正義のヒロインを嬲るPart2

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1名無し@ピンキー
正義のヒロインを、よってたかって嬲り者にするシチュエーションに
ハァハァするスレです
創作・版権どちらでも、
正義のヒロインなら変身モノでも強くて勝気な格闘少女でも
なんでもOK
荒らしお断りです。荒らしが出たらエレガントにヌルーしましょう
2名無し@ピンキー:2007/12/10(月) 00:30:41 ID:+caxT0i2
前スレ
正義のヒロインを嬲る
http://sakura03.bbspink.com/test/read.cgi/eroparo/1163248450/l50
3名無しさん@ピンキー:2007/12/10(月) 00:37:49 ID:xrzhuJKD
>>1
4名無しさん@ピンキー:2007/12/10(月) 01:09:33 ID:p+z1m19P
>>1
乙です
5名無しさん@ピンキー:2007/12/10(月) 02:32:55 ID:WRpAFXFm
>>1
乙っ
6名無しさん@ピンキー:2007/12/10(月) 22:18:53 ID:IjBNmdIz
>>1
職人の方々、今スレでも期待してます。
7名無しさん@ピンキー:2007/12/10(月) 22:54:43 ID:gj5xaYw1
乙カレイヤー
8名無しさん@ピンキー:2007/12/10(月) 23:07:09 ID:4qEwi6EZ
青い地球を護るため胸の鼓動が悪を討つ
乙カレイヤー

思い出せなかった・・・
9SS初級者 ◆S2RjfIBJZA :2007/12/12(水) 00:20:11 ID:kQv/IxNo
スレ立て乙です!では!投下致します!
10SS初級者 ◆S2RjfIBJZA :2007/12/12(水) 00:20:53 ID:kQv/IxNo
「はぁ…!はぁ…!」
荒い吐息が聞こえてくる。そう、媚薬付けにされ、気が狂いそうになりながらも理性を保
とうとしているリップの吐息だ。秘部に常に媚薬を吐き続ける生物を取り付けられ丸一日。
イこうとしても、それまでの快感は得られず、目は虚ろになり、少しでも快感を得ようと
常に大腿を摺り合わせ続けてきたが、そろそろ限界が見え始めてきた。その時
…ガチャ…
重苦しい鉄の扉が開かれる。
「誰…?」
と、弱々しい声で扉を開けた主を迎えるリップ
「ご機嫌よう。スイートリップ。具合はいかがかしら?」
入ってきたのはメッツァーの副官ココノであった
「ココノ…さん…メッツァーは?」
「…メッツァー様は所用の為、ロアへと赴きました。その間、貴女の調教は私が行います。
ただ…」
「ただ?」
リップは怪訝そうな顔でココノを見やる
「その前に貴女とお話がしたくて…」
と、そのままリップの居るベッドに近づき、近くの椅子に腰掛ける。
「何故、貴女はメッツァー様に想いを寄せているのに、それに抗うのですか?」
「!?」
核心を突かれたのか、すぐに反論出来ないリップ、そして
「私は…」
「愛と正義の魔法戦士…だからですか?」
と続きを予想していたかのようにココノが紡ぐ
「私も…最初はそうでした。闘いに敗れ、ゼーロウに捕まり、色々な人に陵辱を受けまし
たが…」
と、昔を思い出したのか、ココノの表情が哀愁のこもったものになる。
「メッツァー様だけは違いました。他の人にはない優しさがありました。それに少しずつ
惹かれていった私は、自ら彼に忠誠を誓いました。メッツァー様の為なら死んでも良いと
…」
リップは言葉が出なかった。リップも、学園に潜入したメッツァーとの楽しい学園生活を
思いだし、ココノの言葉と重ね合わせていたのだ。
「貴女は、その愛と正義を守る為に、自分の好きな人への想いを犠牲にするのですか…?」
「それは…」
「メッツァー様は貴女を欲しています。それは、貴女の力、容姿だけでなく。貴女そのも
のを欲して居ます…なんか、ちょっと妬けちゃいます」
11SS初級者 ◆S2RjfIBJZA :2007/12/12(水) 00:23:02 ID:kQv/IxNo
と、ココノは自嘲気味に微笑む。
「ココノさん…私は…」
と、次の言葉を言わせないかの様にココノはリップの口を塞ぐ
「ん…むぅ…」
と、ココノが口を離す。
「ココノさん…」
潤んだ瞳でココノを見やるリップ
「その言葉の続きは…メッツァー様の前で…」
とだけ言い、またリップの口を塞ぐ。しかし、今度は口を塞ぐだけでなく。舌を口内に差
し入れようとしてくる。それを恐る恐る迎え入れるリップ。
「ん…ちゅう…ちゅば…はぁ…」
淫らな水音が部屋を支配する。主導権を握ったココノは自身の乳首とリップの乳首を摺り
合わせ、大腿部を優しく手で愛撫する。それを甘んじて受けるリップ
「むぅ…ちゅっ…ちゅば…」
と、ココノが口を離す。その際舌と舌を結ぶ唾液の糸がたまらなく淫靡に感じてしまうリ
ップであった。
「ふふ…リップさんの唾液、美味しかったですよ…」
潤んだ瞳でココノを見上げるリップ、媚薬の所為か、どうしようも無くなっているのだ。
「コレはもう要りませんね…」
といい、リップの下腹部に寄生している生物を取り、処分するココノ。そして、リップの
秘部を見やる。
「ふふ…凄く綺麗で美味しそう…」
と良い、舌で一舐めするココノ
「!!」
その途端背筋を駆け上がる甘い痺れ、今まで快感を得られなかった為か、それだけでイき
そうになる。
「リップさんだけ快感を得るのはずるいです…」
と言い、自身の服を脱ぎ、下半身を露わにするココノ
「!?」
途端、驚くリップ。そう…男にしかない逸物がココノの股間にそそり立っていたのだ。
「ふふっ…さっきサキュバスに一時的に生やしてもらったの。さぁ…しゃぶって下さい。」
もはや媚薬とココノの愛撫という快楽の炎に灼かれたリップは、自分が魔法戦士である事
を忘れ、おそるおそるココノの逸物へと手を伸ばす。そして、躊躇することなくそれを咥
える。
「ん!積極的ですね…では私も…」
と、ココノもリップの秘部を責め始める。淫靡に絡み合う女同士のシックスナイン、ココノ
12SS初級者 ◆S2RjfIBJZA :2007/12/12(水) 00:26:50 ID:kQv/IxNo
はクリ○リス、尿道を…リップは亀頭や筋を丹念に責めていく。
「ん…ふぅ…リップさんのクリ○リス、ぷっくりふくらんで可愛いです。ここもピンク色
で凄く綺麗です。」
「んはぁ…ココノさんのコレも、脈打って凄いです…ん…なんか可愛いです…」
「ふふ…サキュバスに頼んで、メッツァー様と同じ大きさの物にして貰ったんですよ
「メッツァーの…」
とココノは首を振る
「リップさん…『メッツァー様の』です」
様の…その言葉を聞いて心臓が高鳴るリップ。しかし、最後の理性がその言葉を口に出さ
せない。そう、言ってしまったら、どこまでも墜ちて行きそうな気がするからだ。
「…」
「まだ…迷っているのですか?想いを取るか、正義を取るか…」
その言葉をかき消す様にココノの逸物へむしゃぶりつくリップ
「んん!」
ココノの背筋に快感が走る
「そんな…激しいです…ならこっちも」
と、舌をリップのヴァ○ナにいきなり突き入れる。
「!!!」
声にならない悲鳴を上げるリップ。どうやら久しぶりにイった様だ
「ふふっ、そこまで気持ち良かったんですか?こんなに潮まで吹いて」
この責めで主導権を取り戻したココノは、言葉で責める。
「ふふ…次は一緒にイきましょう」
その言葉に呼応するかの様にココノの逸物をしゃぶり始めるリップ。それに対応して秘部
を責め始めるココノ…時に丹念に愛撫し、時に激しく責め立てる2人。そこから得られる
快感は想像以上だったのか…程なくして2人とも限界が近づいて来る
「んはぁ…そろそろイきます…リップさんのお口、気持ちいい…」
「私も…んん!またイっちゃうよ…ふぁあ…」
「2人で一緒に…イきましょう!出ちゃう…んんん!!!!!」
「ふあああああ!!!!!!」
と、獣の様な咆哮と共に絶頂に達する2人。ココノの精液がリップの口内を、顔を、髪を、
リップの愛液がココノのそれらをそれぞれ蹂躙してゆく…
「はぁ…はぁ…」
2人の息づかいが聞こえる。
「ふふっ、リップさんの愛液、美味しかったですよ」
「…ココノさんの精液も…」
「リップさん、私の精液にまみれて…美しいです…」
13SS初級者 ◆S2RjfIBJZA :2007/12/12(水) 00:28:38 ID:kQv/IxNo
と、陶酔した表情で言い、そして、リップの頬に着いた自分の精液を舐め取って行き、
「リップさん…自分の愛液、舐めますか?」
と問うと、リップは無言で頷く。それを確認して、互いの口内に残った愛液、精液、そし
てそれぞれの唾液を舌で絡め合わせ、ディープキスで交換してゆく。
「ん…ちゅ…れろっ…こくっ…ん」
「ん…美味しいです…」
「はぁ…はぁ…」
「ふふっ…本番はこれからですよ…」
とココノは淫靡に微笑む。リップも口にはしない物の、身体は次の行為を期待して、胸を
高鳴らせてしまっている。
ちゅく…
「ん…」
逸物をリップの秘部にあてがうココノ
「ふふ…挿れる前から、リップさんのここ…熱くてとろとろですよ…」
「…」
言葉こそ出さないものの、次の行為を期待してしまっているリップは、自然と顔を赤らめ
てしまう
「では…行きますよ…」
という宣言と共に、逸物がリップの秘部へと沈んでゆく。
「んはぁ…」
と、逸物を迎え入れる歓喜の声を上げるリップ
「ん…リップさんのここ、熱くてぬるぬるで気持ちいい…」
「ふぁ、ココノさんのも熱くて固いです…」
そしてココノは丹念に、円を描くようにしてリップの秘部への挿入を繰り返す。
「ふぁ…ダメぇ…さっきイったばかりで…感じちゃうぅ…またイっちゃうよぉ…」
「くぅ…私も、そんなに締め付けられたらまたイっちゃいます…」
それでも主導権はココノにあった。ただただ感じるリップと違い、挿入をしながらも、リ
ップの表情を見ており、少しでも違和感のあった所を執拗に責め立てるココノ。これによ
り、余裕を見せ始めるココノ
「ふふ…リップさんはここが気持ちいいんですね…」
と、亀頭をごりごりとそこへ摺り合わせる
「んあああ!だめぇ!そこは…んん!ごりごりしないでぇ!またイっちゃうよぉ…!」
「ふふ…リップさん可愛い…」
「ふぁ…んん!」
と、再度リップの口を塞ぐココノ
「んちゅう…れろ…ちゅばっ…ぴちゃ…」
14SS初級者 ◆S2RjfIBJZA :2007/12/12(水) 00:29:21 ID:kQv/IxNo
酸素を求めてか、激しく舌を絡め合わせるリップ
「ちゅば…んん…そろそろ私もイきますよ…」
と、腰を激しく打ち付け始めたココノ
「ふぁ…!もう…私もイっちゃうぅぅ!!!ふぁぁぁぁ!!」
「もう…私もダメ…イきます…!んん!!!」
どぴゅう、びゅるる…
白い奔流がリップの膣へ流れ込む…
「ふあぁ…熱…い…はぁ…はぁ…」
肩で息をしながら語るリップ
「ふふ…リップさんの膣、気持ちよかったですよ…」
とココノはリップの髪を優しく梳きながら言う
「ココノさんのも…気持ち良かったです…」
「メッツァー様の…です…」
と、ココノは優しく語りかける。
「…メッツァー………様……の…」
と、陶酔した表情で語るリップ。それを聞いて満足したのか、ココノも
「はい」
と、屈託のない笑みで返した。
「では、メッツァー様がお戻りになったら、直接お会いすることになりますので、まずは
湯浴みに行きましょう。」
と言い、秘部から逸物を抜き出すココノ、その途端、魔力が切れたのか、逸物が消滅して
いく。そして、ごぼぉ…
と、溢れ出す精液…
「あ…勿体ない…」
と、股を閉めるリップ
「ふふ…では、湯浴みに行きましょう。凛々子さん…」
「はい…」
と、2人で牢から出て行くのであった。
15SS初級者 ◆S2RjfIBJZA :2007/12/12(水) 00:32:26 ID:kQv/IxNo
と、ここまでです。以前投下した後、どれを先に投下すればいいかで迷い、時間が掛かりました。済みません
16名無しさん@ピンキー:2007/12/12(水) 12:37:21 ID:trVp+qrG
お疲れ様です!GJ!
17名無しさん@ピンキー:2007/12/12(水) 12:50:29 ID:BTDJV3T6
GJ
18名無しさん@ピンキー:2007/12/12(水) 12:51:30 ID:BTDJV3T6
ついでに19以下の即死回避行動
19名無しさん@ピンキー:2007/12/12(水) 12:52:08 ID:BTDJV3T6
これで即死は無いから安心
20名無しさん@ピンキー:2007/12/12(水) 14:21:59 ID:trVp+qrG
即死回避って30じゃなかったっけ?
変わってる?
21名無しさん@ピンキー:2007/12/12(水) 14:57:51 ID:BTDJV3T6
>>20
エロパロ情報スレの人が最低20位無いと落ちるって言ってたが…
22名無しさん@ピンキー:2007/12/14(金) 07:53:22 ID:wixZLU9G
即死回避に書き込みしようとしたらアクセス制限に弾かれた……
まぁ、生きてるからいっか。
23神聖騎士エルシオン15  ◆CSwCzse3V2 :2007/12/14(金) 22:22:04 ID:r18vR6ff
>>1
スレ立て乙です。
前スレの続きを投下します。
24神聖騎士エルシオン15  ◆CSwCzse3V2 :2007/12/14(金) 22:22:57 ID:r18vR6ff

 魔力の強さは心の強さ──
 だから、心を強く持ちなさい。


 それは、神聖騎士として目覚めたばかりの瞳子に、夜神百合子が最初に教えてくれたこと。
(心を強く……)
 聖剣を握り締める手に汗がにじむ。
 目の前の敵は、自分を圧倒的に上回るマギ数値の持ち主だ。
 だからこそ、強く。
 そして鋭く。
 まっすぐに魔人を見据え、瞳子は剣を掲げる。


「砕けろ──ジャイロブラスト!」


 天空から召還した氷の龍が、地表の魔人へと降り注いだ。両腕に、両脚に、体全体に──凄まじ
い負荷がかかり、背筋が灼熱した。
「ぐっ……くっ……」
 食いしばった歯から苦しい呼気が漏れる。息ひとつするだけで、瞬きひとつするだけで意識が遠
く、吹き飛びそうになる。
 体内で荒れ狂うエネルギーを、エルシオンは必死で制御した。
 マギのコントロールを誤れば、氷龍はばらばらに砕け散り、敵ではなく術者へと襲い掛かること
となる。
 トロメアとの特訓では、一度も成功したことのない上級の術だった。
 だが今──エルシオンの操る氷嵐の龍はうなりを上げ、動きを多少乱しながらも、まっすぐにス
サノオへと向かっていく。
「できた……初めて」
 瞳子が叫んだ。
 蒼きマギエネルギーをまとい、氷の嵐が爆風を伴い、スサノオの頭上で炸裂した。
「くっ……おおおおおおっ!」
 魔人の咆哮が響き渡る。
 同時にジャイロブラストが炸裂し、すさまじいエネルギー流が吹き荒れる。爆圧とともに周囲の
大地がクレーター状に陥没した。
25神聖騎士エルシオン15  ◆CSwCzse3V2 :2007/12/14(金) 22:23:57 ID:r18vR6ff

「馬鹿な、小娘が……」
 魔人の口から驚愕の声がもれる。張り裂けんばかりに瞳を見開き、エルシオンをにらみつける。
「これほどの術を!」
 スサノオの顔にびっしりと浮かぶ、焦燥の汗。両腕を掲げて氷龍を受け止めるが、受けきれずに
手のひらが凍りはじめる。
「いける! このまま押し切って──」
 瞳子が勝利を確信した瞬間。


 ずあっ……!


 蒼い光芒がはじけ、爆風と爆炎が辺りを包み隠した。
「はあ、はあ、はあ……」
 体中から力が抜けて、エルシオンはその場に膝を落とす。
 全身が鉛のように重かった。ほとんどのマギを使い果たしてしまったらしく、四肢に力が入らな
い。
「やったか……!」
 黒煙に覆われた前方へと視線を向けた。
 オレンジ色の爆炎がゆっくりと晴れていく。
 その向こうに、かすかに見える巨大なシルエット。
 エルシオンは紫の瞳を丸く見開いた。
 呼吸が、止まる。
「くくく、驚かせてくれる」
 現れたのは、余裕さえ伴った哄笑だった。


        *


 激しい凍傷を追ったのか、右腕がドス黒く染まっている。
 だが傷らしい傷はそれだけだった。
「小娘がとんでもないことをしてくれたな。おかげで右腕の感覚がないぜ」
 スサノオの口元が歪んだ。
 憤怒と嘲笑の中間のような笑み。
26神聖騎士エルシオン15  ◆CSwCzse3V2 :2007/12/14(金) 22:25:14 ID:r18vR6ff

 瞳子は愕然と目の前の魔人を見つめた。
「ぜ、全力のジャイロブラストが効かない……!?」
 がしゃん、と聖剣が地面に落ちた。


 勝てない。


 敗北感が心を漆黒に染め上げていく。
 高揚していた戦意が急速に薄れ、四肢から力が抜けていく。
「さあ、相棒も動けなくなったことだし、さっきの続きといこうぜ、トロメア」
「い、いや……」
「相棒を守りたいんだろ? あっちから先に犯してやろうか」
「…………!」
 トロメアはすべてを諦めたように肩を落とした。
 自ら四つん這いになり、下半身を高く掲げる。ところどころが裂けた紅のコスチュームから、雪
白の尻肉が露出していた。
「ど、どうか、私を犯してください……!」
 百合子は恥辱に唇をかみ締めながら、屈従の言葉を口にする。魔人が犯しやすいように豊かな尻
を差し出した。
 むっちりと脂の乗った臀部を見下ろし、魔人は舌なめずりをする。
「いい心がけだ」
 スサノオは左腕一本で百合子の腰を抱え込んだ。
 スリットの入ったスカートをまくり上げ、びり、びり、と股間部分の布地を破り去る。大きく露
出した尻肉へと、みずからのペニスを押し付けた。
 怒張しきった切っ先が、菫色の窄まりへとあてがわれる。百合子は観念したようにギュッと目を
閉じた。
 次の瞬間、
「はぁぁぁぁっ!」
 人妻の哀切をともなった悲鳴が響き渡る。
 堅い切っ先が未通の入り口を割り裂いたのだ。
 百合子が、夫にすら許したことのない禁断の場所だった。


 ずるり、ずるり……


 生々しい肉の音が鈍く響いた。
27神聖騎士エルシオン15  ◆CSwCzse3V2 :2007/12/14(金) 22:27:27 ID:r18vR6ff

 神聖騎士の肛門を丸く押し広げながら、魔人の肉刀が押し込まれていく。直腸内部を拡張しなが
ら、野太いモノが突き進んでいく。
「ああっ、痛い! 痛いっ!」
 トロメアは首を左右に振って絶叫した。
 艶やかな黒髪が乱れ、汗の珠が飛び散った。
「我慢しろ、もう少しだからな──ふんっ」
 スサノオは呼気を吐き出し、下半身を思い切りぶつけた。その一押しで、魔人の肉茎が肛穴の奥
まで埋め込まれる。
「きゃぁぁぁぁぁっ!」
 深々と貫かれた瞬間、トロメアは可憐な絶叫を上げた。
 びくん、びくん、と尻の双丘が痙攣し、荒い呼吸がこだまする。
「くくく、後ろの処女を失った感想はどうだ? 亭主にも許したことのないアナルセックスだ」
「痛い……抜いて、抜いてぇ」
 百合子の瞳に涙がにじんでいた。
 性経験が豊かな人妻とはいえ、初めて許したアナルセックスの衝撃はすさまじいものだったらし
い。
「苦しいの、だからお願い……」
 許しを請うように、すらりとした肢体を左右に揺らし続ける。
「ふん、さっそく味わわせてもらおうか。なに、すぐにこっちの穴でも感じるようにしてやる」
 魔人は左手一本で百合子の尻を鷲づかみにし、ゆっくりと抽送を開始した。


 ぱんっ、ぱんっ、ぱんっ、ぱんっ!


 初めての肛交とはいえ、スサノオの動きに容赦はなかった。
 膣性交と同じ勢いで、肛門をえぐり、直腸内を激しく擦り上げる。
「うぐ、うぐぅ……!」
 百合子の朱唇からもれるのは、貞淑な人妻とはほど遠い、獣のような唸り声だけだった。
「どうだ! どうだ、神聖騎士! 亭主も、こんな交わりは教えてくれなかったろう!」
「いやぁ! こんなの……痛い!」
 トロメアの朱唇から苦しげな嗚咽がこぼれた。
 魔人はまっすぐなストロークを続けながら、微妙に腰を揺すり、あるいは乳房や性器に指を這わ
せ、じっくりと官能を刺激していく。
「うっ……はぁぁっ!」
 豊かな性感を備えた人妻は少しずつ少しずつ、肛姦の魔悦になじまされていく。間断なくアヌス
を貫かれているうちに、やがてトロメアの様子に変化が起きた。
 痛みを訴えていた声が、しだいに甘い鼻声へと変わっていく。直腸内部がこなれ、ペニスの感触
に慣れてきたのか、百合子の表情から苦痛の色が薄れていく。
28神聖騎士エルシオン15  ◆CSwCzse3V2 :2007/12/14(金) 22:30:08 ID:r18vR6ff

「くくく、少しずつ感じてきたんじゃないのか。アナルセックスの快楽に」
「ち、違うわ」
 トロメアは汗まみれの美貌を左右に振った。
 菊穴を貫かれた女体は、全身から濃厚な牝の匂いを発散していた。
 半開きになった唇から、断続的に甘やかな嬌声がこぼれている。
「違わんね。お前は自分からケツを振っているだろうが。そら、お仲間も呆れ顔だぞ」
 スサノオが顎をしゃくり、エルシオンを指し示す。
「見ないで、瞳子……」
 トロメアの顔が苦悶に歪んだ。
「お願い、私を見ないで!」
「くくく、見せてやればいい。仲間の前で惨めに犯され、あまつさえ牝犬のようにイカされるとこ
ろをな!」
 スサノオの哄笑が響き渡る。
 魔人の腰のピッチが一気に上がった。
 肛腔を貫かれながら、女騎士の肢体が妖しくくねる。
「ああ、駄目! イク! イクうぅぅぅっ!」
 なまめかしい喘ぎ声とともに百合子はがくん、と脱力した。半開きになった唇から唾液が一筋、
こぼれ落ちる。
「はあ、はあ、はあ……」
「相当良かったようだな、思いきりイクとは」
「非道な……」
 トロメアはもはや動くこともできない。
 性の愉悦で全身を細かく痙攣させている。
「非道? 違うな、お前が淫乱なだけだ」
 余裕たっぷりにスサノオが告げる。
「ここで殺してしまうには惜しい。お前は主への貢ぎ物としよう」
「貢ぎ物……?」
「我らが本拠である天魔宮へと案内する。きっと魔将軍様たちもお喜びになるぞ」
「こ、殺しなさい。あなたたちの手先になるくらいなら──」
「そうはいかないな。お前ほどの圧倒的なマギをこの場で消してしまうには惜しすぎる。それに
──」
 ぬらりとした視線が、トロメアの肢体を這い回った。
「お前の体ならば、我が主もさぞかしご堪能いただけるだろうしな」
「まだ私を辱める気なの……外道!」
 トロメアはキッとした顔でスサノオをにらみつける。
「行かないで、百合子さん! あたし──」
 エルシオンは最後の力を振り絞り、立ち上がった。
 このままでは百合子が連れ去られてしまう。
 本当の親がいない瞳子にとって、愛する母同然の女性が。
 永遠に、消え去ってしまう。
29神聖騎士エルシオン15  ◆CSwCzse3V2 :2007/12/14(金) 22:31:21 ID:r18vR6ff

「邪魔だ、小娘」
 スサノオは無造作に刀をつかみ、一閃した。
 たっぷりとマギの籠もった衝撃波がエルシオンを直撃する。
「きゃあっ」
 避けることも、防ぐこともできず、美少女騎士はなすすべもなく吹き飛ばされた。
「さようなら、瞳子。私は──」
 爆炎の中にすべてが飲み込まれていく。
 オレンジにかすむ景色の中で、魔人と女騎士のシルエットがかすんでいく。
「待って、待って……!」
 瞳子は喉をからして叫んだ。
 その悲鳴はむなしく響き渡り──
 やがて炎が晴れると、その場にはエルシオンだけが残された。
「いや、いやぁぁぁっ!」
 半狂乱になって、未熟な美少女騎士は絶叫する。
 力なくその場にへたり込み、泣きじゃくる。
「おかあ……さん……」
 最後にもれた言葉は、とうとう一度も百合子に告げられなかった言葉。
 百合子のことを実の母親のように──
 実の母親以上に慕う想いを告げる言葉だった。



 ──浴室の中で、瞳子の嗚咽がいつまでも響いていた。
「力が足りないから……百合子さんを護れなかった」
 唇をかみ締めてうめく。
「力が足りないから……あたしは敗れて、犯された」
 両腕で、みずからの裸身を抱きしめる。
 白い肌に爪が痛々しく食い込んだ。
「強く、なりたい──」
 凛とした瞳は強く……ただ強く、虚空だけを見据えている。



                        【魔人スサノオ編・終わり】
30名無しさん@ピンキー:2007/12/14(金) 22:57:44 ID:ii16/bgH
おお!GJです!
しかし頼りにしている必殺技の初陣が大切な人を喪う戦いにおいて通じなかったとは皮肉ですな
そして連れ去られた百合子が魔将軍達によってたかって
苛烈な調教なんぞを受け続けているとか想像してみるとたまりませんよ!
続きは気になるのですが、なにしろ忙しい師走、無理も言えないですのでのんびり待たせて貰います。
31名無しさん@ピンキー:2007/12/15(土) 01:12:44 ID:ZpehDQ11
GッJッ!!!!
トロメアもエルシオンも切ねぇーー
そして、エロイ!
魔人に連れ去られた百合子がどうなったか、気になるぞ
しかし、瞳子は健気でいい子だな〜
続き気長に待ってますんで、無理はしないで下さい
32名無しさん@ピンキー:2007/12/15(土) 10:09:53 ID:ailidjnB
保管庫どこ?
33名無しさん@ピンキー:2007/12/15(土) 20:10:26 ID:hSXR5WR2
GJ! 
連れ去られるとは、さらにエロイ展開が期待できますね。
34名無しさん@ピンキー:2007/12/15(土) 23:01:12 ID:99Rc276l
まあ洗脳魔堕ちで魔人リリス化で再登場かもだが
35名無しさん@ピンキー:2007/12/16(日) 02:58:20 ID:AgtwV6Np
い、今夢に見たことを全て話すぜ…
闘いに敗れた魔法少女が組織に連れて行かれて、培養カプセルみたいな物の中で額にクリスタル埋め込まれて洗脳される夢をみたぜ!
だれかSS書いてくれんかなぁ…
36名無しさん@ピンキー:2007/12/16(日) 15:44:30 ID:pgT2Sx0l
>>35
で、主人公の魔法少女の前に敵となって現れて圧倒的な強さを見せつけ、
仲間を殺せないと反撃出来ずに意識朦朧となったヘタレ主人公の回想で
(守り抜いて頂戴、人間の尊厳を。頼んだわ○×ちゃん…)
「うわあああっ!!○ガンティッ×!!」となりそうな気が(ry
37名無しさん@ピンキー:2007/12/20(木) 19:42:09 ID:OUMkmJb8
だいぶ昔にモモイダーの単行本を望んだ人…出てたぞ
38名無しさん@ピンキー:2007/12/22(土) 22:07:12 ID:sDthpv/x
つ保守
39神聖騎士エルシオン16  ◆CSwCzse3V2 :2007/12/23(日) 00:20:24 ID:3JFd6KMm
>>24-29の続きを投下します。
40神聖騎士エルシオン16  ◆CSwCzse3V2 :2007/12/23(日) 00:21:54 ID:3JFd6KMm

 月光で淡く照らし出された夜の公園に、二つのシルエットが対峙していた。
 魔力と魔力がぶつかり合い、閃光が交差する。
 衝撃波とエネルギー弾が衝突し、耳をつんざく爆音が鳴り響く。
「なかなかやるね」
 ワシの翼と頭部を持つ魔人が、けたたましい声を上げた。
「なら本気でいくよ、神聖騎士。この僕のスピード──捕らえられるものなら、捕らえてみるがい
い」
 音速に匹敵するスピードで上空を駆け回り、羽毛の弾丸を降らせてくる。
 若草色のバトルコスチュームをまとった女騎士は、軽やかなステップワークで羽毛の散弾をかわ
してみせた。
「……まだ、あんたの名前を聞いてなかったっけ」
 鮮やかな朱唇が、笑みを含んで告げる。
「僕はホルス。風を操る鳥人さ」
「奇遇じゃない、私も風の術が得意なの」
 女騎士が紅の髪をかきあげた。鋭いシャギーの入った前髪の間から、切れ長の瞳が小さく笑う。
「……人が名乗ったんだから、君も名乗りなよ」
「私は神聖騎士ディーテ。まあ、覚えなくてもいいよ。どの道、あんたは消えてなくなる」
「消えてなくなるだと」
「そ。私にやられて。今ここで、ね」
 女の口元に笑みが浮かぶ。
「こ、この僕を愚弄する気か! 栄えある魔人軍の一員である、この僕を!」
 ホルスは激昂とともに急降下した。
 風を切り、音さえも切り裂き。
 凄まじいスピードで肉弾と化す。
「許さないぞ、女! ズタズタに切り刻んだ後で、死ぬまで犯してやる! 女に生まれてきたこと
を後悔するくらいにね!」
「脅し文句までワンパターンか。三流だわ、あんた」
 ディーテはふん、と鼻を鳴らした。
 音速のダイビングを、彼女はほんの数歩さがっただけであっさりと避ける。
「僕の攻撃が当たらない……!?」
「あんたの動きは直線的過ぎる。読みやすいのよ」
 女岸が告げた。
「いくらスピードがあっても、当たらなければ意味がないでしょ」
 翼の角度、風の流れ、視線の動き──
 あらゆる要素を見極め、ディーテはホルスの体当たりをかわし続けた。
 一向に攻撃が当たらない魔人は、次第に焦りをにじませ始める。
41神聖騎士エルシオン16  ◆CSwCzse3V2 :2007/12/23(日) 00:23:09 ID:3JFd6KMm

「くっ、僕のマギは三万を超えているんだぞ。どうして……」
「私が前に戦ったアスモデウスってやつは、三十万を越えていたわよ」
 女騎士が不遜とさえ言える態度でうそぶいた。
「じゃあ、そろそろ消えてもらおうかしら」
 すらりと伸びた繊手の先に、エメラルドの輝きが灯った。
「マギ開放・ウィンディブレス!」


 ごおっ!


 風圧の奔流が魔人に迫り──
「う、うわあああっ!」
 ホルスは悲鳴を上げて、天空へと飛翔した。
 翼を広げ、全速力で戦場を離脱していく。
「あらら、逃げられちゃったか」
 ディーテはぺろりと舌を出して、つぶやく。月光の照り返しを受け、若草色のコスチュームが淡
く輝いていた。


        *


「瞳子ちゃん……」
 天空高校の廊下で出会ったとたん、蛍は顔を青ざめさせた。
「おはよう、蛍」
 冷静に、冷静に、と自分自身に言い聞かせながら、瞳子は挨拶を送る。
「あ、あの……」
 蛍は唇を震わせ、立ち尽くしていた。
「どうしたのよ、蛍。挨拶くらい返してくれてもいいでしょう」
「わたしのこと、怒ってないの、瞳子ちゃん?」
 蛍の声がかすれる。人形を思わせる大きな瞳に涙がにじんでいた。
「わたしがちゃんとしてれば、しっかり戦えていれば……瞳子ちゃん、あんな目に遭わずにすんだ
のに……」
「やめて、蛍」
 瞳子は親友の言葉をさえぎった。
「あたしが敗れたのは未熟だったからよ。犯されたのも、その報い」
42神聖騎士エルシオン16  ◆CSwCzse3V2 :2007/12/23(日) 00:24:39 ID:3JFd6KMm

『犯された』という言葉を発した瞬間、体が我知らず痙攣した。
 アスモデウスとの戦いから一夜が明け、多少なりともショックから立ち直ったつもりだった。
 だが悪夢は、瞳子の心を確実に蝕んでいる。唇をかみ締め、嗚咽が漏れないように食いしばりな
がら、彼女は平然を装い続けた。
「だから──あなたが気にすることじゃない」
 蛍は泣きそうな顔で叫ぶ。
「でも、わたしがもっと強かったら!」
「いい加減にして」
 瞳子は、氷のように冷たい視線を相棒に向けた。
 蛍はびくん、と体を硬直させ、言葉を止めた。
「あなたがいたらどうだっていうの? あなたがいたところで戦局は何も変わらない。うぬぼれな
いで」
「瞳子ちゃん……わたし、そんなこと……」
「役立たずなのは今に始まったことじゃないでしょう」
 こんなことを言うつもりはなかった。
 いつものように、いつもと何も変わらず、友人として接するつもりだった。
 だがあふれ出る感情が、瞳子の口から鋭い言葉をほとばしらせる。
「足手まといなのはいつものことよ。中途半端な同情はやめて。迷惑なのよ」
「迷惑……」
 蛍の瞳にみるみる涙がたまっていく。
 明るい笑顔は見る影もなく曇り、力なくうなだれる。
「そう……だよね。ごめんなさい、瞳子ちゃん」
 唇を震わせながら、蛍は背を向け、廊下の奥へと走り去っていった。
「……蛍」
 相棒の姿が見えなくなると。瞳子は苛立たしげに壁を殴りつけた。
 拳の皮が裂け、血がにじむ。


 ──自分の感情が、うまくコントロールできない。


(最低だ、あたし)
 瞳子は深くうつむき、悔恨にうめいた。
 と、
「どうした、瞳子。そんなところでボーッと突っ立って」
 廊下の真ん中で立ち尽くしたままの瞳子に、一人の男子生徒が声をかけてきた。
 クラスメートの立花花太だ。
43神聖騎士エルシオン16  ◆CSwCzse3V2 :2007/12/23(日) 00:25:26 ID:3JFd6KMm

「悩みでもあるのかよ? なんなら、俺が相談に乗ってやってもいいんだぜ、ん?」
 にっこりと笑いながら、花太が肩に手を置いた。
 刹那、


 ──どくん。


 心音が激しく高鳴った。
「さ、触らないで!」
 瞳子の体がびくん、と震える。
 大慌てで花太の手を振り払い、飛び下がった。
 はあ、はあ、と荒い息をつき、両肩を上下させる。
「なんだよ、瞳子。人をレイプ魔みたいな目で見るなよ」
 花太が驚きと呆れの中間の表情で鼻白んでいた。
「うう……」
 瞳子は、自分の顔から血の気が引くのを自覚する。
 上下の歯がガチガチと震えて止まらなかった。
 恐ろしかった。
『男』が体に触れただけで、あのときの記憶がフラッシュバックする。


 キスも知らなかった清純な唇に、無理やり押し付けられた汚らしい口づけ。
 大股に広げられ、動かない脚。
 股間に押し当てられた、熱く、堅い感触。
 処女の印を無慈悲に破り裂いた、男の象徴。
 そして──無垢な子宮を汚した魔人の子種。


 凌辱の記憶が、瞳子の身と心を激しく揺さぶる。
「いやっ、いやぁっ!」
 頭を抱え、その場にしゃがみこんだ。
「お、おい、瞳子……?」
「いやっ、来ないで! 触らないでっ!」
 子供のようにわめき散らし、瞳子は叫んだ。
 恐ろしかった。
 男が、恐ろしかった。
 たまらなく──恐ろしかった。
44神聖騎士エルシオン16  ◆CSwCzse3V2 :2007/12/23(日) 00:26:35 ID:3JFd6KMm

「はあ、瞳子ちゃんとどう接すればいいんだろ」
 蛍の口から何十回目かのため息がもれる。
 朝の挨拶以来、一言も口を利いていなかった。
 瞳子は、自分のことをどう思っているのだろうか。
 魔人アスモデウスとの戦いで、全く役に立たなかった自分を。
 いや、アスモデウス戦だけではない。
 今までにも、何度となくエルシオンの足を引っ張ってきた。そしてそのたびに、エルシオンが苦
境に立たされてきた。
(全部、わたしのせいだ)
 思い返すたびに、胸が苦しく詰まる。
(わたし……瞳子ちゃんのパートナーでいる資格、ないのかな)


 軽蔑されたかもしれない。
 見切られたのかもしれない。


 考えれば考えるほど、不安でたまらなかった。
 と、そのときだった。


 ──どんっ。


 額の裏に、重く衝撃が響く感覚。
 強烈なマギがどこかで開放されたときの、独特の感覚。
 蛍は慌てて駆け出した。
 校門の前まで走ると、ちょうど瞳子が走ってくるところだった。
「瞳子ちゃん、この気配は……!」
「あなたも感じたのね、蛍」
 瞳子がうなずいてみせる。
「魔人の反応よ」
 クールな表情が今は曇っていた。
 蛍にもその理由は分かっている。
 瞳子は、昨夜の戦いで大量のマギを消費してしまった。たった一夜では回復など望むべくもない。
 今、魔人に向かっていっても戦いになるかどうか……
 もしかしたら神聖騎士に変身することさえできないかもしれない。
45神聖騎士エルシオン16  ◆CSwCzse3V2 :2007/12/23(日) 00:27:24 ID:3JFd6KMm

「こんなときに──」
 瞳子が唇をかみ締めた。
 と、
「大丈夫だよ、瞳子ちゃん」
 蛍が顔を上げた。
 心の中には暗い恐怖と──そして堅い決意が同居していた。
 
「今度は、わたしが戦うから」
「蛍……」
「見てて。わたし一人で勝ってくる」
「あなた一人でどうにかなるわけないでしょう。まだ半人前なんだから」
「わたしも、強くならなきゃ」
 蛍が小さく微笑んだ。
「瞳子ちゃんと一緒に戦えるように」
「待ちなさい、蛍──」
 瞳子が止める暇もなく、蛍が飛び出していく。


 ──そう、これはわたしの戦いだ──


 強い決意を心に刻み、戦場へと走る。心臓の鼓動が痛いほどだった。独りで戦うことへの恐怖感
が足をすくませ、体を震わせる。
 萎えそうになる決意を奮い立たせ、蛍は走り続けた。マギをたどっていくと、オフィス街の路地
裏にそいつはいた。
 ワシの翼と頭部を備えた、異形の魔人。
「見つけた──」
 かすかに声が震える。
 一人で魔人と対峙するのは始めてだ。
 いつも……いつでも、側には瞳子がいた。
 無敵のエルシオンが、いつも蛍を助けてくれた。
 だが今、彼女はひとりだ。大切なパートナーは、初めてといっていいほどに打ちのめされ、乙女
の純潔さえも汚されてしまった。
 とても戦えるような状態ではない。
 身も、心も。
 だからこそ、今回は蛍一人で戦わなければならない。
46神聖騎士エルシオン16  ◆CSwCzse3V2 :2007/12/23(日) 00:28:29 ID:3JFd6KMm

「僕は魔人ホルス。栄えある魔人軍の一員だよ」
 魔人が甲高い声で告げた。
「君一人かい? この街には、他にも神聖騎士がいるはずだけどね」
「わ、わたし……一人よ」
 蛍が一歩前に出た。
 拳を握り締め、大きく息を吐き出す。
「わたし一人で十分なの、あなたを倒すくらいはね」
 つぶらな瞳でまっすぐに魔人を見据えた。
 いつも瞳子がそうしているように。
 クールに魔人を見据えつける。
 魔人ホルスはおどけたような口笛を吹いた。
「へえ、言ってくれるじゃないか」
「魔力世界へ精神接続! マギエネルギー封印解除!」
 蛍の呪文が朗々と響き渡る。
 天高く宝具を掲げ、魔人の前で変身のキーワードを開放する。
「武装顕現! ナイトシルエット!」


 そして──
 蛍の戦いが、いま始まる。



                        【続く】
47神聖騎士エルシオン16  ◆CSwCzse3V2 :2007/12/23(日) 00:29:05 ID:3JFd6KMm

次の投下は来年になると思います。
それでは(少し早いですが)よいお年を。
48名無しさん@ピンキー:2007/12/23(日) 01:56:40 ID:PY5HloTk
GJ!
前スレでは過疎荒れスレすれすれだったところに颯爽とした登場で盛り上げて頂き、
今もまた新スレでの投下本当にお疲れ様でした!
来年もまた元気な投下をされるのを祈っています
それでは少し早いですがメリークリスマス&よいお年を!
49名無しさん@ピンキー:2007/12/23(日) 22:17:36 ID:JpfjPoYl
久しぶりに来たら続編が〜ひたすらGJです
50SS初級者 ◆S2RjfIBJZA :2007/12/25(火) 00:17:24 ID:GbKTW7f9
あら〜。重なっちゃった…(苦笑)クリスマスプレゼントでSS投下しようと思ったら…
取りあえず、重なりますが、投下したほうがいいですか?
51名無しさん@ピンキー:2007/12/25(火) 00:20:56 ID:62U9+SCP
>>50
ぜひぜひ
お待ちしとります
52SS初級者 ◆S2RjfIBJZA :2007/12/25(火) 00:28:30 ID:GbKTW7f9
それでは投下します

〜異世界ロア〜

ヴォン…魔法陣が唸りをあげる
「フッ、懐かしいな。あちらの世界と違って空気が澄んでいる。」
と、故郷の空気を肌で感じるメッツァー。と、背後にふと気配を感じて振り返る。
「お久しぶりです…メッツァー様。主の命を受け、お迎えに上がりました」
「フェリセス…」
妖艶な雰囲気を纏った彼女の名はフェリセス・レクシア。彼女もまた元・近衛騎士団だっ
たが、ゼーロウに捕獲された後、調教を受け、快楽へと墜ちた堕天使である。一度はメッ
ツァーに仕えたが、以前のプリンセスティア攻略作戦に失敗し、基地を脱出する際、フェ
リセスの妹、エレニスと共に行方知れずになっていたが、その後、姉妹共々エルウィンに仕えている事が発覚。メッツァーは、フェリセスを処そうかと考えたが、エルウィンの手
前もあるため、渋々、フェリセスをエルウィンに譲るという形で許した経歴がある。
「それでは、エルウィン様がお待ちですので、ご案内致します。」
「うむ」
その後半刻、2人は何も語る事無く足場の悪い道を進んでゆくと、見慣れたエルウィンのア
ジトの入り口が見えてくる。そして、今までそこの入り口を守っていたエレニスの姿は無
く、替わりに立っていたのは、スイートリップやキッスの教師であり、近衛騎士団の上司
でもある沙倉愛梨、スイートルージュであった…
「ほう…」
メッツァーは品定めするような目でルージュを見やる。
「お待ちしておりました。メッツァー様。中でエルウィン様がお待ちですので、どうぞお
進み下さい。」
と、節目がちに応対するルージュ。恐らく、長らく争ってきたメッツァーに、快楽で墜と
されたという羞恥心でもあったのかもしれない。
「うむ」
と、一言だけ答え、アジトの中へと進むメッツァー。そして、広間前の扉で
「メッツァー様、それでは中へどうぞ。私はこちらで待機しておりますので」
とフェリセスが答える。それを聞き、無言で広間へと入っていくメッツァー
「よう。メッツァー、今日は何用だ?」
と、気さくに声を掛けてきたのはエルウィン・ヨアキム・トランシルヴェール。
ロアでは公に、クイーングロリアによって処刑されたとされるトランシルヴェール家
の元第一王子だ。メッツァーも、近衛騎士団の成り立ちに詳しいエルウィンなら何か情報
を持っていると考え、ここへ赴いたのだ。
「ああ、取り急ぎ、調べたいことがあってこちらへ赴いた。エルウィン、単刀直入に聞く
が、スイートシャドウについての事を知らないか?」
53SS初級者 ◆S2RjfIBJZA :2007/12/25(火) 00:29:21 ID:GbKTW7f9
スイートシャドウという単語に、エルウィンが珍しく顔を顰める。
「スイートシャドウについて?何故だ?よもや彼女があちらの世界に居るとでも?」
「ああ。その通りだ。」
「ふむ…珍しいな。彼女はトランシルヴェール家、そして近衛騎士団の暗部。」
「暗部?」
「そう、暗部だ。ちょっと話が長くなりそうだ。場所を移して話すか?」
と、エルウィンが問うと、メッツァーは丁寧に謝絶する。
「そうか、分かった。では俺の知っている範囲で良いのなら教えよう。スイートシャドウ
は、先にも言った通り、トランシルヴェール家の暗部、つまり、お家や騎士団に取って、表沙汰になったら不味い様な仕事を専門に行う者に襲名させる冠銘だ。それ故、他の騎士
団と違い、単独行動になり、余程の事が無い限り、表での活動は行わない。トランシルヴ
ェール家や騎士団が表で輝かしい活動を行っている裏では、その経緯の闇を処理する者も
いるって事だ。ま、光あるところにまた同等の闇もあるって事だな。」
「そうか、だとしたら何故彼女はこちらの世界に居るのだ?しかも、俺との戦闘はいわば
遭遇戦に近いような形だった。」
「ここからは俺の推測だが、そちらの世界で、何かが起こる、もしくは既に起こっている
のでは無いのか?それでそちらの世界へと赴き、偶然お前と戦闘になった…」
「うむ、それは俺も今考えてた。しかし、そんな彼女が赴く程の事が起こっているとは思
いもしなかったな。」
「まあ取りあえず、彼女がそっちにいるのなら気を付ける事だ。トランシルヴェール家や
騎士団の闇を1人で処理する様な女だ。戦闘力は、今まで戦ってきた魔法戦士達とは比較
にならないぞ」
「そうか…分かった。情報提供、感謝する。」
「ああ、それじゃ、気を付けろよ。お前にはまだ死んで貰っては困るのだからな」
「ふっ、その言葉、そっくりお前に返そう。」
と、不敵に笑い合う2人、そしてメッツァーは、エルウィンのアジトを後にするのであっ
た。

〜一方、麻由希、絢子は〜

悔恨を残したままバスルームを出た麻由希は、気持ちの晴れぬまま、絢子にダイニングへ
と通される。そこで黙って椅子へと腰掛ける。
「どうしたの?元気が無いわね…もしかして、昨日の事でも思い出してたの?」
と、見透かす様に訪ねる
「…はい…あそこまでこてんぱんにやられたの…久しぶりだった上に、憧れの先輩が捕ま
っちゃって…あそこで絢子さんが助けに入ってくれなかったらと思うと…」
54SS初級者 ◆S2RjfIBJZA :2007/12/25(火) 00:30:00 ID:GbKTW7f9
と、肩を抱いて震えだす麻由希。それをそっと後ろから抱き寄せる絢子
「そう、辛かったのね。」
突然の抱き寄せに驚く麻由希、そして、麻由希を離した後、絢子が言葉を繋ぐ
「びっくりした?ゴメンね。私にも麻由希ちゃんと同じ位の年齢の妹が居てね。それで悩
んでたり、葛藤してたりする時にこうやって抱き寄せるの…」
「そうなんでしたか」
「…麻由希ちゃん…辛いときはね。泣いても良いのよ。辛いことを溜めちゃうより、発散
しちゃった方が良いときもあるのよ。」
絢子の言葉は麻由希の心を見抜いたのか、麻由希から涙がこぼれ出し、そして、しゃくり出す。それをそっとまた抱き寄せる絢子
「ううっ…う…ひっく…うううっ…」
泣きじゃくる麻由希に胸を貸し、いつまでも優しく頭を撫でる絢子であった。
そして数分後、ひとしきり泣いて落ち着いたのか、絢子から離れる麻由希
「…落ち着いた?」
「はい…ありがとうございます」
「ふふっ…私の胸で良かったら、いつでも貸してあげるわ」
と優しい笑顔で語りかける絢子に、同性ながらドキッとしてしまう麻由希であった。
「さて!朝ご飯にしましょうか!」
と。今までの鬱屈とした空気を振り払うかの様に声を上げる絢子
「はい!ごちそうになります!」
と元の明朗さが戻った声で返す麻由希であった。
そして朝食後、麻由希が意を決した様に絢子に話しかける。
「お願いします!スイートリップを救う為に、力を貸して下さい!」
と、にわかに表情を曇らす絢子。そして
「ごめんなさい。私には別命で、指令が下っているの…それで、その命を遂行するために
こちらの世界に来ている以上、麻由希ちゃんの方まで手が回るかどうかは分からないわ…」
「そうですか…すみません…」
「けど、自信を持って。麻由希ちゃん。貴女なら必ず、スイートリップを助け出せるわ。
それに私も、今行っている指令と重ならなければ、必ずそっちにも行くわ!だから、スイ
ートキッスと一緒に頑張るのよ!」
香那葉の事を一瞬、頭の中に過ぎるも強い意志を込めて返答する麻由希であった。
「じゃあ、私は行きますね。」
「そう。じゃあ、ここでお別れね。私立教導学院の方は、私の家を出て大通りをまっすぐ
行くと、和泉公園があるから、そこを横切って行くと、駅があるから、そこから電車に乗
って一駅先よ。じゃあ、頑張って、リップを助け出すのよ!」
「はい!色々とありがとうございました」
55SS初級者 ◆S2RjfIBJZA :2007/12/25(火) 00:30:57 ID:GbKTW7f9
と、強い意志の込もった声で、絢子邸を後にする麻由希であった。
そして道中…
「はぁ…絢子さん、素敵な人だったなぁ……良い匂いだったし…」
とうっとりした表情で歩いてゆく麻由希。
「それに胸…私より大きかったなぁ…」
と、少し落ち込む麻由希、しかし、今までの悔恨は振り切れた様だ。
「あ、ここが和泉公園…ここに入っていけば良いのね」
と、公園内に入っていく麻由希。そして歩くこと数分
「…なんか…人気が全くないわね…なんか嫌な予感がするわ…」
と、戦士としての第六感が警告する。そしてその予感は奇しくも的中する。
「いやあぁぁぁ!!!」
と、女性の悲鳴が響き渡る。それを聞きつけ、即座に走り出す麻由希。そして現場に到着
し、素早く物陰に隠れて様子を伺う。どうやら、女性が、トカゲの様な化け物数匹と、イ
ソギンチャク型の化け物に襲われかかってる。
「何…あれ…って!今はそんなこと言ってる場合じゃない!」
と、勢い良く踊り出る麻由希
「待ちなさい!!!」
と、声を張り上げる麻由希。どうやらその声で化け物達はこちらに意識を向けた様だ。そ
の間に女性は逃げ仰せたらしい。
「なニもノダ…おンなだ…」
と、カタコトの言葉を発してくるイソギンチャク型の化け物。そして、無言で取り囲んで
くるトカゲ型の化け物達、その数は10匹以上は居るであろうか
「ふんっ!あんた達に名乗る名なんて無いわよ。行くわよ!スイートマジカルセンセーシ
ョン!!」
麻由希の周りを激しくも優しい光が包み込んでいく。これが麻由希と言う1人の女性から
女神近衛団の戦士に生まれ変わらせる瞬間だ。
「愛と正義の魔法戦士!スイートパッション。クイーングロリアの笑顔に掛けて、あなた
達を滅します」
そのかけ声が合図だったのか、一斉にトカゲの化け物が襲いかかってくる。それらの攻撃
を軽く交わしながら、次々とトカゲの化け物を屠ってゆく。
「ふん!舐めないでよね。私だって魔法戦士なんだから!!」
しかし、段々と雲行きが悪くなってきた。次々と屠っている筈の化け物が増え続け、さら
には後方のイソギンチャクの化け物も、針を飛ばして援護射撃を行ってくる。
「くっ!ウザイわね!なんで次から次と出てくるのよ!」
と毒づくパッション。このままでは数で押されかねないと判断した麻由希は、頭を潰しに、
一気にボスであろうイソギンチャク型の化け物に斬りかかる
56SS初級者 ◆S2RjfIBJZA :2007/12/25(火) 00:32:06 ID:GbKTW7f9
「てえぇぇぇい!!!」
と、渾身の力を込めて剣で斬りつけるパッション。
ずんっ!
確かに手応えはあった…しかし…斬りつけた筈のイソギンチャクの化け物の身体に剣が埋
もれているだけであった
「うそ…」
この動揺が一瞬の隙になってしまった。それを見逃すはずの無い化け物は、ここぞとばかりに針をパッションの瑞々しい肌に突き刺してくる。
「くっ…こんなもので…え…」
と、途端に、体中の力が抜け、痺れ始めてくる。
「ゲげゲ…かカッたな…」
と、歓喜の声を上げ、次々と触手を絡めて来るイソギンチャク型の化け物。そして唯一の
武器である大剣も奪われてしまう。
「くっ…離しなさい!」
と、もがくも、この触手、尋常じゃない力を持っており、易々とパッションを持ち上げて
しまう。そして、おもむろにイソギンチャクの口の部分を開いてゆく
「ま…まさか、食べられちゃうの…」
「ゲゲゲ…クいはしねェよ。ちガういミでくウがな」
と、一気にパッションのへその下辺りの部分まで飲み込む化け物
「ゲゲゲ…なんて濃密なマナだ…久しぶりの上物だ…」
と、飲み込んだパッションの脚、下腹部をイソギンチャクの化け物の体内の無数の繊毛で舐め上げる。流石にこれはパッションも顔を顰める
「くっ…なんて気持ち悪い…」
「ゲゲゲ…すぐに良くなる。そのうち俺無しじゃ居られなくなるぐらい可愛がってやる
ぜ。」
と共に、トカゲの化け物も舌を伸ばし始めるが…
「バカ野郎!これは俺の獲物だ、てめえらは下がってろ!」
と、触手を手近なトカゲの化け物に差して絶命させる。コレを見て渋々下がっていく化け
物達
「邪魔して悪かったな。お前は殺したりしねェから安心しな」
「ふ…ん、悪びれる位なら離してくれないかしら」
「そう言うなって、良くしてやるんだからよ」
の言葉とともに、イソギンチャクの化け物の体中のイボから薄ピンク色の気体を出し始める。それを見たパッションは息を止める。
「へへっ、そう抗うなって。これは単なる媚香だ。って、息止めてやがる。それじゃ、我
慢比べと行きましょうか」
57SS初級者 ◆S2RjfIBJZA :2007/12/25(火) 00:32:44 ID:GbKTW7f9
と、脚や下腹部への愛撫を再開する化け物。
「へへっ、なんて綺麗な脚だ。舐めてて美味いって思うの久しぶりだぜ。オマ○コも良い
形だ。クリ○リスもぷっくらしてやがる」
と、口汚い罵りを受けようと、耐えて我慢して、3分が過ぎようとしていた。
「げげ、快楽にも耐性あるんだな…だが、そろそろこれでどうかな?」
と、細い触手を一気にへその穴へ突き刺す化け物
「!!!」
と、痺れが脳天を突き刺し、のけぞるパッション、不覚にもその時、呼吸をしてしまった。
一度我慢していた物を再度こらえるのは難しく、荒く呼吸をしてしまうパッション
「はあっ!はあっ!はあっ!」(何コレ…凄く甘くていい匂い)
「ケケケ、やっと吸ったか。これでもう逃げられんよ。」
この言葉を境に急にからだが燃え上がり始めるパッション。そして、今までは単なる気持
ち悪かっただけの愛撫が、急に狂おしく感じられる様になる
「くあ…い…一体何をしたの!?」
と、感じつつも聞き返すパッション
「ケケ、お前は俺の媚香を吸って、身体の感度が跳ね上がってるんだよ。もう俺無しじゃ
生きられない身体にしてやる」
「いやぁ…やめて…」
と、さっきの威勢は無くなり、以前の、メデューサの陵辱を思い出してしまい、萎縮して
しまったパッション
「へへ、随分しおらしくなったじゃねーか。まあ、すぐにお前の方から求めてやるように
するよ」
と、手持ちぶさただった触手群が一斉に襲いかかる
「いやぁぁぁ!」
と、魔法戦士としての矜持を忘れ、叫ぶパッション。そんな悲鳴をお構いなしにパッショ
ンの腋、胸、耳へと絡みついてゆく触手達…
「くはぁ…ぬるぬるだめェ…んん…ひゃん!」
と、また、へそを刺激する触手
「けけ、いい声で鳴く様になってきたじゃねーか」
と、数本の触手が乳房に巻き付き、扱き始める
「!ダメェ!胸はダメェ!!」
と叫ぶも遅かった。先のメデューサに刻まれた忌まわしきものが込み上げてくる。
ぷちゅうう
と、高らかと音を出しながら、射乳してしまうパッション
「んん!!…いやぁ…」
「ケケケ!!お前、ミルク出るのか!?一体どこで子供産んだんだ?最近のガキは淫乱だ
58SS初級者 ◆S2RjfIBJZA :2007/12/25(火) 00:33:23 ID:GbKTW7f9
な!」
と、下卑た声で嗤う化け物
「まあいい、じゃあ折角だから頂こうかな」
と、巻き付いてた触手群を離し、替わりに出てきたのは、大きな口を開けた触手が2対。
その口の中は無数の繊毛で覆われている
「なに…それ…」
と、恐怖のまなざしで見るパッション
「ケケ、乳責め専用ってとこかな。コレでイかなかった女は居ないぜ?」
と、恐怖心を煽る為か、ゆっくりと触手を胸へ近づけていく…
「いやぁ…」
と、力なく抗うパッション…そして
「!!!!!!!」
と、気を失いそうになるくらいの快感が胸から脳へ届く。
「ケケ…軽くイったな?これから胸でイきまくらせてやるぜ!」
と、胸を責め立てる化け物。乳首を、乳輪を、乳房を、乳腺を…執拗に嬲り続ける繊毛、
そして終わることないミルクの吸い上げ
「……!・・・!」
すでに言葉にならない叫びを上げるパッション。胸全体が性感帯になったかのようだ。
「ケケケ、こんなに乱れるなんてな…ほら!コレも咥えろ!」
と、パッションの目の前に出されたのはまた特殊な触手。これからこの媚香の強い香りが
する。この匂いに陶酔したのか、自発的に咥え始めるパッション、そして激しく吸い立て
始める
「ケケケ!随分素直になったな。素直な子にはご褒美だ!」
と、数本の触手がパッションの頭上へと登ってゆく、そして
どぴゅう!どぐっどぐっ!
降り注ぐ精液の嵐。それにフェラで答えるパッション
「けけけ、赤い髪に白い精液が映えて綺麗だぜ!ケケ、そろそろイくぜ!全部飲めよ!」
どぐぅ!どぴゅる!
と、口内に精液の波が押し寄せる。それを懸命に飲み込むパッション
(だめェ。この精液、甘くて美味しい…!)
と、絞り出す様に触手から精液を吸い上げるパッション
「ケケケ!お礼だ!胸でイかせてやる」
と一気に胸を責め立てる化け物。
「んひゃあああああああああ!!!!!!!」
と、咆哮を上げながら絶頂へと達するパッション、そしてひとしきり絶頂した後、眠る様
に意識を失うパッションであった。
59SS初級者 ◆S2RjfIBJZA :2007/12/25(火) 00:35:14 ID:GbKTW7f9
「ケケケ、巣に帰ったらもっと可愛がってやるぜ。」
「…残念だけど…それはさせないわ…クレセントカッター!!」
と、一筋の弧が化け物へ襲いかかる。そして、パッションにまとわりついた触手を切り払

「こっちにも居るわよ!デスパイア!!クレセントカッター!!」
と、本体自身にも別の方向から光の弧が襲いかかり、本体を切り裂く。この裂傷で、パッ
ションを離してしまう。
「ぐぎゃあ!畜生!ひとまず退散だ!覚えてろ!」
「どこへ逃げると言うの?貴様の逃げる場所は既に存在しない…」
と、デスパイアの正面に立ったのは、怒りの形相に震えたスイートシャドウであった。
「ゲゲゲ…」
「大人しく滅しなさい!!バニシングジャベリン!!!」
と、詠唱とともに魔法陣が天空に描かれ、そこから三本の光のジャベリンがデスパイアを
襲う
「グゲゲゲェェーーー!!!」
と、串刺しになったデスパイア…更にジャベリンが燃え上がる
「グギャアァァァ!!!!熱いィィィ」
そして、次の瞬間には、大音響と共に閃光が迸り、爆発がデスパイアを包み込んでゆく。
そして、その後には、デスパイアが生きていたと言う証拠すら消し飛ばしていた。
そして、三者が一斉にパッションへと駆け寄る
「酷い…ここまで陵辱されるなんて…」
と、ピンク色のコスチュームに身を包んだ子が語る
「ミント…取りあえず、回復魔法をお願い…」
と、泣きそうな表情でミントにお願いするシャドウ
「ええ、このままじゃ可哀想ですもの…ピュリフィケーション」
と、聖なる光とともに、身体の汚れが完全に消え去る。
「美咲、あなたはこの辺りの争いの証拠隠滅をお願い。その後、私の家に来て」
「うん」
と、駆けだしていく美咲
「じゃあミント、この子を私の家に運ぶの手伝って…」
「ええ…分かったわ。じゃあ行くわよ」
と、2人でパッションを抱え、その場から立ち去るのであった。

ここまでが今回のSSです。コレが私からのクリスマスプレゼント?です。ノロに掛かった所為でカキコが遅くなったのは内緒です。
60名無しさん@ピンキー:2007/12/25(火) 00:49:10 ID:62U9+SCP
>>52-59
乙でした
デスパイアと聞いて世界を間違えたかと思ったw
お身体お大事に、よいお年を。
61SS初級者 ◆S2RjfIBJZA :2007/12/26(水) 03:03:09 ID:1X5ko5Qi
いや、大丈夫ですよ。ただ…△の魔法戦士シリーズにassault氏が参入したので、いつかこんなクロスオーバーしてみたいと思い、書いてみました。

実は、ここでパッションが連れて行かれてデスパイアに散々犯された後、デスパイアと同化させられてしまうという没ネタが…まあ、そっちは気が向いたらアップしてみますw
62名無しさん@ピンキー:2007/12/26(水) 12:16:43 ID:KG9xHdW8
w=)ノ<魔法戦士達に触手挿入ニョロ
63名無しさん@ピンキー:2007/12/26(水) 16:13:50 ID:o1k01LfL
保守あげ
64名無しさん@ピンキー:2007/12/26(水) 22:03:22 ID:d5roQky2
もっかいあげとく
65名無しさん@ピンキー:2007/12/26(水) 23:18:24 ID:shk+PBaW
保守&職人さんいつも乙です。
66名無しさん@ピンキー:2007/12/27(木) 00:08:01 ID:ThHgxVbe
職人GJ!
その没ネタをキボンするのは私だけでは無いはず…期待して待ってます!
67名無しさん@ピンキー:2007/12/27(木) 03:14:21 ID:02gCpEGw
パッションはいいねえ
68名無しさん@ピンキー:2007/12/27(木) 13:17:30 ID:cLwinLIm
んぅー!んぅー!!
69名無しさん@ピンキー:2007/12/27(木) 21:08:23 ID:R37o6vGQ
貴方ににとっての没ネタが、他人にとってのツボネタかもしれません、と。
何はともあれ職人さんGJ
70名無しさん@ピンキー:2007/12/30(日) 13:35:43 ID:OifL40kD
>>68
もしかしてその掛け声違うパッションじゃねーか?wwww
71名無しさん@ピンキー:2007/12/30(日) 22:31:34 ID:DWXa0bga
( ´∀`)じゃんけん・・・

( ゜д゜)o彡゜んー!んー!んー!んー!
72名無しさん@ピンキー:2007/12/31(月) 19:24:55 ID:/LxlPbtm
不覚にも今ジャンスポで浜田達5人を相手に逆転されつつあるビーチエンジェルの二人の姿を
苦戦しいいようにいたぶられる変身ヒロインに置き換えて勃起してしまった。
73名無しさん@ピンキー:2007/12/31(月) 19:47:19 ID:3u9ubzdI
浜田=ドクロ仮面だしな
74Zh-nS:2008/01/01(火) 20:16:15 ID:6B3OREH3
お初にお目にかかります。

ちょっと以前から温めていた構想が形になってきたので、
ここに投下させていただきます。
導入となる戦闘シーンだけでえちぃシーンなし、
しかもちょっと残虐な描写も入ってますが、
その辺はご容赦いただければと思います。

それでは、どうぞ。
75GRIMOIRE(仮) Part-0:2008/01/01(火) 20:19:30 ID:6B3OREH3

 ―[1]―

 風をも切り裂く鋭い音に追随し、重たげな落下音が立て続けにその場に響く。
「グ……ルゥゥゥゥ…」
 まるで獣のような呻き声を上げながら、一人の男がガクリとその場に膝をついた。
切り裂かれた背中から、飛沫が間欠泉のように噴き出し、その身体や周囲の地面を青く染め上げている。
 周りには節足動物のそれを思わせる、黒い毛に覆われた脚が四、五本程散らばっていた。
 しばしの間、苦痛に耐えかねたように蹲っていたその男が、僅かながらにその首を上げる。
露わになったその顔は、人のものとは明らかにかけ離れたものだ。
 鋭く伸びた二本の牙。
 顔中を覆い尽くす、黒々とした毛。
 ギョロリと前方を見据える、赤く染め上げられた三つ目。
 どれもこの男が人ならざるモノである事を如実に表していた。
 散らばっていた節足も、先程まで男の背から生えていたものだ。
「ホントに往生際が悪いのね。足掻いてても苦しいだけなのに」
 冷ややかで、凛とした声が男に投げかけられる。
 男に背を向けていた声の主は、振り向きもせず悠然とその場に立っていた。
その声から、声の主が妙齢の女性である事が読み取れる。
 ライダースーツに包まれたそのシルエットは、スラリと引き締まった印象を見る者に与える。
 その手に握られ、あの節足を断ち切ったのであろう刀もまた、持ち主同様の細身の刀身を鋭く輝かせている。
 頭部全体を覆うヘルメットによってその表情を窺い知る事こそ出来なかったものの、
彼女のその立居振舞は明らかに余裕を窺わせるものであった。
「長い間逃げおおせてきたけど、そろそろ年貢の納め時のようね」
「ルゥゥ……キィィィ………」
 憎しみのこもった表情が、目の前の敵へと向けられる。
 と、次の瞬間にはその姿はその場から消え去っていた。
 一直線に相手に飛びかかろうとするその姿はまるで獣のよう――いや、獣そのものであった。
 無防備とも取れるその後姿に、今にも男の魔手が襲いかかろうとしたその時だった。
 刹那に閃く白刃。
 その一閃が、彼の首と身体とを真っ二つに寸断した。
 間髪入れず、地を蹴って宙に舞い上がった彼女の一太刀が、刎ね飛ばされた首をさらに断ち割る。
断ち割られた首が砂のように崩れ去るのを背にし、彼女はふわりと、何事も無かったかのように屋上に降り立つ。
76GRIMOIRE(仮) Part-0:2008/01/01(火) 20:20:47 ID:6B3OREH3

 背後を一瞥し、倒れ伏した首なしの身体が動かぬ屍となっていることを認めると、
彼女は手にした刀をサッと血払いし、何時の間にか手にしていた鞘へと収めようとする。
 だが、直後に耳にした奇妙な音に、収められようとしていた刀は半ばで止められる。
 その音は、背後のあの首なしの胴体から発せられていた。
「……そりゃそうよね。ここまでしぶとくなきゃ、今の今まで生き延びられてきたわけがない」
 呆れたような口振りで呟きながら、彼女は目の前で起きている光景を注視する。
 うつぶせに倒れていたその背がボコボコと、断続的に盛り上がったかと思えば、
その直後にはもう背をぶち破って幾本もの節足が飛び出してきた。
 飛沫を撒き散らしながら続くその光景はまるで、昆虫の脱皮のようでもある。
 いや、もしかすればこれも脱皮そのものなのかもしれない。
 足に続いて現れ出た毛むくじゃらの胴体は、先ほどまで人間大の身体に閉じ込められていたとは思えないほどに巨大なものであった。
 その胴体に呑みこまれるようにして、抜け殻となった先ほどまでの身体が消えていく。
 そうして現出したその姿は、先ほどまでの半人半獣のものとは異なり、巨大かつ完全なる蜘蛛の形をなしていた。
「奥の手ってところかしら」
 肩をすくめるような素振りを見せると、すぐさま襲い掛かってきた大蜘蛛を迎え撃つ。
 前の二対の歩脚で責め立てる大蜘蛛に、彼女は慌てずにその攻撃を刀で受け流す。
 だが一方で、まるで槍衾のようなその攻勢に、反撃の糸口が見出せないのも確かな事実であった。
 人の姿を失った分、その動きは今まで以上に人知を超えたものとなっていた。
 せめぎ合いが続く事しばし。
 この膠着した状態を打ち破ったのは、攻め手であった大蜘蛛の方だった。
 彼女の見せた一瞬の隙を突き、折りたたまれていた一対の触肢が素早く伸ばされ、
彼女を遥か後方へと弾き飛ばす。
 予想外の攻撃にフェンスへと叩きつけられ、苦しげな呻きが漏れ聞こえてくる。
 握られていた刀も、弾き飛ばされた際の衝撃で手から離れていた。
 何とか態勢を立て直し、今度は腰の後に納められていた小柄を引き抜いて構えるが、
今の攻撃で負ったダメージのせいか、思うように動く事が出来ずにいた。
 そんな彼女をよそに、徐々に大蜘蛛がその距離を一歩、また一歩と縮めていく。
 「くっ……!」
 自由の利かない身体に歯噛みしつつも、目の前の敵をキッと睨みつけるように見据える。
 そんな彼女の目の前で、奇妙な光景が繰り広げられたのは正にその時だった。
 炸裂音と共に、大蜘蛛の体表にいくつもの火花が飛び散る。
 不意を突かれたかのように、大蜘蛛はジリジリと後方へ退く。
「あんまり無理しちゃダメよ、ルキ」
「サティ……!?」

 空から降ってきたその声に、彼女のバイザーの奥の目が驚きに見開かれたように見えた。
77GRIMOIRE(仮) Part-0:2008/01/01(火) 20:22:48 ID:6B3OREH3

 ―[2]―

 頭上からの声を耳にし、ルキと呼ばれた彼女が思わず顔を上げる。
 その目に映ったのは、パラシュートでふわりふわりと降りてくる一人の少女――サティの姿だった。
 サティもまたルキと同様にライダースーツとヘルメットに身を固めていたが、ルキと違っていたのは、
真っ赤に染め上げられたグローブとブーツ、そして身体の側面を走る二本の赤いラインの存在であった。
 その両手にはそれぞれハンドガンと、大ぶりなナイフが握られている。
 手にしたナイフを器用に使い、邪魔になったパラシュートをその背から切り離すと、
軽い身のこなしでルキの目の前に降り立つ。
「何で……ここに?」
「あなたのたっての頼みで一人で任せたけど、やっぱり心配になってね。
だからあたしの方をすぐに片付けて、助太刀に参らせてもらったの」
「折角の助太刀には感謝するけど……生憎サティの出番は無いかも」
「言った筈よ、無理しちゃダメって。見た感じ強がりにしか聞こえないようだし、
ここはあたしに任せておいた方が得策よ」
「いいから……本気を出せばあれ位は……」
「……じゃぁ本気が出るまで、あたしがアレを引きつけておくっていうのはどうかしら?」
「………分かった」
 ルキのその言葉を聞き終わるか終わらぬ内に、サティが一歩前へと歩み出る。
 彼女の目の前には、既に態勢を立て直していた大蜘蛛の姿が。
「ちょっとの間、相手になってもらってもよろしくて?」
 まるで挑発するかのようなサティの口振りに、大蜘蛛が猛りながら飛び掛ってくる。
 突き立てられようとした幾本もの歩脚を、まるでダンスを踊るかのような軽やかなステップで掻い潜ったかと思えば、
右手のハンドガンが立て続けに火を噴き、大蜘蛛の身体に無数の弾痕を残していく。
 その一撃一撃も決定打に至らないのを見るや、今度は歩脚を狙って弾を撃ち込んでいく。
歩脚の付け根や関節に、容赦なく撃ち込まれていく銀色の弾。
 それでも大蜘蛛の動きは止まらず、なおもサティに一撃を与えんと突っ込んでくる。
 たちまち、不利な状況へと追いやられてしまう。
 だがそれさえも、サティにとっては想定内の事態だったらしい。
「ルキ……そろそろ準備は出来たかしら」
 先ほどと何ら変わらぬ涼しげな声を受け、それまでしゃがみ込んでいたルキがゆらりと立ち上がる。

「……ありがとう。いつでも大丈夫だから」
 覇気に満ちた声が、夜の闇に響いた。
78GRIMOIRE(仮) Part-0:2008/01/01(火) 20:25:23 ID:6B3OREH3

 立ち上がりと同様、ゆらりと伸ばされた右手に、転がっていた刀が吸い寄せられるように飛び込んでいく。
「―――はっ!」
 再び手の内に戻った刀を、気合と共に薙ぎ払う。
 その瞬間、ルキの身を包んでいたライダースーツに変化が現れる。
 スーツ同様の黒色だったグローブとブーツは一瞬にして白銀の輝きを放ち、
サティ同様、身体の側面を銀色の二本のラインが走る。
 そして薙ぎ払われた刀もまた、その刀身に仄白い光を纏わせている。
 これがルキの言うところの”本気”なのだろうか。
 変化を遂げたルキの全身から、溢れんばかりの気迫が漲っているのをサティは感じ取る。
「じゃぁ、後は頼むわね」
 落ち着き払った様子で、ルキを見遣るサティ。
 そのサティを追い詰めていた大蜘蛛もまた、背後からの凄まじい気迫を感じ取っていた。
素早くルキの方へと向き直るや、奇声を伴って再度飛び掛ろうとする。
 だが、その暇さえもルキは与えなかった。
 光の如き速さで間合いを詰めるや、瞬く間に白刃が閃き、前の二対の歩脚をバラバラに切り裂いていた。
 何が起きたか分からず、突然襲い掛かってきた苦痛に大蜘蛛が吼える。
「……そろそろ頃合ね」
 その光景を見守っていたサティが、手に持っていた懐中時計の蓋を閉じる。
「ルキ、ちょっと後ろに下がってちょうだい」
「またいいところを掻っ攫うつもり?」
「ちょっとした仕掛けをしておいたの。巻き込まれると危険だから」
 落ち着き払った様子で答えるサティに、ルキは訝りながらも後へ飛び退く。
 と同時に、まるで内側から爆ぜるかのように、大蜘蛛の残りの歩脚が弾け飛ぶ。
 その原因が、先ほどサティが撃ち込んだ弾が内部で炸裂した事を、すぐにルキは悟った。
 残りの歩脚をも失い、もがき苦しむ大蜘蛛が発する悲痛な叫びが、暗闇へと吸い込まれていく。
79GRIMOIRE(仮) Part-0:2008/01/01(火) 20:26:40 ID:6B3OREH3

「……随分と派手な仕掛けね」
「なかなか面白い趣向でしょう」
 無言のままのルキに、サティはクスリと笑いながら言葉を継ぐ。
「さしずめ、あたしの仕掛けに感心して言葉も出ない、ってところかしら」
「……そう思うなら、どうぞご自由に」
 そう吐き捨てるや、ルキは歩行能力を失った大蜘蛛に向かって一目散に駆け出す。
 八本の歩脚を失い、動く事もままならない大蜘蛛は、向かってくる敵に対してなす術も持たない。
 だがそんな相手にも容赦なしと言わんばかりに、地を蹴って高く跳び上がったルキは、
刀を大上段に構え、止めの態勢に入る。
「でゃあぁぁぁ―――っ!」
 闇をも震わす気合と共に、ルキが大蜘蛛へと躍りかかる。
 先ほどルキを弾き飛ばした触肢も、”本気”を出した今の彼女の前には何の役にも立たなかった。
 振り落ろされた刃が触肢を寸断し、その勢いで頭部をも叩き割る。
さらに刃から発せられた目に見えぬ波動が、頭部に連なる胴体までも真っ二つに寸断する。
 断末魔の吼え声を上げる間もなく、二つに分かれた胴体が先ほどの人型の頭部同様、
砂のように崩れ落ちていく。
 その屍が全て砂と化したのを見届けつつ、未だに輝きを放ち続ける刀を鞘に収める。
 それと同時に、銀色に変化していたグローブやブーツも、元の黒一色へと戻っていく。
「ルキ、お疲れ様」
「こちらこそ」

 役目を終えた剣士は、振り向くやサムズアップをしてみせる。
 目の前の戦友への、感謝と労いの念を込めて。
80Zh-nS:2008/01/01(火) 20:30:06 ID:6B3OREH3
とりあえず、今回の投下分はここまでです。
今回付けたタイトルは仮のものなので、次以降変わってるかもしれません。

次の投下分にはえちぃシーンも入るだろうと思いますが、
Part-0が意味するように今回の分も含め、まだ序章的な部分なので
陵辱とかはもうちょっと先になるかもしれません。

それでは、また。
81名無しさん@ピンキー:2008/01/01(火) 20:50:09 ID:bfFGonC5
あけましておめでとう!
新年早々に新人さんキター!
なにやらいわくありげな裏設定の匂いがプンプンするので、それらの解説から次回は始めて欲しかったり
どことなく仮面ライダー555を彷彿とさせられて俺の好みだったよ
GJ!
82名無しさん@ピンキー:2008/01/04(金) 17:31:15 ID:QHU4WY+f
激しく期待
>>81
その辺が少しずつ明かされてくのがいいんジャマイカと思ってる俺がいる
83名無しさん@ピンキー:2008/01/09(水) 15:06:24 ID:GIYhk97Q
新作期待で保守
84神聖騎士エルシオン17  ◆CSwCzse3V2 :2008/01/12(土) 14:06:35 ID:1N7RJyK3
新年一回目の投下となります。
>>40-46の続きです。
85神聖騎士エルシオン17  ◆CSwCzse3V2 :2008/01/12(土) 14:20:32 ID:1N7RJyK3
理由は分からないのですが……
なぜか長文にすると書き込めないので、時間を置いて投下します。サーセン
86神聖騎士エルシオン17  ◆CSwCzse3V2 :2008/01/12(土) 15:12:46 ID:1N7RJyK3
あらためて……>>40-46の続きです。


 日高蛍(ひだか・ほたる)が神聖騎士として覚醒したのは一年半前のこと。魔人に立ち向かう者
たちの本拠地である『神殿』で訓練を積み、やがて実戦に出るようになった。
 最初の実戦から今まで、蛍は瞳子とともに戦ってきた。比類なき強さを誇るエルシオンは頼れる
相棒であり、彼女の美しさは蛍の憧れだった。
 その瞳子に『足手まとい』だと断じられたとき、心を引き裂かれるような衝撃を感じた。


 瞳子に見限られたくない。
 そのためには自分の力を示すしかない。
 一人前の戦士としての、自分の力を。


 蛍──神聖騎士ジュデッカは悲壮な決意とともに、魔人ホルスと対峙する。
 ワシの翼と頭部を備えた、鳥人タイプの敵だ。
(見ていて、瞳子ちゃん。わたし、ひとりで勝つから)
 湧き上がる恐怖を押さえ込み、闘志を燃やす。
「第一段階マギ開放っ」
 蛍は魔力を高めて、勢いよく叫んだ。虚空で印を結んだ両手の前に、オレンジ色の輝きが生み出
される。
「ファイアブリット!」
 炎の輝きは無数の散弾と化し、四方から魔人を襲った。
「そんなスローな攻撃で!」
 ホルスは翼を広げて飛び上がった。


 ごうっ!


 炎の散弾の大半が地面に着弾し、盛大な爆炎をまき散らす。
 そして残った散弾は──
 軌道を変え、空中のホルスを追撃する。
「追尾型の魔力弾だと!?」
 魔人は驚きの声を上げた。
 無数の炎弾がワシの魔人へと迫り──
「マギ開放・ウィンディウォール!」
 瞬間、ホルスが魔力を放出した。
 風のバリアが形成され、炎の散弾を受け止める。
87神聖騎士エルシオン17  ◆CSwCzse3V2 :2008/01/12(土) 15:20:06 ID:1N7RJyK3
二つ目以降のレスを長文にすると、なぜか書き込めないので(理由は分かりませんが)
このお話は後日まとめて投下します。
それでは。
88名無しさん@ピンキー:2008/01/12(土) 15:29:38 ID:xFUbXjP7
ちょwwwせっかく脱いだのに・・・・
89名無しさん@ピンキー:2008/01/12(土) 15:37:15 ID:4ZtqyA3y
今FOXが長文、AA取締りしてるらしい。
頭の空白を取れば大丈夫って書き込みを見たが如何?

ちなみに規制されてる所とされて無い所がある。
90神聖騎士エルシオン17  ◆CSwCzse3V2 :2008/01/12(土) 15:39:47 ID:1N7RJyK3
 >>89
 情報ありがとうございます。空白抜きで投下してみます。



91神聖騎士エルシオン17  ◆CSwCzse3V2 :2008/01/12(土) 15:41:11 ID:1N7RJyK3
 日高蛍(ひだか・ほたる)が神聖騎士として覚醒したのは一年半前のこと。魔人に立ち向かう者
たちの本拠地である『神殿』で訓練を積み、やがて実戦に出るようになった。
 最初の実戦から今まで、蛍は瞳子とともに戦ってきた。比類なき強さを誇るエルシオンは頼れる
相棒であり、彼女の美しさは蛍の憧れだった。
 その瞳子に『足手まとい』だと断じられたとき、心を引き裂かれるような衝撃を感じた。


 瞳子に見限られたくない。
 そのためには自分の力を示すしかない。
 一人前の戦士としての、自分の力を。


 蛍──神聖騎士ジュデッカは悲壮な決意とともに、魔人ホルスと対峙する。
 ワシの翼と頭部を備えた、鳥人タイプの敵だ。
(見ていて、瞳子ちゃん。わたし、ひとりで勝つから)
 湧き上がる恐怖を押さえ込み、闘志を燃やす。
「第一段階マギ開放っ」
 蛍は魔力を高めて、勢いよく叫んだ。虚空で印を結んだ両手の前に、オレンジ色の輝きが生み出
される。
「ファイアブリット!」
 炎の輝きは無数の散弾と化し、四方から魔人を襲った。
「そんなスローな攻撃で!」
 ホルスは翼を広げて飛び上がった。


 ごうっ!


 炎の散弾の大半が地面に着弾し、盛大な爆炎をまき散らす。
 そして残った散弾は──
 軌道を変え、空中のホルスを追撃する。
「追尾型の魔力弾だと!?」
 魔人は驚きの声を上げた。
 無数の炎弾がワシの魔人へと迫り──
「マギ開放・ウィンディウォール!」
 瞬間、ホルスが魔力を放出した。
 風のバリアが形成され、炎の散弾を受け止める。
92神聖騎士エルシオン17  ◆CSwCzse3V2 :2008/01/12(土) 15:41:44 ID:1N7RJyK3
 風と炎と。
 二つのエネルギーが中空でぶつかりあい、衝撃波が吹き荒れた。
 と、
「ううっ……!」
 苦悶の声を漏らしたのはホルスのほうだった。風のバリアで完全に防ぎきれなかった攻撃が、魔
人の体を焼き焦がしたのだ。
「なかなかのパワーだ……!」
 忌々しげに地上のジュデッカをにらみつける。
「わたしのほうが、マギが高いみたいだね」
 蛍は長大な弓を取り出し、かまえる。
 先ほどの攻防で実感した。相手のマギはせいぜい二、三万といったところだろう。対する彼女の
マギ数値は五万五千。


 このままパワーだけで押し切れる──


 蛍の中に闘志が湧き上がった。
「いっけぇぇぇっ!」
 炎の散弾を連発し、ホルスを追い込んでいく。ありったけのマギをつぎこみ、次から次へと炎の
弾を量産した。
 ワシの魔人は翼を広げ、空中を自在に旋回し、攻撃のことごとくをかわしてみせた。幾度となく
放たれた『ファイアブリット』が、そして『ブレイズキャノン』が虚空へむなしく消えていく。パ
ワーが低いとはいえ、スピードのほうは侮れない。
「このっ、チョコマカとーっ!」
 蛍は苛立ちを隠せずに叫んだ。
「戦いの場で感情をむき出しか。パワーは高くても、戦士としての資質は三流だね」
「うるさいっ」
 怒声まじりに、さらに炎の弾丸を放つ。
 攻撃を放つ。
 魔人が避ける。
 攻撃を放つ。
 魔人が避ける。
 まるでイタチごっこだった。
 だが一連の攻防の中で、ジュデッカは勝利を確信する。
 先ほどから一方的に攻撃を続けているのはこちらのほうだ。たとえ魔人が逃げ続けていても、い
ずれは避けきれなくなり攻撃をまともに受けることとなるだろう。
 そうなればパワーで上回るジュデッカの勝ちだ。
93神聖騎士エルシオン17  ◆CSwCzse3V2 :2008/01/12(土) 15:42:58 ID:1N7RJyK3
「えぇぇぇぇいっ、ブレイズキャノン!」
 もう何度目になるのかも忘れたが、蛍が全力のマギを込めた攻撃を撃ち出す。
 ──そのとき異変は起きた。
「えっ……!?」
 蛍が戸惑いに瞳を見開いた。


 急激に──力が抜けていく。


 両腕がだらりと下がり、ガクガクと膝が笑う。四肢に力が入らず、ジュデッカはその場にへたり
込んだ。
「おやおや、どうしたのかな、神聖騎士」
 ホルスは嘴を歪め、笑みを形作った。
「ガス欠のようだね」
「そんな、どうして!」
 愕然と叫んだ。
「実戦で、全力で長時間戦った経験がないのかな? まるで素人のようじゃないか」
 上空からホルスが嘲笑する。
「僕は攻撃を避け続けるだけで、あとは君が自滅するのを待つだけだった。楽な戦いだよ」
「…………」
 今までの訓練で自分のマギ総量を量ったことは何度もある。だが実戦でどれくらい魔力が保つの
か──こればかりは実戦経験を積んで、体得していくしかない。
 蛍には、マギを限界まで使用した『実戦経験』が皆無だった。
 もっと慎重に戦うべきだったのに。
「こんな初歩的なミスを……」
 蛍は痛恨の思いで呻く。自分ひとりでの、初めての実戦に舞い上がっていた。
 視界が蜃気楼のようにかすんだ。意識が徐々に遠のいていく。
(わたしは、なんて未熟なんだろう)
 悔恨が心の中をドス黒く染め上げた。
「そろそろ反撃の時間だね」
 ホルスの両翼が大きく広がる。


 ざぁっ……


 木枯らしにも似た音とともに、魔人の翼から無数の羽毛が撃ち出された。鋭く尖った刃を備えた
羽毛の弾丸が、四方からジュデッカに向かって降り注ぐ。
94神聖騎士エルシオン17  ◆CSwCzse3V2 :2008/01/12(土) 15:43:57 ID:1N7RJyK3
 羽毛の刃がジュデッカの全身を覆うバトルコスチュームを切り裂いた。マギの減少とともに防御
力が低下している衣装は、ひとたまりもなくズタズタにされてしまう。
「きゃあっ」
 衝撃で大きく吹き飛ばされ、蛍は悲鳴を上げた。
「全段命中、だね」
「くっ……!」
 愉快げなホルスの声を聞きながら弱々しく立ち上がる。
 司祭風のローブはあちこちが破れ、半裸同然だった。コスチュームの破れ目から未発達のなだら
かな肢体がのぞき、白い肌がさらされている。なかば以上露出した右の乳房は桃色の乳首までがあ
らわになっていたが、手で隠す余力さえなかった。股間の辺りも衣装の大部分が剥ぎ取られ、可愛
らしいショーツが見えている。
「いい格好だよ、神聖騎士。このまま殺すのは簡単だ。もう一度今の攻撃を放てば、君はもう防げ
ない」
 ホルスが笑った。
「馬鹿に、しないで」
 呼吸を荒げながらも、ジュデッカは気丈な顔で魔人を見上げた。
「馬鹿にしているわけじゃない。事実を告げているのさ。君のマギは極端に低下している。防御力
も半減している。この状態で僕の最大術『フェザーラッシュ』は防げない」
「くっ……」
 ジュデッカは悔しげに奥歯を噛み締めた。
 死んでも認めたくはないが、確かに魔人の言葉は事実だ。ホルスがもう一度先ほどの術を使えば、
ジュデッカに勝機はない。


 殺される──


 今さらながらに恐怖感が込み上げた。ホルスはおびえる少女の様子を楽しむように、嘴の端を吊
り上げる。
「だけど君みたいな可愛いコをただ殺すなんて勿体ないからね。存分に楽しませてもらうよ」
「楽しむ……?」
 不吉な予感を覚え、少女の四肢がこわばる。
95神聖騎士エルシオン17  ◆CSwCzse3V2 :2008/01/12(土) 15:44:32 ID:1N7RJyK3
「踊れ、我が羽たちよ」
 ホルスが呪文のように告げた。


 ざぁぁぁっ……


 広がった両翼から無数の羽毛が射出され、自らの意志を持つように乱舞する。羽毛群はひらひら
と降下していき、少女騎士の周囲を浮遊した。
「これ……は……?」
 ジュデッカは驚きの声を上げた。一枚一枚の羽毛が空中に舞いながら、少女の肌にまとわりつい
たのだ。
「さあ、彼女を楽しませてやれ。僕の分身たち」
 ホルスの号令とともに、無数の羽毛が露出した肌へと殺到した。
「はっ、あぁぁぁぁっ!」
 ジュデッカの悲鳴が甲高く響く。
 まるで筆で掃くように──滑らかな肌を、小ぶりな乳房を、可愛らしいへそを、キュートなヒッ
プを、そして乙女の秘処をもなぶっていく。
 羽毛は一枚一枚が己の意思を持っているかのごとく、独自の動きを見せた。鋭敏な箇所を絶妙の
タッチでさすり、くすぐり、撫でる。
「んっ……う」
 少女の口から艶かしい喘ぎが漏れた。
 性的に初心な蛍だが、年頃の少女としての性感は備えている。あらゆる性感帯を同時に弄られ、
なぶられて、否応なしに反応が昂ぶっていく。
「はあ、あああっ……!」
 背筋に電流のような痺れが走った。右の乳首がコリコリに勃起している。ショーツ越しにさすら
れた秘裂からは愛液がしたたり、太ももの辺りまで垂れ落ちている。
(やだ、わたし……戦いの場所で、こんないやらしい……)
 頬が赤熱するのを感じながら、蛍は喘ぎ続けることしかできなかった。
「やれやれ、随分とエッチな正義の味方だね。悪の魔人に責められるのがそんなに気持ちいいのか
い?」
「ふざけないで……はぁぁぁ、だめぇ」
 乳首を集中的に撫でられ、ジュデッカの声はたちまち力を失った。白い乳房が紅潮し、痙攣する
ように震えている。
「そろそろ止めといこうか。最後は僕の手でバージンを散らしてあげるよ」
 ホルスは翼を閉じて地面に降り立った。ズボン状の衣装を脱ぎ捨てると、下腹部から隆々とした
肉根があらわれる。
 赤黒い先端部は先走りの粘液によってテラテラと濡れ光っていた。
96神聖騎士エルシオン17  ◆CSwCzse3V2 :2008/01/12(土) 15:45:11 ID:1N7RJyK3
「ひっ……!」
 間近で目にした男の象徴に、ジュデッカは息を呑み込んだ。
(あんなモノで犯されたら、壊れてしまう──!)
 脳裏に、アスモデウスによって純潔を散らされた美少女の姿がよみがえる。清らかな秘処を無残
に貫かれ、最後にはヨガらされた美しい相棒。
 自分もあんなふうに狂わされるのだろうか……と不安が込み上げる。同時に妖しい快楽の予兆に、
腰の芯がじわり、と熱くなった。
 ホルスは巨大な肉茎を揺らしながら、一歩一歩近づいてきた。
 蛍は動けない。疲労困憊のうえに、羽毛群の嬲りによって体に力が入らないのだ。
 地面にへたり込んだジュデッカの前に、ホルスが仁王立ちをした。
「しゃぶれ」
 火照った亀頭が頬に押し付けられる。信じられないほど固く、熱い切っ先が頬をぐりぐりと押し、
さらにスライドして唇にあてがわれた。
「んっ……」
 キスも未経験の唇におぞましい男根が押し付けられ、蛍の小鼻が膨らんだ。
「いやっ、汚い……!」
「なにが汚いんだ。これから君を女にしてくれる大切なモノだぞ」
 ホルスが小馬鹿にしたように告げた。
「さあ、敬意を込めて口づけするんだ。そしてお願いしろ。『私の処女を奪ってください』とね」
「そんなこと言えるわけないでしょう!」
「なら、このまま生殺しにしてあげようか?」
 ふたたび羽毛が舞い踊り、ジュデッカの全身をなぶっていく。
「くぅっ……うあぁぁぁっ!」
 じっとりとした責めに少女はひとたまりもなく嬌声をあげた。
 快楽の中に、理性が蕩けていくようだった。
「このまま嬲られるより、ひとおもいに貫かれたいだろう? 違うかな」
「わ、わたしは──」
 かすれた声でうめく。
 どうすればいいのか分からなくなっていた。正常な思考が混濁し、次第に妖しい愉悦に染まって
いく。
 このままでは魔人に対して、凌辱を懇願することになってしまう。
(そんなのゼッタイ駄目……! 助けて──)
 ジュデッカの瞳が絶望に見開かれる。
(助けて、瞳子ちゃん!)


「アイシクルブリット!」


 凛とした叫び声が響き渡ったのは、その瞬間だった。



                        【続く】
97名無しさん@ピンキー:2008/01/12(土) 20:37:58 ID:gEQsI+bT
ついにキタ−!GJ!
しかしエルシオンとジュディッカって歪なコンビですな
頼らないエルシオンに、頼りっぱのジュディッカ
攻防一体をできる真のコンビになるっていうエピソードかな?
しかしそうだとするとホルスまんま噛ませだよww
98名無しさん@ピンキー:2008/01/12(土) 21:02:10 ID:xFUbXjP7
太陽神の名が泣くなwホルスwww
99名無しさん@ピンキー:2008/01/14(月) 15:01:39 ID:CpZlZH+P
汚された記憶が蘇りトラウマモードが発動し劣勢になるエルシオンって展開の可能性も。そして新戦士登場って感じに

でもジュデッカの貞操も散る日が来ると思うと今から楽しみ。
100花見川さつき ◆fAWtUibwFQ :2008/01/20(日) 01:41:44 ID:e1Qx6HMs
初めまして。
変身ものではない強い格闘系で書いてみようと思います。
よろしくお願いしますね。
101花見川さつき ◆fAWtUibwFQ :2008/01/20(日) 01:46:30 ID:e1Qx6HMs
―近未来、ジャンヌ星ではナポレ王体制の下、平和と非罪で統一された富国であった。
小惑星であったが豊富な資源、食物により、平民一人一人が幸せに満ち溢れ、また代々のナポレ王も
心優しき王であった為、誰もが不自由のない暮らしをする事が出来た。
周囲に敵星もなく、誰もが安泰と思われていた星に、遠く離れたムーン星のリタ王が目をつけた。
近星を既に征服したリタ王が、遠く離れたジャンヌ星に目をつけたのは、女だった。
偶然にも、ジャンヌ星で生まれた女が、征服した星に移住して来ており、そのあまりの美しさにリタ王は
ジャンヌ星の制圧に踏出したのだった。

小惑星と、数々の星を征服し豊富な民と軍部を揃えた大星集団、戦えばどちらが勝つかは明白で
あった。
リタ王とて、無駄に戦いをし、美しい女たちを死なせてしまっては、元も子もない。
できれば戦いを避けての、自主降参をさせようと企てた。
ナポレ王に、リタ王の遣いが入った。
「ムーン星の男集1,000人の相手を選ばせてもらいたい」
星交間交渉だと、表面上は友好的関係を求めた遣いに対して、ナポレ王は断固拒否をした。

それから間もなく、ムーン星の勢力が、ジャンヌ星に襲い掛かった。
ジャンヌ星周辺に配下されたスターゲート防衛軍壊滅の知らせは、ほんの数時間でナポレ王へと
伝わって来た。
「すまん、席を外す。しばらく、頼むぞ・・・・・・」
側近のマサンにそう伝えると、ナポレ王は城を後にした。

―ムーン星ではリタ王が、吉報を今か今かと待っていた。
軍が、星に攻め入った報告を受けてから、やがて丸一日が過ぎていた。
「あんな小星に一日かかるとは・・・・・・俺が指揮をしていれば、半日で制圧してやるものだが」
若く精力的なリタ王は、王を引く継ぐまでは軍部総隊長として、数々の難敵星の制圧に貢献していた。
ただの勢いだけではなく、頭脳派としても類稀な才能を発揮していた。
102花見川さつき ◆fAWtUibwFQ :2008/01/20(日) 01:47:10 ID:e1Qx6HMs
そこへ遣いの兵が戻って来た。
その姿を見るなり、リタ王はニヤリと笑みを浮かべた。
(ふん、やっとか・・・・・・まあいい、ジャンヌ星の若い女と、領土は全部頂き、男共は皆殺しだ)
「王・・・・・一次突入のサハサ軍隊が全滅しました・・・・・二次のビルタ軍隊も、劣勢におかれています」
兵は慌てた様子で伝えた。
それを聞いて、驚いたリタ王は腰掛けていた王座から、思わず立ちのめって兵に詰め寄った。
「なんだと!あの小星に、我が軍が負けるはずがなかろう。それにビルタ達が劣勢だと!そんな
バカな話があるわけがない。どこにそんな対抗する軍がいたと言うのだ!」

兵はしばらく口を包んでいたが、細々と口を開いた。
「・・・・・そ、それが・・・・・・ひとりの女に・・・・・・」
「女だと?どう言うことだそれは。女に負けたとでも言うのか?」
「は、はい・・・・・・その女の振りかざす剣の様なものの光で、我々の軍が一瞬のうちに消えて・・・・・
私も目の前で起った事が信じられませんでした。どんな攻撃も、その剣によって跳ね返され、
歯が立ちませんでした。このままでは・・・・・・」
「もういい、下がれ!いったん送った軍は引き返させろ。だが、出来る限り、その女の特徴を記して
来い。その剣とやらも見たい。出来れば映像として撮って来い!」
「わかりました」
兵は再び戻って行った。

リタ王の焦りは増して行った。
だが一つの事が脳裏に浮かんだ瞬間に、その焦りは恐怖へと変わった。
―『聖母マリアのソード』まだリタ王が幼い頃に、父親から聞いた伝説的な話であった。
昔、ある小惑星に挑んだ星々が、次々に消滅した。
その星には、捨て子を守り育てる聖母マリアと呼ばれる女がいた。
聖母マリアは、神が創り出した奇跡であった。
男女問わずに、誰もが魅了される美しいマリアは、年齢を重ねても微塵も変わらぬエルフ的な身体を与えられていた。
そして星への危害を感じると、戦女神の姿へと変え、その剣により、子供たちを守っているとの事だった。
103花見川さつき ◆fAWtUibwFQ :2008/01/20(日) 01:47:39 ID:e1Qx6HMs
もちろん、幼いとは言え、リタ王がそんな伝説が、実際に存在すると信じたわけではなかったが、
今、それが現実になっているのではと脳裏から離れなかった。
そんな国に攻め入っては自軍崩壊である。
だが、リタ王はもう一つの事を脳裏に浮かべていた。
(美しき聖母マリアか・・・・・女神・・・・・・本当に存在するのならば、拝みたいものだ。そして・・・・・・)
そんな淫想を考えつつ、リタ王は退陣を命じた軍からの報告を待つ事にした。


リタ王は、ビルタより報告を受けたレポートを開きながら、撮られた映像を見ていた。
レポートは一度目を通しただけだが、映像は繰り返し、繰り返し、もう何度見たかも覚えていない。
空中に浮かぶマリアに、近づく軍機、そして鋭く剣を振りかざすマリアによって、一瞬の光と共に
軍機が消滅する映像だ。

映像は離れた場所からのもので多少の映像の乱れはあるが、マリアの全身は、しっかりと、とらえていた。
(素晴らしい・・・・・・これが伝説と言われた聖母マリア・・・・・・戦女神の姿か・・・・・・)

背丈は180cm程度に見えた。軍装の気配はまるでなく、身体にフィットした白いボディスーツ姿をしている。
肩の部分までで、両腕は完全に露出していたが、雪肌のせいか、全身が白くボワリと幻想的にも見えた。
足首までスーツに包まれていたが、それより下の両足は、繭の糸の様なもので巻かれていた。
そして背中まで達する、艶やかな黒髪は風に靡き、全身の白さとは非対称と相成って、よけいに
神秘さを浮かび上がらせた。
首から、金色に光るものを下げていたが、映像では、はっきりと見えなかった。
何より正義に満ち溢れ、軍機を鋭く睨む、その勝気なマリアの表情がたまらなかった。
言葉などでは言い表せない、いかなる男も圧倒させ、身震いさせる美貌であった。
104花見川さつき ◆fAWtUibwFQ :2008/01/20(日) 01:48:01 ID:e1Qx6HMs
―この世に存在するとは思えない。
リタ王の想像を遥かに超えた美しさだった。
羽が生えていれば、天使と間違えても、おかしくはないと、リタ王は思った。

そしてマリアの持つ剣は、銀とも白とも言えぬ、不思議な光源を発していた。
剣は全長150cm程の鋭いもので、マリアが振りかざすと、その光源が、剣先を電光石火で拡がり、
光に包まれた、周囲の軍機を瞬間的に、消し去るのだった。

軍機が消え、青空が広がると、マリアは哀れむ様な表情をして、地上へと消えて行き、映像は途切れた。
(これでは勝てる訳がないな・・・・・・全勢力で向かっても一網打尽だ・・・・・・さて、どうするかな・・・・・・)
そう苦笑いするリタ王だが、頭の中では策を考える余裕など無かった。
(聖母マリア・・・・・・なんとしても俺のものにしたい・・・・・・一生に一度でいい、あんな女を抱いてみたい・・・・・・)
あの圧倒的な強さと美しさ、そして軍機を睨む気高き正義感に包まれたマリアを全裸に剥いで、思う存分に
調教したい。
あの全身を包むスーツの中に、どんな秘められた肉が潜んでいるのか。
戦女神を泣かせ、屈服させ、完全に自分のものにしてしまいたい。
肉の奥底に自分の精を流し混み、身篭らせるのも良い・・・・・・。

そんな淫想をしていると、いつしかリタ王の下半身がモゾモゾと膨らんでいった。
すでに数え切れない美女と呼ばれる女を抱き、今の若さで、既に女に対しては飽きさえも来ていた。
今では最高級の女を抱く時にくらいしか反応しないリタ王にとっては、淫想だけでこんなになるのは
初めてだった。
映像を見ただけのマリアに、はやくも、これだけ魅了されているのである。
105花見川さつき ◆fAWtUibwFQ :2008/01/20(日) 01:48:23 ID:e1Qx6HMs
(だが・・・・・・)
今のムーン星に、マリアに太刀打ち出来るだけの軍備はあるとは思えず、新規開発も期待できるとは
思えなかった。
リタ王は映像をいったん止め、レポートに再び目を通し、夜を通して、思想にふけっていった。

軍を退散させてから数日が経過したが、ジャンヌ星、いや、マリア側から攻撃を仕掛けてくる様子は
微塵も感じなかった。
リタ王が予想した通り、マリアは無駄な戦いをするつもりはないらしく、一安心をした。
そこでリタ王は、普段のマリアの様子を探るために、忍兵を送った。
だが、数日が経過しても音沙汰はなかった。
今度は忍兵二人を送り、一人に、忍兵を観察させて報告を待った。

戻って来たのは、予想通り、観察を命じた忍兵だけだった。
「星へ入ると、すぐにマリアがいまして、一瞬の光を放ち、忍兵は消滅しました。こちら側の作戦を、
予め予期していたとしか思えません」
これにはリタ王も焦った。
(予知能力があるとでも言うのか・・・・・・)
リタ王は、古びた部屋にある、父親の残した書物を読みふけった。

『聖母マリアのソード』に関する記述の書物が、一つだけあった。
それによると、マリアは防衛本能を察知する働きがあり、星に存在する邪心を読む事が出来ると言う。
つまりは、ジャンヌ星の中に入ってしまえば、マリアに探知されると言う驚きの記述であった。
―完全なまでに、策は潰えた。
もはや聖母マリアに付け入る隙は、微塵もなかった。
それが余計にリタ王の淫心を揺さぶる。
(くそっ、なんとしてもマリアをものしてやる・・・・・・何か手はないものか・・・・・・)
忍兵を送り込み、聖母マリアが育てる子供を人質に取る、そんな筋書きが不可能となった今、マリアを
抱く事はおろか、生の姿を拝む事すら無謀と言える、そんな状況に陥ってしまった。
106花見川さつき ◆fAWtUibwFQ :2008/01/20(日) 01:49:52 ID:e1Qx6HMs
それから一月の間、寝ても覚めてもリタ王の脳裏には、映像で見たマリアの美貌と身体が、一時も
離れる事はなくなっていた。

そんな折、新しく制圧した小星より、女が連れられて来た。
どれも選りすぐりの美女だちだった。
女たちは皆、慰み者の運命を歩む事になる。
そのため、覚悟を決め、搬送中に舌を噛み自害する女も少なくなかったが、新しく開発した機器に
より、自害本能を消失させる事に成功している。

リタ王の前で、一人一人紹介されるが、自分の女にする考えなどなく、流れ作業で進んだ。
最後の女の紹介で、リタ王が初めて口を開いた。
「今までの女とは肌色が違うな」
兵にせかされ、女は返答を強要された。
「私はスケルゥ星より、環境学を学ぶために、移住して来ましたので・・・・・・他の方とは系統が異なり
ます」
「そうか・・・・・・行っていいぞ・・・・・・」

一人になったリタ王は、ブツブツと一人で考え事を始めた。
そしていつしか、微笑を交えたかと思うと、高らかに笑い始めた。
(ふふふ・・・・・・いいぞ・・・・・・ほんのわずかだが、隙間が開きやがった・・・・・・)
リタ王は、すぐに早急の調査を、配下に命じたのだった。
107花見川さつき ◆fAWtUibwFQ :2008/01/20(日) 01:50:24 ID:e1Qx6HMs
報告を待つ間、リタ王はエルフについて調べていた。
―『エルフ』
女系のみで、小惑星に生息したヒト型の生物。生誕については謎に包まれている。
怪奇な能力を持っていたとされる。
特徴としては、老う事のない身体のため、成長のピークを迎えた後は、その身体を維持する。
平均寿命は千年とされている。

―絶滅
ナーム星の戦闘部隊100余名を乗せた空中軍艦が不時着し、エルフたちは彼らを介抱したとされる。
しだいに戦闘部隊とエルフたちの間に、愛が芽生えた。
エルフは、その処女を捧げた相手を心から愛し、懇親となって生活をしたと言う。
だが、彼らの子を出産すると間もなく、エルフとしての能力を失い、寿命を向かえて逝った。
愛するエルフを失い、発狂した一人が、次々とエルフを襲い、制止に入った仲間との殺し合いに発展したと言う。
その愚かな姿を目のあたりにしたエルフたちは絶望し、次々と自害し、平和だった小惑星に残ったのは、
生き残った男たち数人であったと言う。

その他、エルフの特徴には、蘇生能力、心読能力などもあると書かれていた。
(なるほど・・・・・・戦うこと以外の能力には、秀でていたと言うわけか・・・・・・)
リタ王の考えてでは、マリアは戦う能力に加え、エルフの全ての能力をも兼ね揃えた、まさに無敵の
能力を持って、誕生したのだろうと確信していた。
(神は、エルフを聖母として復活させたわけか・・・・・・)
その後もリタ王は、マリアに結びつきそうな資料を、ただひたらすらに調べ尽くしたのだった。
108花見川さつき ◆fAWtUibwFQ :2008/01/20(日) 01:51:20 ID:e1Qx6HMs
リタ王が、待ちに待った報告が来たのは、命を下してから1週間後だった。
「それで、どうだったんだ?」
冷静を装うリタ王だったが、さすがに汗ばんでいた。
「はっ、可能な限りの星を調べましたところ、ジャンヌ星の出生者は、16名おりました。その中で
幼い時期に両親を失った者や、別れていた者は、調べた限りでは4名おりました」
「4人か・・・・・・思ったより少ないな・・・・・・まあいい、その4人を全員連れて来い。そして残りの奴らには
マリアについて、何でも良い、知りうる事を全て吐かせるんだ。喋らすためなら、金銭でも土地でも、褒美を与えても良い。
どうしても喋らぬ者がいたら、無用で拷問にかけて構わぬ」
「はっ、かしこまりました」
そう言うと、使者は急ぎ足で扉から出て行った。
「外せ・・・・・・ひとりになって考えたい」
リタ王は周囲を追い出し、王室でひとり篭って、再びマリアの映像を鑑賞して物思いにふけった。

(4人か・・・・・・その中にマリアによって育てられた奴がいれば・・・・・・さすがにこれは神に願うしか
なさそうだ・・・・・・いなければ、新たに星を制圧して探すしかないな・・・・・・)
その4人の中に、ひとりでもマリアによって育てられた者がいれば、それはマリアにとっては我が子同然。
いや、子供を守るために、神より命を受給したのならば、それはマリアの使命そのもの。
何を犠牲にしても、守ろうとするに違いないだろう。
そうなれば、こっちのものだった。

伝説にもなっている事から、マリアは永遠の命を宿しているのではないかと予測できた。
そして老いをしらぬ肉体、それは今のマリアの美しさを、永遠に保持する事でもあった。
蘇生能力があることから、回復・治癒もあっと言う間だろう。
そう考えると、なんと素晴らしい身体なのかとリタ王は思った。
もしマリアが奴隷になったらと思うと、想像するだけでもゾクゾクした。
(後は、神が俺に味方をするか、マリアに味方をするか、だな・・・・・・)

リタ王の前に、その運命を握る4名と、残り12名からの調書が書かれたレポートが揃ったのは、5日が
過ぎた、雨の激しい夜だった。
109花見川さつき ◆fAWtUibwFQ :2008/01/20(日) 01:51:46 ID:e1Qx6HMs
次なる星の制圧を検討する、戦略会議に参加し終えたリタ王は、急ぎ足で移動機に戻った。
城へ着くまでの間、調書レポートに目を通した。
そこには12名全員が質問に答え、虚偽の気配は、なかったと記されていた。
長年平和が続く星であるため、実際に、マリアの存在を知る者はいなかった。
どれも、伝説として聞いたり、幼い頃の昔話として聞いていたりと、中身のないものばかりだ。
(平和ボケした星だ……無理もないか……)
その中で、親をなくした孤児を育てている、美しい女についての証言が、唯一の収穫と言っていいものだった。

証言した男は、収穫した食物を配送する仕事をしていたらしいが、一度だけ、大量の食物の注文があり、
その施設へ運んだと言う。
その施設にいた女が、驚くほどの美人だったので、印象に残っていたと書いてある。
施設では、そこにいた兄妹が、どこかの星へ旅立つ送迎パーティーをするようだったと書いてあるが、
残念ながら、その女こそが、聖母マリアである事は知らなかった様で、レポートは、そこで終わっていた。
(兄妹か……)
リタ王は、これから城で会う、4名の詳しいプロフィールを確認した。

1人目は70歳を越えた老人だった。犯罪暦があるなど、プロフィールを読む限り、マリアに育てられた可能性は
薄いとリタ王は思った。
2人目は10歳の幼い子供だった。ジャンヌ星を訪れた商人夫妻が、たまたま交通事故の現場に直面し、唯一助かった子供を
引き受けたと書いてある。
(これも違うな……)
レポートは1枚に2名ずつ書かれており、残りの2名を確認するためにレポートをめくるのだが、手が微塵に震えるのを
リタ王は止められなかった。
そしてリタ王は、残りの2名を確認した。
110花見川さつき ◆fAWtUibwFQ :2008/01/20(日) 01:52:23 ID:e1Qx6HMs
レポートに目を通したリタ王の手が震えた。
手だけではなく、全身が僅かに震えていたのかもしれない。
これまで幾多の難星を制圧して来たリタ王だったが、これほどの興奮はなかっただろう。
それほどまでの衝撃であった。
そして、笑いを堪えきれぬリタ王は、機内であるにも関わらず、声を上げて笑った。

―『ベールとアイム ベールが兄、アイムが妹』
ようやく震える手を、ぐっと堪えたリタ王は、二人の詳しいプロフィールを確認した。
兄のベールは24、妹のアイムは23。年は一つ違いである。
アイムが生まれてすぐに、研究職をしていた両親が、実験中の事故により亡くなっている。
「キボウ」と言う名の、星をあらゆる攻撃から守る装置の、実験中だったとされている。
まだ幼い二人は、ナポレ王の口利きにより、ある施設に預けられて育ったとされているが、
その場所や、育て親については、不明とされていた。
ベールが1歳、アイムにいたっては0歳なのだから、まさに親と言える存在に違いはなかった。
ベール、アイムは、共に両親の研究の完成を目指し、星内でも一番の優秀なスクールで学び、
そのスクールの推薦で二人は、現在ではムーン星の支配下になっているワクリル星にある、
平和研究学で飛び抜けた研究開発環境のあるスクールへ移ったとされている。
ベール、アイムは揃って優秀で、ワクリル星でも、それぞれトップクラスの成績を収め、
現在は二人とも卒業し、研究者としてスクールに残っていた。
周囲の証言では、二人は、後数年したらジャンヌ星に戻って研究をしたいと話していたと言う。
111花見川さつき ◆fAWtUibwFQ :2008/01/20(日) 01:52:58 ID:e1Qx6HMs
城に到着したリタ王は、すぐさま4人への接見を行った。
無関係と思われる老人と子供には、簡単に事情を聞いただけで、土産と称し一市民としては生涯困ることが
ないであろう財を持たせて帰星させた。
「次を呼べ」
これまでにない程の緊張感を高めたリタ王の元へ、先に連れて来られたのは妹のアイムであった。
(美しい……)
リタ王だけでなく護衛をしてる者や側近までもが眼を奪われる美しさだった。

母国であるジャンヌ星が、ムーン星の標的にされている事は既知であるらしく、眼光は鋭く、嫌悪感を
あらわにしている。それが敵国である王の前だとしても全くひるまず気の強い性格だと誰もが思った。
「アイムです。兄と共に、ジャンヌ星よりワクリル星へ研究目的のため来星しております」
言葉に緩みや脅えのない、まっすぐで強い口調だった。
資料を目に通しつつも、リタ王はマリア以来、久しく心を奪われたアイムの身体をチラチラと眺めつつ質問をした。
「私の星が君の星との有効的星交渉をしているのは知っているかな」
「いいえ、制圧目的で攻撃をしかけ全滅をしたとは聞いておりますが」
「ほう。それは誰から聞いたのかな」
「兄です」
話をしながらもアイムの長く白い両腕が美振動しているのがわかった。怒りを押し殺している様だった。
(マリアの前にこいつで楽しめそうだな。それにしても素晴らしい美貌だ……これ程の女は、星に1人いるか、いないかだ)
112花見川さつき ◆fAWtUibwFQ :2008/01/20(日) 01:53:28 ID:e1Qx6HMs
アイムは半袖に、フィットしたズボン姿だったが、そこからでも豊満な胸の膨らみがわかった。
袖から出た腕は白く、マリアをも彷彿とさせる白さだった。
「君はこれまでに男に抱かれた事はあるのか」
リタ王の言葉に、周囲の者たちが淫声を上げて薄笑いを浮かべた。
「ありませんッ。そんな事を聞くためにここまで呼んだのですかッ」
呆れ返った様に強い口調で言ったアイムはそのままリタ王に背を向け、扉の方へ歩き出した。
「これで帰らせて頂きます。これ以上、話をする必要はありませんッ」

リタ王は扉の横にいる護衛に視線を向けると、アゴを少し上げ合図をした様だった。
その合図に合わせて、扉へやや駆け足で歩いて来た、怒りと強気に満ち溢れた美貌のアイムの両腕を掴むと、
誰もが圧倒されてしまいそうな艶やかな唇に、薬をかがせた。
「ああッ!……」
悲鳴を上げたアイムは、一瞬の抵抗も及ばず、そのままガックリと意識を失い、護衛に抱かれ別室へと連れて行かれた。

「ふふッ、よし、次は兄の方を呼べ」
策略通りに進んだ事を喜び、リタ王は余裕の笑みを浮かべながらアイムの兄であるベールを呼ぶよう命じた。
(マリア……もうすぐだ……待っていろよ……)
リタ王の淫らな思惑は計画通り、着々とマリアに忍び寄っていた。
113名無しさん@ピンキー:2008/01/20(日) 02:01:57 ID:4uUwd3Ua
支援?
114花見川さつき ◆fAWtUibwFQ :2008/01/20(日) 02:11:51 ID:e1Qx6HMs
眠くなってしまったので、とりあえず今夜はここまでです!

『聖母マリアのソード』――coming soon!
115名無しさん@ピンキー:2008/01/20(日) 02:32:12 ID:UqsC7VsD
全裸待機
116名無しさん@ピンキー:2008/01/20(日) 17:46:03 ID:81avSlOS
続きwktk
かなり長編になる悪寒
117名無しさん@ピンキー:2008/01/20(日) 18:03:33 ID:KlhknwlB
なんであんたらはageるんだ?
118名無しさん@ピンキー:2008/01/22(火) 00:58:54 ID:t9dOtd4c
またお前か
119名無しさん@ピンキー:2008/01/23(水) 21:12:40 ID:8u8rJNnb
エルシオン待ち
120名無しさん@ピンキー:2008/01/24(木) 08:35:09 ID:52wjIVwN
>>114
GJ!続きに期待
121名無しさん@ピンキー:2008/01/26(土) 07:18:43 ID:b2mz1OCD
ほす(´・ω・`)
122SS初級者 ◆S2RjfIBJZA :2008/01/30(水) 02:05:25 ID:sdBGQIhr
皆様、明けましておめでとうございます。新年最初のSS投下します。幕間で、Hシーンは無いですが、どうぞ



〜一方、遂に墜ちたリップとココノは〜

「それでは、こちらが浴場になります。えっと…」
と首をかしげるココノ。そう、今はスイートリップから七瀬凛々子へと戻っている性か、
どちらの名称で答えれば良いか迷っている様だ。それが可笑しかったのか、微笑みながら
「どちらでも良いですよ。ココノさんが呼びやすい方で呼んで貰って構いませんよ。」
と、微笑みながら返す。
「では…凛々子さん。こちらが浴場になりますので、こちらで身を清めてお待ち下さい。
メッツァー様もそろそろ帰還なされる頃ですので」
と、想い人の名前を聞いただけなのに胸が高鳴る凛々子。
「ふふ…ではごゆっくり…私は凛々子さんの新しい着替えをお持ちしますので」
「着替え?」
と、不思議そうに返す凛々子。
「ええ、これから同じくメッツァー様に仕える身になりますので。それ相応の格好をして
もらいますので」
という言葉を聞いて顔を赤らめる凛々子。それを察したのか、少し苦笑いを浮かべながら
ココノが
「大丈夫ですよ。そんな卑猥な格好では無いので。基本的には私と同じ服装になります」
それを聞いて安堵したのか、小さくため息を吐く凛々子
「ふふ…では…」
と、浴場から離れていくココノ。そして、粘液や汗でべとべとになった身体を洗うべく、
凛々子も足早にシャワーへと向かうのであった。
そして数分後、シャワーを浴び、湯船に浸かっていた凛々子の元に、同じく一糸纏わぬ姿
で浴場へ入ってくるココノ
「すみません。私も汗をかいたので、ご一緒に汗を流させて貰いますね」
そして、シャワーを浴びた後、同じく凛々子と肩を並べて湯船に浸かるココノ、そして、
何気なくココノが凛々子へと問いかける
「…凛々子さんは、メッツァー様のどこに惚れたんですか?」
「教導学園でメッツァー様と初めて会った後、他の男性には無い優しさを感じて、段々好
きな気持ちが出てきて…それで敵として私の前に現れた時はショックだったけど、それで
も学園生活の時の優しさが忘れられなくて…私も聞きたかったんですけど、ココノさんは
どうして?」
一瞬、ココノが昏い表情を見せる、しかし、湯気の性か、凛々子は気付かなかった
123SS初級者 ◆S2RjfIBJZA :2008/01/30(水) 02:06:57 ID:sdBGQIhr
「私は以前、アップルナイツという騎士団に所属していて、ゼーロウの軍勢との戦闘に敗
れ、ゼーロウへと連れて行かれて、陵辱の限りを尽くされていました。それこそ、死にた
くなるくらいに。その時、ゼーロウに幹部として就任したメッツァー様が出した案があっ
て、実験的に、捕らえられていた私がメッツァー様に預けられました。最初、私は相手が
変わっても、陵辱されるだけと思っていましたが、メッツァー様は違いました。時には陵
辱もありましたが、優しく接してくれていたメッツァー様に、いつの間にか惹かれていっ
て、気付いたら、今の自分になっていました。」
「そうでしたか。」
と、その話を聞いて、どれだけ凄惨な思いをしたのかと考え、気が下がった凛々子を察し
たのか
「長湯になりましたね。そろそろ上がりましょうか」
と笑顔で話しかけるココノに頷く凛々子であった。
そして、脱衣所で、ココノは早々に着替えを始めたが、凛々子はどうしても着替えの手が
進まない。これを着る事によって、完全に今までの生活と別れる事になるのを分かってい
るだけに、手が進まないのだ。先に着替え終わったココノがそれを察したのか
「凛々子さん。大丈夫です。メッツァー様は絶対貴女を大事にしてくれます。だから、勇
気を出して一歩を踏みだして下さい。」
と微笑みながら語りかける。その微笑みを見て、勇気付けられたのか、意を決して着替え
始める凛々子。そして数分、最後に帽子を被った凛々子を見て
「良かった。ぴったりです」
と、笑顔を零すココノ。そして、鏡へと通される凛々子。そして…
「これが…私?」
スイートナイツの衣装も大胆とは感じていたが、それ以上に赤と黒を基調とした魅惑さを
感じる大胆な衣装に身を包んだ自身を見て、胸が高鳴る。
「お似合いですよ。凛々子さん…それでは改めまして、これからもよろしくお願いします。
共にメッツァー様の為に頑張りましょうね」
と、笑顔で挨拶をするココノ。それにはにかみながら
「こちらこそ。よろしくお願いします。」
と返す凛々子であった。
「ふふっ、それではメッツァー様が間もなく帰還されますので、お迎えに上がりましょう」
「はい。ココノさん」
と相づちを打って、魔法陣へと向かう2人であった。
 

以上です。短いですが、死亡フラグを立たせない為にも投下しておきます。
何分、最近忙しくてSS作成出来ないのが残念ですが、地道に作っていきますので、どうかよろしく
124名無しさん@ピンキー:2008/02/02(土) 18:10:17 ID:IqMyKU2a
全世界紛争廃絶を訴えて武力介入を繰り返す4人のマイスターヒロイン物マダー?
125名無しさん@ピンキー:2008/02/02(土) 18:27:37 ID:ntnK+Nba
今は無き初代凛々子に乾杯
そして新しい凛々子コンニチワ
ttp://www.uploda.net/cgi/uploader2/index.php?file_id=0000049861.jpg

SS初級者氏に支援の意味を込めメッツァー制服に身を包む凛々子です。
絵心が無いのでコラですが。
126名無しさん@ピンキー:2008/02/02(土) 21:35:21 ID:11jfxMSG
下半身だけスーツの破かれたゲキイエローが排尿しているイラストを暇なので書いております・・・そんだけ。
127名無しさん@ピンキー:2008/02/02(土) 23:27:17 ID:qfbpXUMv
・・・そんだけ?ほんとにそんだけ?
128名無しさん@ピンキー:2008/02/02(土) 23:51:48 ID:11jfxMSG
本当にそんだけ。
129名無しさん@ピンキー:2008/02/03(日) 21:43:25 ID:/xJeKonR
うpだろうここは
130名無しさん@ピンキー:2008/02/05(火) 07:50:15 ID:0FOF56wq
黄色だけにおしっこかこの野郎
131名無しさん@ピンキー:2008/02/08(金) 00:32:59 ID:lkw01H5q
最近のモバ二次は十字架磔が頻発して時代だ…
132名無しさん@ピンキー:2008/02/11(月) 16:37:54 ID:/RTqSmmb
保守
133名無しさん@ピンキー:2008/02/11(月) 21:23:20 ID:nxAf96SI
携帯から画像うP出来るん?
134名無しさん@ピンキー:2008/02/12(火) 21:30:39 ID:aFXQ54rz
これは?携帯だけだけど
ttp://courseagain.com
135名無しさん@ピンキー:2008/02/15(金) 23:12:48 ID:nad9Iezf
ほしゅぅぅぅ〜
136名無しさん@ピンキー:2008/02/18(月) 02:32:54 ID:MIP8Shz5
ほす
137神聖騎士エルシオン18  ◆CSwCzse3V2 :2008/02/19(火) 14:46:42 ID:9HkOL+8H
投下ペースがかなり空きましたが>>91-96の続きを投下します。
138神聖騎士エルシオン18  ◆CSwCzse3V2 :2008/02/19(火) 14:47:24 ID:9HkOL+8H
 
「アイシクルブリット!」


 凛とした叫びとともに、蒼く輝くエネルギー弾が飛来する。
「!」
 ホルスは驚きに目を見開き、中空へ飛び上がった。
「今の術は──」
 ジュデッカは、攻撃が飛んできた方向に視線を移す。
 路地裏の向こう側──オレンジ色に輝く夕陽の照り返しを受けて、白いバトルコスチュームに身
を包んだ美少女騎士が立っていた。
「瞳子ちゃん!」
 蛍が喜びに目を輝かせる。
 エルシオンは無言で彼女の元へ駆け寄った。
「新手か。やれやれ、この町には一体何人の神聖騎士がいるんだか」
 ホルスが空中で舌打ちする。
 股間で巨大な肉棒がだらしなく揺れていた。
「あの、瞳子ちゃん、わたし──」
 言葉が出てこなかった。
 エルシオンに負担をかけないために、勢い込んで戦場へ向かったというのに。無様に敗れたうえ
に、当のエルシオンに助けてもらうとは。
 自分自身が情けなくて、瞳子の顔をまともに見ることもできない。
「あなたはそこで休んでいて」
 クールに告げて、エルシオンが背を向ける。
「……役に立てなくて、ごめんね」
 蛍は嗚咽まじりの声で謝った。きつく閉じた瞳の奥から熱いものがこぼれ落ちる。悔しさと惨め
さが少女の胸を灼いていた。
「蛍」
 エルシオンが告げる。
 背を向けたままで。
 いつも通りのクールな声で。
「ん?」
「よく頑張ったね」
 瞳子の声に優しさがにじむ。
「瞳子ちゃん、わたしは、そんな……」
139神聖騎士エルシオン18  ◆CSwCzse3V2 :2008/02/19(火) 14:49:22 ID:9HkOL+8H
 
「マギの強さは心の強さ、でしょう。あなたの心は今日、少しだけ成長したの」
 瞳子が言葉を継ぐ。
「でも……」
「今日はここまででいいの。いつかきっと、あなたはもっと強くなれる」
「選手交代かい? ま、誰が来ても同じだけどね」
 ホルスが空中で翼を羽ばたかせた。


 ざぁぁっ……


 木枯らしの音を響かせ、無数の羽毛が射出された。羽毛の弾丸を放つ、ホルスの最大術『フェザ
ーラッシュ』。
「神具召還」
 エルシオンが虚空に向かって右手を突き出した。しなやかな手に握られたのは、黄金の刃を備え
た聖剣。
 だが──
「っ!?」
 エルシオンの瞳に愕然とした色が浮かんだ。
 蛍も同様に驚きの声を漏らした。
 優美な柄の先にあるはずの、黄金の刃──それが半ばから消失している。
「なんだよ、その剣? 折れているじゃないか」
 ホルスが嘲笑した。
 前回の戦いで、アスモデウスの魔剣によってエルシオンの剣は半ばから折られてしまった。今の
彼女には武器がない。完全な丸腰だ。
「くっ」
 眉をしかめて、聖剣を地面に放り捨てる。猛ダッシュで横に跳び、間近に迫った羽毛群をかわし
きった。
 爆音とともに地面の一部がえぐれ、吹き飛ぶ。
「第二段階マギ開放」
 エルシオンは両手で複雑な印を結び、叫んだ。
「くっ、さっきの神聖騎士よりもマギが高いのか!?」
 美少女騎士の気が高まったのを感じてか、ホルスの表情に警戒色がまじる。
 すらりとした手が高々と突き出された。
 上空にいるホルスへと狙いを定め、
「ジャイロブラスト──」
 叫んだ瞬間、エルシオンの表情が凍りついた。
140神聖騎士エルシオン18  ◆CSwCzse3V2 :2008/02/19(火) 14:50:48 ID:9HkOL+8H
 
「瞳子ちゃん?」
 ジュデッカは怪訝な気持ちでエルシオンを見つめる。
 術が、発動していない。
「まさか──いえ、やっぱり」
 蛍は愕然とうめいた。
「戦えるだけのマギが、まだ回復してないの?」
 エルシオンは無言だった。


        *


 術が、使えない──


 瞳子の胸に絶望感が広がっていく。
 前回の戦いでマギを限界近くまで消費してしまい、まだ十分に回復していない。
 万全の状態でないことを承知したうえで戦いに臨んだはずだった。しかも今回の相手はアスモデ
ウスに比べれば、数段力の劣る敵だ。なんとか戦えると思って、助太刀に駆けつけたのだが……
 上級術が発動しないほどにまで、マギが低下しているとは思っていなかった。
「くっ、ジャイロブラストが使えないなら……」
 思考を切り替え、別の呪文を唱えだす。
 そうはさせじと、ホルスが翼を羽ばたかせた。両翼を畳んで滑空しながら、猛スピードで降下す
る。
 自らの肉体を一個の弾丸と化し、まっすぐに突き進む。さらに魔人の全身が薄い緑色の輝きに包
まれた。
 マギエネルギーをまとって特攻するつもりなのだ。
「フリーズレイ!」
 氷の散弾がホルスを捉え──
 すべての散弾がはじき返される。
「くっ!」
 やはりランクの低い呪文では決定打にはならない。
 輝く弾丸と化したホルスが間近に迫る。
 攻撃態勢に入ったままのエルシオンは、回避行動をとるのが遅れた。
 避けられない──
 歯を食いしばった瞬間、全身がバラバラになるような衝撃を覚えた。十数メートルも吹き飛ばさ
れ、地面にたたきつけられる。
141神聖騎士エルシオン18  ◆CSwCzse3V2 :2008/02/19(火) 14:51:42 ID:9HkOL+8H
 
「ぐっ……!」
 エルシオンは苦痛を無理やり押し殺して、立ち上がる。体中の骨が軋むように痛んだ。
 と──
「コスチュームが……!」
 ぱっと閃光が散り、白いバトルコスチュームが消失する。もはやコスチュームを象るだけの魔力
も残っていないのだ。

 天空高校の制服姿に戻ったエルシオン──いや、月読瞳子は呆然と立ち尽くした。
「はははは、こりゃあ傑作だ。ただの女子高生が魔人様と戦うつもりなのか」
 ホルスは哄笑を響かせて着地した。
 無防備に、無警戒に近づいてくる。
 だが瞳子には戦う術がない。魔人の言うとおり、マギが尽きた神聖騎士は単なる女子高校生にす
ぎないのだから。
「踊れ、我が羽」
 呪文とともに、無数の羽毛が浮遊した。
「くっ……!」
 瞳子は長い黒髪を振り乱し、羽毛群から逃れようと走る。スカートをひるがえし、白い太ももが
あらわになるのもかまわずに駆け抜ける。
 ──その眼前に魔人が出現した。
「っ!」
 瞳子の動きが止まった。
「……なんてスピードなの」
「君が遅すぎるんだよ」
 ホルスの嘲笑がどうしようもない敗北感を瞳子に与える。
 圧倒的な移動速度だった。運動能力があまりにも違いすぎる。しょせん、神聖騎士に変身してい
ない状態では魔人にかなうはずもない。
「さあ、鬼ごっこは終わりだ」
 無数の羽毛がロープのようにひとつながりになり、手首にまとわりついた。同じように両脚に絡
まり、縛り上げる──
 あっというまに四肢を拘束され、瞳子は磔となった。
「う、動けない……!」
「いいザマだね」
 翼の先についた鉤爪がスカートをめくりあげた。もう一方の鉤爪がショーツの上から秘部をなぞ
る。
142神聖騎士エルシオン18  ◆CSwCzse3V2 :2008/02/19(火) 14:52:14 ID:9HkOL+8H
 
「あっ!」
 デリケートな箇所への刺激に瞳子の頬が紅潮した。唇が震え、恥辱の喘ぎをもらす。爪の尖端が
布地を軽く押し込み、鋭敏な秘裂をゆっくりと撫であげた。
 上から下へ。
 下から上へ。
 鋭敏なクレヴァスに甘痒い感触が走り、背筋がゾクゾクとなった。
「うっ、くっ……」
「ふふふ。感じてきたようだね」
「だ、誰が、お前なんかに」
 瞳子はおぞましさに顔を背けた。宙を舞う羽がいっせいにまとわりつき、白い肌を、豊かな膨ら
みを、締まった臀部を……なぶっていく。
 いつしか腰の奥が熱くなり、甘い陶酔感が体の芯にひろがっていた。
「ううう……」
 呼吸が荒くなるのを止められない。瞳子は内ももを摺り合わせ、切なげに喘いだ。
 ぐい、とひときわ強く爪が股間に食い込んだ。
「ああああっ!」
 瞳子は抑えきれない悲鳴を上げた。
 鋭い爪の先に、分泌された蜜液が付着している。いつのまにか濡らしていたのだ。
「ビショビショじゃない。本当は犯されるのを期待していたんだろ?」
「ち、違う……きゃあっ!」
 爪の先がさらに奥へと押し込まれる。布地ごと秘唇を貫かれ、体が痙攣した。
「なんだ、意外にあっさり入ったね。ひょっとして処女じゃないの」
「…………」
 ホルスの残酷な言葉に唇をかみ締めた。アスモデウスによってバージンを散らされた記憶が脳裏
をよぎる。
「どうなのさ? 初体験の相手は彼氏? それとも……」
「どうだっていいでしょう」
 瞳子が気丈に魔人をにらみつけた。
「ふん、まあいいか。君が非処女ってことに変わりはない。見かけによらず、ヤリマンなんだね」
 ホルスが嘲笑した。
「正義のヒロインならもう少し清純であって欲しいもんだよ」
「ふざけないで!」
 プライドを傷つけられて瞳子が叫ぶ。度重なる嘲弄で、頬にカッと血が上っていた。
「今度は僕を満足させてもらおうかな」
 四肢を拘束している羽毛がうごめき、瞳子の体に圧力をかけた。両脚をひきすえられ、無理やり
ひざまずかされる。屈辱だった。
143神聖騎士エルシオン18  ◆CSwCzse3V2 :2008/02/19(火) 14:52:46 ID:9HkOL+8H
 
「さあ、しゃぶれ」
 ホルスの肉棒が唇に押し付けられた。
「ん……」
 先走りの粘液が付着し、可憐な唇を汚した。塩気の強い、ひどい匂いだった。
「誰が、お前のなんか──うぐっ!」
 抗議の声を上げかけたところで、たくましい怒張が口内に無理やり押し入ってきた。野太い肉根
が半ばまで侵入する。
 堅い亀頭で喉奥を突かれ、吐き戻しそうになった。
「うっ、ぐぅっ、むむむ」
 あまりの苦しさと圧迫感で瞳の端に涙が浮かぶ。
(調子に、乗らないでよ)
 瞳子は大きく口を開き、根元までペニスを飲み込んだ。魔人とはいえ性器は急所に違いない。思
いっきり歯を立ててやれば、ダメージを与えられるはずだ。
「噛むなよ」
 瞳子の心中を読んだのか、ホルスが鋭く告げた。
「少しでも歯を立てたら殺す。君だけじゃない。あっちのコも殺す」
「っ……!」
 魔人のペニスを噛み砕いてやろうとしていた瞳子は、その一言で動きを凍りつかせた。
 視界の端に、力なく座り込むジュデッカの姿が映る。
(蛍……)
 胸に、苦い思いが込み上げた。
 元はといえば、今回の出来事は瞳子の態度が原因だった。少なくとも瞳子自身はそう思っていた。
 蛍に対して決して投げかけてはいけない言葉を発してしまった。
『足手まとい』という言葉を。
 それがどれだけ蛍を傷つけるか、分かっていたはずなのに。
(あたしのせいだ)
 瞳子は悔恨をかみしめる。
(あたしが心無い言葉を浴びせたから、蛍は無茶をして一人きりで戦った。あたしがあんなことを
言わなければ、蛍はもっと冷静に行動できたはずなのに……)
「分かったかい、お嬢さん」
 ホルスはいったんペニスを引き抜き、告げた。
「返事は?」
「……分かりました」
 屈辱を噛み締め、瞳子は小さくうめく。蛍を守るための、屈辱的な屈従。
「じゃあ、しゃぶってもらおうか」
「くっ……!」
 瞳子は無言で魔人のペニスを口に含んだ。
144神聖騎士エルシオン18  ◆CSwCzse3V2 :2008/02/19(火) 14:53:28 ID:9HkOL+8H
 
 苦味のある体液が舌の上に広がっていく。かすかに眉をしかめながら、少女はフェラチオを開始
した。
 くびれた肉エラに舌を這わせ、先走りの液を舐め取っていく。ぴちゃり、ぴちゃり、と猫がミル
クを舐めるような音が小さく響く。
「いいね、その悔しそうな顔。実にそそるよ」
 ホルスが勝利の雄たけびをあげた。
 唇をOの字に広げ、おぞましい肉柱を必死でしゃぶりあげる。上目遣いに見上げると、ホルスは
惚けたような顔で美少女の奉仕を受け入れている。情けない気分で涙が出そうだった。
 頬をすぼめて魔人の男根をこすりたてる。口内で野太いペニスが力強く脈打った。
「ううっ、出るよ!」
 ホルスが叫んで肉棒を引き抜いた。


 びゅくびゅくびゅくっ!


 極限まで膨張したいちもつが上下に跳ねる。同時に、大量の樹液がほとばしった。白濁したスペ
ルマはシャワーのように降り注ぎ、瞳子の顔や制服を汚していく。
「うっ、けほっ」
 栗の花に似た匂いに何度もむせかえる。
「嫌、汚い……」
 汚濁の体液に全身を染められながら、瞳子は屈辱に身を震わせていた。
 ホルスの肉茎は、放出後もまるで萎えていない。
「上の口の次は、下の口を味わわせてもらおうかな、ふふふ」
 ホルスが無慈悲に宣告した。
 さらなる凌辱を予感し、瞳子の視界がドス黒く染まっていく──


                        【続く】
145名無しさん@ピンキー:2008/02/19(火) 15:49:51 ID:8J1IjNSf
GJ! 続きを期待
146名無しさん@ピンキー:2008/02/19(火) 22:02:17 ID:lgySgZgE
おおキタキタ!GJ!!
ただもうちょっとエロに入るまでに、
てんで弱くなってるエルシオンを戦闘でいたぶって欲しかったかなーって希望をしてみたり
147名無しさん@ピンキー:2008/02/20(水) 20:07:40 ID:ioYP+CYn
エルシオンキタ━━━ヽ(∀゚ )人(゚∀゚)人( ゚∀)人(∀゚ )人(゚∀゚)人( ゚∀)ノ━━━ !!!
じじじジュデッカの破瓜待ち。゚+.(・∀・)゚+.゚
148名無しさん@ピンキー:2008/02/21(木) 06:55:13 ID:6a7GV6Ku
女子高生の姿でなぶられるエルシオンハァハァ
149名無しさん@ピンキー:2008/02/22(金) 03:33:49 ID:0WAk7nGG
age
150名無しさん@ピンキー:2008/02/27(水) 04:16:31 ID:HRDrtb4d
ほしゅ
151名無しさん@ピンキー:2008/02/29(金) 09:49:29 ID:ZNSiqzr8
マリアの人はどうしたのかな
期待してるんだか…
152名無しさん@ピンキー:2008/03/03(月) 00:33:32 ID:km/UkPmW
ホッ
153名無しさん@ピンキー:2008/03/03(月) 02:30:48 ID:G9ZI9wo3
154名無しさん@ピンキー:2008/03/04(火) 13:23:24 ID:UdnDDQ7p
エルシオンの続きに期待
155名無しさん@ピンキー:2008/03/06(木) 22:55:38 ID:46NF25yg
age
156名無しさん@ピンキー:2008/03/08(土) 18:06:18 ID:jZQqenWI
息せき切って駆けつけたヒロインの眼前に
「探してたのはこいつか?」
とかいってぼろぼろになった相棒を無造作に投げ出す妄想だけでご飯三杯はいける。
157名無しさん@ピンキー:2008/03/08(土) 19:21:03 ID:Gt0CeZR7
10杯はいけるな
158名無しさん@ピンキー:2008/03/12(水) 15:02:30 ID:jzmUhws+
瞳子を羽根で全身焦らして焦らして焦らしまくって、哀願の叫びを上げさせて欲しい
159名無しさん@ピンキー:2008/03/13(木) 00:00:30 ID:X5xRrOdj
瞳子に刻まれた刻印が気になる…
エロス
160名無しさん@ピンキー:2008/03/13(木) 08:15:17 ID:4F4Juvf6
敵の子を孕んでしまった場合は
161名無しさん@ピンキー:2008/03/13(木) 11:22:35 ID:fv+4n3Vk
これだけかっちりと作り込んだ連載の流れで瞳子の孕ませなんかがあったらかなり凄いな
ついにあのヒロインがここまで!みたいな感じがあって興奮するよ

ここまで何とか戦ってきた瞳子が膨れ上がった自らの腹を絶望的な気持ちで見下ろす…

作者さんには気が向けば番外編でも良いんで書いて欲しいシチュですな
162名無しさん@ピンキー:2008/03/13(木) 19:59:22 ID:42nTUdhu
陣痛イイッ!!
163名無しさん@ピンキー:2008/03/13(木) 21:12:49 ID:s6j+CFi6
エルシオン作者HP掲示板に

しばらく商業に専念しますので、サイトの更新を一、二ヶ月停止します。
五月くらいには再開できるといいな、と思ってマス
(エルシオンの続きも書きたいけど、なかなか時間が取れない……orz)
164名無しさん@ピンキー:2008/03/13(木) 21:15:48 ID:BWKi9BBq
商業活動、頑張っていただきたいものだな
165名無しさん@ピンキー:2008/03/13(木) 21:58:31 ID:q/OSF2cr
まあ気長に続きを待ちましょう!
166名無しさん@ピンキー:2008/03/13(木) 22:06:33 ID:zfVxsowM
残念だが、商業仕事のほうが忙しいとなると流石に仕方が無いわなぁ…
167名無しさん@ピンキー:2008/03/13(木) 23:01:34 ID:lkY7ES4u
あれで商業できるなら、俺にもできるな……
168名無しさん@ピンキー:2008/03/13(木) 23:39:39 ID:r4hKpjEo
やれば?
169名無しさん@ピンキー:2008/03/13(木) 23:49:07 ID:lkY7ES4u
分かりやすいレスwwwwwwwwwwwwww
170名無しさん@ピンキー:2008/03/14(金) 01:00:47 ID:G8YpwSmJ
商業活動ってエルシオンの二次元ドリームノベルズ化か?
171名無しさん@ピンキー:2008/03/14(金) 01:35:54 ID:Tn0ODKrE
ID:lkY7ES4uの作品に期待
172名無しさん@ピンキー:2008/03/14(金) 15:07:25 ID:4CSu5VKj
>>170
ブログによると確かにもともとはそこに応募するために書いていたらしいけど
別の出版社(多分あそこ)からお呼びがかかって商業的にはお蔵入りになったので
加筆しつつここに書き込んでいたらしいから現在契約している出版社での2作目でないの

>>黒儀式氏
続きは気長に待ってます。商業頑張ってください。
173名無しさん@ピンキー:2008/03/15(土) 01:16:48 ID:ZErLgEdL
エルシオン、寸止め状態の切りの悪いところでお預け状態だからなあ。
商業の方が大事なのは当たり前だし急かしはしないけど、可能な限りなるべく早く続きを期待したいっす。
174名無しさん@ピンキー:2008/03/15(土) 02:09:16 ID:sEuDp/Qm
>>167
せっかくだからこのスレに小説書いてくれ
175名無しさん@ピンキー:2008/03/15(土) 02:35:16 ID:Z3ms6aCv
ホワイティスワンことギリギリぷりんまだー?
176名無しさん@ピンキー:2008/03/15(土) 21:14:27 ID:+LDSBrVo
このスレで外伝的なことを書いてくれたら間違いなく売り上げ上がる希ガス
177名無しさん@ピンキー:2008/03/16(日) 12:12:13 ID:TFBOnd+Z
◆CSwCzse3V2氏のサイトはどこにあるん?
178名無しさん@ピンキー:2008/03/16(日) 13:29:10 ID:rQHtz8pU
鳥で検索かけろ
179名無しさん@ピンキー:2008/03/19(水) 08:54:12 ID:DGf0lMDp
#1

180名無しさん@ピンキー:2008/03/20(木) 00:00:33 ID:8LVXMyGR
トリップで検索かけたけどヒットしなかったよ
181名無しさん@ピンキー:2008/03/20(木) 00:09:58 ID:0peXd7d7
出たよ?
サイトが直接ではなく、リンク集だったけど。
182名無しさん@ピンキー:2008/03/20(木) 14:11:18 ID:wh1iumPJ
本人のサイトもヒットするよ。本人のサイト上に鳥が書いてあるからな。
183名無しさん@ピンキー:2008/03/20(木) 22:34:24 ID:YFJhqh9A
話の流れきって悪いんだけど、気丈系ヒロインがエロイ目に遭って必死で快楽に耐えるのと、
気質的に戦いに向いてない(でも戦わないといけない)ヒロインが苦痛や恐怖でおびえながら戦うのと
皆さんはどっちが好みでしょうか。
184名無しさん@ピンキー:2008/03/20(木) 22:35:08 ID:b9lIFZrl
>>183
あえて言おう


両方だと!
185名無しさん@ピンキー:2008/03/20(木) 22:41:46 ID:xuiWi8Tb
気質的に戦いに向いてないヒロインがエロイ目に遭って必死で快楽に耐えるのでも
気丈系ヒロインが苦痛や恐怖でおびえながら戦うのでも、問題ないな
186名無しさん@ピンキー:2008/03/20(木) 23:04:01 ID:PSa7atDF
>>183
好みは後者
でも、どっちでもいけるぞ
187名無しさん@ピンキー:2008/03/20(木) 23:09:04 ID:E1j1dTBs
俺は>>185の後者が好み
188名無しさん@ピンキー:2008/03/21(金) 00:18:14 ID:qdsTTkKI
では>>185前者に一票投じようか
189名無しさん@ピンキー:2008/03/21(金) 02:14:06 ID:4z3RQ54i
お前等…コンビで出せば問題無いだろうに
190名無しさん@ピンキー:2008/03/21(金) 02:46:00 ID:OgxlDi0j
なるほど。
1話目で>183の組み合わせで出て気丈な子がエロエロな目に合うと。で、2話目では「もうあの子をあんな目にあわせたくない…」って思いつめた
戦いに向いてない方の子が必死で前線に出て、あっさり捕まってエロられるわけだな。
もちろん後方では心が折れかけた気丈系ヒロインが、再び嬲られる恐怖と戦いながら(以下省略されました)
191名無しさん@ピンキー:2008/03/21(金) 04:49:53 ID:fYJSPsq1
俺は強くて自分の力に自信あるヒロインに圧倒的な力の差を見せつけて「そ、そんな・・・私の力が通用しないなんて・・・」ってなって
いやぁぁぁ!!とか言いながら恐怖にまみれて逃げ出したところをすぐに追いかけて捕まえたい。
192187:2008/03/21(金) 05:28:32 ID:YwPkuhc4
>>191
そ れ だ !
193名無しさん@ピンキー:2008/03/21(金) 11:56:00 ID:FvyESyHc
鬼才現る
194名無しさん@ピンキー:2008/03/21(金) 12:30:10 ID:rqTyaE8y
俺は強くて自信あるヒロインを一般人が罠にはめて物理的に捕らえ(人質等精神的はNG)
「この手枷取れたら殺す」なん言うヒロインを嬲るのがいい。
195名無しさん@ピンキー:2008/03/21(金) 16:07:47 ID:p/3xEfjS
敗れたヒロインが気絶から目を覚ますと…、ってのが多いけど、気絶しているヒロインへの行為を詳細に書いたのも読んでみたいな。
気絶したヒロインをアジトに拉致して、拘束台に固定させるとか、目を覚ましてから拘束の準備を始めるとかね。
196名無しさん@ピンキー:2008/03/21(金) 16:47:09 ID:fYJSPsq1
某サークルのDOAの同人で気絶した霞をそのまま犯すってのがあった。
んで意識を取り戻して立ち上がった時にどろっとマ○コから精子が流れ出てきて・・・
結構好きなシチュだったな(・ω・`)
197名無しさん@ピンキー:2008/03/24(月) 00:06:21 ID:s6bQT7pv
おれは前半でヒロインが自分の超能力(武器)や必殺技を使って敵を得意げに倒し、
後半はそれを熟知した敵が何らかの手を使って、ことごとくそれらが封じてしまい、
ヒロインが???となって焦る、というシチュに弱いです。

またヒロインの有利な設定が、逆にピンチに追い込まれる要素になるというところまで
書いてくれたら、その書き手を神としてあがめます(笑)。
198名無しさん@ピンキー:2008/03/24(月) 11:48:07 ID:ffT51dyJ
最近そのシチュを正確に再現したのってガンダム00ぐらいのモンだな
199名無しさん@ピンキー:2008/03/25(火) 00:31:17 ID:NrBs6OSi
いや能力見破られて対策とられると同性能の機体を支給されハンデなしで実力差がはっきりするとは全然違うだろうよ
200名無しさん@ピンキー:2008/03/25(火) 01:51:54 ID:+BHqRoBO
エスカレイヤーでFM77にサブリミットエスカレーションが効かなかったみたいな感じかい?(´・ω・`)
201名無しさん@ピンキー:2008/03/25(火) 12:02:25 ID:Ui7S4e1q
敵側の新兵器と戦う。

全てに置いてヒロインを凌駕する新兵器に劣勢に追い込まれる

起死回生で決め手の必殺技を放つが全く効かないまたは簡単に破られる

ショックと動揺で愕然とするヒロインをボコボコにし絡めとる触手。

惨劇の宴開幕

って流れも何気に王道
202名無しさん@ピンキー:2008/03/25(火) 12:35:06 ID:T1HgmtK7
俺的には>>201に「窮地にパワーアップして新必殺技で倒したと思ったら手傷を負わしただけ」を追加で完璧だな。
203名無しさん@ピンキー:2008/03/26(水) 19:58:18 ID:s7zRQixR
捕らえたヒロインの「力」の秘密を暴く、とかいって淫らな手術を始めるのがイイ!
グロい解剖手術じゃなくて、服を剥いて凌辱目当てのヤツね。
204名無しさん@ピンキー:2008/03/26(水) 21:10:29 ID:vEP+kQSU
「さて、調査を開始しようか」
「ど、どうして服を脱がすの!?」
「丸裸にしないとコスチュームの防護フィールドのせいで正確な調査ができないのさ」
「あ、ああっ、いやっ、やめてっ」
「ふむ、なかなかかわいらしい下着じゃないか…これは自前かね、それとも自動生成されるのか?」
「じ、自前に決まってるじゃない! だから脱がさないで…」
「断る。嘘をついているかもしれんしな、コスチュームとの相違性を確認するためにも是非脱がさなければ」

こんな感じでしょうか、わかりません!
205名無しさん@ピンキー:2008/03/26(水) 21:18:43 ID:MoV5S5GE
>>204
206名無しさん@ピンキー:2008/03/26(水) 22:42:53 ID:wAt6AMS7
ヒロインの顔と素性が割れてる場合は
寝ているヒロインに敗北して怪人に犯される淫夢を見せるのも面白そうだよね

毎日とは言わず定期的に淫夢をヒロインに見せ精神や心を淫らに開発しながら不安を煽り、自分は敵に負けて犯される事を望んでると錯覚させ悩むヒロイン

長い期間繰り返して開発したヒロインに勝利して犯した際は素直になるのは間違いなし
207名無しさん@ピンキー:2008/03/27(木) 01:00:48 ID:qz22FHVy
>206
それ、学校とかにも人間に変身できる奴等が潜入してる気がするw
208名無しさん@ピンキー:2008/03/27(木) 01:04:17 ID:KKsDUEv9
>>206
つ機動少女プリティギア
209名無しさん@ピンキー:2008/03/27(木) 02:32:47 ID:3g3EoOk4
>>206
俺は高飛車で素直じゃないヒロインの方が好きだw
210名無しさん@ピンキー:2008/03/27(木) 04:15:38 ID:kJODmTgq
>>203 >>202
変身物じゃなく格闘娘タイプだけど、リアルバウトハイスクールってのに
かなり近い展開があった 残念ながら流石に未遂に終わったけど
211名無しさん@ピンキー:2008/03/27(木) 06:21:21 ID:D6M/mhE5
脱がしたら負けだろ
212名無しさん@ピンキー:2008/03/27(木) 08:02:17 ID:G+O6xYR7
リアルバウトハイスクールなんて懐かしい名前だなぁw
6月から一騎当千のアニメ第三期が始まるからスレに書き込もうと思ったら
いつの間にかなくなっていた(苦笑)

>>206
」顔と素性が割れている」という点で
アニメなら「プリキュア」とか漫画なら「マイティハート」とか
そんなのが頭に浮かんだw
213名無しさん@ピンキー:2008/03/27(木) 15:30:13 ID:uN+JQriT
無敵のヒロインが最強の敵になすすべなくやられるってのが好きなんだが、

「無敵」の部分に説得力を持たせようと思うと、SSでは難しいんだよな。

古い話でスマンが、初代マジンガーZの最終回とか、仮面ライダーストロンガー
のデルザー軍団編の最初の方とか。あのシチュで兜甲児やストロンガーが
女性だったら最高にエロいんだが、無敵の戦闘シーンを1回や2回描写したぐ
らいでは、あの興奮は出ない……(^^;
214名無しさん@ピンキー:2008/03/27(木) 15:45:10 ID:CXbMMCat
>>213
まず、おにゃのこが化け物(怪人なり)に襲われてエロい目にあうSSを書く。
で、エロい目にあった後、颯爽と現れて化け物を倒すヒロインの描写を書く。

これを数話繰り返した後、そのヒロインがフルボッコされた挙句、
化け物にエロい目に合わされるSSを書けば、そんな感じになる。
215名無しさん@ピンキー:2008/03/27(木) 15:56:55 ID:dGz/NcA8
そしてそれを書いてるうちにヒロインに情が移ってエロイ目にあわせるのに忍びなくなる。
216名無しさん@ピンキー:2008/03/27(木) 16:34:50 ID:yWgbWEIi
お姫様系ヒロインって希に敗北しただけでも屈辱なのに
その上に辱めを受けくらいならと自ら舌を噛んで死のうとする位にプライドが高いヒロインが居るけど

そう言うタイプほど快楽によって徐々に支配され堕ち壊れていくよね大抵
217名無しさん@ピンキー:2008/03/27(木) 22:10:36 ID:3g3EoOk4
そういう趣向が受けるんだろうな。俺もそういうの好きだし。
218名無しさん@ピンキー:2008/03/28(金) 15:43:41 ID:16mrsfQO
婦警さんや女スパイがヒロインの場合はヤクザやマフィアに捕まって
新薬の実験と言う名目で超強力な媚薬を打たれ調教され心を壊され屈服だよね
219名無しさん@ピンキー:2008/03/29(土) 01:45:28 ID:MIyj+9GF
>>202
なぜかアルカイザーが浮かんだ罠
220名無しさん@ピンキー:2008/03/29(土) 15:39:22 ID:WdHHZt/P
「女神戦隊Vレンジャー」なるものを今日知った。

221名無しさん@ピンキー:2008/03/31(月) 16:33:39 ID:OtB47Hls
敵に犯された後で基地に帰還したヒロインを浄化治療と称して博士や同僚たちが輪姦する話を
222名無しさん@ピンキー:2008/03/31(月) 17:19:49 ID:l08VVgNG
>>221
それってなんて神楽シリーズ?
223名無しさん@ピンキー:2008/04/03(木) 16:27:38 ID:GF5F0VuK
雑談でもしようぜ保守
224名無しさん@ピンキー:2008/04/04(金) 01:23:28 ID:KIUEj0Q4
強敵に犯されたヒロインが妊娠してしまい、葛藤の末に「この子に罪はない」と出産を決意、エピローグでシングルマザーに
225名無しさん@ピンキー:2008/04/04(金) 10:55:35 ID:ZPYC1zD6
生まれた子供は実は強敵の記憶を持ってて、ある程度成長したら牙を剥くと。
226名無しさん@ピンキー:2008/04/04(金) 11:21:47 ID:FaBQCCIf
下克上の為の手駒としてヒロインを調教する野心家の幹部はよくいるが、
大首領が、もし野心家の幹部がヒロイン倒すと功績が巨大すぎる、と他の幹部をヒロイン
討伐に向かわせる。
しかしことごとく返り討ちにあい首領に忠実な幹部は軒並み戦死。
野心家の幹部によるクーデターが勃発、ヒロインは諸般の事情で幹部と共闘して大首領打倒を目指すことに。
戦いのさなかなぜか二人の間に愛が芽生える。
戦いに勝利し大首領に就任するが、プライベートではヒロインのケツにしかれる幹部。
とかあるのかなあ。自分で妄想しても何故共闘して何故愛が芽生えるのかという
肝心要の部分が思いつかない……。
227名無しさん@ピンキー:2008/04/04(金) 21:44:42 ID:2F8khXE0
たとえば、ヒロインの両親の仇がその首領で、その敵討ちを野心家幹部が手伝う、というか、とどめを譲る。
断末魔の攻撃がヒロインを襲う瞬間に、とっさに野心家が彼女を庇う。
なぜヒロインを庇ったのか、自分の行動に驚いている野心家だが、そのヒロインが野心家の昔の恋人とよく似ているということが原因だ、と理解する。

崩れゆく秘密基地。
とどめに、ヒロインの所属する組織が、広域破壊兵器を使用、基地のほとんどを消滅させる。
逃げ遅れたヒロインと野心家は、かろうじて基地の地下シェルターに避難する。

瀕死の野心家を看病するヒロイン。
うなされる彼のうわごとから、彼の悲壮な過去を知ってしまう。

自分を捨て石にした組織よりも、自分を助けた野心家に惹かれていくヒロイン。

野心家が目を覚ます。
自分を助けてくれたヒロインを自分のものにしたい野心家は、「新しい組織の幹部になって、俺の右腕になれ」とヒロインを口説く。

しかしヒロインは、「私は正義の味方。残念だけど、悪の組織には組みしないわ」とその勧誘を断る。


でも、とヒロイン。

「プライベートでのおつきあいなら、喜んで」

と交際を了承する。



ヒロインが所属する組織にもどる。
一度疑惑を持ってしまうと、組織の黒い部分がどんどん目に付いてしまい、事実自分たちの組織が汚れた組織だということを知ってしまう。

調べていることが組織にバレ、捕らわれてしまうヒロイン。
捕らわれる間際に、恋人のケータイにヘルプを送る。

そのメールを受け取った野心家は、新しく作った組織を総動員して、ヒロインを捕まえた組織と全面対決する。


野心家の目の前に現れたのは、組織に洗脳され、偽りの正義のために戦わされるヒロインの姿だった。


「どうやら、俺様が『逆洗脳』をしてやらんといかんようだな!!」

野心家は、この際だから彼女をさんざん犯し倒して洗脳を解き、同時に自分の腹心にしてやろう、と凄惨なスケベ笑いをするのだった。



みたいな?
228名無しさん@ピンキー:2008/04/04(金) 23:49:08 ID:qQgGZ57O
素直にプリマヴェールやスイートナイツやれよ………
229名無しさん@ピンキー:2008/04/05(土) 08:36:25 ID:ObQ8OMwu
ちょwwwww
最後の最後でそれかよwwwww
230名無しさん@ピンキー:2008/04/05(土) 13:44:08 ID:XHg+VHy4
途中までいい話だなーと思って読んできたのに……
最後で笑っちゃったじゃないかw
231名無しさん@ピンキー:2008/04/12(土) 03:43:17 ID:oyxbk92L
ほしゅ
232名無しさん@ピンキー:2008/04/12(土) 17:38:29 ID:wIs9yaEH
【新曲】われらヒロイン陵辱隊

・ブラックのユニホームに身を包み、一心不乱に破壊のみ。ただただヒロインを陵辱するため。
 迂闊に近づくヒロインを捕まえては陵辱だ!!。この前は危うく逆転されそうに
 なったけど、もうあんなへまはしない。われらはヒロイン陵辱隊。

 みんなで毎日10キロの山道を走り込み、つらい訓練に耐えてきた。戦闘員・養成学院の
 学生から選ばれた総勢70人。エリートの卵さ。「卑怯者!!」などとブーイングを浴びれば、逆に
 それが勲章だ。

 全世界のヒロインに「歓迎しない」と言われても関係ない。だって悪人だから
 陵辱しても問題ない。明日が楽しみだ。きょうも世界の街をひた走る。ああ、われらは
 ヒロイン陵辱隊。
233名無しさん@ピンキー:2008/04/12(土) 19:08:58 ID:BcbBLxkC
>232
毎日新聞乙
234名無しさん@ピンキー:2008/04/12(土) 22:25:37 ID:kQNjsmtq
変身後のコスチュームの損傷は変身解除後にフィードバックする派?しない派?
薄氷を踏むような勝利の後変身を解くとぼろぼろで肌も露になり人目を避けながら帰宅する
ヒロインって萌えるんじゃね? と思うけど話の展開的にはしないほうが楽そうだと思う。
235名無しさん@ピンキー:2008/04/12(土) 23:30:58 ID:6fNZj2Fw
時間が経てば経つほど、服が破れていく。
そしてその、恥ずかしい服を着ている羞恥心が、ヒロインのスーパーパワーの源で、
最後に全裸に近い姿になったとき、必殺技が使えるのだ。

ってアニメなら好きだったが。
236名無しさん@ピンキー:2008/04/12(土) 23:36:22 ID:mq0BGNPc
それなんてペタリコン?
237名無しさん@ピンキー:2008/04/12(土) 23:40:50 ID:b0I1E/M/
それなんてアルティメットガール?
238名無しさん@ピンキー:2008/04/13(日) 05:31:37 ID:Z13VKt4a
それなんてマイティハート?
239名無しさん@ピンキー:2008/04/13(日) 05:42:34 ID:+SAxawc2
それなんてスーパーバトルスキンパニック?
240名無しさん@ピンキー:2008/04/13(日) 15:02:06 ID:v3Ikl28l
最近は責め甲斐ありげな変身・武闘系ヒロインがアニメにいないな
けっこうまえだとウィッチブレイドくらいか・・・
241名無しさん@ピンキー:2008/04/19(土) 00:48:42 ID:KKXKwq5a
上げ
242名無しさん@ピンキー:2008/04/19(土) 19:04:19 ID:Eok255gd
ヒロインの首をつかんで持ち上げるシチュは結構好きです。そのまま首の骨を折ってしまえば片がつくところを
あえて絞め落とせば敵の力の誇示になる上、その後の陵辱展開にもつながるし。
243名無しさん@ピンキー:2008/04/19(土) 22:47:22 ID:KKXKwq5a
俺も好きだわ
あとベアハッグとか大好物
ヒロインが必死になって巨大な敵の背中を殴ったり、突っ張ってもぎはなそうとするんだが
ビクともしないで次第に力尽きたヒロインの手がぱたり…って垂れ下がる…
なんてご飯何杯でもいけるよ
244名無しさん@ピンキー:2008/04/19(土) 23:33:43 ID:0jPb7ELS
>>235
それは田中圭一の漫画『ハンラ・ウーマン』ですよ。
245「ブラフマン」佳弥陵辱SS 前書き:2008/04/20(日) 01:20:36 ID:WySaIOrz
「ブラフマン」↓という漫画の女の子を陵辱するSSを書いたので投下します。
ttp://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%83%96%E3%83%A9%E3%83%95%E3%83%9E%E3%83%B3_(%E6%BC%AB%E7%94%BB)

巫女さんなので、前にちょっと聞いてシスタースレを教えて貰いましたが、内容的にはこっちかなと思ったので。
3回に分けて投下します。とりあず今日の分はエロなしです。すみません。
堕とす感じでなく単純な陵辱。基準がわかんないけど結構きつめかな?
後半はややグロっぽくもなりますので、そっち系の耐性のない方はこれもすみません。

最初にキャラ紹介。名前だけ登場のキャラもいますが。
なお、リンクはkonozamaから単行本の表紙絵です。イメージの助けになれば
246「ブラフマン」佳弥陵辱SS キャラ紹介:2008/04/20(日) 01:23:39 ID:WySaIOrz
久那巳 佳弥(くなみ かや)
ttp://ec1.images-amazon.com/images/P/4861763096.01._SS500_SCLZZZZZZZ_V51342471_.jpg
金銀妖瞳の丸顔巫女さん。“彼等”退治がお仕事の戦う中学生
悪霊送還の他にも探知・読心・念話・念力・瞬動・時間戻しと無闇にオールマイティーな超能力者

柊 織葉(ひいらぎ おりは)
ttp://ec2.images-amazon.com/images/P/4861761263.01._SS500_SCLZZZZZZZ_V1120453145_.jpg
佳弥の先輩で原作のヒロイン。中免(推測)でリッターバイクYZF-R1を乗り回す女子高生
態度は飄々として捌けているが「佳弥もつぐみ(下記)もあたしの妹」と臆面なく言い切る熱血お姉ちゃん

柊 和刃(ひいらぎ かずは)
織葉の弟。佳弥の同級生。頻繁に柊家を訪れる佳弥が気になるも照れが先立つお年頃

橋本 茜(はしもと あかね)
織葉を「おるちゃん」と呼ぶ高校のクラスメート。戦闘力皆無のため、いつも見せ場でカヤの外

“彼等”
異界からやってくる悪霊(?)。憑依能力があり、リープス(下記)を乗っ取って暴れる元気者もいたが、
大半は意味もなくふらふら出現しては佳弥にポコポコ強制送還されている。このSSでは主役補正w

乃木坂 鳴(のぎさか めい)
原作の主人公。変身ヒーロー“ブラフマンシステム”1号機。いらないので出番なし

乃木坂 号(のぎさか ごう)
鳴の双子の弟でブラフマン2号機。ただし鳴とはつぐみを取り合って敵対中。もちろん出番なし

麻生つぐみ(あそう つぐみ)
ttp://ecx.images-amazon.com/images/I/51WHSTEZ7SL._SL500_AA240_.jpg
鳴と号の義妹。ついでに織葉にも勝手に妹扱いされている天才ょぅι゛ょ。残念ながら出番なし

リープス
号が作る人造人間シリーズの総称。つぐみを連れ去ろうと出現しては鳴にボコられる。やっぱり出番なし

「ここは、貴方の在る場所ではありません」
少女の瞳が光を放つ。左は金色、右は碧。身を包むは白赤の巫女装束。
気圧されたように幽鬼が退く。その動きもすぐに、蛇に睨まれた蛙のように止まる。
「在るべき場所に戻りなさい」
カッ!
光は少女の全身に広がり、迸って幽鬼を貫く。
ドォンと、視えるべき者にしか見えぬ火柱があがり、異界の住人は消え去った。

「……ふぅ」
小さく息を吐く少女。身に纏ったオーラが消えると、少女はちょこんと小柄。
パチパチパチパチ……。
一人分の拍手が鳴って、電柱の陰から高校の制服が現れた。
「いやー、いつもながらお見事お見事」
「そうでもありません」
制服姿のツインテール少女、柊織葉の誉め言葉に、穏やかな微笑みを返す巫女服の娘は、名を佳弥という。
「謙遜しなさんな、世界の平和を守る正義の味方が」
「世界の平和……にはあまり影響はないかと」
「んじゃ天○州の平和?」
「どうでしょう? 統計を取ったわけではないですし」
物騒なのか呑気なのかよく判らない会話に、
「おるちゃ〜ん」
間延びした声が割り込んだ。
織葉と同じ高校の制服、ストレートロングの黒髪にヘアバンド。
「なんだ、茜か」
親友の登場に、至って素っ気ない織葉。
「なんだは酷いよ〜、勝手に帰っちゃうし〜。あっ、佳弥ちゃんと一緒だったんだね」
「こんにちは茜先輩」
「こんにちはぁ。あれ?佳弥ちゃん、服?」
「あ、戻してませんでしたね」
パッと白が黒に。佳弥は一瞬で、巫女装束から黒を基調とした中学校の制服姿になった。

「いつもながら、手品だねー」
感心した声を出す茜。彼女と織葉は、何度か佳弥の「仕事」に居合わせた事がある。
「……」
「先輩、どうしました?」
考え込んだ織葉に佳弥が小首をかしげる。
「それってさあ、あんたの時間を戻してるんだよね?」
「私と、私の周囲ですね」
「ってことは、やる度にあんたの時間が、周囲よりも遅れていくってこと?」
「細かく考えると色々ですが、概ねそうなりますねー」
「……」
無言のまま、織葉が仏頂面になる。
「? おるちゃんなに怒ってんの。話がわかんない」
「茜はいーよ、どーでも」
「ひどーいー。佳弥ちゃん説明して?」
「えーと、ですね……」
少し考えた佳弥。
「つまり先輩は、ですね」
つと視線を落とす。
「私の胸が大きくならないのはこの“着替え”のせいだと言いたいみたいです」
「それは言ってない」
「えー? よくわかんないけど胸ならおるちゃんも大差なへぎゅっ!」
最後まで言わず、茜は織葉に殴られた。

「まあ、あまり人間離れしないよーに」
こほんと咳払いひとつでまとめる織葉。
「心がけますが、相手がありますので……」
「なんだかいっぱい出るもんね。毎日お仕事してない?」
「まあ、社に帰ると大概は……」
「なにそれ」
織葉が眉を顰める。

「神社だから出ないってわけじゃないんだ」
「と、いうかですね。元から“彼等”が出やすい所に社を建てているわけです」
「あー、聞いたことあるよ。幽霊が出るから神社で対策するんだって」
「対策なんだから普通封印〜、とか結界〜とかあるんじゃないの?」
「結界はありますけど、対策、ということなら……」
佳弥はそこで言葉を途切らせたが、
「あんたが対策? やな感じだねー、それも」
織葉が引き取った。
「そんな事いったら神社から離れられないよー」
「本当は……学校に通っているのも私の我が儘かも知れません」
「「……」」
先輩二人が顔を見合わせる。
「……とりあえず、さ」
織葉が佳弥の方を向く。
「はい?」
「今夜はウチに泊まっていきな」
「……はい」
織葉の“呼び出し”はいつも、相手の負担を和らげようとする行動であることを佳弥は知っている。
笑って頷いた。

「おるちゃんあたしも〜っ!」
「あんたはバイオリンの稽古でしょ」
「うえ〜〜〜〜ん」

織葉の家は、○王州運河の近くにある。
ボロ家。
「おじゃまします」
「和刃ーっ、今夜ご飯3人分ねー」
引き戸を開けるとすぐに居間。
織葉は先に帰宅していた弟に声を掛けた。

「なんで? 今日親父も爺ちゃんも……っ!」
「こんばんわ柊くん」
「……」
「なにそっぽ向いてんのよ。そーいうことだから。わかった?」
「……買い物行ってくる」
二人とすれ違いで玄関を出て行く和刃。佳弥とは目を合わせなかった。
「ごめんねー。いつも態度が悪い弟で」
「今日は柊くんが食事係なんですか?」
柊家は母親が早くに亡くなったため、織葉と和刃が交代で食事を作っている。
「ん。あれで結構マトモなもん作るから」
「楽しみです」

「あ、ガーリックですか」
「ふっ、あんたも茜もバタートースト派なのはわかってるけどね」

織葉の部屋で、さっそくお店を広げる女の子二人。
「そうですね。でもコ○゜ンはどちらもおいしいですから」
なんでもない会話が流れていく。
「そいでさぁ、アレなんだけど」
「アレ?」
「カレラだかタルガだか」
「?」
首を傾げる。織葉と違って、車ネタには疎い佳弥である。
「やっぱ放っておくとマズい代物なわけ?」
「そうですね……まあ色々」
視線を宙に泳がせる。
「場所に根付いたり、人に憑依したり。そうなると還すのも大変ですし」
「ああ、リープスに取り憑いたことあったっけ?」
「その節はお世話になりました」
佳弥がへこっと頭を下げる。

「まあ、あたしは鳴を運んだだけだし」
「先輩がバイクに他人を乗せたのを見たのは、あれが初めてですから」
「まーねー」
織葉はさらっと流したが、視線も横に逸れた。
「でも、やっぱあーなると厄介なわけ?」
「ですね……実体がなければ送還すれば済みますが、憑依されると物理的になんとかしないと」
「殴り合いになるわけだ」
「概ね……そうなると、たぶん乃木坂さん達の方が向いてます」
「鳴はともかく、弟くんにモノ頼みたくはないわね」
「号さんも、良い人ですよ。御本人は」
「そうかも知れないけどねー」
佳弥の言葉に織葉が顔をしかめたとき。

ヴーン、ヴーン、ヴーン。
「先輩、電話鳴ってますよ」
「う、おじいじゃない事を祈る……茜?」

「どしたの、こんな時間に……え? いいの? ちゃんと許可とった?」
織葉の声色に少し驚きが混じる。
「ふーん。今どこ? んじゃ迎えに行くから駅で待ってな。いーから。んじゃね」
電話を終えた織葉が立ち上がった。
「茜先輩、こっちに来るんですか?」
「うん、親に泊まりのお許し取ったってさ」
壁に掛けていた上着を羽織る。
「迎えに行ってくる。悪いけど待ってて」
「気をつけて」
佳弥は一緒に行くことを考えたが、織葉はバイクだろう。
果たして、織葉が部屋を出て間もなく、外からエンジン音。
「乗って帰って来てくれると、いいんですけど」
織葉の愛車YZF-R1は2代目だが、先代も含めて茜が乗った事はない筈だ。
遠ざかるリッターバイクの轟音を聞きながら、佳弥はため息をついた。

「あ、おるちゃーん♪」
茜が手を振る。
「みっともないからやめなさいって」
夜といっても駅前に人通りは少なくない。
織葉は指でこめかみを押さえながら近づいた。

「出迎えご苦労♪」
「よくお許し出たわねー」
「いっつも断ってるから、今日泊まらないとおるちゃんに絶交されるーって泣いたの」
「うげ。なにソレ」
「まあまあ、嘘も方便だよ」
「おじいに伝わったら洒落にならないからやめて」
早逝した母と不在がちな父に替わって彼女を育てた織葉の祖父は、なかなか厳格である。

「だってさあ、いっつも佳弥ちゃんばっかり泊めて」
バイクを押す織葉と並んで歩きながら、茜は反論する。
「あの娘は……一人だし」
「乃木坂くんも?」
「鳴はウチに泊まったことなんてないっ! ちび(←つぐみ)だけっ!」
「えー、乃木坂くんの家に泊まった事は?」
「それもないって」
「この間つぐみちゃんが料理を……」
「あれは晩ご飯を作って置いて帰った」
「あ、ご飯作りにいったんだ?」
「ぐ」
誘導尋問だったのか、茜がニンマリと笑う。
「いやまあ、なんつーか、流れで?」
あからさまに目を逸らす織葉。
「ふーん」
にこにこ顔の茜。
「乃木坂くんとおるちゃんって、仲いいよね」
「そうかね」
「つぐみちゃん、おるちゃんに懐いてるよねー」
「どうだか」
「おるちゃんは乃木坂くんの事……」
「やめてよ」
茜の追及は、少し厳しい口調で遮られる。
織葉は、心なしか押しているバイクに身を寄せたように見えた。

先代のR1は、彼女が中学校時代に憧れていた先輩の形見だった。
全損したそれに替わってつぐみが調達した今のR1にも、エンジンパーツの一部が流用されているという。
いずれにせよ茜が知る限り、織葉がR1に乗せた他人は乃木坂(兄)ただ一人である。
それはやはり特別な意味があるのではないかと、茜は思っているのだが。

「ん?」
「なあに?」
「なんか、静かすぎない?」
「夜だもん、この辺人通り少ないし」
「そりゃそうだけど……」
「ほら、もうすぐコンビニだから、寄っていこうよ」
「あ、そうだ、あんたの分ご飯ないから。コパ○はあるけど」
「バタートースト?」
「ガーリック」
「えー」
店の前にバイクを置いて、二人は店内に入る。
「何買おっかなあー♪」
お菓子の棚に直行していく茜。
だが、織葉は店内の様子に違和感を覚える。
「ねえ?」
「なによさっきから」

「どうしてお店なのに、誰もいないの?」

「……先輩?」
織葉の部屋で正座していた佳弥が、ふと顔を上げる。
彼女は、かなり離れた場所の異変を感知することができるが、それには精神集中が必要となる。
今のはそこまで明確ではない、ほんの微かな予感、もしくは悪寒。
「……」
むろん、そういったものを軽んじる性質は佳弥にはない。
状況を探ろうと、思考を織葉と茜が通るであろう方角に向ける。
どんどん!
「ぅおーい、おりはぁ、ちょっといいかぁ?」
が、その時、ノック替わりに廊下を踏み鳴らして、和刃が織葉の部屋を訪れた。
「ハンバーグ作るけど、ソースは和風とデミグ……っとっ」
「お帰りなさい柊くん」
「う、久那巳……織葉は?」
「茜先輩を迎えに行ってます」
「へ? 橋本先輩も来るなんて聞いてねぇぞ?」
「柊くんが出た後に電話が……!」
会話の途中で、佳弥の背筋に今度こそ悪寒が走った。
「ど、どうした……」
「ごめんなさい柊くん。私も少し出ます」
「え、ああ…」
会話を早々に切り上げ、台所に戻る和刃を追い越して玄関へ。
もはや詳しい状況を探索している余裕はない。
「先輩……」
先ほど感じた織葉の位置を頼りに、佳弥は瞬間移動を仕掛ける。

和刃と会話していた時間が、およそ40秒。
部屋から玄関への移動、靴をつっかけて外に出るまで、およそ1分。

その僅かなタイムロスが、命取りとなった。

「先輩……いない?」
瞬間移動で到達した先は、駅から運河に向かう途中の公園。
薄暗い園内には、人の気配がしない。
”先輩? 先輩! どこですか!”
佳弥は、ある程度の距離であればテレパシーで意志を伝える事ができる。
むろん軽々しくできる事ではないが、織葉は佳弥の能力を理解してくれていた。
だが、今回、佳弥の呼びかけに返答はない。
思念の届く範囲の外にいるのか、それとも……
「織葉先輩! 茜先輩!」
張り上げた声も、夜の公園に空しく響く。
そして、待ち人の代わりに。
「……」
”彼等”と呼ばれる、異界の幽鬼が寄ってきた。

「……今は貴方に関わっている場合ではありません」
少女の目が鋭くなる。
暗闇、黒い制服、黒のストッキング、黒い靴。
黒一色の中で、金色の左瞳と、紺碧の右瞳が対として輝く。
「在るべき場所に、還りなさい!」
ドォン、光の柱と共に、幽鬼は元居たであろう世界へ消え去った。
「……先輩……」
佳弥が、再び織葉達を探そうと踵を返した時。
一筋の閃光が、少女を照らし出した。
「!」
反射的に振り向いて、強烈なライトに目を焼かれる佳弥。
「っ……これは……先輩の!?」
轟音と共に突っ込んでくる二輪車。
暗闇から現れたフォルムは、紛れもなく織葉のR1。

そして、その鉄の塊から、異能の少女は”彼等”の気配を感じ取っていた。

物に憑依した”彼等“は物理的に破壊する必要がある。
そして、今の間合いであれば、佳弥の力でそれを行う事は可能であった、筈だった。
だが、機械を相手にする戸惑いと、それが織葉の大切にしているバイクである事実が、佳弥の決断を鈍らせる。
「くっ!」
一瞬の迷いのうちに至近距離に迫るR1。
佳弥は、横っ飛びで空のバイクを避けた。
いや、避けたつもりだった。
「!」
前方から目標を失ったR1は、ハンドルすら切らず、そのまま直角に進路を変えた。
「ぐぁっ!」
咄嗟に力場を作ってディフェンスした佳弥だが、200kg近い鉄の塊に直撃されて吹っ飛ぶ。
折れた枯れ枝のように飛ばされた少女に、全速力の追撃が迫る。
「恰っ!」
着地と同時に地面を蹴って、再度後方へ跳躍する佳弥。
再び迫るヘッドライトに、もう一度地面を蹴ろうとして、
「!?」
着地する地面が、予想よりも下方にあった。
いつのまにか、階段上に追い込まれていたのだ。
「きゃっ」
佳弥は超能力者ではあるが、身体能力は乃木坂兄弟のように人間離れはしていない。
足を踏み外し、そのまま階下の広場まで転がり落ちる。
「っ…」
上半身を起こす少女。
「中学の制服にしては短すぎる」とPTAから批判のあるスカートが捲れ上がり、
破れたストッキングから、白い太股が露出している。
ドゥルルルル……
上方からエンジン音。やがて階段上に現れるR1の姿。
「……仕方ありません」
立ち上がり、見上げた佳弥の瞳に力が込もる。
瞬時に、少女は正装の巫女姿に変化していた。

その時。
”か……や……”
微かな思念が、異能の少女に届く。
「先輩っ!」
むろん、眼前のR1からではない。。
(……先輩の家!?)
織葉の思念は弱く、遠く、そして、
”に……げ…て……”
闇に飲まれるように消えていった。
「先輩っ! しっかりしてください先輩っ!」
叫ぶ少女の、頭上から迫る巨大な影。
「く……はぁぁぁ…」
珍しい気合いの声と共に、佳弥の足下から何かが跳ねる。
それは、なんの変哲もない小石。だが。
「!」
少女の目がカッと見開くと同時。
ゴゥオオオオオオンン!!!
凄まじい音と閃光、そして熱風。
石を弾丸替わりにした一撃を燃料タンクに受けて、
小柄な佳弥の背丈ほどもあるリッターバイクが、空中で爆散した。

「熱っ……先輩……」
降りかかる火の粉を払うこともおろそかにして、佳弥は再び精神を集中する。
織葉の思念は、既に感じられない。
「先輩……どうか……間に合って……」
叫びにも似た悲痛な祈りと共に、佳弥は柊家に向かって跳んだ。

だが。佳弥が草履も脱がずに織葉の部屋に駆け上がった時。

既に織葉は、この世界の住人では無くなっていた。
258名無しさん@ピンキー:2008/04/20(日) 01:38:47 ID:WySaIOrz
とりあえずここまで。
次からエロになりますのでご容赦を。明日投下しますです。
259名無しさん@ピンキー:2008/04/20(日) 01:45:23 ID:RIANZjvJ
ブラフマンか・・・。
4巻くらいまで読んだはずなのに、全く内容を思いだせん。
コミックを掘り起こしてからSS拝読します。
260名無しさん@ピンキー:2008/04/20(日) 03:33:15 ID:N/15oDR8
ベターマンの全身膀胱超能力怪人かと思った
261「ブラフマン」佳弥陵辱SS 『喪失』 1/13:2008/04/20(日) 12:43:04 ID:jLCWj9dq

部屋の奥で、織葉がうずくまっていた。
佳弥の気配に気づいてか、ゆらっ、と立ち上がる。
「…せ、ん…ぱい……」
すらりと伸びた手足も、少し細すぎる身体も、部屋を出た時の織葉と変わらない。
「なん…で…」
だが、異能の少女には容易に理解できる、その気配。

振り向く織葉。
曲がった背筋と、だらりと垂れた腕。
その容貌。
眼球は以前の2倍大に膨れあがって濁り、左右の瞳があらぬ方向を向いている。
頭皮は半ばが骨化して、まるで額から頭蓋骨が溢れ出たかの如く。
顔面上部から額にかけても皮膚が剥がれ、ひび割れた石仮面を被せた、いや内部から押し上げた様相。

佳弥が敬愛する先輩は、完全に“彼等”に取り込まれていた。

「……」
無表情に近づいてくる織葉。呆然と見つめる佳弥。
倒す事は難しくない。
だが、織葉が佳弥の心に占める割合は、あまりにも大きかった。
瞬間移動で逃げる事はできる。だが、そうなれば二度と二人が逢う事はないだろう。
相手を無力化して機会を待つ。それは難しい、”彼等”には空間転移能力がある。
織葉の時間を戻しても、憑依されていては意味がない。織葉と呼べる自我が残っているとしての話。

無造作に歩み寄る織葉に、ただ後退する佳弥。
トン。
その背中が、漆喰の壁に触れる。

追いつめられた佳弥。目の前に迫る織葉。そして。
不意に織葉は背を屈め、佳弥の唇を奪い取った。
262「ブラフマン」佳弥陵辱SS 『喪失』 2/13:2008/04/20(日) 12:44:04 ID:jLCWj9dq

「っせんぱっ!…っ!?」
危害を加えられることは予期していた佳弥だが、これは想定外であった。
驚きに開いた口に、織葉の舌が滑り込んでくる。
「ぅっ…くっ…ぁ…」
織葉の舌は、通常では有り得ない程伸びて佳弥の口腔内を舐め回すと、
少女の舌を、巻き付くように絡め取った。
ぐちゅっ。
唾液が交わる音がする。
そのまま舌を引き出されて、織葉よりも身長の低い少女の顔は、必然的に上を向く。
織葉…今は"彼等”に憑依されているが…は、その佳弥に覆い被さるような態勢で、
首筋を両手で抱え込み、小さな唇を音を立てて吸い上げる。
「ふぁっ…はぁっ…っ…ぁ…」
佳弥の舌を巻き込んだまま、内部を這い回る織葉のそれ。
異能故に他人を避けて生きてきた少女の短い人生に、当然キスの経験などない。
初めて唇に感じる他人の唇と、口腔を他人に嬲られる感触。
背筋に走るものは、悪寒と同時に僅かな性感。
それは、憑依されているとはいえ憧れの先輩に抱きすくめられているという意識が生み出すものか。
「……っ」
とにかく、振りほどかなければ。
佳弥は腕力では織葉に及ばず、しかも今の彼女には全く加減がない。
念動力を発現させようと精神を集中する佳弥。
「……!? 先輩?」
その時、佳弥は、唇で接触している織葉から、微かに彼女自身の心を感じた。
(まだ……心が残っている?)
だが、次の瞬間にはその気配は感じ取れないほど小さくなり、全てを闇が覆う。
気のせいか、それでも佳弥は、自らを嬲る相手に敬愛する先輩の心を探す。
「んくぅっ!」
だが、それは織葉にとっては都合の良い無抵抗でしかない。
怪物の形相をした少女は、佳弥の頭部を抱きすくめ、容赦なく唇を貪っていった。
263「ブラフマン」佳弥陵辱SS 『喪失』 3/13:2008/04/20(日) 12:44:58 ID:jLCWj9dq

「あ…かはぁ…ぅく…せ…ん…ぱ…ぁうぁぁっ!」
敏感な歯茎や上顎の裏を舐め回される刺激に集中を乱されながらも織葉に呼びかける佳弥。
だが、巻き取られた舌を容赦なく締め上げられて心が乱れる。
「んんっ…くっ…くふぅ…」
乱した息を整え、また乱されつつ、そして、微妙に高まっていく自分の中の感覚に戸惑いながら、
先輩を救う機会を伺う少女は、織葉の両手が自分の巫女服にかかるのも、敢えて無視して集中する。
一方、織葉の、意外と器用で料理が得意な手は、佳弥を逃がさないように抱きすくめながら、
白と緋色に染め分けられた巫女装束をするすると緩めていってしまう。
「っぅ…うぅ…ぁ…ふ…っ! ぷはっ!」
そして、織葉は佳弥の舌を解放した。
酸素不足に喘ぐ佳弥の目の前から織葉の顔が離れ、下方に消える。
キスを途切らせた織葉は、すっと頭を下げる。
「はぁ…っ…先輩っ! 目を覚まし…ふぁあっ!?」
一呼吸で息を整えた佳弥の呼びかけはしかし、別な種類の刺激に中断された。

長い口犯の間に、佳弥の巫女装束は、織葉の手で服としての役割を喪失させらていた。
白衣は肩から外れかけて身体の前面が大きく開口し、
胸元を押し広げられた襦袢の間から、控えめな乳房の膨らみが露わになっている。
緋袴の結び目は前後とも解かれ、前はだらしなく身体から離れて垂れ下がり、
後が紐に引っかかることで、辛うじて滑り落ちるのを防いでいる。

そんな、無防備な状態にした佳弥の、織葉はまず乳房に吸い付いた。
「あっ、やっ」
年相応、よりも少し遠慮がちな、なだらかで柔らかな膨らみを、
寄せ集めるかのように舐め上げ、ごく薄く色づいた先端部を口に含む。
「ひゃんっ」
一瞬、身体に電流が走る。が、次の瞬間、織葉は後輩の乳首を強く噛む。
「くぁああんっ!」
僅かにのけぞった背中が今度は丸く曲がる。
相手の頭を引き剥がそうと抱えた両手が、激痛に空を掴む。
264「ブラフマン」佳弥陵辱SS 『喪失』 4/13:2008/04/20(日) 12:45:37 ID:jLCWj9dq

佳弥の抵抗を封じた織葉は、再び無遠慮に胸一帯を舐め回しながら、右手を襦袢の中に滑り込ませた。
「っ」
冷たい掌の感触が露出した腹部を撫で下ろし、指先は滑り降りて裾よけの上に達する。
佳弥は腰を引いて逃れようとしたが、織葉は左手を袴の脇から差し入れ抱き寄せる。
押し返そうにも、他人に密着された経験が殆どない佳弥は、相手の腕から逃れる術を知らない。
間もなく、白衣と襦袢の前はすっかり開放され、胸から臍にかけての白い肌が電灯の明かりに晒された。
「ひぅっ!」
右手が裾よけの薄い生地をまさぐり、佳弥の身体の中心線を探し当てた。
初めての感触に少女が身を硬くする。
両脚を懸命に閉じ、織葉の身体に当てていた手を、裾よけに回して下着を抑える佳弥。
だが、直後。

織葉の指は、薄い裾よけの生地を貫き、ぴったりと閉じていた少女の秘裂を割り広げ。
なんの準備もできていない、佳弥の女の部分に突き立った。

「ひぐぅぁあああああぅああああっんんんっっっ!!」
少女の悲鳴が響いた。
口と胸を侵されて多少の性感を与えられていたとはいえ、佳弥のそこは全く濡れてなどいない。
逆に触れられた緊張に固く閉ざそうとしていた入口を、強引に突破されたのだ。
その痛みは、下腹部に錐を刺されたに等しい。

「あ、ぐっぁあっ!」
痛みに耐えかねて振り回した手が、背中の壁にあたる。
白い手の甲が壁材に擦りむけて、赤い線が走る。
腰をよじると、体内に突き刺さった織葉の指が更なる激痛を発生させる。
「は、ぁぐ…だ…め…やめて…くださ……うああああうっ!」
話の通じる相手ではないのも忘れて懇願する佳弥の身体から、織葉は乱暴に指を引き抜いた。
痛みと緊張で、佳弥の女性は異物をきつく締め付けていた。
それを一気に引き抜かれる感触は、腹の内部から秘肉を引きずり出されるかのよう。
抜き出された指は、奪われた純潔の証で赤く塗られていた。
265「ブラフマン」佳弥陵辱SS 『喪失』 5/13:2008/04/20(日) 12:46:51 ID:jLCWj9dq

「う…あ…ぐあんんっっ!!」
体内の異物感が消える間もなく、再び突き立てられる中指。
織葉は、相手の苦痛など気にする様子もなく出し入れを繰り返す。
本来ある通路を開く作業である筈の行為も、今の少女の状態では単に肉の壁を掘り返すようなものだ。
膣口から流れた血がどろっと内股を伝い、白い下穿きに朱い染みが広がる。
「んぎぃっ! ひやぅっ! い、いやっ! あぐっ!」
日頃は冷静な佳弥も、続けざまに与えられる激しすぎる感覚に、身をよじって取り乱す。
ショートカットの柔らかそうな髪が、首を振る度に頭から外れそうなほど揺れる。

一方、上半身への責めも止むことはない。
右から左、左から右へと、織葉の顔が佳弥の胸を移動して、未成熟な乳房を舐め回す。
大量の唾液が、生き物のように少女の肌を伝う。
それらは重力に引かれて落ちながら、意志を持つかのように蠢いた。
佳弥は唾液が伝う箇所に、微弱な振動と、肌に浸透しようとするかのような感覚を覚える。
先ほどまで嬲られていた口腔内の唾液も、自らのものとは明らかな異質感を保って存在している。
「う…ぷっ」
それに気がついた佳弥は、生理的な嫌悪感に唾液を吐き出そうとするが、
織葉の体液はそれを拒絶し、逆に奥に入り込んでしまう。
「ひゃんっ」
胸から腹部を流れる唾液の川が臍に流れ込む。
吸われていない側の乳首にも唾液が絡みつき、微弱な電流のような刺激を加える。
まるで何枚もの舌に同時に身体中を舐め回されているような錯覚。
「うぅ…ぁはぁ…はぁ…はぁ…」

秘所への苛烈な刺激はしつこく続いていたが、
それでも、何度も往復を繰り返すうちに多少動きが滑らかになったのか、
或いは痛みに慣らされたか、少しだけ佳弥の呼吸が落ち着いてきた。
嬲られながら、徐々に体勢を変えて背中を壁から外す。
「あくぅ…ふぁ…はぁ…ん…はっ!」
佳弥は、織葉の指が浅くなった瞬間を狙って、後方に跳躍した。
266「ブラフマン」佳弥陵辱SS 『喪失』 6/13:2008/04/20(日) 12:48:07 ID:jLCWj9dq

一瞬、目標を見失って動きを止める織葉。
「ぐっ!」
飛び退った動きにより、傷つけられた部位に再び激痛が走る。
落ちそうになった腰をなんとか立て直して、姿勢を正した佳弥。
「はぁ…はぁ…!?」
その背中を、何者かの腕が捕らえた。
「あ、茜先輩っ!?」
後ろを振り仰いだ佳弥の眼に映ったのは、織葉が迎えに行った筈の茜。
それは既に、のんびり屋で脳天気な明るい先輩ではなかった。
濁った瞳。石化した皮膚。真っ直ぐで長い黒髪は、前半分が抜け落ちている。
彼女もまた“彼等”に憑依されていたのだ。

「あがっぅぁっ!」
抗う暇もなく茜の左手が、今度は佳弥の口に突っ込まれる。
舌を押し分け、無理矢理喉の奥に指が入り込む。
「がっ……うぐ……げ」
右手で佳弥を抱きすくめながら、更に奥まで手を差し込む茜。
「うえっ、うぷぅぁあぐっっっ!」
咽頭部を指で掻き回されれば嘔吐感を発するのは人間の反射である。
がぼっと少女の喉から、体の中身が逆流する。
茜が手を引き抜いた。
「げえっ! …けほっ、けぼっ、がっ」
身体をくの字に折り曲げて、佳弥は嘔吐した。
胃の内容物が、畳の上にボタボタと溢れ落ちる。
「けほっ……ふぁっ!?」
茜は苦悶する佳弥の下半身に手を伸ばした。
外れかけた緋袴の脇から、破瓜の血に濡れた内股に手を掛ける。
「っ、たっ」
結果として、足を掬うような形になった。前傾していた佳弥の身体は容易くバランスを崩す。
崩れ落ちる佳弥。
267「ブラフマン」佳弥陵辱SS 『喪失』 7/13:2008/04/20(日) 12:48:54 ID:jLCWj9dq

茜は、倒れる佳弥の白衣の襟首をつかんで引き寄せようとしたが、
織葉の手で緩められきった白衣は、もはや少女の身体を支えられない。
するりと衣擦れの音がして、白い身体が、衣から抜け落ちる。
白衣と襦袢は陵辱者の手に残り、畳に崩れ落ちた少女の上半身は、生まれたままの姿で俯せた。
蛍光灯の白い光に、なだらかな肩と、美しい背中の稜線が映える。
普通の男なら、そういう趣味がなくとも息を飲むであろう、幼くも美しい裸体。
しかし茜は、なんの感慨も表情に浮かべないまま、佳弥の背中にかがみ込む。

無造作に袴の後ろに手をかけて、佳弥の足方に引っ張り降ろすと、
半ば以上脱げかけていた緋色の行灯袴が、簡単に脚から抜け落ちてくる。右の草履が、巻き添えで脱げる。
薄い裾よけの生地は、少女の腰のラインをかえって浮き上がらせ、
割れた布の間から覗く白い太股。そこに流れる、数筋の鮮血。

その裾よけも、茜の手ですぐに捲り上げられ、
厚みはないが丸い形の良いお尻が露わになる。
茜は双丘を乱暴に掴むと、割れ目をめいっぱいに広げた。
「あっ……や……」
小さく震える菊門に、他人の指が触れる感触。
佳弥は先輩の手から逃れようとして、
「あぐっ!」
髪を掴まれて呻く。
いつのまにか、織葉も側に近づいてきていた。
ツインテールの少女は、佳弥の頭を一度引っ張り上げると、そのまま畳に押しつける。
「ん……んんっ……」
自分がついさっき戻した嘔吐物に顔を埋められる佳弥。
鼻をつく胃酸の匂いと共に、微かに感じるガーリック。
30分ほど前に織葉と食べた菓子パンの耳が、僅かに固形と留めていた。

(……やっぱり、バタートーストが良かったです……)
挫けた少女の心に、ちらりとそんな感想が浮かんだ。
268「ブラフマン」佳弥陵辱SS 『喪失』 8/13:2008/04/20(日) 12:51:29 ID:jLCWj9dq

無論その間も、茜は手を休めない。
両手で尻をもみほぐしながら、親指で閉じた肛門を弄ぶ。
同時に身を乗り出すように覆い被さり、綺麗な背筋に舌を這わせた。
「んあぁ…かはっ…」
織葉はというと、嘔吐の溜まりから佳弥の顔を引き上げて、
汚物にまみれた少女の顔を舐め上げる。
「う…くぅ…」
苦痛と嫌悪感に眼を細める佳弥。
だが、織葉はその頬に手を掛け、指で瞼をこじ開けた。
「ぐっ……うあぁ?」
目の前に迫った織葉の、今や醜悪な塊と化した瞳。

そして織葉は、佳弥の眼球を舐め上げた。

「ひぃぁっ!」
金色の左瞳に、紺碧の右瞳。
美しい宝石を掬い取るかのように、織葉の舌が這い回る。唾液が眼窩に流れ込む。
そのおぞましくも妖しい感触に、佳弥は身を震わせた。
どこまでも滑らかな背中の皮膚が、今は鳥肌に粟立つ。
それらを舐め取るように、背筋には茜が舌を這わせる。
右手は佳弥の排泄器官を捉えたまま、左手を胴に回して蛇のように巻き付く。
「あぁ…だめ…いやぁ…」
二人がかりで陵辱される少女の抵抗は、もはや弱々しい。

たっぷりと佳弥の眼を味わった織葉は、鼻筋をひと舐めした後、再び佳弥の口元を狙う。
「んむ……くぅぁぅ」
唇を結んで拒絶する佳弥だが、抱きつく茜に体重を掛けられたまま、
首が折れそうなほどに顔を反らされては堪らず口が開く。
待ちかねたように、織葉は唇を唇で塞いだ。
269「ブラフマン」佳弥陵辱SS 『喪失』 9/13:2008/04/20(日) 12:52:23 ID:jLCWj9dq

「んくっ!」
口腔内の攻防は、簡単に決着した。
再び、織葉の舌が佳弥のそれを捕らえて振り回す。
そのまま、通常では有り得ない長さに伸びきった舌に嬲られる佳弥。
口内に残っていた嘔吐物が舐め取られ、代わりに他人の唾液が注入される。
「くぷっ、かはぁ…」
織葉の唾液は、またも独立した生物のように腔内を動き回る。
背中を舐め回す茜の口から溢れる体液もまた、同様である。

織葉の右手が、佳弥の乳房に伸びる。
同時に、茜の右手は菊門から佳弥の身体の前方に移動してくる。
「ふああっ!?」
上下の敏感な部分を同時に触られ、佳弥は悲鳴をあげる。
特に、茜に責められている下半身からは、指を突き立てられた時のような痛みではないが、
敏感な肉壁を嬲られる強烈な刺激が伝わってくる。
「ああ…あぅ……ぅうんっ…はぁっ…」
織葉に口を塞がれながらもなお止まらない喘ぎに、甘い色が混じり始め、
破瓜の血に染まった体の奥からは、血とは違う液体が染み出しつつあった。

力が抜けてきたのを見て取って、二人は佳弥の身体を引っ繰り返す。
腰をわずかに覆っていた裾よけが、はらりと体から離れる。
少女が身につけているものは、白足袋と草履の片方だけになった。
「は、あ、…や…」
仰向けにされたことで羞恥心を刺激された佳弥は、
足を閉じ、両手で胸を隠そうとするが、織葉が手を、茜が両脚を押さえつける。
そのまま織葉は佳弥に天から口づけ、茜は少女股間に顔を埋めた。
畳の上で、半ば大の字に裸体を開かされ、口唇と秘唇を吸い上げられる佳弥。
「くぅんぅあっ!」
これでは異能の力を発現する精神集中など望むべくもない。
為す術もなく、刺激に身をよじらせた。
270「ブラフマン」佳弥陵辱SS 『喪失』 10/13:2008/04/20(日) 12:53:56 ID:jLCWj9dq

織葉と茜の唾液は、少女の神経を刺激しながら、体の奥深くに潜り込んでゆく。
口腔から流し込まれる織葉の唾液が、度の強い酒のように喉を焼き、
秘裂を嬲る茜の唇から溢れ出たそれは、肉襞を伝い、差し込まれた舌と共に佳弥の膣内に進入する。
「んんっ、ぁあっ、あんっ!」
先刻、織葉の指によって傷つけられたその部分に茜の体液が染み入ると、じんっ、と痺れに似た感覚が走った。
下腹部がかあっと熱くなり、無理矢理に窄孔された激痛が徐々に麻痺していく。
それは佳弥の苦痛を和らげると同時に、性感を高める障害を取り除く事になった。
「あっ、ふあっ、ひゃふっ、んんっ!」
佳弥の内部に大量に唾液を流し込んでおいて、今度は少女の裂け目を舐め回す茜。
膣口から尿道口へ、探るように小刻みに舌が這い回る。
明らかに快楽が混じった喘ぎ声を漏らす佳弥。
そして、茜の舌は、度重なる刺激に充血していた淫核を探り当て、
「ぅゃううんんんっ!」
唇を貪っていた織葉の顔が外れるほど、佳弥の身体が反り返った。

「うぁ…や…ぇ…はぁ…ぁ…?」
一時的に織葉の唇から解放され、開けた佳弥の視界に、黒っぽい影が映った。
「……」
他の二人と同様に濁った目で、佳弥を無表情に見下ろしているのは。
「……ひいらぎ、くん……」
織葉の弟、柊和刃。
こうなった以上、予想して然るべき事態ではある。
が、佳弥が目一杯の笑顔で挨拶しても、拗ねたようにそっぽを向いてばかりだった和刃。
織葉つながりで少しだけ親しい同級生の惨状は、彼女に衝撃を加えた。

その和刃は、今は淡々と、佳弥の裸体を見つめて近づいてくる。
「や……やぁ……」
織葉と茜にさんざん辱められ、また憑依されている時点で性別など意味はないにも関わらず、
異性に裸を見られている事を、佳弥は意識してしまう。
体を隠すこともできず羞恥に身を染める少女の傍らで、和刃は学生服のベルトに手をかけた。
271「ブラフマン」佳弥陵辱SS 『喪失』 11/13:2008/04/20(日) 12:54:53 ID:jLCWj9dq

「!」
和刃の行為を予測して、この場で唯一の男性から背けようとした佳弥の顔を織葉が両手で挟み込む。
親指が瞼にかかり、閉じたい筈の目も大きく開かされる。
「うぅんっ!」
二度目。
偏執的とも言える眼球への愛撫。
織葉の唾液に揺れる佳弥の視界のなかで、少年が服を脱いでいく。
すとっ、とズボンと下着が同時に落ちると、和刃のソレは既にそそり立っていた。

「あ、ひゃうぅっ!」
敏感な肉芽をひとつ強く吸ってから、茜は体をずらす。
空いたスペース、佳弥の足の間に、和刃が滑り込む。
「んんっ」
体を捻る少女。
茜はその左脚を抱えると、佳弥の横に添い寝するように体を倒し、
少女の脚を左腕に引っかけたまま、その手を乳房に這わせた。
結果、佳弥の左脚は膝を胸につけるストレッチのような姿勢を強いられる。
和刃は、広く空いた佳弥の両足の間に半膝で座り、
左手で同級生の右脚を持ち上げて自分の太ももに乗せる。

「こ…んな…」
おしめを替える赤ん坊のようなポーズで、
しかし秘所に近づいてくる男性器を目の当たりにする佳弥。
その視界を、織葉が遮った。
「ふあぅ!」
佳弥の両手を押さえつけたまま、上から覆い被さり、右の乳首に吸い付く。
茜も指と口の両方で、左胸への愛撫を開始する。
「く…ふぅ…ぁん…、んんんん!」
懸命に堪えても、堪えきれない嬌声。
二人の動きに形を変える小さな膨らみの先端で、ぷっくりと自己主張を行う突起物。
272「ブラフマン」佳弥陵辱SS 『喪失』 12/13:2008/04/20(日) 12:56:14 ID:jLCWj9dq

ぐっ。
上半身を責め立てる二人に妨げられて見えない部分に、佳弥はそれを感じた。
「いやぁっ!」
必死で逃れようとしたつもりが、何の抵抗にもなっていない。
大きく開かされた両脚はびくとも動かず、その付け根に裂けた割れ目を、指で押し広げられる感触。
そして、その部分を二人の先輩に散々弄り回された佳弥には、
「あ…ぁあ……」
クラスメートのものであろう硬い感触が、自分のどこに押し当てられているのかも、はっきりと自覚できた。
「ひ、ひいら…く…や…うああああっ!」
ゆっくりと、確かめるように、佳弥にめりこんでくる肉棒。
その太さは、織葉の指の数本分に相当する。
「くはぁっんっ!」
織葉に掻き回された傷口が開き、茜の体液によって麻痺していた痛みがぶり返す。
和刃の挿入は激しくはなかったが、それは別に佳弥を気遣ったものではない。
少年の欲望は遠慮なく少女の膣内を埋めていき、指では届かない最深部にまで到達した。
「あぐぅっ…」
行き止まりを突かれる感覚。佳弥の顔がゆがむ。
ずいっ。
「うあぅぐぅっ!」
不意打ちで引き抜かれる男根。
胎内の肉が引きずり出されるような悪寒。
ずぶっ。
「がっ!」
今度は、一気に突き込まれた。織葉と茜の体重を跳ね除けて、少女の体が弾ける。
「ひぅっ、あんっ、ぐっ、つぅっ! あああうううっ! んあんっ!」
二度の往復で進路を確保した和刃は、腰の動きを連続させる。
翻弄される佳弥。

肉の壁に打ち込まれる杭のような男性器。
茜が、乳房への愛撫は右手で継続しながら、その結合部に顔を寄せてきた。
273「ブラフマン」佳弥陵辱SS 『喪失』 13/13:2008/04/20(日) 12:56:44 ID:jLCWj9dq

「あ、くっ、ふぇっ? ひぃぅっ!」
少女の、女の裂け目の上端から舌を這わせ、挨拶代わりにクリトリスにキスひとつ。
そして茜は、和刃が掘り返すのも気にせずに、少女の小陰唇を舐め回し始めた。
「うぅ? あっ、くっ、うっ!」
男の動きは止まらない。
茜の舌は、時に和刃の肉棒にも巻き付き、血を舐め取って膣内に唾液を送り込む。
内側を掘り返されると同時に、外側を舌に嬲られる強烈な刺激群。

やがて茜の体液の効果か、穿孔の痛みはオブラート越しのようにぼんやりしてきて、
対照的に、敏感な部分を擦られる刺激は、直接脳に伝わって感覚を支配し始める。
「あ…あうっ、んんっ、くふぅっ! ふあっ、ああんっ!」
くちゅっ、くちゅっと、結合部から音がする。
破瓜の血でも、茜の唾液でもない液体が、佳弥の体から分泌されていた。

「あっ、ああっ、こん…なっ、やっ、はぁっ、だめっ」
茜の指と織葉の唇による両の乳首への刺激も続いていたが、
今の佳弥は女の部分を和刃に蹂躙される感覚に支配されていた。
そこは既に充分に潤い、奥の壁に先端を突き立てられる痛みすら快感に変わる。
「あふぅっ、うあ…、いや、やめ、うぅ…せんぱ…ひい…く…あか…ねせん…んんっ」
動きを早める和刃の腰と、合わせるようにピッチをあげる織葉の唇、茜の指先と舌。

「おり…ん…は…せん、いっ、あっ!あっ、あ…か…ねっ…んぱ…ひいらぎ、くぅんんっ」
何を呼びかけるのか、懇願なのか、陵辱者達の名を唱える少女。
三人は意に介さず、それぞれの行為を強める。
「きゃふっ、んっ、そこはっ!、あんんっ!どうしてっ、や、こんなっ」
和刃は往復の幅を狭めて佳弥の特定の場所を擦り、織葉は乳首を甘噛みしながら舌を小刻みに動かす。
「んああ…、あっ、はあっ、あ、あん、あ、な、あ、ああ…あ…あ…」
そして茜が、少女の神経が最も集中する肉芽を舐め上げた。
「ひあああああっっんんんんんっ!!」

少女が、初めて経験する快感の頂に到達するのと同時、和刃は佳弥の最深部に白濁を解き放った。
274名無しさん@ピンキー:2008/04/20(日) 12:57:41 ID:jLCWj9dq
というわけで続きです。残りは夜に。でも、この板はさるさんとか連投規制はないのかな?
275名無しさん@ピンキー:2008/04/20(日) 19:15:22 ID:apYt2pQn
>>274
どうだろ?今まで規制がかかる程の連投なんかこのスレじゃなかったからなぁw
しかし凄い力作がきたもんだな…
日曜の朝から悶々としっぱなしだよw
作者さん乙でした!
276名無しさん@ピンキー:2008/04/20(日) 19:18:56 ID:h1QNzVru
正直、俺はブラフマンのキャラって好きじゃないんだよな。
ヒロイン含めて、無駄にスペック高くてスカした性格していて、女カズマ(風の聖痕)みたいなのが多いし。

だから、逆にこのSSが楽しみw
277「ブラフマン」佳弥陵辱SS 『崩壊』 1/10:2008/04/20(日) 20:13:33 ID:jLCWj9dq

「んぅ…はぁ…はぁ……ぁ…」
一瞬白く染まった意識が、佳弥に戻ってきた。

吐いた息の熱さに、自分がどういう状態であったかを自覚する、その息が醒める暇もなく、
「う…ぁ…んああっ!?」
佳弥の身体が持ち上げられた。
織葉と茜が、両側から少女を抱え上げ、上半身を起こしたのだ。
「んふぅっ!」
ぐじゅっと音がする。
佳弥は、まだ和刃と繋がったままだった。
畳に尻をついた少年の上にのしかかるように、二人の態勢が入れ替わる。
「は、あうっ」
いったん浅くなった挿入が、馬乗りになった佳弥の自重で沈み込む。
結合部から溢れ出す白い粘液。
二人の少女に誘導された佳弥は、肉棒の上に腰を落として自ら奥を突かれる形になった。
「くふぅぁああんんっっ!!」
背中がよじれる。
和刃は、佳弥の腰に手を添えて、下から突き上げを開始する。
「っ!、あんっ、あっ、あふっ!」
跳ね上げる腰の動きは、乗っている少女の重みを感じさせない。
加えて、突き込まれる度に腰が落ちる佳弥の体重が繋ぎ目にかかる。
絶頂を経てさっきよりも敏感になった膣内を、和刃の剛直が激しく往復した。

「ああんんっ、くぅん!、んんっ、……ふぐぅ!?」
止まらない喘ぎ声を漏らす佳弥の口に、織葉の指が差し込まれた。
長くて細い指が、歯の裏側を擦り、ピンクの舌をねぶって、喉と唇までの間を往復する。
「ぐ、むぐぅ…ふ…んっ、くっ!、ふぅっ!」
思うように呼吸ができないまま乱れる佳弥。
下からは和刃に突き上げられ、上は口腔内にとどまる織葉の手に頭を制され、
行き場のない背筋が腰の上下動に合わせて伸び曲がる。
278「ブラフマン」佳弥陵辱SS 『崩壊』 2/10:2008/04/20(日) 20:14:27 ID:jLCWj9dq
その背中に、茜が張り付いた。
抱きかかえるように両脇腹を抱え、肩胛骨の間に口づける。
「ん、んん」
上下の唇を犯される刺激に埋もれ気味ながら、しっかりと反応する佳弥。
茜はそこから一気に背骨を舐め下ろし、激しく上下動する腰に、
そしてそのすぐ下で揺れる小さなお尻にとりつく。
律動により激しく揺れる丸い尻肉を両手で鷲掴みにする茜。
そのままぐいと左右に桃の実を切り開き、小さな菊の花を露出させる。
「んくっ、あ、あえ、う」
やめて、と言おうとして織葉の指に閉ざされ、僅かな隙間から喘ぎのみ漏らす佳弥。
つつっと、指がお尻の崖を這い降りてゆき、肛門を撫でる感覚を予期させられて、
べろん。
佳弥の排泄口に走ったのは、指先でなく濡れた舌の感触だった。
「うひゅあぐっ! っ? えっ?」
また、混乱を来す佳弥。その原因は、背中を這う茜の舌と、
「や、な、なへられ、て」
お尻にも人間の舌の感触。
そしていつしか、咥内を嬲る指の質感も、先程の舌による陵辱と同等になっていた。
「あ、ゆ、指っ、うぐっ、がっ、舌……に?」
ちらと下方に目をやると、自らの小ぶりな乳房に伸びる織葉の左手。
その5指の先端は、それぞれが赤くざらついた舌へと変化して、べたりと胸にへばり付いてゆく。
背中を舐めながら後ろの門を攻める茜の指も、いつしか同様に全てが舌状の触手となっていた。
「くあああああんんっっ」
それらが、一斉に佳弥の身体を舐め回し始めて、彼女は身をよじった。
突き上げられて跳ねる太股を押さえつける和刃の指も同じ、織葉の唇は佳弥の胸に吸い付いて、
体位的に届かない和刃の本物の舌を除く、つごう32枚の舌が全身を這い回る感触は、
先程までの陵辱を数段上回る強烈な刺激となり、
しかもそれら各々から分泌される唾液は悉く意思を持って蠢く堕淫の雫。

「ぐっ、うっ、ううんっ、んっ、んああっっ!!!!」
もはや突き上げられているのか、自ら腰を動かしているのかも判然としない佳弥が、
二度目の絶頂に導かれるまでに、そう時間はかからなかった。
279「ブラフマン」佳弥陵辱SS 『崩壊』 3/10:2008/04/20(日) 20:15:19 ID:jLCWj9dq

がくん。
数秒の緊張の後、佳弥の上体は力を失って前のめりに倒れかかる。
その小さな身体はしかし、栗色の髪を掴まれて引き戻された。
「う、……あ?」
朦朧とした意識のなかで、違和感を覚える佳弥。

変わらず和刃の上に跨った体勢で前を向かされた少女の顔は、髪を掴む織葉の下腹部の高さにある。
全身に憑依による石化が広がっているなかで、やけに綺麗な肌色をしたその部分に、
「う……」
本来は有り得ない、男性の証があった。

「や……」
和刃のそれに蹂躙され、今も胎内に受け容れているとはいえ、純粋だった少女の目に男性器はなお異質。
顔を背けようとしても、織葉は両手で少女の髪を引きずり抑えつける。
織葉に産まれた異形の肉棒は既に膨張しそそり立っていて、それは容赦なく佳弥の柔らかな頬に押しつけられた。
「く……ふあっ!?」
生理的嫌悪に閉ざした筈の唇から、また声が漏れる。
少女を下から貫いている同級生の少年−正確には、その残骸というべきか−が、再び律動を開始したのだ。
「うぁんっ、ぁ……ふ……ぁ……」
同時に、織葉−これも既に原型を失いつつある−が両手を佳弥の唇にかけ、
股間の物体を、獲物の口腔内に侵入させようと動き出す。
「む……んぐ……」
和刃と結合している秘所からの刺激に耐えながら、必死に唇を閉ざして織葉に抵抗する佳弥。
だが、まったく無防備になっている少女の腰に、三人目の責め手が回る。
意識の外から、下腹部に舌状の指を感じた瞬間、
「ふひぃゃっ!!」
茜の、人外の触手と化した指先が、佳弥の、和刃の剛直によって開かれた割れ目の、最も敏感な肉芽を摘みあげた。
「くぅぁっ!……ふがぅっ?」
そして堪らずに喘ぎ声が挙がる、その唇が開いた隙に、織葉の肉棒が侵入した。
280「ブラフマン」佳弥陵辱SS 『崩壊』 4/10:2008/04/20(日) 20:16:23 ID:jLCWj9dq

「ぅぅぁ!」
口腔内に広がる、女の身体に発生した男の感触。
佳弥の臓腑の出発点に侵入を果たしたそれを、織葉は遠慮なく喉の奥まで打ち付けた。
「ぐっ、あっ、かっ、はふ、ふっ!」
むろん和刃も突き上げの手を、腰の動きを緩めてはいない。
下方と前方から激しく責められ、喘ぎ声もまともに吐き出せないまま少女は翻弄される。

そして、その攻撃の中に混じって、背中に押し当てられる硬さと弾力を併せ持った感触。
「ひぅ、は、あかねせんぱ、ぐっ、も?」
既に口と性器を犯されている佳弥には、押し当てられたモノの正体は容易に想像がついた。
茜の秘所にも、男性としての特徴が生じたのだ。

「あ、ぐ」
蹂躙される少女に背後から抱きついた茜は、
新たに出現した部位を彼女の背筋に擦りつけながら徐々に腰を落としていく。
肩胛骨の間から、背中の中央部、腰骨、そして背骨の終端である尾底骨。さらに、
「ふああっ!?」
唐突に、後ろから腰に回された手が、佳弥の下半身を持ち上げた。
ずるっと、下敷きになっていた少年と少女の結合が解ける。
「あ……」
長い占領から開放された女の部分に、一瞬の空隙を感じてしまう少女。
ぼたり。
貫通した痕を通って、注ぎ込まれた精液が逆流し、体内から溢れ出す。
だが、幸か不幸か、その感触を味わう余裕は、佳弥には与えられなかった。
「んぐっ」
茜が腰を持ち上げると同時に、正面の織葉は佳弥の頭ごと腰を落とし、更に茜は佳弥の腰を太股に持ち替える。
佳弥は、空中で土下座をするかのように頭を下げ、お尻を突き出す屈辱的な体位を取らされた。
それは、彼女の消化器官の終着点である肛門が、背後の茜の目前に晒されることを意味する。

「い、ひゃ、ぐあううぅぅっっ!」
果たして、宙に持ち上げられ、頭を織葉の肉棒に拘束され、何の抵抗も許されない少女の排泄器に、茜のそれは簡単に侵入を果たした。
281「ブラフマン」佳弥陵辱SS 『崩壊』 5/10:2008/04/20(日) 20:17:07 ID:jLCWj9dq

「はぐっ!」
触手や舌でほぐされ、体液漬けになっていたとはいえ、少女の終端は剛直を受け容れるようにはできていない。
これまでの行為で薄れた意識にすら、更なる鈍痛と強烈な異物感が襲いかかり、佳弥はくぐもった悲鳴をあげた。
「ぅぁっ!」
次の瞬間、今度は喉の奥を織葉の肉棒に突き上げられてその悲鳴が止まる。
いったんは腰を落とした織葉は、再び佳弥を繋ぎ止めたまま立ち上がり、シーソーのように茜が腰を落とす。
天地がひっくり返されて、また元に戻ったような感覚に目眩を覚える少女。

そのまま、今度は空中で便座に跨るように脚を開かされ、
「ひっ? やぁあああんんんっ!」
下で待ち受ける和刃の身体の上に自分の身体を、より正しくは少年の男性器の上に自らの女性器を降ろされた。

「んんんんっ! ふぁっ、 んくっ、あっ!」
女性の身体に存在する、主たる三つの穴を全て肉棒に貫かれ、前後と下方を全て他の肉体に塞がれた佳弥。
もはや腰を動かすことすら叶わず、ただ一方的に三者の責めを受け続ける。
そして、体中に浴びた陵辱者達の体液は、今もって少女の皮膚という皮膚を快感の感受器と変えていた。

「んむっ、ふっ、ぐ、あ、あ、うぁ、あああううううっっ!!!」
三度目の絶頂、そして口から注ぎ込まれた織葉の精液。しかし、彼女を襲うそれの、大きさも硬さも動きも何らの手を緩めない。
びゅくっ、びくびゅくっ。
若干の時間差で、今度は直腸内に液体が注ぎ込まれる感触、それに呼応するように、
どくっ、どくっ。
先程まで受け容れた精液を隙間から垂れ流している少女の膣内に、また溢れんばかりに和刃の白濁が放出される。
「くあふぅっっんんっ!」
その熱い感触に、佳弥はあっけなく四度目の頂点に達した。が、陵辱者の責めは全くリズムを落とさず、なお加速する。
「あっ、がっ、ぐ、くぅふ、ひぃぅっ!」
もはや痛みは意識の片隅に追いやられ、再び全身を襲う刺激の波。
「ふあああっっ! あうっ、ああんっ、や、ぐぅっっぁあああああぅっ!」
四度目より五度目、五度目より六度目。佳弥の快感の山は、登る度に高く、速く、急激になっていった。
282「ブラフマン」佳弥陵辱SS 『崩壊』 6/10:2008/04/20(日) 20:17:50 ID:jLCWj9dq

無限に見えた陵辱行為に終わりが見えたのは、佳弥が十数度のオルガスムスを経験した後だった。

すぅっ。
不意に、佳弥を前後から拘束していた二人の身体が離れる。
ずるり、と音を立てそうな様子で、少女の口と菊門から性器が抜かれた。
「が、はっ」
常人ならばとうに心臓が破れているであろう陵辱に耐えた少女の身体は、全ての力を失って倒れ込む。
その少女の下から、三人目の陵辱者である和刃も抜け出した。
ぬるりと男を抜き出された佳弥の女性は、口を閉じることもできずに広がったまま白濁を零す。

どしゃっ。
四人の体液で汚れた畳に、佳弥は崩れ落ちた。
口に溜まった体液が一気に吐き出される。その瞳に、もはや理性の輝きはない。
「あ……う……」
ようやく開放された唇からも、意味のある言葉は出ず、ただ呻き声だけが漏れる。
「は……ん……」
やがて、同じくやっと身動きを許された体の、腰の部分がもじもじと動き出す。
これまで他者の肉体に占領されていた空隙が、もどかしさとなって少女の身体を襲い始めたのだ。
「うぁ、あぅ」
畳の上で、寝返りを打てない赤ん坊のように身をくねらせる。
全身を犯した液体は未だ表皮を刺激しつづけるが、三穴への強烈な責めの後では性感を満足するにはほど遠い。
「ん、あっ、う」
本能的な動きで、少女は自らの手を股間に近づけた。
「ふうっ!」
自らの指で、既に広がった裂け目の襞を嬲る瞬間、びくっと吐息が漏れる。それも束の間。
「っ、んっ、ふあっ、あうっ、うっ」
佳弥の指は、取り憑かれたように自分の秘所を弄り出す。もう片方の手は、いつしか背後に回り排泄口に入り込む。
「あふっ、はんっ、んぅっ、うううんっっ!」
つい1時間前まで、汚れを知らぬ心と体を持っていた巫女の少女。
今、その精神に宿るのは、ひたすら快楽と充足を求める、獣のメスのような欲望だけで。
「ああああんんんっっ!」
己の指による刺激で高められた性感の渦に、佳弥は素直に身を任せた。
283「ブラフマン」佳弥陵辱SS 『崩壊』 7/10:2008/04/20(日) 20:19:11 ID:jLCWj9dq

そんな佳弥の様子を、織葉と茜と和刃の姿をした陵辱者達は、ゆらりと立って眺めていた。

三人の性器−和刃には元から、織葉と茜には憑依により備わったものだが−は、今は力を失って萎んでいる。
肉体に含まれる水分の多くを、体液として外部、佳弥の身体に放出した結果、三人の身体は細く痩せていた。
「はぁっ、はぁっ、んっ、んくっ、ああん!」
彼等の目の前で、佳弥はなお自慰行為を続ける。
だらしなく脚を広げ、両手を下半身の前後に添えて性器と排泄器を弄ぶ少女に、清純な巫女の面影はない。
その姿に、敵という認識をなくしたのか、彼等は背を向け、立ち去ろうとする。
が、
「まって……」
陵辱から解放されてから初めて、少女が意思を示す言葉を発した。

少女の言葉が実行される理由など何もない。だが、事実として三人とも動きを止め振り返る。
「あ、う……」
彼等の反応に喜びを感じたのか、僅かに微笑む少女。
理性を失った彼女の瞳に、今は別な輝きが宿っていた。心が壊れても、異能の力は健在なのだ。

ぐにゃり。
そんな擬態語が似合いそうな様子で、佳弥は畳に手を突き、四つんばいに身を起こす。
ゆらり、ゆらりと揺れ動きながら、緩慢な動きで立ち尽くす三人に這い寄っていき、
「これ……」
そうっと、まず和刃の下腹部に手を伸ばした。
少女の細い指が、さっきまで自らを蹂躙した少年の一物を撫でる。
ぴくっ。
既に力を失っているそれは、当所、愛撫に僅かに反応しただけだった。
「う」
しかし佳弥が不満そうな声を挙げ、金色の右目が妖しく光った瞬間、

ビクンッ!
少女の欲望に応えるかのように、先程までの勢いを取り戻した。
284「ブラフマン」佳弥陵辱SS 『崩壊』 8/10:2008/04/20(日) 20:20:31 ID:jLCWj9dq

「ふふ……ひいらぎ、くん……」
ぽつっと固有名詞を呟く佳弥には、まだ記憶は残されているのかもしれない。
「もっと……」
だが、彼女はうっとりと屹立した和刃の剛直を眺めて唇を寄せる。その姿に人格は無い。
「んむっ」
佳弥は、和刃の肉体を口に頬張り、頭を前後に律動させて口腔内に溢れる感覚を求めた。
「せんぱい……も……」
そして、更に織葉と茜の股間に伸ばす、その両手は食料を求める棘皮類の触手のごとく。
二人のそれも与えられた精力を使い果たして萎んでいたが、佳弥の手が触れると力を取り戻した、否、力を絞り出された。

自ら三人に囲まれて跪き、それぞれの下半身を口と手で愛撫する少女。
「あっ、んむっ、くちゅっ、ふぅっ、んうっ!」
間もなく、吸い付いた和刃の肉棒から、びゅくびゅくと精液が放出される。
「んっ、んくっ」
こく、こくっ、くっと、佳弥の白い喉が小さく動き、簡単に放出物を嚥下した。
「んむっ」
そのまま、佳弥は少年を離さない。いったん役目を終えて萎えかけた男性が、すぐに膨張を余儀なくされる。
びゅひゅっ。
時間差で、少女の右手が撫で回していた茜のモノが限界に達した。
柔らかな栗色の髪に、男性のそれと同じ白く濁った液体が降りかかる。
どくっ。間もなく、左手側から織葉の体液も迸り、内容物に膨らんだ佳弥の頬に飛沫が散る。
顔の内外を淫らに汚されて、少女は嬉しそうに瞳を細めた。

びゅくっ、どくっ、びくびくっ。
三度目、四度目、五度目。次々と少女の愛撫に精を絞り出される三人。
やがて、何度目かの放出を終えて、和刃が膝を突き崩れ落ちた。
「あ……ひいらぎ、くん……」
不本意に少年を離した唇から白い涎を垂らして、佳弥は一瞬寂しそうな顔をするが、すぐに倒れた和刃にのしかかる。
「う、んっ!」
仰向けにした和刃の性器に手を添えて屹立させると、少女は腰を落として、自らの体内にそれを引き込んだ。
285「ブラフマン」佳弥陵辱SS 『崩壊』 9/10:2008/04/20(日) 20:22:13 ID:jLCWj9dq

「あうぅうんんっ!」
下半身から伝わる快感に、遠慮のない嬌声を挙げる白い肌の少女。
上半身には織葉と茜、二人の一物を頬にすり寄せて、定期的に絞り出される体液を吸い舐める。

間もなく、がくんと茜が倒れた。
佳弥は、もはや動きを止めた和刃から自分の身体を引き抜いて、のそりと茜に覆い被さる。
「はあぅ、んあぁっ、んふぅっ」
体中の水分を搾り取ろうとするかのように、いや搾り取る為に、腰を振り喘ぐ。
どさり。
残る織葉も畳に崩れると、佳弥は絡みつくように三人を抱きかかえ、交互にその肉体を貪ってゆく。
「ふあぁん、せんぱいっ、ひいらぎくんっ、あかねせんぱいっ、ああんんっ!」
それでも、自分が食い散らかしている相手が誰なのかは意識しているのは驚きというべきだったろうか。
「ひぅっ、あんっ、いいっ、きもち、いいです、うぅううんんっ!」
陵辱者に意識があれば愉悦を覚えるような歓びの声を挙げて、少女はまた快感の山を越えた。

それから、どれほどの時間が経ったのか。

「ふうっ、はあっ、はあっ、はあ……あ……」
数え切れない程の絶頂を経て、佳弥はようやく力尽きたように倒れた。
信じがたいほど大量に浴びせかけられ、流し込まれ、そして吸い取った精と体液で、
細い身体は腹部が下方に膨らみ、身動きの度に上下の口から白く粘るものが流れ落ちた。
少女はそんな姿でなお、組み敷いていた三人の肉体に手を差し伸べるが、もはや反応はない。
「せん、ぱい?」
小さな首を傾げる、髪と顔には欲望の痕を残しながら、その仕草は愛らしい。
だが、その手が触れた織葉の身体は、石化していない部位にも皮膚の下に骨の感触。
「あかねせん、ぱい? ひいらぎ、くん?」
残る二人も、体中の水分を精として搾り取られ、ミイラの如き残骸と化していた。憑依していた“彼等”の気配すらもはや無い。

「みんな、しんじゃった、んです、かぁ……?」
三人の、元、友人達の身体に覆い被さってぼんやりと呟いた佳弥の、下腹部がどくりと脈動した。
286「ブラフマン」佳弥陵辱SS 『崩壊』 10/10:2008/04/20(日) 20:23:03 ID:jLCWj9dq

「うくっ」
体内の違和感に、僅かにうずくまる佳弥。
どくり。
また動き出す、少女の胎内で、何かが変化しつつあるもの。
「あ、あぐっ、うっ、くふぅ」
それはやがて、佳弥の身体の内部で明確な形を取ってゆき、
「んぐううぅうっ!」
外界を求めて、彼女の下腹部に出口を探す。
「ふああっ、ぐぅっ、うぁああ、あう!」
殆ど麻痺していた痛覚を鮮烈に刺激され、佳弥は苦痛にのたうち回る。
「うぐあっ、うんっ、うあ、あ」
次第に、少女の下半身の、女性としての機能を果たす部分が、ぐぼりと内側から広がってゆき、そして。
ごぽり。
佳弥の胎内、その出口から、どす黒い影が世界に産まれ出た。

少女の身体から産まれた影は、幽体と実体の中間のような姿と、骸骨のような頭部。
それは人から産まれ出づる筈はない“彼等”と呼ばれる存在。

「あぐぅっ!」
一つを産みだして安堵する間もなく、再び少女の下腹部が膨れあがる。
「がっ、くっ、ううぅんんっ、かはぁんっ!」
ずるり、ずるり。
一つ、また一つと、佳弥の脚の間から顔を出す異形の影。
「あ、ん、んんっ、あう、ふぅんっ」
佳弥の声が享楽の色を帯び始める。次々と異物を生み出す行為に、快感を覚え始めているのだ。
「あふっ、ううんっ、あはっ、あか、ちゃん」
母性本能を象徴する単語が、彼女の唇から溢れる。
「わたしと、せんぱいと、ひいらぎくんと、あかねせんぱいの……あかちゃん、あんっ」
既に苦痛すら感じず、陶酔しきった瞳で、大きく開いた両脚の間から顔を出すモノ達を、まるで歓迎するように両手を広げる。

「……ふふっ、うふふ、うふっ、うふふふっ」
産み出された影達は、無言で夜の闇に消えていく。その静けさに、少女の壊れた哄笑が響き続けた。
287名無しさん@ピンキー:2008/04/20(日) 20:27:09 ID:jLCWj9dq
以上でした。
シチュを欲張り過ぎて終盤力尽きたかなぁ。接続詞のストックがなくなったw

他の板だと、10レスくらいでバイバイさるさんに引っ掛かったりしますが、
やっぱSS用の板は規制が緩いみたいですね。
好き嫌い以前に、ブラフマン知ってる人がいたことに驚きました。失礼しました

288名無しさん@ピンキー:2008/04/20(日) 23:13:21 ID:y1IiKzhm
長編お疲れさまです。
289名無しさん@ピンキー:2008/04/21(月) 01:00:06 ID:eV6hNC9p
GJ!
290名無しさん@ピンキー:2008/04/21(月) 18:52:26 ID:kVdjOoJ0
エルシオン新作はいつ頃でしょうか
291名無しさん@ピンキー:2008/04/21(月) 21:13:33 ID:G+FO3OCN
GJ!
知らない作品だったけど画像のおかげで十分楽しめた
292名無しさん@ピンキー:2008/04/23(水) 00:00:11 ID:julIODoi
スイートナイツなんかもそうだけど、味方のフリをして仲良くなって騙すシチュが好きだなー
変身すると感じちゃうヒロインに、性感に耐える特訓と称して調教を……
293名無しさん@ピンキー:2008/04/23(水) 02:13:22 ID:ir0/N5Pv
エルシオンの続きを気長に期待
294276:2008/04/23(水) 10:45:16 ID:jsBAoWSa
>>287
GJ
なんというか・・・本編読んでて抱いた不満の、溜飲が下がった気分w
295名無しさん@ピンキー:2008/04/25(金) 18:09:31 ID:pP3hx7ly
分かる分かるw
296名無しさん@ピンキー:2008/04/28(月) 22:27:19 ID:EqO2zlVl
保守なんてしてやらない
297名無しさん@ピンキー:2008/04/28(月) 23:33:07 ID:yp+NOL2m
なんというツンデレw
298名無しさん@ピンキー:2008/04/29(火) 01:29:55 ID:1ICJBpr/
無敵のヒロインを打ちのめすのもいいが、弱小ヒロインを苛めるのもいい気がするんだなこれが
299名無しさん@ピンキー:2008/04/29(火) 02:23:22 ID:smXYP3da
>>298
足掻きながらも頑張ってるヒロインを圧倒的な戦力で蹂躙するんですね?わかります。
300名無しさん@ピンキー:2008/04/29(火) 03:26:11 ID:mYi47PpZ
>>298
弱いもの虐めはつまらん
301名無しさん@ピンキー:2008/04/29(火) 05:00:57 ID:aQ4MVqkH
>>298
不幸キャラ萌えな自分には大好物です。
302名無しさん@ピンキー:2008/05/02(金) 21:39:23 ID:myL4eL/3
変身ヒロイン萌えが高じてなんの罪もない少女を拉致して改造し(脳改造はしない)、放り出す
悪逆非道の科学者は嫌だ。とメタルヒロインを待ちつつ保守。
303名無しさん@ピンキー:2008/05/04(日) 21:52:36 ID:CLOJhr0I
変身ヒロインと使い魔(女性型)で
使い魔とヒロインの神経や感覚がリンクする場合は

使い魔から陵辱して責めるのも面白そうなだよね。目の前でパートナーがレイプされガンガン突かれてるのに感覚がリンクして繋がってる為に押し寄せる快感に抗えなくなるヒロイン

リンクしてる影響で使い魔が調教完了する頃には
ヒロインは犯されてもいない膣穴にも手を出してない筈なのに自らチンポを欲し腰を振る従順な性奴隷になる
304名無しさん@ピンキー:2008/05/05(月) 19:30:05 ID:aosj3JHN
305名無しさん@ピンキー:2008/05/06(火) 01:59:53 ID:Umg2ZUHT
>>303
ぬこ耳娘(陸)と悪魔っ娘(空)と人魚姫(海)の三つの下僕を従えた超能力少女が、
悪の組織に対抗するも敗北し、組織の首領に調教・開発されてしまう話ですね、分かります。
306名無しさん@ピンキー:2008/05/06(火) 03:20:23 ID:+9yAS0Cj
>>305
お前……十人の幹部に殺されるぞ……
307名無しさん@ピンキー:2008/05/06(火) 14:32:36 ID:bw0ANPM+
今のトレンドは狼男とフランケンと半漁人を使い魔にしたヴァンパイア少女だろう
308名無しさん@ピンキー:2008/05/06(火) 15:38:11 ID:Sp+Wy7Do
堕ちる寸前まで徹底的にヒロインを陵辱した後に。あえて堕ちる寸前と言う一線スレスレで責めるのをやめて
ヒロインが敵と遭遇して戦って負けて陵辱されたと言う記憶だけを削除して解放するのも良いよね。

その日を境に酷い時には自慰をして何十回とイッても収まらない得体の知れないアソコの疼きに襲われると言う異変がヒロインを襲い。犯された事も無い筈の敵幹部に犯され悦んでる夢までみる始末。
本人が欠落したあの日の記憶の中にオカシクなった秘密があると気付いても開発され尽く快楽と言う快楽を教え込まれた身体を元に矯正するのは不可能に近いし。
そんな壊れたヒロインなんて、いつでも捕獲なんて可能だし
309名無しさん@ピンキー:2008/05/06(火) 20:34:13 ID:2x2wvOgi
>306
違うな、間違っているぞ。
きっと調教開発堕落させられた結果、先代首領のお気に入りになって後を継いだんだよ。


冗談はさておき、悪魔っ子と人魚姫はめっちゃ巨大なんだろうかw
310305:2008/05/06(火) 23:53:56 ID:Umg2ZUHT
>>309
敵の罠に捕まってヘリで運ばれる際に、テレビで中継されそうだな。

【巨大悪魔っ娘】現在駿河湾沖を運搬中【巨大人魚姫】★3

なんて、実況板にスレが立ったりとか。
個人的に、>>305のネタは四人とも元人間て設定がいいなあ……と思ってたりする。


>>306
衝撃(ツンデレ)とか、
女軍師(腹黒)とか、
そのネタで少し考えてみたんだが、収拾が付けられそうもないんで止めにしたw
311名無しさん@ピンキー:2008/05/08(木) 04:07:47 ID:sstPbk4L
>>307
その命、神に返しなさい
312名無しさん@ピンキー:2008/05/08(木) 09:17:00 ID:zOb7aWKa
>>306
指パッチンで衝撃波を起こせるバニーマジシャンガールとかが幹部なんだよな
313名無しさん@ピンキー:2008/05/08(木) 22:28:42 ID:mrGHEmT9
素晴らしい!!
314名無しさん@ピンキー:2008/05/08(木) 23:45:24 ID:B3WG3Tc9
まさよしのヒロインを嬲る
315名無しさん@ピンキー:2008/05/10(土) 03:01:51 ID:/WdEXVKF
>>312
しかしそのバニーマジシャンガールは味方のくの一にやられる罠(性的な意味で)
316名無しさん@ピンキー:2008/05/10(土) 12:50:12 ID:vBiEc4iz
思いっきり貫かれていっちゃうわけですねw
317名無しさん@ピンキー:2008/05/11(日) 19:34:40 ID:wpwEZdiT
318名無しさん@ピンキー:2008/05/12(月) 04:51:57 ID:ecSlyuaK
>309
ルルーシュ乙w
319名無しさん@ピンキー:2008/05/12(月) 04:55:27 ID:hjLnXlcm
ここの過去スレは、どなたか保存していませんか?もう見れなくなって……
それと、もっと昔に正義のヒロイン関係のスレがほかにあった気がしますが、こことは違うんですか?
320名無しさん@ピンキー:2008/05/12(月) 14:13:32 ID:/L5yeZtv
今もだけど色々類似スレはあったからなぁ

戦隊ヒロインを陵辱スレ、オリジナル魔法少女を陵辱スレ、変身幼女ヒロインを陵辱スレ

調教・洗脳スレに腹責めスレにも変身ヒロイン関係はあったし

まあ言葉の響きとそれぞれのこだわりで個別にある感じ
上記のワードで板を検索かけて一通り回れば確実の自分の好みに合ったスレがあるハズ

ちなみに俺はその全てがお気に入りだが
321名無しさん@ピンキー:2008/05/13(火) 00:23:50 ID:3vvDpmoS
ありがd
スレタイだけなら、どれも心を惹くような場所だ
これからもぐってくる
322名無しさん@ピンキー:2008/05/13(火) 21:51:57 ID:GlZYiXiJ
オリジナル魔法少女陵辱スレのナイトメアドリームは好き
悉く主人公の楽勝なので強いヒロインを嬲るのとは趣向が違うけど
323名無しさん@ピンキー:2008/05/13(火) 22:57:58 ID:YxSVqdzQ
>>321
去年の12月の騒ぎの時とか過疎化などで幾つか消えたスレもあるよ
幼女ヒロインスレとか戦隊ヒロイン陵辱スレとか

まあそれでもかなりの数のスレがあるが
類似スレとして怪盗が捕まってあんな事こんな事…スレもお勧め
保管庫もあるんで行ってみるといいよ
324名無しさん@ピンキー:2008/05/13(火) 23:25:49 ID:me/s+QyE
戦隊ヒロイン陵辱スレはないけど特撮ヒロイン・ピンチSSってスレはあるぞ
325名無しさん@ピンキー:2008/05/13(火) 23:41:33 ID:seUUnb3r
変身ヒロイン陵辱スレが無くなったのは痛いな
326名無しさん@ピンキー:2008/05/14(水) 00:38:37 ID:tHdxHLHu
戦隊ヒロイン陵辱の保管庫誰か作ってくれないかな
327名無しさん@ピンキー:2008/05/14(水) 16:01:37 ID:/e8t75Qw
女弁護士が無罪を勝ち取ろうと必死になるあまり事件の裏に隠された秘密を知った為に巨悪組織に狙われ拉致され楯突く人間はどうなるかの見せしめとして屈服するまで陵辱


正義感溢れ検挙率ナンバーワンの女刑事が
実は犯罪組織と繋がっていた警察上層部的には邪魔な存在になり。
ただ消すには惜しい程の上玉で女だからこそ女なら絶対に逆らえなくなる惨い潰し方があると卑劣な企みが女刑事に迫り
ある麻薬密売組織の張り込み任務の際に上層部により女刑事の居場所と動きが密売組織にリークされ女刑事は密売組織に拉致監禁され目を覆いたくなる激しい陵辱により堕ちていく
ってのもヒロイン陵辱に入るよね?
328名無しさん@ピンキー:2008/05/14(水) 19:59:27 ID:Eh/auCVB
難しいところだな。
確かに正義のヒロインなんだが、ここは超常能力を備えていたり変身したりするヒロイン以外は御法度っぽいからな
刑事や弁護士という部分に重点を置いたり、特命刑事とか武装弁護士とかいった突飛な設定にするとかしないと
調教スレとか猟奇スレに行けとか言われそうだし
329名無しさん@ピンキー:2008/05/14(水) 23:20:24 ID:h1F8IGQh
女刑事は専用スレ無かったっけ?
330名無しさん@ピンキー:2008/05/15(木) 07:01:31 ID:ws1j3lZY
331名無しさん@ピンキー:2008/05/15(木) 16:57:35 ID:j5KRuCJb
無敵の力を持つヒロイン達が覚醒した時には敵との戦力差が圧倒的に開き無限に湧いてくる敵の大群に追い回されトンデモ厨能力のヒロイン達は満足に休養も取れず一人づつ脱落してエロい目に遭うSS希望

332名無しさん@ピンキー:2008/05/15(木) 18:11:41 ID:ui9fX2TD
>>331
戦争根絶を旗印に、世界を敵に廻して戦い続ける元テロリストのヒロインが、
かつて自らが所属していた組織の元指導者と戦場で偶然に出くわして、
復讐心に駆られるまま戦いを挑むものの、圧倒的な実力差を見せつけられて敗北し、
「肉体だけ残してイっちまいな」と苛烈極まる陵辱を受ける話ですね、分かります。
333名無しさん@ピンキー:2008/05/15(木) 22:02:27 ID:FRbYVwlm
一騎当千のヒロインが敵の圧倒的な大群に徐々に疲弊し敗北する話とかなら
334名無しさん@ピンキー:2008/05/16(金) 01:37:36 ID:+yZntee3
>>332
> 戦争根絶を旗印に、世界を敵に廻して戦い続ける元テロリストのヒロインが、
ここだけ読むと種のラクシズに見えるなw
335ゲキレンジャー「淫獣殿」:2008/05/16(金) 02:56:10 ID:Oe2DWM1f
まあゲキレンジャーのゲキイエローをなぶる奴ですか、途中までしか書いてないんですが
投下します。
336ゲキレンジャー「淫獣殿」1/3:2008/05/16(金) 02:57:06 ID:Oe2DWM1f
臨獣殿 

ここに一人の女が捕らえられていた。女の名は宇崎ラン、カデムとの戦いに敗れたランは臨獣殿に連れ去られていた。                 
チャリ チャリ 
「くっ、はなしなさい!」
台の上に鎖でつながれたランの周りにはブラコを筆頭とした五毒拳士、そして女幹部メレの姿があった。
「ふふふ、無様ねゲキイエロー、戦いに敗れた女がこうやって目の前で醜態を晒す。これだから止められないのよ、」
メレは醜悪な笑みを浮かべていた。
「私をどうするつもりなの!」
絶体絶命の状態の中でもランは気丈に振舞った。もうすぐ仲間が来てくれると信じていたから、そして相手に屈したくなかったから
「別に悪いようにはしないわ、ただあなたを楽しませて私も楽しみたいだけ、お前ら例の物は用意してあるな、」
メレは後ろの五毒拳士たちに振り向き様に問い掛けた。すると五毒拳士達は一人ひとつずつ壺を取り出した。
「はっ、このとおり、後はお楽しみくださいませ、メレ様」
壺をメレの足元に置くと五毒拳士達は足早に部屋から去って行った。
鎖でつながれているとは言え自ら1対1の状況に持ち込むとは、楽しませる?どういう事?ランにはわからない事だらけだった。
「ねえランちゃん、だっけ?なんかさっきから変な感じしない〜?」
メレはランの顔を撫で付けながらゆっくりと囁いた。
名前で呼ぶな!とランは毒づいた。しかし…
「はぁ、はぁ、・・・はぁ、あ、あぁ、は、はぁ」
ランは息苦しさを感じ始めていた。自然に呼吸が激しくなる。息苦しさだけではない。体温が上昇している。
体中から汗が滲み出している。
ランは今までに経験した事のない体の火照りに戸惑っていた。体中が燃えるように熱い。
「体が火照ってるわよねえ、全身が熱いわよね、何でか教えてあげるわ」
そういうや否やメレはランの胸を服越しにわしづかみにした。
「あ、はあああああぁぁぁぁっっっ」
とたんにランの体に今まで経験したことのない快感が走りぬけた。
337ゲキレンジャー「淫獣殿」2/3:2008/05/16(金) 02:57:43 ID:Oe2DWM1f
「ふふふ、すっかり効いているようだねぇ、」
「い、いったいなにを、はああああああんん」
ランの声には明らかに喜びの声が混じっていた。
「ふふふっ、さっきブラコの取り出した壺の中の毒が気化してこの部屋に充満しているのよ、最も私は死人だから効き目はないけど
 生きてるおまえには効果覿面だった見たいだな、この淫毒は」
メレはランの胸をもみし抱きランに更なる欲情を与えつつ、満足げに語った。そうランを楽しませるとはこういうことだったのだ。
「!!?いやっ!くっ!うぅぅっ!あはあああああっ!!ぐうううううっ!」
健気にも声をこらえようと耐えるが、その抵抗も今まで経験したことのない快感の嵐の前には全くかなわなかった。
くいしばった口から歓喜の悲鳴が漏れ止まらない。
ゆさゆさと乳房を揺すられるだけで頭が真っ白になりそうな快感に襲われる。
「ほらほら、良いんだろう?胸の先もこぉんなに尖ってきたよ?」
「いやぁあっ!あっうっんっんんんっ!あ、や、やめ、あはああっ!!」
「こんなんでこの様で本当に大丈夫なの?この雌豚、まあ本番はまだまだ先、少しづつペースをあげていくわよ、」
メレはランを罵りつつランのジャケットに手を伸ばしそれを脱がせ始めた。
「いっいや!!やめてえええ」
ランは必死に抵抗しようとするが鎖で動きを封じ込められている上に、快感を与えられつづけていては満足な反抗も出来なかった。あっという間にランは宿敵の目前で生まれたままの姿を晒すハメになった。
338ゲキレンジャー「淫獣殿」3/3:2008/05/16(金) 02:58:13 ID:Oe2DWM1f
「まずはソリサの毒で…」
メレはつぼの中から針を取り出し、それをランの首筋に刺した。一瞬の事にランは抵抗できなかった。
「これはお前の力を封じる毒、これでおまえは身動きはできるけど幼稚園児並みの力も出せなくなったわ」
そういってメレはランの鎖を外した。しかしメレの動きを止めることは出来なかった。
「そして次はマガの毒で…」
もうひとつのつぼの中から取り出したのはローション上の液体だった。
「これは淫油、お前の皮膚から浸透していく淫毒よ」
メレはそれをランの体に塗りたくっていった。
「いやあああ!やめてええええ、こ、こんなっ!!あっ!?はああっっっ!!」、 
力が入らず抵抗も出来ない。メレはランのありとあらゆる性感帯に淫油を塗っていった。首筋から足の裏お臍、そして胸、ランは必死に抵抗しようとするが力無くメレの両手を掴み陵辱を拒むも、
親指でコリコリと乳首をいじられては、その鋭い快感から逃れる術をランは知らない。口はだらしなく開き涎をたらしていた。ランの体は照り輝いていた
「くっくっくっ、全くいやらしい体だねぇ、これで本当に正義の乙女なのかい?」
「うぅっ!ひっ卑怯よっ!!こ、こんなっ!!あっ!?はああっっっ!!」   
−だめっ・・こん・な・声をあげては・・は・あぁ・敵を調子づかせてしまうだけ・は・快楽に負けてはい・けない・んぁぁっ−
「・・ぐっんっ・・ふぁああっダメへぇっ負け・・あぁはあっ」
メレはランの芸術品のように美しい乳房を激しくまざくった。
「・・ダメッ胸っ・・うひぃっ・んっっむっ・ふあっそっそこはぁっ・・」
−うわっそん・なっ・だめっ・むっ胸っ触られるとっ・たまらなひっぁあっ感じちゃだめっ−
「ヌルヌルがきもちいいでしょ、ほぉら、乳房があんなに震えてる。いやらしいわ」
「ク、クウッ。ひ、卑怯者・・・」
「乳首だって、あぁんなにパンパンに張っちゃって。何を期待しているのかしら?」
「あぁぁ!!・・・・・・・」
しこった胸先をコリコリと転がされ、くいしばっていた口元から涎と悲鳴が吐き出される銜えた指を噛み、残った片方の手で床を引っ掻いて快楽に足掻く。漏れ溢れた、蜜液で濡れまみれた太股を擦り寄せ身悶える 。
339名無しさん@ピンキー:2008/05/16(金) 20:44:06 ID:2IOLw/jm
GJ!
続きマダー?
340名無しさん@ピンキー:2008/05/20(火) 08:29:34 ID:2stZO4G3
最近、戦隊物とは縁遠い暮らしをしていたから、ちょっとしたジェネレーションギャップを感じる……



イエローが女だとっ!?
341名無しさん@ピンキー:2008/05/20(火) 09:37:41 ID:tS77oHty
イエロー女なぞ、20年以上前に登場していますが何か?
342名無しさん@ピンキー:2008/05/20(火) 14:32:15 ID:9OvXakxb
電車通勤また通学のヒロインって割と罠にハメやすいよね。
偶然、その日は超満員でギュウギュウのすし詰め状態。そしてヒロインの身体を弄ぶ痴漢。抵抗しても抵抗しても次々に伸びる腕
悲鳴を上げても誰も救いの手を差し伸べない

実は敵が変身ヒロインが普段は電車を使っている事を突き止め、
その電車の乗客を操り車両を閉鎖空間に引き込み恐怖、痴漢強姦電車空間に変貌させていて
そうとは知らないヒロインは痴漢と強姦の無限ループに身を委ね最後は堕ちていくって感じで
343名無しさん@ピンキー:2008/05/20(火) 19:43:45 ID:upFb8G69
>>342
それ、なんてエスカレイヤー?
344名無しさん@ピンキー:2008/05/22(木) 10:10:22 ID:Tly5+Rn6
>>342 他スレから

「スウィートガール、大ピンチ!?」

 わたしの名前は三條梓、聖清女学園高校の三年生よ。でも、それは地球上での仮の
姿なのね。実は、地球の平和を密かに守っている宇宙平和部隊員スウィートガールな
のです。
 尊敬する母、そしてわたしの先生でもあるスウィートレディと一緒に、悪の組織ダーク
シャドウと戦ってるのよ。うーん、でもね一生懸命やってるんだけど、わたしが未熟なせ
いで、お母様に迷惑かけちゃうことも多いのよね。この前なんか、敵に捕まって十字架に
磔にされちゃったの。
 いやあーん! 思い出させないで! とっても屈辱的な思いさせられたんだから。すごく、
すごく恥ずかしかったわ。これからもピンチになるのは覚悟してるけど、磔にされる
のだけは二度と嫌ね。
 こんなわたしだけど、高校生活の方も結構楽しんでるわ。まわりの人たちは、みんな
わたしの事を、すごい美少女だとか言ってくれるんだけど、そうなのかなあ?
 自分で言うのもなんだけど、性格はめちゃ明るいのよ。常に回りに人が絶えないわ。
クラス委員もしてるのね。
 自己紹介はこれくらいにしといて、今日はみなさんだけに、わたしが経験したちょっと
エッチな大ピンチの話を教えてあげるわ。

 その朝、通学途中のわたしが乗っていた電車はすごく混んでいた。
(やだなあ。ぎゅうぎゅう詰めじゃない)
 尋常じゃない混み方で身動き一つできない。わたしは外の方を向いてドアに体を押し
付けられていたのね。その時だった、わたしのすぐ後ろについていた中年サラリーマン
風の男が、わたしの耳元で囁いた。
「声を出すな! お前はスウィートガールだな?」
 普通の人間には聞き取れない小さな声だ。でも、超人的な聴力の持ち主であるわたし
には聞こえたのだ。男が続けた。
「俺はダークシャドウの大幹部だ。少しでも動いたり、声を出したら電車を爆破するぞ」
 わたしは激しく動揺した。わたしの正体を知っていたり、わたしにしか聞こえない声で
話しかけたり、ダークシャドウに間違いなかった。電車を爆破する? わたしにとって、
この電車の乗客全員を人質にされたのと同じ事だ。しかし、声を出す事はできないのだ。
わたしは神経を張り詰め、全身を固くした。だが――
(えっ!?)
 次の瞬間、わたしはお尻に変な感触を感じたのだ。誰かわたしのお尻を撫でている!
「フフフ、なかなかいいケツしてるじゃないか、スウィートガール。しばらく楽しませて
もらうぜ」
 ダークシャドウの男だった。なんという事だろう! 人質を取られて、わたしが抵抗で
きないのを幸い、こともあろうに、わたしに痴漢を働こうというのだ!
(い、いやっ、触らないでっ!)
 でも、声を出したら電車が爆破されてしまう。悔しいけどじっと耐えるしかないの。そ
れまで、わたしは痴漢なんてされたことなかった。おそらく、わたしの発する強いオー
ラみたいな物が変態どもを寄せ付けなかったのだろう。痴漢って、お尻を撫でられる
程度のモノだなんて甘い認識しかなかったんだけど……
345名無しさん@ピンキー:2008/05/22(木) 10:11:35 ID:Tly5+Rn6
 ダークシャドウの痴漢男は、聖清女学園の制服であるチェックのミニスカートの上から、
わたしのお尻をいい様に撫で回し続けた。本当なら、引っぱたいて警察に突き出してやる
んだけど、この状況では、わたしには何もすることは許されていないのだった。
――ああ……いやあ……悔しいっ!
 男は巧妙にわたしの背中に密着していた。超満員状態の電車内では、誰もわたしが痴
漢されていることに気付いていない様だ。誰もわたしを助けてはくれない。声を上げて助け
を求める事はできないのだ。体中をゾクゾク、と嫌悪感が走り抜けていた。
--あっ!
 思わず、大声を出しそうになり危ういところで踏み止まった。痴漢男が、わたしのスカ
ートの中に手を差し入れてきたのだ。いやっ! いやっ! そんなこと止めて! お尻を
直接触られるなんて絶対ごめんだわ!
 でも、乗客を人質に取られているわたしは何も抵抗することはできないのだ。頭の中が
パニックになっていたわたしは、どうしていいかわからず、されるがままだった。
 卑劣な痴漢男はそれをいい事に、わたしのパンツの上からお尻の肉をつまんだり、撫で
回したり、やりたい放題だった。絶対に許せない!
 それにしても正義の美少女ヒロインが、満員電車の中で痴漢されて、じっと我慢するし
かないなんて、ありえないシチュエーションだわ。こんな事があっていいの!?

「グフフ、大きく柔らかくて張りもある。いい尻肉してるな、スウィートガールよ」
 卑怯者の痴漢男は、わたしの事をを辱めようとしてか、わざとそんないやらしい話をし
てきた。もちろん、他の乗客には聞こえないようにである。確かに、安産型のお尻してる
って言われた事はあるけど、あんたにそんな事言われたくないわ! でも、わたしはじっ
と黙って我慢するしかできないのだった。
――ううっ……今度は何をするつもりなの!?
 今度は、痴漢男がわたしのパンツを触っていじくり始めたのだ。何をされるのか、不安
に襲われたが、すぐに分かった。男は、巧みにパンツの布を真ん中に寄せ始めたのね。そ
して、わたしのお尻の割れ目に食い込ませようとしたの。やだっ! Tバックのパンツに
なっちゃう! そして、容易く目的を達成すると、丸出しになってしまったわたしのお尻
を直接触り始めた。
「最高の手触りだよ、いやらしい尻だ。おっと、声を出すなよ」
 痴漢男は、わたしのお尻を弄びながら、わたしに言葉責めも浴びせ続けた。肌を上気さ
せながら、唇を噛み締めてこの恥辱に耐えるしかない。
――も、もうやめて! これ以上汚らわしい手で触らないで!
 わたしは心の中で絶叫した。でも、どうしようもない。乗客の命を救うために、正義の
ヒロインであるわたしは、黙って悶え苦しむしかないの。痴漢男の破廉恥な行為は更に、
エスカレートしていった。
346名無しさん@ピンキー:2008/05/22(木) 10:12:38 ID:Tly5+Rn6
 いつの間にか、卑劣な痴漢男はわたしのスカートの中に手を二本突っ込んで撫で回し
ていた。Tバックみたいに食い込ませたパンツの両端に沿って指二本でなぞったり、両掌
でお尻の両側をこねくり回したり、好き放題わたしのお尻を弄んでいた。
――ああっ、もう止めて!
 苦悶の呻き声も出す事は許されないわたし、ところが、その手の動きが突然止まった
のね。わたしは、いぶかると同時にちょっとだけホッとしたけど、すぐに自分の甘さを思い
知らされた。
 痴漢男は、なんと大胆にもわたしのパンツの両脇に手をかけてきたの。わたしはギクッ
とした。
――いやあん、パンツを下ろされちゃう! 
 表立った抵抗ができないわたしは、なんとか食い止めようとして両脚を開こうとしたんだ
けど、ギュウギュウ詰めの電車の中で、少しだけしか開けなかった。逆に男は自分の右脚
をわたしの両脚の間に差し入れてきた。閉じることができないようにするためだ。
――いや! いやっ! 電車の中でパンツ脱がされるなんて嘘でしょ。
 しかし、どんなにありえない展開であっても、これは現実なのだ。痴漢男はまたしても、
わたしにいやらしい言葉をかけて来た。
「どうだ、スウィートガール? 満員電車の中でパンティ脱がされる気分は」
 憎らしい! いい気分であろうはずがないわ! だけど、言い返す事すら許されないの
だった。わたしのパンツはゆっくりと下に下ろされていった。そして太腿の真ん中くらいで
止まる。巧妙にも、スカートの裾ぎりぎりで外からは見えないようにされたの。
ああん! これでわたしの下半身は完全に無防備な状態にされちゃった。次は、一体何
をされるの?

 痴漢男は、わたしの少し開いた太腿の間に右手を差し入れてきた。そして太腿を少し
撫で回した後、少しずつ手が上に上がってきた。そして、これ以上の恥辱は嫌、という
わたしの願いも虚しく、その汚らわしい手はわたしの股間にピタリと張り付いたの。
――くうっ!
 わたしは、またしても悲鳴を上げそうになるところを、すんでのところで踏みとどまっ
た。男が話しかけてくる。
「フフフ、スウィートガールよ、イイ気持ちにさせてやるぜ。ただし、声を出したら、たち
まちドカーンだ」
 痴漢男が、いやらしい指の動きで、女の子にとって一番恥ずかしい部分の辺りをまさ
ぐり始めた。
――いやっ! そんなことしないで……
 何も抵抗できないわたしは、ひたすら耐えるしかない。そして、それまでの嫌悪感とは
まるで違う、電撃のような感覚がわたしの全身を襲った。
「スウィートガールのクリちゃん、み〜っけ」
 おどけた口調で、わたしへの処刑宣告が告げられた。痴漢男の指がわたしの最も敏
感な性感帯を触れたのだ。それまで、一度も性体験がなく、自慰行為すらしたことのな
いわたしだった。だれにも触れさせたことのない聖地に、よりによってこんな形で土足で
踏み込まれるなんて……
――あーっ! な、なんなの!? このエッチな感覚……
 男の指が動き始め、わたしのクリトリスを刺激し始めたの。すると、どうしたことだろう。
それまで経験したことのない淫らな感覚がわたしを襲ってきたのね。
347名無しさん@ピンキー:2008/05/22(木) 10:13:55 ID:Tly5+Rn6
 痴漢男は容赦なく、わたしの恥ずかしい場所を責め立てて来た。それまで未体験の
官能的な感覚、淫らなウェーブがわたしを包む。
――こ、これが‘感じる’ってやつなの?
 こんないやらしいことをされてるのに、どうしてだろう? いい気持ちになってしまう
なんて。
「いいだろう? 感じてきたかスウィートガール?」
 男は、臆面もなく淫靡な囁きを続けてきた。
――ち、違う! わたしは痴漢されて感じるような淫らな女じゃない!
 頭の中では必死に抵抗したが、わたしの身体から理性の衣が少しずつ剥ぎ取られ
ていくのを感じ取っていた。
――んっ……ああっ……ううっ……
 すでに、心の中ではわたしは喘ぎ声を上げて悶えていた。人々の命を守る正義の
ヒロインとしての最後のプライドだけが、本物の喘ぎ声を出すのを防いでいたの。
 そんなわたしの思いを踏みにじるように、痴漢男は更なる凶行を試みてきた。もう一
方の空いた手でわたしのお尻の割れ目をまさぐると、なんと指をお尻の穴に入れよう
としてきたのね。
――ああっ! そ、そこはダメ! 入れさせてはいけない!
 しかし、あっさりと男の指がわたしのもう一つの恥ずかしい穴に入ってきた。もういや
よっ! 前と後ろから同時に責めたてられ、わたしはもう理性を失う寸前に追い詰めら
れた、一体どうなっちゃうの?

 痴漢でイカされそうになったわたしだったが、ようやく電車が次の駅に着いた。わたし
の目の前のドアが開き、乗客の人たちがドッと外に溢れ出た。
 わたしは、それに乗じて右手で痴漢男の手首を掴み、左手でズリ下げられたパンツ
を上げながら、男を電車の外に引きずり出した。
 そして、ホームの端っこの人気の少ないところまで行くと、強烈な一本背負いで、憎
い痴漢男を叩きつけてやったわ。
 すると、どうだろう。サラリーマン風の男は正体を現した。ダークシャドウの大幹部と
称していたその男は、なんとチンケな下級戦闘員だったの。
「ちょっと、あなた! ダークシャドウの大幹部じゃなかったの!?」
「オレはこの通り下級戦闘員さ。たっぷり楽しませてもらったぜスウィートガール」
「ええっ!」
「そうそう、爆弾の話も嘘さ。爆発なんてしねえよ」
「なんですって!」
 そう、わたしは卑劣な痴漢行為に耐える必要なんて全然なかったのね。おのれ! わ
たしの怒りは燃え上がった。下級戦闘員相手なら変身する必要なんかない。キックをお
見舞いしてやった。戦闘員は吹っ飛んだ。
「さ、最高の尻だったぜ、スウィートガール……」
 そう言い残して戦闘員は消滅した。
 それにしても、必死で耐え続けたわたしの我慢は一体何だったの? いやあん! 触
られ損じゃないの! もう、悔しいっ! 恥ずかしいから、お母様や妹のさやかには絶対
に秘密よ。それから今度痴漢に遭ったら、すぐ捕まえて警察に突き出してやるわ。
じゃあね♪


348名無しさん@ピンキー:2008/05/22(木) 10:17:50 ID:Tly5+Rn6
自分が三年ほど前に他スレで書いた作品です。
349名無しさん@ピンキー:2008/05/22(木) 11:39:18 ID:I7ZP6SgK
dd
転載乙
350名無しさん@ピンキー:2008/05/22(木) 14:00:01 ID:wYSmcHte
>>348
スウィートレディの続きもよろしく
351348:2008/05/22(木) 17:43:17 ID:Tly5+Rn6
>>350
おお、ありがとうございます。
あのスレは千葉に荒らされて書く雰囲気ではなくなってしまいました。
スレもないんですよねOLZ
ただ、スウィートレディは、ちょっとこのスレのイメージとは違うでしょうね。
新しいヒロインでも作ろうかな。
352名無しさん@ピンキー:2008/05/23(金) 13:28:32 ID:OSzyrVqA
マノン星人に捕獲され催眠剤と利尿剤を飲まされ彼女達の言うが侭にズボンと下着を脱いで桜の木の下で排尿行為をするイルマ隊長。
353名無しさん@ピンキー:2008/05/24(土) 08:36:50 ID:2thAWRk2
妹のさやかに期待
354名無しさん@ピンキー:2008/05/27(火) 11:29:29 ID:+0SZCTzz
時間を操る力を持つ敵ってヒロインの天敵だよね。

ヒロインが優勢で勝てる!。
そう思った瞬間に敵の能力で時間が止まり動けなくなって抵抗できないヒロインを激しく責め立てる
時間が止まってる間は全てが止まってるので、どれだけ責めても感じる事もイク事も無いが身体に本来、感じるべき感覚が蓄積されていくので

数時間、責めた後に時間の流れを解放したら『ヒギャアア』とか絶叫に等しい声を上げ絶頂して潰れるし。これでも正気を保ったら調教しがいがあるし
355名無しさん@ピンキー:2008/05/28(水) 05:15:35 ID:LYRReSVr
一応突っ込むが
完全に時間が止まってたら干渉自体不可能なんじゃ……
 
後、その時間は「存在しない」んだから蓄積されるという理屈はおかしい
356名無しさん@ピンキー:2008/05/28(水) 06:37:42 ID:Me4scRT9
始めまして今ここ見ててなんとなく思いついたものを、書かせてもらいます。
へたくそだけど大目に見ててください。



「ふ?んんん」ごしごしと眼をこすりながら少女『七村岬』は上半身を起こす。
そしてはっとした様子で周囲を見渡した。そこは薄暗い部屋であった。
「・・・・気がついた?レッド」「・・・ブルーここは?」眼鏡をかけた少女が心配そうに彼女を見た。
彼女達は5人からなる『ジャスティス・ガール』と言う正義のために戦うスーパーヒロインであった。
七村はリーダーのジャスティス・レッド、眼鏡の少女はブルー、同じ学校に通う幼馴染だ。
「どうやらアタイたち、どこかに閉じ込められたみたいだぜ」日に焼けた肌のショートカットの少女が言う。
彼女はピンク、どうかとも思うが。「えうう〜じゃあ、私たち悪いやつらに捕まっちゃたの?」
彼女はホワイト、ピンクの妹で、チームの中で一番幼い。
「『えうう〜』じゃありませんわ、幸いあいつらは変身用ブレスレットを取らずに置いて行ってます、
ここから脱出するチャンスは十二分にありますわ」
金髪をなびかせて腰に手を当てて皆を叱咤する彼女はゴールド、
以前レッドとリーダー争いを繰り広げたことのある、生粋のお嬢様。
「ホントだ!みんな今のうちに変身しといて、なんとか脱出できないか考えよう!」
そう言うとブレスレットを使いレッドは変身ポーズをとる。
「チェーンジ!!ジャスティスモード!!」リーダーが決めポーズをとり、
他のみんなも変身し、ジャスティス・ガールとなる。
極めて露出の少ない、全身タイツのタイプをしたコスチュームだが、
その代わり体の線がはっきりと出てしまい、逆にそれが扇情的でもあった。
「でも敵はなぜ私達に有利になるような事をして行ったのでしょうか?」
眼鏡を治しながらブルーが言う。
「さあね〜、馬鹿で気づかなかったんじゃね?」
「・・・敵が皆あなたのようなお馬鹿さんばかりだとは思えませんわ」
「んだと、パツキン!!手前もう一回言ってみろ!!」
「パツキンではありませんわ、おばかさん」二人が喧嘩しそうに成るのを、
みんなで必死に止める。
「やめなよ、二人とも!!」「うにゃ〜、おねえちゃんやめてよ!!」
「やめてくださいお二人とも、今はそんなときではありません!!」
「・・・・そう・・だな」「・・・失礼・・少し気だたってしまいましたわ」
二人は皆にいさめられておとなしくなる。
「大丈夫だよ!!いつも皆で力を合わせて頑張って来たじゃない!!今度も何とかなるよ!!」
レッドがにっこりと笑うと、皆は理由もなく安心できる気がし、くすくすと笑いあう。
が、それもそこまでだった。
「オ、お目覚めかねぇ〜、諸君」突然頭元より声が聞こえた。
「!?その声は地獄伯爵!!」レッドが頭上に向かって叫ぶ。
「ンン、ン〜、正解、ジャスチース・ガールの皆さん今日は特別な日でね、君達をスペシャルゲストとしてご招待させてもらいました」
そう声が言った瞬間 ーガゴン!!ー 凄まじい音がして、壁がスルスルと開く。
「そこの通路からこっちに来てくれたまえ」
5人は顔を見合わせると、コクリと、力強く頷く。
「大丈夫!5人で力を合わせて頑張ろう!!!」
そう言うとゆっくりと通路の先へと向かった。
357名無しさん@ピンキー:2008/05/28(水) 08:41:32 ID:Me4scRT9
5人が長い通路を進んでゆくと大歓声が起こる。そこはまるで、古代ローマの格闘議場のような場所であった。
そして大勢の観客達が歓声を上げている。「な、なにここ」「こ、このものたちは・・・」ブルーは震えた声で呟く。
「な、何なの?」「なんだってんだ!?」「・・・・彼らは皆どこかの悪の組織の幹部達です・・・・」
「なんですって!?」ゴールドが悲鳴を上げた瞬間。
「さあお集まりの皆様大変長らくお待たせしました!!これより、ジャスティスガールVSホーリーエンジェルの試合を執り行います!!」
地獄伯爵の声が高らかに響く。
「な!?」5人が一様に驚いていると反対側のコーナーより、5人の少女達が連れてこられた。
皆セパレートタイプの露出度の多いコスチュームを身にまとい、ジャスティスガールと違い、より女の子らしいデザインとなっていた。
「な、ナに言ってるの!?そんなことできるわけ無いでしょ!!」レッドが叫び、相手側からも同じ言葉が飛び出す。
「・・・・やってもらわなければ困りますね〜」そう言うとモニターに大写しでどこかの高層ビルが移る。
「これがどっカーンといきますよ?」それを聞き皆は悔しそうに唇を咬む。
「では、了解していただいたところでルール説明です」
そういった瞬間闘技場の中心部より何かが競りあがってくる。
それは10台の三角木馬だった。
「これで皆さんにはレースをしていただきます、最後まで走ってられたチームの勝ち、簡単でしょ?」
「ど、どこまで汚いの」レッドはもはや泣きそうであった。七村岬であったなら泣いていたであろう。
だが彼女は世界を守るスーパーヒロイン、悪の前で泣くことなどできる筈も無かった。
「なお、負けたチームには取って置きのプレゼントがございますので、がんばってくださいね」
「ぐうぅぅ」どこまで卑劣なんだ、だが、それで逆にレッドの心に灯がともった。
(こんな汚いやつらの罠になんて嵌らない!!)ちらりとメンバーを見ると、みな意を決して、この卑劣な戦いへと挑む覚悟を固めていた。
だが、こちらには幼いホワイトがいる、すでにそれで4対5だ、果たして生き残れることができるんだろうか?
「弱気にならないでくださいレッド」ブルーがぎゅっと手を握ってくる。そんな彼女の手も震えていた。
「う、うんごめん、み、みんな力を合わせてがんばろう!!」勇気を振り絞ると少女は自ら凶悪なる馬にまたがった。
「ゆ、ゆくぞ、聖なる守りよ、われらに!!!」ホーリーエンジェルの少女達も意を決したように次々と跨った。
「ほ、ほう、いさましいですね〜」そう言うと、スーパーヒロインたちの両腕を後ろ手に固定してゆく。
「な、なにを?」「手を使ったら面白くないでしょ?・・・では、スーパーヒロイン対決スタート!!!」
358名無しさん@ピンキー:2008/05/28(水) 08:41:44 ID:y9cM+u/G
あれ、続きは?
アク禁でもくらったのかな?
359名無しさん@ピンキー:2008/05/28(水) 09:42:50 ID:Me4scRT9
ゆっくりと木馬が競りあがってくる。隣にいたブルーがそっとレッドに耳打ちする。
「レッド、希望を持ってください・・・いいですか、彼女達のコスチューム」
ブルーに言われてちらりと横を見る。「セパレートタイプで、かつ股間の生地面積が少ないです」
なるほど、言われてみればその通りだ、それに引き換えこちらは全身を包み込むタイプだ、十分勝算はある。
「・・・・でもまさかスパーヒロイン同士で戦うことになるなんて・・・・」と、そのときだった、
「あああ」早くもホワイトが悲鳴を上げる。皆の足がまだ地面についてるのに対し、彼女の足だけもう離れようとしている。
「あああああ、いやいや!!」「真奈美!!!」思わず妹の名を叫び、馬から下りようとするピンク。
「お戻りなさいピンク!!」ゴールドが叫ぶ。「なってめええ」「・・・待ってくださいピンクさんゴールドさんの言うとおりです」
悲しそうにブルーは告げる。「ここで貴方まで失ったら、私たちの勝利の確立は・・・低くなります・・・耐えて・・・ください」
「・・・ごめん、お姉ちゃん・・・私、がんばるから」はあはあと荒い息を継ぎながら少女は精一杯の笑顔を作る。
「うう、わかったでも無理なら早くリタイアしろ、そのぶん俺ががんばるから」 「うん」

「さあ麗しい、姉妹ごっこが繰り広げられておりますが、最後まで生き残るのは誰でしょう!!!」
地獄伯爵がうれしそうに告げる。
「なお、この木馬は悪魔博士の設計ですので悪魔博士ならではのこだわりがたっぷりあります」
それを聞き場内から歓声が上がる「まずはモニターをご覧ください」そう言うとゴールドの股間部分がアップで写る。
「あ?えっ!?いや、とらないで!!」金髪の少女は哀願するが聞くものなどいない。
「この股間部分痛みにならないよう特殊素材でできておりまして、彼女達の身長、体重、等を考慮して造られております」
おおお!と、会場から歓声がまた沸く。「ま、これをとるのに多大な犠牲があったわけですが」
その言葉に再び会場から笑いが起こる。「く、屈辱ですわ、こんな、こんな」怒りと恥ずかしさでゴールドが震える。
「おやおや、ジャスティスゴールドの乳首が立ってきましたよ」地獄伯爵が言うと、胸がモニターで大写しになる。
「いや、うそ、うそよ、撮らないで!!」「落ち着いてくださいゴールドさん、敵の挑発に乗ってはだめです」ブルーが告げるとはっとゴールドは、われに返る。
「そ、そうよね・・・ありがとう」つらいのは皆そうである。絶妙なさじ加減で美少女達の股間を攻め立てているのである。

「さあここで、いよいよ、悪魔スペシャル発動です!!!!」「??なに??あっ!!!」
地獄伯爵が叫ぶのと同時に、十頭の木馬が一斉に動き出した。
「ああああ!!!!!!」ヒロイン達は一斉に鳴き出した。
今までも何とかしのいで居たと言うのに更にキツイ攻めが、ヒロイン達に襲い掛かってきたのだ。
「ああううう、ご、ごめんねみんな、おねえちゃん!!」プシャアアア
ついにホワイトが堪え切れなくなり体を使って敗北を宣言する。馬が少女の体液でピカピカと光、観客達は大興奮する。
むしろ小さな体でここまで好く頑張ったものである。
「さあ、最初の脱落者が出ました!!これで4対5!!」「み、みんな、だ、大丈夫?」
レッドは必死に声を振り絞る。メンバーからは震えながらも応答が帰ってくる。
(ホ、ホワイトだってあんなにがんばったんだ、リーダーの私ががんばらなきゃ!!)歯を食いしばり必死に振動と戦う。
(ま、真奈美のぶんも、俺が絶えてみせる)ピンクも決意を固める。
(あ、あんな幼子とてがんばれたのよ、このワタクシが負けるわけにいかないわ)
ゴールドは毅然とした表情を作り前を向く。
だがメンバーの中でブルーだけは、表情が重かった。
(な、なぜです?私の計算ではそろそろエンジェルもギブアップするものが出るはず!)
股間の振動に揺さぶられながら、ちらりと、隣を見てブルーは自分の計算ミスと、
そして絶望的な事実にきがついた。
360名無しさん@ピンキー:2008/05/28(水) 10:14:17 ID:Me4scRT9
「す、すいませんレッド、私は重大な計算ミスをしていました」ブルーの瞳とレンズの間から涙がこぼれ
馬を湿らす。
「う、んん、ど、どういうこと?」
「か、彼女達は、みな薄着のため防御力が低く、長期戦ならばこちらが有利と思ってました。でも、ちがうんです・・・・・」
そう言いながらちらりとエンジェルを見るブルー。
「か、彼女達は素足のため、太もも部分で木馬を押さえ込むことが出来ます、ですが私たちはタイツがすべるためそれが出来ません」
「あ!?」気づかないほうがよかったかもしれない。チラリと、隣を見ると確かにエンジェル達は必死に足で木馬を押さえつけて、
股間が少しでもあたらないようにしている、だがこちらはダイレクトにダメージを受けている。
チラリとジャスティス隊を見ると皆くっきりと乳首を浮き上がらせて、息も荒く、股間もべっとり濡れてきている。
全滅は時間の問題だった。「み、みんなが、がんばって・・・・また、奇跡を起こそう」
今度はみんなからの返答は無いもはや少女の肉体の限界などとうに超えている。
羞恥心かプライドか?いや、彼女達の細々とした意識の糸をつないでいるのは
正義の二文字であった。「こんな悪党達の思い道理にはならない」その心だった。
だがそんな少女達の気高い心もやはり無限ではない。
「ううう、だ、だめだめだめ!!!」「いやよ、いやいやあああ!!!!」
ピンクとゴールドが立て続けに敗北した。
これで勝負は5対2
絶望的であった。
361名無しさん@ピンキー:2008/05/28(水) 10:35:16 ID:y9cM+u/G
ひょっとして書きながら投下してるのか支援
362名無しさん@ピンキー:2008/05/28(水) 11:11:06 ID:Me4scRT9
「す、す・・・いま・・・せん、私の作戦ミス・・・です」息も絶え絶えでブルーが話しかけてくる。
「ううん、ちがうよ、ブルーのせいじゃないよ・・・それより喋らないほうが良い・・・よ」レッドもまた域も絶え絶えで告げるコスチュームは汗でグッショリと濡れ、
少女の芳香をあたりに漂わせていた。全身は汗でヌラヌラ光り輝きある種の美しさを演出していた。
「あと二人なんだからさっさっと逝っちまえ!!」「さっさと潮吹いて負けろ!!」
観客席からは敗者へのプレゼント目当ての悪党どもが汚い野次を飛ばす。
「ひ、ひどいよ・・・・」必死に足の位置を動かし、アクメをこらえている少女に対してそれは情け容赦の無い罵倒であった。
もはや会場には彼女を応援するものは隣の眼鏡をかけた少女だけである。だがその少女も何度目かわからない限界の波を追い返そうと必死に堪えていた。
(絶対に、絶対に負けない・・・・・!)メンバーの中ではその知識を生かし仲間に助言する役に徹し、表に出ることはめったに無い。
昔から、周りに優等生といわれ、感情を出すこともほとんどない彼女がここまで耐えている。
(せ、せめて同じ数になるまでは耐えなくちゃ・・・・!)息が苦しく眼の奥が熱くなり下半身からむくむくと沸き起こるきのこ雲のような快楽はとても耐え難い。
隣を見るといくら太ももで押さえているとはいえ、やはり振動は股間を攻め立てている、ヌラヌラした液が木馬にたれている。
其れをみたブルーは気を強く持ち直す。
(まだ勝機はある!!)ブルーの瞳に光が戻ったのをみてレッドも気を奮い立たせる。
ブルーの考えはあたった。ツルリ、自らの愛液に滑り一人が股間を強打したのだ。
「あああああ!!!!!」ダイレクトに衝撃を受けるコスチュームがついに命取りになった。激しい振動に揺られ、
股間をダイレクトに攻められ、更に大勢の前で上半身がさらけ出される。「ああいやいやあああ!!!」
ついにエンジェル隊が一人敗北する。だが数的な不利はまだ覆らない。
4対2
以前ジャスティスガールの厳しい戦いは続く、だが一人が脱落し、続けてエンジェル隊よりまた脱落者が出た。
「あああ、すいません!!!すいません!!」「ああ!!ガブリエル!!」
エンジェル隊のリーダーが部下の名前を叫ぶ。だが部下は派手に失禁をすると其のまま上半身をあらわにし、馬から転げ落ちた。
これでついに3対2数の上ではだいぶ差が縮まった。
「後、もう少し・・・・」ブルーがそう思った瞬間だった。ビクンッ
ブルーの体が跳ね上がる(え、え!え!ええ、うそなに!?)油断したつもりは無かったのだろう。
だが頭ではそうでも体はその隙を見逃さなかった。「いや!いや!!いや!おねがい!おねがいぃぃい!!!」
少女の必死の祈りもむなしく一度切れた堰は一気に下流の村々を押し流すように、少女のたまりにたまったアクメの波は一気に噴出した。
「ああああ!!!!だめ!だめ!!だめえええ!!!!」木馬にたまりにたまった体液を全てぶちまけると、戦いに敗れた少女は力尽き其のまま落馬した。
363名無しさん@ピンキー:2008/05/28(水) 11:24:16 ID:CaQ+0PeN
ウヒヒヒヒ ハァハァ
364名無しさん@ピンキー:2008/05/28(水) 11:45:30 ID:Me4scRT9
ついに戦いは3対1・・・・もはや誰の眼にもジャスティス隊の敗北は明らかだった。
「・・・・・ジャスティス隊のリーダーよ、聞こえるか?」
ゆっくりとエンジェル隊のリーダーが話しかける。「私はホーリー・エンジェルの隊長ミカエルだ」
「私・・・・・ジャスティス・ガールの一応リーダーで、ジャスティス・レッドって・・・言います」
息も絶え絶えに告げる。「一・・応?」「はい・・・先代の隊長さんが、私にって、でも私、どじだし、
失敗ばかりで何にも出来なくて、・・・あう!・あっ・・ごめんなさい・・」
「いや・・・気にするな・・・」「あ、はい、ええと、それで、ゴールドさんと勝負をして、あ、あのゴールドさんて」
「さっきの、金色のコスチュームを着た娘であろう?」「はい・・そうです・・それで一応、
私が勝負に勝って、それで正式にリーダーにって話になったんです」
「なるほど・・・レッド・・・お前は十分戦った、もう良いのではないか?」
「だめです!!私はみんなを守りたい、・・・・逆ならミカエルさんはギブアップしますか?」
「すまなかった・・・そうだな、われわれは悪党等には屈しないという所を見せつけよう」
「はい!」にこりと精一杯の笑顔を作る。


「ああ、うう、隊長・・・もうしわけありません・・・」
「ばか者諦めるな!!」「で、ですが、あ!!あう!!でる!!あああ!!!!」
ついにエンジェル隊がまた一人敗北する。
そして残ったもう一人の部下も耐え切れずに失神する。

これでついにそれぞれのリーダー同士の一騎打ちとなった。

「ま、まけない・・・みんな・・・お願い、力を貸して」
「くっ、誇り高きホーリー・エンジェルの隊長がこんな外道どもの見守る中でいき果てるなど
ありえん!!」


勝負は必ず決着が付く物、「う、!!あああ!!!」
木馬の上でがくがくと体を震わせる「ああああ!!だめ、いや!」
悲鳴を上げたのはミカエルであった。
「いくいくくいく!!!!ああああ!!!!!」ブシャアアア!!!!!
派手に木馬にぶちまけると其のままゆっくりと木馬から滑り落ちる。
「・・・・勝った?私・・・勝ったんだ・・・・」
同時に馬から倒れるとドサリ、其のまま失神し少女は地面の上に派手に愛液をぶちまけた。
365名無しさん@ピンキー:2008/05/28(水) 12:05:50 ID:Me4scRT9
「ん、あれ、私?」眼をこすりながらレッドは上半身を起こす。
と、場内からは、割れんばかりの拍手が巻き起こっていた。
「・・・そうだ、私、勝ったんだ、悪者に正義を示したんだ」
ぼんやりとしながら、周りを見待たす、健闘をたたえてるのか、皆が拍手をしている
「!?そうだ、みんなは!?エンジェル隊の人は!?」
その時だった。
「おはよう、見事な闘いだったよ、いや感動した」
「地獄伯爵!!みんなはどこ!!」
「ぬう」
基地に戻り体力を回復したら、こいつらをみんな倒してやる!!
そう思いギッと、伯爵をにらみつける。
「レッド君、いや、七村君私は悪人だ、だが約束はきちんと果たす、残念だけどね」
「そう・・で、みんなはどこ?」
伯爵は全く愉快そうに告げる
「お客様を相手にしてマラってる、いやもらってるよ」
「!?ナッ、どういうこと!?」
「私は言ったはずだよ、敗者にプレゼントとね、君は最後落馬して勝者の権利を失った、
つまり!2チームとも敗者というわけだ!!」
そう高らかに宣言すると、いつの間にか、レッド、いや、七村岬の隣に屈強な怪人が2匹並んでいる。
「いや、離して、放して!!!!」
「くくく、君のがんばりのお陰でわれわれは最高の結果を得たよ!!!」
「いやー!!!!!!!!!!!」




「私、七村岬って言います!!得意な物とかは無いですけど、何事にも一生懸命がんばります!!」
366名無しさん@ピンキー:2008/05/28(水) 12:08:18 ID:Me4scRT9
終わりです。どうでしたでしょうか?
楽しんでいただけたら幸いです。
ツマンナカッタラ残念です。

なにかいいのがあったらまたきてみますね。
では〜。
367名無しさん@ピンキー:2008/05/28(水) 12:43:55 ID:CaQ+0PeN
>「いやー!!!!!!!!!!!」




>「私、七村岬って言います!!得意な物とかは無いですけど、何事にも一生懸命がんばります!!」


この行間に、30ページくらい詰まっているはずなのだが……俺の目がおかしいのかなw
とりあえずGJ
368名無しさん@ピンキー:2008/05/28(水) 13:55:36 ID:Me4scRT9
367>失礼しました、いえ、あれです、なんかこう入ったばかりの自己紹介シーンを入れることにより
この後の惨劇のカタルシスやら、たった一つの特技「がんばりやさん」が悲劇を呼んだとか
そんな意味合いをこめたかったんですけどきれいに失敗。
だめな子ですいませんです。いえ、ほんと。
369名無しさん@ピンキー:2008/05/29(木) 00:52:47 ID:pkYRpA48
それならいっそ、気を失ってた間にそのときの夢を見た感じで、1レス分のエピソード入れてもよかったかも。
で、最後に牝奴隷としての自己紹介強要させられた時に、同じ言葉で言っちゃうとか。それに気づいて涙こぼすとか。

…スマン、書き手の立場じゃ無いんで好き勝手言ってるなorz
370名無しさん@ピンキー:2008/05/29(木) 21:25:14 ID:/YxjXqoD
この手法は薬座の人の手法に似てるな

あちらは最初にヒロインをワッショイした自己紹介文を入れて中盤からやたら強く怪物が現れてヒロインがバリボリと喰われたりしてエンドで最後に最初の自己紹介文を入れて悲惨さを煽る構成だが

…と言ってたらなんか違う気もして来る。
371名無しさん@ピンキー:2008/05/30(金) 23:04:13 ID:IUfrvagu
369さん>なるほど!!その手がありましたか。
ちょっとやってみます。


372名無しさん@ピンキー:2008/05/30(金) 23:42:47 ID:IUfrvagu
「な・・・・さき」

「ななむら・・・・・」

「七村岬!!」パカン!!

「い、痛い!!」
少女は突然の頭の痛みで目を覚ました。
「痛いではありません、あなたは今日からジャスティス・ガールとしてみんなの平和を守ってゆくのですよ?」
(そうだ、自分は今日から憧れのジャスティス・ガールとしてみんなの平和を守るんだった。)
新しい仲間たちがじっと私のことを見ている。
「す、すいません!!」
ガタンと勢いよく少女は椅子から立ち上がる。
「まったく、さっさと自己紹介をみんなにしなさい」前に立つ総司令官が手招きする。
「は、はい」
少女は勢いよく前に出ると大きな声で自己紹介をした。
「私、七村岬って言います!!得意な物とかは無いですけど、何事にも一生懸命がんばります!!」
挨拶が終わり頭を下げると、みんなからの暖かい拍手がとんだ。



「な・・・・さき」

「ななむら・・・・・」

「七村岬!!」ドスッ!!
「アウっ!・・・ぐっ・・ごほっ」
少女は突然の腹部の痛みで目を覚ます。
「いつまで気絶しておる、今日から貴様はわれらの性欲処理班として働いてもらうんだ」
(今の・・夢?そうか、私・・・戦いに負けたんだっけ・・・・)
大勢の悪党たちがじっと下卑た笑みで彼女を見つめている。
「う、っくく・・・」
首輪につけられた鎖を引っ張られ少女はよろよろと立ち上がる。
「ふむ、では教えた通りにみなに挨拶するのだぞ」地獄伯爵に鎖を引かれて少女は前に出る。
「は、はい・・・・・」
少女は無理やり前に連れてこられると、何とか声を振り絞り自己紹介をした。
「私、七村岬って言います・・得意な物とかは無いですが、何事にも一生懸命がんばります・・」
挨拶が終わり頭を下げるとそのとたん一同よりドット笑いが巻き起こった。

その瞬間、正義の少女は、

悪の前で

生まれて初めて涙を流した。

 終わり
373名無しさん@ピンキー:2008/05/31(土) 00:29:12 ID:hGzf6Gin
>>372
おまえ出来るヤツだな
374名無しさん@ピンキー:2008/05/31(土) 00:45:59 ID:0ittMhSD
おー。素晴しい!
次回作も期待したいなw
375名無しさん@ピンキー:2008/05/31(土) 10:58:04 ID:4mkD7aG2
悪のコロシアムシリーズとして次は平和になり日常を取り戻したヒロインを拉致してから〜が見たい
376名無しさん@ピンキー:2008/06/01(日) 18:43:37 ID:5kcwNfE3
>>372
なんという才能間違いなく成長株
377名無しさん@ピンキー:2008/06/04(水) 22:21:05 ID:IfzVT+s7
保守
378名無しさん@ピンキー:2008/06/05(木) 17:42:36 ID:UUosu8Vc
皆さん感想どうもです。
嬉しいです。

ではお礼がてら






「諦めよ飛鳥、貴様の力はワシには効かぬ」 大刀を構えた男が言う。
その速さ、極めれば光の如し。
そう謳われた飛鳥の神速剣をことごとく受けきった男、名を玄夜斎と、号した。
元、飛鳥の父である。
鬼となり魔となり、娘の前に立ちふさがる。

「貴様の剣技、このわしが教えた物、貴様に勝てる道理なし」
ジャリ、玄夜斎が近づく。 すでに飛鳥は満身創痍。 剣を振るう力など殆ど残っていない。

「そうだな……」 荒い息を吐きながらジッと目の前の男を睨む飛鳥。
(体が動かない…………恐らく次が最後だ)
残る力を振り絞り剣を構える。

「白羽鳥……なるほど、相討ち覚悟の捨て身の剣か……、だが!!」
そう叫んだ瞬間男を中心に空気が凍りついてゆく。
「こい!! それでもこのわしには傷一つ付けられん!!」

大地が、大気が、震える。
「玄夜斎、私は、貴様を倒す!!」
それが『守り人』として生まれた自分の運命。
最後の一撃を打つために、目を閉じる。
と、
飛鳥の脳裏に様々な思いが浮かぶ。

今までの、苦しい修行の日々。
父があの世より呼び寄せた、古の剣豪との闘い。
大切な恋人の 死。
クラスメートの笑顔。

守りたい日常

そして

まだ人であった時の優しかった父親。

「どうした飛鳥心に雑念が入っておるぞ、臆したか?」
にやりと笑い玄夜斎が近づく。
「ちがう、これは……力……、だ!!!」
裂帛の叫び声とともに、飛鳥は玄夜斎に切りかかる。
379名無しさん@ピンキー:2008/06/05(木) 18:04:03 ID:UUosu8Vc
「無駄だ!!!」玄夜斎が叫び剣を振り
ガキン!! 凄まじいまでの金属音が、あたりに響く。
剣と剣が激しく火花を散らす。
何度も繰り広げられた光景、
だが、今度は違った。

ビキン。
「馬鹿な!?」玄夜斎が驚愕の声を上げる。
戦車の装甲さえも紙のように切る、魔界の名刀が、飛鳥の剣を受けて、
バキン
ひび割れる。
「馬鹿な!! ぬおおお!!」
「終わりだ!! 玄夜斎!!」飛鳥が叫び、胴薙ぎに切り払う。
「くぐぅう……」 低く唸ると玄夜斎はその場にどうっと倒れこんだ。
「……ご指南、ありがとうございました……、父上」

倒れた男に背を向けたまま、飛鳥はぽつりとつぶやいた。
男の側を向かなかったのは、止めを刺す必要なしと思ったか。
それとも、
父がよく口にしていた。
『けして人前で涙を見せるな』という言いつけを守るがためか。

いずれにせよ、玄夜斎は、つきものが落ちたように晴れ晴れとした顔で、
足元より霞のように消えてゆく。
「おわっ……、た」 そう呟くと、飛鳥はどっとその場に倒れこんだ。

「疲れた……もう、動けぬ」 
そして飛鳥の意識は静かに消えていった。
380名無しさん@ピンキー:2008/06/05(木) 19:59:52 ID:va5Fps3r
連投?
381名無しさん@ピンキー:2008/06/05(木) 21:16:03 ID:UUosu8Vc
「ここは……?」
飛鳥は気がつくと明るい部屋の中でベットの上に寝かされていた。
「あ、ぴーちゃんおはよう!」 飛鳥が起きたのを見て一人の少女がうれしそうに声をかけてくる。
「……彩香……そうかお前が助けてくれたのか」
少女は神無月彩香、飛鳥のクラスメイトだ。

「ぴーちゃん、変なところで倒れてるんだもん、死んじゃったかと思ったよ〜」
ぐすぐすと泣きながら彩香が抱きついてくる。
「泣くな! っていうか鼻をかめ!」
「ふえ〜ん、だって〜」
ブビー、ちり紙で鼻をかみながら、彩香は言葉を続ける。
「よかった生きてて……」

彩香の頭をなでながら飛鳥は微笑む。
「言っただろ? 私は死なない、必ず戻ってくると」
「うん、ぴーちゃん、約束守ってくれた……」
ギュ、彩香は強く飛鳥に抱きつく。
「又、一緒に学校行ったり、お買い物したりしようね」
「ああ」 飛鳥はうなづくとそっと彩香のほほに自分の顔を寄せた。


「ホントに、平和になったのだな」
飛鳥はぼんやりと空を眺めていた。パシン。そして、自分のところに飛んできたボールをキャッチすると、
そのままホームベースへと、送球する。
それはまるで、レーザーのように一直線にホームへ帰ると、途中で減速し、すっぽりと
ミットに収まる。
「アウト」主審が告げると、わっと、彩香が走ってくる。
「すごいね、ぴーちゃん、大活躍だよ〜」

平和を取り戻し、また前と同じように、学校へと通う。
体育の時間ではついつい、力を抑えてても、抑えきれない部分が出る。
「前と同じだ」
走ってくる少女に向けて笑顔を向けた。
まさにそのときだった。


グラリ

地面が激しく揺れる。

「きゃー!!」 生徒の悲鳴があちらこちらで上がる。
(ただの地震ではない!!)
飛鳥は何かを感じ取り周囲を見渡す。
と、
「いやー!!」 彩香の悲鳴が響き渡る。
あわてて振り向くと、巨大な化け物が彩香をつかんでいた。
「魔界の物!? しかし……」 飛鳥の知る今までのモノとは様子が違う。
「化け物! その娘を放せ!!」 飛鳥が大声で叫び化け物に向かっていこうとすると。

「動くな」 急に背後より声をかけられる。
そちらを向くと一人の少女が立っていた。
「何者だ?」 警戒しながら飛鳥がたずねる。
「ふん、彼方が飛鳥ね」 質問には答えずにじっと少女は飛鳥を見つめる。
そして指をびしりと突き付ける。
「この娘は預かるわ、返してほしかったら、ついてきなさい」
うぬも言わさぬ口調である。
「わかった……」 飛鳥に選択権はなかった。
そこにどんな罠があるか分からないが、行くしかなかった。
382名無しさん@ピンキー:2008/06/05(木) 22:25:19 ID:UUosu8Vc
「硬くなる必要はないわ」
謎の少女が用意したヘリコプターに乗り、二人はある場所に向かう。
「……本当に彩香を返すんだらうな?」 じっと少女を睨み付ける飛鳥。
「安心しろ、私と戦いさえすれば勝敗にかかわらずあの娘は返す」
「……私と闘うだけにしてはずいぶん大袈裟だな」
向こう側に飛んでいるヘリに彩香が乗っている。
どのくらい飛んでいたのだろう。
「着いたぞ」
ヘリはどこかわからない場所にたどり着いた。

「ここは?」
長いエレベーターに長い廊下。
そして、また、エレベーター。
エレベーターが開くとまた通路が続く。
「ここをまっすぐ進みなさい、私はここでお別れ、ま、すぐ会えるけれど」
飛鳥の肩をたたき自分は来たエレベータに乗りこむ。
「ま、まて、どういう……」飛鳥が言いかけるが、少女は先に行ってしまい。
しょうがなく、飛鳥は先へと進んだ。

長い長い廊下を進んでゆくと、何やら声が聞こえ始める。
「これは、大勢の人間?」
警戒しながらゆっくりと進んでゆくと、急に光のさす場所へと出てくる。
そしてそこで見た物は。

美少女二人が後ろ手に縛られ、三角木馬に乗せられて揺さぶられていた。
「こ、これはいったい……」 絶句したままその光景を見つめる。
二人は下半身を激しくこすられながら、痛みに耐えているようであった。
だがついに一人が力尽き、隣にいた少女も力尽き落馬した。
「おおおーっと、ダブルノックダウン!! よって、エンジェル隊、ジャスティス隊
勝者なし!!」 
司会なのだろうか? 男が叫ぶと歓声が巻き起こる。
どうやら少女二人を攻め立てそれを見世物にしていたようだ。

「こんなところに連れてきてどうするつもりだ……」
飛鳥は困惑していると。


「さて続きまして、百鬼姫VS侍ガール、飛鳥の一騎打ちです」 先ほどの男が引っ込み。
ピエロのような男が出てくる。
おおおー!! 会場からは歓声が上がる。
「なるほど先ほどの娘、自分と私の闘いを見世物にするつもりか」
狂ってる。 そう思ったが行かねば彩香は戻ってこない。
「やるしかないな……」
決意を固め、少女はアリーナへと足を進めた。

反対側の通路より少女 ー 百鬼姫と言ったか − が歩いてくる。
その姿はわずかばかりに胸と、股間を隠す程度の、黒いビキニという姿であった。
383名無しさん@ピンキー:2008/06/06(金) 00:00:01 ID:5C/nSTt0
「破廉恥な」 飛鳥が舌打ちする。
「あら、とっておきの勝負服なのよ」 百鬼姫は笑う。

「おおーっと!! 両者早くも火花が飛び散ってるよぉぉぉ!!」
ピエロの男が叫ぶ。 声を聞くだけでイライラする。

「じゃあ、勝負の説明だー! みんなよーく聞けよ!」 そう言うとピエロは手招きをし、
誰かを呼びよせる、やってきた者が待つトレイには、コップが二つ置かれていた。
「まず、二人には闘いを楽しくするために、これを飲んでもらいまーっす」コップを高々とかざす、
「ふん、何が入っているかわからぬが、私には毒は効かん」
そういうと、飛鳥はピエロの持っているコップをひったくる。
「あら、勇気があるのね、じゃあ私も」 そういうと百鬼姫も、コップを受け取りごくごくと飲みほす。
「さあ!!! 二人が水を飲み干しました!!」 あらかじめ何が入っているのか知らされているのだろう、
客たちから歓声が巻き起こる。

「いい加減にしろ!! いつになったら始めるんだ!!」 ついに飛鳥が切れて大声を出す。
「そんなに怒んないでください、美少女ブルマー侍さん」
ピエロが言った途端どっと笑いが起こる。 体育の時間の途中連れてこられ、
そのままだったのを今気づく。
「ふふ、どうする、着替え何着かあるけど?」百鬼姫はにこにこしながら、
自分の服を指す。
「……これでいい」飛鳥が周囲を睨みつけながらつぶやく。
(早く終わらせて彩香を連れて帰ろう)
飛鳥はただただそれのみを考えていた。
「そ、う、じゃあ、あれ持ってきて!」 百鬼姫が叫ぶと、先ほどの男が何かを運んできた。

それは、二振りの刀であった。
「これ……は?」 飛鳥が呟くと百鬼姫はにやりと笑った。
「武器よ、好きな方を取りなさい」 飛鳥は刀を手に取りまじまじと見つめる。
「!? これ……は?」 思わず刀を見つめ驚愕する。
「あら? わかった?」にやりと笑う。 刀には、刃がなかった。
「これは魔界での決闘に使うの、最高の業物よ」

「こんな物で、どうやって闘う?」しげしげと刀を見つめる飛鳥の質問には答えず
残りの刀を受け取る百鬼姫。
「やり合えば、わかるわ」 挑戦的な視線を飛鳥に向ける。

「さあ、いよいよ美少女剣士達による、決闘の開幕です! なお勝負はどちらかが
戦闘続行不可能になった地点で決まります! 皆さん存分にお楽しみください!!」

ピエロの男は高らかに告げた。
384名無しさん@ピンキー:2008/06/06(金) 00:13:58 ID:5C/nSTt0
「でやああぁぁ!!」 試合開始の合図と同時に一気に百鬼姫へと切りかかる飛鳥。
「! ……、早い!」 切っ先がギリギリ百鬼姫をかすめる、二の太刀、三の太刀。

「ちぃ、まさかこれほどとは……」
何とかギリギリでかわし続ける百鬼姫。
だが、百鬼姫とて凡百の剣士ではない、一寸のすきを突き、剣を飛鳥に向ける。
飛鳥もそれをぎりぎりでかわす、かわしきれずに剣がフワリト靡く髪の先にあたった。
「ああぁ!?」 そのとたん飛鳥は悲痛な叫び声をあげた。
385名無しさん@ピンキー:2008/06/06(金) 00:22:23 ID:5C/nSTt0
ごめんなさい、今日はここまでで、続きはまた後になります。
申し訳ありません。
386名無しさん@ピンキー:2008/06/06(金) 00:42:01 ID:jg+af6aU
刃が無い刀・・・

用途がわかったような気がするようなしないような
387名無しさん@ピンキー:2008/06/06(金) 00:49:10 ID:PuyqfxAD
刃の代わりにドリルが伸びて、相手の性器を破壊するんだと思う
388名無しさん@ピンキー:2008/06/06(金) 01:53:48 ID:uDVMgUAp
んー。
作品自体はいいものだと思う。思うんだが…状況とか色々、今ひとつ呑み込めん。
ちょっと惜しいかな。
389名無しさん@ピンキー:2008/06/06(金) 18:32:24 ID:E8c2fCXg
普通に良作だとは思うけど、すこし説明も入れてほしかったぜ
何はともあれGJ!
390名無しさん@ピンキー:2008/06/06(金) 21:28:32 ID:4NqDr2/V
俺も普通に良かっと思うな。
別にここ起承転結やら状況描写をしっかりと描かなきゃならんような商業じゃないし。
チラ裏レベルの支離滅裂な文体でもないしさ。
作者さんGJ!
そろそろエルシオンも復活して良い頃だと思うし、楽しみが増えたわ。
391名無しさん@ピンキー:2008/06/07(土) 02:17:01 ID:AZXa7mBo
無理に他人の感想を否定せんでもいいと思うが
392名無しさん@ピンキー:2008/06/07(土) 06:20:22 ID:79c9cnvZ
それもそうだな
393名無しさん@ピンキー:2008/06/07(土) 21:53:32 ID:wvirYfBG
384つづきです。


「くっ、こ、これは?」飛鳥は百鬼姫の剣を避けきれず、わずかに髪に触れてしまった、
その瞬間、全身に激しい快感の波が押し寄せ体を芯から震わせた。
「ふふ、理解できたかしら? この剣はね魔界の、女闘士用の剣」
ニヤニヤ笑いながら、百鬼姫はじりじりと飛鳥に近づく。
「切りつけた相手の体に、痛みではなく快楽を送る特製品、貴方のような強気な女闘士を調教するのに使うの」
「なっ!?」
飛鳥はそれを聞き絶句する。

「それだけじゃないわ、さっき飲んだあの水」
そう言いながら百鬼姫は凄まじい速さで再び切りつけてくる、
だが飛鳥も紙一重の見切りでそれを交わし続ける。
「あの中に入ってたのは毒物や、ちゃちな媚薬なんかじゃないわ」

カキンッ! 金属音が響く、剣と剣がぶつかり、擦れる音が響き渡る。
「『ナノマシン』……あなたの神経に直接作用する小型機械、そういうものが入ってるの、意味解る?」
「なの……、? どう云う事だ?」
顔と顔がぶつかる位の距離で二人は鍔迫り合いを行う。
「つまりね……」そう言うが早いか百鬼姫は ー ふっ − 口より針を噴く。
「くっ!」 飛鳥が避けるのと同時に、百鬼姫の剣が飛鳥の腕をこする。

「あああっー!!」
その瞬間、飛鳥の股間から後頭部まで凄まじい威力の電流が、一気に駆け巡る。
「官能の波を増幅させて、あんたのイヤラシイあすこをぐちゃぐちゃに犯すのよ」
「あああ……ひ、ひきょうな」息も絶え絶えで飛鳥が怨嗟の声を上げると、百鬼姫は
ぴくりと眉を動かす。
「あら、心外ね私だって条件は同じよ」

「ううっ……」ジュクジュクと飛鳥を襲う官能の波の前に、体は火照り、
気がつくと、
グジュ
紺色のブルマーが、自らの体液により濡れ始め、胸の先端も、きつく巻いたさらしを突き破らん勢いで
ビンビンと隆起する。

「いやらしいわね、あすこも、乳首も限界を迎えてどうしようもなさそうよ」
全身を焼かれるような官能の波の中、汗がとめどなく流れおち、
汗を吸った体操服はべったりと飛鳥の体にこびりつく。

「だ、だまれ、淫猥な剣とは言え、基本は同じ、必ずや貴様を倒してやる!」
だが言葉は勇ましくとも、飛鳥の剣に先ほどまでの勢いは無くなりつつある。
「うううっ……」
苦しい悲鳴が飛鳥の口よりこぼれる。それと同じく、
ツッーと粘り気を帯びた体液がブルマーからこぼれ太ももを伝い落ちる。

「足が震えてるわよ、淫乱剣士さん」 百鬼姫が嘲り、中傷の言葉を浴びせかける。
「だ、だまれ……」 そう言うと上段切りに百鬼姫に切りかかる。
だがあっさりかわされると、逆に百鬼姫の剣が飛鳥を胴薙ぎに払う。

「ああああ!!!!」 飛鳥の口より何度目かの悲鳴が発せられる。
もはや美少女剣士は己の汗と体液により、体操服とブルマーを汚しながら、
闘う力を失いつつあった。

「無様なものね、古来より闇の力に取りつかれたモノを倒す役目をもった
守り人 飛鳥」
394名無しさん@ピンキー:2008/06/07(土) 23:17:53 ID:wvirYfBG
百鬼姫は剣を飛鳥に突き付ける。
飛鳥はその切っ先をうつろな目で見つめる。
「魔界の力、その力により、わが父上は常世の闇より、古の剣豪を呼び集め、この国を
この世界を変えようとした」
飛鳥は剣を杖のように持ち体を支える。
「魔族の姫巫女との間にわが父は一人の娘をもうけた、それがこの私だ」
うつろだった飛鳥の目に、わずかに光が戻る。
「止めだ! 貴様に倒されしわが父、玄夜斎の無念、晴らしてくれる!!」
大上段に剣を振りかざし、それを瀕死の飛鳥目掛けて振り下ろす。

すっ、 それをわずかに体を揺らし、飛鳥はよける。百鬼姫の体がわずかに泳ぐ。
「なっ!?」 完全に勝ったと思っていた百鬼姫は驚きで目を丸くする。と、
バシン!! 
「ひゃあああ!!!」 百鬼姫の口から始めて悲鳴が上がる。
杖のように持っていた剣を逆しまに切りつけ、百鬼姫の股間目掛けて切りつけたのだ。
剣技、『伏龍』 伏していた龍が天に昇るかのごとく、相手に切りつける技である。
百鬼姫の黒いビキニパンツがはじけとび、血潮の代わりにダラダラと愛液が流れる。
「くっぅぅぅ……、オノレ飛鳥!!」 顔が真っ赤なのは怒りのためか、羞恥のためか。
どちらにせよ、百鬼姫は、飛鳥へと切りかかる、だがそれより早く、飛鳥の剣が百鬼姫へと襲い掛かり
パシン!!
「あぅ、ああ、いやぁぁぁ!!」
狙いたがわず飛鳥の剣は、百鬼姫の黒いビキニブラをはじき落とし、乳首をあらわにさせる。
撃たれた乳首からは、ナノマシンの作用により、乳液がこぼれ出る。
「ううぅぅぅ……」 がくりとその場に崩れ落ちる百鬼姫。
股間からは愛液を流し、胸からは、乳液があふれ出る。
「止めよ」 無慈悲に飛鳥が告げる。
ガシッ、百鬼姫の足をつかむと、 グイッ! 思いきり足を広げる。
「や、やめ、やめて!!」 これからの運命を感じ取り百鬼姫が悲痛な悲鳴を上げる。
先ほどの面影はどこにもない。
ズボリ。 剣が百鬼姫の股間を貫く。
「あああ、あああ、だめだめ!!」
首を左右に振り悲鳴を上げる百鬼姫。
ズボッ、ズボッ、剣が百鬼姫の幼い股間を攻め立てる音がアリーナに響き渡る。
「い、いや、いや、死んじゃうから! 私、死んじゃうから!!」
百鬼姫が哀願するが飛鳥は聞き入れず尚攻め立てる。
自分の妹を。
「い、いや、死ぬ死ぬ!! 死ぬ!!!」
ビシャァァァ!! すごい勢いで体液と、愛液を闘技場の床にぶちまけると、百鬼姫は白目をむき気絶した。



「百鬼姫、気絶により、勝者、飛鳥選手!!」
ピエロの男がうれしそうに大声で宣言した。
「いやーそれにしても、『死ぬ』はひどいね、『逝く』ッて言ってくれないと」
ピエロの男が告げると、会場は大爆笑する。

「だまれ!!」 飛鳥がその場に膝を付きながら叫ぶ。
「おおこわ」 だがそんな恫喝もピエロはあっさりかわす。
「では仇討ちに失敗し、無様に負けた百鬼ちゃんはほっといて、第二回戦を始めまーーす」
ピエロの言葉に飛鳥は絶句した。
395名無しさん@ピンキー:2008/06/07(土) 23:29:47 ID:JHubyVaK
支援
396名無しさん@ピンキー:2008/06/08(日) 00:09:55 ID:n3e8f957
「な、なんだと!? 貴様ら、どこまで卑怯なのだ!!」
飛鳥が怒りの咆哮を上げる。
「いやいや、落ち着いて飛鳥ちゃん、これは君にとってのボーナスゲームだよ」
「?」
わけがわからないという顔でじっとピエロを睨み付ける飛鳥。

「ま、とりあえず、対戦相手の紹介だー」
そして、つれてこられたのは。
「あ、彩香!」
「ぴーちゃん!」
飛鳥の親友彩香であった。

「第二回戦は先に逝ったもんがちバトルでーす、ではお二人とも、はりきってスタート」
ピエロが楽しそうに告げる。

「くっ、そういうことか……」
飛鳥はじっと彩香を見つめる。彩香は心配そうに飛鳥を見つめる。
「こっちにこい彩香」
「う、うん」
飛鳥に呼ばれて彩香は駆け寄る、と。
サワサワ、彩香のブルマ越しに、彩香の股間を触る飛鳥。
「あぅ、な、なにするの、ぴーちゃん……」
「いいから私に任せろ彩香、恥ずかしいだろうが、そのまま感じていればお前の勝ちだ」
それを聞き彩香は首を振る。
「や、やめてぴーちゃん」
「はずかしがるな、彩香」
そう言いながら美少女剣士の指先はブルマー越しに親友の秘裂を指で往復させる。
「ああぅぁ、わ、私はいいから、ぴーちゃんが勝たないと」
そう言うと彩香は飛鳥の股の間へと手を伸ばす、グチュ、濡れたブルマーに手が触れ、
一瞬驚きのあまり手をひっこめるがまたすぐにブルマー越しに股間をさすり始める。
「うう、や、やめろ彩香……」
ナノマシンの影響がまだ残る飛鳥には稚拙な彩香の指先も、恐ろしきテクニックに感じる。
(だ、だめだ、このままでは彩香より先に逝ってしまう!)
そう感じた飛鳥は、ズボッ、直接ブルマーに手を差し入れ、少女の一番大切な部分を指でなぞる。
「ひゃ、だ、だめだよぴーちゃん!!」
そう言って叫ぶ彩香の手は完全に止まっている。


数年前。

「ねねね、私、名前、神無月彩香って言うんだけど、あなた名前なんて言うの?」
一人で昼の休み時間たそがれていた飛鳥にそう言って少女が話しかけてきた。
「あすか、だ」
本来なら追い返したであろう処だが、飛鳥はその時なぜか名乗った。
「あす……、か?どんな字かくの?」
そう言う少女に飛鳥は指で地面に字を書く
『飛鳥』の文字を見て彩香は嬉しそうにうなずく。
「へぇ〜、飛ぶ鳥さんてかくんだ〜……、じゃあ、鳥さんだから、ぴーちゃんって呼んでいい?」
「は!?」 『オイ娘、ちょっと待て』 そう飛鳥が言う前にギュッと飛鳥の手を握り、
彩香はにっこりとほほ笑んだ。
「よろしくね、ぴーちゃん」


じっと、目の前の少女を見つめながら、飛鳥は初めて少女と会った時のことを、思い出していた。
「ああぅうぅ、お願いお願い、やめて!」
少女は泣き叫びながら首を激しく降る。
だが、飛鳥は手を止めない。
「あぅぅ、だめ、だめ、もれちゃう! もれちゃうよ!!」
ビク! 少女は激しく体を痙攣させそのまま絶頂を迎えた。
ブルマーを愛液と、体液で染め上げ、少女はユックリと失神した。
397名無しさん@ピンキー:2008/06/08(日) 00:55:09 ID:n3e8f957
「おおっと、何と勝ったのは、淫乱ブルマー剣士飛鳥ではなく、そのSEXフレンド彩香だった!!!」
ピエロが恥知らずな言葉を平気で口にする。
だがそんな言葉を無視しじろりと飛鳥はピエロをにらむ。
「じゃあ、その子は開放するけど、負けた飛鳥ちゃんと、そこに転がってる君の妹は駄目だね」

「な!? その子はお前たちの仲間じゃないのか? 」
「まさか!?」
ピエロが両手を大げさに広げる。
「まさかこの子が負けてもぼくたちが手を出さないとでも思った?」
「くっ……」
飛鳥はぎりっと奥歯を噛む。

「じゃあ、この二人を負け雌豚室に連れてっちゃって」
ピエロが叫ぶと、大柄な怪物が二匹やってきて、百鬼姫と、飛鳥の体をつかむ。
「は、はなせ!!」飛鳥が叫ぶ。
「な、なに?や、やめろなにをする!?」目を覚ました百鬼姫も叫ぶ。
「はーい、騒がない、騒がない」
そう言うとピエロは手の平の何か機械を操作する、と、
『ああああ!!!!!』姉妹から同時に声が上がり、がくりとうなだれる。
ピエロが手元のマシンにて二人の胎内のナノマシンを操作したのだ。



こうして激しい戦いの後、美少女剣士姉妹はそろって
暗い闇の中へと連れて行かれたのであった。



おわり
398名無しさん@ピンキー:2008/06/08(日) 01:03:24 ID:qJmGNc5q
GJ

悪の女幹部かと思いきや腹違いの妹で黒幕とは無関係で親友を助ける為に親友をイカせて姉妹奴隷墜ちとかGJ過ぎ
399名無しさん@ピンキー:2008/06/08(日) 11:56:06 ID:1vgFEg/q
良いところで終わり過ぎだぜ畜生
続きが欲しい…
400名無しさん@ピンキー:2008/06/08(日) 17:25:08 ID:x8Ujb51O
GreatJob!

展開が速くてえっちくて良いな。百合だけだったのがちょっと惜しいかも
401名無しさん@ピンキー:2008/06/08(日) 22:04:47 ID:qJmGNc5q
ヒロインスレ四天王
触手、魔法少女、正義のヒロイン、怪盗この四天王の中で唯一正義のヒロインだけ保管庫が見当たらない件……
402名無しさん@ピンキー:2008/06/09(月) 00:36:03 ID:YxITCs8F
俺の巡回スレだな
403名無しさん@ピンキー:2008/06/09(月) 00:41:02 ID:DWMy+4j+
俺なんかあと、

調教や洗脳〜
腹責め専門
女同士の壮絶なバトル

が加わる筋金入りのピンチ好きだぜ
404名無しさん@ピンキー:2008/06/09(月) 13:10:54 ID:Vuth0EUz
個人的に打撃や蹴りなどのガチの近接戦闘(殴り合い)が得意なヒロインの場合で
利き腕を折られて敗北して捕まるって展開が好き

犯されても『腕さえ折れてなきゃ、お前たち如き一瞬なのを忘れるな!』なんて強がりを言うが媚薬など激しい陵辱の前についには自ら『オチンチンを私のアソコに下さい』などの言葉が出始める
405名無しさん@ピンキー:2008/06/09(月) 21:39:21 ID:BYetGmvy
皆さん感想どうもです。


ちょっとここで違う展開でも。
ギャグ展開です。


「アーン・パーンチ!!」
ドカーン!!
「バイバイキーン」
ピュー。

こうして、アンパンガールはまた街の平和を守ったのでした。
めでたし、めでた……

「めでたくなーい!!」
「そうよ!! 毎回、毎回私たちTVの前のちびっ子たちの前で恥さらしてばかりじゃない!!」
二人が同時に抗議する。
バイキンちゃんと、弩菌さんだ。

二人はアンパンガールの天敵であった。
食べ物VSバイ菌、この構図はまさに悪と善。
光と闇の関係、はるか古代より続く対立の構図。
そもそも最初に……、

「長い!!」
「そうよ!! そんな説明どうでもいいの!!」
失礼、早い話二人は毎回、アンパンガールに戦いを挑み、
そしてパンチ一発でやられているのだった。

「うう、このままだとちびっ子たちに、『パンチ一発でやられる貧弱っ娘』って言われ続けちゃう」
多分もう言われてるはずですが、バイキンちゃんは頭を抱えて部屋をうろうろする。
「まったく、もっとしっかりしろよ」
は〜とため息をつく弩菌さん。
というか、あんた別に手伝ってないし、彼氏でもない癖に偉そうに。

「何とかしてあいつをTVの前で恥かかせて、やっつける方法……」
バイキンちゃんが頭を抱えると、突然。
「そうよ! これ! これよ!!」
バイキンちゃんはなにか名案を思い付き、ポンと手をたたいた。
406名無しさん@ピンキー:2008/06/09(月) 22:21:56 ID:BYetGmvy
一方そのころ、アンパンガールは、今日も今日とてパトロールをしている、と、
「えーん、おなかすいた」
子供が泣いている。
「あっ、大変!!……大丈夫?」

アンパンガールは、すぐさま子供の前に降り立つと頭をなでる。
「あ、アンパンのお姉ちゃん!! 僕おなかすいちゃって……」
犬の男の子はそう言うとしょんぼりとうつむく。
「そう……、大丈夫よちょっと待ってて」
トテトテ、アンパンガールは子供の頭をなでるとこっちに走ってきます。
「はあはあ……、ごめんなさい、ちょっとカメラを向こうに向けててください」
ああ、はいはい彼女子供に食べさせてあげてるところ、TVに映されたくないみたいです。
カメラをあらぬ方向に向けると、安心したようにまた子供のところに戻ります。

「ごめんね、おまたせ」
そう言うと彼女は、自分のワンピースのスカートをするすると持ち上げます。
そして、ピンク色の下着を下ろすと、
「はい……、いいよ、好きなだけ舐めて」
自分の大切な割れ目をそっと子犬君に差し出しました。

「う、うん……、ペロリ」ドキドキした様子で子犬君はそっと舐めると。
「きゃうん!!」
舐められた瞬間アンパンガールは、思わず悲鳴を上げる。
「ご、ごめん、驚かして、い、いいよ」ドキドキ、顔を真っ赤にして自分の口を押さえる
アンパンガール。
「う、うん、ぺろぺろ」
ビクリ!! アンパンガールの体に電撃が走る。
(き、気持ちいい、ううう、でも声を出さないように頑張んないと……)
体をもじもじと揺らしながら、じっと子犬君が舐め終わるのを待つアンパンガール。
トロトロとした甘い蜜が子犬君の口いっぱいに広がってゆく。

「ね、ねえ、おねえちゃん、蜜だけじゃなくて……」
「え!? 今日は……」
口ごもるアンパンガール、だが、意を決したように。
「い、いいよ、でもいっぱいは駄目だよ?」
それを聞くと少年は嬉しそうにうなずいた。


おっと、申し訳ないけど、君は大人で、いわゆる排泄物はOKかな?

だめなら次からの物は読んじゃだめだ。

OKなら、読み進めて大丈夫。
407名無しさん@ピンキー:2008/06/09(月) 23:47:46 ID:VxkKOuO4
このスレ保管庫とか無いのか・・・
前スレ読みたい
408名無しさん@ピンキー:2008/06/10(火) 00:42:47 ID:UAr0n6kh
「じゃ、じゃあいくよ……」
チュプ、子犬君は指をアンパンガールの餡子を出す穴に差し入れる。
子犬君が指でほじるのに合わせて自分でもムリムリと、餡子をひねり出す。
小豆の甘い、いい香りがあたりに広がる。

「お姉ちゃんの〇んこ甘くておいしい」
子犬君は何度も何度も指を出し入れしながら、アンパンガールのおなかの中の餡子をなめとってゆく。
「あ、あう、あああ」
そのたびにせつない声を上げながら腰を震わせるアンパンガール。

「あ、〇んこ、〇んこ、全部出ちゃう!!」
ビク!! ビクン!! 全身を震わせると、そのまま、ゆっくりとその場に崩れ落ちた。

「ねえ、最後に、ミルクも飲みたい」
「ええ!? うう、わかったでも今回だけだよ」
そのまま上半身を起こした、アンパンガールは、ユックリと身につけている、
ワンピースを脱ぎ始める、そして柔らかく大きなミルクの詰まったミルクタンクを、
そっと自分の手で持ち上げる。
「ありがとう!! いただきます〜、パク」

「ひゃあ、ひゃああんん!!」
悲鳴をあげて大きく身を震わすアンパンガール。
「あああ、私のミルク、私のミルク飲まれちゃってるぅぅ」
ぶるぶると体を揺らす度、
プルプルと、吸われてない方のタンクが揺れる。
「あああ、ミルク〜!」
ブシャあああ。
派手な音を立てると、アンパンガールは、上からはミルク、下からは体液をぶちまけた。

チュポン、子犬君が、口を放す。
「ありがとう、お姉ちゃん! 僕元気が出たよ」
そう言うと子犬君はニコリと笑う。
「そう、よかった……じゃあ、気をつけて帰るのよ」
「うん」
そう言うと元気に手を振り子犬君は去って行った。
「う〜、困った人を助けるのはいいけど、体が持たないよ〜」
よろよろと立ちあがったそのときだった。

「はへひほふ〜!!」
「そ、その声は!!」
アンパンガールが振り向くと、そこにはバイキンちゃんと、弩菌さんがいた。
素早くファイティングポーズをとり睨み付ける。
「ふふふ、アンパンガール、今日こそお前をやっつけてやる!!」
「ふん! また返り討ちにしちゃうんだから!」
「どうかな? さっきの餓鬼に餡子を食べさせて力が出ねんじゃねえか?」
「うっ」痛いところを突かれて少し怯む、確かに足腰に力が入らない。
しかもまだ少しあんこがこぼれそう。

「えっ!? ぜ、全然平気よ」
「嘘つきなさい、うふふふ、まあ強がっていられるのも今のうち」
そう言うとゆっくりとバイキンちゃんはアンパンガールに近づく。
カプセルを、思い切りアンパンガールにぶつけた。

ビシャ!! 何かの薬品が入った、それは破裂と同時に思い切り少女の全身を濡らした。
「やった、ふふふ、それ、強力な下剤なの、TVの前のちびっこのまえで派手にぶちまけなさい」
「な!? ひ、ひきょうよ」
「ナントデモ言いなさい、はははははははは! うう、笑いすぎたら喉乾いちゃった、弩菌さん水」
ごくごく、コップに入ったそれを、バイキンちゃんは飲み干す。
409名無しさん@ピンキー:2008/06/10(火) 01:06:52 ID:UAr0n6kh
「? ねえ、弩菌さんこれ、どっからでてきたの?」
「あ? そこにあったぜ」
「!? ば、馬鹿馬鹿!! これ下剤じゃないの!!」

そう叫んだ瞬間。 グルグル。 凄まじい痛みがバイキンちゃんにも襲いかかる。
「あ!? く、うううう」黒いショートタイツの股間部分をギュッと抑えるとその場にうずくまる。
ふと見るとアンパンガールも同じくその場にうずくまっている。
「カ、カメラさん、お願い、写さないで」
「馬鹿!! こんな所録らないでよ!!」
はあ、ではカメラはここにおいて、二人の観察を続けます。

二人とも脂汗を流して、相当苦しそう。
「まあ、バイキンちゃん、最近便秘気味だったから、早く負けるんじゃない?」
そう言うと弩菌さんは煙草を一本吸い始める。ああ、私、禁煙してますので。
「でも、アンパンさんも、子供にいじられて、結構感じてましたんでね」
全身汗まみれでもう、息が上がってる。

「な、何のんきにしゃべってんのよ!」
「ひ、ひきょうよ……、バイキンちゃん」
「なに言ってんの早く漏らしなさいよ!!」
ドカ、バイキンちゃんがアンパンガールのおなかをたたく。
「ひぅ、よ、よくも!」
ドカ、負けじとバイキンちゃんにやり返す。

お互いのお腹をぐりぐりと傷めつけあっていた二人だが、
「ああ!!」 「ひ、ひぃぃ」
ついに堤防が決壊する時がやってきた。

「ダメ、ダメ、ダメ、ダメ!!!」 「いやあぁあっぁぁ!!」
二人の叫びが重なり、あたりに甘いにおいと、強い芳香が立ち込める。

まあ、ダブルKOってとこですかね。
「そう、だな……、ところで今のデジカメで撮影してたんですけど要ります?」
すいません。どうもです。

そして後日ネット配信でこっそり二人の痴態がさらされたのは秘密です。


終わり。
410名無しさん@ピンキー:2008/06/10(火) 01:17:37 ID:UAr0n6kh
なんかスレの趣旨と違うような……すいません。
次回は普通に戻りますので。

ではまた。
411名無しさん@ピンキー:2008/06/11(水) 08:30:00 ID:2ViFRPDX
ゲーム後のジャスティスガールたちがどんな目にあって堕とされていったのか詳しくほしいなぁ
412名無しさん@ピンキー:2008/06/11(水) 13:42:59 ID:2KmOdoMw
うーん、それはヒロイン落ちだと思ってあえて書かなかったんですけど、

出はちょっくらやってみます。

お気に召しますかどうか
413名無しさん@ピンキー:2008/06/11(水) 13:45:13 ID:2KmOdoMw
姉妹が連れてこられたのは、薄暗い部屋であった。
その部屋の中姉妹は二人で抱き合っていた。
「こわいよ……おねえちゃん」 ギュッと姉に体を寄せる妹、
「大丈夫だ、姉ちゃんが守ってやるから」 そう言うと姉は妹の頭に手をおく。
必死に震えを押し殺しながら。

ガチャ、不意にドアが開き男が入ってくる。
ビクリ、姉妹は体を震わす、そしてジャスティス・ピンクは目を見張る。
そこに立っていた男はピンクと何度も死闘を繰り広げた、
ブラックデヴィル団の幹部 蛇竜大佐だった。
「きさま……か」
妹を後ろ手に庇いながらじっと蛇竜大佐を睨むピンク。
今は人間形態をとり、二人をじっと見つめている。

「ピンク、ヨ、マサカ、コノヨウナ、カタチデ、アウトワナ」
感情のない声で話しかける大佐。
「私も、まさかアンタトこんな形で会うとわね」
油断なく見つめるピンク。そして、
「なあ、あんた、今から私たちを犯すんだろ?」
その言葉に後ろの妹がぴくりと反応するのを感じる。

「……」 その問いに大佐は、何も答えない。
「犯すなら、私だけを犯してくれ、その代わり妹には手を出さないでほしい」
そう言いながらじっと、大佐を見つめる。 何を考えているのか、
感情を全く表に出さない顔は、何度あっても不気味でしかない。
414名無しさん@ピンキー:2008/06/11(水) 13:47:18 ID:2KmOdoMw

「コレヲ、ツカエ」 ガシャン、音をたててピンクの目の前に落ちたのは、
変身ようブレスレットである。
「ど、どういうことだ?」
驚くピンクに対し手、蛇竜大佐は感情のない声で告げた。

「オレトタタカエ、カテバ、キサマノヤクソク、キイテヤロウ」
「なるほど、ね」
ゆっくりとブレスレットを手にはめて、具合を確かめる、どうやら壊れてはいないらしい。
「チェンジ、ジャスティス・ピンク!!」

まばゆい光とともにピンクはジャスティスモードに移行した。
415名無しさん@ピンキー:2008/06/11(水) 13:48:29 ID:2KmOdoMw
「ではおれも変身を解くか」
そう言うと、爬虫類の化け物の様な姿をとる。
「行くぞ!!」
ピンクが拳を固めて殴りかかる。 バキン!! すさまじい音をたて、大佐の体から、
火花が飛び散る、特殊加工が施された肉体とはいえピンクの拳は、
そんな肉体すら上回る強力な破壊力を秘めていた。

だが大佐が今の一撃程度で倒せるとはピンクも思ってはいない、
倒れた大佐の上に馬乗りになるとそのまま拳を振り下ろす。
大佐の顔面めがけピンクはこぶしを振り下ろしてゆく、
そのたびに激しい火花が飛び散る。
「いくぞ、とどめだ ! ファイナル・ピンク・ブロー!!!」

ついに戦いに終止符を打つべく、あまたの敵を葬ってきた、
ピンク会心の拳がうねりを上げる。
が、
ピシン!
「あっ!?」 「おねえちゃん!!!」        

蛇竜大佐の尻尾が、ピンクの喉に絡み付く。
「危ないところだった……」
下になったまま大佐がつぶやく。
「う、ググ、グぐ、は、はなせ……」
しっぽに手をかけ振りほどこうとするがぴくりとも動かない。
416名無しさん@ピンキー:2008/06/11(水) 13:49:31 ID:2KmOdoMw
ぶん!!!
「あああ!!!」  「おねえちゃーん!!」
姉妹の悲痛な悲鳴が上がる。
大佐はピンクを床にたたきつけると、今度は倒れたピンク顔を鷲掴みにする。
「ぎゃああ!!!」
ピンクの悲鳴が上がる。 ゆっくりとピンクの体が持ち上がり
大佐の頭よりも高い位置に持ち上げられる。
「おねえちゃーん、おねえちゃーん!!」
妹が泣き叫ぶ声を聞きながら、
姉はゆっくりと
意識を失っていった。
417名無しさん@ピンキー:2008/06/11(水) 13:50:49 ID:2KmOdoMw
――― お、……ひっく、 ―――
誰かの鳴き声が聞こえる、
泣いているのは誰だかわかってる。

真奈美だ。

私がいないと泣き虫で何もできない。

大切な妹。

そんな大切な妹が。

敵に犯されていた。

「真奈美!!」  気絶から目覚めたピンクが叫ぶ。
「助けて!! おねえちゃーん!!」
がしりと、大佐に押さえつけられ、
何か気味の悪い触手のようなモノを胎内に捻じりこまれている。

小さな体の中は、それに満たされており、下腹部が膨らんでいるのが見える。
「死んじゃう、死んじゃうよー、おねえちゃーん!!」
泣き叫ぶ妹を助けるために姉はそばに駆け寄る。
が、体は大佐の尻尾に固定されて動けない。

「ちくしょー、まなみをはなせ!!」
大佐は叫ぶピンクをちらりと見やると、
「お前は、負けた、約束どうりお前らは、おれの子を産んでもらうために徹底的に犯す」
感情のこもらぬ声で無慈悲に告げ
418名無しさん@ピンキー:2008/06/11(水) 13:53:33 ID:2KmOdoMw
「安心しろ、おれの生殖器には、メスの痛覚を麻痺させ、快楽の効果を高める
物質が分泌されるようにできている」
姉が真奈美を見ると確かに最初は恐怖で暴れてはいるが、徐々に、その顔は
快楽にひっ立ているように見える。
悲鳴から、だんだん嬌声に変わっていくのも感じられた。
「ま、まなみ……」
姉が絶望を感じた時、ゆっくりともう一つの生殖器がピンクに蛇のように近づいてきた。
419名無しさん@ピンキー:2008/06/11(水) 13:56:24 ID:2KmOdoMw
ぐちゅぐちゅ
部屋に、淫わいな音が響き渡っている。

「あ、ああ、大佐、おねがい、もっと、もっと……」
「ずるいよ、おねえちゃんばっかり……」
姉妹は先ほどから争うようにして大佐のものを舐め上げている。
何度快感に突入しても、大佐のものから分泌されるものを舐め、とると
何度でもほしくなるのだ、もはや、姉妹は完全に大佐。のペットへと成り下がっていた

「あああ、また、またいく、いく!!!」
「あああ、おねえちゃーン、真奈美もまなみも!!」
二人で争うように生殖器に体全体をこすりつけ合い

姉妹は競うようにして、堕ちて行った。



 ジャスティスガール 「ピンク&ホワイト  姉妹堕落編 」       


おわり






420名無しさん@ピンキー:2008/06/11(水) 13:57:34 ID:2KmOdoMw
どうでしたでしょうか?

もし要望がありましたら残りはまた次回に

ではまた。
421名無しさん@ピンキー:2008/06/11(水) 14:23:52 ID:FRqU2G9x
リアルタイムGJ!!
あんたいい人だ
気が向いたらレッドのその後もよろしくです
422名無しさん@ピンキー:2008/06/11(水) 19:41:26 ID:CeBnvOeR
( ゚д゚)スゲェ
423戦隊物:2008/06/12(木) 04:11:30 ID:NnNcDlaZ
レッドのその後です。


「あ、あっああ」 ダークアリーナの巨大モニターに一人の少女の肢体が映し出される。
先の闘いにおいて、敗北したジャスティス隊のリーダーの少女、
七村岬である。

「うっ、ううう」 先ほどから様々な組織の者たちに犯され、その赤いコスチュームは、
さまざまな体液でべとべとになっていた。
彼女は様々な組織が目を付けており最も人気の高いスーパーヒロインであった。

そんな彼女は今日もうすでに何人目か分からない数の相手を務めていた。
「それにしても、彼女の処女を奪った、ブラック・マジシャン殿は羨ましいですな」
「いや、吾輩のきいた話だと、彼ではなくプロフェッサー・Jが奪ったと聞いたぞ」
「ん? Mr・オセロが手に入れたのではないかな?」
「ふふふ、私はあの子の可憐な花を散らしたのはゾーグ星人だと聞いたわ……」
モニターを見ながら彼らは楽しそうに会話を続ける。

やがて、ナメクジのようなアモール人が満足したのか、岬より離れる。
「ううう、うっ……」
岬はいろいろなものでべとべとになった体をゆっくりと起こす。
(もう、何人目だろう? みんなは無事なんだろうか )
ボーっとする頭で考える。
そこへ地獄伯爵が近づいてくる。

「ジャスティスレッド、気分はどうだね?」
「…………」 少女は何も答えずじっと伯爵の顔を見つめる。
そして、
「みんなは……ぶじ、ですか?」
微かだがはっきりとそう尋ねた。
「何をもって無事、というか判断には非常に困る、だが恐らく、
凌辱具合は君が一番ひどい、それだけは保証してあげよう」
何とも言い難い答えだが、それを聞き、
「そ、う、ですか……、私がほかの子たちの分も相手をします、
だからほかの子たちには手を出さないでください」
そう言うと少女は深く頭を下げた。

「なるほど……、ではもう一度君にチャンスを上げよう」
「えっ?」
424戦隊物 2:2008/06/12(木) 04:13:39 ID:NnNcDlaZ
伯爵の出した内容とは、この後のショーに出ることだった。
そこで、ダークアリーナの戦士と戦い、勝利することができれば、
全員無事に解放する。 そんな約束だった。

(私が勝てばみんなは助かるんだ )
「わかりました、やります」 この日一番はっきりした声で岬は返事をした。
「……ふん、ではこの後まもなく試合をしてもらうことになる、
準備のための部屋を用意するのでそこで待っていたまえ」
その言葉を聞き、岬はこくりとうなずいた。



「さあ、みなさま!! 再びこのリングの上にあの娘が帰ってきました!!
エンジェル隊との死闘を繰り広げた、あのジャスティス隊のリーダー、
ジャスティス・レッドです!!」
地獄伯爵が声高らかに告げる。
コロシアムの中には特製のリングが作られ、そこにはすでに変身が完了した、
ジャスティスレッド=七村岬がコーナーを背に立っている。

「さて、対するは、わがダークアリーナが誇る無敗の戦士、
バーサーカー&ザ・ブライドです!!」
反対側からは、三メートルは有ろうかという巨大な大男と、
露出の高い深紅のドレスを着た妖艶な雰囲気の美女が歩いてきた。

2対1 既に勝負はレッドに不利な状態からはじまる。
格闘戦は苦手なレッドに果たして勝ち目はあるのだろうか?
(せめて誰かいてくれたら……)
だが自分以外、今ここにいる者はいない。
レッドはそんな自分の弱い心を振り払うように首を振る。

(しっかりしろ七村岬!! お前はジャスティス隊のリーダーなんだぞ!!)
不安な気持ちを振り払うと、きっと目の前の二人を睨みつけた。
(今度は、悪者二人なんだから、最初から全力で倒しにかかろう!!)
ジャスティスレッドはそう決意した。
425戦隊物 3:2008/06/12(木) 04:16:14 ID:NnNcDlaZ
試合開始の合図とともに、レッドは目の前の敵、バーサーカーに殴りかかる。
「ジャスティス・インパクトー!!」
レッドの拳が正義の焔に包まれる、渾身の力をこめて、
レッドは必殺の一撃を目の前の敵に叩き込んだ。
ドゴォォォォォォ!!!
すさまじい煙と爆音が上がり、リング、いやコロシアムが吹き飛ぶほどの、
衝撃が辺りを包む。

だが、煙がはれるとそこには無傷のバーサーカーが立っていた。
「ああん、おじょうちゃん、面白い特技を持ってるわね♪」
そう言うと、ザ、ブライドはくすりと笑う。
「ムスメ、オワリカ?」
バーサーカーは感情のこもらぬ声で告げる、それは、レッドにとって、
死刑の宣告に等しかった。

「う、そ、私の必殺技が聞かないなんて」
よろよろと後ろによろめくレッド。
「あら? 子猫ちゃんもう終わりみたいよ」
「ソウカ」
そう言うが早いかバーサーカーはこぶしを振り上げる。
(来る!!)
咄嗟にレッドは攻撃を防御するため腕をクロスさせる。
ブン。

その大ぶりのパンチは、ガードの上から軽々とレッドを弾き飛ばし、
リングロープに叩きつけた。
「はぐっ」

背中を思い切り強打し、レッドは声を上げる。
強化スーツはあらゆる攻撃を軽減し彼女たちを守る。
彼の力は其処まですさまじい物だったんだろう。

「もう、もっと手加減しなさいっていてるでしょ?」
パシン! ザ・ブライドがバーサーカーの顔を平手でたたく。
「スマナイ、デモオレ、デキルカギリ、チカラヌイタ、アイツ、ヨワイ」
今日二度目の死刑判決がレッドに降りた。
426戦隊物 4:2008/06/12(木) 04:18:24 ID:NnNcDlaZ
「しょうがないわね、じゃあ、私が相手をするから、あんたは引っ込んでなさい」
手でバーサーカーを追い払うような仕草をすると、ブライドはリングに上がる。
「ふふ、かわいいお譲ちゃん、うれしいわ」
ぺろりと、自分の指を舐めると、ブライドはにやりと笑った。

「う、うう」 一瞬ひるんだレッドだったが、バーサーカーから彼女に変わり、
少し勝機を見出す。
(さっきの相手には効かなかったけど、今度は効くかも )
ギュウ、っと固くこぶしを握ると再び右手に真っ赤な焔が灯る。
「ジャスティス・インパクト!!!」

少女は叫ぶと渾身の必殺技をザ・ブライドへと叩き込む、はずだった、
ピシリッ、それよりも早くブライドの鞭が飛び少女のスーツは胸元より裂ける。
「!? いやあああ!!!」 少女の悲鳴がアリーナ中に木霊する。
「ああん、いい声、逝っちゃいそう」
くすりと、ブライドは笑い、ゆっくりと少女に近づく。
「ざ・ん・ね・ん・で・した〜」
胸元を抑えて恥ずかしそうにする少女へ。
「あなた、もう皆さんにヤラレテル所見られてるんでしょ?」
そう言いながら片腕でレッドの両腕をグイッと引きはがす
「あ!? いや、やめて!!」
「あら、あら、さっきまでは0んこから0ん汁垂らして、
『逝く、逝く』叫んでたんでしょ?」
卑猥な言葉を口にしながらブライドはにやにや笑う。

「うぅぅ、そんな事……」
「あら、しらっばくれるの? じゃあ、バーサーカー!!」
「オウ」
巨人が呼ばれるとリングに入ってくる。
ビクリ、レッドは恐怖で体を震わせる。
「この子犯していいわよ」
楽しそうにブライドがほほ笑むと、大きな咆哮をあげて、
バーサーカーは、レッドに組みついてきた。

427戦隊物 5:2008/06/12(木) 04:19:59 ID:NnNcDlaZ
いやああ!! やめて、やめて!!」
必死にレッドは脱出を試みるが、バーサーカーに、組み付かれてぴくりとも動けない。
そして、
ビリビリ!!
少女を守っていた特殊素材のスーツはあっけなく破り捨てられた。

「やめて、やめて!!!」
レッド、いや、今は完全に七村岬に戻った少女は、ただ泣き叫ぶしかなかった。
(みんな、司令官、パパ、ママ、誰か助けて!! )
少女の悲痛な祈りは、だが、しかし誰の耳にも届かない。
足を無理やり広げると、少女の大切なあすこへ、バーサーカーは、
自身の欲望まみれの肉棒をねじ込み始めた。

「あああ!!! だめ! だめ!!」
巨大でごつごつした指が少女の胸を乱暴にもみしだく。
「あああぁぁぁ!!」
小柄な少女は精いっぱい体を動かし脱出しようと試みるが、ぴくりとも動かない。
「まあ、泣き叫ぶばかりじゃあ、お客も見てて飽きるだろうしねえ」

そう言うとザ・ブライドは覗き込むように少女の顔のところに自分の顔を持っていく、
そして、
ツッー、っと、口から唾液を垂らし、少女の口の中に注ぎ込む。

「!?」 そのとたん少女の体がビクリと反応する。
「ま、がんばったご褒美ってとこかな? これで痛みはなくなって、
バーサーカーの肉棒でも咥え込みたくってしょうがないって事に成るはずさね」

「ああ、んん」
確かに、岬は体中から火であぶられるような快感を感じる。
今日、大勢の相手を務めていたからなおだろう。
「あああ!!! ううう!! だめ! だめ!」
「ふふふ、もう限界みたいね、さあ、〇ん汁ぶちまけながら派手に行きな!」
パチン 平手が岬の顔をたたく。
「あああ!!! だめ! だめ! いやあああ!!!!」
派手に叫びながら、ついにジャスティス・レッド=七村岬は再び、
敗北を喫した。
428名無しさん@ピンキー:2008/06/12(木) 04:22:22 ID:NnNcDlaZ
申し訳ございませんが、ここで一端、CMです。

続きは今日中には書き込みますのですいませんがしばらくお待ちください。
429名無しさん@ピンキー:2008/06/12(木) 08:59:05 ID:eO8ndJ7q
+ (0゚・∀・)ワクワクテカテカ
430名無しさん@ピンキー:2008/06/12(木) 12:25:21 ID:RPW5KOxF
>>428
おつです
全員制覇期待してます^^

ブルーはその冷静的確な分析力故に絶望し屈服していくとかいうのはどうでしょ?
ご参考になれば・・・
431名無しさん@ピンキー:2008/06/12(木) 12:29:06 ID:RPW5KOxF
>>430
追加シチュ
1対1なら絶対負けない雑魚戦闘員に数で圧倒たりすると屈辱感倍増かもw
432戦隊物6:2008/06/12(木) 14:26:49 ID:NnNcDlaZ
ご意見ありがとです。

取り合えず続きをば、

こうして、七村の闘いは敗北に終わりあとは一方的なバーサーカーと、
ザ・ブライドによる『美少女・凌辱ショー』が繰り広げられていた。
モニターに大事な部分を大写しで写され、
派手に潮を吹きながら、完全失神するまで攻めは続いた。



気がつくと少女はまた元の部屋に戻ってきていた。
「みんなごめん、私……、負けちゃったよ……」
暗い部屋の中ぽつりと少女がつぶやく。

だが、少女に休んでいる暇はなかった。
ガチャリとドアが開くと気味の悪い生き物が入ってくる。

「ひぃ」
少女は脅えた様に後ずさるが、すぐに捕まり、
体中を触手のようなもので犯される。

存分に犯された後は、再び、伯爵により淫猥な試合へと出させられる。

負けたらレイプの『鬼ごっこ』
強力な媚薬が入った、泥の中での泥レス
下剤を入れられての我慢比べ
等など
いづれも対戦相手は自分と同じようなスーパーヒロインばかりであった。


そして、試合のない時は犯される。

一度は絶望のあまり舌をかんだことがあったが、
すぐに生き返らせられ、代わりに他のジャスティス隊の少女が、
少女の目の前で犯されていた。
「可哀そうに、君がバカなまねをしなければあんなめにあわずにすんだのに」
泣き叫ぶ彼女たちを見ながら、伯爵は少女にそう呟いた。
433戦隊物7:2008/06/12(木) 14:28:24 ID:NnNcDlaZ
少女は暗い部屋の中、ぼーっと意識の定まらぬ頭で壁を見詰めていた。
体は定期的な治療により健康そのものだが意識のほうは限界に達していた。

もう何日たったんだろう?・
一日であったか、何年も過ぎたのか。
それも分からない。

みんなは元気かな?
目の前で公開凌辱を受けてる姿を最後に再び会えずにいる。
最年少のホワイトはピンクと常に一緒だと聞いた。
「ピンクさんごめんなさい……、教えてもらった技、効きませんでした」
ポロリと涙がこぼれる。

「またブルーと、学校に行きたかったな……」
そろそろ、夏休みが始まったんだろうか?
それとも、もう新学期が始まったのか?

「やっぱり、ゴールドさんがリーダーのほうが、よかったんだ」
何のとりえもない自分のせいでみんながこんな目に逢っている。

「パパ、ママ、ごめんね、岬、悪い人たちに負けちゃったよ……」

再び涙がこぼれるが、その涙を見られないように、
少女はくるりと壁に向き直り、壁に頭をつけしくしくと泣き始めた。

「司令官、御免なさい、、やっぱり私、ただの役立たずでした」
少女が自分を責めたその時。

「それは、ちがうわ」
ガチャリ、
ドアがあき。
一人の女性が入ってきた。
その女性を見て岬は思わず驚きの声を上げた。

「司令官!!」
434戦隊物8:2008/06/12(木) 14:29:56 ID:NnNcDlaZ
その姿を見て思わず司令官に抱きつく。
「司令官! 助けに来てくれたんですね!」
やわらかな胸に顔をうずめて少女は泣き出した。
その頭にそっと優しく手が置かれる。
「もう大丈夫よ」
いつもの、司令官の温かく、やさしい手、
やわらかな匂い、
厳しいけど、優しい。
まぎれもなく、本物の岬の知る司令官がそこにいた。

いつかのように、敵の化けた偽物なんかじゃない。

「あ! 司令官、ここには隠しカメラが有るんです、
早くしないと悪い奴らに見つかっちゃいます!」
はっと気がつき、岬は司令官から頭を放す。

だが、再び両腕でギュッと、頭を胸に戻される。
435戦隊物9:2008/06/12(木) 14:33:13 ID:NnNcDlaZ
「しれい……官?」
違和感を感じた岬が恐る恐る見上げると。

いつもと同じ、優しい笑顔で

「だいじょうぶよ」

にこりと笑う

「だって、私が悪い人だもん」

くすり、

いたずらっ子のように、司令官はほほ笑んだ。

「え? どういう、こと、ですか?」
不安が、早鐘のように岬の心を打つ。

「聞こえなかったの? 私悪人なの、今までね、みんなを騙してたの」
くすくすと、司令官は、笑う。

驚き、その手から逃れようとするより早く司令官は
そのまま床に少女を、押し倒す。

ボフ、床に敷き詰められた『こういうとき専用の』絨毯に岬は倒れこむ。

「は、はなしてください!!」
岬はその手を逃れようとする、が、
小柄な少女の力ではその手を振りほどくのは、無理な話であった。
436戦隊物10:2008/06/12(木) 14:38:00 ID:NnNcDlaZ
「!? はなせ!! また司令官に化けて私を騙す気だな!!」
暴れる岬にそっと司令官は耳元に唇を寄せた。

「岬、ほんとにあなた、素直でかわいい子」
ぺろり、そのまま司令官の舌が耳に触れる。
「ひゃ!? は、はぅぅ」
こんな時なのに感じてしまう自分に悔しくなる、
そして、
今度は、小ぶりで形のいい胸に指が這う。
「知ってる? あなたのメディカルチェックの時、
もう少し増量しようかって意見が出たのよ、だから私、
この子はこれだからいいんだって言ったの」
「は、ああ、んん」
司令官の指が岬の体を這いまわる、声が出ないように必死に我慢するが、
ピン、指で一番感じる部分をはじかれ。
「ふあああぅぅ!!」
体をビクリとのけぞらせる。

「も、もうやめてください、これ以上、司令官を侮辱しないでください」
少女は哀願した。

「まだわからないんだ、ほん、っとに、かわいい!!」
左手で脇腹の横をさすりながら、右手では、再び胸の突起を、
指ではじく。

「はゆぅぅ! ……、お願いです、今までみたいに舐めたり、
違うところに入れてもいいです、だから、司令官の真似だけは…」

なおも哀願する岬に司令官はそっと指で口をふさぐ。

「ふふ、岬、この唇、だれにあげるんだっけ」
「!!?」
岬は驚きで目を見開く。
「今まであなた、多くのものに犯されても、ここだけは守られてたわよね?
なんで?」
「あ、ああぁぁ……」

岬の中で何かが崩れてゆく。司令官はブレスレットを外す、
カラン、放り投げられたそれは、音をたてた。


437戦隊物11:2008/06/12(木) 14:42:29 ID:NnNcDlaZ
左手は気がつくと少女の恥じらいの部分へと侵入してくる。
「あああ!!」
体をまた大きくのけぞらす岬。

「『大事なものだから一人前になったとき、大切な人に渡す』 そうよね?
だから私みんなにお願いしてたの、ココだけは止めてあげてって」
クスリ、司令官は笑いながら指で唇をなぞり、左手では、下の唇を、弄んだ。
グチュグチュと左手の指の動きが激しさを増し、岬を攻め続ける。
「さあ、お逝きなさい岬」
司令官の指の攪拌運動は、岬の肉壁をそぎ取り、
愛液を全て搔き出すかのように激しくなる。
「いや!! だ、だめ、だめ! だめぇぇぇ!!!」
絶叫とともにびくびくと体をけいれんさせて少女はゆっくりと失神した。

「おやすみ、岬」
そっと、倒れた岬の腕にブレスレットをはめる。
そして、
岬の唇に、
司令官は優しくキスをした
438戦隊物12:2008/06/12(木) 14:44:20 ID:NnNcDlaZ
〜 エピローグ 〜

「んん、」 グチュグチュ、部屋の中で二人の少女が妖しく絡み合う。

「すごいね、ブルーもうこんなにグチャグチャだよ」
くすくすと少女は、笑う。
「レ、レッドだってこんなにビショビショじゃないですか」
眼鏡をかけた少女もくすくすと笑った。
「こんどさあ、ブルーも母乳が出るように改造してもらいなよ、
すっごく気持ちがいいよ?」
「へぇ〜」


そんな少女二人のやり取りをモニターで見ている二人の男女
地獄伯爵と、司令官こと伯爵の愛人マダム・ヘルであった。

「あの子たち本当に、すばらしいわ」
「ああ、私の邪魔立てをする対抗組織の力を削ぐのに尽力してくれた、
それどころか、こうまで素晴らしい変貌を遂げてくれるとわ」

やがて二人の様子を見ていた伯爵はマイクを握る。

「さあ、ダーク・レッド、ダーク・ブルー出動だ、
竜ケ崎姉妹と言う者達を、
捕まえてこのアリーナへ連れてきてくれたまえ」

「はい!! 司令官、ダーク・レッド必ずや期待に添えるように、
ガンバリマス!!!」

そう言うと、少女は笑顔で、敬礼をした。

終わり
439名無しさん@ピンキー:2008/06/12(木) 14:57:14 ID:NnNcDlaZ
まあ、残りの子はぼつぼつと、書けたら書かせてもらいます。

あとは、巫女さんとか、美少女怪盗とかなんかそんな感じのを、

書こうかなと思ったり。

ではまた。
440名無しさん@ピンキー:2008/06/12(木) 15:43:59 ID:35Pfo8R2
乙!
でも美少女怪盗は専用スレがあるんだぜ
441名無しさん@ピンキー:2008/06/12(木) 20:15:16 ID:1scY3fgM
>>410
次は筋肉マンコだな!
442名無しさん@ピンキー:2008/06/13(金) 22:29:36 ID:y14tJdPH
笑ってごまかせアッハッハ!
443名無しさん@ピンキー:2008/06/14(土) 12:53:55 ID:zS6gL2U7
怪盗やらナースに続くレスラー変身ヒロインか…
関節キメられて責められるキャットファイトリョナに、マットの上でむくつけき巨漢男性レスラーにあっさり組伏せられてのレイプ…

わりかし有りだな

その昔スレイヤーマキとかいう小説もあったし
444名無しさん@ピンキー:2008/06/14(土) 20:07:05 ID:HcoVYIoD
441さん< なるほど!! 巨乳チームが、眼鏡っ娘チームの一番手に
胸のでかさで負ける話を書けばいいんですね!!

「ぎゃ!!」

「ああ、レオパル子ちゃーん!!」

……だめでした。ごめんなさい。
445名無しさん@ピンキー:2008/06/14(土) 21:30:50 ID:1AC9Zaaz
いや、面白い。続けてくれw
446名無しさん@ピンキー:2008/06/16(月) 21:07:50 ID:dxMwyT2G
エルシオンの続きはもうダメなんかいのー
447名無しさん@ピンキー:2008/06/16(月) 22:15:56 ID:GFUMazTS
エロパロ板ではよくあることさ
448名無しさん@ピンキー:2008/06/17(火) 17:09:18 ID:UhqG0erK
エルシオンもそうだけど黒の人は他のスレの連載も待ち状態だからなあ
449名無しさん@ピンキー:2008/06/19(木) 03:09:45 ID:84Kv9Z+X
エルシオンの続きは今でも首を長くして待ち続けている
450名無しさん@ピンキー:2008/06/19(木) 19:21:41 ID:Qycn3Moa
この速さなら言える!




ぬるぽ
451名無しさん@ピンキー:2008/06/19(木) 19:23:07 ID:YxvT0Beg
がっ
452名無しさん@ピンキー:2008/06/21(土) 12:30:33 ID:PbycyuIC
保守
453名無しさん@ピンキー:2008/06/26(木) 08:30:45 ID:/IoNsfDm
ぬるぽ
454名無しさん@ピンキー:2008/06/26(木) 09:03:13 ID:81S5esN2
がっ
455名無しさん@ピンキー:2008/06/27(金) 23:21:19 ID:zQNAJlYm
めるぽ
456名無しさん@ピンキー:2008/06/27(金) 23:37:05 ID:OlXEuUfE
かっ
457名無しさん@ピンキー:2008/06/28(土) 02:09:56 ID:9IRIqFG+
ガッ
458名無しさん@ピンキー:2008/06/30(月) 21:08:38 ID:u/pbYRF4
ぬるぽ
459名無しさん@ピンキー:2008/07/01(火) 02:14:03 ID:Le0cY8x+
ガツ
460名無しさん@ピンキー:2008/07/01(火) 17:46:19 ID:4AjvkLAU
妖獣戦記的な話は触手スレ?
461名無しさん@ピンキー:2008/07/02(水) 11:59:14 ID:VRVHKp7A
昔あった「勝負に負けて犯される」スレが大好きでした
462名無しさん@ピンキー:2008/07/02(水) 12:51:21 ID:HrgPH3eC
>>460
ここでもいいとおもうよ
463名無しさん@ピンキー:2008/07/08(火) 18:00:12 ID:oRdtXJUT
保守
464名無しさん@ピンキー:2008/07/12(土) 15:07:44 ID:M95y9ztC
保守
465名無しさん@ピンキー:2008/07/17(木) 09:33:50 ID:9tUNdlRR
終了
466名無しさん@ピンキー:2008/07/17(木) 10:20:10 ID:+6jzD6PF
西海
467名無しさん@ピンキー:2008/07/18(金) 01:01:43 ID:Y45phfJM
468名無しさん@ピンキー:2008/07/19(土) 15:06:35 ID:8y3c5vkl
エルシオンの続きを…
469名無しさん@ピンキー:2008/07/21(月) 04:11:24 ID:+rfgb0td
>>641に期待…しようと思ったがそこまでいく頃には忘れそう
470名無しさん@ピンキー:2008/07/25(金) 21:02:46 ID:Mfq4xN2c
保守
471名無しさん@ピンキー:2008/07/29(火) 17:54:27 ID:w6lw64aE
エルシオンは…
472名無しさん@ピンキー:2008/07/29(火) 17:58:11 ID:Ek5cnqnO
まとめサイトあるのかなあ?
1スレ目とか読みたい
473名無しさん@ピンキー:2008/07/30(水) 10:25:43 ID:csexuOmc
終了
474名無しさん@ピンキー:2008/07/30(水) 21:08:04 ID:KBCHjzm+
再☆開
475名無しさん@ピンキー:2008/07/31(木) 15:38:18 ID:PCs9wi9z
終了
476名無しさん@ピンキー:2008/08/01(金) 10:24:50 ID:7ewmkOIy
再☆開
477名無しさん@ピンキー:2008/08/02(土) 20:41:00 ID:wczCXwU0
いきなり魔法剣士等のヒロイン大量生産→大量陵辱が見たい
478名無しさん@ピンキー:2008/08/04(月) 15:28:43 ID:uMhsmclu
終了
479名無しさん@ピンキー:2008/08/04(月) 23:48:21 ID:WXb0vAtY
Qなぜ終わる?
480名無しさん@ピンキー:2008/08/05(火) 11:04:14 ID:LbSCbWQp
A.ネタもSSも書き込まれて無い
481名無しさん@ピンキー:2008/08/08(金) 12:31:06 ID:BqPd9bUb
482名無しさん@ピンキー:2008/08/08(金) 18:09:00 ID:XlmeuDIP
>>472
変身ヒロイン系のスレは昔から荒らしが沸きやすいスレで1スレ目なんか酷いもんだったよ
投下もあるにはあったがどれも冒頭だけで陵辱シーンには行ってない
寸止め連発でマゾでもないと耐えらんないよ?
483名無しさん@ピンキー:2008/08/09(土) 18:59:49 ID:sC7T3aQW
hosu
484名無しさん@ピンキー:2008/08/12(火) 00:45:22 ID:Jny31672
こんにちは。失礼ながら流れを豚切って投下させて頂く。
職人降臨までの暇つぶしにでもなれば幸いです。
未完作の続きと、新たな神の降臨を願って。

・名前は超適当です
・スレタイの趣旨に反さないよう頑張るつもりですが、生暖かく見守ってください
485ホーリーダイア:2008/08/12(火) 00:47:01 ID:Jny31672
「なんだ、どうしたのだ、俺は」
あるもの全てが禍々しい気配を纏う魔界の深淵、その漆黒の玉座に、鷹揚に姿勢を崩して頬杖をつきながら、皇子・グロッシュラーは溜息をついた。
「あら、何事かございまして?」
傍に侍るサキュバスが数人、悩ましい身体をくねらせるように近づく。並みの男であれば一瞬で骨抜きになるであろうその肢体にも、その整った美貌にも、しかし、悩める皇子はたいした興味も示すことはなかった。
「よい。下がれ」
軽く手を振って、どこか不満そうな顔の侍女達を退室させ、彼はもう一度溜息をついた。だが、次の瞬間、異常な程に発達した犬歯を見せて、妖艶な笑みを浮かべる。
「悩んでいても仕方があるまい。もう一度、会いに行くか」
ばさり。
漆黒のマントを翻して、グロッシュラーは大股に城を出て行った。
486ホーリーダイア:2008/08/12(火) 00:48:33 ID:Jny31672
(もうっ!何なのよ、これ…!)
1限目終了のチャイムとともに、鞄の中に教科書やノートを放り込みながら、一人の少女が溜息をつく。
肩程の長さの艶やかな黒髪がその軽快な動きにあわせてさらりと揺れ、真珠のような肌との見事な対比が目を惹いた。
濃いまつげに縁取られた黒目がちの瞳は見る者に愛くるしい印象を与え、その赤い唇は、彼女の顔の黒と白の対比の中で可憐な存在感を放っている。
文句のつけようのない、可憐で清楚な美少女ではあるが、立ち居振る舞いは堂々としていて、活発さを感じさせた。
(なんで、あんなやつのことが、頭から離れないのよう…)
そう思いながらも、意図せずして、もう何度目だか解らない昨夜の回想が再生を始める…

「ほう…、貴様か、人間界への我が侵攻を妨げているホーリーダイアというのは?」
切れ長の蒼い瞳を半眼にして、銀髪の美しい男がこちらを見る。
「その通りよっ!あんたが親玉ね!こういうときは普通、自分から名乗るのが礼儀じゃないのかしら?」
すでに切り伏せた数匹の魔物を背に、聖なる戦士は男と真っ向から相対する。
「フッ…なかなか言うな。俺は魔界の皇子、グロッシュラーだ。以後、お見知りおきを」
場違いなほどに優雅な会釈をする相手を、ホーリーダイアは臆することなく睨み付ける。
487ホーリーダイア:2008/08/12(火) 00:50:11 ID:Jny31672
「皇子のわりには礼儀を知らないのね、グロッシュラー。なぜ人間界に侵攻を始めたのか、教えてもらえるかしら」
「理由…?いや、そんなものはないな…強いて言えば、興味があったのだ、人間界にな」
「なんですって…!」
ぎり、と奥歯をかみ締めてホーリーダイアが翳した手の中に、白銀に輝く刃が現れる。
「そんなことで、どれだけの命を奪おうとしているのよ、あなたは!」
「そんなこと…?貴様ら人間にはそんなことであっても、俺にとっては重大な理由だ。なにしろ、長く生きていると退屈なのでな。興味というのは大切だぞ」
「許さない!」
ヒュアッ!
凄まじい速さで空を切る光の刃を、グロッシュラーの漆黒の刃が受け止める。その黒い刃が翻れば、ホーリーダイアの身体は軽々と宙を舞い、再び光の刃を閃かせる。
お互いが、相手の力量を一瞬で見抜いていた。
(つ、強い…!耐久戦にはできない…!)
(ほう…剣も容姿も、人の身にしておくには惜しいな…)
ならば、と大技を繰り出そうとしたホーリーダイアに対し、グロッシュラーは魅惑的な笑みを浮かべて、大きく退いた。
「なっ…!どういうつもり?」
「退くのだ。お前は、ここで殺すには全く惜しいのでな」
「ま、待ちなさい!」
ホーリーダイアは叫んだが、そのときにはもう、グロッシュラーの輪郭は、半分闇に解けていた。
「また会おう、美しき戦士よ」
その言葉を残して、ふ、と気配が消える。
その瞬間に、戦士はがくりとその場に膝をついた。
力量の差も、威圧感も、今までのどんな敵ともケタ外れだった。しかし。
彼女は絶望にも似た気持ちで思い知っていたのだ。
あの蒼い瞳で見つめられて、自分が常になく興奮していることを…
488名無しさん@ピンキー:2008/08/12(火) 01:29:33 ID:pPK5w6nf
ここで一旦終わりかな?
これから二人は一体どうなるのやら。
期待が高まります。
489名無しさん@ピンキー:2008/08/12(火) 01:43:54 ID:Jny31672
>>488
おお、どうもありがとうございます。
続きは明日の午前中にでもあげますので、しばしお待ちを。
490ホーリーダイア:2008/08/12(火) 12:24:44 ID:Jny31672
「…あや?彩?」
クラスメートの心配そうな声に、白川彩ははっと我に帰った。
びっくりして振り向くと、友人の聖香が立っていた。
「大丈夫?もう授業終わったよ?」
「ええっ!?」
びっくりして周りを見回すと、確かに、教室に残る人影はまばらで、窓には傾きだした陽の橙の光が灯っている。
「…ああ、うん、何か今日私駄目みたい…」
「熱でもある?顔がちょっと赤いかも」
「だ、大丈夫。ちょっと熱あるかもしれないけど、多分たいしたことないよ」
「そう?ならいいけど…」
気遣ってくれる友人に微笑みを返し、下校するために立ち上がったその時。

(ホーリーダイアよ。聞こえるな?)

頭の中に直接響いてきたのは、紛うことなき、昨夜の宿敵の声であった。

(ぐ…グロッシュラー…!!)
491ホーリーダイア:2008/08/12(火) 12:25:55 ID:Jny31672
(覚えていてくれたとは光栄だな。)
声の主は、愉快そうにくつくつと喉を鳴らす。
(ふらりと人間界に侵攻に来てみたが、やはりお前がいないとつまらないのだ。出て来て貰おうか)
(なっ…!どういう理由よ!そんな、勝手な…!!)
(敵が来ている事を知って放っておくなど、聖なる戦士にはできはしまい?)
唖然とする彩の意識の中で、魔界の皇子はまたもや楽しそうな笑い声を漏らす。
(何が、そんなにおかしいのよ?)
(いや…失礼。待っているぞ)

(何、今の…?馬鹿にしてるの…?)
消えていく「声」に対し、彩はそんな印象を抱く。
そんな風に敵に呼びつけられることは、誇り高い戦士にとっては屈辱以外のなにものでもない。
しかし、グロッシェラーが言ったとおり、彼がいることを知って放っておくことなど、聖なる戦士ホーリーダイアにはできるはずもなかった。
「彩?」
「ごめん聖香、私やっぱり熱があるみたい。保健室に寄ってから帰るから、先に帰ってて?」
「う、うん…。お大事にね?」
頷く友人を確認すると、彩は教室を出た。
そして、落ち着いた足取りで保健室への道を辿りかけ…曲がり角に差し掛かった途端に、屋上に向かって走り出す。
(やっぱり、私、どうかしてる!今度こそ何とかして、あいつを倒さなきゃ…!)
ばんっ!
屋上に躍り出ると、彩は右手を天に翳した。その指に嵌った、澄んだ輝きのダイヤモンドのあしらわれた指輪が、それに呼応するように光を放つ。
「ホーリーチェンジ!至上の誇り、聖なる剣よ!我に力を与えたまえ!」
ぱあっ…。
ダイヤモンドから放たれた純白の光が彩を包み込み、その光が消えた後には、優美な銀の装飾が施された白い鎧を纏った、ホーリーダイアが立っていた。
492ホーリーダイア:2008/08/12(火) 12:28:05 ID:Jny31672
(感じる…あっちね)
魔界の瘴気を孕んだ強い力を北の方向に察知し、彼女はふわりと屋上から飛び立った。
瞬く間に、町外れの廃ビルの屋上に、その姿を捉える。
「そこまでよ、グロッシェラー!…って、あれ?」
確かに、そこに宿敵は居た。隣には、赤色の花を思わせるものをつけた植物の魔物を従えている。
今までのホーリーダイアの相手は殆んどが獣型だったから、植物型は珍しい。
しかし、彼女が訝ったのはそこではなく。
「何を、してるの…?」
そう、どうにも違和感を覚えるのは、そのわさわさ動く植物と魔界の皇子が、別にどこかを攻撃するでもなく、二人並んで屋上に座り込んでいたこと。
「来たか、ホーリーダイア。待っていたぞ」
そんなセリフも、座り込んだ状態から見上げつつ言われたのでは、どうにも印象が違いすぎて。
「こんなとこで、なにやってるのよ…?」
間の抜けた質問が、彼女の口から零れる。
「いや、だから、お前を待っていたのだ」
「あ、ああ、そう…」
私、今日こそ大技を打ってやるつもりで、ここまで来たんじゃなかったっけ。
軽い眩暈を覚えて、ため息をつく。
だが、顔を上げた瞬間、昨夜と同じあの蒼い瞳と視線が合い、急に心臓がどきんと跳ねた。
493ホーリーダイア:2008/08/12(火) 12:29:55 ID:Jny31672
「で、私は来たけど、どうするのよ?」
「ふむ。ではまあ、戦うとするか」
「はあぁ??」
「あっ、でもな、今日の相手はこいつだぞ?」
自分の隣の植物を指差して、グロッシェラーはにやりと笑う。
「お前など、この俺が直接手を下すまでもないからな」
「…座り込んだままの人に見上げられながら言われてもねえ…」
小さく呟くと、気を取り直して、ホーリーダイアはびしっ!と植物の魔物を指差した。
「いいわ、お相手するわよ。間違ってこんなのが街中にでも出たら大変だもの。でも」
横目でグロッシェラーを睨み、続ける。
「これが終わったら、再戦よ。グロッシェラー」
「承知した」
ここばかりは、眼光鋭く、不敵な笑みを見せて、グロッシェラーは応じた。
それを確認すると、ホーリーダイアは光の刃を出現させ、わさわさと揺れる植物に切りかかる。
「はあっ!!」
まさに神速の神業であった。
だが、魔物の方でもそれを見極め、根を人間の足のように使い、跳躍して避ける。
「流石に、皇子が直々に連れてきただけのことはあるみたいね」
間髪入れずに放った二撃目が、幾枚かの葉をかすめ、はらはらと散り落とす。
触手のような根とも茎ともつかないものが、するりと伸びてホーリーダイアを打ち据えようとするが、ひらりと優雅にかわし、そのまますたりと着地する。
494ホーリーダイア:2008/08/12(火) 12:32:13 ID:Jny31672
すると魔物は、赤い花をこちらへ向け、妙に甘い香りを吐き出した。
(くっ!毒か…!?)
だが、彼女の聖なる鎧は、毒を無効化することができる。幾多の魔物たちとの戦闘で、何度も彼女を護ってきた効果のひとつだ。
臆することなく踏み込み、放った一撃は、相手の触手の2、3本を切り飛ばした。
オオォォォォ…
唸りを上げて、相手が後退りする。取った、と確信して踏み込もうとした足は、しかし、それ以上前に出ることは無かった。
(な、何…!?)
意図せず膝がかくかくと震え出し、堪らずホーリーダイアはその場に膝をつく。荒い息がその可憐な唇から吐き出される。
「はあ…はあ…っ!」
(身体が…熱い…!)
「ふむ、効いてきたようだな」
成り行きを見守っていたグロッシェラーが、楽しそうに笑う。
「はあっ…ど、どういうこと…何なのよ、これは」
「毒だ」
さらりと言ってのける銀髪の青年であったが、しかし。
「だって、この鎧は、毒を無効化できるはず…!」
「そう、確かに、その鎧はたいしたものだ。我が僕たちも、随分とそれで悩まされたからな」
しゅる…
無情な触手の音が響き、左右の手首を縛り上げる。
先程までは圧倒的優勢だった相手になす術もなく、ホーリーダイアはグロッシュラーの目の前で磔にされてしまったのだった。
「は、放しなさい!」
「だから、対ホーリーダイア用に開発したのだよ。空気中では無害で、生物の体内に入ったときのみ、毒性を出す香りの植物を」
ゆっくりと、ホーリーダイアに手の届く場所まで歩きながら、グロッシェラーは続ける。
「首尾よくいった様で、満足だ」
すっ、とその指が、ホーリーダイアの頬をなぞる。その途端に、ホーリーダイアの身体に電流が走る。
「あ…っ?!」
「どうだ、良いだろう?この毒にはとっておきの媚薬効果がある」
その指を白い首筋に這わせながら、グロッシュラーは彼女の耳元で囁いた。
「やっ…!あ、ああっ…!やめて…!」
495ホーリーダイア:2008/08/12(火) 12:40:58 ID:Jny31672
展開が速くてサーセン
ちょっと家を空けますんで、続きは2、3日後くらいに投下しに来ます。
496名無しさん@ピンキー:2008/08/12(火) 14:31:06 ID:LOhney5u
うおっ、いきなりか。
このまま餌食になってしまうのか、はたまた反撃するのか。
目が離せませんね。
497名無しさん@ピンキー:2008/08/12(火) 16:01:02 ID:D/kTCr5L
期待
498名無しさん@ピンキー:2008/08/13(水) 14:06:20 ID:sUYdlgsg
青い海!青い空!白い雲!灼熱地獄な砂浜!







の中、携帯で新・旧シャア板とエロパロ板を巡回する俺ガイル
499名無しさん@ピンキー:2008/08/16(土) 06:58:06 ID:SMq4gA7K
スレ序盤にスイートナイツがあったから大丈夫だとは思うが、このスレでのTriangleの魔法戦士シリーズの知名度ってどうなんですかね?
シンフォニックナイツで一本書きたいと思ってるんですが…あんまり需要のない作品落とすのもアレですし。
500名無しさん@ピンキー:2008/08/16(土) 11:00:54 ID:6B4UPmGZ
誘い受けに見えちまうぞ
反応が気になるなら、まずは投下してみるんだ
501499:2008/08/16(土) 11:22:20 ID:SMq4gA7K
あー確かに>誘い受け
とりあえず今日の夜にでも投下してみます。
502名無しさん@ピンキー:2008/08/16(土) 23:54:00 ID:RYWQA3fN
>>501
どきどきわくわく
503:2008/08/17(日) 00:38:10 ID:DSvIlYcR
では予告通りに、こちらのスレでは初投下になります。

・元ネタは魔法戦士シンフォニックナイツ
・今回はエロ要素なし
・続きものです
504ジャミング(1):2008/08/17(日) 00:41:19 ID:DSvIlYcR
「ジャミング?」

雨塚鷹佑は自身の研究室兼アジトである部屋で副官の少女の言葉を反芻した。
目覚めたばかりのせいか、上手くその言葉が脳に入らない。
だが、少女の入れてくれたブラックコーヒーを喉に流すとたちまち意識が覚醒してくる。

「言葉の響きからして何かを妨害する魔法、といったところかい?」
「はい、その通りです」

感情というものを全く浮かべていない無そのものの表情で副官の少女が答える。
少女――セラフィは掛け値ない美人である。
例え感情を浮かべなくともその美貌が損なわれることはない。
だが、と雨塚は思う。
この少女が喜怒哀楽といった感情を浮かべればどれだけ愛らしいだろう。
そう思ったのは一度や二度のことではなかった。
とはいえ、その希望が叶うことは早々ないであろうことは理解している。
彼女と出会ってからそれなりの時間が過ぎたが、だからこそ彼女が表情を崩すようなことはそう簡単にはありえないとわかってしまうのだ。

(といっても、全然感情がないってわけでもないんだろうけどな)

最初の頃はともかく、今ではセラフィを見て感情がないなどと思うことはない。
彼女は人工的に生み出されたクローンだが、一つの個であることは変わりはない。
料理や仕事を褒められれば微笑むし、怒られれば落ち込む。
自分が怪我を負えば心配してくれるし、勝利して帰還すれば喜びを見せてくる。
無論、一目見てそれとわかるほどの変化ではなく、あくまで雨塚のみが判別できる程度の微細な変化ではあるのだが。

「……局長?」

と、セラフィの怪訝そうな声が耳に届く。
どうやら知らず知らずのうちに口元を緩ませてしまっていたようだった。
何を笑っているのですか? とばかりの追及の視線が自分に向けられていることに雨塚は苦笑する。

「すまない。ちょっと考えごとをね。で、さっきの続きだけど…」
「はい。この魔法は先日ご報告したリンクシステムの遮断を可能とするものです」
「へえ、それは凄いな。それで? その魔法はすぐに実用可能なのかい?」
「勿論です。後は装備さえ終わらせれば局長は勿論、上魔たちにも使用させることは可能でしょう」
「ほう…」

雨塚はもたらされた対魔法戦士への吉報に相好を崩す。
自分と敵対しているシンフォニックナイツは魔法と科学を融合させた力で特殊な衣装を作り出し、その力を振るっている。
その原理は未だ詳しくは解明されていないが、現時点で判明していることも少なくはない。
505ジャミング(1):2008/08/17(日) 00:43:43 ID:DSvIlYcR
あの変身状態は、少女自身の魔力とスーツの持つ能力だけでは維持できないのだ。
ではどうやって維持をしているかというと、ここで出てくるのが先程の会話でも出てきたリンクシステムである。
彼女らは自分たちの基地のメインシステムのバックアップを受けることによってあの魔法戦士としての変身状態を維持しているのだ。
逆を言えば、そのバックアップさえ遮断してしまえば彼女らの力は大幅に落ちることになる。

「スタビライザー、運動補正、認識補正、戦闘行動補正、魔力補正、ダメージコントロール、生体モニター。
 シンフォニックナイツがその力を振るうためのこれら全ての機能がこの魔法の前では無力化されます」
「ふむ、それは素晴らしい…が、幾つか質問をしておきたい」
「なんなりと」
「まず、ジャミングの効果だが…使用からどれくらいの時間でその威力を発揮するのか。そしてその効果の度合いだな」
「効力についてはジャミングに使用する魔力量にもよりますが…基本的には効果は使用直後すぐに現れるはずです。
 ただし、スーツの機能それぞれにリンクが働いているため、ただ漠然と使用したところで機能の一つが低下するだけに過ぎません」
「成程。つまり機能全てを低下、ないしは停止させようと思ったら各機能全てのリンクにジャミングをかけなければならないということか」
「その通りです。とはいえ、同時にジャミングをかけることは可能なのでそれほど問題があるわけではありません。
 勿論、使用するための魔力はかかってしまいますが…」
「そこは問題ないだろう。俺の魔力も彼女らには及ばないとはいえ、かなりのものだ。
 それに俺一人ならばともかく上魔にも使用可能となればそれはたいした問題にはならない。ふむ…」

今まで得た情報を元に雨塚は今後の作戦を組み立て始めた。
このジャミングという魔法は今までの対シンフォニックナイツにおける戦略・戦術を大きく変えることになるだろう。
とはいえ、不満はない。
最近はシンフォニックナイツも力を増してきて、その上人数も二人に増えた。
今のところ勝利を拾ってはいるが、このままいけばそう遠くない将来敗北は避けられなかっただろう。
だが、この魔法さえあれば勝利など容易い…とまではいかなくても、こちらの優位は圧倒的なものになる。

「そういえば…この魔法だが、視覚情報はあるのかい?」
「視覚情報、ですか?」
「ああ、サンダーやパラライズといった今までの魔法は一目見れば効果が知れた。だが、この魔法は今の話を聞く限りでは
 その効果の発揮状態はわからない。無論シンフォニックナイツの動きを見ていればすぐにわかるのだろうが…」

それでは初戦はともかく、二度目以降の戦いで相手がフリをしてくるかもしれない。
相手が弱ったと思ってかかってみれば実は効果はありませんでした、ということになるのは御免だ。
無論、こちらでリンク率の状態を調べることは可能だが、そんな余裕がない場合もありえるのだから。
だが、そんな雨塚の心配を他所に、セラフィは問題ありませんと自信ありげに答えた。

「ジャミングがその効果を発揮しているかは一目見ればわかります。
 何故なら、リンクが遮断されるということは、シンフォニックナイツの強化服の機能だけが維持できなくなるというわけではないのですから」
「うん? つまり…」
「強化服の展開そのものも維持できなくなるのです。つまり、ジャミングの効果が発揮されればされるほど彼女たちは」
「スーツを剥かれて裸にされていくってわけか。いいね、わかりやすい。
 それに俺からすれば、彼女らを精神的に屈服させることが目的なのだからむしろその効果は好都合だ」
506ジャミング(1):2008/08/17(日) 00:46:05 ID:DSvIlYcR
「理論上ジャミングがその効果を100%発揮した場合、彼女らの変身は解けるのですが…そうはならないでしょう」
「自身の魔力があるから、だね?」
「はい。といってもそれは所詮焼け石に水。精々がパーツを数点残す程度でしょう。何せリンクが途切れてしまえば
 魔力は全て戦闘を継続するための身体強化にあてなければならないでしょうから」
「クッ、ハハハハッ! そいつはいい!」

新魔法の思わぬ副次効果に雨塚は喜びを露わにする。
こうなってくるとむしろシンフォニックナイツの力を低下させることよりも
恥ずかしい姿を晒す羽目になるであろう少女二人の未来のほうに期待がわいてくるというものだ。

「よし、一ついい作戦を思いついた。セラフィ、早速だが次の襲撃ポイントの選定とその準備に入ってくれ」
「了解しました。何かご希望の条件はございますか?」
「そうだな、ポイントはできるだけ人目が集まる場所がいい。後は近くに高めの建物があればなおいいな」

その指定だけでセラフィには雨塚の考えている作戦が理解できたのだろう。
一礼すると、少女はよどみない動きで部屋を立ち去ろうとする。

「あ、そうだ」
「なにか?」

ピタリ、と副官の少女の動きが止まり、無表情な美貌が自分へと振り返る。
雨塚は一瞬、こんなことをいうことに意味はあるのか、こういうのはガラじゃないんだがなぁ。
そんな言い訳を脳裏に浮かべながらも感謝の言葉を口にした。

「セラフィ。いつもご苦労様、君がいてくれるおかげで俺は随分助かっている…感謝しているよ」

それは常々思っていたことだった。
彼女がいなければ自分は未だ冷飯食らいの身分だっただろう。
彼女と出会ってからは目標ができた、新たな世界への道が開けた。
それは今までの怠惰な人生と比べて何と魅力的な世界だっただろうか。
だからこそ、雨塚は素直に感謝した。
例えそれがメッツァーなる男に命じられた結果だとしても、彼女に助けられてここまで来たのは事実なのだから。
とはいえ、こんなことを言ったところで彼女はいつもの通りクールに

「感謝されるようなことではありません」
「それが私の存在意義です」

などと冷静に好意を受け流すのだろうが。
507ジャミング(1):2008/08/17(日) 00:48:46 ID:DSvIlYcR
「あ……」
(おや?)

だが、今日は違った。
てっきりサラリと流されると思っていた言葉は、意外にも少女の心に響いたらしい。
僅かに目元が潤み、頬も微かに紅潮している。
いつもは真っ直ぐにこちらをみつめてくる瞳は余所見をするように横を向き、こちらを視界に入れていない。
よく見れば、落ち着かないのか全体的にもどこかそわそわしているようにすら見える。

「あ、ありがとう…ございます」

表情を隠すように伏せ、一礼。
そうして副官の少女は逃げるようにその場を立ち去っていた。

「……意外な反応だったな」

残された雨塚はぽかんとその後姿を見送りながらもいいものを見たとばかりに唇をつり上げる。
今の一連の流れはしっかりの脳に保存できていた。
見間違いや勘違いでなければ、今のセラフィは間違いなく照れていたのである。
今度機会があれば容姿について褒めてみよう。
そんな思春期真っ盛りの男子学生のようなことを考えつつ雨塚は満足気に一人頷く。
やはり見目麗しい少女は感情がないよりもあるほうが美しい。
もっとも、今のセラフィは美しいというよりも可愛らしいという形容のほうが正しい気はするが。

「そしてそれは、君たちも一緒だ。シンフォニックリリー、シンフォニックシュガー」

二人の敵対する魔法戦士の姿を思い浮かべながら雨塚は一人ごちる。
太陽と月、動と静。
対極にありながらも根底に同一の志を宿した二人の少女。
そう、自分の現時点での最終目標は彼女らを手中に収めることだ。
物理的に、という意味ではない。
それならば今までいくらでも機会はあったのだから。
自分が望むのは完全なる隷属、すなわち彼女たちを快楽の虜に堕落させ、それによって自分の意のままに操ることなのだから。

「ククッ…さて、楽しみだな」

正義と愛を語り、どんなに酷い目に合わされようとも不屈の精神で純粋に人々のために戦う少女たち。
既に幾度となく彼女らを己の手で、あるいは魔物たちの手で陵辱してきたが、未だ彼女らが屈する様子はない。
だが、その度々に植えつけてきた快楽の記憶は間違いなく少女たちの体を、精神を犯しているはずだ。
後はそれが芽吹くのを陵辱という名の水をやりながら待てばいい。
彼女らが堕ちる時に浮かべる表情はどんなものなのだろうか。
雨塚――シンフォニックナイツからファルケと呼ばれる男はその時を思い、邪悪な笑みを浮かべるのだった。
508:2008/08/17(日) 00:50:28 ID:DSvIlYcR
今回はこれで終了です。
わかる方はタイトルでわかるでしょうが、原作では色んな意味での中途半端な効果っぷりに憤ったあの魔法大活躍の話になる予定。
509名無しさん@ピンキー:2008/08/17(日) 01:49:05 ID:ROGxddSK
とりあえず公式サイトでキャラを把握して来た
続き待ってる
510名無しさん@ピンキー:2008/08/17(日) 01:56:37 ID:Sv0OQ1Uy
期待だぜ
511名無しさん@ピンキー:2008/08/17(日) 02:27:52 ID:F9FWEbuF
wktk
512名無しさん@ピンキー:2008/08/17(日) 13:15:51 ID:VPbGFe8w
まさかガチで書き込んでくるとはな…
同好の士として頼もしいぜ
513名無しさん@ピンキー:2008/08/18(月) 00:01:49 ID:W0eOt6Ju
エロがない段階では与える評価も半減だぜ

さあ、気合いを入れるんだ
514名無しさん@ピンキー:2008/08/18(月) 06:45:07 ID:765w6Fwg
わくわく…
わくわく…
515名無しさん@ピンキー:2008/08/18(月) 10:00:46 ID:qfYIk4Hb
wktk!!!!!
516名無しさん@ピンキー:2008/08/20(水) 01:47:06 ID:QkZ3wlDM
これ、またしても導入書き捨てなん?
517名無しさん@ピンキー:2008/08/20(水) 07:40:34 ID:GjbcvnnQ
まだ三日しかたってないんだ。諦めるのは速いぜ
518:2008/08/20(水) 08:24:36 ID:eV9tFOyM
レスをしてくれた方々に感謝を捧げつつ二回目行きます。

・元ネタは魔法戦士シンフォニックナイツ
・今回もエロ要素は皆無
519ジャミング(2):2008/08/20(水) 08:27:38 ID:eV9tFOyM
太陽が沈み、暗闇が世界を支配する夜。
人口の星空ともいえる輝きを放つ街、エクセリウム。
その都市内部、街灯に照らされたビジネス街の道路を一台の車が走っていた。
レーシングカーとパトカーを融合させたかのようなその車体には剣の紋章が塗装されている。
また、異なる部分には『Minerva・Guard』の文字。
それはエクセリウムにおいて治安のために独自に動いている組織の名前だ。
表面的には警察と大差ない活動をしているこの組織だが、実際のところ彼ら――否、彼女らの真の目的は別のところにある。
マナと呼ばれる力に呼ばれ現れるこの世あらざる悪の怪異。
それらの敵と、世界の秩序と平和のために戦うのが彼女らミネルヴァ・ガードの真の役目なのだ。

「莉々奈さん、そこの角を右に。そして次の交差点を左です」
「わかったわ、菜々芭ちゃん」

車の運転席で胡桃色のロングヘアを背とシートに押し付けている少女がナビに従ってハンドルを切る。
百合瀬莉々奈。
エクセリウム建設を主導し、また、ミネルヴァ・ガードのスポンサーにもなっている百合瀬財団。
その九代目の当主にしてミネルヴァ・ガードの矢面で戦う主要人物が彼女だった。

「このまま行けば、接敵まで約五分です」
「了解…っ!」

荒々しく、それでいて華麗な運転技術で操られる車は深夜の道路をひた走る。
百合瀬莉々奈は今見せている運転技術を初めとして、様々な才能に恵まれていた。
明晰な頭脳、突出した身体能力、可愛らしさと美しさを同居させた可憐な美貌、抜群のプロポーション。
持ち前の明るさと生まれながらのカリスマ性に、強固な正義感と責任感をもあわせもつ強き心。
世の女性が望むありとあらゆる才能を手にしている彼女は、それでいて自身に驕る事もなかった。
それどころか、誰にでも優しく接することができる慈悲深ささえ持ちあわせていたのだ。
ここまでくれば嫌味の一つもでてくるものだが、この少女に負の感情を抱ける人間は皆無に等しい。
それはそうだろう、己の身を粉にして日々世界と人々のため働いている彼女を誰が罵倒できるだろうか。
だが、ここまで精力的に世の為人の為と働いておきながら、彼女は百合瀬財団をただ運営するだけの才女ではなかった。
自身の持つ魔力、それすらも平和のために用いたいと考えた彼女は治安組織ミネルヴァ・ガードを設立。
更には自身と親しい二人の女性との協力の下に、自らが怪異と戦うための力『M3システム』を開発。
このシステムによって魔法戦士として戦う力を得た莉々奈は戦闘用のコスチュームを身に纏い
魔法戦士シンフォニックリリーとして日夜悪と戦っているのである。

「菜々芭ちゃん、準備はいい?」
「勿論です、莉々奈さん」

莉々奈の問いに、助手席に座っていた少女が硬い表情で頷いた。
520ジャミング(2):2008/08/20(水) 08:30:43 ID:eV9tFOyM
薄い紫のセミロングを僅かに揺らしながら真っ直ぐ莉々奈を見つめる少女の名は甘樹菜々芭。
彼女は莉々奈の親友にして『M3システム』の実質的な開発者といって過言ではない天才少女だった。
太陽のような明るさを感じさせ、抜群のスタイルを誇る莉々奈とは対照的に
月のような儚さと、色白の肌にやや子供っぽい体型の彼女は見た目の印象を裏切らず寡黙で冷静沈着な性格である。
菜々芭は、そのあまりにも優秀な頭脳のせいで両親が仲違い、終いには不慮の死を迎えさせてしまったという過去を持っている。
そんな彼女は自らの才能に嫌悪感を持ち、自分の存在に否定的だったのだが、その不遇な人生を莉々奈の存在によって救われていた。
菜々芭は莉々奈と出会い、その生き方に感化され、自分の頭脳を人類のために役立てることに喜びを見出すようになったのである。

(戦闘にも、慣れてきた…もう、莉々奈さん一人に負担はかけない!)

菜々芭は本来ならば科学者畑の人間、つまりバックアップ専門だったのだが
彼女にも莉々奈と同じ才能――すなわち、魔法戦士として戦うことができるだけの素養があった。
莉々奈と比べれば魔力も身体能力も劣る彼女ではあったが、彼女には誰にも負けない頭脳がある。
その優秀な頭脳を活かし、菜々芭は莉々奈に遅れながらも親友と同じ魔法戦士シンフォニックシュガーとして参戦するようになったのだ。
全ては自分を救ってくれた親友のために、正義のために。

「見えました……エンカウンター、下魔です!」

菜々芭の言葉と同時にブレーキを踏まれた車は道路の中央で停止する。
と、不審な乱入者に気がついたのか、下魔と呼称された怪異が車を包囲するように動き始めた。
アニメや漫画に出てくる怪物そのものの外見をした怪異たちは数十の群れで油断なく車を警戒する。
車のドアウイングが上に開き、その奥から二人の少女――莉々奈と菜々芭が姿を現す。

「ギギイ…!」
「グルル…!」

美しき少女たちの姿に下魔たちは喜びを露わにする。
欲望に忠実な彼らは少女たちを蹂躙したいというドス黒い本能に従って徐々に距離を詰めていく。
だが、二人の少女に恐怖はない。
むしろ、その表情に浮かんでいるのは憐れみだった。
話が通じないとはいえ、生きている者をこれから傷つけなくてはならないのだ。
それが例え一般的には悪と称される生物であっても。
二人は、特に莉々奈は相対するのが醜悪な化け物であってもその優しさゆえに相手を傷つけることを嫌う。
だが、理想だけでは結果はでないということを彼女たちは知っていた。
戦うべき時は確かにある、そしてそれは今なのだから。

「莉々奈さん」
「ええ…!」

相棒の呼びかけに応え、莉々奈はキッと自身の亜麻色の瞳で怪異たちを睨みつけ――そして
521ジャミング(2):2008/08/20(水) 08:34:07 ID:eV9tFOyM
「魔法と科学の交わりによって奏でられし聖なるシンフォニーよ…私に、力を与えて…!」
「――シンフォニック・マテリアライズ・センセーション!」

二人の少女の美しい声と共に少女たちの姿が光に包まれる。
外部からの視認を妨げる光の中心で、少女たちの身を包んでいたミネルヴァ・ガードの制服が弾けた。
制服、靴、下着と身に纏っていた衣服全てが光の粒子となって消え、少女たちの裸体が露わになる。
それは一瞬の出来事だった。
全裸になった莉々奈の菜々芭の身体に別の粒子が降り注ぎ、それらが新たな衣服へと構成されていく。
それは彼女たちが魔法戦士として戦うための戦闘スーツだった。
莉々奈は白と薄桃を基調としたフリルのミニスカート、肌にピッタリと張りつくような大胆な上着というプリマドンナのような
そして菜々芭は白と深青を基調としたミニのタイトスカートにガウン状の上着というコスチュームを身に纏う。
共に頭には大きなヘッドホンと、そこから伸びる二本のケーブルらしきものがヘッドセットとして装着されている。
他の共通点としては、胸元が大きく開いている部分があるだろうか。
莉々奈は豊満な、菜々芭はその小ぶりな胸を強調するように胸元に開いた部分でリボンを遊ばせている。
コスチュームの各所に散りばめられたパーツは機械的な印象を与えつつも彼女らの美貌を損なわない。
むしろ、これから戦いに臨む少女たちの凛々しさを引き立てているようですらあった。

「魔法戦士、シンフォニックリリー」
「魔法戦士、シンフォニックシュガー」
「魔力と科学の交わりが奏でる調べと共にここに誓います…」
「この先に訪れる人々の新たな未来と、貴き理想を信じ…」
『気高き魔法戦士の名の下に、邪悪な意志からこの世界の正義を護るため、この身を捧げることを…!』

変身を終えた二人の少女が高らかに宣言を果たす。
それはまるで現代に舞い降りた戦乙女の姿だった。
その凛々しさと神々しさ、そして内から発する魔力に下魔たちは僅かに恐怖を覚える。
だが、所詮彼らは本能で生きる凶暴な生物に過ぎなかった。
彼我の戦力差を理解することなく、魔物たちは敵と認識した少女たちへと踊りかかる。

「グエエッ!」

ワニとトカゲと猿を足したような怪物が左右から魔法戦士へと飛び掛った。
振り下ろされる鋭い爪が可憐な少女たちを襲う。
ブンッ!
空間ごと断ち切るかのような鋭い一撃。
だが、その凶爪は目標を捕らえることなくただ空気を切り裂くだけだった。

「ギッ!?」

獲物の消失に慌てて周囲を見回す下魔。
522ジャミング(2):2008/08/20(水) 08:37:22 ID:eV9tFOyM
だが、その目が捉えたのは既に自分から離れた場所に移動している敵の姿だった。
少女たちは何時の間にか空だった手にそれぞれ武器を構えている。
シンフォニックリリーはレイピアを、シンフォニックシュガーは球体のボールのような武器を両手に装備していた。

「行きます…!」

リリーの掛け声と同時に散開した二人の魔法戦士はあっという間に下魔との間合いを詰めると攻撃を開始する。
レイピアによる雷光のような一閃が一体の下魔の腕を深々と切り裂いた。

「ギエアッ!!」
「ごめんなさい…!」

傷つけたことを謝罪しながらもリリーの攻撃は続く。
怪物のもう片方の腕、そして両脚を切り裂き、瞬く間に一体の魔物を行動不能にしてしまう。

「やあッ!」

一方、もう片方の魔法戦士ことシュガーは両手に構えた球体を高速で打ち出し、魔物の顔面にぶつけていた。
正確無比な精度と速度によって打ち出されたボールは魔力が込められているだけに威力は絶大。
リリーと比べ、容赦などない彼女の攻撃は十秒という短い時間で二体の魔物を沈黙させる。

「莉々奈さん、大丈夫ですか!?」
「問題ないわ、菜々芭ちゃんこそ平気?」
「はい!」

計三体の下魔を倒したシンフォニックナイツは集合すると背中合わせに密着し、互いを庇いあう体勢を作る。
油断なく前方を見据えながら、菜々芭は戦況を分析する。

「索敵による敵の総数は二十二。その全てが下魔のようですが」
「指揮官である上魔がいないのは、どうしてかしら…?」
「わかりません。罠なのか…陽動、あるいは姿を隠しているのかもしれません」
「油断は出来ない、ということね」

お互いに頷きあうと二人の魔法戦士は再び散開し、攻撃を再開する。
指揮官であり、強力な力を持つ上魔がいない以上、いかに下魔が生物として強力であろうともシンフォニックナイツの敵ではない。
だが、彼女たちは油断などしていなかった。
油断こそが大敵であり、また、こうして魔物が動いている以上、その後ろには彼――ファルケが存在しているのは間違いないのだから。
しかし、彼女たちは気がついていなかった。
すぐ近くに宿敵である鷹の名を持つ男が潜んでいることに。
倒したはずの下魔がいつもよりも速い速度で回復していることに。
そして、既に自分たちが罠の中へと誘い込まれていたということに…
523:2008/08/20(水) 08:39:42 ID:eV9tFOyM
以上です。気合を入れたらヒロイン紹介と活躍だけで終わってしまった…あれ?
原作をご存知の方は今回の話はどーでもいいかもしれませんがヒロインの紹介と活躍は前フリのお約束ということで一つ。
次からはエロ(要素がある)に入れたらいいなぁ。
524名無しさん@ピンキー:2008/08/20(水) 12:32:33 ID:7oSOwIBx
思い切り活躍させてから堕とす、これ王道!!
525名無しさん@ピンキー:2008/08/20(水) 15:43:24 ID:QkZ3wlDM
>>523
投下大変お疲れ様です。>>516にて大変失礼な発言をいたしてしまった事を慎んでお詫びいたします。
526名無しさん@ピンキー:2008/08/21(木) 10:38:07 ID:o8ONu1M2
これからの展開にwktkしながら待機
527名無しさん@ピンキー:2008/08/21(木) 19:12:30 ID:L3v1q9qA
変身シーンを詳細に描写してくれてるトコとか良いな
こういう凛々しいくすぐる部分があってこそ後の敗北シーンが映えるんだよね
528:2008/08/23(土) 10:30:01 ID:bHIBQA8/
なんとか更新速度を保ちつつ三回目行きます。

・元ネタは魔法戦士シンフォニックナイツ
・作者はガチエロよりも羞恥エロ派
529ジャミング(3):2008/08/23(土) 10:34:22 ID:bHIBQA8/
「やれやれ、手がつけられないとは正にこのことか」

二人の魔法戦士が戦いを繰り広げている戦場の影で一人の男が呆れたような溜息をつく。
ステルス機能で身を隠しているその男は全身を黒のスキンスーツで覆っていた。
唯一、肌が覗けている口元は楽しげな笑みを浮かべ、吊り上がっている。
ガッシリとした両腕を胸の前で組んで、男――雨塚鷹佑ことファルケは少女たちの舞踏を観察していた。

「いつもは分断して一人ずつ相手にしているからわからなかったが…二人揃うと、戦力二倍どころの話じゃあないな」

仮に上魔と自分があの中に加わっても、真正面からやりあう限りでは歯が立たないであろう。
視界の中で撃破されていく下魔を眺めながら、それでもファルケの口調は余裕を崩さない。
そう、全ては計画通りに進んでいるのだから焦る必要など一つもないのだ。

「しかしあんまりのんびりとはしていられないな…早くしないと、下魔が全滅してしまいかねない。
 それに、『彼ら』ももうすぐ来てしまうだろうしな」

また一匹、致命傷を負った下魔が動きを止める光景を見ながらファルケはバイザーのデータ画面に目を移す。
刹那、画面に大表示で『complete!』の文字が浮かび上がった。
それは戦闘開始から続けていたデータの採取が終わったという証拠だった。
と同時にバイザーディスプレイの左端にセラフィの顔が映し出される。

「局長」
「セラフィか。解析は完璧かい?」
「はい、既にデータの送信も終了しています。ジャミング使用時における効果指定及び出力の調整もこれで問題ありません」
「わかった、ご苦労様だったね」
「いえ…それでは、お気をつけて」

どこか事務的な気遣いの言葉を残して、少女の画像がディスプレイから消える。
だが、気のせいかもしれないが、今日の少女は言葉に熱がこもっているようにも思えた。
それは自分の願望がそう感じさせたのか、それともセラフィが本当に自分に心を許し始めているのか…
味方とはいえ、たった一人の女の子をやたらと気にする自分に苦笑を漏らすファルケ。

「さて、そろそろ姿を現すとしようか。準備はいいな、ヘルメ?」
「勿論です。それでは、行きましょうか…」

スーツ姿のサラリーマン風に姿を映した上魔が眼鏡の位置をくいっと人差し指で調整しつつ返答する。
既にこの上魔にもデータは送信済みだった。
時刻は予定の一分前。
全身を黒で覆っている変身ヒーロー風な若い男と、四十代くらいの生真面目そうなサラリーマン風の男。
そんな見た目デコボコなコンビはゆっくりと戦場へと歩を進めるのだった。
530ジャミング(3):2008/08/23(土) 10:37:41 ID:bHIBQA8/
「ギィッ!?」

ズシュッ!
レイピアから肉を切り裂く鈍い感触が伝わってくるのと同時に、正面にいた下魔が腕を深々と切り裂かれ、絶叫した。
トドメを差すべく前に踏み込むリリーは、しかし仲間を庇うように立ちはだかった二体の下魔に邪魔されて追撃を防がれる。
仕方なく後退した魔法戦士は油断することなく周囲を見回す。
倒れ伏し、完全に沈黙した下魔は十体。
残りは十二体――しかし、このスコアはかかった時間に反してはかばかしくない。
普段であれば既に敵を全滅させていてもおかしくはないのだ。
にも関わらず、傷の大小こそあれども下魔は十二体も生き残っている。

「莉々奈さん、この下魔たちはいつもとは違います」

傍に寄ってきた菜々芭の言葉に莉々奈は頷く。
今まで戦ってきた下魔とは違い、今夜の彼らは異様にしぶとい。
再生能力は通常よりも向上し、戦闘においては防御や逃走を重視して致命傷を回避しているのだ。
積極的に襲い掛かってきたのは最初の数体だけ。
残りの下魔たちはまるで戦う気がないように動き回るだけだった。

「下魔たちの再生能力の上昇は間違いありません。だけど攻撃に意欲を示さないのは何の意味が…?」

小柄な親友の思考を邪魔しないように、リリーはレイピアを構えて周囲の異形を威嚇する。
こちらは立ち止まっているというのに、やはり魔物たちはかかってくる気配を見せない。
だが、逃げ出すこともしないとなると戦闘意欲がないわけでもないようだ。
これは一体どういうことなのか。
確かにこれでは下魔を掃討するのには時間がかかる。
だが、逆を言えば時間さえ掛ければ彼らを全滅させることは余裕といっても過言ではない。

(つまり、この下魔たちの目的は――)
「時間稼ぎ…?」

思考を繋ぐように放たれたシュガーの言葉にリリーは確信を得る。
そう、時間稼ぎだ。
防御を重視し、やられないことを最優先にした下魔たちの動きは時間稼ぎのほか考えられない。
だが一体何を待っているというのか。
考えるまでもない、魔物たちが待つものなど決まっている。
それは―――

「やあ、相変わらず強いね。シンフォニックナイツ」

彼らを召喚した張本人に他ならないのだから。
531ジャミング(3):2008/08/23(土) 10:41:26 ID:bHIBQA8/
「ファルケ…!」

全身を黒の戦闘用スーツで覆い隠した男の出現に、二人の魔法戦士は緊張に包まれる。
その後ろには人間体を化けている上魔ヘルメの姿もあった。
この男が姿を現したという事は、これからが本番だということ。
油断なく構える少女たちに、しかしファルケは悠然とした態度を崩さない。

「やあ、今宵も相変わらず美しいね、シンフォニックナイツ」

軽口を叩くファルケは、その態度とは裏腹に一分の隙も見せてはいなかった。
飛び掛るタイミングを窺っているうちに生き残っていた下魔たちが司令官を守るような形で密集する。
これで敵側の体勢は万全。
しかしシンフォニックナイツには動揺も悲壮もない。
多少戦った後と言えども傷一つ負っていない上に、まだまだ体力も魔力も十分。
何よりも、いつもは分断されて一人ずつ戦うのが常なのだが、今夜は魔法戦士が二人とも揃っている状態。
例えファルケと上魔が一体加わったとしても負ける気遣いはない。

「またあなたなのですか…一体、どれだけの恐怖を撒き散らせば気が済むのですか」
「さあ? 俺の気がすむまでかな?」
「この世界の魔力を悪用し、人々の平和な暮らしを脅かす貴方を決して許すことは出来ません…!」

凛々しい眼差しで敵を見つめるシンフォニックリリー。
シュガーもそれに追従するようにボールを構えた状態で警戒の体勢をとっている。
だが黒衣の男は、ひょいと肩をすくめるとやれやれとばかりに首を振った。

「おお怖い。だが楽しみだね、その美しさが苦痛や恥辱に歪む様を見るのが…」
「魔法戦士の誇りに掛けて、悪には決して負けません!」
「今まで散々負けておきながらその啖呵。いいね、それでこそシンフォニックナイツだ。
 二人揃っての戦闘も初めて見せてもらったが、素晴らしい連携だ。これはもうまともにやっても敵わないだろうな…」
「ならば降伏してください。私たちは好き好んで貴方たちを傷つけたいわけではないのですから」
「フッ…」

冗談だろ? とばかりに笑みを漏らすファルケにシュガーが憤怒の視線を送る。
相手が降伏勧告を聞かないであろうことは承知の上だった。
だが、ファルケのこの余裕は一体どういうことなのか。
彼の言ったとおり、このまま戦いになればこちらのほうが圧倒的に有利のはず。
なのに、男の態度はまるで自分たちの勝利が決まっていると確信しているような…
そこまで思考を巡らせたリリーの耳は、次の瞬間少し離れた後方でアスファルトを踏む足音を捉えた。

パシャッ!
532ジャミング(3):2008/08/23(土) 10:44:46 ID:bHIBQA8/
「ッ!?」
「増援…っ!?」

シャッター音と共に焚かれたフラッシュの光にリリーとシュガーは警戒心も露わに振り向く。
そこにいたのは一人の小太りの男だった。
彼は携帯電話の写メをこちらに向けて構え、ニヤニヤと歪んだ笑みを浮かべている。
新しい上魔?
そう危惧した魔法戦士たちだったが、男からは魔力反応がない。
魔力捜査で調べた限りでは、間違いなく男はただの一般人のようだった。

「おい、ここか?」
「お、来たな。こっちだこっち! 本当にいるぞ!」
「マジか!? 本当にシンフォニックナイツが!?」
「ああ、あの書き込みは本当だったんだ!」

男の後ろから声がしたかと思うと、どこからわいたのか妙な男の集団がぞろぞろと現れだす。
男たちは年齢も格好もまちまちだったが、一つだけ共通点があった。
彼らは一様にデジカメ等の撮影機器を手にしていたのである。

「な、この人たちは…」
「ククク、驚いたかいシンフォニックリリー? 彼らはね、俺が呼んだんだ。
 いや、呼んだというのは少し違うか…俺はただ書き込みをしただけだしね」
「書き込み…?」
「そうさ、シンフォニックシュガー。某巨大掲示板の正義のヒロインを嬲るスレ、そこにこう書いたのさ。
 今夜0時、シンフォニックナイツがD−85地区に現れるってね!」

ハハハ、と愉快そうに笑うファルケにシンフォニックナイツは呆然とするほかない。
と同時に理解する。
下魔たちによる時間稼ぎはこのためのものだったのだ。
戦いに気を取られている隙に彼らをこの場所に呼び込む。
これこそが敵の狙いだったのだと。

「おっと、誤解しないでくれよ? 俺は彼らに危害を加える気はない」
「戯言を…!」
「本当だって。別に人質にしようとか欠片も考えちゃあいない。むしろ傷つけないように気をつけるつもりさ。
 なんせ、彼らは大事な観客なんだからね…」
「…観客?」

いぶかしむようにリリーは周囲を見回す。
男たちはある程度の距離をとって自分たちを取り囲むような形をとっていた。
533ジャミング(3):2008/08/23(土) 10:48:04 ID:bHIBQA8/
その瞳は皆一様にギラギラと闇夜の中で輝いている。
正義のヒロインを目にしたことが余程嬉しいのか、興奮している者が大半だ。
ゾクッ…
リリーは彼らの粘つくような視線に華奢な身体を僅かに震わせる。
それが生理的嫌悪だということを彼女は理解していなかった。

「莉々奈さん…どうしますか?」

リリーと同じく、困惑と微かな嫌悪の表情を浮かべたシュガーが問いかける。
いくら危害を加える気がないと明言されたとしても、相手が悪人である以上信用できるはずもない。
一番いいのは彼らを今すぐ退避させることだが、周囲に目に付く者だけでもゆうに数十人を越える。
強制措置による彼らの退場ははっきり言って不可能といってもよかった。

(規制はちゃんと行われていたはずなのに…)

普段、魔物たちとの戦いにおいては、事前にミネルヴァ・ガードの力によって情報規制、交通規制が行われる。
一般人をできるだけ戦場から遠ざけるための、巻き込まないための当然の処置だからだ。
無論、それでもたまに規制に漏れた一般人が現れ、戦いに巻き込まれてしまうこともあるのだが…
ここまでの人数が、それも自発的に現れるなど想定外のことだった。

「皆さん、ここは危険です! どうか避難してください!」
「私たちは二人、とても貴方たちを守りきることは出来ないのですっ」

とにかく彼らをこの場から逃がさねば。
その一心でリリーとシュガーは男たちに呼びかける。
だがその返事として帰ってきたのは眩いフラッシュの光とシャッター音の嵐だった。

「か、格好いい!」
「それに可愛い! シンフォニックリリーにシンフォニックシュガーか、名前覚えたぞ!」
「うお、怪物の死骸がいっぱい…あのコたちが倒したのか?」
「すげえ、強いんだな!」

初めて目にする魔法戦士の姿を記録媒体におさめながら、男たちはワイワイとざわめく。
まるで避難する気はないようだった。
いや、それどころか更に包囲の輪を縮めようとしている気配すら見せている始末だ。
流石に下魔たちの存在にビビッているのか、戦闘の邪魔になる領域にまでは近づいてはこないのが唯一の幸いではあるが。

「くっ…ファルケ!」
「おいおい、そんなに睨まないでくれよ。こういっちゃなんだが、俺は書き込みをしただけだ。
 それによって彼らがここに現れたのは自己責任、そうだろう? それに…他人の心配をしている暇はあるのかな?」
「え…」
534ジャミング(3):2008/08/23(土) 10:51:04 ID:bHIBQA8/
ファルケがくすりと笑ったのと同時に今まで微動だにしていなかった下魔たちが動き出した。
今までの及び腰っぷりが嘘のように統制された動きで魔物たちは一直線に走り出す。
勿論、その狙いの先はシンフォニックナイツの二人だ。
宣言通り一般人には手を出さないつもりらしく、自分たちだけを狙ってくるその動きに莉々奈は僅かな安堵を得る。

「莉々奈さん!」
「ええ!」

相棒の声を受けてリリーはレイピアを構え、迎撃に跳躍する。
闇夜の下に、ふわりと舞う少女の肢体。
下魔の爪がリリーの身体を引き裂こうと襲い掛かるが、少女は危なげなくそれをかわす。
かわしざまにレイピアを一閃。
その一撃は魔物の胸を深々と切り裂き、怪異の身体から血が噴出する。
それを見ていた男たちは大騒ぎだ。
格好いい、強い、頑張れ! といった賛辞と応援の声が耳に届き、莉々奈は感謝と戸惑いを覚えた。

(応援してくれるのは嬉しいのだけれど、す、少し恥ずかし……ッ!?)
「ギアッ!」

能天気なギャラリーたちにふと気を抜いた一瞬、背後から別の下魔が無防備な背中へと襲い掛かる。
唯一の武器であるレイピアは突き出した状態の為すぐには手元に引き戻せない。
だがリリーは慌てず、腰を捻ると流麗な動きで右足を跳ね上げる。

「やっ!」

すらりと健康的に伸びた艶かしい足をみせびらかしながら少女の脚が下魔の顔面を捉える。
ハイキックをモロに受ける形になった下魔は堪らず後退した。
追撃のチャンス――!
リリーは足を下ろしてレイピアを構えなおそうとし、しかし次の瞬間聞こえてきた声に硬直した。

「うおっ、パンツ丸見えだぜ!」
「……えっ!?」

歓声のようなその声に、莉々奈は反射的に視線を己の下半身へと落とす。
頭の位置まで振り上げた右足のせいで、短いスカートが盛大に捲れ、中身が露出していた。
むっちりとした太腿も、その付け根にある薄桃色の下着も、開脚という恥ずかしい格好で全て見えてしまっていたのだ。

「きゃッ!?」

慌てて足を降ろし、スカートを押さえるリリー。
だが魔物は乙女の恥じらいを意に介することなく、隙を見せた敵に猛然と襲い掛かる。
535ジャミング(3):2008/08/23(土) 10:55:00 ID:bHIBQA8/
「くっ…」

どうにか間一髪でその攻撃を回避したリリーだったが、息もつかせぬ連続攻撃が続けざまに襲い掛かってくる。
攻撃の隙がなく、とにかく回避を優先とばかりに魔法戦士の少女は地面を跳ね回る。
だが、その激しい動きによって短いスカートはひらひらと舞い上がり、その中身を周囲の人間に披露する羽目になってしまう。

「パンチラキター!」
「あの短いスカートは反則だよな。モロ見えじゃんか」
「それに見ろよ、あの下着、よく見れば凄い大胆なデザインだぜ」
「やぁ……っ」

周囲から聞こえてくる卑猥な会話にリリーは耳まで赤く染めて動揺する。
こういう時、どんな小さな音でも捉えてしまうほど強化された己の耳が恨めしい。
だが、攻撃がやまない以上動きを止めるわけには行かない。
リリーは時折反撃をまじえつつ、露出する下着に恥じらいながら戦い続ける。
その動きには、最初の頃よりも明らかにぎこちなさが加わっていた。

「莉々奈さんっ……くぅっ」

それを見ていたシュガーはなんとか彼女の援護をしようと試みる。
だが、仲間に気を取られていた魔法戦士を彼女と相対していた下魔は容赦なく襲う。
頭上から振り下ろされる強烈な一撃。
シュガーはかろうじてそれに反応したものの、回避は不可能と判断し、両手のボールで爪を挟み込むようにして攻撃を受け止める。
ザザザ…ッ!
いくら身体能力をスーツや魔力で強化しているといっても、元はかよわい女の子の菜々芭。
なんとか爪の一撃は受け止めたものの、力負けして後方に鍔迫り合いの状態で押しやられてしまう。

「おい、あっちも見ろよ! もうちょっとで見えそうだぜ!」
「うはっ、お尻をあんなに突き出して…」
「見えそうで見えない、チラリズム万歳!」
「えっ……あっ、ああっ?」

自分に向けられる声に後ろを振り向いたシュガーは狼狽の声を上げる。
爪の圧力に耐えるために、いつの間にか腰を下ろして両脚を大きく開いた体勢になってしまっていたのだ。
それは確かに後ろから見ればお尻を突き出しているように見える状態だった。
リリーと違い、シュガーのスカートはタイト型なので多少激しく動き回ったとてめくれる心配はない。
しかし、タイト故に腰を落として両脚を開いた姿勢になると、スカートがずり上がってしまうのだ。
かろうじて下着は露出していないようだったが、男に見られるには恥ずかしい格好なのは間違いない。
パシャパシャとシャッター音が鳴り響き、フラッシュ光がシュガーの下半身を覆う。
恥ずべき格好を記録された少女魔法戦士は羞恥に頬を赤らめた。
536:2008/08/23(土) 10:56:52 ID:bHIBQA8/
以上です。
タイトルにもなってる魔法は次回でようやく使用開始の予定。
しかし俺を出演させすぎたぜ…
537名無しさん@ピンキー:2008/08/23(土) 10:57:53 ID:bWwdrwsD
リアルタイムGJ!

俺も出演してたな
538名無しさん@ピンキー:2008/08/24(日) 08:56:36 ID:bnKUjJYJ
凄く丁寧な進行だな!これは期待できる



しかし事件現場に行けるほど俺って度胸があったんだなwwww
539名無しさん@ピンキー:2008/08/24(日) 15:04:49 ID:+194KXSv
ビデオカメラを準備した俺が通りますよ
もちろん動画アップのためのサイトもな
540名無しさん@ピンキー:2008/08/25(月) 22:26:39 ID:KdckjP8S
そういやこのシリーズは人質だの通行人だの一般人の方が外道だったなw
541名無しさん@ピンキー:2008/08/27(水) 05:53:39 ID:/YXaulLq
すっげぇ無責任な野次とか飛ばすんだよなww
542:2008/08/27(水) 14:12:16 ID:AWtqc4hX
いい加減投下速度が落ちそうな気がしつつ四回目いきます。

・元ネタは魔法戦士シンフォニックナイツ
・作者は『じっくり』とか『じわじわ』とか『なぶる』等の表現が大好きです。
・俺たち自重しろ
543ジャミング(4):2008/08/27(水) 14:15:23 ID:AWtqc4hX
「ククッ、可愛いものだな……」
「彼女らも花も恥らう乙女なのですから、当然の反応ではあるのですが」
「ま、その通りではあるんだけどね」

ファルケとヘルメはシンフォニックナイツへとの攻撃を下魔に任せて観戦と洒落込んでいた。
魔法戦士二人は遠巻きに周囲を取り囲む男たちの視線を気にして動きに精彩がない。
一応生死をかけた戦いの最中だというのに気楽なことだ、とファルケは半分呆れながらも少女たちの恥じらいを楽しむ。
既に幾度となく自分たちにその柔肌を犯されているというのに、相変わらずシンフォニックナイツは清純な少女そのものだ。
まあ、羞恥心のない女など興ざめだし、今回の作戦は彼女らが純情な乙女だからこそ意味があるのでむしろ喜ぶべきことではあるのだが。

「しかし人間というものは愚かしいものですね。自分たちに被害が及ぶとは考えていないのでしょうか?」
「野次馬ってのはそんなもんさ。それに、今回の作戦ではそれくらいバカな奴らのほうがいい」
「確かに。彼らがいるからこそシンフォニックナイツの勝利は遠ざかっている」

眼鏡をキラリと光らせながらサラリーマン風の格好の上魔はウンウンと頷く。
視線の先では集まった男たちが無邪気にシンフォニックナイツに声援を送っている。
だがそれは、純粋にヒロインを応援しているわけではなかった。
勿論全くその気がないというわけではないのだが、彼らからすればそれはアニメの中のヒロインに声援を送るのと大差のない行為だ。
凛々しく戦う魔法戦士も、無残にやられる下魔も、彼らにとっては非現実の世界でしかない。
ハッキリと現実として目にしているにもかかわらず、彼らは自分らを完全な第三者としてとらえている。
だからこそ、すぐ傍にある危険を感じることも出来ずに場に留まり続けているのだ。

(だが、シンフォニックナイツからすれば、彼らはただの一般人でしかない)

周りにいるのが無力な一般人である以上、シンフォニックナイツは彼らを気にする必要があった。
だがそれは戦闘からほんの僅かであれ気を散らすことを意味する。
流石に戦闘に支障をきたすようなことはないが、彼女らの思考にはしっかりと周囲の男たちの存在が根付いているはずだった。

(一度気にしてしまえばその存在は頭から離れない。そして、それだけならばまだしも……)

男たちはただの一般人ではあるが、彼らは今までのようなたまたま巻き込まれただけの被害者ではない。
自発的に、自らの意思でこの場にやってきているのだ。
戦う魔法戦士の少女たちを目にし、その姿を記録するために。
そしてそれは今のところ狙い通りの効果を発揮しつつあった。
清純な乙女であるシンフォニックナイツからすれば、応援はともかく、自分たちの身体に絡みつくような色欲の視線は毒になっているはず。
まあ、元々彼女らの衣装は肌の露出が多く、健康的な男ならば目を取られて当たり前なのだから自業自得ともいえなくはない。
とはいえ、折角ギャラリーがわざわざ足を運んで来てくれたのだ。
その労いはしてやらねばならないだろう――と、ファルケはゆっくりと手をかざした。

「それではそろそろ始めるとしよう―――ジャミング、発動!」
544ジャミング(4):2008/08/27(水) 14:17:33 ID:AWtqc4hX
「やあっ!」

ズバシュッ!
レイピアの剣閃が下魔の一体を小さく切り裂く。
踏み込みが足りないため、剣に威力を込められないのだ。
別に疲労があるというわけではない。
だが、大きく動作すればするだけスカートが翻り、その中身を晒してしまう。
それは年頃の女の子である莉々奈にとっては恥辱以外の何者でもない。
しかし、周りにはその瞬間を待ち望む多くの異性がいる。
普段の戦いでは気にすることなどありえないはずのことに、少女は翻弄されていた。

「エンシェント・ファイヤー!」

リリーの掌から炎の球が発射される。
魔力によって生み出された必殺の火球は下魔の一体を飲み込み、爆散させた。
爆風が黒焦げになって沈黙した魔物を中心に広がり、シンフォニックリリーのスカートを煽る。
その魔法の威力と少女の下着の開帳に、男たちがワッと沸きあがった。

「きゃあっ……お、お願いです。どうか、皆さん避難を!」
「凄い、凄いよシンフォニックリリー!」
「ああ、まさか本物の魔法戦士を目にする事が出来るなんて」
「しかもパンチラいっぱいでサービス満点だし、サイコーだね!」
「ちっ、違います……これは、サービスなんかじゃ……」

莉々奈の弱々しい抗議が響くが、男たちは意にも介さない。
確かに、魔法戦士のスーツは大胆なデザインをしている。
スカートは少しめくれ上がっただけで中身を露出してしまうほど短いし
スーツは身体にフィットする造りになっているため柔肌のラインがモロにでている形だ。
胸元は大きく開いているし、リリーの場合可愛らしいおへそまでが露出している始末。
下着に至っては通常のものよりも明らかに小さく、莉々奈の清純そうな雰囲気に反して、なんともいえない色気を醸し出している。
だが、それは決して彼らがいうような破廉恥な目的でデザインされたわけではない。
自分たちの先駆者たる魔法戦士、スイートナイツを模しているだけ。
下着とて、ただ動きやすさを追い求めた結果小さなものになってしまっただけなのだ。

(なのに……こんな、いやらしい目で見られてしまうなんて…っ)

いかに初心な莉々奈とて、周囲の男たちが自分をいやらしい目で見ていることくらいは分かる。
だが、それは魔法戦士としてはまるで想定外のことだった。
まさか正義のために一生懸命に戦う自分たちをいやらしい目で見る人間がいるなどと想像するはずもない。
けれども、現実として男たちの視線は自分の身体に集まっている。
545ジャミング(4):2008/08/27(水) 14:19:25 ID:AWtqc4hX
理性ではわかってはいるのだ。
視線など無視して戦うべきなのだと。
今は生死をかけた戦いの真っ最中、しかも今は周りに無力な一般人たちがいる。
もしも自分たちが負ければ、彼らは魔物たちに殺されてしまうかもしれない。
そう考えれば、恥じらってばかりなどいられるはずがない。
だが、一人の女の子百合瀬莉々奈としてはどうしても羞恥心を捨てきれなかった。
正義感と羞恥心が葛藤となって、正義の魔法戦士の動きを阻害する。

「ハアッ! あと、七体……!」

それでもリリーはなんとか下魔を屠っていく。
多少動きが落ちたとしても、下魔と魔法戦士では基本スペックが違う。
恥じらいによって効率こそ落ちても、それが敗北に繋がることはなかった。

(待っていなさい、ファルケ。すぐに貴方を…!)

下魔の後ろに控える諸悪の根源を睨みつけながらリリーは一旦距離をとる。
見れば、シュガーも下魔を一体撃破した様子だった。
これで残りは六体、まだファルケと上魔が控えてはいるものの、余力は十分。
周囲の人たちを人質に取られないよう気を配りながら、リリーは油断なくレイピアを構える。

「莉々奈さんっ」

そこにシュガーが合流してくる。
彼女にも怪我はなく、消耗も大してしている様子はない。
このままならばいける――!
と、その瞬間。

「おおーっ!!」

大きく場がどよめいた。
見れば周囲の男たちが興奮して撮影機器を構え、狂喜乱舞しているではないか。
一体何が?
突然の事態にリリーもシュガーも困惑する。

「……え? な、菜々芭ちゃんっ!?」

だが次の瞬間、莉々奈はその原因に気がついた。
相棒たる魔法戦士、シンフォニックシュガーの姿に異変が起きていたのである。
そう、彼女の下半身を覆っているはずのスカートが、いつのまにか消失してしまっていたのだ。
546ジャミング(4):2008/08/27(水) 14:22:14 ID:AWtqc4hX
「莉々奈さん、どうし……なっ、え……あ!?」

莉々奈の視線を追って目線を下げたシュガーは困惑の声を上げた。
そこに見えるのは、つい先程まであったはずのスカートが消失し、露出した黒のパンティストッキングに覆われた自身の下着。

「い、いやっ…! 見ないで、ください…っ」

突然の下半身の惨状にシュガーは慌てて手に持っていたボールで前後を覆い隠す。
だがそれよりも先に男たちの構えていたカメラはシャッターを切っていた。
パシャ! カシャッ!
薄いパンストに覆われた純白の下着が容赦なく記録媒体に保存されていく。

「こ、これはいったい……あっ、り、莉々奈さんのスカートも!?」
「えっ……そ、そんなっ!?」

必死で下着を隠す菜々芭の目が、光の粒子になって消えていくシンフォニックリリーのスカートを捉えた。
意識する間もなく綺麗さっぱり消えさったスカートの下からは、やはり莉々奈の下着が覗く。

「や、やン……っ!」

リリーはたまらず下半身を隠すように地面へとしゃがみこむ。
だが、しゃがむだけでは前はともかく後ろからは下着は丸見えだった。
リリーの後ろに陣取っていた男たちが喝采を上げ、我先にとレンズを向ける。

「だ、駄目っ! 撮らないで……くださいっ!」

慌てて後ろに手を回す莉々奈だったが、とても手だけでは隠しきれるはずもない。
両手の隙間からはぷりっとしたお尻が、薄桃色の下着に包まれている状態で晒される。

「うひゃっ! どうなってるんだいったい!?」
「なんかいきなりシンフォニックナイツのスカートが消えたぞ!?」
「そんなことはどうでもいい、撮れ撮れ!」

無数のレンズが少女たちの下着を写そうと迫ってくる。
リリーとシュガーはどうにかそれを避けようとするが、逃がさないとばかりに二つのライトが彼女たちを照らし出した。

「な……!?」

暗闇の中、眩い光がそれぞれの魔法戦士を捕らえ、その姿をはっきりと曝け出す。
見れば頭上のビルの屋上にあるライト投射機らしき機械が動いているではないか。
547ジャミング(4):2008/08/27(水) 14:25:45 ID:AWtqc4hX
「ハハハッ、どうだい? お気に召したかな?」
「ファ、ファルケ! これは一体…」
「見ての通りさ。折角の活躍の場なんだ、ヒロインが目立つようにするのは舞台監督の役目だろう?」
「くっ、こんなことっ……」

シンフォニックナイツはライトの光を避けるべくその場を離れる。
だが魔法戦士を映し出す光は執拗にそれをサーチし、彼女たちの姿を捕らえて離さない。
機械を破壊しようにも、はるか頭上のビル屋上に取り付けられているためそれは叶わない。
恥ずべき下着姿を光の下に曝け出され、少女たちの羞恥心が煽られていく。

「そらそら、恥ずかしがっている暇なんてないぞ?」

状況がつかめず混乱する乙女たちに下魔が容赦なく襲い掛かった。
リリーはレイピアで攻撃を受け止め、シュガーは転がって回避する。
しかしそのいずれもが両手を下半身から離してしまうことになってしまったため、再度下着が周囲の目に晒されてしまう。

「くうっ……や、やあっ!」

下着を隠せない恥辱に耐えながらシュガーは転がり様攻撃を再開する。
わけがわからないが、もはやこうなってしまっては敵を素早く倒すほかない。
羞恥による焦りをまじえた攻撃が下魔を襲う。
攻撃は命中、だがその一撃は想定していたほどのダメージを与えてはいなかった。

「えっ……ど、どうして?」

攻撃力の突然の低下に戸惑うシンフォニックシュガー。
だがそれはリリーも同様だった。
いつもならばガッチリと受け止められるはずの攻撃がやけに重いのだ。

「菜々芭ちゃん! これは……」
「今調べ……え!? 運動補正のリンク率が低下している? ち、違う、それだけじゃない……他の機能のリンク率まで!?」
「そんな……どういう……あッ、ま、また!?」

パアァッ――
魔法戦士二人のコスチュームが光に包まれると共に、またしてもスーツの一部が粒子となって消失する。
今度は胸元から上の上着部分だった。
少女たちの首元から鎖骨、そして肩に掛けての流麗なラインとなめらかな白い肌がライトの下で照らし出される。
と同時に、ヘッドホンからスーツ機能のリンク率の50%ダウンが報告された。
ここまでくれば莉々奈と菜々芭も事態を理解するほかない。
変身状態を維持するための、基地からのバックアップ――それが遮断されつつあるということを。
548:2008/08/27(水) 14:27:37 ID:AWtqc4hX
以上です。
これ、最初は三話で終わるはずだったのに…
549名無しさん@ピンキー:2008/08/27(水) 19:54:41 ID:/YXaulLq
基地からのバックアップの途絶とかピンチ描写を丁寧に描いてるなぁ
GJ!
550名無しさん@ピンキー:2008/08/28(木) 09:40:18 ID:AF1+JmhQ
>>548
ものっそいGJです!
脱げる順番も良い感じ。肩&鎖骨最高!
デジカメのバッテリーを交換しながら待ってます!
551名無しさん@ピンキー:2008/08/28(木) 14:13:29 ID:t64bIcDR
とっても乙!
こりゃあいよいよ現場に駆け付けない訳にはいかなくなったな。
552巨大戦艦ロボの憂鬱 前編:2008/08/28(木) 14:43:49 ID:MjR7mCqj
ども〜。
散々迷った末にここに投下することにしました。
単発ネタです。

戦艦型巨大ロボを操って宇宙人と戦う少女の話です。
ロボットは、キングジェイダーを想像して下さい。

少し、ここのスレの趣旨とは少し違い戦う女の子が羞恥に悶えるという話です。
その原因は主に乗っているロボットにあり、敵のせいではありません。
それに納得した人だけ読んでください。

正義の宇宙人から悪の宇宙人と戦うために巨大戦艦ロボを預けられた
高校2年生の女の子がいる。
彼女の名前はカイ。
スタイルは少し周りよりいい方。
ちょっぴり、恥ずかしい目には遭ってるけど、
彼女にしか出来ないんだからしょうがない…はず。

今、町の方で巨大なタコみたいな古典的な火星人の形をした宇宙人が暴れている。
「行かなくっちゃ!!」
正義感の強い彼女は飛び出していった。

「フェニックスシップ!!」
空に手をかざして、叫ぶと空から巨大な戦艦がやって来る。
そして、カイはその戦艦の中に吸い込まれていく。
今、戦艦のブリッジの中にカイはいる。
当然、相手は戦艦のままで勝てるほど生易しいものじゃない。
そこでカイはロボットに変形して戦うことにする。
「リトルバード!!プラグアウト!!」
巨大な宇宙戦艦から、ブリッジが分離する。
「メガロ ユナイト!!」
カイは、まるで十字架に掛けられたかのように腕を広げ、
脚を伸ばす。
纏わり着いてくる、無数のコード。
それによって神経とロボットを接続し、操縦を可能にするのである。
が、そのコードはいろいろなところに絡み付いてくる。
「う、うぅぅ、やぁぁぁん!!」
カイは、悲鳴をあげる。
そのコードは袖やブラウスの隙間から、服の下に入ってきて、
ブラジャーの下から胸に絡み付いてくるわ、スカートの中に入ってくるわ、
ひどいのはパンツの中に入ってくる。
絡み付いてくるコードで手は動かせない。
カイは、コードに抵抗することは出来なかった。
2本のコードが双丘の二つの突起をさがし当て、電流を浴びせかける。
「あぁん!!」
次はカイの蕾だった。
「やぁん!!」
感じるポイントを次々とコードに刺激されるカイ。
必死に堪えるが、とうとうカイはイッてしまっう。
瞬間、途切れる意識。
その間に、ブリッジは分子分裂を繰り返し両腕と頭を形成し
ロボットの形を形成していた。
そして、絡みつかれてから意識が戻った時には巨大ロボが完成していた。
神経が接続されて、自分の体がロボットとなったような感触。
「フェニックスクイーン!!」
彼女は叫びを上げる。気合のようなものである。
553巨大戦艦ロボの憂鬱 前編:2008/08/28(木) 14:45:24 ID:MjR7mCqj
ロボットから入る情報は、全部脳に直接入る。
自分の体の感覚ではなく、ロボットの感覚を直接感じる。
指を握ろうと思えば、自分の指ではなくロボットの指を動かすことになる。
そんな状態。
確かにこの状態だとロボットは簡単に動かせる。
操作は非常に簡単だ。
だが、その方法には一つ致命的な欠点があった。
ロボットは服を着てない。
無論、デザインは恥じるようなデザインではなくかなりカッコいい。
だが、ロボットと感覚を共有しているカイにとっては、
町中の人に裸を見られているような感覚がするのである。
「うっ、うぅ…。」
野ざらしの、ロボットのボディ。
冷たい風が、装甲を刺激する。
それは、感覚を共有する少女にとっては一糸纏わぬ、乙女の柔肌が
風に、曝されてるのと同義だった。
年頃の女の子には耐え難い感触だ。
今すぐにでも、おっぱいとあそこを隠したい。
だが、そんなことをしたら情けないロボットだとテレビで報道されてしまう。
それだけならいいが、ナオ君も見ているのある。
ナオ君とは、カイの幼馴染でカイが想いをよせる男の子である。
ナオ君は、このロボットのファンだ。
もし、胸や股間を隠そうとしたらガッカリするだろう。
それだけならまだいい。正体がそこからバレたりしたら、大変なことになる。
そしてナオ君は毎回、校舎の屋上にいるのである。
恐る恐る、校舎の屋上を見るとナオ君はカメラを持ってそこに立っていた。
彼に悪気はないのだろう。巨大ロボの勇士を写真に収めたいだけなんだから。
だが、それは彼女にとっては一糸纏わぬ姿を写真に収められることと同義である。
聞こえるわけがないが、カシャっとシャッターの切る音が聞こえたような気がする。
それは、彼女の羞恥をくすぐるのに十分だった。
「うっ、うぅぅぅ…。」
この地獄から開放されるには、悪の火星人を倒すしかない。
彼女は、そしてクイーンフェニックスは、敵に勇ましく向かっていった。
羞恥と戦いながら。

投下終了です。
魔法戦士の話、ストリップの際どさがいいですね。
それでは後半もお楽しみに。
554巨大戦艦ロボの憂鬱 前編:2008/08/28(木) 15:10:47 ID:MjR7mCqj
555名無しさん@ピンキー:2008/08/28(木) 19:57:29 ID:c6KskuxM
>>548
これはすごい辱めだよね。
男だって街中で下半身ブリーフ一丁は恥ずかしいからね。
ましてはそれが、花も恥じらう乙女が下半身パンティ丸出しときた日にはもう、比べ物にならない恥辱ですね。
たっぷりと記録させてもらってますよ〜
リリーの薄桃パンティと、シュガーの純白のパンティと、二人の恥じらい染まる表情。

>>553
カイの恥じらいが素敵ですね。
外からはなんとも思われてないのに、自分でどんどん恥ずかしいと思い込んでしまう様が素敵です。
556名無しさん@ピンキー:2008/08/29(金) 14:58:11 ID:zNVB3RXE
>>548
>>553
GJ!続きにも期待
557名無しさん@ピンキー:2008/08/29(金) 20:54:19 ID:a8VXhjSH
>>552
GJ!
んが!面白いんだがロボ物ならパイロットはピッチリスーツだろ?
なあそうじゃないのか?!



とスマン興奮してしまったな。
しかしロボ物の女パイロットがレオタになりはじめたのってどこら辺りなのかな?
マジンガーのヒロインが原点だとして、グッドモーニングアルテア辺りにはもうピッチリスーツだったよな?
558名無しさん@ピンキー:2008/08/30(土) 00:42:09 ID:YcdMW76k
>548
強制ストリップ114114でGJ!
>552
なんとなくマップスって漫画を思い出したぜよGJ!
559:2008/08/31(日) 16:28:28 ID:h4Mvl1Tg
今月ラストの投下、五回目いきます。

・元ネタは魔法戦士シンフォニックナイツ
・空気を読むのに定評のある下魔
560ジャミング(5):2008/08/31(日) 16:32:16 ID:h4Mvl1Tg
「そ、そんな……バックアップが遮断されるなんて……」
「な、菜々芭ちゃん、どうにか回復することはできないの?」
「無理です。恐らくはファルケの仕業だとは思いますが、機能が低下した今の状態では分析すらままなりません!
 それどころか、基地との通信すら遮断され……八方ふさがりです」
「そんなっ……」

戦いのさなか、どうにか状況を覆すべく挽回の方法を話し合うシンフォニックナイツ。
リンク率の50%ダウンはそのまま保有する戦力の50%ダウンを意味する。
下魔との元々のスペック差を考えると、今だ魔法戦士のほうが有利ではあるのだが、状況は悪化の一途を辿っていた。
如何に戦闘力が上回っているといっても、急に半分に落とされた力では今までとは同じように戦えるはずもない。
一撃で倒せていたはずの敵に、二撃、三撃の攻撃が必要となったのだから。
また、低下したのは攻撃力だけではない。
防御力、身体能力、魔力……魔法戦士として戦うための全ての能力がスーツの消失と共に低下しているのだ。
加えて、肌の露出による年頃の乙女特有の恥じらいが戦闘へ臨む意識をかき乱してしまう。

「ギグアアアッ!」
「くっ……ヤッ、ハッ、タァッ!」

魔物の爪をすんでのところでかわし、リリーはレイピアを振るう。
一撃で駄目なのは既に承知の上なので数でそれを補おうという至極当たり前の戦術だった。
しかしその動きは華麗さこそそのままではあったが、明らかに動作速度が落ちている。
周囲で観戦している男たちにもそれは明確に理解できていた。
そして、動きが鈍ったということは魔法戦士たちの絵が捉え易くなった事を意味する。
躍動する乙女たちの一瞬が、次々と無責任な男たちの手によって画像として切り取られていく。

「すげえ、こんなのが撮れるなんて……」
「俺なんかビデオ用意してきたからな、一部始終はバッチリだぜ!」
「俺のデジカメはズーム機能があるから胸の谷間まで精密に映せるんだ。しかし、シンフォニックリリーはおっぱいでかいなぁ」
「ああ、Dは絶対あるぜ。彼女が動くたびにぶるんぶるん揺れるのがたまらねえ……」

正義のヒロインの強制ストリップという思わぬ艶姿の披露に、男たちはやんややんやの大騒ぎだ。
元より、魔法戦士の存在は初代魔法戦士であるスイートナイツの頃から噂になっていた。
だが、実際に魔法戦士を目撃できたものは少ない。
彼女たちは行動範囲が狭く、一般人はできるだけ巻き込まないように戦っているためだ。
特にシンフォニックナイツの場合、ミネルヴァ・ガードの力を使って情報・交通規制まで行っている。
噂レベルでの存在は確認されても、実物を見ることのできる人間は皆無に等しかったのだ。
しかし今、彼らの目の前では噂だけの存在であった魔法戦士が戦っている。
それも彼女らは噂にたがわぬ美少女たちで、魔法戦士の名前通り魔法を駆使していた。
これだけでも男たちからすれば垂涎ものだというのに、更に眼前で繰り広げられているのは半裸に剥かれて戦う少女たちの姿。
これで興奮するな、注目するなというほうが無茶な注文であった。
561ジャミング(5):2008/08/31(日) 16:35:25 ID:h4Mvl1Tg
「いやっ……見ないでくださいっ……」

だが見られている莉々奈からすれば、男たちの言動は正視に耐えられるものではなかった。
異性の淫らな視線が自分に寄せられている。
そう自覚するだけで肌が火であぶられたように熱くなってしまう。
心優しい少女からすれば、恥ずかしいと思うことはあっても彼らを恨むようなことはできなかった。
ひょっとしたら、ファルケに操られているだけかもしれないのだ。
人の心を純粋に信じるが故に、リリーは男たちに嫌悪を感じることは出来ない。
だがそれは男たちにとって、そしてファルケにとっては好都合なことだ。
恥ずかしい格好をどうすることもできず、ただ目の前の敵と戦うしかない美少女戦士。
それは最高の被写体であり、狙い通りの結果なのだから。

「やぁッ! ふっ……たぁっ!」

レイピアを振るうたび、回避のステップを踏むたびに今だスーツに包まれた大きめの双乳が弾む。
魔法戦士のスーツは体にフィットする形になっているため、激しく動き回れば当然胸は揺れてしまう。
更に、今現在リリーの上着は消失し、胸元のリボンも消えてしまっている。
胸に残されているのはピッタリと肌に張り付くように身に着けられた青のスーツだけ。
そのスーツですら、胸元を強調するようなデザインが乳房の柔肌を三分の一ほど露出させている。
いわば、今のリリーの胸元はバニーガールのそれに近い。
それによって今まで注目を集めるほどには目立っていなかった胸部が男たちの目を集め始めてしまったのだ。

(お、お願い……胸、揺れないで……ッ)

自分の胸が見せる淫らな動きに莉々奈は頬を染める。
女性としては魅力的ともいえる豊かなバストが今、男の衆目を集めている。
それはグラビアアイドルでもない莉々奈にとってはとてつもない恥辱だった。
どんなにそのまま動かないでいて欲しいと願っていても、たっぷりと実の詰まった乳房は動きと共に上下左右に揺れ動いてしまう。
恥ずかしいのは胸だけではない。
依然として下着を曝け出されたままの下半身も羞恥の対象だった。
大事な部分は見えていないとはいえ、下着を光の下で晒しながら動き回るなど少女にとっては苦行にも等しい。
どうにか下着を隠そうと内股になってしまうが、下魔の猛攻を前にそんな儚い抵抗など続けられるはずがない。
足を動かすたびに自然と足が開き、腰がくねり、薄桃色のパンティが衆目に晒される。
そして莉々奈は気がついていなかったが、彼女の下着は淫らな変化を見せ始めていた。
度重なる激しい動きと、運動による発汗。
それによって、自然とパンティが水分を吸って縮み、肌に張り付き、激しい動作によって捩れていく。
ただでさえ小さめだった布地はピッタリと股間に張り付き、柔らかな恥丘の膨らみを、その中央のすじをくっきりと浮かせ始める。
また、後ろのほうもやや食い込み気味に縮んだ布地がお尻の割れ目を官能的に見せていた。

「うは……すげえエロい……」
「来てよかったぁ」
562ジャミング(5):2008/08/31(日) 16:37:47 ID:h4Mvl1Tg
双眼鏡、あるいはズーム機能を持つ記憶媒体を持っている男たちのうっとりしたような声が小さく響いた。
目には見えない淫気が場に広がっていく。
下魔たちは自分たちが好む空気が流れていることに歓喜し、活力をみなぎらせる。
対して、純情可憐な乙女たちはその空気に戸惑うほかない。

「―――バスター・フレイムッ!」

必殺の魔法がレイピアの剣撃で弱っていた下魔の一体を飲み込んだ。
多少魔法の威力が下がっていようとも、これには下魔も堪らずその身を塵に帰していく。
莉々奈は生命を殺めたことに悲しみを覚え、それでも今が戦闘中であるがゆえに再び剣を構えた。

(あと、五体……問題は、ファルケと上魔)

宣言通り、下魔たちが周囲の人間を襲うことも人質に使うこともないため、今のところはシンフォニックナイツ側に優位な状況だった。
しかし肌を大きく露出したままの戦いは依然として慣れない。
そんな場合ではないと頭では分かっていても、乙女の恥じらいはどうしても言うことを聞いてくれないのだ。
だが、そんなことを言っていられるものあと僅かであろう。
下魔だけならばともかく、ファルケと上魔が加われば間違いなく不利になるのは自分たちだ。
普段ならばこちらのほうが戦力的には有利だが、今はスーツの機能が低下している。
今のまま戦闘になれば、スペック的には五分、あるいは負けている可能性が高い。
いつ彼らが戦闘に参入してくるかは不明だが、そうなった場合には苦戦は免れない。
目の前の下魔、周囲の視線、そしてファルケたちの動向。
三方向に気を配らざるを得ないシンフォニックリリーの精神力は、徐々に消耗していた。

「ククク……苦戦しているようだね、シンフォニックリリー」
「ファルケ…!」

そして遂に司令官であるファルケが動いた。
隣にいたヘルメをシュガーのほうへと向かわせ、自身はリリーと対峙する。
リリーのみならず、周囲の男たちもボスらしき男の出現に総じて息を呑む。

「色っぽい格好だね」
「す、好きでこんなはしたない格好をしているわけではありません! ファルケ、一体私たちに何をしたのですか!」
「聞かれてそう簡単に答えるとでも? それに、もう大体当たりはついているんじゃないのかな?」
「……卑怯です! こんなことをせずに、正々堂々と」
「戦えって? おいおい、俺は君がいうところの悪だぞ? 悪人が正々堂々と戦ってどうするよ」

やれやれ、と肩をすくめ半裸の肢体を見つめてくるファルケに、リリーは思わず身体を両手で覆ってしまう。

「くっ……お、女の子をこんな格好にして、こんなこと、恥ずかしくないのですか!?」
「恥ずかしいのは君たちのほうだろう? それにしても扇情的な格好だ。思わず俺も興奮しちゃって……ほら」
563ジャミング(5):2008/08/31(日) 16:39:46 ID:h4Mvl1Tg
スキンスーツの下腹部を指さし、ファルケは自身の猛りを莉々奈に見せ付ける。
男性の勃起した象徴を思わず目にしてしまった正義の少女は、戦場にいるというのに反射的に恥ずかしさから眼をそらしてしまう。

「……っ!? そ、そんなもの、見せないでください!」
「そんなものとは失礼だね。大体、君のような美少女がそんな姿を晒しているというのに、こうならないほうがおかしいさ」

なあ、と同意を求めるようにファルケは周囲の男たちへと視線を向ける。
男たちは頷きこそしなかったものの、皆一様に下半身を隠すように腰を引かせた。
それは彼らがファルケと同じく勃起をしてしまっているという証拠だ。

「な……そんな、皆さんが私の姿を見て……う、嘘です!」
「信じたくなければそれでもいいさ。でも一応言っておくけど、彼らにはなんの魔法も使ってない」
「し、信じられません……!」

否定の言葉を口にするも、その声は震えてしまっていた。
こうして明確に男の欲望を突きつけられてしまうのは清純な魔法戦士にとって毒でしかなかった。
守るべき市民たちのドス黒い欲望を目の当たりにし、動揺に瞳が揺れる。
しかしそんな魔法戦士の少女の心の乱れを意に介さず、ファルケは更なる恥辱を少女に与えるべく手をかざした。

「さて、次はどちらがいい? 上半身かい? それも下半身かい? 好きなほうを選ぶといい」

自分へと差し向けられた男の掌に莉々奈の身体がビクリと震える。
ファルケが言っているのは、間違いなく例のスーツ消失の力についてだ。
つまり、彼は半裸では飽き足らず、完全に自分を裸に剥いてしまうつもりなのだ。

(そんな……これ以上脱がされたら、もう……)

動揺を隠すようにレイピアを構えるが、無意識のうちに胸と股間を庇うようなへっぴり腰になってしまう。
リンク遮断を防ぐ方法が現状で存在しない以上、ファルケの行動を止める方法はない。
唯一あるとすれば目の前の敵を倒すことなのだが、力を使わせる間もなく倒すのは不可能といっていい。
それでも、リリーは一縷の望みを託してレイピアを大きく振りかぶった。
一撃必殺、選択肢はそれしかない。

「ジャミング」

だが、シンフォニックリリーが動き出すよりも早くその言葉は紡がれてしまった。
魔法の発動と共に、不可視の力がリリーと基地のバックアップを遮断しようと展開を始める。
パァッ―――
胸元が光るのを感知するが、リリーにそれをどうにかする方法はなかった。
上半身を覆っていた青のスーツが、光の粒子となって消えていく。
564ジャミング(5):2008/08/31(日) 16:42:52 ID:h4Mvl1Tg
ぷるん、と白光の下に何一つ覆い隠すものがなくなった生乳が晒された。
標準よりも明らかに大きめな二つの果実がその大きさを誇るように上下に揺れる。
覆うものがなくなったにもかかわらず、型崩れせずにツンと整ったまま少女の母性の象徴が男たちの目に晒された。
乳房の中央では、フレッシュピンクの蕾が外気に怯えるようにぴくんと震えていた。

『うおおおおおおっ!!』
「あっ―――きゃ、きゃあああああッ!!」

男たちの地が震えるほどの歓声が場に轟く。
莉々奈は振り上げていた両腕を下ろし、胸元をかき抱くようにして隠し、ぺたんとしゃがみこむ。

「見たか今の!?」
「見た見た、生オッパイとか始めてみたよ俺!」
「やべえ、もうここでオナニーしてぇ……」
「だ、だめっ……こっちを、こっちを見ないでください!」

男たちの視線に怯えるように両腕をぎゅうっと硬く組み合わせるシンフォニックリリー。
だがその行動は男たちの更なる興奮を呼ぶことになる。
少女の細腕では豊かに実った乳房全てを覆い隠すことはできない。
押し付けられた腕のすぐ傍からは胸肉がむにゅっとはみ出てしまうのだ。
更に、組まれた腕の中央では寄せるような形になっている胸の谷間がクッキリと見えてしまう。
依然ライトは光量を全開にして稼動しているため、そんな少女の艶姿は衆目の前に露わになっていた。

(や…ン……ッ! ファルケや、男の人に私の胸が見られて……ッ!?)

恥ずかしさに震える魔法戦士だが、敵は待ってなどくれなかった。
いつの間にか背後に忍び寄っていた下魔の一体が大きく腕を振りかぶっている。
空気を切り裂く音に、莉々奈は反射的に身を横へと投げ出していた。

「キャッ!」

ごろごろと地面を転がるように怪異の攻撃を回避するシンフォニックリリー。
だが続けざまに他の下魔が窮地の魔法戦士に襲い掛かる。

「くうっ……あッ!?」

なんとかレイピアで応戦するものの、更なるリンク率の低下によって戦闘力が下がっていたため、思うように防御ができない。
胸を隠すように構えていたレイピアが腕ごと弾き飛ばされ、再び隠すもののなくなった柔胸が曝け出されてしまう。
ぷるるんっ、と反動で裸の胸が揺れ弾む。
だが既に、再びそれを両手で隠す余裕など莉々奈にはなかった。
565ジャミング(5):2008/08/31(日) 16:44:37 ID:h4Mvl1Tg
以上です。
次回はシュガーサイド。
566名無しさん@ピンキー:2008/08/31(日) 17:06:41 ID:oi2b8g/5
とってもGJ!!
生乳を隠してる女の子って凄く興奮する!
567名無しさん@ピンキー:2008/08/31(日) 17:37:33 ID:AZ68OiMm
>>565
GJ!



いやコードギアス見るの優先したが、今日は良いもの見れたわw
今月はお疲れ様でした〜
568名無しさん@ピンキー:2008/09/02(火) 00:32:11 ID:IrD5Hqcy
>>565
期待
569名無しさん@ピンキー:2008/09/03(水) 00:56:25 ID:MTAClD7X
GJ!続きに期待
570名無しさん@ピンキー:2008/09/03(水) 18:48:17 ID:w+O9uFBH
>>552-553
かなり好みのシチュエーションだ。
体の感覚が完全にロボット化してるのが良い。

以前ロボに融合したまま犯されるSSを読んだことがあるけど、
こういうのが好きな人っているんだろうか
571:2008/09/05(金) 09:02:10 ID:kY49LZTM
今月初投下、六回目いきます。

・元ネタは魔法戦士シンフォニックナイツ
・魔法戦士シリーズではシンフォニックシュガーが一番好みの作者
・でもその大半のエロがリリー絡みであることに憤りを覚えざるを得ない
572ジャミング(6):2008/09/05(金) 09:04:03 ID:kY49LZTM
「フローティング・ハンマー!」

主の指示に従って二つのボールが下魔を襲う。
威力こそ通常時よりは落ちるものの、的確に急所を突いた一撃が目の前にいた魔物を沈黙させる。
シンフォニックシュガーは対象の戦闘不能を確認すると、すぐさま安全圏へと離脱。
残りの下魔を油断なく見据えながら相棒の様子を探る。

(莉々奈さん、苦戦してる……早く、助けに行かないと…!)

基本的な戦闘力はリリーよりも低いシュガーだが、スーツ消失による戦闘力の低下状態においては彼女のほうが上手い戦いを見せていた。
元々、シュガーは計算やデータによって戦う理詰め型の戦闘スタイルだ。
リリーが恵まれた戦闘センスで押すのに対し、彼女は弱点や一瞬の隙を突く効率タイプ。
それゆえに戦闘力低下による動揺も少なく、また力が落ちているならそれなりの戦い方を瞬時に選択できる頭脳を持っている。
だからこそ、小柄な魔法戦士はリリーほどの苦戦は強いられてはいなかった。
しかし―――

「頑張れ、シュガーちゃぁんっ」
「あ、こっち向いて! ここからじゃあお尻しか取れないよ」
「それにしても可愛いなぁ、俺一目でファンになっちゃったよ」

時折聞こえてくる周囲の声が善戦していた菜々芭の動きを鈍らせてしまう。
莉々奈と比べ、菜々芭は他人に注目されることに慣れていない。
幼少の頃から向けられる視線といえば自身の才能に対する羨望や嫉妬、あるいはそれを利用しようとする醜い欲望ばかり。
そこに甘樹菜々芭という一人の女の子を見てくれる人間はいなかった。
そう、莉々奈と出会うまでは。

「み、皆さん。危ない……ですっ! 避難を……」

動きの鈍った魔法戦士を二体の下魔が左右から挟み撃ちにする。
これにはシュガーも回避で手一杯になるしかない。
なんとか襲い来る魔手をかわしながら、少女は懸命に避難を呼びかける。
だが男から返ってくる返事は自分に対する声援ばかり。
どうして危険だということを理解してくれないのか。
物事を論理的に考えてしまう菜々芭は周囲の男たちの無知ぶりが理解できない。
それだけではない。
彼らはどういうことか、自分を性欲の対象として見て来るのだ。
これが莉々奈だというなら話は分かる。
彼女は美人で、プロポーションも抜群。
男が目を引かれてしまうのも無理はない。
だが、それに対して自分は背も小さく、肉付きもよくないし胸は控えめでお尻も大きくはない。
なのにどうして彼らは自分をあのようないやらしい視線で見つめてくるのか。
573ジャミング(6):2008/09/05(金) 09:06:47 ID:kY49LZTM
想像だにしていなかった状況に混乱する菜々芭。
だが男たちからしてみれば、菜々芭は十分な美少女であり、被写体としては申し分ない。
確かにリリーと比べれば女性としての魅力は乏しいかもしれないが、未成熟な外見ゆえの魅力というものがある。
小さい胸も、ほっそりとした体躯も、どこか庇護欲をそそる雰囲気も男たちから見れば魅力的に映るのだ。

「ああっ……お尻、撮らないで……カメラ、向けないで、ください……ッ」

無数のシャッター音を聴覚が捕らえるたびに、小柄な魔法戦士の頬が赤みに染まる。
理由が分からなくとも、一人の女の子である以上自分のはしたない姿を見られて平気でいられるはずがない。
感情をコントロールして、意識しまいとしていた羞恥心が徐々に少女の心の中で首をもたげてくる。

(いけない……これでは、ファルケの思う壺、なのに…)

意識が散り、それに伴って動きが更に鈍っていく。
こうなってしまうと元々運動能力の低い菜々芭は防戦一方だった。
余裕を持ってかわせていたはずの攻撃が、すんでのところでしかかわせなくなってしまう。
地面を転がり、ステップを大きくするなど大げさな動きを多用せざるを得なくなるシンフォニックシュガー。
しかしそれは周囲を観戦者たちにはごちそうだった。
何せ魔法戦士が動けば動くほど彼らのシャッターチャンスは多くなっていくのだから。
ストッキングに包まれたお尻が可愛くぷりっと弾み、その下の下着がクッキリと浮かび上がっていく。
小ぶりな二つの柔胸が、健気に右へ左へとぷるぷると揺れる。
そのたびにフラッシュが走り、少女の恥態がメモリーに収められていってしまう。

「もっとこっちにお尻突き出してくれないかなぁ」
「けどあの格好ヤバクネ? 黒ストだぜ黒スト。あのロリな身体であれは反則だよな」
「うむ、しかもあのすぐ上にチラリと見えるおへそがまたアンバランスでいいな。マニアックなエロスが……」

好き勝手に自分の姿を批評する男たちにシュガーは頬を染めることしか出来ない。
今の自分の格好は確かに扇情的だった。
透けるほどの白い肌が、ライトに照らされて幻想的に照らされている。
下はスカートを消され、ストッキングとその下の下着が大事な部分を守るのみ。
上は青のスーツが今だ健在ではあるものの、その上に羽織っていた白のガウンは消えている。
肩から二の腕にかけては素肌が完全に露出してしまい、やや寂しめの胸元も上部が見えてしまっていた。
ストッキングのすぐ上の部分も消えてしまっているため、可愛らしくちょこんと鎮座した小さなおへそも丸見えだ。
莉々奈と比べれば露出はまだ少ないほうだが、恥ずかしい姿であることには変わりはない。

(ダメ……! 莉々奈さんだって、戦っているのに……私だけ恥ずかしがっているなんて……)

なんとか爪の一撃をかわし、下魔の懐に潜ったシュガーはこの好機を逃さないとばかりに攻撃を相手の鳩尾に打ち込む。
急所への一撃に苦しげな表情を浮かべる下魔。
このままトドメを―――!
菜々芭は魔力を掌に集め始める。
574ジャミング(6):2008/09/05(金) 09:09:20 ID:kY49LZTM
「フロ―――!?」

必殺の一撃が放たれようとしたその瞬間。
背後に下魔を遥かに上回る魔力反応が発生した。
咄嗟に顔を後ろに向けるシンフォニックシュガー。
だが、それよりも早く背後の存在―――ヘルメは行動を起こす。
ツゥッ、フゥゥッ……

「ひあああぁぁッ!?」

ゾクゾクゾクッ!
背中を指でなぞられ、耳に吐息を吹き込まれる感触が魔法戦士を襲った。
集中の高まっていた身体は敏感に反応し、背筋をビクンッと震わせる。
当然打ち放たれようとしていた必殺技は集中を乱されてキャンセルさせられてしまう。

「ほら、逃げるんだ」

攻撃がこないと見てとった下魔がヘルメの声を受けて慌てて後退する。
シュガーはハッと我に返るも後の祭りだった。
しかし至近距離に敵がいることには変わりはない。
華奢な細腕が人間に化けた上魔を振り払うべく振るわれる。
だが、スーツの機能が半分以下に低下した状態でのその一撃はあっさりと受け止められてしまう。

「くっ……」
「全く、危ないですね。こんなに細い腕を無闇に振るって、怪我でもしたらどうするのです?」

ねろぉ…
手袋に包まれた手をヘルメの舌が伝う。

「ひっ……は、離してッ!」

自分の手を這う生暖かい感触に、シュガーは嫌悪感を露わにする。
拘束を渾身の力で振り払い、小柄な魔法戦士は舐められた手を押さえながらすかさず距離をとった。

(いけない……上魔に参戦されると、圧倒的にこちらが不利になってしまう…!)

ニヤニヤとこちらを見やってくる上魔に警戒を向けながら、シュガーは懸命にこれからの戦闘の方策を考える。
自分のほうに回ってきている下魔は二体。
しかし今それに加えて指揮官である上魔が加わってしまった。
リリーと協力すればどうにかなるのだが、彼女とは分断されてしまっている状態だ。
なんとか、リリーと合流しなければ……
575ジャミング(6):2008/09/05(金) 09:11:27 ID:kY49LZTM
『うおおおおおおっ!!』
「あっ―――きゃ、きゃあああああッ!!」

視線を敵に向けながらも、リリーの気配を探ろうとしたその刹那。
頭に思い浮かべていた凛々しい親友の悲鳴と男たちの歓声が菜々芭の耳を貫いた。
慌てて視線を声の方向へと向けてみれば、莉々奈が剥きだしにされた胸を押さえながら蹲っている。

「莉々奈さんっ!!」

また例の力を受けてしまったのか。
助けなければ―――!
自分のおかれた状況を忘れてシュガーは仲間を助けるべく身体の向きを変える。
だが、その行く手を遮るように二体の下魔が回り込み、進路を妨害する動きを見せる。

「そこを……通してっ!」

仲間を想うが故にシュガーは彼女らしからぬ直情的な思考でまっすぐに下魔たちに突っ込んでいく。
だがフェイントも戦術計算もなされていない動きでは統率の取れた下魔たちには通用しない。
スーツの消失で戦闘力が落ちているのならば尚更だ。
案の定、蹴散らすつもりで突っ込んだシュガーは、逆に攻撃を跳ね返されて後方に吹き飛ばされ尻餅をつかされてしまう。

「あう…ッ」
「ふふふ、仲間を心配するあまりに冷静を欠く。正義の魔法戦士としてはそれは正しい行動なのでしょうが……」
「そこを、どきなさいッ!」
「おお怖い。しかしどくわけにはいきませんよ、通るなら実力で……まあ、それができれば、の話ですがね」

上魔の掌がゆっくりと倒れこんだシュガーに差し向けられる。
M字に脚を開き、お尻を地面につけたこの状況では攻撃はかわせない。
そう判断した魔法戦士の少女は両手を前にかざして防御体勢をとる。

「フフフ……心配しなくとも、これは攻撃魔法ではありませんよ」
「え―――」
「もっとも、これはある意味では攻撃魔法なんでしょうけどねぇ」

含み笑いをしながらヘルメはチラリとリリーのいる方へと視線を向ける。

「あ……っ?」

その視線の意味を悟ったシュガーは狼狽の声を上げた。
そう、今から放たれるのは攻撃魔法ではない。
今現在自分たちを恥辱に追い込んでいるリンク遮断魔法―――それが使われようとしているのだ。
576ジャミング(6):2008/09/05(金) 09:13:08 ID:kY49LZTM
「だ、だめ……ッ」

咄嗟に胸元を隠すように菜々芭は両手をクロスさせる。
だがそんな儚い抵抗もむなしく、上魔の魔法が発動した。
――パァァッ!
光の粒子がシュガーの身体から飛び去っていく。

「や、あ、えっ……!?」

しかし予想に反して胸元を覆っていたスーツは未だにその姿を留めていた。
下半身を覆う黒のストッキングも無事だ。

(失敗…?)

変わらぬスーツを怪訝に思うものの、更なる脱衣から逃れた安堵に菜々芭は思わずほっと息を吐く。
だが、どこか違和感があった。
脱がされていないはずなのに、やけに腰の辺りがすーすーするのだ。
それに、敵の反応もおかしい。
魔法を失敗したはずなのに、目の前の上魔は全く動揺していない。

(いったい、どう―――!?)

その時、ひゅうっと一陣のそよ風が菜々芭の身体を通り抜けた。
冷たい夜風が薄い黒生地に包まれた下半身を叩く。
そして気がついた。
黒の網目を抜けた先、その奥で自分の大切な部分を守っているはずの布の感触がないことに。

「ま、まさか……っ!?」
「上を消すと思いましたか? 残念……私はね、少し天邪鬼なのですよ」
「や、やああぁぁッ……!」

クイ、とヘルメが眼鏡を上げるのと同時に菜々芭は開いていた両脚を勢いよく閉じる。
そう、ジャミングによって消失したのは下着。
ストッキングの下に穿いていた純白のパンティだったのだ。

(し、下着がないまま足を開いていたなんて…)

少女の頬が真っ赤に染まった。
気がつかなかったとはいえ、衆人環視の中で下着のない股間を見せるような格好をしていたという事実が菜々芭の羞恥を掻き立てる。
地面と接しているお尻がアスファルトの温度をひんやりと伝えてくることで、よりいっそう下着の消失を認識させられてしまう。
577ジャミング(6):2008/09/05(金) 09:15:00 ID:kY49LZTM
「し、下着を消すなんて……どういうつもり、ですか……!」
「どういうつもりもなにも、そっちのほうがエッチではないですか」
「へ、変態……ッ」

敵意を込めた眼光を上魔に送るも、その視線は微かに揺れている。
未だ下半身を覆っている衣服はあるとはいえ、ストッキングは下着ではない。
例え上にまだ隠すものがあるとわかっていても、下着がないという事実は菜々芭の冷静さにヒビを入れていた。

(うう……っ、すーすーしてしまいます……恥ずかしい…)

よろよろと頼りなく立ち上がったシンフォニックシュガーだったが、その姿勢は戦士のそれではなかった。
余程股間が気になるのか、両腕を手に持ったボールごと前と後ろに回し、股間とお尻を覆い隠す。
膝をかがめ、中腰になったその姿勢は明らかに隙だらけだった。
当然それを見逃さなかった下魔は猛然と少女に襲い掛かる。

「うぁっ……く!」

両手を前後に回したまま、シュガーはなんとか後方にジャンプしてその攻撃をかわす。
だが下魔はそれを追い、執拗に攻撃を仕掛ける。
これには菜々芭も迎撃に両手を使わざるを得ず、お尻に回していた右手を引き剥がすように前に持ってきて応戦を始めた。

(お願い、気がつかないで……ッ)

まだ周囲の男たちには下着が消えたことは気がつかれていないはず。
気づかれてしまえば、恥ずかしさは倍増してしまう。
菜々芭はその恐怖に、時折チラチラと自分の下半身に目を向けながら注意散漫な攻防を繰り広げる。
だが、そんなあからさまな態度が彼女に注目を送る男たちに気づかれないはずもなく。

「おい、シュガーちゃんの様子がおかしくないか?」
「ああ、転ばされてピンチになったと思ったら、敵の奴は何もしなかったし…」
「なんかしきりに下のほうを気にしてるよな?」
「……!! だ、だめッ!」

耳に流れてくる男たちの会話に、シュガーは心臓の鼓動を早めてしまう。
しかしそこを隠そうにも、交互に襲い掛かってくる下魔たちがそれを許してはくれない。
せめてもの抵抗と内股気味に足を運ぶも、頭上のライトは容赦なく回避に突き出された少女のお尻を照らし出した。

「あ、わかった! シュガーのパンツが消えてるんだ!」
「なに、ノーパン!? マジかよ!?」
「間違いない、さっきまであった下着のラインが消えてる!」
578ジャミング(6):2008/09/05(金) 09:17:24 ID:kY49LZTM
「ち、違います! そんなこと、ありません!」

男たちの推測を否定するように少女は必死に叫ぶ。
だが顔を真っ赤にして否定すればするほど彼らの推測は確信を帯びていく。
これが夜の暗闇の下であればまだ隠し通せたかもしれない。
だが、今のシュガーの姿はビルの屋上からのサーチライトによって鮮明に映し出されている。
これでは黒のパンストも用を成さず、その下の肌をうっすらと透けさせてしまっていた。

「い、いやッ……見ないでください! こんな、私の一番恥ずかしいところ……見られたく、ないです……」

かすれるような声で哀願するも、その声は男たちの興奮をよりいっそう煽るものでしかなかった。
魔法戦士の下半身を覆うのは黒のストッキングのみ。
剥き出しにはなっていないものの、極薄の生地だからこそのフィット感が少女の下半身を淫らに演出する。
白光の下に照らし出された黒の下で、お尻のラインが精細にクッキリと浮かびあがっていく。
足の付け根も、ふっくらとした恥丘がうっすらと浮かび上がり、その中央ではあるかなきかの割れ目が見えた。
なまじ裸であるよりも扇情的な姿にされたシュガーは、視線から逃れようと懸命に腰を振りたくる。
だが、その動きが男の視線を更に誘ってしまっているという事実に少女は気がつかない。

「グアアッ!」
「くうッ!」

頭上から振り下ろされた爪牙をシュガーは両手のボールで受け止めた。
両脚が地面にめり込みそうなほどの一撃を全力で耐える。
両腕が力比べにぶるぶると震え、両脚は力を込めるために大きく開いてしまう。
パシャ! カシャパシャッ!
その絶好のタイミングを逃さないとばかりに男たちのカメラが唸りを上げて少女の恥態を収める。
震えるお尻が、クッキリと割れたお尻と股間の割れ目が男たちによって記録されていく。

(いや……私の、大切なところ……撮られています……こんなの、こんなことって)

思わず股間を隠したくなるが、両手は塞がっているため使えない。
均衡状態を保つためには、今の体勢を崩すわけにはいかないのだ。
だがそれはあくまで一対一の時の話だ。
こちらがが動けないと見るや、もう一体の下魔を従えたヘルメがゆっくりと近寄ってくるのをシュガーの目は捉えた。

「こ、来ないでください……!」
「フフ、いい格好ですねシンフォニックシュガー。ですが……もっと彼らにはサービスをしてあげないと」
「え……ッ、ま、まさか……?」

下魔の爪を受け止めたまま、シュガーは顔を青褪めさせる。
瞬間、ヘルメの手が少女の胸元を指し示し。
579ジャミング(6):2008/09/05(金) 09:19:55 ID:kY49LZTM
「あ……あ、ああ……ッ」

胸元が光の粒子に包まれていくのを菜々芭は悲痛な声で見るしかなかった。
一瞬後、今度こそ小柄な魔法戦士の胸が露わにされてしまう。

「おっぱいポロリキター!」

ぷるり、と可愛らしく揺れながら現れた二つの膨らみに歓声をあげる男たち。
シャッターチャンスを逃すまいとシャッター音とフラッシュの光が乱れ飛ぶ。
音と光、そして夜風の襲撃に少女の小さく膨らんだ乳房は怯えたように震え、その頂点の桜色の乳首もひくっと反応してしまう。

「や……うあっ!?」

動揺から力を抜いてしまった両手が弾き飛ばされ、そのままタックルを受ける形でシュガーは後ろに倒される。
背中から地面に落ちた少女は、衝撃に顔を顰めながら数度バウンドして動きを停止した。

「く……」

なんとか上半身を持ち上げた菜々芭は酸素を取り入れるべく大きく深呼吸をする。
ダメージはそれほどではないが、打ち付けられた衝撃で息が乱れてしまっていたのだ。
すうっ、はぁっ。
数度の呼吸と共に、胸元のこぶりな膨らみが上下に揺れる。
だがそんなピンチにも関わらず、男たちは口々に好き勝手な感想を喋り始めた。

「貧乳萌え〜」
「バカ、微乳といえ微乳と!」
「でも形はいいよな、手にすっぽりと収まりそうだし……ああ、揉みてぇ〜」
「あ、ひあっ……!」

男たちの声に、菜々芭は頬を赤らめて胸を隠しながら立ち上がる。
だが胸を隠せば今度は下半身に視線が集まってしまう。
二本の腕では恥ずかしい部分を隠すのにはとても足りない。
シンフォニックシュガーは進退窮まるが、戦闘中という現実は無常にも彼女に思考の暇を与えなかった。
ジリジリとまるで弄るように二体の下魔とヘルメが三方向から距離を詰めてくる。
この状況で、両手を身体を隠すために使うのは自殺行為だ。
菜々芭は込み上げてくる恥ずかしさを堪えながら、ゆっくりと両手を身体から離した。

「おや、自ら手をどけるとは……もしや正義の魔法戦士は露出の趣味が?」

屈辱の言葉が潔癖な少女の耳を貫く。
しかし今更手を元の位置に戻すわけにもいかず、シュガーは恥辱をその半裸姿に纏わせながら攻撃体勢をとるのだった。
580:2008/09/05(金) 09:21:37 ID:kY49LZTM
以上です。
好きだからこそ、エロい目にあわせたくなるのがこのスレの職人の真理だと信じている。
581名無しさん@ピンキー:2008/09/05(金) 09:25:41 ID:qd9iPNYg
(*^ー゚)b グッジョブ!!
582名無しさん@ピンキー:2008/09/05(金) 10:19:41 ID:uESjAmBd
ヘルメ師匠と呼ばせて下さい
583名無しさん@ピンキー:2008/09/05(金) 19:03:28 ID:ZHl+J0cG
「あっ―――きゃ、きゃあああああッ!!」
「や、やああぁぁッ……!」

リリーとシュガーの桃色の悲鳴が最高!

「え……ッ、ま、まさか……?」
下魔の爪を受け止めたまま、シュガーは顔を青褪めさせる。
瞬間、ヘルメの手が少女の胸元を指し示し。
「あ……あ、ああ……ッ」
胸元が光の粒子に包まれていくのを菜々芭は悲痛な声で見るしかなかった。
一瞬後、今度こそ小柄な魔法戦士の胸が露わにされてしまう。

このくだりがもう。
副を剥かれるのを止めようもなく、ただされるがままのシュガーの悲鳴が最高です。
584名無しさん@ピンキー:2008/09/05(金) 23:41:59 ID:FPxT5B+7
GJ
揉みてぇ…
585名無しさん@ピンキー:2008/09/06(土) 10:14:03 ID:7s5qo7o0
しかし良い仕事をする下魔だなwww
俺も現地でカメラ小僧になって下魔にGJ!ってサムアップしてぇw
586名無しさん@ピンキー:2008/09/06(土) 16:58:25 ID:A3H4C8Uo
この上魔、空気読みすぎだwww
587名無しさん@ピンキー:2008/09/07(日) 00:01:43 ID:s+O9nQ89
これはGJと言わざるを得まい・・・!
588名無しさん@ピンキー:2008/09/09(火) 07:07:53 ID:ImCo8PiJ
保管娘ってなかったんだね…
589名無しさん@ピンキー:2008/09/09(火) 20:46:58 ID:lacQNeNg
>>579
最高だと褒め称えざるをえない
590名無しさん@ピンキー:2008/09/10(水) 01:51:44 ID:FJc0+mWC
>>588
まだ2スレ目だしな
591:2008/09/10(水) 12:31:49 ID:qJYT+JU/
じわじわやるにも程がある七回目いきます。

・元ネタは魔法戦士シンフォニックナイツ
・試算したところ、話数が二桁に届くかもしれない
592ジャミング(7):2008/09/10(水) 12:33:46 ID:qJYT+JU/
異形の爪牙が柔らかな女体を捕らえようと振るわれる。
リリーは動きの落ちた身体をなんとか叱咤してそれを防御、あるいは回避していく。
だが、受けの一手では状況は悪化するばかり。
攻めなければ……!
焦りと闘志の入り混じった判断で魔法戦士はレイピアを横に薙ぎ払う。

「やぁッ! はぁ、はぁ……」

しかし、既に機能の70%以上を封じられた魔法戦士のスーツは莉々奈に力を与えてはくれなかった。
確かに華奢な少女が振るうものとしてはかなりの鋭さではある。
だが、一体目の下魔を屠った時の斬撃は最早見る影もない。
スペック的には魔物の中でも最下級である下魔と五分がいいところまで戦闘力を落とされてしまったシンフォニックナイツ。

(……このままじゃあ…ッ! でも、一体どうすればいいの……)

コスチュームの大半が消され、大事なところを守る布地は小さな下着一枚というこの状態。
しかも周囲に多数の異性がたむろっているこの状況では莉々奈には為す術がない。
無数の目が、レンズが自分の裸を見ていると思うと恥ずかしくてこの場から逃げ出したくなる。
だが、逃げるわけにはいかなかった。
正義の魔法戦士として、敵に背を見せるわけにはいかない。
何よりも、一般人たちを置いて逃げ出すような真似はできないのだ。
しかし、その守るべき一般人こそが今自分たちの足枷となっている。
それこそがファルケの狙いだということは理解できていた。
けれども、魔法戦士である前に一人の女の子である莉々奈は彼らの視線を無視することができない。

(胸も、パンティも……見られちゃってる。恥ずかしくて死にそう……でも、戦わないと。私が、頑張らないと……!)

激しい攻防で胸が揺れるたびに、脚が開くたびに眩い光が視界を覆う。
そのたびに、自分のはしたない姿を撮られていると感じ、身体が羞恥に熱くなる。
ずっと動き続けていたせいか、息も上がってきた。
霧のような汗が小さな粒となって乙女の肌を覆いだし、それがライトを反射してキラキラと光り、少女の淫靡さを引き出していく。

「……や、です……もう、私を…撮らないで…下さい……ッ」

そしてそれはシュガーも同じだった。
呼吸が乱れ、疲れから足運びがふらつき始める。
汗で蒸れた黒のストッキングがべったりと気持ち悪い。
しかし足を止めることは許されない、この状況で足を止めるということは敗北と同義なのだ。
二人の魔法戦士は絶体絶命の状況にありながらも懸命に戦い続ける。
だが、シンフォニックナイツは気がついていなかった。
既に自分たちの敗北が確定しているということに。
そして、今この瞬間にも新たなる罠が発動しているということに。
593ジャミング(7):2008/09/10(水) 12:35:56 ID:qJYT+JU/
「ふむ、下魔は残り四体か。予想よりも少し損害が多いな」

下魔二体を指揮し、シンフォニックリリーと戦わせながらファルケはぽつりと呟く。
当初の予定では、下魔はもう少し生き残っているはずだった。
しかし、現状はシンフォニックナイツの予想外の奮闘によって被害は加増している。
とはいえ、まだ四体は生き残っているし、何よりも上魔と自分は無傷で健在である以上は何の問題もない。
既に魔法戦士たちのリンク率は三割を切っている。
これならば、仮に真正面から一対一で挑んでも勝つことは容易い。

(だが、それではつまらないからな……)

今回の目的はシンフォニックナイツを倒すことではない。
あくまで本作戦は最終目的である魔法戦士たちの篭絡のための一環なのだ。

「しかし、正義のヒロインというのも大変だねシンフォニックリリー。裸になっても戦い続けなければいけないなんて」
「だ、黙りなさいファルケ! 元はといえばあなたが……あンッ!」

揶揄されたリリーは僅かな隙を突かれて下魔の攻撃に掠ってしまう。
少女の長い胡桃色の髪が数本、ハラハラと宙を舞った。

「ほらほら、戦いに集中しないと。それとも、疲れてきたのかな? 足がヨタついているぞ?」
「うっ……く!」

敵の言うことになど耳を貸すものか。
そう言わんばかりの勢いでリリーはレイピアを横に払う。
だが、そんな渾身の一撃ですら下魔の身体には浅い傷を負わせる事しか出来ない。
ダメージに後退した敵を追撃しようと魔法戦士の足が前に出る。
しかしその瞬間、僅かではあるが少女の足がもじりと内股気味にふらついてしまう。

「あっ……」

当然、そんな緩慢な動きで鋭い追撃などできるはずもない。
下魔はあっさりとシンフォニックリリーから距離を取っていく。
疲労が出てきてしまったのだろうか。
肌を流れる汗と、荒くなった呼吸にリリーは顔を顰める。
だが、まだ戦える。
身体の火照りはむしろ精神を昂ぶらせてくれるし、まだ戦いへの意志は折れてはいないのだから。
時折吹く夜風が体温の高まった身体に心地よい。
露出した肌を見せながら戦うのは恥ずかしいが、戦闘不能になったわけではない。
羞恥心をどうにか押し隠し、莉々奈は再びレイピアを構えた。
ドクン、と一際大きく高鳴る胸の鼓動に気づくことなく……
594ジャミング(7):2008/09/10(水) 12:38:51 ID:qJYT+JU/
(どうやら、徐々に効果が出てきたようだな)

その様子をつぶさに観察していたファルケはニヤリと口元を歪める。
実のところ、彼はジャミング以外にももう一つ、ある魔法をシンフォニックリリーにかけていた。
恐らくは反対側の戦場でヘルメも使用しているであろう魔法。
それは、ジャミングと同じ状態変化系魔法であるエクスタシーであった。
この魔法は相手の性感を高める効果があり、通常の戦闘においては魔法戦士たちを辱める時に重宝している魔法の一つだ。
特に胸やお尻、股間といった敏感な部分を触り、辱める時に併用すればその効果は十全に発揮される。
とはいえこの魔法は普段、補助的な意味合いしか持たない。
魔法に免疫のない一般人が相手ならばともかく、魔法抵抗力の高い魔法戦士にはかかりが鈍いのだ。
先程、辱める時には効力を発揮するとはいったものの、それはあくまで増幅の役割でしかない。
つまり、こちらが何もしない限りではあまり役に立たない魔法なのである。

(だが、今の状態なら話は別だ)

今のシンフォニックナイツはスーツ機能の消失で魔法抵抗力が著しく低下してしまっている。
現在の彼女らは、精々が一般人よりは耐性があるという程度のレベルだ。
そんな状態の少女たちに、この魔法を使ったらどうなるか?
答えは簡単だ―――指一本触れなくとも、身体は性的な興奮を引き起こされてしまうのだ。
仮に全力でこの魔法をかけていたならば、あっという間に絶頂へと導くことすら容易い。
だが、ファルケはあえて弱めにエクスタシーの魔法をかけていた。
これは魔法をかけられたことをリリーに気づかせないためだ。
今はまだ、自分の身体の変調を戦闘における緊張と興奮、そして疲労によるものと判断しているだろう。
けれども、その裏では魔法の効果によって徐々に身体の内部は性感に侵食されている。
弱めにかけたとはいえ、魔法抵抗力が低くなっている以上、時間が経つごとにその効果は高まっていく。
そうなった時にはもう手遅れだ。
数分後、彼女がどんな恥態を見せてくれるのか。
ファルケはその光景を想像し、加虐心をそそられてしまう。

(ククク…シンフォニックリリー、君は気がついていないだろうな)

自分の足運びがおかしくなっていることに。
内股気味に寄った太ももが、時折もじもじと足の付け根を擦るように動いていることに。
そして、無意識のうちにお腹の中から何かを逃がすように大きく腰を振っていることに。

「どれ、俺もそろそろ加わるとするか。折角集めた観客だ……サービスはしないとな」

黒の強化スーツを闇に躍らせながら、悪の首領が遂に動き出す。
戦力差は大きく、既に負けの要素は見当たらない。
最早段階は戦いではなく狩り。
それを理解しているファルケの瞳は、美しき獲物の少女をしっかりと捉えて離さなかった。
595ジャミング(7):2008/09/10(水) 12:40:13 ID:qJYT+JU/
それはまさに唐突だった。
戦場に足を踏み入れはしたものの、自身は戦闘に参加していなかったはずの黒衣の男がふっと動きを見せたかと思った瞬間。
莉々奈の視界にはフルフェイスマスクに覆われたファルケの顔がいっぱいに映っていたのだ。

「な―――ッ!?」

だがリリーとて幾度もの戦いを経てきた戦士。
一瞬の驚愕の後、反射といっても良い反応速度でレイピアを振るう。
ヒュンッ!
闇夜の空気を鋭い斬撃が打ち払う。
しかしその一撃に手応えはない。
闇と同化するような色のスーツを身に纏った男の姿が視界から消える。

「ど、どこに……ッ!?」

その瞬間、ライトに照らされてできた自身の影の後ろに一回り大きな人影が映った。
敵は背後に回ったのだ。
慌てて来るべき攻撃から逃れようとリリーは足に力を込める。
しかしそれよりも早くファルケの手は動いた。

「し、しまっ―――えっ?」

つるんっ。
間の抜けたような莉々奈の声が場に響く。
ファルケの手は、少女の肌を捕らえてはいなかった。
代わりに握られていたのは、女の子の大事な場所を守る小さな布地。
お尻の底辺りまで下げられた薄桃色の下着が振り返った視界に映る。
事態が理解できない。
何故、自分の下着の後ろ部分がずり下げられているのか。
何故、ファルケは自分の下着のふちを掴んでいるのか。

「ククッ、相変わらず良い形の尻をしてるじゃないか、シンフォニックリリー」
『ウオオオオオッ、尻キター!』
「え……あ……!? あ! きゃああッ!?」

ニヤついた敵の顔と、丸出しになった自分のお尻を繰り返し視界に入れた莉々奈はようやく事態を悟った。
ファルケは攻撃ではなく、下着を脱がしてきたのだ。
黒衣の男の手を離すべく、リリーは慌ててレイピアを振るう。
だが、腰も入っていない手振りでの一撃はあっさりとかわされてしまう。
しかし幸いにも、ファルケはその斬撃によってパンティから手を離して後退していく。
596ジャミング(7):2008/09/10(水) 12:42:26 ID:qJYT+JU/
リリーもすかさず距離を取るべく飛びずさる。
その際、露出したお尻が上下にぷりっと弾力よく弾み、カメラ小僧たちにこれ以上ないシャッターチャンスを与えた。

「ファルケ……な、何をするのですか!」

お尻も見られ、撮られてしまった。
それを自覚した莉々奈は首筋まで顔を薔薇色に染めつつ、下着を元の位置へと戻す。
未遂で終わったが、大事な部分を守る最後の砦に手をかけられたことは少女に大きな戸惑いを与えていた。

「いやなに、このまま君を全裸にするのは容易いんだけどね。最後の一枚くらいは直接脱がしてあげようかな、と」
「け、結構です! 脱がされる気なんて、ありません!」

羞恥に頬を染め、リリーは抗議の叫びをあげる。
だがそんな魔法戦士の少女の様子は、追い詰められた正義のヒロインという状態をこの上なく表していた。
そんな光景に、周囲の男たちのボルテージは益々高まる一方だ。

「いいぞ黒い奴!」
「あと一枚だ、頑張れ!」
「リリーちゃんは裸になっても戦うのかな? 全裸で戦う正義のヒロイン……やべっ、興奮する」
「な、なんてことを……」

悪人であるファルケを応援するような声に、リリーは愕然とする。
ここにいる男たちは皆、自分が裸にされてしまうことを望んでいるのだ。
たった一枚残された薄桃色の下着に異性の視線が集中するのがわかる。
視線の熱気だけで布が溶かされてしまいそうだ。
思わず、莉々奈は下着を守るように両手を股間にまわしてしまう。

「お、お願い……ちゃんと戦って…! こんな、こんな格好で……きゃっ!」

抗議もむなしく、ファルケと下魔は容赦のない連続攻撃を仕掛けてきた。
本来ならばあっという間にやられてしまうであろうその連撃をリリーはかろうじて捌いていく。
だが、それは明らかに手加減されたものだった。
最早彼らに自分を倒すという殺気はない。
あるのはただ、正義の魔法戦士を辱めようとする淫らな欲望だけだ。
しかしそれがわかっていても、莉々奈にはどうすることもできなかった。
攻撃されるたびに、パンティをずらされ、脱がされかける。
その気になれば一思いに脱がすことも簡単だろうに、わざと嬲るように少し布地をずらしては少女を焦らせ、恥ずかしがらせているのだ。
屈辱と恥辱に頬が赤らみ、白かった肌が紅潮していく。
下ばかりに気をとられているため、剥きだしになっている乳房が隠せない。
豊かに実った二つの柔胸が、その頂点でひっそりと息づくピンクの蕾が、動きのたびにふるふると揺れていた。
597ジャミング(7):2008/09/10(水) 12:44:05 ID:qJYT+JU/
「はぁ…はぁ……く……!」
「息が上がってきたようですね、フフフ…」

下魔二体とヘルメ。
魔物三体によって構成された三角形の囲みの中心にシンフォニックシュガーはいた。
前後、そして横という三方向から襲い来る敵の攻撃をさばけるほどの余裕は既にない。
一体の攻撃はかわせても、残り二体の攻撃の前には為す術がない状態だ。
本来ならばとっくの昔に戦闘不能に追い込まれていても不思議ではないこの状況。
しかし、シュガーは未だにその両脚を地面の上に立たせていた。

「はやく……莉々奈さん、を…ハァ……助けにいかないと、いけないのに…!」

ここまで立っていることができたのはひとえにヘルメ達が手加減をしているからだ。
光の下に晒された白磁のような肌を傷つけるような攻撃は一切行わず、ただ弄る様な攻撃を繰り返すばかり。
腕を弾いたり、足を引っ掛けたりという敵の攻撃は大したダメージにはなっていない。
それはそうだろう、彼らの目的は肉体的なダメージではなく、精神的なダメージなのだから。
腕を宙に弾かれるたびに、小ぶりな乳房が丸見えになりぷるるっと健気に揺れ弾む。
足を引っ掛けられるたびに転んでは股を開かされたり、お尻を突き出さされてしまう。
そのたびに、色欲にまみれた男たちの視線が、シャッター音が、フラッシュが少女の肌を叩く。

(いや……恥ずかしい、です)

身体を隠したいという衝動に何度も駆られる。
だが、敵が目の前にいる以上その行動はとれない。
何よりも、両手を使わないことには攻撃に転じることすらおぼつかないのだ。
しかし、両手を戦闘に使うということは自らの肌を衆目に晒すということに繋がる。
悪と戦うという使命感、そして年頃の女の子としての羞恥心が激しく菜々芭の心でせめぎあう。

「ほらほら、隙だらけですよ」

真正面の下魔の攻撃をかろうじてかわしたシュガーの背後をヘルメが強襲する。
体勢を整える間もなく振るわれた一閃が魔法戦士の足を捕らえた。

「あうっ……」

ピピィッ!
下半身を覆う黒のタイツが右のふくらはぎのあたりで大きく裂ける。
肌にこそ届いていないものの、その攻撃は菜々芭のバランスを崩し、左から迫る下魔に対処する暇を与えない。
ビッ、ビリリッ。
振るわれた爪の一撃が左足の太もも部分の布地を切り裂く。
右足と左足、その裂かれた布地の間からほっそりとしたまるで芸術品のような白い肌が覗いた。
598ジャミング(7):2008/09/10(水) 12:46:09 ID:qJYT+JU/
「はぁ…い、いや……ストッキングが……」

肌に届いていない攻撃はダメージにはなってはいない。
だがそれは偶然でもなんでもなく、敵の狙い通りの結果だということを菜々芭は悟っていた。
自分の最も恥ずかしい部分を守る最後の衣服。
それをこうしてわざと少しずつ切り裂いていくことで、恥辱を与えようというのだろう。
勿論、そんな破廉恥な真似を易々と許すわけにはいかない。
シュガーはなんとか敵の攻撃から逃れようと必死に防御する。
しかし、スーツによる能力付与が低下し、三方を囲まれている状態ではそれすら満足には叶わない。
健闘むなしく、時間が経過するごとにストッキングの損傷がじわじわと増えていく一方だった。

「ああ……うあッ!?」

そして遂に敵の淫らな魔手は腰部分へと及んだ。
お尻の割れ目にほど近い右の尻頬部分に下魔の爪が引っかかり、引っ張られる。
ピピッ、と黒の網目が引き裂かれ、楕円形の切れ込みができてしまう。
下には何も穿いていないため、そこからはほどよくプリッと引き締まったヒップがはみ出ていた。

「ハァハァ、ストッキングにどんどん穴が……」
「あの怪物、わかってやがる…! 正直、尊敬せざるを得ない」
「シュガーちゃんのお尻、ちっちゃいのに形が整ってるなぁ。やっぱ戦闘とかしてるからかな?」
「早く前のほうも破れちゃわないかなー」

己の欲望を隠そうともせずに、男たちは口々に公開ストリップの刑に処されている魔法戦士を辱めた。
その淫らな欲望が込められた言葉は純心なシュガーの心を容赦なく切り刻む。

「み、皆さん、欲望に、ファルケに操られてはいけません! どうか、どうか正気に戻って……!」

それでも男たちを信じる純粋な魔法戦士は必死に彼らを正気に戻そうと声を上げる。
だがそんな訴えが興奮した男たちに届くはずがない。
むしろ、頬を染めて恥ずかしがりながらも必死に声を張り上げる正義のヒロインに対し、更なる欲望を抱かせてしまうだけだった。

「ギイイ!」
「あ、きゃあ……ッ!?」

男たちに気を取られていたシュガーは下から掬い上げるように手を伸ばしてきた下魔に気づかなかった。
アッパースイング気味の爪の斬撃が足の付け根部分を襲う。
菜々芭は辛うじて腰を捻って回避するが、かわしきれない。
鋭い刃物で切られたように、股間の割れ目の上部分にパックリとした切れ跡ができてしまった。

「あッ……い、いけない……」
599ジャミング(7):2008/09/10(水) 12:48:20 ID:qJYT+JU/
一番隠さなくてはならない場所のすぐ傍の部分に穴が開いたことに菜々芭は狼狽する。
まだ見えてはいけない部分は見えていないが、こうも被弾が多いとそれも時間の問題だ。
それに……

「ひあ……や、やあッ……や、破れた部分が…!」

ピリピリッと音を立てて開いた穴が広がっていく。
裂かれた黒のストッキングは動けば動くほどほつれ、肌の見える面積を増やしていた。
下半身全てを覆っていたはずの最後の砦が、徐々に徐々にその下のなめらかな肌を露出させていく。
何とか崩壊を防ぐべく動きを抑えようとはするものの、下魔達の攻撃がやむことはない。
首を刈るべく振るわれた尻尾の一撃がシュガー迫る。

「きゃ、あう……!」

しゃがみこんでなんとかその攻撃をかわすが、腰を落としたことでストッキングの傷口が更に広がってしまう。
臀部にできていた傷口が一気に広がり、お尻の右側がほぼ完全に剥き出しになった。
小さく引き締まった可愛らしいお尻頬がふるんと恥ずかしげに揺れる。
ライトの下に照らされたそこは、もう少しで割れ目が、その奥にある窄まりが見えそうで見えない。

「ダ、ダメッ……!」

慌てて露出した部分を隠そうとシュガーは手を後ろに回す。
しかしそれは不安定だった体勢を崩すには十分な動作だった。
後ろにかかった重心が少女に尻餅をつかせるべく小柄な身体を倒していく。
が、それよりも先に下魔は魔法戦士の右足を掴み、大きく上に投げ上げた。

「きゃあっ!」

背中をしたたかに打ちつけながらシンフォニックシュガーは地面に倒れこんだ。
片足のみを思い切り上方に持ち上げられた衝撃で、太ももと股間上部にできていた破損部分が大きく広がっていく。
ビビッ…!
太ももの部分は既に付け根近くまで穴を広げ、今にも乙女の大事な部分を曝け出そうとしている。
股間上部は縦に裂けていったため、もうほんの少しでも裂け目が広がれば柔筋が見える状態だ。

「フフフ、もうちょっとで全部みえてしまいそうですね?」
「く……こんな、いたぶるようなやり方……! やるなら、一思いにすればすればいいではないですか!」
「おや、そんなに裸を男の前でさらしてしまいたいので?」
「なっ!? だ、誰がそんなことっ!」

言葉尻を捕まえられ、菜々芭は顔を紅潮させて否定の意を示す。
しかし、どうあがこうとももはや前も後ろも全てが晒される寸前の少女に為す術はない。
弱気にだけはなるまいと必死に声を張り上げるシュガー。
だがそれが虚勢でしかないことは衆目にも明らかだった。
600:2008/09/10(水) 12:50:52 ID:qJYT+JU/
以上です。
いやもうコスチューム脱がすだけの話に何話かけてるのかと(w
601名無しさん@ピンキー:2008/09/10(水) 16:24:31 ID:L4kJAvhi
(*^ー゚)b グッジョブ!!
602名無しさん@ピンキー:2008/09/10(水) 16:38:42 ID:xnsVISjj
>>600
GJ!またいいもん見させてもらったよ!

>いやもうコスチューム脱がすだけの話に何話かけてるのかと(w
・・・いや、これに限って言えばそれでいい。
むしろそうでなければなるまい、なぁ兄弟?
603名無しさん@ピンキー:2008/09/10(水) 17:15:19 ID:jLuThIGh
ウオオオオッ!尻キター!
604名無しさん@ピンキー:2008/09/10(水) 20:29:28 ID:FWmNPq9Y
正直尊敬せざるを得ない
605名無しさん@ピンキー:2008/09/13(土) 09:31:29 ID:Bcf9wR3X
じっくり じわじわ ねちねち なぶる 最高!
606名無しさん@ピンキー:2008/09/16(火) 23:28:37 ID:MxLMjCCA
なにこの良スレ。最高です。
607名無しさん@ピンキー:2008/09/17(水) 23:12:36 ID:bFfGgUo0
終了
608:2008/09/18(木) 09:33:21 ID:63XR/c2I
ひょっとして俺以外に投下がないのはそれなりに短い間隔で投下してるからだろうかと自重しつつ八回目いきます。

・元ネタは魔法戦士シンフォニックナイツ
・レムティアナイツが発売する前に完結できればいいな
609ジャミング(8):2008/09/18(木) 09:35:14 ID:63XR/c2I
「っく、ああ……ッ!」

キィン、と甲高い音を立てて魔法戦士の手から離れたレイピアが宙を舞う。
シンフォニックリリーは悲痛な声を上げながら、魔物の手によって後ろに弾き飛ばされた己の武器を見送った。
交戦の最中、ついに唯一の武器が奪われてしまったのだ。
そしてレイピアを失った今、攻撃手段はなくなったといっていい。
リンク率の下がった状態では、女性の身における体術など毛ほどの役にも立たない。
魔法も威力がガクンと落ちているため、むしろ集中にかかる時間というデメリットの方が大きくなっていた。

「くっ……」

それでも闘うことを諦めない魔法戦士は武器を拾うべく素早く身を翻す。
だが、その足が一歩踏み出すよりも先に二体の下魔が挟み撃ちの形でリリーを囲む。
逃げ場は横しかない。
離脱するべく莉々奈はサイドステップを試みる。
しかしそんな少女の肩を三人目の刺客が掴んで捕獲する。
リリーの行動を予測して待ち伏せていたファルケだった。

「あッ……! は、離して下さい! ど、どこを掴んでいるのですか!」

莉々奈の羞恥混じりの叫びが男たちの耳朶に響く。
肩から手をどけた黒衣の男はすぐさま少女のパンティの右部分を掴んでいた。
これでは、少し動いただけでゴムが伸びて中身が見えてしまうかもしれない。

『グアアッ!』
「や、やン……下魔たちまで……!?」

捕獲に動いたのはファルケだけではなかった。
動きの止まった獲物を更に動けないようにするべく、前後にいた下魔がそれぞれ少女に肉薄する。
一体は薄桃生地の左部分を、そしてもう一体はお尻の上端部分をシッカリと掴んだ。

「どうしたんだいシンフォニックリリー? 動かないのかい?」
「こ、こんな状況で動けるはずがありません! パンティから手を離し……やっ、きゃああッ!?」

動くに動けず、戸惑うように宙をかいていたリリーの両腕がビクリと跳ねる。
三方から伸びていた手がゆっくりと下着を掴んだまま引かれ始めたのだ。

「ダ、ダメッ! そんなに引っ張られたら、見えてしまう……」

股間に流れてくるひんやりとした空気の感触に莉々奈は狼狽する。
敵の手によって最後の砦が侵されていく光景が眼下にあるというのに何もできない。
610ジャミング(8):2008/09/18(木) 09:37:18 ID:63XR/c2I
後ろで引かれている薄桃色の下着の下から徐々につるりと丸いヒップが曝け出されていく。
染み一つないまっさらな丸みの曲線が、その真ん中にある割れ目と共にライトの下に現れる。
左右は、下ではなく上に引っ張られているため肝心の部分は未だ見える気配はない。
だが、上方に布地がゴムごと引っ張られることによって下着の底辺部分が股間に食い込みはじめていた。

「はぅ……! パンティが、食い込んで……んあ…ッ!」

まるでハイレグ水着のように前後の柔らかな割れ目に寄り集まっていくシンフォニックリリーのパンティ。
ただでさえ小さかった布地が三方向から引っ張られることによってどんどん細くなり、面積を狭めていく。
小さいながらもしっかりと秘部を覆っていたはずの薄布がその役目を放棄させられ、今や少女の股間はかろうじて大事な部分を隠すのみとなっていた。
もう少し引っ張られれば下着から大事な部分が零れだしかねない状況だ。
なんとか敵の手を離させるべく抵抗するが、か弱い女の子の力では屈強な下魔たちの腕をどけることなどできない。
しかも、莉々奈の手は二本しかないのだからどうしても一方向は好き勝手させることになってしまうのだ。

「ほぅら、もうちょっとで中が見えそうだね」
「や、やめて……離してッ!」
「フフッ、そんなこといって……本当は早く脱がして欲しいんじゃないのかい?」
「な……ッ!?」
「そんなに顔を真っ赤にして、実は見られて感じているんじゃないのかな?」
「か、感じ……ち、違います! そんなこと、あるはずがありません! こんなことをされて、感じるなんてこと……」
「へえ、本当かな……っと!」

クイ、とファルケの下着を掴んでいた手が捻られた。
上に引き絞られるような形になっていた莉々奈のパンティがその動きによって僅かに変形する。
ズリッ。
食い込んだ底部が擦られるようにずれ、柔肉に刺激が走った。

「―――あッ!!」

ビクン!
敏感な箇所に突然訪れた刺激にリリーは思わず身体を跳ねさせてしまう。
だが、魔法戦士のそんな反応が御気に召したのか、下魔たちもファルケの真似をしてクイクイと手に持った布地を横に引っ張り始めた。

「ン……! や……そ、そんな、そんな風にしたら……ダメ…!」
「そんな風とはどんな風だ? 俺たちはただ下着を脱がそうと引っ張っているだけだよ?」
「はっ…ぅ……ン! ち、違う……これ…あう! これは、下着が……あ、アソコに……あああッ!」

淫らな手つきに抗議するべく、リリーは必死に声を絞り出そうとする。
だが、その都度ファルケたちは手を動かし少女に刺激を与えて妨害するため上手く声が言葉にならない。
度重なる刺激から逃れようと腰を動かし始めてみるものの、むしろ擦れが大きくなって事態は悪化するばかりだった。
611ジャミング(8):2008/09/18(木) 09:39:51 ID:63XR/c2I
「おや、腰を動かし始めるとは……どうやらシンフォニックリリーは我々が思った以上に淫乱なようだね」
「はくっ……違っ…私は、感じて……んあッ、なんて……いませ……んくぅ!」

いやいやと首を振って否定の意を示すリリーだが、刺激に頬が赤らむのを止められない。
心臓の鼓動が早まり、じぃんとお腹の奥が痺れるような感覚が少女を襲う。
なんとかその感覚を追い出すべく、更に激しく莉々奈は腰を前後に振りたくる。
清純な乙女戦士によるその腰振りダンスは、ライトアップされた舞台も相まって観衆の視線を釘付けにしていった。

「うお、すげえエロい……」
「あれ絶対感じちゃってるよな」
「噂のシンフォニックナイツがあんなエッチな女の子だったなんて…でもこれはこれで良し!」

ゴクリ、と観衆の唾を飲み込む音がリリーの耳に届く。
鋭敏な聴覚を持つ莉々奈は、その音が何を意味するかを正確に感じ取ってしまっていた。
自分の姿が淫らに捉えられてしまっている。
その事実が純粋な乙女を苛み、高潔な精神をも追い詰めようとじわじわと侵食を始める。

「はぁ……はぁ……どうして、身体が……熱く……あン!」

エクスタシーの魔法による性的興奮の増幅は今やはっきりとその効果を表し始めていた。
男たちの視線の一つ一つが、耳に届く声の一音一音が、そして股間で起きる刺激の一回一回が容赦なく莉々奈の身体に性的な興奮を打ち込んでいく。
高まった身体の熱が発汗を促し、肌をピンク色に染め上げる。
そしてついに、シンフォニックリリーが感じている証拠ともいえる変調が胸で起こり始めていた。

「クク……シンフォニックリリー、見てごらん。君の乳首が勃起をしているぞ?」
「えっ―――え!?」

ファルケの言葉に促されて視線を落としたリリーは驚愕に目を見開く。
人並み以上に豊かに育った自分の双乳の頂点。
先程まではちょこんと小さくうずくまっていたはずの乳首が、黒衣の男の言葉通りに勃起を始めていたのだ。

「そ、そんな……嘘……た、勃ってはダメ、私は……感じてなんか…」

自分の身体の思わぬ裏切りに動揺する莉々奈。
だが、背伸びをするように成長を始めた二つの蕾は男たちの視線に反応するようにムクムクと質量を増していく。
血が胸の先端に集まり、その部分が充血していくのがわかる。
やがて、完全に勃起しきった少女の乳首は鮮やかな桜色に染まり、その身を見せ付けるように乳房の頂点で淫靡に咲き綻んだ。

「イヤ……っ、こんな、どうして……私の身体、どうしてしまったの……?」

眼前の光景が信じられず、莉々奈は呆然と自分の胸を見下ろした。
612ジャミング(8):2008/09/18(木) 09:41:53 ID:63XR/c2I
しかし、何度見ようとも現実に浅ましく硬化してしまった乳首は元に戻る気配はない。
触られてもいないというのに、こんな風になってしまうなんて本当に自分は感じてしまっているのだろうか?
先程までならば明確に否と答えられたはずの自問自答に莉々奈は弱気になってしまう。
ここでもう少し冷静でいれば、あるいは残りのリンク率がもっと高ければそれが敵の魔法によるものなのだと気づけたかもしれない。
だが、混乱しかけている莉々奈に冷静さを求めるのは酷であり、30%以下に落ちていたリンク率では魔法を感知することもできない。
今の彼女にあったのは、自分の淫らな身体を恥じるという羞恥心だけだった。

「やン……胸、見ないで下さ……あっ、は、離して!」

感じてしまったという証拠を隠すべく、リリーは下着を守っていた両手を持ち上げる。
だが、乳房を隠すよりも先に伸ばされた下魔の手が少女の両手を捕獲してしまう。

「駄目だよシンフォニックリリー。そんな立派なバストを隠すなんて勿体無いじゃないか」
「や……離してッ! お、お願いです……私を、見ないでくださ……ッ」

必死に手を振り解くべく力を込めるが、下魔の手はビクともしない。
両手を捕まえられたことで、最早リリーに抵抗の手立てはなくなってしまった。
唯一開いている足も、下手に動かせば下着がずれて中身が見えてしまうためピクリとも動かせない。
反撃もできない、逃げることもできない、抵抗すらもできない。
シンフォニックリリーは、完全に進退窮まってしまっていた。

「さて、あんまり観客を焦らすのもなんだし……そろそろこれも取ってしまおうか」
「と、取る……!? イヤ、ダメッ! やめて……それだけは…パンティだけは……ひっ!?」

ぐっと硬く握り締められた魔物たちの手が今までにない力で引かれ始める。
それに伴って、手の中に掴まれていたリリーの下着がミチミチと悲鳴を上げながら後左右に伸びていく。

「そんなに引っ張られたら、パンティが……や、破れて……ああ!」

下着ごと身体を持ち上げんと下魔たちの手が上に持ち上げられる。
だが、小さな布キレにそんな耐久性はない。
股間とお尻の割れ目に食い込んだ布地が、Tバックもかくやとばかりに紐のように細くなって伸縮性の限界を訴える。
三方向に伸ばされた布地とゴムが悲鳴をあげ、今にも千切れそうだ。
手を捕まえられているシンフォニックリリーに抵抗の術はない。
ただ悲痛な瞳で、下着が破れないことを祈るばかり。
しかし、最後の砦の陥落は目前だった。
ついに、薄桃色の布地が魔物たちの力に耐え切れずに崩壊を始める。
ビッ…ビリリッ……
小さな、しかし確かに布の裂ける音が莉々奈の聴覚に飛び込んできた。

「いやっ……もう……これ以上は、や……だ、駄目ぇ―――ッ!?」
613ジャミング(8):2008/09/18(木) 09:43:30 ID:63XR/c2I
一方、地面に倒されたシュガーも危機に陥っていた。
開かれた足をすぐさま閉じ、素早く身を翻す魔法戦士。
しかし、立ち上がりかけたその時、にゅっと伸ばされた下魔の手が少女の右足を掴む。
引き寄せられるように右足を引かれ、浮かせかけていた上半身と膝を再び引き倒された。
シュガーの小さな胸ではクッション代わりにはならず、まともに身体の前面を強打してしまう。

「うくぅっ……」

肺から強制的に酸素を吐き出さされ、思わず息が詰まった。
それでもなお、菜々芭は諦めずにその場の離脱を図る。
四つん這いの形から、赤ちゃんのはいはいのような格好で逃走を試みるシンフォニックシュガー。
だが、依然として掴まれている右足の拘束は解けない。
左足で魔物の足を蹴り剥がそうとするものの、不十分な体勢からでの蹴りに威力はなく、下魔は平気な表情だ。
片足と両手でなんとか前進をするべく少女の身体が左右に激しく揺れる。
それに伴い、突き出されるように上を向いた可愛らしいお尻がふりふりと男を誘うように揺れ弾む。

「うわあ……シュガーちゃん、大ピンチじゃん」
「でもあんなに必死にお尻を振りたくって、もうたまんねえよ」
「黒のパンストから覗く白い肌……素晴らしいコントラストだね!」
「前からのアングルもエロいぞ。小ぶりなおっぱいが両手で寄せられるように……うひょっ」
「そ……そんなっ、い、イヤ……ッ」

必死の少女にかけられる男たちの無遠慮な言葉。
その一言一言は拘束を抜け出そうとするシュガーから確実に力を奪っていた。
無意識のうちに、胸を隠そうと地面につけていた両手の幅を狭めてしまう。
しかしそれによって、胸を寄せるようなポーズが更に強調される形になっていく。

「シンフォニックシュガー、暴れるのは結構ですが……淑女たるもの、落ち着きも大事ですよ?」
「くうッ……離してっ! 離しなさい……!」
「やれやれ……聞いてはいませんね、仕方ない」

パチン、とヘルメが指を鳴らす。
すると、横に控えていたもう一体の下魔が回り込むようにシュガーの前方に移動する。
そしてそのまま少女の小柄な肩を押し潰すように固定した。

「あ……ッ!」

かろうじて両手を顔の前につけ、顔面を地面に押し付けられることは回避するシンフォニックシュガー。
しかし上半身は完全に地面に沈んでしまう。
下半身は両膝を立ててお尻を天に突き出すような格好。
更に、右足同様左足まで捕まえられてしまい、完全に身動きを取れなくされてしまった。
614ジャミング(8):2008/09/18(木) 09:47:24 ID:63XR/c2I
「嫌、です……こんな、格好……なんて…あ、あああ!?」

拘束された魔法戦士の口から更なる悲鳴が漏れだす。
掴まれていた両足首を下魔が肩幅ほどに広げてしまったのだ。
お尻を高く上げた格好のため、後ろから見れば股間もお尻も丸見えである。
未だストッキングが残っているとはいえ、下には何もなく、至近距離で見れば割れ目の形もお尻の穴もクッキリとわかるであろう。
近くにいるのは下魔とヘルメだけだが、他人に大事な部分を見られているのには変わりはない。
あまりに恥辱から、菜々芭の頭にカッと血が上る。
だが、できる抵抗といえば唯一押さえられていないお尻を動かすことだけ。
それにしたところで、激しく動かせば卑猥な腰ふりダンスとして男たちを喜ばせるだけだった。

「あぁ……見られて、ます。私のアソコが……は、恥ずかしい…」

首を小さく振ってイヤイヤする。
後ろを振り向けないが、股間に集まる視線は感覚でわかってしまう。
身体中の熱が下半身に集まっていくような錯覚すら覚える。
とくん……ッ!

「え……な、なに……?」

心臓を大きく跳ねるのと、その感覚が菜々芭を襲うのはほぼ同時だった。
錯覚ではない、身体中を巡る火照りの熱。
それが恥ずかしさとは違う別の感覚を伴ってお腹の奥辺りで脈動するのを少女は感じた。

「おや? シンフォニックシュガーのアソコがひくついていますね? 見られて興奮してしまったのですか?」
「こ……!」

カァァッ、と魔法戦士の頬が真っ赤に染まる。
敵の卑猥な言葉に怒りを覚えた、少なくとも菜々芭本人はそのつもりだった。
しかし、心の奥底では図星を差されたことに対する動揺があった。
視線を一身に集めている秘処、そこが確かに通常とは違う熱を持ち始めている。

「興奮なんて……していません! 正義の魔法戦士であるこの私が、こんな状況で……」

口では否定しても、お腹の奥がきゅんと切なくなるのを止められない。
シュガーは、その感覚をよく知っていた。
幾度となくファルケたちから与えられ、いつも最後には敗北を余儀なくされた屈辱にして、蕩けるような甘い感覚。
それは紛れもなく、性的興奮だった。

(そんな……どうして、私……)
615ジャミング(8):2008/09/18(木) 09:49:01 ID:63XR/c2I
自分の身体の変調を否定しようと、菜々芭は懸命に状況の把握に努める。
しかし冷静に考えれば考えるほど自分が性的興奮を覚え始めていることを確信してしてしまう。
触られてもいないというのに、本当に自分は見られて興奮し、感じてしまっているというのか。
だが、シュガーの混乱する暇は与えられなかった。
反撃の余地は完全にないと確信したのか、ヘルメが残ったストッキングを剥がすべく手を伸ばしてきたのである。

「フフフ、さて……それではご開帳といきましょうか」
「い、いやあッ!」

黒のストッキングに空いている穴に指を引っ掛け、ヘルメは外に引っ張り始める。
シュガーの身体を押さえていた二体の下魔もそれを手伝うように空いた手を伸ばし、それぞれ別の穴に手をかけた。
薄い生地は魔物たちの力の前では無力。
ビビビッ!
網目が引き裂かれる音と共に、魔法戦士の下半身を守る最後の衣服が裂かれていく。

「ああ……だ、だめぇ……」

抵抗しようにも、腰を動かせばそれだけで魔物たちの行動を助長することになる。
足首の辺りから徐々に徐々に黒の生地が引き裂かれ、その下から白の素肌が露わにされていく。

「ほら、緊張しないでください。ふーっ!」
「ひあああ!?」

柔筋に息を吹きかけられ、シュガーの腰が一際高く跳ねる。
それによってお尻部分のほつれが左側にまで及び、上から桃のようなお尻割れ目が見え始めた。

「ほぅら、もう少しで貴女の恥ずかしい穴が見えてしまいますよ」
「くふ……ッ! や、やめて…息を、吹きかけないで……ふぁあ!」

びくんびくんと活きのいい魚のようにシュガーのお尻が跳ねる。
肌の露出を早めることになるとはわかっているのだが、どうしても動きを止められない。
ふうっと息を吹き込まれるたびに、腰が勝手に痺れてしまうのだ。

「フフフ……シンフォニックシュガーともあろうものが、はしたない姿だ」
「はぅ……っく…はぁ……ン……ッ」

目を閉じて迫り来る感覚に必死で抵抗するシンフォニックシュガー。
しかしその隙にも魔物たちの侵攻は止まることはなく、遂に異形たちの手は魔法戦士の腰に辿り着き最後の仕上げを始めた。
ビッ、ビビビッ!

「ああ……裂けて……んぅ! あっ―――あああーッ!」
616:2008/09/18(木) 09:52:15 ID:63XR/c2I
以上です。
レムティアナイツ…絵が微妙に変わってるよ…
617名無しさん@ピンキー:2008/09/18(木) 10:41:27 ID:UeQUovSg
脱がし終わった次はどうなるのでしょうねwktk
618巨大戦艦ロボの憂鬱(中編):2008/09/18(木) 12:48:36 ID:BV3YfRzB
しばらく来れませんでした…。
レムティアナイツ、エロいですね。
それとくらべてこっちは正直…。
でも最後まで書きます。


一歩一歩、敵との距離をつめるクイーンフェニックス。
その姿は、鬼気迫るものがあった。
だが実はカイの方では羞恥と戦いながら必死に一歩一歩進めているという状況である。
「見られてない…、裸じゃないから大丈夫…。」
必死に己を鼓舞するカイ。
もし、彼女の意思を自分の顔にフィードバックすることが出来るなら、
彼女の顔は真っ赤であろう。
そのロボットの姿に巨大火星人も気づく。
そして、足の裏からミサイルを何十発も発射する。
「よけるまでもないわ!、エネルギーアーマー!!」
カイは、そのまま歩みを止めなかった。
このロボットはとても大きい。だから、ミサイルを避けることは出来ない。
だが、このロボットには超高性能のバリアがついている。
こんなミサイルごとき無効化できるのである。
だが、このバリアには致命的な欠点があった。
このバリアは装甲を強化するものであり、装甲に物体が触れるのを防ぐものではないということである。
当然のように、ミサイルは全身にぶつかるが、装甲に傷一つ無い。
だが、ミサイルが胸部や股間を撫でる様にぶつかる、くすぐったい感触までは防げなかった。
「ふぇぇぇ!!」
体を伝う快楽に身悶えをしかけるカイ。
だが、そこをグッっと堪える。
「よくも、乙女の胸を!! レーザー砲5連発!!」
カイの巨大な指から、5連発でレーザーが出る。
それは火星人に直撃する。その差、約1秒。
頭が破裂する、巨大な火星人。だが、威力はそれだけに留まらず
後ろにあるビルまで破壊してしまう。
「あっ、威力が強すぎた…。」
勢いで反撃してしまった自分をたしなめるカイ。
傍から見てれば敵の攻撃を無力化し、反撃に出る巨大ロボである。
「すごい!! すごく強い!! すごくデカイ!! なんてすごいロボットだ!!」
カメラのシャッターを切るナオ君。
カイは、背後に悪寒を感じる。
本当に裸な訳じゃないのに、写真を撮られると、とても恥ずかしい。
さらに、通行人の視線だ。みんなが見ているのは巨大ロボの活躍のはずだ。
だが、カイにとっては衆人環視の中で裸で戦わされているようなものである。
しかし、相手も宇宙人だ。ただじゃやられない。

後編に続きます。書けるのはいつになることやらか…。
619名無しさん@ピンキー:2008/09/18(木) 21:59:41 ID:ofOMDgiK
>>618
裸じゃないから大丈夫ってwwwww
テラ打撃天使達wwwww
620名無しさん@ピンキー:2008/09/19(金) 00:18:42 ID:6WOQzqE4
ウィングマンかと思った。
621名無しさん@ピンキー:2008/09/19(金) 20:58:44 ID:9uCv7dEg
お二方GJ!
622名無しさん@ピンキー:2008/09/21(日) 19:53:13 ID:tlNPqWx0
今週のコードギアスを見たらなんだか強大な力を奮う難攻不落の正義のヒロインにガチで挑む悪の熱血コンビとか見たくなったな

罠とか人質とか何もない戦場で互いの技量のみがぶつかり合う戦場
全てを薙ぎ払う必殺技の充填時間の隙を狙い、知能に優れた親友からの無茶な指示を的確に実行する身体能力に長けた忠実な騎士…とか


エロゲーのプリマヴェールのプリンスに参謀じゃなくて頼もしい相棒がいる感じで
623名無しさん@ピンキー:2008/09/21(日) 21:24:16 ID:ZiAqD0My
まあ確かに見てみたいが、それだと正義のヒロインを嬲るにはならない罠w
624名無しさん@ピンキー:2008/09/21(日) 21:31:43 ID:T1Qg+OSJ
正義のヒロインが負けて、世界が悪に支配されてからの話とか、ここでは需要無いかな
このスレの趣旨とか違う気もするが、その頃ヒロインは悪の奴隷になったって事で
625名無しさん@ピンキー:2008/09/22(月) 00:37:57 ID:04jtlZhc
確かに少々趣旨から外れるとは思うけどいいんじゃないのと思ったり
626名無しさん@ピンキー:2008/09/22(月) 09:26:53 ID:4KyeZuWD
強大な力を奮う難攻不落の正義のヒロインって聞くとどうしてもなのは様を思い浮かべてしまう…
しかしどう妄想やシミュレートを繰り返しても彼女を嬲る文が思い浮かばない…!
メッツァーやプリンスが組んでもどうにもならないとしか思えないぜ。
627名無しさん@ピンキー:2008/09/22(月) 10:13:08 ID:8zMs9dHH
>>626
3期のなのはさんはこう…なんていうかティターンズって感じだからな
628名無しさん@ピンキー:2008/09/22(月) 10:31:21 ID:3VlKd0Es
将を射んと欲すれば……ですな
まずはスバルティアナの洗脳から始めましょう
629名無しさん@ピンキー:2008/09/22(月) 11:38:08 ID:/IdghP/5
なのはさんが強く見えるのは、敵が手ぬるいのが大きいと思うがな
3期だって人質取ってたんだから、もっと薄汚い手でいけばだな

具体的には、エロゲで稀に見かける幼女化攻めを3期の彼女にしかけたいです
630名無しさん@ピンキー:2008/09/22(月) 11:38:38 ID:4KyeZuWD
で、まとめて頭冷やそっかと砲撃されるんですね。
搦め手には滅茶苦茶弱そうではあるけど…人質とか騙し打ちとか。
それでもなのはさんだとそもそも搦め手自体が成立しないイメージがあるな。
何故か最終的にはガチ正面対決にしかならないという補正が常にあるというか。
631名無しさん@ピンキー:2008/09/22(月) 11:45:08 ID:bHqW41iz
リンカー何とか抜き取って弱ったとこをぐらいしか思い浮かばない
632名無しさん@ピンキー:2008/09/22(月) 13:05:16 ID:A0WYcMac
やけにレス進んでると思ったらなのは儲か…
633名無しさん@ピンキー:2008/09/23(火) 01:26:21 ID:IcuioOnR
なのはには清楚さが足りない
634:2008/09/23(火) 10:47:00 ID:WbcG2kjB
試算ではこの話を入れてあと3〜4話で終わるはず、九回目いきます。

・元ネタは魔法戦士シンフォニックナイツ
・きょにゅーよりもひんにゅー派な作者
・でもいざ文にするときはきょにゅーのほうが色々書きやすい現実
635ジャミング(9):2008/09/23(火) 10:48:46 ID:WbcG2kjB
「いやっ……もう……これ以上は、や……だ、駄目ぇ―――ッ!?」
「ああ……裂けて……んぅ! あっ―――あああーッ!」

二人の魔法戦士の悲鳴が重なったその瞬間。
ついに乙女の秘処を守る最後の布が悪漢の手によって奪われた。
リリーは下着こそ僅かに裂ける程度で済まされたが、ファルケによって転ばされてその隙にパンティを腰から抜きさられてしまう。
シュガーは、六本の異形の手によってたかって黒の生地を細切れに引き千切られた。
二人ともその反動で拘束からは解放され、地面に投げ出される。
両手両脚が自由になったため、辛うじて大事な部分は隠せたものの、状況の悪さに変わりはない。
遂に下半身の衣服も奪われ、もう恥ずかしい場所を隠すものは何もないのだ。

「ン、く……こんな、パンティまで脱がされるなんて…これじゃあ、もう戦うことなんて……ッ」

両手で胸と股間を隠しつつ、立ち上がることもできずに莉々奈は敵から離れようと少しずつ後退する。
だが、素早く回りこんだ下魔がそれを許さない。
再び三角形の包囲網を構築され、あっという間にリリーの逃走経路は封じられた。

「ファ、ファルケ……!」
「良い目だね、シンフォニックリリー。丸裸にされたというのに君の瞳はまだ闘志を失ってはいない」
「当たり前です! シンフォニックナイツは……正義の魔法戦士は、諦めたりなどしません!」

凛々しき乙女の宣言に、それでこそとファルケは満足そうに微笑む。
周囲を遠巻きに取り囲む男たちも魔法戦士の不屈の精神にやんややんやの喝采だ。

「ククク……その勇ましさは結構なことだけど、そんな格好じゃあ効果も半分ってとこだね」
「し、白々しいことを! 私を、こんな恥ずかしい格好にしたのは貴方たちではないですか!」

カァッ、と頬を染めながらリリーは敵に反論する。
しかしファルケは無言で意味ありげな笑みを作ると、手の中の戦利品を目の前の少女に見せ付けるようにして広げた。

「ほう、流石はシンフォニックリリー。下着も良いデザインだ、小さくて、生地の質もいい……男を誘うにはピッタリだな」
「あ、や、やめてッ! そんな、パンティ広げたりしないで……!」

腰から離れ、小さく丸まっていた薄桃色のパンティが黒衣の男の手の中で弄ばれる。
両端を摘まれ、横に広げられるとリリーの顔が羞恥と怒りに赤く染まった。
つい先程まで穿いていた下着を男の手によって好き勝手にされるなど、一人の女の子として許せるはずもない。

「か、返して……ッ」
「おっと」

弱々しく伸ばされた少女の手。
しかしファルケはその懇願するような手を難なくかわし、パンティを顔の辺りに持ち上げてしまう。
636ジャミング(9):2008/09/23(火) 10:50:49 ID:WbcG2kjB
「しかしこんな小さな布を女性はいつも身に着けているのか……男からすれば信じられないな。まあ、ここまで小さいのは珍しいだろうけど」
「あ……ち、違う、違うの。これは……ッ」

ファルケの揶揄に、男たちの同調する声がポツポツと上がる。
それを聞かされた莉々奈は恥辱に苦悶した。
小さな下着を穿いているのは、決して趣味だとかいやらしい目的のためではない。
少しでも戦場で動きやすいように、戦いやすいようにと選んだ結果なのだ。
だが、その下着が今、男たちの目を楽しませている。
自分の意図していなかった出来事に、清純な少女の心が責め立てられていく。

「クンクン……少し、汗のニオイがするな」
「なッ……そんな、に、匂いを嗅いだりするなんて……!」

男の鼻の辺りに寄せられた自分の下着に、リリーは悲鳴を上げる。
しかし今の彼女にそれを妨害する力は残ってはいなかった。
汗と体臭が染み付いているであろう布地を男によって嗅がれる。
かつてない恥辱に莉々奈は思わず目を背けてしまう。

「これがシンフォニックリリーの匂いか……甘くて、いい香りだ。汗も臭くないし……おや?」

と、何かに気がついたようにファルケの批評が止まる。
何事かと逸らしていた目を戻すと、黒衣の男はパンティをじっと見つめていた。
注目されているのは底部あたりだろうか。
薄桃色の生地は、戦いによる発汗で少しばかり湿っていた。
だが、ファルケが見ている底部だけは僅かにその色が濃いように見える。

「この染みは……もしかして」
「あッ!?」

嬉しそうな男の声と、少女の悲痛な声が重なる。
他の場所よりも僅かに湿り気が多い部分、それは先程まで莉々奈の一番大切な場所を守っていた部分だった。

「クン……匂いも他のところとは違うな。なるほど……シンフォニックリリー、君は」
「い、いやあッ! 違う、そんなことはありませんッ!」

顔面を蒼白にしてリリーはぶんぶんと首を振る。
だが、心の中ではついに知られてしまったという思いでいっぱいだった。
先程、下着を引っ張られていたあたりから股間が疼いていたのは自覚していた。
ひょっとしたら胸に続いて股間も反応してしまっているかも。
そう考え、それでも目を逸らすようにその可能性を今まで否定してきた。
しかし、目の前には物証ともいえるものが見せ付けられている。
637ジャミング(9):2008/09/23(火) 10:54:02 ID:WbcG2kjB
こうなってしまっては、表面上はともかく内面ではもう感じていることを認めざるを得ない。
実際問題、股間を隠している手は少量ながらも汗とは違う液体の感触を感知していた。
ぬるっとした生暖かいその感触は、間違いなく自身の愛液。
手を離し、そこを覗き込めば間違いなく濡れ始めている秘処が見えるだろう。

(見られては……絶対、いけない……ッ)

一番恥ずかしい場所はおろか、そこが感じている場面を見られるなど許されるはずがない。
しかも、周囲には記録媒体を持った男が多数存在しているのだ。
撮られてしまえば、その場限りではなく、ずっと記録として残されてしまう。
ギュ、とリリーの身体を隠す両腕に力がこもる。

「さて、少々名残惜しいがこの下着も消してしまわないとな―――ジャミング」
「ああ……」

少女の絶望の喘ぎと共に、パァッと光が薄桃色の下着を包む。
例によって無数の粒子となった布地は、夜空に舞い上がるとやがてその姿を消していく。
これで、パンティを取り戻すことすら不可能となった。
今のシンフォニックリリーに残されているのは、バイザーを初めとしたヘッドセット。
手足を包む手袋、靴、ソックス。
そして腰に装着されているパーツだけとなった。
勿論、胸や股間といった部分を覆う衣服はもうない。
両手で隠す以外に、恥ずかしい部分を守る術はなくなってしまったのだ。
そして、これによってジャミングの効力は完全に発揮される。
魔法戦士の生命線とも言えるリンク。
それが遂に全て断ち切られてしまったのである。

「あ……う……ッ?」

とくんとくんとくん。
下着が消されると同時に、莉々奈の胸の鼓動が激しくなる。
細腕で覆われた双乳と秘処に熱が集まり、じんじんと疼いていく。
リンク完全遮断によって魔法抵抗力がほぼ無になってしまったため、かけられていたもう一つ魔法。
つまり、エクスタシーの効力が本格的に牙を剥き始めたのだ。

「か、身体が熱くなって……はぅ……!」

硬く閉じられている両脚が太ももを擦り合わせるようにもじもじと動き始める。
胸に当てられていた左手が柔らかなそこを揉もうと動き、股間を隠す右手が割れ目を擦ろうと反応する。
莉々奈の身体が、無意識のうちに性感を欲しはじめているのだ。
638ジャミング(9):2008/09/23(火) 10:56:04 ID:WbcG2kjB
「だ―――ダメッ!」

リリーはかろうじてその手の動きを寸前で食い止めた。
自分は今何をするつもりだったのか。
公衆の面前で身体を慰めようとするなど、そんなことをしてしまったら市民にあわせる顔がないではないか。
だが、乙女の頑強な精神とは裏腹に、淫欲に犯された肢体は刺激を欲して疼きを増す。
愛液の分泌が早まり、秘処が更に濡れていくのがわかる。
このままでは手から溢れて太ももにまで零れかねない。

「はぁ…ッ! い、いけない、このままじゃ―――きゃッ!?」

破廉恥な反応を示す自分の身体に狼狽する莉々奈の左足に下魔の手が伸びる。
淫欲に抵抗するため集中していた少女はひとたまりもなく、未だ残っているソックスごと足首を掴まれてしまう。

「は、離して……ッ。や、ああーッ!?」

抵抗する魔法戦士をものともせずに下魔の怪力は少女の脚を垂直に持ち上げた。
高々と持ち上げられた足は、下魔の頭の上まで掲げられてしまい、逆さまになった莉々奈は完全に地面から離されてしまう。
他者の視線から隠すために屈められていた身体は真っ直ぐにされ、空いた右足が外に開きかけた。

「おおっ!」
「い、いやッ!」

シンフォニックリリーのアソコが見える!
淫らな期待に湧く男たちの歓声を受けてリリーは慌てて右足を内股気味に左足に寄せる。
更に、膝を曲げて右足と右手で秘処をガードする形をとった。
左手は胸に回されているため、これでなんとか見られたくない部分は隠れていることになる。
だが、手が回せない後ろは完全に露出してしまっていた。
ほっそりとした肩も、白くなめらかな背中も、芸術的にくびれた腰も、ムッチリと丸みを帯びたお尻も無防備に夜風に晒される。

「うう……っ」

後ろからヒリつくような視線を感じ、莉々奈は恥ずかしさのあまり身を捩ってしまう。
胡桃色の長髪がサラサラと揺れ、逆さまになりながらもその形を崩さないヒップがぷるっと弾む。
ファルケは、そんな宿敵の無様な様子を特等席で楽しみながら次なる指令を下した。

「よし―――やれ」
「え……? な、なッ?」

ゆらり、と逆さま宙吊り魔法戦士の身体が右に揺れる。
639ジャミング(9):2008/09/23(火) 10:58:01 ID:WbcG2kjB
次は左、そしてまた右。
振り子のように揺らされる少女の肢体は徐々にそのふり幅を大きくしていく。
空中で激しく振り回される莉々奈。
敵の狙いがつかめずに、髪を乱しながら為すがままにされる魔法戦士は揺れる視界の範囲が段々広がっていることに気がついた。
垂直だったはずの身体はいつの間にか斜めになり、振られるごとにその角度を水平に近づけられていく。

「あ……ンンッ!」

下魔が自身の身体を回転させ始めると、リリーの身体も宙に浮いたまま旋回を始めた。
既に少女の体は遠心力によってほぼ水平にまで持ち上げられている。
速度はそれほどではないが、プロレス技でいうジャイアントスイングの状態だ。

「あ……うあ、あッ!?」

されるがままだった莉々奈の口から狼狽の声が漏れ始める。
振り回されているだけなのでダメージこそないが、遠心力によって手足が外に開こうとし始めたのだ。
手足を今の位置から動かすわけにはいかない、と必死に力を込めるリリー。
しかし絶え間なく襲い掛かる遠心力には敵わず、徐々に乙女の両手と右足は置いていた場所から離れ始めていく。
そして遂に、大きく身体が振られると同時に右足が離れてしまった。

「きゃあ!」

大股開きになってしまった股間を見て、莉々奈はか細い悲鳴を上げる。
しかし足はどんなに力を込めても一向に元の位置に戻る気配を見せない。
未だ両手は踏ん張っているため肝心の部分は見えないが、それも時間の問題だ。
ぐるぐる回る視界にはその時を今か今かと待っている男たちが映る。
見せたくない、見られたくない。
その一念で少女の手に更なる力がこもる。

「んあ……ッ!」

だが、それがまずかった。
力が込められたため、握り締めるような形になった莉々奈の指が肌に食い込んでしまったのだ。
乳房と秘処という身体で最も感じる部分への突然の刺激に、思わず手足から力が抜ける。
と同時に、胸を覆っていた左手が、そして股間を隠していた右手が弾けるように乙女の身体から引き剥がされた。

「きゃあああああッ!!」

遂に隠すものが一つもなくなった乙女の肢体が夜空の下で露わになる。
裸体を晒す恥辱に、ぎゅっと目を瞑る莉々奈。
と、その時―――足から下魔の手が離された。
640ジャミング(9):2008/09/23(火) 11:00:11 ID:WbcG2kjB
「え―――?」

拘束から解放された魔法戦士の身体が宙を駆ける。
開放感と浮遊感が身体中を覆い、一瞬思考が真っ白になる。
しかし、すぐに状況を飲み込んだリリーは心臓をドクリと大きく跳ねさせた。
今の自分は砲丸投げで投げられた砲丸のようなもの。
このままアスファルトやビルの壁に激突すれば大怪我、悪ければ死は免れない。
リンク率が完調であれば、防御魔法なりダメージの軽減なりはできたのだが現在それを望むことは不可能。
ゾッと氷をあてられたような寒気と恐怖が少女を襲う。

「ひあ―――ッ!!」

一呼吸遅れて悲鳴が喉から溢れ出た。
チラリとかすめた前方の視界に何かが映る。
ぶつかる―――!
覚悟を決め、ぐっと目を瞑る。
しかし、莉々奈を襲ったのは硬い壁や地面の感触ではなかった。

「きゃあッ!」
「うわわっ!?」

ドスン!
何かにぶつかる衝撃とともに背中に感じたのは柔らかな肉の感触。
野太い男の悲鳴を耳に入れながら、魔法戦士は勢いのままぶつかった何かと共に転げていく。

「う……痛っ……」

ようやく動きが止まり、莉々奈はゆっくりと目を開いた。
幸いにも身体に怪我はないようだ。
ぶつかったものがクッション代わりになったようだが、一体何をぶつかったのだろう?
うっすらと開いた瞳に、とある人気アニメのヒロインである魔法少女の絵が映る。
よく見れば、その絵はシャツにプリントされたもののようだった。

「え……シャツ…?」

少し頭を持ち上げてみる。
するとそこには苦しそうに、しかしどこか幸せそうにうめく一人の男の姿があった。
男はいわゆるオタクの格好をしており、手にはデジカメを、背中にはリュックを背負っている。
彼のお腹はメタボ腹とばかりにふっくらと突き出ており、どうやら激突のショックはこのお腹が吸収した様子だった。
男のほうも背中のリュックのおかげで怪我はない様子。
互いの無事に、ほっと息をつくシンフォニックリリー。
641ジャミング(9):2008/09/23(火) 11:02:19 ID:WbcG2kjB
「あ……!」

しかし次の瞬間、リリーはポッと頬を染める。
ぶつかった時の影響か、体勢が男を押し倒してしがみつくような形になってしまっていたのだ。
何も着けていない双乳が、柔らかな縦筋が異性の身体に密着しているのを感じてしまう。
幸いにも、胸は男に押し付けられて、股間は男の立てた膝がちょうど股を割るような形で差し込まれていたため見える状態ではない。
だが、男が服を着ているとはいえ、今のリリーの格好は破廉恥極まりなかった。
胸を押し付け、股間を男の足で割られているなど、まるで性行為中のような格好だ。
リリーは慌てて身体を隠しながら男から飛び離れる。
そして気がついた。
周囲に倒れている男と同じような格好をした男がいることに。
彼らが、その視線の全てが自分に向けられているということに。

「きゃ……ッ!!」

うずくまるようにしゃがみこみ、莉々奈は自分の裸体を隠す。
と同時に突然の人間砲弾から我に返った男たちが歓声をあげ、狂喜乱舞しながらレンズを少女に向けた。

「や、やめて……撮ってはいけません……」

震える喉からなんとか声を捻り出すも、男たちの行動は止まらない。
先程までは数十メートルほど離れていた彼らだが、今の魔法戦士との距離は数メートルと離れていないのだ。
こんなに至近距離で撮影できるチャンスをカメラ小僧たちが逃すはずもない。

「や、やン……!」

多数の視線とレンズから身を守るように莉々奈は更に身を縮こまらせる。
裸同然の格好をこんなに近くで大勢の異性に見られるなど可憐な乙女には耐えられなかった。
しかしシャッター音は止む気配を見せず、それどころか彼らは更にもっと近くで撮影しようと徐々に歩み寄ってくる。

「どけ」

そこに乱入して来たのはファルケと四体の下魔だった。
二体はシュガーの方に回っていたはずなのに。
そう疑問に思うよりも先にファルケたちは進行通路にいる男たちを蹴散らし、リリーの前に立った。
魔物の接近に、つい先程まで魔法戦士の裸に興奮していた男たちが逃げ腰になる。
だが下魔が一吼えすると、彼らは逃げる気すら消し飛ばされその場に留まらされてしまう。

「ファルケ……お願い、この人たちには手を出さないで…!」
「こんな時まで他人の心配かい? 流石は正義の魔法戦士、お優しいことだ。
 だが安心していい、最初に言ったとおり彼らには手は出さない。さっきのも邪魔だから転ばせただけだ。それに―――」
642ジャミング(9):2008/09/23(火) 11:04:59 ID:WbcG2kjB
す、と黒スーツの男が合図の手を上げると下魔たちが莉々奈を取り囲む。
嫌な予感にその場を離れようとするも、異形の巨体に囲まれては脱出のしようがない。

「彼らは観客だって言っただろう?」
「な、何を企んで……うッ!」

ファルケに詰め寄ろうとしたリリーの足が下魔によって掴まれる。
今度は片足だけではなく両脚ともをだ。
身体を隠すことに気をとられていた魔法戦士は先程の再現とばかりにまたしても宙に逆さ吊りにされてしまう。
それどころか、膝を割られて百八十度近くにまで開脚を強制されてしまった。

「ああ……!」

足を大股開きにされるという恥ずかしいポーズに、莉々奈は赤面する。
二体の下魔が片足ずつを掴み、広げている格好のため前も後ろも丸見えだ。
胸と股間は辛うじて両手で覆っているが、その最後の砦も残り二体の下魔によって捕まえられてしまう。
そして下魔の腕が力んだのを見てとって、リリーは彼らの狙いを悟った。
敵の狙いは、至近距離の衆人環視の中で自分の裸を隅々まで晒すことだったのだ。

「やっ……はっ、離して…ッ」
「さて、ここにいる人間たちよ。幸運に喜ぶといい、正義の戦士シンフォニックリリーの生まれたままの艶姿だ」
「はなし……くっ、あうっ……あああ……ッ!」

恐怖と興奮にどよめく観衆の中心で、リリーは必死に両腕に力を込める。
だが、少女の細腕と下魔の怪力では比べることすら馬鹿らしい。
ぷるぷると震える乙女の腕は、あっさりと地面に引き倒された。

「や…や……いやぁ……だめぇっ、こんな……裸で、こんな格好なんて…」

ゴクリ…
遂に衆目の目に曝された魔法戦士の裸体に男たちの喉が鳴る。
想像よりも、遠目から見たものよりも、服の上から見たものよりも魅力的なその身体にその場にいた全ての男が声を発することもできない。
莉々奈のそこはいかにも柔らかそうな縦筋に覆われ、異性たちの視線を感じているのか恥ずかしそうに震えている。
足を思い切り開かれているせいか、入口は僅かに開き、中身のピンク色が少しはみ出ていた。
その上には若草のような恥毛が生えていて、時折風に靡いてふわっと揺れる。
柔筋の上にちょこんと存在しているクリトリスは未だ包皮に覆われたままだが、今にもその身を曝しそうな按配だった。
完全に勃ちあがった乳首を中央に乗せた二つの柔乳は、87センチという立派なサイズに恥じない大きさを見せ付けている。
逆さにされているせいか、不安定な巨乳は少女が息を吐くたびにたゆんと揺れてその大きさを誇示しているかのようだった。
男たちの視線が恥ずかしい部分に向けられているのは視線を向けるまでもない。
しかし、押さえられている四肢はピクリとも動かず。
莉々奈はただ、自分の無力を噛み締めながら裸を晒し続けることしかできなかった。
643:2008/09/23(火) 11:06:27 ID:WbcG2kjB
以上です。
次はシュガーのターン。
644名無しさん@ピンキー:2008/09/23(火) 11:12:22 ID:AsXq8tNS
GJ!!!
645名無しさん@ピンキー:2008/09/23(火) 12:33:30 ID:xEUZa6fx
…。




ふぅ…。今日が休日で良かったぜ!
GJ!
646名無しさん@ピンキー:2008/09/23(火) 16:28:04 ID:OC0e5dyh
なんというGj…

毎回続きを心待ちにしているのに、続きが投下される度終わりに近づいていくというジレンマ
647名無しさん@ピンキー:2008/09/23(火) 16:58:37 ID:H2+TStgc
GJ!

まだ脱がせているだけなんだから、お楽しみはこれからだぜ! ですよねおながいしまつ
648名無しさん@ピンキー:2008/09/23(火) 17:44:32 ID:LPMIDVSm
なんという……なんという……っ!!
GJ! すんばらしかったです! ……ふゥ。
649名無しさん@ピンキー:2008/09/28(日) 20:22:22 ID:fRfVK20n
650名無しさん@ピンキー:2008/09/29(月) 00:42:33 ID:SWoYj5NO
651名無しさん@ピンキー:2008/09/29(月) 11:19:18 ID:LcJ4xDl8
やっぱ投下ないと書きこみがないね、というわけでネタ振りしてみるテスト。
次の中からなら皆はどのタイプのヒロインが好み?

@純粋無垢に正義のために頑張る悪意に免疫のないヒロイン
A押し付けられた力から半分義務感で仕方なく(でもノリノリ)悪と戦うヒロイン
B正義のためというよりはアイドル感覚で活動するヒロイン
C両親や兄といった家族の復讐ないしは奪還のために頑張るヒロイン
652名無しさん@ピンキー:2008/09/29(月) 14:04:35 ID:R/CruObS
1一択、といいたいが奪還はありかも
653名無しさん@ピンキー:2008/09/29(月) 14:50:10 ID:fruCREWW
Bで、「どうして私がこんな目に……」ってのも有り。

敵に「正義面してるからこうなるんだよぉ」と罵倒されるとなお良し。
654名無しさん@ピンキー:2008/09/29(月) 22:42:09 ID:bRQC4t4j
2と4も良いなぁ
4ならダークヒーローならぬダークヒロインでも
655名無しさん@ピンキー:2008/09/29(月) 23:09:55 ID:977rKlfy
おれの心は海のように広い(瀬戸内海くらい)のですべてストライクゾーンだが、
重要なのは、羞恥心と屈服感かなぁ
656名無しさん@ピンキー:2008/09/29(月) 23:35:01 ID:fruCREWW
>>655
大阪乙
657:2008/09/30(火) 09:50:41 ID:w2lsByD5
好みで言えばC、書きやすさで言えば@かなぁ。
無論、羞恥心と屈服感も大事な要素だとは思いますが!
というわけで遂に二桁突入の十回目です。

・元ネタは魔法戦士シンフォニックナイツ
・容量的にこれがこのスレ最後の投下?
・実はオリジナルの新作の構想を始めている
658ジャミング(10):2008/09/30(火) 09:53:08 ID:w2lsByD5
ビリッ…ビビビリビリッ!
かろうじて下半身を隠していたパンティストッキングが細切れになりながら宙を舞った。
一瞬の隙をついて魔物たちの手から逃れたシュガーだったが、体勢が体勢だけに前につんのめるような形で倒れこんでしまう。
それでもなんとか両手両脚を使って胸と股間だけは隠す。
だが、下魔たちを含む観客たちの大半は裸に剥かれた少女ではなく、つい数瞬前まで彼女の下半身を覆っていた布切れに目を奪われていた。
タイミングよく吹いた一陣の強風が宙を舞っている、あるいは地面に落ちた黒の残骸を掬い上げる。
そのまま風に運ばれたそれらは数十メートル先に陣取るカメラ男たちの下へと流れていった。
途端に男たちの間で、たった数センチ四方の布切れを巡って争奪戦が巻き起こる。

「離せ! これは俺んだ!」
「よっしゃゲットー!」
「こ、これがシュガーちゃんのストッキング……ハァハァ」

何も知らないものが見ればゴミクズにしか見えない布切れに男たちが争う。
そんな現実感のない光景に見入っていた菜々芭は数秒の後、ハッと息を呑んだ。
男たちが手に取っているのはつい先程まで自分の素肌に密着していた布地である。
そのことを理解した瞬間、言葉にできない嫌悪感と、それを塗りつぶすような羞恥心が小柄な少女を襲った。

「あ……いやぁ……そ、そんなの…ッ!」

力なく伸ばされた右手が何かを懇願するようにふらふらと宙をさまよう。
できるならば、数十枚に散った布切れ全てを取り戻したい。
だが、そんなことは到底不可能だ。
戦闘力を奪われ、裸に剥かれた今の自分は無力な小娘に過ぎない。
敵の気まぐれで生かされているだけで、相手がその気ならばもう既に殺されていてもおかしくはないのだ。

(だけど……だけど…!)

現状を正確に把握して、それでもなおシンフォニックシュガーの闘争心は衰えていなかった。
肌を晒すのは恥ずかしいし、できることなら穴を掘って埋まってしまいたい気分だ。
けれでも、今ここで諦めてしまったら市民たちを守る者がいなくなってしまう。
何よりも、ここで自分が負けを認めてしまったら莉々奈を誰が助けるというのだ。
誰よりも大切な親友、背中を預け、背中を守る彼女を見捨てることなどできない。
ここからでは様子はわからないが、莉々奈もきっと同じような状況のはず。
あの人を、助けないと―――!
羞恥と屈辱に震えていた身体に僅かながらも活力が戻ってくる。
しかし、そんな魔法戦士の想いを嘲笑うかのようにヘルメは奪い取った黒い生地を口元へと運んだ。

「どれ、味見を」

ねろぉ……ッ。
659ジャミング(10):2008/09/30(火) 09:55:16 ID:w2lsByD5
「あッ!? な、何をしているんですかッ!」

想像だにしていなかったその光景に、魔法戦士の少女は狼狽も露わに叫ぶ。
なんと、サラリーマンの中年に化けている上魔は菜々芭のストッキングの切れ端を舌で舐め始めたのだ。

「ふむ、汗の酸味と少女特有の香りがなんともいえませんね……少量とはいえ魔力も染み込んでいますし、美味」
「や、止めてくださいっ。そんな、そんなものを舐めるなんて……」

ヘルメが持っている切れ端は、股間を覆っていた部分だ。
上魔の下が踊るたび、まるで直接秘部を舐められているような錯覚に襲われる。
ゾクリとする寒気と、カッと湧き上がるような熱が同時に少女の背筋を駆け上っていく。

「グギャア…グウ…」

ヘルメに倣うように、下魔たちも次々と手にした布切れを舌の上に乗せる。
中には我慢しきれなくなったのか、くちゃくちゃと咀嚼をする者まで現れる始末だ。
異形たちの持つ切れ端も、股間近くやお尻を覆っていた部分。
まるで下半身を見えない舌で舐められているようだった。
あまりの恥辱に菜々芭は思わず顔を背けてしまう。
だが、逸らされた視線の先に映ったのは、魔物たちの真似をするように手にした切れ端を味わう人間の男たちの姿だった。

「な…ぁ……そんな、嘘……」

守るべき市民までもが低俗な下魔たちと同じ行動をとっていることに菜々芭は動揺した。
静寂の訪れた戦場に響く嚥下音が少女の耳を打ち続ける。
いっそ目を瞑って両手で耳を塞いでしまいたかった。
だが、ショックにわななく小さな肢体はピクリとも動かない。
一分ほど経っただろうか。
男たちが口を動かすのをやめた頃、ヘルメの呟くような詠唱で僅かに地面に残っていた切れ端が粒子になって消失した。
―――とくんッ

「は……ンッ」

両膝で股間を隠すようにぺたんと座り込んでいたシュガーの心臓が大きく跳ねる。
と同時に、身体の中心部からじわじわと波紋のように熱が広がり始めた。
先程、股間に息を吹きかけられていた時に感じた感覚。
くすぐったような、もどかしいような、それでいて心地よさを感じる甘い疼き。
性感という、敵から与えられるには忌むべき感覚が少女の身体の中で脈を打ち始めた。
トロリ……
未だ頑なに閉じたままの秘唇から、滲み出るように汗でも小水でもない透明な液体が零れ落ちる。
それは紛れもなく愛液だった。
660ジャミング(10):2008/09/30(火) 09:57:01 ID:w2lsByD5
「あ……い、いやっ……です、こんな…」

リリーと同じくエクスタシーの効果が表層に出始めたシュガーは自分の身体の変化に戸惑う。
ぎゅっと太ももを硬く閉じ、愛液が零れるのを防ごうとするものの、じわっと滲み出てくる恥ずかしい液体は止まらない。

「おやぁ、どうしたましたかそんなに足をモジモジさせて……おしっこでもしたいんですか」
「おし……ッ! そ、そんなわけありません!」
「ふぅむ、それじゃあ……」

言葉を切り、人間に化けた上魔が観察するような視線を少女の股間に向ける。

(き、気づかれた……!?)

足を閉じている以上、見えないとわかっていても視線を向けられるのは恥ずかしい。
菜々芭は胸に回していた手を片方下ろして股間のガードに回す。
だが、それでもなお魔物たちの視線は止むことはない。
それどころか、気がつけば周囲の男たちも視線やカメラを自分に固定して離していなかった。
両手で見られたくない場所は隠しているとはいえ、異性の視線はまるで焼け付くような力を持っているようだ。
剥きだしの肌がチリチリと焼けるように熱く、両手に覆われているはずの胸と股間にもその熱が伝播してくる。
そしてその熱は、身体の中を蕩かすように暴れまわり少女の肌を上気させていく。

「あ、熱い……いけない、私の身体……おかしく……」

熱の上昇と共に息が乱れ、鼓動が激しく跳ねる。
お腹の奥がきゅんと収縮し、胸と股間を切なくさせる。
もはや身体が淫蕩な性を感じ始めているのは明白だった。
しかし、裸に剥かれたシュガーにその感覚に対抗する術はない。
ただ一方的に身体の高まりを享受するだけだ。

「さて、このまま見ているのも乙なものですが……やはりこれだけの観客がいるのですからね」

ニヤニヤと薄笑いを浮かべながらヘルメが座り込んだ魔法戦士に近づいていく。
下魔はもう片方の戦線に送ったのか、その場にいるのは上魔ただ一体。
しかし、絶好のチャンスともいえるこの状況でもシュガーは動くことはできなかった。
両手を使えば裸を見られてしまう。
リンクを完全に切られてしまったため、戦闘力がまるで残っていない。
身体が気だるく、思うように動かせない。
色々な理由があげられるが、一番の理由はヘルメの手にある本を目にしたからだった。
一度だけ目にしたことがあるその本は、上魔の固有能力の元。
そして自分を恥辱の底に突き落とす、忌まわしき舞台劇の台本だったのだ。
661ジャミング(10):2008/09/30(火) 09:58:46 ID:w2lsByD5
「あ……そ、それは……ッ」

健気にも強気を保っていた魔法戦士の瞳が動揺に揺れる。
上魔ヘルメの特殊能力、それは手元の本を読むことによってその本の内容の通りの世界を作り出し、登場人物を操る能力だ。
莉々奈も、そして自分も一回ずつその能力の洗礼を受けているが、対処法はないといっていい。
万全の状態ならばまだ抵抗できるかもしれないが、今のシンフォニックシュガーはただの女の子と大差はない。
文章を読み上げられてしまえば、最早打つ手はなくなってしまうのだ。

『忌むべき敵に敗北した可憐な魔法戦士、シンフォニックシュガー。
 彼女はその敗北の責任を感じ、応援してくれた者達への償いとして自らの恥ずかしい姿を彼らに見せ付けることを決意する』
「な……!」

上魔の朗読と共に、折りたたまれていた両脚が地面を踏みしめ、ゆっくりとその身体を直立させ始める。
やがて、ピンと背筋を伸ばして直立不動の体勢にさせられるシンフォニックシュガー。
菜々芭は、勝手に動いた両脚に狼狽する。
風景に変化はないようだが、ヘルメの能力が発動されたのは間違いない。
自由を奪われたのは今のところ下半身だけらしく、両腕は自由に動く。
故に、乙女の大切な部分は未だその細腕で隠されていた。

『シュガーは最も目立つ舞台へと足を向け、歩き始める』

読み上げられる文章通り、魔法戦士の足は前方へ向かって動き始めた。
できるだけ股を開かないように小股で歩こうと努力するのだが、完全に操られてしまっている両脚は主人の命令を聞かない。
両脚を交互に斜めに突き出し、腰を躍らせるような、いわゆるモデル歩きで少女は観衆の集まる方へと歩みを進めていく。

「うっ……く…ン!」

肘より先は未だ意志のもとに動くのだが、肩や腰といった部分は歩き始めてから自由が利かなくなった。
足の動きに合わせるように、クイックイッと肩を突き出すように上半身が動いてしまう。
そのたびに、左腕で覆われている小ぶりな乳房が儚げに揺れ、腕の間から零れてしまいそうになる。
下半身も同様に、足と腰が挑発的に動くたびに細腕から見せてはいけない部分がはみ出てしまいそうになっていた。

「お、おい。こっちにくるぞ?」
「近くで撮影するチャンスだけど……敵の奴も一緒に来るぜ」
「に、逃げたほうがいいんじゃ…」

自分たちに近づいてくる全裸の美少女戦士にどよめく観衆たち。
しかしその後ろから上魔も近づいてくるのを見ると、男たちの足は後ろに下がり始める。
いくら見た目がサラリーマンにしか見えなくても、彼は怪物たちのボス格だ。
流石の傍若無人なカメラ小僧たちも及び腰になってしまう。
662ジャミング(10):2008/09/30(火) 10:00:55 ID:w2lsByD5
「こらこら、折角の見世物だというのに観客が逃げてどうするのです―――かっ!」

ボガァン!
上魔の掌から放たれた魔力球が観衆のちょうど後ろに立っていた銅像を打ち砕く。
途端に人ごみに響く恐怖の悲鳴。
ただの人間である男たちは途端に足が竦み、その場を動けなくなってしまう。

「や、止めて下さい! 彼らに、手を出さないで……ッ!」
「勿論ですとも。今のはただの威嚇、そしてステージの用意に過ぎません」

突然の暴挙に悲痛の声を上げる菜々芭。
だが、ヘルメはそれを意に介することもなく平然と呟くと、恐怖に震える男たちに友好的な笑みを向けた。

「安心したまえ、こちらに君たちを害するつもりはない。むしろいいものを見せてあげようというんだ」
「い、いいもの……?」
「そう、だから逃げずによぉく見てあげなさい。シンフォニックシュガーの恥ずかしい姿を、ね」
「だ、ダメです! 皆さん、逃げてください!」

誘惑するような上魔の声と、真摯な魔法戦士の声が交互に観衆たちの耳に響く。
彼らの脳に染み入った声は前者のものだった。
逃げ腰になっていた男たちは、意を決したように再び手に持った撮影機器を構え、少女を捉える。

「そ、そんな……」

避難勧告を無視された形になったシュガーは目の前の光景に愕然とする。
だが、そんな少女の嘆きを他所に、魔法戦士は遂に観衆たちのエリアに足を踏み入れた。
人ごみを掻き分けるように、少女とサラリーマンは歩を進める。
美少女の大接近に、カメラ小僧たちはにわかに騒ぎ始めた。
ある者は上から胸の谷間を覗く様に、ある者は下から股間の柔らかな丘を捉えようと。
そしてまたある者は、後ろから剥きだしになっている可憐なお尻を激写しようとそれぞれレンズを固定していく。

「い、いやぁ……撮らないで、見ないでぇ……」

全周囲からの目に、シュガーは思わず目を伏せる。
しかし、操られた身体は容赦なく彼女の頭を上げ、目線が正面に向くように調整されてしまう。

「う……あう……」

見たくもないのに、自分に注目する男たちの姿が目に入ってくる。
大事な部分は隠しているというのに、それが慰めにもならないほどの羞恥が菜々芭を襲う。
まるで視線が刃となり、身体が切り刻まれているようだった。
切られた場所から痛みではなく、焼けるような熱が込み上げてくる。
663ジャミング(10):2008/09/30(火) 10:02:45 ID:w2lsByD5
身体の火照りからか、シュガーはぎゅっと両拳を握り締めた。
裸で夜風に晒されているというのに、汗がふつふつと浮かび上がってくるのを止められない。
ピンク色に上気した肌が艶を持ち、淫靡な衣装となって無垢な少女を彩っていく。
やがて、菜々芭は破壊された銅像が立っていた台座の上に登らされた。
高さは少女の身長と同じくらいだろうか。
周囲の者達よりも高い場所に上げられたシュガーは落ち着かない様子できょろきょろと周囲の様子を見回す。

「い、いや……こんなの……こんなところで、こんな格好……んはぁッ」

見下ろすような形になったことで、より一層男たちの視線を感じてしまった菜々芭はあまりの緊張に吐息を漏らす。
お立ち台の周囲を隙間なく陣取るように男たちが移動し、一斉に視線とレンズを向ける。
しゃがみこんでしまいたいが、やはり足は言うことを聞かない。
震える両手で身体を隠し続ける魔法戦士に、次なる文章が読み上げられた。

『皆に注目されているシュガーはその興奮から、自分の全てを見て欲しくなり、遂に……』
「ち、違うっ。私は、そんなこと思って……ううあっ」

上魔の魔力によって、胸を隠していた左手がゆっくりと動き始めた。
そろそろと横に滑るように外されていく細腕の下から、少女の膨らみが露出していく。
それでもなお抵抗を試みるシュガーは、指を肌に食い込ませんばかりに力を込める。
だがその健闘も虚しく、人差し指が乳首を弾くようにして右の柔房から離れてしまった。
押さえられていた右胸が解放の喜びにふるるんっと弾む。
そしてその余韻に浸る間もなく、残されていた左の乳房も僅かな抵抗と共に手の保護から離れ、異性の視線に晒されてしまう。

「き、きゃあっ!」
「おっぱい見えたー!」
「うは、ちっちゃいけど形はいいな」
「見ろよ、乳首ピンク色だぜ! それによく見ると勃ってるんじゃないか?」
「いやあ……」

男たちの囃し立てるような声に菜々芭は瞳を潤ませる。
完全に晒されてしまった76センチの胸は、小ぶりながらも女の子らしさを損なわず健気にその存在を主張していた。
莉々奈のそれと比べれば微乳といわれても仕方がない大きさだが、ボディラインを考えると少女にマッチしていて愛らしさを感じさせる。
その中央をちょこんと彩る二つのポッチは、鮮やかな桜色に染まりその身を固めて柔胸から飛び出していた。

「うあ……ッ」

胸を隠すという役目を終えた左腕が下乳に添えられると同時に、膝と腰がくっと曲がり始める。
右手は股間を覆ったまま、内股で顔を上げたままおじぎをするような体勢をとらされてしまう。
正面から見れば、左手が胸を持ち上げるような形で、後ろから見ればお尻が突き出されているような格好だった。
戦闘中とは違い、一瞬たりとも身体を隠すことができないシュガーはいやいやと頭を振る。
664ジャミング(10):2008/09/30(火) 10:05:15 ID:w2lsByD5
「こんなっ……胸、強調して……お尻を突き出すような格好だなんて…は、恥ずかしい……」

肩を縮めることで左腕に持ち上げられた胸に谷間ができ、柔らかく実った小ぶりな果実が重力に引かれて下を向く。
その先端では、乳首が異性の視線に怯えるようにヒクンとわなないている。
見えない後ろ側では、くいっと上側に突き出されたお尻がふりふりと男を誘うように揺れていた。
柔筋こそかろうじて手で隠されているものの、その奥にある恥ずかしい穴は尻たぶが外に揺れるごとにチラチラと覗いている。

「ああ……お願い、私の身体……止まってぇ……ッ」

自分の意思ではないのに、淫らに台座の上で恥ずかしいポーズをとってしまう小柄な肢体。
菜々芭は恥ずかしさのあまり零れそうな涙を必死で食い止める。
せめて精神だけは屈しまい、そう強く誓うものの恥辱のショーは未だ終わりが見えない。
周囲の男たちに満遍なく胸とお尻を披露したシュガーの裸体は、ゆっくりと壊れ物を扱うように腰を下ろしていく。
お尻が台座の上に接すると、ひんやりとした感触が少女を出迎えた。

「こ、今度は何を……ッ」

戸惑う魔法戦士の膝小僧がピクンと反応したかと思うと、閉じあわされていた膝がぐぐっと開き始めた。
リリーと違い、ソックスを穿いていないシュガーの足は足首に至るまでその白い肌を露出している。
肉付きこそリリーには及ばないが、すらりと美しく整った生足がぶるぶると震えながら外側へと開いていく。

「ン、ああ……!」

そうはさせじとおとがいを反らせて力むシンフォニックシュガー。
しかしその努力も上魔の能力の前では砂上の楼閣だった。
観衆を焦らすようにじわりじわりと開いていく少女の両脚が肩幅に達し、あっさりと限界近くまで開かれる。
いわゆるM字開脚の体勢にさせられてしまった菜々芭は、右手で隠された自分の股間に視線が集中をするのを感じ、赤面した。

「シュガーちゃん、その手をどけてくれよー!」
「ここまで脱いでおいてそこだけ見せないってのも生殺しだよね」
「バッカ、シュガーちゃんは俺たちを焦らしてるだけだよ、釣られんな」

観衆の期待と欲望が自分の右手に集まっていることを意識させられる。
最も恥ずかしい場所を隠している最後の砦は、口と同じくまだ自由に動かせる状態。
しかし、逆を言えばその二ヶ所意外は全てヘルメの意のままにされてしまったということだ。
そしてそのことを証明するかのように下乳に添えられていた左手が勝手に動き始める。
ゆっくりと下降した細腕は、対になるもう片方の手へと迫っていく。

「い、いやッ……まさか、うあっ、と、止まってぇぇッ!」

主人の命令を無視し、操られた左手はシュガーの股間を隠す五本の指の内一本、小指をそっと摘んだ。
665ジャミング(10):2008/09/30(火) 10:07:29 ID:w2lsByD5
摘まれた小指は懸命に引き離されまいと抵抗するが、一対五の数の暴力の前に屈する他ない。
ひょいと剥がされた小指はまるで空間に接着されたように仰け反った状態で固まる。
それは次に狙われた薬指も同じだった。
続いて親指、中指と一分もかからないうちに少女の秘処を隠していた四本の指が肌から剥がされてしまう。
残っているのは人差し指のみ。
大事な場所を守るには頼りないその細指は、たった一本で少女の柔筋を隠している状況だ。
だが、指一本で股間全体を覆えるはずもなく、半ば食い込むように肌に接している人差し指の外からは恥丘の膨らみがはみ出てしまっている。
うっすらとその上を彩る恥毛も、ほとんど隠れることなく夜風に晒されていた。

「くぅ……!」

自分の裸を隠すのが指一本のみという状態に、シュガーは込み上げる羞恥を抑えることができない。
それどころか、指の下の割れ目からは新たな蜜が湧いてきてしまう始末だ。
見られているのに、恥ずかしいのに蜜がとめどなく柔筋の奥から溢れようと分泌されていく。
このままでは、感じてしまっていることが周囲の者たちにバレるのも時間の問題だった。
しかしそんな少女の心配を無にするように左手が残された最後の指を摘む。
グ、と力がこもり、健気に肌を隠していた人差し指が剥ぎ取られていく。

「いや……いやぁ……!! うン……くはン……うぅっ!」

全身に残された力を集めて抵抗するものの、勝敗は明らかだった。
秘密の場所を隠していた右手の最後の指がクイッと持ち上げられる。
同時に、ひやっとした空気が湿り気を帯びていたシュガーの柔筋を叩いた。

「うひょー! 見えたっ!」
「シュガーちゃんのおまんこ丸見えだぜ!」
「やっぱり毛は薄いな。つるつるじゃないのは残念だけど」
「いやぁ! 見ないで下さい……」

役目を終えた左手と、剥がされた右手が上魔の意図に従って膝裏を抱えた。
それによって足の付け根がよりくっきりと周囲の目に晒されてしまう。
菜々芭のそこは、莉々奈と比べれば幼い造りをしていた。
静脈が見えそうなほどの白い肌の中心にひっそりと存在する割れ目は、硬く閉じられているものの時折視線に反応するようにヒクヒクと蠢く。
入口付近では愛液が滲み出ているためか、ライトを反射するようにぬるりと光っている。
恥毛はあるかなきかの生え具合で、恥ずかしい部分を隠すにはまるで役に立っていない有様だった。
女として羽化しようとしている、少女らしいその部分に男たちは思わず生唾を飲み込む。
先程まで凛々しく戦っていた少女戦士が自分たちに向けて裸を晒している。
その事実はこの場に集った男たちを興奮させるのには十分な衝撃だったのである。
しかし、シンフォニックシュガーの舞台はまだ終わってはいない。
それを証明するように、開脚生足を抱えている少女の両手が再び動き出すのをサラリーマン風の男はニタリと見つめるのだった。
666:2008/09/30(火) 10:09:14 ID:w2lsByD5
以上です。
レムティアナイツ、予想以上に好みのシチュが多くて俺ホクホク。
多分、次(かその次)で本作は完結すると思われます。
667名無しさん@ピンキー:2008/10/01(水) 10:21:53 ID:rvv5mTZE
あなたが神か
668名無しさん@ピンキー:2008/10/01(水) 16:31:00 ID:mZKORmcn
続きにさらに期待!
669名無しさん@ピンキー:2008/10/02(木) 06:29:32 ID:6x05V9ap
>>666
いやぁ!ゲームを楽しみつつ二次創作も楽しむとはやるなオマイ

因みにtriangleのある広島では魔法戦士シリーズの売り場ポップに「広島県民なら買え!」って書いてあるんだ




まあ中古ショップなんだがな
670名無しさん@ピンキー:2008/10/02(木) 18:59:58 ID:UirnwKoU
広島県民だが知らんかった…広島のどこにあるんだ
671名無しさん@ピンキー:2008/10/02(木) 20:37:54 ID:SAWbYtxU
俺も広島だけど見たこと無いぜ
672名無しさん@ピンキー:2008/10/02(木) 20:52:01 ID:Ah6oQrr6
前身がグレイトなんだっけ?
673名無しさん@ピンキー:2008/10/02(木) 21:03:51 ID:RCoOr301
>>666
これは、本当に、素晴らしかったです! GJ!!
久々に神と呼びたくなってしまいました。
キリ番的に悪魔と呼ぶべきかもしれませんが。
とにかく最高でした。
少女戦士が全裸で開脚。素晴らしい。
674名無しさん@ピンキー:2008/10/03(金) 02:21:13 ID:Hip+fsZ2
ちょwww広島県民多っ!wwww

流石にスレ違い臭いがtriangleは広島市佐伯区にあるよ
件の中古ショップは「あの」ビスコだ
675名無しさん@ピンキー:2008/10/03(金) 10:17:31 ID:kaJO4clc
ビスコの裏(元表)側か
676名無しさん@ピンキー:2008/10/04(土) 00:58:26 ID:K7JcXIwE
佐伯区か…東区の端からわざわざ行くのはめんどいなぁ
677名無しさん@ピンキー:2008/10/04(土) 01:04:49 ID:CUloV16x
近所で吹いたwww

明日、確認しに行く
678名無しさん@ピンキー:2008/10/06(月) 20:54:39 ID:oLfgcaZw
いろいろな上魔が素晴らしい味出してて素敵。
自分はカウセスとかハルヘベスとか好きだったなあ。特にカウセスはティアナとキッスと
シータとるるかといい味出してる。母乳責め大好き
679名無しさん@ピンキー:2008/10/11(土) 22:11:06 ID:l/kqPd3W
680名無しさん@ピンキー:2008/10/11(土) 22:24:10 ID:xEyqkbr7
たもつ?
たもつ…保…タモツ…F…軍馬…「オラそだらこつできねぇべゃ」


すげーワガママなお嬢様の変身ヒロイン
「何人たりとも私の前で悪事はさせませんわ!」で、それにつき合わされる変身スーツ開発担当の純朴田舎娘

違うか
681名無しさん@ピンキー:2008/10/11(土) 22:35:47 ID:9YiLq8sd
あれ? 何故か>>680が警視庁のG3ユニットで脳内再生された。
682名無しさん@ピンキー:2008/10/12(日) 08:10:29 ID:2JMtcaQs
>>681
ゴキサンダーユニット何?
683名無しさん@ピンキー:2008/10/12(日) 14:19:58 ID:QHxrXXA6
そういえば「じーすりーゆにっと」のじーって何の略なんだろな?

ガード?
ガンダム?
ジェノサイド?

すりーは三番目ってのだけは分かるんだが
684名無しさん@ピンキー:2008/10/12(日) 17:39:00 ID:bpPhgOJq
だがまってほしい
ジース・リー の可能性もあるのではないか
685名無しさん@ピンキー:2008/10/12(日) 17:44:58 ID:QHxrXXA6
>>684
ねぇよwwwww

3はどこにいったんだよwwww
686名無しさん@ピンキー:2008/10/12(日) 19:04:55 ID:brGBtn4A
「Generation 3」つまり第3世代って事らしい

で、G4は第4世代になるわけだ
687名無しさん@ピンキー:2008/10/12(日) 19:14:27 ID:QHxrXXA6
>>686
おおwwサンクス
688名無しさん@ピンキー:2008/10/13(月) 16:11:23 ID:e7Scvwxb
G3で思い出したけど、アーマー装着系のヒロインって
このスレだと意外に出て来てないのね。
689名無しさん@ピンキー:2008/10/13(月) 21:04:16 ID:3NyIyGmR
一見無骨で強固な全身鎧の中身は可憐な美少女で、戦いの中でその装甲を引き剥がされていく、ってのもいいな。
強固な鎧を着込んでいる分、精神的に鎧に依存していて、最初は強気なんだが、無敵と信じていた鎧を砕かれていくごとに、
どんどん弱気な部分を見せていくとか。
「ふはははは!お父様の開発した、このスーパーアーマーに妖魔ごときの攻撃など通じませんわ!」
「むう、なんという凄まじい鎧なのだ!」

「く、今の一撃は効きましたわ……、そんな、装甲に罅が!?うそ、この鎧は無敵のはず…」
「くそ、かすり傷しか与えられなかったか……、ん?やつめ、動揺しているのか?」

「そんな、お父様の、無敵のアーマーが……」
「ふはははは、我が新たな必殺技、アーマーブレイクには耐えられなかったようだな!」
「い、いや、やめて、お願い、鎧を、取らないで!お願い、誰か助けて、いやあああ!」

こんな感じで。普段、露出度が低いヒロインほど中身がむき出しになったときに弱いイメージがあるんだよな。
ならば全身完全防備のヒロインだったら、鎧剥がれたら心もむき出しになっちゃうんだろうなあ。
690名無しさん@ピンキー:2008/10/13(月) 22:32:50 ID:248e/1w8
いいね、ベキベキ装甲を引き剥がして、拠り所を失って怯えるヒロインの顔を拝むってのも

そいで悪あがきに腰のハンドガンに手を伸ばそうとするのを腕を掴んで制して、
銃身を握り潰してやるとかさ
>>689とは美味い酒が飲めそうだ
691名無しさん@ピンキー:2008/10/13(月) 23:34:49 ID:p8wNIAlf
むしろ甲冑の隙間から青虫を入れる
692名無しさん@ピンキー:2008/10/14(火) 00:26:15 ID:g3Q1Qjue
聖なる鎧を手に入れた!

【女勇者】
→装備する
・装備しない


*おおっと!中にエロスライムが!!*
693名無しさん@ピンキー:2008/10/14(火) 16:01:39 ID:1ot8CvZh
鎧着てる奴には関節技を
694名無しさん@ピンキー:2008/10/14(火) 20:57:30 ID:gwMRGyco
鎧には関節が曲がるのを防ぐ効果があるから関節破壊は通じにくいらしいぞ。
その代わり押さえ込みが掛かりやすいそうなので押さえこんだうえで
セクハラ攻撃というのはどうだろうか。
695名無しさん@ピンキー:2008/10/14(火) 21:13:34 ID:J69KXgO9
かえって自由が利かないからな鎧は

ウィルス仕込んで制御不能にしたらあら不思議、拘束具に早変わり
696名無しさん@ピンキー:2008/10/14(火) 21:40:15 ID:ntqv8IIu
剣道の面被ったら鼻が痒くなれのと一緒だな
697名無しさん@ピンキー:2008/10/14(火) 21:51:27 ID:xbUh+hfS
剣道の面かぶって痒くなったら、すごくつらいんだよね
籠手をはめてるし、顔を掻こうと思ったら手が面具に当たって歯がゆかった
698名無しさん@ピンキー:2008/10/14(火) 23:23:10 ID:jeIKL8oA
まあ全身ガチガチの重装備でなくとも、
昨今の仮面ライダーぐらいのアーマー度があれば
699名無しさん@ピンキー:2008/10/15(水) 00:00:46 ID:J0QQxLGP
>693
サンレッドか貴様w
700名無しさん@ピンキー:2008/10/15(水) 12:04:23 ID:+ILsZkN+
>>694
骨格的に無理な逆関節などは鎧自体が止めるが、腕がらみやエビゾリ等骨格を
破壊しない関節技は通じるよ。

この手の関節技を封じようと鎧で関節の稼動範囲を狭めると
ひっくり返ったら起き上がれないような鎧が出来上がるw
701名無しさん@ピンキー:2008/10/15(水) 16:10:52 ID:loV+DY4A
たしかにがっちりアーマーで固めたヒロインを剥いていくのは萌える
702名無しさん@ピンキー:2008/10/18(土) 09:09:43 ID:qq7I80iC
シンフォニックナイツの続きマダー?
703名無しさん@ピンキー:2008/10/20(月) 20:05:53 ID:MUetBQQR
エルシオンの続編ってもうないの?
704名無しさん@ピンキー:2008/10/20(月) 20:34:14 ID:ofG/ZkGU
書き手さんはHP持ちだから誰か掲示板にでも特攻して質問してみてくれよ
705名無しさん@ピンキー:2008/10/20(月) 21:51:08 ID:R7x18o3i
ソレどこー!みーたーいー!
706名無しさん@ピンキー:2008/10/20(月) 22:23:03 ID:ofG/ZkGU
>>705
ググレカス
神聖騎士エルシオンで検索かけりゃ一発で出るだろうが
707名無しさん@ピンキー:2008/10/23(木) 14:59:30 ID:ExZAyXIG
708名無しさん@ピンキー:2008/10/26(日) 20:28:00 ID:LsrLMA/U
709名無しさん@ピンキー:2008/10/26(日) 20:53:56 ID:gER4Ekv5
710名無しさん@ピンキー:2008/10/26(日) 22:18:13 ID:dGITo1gd
711名無しさん@ピンキー:2008/10/30(木) 11:32:16 ID:OgkD1FPm
712名無しさん@ピンキー:2008/11/02(日) 01:11:46 ID:yjN2E0xY
713名無しさん@ピンキー:2008/11/02(日) 23:00:54 ID:2b5zo/Pq
714名無しさん@ピンキー:2008/11/03(月) 05:21:42 ID:cZz/UW2w
>707-710
名前?
715名無しさん@ピンキー:2008/11/03(月) 15:11:06 ID:B8Ce8GPD
保母若那 淫乱雫

子供たちは目前で戦っているヒロインが若那先生だとは夢にも思わず、無邪気に応援するのですね!
716名無しさん@ピンキー:2008/11/03(月) 15:45:21 ID:9oGuBb3/
だけど子供たちを人質に取られた若那センセは手出しが出来ず、子供たちの前で陵辱される訳ですな
717名無しさん@ピンキー:2008/11/03(月) 18:05:29 ID:Xz5Cp5el
>>716
怪人「おらぁガキどもぉ!!正座だ正座!正座して聞け!
いいかぁおまえら?俺様の言う事をきいたらちゃぁーんと家に帰してやるよ!




おまえらで百回この女をイカせろ」
こうですか?わかりません><
718名無しさん@ピンキー:2008/11/03(月) 18:10:42 ID:xfc98/zt
>>717
「おまえらで百回この女をイカせろ」はともかく上の部分はヒーローショーで
たまに見かける光景だったりするなww
719名無しさん@ピンキー:2008/11/03(月) 18:13:35 ID:9oGuBb3/
>>718
下の部分があったら実際困る。



…最前列に並ぶけどな
720名無しさん@ピンキー:2008/11/03(月) 20:00:41 ID:xfc98/zt
>>719
手下が大きい女の子を選んで舞台に上げた悪役ボスを見たことあるから
下の部分があった時は大きい男の子を選ぶ事もあるいは…
721名無しさん@ピンキー:2008/11/04(火) 11:28:15 ID:fR+uHoak
722名無しさん@ピンキー:2008/11/04(火) 18:30:40 ID:GvrZx4vi
>>721
なん・・・だと・・・。
723名無しさん@ピンキー:2008/11/04(火) 19:58:25 ID:DbvdBFFE
いるんだw保母戦士若那wwww
724名無しさん@ピンキー:2008/11/05(水) 06:51:09 ID:cJ3MaJS9
メッツァーさまは何処に行ってしまわれたのかしら
725名無しさん@ピンキー:2008/11/05(水) 07:46:03 ID:+lVvgNkv
あなたの野望(願望?)の中に居ますよ
726名無しさん@ピンキー:2008/11/05(水) 16:11:18 ID:uyhwaDHj
ココノたんハァハァ
727名無しさん@ピンキー:2008/11/08(土) 18:04:17 ID:E7WGEKC6
容量やばいんで次スレ立てました。
http://yomi.bbspink.com/test/read.cgi/eroparo/1226134971/l50
728名無しさん@ピンキー:2008/11/08(土) 22:59:14 ID:EYrDQcIu
>>727
729名無しさん@ピンキー:2008/11/13(木) 01:37:43 ID:Gu1sM+cB
>>727


埋めネタ
好きなヒロインが犯されるシチュ


やっぱりスカトロが一番だと思うんだ
利尿剤や浣腸のあと変身アイテムやコスチュームを跨がせてじわじわ嬲る
コスチュームそのままでそのまま野グソさせるっていうのもいいなあ
堕ちきったヒロインが自分の正義の象徴にするのは最高だ
730名無しさん@ピンキー:2008/11/13(木) 19:38:33 ID:8cTBuwBV

頭の上には雲一つ無い真っ青な空―
今晩あたり梅雨明けの発表でもありそうだ。
「まさみたん、おはよ」
「おはよ」
白い日よけ帽子から手をかざす女の子は隣の幼女よりひとまわり以上大きい。
蝉の鳴き声がどこからともなく聞こえだし、北へ向かう旅客機が大空に一本の白線を描いていく。

「おやまあ。おじょうちゃんたち、かわいいのう。ご姉妹さんかえ?」
朝顔を軒先に並べる風情溢れた民家が並ぶ石畳。
日傘をさしたおばさんが語りかける声もどこか力ないのはこの陽気のせいだ。
「おばちゃんちがうにょ、あたちたちいっしょらよ」
「ほ?」
比べ事になると譲らないひよこがずいずいと前に出てきたのでおばさんはたじろぐ。
「あたちたち、幼稚園ねんちょう同士らもん。ね、まさみたん」
おばさんは傘の間から大きい子の体つきをジロジロ見やった。
「ありま。じゃ、ふたりとも五才なのかい?」
「あんたはわかるけど…こっちのお嬢ちゃんは…」
まさみの白いワンピースが胸元から張っている。
なびく髪をおさえる指も細く長い。とても幼稚園児には見えなかった。
足元ではひよこが頬を膨らませていた。
「なんかあ…。おばちゃん、ちゅまんないぞっ!あっちいってぇ」

戯れ事も尽き、お別れをすると二人はまた歩き出した。石畳の行き止まりに笹葉で囲まれた石階段が見えてくる。
そこを登りきった先に二人の目的地はあった。
「ひぃ…はぁ…ひぃ…」
「がんばっちぇ、ひよこたん」
百八ある階段をなんとか登り切り、古いお寺の境内をくぐると、紫陽花の咲いた花道が本堂まで続く。
「あっ、たこぼうじゅら」
「しーっひよこたんきこえるよ…」

本堂の扉を全開にし、ひとり瞑想に更ける老齢の住職が視界に入った。
難しい体勢で座禅を組み、印をかたどる指がプルプル震えている。
「遅い!」
二人を見て叱咤を飛ばす。
「あっ!ご、ごめんなちゃい」
足音を殺して横を通り過ぎようとしたひよことまさみは背筋を張らせた。

全国500万人の同世代から抜粋された幼女。一同に集ってトレーニングを行う場所がこの銀賞寺―。
ひよことまさみを除く他の7人はすでに裏山に向かって出発した後だ。

「おまえら罰として裏の大本堂の雑巾がけ三往復じゃ!喝っ!」
「ひぃーっ、それだけはかんにんしてくだちゃいよっ」
まさみたんが振り向くと、既にひよこが住職の膝元へすがりついていた。
腕組む住職は手首であっちいけと払う。
「ならん」
「おねぎゃいでしゅ、おねがいしまちゅ」
お辞儀人形のように何度も頭を下げるひよこ。その健気な姿はどこか悲哀すら感じさせた。
「ならんもんは、ならん」
「もうこんどから、いたちまちぇんので…」
「だめぇじゃ」
「そこをなんときゃ…」
「だーめぇー」
坊主と幼女の押し問答がしばらく続くので、まさみは縁側に腰を落として庭をひとり眺めた。

731名無しさん@ピンキー:2008/11/13(木) 20:00:52 ID:8cTBuwBV
「はあはあはあ…」
座禅を崩さない住職の前で、ひよこが大きく肩を揺らしていた。根負けしたのはやっぱりひよこの方だった。
「ふん、このハゲぼうじゅ!なにちゃっ」
「こ、これ、今なんと!」
そのいきなりの変わり身に今度は住職がたじろぐ。
「まさみたん、いいにゃ、雑巾がきぇやろう。このぼうじゅ、まるで話ならないにょ

小さなお尻をクルと回し、お泊り用リュックを掴みあげ、まさみの腰に手を添えながら奥の部屋へ進む。
渡り廊下から隣堂へ入る直前、ちらりと住職を睨んだ。
「いーだ、ぷんっ」
「ぐ!」
その我が儘ぶりにはもはや呆れるしかない。だが奥間へ消える二人を確認した住職は、
あごひげを撫でつつ秘かにほくそ笑んだ。

一方、その様子を庭先から窺っていた二人の小坊主がいた。竹箒で境内を掃きながら、首を伸ばしては引っ込めて落ち着きがない。
「おい、小無策。来たぞ」
「はい、兵糧にいさん」
まだ年端もいかない本当に青臭い感じの二人。そんな彼等を先程から釘付けにするもの、それが−
「ふふん♪ふんふん♪」
白の薄い半襦袢に着替えた幼い女の子二人が渡り廊下を歩いて大本堂の方へ向かう。
ひよこは小さな手を背中に組み、渡り廊下をスケートするように滑走してきた。

−えぇい、あんな調子のいいチビはどうでもいい−
小僧たちの視線はもう一人に注がれていた。
「小無策…」
「はい、兵糧にいさん」
「あの大きな幼女を見よ」
「なぜですか?」
「いいからつぶさに見るのだ」
まだ中学を卒業したばかりの小無策僧は、柿の枝間からその牛乳瓶のような大きな眼鏡を凝らした。
「ぶっ」
「どうよ?なっ、だろ?」
兵糧僧が肘でつついて喜ぶ。小無策は鼻を抑えながら小刻みに頷く。
「にいさん…あ、あれって…」

「ねっねっ、まさみたんどっちが早く拭き終わるかきょうちょうちよ、ねっ」
「え?ええ。いいわにょ」
「よーち、まけないのらあっ!」
まさみはモジモジと指で半襦袢の裾を何度も引いていた。
小坊主二人か股間を抑えてはしゃぐ。
「あれって、にいさん…!」
小無策が声を上げる。
「しいぃっ!」

「うにょ?」
ひよこが立ち止まり、庭先を見つめる。
「どちたの、ひよこたん?」
「うん…」
裏山から連なる竹林と小さな石庭。静寂に包まれて笹の葉だけ風に揺れている。
「いや…なんでもないにょ」
小さい顔を傾げながらも再び歩き出した。

「はぁはぁ…危なかったですね……兵糧にいさん…」
「気をつけろ…小無策、あの二人、チビスケとはいえ普通の幼女ではないんだから…」
灯籠の後ろに身を潜めた小坊主らは息を殺して汗を拭う。
「よし行くぞ」
「え、どちらへ?」
「何を言う。大本堂には例の場所があるだろ」
「あ!」
青草を踏みにじりながら、禿坊主二人はこそ泥のような身こなしで裏手に向かった。
732名無しさん@ピンキー
美人保母戦士を美幼女と一緒に嬲りたい