正義のヒロインを嬲る

このエントリーをはてなブックマークに追加
1名無しさん@ピンキー
正義のヒロインを、よってたかって嬲り者にするシチュエーションに
ハァハァするスレです
創作・版権どちらでも、
正義のヒロインなら変身モノでも強くて勝気な格闘少女でも
なんでもOK
2名無しさん@ピンキー:2006/11/11(土) 21:40:17 ID:keXX12zq
2ゲット!
やったね
3名無しさん@ピンキー:2006/11/11(土) 21:42:44 ID:keXX12zq
とりあえず誰辺りがハァハァする?
4名無しさん@ピンキー:2006/11/11(土) 21:49:11 ID:lp3yoQhb
えーと正義に燃えてる女の子だよな。

みぎわさんとか?
5名無しさん@ピンキー:2006/11/11(土) 21:58:56 ID:esNh8Llu
武装錬金斗貴子さんとか

嬲るシチュについては、ここら辺↓
ttp://www.superheroinecentral.com/mrx/xpage/xblm.htm
とか、
エスカレイヤーや魔法少女アイのBADENDみたいな感じで
6名無しさん@ピンキー:2006/11/12(日) 20:40:28 ID:8znfVddI
賛同保守
7名無しさん@ピンキー:2006/11/12(日) 23:53:38 ID:ojtUNh+1
同志スレ
戦う変身ヒロインがやられちゃうゲームスレ 第76話
http://idol.bbspink.com/test/read.cgi/hgame/1163211512/
8名無しさん@ピンキー:2006/11/13(月) 01:14:00 ID:bpagQfCy
頑張れ
9名無しさん@ピンキー:2006/11/14(火) 22:44:32 ID:wGfdzmJc
応援保守
10名無しさん@ピンキー:2006/11/17(金) 01:44:59 ID:D4TVtsos
ほし
11名無しさん@ピンキー:2006/11/17(金) 02:41:27 ID:GTUz2Wdv
やかましい委員長をってのは陳腐か
12名無しさん@ピンキー:2006/11/17(金) 06:45:43 ID:cC/OWLmZ
いいね。ヒーローチックな正義ヒロインを陵辱ってのは正直お腹いっぱいだから、
むしろ正義の味方「気取り」のヒロインにすんごいこと仕込むシチュのほうが新鮮。
13名無しさん@ピンキー:2006/11/17(金) 23:53:30 ID:zZ51mt4O
>>12
おなかイッパイなのか。
オマイの蔵書、ちょっと分けてくれない?
14名無しさん@ピンキー:2006/11/18(土) 01:45:36 ID:uwoWxInm
ttp://www.cos-more.net/html/sakuhin/cgad01.htm
こんなかならどれがいい?
15名無しさん@ピンキー:2006/11/19(日) 13:50:06 ID:LVJa8DOb
どれもぱっとしないが、こんなもんについてる値段の高さににびっくり
16名無しさん@ピンキー:2006/11/19(日) 22:26:53 ID:j3t+dkyr
サイボーグ0091の両手足を拘束して、抵抗できないようにしてから
アイアンナックルを嵌めた拳で腹を連打
ぐったりしたところを輪姦
失神したらまた鳩尾に拳入れて目を覚まさせてまた輪姦

そんなシチュを希望
17名無しさん@ピンキー:2006/11/25(土) 08:05:16 ID:d/g6LA27
ゴールデン・ルールなシチュとしては、
まず正義のヒロインを捕らえる(何らかの磔(はりつけ)状態が基本。両手を広げ立ったままや、椅子に拘束など)。
→ヒロインが磔にされたまま暗闇で耐えていると、ドアが開いて悪の男幹部(キザヤロー)が入ってくる。
→「どうかな今の気分は」などと言葉で嬲りながら、顎を上げさせる。
→悪の男幹部は、ヒロインの戦闘の美しさや、ヒロインが美しい女であることをクサいセリフでほめる。
→許しを乞えば自分の女にしてやってもいいと誘う。
→ずっと無言だったヒロインは、この時初めて「誰があんたみたいな」「死んだほうがマシ」的セリフで男をののしる。
→悪の男幹部は「美しいあなたがそんな汚い言葉で」などとヒロインの暴言をたしなめる。
・・・とまあこんな展開ですかな。
18名無しさん@ピンキー:2006/11/25(土) 12:18:37 ID:ht/9Mu1+
>>16
そういう感じのSSがあったな…dddに。
19名無しさん@ピンキー:2006/11/25(土) 18:11:14 ID:Uwaqw3wJ
>→ヒロインが磔にされたまま暗闇で耐えていると、ドアが開いて悪の男幹部(キザヤロー)が入ってくる。
→ヒロインが磔にされたまま暗闇で耐えていると、ドアが開いて悪の女幹部(サディストでレズビアン)が入ってくる。

俺はこっちの方かな。
20名無しさん@ピンキー:2006/11/25(土) 18:27:37 ID:d/g6LA27
俺、ある時期からレズもの全然ダメになってしもた・・・
だから、ヒロインをなぶるのが女だとダメだし、superheroine centralの写真コミックとかでも、
男に責められてるヒロインのシーンで、悪者の隣に悪者の女が一緒に写ってるだけで
萎えてしまう。
21名無しさん@ピンキー:2006/11/25(土) 22:51:11 ID:YgC+0D0a
個人的に

戦闘系のヒロインは最初は優勢だが不意打ちか催眠ガストラップに掛り捕われる

特殊捜査官系(スパイも含む)のヒロインは普通は引っ掛からない簡単なトラップに掛り捕まる

が一番いいと思う
22名無しさん@ピンキー:2006/11/25(土) 23:19:01 ID:XWBLgOV3
>>21
戦闘系のヒロインなら、人質とか多対1とか、卑怯な手に屈すると言うのもいいな♪
23名無しさん@ピンキー:2006/11/26(日) 09:57:43 ID:LubTx6Lp
ヒロイン凌辱で多いパターンは

ドレだけ肉体を鍛えても所詮は女で媚薬も盛られ責められ
私は感じてませんと言うが下半身がグショグショに濡れているのは何故かと指摘され反論しても説得力が無くて
最後には中には中にはお願いだから中には出さないでって叫びながら哀願するが中に出され
精神的に追い詰められ屈服
24>16:2006/11/26(日) 12:02:00 ID:PKPTpB5J
009ノ1のバストにはニードルガン(短針銃)が仕込まれていて、たとえ両手を
切断されたとしても反撃出来る、という設定はご存知かな・・・・・・・・?
25名無しさん@ピンキー:2006/11/26(日) 12:22:46 ID:jXJKJZa4
縛られて鋼鉄製のブラを着けられるんだろ
26名無しさん@ピンキー:2006/11/26(日) 14:28:25 ID:PqlTQDWr
>>24
胸を揉みしだかれて感じてしまい、反撃できなくなるとか・・・?
27名無しさん@ピンキー:2006/11/29(水) 16:16:23 ID:1nXRTFCE
鋼鉄のブラ。
常人では精神を破壊するくらいに協力な媚薬を複数投与
2穴同士責め。

トドメは生物兵器の巨根をねじ混まれ中に出され人外の生物の子を身篭る

くらいすれば009/1を精神的に壊す事も出来るかな?
28マージョ:2006/11/30(木) 15:11:34 ID:540EW29b
誘拐したヒロインを拷問し、悪の心を植付ける。
29名無しさん@ピンキー:2006/12/01(金) 13:12:55 ID:cJch5nz0
触手モンスターに凌辱される戦士系ヒロインは
強気な性格なら追い詰められれば追い詰められるほど
もう許して下さい。って喋る事が多い
30マージョ:2006/12/01(金) 14:46:17 ID:u4x0SvRF
30ゲット







   

31名無しさん@ピンキー:2006/12/02(土) 01:16:41 ID:VrOfhxDB
間口が広いシチュと思うが・・・
なかなか難しいもんだねえ
32名無しさん@ピンキー:2006/12/03(日) 14:53:03 ID:Ufpwo4oj
「さあ、翼を捥ぎ取って俺の女にしてやろうか?」
カツン、カツンと足音した方振り向くとそこに居たのはマリアだった。
「助かりたいでしょ?早坂アコ。なら私の言う事をお聞き、鹿鳴館香を抹殺するのよ。」
「そんな事出来ないわ。」と断ったが、
「貴女には鹿鳴館香を動機無いと思ってるらしいけど、金持ちの娘と言う憎しみよ。」
「そんな事ないわ、私と香は友達よ。」
「その友達によって裏切られても?」
「如何言う事よマリア?」
「仲間になれば教えてあげるわ。」と言われたので了承した。









33名無しさん@ピンキー:2006/12/04(月) 01:19:41 ID:raKDNad8
>>31
「正義のヒロイン」に説得力を持たせようとすると前フリ(世界観とかヒロインの強さとか)が長くなりすぎるからな
書く方も面倒くさいんじゃないの
34名無しさん@ピンキー:2006/12/04(月) 15:13:21 ID:myNCgtC3
スパイ。刑事。潜入捜査員。警備員。囮捜査員などの職業系ヒロインは

刑事や警備員は薬をかがされたり。飲まされたり。激しい戦闘の末に力尽き捕われレイプ調教

囮捜査員やスパイに潜入捜査員の場合は
救い出す対象の人間(男女問わず)が実は黒幕で無事に救い出し油断しきってる所に
お腹にグーパンをモロに受けたり
背後から太い木の枝や鉄パイプで殴られる又はスタンガンを浴びせられ気絶した後に監禁レイプ調教

が一番。オーソドックスなシチュだよね
35名無しさん@ピンキー:2006/12/04(月) 20:23:33 ID:OtidodpS
イクシードエンジェル(魔法天使ミサキ)輪姦陵辱ってアリかな?
マイナーっぽくて書いていいか心配なんだが。
36名無しさん@ピンキー:2006/12/05(火) 00:25:15 ID:+NUoJ6s+
ありだよ
37名無しさん@ピンキー:2006/12/05(火) 00:44:25 ID:g56Y9xgG
なしです
38名無しさん@ピンキー:2006/12/05(火) 01:58:28 ID:nNzXyLZr
いや、スレタイからすれば全然OKだとは思うんだが。
あとは好みの問題があると思うから、触手だとかそういうのが出るなら前もって言った方がいいんじゃね?
そうしておけば、読む読まないは勝手だし。
39名無しさん@ピンキー:2006/12/06(水) 16:32:02 ID:LTJ7VUPj
凌辱限定なのかな?
敵を倒すために恥ずかしい目に遭う、とかは無し?
40ズバットレディー:2006/12/06(水) 23:39:58 ID:LJx5NaOY
旧作「ズバットレディー」をリメイク。快傑ズバットのヒロイン
バージョンを復活させよう!
設定:私立探偵・早河久美子は性風俗の違法行為を暴くべく活動している。
特に近年飛躍的に増加している違法の風俗店「ダッガー」では婦女の売買、覚醒剤による
淫行、未成年者への斡旋など枚挙に尽きない。そんな悪徳風俗組織ダッガーを倒すべく、
早河久美子は正義のヒロイン「快傑ズバットレディー」に変身し暗躍する組織に敢然と立ち向かい
「ダッガー」壊滅に、一人立ち向かうのである。

ズバットレディー:早河久美子が変身した姿。真紅のズバットスーツ(セパレートタイプで下半身はビキニスタイル)、真紅のヘルメット、
変身バックル、白いマフラー、黒革のグローブ、黒皮のニーハイブーツを装着。因みにアンダーウエアは網タイツ状の全身タイツを纏っている。
ズバットスーツを着装すると身体機能が100倍になるものの、装着時間に限度があり5分を超えると・・・
また、ヘルメットは久美子の正体を隠すものであり、目元はバイザー、口元は開閉式のマスクで覆われている。

必殺技:ズバットアタック、ズバットパンチなど、付帯している武器は鞭である。
また性技にも長け、性欲の権化たる敵幹部とはズバットレディーの秘部を使い息の根を止める。

早河久美子の秘密:久美子自身、実はとある風俗店のNo.1だったのである。しかし、その優良風俗店
もダッガーの傘下にねじ込まれ、久美子もダッガーの餌食となってしまい、恋人を
奪われてしまう。恋人のダッガーからの奪還、自身のダッガーへの復讐のため久美子はズバットレディー
に変身し、悪の大組織ダッガーと戦うのである。
41ズバットレディー:2006/12/07(木) 00:15:00 ID:XCGVHqpf
快傑ズバットレディー「暴かれたズバットレディーの弱点!?」@

とある港町の倉庫街。寒風吹きすさみ、閑散とした輸出用の倉庫にコンテナが次々と運び込まれる。
チンピラ風の男たちが周りを警戒しながら荷物コンテナを運び終えると、男たちは用意してあった黒黒塗りの車に
分乗しその場を去った。その車体には、赤字で描かれた「D」のロゴが踊っていた。
「やっぱりね!」ライダースーツに身を纏った一人の女が、去った車と入れ替わりに倉庫の陰から姿を現した。
すらっとした体つきに似合わず、豊満な胸を強調したかのようなライダースーツは体に見事にフィットし、括れた
ウエストはそこはかと妖艶さを醸している。女はヘルメットを脱ぎ捨て、黒髪をなびかせる。目鼻立ちのくっきりとした
細面なマスク。そう、彼女こそが私立探偵早河久美子であった。久美子はシャッターの下ろされた倉庫に向かった。
シャッターの中から、かすかに女たちのすすり泣きが聞こえる。
「ここがダッガーの次の拠点ね!奴らが戻る前に何とかしなきゃ!!」
その久美子の一部始終を捉えた監視カメラがあった。
「またしても、早河の登場か!しかし、奴が現れたということは必ずズバットレディーも現れる
という事だ。しかも、これが罠とは知らずにな!!グハハハ!!」
ダッガーの幹部黒夜叉の甲高い笑い声が倉庫地下のモニタールームから漏れた。
42名無しさん@ピンキー:2006/12/07(木) 02:19:06 ID:Zz2TxJOu
オリキャラ、キャラサロンを追われてここに流れ着いたか 禿
43名無しさん@ピンキー:2006/12/07(木) 11:05:21 ID:XsEcm7Xf
ヒロイン凌辱でしなければならない?王道は
ヒロインは必ず最後は許して下さい等の台詞を言いながら快楽に堕ちなければならない

戦闘の際はヒロインが優勢でも劣勢でも必ず卑劣な罠に掛り捕われなければならない

潜入任務パターンの場合は赤外線に引っ掛かる等の普段はしない初歩的なミスを侵して捕われ凌辱されなければならない

魔法少女の場合はエッチ未経験の処女で
処女喪失相手は触手でなければならない

等々
44名無しさん@ピンキー:2006/12/07(木) 11:19:20 ID:djtGIWF7
オリジナル魔法少女凌辱スレが他にあるから、ここは凌辱以外も扱ったほうが住み分けもできて良さそうやね。
45名無しさん@ピンキー:2006/12/07(木) 18:20:48 ID:+syUlgkp
正義のヒロインを嬲るのが主題である以上やっぱ陵辱になるんじゃね?
必ずしも魔法少女=正義のヒロインってわけでもないし
46名無しさん@ピンキー:2006/12/07(木) 22:58:57 ID:k2WpGwUP
うっし、試しに書いてみたぜ!
陵辱までいってないけど、「嬲る」ってのは「手でもてあそぶ」ってな意味もあるんで、今回は勘弁してくれ!
それじゃあ、よろしく頼む! うおおおおお!
47パートナー 〜ナニが一番大事?〜:2006/12/07(木) 23:00:17 ID:k2WpGwUP
「くっ、素早い……!?」
建物の影から影へ。尋常ではないその速度。
戦い慣れているはずの自分ですら、目で追うので精一杯という有様。
「これは、どうやら長期戦になりそうですね……」
ここ数日、世間を騒がしていた魔物を、学校の敷地内まで追い詰めたのが今からちょうど15分前。
だがそれ以降、決定打どころかまともに捕捉すらできない状況が続いていた。
自分の不甲斐なさに腹が立って仕方が無い。思わず唇をかみ締め、
「……ふ、ふぁい……。がんばりまふ……」
同時に、力の抜けた声が耳に届いた。私のパートナーである少女のものだ。
そう、いま戦っているのは私一人ではない。
それどころか、本来、私には魔物を倒すことなど出来ないのだ。
全てはパートナーである彼女の特別な力のおかげ。私はそのサポートこそが役目であり、与えられた使命なのだ。
……先走ってはいけない。自分がやるべきことをきっちりとこなすこと、それが一番大事……。
気持ちばかりが先行し、そんな当たり前のことすら忘れていた。ゆっくりと深呼吸をして、熱くなっていた頭を覚ます。
そうして今さらのように、手に力が入りすぎている事実に気が付いた。
「申し訳ありません。痛かったですか?」
「……う、うん。ちょっと……」
抱き締めているパートナーから、バツの悪そうな声が届いてくる。
私は力を緩めてから、手で握り締めているものを大事そうにさすった。
「ふ、ふあぁぁっ!?」
腕の中で、彼女の身体がびくんと動く。後頭部が私のあごにぶつかった。
彼女の『特別な力』は実にデリケートであり、扱いは慎重に慎重を重ねる必要がある。
私が焦りで自分を見失っているときに、何らかの異常があった可能性も捨てきれない。
しっかりと確認しておかなくては。
「すみません、スカートをめくり上げて下さい」
「……ふぁ、い?」
「ご自身のスカートをめくり上げて、その中身を私に見せて下さい」
「ふぁ、ふぁい……」
やたらおどおどとした様子で、彼女は自身のスカートをめくり上げる。
肩越しに覗き込むようにして視線を送った先、
そこには、


   ペニスがどんっ!


「異常なし、と」
このどこからどう見てもペニスで男性器でイチモツなナニこそ、パートナーの『特別な力』の証!
彼女はこのペニスを刺激し、おっきおっきすることによって大地から魔力を吸収し、
絶頂と同時に高出力のレーザー(通称:魔導キャノン)を発射することができるのだ!
ぎゃおーん!
「はっ!? あちらに魔物が!」
彼女の身体の向きを強引に変えて、そのいきり立ったペニスを魔物に構える!
魔物を倒す大チャンス! 今こそ発射だ! 放て、魔導キャノン!!
しこしこしこしこしこしこしこしこしこしこ……
「ふぁああぁぁぁあぁっ!!」
ぎゃおーん!
「くっ、素早い……!?」
彼女が絶頂を迎える前に、また姿を消されてしまった。慌てて手の動きを止める。
魔導キャノンを発射できるのは一回こっきり。決して外すわけにはいかないのだ。
「ふああっ、ぁ?」
「ストップです。まだ絶頂してはいけません。これはやはり、長期戦になりそうですね……!」
「……ふ、ふぁ、ふぁい。がんばりまふぅぅ……」
先ほどと同じく力の抜けた声が耳に届く。こみ上げてきた笑みを隠すように、彼女の柔らかな髪に口元を埋める。
……もう大丈夫、本当に大事なものは思い出した……。
何度も何度もその気持ちを反芻しながら、私は心地よいパートナーの体温を感じ続けた。
48パートナー 〜ナニが一番大事?〜:2006/12/07(木) 23:01:15 ID:k2WpGwUP









「すぐに発射できるように、もう少ししごいておきましょう。しこしこしこ」
「ふぁ!? ふぁっ、ふぁああぁぁぁっ」
「あ、待って下さい! 達してはいけません! 我慢して下さいがまんがまん!」
「ふあっ、あっあっ、うっ、うえええぇん……!」


Fin
49名無しさん@ピンキー:2006/12/08(金) 02:04:40 ID:BZhgTVyw
何か違う気がしなくもないが、見方が敵でしたってのはアリだよな。
50新造人間キャシャーンレディー:2006/12/12(火) 03:40:46 ID:xiFXaUvi
「暗黒団、いたずらはそこまでね」
「なにやつ?」
魔人将軍ひきいる暗黒団が見上げる。ビルの階上に誰かがいる。人だ。
その美しい体のラインから遠くからでも何だか分かった。女!
「あいつは」
満月を背にし、全身を窮屈な白いタイツで包む女。月の光りが女の体の曲線をさらに際立たせている。
「ふふふ、天が呼ぶ。地が呼ぶ。早く私に裁いてと悪が呼ぶ」
口の部分がシールドで覆われているわりには声がよく透った。
「咲かせてみましょう、正義の拳…」
片脚をビルの縁にかけ、自身の行う正義の制裁に酔いしれて女の饒舌が止まらない。
「天に変わって悪を撃とう!…」
円を描くように腕を大きく回しだす。

「キャシャーンがやらなきゃ誰がやるの!」

「とぉーっ」
女が空に飛び出す。
「やっちまえ!ものどもぉ」
暗黒団の機械兵は一斉に落下点に群がりにかかった。
その数、有に五十機。一回転をした女が着地すると機械兵たちが上から一気に包み込んだ。

「やった!」
…がそれはつかの間、閃光が走り、機械兵たちが次々に縦に裂け散った。
将軍の真っ正面に向けて大きな道が生まれた。
「電光パンチーッ」
機械兵たちが次々と宙に飛ぶ。

積み重なった山が火を噴き、炎が女を染めていく。
スクラッブを掻き分けながらゆっくりと歩み寄った。
「お、おまえは…」
シールドが開き女の薄い唇が顔を出した。
艶のある淡い唇。
「正義の味方…、キャシャーンレディーと人は呼ぶ!」

51名無しさん@ピンキー:2006/12/12(火) 13:23:27 ID:VA1mkT+C
ズバットにしてもキャシャーンにしても、拙い文で綴られたヒーローの女体化なんぞ需要はないんだよ
空気読んで早いとこ板から撤退してくれや
自サイト作ってそこで一生やってろ
52名無しさん@ピンキー:2006/12/12(火) 14:14:37 ID:6BZHVvIX
>>51
落ち着け。
仮に事実だとしても、そういう貶し方するヤツの方が需要はない。
53名無しさん@ピンキー:2006/12/12(火) 17:24:47 ID:VSj9XOgd
まったくだ、まず51が空気を読んで消えろ
54名無しさん@ピンキー:2006/12/12(火) 22:09:49 ID:JQ74LEbu
抜けるなら何でもいい。この手の属性はズリネタに毎回苦労しているのだ。(;´Д`)ハァハァ
55名無しさん@ピンキー:2006/12/14(木) 15:10:27 ID:CxO5y7Tr
「良くここまできたわねホワイトスワン。」
「貴女を倒すなら地獄の底まで追い掛けてよ。ね、アコ。」
「今、早坂アコは私と手を組んだのよ。」
「嘘でしょ、アコ。」
「いいえ本当よ。」
「そんな、じゃあ、ジェットマンを裏切ったと言う事。」
「いいえ、貴女だけを裏切っただけで、ジェットマンは裏切ちゃいないわ。」
「そんな,あたし達友達でしょ。」
「それは昨日まで、今日からマリア様が我ご主人よ。」



56名無しさん@ピンキー:2006/12/15(金) 08:51:31 ID:ObE5GX1F
揚げとく
57名無しさん@ピンキー:2006/12/16(土) 15:14:10 ID:ZNkwbhT1
「ブルースワロー(早坂アコ)褒美に先にやって構わないわ。」
「え、本当ですか。じゃあどんなのにしようかな?」
「止めてよ、アコ。友達でしょ?」
「じゃあ、決めた、その口利けないようにキックするわ。」
「止めてアコ、友達じゃない。」
「まだ言うかこれでどう?口も利けまい。次はマリア様の番です。」
「これで止めよ、マリアパンチ。」
「その強化服をマリア様に上げれば命は保障して上げるわ。」

58名無しさん@ピンキー:2006/12/16(土) 17:18:59 ID:zFMCYjg/
>>32>>57 は同じ人?
つーか、続いてるの?
59名無しさん@ピンキー:2006/12/16(土) 18:16:47 ID:3EIbfAMe
>>57
何かヤバイ薬でもキメてるの?
60名無しさん@ピンキー:2006/12/17(日) 01:56:22 ID:KJsFkQhC
文章がのっぺりしすぎてるな。
マジで書いてくれる気あるなら、感嘆符の類ぐらいつけようぜ?
61名無しさん@ピンキー:2006/12/18(月) 00:39:04 ID:yd6jCBXa
>>59
彼はあちこちの板のあちこちのスレでね……
62こんなスレあったぞ:2006/12/18(月) 18:07:49 ID:0EzQ9Bkh
63オリジナル美少女戦隊五人組:2006/12/24(日) 22:58:35 ID:3IiADBTs

注意
・嬲る=もてあそぶ。という事と解釈したためジョンソン無し、スマソ
・戦隊もの作成は初めて、作者最近の実写戦隊、アニメ戦隊には疎し
・本番に至るまでの説明長し
・触手、寝取られは無し←作者がキライだから
・リョジョク系
・操り、肉体操作等、mcの傾向若干有り
・後学のためにも感想歓迎

ではどうぞ↓
64美少女戦隊「セイバーファイブ」:2006/12/24(日) 22:59:13 ID:3IiADBTs
五人の美少女戦士が最後の力を合わせて繰り出した最終闘技。
『セイバー・ウルティメット・アタック』が遂に放たれ、敵の大総統が張り巡らすバリアを突き破った。
「バッ…バカナ!、新世界ノ覇者タルコノ私ガ!!」
轟音を立てて崩れ落ちる大総統の巨体。
それを見つめる五人の顔には、各々抑えきれない喜びと達成感が溢れていた。
ここに美少女戦隊「セイバーファイブ」は邪悪な秘密結社の組織を壊滅させたのだ。
「やったわ!…長く苦しい戦いだったけど、遂に私たちは勝ったのよ!」
「へへ、何度死ぬかと思ったことか!でも僕たちは本当に勝てたんだ…」
「レッド、イエロー。安心するのはまだ早いですわ!
 大総統はこの通り倒せたけど、まだ最後に残った幹部が居る」
「そうよ、姑息にもお爺さまの研究を盗み出した挙句、
 秘密結社に売り払って、いろんな魔人を作り出した張本人が残ってるよ!」
「…Dr.AZ」
「大叔父様の弟子でありながら悪に魂を売った卑劣漢、
 奴の秘匿技術を放置しておけば、後々に禍根を残しかねない。」
ブラックの冷静な発言で、勝ちに浮かれかけた四人の気持ちも引き締まった。
危険を冒してこの秘密海底要塞に乗り込んだのは、これ以上悲劇を生み出させない様にするためなのだ。
「手分けして探しましょう!」
リーダー格のレッドがそう言った時、大総統の遺骸の影から白衣を纏った一人の青年が現れ、
五色の特殊強化服「セイバー・スーツ」に身を包んだ戦士たちと対峙した。
「…その必要は有りませんよ。お嬢さん方」
「!?」
「Dr.AZ!」
「自分から出てくるとは都合が良いや!」
「…残ったのはお前一人」
「大総統を屠った今、貴方との戦いが最後になるとは…まあコースの後の食後酒だと思いましょう」
それぞれ得意技の構えを取る戦士たちに、白衣の男、Dr.AZは全く無防備に近づいていった。
見れば彼が着ているのはシャツと白衣のみ、およそ武装と呼べるものを何も身に着けていない。
「どうした?お前の武器を出さないのか?」
「この期に及んで抵抗するつもりは無いようですね…
 大人しく逮捕されるのならば、正当な裁きを受けられるように計らいましょう」
「えー、そんなの有り?」
「ピンク、私たちの目的は復讐でも鏖殺でもない」
「けっ、どうせ死刑だよ、こんな奴」
「フフフッ………」
自分の前で繰り広げられる少女達の会話を聞いて、Dr.AZは思わず笑った。
「何が可笑しいの?」
「いや失礼、勘違いなさっているようだが、別に私は降伏しようとしている訳ではありません」
「何ですって!?」
「ここに顔を出したのは、そちらさんが私のことを姑息だとか卑劣だとか仰られるので、
 いささか事情を説明させて頂こうかと思ったのです」
不敵な笑みを浮かべるDr.AZは五人に語りかけた。
65名無しさん@ピンキー:2006/12/24(日) 22:59:49 ID:3IiADBTs
「まず初めに、私が桃里教授の研究を盗んだ事になっていますが、
 それは誤解…いえ事実とは言えません」
「なにっ?」
「私は十四の時から桃里の元で研究をしていましたが、内的外的措置による人体強化の分野において、
 教授から教えを受けたと云えるのは最初の一年程です。その後は私の方が先行していました」
「…」
「控えめに言っても、私は現在の世代で最も先鋭的で柔軟で優秀な頭脳を持っています。
 教授は努力家であり、今でも尊敬はしていますが…私と比較するのは無理です」
「にわかには信じがたい話ですね。そもそも教授がこの分野を飛躍的に発展させた功労者でしょう?」
「ああ、その手の論文と研究結果は僕が代作しました」
「ええっ?」
「嘘だぁ!」
「嘘ではありません、強化細胞制御、新世代補助電脳、超々小型ジュネレーター、特殊機能新素材等々…
 これらは私が完成させました」
「!?」×5

全員が驚愕するのも無理はない。
その技術は現在五人が着ているセイバー・スーツの誕生の根幹となったテクノロジーなのだ。
「ただし私は桃里教授とは違い、数多くの研究員を統率するとか、彼らを指導し研究結果を集約するとか、
 予算を有効に分配するとか、講演や教授会などに出席して世俗と良い関係を維持するとか…
 そういった才能には恵まれていませんでした。
 だから私は教授との提携関係を極秘に維持していたのです」
「しょっ、証拠はあるでんすの?」
ブラックこと、黒澤瑛理がそう詰問する。
彼女の実家が経営する黒澤グループは、セイバーファイブのスポンサーであり、
現在も桃里教授に多額の資金援助をしているのだ。
「証拠?それは後でお目にかかるとして、次に私がなぜこの結社に加入したかお話しましょう」
五人とDr.AZはそう歳が離れているわけでもない。
将来を嘱望されていた若き研究者として名前は知られていたが、彼の言葉が真実ならば、
一体なぜ邪悪な組織の一員となったのか、少女たちは押し黙って次の言葉を待った。
「最初の数年間はその体制も巧くいっていたのですが、しだいに行き詰まりを見ることになりました…
 原因は簡単。それ以上の結果を出すためには、どうしても当時の法的、倫理的規制で出来ない実験も
 実施する必要があったのです。
 しかし、教授は自分と職員の経歴に傷が付く事を恐れる慎重な方でした。
 私は教授と袂を分かって、もっと自由に研究を行える場所を模索するほかありませんでした」
「それが、世界制覇を計画していたこの秘密結社ですね」
「ご明察」
「自由にって…結局は表に出せない人体実験だろっ!?」
「まあその通り、そうして私は研究を進めることができました」
眉一つ動かさず、青年は答える。
その実験の裏でどれほどの犠牲が出たかなど、まるで匂わせもしない。
66名無しさん@ピンキー:2006/12/24(日) 23:00:21 ID:3IiADBTs
「ただ私も若かったですから、裏で自由に研究できるという事のデメリットを考慮していませんでした」
「デメリット?」
「いかに私がそれまで出来なかった実験から新発見をしても、
 そこでは発見を他の分野にフィードバックする事が難しかったのです…」

ここに至って、初めてDr.AZは恥ずかしそうに顎を撫でた。
「私は、凡人が一生かかっても到達できない着想を半日で掴むことも出来ますが、
 世間には、凡人程度でも百人集まれば一年位で出来る作業もあります。
 人類の発展において、天才を助ける数多の凡人たちの活躍が欠かせないのです。
 そして少数精鋭・秘密主義の結社では、公開できない機密を抱え、逆に行き詰まってしまいました」

組織の首領の骸が転がる大総統の間で、六人の対話は続く。
「そこで密かに、私はある計画を立てました。
 再び私の研究結果の一部を桃里教授に渡し、組織の外部で研究してもらおうと…
 いうなれば研究の外注ですね」
「ええっ!?」
「そうして強化戦闘服の基礎理論とプロトタイプ他がそちらの物になったわけです。
 その際に若干教授の記憶を操作して、これまでの私との提携関係を忘れて頂き、
 全て自分で作り出した、私はそれを盗み出した…という記憶に差し替えさせて頂きました」
「そっ、そんな…」
「おや、信じられない話でしょうか?しかし二月ほど前に記憶操作によって
 各国の要人を操作しようとした魔人と闘った筈でしょう?当時あの程度の技術は既にあったのですよ」
強化スーツのマスクの奥で、驚愕した面持ちで敵の幹部を見つめるセイバーファイブ。
彼女たちの武器が敵からもたらされたという話も驚きだが、
それを淡々と語る相手の真意は、いまだ図りかねていた。
「それでは、結局貴方は自分が作った技術で自分の首を絞めることになったのね」
「いや、その認識も正確ではありません」
課題に回答を出した生徒に駄目出しするかのように、白衣の天才科学者は片手を振った。
「教授がその技術を使い、結社への対抗勢力を組織する事は想定内、いえ望む所でした。
 案の定、教授は黒澤オーバーテクノロジー社へ接近し、貴女がたを結成した」
「?」
「強い需要が無い技術は発展しない物です。
 戦争が軍事技術を促進するのも、必要があるからです。貴女がたと結社との抗争によって、
 結社も強化戦闘服及び魔人改造に本腰を入れるようになり、私にとって非常に有益でした。
 実戦を経験することで、互いの技術を切磋琢磨出来たのですから…やはり人間協力が大切です」
67名無しさん@ピンキー:2006/12/24(日) 23:01:38 ID:3IiADBTs
「くっ!」
余りに利己的な発言に、レッドはブラスターを抜き、銃口を目の前の男に向けた。
「じゃ…じゃあ、全てお前が仕組んだっていうのか?
 この戦いで、罪も無い何人もの人が犠牲になったというのに」
「仕組んだというのも正確では無い気がしますが…発端部分に関与しているといえば、その通りです」
「貴方は責任を感じないのですか?自分の開発した技術で多くの人に悲劇をもたらした事を」
「感じる事はありませんね。私は科学者です。
 先程そちらのお嬢さんが悪に魂を売った、と仰ったが、
 大宇宙の内外を律する真理を知ることが出来るのならば、魂など幾らでも誰にでも売ります」
呆れるほど平然と、男は言い放った。
「そもそも私がそちらに技術を供与しなければ、世界はとっくに結社が制覇していた所ですよ?
 おまけに何の敵意もそちらに抱いていない。
 私なんかに銃を向けないで、このまま帰還して皆さんで平和を祝って下さればいいのです」
「ふ、ふざけるなあっ!お前だけは許せない」
「ふう、赤橋のお嬢様は頭に血が上りやすい質だと聞いていましたが…どなたか止めてくださいよ」
本来武器も持たない非戦闘員を射殺するなど、正義の味方を自認する彼女たちには許されない行為だ。
だが、仲間の四人は誰も止めようとはしなかった。
「ひどいとは思いませんか?武器も敵意も持っていない私を一方的に撃つなんて…
 それでは、あそこに倒れている大総統と同じですよ?」
「黙れーっ!」

カ シ ャ ッ

激情に駆られるまま、レッドは引き金を引いた。
しかし、ブラスターから放たれるはずの閃光は無かった。
(えっ?)
マスクのディスプレイに写されたエネルギー残量を確認する。
大総統との戦闘でかなり消耗していたが、ジュネレーターには若干の残りがある筈だった。
「そんな…」
思わぬ展開に声を詰まらせるレッドの脇を、青い影が一瞬で駆け抜けた。
そして、その影は白衣の男の手前で固まった。
「ぐっ?」
セイバーブルーの超瞬動攻撃は、改造魔人でさえ避けられない。
だが、その必殺の拳は、最後の踏み込みへと移行する直前で停止した。
68名無しさん@ピンキー:2006/12/24(日) 23:02:48 ID:3IiADBTs
「全く…本当に貴女がたは酷い人だ。私を本気で殺す気でしたね」
「馬鹿な…」
「これが先程言った『証拠』です。
 貴女がたの纏うセイバー・スーツには、設計者を攻撃できない制御プログラムがかかっているのです」
「なんだって…」
「黒澤のお嬢さん、貴女は知っていますよね。
 『敵に装備が奪われた時のために、セイバー・スーツの中枢にはBlackBoxを搭載してある』
 そう桃里教授は言っていたでしょう?
 …あれは教授も内容を知らない、私だけの秘匿技術が使われていた部分なのですよ」
全員信じたくは無かったが、現にレッドのブラスターは発射されず、
ブルーはDr.AZの前で彫像のように固まっている。
全身を覆ったスーツは装着者の意識、動作を察知する形で自在に動くはずなのにである。
さらに心中に蠢く疑惑は、続いてDrが取った行動で確信に変わったのだった。
「立ち話も疲れますから、私は座らせてもらいますよ。
 ブルー、床に這いつくばって椅子になりなさい」
その言葉を発した瞬間、ブルーこと青山葵の体は動いた。
だがそれは装着者の意思によってでは無い
「なっ…」
普段はクールで無口なブルーには珍しい驚きの声をあげ、その体は床に四つん這いになった。
「とまあ、この通りです。
 ご存知の通り、セイバー・スーツは強化外骨格と補助筋肉の両方の性質を持つ装甲戦闘服ですが、
 その制御装置のBlackBoxには、暴走した場合の緊急用システムとして、
 設計者の命令を最優先で受け入れるプログラムが入っているのですよ」
青い人間椅子と化したブルーの背中に、Dr.AZは腰を掛けた。
「貴様っ」
「こいつ、絶対許せないっ」
「威勢の良いのは結構ですが、貴女たちのセイバー・スーツも停止させて頂きます。
 直接攻撃は出来ないとしても、天井を壊されたりしたら落下物で危ないですからね」
絶対的優位に立つ者の余裕の笑みを浮かべ、白衣の科学者が宣言すると、
残り四人の体もピクリとも動かせなくなった。
セイバー・スーツは常人以上の身体能力を行使でき、過酷な戦闘行為に耐えるよう頑健に造られている。
これまで戦いの中で自分の身体を護ってきた強化スーツが、今や動きを封じる拘束具となったのだ。
「あうっ…」
「何てことですの、ここまで来て…」
「くそったれ、正々堂々と勝負しろぉ」
ようやく動かせるのはマスクの下の口だけだ。
「…この期に及んで正々堂々とは。
 言っておきますが、私はかなり腹を立てているんですよ?」
69名無しさん@ピンキー:2006/12/24(日) 23:03:28 ID:3IiADBTs
眉間に少しだけ皺を寄せて、Drは言葉を続けた。
「この機能を使えば、大総統との戦闘中にだって貴女がたを殺すことは容易でした。
 でも私は科学者として、自らが世俗の大儀を決定するべきではないと思い、介入を控えていました。
 それに引き換え、貴女がたは『危険だから』『自分の信条と異なる行動を取るから』
 と考えて、敵意を持たない人間を抹殺しようとしましたね。これはかなり許しがたい行為です」
「…」
「だから私は貴女がたに対する配慮を完全に放棄します。
 全員これから死ぬ位酷い目に会ってもらいましょう」
Drが指を鳴らすと同時に、レッドの身体が後ろに倒れた。
「レッド?」
「お姉ちゃん!?」
セイバーたちはヘルメットと頸部スーツが在る限り、銃弾を喰らっても鞭打ちにすらならない。
だがそれは通常の場合である。
この状況に至って、その機能が平常のように作動しているかどうか…
イエローとピンクは思わず叫び声を上げた。
「ヘルメット、マスク、off」
そうDr.AZが言うと頭部装甲が即座に消縮し、レッドこと赤橋紅子の顔が外気に晒された。
彼女の表情に苦痛が見られないことに、仲間たち喜んだのもつかの間であった。
(フォームコード、geLa01a[wmdp…)
ブルーの背に座った怒れる科学者が、脳内の電脳通信装置を通じてコードを指定する。
すると、仰向けに倒れたレッドの身体は強化スーツによって強制的に姿勢変更され、
両脚を開いて相手に股間を見せる体位へ変化した。
「なっ何よ、これ!?」
全身の力を振り絞って脚を閉じようとするが、生身の身体で動かせる強化スーツではない。
駆動システムの働かないスーツを着るのは、
鋼鉄で鋳造された服で全身を固定されているに等しいのだ。

だが、この程度の恥辱はまだ序の口であった。
「スーツオープン、Excretion」
「えっ!?、嫌あー!!みっ見ないでえー!?」
Dr.AZの命令に従って、紅子のスーツの股間が開かれた。
この機能は、スーツを来たまま用を足すために股間部分の結合を開放するコードである。
装甲繊維の伸縮により、紅いスーツの裂け目からセイバーレッドの白肌が、仲間と敵の視線に晒される。
「こちらの調査が正しければ、セイバーファイブの皆さんは全員処女だという事ですね」
跪かせたブルーの背から立ち上がり、Drは己の股間から一物を取り出した。
「では、お仲間の皆さんの前で、セイバーファイブのリーダー、赤橋紅子さんの処女を私が頂きます」
「やっ止めてえ!」
「駄目ー、そんなことは許しませんよ!」
「きっ貴様ぁ」
「ああっ…お爺さま、助けて!」
「Shit!」
五人が其々叫び声を上げるが、彼女たちに出来る抵抗はそれだけである。
そんな美少女たちの悲痛な叫びを浴びながら、横たわるレッドの股座に、初めて男の手が伸ばされた。
「汚らわしい手で触らないでっ」
「…」
「ああっ」
美少女の抗議を無視して、Dr.AZの指は未だ異性に触れらた事のない秘裂を押し開いた。
「まあ上出来ですね、これなら十分使えるでしょう」
「駄目駄目、そんな事しないで!触らないで!いっそ殺してー!」
「殺してくれと頼んで、殺してくれるような敵は、かなり優しい敵ですよ?
 そして私はそんなに優しい方の人間ではないと自覚しています」
「イヤァー!!?っ指離してぇーー!!!」
男の指が裂け目の上部に存在する突起を摘むと、紅子はあらん限りの声で叫んだ。
「ああ、紅子さん…」
「レッド…」
仲間達が聞いていることも忘れて叫び続ける赤橋紅子、
だが、自分も仲間もまさに陵辱されようとしている彼女を救うことは出来ないのだった。
70名無しさん@ピンキー:2006/12/24(日) 23:04:10 ID:3IiADBTs
(ふむ、初めてだから愛液の分泌が少ない。
 だらだらと前戯に時間をかけるのは趣味ではないので、少々操作………
 補助電脳操作コード、kfc.akl;a………)
「ああぅんっ?」
Drが脳内通信で命じたのは、セイバーたちの脳機能とリンクして活動する補助電脳装置であった。
彼女達が戦闘スーツを使いこなせるのは、このシステムの力が大きい。
このシステムを使わずにスーツの力を発揮すれば、三半規管の混乱、内臓負荷による嘔吐感、
脳内物質によるショック防止、無理な体勢を取ろうとした時の姿勢補正等、
超人的身体能力の行使による様々な弊害を緩和することが出来るのだ。
(分泌腺を亢進する脳内物質、及び神経への電気的刺激を実施…)
もちろん目的はあくまで戦闘活動の補助であり、システムが装着者の身体に悪影響を及ぼさないよう
限界値の設定や使用機会の限定等配慮がなされている…
設計者による強制介入時以外には。
「あうっ」
(どうして?こんなっ溢れてきちゃう〜っ)
「濡れてきましたね、赤橋さん。ではこの分泌液を私の生殖器に塗らせて頂きます」
縦に裂けた美少女の裂け目に合わせ、男根がぴったりと付けられる。
秘唇からこぼれる愛液により、男の一物も少しづつ濡れていった。
「ぅいやぁいやいやいやぁー駄目駄目ーっ!」
もやはレッドの拒絶の言葉は脈絡を失っている。
ただ駄々っ子のように泣き喚き、男の行為に嫌悪感を表すだけであった。
だがその間も、男が擦り付けてくる性器の先端が肉芽を擦るたびに、悲鳴に甘い嗚咽が混じった。
「頃合ですかね…」
一度腰の動きを止めると、女陰の汁が十分に男根に付いていた。
その硬くそそり立つ生殖器を、Dr.AZは躊躇無く少女の割れ目に突き立てた。
「ひぃっ!」
ぶちぶちと割ける感触も一瞬のこと、Drの男根は身動きできぬ少女の膣の中を捻じ込まれていく。
己の意思にそぐわない初体験を強要されながら、レッドの身体はほんの少しも動くことは出来なかった。
(さすがにキツイ…これではどちらに苦痛を味あわせているのか分かりませんね)
その気になれば臀部の筋肉を弛緩させて、もっと簡単に挿入できたであろうが、
これは自分を殺そうとした美少女戦士たちへの懲罰であると思い、あえてそうしなかったのだ。
「どうですか、皆さん。この通り貴女がたのリーダーは皆さんに先駆けて女性になりましたよ?」
「…」
全員が掛ける声も無く二人を見ていた。
正確には顔を背けることも出来ず、そちらの方向に顔を向けさせられていた。
目を閉じても、聴覚ユニットを通じて二人が交わる音声が聞こえてくる。
何と言うことか、大総統を成敗したというのに、全員が急転直下性の地獄に突き落とされたのだった。
71名無しさん@ピンキー:2006/12/24(日) 23:04:48 ID:3IiADBTs
「ううっ、もっもう気が済んだでしょう?抜いて、お願いよぉ…」
普段の気の強い姿は微塵も無く、初めての陵辱に涙する女学生に戻ったレッドは、
自分の胎内奥にまで串刺しにした敵に哀願した。
「まさかコレで済んだと思ってるんですか?」
「いっ痛い!」
男の腰が揺さぶられ、割かれた膣口に苦痛を与える。
「射精するまでが性行為ですよ。貴女の子宮の中に私の精液を注ぎ込まなければ」
「そんなっ駄目、それだけは許して!中には出さないでーっ!!」
少女の泣き言を無視して、注挿は続けられる。
拓かれた直後のきつい締め付けであったが、
分泌腺調節と流血によって助けられた挿入は次第にスムーズになっていく。
「ふむ、子宮口はこの辺ですか…」
「ひぐっ、ひぐぅっ」
すでにレッドには男と会話する気力も無い。
「じゃあ行きますね」
目的地を確かめたDr.AZは、少女の股間へ最後の突き入れを続ける。
「ぎゃうぅー!!」
内臓まで突き上げられるような苦痛に、レッドは絶叫した。
だが、幸いなことに肉体的苦痛は長く続かなかった。
熟れていない膣壁に擦られる締め付けに、Dr.AZはついに少女の膣内で精を放ったのだった。
「イヤァっ!出てるっ私の中に出されてるぅっー!!」
四人の仲間に聞こえる絶望の声を上げながら、レッドへ陵辱は終了した。

「ふう、さて次は…」
身動きの取れない、いや、スーツが拘束しなくても動けないほどに疲労したレッドの身体から身を離し、
Dr.AZは己を撲殺しようとし、その罰で人間椅子になっている少女、ブルーを振り返った。
そのとき、彼に断固とした威厳の篭った美声が掛けられた。
「およしなさいっ、ブルーを陵辱するのならむしろ私を犯しなさいっ!」
「ブラック?」
「クロちゃん!?」
「私は黒澤グループの一員、そしてこのセイバーファイブの責任者です。
 ブルーの責任は私の身体で取ります。だから他のメンバーには手を出さないでっ」
セイバーブラックセイバーファイブを支援する黒澤グループの経営者一族の出身である。
お嬢様育ちの彼女であったが、正義感と責任感はだれよりも強い。
(御免なさい、父様、母様、徹さん…でも私が責任を取らなければ………)
婚約者のいる身でありながら、その覚悟は賞賛されてしかるべきであろう。
例え無意味な申し出であっても。

「良いですけど、私は貴女がた全員犯すつもりですから、順番が変わるだけですよ?」
「なんですって!」
「貴女たちは『五人の心が一つになれば、悪を滅ぼす正義の刃・セイバーファイブ』でしょう?
 おまけにレッドとブルーが襲い掛かってきたときに、止めずに見殺しにしましたよね…
 黒澤さんも青山さんも黄瀬川さんも桃里さんも、全員に責任を取ってもらいます」

美少女戦隊セイバーファイブの最期は、まだ始まったばかりであった。

(TheEnd)
72名無しさん@ピンキー:2006/12/25(月) 00:03:05 ID:dQ1kWvn9
GJ!!
73名無しさん@ピンキー:2006/12/25(月) 02:37:09 ID:awck7+3+
GJ!
エロが淡白だな
一人陵辱してる間、他のキャラはただ拘束するだけで放置するのは……
74名無しさん@ピンキー:2006/12/26(火) 03:27:43 ID:HDn/aTu5
age
75名無しさん@ピンキー:2006/12/27(水) 12:57:57 ID:43h1VZVW
GJ!
自分が信頼する武器が実は敵の手によって作られたものだ、と言う展開はいいっすね。
状況説明がしっかり出来ているので、創作ものでもイメージが沸きやすいっす。

>>73が言うように、今後は陵辱のパターンに凝ってみてはいかがでしょうか。
ROM専のくせに偉そうですが……
76名無しさん@ピンキー:2006/12/28(木) 01:02:15 ID:aHBSOBpy
GJ

よくできてるな。
特に、操りはじめて全員を
困惑させるあたりが
77名無しさん@ピンキー:2006/12/30(土) 23:46:20 ID:kg0bARH+
GJ!!!
投下お疲れ様でした!
78名無しさん@ピンキー:2007/01/02(火) 05:20:53 ID:6kHD2sRp
イヤボーンに対して第二形態移行で再びヒロインを叩きのめす悪役怪人

というのはどうだろう?
セル乙。
79名無しさん@ピンキー:2007/01/02(火) 05:28:52 ID:z8PLgMDo
>>78
最初の形態にはヒロインが完勝するものの、
第二形態で再登場した際は逆にヒロインが一方的にボコボコにされるという展開か?
80名無しさん@ピンキー:2007/01/02(火) 14:10:55 ID:6kHD2sRp
>>79
最初の形態で悪役怪人に追い詰められたヒロインがイヤボーンで逆転。
後一歩まで追い詰めたと思ったヒロインに待っていたのは怪人の第二形態変化だった、と。
そして、「姿形が変わっても今の私の敵じゃないわ」と言って突っ込んでくるヒロインを一撃で粉砕。
で、第三形態まであるという脅しまでかけてヒロインを絶望の奈落へと突き落とす。
81名無しさん@ピンキー:2007/01/02(火) 21:02:16 ID:IxuXyuKE
>80
それなんてフリーザ?
82名無しさん@ピンキー:2007/01/09(火) 21:04:42 ID:FyU2oyp4
>>71さんの書いたのがまた読みたいですよ
83名無しさん@ピンキー:2007/01/10(水) 20:18:49 ID:LKYtwylp
↑期待して頂いて申し訳ないのですが、
私はジョンソン属性が無いので、本来このスレに居てよいものか疑問なんですよ。
84名無しさん@ピンキー:2007/01/10(水) 22:46:46 ID:bdIPGMny
>>83
そんな事考えるでもなく、皆が君を待っている!
85名無しさん@ピンキー:2007/01/12(金) 22:06:35 ID:3zDyyD+t
巫女さんと悪霊とかってのもあり?
漫画原作なのでオリジナル魔法少女じゃないし不思議と巫女スレもないみたいだし
86名無しさん@ピンキー:2007/01/12(金) 23:35:10 ID:O8bfe4nU
>>85
【シスター】聖なる女を貶める【女神】
http://sakura03.bbspink.com/test/read.cgi/eroparo/1149172449/
8785:2007/01/13(土) 09:16:31 ID:mEETRJwk
>86
そこが巫女スレか。thx。まあ書き上がったら考えますわ
88セイバーファイブ・ブラック:2007/01/14(日) 22:57:42 ID:jRXFxZwV
>>71の続き、

注意事項は前回とほぼ同様。
前のが口に合わなかった人は、スルーをお願いします。
89セイバーファイブ・ブラック:2007/01/14(日) 22:58:20 ID:jRXFxZwV
「きゃあぁ!!?」
スーツの奥に隠れていたブラックの胸がまろび出た。
メンバーの中で最年長、かつ一番豊満な肉体を持つ瑛理の巨乳が五人の目に晒される。
脱装の勢いでたゆたゆと揺れる白い乳房は、漆黒のスーツに良く映えた。
DrAZは設計者の最優先命令を利用し、戦闘スーツを意図的に解除させたのだ。

「ふむ、やはり貴女を相手にしようというのなら、この胸を放置して置く訳にはいきませんから」
「あうっ、止めなさい!触らないでぇ!!」
「先程までは『私は好きにしていいから、他のメンバーには手を出すな』なんて、
 覚悟が出来ているように喋っていたくせに… 実際触られる段になると怖気づくのですね」
彫像のように動けないセイバーブラックの胸を、Drはその手で鷲掴みにする。
瑛理の拒絶の声も、彼女の仲間達の絶望の呻き声も、すべてが無視された。
男の指が形のよい乳房に沈み込み、張りと弾力を楽しむかのように幾度も玩んでゆく。

「黒澤のお嬢さん、確か貴女には婚約者さんがいらっしゃいましたか?」
「!?」
「記憶に間違いが無ければ、白金徹乃進とか仰る古風な名前の方だった筈ですが…」
「嫌っ、あの人の事を思い出させないでっ」
婚約者の名前を出され、瑛理は男から顔を背けた。
頭部と胸部以外は、全身を硬直化したスーツで固定されている。
彼女に許されている行動は唯それだけだった。
「失礼、ひょっとして婚約者さんに『触らせる』位はさせてあげているのかと、ふと思ったものですから」
(ううっ、ごめんなさい、ごめんなさい!徹さんっ…)
白金家と黒澤家の繋がりを深めるため、幼い頃から二人の婚約話は進んでいた。
瑛理も徹乃進を嫌っていたわけではない。
理知的で、清潔で、弱いものには寛容で、責任感が強く、自分の意見を尊重してくれる…
むしろ自分が理想とする男性像に近い、好ましい青年であった。
だが我の強い瑛理は、どこか周りの決めた縁組に反発を覚えており、一線を越えることを許さないでいた。
(私、こんな事になるなら…、つまらない意地を張らずに、あなたにあげれば良かった…)
揉みしだかれながら、瑛理の目は涙に潤んだ。
90セイバーファイブ・ブラック:2007/01/14(日) 22:59:16 ID:jRXFxZwV
「うん、乳首が立ってきましたね」
「そんな…」
「恥ずかしがる事はありませんよ。女性として性感帯を弄られれば、興奮を覚えて当然ですから」
片側の乳を手で捻りながら、DrAZはもう一方の乳首に口を付けた。
  ちゅっう
「あっ、吸わないでっ!!、そんなの駄目よぉ!!」
吸われるだけでは無い。口の中で舌で転がされ、唇で先端が玩ばれる。
憎らしい敵に吸われる行為にでも、瑛理の身体は気持ち良さを感じてしまう。
それが彼女の脳裏に一層おぞましさを覚えさせる事になった。

「クロちゃん…」
「ブラックぅ」
仲間達の視線の集まる中、彼女に対する陵辱の手は緩むことなく続いていく。
「スーツオープン、Excretion」
レッドの際にも使われた、排泄用の股間開放コードが唱えられる。
黒い装甲繊維が裂けた下に覗くのは、誰にも見せた事の無い彼女の聖域であった。
その聖域に、男は空いた手を伸ばした。
「ふむ、さすがに年長なだけあって、レッドよりも身体が出来てそうですね。
 これなら十分使えるでしょう」
「いやぁっ…」
「でもその前に………」
ブラックの身体から離れ、DrAZはセイバー・スーツへ指令を伝える。
すると、即座にセイバーブラックの身体は彼の前に跪いた。

「!?」
「…そのたわわに実った乳房で、私の物をしごいてもらいましょか」
瑛理の眼前に、先ほどの紅子への陵辱により、愛液と破瓜の血と精液とに染まった男根が突きつけられた。
「あうう…」
ブラックの手は、男の言葉どおりに己の胸にその男根を挟み込むと、二つの膨らみの間で擦り始めた。
言うまでもないが、これは瑛理の意思ではない。
彼女の装着するセイバー・スーツが設計者の命令に従って動いているだけだ。
「うおぅっ?これはすごいですね… まるで別次元の快感だ」
ぎっしりと詰まった質感の乳房にしごかれ、DrAZも驚きの悲鳴を上げた。
実際に、彼がこれまでに味わってきた胸の感触とは次元が違っていたのだ。
張りの有る乳房の大きさも、肌の滑らかさも、挟み込まれる密着感も、
まさに賞賛に値する素晴らしさであった。
91セイバーファイブ・ブラック:2007/01/14(日) 23:00:07 ID:jRXFxZwV
「ううっ」
「ピッチが一辺倒だと飽きますね。ちょっと捻りを加えたり、リズムを変えてみましょうか?」
「あう…」
自分の意思に反して動き続ける強化装甲服に、瑛理は成す術がなかった。
身体に密着している特殊繊維は駆動システムの信号によって自在に伸縮し、彼女達の活動を助けてきた。
しかし、その繊維の強靭さが装着者の意思に背を向けた時は、
少女達の生身の体でどうにかできる代物では無いのだった。
柔らかい乳肉に擦り上げられる男根は硬くそそり勃って、
ついさっきレッドの中に突き立てた時と同じ状態になりつつあった。
(こっ、こんな…気持ち悪い物が、わたくしの胸に挟まれているなんて)
視線を下げると、動かされ続ける己の双丘から、ひょこひょこと頭を出す男根の姿が目に入る。
瑛理は、己の肌に触れる男根の熱くて硬い感触に、嘔吐感すら浮かんだ。
「黒澤のお嬢さん、滑りを良くする為に、谷間に唾を垂らして頂けますか?」
「!」
「いえ、今のままでも十分気持ちがいいのですが、どうせならもっと良く貴女の胸を味わいたいので」
マスクを外してある状態ゆえ、首から上は彼の操作が及ばない。
AZは男根に無理やり奉仕させられている少女に、無情な要求を突きつけた。
ブラックにその気がなければ、相手の思惑通りになる事はなかったろう。
ただ、この状態で男の要求を拒むことに、何の意味が生まれるだろうか?
「くっ…」
瑛理はためらいながらも口の中に唾液を溜め、舌を伝わらせて胸の谷間に落とした。

「ブラック!首は動くんだろっ!?
 だったら、そんな奴のモノは食い千切っちゃえばいいんだっ!!」
その様を見ていたイエローの叫び声が室内に響く。
「どうしたんだよっ?そいつの言いなりになる事は無いんだよ。
 思い知らせてやればいいっ! 噛んじゃえっ! 噛み千切っちゃ…ぐほっ!!」
言葉を全て発する前に、イエローこと黄瀬川橙子の体が跳ねた。
「きっちゃん?」
「橙子!?」
「全く…黄瀬川のお嬢さんは胸だけでなく、頭の発育も悪いようですね」
「ぐほっ、げほげほっ!………」
「あの子に何をしたのですか!?」
「心肺機能回復用のショックを弱電で与えただけですよ… これ位で人は死にはしません」
Drの涼しい顔は全く変わらなかった。
92セイバーファイブ・ブラック:2007/01/14(日) 23:01:49 ID:jRXFxZwV
「聞こえていますか、黄瀬川のお嬢さん。噛めとか言いなりになるなとか仰いましたが、
 なぜ黒澤のお嬢さんが私の言う通りにするか考えてみましたか?」
「げほげほっ? それは………」
「確かにこの状態でその気になれば、私の亀頭に噛み付けるかもしれません。
 でも男根を噛み千切った程度で、相手を即死させることは出来ますか?」
「………」
「一人残らずセイバー・スーツによる拘束が解けないのですから、
 そんな行為は私を怒らせる以外に何の意味も持ちません。
 むしろ報復として、私がもっと酷い事を遣り出すかも知れないですよね」
「あっ…」
「そう、黒澤のお嬢さんは貴女方のために自分を犠牲にして下さっているんですよ」
「ブラック…」
「クロちゃん」
「…」
メンバーの視線が瑛理に集まる。
だが彼女は顔を背けた。
この屈辱的な行為を続けさせられている自分の姿は、出来ることなら誰にも見せたくなかった。

唾に濡れた乳房にしごき立てられ、DrAzの男根はさらに鋭角にそそり立った。
(うっ… これ以上されたら、このまま出してしまいそうですね)
Drの指令で、ブラックの胸を捏ね回す指は、その動きを停止する。
そして黒い強化服は、装着者の手をその股間の狭間に当てるように強制した。
「ひっ?」
同時に体は仰向けに転がり、開かれた脚はスーツに覆われていない秘所を男の前に突き出した。
「では、開いて下さい」
「ああぅ!」
大小の陰唇に隠された秘奥の入り口が、持主自身の指によって開かれる。
鮮やかなピンク色をしたその場所は、これから望みもしない男を迎え入れるのだ。
93セイバーファイブ・ブラック:2007/01/14(日) 23:02:22 ID:jRXFxZwV
「綺麗ですね、さすがに処女なだけありますか」
「言わないで…」
「はい、これ以上は言わないようにしましょう。
 先程貴女に濡らして頂いたおかげで、紅子さんよりは挿入しやすいでしょうからね」
「ううっ…」
「では、御免下さいよ」
「いっ痛ぁ!」
指で開かれた秘穴に男のモノが突きつけられると、余りの苦痛に瑛理は呻き声を上げた。
力ずくで押し広げられ膜が引き裂かれる痛みは、彼女の想像を超えていた。
「やっ、いやあっ、だめ駄目っやっぱり駄目よっ! 抜いて!」
無論、DrAZはそんな言葉に耳を貸す男ではない。
抗議の声を上げるより抵抗の術の無い美少女の体を、全く躊躇なく打ち貫いていった。
「一思いに入れたほうが、かえって痛くないですよ?」
「あっあああ! 入ってくるう!!」
「ほら、もうすぐです。体の力を抜いて…」
「ぁっ、嫌ぁーーっ!!」
未踏の地を押し入ってくる男根がついに膣道の最奥まで到達し、瑛理は激痛と嫌悪感のために絶叫した。
頬にはとめどなく涙が流れ、犯されているという現実から逃れるためか、
陵辱者から顔を背け、瞳はきつく閉ざされて、相手を見ようとしない。
(うーん、紅子さんよりも体が出来ている反面、心身がセックスを拒絶しているようですね)
初めて男性器を受け入れた少女の体は、思ったよりも硬かった。

(仕方がありません。少しサービスしてあげましょう)
囁く男の声は、少女の耳には入らなかった。
ただ次の瞬間、体を襲った感覚に、瑛理は先程と違う叫び声を放った。
「っぅ…ああああぅうーーーー!?」
男が少し腰を引いて、再び打ちつけられた刹那、脳髄に快感が迸ったのだ。
波が引くように、また膣内の男根は引き戻され、再度膣奥へと突き込まれる。
割けて血に塗れる膣口は痛い。
だが、それ以上に胎内に挿入されたときに感じる、溶ける様な愉悦はどうだろうか。
犯される屈辱と嫌悪が、次第に歓喜に塗りつぶされていく。

(ぐぅっ? なんで私はこんな… 犯されているのにっ………ああぅん)
必死に歯を食いしばって耐えなければ、
仲間の前での陵辱にも係わらず、歓喜の声を上げていたであろう。
陵辱による初体験で感じてしまう…
そのことに瑛理が戸惑いを隠せないで居るのを、DrAzは黙って見下ろしていた。
(うん、報酬系に与える刺激は足りているようですね…)
補助電脳システムへ密かに介入し、本来の機能以外の脳内物質誘発および電磁的刺激等…
戦闘における痛覚軽減や、魔人の異能力への備えとして搭載された機能が、
設計者の手によって別の目的へ利用されていた。
しかし、苦痛を感じる以上の快感が瑛理に与えられていることなど、Drはおくびにも出さなった。
(嫌っ、これはレイプなのよ!? …でもこんなに気持ちいいものだなんて………)
理性と感覚との板挟みに苦しむブラックの精神は、ペニスが打ち付けられるたびに揺れ動かされた。
94セイバーファイブ・ブラック:2007/01/14(日) 23:02:56 ID:jRXFxZwV
DrAZがセイバー・スーツの感覚システムを操作したのは、彼女を精神的に苦しめるのが目的ではない。
逆に彼女の行動には、彼なりに好意と敬意を抱いていたのだ。
対魔人戦において見せた冷静な作戦立案、
メンバーの責任を一身に背負おうとする献身、
一時の感情に軽率に行動しない理知的な態度…
そんな瑛理をいたぶるのは、彼の流儀に反している。
だから初体験の苦痛を軽減させるためにも、彼なりの善意で脳内刺激へ強制干渉したのだった。

漆黒のスーツに覆われた臀部に男の腰がぶつかる度に、大総統の間に肉の音が響き渡る。
同時にブラックの口から堪えきれなくなった喘ぎ声が洩れ始めていた。
「あううっ?ぃぁ、あぁん!…」
鮮血に染まった股間からは、いまや性交を潤滑にするための体液が秘所からとめどなく分泌され、
そこをぐっしょりと濡らしていた。
「そろそろいい具合ですね」
「え?」
「私もそろそろ限界ですから………貴女の中で射精しますよ」
「ひぇっ?駄目ッ!! 止めてぇ、それだけは嫌ァー!」
容赦のない突き上げを膣奥に受け、その感触を味わいながらも、
膣内射精されるという現実への恐怖が、残っていた理性を立て直した。
(うっ、こんなの…、ああぅん! 徹さんごめんなさい、ごめんなさいぃっ)
瑛理は身体を汚されたこと、そして陵辱に自分が快感を覚えてしまったこと、
心の中で、婚約者に二重の意味での謝罪を叫び続けた。
最期の打ちつけが激しく続く中、ひときわ強く、深い挿入の瞬間、DrAZは精液を放出した。
「?!あっ、いあああああぁぁ?」
「出てますよ。貴方の子宮めがけて」
「そんなあ…」

(ああっ、出されたの? 出されてしまったのね………)
男の精を一滴残らず注ぎ込まれても、体は身じろぎもできなかった。
膣内から男根が引き抜かれる感覚は、瑛理にとってもう何の意味も持たなかった。
ただ股間から溢れた熱い精液が、自分の尻に伝わり落ちてゆくのを感じたとき、
自分がもはや純潔を失った事を改めて思い知らされ、彼女の瞳から大粒の涙がこぼれた。


終わり
95名無しさん@ピンキー:2007/01/14(日) 23:07:19 ID:jRXFxZwV
ぐはっ、コピペをミスって >>89 の冒頭に入れるべき一部分を抜かしてもうた。
まあ文の繋がりが崩壊してるわけじゃないから、まだ良かったものの…


>「結合解除、及び装備格納コード [email protected]…」
>指令に応じて、黒いセイバー・スーツの胸部縫合が裂ける。
>本来の変身解除ならば、そのままセイバー・ブレスレッドに瞬時に転送格納されるのはずなのだが、
>強化服の退縮は、ブラックの胸部を露にした状態で停止した。
96名無しさん@ピンキー:2007/01/17(水) 03:53:45 ID:QYGXa0Mt
超GJです
描写にあたってキャラが立ってきていいですね
瑛理は一番萌えるタイプの性格ですね個人的に
97名無しさん@ピンキー:2007/01/20(土) 15:06:03 ID:qoTc/21H
57の続き
「これあげれば本当に命を保障をしてくれるね?」
「ええ、マリア嘘つかない、その代わりこれを着て私の奴隷になるのよ。」
「そうすれば、未だ私と友達でいたいのなら。」
「御主も悪よのう、アコ」


   




98名無しさん@ピンキー:2007/01/21(日) 21:40:21 ID:NYvN92ky
ネット上にこういうジャンルの小説はありますか?
99名無しさん@ピンキー:2007/01/23(火) 02:10:19 ID:/iDV77hv
age
100名無しさん@ピンキー:2007/01/23(火) 13:47:21 ID:hV4quUpx
「キャハハくすぐたいわ止めてアヤメ。」
「良いわよ止めて上げるわ。でもそれには条件があるの。」
「なあに条件て?」
「貴女以外のカクレンジャーの得物をここに持ってきなさい。」
「勿論ロボットもね。」
「嫌だと言うと判ってるわね。鶴姫さん。」
「ハイ、判りました。」
「それで好いのよ。これで貴女は私等の仲間よ。」


101名無しさん@ピンキー:2007/01/24(水) 18:16:59 ID:+Xey0DGr
室町
102名無しさん@ピンキー:2007/01/25(木) 18:52:59 ID:ZSdNmoBd
>>94
次はピンクをキボン
103名無しさん@ピンキー:2007/02/06(火) 20:52:54 ID:91+hOGOr
変身はしないけど戦う女子高生ものを近々投下したいので保守
104名無しさん@ピンキー:2007/02/06(火) 21:15:36 ID:+DTrZh73
wktk
105名無しさん@ピンキー:2007/02/07(水) 16:21:29 ID:Iu4r9gEY
>>103
期待age
106名無しさん@ピンキー:2007/02/12(月) 05:25:49 ID:Uu37rHLe
保守
107名無しさん@ピンキー:2007/02/12(月) 17:23:04 ID:yllN2BeG
セイバーファイブの続きを熱望しつつ、質問を一つさせてください
セイバーファイブ作者氏が言っていた『ジョンソン属性』って何ですか?
ググってもお呼びでないジョンソンばかり出て来るので分かりませんでした
108名無しさん@ピンキー:2007/02/12(月) 17:31:02 ID:t1Gya/vs
漏れもぐぐってみた。

> 227 名前:名無したちの午後[sage] :03/05/25 22:30 ID:/s+8oxbI
> >>226
> 輪姦のこと
> リンカーン大統領とジョンソン大統領を間違えたのが語源

らしいよ。
109名無しさん@ピンキー:2007/02/12(月) 20:30:01 ID:yllN2BeG
>>108
即レスありがとうございます
目から鱗が落ちました
これで安心して続きが待てます…
110名無しさん@ピンキー:2007/02/13(火) 18:32:33 ID:243h84ZO
なるほどね
111名無しさん@ピンキー:2007/02/14(水) 13:44:13 ID:uyx03BgN
セイバーファイブのそれぞれの年齢、プロポーションを知りたいな
112名無しさん@ピンキー:2007/02/15(木) 18:01:52 ID:6due1HDt
漏れも!
名前を拾い出すのがやっとだぜ。
赤橋紅子・青山葵・黒澤瑛理・黄瀬川橙子
桃里?は名前が書いてあったっけ。
113セイバーVの人:2007/02/15(木) 18:36:32 ID:WnVo0SqU
↑具体的に書き過ぎると情報が固定されて
かえって自由にイメージ出来る余地を損ねると思っているので、
そこまでメンバーの設定決めてないのですよ。

参考までに
 乳  黒>青>赤>黄>ピンク

 歳  青>黒>赤=黄>ピンク
    社会人        ○学生?

ピンクの名前は桜ですが、ブラックも名前を墨香にして
全員色にちなんだ物にしようとしていた所、あやまって初期の名前で投下してしまい、
仕方なく瑛理のままになってます。
114名無しさん@ピンキー:2007/02/15(木) 18:50:54 ID:g1YwGunY
いえいえ、瑛理ちゃんでいいですよ。素敵な名前じゃないですか。
やっぱり胸部が開くのは、授乳モードだからこそなのでしょうか。
股間部が開くのもそうですが、そういう事情もあって、みんな裸でスーツをつけてるのですね。

今のところ、婚約者がいるということで設定的には瑛理ちゃんがよく書かれていますが
他のセイバーファイブはどうなのでしょうか。
そういう意味でも、ぜひ続きをお願いいたします。
115セイバーV・イエロー&ブルー:2007/02/17(土) 20:24:54 ID:vV5VzWn6
「ふう、立て続けに二人も処女を相手にするとさすがに疲れますね」
DrAZは瑛理の身体から身を起こすと、再びブルーの背中に腰を下ろした。
「ぎりっ…」
屈辱のあまり歯をきしませたセイバーブルーであったが、強化スーツの駆動系を支配されている今、
床に四つん這いにさせられる状況はどう足掻こうと変えられない。
ブルーこと青山葵は、背中に男の尻を乗せたまま何の抵抗も出来なかった。
 パチッ!
Drが指を鳴らし、乾いた音が総統の間に響いた。
同時に黄色いスーツを装着した橙子の身体が、補助人工筋肉の伸縮によって強制的に行動させられる。
「くそぅっ!」
眉間にしわを寄せ、橙子は憎憎しげに男を睨んだ。
だが強化スーツを操るDrAZは、少女のせめてもの抵抗に全く反応を見せない。
(畜生… 畜生っ)
セイバーイエローこと黄瀬川橙子は、ブルーに腰をかけるDrAZの前に否応無く立たされた。
彼女は五人のなかで何よりも行動と実践を重視して活動する、チームの牽引車のような存在だった。
これまで何度も危機を乗り越えてきた五人が、最期になってこんな辱めに会うとは…
イエローは何度も目の前の男を罵った。
だが、口だけでは状況は変えられない。
それでも罵詈雑言を止められないのは、もはや彼女の性分としか言いようが無かろう。
「スーツ・オープン…」
「ぃっ!」
前に犯された二人と同じように、黄色いスーツの股間が開いた。
「…おや?」
「くっ、見るなっ、見るんじゃない!」
「橙子さんはまだ生えていないんですね。これは驚きです。
 桜さんならともかく、橙子さんの年齢でお生えになっていないとは」
Drは珍しそうに橙子の秘所に指を伸ばした。
「なぁっ!触るな」
思わず自分の置かれている状況も忘れ、その手を払おうとした橙子だったが、
動かぬスーツを身に纏っている以上、まさに指一本動かす事が出来なかった。
「いやぁ!」
男の手で初めて触られる、いや初めて無毛の恥部を鑑賞される恥辱に、
彼女の頬は真っ赤に染まった。
その間も、指は裂け目の周りをゆっくりと撫でていく。
「んん、私の見立てでは、遅れているのではなく生えない体質なのかもしれませんね」
「くっ!」
「恥ずかしがる事でもありませんよ?遺伝学の観点からみても不思議では無い事ですから」
まるで医者のような口ぶりで、DrAZは言った。
116名無しさん@ピンキー:2007/02/17(土) 20:25:46 ID:vV5VzWn6
実際に彼は大学の医療研究者よりも、遥かに人体の秘密について精通しているのだったが、
自分の身体的特徴に屈折した思いを抱いていた橙子にとって、そんなことは何の意味も持たない。
それどころか、いっそ屈辱の炎に油を注ぐだけであった。
「………ぺっ!」
その時、彼女は唯一自分の意思で動かせる口を使い、ささやかな抵抗を見せた。
葵に座るDrAZの顔めがけ、橙子は唾を放ったのだ。
「へへ…」
己の顔に唾を吐きかけられた男は、呆れたように目の前に立つ少女を見る。
そして脱力感に溢れたため息を漏らし、顔を左右に振った。
「はあ…本当に学習能力の無い人だ」
「ふん、いい気になってるんじゃねぇよ〜だっ」
全能でもあるかのようにこの場を仕切っている男に、わずかでも仕返しが出来た事で、
イエローは勝ち誇った笑顔で応じた。
だが、次の瞬間その笑顔は消し飛んだ。
 ガゴンッ!
黄色い強化服で武装した拳が、彼女自身の顎を打ったのだ。
「ごぁっ!!」
「橙子?」
「きっちゃん?!」
「………心配しなくても、手加減は『させて』あげましたよ」
強化スーツの力で打てば、生身の人間など容易に撲殺可能である。
DrAZが命じた指令にそこまでの力は込めさせられていなかったが、
それでも顎に激痛が走り、脳は衝撃で揺れた。
「ふぅ…ここまで状況が判っていないと、かえって尊敬できますね。
 どうやったらここまで馬鹿に成れるのやら」
心底理解できないという風に、DrAZは二度目のため息を漏らした。
「つうぅ…」
痛む顎を撫でる事も出来ずにいるイエローを放って、彼は顔に吐きつけられた唾を拭おうとした。
「…」
だが、その手は顔の直前で止まった。
「うん、ただ拭うのは面白くありませんね」
彼は自分の脳内に埋め込まれた通信装置を通じてコードを指定する。
だが、それはセイバーイエロー・スーツに対してではなかった。
「!?」
強制命令によって人間椅子にさせられていた、ブルーのスーツの股間が割けた。
Drはそれまで座っていた女の背から下り、今度は床に胡坐をかく。
「どれ、青山さん、もう立っていいですよ」
その言葉が終わらぬうちに、葵は男の立っていた。
実際にその動きをコントロールしているのは設計者であるDrAZなのだから、
『立っていい』などという言葉ははなから意味が無い。
そこだけスーツに覆われていないブルーの股間は、実に扇情的な雰囲気を醸し出していた。
「…」
何とか顔を背けようとしながらも、葵はいつもどおりクールな表情を保とうとしていた。
彼女のモットーは『冷静、黙考、迅速』であった。
そのモデルのように引き締まった姿態は、規則正しい生活習慣で常にベストの状態に保たれている。
橙子のように手よりも口が先に出るタイプでは無く、行動と熟慮を両立できる戦士であった。
彼女のことを良く知らない者からは、プライドが高く心は冷たい人間だと誤解される事も有るが、
メンバーの誰とも特別に親しくしない態度は、馴れ合う事でチームの緊張感が
失われる事を恐れるためなのだ。
117名無しさん@ピンキー:2007/02/17(土) 20:26:52 ID:vV5VzWn6
「うーん、こじつけがましいですが、女性の性格もかなり陰毛に反映しているみたいですね」
さらけ出された白い肌に生える茂みを、DrAZはしげしげと見つめる。
「稚気あふれる橙子さんは子供のような土器ですが、青山さんは大人の女性らしく
 きちんと刈り揃えられたヘアをしてます」
「…」
男の言葉を無視し、葵はなんの反応も見せない。
「さて、青山さん。私がこれから何をするかわかりますか?」
「貴様のような下種のやろうとする事など想像もつかないし、
 私には何も出来ないのだから、考えるだけ無駄だ」
吐き捨てた言葉の裏に隠された彼女の断固たる意思を感じ、DrAZは思わず頷いた。
「うん、人間は知性があってこそ万物の霊長たる地位を保てるのですからね。
 貴女のような態度こそ、人としてあるべき姿ですよ」
「貴様が人間を語る資格があるとは思えないがな」
侮蔑的な言い方ではあったが、それは先ほどの橙子の無思慮な言い草よりは遥かにDrの気に入った。
「フフッ、このとおり橙子さんに顔に唾をかけられてしまいましたよね」
「…」
「実はこの唾を、貴女の股間の毛で拭ってもらおうかなと思いまして」
「!?」
「なっ、」
「えっ、ええ〜?」
メンバー全員が、その突拍子も無い発言に驚愕する。
だが、逡巡する間も与えられぬまま、ブルーの身体は自らの股間を男の顔に近付かせていった。
「ぎりぎりっ…」
怒りに歯を軋ませつつも、数十トンの加重さえ支え得る装甲服を人力で動かす事など出来はしない。
幾種類もの特殊装甲繊維で編みこまれ、剛性と柔性を自在に調節しうる強化スーツの特性は、
装着者の行動に柔軟に合わせつつも大抵の衝撃から内部を守ることが出来る。
葵は橙子とは違って、無駄な足掻きをするタイプではないのだった。
だが、青いグローブが男の頭を優しく掴み、股間に開いたスーツの割れ目に押し付けた時、
さすがに屈辱の呻き声を上げた。
「うぅっ…」
「ん、毛があたって若干こそばゆいですね」
自分の意思とは関係なく、葵の腰はその陰毛で男の顔を摩るように拭っていった。
陰毛の細く当たってくる感触と、股座の柔肉の沈み込むような感触。
ただの思いつきではじめた行為であったが、なかなか乙な味わいが楽しめるものだと、
DrAZも心中満悦であった。
「ぐぅ…」
「どうですか?青山さん。アソコの毛で男の顔を拭い上げる感想というのは?」
「………このまま貴様に小便を引っ掛けてやったら、さぞ気持ちがいいだろうなと思う」
「ほう、ではやってみたら如何です?」
「私は橙子とも瑛理とも違う」
「なるほど、無意味に騒いだりもしないし、無駄に懇願もする気はない、という訳ですか」
「…」
「そういう態度は好きですよ」
「貴様には嫌われる方が、私には嬉し…っつ」
一瞬だけ彼女の冷たいポーカーフェイスが崩れ、苦痛とも何ともとれぬ表情へ変化した。
不意に秘所の裂け目の上部に突起した芽を、濡れた肉が触れたのだった。
突然の感覚に戸惑うブルーだが、スーツの動きは止まらない。
それどころか男の顔はますます強く自分の秘裂に押し付けられ、
男の舌を陰核や花弁へと自らの手と腰で導くのだ。
じょりじょりと、毛の擦られる小さな音を立てながら、DrAZが満足するまでそれは続けられた。
118名無しさん@ピンキー:2007/02/17(土) 20:27:58 ID:vV5VzWn6
「さて、そろそろいいでしょう。すっかり橙子さんの唾は綺麗になりましたからね。
 それにこれ以上やってもらうと、別の液体でべとべとになりそうですから」
「くっ…」
「この変態野ろっ…ぐぼぅ!」
「いい加減にして下さい。私は女性に罵られて性的興奮を覚える性癖ではないんですから」
再び自分の拳で殴られ、イエローは昏倒しかける。
だがDrAZはそれを許さなかった。
捕縄電脳装置のなかの意識回復システムを使用し、彼女の意識を覚醒させる。
「ぐうぇっ…」
脳に衝撃が与えられた後遺症で、橙子は軽い吐き気を覚えた。
「橙子さんは学校で何を勉強してるんですか?体育と美術と家庭科以外の成績は
 芳しくないと聞きますが、学校は勉強だけする所ではありませんよ?」
「うるさいよっ!お説教は瑛理からだけで十分だっ…」
普段は紅子と同じ学校に通う女子学生であるが、実際橙子は頭を使った作業は苦手なのだった。
その代わり、感性が評価されるような分野では好成績を上げるのだが、
もし学園がスポーツ・芸術枠を用意していなかったら、入学は難しかったに違いない。
「はあ、本当に身体に思い知らせた方がいいですね。
 どうせ言って聞かせても、貴女にはの頭では理解出来ないようですから…」
「えあぁっ?」
橙子の身体は後ろ向きに転がった。
さらにその両脚は高々と持ち上がり、そのまま頭の方へ倒される。
後頭部と両肩、そして前屈した両つま先だけが床に着いた。
「ひゃ!?」
運動好きな橙子にとっては、この体位は柔軟体操の一つであったが、
今の姿勢は準備運動を目的としているのではない。
「ふん、この体勢はどうですか?」
「あ、見るんじゃないっ、阿呆!」
橙子は自分を見下ろすように立つ男に、懲りもせず文句をつけた。
それもその筈、股間部分が開放されてこの体勢を取るのは、
俗に言う『まんぐり返し』の体勢にならざるを得ないのだ。
「見るなといわれても、見るためにこの格好をさせている訳ですから」
「ぐぐぐ…」
屈めた脚が開かれ、股関節の付け根に割れた裂け目が他人の視線に晒される。
その恥辱に橙子は瞳に涙さえ浮かべていた。
だが、その姿勢を強要した男は少女の様子にまるで関心を抱かぬように、彼女の後ろに廻り込んだ。
「では、橙子さん。貴女の指でそこを開いてもらえますか」
「何ぉ……えぇ!?」
己の手が秘所の花弁に伸びていくのを、橙子は止める事が出来なかった。
「っやあぁん!!」
頭の上で勝手に自分の手がそこを開き、鮮やかな朱色の秘所をあらわにする。
「…」
「きゃぁ!」
DrAZは橙子の恐慌ぶりを無視し、目の前にある穴に自分の指を一本挿れた。
濡らしもせず、乾いた指で無理やり侵入されるのは、少女の体に少なからぬ負担を強いるだろうが、
男の指は躊躇せずに未開発の膣道を掻きまわす。
「やだぁ!抜け、そんなの挿れるなぁっ!」
少女の拒絶の声に構わず、Drは小さな膣口にねじ込む指を二本に増やした。
先に犯した二人の時とは違い、Drは橙子の身体に操作を加えていない。
きつく締め上げる膣圧に阻まれながらも、中を弄り、抜き差しするうちに、
次第に橙子の胎内は滑りを帯びてきた。
119名無しさん@ピンキー:2007/02/17(土) 20:28:38 ID:vV5VzWn6
(…これ位でどうでしょうかね?)
指に絡みつく性液の具合を確かめつつ、男は少女の膣から指を抜いた。
「…ううっ」
屈辱のあまり罵る言葉も無くしたかのように、橙子はただ唇をかみ締めた。
「じゃあ、そろそろ本番といきましょうか」
「ああっ!!」
硬く張り詰めた男根が陰唇の間にある小さな穴にあてがわれる。
「だぁーっ、止めろぉ!!」
「嫌ですね、ここまで罵詈雑言を浴びせかけておいて… 
 止める気があると期待する方が愚かしいでしょうよ」
「あ、くあぅっ!?」
強化スーツの黄色いグローブは、男の陵辱に協力するかのように、さらに強く入り口を開いた。
DrAZは男根が狙いを外さないように指で抑えつつ、自分の体を倒すように体重をかけていった。
眼前でV字型に脚を広げるイエローの身体は、その頂点でDrAZの身体と接している。
紅子と瑛理を犯した後、男根は破瓜の血と性液にまみれ濡れていたが、
橙子に仕置きし、葵に顔を拭わせている間にやや乾いていた。
しかし幾ら濡らしていたとしても、橙子のきつい処女肉を貫き拡くのは容易ではなかったであろう。
「やぁー!!」
肉がこじ広げられる痛みに耐え切れず、橙子は泣き叫んだ。
先ほどの指とは比べ物にならない容積で、異物は膣口への侵入を試みている。
だが、そこに生えている膜は男根の太さを受け入れるほどの広がりも無く、
押し止めるほどの強度も無かった。
ぶちりと、肉の裂ける感触が橙子に伝わった。
「ぃ…いつっ!?」
「はい、破けましたね」
橙子の純潔は、彼女の目の前で散らされた。
その現実を直視したくなかった橙子は、きつく瞼を閉じて顔を背けた。
「ゆっ、許さない… 絶対に許さないんだからっ」
「貴女が許さなくても、私は貴女を犯せるんですよ」
少女の身体に体重を預けるようにして、DrAZはさらに膣奥まで男根を侵入させていく。
「ぐぎぃっ… 殺す!殺してやる!絶対殺すぅ!」
「ふふっ、まるで貴女たちがこれまで倒してきた、改造魔人のような台詞ですね。
 負け側に立たされると、知性の足りない人間は皆同じような喚き声をあげるのでしょうか?」
「ぎっ…畜しょ……あぐぅ、いたぃ…そんな奥まで…」
地面にパイルが打ち込まれるように、男根は橙子の胎内にねじ込まれた。
最奥地まで貫いてこれ以上入らないことを確認すると、DrAZもようやく力を抜く。
「うん、奥まで入りました」
「…こっ、こんな奴にぃ」
「橙子さんの膣の奥も子宮の入り口も、私のペニスで触れますよ?」
「馬鹿やろ… そんなこと言うな………」
「大分しおらしくなってきましたね。
 どうです、そんなに顔を背けるよりも、キチンと自分の初体験を見ておいた方がいいのでは?
 なにしろ一生に一度の体験ですから」
120名無しさん@ピンキー:2007/02/17(土) 20:29:15 ID:vV5VzWn6
「うっ、こんなクソ野郎に、私のバージンが……あぅ!」
奥を突き下げていた男根が、膣口近くまで引き抜かれる。
その動作で橙子は、亀頭が引っかくように膣内を擦りあげる触感を味わわされた。
性行為の経験の無い少女の身体に感じるのは、膜を裂かれて肉を押し広げられる痛みだけだった。
「では、もう一度」
「きゃう!」
抜ける手前で再び体重がかけられ、一気に男根は最奥まで貫き直した。
再度少女の身体から腰を引き、またその柔肉の中に打ち込む。
時折橙子が発する悲痛な呻き声が、男と少女の股間が打ち合わされる音がに混じって総統室に響いた。
「苦しいですか、初めてでいきなりこんな奥まで挿入されるのは?
 ………おまけにこんな体位ですからね」
DrAZが取らせたこの体勢は、柔軟な関節を持つ橙子には不可能な体位ではない。
だが、幾ら身体が柔らかいとは言え、長時間この姿勢を保てば内臓が圧迫されて苦痛を伴う。
さらに循環器系の鬱血も加わり、少女の身体を責め苛むのだった。
「ぐうぅ…ぐうっ………ぎぅっ」
繰り返し胎内を抉られるたびに、痛みの声が上がる。
しかし、男の注挿は収まる所を知らぬように、少女の身体を貪り続けるのだ。
DrAZは、セイバースーツに搭載された痛覚抑制機能を凍結させていた。
一応生体機能のモニターはしているが、彼はこの生意気な少女を楽に犯してやるつもりはなかった。
(なんせあんなに罵られた上、唾までかけられましたからね… ちょとは思い知って貰わないと)
幾度と無く抜き差しを重ねるうちに、異物の侵入によって分泌された性液と破瓜の血で
ピストン運動はスムーズになっていく。
DrAZはそれを幸いに、ますます腰を突き入れる速さを増していった。
「やっ、そ…そんなにしないでぇ!私のアソコが壊れちゃうよぉー!?」
腰の動きがスピードを増せば、押し込まれる側の苦痛も倍加する。
勢いを増した男根の侵入に、橙子は恐慌状態に陥った。
(そろそろ私の方が限界ですか…)
下半身から伝わってくる耐え難い衝動に、DrAZは終幕が近いことを予感した。
「橙子さん、そろそろ貴方の膣内に出しますよ」
「やああぁんっ?」
橙子はこの苦痛が終わる事で喜ぶべきなのか、中出しされることを恐れるべきなのか、
すでに判断が出来なくなっていた。
「それ、これで最期ですっ」
「いひゃぁあああぁっーー!」
熱い液体が子宮めがけて放出されるのを、橙子は身体の奥で感じた。
奥の奥まで染み通らせるために、DrAZは暫く相手の身体から離れなかった。
「ひぐっ、ひっぐっ…ひどい、中に出すなんてぇ…」
動きが止まり喋る余裕が出てきても、彼女の瞳からは涙が止め処なく流れ落ちた。
「そうは言っても、紅子さんや瑛理さんにも中出ししたんですから、
 貴女にだけ外に出したら不公平になるでしょう?」
「紅子…、瑛理ぃ………」
「そして私は葵さんと桜さんにも同じ様に中出しするつもりですよ。
 貴女がたはチームなのですから、全員同じように扱わなければね…」
赤く染まった男根を少女の膣からようやく引き抜き、DrAZは言った。
121名無しさん@ピンキー:2007/02/17(土) 20:30:05 ID:vV5VzWn6
男の身体が離れると、橙子はようやく屈曲姿勢から解放された。
橙子は久しぶりに血液の流れを妨げるものが無くなり、
筋肉も関節も不自由な格好から逃れる事が出来た。
「あうぅ…」
自然な姿勢がこんなにも喜ばしいものであるという事を、橙子は初めて知った。
「あうーっ、きっちゃん、きっちゃんもぉ…」
セイバーピンクこと桃里桜が、あまりの惨状に泣きながら橙子の名を呼ぶ。
これまで幾度も戦火を耐え抜いてきたとはいえ、身内同然の仲間がこうして犯されているというのに
彼女も何の行動も出来ないのであった。
(こんな、こんな酷いことされるなんて…お爺さまぁ)
敬愛する祖父の名を呼んでも、この海底要塞から地上へはどうやっても届かない。
初めて味わう敗北の悲劇は、幼い彼女にとって耐え難い体験となった。
だが、この事態の張本人は、まだ悲劇の幕を下ろすつもりは無かった。
(次の方とはもう少し楽なやり方をさせて頂きましょうか)
青いマネキンのように、微動だに出来ず立ち尽くす葵へDrAZは視線を向けた。
(歩行移動モード、ngra「4jrqracjfiqijj…)
「こちらへどうぞ、青山さん」
「…」
己の意思ではなく操作者の命じた歩行指令によって、葵はDrAZと橙子の側に近寄らされた。
「順番から言って、次は貴女ですよ」
「そうみたいだな」
「泣き叫ばないのはご立派です、これから犯されるというのに」
「…泣いて哀願して止めるというのなら、泣く努力をする」
冷たく、抑揚のない言い方で葵は男の言葉に答えた。
その答えを期待していたDrは、にっこりと微笑を返す。
「やっぱり青山さんは素敵ですね、私は惚れてしまいそうですよ」
「さっきも言ったが、貴様に好かれることほど私に嫌な事は無い。
 ………その意味から言うと、貴様は実に効果的に私を苦しめて呉れている」
氷のように冷たい表情で、目の前にいる陵辱者へそう言い放った。
「ふふふっ…」
楽しそうな笑いと共に、男の指がパチリと鳴らされる。
「ひぇ?」
その音と同時に、仰向けに倒れていた橙子の身体は、
ついさっきまで葵がしていたように床に四つん這いにさせられた。
「なっ、なに?何をするのぉ!」
橙子の問いに答えることなく、先ほどと同じようにDrAZは少女の背に腰を下ろした。
「…ッ!」
それを見た葵は、小さく舌を鳴らして僅かに顔を歪めた。
「自分が傷つけられるよりも、仲間が痛めつけられる方が嫌なのですか?」
「その問いに答える必要は感じない」
「ふふ、そうですか?でも私もあえて橙子さんをいたぶろうとするつもりではないのです」
DrAZが微笑むと、葵は彼の身体に絡み付いていった。
「なっ…」
黄色い人間椅子になった橙子の背に、DrAZは座っている。
そうして座った男の膝の上に、男に抱えられる形で葵は座らされたのだった。
122名無しさん@ピンキー:2007/02/17(土) 20:30:48 ID:vV5VzWn6
「もう青山さんで四人続けてですからね、ちょっと私も疲れてきました」
「それで、イエローにこんな真似をさせる意味はどこに有る?」
出来るのならば頚動脈に噛み付いてやりたいと思ったが、さすがに男もそれは注意しているようだ。
首の稼動はそこまで自由を与えられていなかった。
「それはさておき、まず貴女に挿れさせて下さいね」
先ほど開放させたブルースーツの股間はそのままである。
女に腰を浮かべさせ、先ほどの陵辱で滑りを帯びた男根を葵の秘所に当てた。
「はい、腰を下ろしてください」
すでに硬度を取り戻していた男根は、葵自身の体重で膣口の抵抗を破って胎内に入っていった。
「くっ…」
「痛いですか、青山さん?一思いに挿れた方がいいでしょうかね」
「…」
敵に弱みを見せまいと、葵は痛みを堪えた。
橙子よりも年長な分だけ彼女の膣道は成熟していたが、
十分に潤わされぬまま貫かれる痛みが彼女の股間を襲う。
自重によって容赦なく胎内に沈み込んでいく男の性器は、身体の芯まで貫くように葵には思われた。
(これしきの事…紅子も瑛理も橙子もこの痛みを味わったんだ。私は耐えてみせる…)
奥歯を噛み締めて葵は破瓜の激痛を耐える。
最深部まで亀頭が到達しても、葵は泣き言一つ漏らさなかった。
「お疲れさまです、奥まで入りましたよ」
「ぅ……」
DrAZは他の三人と違い、悲鳴も涙も見せないこの強情さに感心した。
(うーん、威勢がいいのは口だけでは無く、ちゃんと実行も伴う人ですね。これは尊敬に値します…)
葵の性格に賞賛の念を抱きながら、Drはブルースーツに指令を発する。
すると彼女の脚は男の身体を挟み込むように伸ばされ、そして彼の背中で交差する。
そして両手はその体勢が崩れないように、男の肩をしっかりと掴んだ
「さて、破瓜の痛みに耐えて頂いたばっかりで申し訳ありませんが、
 じっとしていても私は射精できないのです」
「…」
「そこで先ほどのご質問にお答えしましょう。橙子さんの背中に乗せて頂いたのは、
 こうする為なのですよ」
男の手が橙子の尻を軽く叩くと、彼女の背中は小さく動いた。
「ええっ?」
「うっ?」
その瞬間、橙子と葵は二人とも声を上げた。
橙子のものは急に身体が操作されたことへ、葵のそれは上下に揺さぶられた時に、
股間を抉る男根が膣奥を擦った事への驚愕だった。
「…お判りですか?私も自分で腰を使うのは疲れてしまいましたので、
 こうして橙子さんにご協力頂こうかと思いましてね」
「っ…」
「そんなの嫌!私がブルーに痛い思いさせるの手伝うなんて嫌だよぉ!」
橙子の悲哀に満ちた声を無視して、DrAZは数回彼女の尻を叩く。
すると、まるで乗り手を振り落とそうとする悍馬のように、
二人を乗せた橙子の身体は上下に揺すられるのであった。
123名無しさん@ピンキー:2007/02/17(土) 20:31:50 ID:vV5VzWn6
「っ…なんて、悪趣味な」
「はい、私も貴女と一対一ならこんな真似はしたくないのですが、いやはや歳は取りたくない物です」
上に跳ね上げられる時には膣内の男根は引き戻され、落ちる時には勢いをつけて奥に打ち付けられる。
その衝撃から逃れる自由は、葵には与えられていない。
抱きついた相手の背中で左右の足はしっかりと組まれ、
上下運動においても結合が外れないようにしがみ付かされているのだ。
「はいはい橙子さん、もっと揺すって下さい」
黄色いスーツの臀部をますます強く叩けば、それだけ橙子の動きも大きく速くなっていく。
「もっと強く」
この体勢でのコツを掴んだ男は、さらに強い動きを求めて橙子の尻を叩く。
そして強く動かされるたびに、葵は胎の奥を突き上げられる衝撃に耐えなければならないのだった。
「単純に突き上げるだけでは詰まりませんか?では、ちょっと捻りも加えて貰いましょう」
それまで単調に叩くだけであった男の手が、橙子の尻を撫でるように摩る。
すると上下に揺さぶられていた橙子の身体は、横に揺らす動きに変化した。
「くあぅ…」
葵を犯す男根も、当然突き上げられる動きから、かき回す動きに変わる。
男は片手で橙子の尻を撫で、もう一方の手で葵の腰が抜け落ちないように押さえつつ、
処女独特の膣の締め付けをたっぷりと堪能した。
「どうでしょう、縦の動きと横の動きのどっちがお好みですか?」
「…」
「んんー?お答えが無いようなので、最期はミックスしてやってみますか」
一際良い音を立てて、橙子の尻が叩かれる。
さっきまでと違うのは、叩いたと思ったら、不意に撫でる行為にも変わったりすることだった。
「つぁ……ぁ………ぅ………あぁ……ぅっ…ぅ…」
突き上げとかき回しの両方を交互に加えられ、葵の膣内は男性器に存分に蹂躙される。
大きく揺さぶられる都度、噛み締めた唇の奥から洩れる喘ぎ声が、DrAZを楽しませた。
(うおっ、橙子さんのこの動きに葵さんの処女の締め付け…堪えられません)
彼が尻を叩く手が速さを増し、叩かれる音も一層大きくなる。
「もういきそうです。葵さん、貴女の膣中に出しますよ」
「ぐっ…とっ、とっとと終われぇ………この遅漏!」
最期まで、葵は泣き言を漏らさなかった。
そして一際強く橙子の尻が叩かれ、二人が振り落とされるかと思うほど彼女の身体が跳ね上がる。
その瞬間、痺れるような快感と共に男根から子宮めがけて精液が放出された。
「ぅぁ…!」
どくどくと腹の中を浸食する精液の迸りを感じながら、葵は必死に涙を堪えていた。
「お疲れ様でした、葵さん」
「………何度も言わせるな。貴様に情けをかけられたくないと言っただろう?」
「そうですね。私は橙子さんと違いますから、一度言われれば判ります。でも葵さん、
 この場の主導権を握ってるのは私ですから、私は好きなように相手に情けをかけられるのですよ」
そう言って、DrAZは優しく葵の頬を撫でた。
しがみ付かされていた強化スーツの拘束は解かれ、葵にようやく男の身体から離れる事が許された。
だが、下半身を動かした時に確かに疼痛を感じる。
(ぐ…)
さらに膣口から太腿に垂れてゆく破瓜の血と愛液、そして白く熱い精液の感触が、
彼女に歯を食いしばらせた。
ここで動揺を見せれば、何のために耐え続けたのか判らない。
自分の矜持を守るために、葵は鉄のような自制心を振り絞って平静を装ったのであった。

(終わり)
124名無しさん@ピンキー:2007/02/18(日) 04:01:30 ID:+Mfn2rrk
GJ!
変態博士、一回りしたら青いのを集中して責めそうだなwww
続きwktk
125名無しさん@ピンキー:2007/02/18(日) 07:27:47 ID:hEpeU5jY
葵萌えすぎ。
葵と瑛理の二人を快楽で徹底的にイジメてほしい。
特に葵は絶対泣かせるくらいの責めきぼん。
それくらい葵は可愛かった。
126名無しさん@ピンキー:2007/02/18(日) 18:43:16 ID:C3POb2mI
GJです
127名無しさん@ピンキー:2007/02/19(月) 06:55:55 ID:45ebycm2
スーツに他にいやらしい機能があったらもっと面白いと思う。
128名無しさん@ピンキー:2007/02/22(木) 03:54:29 ID:MpAPrKhk
保守
129名無しさん@ピンキー:2007/02/22(木) 21:56:59 ID:tR8A/2I8
>>127
いやらしい機能じゃないのをいやらしく使うから燃えるけどな。
むしろ、戦闘で頼りにしたことがある機能が、いやらしく使われる方が面白い。
130名無しさん@ピンキー:2007/02/24(土) 02:10:44 ID:T6jvFwG7
どの戦隊か忘れたけど強化スーツが脱げなくて弱っていくのがあったような…
下手するとトイレにも行けないのかも…
131名無しさん@ピンキー:2007/02/27(火) 05:51:25 ID:wCJ2noWl
保守
132名無しさん@ピンキー:2007/02/28(水) 06:04:45 ID:StZRs01S
保守
133名無しさん@ピンキー:2007/03/02(金) 18:36:39 ID:fBt+LghG
保守したり(笑)
134名無しさん@ピンキー:2007/03/03(土) 21:00:42 ID:BwC71S7Y
>108に関して…
今日、テレビで見たんですけどリンカーン大統領って、現在の教科書では母国の発音に近くして『リンカン大統領』と書かれているとのことです
135名無しさん@ピンキー:2007/03/08(木) 02:30:25 ID:YK95y4ye
保守
136名無しさん@ピンキー:2007/03/11(日) 09:43:20 ID:vUntAnIQ
週間少年チャンピオン連載中の「マイティハート」おすすめしとく。
137名無しさん@ピンキー:2007/03/11(日) 16:03:35 ID:vdIN9y3F
>>136
あれを他雑誌でやると
1話で戦闘員に輪姦、2話で触手
3話でクスリで発情し、レズ、4話で獣姦になるわけか。

・・・惜しいなぁ・・・
138名無しさん@ピンキー:2007/03/11(日) 17:38:00 ID:hKKPb9nw
そういうのエロ漫画なら普通にあるから
139名無しさん@ピンキー:2007/03/11(日) 18:15:15 ID:gq6IJUyn
「そういうのエロ漫画」の題名と作者を教えてくれ。
140名無しさん@ピンキー:2007/03/11(日) 19:12:26 ID:gRnIuh4s
保守する
141名無しさん@ピンキー:2007/03/12(月) 15:57:32 ID:RDpm5wtS
>>136
単行本出ますか?
142名無しさん@ピンキー:2007/03/15(木) 18:14:06 ID:SIg0k6RT
保守です
143名無しさん@ピンキー:2007/03/18(日) 04:38:11 ID:+QJQGCIZ
保守
144名無しさん@ピンキー:2007/03/23(金) 02:11:29 ID:ZYq62U7d
ドリームキャストの『トラウマン』が18禁なら最高のゲームになった筈なのになぁ。
145名無しさん@ピンキー:2007/03/23(金) 19:41:34 ID:XFE01jHC
もっとくやしく
146セイバーV・ピンク&エピローグ:2007/03/23(金) 22:59:05 ID:YE7kXFlS
セイバーブルー、青山葵までドクターAZに犯され、メンバーの中で残ったのは
ピンクこと桃里桜のみであった。
彼女はチームの中で最年少であり、セイバーズの創設者にしてセイバースーツの設計者、
桃里教授の内孫であった。
目を潤ませながら桜は呟く。
「あうう、皆ぁ…… どうしてこんな事に…… うう、お爺ちゃん…」
いくら敬愛する祖父の名前を呼ぼうと無駄な事だった。
深海の底に掘り進められた地下要塞には、救出の手は届かない。
その危険を承知で彼女たち五人は乗り込み、ついに結社を壊滅に追い込んだのだ。
だが喜びもつかの間、まさかこのような陵辱劇が待っていようとは。
  ピ ー、 ピ ー、
彼女の頬を涙が滴り落ちた時、スーツの制御システムが警告音を発した。
(えっ?)
「ジュネレーター残量が限界値を下回り、これ以上の戦闘モード維持は不可能です…」
戸惑う暇も無く、彼女の身体を覆っていたピンク色のスーツは一瞬のうちに退縮し、
セイバーブレスレッドの中に分解収納される。
そしてその場に残されたのは、一糸纏わぬ姿で立ち尽くす全裸の少女だった。
「ほう?」
DrAZは意外そうな顔を桜に向ける。
五色のセイバースーツの中で、ピンクのだけがエネルギー切れを起こしたのは不審だが、
彼はその理由を直ぐに思い当たった。
(そういえば先程の戦いで、セイバーファイナルアタックを放った際、
 エネルギーの大部分を桜さんのジュネレータから消費したのでしたっけ)
五人の最終必殺技は、膨大なエネルギーを使用する。
なかでもピンクのスーツから供出されたエネルギー量は大きく、
彼女の戦闘服は他の四人よりも早く装着限界点を突破してしまったのだった。

「いやぁあん!?」
生まれたままの姿を他人の前に曝け出し、桜は胸と股間を手で覆った。
成長のふもとにすら達していない年齢ではあるが、いくら平坦だと言えども
乳の突起を男の前に見せて平然としていられる歳ではない。
「見ちゃ駄目ぇっ!」
細く小さな手で、ふくらみと茂みも殆ど見られない要所を隠す。
だが、そのいじましい様子を見た瑛理の脳裏に、すかさず閃くものが在った。
「逃げなさいっ、桜!」
「えっ!?」
「これはチャンスよ!」
一瞬その言葉の意味を掴めずに、桜は瑛理の顔を見つめた。
だが、それは本当に一瞬だった。
彼女もセイバーファイブに選ばれたメンバーであり、
桃里の名に恥じぬ早熟な天才と称される少女であったのだ。
桜は即座に総統室の五人を残して駆け去ろうとする。
先程まで桜の動きを拘束していたピンクスーツは、エネルギー切れで戦闘形態を維持できなくなった。
皮肉なことに、それがかえって彼女の自由を取り戻す事になったのだった。
147セイバーV・ピンク&エピローグ:2007/03/23(金) 23:00:12 ID:YE7kXFlS
「ふむ?」
仲間の四人を捨てて逃げ去ろうとする桜を見て、DrAZは不敵な微笑を浮かべた。
(なかなかやりますね。この状況で、一時的にでも仲間を捨てて撤退しようとするのは、
 そう簡単に出来ることじゃありません)
このままDrAZと対峙していても、セイバーチームに勝機は無い。
それよりも、なんとかして脱出に成功すればまだ逆転の可能性がある。
(皆ごめんねっ!すぐ助けに来るからっ)
桜は歯を食いしばって走り出した。
しかし、まさに部屋を出ようとした刹那、目の前に青い人影が立ちはだかった。
「わっ!?」
「!?」
出口を遮られた方も、遮った方も、顔に驚愕が浮かんだ。
「うん、さすがに青山さんの超瞬動は便利ですね」
一切表情を変えなかったのは、DrAZただ一人だ。
「確かに桜さん一人でも逃走するという選択は正しいです。
 ……でもそれをやられると私も些か困るものですから、当然妨害させてもらいますよ」
「くうっ!」
ブルーのスーツは、超スピードでの近接戦闘に特化した特殊装甲戦闘服である。
生身の少女の脚など、彼女に比べたら蝸牛よりも遅い。
僅かに垣間見えた希望すら打ち砕かれ、桜のあどけない顔は悲痛に歪んだ。

「さて、あと一人ですね」
「あっ、あなたは桜まで辱めようというのですか? 彼女はまだ…」
「どんなに若くても、戦士は戦士です。自分の目的のために戦える人を、私は子供と認定しません。
 第一、私は肉体年齢などに重きを置くつもりはありませんよ。
 実際私は桜さんの年頃には一人前の科学者として活動していましたから」
DrAZは葵のスーツを外部通信で操作し、桜の身体を取り押さえさせる。
そして再び総統室の中央にまで彼女は連れて来られたのだった。
「嫌あぁん!」
これから行われる淫虐の行為を逃れようと、少女は涙を流しつつ必死にもがき続けた。
だが、男の方はそんな事を考慮するような人間では全くない。
(でも、セイバーピンク・スーツの着装が解除されてしまったのは少々想定外でしたね)
「み、見ないでよぉっ!」
身体をくねらせて少しでも目線を妨げようと試みる桜だったが、
DrAZはそんな彼女の振る舞いは余り気にしてはいなかった。
彼が考えていたのは、全く別のことであった。
(うーん、桜さんだけ戦闘服での拘束が出来ませんか……
 でも生身の彼女なら、私でも力ずくで押さえつけて事に及ぶことは可能でしょうけど)
これまでの四人は、それぞれ装甲服の稼動を奪う事で各人の自由を奪い、
さらに彼の好きなように動かして犯し抜いた。
しかし、エネルギー切れを起こしてしまった装甲戦闘服は、
ブレスレッドにエネルギーを再充填しない限り再装着は不可能なのだ。
148セイバーV・ピンク&エピローグ:2007/03/23(金) 23:00:50 ID:YE7kXFlS
Drは、両腕を葵に取り押さえられ身動きできない桜の躯をくまなく眺めた。
起伏に乏しい胸と、女性特有のなだらかさとふくよかさが発展途上にある桜の身体は、
現在何も男の視線を遮るものを纏っていない。
青い戦闘服を着た仲間の手で捕らえられた少女の身体を、男は何気なく見ていた。
(む!)
その瞬間、DrAZの頭に閃くものがあった。
「そうですね、なにも桜さんのスーツに拘る必要は無かったのです。
 他の四人のジュネレータ残量は、まだ余裕がありますからね」
呟きと共に、彼は指をパチリと鳴らした。
「えっ?」
「あぁ!」
「なっ、」
同時にセイバーチームの残りの三名、紅子、瑛理、橙子の身体は勝手に立ち上がり、
三色の手はメンバーである桜の身体へと伸びていった。
「きゃわあぁぁん!!」
葵が右手を、紅子が左手を、橙子が左足を、瑛理が右足をそれぞれ掴む。
「なっ、何をさせるつもりだ!」
「いえ、皆さんのスーツにはまだエネルギーが残ってるようなので、ちょっとご協力をお願いします」
桜の小さな身体は、四人の腕によって総統室の床に押し付けられた。
「いやぁあーっ!!」
八本の腕で赤絨毯の上に縫い止められた、あどけない少女の身体をDrAZは見下ろした。
彼の目の前で、生き死にを共にしてきた仲間の手によって桜はその身体の全てを晒しているのだ。
「ぐ…」
「畜生っ」
「さくらぁ……」
「……」
自分の意思ではないとはいえ、自分の身体が仲間を陵辱するのに一役買わされるという事態に
四人のメンバーはそれぞれ歯噛みした。
それでも、彼女達の武器であるセイバースーツは装着者よりも設計者の命令を優先するのだった。
「ふふふ、」
特殊装甲戦闘服の影の設計者であるDrAZは、己の思いつきに悦に入るように微笑んだ。
149セイバーV・ピンク&エピローグ:2007/03/23(金) 23:01:37 ID:YE7kXFlS
「可愛いですよ、桜さん」
「ひぃっ?」
ソレを見て桜は悲鳴を上げたが、仲間の四人もまた目を背けた。
すでに四度放出してるというのに、彼の一物は再び固くいきり立っていた。
「では橙子さん、瑛理さん、脚を開いて下さい」
男の命令で、黒と黄色の戦闘服をまとった手が、桜の脚をそれぞれ左右に動かす。
強化繊維の伸縮によって生み出される駆動は、その気になればコンクリート壁すら軽く粉砕しうる。
桜は思わず両脚を閉じようと力を込めたが、それは全く無駄な行為だった。
足首と膝を掴まれて、成す術も無く股間が晒される。
それもDrAZだけではない。
仲間の四人にも少し視線を向ければ、自分の其処を見られてしまう状況なのだ。
「やぁーっ!」
太腿を大きく開脚させられていても、まだ未開発の秘裂は中身を外に見せることはない。
DrAZはその誰にも触れられた事の無い穢れ無き女陰に指を差し入れた。
「うわぁん!」
「さすがに綺麗ですね、ただ…」
二本の指で外陰唇を無理矢理開く。
毛が生えていない分鑑賞しやすいのだが、いかんせんまだ身体が固い。
入れる前から挿入が相当困難なことが予想できた。
(んんー… セイバースーツが有効なら、ちょっとは楽になったんでしょうけど)
そんな感想を抱きながら、開いた陰部を撫で回し皮に包まれた陰核を刺激してみる。
「くぁううぅ…」
性的に未成熟な処女の身体は、そこを弄られても快感を感じる事は出来なかった。
「うわぁぅん、お爺さまぁ……ひぐっ、ひぐっ」
むしろあまりの嫌悪感に、桜は嗚咽を漏らしながら泣きじゃくる。
その様子をみて、DrAZはため息を吐いた。
(やれやれ、あんまり時間をかけても無駄かもしれませんね)
愛撫によって感じさせることを諦めたDrは、屈みこんで少女のくっきりとした裂け目に顔を寄せた。
  ちゅっつ、 
股間に指が触れられるのでさえ、彼女にっては恥辱の極みであったが、
いままさに自分の裂け目に触れているのは、男の唇であった。
「きゃわあぁーっん!」
白く滑らかな肌身に唇が吸い付く。
そして彼の舌は陰唇の裂け目を割って秘穴の入り口へ侵入して行った。
潤みを帯びて蠢く柔肉が、少女の膣口に唾液を注ぎ込むように舐め上げてゆく。
そして処女膜を舌先で玩び、じっくりと秘所全体を涎で馴染ませるかのように音を立てて弄るのだった。
「あわわわわぁ!?」
じゅるじゅると濡れた音を立てて自分の身体が舐め抜かれていくのを、桜は否応なしに聞かされる事になった。
耳を塞ごうにも、両手は紅子と葵の手で封じられてしまっている。
そして同時に仲間の四人もその音を聞かずに済ませる術を持っていないのだ。
「いやぁ、そんな音を立てて舐めちゃだめぇ……いやいや嫌ぁ、みんな聞かないでえっ!」
桜は泣きながら哀願したが、そんな望みを聞き届ける相手ではない。
舐められる少女の叫びにも、四人の悲痛な表情にも構わず、DrAZは存分に桜の股間に唾を流し込んでいった。
150セイバーV・ピンク&エピローグ:2007/03/23(金) 23:02:11 ID:YE7kXFlS

「どれ、これ位でいいでしょうかね」
Drが顔を起こしたのは、桜の秘所がじっとりと唾で濡らされた後だった。
「さて、ではそろそろコレを……」
「いやぁあああーーーーっっ! そんなの見せないでぇ!」
屹立する男根を前に、少女は肺の空気が全て無くなるかと思うほどの絶叫を上げた。
「見たくないと仰ってもね、私がそんな言葉に従うとでも思ってるんですか?」
「厭厭いやぁ!そんなの入れるの嫌ぁ、私の前に、そんな汚らしいもの出さないでぇ!」
すでに半狂乱の状態で喚き散らし、自由になる首を左右に振りまくって拒絶する。
「いやぁ、嫌嫌嫌々ー! 嫌なのぉ!! 厭厭厭厭ぁ!!」
「んー、そんなに見たくはないのですか?」
「やぁー!、それ私の目の前からどっかにやってぇ!!」

「……ならばこうしましょう。橙子さん、赤橋さん手を離して上げてください」
「えっ?」
「ああ?」
DrAZの命令によって、桜の左半身を押さえていた二人の手から少女の身体が解放された。
だが、右半身を強化服に固められた四本の手が封じているため、暴れて逃れることは出来ようもない。
「そして瑛理さん、青山さん、桜さんの左の手足も掴んでもらいましょう」
「!?」
レッドとイエローが離したことにより一時的に空いた左側の手足は、
それぞれブラックとブルーに掴まれた。
結果、桜の四肢は瑛理と葵によって拘束された状態になる。
「ひゃっ、何をするのよぉ〜!」
自分の右側に座るブラックとブルーに、それぞれ両手両脚を押さえ込まれた桜は、
疑念をこの場を仕切ろうとする男に向ける。
彼は少しも表情を変えることなく、普段通りの冷静さでもってその問いに答えた。
「いえ、私の性器を目の当たりにしたくないのでしょう?
 なら少しだけ配慮して差し上げようかと思いまして…… 
 赤橋さん、橙子さん、またご協力いただきますよ」
DrAZの指令を受信した二人の運動系制御システムは、設計者の意図通りに動作を開始する。
戦闘スーツを纏った赤と黄色の手は、再び床に転がった全裸の少女の手足を掴んだ。
だが、今回彼女たちが掴まされたのは、桜の右手足だった。
瑛理と葵は、紅子と橙子が手首足首を握り締めると、その手を離した。
 ぐ る り っ
「ひぃいやぁあん!? なんっなに、なんでぇ!?」
床に顔を突っ伏しながら、桜はこれから己に何が成されるのか判らず混乱した。
横臥した形の少女の身体から、背骨を軸にして彼女の身体は半回転した。
左右に座った四人の仲間が、それぞれ掴んでいた手足を向いのメンバーと交換した形になったため、
今まで仰向けに寝そべらされていた桜の裸体は、今度はうつ伏せに赤絨毯の上に縫い付けられる事になった。
151セイバーV・ピンク&エピローグ:2007/03/23(金) 23:02:44 ID:YE7kXFlS
「どうです? これで私の性器を見なくて済むでしょう」
「なっ! 見えないけどっ、問題はそんな事じゃ……くぁんっ!」
それ以上は少女の要望を聞くつもりはないというと云うことか、
DrAZは桜の言葉を遮るように彼女の白い臀部を撫でさすった。
愛撫に性感を感じるほど成熟はしていないにせよ、くすぐったさは感じるようだった。

「うっ、さくらぁ…」
「桜さん……」
まさに己の目の前で、仲間の少女のあどけない体を弄られるのを見せ付けられるのは、
四人とも自分が犯された時以上の屈辱と心痛を味わった。
そして、今自分たちはその桜の身体を押さえつけさせられ、陵辱の手助けをさせられているのだ。
装甲服の強化繊維の伸縮で強制的にやらされる事とはいえど、眼前にて行われる惨劇に対して
文字通り何の手も打てないというのは、正義感に燃えるセイバーファイブのメンバーにとって
筆舌に尽くしがたい痛哭の事態なのだった。
「このまま床に押さえつけていては犯り難いですね。
 瑛理さん、赤橋さん、ちょっと腰を持ち上げて貰いましょう」
「ぐっ…」
怒りと悲しみに歯を食いしばりながらも、二人の身体は彼の命令通りに桜の下半身を持ち上げた。
「はい、ありがとうございます。丁度いい高さですね」
床に膝を着いたDrAZの腰と、持ち上げられた桜の股間が重なりあう。
「ひぃ!?」
「いきますよ?」
「ふあぅっ、そんなっ嫌ぁ、駄目だってばぁ、離し…… きぁぅんっ!!?」
熱く、かつ硬い肉の塊が股間にねじ込まれ、痛みの余り叫び声が上がった。
「うぐぐぐぁ、駄目っ、そんなの入らないよぉ…… はぐぅっ!」
「そんな事はないですよ、無理すれば入らない事もありません」
処女肉の狭さに手間取りながら、少女の抗議を無視してDrAZはそこをこじ開けていく。
「ふぎぃっ!!」
身体の一部が裂けた激痛が、桜の身体を奔った。
「ほら、膜は破けましたよ…… あとは奥に進めるだけです」
「う、ううぅぅ、わあああぁんっ! 破かれちゃった。破かれちゃったよおっ……」
泣き続けて枯れかけたかと思われた涙だったが、絶望に満ちた破瓜を迎えて再び頬に
大粒の滴が流れ落ちていった。
「では、続いて奥まで貫いてあげましょうね」
「きぁあああぅー!」
うつ伏せにさせた少女を背後から犯し、その処女を散らさせたDrAZだったが、
未踏の膣奥へめがけ、さらに腰に力を込める。
侵入を試みる男根に押しのけられる膣壁は、先程男の舌で少しは潤いを与えられていたにせよ、
まだ十分に性液を分泌するにはいたっていなかった。
だが、その分は裂けた処女膜から流れる血が補った。
ペニスに破瓜の鮮血が絡みつき、そのぬめりで異物の侵入を手助けするのだった。
152セイバーV・ピンク&エピローグ:2007/03/23(金) 23:03:17 ID:YE7kXFlS

激痛に耐えかねた桜は身体が軋むほど背を反らし、身体をよじってもがき苦しむが、
男はなおも体重をかけ、秘肉を強引に開拓していった。
「いたっ、痛過ぎるよぅ! おお爺ちゃんん、助けてぇ!!」
「大丈夫ですよ、そんなに奥行きの有る膣ではないでしょうから、もうすぐ……」
「くぁあう!
胎の奥を突き上げる感触が内臓に響くと、桜は自分の身体の一番奥まで男に蹂躙されてしまった事を知った。
「あっ、ああああうううぅ……」
「はい、届きましたね」
肉の壁を亀頭の先で抉ったDrAZだが、勿論それだけで終わりはしない。
「きぅ?!………… くわぁあん!!」
成長しきっていない未熟な女性器は、無理矢理入ってきた肉棒を押し戻そうと締め付ける。
DrAZはその絡みつく粘膜ごと引きずり出そうとばかりに掻き戻し、再び少女の身体の芯まで突き込んだ。
破かれた処女膜の痛みも治まらぬうちに、桜は鰓で膣内を擦り上げられる。
(ぬぅ、きついのは良いとしても、奥行きが足りないのはちょっと残念ですね)
悲鳴交じりの嗚咽を聞きながら、DrAZはそんな感想を抱いた。
男の性器を全て受け入れるは、まだ桜の身体には無理だった。
それでもより強い快感を求めて、男根を少しでも奥へと押し込もうとする。
その度に、内臓まで貫かれそうな衝撃が、あどけない少女の身体に響くのだった。

上半身を床に押し付けられた可憐な少女の身体を、Drは容赦なく蹂躙した。
立て続けに数度胎の中を撃ち、捻りを加えて抉り、内部を掻き出そうと試みる。
しかし、それらは初めての性交を体験する桜にとって、苦痛以外の何物でもなかった。
「ふぁああう…… ああうぅ…… ぐわあぅん……も、もう止めぇて……」
「ピンク……」
「桃ぉ……」
「桜さん」
「さくらぁ」
肌と肌がぶつかり合う小気味良い音が総統室に響き続ける中、
五人の恥辱も最高にして最後の時を迎えようとしていた。
「では、皆さんに見てもらいながら、子宮に始めての射精を受け入れてみましょうか?」
「ぃ!? イヤぁっ、中出しだけは許してぇ!!」
「何を言い出すんですか。メンバーの皆さんも、全員私の精液を膣で受け止めてくれたんですから、
 一人だけ助かろうというのも、仲間に失礼でしょう」
「うぁ……み、皆ぁも……でも、それでもイっ……?」
「ううっ!」
どくどくと脈打つように熱い体液が放出されるのを、桜は膣の奥壁に感じた。
「ゃヤぁァッーーー!!!!」
喉が破ける程の最後の絶叫が轟くなか、彼女の陵辱劇はようやく終わるのだった……
153セイバーV・ピンク&エピローグ:2007/03/23(金) 23:04:51 ID:YE7kXFlS



総統室に、五人の嗚咽が木霊する。
瑛理はそれでも涙を堪えようとし、葵は歯を食いしばって耐えているが、
それぞれ心のなかで血の涙を流して慟哭しているのだった。
(ふう、一先ず全員に思い知らせて差し上げることは出来ましたが、これからどうしましょう?)
一人、DrAZだけは先程までに己の肉棒で純潔を奪った五人を眺めつつ黙考する。
(このまま五人を助けるのも一案ですが、処女の恨みは後々怖いですからねえ……
 かといって、結社との戦争が終結した今、全員殺してしまうというのも私の性に合いませんか……)
いつの間にか白衣にこびり付いていた、五人分の破瓜の血の染みを数えながら、
今度の事も含めてどの方策が最善かを綿密に分析するのだった。

だが、腕を組んで思索を続けるのもその時までであった。
 ズシンッ!
「えっ?」
「む?」
「なに?」
突如として、地震に似た振動が総統室、いや地底要塞全体を襲った。
だがただの地震と違うのは、それが何時になっても止む気配を見せない事だ。
 グゴゴゴゴゴ・・・
そんななかでも、DrAZは顔色一つ変えなかった。
「おや、これは失態。総統のコア動力と、要塞の動力源がリンクしているのを失念していたとは」
「どっ、どういう事なの?」
「大総統の心臓部分には、自分が倒された時には要塞が崩壊するように特殊な仕掛けがしてあったんですよ。
 いわば一種の自爆装置ですね。設計と設置を依頼されたのは私ですが」
「へ?」
「なっ、なんでそんな馬鹿な装置を!?」
「一つは下克上防止でしょうね。総統を倒しても、結社の力の中枢である要塞ごと崩壊するとなれば、
 クーデターの魅力も損なわれるというものでしょうし……」
涼しい口調で質問に答える彼の喋り方は、まるで教員が生徒に話しかけるようだった。
(うーん、悩む時間は無いのですが…ここが決断のしどころです。
 私用の脱出ポッドは有るにしても、六人で乗ったらちょっと狭いしょうねえ……)

そんな中にあっても床の揺れはますます酷くなり、ひび割れた天井からは石材の破片が降り注ぎ始める。
勿論セイバーファイブの四人は、自由に逃げ出せるような状態ではない。
彼女たちの命は、DrAZの意思に任せられていたのだった……


154セイバーV・ピンク&エピローグ:2007/03/23(金) 23:05:23 ID:YE7kXFlS


『……では、次のニュースです。先日もお伝えした太平洋××海盆での海底火山噴火は、
 一週間経過した今日、ようやく沈静化の兆しを見せ始めました。専門家は今回の噴火で……』
夕暮れの沈む頃、報道番組のキャスターがいつもと変わらぬ表情でニュースを読み上げる。
その裏に、人類の将来に関わる重大事件が秘められていたとも知らずに。
「くっ!」
あの熾烈な戦いの全容は一般市民には秘匿されていたのだから、
キャスターを責める事は筋ちがいだとは判っていながらも、愛する人たちを戦いの犠牲で失った人間の
悔しさを慰めることにはならなかった。
青年は、海を見ていた。
彼が見る青い海の底で彼女達は戦い、そして悪の結社に最後の止めを刺したのだ。
彼女達の五つの命と引き換えに……
「ここにおったのかね、徹乃進くん」
「教授……」
セイバーファイブの後援者の一人であり、ブラックの婚約者であった白石青年と、
戦闘スーツの設計者にしてチームの司令官、そしてこの戦いで二人の身内をうしなった桃里教授の二人が、
並んで暗くなりだした海原を見つめていた。
「悔しいものだな…… 私のような老いぼれが生き残り、孫の桜と又姪の紅子が命を落とすとは」
「私も同じ気持ちですよ。教授…… 僕が生き残って、瑛理が死ぬなんて!」
海底火山調査の名目で、ここ数日間地底要塞周辺を潜水探査機が捜索していたが、
五人の生存は絶望という結論を出さざるを得なかった。
その代わり、要塞及び敵結社の壊滅も確実であるという報告がもたらされ、
関係者は長く苦しい戦争の集結に祝杯を上げた。
しかし戦いで傷を負った人々の心には、何時までも癒されぬ思いが残り続けるのだろう。
(瑛理…)
(桜…紅子…そして葵君、瑛理君、橙子君……)
彼らは日が翳り切るまで、あの正義の美少女戦隊たちを飲み込んでしまったはずの海を眺めていたのだった。



美少女戦隊 セイバーファイブ

   (完)

155おまけ:2007/03/23(金) 23:06:20 ID:YE7kXFlS


椰子の葉が風に揺られて爽やかなざわめきを聞かせている南国の島で、
アロハに白衣という奇妙な風体の青年が、木陰でキーボードを叩いていた。
「社長、資料が纏まりました」
「ありがとう」
横から差し出された資料をぺらぺらと捲りながら、
青年は机の前に立ったビジネススーツの美女に礼を言った。
「資料にもありますが、結社の南米支部で残党達の再結集の動きがあるようです」
「ふう、懲りない人たちだ……」
「介入なされますか?今なら何の痕跡もなく消滅させる事も容易ですが」
「いや、少しは様子を見ましょう。教授や黒澤オーバーテクノロジー社も、
 米軍等から軍事情報開示を求められて苦しいようですからね。
 多少の危機感が有ったほうが正義の側にもいい刺激です。」
「はい、ではそのように取り計らいます……」
美女が深々と青年に礼をした時、彼女の胸がぶるん震えた。
ブラをつけてさえこの揺れなのだから、その大きさと質感たるや押して知るべしである。

「アナタ、まだお仕事をなさってるの?」
「ああ、気が乗ったときが一番研究がはかどるんだ」
後ろから可憐な声がかかると、青年は振り向いた。
日傘を差し大人びた雰囲気の令嬢とメイドの衣装を着た美少女がそこに並んでいた。
「折角だから紅茶くらい召し上がってくださいませ、ご主人様」
「はい、そうしましょうか…」
「では、あの二人も呼んで来ます」
ビジネススーツの美女が庭に造られたプールに向かって歩いていった。
その後姿を見送りながら、青年……DrAZはふと感慨に耽る。
(まあ、これもまた理想の研究環境と言うべきなのでしょうか?)
156おまけ:2007/03/23(金) 23:06:52 ID:YE7kXFlS

あの地底要塞の自爆にあたり、彼の用意してあった脱出ポッドは六人でのるには狭かった。
だが、結局彼は狭いのを我慢して全員でそれに搭乗した。
操縦席の空間は女体でぎっしりと埋まり、彼の肩に瑛理の胸と紅子の尻が圧し掛かり、
膝の上に橙子の身体を載せてようやく収まったほどだ。
その間暴れないように四人のスーツは起動停止状態にしていたのだが、
着ていない桜とDrAZでさえ身動きがとれない状態であった。

その後、爆発前に海中へ逃れ、DrAZは結社が遺したとあるダミー会社に潜伏することとした。
資本と技術は裏社会から手に入れたとはいえ、その会社の存在は全く合法なものであり、
前々から彼はイザという時には其処に身を隠すべく、組織の幹部にさえ秘密で工作を行っていた。
現在ここは結社の残党を狩り出そうとする勢力の追求も逃れ、
DrAZは結社で過ごした数年間の研究を整理し、今後の研究方針を検討するべく
しばしの充電期間を置く事にしたのだった。

「先生」
「お兄ちゃん」
赤とピンクの水着を着た美少女二人が、プールサイドから小走りにやってきた。
「二人とも、走ると危ないわよ?」
「へーきだって」
「そうそう、たとえ転んでもお兄ちゃんが治療してくれるもんね〜」

そして今、彼は五人の美少女たちに囲まれて昼も夜も充実した生活を送っている。
結社に在籍していた時に構築した洗脳および記憶改竄技術は、
設備さえあればどんな人間にも思考改造を施せた。
また同時に、彼女たち五人を自分に都合の良い形に作り変え、自らの意思で研究に協力するよう仕向けていた。
157おまけ:2007/03/23(金) 23:08:41 ID:YE7kXFlS

「アナタ、お茶をいれますわね……」
そう言って、瑛理は彼のカップにお茶を注いだ。
貞操観念が強く、身体を許すのは配偶者となる男性だけという認識が強かった彼女は、
自分を犯したDrAZを『夫』と思い込まされている。
無論他の四人が自分の夫と関係を持つということには、一切疑問を抱かないように思考を操作されている。

「えへへ、ケーキは私が焼いたんですよ。ご主人様」
メイドの衣装を着て自分の『主』に微笑みかけた橙子は、本来一番反逆心が強かった。
彼女を屈服させるのは、他の四人以上に主従関係を強調した洗脳を加える必要があり、
結果、彼女はDrAZに仕える自分に快感を覚える従者に堕とされてしまったのだ。
すると考えるよりも行動する方が性に合っていた橙子は、驚くほどその立場に順応したのだった。
料理や掃除も手際よく、六人の生活に無くてはならない人材になっている。

「社長、どうぞお座り下さい」
葵はDrAZの椅子を後ろに引き、彼が座るのを待った。
橙子ほどではなくとも、葵の抵抗もしたたかだった。
硬くしなやかな彼女の精神を乗っ取るのには時間を要したが、彼としてはなかなか愉しい労苦であった。
彼女はDrAZの秘書として、彼を『雇用主』と看做させられている。
ある意味彼に一番近い場所を与えられているのだった。

「えへへ、お兄ちゃん。私に大きいところちょうだい」
「もう、せっかく橙子が先生に焼いてあげたケーキなんだからね。ちょっと遠慮しなさいよ」
これまで祖父に並ぶ頭脳を持った人間に出会ったことが無かった彼女には、
DrAZの天才的な頭脳に親近感を持つよう促すことが突破口となった。
幼い頃から祖父のもとで英才教育を施され、身内の愛情に飢えていた桜は、
DrAZを『兄』と慕うように改造された。
チームのリーダー格だった紅子だが、その隠れた潜在能力の高さにはDrAZも目を見張るものがあった。
洗脳工作中にそれに気が付いた彼は、紅子をセイバーファイブのリーダーに抜擢した
桃里教授の見識の高さには久しぶりの敬意を抱いた。
彼は研究の一環として、彼女に自分なりの教育を施すことにしたのだった。
それゆえ、彼女とは師弟関係を重視して『先生』と呼ばせている。

(さて、結社とセイバーファイブが無くなっても、この世に悪と正義は尽きる事はないでしょう。
 私の研究のためにも、この世界にはもう少し平和と混乱を繰り返してもらいましょうか……)

昼は仕事に精を出しつつ、夜は五人の美少女たちと交合う。
そんな爛れた日々を重ねながら、DrAZは研究の前進のために密かに牙を研ぎ続けるのだった。


  おまけ

  (完)
158名無しさん@ピンキー:2007/03/24(土) 00:18:34 ID:ruc4vc7o
あー、すげぇ・・・。
もうエロとかそういうのより展開と文章力に尊敬。
GJ
159名無しさん@ピンキー:2007/03/26(月) 22:40:03 ID:InLjQceq
まことにGJです!
本当にDr.AZに腹が立った。
160名無しさん@ピンキー:2007/03/27(火) 17:56:44 ID:AtRKSbYz
このスレの趣旨から言えば、悪役主人公に腹が立ったは褒め言葉と見なして宜しいか?
161名無しさん@ピンキー:2007/04/03(火) 23:42:58 ID:adtcJHjC
GJ保守
162名無しさん@ピンキー:2007/04/09(月) 08:19:12 ID:jXs6Jzt5
保守です
163名無しさん@ピンキー:2007/04/09(月) 17:30:46 ID:MF9SM+WW
>>160
凄くいい文章だからこそ悪役にも凄く腹が立つもんだ。
うん、これほど腹立ったのは久々だ…
めちゃGJ
164名無しさん@ピンキー:2007/04/10(火) 10:58:28 ID:V+cMPGJ4
投下開始。
>>11-12に創作意欲を激しく刺激されて書いた。しかし内容は全然違うものになったがw

読み切り長編です。
165特撮ごっこ:2007/04/10(火) 10:59:56 ID:V+cMPGJ4
昼下がりの学校教室。
俺たちは、ここで奇妙な部活動を行っている。
「特撮同好会」
それが俺たちの部活の名前だ。
……まだ部員数4人の同好会レベルだし、おそらく正式な部に昇格する日は半永久的に訪れないだろうが。

「貴方たち! GM団の悪の野望! この、イインチョガールが決して許さないわよっ!」
と、元気よく叫んだのは、我らが2−A組のクラス委員長兼特撮同好会部長の向井智子であった。
彼女は、胸の部分に黒字で丸とその真ん中に「委」の漢字が描かれた白いレオタード姿に、薄いヒラヒラしたミニスカート、
さらにニーソックスと白長手袋を履いている。
肩まで伸ばしたストレートヘアに、くりくりした目をした活発そうな美少女であった。
普段はとても真面目でおとなしい彼女であるのだが、「変身」した姿は、とてもそうは見えない。
おそらくこれが本性なのだろう。
彼女が大の特撮オタクだったのが、この同好会が作られた理由だった。俺たちは半ば強引に勧誘されたってわけ。
もっとも俺も太田、吉村の二人も特撮オタクである事には変わりない。
ま、好き者同士が集まったという訳だ。

「はっはっはっ」俺は笑った。それから用意していた台詞を続ける。
「よくぞ来たな、イインチョガール! だが、今日こそここが貴様の墓場だぁっ!」
俺、佐藤孝雄は今、両手にカニの甲羅ハサミの着ぐるみをつけた赤いシャツにズボンを履いている。
これが怪人カニ男、という事らしい。全身着ぐるみスーツで無いのは、我が部の予算の都合と思ってくれ。
「イーーッ!!」
残っている部員、太田と吉村は叫ぶとともに、右手を斜め45度へ伸ばす。
いわゆるナチス式敬礼だ。悪の秘密結社員のフォームに忠実というべきか。
二人とも黒い全身タイツを履いている。
ちなみに、我々悪の秘密結社の名称、GM団というのは、ガッコ・メンドクセ団が正式名称である。
我々落ちこぼれ学生の魂の叫びがこもった名前といえる。

「正義の味方は、決して負けたりはしませんっ! 覚悟なさい!」
委員長が叫ぶとともに、太田と吉村の二人は左右から委員長へと襲っていく。
デブの吉村とチビでメガネの太田の二人は対照的に見える。
だが、「とぉーーっ」という叫びとともに、委員長は右の吉村に向かって回し蹴りをくらわす。
別に武道を習っているわけでもない女の子の蹴り――それも本気ではない――なので、
吉村は腹に当たっても耐え抜けるだろう。
だが彼はわざとらしく、後ろへよろめいて尻餅をつく。
「や、やられたー」吉村は言った。

さらに委員長は、回転しながらエルボーを太田の顔面へと食らわす。
太田の付けているメガネへ当たらないようにするだけの配慮も忘れないのは流石学級委員長というべきか。
「うわぁっ」
太田も尻餅をついて、仰向けに倒れた。

「ふふんっ。ちょろいものね、さあカニ男! 残るは貴方だけです! もう降参したらどう?」
委員長は人差し指を俺へ向けて高々と宣言する。
166特撮ごっこ:2007/04/10(火) 11:01:49 ID:V+cMPGJ4
「ふはははっ、それはどうかな!」
俺は不敵に笑みを浮かべると、両手のカニハサミをカシャカシャと開閉させる。
「行くわよ!」委員長は走ってくると、跳び蹴りを俺の胸元へと叩きつけた。
ちょっと痛い。
しかし、踏ん張って耐え抜く。怪人は戦闘員よりヒットポイントがあるのだ。
「えっ、効かない!?」
委員長がわざとらしく戸惑いの表情を浮かべる。
「その程度の威力で、この怪人カニ男を倒せると思ったか。馬鹿めー」
俺は用意していた台詞を言うと、ハサミで委員長の両腕を掴み、委員長の下腹部に向けて
膝蹴りを叩きつける――まぁ、ほんの格好ばかりであるが。女の子に本気でやる訳にもいかんだろ?
だが――委員長は右膝をあげてガードしようとした為、俺の膝は、位置が上がっていた委員長の股間へ
もろに叩きつけられたのだった。
俺の膝にズボンとレオタード越しの暖かい委員長の肌のぬくもりが伝わった。
「…………」
「…………」
俺たち四人の空気が嫌な停止状態となった。
もちろん、この一撃は本気ではないのでダメージは無いが……ま、まあ、委員長に精神的ダメージは与えたかもしれない。
「……ご、ごめん」
俺が思わず言うと、委員長はふんっと鼻を鳴らして、
「べ、別にいいわよっ。正義のヒロインに謝る怪人なんているわけないもん!」
「あ、ああ」
俺は曖昧に肯いた。まだ心臓の鼓動がドキドキしている。
委員長の顔を見ると、少し赤く上気しているようだった。
「それより、隙ありよっ」委員長は、その場の空気を変える為か、
明るい叫び声をあげるとともに、バックステップして退く。

あ。そういえば、カニハサミ、委員長の両腕から離してしまっていたっけ。

「こうなったら奥の手です! イインチョビーム!!」
委員長は両手を十字に交差させ、いわゆるスペシウム光線ポーズをとった。
その光線の向き先には――当然、俺がいるわけで。
「ぐあぁぁぁーーーーっ!!」
俺はわざとらしく、のけぞった。
勿論、彼女が特殊能力者なら、腕からビームの一本や二本は出せるかもしれない。
だが、言うまでもない事だが、彼女は普通の女子高生――普通にしては、特撮オタクという妙な趣味があるが、
それでも生物的には普通と呼ぶべきだろう――実際には物理法則を改変するようなエネルギーは
彼女の腕から観測される事はなく――。

まあ、早い話が、なんちゃってビームだ。

俺はあたかもビームが放たれたかのように、自ら何歩か退いて、仰向けに倒れる。
「ドカーーーーン!」
爆発音――を俺は口に出した。勿論、実際の火薬を使ったりしないのは部の予算その他もろもろの
理由からであるのは言うまでもない。


こうして俺たち四人の脳内世界では、怪人カニ男はイインチョガールの放ったビームによって四散したのである。
167特撮ごっこ:2007/04/10(火) 11:03:34 ID:V+cMPGJ4
「面白かったよねっ。今日の部活も」
委員長が言うと、俺、吉村、太田は肯いた。
すでに委員長は我が校の紺色のブレザー服に着替え終わり、俺たち三人も学生服に着替え終わっている。
すでに時計は五時を過ぎており、四人で教室に集って反省会――という名目のダベリをしているのだ。
委員長の席で彼女は座り、その周りを取り囲むように俺たち三人は思い思いに隣の席のやつの机に尻を預けている。
夕日に照らされた委員長の横顔を眺め、ふと可愛い、と思った。
そして俺はさっきのアクシデントをふいに思いだし、この子とエッチしたらどうだろう、と妄想が浮かぶ。
今まで委員長をそういう目で見た事は無かったが、よくみたら彼女はとても可愛く、
そして、そのコスチュームは凄くエロいのだ。
性欲盛りの我々高校生にとって、こんな格好をされて黙っていられる訳がないだろう!

が、今は俺は頭の中の妄想を吹き飛ばすべく、隣に座っている吉村へ呼びかけた。
「じゃ、明日の部活は吉村、お前の番だぜ」
委員長は部活設立時に「私、ヒロインしかやる気ないもーん」という宣言をした為、
悪の怪人役は俺たち三人の間で回している。
俺もヒーロー役をしてみたいと思わない事もないが、結構怪人役が気に入っているので、
別に不満には思っていない。
第一、そのおかげで毎回委員長のレオタード姿を拝見できるという役得もあるわけだ。
彼女は見た目はほっそりとしているが、結構胸があるのを知ったのも、そのためだ。
「次、俺かぁ……」吉村は肯いた。「この前のタコ男、またやるかな?」
「賛成。せっかくコスチューム作ったんだしぃ」と委員長。
「でもさぁ」と太田がずれ落ちていたメガネを直しつつ言った。
「毎回、同じシチュエーションだと、ちょっと飽きてくるよね」
俺たちは、太田の顔を見た。

「そう? 私、結構面白いよ」
委員長は反論する。
俺は顎に指を当てて、言った。
「そりゃ委員長はそうかもしれないけどさぁ。俺たち毎回、負け役ばかりだから、太田が飽きるのもわかる気がするぜ」
「ぶっちゃけ、俺も飽きてきてるんだ」と吉村。
委員長は二人の顔を交互に見る。少し慌てた表情になっている。
ここで部活崩壊したら、特撮オタクの彼女にとって楽しい遊び場が無くなるのだ。
「じゃ、どうするのよぅ?」
「そうだね」と太田は考え、「たまには、正義のヒロインが敗北するのも、いいんじゃないかな」
「えーっ。やだー」
委員長は即座に否決した。我が侭な奴。だが、いつもは大人しい太田が珍しく反論した。
「特撮オタクとしては、その発言はどうかなぁ。時にはヒロインは敗北し、悪の結社に捕らわれたりするのも、
特撮的にはよくあるシチュエーションじゃないか」
「うっ……」委員長は黙った。特撮オタクの誇り高き彼女にとって、オタク度を疑われるのは最大の恥辱なのである。
「わ、わかったわよぅ。今度は、私が負け役やるわ」
しぶしぶと委員長は肯いた。俺は言った。
「じゃあさぁ、今度は戦闘員一人減らして、俺が幹部役になるわ。それでいいだろ?」
部員の誰も否定しなかったので、俺は肯いた。正直、こんな面白いシチュエーションで、
戦闘員役をする気は無かったのである。
俺は委員長のあの肌に触れた時、本気で彼女を気になってしまい――そして負けた彼女を
思いっきりやっつけたくなったのだ。

そして今回は、彼女を思い通りにできる最大のチャンスなのである。
168特撮ごっこ:2007/04/10(火) 11:05:08 ID:V+cMPGJ4
翌日早朝。俺たち三人は、クラスに集まって話し合っていた。

「おい、吉村、太田。今度は俺たちがイインチョをこっぴどくやっつけようぜ」
そう言ってから、俺は二人に向かって、今後の流れの計画を話した。
「えっ!! そ、そこまでやってしまうのかよ!」と吉村は目を見開いた。
「そんなのじゃ、レイプと変わらないじゃないですか!」と太田。
「いや。同意なら問題ないさ。それには、委員長の特撮ヒロインオタクとしての高いプライドを利用すればいい」
俺は作戦を二人に話した。

二人は俺の話を聞いているうちに、俄然やる気になってきたようであった。
「実はオレ、イインチョのあの格好をオカズにオナってるんだ」と吉村。
「僕も……実はそうなんです」と太田。
「じゃあ、今日はイインチョガールの最期としようぜ」と俺。
俺たちが悪巧みをしている中、委員長がクラスに入ってきた。
「おはようー」
何も知らない彼女に対して、俺は笑みを浮かべて言った。
「おはよう。放課後の部活、楽しみにしてるぜ」



「悪の秘密結社GM団の野望は、このイインチョガールが許さないわよっ!」
放課後。俺たちはいつものようにクラスに集って特撮ごっこをしている。
だが、今日はいつもとは違ったごっこ遊びとなるのだ。
それを知らないのは委員長だけ――。

俺は、ナチスの軍服のコスプレをしている。結社の悪の最高幹部ゲーニッツ大佐、という設定だ。
そして黒タイツの戦闘員の太田と、タコ男のコスチュームを着た吉村が委員長を囲んでいる。
ま、タコ男といっても、全身の赤タイツと両腕をタコのイボイボのついた着ぐるみを着けているだけであるが。
「はっはっはっ。威勢がいいなイインチョガール。しかし、今回は貴様の最期となろう!」
俺は人差し指を委員長に向けて言った。「行けっ、戦闘員と我が怪人タコ男よ!」
「イーーーッ!」吉村と太田は、イインチョに襲いかかっていく。

その間の戦いについては枚数の都合によりカットしよう。
二人ともあっさりと委員長に片付けられた、とだけは言っておく。

「あとは、貴方だけ! くらいなさい!」
大の字になって伸びている太田、吉村の間で委員長が叫び、腕を交差させると叫ぶ。
「イインチョビーム!!」
だが俺は両手をクロスさせて叫ぶ。
「はははっ。甘いわ、イインチョガール。貴様の必殺技、すでに解析済みよ!
 カウンターブリザード!!」
「えっ!?」委員長は目をぱちくりさせている。「それで無効にされてるの?」
「うん」と俺。「だから委員長は、反撃されたビームに弾かれるの」
「そ、そっか。じゃ、そうする」委員長は、わざとらしく、吹き飛ばされる。
「きゃあああーーーっ!」と演技。
大の字にされて、委員長はぴくぴくとしながら仰向けになっている。
俺はつい、ぴくぴくと細かく振動している委員長の股間の白い膨らみに視線が向いてしまうも、健康な青少年ではやむを得まい。
「ははははは。イインチョガール、破れたりーッ! さぁ、復活せよ、タコ男! 戦闘員よ!」
すると太田、吉村の二人はのろのろと立ち上がり、「イーーッ!」と叫ぶと、
仰向けに大の字になっている委員長の両手、両足を掴んで抱え上げる。
「うっ……ううっ……」委員長、うまい演技だ。「そんな……はずは……」
「さあ、我が秘密アジトへイインチョガールを案内せよ。ふふふっ……
 今まで組織へ加えてきたダメージ、その体で返させてもらうぞ」
169特撮ごっこ:2007/04/10(火) 11:06:52 ID:V+cMPGJ4
俺はクラスの机の真ん中に、四つ机を連結させ臨時のベッドを作った。
その上に、太田と吉村は委員長を乗せた。
「ん?」委員長は机の上できょろきょろと首を動かす。
「これで私、悪のアジトに捕らえられたってわけ?」
「そうそう」と俺。「で、両手両足をベッドへ拘禁されているって状態ね」
「あ、そうなんだ。じゃ、こうするのかな」
委員長は両手を頭の上へ伸ばし、両足も少し股を開いて足先を左右に開く。がに股ぎみになって股間が強調されている。
あぁ、なんてエロい格好なんだ委員長!

「オッケー。じゃ、続きやるぞ」俺は言うと、大佐の声に戻して、
「無様だな、イインチョガール。今まで組織に刃向かってきた報いよの」
委員長は、首を振って、俺をにらみつける。大きな瞳の彼女は、そうするだけでも可愛い。
「何言ってるのよ! 正義のヒロインは、こんな仕打ちでは、負けないのよっ!」
「強気な娘だ。だが、こうされては、どうかな?」
 俺は、委員長の胸へと両手を伸ばして、軽く触れた。
「きゃっ。さ、佐藤君、やめなさいよっ!」
委員長はびっくりした顔で俺を見ると、素の表情になって抗議した。
だが俺はすかさずに言った。
「ちょっと待てよ。正義のヒロインが悪の組織に捕らえられたら、
これくらいの悪戯はされるのが普通だぜ。特撮的にはよくあるシチュエーションじゃないかな」
「そ、そう……かしら? でも」
「いや、そうだねぇ」とすかさずに吉村タコ男も続ける。
「我が校一の特撮オタクたる委員長なら、当然それくらいは知っているだろうなぁ」
委員長への精神攻撃が開始され、委員長はむきになった表情になる。ふふふ。成功だ。
「と、当然じゃない! それくらいの悪戯、別に気にしてないもん!」
馬鹿めー。俺はにやりと笑った。
「じゃ、いいよな。続けようぜ」
「……い、いいわよ」

委員長が悔しそうに言うと、俺は再び白いレオタードに包まれた胸に触れ、
今度はさらに強く委員長の二つのお椀を掴み、ゆっくりと揉みしだき始めた。
「うっ……ちょっ……」
委員長の抗議の声が出る前に俺はすぐに言った。
「ふははは。イインチョガール、いいザマだなぁ」
太田もけけけけっ、と笑った。
委員長はキッと俺たちを睨み付ける。
「こ、この程度で、ヒロインをどうにでもできるなんて思わない事ね!」
そう言いながらも、俺は委員長の声が喘ぐように熱くなっているのを聞き逃さなかった。
さらに、俺の二つの手のひらに触れる委員長の胸の突起が硬く勃起している事も。
正直、俺自身、ここまで上手くいくとは思ってもいなかった。意外と委員長って淫乱タイプなのか?
「だが、お前の身体は正直だぞ。すでにこんなに硬く勃起しているじゃないかぁ」
俺は強く揉みつつ、委員長を言葉責めする。
「そ、それはぁ……」委員長、涙目になりながら反論しようとするも言葉が浮かばず。こんな委員長も、可愛い。
170特撮ごっこ:2007/04/10(火) 11:08:35 ID:V+cMPGJ4
「おい、佐藤。俺にも代わってくれよぉ」吉村が耐えきれずに俺の耳元で言った。
太田は口元からヨダレが垂れつつ、じっと委員長の喘いでいる顔を見つめている。
「大佐と呼べ。大佐と。しかし、いいだろう。タコ男よ、触手でイインチョガールを責め始めるのだぁ!」
俺はそっと横にずれると、今まで委員長と向き合っていた場所に吉村が移っていった。
吉村は両膝で机の上に乗ると、赤いタイツに包まれた股間の肉棒を委員長の太ももへと近づかせる。
委員長は顔面を引きつらせて叫んだ。
「な゛っ……なにすんのよーーっ!」

「触手の代わりだ」と俺。「あと、他のタコ男の触手の設定の腕も委員長の胸へ絡んでくるぜ」
太田が嬉しそうに委員長の頭の方へと向かい、両手で上から委員長の二つの胸へ触れ、揉み始める。
「わぁ……委員長のおっぱい、温かいなぁ」
太田がメガネの奥で嬉しそうに目を細めた。委員長は当たり前だが、嬉しそうにない。
「と、とにかく、中入れだけは駄目だかんね!」
「へいへい」
俺は肯く。ま、守るつもりは無いが。

「あぁ、無数の触手が拘束されたイインチョガールの身体に無情にも絡みついていくー」
太田がナレーションを言っている間にも、吉村タコ男は己の赤い肉棒を委員長の太ももに触れさせ、
さらに先端を擦りつける。
「ひぃっ!」委員長は慌てて両足の太ももを閉じた。
「何すんだよ。足、拘束されているはずだぜ」
「だってぇー。汚いもんー」
委員長の抗議を聞きつつ、吉村に告げた。
「よし、触手を使ってイインチョの両太ももを無理矢理開脚させるのだ!」
「イーーッ!」吉村は叫ぶと、自らの両手で委員長の膝頭を掴み、左右にゆっくりと力を開いていく。
「わっ……わかったよぅ……乱暴は無しよぉ」
委員長も観念したのか、太ももを左右に開いた。
「あぁ、今、委員長の秘密の花園を守る最期の砦が陥落したのであります!」
太田はナレーション役を続ける。
吉村は委員長の膝を左右に開いて机に押しつける。膝の位置はやや高めにしたので、委員長の足はM字開脚になってしまった。
もう……どこまでエッチなんだ委員長の身体は!
委員長は赤くなって首を左右に振っている。
「は、早く終わらせようよぅ」
「いやぁ、まだまだこれからですよ、イインチョ」と太田。胸を左右から揉みしだきながら。
「では、触手はついにイインチョを貫く!」
吉村は叫ぶとともに、自らのギンギンに硬くなっている肉棒を委員長の
秘裂へと擦りつけ、腰を上下させていく!

「わぁ、わぁぁ」委員長はマジで慌てていた。
委員長の白いレオタードと吉村の赤いタイツが邪魔しつつも、委員長の秘所に吉村のペニスの先端が
何度も押しつけられ、多分この男の精液が薄地のレオタード越しに委員長の中へと多少は入っていって――
俺はそこまで考えると、もう我慢できなくなった。委員長は俺のものだー。吉村、お前の役割はここまで。
「よし、吉村ストップ。お前やりすぎ」
「ちょっ……もう少しだけ。頼む佐藤、もうちょっとだけ」
吉村は俺の方へ顔を向けて哀願した。すまん、吉村。俺は友情よりも性欲をとる。
「ほら、どいたどいたー」
俺は嫌がる吉村を机の上から追い出すと、自ら膝乗りして委員長を上から眺める。
171特撮ごっこ:2007/04/10(火) 11:09:34 ID:V+cMPGJ4
「はっはっはっ。イインチョガール。これで我々の組織の恐ろしさがわかったろう……」
「わかったから……もうやめようよぅ」
委員長は涙目で哀願した。
「おや? 正義のヒロインがこんな簡単に陥落していいのかな?」と太田。
「うっ……」委員長も、ようやく自分がヒロイン役である事を思い出したようだった。
「そ、そ、その程度で勝ったつもりにならない事ねっ」
俺の予想どおりだった。委員長の勝ち気な性格を俺はとことん利用するつもりだ。

「まだ痛め足りないようだな。戦闘員ども、やってしまえ」
「イーーッ!!」
太田が両手で委員長のレオタードを掴むと、ビリビリと破ったのだ。
委員長のおっぱいがぽろりと露出される。思ったよりも大きいのに俺は興奮した。
さらに俺は、委員長の下のレオタードも破り、秘裂を露わにした。
「ひゃーーーーっ! や、やめてよぉっ!」
「さぁ、イインチョガール! これでも、組織に屈するつもりはないのかな?」俺はあいかわらず大佐役を続ける。
「た、たいした事……ない」
委員長は俺を睨み付けつつ、ヒロイン役を続けている。もう委員長の特撮なりきりぶりは感嘆に値する。
「勝ち気な娘だ。ならば、我々としては最後の仕打ちをするしかあるまい!」
「えっ?」
委員長がきょとんとするが、俺は意に返さずに自らのズボンを脱ぐと、硬くなった肉棒を出した。
「ちょっ……話が違っ……」
委員長が抗議するのを聞かない振りをしつつ、俺は自らの肉棒を委員長の秘裂へと押しつけ、
そして中へと押し込んだのである。
「痛ぃ……あンっ……や、やめっ……」
委員長が抗議する声も、喘ぎ声で閉ざされる。
俺は委員長の両足の膝裏を手で掴んで少し持ち上げると、腰のものを委員長の中へとピストンさせる。
委員長の中はとても熱く、そして膣の締め付けが俺のものを刺激していく。あぁ、もうすぐに出してしまいたい!

太田は委員長の胸を揉みながら、自らの顔を委員長の首もとへと近づかせ、舌で委員長のうなじを責めていった。
吉村も、俺の下から委員長のお尻へと肉棒を擦りつける。
三人に同時に責められつつ、委員長の声がしだいに喘ぎに代わり、快楽の渦に落ちていくのがわかった。
「あっ……いっ……んっ…」

俺は暖かい委員長の中へ思いっきりすべてを射精した。
太田は委員長の顔面へ顔射し、吉村は委員長の豊かなお尻へと流し込んだ。
正義のスーパーヒロイン、イインチョガールは、全身を白濁液に汚された
全くあられもない姿へと墜ちたのだった。



終わった後、俺は委員長の耳元で囁いた。
「ごめんよ。委員長、可愛すぎたから。つい、俺、やりすぎたかも」
うそ。ま、機嫌取りフォローだ。
だが、俺の予想を超えた行動に委員長は出た。委員長は小さく首を振った。
「ううん。そ、その……こういうのも、面白い、かも」
俺は目をぱちくりさせて彼女を見た。
委員長が思ってたよりもずっと大胆な子だったのは驚きだった。
ひょっとして、彼女も途中から結構楽しんでいたのかもしれない。
見た目はそういうタイプには見えなかったが、女の子はまったく予想できない。
「そ、そうかい? なら、たまにはヒロインも敗北させようぜ」
「う、うん。たまにはヒロインも、敗北する日も……あるよね」
委員長はくすりと笑った。


終わり
172名無しさん@ピンキー:2007/04/10(火) 14:28:35 ID:Iut/v4j6
面白いぞ、この発想。
173名無しさん@ピンキー:2007/04/11(水) 00:17:06 ID:Uu90e8Ww
174名無しさん@ピンキー:2007/04/11(水) 09:48:18 ID:dD/8AViQ
すげぇな…
GJ!!
175名無しさん@ピンキー:2007/04/12(木) 00:55:50 ID:+wpAL6fD
投下乙。おもろかた。GJ。
176名無しさん@ピンキー:2007/04/13(金) 17:34:39 ID:izty3jJj
同志諸君、特撮ごっこは楽しんでもらえたようで私も嬉しい。
今度は、正統派ヒロインピンチもので行きますぞ。

(ハードな描写あり。苦手な人は注意)
177美少女聖天使アンジェリン:2007/04/13(金) 17:36:13 ID:izty3jJj
21世紀初頭、悪の秘密結社ゼルドナーの地球侵略は、ちゃくちゃくと進行していた。
世界でただ一カ所、日本と呼ばれている弧状列島を除いて。
それも、一人の少女によって防がれていたのである!

「これで決まりですっ。スプラッシュリボン!!」
一人の少女が叫ぶとともに、新体操で用いるピンク色のリボンを投げた。
少女はまだ高校生くらいに見えた。
黒い長髪をツインテールに纏め、美少女といってもいい端正のとれた顔立ちは、少々あどけない。
瑞々しい身体をピンクと白のフリル付きレオタードに包み、白いニーソックスとハイヒール、
そして肘までの白長手袋で覆っている。

少女が投げたリボンは、少女と対峙していた亀が直立歩行しているような怪物に絡まると、
高エネルギーを発して切り裂く。
数秒後、怪物は雄叫びとともに爆発した。

少女は、ふふんっと鼻を鳴らして、右手でVサインをして顔の右に向け、
「悪の栄えたためしは無いのです!」
決めポーズをとる。
生意気ざかりな勝ち気の表情も、サマになっている。

周囲にいた御影町市民達が拍手喝采する。
「いいぞー、アンジェリン!」
「僕らの町の守護天使だよ!」
「その調子でゼルドナーなんか、ぶっ倒せよー!」

「市民の皆さん、勿論ですっ!」
アンジェリンと呼ばれた少女は、改めて市民らに向けてVサインをすると、
零れるような笑顔を見せた。
178美少女聖天使アンジェリン:2007/04/13(金) 17:36:53 ID:izty3jJj
「――もう良い、映像を消せ」
大首領の苦虫を噛み潰したような声が、ゼルドナー秘密要塞の謁見の間に響くとともに、
衛星経由でのリアルタイム画像が止められた。
謁見の間には、曇りガラスの向こうにいる大首領――その本当の姿を見た者は、
ゼルドナー幹部の中にもいない――を挟んで、左右にずらりと最高幹部らが
集まっていた。いずれもテーブルの周りに席を取っている。
「アンジェリン……まったく、忌々しい小娘め!」
幹部の一人、ゼルドナー科学班長官のドクターマシリトが言った。
この白衣を着て片眼に伊達眼鏡をかけた御老人こそ、
バイオテクノロジーを駆使した怪人亀男の生みの親なのである。

「これで我々は、あの小娘に27回目の敗北となったわけ、か」
「いや、今回で28回目だ」
「極東管区は、あの小娘がいる限り、一歩も進めまい……」
幹部らが、ひそひそと呟く。彼らの視線は一様に、極東方面管区担当の
ラスコーリニコフ将軍に向けられている。禿頭中年の太った将軍は、
「この無能が」という幹部らの嘲りの視線に対して、苦々しい表情で黙っていた。

その最中、末席に近い場所に座っていたヴィロンは片手をあげて発言を求めた。
彼は栗毛色の髪をさらりとカールさせた切れ長の目をした美青年であり、
まだ二十代の若輩者であった。
ゼルドナー最高幹部の中でも最若手のグループの一人である。
赤いマントと黒い鎧を身にまとい、銀のマントの留め具にはゼルドナーのシンボルの
髑髏が刻まれている。
「大首領様、わたくしにアンジェリン打倒の秘策があります」
大首領が言う。
「ヴィロンか。卿の発言を許可する」
「はっ」右手を左肩に当てて優雅に一礼。「今までの作戦は、あの娘に対する
力押しのみでありました。ですが遺憾ながらそれでは勝てない事が証明されています。
が、あのアンジェリンといえども、その抜群の戦闘能力を除けばただの小娘。
女の弱点を突く作戦によって、搦め手から落とす策があります」
「そっ、そのような戦い、武人のなすべき事にあらず!」
ラスコーリニコフは、憤慨して叫ぶ。
ヴィロンは口の端を吊り上げて冷笑する。
「では、武人の戦い方で結果を見せていただきましょう、将軍」
「うぐっ……そ、それは……だな……」ラスコーリニコフは言葉に詰まる。

「もう良い」大首領の言葉がそれ以上の二人の議論を封じた。
「ヴィロン将軍。卿を今より、新たな極東方面管区実戦隊司令官に任じる」
「はっ。ありがたき仕合わせ。必ずや大首領様のご期待にそえましょう」ヴィロン、優雅に一礼。
「それから、ラスコーリニコフ…」
元将軍に対して呼びかける。ラスコーリニコフは蒼白の顔になっていた。
「我がゼルドナーに無能者はいらん。消えろ」
パカッ、とラスコーリニコフの座っていた椅子の下の床が左右に開いた。
「うわああああああぁぁぁぁぁーーーーーーっ!!!!」
ラスコーリニコフ元将軍は、椅子ごとそのまま落下していき、暗黒超空間へ永久追放された。
179美少女聖天使アンジェリン:2007/04/13(金) 17:38:00 ID:izty3jJj
アンジェリンこと大善寺アリサが正義のヒロインなどという仕事をするようになったのも、
彼女が天才科学者、大善寺博士の孫娘であった為であった。
さらに、もともと御影学園新体操部期待の星、と呼ばれたアリサの運動能力の高さも、
戦士として選ばれた理由の一つであった。
当初は苦戦する事もあったものの、近頃はゼルドナーの怪人達との戦いにも慣れてきていた。
その為、アリサは最近少し敵を見くびっていたきらいがあるのは否定できない。
――その油断をゼルドナーに突かれる事となった。

『アリサ、御影町幼稚園の送迎バスが、ゼルドナーの怪人に襲われているとの報告じゃ!』
アリサは、右手首にはめた腕時計型の通信機兼変身装置から博士の声が聞こえると、
「お爺ちゃん、了解したわっ。すぐに向かいます!」と答えた。
今はアリサは学校帰りの途中だったので紺色のブレザー服のままだった。
しかし腕時計型変身装置を胸の前に構えて、
「瞬着!」
と叫ぶと、0.5秒後にはアリサは、ピンクと白のレオタードの戦闘スーツに身を包んだ美少女戦士
アンジェリンとなっていたのである。



「きゃー」「助けてー」「怖いよー」
幼稚園児達が泣き叫ぶ中、バスを取り囲むように
十人ものゼルドナーの髑髏顔に黒タイツの戦闘員が近づいていた。
「ふはははっ。このガキどもを捕らえて、未来の戦闘員になるよう洗脳してくれるわッ」
と言ったのは、襲撃隊指揮官の烏賊型の怪人、烏賊デーモンであった。
人間の手足の上に烏賊の頭が乗っているような怪人である。触手が胸の辺りにまでわらわら伸びている。
すでにバスはタイヤをパンクさせられており、運転手は意識を失っている。
子供達は絶体絶命のピンチである!
だが――

「待ちなさいっ」

どこからともかく少女の鋭い叫びが響いた。
「な、何者だ!」
戦闘員達、烏賊デーモンがきょろきょろと見渡すと、4Fのビルの屋上に、
正義の聖少女が立っているのを発見した。

「美少女聖天使アンジェリン、悪の秘密結社ゼルドナーの野望を挫くため、只今参上ですっ!」

ポーズを取って叫ぶと、とぅっ、とアリサは勢いをつけて飛び降り、バスの近くにすたっと着地。
ふわりとアリサのレオタードの周りに薄いミニスカートがまくれてパンチラを見せる。
180美少女聖天使アンジェリン:2007/04/13(金) 17:38:37 ID:izty3jJj
「ええいっ。毎度毎度邪魔しおって! ものども、片付けてしまえ!!」
烏賊デーモンが叫ぶと、戦闘員達は右腕を胸に当てて「クィーーッ!」と叫ぶと、
アンジェリン目指して襲いかかっていった。

だが、数分後には、戦闘員はいずれも倒され、アリサは息一つ荒れていない。
「相変わらず、弱いわねっ。烏賊デーモン! 貴方も覚悟なさい!」
アリサは両手で構えを取ると、勢いをつけて走っていき、
「アンジェ・キィィーーーック!!」
アリサの跳び蹴りが烏賊デーモンの胸部へと叩きつけられる。
烏賊怪人は、「ぐはぁっ!」と叫ぶとともに、もんどり打って倒れた。

「とどめっ!」
アリサは追い打ちをかけようとするも、烏賊デーモンは触手を鞭のようにうならせ、
アリサの腹部へ向けて飛ばす。

「くぅっ!!」
アリサは腹を打たれて、弾き飛ばされた。
尻餅をつく形になり、薄地のレオタードのみで包まれているアリサのお尻が
コンクリートの床に叩きつけられアリサは痛みに顔をしかませて喘いだ。
その間に烏賊デーモンは立ち上がった。

こうして二人の格闘が10分以上の間続くが、両者とも互角であった――。

アリサは荒い息をとりながら、烏賊デーモンを睨み付ける。
すでに闘いの汗でピンクのレオタードはじっとりと濡れてきて、アリサの形のいい胸の
乳首がうっすらと見えている。さらに汗で引き締まったレオタードがアリサの股間のふくらみと、
その縦の筋目までくっきりと見せているのに彼女は気づいていない。

「こうなったら奥の手です!」
アリサは腰に挿しているリボンのバトンを右手に持つ。
「スプラッシュ……」

だが、アリサが最後まで言う前に、一本のナイフがアリサめがけて飛んできた。
「!?」
アリサは咄嗟に側転してかわした。

(新たな敵!?)

そこでアリサは見たのだった。向かい合う烏賊デーモンの右側から
黒鎧に赤マントを付けたゼルドナー幹部の若者が歩いてくる事を。

ぱちぱちぱち、と乾いた拍手の音が響いた。
「この攻撃をかわすとは、さすが、美少女聖天使ですね」青年の賛嘆するかのような声。
「貴方は――誰ですっ!?」
アリサは油断無く青年を睨み付ける。
「おっと。紹介が遅れました。わたくしは」細めの瞳をアリサに向けてにこりと笑う。
「ゼルドナーの新たな極東方面管区司令官、ヴィロンと申します。以後、お見知りおきを」
「ヴィロン」アリサはキッと睨み付ける。
「誰が来ようとも、この御影町の平和は乱させません!」
アリサはさっと戦闘態勢を取ると、ヴィロンに向かって歩き出した。
181美少女聖天使アンジェリン:2007/04/13(金) 17:39:20 ID:izty3jJj
だがヴィロンはアリサの挑戦を避けた。
「おやおや。わたくしは、戦いは苦手なので、直接お嬢さんとやりあったりしません」
「まぁ……なんて軟弱なの!」とアリサは嘲る。
しかしヴィロンはちっとも堪えていない表情で、さらりと続ける。
「ですが、策略の方では、貴方たちに負けませんよ。フフフッ」
あまりに堂々とした態度に、アリサは形のいい眉を顰めて、戸惑いの色を見せる。
「ど、どういう事よ?」
「こういう事、ですよ。烏賊デーモン、見せなさい」

そうヴィロンが言ったところで、アリサは気づいた。
(そういえば、あの怪人にまだとどめを刺していなかったわ!)

アリサは烏賊デーモンを捜そうと視線をめぐらせ――怪人が、幼稚園児の少年を
抱え上げて首に片腕をまわして人質に捕らえているのを見つけたのだった。
(な、なんて事なの!?)

「やめなさい!! その子から汚い手を離しなさいッ!!」
アリサが叫ぶが、烏賊デーモンはニヤニヤしながら、
「ははは。ヴィロン様、まんまと上手くいきましたぜ」
「フフフッ。そういう事です。さて、アンジェリン」
ヴィロンは唇を歪ませ邪悪な笑みを浮かべる。
「これ以上、貴女が戦うなら、この子供の命は保証しません」

「……貴方たち……なんて、非道い……」
アリサはぎりぎりと目を細めてヴィロンを睨み付ける。
しかし、もう一歩も動けなくなってしまった。
「誉め言葉と受け取っておきましょう」
ヴィロンは笑うと、アリサのすぐそばまで歩いてくる。
さらに、新たな戦闘員達も、ヴィロンの後ろからついてきている。
アリサは絶望に目の前が暗くなってくるのを感じていた。
(お爺ちゃん……どうすれば、いいの……)

だが、人質を取られてしまったのでは、もはや彼女にはどうしようもない。
本気を出せば、ヴィロンも戦闘員達もあっさりと倒せるにもかかわらず、
アリサはもはや為す術を知らなかったのである――

「さぁ、そこの床に大の字になってください。そしてこの腕輪と足輪をつけてもらいましょう」
戦闘員達が銀色に鈍く光る二揃いの腕輪と足輪を持ってきて、アリサに近づいてくる。

「くっ……」アリサは強気の表情で睨み付けるが、黙って地面に
仰向けになり大の字になって四肢を伸ばした。
ひんやりと冷たいコンクリートの地面がアリサのお尻と背中に触れるのを感じる。

戦闘員が自分の手首、足首に腕輪、足輪をガチャリ、と音を立ててはめていくのを
黙ってみているしか無かった。
悔しさに涙が出るのをアリサは必死に堪えた。
182美少女聖天使アンジェリン:2007/04/13(金) 17:39:57 ID:izty3jJj
そんな彼女の様子を冷笑するかのように見つつ、ヴィロンは解説する。
「この装置は、戦闘スーツを無効化する電磁波が発されています。つまり、
今の貴女は、正義のヒロインではなく……ただの女子高生ですね」

それは、アリサに絶望をより深く味わわせようというヴィロンの悪意であった。

「わ、わたしはどうなったっていい! だけど……あの子供達だけは
 許してあげて!」
アリサは歯ぎしりするほど悔しそうに睨み付けながら、振り絞るように言った。
しかし、ヴィロンはくくくっと笑い、
「はて? 貴女に降伏を促しましたが、別に子供を助けるなんて一言も
 約束していませんけど」
わざとらしく首を傾げて答えると、背後の戦闘員らに告げた。
「さあ、この子供達をすべて組織のアジトへ連れて行きなさい」
「クィー!!」
戦闘員らは、震えている子供達を手当たり次第に捕まえていく!

「やめてぇぇぇーーーーーっ!!」アリサは堪えきれずに叫んだ。
「なんでもする!! なんでもするから!! そんなの、嫌ぁぁーーー!!」
アリサは瞳に涙を浮かべ半泣きになっていた。
「ほぅ」ヴィロンが大の字になっているアリサを見下ろしながら尋ねる。
「アンジェリン。その約束、本当ですね?」
「くっ…………本当よ」アリサは悔しさに顔を歪ませながら、かろうじて答えた。
「ならば、してもらいましょう。その間、子供達は無事ですよ」
そう言うと、ヴィロンはアリサの上へ覆い被さっていった。両足は膝立ちにしてアリサの腰を
挟むようにして座ると、自らの顔を嫌がるアリサの顔へ近づかせる。

「は、早く……殺しなさいよ」
アリサが観念したように言うと、ヴィロンはおや? と眉を顰めさせて、
「何か勘違いしているようですね。わたくしは、貴女を殺したりはしません。
 ですが、代わりに洗脳し、わたくしの手駒となってもらいます」
「え!?」
アリサは驚きのあまり目を見開いてヴィロンを見る。すでに唇が重なり合いかねない程
二人の顔は近づいている。
「貴女のような強力な戦闘力を持つ娘を部下に持ったら、わたくしの
 今後進めるゼルドナー支配の野望が大きく進みますからねぇ」
「あ、貴方という人は……味方すら裏切るつもりなのね……」
どこまでも邪悪な男に、アリサは嫌悪感で目を細めて睨み付ける。
それを気持ちよさそうに受けていたヴィロンは、アリサと鼻を合わせてから囁く。

「では、二人の今後の仲を祝いあうキスをしましょうか」
くくくっ、とヴィロンは笑いつつ、正義のヒロインの唇にさっと自らの唇を合わせた。
183美少女聖天使アンジェリン:2007/04/13(金) 17:41:05 ID:izty3jJj
「うぐっ!!」
アリサは悪の貴公子の奇襲をもろに受けてしまい、目を大きく見開く。
だが、いま暴れて唇を外したら、怒ったヴィロンが子供達を皆殺しにするかもしれない。
(だめ……今は、動けない……)

アリサは、ファーストキスを敵の幹部に奪われたショックで、呆然としていた。
唇の間からヴィロンの舌が絡んできて自らの舌と交わっていくのも止められない。
アリサの唇を充分に貪り尽くすと、ヴィロンは唇を離した。

「ハハハハッ。その様子だと、どうやら男の経験はまだ無いようですね。
 これは美味しくいただきました」
ヴィロンは嬉しそうに目を細めて少女を見下ろしつつ、唇の端を吊り上げて笑った。
「……ノクデナシ」それだけ言うのが、少女にとって精一杯の虚勢だった。
「ええ。こういう生き方は最高ですよ。さて、アンジェリン。これから、わたくしの
 行う『洗脳』を受けてもらいますよ」
びくっとアリサは身体をこわばらせる。だが口調はあくまで勝ち気なままだ。
「私、貴方たち悪の秘密結社には、負けない! どんな責め苦にも耐え抜いてみせるわ」
「フフフッ。安心なさい。わたくしの洗脳は、そこらの野蛮な連中のものとは違いますよ。
 貴女に性的快楽を与え――調教していくのです。わたくしの性奴隷に」
「!!」
アリサは男の言葉に唖然として応える言葉を知らなかった。

「わたくしがかつて欧州管区で女捕虜達を実験体に随分と勉強させてもらった術ですよ。
 これを受けて落とせない女はいません。貴女もいずれは……自らわたくしのペニスを
 求めてよがり狂い、哀願してきますよ」
「……最低」
アリサは軽蔑しきった顔になるが、ヴィロンの言葉に内心恐怖を隠せなかった。

「では、こわばった身体をマッサージしてあげましょう」
ヴィロンは笑いながら言うと、四人の戦闘員らがいっせいにアリサの両手両足の先を
掴んで、大の字に広げていく。
「うぅっ……」
アリサは呻きながらも、反抗できない。
(身体から……力が、でないよ……。これが、この腕輪のせいなの……?)
いつもなら、一撃で軽く吹き飛ばせる戦闘員に対しても、抵抗できずにいるのに
アリサはショックを覚えていた。

だが、彼女がそう冷静に考えられていられたのも、ヴィロンが自分の胸を両手で揉み始めるまでだった。
184美少女聖天使アンジェリン:2007/04/13(金) 17:41:52 ID:izty3jJj
「ぁうぅぅっ!!」
アリサは予測していたものの、実際に自分の身体が敵の幹部に犯されていくのには
耐えられない屈辱だった。
だがヴィロンがニヤニヤ笑っているのを見て、こいつにだけは弱いところは見せまいと
歯を食いしめてそれ以上の喘ぎを漏らすのを堪えた。

が――ヴィロンの指使いは巧みだった。
アリサはまだ処女であり、性体験は無かった。通常の戦いでは誰にも負けない自信があったが、
ヴィロンの巧みなテクの前には、あまりに彼女は未熟すぎた。
両手の人差し指と中指でアリサの乳首を軽く摘むと、繊細な指使いで擦りつける。
そのたびにアリサの背筋を快感が走り、背筋を反らせてしまう。

そして唐突にヴィロンの手がアリサの股間へと伸び、指がレオタードの絹地の上から
アリサの外陰唇を刺激し始めると、もう我慢も……限界だった。

「ひゃあぁぁんっ!」
アリサはだらしなく喘いでしまい、恥ずかしさに目をぎゅっとつぶった。
(駄目ぇっ……私、正義のヒロインなんだから……感じちゃ、駄目なのにぃ!)

だがヴィロンはアリサの喘ぎを聞き逃すことなく、虐める。
「いい喘ぎ声ですよ、アンジェリン。貴女の守る市民達に聞かせたいですねぇ」
「い、厭ぁ……」
アリサは、言葉と指で責められるとともに、身体が熱くなってきてしまい、
自分の乳首が硬く尖ってきているのを押さえる事ができなかった。
さらに下半身が熱く疼いてくる――

ヴィロンはそっとアリサのレオタードをどかして秘所を露わにすると、
指で直接アリサのものを刺激しはじめた。肉芽を露出させられ、人差し指と中指で
そっと摘むと、こねくりはじめる。
アリサは電撃のように快感が背筋を駆け抜け、背中を大きく反らせて喘いだ。
「あぁぁぁーーーーぁぁッ!!」
両手両足をばたばたと動かそうとするも、それぞれ戦闘員によって押さえつけられていた。

目を閉じて叫んだアリサだったが、その直後に自分の秘部に熱いねっとりと湿った感触が走り、
ぎょっとして思わず目を見開いた。

すると、自分の大切なところが、ヴィロンが唇を這わせて舌で刺激しているのを見た。
「ひぃっ……や、やだぁ……っ」
ヴィロンは片手の指でアリサの外陰唇を開いて、その中へ舌を入れてちゅぱちゅぱと
厭らしい音を立てながら吸っている。そして残った方の指は、後ろへとまわっていって、
アリサのお尻の谷間を下から上へとすっと刺激する。
無論、初心なアリサは背筋を反らして喘ぎ声を漏らしてしまったのは言うまでもない。

そして指が太ももからレオタードの中へと入れられると、アリサはヴィロンが何をするのか
わからずに、びくっと身体をこわばらせた。
だが、すぐにヴィロンの指でアリサのお尻の谷間の中へと進入し、自分の菊座を探っている
のを感じて、恐怖で顔を引きつらせる。
「だ、だめぇっ……やだぁっ……お尻は、駄目ぇっーーーー!!」

アリサの哀願を無視してヴィロンは自分の人差し指をアリサの菊座の中へと一気に貫いた。
電撃のような激痛がアリサの背筋を駆け上り、
「厭ぁぁぁーーーーーっ!!!」
アリサは絶叫し背筋を限界まで反らせた。
それとともに秘部から熱い液が内太ももへ向けて溢れてきた。
185美少女聖天使アンジェリン:2007/04/13(金) 17:42:31 ID:izty3jJj
ヴィロンの指がピストンのようにアリサのアヌスを出し入れしていく。
時に柔らかく、時に激しく擦られるたびに、アリサは背筋を反らせて痛みと屈辱に喘ぎ、呻き、叫んだ。

「そろそろいいでしょう。では正義のヒロイン様の処女、もらいましょうか」
くっくっくっ、と笑いつつ、ヴィロンはようやくアリサの後ろから指を抜いて
両手で自らの下半身から肉棒を取り出す。巨大なそれはアリサが今まで見たことないほどのものだった。
もはやアリサにはそれを見ても、抗うだけの気力は無かった。
「うぅ……うっ……うううっ……」
両足の内太ももをヴィロンにつかまれ、左右に開脚させられてしまう時も、もはや抵抗する力は無かった。
180度近く開かれた為、股間に激痛が走り、アリサは背筋を反らせて喘いだ。
そしてM字開脚の形で固定され、両膝とも戦闘員によって地面へ押しつけられる。
股間を覆っていたレオタードも脇へずらされ、アリサの大切な部分がくっきりと露わにされてしまった。
そこはもう彼女の蜜でじっとりと濡れていた。

ヴィロンはかがみ込むと、両手でアリサの太ももを掴んで己のものを彼女の中へと
押し込んでいった。
「……っ!!」
破瓜の激痛よりも敵に陵辱される屈辱にアリサは目を大きく見開く。
(私の、処女……こんな、こんな奴に……取られる、なんて……っ!)
ヴィロンのものがアリサの膣内を刺激し、痺れるような甘美な疼きがアリサの背中を走った。
「ふぁっ……いくぅっ……だ、だめぇぇ…」
アリサはぎゅっと目をつぶって、喘ぎ続ける。

そしてヴィロンは、己の精をアリサの中へと流し込んでいった。
「いやぁ……中だけは……いやぁ……」
アリサは乱暴にかき回されながらも、哀願するものの、自分の中にヴィロンの熱いものが
流されているのを感じ、絶望に墜ちた。
それからはアリサは自分が何をされていたのか記憶が曖昧になっている。
何度となく少女の狭い膣内を突かれ、そのたびにアリサは喘いだ。

ついにヴィロンに解放された後も、アリサは大の字になったまま、ぐったりと動けなかった。
ややがに股ぎみに股間を広げたままの格好も、普段の元気な彼女では決して行わないだろう。
己のものを片付けつつ、ヴィロンは立ち上がる。
「いい喘ぎでしたよ。それに膣の締め付けもいい。正義のヒロインにしては淫乱な身体を
しすぎじゃないですかねえ」

ヴィロンの嘲りを聞きながらも、アリサは「うぅ……」と呻くしか無かった。
つぶっている目の端から涙が流れ落ちていく。アリサの秘裂からも血が滴り落ちる。
だが、ヴィロンの次の言葉を聞いて、アリサは目を見開いた。

「さて、お待ちかねです。皆さん」
烏賊デーモンや戦闘員らがアリサの周りに集まってきている。
「あとはお好きなように楽しんでいってください」

ヴィロンの部下達が歓喜の叫びをあげる。
アリサは恐怖が背筋を走った。

烏賊デーモンがアリサを乱暴に持ち上げる。
「クィーー!!!」
戦闘員らの手もアリサに伸びてくる。
「いやぁ!! ゆ、許してぇぇぇっ!!」
アリサが哀願するも烏賊デーモンはにやりと笑った。
「さっきはよくも、俺様を殴りまくったな。しっかり身体で返させてもらうぜ」
烏賊デーモンのペニスはすでに硬くなって、突き立っていた。
遺伝子改造によって作られたそれは、ヴィロンのものよりも一回り大きい。
(あ、あんなの、入れたら……私、滅茶滅茶に壊されちゃうよぉ!!)

アリサは恐怖に目を見開いたが、それはまだ認識が甘かったのだった。
186美少女聖天使アンジェリン:2007/04/13(金) 18:01:39 ID:izty3jJj
アリサは犬のように四つんばいの姿にされると、烏賊デーモンはバックにまわった。
戦闘員らの手や舌がアリサの胸、秘所、脇の下、太ももなどの性感帯を刺激しつづける。
「もぅ……だめぇ……あぁぁぁぁぁっ!!」
アリサはもはや男達の性欲の餌食でしかなかった。

そして烏賊デーモンはアリサのバックから両手でアリサの尻の二つの柔らかい丘を掴み、
左右にぐっと押し広げていった。
「……!!!」
戦慄がアリサの背筋を走る。
「そこは、だめぇぇぇぇぇぇぇーーーーーッ!!!!!」
アリサは悲鳴をあげたが、烏賊デーモンは無視して己の巨大すぎるそれを
少女の小さな菊座の中へと強引に叩きつけた。

アリサは世界が崩壊した。
今まで人生で味わったことのない激痛が脳髄を爆発させた。

「うぎゃあぁあぁぁぁあああぁぁぁーーーーッッ!!!!」

だが、その絶叫は、戦闘員の一人が己の肉棒をアリサの口の中へと強引に押し込んできたので
止められてしまった。
さらに別の戦闘員が肉棒をアリサの血の残っている秘裂へ突き込んでいく。

「うぐぁ……あふっ……ぐぅぅ……あぎゃ……っ」
アリサは途切れ途切れに呻きを漏らしながら、ぽろぽろと涙を流し続けるしか無かった。

それから烏賊デーモンは容赦なく自らのものを激しく出し入れさせ、その精をアリサの
腸内へ流し込む。戦闘員らも白濁液をアリサの口腔、膣内だけでなく、身体中に
浴びせる。


それが延々と何時間も続いた。


正義の美少女ヒロインは最期の時を迎えようとしていた。

だが、そこでヴィロンの言葉が響く。
「フフフッ。今日はそれくらいにしておきましょう。ほんの挨拶代わりです」

烏賊デーモンはアリサを滅茶滅茶に壊し終えていないので、不満に感じたが、
次回のこともあるので、指揮官に従う事にした。
ずぼっと音を立てて烏賊のものがアリサの後ろの穴から引き抜かれる。

アリサはうつぶせのまま地面へ倒れた。四肢に力が入らない。
全身を襲う痛みにぴくりとも動けずにいる。重体であった。

「ですが、次回からはもう手加減しませんからね。覚悟しておくことです。
 ハーッハッハッハッハッハッ!」

笑いながらヴィロン、烏賊デーモン、戦闘員らはテレポートして去っていった。
アリサは「うぅう……」と呻きながら、彼らを見送る事しかできない。

(そんな……お爺ちゃん、私……あんな奴らに、勝てる、の?)

アリサは喘ぎながら内心呟くものの、答える声は無かった。


(続く)
187名無しさん@ピンキー:2007/04/13(金) 18:20:42 ID:oTJ8QYam
ぶっちゃけGJ!!
続きにも期待して良いんですか?
188名無しさん@ピンキー:2007/04/13(金) 21:39:33 ID:CHjYQQYJ
基本良いとは思うんだけど、処女で痛い痛い言ってたら
次の行ではいきなりイってるとか少し荒技過ぎると思う。

そこら辺はもう少し変化していく過程を見せて欲しかった。
189名無しさん@ピンキー:2007/04/14(土) 01:12:30 ID:vnTrRiQA
GJ。おもろかた。(またか
190名無しさん@ピンキー:2007/04/15(日) 00:26:22 ID:b0+WbVfD
保守
191名無しさん@ピンキー:2007/04/15(日) 04:34:31 ID:DKFt1vaC
>>186
変身ヒロインものの基本を押さえたエロい作品だったぜGJ!
192名無しさん@ピンキー:2007/04/16(月) 13:49:06 ID:oW4+R4WV
GJ!!次回も俺達のストライクゾーンど真ん中に剛球をブチ込んでくれ!!
193名無しさん@ピンキー:2007/04/18(水) 00:55:23 ID:cUSPP/3i
期待
194名無しさん@ピンキー:2007/04/18(水) 04:19:21 ID:W3tROMg5
こ、子供達はどうなったんだっ(泣
195名無しさん@ピンキー:2007/04/21(土) 23:42:17 ID:auPGEroP
保守
196名無しさん@ピンキー:2007/04/24(火) 00:38:39 ID:VCxOyZiz
ど、どーていなのかにゃー
しょじょはいたくてかなわんよ?おたがい。
197名無しさん@ピンキー:2007/04/24(火) 04:42:11 ID:wolxP860
それはこの板では言わないお約束w
みんな知っててファンタジーを楽しんでるのよ
198名無しさん@ピンキー:2007/04/28(土) 07:59:02 ID:Mm+umIsx
保守
199名無しさん@ピンキー:2007/05/02(水) 00:44:35 ID:CEcStV1w
保守
200名無しさん@ピンキー:2007/05/02(水) 09:18:42 ID:owWPjtNU
200ゲットだぜ
201名無しさん@ピンキー:2007/05/02(水) 21:02:12 ID:0sszC9zi
ほしゅ
202名無しさん@ピンキー:2007/05/07(月) 16:26:24 ID:u/u1++K6
保守
203名無しさん@ピンキー:2007/05/12(土) 18:32:26 ID:oOqsJ+9o
書き手が来ないとすぐ閑散とするのは
すべてのスレに共通だな。

期待age
204名無しさん@ピンキー:2007/05/12(土) 20:09:35 ID:6ZHbin6B
ウルトラや戦隊以外の特撮ヒロインもここでいいの?
205名無しさん@ピンキー:2007/05/13(日) 00:32:50 ID:hE5ki9Zx
おk
206名無しさん@ピンキー:2007/05/16(水) 00:30:23 ID:VEDKUoff
中途半端に思いついたモノをつらつらと投下。
…といっても書き出しだけ、エロ無し。つかむしろヒロインが化物嬲ってます。
まだヒロインズの名前も出てきませんが、とにかく冒頭だけ。文章おかしいところあればツッコミよろ。
要望があれば続き書くかも。
207星天使スターナイツ(仮題):2007/05/16(水) 00:33:25 ID:VEDKUoff
「う、うわぁぁぁぁぁ!た、助けてくれぇ!」
夜の街に恐怖と絶望の悲鳴がこだまする。光の無い真っ暗な廃ビル群の間を、明らかに人間ではない異形のモノ達が走っていた。
ソレを追うのは、紅いドレスに身を包んだ一人の少女。ところどころにフリルがあしらわれ、肌は肘までの白い長手袋と黒いニーソックス
に覆われている。ショートカットの黒髪が風になびき、夜の闇と相まって神秘的な美しさを醸し出す。

その手には、まだあどけなさを残す顔に似つかわしくない抜き身の剣。すでにその刀身にはわずかに人間のモノではない血が付着し、これ
までの戦いを物語る。
しばらくの後、ついに異形は袋小路へと追い詰められた。観念したのか、異形はその顔を追走者へと向け、飛び掛る構えを取った。

異形の脚に力がこもり、剣を手にした少女へと跳躍する。そのスピードは生半可なものではなく、自動車などあっさりと抜き去ってしまう
ほど。
しかし、少女は動じなかった。ゆっくりと、剣を握り締め―――――

一閃。

異形の動きが止まる。次の瞬間、その体は二つに別れ、地面へと堕ちていった。

「―――ふうっ。これで、三匹目…あとは――――」

呟いて、少女は剣を鞘に収めた。




「ちくしょう、ちくしょう、ちくしょう…何なんだ、何なんだあいつは…!」
同時刻、廃ビル群の外れ。一匹の異形が、恐怖に身を震わせながら呪詛の言葉を繰り返していた。

異形たちは、4匹でチームを組んで「人間狩り」に来ていた。人間は、もろかった。異形たちが爪や牙を立てればすぐに壊れたし、ちょっ

と脅せばすぐに泣き叫んで許しを請うた。異形たちにとって、人間は格好の「獲物」であり、「玩具」だった。
だが、あの少女は違った。細い小さな体が光ったと思うと、仲間の一匹が真っ二つになっていた。少女の手には、剣があった。
残った三匹の異形たちは、たまらずにその場から逃げ出した。逃げる途中、バラバラになった。仲間を気遣う余裕はなかった。とにかく、
恐怖に駆られて走った。しばらくすると仲間の断末魔が聞こえてきた。逃げた。必死で、殺されないように逃げた。

「…はぁ、はぁ…まあいい、なんとか撒いたみたいだ…とにかく、一度本部に帰って…」
追手の足音が聞こえないのを確認すると、異形は大きく息をついた。廃ビル群に憎々しげな視線を投げかけて、言った。
「…本部に戻って、体勢を立て直して…必ず、必ず殺してやる!…いや、それだけじゃねえ。引ん剥いて、輪姦(まわ)して、あの忌々し

い顔を絶望に染めてから、細切れにしてやる…」
ビルに背を向け、異形はよろよろと歩き出す。ふと立ち止まり、もう一度ビルのほうに向き直り――――
「この俺様を生かしたこと、必ずこうか―――――が?」
異形の額から、真っ白な矢が生えていた。
「あ、が、が、が?あ、ぎぃやぁぁぁぁ!」
矢から激しい閃光が生まれ、夜の闇を切り裂いていく。そして数瞬の後、異形の体は閃光とともに爆散した――――




それをビルの上から眺めていたのは、蒼いドレスに身を包んだ少女。手には、弓。腰まである長い黒髪をビル風になびかせ、『紅色の少女
と寸分違わぬ顔で』微笑んだ。
「――――これで四匹。全滅、だね」

208名無しさん@ピンキー:2007/05/16(水) 22:43:22 ID:PTlEx9Dn
age
209207:2007/05/17(木) 00:57:52 ID:sMUj2SQS
とりあえず207の続き投下しとく。
こういうの書くの初めてなんで、よかったらツッコミよろしく。
210星天使スターナイツ(仮題):2007/05/17(木) 00:58:47 ID:sMUj2SQS
「ええい、どいつもこいつも役に立たん!」
廃ビル群からは遠く離れた山中の研究所。その中に、秘密結社『七つの大罪』の総帥・グリモワールの怒声が響き渡った。
先程まで四匹の異形の視界を映し出していたモニターはただ耳障りなノイズを発し続けている。
「奴らを――――スターナイツをなんとかしなければ世界征服の悲願は果たせんというのに…なんだ、この様は!」
怒りに満ちたグリモワールの声に、あたりにひしめく異形たちの動きが一瞬硬直する。
しばらくの後、一匹の異形が恐る恐る口を開いた。
「グ、グリモワール様…お言葉ではございますが、スターナイツはめっぽう強く、我々が何匹束になったところで触れることすらできないのでございます…ど、どうかお許しを…」
怯えた眼で主に許しを求める異形。グリモワールが次の言葉を発しようとした瞬間、異形の体に異変が起こった。
「あ、ぴ?……ぎゃ」
一瞬の間に異形の体に無数のヒビが入り、異形は断末魔をあげる暇もなく次の瞬間バラバラに砕け散った。辺りには赤黒い血が飛散し、異様な臭いが立ち込める。その後ろには、身長2メートルはあろうかという大男が巨大な斧を携えて立っていた。
「はっ…最初から勝てねぇ勝てねぇ言ってる雑魚に用はねぇんだよ。…グリモワール様、強欲のマモン、ただいま到着いたしました」
「ふぅ、どうして男ってこう品がないのかしら。…同じく、色欲のアスモデウス、ここに」
巨漢の背後から妖艶な動きで姿を現したのは、いやに露出度の高い衣装を身に纏った褐色の美女。二人はグリモワールの前に傅き、頭を垂れた。
「おお、マモンにアスモデウス…『七大悪魔』のお前らを呼んだのは他でもない。…こいつらを始末してもらいたい」
グリモワールはそう言うと2枚の写真、そして書類の束をマモン達に手渡した。
「これは…同一人物でしょうか?」
アスモデウスが訝しげに問う。
渡されたのは紅と蒼の少女の写真。ドレスの色と髪の長さだけは同じだが、その顔には全く相違点が見当たらない。
「いや、別の人間だ…どうやら双子らしい。…まったく、姉妹そろって厄介なやつらよ…」
忌々しげに吐き捨てるグリモワールを前に、マモンとアスモデウスはゆっくりと立ち上がった。
「要はこの小娘どもを再起不能にしてやればいいわけですね。…かしこまりました、1週間以内に果たして見せましょう」
「おお、任せたぞ。その他の情報はその書類に記録してある…では、行け!『七大悪魔』の名に懸けて、スターナイツの首を取ってくるのだ!」
グリモワールの叫びとともに、二人の姿が掻き消える。後には、静寂と暗闇だけが残されていた――――――



「ほぉ…神崎朱里、シャインスター…こっちは接近戦が得意ってわけか…」
「神崎蒼姫、スイートムーン…弓による遠距離射撃、ね…?」
研究所を出たマモンとアスモデウスは街中に取っていたホテルに戻り、グリモワールから渡された書類に目を通していた。
「おい、アスモデウス。俺はこっちの赤い方に行くぜ…文句はねぇよな?」
「ええ…じゃあ私はこっちの青い子、妹ちゃんの方にいくわ。うふふふ、楽しみねぇ…」
薄暗い部屋の中で、それぞれが自分のターゲットを決めていく。その様子にはどこか余裕すら感じさせるものがあった。
「くははは…気の強そうな目つきしてやがるぜ。こういうやつを犯して泣き叫ばせるのが一番おもしれぇんだよ…」
「うふふ、いかにも清楚なお嬢様、って感じよねぇ…ああ、この子を淫乱な色狂いに染められるなんて…興奮しちゃうわぁ…」
東京都心、あるホテルの一室。二人の劣情の加速は止まらない。

これが終わりの無い淫辱の宴の始まりであることを、双子の戦士・スターナイツはまだ知らない――――――――

211名無しさん@ピンキー:2007/05/17(木) 01:39:01 ID:uTNdMmtk
おお…ひしひしと迫る破滅の予感
楽しみに待ってるぜ!
212名無しさん@ピンキー:2007/05/17(木) 15:46:31 ID:OTdUJ+Wj
gj。期待しつつwktk。意味同じか。
213名無しさん@ピンキー:2007/05/24(木) 06:33:38 ID:8forNl/l
保守
214名無しさん@ピンキー:2007/05/26(土) 03:02:40 ID:gyxOnErR
いい感じっすね
双子ってことですがどっちが姉なんでしょ
215スターナイツの人:2007/05/26(土) 23:46:12 ID:xQiF4IiX
こんばんは。書いてる人だよ。応援大感激。
続き投稿遅れてスマソ。ちとリアルが忙しいOTL
たぶん再来週までなさげ、それまで待ってやってくれい。

>214
おお、やっぱちょっと分かりづらかった。姉が赤いほう、朱里ですな。んで妹が蒼姫。余談だが、姉と妹で濡れ場の系統変えるつもり。よかったら続き待っててやってほしい。
216名無しさん@ピンキー:2007/05/27(日) 00:37:33 ID:fLmnGTda
お疲れ様です。
wktkしながら待ってます( ゚∀゚)
217名無しさん@ピンキー:2007/05/27(日) 00:43:35 ID:4Q92zPtY
キテルー! と思ったけどもうちょいおあずけか。
期待
218名無しさん@ピンキー:2007/05/27(日) 11:06:34 ID:7Mak1j2t
やっぱり戦隊ヒロイン系の洗脳は憧れる
219名無しさん@ピンキー:2007/05/29(火) 02:13:22 ID:5jJEfbbm
期待している身に再来週ってのは絶望的な長さだな
220スターナイツの人:2007/05/29(火) 22:35:44 ID:CRMVNWGD
>214
申し訳ない。頑張ってできるだけ早いとこ上げるな。


ちょいと聞いときたいんだが、スレ的には
・触手やらなんやらのムリヤリ系
・羞恥・露出含めたジックリネットリ調教系
どっちが需要あるよ?いや、姉妹でどっちもやるつもりなんだがせっかくだから需要の多いほうを先にやるかと。
221名無しさん@ピンキー:2007/05/29(火) 22:46:17 ID:qG6dTKfl
>>220
羞恥・露出含めたジックリネットリ調教系
(-o-)/
222名無しさん@ピンキー:2007/05/30(水) 00:05:39 ID:y0/P4G5g
・羞恥・露出含めたジックリネットリ調教系
にイピョーウ
エロ連行とかか!!!いや、敵の基地内を縛られて引き回される図は
着衣状態でも非常にエロス
223名無しさん@ピンキー:2007/05/30(水) 01:31:20 ID:U+bGMCYh
・羞恥・露出含めたジックリネットリ調教系に一票
>>222
事前に媚薬でも飲ませておきたいところだな
本人の意思と関係なく立ってきて……
224名無しさん@ピンキー:2007/06/02(土) 00:23:44 ID:b7qjGgzn
嫌々ながら感じまくりがツボ
225名無しさん@ピンキー:2007/06/03(日) 10:58:45 ID:LfC/z+RO
・羞恥・露出含めたジックリネットリ調教系
人間ゆえに恥ずかしいと感じる攻めが好きです
226名無しさん@ピンキー:2007/06/03(日) 12:27:35 ID:aFMWSspQ
美しく優しく民からも慕われる人気者の王女である一方で
剣術や槍術や体術に掛けては並の男では勝てない程で
姫騎士を名乗り自ら前線に立ち戦い何度も自軍を勝利に導き
この国には勝利の女神アリと言われるが

戦闘中に敵の策略で自軍は壊滅的な打撃を受けて
姫騎士こと王女が自らを犠牲にする代わりに国や民には何もしないと言う提案をされ受け入れなければと脅され仕方なく受け入れ囚われの身となり凌辱されるが
どんなに屈辱的な責めでも堕ちる事は無かったが砦のバルコニーに連れ出され国を見ると

国の方から火の手が見え敵軍が略奪をしている光景を間の辺りにし
姫騎士こと王女が約束が違うと掴み掛ろうとするがショックと動揺から技にキレがなく簡単に組伏せられ再び凌辱される

守るべき物を失った姫騎士こと王女は簡単にメス豚の性奴隷まで堕ちるのだった

って展開も良さそう
227名無しさん@ピンキー:2007/06/03(日) 13:19:57 ID:YwN6zpOH
変身できるとかあまりSF的特殊能力があるヒロインより、あくまで
人間レベルのヒロインが拉致監禁される方が現実味があってハァハァできるな。
なんか半分サイボーグ娘みたいのだと、服とか脱がしてもあまり実際
羞恥心とか感じてくれてないんでないかとの危惧が・・w
228名無しさん@ピンキー:2007/06/03(日) 13:37:12 ID:FDcl6qd9
>>220
・羞恥・露出含めたジックリネットリ調教系
勿論こちらで。堕ちきった成果が出るまでとその結果が大好き。
229名無しさん@ピンキー:2007/06/03(日) 22:14:47 ID:qR9tHPI9
戦闘員になってヒロインにぼこられたいやつは
どのスレにいけばいいんだろう。
230スターナイツの人:2007/06/03(日) 22:40:58 ID:9DHwfSOs
いろいろカキコミ大感謝。

やっとリアル一段落ついたので、明日から書き始めるよ。もしかすると期待と違うものができるかもしれんがそこは勘弁。

間が空いて妄想が膨らみすぎたためにちっとばかし長編になるかも。

じゃあ、できるだけ早めに。
231名無しさん@ピンキー:2007/06/04(月) 00:45:35 ID:YUR6/0eJ
ようやくか…待つ身には永かったぜ
楽しみにしてるぜガンガレ
232名無しさん@ピンキー:2007/06/04(月) 08:30:50 ID:UeqfEFLM
ヒロイン凌辱と言えば
普通の女子高生だったのに異世界に召還された挙句に救世主扱いされ戦う事を強要され最初は嫌がるけど徐々に戦う決意を固め
護衛の騎士と良い感じになり色々な意味で成長していき戦っていくが
敵の卑劣な罠と策略にハマり捕われ凌辱され戦いが終わったら愛し合っていた護衛の騎士に捧げると約束していた純潔を奪われ
助けに来た護衛の騎士を目の前で倒され

失意と絶望の中で絶頂を迎え堕ちていく
ってのも中々良いよね
233名無しさん@ピンキー:2007/06/07(木) 10:53:39 ID:LRq4Br/Y
保守
234名無しさん@ピンキー:2007/06/08(金) 11:36:18 ID:VV1SNLCD
>>232
設定細かすぎてワラタ

ってのもなかなかいいよねじゃねえよw
235名無しさん@ピンキー:2007/06/08(金) 21:49:19 ID:IZvjhJlx
>>232
ジャンプに前載ってたタカヤって漫画の女の子版かと思った
236名無しさん@ピンキー:2007/06/09(土) 00:50:00 ID:MV4Vd7uk
>>232
前半は、それなんてレイアースw(ちゅうか定番の話だが)
後半も、黒CLAMPモードならひょっとしたら有りかもしれんw
237名無しさん@ピンキー:2007/06/09(土) 18:44:45 ID:KdjJYzVd
ヴァリスとかレダとか思い出すのはオッサンだけかよ。
敵側に召喚・洗脳されて幹部になった友人や恋人がいるのもお約束だな。
238名無しさん@ピンキー:2007/06/09(土) 21:42:14 ID:t3T5ppYz
少女の平凡な日常はある日突然奪われる。
ある組織に拉致されてしまったのだ
改造手術を受けるも辛くも脱出した少女は自分と同じような人間を
生み出さない為、孤独な戦いを続ける。
戦いの中で彼女のたどり着いた真実。
すべては戦うヒロイン萌えの大首領による
"いないなら造ってしまえ戦うヒロイン計画”
によるものであり、少女の苦悩も決断も成長も
大首領の手のひらで踊っていたに過ぎなかったのだ。
少女は自分が大首領の玩具で無いことを証明する為、
大切な人を守るため最後の戦いに挑む。
ってどうかな。
でもこの展開だと
1八百長じゃないので戦闘員に瞬殺
2ブラックボックスの停止コードで行動不能
3大首領に散々玩ばれた挙句「この人形で遊ぶのも飽きたな」
位しか思いつかん
239名無しさん@ピンキー:2007/06/10(日) 12:57:07 ID:FXobT/7L
高校三年の相川恵理は、運動能力が抜群だが、勉強はあまり出来ない普通の女子高生だった。

しかし、その生活に変化が訪れる。

「目覚めなさい、相川恵理。」
「誰・・・?」
「私は女神です。唐突なのは重々承知です。この星が奪われようとしているのです。」
「・・・?」
当初は意味が解らなかった。
しかし、話しを聞いていくにつれてどういう事なのかを理解できた。
「・・・なってくれますね?戦士アルメリアに。」
「・・・分かったわ。」
「では、力を授けます。この力を手にしたら、貴女は戻れなくなりますよ?」
「戦いが終われば戻るわ。」
その返答を聞き、恵理に力を授ける。
ピンクの色を基調としたハイレグレオタードにピンクのヘルメットを付けた状態になった恵理。
「一つ忠告があります。このスーツを付けて攻撃を受けては行けません。」
「なら、させなければいい。」
その返答を聞き、静かに女神と名乗った女性は消えていった。
それからである。彼女の苦痛の始まりは・・・。
240少女戦士アルメリア:2007/06/12(火) 16:47:16 ID:8Pk0j8Sr
その夢を見た日から数日、すぐに夏休みが始まった。
彼女は後々面倒なものが溜まるのは嫌いなので、夏休み前に課題を終わらせていた。

恵理は夏休みの初めから筋トレや武道の勉強を始めた。
着々と準備を進める恵理だったが、一つ不安があった。
「本当に来るのかな・・・。」
しかし、その不安を蹴散らす確かなものがあった。
机の上にあるブレスレットだった。
夢から覚めた後につけた覚えの無い七色に光るブレスレットを見たとき、現実になることを思い知った。

そして一ヵ月後。
宇宙より巨大な建造物が舞い降りた。
小さい頃に見ていたアニメや映画に出てくるUFOみたいのとは異なり、巨大な岩がそのまま宙に浮いているようなものだった。
そこから、妖しげなビームが地表に到達するとそこから軍隊のように兵士が現れた。

その兵士はというと、擬人化した動物を模しており、恐らくこの世界に順応するためになっていると思えた。
手にはマシンガン状の銃、背中にそのマシンガンのマガジンのようなものがケーブルで繋がれていた。
その異形な姿に驚き、逃げ回る市民。やがて攻撃が始まり、次々と死傷者が出てくる。

と、そこに。
「やめなさい!」
と、一人の少女が叫ぶ。
そう、恵理だ。いや、いまはアルメリアといった方がよいか。
「少女戦士アルメリア、只今参上!貴方達なんかにこの星は渡さない!」
しかし、敵は全く動じず、ただただ機械の如く攻撃をしているだけだった。
アルメリアに対しても攻撃が始まる。
当然、攻撃を避けるアルメリア。
「ビーム・リボン!えええええええい!」
手に体操選手の使うリボンのようなものを持ち、迫り来る銃弾を無効化しながら敵に近づき、次々と倒しまくる。
「いいぞぉ!アルメリアー!」
「がんばってぇ〜!」
逃げ惑う市民がいつのまにか逃げるのを止め、少女を応援する立場へと変わった。
そして。
「これで、最後!」
思いっきりリボンを振り、最後の一匹を倒し、勝利を誇示する如く力強くリボンを振った。
しかし、これは序章でしかなかった。
241名無しさん@ピンキー:2007/06/12(火) 17:45:48 ID:xWGtZyGt
>>239>>240は続いているのか?
分割投下するなら、そのへんを考慮してくれ。
242名無しさん@ピンキー:2007/06/12(火) 19:09:16 ID:YyGHcx0F
確かにその辺考慮してくれると嬉しい

しかし、十二分に期待したくなる展開だ
243名無しさん@ピンキー:2007/06/15(金) 18:00:31 ID:VTVF39Ci
ヒロイン凌辱でありがちなパターン

戦乙女や女神などの神聖系統の場合は高確率で純潔を奪い快楽無しでは生きれない身体になるまで堕落させる事が封印されている魔王などの復活条件になっていて(本人が知らない場合と知ってる場合のニパターンあり)
魔物にその身を狙われ戦いに身を投じているが卑劣な罠によって捕まり凌辱され堕ちていく

自分が純潔を奪われ完全に堕ちたら何が起こるか知ってる場合は

耐えなきゃいけないのに気持良いと言う葛藤の果てに♀としての本能に負けて快楽に身を委ねる姿がなかなか
244名無しさん@ピンキー:2007/06/18(月) 00:35:10 ID:C7gig5Fq
気高いヒロインにあんなことやこんなことをしたいが
肉人形には興味が無い。
ヒロインを貶めたいのに堕ちたヒロインに
ハアハアできないこの矛盾はどうしたら解決できるんでしょうか
245名無しさん@ピンキー:2007/06/18(月) 10:05:38 ID:MpuUrSa7
>>244
堕ちるまでの過程がいいんでしょ、私もそう
246名無しさん@ピンキー:2007/06/19(火) 19:46:10 ID:YubVwx4f
堕ちる前をうまく描写してれば
堕ちた状態や人形状態でギャップに興奮出来るんじゃないか
だから過程だけでなく結果もしっかり書いてほしい
上のセイバーファイブの南国ビーチ以降のシーンはすごくよかった
247名無しさん@ピンキー:2007/06/19(火) 21:03:44 ID:oOw02ilM
結果と、できればその後みたいなのも欲しいな
堕ちてこういう状況になりました、終わり。
じゃなくてその堕ちた状態から今度は主人に尽くしまくるヒロインとか見たい
248少女戦士アルメリア:2007/06/20(水) 00:07:48 ID:Ny4gfe90
侵略者から大勝して以来、来る日も来る日も戦いの連続だった。
その戦いの災禍に巻き込まれ、行方不明になったり死亡したりするのが相次いだ。
しかし、戦いに手を緩めるわけに行かなかった恵理は、なおも戦い続けた。

しかしある日、突然と敵の攻撃が止まる。
兵力がそこを尽きたのか、これは反撃のチャンスだと、恵理は確信し、早速行動を開始した。
が、そこには周到に張り巡らされたトラップの数々が存在している事を、彼女が知る由もなく・・・。
「あぁ、もう、使えねぇなぁ。本当に幹部クラスの教育を受けてきたのか?」
粗暴な口調でしゃべる総督。
「い、いや、しかし・・・」
そのことを突かれ、口ごもりをしてしまう幹部数人。
彼らには、失敗が許されなかった。彼らはこれ以上の失敗を総帥に許されておらず、更に当初輸送してきた兵も二分の一を切ってしまった。
「口答えはいい。死ね」
次の瞬間、総帥の手から銃が取り出され、そこに居た幹部を皆殺しにしたのだった。

その皆殺しをした幹部達をよそに、手前の扉から人間にしては細い体系をした指揮官らしき生命体が現れた。
「総帥、私に考えがございます」
敬礼をしてから、総帥の地位にある男に率直に言った。
「聞かせてもらおう」
「この星では人間がおり、男と、女という性別に分かれて存在しているのです」
「早く用件を聞かせろ」
「色々と調べた結果、我々がてこずっているアルメリアというものはそのうち女である、という事です」
「で?」
「その女という点を使えば、勝機が見込めます。ですが、此処から先は私の独断で軍を動かさせていただきますが、宜しいですか?」
暫く総帥は考え込んだが、勝てるのならば、とそれに応じた。

「此処ね・・・。あの建造物の一番下は」
ちょうど真上に位置する宇宙要塞とでも言えるあの建造物を、理恵は眺めた。
あれを倒せば、世界は救われる。
その思いが彼女を動かそうとした。
そのとき。

「フフフ・・・ようこそ、アルメリア。我が要塞をしたから見た気分はどうですか?」
「誰だ!?」
思わず辺りを見回すと、ビルの屋上から此方を見下ろしている。
「自己紹介が遅れました。私はアルメス。どうぞお見知りおきを・・・」
「あんたがあれのボス?」
「いいえ、私は一指揮官でしかありません。総帥は色々と忙しいもので」
その返答の仕方と返答に苛立ちが生じた。
「あんたを倒せば、アレの中に連れて行ってくれる?」
「勿論です。ですが、負けてもご招待差しあげましょう」
その会話を最後に、アルメスが指を鳴らし、一斉にアルメリアを囲んだ。
ざっと10万は居る。
「こんな雑魚、コテンパンにしてあげるんだから!」
威勢で自分の指揮を高ぶらせ、ビーム・リボンを片手に前方へ走った。
「フフフ・・・ホログラムとは、こういうときに使うものですね」
弾幕を避けつつ勢いよく右手を振り上げた。
しかし、振ったときには手ごたえが感じなかった。
「ど、どうして!?」
その後縦横無尽に駆け回り全ての敵に振り上げてみるも全く効果がなかった。
「まさか・・・ホログラム!?」
しかし、それに気づいたときにはアルメリアには立つしか体力が残されていなかった。
「フフフ・・・では、じっくり嬲らせてもらうとしましょう。」
再び指を鳴らすと、地面が揺れ始めた。
「な、何!?」
立つことしか出来なくなったアルメリアはその場にしりもちをついてしまった。
振動が止まり、足元から烏賊の足のような物が現れ、次の瞬間、巨大な烏賊がアルメリアを捕らえた。
「な、何これ!?」
249名無しさん@ピンキー:2007/06/20(水) 00:52:04 ID:zIERD99r
残念それはわしのお稲荷さんだ
250名無しさん@ピンキー:2007/06/20(水) 09:43:17 ID:INbEt3WA
>>247
全面的に同意
正義のヒロインが嬲られる小説やゲームは多いが
大概が堕ちたところで終わってしまってるのが残念でならない
二次元ドリーム系なんて「さあこれから」って所で唐突に終わるもんばっかだし
251名無しさん@ピンキー:2007/06/23(土) 08:55:17 ID:818Ze52i
保守
252名無しさん@ピンキー:2007/06/24(日) 00:10:02 ID:DY0nWTco
結局スターナイツの人はどうなったんだろうか…?
253名無しさん@ピンキー:2007/06/25(月) 18:44:24 ID:/3vHIqga
>>252
どうもなってない
254名無しさん@ピンキー:2007/06/30(土) 19:53:49 ID:v1jhsn7/
保守
255名無しさん@ピンキー:2007/07/01(日) 21:30:00 ID:PC9poXMC
あげ
256名無しさん@ピンキー:2007/07/01(日) 22:26:25 ID:P3laSnjD
あげ
257名無しさん@ピンキー:2007/07/03(火) 18:06:37 ID:0MwEXahC
そして、誰も居なくなった。
258名無しさん@ピンキー:2007/07/03(火) 19:41:55 ID:NPBT+zkE
ジャンル的に需要はあると思うんだが…。
やはり神職人がいないと盛り上がらない。
259名無しさん@ピンキー:2007/07/03(火) 20:13:36 ID:lNU4b+Jn
いろんなネタを書く人が居て、それに触発されて投下する職人がたくさん出てくれば、
その中には個人のツボにはまるSSもきっとあるさ。
いきなり神職人だけを求めるなんて、贅沢だよ。



つうわけで、ちょっとネタ出し。


悪の組織と戦うヒロイン達だが、巨大ロボット戦で敗北してしまう。
その場はなんとか敵ロボットを退却させるものの、街には甚大なダメージが。

街の人間達は理不尽にも、破壊された街の憤りをヒロイン達に向けてしまう。
そして、男達はヒロイン達を取り囲み、怒りをぶつけるように陵辱していく。

ヒロインの一人は、罪滅ぼしのためにつらい陵辱に必至に耐える。
とあるヒロインは、護るべき人間達に牙をむけられ、ショックで人格崩壊。
別のヒロインは、人間達の裏切りとも言える行為に、彼らを憎んでいく。


エロゲあたりでありそうだとは思うんだけど、最近のエロゲを知らないので詳細不明。

昔、メガレンジャーで、敗北したメガレンジャー達を街の人間達が非難する、という展開があった。
260名無しさん@ピンキー:2007/07/03(火) 20:18:00 ID:4Cp6Ph70
シチュはかなり好きだし書きたいけど
いかんせん最近のヒロイン事情に詳しくないから書けない・・・
261名無しさん@ピンキー:2007/07/04(水) 01:13:55 ID:lqiNEdQJ
>>259
ザンボット3みたいだな
262名無しさん@ピンキー:2007/07/05(木) 00:35:10 ID:Q8ze0Yoc
ネタはあるんだが文才がない
263名無しさん@ピンキー:2007/07/05(木) 13:57:51 ID:YAOTTSwf
ネタも文才もない
264名無しさん@ピンキー:2007/07/05(木) 23:55:44 ID:ihW2KV09
ネタかぁ
割と定番なのが好きだからなぁ・・・
265名無しさん@ピンキー:2007/07/06(金) 00:23:53 ID:SoX74kXW
定番でもキャラが浮かばないから・・・
266名無しさん@ピンキー:2007/07/06(金) 12:58:09 ID:6MktEcVm
>>261
魔法少女って異世界の代理戦争じみた設定
の作品多いから
(異世界からの侵略者に異世界の正義サイド
から力を借りた少女が立ち向かうとか)
結構アリじゃない?
267名無しさん@ピンキー:2007/07/06(金) 16:29:54 ID:ceaBzbUN
しかしそうなるとオリジナル魔法少女陵辱スレがある罠
268名無しさん@ピンキー:2007/07/08(日) 23:36:18 ID:SGY/mAJV
女剣士系統での王道
湖や泉で水浴びしてる所を襲撃され囲まれ
武器も岸の方にあり手元になく裸で

素手で抵抗するも剣の無い剣士に勝ち目はなくなす術なく組伏せられ
悪夢の惨劇が幕を開ける

ってのも良いと思う
269名無しさん@ピンキー:2007/07/09(月) 02:25:37 ID:S0TuFUFL
そのシュチュの時は服を着る時間が無く裸で剣をのみで戦うのが良い。
裸なので胸やアソコを片手で隠しながら戦う為本来の力を出せずに敗北して陵辱とゆうパターンが好き。
270名無しさん@ピンキー:2007/07/09(月) 22:39:17 ID:gtY15P2r
なにその団鬼六
271名無しさん@ピンキー:2007/07/11(水) 02:36:06 ID:m6A1iUUp
スターナイツのひとまだー
272名無しさん@ピンキー:2007/07/12(木) 17:21:00 ID:asJnVpaI
ほしゅ
273名無しさん@ピンキー:2007/07/13(金) 21:38:52 ID:xi2eWfX7
保守
274 ◆lRH3I3TrkU :2007/07/14(土) 00:50:51 ID:R639DAYL
投下します。

・少し長めです
・和製ファンタジー物です
・戦巫女とか、好きだからー!

ではー
275【巫奇譚(カムナギキタン)】 ◆lRH3I3TrkU :2007/07/14(土) 00:52:30 ID:R639DAYL
 東方の地に、『東日出国(あずまひのもとのくに)』と呼ばれる国があった。
 その国は常にある存在の脅威に常に晒されているのだという。

 脅威。
 それは、『妖魔』と呼ばれる存在。
 闇より現れ、現世に恐怖と破壊を振りまき、そして闇に消える人ならざる異形。
 ただ、人に仇成す為に存在する、人の天敵。

 だが、それらを祓い現世の安寧を護る者達がいた。
 その生涯を戦いの場に置く、善なる女神の信徒たる巫女。
 白亜と緋色の衣を纏い、刃を掲げ妖魔に立ち向かう彼女達を人はこう呼んだ。
 ―――『巫(カムナギ)』、と。

                   ****

「んぐ……あふっ……ひぁぁ……あ、ああ…あっ…ひぁぁぁぁ!!」
 まるで絡み合った毛玉のような触手の塊に拘束され、あたしは悲鳴のような喘ぎ声をあげる。
 身に纏った白衣と朱袴も、あちこちが引きちぎられあたしは裸身を晒していた。
 艶やかで美しいと褒められた長い黒髪は、白い汚濁液に汚れ見る影も無い。
 はだけた白衣からこぼれる胸を触手が絡めとリ、露になった秘部は蠢く触手が貫いている。
「くっ……ひぅっ……いぃ……いぁぁぁ……くぁぁああぁぁっ?!」
 あたしの秘部を貫く粘液に塗れた触手が、激しく中を擦りあげる度に頭の中に花火が爆ぜるような快感が襲い掛かる。
 声を出すまいと食いしばった歯も、その途方もない快感の前には容易にほどけてしまう。
 逃れようとどんなに足掻いても、全身に絡みついた触手がそれを拒んで離さない。
 それどころか触手はあたしの手足をさらにきつく締め上げ、今度は全身を愛撫しはじめた。
「あっ、んあぁっ! む、胸ぇ……! そんな……乱暴……に…はうぅ……もっと、やさし……くぅ…!」
 先ほどまでは不快でしかなかった胸を縛り上げる触手すら、今では脳が焼け付いてしまいそうな快感を与えてくる。
 あたしの全身を嬲る、性感という名の拷問。
 上り詰めていく体が、とうとうその限界を向かえる時がきた。
「い、いぁ……な、なにか来る……! ひあぁっ!来る!来るぅ!なにかくるぅぅうぅぁぁぁぁぁあッ?!」
 あたしの頭の中が真っ白な光に覆われる。
 拘束された体が、まるで雷にでも打たれたかのように伸び上がった。
 続いてあたしの体に襲い掛かる、快感を伴った気だるい倦怠感。
「ん……ひぁ……ひぅぅん……ぁ……」
 ―――気をやってしまった。
 あたしは、こんな哀れな状況で、女としての幸せを感じてしまった。
 火照る体とは引き換えに、あたしの心はその事実に絶望に染め上げられていく。
 だが、そんな物はまだまだ序の口でしかなかった。
「ん……はっ……はっ……? ぅひゃぁぁぁぁぁ?!」
 気をやったばかりで、いまだ敏感な体を再び触手が責め上げる。
 乳房を、秘部を、あたしの性感帯という性感帯が再び快感を脳に送り込んできた。
「ひっ……ひぁぁっ……もう、許し……こんな……耐えられ……んぁぁぁぁっ!!」
 ――殺される。
 このままではあたしはこの快感に犯し殺されてしまう。
 その恐怖と悦楽に思わずあたしは懇願の悲鳴を上げていた。
 そんなあたしの無様な姿を、薄ら笑いすら浮かべて眺めている女の姿。
 絶頂のあまり飛んでしまいそうな意識が、視界の端に移ったその女の姿を見て再び覚醒する。
 折れてしまいそうになった心に、再び活力が戻る。
「……おまえ……なんかに……負けるわけにぃ……ッ!」
 そうだ、あたしはあの女に負けるわけにはいかない。
 あたしはぎりときつく歯を噛み締め、女を睨みつける。
 脳裏に思い返される光景が、快感に消え入りそうになるあたしの理性を繋ぎとめていた……。
 
                   ****
276【巫奇譚(カムナギキタン)】 ◆lRH3I3TrkU :2007/07/14(土) 00:54:29 ID:R639DAYL
 巫(カムナギ)。
 それは、善なる女神に仕え、その神威を持って闇をはらう戦巫女。
 巫(カムナギ)。
 それは、戦う宿業に生まれた女達の名。
 巫(カムナギ)。
 それは、あたし…神楽坂・沙耶(カグラザカ・サヤ)の宿命。

 神楽坂(カグラザカ)。
 それは巫の中でも名門と呼ばれる中の一門である。
 あたしはその神楽坂の娘としてこの世に生を受け、そしてその次代当主として育てられてきた。
 ただの娘としての人生を否定され、ただ、戦う術だけを教えられる厳しい修行と、鍛錬の日々。
 その日々はあたしの心身を鍛え、いつしかあたしを『沙耶』という名の少女ではなく、『神楽坂当主』と言う名の、一振りの太刀へと変えていった。
 齢17を迎え、成人の儀を終えたことで正当に神楽坂の当主となったあたしは、神楽坂の当主として一つの仕事を受け持つ事となる。
 その仕事というのは、とある山中に現れたという妖魔討伐に向かったまま、行方が知れなくなった巫一団の捜索という任務だ。
 神楽坂当主としての初陣。誇らしさと幾ばくかの緊張を胸に秘め、部下と共に現地に辿り着いたあたしだったのだが……そこにあったのはまるで平穏な山中の空気。
 思わず気抜けしながらも、あたし達は巫達が行方知れずになったという場所の捜索を開始した。
 捜索を開始してまもなくの事だ。
 さっそくあたし達は、そこで数体の『屍(カバネビト)』と呼ばれる妖魔を発見する。
 屍とは呪いや怨みを受けて生まれた動く死体のことだ。
 妖魔としては決して強いわけではなく、熟練した巫にとってみれば脅威足りえない。

 それゆえに、あたし達の間に油断が生まれた。

 あたし達は逃げ出した屍を追い、逃げ場の無い峡谷に奴らを追い込んだ……いや、今となっては『誘い込まれた』というべきだろう。
 気がついた時にはすでに遅かった。
 突如として崩された岩場によって退路を絶たれ、残された出口に待ち構えていたのは、恐ろしい数の屍の群れ。
 そこから先はまさに泥沼だ。
 一体一体の屍は弱くとも、束になればそれは恐ろしい力となりうる。
 たとえ熟練の巫といえど、分断され数で押されればいつかは倒れる。
 あたし達は敵の策に嵌まり、一人、また一人と脱落していった……。

                   ****
277【巫奇譚(カムナギキタン)】 ◆lRH3I3TrkU :2007/07/14(土) 00:56:09 ID:R639DAYL
「はぁっ……はぁっ……」
 倒しても、倒しても。
 まるで無限に湧き上がるように現れる屍を斬り捨てながら、あたしは渓谷の出口を目指して走っていた。
 白衣も、緋袴も、泥と敵の返り血に塗れ見る影もない。
 先制をとられたことが、あたし達にとってこれほどの不利になるとは。
 だが、なによりもあたし達の不利になった物は別にあった。
 それは、屍に殺された者は屍に成るということだ。
 屍によって倒れた仲間が、今度は敵として立ちふさがる。
 たとえそれがもはや人でなき妖魔だとしても、そこに躊躇いが生まれるのは必定。
 そういった戸惑いが次の犠牲者を生み、被害を拡大させていったのだ。
 そして、今まさにあたしの目の前で屍の手にかかったであろう巫の少女がむくりと起き上がる。
「―――ッ!」
 あたしは、彼女が動き出す前にその首を太刀で刎ねた。
 再び「死体」へ戻る彼女の躯。
 せめてもの情け……それは、あるいはあたしの傲慢かもしれない。
 だが、彼女とて、化け物に殺され化け物に成るなどという結末を望んでいたはずもないだろう。
 ―――いや、あるいは。
「殺された方がまだましかもしれないか……」
 屍はまともな理性を持たず、ただ、己に残された『欲』を満たすためだけに行動する。
 あるものは食欲を満たすべく、生者の血肉を喰らい。
 あるものは破壊欲を満たすべく、目に映る物全てを叩き潰し。
 そして、あるものは―――
「あぁぁぁぁ! いやぁぁ! こんなの、こんなのいやぁぁぁぁ!!」
「は、入ってるぅ……私の、中に、変なのがぁ、変なのがぁぁ!!」
「んぶっ…う、うぇぇ…臭い…気持ち悪…もう嫌…もう…やめ…うぶぅっ…ん…んむぅっ……」
 性欲を満たすべく、女を犯す。
 それは、屍に捕らわれた者の哀れな末路。
 腐れ、ずるずるになった指によってその柔肌を蹂躙され、腐汁の垂れる男根を咥えさせられ、秘部を突き上げられ、汚濁液を中に外に全身に浴びせかけられ、そして文字通り「死ぬまで」犯される。
「たすけ……いも……かみさま……ひぃ…たす…あっ……んあぅっ…あぁぅんっ!」
 屍に背後から獣のように犯され、助けを求める者。
「ぁ…ぁぁ…ぅ…ぁー…」
 激しい陵辱の果てに忘我に陥るも、それでもなおも陵辱され続ける者。
「あはっ、あははっ、あはははははははははははあははあはは…!」
 化け物に犯される。その事実に心が壊れてしまった者。
 かつての仲間を無慈悲に斬り捨て、助けを求める同胞すら見殺しにする。
 自分の無様に、唇を噛んだ。
 それでもあたしは彼女達に目をそむけ、走る。
 彼女達を助けに戻れば、今度は逆にあたしが窮地に陥る事になるだろう。

 逃げる為、ではない。
 神楽坂の名を継ぐ者として、妖魔を前に退く事は許されない。

 本来、屍にはまともな理性や知恵というものが存在しないのだ。
 そんな屍がこのような策を練るとはとうてい考えにくい。
 ならば、結論は一つだ。
「こいつらを指揮している頭がどこかにいるはず!そいつを叩けば―――!」
 襲い掛かる屍を両断しながら、あたしは敵の首領を探し再び走り始めた。

                   ****
278【巫奇譚(カムナギキタン)】 ◆lRH3I3TrkU :2007/07/14(土) 00:57:30 ID:R639DAYL
 そこには―――闇が在った。
 暗がりというわけではない。ただ、闇だけがあった。

 その闇の中に浮かぶ、白い人影。

 一糸も纏わぬ裸体を晒す女性。
 染み一つなく、まるで絹布のように滑らかな白い肌。
 ふくよかに張り出した胸と、括れた腰。
 まるで、闇をそのまま漉いたような長い黒髪。
 切れ長の目の端に紅をさし、同じく真赤な紅を引いた唇。
 聖人ですら思わず男の物をそそり立たせそうな、艶やかな女。
「うふふ……貴女、とてもとても可愛いわ……」
 女が、妖艶な笑みを浮かべる。
 見れば、女の腕の中には一人の少女の姿があった。
 年の程は12、3といったところか。彼女もまた、女と同じように裸体を晒している。
「や、やめ……やめて……おねが……」
 少女が怯えながら懇願する。
 だが、そんな懇願などお構い無しに、女の手がまだ成長しきらない少女の胸に触れた。
「ひっ……!」
 ぴくりと怯えるように跳ねる少女の体。
 女の指がやわやわと少女の胸をまさぐり、優しく、感じるところを探るように女の手が少女の身体を這って行く。
「あっ! ひっ!」
 女の指が蠢くたびに。女の指が少女の肌をなぞる度に。少女はまるで楽器のように吐息を漏らした。
「ふふ……本当に可愛い……もっと可愛くしてあげる……」
 ぺろりと少女の頬を舌で舐めると、細い指が彼女の白い肌をなぞり、腹をなぜ、やがて彼女の幼い蕾へといたる。
「ここをね……こうするの……そうすると、とても気持ちいいのよ?」
 そして、女の指がその蕾の周囲を指の腹で擦りあげた。
「ひぅっ!」
 溜まらず悲鳴を上げる少女。
 女はその声に笑みを浮かべると、今度は浅く彼女の中に指をうずめ、ゆっくりと出し入れする。
 最初はゆっくりと……やがて激しく。最初は浅く……やがて深く。
「〜〜〜!〜〜〜!!」
「どう……気持ちよくなってきたかしら?」
 女が女を犯す。
 その歪な性行為に、少女の幼い性は高ぶりを見せていく。
 肌は桃色に染まり、蕾はしっとりと染み出した愛液に濡れ、その瞳はとろんと蕩けるような色を見せていく。
「そろそろ……食べごろかしら、ねぇ?」
 女はぺろりと舌なめずりをしながら妖艶に笑うと、少女の唇にその口を寄せた。
「〜〜〜〜〜〜?!」
 声にならない悲鳴を上げて、びくびくと体を振るわせる少女。
 その少女の口に、まるで貪るように吸い付く、女。
 少女はその魔手から逃れようと暴れるが、女の腕に絡めとられ動けない。
 一体、女のその細い腕のどこにそんな力が在るのだろうか。
 暴れる少女の体を片手で押さえ込み、まるで彼女の中身を吸い尽くすかのように女は彼女の口を貪る。

279【巫奇譚(カムナギキタン)】 ◆lRH3I3TrkU :2007/07/14(土) 00:58:20 ID:R639DAYL
 いや―――文字通り女は少女の『命(なかみ)』を吸い上げていたのだ。

 見る者がみればみれば判っただろう。
 少女の体を流れる生気が、女によって吸い上げられていく様が。
 生気は生きようとする生物の行為に比例してその力を高める。
 そして、性行為という物は生気を最も引き出す行為なのだ。

 女の腕の中で暴れる少女の動きが、どんどんと緩慢になっていく。
 やがて、満足したのか女は少女の口を離した。
 つぅ、と二人の口と口の間に、唾液の橋がかかる。
「ふふっ……御馳走様。とても美味しかったわ……」
 女は少女の頬を優しくなでると、その体を無造作に投げ捨てた。
 少女は白目を向いて暫くの間ひくひくと痙攣していたが、それもやがて収まっていき…ついに息絶えたのか動かなくなる。
 よく見れば、彼女の側には同じように打ち捨てられた少女達の姿が在った。
 その中には、行方不明になった巫達の姿もある。

「……ふふっ。こちらは準備は全て万端……」
 含み笑いを浮かべ、伸ばした女の手の上に、闇から溶け出すように銅鏡が現れた。
 その銅鏡に映し出されるのは、孤軍奮闘する一人の巫女の姿。
 長く艶やかな髪を紅い髪帯で一つに纏め、杓子星の文様の掘られた太刀を振るう、巫の姿。
「久しぶりの再会ですもの……盛大に出迎えてあげないと」
 女が何事か小さく呪を唱える。
 すると、闇が彼女の裸身を包み込んだかと思うとやがて彼女の衣服へと姿を変えた。
 漉ける霞のような千早。
 まるで雪のように真白な白衣。
 闇の中にあって尚目立つ濃(こき)色の袴。
 長い髪を結う、水引き。
 それは、祭事の際に巫女が纏う装束のそれを思わせる。
「ねぇ―――沙耶?」
 女の顔に、亀裂のような笑みが浮かんだ。

                   〜つづく〜
280 ◆lRH3I3TrkU :2007/07/14(土) 00:58:59 ID:R639DAYL
とりあえずここまでです。
なるべく近日中に続きあげたいと思います
281名無しさん@ピンキー:2007/07/14(土) 03:57:38 ID:MEme5IDV
GJ!!!!!
282名無しさん@ピンキー:2007/07/14(土) 12:17:39 ID:CS0Nr7Pp
巧いなぁ、話に引き込まれたよ。GJです!
283ふぐり三十郎:2007/07/14(土) 20:27:14 ID:fuxyy5Fc
「やめてください」
天下の大道で娘の悲鳴が上がった。見ればこの辺りのごろつきとして悪名高
い鬼六一家の若衆が、五人も揃って娘一人をからかっている所であった。
「俺たちと付き合えよ。ちょっと酌でもしてくれりゃあいいんだ」
ごろつきどもは酒の肴に娘を持ち去ろうというさもしい根性のようで、しきりに
誘い込もうとする。

だが普通に考えて、この昼日中から酒をかっ喰らおうという奴等と、どうして
付き合えよう。娘は嫌、嫌と頑として首を縦には振らなかった。すると痺れを
切らしたのか、
「かまわねえ。このまま、連れ去っちまえ」
「おう」
そう言って、ごろつきどもは娘を自分たちの乗ってきた車に押し込もうとしたの
である。

「嫌!誰か助けて!」
通りには人もいるが、何せ相手が悪い。皆、関わりを怖れて、娘を助けようと
はしなかった──と、思われたその時、
「めーん!」
大音声と共に、竹刀がごろつきの頭に振り下ろされた。まさに乾坤一擲、脳天
に会心の一撃を貰ったごろつきは、もんどりうって転倒する。

「な、なんだ、てめえは!」
「痴れ者!お前らに名乗る名など無い!」
竹刀を振るうのは何とセーラー服を身にまとった、見目美しい少女だった。ま
だ十五、六くらいだが、太刀筋は中々、堂に入っており、剣道の有段者と思わ
れる。容貌の美しさもさることながら、驚くべきはその胆力であろう。地元でも
悪名高いごろつき五人を向こうに回して、大立ち回りをやってのけるとは、並々
ならぬ胆の持ち主と見える。
284ふぐり三十郎:2007/07/14(土) 20:46:34 ID:fuxyy5Fc
「お、覚えてやがれ!」
ごろつき五人はあっという間に打ち倒され、ほうほうの体で逃げていった。少女は
さらわれかけていた娘の傍らに近寄り、無事かどうかを確かめる。
「怪我は無い?」
「はい。あ、ありがとうございます」
「私が通りかかって良かったわ。それじゃあ」
少女が立ち去ろうとした時、娘が追い縋った。

「あの、お名前は」
「我龍院智香」
その名を聞き、通りがかった人々が驚きの声を上げる。
「あの女修羅と異名を取る、ヒネモグラ女学院の我龍院とは、あれか」
「そりゃ、鬼六一家の連中もかなわないはずだ」
この町において、ヒネモグラ女学院の我龍院智香の名は、清廉潔白、正義の象徴
として崇められていた。

幼少から獄門流剣術を学び、十五歳にしてすでにその技は中伝の域にまで達し、剣
の世界では名を知らぬ者がいないという有り様で、おまけに曲がった事が大嫌い。当
然、先ほどのような場面を見れば、黙ってはいられない性格だった。去って行く後姿に
も隙がなく、ごろつきの五人など何ほどの事があろうかという余裕ぶり。娘も含め、通
りにいる誰もが見惚れるのも無理はなかった。

しかし、おさまらないのはごろつきの方。建物の陰に潜んでいた、先ほど智香に脳
天を打たれた一人は歯噛みしながら、
「その名前、しかと覚えたぜ・・・」
と、痛む頭をさすっていたのである。
285ふぐり三十郎:2007/07/14(土) 21:03:52 ID:fuxyy5Fc
「ただいま帰りました」
百坪はあろうかという大邸宅、それが我龍院家の住まいだった。父は資産家で、
母は華道の師匠をやっている為、家を空ける事が多い。どちらも不在のようだが、
留守と分かっていても帰宅の挨拶をするのは、単なる習慣である。

自室へ戻って鞄や竹刀を置き、部屋着の浴衣に着替えてから風呂場へ行く智
香。鬼神の如き剣術家とはいえやはり女の子、帰宅したらすぐ汗を流したいの
である。
「あー、疲れが取れるな・・・」
シャワーを浴びかけたその時だった。ばりばりという戸を打ち破る音が、浴室内
に響いたのは──

「はッ!」
慌てて振り向くと、先ほど打ちつけたごろつきたちが闖入してくる所だった。大邸
宅とはいえ風呂場は手狭、智香はあっという間に押し込まれてしまう。
「さっきのお礼をさせてもらいにきたぜ!」
「ひ、卑怯な!」
「押さえたぜ。縄を持ってこい!」
浴室の壁に押さえつけられ、智香は身動きが取れなくなってしまった。流石に無
手ではごろつきといえども、男の力にはかなわない。抗う間もなく、智香は罪人の
ように縛られ、体の自由を奪われた。

「さて、お嬢ちゃんにはこってりと付き合ってもらうぜ」
「外道が・・・」
睨みつけようともすでに囚われの身、ごろつきどもが怯むような事は無い。それど
ころか、裸身を晒した智香の乳房や尻に手を這わせ、その肉感を楽しみ始めたの
である。
286ふぐり三十郎:2007/07/14(土) 21:19:51 ID:fuxyy5Fc
「思ったより柔らかいぜ」
「こりゃ、楽しめそうだ」
男五人に囲まれるようにして、智香は風呂場から放り出された。家人が留守の為、
今の状況は最悪といわざるを得ない。なまじ大邸宅のせいで、少々、騒いでも外
に声が漏れる事も無く、まさに絶体絶命であった。

「お前ら、恥ずかしいと思わないのか。女一人にこんな真似をして」
「恥ずかしい思いをするのは、お前さんの方さ。えーと、智香ちゃんだっけな」
「近づくな!」
にじり寄るごろつきは五人。両手を縛られていては、走ってもすぐに追いつかれて
しまう。さりとて、格闘戦に挑む事も出来ず、智香はただ冷や汗を流すばかり。

「さあ、覚悟しな!」
「あッ!」
肩を掴まれた智香はバランスを崩し、板の間に転がった。そこへごろつきが砂糖に
群がる蟻の如く集まり、少女の足を力任せに開かせた。
「ああッ!いやあッ!」
「ははは、良い声だ」

生まれてこの方、誰にも見せた事の無い場所を、無理矢理、しかも見られる相手が
ごろつき五人とくれば、智香の心情には遣り切れない物があるだろう。だがごろつき
どもは更なる辱めを与えようと、各々、衣服を脱ぎ始めるのである。
「ああ・・・」
さすがに鬼六一家の若衆だけあって、皆、肌には見事な彫り物が施されている。そ
して、反り返った男根には揃って、シリコン玉が埋め込まれていた。智香はそれを
目の当たりにしてうなだれる。
287ふぐり三十郎:2007/07/14(土) 21:34:22 ID:fuxyy5Fc
「おい、そこの戸板を外して、お嬢ちゃんを乗せようじゃねえか」
「まな板の上の鯉ってわけか。しゃれてるねえ」
「裏から四隅に縄をかけて、両手足を縛るんだ。その方が手間がねえ」
ごろつきどもは戸板を外し、それを智香に背負わせて、両手足を四隅に括りつける。

そして戸板をそのまま後ろに倒せば、ちょうど智香は大の字になって寝転ぶ形にな
った。勿論、露わになった秘部を隠す事も、抗う事もままならない。これぞ、鬼六一家
秘伝の女縄地獄といわれる辱めであった。
「お前らは狂ってる!女一人にこんな事が出来るなんて、人間じゃない!」
智香が叫べども、ごろつきどもはへらへらと笑って取り合わない。どころか、
「誰が一番にやる?」
「俺、俺」
などと言って、順番争いをする有り様だった。

そうして、ついに一番手が智香の下半身へと近づいてきた。大ぶりな男根には、肉傘
の部分に玉が埋め込まれており、どうにも物々しい。
「さっき、お嬢ちゃんに殴られた分、きっちり返させてもらうぜ」
「ち、ちくしょうッ!あ──ッ・・・」
じり、じりりと、生木を裂くように男根が、智香の未熟な女を割裂いていく。哀れ、可憐な
少女の純潔は、薄汚いごろつきの手によって散らされてしまった。

「しかし、キツキツだぜ。処女ってのは面倒くせえな」
「そんなにキツキツかい」
「動く事もままならんね」
ごろつきどもはそう言って、智香の道具を品定めするのである。破瓜の痛みもさる事な
がら、あまりの悔しさで智香は泣き崩れるのだった。
288ふぐり三十郎:2007/07/14(土) 21:56:35 ID:fuxyy5Fc
それから智香はごろつき五人による、連続姦を味わった。入れ替わり立ち代り、
刺青を背負った男たちに陵辱され、終いには気を失っていた。目が覚めたとき
には縄も解かれ、手足の自由が戻っていたが、下半身に残る鈍痛が無碍なる
暴力に晒された事を嫌でも教えてくれる。
「うッ、うッ・・・こんなの、酷い・・・」
泣き崩れても純潔はもう戻らない。こうして智香は最悪の処女喪失を終えたの
である。

幾日かしてまた、天下の大道──例によって鬼六一家の若衆が、睨みを利か
せながら歩いている。だがその中に、おおよそ身分違いな可憐な少女の姿が
あった。
「おう、智香。今日は遅くなるって言ってあるんだろうな」
「・・・はい」
ごろつきと共に歩く智香の姿を見て、他の通行人は眉をしかめた。そこにいる
のがあの我龍院智香である事は、誰だって分かる。だが、どうしてごろつきども
と行動を共にしているのかが分からない。

智香はそのまま、ごろつきどもの車に乗った。行き先は鬼六一家の本拠地で
ある。そこは、的屋やら博徒やらが朝から晩まで、引っ切り無しに出入りする
魔窟であった。中でも女郎部屋と呼ばれる小屋からは、一日中、女の啜り泣き
が聞こえるとして無気味がられている。

格子窓から漏れる明かりを頼りに小屋の中を見渡すと、刺青を背負った若衆が
何人もいて、一人の少女を囲んでいるのが分かる。少女は、智香だった。
「兄貴、このアマッ子、どうするんです?」
「器量がいい上に剣の腕も立つ。オヤジの用心棒に仕立てようと思ってな」
「そりゃ、良い考えだ」
若衆に囲まれ、智香は震えている。
289ふぐり三十郎:2007/07/14(土) 22:09:21 ID:fuxyy5Fc
ごろつきどもはどこまでも智香を嬲り尽くすつもりだった。犯しただけでは飽き足ら
ず、鬼六一家の親分である、灘鬼六の情婦にしようというのだ。その為に、執拗な
までに智香のもとを訪れ、脅し、なだめすかしてここへ連れて来ている。断れば、
自分たちに陵辱されたと世間に喧伝してやるとも言われて、どうしようもなかった。

智香の白い肌には良くなめした縄がかけられている。被虐の愉しさをこれから
たっぷりと味わってもらう為、あえてそのようにしてあった。
「そんなに怖がるな。男の良さを時間をかけて、たっぷりと教えてやる」
「・・・はい」
智香はもう、以前の自分には戻れないと分かっていた。ごろつきどもの男根の餌食
となり、親分の情婦となるしか道が無い。

周りを見渡せば反り返った男根が何本もあって、今からあれで自分が女である事
を知らしめてくれるのだと思うと、何故だか下半身が熱くなる。そして、
「ふつつか者ですが、よろしくお願いします」
智香はゆっくりと頭を下げ、ごろつきどもの前に傅いたのであった。



おちまい
290名無しさん@ピンキー:2007/07/15(日) 15:36:33 ID:c2AtWC3D
イヤッッホォォォオオォオウ!
*  +   巛ヽ
       〒| +
  +   。||
 *  +   / /
   ∧_∧ / /
  (´∀`/ / +
  r-   f
  /ュヘ   |*
+〈_) )  |
   /   i +
ガタン / /ヽ |
||| j / | ||||
――――――――――
GJ!!
291名無しさん@ピンキー:2007/07/17(火) 01:50:24 ID:Wj218Uso
保守age
2923時間以内にバルサンされなければネ申:2007/07/21(土) 15:20:01 ID:Y/SiJ4Ae
このスレなら
バルサソされないね
    _ノ_ノ
  ( ゚∀゚)
 ノし▽J
  |  |
((( し⌒J  カサカサ


| | _ノ_ノ
| |*゚∀゚)ベルグバウッ!!
"""

| | サッ
| |彡
"""
293名無しさん@ピンキー:2007/07/21(土) 17:26:16 ID:mNOOEieE
>>292
バルサンッ!!
2943時間以内にバルサンされなければネ申:2007/07/23(月) 11:21:46 ID:s1WLsZdi
再び
    _ノ_ノ
  ( ゚∀゚)
 ノし▽J
  |  |
((( し⌒J  カサカサ


| | _ノ_ノ
| |*゚∀゚)ベルグバウッ!!
"""

| | サッ
| |彡
"""
295名無しさん@ピンキー:2007/07/23(月) 12:38:24 ID:UHLe6Wxw
>>294
バルサン。
296名無しさん@ピンキー:2007/07/23(月) 12:59:50 ID:VVZxuJwH
>>294
バ・ル・サ・ン!
297名無しさん@ピンキー:2007/07/23(月) 15:17:55 ID:s1WLsZdi
グハ!!
ま…まだだ……
GJなSSが投下されるまで……


    _ノ_ノ
  ( ゚∀メ)
 ノし▽J
  |  |
((( し⌒J  カサカサ


| | _ノ_ノ
| |*゚∀メ)ベルグバウッ!!
"""

| | サッ
| |彡
"""
298名無しさん@ピンキー:2007/07/23(月) 15:49:19 ID:rmsXjgs9
バルサン
299名無しさん@ピンキー:2007/07/23(月) 16:19:12 ID:uDX0hsOy
>>297
しつけえよ
300名無しさん@ピンキー:2007/07/23(月) 20:42:19 ID:Q+P/j2R8
>>299
おまえ・・・Gが一度や二度バルサンした程度でいなくなると思ってるのか?
301名無しさん@ピンキー:2007/07/24(火) 00:06:15 ID:1HeBkcsP
そうだ、1匹見つけたら100匹はいると思え!
…………それがGの恐ろしさなんだ。
302名無しさん@ピンキー:2007/07/24(火) 00:15:05 ID:hSQ2s+A+
そろそろタイムダイバーが涙目なので流れを切るけど
正義のヒロインが快楽で屈服以外で悪に命乞いというか
許しを請う状況ってどんな感じなら許せる?
303名無しさん@ピンキー:2007/07/24(火) 01:06:35 ID:MNaOOzRh
>>302
ベタだけど敵を油断させるための作戦とかかなー

或いは、
家には12歳を筆頭に腹を空かせた弟妹が!とか
今この薬を運ばないと病人が!だから今だけは!とか
なんかそんなネタかギャグみたいのしか思い浮かばねーw
304名無しさん@ピンキー:2007/07/24(火) 01:35:05 ID:5qD4IJUt
>>302
実戦初めての初心者ならOK
305名無しさん@ピンキー:2007/07/24(火) 22:12:17 ID:Q7q932GU
あげ保守
    _ノ_ノ
  ( ゚∀メ)
 ノし▽J
  |  |
((( し⌒J  カサカサ


| | _ノ_ノ
| |*゚∀メ)ベルグバウッ!!
"""

| | サッ
| |彡
"""

306名無しさん@ピンキー:2007/07/24(火) 23:39:17 ID:W3afo51h
っ【新聞紙】
307名無しさん@ピンキー:2007/07/24(火) 23:48:40 ID:QFGKqYIY
っ【スリッパ】
308名無しさん@ピンキー:2007/07/25(水) 01:08:17 ID:K3csAPHP
っ【パーツクリーナー】
309名無しさん@ピンキー:2007/07/25(水) 11:21:11 ID:8/wIoJpZ
>>302
・体の中に赤ちゃんが居る
・大切な人との待ち合わせの約束。恋人ではなく友人や親しい子供とならモアベター
310名無しさん@ピンキー:2007/07/26(木) 23:25:07 ID:ZU0c6XDj
>>302
純粋に相手の事が好きで戦えないってのはどう?


相手は悪のカリスマで危険な薫りにワイルドさで敵の筈なのに何故か気になるあんちくしょうなプリンスでも良し


気になる同級生、素直になれない幼なじみ、憧れの先輩、手の掛かる可愛い弟分…
しかし彼らの目はどす黒く濁り、意志を失い、
または苛烈な怒り憎しみ暴走する欲望に瞳をぎらつかせ、
または後頭部に癒着した怪生物に肉体を操られ悲しみに涙しながら…
心ならずもヒロインへと牙を剥く心支える親しき者達!


戦えない!戦いたくない!思いの深さが仇となりその力を奮えぬヒロインを追い詰め、無慈悲な手がそのか細き首を鷲掴みにして吊り上げる
心と身体の苦しみにヒロインは愛する者の目覚めを願って荒い息の下で必死の命乞いを繰り返すのだった…


こんな感じで
311名無しさん@ピンキー:2007/07/26(木) 23:52:15 ID:IohpvKVS
早く家に帰って見たいドラマがあるとか、
スーパーの特売に間に合わないからとかでもいいw
312名無しさん@ピンキー:2007/07/27(金) 00:00:14 ID:RPBHktTT
>>311お前は俺を怒らせた
313名無しさん@ピンキー:2007/07/27(金) 11:00:43 ID:Mlx+cc4S
>>311
浦沢脚本なら普通にありそうな展開だな。
「給料19万3千円云々」の衝撃は未だに忘れられんww
314名無しさん@ピンキー:2007/07/28(土) 13:19:53 ID:F3Q72FLu
過疎&スレ違い警報発令
315名無しさん@そうだ選挙に行こう:2007/07/29(日) 04:30:03 ID:RaTMhlCl
そして、そんなだらしないヒロインに腹を立てた悪の怪人が、
正義の味方とはなんたるかを彼女に教育し、立派なスーパーヒロインに成長させてから、
満足して彼女に倒される。
316名無しさん@ピンキー:2007/07/29(日) 20:30:23 ID:aDKyebzj
決め台詞は
「良かったな…


給 料 い く ら だ ?





だな
317名無しさん@ピンキー:2007/07/31(火) 11:33:39 ID:lnWpc3Am
アゲ
318名無しさん@ピンキー:2007/08/03(金) 21:29:52 ID:bHdOjgSc
保守
319名無しさん@ピンキー:2007/08/04(土) 02:25:07 ID:VYSPzEJ0
若干ジャンルかぶってますけど、関連スレ立てました
http://sakura03.bbspink.com/test/read.cgi/eroparo/1186161567/
こっちもよろです
320名無しさん@ピンキー:2007/08/04(土) 11:30:00 ID:r4y5J8Sl
>>139
糞スレ立てた上、宣伝かよ
まじクズだな
321名無しさん@ピンキー:2007/08/04(土) 13:38:24 ID:EngUJVYA
>139がカワイソウ。タイトルを尋ねたばっかりに…
322320:2007/08/04(土) 15:49:57 ID:r4y5J8Sl
間違えた319だった
これでいいだろ>>321
揚げ足取り好きだね〜、読めば判るとだろ
323名無しさん@ピンキー:2007/08/04(土) 23:45:22 ID:4Q5icVS3
過疎スレでケンカか
324名無しさん@ピンキー:2007/08/05(日) 19:30:17 ID:23+Dhj7F
馬鹿これは正義と悪の形を変えた戦いかもしれないだろ?
ヘッドマウントディスプレイに白のピッタリスーツを着た正義のヒロインと同じく黒のコス着た悪のヒロインが
電脳世界でバトルってる余剰データが2ちゃんの書き込みとして表出してるだけなんだよ
325名無しさん@ピンキー:2007/08/06(月) 07:15:52 ID:Fh/WYlCY
>>324
それでSSを
326名無しさん@ピンキー:2007/08/08(水) 13:27:33 ID:VDjc2pEQ
保守
327名無しさん@ピンキー:2007/08/12(日) 23:33:09 ID:dmIp4Fks
しかしピッタリスーツは良いよな…
いつの間にか好きなコスになってたよ。エヴァのプラグスーツには見てた時にはエロさを感じてなたったのに…
何がきっかけになったのやら…エンジェルセイバー読んでからかな?
ここの住人的にお勧めピッタリスーツとかってある?
俺は
ダンガイオーのミア・アリス
エヴァのアスカ
アルトネリコのシュレリア様
が今のところベスト3かな
328名無しさん@ピンキー:2007/08/12(日) 23:47:18 ID:CSCEokm9
スカイガールズなんかはいかが?
329名無しさん@ピンキー:2007/08/13(月) 01:29:38 ID:JIUgDDh1
スカイガールズはもう押さえた
さりげに神野オキナはピッタリスーツ作家だよな
ほとんどの作品でピッタリスーツ出てるよ
330名無しさん@ピンキー:2007/08/13(月) 10:58:00 ID:V24WhWTb
トリガーハート
331名無しさん@ピンキー:2007/08/16(木) 10:15:09 ID:RxTsPYAt
トリガーハートはやられたと思った
332名無しさん@ピンキー:2007/08/19(日) 11:08:29 ID:jOyvJw1w
夜闇に紛れて妖魔を狩るゴスロリ少女達の淫靡なバトルロイヤルマダー?
333 ◆lRH3I3TrkU :2007/08/22(水) 00:09:28 ID:oE7+l84g
だいぶ間が開いてしまいましたが、続編投下したいと思います
334【巫奇譚(カムナギキタン)】 ◆lRH3I3TrkU :2007/08/22(水) 00:12:27 ID:oE7+l84g

『う、うえぇ、ふぇぇ……』

 幼い頃……まだ、あたしが沙耶という名の一人の少女だった頃。
 その頃のあたしは、とても泣き虫だった。
 辛い修練、苦しい鍛錬。
 あたしはいつもいつも泣いていたような気がする。

 ―――けれど。

『どうしたの、沙耶? また、お叱りを受けたの?』

 あたしが泣いているその時、必ず傍にいてくれた人がいた。
 その人は優しく微笑むと、あたしの涙をその袖口でそっとふき取り、あたしを優しく抱きしめてくれた。
 抱きしめられたその胸の中で聞く、彼女のとくんとくんという心臓の鼓動。
 その音を聞いているだけで、あたしは酷く安らいだ気持ちになれたことを良く覚えている。

『大丈夫よ、沙耶。そう、大丈夫。……私が護ってあげるから。絶対、護ってあげるから』

 あたしを優しく抱きしめてくれたその人は、とても優しい香りがした―――。

                   ****
335【巫奇譚(カムナギキタン)】 ◆lRH3I3TrkU :2007/08/22(水) 00:13:58 ID:oE7+l84g
                   ****

 斬撃が光り、屍の体がどうと地面に倒れ臥す。
「くッ…しつこいッ!!」
 切り伏せても切り伏せても、叩き潰しても叩き潰しても。
 あたしの前に立ちふさがる屍の姿は、一行に減る気配を見せはしない。
「ここを抜ければ渓谷を抜けられるのに……!」
 奴らの背後に見え隠れする渓谷の出口が、あまりにも遠く感じる。
 妖魔としてもここが最後の防衛線、恐らく最も多くの兵力を集めている事だろう。
 あたしの足元には既に何体もの屍の残骸が転がっていた。
 何時までもこんな所で足止めを受けていたら、いつかはその物量に押し負ける。

 ……奥の手を使うしかないか!

 あたしは覚悟を決めると、すぅと大きく息を吸い込んで目を閉じる。
 ――意識を統一し、一切の我を捨て、無心の境地へと至るべく。
「<我が言葉(ことのは)を通じ神威をここに示さん>…」
 祝詞と共に太刀を天頂めがけて突き上げ、足を大きく踏み鳴らす。
「<『言(こと)』は転じて『事(こと)』と成る――>」
 左手の指で五芒星の印を切る。
 それに応えるように、緋袴をはためかせながら蒼い光が足元から沸き立ち、
周囲が清浄な気配に満たされていく。
 あたしに襲い掛かろうとしていた屍が、その気配に気おされるように退いていった。
「<この『息(いき)』は転じて『域(いき)』と成る――>」
 深く吐き出したあたしの息に応えるように、周囲を取り巻く清浄な気配が
精練され、立ち上る蒼い光もまたその輝きを増してゆく。

 同時にあたしの脳裏を焼く、ちりちりとした不快感。

 あたしはその不快感を押さえ込み、自身の意識を鋭く尖らせていく。
 ――鋭く、もっと鋭く。
 意識だけで全てを穿ち、打ち抜く事ができるほどに、鋭く……!
「<この『意(い)』は転じて『射(い)』と成す――>!」
 沸き立つ蒼い光が収束し、何本もの光の矢と成って私の前に現われる。
 たじろぐ屍達に睨みを利かせ、あたしは振りかぶった太刀を握る手に力を込めた。
336【巫奇譚(カムナギキタン)】 ◆lRH3I3TrkU :2007/08/22(水) 00:15:35 ID:oE7+l84g
「浄滅せよ! 絶技・蒼弓(そうきゅう)!」

 裂帛の気合と共に振り下ろされた太刀。
 それに合わせ、幾条もの光線となって放たれる光の矢。
 慌てふためく屍の群れに、光条はまるで引き寄せられるかのように突き刺さる。
 同時に、こうっ、という音とともに矢が弾け、立ち上る光の柱。
 その光の柱に飲み込まれ、屍たちが声無き断末魔と共にまるで砂像が崩れ去るように光の中に消えてゆく。

 やがて光の柱が収まった時、渓谷の出口を塞いでいた屍の群れは一掃されていた。
 運良く攻撃を逃れた屍も、辺りに満ちる清浄な気の前に近付く事が出来ずにいる。

 これが巫の切り札。
 大神の力を借り、その力の一端を具現化する技。
 神威をもって妖魔を討ち祓う、絶技。
 この技を持つが故に、巫は唯一妖魔を相手に戦う事ができるのだ。

 だがしかし、その力は無制限に揮う事ができるものではない。
 何故ならば―――
337【巫奇譚(カムナギキタン)】 ◆lRH3I3TrkU :2007/08/22(水) 00:16:07 ID:oE7+l84g
「…ぅあんッ?!」
 突如としてあたしを襲う、体の疼き。
 その疼きに、思わず口から漏れる甘い悲鳴。
「こ、れ、は……?!」
 全身を支配する、切ない渇望感。
 背筋を駆け上がるぞくぞくという悪寒にも似た快感。
「はっ……はっ……はっ……!」
 剣を杖代わりに、思わずへたり込みそうになる足をこらえ、あたしは荒い息を上げた。
 半開きになった口から覗く舌が、物欲しげに空を彷徨う。
 乳房の頂点が立ち上がっているのか、巻いたさらしと襦袢の擦れる感覚が、
痺れるような快感を送り込んでくる。
「あ…はぁ…!」
 もう……耐え切れない!
 思わずあたしは空いた左手で自ら己の胸をまさぐり、揉みしだく。
「ん、くぅっ!」
 敏感な胸から襲い掛かるその切ない快感に、あたしは一瞬小さく腰を跳ねた。
 その快感をさらに求めて、あたしの左腕はさらに乱暴に己の胸を攻め立てる。
「あっ…あっ…あぁっ!」
 指が蠢くたびに胸が形を変え、痺れる様な快感が脳を焼き尽くす。
 潤む瞳。桃色に染まり行く肌。
「…きもち…ひぃんっ?!」
 あたしは無意識のうちに、立ち上がった胸の頂点を指で捏ね上げていた。
 刹那、まるで雷撃にでも撃たれた様にあたしの体が大きく跳ねる。
「あ、あ、あ、あ……」
 半開きにしたあたしの口の端から、つうぅと倒れ落ちる唾液が一筋。
 胸を揉みしだき、指で頂点を撫でさすり、あるいはつまみあげ、快感を貪って行く。
「はぁ…ふぅ…んんぅ…!」
 まるで振り子か何かのように、あたしの腰がゆるゆると楕円を描いた。
 あたしの中心が熱を持ち、じゅわりと湿り気を帯びていく。
「ひ…ぁ…」
 もっと、欲しい……もっと気持ちよくなりたい……!
 太刀を地面に突き立て、今度は空いた右手を袴の裾から秘所へと伸ばし、その湿った中へと指が―――。
338【巫奇譚(カムナギキタン)】 ◆lRH3I3TrkU :2007/08/22(水) 00:18:12 ID:oE7+l84g
「ぐ……く……! やめ…ろぉっ!」

 行為に至るその刹那。
 すんでのところで蘇った理性が、その手を留めた。
 あたしは頭を振って頬を叩き、それらの疼きを飲み干すように何度か大きく深呼吸をする。
 それにあわせ、ゆっくりと体の火照りが収まっていく。
 
 無様……『神威』に当てられたか!

 焦って術を制御し切れなかった反動だろう。
 あたしは、自分の失態に舌を打つ。

 これが、絶技を滅多に使うことのできない故だ。
 たとえ大神に仕える巫女といえど、所詮は人の身。
 大神の「神威」を前にすれば、それを完全に御することは困難だ。
 その神威に「当てられ」れば、人は精神や肉体に何らかの不調をきたす。

「あんなふうになるとはちょっと予想外だったけれど……」
 先ほどの余韻がまだ少し残った体。
 足を踏み出すと、まだほんのりと残っていた秘所の水気が、小さく音を立てたような気がした。
 今まで自分を慰めるという行為をしたことが無いわけではないけれど。
 それでも、さきほどの痴態を思い返して気恥ずかしくなる。
「あたしも修練がまだまだ足りないな……」
 あたしは地面に突き立てた太刀を引き抜くと、渓谷の出口へと走りながら頬を染めて呟いた。

                   ****

「あらあら、まだまだ修練が足りないわね」
 闇の中で、女がくすくすと銅鏡に映し出される沙耶の姿を見て笑う。
 その笑いは、彼女の無様を嘲笑うと同時に―――まるで幼子を見守る母親の笑みにも似て。
「そうね……久しぶりに修練に付き合うのも、一興かしら?」
 そう言って女は小さく笑うと、身に纏った巫女装束をふわりとはためかせて闇へと躍り出る。
 そのまま、闇に溶けるかのように消える、女。
 後には、わだかまる闇だけが残っていた。

                   ****
339【巫奇譚(カムナギキタン)】 ◆lRH3I3TrkU :2007/08/22(水) 00:19:19 ID:oE7+l84g
「はぁ…はぁ…」
 絶技によって切り開かれた渓谷の出口へ向けて、あたしは走っていた。
 清浄な気は妖魔にとって毒の霧も等しい。
 あたしの周囲を取り巻く清浄な気配は、まるで透明な壁のように屍の侵入を拒んでいた。
 だが、それも時間の問題。
 少しずつではあるが、奴らの放つ瘴気がその気配を侵食し始めている。
「完全に侵食される前に、ここを抜ける……そうすれば!」
 そのまま、敵の頭を探し出して叩く!
 勝算は低い、だが、やってみる価値はある。
 あと少し。
 後ほんの少し。
 あそこまで走れば―――
「――-?!」
 あるいはそれに気がつけたのはただの幸運だったのかもしれない。
 あたしは、突如として発現した『殺意』を感じ、思わず背後に飛び退る。
 刹那、耳に届く風を切る音と、視界に迫る白刃!
「なんとぉっ?!」
 慌てて体を捻り、右足を軸にぐるりとその白刃の軌道から身をずらす。
 紙一重で直撃を避けた白刃が、あたしの戦装束の袖を切り裂いた。
 まるで突如湧き出したような敵の出現に混乱しながらも、あたしは太刀を
 構えなおそうとする―――が。
「くぁっ?!」
 それよりも早く、敵の刃があたしへ襲い掛かった!
「ちぃぃぃっ?!」
 あたしは、その斬撃をかろうじて刃で受け止める。
 キィンという鋭い金属音と、飛び散る火花。

 ……速い、そしてなによりも鋭い!

 何とか反撃を試みようと1度大きく背後に飛び、現れた敵と距離を離す。
 そこにきて、ようやっとあたしは目の前の敵の姿を捉える事が出来た。
340【巫奇譚(カムナギキタン)】 ◆lRH3I3TrkU :2007/08/22(水) 00:24:41 ID:oE7+l84g
 あたしに襲い掛かった敵の正体――それは、一人の女だった。

 その身に纏う、目にも鮮やかな濃色の袴の巫女装束。
 その手には、一振りの両刃の直刀が握られ、艶やかな黒髪が彼女の顔を隠していた。

 ―――こいつ、一体何処から?!

 姿は人なれど、油断できる相手ではない。
 あたしは、手にした太刀を構え、女へと向き直った。
「貴様、一体何者だッ?!」
「…あら、酷いわ。もう、私の事を忘れてしまって?」
 叫ぶあたしに苦笑するように、伏せた顔を上げる女。
 切れ長の瞳が細く伸び、真赤な紅を引いた唇が、微笑の形を作り上げる。
「え―――」
 その女の顔を見たあたしは―――酷く、間の抜けた顔をしていたことだろう。
「思い出してもらえたかしら。…久しぶりね、沙耶?」
 そう言って場違いなほど優しい笑みを浮かべる女。
 だが、そんな女の言葉は……その時のあたしには、まるで遠い世界の出来事のように思えていた。

 それほどまでに。その女の存在はあたしにとって予想外であったのだ。

 対峙する、二人。
 女は笑顔を浮かべたまま。
 あたしは、太刀を女へ向けたまま。
341【巫奇譚(カムナギキタン)】 ◆lRH3I3TrkU :2007/08/22(水) 00:25:59 ID:oE7+l84g

「何故…貴女が…ここにいるのか」

 刹那の――だが、永劫にも近しい一瞬の後、あたしの口から搾り出すように紡がれる言葉。

 そう……あたしは、この女を知っていた。

 その、優しかった笑顔を。
 その胸の中で聞いた、心音を。
 その、心休まる優しい芳香を。

 太刀を握る拳に、力が入る。
 目の前の女を、その眼に怒りの焔を灯らせてあたしは凝視した。

                   ・ ・ ・
「何故貴女がここにいるッ! 『姉さん』……いや、霧華ぁっ!」

 激昂するあたしを、女…霧華は、能面のように張り付いた笑顔で答えた。

                   ****

『ねえ、きりかおねえちゃん』
『うん、なぁに、沙耶?』
『あたしね、おおきくなったらね、きりかおねえちゃんみたいになりたい』
『あら、どうして?』
『だって、きりかおねえちゃん、きれいだし、すごくいいにおいがするんだもん!』
『ふふ……そうね、沙耶ならきっと、私よりもずっと綺麗になれるわ』
『えへへ、そうかなぁ、そうかなぁ』
『ええ、そう…きっと。きっと、ね』

 ――それは、もう戻らない、あの日々のこと。

                   ****
342 ◆lRH3I3TrkU :2007/08/22(水) 00:27:40 ID:oE7+l84g
とりあえずここまでです。
エロ要素少なくて申し訳ない
343名無しさん@ピンキー:2007/08/22(水) 06:35:09 ID:r2FNZwMr
巫女もの名物堕ちた姉キャラか!
しかも両者刀ってのが格好いいな
王道GJ!
344名無しさん@ピンキー:2007/08/22(水) 11:44:07 ID:r0Jd6CZA
凄いのがキター!!

GJですがな。
345名無しさん@ピンキー:2007/08/27(月) 18:19:42 ID:/mqVLE0o
オマイラ正義のヒロインの戦闘スタイルは何がいい?
武器有り?魔術、超能力などのスキル主体?
それともハイブリッド?
346名無しさん@ピンキー:2007/08/27(月) 19:36:39 ID:JIsuaSkm
ヒロインが一人 格闘をメインとした特殊能力
組織がバックにいようがいなかろうが戦うのは常に一人!
心優しき少女が傷つきながらも守るべきもののため孤独に戦う
二人 前衛と後衛(スナイパーとスポッターともいう)
ひょんなことからともに戦うことになった二人が戦いの中で
時にいがみ合い時に友情を深め時には百合ったり…
三人以上 一点特化型能力者が悪を集団リンチ
347名無しさん@ピンキー:2007/09/01(土) 15:23:15 ID:dmyCxk7r
戦えないヒロインが捕まって堕ちるのも良いよね

自称美少女探偵が首を突っ込んだ事件には人知を超えた怪物がバックに居て
後悔した時には触手が大切な部分を貫きただ涙を流しながら喘ぐ事しか出来ないって感じに
348名無しさん@ピンキー:2007/09/01(土) 15:58:10 ID:j0S/fw53
妄想はあるんだけど
バトル描写が苦手で書けくて敬遠してたんだけど

戦えないヒロインもありか
349名無しさん@ピンキー:2007/09/01(土) 16:11:27 ID:j0S/fw53
なんか文章がへんだw

書けなくて当然だな、、orz
350名無しさん@ピンキー:2007/09/01(土) 19:17:48 ID:THoA1XvW
>>349 ガンガレ 気長に待つよ
351名無しさん@ピンキー:2007/09/01(土) 20:50:28 ID:jCoQ7YOI
いじめられっこな少女がある日不思議な力を得るが
いじめっ子にその力を使えないので
いじめられるたびに「何で私戦ってるんだろう」
とどんどん精神的に追い詰められていく話が読みたい
352名無しさん@ピンキー:2007/09/02(日) 19:38:44 ID:yjbFV4Rz
書けないからって書かなかったらいつまでも上達はしない
353名無しさん@ピンキー:2007/09/05(水) 23:48:33 ID:VhK2E0b8
>>352
もちろんお前さんも書くんだよな
354名無しさん@ピンキー:2007/09/08(土) 18:57:04 ID:3QKB4d5g
あげ
355名無しさん@ピンキー:2007/09/10(月) 08:37:09 ID:4AgnlDd/
この時間なら
バルサソされないね
    _ノ_ノ
  ( ゚∀゚)
 ノし▽J
  |  |
((( し⌒J  カサカサ


| | _ノ_ノ
| |*゚∀゚)ベルグバウッ!!
"""

| | サッ
| |彡
"""
356名無しさん@ピンキー:2007/09/11(火) 12:46:26 ID:WxgZN/xr
過疎ってます、あなたの農村♪
357名無しさん@ピンキー:2007/09/11(火) 15:15:53 ID:zJ/CCLTx
1日たってもバルサンされて無いのに噴いたとりあえず
つコンバット

358名無しさん@ピンキー:2007/09/15(土) 07:40:16 ID:cozbOmGn
みんなで
  みんなで
レッツ・さいたま〜!!
 ̄ ̄ ̄ ̄'∨' ̄ ̄ ̄ ̄
1干ヨ======E王|
|||| /    |||
||| ̄\    |||
ト」リ/゚∀゚)∩∧ ∧|L/
{ー}∧ ∧∩( ゚∀゚){ー}
|リ!゚∀゚)/|   ||!ト
ん!ハ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄んル!
      ∧_∧
r――¬ _ (Д`; )_
ゝ  ノ| ミ|⊂   )|
| ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄|ー-、ノ|
_______∧__
 お前ら、誰ですか?
359名無しさん@ピンキー:2007/09/16(日) 16:03:03 ID:dq4nBWGy
マイティハートいいよなぁ。
360名無しさん@ピンキー:2007/09/18(火) 15:47:17 ID:rqjRmcxj
巨乳ヒロインのみの戦隊に対抗して相手の乳が大きい程強くなる怪人を開発

「俺のパワーは乳の大きさに比例して倍増する!」



言ってみただけサ
361名無しさん@ピンキー:2007/09/18(火) 20:56:56 ID:2lQsVaVG
132 名前:名無したちの午後[sage] 投稿日:2007/09/18(火) 13:11:10 ID:d1uQlYgY0
戦うヒロインが雌豚化する作品でお勧めってある? できればブヒブヒとなきごえをあげてくれればより良い

135 名前:名無したちの午後[sage] 投稿日:2007/09/18(火) 13:56:33 ID:/4pSDRp80
>>132
とんでぶーりん
362名無しさん@ピンキー:2007/09/19(水) 00:09:01 ID:uRvhXx4K
何、その嘘偽りのない返答
363名無しさん@ピンキー:2007/09/19(水) 04:14:29 ID:eGIotlDi
流石に吹いたぜ
364神聖騎士エルシオン  ◆CSwCzse3V2 :2007/09/23(日) 22:35:10 ID:DEvDJpCB

オーソドックスな変身ヒロインものを投下します。今回は導入部だけ。
365神聖騎士エルシオン  ◆CSwCzse3V2 :2007/09/23(日) 22:36:15 ID:DEvDJpCB

 両脚の付け根に熱いものがあてがわれた瞬間、吉沢朋美(よしざわ・ともみ)はひっと息を飲んだ。
 朋美は市内の高校に通う二年生だ。黒いおさげ髪に眼鏡をかけた容姿は、地味ではあるが十分に
美少女の水準に達している。生真面目そうな美貌が、今は恐怖と屈辱にゆがんでいた。
(いやっ、どうして私がこんな目に──)
 全身を硬くして男の体を弾きだそうと力むが、なにしろ相手の体重が重すぎてビクともしない。
「へへへ、入れるぞ。入れちゃうぞぉ」
 朋美の上にのしかかっている男がにやりと笑った。
 月光に照らされた顔は、豚そっくりの醜い顔立ちだった。おまけに肥満体型で、脂肪だらけの腹
が朋美の引き締った体の上に、だらしなく乗っかっている。
「お、お願い、許して……」
 朋美は必死で懇願する。
 ──襲われたのは突然だった。
 学習塾の帰り道……人通りの少ない路地裏で、突然男が襲い掛かってきたのだ。あっというまに
押し倒され、制服を奪い去られ、全裸にされてしまった。
「そう嫌がるなよ。ひょっとして、処女か?」
 朋美は無言でうなずく。
 セックスはおろか、キスの経験もなかった。ずっと勉強一筋で生きてきて、男女交際とはまるで
縁がなかったのだ。
 肥満男は嬉しそうな顔で哄笑した。
「そいつはいい! じゃあ、これが記念すべき初体験ってわけだ」
 太った腹がのしかかり、グイグイと腰を押し進める。
「ああっ、やめてぇ!」
 朋美は絶叫した。
 堅い先端が閉じられた花びらを左右に押し開いた。
「うぐっ!」
 滲みるような痛みとともに、熱いモノが押し入ってくる。膣内の粘膜をこそぎながら、陽根が一
直線に突き進む。
「うっ、うう……」
 ろくに抵抗もできないまま男のペニスは容赦なく潜り込んでいった。じりじりと、だが確実に清
らかな純潔が散らされていく。
「そうら、これで終わりだ!」
 勝利宣言とともに、肥満男はひときわ強く腰を押し出した。同時に、太いクイのような感触が膣
いっぱいに収まる。
366神聖騎士エルシオン  ◆CSwCzse3V2 :2007/09/23(日) 22:37:23 ID:DEvDJpCB

「へへ、奥まで入ったぜ。見ず知らずの男に汚いモノ突っ込まれて、処女を失うのはどんな気持ち
だ、ん?」
 男が、朋美の胎内でピクピクとペニスを動かした。
「うう……ひどい……こんなことって……」
 名前も知らないデブ男に大切なバージンをあっけなく奪われてしまった。
 怒りや悲しみを通り越し、呆然とした気持ちが朋美を打ちのめす。
 ショックをかみ締める間もなく、男の身体が朋美の中でゆっくりと動きはじめた。生まれて初め
て味わう摩擦感だった。胎内の奥の奥まで潜り込んだモノが下半身全体をずんっ、ずんっ、と突き
上げてくる。
 延々と突かれているうちに、少しずつ痛みが和らいできた。
 乙女にとって最も秘められた内部を擦られ、えぐられ、こそがれる。


 じゅぷっ、じゅぷっ、じゅぷっ……
 じゅぷっ、じゅぷっ、じゅぷっ……
 じゅぷっ、じゅぷっ、じゅぷっ……


 強弱をつけ、リズミカルな抽送を受けているうちに、無垢な体はあっという間に火をつけられた。
「んっ……ああ……」
 苦鳴は甘い喘ぎ声に変わり、可憐な唇から漏れていく。未知の感覚に眉をしかめながら、朋美は
瞳を潤ませた。
「おいおい感じてきてるのか? レイプされてるくせに気持ちよくなってきたのかよ」
 男が愉快そうに叫んだ。
 桃色の結合部には白く泡立った粘液がまとわりついている。言われたとおり、朋美の体は彼らか
ら与えられる刺激に自然と反応していたのだ。


 意に沿わぬセックスを強いられているはずなのに、なぜ──?


 朋美の疑問は、次の瞬間、押し寄せてきた快楽の波に流され、消えていった。痺れるような魔悦
が下肢全体に波紋となって広がる。
 気持ちよかった。
 信じられないほど気持ちがよかった。
 朋美はいつのまにか夢中で腰を振っていた。やがて、快感が頂点に達したとき朋美は堪えきれず
に叫んだ。
「あぁぁぁっ……駄目ぇ、こんなのって……あああっ……!」
367神聖騎士エルシオン  ◆CSwCzse3V2 :2007/09/23(日) 22:38:24 ID:DEvDJpCB

「それでいい。快楽の波動が最高潮に達したときこそ……」
 激しいピストンを続けながら、男がほくそ笑んだ。
 その声色が不気味なエコーを伴い、闇の中に響き渡る。
「純粋な生命エネルギー『マギ』が放出され、俺は真の姿を取り戻す」
 そして。
 そのときが来た。
「あああ……イクう!」
 少女がオルガスムスの声を上げた。
 頭の中を真っ白な閃光が埋め尽くす。
 華奢な四肢に痺れるような快感が伝わっていく。
 ほぼ同時に──
 男の姿が変容した。
 肥満体が大きく膨れ上がり、ふた回りほどサイズを増す。
 闇の中で、蜃気楼のように男の姿が歪んだ。
 ──それはもはや人のシルエットではない。
 ねじれた角が突き出した兜に包まれた、豚の容貌。甲冑を思わせる硬質の皮膚に包まれた巨体。
 怪物だった。
「ひっ……!」
 朋美はようやく異変に気づき、悲鳴を上げる。
「ば、バケモノ……!」
 自分にのしかかっていた男は、人間ではなかった。
 まるで特撮ドラマに出てくる『怪人』だ。
 だが、これでドラマではない。
 股間に滲みる痛みが、裸身に吹きつける夜風の寒さが、これが現実なのだと教えてくれている。
 目の前の異形が、決して幻などではないのだと悟らせる。
「ひ、ひい……」
 恐怖のあまり、朋美の喉から漏れるのは意味を成さない呼気だけだった。
 体が動かない。
 完全に、竦んでしまっている。
「ありがとうよ、優等生。おかげで元に戻れたぜ」
 男が吼えた。
「俺の名は『カマプアア』」
「カマ……プアア?」
「お前のおかげさ。お前がイッたときの波動を受けて、俺は封印から目覚めることができた」
 男──カマプアアが満面の笑顔で告げる。
「真の姿を取り戻してくれた礼だ。とっておきのプレゼントをやるよ」
「プレゼント……?」
368神聖騎士エルシオン  ◆CSwCzse3V2 :2007/09/23(日) 22:38:57 ID:DEvDJpCB

「俺の子を孕むってプレゼントをな!」
 豚の目が邪悪な輝きを放つ。
「えっ、そ、そんな──」
「俺の子種はとびっきり濃厚だからな。一発で孕んじまうぜぇ!」
 ピストン運動が一気に激しくなり、朋美の胎内で肉根がビクビクと跳ねた。
「きゃっ、熱っ……な、中に出てるっ……ああ!」
 膣いっぱいに注ぎ込まれたスペルマの感触に、朋美は悲鳴を上げた。
 どくっ、どくっ……しばらく胎動を続けていたそれは、朋美の子宮に熱い樹液を放出しきると、
ゆっくり引き抜かれた。強ばっていた全身の力が抜けていく。ただ彼を迎え入れるため開かれた膝
だけが、ガクガクと震えていた。
「くく、たっぷり出たぜ。こりゃあ妊娠しちまうだろうな」
 魔人が膣の入り口に指を差し入れ、引き抜いた。その指には、たった今彼自身が吐き出したばか
りの精液がべっとりと絡みつき、白く光っている。
 異形の男に体の奥まで征服された証だった。
「い、いや……妊娠なんて……」
 朋美は半ば呆然とした気持ちつぶやく。
 処女を奪われたショックと人知を越えた出来事に、正常な理性は完全に麻痺していた。
「一回きりで終わらせるのは勿体ねえ。もう一発ヤるか、ひひ」
 カマプアアがふたたび朋美の体にのしかかろうとする。
「い、嫌……」
 朋美は涙に濡れた顔を左右に振った。


 これ以上犯されるのはもう嫌だった。
 これ以上汚されるのはもう嫌だった。


(助けて)
 絶望に意識が塗りつぶされていくのを自覚しながら、祈る。
 神でも、天使でもいい。
 誰かこの怪物を退治してほしい。
(誰か……)
 脳裏に浮かんだのは、子供のころに見たヒーロー番組だった。
 無敵の、正義の味方が現れ、悪を倒してくれる。
 苦しめられている人々を救ってくれる。
 そんな、都合のいい空想。
369神聖騎士エルシオン  ◆CSwCzse3V2 :2007/09/23(日) 22:39:43 ID:DEvDJpCB

「祈ったって無駄だ。それよりも、俺と楽しむことだけを考えるんだ」
 カマプアアが下卑た表情を浮かべた。
 汚らしい先端部が処女を失ったばかりの花弁にあてがわれる。ぐにっ、と秘唇を左右に割って、
亀頭が入ってこようとする。
 と、そのときだった。


「──見つけた」


 凛とした声が響き渡る。
 朋美はゆっくりと顔を上げた。
 月光の中にたたずむ、二つのシルエットが見える。
 いずれも十代後半の少女のようだった。
 一人は長身の少女で、背中まである黒髪をなびかせている。先ほどの声の主はこちらだろうか、
涼やかな美貌がまっすぐに朋美たちを見据えていた。
 もう一人は小柄な少女で、栗色の髪を肩のところで切りそろえている。可愛らしい容姿は、まる
でアニメに出てくるヒロインのようだ。
「なんだ、お前ら」
 レイプを寸前で中断されたカマプアアは、苛立たしげに唸った。朋美の秘孔から亀頭を抜くと、
下半身を勃起させたまま少女たちに向き直る。
「きゃっ……」
 栗色の髪の少女が、恥ずかしそうに顔を背けた。
 一方のロングヘアの少女は眉ひとつ動かさない。
 冷然と、魔人のペニスをにらみつけている。
「俺たちはこれからお楽しみなんだよ。それとも何か? いや、ナニか? お前らもヤられに来た
のかよ」
「ヤられる? その汚らしいモノで? うぬぼれないで」
 長身の少女は黒髪をかきあげ、前に進み出た。
「あたしがヤられるんじゃない。あたしが、あなたを殺る」
 両手を前方に突き出し、指先が虚空に印を描く。
「────」
 朋美の位置からは聞き取れなかったが、謳うような口調で何かを叫ぶ。
370神聖騎士エルシオン  ◆CSwCzse3V2 :2007/09/23(日) 22:40:22 ID:DEvDJpCB

 瞬間。
 目の前に閃光が走った。
 ロングヘアの少女が、光の柱に包まれる。
 身につけている衣服が光の粒子となって、溶け消える。
 白い裸身があらわになった。
 豊かに膨らんだ乳房、丸みを帯びた腰のカーブ、両脚の付け根には控えめな翳り──
 刹那、ひときわまぶしい光が美少女の裸身を覆う。
 次の瞬間には、白い衣装となって少女の全身に固着していた。
 体のラインを浮き立たせるような紺碧のボディスーツ。優美な金色に縁取られた純白の衣装。ミ
ニスカートがはためき、健康的な太ももがあらわになる。
 夜風の中でひるがえった黒髪が蒼色へ、闇の中でも強い光を放つ黒瞳が深い紫へと変化する。
「こ、この馬鹿でかいマギは──」
 カマプアアが唸った。
 先ほどまでの余裕が消えうせている。
「お前は……いや、お前らが!」
 少女の周囲を青白いオーラが包んでいた。ほとばしるエネルギーが大地を揺らす。あふれ出た燐
光が大気をプラズマ化し、爆発させる。
「神聖騎士──エルシオン」
 正義のヒロインへと『変身』した蒼髪の美少女は、澄みきった声で宣言した。
「お前たちを滅ぼすもの、よ」


                            【続く】
371神聖騎士エルシオン  ◆CSwCzse3V2 :2007/09/23(日) 22:40:55 ID:DEvDJpCB

 ヒロインが変身するときの掛け声が思い浮かばなかったので、誤魔化してしまいました。
 いい案があったら教えていただけると嬉しいです。
 それでは、また。
372名無しさん@ピンキー:2007/09/23(日) 22:51:58 ID:GKVTyFgf
期待の新作は良い感じ!

騎士というからには変身という掛け声は武装を宣言する系が良い気がする
着装!とか抜剣!とか
アームドフォーム顕現!とか
373名無しさん@ピンキー:2007/09/24(月) 02:01:08 ID:aS3VQqfN
やっぱり蒸着だろ
374名無しさん@ピンキー:2007/09/24(月) 03:09:30 ID:lRKetWNg
赤射!
375名無しさん@ピンキー:2007/09/24(月) 07:35:50 ID:1JuZHvHn
スイート・マジ駆る・センセーションは?
……って、これじゃエロゲか
376名無しさん@ピンキー:2007/09/24(月) 09:44:32 ID:w+XIlPjv
>>375
ワラタwww
しかし物騒な台詞だな
377名無しさん@ピンキー:2007/09/25(火) 07:49:30 ID:ufIyvI7p
そこはおめぇ、武装錬金だろ
378名無しさん@ピンキー:2007/09/25(火) 09:29:29 ID:k0UbrcAB
アクセス
379名無しさん@ピンキー:2007/09/25(火) 10:24:16 ID:0TUvJU55
あたし、参上! でいいよ
380名無しさん@ピンキー:2007/09/25(火) 15:00:34 ID:yj2hJhAZ
テラモモタロスwwwwww
381名無しさん@ピンキー:2007/09/25(火) 22:22:46 ID:0TUvJU55
受けてみよ 正義の力! 正義装甲ジャスティスハチマキ 装☆着!

でもいい
382神聖騎士エルシオン・2  ◆CSwCzse3V2 :2007/09/26(水) 00:06:18 ID:dXSUunwr
>>365-370の続きを投下します。
383神聖騎士エルシオン・2  ◆CSwCzse3V2 :2007/09/26(水) 00:07:07 ID:dXSUunwr

「お前は……いや、お前らが!」
「神聖騎士エルシオン──お前たちを滅ぼすもの、よ」
 蒼きオーラに包まれた美少女……エルシオンが豚の魔人に宣告する。
「神具召還」
 右手を天に掲げると、雷鳴とともに空間が裂けた。
 少女の右手に現れたのは、黄金に輝く一振りの剣。優美な曲線を描く、長大な剣だった。
「武器を呼び出したか。ならば、俺も……」
 カマプアアが同じように右手を掲げる。
「神具召還」
 地鳴りとともに背後の空間が裂け、その手におおぶりの斧が現れた。
「先手必勝──ってね!」
 予備動作もなしに、いきなり大斧を投げつける。
 完全な不意打ちだった。
 美少女騎士は動じない。
 凄まじい速度でバックステップし、間合いを取る。
 同時に、エルシオンの唇から歌うような旋律がつむがれた。朋美には聞き取れないが、それは何
かの呪文のようだった。
「第一段階マギ開放──」
 エルシオンの体がひるがえる。
 華麗な動きに合わせ、白いコスチュームに覆われた乳房がリズミカルに跳ねた。十代後半の少女
としては豊かな双丘だった。さらにミニスカートがまくれあがり、二ーソックスに包まれた長い脚
から瑞々しい太ももまでがあらわになる。
 踊るような動きで、長剣が旋回した。
「アイシクルウォール」
 黄金の刀身から蒼い光が放出される。
 刹那、巨大な氷の壁が美少女騎士の前方に出現した。怪人の斧は氷壁にぶつかり、あっさりと弾
き返される。
「ちっ、氷嵐系のマギか」
 回転しながら戻ってきた斧をつかみ、怪人は悔しげにうなった。
「その程度じゃ、あたしの氷結結界は破れない」
「ちっ……生意気な」
 カマプアアが舌打ちした。
「な、なんなの、これ……」
 朋美は呆然とうめいた。
 美少女騎士と、豚の魔人と──完全に人知を超えた戦いだった。
「一瞬にして氷の壁を作るとはな。マギを使った神術が得意らしいが──」
 カマプアアは斧を両手でかまえ、大地を蹴った。
384神聖騎士エルシオン・2  ◆CSwCzse3V2 :2007/09/26(水) 00:07:57 ID:dXSUunwr

「接近戦ならどうだ!」
 コンクリートの路面を踏み潰し、爆発的な勢いで突進する。一瞬にして美少女騎士の間合いに入
ったカマプアアは、大斧を抱え上げた。
 凶悪な刃が弧を描き、振り下ろされる。
 ──ぎんっ。
 鈍い金属音ととに、少女の長剣と魔人の大斧がぶつかりあった。突風にも似た衝撃があたりに吹
き荒れる。
 カマプアアの、丸太のような両腕に筋肉の束が浮かび上がった。人間をはるかに超越した巨体が、
渾身の力を込めて──大斧を押し込んでいく。
「華奢な体でどこまで耐えられるかな?」
「教えてあげる。戦いの初級講座よ」
 剣と斧のつばぜり合いを続けたまま、エルシオンが告げた。
「あたしたちの戦いは、マギ数値の総量に大きく左右される」
「くっ……このっ……!」
 魔人のフルパワーを受け止めながら、平然と説明を続ける。
「マギによって肉体能力を増幅し、攻撃能力を倍化し、特殊能力へと変換する。所有するマギが大
きければ大きいほど、各能力を強化することができる──」
「お、俺のマギ数値がお前に劣るとでもいいたいのか」
 カマプアアが吼えた。
 巨大な両脚が地面にめりこんだ。凄まじい力で踏ん張ったために、コンクリートの路面が陥没す
る。
「俺のマギは一万を越えてるんだぞ! ガキが舐めやがって──」
「あたしのマギ数値は七万二千」
 エルシオンが凛とした顔で告げた。
「なっ……!?」
「理解した? 力の差、というものを」
 エルシオンが剣を押し込んだ。
 カマプアアの体がゆっくりと仰け反る。
 朋美はその光景に驚きの声を上げた。
 パワーで、圧倒していた。
 華奢な体の美少女騎士が。
 自分よりも二回りも、いやそれ以上に大きな相手を。
「すごい……!」
 長剣が跳ね上がり、大斧ごと魔人の巨体を吹き飛ばす。
「こ、このっ……」
385神聖騎士エルシオン・2  ◆CSwCzse3V2 :2007/09/26(水) 00:08:50 ID:dXSUunwr

「遅い」
 雷光の速度で、エルシオンが踏み込む。


 一閃──


 黄金の軌跡とともに、カマプアアの巨体を斧ごと切り裂く。断末魔すら上げられず、豚の魔人は
倒れ伏した。
 一撃にして勝負ありだった。
 甲冑にも似た硬質皮膚が、見事なまでに切り裂かれている。仰向けに倒れたまま、魔人はぴくり
とも動かなかった。
「ふう」
 小さく息をついて、美少女騎士は朋美のほうに歩み寄る。
「もう大丈夫だから」
 と、無表情に告げた。
 間近で見ると、同性の朋美でさえ息を飲むほど美しい少女だった。
 氷のように凛として、近寄りがたい聖性させ感じさせる。
 エルシオンの美貌には一点の曇りもなかった。
 どこまでもクールで、どこまでも無機質だった。
「立てるかしら?」
 差し伸べられた手をつかみ、腰を浮かせる。立ち上がろうとして、朋美は股間に鈍い痛みを感じ
た。
「痛い……」
 エルシオンの瞳が彼女の股間に向けられる。
 太ももからは赤い血が伝っていた。
 朋美が、あの怪人に純潔を奪われた証だ。
「──ごめんなさい」
 美少女騎士がつぶやくのを、朋美は確かに聞いた。
 それは、もしかしたら無意識の言葉だったのかもしれない。
 だが少女は確かにつぶやいた。
 クールな美貌は崩さないままで。
 おそらくは、痛恨の思いを込めて。
「守れなくて……ごめんね」
 と、そのときだった。
 朋美の視界をピンク色の軌跡が横切る。
「っ……!?」
 同時に響いたのは、声にならない苦鳴。
 鮮やかなピンク色の触手が、美少女騎士の体に巻きついていた。
386神聖騎士エルシオン・2  ◆CSwCzse3V2 :2007/09/26(水) 00:09:40 ID:dXSUunwr

「これ……は」
 朋美とエルシオンが同時に振り返る。
「へっ、油断しやがって」
 倒れたはずのカマプアアが立ち上がっていた。甲冑のような皮膚は亀裂だらけで、青緑色の体液
があちこちから流れ出している。
 大きく開いた口からはピンク色の舌が伸び、触手状に変化して少女騎士の体に巻きついていた。
「不意打ち、か」
 エルシオンが小さく舌打ちする。
「まさか、卑怯者とでも言いたいんじゃないだろうな」
「不意打ちしか能がないのね」
 少女はひるまない。
 冷然とした瞳をまっすぐに怪人へ向ける。
「強気な台詞もいまのうちだぜ。俺の本領はこれからだ」
「本領?」
「俺の舌は特殊な体液を分泌できる」
 見れば、舌先から白濁した粘液が滲み出していた。濃厚な体液が、神聖騎士のバトルコスチュー
ムを濡らし、汚していく。
「その能力は──」
 カマプアアが得意げに笑った。
「媚薬効果さ」


        *


 神聖騎士エルシオン──月読瞳子(つくよみ・とうこ)は唇をかみ締め、カマプアアをにらみつ
けた。
 ──ぎりっ、ぎりっ。
 正義のヒロインとはいえ、普段はごく普通の高校二年生である。肉体的な耐久度は一般的な高校
生と大差ない。
「う、くっ……」
 華奢な体を強烈に締め上げられて、苦鳴が漏れた。
 魔人の舌は強固なロープとなって、エルシオンを拘束している。
(油断した……!)
 瞳子は心の中で舌打ちした。
 魔人の中には、信じられないほどの生命力や再生能力を有する個体もある。彼女とて、今までの
戦いの経験から承知していたことだった。長剣で一刀両断にしたくらいで、勝ったつもりになった
わけではない。
387神聖騎士エルシオン・2  ◆CSwCzse3V2 :2007/09/26(水) 00:10:28 ID:dXSUunwr

 だが……一瞬、意識が逸れてしまった。魔人によって犯され、乙女の純潔を奪われた少女を目に
して、ショックを抑えきれなかったのだ。
(あたしのせいだ)
 自分の無力さが悔しかった。
 もう少し早く駆けつけていれば、彼女を救えたかもしれないのに。
「動けないらしいな、小娘。反撃開始といかせてもらうぜ」
 舌を伸ばしているせいか、豚の魔人はくぐもった声で笑った。舌の先端が目の前に突きつけられ
た。先端部からはミルク色の粘液が滲み出ており、生臭い匂いが鼻をつく。
(気持ち悪い……)
 瞳子はかすかに眉をしかめた。


 どろり……


 汚らしい粘液が白い衣装の上に垂れ落ちる。
「くっ……」
 相手が液体では防ぎようがない。
 媚薬体液は、白いバトルコスチュームの隙間から染み込んできた。さらに青色のボディスーツを
も透過し、彼女の裸身に到達する。
 素肌にヌルヌルとした感触があった。
「媚薬体液は肌の上から、体内に染み込んで効果を発揮するんだ。すぐに気持ちよくなるぜぇ。自
分からハメてくれってお願いしちまうくらいにな」
「誰がお前なんかに。笑わせないで」
 美少女騎士が鼻を鳴らした。
 たとえ媚薬を用いられようと、こんな醜い怪物に身を任せるなどあり得ない。
 まして瞳子はバージンだ。
 純潔な乙女のしるしを、憎むべき怪物に捧げるはずがなかった。
「気が強いねぇ。それでこそ堕とし甲斐があるってもんだ」
(どうにかして拘束を解かないと……)
 瞳子は思考をめぐらせる。
 背後に控える相棒の少女に視線を向けた。
 彼女……日高蛍(ひだか・ほたる)はもう一人の神聖騎士だ。当然、彼女にも魔人と戦うだけの
能力がある。
 だがエルシオンが捕らえられているため、うかつに手を出せない状態だった。明るい顔を緊張気
味に引きつらせ、動向を探っている。
 と、全身を縛りつける舌がもぞもぞと動いた。胸元の締めつけが強くなり、豊かなバストが上下
に揺れる。
388神聖騎士エルシオン・2  ◆CSwCzse3V2 :2007/09/26(水) 00:13:30 ID:dXSUunwr

「オッパイもでかいじゃねーか。何カップなんだ、ん?」
「下品な……!」
 エルシオンが唇を噛む。
 舌の先端が延びてきて、バトルコスチュームの上から乳房の頂上部に触れた。
「んっ……あ!」
 瞳子は思わず声を上げた。
 服の上から乳首を擦られ、甘い痺れが走る。
「感じやすいねぇ! オッパイ触られるのが気持ちいいのかよ」
 エルシオンは火を噴くような瞳で、下劣な魔人を睨みつけた。
 睨みつけることしかできなかった。
(この戒めを解いたら、たたき斬ってやる)
 強い闘志を視線に込めて、たたきつける。媚薬体液がしみ込んだコスチュームは、時間が経つに
つれ重くなっていった。


 ──ふいに、少女の感覚に変化が起きる。


「っ……!」
 引き締った下腹部……股間の奥が火照りはじめたのだ。
 かすかな熱は次第に高まり、肌に汗をにじませる。欲情の炎が股間から四肢に向かい、伝わって
いく。
「顔が赤いぜ、正義の戦士様」
 カマプアアが豚の顔を醜くゆがめた。
 笑っている。
 正義のヒロインらしからぬ風情を嘲笑している。
「くぅ……んっ……!」
 呼吸が荒くなってくる。
 首筋が汗でびっしょりと濡れ、蒼色のロングヘアが何本も張り付いていた。
「気持ちいいのか? まさか、戦いの最中にヨガってるのか?」
「馬鹿なことを言わないで──ああっ……」
 抗弁しかけた唇から甘い吐息が漏れた。
 きつく瞼を閉じ、湧き上がる快楽から意識を逸らそうとする。
 怪人はここぞとばかりに哄笑した。
「さっきまでの威勢はどうした? んん?」
「うう……くっ……」
 唇をかみ締めて、必死で声を押し殺す。
 性器の内部で、熱いものが蠢いているような感覚だった。痒みと痺れの中間のような、甘美さ。
そして心地よさ。
389神聖騎士エルシオン・2  ◆CSwCzse3V2 :2007/09/26(水) 00:14:14 ID:dXSUunwr

 いくらバージンとはいえ、彼女にもそれが性的な興奮だということは分かる。
 気を抜くと、喘ぎ声が漏れてしまいそうだった。怪人の前では死んでも言いたくないが、気持ち
がよかった。
 ひとりでに内ももを擦り合わせてしまう。
 まだ男を知らない秘唇がほころび、その奥から熱い樹液がこぼれてくるのが分かる。


 濡れていた。


(敵を前にしながら、何てはしたないの……!)
 自分で自分を叱咤するが、一度火がついた体は反応を止めてくれなかった。
 もしこの場に誰もいなかったら、今すぐ股間を弄り、自慰を始めているかもしれない。
 ずきん、ずきん、と瞼の裏が脈打つようだった。
 背筋を甘い陶酔感が駆け上っていく。
「そろそろ頃合いか」
 怪人の手が、バトルコスチュームの下腹部に伸びた。
「あっ……見ないで!」
 瞳子は思わず悲鳴を上げた。
 股間の状態は分かっている。
 今、怪人に見られたら──
 だが拘束されている状態では、抵抗のしようがない。
 カマプアアは可憐なミニスカートの裾をつかみ、ゆっくりと捲り上げる。少女騎士の心をいたぶ
るように、一センチ刻みで少しずつ持ち上げていく。
「駄目……見ないで……」
 可憐な唇から淡いため息が漏れた。
 が、その願いも空しく……
 やがて蒼いボディスーツに覆われた股間があらわになる。
「ははははは、ビショビショじゃねーか! お漏らししてるみたいだぜ、正義の騎士様」
 布地を変色させるほど、股間に大きな染みができていた。
 瞳子自身が分泌した愛液だった。
 羞恥心に頬が熱くなる。
 口ではどう言おうと、態度にどう表そうと──
 これこそが、快楽を覚えていた証拠に他ならない。
「う、うるさい……!」
 エルシオンは潤む瞳で、それでも気丈に怪人をにらみつける。
 絶対に屈しない。
 鋼のごとき意志を込めて──



                        【続く】
390名無しさん@ピンキー:2007/09/26(水) 00:37:16 ID:pCnNzqpQ
GJ
391名無しさん@ピンキー:2007/09/26(水) 00:45:46 ID:kg5pdFKh
死ぬほどどうでもいいが、
エルシオンと言われるとどっかのヘタレ兄貴が脳内よぎって困る
392名無しさん@ピンキー:2007/09/26(水) 01:10:08 ID:pCnNzqpQ
GJ
393名無しさん@ピンキー:2007/09/26(水) 06:49:49 ID:ATEuoXRH
GJ!
エロ攻撃受けて内股になるボディースーツヒロインって、やっぱりエロいな
394名無しさん@ピンキー:2007/09/26(水) 12:03:42 ID:LcP6acUM
GJ
395名無しさん@ピンキー:2007/09/28(金) 17:28:59 ID:8+cDktBf
エルシオンの続きが気になる
このまま処女喪失までいっちゃうのか、散々エロ責めの末の逆転寸止め展開か
処女喪失にしても、そのまま敗北か逆転か


楽しみだぜ
396神聖騎士エルシオン・3  ◆CSwCzse3V2 :2007/09/29(土) 11:06:54 ID:qYpG4ZnP
>>383-389の続きを投下します。
397神聖騎士エルシオン・3  ◆CSwCzse3V2 :2007/09/29(土) 11:07:35 ID:qYpG4ZnP

 少女騎士の美貌には、珠のような汗が浮かんでいた。じん、じん、と下腹からは、途切れること
なく熱い快楽の渦が湧き上がる。
 魔人の媚薬体液は想像以上に、無垢な乙女の体を蝕んでいた。
(戦闘能力ならこんなヤツ、敵じゃないのに)
 エルシオンのマギ数値は七万二千。
 対するカマプアアは一万そこそこ。
 マギの数値が戦いの全てを決するわけではないが、それでも正面から立ち会えば、エルシオンが
圧勝するだろう。
(なのに隙を見せて、追い込まれてしまうなんて──)
 自分のうかつさに唾棄したい気分だった。
「突っ張ったって無駄だぜ。もっと気持ちよくしてやる」
 骨太の指が股間を撫で回した。
 蒼いボディースーツは、ちょうどレオタードのような形をしている。
 カマプアアはエルシオンの顔を得意げに見据え、にやりと笑った。ミニスカートをまくり上げ、
露出した股間をぐい、ぐい、と押し込んでくる。下腹部の布地が大きくへこみ、ぐちゅ、と水っぽ
い音が響いた。
「うっ……!」
 瞳子は紫色の目を細めて、うめく。
 敏感な秘処を思いっきり押されて、痛みが走ったのだ。
「おっと、処女相手にキツかったかな」
 指のタッチが幾分、優しくなる。
 ボディスーツの上から、割れ目をなぞるようにしてさすってきた。


 ……ぐちゅ、ぐちゃり……じゅく、ちゅくっ……


 時に強く、時に優しく。
 蒼い布地の上から秘裂を撫で、こすられる。
「くぅっ……!」
 感じやすくなっていた性器はほんのわずかな刺激にも敏感に反応する。ぴったりと閉じていた秘
唇が左右にほころんでいくのを実感した。
 絶妙な緩急をつけた愛撫に、瞳子は熱い喘ぎをこらえきれない。
「ああ……」
 指の腹をつかって、クレヴァスの上から下までを何度もなぞってくる。布地の上から、性器の上
部に位置する花芽を探り当てられた。
「くっ……うっ!」
 形の良い眉を寄せて、瞳子がうめく。
398神聖騎士エルシオン・3  ◆CSwCzse3V2 :2007/09/29(土) 11:08:34 ID:qYpG4ZnP

 敏感なクリトリスは指の刺激と媚薬の効果で、すでに充血しきっていた。ボディスーツの上から
ほんの少し触られただけだというのに、下肢に甘い痺れが走り、頭の中が真っ白になる。
「はあ……はあ……はあ……」
 首を左右に振り、意識を保とうとする。
 蒼いロングヘアが振り乱れ、汗の珠が飛び散った。
 股間を責められている間も、カマプアアの媚薬体液は休みことなく分泌され、美少女騎士の全身
に浴びせられていく。蒼いロングヘアから凛々しい美貌までが、スペルマそっくりの白濁液に汚さ
れていく。
「うっ……あんっ……」
 紫の瞳が涙で薄くにじんだ。
 体の芯を貫く、火傷しそうなほどの快感。瑞々しい太ももが震えて止まらない。
「相当気持ちいいらしいな。媚薬を使ってるとはいえ、たいした乱れっぷりだぜ」
 ごつごつとした手が豊かなバストを鷲づかみにした。
 拘束されている状態では防ぎようがない。乙女の乳房に五本の指が食い込んだ。乱暴に揉みしだ
かれ、胸の芯に甘い電流が走る。
 バトルコスチュームの裏で敏感な先端が尖りはじめた。醜い魔人の愛撫を受けて、正義のヒロイ
ンの乳首が勃起する。
「く、薬のせいよ! そうじゃなければ、お前なんかに!」
 瞳子は声を高ぶらせた。卑怯な手段で、乙女の痴態を無理やりに引き出している下劣さが許せな
かった。
「遠慮することはないぜ。思いっきりヨガればいい」
 カマプアアが耳元で囁く。
「こうやって布越しにオマ×コ触るだけじゃ、すぐに飽き足らなくなるだろうけどな」
「なんて……下品なのっ……ううっ」
 そのとき視界にもう一人の少女騎士が映った。
(ジュデッカ……!)
 二人の視線が重なり合う。
 幾多の修羅場を潜り抜けてきた相棒との、アイコンタクト。この状況を打破するためには、魔人
の隙を突くしかない。
 カマプアアの生殖器官がミニスカートを押し上げ、レオタード状の股間に触れた。
「あ……」
 柔らかな布地を通して、熱く堅い切っ先を感じ取る。布一枚を隔てているとはいえ、生まれて初
めて触れる男性器に、瞳子は軽く喘いだ。
399神聖騎士エルシオン・3  ◆CSwCzse3V2 :2007/09/29(土) 11:09:19 ID:qYpG4ZnP

「そろそろブチこんでやろうか、へへ」
 カマプアアが下品に笑い、腰を押し上げた。


 ──ぐちゅっ……


 ボディスーツが押し込まれ、秘唇がわずかにへこむ。
 だが──それだけだった。
「くっ、スーツが邪魔でブチこめねぇ」
「神聖騎士のバトルコスチュームは、あたしたち自身のマギで保護されている。お前ごとき下位の
魔人じゃ破れない」
 瞳子が冷然と告げる。
「くそっ」
 魔人はなおも腰を押し上げるが、処女の膣孔をほんの少し窪ませるのが精一杯だった。
「入らないならしょうがねぇ。これで我慢してやるよ」
 挿入を諦めたのか、カマプアアは動きを変化させた。
 押し込む動きから、擦りつける動きへと──ペニスの先端部でスーツ越しに秘唇の割れ目を上下
になぞる。
 いわゆる素股の状態だ。
 両手で細腰をつかみ、上下に揺すりたてる。
 触手で拘束されたままの、擬似的なセックスだった。
 粘液にまみれた剛直が美少女騎士の股間をこすり、湿った摩擦音が淫らに響く。
「あっ……んんっ……!」
 エルシオンは甘い吐息をついた。くすぐったいような、軽く痺れるような感触が無垢な性器を襲
っている。
「はあ……はあ……はあ……」
 意識が、桃色の霞に染まっていく。
「どうだ? 欲しくなってきたか」
 カマプアアが調子に乗って、腰のピッチを上げる。そのたびにクレヴァスを上下にこすられて、
快感が高まっていく。
 背筋にジン、とした陶酔が駆け抜けた。
「はぁぁぁぁっ……!」
 さすがの誇り高きヒロインも、抑えきれずに甲高い嬌声を漏らしてしまう。
「い、入れて……」
 屈辱を噛み締め、瞳子が告げた。
400神聖騎士エルシオン・3  ◆CSwCzse3V2 :2007/09/29(土) 11:11:05 ID:qYpG4ZnP

 豚の顔がだらしなくにやけた。


 ──とうとう、正義の騎士を屈服させてやった──


 勝ち誇る気持ちをあらわに、少女の顔を覗きこむ。
「あん? いま、なんて言った?」
「もう我慢できないの……あたしの中に……入れてください」
「挿れるったってよ……」
「あ、あたしがマギの力を抑えれば……あんっ……コスチュームの防御力が落ちる。あなたの力で
もスーツを破って……んんっ……挿入できるはずよ」
 熱い喘ぎ声を漏らしながら瞳子が説明する。
 正義の戦士である自分が──悪の魔人にセックスを懇願すること自体が、耐え難いほどの屈辱だ
った。
 恥辱と悔しさで、目の前が真っ赤に染まる。


 こんなヤツに。
 こんなヤツに。
 こんなヤツに。
 こんなヤツに。


 激しい怒りが美少女騎士の全身を震わせる。
「なんだ、もう降参か?」
「だって……あなたの指が、気持ちよすぎるもの……」
 本当なら死んでも言いたくない台詞だった。
 勝つためだった。
 たとえ誇りが泥にまみれても。
 たとえどれほどの屈辱を味わっても。
 神聖騎士は勝たなければならない。
 世界にたった七人しかいない、正義のヒロインのひとりとして──
「くくく、よーしよし。今、俺さまがお前をオンナにしてやるからなぁ」
 魔人が股間に手をやり、いきりたったモノを引っ張り出した。
 巨大な陽根は赤ん坊の腕ほどの太さがある。処女の身で受け入れるには、きつすぎるサイズだっ
た。
401神聖騎士エルシオン・3  ◆CSwCzse3V2 :2007/09/29(土) 11:12:25 ID:qYpG4ZnP

「入れちまうぞ! 入れちまうからな!」
 豚の鼻から、興奮の息遣いが漏れた。
 先走りの液でヌラヌラと濡れている亀頭を少女の下腹部に近づける。ぬちゅ、と秘唇の入り口に
肉の切っ先が接触した。
「とうとう正義のヒロインの処女をぶち破れるってわけだ、くくく」
 魔人の意識は完全に、エルシオンへと向けられていた。
 少女は、紫の瞳を見開いた。
(今よ、ジュデッカ!)
 心の中で相棒に合図を送る。
 以心伝心──
 思いはジュデッカにも伝わり、すぐさま行動に移した。
「第二段階マギ開放!」
 背後から明るく澄んだ声が響く。
 栗色の髪の少女は、すでに『変身』を終えていた。
 金色に縁取られた純白のローブと、赤を貴重としたボディスーツ。騎士というよりも司祭を連想
させるシルエット。栗色の髪が光沢のある紅へと、薄茶色の瞳が淡い青へと、それぞれ色彩を変え
る。
 そして両手に構えているのは、美しい曲線を描く弓。
 もうひとりの美少女騎士──ジュデッカを中心にして、オレンジ色のオーラが爆発的に広がる。
「な、なんだと?」
 カマプアアが驚いた様子で振り返った。
 種族が違うとはいえ、男の悲しさ。やはり乙女の純潔を奪えるとあって、意識が逸れていたのだ
ろう。
 ジュデッカは期待通り、その一瞬の隙を見逃さなかった。
「いっけぇぇぇっ、ブレイズキャノン!」
 かまえた弓から──巨大な炎の矢が放たれた。
402神聖騎士エルシオン・3  ◆CSwCzse3V2 :2007/09/29(土) 11:14:01 ID:qYpG4ZnP

 朋美の目の前で、逆転劇は鮮やかに起きた。


 ──ごおおっ……!


 ジュデッカの放った火矢が、カマプアアの舌を焼き払う。白濁の体液をまき散らしながら、魔人
の舌が吹き飛んだ。
 縛りつけられていたエルシオンが開放され、地面に倒れこむ。
「き、貴様っ……」
 魔人は怒りに燃える瞳を、紅の髪の少女騎士に向けた。
「神聖騎士ジュデッカ、だよ。わたしのこと、忘れちゃ困るなー」
 ジュデッカはにっこりと微笑み、巨大な弓を構えなおす。戦場にはおよそそぐわない、にこやか
な笑みだった。
「この力……爆炎系のマギ使いだと……!」
 全身が焼け焦げたカマプアアは、弱々しくその場に膝をついた。
「終わりね」
 エルシオンが黄金の剣を掲げた。
 純白のバトルコスチュームに包まれた肢体から、青白いオーラが吹き上がる。大気が爆発し、衝
撃波となって放射される。
「第二段階マギ開放──」
 刀身から無数の氷が吹き上がった。
 圧倒的な凍気が周囲の熱を奪い、竜巻を巻き起こす。
 氷の嵐は龍のように身をくねらせながら駆け上がった。
 激しい風の中で蒼色のロングヘアをはためかせながら、美少女騎士は凛とした声で叫ぶ。


「ジャイロブラスト!」


 そして──天空から氷嵐が降り注いだ。
 無数の氷群をともなった竜巻が魔人を包み込む。
 氷の刃が硬質皮膚を切り裂き、竜巻の衝撃が巨体を砕く。
「ぐっ……おおおおお……!」
 か細い苦鳴が、虚空に飲み込まれていく。氷の竜巻に飲み込まれた魔人は全身を切り裂かれ、爆
散した。
403神聖騎士エルシオン・3  ◆CSwCzse3V2 :2007/09/29(土) 11:14:53 ID:qYpG4ZnP

 ──後には、肥満の男が倒れているだけだった。
 魔人の姿はどこにもない。
 いや──元に戻ったのだろうか。
 男の側には小さな珠が転がっていた。虹色の光を放つ、野球のボール程度の大きさの珠が。
「回収完了、ね」
 エルシオンは虹色の珠を拾い、つぶやいた。
 と、
「瞳子ちゃん!」
 ジュデッカがエルシオンに駆け寄った。
「よかったー、瞳子ちゃんのバージンが無事で〜。本当に犯されるかと思っちゃった……」
「あたしがあんなヤツに体を許すわけないでしょう」
 エルシオンが冷ややかに告げる。
「それと、こういう場所では名前を呼ばないで、ジュデッカ」
「あ……つい」
 紅髪の美少女騎士が悪戯っぽく笑い、頭をかいた。
「えへへ、ごめんね、とう……じゃない、エルシオン」
「まったく」
 クールな美貌をしかめ、軽く睨みつける。
「あの……あなたたちって何者なの?」
 朋美がおそるおそる話しかけた。
 自分を犯し、バケモノに変化した男──
 そして正義の騎士に『変身』し、超常の力でそのバケモノを倒した二人の少女──
 まるで、夢を見ているような気分だった。
 だが、紛れもない現実だ。
 股間の奥に残る熱い感触と、セックスの余韻が──
 これは現実なのだと、朋美に告げている。自分は怪物に汚され、初めての証を無くしたのだと告
げている。
「ごめんなさい。その質問には答えられないの」
 エルシオンが首を振った。
「えへへー、正義の味方は正体を隠すのがデフォだから」
 ジュデッカが明るく笑う。
「あたしたちの正体は誰にも知られてはならない。目撃者を残すわけにはいかない」
 蒼い美少女騎士が冷然と告げる。
「ど、どういうこと……?」
404神聖騎士エルシオン・3  ◆CSwCzse3V2 :2007/09/29(土) 11:15:47 ID:qYpG4ZnP

「マギ第一段階開放」
 エルシオンは、朋美の質問をさえぎるように告げた。
 すらりとした手がゆっくりと朋美に伸びる。呪文らしきものをつぶやくと、白いグローブに覆わ
れた手の先が淡く発光した。
「え、な、なに……なんなの」
 慌てる朋美の意識が、ふいに灼熱する。頭の中に真っ白い光が炸裂するような感覚だった。
「今夜のことは全て忘れて」
 エルシオンが告げる。
 神秘的な紫の瞳が、朋美をまっすぐに見つめていた。
「あたしたちのことも。怪物のことも」
 目の前の景色がぐにゃり、と歪む。
 二人の美少女騎士の姿が蜃気楼のようにかすんで見える。
 股間の痛みさえも薄れ、消えていくようだ。
「忘れなさい」
 エルシオンがもう一度告げる。
 同時に、朋美の意識が弾け、目の前が真っ暗に染まった──



                        【魔人カマプアア編・終わり】
405名無しさん@ピンキー:2007/09/29(土) 12:56:29 ID:g68Ha9sI
GJです!
次はボディースーツが破られるんでしょうか。
楽しみにしています。
406名無しさん@ピンキー:2007/09/29(土) 15:27:31 ID:soxF/pWS
良スレ発見! このシチュ好みだ。
407名無しさん@ピンキー:2007/09/29(土) 16:06:37 ID:hIpNjXKQ
GJ!GJ!GJ!
作者さんは変身ヒロインものの醍醐味を分かっている人だな。
イカすバトルシーンを書けるのは大きいよ。
焦らずけど末永く続きを書いていって欲しいな。
408名無しさん@ピンキー:2007/09/29(土) 20:06:16 ID:gT1eYAyA
GJです!!
神聖騎士は7人と言う事は長編も期待して・・・  楽しみにしてます!
409名無しさん@ピンキー:2007/09/30(日) 18:22:05 ID:BJwL22Fm
化け物あと一息で処女奪えたのに惜しかったな…。
俺も同様の心持ちで興奮してたよ。
410名無しさん@ピンキー:2007/09/30(日) 22:02:55 ID:alT2uTtK
おー。続きが楽しみになる、GJ!

ところで変身の掛け声だけど、魔法っぽい力使う騎士なら、何かの宣誓か誓約みたいな文言でもいいかも。
何かへの祈りの言葉とか。
411神聖騎士エルシオン・4  ◆CSwCzse3V2 :2007/10/03(水) 00:34:01 ID:UlSO6iiE
>>397-404の続きを投下します。
412神聖騎士エルシオン・4  ◆CSwCzse3V2 :2007/10/03(水) 00:35:13 ID:UlSO6iiE

 春休みが明けて、今日から新学期だった。
 私立天空学園高校──それが、吉沢朋美(よしざわ・ともみ)の通う高校の名前だ。
 二年花組の教室に入る。
 ホームルームが始まる前の喧騒が、教室の中を満たしていた。
 一年のときと同じクラスになった生徒もいれば、初めて顔をあわせる生徒もいる。すでにメール
や携帯電話の番号を交換しているものたちもいた。
 クラス全体が打ち解ける前の、独特の雰囲気だった。
 黒板を見ると、自分の席順が張り出されている。
 席の前に進むと、二人の少女が歓談していた。
 ひとりはロングヘアで長身のスタイル、もうひとりはボブカットで小柄な体つきをしている。
(すごい……綺麗な子)
 朋美は思わずため息をついた。
 タイプは違えど、いずれ劣らぬ美しい少女たちだった。アイドルも顔負けのルックスに、自分の
ほうが気後れしてしまう。
「あ、えっと……」
「初めまして」
 ロングヘアの美少女が涼やかな口調で告げる。
 背中まである黒髪は、朋美がため息を漏らすほど綺麗な光沢を放っていた。すらりとした肢体は
モデルのようにしなやかだ。
 淡いブルーを基調とした制服の胸元を、豊かなバストが押し上げている。メリハリの利いた体は
高校生離れした色香を醸し出している。
「あたしは月読瞳子(つくよみ・とうこ)。今日から同じクラスね」
 その隣から、
「日高蛍(ひだか・ほたる)でーす! よろしくねっ」
 栗色の髪の少女が、底抜けに明るい態度で挨拶をした。
 瞳子とは違い、小柄な少女だった。肩のところで切りそろえた髪と可愛らしい容姿は、まるでア
ニメに出てくるヒロインのようだ。
「初めまして……私、吉沢朋美です」
 朋美は丁寧に頭を下げた。
「わたしと瞳子ちゃんは一年のときから同じクラスなのっ」
 蛍が張りのある声で言った。
 先ほどからにっこりとした笑顔を絶やさない。見ているとこちらまで幸せになりそうな、太陽を
思わせる笑顔だった。
 一方の瞳子は、その名のとおり月──
 クールな美貌は笑みひとつ浮かべない。
「吉沢さんとは初対面でしょ、蛍。はしゃぎすぎよ」
「初対面じゃないよー。ついこの間、会ったばかりじゃない」
「えっ? 私、あなたたちとは今日初めて会ったと思うんだけど」
 朋美が口を挟む。
413神聖騎士エルシオン・4  ◆CSwCzse3V2 :2007/10/03(水) 00:36:03 ID:UlSO6iiE

「……バカ」
「あ……そっか、初対面だね」
 瞳子の冷たい台詞に頭をかく蛍。
 朋美は、二人の会話の意味が分からず首をかしげた。
 と、
「あれ、瞳子に蛍じゃん。二年生でもお前らと同じクラスかよ」
 声をかけてきたのは一人の少年だった。短髪を逆立て、大きめの瞳が強い光を放つ。いかにも元
気そうな容貌だ。
「立花くん」
 瞳子が振り返る。
 少年は、三人の少女の輪に馴れ馴れしく割って入った。
「また一年、俺と一緒でうれしいだろ」
 自信たっぷりの態度で言い放つ。キラキラと光る目は、瞳子だけをまっすぐに見ていた。
 あまりにもあからさまな態度に、朋美はポカンとなった。
 初対面でも一目瞭然だ。
 彼は──瞳子に恋をしている。
「今年もよろしくね〜、花太(はなた)」
 蛍が嬉しそうに笑った。
「いやー、蛍は素直だよな。瞳子も嬉しいだろ? な? な?」
「嬉しい? どうして?」
 瞳子はあっさりと言い放つ。見た目どおりの、いや見た目以上にクールな少女だった。
「ただの腐れ縁じゃない」
「……相変わらずつれないよな。もっと素直になっていいんだぜ?」
「蛍は嬉しいかもしれないけど、あたしにとってあなたはただのクラスメートよ。それ以上でも以
下でもないの」
 瞳子が無表情に告げた。
「いや、ほら……俺に対するひそかな恋心っていうか……」
「寝言は寝てからにして」
「ツンデレ属性持ちか、お前。ンな照れなくてもいーだろ」
「……沈められたいの?」
 瞳子の視線が絶対零度にまで変化する。
 ──どうやら花太の思いは完全に一方通行らしい。
 報われない恋、というやつだった。
「うう……あいかわらず冷たい」
 花太は「ガーン」などとつぶやきながら、暗い顔で落ち込んでいる。三人のやり取りがおかしく
て、朋美は微笑んでしまう。
414神聖騎士エルシオン・4  ◆CSwCzse3V2 :2007/10/03(水) 00:36:59 ID:UlSO6iiE

 と、そのときだった。
「っ……!」
 脳内で、チカッ、と閃光が走る。


 自分にのしかかる巨大な黒い影──
 長い髪をなびかせ疾走する少女──
 衝撃と爆風──
 鋼のぶつかり合う音──
 股間を襲う痛み──


 瞳子と蛍を交互に見つめた。
 心臓がいきなり早鐘を打ち出した。
「あの……」
 朋美がつぶやいた。
「私、あなたたちとどこかで会ったことがある?」
「さあ、なんのことかしら」
 瞳子が軽く首をかしげた。
 クールな美貌がまっすぐに朋美を見つめる。見ているだけで吸い込まれてしまいそうな、神秘的
な黒瞳。
「……ごめんなさい。気のせいよね」


 朋美にはすでに忘却した事実であることを──このときの彼女はまだ知らない。


        *


 細川三郎(ほそかわ・さぶろう)は実力テストの採点を終え、ため息をついた。新学期早々の実
力テストで、夕方の今まで採点に追われていたのだ。
「やっと終わった……」
「お疲れですね、細川先生」
 隣の席の新田典子(にった・のりこ)がお茶を入れてくれる。
 典子は二十代前半の若い教師だ。
 生徒はもちろん、職員室の男性教師からも抜群の人気を誇る。三十半ばでいまだに独身の細川は、
典子と話すだけでもドギマギとしてしまう。
415神聖騎士エルシオン・4  ◆CSwCzse3V2 :2007/10/03(水) 00:38:02 ID:UlSO6iiE

 ナチュラルメイクに近い薄化粧が、清楚な容貌によく似合っていた。上品な口元には塗られた淡
いルージュ。濃紺のスーツとタイトスカートに包まれた肢体は、高校生の少女たちとは違い、二十
代ならではの色香を放っている。
(本当に綺麗だ……)
 細川は思わずため息をついた。
 もともと出会いの少ない職場だった。同僚の教師の中にも典子に思いを寄せている者は多い。
 もちろん、細川もその一人だ。
 思い切って彼女にアタックしてみたいが、拒絶されたときのことを思うとどうしても踏み出せな
かった。
 と、
「あら、月読さん、百点なんですね」
 典子が採点の終わった答案を覗きこむ。
「彼女の百点はいつものことでしょう」
 細川が苦笑する。
 二年生の月読瞳子。
 直接担任をしているわけではないが、教師の間で彼女の名前を知らないものはいない。
 学年トップはもちろん、全国模試でも高校一年生のときから一位の座を明け渡したことは一度も
ない。
 正真正銘の天才少女。
 性格はクールで、少しとっつきにくいところがあり、細川は彼女を苦手にしていたが……
「我々教師からすれば、楽な生徒なんでしょうけどね」
 細川が告げる。
 と、そのときだった。
 突然──体の奥に熱い衝動が走る。
 目の前で揺れる、典子の胸元が気になって仕方がなかった。濃紺のスーツを脱がせたら、きっと
成熟した乳房があらわになることだろう。
 ごくり、と生唾を飲み込む。
(こんな女とセックスできたら……)
 妄想が広がっていく。
 もちろん、彼女が自分のような冴えない男を相手にするはずがない。
(セックスできるとしたら、力ずくしかないよな……)
 同僚の女教師をレイプすることを、平然と考えている自分自身に気づき、細川は慄然となった。
(何を考えてるんだ、僕は)
「どうかしたんですか、細川先生」
 典子が訝しげに首をかしげる。
(力ずくで──)
 濁った瞳が端麗な女教師を見上げる。
416神聖騎士エルシオン・4  ◆CSwCzse3V2 :2007/10/03(水) 00:38:52 ID:UlSO6iiE

(力ずくで──犯す)
「細川先生……?」


 犯せ。
 犯せ。犯せ。
 犯せ。犯せ。犯せ。
 犯せ。犯せ。犯せ。犯せ。
 犯せ犯せ犯せ犯せ犯せ犯せ犯せ犯せ犯せ…………


 欲望一色に塗りつぶされていく。
 まるで心の中に『別の何者か』がいて、それが命令を下しているかのようだ。自分でも戸惑いな
がら、細川は典子に声をかけた。
「ちょっとお話があるんですが、いいですか」
「話?」
 典子が首をかしげる。
「その……生徒のことで」
 適当な口実をでっちあげた。
「ここじゃなんですから、場所を移しませんか?」
 真面目な顔で告げると、典子は真剣な表情でうなずく。
 細川は心の中でほくそ笑んだ。
 若い教師らしく、典子も教育に理想を燃やしているタイプだ。生徒のことで相談がある、といえ
ば簡単に引っかかってくれる。


        *


「な、何をするんですか!」
 ひと気のない校舎裏に、典子の悲鳴が響き渡った。
 細川は息遣いも荒く、若い女教師にのしかかる。
「ひ、人を呼びますよ」
 キッとにらまれ、細川の動きが止まる。
 心の中に躊躇が生まれていた。
 自分がやろうとしているのは、まぎれもないレイプだ。
 教職者としてあってはならない、犯罪行為だった。だがその躊躇も、心の中を焼き尽くすような
欲情に飲み込まれ、あっという間に消えていく。
417神聖騎士エルシオン・4  ◆CSwCzse3V2 :2007/10/03(水) 00:39:37 ID:UlSO6iiE

「よ、呼びたければ呼べよ。こんなひと気のない場所に、誰が来ると思ってんだ」
「私──教育者としてあなたを尊敬していたのに」
「僕にも分からないんだ」
 細川は首を左右に振った。
「ヤりたくてヤりたくて気が狂いそうなんだよ。自分が自分じゃなくなったみたいにな」
 半開きの唇から涎が垂れ落ちた。
 汚らしい唾液が典子の頬を汚す。
「減るもんじゃないんだし、一発くらいいいだろ? な? な?」
「そういう問題じゃありません! 貞操観念とか倫理の問題でしょう!」
 真面目な典子が怒声を浴びせた。
 だが──細川はもはや、自分で自分を抑えることができない。


 犯せ、犯せ……


 原始的な欲望を訴える声が脳裏に反響する。
「がぁぁぁぁっ!」
 細川は咆哮を上げた。
 理性ある大人ではなく、一匹の雄となって。
 欲情に支配された男が典子に覆いかぶさった。
 タイトスカートをまくり、ショーツに手を伸ばす。布地の上から押し込むと、くちゅ、と水っぽ
い感触がした。
「なんだ、ちょっと濡れてないか?」
 細川が訝しげに唸る。
「違います! そんなわけ──」
 典子は必死の形相で首を振った。
 おそらく女性としての防衛本能なのだろう。女教師の股間はかすかに湿っていた。
 いきりたった先端をあてがい、グッと腰を押し出す。
 かすかに潤んでいるとはいえ、男を迎え入れる準備の整っていない秘唇は大きく軋んだ。
418神聖騎士エルシオン・4  ◆CSwCzse3V2 :2007/10/03(水) 00:40:19 ID:UlSO6iiE

 抵抗をものともせず、下半身全体を押し込んでいく。堅い切っ先が花びらを左右に割って、奥へ、
奥へと突き進んだ。
「ぐ、ああっ!」
 典子が動物的な苦鳴を漏らす。


 ぱんっ、ぱんっ、ぱんっ……


 肉と肉のぶつかり合う生々しい音が響いた。
 堅い雁の部分で、膣の入り口をひっかけるようにして刺激していく。
 濃紺のスーツの胸元を力任せに開き、ブラジャーをむしり取った。白く豊かな乳房を両手で鷲づ
かみにし、乳首を吸いたてる。
「はっ……あんっ」
 肉交を続けるうちに、女教師の反応は次第に変化する。結合部は互いの体液がまざりあい、白濁
色に染まっていた。
 感じ始めているのだ。
 犯されながらも、敏感な箇所を責められているうちに。
 細川は上体を倒し、見事な半円を描くバストに吸い付いた。先端を口の中に吸い込み、尖りきっ
た乳首を舌で転がす。
 弾力のある肉球を揉みしだきながら、腰のピッチを上げていく。
 ずちゅ、ずちゅ、と濡れた音が大きく響き、逞しいペニスが深々と突き刺さった。
「はあ……はあ……すごい、硬い」
 典子は無我夢中な様子でつぶやく。
 知的な女教師の顔が快楽で蕩けていた。
「わ、私……イッてしまう……」
 暴力的に引き出された快楽を必死で否定するように、典子は何度も首を左右に振る。
 細川は調子に乗って腰の動きに変化をつけた。まっすぐに突きこむストロークから、腰全体を回
しこむような動きに。
 膣に入り口付近を擦りたて、敏感なポイントを刺激していく。
「はあ、駄目、イッちゃいそう!」
 典子の嬌声が一気に高まった。頬が真っ赤に染まり、うなじに汗がにじんでいる。
「ふふ、感じやすいじゃないですか、新田先生」
 細川は満足げにうなった。
419神聖騎士エルシオン・4  ◆CSwCzse3V2 :2007/10/03(水) 00:41:30 ID:UlSO6iiE

 腰のピッチを上げ、ラストスパートに入る。
 ほどなくして二人に絶頂が訪れた。
「うおおっ、出る!」
「ああーっ、イクう!」
 根元まで押し込み、女教師の膣に思いっきり射精する。
 同時に、体の中に灼熱感が込み上げてきた。


 快楽の波動が最高潮に達したとき、純粋な生命エネルギーである『マギ』が放出される。細川の
ような『封印素体』はそのエネルギーを受け、体の奥底に眠る魔人を覚醒させることができる。


 唐突に、そんな情報が脳裏に浮かんだ。
 誰に教わったわけでもない記憶。
 当たり前のように知っていた記憶。
 今の今まで眠っていた……そして今まさに目覚めた記憶。
「封印が──解けたぞ!」
 細川が歓喜の声を上げる。
 体の中に爆発的な『力』があふれてくる。声に不気味なエコーがかかり、無人の校舎裏に響き渡
った。
「僕は……僕の名は……」
 太古の記憶が奔流のようによみがえる。
 旧世界の戦いで破れ、封印されていた記憶。
 本当の記憶。
 そして、本当の姿。


「僕の名は蝿の王」


 全身が蜃気楼のようにかすみ、人ならざる異形を顕現した。
 蝿の王──
 その名のとおり、蝿と人間を混ぜ合わせたような怪人の姿だ。
「僕の名は──ベルゼブブ」


                        【続く】
420名無しさん@ピンキー:2007/10/03(水) 00:52:56 ID:auhIiURK
ベルゼブブって…いきなし大物だなおい!
なんか朋子も神聖騎士として覚醒でもしそうだし、良い引きだな
続きが期待!
421名無しさん@ピンキー:2007/10/03(水) 05:10:53 ID:oNUR4Ahf
ベルの声は後藤さん以外でお願いします(何)
422名無しさん@ピンキー:2007/10/03(水) 05:32:00 ID:dMFg5djH
今日から放映始まったしな
423名無しさん@ピンキー:2007/10/03(水) 05:35:00 ID:auhIiURK
ナイトウィザードじゃねーかwwww
424名無しさん@ピンキー:2007/10/04(木) 12:32:21 ID:8vXr9e8H
ナイトウィザードとはTRPGのナイトウィザードか!?

いつの間にアニメ化!?
( ̄口 ̄)
425名無しさん@ピンキー:2007/10/05(金) 00:32:24 ID:kO4oKfCC
おととい
426名無しさん@ピンキー:2007/10/05(金) 01:36:15 ID:pqty2xKG
まさか柊やあかりんがTVに出る日が来ようとは。
427神聖騎士エルシオン5  ◆CSwCzse3V2 :2007/10/06(土) 00:05:31 ID:keZouRnR
>>412-419の続きを投下します。
428神聖騎士エルシオン5  ◆CSwCzse3V2 :2007/10/06(土) 00:06:26 ID:keZouRnR

 強大なマギの発生を感知し、瞳子と蛍が校舎裏に駆けつける。
「新田先生──」
 凄惨な現場を目にして、瞳子がうめいた。
 大股開きの格好で、知的な女教師が倒れている。
 濃紺のスーツが乱れているところから、魔人によって犯されたのは明らかだった。
 レイプされたショックだろうか、それとも怪物を目撃した恐怖のせいだろうか。すでに気を失っ
ているようだ。
 その向こうにたたずんでいるのは、封印を解いた魔人だった。
 蝿と人間を混ぜ合わせたような、異形の怪人。世界中に散らばった、封印されし魔人のひとり。
 そして……神聖騎士にとって倒すべき『敵』。
「変身よ、蛍」
 瞳子が凛とした声で告げる。
 蛍の元気な声が返ってきた。
「オッケー、瞳子ちゃん」
 二人がスカートのポケットから取り出したのは、きらびやかな装飾に彩られた小型のスティック
──神聖騎士への変身宝具だった。
 瞳子の宝具はサファイアの輝きを、蛍のそれはルビーの光沢を放っている。二人は輝くスティッ
クを掲げ、謳うような口調で言葉を紡いだ。


「魔力世界へ精神接続──」
「マギエネルギー封印解除──」
「筋肉強化──」
「神経練成──」
「我が象る姿は壮麗なる騎士──」
「我が象る心は神聖なる乙女──」


 呪文のように次々と言葉を継いでいく。一つ一つのキーワードに応じて、精神の志向性が高まっ
ていく。
 敵を倒すために武装し、聖なる心で悪を討つ。
 ごく普通の高校生の少女から、古代戦士としての精神へ……心の中に激しい闘志が灯る。


「武装顕現! ナイトシルエット!」


 二人の声が唱和した。
429神聖騎士エルシオン5  ◆CSwCzse3V2 :2007/10/06(土) 00:07:04 ID:keZouRnR

 光の柱が立ち上り、瞳子と蛍を包みこむ。淡いブルーの制服が光の粒子となって、はじけ散った。
 まぶしい輝きの中、美少女たちの裸身があらわになった。
 瞳子のヌードは、高校生としては十分に成熟したものだ。量感たっぷりのバストに女らしいカー
ブを描く腰のライン。引き締ったヒップからすらりと長い両足がまっすぐに伸びている。
 一方の蛍は幼児体型に近い。なだらかな膨らみを見せる乳房と、凹凸の少ない体。染みひとつな
い白い肌が清純さを醸し出している。
 ひときわまぶしい光がはじけ、二人の裸身に降り注いだ。生命エネルギーである『マギ』が物質
と化し、白い衣装となって二人の体を覆っていく。
 瞳子の衣装は──
 体のラインを浮き立たせるような、レオタードの形をした紺碧のボディスーツ。優美な金色に縁
取られた純白の衣装。ミニスカートがはためき、健康的な太ももがあらわになる。
 風の中でひるがえった黒髪が蒼色へ、闇の中でも強い光を放つ黒瞳が深い紫へと変化する。
 蛍の衣装は──
 同じくレオタード状の赤いボディスーツと純白のローブの組み合わせだ。エルシオンとは違い、
騎士というよりも司祭を連想させるシルエットだった。栗色の髪が光沢のある紅へと、薄茶色の瞳
が淡い青へと、それぞれ色を変える。
「知っているぞ……」
 細川……魔人ベルゼブブがうめいた。
「魔人の記憶が教えてくれる。旧世界からの、我らの仇敵。光のマギを駆り、我らを討つもの──」
「あたしたちは正義の戦士」
「私たちは魔人を滅ぼすもの」
 二人の美少女騎士が交互に告げる。
「神聖騎士エルシオン」
「神聖騎士ジュデッカ」
 正義のヒロインと悪の魔人が真っ向から対峙した。善の視線と悪の視線が虚空でぶつかり、火花
を散らす。
「正義の味方気取りかよ。青臭い小娘どもが」
 ベルゼブブがしゃがれた声で毒づく。
「『気取り』じゃない。あたしたちは正義の味方よ」
 瞳子は騎士の誇りを込めて宣言した。


 人々を守り、世界を守り、そして正義を守る──


 たとえ青臭く聞こえようとも、瞳子にとってそれは絶対の信念だった。
 魔人の手から、ひとりでも多くの人を守りたい。
 魔人のために悲しむ人を、ひとりでも減らしたい。
430神聖騎士エルシオン5  ◆CSwCzse3V2 :2007/10/06(土) 00:07:44 ID:keZouRnR

 そのために瞳子は戦ってきた。
「試してみる? あたしたちの信念の強さを」
「力ずくで、かい? ふん、面白い」
 ベルゼブブが舌なめずりをした。
「まず、あたしが行く」
 エルシオンが一歩前に出る。
「フォローお願いね、ジュデッカ」
「おまかせ〜。がんばってね、エルシオンっ」
 いつもながら彼女の声は明るい。生死を懸けた戦場にはそぐわないほどだ。
「神具召還──」
 エルシオンが涼やかな声で呪文をつむぐ。
 雷鳴が轟き、虚空から愛用の武器である聖剣が出現した。芸術品のように美しい装飾のなされた
刀身が、陽光を反射して黄金に輝く。
 一方のベルゼブブは丸腰だ。神具を使った武器戦闘ではなく、格闘能力や魔術に長けたタイプな
のだろうか。
 だが、わざわざ相手の得意分野にあわせて戦う必要などない。
 エルシオンは地面を蹴り、雷光の速度で間合いを詰めた。黄金の剣が閃き、ベルゼブブにたたき
こまれる。
「ぐっ」
 魔人の体が真一文字に切り裂かれ、青黒い体液が飛び散った。
「やった! さっすが、エルシオン」
「いいえ、まだよ」
 後ろでのん気な歓声をあげるジュデッカに、エルシオンが鋭い声で告げる。
 先ほどの一撃は、踏み込みも斬撃も浅かった。攻撃が命中する前に、魔人がバックステップして
致命傷を避けたからだ。
 近接戦闘は分が悪いと見たのか、ベルゼブブが慌てた様子で後退する。
「遅い」
 エルシオンはさらに疾走し、長剣を矢継ぎ早に繰り出した。黄金の軌跡が縦横にきらめき、その
たびに魔人の体が切り裂かれていく。
(いける。このまま押し切って──)
 瞬間、ベルゼブブは地面を蹴って、上空に飛び上がった。羽根を振動させて、空中に上がってい
く。
(逃がさない──)
 エルシオンは紫の視線を上空に向けた。
「第一段階マギ開放」
 涼やかに告げる。
 生命エネルギーであるマギが刀身に宿り、凍気となって渦を巻く。
「フリーズレイ!」
 刀身から青い輝きが放たれた。刃のように尖った氷の散弾だ。
431神聖騎士エルシオン5  ◆CSwCzse3V2 :2007/10/06(土) 00:08:19 ID:keZouRnR

 ベルゼブブの羽が高速震動を開始した。残像を伴いながら、音速の散弾を軽々とかわす。
「遅い遅い」
 ベルゼブブが勝ち誇った。
「僕は蝿の王。地上ならともかく空中なら、こんなもんさ。スピード勝負では負けないよ」
「空中戦がお得意ってわけね」
「だったら、これで──」
 後衛の位置からジュデッカが叫ぶ。両手に構えた弓に炎の矢が生まれる。
「ブレイズキャノンっ!」
 大気を燃やしながら飛来する巨大な炎の矢。
「遅いって言ったろ」
 ベルゼブブは余裕を持った飛行で、炎の矢をかわしてみせた。あまりのスピードに目が追いつか
ない。
「こいつ、なんてスピードなの」
 クールな美貌をわずかにしかめ、エルシオンは舌打ちした。
 どんなに強力な攻撃も当たらなければ意味がない。音速の『フリーズレイ』や『ブレイズキャノ
ン』をやすやすと避けられるということは、相手の動きは音速をも超えているはずだ。
 超音速の魔人──
 瞳子は戦慄とともに蝿の王を見据えた。
「君たちもまとめて犯してあげようか? ふふ、二人とも美味しそうな体をしているね……」
 ベルゼブブは空中を飛び回りながら、欲望に濁った目を美少女騎士たちに向ける。
「まずは……蒼い髪をした君からだ」
 羽根を振動させ、猛スピードで降下した。
 エルシオンは黄金の長剣をかまえた。
(懐に飛び込んできたら、迎撃してやる──)
 紫に瞳をスッと細め、相手の動きに集中する。
 いくら超音速を誇ろうとも、攻撃する瞬間は無防備になる。叩くのはそのときだ。
 と、
「馬鹿が」
 魔人は空中で九十度カーブし、いきなり攻撃目標を変更する。狙いはエルシオンではなく──ジ
ュデッカだった。
「えっ?」
 油断していたのか、蛍が驚きの声を上げる。魔人がエルシオンを狙うと見せかけたのは、フェイ
ントだったのだ。
「避けて、ジュデッカ!」
 エルシオンが慌てて叫んだ。
 ベルゼブブとジュデッカの間に割って入ろうと疾走する。
432神聖騎士エルシオン5  ◆CSwCzse3V2 :2007/10/06(土) 00:09:17 ID:keZouRnR

 だが……間に合わない。
 ジュデッカの身体能力は、エルシオンに比べて数段劣る。音速の体当たりを避けきれず、小柄な
体が吹き飛ばされた。
「きゃあっ……」
 紅の髪の美少女騎士が悲鳴を上げて倒れ伏す。
「弱いほうを先に狙わせてもらったよ。悪く思うな、ふふ」
 ベルゼブブが勝ち誇った。
 倒れたまま起き上がれないジュデッカに向けて、右手を突き出す。まるで見えない糸に引っ張ら
れるように、小柄な体が浮き上がった。
「第二段階マギ開放──クロスシール」
 禍々しい呪文を唱え、魔術を開放する。


 ずずずずっ……


 虚空を割ってクリスタル状の十字架が出現した。
「な、なに……?」
 十字架から鎖が一直線に伸び、ジュデッカの両手両脚に絡みついた。
「きゃっ……!」
 小柄な体が引き寄せられ、十字架に拘束される。
「う、動けない」
「磔の刑だ。美少女が獲物だと、なかなかサマになるじゃないか」
 魔人が満足げに笑った。
 両手と両脚をリングで拘束されたジュデッカは、必死の形相で身をよじる。
「ジュデッカ!」
「こんな十字架くらい、マギを使えばっ」
 蛍が元気よく叫んだ。
 司祭風のコスチュームに包まれた全身から炎が吹き上がる。オレンジ色の火炎が手足を戒める鎖
を、そして十字架を焼く。
 ミサイルにも匹敵する、ジュデッカの『爆炎』の力──
 だが、炎のマギエネルギーに焼かれながら、魔人の十字架は傷ひとつ……それどころか、焦げ目
ひとつない。
「そんな……!」
「無駄無駄無駄無駄!」
 ベルゼブブが哄笑した。
433神聖騎士エルシオン5  ◆CSwCzse3V2 :2007/10/06(土) 00:10:08 ID:keZouRnR

「そいつに刺激を与えると、リバウンドが来るよ」
「リバウンド?」
 蛍が訝しげに眉を寄せる。
 次の瞬間、


 ずるっ……ずるっ……
 ずるっ……ずるっ……


 十字架のあちこちから、半透明をした粘液が染み出した。
「お仕置きスライム、だ」
 ベルゼブブがふたたび笑う。
 ゼリー状のスライムは小刻みに体を揺らしながら、ジュデッカの全身にまとわりついた。白いロ
ーブやレオタード状の赤いボディスーツを染み透り、小柄な裸身に到達する。
「やぁぁっ……なに、これ! 気持ち悪い」
 蛍が悲鳴を上げた。
「無敵の防御力を誇るバトルコスチュームも、液体に近い体を持つスライムの浸透までは防げない
ようだね」
 スライムは不定形の体をくねらせながら、なだらかな胸元や未発達な股間に体の一部を侵入させ
ていく。ぼこり、ぼこり、とボディスーツが内側からいびつに盛り上がる。
「ううっ……ああああっ!」
 可愛らしい悲鳴が鳴り響いた。
 ジュデッカはあどけない顔を左右に振ることしかできない。幼児体型に近い体が小刻みに震えて
いる。林檎色の頬に緑がかったスライムの一部が付着し、蠢いている。白と赤のコントラストが美
しいバトルコスチュームも、いまや粘液まみれだった。
「駄目……入ってくる……駄目ぇぇっ……!」
(蛍……!)
 瞳子の位置からは見えないが、相棒の少女の乳房や秘処は粘液生物の侵入を受けているはずだ。
敏感な乳首を責められ、処女の秘孔にまでその触手を伸ばされているのかもしれない。無垢な体を
汚らしい生物に穢されているのかと思うと、胸が痛くなる。
「ジュデッカを離して!」
「あっ……あああっ……」
 エルシオンの眼前で、相棒の少女が体をよじった。快楽とも苦悶ともつかない表情を浮かべ、紅
の髪が、桃色の唇が、白い肌が……次々と粘液にまみれていく。
「ふふふ……」
「聞こえなかったの! 離せって言ってるのよ」
 常にクールな態度を崩さない美少女騎士が激昂して叫んだ。
434神聖騎士エルシオン5  ◆CSwCzse3V2 :2007/10/06(土) 00:11:06 ID:keZouRnR

 鋭い視線にも蝿の王はひるまない。腕組みをして、嘲笑まじりに二人の少女を眺めている。
「このっ……!」
 エルシオンは黄金の剣を手に疾走した。
 マギの源である魔人を倒せば、十字架は消滅するはずだ。
「おっと、僕に攻撃しないほうがいい」
 ベルゼブブはその場から一歩も動かない。
 剣を避ける素振りさえも見せない。
(こいつ!?)
「十字架は僕のマギから生み出されたものだが、ある条件付けがしてあってね。それは──」
 ベルゼブブの口元に邪悪な笑みが浮かぶ。
 背筋にゾクリとしたものを感じ、エルシオンは動きを止めた。
「僕が死ねば、十字架は溜め込んだマギエネルギーを一気に放出する。平たく言えば、自爆するっ
てことさ」
「くっ……!」
「もちろん、拘束されている神聖騎士の女の子も一緒にドカン、だ。わかるよね、僕が言ってる忌
み?」
「き、貴様っ……!」
 瞳子は奥歯を噛み締め、魔人をにらみつけた。
「君たちはもう、僕に逆らえないんだよ」
「…………」
 ゆっくりと黄金の剣を下ろす。ジュデッカを犠牲にしてまで、魔人に攻撃することなどできやし
ない。
「素直になったね。じゃあ、まずはこれをしゃぶってもらおうかな」
 ベルゼブブが股間を指差す。
「えっ?」
 下腹部を覆うプロテクターを外すと、屹立したものが飛び出した。
 魔人のペニスは人間の器官と比べて、二回り以上も大きい。先端からは先走りの粘液があふれだ
し、垂れ落ちていた。
 白濁した粘液溜まりが地面にできているのを見て、瞳子は気分が悪くなる。
「し、しゃぶるって……」
「フェラチオしろ、って言ってるんだよ、正義の戦士様」
 ベルゼブブが嫌みったらしく笑った。



                        【続く】
435名無しさん@ピンキー:2007/10/06(土) 03:02:53 ID:cx7Mx/8v
おう…いきなしウィザーズブレインばりの変身バンクにはぶったまげたぜ。
なかなか格好良くてGJ!
436名無しさん@ピンキー:2007/10/06(土) 11:42:00 ID:mbQAff/u
みぃ、内容もさることながら定期的に投下出来るのは凄い事です。
437名無しさん@ピンキー:2007/10/10(水) 00:49:45 ID:Hn212/xA
保守
438名無しさん@ピンキー:2007/10/10(水) 15:46:59 ID:TrltFxA2
みぃ〜んみぃみぃみぃ
439名無しさん@ピンキー:2007/10/11(木) 09:00:13 ID:AZrkFgf+
ヒロイン陵辱でありがちなのが
仲間の内の誰かは既に陵辱調教を完了して敵の手駒になっていて裏切るとか

PCゲームの方だと前作のヒロインが陵辱の前に屈して敵の幹部になって続編の新ヒロイン達の前に立ちふさがる

良くあるらしいよね
440名無しさん@ピンキー:2007/10/11(木) 13:23:16 ID:t+VOk8b6
>>439
あるある。
441名無しさん@ピンキー:2007/10/11(木) 16:02:22 ID:bmkWOpnO
続編が出るほどこのジャンルの需要がある訳ではないので、残念ながら今の
ところ二例ぐらいしか該当例が思い当たらないが。増えてほしい。
442名無しさん@ピンキー:2007/10/11(木) 18:27:24 ID:GM9N1wNd
オバサン呼ばわりされて怒った敵女幹部に嬲られるヒロインもみたい
443名無しさん@ピンキー:2007/10/11(木) 19:24:37 ID:wcm3YfPH
>>439
能力特化型(射撃、格闘、防御、回復、統率とか)の戦隊ヒロインは戦隊の1人が悪墜ちしたら瓦解するって誰かが言ってた
444名無しさん@ピンキー:2007/10/12(金) 06:32:34 ID:uoLSo9Ii
処女を失うと変身する力または特殊能力が消失する

敵組織側はにプリンセスまたはクィーンが捕らわれている

陵辱された際に必ず?一人はトラウマになって変身して戦うのを拒否する

もヒロイン陵辱の王道だよね。
445名無しさん@ピンキー:2007/10/12(金) 07:12:18 ID:hr/Sd9g8
>>444
つまり
戦闘恐怖症

味方に犠牲者

リベンジ

返り討ち

ですか?
446神聖騎士エルシオン6  ◆CSwCzse3V2 :2007/10/12(金) 21:08:28 ID:rLKmdLWl
>>428-434の続きを投下します。
447神聖騎士エルシオン6  ◆CSwCzse3V2 :2007/10/12(金) 21:09:07 ID:rLKmdLWl

「フ、フェラチオしろって言うの?」
 瞳子は恥ずかしさをこらえて叫んだ。
 彼女とてふだんは普通の女子高生である。男性器を口で愛撫するフェラチオという行為は、当然
知識として持っている。
 だが自分が実際にそれをするのは、全く別の問題だった。
 男女交際の経験もなく、いまだ処女の彼女にとってとても従えるような命令ではない。
「ふざけないでよ。誰がお前のなんて」
 紫の瞳に怒りの炎を燃やし、魔人をにらみつけた。
「大切なパートナーを助けたいんだろう? なら、僕の機嫌を損ねないほうがいいと思うけどね」
「卑怯者……!」
「僕の機嫌を損ねるな、って言ってるんだよ」
 ベルゼブブの瞳が妖しい光を放つ。
「きゃあぁぁぁぁぁぁっ!」
 同時に、蛍の絶叫が響き渡った。十字架全体が激しい電流を帯び、美少女騎士の全身を撃ちすえ
ているのだ。
 可憐な顔が苦痛に歪み、狂ったように紅の髪を振り乱す。
「やめて!」
 瞳子は喉を嗄らせて叫んだ。
 胸の中を切り裂かれたような苦しみだった。
 自分に対する責めなら、どれだけでも耐えてみせる。
 だが、蛍が苦しむ姿は見ていられなかった。
 たった一人の戦友の、苦しむ姿だけは……
「その子に……ひどいことはやめて」
 瞳子の、クールな表情が苦悶に歪む。
「フェラチオ、してくれるね?」
 ベルゼブブがふたたび命令する。
 白い衣装に包まれた体が小刻みに震えた。
 性経験が一切ない少女にとって──それは拷問にも等しい宣告だった。
「ジュデッカに手を出さないって約束しなさい」
 エルシオンが凛とした口調で告げる。
 蝿の怪人は偉そうに腕組みをして笑った。
「君が僕を満足させてくれたら、あの子には手を出さないよ」
「約束、だからね」
 悔しさに奥歯を噛み締める。
 先ほどの、ジュデッカの悲鳴が耳元から離れない。
 今は魔人の言葉に従うしかなかった。逆らえば、ジュデッカがどんな目に合わされるか分からな
いのだから……
448神聖騎士エルシオン6  ◆CSwCzse3V2 :2007/10/12(金) 21:09:50 ID:rLKmdLWl

「ああ、約束だ。それじゃあ、僕の前に跪いてもらおうかな」
 ベルゼブブが傲岸に命令する。
 股間に手を添え、半萎え状態の生殖器官を引っ張り出した。
「くっ……!」
「立ったままじゃフェラチオできないだろ? それとも悪の前に膝をつくくらいなら、仲間を見殺
しにする?」
 握り締めた拳が激しく震えた。
 ちらり、と横目を走らせ、十字架に囚われた蛍を見つめる。
 大きく息を吐き出し、ゆっくりと膝を落とした。魔物の前に跪いた瞬間、あまりの屈辱感で胸が
気持ち悪くなる。
「ふふふ、最高の気分だね。無敵のヒロインが僕の前に跪いているんだ」
 ベルゼブブが勝ち誇った。
「さあ、その可愛らしいお口で僕を慰めておくれ」
 と、腰を突き出す。
 目の前でグロテスクな肉茎が醜く揺れていた。胴体部分は青黒い血管が走り、不気味に脈打って
いる。
 瞳子は、饐えた匂いを放つペニスに顔を近づけた。
「うっ……」
 あまりの臭気に息が詰まりそうだ。
 ひくひくと震える鈴口から白く濁った粘液が垂れ落ちてくる。性経験のない瞳子にも、男性が欲
情した際に分泌される先走りの液体だということは分かった。
 思いきって唇を寄せていく。まだキスもしたことのない唇を、異形のペニスに捧げるのかと思う
と悔しくてたまらない。
(蛍を救うためよ)
 もう一度自分に言い聞かせた。


 ……ねちゃり……


 亀頭にキスをした瞬間、口の中に耐えがたいほどの苦味が広がった。
(ひどい味……)
 形のよい眉をしかめながら、瞳子はおそるおそる魔物のペニスに舌を這わせる。フェラチオのや
り方などわからないが、キャンディーを舐めるような気持ちでしゃぶってみた。
「ふふふ。いいぞ、その調子だ」
 ベルゼブブが含み笑いをした。
 おそるおそる亀頭を飲み込んだ。
449神聖騎士エルシオン6  ◆CSwCzse3V2 :2007/10/12(金) 21:10:35 ID:rLKmdLWl

「雁の部分を摩擦するんだ」
(かり……?)
 魔人の命令に瞳子は戸惑いを隠せない。
 たしか男性器の先端にある出っ張った部分のはずだ。雑誌などの知識をたよりに、瞳子は反り返
った部分を唇で引っ掛けるようにした。
「ははは、よくなってきたよ! よし、そろそろ出すぞ!」
 ベルゼブブが腰を小刻みに揺する。瞳子の蒼いロングヘアをつかみ、喉元までペニスを押し込ん
できた。
「んぐっ」
 息がつまり、美少女騎士は小鼻を膨らませてあえぐ。
 ベルゼブブは下半身を押し出し、なおもペニスを突きこんできた。エルシオンの口の中を性器に
見立てたピストン運動だ。


 ──じゅぽっ、じゅぽっ……


 太くたくましいものが唇や頬をこすり、喉元を強く打つ。
「出るぞ! ちゃんと飲み込めよ」
 どくん、と肉棒が爆ぜるのを感じた。口の中に苦味のあるスペルマがほとばしる。
「うっ……」
 あまりにもひどい味に、思わず吐き戻しそうになった。だが口内をペニスで塞がれ、頭を固定さ
れていては吐き出すことさえできない。
 ごく、ごく、と喉を鳴らし、瞳子は魔人の精液を嚥下させられた。
「ぐっ、うう……」
 たまらなく不快な体験だった。舌の上に塩気のある体液が残っている。喉の奥に粘液質のザーメ
ンがへばりついている。
(いや、気持ち悪い……)
 きつく閉じた瞳から涙がにじんで、こぼれ落ちた。最後の一滴まで飲み干すと、ようやく魔人は
美少女騎士の口から肉竿を引き抜く。
 ベルゼブブは半分萎えたペニスを揺らしながら、愉快げに笑った。
「どう? 僕のザーメンは美味しかっただろ」
「うう……」
 瞳子はその場にうずくまって咳き込む。舌から喉まで精液の残滓がこびりついているような錯覚
がある。恥辱と屈辱で全身の血が逆流するのを感じた。
 ベルゼブブが頭上から声をかける。
「一回じゃ満足できないな。上の口の次は、下の口にブチこませてもらおうかな」
450神聖騎士エルシオン6  ◆CSwCzse3V2 :2007/10/12(金) 21:11:08 ID:rLKmdLWl

「下の口って……きゃあっ」
 突然押し倒され、エルシオンは少女らしい悲鳴を上げた。
 細身とはいえ魔人の体は重い。
 四肢を押さえ込まれ、美少女騎士は動きを封じられてしまった。
 ベルゼブブの、蝿そっくりの容貌が間近に迫る。唇を奪われそうなほど魔人の顔が接近する。興
奮の吐息が頬をなでると、背筋がゾクリと震えた。
「い、嫌っ! 嫌よっ!」
 瞳子は体をよじり、必死で抵抗する。
 ベルゼブブの手が、白い両脚を強引に割り開いた。ミニスカートをめくり、蒼い布地に覆われた
股間へ亀頭部を近づけていく。先ほど一度放出したばかりだというのに、魔人のペニスはすでに硬
度を取り戻していた。
 ひくひくと物欲しそうに痙攣する鈴口からは、透明の汁がしたたっている。ねちゃり、と音を立
てて、美少女騎士の股間に魔人の亀頭が密着する。


 犯される──


 原始的な恐怖にエルシオンは言葉を失った。ベルゼブブのマギは、この間のカマプアアに比べて
格段に高い。いくらボディスーツに体を守られているとはいえ、この体勢ではいずれ防護を破られ
てしまう、
 ベルゼブブが腰を押し出すたびにスーツの股間が歪み、へこんだ。二人の性器が密着した部分か
らわずかに煙がたちのぼる。魔人の放つエネルギーが少しずつボディスーツを侵食している。
「駄目……駄目よ」
 エルシオンが首を左右に振る。
 と、
「やめてぇぇぇぇぇっ!」
 ふいに、ジュデッカの絶叫が響き渡った。
451神聖騎士エルシオン6  ◆CSwCzse3V2 :2007/10/12(金) 21:11:50 ID:rLKmdLWl

「やめてぇぇぇっ!」
 絶叫とともに、神聖騎士を磔にしていた十字架が炎に包まれた。オレンジ色の業火が弾け、十字
架は跡形もなく爆発する。
 爆風で、エルシオンもベルゼブブも大きく吹き飛ばされる。
「ぐっ……」
 全身から煙を吹きながら、戒めから開放されたジュデッカが地面に転がった。
 司祭を思わせるローブは黒焦げで、あちこちが破れている。無残な有様だった。
「蛍……どうして」
 瞳子は呆然とつぶやく。
 蛍は全身のマギを暴走させ、自らを戒める十字架を焼き払ったのだ。だがそれは自爆に等しい行
為だった。
 蛍はその代償に──体中を焼け焦げさせている。
「だって……瞳子ちゃんにエッチなことしてほしくないし」
 蛍が悪戯っぽく笑った。
 間違いなく、全身に激痛が走っているだろう。白い肌はあちこちに裂傷が走り、鮮血と火傷で覆
われている。
 それでも彼女は笑っていた。
 瞳子に心配をかけないために。
「蛍……」
「戦闘中はジュデッカ、だよ。瞳子ちゃん、自分で忘れちゃ駄目」
 痛々しい微笑に、胸が暗くなる。目尻に浮かぶ涙で視界がにじむ。
「……待っててね、すぐに手当てしてあげるから」
 黄金の剣を拾い、エルシオンがゆっくりと立ち上がった。
 と、
「ふん、さっきまで僕のチ×ポをしゃぶって喘いでいたくせに」
 ベルゼブブが忌々しげに吼えた。
「もう正義の味方気取りか? 淫乱な騎士様」
「許さない──お前だけは!」
 紫色の瞳が怒りに燃えた。
 聖剣を振り上げ、氷の散弾を放つ。
「フリーズレイ!」
 無数の氷弾は、しかし、素早く空中に飛び上がったベルゼブブによって、全て避けられてしまう。
「忘れたのかい、僕のスピードを」
 蝿の魔人は正義の騎士を嘲笑するように、空中を自在に駆け巡る。
「蝿の王は超音速で飛翔する。本気を出せば、君ごときがついてこれるスピードじゃない」
 音よりも早く飛行しながら、衝撃波を繰り出す。
「くっ……!」
 エルシオンはなす術がない。
 強烈な風圧を受け、十数メートルも吹き飛ばされる。
452神聖騎士エルシオン6  ◆CSwCzse3V2 :2007/10/12(金) 21:12:24 ID:rLKmdLWl

「どうすれば──」
 紫の瞳が動揺に揺れた。
 ベルゼブブが上空から少しずつ近づいてくる。
 先ほどまでのような超音速の動きではなかった。
「怖いか? 怖いだろうね。僕を傷つけた報いだ」
 獲物をいたぶり、楽しんでいるのだろう。あえてスピードを落とし、だんだんと近づいてくる。
 瞳子は口元で何事かをつぶやいた。魔人に気づかれぬよう、ごく小さな声で呪文をつむぐ。
 蝿の魔人がさらに接近する。
「フリーズレイ!」
 ふたたび瞳子が仕掛けた。
「悪あがきを!」
 氷の散弾は先ほど同様、あっさりと避けられてしまう。衝撃波で土煙が舞い上がり、エルシオン
とベルゼブブの間の視界をさえぎった。
「せいぜい恐怖して死ぬがいい」
 たちこめる土煙を吹き散らし、ベルゼブブが肉薄する。
 超音速の体当たり──
 甲高い音とともに、エルシオンの体が砕け散った。四肢がちぎれ、胴と首が千切れ、文字どおり
粉々となって地面に転がる。
「バラバラだ、はははは!」
 魔人の哄笑が響き渡る。
「はははは……は?」
 笑みが、途切れた。
 気づいたのだろう。
 地面に散らばったエルシオンの肉片が、氷のかけらへと変化するのを。
「えっ……?」
「氷で作ったダミー人形よ」
 ベルゼブブの背後に回ったエルシオンが冷然と告げた。神術で作った氷の人形は、幻覚効果をと
もない、本物と寸分たがわない姿となる。
「さっきのフリーズレイは攻撃じゃない。土煙を吹き上げて、煙幕を作るためのもの」
 凛とした口調で説明すると、ベルゼブブは怒りの声を上げた。
「だ、騙したのか、卑怯者!」
「魔人に卑怯者呼ばわりされても、ね」
 瞳子は小さく鼻を鳴らした。散々手こずらされたが、ようやくチェックメイトだ。
「そして──いくらお前が超音速を誇ろうと、この距離であたしの攻撃を避けるすべはない」
453神聖騎士エルシオン6  ◆CSwCzse3V2 :2007/10/12(金) 21:13:39 ID:rLKmdLWl

「し、しまっ……」
「最終段階マギ開放──」
 エルシオンの全身がひときわまぶしい蒼のオーラに包まれる。背中にエネルギーの翼が広がり、
白銀のティアラが頭部を彩った。
 美少女騎士が黄金の剣を振り上げる。美しい装飾のなされた刀身が、サファイアの光に包まれて
いく。
 それは──瞳子の会得した最強の神術。全エネルギーを聖剣に込め、あらゆる物質を氷結破壊す
る絶対の切り札。
 エネルギーの翼を広げ、エルシオンが飛翔する。天空から地表のベルゼブブに向けて渾身の斬撃
を放つ。


「オーロラ・ギガ・ブレイド!!」


 青白く輝く巨大なエネルギー刃が一直線に伸びていき、魔人の体を両断した。余剰エネルギーが
爆光と化し、周囲を蒼く照らし出す。衝撃波の嵐が吹き荒れ、地面に小さなクレーターが形成され
る。
「ぐお……おおお……おお……お……」
 断末魔の絶叫を残し、蝿の王は塵も残さず消滅した。
 後には、失神した細川教諭が地面に倒れているだけだ。その側には虹色に輝く宝珠が転がってい
る。
 封印の石。
 世界中に散らばった百八つの宝珠『封印の石』をすべて集め、ふたたび『神殿』に封印し直すこ
とこそが、神聖騎士の使命だ。
 瞳子は小さく息をつき、宝珠を拾い上げた。
「回収、完了──」



                        【魔人ベルゼブブ編・終わり】
454名無しさん@ピンキー:2007/10/12(金) 21:14:30 ID:SVNumYuf
いま高らかにGJを叫ぶ
455名無しさん@ピンキー:2007/10/12(金) 21:24:01 ID:hr/Sd9g8
GJ
456名無しさん@ピンキー:2007/10/12(金) 21:39:36 ID:oV3U4fRO
でもこれ、永遠に寸止めなの?
457名無しさん@ピンキー:2007/10/12(金) 23:02:47 ID:lYaSw7oO
毎回姦通してたら体がもたない
焦るな
458名無しさん@ピンキー:2007/10/13(土) 00:09:09 ID:THe3HYTP
GJ!
寸止めが俺の妄想を強くする!
459名無しさん@ピンキー:2007/10/13(土) 01:55:45 ID:YCmCBBVo
GJ
今度はどんな敵かいまから楽しみだ・・次の敵こそ姦通させてくれると信じてる!
460名無しさん@ピンキー:2007/10/13(土) 10:12:39 ID:gL+5MSbG
GJ!
でもBAD ENDルートも準備して欲しい
461名無しさん@ピンキー:2007/10/13(土) 16:27:37 ID:jGPRgnky
GJ!!         大学生から20代後半の大人の神聖騎士も1人くらい欲しいです。
462名無しさん@ピンキー:2007/10/13(土) 17:25:46 ID:fSoCESCE
>>461
それを言うなら人妻も入れてくれ
463名無しさん@ピンキー:2007/10/13(土) 19:03:54 ID:lrcMPpD4
そういう時は、自分で書くといい!
464名無しさん@ピンキー:2007/10/13(土) 21:43:47 ID:uTeUebcq
中学生位で先輩に反抗的で実力に見合わないことばかり(略
465名無しさん@ピンキー:2007/10/13(土) 21:59:01 ID:tgGIqdWM
魔法少女スレと比べると好みの年齢層が幅広いな
466名無しさん@ピンキー:2007/10/14(日) 15:20:10 ID:X4m37klN
GJ!!!まさにフルコンタクトエロスへの復讐劇!!!!!!!!!1111111
467名無しさん@ピンキー:2007/10/15(月) 15:18:07 ID:D+0RnYZW
ヒロイン陵辱の究極の王道。

最初は絶対無敵のヒロインだけど
幹部として主人公が登場した途端に連敗&陵辱の嵐で色々な意味で惨敗し堕ちていく
468名無しさん@ピンキー:2007/10/15(月) 21:41:34 ID:lIdFmz4H
最近このスレと怪盗スレに入り浸りだ。
マスクヒロインマニアなもので。
469名無しさん@ピンキー:2007/10/17(水) 10:30:13 ID:+1QM7Xon
GJ!
強い美少女やっぱイイ!
あっさり犯られちゃうのもアリだけど、こんなに強くて敵を退けてきた正義の美少女が
幾多の危機を乗り越えながらも、とうとう犯される瞬間が…楽しみなんだな
あぁ、とうとう敗北の瞬間がキター!!と

470名無しさん@ピンキー:2007/10/17(水) 16:07:51 ID:02ZJn8gR
>>469
まったく同意だ。あんたとは美味いタブクリアが飲めそうだな。
そこら辺のカタルシスはじゃみんぐというエロ漫画家が語っていたな。
471名無しさん@ピンキー:2007/10/17(水) 21:13:38 ID:+9D102Mr
『強さを研究』されて『力を封じられた』ヒロインがどうしようもなくやられるのが壷のボクと後@園遊園地で握手!
472名無しさん@ピンキー:2007/10/17(水) 22:36:27 ID:Kg6kWnuo
俺みたいな
お母さんは正義のヒロインスレに入り浸ってた人もいるのかな?
473名無しさん@ピンキー:2007/10/18(木) 00:29:45 ID:16kENb6i
>>472
ここにいるぞ


ここ版権OKみたいだがウェディングピーチの人来ないかな……
474名無しさん@ピンキー:2007/10/20(土) 02:27:00 ID:+Uhn3mm7
エルシオンの新作がそろそろ来てもいい頃だ・・パンツ脱いどくか。
475神聖騎士エルシオン7  ◆CSwCzse3V2 :2007/10/20(土) 15:45:20 ID:/iWibxBR
>>447-453の続きを投下します。
476神聖騎士エルシオン7  ◆CSwCzse3V2 :2007/10/20(土) 15:46:18 ID:/iWibxBR

 放課後。
 天空高校の屋上で、瞳子と蛍の体を爽やかな夏風が撫でていく。
「前回の戦いまでで、あたしたちが回収した封印の石は全部で十三」
 瞳子が告げた。
 太古の昔──魔界の住人である『魔人』と人間との間で争いがあった。戦いは数百年にも及び、
やがて魔人たちは『封印の石』にその身を封じられた。全部で百八の『封印の石』は聖地である『神
殿』に安置されていた。
 だが──ある事件が原因で、石は神殿から世界中に散らばり、人間の身に宿った。その人間の欲
望エネルギーである『マギ』を十分に吸収すると、魔人本体は石から開放されてしまう。
 それは、魔人たちが跳梁跋扈する世界への逆戻りを意味していた。
 そうなる前に──世界中に散らばった百八つの宝珠『封印の石』をすべて集め、ふたたび『神殿』
に封印し直すことこそが、神聖騎士の使命だ。
「他の仲間たちが集めたのをすべて合わせれば、たぶん半分以上の石は回収したはずよ」
「ぐう」
「……寝ないでくれる?」
 寝息を返事代わりにした相棒に、瞳子が憮然と告げた。
「……ん? あ、あれ、わたし、寝てた?」
「大事な話をしてるつもりなんだけど」
「瞳子ちゃん、目が怖いよ……」
 冷たくにらみつけると、蛍の顔が引きつった。
「封印の石のことなら、わたしだって知ってるよ。そこまでバカじゃないってば」
「あたしが言いたいのは」
 瞳子が語気を強くする。
「これからはもっと強力な魔人が出てくるかもしれない、ということよ。……上級の魔人が」
「上級──」
 魔将軍クラスや魔王クラス……その中には神聖騎士の力をも凌ぐ個体が存在するという。今まで
に回収したのはほとんどが、通常の魔人たちだった。言い換えれば、まだ魔将軍や魔王クラスの魔
人たちは、今も世界中のどこかに存在しているということだ。
 戦いが続けば、いずれ彼らが瞳子たちの前に立ちはだかることになるだろう。
「奴らは欲望のままに動く。もし負けたときには、あたしたちだってどんな目に遭うか分からない」
「瞳子ちゃん?」
「危険を感じたらすぐに逃げて。あたしは……あなたが汚されるのを見たくない」
 前回の戦いが脳裏をよぎる。
 蛍をかばい、瞳子は魔人の肉棒に口唇奉仕を強いられた。あまつさえ、乙女の純潔を散らされる
ところだった。
477神聖騎士エルシオン7  ◆CSwCzse3V2 :2007/10/20(土) 15:46:51 ID:/iWibxBR

「この前の戦いのことを言ってるの?」
 蛍の表情が沈んだ。
 いつも明るい少女としては珍しく、暗い口調で続ける。
「わたしのせいで……瞳子ちゃん、嫌なことさせられたよね。ごめんなさい」
「あなたを責めてるわけじゃないよ」
 瞳子が首を振った。
「あたしは大切なものを護るため必要なことをしただけだもの。だから謝らないで、蛍」
 後悔などしていない。
 たとえ清純な唇を汚されても。
 かけがえのない仲間を──親友を失わずにすんだのだから。
「瞳子ちゃん……」
 蛍の瞳が潤んでいる。
「なんだよ、二人してこんな場所で」
 現れたのはひとりの少年だった。短髪を逆立て、大きめの瞳が強い光を放つ。いかにも元気そう
な容貌だ。
「立花くん」
 クラスメートの立花花太(たちばな・はなた)に、瞳子が振り返った。
「あたしたちの話を聞いていたの」
 念のために確認する。
 神聖騎士の正体は極秘だ。もしも知られた場合は、その人物の記憶を消去しなければならない。
「ん? アニメの話か? 封印がどうの、魔人がどうのって」
 花太があっけらかんと笑った。
(まあ、こいつになら聞かれても大丈夫そうね)
「瞳子ってアニメオタクだったんだな」
「誰がアニメオタクよ」
 花太の言動に思わず反応してしまう。
「あはは、わたしはアニメ大好きだよ」
 蛍の声が弾んだ。
「そっか。まあ、蛍はいかにも、って感じだもんな」
「いかにも、ってどういう意味よー」
「あははは」
 二人の楽しげな談笑が屋上に響き渡った。
 瞳子は複雑な思いで、親友の少女を見やる。
 どうやら蛍は、このお調子者の少年に恋心を抱いているらしい。瞳子には理解できない感情だっ
た。
 自分なら、こんないい加減な男は好きにならないと思う。
 絶対に。
478神聖騎士エルシオン7  ◆CSwCzse3V2 :2007/10/20(土) 15:47:31 ID:/iWibxBR

 ……と、そのときだった。
 瞳子の背筋に悪寒が走る。
「この感覚は」
 ハッと周囲を見渡した。
 大気がかすかに震えている。ぴりぴりと肌が痛い。
「爆発的にマギが高まっていく……」
 蛍がこちらを見ていた。
 相棒に対しうなずき、告げる。
「強力な魔人が近づいている」
「また、アニメの話か?」
 花太が首をかしげた。
「やっぱりお前もアニメオタクなんじゃねーの、瞳子」
 つぶやく花太を置き去りにして、瞳子と蛍は走り出した。
 戦場に向かって。


        *


 決闘場所は公園だった。
 周囲には、すでに魔術による結界が張られてある。瞳子たち異能者以外は侵入することもできな
い、強力な結果が。
 公園の中心部で魔人は挑発するようにマギエネルギーを放ち続け、瞳子たちにその存在を感知さ
せた。隠そうともしないところを見ると、最初から神聖騎士に対して戦いを挑みに来たのだろう。
「大した自信ね」
 瞳子がつぶやく。
 目の前には、身長二メートルを越す巨大な魔人がたたずんでいた。
 長大な二本の角。鬼にも似た、禍々しい風貌。甲冑に包まれた巨躯。背中に広がる一対の黒翼。
「お前たち二人が神聖騎士か。まだ十代の小娘じゃないか」
 魔人は傲岸そのものの口調で、ふん、と鼻を鳴らす。
「くっ……!」
 瞳子は体が金縛りにあったような錯覚を感じた。
 帝王の威厳──
 目の前の魔人が放つプレッシャーは、かつて感じたことのないほど強大なものだった。
「……お前の名前は?」
 込み上げる恐怖を飲み込み、瞳子が問いかける。
 いつも通りの、凛とした声で。
479神聖騎士エルシオン7  ◆CSwCzse3V2 :2007/10/20(土) 15:48:27 ID:/iWibxBR

「ふん、俺の放つ気に呑まれてはいないか。さすがに神聖騎士だけのことはある」
 魔人がふたたび鼻を鳴らす。
「俺の名はアスモデウス」
「瞳子ちゃん、こいつって……」
「魔将軍クラスよ」
 不安げな蛍に、瞳子が答える。
 先ほど話していた側から、現れるとは……
 不吉な予感がした。
 背中にじわり、と汗がにじむ。
「ほう、分かるか」
「今まで戦ってきた連中とはマギエネルギーの桁が違う」
 瞳子が言った。
「降参するか? なに、殺しはせんよ。お前たちの体を存分に楽しませてもらうまではな」
 舌なめずりの音がここまで聞こえる。淫靡な視線が、瞳子と蛍の体を上から下まで舐めるように
這い回った。
 剥き出しの欲望を隠そうともしない魔人に対し、嫌悪感が湧き上がる。
「馬鹿にしないで」
 氷の美少女が魔将軍をまっすぐに見据えた。
 変身宝具を取り出し、天高く掲げる。
「怖いのなら、あなたは逃げて」
 隣の蛍に呼びかけた。
 蛍は慌てて首を横に振る。
「こ、怖いけど……」
 健気な美少女はまっすぐに瞳子を見つめた。
「わたしも戦う。瞳子ちゃんと一緒に」
「なら──変身よ」
「オッケー、瞳子ちゃん」
 いつも通りとはいえないが、蛍の声が返ってくる。二人は輝く宝具を掲げ、謳うような口調で言
葉を紡いだ。


「魔力世界へ精神接続──」
「マギエネルギー封印解除──」
「筋肉強化──」
「神経練成──」
「我が象る姿は壮麗なる騎士──」
「我が象る心は神聖なる乙女──」

480神聖騎士エルシオン7  ◆CSwCzse3V2 :2007/10/20(土) 15:49:14 ID:/iWibxBR

 呪文に応じて、二人のマギエネルギーが高まっていく。
 エネルギーが最高潮に達したところで、二人の少女が同時に叫ぶ。


「武装顕現! ナイトシルエット!」


 光の柱が立ち上り、瞳子と蛍を包みこんだ。
 淡いブルーの制服が光の粒子となって、はじけ散る。裸身をあらわしながら、瞳子と蛍は神聖騎
士に『変身』した。
 レオタード状をした紺碧のボディスーツと、優美な金色に縁取られた純白の衣装を組み合わせた
騎士のスタイルは瞳子。同じくレオタード状の赤いボディスーツと純白のローブの組み合わせた司
祭のスタイルは蛍。
 二人の神聖騎士が魔将軍と対峙した。
「あたしたちは正義の戦士」
「わたしたちは魔人を滅ぼすもの」
 二人の美少女騎士が交互に告げる。
「神聖騎士エルシオン」
「神聖騎士ジュデッカ」
「正義のヒロイン参上、というわけか。くくく、心が踊るぞ。強く、美しく、そして清純なものを
俺の手で汚せるかと思うと、な」
(これが魔将軍クラスか……!)
 瞳子が目の前の魔人をにらみつける。
 かつて感じたことのないほどの緊張が、胸の奥に込み上げる。平然を装っているが、不安と恐怖
で吐き戻しそうだった。
 古代戦争の時代、数百数千の魔人を率いたという存在。いわば魔人軍団の大幹部だ。
「それがお前たちの戦闘スタイルというわけか。ならば俺も力を解放させてもらう」
 魔人の巨大な体躯から暗黒のオーラがたちのぼる。凄まじいエネルギーが周囲の空間をゆがめ、
陽炎のように景色をかすませる。
「こいつ、なんて圧倒的なマギを──」
 エルシオンがうめいた。
 これほど背筋が寒くなるのは初めてだ。白いバトルコスチュームの背中に、じわりと汗がにじむ。
「くくく、俺のマギ数値は三十万以上。気を抜けば──死ぬぞ、お前ら」
 アスモデウスが哄笑する。
「三十万以上……!」
 エルシオンの額からぬるい汗がつたった。
481神聖騎士エルシオン7  ◆CSwCzse3V2 :2007/10/20(土) 15:49:58 ID:/iWibxBR

 神聖騎士も魔人も、基本的な戦闘方法は同じだ。
 マギによって肉体能力を増幅し、攻撃能力を倍化し、特殊能力へと変換する。所有するマギが大
きければ大きいほど、各能力にそのエネルギーを振り分け、強化することができる。
 自分自身のマギは数値を把握できるのだが、他者のマギについてはおおまかな数値しか分からな
い。
(たしかに圧倒的なパワーを感じるけど……本当に三十万以上のマギを持っているというの?)
 ごくり、と息を飲みこんだ。
 エルシオンとジュデッカのマギ数値は、それぞれ七万二千と五万五千だ。二人合わせたとしても、
アスモデウスには遠く及ばない。
「瞳子ちゃん……」
 ジュデッカが不安そうにこちらを見つめている。
「戦いは数値じゃない。いつも言っていることでしょう」
 エルシオンが凛然と告げた。
「数値で負けているなら──戦術で数値の差を埋めるだけよ」
「勇ましいことだ」
 アスモデウスがふたたび哄笑する。
「少しは楽しませてくれよ。なにしろ久しぶりのバトルだ。あっという間に終わってはつまらんか
らな──」
「ジャイロブラスト!」
 エルシオンが黄金の剣を振り下ろした。
 相手の油断を突いた、一撃。
 不意打ちを汚いなどとは思わない。戦いが始まっている以上、油断しているほうが悪いのだ。


 ──ずおおおおおおおおおおっ!


 氷の嵐が魔将軍の体を飲みこみ、爆風をまき散らした。
「ぐああああああ……あああ……ああ……」
 嵐の中で、絶叫がこだまする。
 桁違いの魔力エネルギーが吹き荒れ、周囲の空間が歪んでいた。通常の魔人なら、一撃で粉々に
できるだけのエネルギー量だ。
「やったか……!?」
 瞳子は荒い息をついた。呪文をほとんど省略して神術を放ったため、疲労が激しい。
 ゆっくりと氷の嵐が晴れていく。
482神聖騎士エルシオン7  ◆CSwCzse3V2 :2007/10/20(土) 15:50:30 ID:/iWibxBR

 と──
「くくく、いま何かしたか」
 現れたアスモデウスは全くの無傷だった。
「そ、そんな……」
「不意打ちとは、ずいぶん汚い真似をしてくれるじゃないか」
 アスモデウスが巨体を揺らして笑う。
「悪の魔人に言われたくない」
 エルシオンが吐き捨てる。
「魔剣召還」
 アスモデウスの手に巨大な剣があらわれた。
 禍々しい漆黒の刀身を持つ大剣だ。凄まじいマギが魔将軍の手から剣へとつたわり、刀身がエネ
ルギーの刃でコーティングされる。
「終わりだ」
 アスモデウスが黒い剣を振りかぶった。
「くっ……!」
 慌てて黄金の剣を頭上にかかげ、防御体勢を取る。


 ──ぎいんっ……


 鈍い音とともにエルシオンの聖剣が砕け散った。



                        【続く】
483名無しさん@ピンキー:2007/10/20(土) 15:57:25 ID:W4wqUzUf
これがリアルタイム投下か!
GJ!!
484名無しさん@ピンキー:2007/10/20(土) 15:58:10 ID:RgBWDPft
GJ!!          こんなワクワクさせる終わらし方しないでくださいW
485名無しさん@ピンキー:2007/10/20(土) 16:04:10 ID:1x5CbOuF
GJ!!
戦闘シーン、カコイイ!!
蛍が既に弱気っぽいのが、気になるよ

い、いよいよ、始まりますか…ゴクリ
全裸で正座待機中

486名無しさん@ピンキー:2007/10/20(土) 17:38:45 ID:bQXz3BT3
いや、アスモデウスは蛍の処女を奪うが、瞳子に敗れ去る、に500,000マギw
487名無しさん@ピンキー:2007/10/20(土) 18:30:40 ID:gC94+nAv
作者さんGJ!
いままで頼りにしていた聖剣が初っ端の一太刀で砕かれるとかピンチってもんが良く分かってるよな
488名無しさん@ピンキー:2007/10/20(土) 18:34:38 ID:ZybBvLY3
今度は蛍が瞳子を助ける、に3000マギ
489名無しさん@ピンキー:2007/10/20(土) 20:12:01 ID:RyoDv2cz
気絶した瞳子を助けるために蛍が身体を差し出す
(で、コトの最中に意識を取り戻した瞳子に敗北)に10,000マギ
490名無しさん@ピンキー:2007/10/21(日) 00:53:55 ID:4KAzxkMB
ちょっと予想しすぎだオマイラ
自重しろwwww
491名無しさん@ピンキー:2007/10/21(日) 00:55:45 ID:Dt/b/qx7
こらこら、当てちゃったら作者が書きにくくなるだろw
492名無しさん@ピンキー:2007/10/21(日) 01:27:01 ID:BRvABWA/
そうそう、先の展開を予測するのはネタ潰しに他ならない、って
久米田康治も言ってるし。
493名無しさん@ピンキー:2007/10/21(日) 08:59:25 ID:DW/zbC6W
では>>492の方針に従い、ピンチになった二人をタキシード仮面ばりの
イケメンヒーロー(中身花太)が妨害して助け出すに3.0000000マギ
494名無しさん@ピンキー:2007/10/21(日) 13:01:17 ID:Dt/b/qx7
誰でもいいから>>493を嬲り倒す
SSを書きなさい
495名無しさん@ピンキー:2007/10/21(日) 15:37:43 ID:GwDWi9N5
賭けに負けた>>493が3.0000000マギ分搾り取られるとか?
496名無しさん@ピンキー:2007/10/22(月) 09:30:56 ID:PsgMsSpL
同じ魔王の名前でもベルゼブブとアスモデウスではえらく強さに差があるね
ベルは復活したてなんで弱かっただけ?
497名無しさん@ピンキー:2007/10/22(月) 11:01:12 ID:6NHug2nn
>>496
いえ、1LVのウィザードにフルボッコされてたからです
498名無しさん@ピンキー:2007/10/22(月) 23:55:37 ID:hsWrBbVw
本体は裏界にいるからなぁ
端末の出来が悪かったんじゃね?
499名無しさん@ピンキー:2007/10/23(火) 16:42:53 ID:kbdsEfPL
エルシオンで地味にやって欲しいネタがあるとしたら
ウルトラマンAのパロネタになるけど
エルシオンとジュデッカ以外のヒロイン達が全員、ある日を境に連絡を取れなくなり行方不明状態になり
そしてある異次元空間に捕らわれてる事を知り救援に行くが
正義のヒロイン達を倒したエルシオンを模した対ヒロイン用戦闘アンドロイドの前に二人は惨敗し
更に逃げる際にジュデッカも捕縛され
一人だけ逃げ切ったエルシオンを罪悪感と絶望が包み心が折れ掛けるが
ジュデッカの託した髪飾りで復活し立ち直り
再度戦いを挑むが力の差は歴然で
エルシオンが負けそうになった瞬間に他の正義のヒロイン達からエネルギーがエルシオンの剣に集まり
必殺の一撃で戦闘アンドロイドは粉砕され
正義のヒロイン達は救われる

って感じなネタをいつかして欲しいです
500名無しさん@ピンキー:2007/10/23(火) 17:17:06 ID:39rHx/kF
そこまで詳細に書かれたシチュを拾える筈ないだろwwww
501 ◆lRH3I3TrkU :2007/10/23(火) 23:57:26 ID:Dh77JMd1
…だいぶ間が空いちゃいましたが、続編投下します。
502【巫奇譚(カムナギキタン)】 ◆lRH3I3TrkU :2007/10/23(火) 23:59:36 ID:Dh77JMd1
                   ****

 東方の地に、『東日出国(あずまひのもとのくに)』と呼ばれる国があった。
 かつてこの国を創生した大神には、二人の娘がいたという。

 大神を凌ぐ神力と英知に優れ、多くの民に崇拝される姉神。
 神力こそ姉神に劣るものの、森羅万象のその全てを愛する心優しき妹神。

 ある時、力の衰えを知った大神は二人の娘のいずれかにこの国の守護を任せることに決めた。
 大神はおおいに悩み、その末に妹神に己の地位を譲ることを二人に告げる。
 それを不服に思った姉神は怒り、嫉み、ついには妹神に対して戦いを挑んできたのだ。

 それより今日まで、善なる妹神と悪しき姉神は終わりなき戦いを続けているのだ、という……。

                   ****

 神楽坂 霧華(かぐらざか きりか)。
 それは、神楽坂一門の歴代の中で、稀代の才覚の持ち主であっただろう人物の名。

 戦場に立てば常勝無敗。
 その剣技は、まるで舞を舞うがごとく。
 その絶技は、あらゆる悪鬼妖魔を調伏せしめ。

 そして、何よりも彼女は美しい人だった。
 艶やかな黒髪と、透き通るように白い肌。
 切れ長で、理知的な輝きを持った眼。
 まるで、春の柔風のように優しい、笑顔。

 彼女のその美貌と才能に、多くの巫達が憧憬の念を抱き、
 あたしもまた先輩として、何よりも自身の姉として尊敬し、慕っていた。

 そう―――『あの時』、までは。

                   ****
503【巫奇譚(カムナギキタン)】 ◆lRH3I3TrkU :2007/10/24(水) 00:00:40 ID:Dh77JMd1
「何故、貴女がここに居るッ!」

 あたしは怒気を霧華へぶつけるようにして、叫んでいた。

「そう、怒らないで? 私は、貴女の怒った顔よりも笑顔のほうが、好きよ」

 そんなあたしの様を見て、霧華は少しだけ困った表情を浮かべる。
 その口調は、まるで、我侭を言う子供をたしなめるかのようで。

「それに―――その理由、貴女にはとうの昔にわかっているのではなくて?」

 そう言って、彼女はほほほ、とまるで鈴を転がすかのように笑う。
 その「笑顔」が、その「笑い声」が、「あの頃」のままと変わらぬそれが、酷く苛立たしい。

「つまり、行方不明になった巫達も、あの屍人も……全部、あたしをおびき出すために……!」
「ええ……今の私はまともな方法では貴女に会いにいけないから。会いたかったわ、沙耶」

 にっこりと、本当に嬉しそうに満面の笑みを浮かべる、霧華。

「ふざけるなッ! この―――『裏切り者』ッ!」

 太刀を突きつける。
 そうだ、目の前の女は裏切り者だ。
 あたしをおびき寄せるためだけに、数多の人を犠牲にした悪人だ。
 ―――あたし達の信頼を裏切った、裏切り者だ!

「裏切り者……か。ふふっ……裏切り者、ね」

 ふ、と。
 霧華の顔が、一瞬だけまるで泣きそうな顔に見えたのは、あたしの気のせいだっただろうか。
504【巫奇譚(カムナギキタン)】 ◆lRH3I3TrkU :2007/10/24(水) 00:02:05 ID:Dh77JMd1
「そうね……では、裏切り者は裏切り者らしい姿になるべきかしらね?」
「――く、ぅっ?!」

 刹那、彼女の身体から吐き気すらもよおす様な瘴気が立ち上り始める。

 何を―――?!

 その瘴気に当てられそうになり、あたしは慌てて一飛びに背後に飛び退る。
 霧華の身体から立ち上る瘴気は変わらず、いや更なる陰気をもって彼女を包んでいた。
 それはさながら瘴気で出来た薄衣を身にまとうかのように。
 その瘴気の中で、霧華の姿もまた変容していた。

 長く伸びた艶やかな黒髪が、夜の闇のような瞳が、まるで血で染め上げたかの
ように赤く、紅く染まっていく。
 もぞりと両のこめかみから牡鹿を想わせる一対の尖角が生え揃い、額の肉が
ばくりと縦に割れたかと思うと、その下から真紅の宝玉が盛り上がり、
まるで涙に濡れる瞳のように妖しく煌めいた。
 あたしの目の前に立ちふさがる女……それはもう、あたしの知っている霧華ではなかった。
 人であることすら止めた―――異形の姿だった。

「おいで、沙耶。久しぶりに遊びましょう?」

 にたりと口を半月にゆがめ、口の端から牙のように鋭く伸びた八重歯を覗かせ、
真紅の目が笑う。

 ただ、その口調だけは。
 まるで、あの頃。幼かったあたしを誘う優しい姉のそのままで。
505【巫奇譚(カムナギキタン)】 ◆lRH3I3TrkU :2007/10/24(水) 00:03:18 ID:Dh77JMd1
「そうまでして……人の身を捨ててまで復讐を果たそうというのか!
そんなにも…そんなにもあたしが憎いのかッ!」

 怒りが、そして、それを上回る哀しさが胸からこみ上げてくる。
 かつての自分が憧れた存在が堕ち、穢れていく様が哀しくて悔しくてならなかった。

「……どうして、そう思うの? 私はこんなにも貴女のことを―――」
「黙れ!黙れ黙れ黙れ黙れッ!!」
 
 ―――苛立たしい。

 あの頃と変わらぬ優しい言葉が、その笑顔が、何もかもが苛立たしい!
 こちらを嘲笑するかのような彼女の言葉を、あたしは自身の叫びで掻き消した。
 零れそうになる涙を堪え。
 漏れそうになる嗚咽を歯で食いしばり。
 あたしは、目の前の妖魔をきっと睨みつける。

「もはや語る言葉はないッ! 霧華、いや、忌むべき妖魔よ! あたしがここで貴女を誅すッ!」
「ふぅ……困った子。これは、すこし灸を据えないと駄目かしら」

 太刀を手に、異形となった霧華に向かってあたしは駆ける。
 そんなあたしに嘆息しながら、彼女は右手で剣を構え振りかぶった。
506【巫奇譚(カムナギキタン)】 ◆lRH3I3TrkU :2007/10/24(水) 00:04:31 ID:Dh77JMd1
 風に舞う緋の袴と濃色の袴。

 鋭い金属音。
 袈裟斬りにしようとした太刀が、逆袈裟に切り上げられた剣に阻まれる。
 一合。
 
 鋭い金属音。
 水月に向かって突きこまれた剣を、太刀の腹で受け流す。
 二合。

 鋭い金属音。
 双方の真っ向上段から振り下ろされた太刀と剣が互いに弾かれあう。
 三合。

 双方、そのまま背後に下がり互いに距離をとる。

「<我が言の葉を通じ神威をここに示さん―――>!」
「<黄泉ツ平原に住まる姉神に願い申し上げる―――>」

 蒼い光が。冥い光が。
 双方の足元から立ち上る光が収束・精鋭化・指向性を持つ攻勢の力へ転換される。

「絶技、『蒼弓(そうきゅう)』!」
「冥技、『骸弾(むくろつぶて)』」

 放たれた蒼い光の矢と、冥い瘴気の塊が互いに打ち消しあいながら消滅していく。

 それを確認する前に、双方が相手に向かって駆ける。
 互いに振りかぶった太刀と剣。

 火花と澄み渡る金属音。

 互いに擦れ違いながらの一合。
 間発入れずに振り向きざまに一閃。

 散る火花と、金属音。

 再び相手と距離をとるべく、双方互いに背後へ下がる。
507【巫奇譚(カムナギキタン)】 ◆lRH3I3TrkU :2007/10/24(水) 00:05:23 ID:Dh77JMd1
 何処か、まるで演舞であるように呼吸の合った攻防。 
 妖魔の顔に、ほうと感心したような表情が浮かぶ。

「……<読心>か」

 呟く妖魔。

「力量では確かに貴女に及ばない。けれど、手の内さえ読めれば術はある!」

 あたしはそんな妖魔を『青く輝く瞳』で見据え、叫んだ。

 神楽坂が何故名門と呼ばれるのか―――

 それはひとえにこの異能故にである。
 神楽坂の血を引く女性は、生まれついで『心を読む』能力を持っている。
 相手の目を凝視する事で相手の心の表層を読む事ができ、直接触れる事さえ
適えば相手の深い心理まで読み取る事ができる、異能。
 その力の優劣により、次代の当主の座が決定されるのだ。

「貴女が、次期当主に選ばれなかった故……忘れたとは言わせない!」

 あたしの言葉に無言で自嘲気味に笑う、妖魔。
 能力で姉に劣っていたはずのあたしが何故当主に選ばれたのか……。
 そう、あたしの姉には、一切の読心の才能が無かったのだ。

「―――貴女はその決定を逆恨みし、あろうことか悪神へ忠節を誓った!」

 当主に選ばれなかった事を不服に思ったあたしの姉は、故に外道に堕ちた。
 あたしがそれを知ったのは、全てが終わった後。
 いち早く姉の背信に気付いた者達に、彼女が処断された、という話を聞くまでは。

「信じたくは無かった。何処かで嘘だと思っていた―――だが、こうして今、貴女と見えて確信した!」

 太刀の表面に刻まれた杓子星の意匠を指でなぞると、太刀の表面がうっすらと蒼い光を放つ。

「矢張り貴様は処断されるべき裏切り者だ!
 神楽坂当主として、改めて貴様に引導を渡してくれる!」

 輝く太刀の光が、あたしの意思に答えるかのように輝きを増す。
 外道、誅すべし。
 あたしの手の中で、ちゃきりと太刀がなった。

「覇ァァァァァァァッ!!」

 裂帛の気合と共にあたしは妖魔に向かって真っ向から斬りかかる!
 妖魔はそんなあたしを止めようと、手にした剣で反撃を試みようとするが、無駄だ。
 相手の動きは、文字通り手にとるように判る。
 妖魔の攻撃をかわし、受け流し、あたしは相手へと肉薄する。

「―――っ!」

 打ち込んできた相手の攻撃を切り払い、体勢を崩す。
 思わず無防備に晒される妖魔の身体。

 これで、最後――ーッ!
 あたしの太刀は、今度こそ間違いなく妖魔の胴体を薙ぎ払―――?

 その時、あたしは見た。
 絶対の危機にあるはずの妖魔が、「にたりと笑った」のを。
508【巫奇譚(カムナギキタン)】 ◆lRH3I3TrkU :2007/10/24(水) 00:07:33 ID:0upgW4gh
 次の瞬間、あたしの視界をよぎる、『真白い』何か。
 それが何であるかを理解する前に、あたしの太刀はその白い何かに絡めとられていた。

「こ、れは……ッ?!」
 じゅうじゅうと太刀を包む蒼い光に焼かれるそれは、白い触手。
 白く長い触手が、妖魔の懐から伸び、あたしの太刀を掴んでいるのだ。
 思わず混乱するあたしの隙を見過ごさず、今度はさらに何本もの触手が彼女の
懐から伸び、あたしに迫る。
「しま……!」
 あたしの手足を、彼女の胸元から広がる触手の束が絡めとっていく。
 触手の一本が腕を絡めとり、あたしの腕から太刀を奪い取った。
「ひ、ひうっ?!」
 触手の何本かが袴の裾や服の袖からから入り込み、その粘液に粘つく表面で
あたしの手足を縛り上げる。
「や、止め…!」
 懐にもぐりこんだ触手が、あたしの胴体に絡みつく。
 巻いていたサラシが、触手の粘液に濡れてぐちょりと音を立てた。
「うッ…くッ!」
 ぬと付く触手の表面が、肌の上をのたうつたびに。
 その表面から臭うなんともいえぬ生臭い匂いが鼻腔を擽る度に。
 あたしの背筋にぞわりと怖気が走った。
「確かに貴女は私の心を読んだ。 けれど、『この子』の心までは読めなかったようね?」
「く…ッ!」
 無様に宙に貼り付けにされたあたしを笑う彼女の胸元から、ずるりと真白い触手の塊が
這い出してくる。

 ……迂闊だった。

 読心はあくまで眼を見た相手の心しか読む事が出来ない。
 それを逆手にとって、あたしの目の届かないところに別の妖魔を仕込んでいたのだ。
「卑怯な!」
 歯噛みするあたしを、妖魔は鼻で笑う。
 ―――こいつは最初から、これを狙っていたのだ。
 あたしが慢心し、最大の隙を見せるその時を。
「……戦とはいつだって2手3手、もしもの事態を予測して行うものよ、沙耶」
 にたりと笑いながら、妖魔は触手の一本を手に取ると、まるで犬を愛でるかのように愛しげに
触手を撫で擦る。

「醜撫迩虞螺(しゅうぶにぐら)……やってしまいなさい」
「ぐっ…うッ……?!」

 妖魔の言葉に従い、しゅるりと伸びた触手が首をぎゅうと締め上げる。

 息が…でき…ない?!

「うっ!くっ!ぐぅぅっ?!」

 ジタバタと暴れもがくが、触手はびくりともしない。
 暴れれば暴れるだけ、肺の中に残っていた空気がどんどんと消耗していく。
 だんだんと気が遠くなっていく。
 目の前がどんどんと暗くなっていく。

 こんな―――こんなところで―――!

「そう簡単に殺したりはしないわ……今は、ゆっくりお休みなさい、沙耶」

 そんな妖魔の声と、笑い声を最後にあたしの意識は闇に堕ちた―――。

                   ****
509 ◆lRH3I3TrkU :2007/10/24(水) 00:10:26 ID:0upgW4gh
とりあえずはここまで。

遅筆な上にエロ無しでスマンです。

>エルシオン作者様
王道少女戦士も乗って感じで萌え&燃えです!

武器が無くなった彼女がどんな眼にあうのか…
続編、楽しみにしてます!
510名無しさん@ピンキー:2007/10/24(水) 05:57:51 ID:nDqsTdxS
巫女同士の熱いバトルGJ!
そして触手の名前に噴いたwwww
511名無しさん@ピンキー:2007/10/24(水) 12:18:58 ID:VB4AoAhs
いあ!いあ!しゅぶ=にぐらす!
千匹の子を孕みし森の黒山羊!
512名無しさん@ピンキー:2007/10/24(水) 16:06:49 ID:RorsflUu
巫女同士、和モノバトルもいいですね!

沙耶も、相手が相手だけに、このままなす術なく堕とされるのか?
続きが楽しみです!
513名無しさん@ピンキー:2007/10/25(木) 09:28:59 ID:4Z9FLzMG
巫女の人ツマンネ


エルシオン続きマダ-?
514名無しさん@ピンキー:2007/10/25(木) 18:11:56 ID:6ubBVSgV
      / ̄ ̄\
      | ・ U  |
      | |ι   \
    __匚     ヽ
    | 煽 |\     )
    | り  |  \  ノJ
    |   |  ||
            ̄
そんなあおりにはのらないぞう
515名無しさん@ピンキー:2007/10/25(木) 18:18:14 ID:w5Hct2hJ
えっちぃ事を最後までしてくれそうだから、巫女の方も好きだなあ
焦らして焦らしてくれるエルシオンも溜まらんものがあるしなあ

結論:どっちもエロいのでGJ
516名無しさん@ピンキー:2007/10/26(金) 00:02:26 ID:XVKxN0Ie
作品を投下してくれるだけでも御の字
517名無しさん@ピンキー:2007/10/26(金) 12:13:16 ID:A4HNcqun
エルシオンは、最低、あと1ヶ月は更新がないはず。
518名無しさん@ピンキー:2007/10/26(金) 13:31:25 ID:ff05/KWj
エルシオンの作者 黒儀式◆CSwCzse3V2氏のサイト
http://green.ribbon.to/~kurogisiki

官能小説発売中の為多忙中
ボランティアしてる暇は無い
519名無しさん@ピンキー:2007/10/26(金) 15:12:31 ID:hIv8rKR5
どりで寸留めばかりして中断するわけだ
520名無しさん@ピンキー:2007/10/26(金) 17:39:35 ID:cmp6dw+O
女対女も読み物としてはおもしろいけど抜きネタとしては責め手が男でないと感情移入できないのでそちらも希望
521名無しさん@ピンキー:2007/10/26(金) 18:32:42 ID:WrB5pzEI
エルシオン、かなりの長編になるのかな?
敗北するのは来年か?

522神聖騎士エルシオン8  ◆CSwCzse3V2 :2007/10/27(土) 00:48:15 ID:0m6NVgD2
>>476-482の続きを投下します。
523神聖騎士エルシオン8  ◆CSwCzse3V2 :2007/10/27(土) 00:49:36 ID:0m6NVgD2

「終わりだ」
 魔将軍アスモデウスが漆黒の大剣を振りかぶった。巨大な刀身はマギエネルギーによってコーテ
ィングされ、薄い輝きを放っている。
「くっ……!」
 エルシオンは慌てて黄金の剣を頭上にかかげ、防御体勢を取った。
 大気を切り裂き、大剣が打ち込まれる。正義の聖剣が邪悪な魔剣を受け止め、激しい火花を散ら
す。
 次の瞬間、


 ──ぎいんっ……


 鈍い音とともに聖剣が砕け散った。
「剣が──」
 半ばから真っ二つに折れた刀身を見つめ、エルシオンは愕然とうめく。今まで幾多の敵を切り裂
き、幾多の危機から身を守ってくれた愛用の武器だった。
 瞳子にとって絶対の頼りとも言える、切り札。
 それがこんなにも脆く……
 暗い絶望感で目の前がドス黒く染まっていく。
 対するアスモデウスは、黒い巨剣を肩に担いだ姿勢で勝ち誇った。
「聖剣がなくては戦えまい」
「ま、まだよ」
 エルシオンは唇をかみ締め、顔を上げた。
 と、
「瞳子ちゃん!」
 横合いからジュデッカが叫ぶ。
 いつのまにか巨大な弓を召還し、かまえている。エネルギーの矢が出現し、一直線に放たれる。
「ブレイズキャノン!」


 ごおおおおっ……!


 一撃必殺の威力を持った炎の矢が、魔将軍の体を直撃した。
 オレンジ色の爆光が周囲をまぶしく照らし出す。
524神聖騎士エルシオン8  ◆CSwCzse3V2 :2007/10/27(土) 00:51:32 ID:0m6NVgD2

 第二段階のマギを開放した、ブレイズキャノン。
 エルシオンの『ジャイロブラスト』と同等の威力を持ち、フルパワーなら魔人を一撃で消し炭と
化すほどの術。
 蛍にとって最強の神術だった。
 漆黒の爆炎に包まれ、アスモデウスの巨体が完全に覆いつくされる。
 だが──
「ぬるい」
 直撃を受けた魔将軍の第一声は、馬鹿にしたような嘆息だった。小うるさそうに体を揺すり、体
を覆う爆炎を振り払う。
 甲冑に覆われた巨体には傷ひとつない。
「バケモノめ……!」
 瞳子がうめいた。
 アスモデウスは、圧倒的だった。
 あまりにも──圧倒的だった。
「引っ込んでいろ」
 魔将軍の大剣が旋回する。剣の一振りが衝撃波を生み出し、蛍の小柄な体を跳ね飛ばす。
「ジュデッカ!」
 瞳子が悲鳴を上げた。
 ジュデッカの体は激しく地面に叩きつけられ、数回バウンドする。弱々しく上体を起こしたジュ
デッカをアスモデウスがにらみつけた。
「ひ、ひいっ……」
 小動物のように怯えた、悲鳴。
 蛍は地面にへたり込み、上半身を起こした姿勢のまま硬直した。尻餅をついた場所から、小さく
湯気が立ち上っている。
 あまりの恐怖に失禁したのだ。
 可憐な顔は恐怖にゆがみ、頬からは血の気が失せていた。
 無様に尿を漏らしながら、股間を隠すこともできない。幼児のようにお漏らしをしながら、ただ
怯えて──
 ただ、恐れることしかできない。
(蛍……)
 瞳子は苦い思いで蛍を見つめた。
 相棒の美少女騎士は……すでに戦意を失っていた。
「恐ろしくてお漏らしか。ふん、他愛ない」
 魔将軍が、金縛りにあったジュデッカに嘲笑を送る。
「そこで見ているがいい。大切な相棒が汚されるところを、な」
「…………」
 蛍は無言だった。
 か細い両肩を哀れなほどに震わせて。
 青ざめた顔で瞳子と魔人を等分に見つめている。
525神聖騎士エルシオン8  ◆CSwCzse3V2 :2007/10/27(土) 00:52:18 ID:0m6NVgD2

「これで邪魔者はいない。いよいよ、無敵の美少女騎士を我が手で汚せるというわけだ」
 アスモデウスの顔が喜悦に彩られた。
「たっぷりと楽しませてもらう」
「うう……」
 エルシオンは地面に倒れたまま呻くことしかできない。
 アスモデウスは下半身の甲冑を脱ぎ捨てた。がしゃん、と重々しい音とともに甲冑が地面に落ち
る。
 あらわになった下腹部から長大な肉茎が垂れ下がっていた。
 瞳子はごくり、と喉を鳴らす。
 巨体に比して、肉棒もまた巨大だった。茎の長さは三十センチほどもあるだろうか。胴部には血
管が不気味に脈打ち、切っ先は透明の粘液で濡れ光る。
(あんなに、大きいの……!?)
 これまでの戦いで魔人のペニスを見たことが、何度かある。だがこれほど大きく、太く、たくま
しいイチモツを目の当たりにしたのは初めてだった。
(あんなモノをあたしに挿れる気なの?)
 グロテスクな生殖器官を前にして息を飲んだ。アスモデウスがこれから彼女に何をするつもりな
のかは、あまりにも明白だ。


 犯される──


 絶望感がドス黒い波動となって、全身を鉛のように重くする。
 アスモデウスがゆっくりとのしかかってきた。
「美味そうな身体じゃないか」
 純白のコスチュームの上から乳房を鷲づかみにされた。
「処女なのか? くくく……今、『男』の味を教えてやる」
 耳元で舌なめずりが聞こえる。
「い、嫌っ……!」
 瞳子は狂ったように身をよじるが、押さえ付ける腕はびくともしない。
 両脚をつかまれ、強引に開かされた。ミニスカートがめくれて、蒼いボディスーツに覆われた股
間が露出する。
 アスモデウスは右手を伸ばし、股間を撫でた。青い布地の上から、割れ目をなぞるようにして指
先をスライドさせる。
526神聖騎士エルシオン8  ◆CSwCzse3V2 :2007/10/27(土) 00:52:53 ID:0m6NVgD2

「うっ……」
 ボディスーツ越しとはいえ、無防備な性器を撫でられて、思わず背筋が粟立った。
 魔将軍が指先に力を込める。


 パリッ……!


 聖と魔のマギエネルギーが反応しあい、小さな火花が散る。
「聖なるマギに守られた防護衣装か。全部破るのは、ちと骨だな」
 アスモデウスは顔をしかめて、右手を引っ込めた。指先にかすかな焦げ目が見える。
「まずはお前の防護をはがしてやろう」
 いったんエルシオンから離れると、魔剣を地面に突き立てた。
「マギ開放──」
 重々しく呪言を告げると同時に、漆黒の刀身が自ら振動する。
 瞳子は驚いて、剣を見つめた。
「こいつはただの剣じゃない。魔界の魔物が剣に姿を変えたものだ」
 魔将軍がにやりと笑う。
「こいつの能力は、捕虜をいたぶるのに重宝する。くくくく、たっぷりと楽しませてもらうぞ」
 刀身が分解する。
 いや──鋼の刀身に見えたのは、無数の触手が寄り集まったものだった。
 柄が頭部に、刃が触手に。
 無数の脚を持つ蛸にも似た魔物がにじり寄る。
「ひっ……!」
 あまりの不気味さに、エルシオンは短い悲鳴を上げた。
 慌てて距離を取ろうとしたところで、黒い触手に両足を絡め取られた。細いように見えて、強靭
な力でエルシオンの両脚を締め付ける。
「動けない……」
 氷のような美貌に焦りが浮かんだ。上半身をよじって、触手の拘束をはがそうとする。だが和が
あまりにも多かった。
 あとからあとから押し寄せる触手群が、両脚に続いて両腕も縛り上げる。
「あぁぁっ……」
 蒼いロングヘアを振り乱し、瞳子は絶望の声を上げた。大の字の状態で地面に固定され、完全に
抵抗を封じられたのだ。
 魔物は歓喜の声を上げ、触手を全身に這い回らせる。
 何本かが、バトルコスチュームの上から豊かな乳房に巻きついた。敏感な肉球を締め付けられ、
思わずため息が漏れる。
527神聖騎士エルシオン8  ◆CSwCzse3V2 :2007/10/27(土) 00:53:37 ID:0m6NVgD2

「んっ……!」
 別の一群が双丘の先端を突く。コスチュームごと乳首を押しつぶされる。ぐりぐり、と押し込ま
れると、かすかな痛みと痺れが走った。軟体動物のようにうねりながら、あるものは乳首をさすり、
あるものは布地越しに乳肉を撫で、またあるものは肉球を締め上げる。
 執拗に責められているうちに、敏感なバストは否が応でも反応し、性感の火照りを見せ始めた。
(駄目……気持ちいい……!)
 嬌声をあげないように、必死で声を押し殺す。
 触手の責めは上半身だけではなかった。
 ミニスカートとレオタード状のボディスーツに守られた股間へも、数十本の群れが押し寄せる。
 ねちゃ、と粘着質な音を立てて、ヒルのような先端が股間に吸い付いた。股布ごと内部に押し込
もうとする。
「くっ……!」
 上半身でも下半身でも、聖と魔のエネルギーが接触し、火花を散らしていた。大半の触手は一分
も立たないうちに、瞳子のエネルギーに焼かれて消滅してしまう。
 だが、多勢に無勢だった。
 消し飛ばす端から、触手が押し寄せてくる。七万二千のマギエネルギーを誇るエルシオンといえ
ども、その力は無限ではない。
 おまけに女の急所を責められ、嬲られ、体力がどんどんと削られていく。
「はあ、はあ、はあ……」
 呼吸が自然と荒くなる。体が鉛のように重く感じた。
 やがて魔のエネルギーが上回り、触手を消し飛ばすことさえできなくなる。無数の触手に胸も股
間も覆われてしまった。


 ずるり、ずるり……
 ずるり、ずるり……


 ナメクジのような感触が乳房と秘処を這い回った。バトルコスチュームに守られ、直に接触して
いるわけではないが、瞳子とて健康的な乙女である。
 性感への刺激を繰り返され、さすがに体が反応を示していた。
 膣と子宮が燃えるように熱い。
 甘痒い痺れが、背筋から四肢にまで響き渡る。
「ああ……あああっ……」
 瞳子は溜まらずに声を上げた。
 理性も屈辱感も、押し寄せる快楽の波には無力だった。
「気持ちいいか、エルシオン」
 アスモデウスの手が美少女騎士の顎をつかむ。凛とした美貌をゆっくりと仰向け、アスモデウス
が顔を近づけた。
528神聖騎士エルシオン8  ◆CSwCzse3V2 :2007/10/27(土) 00:54:24 ID:0m6NVgD2

「ち、ちょっと──」
 紫の瞳を抗議に見開く。
 魔人は待たなかった。
 抵抗する間もなく、瞳子は魔人に唇を奪われてしまう。
「ん、ぐっ……!」
 ぬめった肉塊を唇に含んでいるような感触だった。リップもつけていない桃色の唇を、肉厚の唇
が覆っている。あまりにもあっけないファーストキスの喪失に、視界が真っ白になるほどの衝撃を
受けた。
(こんなの嫌っ! 初めてのキスなのに──)
 神聖騎士とはいえ、十七歳の高校生の少女にとって、あまりにも残酷な現実だった。
 普段、他人には決して話さないが……本当は甘い恋愛に憧れていた。


 いつか、魔人との戦いが終わったら──
 いつか、素敵な人と恋に落ちたら──


 そのときのために、大切に取っておいたファーストキスだった。
 それをあっさりと、力ずくで。
 乙女の夢を打ち砕かれてしまった。
 怒りと屈辱で、美少女騎士の体が痙攣する。
 と──
(これ……は……!?)
 紫の瞳を愕然と見開く。
 体中から力が抜けていくような感覚。
 魔将軍はディープキスを通じて、瞳子のマギを吸い取っている。
(駄目、これ以上は──)
 嫌々をするように首を左右に振ろうとする。だが顎をがっちりとつかまれていて、ほとんど動け
ない。
 清らかな唇を思う存分吸われ、舌を差し込まれた。ぬめぬめとした舌が歯茎を舐め、口蓋も裏側
までもしゃぶっていく。
 気持ちが悪い、と眉をしかめるが、口の中のいたるところを舐められているうちに、とろりとし
た快感を覚え始めた。
(どうして……? こんなヤツに、無理やりキスされてるのに)
 舌を深々と差し込まれると、半ば無意識に自分の舌をからめてしまう。最後には自分から魔人の
唾液を受け入れてしまう。
 こく、こく、と嚥下すると、ようやく。アスモデウスは唇を開放してくれた。
「くくく、ファーストキスで痺れるほど感じたか」
 鬼にも似た顔が勝ち誇った表情を浮かべ手、美少女騎士を見下ろす。
「くっ……!」
「口づけだけでは物足りないだろう。男というものを教えてやるぞ、神聖騎士」
 魔将軍の口元に淫靡な笑みが浮かんだ。
 二メートルを超える巨体が少女の体にのしかかる。ミニスカートをまくり、太ももに手をかけら
れた瞬間、瞳子はこらえきれずに悲鳴を上げた。


                        【続く】
529名無しさん@ピンキー:2007/10/27(土) 02:13:40 ID:zMsAInS2
うわ−!ついに破瓜を迎えちゃうのか?
ここで犯されるかどうかで作品の方向性が占えそうな予感
何はともあれ作者さんGJ!です
お疲れ様でした!
530名無しさん@ピンキー:2007/10/27(土) 02:48:33 ID:Gkyhsp7H
お疲れ様です!
商業作品の方もがんばってください!
531名無しさん@ピンキー:2007/10/27(土) 19:05:52 ID:fHDYZJUX
鎧を脱いだから防御力落ちてる、ってことで瞳子が嫌々で暴走、なんとか退けて、撤退とか。で、おあずけ。とか。
532名無しさん@ピンキー:2007/10/28(日) 17:17:30 ID:m7NV1Nj7
まあマギ全力攻撃でまったく無傷なのにコスチュームの攻性防御反応で指先が焦げちゃったりしてるからなぁ
ありえなくもないかも
533名無しさん@ピンキー:2007/10/28(日) 22:11:40 ID:4OsTDoW1
ベルゼバブはアスモデウスの指先すら焦がすコスチュームに
直接チ○ポを押し付けていたのか・・・。
534名無しさん@ピンキー:2007/10/29(月) 00:04:01 ID:0aIM0ts9
真性のMだったか相性が良かったかに違いない。
535名無しさん@ピンキー:2007/10/29(月) 01:15:34 ID:ylH7Q0Vh
ワロタ
536名無しさん@ピンキー:2007/11/02(金) 20:30:28 ID:OMfXcaUq
敵に中出しされ邪悪な力を胎内に注ぎ込まれた結果。エルシオンまたはジュデッカが正義のヒロインから悪の女戦士に悪堕ちしてしまう

そんな感じな展開が見てみたいです
537名無しさん@ピンキー:2007/11/02(金) 22:45:50 ID:zpVN17N0
その展開だとエルシオンが「気の強い娘を虐めたい」ってことで連れ去られてジュデッカは捨てられそ。

んで部屋の片隅でガタガタ震えてるジュデッカのとこへ新たなヒロインがきて「あの子はどうしたの!?」と。

んで新編突入・・・まだ新編は早いか。
538名無しさん@ピンキー:2007/11/02(金) 23:46:00 ID:AlTX1kur
リクエスト厨ウザ・・・
自分で書けばいいのに
539名無しさん@ピンキー:2007/11/04(日) 16:51:33 ID:/u8GjMGn
まあまあ…。エロパロのパロの部分を体現しているという事だよ
好きなキャラのエロシーンを自分にりに妄想するのは変身ヒロイン物の醍醐味じゃん
540神聖騎士エルシオン9  ◆CSwCzse3V2 :2007/11/04(日) 21:41:24 ID:+u4sHwRo
>>523-528の続きを投下します。
541神聖騎士エルシオン9  ◆CSwCzse3V2 :2007/11/04(日) 21:42:43 ID:+u4sHwRo

 魔将軍の巨体がエルシオンの両脚を広げて腰を割り込ませた。隆々とそそりたったイチモツが先
端から体液を垂らし、地面に白濁した液だまりを作る。
 瞳子の表情に、絶望の色が浮かんだ。
「助けて……」
 最後の望みをこめてジュデッカを見つめる。
 か細い悲鳴にも彼女は動かなかった。
 いや、動けないのだろう。
 蛍の顔には恐怖だけがあった。
 それはもはや戦士の顔ではない。どうしようもないほどの力の差を見せつけられ、戦う心を折ら
れてしまった、か弱い少女がいるだけだった。
 魔人が上体を倒してのしかかる。
「い、嫌っ!」
 瞬間──瞳子は残り少ないマギを全力で燃焼させた。
「アイシクルブリット!」


 ──きんっ!


 澄んだ音が響き渡り、アスモデウスの頭部が凍りつく。
 詠唱も魔力増幅も無視した、緊急のマギ発動。
 通常の術式に比べて、大幅に体力を消耗する技だった。その代わり、発動スピードはまさに刹那
のごとし。
 瞳子の放った術がアスモデウスの頭部を蒼い氷で覆っていた。
 完全な不意打ちに、さすがの魔将軍も反応できなかったのだろう。
「はあっ、はあっ、はあっ、はあっ……」
 慌てて魔将軍の体の下から抜け出し、距離を取る。
「に、逃げるのよ、蛍!」
 失禁し、へたりこんでいるジュデッカに声をかける。相棒の美少女騎士は虚ろな表情をこちらに
向けた。
 と──
「ふん、一度ならず二度までも──よほど不意打ちが好きらしいな」
 凍りついたままの魔将軍の頭部から、嘲笑が漏れた。
 煩わしげに巨体を揺する。
 ぱりん、と乾いた音を立てて、頭部を覆う氷はあっけなく砕け散った。
「くっ……!」
 エルシオンは慌てて身構える。
542神聖騎士エルシオン9  ◆CSwCzse3V2 :2007/11/04(日) 21:45:16 ID:+u4sHwRo

 剣を抜こうとして、ハッと表情をこわばらせた。
 頼みにしていた聖剣は、すでに存在しないことを思い出す。
 アスモデウスの一撃で折られてしまったのだ。さらに、神術を使うためのマギエネルギーも、先
ほどの緊急発動でほとんど使い果たしてしまった。
 エルシオンは──もはや戦う術を失っていた。
 絶望感が、少女の心をドス黒く染め上げていく。
「最後の最後まで抵抗するとは。本当にイキがいい獲物だな」
 両肩を震わせて笑いながら、魔人の将軍がゆっくりと近づいてくる。
「う、うわあぁぁぁっ!」
 瞳子は反射的に拳を繰り出した。
 少女の細腕から繰り出されたパンチを、アスモデウスは避けようともしない。なおも蹴りを繰り
出し、手刀を打ち込むが、いずれもダメージすら与えられない。
「まあ、嫌がるなよ。お互いに楽しもうじゃないか」
 全力の抵抗をアスモデウスはまったく意に介していなかった。
 華奢な両肩をつかまれ、あっさりと地面に押し倒される。
「くっ……!」
「今度こそ逃げられんぞ、エルシオン」
 アスモデウスが股間に手を這わせ、指先で敏感な部分をまさぐってきた。瞳子のマギが底をつい
たことに伴い、コスチュームの防護反応もまた弱まっている。先ほどまでのように聖なるエネルギ
ーで敵の体を弾いてくれない。
 太い指の腹が、ぐっ、ぐっ、と股間を圧迫した。ボディスーツ越しにクレヴァスをなぞられると、
腰の芯に電流のような刺激が走る。
 すでに度重なる愛撫で少女の体は鋭敏になっていた。体の芯が熱く燃え、腰の奥からドロリと
したものが分泌される。
「どうした、濡れてきてるぞ」
 アスモデウスはにやりと笑い、指の圧迫を強めてくる。股間を襲う幾重もの刺激に、瞳子の背が
大きくのけ反った。
「ん、ああっ……」
 切れ長の瞳が見開かれ、快楽に潤んでいく。感じては駄目だと思いながらも、生理的な反応を止
めることができなかった。


 じわりっ……


 ボディスーツの股間を濡らし、透明感のある粘液が染み出した。
543神聖騎士エルシオン9  ◆CSwCzse3V2 :2007/11/04(日) 21:47:37 ID:+u4sHwRo

 濡れている。
 敵の愛撫を受けながら──正義の騎士である自分が、欲情の証を漏らしている。
 エルシオンの背筋が戦慄と恥辱で凍りついた。
(どうしてなの? あたし、こんなヤツを相手に──)
 アスモデウスは狼狽する少女を見下ろし、勝ち誇ったように口元を歪めた。
 純白のコスチュームに包まれたバストを鷲づかみにしてくる。魔人の手の中で豊かな膨らみがひ
しゃげ、歪み、淫靡な形に変形する。
 魔将軍が完全に本気であることを悟り、瞳子の顔がサッと青ざめた。氷の美少女は必死で手足を
ばたつかせる。
「なんだ、感じてるのか?」
「ち、違う……」
「正義のヒロインのくせに色気づくとはな。お前も一皮むけば、オトコのことしか頭にないんだな」
んだろう」
 アスモデウスが嘲笑する。
「男と見れば、誰にでもホイホイ股を開く薄汚い牝豚だ。くくく……そんな淫乱娘にはお仕置きが
必要だな。敵である魔人によって処女を奪われる、というお仕置きがな」
「げ、外道……」
 瞳子は精一杯の矜持を込めて、魔人をにらみつける。
「その目だ、くくく。こんな状況でも闘志を失わない目──そんな目を絶望に染めてやりたかった
のさ」
 アスモデウスが瞳子の上体に覆いかぶさった。重量感のある体にのしかかられ、まったく身動き
が取れなくなる。
「は、離して、これ以上は許さないからっ……」
 アスモデウスの指先がボディスーツの股間をつまみ、左右に引っ張った。無敵の防護を誇ったス
ーツが限界を超えた力を加えられ、裂け目が入る。もはや聖なるコスチュームの防護能力はゼロに
等しかった。
「そんな、神聖騎士の衣装が──」
 愕然とした気持ちでうめく。


 びちっ、びりっ……


 布地の引き裂かれる音が、絶望的な音色となって耳元に響いた。
 股間の部分が完全に破り裂かれ、エルシオンの性器があらわになった。十七歳の秘唇は美しいピ
ンク色に輝き、二枚の花びらはひっそりと門を閉じている。クレヴァスを淡く彩る草むらがかすか
に濡れていた。
544神聖騎士エルシオン9  ◆CSwCzse3V2 :2007/11/04(日) 21:48:53 ID:+u4sHwRo

「くくく、本当にバージンなのか?」
 アスモデウスがニヤリと笑うと、たちまち彼女は押し黙った。
 もちろん瞳子は生娘だ。いつか素敵な恋人が現れるまでは純潔を守りたい……そんな必死の思い
も、邪悪な欲望の前では無力だった。
 魔将軍はいたぶるようにペニスの先端をグリグリと擦りつけてくる。今にも挿入されてしまうの
ではないかと、瞳子の頬が恐怖で引きつった。
「どうなんだ? 素直に教えれば許してやらんこともないぞ。お前だって初体験は想い人を相手に
遂げたいだろう」
「あ、あたしは……」
 もはや恥も外聞もない。純潔を守ることだけで頭が一杯だった。
「バ、バージン……です。だからお願い、もうやめて」
 唇を震わせて懇願する。
「そうかそうか。よくぞ今まで純潔を守り抜いてきたものだ」
 アスモデウスが愉快げに哄笑した。
「大切に取ってある処女だ。こんなところで散らすわけにはいかないよな?」
「え、ええ、処女だけは……処女だけは許して」
 エルシオンがすがりつくような視線を魔人に向けた。
「そうだ、フェラチオでよければするから……」
「はははははっ! これはいい。正義の戦士様が、悪の魔人に対してフェラチオをするというのか」
「くっ……!」
 屈辱的な言葉に瞳子は唇をかみ締めた。
「駄目だな。ロストバージンの覚悟を決めろ」
 アスモデウスが無情に言い放ち、己のイチモツを捧げ持った。
 瞳子は蒼い瞳を張り裂けんばかりに見開き、目の前の男根を見つめた。
 気持ちが悪かった。あんな気持ちの悪いモノが自分の体の中に入ってくるなんて、想像しただけ
で嘔吐しそうだ。
 アスモデウスは、濡れそぼる肉のくぼみに膨らんだ先端をあてがった。信じられないほど火照っ
た切っ先が、貝のように閉じた秘孔に押し当てられる。
「っ……!」
 瞳子はそれ以上言葉が出なかった。陵辱者の視線に魅入られたように身じろぎひとつできない。
「入れるぞ」
 短く告げて、アスモデウスが下腹部を押し出した。ずぶり、と先端部が膣の入り口を押し開き、
潜り込んだ。
「はぁぁぁ、駄目ぇ!」
 膣の中に異物が潜り込む異様な感覚に、瞳子は悲鳴を上げた。
545神聖騎士エルシオン9  ◆CSwCzse3V2 :2007/11/04(日) 21:50:13 ID:+u4sHwRo

「どうした、まだ先っぽが入っただけだ」
「嫌っ……嫌ァ!」
 きつく閉じた瞳の端から、涙がこぼれ落ちる。
「お前はここで女になるのだ。憎むべき敵の手によって、な!」
 アスモデウスはなおも腰を押し進める。すさまじい圧迫感に無垢な膣洞が左右に割り開かれ、雁
首が入り口を通過する。固い感触が柔襞を押しつぶしながら、まっすぐに突き進んでいく。
「絶対に駄目よっ! それ以上、入れたら──」
 みしっ、と膣孔を割り裂かれるような感覚だった。次いで内臓が突き上げられ、口の中から飛び
出すのではないかと思えるほどの衝撃を受ける。
 アスモデウスは堅い粘膜を押し広げ、瞳子の肉洞にペニスを埋没させていく。少しずつ、だが確
実に己の分身を埋め込んでいく。
「あ……ああ……ああ……」
 美少女騎士の口から、呻き声が切れ切れに漏れた。
 無敵を誇ったエルシオンが、今は呻くことしかできなかった。絶望の涙で頬を濡らすことしかで
きなかった。
 処女を散らされ、違う体にされていく痛みを、ただ噛み締めることしかできなかった。
 みち、みち、と清らかな膣を拡張しながら、魔人のペニスが侵入していく。途中、ドーナツの輪
っかのように狭くなった箇所に行き当たり、アスモデウスの顔が歓喜に輝いた。
「ふん、処女膜か」
「駄目、お願いだから──」
 最後の関門にまで到達されてしまった不安と畏怖で、エルシオンの声がかすれた。反射的に四肢
がこわばる。
「これで終わりだ、神聖騎士。今、大切な処女とお別れさせてやる」
 咆哮とともに、全体重を込めて下腹部が突き出された。
「きゃぁぁぁぁぁぁっ!」
 胎内がはじけるような感触に悲鳴が上がる。ずんっ、と腹の底まで響く衝撃とともに、アスモデ
ウスの肉茎が瞳子の最奥まで埋め込まれた。



                        【続く】
546名無しさん@ピンキー:2007/11/04(日) 22:12:33 ID:w1ZtYB5w
GJです!!
まさか本当に犯されるとは予想外でした!
547名無しさん@ピンキー:2007/11/04(日) 23:02:03 ID:/u8GjMGn
GJ!GJ!GJ!
遂にエルシオン犯されちゃったな。しかもそれまでの過程が良い
力を使い切るわ、それがまったく通じてないわ、敵に哀願するわ、コスチュームが遂に破られるっていうのも描写できてるわ
本当に変身ヒロイン物のツボがいちいち抑えられていて興奮が治まりませんな!
作者さんお疲れ様です!
548名無しさん@ピンキー:2007/11/04(日) 23:02:36 ID:wetg6ZPp
おつです!
最近投稿ペースが三日ごとから一週間になってちょっと心配・・
549名無しさん@ピンキー:2007/11/04(日) 23:41:14 ID:gH09jbk0
いつもながら乙!!

まあ作者氏にも都合とかモチベーションとか
あるだろうし気長に待つよろし
550名無しさん@ピンキー:2007/11/05(月) 01:21:06 ID:z0BIs8ot
GJ!!
ねっちり、みっちりとした挿入描写が、タマラン!!
戦士としての屈辱と乙女としての悲痛感が、ナイス!!
551名無しさん@ピンキー:2007/11/05(月) 05:41:49 ID:cECSBgC2
ついにエルシオン散るって感じで良かった

単なる敗北では無いしジュデッカが覚醒でもしない限りは今回は敗戦の確率99%なので
今後にあると思われる再戦に至るまでの二人の葛藤や再起を楽しみにしてます
552名無しさん@ピンキー:2007/11/05(月) 23:33:31 ID:IQ4BUooY
GJなのです、てかこのタイミングで犯されるとは思わんかった。
その意表をついた点も含めてGJだけどw

>>548
自分は1ヶ月のスパンでの投稿になる事も覚悟してたから
現状はそれなりにいい方だと思うよ。
553名無しさん@ピンキー:2007/11/06(火) 22:50:56 ID:g3ULwhqZ
GJ!今後にも期待しています。
>>551
正義の味方はキャッチアンドリリースが基本。
逃がしてマギを回復した頃にまた美味しく収穫を……
とか考えてると大抵再戦時に脚を掬われるw
554名無しさん@ピンキー:2007/11/07(水) 02:03:22 ID:Cfjtdc8g
毎度GJです。このタイプの変身ヒロインモノは大好物なんで先が楽しみです。
ブログによると二次元ドリーム応募用だったとのことですが二次元エンドにならないことを期待してます。
555名無しさん@ピンキー:2007/11/09(金) 01:10:15 ID:ns0YkS4n
個人的には納得力のある二次元エンドならOKだが。
556名無しさん@ピンキー:2007/11/09(金) 11:25:51 ID:YbCg+nAx
ちょいと概念が違うな
二次元エンドは前置き伏線無しにヒロインが最期の力を振り絞ったり、未知の力に覚醒したり、
唐突な援軍が現れたりする駆け足グッドエンドを指す
説得力のある逆転劇は二次元エンドじゃない
557名無しさん@ピンキー:2007/11/09(金) 13:20:59 ID:/W+yMgke
二次元エンド〓エロ墜ちバッドエンド
かとおもた
558名無しさん@ピンキー:2007/11/09(金) 18:37:02 ID:lHQD6HSB
未知の力なくしてどうやって逆転できるのよ?
559名無しさん@ピンキー:2007/11/09(金) 19:27:37 ID:4OhyD/bQ
世の中で主人公側が逆転する物語は、みんな未知の力覚醒してるとでもいいたいのかw
560名無しさん@ピンキー:2007/11/09(金) 19:34:15 ID:S5X9HySZ
>>558
逆転するにしても、そうなる理由が納得できるだけの伏線・描写・説明をしておくべきってことじゃないか?
561名無しさん@ピンキー:2007/11/09(金) 22:54:19 ID:xcgDOEOq
横溝正史みたいな伏線は勘弁な。
562名無しさん@ピンキー:2007/11/09(金) 23:32:11 ID:6+hMN7tp
よし分かった、犯人は青沼静馬だ!!
563名無しさん@ピンキー:2007/11/09(金) 23:33:05 ID:6+hMN7tp
すまん、あげてしまった。
564名無しさん@ピンキー:2007/11/10(土) 00:02:20 ID:orE/q755
きっとイッた時に放出されるマギで倒す。とか。
普通の子でも封印とけるほどのマギがでてるんだし。

ふふふ、心地よい・・・な、この量は・・この私でもいっt・・・ぎゃああ、みたいな。

・・・どうみても隠された力ルートですたorz
565名無しさん@ピンキー:2007/11/10(土) 01:23:29 ID:i+R+1CKF
>564
だから書き手の邪魔をするなと。
566名無しさん@ピンキー:2007/11/10(土) 07:43:01 ID:xpk0h8oM
作者さんのサイトに行けばエルシオンやジュデッカのイメージ図とか原画があったりするかな?
二人がどんな姿なのか絵で見てみたい
567名無しさん@ピンキー:2007/11/10(土) 08:42:26 ID:jUNlFcCe
孕んだ子の超パワーで敵倒して勝ったのとか有ったなぁ……
568名無しさん@ピンキー:2007/11/10(土) 10:20:22 ID:gGs5q4hq
>>567
それなんて魔が堕ちた夜2のシェリスエルネス
569神聖騎士エルシオン9  ◆CSwCzse3V2 :2007/11/10(土) 17:57:34 ID:0EX9gJmr
>>541-545の続きを投下します。
570神聖騎士エルシオン10  ◆CSwCzse3V2 :2007/11/10(土) 17:59:07 ID:0EX9gJmr

 アスモデウスの男根が美少女騎士の秘孔を深々と貫いていた。
「い、痛い……」
 瞳子は形のよい眉を苦痛にゆがめた。処女を失ったショックと破瓜の痛苦で、引き締った肢体が
小刻みにわなないている。
「くくく、汚れたな、神聖騎士。これでもう清らかな乙女ではなくなったわけだ」
 アスモデウスが薄く笑って、美少女騎士を見下ろした。
「くっ……」
 瞳子はきつく瞳を閉じた。こらえきれない無念が込み上げ、熱い涙がこぼれ落ちる。
「初めてだったのに……!」
 無垢な体を憎い魔人に汚されてしまったことが悔しくてたまらなかった。
 いつか本当に愛し合える相手が現れるまでは、清らかな乙女のままで──年頃の少女らしい夢を
台無しにされてしまった。
 もう二度ともとの体には戻れない。
 純潔な体は無残に堕とされ、初めての証を失ってしまった。
「瞳子ちゃん……」
 ジュデッカが呆然とした顔でこちらを見ている。
 相棒のロストバージンがいまだに信じられないのだろう。惚けたように唇を開き、瞳を揺らして、
魔人とエルシオンを等分に見つめていた。
 もう一人の美少女騎士の存在が、ほんの少しだけ気力を呼び覚ましてくれた。
「だ、大丈夫よ……」
 エルシオンは気丈に微笑んで見せる。
 まだ戦いは終わっていない。
 だから自分がここで気持ちを崩すわけにはいかない。
「あたしなら……大丈夫だから」
「瞳子ちゃん……!」
 ジュデッカのつぶらな瞳から涙があふれ出た。
「だから泣かないで」
 自らも嗚咽をこぼしながら、必死で微笑みを返す。気丈な少女が破瓜の痛みをこらえながら、ジ
ュデッカに向かって小さくうなずく。
「ははははは! こんな状況になっても、自分よりも仲間を思うか。随分と殊勝なヒロインだな」
 魔将軍が哄笑とともに巨体を揺らした。胎内に埋まった肉根が揺れて、エルシオンの腰に衝撃が
走った。
「ぐっ……」
 引きつるような痛みに、形の良い眉を寄せる。
「じゃあさっそく楽しませてもらうぞ。正義のヒロイン様の処女マ×コをな!」
 アスモデウスは容赦なく動き出した。猛々しいペニスが、開通したばかりの肉洞を強烈にこすり
あげた。
571神聖騎士エルシオン10  ◆CSwCzse3V2 :2007/11/10(土) 18:00:01 ID:0EX9gJmr

「ひっ、あぁぁぁっ」
 瞳子は甲高い声で絶叫する。
 生まれて初めて味わう性交の刺激はあまりにも強烈だった。膣内の粘膜を引っ張られ、強引に拡
張されていく感覚。体の中心部をクイで貫かれたかのような、異様なまでの異物感。
「い、痛い……動かないでっ……」
 さすがの美少女騎士も、耐え切れずに悲鳴を上げる。
 戦いのダメージには耐えられても、未経験の性の痛みは別だった。
 一撃一撃が、焼けるような疼痛となって、体の中に響く。
 これがセックスなのか、と絶望的な気持ちでうめいた。
 男女の交わりとは、これほどまでにおぞましいものなのだろうか。本来なら恋人同士でしか許さ
れないはずの交合を、獣のように強要されている。
「我慢しろ、すぐに気持ちよくなるからな」
 アスモデウスが体を前傾させてささやいた。
「痛い……痛いっ……!」
 お腹の奥を押し上げられるような鈍痛に、エルシオンは悲鳴を上げるばかりだ。信じられないほ
ど固くたくましいものが、処女を失ったばかりの肉壷をかき回す。
「だから我慢しろと言っている。そらっ、ペースを上げるぞ」
 アスモデウスがリズミカルに少女の細腰を揺すった。


 ちゅぷっ、ちゅぷっ……


 むき出しの粘膜が擦れ合い、湿った音を漏らす。下腹部の肉がぱんっ、ぱんっ、と連続して派手
な音を打ち鳴らす。
 堅い切っ先が秘裂の入り口付近を集中的に突いてきた。膣の浅瀬をこすりあげ、Gスポットを何
度も刺激する。
 単なる力ずくの凌辱ではない。快楽を与え、精神的にも美少女騎士を屈服させようという動きだ
った。
 張り出した雁の部分が、少女の最も敏感な箇所を擦り上げる。


 じゅくっ、じゅくっ……


 卑猥な音のハーモニーが清らかだった少女の官能を掘り起こしていく。丹念に摩擦されていくう
ちに、腰の奥がぼんやりと熱くなってきた。
 デリケートな粘膜が妖しく疼いている。
 魔人がペニスを打ち込むたびに、体が小刻みに律動した。
572神聖騎士エルシオン10  ◆CSwCzse3V2 :2007/11/10(土) 18:01:03 ID:0EX9gJmr

 女としての本能的な動きで腰を蠢かせてしまう。腰骨から下肢に向かって、電流のような痺れが
走っていく。
(な、なんなの、この感じ──あたし、ひょっとして感じてる……? 無理やりエッチなこと……
されてるのに……?)
 アスモデウスは体を押し倒し、瞳子の下腹部を抱え込んで、より結合を深めた。
 子宮の入り口を突かれ、体の中心部に熱い衝撃が走り抜ける。背筋がゾクゾクと痺れ、全身に鳥
肌が立った。
 もはや否定しようもないほど、清楚な肢体が燃え上がっていた。魔将軍の抽送にあわせて、下腹
部全体に甘い波紋が広がる。
「嫌がってるわりにお前の中はグチョグチョだ。本当は感じてるんじゃないのか」
「そ、それは……くぅっ……ち、違う……感じてなんか!」
 悲鳴を上げながらも、エルシオンは徐々に喘ぎはじめていた。膣内を埋め尽くす肉根の感覚に慣
れてきたせいかもしれない。
 魔将軍の一突き一突きが、未知の快楽を呼び覚ましていく。
「気持ちがいいんだろう、神聖騎士? 正義のヒロインなどと格好をつけても、これがお前の本性
だ。お前の正体は、男に貫かれるのが大好きな淫乱女なんだよ」
「そ、そんな、違うっ」
 だがそんな言葉とは裏腹に蒼色の髪は激しく乱れ、腰がひとりでに揺れだした。理性では否定し
ながらも、体のほうがすっかり結合の快楽を受け入れているのだ。
(ああ、どうしてこんなことに……これがあたしの本性なの? あたしってこんなに嫌らしい女な
の?)
「どうやら下の口のほうが正直なようだな。俺のモノを締め付けてくるぞ」
「あっ、あっ、ダメ……こんな!」
 腰から這い上がってくる快楽に優美な肢体が弓なりに反り返った。
「認めてしまえ、エルシオン」
「い、嫌っ」
「気持ちイイ、と言うんだ」
「んぐっ!」
 アスモデウスの顔が近づいてきて、唇を奪われた。
 二度目のキスはファーストキスよりも激しかった。舌が侵入し、瞳子の舌に巻きついてくる。歯
茎から口の裏までを舐められ、唾液を飲まされる。
 息が詰まるような深い口づけに、瞳子は甘い鼻息を漏らした。
 長いキスから開放すると、アスモデウスは妖しい声音でささやく。
「『あたしは生まれて初めてオマ×コにハメられて、死にそうなほどヨガっている淫乱女です』だ。
言ってみろよ」
 魔人の両手が伸びてきて、正面から乳房をわしづかみにした。純白のバトルコスチュームの上か
ら、高校生にしては量感のあるバストを乱暴にもみしだかれる。乳首と布地が激しく擦れ、豊かな
双丘に五指が激しく食い込む。
573神聖騎士エルシオン10  ◆CSwCzse3V2 :2007/11/10(土) 18:01:49 ID:0EX9gJmr

「んんんっ……!」
 瞳子は痛みと快楽の狭間で眉を寄せた。
 正義の象徴たるコスチュームの下で、敏感な乳首はすでに恥ずかしいほど尖っている。尖りきっ
ている。


「さあ、言え」


 魔将軍が重々しく告げた。
 支配者としての、絶対的な命令だった。
「あ、あたしは……」
 陵辱のショックと度重なる愛撫に、瞳子の思考は完全に麻痺していた。とろん、と夢うつつの視
線を空中に漂わせ、なかば無意識につぶやく。
「生まれて初めてオ……」
 言葉が、詰まる。
「オマ×コにハメられて、だろ」
「だ、駄目、言えない……」
 いくらバージンを失ったとはいえ、性的にはまだウブな瞳子にとって、それは口にし難い言葉だ
った。あまりにも卑猥な単語だった。
「気持ちいいんだろう、ここが」
 骨太の手がエルシオンとアスモデウスの結合部を撫であげた。ぐちゅり、と肉根を押し込むと、
処女の血が内側からこぼれて、地面に小さな染みを作った。
「初めてのまぐわいで、憎い敵に犯されながら、気持ちよくなっているのは誰だ?」
 耳元にねっとりとした吐息を吹きかける。
「お前だろう、神聖騎士。正義のヒロインが聞いて呆れる。お前はただの淫らな牝だ。牝犬なんだ
よ」
「あたしは──」
 瞳子の中で何かが音を立てて崩れ落ちた。
 震える声音でゆっくりとその言葉を口にする。
「あたしは生まれて初めてオマ×コにハ……ハメられて……」
「言っちゃ駄目ぇ!」
 瞬間、ジュデッカの声が耳を打った。
「魔人に負けないで、瞳子ちゃん」
「蛍……」
 美少女騎士の紫瞳が涙で潤んだ。
574神聖騎士エルシオン10  ◆CSwCzse3V2 :2007/11/10(土) 18:03:08 ID:0EX9gJmr

「くくく、この期に及んで、お互いに友を案じる気力が残っているとは。麗しい友情といったとこ
ろか。だが薄っぺらい友情など、肉体の快楽の前には無力だ。それを今、教えてやる!」
 アスモデウスがさらに腰の勢いを上げ、野太い男根を繰り込んだ。太い雁首で入り口付近を突か
れ、敏感な粘膜をこすられて、軽い絶頂感が込み上げる。
「はぁっ、あたしは──」
 瞳子は靄がかかったような意識の中で、愉悦の叫びを上げた。
「魔人に犯されて──死にそうなほどヨガっている淫乱女ですっ!」
 思わず漏らした本音だった。
 叫んだあとで、ジュデッカと目があった。
 親友の美少女は哀しげな顔で首を左右に振っている。
 軽蔑されたのだろうか。
 そう考えると、瞳子の理性が音を立てて崩れていった。
「はははは、よく言ったな」
「うぅ……」
 あまりの屈辱に、きつく閉じた瞳から涙がこぼれ落ちる。
 アスモデウスは哄笑し、ラストスパートとばかりに抽送を早めていく。瞳子は唇をかみ締め、喘
ぎ声を押し殺した。
「駄目……くっ、あぁぁぁっ! はぁぁっ……!」
「ううっ、出すぞ! お前の中にたっぷりと注ぎこんでやる。この一発できっちりと孕むようにな」
「えっ、ちょっと待って──」


 魔人の子を孕む──


 信じられない言葉が、エルシオンの瞳に理性を呼び覚ました。
「だ、駄目、それだけは!」
 必死で腰をよじり、アスモデウスの男根を胎内からはじき出そうとする。だが万力のような両腕
で下腹部を抱えられていては逃げようがなかった。
 魔人のストロークはどんどんと性急になっていく。
 処女を失ったばかりのエルシオンにも、男のクライマックスが近いのだということが感じ取れた。
 同時に、絶望的な瞬間が迫っていることを悟る。
 魔人の射精を受けて、身籠ってしまう。
 ロストバージン以上の、取り返しのつかない事態を迎えてしまう。
575神聖騎士エルシオン10  ◆CSwCzse3V2 :2007/11/10(土) 18:03:50 ID:0EX9gJmr

「お願い、許して……赤ちゃんなんて、嫌!」
「駄目だな」
 魔将軍は無情に言い放つ。
 同時に、野太いペニスが深々と打ち込まれた。
「しっかり受け取れぇっ!」
 アスモデウスは瞳子の腰をがっしりと固定すると、初々しい膣にドクドクと熱い精液を注ぎ込ん
だ。
「んっ!? あぁぁぁっ……!」
 生まれて初めて味わう、異様な熱さだった。妊娠の不安と恐怖が頭から吹き飛び、熱い脈動によ
って意識が快楽にかすんでいく。魔将軍の体液を体の奥底にたっぷりと注入されて、瞳子は最大級
のオルガスムスへと押し上げられた。


 どくっ、どくっ……


 汚れを知らなかった体の中が濃厚なスペルマでたっぷりと満たされていく。膣内で脈打ついちも
つは信じられないほど大量の体液を清らかな膣に吐き出し続けた。
「あ……熱い……」
 エルシオンはうわごとのようにつぶやいた。
 ぬぷっ、と汚れたペニスが引き抜かれた。濁った精液と破瓜の血で、肉茎の表面はどろどろに濡
れている。
「はあ、はあ、はあ……」
 瞳子は、カエルのように両脚を広げたままの格好で息を荒くしていた。下半身に力が入らず、膝
を閉じることができない。白い内股には、破瓜の血と精液の交じり合ったピンク色の液体がつたっ
ている。
「あたし、中に出されたの……」
 瞳子は呆然とうめいた。
 これで魔人の子供を妊娠するかもしれない。
 だが妊娠の恐怖におびえる時間すら、アスモデウスは与えてくれなかった。
「ふん、肉奴隷としての後始末も教えておこうか」
 エルシオンの目の前に体液にまみれたモノが突き出される。
576神聖騎士エルシオン10  ◆CSwCzse3V2 :2007/11/10(土) 18:04:40 ID:0EX9gJmr

「お前の口できれいにしろ。それが肉奴隷としての作法だ」
「肉……奴隷?」
「そう、奴隷だ」
「あたしは……奴隷……」
 美少女騎士は虚ろな顔でうめき、弱々しく体を起こした。力の入らない四肢を鞭打ち、魔将軍の
足元にひざまずく。
「うう……」
 そっとペニスに顔を近づけるとムッとするような性臭が鼻をつく。瞳子は自分の処女を奪ったば
かりの肉茎を口に含み、舌で清めさせられた。
 もはや理性は折られていた。
 抵抗の気力は消えうせていた。
 従順に従うことしかできなかった。
 ぴちゃり、ぴちゃり、とドス黒い亀頭をくわえ、舌を這わせていく。果てたばかりだというのに、
肉茎はすぐに隆々と回復した。
「一度くらいで許されると思うな。まだまだお前の体にぶちまけさせてもらう」
 これで凌辱が終わったと思っていたエルシオンは、愕然とアスモデウスの巨体を見上げた。
 魔将軍はまだまだ何度も犯し抜くつもりらしい。
 想像を圧倒的に超えた、魔の欲望だった。
 さらなる凌辱の予感に暗い絶望を感じながら、エルシオンは野太い肉棒を清めていた。



                        【続く】
577名無しさん@ピンキー:2007/11/10(土) 18:16:46 ID:dBAc6j0n
GJ!
578名無しさん@ピンキー:2007/11/10(土) 18:20:14 ID:qhxRQqeF
超GJです。
さすがは剣の侯爵様ですね。
579名無しさん@ピンキー:2007/11/10(土) 19:41:52 ID:7qFzijqc
凄い…なんか凄いレベルまでエルシオンが堕とされてるー!?
快感告白に奴隷宣誓、フェラチオ奉仕の流れるようなコンボに敗北の無惨さがひしひしと伝わってくるぜ
GJ!
580名無しさん@ピンキー:2007/11/10(土) 21:51:04 ID:XwOloeX1
個人的には、ここまで堕ちるのはもう一、二度くらい
続けざまにヤり抜かれてからの方が好みだが……
そこまですると本気で逆転の目が無くなってくるしなー。

GJ、続きも期待して待つぜ!
581名無しさん@ピンキー:2007/11/12(月) 18:26:24 ID:NZ435WH9
エルシオン、凄い勢いで堕とされましたね。なんというエロさ!!
まだ半端に残る理性と、ジュデッカの存在が…イイ!
続き楽しみに待ってます。GJ!!
582名無しさん@ピンキー:2007/11/12(月) 22:22:28 ID:D+rQ+mMH
いーね
583名無しさん@ピンキー:2007/11/15(木) 21:19:17 ID:ru2ZXNAj
魔が堕ちる夜のシェリスみたいな悪魔っ娘やスポーンとかウィッチブレイドみたいな魔界の戦士が正義の為に戦い、
より強大な魔や邪悪な姉妹に敗北しちゃうストーリーってのも良いよね
584名無しさん@ピンキー:2007/11/16(金) 13:18:14 ID:Beqyt9LI
巫女の人にも期待!
続き待ってまーす
585神聖騎士エルシオン11  ◆CSwCzse3V2 :2007/11/17(土) 09:07:19 ID:imZebscw
>>570-576の続きを投下します。
586神聖騎士エルシオン11  ◆CSwCzse3V2 :2007/11/17(土) 09:08:26 ID:imZebscw

「次はお前が上になれ」
 アスモデウスは地面に仰臥すると、頭の上で腕を組んだ。傲岸に顎をしゃくり、憔悴した美少女
騎士に命令する。
 エルシオンは力なくうなずき、魔将軍に歩み寄った。
 アスモデウスの股間には隆々としたイチモツがそびえ立っている。一度放出したというのに、魔
人のペニスはドクドクと脈打ち、依然として鉄のような硬度を保っていた。
 ごくり、と瞳子の喉が鳴る。
(今度は自分から……アレを受け入れるのね)
 自ら体を開いて魔人と交わるなど、おぞましさしか感じない。
 だが逆らえなかった。
 敗者には選択権などない。
 断れば、待っているのは『滅び』だけ。
 エルシオンも、そして大切な相棒であるジュデッカも。
 瞳子は深々と吐息をつき、魔将軍の腰をまたいだ。
 熱く火照った切っ先に、処女を失ったばかりの膣口を押し当てる。先ほどまでひっそりと閉じら
れていた肉裂は、すでにぽっかりと口を開いていた。
 かすかに震える秘孔に巨大な亀頭をあてがい、ゆっくりと腰を落としていく。たくましい感触が
乙女の入り口を左右に押し開き、潜り込んだ。
「んっ……!」
 圧倒的な挿入感に、エルシオンは形の良い眉をしかめた。


 ずぶり、ずぶり……


 腰を下ろすにつれて、野太いシャフトが自分の胎内を突き進み、奥まで埋め込まれていく。根元
まで串刺しになると、少女の口から長い嬌声がもれた。
 アスモデウスが勢いよく腰を跳ね上げる。美少女騎士の細腰をつかみ、純白のコスチュームに包
まれた肢体を上下に揺らしはじめた。
(ああ、気持ちいい)
 エルシオンは、先ほどの交わりですでに性感を引き出されている。己の秘孔をたくましく貫かれ
るたび、背筋に甘痒い愉悦を走る。
「ああっ、ああああっ!」
 瞳子の口からこぼれるのは、もはや意味を成さない媚声だけだった。体中がじっとりと汗ばみ、
騎士の衣装が重く湿っている。蒼く輝くロングヘアが激しく揺れて、珠のような汗が飛び散った。
 魔人の手が下から伸びてきて、少女の胸元をつかんだ。騎士の衣装越しに、豊かに膨らんだ双丘
を揉みしだく。
587神聖騎士エルシオン11  ◆CSwCzse3V2 :2007/11/17(土) 09:10:30 ID:imZebscw

「んっ、胸、感じる……」
 敏感に尖った乳首が衣装の下で擦れ、甘美な波を上肢全体に送り込む。
 エルシオンは上体を倒し、ゆっくりと顔を寄せていった。相次いで味わわされた性の魔悦に理性
が吹き飛び、自分の動きを制御できない。
 無我夢中の行動だった。
 憎むべき魔将軍に顔を近づけ、唇を触れる。
 自分からキスを求めてきた美少女騎士に驚いたような顔をしながら、アスモデウスはすぐに舌を
差し入れてきた。
 互いの舌が巻きつき、互いの唾液をすすりあう。
 恋人同士のような情熱的な口づけに、瞳子は陶然となった。
 腰の奥が燃え、子宮全体が激しく火照っているようだった。官能の渦が正義のヒロインの体中を
熱く、だるくさせていた。
 もはや何も考えられない。
 頭の中が真っ白いハレーションに覆われていく。
 セックスの律動が再開され、ふたたびたくましいイチモツがエルシオンの膣をえぐる。射精感が
高まってきたのか、アスモデウスの動きも切迫したものへと変わっていく。
「くっ、俺もそろそろ出すぞ」
 ぱん、ぱん、ぱん、と下腹部を打ち上げながら、腰のピッチが一気に加速する。
 すっかり蕩けきった粘膜を野太い肉エラでこすられ、刺激されて、さらなるオルガスムスへと押
し上げられた。
「ああっ、イクう!」
 エルシオンの全身から、がくん、と力が抜けた。
 閉じた瞳の端から、愉悦のあまり涙がこぼれ落ちる。痺れるような快感で、四肢に力が入らなか
った。
「はあ、はあ、はあ……」
 うっとりと目とつぶったまま、エルシオンは魔将軍のたくましい胸元に倒れこんだ。
 唇から間断なくもれる、熱いため息。
「くっ、俺も出してやるぞ!」
 次の瞬間、アスモデウスは肉棒を引き抜き、エルシオンの体を突き飛ばした。


 どくっ、どくっ……


 美少女騎士の頭上で仁王立ちしたアスモデウスが、巨大な肉茎から精液をほとばしらせる。大量
の白濁がエルシオンの全身に降り注いだ。
「んっ、熱い……!」
 薄く目を開き、騎士のコスチュームをまとった体で射精のシャワーを受け止める。誇りとともに
純白のコスチュームが、ロンググローブやブーツが、ミニスカートや衣装の下のボディスーツまで
もが……おびただしい量の体液で汚されていく。
588神聖騎士エルシオン11  ◆CSwCzse3V2 :2007/11/17(土) 09:11:47 ID:imZebscw

「ふん、すっかり性の虜だな。淫乱な騎士だ」
 ぶるぶると腰を揺すって最後の一滴まで射精すると、魔将軍が哄笑した。
「続きはアジトで犯してやるか。いや、その前に──」
 アスモデウスの視線がもう一人の美少女騎士に向けられる。
 エルシオンの胎内から肉棒を抜き取ると、脱ぎ捨てた下半身の甲冑を装着した。
「お前の体も味わっておくかな、くくく。親友の目の前で処女を散らしてやるぞ、ジュデッカとや
ら」
 魔将軍の全身が漆黒のオーラに包まれた。


 ずおおおおおっ……


 邪悪なマギが増大し、大地を激しく震動させる。
「ひいっ……!」
 ジュデッカのつぶらな瞳が恐怖に見開かれた。
 失禁した股間を隠そうともせずに立ち上がる。
 司祭風のローブに包まれた体をひるがえし、その場を逃げ出そうとする。
「逃がさんよ」
 アスモデウスが地面に突き立てた大剣をつかみ、横一文字に振りぬいた。
 それは、魔人にとっては軽い斬撃に過ぎなかったのだろう。だが──ただの一振りさえもが強烈
な衝撃波と化して、大気を駆け抜ける。
 前方の地面が爆裂し、ジュデッカはその場にへたり込んだ。
「本当はもう少し成熟した体のほうが好みなんだがな。この間戦った、神聖騎士のように」
 つぶやきながら、舌で唇をなめす。
 醜悪な顔が邪悪な欲望に彩られ、純潔な少女を見据えた。
「や、やめて」
 エルシオンが弱々しくうめいた。
 快楽に覆われていた理性が、ふたたび覚醒していた。
 このままではジュデッカまでが汚されてしまう。
 自分と同じように。
589神聖騎士エルシオン11  ◆CSwCzse3V2 :2007/11/17(土) 09:12:29 ID:imZebscw

 それだけは避けたかった。
 それだけは防ぎたかった。


 蛍を、護る。


 想いがあふれ出し、傷ついた体を突き動かした。オルガスムスにかすんでいた意識を必死で振り
起こし、立ち上がる。
「う、くっ……」
 両脚に力が入らず、ガクガクと震えた。
 滲みるような疼痛が走り、反射的に股間を押さえる。
 さんざん弄られた胸元が、ジン、と切なく痛んだ。
「お前はそこで座っていろ。戦う力など残ってはいまい」
 アスモデウスは振り向きもせず、背中越しに告げた。巨剣を肩に担ぎ、悠然とジュデッカに近づ
いていく。
「ぶ、ブレイズキャノン!」
 ジュデッカは長大な弓を構え、己の最強神術を放った。
 巨大な炎の矢が魔将軍を直撃し──
 それだけだった。
 爆炎と爆風に包まれながら、甲冑姿の魔人は平然とたたずんでいた。その巨体には傷ひとつ、焦
げ目ひとつすらない。
 実力の次元が、あまりにも違いすぎた。
「あ、あああ……」
 ジュデッカの悲鳴が虚空に消えていく。
 がらん、と手にした聖弓が、力なく地面に落ちた。
「やるしかない、あれを……!」
 強大な魔人をまっすぐに見つめ、瞳子はうめいた。
「──最終段階マギ開放──」
 エルシオンの唇から漏れる、鈴の音のような旋律。
 呪文とともに全身に稲妻のごとき魔力が駆け巡る。最後の一滴まで搾り出そうと、体中からあり
ったけのマギをほとばしらせる。
 体中を濡らす精液が蒸発し、黄金のオーラが燃え上がった。
 美少女騎士の頭部に輝く王冠が、背中からはエネルギーの翼が広がる。
「なんだ?」
 アスモデウスがゆっくりと振り向いた。
590神聖騎士エルシオン11  ◆CSwCzse3V2 :2007/11/17(土) 09:13:25 ID:imZebscw

 今の瞳子に武器はない。魔力もほぼ尽きた。
(残る戦闘手段は一つしかない)
 紫の瞳がまっすぐに魔人を見据える。
(一つだけしか、ない)


 命そのものを燃焼し、マギへと変換して最後の術を放つ──


 捨て身の覚悟が、胸の奥で固まっていく。
「受けてみる? あたしの命を乗せた術を」
 オーロラ・ギガ・ブレイド。
 瞳子は右手を剣に見立てて突き出し、己の切り札を放つ体勢へと入った。右手の先に黄金の光が
灯っている。
 稲妻のごときマギが大気中に激しいスパークをまき散らす。
「……正気か? そんな状態で最大術を放てば、貴様もただではすまん」
 アスモデウスの目がスッと細まった。
 先ほどまでの余裕が消え、その声にはかすかな焦りが見えた。
「死ぬぞ」
「あたしは蛍を守る」
 瞳子の声に悲壮な決意が灯る。
「命を懸けても、ね」
 二人の間に沈黙が流れた。神聖騎士と魔将軍の視線がぶつかり合い、見えないスパークをまき散
らす。
「見上げた闘志だ」
 アスモデウスが鼻を鳴らした。
 同時に、巨体を覆うオーラがゆっくりと薄れていく。
「まあ、いいだろう。俺も無駄な手傷を負いたくはない。お前の捨て身の覚悟に免じて、今日のと
ころはこれで引き上げてやる」
 戦闘体勢を解いたアスモデウスが二人から背を向ける。
「……あまり長引いて、ヤツが来ても厄介だしな」
「ヤツ?」
「神聖騎士は、お前たち二人だけではないだろう?」
 瞳子の顔色が変わった。
591神聖騎士エルシオン11  ◆CSwCzse3V2 :2007/11/17(土) 09:14:25 ID:imZebscw

 世界に散った七人の神聖騎士。
 瞳子たち以外の五人が──そのうちの誰かが、この町に来ているというのか。
「忘れるな。お前は処女を失い、その体に魔の快楽を刻み込まれた」
 アスモデウスが背を向けたまま語る。
「もはや消えることのない烙印だ。これから先、魔人たちとの戦いで、お前はその烙印に苛まれる
こととなるだろう」
「烙印……」
「魔人の行動原理は『欲望』だ。清らかさを失ったお前は、これまで以上に魔人の欲望にさらされ
ることとなる。淫らな気持ちと、淫らな体と──お前がどこまで耐えられるか、見ものだな」
「あたしは、負けない」
 瞳子が凛とした口調で告げる。
「どんな魔人がきても──そして、いずれはお前も倒す」
「どこまでも気の強い娘だ。ならば俺も」
 アスモデウスの楽しげな笑みが虚空へと消えていく。
「いずれ、お前を完全に堕としてやろう。そのときまでに、もう少し強くなっておくことだ。今の
ままでは手ごたえがなさすぎるから、な」
 哄笑とともに、魔将軍が夜の闇へと去っていく。
 瞳子はその背中を見つめ、拳を握り締めた。
 処女を失った余韻が、両足の付け根でいつまでも疼いていた。



                        【魔人アスモデウス編・終わり】
592名無しさん@ピンキー:2007/11/17(土) 11:28:54 ID:Vak+BA+O
GJです。
成熟し体の神聖騎士とやらに期待!
593名無しさん@ピンキー:2007/11/17(土) 12:34:36 ID:8Pkih8fJ
いい幕引きだな。GJ!
まさに物語の転換点って感じだ
起承転結がちゃんとあるっぽい
次からは次々と繰り出されるエロ攻撃を受けてじわじわ開発さるながら堕ちゆくのか、
それとも新たな仲間を迎えての仕切り直しになるのか
待つという事に楽しみが増えたよ
作者さんお疲れ様でした!
594名無しさん@ピンキー:2007/11/17(土) 19:37:04 ID:uEtEGQAw
GJです!
剣なしでもオーロラ・ギガ・ブレイド撃てるのね。意外
595名無しさん@ピンキー:2007/11/17(土) 19:45:03 ID:X2vv+FYf
GJです。
素晴らしい結びです。また余裕ができたら続きを書きに来てください。
596名無しさん@ピンキー:2007/11/18(日) 08:23:05 ID:TNLd4Rme
俺はもう少し成熟した身体の方が好みって発言の後に

この間、戦った神聖騎士。って言葉が続くけど、
この言葉の意味がエルシオンを犯したって意味なのか
エルシオン以外の別の神聖騎士も毒牙に掛けた後って意味なのか。

それ次第で街に来ていると思われる三人目の神聖騎士の目的も変わってくるよね
597名無しさん@ピンキー:2007/11/18(日) 08:36:11 ID:T0JRN2DG
よく文章読めよ
すぐそこにいるエルシオンの事を「この間」なんて表現で言うわけないだろ
退く時もアスモ、「厄介な奴」みたいな面識がありみたいな事を言ってたし三人目で間違いないだろう
598名無しさん@ピンキー:2007/11/18(日) 23:03:40 ID:mDzJmndo
>>596
毒牙にもかけてないと思うよ
あいつが来たら厄介って言ってるから良くて引き分けだったんじゃないか?
599名無しさん@ピンキー:2007/11/19(月) 05:12:28 ID:/lKVg3Fg
なんで全身にぶっかけた後もう一回抜いてるんだ?
600名無しさん@ピンキー:2007/11/19(月) 09:20:05 ID:ffsmMsmD
近日登場予定?の三人目の仲間がどんな目的で街を訪れエルシオン達に何をもたらすのか。凄い気になるけど

いつかは踏みにじられ散らされるであろうジュデッカの純血の証がどんな経緯で奪われるかも気になる

でもやっぱり一人は陵辱された影響で闇の力に捕らわれ敵になるって展開が見てみたい
601名無しさん@ピンキー:2007/11/19(月) 20:14:44 ID:MR2jAgLr
GJ!!!
快楽を身体の奥底に刻まれましたね〜
今のエルシオンにとって、純潔のジュデッカが救いだけど、
これからの蛍子の行動や敵次第で、それが憎しみに変わったりは
しないんだろうかと、ちょっと思った
いずれにしても、三人目も登場しそうだし楽しみだ!
また続き待ってます!!
602SS初級者 ◆S2RjfIBJZA :2007/11/20(火) 00:20:24 ID:c+ZgYelc
初めまして、触手スレでヒロイン物(版権)を書かせていただいてましたが、こちらの方が
スレ的に合っていると教えてもらい、飛んで来ました。これからこちらで書かせていただいても
良いでしょうか?
603SS初級者 ◆S2RjfIBJZA :2007/11/20(火) 00:20:55 ID:c+ZgYelc
済みません…上げてしまいました…
604名無しさん@ピンキー:2007/11/20(火) 04:08:14 ID:xncJ6dRj
まず書け。
話はそれからだ。
605名無しさん@ピンキー:2007/11/20(火) 04:08:31 ID:pxiL5P5n
いらっしゃい!触手スレでは投下、いつも楽しみにさせて貰っていたよ。
今まで二次創作の投下は無かった気もするけど別に問題はないと思うよ。
心機一転こちらでも頑張って欲しいな。
606SS初級者 ◆S2RjfIBJZA :2007/11/20(火) 21:03:49 ID:c+ZgYelc
では投下しますね。こちらのスレで初見の方もいると思うので、最初から再度投下します
607SS初級者 ◆S2RjfIBJZA :2007/11/20(火) 21:04:49 ID:c+ZgYelc
「キシャアアァァァァァ!!!」
夜の帳が降りた大都会の一角の公園で、異形なる物の咆哮が響き渡る
「ククク・・・今日こそは、彼のスイートナイツを捕獲し、手籠めにして
くれる・・・」
彼の名は、メッツァー・ハインケル、異世界ロアとこの地上の征服を目論む
男だ。
「メッツァー様、それではスイートナイツを誘き寄せる為、適度に下魔を暴れ
させますね。」
その隣で愛らしい声で語り掛けるのは、彼の腹心、ココノ・アクア。以前は
アップルナイツという、メッツァーと敵対する組織に所属した戦士であったが、
メッツァーに捕らえられ、ありとあらゆる手で籠絡され、今は、メッツァーに
忠誠を誓った、いわば堕天使である。
「ゲ・・ゲゲッ!」
メッツァーとココノの指令を聞き、下魔達は歓喜の声を上げ、手当たり次第に
公園の設置物を破壊していく。
「きゃあぁぁぁ!!」
女性の悲鳴が響き渡る。どうやら不運な一般人がここを通りすがったらしい
「ククク、不運な女だ。下魔共よ、見せしめにその女を陵辱しろ!!!」
「グケケケェーーー!!」
下魔は歓喜の咆哮を上げ、女性に突進してゆく。女性も必死に逃げるが、それは
無茶な話であった。肉体的な能力に絶望的なまでの差があり、下魔と女性との差
はみるみる内に縮まって行く。
「いやぁぁぁぁ!!!」
「ケケケェー!!!」
女性と下魔のシルエットが重なる直前。絶望の会場に凜とした声が響き渡る。
「待ちなさい!!!」
その声に気圧されてか、下魔は動きを止め、メッツァーとココノもそちらに振り返る。
どうやら女性は必死に逃げていた為か、止まることなくその場から逃げおおせた。
「罪もない人を襲い、人々の安らぎの場でもあるこの公園を破壊する行為!許しません!」
そう、この声の持ち主こそが、メッツァーの野望に立ちはだかる宿敵、スイートナイツの一員、七瀬凛々子である。
「ククク、待ちわびたぞ、七瀬凛々子、いや、スイートリップ!!!!」
メッツァーは、獲物を見つけた肉食獣の様な、歯をむき出しにした笑顔で宿敵を迎える。
「今日こそ貴方を倒します!いくわよ!スイートマジカルセンセーション!!!」
凛々子の周りを激しくも優しい光が包み込んでいく。これが凛々子と言う1人の女性から
女神近衛団の戦士に生まれ変わらせる瞬間だ。
608SS初級者 ◆S2RjfIBJZA :2007/11/20(火) 21:05:53 ID:c+ZgYelc
「愛と魔法の戦士!スイートリップ!!!今日こそは貴方の野望を打ち砕きます!」
スイートリップは凜とした声でそれを宣言する。
「ククク、美しき戦士、スイートリップよ。登場を待ちわびたぞ。今日こそはその姿を
白き精液で染め上げてくれる」
同じくメッツァーもそれを高らかと宣言する。
「ゆけ!下魔共よ!スイートリップを倒すのだ!!!」
その号令と共に下魔数体が奇声を上げながらスイートリップに突進していく
「は!」
スイートリップは襲ってきた下魔達の攻撃を軽やかにかわしながら、その身に不釣り合い
な程の大きさのハーケンを振り回し、下魔達を屠ってゆく。
「ククッ、流石にスイートリップだな。下魔程度では相手にならんか」
「当たり前です!そろそろ貴方自身が向かって来てはどう?」
スイートリップは軽く挑発めいた仕草と発言でメッツァーの様子を伺う
「ククク、そう焦るな。スイートリップよ、貴様にはこれから相手をして欲しい上魔が居るのでな・・・ゆけ!!!ネペンシスよ!!!」
「キシャアアアアアアア」
この世の物とは思えない咆哮を上げる上魔、ネペンシス。見てくれは食虫植物。ウツボカズラを巨大化させた様な化け物だが、その戦闘力はいかほどの物であろうか・・・
「ふん、そんな上魔なんか、すぐにやっつけちゃうんだから」
スイートリップは一気呵成に上魔に飛び込んでゆく。ネペンシスもそれを察知してか、ツタ状の触手で応戦を始める
「それではメッツァー様、そろそろ準備に入ります。」
「うむ。抜かるなよ」
こっそりと語り掛けるのは腹心、ココノ、どうやら何かをたくらんでいるようだ。
「えーーーい!!!」
スイートリップがその身からは想像も出来ない胆力と膂力を持ってハーケンを薙ぎ回し、
ネペンシスのツタを引き裂いて行く。
「キシャアアアア」
「え・・・」
スイートリップに初めての苦悶の表情が見える。そう、切った筈のツタが瞬時に再生し、
また襲い始めてくるのだ
「ククク、気付いたかな。ネペンシスは尋常じゃない再生能力を持っている。その再生能力を上回る力でそいつを消滅させることはできるかな」
メッツァーは余裕を持って言い放つ
「くっ、相変わらず嫌らしい上魔を作るのね。貴方の性格そっくりだわ!」
スイートリップはツタを捌きながら憎々しげに吐き捨てる
609SS初級者 ◆S2RjfIBJZA :2007/11/20(火) 21:06:28 ID:c+ZgYelc
「お褒めの言葉、ありがたく」
メッツァーは仰々しい位卑屈な態度でその言葉を受け止める。その態度がまたスイートリップの闘争心に火を付ける
「切るのがダメなら、魔法はどうかしら?」
瞬時にスイートリップは魔法陣を手に結び、呪文を唱え出す
「いくわよ!クルセイダーライトニング!!!」
唱えた途端、魔法陣から雷がネペンシスを襲う。ツタを焼きながら本体へと迫って行く
「キシャアアアアアアア!!!!!!」
ネペンシスから断末魔の悲鳴が響き渡る。
その頃、公園の大木に上り、戦闘を見守って居たココノがいた
「ここからなら絶好ね・・・メッツァー様の理想を実現する為にも私は頑張るわ」
と独り言を呟きながら矢を番える
「行きます!スクリュードライブアロー!!!!」
「ふふん、どうやら上魔もたいしたこと無いみたいね」
スイートリップは毅然として言い放った瞬間。戦士の第六感であろうか、急に身を翻す。
その刹那、放たれた矢が地面を深く抉った。
「くっ、狙撃なんて卑劣な!って・・・え?」
そう、矢を回避した瞬間、体中にネペンシスのツタが這い回っていたのだ
「そんな・・・今の魔法で焼き払った筈なのに・・・」
スイートリップは苦悶の表情を浮かべながらツタから逃れようと身を悶えさせる。
唯一の武器であるハーケンは、狙撃を回避した瞬間に手放してしまったらしい。
「ククク、侮ったな、ネペンシスは異常なまでの再生能力があるからな。核を破壊
しない限りは何度でも蘇るのだよ」
勝ち誇った表情でメッツァーはそれを言い渡す。さらにメッツァーはネペンシスに命令する
「何かされても面倒だ、ネペンシスよ。早く動きを封じてお前の中でスイートリップを可愛がってやれ」
「キシャアアアア」
ネペンシスは喜々とした咆哮を上げ、スイートリップの腕にツタを突き刺す。
「くっ」
スイートリップは苦虫を噛み潰した表情をした。自分の体内に異物が注入されている事に気がついたのだろう。
「フッ。それは単なる弛緩薬だ。しばらくすれば効力も消える」
もはや身をツタに預ける事しか出来なくなる位、力を失ったスイートリップが鋭くメッツァーを睨み付ける
「良い眼だ・・・だからこそ汚し甲斐がある。ネペンシスよ。お前の体内でスイートリップを可愛がってやれ」
610SS初級者 ◆S2RjfIBJZA :2007/11/20(火) 21:08:17 ID:c+ZgYelc
その命令を聞き、ネペンシスはスイートリップを体内へと取り込んで行く
「え・・なに、嫌ァ!」
スイートリップは体内に投げ出される。体内はどうやらピンク色で、意外と広く、女性3
〜4人は優にはいる位の大きさで、そこかしこで触手やヒダが蠢いているが、体内は白い
粘液で満たされており、全てを見通す事は出来ない。その上、体内は果物の熟れた甘い匂
いが広がっており、気を抜けば、すぐにでもこの匂いの虜になってしまいそうである。
「くくく、湯加減はどうかな?スイートリップよ」
勝ち誇った声でメッツァーが語りかけてくる
「ええ。とっても最悪な湯加減よ、すぐに上がらせて貰うわ」
と、強気を保ったまま言い捨てる。しかし、弛緩薬を打たれた体はほとんど動かない上、
表皮がぬるぬるとしているので、脱出は不可能だろう。それどころか、白い粘液風呂に体
を沈めて行く結果となってしまう。
「どうやら気に入って貰えたようだな。その粘液は強力な媚薬でもある。ゆっくり楽しん
でくれたまえ」
「ふん、相変わらずね、そんなことをしても私の心は折れないわ。勝手にしなさい」
と言い放つスイートリップだが、既に顔は紅潮し、酩酊状態に入ってきている。
「確かに、いつもなら心までは折れなかっただろうが、今回はどうかな」
メッツァーは不敵な笑みを返す。
「いつもとかわら・・・ひゃん!」
急に艶っぽい声を出すスイートリップ。どうやら身体中を触手がまさぐり始めたらしい。
媚薬に付けられ、感度が上昇しているスイートリップにとって、この執拗な愛撫は精神を
苛む
「うう・・くっ・・・んん」
いつもの荒々しい陵辱とは違い、痛みを全く感じさせない愛撫にスイートリップはとまど
いの表情を浮かべる
「どうした?気持ち良いのか?」
メッツァーはにやにやしながら聞き返して来る
「そ!そんなことは・・・んん!!!!」
どうやら敏感な所をまさぐられたらしい。このままでは本当にこの匂いと愛撫で心が折れ
そうだ
「ククク、気持ち良さそうだな。ネペンシスよ。そろそろ止めを刺してやれ」
メッツァーの命令で、今までとは違った、口の付いた触手が三つ、スイートリップの目の
前に現れる
「なに・・・これ・・」
「フフフ、お前を快楽の虜にしてくれる触手だ。ありがたく受け止めろ」
611SS初級者 ◆S2RjfIBJZA :2007/11/20(火) 21:09:43 ID:c+ZgYelc
その言葉で、三本の触手は一気にそれぞれの乳首、クリ○リスをめがけ突進して行く。
「いや!!ひううううっ」
三本の食いついた触手は、さらに中にあるきめ細かい肉ヒダで乳首とクリ○リスに愛撫を
施して行く
「ふああああ!!!んんぐ!」
あまりの愛撫に声を出しあえいだ途端、口内にも触手が進入する
「フフフ、そいつの出す粘液も強力な媚薬だ。美味しく頂いてくれ」
メッツァーは冷たく言い放つも、すでに愛撫で陶酔状態にあるスイートリップにはもうそ
の声は届いて無いようだ
「んご・・むうう・・・んんん!!!!」
口内で暴れていた触手が何かを吐き出すも、それを口外に出せないスイートリップは、そ
れを飲む事でしか、呼吸をすることが出来ず、仕方なく飲み干して行く
「フフフ、そんなに美味しかったのか?だがお楽しみはこれからだぞ」
メッツァーが言い放った途端、乳首とクリ○リスに違和感を覚える。どうやら針を刺され
たらしい。
「ん!!!」
どうやらその衝撃で軽く絶頂したみたいだ。しかも、乳首とクリ○リスになにか異物が注
入されている、そして胸全体と下腹部に起こる異変
「ふふふ、粘液で見えないのは残念か?では見せてやろう」
メッツァーがネペンシスに命ずると、みるみる内に粘液が透明になる。それを見てスイー
トリップは愕然とする
「そんな・・・」
そう、乳房は淫らに膨らみ、母乳を垂らしている上、クリ○リスは肥大化し、男性器の様
になっている
「ふふふ、その肥大化したクリ○リスはきちんと射精もできるんだぞ。これから射乳、射
精、絶頂の同時責めで、お前の理性を破壊してやろう」
その死刑宣告と同時に激しく触手が暴れ出す
「んんん!!!」
スイートリップは涙目に成りながら必死で首を振る。もはや戦士としての威厳もあったも
のではない。そんなリップに襲いかかる触手。あるものは淫らになった乳房を締め上げ、
また、ある触手は搾乳用の触手が乳首に吸い付き、またある触手は肥大化したクリ○リス
を吸い上げ、果てにはスイートリップの耳の穴まで愛撫する触手が出てくる、さながら地
獄絵図の様な光景であった。
「んん!!!あああ!!!んごお!!ひうっ!!ふああああ!」
もはや耐えられるだけの心も無いスイートリップは貪欲に快楽をむさぼり始める。
「ふふふ、そろそろのようだな・・・ネペンシスよそろそろイかせてやれ」
612SS初級者 ◆S2RjfIBJZA :2007/11/20(火) 21:10:26 ID:c+ZgYelc
その命令で、触手の扱き方が一斉に変わる。膣に挿入している触手の擦り方が激しくなり、
乳にからみついた触手達は搾乳に向けてミルクを絞り出す様な動きに変わり、クリ○リス
に喰い付いた触手も、射精させるべく、それを扱き上げる
「ああ・・もうらめぇ・・・いぐう・・いっちゃうよお・・・ふあああああああ!!!!」
獣の様な咆哮をあげながら絶頂へと達するスイートリップ。絶頂時は先ほど、メッツァー
が宣告した通り、同時に絶頂させた為か。乳からは母乳が吹き出し、クリ○リスからは精
液を、マ○コからは愛液を吹き出す。そして、ひとしきりイった後、スイートリップは糸
が切れた人形の用に首をうなだらせ、意識をブラックアウトさせるのであった。
「フフフ、基地に戻ってからはもっと可愛がってやるぞ・・・」
メッツァーは人知れず呟くのであった・・
「よし!では帰還するぞ!」
メッツァーが部下を引き連れ、基地に凱旋しようとしたその時。怒声が響き渡る
「待ちなさい!!メッツァー!」
「ん?やっと現れたか・・・・スイートパッション」
メッツァーが気だるそうに向けた視線の先には、黒き衣装を身に纏いし第3の戦士、
宮守麻由希ことスイートパッションがその身に不釣り合いな獲物を構えながら睨み付けて
くる
「どうやら別働隊の方に向かったのはお前だった様だな」
「そんなことはどうでも良いわ!こっちでも魔力のぶつかり合った後が感じられるの
に・・・りり・スイートリップはどうしたの!!!」
メッツァーの気怠そうな態度に業を煮やしたパッションが吠える
「スイートリップか?リップならここに居るが?」
メッツァーは視線で促すが、そこには食虫植物の化け物が佇んでいるばかり。それを見て
パッションは口元を片手で抑えつつどんどん青ざめていく
「まさか・・・」
それを見て勝ち誇った表情のメッツァーは微笑を称えながら答える
「ふふ・・お前の想像とは違うが、特別に見せてやろう」
ネペンシスに指示した途端、ネペンシスの身体は透過していき、中の様子が鮮明に見える
ようになる
「!!!」
パッションはそれを見た途端、獲物である片手剣を落とし、両手で口を塞いだまま
固まってしまう。なぜなら、化け物の体内には、白い粘液に漬けられた自分の尊敬する
先輩でもあるスイートリップが捕らえられて居たからである。しかも、相当酷い
仕打ちを受けたのか、ぴくりとも動かない
「凛々子先輩!!!凛々子先輩!!!」
パッションはスイートリップと呼ぶ事すら忘れ、叫ぶ。しかし、意識を失ったリップは一
613SS初級者 ◆S2RjfIBJZA :2007/11/20(火) 21:11:45 ID:c+ZgYelc
向に起きる気配はない。
「ふふ・・安心しろ・・・殺してはいない」
「ふざけるな!!!今すぐ凛々子先輩を離せ!!!」
パッションの怒声が閑散とした公園に響き渡る。これを見てメッツァーも態度を変える
「ふっ、解放しろ?だと・・・お前は自分の立場を考えているのか?いまやスイート
リップは我が手中にあり、どうとでも出来る。そこまで考えているのか?」
メッツァーは嘲笑する。それに気が付いたパッションはハッとし、冷静さを取り戻す。
「ふふ、どうやら理解出来たみたいだな。今はスイートリップは人質みたいなものだ。
それでも反抗するのか?」
メッツァーは嘲笑を浮かべたままパッションに言い放つ。
「くっ・・・」
「ふふ、今すぐお前をどうこうする気は無い。また俺がお前の前に姿を現すまで、存分に
悔いるが良い。自分の力の無さをな・・・ふふふ・・・」
と、いつの間にかメッツァーの元へと戻ったココノが告げる
「メッツァー様、帰還魔法の準備が整いました」
「うむ。」
「ここのちゃん・・・」
一瞬、明るさとあきらめが入り交じった表情で副官ココノを見据えるパッション。
そう、ココノとパッションは少なからず因縁がある。パッションが通常の学園生活して
いる時、通っていた学校の同級生であり、友人でもあったココノ、その友人が敵と
分かった時は、少なからず動揺と衝撃があった様だ。そして、今でも・・・
「ごきげんよう、スイートパッション。今日は貴女と戦えなくて残念だったわ。
またいつか、貴女の前に現れますわ。その時まで、お楽しみはお預けですわね」
ココノは屈託の無い笑みで言葉を返す。それがパッションの心を深く抉る事を
知っていながら・・・
「フフ、感動の再会の様だが、幾分、我々には時間が無いので、これで下がらせて貰うよ。
麗しきスイートパッション・・・また会う日までご機嫌よう
・・・フフフ・・・ハーッハッハッハッハッハ・・・・」
ヴォン・・・何かが高速回転するような音を残しながら、メッツァー達は消失していく。
先輩で憧れでもあったスイートリップを引き連れて・・・
「くぅ・・・凛々子先輩・・・私が・・・私達がきっと救い出して見せます・・・
それまで・・・それまで耐えていて下さい・・・」
パッションは両手で地を叩き、その場に踞りながら涙を流す。その咽びは、誰の耳に
聞こえる事も無く、夜の帳に消えていくのであった。
614SS初級者 ◆S2RjfIBJZA :2007/11/20(火) 21:12:48 ID:c+ZgYelc
取りあえず、初回分投下しました。一気に投下すると規制の危険があるので、少し間を置いて
再度投下して行きます。
615名無しさん@ピンキー:2007/11/20(火) 21:19:31 ID:WgijDJtl
GJ

さて、もっかい読むか…全裸で
616名無しさん@ピンキー:2007/11/20(火) 21:33:54 ID:Z+YDFJHF
こちらご登場ですね
向こうで既見でしたが改めて見てもGJ
617名無しさん@ピンキー:2007/11/20(火) 21:40:43 ID:9RV75RS4
gjメッツァー様キターーーー

さて、もっかい読むか…全裸で
618名無しさん@ピンキー:2007/11/20(火) 21:48:38 ID:U23UllCf
>>614
触手スレにリンクか今までの分をどっかにうpじゃだめなのか?
ちょっと元スレ見てきたが、614のSS全部貼られるとこのスレほとんど埋まって
しまうと思うのだが…。
619名無しさん@ピンキー:2007/11/20(火) 23:26:11 ID:uSl4fgg2
スイートナイツはマジ名作
620名無しさん@ピンキー:2007/11/20(火) 23:58:47 ID:94HJwr1F
621名無しさん@ピンキー:2007/11/21(水) 00:11:00 ID:WpKwk1HQ
マルチイクナイ(・А・)
622名無しさん@ピンキー:2007/11/21(水) 00:17:54 ID:f5WaCuxU
マルチってw
リンクだけでいいとは思うが引越しなんだしまあいいじゃないか
623SS初級者 ◆S2RjfIBJZA :2007/11/21(水) 00:44:26 ID:2bVarn1d
>>620
本来なら私が行わなければいけない事を代行して頂きありがとうございます。
>>621
以後気を付けます…
624名無しさん@ピンキー:2007/11/21(水) 18:32:17 ID:h1EBsHLC
ドンマイ!スレまたいで続き物書く者のサダメだな
ここも大手みたいに保管庫とかありゃあ良かったんだけどね
625神聖騎士エルシオン12  ◆CSwCzse3V2 :2007/11/22(木) 20:00:07 ID:Or5Ul/Fb
>>586-591の続きを投下します。
626神聖騎士エルシオン12  ◆CSwCzse3V2 :2007/11/22(木) 20:01:01 ID:Or5Ul/Fb

 熱いシャワーが白い裸身を濡らし、タイルの上にしたたり落ちる。月読瞳子(つくよみ・とうこ)
は、虚ろな瞳で壁を見つめていた。
 そっと股間に手を這わせると、鈍い痛みが返ってくる。親指とひとさし指で押し開いた花弁の奥
から、どろりとした体液が垂れ落ちてきた。
 魔人によって注ぎ込まれた精液の残滓だった。
 瞳子が純潔の証を失い、清らかな乙女でなくなった証し──敗北の、証しだった。
「夢じゃないんだ……」
 瞳子はかすれた声でうめく。
 胎内に信じられないほど太く、たくましい器官が潜り込んでいるイメージがまだ残っていた。自
分が処女を失ったことを実感し、全身が灼熱感に包まれる。
「初めてだったのに──」
 夢見ていたロマンチックな初体験はズタズタに引き裂かれてしまった。
 憎むべき魔人の体が、自分の胎内に侵入し、蹂躙していった。あまつさえ、意に沿わぬ交わりで
絶頂まで味わわされてしまった。
 たまらなく惨めな気分だった。
「あたし、汚れちゃった……」
 その場にしゃがみこみ、こらえきれずに嗚咽をもらす。後から後からあふれでる涙は、頭上に固
定したシャワーが洗い流してくれた。
 胸の中をドス黒い屈辱感と敗北感が染め上げる。
「百合子さんもこんな気持ちを味わったのかな」
 意識は二年前──
 彼女が神聖騎士として覚醒したばかりのころへと飛翔する。


        *


 そこは、極彩色の魔力水晶に彩られた華麗な宮殿だった。神聖騎士たちの基地ともいえる『神殿』
内部。その訓練室に、一人の美少女騎士の姿があった。
「第二段階マギ開放──ジャイロブラスト!」
 十五歳になったばかりの瞳子が聖剣をまっすぐに構える。掲げた黄金の刃から、龍のように体を
うねらせ、氷の竜巻が放たれた。
 竜巻を自在に操り、敵を包み込み、氷結・爆砕する──それがジャイロブラスト。氷嵐系のマギ
を操る瞳子の必殺技だった。
 と、
「──きゃあっ」
 集中が乱れ、マギのコントロールが意識から離れる。エルシオンの顔が緊張でこわばった。
 同時に天空から氷の竜巻が逆流し、頭上に降り注ぐ。魔人さえも引き裂く、強大な竜巻だ。バト
ルコスチュームをまとっているとはいえ、ジャイロブラストを浴びれば、エルシオンとてただでは
すまない。
627神聖騎士エルシオン12  ◆CSwCzse3V2 :2007/11/22(木) 20:01:42 ID:Or5Ul/Fb
 と、
「ペンタグラムブリット!」
 横合いから放たれた光球が、氷の竜巻を跡形もなく吹き飛ばした。
 光撃系のマギによる破壊の術。あふれるエネルギーとはじけた爆光が周囲を鮮烈に照らし出す。
「怪我はない、瞳子」
 緩くウェーブのかかったセミロングの黒髪を揺らし、三十代前半くらいの女騎士が駆け寄った。
 夜神百合子(やがみ・ゆりこ)。
 大輪の薔薇を思わせる真紅の戦闘衣装が、楚々としていながら妖艶な容貌によく似合っている。
エルシオンにくらべて格段に成熟した体型が、バトルコスチュームを通じてもはっきりと分かる。
楚々としながらも、むっちりとした色香が全身から漂っている。
「魔力の強さは心の強さ──心を強く持ちなさい」
「心の、強さ……」
「失敗を怖がる必要はないのよ。あくまでも練習なんだから」
 百合子はどこまでも優しい。暖かな微笑みは、見ているだけで心が癒される。
「ゆっくりでいいの。私がちゃんと側で見ていてあげるから」
「……はい」
 笑顔につられてうなずき、瞳子が立ち上がる。
 地面に落ちた聖剣を拾い上げ、ふたたび構える。
 ちらり、と視線を走らせると、百合子が穏やかな顔で愛弟子を見つめていた。
「あたし、百合子さんみたいなお母さんが欲しかったな」
 瞳子がため息まじりに告げた。幼いころ、自分を残して蒸発してしまった両親……そのうちの母
親の面影を、百合子に重ねてみる。
 孤児として育ち、現在も奨学金を受けながら生活する瞳子にとって、百合子は理想の母親像と一
致する存在だった。面と向かっては恥ずかしくて呼べないが、心の中では幾度となく『お母さん』
と呼んだことがある。
「ふふ、ありがとう」
「あ、その……お世辞じゃないんです。あたし、本当にそう思って」
 分かっているわ、と言わんばかりに、百合子は人差し指を唇に当てた。
「私の子供も、あなたみたいに凛とした娘に育てたいわね」
「百合子さん……」
 柔らかな手が、瞳子の頭を撫でた。
 たまらなく心地のよい感触だった。
628神聖騎士エルシオン12  ◆CSwCzse3V2 :2007/11/22(木) 20:02:51 ID:Or5Ul/Fb

 神殿の中庭には色鮮やかな花園が広がっている。瞳子と百合子は本当の家族のように肩を寄せ合
い、花園の前に座っていた。
「石板……ですか?」
 瞳子の問いに百合子がうなずく。
「私たち五人の神聖騎士の使命よ」
 太古の昔──今とは別の文明が支配していた時代。魔界の住人である『魔人』が人間界へと進行
し、激しい争いが起きた。
 当初、魔人たちは圧倒的な力で人間たちを蹂躙した。だが人間も黙ってはいない。光のマギを操
る素質を持った戦士──『神聖騎士』が現れ、反撃を開始したのだ。光と闇のマギの激突は、数百
年にも及んだ。
 やがて魔人たちは敗れ、『封印の石』にその身を封じられた。全部で百八の『封印の石』は聖地で
ある『神殿』に安置されていた。
 だが──ある事件が原因で、石は神殿から世界中に散らばり、人間の身に宿った。その人間の欲
望エネルギーである『マギ』を十分に吸収すると、魔人本体は石から開放されてしまう。
 それは、魔人たちが跳梁跋扈する世界への逆戻りを意味していた。
 そうなる前に──世界中に散らばった百八つの宝珠『封印の石』をすべて集め、ふたたび『神殿』
に封印し直すことこそが、神聖騎士の使命だ。
「本当は、あなたのような少女にまで背負わせたくはないのだけれど……」
「あたしなら平気です」
 瞳子がクールに、だがその奥に熱情を込めて告げる。
「だって百合子さんが一緒だから。命懸けの戦いでも平気です」
「瞳子……」
「あたしだって世界でたった五人しかいない騎士の一人だもの。大丈夫ですよ」
 小さく微笑する。
 と、
「五人じゃない、六人よ」
 会話に割り込んできたのは一人の娘だった。
「由真さん」
 星野由真(ほしの・ゆま)。彼女もまた、瞳子や百合子と同じ神聖騎士だ。
 外国人の血が入っているという、綺麗な紅の髪。思い切りのいいショートヘアには鋭いシャギー
が入り、見るものに鋭いイメージを与える。すらりと伸びきった四肢は、日本人離れした抜群のプ
ロポーションを誇っている。今年の春に大学生になったばかりの由真だが、そのボディラインはす
でに妖艶な雰囲気をかもし出していた。
「たった今、六人目が覚醒したって報告が入ったみたい。名前は日高蛍(ひだか・ほたる)。『ジュ
デッカ』の名前を冠する騎士。『神殿』のほうでこれから接触を始めるみたいよ」
 紅の髪の毛をかき上げると、清潔なシャンプーの香りが漂ってきた。
629神聖騎士エルシオン12  ◆CSwCzse3V2 :2007/11/22(木) 20:03:37 ID:Or5Ul/Fb

「六人目……か」
「あんたと同い年だって話だよ、瞳子。相棒にぴったりじゃない?」
 由真が明るく笑う。さっぱりとした、まるで少年のような気性だった。
「あたしのパートナーは、百合子さんだけです」
 瞳子が冷然と言い放った。
「いや、冗談だってば。そんなマジにならなくてもいいでしょ」
 あまりにも強い口調に、冗談めかして言った由真のほうが鼻白んだ。
「これからもずっと……百合子さんだけなんです」
 瞳子は深いため息をついた。


        *


 ──本来なら、負けるはずのない相手だった。


 炎に彩られた戦場の向こうに、巨大なシルエットがたたずんでいる。
「俺は魔人スサノオ。マギ数値は十三万」
 魔人は無骨な口調で告げた。スラリとした長身に、古代日本の戦士に似た甲冑をまとっている。
かまえた直刀があふれでる魔力によってコーティングされ、薄赤く輝いていた。
「十三万……!」
 瞳子が青ざめた顔でうめく。十六歳になったばかりの彼女のマギ数値は五万九千だ。相手の魔人
のほうがはるかに格上だった。
(こんな強い魔人が現れるなんて)
 百合子とともに実戦を始めて一年が経っている。その間に、瞳子も神聖騎士としての鍛錬を積み、
一年前とは比較にならないほど腕を上げた。実際に、何体かの魔人を倒し、回収もした。
 だが自分よりも強大なマギを備えた魔人に出会うのは、初めてのことだった。両脚が痙攣して止
まらない。勝気な少女が恐怖を覚えていた。
「大丈夫、私がいるわ」
 百合子が震える少女の肩に手を置いた。
「でも……今までの相手とはまるで違う。十三万なんて数値、ディーテやコキュートスでも無理で
す。まして、あたしのマギ数値じゃ太刀打ちできない」
 瞳子はおびえた顔で何度も何度も首を振る。
「ふん、戦う前から臆病風に吹かれたか」
 スサノオが哄笑する。
「なんなら、命だけは助けてやらんこともないぞ。代わりにお前たちの体をたっぷりと楽しませて
もらうが、な」
630神聖騎士エルシオン12  ◆CSwCzse3V2 :2007/11/22(木) 20:04:37 ID:Or5Ul/Fb

「欲望丸出しね」
 百合子の眉が険しく寄った。
「瞳子をあなたみたいな下種に汚させない」
「ならばお前が俺の相手をするか? なかなかそそる体をしているじゃないか」
「私には貞操を誓った夫がいるの。丁重にお断りさせていただくわ」
「お上品な顔と違って、鼻っ柱が強いな」
 スサノオが一歩前に踏み出した。甲冑に包まれた全身から、黒い炎にも似たオーラが吹き上がる。
物理的な圧力さえ伴った威圧感に、瞳子の全身がすくんだ。
「殺される……!」
「相手の数値に惑わされないで、瞳子。戦いは、数値だけがすべてじゃないのよ」
「でも……」
「私がついているわ。心配しないで。いつも通りに片付けるわよ」
 百合子の、優しい微笑み。
 理屈ではなく、心が暖かく勇気付けられていく。大きく深呼吸をすると、気持ちが落ち着いてい
く。
 百合子の存在感は、瞳子にとって絶大なものだった。もしも自分ひとりで魔人に立ち向かってい
たら、今ごろはパニックに陥っていただろう。
「いつものあなたに戻ったわね。それじゃ変身よ、瞳子」
「はい!」
 二人はともに変身宝具をかまえた。
 瞳子の掲げるサファイア色の宝具と、百合子の掲げるルビー色の宝具が鮮烈な輝きを放つ。


「魔力世界へ精神接続──」
「マギエネルギー封印解除──」
「筋肉強化──」
「神経練成──」
「我が象る力は討魔の閃光、我が象る姿は裂界の戦士、我が象る心は神聖なる淑女──」
「我が象る姿は壮麗なる騎士、我が象る心は神聖なる乙女──」


 呪文に応じて、二人のマギエネルギーが高まっていく。強大な波動があふれだし、大気を震わせ、
大地を揺らす。
 エネルギーが最高潮に達したところで、美女と美少女が同時に叫んだ。
631神聖騎士エルシオン12  ◆CSwCzse3V2 :2007/11/22(木) 20:05:20 ID:Or5Ul/Fb

「武装顕現! ナイトシルエット!」

 光の柱が立ち上り、瞳子と百合子を包みこむ。
 百合子の着ていた白いブラウスとロングスカートが光の粒子となって、はじけ散った。人妻なら
ではの肉感的な裸身が現れる。たっぷりと肉の詰まった乳房も、熟れきったカーブを描く腰周りと
臀肉も、そして両足の付け根に翳るおんなの茂みまでもが……
 レオタード状をした深緑のボディスーツが豊満な肢体を包み込む。優美な金色に縁取られた純白
の衣装は露出度が高かった。胸元が大きく開き、深い谷間が惜しげもなくさらされている。ロング
スカートには深いスリットが入り、なまめかしい太ももがあらわに覗く。神聖でありながら、妖艶
な雰囲気をも併せ持つ騎士のスタイルとなって、百合子はその場に降り立った。
 瞳子も、百合子とよく似た騎士のスタイルでその側に並ぶ。
 二人の神聖騎士が、オレンジ色の爆炎を背景にして魔人スサノオと対峙した。
「私たちは正義の戦士」
「あたしたちは魔人を滅ぼすもの」
 二人の神聖騎士が交互に告げる。
「神聖騎士トロメア」
「神聖騎士エルシオン」
「聞こえたぞ、トロメアとやら」
 スサノオが刀を肩に担ぎ、不遜な態度で顎をしゃくった。
「戦いは数値じゃない、か? ふん、俺のマギ数値を聞いても、そんな減らず口が叩けるとはたい
したものだ」
「たかが十三万程度じゃ、自慢できる数字じゃないわね」
 トロメアが、艶やかなセミロングの髪をかき上げる。朱唇に浮かんでいるのは、余裕すら感じさ
せる、優雅な笑み。
「たかが人間ごときが吼えるな! ならば教えてやるぞ、圧倒的な力の差というものを!」
 スサノオが咆哮とともに地面を蹴った。巨体を揺らし、爆発的な勢いで突進する。圧倒的なスピ
ードに大気がかすんだ。
(速い!)
 瞳子は驚きで瞠目した。
 重々しい甲冑をまとっているとは信じられないほどの速度で、スサノオがトロメアの背後に回り
こむ。


 ──ずんっ。


 振り下ろした直刀が神聖騎士の体を真一文字に切り裂いた。
「ゆ、百合子さん!」
 瞳子が思わず悲鳴を漏らす。
632神聖騎士エルシオン12  ◆CSwCzse3V2 :2007/11/22(木) 20:06:00 ID:Or5Ul/Fb

 次の瞬間、切り裂かれたはずの神聖騎士の姿が虚空に溶け、消えた。
「なっ……!?」
「残像よ」
 いつの間に移動したのか、妖艶な女騎士が魔人の背後に現れる。
「貴様っ」
 スサノオは即座に振り返り、直刀をたたきつけた。
 魔人ならではの反応速度……竜巻のごとき勢いで繰り出される刀の先から、ふたたび神聖騎士の
姿がかき消えた。
 舞うような動きで旋回する。
 華麗なステップで地面を蹴って、鋭い斬撃をかいくぐる。
「馬鹿な、ヤツの動きについていけない!?」
 わき腹の下に潜り込んだトロメアが、掌底を突き出した。
 肉と肉がぶつかり合い、はじける音。
 スラリとした腕から放ったとは信じられないほどの威力を持って、スサノオの巨体が浮き上がる。
「がっ……!」
 苦悶の声を上げた魔人の頭部に向かって、トロメアの白い脚がひるがえる。空中に美しい軌道を
描き、回し蹴りを繰り出した。
 体重の乗った一撃をまともに受けて、スサノオが吹き飛ばされた。盛大な土煙を上げて、魔人は
地面に倒れ伏す。
「き、き、貴様ぁっ!」
 怒号とともにスサノオが立ち上がった。兜が裂け、額から青黒い鮮血が流れ落ちている。
「あら、随分とタフなのね。並の魔人なら、数日は立ち上がれないほどの力を込めたつもりだった
のだけど」
 トロメアが上品に微笑んだ。戦闘中とはとても思えない優雅な笑みに、瞳子は思わず見とれてし
まう。
「なめるなよ、女! 最終段階マギ開放っ!」
 大刀を上段にかまえて、スサノオが吼えた。
「カラミティエッジ!!」


 ごおっ……!


 大気を軋ませながら巨大な三日月形の衝撃波が放たれた。
「無駄よ」
 トロメアが軽く鞭を振る。空気を切り裂き、鞭がしなやかに旋回する。ただその一振りだけで、
魔人の渾身のエネルギー波が受け止められ、はじかれ、跡形もなく霧散した。
633神聖騎士エルシオン12  ◆CSwCzse3V2 :2007/11/22(木) 20:06:42 ID:Or5Ul/Fb

「お、俺の最強術が……!」
「すごい──」
 瞳子は呆然と立ち尽くしていた。
「私のマギは二十七万」
 トロメアは穏やかな表情を崩さず、優しい口調で告げた。
「っ……!」
 初めて聞かされた師匠の魔力に、瞳子は言葉を失った。
 戦いは数値じゃない──それが彼女の口癖だった。だからなのか、今まで百合子のマギ数値を教
えてもらったことは一度もなかった。
「安心したでしょう、エルシオン。だから、もうおびえないで」
 教え子の不安を取り除くためだけに、百合子は自分の数値を教えてくれたのだ。瞳子は安堵の表
情を浮かべて、深くうなずく。
 圧倒的な力の差──
 これが神聖騎士の中でも最強と呼ばれるトロメアの実力なのか。
「勝てる」
 思わず拳を握り締める。
 だが──このときのエルシオンは知らなかった。
 悲劇が間近に迫っていることを。
 最愛の人との別離が、迫っていることを──


                        【続く】
634名無しさん@ピンキー:2007/11/22(木) 21:43:50 ID:a0IF916r
戦闘力の言い比べとか「残像よ」とか往年のバトルものみたいで面白い!
これから神聖騎士の一つの完全敗北の姿が描かれるみたいなのにワクテカです
作者さんGJ!
635名無しさん@ピンキー:2007/11/23(金) 01:05:36 ID:807i3cm2
GJ!!!
エルシオンは、大事な人を無くした痛みを既に味わってたんだ
だからジュデッカをあんなに守ろうとしたのか…
戦闘シーンもかっこいいし、トロメアをどんな悲劇が襲うのか、
続き楽しみに待っています。全裸で!!
636名無しさん@ピンキー:2007/11/23(金) 16:36:23 ID:BDlX5qW1
GJなんだが…
戦いは数値じゃないというなら、数値的にはもっと低くても良かった気も。
技術とかそっちでカバーする感じで。
637名無しさん@ピンキー:2007/11/23(金) 17:20:51 ID:Vla4Rz4u
数値じゃないって持論からも、今まで自分以上の数値の相手にも勝ってきたんでしょう
で、今から自分より数字の低い相手に負けるってことなんじゃないの? 自らの持論の通りに
638名無しさん@ピンキー:2007/11/23(金) 17:56:48 ID:csLmSacp
トロメアエロスw
ぐっちょんぐっちょんにやられてほしいな
639名無しさん@ピンキー:2007/11/24(土) 00:08:14 ID:SCwweR21
マギは欲望エネルギーなんだから
マギ数が高いトロメアがエロいはず!!
640名無しさん@ピンキー:2007/11/24(土) 06:29:15 ID:du/m7swM
トロメアたん(;´Д`)ハァハァ
641名無しさん@ピンキー:2007/11/24(土) 12:32:16 ID:DKGnZ6r5
夫との別離になる可能性って……
1)夫に見られる
2)(-人-;)南無
642SS初級者 ◆S2RjfIBJZA :2007/11/25(日) 05:00:24 ID:qJs0ckQz
GJです。こちらも新作投下します



「んん…ん」
気を失っていた麻由希が目を覚ますとそこはベッドの中であった。気を失った
のもあるのか、自然に変身も解けていた様だ。
「!」
と、麻由希が飛び上がる。そう、先の戦闘で、新たな戦士、スイートシャドウに
助けられ、公園で気を失ったのに、温かなベッドに居たので、急な環境の違いに
驚いたようだ。と同時に部屋のドアが開く。
「あ…気が付いたのね。」
と、自分より5歳ほど年上の女性が部屋に入ってくる。
「あ…さっきは助けて頂いてありがとうございます。それで、あなたは…?」
麻由希は礼を言うとともに、率直な疑問をぶつける。同じ魔法戦士とは言え、素性
を知らない方と向き合っている性か、多少緊張しているようだ。
「私は、藍河絢子。和泉大学の院生よ。そして…貴女達と同じく、クイーングロリア
に選ばれし、魔法戦士。」
と、同じく選ばれた魔法戦士同士なのか、包み隠さず自分の素性を明かしてくれた。
それを聞いて、やっと緊張を解いた麻由希
「私は…」
と言った所で、絢子が言葉を繋ぐ
「宮守麻由希ちゃん。でしょ。」
「はい。どうして私の名前を?」
「そりゃあ、新しい魔法戦士ですもの。名前くらい知ってるわよ」
と、はち切れんばかりの優しい笑顔で答える絢子。その笑顔に思わずドキッとする麻由希。
「そっそう言えば、和泉市って事は、隣町まで来たのね」
と、あからさまな話題変更に思わず絢子も苦笑いする
「ふふっ、取りあえず、シャワーでも浴びて来なさい。昨日そのままベッドに入れちゃっ
たから、汗もかいてるでしょうし」
と、一瞬、昨夜の陵辱を思い出す麻由希。それを察したのか
「汚れは、魔法で消去したけど、気持ちの汚れは拭い去れないからね…取りあえず熱いシ
ャワーでも浴びて、気持ちを切り替えておいで」
「はい…」
と、ベッドから出る麻由希、そして立ち上がると、まだ疲労が残っているのか、ふらつく
麻由希、それをすぐに支える絢子
「大丈夫?まだ疲労が残ってるの?」
と気を遣う絢子
「いえ、大丈夫です…」
と言いつつもふらつく麻由希、結局、絢子に支えられ、バスルームへと連れられていくの
であった。
………
……

643SS初級者 ◆S2RjfIBJZA :2007/11/25(日) 05:01:15 ID:qJs0ckQz
パッション陵辱後、思わぬ邪魔が入り撤退したメッツァー。基地に帰還した途端、地下か
ら荒れた声が聞こえてくる
「ちくしょう!あの女。この私の身体とプライドをこんなにズタズタにして!」
そう、深手を負って、療養中のメデューサである
「そう力むな。メデューサよ。此度は、お前の勝手な行動があったから、こんな目にあっ
たのだ。」
と、戒告するメッツァー
「うっ…」
「俺は待機と命令した筈だ、任意で仲間になっているサキュバスや、ディラックなら言え
んが、お前は、俺の貯めたマナによって契約された上魔だ。以後、勝手な行動は許さんぞ!
取りあえず今は傷を治せ。良いな」
と言い、去っていくメッツァー
「くそっ。この屈辱は忘れないよ…スイートシャドウ…あんたは絶対あたしがその涼しげ
な表情を快楽に染め上げるからね…!」
玉座に戻ったメッツァーは即座にココノと会議を開く
「ココノ。此度現れたスイートシャドウ。知っているか?」
と、ココノは渋い表情を見せる
「はい…知っている事は知っているのですが、まさか彼女とは…」
「彼女とは?何だ?」
少し苛立ちを見せるメッツァーそれを見てココノは言葉を繋ぐ
「はい…女神近衛団に代々伝わる冠名なのですが、スイートシャドウとは、宮廷の光と影、
その影を担う冠名で、光は代々のプリンセス。そして見えざる影を担うのが、シャドウ…
その力は1人で一個師団にも匹敵する力を持つとも噂されてました」
それを聞き思案顔になるメッツァー
「そうか…それで俺も何処かで聞いた事のある冠名だと思った。しかし…それほどとはな」
と、新しい獲物を見つけたかの様な表情を見せるメッツァー
「彼女を籠絡すれば、この上ない戦力になる。となると、当初の予定変更だな。ココノ、移送法陣の用意をしろ。」
「はっ。どこへ行かれるのですか?」
「ロアへと赴く。お前は基地の切り盛りと、リップの調教を頼む。現時点でシャドウの情
報が少ない以上、今まで宮廷に居た奴から情報を聞き出さないとな」
「となると…エルウィン王子の所ですね。畏まりました」
と、ココノは移送法陣の用意へと向かう。それについて行くメッツァー

「メッツァー様、準備が出来ました。」
「うむ。では行ってくる。俺が戻るまでの間、頼むぞココノ」
「畏まりました。いってらっしゃいませ。メッツァー様」
と、ココノが、移送法陣へ魔力を込める。と共に消えてゆくメッツァー
「どうぞ…ご無事で…」
と祈るように呟くココノであった
………
……

644SS初級者 ◆S2RjfIBJZA :2007/11/25(日) 05:02:28 ID:qJs0ckQz
キュッ…シャアァァァ…
蛇口をひねると熱いお湯が出てくる。それを無言で浴び続ける麻由希。その脳裏には、あ
の言葉が蘇る
「これからあんたは一生射乳し続ける身体になるんだよ…」
「コレで大丈夫、けど、しばらくは後遺症が残る…」
そう、未だ胸に違和感の残るパッション。浴びているシャワーの湯が乳首に当たるだけで
も性感が高められていく。それを無理矢理気持ちで押さえ込む麻由希。
その後、白乳色の入浴剤が入ったバスへ入る麻由希そして吐かれる深いため息。熱いバスの中でもお湯により更に高められていく性感。
「ダメよ…麻由希、ダメよ…」
と言いつつ、そっと乳房に触る麻由希、その途端背筋を駆ける甘い痺れ、それを感じた時
には遅かった。無意識的に手が乳房を揉みしだきはじめる
「だ…めなのに…手が止まらないよぅ…」
もはや自分の手では無いかのように乳房を弄り始める手、そしてもう片方の手は自然と秘
部へと伸びてゆく
「ふぁ…ダメ…気持ち良い…んん…」
片手で乳首を激しく弄り回し、もう片手でクリ○リス、ヴァギナを弄る麻由希
「はぁ…もうダメ…」
と、シャワーに手を伸ばす麻由希、そしておもむろにシャワーのヘッドを舐め、唾液で滑
らかにしてヴァギナへと導いてゆく
「ふ…んんんんん!」
と、シャワーのヘッドを挿入してゆく麻由希。ヘッドが意外と小さかった為か、すんなり
入っていくヘッド。そして、淫靡に動かしてゆく。
「ん…はぁっ…ダメなのにぃ…ヘッドの噴水口が良いのぉ…」
と、激しくヘッドを操り、もう片手が蛇口へと伸びてゆく。そして…
キュッ!プシャァァ!勢いよくヘッドからあふれ出すお湯
「んんんんんんんん!!!イッ…イくぅ!!!」
下腹部に激しい水流を感じ、一気に絶頂へと導かれる。と共に勢いよく潮を噴き、乳首か
らは母乳が飛び散る。それを指で掬い、口へと運ぶ麻由希
「んっ…甘い…」
と共に涙を流す麻由希
「こんなんで、本当にこれから大丈夫なのかな…ねぇ…ここのちゃん…先輩…」
と自嘲しながら湯船へ深く浸かる麻由希であった
645SS初級者 ◆S2RjfIBJZA :2007/11/25(日) 05:03:41 ID:qJs0ckQz
投下終了!幕間的な内容ですが、また次から盛り上がります。しばらくメッ様は出番がないかも(汗)
646名無しさん@ピンキー:2007/11/25(日) 10:16:36 ID:1zA+IyKS
犯された変身ヒロインがシャワーを浴びながら快感を反芻して
情けない気持ちに打ちのめされるのは定番だよな!
良い幕間GJ!
647名無しさん@ピンキー:2007/11/25(日) 17:23:20 ID:M73lCq0/
此処に保管庫ってないの?
648名無しさん@ピンキー:2007/11/26(月) 04:20:41 ID:m50aPNol
触手スレみたいにエロパロ保管庫に入れて貰わないか?
649名無しさん@ピンキー:2007/11/26(月) 05:13:29 ID:Oti8AIsw
思い出したんだけど…スイートナイツ2でキッスが回復魔法使ってたよ
上魔がキッスにとどめさそうとしたら回復して返り討ちにあったし
650名無しさん@ピンキー:2007/11/26(月) 12:06:38 ID:OaL6yLhB
初級者SSさん
 スイートリップが拉致された後が話飛んでますよ。いきなり、シャドウの話になってて…
651名無しさん@ピンキー:2007/11/26(月) 21:17:19 ID:ndv5ieoe
>>650
まずは下げようwメ様がパッション陵辱に出撃してるから無かったんじゃね?
SS内容でココノに任せてたから、いずれ調教シーンはあるんじゃね?とワクテカしてまってまつ
652名無しさん@ピンキー:2007/11/26(月) 22:50:23 ID:HAIsoeaT
>>650
>>620でURL出たから意図的に飛ばしたんじゃない?
653名無しさん@ピンキー:2007/11/26(月) 22:53:41 ID:nZ15aQCk
>>645
てか、あんた某スレを騒がせ追い出された「いちおう書き手」でそ。

触手スレにいる頃から気になってたんだが書き癖変わってないのな。
ここも騒がせるのはやめてくれよ?
654名無しさん@ピンキー:2007/11/26(月) 23:54:51 ID:SJ3LnugQ
>>653
詳細は知らないけど騒ぎになるような事はあんたも控えてけれ
655SS初級者 ◆S2RjfIBJZA :2007/11/27(火) 03:06:50 ID:ccBZ/F03
>>653さん。貴方のおっしゃられてる方はどちら様ですか?私は、初SSを投下した、触手スレ14が初めての訪問で、
それ以前は、エロゲー板にしか出没して無かったんですよ。それで、SS投下しようと思ってエロゲ板住人に質問した所、
触手スレを紹介されたので…それ以前は恥ずかしながら、この板の存在すら知らなかったんですよ。
後々勘違いされても困るので、釈明しておきますね。
656名無しさん@ピンキー:2007/11/27(火) 07:51:47 ID:yfojB+tn
誤爆でも話題になってたあれか
……… 
…… 
… 
エロゲ痛手はこれを使うのが流行りなのか
コテトリで自己主張が激しいのはにてるといえば似ている
ま、本人が違うといってんだからいんじゃね?

http://pie.bbspink.com/test/read.cgi/erocg/1096634587/374
 名前: いちおう異種姦もの : 2007/05/06(日) 01:46:20 ID:PfBTPob6 
ここの存在を知らず創作板の過疎スレにSS投稿してしまったので、コピペ移植します。  
よろしければお付き合いください。 

587 名前: ...φ(・ω・`c⌒っ : 2007/05/07(月) 10:36:12 ID:GfGhRGof 
適度な分量でちゃんと起承転結までおさめてあって  
書き手がかなり手慣れていることが分かるっす。  

内容的にはマンガの原作、下敷きのシナリオという印象。  
「リザードマン」という生き物の形態が今ひとつ分からないので  
非常に損をしていると思う。そもそもリザードマンにはメスはいないのか?  

なぜ人間の世界を侵すのか、人間に子供を生んでもらうとどういうメリットがあるのか。  
この手のファンタジーは一見簡単そうで一から世界観を作らなければいけない。  
あと二三作習作を出したら相当いいのができるのではないでしょうか。  
ともあれGJでした。  

588 名前: ...φ(・ω・`c⌒っ : 2007/05/07(月) 17:48:09 ID:ajwPMgTe 
感想ありがとうございます。  
なるほど、確かに詳しい生態までは考えてませんでした。  
奥が深いぜファンタジー(・ω・;)  

657名無しさん@ピンキー:2007/11/27(火) 09:32:51 ID:Myhd/FA2
>>653
過剰反応しすぎ。自分の所感だけで相手を貶めるのはどうかと思う。
658名無しさん@ピンキー:2007/11/27(火) 21:01:33 ID:ZqetSyut
>>655
お気になさらず
659名無しさん@ピンキー:2007/11/28(水) 09:21:27 ID:GUCZhzyO
>>655
SS書きの控え室スレやまとめサイトでも読んだら?
660名無しさん@ピンキー:2007/11/28(水) 09:48:21 ID:yNkrM7sj
>>659
お前一人で、まだその難癖続けるの?
661名無し@ピンキー:2007/11/28(水) 17:47:11 ID:ue3W6yqz
>>655さん、>>659の様な頭の痛い人はスルーして良いよ。>>659も、そんなに嫌ならこのスレ来なきゃ良いじゃん。正直…ウザシ
662名無しさん@ピンキー:2007/11/29(木) 00:25:24 ID:3jKnc8NQ
やめとけ
その辺にしておかないと、火病起こして荒らし化するぞ
663神聖騎士エルシオン13  ◆CSwCzse3V2 :2007/11/29(木) 20:34:06 ID:0CBHRyvD
>>626-633の続きを投下します。
664神聖騎士エルシオン13  ◆CSwCzse3V2 :2007/11/29(木) 20:35:05 ID:0CBHRyvD

「最終段階マギ開放」
 トロメアの鞭が空中に螺旋の軌跡を描いた。
 鞭全体が白い光に覆われ、鮮烈な輝きを放つ。


 スパイラルグレイヴ──


 光撃のマギと鞭の打撃による多重攻撃で、魔人を跡形もなく粉砕するトロメアの最強術。幾多の
魔人を屠ってきた必殺技だ。
 輝く鞭が空中で複雑な起動を描く。
 スサノオは反応もできずに、棒立ち状態だった。
 滅びの一撃が、まさに放たれようとした瞬間、
「ま、待て、待ってくれ!」
 突然、魔人が刀を地面に放り捨てた。
「降参する。だから、命だけは──どうか、命だけは助けてくれ!」
 武人の誇りをかなぐり捨てた情けない懇願だった。トロメアの足元に平伏し、地面に額をこすり
つける。
 トロメアの手がぴたりと止まった。
「くだらない。私がそんな芝居に騙されるとでも思って?」
「俺はどうしても生き残らなければならないんだ。大切な人のために」
「大切な人?」
「俺にも家族がいる。妻と、子がな」
 スサノオが顔を上げた。
 真摯な表情がまっすぐに女騎士を見つめている。
 家族。
 百合子にとって最も強い響きを持つ言葉を発したのは、偶然か。それとも魔人の、生き残りたい
と欲する本能なのか。
 トロメアの顔に明らかな動揺が浮かぶ。
「おかしいか? 魔人に家族がいるのは」
「おかしくなどないわ。だけど──」
 トロメアの動きが止まった。
「いくらなんでも、戦場でそんな芝居を……」
 優しげな表情がこわばる。
 ほんの少しだけ、こわばってしまう。
 そのとき、唐突に──スサノオが立ち上がった。

665神聖騎士エルシオン13  ◆CSwCzse3V2 :2007/11/29(木) 20:36:31 ID:0CBHRyvD

「うおおおおっ!」
 大気を震わせるような怒号が響き渡った。
 地面に放り捨てた大刀を拾い、振りかぶる。
「カラミティエッジ!」
 今までで最大のエネルギーが籠もった衝撃波を放った。


 ずおおおおおっ!


 空間を歪め、地面を削りながら三日月形のエネルギー刃が突き進む。
「それで不意を突いたつもり?」
 魔人の攻撃を予見していたのだろう、トロメアは余裕たっぷりに鞭をかまえる。
 先ほど同様、鞭の表面が閃光のマギでコーティングされた。カラミティエッジを迎撃すべく、ト
ロメアの鞭が虚空に螺旋を描く。
「無駄よ──」
 言いかけて表情が硬直した。
 エネルギー刃が、トロメアの眼前で大きなカーブを描いたのだ。
「衝撃波が──曲がった!?」
 大きく弧を描いた衝撃波は標的を変更し、まっすぐにエルシオンへと向かう。
「マギを使えばこういう芸当もできる。油断したな、神聖騎士」
 スサノオの哄笑が響き渡った。
「ちっ!」
 舌打ち交じりに、トロメアは地面を蹴ってダッシュする。
 一方のエルシオンは反応することもできない。足が棒のようになっていて動けなかった。
 トロメアだけではない、エルシオンもまた油断していた。
 百合子の圧倒的なマギ数値を聞かされて。
 スサノオに負けるはずがない、と。
 自分の出番はないのだ、と。
 気を緩め、戦いを傍観していた。


(なんて、未熟な……)


 唇を激しくかみ締める。
 今さらながらに悔恨し、眼前に迫る衝撃波を見つめ──
 そして、寸前で百合子が体に覆いかぶさってきた。
666神聖騎士エルシオン13  ◆CSwCzse3V2 :2007/11/29(木) 20:37:32 ID:0CBHRyvD

 直後、爆光が周囲を照らし出す。
 体がばらばらになりそうなほどの突風が吹き荒れた。
「ゆ、百合子さん……」
 瞳子は恐ろしさのあまり声も出ない。一歩も動くことができなかった。レベルの違う戦いに、介
入することさえできなかった。
 ただスサノオが突然攻撃の標的を自分に変更し──トロメアがそれをかばって、身代わりに攻撃
を受けたのだ、ということだけは理解できた。
「ぐっ……!」
 華麗な真紅のコスチュームから煙が吹き上がっている。女騎士は苦悶の表情で、その場に膝をつ
いた。
「いくら二十七万ものマギがあろうと、俺の最大術が直撃したのは痛かっただろう?」
「卑怯な……」
「戦いは数値じゃない、か。確かにそのとおりだ。相手のマギがどれだけ巨大でも戦う術はある」
 スサノオが勝ち誇った。
「仮にも神聖騎士が、あんな三文芝居に引っかかるとは思わないさ。だが心に隙ができれば十分だ。
ほんの少しでも隙ができれば、俺はそれを突く。くくく、見事にハマってくれたな」
 振りかぶった大刀から連続して衝撃波がほとばしる。
 耳をつんざくような爆音と、顔をしかめたくなるような爆圧。
「容赦はせんぞ。どれほど強いマギを誇ろうとも、攻撃を受け続ければダメージは蓄積する。どこ
まで耐えられるか、見ものだ!」
 トロメアは防護の姿勢すら取れず、攻撃をまともに受けた。
「だ、駄目、百合子さん」
「私が避ければ、瞳子が犠牲になるわ」
 トロメアが悲壮な表情で告げる。
「大丈夫、あなただけは護ってみせるから」
「だけど──」
「なんとか、反撃のタイミングを……ああっ!」
 体勢を立て直す暇もなく、次から次へと衝撃波が飛来する。それらを鞭で叩き落し、あるいは光
撃のマギで迎撃するが、あまりにも数が多すぎた。
 無論、背後にエルシオンがいなければ、体術を活かして反撃に出ることが可能だろう。だがトロ
メアがこの場を離れれば、その瞬間にエルシオンは狙い撃ちにされる。
 衝撃波の嵐の前に、トロメアのダメージが見る見るうちに増えていった。
「いや、こんなことって」
 自分のせいで仲間が傷ついていく。視界が涙でかすんで見えなかった。
 攻撃のたびに紅のコスチュームが裂け、はじけ、破れていく。豊満なバストの谷間が、より深く
あらわになる。スリットの裂け目が広がり、太ももからふくらはぎまでが完全に露出する。
667神聖騎士エルシオン13  ◆CSwCzse3V2 :2007/11/29(木) 20:38:34 ID:0CBHRyvD

 何十回、何百回、何千回と衝撃波を受け続け──
「くぅっ……!」
 切なげな声をもらして、トロメアはその場に倒れこんだ。
「いやっ、百合子さん……!」
 エルシオンの顔が悲痛に歪んだ。
「作戦行動中はトロメア、でしょう。忘れては駄目よ、エルシオン」
 体中に激痛が走っているはずなのに、いつも通りの笑顔で──いつもとまるで変わらない笑顔で
トロメアが微笑む。
「終わりだ、神聖騎士」
 スサノオが刀をだらりと下げて、歩み寄った。
「敗者がどうなるかは、無論わかっているだろうな」
 劣情のこもった視線がトロメアの肢体を這い回る。
 熟れた人妻の体を覆うコスチュームはあちこちが破れ、白い肌が露出していた。深い胸の谷間に
は鮮血がにじんでいる。コスチュームの腰のあたりも真一文字に裂け、引き締った腹部やへそが丸
見えになっている。
「そそる体をしているじゃないか。さすがは人妻だな」
「犯したいなら犯せばいい」
 むき出しの欲情をあびせられながらも、凛とした表情は崩れない。トロメアは毅然とした口調で
魔人に言い返した。
「だけど、この子だけは私が護る」
「見上げた決意だ。なら遠慮なく犯させてもらおう」
 魔人が腰布を外し、下半身をむき出しにした。
 ドクドクと脈打つ肉茎はすでに隆々とそそり立っている。鈴口から先走りの液がほとばしり、性
器全体を白濁に濡らしている。
 人妻ならではの豊満な胸元を、無骨な両手が鷲づかみにした。
 真紅のバトルコスチュームの上から強引に揉みしだく。鉤爪のように曲げた十指を、柔らかな双
丘に食い込ませる。量感のあるバストが両手で揺さぶられ、ダイナミックに震えた。
「ああっ……!」
 百合子の顔が苦悶に染まる。
「いい揉み心地だぞ、トロメア」
「ああ、あなた……」
 トロメアは天を仰ぎ、夫と娘の名前を呼ぶ。
 何度も、何度も。
「ほう、娘までいるのか。だが子供を産んだとは思えないほど見事な体をしているな。くくく、乳
も腰もまだまだ若々しいぞ」
「ケダモノ……!」
 欲情をあらわにする魔人を、百合子がキッとにらみつける。
「私には夫がいるのよ。それを、平気で汚すつもり!?」
「人間どもの『貞操観念』とやらか。なに、気にすることはない。亭主の短小チ×ポなどすぐに忘
れさせてやる」
668神聖騎士エルシオン13  ◆CSwCzse3V2 :2007/11/29(木) 20:40:25 ID:0CBHRyvD

「やめてっ!」
 エルシオンが剣を手に突進する。
 憧れの女性がこれ以上、侮辱されるのは耐えられなかった。魔人と自分との実力差は分かってい
たが、走らずにはいられなかった。
「第二段階マギ開放──」
 百合子が教えてくれた術を放とうと、聖剣を振り上げる。黄金の刃に青白いエネルギーが収束し
ていく。
 だが、術を放つまでのタイムラグを魔人は見過ごしてくれなかった。
「邪魔をするな、小娘」
 カラミティエッジ──斬撃が衝撃波を生み、美少女騎士を弾き飛ばす。
「その子に手を出さないで」
 百合子がうめいた。
「私があなたの相手をするから──」
「ふん、最初から素直になればいいんだ。それじゃ、股を開いてもらおうか」
「!」
「自分からオマ×コを広げて、おねだりするんだ。スサノオ様のチ×ポを突っ込んでください、と
な」
「馬鹿な……言えるわけがないわ」
「言うんだよ。大切な仲間を護りたいならな」
 トロメアが倒れたエルシオンに視線を走らせる。
 瞳子の胸が、引き裂かれるように痛んだ。


 自分のせいだ。
 自分のせいで、トロメアが苦しめられている。


 本来なら勝てるはずの相手に、信じられないほどの屈辱を強要されようとしている。
「駄目よ、百合子さん」
 エルシオンが叫んだ。
「あたしのせいで……そんなやつに従わないで」
 そのとき百合子が向けた表情を、瞳子は一生忘れないだろう。
 百合子は微笑んでいた。
 あまりにも儚く、あまりにも切ない笑みだった。
 そしてそれは──瞳子が最後に見た、百合子の微笑だった。
「感動のシーンはもういい。そろそろ凌辱の宴を始めるぞ」
 スサノオが傲然と言い放つ。
669神聖騎士エルシオン13  ◆CSwCzse3V2 :2007/11/29(木) 20:41:26 ID:0CBHRyvD

「くっ、あなた程度の魔人に、この私が……!」
 大きく開脚したまま、神聖騎士は両肩を震わせた。信じがたいほどの屈辱のせいか、トロメアの
美貌は血の気を失っている。
「悔しいか? 自分よりも数字の劣る相手に敗北するのは」
「下衆め……!」
「ははははは、心地いいぞ。最高だ、神聖騎士! それでこそ犯しがいがあるというものさ!」
 魔人の口元が愉快げに釣りあがった。
「そら、おねだりしろ。あまり待たせるようなら、先にそっちの小娘から犯してやってもいいんだ
ぞ」
 さすがに百合子の顔色が変わった。
「待って、言います! 言いますから……」
 コスチュームの股部分に自ら指を食い込ませる。渾身のマギを込めているらしく、バチバチと白
い火花が散った。
 やがて衣装の一部が破れ、その下のショーツが露出する。黒系統のセクシーな下着は、妖艶な百
合子の肢体によく似合っていた。
「す、スサノオ様の……」
 トロメアの唇が血の気を失い、蒼白になっている。
「チ×ポを突っ込んでください……この子にだけは手を出さないで、お願い……」
「ふふ、よく言えたな」
 スサノオが舌なめずりをする。
「なかなか色っぽい下着をつけているじゃないか。最後の一枚は俺が脱がしてやる」
 無骨な指がショーツの縁にかかる。
 びり、と音を立てて、黒い下着が取り去られた。
 むき出しの股間を、スサノオはよだれを垂らさんばかりの顔でのぞきこんだ。
「人妻にしては綺麗なオマ×コをしているな。形も崩れていないし、色も美しい」
「くっ……!」
 薄汚い魔人に、自分の最も秘められた場所を品評される屈辱で、トロメアの頬が紅潮した。
 無骨な指が鮮やかな赤に色づいた性器に触れた。


 ちゅくっ……


 かすかに汗ばみ、湿った秘処を堅い指先が撫でていく。
 悔しげに震える美貌を、魔人の手が押さえ込む。
 頬を両手で挟み、まっすぐに瞳をのぞきこんだ。
「美味そうな唇だ。亭主一人に独占させておくには惜しいな。味わわせてもらうか」
「いやよ、誰があなたなんかと──うぐっ!」
 抗弁しかけて百合子の唇を魔人の唇が塞いだ。
 エルシオンは呆然と立ち尽くす。
 大切な人が凌辱されていく様を、ただ見つめることしかできなかった。



                        【続く】
670名無しさん@ピンキー:2007/11/29(木) 20:44:13 ID:OFQypIg0
なんとゆうSS……
GJとしか言え無いぜ!!

寝取り!寝取り!
671名無しさん@ピンキー:2007/11/29(木) 20:50:19 ID:BcY5XzZP
GJ!
ああ、こんな所で止められると!
672名無しさん@ピンキー:2007/11/29(木) 23:39:22 ID:1v8xIGKm
こりゃあ良いわ。
ただ書き続けているんじゃなく、前もってストーリーのプロットが用意してあるっぽい
GJ!
673名無しさん@ピンキー:2007/11/30(金) 00:13:28 ID:n3RgHY4r
どうでもいいが、この手の人質モノで、
本当に人質に手を出さなかった例ってあるんだろうか……
674名無し@ピンキー:2007/11/30(金) 00:57:02 ID:UOgsJhiP
GJです!次回が気になる…きっとワクテカな展開にw

後、SS初級者さん。もし良かったら、>>613からの続き、載せて貰えませんか?
誘導があったのですが、専ブラが無いと見れないので…
無論、わがままなお願いとは分かっていますが、このスレにはきっとまだ見てない人も居ると思いますので、載せて貰えませんか?
無論、このスレの住人にも確認してからですが…
どうでしょう…>>613からの続き載せて欲しい方っていますか?
675名無しさん@ピンキー:2007/11/30(金) 05:26:58 ID:B0Wr+UEC
うーん…前のヤツって触手スレの落ちたのに入っているんで見れなかった人もいるんだよね

でも序盤を投下し直すとなると今のこのスレの残りの容量を恐らく使い切る事になり、落ちればまた読んでない人も出る
そういう事を繰り返す度に作者さんに投下し直して貰う訳にはいくまい

となると誰か親切な人に保管庫を作って貰うのがまずは一番だと思う
次善の策としては次スレのはじめに容量とレス数確保代わりに投下をして貰うってのか

まあ作者さん次第だし、他の住人の意見もあるし、何より作者さん粘着に絡まれて気分害してるし、
スレが荒れるかもしれないしで今は様子見じゃね?
676名無しさん@ピンキー:2007/11/30(金) 06:17:59 ID:cOcNLYEc
677名無しさん@ピンキー:2007/11/30(金) 07:09:50 ID:0731aF8/
エロパロ保管庫にあるよ
678名無しさん@ピンキー:2007/11/30(金) 12:59:55 ID:R8Phv3LG
GJ!
ところでトロメアのボディスーツは深緑?真紅?
679名無し@ピンキー:2007/12/01(土) 01:46:02 ID:Aw/6GR/h
http://sakura03.bbspink.com/test/read.cgi/eroparo/1192299269/l50
戦うヒロイン総合スレ

ここ過疎ってるし。ここの住人に了解取れれば、ここに投下しても良くね?容量もまだまだ残ってるし
680名無しさん@ピンキー:2007/12/01(土) 12:51:03 ID:gVLQHn4/
向こうのスレに投下したら?って意味なら分けると面倒だから反対
塚「ここ」ばっか使うなよ
681名無し@ピンキー:2007/12/04(火) 00:30:01 ID:ZCmXb8Cf
そろそろ次スレ立てんと…容量大丈夫なんかなぁ
682名無しさん@ピンキー:2007/12/04(火) 08:12:42 ID:cxCqOvld
どなたかこんなシーンレイプものを書いてください
http://leadcrow.muvc.net/poitrine/3/index.html
683名無しさん@ピンキー:2007/12/05(水) 00:58:28 ID:Geqs5X4q
ポワアゲ
684名無しさん@ピンキー:2007/12/05(水) 14:56:01 ID:5hNFyNGi
>>679のスレをそのまま次スレとして再利用でいいんじゃないか?

レスも13付いただけで放置されてるし、
スレタイ的にも問題無いし
685名無しさん@ピンキー:2007/12/05(水) 15:50:59 ID:J8ft7k+N
けど今まで不遇っぽかった変身ヒロイン系のスレで満期終了できたんだからpart2ってスレタイで新スレが欲しいな
糞過疎スレを流用なんて験が悪い気がする
686名無しさん@ピンキー:2007/12/05(水) 16:50:18 ID:GA3EqzJL
甘ったれたこと言ってんじゃねえ
ダメなもんはダメだ
687名無しさん@ピンキー:2007/12/05(水) 18:30:05 ID:BxEquIaL
俺も新スレのがいいと思うけどな
688名無しさん@ピンキー:2007/12/05(水) 20:11:10 ID:0zDxaNSA
新スレ立てると「重複すんな!」とかで噛み付いてくるヤツいそうだけどな
689名無しさん@ピンキー:2007/12/05(水) 21:39:16 ID:64aHpCKR
>>688
どうせ噛み付いてくるのって、必死に>>679のスレに誘導しようとしてる684=679(=679の糞ス
レを立てたスレ立て人)だけだろ。
それに679のスレ見てきたけど、こことの重複による697スレの削除依頼却下されてるみたい
だから、削除人は重複してないって判断したってことだろうし、こっちはこっちで新スレ立てて
も平気じゃないかな。

と言うことで、part2スレ立てに一票。
690名無しさん@ピンキー:2007/12/05(水) 21:59:48 ID:J8ft7k+N
>>689
そこまで攻撃的になる事なくね?
気をつけろよ、今おまえは一人の粘着荒らしを生み出そうとしているぞ
変身ヒロイン系のスレは常に過疎と荒らしの中を綱渡りしてるんだからな。好んで敵を作る事もないよ。
ただ正しい事だけ指摘しときゃいい
691名無しさん@ピンキー:2007/12/06(木) 01:11:44 ID:GO6jseo5
仮に重複スレだとしても、それは向こうのスレがここと重複しているのだから、削除対象は向こうだろうね
こっちは向こうより先に立っていて、それが無事に完走して2スレ目に行くのだから、何の気兼ねも必要ないな
692名無しさん@ピンキー:2007/12/06(木) 01:17:49 ID:D4WKpc0Q
そのとおりだ あやうくだまされるとこだった
693名無し@ピンキー:2007/12/06(木) 02:32:35 ID:Z/7d1b4r
わざわざ作家を放出する事も無いでしょう。次スレ辺りで初級者さんにお願いでもして乗っけてもらいましょ
694名無しさん@ピンキー:2007/12/06(木) 07:34:17 ID:6qS2aoFB
ちょっと過疎ってるこっちのスレと合併してもよさそうだな・・・
http://sakura03.bbspink.com/test/read.cgi/eroparo/1193868836/
695名無しさん@ピンキー:2007/12/06(木) 10:27:00 ID:yIOBNLnJ
そことここでは、主旨が全く違うように思うんだが・・・
そのスレは、↓と合併すべき
http://sakura03.bbspink.com/test/read.cgi/eroparo/1182008998/
696名無しさん@ピンキー:2007/12/07(金) 01:59:42 ID:X1lXQXn9
ひょとして
作家殿が投下しにくい感じになってる?
697名無し@ピンキー:2007/12/07(金) 02:13:08 ID:aPi/HDHt
こんな流れになったら投下しづらいだろう。誰か早く結論付けて流れぶった切ってくれ
698名無しさん@ピンキー:2007/12/07(金) 09:47:58 ID:dNDQO7V+
新スレ希望
699名無しさん@ピンキー:2007/12/07(金) 17:46:19 ID:sxsZt2LQ
良く分かんないけど、過疎ってようが内容が似てようが、削除されて無いなら両方有りって事で良いんでは?


個人的には次スレ希望です。
700名無しさん@ピンキー:2007/12/08(土) 09:25:46 ID:Cio2AJZo
次スレより先に保管庫を何とかしようぜ
701神聖騎士エルシオン14  ◆CSwCzse3V2 :2007/12/08(土) 17:52:24 ID:zY20A/4z
>>664-669の続きを投下します。
容量が限界近いので、少し短めの投下です。
なお、トロメアのコスチュームは真紅が正解で、前に投下したときに書いた濃緑というのは
間違いです。サーセン。
以下、SS本文↓
702神聖騎士エルシオン14  ◆CSwCzse3V2 :2007/12/08(土) 17:53:25 ID:zY20A/4z

 ちゅくっ、ちゅくっ……


 魔人の唇が百合子の清廉な唇を貪っている。夫以外に許してはいけないはずの聖域を汚されてい
る。
「うぐぐ……んっ」
 舌を思い切り吸われ、百合子はかすれた鼻声をもらした。
「ふん、亭主との接吻よりも感じたか」
「ふざけないで……きゃあっ」
 無骨な指先が、トロメアの胸元に食い込んだ。
 ぐに、ぐに、と真紅のコスチュームに包まれた双丘を揉みしだく。豊かに肉の詰まったバストが
横に大きくひしゃげた。
 びりっ、と音がして、胸元のスーツが横一文字に裂ける。破れ目から鮮やかな赤色に息づく乳首
が露出した。
「あ……」
 スサノオがすかさず顔を下げて、乳首に吸いついた。赤ん坊がミルクを飲むときのように、音を
立ててむしゃぶりつく。


 ぴちゃ、ぴちゃ……


「や、やめて……あぁぁぁっ!」
 屈辱的な音を立てながら、左、右、左……と赤い乳首を交互に吸われ、乳輪の周辺を舌先でつつ
かれる。純白の双丘に噛み付かれ、無数のキスマークを刻まれていく。
「ふん、本当にやめてほしいのか」
「いや、いや……」
 乳房をねっとりと責められながらトロメアは首を左右に振り続けた。
「口ではそういいながらも、乳首が勃っているぞ。すっかりコリコリだな」
 長大な舌で乳首を転がし、指先でもう一方の乳首をつまむ。人妻の乳房を傍若無人に責めながら、
スサノオが勝ち誇った。
 いまや百合子の乳首は左右とも隠しようがないほどに尖りきっている。
「お前の相棒もあきれているぞ。敵である魔人になぶられながら、はしたなくも感じてしまってい
るとは、な」
703神聖騎士エルシオン14  ◆CSwCzse3V2 :2007/12/08(土) 17:54:32 ID:zY20A/4z

「馬鹿なことを言わないでちょうだい。私は淫らな気持ちになんて──ああぁっ!」
 ふたたびバストを鷲づかみにされ、トロメアは甘い鼻声をもらす。
「百合子さん──」
 瞳子は愕然と師匠の痴態を見つめていた。
 半ば驚きで、だが半ば魅入られたように。
 自分にとって憧れの対象である女性が、妖しく乱れていく様子を凝視する。
「さて、と。そろそろ犯してやるか」
 スサノオがトロメアの体を地面に横たえた。すらりとした両脚が割り開かれ、股間に怒張しきっ
たモノがあてがわれた。
「そ、それだけは──」
 百合子の瞳に悲痛な懇願が浮かぶ。
 さすがの神聖騎士も真っ青な顔で唇をわななかせた。
「夫がいるの……愛しているのよ。だから、お願い貞操だけは!」
「ほう、麗しい夫婦愛だな」
 スサノオが顎をしゃくりながらうなった。
「なら、お前の代わりにあっちの小娘を犯してやろうか」
「駄目!」
 たちまちトロメアの顔が恐怖に引きつった。
 瞳子も、矛先が突然自分に向けられ、ギョッとなる。
 スサノオは面白がるように、トロメアとエルシオンを交互に見やった。
「あの子だけは──」
 トロメアが弱々しくうなだれる。
「あの子だけはゆるしてください……お願いします」
「ならば、お前が犯されるしかないな」
 魔人の宣告に、百合子の表情が硬直する。
 重々しい沈黙が流れた。
「どっちなんだ。自分の貞操が大事なのか。それとも仲間を護りたいのか」
「わ、私は……」
 トロメアは唇をかみ締め、うめいた。
「私を……犯してください」
 次の瞬間、
「あああああっ!」
 トロメアの悲痛な叫び声がこだました。
 魔人の醜悪なペニスが熟れた秘孔にあてがわれ、一気に奥深くまで埋め込まれたのだ。
 瞳子は愕然と目を見開いた。
 生まれて初めて目にした、男女の交わり。
 それがまさか、憧れの百合子と、憎むべき魔人のものだとは──
704神聖騎士エルシオン14  ◆CSwCzse3V2 :2007/12/08(土) 17:55:10 ID:zY20A/4z

「くくく、とうとう貫いたぞ。犯してやったぞ、神聖騎士」
 スサノオが歓喜の咆哮をあげる。
「どんな気分だ? 自分よりも弱い相手に敗れ、貞操を汚されたんだぞ」
「卑怯者……!」
 あまりの恥辱にトロメアが声を震わせた。
「ふん、本心じゃ、亭主よりもぶっといモノを突っ込まれて喜んでいるんじゃないのか。俺のモノ
の味はどうだ? 亭主よりも気持ちいいだろう?」
 百合子は魔人をにらみつけ、頬に唾を吐きかけた。
 人妻としての、精一杯の矜持だろう。
 犯されながらも、トロメアの瞳はまだ力を失っていない。
「淑やかそうに見えて気の強い女だ。ますます気に入った」
 スサノオは頬についた唾をぬぐうと、にやりと微笑んだ。
「何が何でも、お前をヨガらせてやるぞ」
 スサノオの腰がダイナミックに律動する。
 パワフルな外見とは裏腹に、魔人の動きは繊細なものだった。まっすぐにペニスを突きこんだか
と思うと、腰を回すような動きで熟れた秘孔を丹念に責めてくる。
 右手が乳房を這い回り、ボリューム感のある肉球をぐにぐにと揉んでくる。さらに左手が結合部
を撫でながら、クリトリスを柔らかくさすっていく。
 あらゆる性感を責めながら、魔人は激しいピストンを全く緩めようとしない。
 はあ、はあ、とトロメアの噛みしばった唇の合間から、荒い吐息が漏れはじめた。
「口ではどう言おうと、体の反応までは止められないようだな。さっきよりも息が荒いぞ」
「あ、あなたが下手すぎて、痛いからよ」
 百合子は甘い息を弾ませながらも、頑として魔人の言葉を否定する。
 ぱんっ、ぱんっ、と互いの腰がぶつかり合い、湿った音が響きあう。正義のヒロインと魔人が淫
靡に交わる様を、瞳子は息を止めて見つめていた。
「くっ、それにしても締まりのオマンコだな、俺のほうがイキそうになってきたぞ」
 先に音をあげたのはスサノオだった。
「とりあえず、一発出してやるか。中にたっぷりと注いでやるからな」
 スサノオの腰が一気にピッチを上げた。それに合わせて、百合子のスラリとした肢体が縦横に揺
れ動く。
「ま、待って、中は──妊娠してしまう!」
 人妻の瞳が恐怖に見開かれた。
 嫌々をするように何度も首を振り、哀願する。
「せめて外に──外に出してぇ!」
705神聖騎士エルシオン14  ◆CSwCzse3V2 :2007/12/08(土) 17:56:56 ID:zY20A/4z

「うるさい、出す! 出してやる!」
「やめてぇっ!」
 トロメアの悲鳴が響き渡る。女騎士の懇願が、スサノオの欲望をかえって増大させた。
「たっぷりと注ぎ込んでやる。そうら、孕め!」
 深々と埋め込み、腰を震わせる。
「い、嫌ぁぁぁぁっ!」
 百合子の美貌が恐怖にゆがみ、すらりとした肢体が痙攣する。


 びゅるっ、びゅるっ、びゅくぅっ……!!


 射精の音がここまで聞こえてきそうな気がした。
 魔人が、百合子の胎内に子種を注ぎ込んだのだ、と瞳子は悟った。
「中に出すなんて……!」
 夫以外の男に子種を植え付けられて、トロメアの声に絶望感がこもる。はあ、はあ、と肩で息を
しながら、虚ろな瞳を魔人に向ける。
「くくく、まだ終わりじゃないぞ。次は」
 スサノオはずるり、と膣孔からペニスを引き抜いた。人妻の秘孔におさまりきらなかった精液が、
後から後から垂れ落ちてきて、地面に白く溜まる。
 魔人の肉茎は体液にまみれ、妖しく濡れていた。
「もうひとつの穴を犯してやる」
 力強い手がトロメアの尻を抱え込む。
「ま、まさか、アヌスを」
 さすがにトロメアも表情を変えた。
「お、その顔はもしかして後ろは処女なのか」
「当たり前でしょう! お尻の穴でなんて、そんな変態的なこと──」
「やめてぇぇぇぇっ!」
 瞬間、瞳子が絶叫した。
 自分のせいで誰かが傷つくのは、もうたくさんだった。
「百合子さんに、これ以上ひどいことしないで」
「なんだ、じゃあお前が身代わりになるか──ん?」
 スサノオは下半身を剥き出しにしたまま、美少女騎士に向き直る。
 魔人の視線を受けながら、エルシオンはもうひるまなかった。ゆっくりと聖剣を振りかぶると、
黄金の刀身が蒼いオーラに包まれた。
706神聖騎士エルシオン14  ◆CSwCzse3V2 :2007/12/08(土) 17:57:27 ID:zY20A/4z

「百合子さんを放せ」
 紫の瞳がまっすぐに魔人を見据える。
 瞳子の中で、何かが切れていた。マグマのような闘志が胸の奥から湧き上がり、四肢が真っ赤な
熱を孕む。
「第二段階マギ開放」
 白いバトルコスチュームを蒼い光芒が包み込む。黄金の剣をあふれるマギエネルギーでコーティ
ングする。
 それは──今まで一度も成功したことのない、氷嵐系の上級術。
「待ちなさい、瞳子。あなたにはまだ」
 トロメアがハッと表情をこわばらせた。
「下手をすれば自分の術で自分自身を傷つけることになるわよ、やめなさい!」
「いつも、百合子さんに助けてもらってばかりだったから」
 少女の口元に穏やかな笑みが浮かぶ。最愛の、母代わりの女性に向かって微笑み、そして誓った。
「今度はあたしが百合子さんを助けるの」
 黄金の刀身をかかげ、そして振り下ろす。


「砕けろ──ジャイロブラスト!」


 渾身のマギを込めて、エルシオンが叫んだ。
 圧倒的なマギの放出に、大気が震え、大地が揺れる。
 同時に。
 天空から地表の魔人に向かって、氷の嵐が降り注いだ。



                        【続く】
707名無しさん@ピンキー:2007/12/08(土) 18:57:32 ID:vKLoSIFv
ふむ。
708名無しさん@ピンキー:2007/12/08(土) 19:35:33 ID:GNEXNojg
GJ!必殺技の初登場ばなしといい練られているな
709名無しさん@ピンキー:2007/12/08(土) 19:44:54 ID:LEyTkGzj
GJ!
早くスレの事どうにかせんとイカンな
710名無しさん@ピンキー:2007/12/09(日) 10:00:50 ID:cRSug7lW
GJ!
トロメアの最後が近そうで悲しいぜ
711名無しさん@ピンキー:2007/12/09(日) 23:17:22 ID:Aa2gaYFn
>>679のスレが重複として見事に削除された。
これで何の問題も無く次スレを立てれるな。


あとは保管庫か
712名無し@ピンキー:2007/12/10(月) 00:31:49 ID:+caxT0i2
713名無し@ピンキー:2007/12/10(月) 02:37:01 ID:+caxT0i2
では…もし見てたらSS初級者さん。お手数をお掛けしますが最初から投下お願いします!
714名無し@ピンキー:2007/12/10(月) 02:38:07 ID:+caxT0i2
連投スマソ
SS見たいが為に新スレ立てました。わがままをお許し下さい…
715名無しさん@ピンキー:2007/12/10(月) 18:34:52 ID:V2t9Ek7X
>>714
エロパロ保管庫に掲載されてるってばw
716名無しさん@ピンキー:2007/12/10(月) 18:56:04 ID:ORob5dqR
幼女スレで人気だった「突撃!ミーナ」の行方を知らないか?
717名無し@ピンキー:2007/12/11(火) 03:12:41 ID:e7qFGN5X
>>715
保管庫のアドレス教えて下さい…
718名無しさん@ピンキー:2007/12/11(火) 04:21:35 ID:xWGksk+B
>>717
そのままググレカス
719名無し@ピンキー:2007/12/11(火) 05:04:33 ID:e7qFGN5X
発見しますた
720名無しさん@ピンキー:2007/12/14(金) 23:05:52 ID:ii16/bgH
さて、エルシオンの最新話が新スレで投下された以上あとは残りの容量は雑談か
小ネタを盛り込んだ短編で埋めていくという事でいいかな?
721SS初級者 ◆S2RjfIBJZA :2007/12/15(土) 01:44:43 ID:P9VsuWb6
異議無しです
722名無しさん@ピンキー:2007/12/18(火) 16:25:41 ID:ptcDnVex
ヒロピン妄想して抜くとするか→やっぱり動きを封じられるのは基本だよな!
→身動きが取れないのでずっと怪物のターン!→デッドエンド
あれ?
723名無しさん@ピンキー:2007/12/18(火) 20:28:17 ID:4chXvO41
昔、ウルトラマンシリーズで二対一で羽交い締めというシチュに異様に興奮した記憶がある

十字架拘束、腕を内側にした蓑虫拘束、
菊地秀行の妖魔シリーズで快感を与える瘤のある触手縄でヒロインが拘束されて、
縄の強度は脆いのに切断の意気を挫かれるという拘束もあった。
724名無しさん@ピンキー:2007/12/18(火) 20:39:55 ID:WGR+Cz0c
よく使う妄想シチュを書くスレはここですか。

ヒロインを怒らせ最大限の力を発揮させる

すかさず背後から鎖が飛んできて、ヒロインを壁に拘束する

更に壁から出てきた多数の刃物がヒロインの身体に食い込み、最大限の力を全て吸引する

力尽きたヒロインはカーボンフリーズっぽく石化してしまう

てなパターンが最近のお気に入りだ。
725名無しさん@ピンキー:2007/12/18(火) 23:25:10 ID:qi2JB0YX
をを、いつの間にか好みの話題になってる。
ということで漏れも投下。

敗れたヒロインを晒し上げるのに十字架は必須。
でも悲しいかな、よく見るシチュは気が付いたら自分が磔になっている、のが殆ど。なので

為す術無く敗れたヒロイン、まだかろうじて意識がある内に用意される磔台。
自身の運命を悟り、弱々しくも拒絶する。しかしそれを嘲笑うようにヒロインを十字架に架け始める。
完全に磔になったところで、処刑場へと連行される…


こんなのがいいんだな。長文スマソ
726名無しさん@ピンキー:2007/12/19(水) 04:56:45 ID:FIt0MUHV
めんどくせぇ…その場で犯っちめぇ!
727名無しさん@ピンキー:2007/12/19(水) 08:47:20 ID:xZnF7sfy
戦うシスター、というか聖騎士みたいなのを神様とかの像の前でなぶった後
ロザリオ使って強制自慰させたい
戦いに負けた事と神の前でそれを裏切る事のWパンチで
728名無しさん@ピンキー:2007/12/19(水) 09:06:02 ID:HM6oWxrw
反撃されると面倒だから、力を封じて、
自害防止のためにも体の操作権を手に入れて、
抵抗出来るのは精神のみという状況で延々と嬲ってやりたい。
729名無しさん@ピンキー:2007/12/19(水) 21:51:16 ID:FIkZxYhl
いつもなら発揮出来る力・能力が何かしらの原因で使えず、焦燥感にかられながら追い詰められて、遂には…
ってのがいいな。
730名無しさん@ピンキー:2007/12/19(水) 22:42:01 ID:pSixY9+w
>>727
つ狂性奴
731名無しさん@ピンキー:2007/12/19(水) 23:22:43 ID:9dN8k1ki
>>730
ググッた。THX。戦い、とか正義、というより何か学園物っぽいのか?
中々よさそうだがプレイがめんどくさくなって積みゲが増えてる俺は・・・
だれかSS書いてくれ。
732名無しさん@ピンキー:2007/12/20(木) 17:55:48 ID:MAbMDWLd
ゲームに興味持ったけど、プレイするのが面倒だから、誰かSS書いてくれって、すごい発想だなw
733名無しさん@ピンキー:2007/12/20(木) 23:56:45 ID:YS9nO5NC
>>732
正確には、
「ググッたry
中々ry
教えてもらったゲームも良さそうだが、ざっとレビュー見た感じ「正義のヒロイン」のバトル要素が薄そうだなぁ。
無力なシスターが孤児院だかの子供を立てに取られてゴーカンされる、っていう系のは見かけるが
(あとはRPGパーティの女僧侶キャラとか)、
神に全てを捧げたバトルタイプシスターが敗北した自分の無力感と神への背徳感とで葛藤しつつ、最終的には墜ちる
というのとが良い言いたかったんだ。
だれかSSry」

を3行でまとめた。
ゲームするのめんどくさくなってるってのも事実だけどな。

しかし中々スレ埋まんねえな・・・


734名無しさん@ピンキー:2007/12/21(金) 00:24:35 ID:D/5n0VW/
しかし急に人は増えているな
735名無しさん@ピンキー:2007/12/21(金) 05:33:50 ID:HNQ4e/7j
簡単には埋まらないよ…残り40kbもあるんだぜ
昔の板の使い方通り、もう何も書かずに次の圧縮で落としてしまえ
736名無しさん@ピンキー:2007/12/22(土) 13:11:14 ID:Am8/XKpi
一般ゲームで正義のヒロイン要素があるヤツってないかな?
できればサターンなんかの古いヤツではなくて最近ので
アルトネリコのシンガーエンジェルとか結構ツボにはまったもんで…
まんまエロゲーも勿論良いけど偶にはエロのないレーションで
リビドーを高めるのも良いんじゃないかと思うんだが
737名無しさん@ピンキー:2007/12/22(土) 20:54:28 ID:x4tqTx/H
PS2のクロックタワー3とか?
738名無しさん@ピンキー :2007/12/22(土) 22:23:57 ID:SLGaNb6N
トラウマンかな?
739名無しさん@ピンキー:2007/12/23(日) 02:38:21 ID:ZdTsjEgI
トラウマンってDC時代だよね? PCもあったっけ?
最近とは言いがたいのでは
ファンブックは持ってるんだが、肝心のゲームを店頭で見かけないw
740名無しさん@ピンキー :2007/12/23(日) 10:49:57 ID:Tr4/FPpA
手元にあるトラウマンはPCソフト、一般ソフトのコーナーで買った記憶がある
箱には2001年発売と記載され、正式なタイトルは「ウィークネスヒーロー トラウマン」
今もHDD常駐ソフトだったりする (^^;ゞ
741名無しさん@ピンキー
倒したトラウマンのコスチュームを一枚づつ剥いでいくミニゲームはいいと思った。
決まった順番に従わないと逃げられるのは厳しいけど。