが読者にとっちゃいい
>>509 注意書きでユノなのと書かれてればNGにする人もいる。
オレもユノなの派だけどさ、別に公式CPじゃないし、残念ながら需要もなのフェには負けてる……
一緒にユーノスレに帰ろうぜ?
いや、そもそもカップリングの是非云々の話じゃないだろうに
殊に
>>507を糾弾しているようでまことに申し訳ないのだが、
注意書きが贖宥状代わりとなってしまった状況とはいえ、
そんなこと言い出し求めてたらキリがないだろう。本当に
>>470 クアットロめー!俺のなのはさんに何やっとんじゃー。だが…GJだ!!
何気に納豆成分が含まれてるのなw
くぅ、ユノなの、なのフェ、スバティアくらいは普通に受け流すもんだと思ってたんだがそんなことないんですね。
クロフェ・ヴァイティア好きの自分は違うカップリングが投下させることが多いので、
もう慣れてしまって507のような感覚を忘れてしまっていたのかもしれないw
他人のカップリングにいちいちケチつけるなよ
そもそもあの話、陵辱だから一種の寝取られものだぞ。
俺はユーなの純愛派だから、逆に嫌なんだが……
カwッwプwリwンwグwでwNwGwワwーwドwwwwwww
だから組み合わせの是非云々という個人の趣向、内面的な信条という点では決してなくてですね
むしろこのスレ来てどんなカプでも楽しめるようになったぜ!
職人さんたちありがとう
まあ、何だ。ウェンディ×ガジェットなどというSSを執筆中の僕には
カップリングに関して何も言えないのでありまして。
525 :
名無しさん@ピンキー:2008/03/20(木) 20:47:49 ID:Szh87agw
大事なことだから二回言いましたw
「は…っ、あ……くっ!んっ、ふっ…はんっ!」
新雪のように真白い肌に黒革の拘束具を食い込ませた人外の美女が
犬の交尾のように四つん這いにさせられバックから突き込まれるたびに
プラチナブロンドの髪を振り乱ししなやかな肢体をくねらせて喘ぐ
「ふふ、ここか、ここがよいのか?ええ、リインフォース」
リインフォースと呼ばれた美女の見事な裸体に背後からのしかかった男の手が
たぷたぷと揺れる豊満な乳房と熱い蜜を垂れ流す股間を交互に嬲る
「ひあっ!あ…あっ!は…あぁっ!」
男の指先が痛いほどに勃起したニプルとクリトリスを責め立てると
リインフォースはひときわカン高い声をあげながらガクガクと体をのけぞらせ
首輪に繋がった鎖がジャラジャラと耳障りな鳴らす
「只今戻りました」
扉を開けて入って来たのは烈火の将シグナム
背後に鉄槌の騎士ヴィータ
泉の騎士シャマル
盾の守護獣ザフィーラが続く
「ガノブナ公は二万の軍勢を率いてネハコルに入りました、ここ数日中に戦端が開かれる
ことは間違いないでしょう」
シグナムが報告をしている間も
男は凛とした美貌の騎士に視線を向けることなくひたすら豊かな肉付きの尻を抱え
リインフォースを悩ましく喘がせることに集中している
「では我々はこれにて…」
一礼して退出するシグナムは男に背を向けると僅かに表情を歪ませた
「駄目だなアイツは」
吐き捨てるようにヴィータが言う
シャマルとザフィーラは沈痛な表情で沈黙を守っている
「はひィッ!待って…こんなッ……し…ぬッ!!」
扉の向こうから苦しげな声が漏れ聞こえてくる
シグナムは拳で城壁を殴りつけた
男は曲がりなりにも一国一城の主であり
“夜天の書”の主になるだけの魔道の素質も備えていた
だが戦乱の時代を生き抜くための才覚を男は全く欠いていた
自らの領地を挟んだ二大大国がいよいよ雌雄を決しようというその時
自らの生き残りを賭けてどちらの陣営に加わるかの選択を迫られた男は
最後まで決断を下すことが出来ず現実から目を背け
リインフォースの肉体に溺れる道を選んだ
結局最後までどっちつかずの立場を守った男は
この戦いでは生き延びることが出来たものの曖昧な態度に終始したことが不信を招き
後に隣国の領主が天下統一を成し遂げる過程で
一族郎党ともども攻め滅ぼされることになる
その後その世界で“夜天の書”と守護騎士達の姿を見た者はいない
530 :
名無しさん@ピンキー:2008/03/20(木) 21:32:39 ID:Q8G2KWDI
GJ!
初代リィンが…
はやてと出会う前のリインは名無しだから呼称が気になってしまうのがちと辛いところだね。
リインフォース(仮)でおk
過去の闇の書の主だって皆が皆蒐集に興味があったとは限らないんだよな
自分の部下や友人への褒美・贈り物としてヴォルケンズを一人ずつ譲渡しちゃうような主もいたかもしれん
はやてみたいになんらかの障害を背負っていてヴォルケンズの顔も見たくない奴もいたかもな
それか必死に闇の書を完成させようとしていたり
でも絶対Hしてた主いるよね
>>533 皆が期待するのとは違う上、オリキャラ警報になるんだが
古代ベルカの、実直で優秀な、国王からの信頼も熱い少年騎士に譲渡されるシグナムという
電波を受信してしまった・・・・・・
まだ年若く、あどけなさを残す少年騎士の面倒を見る内に、何時しか互いに惹かれあうが
結局闇の書の闇の暴走で死んでしまうというバッドエンドなのだがな・・・・・・
エリオの前世ですか?
投下はいいが
>>1のマナーを守ってくれると嬉しいな
>>536 普通に面白そうじゃないか 切ない話は大好きだ
感情移入できる魅力的なキャラならオリジナルでも気にならないよ
>>536をもとに妄想。
ヴィヴィオ5世「此度の働きも見事であったぞ。ふ、これは褒美だ。おい、宰相、この前、手に入れた闇の書の将を連れてまいれ…」
少年騎士「ごほっ!え、ええええ…そ、そのわたくしには…そのぉ…」
宰相「聖王様からの褒美に物申すというのか?そんなこと言って、鼻から血が垂れておるぞ?
貴様、巨乳好きなんじゃろう?騎士の好みは全て把握しておるわ。ほれほれ本音を申してみよ」
ここで全裸で縛られた将が一言↓
ヴォルケン+リインの誰かにマジで惚れる主ってのもアリかもな。
で、それ以外の守護騎士にも恋愛を奨励するその主w
……まあこの場合、リインはその主の恋愛対象から消えそうだが。
>>536 「ごめんなさい、シグナムさん・・・・・あなたのことを・・・・・
ずっと守ってみせるって言ったのに・・・・・・・」
「うるさい!!だまれ!!!!これ以上しゃべるな!!!!!!」
「今度会うときは・・・・・・ちゃんとした・・・・・・会い方を・・・・・・・・・・」
「・・・・・・っ!?おいっ!!死ぬな、死ぬんじゃない!!!!私はまだお前に・・・・・
好きだとも・・・・・愛してるだとも何も言って無いんだぞ?!」
「・・・・・・・・・」
「あ・・・・ぁ・・・・・ぅ・・・・・・あああああぁぁぁぁぁぁぁあああああ!!!!」
とか?
ちゃんと、がちんこに見えた俺はまず間違えなく病んどる
ちゃんこに見えた俺よりはマシだろう。
何故ちゃんこ(´・ω・`)
とある二次創作を見て以来、脳内でザフィーラ×ヴィータがくすぶっている
どうにもザフィーラがヴィータに隠れラブなように思えてきて仕方がない
A'sでよく一緒に行動してたのも、クロノの攻撃から体張って守ったのも、
背中で語るヴィータを黙って見守る視線も、不安にさせない為に管制人格の起動を秘密にしてたのも、
猫姉妹にぬっころされそうな所に駆けつけたのも、毎朝二人っきりで散歩してるのも、
みんな意味深に見えるようになってしまった …俺の脳みそはもうだめだ
又しても一日投下予告が間に合わなかった嘘吐きアルカディアですが、投下しても良いでしょうか?
>>546 ひとりで盛り上がっているはやてさん。
焚きつけているシャマルさん。
気の毒そうな目線を与えている烈火の将。
ロリコンの犬の姿を幻視しました。
>>547 いいですとも!
>>549 俺が見た二次創作? ごめんSSじゃなくてMADなんだ「真っ青な誓い」ってやつ
ただひたすらザフィーラが格好良くてヴィータが一緒に映ってる事が多いってだけの何の変哲もない良MADだよ
Little Lancer 十五話。死闘☆編です。
何時も通りの、お約束通りの平凡な展開です。
注意事項
・非エロ
・原作IFもの
・エリオ主人公
・軽くとらは3の設定を流用
・少々の鬱展開有り。
・展開の、原作からの矛盾点などは虚数空間へスルーして下さい。
・NGワードは「Little Lancer」でお願いします。
アルハザード―――そこは、次元世界の狭間に存在するという、既に遺失した古代世界。
アルハザード―――そこは、卓越した技術と魔法文化を持ち、そこに辿り着けばあらゆる望みが叶う理想郷。
アルハザード―――そこは、母プレシアが命を賭して目指した場所……
フェイト・T・ハラオウンは、御伽噺の舞台でしかなかったその世界への扉が、開いていくのを見つめていた。
彼女の腕の中には、苦しげに浅い呼吸を繰り返す高町なのはが居る。
墜落死する寸前になのはの命を救ったのは、機動六課最速の魔導師であるフェイトだった。
はやてによる次元転送の助けを借りた、間一髪の出来事である。
スカリエッティは、フェイトの姿に目を留めると楽しげに破顔した。
「やあ、久しぶりだね。フェイト・テスタロッサ。再開出来て嬉しいよ。
―――ああ、そんなに警戒しなくていいよ。確かに三年前、私は君に倒された。だがその意趣返しをする気など無いからね」
勿論、フェイトもスカリエッティと戦う気など無い。重傷を負ったなのはを抱えている上、何より今のスカリエッティには、戦闘という概念自体が通用しない。
ただ、長年スカリエッティを追ってきた執務官として問うた。
「スカリエッティ、貴方の目的は何?」
スカリエッティは道化じみた仕草で大きく頭を振る。
「アルハザードは辿り着けばあらゆる望みが叶う理想郷だ。
それを『無限の欲望(アンリミテッドデザイア)』たるこの私が望まない理由など何一つして無いだろう?
自分でも答えの解りきっている質問をするのは感心しないな、フェイト・テスタロッサ」
フェイトは激昂して叫んだ。
「それならば、今すぐアルハザードへと消えろ! 一人で勝手にアルハザードへ行って、二度と帰るな!!!
貴方など所詮は最高評議会の作り出した傀儡だ、生命操作技術の完成という夢と欲望を与えられただけの単なる人形だ。
貴方はアルハザードで自分の夢を叶えろ。そしてこの世界から泡沫の夢として消えろ!!!」
「その通り、私は最高評議会に目的と欲望を与えたられただけの人形だ。ただの道具だ。
君が、アリシア・テスタロッサの記憶を与えられただけの、プレシアの道具だったようにね。
それでも、君は今一個の人間として生きているのだろう? ならば、私も一個の人間として生きる権利が有るのではないかね?」
スカリエッティは歪んだ狂笑を浮かべる。フェイトの内面を抉らんとすると笑みだった。
だが、金色の閃光は動揺の欠片すら見せず、スカリエッティを真っ直ぐ見つめ返した。
「貴方の虚言にはもう惑わされない。私の親友達が、私の大切な子供達が、私を救ってくれた。
―――確かに、貴方にも一個の人間として生きる権利がある。それは間違い無い真実。
でも、貴方は人間として生きようとしているの? ジェイル・スカリエッティ。己に擦りこまれた欲望に従っているだけの貴方は?
何より、貴方に生きる権利はあっても、貴方の今行おうとしている行為はこの世界の全ての命の生きる権利を脅かすもの。
それを看過することは、断じて出来ない」
クラナガンの上空に開いた孔からは、ねっとりとした濃い魔力を含んだ風が吹き付けている。
観測可能な全ての次元世界に存在するロストロギアより遥かな危険を孕んだ遺失世界。その扉が、じわじわと開いていく。
スカリエッティは無邪気な笑みを見せた。
「なら、どうするかね? 力ずくで私を止めて見せるかね?」
「……貴方を止める力は、私達には無い。だから、お願いします。この世界をどうか壊さないで―――」
なのはを抱いたフェイトはスカリエッティに深々と頭を下げた。
プライドも犯罪者を追う執務官としての任務も擲ち、ただこの世界の救済の願った。
それを、スカリエッティは一笑に付した。
「それは出来ない相談だよ。私はね、この世界が滅び新生する瞬間が見たいのだよ。
君の言う通り、私の生命操作技術の完成という願いを叶えるだけならば、私一人扉をくぐって彼岸へ向かうだけで済むだろう。
だが、私はそれでは満足出来ないんだ。―――私は無限の欲望、総ての世界のありとあらゆる事象を知りたい。
その為に、アルハザードへの扉を完全に開き、この世界と繋げようと思うのだよ。
現在認知されている総ての次元世界はアルハザードの技術に触れ、総ての文明が消滅と進化によって混沌の坩堝と化すのだよ。
何と眩い未来ではないか!」
スカリエッティは恍惚とした表情で笑った。それは、狂気を孕みながらも何処か無邪気な子供のような笑顔だった。
フェイトは、背中に走る悪寒と戦慄を抑えられずにいた。
執務官として長くスカリエッティを追ってきた彼女だったが、初めてジェイル・スカリエッティという次元犯罪者の本質に触れた気がした。
総ての次元世界を揺るがしかねない今回のスカリエッティの犯行の動機は、ただ一言に要約できる。
それは―――『欲しいから』
猖獗極まる悪逆非道の犯罪者と思われているスカリエッティは、その実玩具を欲しがり駄々を捏ねる子供と同様の存在だったのだ。
そして、スカリエッティはそれを完全に自覚している。
彼はクアットロのように悪を為そうとして悪を為した犯罪者では無かった。
ただ遣りたい事を遣りたい様にやり、それが悪である事に頓着しなかっただけなのだ。
スカリエッティの中には善も悪も存在しない。ただ無限の欲望が在るのみだ。
あの第97管理外世界の孤島での戦いでの、使い捨てるような戦闘機人達の扱いにも全て納得が行った。
既に己を聖王と化す事に成功していたスカリエッティにとっては、戦闘機人達は無用の長物に過ぎなかったのだろう。
だから、見捨てた。子供が飽きた玩具を投げ捨てるように。
究極的には、スカリエッティは己にしか興味の無い人間だ。
己の欲望の成就の為には如何なる事でも行うが、それ以外には何一つ興味を示さない。
従って、スカリエッティには一切の説得は不可能だ。―――力ずくで、止めるしかない。
「私を、悪と断じて止めるのかね? アルハザードは誰もが御伽話に聞き、一度は夢見る理想郷だ。
尤も、御伽話とされるのはもうお仕舞いだけどね。
御伽噺に過ぎないとされていたこれまでも信じる者は絶えず、片道渡航の試みは後を絶たなかったと言うじゃないか。
君のお母さんのように。
この世界がアルハザードに繋がれば、どれだけの人間が己の願いを叶える事ができると思うかね?
どれだけの人間が幸せを手にする事が出来ると思うかね?
私は世界開闢以来、最大最高の善行を為そうとしているんだよ。―――それでも、私を止めようと言うのかね?」
フェイトは反論する事は出来なかった。恐らく、単純なロジックでこの世紀の天才に打ち勝つことは何人たりと不可能なのだろう。
だが、その胸の裡にある感情に従って、己の決意を口にした。
「それでも、私達は貴方を止めてみせる―――」
彼女は、短くそれだけを告げた。問答は、これでお仕舞いだ。
フェイトはなのはを抱いて飛び去った。スカリエッティとの、完全な決別だった。
重苦しい沈黙が、オンライン上に設置された会議室を支配した。
機動六課隊長八神はやて、XV級艦船「クラウディア」艦長クロノ・ハラオウン、聖王教会騎士団カリム・グラシア、「無限書庫」司書長ユーノ・スクライアの四名は、この突然の非常事態に直面し、今正に緊急会議の最中だった。
なのはの交戦記録と、フェイトとの会話の記録は全て配信されている。
スカリエッティの捕縛は本来ならば機動六課に委託されている案件だったが、既に事態はそんな範疇を遥かに超えている。
時空管理局の総力を結集して立ち向かわねばならない。
「……機動六課がミッドチルダの最強部隊やて、異常すぎる戦力の一点集中やて言われてたのがアホみたいやな」
「仕方が無い。アルハザードへの扉を開くものがあろうなどと、予測出来る者が居よう筈も無い。
問題は、一体これにどう対処するかだ。……ユーノ、何か対策は有るか?」
「無い。現時点の情報では、スカリエッティ一人にすら対抗することは不可能だよ。
現在ミッドに駐留している陸と教会騎士団と機動六課の戦力を合わせても、スカリエッティの打倒は不可能だ。
―――それに、もし扉を潜ってアルハザードからの戦力が訪れたなら、全てはお仕舞いだ」
クロノは厳しい目つきでユーノに問うた。
「もしスカリエッティの目的が達成されたら―――アルハザードと繋がってしまったら、この世界は一体どうなるんだ!?」
「……絵を描き掛けたキャンパスを、黒いペンキで満たしたプールに投げ込んだどうなると思う?」
ユーノの答えにクロノが沈黙する。カリムが悲しげながらも決意を秘めて口を開いた。
「今回の私の予言にあったのは、『扉が開く』というただ一言のみでした。その先は白紙でしたが―――
私の予言は未来予知ではなく、あくまで予想される事実です。白紙の項はただ虚無では無く、未決定という意味でも在り得るんです」
「ええ、絶対に希望は―――捨てません」
「……それでも、今回の事件は全次元世界の未来が掛かっている。本局は最終手段も含めて対策を検討している。
ユーノは引き続き攻略の手掛かりが無いか無限書庫の検索を、騎士カリムは教会騎士団を指揮して陸の戦力と共にミッド中央区から全市民を撤退させて下さい。
各所に、くれぐれも安易な攻撃を行わないように指令を徹底して置きます。はやては―――」
「うちは、機動六課の将として今から討って出る」
はやては、断固たる口調でそう宣言した。
機動六課司令室には、隊長格、フォワードメンバー他主要メンバーが集っていた。
正面スクリーンには、天空に穿たれた黄金の孔の前に座すスカリエッティの姿が大写しになっている。
普段ならば和気藹々としている筈の六課の雰囲気は、今は暗く沈んでいる。
当然である。六課最強の砲撃魔導師、エース・オブ・エース高町なのはが、敵と認められる事すらなく完膚無きまでに敗れ去ったなど、悪夢以外の何物でも無い。
ミッドチルダの最強部隊たる機動六課が唯一人の魔導師相手に、手も足も出せずに沈黙を守るしかないなど、屈辱以外の何物でもない。
何より、ミッドチルダで平和のシンボルであるかのように祭り上げられている六課がこの大災害に何一つ出来る事が無いなど―――
―――これ程、哀しい事は無い。
隊長室の扉が開く。周囲の不安を不安を吹き飛ばすかのように、白い歯を見せる部隊長八神はやての姿があった。
彼女は、夜天の魔道書の主としてのバリアジャケットを纏っていた。はやては簡潔にこう告げた。
「うちは、これからヴォルケンリッターと共に討って出る。スカリエッティとの戦いへと向かう。
グリフィス君、後の指揮は頼んだで。フェイトちゃん、これで六課の隊長格はフェイトちゃんだけや。皆の支えになったって。
―――なのはちゃんが目え醒ましたら宜しゅう言っといてや。
機動六課の皆。うちは、今まで皆と一緒に戦う事が出来て本当に幸せやった。うちは、機動六課の隊長であれた事を一生の誇りに思う。
機動六課は最高の部隊やったで。ほんまに、みんな、おおきに―――」
そう言って、はやては笑った。堂々として自信に満ちた、指揮官としての笑みだった。
血相を変えて異議を申し立てたのは、はやてに絶対服従を誓った守護騎士、ヴォルケンリッター達である。
「何言い出すんだよはやて! あんなモノと戦って一体どうしようってんだよ!
あれはもう人じゃねえ、人の形をしただけの唯の力の塊だ。今あれと戦っても無駄死にするだけだ、そんな事はやてだって解ってんだろ!?」
「……僭越ながら、ヴィータと全く同感です。我らヴォルケンリッター一同、どんな敵にも臆する事は有りませんが、それでも主を死地に追いやる訳には行きません。
失礼ですが、主はやての力に我らの力を足したとしても、アレには到底及ばないでしょう。主はやて、どうかお考え直し下さい」
シグナムが彼女に似合わない必死の形相ではやてに縋る。その言葉は、機動六課の皆の心を代弁していた。
それを、はやては静かに首を振って否定した。子供を窘めるような優しい口調で愛する守護騎士達を諭す。
「みんな、機動六課はただ喧嘩が強いだけの部隊や無い。機動六課には大切な役目がある。それが何か、皆解るやろ?」
「確かに、六課は人々の幸せを守る為の部隊です。―――だからこそ、無為に死地に赴くような真似をしてはなりません。
ただ負け戦に赴いても、誰一人守る事など出来ないではないですか!」
はやては強い瞳でゆっくりと全員の顔を一人一人見渡した。
「そうや、機動六課は人々の幸せを守る為にある。せやけど、幸せの守り方にも色々あるんや。
今の六課はミッドチルダの正義のシンボルや。その六課がせなあかん事は―――正義とは、一体何かとは皆に示す事や。
クラナガンの上空に開いたアルハザードへ通じる大穴、あれは正義とは何かを曖昧にさせ、皆を混乱させるだけのものや。
悲しい事やけど、きっとスカリエッティの方が正しいと考える人も大勢おる。アルハザードへ行って幸せに成りたい思う人も大勢おる筈や。
放っといたら、今まで皆が信じてきた『幸せ』っちゅう価値観がぐちゃぐちゃになって、皆が何も信じられなくなってまう―――
そないな事態になれば、それは六課がスカリエッティと戦って負けるより遥かに大きな敗北や。
せやから、うちはスカリエッティとの戦いに向かう。それは、ただの負け戦に向かうんとちゃうんやで。
どれだけ力の差があっても、諦めちゃあかん事を、心だけは負けへん事を、この世界の中でも人が幸せに成れる事を。
うちがスカリエッティと戦って見せて、ミッドチルダの皆に示すんや。みんな、手伝どうてくれるやろ?」
余りに強い決意。余りに尊い想い。余りに崇高な願い。
守護騎士達は静かにはやてに四方から傅いた。
「主はやて、我らの蒙昧をお許し下さい。これより我ら、全て主の御心の儘に」
「我らが主、夜天の王、八神はやての名の下に。この身に命ある限り御身の僕となり」
「最後の夜天の王が気高き主である事に、無限の歓喜と誇りを抱き」
「願わくば、永久に主はやてと共に歩まん事を」
機動六課の隊員達は、誰しもが六課に入隊した事に、八神はやてという気高き隊長の下で働けた事に誇りと感謝を抱いていた。
「シャーリー、ミッドチルダ全土へうちらの戦いのライブ中継、宜しく頼んだで!」
「はい、以前ハッキング受けた時から、ずっと通信システムは改良を重ねてきました。必ず、必ず最高の姿でお届けします」
シャリオは涙で言葉を詰まらせながら、そう答えた。
フェイトは、はやてと視線を合わせて小さく頷き合った。今のはやてには、「生きて帰れ」などと言う陳腐な言葉さえ必要無かった。
「はやて、ありがとう。頑張って……義務を、果たして」
フェイトはそう言って彼女を見送り、はやては大きく頷いた。
戦場へと赴こうとするはやてとヴォルケンリッター一同を追いかける小さな影があった。
はやてのユニゾンデバイス、リインフォースUである。
「待って、待って下さいぃ〜〜」
「リイン、リインは残って現場管制の補佐って言うたやないか」
「そうだぜ、リインまで着いて来る必要は無い。アレと戦うのはあたし達だけで十分だ」
「ああ、そういうこった。バッテンチビ。あたしは戦うしか能の無い融合騎だが、お前はまだまだ出来る事があんだろ。
―――今だから言っちまうがよ、お前との喧嘩も中々楽しかったぜ」
お前は残れ。口々にそう告げて去っていく一同に、リインは涙を流して泣訴した。
小さな体で懸命にはやてにしがみつく。
「嫌です、私だけ置いてぼりは嫌ですぅ! リインもはやてちゃんと一緒に行きたいですぅ! リインだって八神家の一員ですぅ!!!」
はやては困った顔をした。彼女がリインだけを残そうとした理由は―――
生き残れる見込みの無い戦いにリインまで連れて行くのは、どうしても躊躇われたからである。だが。
「……せやな。リインも立派な八神家の一員やからな。これで八神家一同、最期まで一緒やで」
「はいぃ、一緒ですぅ」
喜ぶリインフォースと、呆れたような顔で笑うヴォルケンリッター一同。
そこに、バリアジャケット姿の少女達が駆けつけた。今度は、フォワード部隊の面々だった。
スバルが拳を握りしめて頭を下げる。
「隊長、お願いします、あたし達も戦わせて下さい!」
「この三年間で、あたし達も随分と強くなることが出来ました。今のあたし達が4人揃えば、隊長方と同じ位戦う事が出来る筈です」
「お願いします。私達も戦わせて下さい」
懸命に頭を下げるフォワードメンバー達の訴えを、はやては一蹴した。
「それはあかん。皆を連れて行く事は出来へん。―――それは、皆が弱いからや無いんやで。皆はもう立派な機動六課のストライカーや。
そして皆は機動六課の、いや、ミッドチルダに残された最後の希望や。
今、ユーノ君たちが必死にスカリエッティへの対抗策を探してくれとる。
攻略法が見つかった時に、それを使ってスカリエッティを倒して空の孔を閉じる事が出来るのは、もう皆しかおらへん。
うちは、皆はどんな苦しい状況でも打破することが出来る最高のストライカーやと信じとる。
……後の事は、頼んだで」
そう言って、はやてはグッとVサインを突き出して、白い歯を見せた。
「―――リイン、ユニゾンイン」
「はいですぅ!」
眩い光に目を瞑った瞬間、はやては白い魔力光を纏って空に飛び立っていた。
六課のストライカー達は、背負った物の重みを感じながら、はやて達が飛び立った青空を見上げていた。
クラナガンの上空に座す彼岸への孔。それを守るように立つ聖王スカリエッティを取り囲むように、五つの光が降り立った。
五芒星を描くその光は、はやてとヴォルケンリッターの一同だ。
はやては、機動六課の隊長として最後に問うた。
「次元犯罪者ジェイル・スカリエッティ、投降の意思はあるか?」
「その問いに何の意味も無い事は、君も良く知っているだろう?
機動六課部隊長八神はやてと守護騎士ヴォルケンリッターか。成る程、揃い立つと壮観だね」
守護騎士達を従えた八神はやては、事実上現在最強の魔導師である。
個人でこの状態の彼女を倒すことは、如何なる優秀な魔導師であっても不可能だ。だから、スカリエッティの賞賛は的外れなものではない。
だが、真の聖王と化した現在のスカリエッティからの賞賛は、ただの皮肉でしか有り得なかった。
「聖王ジェイル・スカリエッティ。機動六課部隊長にして夜天の主、八神はやてと守護騎士ヴォルケンリッターが……推して参る」
はやてはシュベルツクロイツを蒼天に向かって高く掲げた。
それは、戦い呼ぶにも値しない光景だった。
強大な力を持つ守護騎士達がどれだけ死力を尽くして懸かろうと、はやてがどれだけ夜天の書に蓄えられた秘儀を行使しようともスカリエッティには傷一つつかない。
聖王の鎧とジュエルシードの強大な魔力に守られたスカリエッティには傷一つ、文字通り毛の先程のダメージさえ与えられない。
ただ、己の内の疲労を蓄積するだけの戦いだ。
スカリエッティは頭を捻る。
「……理解出来ないな。君達の攻撃では私にダメージを与えられない事は承知している筈なのに、何故そのような無為な行動を繰り返すのか。
高町なのはは聡明だった。限界を超えた一撃を以って、自ら私に攻撃が通るか否かの試金石となった。
君達の行動は彼女の勇気ある行動を無為にするだけの愚行としか見えないのだが」
はやては、息を荒げながらも嗤った。
「そりゃ、あんさんには解らへんやろうなぁ。―――うちは、見せたいんや。人がどれだけの事を出来るのかを。
うちの稀少技能『蒐集行使』は、今までに蒐集修得した魔法をフルパフォーマンスで使う事が出来るんや。
……この夜天の書には、今まで沢山の人達が努力して、工夫を重ねてきた魔法が数え切れない程収まっとる。
アルハザードなんか行かへんでも、この世界の中で一歩ずつ積み重ねてられて行った努力の結晶や。
それを、見せたろう思うてな。―――受けてみい。この世界の育てた魔法の数々を」
迅雷が、炎熱が、冷氷が、風斬が、ありとあらゆる魔法がスカリエッティへと降り注ぐ。
無論、一つとしてスカリエッティに届くものなど存在しない。
だが、目にした誰もが理解した。その、精緻な魔法の術式を。それらの魔法を完成させた術者達の溢れんばかりの才気と之までの道程を。
仮令敵に届かずとも、それらの魔法を作り出した人の営みの尊さを、誰もが、魔術資質を持たない民間人であっても理解した。
はやて達の戦いの様子は、カリム達の働きかけとシャリオの通信システムによってミッドチルダ全土に配信されている。
スカリエッティは大笑した。
「成る程、見事な魔法の数々だ。だが、これだけの魔法を使っても私一人倒せないという事実は、却って人々を絶望させる事になりかねないかね?」
「そうかもしれへん。せやけど、うちらはここで膝を屈する訳には行かへんのや。
最後の最後まで戦って、アルハザードなんちゅう詰まらへんもんに皆が惑わされへんように、心だけは負けへんように道を示すんや」
はやての言葉に呼応するように、裂帛の気合と共にヴィータがツェアシュテーレンフォルムのグラーフアイゼンで殴り掛かる。
そして、当然の如く聖王の鎧に阻まれて弾き飛ばされた。
もう、幾度目になるかも解らない応酬。誰が見ても解りきった結末。
だが、ヴィータはその視線で不撓不屈を叫ぶ。鉄槌の騎士は、賽の河原の石積みの如くスカリエッティに殴り掛かり、弾き飛ばされる。
それはシグナムもザフィーラも同じ事だ。シャマルは己の全てを絞り尽くすかのように仲間達を支え続ける。
何の意味も無い苦行。一秒先すら保障されていない絶望。
しかし、彼らの表情には悲哀や悔恨など微塵も無く、ただ誇りと戦意に燦然と輝いていた。
「ふむ……君達は陳腐な悪役である私に抗って見せる事で、大義を示そうというのだね。
だが、それで本当に良いのかな? アルハザードの技術ならば万人を幸せにする事も可能だ。
アルハザードを求める人々から見れば、君達は正義の味方どころか世紀の大悪党なのだがね」
スカリエッティは稚気を含んだ冷笑を浮かべる。
はやては否と、断じて否と毅然とした態度で正面から反論する。
「ちゃう、アルハザードは確かに理想郷や。せやけど、理想郷はただ理想郷であるだけでええ。
こちら側の世界に住む人々は、皆この不自由な世界の中で苦労して、工夫して、この世界をちっとでも良うしようと頑張って来たんや。
その努力を、今までの歴史を、ゲームでいきなり全員をレベル100にするようなチートで否定したらあかん。
この世界の人々も、いつかはアルハザードの技術が必要になるのかもしれへん。―――せやけど、それは今や無い。
今まで同じようにゆっくりと歴史を積み重ねて、いつか自然に手が届くようになった時に手にすればええんや。
あんさんの一人善がりで押し付けられても迷惑なだけや。
そんな事、うちが許さへん―――この世界は、絶対に壊させへん」
スカリエッティは詰まらなさげな眼牟ではやて達を見下ろした。
「―――残念だがね、私が見たいのはその結末なのだよ。私は、こちらの世界がアルハザードに呑まれた終着点が見たい。
詰まらない凡夫達による、歴史だの努力だの言った瑣末事には何の興味も無いんだ。
私が求めているのはただ結末だけだよ。その過程などどうでもいいさ」
「前に進もうとする人の営みこそが、この世界の本質や。そんな事も解らんあんさんは―――本当にただの陳腐な悪役でしかない」
道は、別たれた。
もう、何百回必殺の一撃を叩き込んだのか。
シグナムもヴィータもシャマルもザフィーラも、ユニゾンしているアギトも疲労困憊の極みにあった。
だが、誰も膝を屈するものは無く、幾度と無く繰り返し挑み続ける。
無双と謳われた炎の魔剣も、鉄の伯爵も、罅だらけの襤褸襤褸で見る影も無い。
それでも、幾度と無く、幾度と無く繰り返し繰り返し挑み続ける。
夜天の主、八神はやてが在る限り、ヴォルケンリッターが膝を折る事は有り得ない。
叫びと共にヴィータがグラーフアイゼンで一撃し、反動で弾き飛ばされた。
ザフィーラのガントレッドは砕け、その拳は血で朱く染まっている。
シグナムのレヴァンティンの切っ先は既に無い。
シャマルは仲間達の治療に魔力を使い過ぎてブラックアウト寸前である。
どんな強大な魔導師でも百殺して余り有るだけの攻撃を受けても、スカリエッティは何の痛痒も感じていなかった。
泰然と、道化でも見るような瞳で騎士達を見下している。
戦いが始まった時には青く澄み渡っていた空は橙に染まり、太陽は地平線に没しようとしてる。
守護騎士達の主、はやても消耗の度合いは同様だった。ユニゾンしたリインフォース共々疲労の極致に在った。
彼女が放った魔法の数々は、魔法世界が生んだ芸術とも言える歴史と努力の結晶だった。
……だが、それをどれ程用いようとも、スカリエッティには傷一つ与える事も出来なかった。
夜天の書に収められていた、無尽蔵に思われる程の魔法の数々が遂に費える。
はやては、最後に己の収集した中でも最強の威力を持つ禁術を発動させる。
「……みんな、アレ使うで。サポート宜しゅう。
うちは、みんなに会えてほんま幸せやった。ほんまに―――おおきに」
「―――我ら守護騎士一同、主はやてにお仕えできて幸福でした。我らは、何時までも主はやてと共に在ります」
守護騎士達が再びスカリエッティを四方から取り囲む。その中心、スカリエッティの直上にはやてが座した。
ここ数年で随分弱まった精神リンクを通じて、はやてが守護騎士達の魔力を吸い上げていく。
愛する者達の血を啜るような苦痛を感じながら、それでもはやては決然と魔力収集を行った。
これこそが、己と己に従ってくれた騎士達の本懐なのだから。
シュベルツクロイツを夕焼けの空に高く掲げる。夜天が訪れるまで後僅かの黄昏の刻限。だが。美しい空だった。
はやては、さっぱりとした笑顔で守護騎士達を見渡した。
「みんな、ほんまにおおきに――――――……黙示録の時、来たれり。アポカリプス」
スカリエッティを包む周囲の空間が歪曲し、渦を巻く。それは、球が閉じるようにして容易くスカリエッティを飲み込んだ。
渦の一端に触れた高層ビルの一端が消し飛んだ。球形の歪曲空間が己を喰らうように縮まっていく。
八神はやての蒐集した中でも最高の威力と危険性を有する禁術。
小アルカンシェルとも言える、反応消滅魔法。
その直撃を受けて―――スカリエッティは、尚も無傷だった。
彼は、満足げに頷く。
「素晴らしい。これが君達の言う積み重ねられてきた努力の結晶か。
私にとって何の価値も無いものには違いないが、中々に美しい花火だったよ。
これ程のものを披露してくれた君たちが、己を磨り潰すように私に挑んで疲労で斃れるのを見るのは忍び無い。
返礼として、君達に騎士として誇り有る終幕を与えよう。
―――さようなら、私の宿敵、機動六課」
スカリエッティの指先に、文字通り爪の先程の魔力が灯る。
……その爪の先程の魔力が、この場の全ての騎士達を葬るのに十分な量である事は誰もが解っていた。
しかし、はやても、守護騎士達も、微塵も衰えない戦意をスカリエッティに叩きつける。
どれ程の力の差が有ろうと、最後の一撃が通用せずとも、心だけは不屈であると。
スカリエッティは再び満足げに頷き―――指先の魔力を解放した。
轟炎。爆音。
ミッドチルダ全土に中継されていたはやて達の戦いの模様は、ノイズと共に断線した。
シグナムは、瓦礫の中で薄く目を開けた。
……自分は、死んではいないらしい。―――まだ。
隣には、ブラックアウトダメージで倒れ臥しているアギトの姿がある。
よろよろと周囲を見渡しても―――誰の、姿も無かった。
ヴィータも、シャマルも、ザフィーラも、……主はやても。
アギトがダメージを引き受けてくれたお蔭と、人一倍頑丈な肉体のお蔭で何とか意識を保てているらしい。
「この、馬鹿者が。見栄を張りおって」
動かないアギトの体を静かに横たえる。
掌の中のレヴァンティンは、真っ二つに折れていた。デバイスとしての機能も停止寸前だ。
星の見え始めた夕闇の空には、金色の孔が輝き、その正面には聖王と化したスカリエッティが。
自分の心臓が動いている限り、為すべき事は一つだ。
レヴァンティンの辛うじて機能している通信機能を使って、六課本部に通信を送った。
「……機動六課の皆、我らは最後まで諦めずに戦う。お前達も諦めずに戦え。スカリエッティの非道を許すな。
エリオ、見ておけ。これが、お前の目指した騎士の姿だ―――」
一方的にそう言って、シグナムは包丁程度の長さしかないレヴァンティンを構え、飛び立った。
天空のスカリエッティに向けて、一直線に。
機動六課の誰もが、その戦いを見届けた。
部隊長八神はやてと、守護騎士ヴォルケンリッターの誇り高き戦いを。
それは、見方を変えればスカリエッティの強大さを見せつけられるだけの戦いだったのかもしれない。
だが、この戦いを見た誰もが感じ取った。はやて達の決意の尊さを。この世界に誇りを持って生きる事の崇高さを。
ノイズによって中継が途切れても、誰もが画面を見つめていた。
そんな時、突如歪んだ音声でシグナムからの通信が入った。映像は砂嵐だらけで、辛うじて顔が判別出来る程度。
“……機動六課の皆、我らは最後まで諦めずに戦う。お前達も諦めずに戦え。スカリエッティの非道を許すな。
エリオ、見ておけ。これが、お前の目指した騎士の姿だ―――”
天空に向かって砂嵐だらけの風景が流れていき、スカリエッティの姿が大写しになり―――
―――映像は、断ち切られた。
グリフィスが立ち上がった。
「これより、機動六課隊舎を放棄し、再びアースラへ本部の移転を行う。総員移動の準備を!」
どよめきが、機動六課に走った。誰もがグリフィスの真意を図りかねたが―――すぐに、理解した。
スカリエッティが留まっているクラナガンの中央区画は、今までの戦闘で壊滅状態に有る。
そして、スカリエッティの見せた初の攻撃魔法。
爪先程の魔力の解放であれ程の威力を発揮するのなら、……本気で攻勢に出たなら瞬時に六課隊舎を含むミッドチルダ中央区画は消滅する。
既に、ミッドチルダの中央区画の全域で、教会騎士団と陸士部隊の協力の元で撤退作業が行われている。
非戦闘員も多い機動六課をこの場に駐留させて置くのは危険過ぎる。
「―――本局に通信、記念艦として保管されているアースラの使用許可を要請します。……大丈夫、この状況なら一発で通りますよ」
「―――移動用にJF704式ヘリ、直ぐに準備します」
「―――解析データの抜き出し、急いで!」
一糸乱れぬ統制で、機動六課は本部の移動に取り掛かった。
隊長格の殆んどを失い、隊舎を放棄しようとして尚、その覇気は衰えない。
この不屈の精神こそが、機動六課を最強部隊たらしめているのだ。
―――この時で、ロングアーチの雑務担当者、エリオ・モンディアルの姿が消えている事に気付く者は居なかった。
エリオの人形は片手を上げて気さくに笑った。
エリオのバリアジャケットを纏いストラーダを模した槍を握るその姿は、三年前のエリオそのものだ。
そして、エリオも又鋼のランスをその手に握っていた。
「良い夜だね、エリオ・モンディアル。……ああ、本当に、良い夜だ」
エリオの人形は夜空を見上げる。クラナガンに穿たれた金色の孔は、既に六課の隊舎の位置から見える程に拡大していた。
「君は、最初からこうなる事を知っていたの?」
「ああ。スカリエッティは自由意志を持つ戦闘機人達を信用せず、この孔を開ける為の研究には助手として人形を使っていたからね。
僕は、あの島が陥落してマスター権限から解放された仲間達の残骸から、共有機能を使ってそのデータを入手したんだ。
君達にその事を教えなかったのは寧ろ慈悲だよ。教えたからと言って、君達がどうこうできたとは思えないからね」
その言葉は、真実である。何の対処の方法も無く滅びの日を指折り数えて待つ程の苦行は無い。
それでも、エリオはただ甘んじて滅びを待つ気など更々なく、真っ直ぐ天空の孔を睨みつける。
「流石だよ、エリオ・モンディアル。その瞳だ。その真っ直ぐな瞳こそ君をエリオ・モンディアルたらしめている。
今すぐにでも、スカリエッティに挑みたいんだろう? だが、残念ながら君の相手はこの僕だ。
―――良い事を教えてあげるよ、エリオ・モンディアル。
君に限って言うならば、僕はスカリエッティなど目じゃない程の難敵なのさ」
エリオの人形は、高らかにそう謳い上げた。
聖王スカリエッティと比べれば芥子粒程の力も持たない彼は、自信たっぷりにそう断言した。
「君にとって、スカリエッティに挑むなど容易い事だろう。
英雄エリオ・モンディアルは、常に自分より強い何かに挑んできた。
師であるシグナム、過去の数多の戦い、戦闘機人、そして自分の産まれた境遇と君を翻弄する運命。
君にとって自分より強い者に挑む事など容易い事だ。―――それが、どんなに規格外の相手だろうとね。
死ぬ気になって。命を賭けて。言うは易いが実行に移せるものなどそうそう居ない。
だが、君は別だよ。君にとって強き者に挑んで命を散らすなど容易いことだろう?
―――三年前に、そうしたようにね」
三年前のエリオを模した人形は、エリオより30cm以上も背の低い矮躯の少年だ。
人形は、エリオに歩み寄り、じっとその瞳を見上げた。
「君も、さっきの騎士シグナムのように成りたいのだろう?
英雄エリオ・モンディアルとして、度胸一発強敵に挑んで、見事に散って見せたいんだろう?
そうすれば、君は永遠に英雄エリオ・モンディアルだ」
エリオの人形は悪魔の言葉でエリオの胸を抉っていく。
「そんな事は許さない。君はここで僕に殺されるんだ。
―――さあ、エリオ・モンディアル、僕に挑まれろ。
挑む戦いには慣れていても、挑まれる戦いがこれが初めてだろう。
僕は君を模して作られた人形だ。僕は、二代目エリオ・モンディアルである君を倒して三代目エリオ・モンディアルとなる。
滑稽だと思わないか? 全次元世界の未来を賭けて、沢山の人々が様々な手段でスカリエッティと戦っている。
そんな時に、僕達は『エリオ・モンディアル』の名前なんてちっぽけなものを賭けて戦うんだ。
さあ、僕は君に挑もう。全身全霊を賭けて君に挑もう。
だから、君も全身全霊を賭けて僕に挑まれろ、エリオ・モンディアル!」
エリオは静かに人形の言葉を聞いていたが、ゆっくりと口を開いた。
「僕は、機動六課のエリオ・モンディアルだ。英雄エリオを必要とする人が居る限り、エリオ・モンディアルの名は渡さない。
さあ、戦おう。僕は君を倒し、英雄エリオ・モンディアルとしてスカリエッティに挑む」
エリオは手の中のランスを正眼に構え、その切っ先を人形の咽喉元に突き着けた。
人形の口元が裂けたように吊りあがった。
エリオの人形は宣言通りにエリオへと襲い掛かった。エリオはそれをカウンター狙いで迎え討つ。
世界の命運を賭けた戦いが続く中、機動六課の裏庭で『エリオ・モンディアル』の名を賭けた小さな戦いが始まった。
寝台には、包帯に一人の女性が横たわっていた。
機動六課のエース・オブ・エースと呼ばれた最強の砲撃魔導師、高町なのはである。
その顔には生気は無く、枕元の心電図だけが彼女の生きている証だった。
寝台の傍らには、幼い少女が座っていた。少女の瞳は右目が翡翠で左目が紅玉のオッドアイ。
なのはの愛娘、高町ヴィヴィオだった。
ヴィヴィオは、ぐっと母の手を握り締める。―――普段なら優しく握り返してくれるその手は、怖い程冷たかった。
今やクラナガンの先端技術医療センターにも劣らない設備が整えられた六課の医務室であるが、隊舎からの撤退が決定しなのはは聖王医療院に移送される事となった。
ヴィヴィオは、母の枕元に置かれている紅い宝珠に手を伸ばした。
罅の入った紅いペンダント状のそれは、なのはが長く共に戦ってきた相棒たるデバイス、レイジングハート・エクセリオンである。
ヴィヴィオはそれを手にとり、そっと語りかけた。
「ママは、今のわたしと同じ位の齢の時からレイジングハートと一緒に戦ってきたんだよね?
……ねえ、レイジングハート、わたしとも一緒に戦ってくれる?」
レイジングハートは、逡巡するように点滅した。真の主である高町なのはが、そんな事を願う筈も無い。
「お願い、レイジングハート。このままじゃ、全部おしまいになっちゃう。何もかも無くなっちゃう。
……だから、助けて。レイジングハート」
『―――All right. Let's go lady.』
「……ありがとう、レイジングハート。
ママ、わたし、行ってくるからね。ママの守ろうとしているこの世界は、きっと守るからね」
そういって、ヴィヴィオは包帯の巻かれたなのはの頬に小さくキスをした。
―――医務室の白い扉が、小さく音を立てて閉まった。
ユーノ・スクライアは無限書庫の底で己の全力を以って、状況を打破する方法の検索を続けていた。
アルハザードに関する資料は、余りに乏しい。正確な資料が少ない反面、アルハザードを語る口碑伝承の類は余りに多い。
遅々として進まない作業に唇を噛みながら、ユーノは状況打開の方法を探し求める。
クラナガンでの戦いの様子は、彼も全て見届けていた。恋人の、親友達の為にも、一刻も早く打開策を見つけなければならない。
無限書庫の底は、ユーノ・スクライアにとっての戦場だった。
戦い続けるユーノの元に、一本の念話が飛び込んだ。
『……ユーノさん』
『―――ヴィヴィオかい? どうしてこんな所に居るんだい? 駄目じゃないか、ヴィヴィオはなのはの所に居てあげないと』
『ユーノさん、お願い。ママを幸せにして上げて。わたしも、ママのユーノさんの事大好きだから。
ごめんなさい。わたし、絶対に勝つから、ママの事をお願いね。……ユーノパパ』
『ヴィヴィオ―――ねえ、ヴィヴィオ、一体何を言ってるんだい―――?』
尋常じゃない様子のヴィヴィオの言葉に不安を感じて聞き返したユーノだったが、返答は無い。
そこに、血相を変えた無限書庫の職員が飛び込んで来た。
「ユーノ司書長、大変です、本局のロストロギア保管庫が襲撃を受けています!」
「何だって、敵は一体!? スカリエッティの配下かい!?」
「それが、その―――」
職員は、酷く言い難そうに口ごもった。
「どうしたんだ、早く教えてくれ!」
「襲撃者は、……襲撃者は機動六課の高町なのは隊長のご息女、高町ヴィヴィオです!」
ユーノは、世界が暗転するのを感じていた。
ロストロギアの保管庫は、無限書庫と同じく時空管理局の本局の一角に有る。
保管庫に入室する為には、IDカードとパスワードの認証、厳重な本人確認が必要となる。
保管庫を守るのは、幾重にも重ねられた対魔法隔壁と侵入者邀撃のシステムだ。
それを、ヴィヴィオは腕の一薙ぎで破壊した。
―――彼女は、聖王の器のして作成された生体兵器。どれだけ人の中で幸福に生きようと、その出自だけは永遠に変わらない。
ヴィヴィオは直ぐに、保管庫の中で己の目的であったロストロギアの納められた箱を発見した。
嘗て己の裡にあったものと同じ独特の魔力の波動は間違いようが無い。
レリック。嘗て、機動六課の設立の名目ともなったロストロギア。危険な超高エネルギー結晶体。
JS事件の日、己を生体兵器へと変えた忌まわしきロストロギア。
ヴィヴィオはそれを手に取り、躊躇なく封印処理を解いた。
それを、自分の胸に押し当てる。……一瞬、三年前にレリックを埋め込まれた際の苦痛が蘇った。
しかし、ヴィヴィオは意を決してレリックを自分の胸に押し込んだ。
―――レリックとリンカーコアの融合術式は三年前の移植時に解析済みだ。
「ああ、うあああああああぁぁぁ」
ヴィヴィオは三年前の痛みを再びその身に受けた。余りの苦痛に叫び声が漏れる。
―――本来の「レリックウェポン」とは、古代ベルカ王族血統にのみ許されたロストロギア移植による人体強化手段である。
スカリエッティがジュエルシードを用いて己を強化しているなら、対抗するには己をレリックウェポンと化すしかない。
だが、スカリエッティの体内のジュエルシードは十個。それと拮抗する為には―――
「……二個目、これで、三個目っ……、く、うあああっあああぁっ!」
ヴィヴィオは呻き声を上げながら、煮え湯を飲むような苦痛に耐えて己にレリックを埋め込む。
涙と鼻水を流してもがきながらも、レイジングハートを握り締めて苦痛に耐えた。
保管庫には、これまでに六課をはじめとする多くの部隊が集めてきた数多くのレリックが保管されていた。
ヴィヴィオはその全てを―――ついに、己の中に取り込んだ。
しえん
夜の帳の下りたクラナガンの上空では、黄金の孔が輝きを放っている。
スカリエッティは、我が子の誕生を待ちわびるかのように孔の拡大を見守っていた。
その眼前に、白い光の渦が球を為した。
光の渦は、蕾が花開くかのようにゆっくりと広がり、翼を広げた人の形を取った。
右目が翡翠で左目が紅玉のオッドアイ。純白のバリアジャケット。背中から展開される三対の巨大な白い翼。
その少女の姿は―――
「―――天使だ」
誰かが、そう呟いた。聖王と化したヴィヴィオは、以前を遥かに上回る威容を以って再びミッドチルダに光臨した。
ゆりかごの際とは異なり、その姿は幼い八歳の少女のままだ。
だが、そんな事は何の問題でも無い。以前の覚醒の際の姿は、記憶にある「憧れと愛しさ、そして強さの象徴」であるなのはを真似たものだった。
しかし、なのはが自分と同じ齢の頃から戦いに巻き込まれた事を知っている今のヴィヴィオにとっては、過去の母を目指したい言うのが強い願である。
どの道、その本質が魔力兵器である彼女にとって姿形などは瑣末の問題に過ぎない。
スカリエッティは、ヴィヴィオの姿を目にすると嬉しそうに哄笑した。
「やあ、しばらく見ないうちに随分と立派になったものだね、ヴィヴィオ。こうして私を訪ねて来てくれるなんて、父としては嬉しい限りだよ。
……ふむ、自分で自分をレリックウェポンと化したのか。それも一つや二つじゃない。本局の保管してる有りったけを取り込んだようだね。
全く、無茶をするもんだ。見たところ常にフルドライブの状態のようだね。
今の君は泳ぐのを止めると死んでしまう鮫と同じだ。魔力放出を止めると一瞬で内部から破裂してしまう。その翼だって余剰魔力の捨て場所なんだろう?」
ヴィヴィオにはそんな虚言に付き合う余裕など無い。スカリエッティの指摘した通り、ヴィヴィオは自壊を抑えるのに必死だった。
ただ、これだけは告げようと思った。
「わたしは、あなたの作った兵器だよ。それは悲しい事だけど、わたしが兵器として戦ってみんなを守れるんなら、わたしは兵器でいい。
見せてあげる。あなたの作った兵器の力を―――」
「ははっ、君のお母さんも含めて何人かが私に挑みに来たが、誰も私の敵と呼ぶには値しなかった。
だが、君は別だ。今の君なら私の敵と成り得る。古代ベルカの歴史を紐解いてみても初めての事だろうね。
聖王と聖王の戦いなど!」
聖王の証である虹色の魔力光「カイゼル・ファルベ」が空中で激突した。
聖王ヴィヴィオの攻撃は、その身に宿した莫大な魔力に対して余りに粗末なものだった。
魔力の小さな塊をばら撒くだけの直接射撃魔法。攻撃魔法の初歩の初歩だ。
だが、レリックウェポンと化した今のヴィヴィオの魔力量でそれを行えば話は別だ。
ばら撒かれる魔力塊の一個一個が、なのはのスターライトブレイカーを超える威力を秘めている。
常識の範囲にある魔導師なら、それだけの魔力を射出する事自体がブラックアウトを起こしかねない苦痛だ。
だが、ヴィヴィオにとっては一瞬たりとも魔力の放出を止める事が死に直結する苦痛なのだ。
結果として、彼女は狙いも定めずに魔力塊を乱射するだけの攻撃を続けている。
「ふふふ、制御に苦しんでいるようだね」
無論、照準もされない攻撃はスカリエッティに掠ることすらなく、時折遠方の都市区画を粉砕していく。
それでも、ヴィヴィオの攻撃は着実に命中精度を上げていく。
「教えて、レイジングハート。こんな時にはママはどうするのかを。誘導弾の使い方を」
レイジングハートから、ヴィヴィオの中に誘導弾の構成や使用術式が流れ込む。
ヴィヴィオは、レイジングハートをデバイスとして使用してはいなかった。アドバイザーとしての同行を願ったのである。
今の彼女の魔力をレイジングハートに流し込めば、瞬時にレイジングハートは粉砕してしまうだろう。
ヴィヴィオは己の腕に環状魔方陣を描きつつ、首から下げたレイジングハートにアドバイスを仰ぐ。
「―――ありがとう、大分解ったよ」
射出された次撃は、全てが寸分の狂いも無くスカリエッティへと命中した。
高速データ収集による攻撃の無効化及び学習という能力は、彼女に兵器として搭載されたシステムである。
聖王の鎧に阻まれてスカリエッティにダメージを与える事は叶わなかったが、攻撃成功の事実に彼女は勢いづいた。
次々と絶え間なく射出される攻撃は、全弾全発スカリエッティに命中にする。
その爆煙に紛れて接近し、己の拳をスカリエッティに叩き付けた。
双方の聖王の鎧が発動し、軋みを上げて切磋する。暴風のような魔力の渦が二人を中心に発生し、周囲の瓦礫を弾き飛ばす。
ヴィヴィオは拳を叩き付けたまま、唱えた。
「ディバイン、バスタァァ―――!!」
以前、ヴィヴィオは模擬戦の際にスバルがこれ使用したのを一度だけ見たことがあった。
それを、レイジングハートから得たディバインバスターの起動術式から再構築したのだ。
人智を超えた速度の魔法応用能力だった。
爆煙が晴れる。スカリエッティは―――僅かに、上体を傾がせていた。
効果が、あったのだ。
ヴィヴィオは、引き続き攻撃を続行した。簡単な魔力射出から砲撃へ、炎熱や電撃などの魔力変換へ。
戦闘の中で、過去に目にした魔法の数々を分析し、学習し、再現する。
はやての蒐集行使とは違う、単なる形を真似ただけの粗悪な模倣に過ぎない。
だが、それらの魔法をヴィヴィオは全力で放ち続ける。それが、自分が今までに出逢った人々との絆と信じて。
ヴィヴィオは、常にスカリエッティの下方から回り込んで攻撃を放つ。
外れた攻撃が足元のクナラガンを破壊しないようにする為だ。
それでも、スカリエッティの聖王の鎧に弾かれた魔法の幾つかは、高層ビル群を薙ぎ払っていく。
スカリエッティに対する最も有効な攻撃は、自らの聖王の鎧で相手の聖王の鎧を相殺した上での一撃だ。
ヴィヴィオは己の身体を武器としてスカリエッティに叩き付け、魔力刃を形成して渾身の力で斬り付ける。フェイトの模倣技である。
彼女は幾度にスカリエッティに体当たりを続け、ひたすらに己の魔力を叩きつける。
スカリエッティもヴィヴィオも、外部からのダメージは無きに等しい。
しかし、レリックを無作為に体内に収納したヴィヴィオには、常に体内からの負荷が掛かり続ける。
スカリエッティは、ジュエルシードの魔力はアルハザードへの孔を開く事に使用し、その余剰を己で用いる事で魔力の暴走を防いでいるのである。
先に証明したように、聖王の鎧を相殺した上で大魔力を以ってすれば、スカリエッティにダメージを与える事も不可能では無い。
しかし、常に魔力を放出しなければならないヴィヴィオにとって、大魔法を用いるまでのチャージタイムは死に直結する。
それでも、彼女はこの膠着を打破する為に使用する事にした。―――母の、必殺の一撃を。
スカリエッティは、ヴィヴィオに問うた。
「聞けば、君は魔法学校に通っているそうじゃないか。どうしてそんな無駄をするのか解らないな?
この数十分で君が身に着けた魔法技能は、一線級の魔導師のそれだ。
君に備え付けられたデータ収集能力を使用すれば、魔法学校で教わる程度の事は一分で全て理解出来るだろう。
なのに、何故君は学校での学習などという非効率的な手段を取る?」
ヴィヴィオは誘導弾を乱射しながら、答えた。
「わたしには、あなたがどうしてそんな事が解らないのかが解らないよ。
わたし一人だけずるしたって、楽しくも何ともない。みんなと一緒に勉強して、解らない事がちょっとずつ解るのが楽しいんだよ!」
「君の答えもそれか。結果より過程を求める君達の価値観は理解出来ないな」
「こんな簡単な事、誰だって解ってる。解ってない無いのはあなただけだよ!」
叫びと共に、密着上体からエリオのストラーダを模した魔力槍が突きこまれる。
対艦砲撃に匹敵する魔力を一点に収束させた一刺は、遂にスカリエッティの聖王の鎧を貫いた。
スカリエッティの頬を、小さな血の雫が流れ落ちる。
ヴィヴィオの渾身の一撃は、無敵と思われたスカリエッティの防御を破り、遂にその頬に一筋の朱を引いたのだ。
「……確かに、君は私の敵だ。敵として相応の対応をしよう」
スカリエッティの掌から、軽い挙措で砲撃魔術が放たれた。
途轍もない危険を感じて、咄嗟にヴィヴィオは身をかわす。―――瞬間、彼女の背後で大爆発が起こり、都市区画の一つが消滅した。
考えてみれば当然だった。クラナガン上空に出現してからこれまで、全てがスカリエッティにチャージタイムに等しかったのだ。
使用はもっと先延ばしにしたかったが、もう待てない。
ヴィヴィオは大きく腰を落として、初めてレイジングハートを起動させた。
「教えて、レイジングハート。ママの必殺技、スターライトブレイカーを」
『All right. Let's shoot Starlight Breaker.』
ヴィヴィオの六枚の翼が、白く輝いて周囲の魔力を集束させていく。
クラナガン上空は、使用した自身の魔力と残滓となったスカリエッティの魔力で溢れている。
水飴のようにねっとりとした濃い魔力に、噎せ返りそうだった。
その魔力の中には、はやてやなのはの使用した魔力の残滓も含まれていた。
―――負けない。この世界の未来の為に戦った全ての人達の為にも。
ヴィヴィオは虹色の魔力光を放ちながら、背中の羽に魔力を集束させていく。
スターライトブレイカーの術式を伝えるのはレイジングハートだが、放つのはなのは自身だ。
レイジングハートの起動は心を支える為のポーズに過ぎない。
使用を終え空中に拡散した魔力を再び実使用レベルで収集するのは、Sクラス以上の技術だ。
ヴィヴィオが魔力の集束を行うのはこれが初めてである。
如何に超絶のデータ収集能力があっても、レイジングハートから与えられたデータだけでは心もとない。
その上、周囲の異常な魔力濃度が難易度を上げる。この濃度で魔力集束を行うのは、水道の蛇口から生コンクリートを流すが如く難業だった。
―――難しい、集束は遅々として進まない。ヴィヴィオの心を焦燥が締め上げる。
そして、彼女の内部からは行き場を塞がれた膨大な魔力が荒れ狂っている。一瞬でも気を抜いたら即座に全身は四散して果てるだろう。
苦しい。苦しくて泣いてしまいそうだ。こんな時、ママなら一体どうするだろうか?
ママなら―――
「難しく考えちゃ駄目。自分の魔力で周りの魔力を包んで、丸ごと飲み込むような気分で集束させて」
歯を食いしばって震えるヴィヴィオの肩を、見知った掌がそっと掴んだ。
全身を包帯で巻かれたなのはが、ヴィヴィオを背中から抱き締めるようにそっと支えた。
ヴィヴィオの頬を、涙が伝う。津波のように周囲の魔力が鳴動し、ヴィヴィオの下に集って行く。
「……うん、ママ―――」
「ヴィヴィオ、一緒に行くよ。全力、全開―――」
「「スターライト、―――ブレイカァァァァァァァァ―――ッ」」
スカリエッティは、敵と認めた相手の最強の一撃を受け止めんと両腕を広げる。
その夜、天へと昇った白き光はミッドチルダ中央区を真昼の如く照らし上げた。
しえん
ヴィヴィオの放ったスターライトブレイカーは、スカリエッティの半身を消し飛ばした。
当然である。聖王の鎧でも完全に無効化できるダメージでは有り得なかった。
単身で艦載砲撃クラスの魔術を用いたのは、ミッドチルダ史に於いてヴィヴィオが初めてだろう。
―――それでも、スカリエッティは生きていた。
下半身のほぼ全てと右腕を失いながらも、その顔には無邪気な冷笑を浮かべていた。
ゆっくりと、その右腕が生え、下半身が復元されていく。
過去の、闇の書の防衛プログラムを思い出させる程の回復力だった。
「『夜の一族』の回復能力の賜物さ。もっとも、ジュエルシード無しでは到底不可能な芸当だけどね」
ヴィヴィオは、スターライトブレイカー使用の反動で正常の魔法行使が出来ない筈の体を、レリックから引き出す膨大な魔力の助けで無理矢理引きずって挑み掛かった。
殴りかかっても、当然効果は無い。ヴィヴィオは、静かに短い魔術術式を口にした。
彼女の胸から、赤い結晶体が溢れ出る。―――彼女が口にしたのは、リンカーコアに融合させたレリックの分離術式だった。
レリックの最大の危険性は、容易に爆発を起こす不安定性にある。
ヴィヴィオは、レリックとのリンクを最低限に残したまま、その膨大な魔力を指向性を持たせてスカリエッティに向けて暴発させた。
「みんなの幸せは、壊させないよ」
スカリエッティの存在した空間が、レリックの暴発に巻き込まれて消滅していく。
本来ならミッドチルダ中央区画全域を焦土にするだろう爆発は、スカリエッティの背後の孔に呑まれて消えていった。
ヴィヴィオは、地に横たわる母を抱き締める。彼女も、爆発の反動で全身がボロボロだった。
「―――ママ、わたし、やったよね。色々失敗もしたけど、頑張れたよね」
ヴィヴィオは、崩れ落ちるようにして母の隣に横たわった。霞む瞳で母の顔を見つめ、感覚の無い手で母を抱き締めようと手を伸ばす。
ヴィヴィオは気付かない。母の体が、酷く冷たくなってしまっていることに。
彼女は無邪気な笑みを浮かべて母の胸に潜り込む。
「ねえ、今日は久しぶりに一緒に寝ようよ、ママ―――」
そう呟いて、彼女は幸せそうに目を閉じる。
「……ふむ、レリックか。言ってしまえば唯の電池だ。別段、面白いロストロギアでも無かったな」
そんな声が、静かに響いた。
リンディ・ハラオウンの元に一通の通信が入った。彼女の息子である、クロノ・ハラオウンからである。
現在の状況はリンディも知らされている。クロノは本来なら状況打開の為に東奔西走している筈なのだが。
―――クロノは、酷く気落ちしているように見えた。彼は開口一番、こう告げた。
「クラナガンに、アルカンシェルを撃つよ。
クラウディアを旗艦としてアルカンシェルを搭載した戦艦による艦隊を編成し、一斉砲撃を行う」
リンディは、そう、とだけ呟いた。
「艦隊の編成完成まで、後五時間だ。効果範囲は恐らくミッドチルダ中央区画全域、状況によってはさらに被害は拡大する。
ミッド中央区画からの避難は完了していない。数十万単位の死者が出るのは間違い無いよ。
それでも、スカリエッティの思うが儘にさせる訳には行かない。次元世界の全てを混沌に戻す訳には行かない。
―――例え、後の歴史に悪魔の名前で刻まれようとも」
クロノは俯いて、小さく洟を啜り上げた。
恐ろしかった。アルカンシェルを発射することではなく、それでもスカリエッティを倒せない事が。
更地になったクラナガンの上で、もしスカリエッティが平然と笑っていたら。もし直前に空間転移魔法で逃げられるような事があれば。
「母さん、ハラオウン家の名前を汚してごめん。それでも、僕は誇りを持ってアルカンシェルの引き金を引こうと思う」
リンディは優しく微笑んだ。
「どんな選択をしようと、貴方は私の自慢の息子よ。それに、まだ最終手段を使わなければならないと決まった訳では無いわ。
まだ、信じて戦おうとしている人達がいる。だから、心だけは負けちゃ駄目。はやてさん達が見せてくれたようにね」
彼女は一つ映像をクロノに送信した。その中では、機動六課の隊員達が瞳を輝かせてアースラの内部で本部の設置作業を行っていた。
はやての蒐集行使のスキルも結構チートな気がするのは私だけじゃない筈。
アポカリプスはオリ魔法です。本当は魔法はオリジナルは出さないつもりでしたが、ここまではっちゃけたら今更かな〜
と思い、一個だけ捏造してみました。
色々捏造大風呂敷を広げていますが、生暖かい目で見守って頂ければ幸いです。
次回、生きとし生ける者達の為に☆編
>>573 GJです!
もうこれ第4期で良いですよ。
仲間がどんどん倒れていく中で最後に残る希望は誰か…
続きを楽しみにしています。
>>573 うおおおおおお次はどうなるか気になるううううううううう!
つかこのままアルカンシェル打ったらなのはさんとヴィヴィオはどうなるのかが気になります
それ以上に続きが気になるわけで
次回も楽しみにしております
でもあまりご無理をなさいませんように…
>>573 GJ!
うあああみんな格好良すぎて何を言っていいかわからないよ
いつもながらキャラクターの掘り下げが素晴らしいなあ
>>573 テラGJです!!
マジで続き気になるううううううう!!www
あとさ・・・
>ヴィヴィオは気付かない。母の体が、酷く冷たくなってしまっていることに。
これはなのはさん死亡フラグビンビンで・・・あわわわわ(((( ;゚д゚)))アワワワワ
GJでした!
現時点で残ってる戦力は
スバル・ティアナ・(エリオ)・キャロ・チンク・セイン・オットー・ノーヴェ・ディエチ
ウェンディ・ディードかな
エリオ同士の決着も気になるし……ああもう、続きが待ち遠しい!
>>573 GJ!!
六課は盛大にテンパってますね。
3人娘+ヴィッヴィオが、なんか、まとめてかませ犬っぽい。鬱。
スカリエティの強さはどう収拾つけるんだろう。
ストラーダは今キャロ固定みたいだから、
槍っぽいレイハさんはエリオ行きかと予想したが、なんかこっちも退場みたい。
本筋、盛り上がっていますが、私はエリオ君人形(10)の方が気になる
ダメ人間です。
>>573 GJ。
八神家そろって退場か・・・
なのはさんも大怪我をおして頑張った。
ヴィヴィオ・・・(´;ω;`)
>>573 GJ!!
今年読んだ話で、Little Lancerは間違い無く最高の作品
582 :
( ゚Д゚) :2008/03/21(金) 02:11:04 ID:YmN8WeYN
よっしゃ上がったー!
投下してよろしいでしょうか?
>>370 その長編SSだが、
SS保管庫を見てみたら"トーレ"のタグで現在唯一のSSだった。(爆)ディエチも似た感じ。
改めて見てもるとナンバーズが主役の話はまだ全然少ないらしい。
増えてきたの来たのはホントについ最近。
せいぜい2ヶ月前だが、その頃トーレとディエチで萌えの話を
持ってきたのは際立っていた。
これが他のSSスレなら、連載の間1ヶ月2ヶ月あくのは普通ぽいけど実際のとこ、どーだろ。
職人さんコメント見る限りではプロットはしっかりしてそうだったけど。
どぞどぞ
では注意事項
注意事項
・ごめん。今回は「熱き彗星の〜」です。
・非エロ。
・すンばらしく捏造要注意。
・準オリキャラ注意。準オリキャラTUEEEE気味注意。
・レジアス中将はモブか悪役だと思っている方は読まないほうが吉です。
・あぼーんキーワードは「熱き彗星の魔導師たち」
U・SI・O!U・SI・O!
「いくよ、バルディッシュ!」
『Yes, Sir』
待機状態で、金色のレリーフになっていたバルディッシュ・エクセレントが、答え、光
を放つ。
眩い金色の魔力光が、垂直の環状魔法陣を形成し、フェイトの身体を包む。パーティド
レスが、漆黒のバリアジャケットへと変貌する。それは、かつてのレオタード状のものと
異なり、タイトミニスカートのツーピースを模り、さらにその外側にロングのコートが展
開する。
意匠の重厚感のあるイメージ通り、以前よりも装甲重視になっている。
近しい周囲には執務官として、単独行動に対応する為といっていたが、本心は他にあっ
た────。
バルディッシュがハルバードの形態に展開し、その刀具の根元に、CVK-792Aカートリッ
ジシステムが装着される。その柄を、フェイトの右手が、握った。
「お願い、L4U!」
『Yes, Ma’am』
ポーチに収めていたL4U’(DASH)のメタルカードを取り出し、なのはが呼びかけ、それ
にL4Uが応える。
同じく、桜色の光の環状魔法陣が、なのはの身体の周囲に展開する。パーティドレスが、
白と水色のバリアジャケットに変貌していく。
『ジュエルシード事件』の時に、一時的にレイジングハートを握って以来の、基本的な
意匠は変えていなかったが、スカートはタイトミニスカートになり、視覚的なイメージは
だいぶ変わった。
今や、簡易インテリジェントデバイスの金字塔ともなったL4Uは、CVK-792Rを装着し
た状態の錫杖として展開し、なのはの手に握られる。
「ちょぉ豪華な臨時編成になってまうけどな、仕方あらへん」
自らはまだ、騎士甲冑を展開せず、はやてが言う。
「総指揮はフェイトちゃんで。シグナムはええか?」
はやては、フェイトに向かって言い、それから、シグナムに視線を移した。
シグナムは、機動6課設置にあたって、臨時に与えられた特別一尉であるから、フェイ
トのほうが、先任ということになる。
「テスタロッサであるのなら、特に異存はありません」
シグナムは言い、頷いた。既に騎士甲冑を展開しており、その傍らには、同様にヴィー
タが、やはり騎士甲冑姿で居る。
「よっしゃ、それじゃ、頼んだで」
「了解」
4人が揃って返事をし、それから、踵を返して、ホテルの玄関へ向かって、駆け出した。
熱き彗星の魔導師たち〜Lyrical Violence + StrikerS〜
PHASE-10:The omen of a flame (Part3)
カンカンカンカン……
地下駐車場で車両のチェックをしていた、レンと狼形態のザフィーラが、エレベーター
ホールに向かって走る。
「んっ……?」
ザフィーラが、不意に立ち止まって、振り返った。
「なんや、ザフィーラ?」
レンも反応して、立ち止まり、後ろを振り返る。
ドリュリュリュリュリュリュ……
トラックのエンジンを始動する音。
エレベーターホールに近い場所にある駐車スペース。そこは、中型トラックや小型バス
が駐車できるようにつくられていた。
そのスペースに並んだ1両、管理局仕様のシングル6輪の中型トラックが、動き出す。
「なんや!? まだ移動の報告ははいっとらんで!」
レンはそう言うと、トラックの進路に立ちはだかるように、通路に飛び出した。
「何しとるか、お前ら!」
大の字に手を広げ、仁王立ちになる。
だが、トラックは停止しようとはしない。
ヴォオォォォンッ、キュイィィィーンッ!
逆に、ドライバーは明らかに、アクセルを踏み込んだ。スーパーチャージャーの甲高い
ブースト音が響く。
「ぬおっ!?」
ザフィーラは、瞬時に人間形態になると、レンのさらに前に、躍り出て、やはり、立ち
塞がるように、身体を大の字に広げた。
「!」
ドカッ!
しかし、そのザフィーラを、レンが突き飛ばして、己もろとも駐車スペースの枠線内に、
倒れこませた。
「Carbonile di Nocca」
バァンッ!
コンクリートの床に、衝撃波が叩きつけられる。
それは、威力はさほどでもないが、エリアが広く、人間ならば圧力でひしゃげてしまっ
ていただろう。
「ちぃっ、ジルベルンメタリッシュ!」
レンは、首にかけていた、デフォルメされたミニチュアのガントレッドを、その鎖を握
って掴み、呼びかける。
『Ja, wohl』
ジルベルンメタリッシュが輝き、その光が一瞬、レンを包む。それまで制服を着ていた
レンを、純白の騎士甲冑が覆う。
白銀の、攻性的なナックルダスターと防御的なガントレッドの一体になったジルベルン
メタリッシュが、その右腕に、装着される。
「Ruttore Nocca」
襲撃者がレンに迫り、その、金色の魔力光を纏った拳を振り上げる。
「ふんっ!」
『Schrotthandler Fingerknochel』
ガツンッ!
レンは、その拳を、自らの拳で、正面から受け止めた。
バチバチバチバチッ
その火花の向こう、レンの視界に写ったのは、赤い髪を雑にショートカットにした、魔
力光と同じ、金色の瞳の少女。レオタード状の青いスーツに全身を包んでおり、ところど
ころ防具のような物をつけている。その、首のガードの所に、“IX”と刻まれていた。
少女──と言っても、見かけレンより年上だが──は、憎々しげな形相でレンを睨みつ
けているが、レンは、逆に、にやりと、不敵な笑みをつくる。
「なんや、パチスバルか? パチウェンディか?」
「管理局の犬に成り下がった連中と、一緒にするんじゃねぇぇっ!」
No.9ノーヴェは、吠えるようにいうと、さらに拳にかける打撃魔力の出力を上げ、それ
に体重を加味して、体格に劣るレンに、のしかかる。
だが、レンは余裕の笑みを崩さずに、────突然、ひゅっ、と、腰を引き、身を低く
する。
「鋼の、頸木ッ!」
ノーヴェの視界からは、レンの姿が突然消え、そこにザフィーラが現れたように見えた。
そのザフィーラが、両腕のモーションと共に、刃状の攻性防壁を、ノーヴェに向かって撃
ちだす。
「ちぃっ、Ala Strada!」
「何っ!?」
「なんやて!?」
ザフィーラとレンは、同時に驚愕の声を上げた。
空中に、光の、魔力の道が編み出される。地下の為自在性は高くないが、ノーヴェはそ
れを巧みに使って、鋼の頸木から逃れる。
その足元には、やはり、マッハキャリバーやブリッツキャリバーに良く似た、ブレード
ローラー型のデバイスのようなものが、装備されていた。
ガァァァッ!
「! あかん!」
2人が、ノーヴェの攻撃に通路から逸らされた隙を縫って、トラックが、出口に向かっ
て、走り出した。
「ザフィーラはトラックを追って!」
レンは言いつつ、地下駐車場の床面に降り立ったノーヴェを見据える。
「しかし……」
「隊長命令やで!」
レンは、ザフィーラを振り返らず、怒鳴る。
「コイツはあたしが、何とかする!」
「わ、解った!」
ザフィーラはそう返事をすると、瞬時に狼形態に変貌し、トラックを追う。
「待ちやがれっ、Spari Sparatore」
ズドドドドッ!!
走り去るザフィーラめがけて、ノーヴェが、拳のガントレッド一体型ナックルダスター
から、魔力弾を撃ちだす。
「やらせるかーいっ!」
『Schrotthandler Fingerknochel』
ドガァッ!
純白の魔力光を纏った、レンとジルベルンメタリッシュの一撃が、ノーヴェを側面から
襲い掛かる。
ノーヴェは、とっさにシールドを張った。金色の魔力光のそれは、やはり他の“スカリ
エッティ製戦闘機人”と同じように、渦巻きのような模様を描く。
だが、レンの一撃は、シールドごと、ノーヴェを吹っ飛ばした。
「魔法攻撃の真髄は搦め手やろうが! 何の為の魔法格闘術やねん!」
レンは、まるでノーヴェを一喝するように、そう言った。
「くっそぉ、チビの癖に、なめんじゃねぇぇっ!」
「そっちこそ、ヴォルケンリッターが5騎目、レンをなるめんやないでぇ!」
飛び掛ってくるノーヴェを、レンはやはり、その正面から受け止めた。
『不審者が管理局のトラックを強奪、駐車場に向かっている、逃がすな!』
ザフィーラは駆けつつ、他の小隊員たちにそう念話で伝える。
陽の光が見えてきた。トラックは既に、地上に出てしまっているらしい。
ザフィーラは飛行しようと、飛び上がりつつ、人間形態に転じた。
しかし。
「Rimbombo Detonatore」
「!」
カカッ、ドンッ、ドンッ
突然、視界の中に閃いたそれを、ザフィーラは急機動でかわす。それは地面に突き刺さ
ったかと思うと、突然、その場で爆発した。
「悪いが、この場で足止めさせてもらう」
そう言って、現れたのは、地下で遭遇した少女──ノーヴェと同じ、青いスーツに身を
包んだ、レンぐらいの年恰好の少女。──No.5チンク。
「ふ、貴様か。スクライア……ユーノと戦った“スカリエッティ製戦闘機人”とは」
ザフィーラは、人間形態のまま着地して、大地を踏みしめるように立ちつつ、淡々と、
そう言った。
「ナンバーズ、No.5チンクだ」
「盾の守護獣ザフィーラ、ベルカの盾は……」
ザフィーラが名乗りを上げ、その瞬間に、大地を蹴る。
ほとんど同時に、チンクも地面を蹴っていた。
「より、硬いぞ!」
グァァァッ
青い魔力光を竜巻のよう纏い、ザフィーラの拳が繰り出される。
チンクはすばやく跳躍し、上位から、両手に握った短剣を、投擲する。
瞬時にザフィーラは振り返り、チンクを正面に捉え、それと同時に、青い魔力光のシー
ルドを生み出す。
正三角形の頂点に円を描く、ベルカ式の魔法陣を模ったその盾は、回転しながら、チン
クの投げナイフを受け止める。
ドン、ドン、ドンッ!!
「ぬぅっ!?」
ザフィーラは、そのナイフが爆発する衝撃の重さに、思わず呻く。だが、ザフィーラの
シールドは、その爆発に耐え、砕けない。
「なるほど、言うだけの事はあるようだな」
チンクは、感心したように言いつつ、ザフィーラを正面に捉えたまま、両手に投げナイ
フを“生み出した”。
「ぬぅっ!」
ザフィーラは『鋼の頸木』を撃ちだそうとして、止めた。
第一優先はトラックの追尾。それはチンクの動きを封じた上で、空を飛んでしまえば可
能だ。だが、トラックの足止めは他の隊員でもできるだろうが、チンクの相手は務まらな
いだろう。
しかも、高ランクの魔導師は、何れも既に確認されたアンノウンに向かってしまってい
る。ここは、逆にチンクを自分が引き付ける必要がある。
「ふぉっ!」
ザフィーラが、チンクに向かって踊りかかる。
「ふっ」
チンクは、ザフィーラの巨躯の隙を狙った──狙った“つもり”で、ザフィーラの懐め
がけて、右手の刃を突き出す。
「たぁっ!」
「何!?」
ザフィーラは、その巨体からは信じられないような俊敏さで身を捻ると、懐に飛び込ん
できたチンクに向かって、ローリング・ソバットに転じた。
小柄なチンクが、その蹴りに吹っ飛ばされる。
「ぬぉ」
だが、チンクは咄嗟に、左手の甲でシールドを生み出し、攻撃を緩衝させていた。ほと
んどノーダメージで、立ち上がる。
「どうやら、こちらとしても、お前を放り出すわけにはいかなくなったようだ」
「光栄だな」
ザフィーラの言葉に、チンクは醒めた表情のまま、そう応えた。
『Divine Clasher, Multi shot』
赤紫の魔力弾が、セッテに向けて、撃ち出される。
セッテは、紫がかったピンク色魔力光の、渦巻状のシールドを生み出し、それを凌ぐ。
シャッ!
セッテは、シールドを消した途端、ブーメランを投擲した。
「今っス!」
『Edge slash』
ウェンディは、フローターボードを蹴り、緩降下を加えながら、セッテに迫る。
ガキン、バチバチバチバチッ
セッテのシールドと、アンダウンテッドアイアスの纏う魔力斬撃がぶつかり、激しく火
花を散らす。
「くぉのぉっ……!」
「やはり、成長しているか、ウェンディ」
僅かに表情をしかめつつ、セッテはボソリと、そう言った。
「ドクターやトーレは、コンセプト上では能力が半端な、万能型と言っていたが」
万能型といえば、聞こえはいいが、それを意味しない事も多い。つまり、どの機能も中
途半端で、それを専門にしたものには敵わない、ということにもなる。
「どーゆー意味っスか!?」
「今すぐ解る」
そう言うが早いか、シールドの向こうで、セッテの姿が、ふっと、掻き消えるように移
動した。
「なっ!?」
ウェンディが構えようとした瞬間、その背後で、セッテは、手にしたブーメランを剣の
様に扱い、ウェンディに斬りかかろうとする。
『Wheel Protection』
「何!?」
セッテの真正面、ウェンディとの間に、突然、緑のシールドが出現し、セッテが振り下
ろしかけた刃を受け止めた。
『Divine Clasher』
ドンッ
ひときわ強力な、緑の魔力光の射撃が、セッテを薙ごうとする。セッテはそれを、急降
下を交えた機動で回避したが、ウェンディとの間は、開いてしまった。
「大丈夫? ウェンディ?」
セッテとウェンディの直線上に割り込みつつ、セッテに向かって構えながら、ユーノは
そう言った。
「だ、大丈夫っス!」
ウェンディは決まり悪さげにしつつ、そう言った。
「それより、ティアナを」
ウェンディはそう言って、キョロキョロとティアナの姿を探す。
ティアナは、ウェンディと引き離されかけていた。
A.M.F.の干渉が弱い距離から、ヴァリアブル・バレットで、飛行可能型ガジェット・ト
ルーパーに向けて、射撃する。
だが、本来大して初速もない上に、チャージにラグのあるヴァリアブル・バレットは、
易々とガジェットに回避されてしまう。
『Axel fin』
クロスミラージュのサポートで、急機動を行い、ガジェットたちから間合いを取る。
しかし、
「はぁ、はぁ、はぁっ……」
その繰り返しに、早くもティアナの息は、上がり始めていた。
バシュ、バシュ、バシュ、バシュ!!
ティアナの意識が、一瞬緩んだ瞬間。ガジェット達は、その隙を突いて、一斉にロケッ
ト迫撃砲を放った。
『Protection』
クロスミラージュに任せ、シールドを張る。
「! しまった!」
気づいた時には、もう遅い。
ドン、ドン、ドン、ドンッ。
目前に迫ったロケット弾が、シールドで弾かれ、爆発する。しかし、その爆発の爆煙で、
ティアナの視界は、一時的に遮られてしまう。
「くっ」
A.M.F.の干渉が強まり、シールドや、バーミリオンの光の翼が、その輪郭をぶれさせた。
「切り裂け、ホーンテッドクリムゾン!」
「えっ!?」
ティアナが、短く驚きの声を上げると、一瞬、空間に亀裂が走り、ガラスの膜のような
ものが、砕かれたように視覚に捉えられた。
ピーッ!
ティアナの視界が回復したかと思った瞬間、ガジェットたちの胸元で、一斉に何かの装
置が、警報と思しき甲高い電子音を発した。ガジェットたちが、ティアナを襲う軌道から
外れる。
『Load Cartridge』
ズドンッ
「この!」
『Ray Lance, Clash mode』
6発の青白い光の弾丸が、レイジングハートから迸る。
ガジェットのうちの2体が、高速直射弾に撃ち抜かれて、その場で分解した。
アリサが、ローウェルを伴って、ティアナの傍らの空中に立つ。当然、バリアジャケッ
ト姿だ。
「ティアナ! 大丈夫?」
ティアナを背に、視線はガジェットの方を追いながら、アリサは問いかける。
「は、はい!」
ティアナは、一瞬戸惑いつつも、そう答えた。
「よし、そしたら、残りはティアナが、ウェンディ、ティアナをAssistして」
「わかったっス」
ウェンディはそう言って、アリサとティアナの居る方向に向かってきたのだが、
「えっ、あの……私は……」
と、ティアナは、戸惑ったような声を上げながら、ちらちらと、セッテとユーノが凌ぎ
あっている方向を見る。
『Caution!』
「危ないっス!」
「!?」
レイジングハートとウェンディの声に、アリサが振り返る。
ガキィィィン!!
まさに間一髪で、大型ファルシオンを、レイジングハートで受け止める。
もう1体は、滑り込んできたウェンディが、アイアスで凌いだ。
「くっ!」
『Fire slash, Dual exercise』
もう1層、魔力斬撃を、レイジングハートの刀身が帯びる。
キィィィィンッ
大型ファルシオンの、レイジングハートとの交錯点が、不気味な甲高い音を立て、振動
する。
だが、アリサ自身は、推力と質量の不利で、じりじりと高度を下げていく。
「レイジングハート!」
『Axel fin, Flash move』
ヒュン
オレンジの光の翼が、その端を千切らせたかと思うと、アリサの身体が、丁度その1体
分、真横にずれた。
ガクン、ガジェット・トルーパーは、勢い余って、一瞬、そのまま下へと落下するよう
に、高度を落とした。アリサと相対的な上下が入れ替わった所で、ロケットバーニアを吹
かし、高度を取り戻そうとするが、
「でぇりゃぁっ!」
キィンッ
レイジングハートが一閃、その纏っていた魔力光が叩きつけられると、ボズン、と、背
中のロケットエンジンから黒い煙を噴出し、そのまま、推力を失って落下していく。
一方。
「アイアスぅっ!」
『Yes』
ヒュンッ
ウェンディは、一瞬、ガジェットともつれたようにしながら、横へすばやく避け、間合
いを取る。
その足元には、フローターボード。
『Load Cartridge』
ドンッ
アイアスが、カートリッジを1発、撃発させた。
『Divine Clasher』
「いけぇーっス!」
フローターボードに後ろ向きに乗りながら、追撃してくるガジェットを、正面から捉え
る。
ドガァッ!
赤紫の魔力弾は、見事、ガジェットの装甲を正面から貫通した。かと思うと、ガジェッ
トは関節から火花を散らし、煙を噴き上げて、墜落していった。
「よっしゃぁっ、ス!」
ウェンディは、その場で、ガッツポーズを取った。
ヒュンヒュンヒュンヒュンッ
『Struggle bind』
ユーノの左手から、緑の魔力光がワイヤーを編み出し、セッテのブーメランを捕らえた。
帯びていた魔力が減衰し、ブーメランは運動エネルギーをも失って、緩慢に落下し始め
る。
ヒュッ
次の瞬間、セッテは、ブーメランを手に回収していた。帯びる魔力が復活し、ストラグ
ルバインドを引き千切る。
だが。
ガキィィィィンッ!!
セッテは、その手にしたブーメランで、すぐさま背後に突き出し、凌ぐ。アンブローク
ンイージスの魔力斬撃と、ブーメランが帯びた魔力とがぶつかり、激しく火花を散らす。
「チンクがやられる訳か……くっ」
セッテは、そう呟きつつ、呻くように声を出すと、急機動を行い、その場所から身をず
らした。
バーミリオンの魔力弾が、一瞬前までセッテの居た地点を、薙ぐ。
「アリサ?」
ユーノはそう言って、射点の方を見るが、
「ティアナ!?」
と、より、驚いた声を出した。
「くっ」
セッテは、ティアナの存在に気付くと、ヒュッ、とブーメランを放ってから、自らも飛
び出す。
「はっ」
『Protection, Dual exercise』
セッテに狙いをつけようとしていたティアナだったが、ブーメランが、正面から自分に
迫っている事に気付くと、2重のシールドを張る。
「ユーノ!」
「うん!」
バチバチと、ティアナのシールドとセッテのブーメランがぶつかり合い、火花を散らす。
セッテが、ティアナを襲うと判断したアリサとユーノが、お互いが隣り合い、ティアナ
に向かって背を見せる形で、セッテとの直線上に割り込んだ。
だが、セッテは襲い掛かってはこなかった。
ティアナのシールドで受け止められたブーメランが、やがて魔力を失って落下していく。
ティアナを中心とした垂直の孤を描くようにセッテは飛び、落下してきたブーメランを回
収する。
「アリサ・バニングス、ユーノ・S・バニングス、いずれ決着をつけさせてもらう!」
そう言うと、セッテの姿が、突然、空に溶けてしまうように、掻き消えた。
「なっ……!?」
その現象を見て、アリサは一瞬、呆然としたかと思うと、
「きーっ! また逃げられた!」
と、空中で地団駄を踏む。
ヒュ……
フローターボードに乗ったウェンディは、アリサの背後から、ティアナに近づく。
「ホントに、どー……しちゃったんスか? ティアナ」
ウェンディは、心配気、を通り越して、悲しそうな表情で、ティアナを覗き込んだ。
「なんでも、ありません。大丈夫です」
ティアナはしかし、そう呟きつつも、ウェンディから、顔を背けた。
>>589-599 今回は以上です。
あれー。おかしいなー今回でホテルのシーン終わるはずだったのになー。
旧版より明らかに伸びてるぞー。あれー?
それとユーノの敵増やしすぎだ俺。
レンやザッフィーもスタンドプレイ走っちゃってるし。
すみません。
あと、ソープ期待していた方々、申し訳ありませんっス。
>>600GJ!
あぁティアナが病んでいく……
そして俺も死んでお詫びを……
>>573 キターーーーーーアアアアアア!!!!
まさに神でした。はやてとヴォルケンズも良かったですが、ヴィヴィオに最高に感動しました!
現在キャロを差し置いてシリーズの中で一番です。頼むから死なないでーーーー!!
そして出番の無いフェイトさん・・・・・。いや、隊長格が必要だとは言え、正直もう活躍する
要素がまったく無い気が・・・・・。
>>573 GJ!!みんな漢だなあ……
>>578 おいおいユーノとアルフを忘れるなよ
母と娘のピンチを父親が救わずにどうするんだ
>>600 伸びててもユーノの敵が増えてもやっぱり面白いから無問題ですぜGJ!
>>600 GJ!!
ユーノ台詞少ない割にはポジションいいな。
よく考えたら、本編でチンクはSクラスのゼストにサシで引分けか勝利しているから
VSチンクで引分け(?)の、このSSのユーノは実際はやっぱSクラス相当?
どんだけ〜
陵辱が足りない
非エロいらない
なんだここ
なぁ、ここてエロパロ版だよな?
良くも悪くもここは一線を画してるからなw
>>573 GJ!
今世紀最大のチート合戦はスカに軍配! 本編で重要なキーとされていたレリックを「ただの電池」呼ばわりとはスケールがでかいな。
次元世界の前にSSの展開が混沌ですよ。先が一切読めない。でもって地味に病んでいる(歪んでいる)エリオに救いはあるのか?
>>578の戦力にルール―とガリューが入っていないのがちょいと不安。キャロとのダブル召喚は見られるのか!?
都築待ってます。
>>606 今書いている連載が終わったら何か考えますよ。
なのフェかクロフェで。
シグナム姐さんとにゃんにゃんするのは俺だけでいい
>>573 なのは、ヴィヴィオ、はやて、ヴォルケン全滅orz
だが、こう言う味方死にまくり駄目な俺にがしがし読ませて、続きも読みたくさせる筆力に脱帽。
>>600 ティアナが見事に病んで行きますね……。
>>606 まあお前の言いたい事も良く分かる。
多分ここ、エロパロ板で一番エロの割合が少ないスレだろうからなw
だが、これがこのスレの個性なんだ。
ってか、ここに限らずこの板でも二次創作スレには非エロ作品はそこそこの割合で混じってるはずだが。
あ、ガンダム系は別ね。あれは専用板があるから。
>>573 GGGGJJJJJ!!!!!!
ああああ、もうこれは次回が待ちきれません
6課のメンバーが次々と倒れていくこの戦い・・・全く予想がつきません。
エリオがどう決着をつけるのかと本気で悩んじまう・・・・
俺も陵辱大好きなんだがエロだけじゃ持たんしなぁ
結果的にスレを維持する原動力になってるしこれはこれで
スレが落ちたりすると悲しいからね
>>610 なのふぇの甘エロSS希望
エロばかりもだめだが適度には必要w
数えたら今スレでのエロは五本。多い方だ。
56スレなんか二本しかなかったんだぞw
凌辱好きとしては物足りないのは確かだけど、凌辱も甘エロも普通に投下されてると思うぞ
スレの流れが異常に速いから埋もれてるだけじゃないか?
とりあえず自分は
>>492がヴォルケン凌辱を書き上げる日を全裸で待つ。頑張って完成させてくれ
>>600 乙です。
しかし、スバルにも暴走フラグが立ってるのに、ティアナもヤバそうな感じですね…
原作ではティアナの問題も手早く解決してしまいましたが、
やっぱこのSSでは、違う部隊に配属された事が、お互いの精神の安定を欠いた状態にさせているのでしょうか?
フォワードという括りでは違う隊でも、六課という括りなら同じ部隊の所属なのになぁ。
しかしい、こういう原作ではみられないような内容こそが二次創作の醍醐味。
>>610 クロフェの甘ったるいの希望
お願いします
>>610 なのフェ……というかフェなの希望。
鬼畜な方向で。
エロもパロもある板、それが、エロパロ板だ!
>>573 ここまで設定が練りこまれていて展開が熱いシリアス系SSは読んだことがない
あと、結果にだけこだわるスカリエッティは『永遠に真実に辿り着けない』
ENDに落ち着きそうと妄想していたり
でも結果だけを見たいってあんまり科学者らしくないよなぁとちょっとだけ思った
終わりがないのが終わり!
それがスターライトブレイカー・レクイエム!
>>573 な、なのはさんご臨終……!?
でも死ネタ大好物だからめっちゃおもしろかったんだZE
GJ!
……フェイトさんは死なないで欲しい。
>>624 なんだその3部と5部のいいとこどりっぽいのwwwww
時間改変ネタ・能力は、トップクラスのプロでもない限り持ち込まない方がいいぞw
『永遠に真実に辿り着けない』=『虚数空間に落下』
と読んだ。
いくらジュエルシード+聖王の血統といえど、常時AMF状態の虚数空間内では何もできまい。
そして、そこで奴はこう言うんだ。
スカ「ああ、久しいね・・・・プレシア」
あるいは、
スカ「ここに堕ちた者の末路・・・・・その結果を見るのも悪くない」
あしゅら男爵っぽく
スカットロ「ウンコが喰いたい」
しかし、アルカディア氏の作品は完成度が半端じゃなく高いな。
これじゃ、この先シリアス系の長編書こうとしている人は、常に『作品の完成度』というプレッシャーに襲われるな。
まあ、何が言いたいかと言うと、アルカディア氏はトップクラスの職人にして、最高に罪作りな人だって事さ!
>>632 安心のアルカディア氏ブランドという奴だな
,. -ー冖'⌒'ー-、
,ノ \
/ ,r‐へへく⌒'¬、 ヽ
{ノ へ.._、 ,,/~` 〉 } ,r=-、
/プ ̄`y'¨Y´ ̄ヽ―}j=く /,ミ=/
ノ /レ'>-〈_ュ`ー‐' リ,イ} 〃 /
/ _勺 イ;;∵r;==、、∴'∵; シ 〃 /
,/ └' ノ \ こ¨` ノ{ー--、〃__/
人__/ー┬ 个-、__,,.. ‐'´ 〃`ァーァー\
. / |/ |::::::|、 〃 /:::::/ ヽ
/ | |::::::|\、_________/' /:::::/〃
>>633 ごめんwwwAA探している間にひとつ遅れたwww
IDポップアップすると自然に見える
最近ネタそのものは頭の中で嫌になる位浮かぶんですが、
それを実際文章にしようとすると何故か指が進みませんorz
と言う事でリハビリも兼ねてやっと出来た話投下します
・なのはが女王様になってユーノをペットにするSMネタ
・ユーノの強さ(性的な意味で)が仇となるお話
・凶悪なのはさん注意
・エロ
ユーノが目を覚ました時、彼は何も見えない真っ暗な部屋にいる事に気付いた。
「え…ここは…………。」
周囲は光一つ差し込まず、その上彼自身もまた身動き一つ出来ない。
一体どうしたんだとユーノは考えていたのだが、そこで突然部屋が明るくなった。
「うっまぶしっ!」
暗闇に慣れていたユーノの目は突然の強い明かりに耐えられず、思わず目を閉じてしまう。
そして徐々に明るさに慣れて行きながら目を開けていくと……………
「おはようユーノ君。」
目の前にはなのはの姿があった。しかし何時もと様子が違う。
まずは彼女の格好。彼女らしい白を基調としてはいるが…フェイトの新ソニックフォームの
露出度をさらに下げたと言うか…まるでビキニの様な過激な格好をしていたのだ。
「なのは…これは一体…。」
次の瞬間ユーノの足元の床に何かが打ち付けられ、凄まじい音がした。
良く見るとなのはの手には何とこれまた真っ白な鞭が握られていたのである。
「女王様と呼びなさい!!」
「じょ…女王様!?」
ユーノは思わず驚きの声を上げた。何時ものなのははこんな事は言わない。
この時点でユーノは完全に今のなのはがおかしくなっている事を確信した。
「そうだよ…私は今日から女王様…そしてユーノ君は私のペットになったの…。」
「え………ええ!?」
そこでユーノはまた新たな事実に気付く。それは自分が裸にされた状態で
バインドによって動きを封じられたまま椅子に括り付けられていた事である。
だが全裸と言うワケでは無い。首には首輪がはめられていたし、股間には…
何とパンツの代わりに丈夫な貞操帯が穿かされていたのである。
「そ…そんな…何で……何でこんな事を………。」
ユーノは悲しげな目でなのはを見つめるが、なのはは優しく微笑みながら言う。
「そんな悲観する事無いじゃない。ただ最初に戻っただけなのに。」
「最初?」
「ユーノ君忘れたの? 最初は可愛い可愛いフェレットさんのペットとして私の
家で飼われていたじゃない。」
「そ…それは!」
確かになのはは嘘は言っていない。そしてなのははユーノの顎に手を当てて
顔を近づけながら優しく持ち上げるのである。
「だから…また今日からユーノ君は私のペットとして飼わせてもらおうって思ったの。」
「………………!!」
優しくも恐ろしい表情で言うなのはにユーノは声も出なかった。
「分かった? だから…今日から私はユーノ君の女王様。そしてユーノ君は
私のペットなの! OK?」
なおも優しくも恐ろしい表情で問い掛けるなのはだが…それを承諾する程ユーノは優しくなかった。
「嫌だよ! ペットなんて嫌だよ! いい加減にして! いい加減にしてよなのは! ってんあぁぁ!!」
必死になのはへ訴えていたのも束の間、突如ユーノは絶叫を上げた。何故ならば…
「女王様って呼びなさいって言ったでしょう!? 物分りの悪いペットは嫌いだよ!!」
なのははユーノの股間の固い貞操帯の中に折りたたまれる形で収納されたまだ勃起していない
柔らかなモノをバインドで強く締め上げていたのである。これは相当に痛い。
「んあぁぁぁぁ!!」
「どう? ユーノ君。ここまで強く締められたらもうお精子出せないでしょ?」
そこがなのはの狙いだった。ユーノのモノの凄さと恐ろしさはなのはが
その身で嫌になる程理解している。だからこそユーノのモノを封じるべく、
特別に丈夫な貞操帯の中に収め、そこからさらにバインドで締め上げる事で
射精出来なくさせていたのである。だがこれはユーノにとっては相当に痛い。
しかも、バインドによってモノを絞められた影響でユーノのモノは勃起してしまったのだ。
「んがぁぁぁぁぁぁぁ!!」
ユーノの絶叫がさらに響き渡った。前述の通り、ユーノのモノは折りたたまれた状態で
貞操帯の内側へ納められている。そんな状態で勃起しよう物ならどうなるか…
男なら理解出来るはずである。モノは勃起し、勃とうとしているのだが
固い貞操帯のせいで勃つ事が出来ず、強引に寝かされる。これは凄まじく痛い事だ。
下手をすればモノが折れかねない。特にユーノのモノは普段は普通の人と何ら
変わらない小さく柔らかいが、一度勃起すれば恐ろしい程にまで硬く巨大になる。
貞操帯は普段の小さな状態に合わせられている故に、勃起して巨大になったモノは
なのはのバインドに加えて貞操帯によって強く圧迫され、パンクしてもおかしくない程だった。
柳の様に柔らかい植物は強風を受けても揺れるだけだが、硬い巨木は折れてしまう。
それと同じ様な事が起こりかねない。そうなれば当然ユーノにかかる激痛は凄まじい。
「んあああああ!! やめぇぇ!! やめぇぇぇぇ!!」
ユーノは顔を上下左右に振りながら必死にもがくが、自分が縛り付けられた椅子は床に
強く固定されてもあり、まったくビクともしない。だがそこでなのはは言うのだ。
「ユーノ君が悪いんだよ。ユーノ君にとって私って一体何なの?
ユーノ君は本当に私の事愛してるの? ねぇ…そこん所どうなの?」
なのはの目には涙が浮かぶ。なのはの涙には聞くも涙語るも涙の深い訳があった。
「嫌ぁぁぁ!! もっと優しく! もっと優しくしてぇぇぇ!!」
「何を言っているんだ。十分優しくしてるじゃないか。」
それは夜のベッドの上での二人の営み。確かに昼間はこの上ない程心優しく気遣いもしっかり
出来ているユーノなのだが…夜のベッドの上ではなのはは毎晩泣かされていた。
ユーノ自身特別自覚は無いのだが、彼の性技は『セックスの申し子』だの
『夜のエース・オブ・エース』の異名で密かに呼ばれている位凄まじい物だった。
確かになのはは戦闘魔導師としては優秀だが、性に関しては常人とそこまで変わらない。
故にユーノにベッドの上で何度も何度もイかされ、泣かされてもおかしい話では無かった。
まあそれを承知で毎晩ユーノと夜を共にするなのはもなのはなのだが……
「私はユーノ君の性欲を満たすだけの道具じゃないんだよ! 私は私! 立派に生きてる
生身の人間なの! そこを理解してくれなくて……ただ私をセックス相手としてしか
見てないユーノ君なんか……大嫌い!! だから私は女王様になって………
ユーノ君をペットにする! 私が一からユーノ君を教育するの!」
そう叫びながらなのははユーノの足元の床へ向けて鞭を打ち込んだ。
流石に毎晩ユーノにイかされ泣かされるのが嫌になったのだろう。
だからこそなのははこんな暴挙に走ってしまったのだ。ちなみに……
『嫌なら別れれば良いじゃん。』
と突っ込んではいけない。なのははユーノの凄すぎる性技が嫌いなのであって
ユーノ自身を嫌っている訳では無いのだから…
そして、なのははユーノをさらに煽らんばかりに自分の豊満な乳房をユーノの顔面に当てていた。
「!」
「ほぉら…ユーノ君の大好きな高町なのはのおっぱいだよ〜。」
なのはは故意にユーノの顔面を自分の乳房の谷間に埋めていた。
そうなればユーノは興奮してますます勃起し、硬い貞操帯に圧迫されさらなる激痛に晒されるのだ。
「うがぁぁぁぁ!!」
「フフ…ユーノ君…私のおっぱい吸いたいでしょ? 赤ちゃんみたいに吸い付きたいでしょ?」
「んだぁぁぁぁぁぁ!! ああああああ!!」
なのははなおもユーノを性的に挑発し、ユーノを故意に興奮させる。
しかしユーノのモノは怒張して勃ちたくても硬い貞操帯に阻まれ勃つ事が出来ない。
それが激痛としてユーノに返って来るのである。
「んあああああ!! いあああああ!!」
ユーノは激痛の余り、目から大量の涙を流しながら叫ぶ事しか出来なかった。
悲しいかな、ユーノも男の性には逆らえない。ユーノ自身はもう嫌なのだが…
ユーノの雄としてのカラダは高町なのはの雌のカラダを猛々しく求める。
だが求めれば求める程、貞操帯に圧迫されユーノを苦しめるジレンマに陥らせるのだ。
なのは自身もまた手に持ったムチでユーノを脅しはしても、直接打ち付ける様な事は
していない。むしろそれは必要無かった。ユーノの性欲の強さを強固な貞操帯で
押さえ付けるだけで十分にユーノに対して苦痛を与える事が出来ていたのだ。
だが…なのははさらなる攻めを敢行するのである。
「ユーノ君…オチンチン…そんなに痛いの?」
「んあぁ!!」
なのはは涙に濡れたユーノの顔を優しい微笑みで見つめながら…貞操帯の奥の
ユーノのモノに優しく手を添えた。貞操帯の中でビクビクと痙攣した
熱く硬い感触がなのはの手に伝わる。
「ユーノ君…そんなに私としたいの?」
「あああああああ!!」
なのははユーノの性欲をますます煽らんばかりに優しく問いかけながら
モノをにぎにぎと揉み解して行く。そうなればユーノのモノはますます怒張するが
貞操帯に阻まれて潰れそうになると言う地獄の深みへはまって行く…。
モノ自体にもバインドで強く締め上げられている為、射精も出来ない。
下手をすれば本当にユーノのモノはパンクしてしまうかもしれない。
「いあああああ!! もうらめぇぇぇぇぇ!!」
ユーノは首を左右にブンブンと振り回し、涙を飛び散らせながら叫んだ。
勃起したくても勃たせてくれないと言う生き地獄はユーノが今まで感じた
如何なる苦痛にも勝る物だったからだ。
如何なる苦痛にも勝る物だったからだ。
「そんなに嫌なの? じゃあ私の事…女王様って認めてくれたら外してあげても良いよ。」
「!」
ユーノは一瞬硬直する。だが、なのははなおも優しい表情で言うのだ。
「で、ユーノ君は私のペットなの! 良い?」
「…………………………。」
卑怯だ。ユーノはそう叫びたかった。しかし今のユーノには何も出来ない。
何もかもなのはが主導権を握っている。まさに女王様。そして何よりも
ユーノ自身を襲う強い苦痛が…ユーノの信念を砕かせていた…………
「じょ……じょうおうさま………。」
「声が小さい!!」
「んがぁぁ!!」
ユーノはなのはの言う通りにしたと言うのに、声が小さいと言う理由で叱られ
あろう事かモノを強く握り締められてしまった。そうなればさらなる苦痛に襲われる。
「じょ…女王様!!」
「そうなの。それで良いの。じゃあユーノ君は私の何なの?」
「僕は……ユーノ=スクライアは……女王様の………ペットでしゅぅぅぅぅぅぅぅ!!」
ユーノの目からは大量の涙が流れていた。取り返しの付かない事を言ってしまったのだから。
苦痛から逃げたいが為に…ユーノは自分でなのはのペットであると認めてしまった。
ユーノの人としての尊厳が…粉々に砕け散っていく。だがなのはの表情は優しい。
「分かったの。だから外してあげるね。」
そう言ってなのははユーノを縛っていたバインドを外し、椅子から解放した。
しかし………首輪と貞操帯を外す事は無かった。
「な……何で………何でこれを外してくれない!?」
ユーノは首輪と貞操帯を掴みながら訴えるが、なのはは微笑みながら言った。
「何を言ってるの? ユーノ君。私は別に首輪と貞操帯を外してあげるとは一言も言ってないよ。」
「!」
ユーノは真っ青になった。確かになのはは『外してあげても良い』とは言ったが、
それが首輪と貞操帯とは一言も言っていなかった。
「それにね、ユーノ君は言ったよね? 今日から私のペットになるって。
その首輪と貞操帯はペットの印なの! だからずっと付けたままなの!」
「そ……そんな………。」
ユーノの目からは涙が流れ落ちた。
「だって貞操帯外しちゃったら最後、ユーノ君掌返して私を犯しにかかってくるじゃない。
そんなの私は嫌だよ。でも大丈夫…。」
なのはは失意に沈むユーノの頬に優しく手を当て、顔を近付ける。
「その首輪と貞操帯がある限り、私がユーノ君を愛してあげる。ペットのユーノ君を…
飼い主として大切にしてあげるからね。」
「んん………んんんんん!!」
なのははユーノの唇を優しく奪った。だが、そうなればユーノは再び勃起し
モノが貞操帯に潰されそうになる激痛に襲われてしまっていたのであった。
もうユーノは逃げられない。
ユーノ=スクライアは高町なのはのペットとして飼われる事になったのだから。
しかしそう考えるのも束の間、ユーノの貞操帯の内側ではなおも勃ちたくても勃つ事が出来ないモノが
抑圧された性欲と激痛と言う形でユーノへ強く訴えかけ…ユーノは蹲るしか無かった。
「う…く………んあぁぁ………。」
「ユーノ君、そんなに出したいの?」
「出したい! 出したいです! 出来れば女王様の中に……。」
優しく問い掛けるなのはについつい敬語を使ってしまうユーノ。しかし…
「ダ〜メ! 今日から私はユーノ君の女王様。もうユーノ君の肉便器じゃないの!
だから、出しちゃダメ! それでも出しちゃったら承知しないの!」
「うう!!」
そう言ってなのはは再びユーノのモノをバインドで縛り上げ、ユーノは唸った。
「う…………うあぁぁ…………………。」
ユーノの目からは大粒の涙が零れ落ちた。ユーノは自分の性欲と絶倫さがこれ程
憎らしいと感じた事は無かった。モノにかかる強い痛みと、発散される事無く抑圧される
強い性欲がユーノに過度のストレスを与えて行く。
「(もう嫌だ……いっその事去勢して…………。)」
これから始まる『なのはのペット』としての生活に…恐れを抱くユーノであった………
下克上編へ続く
当初は本気でなのはがムチでユーノを引っ叩いたりする展開考えていたんですが
性欲を抑圧させた状態で性的挑発をすると言う拷問になっちゃいました
近い内に「ユーノの抑圧された性欲が限界に達して大爆発して下克上」
ってお話も書こうかなとか考えてます
GJ!
いんじゅうザマァwww
GJ!
なのはさん、適度に出さしてあげないと死にますよ(w
ユーノンの男の子が
なのはさんにだったら、こんな仕打ちをされてもいい!
なのはさんと代わりたい
>>610 >>578だが、すまない。ただ単に忘れてただけなんだ
フェイトさんとルーとガリューと、一応ユーノも居たんだった
お詫びにライオットザンバーでレフトスタンドに叩き込まれてくる……
テオアッー!
ここは実にガチホモの多いインターネッツですね
俺が二人とも幸せにするからダイジョー(^∀^)vブィ
>>658 おまwwwww想像しちまったじゃねぇかwwwwwww
どっかのザ・ガッツみたいななのはさんとか(ry
Dグレイマンのリナリーみたいにマッチョverに改造されたなのはさんを想像して吹いたw
なのは「翠屋特性、ドーピングコンソメスープなの・・・・・・」
投稿します。
八神家でエロ。ただしリィンUは居ません。
主にふたなりものです。ご注意を。
「ぅうん! はぁはぁ…あぁんっ!」
ぬちゃ にちゃ ぬちょんぬちょん
事務的な部屋には似つかわしくない大きなベットの上から、ベットには相応しい湿った音とあられもない鳴き声が響く。
この部屋の主、八神はやては、自分の下で仰向けに寝ている金髪の女性、シャマルの豊満な乳房に顔を埋め、高く掲げたお尻の中心の秘裂で、青い狼ザフィーラの肉の棒を受け入れていた。
「ザフィーラ…気持ち良えよぉ…はぁん、もっと、奥まで突いてや、あん」
揚げたお尻を狼の腰の動きに合わせて振り、顔を埋めた乳房を潰さんばかりに握り、その先端でつんと尖った赤い果実に吸い付く。
「きゃん! もぉはやてちゃんてば!」
とシャマルもお返しとばかりに膝を立て、主人と狼の接合部、その近くある快楽のボタンを強く押す。
「あぁ! あぁぁぁぁ!! イク! イクゥゥ!!」
暴力的な快楽にはやての膣は狼のペニスを強く締め上げ震える。
狼のペニスは主の要求に応えるように膨れ、先端を子宮口にめり込ませ、その中に熱い体液を注ぎこむ。
「っ っ っ っ ! ! ! 」
はやては白目をむいて仰け反り、全身を狼の放出に応じてビクビクと震える。
「はぁ〜・・・…」
余韻でしばらく硬直させた後、魂が抜けるような大きな溜息をつき、シャマルの温かな身体へその身を落とした。
シャマルは自分の肌に頬をこすりつけている主の頭を優しく撫で、ザフィーラは全身に浮いた汗を舐め取る。
「…ふー…あぁースッキリした。ありがとうなぁ」
「何よりです。シグナムー、はやてちゃんをお風呂に入れてあげて」
「あぁ」
そばに控えていた赤紫の髪を後頭部で結わえている長身の女性、シグナムが脱力している主人を軽々と抱え上げる。
「ああん、そんなんせんでも自分で行けるて」
と、遠慮するはやてを、いわゆるお姫様抱っこに抱きなおし微笑む。
「私に運ばせてください」
「はぁ…じゃぁお願いしよかな。ザフィーラも洗たげるからおいで」
「はい」
シグナムに抱えられた主人の後を、大きな四足獣がついてベットルームから出て行った。
「ヴィータちゃん、シーツ取り替えるから手伝ってー」
「おう」
はやてはかなり濡れやすい体質なので、行為の後はちゃんと片付けないといけない。
八神はやて、19歳、時空管理局本局所属、陸上二佐、総合SSランク。
就労年齢に下限が無く、実力至上主義で高レベル魔導師の出世が早い時空管理局でもこの十代で佐官は異例の出世である。
だがそれはキャリア官僚としても実績ではなく、主にレアスキル魔導師として扱いであるため、階級の割りに与えられた権限は制約が多く、そのくせ責任はそれ相応に負わされる。
彼女はそうして溜まったストレスを、愛する家族たちと頭の中が真っ白になるまで肌を重ねる事で発散する。
親友達にも内緒の営みである。
「ザフィーラは良いよなー」
主の蜜で湿ったシーツを回収しながら、赤毛の少女、ヴィータが愚痴をこぼす。
「んー? どうしたのヴィータちゃん?」
「あたしにもザフィーラみたいなチンチン生えてればはやての事気持ちよくして上げられるのによ」
ヴィータは自分の貧弱な身体が嫌いだった。
はやてはなるべく全員、分け隔てなく接しようとはしているが、やはり女同士で指や舌で愛撫しあっても、オスのペニスに膣をえぐられ、子宮を突かれ、体液を注がれるには及ばないので、結果的に唯一の男性体のザフィーラが相手を務める事が最も多くなっている。
初めのころは人型でしていたが、最近は狼型ですることを好んでいた。
「っちょ! 主はやて…ちょっと待ってください! ああん!!」
回復したはやてが責めているのだろう、シグナムの、この部屋以外では決して漏らさない声がバスルームから聞こえた来た。
ヴィータがはやてと寝る時はあの様に激しく責められることも無い。
裸で抱きしめられ、いい子いい子と優しく撫でられるだけである。
(せめてシャマルやシグナムみたいにおっぱいとかデカければはやての玩具になれたのによ)
「なら付けてあげようか?」
シャマルは新しいシーツを敷きながらさらりと言った。
「え? 出来るの!?」
「変身魔法を使えばそんなに難しいことじゃ無いけど、でもそういうデザインのバリアジャケットを着るようなもんだから、ヴィータちゃん自身は気持ち良くないわよ」
「あたしの方はどうでもいいよ、出来るのならやってくれよ」
「んーそれでいいなら」
「はーいいお湯だった」
(しもたな、シグナ可愛がってたらまたもようしてきた)
風呂場で散々責められ、グッタリとしたシグナムを背に乗せたザフィーラの後から、全裸のまま髪をタオルで拭きながら出てくるはやての腰に、
「はやてー」
裸のヴィータが駆け寄りしがみつく。
「どないしたんヴィータ? ん?」
内股に当たる違和感。
見るとヴィータの無毛の股間から色も大きさもエリンギくらいのペニスが生えていた。
「どないしたん、それ?」
「シャマルにつけてもらった。本当はザフィーラくらいでっかいの付けてくれって言ったのに」
「それは嫌」
間髪いれずにシャマル。
外見年齢10歳前後のヴィータに、ザフィーラの瘤のように血管の浮いたペニスが生えているのを想像し、
「…まぁヴィータの体格でアレはバランス悪いやろうねぇ」
「ですよねぇ」
「でもこれであたしでもはやてにして上げられるよ」
ムラ…
「ん、じゃあしてもらおうかな」
「うん!」
ヴィータは元気良く返事をすると、はやての手を取り、ベットへと連れて行った。
「ほら、ヴィータ、ここやで、わかる?」
ベットに仰向けに寝たはやては、足をM字に広げ、さらにその中心を自らの指でおし広げる。
そこはすでに蜜で濡れていた。
「う、うん…」
舐めたり触ったりした事はあったが、いつもとは違う、不慣れな体勢なので手間取ったが、二度三度失敗し、
じゅちゃぁ…
「はぅん!」
「入ったよ、はやて、動くよ」
「うん。ええよ」
ぐちゃ ぬちゃ ぬっちゃ
初めのうちは大きく腰を引くと抜けたりしたが、元々身体能力の高い騎士であるヴィータは直ぐコツを掴み、スムーズに腰を振り、主の膣を責める。
「あん、ぅん…」
「はやてぇ…気持ちいい?」
普段、ザフィーラに突かれている時はもっと激しくよがっているので、それに比べて反応の薄いような気がして不安になった。
「ぇ? 充分気持ちええよ、あん」
確かに狼の太く長いペニスに蹂躙されるのに比べれば、肉体的快感はやや弱いが、自分のために頑張っている赤毛の幼女があまりに可愛く、心が満たされていく。
「じゃぁこうしてみよか」
はやては小柄で軽いヴィータを繋がったまま引っくり返し、騎乗位になり、全身を上下させる。
「やだ! あたしがしてあげるのぉ! あ!? ああぁん!?」
ヴィータは主の動きに合わせあえぐ。
彼女の股間に付いている擬似ペニスは、そういう形に構成された魔法物質であり神経も通っていない。
だがその下には彼女の幼い淫核があり、それを主の上下する女陰が押しつぶし責め立てる。
「やだ…いやだよ! んあん! イきたくない…あたしが、はん! イかせてあげたいのにぃ!!」
強制的に流し込まれる快感に、涙とよだれでくちゃくちゃに汚れたヴィータの顔を見ると胎の奥がゾクゾクと震える。
「ほんまにヴィータはかわええなぁ」
手を後に回し、擬似ペニスの下で、ぴたりと閉じながら蜜を溢れさせる幼い秘裂に予告なく指を挿し込む。
「ひぃぃぃぃ!!!」
ヴィータが小さな体を跳ね上げ絶頂に達すと、はやてに中に収まっていた擬似ペニスの形を維持できなくなり、熱い魔力に分解され膣の中でほとばしる。
「へ? ああ! っあああああ!!」
その不意打ちに、はやても一気に昇りつめてしまった。
はやてはヴィータの隣に仰向けに寝転ぶと、ヴィータの頭を優しく撫でていると、シャマルが覆いかぶさってきた。
「はーやーてーちゃん」
「なに?」
「わたし達も付けてみました」
「へ?」
視線を下げると、シャマルの股間に生えた、ヴィータのものより太く長いペニスが達したばかりで半開きになっているはやての秘裂を狙っていた。
「ちょっと待って! ワタシ今イったばかりやからちょう休まっっっぅぅうう! かはっ!」
ぐちゅん びく びく
懇願を無視したシャマルに一気に最深部まで挿し込まれると、はやてはそれだけれ再びイってしまった。
シャマルははやての痙攣が治まるのを待ちながら、ぼうっと二人を見上げるヴィータに声をかける。
「ヴィータちゃん、ちょっと」
呼ばれるままヨロヨロと起き上がるヴィータにシャマルが何か耳打ちすると、うつろだった瞳に光が戻る。
「え? そんな事するの!?」
「うん、大丈夫よ、はやてちゃん絶対悦ぶから、ね」
「ぅん…はやてが悦ぶなら」
シャマルははやての腰を持ち上げ、膣の上部を突き上げるように腰を振り始め、ヴィータははやての浮いた腰の下に体を滑り込ませた。
「あん、な、なにするん!? あふ、はん」
あえぎながら不安げな声をかけるはやてにシャマルは微笑み応える。
「とっても気持ちの良い事ですよ、心配しないで下さい、私たち、はやてちゃんの嫌がる事なんてしません」
背中側に回ったヴィータは、再び擬似ペニスを構成し、シャマルのソレに貫かれている秘裂の下の、すぼまった穴に先端をあてる。
「! そこは! そこちゃうで!」
二人の意図を察し、逃れようとするが時既に遅く、秘裂から溢れた蜜を潤滑油に、ズルリと根元まで挿し込まれた。
「!!!!」
もはや声も出ない。
膣で受け入れたときはやや物足りなかったサイズは、むしろこちらの穴にあつらえたのではないかと思うほどピッタリと、痛みもなく異質な快楽を送り込んでいる。
「はやて? どう? 気持ち良い?」
「っは…っは…っは…」
応える余裕は無く、息を荒げるばかりである。
「あれ? 辛いようなら止めますけど、どうしますはやてちゃん?」
「ぃゃ…」
「は?」
「やめちゃいや! 突いて! きもちいい ぎも゛じい゛いぃ!!」
「了解ですぅ」
シャマルは激しく、ヴィータはやや控えめに腰を動かし、はやての胎を蹂躙する。
「んぁああ!!」
強すぎる快感に体を仰け反らすと、鼻先に三本目のペニスが突きつけられる。
シグナムである。
(そういえば「わたし“達”」って)
「主はやて、あなたはコレを咥えるのも好きでしたよね」
確かにザフィーラのペニスをよくしゃぶっていた。
「はん! んむぅ!!」
シャマルとヴィータに突かれ、喘ぎに口を開いたとたん、口と喉が真っ直ぐになったその穴の奥までシグナムのペニスが侵入する。
シグナムは普段責められ続けているので、軽い仕返し気分もあったが、愛する主の苦しげな鼻息を股間に感じると、スッと頭の血が下がる。
(しまったちょっと調子に乗りすぎた)
「申し訳ありません主はやて! 今どきます」
目一杯開かれた口からペニスを引き抜くが、はやてはそのペニスを追いかけ、舌を伸ばし、しゃぶりついてきた。
「ちゅる ちゅぱ ちゅぱ」
「あ、主?」
直接は分からないが、音や根元に伝わる感じからして、激しく吸い付き舌を絡めているらしい。
今度は人型になったザフィーラの巨体がはやての小柄な身体を跨ぎ、お世辞にも豊かとはいえない胸の間にペニスを挟み、乳首をつまみながら乳房を捏ね、ペニスをこする。
本物のペニスの熱さ、重さ、脈動に、その下にある心臓が激しくときめいた。
「むー!! んむー!!」
(気持ちいい! イク! またイっちゃうぅぅ!!)
はやての口に何か冷たい液体が注がれ、喉に流し込まれる。
「う…ぅん…」
「はやてちゃん、大丈夫ですか?」
うっすらと明けた目に、シャマルの柔らかい笑顔が映った。
何度も絶頂に突き上げられ、失神してしまったはやてに、シャマルは気つけとして冷たい水を口移しで飲ませたのである。
はやてはシャマルを抱き寄せ頬ずりをする。
「はやてちゃん」
シャマルは主の頭をよしよしと撫でる。
その時、シャマルは自分の股間に何か硬いものが触れた。
「?」
何かと思った次の瞬間、それが胎の奥にまで一気に侵入した。
「え? な、なに!?」
(ザフィーラ? いやそんなわけない!?)
ザフィーラが同じ守護騎士であるシャマルに欲情する事などありえない。
角度もおかしい。
体を持ち上げ、自分を貫く何かを見定めると、
「は、はやてちゃん?」
それははやての股間から伸びた擬似ペニスだった。
「なんではやてちゃんが? あん!」
はやてはシャマルの丸いお尻を押さえ起き上がり、対面座位で犯しながら誇らしげに応える。
「夜天の主を舐めんなや、守護騎士が使える魔法ならみんな使えんねんで」
ファルケンやラケーテンのようにデバイス依存の魔法は除く。
「さっきはえらい気持ち良ぅしてもろたし、今度はワタシがお返しせんとな」
はやては目の前で揺れる豊かな乳房に吸い付き、乳首をねぶる。
「ひぁん! はやてちゃぁん」
「あ…あの…俺もですか?」
後じさりながら聞いてくるザフィーラに顔を向けたはやてはこんな ☆☆ 目をしていた。
「ザフィーラにはいつも一杯してもろてるし、特に念入りに可愛がってあげななぁ」
ザフィーラはきびすを返して逃げ出した。
だがその足に何かが絡み、あっという間に宙吊りにする。
「はやて! なんか出てる!? 闇の書の闇みたいになってる!!」
「逃がさへんでえぇぇー!!」
「「「わー!!」」」「あん」
守護騎士たちの喘ぎとも断末魔ともつかない叫びは、
夜よりほかに聴くものもなし。
終了です。
GJ!
ふたなり良いよふたなり
>>668GJ!
久々に「エロパロ」らしいエロをみた
このはやては夜(性的な意味で)天(絶頂的な意味で)の王ですな
>>667GJ!
皆いい感じに壊れてますねww
あとザッフィーの一人称は「私」じゃ?
>>670 全員「私」になるんでそこは変えました。
ちなみに はやて「ワタシ」 シグナム「私」 シャマル「わたし」 ヴィータ「あたし」
の設定ですが、結局シグナムに一人称を言わせられなかった。
犬科の動物は交尾の時、ペニスの根元が瘤状に丸く膨らむんだけど、
ザフィーラがすぐ抜いたってことは、その瘤ははやての中に入れなかったんだね。。。
ザフィーラが犬状態ではやてと犯ってたら面白くね?
補足すると人間は精子と液が一緒に出るけど犬は別に出るんだっけ
だから犬の射精って長くなかったか?それに液はそのまま出るけど精子は後ろ向きに繋がらないと出ないとか
>>674 そう思うからこそ、犬科としての特徴が使われて無い点をマイナスと感じてるんだよね。
まあ、ふたなり化が主題だから仕方ないけど。
スイマセン。
犬の生態なんて知りませんでした。orz
知らなくて良い、知らなくて良い筈なんだ・・・ねこのティムポには棘がついてるとか
豚のはドリルだとか牛の射精は一回で雌牛30頭を孕ませる事が出来る位とかそういう事は知らなくて良い
貴方は汚れてはいけないんだー!
681 :
ザ・シガー:2008/03/21(金) 21:36:55 ID:6TszuGtA
ところでもうすぐソープシリーズの新しい話が完成しそうなんだけど、今現在は普通に450KB超えてますよね?
やっぱ次スレまで待った方が良いんですかね。
>>681 もう1作くらいなら投下しておkじゃない?
あ、じゃあ埋めのお手伝いの方向で……
連載そっちのけの単発ネタとか投下してもいいかな?かな?
OKカモンボーイ!!
では……お久しぶりです
アルカディア氏が安心のブランドなら私は中国産冷凍食品!? 謎
いや素直に投下だけしていきますね⊂´⌒つ。Д。)つ
(注意書き)
・ヴァイス×ラグナとかいういつも通り果てしなくトリッキーな組み合わせです
・つまり禁忌、いうまでもなくガチ近親
・面倒だったのでラグナが最初から病んでいます。ごめんなさい
・例によって非常に解り易いネタとか入っています。
いつものゲリラさん風味なので嫌いな方は勿論スルーで
・NGワードは「闇の隻眼」でお願いしいます
管理局随一のアウトレンジスナイパーことヴァイス・グランセニックは、晴天下の遊園地で大きな生あくびを抑えきれなかった。
季節は日差しの暖かさが心地良い頃ではあったが、一応手の平で口元を隠す彼は、適当なアーミー柄の上下の服装に身を包んでいた。
昨日は夜勤明けで、バイクの調整と睡眠で潰してしまい、挙句徹夜明けの反動で11時間以上寝ているのだから当然であろうか。
そして、休暇の2日目はといえば――向こうの方から2人分のアイスを持ってとてとてとやってくる、妹――
ラグナに引っ張り出されて遊園地に付き合わされていたのであった。
緑の上下と内側の黒が若干大人びて見えるものの、一応実際の年の頃は14ぐらい。
薄い小豆色のショートボブでにっこりと――力を失った色の痛々しい片目は何も変わっていなかったが――微笑んだ。
「はい、お兄ちゃん、アイス買って来たよ〜」
「せんきゅーな」
そして嬉しそうに桜色のまあるい凍った菓子を幸せそうに舐める妹を見て、彼は心の底から仲直りできてよかったな、と想いを新たにしていた。
ヴァイスが彼女の目を誤射した過去と向き合って側にいられるようになったのは、実は、ほんのつい最近のことである。
奇跡の部隊、と呼ばれた機動六課に所属していた彼は、J・S事件で重症を負いかなりの長時間意識を失っていたものの一命は取り止め、
それをきっかけにしてその後の紆余曲折を経て、今こうしてようやくなんとかまともに妹の顔を見ることが出来ていた。
だが――失ってしまった過去に対する悔恨が全て消えてしまう、なんてことがあろうはずがない。
ラグナのこれからの人生を考えれば、勿論全く目が見えなくなったわけではないが、初対面の人に会うたびに違和感を抱かれる事は確実で、
彼のそれほど長いともいえない経験からしても、少なからず嫌な思いをしなければならないことは想像に難くなかった。
それでも隣で心から嬉しそうにしている彼女に、できることはなんでもしてやりたい、というのは紛れも無い本心であったのだが――
この日、この時以降に訪れる展開は彼の予想の範疇を果てしなくどこまでも裏切るものであった。
すっかり遊び疲れて日も沈んで、お約束とばかりに隣り合って〆の観覧車の中、ぼーっとヴァイスは会話もなく夜景を見つめていたが、
そっとその肘をついていない方の手をラグナに取られた。
「ん?」
「お兄ちゃん、あのね……ありがとう」
「いや、礼を言われるようなことはしてねえって。このぐらいあたりまえだろうが」
視線を逸らして口調とは裏腹に照れているヴァイスの横顔に喜びを感じながら、妹も短く答える。
「うん」
そしてそこで恥らうように頬を染める。
何かを言いたげにしたが、続きを言い澱んだまま俯いた。
「ん?なんだ?」
妹の奇妙な反応に釈然としない表情を浮かべる兄だったが、なかなか答が返ってこない。
「えと……その」
「いいたいことがあるならはっきりいえ。大概のことはしてやっからよ」
そう言って照れて背けられたままの視線に後押しされて、ようやくラグナは本題を切り出す。
「今日は……家に帰りたくない」
「ああ?いやまだ十分レールウェイもあるだろうが。泊まる必要なんざねえって」
腕時計を確認するが、日が落ちたとはいえまだ夕刻といっても差し支えの無い時間。
「うん、そうなんだけど……たまには……ね?」
「いや、いくらなんでももったいねえって」
「お願い、ね?」
じーっとおねだりの瞳で柔らかい声で懇願されて、厳しい拒絶のしようもない。
「う、ぐ……」
「お兄ちゃん……」
切なげな声で呼ばれて、さしものヴァイスも折れる。
元より仲違いの前後では、妹には激甘もいいところの兄であるから、当然といえば当然なのであるが。
「わーったわーった。ただし近場になかったら帰るからな?いいか?」
「うん!」
果たして探してみれば娯楽施設の例に漏れず、歩いて数分の距離にホテルが存在したわけだが、
世間が連休ということもあり、クラナガン近郊とはいえさほど部屋に空きはなくダブルベッドの部屋のみであった。
兄はそこで当然の如く帰る案を再度持ち出したのだが、妹の今にも泣き出しそうな目に結局勝てず、素直に宿泊することとなった。
だがしかし、この偶然に見える限られた選択肢が計算され尽くしたラグナの目論見通りなどと、このときのヴァイスが夢にも思おうはずがない。
全てが算段通りに運び、片方が壊れた双眸にさらに壊れた光を宿しつつ、薄い小豆色の髪の少女はダブルベッドの上で大の字になっている
兄の隣にそっと寄り添うように腰を下ろした。
「ね、お兄ちゃん……」
「ん?」
そしてそっと顔を見下ろしつつ、どこか薄ら寒く微笑む。
「キスしよっか」
「ば」
慌てて体を起こしたヴァイスは、意味不明なことを言い出した彼女の顔をじっと観察する。
「なに、わけのわかんねーこといってんだ。疲れてんならさっさと寝ろ」
「私とじゃ、いや?」
「いやっつーかお前、実の妹とキスして何が楽しいってんだよ……さっきのアイスに何か変なものでも入ってたっつーのか?」
冗談も含めて誤魔化そうとした兄であったが、否定するように艶っぽく視線を返されて、
挙句壊れた方の瞳に囚われている自分に気づいてこちらは視線を逸らした。
「いや、その……なんだ」
「ね、私可愛くないかな?かな?」
「いや、そんなことはねーけど……」
「嘘だっ!」
「い、いいっ!?」
突然逆切れされてついていけない兄。
「可愛くないから、キスしてくれないんだよね?ね?」
「いや、だからおめー……」
「嘘でしょ?本当に思ってないからできないんだよね?」
「いあ絶対そんなことねーって……本当の本当だって」
「そう?じゃできるよね……?」
そういって瞼を閉じつつ、唇を重ねようとするラグナの肩を慌てて制して止める。
「いや、だからな。確かに何でもしてやりたいと思っちゃいるが、実の兄妹はまずいって」
「そんなことないよ。知らないの?97番管理外世界の日本って言う国は、実の兄妹の神様が交わって作ったんだよ」
「いや、そんな元六課の隊長さんたちの出身世界の話を持ち出されてもな」
「法律でだって禁止されてない。ね、愛して、お兄ちゃん」
「う……で、でもな」
ラグナは再度唇を近づけようとするが、まだ肩に添えられた手が一線を越えさせてくれなかった。
ただその力は先程に比べるとかなり弱っていて、もう一押し、とさらに妖しい輝きを増した瞳で兄を責める。
「ね、私の目、ちゃんと見て」
「う……」
そう言われて一瞬だけ視線を戻したヴァイスだったが、すぐに辛そうに直視できずに外した。
「ね、見て……」
顔を回り込ませて、おでこを合わせる。
否が応でも彼が傷つけた瞳が彼の視界に入った。
「う……」
「ほら……お兄ちゃんが、壊したんだよね。私の目。壊した責任があるよね?」」
「ぐ……」
何かを言おうとしたが声にならない。
しかも艶やかに浮かんだ如何わしい妹の笑顔に惹き込まれて目を閉じる事すらできない。
「でもね、嬉しいんだ。一生治らない傷を、お兄ちゃんは私に刻んでくれたの。私凄く幸せなんだよ。
だから、もっと壊して欲しいの。ううんお兄ちゃんには私を壊す責任があるの。何もかもぼろぼろにする義務があるんだよ。
そして、それが私の一番の幸せなんだよ」
そうして今度こそ瞼を閉じつつ重ねられる唇を終ぞ拒む事ができず、しっかりと唇が食まれた。
為すがままにされる兄は、さらに稚拙に舌を忍び込まされても抵抗すらできず、蹂躙されるがままに任せる。
何度目かの甘い吐息を合間に入れた深いキスが終わると、するすると服を脱ぎだすラグナ。
全裸になると、上目遣いで頬を染めながら、ゆっくりと兄の体を押し倒す。
物の怪に憑かれたかのようにその白く綺麗な裸体を呆然と見つめていたヴァイスに意思を確認することもなく、
ズボンの前の部分をむき出しにして少しだけ大きくなっているそれを取り出すと、遠慮なく薄い桜色の唇が貪りついた。
「く……あ」
いくら血の繋がった兄弟とはいえ、大事な部分をねっとりとした温もりに包まれれば、反応してしまうのも無理はない。
徐々に大きくなっていくそれを、満足げに何度も視姦しながら、何度も何度も妹は唾液を塗りつけていく。
これ以上ないまでに膨れ上がってきたのを確認すると、改めて覆いかぶさりつつ、ラグナは濡れた下半身をそっとそこに触れ合わせた。
そして眼下の兄に対して、全てを奪うように懇願する。
「ね、お兄ちゃん……私、もうこんなになってるんだよ……早く犯して欲しいな……」
「いや、だから……初めてとかそいうのは、好きな人と……」
「私の好きな人はお兄ちゃん、目を奪ったのも、優しくしてくれるのも、初めての人もお兄ちゃんがいい。ね?
私は不幸なんだよ?お兄ちゃんに抱いてもらえなかったら、どうにもならないんだよ。全部が終わっちゃうの。
他に考えられる幸せなんてないから、早く貫いて」
「ら、ラグナ……」
そしてしっかりと秘部をこすり合わせつつ、止めの台詞を甘く耳元で囁いた。
「お・ね・が・い」
「う……うああああああああ」
叫びつつ体の上下を入れ替えると、彼女の体の上で懺悔を繰り返す。
「おれ、おれは、取り返しのつかないことをして、それ、それで、お前の目も見てやれなくて」
「うん、それはもういいの。そんなのはもういいから、早く挿・れ・て」
病んだ罪を責める視力がない眼(まなこ)――病みの責眼――にじっと見つめられ、彼の意思はそこで刈り取られた。
「ああ……」
大切な妹の求めるままに、ゆっくりと中に押し入っていく。
「ぃぁあ……」
痛みすらぞくぞくとした快感に変えながらヴァイスの背中に手を回すラグナ。
「くふ、うふふっ、いたい、いたいよぉ、いいよぉもっとぉ!」
「ぐ……」
そして一気に最後まで貫いた瞬間に、一生に一度の破瓜の激痛に酔いしれて叫ぶ。
「あはぁあああああああっ!」
びくびくと震えながら、さらなる苦痛の愛欲を求めるラグナ。
「早く動いてえっ、もっと痛くしてぇ!」
「はぁ……はぁ……」
心にかかる負荷からか無駄とも思えるほど呼吸を荒くしながら、ただひたすらに彼女の求めるまま、ヴァイスは腰を振る。
「あひ、あひっ」
じゅ、じゅ、じゅ、じゅ……
愛液の絡み合う快感と繰り返される痛みの快楽の中、膣の中に精液を欲し白い肌の少女は上の人の腰を足で挟み込み、完全に逃げ場を奪った。
「なかに、なかにぃ!」
「う、あ……!」
「ああああああああああああっ」
「くおぉ……」
ラグナが果てると同時に、しっかりと繋がったまま体液が注ぎ込まれていく。
ひとしきり放出が終わって、ぐったりと意思を失ったままの瞳の兄の背に腕を回すと、悪魔のように耳元で囁いた。
「今夜は、ずっと一緒だよ」
「ああ……」
――うふふ、これでお兄ちゃんは私のもの。
執務官志望のツンデレ女は肉奴隷にでもなってもらおうかな。
生意気なヘリパイロットは2号にすらしてあげないんだから。
うふふ、あはははは、あはははは
お兄ちゃん、
ダ イ ス キ
うん。>65 ありがとう
ほいではまたノシ
>>680 栗田勇午著
ずーふぃりあ・しんどろーむ
ごめんなさい
>>689GJ
眼の事を持ち出して脅す。悪女ですなぁ。
ラグナもいい感じに病んでいて良いですが、一つだけ「嘘だっ!」はラグナにいわせるだけで一気にネタになるので雰囲気を大事にしたいならやめたほうがいいですな
((((;゜Д゜)))ガクガクブルブル
ヴァイス逃げてー!
ヴァイス君は中原ヴォイスに好かれるんですね!
ラグナと代わりたい
698 :
ザ・シガー:2008/03/21(金) 23:06:52 ID:6TszuGtA
容量的に余裕あるっぽいので投下します。
ソープ・ナンバーズのノーヴェ編、もちエロだぜ。
高級ソープ ナンバーズ7
おう、俺はゲンヤ・ナカジマ。
陸士108部隊で部隊長なんてやってる管理局の局員だ。
恥ずかしい話だが、昔カミさんを亡くしてるだけに俺の風俗暦はかなり長い。
だからまあ色々な店で女を抱いてきたんだが、最近出来たソープ・ナンバーズっつう店で俺は一人の女の子に会った。
そんでまあ、なんつうか、一目惚れしちまったんだこれが。
しかもどう見ても俺の娘達と同じくらいの年頃なんだよな‥‥‥もしかしたら俺ってそういう趣味なんだろうか。
□
ミッドにある知る人ぞ知る性風俗店、ソープ・ナンバーズ。その一室のバスルームで少女が男の背中を流していた。
男はいささか年を食った中年だが、少女は燃えるような赤毛に鮮やかな金の瞳と瑞々しくそして程好く締まった肉体を持つ年若い美少女だった。
しかし少女の顔は不満そうに眉が釣り上がっている、これは客商売としてはかなりの減点ものだが対する男は特に気にする風でもない。
「まったくよ‥‥少しはあたし以外の奴を指名しろよな」
「ははっ、そう言うなよ。俺はおめえが良いんだからよ」
「なっ! ほ、褒めても何も出ねえぞ‥‥」
少女は顔を真っ赤にしながら恥ずかしそうに答えると男の背中を乱暴に流す。
これが素直になれず恥じらいの中に隠した好意と知っている故に男は思わず苦笑する。
男の名はゲンヤ・ナカジマ、時空管理局陸士108部隊で部隊長を務める年かさの管理局員。
少女の名はノーヴェ、ここで働くナンバーズの9番を冠する少女だ。
毎回自分を指名するゲンヤにノーヴェは恥ずかしいような嬉しいような、妙な胸のざわめきを感じる為に、ついそっけない対応をしてしまい毎度乱暴な口調になる。
だがノーヴェは決してゲンヤを心から嫌っている訳ではない、むしろ毎回気遣いながら慈しむように優しく抱いてくれる彼との夜を密かに待ち遠しいとすら思っているのだ。
(まったくこのオッサンは何考えてんだ、あたしなんかよりウーノ姉とかのが絶対良いのに‥‥‥でもあたし以外の人指名されたら嫌だな‥‥って! 何考えてんだあたしはっ!!)
思わず脳裏を駆けた淡い想いに、ノーヴェは真っ赤になった顔をブンブン振って邪念を払おうとする。
意識をゲンヤの背中に集中し、背中を流す手に力を込める。
そうしてゲンヤの背中に視線を張り付けていると、背中越しに少し大きくなりかけていた彼の凶器が見えた。
自分に対してゲンヤが性的な興奮を感じていると考えると、ノーヴェの下腹部が熱くなってくる。
そうすれば自然と手が男根に伸びた。
「お、おい。まだしなくて良いって」
「うっせえ、良いからヤらせろよ‥‥これがあたしの仕事なんだから」
ノーヴェはまるで自分自身に言い聞かせるようにそう言うと、濡れた乳房を押し付けながら泡のヌメリをたっぷりと擦り付けて硬い肉棒に扱いていく。
姉妹の中では技巧こそ劣ると言われるノーヴェでも、何度も身体を重ねたゲンヤがどの程度の力加減が良いかくらいは覚える、いやむしろ頑張って覚えたのだ。
だからノーヴェの手淫は慣れた動きで、ゲンヤが求める快感を即座に満たしていく。
「くうっ!‥‥上手くなったもんだな‥」
「ほ、本当か?」
「ああ」
ゲンヤの言葉にノーヴェは思わず嬉しそうな顔をする、それは本人も気付かないような反射的な反応。
例え自分自身が認められなくとも好いた相手に気持ち良くなってもらえているという事実がノーヴェの表情に花を宿した。
俄然やる気を出してゲンヤの肉棒を弄るノーヴェだが、そんな彼女の手がゲンヤに掴まれて止められる。
「ちょっ! 何すんだよ!?」
「いや、俺ばっかりしてもらうのは不公平だと思ってな」
ゲンヤはそう言うと振り返るとノーヴェの背に手を回して彼女のしなやかな肢体を抱き寄せ、そっと唇を重ねた。
突然の事に少し驚きながらもノーヴェは一切の抵抗をしなかった、むしろ自分から積極的に舌を絡めていく。
ゲンヤもこれに応えてノーヴェの口内に侵入した、年季の違いなのか瞬く間にノーヴェは彼の口付けの与える巧みな舌使いに蕩けていく。
さらにゲンヤは一方の手を伸ばして上手くマットを引き寄せると、その上にノーヴェの身体を転がした。
重ねて貪り続ける唇はそのままに、自由になった両の手をノーヴェの胸に伸ばすと存分に揉みしだき始める。
「んぅぅ‥ふむぅ‥んっ!」
キスで塞がれたノーヴェの口から可愛らしい甘い喘ぎ声が漏れる。
乳房を這い先端の乳頭を転がす絶妙な愛撫の快感も混じって、ノーヴェの理性は抗う事無く溶けていく。
形の良い乳房を揉んでいたゲンヤの手が下腹部の上を通り秘所に触れれば、そこは既にノーヴェ自身の出した湿り気で存分に濡れていた。
ゲンヤは唾液の糸を引きながら一旦顔を離してノーヴェをキスから解放する。
視線を交錯させて覗いたノーヴェの瞳はトロンと潤んで、無言の内にゲンヤを欲していると訴えていた。
ゲンヤはその意図を汲み取ると、我慢寸前まで硬度を増した自信の肉棒をノーヴェの蜜壷に押し当てる。
「入れるぞ」
ゲンヤはそう言うが了承の合図は待たなかった。
即座に肉の槍がノーヴェの膣内を貫通し、その一番奥を力強く突き上げた。その衝撃的な快感に彼女は意識が飛びそうな快感を味わう。
「ふあぁぁぁあっ!!」
先の愛撫の焦らすような快感も相まって、ノーヴェは一瞬で達した。
全身を駆け巡る快楽の電流に痙攣するかのように震え、視界は白く眩い光に満ち、意識は甘く溶けいく。
ノーヴェにとってはどんな巧みな愛撫よりも、ゲンヤとの結合がもたらす悦楽は彼女の身体と心を温かいもので満たすのだ。
「大丈夫か?」
「はぁ‥はぁ‥‥あたしなんか気にしねえで‥早く動けよ‥‥まだイってねえだろ」
ノーヴェは今しがた達したばかりで息も絶え絶えだが、あえて強がった風にそう言う。
これはノーヴェが強がっているというよりもゲンヤに“もっと気持ち良くなって欲しい”という彼女の健気な想い故だろう(もっとも本人は絶対に認めないだろうが)。
彼女のそんな心中を察したゲンヤはそっと唇を重ねる、そして一瞬だけ重ねた唇をゆっくり離すとノーヴェに優しく微笑んだ。
「ノーヴェ、別に無理しなくたって良いんだぜ。俺はお前が落ち着くまで待ってるからよ」
耳元で囁かれたゲンヤの言葉にノーヴェの顔が真っ赤に染まる、優しく自分を気遣う彼の言葉が恥ずかしくて嬉しくて堪らない。
達したばかりの身体が雄を欲しだし、ノーヴェは子宮に熱が生まれたのを感じた。
「なあ‥‥あたしもう大丈夫だから動けよ」
「良いのか? 無理してねえか?」
「ああ。あたしも‥もう我慢できないから‥‥早く動いてくれ」
ノーヴェの瞳は熱を帯びて涙で潤み、本当に快楽を欲しているという事をゲンヤに訴えていた。
その意思を即座に察したゲンヤは硬く隆起してノーヴェの中に埋まったままだった自身の肉棒を動かし始める。
「ふぁぁ‥‥んぅぅ‥あんっ!」
蜜をたっぷりと流して濡れた膣の中を硬い肉棒が律動し蕩な水音を立て、それにノーヴェの甘い嬌声が混じってバスルームに淫らな調べを奏でる。
激しい腰の動きにより膣内を肉棒が暴れまわって様々な場所を突き上げ擦り上げ、ノーヴェの脳に凄まじい快楽刺激を刻む。
その快楽に合わせてノーヴェは絶え間なく切ない鳴き声を上げて身体を震わせる。
「んぅぅ‥はうんっ!‥‥もっとぉ‥あんっ!‥そこぉ‥‥そこもっと突いてぇぇ」
ある一点、恐らくは最も感じる性感帯を突かれたノーヴェが甘い声を上げて哀願してくる。
ゲンヤはそれに無言で応えてそこを重点的に突き上げる、するとノーヴェは腕を背に足を腰に回してゲンヤを逃さぬようにしっかりとしがみ付く。
再び絶頂が近づいてきたのか、ノーヴェの蜜壷が一際強い力で埋まる肉棒をキュッと締め付けてくる。
その快感によって、遂にゲンヤも限界を迎えた。
「もうダメだ、出すぞっ!!」
眉を歪めて我慢していたゲンヤが呻くようにそう言うと同時に、ノーヴェの体内に強い勢いで精が解き放たれた。
焼けるような熱い精液がノーヴェの膣を満遍なく満たし、泡を立てて零れるほどだ。
精の熱により再びノーヴェも絶頂の波の中に呑まれていく。
「んはぁぁぁあっ!‥‥すごぉい‥あついぃぃ‥」
もはや意識は快楽によって白く染まり正常な思考が全て溶けていく。後に残るのは全身を駆け巡る快感の電流と糖蜜のように甘い幸せ。
ノーヴェはゲンヤの与える心地良い温かさにひたすら陶酔した。
□
ゲンヤとノーヴェはバスルームからベッドに場所を移すと、たっぷりと時間をかけて互いの身体を貪った。
唇と身体を何度も重ねて気を失いそうなくらいに激しい交わりに酔った二人は今、性交後の倦怠感を味わいながらベッドの中で同じシーツにくるまっている。
ゲンヤは自分の胸に抱き寄せたノーヴェの髪を優しく撫で梳き、彼女は嬉しいのか恥ずかしいのか頬をほんのりと朱に染めていた。
「‥‥そんなに撫でんなよ」
あまりに気恥ずかしいのかノーヴェが思ってもいない事を口走る。ゲンヤはノーヴェのそんな想いを知ってか含みを込めた笑みを零した。
「ははっ、すまねえな。あんまり触り心地が良かったんでな」
「そ、そうか?」
「ああ。でもお前が嫌ならすぐにやめるぜ、やめるか?」
「別に嫌だなんて言ってねえだろ! 触りたいなら触れよ、アンタは一応客なんだからさ‥‥」
ノーヴェは慌てて声を上げると真っ赤になった顔を俯いて隠す。
ゲンヤが髪を撫でるのを止めたら、ノーヴェはきっと機嫌を悪くするだろう。
もちろんゲンヤはその事を知っていて先ほどの質問をしたのだが。
そうして二人は身体を寄せ合って互いの温もりを味わいながら、まどろむような時間の中に浸る。
そんな時、ノーヴェの髪を撫でながらゲンヤが静かに口を開いた。
「なあノーヴェ、ちょっといいか?」
「なんだよ」
「ああ、実はよ‥‥」
□
今日遂にノーヴェに好きだって言っちまった。今まで燻ぶらせていた想いのたけを言葉の限りぶちまけちまった。
返事は今度来た時に返すっていう話だ、反応は悪くなかったと思うがやっぱり緊張するもんは緊張するぜ。
しかしOKの返事を貰ったとして娘達になんて説明するかねぇ、下手したらギンガより年下だしな‥‥‥まあ悩んでも仕方がねえか。
俺はそんな事を考えると一つ大きく息を吐いて朝帰りの家路に着いた。
終幕。
703 :
ザ・シガー:2008/03/21(金) 23:10:10 ID:6TszuGtA
投下終了です。
やっぱノーヴェは素直になれない子、これは絶対的な世界の不可侵法則だと思う。
704 :
( ゚Д゚) :2008/03/21(金) 23:27:31 ID:YmN8WeYN
GJ!
いいなぁ、純情ツンデレいいなぁ。
ツンデレってこう楽しむものなんですね。
>>703GJ
かわいいな、やっぱ思いが通じ合ってる方が見ていていいな
ところで新スレ立てようと思って失敗した。だれぞ代わりに頼みます
GJ!
畜生、最近僕の中でノーヴェ株がぐいぐいと上昇してきている。
ノーヴェの愛くるしさは異常
708 :
( ゚Д゚) :2008/03/21(金) 23:47:19 ID:YmN8WeYN
うぉ。476kBか……
投下は次スレ待ったほうが良いかなこりゃ。
暇なので立ててみる
乙どす
あいかわらず一週間もたないな
/::::/|::::::/|::| / ̄``i}、`ー-y それでも少しは勢いもおさまってきたような気がします。
/::://レV /l/ !l, `¨´/ あと24kbも残ってますが、このまま埋めてしまっても
. N//::ハ/::::::|_ _ll, /|. よいのでしょうか?小ネタ投下する人はいないのか?
. M/:/:::::::::::::/.戈テッ、 _. 〈:::::! ,.ニ、 , -- 、 丶、
. |::::::|::::::::::::::| ____7攵kノ::::|. /' ヽ \
. |::::::|::::::::::::i:|'´ ,\_ノ:::::::|. /// ヽヽ ヽ
. |::::::|:::::::::;::i:| ‐-、 /:::::/:::! i i l ,イ l | | |、ヽ/ハ! |
. |:::::从:::::从:! /::::::::/i::/. __| | |,ィナ!ト ト ィ弋ぃ|=イ| | _
. |/ ヽi、 i> -rく:/:/:;i::/ i/. lこ)__| | | |仟!「ヽ{ 示不l l | |. f⌒)) ,)
-―<\ ヘ ,ムヽi/i/,i/ ′ | |____l l トj.辷リ 辷リ トイ| ,'_____,| | ̄
. \\ \_ } ハ、. | | l. ヽ| '' '' r┐ '' '' ''|/!/ / .! ! 知らんがな
Vハ ヽ| ハ \_. | |. l lヽ、 `´ .ィ リ / | |
∨ハ `l ハ `丶、 | | ヽ. W,f>=千1|Wィ | |
Vハ | ハ / ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄/,.ヽ'イ}! i j l.ト 、________| |
∨ハ | |ハ / NANO / ヽ, ,、 `丶、- r '| |
V ハ | |lハ/ / 〈 く 〈 く 〉 } l |
さあどうしましょう
それはある日の昼下がり。
エリオ・モンディアルは、兼ねてより思い憧れていた意中の女性に告白する決意を固めた。
「好きです、付き合ってください」
「う、うおぉぉぉぉぉっ、ラケーテンッハンマー!!」
「ひぶしっ!?」
突然の告白に混乱したヴィータは、金槌で打ん殴ると言う前代未聞のリアクションを取ってしまった。
という電波が来た。
誰か、これで1本書ける人挙手!
>>715 接点がねぇと難しいぜえ
BA氏も次スレのほうでで投下するようだし、ここは埋めてしまうべ。
/ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
| 先生!また一週間も経たないうちに新スレです!
\__ _______________
∨┌─────── / /|
| ギコネコ __ | ̄ ̄| ̄ ̄| ̄ ̄| |
| 終了事務所. / \ / ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
| | ∧∧ | < ふざけやがって!このスレは終了だ!ゴルァ!
(゚Д゚,,)| \________________
∧∧ .※ ⊂ ⊂|. |〓_ |,[][][]|,[][][]| ..| |
(,, ) / U ̄ ̄ ̄ ̄ 〓/| |,[][][]|,[][][]|,[][][]|/
/ つ | ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄| |  ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
〜( ) | | /ノ~ゝヾ
(’ヮ’ン ∩∩
( ) (´Д`)  ̄ ̄ 〜 ゴラァ
∪∪ U U ̄ ̄UU 【梅】
ふいんき(←何故か変換できない)
そのとうり(←なぜか変換できない)
がいしゅつ(←なぜか変換できない)
しゅずつ(←なぜか変換できない)
加藤わし(←なぜか変換できない)
ほっぽうりょうど(←なぜか返還されない)
SLB(←なぜか洗脳される)
童貞(←なぜか卒業できない)
見つめあうと(←素直におしゃべりできない)
自衛隊(←なぜか派遣できない)
ザフィーラ(←なぜか変身できない)
せんたっき(←なぜか変換できる)
空気(←なぜか読めない)
高町なんとか(←なぜか呼べない)
確信犯(←なぜか誤用だと言われる)
Romantic(←止まらない)
全力全開スバル(←止まれない)
全力全開なのは(←止まる気がない)
@
| _ l !
i | 〃_@_ヽ | i 優しい気持ちが
| ||BUS.| きっと誰かを救う
!| ヾ.二.フ | ______/ |
| __||_ 〈V〉†``‐-、._ \
! ||.====| (咒){ {从从! }..`‐-、._ \
i ||.====| ,.ィゝ(V ゚ -゚ノ|ノ / ..`‐-、\
l ||.====| 〈y)' と{フ_]†[j⊃/ ∧∧ | |
l  ̄|| ̄〈リ .</,、,、,、ヾ〉 (・ω・ )
! ! ((二二) 〈ノ`~(,ノ~´ uu_)〜
@
__
,. -―/-、`)
〈V〉†ヘ==べ゙ミ、
(咒){ {从从! }ヾ なぁなのは、重くないのか?
,.ィゝ(V ゚ -゚ノ|ノ
〈y)Σう'⌒~´ヘヘ .,,;;;,,,,;;;;;;
// ,ハノノソヽソハ
.,,;;;,,,,;;;;;; ハ ヾl.゚ ヮ゚ノ!.ノ ヴィータちゃんは軽いから楽ちんだよ
lつ7|..7つ┓ .
.,,;;;,,,,;;;;;; ,/ソ、j、iヾ|冊冊 .,,;;;,,,,;;;;;;
,' ̄ ⌒ヽ/ ̄ノ ノγヽ⌒ヽ .
(--(ニ二_(_)(--〇--) .,,;;;,,,,;;;;;;
i!wwl ゝ/__ヽノ  ̄ゝ/__ヽノ
''''"~"”~"~"~”~”''"~"''''"~""~"~"~"~"''"~"''''"~""~"~"~"~"''"~"''"''"~"'''"''"
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∠ =。= ヘ
《((从 从! i ───
ノノ/从゚ ヮ゚ !(!゚iヽ 子供のこ〜ろの夢は〜♪
∧∧ヾ⊂~)Ψ((⊂) 色褪せない落書きで♪
ノ - 彡ミ/ ,Aヽヘ .,,,
ヾヮ___丿ヾ "''U'"~~ヽ彡" ───
⊂⊂二ノヽ’”"---ヽ二⊃⊃ ピョーン ピョーン
!l! ili
人 人
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‐=≡ .∨ifノハヽiY ハァハァ
‐=≡__.ルl| ´Д`ノlル エリオクンマッテェー
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‐=≡ \__ \ -=≡ Z ノ八从ハ
‐=≡ / / / -=≡`ヘリ;´Дノリ
‐=≡ // / -=≡ / つ_つ s... sonic move !!
`)⌒`) ‐=≡ / | / -=≡ 人 Y
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;;⌒`)⌒`)‐=≡ (  ̄)
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〃 /::/: : /.: : : : :.:/:_:/_:∠斗匕l|' _ヽ !ヽ: :.',: :ヽ :\ : : \ んもー!!
|| /::/: : /: : : : : ̄| :/ ;仁二//リ ノ>ト、|: :│ :|:\: `ト、: : !
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. │|| |:,' : : : : : : : : : : 小 ///// 〉/////j/V〈: : : ト、\j/
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Y リ: ,':.:/| : : : : : : |;ゝ / ∨ /: : : : :|:八
ヽ /: :|:/:│.:.: : : : :.|. { / イ: : : : : :|\:\
\ /,: : |': :│.:.: :ハ: :| ヘ `ー── ' /:.│: : : :l: |: : l\}
ー=`くj: : : : : :| : :/l: 八:ヽ._丶、 /: |: : :|: :.:/|:ハ: }
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、 {.〃iノハ从X} /`~´` .| | | ∩. ∪.;
ミ\ヽ!l|、゚(フノリ/ミ/ .| ∪ .j∧i. ;. ' .:.:.:::.::.:::.::::.:.:.:::.::.:::.::::.:.:.::.::.:::.::::.:.:.:::.::.:::.::::.:.:.
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(仂)'"~ ⌒○ヲ}式}/─‐(&) + |ヽ!. レ; ヽ :.::.::.:::.::::.:.:.:::.::.:::.::::.:.:.:::.::.:::.::::.:.:.:::.::.:::.::::.:.:.:::.::.
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ト---―――――''^V ム_
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| l: : ハ:.| ヒリ 、 ` '|/´: : : : : : : : : : `、∠----――――ト---―――――''^V ム_
Vヽl: |: :.ヽ| | l⌒ヽ //./ _: : : :.r、--、:.ヽ-――‐ \lVー' /
ヽゝヽ:ヽ! ヽ...ノ/: : /└ュ ヽ: : :|: ヽ \<二 ̄ ヽ |
_|/⌒'l^lー‐' lrレl: :. :トミ ヽ:.|: : |\ \-、\ | 早くしてくれよ |
/:./:.:.| ヽ \:ヘ 〈:.l从: ヽ _ハ: :ト、_\ 〉 \\ | |
〉:.|:.:.:.| /\ V´ ̄ ̄ヽコ |: :| `lV ヽ: ', | コイツ |
〈: : }:.:.:.レ:.:.__/ Y ヽ\「ヽ:ヽ_ノ |: :| / 死んじまうよっ! |
〈: : <:.:.:.:.< ノ--、_0__--、ゝヽ \:\ |: :l / ヽ
ヽ__/丁---<ヽ ̄ー―一 ̄ノ \\ \:\ ,lノリ |,ヘ rヘl
/: :. :>\:.:.:|⌒/`>、 ー< ノヾ,:.:..\\ \:\ ∠----―――――――-ゝ
lハ: :ノ __>l | < \ \ .| j―<´\\ \:ヽ r┐
V< _<ヽー'―‐|\ |/ .|:.:ヽ:.:.V/ ,リ |l ヽ_
__j Vヽ/ ̄ ̄ヽ \|ー―┤:.:. `i:._> L二_ `ヽ
ト、_-‐'' `\ ̄ヽ| \lヽ ̄:.:.:.:.:.:.:\ r'⌒ヽヽ }
r┐/三| \ l .トヽ ̄:.:.:.:.:.:.:\ |丁l人__ノ j ノ
/! 〈三三ニ〉 l ヽ || \:.:.∧:.:.:.:.〈 l ヽ弋__/ /
/  ̄{三{ \ .|| ト、 二ユ:.:.:.:.:| /\__r[ ̄l_l=v‐<´
二 ー- ____ ヽ/ l| r‐、 \__/ ト、__// > |__ト、_>
`ー-- ___ -イ/ / > > / ヽ/ `ー' / > / / ー'
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_ ─  ̄ ,!
_ ─ __  ̄ ,!
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/ :  ̄: : ─ _: `: . . .、: : : : : : :`ヽ / ,!
/ミ、: : : :- 、: : : : :ヽ.、: : : :ヽ : .、: : : :ヽi 断 だ. ,!
/ : : l:l: \: :\.、: : : :\:\: :\ `_: .、: i. る が ,!
/: : l: :l、l、: :\ 、:\ヽ、: : \:ヽ.、: ヽ: ヽ`ヽ. ,!
. /: :l : l: :l \\:\_.斗 _=ニヽ:ヽ ヽ: :\: ヽ 〉 ___.,!
/: : l: : :l、:l _\'´ヽ /riー弌`i 、:l: :l-、l l\// /. ,!
. /: l: :l : : :lヽl´ __ ヽ t乞ク l:ヽ l i): :l ヽ. _/ ,!
. /l :l : l : l: :l. /r。弌 ´ ̄ l: :l、l/ l、: l >〉 ,!
/ l: l| : l: : l、l〈 iス.j:} l: :レ'l : l:l\l l ,!
/l/l l l : lヽ: l \ ゞ'゙ 〈 l: :l:l、 : :l l 、_ l. ,!
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/ l lヽ:l l:l \: ヽ、 / l: l l、 l、: \ \,!
/ V\ヽ/ l: :l|:/i` 、 /_ l: l r─-ヽl ,!
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☆魔法少女リリカルなのは総合エロ小説_第62話☆
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だがその声が、なのはに届くことはなかった
しごとちゅうでも にちゃんにちゃん
ハ__ハ ハ__ハ ハ__ハ
∩ ゚∀゚)) ∩ ゚∀゚) ((゚∀゚ ∩
ゝ ノ ヽ ⊃ > ノ_
(_ノノ (_r 、_) (_ノー‐'
しごとちゅうでも ……
_人人人人人人人人人人人人人人人人人人人人_
>ぁ…ぷはっ ぁ あといちじかんまってね!!! <
-――――- ̄^Y^Y^Y^Y^Y^Y^Y^Y^Y^Y^Y^Y^Y^Y^Y^Y^Y^Y^Y ̄
/ ヽ' ̄二ン`ヽ/´  ̄ ̄ `丶
./ / / 、 、 \ : : : : : : : : : : : : ::、:\/⌒\
/ / / / ∧ | ', 、 ∨l..:.:/.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.::.:.ヾ:ヘ\.:.::ヽ
| , ; / / / V l ! ! | 、 l:./ .:./ .:l.:.:,'.:.:{:.:.:.:.l.:.:ヽ.:.:.Vl:/ \.:.:',
| l | | ハ _|_| |_」...」 _| | |l.:.:.!>ト/{.:.ハ.:.:斗<:l:.:.:.l.:l.:.:.:.:.ヽ..l
| | |:イ: __,∧| j/l /l./「 | | |:|:l.: レ (ヒ_] |/ ,=-‐、 |.:.:l:|.:l.:.:.:.:.:.: |
| | | |V `‐-- ヒ_ン l /| | 从:.{/// ,___, /// 'j.:,' |.:l.:.:.:.:.:.: |
| | トゝ'/// ,___, ///ノ/||/ヽ|:小. ,..!、__ン 彡'.:|│.:.:.:.:.:.|
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