☆魔法少女リリカルなのは総合エロ小説_第56話☆

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 フェイトは、息を呑んだ。今、フェイトの目の前に現れた男。その男こそ、彼女が長い間
追い求めていたスカリエッティだったのである。彼は拘束されたフェイトの姿を冷たい目で見据え、
まるで爬虫類を思わせるような、ねっとりとした口調でククク、と低く笑う。

「普段は温厚かつ冷静でも、怒りと悲しみには、すぐに我を見失う――」

 スカリエッティが右手に力を込め、拳をギュッと握り締めると、ギリギリ、バリバリと
いう音とともに、糸状のバインドによるザンバーへの締め付けが一層強まっていく。
どうやら、スカリエッティの右手とバインドが連動しているようだ。その締め付けに耐えられず、
ザンバーがバリンと音を立てて、砕け散った。
「くっ!」

 ザンバーに一瞬気を取られたフェイト。同時に、横から発せられた魔力の気配に、
ハッとしてスカリエッティの方に向き直ったときには、彼の放った赤い魔力弾が、
目前に迫っていた。防御が、間に合わない。

「しま――」

 どおんっ

「ぁぐぅっっ!!」

 スカリエッティの攻撃がクリーンヒットし、爆煙がもうもうと上がる。フェイトは自分の身体に
走った衝撃に、一瞬意識を飛ばしかけ、バルディッシュを手放してしまった。

 がっしゃあぁんっ!!

甲高い音を立てて床に叩きつけられるバルディッシュ。

「あぁっ?!」

 もう遅い。相棒を失い、空中に拘束されているフェイトは、先ほどまでとは一転して
無力な一女性に成り下がってしまった。そして――彼女は気づく。自分の周りに、
スカリエッティの魔力弾がいくつも展開されていることに。完全に魔力弾に包囲され、
逃げ場はない。嫌な汗が、流れた。

「君のその性格は、まさに母親譲りだよ。フェイト・テスタロッサ――」

  バインドから逃れようと必死にもがくフェイトに浴びせかけられる、獲物をいたぶるような、
ねちっこい声。人間味がまるで感じられない、視線。フェイトは、自分の背中がゾクリとするのを感じた。

「ククク……」

 スカリエッティが、ぱちん!と指を鳴らす。次の瞬間、フェイトを囲む魔力弾が
一斉に彼女に牙を剥いた。手に、足に、胴体に、雪崩を打って殺到する魔力弾。
目の眩むような閃光。爆ぜる空気。

 ドォォンンッッ!!ズガァウウンンッッ!!

「ぐぁ…っ!!ぁがあぁっ!!」

 その攻撃に、バリアジャケット・インパルスフォームは耐え切れず――衝撃と激痛がフェイトを襲う。

「……ぅ…ぁ…」

 攻撃の衝撃でバインドが解け、フェイトは力無くその身を地面に打ち付けた。攻撃に耐えられず、
大部分が破損してボロボロになったバリアジャケット。半裸状態の素肌に滲む赤いもの。
そんなフェイトに、スカリエッティの操るバインドが容赦なく襲い掛かった。

「……――っ?!」

 気が付いたときには身体中をバインドでグルグル巻きにされ、お中元のハム状態になって
床に転がされていた。両手を後ろ手に拘束され、足首から太腿にもバインドがガッチリと巻き付いている。

「うぐっ!」
「ククク……」

 スカリエッティが、右手の拳を握り締める。バインドがさらにきつく締まり、
大ダメージを受けたフェイトの身体にギュウギュウと食い込む。今度はボンレスハム状態だ。

「ぐわ、あああぁぁぁ……!!」

 たまらず苦痛の声を上げ、身体を弓なりに仰け反らせながら顔を歪めるフェイト。
2回、3回と締め付けが繰り返され、その度にフェイトの悲鳴が上がった。

「…はあっ、…はあっ!…あ、うぅぅ……」

 スカリエッティはフェイトにかけていたバインドを解いた。十分過ぎるほどのダメージを与えたし、
デバイスも手元に無い。もはや反撃できるとは思えなかったからだ。そして事実、
フェイトには反撃する手立てなどありはしない。
 スカリエッティはフェイトの傍にしゃがみ込み、床にうつ伏せで転がされている彼女の前髪を
乱暴に掴んで顔を上げさせた。その顔は苦痛に満ちていたが、スカリエッティを眼前にした途端、
みるみるうちに怒りの表情へと変貌した。

「この…っ、重犯罪人が…っ!!放せっ!!」
「……ふむ。まだお仕置きが足りないようだ。私のラボを荒らした償いを、してもらおうじゃないか。
――トーレ、セッテ」

 スカリエッティがそう言うや否や、後ろに控えていたトーレとセッテがつかつかと
フェイトの傍に歩み寄ってしゃがみ込む。二人は、床にへばり付くフェイトを引き剥がして仰向けにし、
バリアジャケットの破損によって大部分が露出しているフェイトの豊満な双丘を、
無造作に掴んで揉み始めた。フェイトの、驚愕の声が上がる。

「うあぁっ?!何をする!――っ?!んん、んっ」
「私はプロジェクトFによって造り出された君の身体にとても興味がある。お仕置きついでに、
いろいろと実地検証をさせてもらおうと思ってね」

 トーレとセッテが、御椀型の綺麗な形の乳房を揉み込みながら、空いているもう片方の手で、
フェイトの身体に残っているバリアジャケットの上半身部分を引き裂き、剥ぎ取っていく。
ところどころから血が滲み出している彼女の白い素肌が剥き出しになり、スカリエッティは興味深げに、
そして舐め回すようないやらしい目でそれを眺めた。

「ほほう……綺麗な身体をしているじゃないか。やはりプロジェクトFは……ブツブツ」
「うぁ、よせっ!やめろぉっ!!」

 よりによって、憎むべき犯罪者の目の前で素肌を晒されるとは。羞恥心にフェイトの顔が真っ赤に染まり、
そしてまた同時に、首筋をじわじわ這い上がってくる恐怖感に、気持ちの悪い汗が噴き出し始めた。
抵抗しようにも、さんざん痛めつけられた身体は、動いてくれない。

「――ひっ?!」

 戦闘機人のゴツゴツした手が、乳房の先端の最も敏感な部分に触れた。フェイトの身体が、
ビクッと反応する。トーレとセッテは、連続して頭頂部を責めた。物理的な刺激を受け、
フェイトの乳首はたちまち充血し、勃起する。

「うあ、あ、ああぁっ!く、ふ、……ん…っ…」
「ほぅ、先端が固くなってきたな。生理的には普通の人間と同じか」

 フェイトは感じてなどいなかった。感じていたのは、おぞましさと恐怖、そして悔しさ、
情けなさ。こんな状況下で、気持ちよくなるはずもない。身体の反応は、単なる生理的な
反射に過ぎない。

「やめっ……!…っ!……っ!…ふぅ…んっ…!」

 必死に唇を噛み締め、目を固く閉じて耐えるフェイト。トーレとセッテの手が、身体から離れる。

「ぐはっ、はあっ…、はあっ…、はあ……」

 責めから開放され、息を乱しながらも、フェイトはわずかの間安堵する。
しかし、それは本当にわずかな間だけ。

「今度は、下の反応を見てみたい」
「う、あぁっ?やめ、あぁぁぁっ!!」

 再び、トーレとセッテがフェイトの身体に触れ、上半身に残っていたバリアジャケットを
全てちぎり捨てた。仰向けからうつ伏せにされ、背中も露出させられる。フェイトも動かない身体で
必死に抵抗しようとするが、戦闘機人達が彼女を剥いていく作業になんら支障は無い。
下半身――フェイトの大事な部分を覆っていたバリアジャケットも、悲鳴と共に剥ぎ取られる。
トドメと言わんばかりに、ほつれたニーソックスを勢いよく引き摺り下ろされて真っ白な太腿を露わにされ、
ついに全裸になってしまう。もう一度ひっくり返され、フェイトは仰向けの状態で、
その身体をスカリエッティと戦闘機人二人の眼前に晒された。無防備になった自分の身体に注がれる視線から
逃れるように、再度固く目を閉じるフェイト。周りには、バリアジャケットの、無残な
残骸が散らばっている。
「これはこれは……」

 戦闘による多少の傷が付いているが、つやつやとしたみずみずしい白い肌。
たっぷりとした、美しい金髪。ふっくらとした女性らしい丸みを帯びた身体。
それでいて日々の鍛錬の成果か、無駄なところに肉は付いておらず、付くべきところには
しっかりと肉がのっていた。その最高の身体が、目の前で力なく肢体を投げ出し、
か細く息を吐きながら、全身をしっとりさせている。
スカリエッティは、自分の股間が熱くなっていくのを感じた。

「ふ、はははは」

 何かに突き動かされるかのように、スカリエッティはいきなりフェイトの陰部に手を伸ばす。
金色の繁みを掻き分け、その奥にある処女の丘に到達し、無骨な手がフェイトの大事な部分を
無遠慮にまさぐった。

「ひぃっっ?!」

 途端に、力の抜けていたフェイトの身体がビクッと強張った。

「はははは」
「ぅ、ぁ!触るなっ!やめろ変態!」
「はははははは」

 無機質な笑い声を上げながら、スカリエッティは、執拗にフェイトの割れ目をなぞった。
自分以外の誰にも触れられたことの無いその部分が、蹂躙されていく。その理不尽な侵攻に対し、
力を失った今のフェイトにできることは、拒絶の声を上げ、現実逃避をするかのように、
目を閉じて耐えることだけ。

 ぴちゃ

 わずかに、フェイトの秘所が潤い始めた。もちろん、フェイトは感じているわけではない。
これも、単なる生理的反射だ。再度述べるが、今の彼女が感じているのは、おぞましさと恐怖、
そして悔しさ、情けなさ。
「うっ」

 再び、フェイトの身体がビクッと跳ねた。スカリエッティの指が、陰核に触れたのだ。
フェイトの反応がおもしろかったのか、スカリエッティは連続して陰核を責め続ける。
いいようのない不快感が、フェイトを蝕む。気が付くと、スカリエッティの股間にそびえ立つ肉棒は、
痛いほど勃起していた。ふと、手を止めて考える。そういえば、研究に没頭しすぎて、
最後に射精したのはいつだっただろうか。心の中で、彼は舌なめずりをした。

 ちょうどいい機会じゃないか……、と。

 一度フェイトの身体から離れたスカリエッティは、ベルトを外してズボンを下ろし、
勃起した肉棒が露わになった。上半身は研究着、下半身だけ丸出しという、なんとも滑稽な姿だ。
傍にいたトーレとセッテが、普段のスカリエッティからはとても想像出来ない姿に、
さすがにちょっとたじろいだ。

「ド、ドクター……」
「いいじゃないか。私も男だ。たまには、こういうこともしたくなるのだよ」

 ガチャガチャと何かを外すような音。スカリエッティと戦闘機人の会話。
一体、何をしているのだろう……?

「見たまえ、フェイト・テスタロッサ」

 その声に、閉じていた目を恐る恐る開けるフェイト。その視線の先にあるものを見た途端――
彼女は固まった。目にしたのは、スカリエッティの怒張した肉棒。フェイトの裸体に反応したそれは、
90度以上の角度でそそり立ち、腹にピッタリとくっついている。先端からはヌメヌメとした汁を流し、
見るからに太く、硬そうで、『肉の凶器』という形容がぴったりだった。

「ぁ、ぁ…ぁ……」

 未だ処女であり、そっちの方面には奥手なフェイトは、知識では知っていたものの、
実際に本物を見たことが無い。見たことがない、すなわち、初めてということが、
彼女により一層の恐怖心を巻き起こした。

「さて」

 スカリエッティが、床に横たわるフェイトの身体に覆いかぶさった。張りのある若々しい女体、
しっとりとした素肌の感触。それら全てを、スカリエッティは存分に楽しんだ。
固まっていたフェイトが、悲鳴を上げながら、もがき出す。

「ひぃっ!ど、けぇ!やめろ!」

 両手で押し返し、突き飛ばそうとしたが、戦闘のダメージが抜けておらず、まだ身体に力が入らない。
自分の身体にむしゃぶりついてくる男は、長い間追っていた重犯罪者なのだ。そんな奴に
こんなことをされるなんて……。いや、そんな理屈以上に、蛇でも見たときのような生理的嫌悪感が
湧き上がり、フェイトは鳥肌を立てた。

「さあ、そろそろ本番を始めようじゃないか」
「えっ?!」
「……わからないのかい?私の男性器を、君の女性器に挿入するのだよ。
つまりは、セックスということだ」

 セックス――。この先、自分の身に何が起こるのか、それを考えるのが怖くて、
無意識のうちに頭から排除していた単語がスカリエッティの口から飛び出した。
フェイトには彼氏ともいうべきボーイフレンドなどおらず、セックスやらロストバージンやらは
まだまだ遠い言葉だと思っていたが、それでも漠然と、それらを考えることはあった。

 しかし、絶対に違う。自分の処女を捧げるのは、断じてこんな男ではない。

「私も、随分溜まっていてね。少し楽しませてもらうよ」
「やめろぉぉっ!放せっ!!はなせえぇ――――っっ!!」

 スカリエッティの怒張した肉棒が、フェイトの割れ目にあてがわれる。『死』がフェイトの脳裏に浮かび――
まだほとんど濡れていない秘裂に、肉の凶器がずぶずぶと埋まっていった。




「!!!ひぃぎぃいぃあァアあぁあぁ――――――ッッ!!!」







 フェイトの身体が、大きく仰け反った。内側から引き裂かれるメリメリという感触。
真っ赤に熱した鉄の棒を突っ込まれたかのような灼熱感。未知の領域を無理矢理蹂躙される激痛。
口から迸る絶叫に混ざって、完熟トマトが潰れたような音がした。

「痛いぃっ!?ひぎぇぇっ…!いぁああぅぁぁあ――……ッ!!」

 処女膜が破られる。最も乱暴かつ無残な方法で、フェイトの開通式は完了してしまった。
男を一度も受け入れたことの無いフェイトの膣は、抵抗をものともせずに乱暴に突進してくる
スカリエッティの肉棒を強烈に締め付ける。その感覚に、スカリエッティの顔が悦びとも
興奮ともつかない表情で満ち満ちていく。

「これがプロジェクトFによって造り出された女性器……この感覚、素晴らしい!
素晴らしい!素晴らしいぃ!!まさにプロジェクトFの結晶だよ!わははははははは!」

 もはやプロジェクトFの本質とは何の関係も無いことを、プロジェクトF、プロジェクトFと
無意味に喚き立てて喜ぶスカリエッティ。滲み出す程度のわずかな愛液と破瓜の血だけを潤滑油にし、
スカリエッティの肉棒がフェイトの中で暴れまくった。

 2年くらい前の記憶が、頭の片隅に甦る。親友である高町なのはと久々に一緒の部屋で寝たとき、
年頃の女の子らしく、そっち系の話になったことがあった。フェイトは性格的に、
人前でそっち系のことを口に出すのはしないタイプなのだが、なのはと二人っきりということもあり、
ついつい話し込んでしまった。そして、実は……、と恥ずかしそうになのはが切り出したところによると、
彼女は実はもう「初体験」を済ませたというのだ。お相手は、フェイトもよく知る
幼馴染のユーノ・スクライアだったという。それを知った時、フェイトは自分が取り残され、
なのはがひどく遠くの世界に行ってしまったように感じられたものだ。

 ちょっと、痛かったけどね……。確か、なのははそう言っていたが、今、自分を襲っている痛みは、
「ちょっと」どころではない。痛い、痛い、痛い、痛い。フェイトの口から、
聞くに堪えない痛々しい絶叫が上がる。

 ここに至って、ようやく身体を保護するために愛液が順調に分泌され始め、ほんのわずか、
ほんのわずかだけ痛みが和らいだように思えた。いや、単にフェイトの身体が慣れただけかもしれない。
あるいは、痛みを感じる感覚が麻痺し始めているだけかもしれない。

「抜い…!あぅあぁっ!!うあああっ、ぎひぃぃっ…あ、あぁぁあっ!!」

 フェイトも19歳。少女時代と違って性的な知識はそれなりに持っているし、もちろん自慰行為もしていた。
いや、それどころか、なのはのように初体験を済ませていても、全くおかしくない年齢だ。
たまに行う自慰行為は、軽く達するだけでとりあえず満足していた。が、彼女の生真面目な性格は、
果てた後に自己嫌悪や罪悪感をもたらすことも事実で、また、自分の保護している少年、
エリオ・モンディアルや、少女、キャロ・ル・ルシエを教育する観点からも、自分がこんなことを
していいのかと悩むこともあった。そんな彼女にとって、無理矢理のセックス、強姦というのは、
まさに価値観を根底からひっくり返され、崩されるに等しい行為であった。

「ククク、そろそろ限界だよ。中に出させてもらう」
「あっ、ぐぎゃあぁ!…えっ?!」

 痛みと屈辱のあまり、何度も飛びそうになる意識の隅で、フェイトは辛うじてその言葉を捉えた。

 ……中に、出す……?

 …………

 その言葉が頭の中で反芻され、意味を理解したとき――この男はつまり、自分の胎内に
精液を注ぎ込むと言っているのだ――闇に霧散しかけていたフェイトの意識が、明瞭に戻っていき、
赤みの差していた顔色が、みるみるうちに真っ青になっていく。

「ひ、ぎぃっ!や、やめろっ!出すなっ!」
「何を言う?人工生命体の君がキチンと妊娠できるかどうか確かめる、絶好のチャンスじゃないか」

 妊娠――。その言葉に、ついにフェイトの口から、今まで懸命に抑えてきた恐怖の叫び声が上がる。

「やめてぇっ、嫌だっ!いやあぁっ!!やめてェェ―――――ッッ!!」

 何とか結合を解こうと、フェイトが生きのいい魚のようにジタバタと暴れ出したが、
三人がかりでガッチリ押さえ込まれ、ピストンは止まらない。次の瞬間、スカリエッティの肉棒が
フェイトの膣内で大きく膨れ上がり――射精が開始された。肉棒がギッチリ埋め込まれた狭い処女の膣道を、
ネバネバの液体が侵食していく。自らの中に開放された欲望を感じ――

「やめて!!いやあぁあぁああぁぁあ―――――――……ッッッ!!!!」

 フェイトは絶望の叫びを上げた……。

 ずぼっ

 スカリエッティの肉棒が、フェイトの膣内から引きずり出される。ゴボッという音を立て、
破瓜の血と混ざったピンク色の精液が割れ目から溢れ出し、汚されてしまったという現実を
フェイトに突き付けた。久しぶりの射精に、満足げな笑みを浮かべるスカリエッティ。

「最高だったよ、フェイト・テスタロッサ。やはり処女はいい」
「…はあっ、…はあ…、…はっ……ぁ………ぅ……」

 生温かい粘液が、胎内にたっぷりと溜まっている。それが「あの」スカリエッティの精液なのだと
認識した途端、どうしようもない気持ち悪さがフェイトを襲い、意識がぐゎんぐゎんと
渦巻きながら闇に堕ちていく。フェイトの目からは一気に光が失われていった。
なんだかんだいっても、フェイトはまだ19歳。強姦、処女喪失、膣内射精……。
こんなショックに耐えられるほど、彼女の精神キャパシティは大きくない。
いや、こんな状況でショックに耐えられる女性など、そもそもいるはずもない。
「おい」

 トーレが呆然自失とするフェイトを蹴り付けたが、反応がない。

「まあ待て、トーレ」

 スカリエッティが下半身を丸出しにした滑稽な姿のまま、パネルを出し、キーを叩く。
ほどなくして宙空にモニターが出現し、映像が映し出された。そこに映っていたのは――

「音声が少々小さいかな?」

 スカリエッティが再びパネルのキーを叩くと、音声が上昇する。

『ぐわ、あっ!ぐぎゃああぁぁ…………!』
『ひ、ひぃぃぃ――――っ!やめてぇ!ルーちゃんやめてぇぇ――っ!!』

 その声に、呆然自失だったフェイトが、ビクッと反応した。スイッチが入ったかのように、
ボンヤリとしていた頭に意識が戻ってくる。

―――まさか……?