【FFXI】ミスラとまんこしたい13夜目【エロ総合】
1 :
名無しさん@ピンキー:
2 :
名無しさん@ピンキー:2007/11/19(月) 22:27:48 ID:vM4EGZ0c
専用スレが立つ様な、読む人を選ぶジャンルは投下前に注意書きとして表記をしておいた方が無難です。
また、どこまでを該当ジャンルと分類するかは人それぞれなので、こだわりがないのであれば、
詳細に書いておいた方が良いでしょう。
ホモと女体化は、専用スレがあるのでそちらに行った方が幸せになれるかもしれません。
注意書きに関しては強制ではありませんが、つけなかった事で作品を叩かれても自己責任です。
ここはエロ総合なので禁止ジャンルはありません。読んでしまってから orz となっても自己責任です。
3 :
マンゴーラッシー:2007/11/19(月) 22:40:58 ID:vM4EGZ0c
↑注意書きがもう一つ抜けていたような気がしたので
何と無く付け足してみました。
すみませんすみません。
何はともあれ1さん乙!
さてさて、新スレになったようですし
それなりにエロいのが出来たのでこっちに置いていきます。
自分が書いているジャンルが首×猫なのでどうしても自分の頭の中では
首猫なのですが
男側の方はあまりそれと表現されていないと思っています。
なので、男側の指定は特にありません。
受け手の女性側を猫としていただきましたらそれで。
(一応書いておくと、首F6b×猫F6aです)
ではでは駄文をどうぞ。
4 :
マンゴーラッシー:2007/11/19(月) 22:41:47 ID:vM4EGZ0c
喉が渇くのは、体が渇いているから。
汗が出るのは、体が熱く火照っているから。
ならば。
ならば、何故、こんなにも涙と表現するには不似合いな液体があたしの目から流れているのだろう。
あたしが1人でいたこの宿に男がやってきて、あたしにこうやって触れるまで、悲しみと寂しさのどん底に沈んではいたけれど、今は全くと言っていい程悲しくはないし寂しくもない。
なのに、あたしの目からはボロボロと透明な体液が生まれ、流れては落ちる。
そんな事を考える前に、もう既に口からは飲み込むことができない涎が溢れていて、あたしを溺れさせている白いシーツの一部が、あたしの涎のせいで濡れていた。
そして、男を受け入れる部分からも…涎と言ってもいいような液体が溢れだしているのが自分でもわかる。
あたしは今、発情期らしい。
あたしの所々から溢れだす体液を見ては喜び、興奮する男がそう言った。
言われるまでは気がつかなかったが、そうなのかもしれない。
1年に何回か、とても人恋しくなり、体が火照り、下腹部が時々ビクリと痙攣する。
そんな時は決まって、人の肌に触れたくなるのだ。
誰かの肌に触れ、誰かの気配を感じ取り、誰かに自分の中にある熱い塊をぶつけたくなり、そして相手の熱い塊を取り込みたくなるのだ。
5 :
マンゴーラッシー:2007/11/19(月) 22:43:36 ID:vM4EGZ0c
あたしは今、発情期らしい。
あたしの所々から溢れだす体液を見ては喜び、興奮する男がそう言った。
言われるまでは気がつかなかったが、そうなのかもしれない。
1年に何回か、とても人恋しくなり、体が火照り、下腹部が時々ビクリと痙攣する。
そんな時は決まって、人の肌に触れたくなるのだ。
誰かの肌に触れ、誰かの気配を感じ取り、誰かに自分の中にある熱い塊をぶつけたくな
り、そして相手の熱い塊を取り込みたくなるのだ。
男、というものを知るまではそれがどういった状態なのかを知らなかった。
知らずにいた頃はこんな自分が不思議でたまらなかった。
たまたまあたしの家にやってきた大人があたしにその状態はまだなった事はないかい?
と聞いてきたので、それを素直に答えた。
すると、悪い事は言わないからその時期が来たのなら、族長やウィンダスを護る警護隊
の誰かに言いなさいと言われた。
そしてその後、誰にも会わないようにと言われた。
キマッタアイテが出来るまではそうしなさい。
その言いつけを、あたしは守った。
里にいる、いつも家まで押し掛けてくる、いいように言えばあたしを慕う、悪いように
言えばあたしの自由を奪う同族の女の目から逃れ、1人のんびりと家で過ごせる…そんな
時間が出来た事の方が嬉しかった。
確かに人肌が恋しい…というのかな、ふとした瞬間にちょっと寂しく感じ、この時だけ
はあの子たちに触られてもいつも以上に不快にはならず、鬱陶しく感じる事もない。
体もちょっと熱っぽい…かもしれないのかな、頭がぼんやりとするけれども動けないと
いう程でもない。
それはとにかく、その状態になりそうだと思った時に、警護についている大人に"また
そうなりそうだ"、もしくは"その状態になってしまった"と告げると、すぐに家に籠りな
さいと言われた。
ならば、普段読めない続きものの本を借りて、じっくりと家の中で読みたいのだけれど
もそれでもいいかと大人に聞くと、大人は笑って許可してくれた。
その時期が来た時、大人はあたしにいつも以上に重ね着をさせて、わざわざ水の区の図
書館までついてきてくれた。
暑いよ、脱ぎたいと言うと、大人は首を横に振る。
何故かと聞くと、大人は苦く笑いながら
「虫除けだよ。こういう時に寄ってくる虫がいるからね。噛まれたら痛いから、重ね着を
するしかないのさ」
と口を揃えて言った。
本を選ぶ時も大人はついてきた。はて、とあたしは思うが、それでもついてきてくれる
大人はそれなりに本を読んでいる大人だったので、この作者はこれがいいかもしれない、
など言ってもらい、邪魔にはならなかった。実際、勧められた本はどれも面白いと思えた。
「お嬢さん、何か本をお探しかな?」
何回目かのそういった状態のある日、見知らぬ男の声が頭の上から降ってきた。はて、
お嬢さんとは誰だろう。そう思いながらきょろきょろとあたしがしていると、大人がスイ
ッとあたしが探してもいない本をあたしの目の前に差し出した。
「これでしょう。さあ、行きましょう」
そう言うとぐいぐいと大人があたしの手を引っ張っていく。
途中に読みたい本があったので、慌ててその事を大人に言ってそれを手に取った。
その後、その時期は図書館にも行けなくなってしまった。
いや、希望した本は言えば届けてくれた。だが、自分で図書館に出向いて見る事すらも
出来なくなってしまったのだ。
6 :
マンゴーラッシー:2007/11/19(月) 22:45:27 ID:vM4EGZ0c
今なら、わかる。
大人が言っていた悪い虫と表現されるものも、噛まれたら痛いという意味も、わかる。
その事をわかってしまったあたしは、あの頃から見ると悪い虫に噛まれてしまったと表
現をしてもいいのだろう。
わかるという事はきっと、そうだと自覚をしているからに違いない。
7 :
マンゴーラッシー:2007/11/19(月) 22:46:04 ID:vM4EGZ0c
「…ほら、見てみな」
あたしを抱く男はあたしの中で今1番抱かれたい男だ。
…いや、その表現は違うかもしれない。
あたしはこの男しか抱かれたくない。だから、たった1人の抱かれたい男だ。
その男が鏡越しにあたしを見て口元をいやらしく上げて歪めていた。
男も興奮していた。
その証拠にあたしの体の下に控える、その男の屹立したその先はいつも以上に濡れて光
っていた。
男のそれは、興奮すればするほど硬くなり、そして先がほんの少しだけれども濡れて光
るのだ。
男はある日鏡を買ってきた。
『だってお前、新しい装備とか合わせるのに要るだろうがよ』
そう、言った。確かにそうだと思ったし、自分もそれが目的で欲しいと思っていた。
だからその為に稼いだお金も脇に置いておいたのだ。
『いや…悪いよ。お金を払うからいくらか教えて』
『ん。んー…。じゃあ、お前の強くなった祝いだ。1人でここまで頑張っているからな。
これを買うつもりで置いてある金があるなら、装備に回しな』
半ば強引とも言えるその突然のプレゼントを、あたしは素直に受け取った。
男がそう言ってくれて、嬉しかった。何故なら、その時新しい装備を買う為に売る何か
の素材を採りに行こうかとしていたからだ。そして、この男から何かを貰うという事は滅
多になく、それも喜びのひとつだった。
8 :
マンゴーラッシー:2007/11/19(月) 22:46:56 ID:vM4EGZ0c
今日の男は何を思ったか、その鏡の前に椅子を置いて腰掛け、あたしに改めて愛撫を施
し始めた。
あたしは白いシーツの上で既に男に弄られ、いつもなら男もあたしの秘所に手を伸ばす
くらいだ…と、自分で思う。
男は自分の腕の中にいるそんな状態のあたしを、鏡越しに見ていた。
鏡に映るのは、あたしのある意味無様だと思えるような無防備な姿と…初めて客観的に
見る、男のあたしを抱くその姿だった。
男は確実に興奮していた。
いつもこれ位興奮しているのだろうか、それともいつも以上に興奮しているのかはわか
らない。何故なら、あたしはいつも、これ位になると男に翻弄されて記憶が濁るのだ。
今日は自分の何とも言いようがない位情けない姿を目の当たりにしてしまった分、かな
り頭が冷えてしまった。だからいつも以上に意識が残っている。
男はあたしの脚を掬い、鏡の前で思いきり広げた。
「…見えるか?」
ペロリと男が自分の唇を舐めた。心底興奮している時にする、男の仕草だ。
あたしの、男を迎え入れる所は既に濡れぼそっていた。
「…はは、こんなのを見て興奮するんだ。変なの」
「しゃーねぇ、そこが1番気持ちいい所だからよ。なんだ、酔いが醒めたか」
あたしの言葉に興奮で顔を赤らめている男が可笑しそうに笑う。
男があたしの脚を持ち上げたまま、一物をあたしにあてがった。
9 :
マンゴーラッシー:2007/11/19(月) 22:47:46 ID:vM4EGZ0c
この感覚は、知っている。
この感覚の後、どうなるかも、知っている。
その付随してくる感覚を体が勝手に思い出したのか、ズクンとあたしの下腹部が一瞬だ
け大きく震えた。そしてその後、トロリと熱いものがあたしの中から溢れだす。
鏡越しに、あたしと男の目が合う。男は本当に楽しそうだ。
「まあ、見てなよ」
何を見ていて欲しいのか、あたしはあまりわからなかった。
が、男は顎をしゃくる。
「俺のこれ、どう?」
「どう…って」
「お前から見て、どう思うのよ」
男はあたしにあてがったそれを、焦らす為にほんの少しだけ入れてすぐに抜いた。
それだけで、あたしの中が熱くなる。
「…お、大きい…ね。本当にこれ、入るのかなって思うくらい」
不思議だと思うのは、自分の顔や体を見ると一気に快感の酔いが醒めたくせに、それを
見ずに男の体に目をやるとそれなりに興奮してくる…その事だ。
「はは、大きい、か。お前、これ、欲しい?」
そう言いながら男がまた、あたしの中にほんの少しだけ入れて、また抜く。
ハァッと自然にあたしの体の中から熱い息が出た。
「…悪い虫…だ」
あたしは思わずそう言ってしまう。
「はは、そうだな。いつもの悪い癖が出てきたか。焦らし過ぎると乗り遅れるな」
また男が自分の唇を舐めた後、男の一物に刺すようにあたしの体をゆっくりと降ろし始
めた。クチュクチュッと音を立てながら、あたしの体が男の一物を咥えて飲み込む。
「あ、ああ!」
「…ほら、入ったぞ」
男の声が低くなり、今日1番熱い息があたしの頭の上から落ちてきた。
「まだまだ、浅いな」
男はゆっくりとした動作であたしの体を掬い上げ、一物が抜けるギリギリの所で止めて
からまたあたしの体を降ろした。
男の一物があたしの体にもたらす圧迫感は、いつ受けても息が出来ないと思うほど苦し
い。
しかし、何度か受け入れて男の一物の大きさにまであたしの受入口が広がってしまえば、
後は快感が待ち受けている。
「ほら、鏡を見ろよ。はは、繋がってんぞ」
そんな事を言われても、目の前にある鏡の中のあたしは無様で、嫌でもその姿が飛び込
んでくる。正直、快感を逃がすとわかっているものをもう見たくない。
拒否を込めて、あたしは思いきり鏡から顔を反らせた。
男はそれを見て、フフンと鼻を鳴らす。
そうやって鼻を鳴らせた後、思いきりあたしの体に男の一物を差し込ませる為にあたし
の体を降ろした。
「ひっ」
それでもまだあたしの奥には届いていない。
あたしの体は男の逞しい腕によって、しばらくその位置で強制的に上下に動かされる。
グシュグシュと卑猥な音が耳に届いた。
「ひゃ、あ、ああ!」
「流石にいつも以上に気持ちいいねぇ…。お前、この深さでも結構イッちまうよな。はは、
焦らし過ぎねぇように、しねぇと…!」
その男の言う通り、いつだってあたしの中から熱いモノが溢れだして止まらなくなる。
体の底からくるそれが、あたしを支配する。
鏡の前だとか、ベッドの上だとか、もう、どうでも、いい。
どうでも、いいのだ。この気持ちよさが、あれば。
でももっと、もっと、奥に、ここよりも、もっと、おくにね、もっと、きもちいい、と
ころが、あるの。
「さあ、おねだりは?」
この、わるいむしは、あたしをむしばむ。
あたしを、あまいどくで、むしばんでいく。
「も、もっと…もっとあたしを強く突いてぇ!」
あたしは、あたし自身の快感の為に、叫ぶ。男に突かれて溢れだす涎をそこかしこから
垂れ流して、無様な姿で、その快感を請う。
男の言いなりになり、男が喜ぶ言葉を吐き、そして男が自分に与える快感の虜になる。
これを、悪い虫に噛まれた状態だというのだろう。
もう、他人から与えられる快感というものを知ってしまったから、男に抱かれるという
その快感を知ってしまったから、引き返せないのだ。ここまで気持ちのいいものを手放す
事なんてできやしない。
もしこの男が何かあってあたしの元を去ったとしても、あたしはきっと、この快感をあ
たしにもたらしてくれる他の男を探すに違いない。そして、あたしはまた、この"男"と
いう他人がもたらす快感に溺れてしまうのだ。
それ位、違う。それ位の、激しい快感が…あたしを掴んで離さない。
今までで一番の快感の波が、あたしを飲み込んでいく。
「あ、ああ、奥まで、奥まで突いてぇ、その―――で、あたしの―――を、突いて、お願
いぃ!」
男はあたしを突き刺したまま、またベッドへと帰っていく。
それは待ちわびた、快感の時間だ。
それだけで、また、あたしの下腹部が疼き、涎を垂らす。
「俺の―――は、どんなの?」
「あぅ、大きくて、熱いよぉ…っ。すごく、おっきいよぉ」
男はあたしの後ろから、異種族のくせにまるで尻尾の生えた獣のようにあたしを突く。
例えその力が弱いとしても、逆立ったあたしの尻尾を噛む所や、時々あたしのうなじを
噛む所が、そんな所が、まだ交わった事のないけれども同種族の男のようだと思う。
「お前の―――、熱くて気持ちいいぜ」
そこでやっと、男はあたしの1番気持ちいい場所まで突いてきた。
グイグイと容赦なく快感の高みへと引っ張っていく。
あたしはありったけの声を我慢できずに上げてしまう。快感の頂点はすぐそこだ。
「ひっ…あ、あ、イっちゃ、イっちゃうぅ…!」
あたしが頂点にたどり着こうとした所で男は動きを弛めて止めた。
目の前に見えたその終着点に手が届かず、あたしは叫ぶ。
「いやぁ、イかせて、お願い、イかせてぇ!」
「イく時に、俺の名前を呼びな、ターナ」
ほら、と男が腰をまたゆっくりとだが振り始めた。
今度こそ、快感の頂点に手が届くかもしれない。
あたしは…快感が欲しいが為に、男の名前を呼んだ。
「あっ…は、ダラン、もう1度、ちょうだい…っ。ねぇ、もっと、突いてぇ」
そう言うと、あたしの口の中に男のあたしにしては大きな指が差し込まれた。
その指が男とキスをして舌を絡めるような動きであたしの口の中を動き回る。
指が動き回る間も、男の一物はあたしの中で動き回っていた。
あたしの背中にあたしに獣のようにのしかかっている男の汗が落ちて、あたしの汗を取
り込んで白いシーツに汗のシミをいくつも作る。
そうやって混じりあって溶けていくうちに、男もやっぱり獣が唸るような喘ぎ声を出し
始めた。
途中でグルリとあたしの体は反転させられる。男はどこか必死な顔であたしを思い切り
突き刺していた。
あたしはそんな必死な顔の男の腕を掴んだ。そして、言われなくても…あたしは、あた
しの、たった1人の、愛しい男の名前を、呼ぶ。
「イっちゃう、イっちゃうよぉ、ダラン、ダラン…っ、ひっ、ああ、あああ!」
「やっべ、イきそ…」
あたしが快感の頂点を掴んだ後、少し遅れて男も彼なりの快感の頂点を掴みかけたらし
い。まだもうちょっと意識のあるあたしの体を離して、男はあたしに思いきり白い液体を
振りかけた。
勢いのあるそれは、あたしの胸元まで一気に汚す。
男は汗にまみれながらさっきの必死な顔を緩めて、疲れが見えるけれども満足気な顔で
あたしの顔に手を伸ばした。
あたしは、というと…
この時期特有…なのか、どうか、もうわからないけれど
あたし自身が勝手に決めている"キマッタヒト"の大きな手に撫でられて
ここの所ずっとあたしに襲いかかっていた、底の見えない寂しさから解放されて
とても、安心して
そこで、一気に意識が遠のいて
そこで、ぷつり、と…。
あたしの今回の、発情期…とやら、は、そこで、緩やかに、終息へと向かっていった。
「お前、本当に今までどうして発情期に1人でいられたの」
あたし達ミスラ族の発情期の様子を知っている男がベッドの上に転がりながら、同じく
ゴロゴロと転がっているあたしに聞く。
この人はあたしに会うまでに何度も、発情期の体の熱に耐えきれなくなった同族の女を
抱いてきた人だ。
だから発情期の女の様子を知っているし、あたしが発情期に家に閉じこもる事自体が凄
いと思っているらしい。
あたしは愛しい彼の、今は体裁なんてない、寝ぐせでぼうぼうと逆立っている前髪に手
を伸ばした。
彼はあたしの手を取り、指に唇を寄せる。
その理由は…男を…男からもたらされる快感を…知らなかったから、だよ。
あたしはそこまで言わず、言葉を飲み込む。
「…何で、かな。んー。本当に、我慢できたんだぁ」
「ふーん?まあ、何だなぁ…。これからは危なっかしそうだ」
あたしは改めて男の顔を見た。男は口を尖らせてふぅ、とため息をついた。
べぇといきなり舌を出して、男があたしの指先を舐めた後、しばらくしてあたしの頬に
頬ずりをする。
本当に時々、この男は動物みたいになると、あたしは思ってしまうのだ。
「…女の快感を知れば知るほど、発情期に道を踏み外しやすくなるって言うからな。他の
女で確認済みだ」
男はそう言って、あたしを抱きしめる。
あたしも男を抱きしめ返した。
「大丈夫だよ。あたし、そうなったら家で丸くなっているもの。それはこれからも変わら
ないよ」
「是非そうであって欲しいね」
男は何か思っているのか、あたしを更に強く抱きしめた。あたしはそうやって強く抱き
しめてもらいながら、窓の外の空を見上げる。
「あたし、キマッタヒトがいるからね。だから、その人が来ると思って待っているんだぁ」
あたしは次もそうであって欲しいと願いながらそう男に告げる。
すると男は
「あー、くそ、可愛い事言いやがってこいつは!」
と嬉しそうに笑って、またあたしに頬ずりをした。あたしも笑って男に頬ずりをする。
「今度からは絶対に最初から居てやるからな、な。またそれが来たら言えよ?」
あたしはその言葉に小さくうなずいた。男が何かを決めた目であたしを覗き込む。
「…絶対だぞ」
「うん、言うよ」
あたしの唯一の抱かれたい人である限り、言うよ。
あたしはまた言葉を隠して小さくうなずく。そして、愛しい男の顔に改めて手をのばし
て、自分から彼の唇に自分の唇をそっと重ねて、男に向かって笑いかけた。
以上でございます。
お疲れさまでした。
1投目の改行があんなので
読みにくくてすみません、かなりすみません。
投下してぎゃふんとなりました。
こういう場合は同じ文を改行して再び投下した方がいいのかしら。
ではまたエロいのが出来たら持ってきます。
アルタナ楽しみっすね〜。
素敵なSSでした…
FFみたいなファンタジーものは凌辱系が多いけど
やっぱりこういう甘いのは良いなあ
お疲れ様です
(*´Д`*)ハァハァ 甘々萌え
投下ありがとうございましたー!
エルF6はやっぱり良い…顔がエロいからか
18 :
名無しさん@ピンキー:2007/11/20(火) 19:19:53 ID:dEO/GG8W
発情ミスラああああぁぁぁぁ
クンカクンカクンカクンカクンカクンカクンカクンカ………
まとめサイトの更新早くて吹いたw
堪能いたしました。ごちそうさまでした。
>>15 テラGJ!!!11
誰かと思ったらダランターナの人でしたか、後半まで分からなかったw
あと
>>2のテンプレ追加ありがとう!!スレ立てて満足してましたw
21 :
フレで妄想:2007/11/22(木) 01:58:28 ID:RdHj9Oc0
メンテで落ちたついでに前半投下しま。
首猫連投でスマソ。
他書きかけたが、やっぱ俺の原動力の妄想パワーがつづかね。
読むのは萌えるんだが…。
22 :
フレで妄想(前半):2007/11/22(木) 02:07:59 ID:RdHj9Oc0
める…ミスラF7金髪 戦
ロンド(俺)…エル♂F2黒髪 暗
モグミ…モーグリ♀
♂♀♂♀♂♀♂♀♂♀♂♀
夕刻のアトルガン白門。
昼間よりも更に人でごったがえす街。
俺は噴水のふちに腰掛け、ポケットの小瓶をさぐった。
うちのモーグリ(♀)のえっち休暇土産の小瓶だ。
不思議な不思議な茶色の小瓶。
ラベルには『これであなたも一発合格!ご主人様に従順なモーグリに。【イチゴ味】』と書かれている。
モーグリたちにも適性検査とかいうのがあるらしく、いかに主人に従順に献身的に善意を持って対応できるかがはかられるという。内気だったり、はねっかえりだったりする奴はこうした薬品を飲んですりぬけるそうな。
俺はポケットの中の小瓶のラベルを撫で、周囲を見渡した。
うまい話はないかと耳をそばだてる冒険者。
夕食の買い出しに向かう住人。
同士を募る参加者募集のシャウト。
雑踏の中、ひときわ凜とした声が俺を呼んだ。
「ロンド。ごめんお。遅刻した。」
待ち合わせからすでに15分。見事な遅刻だ。
慣れているが…。
アラビアンナイトの切り絵のような夕闇に真っ白なオパーラインドレスが目に鮮やかだ。
前髪が軽くはねているところをみると、寝起きと思って間違いないだろう。寝坊して遅刻。めるらしいといえばめるらしい。
「で、なんかよう?」
「うん。いい食材が手には入ったから夕飯でもと思ってね。」
俺はさりげなくめるの腰に手を回し抱き寄せ、挨拶がわりのキスを…しようとしたら、めるがぺしっと尻尾で俺の手をたたく。
「人前でそういうことするにゃ(-_-メ)帰るっ。」
きびすを返し、とって帰ろうとするネコ。
めるは相変わらず素っ気ない…。
23 :
フレで妄想(前半):2007/11/22(木) 02:10:47 ID:RdHj9Oc0
あれから俺は数日おきになにがしかの口実をつけてはめるを呼び出し、そのたびごとに俺達は体を重ねていた。
が。
ベッドの中では、淫らに乱れるくせに……俺の恋人…は、相変わらずひどく素っ気なかった。
「あー。悪かった。悪かったから機嫌なおせ。うまそうな肉なんだよ。食べない?める。」
数歩歩いて足を止めると、めるがふりかえる。
「食べう(´・ω・`)まだ朝ご飯食べてにゃい。」
(いや…夕飯だから…。)
「じゃあうちで。材料揃えたんだけどスキルないからよろしく。」
「ういおっ。」
返事だけはよく、尻尾をぷらんぷらんと揺らし、めるは先に立って歩き出した。
♂♀♂♀♂♀♂♀♂♀♂♀
24 :
フレで妄想(前半):2007/11/22(木) 02:14:09 ID:RdHj9Oc0
♂♀♂♀♂♀♂♀♂♀♂♀
モグハに帰ると、モグがいそいそと姿をあらわす。
「いらっしゃいませクポ〜。材料は揃えてあるクポよ。」
「おー。モグミちゃん(-∀-)」
俺には見せない笑顔でめるがモーグリの名を呼ぶ。なんかムカッとする…。俺にもあれくらい素直になれよな(-_-メ)
パタパタとはばたき、めるのまわりを一周したモーグリがにやっと笑い、鞄から薄いピンクのフリル付きエプロンを取り出した。
「めるにゃん、お料理で汚さないように、モーグリからのプレゼントクポ。」
めるは一瞬きょとんとしてから、ふわりと笑んでモーグリをぎゅむ、と抱きしめた。
「モグミちゃん、ありにゃぁ。」
めるのミスラにしてはでかい胸にモーグリの顔が埋もれる。
(俺もあれやってもらいたいな…)
「むふぉっ。めるにゃん、苦しいクポ(; ̄Д ̄)」
「ぁ、ごめにゃ。」
めるがパッと両手を放すと、モーグリはパタパタパタと羽をパタつかせ、エプロンを広げた。
「モグがつけてあげるクポ〜。」
真っ白なドレスに、薄ピンクのフリルのエプロン!
これは!!
うちのモーグリは主人を喜ばせるすべをよく心得ている。
25 :
フレで妄想(前半):2007/11/22(木) 02:18:41 ID:RdHj9Oc0
と、めるが「ん…」と、いやに色っぽい声を漏らしてキュッと目を閉じた。
「どうした?」
「や。にゃんでもない。」
慌てたようにめるが両手を振り後ずさる。
モーグリがにやにやしながら、扉へと向かう。
「お邪魔はしないクポ。モーグリはお出かけしてくるクポ。
その【にゃんにゃんエプロン】はドレスとセットで装備すると、エロ+50の隠し性能付きクポ。
モーグリはモグ太さんに会いにいってくるクポ。めるにゃん、ご主人様をよろしクポポポーッ」
くるくるくるっとまわり、モーグリが姿を消す。
後にはエプロンの裾をつまみ、唖然とした様子のめるが取り残されていた……。
「あんたんちのモーグリって…」
「優秀だろ?w」
立ち尽くしたまま呆然としているめるを抱き寄せ、今度は有無を言わさず唇を奪った。
「ん…ふぅ……」
鼻にかかった吐息を漏らし、尻尾を大きく揺らす。
抱き寄せたまま、ドレスの下に片手をさしいれ、形のよい尻を撫でまわす。
「ちょ…あたし朝御飯まだ……。」
俺の胸板をぐいっと押し返し、めるが抗う。
尻から尻尾へと撫であげ、尻尾の付け根を指先で揉むと抗う力がふっと緩んだ。
ふぅっ…と吐息を漏らし、切なげに眉を寄せ、毛並みのよい耳がふるふるっと震える。
エロ+50(・∀・)すげぇ!!
26 :
フレで妄想(前半):2007/11/22(木) 02:23:22 ID:RdHj9Oc0
俺は片手でポケットに入れた小瓶を探り、歯で蓋を開け、ピンク色のとろりとした液体を口に含んだ。そのまま瓶を床に投げ捨て、その手でめるの両手首をまとめてつかみとり、その口腔に液体を流し込んだ。
甘ったるい液体を飲み込ませるように、尻尾の付け根をいじる手を、すぅっと毛並みに沿って流す。
ぴくっとめるは背をそらし、反射的にごくん、と口の中に含んでいた液体を飲み下した。
「にゃ……にゃに飲ませたっ」
ぺろり、と俺は自分の唇についた液体を舐め、そのままめるをベッドに押し倒した。
「素直になるお薬だってさw」
「…………はぁ????」
とうてい色っぽくない抗議の声をあげて、めるが眉をあげる。
「あんたバカァ???」
「ん。バカかもなw」
俺はさっきモーグリがされていたようにめるの胸の谷間に顔を埋めてみる。
ふよんとした感触と、草原を思わせるめるの体臭。
ぼかぼかと俺を殴る手を無視し、感触を楽しむように鼻先を押し付け顔を左右に動かしてみる。
27 :
フレで妄想(前半):2007/11/22(木) 02:42:27 ID:RdHj9Oc0
「やーめてよぉぉぉo(`ω´*)o」
ガバッと顔をあげ抑えこんでいた手を離してみる。
「やめていいの?」
「………ぅ゛………」
言葉に詰まっためるは、つん、とそっぽむく。
あの薬きかねぇんじゃねぇか……?
「めるは俺のこと、セフレの一人とでも思ってんのか?なんでそんなに素っ気ないのさ?」
「そんなのちがうクポ。……!?」
クポ?
薬…きたー!!!
めるは両手で口元を抑える。
その両手をとりあげ、めるをベッドに縫い付けたまま言葉のつづきを促す。
「好きじゃなきゃ、えっちなんてしない……クポ。って言ったクポ。
好きの量が100だったら、使いきったらなくなっちゃうから、好きはちょっとずつにしないとご主人様またいなくなっちゃうクポ。」
一瞬表情をくもらせ、なおもめるは言葉をつむぐ。
「それに、あたしは、こーしゅーの面前でいちゃいちゃする馬鹿は嫌いクポ。
四六時中発情期かよ!!って気持ち悪いクポ。
このまえ、ビシージで友達にゃんにゃん誘ったら『だぁりんが他の人とぱぁてぃ組んでるとヤキモチ焼くからぁ』って断られたクポ。ありえにゃい……クポ。
しかもその『だぁりん』と、めるは普通に友達にゃんにゃん抜きでもパーティで遊ぶクポ。
思い込みと嫉妬の激しい女は浅ましくて嫌いクポ。」
後半はいつもの毒舌………だが………
…………ご主人様www
イイ!(・∀・)
しかもなんか今嬉しいことを言ってたような…。
28 :
フレで妄想(前半):2007/11/22(木) 02:43:50 ID:RdHj9Oc0
「あのな、好きなんて気持ちは毎日…いや、一瞬ごとにいつもいつも新しく溢れ出してくるから、惜しみなく好きを表していいんだぞ?」
顔を寄せ、猫らしい黒い鼻先を舐めてやる。
くすぐったそうに目を閉じ、くぅんと鼻を鳴らし、めるが俺を見上げる。
「それに、おまえが嫌なら外ではいちゃいちゃしないからw
そのぶん溜め込んでおくしwだから2人きりの時は…素直になれよ。」
な?と、めるの頬に瞼に耳に唇にキスを落とし囁くと、めるが吐息混じりに呟いた。
「ご主人様、める、お腹すいたクポ。」
………素直っていうか……今それはないだろ。まあ、こいつらしいが…。
「俺もwおまえを食べたくてたまんない。」
「……クポ。」
エロ+50フイタw
GJすぐる
30 :
名無しさん@ピンキー:2007/11/23(金) 15:00:32 ID:8dpYtlPe
(・ω・)ノ[SS]初めて書いてみました!
今割り込んだらまずいかな?
ちょっと様子見中。
>>30 どんとこーい!!
まとめサイトでも見ればちゃんと続けて読めるので、問題ないと思います。
管理人さんの保管、めっちゃ早いしwwほとんど半日くらいで保管されてる気がしますw
32 :
フレで妄想:2007/11/23(金) 21:37:32 ID:Qzys6e4H
運よくあっさりとアルタナ登録できたため…リトライオンライン中に後半うぷできなんだ^^;
名無しさんの投下にwktkしながら週末はすごしま(・∀・)
>29
どんもw
それじゃあ大丈夫そうなので
SS書いてみたの投下してみます。
えろいのどころか文章の創作自体初めてだったりします。
ちょっと長いです。
◇◆タイトル◆◇
真夜中の訪問者
◇◆登場人物◆◇
トレディオ(Trediaux)金カッパエル♂
イブリリ(Yblili)青白おかっぱタル♀
ミレイラ(Mireilla)エル♀
(1/11)
「おつかれさま〜、また今度ね」
「おう、おつかれー」
アルザビの街に襲撃してきたマムージャ軍を退けると、リンクシェルの仲間同士である冒険者エルヴァーンの男トレディオと同じくエルヴァーンの女ミレイラはそれぞれのレンタルハウスの部屋へと戻っていった。
「おかえりクポー!」
「ああ、ただいま。」
「お客さんクポ。」
「こんにちは、お邪魔してます。」
ころころとしたタルタルの女特有の声が耳に入ってくる。
「あれ、イブリリさんどうしたの?」
彼女もまたトレディオのリンクシェルの仲間だった。
「いろいろ作ってておすそ分けして回ってたんですけどいないのでお邪魔しちゃいました。」
少し笑みを浮かべてイブリリと呼ばれたタルタルの女は言った。
「うまいクポー!!ご主人様も食べるクポ!」
「リスの忘れ物…HQじゃないか、こんなにいいお菓子いいの?…ってこいつがもう半分がっついてるか」
「あはは、気にしないで下さい。作るの自体が楽しくて競売でも売れ行き悪いのとか作っちゃうんです。」
「そっか、それじゃいただくとするよ。ありがとう。」
(2/11)
少し話した後、イブリリは甘い栗のお菓子の匂いを残して帰っていった。
トレディオは頬杖をついて彼女のことは忘れて別のことをぼんやりと考えていた。
(ミレイラさん…誰かとパーティ組んで一緒にいるんだな…
…相手は誰だろう…彼氏とかいるのかな…俺のことどう思ってるんだろう
もっと一緒にパーティ組んでどこか行きたい…でも俺黒魔道士だしな…
…腹苦しいな…甘いのはこたえるな)
「寝るか。」
「まだまっぴるまクポ。げっぷ…」
「ほっとけよ。」
(3/11)
リヴェーヌ岩塊群。
ある日のこと、トレディオはミレイラを誘ってその奥に潜む、宝を隠し持った実体の無い虚ろなクラスターの姿をとったモンスターを倒すために
その住処の前まで来ていた。先客が何人かいるようだったが特に気にもしなかった。
(よーし、きっかけはこれで作ったぞ。あとはどうやっていい雰囲気に持っていくかだな。)
「ぜぇぜぇ…とうちゃく〜、あたしもう疲れたー!」
「ははっ、もうちょっとってところでモンスターに見つかったからな。でも俺のスリプル冴えてただろ?」
「そうだね〜ありがとトレディオさん。」
「中に入ったらもっといいとこ見せてやるか!」
「あっはっはっはーそんなこと言っててあたしの旦那にバレたら大変だよ。すぐヤキモチ焼くんだから。」
「あ、え、ダンナさん…?ミレイラさん結婚してたんだ。」
「ん、そうだよ?あれ、言ってなかったっけ?」
「あ、そうなんだ。うん、知らなかったな。はは…」
「そろそろ行こ。」
「お、おう、行こうか…」
トレディオは動揺を隠そうとしていたが、頭の中はミレイラが結婚していたという事実がぐるぐると回っていて完全に集中力を欠いていた。
そしてそこに投げかけられている視線にも全く気がついていなかった。
(4/11)
結果は散々だった。二人で一斉にウォータの魔法を浴びせかけた途端、その虚ろなモンスターは大爆発を起こしたのだった。
宝は見つからずじまいで傷を負った二人はアルザビの街へと帰っていった。
しかしそれ以上の喪失感からトレディオは立ち直れず、
レンタルハウスに入るなり彼はベッドに体を投げ込んで毛布を引っつかんで大雑把に体にかぶせた。
そのとき中に何かいたような気がしたが、またモーグリが自分のベッドを勝手に使ってるんだろうと思って
ミレイラのことを頭から打ち消したい一心でそのまま無理やり眠りについた。
(5/11)
夢の中ですらその喪失感には勝てなかった。しかし――
(ううぅ、重い……何なんだ??)
その眠りは腰の上で何か重いものがうごめくような感覚で中断された。
「あれ、起きちゃったんですか?」
くすくすという笑い声と共に可愛らしいが淡々とした声が聞こえてきた。
「ん、あれ…イブリリさん…?」
「クスクス…おはようございます」
「え!?」
寝ぼけた彼の目の前に理解しがたい光景が広がっていた。
そこにはイブリリが完全に素っ裸になって腰の上で彼女自身の腰を前後に動かしていた。
彼も服を全て脱がされていて裸だった。
鼓動の速さがいつもの数倍になるのを感じ、一気に目が覚めた。
「目が覚めてきました?」
「な、な、なにを……」
ふと股間の感覚が敏感になった。
イブリリは彼女の性器の入り口をトレディオのモノにこすり付け続けていた。
素股だ。感じていたのは紛れも無く快感だ。それに気が付くとその感覚はますます強くなる。
彼女の顔は真っ赤になっていた。かなり酒臭い……
「はあ、はあ、きもちいいですか…?」
「そうじゃなくて、何やって、るんだ、うっ……」
何とか理性を保って問い詰めてみたつもりだったが、その間も彼女にされるがままになっていた。
「え、だって」
腰の動きを止める。小さな彼女はトレディオの上をぺたぺたと這って彼の胸元の上まで来て顔を近づけた。
(6/11)
「今日ふられちゃいましたよね?」
「え、なんでそれを…って関係、ないだろ…?」
彼女に間近で見つめられ強い口調で言おうとしたのが弱まってしまった。
さっきまで酒臭いばかりだったが強烈に女の匂いがしているのに彼は気が付いた。
「今日ミレイラさんとデートにいきましたよね?偶然私の友達がそこにいたので
ちょっと聞き耳立ててもらっちゃいました」さらに顔を近づけた。
「デートでもないし、ふられてすらいない!だからそれがこれとどういう、うぐ」
突然イブリリに顔にしがみつかれ長い口づけをされた。
「おねがいです!今日だけでもいいです!私で全部忘れてください!」
イブリリはさっきまでいつもと同じように淡々と喋っていたのに急に感情を昂ぶらせ、
せきを切ったように泣きじゃくり大粒の涙をぼろぼろと流し始めた。
「ひくっ…今夜、すぎたらもう、私のことなんか、忘れてもいいですから…」
あまりにも唐突過ぎる彼女の行動に戸惑っていたが、
普段真面目な彼女がこのような行動を起こすなどどれほどの覚悟か想像もつかない程であることに気付き、
その懇願の言葉に彼の理性は吹き飛び「男」のスイッチが入った。
彼はイブリリも含めてタルタルの女を異性として見たことなど一度も無かったが、
この瞬間から彼女に対し強く「女」を意識した。
(7/11)
「いいんだね?」
彼女をベッドに寝かせ、その上に覆いかぶさり口付けをし舌を入れた。
それに応えるように小さな舌がからみついてくる。
彼女の目は恍惚状態と一目でわかるものだった。もはやトレディオの頭の中からは
ミレイラのことなど忘れ去られてしまっていた。
「やっぱり女の子なんだね」彼は男女で同じ体型のタルタルの膨らんだ乳首を見て言った。
乳房こそほとんどないがそれは女性のものとわかる形をしていた。
「ああっ」その乳首は舌や指でもてあそばれていた。
「今まで君のこと気が付かなくてごめんね」
トレディオは指でころころといじくりその反応を楽しんでいた。
「いいんです、今こうして私のこと抱いてくれてますから…はあ、はあ…」
イブリリは自分の胸に喰らいつく男をドロンとした瞳で見下ろして少し微笑んで言った。
上半身の敏感なところを次々に触れられる度に彼女は息を荒くしていった。
次第に彼女は我慢できなくなり内股をこすり合わせ始めた。
「あの、そろそろ…」
「え?」
「その、ください」
イブリリは頬を紅く染めてもぞもぞとつぶやくように言った。
その意図を理解したトレディオは口の中が干上がるような感覚に襲われた。
イブリリのことが愛おしく感じ始めていた彼は必死に言葉を口にした彼女を焦らして弄ぶ気にはなれず、
すぐにその欲求に応えてやることにした。
(8/11)
その小さな上半身から顔を離し、彼女の両脚を手で開き先端を彼女の入り口に押し当てる。
「それじゃ、いくよ」
「はい…」
亀頭が彼女の中に侵入した。ものすごくきつい。
タルタルとの体格差だけによるものとは思えない。
心配になって相手の顔を見ると苦しそうな表情を一瞬していたように見えたが
その視線に気が付くとイブリリはすぐに笑顔に戻して見せた。
「大丈夫?」
「何がですか?」
「すごくきついんだけどもしかして…」
「続けて下さい!」
「お、おう」
強い口調に負けて続けることにした。奥まで完全には挿入せずに、
半分程までを小さな膣に出し入れした。
彼女の口元だけは相変わらず微笑んでいたが
脂汗を浮かべ少し青ざめていることから苦しんでいることは明らかだった。
トレディオは腰の動きを止め体を起こした。
「もうやめよう。いきなり無理したら壊れちゃうよ。」
「やめないで!」
彼はベッドから立ち上がろうとすると後ろから強くしがみ付かれた。
「もう、ここで壊れても死んでもいいんです。だから、最後まで、してください。
でないと私押しかけただけの変態になってしまいます…ひくっ」再び涙声になる。
「うーん、どうしようか。」
少し戸惑ったがトレディオはその声に決意した。
「じゃあ、これを使ってみようか」
机の引き出しから透明の液体が入った瓶を取り出した。
これは行為時に性器などに塗る、ぬるぬるした潤滑油のようなものだ。
もちろん異種族間での行為が多いヴァナディールのものなの
でこれを読んでいる方が知っているそれより数段効果は高い。
その分お手ごろ価格とは言いがたいものになっている。
「あはっ、なんでそんなの持ってるんですか。やっぱりミレイラさんとのことそこまで考えてたんですね。」
「違うよ。今日君が来るという運命に備えて買っておいたんだよ。」
「ぷっ。くすくす、あははははは。」イブリリは初めて声をあげて笑う姿を彼に見せた。
「ははははっ。」
(9/11)
トレディオは生まれて初めて口を開いたばかりの彼女の入り口にその奥まで念入りに液体を塗った。
一本で数日分の稼ぎが飛んでいくものだったが、すでに彼はこの女のためなら全部使ってしまっても構わないと思っていた。
イブリリはベッドの上で蛙のように脚を大きく開いて全てを任せていた。指を奥まで挿入されて塗られている間にも彼女は再び高まっていた。
「じゃあ、もう一度いくよ」
「はい」
再び半分まで男根を彼女の中に挿入する。まだ苦しいか。しかし液体の効果は強く、狭いながらもしっかりと侵入してくるものを肉で包み込むように変化していた。
「うくっ…」
女の方も自分の中に入り込む違和感に少し苦しんだが、滑らかに挿入されるようになり、
何度も繰り返し挿入され続けられているうちに青ざめや作り笑顔は消え、新しい快感に頬を染めていた。
「うぅ…あ…ああっ、あっ」
彼のピストン運動が続くにつれ、違和感や苦しみよりも快感の方がまさり、その感覚に震え、声まで漏れてきた。
「どう?」
「あっ、あっ、気持ち、いい、です…ああっ」口元に自然な笑みが浮かんでいた。
「じゃあもっと速くしてみるよ。」
「はいっ…ああああっ」
「いく…ぞ!」男の先端は膣の奥にまで達し、入れる度にその奥を叩いていた。
「ああああっ、ああああっ」
「はあ…はあ…」
液体は男の側の快感も強め、既に遠慮することなく奥まで突いていたためトレディオはもうあまり長くは持たないと感じていた。
「ああっうううぅ…」
イブリリは強まった感覚に全身にゾクゾクとした感じを覚え、快感に身をよじり始めた。
(10/11)
トレディオはスピードをさらに強めた
「はあ、はあ、そろそろ限界かな?」
イブリリは『気持ちよすぎて頭がおかしくなりそうです』と答えたつもりだったが
「いおい…ああっあわわあっ…おうれす」嬌声も混じり全くろれつがまわっていなかった。
「よし、いい感じだ。」
「はああっはああっ」彼女は甲高い声を上げ始めた。
「くっ…」トレディオはラストスパートをかけ限界まで強く彼女の中を何度もえぐった。
「ふあああああっもだめ…」
「俺…も…」
「あああああああああっっ…はああっ…」
イブリリの快感が頂点に達し全ての思考が飛び去り快感で埋め尽くされた。
それを見届けるとトレディオは彼女の中に自分の全てを注ぎ込んだ。
「トレディオ…さん」
「…ん?」
「ありがと、ございます…」
「少し汗を流したいのでお風呂お借りしてもいいですか?」
「ああもちろん、ごゆっくり。」
イブリリが汗を軽く洗い流し部屋に戻るとトレディオはすでに先ほどの姿のままで熟睡していた。
彼女は彼の体をタオルで軽く拭いてやり彼の寝間着を探し出して着せた。
体の大きなエルヴァーンに着せるのは大変だったが全く苦にはならなかった。
そして彼に丁寧に毛布をかぶせ、最後にその顔に優しく口付けをし、自分も着替えて部屋を後にした。
(11/11)
「はあ…」
トレディオはため息をついた。イブリリの訪れた夜から何日もあのセックスのことばかり考えていた。あれは一体何だったんだろう。
最初は夢じゃないかとも思ったがあの夜の痕跡はいくつも存在したため実際に彼女は来ていたのだ。
リンクシェルでは彼女はいつも通りだ。ミレイラとだって仲良くやっている。
彼の中ではミレイラのことなどどうでもよくなっていた。思い起こすことすら一度も無かった。
イブリリの言った自分でミレイラのことを忘れてほしいという願いは実現されていた。
あれからイブリリからの個人的な接触は一度も無い。しかし常に彼女のことばかり考えていた。
それまで彼女を女として見たことなど一度も無かったが今では違っていた。もっと知りたい。もっとあの子と仲良くなりたい。
もしかすると自分は彼女の策略に落ちたのではないだろうかと薄々感じ始めていた。
しかしそれでも良かった。今は自分を落とすためにそこまでする彼女が愛おしかった。
トレディオは意を決して遠くにいる彼女に自分の声を伝えてみた。
『イブリリさん』
返事が無い。少し不安になった。
『ねえ、イブリリさん』
『…あ、はいっ!』
もう一度声をかけると、少しの間の後とても明るく期待に満ちた声が返ってきた。彼の顔に笑みが浮かんだ。
『そのさ、もし今度よかったら…』
おしまい。
以上です。ついに投下しちゃったよハズカシー
これでもまだ長いですがごちゃごちゃし過ぎてたので
結構ばっさりいろいろ(♀側の視点全部とかほかいろいろ)切り落としてしまってるので、
変なところや文章がかみ合ってないとこできてたらすみません。
ω・)ノではでは
きっつ、きさま、朝っぱらからなんという……
ぐぐぐぐぐっじょーぶなものを投下しやがって。
……本当にありがとうございました。
47 :
フレで妄想:2007/11/24(土) 13:02:29 ID:N0TDvFjA
イイ(・∀・)
GJっす。
やっぱり投下してみるとハズイワーwココとかソコとか直したい…
レスありがとうございます
ちょっとやる気でてきた(`・ω・´)
さて、早速ピクシーたんで書いてくれる猛者はいないでござるか
漏れは王国少年騎士団に出てくる
世話役のアルテニア(Altennia)エル♀A1が
なんかすごくエロ創作想像をかきたてた。
表情もなんか卑猥だし、カーディナルに短パンという狙ったようなエロ。
あの格好で野蛮なオークの沢山居る危険なジャグナーをチョコボで帰ってって・・・
帰りにパラノイドさんの最初のネタ妄想して悶々しちゃったyw
パラノイドさん、あのクエやったら是非参考に創作欲を(・∀・) b
でもアルテニアって、多分ハルヴァーの妹で、20年後も嫁き遅れてる人だぞw
…っと、そこに萌えを見出すのがこのスレの意義なのか。
少年騎士団と絡むと面白いかも。
52 :
フレで妄想【後半】:2007/11/27(火) 02:48:36 ID:B45AzhSV
後半投下しま。
題名忘れてますたが、
【モグえもん】でw
53 :
フレで妄想【後半】:2007/11/27(火) 02:49:23 ID:B45AzhSV
恥ずかしそうに目を伏せためるを抱き起こし、その手に下衣越しに俺の半勃ちのものを握らせる。
「める、俺を気持ちよくして?あとでその30倍気持ちよくしてやるから。」
「…いっぱい?いっぱいちゅーしてくれるクポ?」
俺のモノを下衣越しにゆるやかに撫でながらせがむように言う。
普段にはない物言いに、一気に俺のモノが容積を増す。
キスをせがむその唇をついばみ、俺は頷く。
「あ。堅くなってきたクポ。」
下衣越しに撫でる指の感触がくすぐったい。
めるはドレスとセットの手袋をはずし、ベッドサイドのテーブルに置いた。
俺は片手で下衣をずらし、じかに触られたくてうずうずしているモノを開放する。
閉じ込められていた俺のモノは、ばねが飛び出すように勢いよくめるの手をたたいた。
めるは小さく唾を飲み、片手でゆっくりと竿をしごき始める。
「おっきいクポ。」
上下に緩急をつけ、時折握る力を強めたり弱めたりしながら。
猫の手の肉球のふよふよした感触がパイズリを思わせる。
「める、先っぽ舐めて。」
「あぃ、ご主人様。」
言うと、めるは身をかがめ亀頭に柔らかな唇を触れさせた。
舌をわずかにだし、ちろちろっとカリ首あたりを舐める。
猫ならではのザラザラとした舌の感触がたまらない。
ぴちゃぴちゃとミルクを舐めるような音をたて、亀頭を舐めながら、思い出したように竿をしごく。
俺はヘッドレストに体を預け、天を仰ぎ吐息をもらす。
俺の逸物は既に完全に立ち上がり、先端にはめるの唾液に混ざって俺自身のモノの先走りが光っていた。
「める、美味しい?」
「ん…。」
唇の周りまで透明な液体に濡らしためるが顔をあげ小首を傾げた。
「変にゃ味クポ。」
俺は羽織っていただけの礼服を脱ぎ捨て、めるの頭を撫でた。
めるは再び身を丸め、俺のペニスへの奉仕を再開する。
54 :
フレで妄想【後半】:2007/11/27(火) 02:51:21 ID:B45AzhSV
ぴちゃぴちゃ…とめるが舌を使う音に混じり、竿を伝い落ちた液体が擦られるごとにずちゅずちゅと鳴る。
何を思いついたか、めるはきゅぽっと亀頭に吸い付いた。途端に渦巻いていた射精感が一気にこみ上げる。
「く…やべ…。」
急に声をあげ、撫でていためるの頭をぐっと掴んだ為、めるが怪訝そうに顔をあげた。
その唇から跳ね出た俺のペニスの先から勢いよく白濁が飛び散る。
どくっ、どくどくっ、とリズミカルに放たれた精液がめるのピンク色のエプロンにまき散らされた。
「あぁぁぁ!!ロンの馬鹿ッ!エプロン汚したにゃぁぁぁ!!」
めるがいきなり叫ぶ。
「っ……薬キレちまったか。一生懸命しゃぶってるのが可愛かったぜ。」
めるが耳までかぁっと赤くなった。
俺は射精後の気怠さを振り払い、めるをつかまえ耳をしゃぶる。
「…ッやぁ……ん」
凱旋のピアスをカチリと歯で鳴らし毛並みに沿って耳の先まで舐めあげ、片手でドレスの背のファスナーを下ろす。
言葉とはうらはらにめるは俺にしなだれかかるように体を預ける。
右手を奪い、袖から抜き取ると片側の乳房があらわになった。
重みにプルンと震える乳房をそのまま片手で形を変えるほど荒々しくもみしだく。
「今度は俺がおまえを気持ちよくしてやるよ。」
左手もドレスを脱ごうとするめるを押しとどめ耳元に囁く。
「ドレス乱れてるほうが…………やらしいぜ。隠し効果で変になるくらい気持ちよくなりな?」
俺のペニスは既に勢いを取り戻し、そそり立っている。
めるがごくん、と唾を飲むのが聞こえた。
「欲しくてたまらないって?ふ…淫乱なおまえも、好きだぜw」
そのまま、めるをベッドに沈めのしかかる。
ドレスの裾から手をさしいれ、下着越しにめるの割れ目をさぐると、既に下着までもしっとりと湿っていた。
55 :
フレで妄想【後半】:2007/11/27(火) 02:55:30 ID:B45AzhSV
俺はわざと意地悪く囁く。
「める。お漏らししたのか?」
「…ちがっ!」
「パンティ、ぐっしょりだぞ。お漏らしじゃなきゃ………何かな?」
中指で薄い布地越しに割れ目を撫でていると奥から更に愛液が湧きだすのがわかる。
割れ目の前のほう、小さな突起をぐいぐいと指先でいじると、めるが「ひゃぅっ」と、かすかな悲鳴をあげた。
「お…お漏らしじゃないもん。」
俺の肩口に爪をたて、めるが呟く。
吃立の先が触れたエプロンの箇所には丸いシミができている。
「えっちな汁をお漏らししたんじゃないの?w」
俺はめるのパンティを力任せ引きちぎり、じかにそこに触れた。
とめどなく溢れ出す愛液でめるの秘処はぐっしょりと濡れ、柔らかな陰毛までも濡らしていた。
指先で固くふくらんだクリトリスを転がすと、めるが甘い鳴き声をあげはじめる。
「にゃぁっ……んっ。ンッ……っあっ…ふ…ふにゃっ…」
尻尾を左右に揺らしながら、腰をくゆらし、流れ落ちた俺の髪の毛の先をくわえてひっぱる。
「こら。禿げる。」
熱いぬかるみに指を一本差し入れ、じらしながらゆるくかきまわし、髪をひかれるまま、めるに顔を寄せた。
俺の髪を唇から離しキスをねだるように唇を薄く開く。
指でかきまぜる蜜壷はくちゅくちゅと音をたて、奥からとめどなく愛液を垂れ流す。
「…にゃぁ………ぁふ…。」
もっと弄って、とばかりに腰を緩く前後に揺らしながら、深くくちづけた俺の舌に自ら舌をからめてくる。
56 :
フレで妄想【後半】:2007/11/27(火) 02:58:14 ID:B45AzhSV
「…やっ……ぁっあンッ…あっぁっあ!!」
ぐいぐいと指を出し入れしながらそこをぐちゅぐちゅと押し込むと、めるが高い鳴き声をあげてシーツを掴み、顔を左右に振る。
「だ…だめぇっ……へ…変にゃる…ッぁあっ…あんっ。」
もう一方の手でぷっくりふくらんだクリトリスの皮を持ち上げ追い込むようにそこを苛め、指を激しく動かした。
きゅーっとめるの内側が俺の指を締めつけ始める。
俺はクリを弄る指を止め、べとべとにやった指を蜜壷からひきぬいた。
達き損ねためるが、軽く息を喘がせたまま、ばかぁ……と甘えた口調で俺をなじる。
「める、イキタイ?」
俺は見せつけるように、完全復活を遂げた俺の逸物を軽くしごいてみせる。
天を仰ぎ、そそり立った赤黒い肉柱をちらっと見て、目元をほんのり赤くしてめるが頷く。
「めるは淫乱猫だなぁw」
俺はくしゃくしゃに乱れたドレスからあふれた胸をゆるく撫でて乳首をはじく。
言葉にじろり、とめるが視線を投げるが、いつもの射抜くようなきつさはない。どちらかと言えば悦楽に濡れた目。
今の俺には誘う目つきでしかない。
イキ損ねた体をもじもじとくゆらせ、めるが先に目をそらす。
俺はめるをベッドにぬいとどめ、その細い首筋にきつくくちづけ跡を残す。それだけで、めるの唇は甘い声を漏らす。
「じゃあちゃんとお願いしなさい。どうされたいんだ?」
焦らすように、亀頭の先でめるの割れ目をなぞる。ヌルヌルに濡れた感触がそれだけでも気持ちいい。
57 :
フレで妄想【後半】:2007/11/27(火) 03:00:12 ID:B45AzhSV
「……ゃぁ…ッ…」
「ほら。言わないと、俺自分の手でして、寝ちゃうよ?」
「ばかぁ…………いじ……わる。」
ぬかるみ同然に濡れ愛液にまみれためるのま○こに先端だけヌルッと入れて引き戻す。
「…はぁ…ッッ。ゃあ…だ……お……ちんち○………いれ……て。いっぱい………つい………ぁっ。」
俺が先っぽだけ入れると言葉が途切れる。
挿入の期待にめるのそこはひくひくと蠢いていた。
「70点。でも……。」
俺も挿れたくてたまらなかった。
ヌルヌルの粘液が俺を誘っていた。
俺は一気にめるのま○こに肉柱をつきいれた。
ミスラの狭い膣でも、これだけ濡れに濡れていれば挿入はわけない。
貫いた瞬間、めるが「……ぁあッ…」と歓喜の声をあげた。
めるをじらした分、俺自身も我慢していた、その勢いで激しく一気に抜き差しする。
固いベッドがきしみ、俺、腰をぶつけるたびにドレスがふわりと揺れる。
清楚な純潔のドレスの下で、卑猥な音をたて、繋がり、交わる。
そのギャップがめるにはよく似合っていた。
俺の背中にめるがぎゅっと爪をたて、快楽に悶える。
「ぁッぁッぁッ……あンッ……ンッ……にゃッ……ぁあ…あ。」
じゅぷっじゅぷっじゅぷっ………と抜き差しに合わせた姫鳴りが室内に響く。
声をこらえることも忘れ、めるは甘ったるい声で喘ぎつづける。
「……ぁ…ン。……い………いく………にゃ……。」
きゅーっと背を弓なりにそらし、めるがひときわ高く鳴いた。
「………ぁああっ………にゃぁぁあッ。」
きゅきゅきゅきゅっと、きつく俺のものを締め付ける感覚。
俺はいざなわれるままに、めるの最奥に精液をぶちまけた。
ぴくぴくとまだ痙攣しているま○この内側が気持ちいい。
俺は半分意識の飛んでいるめるの額にくちづけた。
58 :
フレで妄想【後半】:2007/11/27(火) 03:02:49 ID:B45AzhSV
細い髪が汗で額にはりついている。
指先で髪をかきあげてやると、まだ荒い息のまま俺の名を呼んだ。
「ロン…。今…繋がって…る…?」
「うん。余韻を楽しんでたw抜くよ。」
俺が腰をひこうとすると、めるがかぶりを振る。
「このままぁ………寝るの。」
ぷっ、と俺は吹き出してしまう。
俺は手早く精液にまみれたエプロンを脱がせる。
それから抜けないように(つっても、エルだけにLサイズでそうそう抜けないが…)めるの内側に半分硬さを失ったものを戻し、めるを抱え、ベッドの上に寝転がった。
胸の上にめるを抱えると、めるはぺたんと俺の胸に頬をつけ寝息をたてはじめる。
両足をはしたなく開きその秘処に俺のモノをくわえこんだまま……。
俺はいささかの息苦しさはあったが、そんな最愛の子猫を抱きしめそのまま眠りに落ちた。
翌日の夕方。
「ご主人様、昨日は激しかったクポね〜。朝覗いたらすごいカッコで寝てたし…そのまま朝からなんて…。モーグリびっくりクポォ。モーグリも昨日はモグ太さんと熱い一夜だったのに…負けたクポ。」
めるを家に送り届け帰宅してみると、すでに家に帰っていたモーグリが茶をいれつつぼやく。
「エプロンもお料理じゃなくて違うもので汚れてたから洗濯に出しておいたクポ。今度は裸エプロンとかどうクポ?」
「………おまえな…(´_`;)」
本当にうちのモーグリは……優秀なモーグリだと、俺はもう一度思った。
END
ごちそうさま。モグいいなw
60 :
フレで妄想:2007/11/28(水) 20:18:37 ID:DP+ehnXy
アルタナがきたからかフレに久しぶりに会えた(T_T)
相変わらずつんでr…と言いたいが、俺のものでもなけりゃ、他のエルおと楽しそうに狼狩ってた…。話せたからいいが…。作中毒舌はフレ談であまりにあいつらしくてワロスwwwなコメントだったのでそのまま投下しましt。
>>59 あざっすw
サイト作って書いてるわけでもないんで、コメもらえると嬉しい俺ちゃん。
>60
遅れましてGJ!もぐえもん、あれで♀なのか…
というかフレさんも萌えるけど作者の貴方も萌アッー
62 :
☆:2007/11/30(金) 05:05:31 ID:CbvHM1lF
こんばんは 初めてエロいの書いたので投下してみます
お目汚しになったらすみません
63 :
☆:2007/11/30(金) 05:07:09 ID:CbvHM1lF
夕暮れのカザム。
潮騒と木々のざわめきが耳に心地よい常夏の島が、赤やオレンジを織り交ぜた夕焼けから少しずつ闇に包まれようとするころ。
「ぷっはー!」
一気に飲み干したジョッキを勢いよく机に置き、口元をぬぐう景気のいい猫が一匹。
向かいには、そんな彼女を満足そうに見ながら、彼女と同じ南国の果物で作られた果実酒を口に運ぶエルヴァーンの男がいた。
「お疲れさん」
仕事の労をねぎらうと、彼女は地物の魚の塩焼きにかじりつきながら、うにゃっと満足げに目を細めて耳を下げた。
「今日はラッキーだったにゃ。まさかオポオポがあんな上物落っことしてくれるなんて」
猫が満面の笑みを浮かべるのも無理はない。今日二人は、さほどのこともない依頼を片付けた帰り道に、たまたま出くわしたオポオポと戦い、高値で売れる短剣を手に入れて、酒場で祝杯をあげているところだった。
64 :
☆:2007/11/30(金) 05:07:53 ID:CbvHM1lF
「だなー」
頷いたエルヴァーンが、魔道士であることを示す指輪をはめた手を伸ばして、木の卓の上に並べられたいくつかの料理の小皿からカリカリに焼いた肉をつまんで口に入れた。
よく焼けてしみだした脂の香りが口に広がったところに、果実酒をあおる。
「ジンと仕事すると損がなくていいんだよね。大抵そこそこ儲かるし」
傍らの椅子に斧を2本差したベルトを引っ掛け、力強さを助長する宝飾品をその茶色い毛並みの耳にぶら下げた猫は、しかしミスラ族独特の赤いゆるやかな生地の衣装に身を包んでいる。仕事が済んだあとは、ラフな服装でくつろぐのが彼女の決め事だった。
「誰だって損な仕事はしたくないだろ?」
ジンは上機嫌な猫ににやりと笑い、厨房の入り口で立っている給仕に彼女の酒のお代わりを持ってくるよう手で促した。
「マウニーは色んな人と仕事するから、損してばっかりの人もいっぱい知ってるよ。そんな人はちょっとね」
「そうなのか、俺あんまりこっちで野良ってないからなあ」
「ジンは腕がいいからもっと大きな仕事すればいいのに」
65 :
☆:2007/11/30(金) 05:08:51 ID:CbvHM1lF
まだ数回しか共に行動したことのないエルヴァーンに、しかしマウニーは全般の信頼を寄せているように笑みを浮かべ、給仕が持ってきた果実酒のお代わりに口をつけた。
「まあ、してないわけじゃないんだがね。本国が近い時は割と一緒に動く面子がいるからさ」
「そのうちイフリートの釜に一緒に行こうよ。稼げるよ」
「そうだな、また時間取れたらなあ。今回も明日には戻らなきゃならねーし」
ジンの頭に明日には戻ってくると告げていた仲間の顔がちらりとよぎる。プラチナブロンドが美しい端正な面影が。
「よーし!じゃあ今夜は飲み倒すにゃあああ!おねーさん!ここにあるお酒全種類持ってきてにゃーー!」
昼間の戦利品ですっかり気前がよくなったマウニーが、給仕に向かってぶんぶんと両手を振った。
66 :
☆:2007/11/30(金) 05:10:03 ID:CbvHM1lF
「…うー…」
夜の帳が完全にカザムの街を包み、昼間には無かったわずかに涼やかな風がマウニーの細い毛並みを揺らす。
「まったく…どこまで景気いいんだよ」
彼女の腕を担ぎ、脇から抱くようにして支えつつ歩くジンが、呆れたようにつぶやく。
一人で立つこともままならなくなったマウニーを、街の宿屋へ連れてきたところだった。
宿屋といってもさすがリゾート地。一軒ずつ離れたコテージが海に張り出して建てられ、硬い植物の素材で編んで作られた涼しい寝台にリネンが敷かれ、簡素な天蓋のついた寝室が用意されていた。
「飲みすぎたにゃ…」
「当たり前だ。ある酒ことごとく片っ端から味見しやがって」
付き合ったジンも相当飲んだが、かろうじて猫一匹程度は支えていられる程度に意識は保っている。
「しかも…」
「ん?」
マウニーの身体を寝台に下ろしてやりながら、ジンは聞き返した。
「なんか…変なの飲んじゃったにゃ…」
「変なの?」
酒場にあった酒は、果実で作った酒を中心に20種類ぐらいはあったから、いまさらどれが変とかいうレベルの話ではないとジンは思ったが、マウニーはふるふると頭を揺らした。
「あれはダメなのにゃ〜…あれの匂いをかいじゃうとミスラはダメなのにゃ〜…」
開け放した窓から涼しい潮風が入る。マウニーを寝台に横たえてやろうとして、ジンは彼女の手がしっかりとジンのブルーコタルディを掴んだままなのに気づいた。
67 :
☆:2007/11/30(金) 05:10:58 ID:CbvHM1lF
「おい、寝床についたぞ、離せ」
「ダメにゃ〜」
「何がダメなんだ」
「匂いでもダメなのに、お酒で飲んじゃったにゃあ…」
ジンはマウニーの言葉に、つい先ほどまでの記憶を探る。マウニーほどではないが自分もかなりの酒量を摂取してしまったので、頭が朦朧としていつもより回りが遅い。
「飲んじゃったってお前何…うわ、あっ!」
マウニーに引きずり倒されてジンは思わず声を上げたが、同時にマウニーの言わんとする「ダメ」な酒を理解した。
「お前あれ飲んじまったのか!」
ミスラの好物、サイレドンの黒焼きを漬け込んだ酒が、確かに卓にところ狭しと並べられた中にあったような気がする。
「てか…あれって…w」
サイレドンといえば、猫があっふんあっふんしてしまうオトナのおつまみではないか!
ベロベロの猫に引きずられて結果的に寝台の上でミスラを押し倒している酔っ払いエルヴァーン。
サイレドンを摂取してしまったミスラの目的は、酔った頭でもわかる。いや、酔っているからこそ思いっきり理解してしまう。
…これは…。
頭の中で色々な天秤と錘が飛び交うが、酔いが理性という分銅を一瞬で投げ捨ててしまうのは、このシチュエーションであれば当然のこと。
ここはリゾート、異国の地。目の前にはラリって酩酊したぐだぐだの猫。
理性がぶっ飛んだ男を誰が責められるというのか。
68 :
☆:2007/11/30(金) 05:12:18 ID:CbvHM1lF
「いただきまっす(・∀・)」
勝手に脳内で自分に許可を出したジンは、くったりと目を閉じたマウニーの頬を両手で挟み、黒い鼻に軽く口付けした。
赤い種族の衣装の上から形良く盛り上がった胸に手を伸ばす。うにゃっと小さな声を上げたマウニーの体がぴくっと反応し、ブルコタを掴んでいた手が思わず彼から離れた。
むき出しになった滑らかなわき腹から手を滑らせて、衣服の下に潜り込ませる。両手で乳房を下から持ち上げるように揉みしだくと、赤い布越しに乳首が屹立したのがはっきりとわかった。
「マウニーは淫乱体質だな」
耳元に唇を寄せてささやく。
「にゃ…に言ってるにゃ…淫乱じゃないにゃ…」
「乳触っただけで乳首立てるのは淫乱でしょw」
弱々しく口で抵抗するミスラの左の乳首を衣服の上から甘噛みしてやった。
「んっ!」
背をよじらせるのも構わず、そのまま舌で愛撫してやると唾液で濡れた布越しに乳首がさらに硬く立ち上がる。
「ほら」
「んん…イモリのせいにゃ…あれおかしくなるにゃあ…」
「じゃあ今夜はそのままおかしくなっちゃえよ」
舐めていない方の右の乳首を、乳房をもんでいた手でつねりあげた。
「んあぁっ!」
まだ柔らかかったそれは、ジンの指の間で一瞬にして勃起した。コリコリとその固まりを揉み砕くように強い愛撫を与えるたびに、酩酊猫が力の入らない声を上げてくにゃくにゃと身体をくねらせる。
舐めている方の乳房も手の中で変形するほど強く掴み、布の上から乳首を舌と歯で弄り続ける。
「ぁ…んふ…」
ふうぅっと息を吐き出し、されるがままになっている猫が膝をすり合わせている。ジンは乳首を虐めていた手を離して強引に猫の膝を割り開き、自分の腰を彼女の股の間に押し込んだ。もちろん彼女の腹に押し付けた股間はすでに膨張して熱さを帯びている。
69 :
☆:2007/11/30(金) 05:13:11 ID:CbvHM1lF
「マウニー」
うなじに息を吹きかけながらジンは呼びかけた。
「…にゃ…?」
かろうじて反応するマウニーに口付ける。舌を絡ませ、互いの唾液が混ざり合うほど淫らなキスを交わした。
「二人でおかしくなっちゃおうぜ」
唾液の糸を引きながら唇を離し、マウニーの乳房を隠している衣類をヒジの上までまくりあげて腕の動きを封じた。開け放たれた窓から差し込む月と星の明かりで、立ち上がった乳首がはっきり見える。
今度はじかに乳首を舐め上げ、右手をマウニーの足の間に入れると赤い種族装備の股がすでにしっとりとした感触になっているのがわかる。
「あっ…ダメ…ジン、ダメにゃぁ…ああ!…」
ぐだぐだなりに頑張って抵抗しようとするマウニーの乳首をつねり上げると猫は悲鳴を上げて頭を振った。衣服の隙間から指をねじ入れてみると、熱くなったマウニーの股間はもうぐっちょりぬかるんでいて、充血しきった柔肉がエルヴァーンの骨ばった指をくわえ込む。
「マウニーお前やっぱり淫乱w」
まさぐるとぷっくりと充血した肉芽がはっきりとわかる。指を動かすたび、くちゅっくちゅっといやらしい粘液の音がさらにジンを欲情させた。
ヒジまで上げて半分脱げかけた衣類をマウニーのライフベルトで寝台の柵にくくりつけると、マウニーの上半身は無防備に晒され、そそり立った乳首と形の良い乳房が天を突く。クロスに手をかけ、一気に脱がせた。
「やぁっ…」
明らかに恥ずかしがり嫌がっているのだが、とにかく酩酊しているのと身体そのものはもうバッチコイ状態なので、マウニーの声も弱々しい上に艶を帯びている。
ジンは自分も上半身裸になり、胴体以外の衣類や装飾品は付けたままのマウニーの両足首を掴みあげて開かせた。
「ダメ…や…だ…」
「何がダメなの」
意地悪に問いかける。体の自由も理性も奪われた牝猫は、それでも羞恥を感じるのか口だけは未だに頑張っている。
「上の口はダメとか言ってるけど、下の口はそうでもないみたいだぜ?」
柔らかいミスラの身体は、脚も真横まで開く。ミスラでは適わない男の力でがっちりと膝を押し開くと、透明な粘液で溢れかえるそこは、牡を求めてかひくひくと収縮している。
ジンは牝猫の股間に顔を近づけ、肉芽だけを舌で転がした。
70 :
☆:2007/11/30(金) 05:20:04 ID:CbvHM1lF
「あああっ!」
マウニーがのけぞる。一瞬の愛撫で肉芽が見る間に硬さを増した。
「マウニー…気持ちいいならいいって、ちゃんと言って…」
囁きながら肉芽を弄り続ける。ビクビクとマウニーの柔肉がひくつき、彼女の呼吸が激しくなっているのが聞こえる。
「あ…んっ、ジンッ…」
「今日は…おかしくなっていいんだよ」
リズミカルな責めに、マウニーのあえぎ声が同調し始めた。彼女の細長く茶色い尾がいてもたってもいられないように激しく寝台を叩いている。
「んあ…あっ、あ、んっ…あ、い…いい…あっ、いい、いいよ…ん、んっあっあっ…」
「おかしくなっちゃっていいよね、マウニー…」
「いい…んっ、いいよっ、あ、あ、あっ、んふっ…もう…んっ、めちゃくちゃにしてぇ…」
ダメだ、俺の気が狂う。
思わず心中でつぶやいたジンは、はち切れそうになった己の股間を衣服から解放した。ただでさえミスラと交わるには大きいサイズだが、今日は酒とこのシチュエーションのせいで、また一段と大きく硬くなっている。
改めてマウニーの両膝を掴んでパックリと押し開き、既に寝台のリネンまでぐっしょり濡らしてしまった彼女の蜜壷に鉄のように熱い肉棒を突きたてた。
「ぅあっんぁあああっ…」
マウニーが尻をビクビクと痙攣させて悲鳴を上げる。ぐじゅぐじゅに濡れて充血し、リーチのような感触になった狭くてものすごい弾力に富んだミスラの膣をジンは一気に貫いた。
「う…マウニー…中深いな…」
ジンは背中を駆け上がるすさまじい快感を必死で押さえ、壁がわからないぐらい柔らかく充血しきった膣で締め上げられる肉棒をゆっくりギリギリまで引き抜いた。
続けてゆっくりとまた突き入れる。抽送を繰り返すたび、ずちゅっぐちゅっと何とも淫猥な音が生ぬるい風が吹き込む寝室に響く。
71 :
☆:2007/11/30(金) 05:22:32 ID:CbvHM1lF
両腕の自由を奪われたマウニーの上にのしかかり、涎が垂れている唇に舌を入れて激しく絡ませる。そのままいきなり激しい突き上げを始めた。
「んんっ!」
マウニーが目を見開き、塞がれた口で激しくあえぎ声を上げる。ジンは唇を離して半身を起こし、屹立したままの二つの乳首をつまみあげた。乳首を弄りながらパンパンと音がするほど激しく腰を打ち付ける。
「やああっあっあ、あ、ああっ、んぁ、う…んっ、ああぁんっ、にあんっ」
痛いほど乳首をつまみ上げられるのにつられるかのように、上半身を弓なりにして、マウニーが激しくもだえる。その腰はただ犯されているようでいて、ジンの突き上げに合わせて激しくくねり、肉棒を緩急付けてぎゅんぎゅん締め上げてくる。
「気持ちいい?マウニー」
頂点が近づいてきたのを感じながら、ジンは乳首を責め立てていた手を離し、ミスラの両膝をいっぱいに開脚させて最奥へ突きこむ。
「んっ…い、い…ん、んっ、んふっ、んぅん…」
さすがにここまでくると素直でかわいい。
「気持ちいいんだ?縛られてばっくり拡げられてぶち込まれちゃってるのに、ぐちょぐちょに濡らしちゃってよがってるんだね」
「ぃやぁ…ん、ぁん、あっ、あ、ああ、すごい…いい…ジン、あっ、あ、もう…んああ、いっ…ちゃうぅ…んぁっ、ぁっ」
マウニーが恥ずかしがってるのか開き直ってるのかわからない嬌声をあげる。
「俺も…いきそ…出すよ、マウニー」
「あんん、ダメ…中ダメぇ…んぁぁ、にぁぁぁぁ」
「だめ…中でだす……一番奥で汚してやるよ…っん…っく…」
「ああっああっ、だめえっ、あ、あ、あ、あぁん、あぁ、にあぁっ、あぁぁぁぁっ、ぃ、いくぅ…んぅ」
ジンが達した瞬間、マウニーの蜜壺の肉が大きくうねり、肉棒を波打って締め上げた。
蜜壺の最奥でびくんびくんと痙攣する肉棒から、大量の精液がマウニーの子宮口めがけてびゅくびゅく放たれる。
72 :
☆:2007/11/30(金) 05:25:07 ID:CbvHM1lF
快感の余韻が消えるまで、マウニーの上でぐったりとしていたジンは、目的を終えた肉棒を彼女から引き抜くと、彼女を拘束していたライフベルトを外してやった。
「…酒大丈夫か?」
一瞬横になったものの、己の頭もまだまともに回っていないことを思い出し、ジンは隣で戦闘不能状態のようになっている猫を振り返った。
「ぐちゃぐちゃにゃ…」
「…そうか;まあ吐きたかったらそこの窓から吐けば、いい撒き餌になるし、遠慮するな」
「……ジン…」
「ん?」
マウニーが目線だけ上げてジンを見あげる。
「また金になる仕事あったら行こうにゃ」
「おう」
ジンはにやりと笑って、マウニーの茶色い髪をくしゃっと逆立ててやった。
おしまい
73 :
名無しさん@ピンキー:2007/11/30(金) 10:04:59 ID:VUd9DB3k
GJ!
初と思えぬエロさに身悶えw
ベロベロ猫うめぇwごちそうさまですたw
サイレドンktkr
いいミスラですた。GJ
週報寝ぼけて消したら怒られたー!!!ちっきしょーーーー!!
と関係ない失敗でコンバンハ。グスン。
やっと出来たよ。
腹くだしたり、落ち込んだり、頭痛だったりしたけど僕は元気です。
遅ればせながら4章投下します。
相当遅れてごめんなさい<(_ _)>
一応、レズです。
エロは途中詰まったけど頑張ったダス(゜Д゜)
第4章[Heartwork]
夢の中。
牢の中。
優しげな男。
獣の様な男。
音の無い夢の中にアネシアはいた。
監獄で犯されている夢。
痛みまでもが感じられる夢。
手の先にまで痛みが通る。
男の腰が揺れ、体を貫かれる痛みを感じる。
泣き叫んでも声が出ない。
いや、聞こえていない。多分、声は出ている。
熱い物が胎内に入り、僅かな快楽と激痛を体に残し放心する。
以後、アネシアは男に恋をした事が無い。
いや、恋はする。
しかし、相手がいかに優しそうな顔をしていても。
それが、善意での顔であると思っていても。
あの時の情景が僅かに甦る。
よって、体を重ねる事も無く、時間は無為に過ぎていった。
体と心のストレスは冒険が全て解消した。
未知の場所、初めての敵。
全てが衝撃で、それが性欲に取って代わった。
だが、時が経つにつれ…。
新鮮味と言う情景は数が少なくなっていく。
そうなると、体のイライラは溜まっていくばかり。
忘れていたと思った情景は男を見る度思い出される。
思い描く夢も、全ては幻想でしかない。
そんな時に、ジュノで出会った。
第4章[Heartwork]
「う…ん。」
もそもそと体を動かし、ベッドから身を起こした。
あの悪夢を見たのは久しぶりだ。
苦い思い出。
忘れたくてもフラッシュバックしてはアネシアを苦しめる。
「うー…」
不機嫌な顔をし、アネシアは外に出る。
そう、嫌な気分は全て吹き飛ばせば済む事だった。
暖かい日差しがアネシアを包む。
サンドリアの活気ある商店が好きだった。
ゆっくりと歩くと遠目に長身の女騎士の姿が見える。
「あ、おー…」
と手を振り叫ぼうとするや、横に見える黒い影。
エザンの姿だった。
アネシア曰く『憎いあんちくしょう』がディエリーザの横にいた。
そして幾晩か前に盗み聞きした声が頭の中でリフレインする。
あれを間違いだと思っていたかった。
何だか少しムッとした気分になり、踵を返し、露天で林檎を買って食べた。
少し、酸っぱかった。
第4章[Heartwork]
「はぁ…」
先ほどまでの高揚しかけた気分は一気にブルーゾーンにまで落ち込んだ。
と、ふと頭を上げる。
別にディエリーザとアネシアは恋仲でもない。
会って深く話した訳でもない。
ただ、単にアネシアがディエリーザを気に入っているだけである。
別にディエリーザが誰と歩こうが勝手だ。
だが、それに嫉妬してしまう自分に憂鬱になる。
「うん、別に普通に話しかければ…」
しかし、今横には宿敵とも言えるエザンがいる。
と言ってもアネシアの一方的な思い込みでしかなく
エザンは大して気にしてもいないのだが。
「うー…」
結局、沈んだまま噴水の前で林檎を齧る。
気付かぬまに結構食べてしまっていた。
芯はゴミ袋にポイと捨て、俯く。
何だか少し悲しくなってくる。
「はぁ…」
ため息が止まらない。
青い空はあんなに広がっているのに。
自分の心はずっと満たされない。
何て悲しいのだろう。
ここまで来るまでに仲間はいた。
だが、死ぬ人もいる。
怪我を機に冒険者をやめる者。
ある程度限界を感じ普通の商売をする先達。
いつも行ってた場所で消息不明になった者もいる。
「残酷…よね…。」
出会った人の大半は、もう同じステージに立ってはいない。
数々の思い出が体を通り抜け、途轍もない虚無感がアネシアを襲う。
いつか自分もこうなるのか。
誰かに時々、思い出されるだけの存在になるのか。
自分もいつかは終わりが来る。
それは覚悟しているが、その恐怖は簡単に克服は出来ない。
いつまでも生きていたい。
幸せを享受していたい。
何人の人間が思い、そして適わなかった事か。
儚い存在である事をまざまざと認識するのが怖かった。
普段の明るさはその反動なのかもしれない。
第4章[Heartwork]
明るい日差しも
青い空も
この喧騒も
自分からはいずれ消え去る。
体を抱え、うずくまる。
「いや…いやっ…!」
牢獄に入れられてた時の寒さの様だ。
「どうしたの?」
「……何やってんだ…。」
同時に声をかけられた。
ディエリーザとエザンがそこにいた。
好きな人と嫌いな人に同時にかけられた声に、どんな顔をすれば良いのか解らない。
「ん…」
と小さく返すの精一杯だった。
盗み聞きしてしまった、あの声が、頭の中で繰り返される。
顔をふっと上げると、目の前にはディエリーザの顔が。
「ひゃっ!」
驚き少し仰け反る。
「顔色、少し悪いじゃない。」
「あ、そのえっと…」
突如アップになったディエリーザの顔を見て顔を真っ赤にする。
「ほんとに…大丈夫?」
「あ、えとその…。だ、大丈夫!大丈夫だから!」
手をパタパタと動かす。
「そう、なら良かった。」
ディエリーザがニッコリ笑うとアネシアはホッとすると同時に胸の奥が熱くなる。
隣にいるエザンをそっと見上げる。
幾前かの晩に聞いた声が頭の中で繰り返される。
「……何かあるのか。」
エザンが口を開く。
見上げてたアネシアの視線を感じていたのだろう。
「……別に…そんな訳じゃ…。」
僅かな嫉妬。
自らに向けられない感情を一心に受けるが故の羨み。
「ホントに…大丈夫?」
再びディエリーザがアネシアに声をかける。
エザンの会話に何かが引っかかったらしい。
「そんな…訳じゃないんだけど……。ねえ…私達…死んだらどうなるのかな?」
「腐って骨になって土になるだけだ。それがどうかしたか?」
エザンが最もな事を言う。
だがアネシアが聞いているのはそんな事ではない。
第4章[Heartwork]
「死んだら…。私達は暫くは思い出して貰える。だけど10年後は?50年後は?100年後は?生きてるって何?
今、ここで見える青い空も。雪原で見たオーロラも…自分がした体験はどこに残るの?
消えていくのが怖い…。何もかも…最後に消えるなら…!」
寒い。良い天気なのに。
死を予感する寒さ。
その寒さに震えるアネシアに酷な言葉が叩きつけられる。
「勝手に悩んでろ。そんな物は、他人から聞いて納得出来ない物だ。
だったら、ずっと考えてれば良い。気付いた時は墓の下だ。」
アネシアが立ち上がり、エザンを睨む。
「あ…あんたみたいに好き勝手生きてれば良いでしょうよ!!何も悩まなくて!ただ殺してれば満足なんでしょ!?
子供の物壊して、叩き切って!!あんたに…あんたに私の事が解って欲しくも無いわよ!!」
牢獄の中、死を予感していた。
明日なのか。それとも明後日なのか。それとも……今日なのか。
死が怖かった。
ゆっくりと迫る恐怖が身を蝕むのを体験していたアネシアに取って死の予感は何物にも勝る恐怖だった。
そんな中、恥辱的でも。泣きたいほど苦しくても。その条件を飲むしか無かったなら…?
「恵まれてるんだな。お前以外が辛い思いをしてもいないと思ってる…めでたい頭だ。」
「ちょ…ちょっと、2人とも!」
2人の対峙に少しオドオドしてたディエリーザが止めに入る。
パァン!!
アネシアの平手打ちがエザンの頬に入った。
しかし、意に介さずエザンは言葉を続ける。
「死はすぐに隣に存在すると言うのに、そんな事を悩んでいる。そんな事を考えて、死に到る。実に結構だな。」
珍しい程に饒舌なエザン。
「な…何よ!!だったら、あんたは死ぬのが怖くないの!?本能で生きてるのが、ただ壊す事だけ!?
馬鹿馬鹿しいにも程があるじゃない!死ぬのが怖くて何が悪いのよ!!死ぬのが怖く無いなら…
あんたこそ死ねば良いんだわ!」
第4章[Heartwork]
顔色を変えずにいたエザン。
死ねと言われた事は数知れない。
昔からそうだ。だからその言葉で死にでもしない限り、エザンは意にも介さない。
パン!
だが、次の瞬間、エザンは驚いた。
目に涙を溜めながら、ディエリーザがアネシアの頬を叩いていたのだから。
「……“死ね”なんて…使うもんじゃないでしょ…?」
アネシアはディエリーザに叩かれた事が解らず呆然とする。
いつの間にか数人が集まり、3人を囲んでいた。
「う…うっ…うああああああん!!」
辛い事からの解放を求めるが如く、アネシアはまるで子供の様に泣き出す。
「………どけ。」
どうしたら良いのか解らないエザンは、複雑な顔をしながらも人を押しのけ、その場をアッサリと離れてしまった。
「あ、その…な…泣かすつもりじゃぁ…。」
ディエリーザは驚き、涙を溜めた目をそのままにしどろもどろ。
アネシアの頬を伝う涙は止まらない。
結局泣き止んだのは陽が傾き、空が茜色に染まった頃だった。
「うー……ぐずっ…」
まだ少し泣きながら、ディエリーザに寄りかかる。
「ほら…。」
ハンカチを差し出され、涙を拭くアネシア。
少し疲れた顔をしながらも、ディエリーザはアネシアの頭を撫でている。
「辛い事…あったんだよね…。」
ポツリとディエリーザが口を開く。
「何があったのか…私には解らないけど…。でも死ねなんて言ったらダメよ…。
皆、辛い事があって、悲しい事もあって…それでも、何とか生きているんだから。
一生懸命…。いつか死ぬ事があっても…後悔しない様に生きるの…。」
後悔しない様に生きる。
それがどれだけ簡単で難しい事か。
第4章[Heartwork]
まだ、未熟な頃組んでいたガルカを思い出す。
「もう…右足…動かねえんだ…俺はここで引退…だな。
なぁに、暗い顔すんなって!飯屋でも開いて、楽しくやってくからよ!」
オークの斧で右足の腱を切られ、彼の右足は動かなくなった。
ケアルを一生懸命唱えたが、傷は塞がっても足は僅かに動くのみ。
アネシアは自らの力を恨みながらも、そのガルカは笑っていた。
自信がついてきた頃、引率した駆け出し冒険者を思い出す。
「私…いつか…なれますよね……立派な冒険者に…お母さんを…楽させて…あげな…。」
倒したと思ったヤグードの決死の一撃で彼女は死んだ。
骨も砕け、血は止まらず、激痛であろう中で笑って死んだ。
タロンギの星空を眺めながら。
「あー…疲れちまった…俺も歳だな…。」
ある時組んだエルヴァーンがそんな事を言った。
力強く動くも、彼には限界だったらしい。
ジュノの片隅で彼はそんな事を言った。
数ヵ月後、彼は結婚し冒険者稼業から身を引いた。
今は幸せに家具を作っている事だろう。
「ふっふーん。これでフナ一万匹ニャ〜!」
ニコニコ笑いながら釣り糸を垂れていたミスラがいた。
ある日、海賊の襲撃に巻き込まれ、彼女は行方不明になった。
生死も解らぬまま、彼女はアネシアの思い出となった。
「全く、貴女がもう少し早く敵を寝かせてれば……」
嫌味な口調のエルヴァーンを思い出す。
言い争いは耐えなかったが、生き生きとしていたんだと思う。
そんな彼女は、獣人に捕らえられ帰ってきた時は狂人となっていた。
かつての性格はどこへやら。ケラケラと笑いながら、どこかへと消えていった。
「へっ。だからオメエはダメなのよ。もっとでっかく行けよ、でっかくよ。」
そう言ったヒュームがいた。
悪態をつきながらも、ニカっと笑うその顔は多くの女性を魅了した。
だが、彼はモンスターに食われ、その遺骸すら残さずこの世から消えた。
数々の別れが、アネシアの胸に去来する。
その度に胸がズキズキ痛む。
第4章[Heartwork]
出会いと別れが白いカンバスを埋めていく。
己の意図しない模様を描き、乱雑で美しく、醜く、整合性も無い。
だが、出会いと別れはそんな物で、人にどうにか出来る代物ではない。
アネシアは白いカンバスのままが良かった。
何でも描ける、描くまでいつまでも迷っていたい。
素敵な色をのせた後に塗り潰されたくは無い。
だから、その素敵な色をずっと考えて悩んでいたい。
出会って別れる事も無く、楽しく過ごせたら良かった事だろう。
だが、果たしてカンバスは白いままを望んだのだろうか。
何かを描かれる為にカンバスは白いのだ。
己が役目を果たさぬカンバスは幸福であるのか…。
「皆…私から…離れて行ってしまう……うっ……ぐずっ…。楽しい時も…ずっと一緒だったのにっ!!」
ディエリーザはアネシアの頭をそっと抱きかかえる。
「そうね……私も沢山失ってきたわ…。でもね、アネシア。出会いがあると言う事は…
別れも絶対にあるのよ。悲しい事だけど…。別れがあるから、出会いがある…。
私は…アネシアと出会って嬉しかった。でもね…いつかは…。」
そう言った瞬間、アネシアがディエリーザに抱きついた。
「お願い……それ以上は……言わないで…。」
「ん…ごめんね…。」
まるで、すがりつく子供の様にアネシアはディエリーザに寄りかかる。
暫く、頭を撫で夜空を眺めていた。
昼は少し暑い日差しも今は涼しい。
その時、完全に泣き止んだアネシアが口を開いた。
「……ねぇ…あいつ…エザンと……何があったの…?」
瞬間、ディエリーザは体を硬直させる。
第4章[Heartwork]
「え、えと…、な…何にも無いわよ…。」
僅かに目が明後日の方向を見る。
「隠さなくても……良いよ…。」
「……その…あの…。」
アネシアが腕に少し力を込める。
「……何があっても…良いの…。でも…私じゃダメかな…?」
寂しそうで不安を匂わせる表情。
でも、何故。
彼女の様な器量良しならば、素敵な恋人の一人や二人いてもおかしくは無い。
いや、単に今いないだけなのかもしれない。
だが、何故心の寄り所を求めるのが自分なのか。
ディエリーザは全く解らなかった。
「…私には…解らない…アネシア…。何故…私なの?」
その言葉に対し沈黙を続けるアネシア。
「アネシア…私は…壊れてる人間…。どこか…ね“オカシイ”のよ。
多分…これからも…。だから…私じゃ…。」
アネシアは腕を解かない。
「ううん……。私も…壊れてるから…。ずっと…この先も…。」
また泣き出しそうな声を出し、抱きつく。
ディエリーザは何も言わなかった。
ただ、アネシアの頭を撫でていた。
第4章[Heartwork]
そっと、ディエリーザはアネシアの髪を撫でた。
艶やかな色が、僅かに燃える火に映える。
頭を撫で、その華奢な裸身に触れた。
その感触に僅かに体を震わすアネシア。
「…少し…怖い…?」
「…ん…。でも…平気。」
そう言うとそっと、ディエリーザはアネシアに口付けをする。
そして、ベッドへと倒れこんだ。
アネシアが上に乗り、尚もディエリーザの唇を求める。
ディエリーザも必死に舌を絡めるアネシアに負けじとアネシアの口を舌で犯していた。
不意に、ディエリーザがアネシアの胸をそっと撫で、時に揉み始める。
「あ…ふぁ…。」
指先からの熱がアネシアの乳房へと広がっていく。
ディエリーザの温もりが、少しづつアネシアへと沁みこんで行く。
ディエリーザの指はアネシアの体を撫で、アネシアの体に官能を刻み付ける。
アネシアは初めて同性に抱かれる感覚に酔いしれていた。
男性へ対する恐怖。
それが微塵も感じられない……初めて肌を重ね合わせる感覚。
「ああ……うん…きゃん!」
不意に、ディエリーザの手が足の付け根にもぐりこむ。
微妙に指を動かし、クリトリスを刺激する。その度にアネシアの体はディエリーザの上で体を躍らせた。
「あっ…あぅっ…あっ!!」
アネシアが官能に身を委ねて来ると、最初はあんまり乗り気では無かったディエリーザにも火がついた。
少し、笑ったかと思うとアネシアと身を入れ替え、ディエリーザが上になる。
アネシアの足を掴むと思い切り横に広げ、開脚させた。
「やあっ!」
恥ずかしさに足を閉じようとするが、ディエリーザは手を離さない。
第4章[Heartwork]
「うふ…。こんなに濡れちゃって…。」
そっと、指で閉じた女陰を撫でる。
すると、それに反応するのか更にしとどに蜜を溢れさせる。
「あらあら、シーツ濡らしてるわ…。」
そう言うと、そっと顔を近づけ舌をつけた。
ピチャリ…くちゅ……ぺチャ…。
「あっ…きゃあっ…あっあっ…!!」
舌で蜜を舐め取るが、一向に蜜はなくならない。
逆に舐めれば舐めるほどに蜜は奥から湧いてくる。
「ん〜いつまで舐めても無くならないわ…。アネシアは…エッチな子ね…?」
「そ…んなんじゃ…んむぅ!!」
愛液に塗れた唇でアネシアにキスをする。
少しショッパイ味がする舌で口を犯される。
それだけでアネシアの体はドンドン熱くなる。
更に不意に女陰に入れられたディエリーザの指がアネシアの感じる部分を探り当てた瞬間。
「あっ…あっ…やぁ…あああっあああああああああ!!!!!」
腰が浮き、体が痙攣すると同時に達する。
「あら…早いわぁ…。じゃ…もう1回…。」
絶頂に達したすぐ後に、再びディエリーザが体を撫で始める。
「ひゃん!ま、…待っ…ああっ!!きゃああう!!」
快楽の余韻が残る体は更に敏感になる。
「ふふ…ちょっと…いたずらしちゃうわね…。」
そう言うと、指を激しく動かし、アネシアの膣を激しく出入りさせる。
「あっ…あっきゃああっ!!!」
2度目の絶頂。
それは激しく潮を吹き、ベッドの上をベチャベチャに濡らす。
「はぁ…はぁ…あっ…あっ!?」
2度目の絶頂に昇りつめたのもつかの間。
ディエリーザは、再び手を激しく動かす。
「あ……ひぃいいぃぃいい!!」
3度目の絶頂。だがディエリーザは手を止めない。
ぐちゅぐちゅとアネシアの女陰を延々と刺激し続ける。
空気を求める魚の様に口をパクパクさせ、体を震わせる。
口から涎が、出て顔を伝うがそれをも気に留めない。いや、留めることが出来ない。
目の前が真っ白になって、火花が飛ぶ。
一瞬だけ景色が戻って見える天井とディエリーザの顔。
状況を判断する前に、再び快楽で真っ白になる。
一瞬気を失っても、また快楽で引き戻される。
第4章[Heartwork]
「はぁ…はぁ……。少し…疲れちゃった。」
そう言って、手を動かすのをやめたのはアネシアが何十回と言う単位でイかされた後だった。
ベッドの上は愛液と気を失った時の尿でぐしょぐしょだった。
体がガクガクと震え、息を荒げるアネシア。
快楽が頭と体の芯まで叩きこまれ、現実が把握できない。
快楽だけが感覚の全てだった。
これを暫く続けられたら快楽だけが頭にある色情狂になってしまうかもしれない。
アネシアはボーっとした頭で、ディエリーザの胸へ顔を押し付けた。
何も考えてない行動。
まるで赤ん坊でも出来たかのようにアネシアを抱きしめるディエリーザ。
その時、アネシアは視界の端に白い物がディエリーザの肌を伝うのが見えた。
それは、母乳。
ディエリーザが快楽に狂った末起きた体の変化。
そっと、舌を出し舐めてその源の乳首へと舌を当て母乳を味わう。
「あっ…!」
ぴくりと疲れた体を動かすディエリーザ。
その感触に乳首が少し隆起する。
まるで赤ん坊の様に乳首を口に含み、母乳を飲むアネシア。
「んくっ…あっ…!」
舌で舐められ、吸い上げられる母乳がディエリーザに僅かな快楽をもたらす。
少しづつ頭がはっきりするアネシア。
何度も絶頂に達したのが少し悔しいのかディエリーザの胸を重点的にせめる。
舌で乳首を転がし、右手で大きい乳房を揉みしだく。
「あっ…ふあぁ…!」
感じる度に母乳が溢れる。
少し甘い乳をゆっくりと飲み干すアネシア。
隆起した乳首は段々とディエリーザに大きい快楽をもたらす。
第4章[Heartwork]
アネシアが起き上がり、ディエリーザの脚を掴み、頭の方へと持っていく。
そこにある茂みは愛液で肌にはりつき、クリトリスはまるで子供の小指の様に充血していた。
指でそっと弾く。
「はぁう…!!」
それを見て、アネシアはディエリーザのクリトリスをそっと口に含むと舌を使い舐め始めた。
「あっ…あああっ…ひっいいい!!」
体を電撃が走る。
僅かに歯が当たる。
それがえも知れぬ快楽となってディエリーザを襲った。
自らの胸を無意識に弄り、快楽をむさぼるディエリーザ。
「…私もエッチだけど…んちゅ……ディエリーザは…もっとエッチだね…ちゅぷ…。」
愛液に顔を汚しながらも、クリトリスを口に含み続ける。
快楽の震えが止まらない。
「……さっき…ん……ディエリーザ…むちゅ…こっち弄ったけど…」
そう言うとそっと、女陰を指で撫でると、びくんと体が震えるディエリーザ。
「こっちは…どうかなあ?!」
悪戯する子供の笑みを浮かべ、アナルに指を二本、差し入れた。
「ひぃぃいい!?」
体を硬直させ、嬌声をあげるディエリーザ。
そこは、父との性交で良く交わった場所。
何度も男根を突き入れられた肛門はもはや性器と変わりなかった。
「あはぁ…こっちの方が好き何だ…。」
そう言うと、アネシアはもう片方の指も二本入れ、肛門を指でかき回す。
「あぁおおおおおおおおお!?」
狂いそうな程の快楽。
特に快楽に弱い場所を容赦なく責めるアネシア。
「あぎううううう!!ああっあっ…ひああぐううう!!」
歯を食いしばるも、何度が絶頂に達する度、潮を吹きアネシアの顔にかかった。
第4章[Heartwork]
「ディエリーザ…凄い……綺麗…。」
快楽に溺れる顔。
光る愛液と汗。
淫らなその姿が今のアネシアには凄く綺麗に見えた。
「ああっ…ぐうううああああ!!おおっ!!おああっ!」
はしたない声を上げながら、絶頂に達するディエリーザ。
それだけ弱い部分なのだろう。
牢獄の中で快楽に溺れたら自分もこうなれたのだろうか。
一瞬の錯覚。
だが、それはそれで幸せになれるのかもしれない。
過ぎ去った事ではある。
二度と戻らない。
今は今でしかない現実。
目の前にいる淫らな女。
そして、淫らな自分…。
これで良いと納得しながら、ディエリーザを責め、そしてディエリーザはアネシアを責め続けた。
二人の嬌声は部屋の中でこだました。
夜があけるのはまだ先の事。
それまで、ゆっくりと…楽しむのも良い。
アネシアはそう思い、自ら開けた快楽の扉へと飛び込んだ。
カンバスに描かれた色は淫らで綺麗な…不思議な模様。
To Be Contined
次回Love & Death予告!
太陽!!
海!!
水着!?
セルビナで海水浴を楽しむ3人。
ぎくしゃくとするディエリーザとエザン。
笑いながらスイカを齧るディエリーザ。
不揃いな3人は今日も今日とて大騒ぎ?
次回、Love & Death
第5章『Quicksand Jesus』
エザン「お前……これ…は?」
アネシア「え?ジュノでデザイナーさんに頼んだ水着。」
ディエリーザ「あのー…さ、流石にこれは……。」
エザン「……わ、私は着ないぞ!!」
アネシア「え〜?大人気ブランドなぁにぃいいい!?」
何故か4章の題名が前の次回予告と違う不具合は
当方の健忘症が発祥と言う事が原因なので回避した。
ガチで忘れてたんですごめんなさいごめんなさいごめんなs(ry
と、駄文投下〜。
頭の中の予定ではあと2章で終わる……予定。
93 :
名無しさん@ピンキー:2007/12/04(火) 22:55:39 ID:zk3uYF54
94 :
名無しさん@ピンキー:2007/12/05(水) 00:57:58 ID:dG2H3MEv
>>92 待ってました!!GJ!!GJ!!GJ!!
やっぱりエザンがかわええ(´∀`)
>>93 怖くて踏めないのだけど罠かな?
最近はFFXIって付くタイトルに中華が
無作為にパス抜きウィルスサイト貼り付けてるから注意
95 :
名無しさん@ピンキー:2007/12/05(水) 03:13:36 ID:ra1bxwrw
パラさんきたあああああああああああああああああああああ
AVGが反応したんでなんか仕組んであるね
97 :
名無しさん@ピンキー:2007/12/06(木) 05:05:05 ID:o8gr3uyG
ヒュム♀人気ないのかな(´・ω・`)
98 :
フレで妄想:2007/12/06(木) 12:30:32 ID:WcX97rcb
俺はミスラが好きでつ(´・ω・`)
99 :
首猫ファン:2007/12/06(木) 16:50:58 ID:6l1PuwRk
私もミスラが好きです(´・ω・`)
私はタルタルが好きです(´・ω・`)
101 :
ガルカ:2007/12/07(金) 15:45:33 ID:ysvg+LD1
私もタルタルが好きです(´¬`)
私はミスラで会社を辞めました。(ネタが古いかな。)
まあ、ミスラが好きだ。ヽ(´ー`)ノ
103 :
フレで妄想:2007/12/08(土) 14:24:34 ID:OpgJpiaV
馬鹿なネタ思いついたが手抜きでスマソ。
オチが書きたかっただけだから、妄想度数低いw
104 :
フレで妄想【ただのネタ】:2007/12/08(土) 14:26:54 ID:OpgJpiaV
【シンデレラサイズの愛を】
クアトロフォー 禿ガルナイト
ミラノノ タル♀茶髪ポニーテール白
(ピザ屋のメニューから名前つけてみた)
「クアたんにイレース。」
タルタルの女性特有の高く細い声がした。
強靭な肉体を蝕むディアの効果が消える。
「ふんごおぉぉ!センチネル!」
クアトロはイレースを唱えた主の前で体を張る。
大好きなミラノノにイイトコロを見せる絶好のチャンスだ。
馬鹿すか殴る頭の中まで筋肉の馬鹿ミスラや、ガルカを見て鼻先で笑うヒュムの吟遊詩人とは違い、このタルタルの白魔道士の可憐な雛菊に似た愛らしさ!
そう!
禿ガルカの内藤・クアトロフォーはタルタル白魔道士のミラノノに恋をしていた。
「サブ盾、入るの遅いよ(-_-メ)しかも何でジョンなのさ。」
がつん、とドールを両手斧で殴りながら、馬鹿ミスラが文句をいう。
俺が盾をやらなければ殴れないただの脳筋のくせに、ミラノノちゃんの前で恥をかかせるな、と、万感の思いを込めて睨みつける。
バファイラをかけにかけよったミラノノちゃんが「どんまい。」とこっそり俺に囁く。
どうだ!!この優しく気配りに富んだ女性!
俺はミラノノちゃんに微笑んだ。
次の瞬間。
ドールが爆発した。
視界の片隅で吹き飛ばされる馬鹿ミスラと、駆け寄る人影が見えた。
次に目を覚ましたのは見慣れぬ天井の下だった。
体の節々が痛むが幸い大切なヒゲはなくなっていない。
俺は頭をつるりと撫でてまわりを見回した。
「ここは…。」
「あ、気がつきましたか?私のモグハウスです^^他に白がいなかったので、カイトさんとロンドさんがわたしのところに運びこんでくださったんです。」
105 :
フレで妄想【ただのネタ】:2007/12/08(土) 14:29:22 ID:OpgJpiaV
俺は狭いベッドで身じろぎした。
これは!!
ミラノノちゃんのベッド!
俺は鼻をひくつかせて、ミラノノちゃんの匂いをかいだ。
レッドローズだろうか。
甘いかおりを吸ううちに、胸に秘めた思いがこみあげてくる。
「ミラノノちゃん。お…俺実は…。」
ベッドから飛び降りると、どすん、と音がした。
「俺は…君が好きだああああ!」
がっしとミラノノちゃんの両腕をつかみ俺は勢いで思いをぶつけてしまう。
ミラノノちゃんは、ふ、と目を伏せてから俺を見上げ、にっこりと微笑んだ。
「私、今彼氏いなくて…。嬉しいです!」
ああ、なんというラッキー。
なんという幸福。
俺は、好きだああああと叫び、ミラノノちゃんの幼女のような体を抱きしめキスをした。
「おひげが…くすぐったい。」
ぽっと頬を染める仕草が愛らしい。
ミラノノちゃんは両手を胸元で組み照れるような仕草をする。
これは!
いきなりHおっけーか!
おっけーなのかああ!!
(書き手がはしょりたかっただけなのだが。)
俺はミラノノちゃんのノーブルチュニックの裾から手を差し入れ、小さな小さな乳首をつぶさないようにつまんだ。
それだけでミラノノちゃんは体をふるわせる。
俺はいったん手を引き、一気にミラノノちゃんのノーブルチュニックを脱がせる。
ミラノノちゃんはタルタルであるがゆえにくびれらしいくびれはなかったが、女性らしいまろみのある体をしていた。
ミラノノちゃんは…………白サブリガを恥ずかしそうに手で隠す。
「勝負パンツなんです……800万なんてないから、フォモルさんからもらったんですがw」
俺は思わず鼻息を荒げた。
あのパンツの下の、ミラノノちゃんの大事な部分はどうなっているのだろう!
タルタルとはいえ成人女性。まさかつるつるなわけはなかろう。
俺は鼻息も荒いままに、ミラノノちゃんを抱き上げて顔中にキスをしながら片手でサブリガを下ろした。
106 :
フレで妄想【ただのネタ】:2007/12/08(土) 14:34:18 ID:OpgJpiaV
そこには黒々としたしげみがあった!
「恥ずかしいですぅ。」
裸のミラノノちゃんが俺の腕の中で顔を隠し、恥ずかしがる。
か…かわいい。
俺の大砲が下衣の下でむくむくと顔をもたげていく。
「わ…私。」
ミラノノちゃんを抱えあげたまま、俺はちゅうちゅうと乳首を吸う。
「や。やぁん。らめぇ…っ。」
俺は片手でミラノノちゃんの秘部をまさぐった。
体のわりにでかいクリが指に触れると、ミラノノちゃんの体がびくんとはねた。
「そ…そこぉ…。」
ミラノノちゃんは腰を振り、俺の指にクリをこすりつけようとする。
ミラノノちゃんが感じてる…。
俺は興奮した。
きゅっきゅっとミラノノちゃんの豆をいじるたびに、ミラノノちゃんの蜜壷がぱくぱくと口をあけ、愛液を垂れ流す。
俺の大砲は、初めて抱く女性というものに興奮しきっていた。
俺はガルカ。
ミラノノちゃんはタルタル。
俺の大砲をぶちこんで、ミラノノちゃんのあそこが壊れてしまわないか…。
そんな不安が頭の片隅をよぎるも、俺の理性は限界だった。
「ミラノノちゃん、が…我慢できないよ!優しくするから…い、いれていいかな?」
「い…いいともぉ。」
なおも腰を振り、ハァハァと喘ぎながらクリを俺の指にこすりつけていたミラノノちゃんがおーけぃをくれる。
俺はいったんミラノノちゃんをベッドにおろすと、下衣を脱ぎ捨てた。
俺の大砲は天を仰ぎそそりたっていた。
俺はベッドに腰かけミラノノちゃんを抱き上げて、壊さないようにそっと俺の大砲の上にミラノノちゃんの体をおろしていく。
くちゅ、と先端がミラノノちゃんのま○こに触れた。
「ぁあん。はやくぅ。」ミラノノちゃんが腰を振る。
「いたかったら…いってね。」
ミラノノちゃんは指で自らのあそこを開き俺を迎えいれる手伝いをしてくれていた。
俺はゆっくりゆっくりとミラノノちゃんの体をおろす。
107 :
フレで妄想【ただのネタ】:2007/12/08(土) 14:37:21 ID:OpgJpiaV
にゅるん。
なんの抵抗もなく、俺の自慢の大砲がミラノノちゃんの胎内に飲み込まれた。
「あれ?ミラノノちゃん痛くない?平気?」
ミラノノちゃんは恥ずかしそうに目をそらし、きゅっ、とま○こで俺の大砲をしめつけた。
ううっ……気持ちいい。
「わ…私、がぱがぱになるほど遊んでないですぅっ。」
きゅっ
きゅっ
きゅっ
うおお!
俺の大砲にフィットした壁がうごめき締めつける。
「ぁんっ。くあたんのっ………ミラノノの中にぎっちりですぅっ。」
はやくついて、といわんばかりに、ミラノノちゃんが腰を軽く揺すった。
俺はミラノノちゃんを抱え、上下させながら、腰を激しく振る。
ぎゅっぽぎゅっぽぎゅっぽ。
ずじゅっずじゅっずじゅっ。
「ぁぁあっっぁっあっ。ら…らめぇっ。」
とろけきったミラノノちゃんの媚肉がからみつき、俺を快楽の頂点へと一気に巻き上げていく。
竜巻のような快感にぷるぷると尻尾をふるわせ、俺は激しく媚肉をえぐった。
「ぐおおおお。」
「ぁっあっああっ……中はダメですぅぅぅ。」
最後のひとつきをして、ミラノノちゃんが俺の大砲をしめつける感触の中、限界までに膨れたものを引き抜いて、ミラノノちゃんの腹の上に放った。
ぴゅくっ。
ぴゅくっ。
白濁がリズミカルにミラノノちゃんの腹に模様を描く。
うっとりと目を閉じていたミラノノちゃんがゆるやかに瞼を開き俺に微笑んだ。
「くあたんのおち○ち○、かわいいですぅ。ミラノノのにぴったり……。」
俺はこうして童貞をミラノノちゃんに捧げた。
そして俺は知った。
俺の大砲は、ガルカにしては破格のサイズで、指鉄砲みたいなものだったということを。
だが、俺の指鉄砲は、タルタルと交わるにはぴったりなジャストサイズ!
これはきっと運命だ。
俺は俺の指鉄砲と、初めての女性ミラノノちゃんへの感謝をこめて雄叫びをあげた。
糸冬
オチ把握w
またがるk(ry
まぁ、ハッピーエンドでよかったねw
片思いの相手がエルメスだったr(ry
111 :
名無しさん@ピンキー:2007/12/11(火) 17:10:18 ID:WbXqqO5E
現在のリージョンの勢力…
猫:ダントツ優勢
樽♀:やや優勢
人♀:劣勢
首♀:/cheer
岩 /sigh
も忘れないでください><
113 :
首猫ファン:2007/12/13(木) 02:14:41 ID:sg90Pmfp
流れを読まずに投下です。
またミスラでゴメンナサイ…でも今回は一応♂側がヒュムです
【嫌い】
人♂×猫♀
114 :
首猫ファン:2007/12/13(木) 02:15:36 ID:sg90Pmfp
(この物語は20年前、水晶大戦当時の出来事になります)
その日は最悪の結果に終わった。
「…全滅、しちゃいましたね…」
一応、リーダーであるラファールが、衰弱しながらぽつりと呟く。ファイアエッグが、慰めるように彼の背中を叩いた。
白魔道士のエルヴァーン、エリーがレイズIIIを皆に配る中、赤魔道士のミヒは、一人の仲間にあえてレイズを唱える。
「…レイズIII、よろ…」
気絶寸前まで叩きのめされ、戦闘不能に追い込まれながら、モンクのルークは、ミヒのレイズに不平を漏らす。
「馬鹿言ってるんじゃないわ。誰のせいで全滅したと思ってるの?レイズもらえるだけありがたいと思いなさい。」
ミヒは腕組みしたままルークを見下ろし、頭をつま先で突付く。その長い尻尾がいらいらと小刻みに揺れている。
「ミヒ…」
「何よ!?」
「パンツ見えてる…」
まだ卒倒したままのルークを、ミヒが遠慮なく蹴りつけた。
「まぁ、反省を次回に持ち越して…ちょっと、二人とも聞いてる?」
ラファールが苦笑しながら、そっぽを向くミヒとルークを見る。
「反省もあったものじゃないわよ。毎度毎度、開幕百烈してタゲ取って死ぬモンクがいる限り、何度やっても同じだわ。」
「…戦闘不能の仲間を蹴るかよ。死ぬかと思った。」
ミヒの言葉など聞かず、ルークは不満げに口を尖らせる。
「馬鹿は死んでも治らんさ。まぁ、今日は解散だな。」
「はーい。終わり終わり。また来週、集まりましょう。テルカ、デジョンIIお願いね。」
タルタルのテルカポルカの言葉を受け、エリーが手をぱんぱんと叩いて場を締める。こういう事態になることに皆、慣れている。
テルカポルカの帰還魔法を受け、仲間達は一人、また一人と、所属国に帰っていく。失敗した任務の報告をしなければならないからだ。
ミヒはリフレシュとヘイストをテルカポルカに詠唱し、彼の負担を和らげる。
「次、ルークな。」
3人を送り終え、少し疲れた顔で、テルカポルカが詠唱を始めようとした時、ルークがばたばたと焦り顔で手を振った。
「い、いやオレ、ホームポイント変なとこに設定しちゃったからさ…歩いて帰るからいいや。…ありがとよ、テルカ。」
「…あなた、一人で帰れるの?」
ヒーリングをしていたミヒが、疑わしそうに片目を開ける。
「あー、実は地図無い…かなぁ。えーっと、ミヒ様、拠点まで道案内していただけませんでしょうか?」
あさっての方向を向いたまま、どこか白々しい丁寧口調で、ルークはミヒに頼み込む。
「………テルカ、デジョンお願い。」
「まぁ、そう言ってやるなよ。」
ぴょこんと起き上がって、テルカポルカは、とんがり帽子の奥からミヒを見上げた。
「スニークもインビジも無しで、この馬鹿が拠点まで戻るのは難しいだろう?帰ってすぐ、レイズ依頼で呼び出されたら、エリーも可愛そうってもんだ。」
「…わかったわ。」
テルカポルカの言葉に、ミヒは不承不承頷く。
「じゃな。俺はお先に。」
テルカポルカはルークににやりと笑ってみせると、デジョンを唱えた。
115 :
首猫ファン:2007/12/13(木) 02:16:43 ID:sg90Pmfp
水晶大戦が始まって半年あまり、獣人混成軍の脅威に対抗するために、アルタナ連合軍が結成された。
各国の上層部には依然、わだかまりがあるようだったが、最前線に送られる彼らのような志願兵には、偉い人の思惑など関係ない。
ヒュームのラファールとルーク、ガルカのファイアエッグはバストゥーク所属、エルヴァーンのエリーはサンドリア所属、タルタルのテルカポルカはウィンダス所属だが、戦地で何度か顔を合わせるうちに、協調して戦うようになった。
ウィンダスで生まれ育ったミスラのミヒにとって、タルタル以外の他種族と親しく付き合うのは始めての事だったが、命を預け助け合う関係は、種族を超えた友情を育む。彼らと今では、十年来の友人のような間柄になった。
…このルークを除いては。
作戦は聞いていない、移動中に一人はぐれる、敵に不意打ちしようとして逆に発見される、ナイトのラファールよりも敵対心を奪って先に倒れる。ルークのやらかした失敗談には事欠かない。
その度に、ミヒは口うるさく説教し、次には同じ失敗をさせないように細心の注意を払うのだが、彼はミヒの想像を上回る失敗をして、やはり、真っ先に倒れるのだ。
他の仲間達とはいい関係なのに、ルークとだけはいつもどうしても、最後には喧嘩になる。
「遅れたら問答無用で置いていくから、しっかりついてきなさい。あと、次に会うまでに、地図は必ず買っておくこと。いいわね?」
ミヒはルークを睨みつけると、先に立ってすたすたと歩き出す。ルークは黙って彼女の後ろを追いかける。いかなる時も、うるさいほど軽口を叩くルークにしては珍しいな、とミヒは思った。
スニークはかけるが、インビジはどうしても必要にならない限り控える。お互いの姿を確認できなくなってしまうと、はぐれる確立が高いからだ。
「…スミロドンがいるから迂回するわ。気をつけて…」
虎の群れに警戒しながら、ミヒが言い終わる前に、ルークはのこのこと顔を出す。
「あっ、馬鹿っ!」
ミヒがルークの胴着の裾を引っ張るのと、スミロドンが威嚇の唸り声を上げたのは、ほぼ同時だった。
116 :
首猫ファン:2007/12/13(木) 02:19:16 ID:sg90Pmfp
「タゲ取るな、って言ってるでしょっ!」
上腕からたらたらと血を流すルークに、回復魔法を施しながら、ミヒは叫ぶ。
「戦う場所も考えなさいよ!一頭ならそんなに危ない敵じゃないのよ!?そもそも寝かしたのを殴って起こすなんて、あなたどんな馬鹿?」
結局3頭もの虎と、無用な戦闘をする羽目になってしまった。
ミヒは赤魔道士だ。一対一ならそう無理せずに倒すことができるし、複数が相手でも、魔法を駆使して、いなすことにも慣れている。
…寝かした敵を起こして、ストンスキンをかけた彼女から敵を奪う、やわらかモンクさえいなければ。
(レイズが必要ないのは奇跡だわ。)
ケアルの連発にすっかり魔力も枯渇して、ミヒはバタリアの丘の陰の、枯れ草の上に座り込んだ。周囲の安全は確認してある。ここなら、しばらく休憩しても大丈夫そうだ。
「…だってよぉ。」
治癒してもらった肩をぐるぐると回して、感覚を確認しながら、ルークがぼやく。
「オレ、お前が傷つくとこ、見たくないもん。」
「…なによそれ。」
伏せていた顔を少し上げて、半眼でルークを睨みつける。
「私が弱いって言うの?」
「…だってさ。オレ、お前が好きだから。」
「…!?」
唐突な告白に、ミヒの頬が紅潮した。ルークは堰を切ったようにまくし立てる。
「ずっと、お前の事好きだったんだ。今日だって、お前と別れたくなくて…ミヒは、オレのこと嫌い…か?」
迫るルークに、ミヒは思わずたじろいだ。ルークの体躯はこんなに大きかっただろうか…どぎまぎとする胸のうちを見透かされないように、できるだけ冷たい声を作る。
「…嫌いよ。あなたみたいな馬鹿。」
「…そう言うと思ったよ。」
顔にはっきりと失望の色を浮かべて、それでもルークは引き下がろうとしない。
「だから、黙っていようと思ってたけどさ………オレもう限界。許してくれよ。」
ルークの声が低くなり、ミヒの手を掴んで力任せに引き寄せる。
117 :
首猫ファン:2007/12/13(木) 02:20:05 ID:sg90Pmfp
「…!?」
唇を突然、湿ったものが塞いだ。キスされたと気づいて、ミヒは硬直する。
とっさに突き飛ばして、平手打ちを喰らわせようとするが、ルークはそれを片手で軽くいなし、彼女を地面に押し倒すと、もう一度唇を重ねた。
「んっ…!」
ルークの舌が進入して、ミヒの口腔を蹂躙する。とても気持ちが悪いはずなのに、何故か、頭の中がぼうっとする。
抵抗の緩んだミヒの服にルークの手が伸び、力任せにボタンを引きちぎる。下着も簡単にもぎ取られ、上半身が露になる。
「やめてっ!」
ミヒが叫んで、逃れようともがく。しかし、男性であり、モンクであるルークの腕力に敵う術はない。
(…どうして)
ミヒは絶望の中で自分に問いかける。
(…どうして、私はこの手を振り払うことができないの…?)
「ミヒ…オレは…」
興奮した表情で、ルークの腕が、張りのある乳房に伸びる。
「…んっ!」
節くれだった固い指先が触れた瞬間、自分の口から漏れた甘すぎる声に、ミヒは狼狽した。
「あ…ああっ!」
力任せに揉むだけの、ルークの稚拙な愛撫に、何故か身体の芯が熱くなる。
「気持ち…いいか?」
彼女の気持ちも知らずに、ルークは満足そうに問いかける。かぶりを振って否定するものの、弱々しいその仕草は、かえって男の劣情をあおるだけでしかない。
「ミヒ…抱いて、いいんだよな?」
答えないまま身を委ねていることを、肯定と勝手に解釈する。
凛とした他を寄せ付けない美しさを持つ、普段の彼女からは想像もつかないか弱い姿に、ルークの喉がごくりと鳴る。そして、更なる興奮を求めて、最後に残った黒い下着に手を伸ばす。
パンティに滑り込んだ手に抵抗しようとするが、もがけばもがくほど、指は柔らかい秘肉に食い込んで離れない。
「濡れてる…ビショビショだ。」
下着を剥ぎ取り、嬉しそうにルークがそこをかき回す。苦痛と紙一重の強すぎる刺激に、ミヒは息も出来ないほど悶える。
(…どうして…どうして…)
なす術もなく辱められる悔しさに、ミヒの目に涙が滲んだ。そのうち頭の芯がだんだん白くぼやけていき、何も考えられなくなる。
「あぁ…」
切ない声と甘い体臭が、雄をめしべへと誘う。
「ミヒ…オレもう我慢できない…」
ルークは下ばきを脱ぎ捨て、ミヒの上にのしかかった。ヒュームにしては大きいそれを、強引にミヒの花芯に押し込む。
「ぐっ!」
身体を引き裂く激痛が、ミヒの意識を現実に引き戻す。
(痛い!痛い!痛い!)
はじめて男を迎える狭い膣内で、それはいたわることも知らず、傍若無人に暴れまわる。
泣き叫ばなかったのは、ミヒのかすかに残った最後のプライドでしかない。無様な姿を晒したくない、それだけの理由で、ミヒは悲鳴を噛み殺し、苦痛に耐えた。
「すげえ狭い…締まる…気持ちいい…ミヒ…!」
本能の赴くままに突き上げて、ルークが悦に浸る。
苦痛を逃すために、彼女が腰を動かすと、それがさらに彼を喜ばせる。
「ああ、ミヒ!ミヒ!好きだ、好きだぁっ!」
(馬鹿な、男。)
ミヒは、どこか冷めた頭の中で、思った。
(信じられないくらい、馬鹿。でも…)
身体が痛みに慣れてくると、奥からもっと違う感覚が首をもたげる。奥からじわじわと背筋に広がる快楽の波は、ゆっくりと背筋を昇る。強い痛みと緩い快楽が同時に襲い、気が狂いそうになる。
限界が近付き、ルークは狂ったように突き上げる。その激しい責めに、ミヒの身体が跳ねた。
「ミヒ…出すぞ!」
くぐもった呻きと共に、ルークはミヒの胎内に、欲望の滾りをどくどくと吐き出す。はじめて注がれるその熱さを、ミヒは身体の一番奥で感じた。
(…でも、やっぱり、嫌い。)
118 :
首猫ファン:2007/12/13(木) 02:20:55 ID:sg90Pmfp
ぐったりと草の上に寝転がるルークを尻目に、ミヒは黙々と衣服をまとう。激しい睡魔が彼女を襲うが、彼の腕で眠りたくはなかった。
「ミヒぃ…」
快楽の余韻を求め、伸ばしてきたルークの手を、ぴしゃりと叩く。
「調子に乗らないで。」
ひやりと冷たいミヒの声に、ルークは不審そうに身を起こした。
「あなたと寝たのは発情期だからよ。」
「…発情期?」
「そう。本能的に男が欲しくなる時期。別にあなたでなくても、誰でも良かったのよ。」
とっさに口から出た嘘に、ルークの表情が変わるのを横目で見ながら、ミヒはデジョンの呪文を唱える。
「さようなら。今日のことは夢だと思って忘れなさい。」
ルークが手を伸ばして捕まえる前に、彼女の姿は黒い霧に飲み込まれて消えた。
呪文により送られた、ウィンダスの宿舎に、ミヒは駆け込む。
「…あ…あ…」
誰もいない、薄暗い部屋に一人で立ち尽くし、ミヒは震える声をあげた。
身体にまだ、彼の抱擁の感触が残っている。
無骨な指、吐息、強引な口づけが、彼女の身体に染み付いている。
まだずきずきと痛む膣内からどろりと、血と、彼の吐き出したものが混ざったものが垂れて、太股に伝う。
「…あんな男、あんな男………!」
自分で自分を抱きしめるように、両肩を掴んで、彼女は声を上げて泣いた。
「ミヒ、どうしたの?約束をすっぽかすなんて、貴女らしくないわよ?」
エリーからのtellに「別に」とだけ答える。
ミヒはあれからずっと、宿舎に閉じこもったままだった。エリーたちとの約束を忘れたわけではなかったが、行けばルークと顔をあわせる事になるのが嫌だった。
「…ルークと何かあったの?」
ミヒの耳がびくりとしたが、それを見咎めるものはいない。
「…別に。何でよ?」
「ルークがえらく荒れてたからね。貴女がいないとブレーキもかかんないから、もう何度も戦闘不能よ。」
「そっか。お疲れ様。」
できるだけ、興味なさげに聞こえるように答える。
「ミヒ…」
「ごめん、眠いから今日はもう寝るわ。」
一方的にtellを切って、ハンモックに潜り込み、丸くなった。
(…エリーたちとも、もう、終わりかな。)
暗い部屋の中で目を閉じると、克明に、あの日の出来事がよみがえる。熱くなる胸をぎゅっと押さえて、今夜も独りの夜を耐える。
119 :
首猫ファン:2007/12/13(木) 02:22:24 ID:sg90Pmfp
「ダメだわ。ミヒ、来る気ないわね。」
エリーが、お手上げ、とジェスチャーで示す。
「今日はもう解散ですね。」
ラファールがそう告げると、暴れたりねぇぜ、テルカポルカが、小さな鎌を振りかざす。
エリーは、ルークをちらりと見た。
普段のルークならテルカポルカ同様、ぶつぶつ不平を漏らすはずなのに、今日は、心ここにあらずと言った風体で、黙々と帰り仕度をしている。
「…あなたさぁ、ミヒと何かあったの?」
エリーはつかつかとルークに歩み寄り、見下ろす。
ミヒにtellした時、ルークの名前を聞いた彼女の態度が、明らかにおかしかった。
ルークはしばらく逡巡したあと、意を決したように、エリーに尋ねた。
「…なぁ、発情期って何だよ?」
「………はぁ???」
あまりの唐突さに、エリーは呆気に取られる。しかしルークは大真面目だった。
「…発情期だから誰でもいいって何だよ?しかも終わったら忘れろ、って、んなのアリかよ?あの女、そうやっていつも遊んでるのかよ?!」
ぶつぶつと呟くルークに、エリーは目を丸くする。
「…あなた、ミヒと寝たの?」
「あぁそうだよ、悪かったな!」
「…嘘。」
ルークにそういう嘘がつけないことは分かっていても、思わず口に出てしまう。
(…なるほど、ね。)
不自然なミヒの態度にやっと納得して、エリーは腕組みをして悩む。
(こりゃあ、ミヒと話さないと駄目だわ。)
「わかった。私はいまの話、聞かなかったことにするわ。」
そして、まだ何か言いたげなルークの鼻先に、ダークモールをぴしっと突きつける。
「ミヒを、他所の軽い女と一緒にするなら、私があなたをヘキサストライクで叩きのめすわよ。」
うっ、と身を引くルークを尻目に、エリーはミヒにメッセージを送った。
『いまから押しかけます。拒否は不可。』
120 :
首猫ファン:2007/12/13(木) 02:28:32 ID:sg90Pmfp
「…なんでお風呂なのよ。」
ミヒは湯船に肩まで浸かりならがら、横目でちらちらとエリーを見る。
いつもはゆったりとしたローブ好むために目立たないが、エリーの、エルヴァーンの女性にしては豊満な裸身は、同性のミヒから見ても圧倒される。
「本音を話すには裸が一番ってね。」
豊かな胸を隠すことすらせず、エリーは湯船にゆったり手足を伸ばす。
宿舎備え付けの浴場は、昼間ということもあって、利用する者は皆無だった。天気の良い日なら、風呂より水浴びで済ましてしまうミスラが多いのだろう。
ミヒも暑いのか、耳をたらんとたらしたまま、浴槽の縁に顎を乗せて、ぼんやりとしている。普段は丁寧に束ねた鳶色の髪が、ゆらゆらと湯の中に広がっていた。
「…本音って何よ?」
ミヒが不機嫌そうに聞き返す。エリーは無言で、ミヒの身体にきっちりと巻かれたタオルに手をかけて、思い切り引き剥がした。
「…やめてっ!」
スレンダーだが、均整の取れたミヒの裸体が露になる。その首筋から、胸、太股にかけて点々と、ルークの刻んだ、赤く充血した痕がまだ残されていた。エリーの視線がその痕を順番に辿り、ため息をつく。
「ルークと寝たのね。」
「…なっ!」
ミヒの顔色が変わった。
「違うっ!」
「じゃあ、ルークじゃない誰か?違うわよね。」
「違う!襲われたのよ!!」
「襲われた…?」
エリーが正面からミヒを睨む。
「あなたが本気で抵抗すれば、あのお馬鹿さんが無傷で済む訳が無いわ。…手加減したのね、本心では抱かれたいから。」
「勝手に決め付けないで!」
ミヒが水面を叩いて叫ぶ。水しぶきの向こうのその表情は、ひどく傷ついていた。凛としたいつもの風情はどこにもない。
「誰があんな馬鹿を!!」
「…ミヒ」
エリーはあくまで冷静に言葉をかける。
「少し、素直になりなさい。」
ミヒは背を向けて、答えようとしない。
「…良かったじゃない。初めてだったんでしょ?好きな人とできて、さ。」
エリーは知っている。
ルークが無茶した時、白魔道士である自分よりも、ミヒのほうが早く気づいて回復魔法をかける。
ミヒが本気で怒るのは、いつも、ルークが危険に瀕した時だ。不安と心配の裏返しなのだ。
ルークがミヒを好きなのは、彼女以外の全員が気づいている。でも、ミヒ本人も知らない、彼女の思いを知っているのは、常にすぐ隣に立つ自分だけだ。
「…好きなんかじゃ、ない。」
肩を震わせ、ミヒは絞り出すように言った。
「嫌いよ。」
「強情ね。」
エリーは呆れたように言い放つと、ざぶりと水しぶきをあげて立ち上がった。
「私からすればうらやましい話よ。好きな相手に処女を捧げれるなんてね。」
彼女の過去を思って、ミヒは言葉を失う。
「エリー…」
「私たちとこれから続けるにしろ、別れるにしろ、ルークとは決着をつけなさい。…あなたのためよ。」
言いたい事を言い切ると、エリーは濡れた身体をタオルで拭いて、さっさと風呂を上がってしまい、ミヒはひとりで浴室に取り残された。
「決着なんて…。」
もうついている。とミヒはつぶやいた。
別れ際にルークに投げつけた言葉は、もう取り返せない。馬鹿な彼は、それを疑いもしないだろう。
身体に刻まれた痕が、否応なしにあの夜の記憶を呼び覚まし、ミヒの胸が…胸だけでない、もっと奥の方が熱くなる。
--少しは素直になりなさい--
エリーの言葉が再生されて、不意にミヒの口から、彼女の脳をずっと支配している男の名前が漏れた。
「ルーク…」
121 :
首猫ファン:2007/12/13(木) 02:37:41 ID:sg90Pmfp
その日、ミヒは巡回任務に就いていた。
聖都の治安を守る、という建前だが、実際は閑職に過ぎない。ただ、うろうろと街中の決まったルートを往復して、時間を潰す。
街のあちこちに、武装したミスラが集まっている。皆、己の職務に誇りを持って勤めている。
(それなのに、今の私は…)
いつまでもうだうだと、思い悩む自分に、ミヒはため息をついた。
その時、彼女の視界の隅に、不審な人影が映った。うろうろと落ち着きがなく、たまに立ち止まっては、挙動不審に辺りを見回す。
その人物とうっかり視線を合わせてしまい、ミヒはさらに大きなため息をついた。
(…なんで、あいつが。)
今この瞬間、世界で一番会いたくない人物から、ミヒは視線をそらしたが、『不審人物』は彼女目指して真っすぐ歩いてくる。
「…お、おぅ。」
少し戸惑ったように、ルークは声をかけるが、ミヒはあからさまに無視をする。
「ちょっと、話があるんだけどよ。」
「今、巡回任務中。」
ミヒはすたすたと通過する。
「んじゃ、終わるまで付き合うからさ〜」
ルークは困ったように、ミヒの後にふらふらと着いて来る。
(…餌もらった野良犬みたいね。)
ミヒはうんざりとルークに振り返った。水の区の片隅の雑木林には人気が無く、任務をさぼって立ち話をしていても、見咎める者はいない。
「鬱陶しいからここで聞くわ。何?」
「…あ、あのさぁ…」
「何?」
「オレさぁ…」
「何よ!」
ミヒの尻尾がイライラと揺れる。
「…オレ、良く分かんないんだけどさ、発情期って奴、次いつ来るんだ?」
(………救いようの無い馬鹿だ。)
ミヒは軽く絶望した。エリーが何と言おうと、こいつとは縁を切ろうと心に決めて、冷ややかに答える。
「あなたには関係ないわ。」
「関係あるって!誰でもいいんだろ?だったら次の相手もオレでもいいじゃないか!」
「…あなたとは、嫌。」
嫌、のところを激しく強調する。が、ルークはへこたれない。
「オレさも、嫌なんだよ、お前が他の奴に抱かれるの。…お前が好きで好きでたまんないの。オレを嫌いって言うならしょうがないけどさ、せめて誰でもいい日くらい、オレに抱かせてくれよ。」
「…ものすごく自分本位の、相手のことをこれっぽっちも考えない思考ね。ある意味賞賛するわ。」
持論を展開するルークに、ミヒが心底うんざりした表情で、両手を挙げた。
「オレ、あんまり上手じゃないからさ、他の奴みたいに、おまえを満足させられないだろうけど…」
ぴくり、とミヒの耳が動いた。
「他の奴、ですって?」
ミヒがルークの頬を平手で叩く。
突然のことに、ルークは頬を押さえて、呆然とミヒを見返す。
「私が他に誰と寝たって言うのよ!」
「ミ…ヒ…」
ルークが間抜けな顔で問う。
「お前…あれが初めてだったのか?」
ミヒの目に涙が滲んだ。もう一度、殴ろうと振り上げた手を、ルークの拳が受け止め、きつく握り締める。
「ミヒ…ごめん、オレ…」
ルークがミヒの身体を抱き寄せ、強引に唇を奪う。ミヒはもがいた。しかし、がっちりとした腕は少しも緩まない。歯列が割られ、舌が絡め取られる。
--あなたが本気で抵抗すれば、あのお馬鹿さんが無傷で済むはずがないわ--
エリーの言葉が脳裏をかすめて、舌を噛み切ってやろうかと考えた。しかし、意思とは裏腹に、身体の力がゆるゆると抜けていく。
彼女をきつく抱きしめ、ルークは草の上に押し倒した。
「ミヒ…オレ、お前が本当に好きだ!」
「…私は、嫌い。」
「いいよもう。オレが二人分お前を好きになるから。」
(だからどうして、そういう論理になるの…?)
馬鹿馬鹿しすぎて、思わずミヒは吹き出した。気持ちが緩み、心の中でなにか、わだかまりが溶けていく。
「…いいわ…よ。今は…発情期…だから…」
あまりにみえすいた嘘だったが、ルークは真正直に信じ込む。
「そっか…良かった。駄目って言われても、オレもう止められないや。」
嬉々としてルークはミヒの衣服を剥がす。
(…ああ、私、なんでこんな馬鹿に…)
自ら身を許しておきながら、ミヒは己の運命を軽く恨んだ。
122 :
首猫ファン:2007/12/13(木) 02:38:43 ID:sg90Pmfp
かちりとしたワーロックタバードが脱がされると、ふるん、と弾けるように乳房がこぼれ落ちた。ルークは喜んでそれに吸い付き、両手で揉みしだく。
「…ぁあっ!」
ミヒが声をあげて仰け反った。自分の痴態が、猛烈に恥ずかしくなる。
(…本当に発情期なんじゃないだろうか?…本当に発情期なのかもしれない…そういえば、そろそろその時期だ…でも…もう…どうでもいい…)
不器用な愛撫に屈服して、ぼやけた意識でそう思った。それほどに、彼の手と唇が、重ねられた肌が嬉しい。
「すげぇ、可愛い…ミヒがこんなに可愛いなんて…嘘みたいだよな…」
そう言いながら、ルークの舌が太股を舐める。ミヒの身体の奥から蜜があふれ出して、黒い下着に滲む。そこをぐりぐりと指でなぞると、信じられないくらい甘い声が、ミヒの口から漏れる。
「…気持ち、悪い…だろ?脱がしてやる…よ…」
ルークはかすれた声でそう言いながら下着を剥がし、ミヒの秘所を露にした。充血して潤った、綺麗な紅色のそこを両手の指で押し広げ、舌を這わせる。
「…ああ…ぁぁ…」
舐めとっても舐めとっても、蜜はどんどんあふれ出す。快感はぞくぞくとミヒの背を伝って脳に達し、彼女の鋭利な思考を鈍らせていく。
(きもち、いい…)
初めての時には、受け入れることができなかった快楽を、今度こそ素直に受け入れる。プライドも意地もどこかに捨てられて、愛しい男に抱かれるただの女になる。
「あ…ぁ………るーく…」
悩ましい肢体を見せ付けられ、とろける様な声で名を呼ばれ、ルークの中で急激に何かが沸騰した。
「お、オレもう…!」
下ばきから、ぱんぱんに膨張したそれをつかみ出し、ミヒの顔の前でしごく。
「う…ぐぅっ!」
限界ギリギリだったそれから放出された白濁した液体は、ミヒの顔をべったりと汚した。
「…っ!」
予想外の事に、ミヒは目を閉じて顔をしかめ、うめいた。
「ご、ゴメン…でも…」
男のなにかを刺激する淫らな姿に、ルークはごくりと唾を飲み込んだ。今吐き出したばかりで萎えた男根が、むくむくとまた起き上がる。
自分のシャツで丁寧にふき取り、ミヒの顔を綺麗にする。少し冷めて嫌そうな顔の彼女にキスをして、指を充血した膣内に差し込む。
「…あぅっ!」
始めはゆっくり、次第に早く抜き差しすると、面白いように悶え、喘ぎ、高みに昇っていく。
「…すげぇいやらしい。」
ルークの囁きに、何か言いたげにミヒが薄目を開けると、とたんに激しく責め立てられ、ミヒは絶頂近くまで持っていかれる。
「ああああああ!…イき…そう…」
ミヒが切羽詰った声で訴えた。ルークは意地悪い目で彼女を見ると、指を引き抜く。
「ぁ…」
物足りなそうに身を震わせ、ミヒはねだるような潤んだ目でルークを見つめた。
(あのミヒが、オレに…)
自分を求めるミヒの表情に、ルークの胸が熱くなった。
「指より、こっちのが…いいだろ?」
ミヒを四つん這いにして、完全に復活したそれを突き立て、最も奥まで一気に貫く。
「ひあっ!?」
ミヒの尻尾がぴん、と立った。
「ああああああああぅぅぅぅん!」
膣内がびくびくと痙攣し、尻尾が、そして手足ががくりと力を失って、地面に落ちる。
下半身は繋がったまま、はぁはぁと荒い息を吐くミヒの身体を、ルークは後ろから支えて抱き起こした。
「これで一回ずつイッたよな?次は一緒にイこうな?」
ミヒの耳を甘噛みしながら、ルークは抽送を始める。
彼女の目はとろんと濁り、もたらされる快感に、ただ身を任せる。
「あ…ああ…ああ…あああっ!」
プライドの高い彼女が、地面に肘と膝をついて、獣のような姿勢で男を受け入れて、喘いでいる。ルークはそんな彼女がいとおしくてしょうがない。
「ミヒ、愛して…るっ!」
真っ白になって快楽に溺れる彼女の脳に、その言葉だけが届いた。
「…ル…ク…」
絶え絶えに、せつなげに、名を呼ぶ。熱い繋がりに身を焦がしながら、ミヒは自分の気持ちを認めた。
(私は、私が愛されているのが、嬉しいんだ…私は、こいつを好きなんだ…)
好きだと告白されて、嫌なフリをしながら受け入れた。二人分好きになると言われて、もう一度、身体を許した。
このうえ、愛してる、と言われたら、もうどうにもならなくなる。
最奥がきゅっと収縮して、ミヒがルークの名を何度も叫び、仰け反る。
同時に限界に達したルークが、ミヒの中に精液を放出した。どくどくと子宮に熱いものが流れ込むのを感じながら、ミヒは意識を手放した。
123 :
首猫ファン:2007/12/13(木) 02:39:26 ID:sg90Pmfp
柔らかい草の上に、二人で寝転がる。
ミヒは今度は、すぐに去ろうとしなかった。ルークの太い腕に背中から抱きとめられて、おとなしく丸くなる。
「ミヒってこんなに、ちっちゃかったんだなぁ…」
ルークが腕の中の小柄なミスラを、まじまじと見つめる。
「力、入れすぎると折れそうだ。」
「…馬鹿力。」
彼女の目にいつもの強さが戻りつつあった。だるそうに半身を起こす。
「髪も体も、目茶目茶だわ。…次はせめて、ベッドのある所にしてちょうだい。」
「お、次もいいの?」
(…餌の時間に尻尾を振る犬みたいだわ。)
ルークが目を輝かせるのを見て、少し呆れる。
「さあね。」
わざと冷たく言い放って、散らばった服をかき集め、その中からルークの服を選別して投げつけた。
「いつまでもその、みっともない物を出しっぱなしにしないで。恥ずかしい。」
「みっともない…」
ルークが軽く凹んでいる間に、ミヒは着替えを済ませてしまう。髪も整えて、もう、熱く乱れた痕跡はどこにもない。
「じゃあね。」
何事も無かったかのように手を振るミヒの背中に、ルークは叫んだ。
「ミヒ〜、好きだよぉ〜〜」
「…馬鹿。」
背を向けたまま、ミヒはくすりと微笑んだ。
124 :
首猫ファン:2007/12/13(木) 02:42:47 ID:sg90Pmfp
以上、長文駄文たいへん失礼しました。
改行無しで送ってしまったことに途中で気づいて、いま非常に焦っております。
読みにくかったら申し訳ありません。
>>124 リアルタイムで読ませて頂きました!GJ!!!
ただ、このルークは男としてちょっとモニョる所があったなぁ
一歩間違えばただの強姦だし、実際ミヒちゃん悲しんでるし・・・
でも面白かったです!ありがとう!
男が馬鹿すぎてなんとも
女は女でレイプされて好きとか性コミの主人公ですか?
127 :
名無しさん@ピンキー:2007/12/13(木) 16:10:08 ID:0rn5gQ0e
ごちそうさまでした(*´∀`*)
128 :
名無しさん@ピンキー:2007/12/13(木) 16:12:12 ID:ZxVml91K
↑いないとは思うが踏むなよ
岩×樽キテルー(゜∀゜)禿ガルかわいいよ禿ガル
大砲って、自分で何度も言ってるのにね・・・
首猫ファンさんも乙!可愛かったっす
131 :
フレで(ry:2007/12/14(金) 13:36:34 ID:Winr8boI
首猫さん女の人だろうからそのへんもあるかもなw
俺は好きな女には顔射はしないなw
顔射=エロゲ脳
133 :
ルーフプーリ:2007/12/15(土) 00:11:16 ID:2frTvRyG
またまた懲りずに書いてみたので投下します。
あんまり時間かけてませんがお許しを〜。
タイトル:子猫拾ってください
134 :
ルーフプーリ:2007/12/15(土) 00:12:24 ID:2frTvRyG
(1/4)
冒険の後酒場で一杯やって帰る途中。人通りの全く無い場所に汚らしい木箱が置いてあった。
『猫です。どなたか拾って可愛がってあげてください。』
ヒュームの冒険者ディノは気になって開けてみると中には子供のミスラが入っていた。
「猫ってミスラかよ」
子ミスラは箱の中で粗末な毛布にくるまってすーすーと寝息を立てていた。
「かわいそうに、捨て子か。でも俺だってそんな余裕ないしな。」
ディノは木箱のふたをそっと閉めた。
「じゃあな、子猫ちゃん。親切な人に拾ってもらいなよ。」
ディノが立ち去ろうとすると、木箱の中から寝息に混じって
「にゅう…」
って声が聞こえてきた。それはとても寂しそうでディノは思わず立ち止まってしまった。
「おい…やめてくれよなあ。俺だって自分の食う分だけで精一杯なんだ。」
ディノが目をつぶって再び歩き出そうとするとまた声が聞こえてきた。
「ママ…」
「畜生…一日だけだからな!」
ディノは再び木箱を開けた。そして子ミスラを抱えあげて連れて帰ろうとした。
不意に子ミスラがもぞもぞと動き出し、毛布がはらりとめくれ、地面に落ちた。
「…!」
ディノはどきっとした。毛布の下の子ミスラは全裸だった。子供とは思えないような体つきで、しかもミスラには珍しく純白に近い色白だった。
夜の通りでもその体の色は良く生えた。
ディノはつばを飲み込みその体を眺めていたが、はっと我に返り落ちた毛布で念入りに体を包み、自宅へ連れて帰った。
135 :
ルーフプーリ:2007/12/15(土) 00:15:43 ID:2frTvRyG
(2/4)
子ミスラを連れて帰宅するとディノは毛布にくるまったままの彼女をベッドに寝かせた。
子ミスラは膝をまるめて横になっていた
(まず服くらい着せてやらなきゃな。)
子ミスラを寝かせたままディノは自分のあまり着なくなった服を探しに行った。
「大きすぎるだろうけど許してくれよな。」
毛布を取ろうと手を伸ばすと子ミスラはもぞもぞと動き出し、寝返りをうった。
すると毛布ははがれ、膝を少し丸めた状態から仰向けになったため、股がぱっくりと開いた状態であらわになった。
「うおっ」
ディノは再びつばを飲み込んだ。少女の大事な部分が中身まで見えてしまい、視線がその股間に釘付けになった。
見た目に似合わず下の毛もしっかりはえていた。
胸もかなり膨らんでおり、小柄だが女らしい体つきで最初に受けた印象ほど幼くはなさそうだった。
彼は好奇心を抑えることができず、その割れ目を人差し指の先でなぞってみた。
特に反応もないので擦ったり入り口をぐりぐりと弄ったりしてみた。
すると突然、
「にぅ〜…」
と声が漏れてきたのでびっくりして何をしようとしていたか思い出した。
「そうだった服を着せるんだったな…」
再び服を着せにかかるも彼はあることに気が付いた。
「汚いな…大分泥がついてるな」
口には出さなかったが汗臭さも相当あったので、体をきれいに拭いてやることにした。
「よごれを落とすだけ、落とすだけ…」
顔から肩、腕や腹、太ももからつま先にかけてぬるま湯でぬらしてよくしぼった布で拭いてやったが、大事な部分を拭くのはためらってしまった。
「何を意識してるんだろう。きれいにしてやるだけなのに。」
ディノは決心して胸の先を軽く丹念に拭き取った。
「次は…」
股の間に目を落として必死に湧き上がる感情を殺し、さらに軽い力で力を入れすぎないように注意しながら汚れを落としはじめたが、
「にぅ…あぅぅ〜」
と今までにないような艶かしい声が聞こえてきたため、驚いて布が手のひらから半ばこぼれ落ちてしまい、
そのままの勢いで手を動かしたために指先が子ミスラの股間に直接当たってしまった。
136 :
ルーフプーリ:2007/12/15(土) 00:17:08 ID:2frTvRyG
(3/4)
「う…」
改めて子ミスラの体を眺めると、泥と汗を拭いてやったせいで良い色をした体がさらにきれいに映えていた。彼はもう限界に達した。
「あああああ畜生もう我慢できねえ!」
ディノはズボンを一気に引き下ろし、そそり立ち腫れ上がったモノを子ミスラの中にねじ込んだ。
少女の秘部はすんなりとディノの大きな彼自身を受け入れた。
あまりの抵抗の無さに一瞬あれ?と思ったものの構わずに腰を振り始めた。
起きてしまうのではないかという心配は今はどこかに行ってしまい、遠慮なく子ミスラの中を楽しんだ。
彼女の膣内は今まで抱いたどの女よりもディノ自身を強く刺激するもので、彼が絶頂に達するまでに長い時間はかからなかった。
ディノは限界まで膨張したものを通して子ミスラの胎内に熱い液体を発射した。
「やっちまった…」
開いたままの膣口から白い液体がどろりと逆流していた。
一瞬後悔したが一度やってしまえば何回やっても同じだろうと思い、その夜は何度もその子ミスラで楽しんだ。
137 :
ルーフプーリ:2007/12/15(土) 00:18:38 ID:2frTvRyG
(4/4)
翌朝。
「おにぃさん…」
少女の呼び声がしてディノは目を覚ました。
「おきたにゃ?」
「あ…ああ。お前も気が付いたんだな。」
「夕べは泊めてくれてありがとにゃ」
「いや、その見捨てるわけにもいかなかったからな」
昨晩彼女にしたことを思い出し、ディノは焦りつつ応えた。
「ボクはまた別のおうちを探すのでおわかれにゃ」
「え?」
「だっておにぃさん…」
「な、なんだ」
すると不意に少女の目つきが凍りつくほど鋭くなり声は幼さを微塵も感じさせない女の声に変貌した。
「だってお兄さん、ボクに昨日、エッチなこと、したでしょ?…あ、にゃー。くすっ…くくく。」
「う…」
ディノの全身から汗が噴出してきた。
「アタシ…ボクはエッチしてなんて一言もいってないんだけどなー。くすくす。それも何度出したの?お兄さん元気ねー…」
「…」
「またかわいそうなにゃんこに戻ってお兄さんのこと言いふらしちゃおうかなー。あっはっはあー」
「何が言いたいんだよ…」
「アタシ…じゃなくてボクねー。ちょっとおこづかいがほしいにゃーん。30万ギルでいいにゃん」
それはディノがすぐに用意できる現金の8割程だった。いくらまでなら相手が金で穏便に済ませようとしてくるか調査済みだったのだ。
「わかった…それでいいんだな?」
ディノは貨幣を袋に入れて手渡した。
「ありがとニャーン★じゃあね。バイバーイ」
彼女が出て行くとディノは呆然としてベッドに崩れ落ちた。
「あ、そうそう。」
がちゃりとまたドアが開き戻ってきた。
「何だよ。」
「アタシさ、こう見えてもおにいさんの倍は歳食ってるんだ〜。残念でしたっ。じゃあねー!」
「ああそうかい二度と来んな!」
その後ディノが街で彼女の姿を見ることはなかった。
おしまい。
138 :
名無しさん@ピンキー:2007/12/15(土) 09:13:13 ID:UkfWp66P
>>113 ミヒめっさ可愛いな
馬鹿すぎる男がこんないい思いしてるのはストレスだが
まぁかなり良かった次も期待してます
ミスラ成分sugeeeee
140 :
フ (ry:2007/12/16(日) 10:03:36 ID:HFTR/MFh
ルーフプーリさんGJ!!
俺も拾いたいw
3ギルくらいでw
141 :
名無しさん@ピンキー:2007/12/16(日) 11:54:25 ID:V+7sgsl+
クダモノネコさんの所がHP再開してたよ
2本くらい新しいSS追加されてたヽ(´ー`)ノ
142 :
名無しさん@ピンキー:2007/12/17(月) 01:34:16 ID:nR3zRlLl
皆様コンバンハ。初投下でございます。
実は某ミスラ神サイト様に送ったSSだったんですが、
この度管理人様が快くこちらへの投下を許可してくださいました(*´д`*)
タイトルは「マウさんの受難 アットワのヒートな夜」です。
SS内の時代はちと古いですがプロマシア実装後、アトルガン実装前ってことで(;´Д`)
書くスピードが遅すぎて、アトルガンどころかアルタナまで実装されちゃいましたがorz
では、全てのミスラスキーと【FFXI】【エロ】スキーの皆様に愛をこめて!!
143 :
名無しさん@ピンキー:2007/12/17(月) 01:37:22 ID:nR3zRlLl
マウ:ミスラF6A ナイト
ディーン:種族はお好みで脳内変換してください(/ω\)
1.
光曜日の満月に照らされたアットワ地溝。千骸谷とは逆方向の、冒険者も滅多にくることのない茶色い砂岩だらけの荒地を、小走りに走るやや小柄な人影があった。
クァールのものによく似た耳と尻尾、月明かりに照らされて白と銀色に輝くアーティファクトから、その人影がミスラのナイトだと分かる。
「あぁもう・・・こんなに早くきちゃうなんて・・・!」
ミスラのナイト、マウ・ラパーマは不機嫌そうに呟いた。
やがて、ガルカなら一人、ヒュームやミスラなら詰めれば二人は身を隠せそうな小さな洞窟を崖の下に見つけたマウは足を止めた。
(いつまでも走っててもしょうがないし、ここにしよう)
洞窟の奥にカバンを置き、壁に剣と盾を立てかけてから、マウは羽織っていたマントを地面に敷いて腰を下ろした。
座ったままの姿勢でマウはしばらくなにかに堪えていたようだが、やがておずおずと手を自分の股間へと近づけていく。
「んっ・・・」
(やだ・・・もうこんなに・・・)
指先に熱い湿り気を感じると、マウは自分を定期的に襲う生理現象が疎ましくてたまらなくなった。
マウに訪れたのは、ミスラ特有の生理現象であるヒート、いわゆる発情期だった。
144 :
名無しさん@ピンキー:2007/12/17(月) 01:39:15 ID:nR3zRlLl
―――数分後
(赤/獣はソロ狩りが楽だっていうけど本当だな)
操っていたアントリオンを【かえれ】で解放し、
満足そうに頷いて周囲を見回したディーンは、
自分がまるで土地勘のない場所にいることに気がついた。
(やべ、まだアットワの地図持ってないんだった)
狩りの獲物を求めて、思ったより奥のほうまで来てしまったようだ。
間の悪いことに、こういう時に限ってデジョンカジェルも呪符デジョンも
忘れてきたりするもので。
サポ獣ではテレポやデジョンといった移動魔法も使えないとなると、
長い時間をかけてブブリム半島にあるアウトポストへ行くしかないのだが、
夜のアットワ地溝を歩き回るのは大変な危険を伴うことになる。
なぜなら、この地では太古の怨霊であるコースと呼ばれるアンデッドが、
夜になると地表を徘徊するようになるからだ。
とにかく、安全に休息できる場所を探すためにディーンが歩き出そうとした瞬間、
「はぁ・・・ん」
甘ったるい吐息交じりの、若い女性の声が聞こえてきた。
ディーンは驚いて周囲を見回すが、彼以外の人影は見えない。
アットワ地溝のこんな外れに、自分以外に人がいるとは思えないのだが・・・
「あぁ・・・ダメェ・・・」
空耳かとディーンが思い始めた時、先程よりもはっきりとした声が聞こえた。
145 :
名無しさん@ピンキー:2007/12/17(月) 01:40:45 ID:nR3zRlLl
なぜこんな所で若い女の喘ぎ声が聞こえるのかとディーンが念入りに周囲を見渡すと、
すぐそばの崖に洞窟を見つけた。声はそこから聞こえてくるらしい。
ディーンは喘ぎ声の主に気づかれないように小声でデオード、スニーク、インビジと立て続けに魔法をかけて、
己の気配を完全に絶ってから慎重に洞窟へと近づいていった・・・
146 :
名無しさん@ピンキー:2007/12/17(月) 01:42:56 ID:nR3zRlLl
『マウちゃん、もうすぐアノ日なんでしょ? やっぱり戻ったほうが・・・』
『私もそうしたいけど、実家に仕送りしてお金がなくなっちゃったし、しょうがないよ』
『生活費くらいなら貸せるのに・・・』
『ごめんね。お金の貸し借りはしたくないの。やるとクセになって、
何度も借りちゃいそうだし・・・気持ちだけ受け取っておくね、ありがとう』
ヒートが始まることを心配する友人の女性冒険者とそんな会話を交わして、
タロンギ渓谷のテレポイントで別れたのが2日前。
ヒートになって発情したミスラの女性は多種族の男たちにとって、
格好な欲望の捌け口となってしまう。
ミスラたちもそれを警戒して、ヒートの間は決して人前へ姿を現さないはずなのだが、
マウの厳しい懐具合がそれを許さず、風のクリスタルを集めにアットワにやってきたのだった。
先月のヒートから計算して、今月のヒートはあと数日はある筈だったのだが・・・
(最近、ミッションに参加したりして生活が不規則だったせいかな・・・)
そんなことを思いつつ脚装備の上から股間を撫でさするが、
その程度の刺激では逆に疼きが強まるだけで、一向に治まる気配もない。
己を苛む欲望に堪えきれなくなったマウは、ガラントブリーチズの
黒い革製のパンツを下着ごとずり下ろすと、露わになった
自身の薄桃色の秘裂に直接指を這わせた。
147 :
名無しさん@ピンキー:2007/12/17(月) 01:44:22 ID:nR3zRlLl
「ふぅ・・・っ」
マウの吐息と共に、くちゅりという水音が股間から聞こえてきた。
動くものもなく、珍しく風もない静寂に包まれたアットワ地溝にはそぐわない、
その小さな水音が意外と大きく響いたような気がして、マウはピクリと身を竦ませる。
しかし、周囲は物音ひとつせず、月明かりに照らされた外の荒地にも人影は見えなかった。
マウは安心して小さくため息をつくと、自慰を再開した。
「はぁ・・・ん」
くちゅ・・・くちゅ・・・
マウの口から甘く切ない吐息が洩れ、股間の水音も激しさを増していく。
「あぁ・・・ダメェ・・・」
欲望に溺れかけた自分を引き止めようと拒絶の声をあげるが、マウの指は止まらない。
やがて、ここが屋外であることも忘れてマウは自分を慰める行為に没頭していった・・・
148 :
名無しさん@ピンキー:2007/12/17(月) 01:45:33 ID:nR3zRlLl
目の前で、ナイトのAFを着たミスラが自らを慰めている。
その光景にディーンの目は釘付けになっていた。
(こ、これが半脱ぎの魔力というやつか・・・!?)
ナイトAFの小手を外し、本来は股間を覆っているはずの
黒い革パンツだけをずらしただけというその姿は、
全裸よりも男に対する挑発ヘイトは遥かに勝っていた。
ナイトのミスラ――ディーンはまだマウの名前を知らない――
は身体の右側を下にした姿勢で、頭を洞窟の奥側へ向けて横たわっている。
光曜日の満月が、真昼のような明るさで洞窟の入り口から内部を照らしているので、
ミスラの剥き出しになったお尻と、細い指が艶かしく蠢く股間が
ディーンからは丸見えだった。
(なんというけしからんポーズ!!)
気持ちよさそうにもじもじと擦りあわされる両脚と、
指の動きに合わせてパタパタと揺れる尻尾に触れないよう細心の注意を払いながら、
ディーンはジリジリと近づいていった。
149 :
名無しさん@ピンキー:2007/12/17(月) 01:47:28 ID:nR3zRlLl
(ミスラは鼻が利くし、デオードもしておいてのは正解だった・・・
ナイス判断だぞ俺ww)
自分の用心深さを自画自賛しつつ、様々なアングルからミスラの痴態を
スクリーンショットに収めていく。
冒険者になって間もない頃なら『これもちょっとした冒険だよなwww』
とか言いながら後先も考えずに襲いかかっていたであろうが、
これまでの冒険者としての生活で得た経験が、ディーンに慎重である効用を
学び取らせていた。
一時の欲望の赴くまま女性を襲って、冒険者の資格を失い
監獄送りになった男は多いのだ。
そろそろ絶頂が近くなってきたのだろうか、ミスラは姿勢を変えてマントの上に
腹這いになってお尻だけを軽く持ち上げるという、なんとも挑発的なポーズをとった。
「んっ・・・! ふぅ・・・ん、くぅっ!! にゃぅ!!?・・・ひぁっ!!!」
ミスラは左手の小指を噛んで声を押し殺そうとするが、そんな努力もむなしく
喘ぎ声はどんどん大きくなっていく。
右手の指が二本、秘裂の中をかき回し、まるで背後から男に突かれてでもいるかのように、
腰がガクガクと揺れる。
清らかさの象徴のようなナイトAFに身を包んだミスラのあられもない痴態に、
ディーンも思わず前かがみになりながら、一心不乱にスクリーンショットを撮り続けた。
150 :
名無しさん@ピンキー:2007/12/17(月) 01:49:04 ID:nR3zRlLl
声を抑えようとしていたマウの左手が、後ろへと伸ばされていく。
「ふにゃぅ・・・ソコは、ダメぇ・・・」
マウの口から、自分を自制しようとする声が漏れるが、その手は止まらない。
尻尾の付け根を過ぎ、淫らに揺れるお尻の割れ目をなぞりながら、
目的の場所に到達した指が、右手がかき回す場所とは別の、もう一つの窄まりに触れる。
ソコに指が触れた瞬間、マウの身体がビクっと震えた。
最後の自制心と快楽への欲望がせめぎ合い、指の動きが止まるが、それも僅かな間だった。
更なる快楽を求めるマウの身体が、自制心を押しのけて指をアナルへと導いた。
「ひぅっ!!? うにゃぁぁぁああああん・・・・・・!!!!」
アナルに指が挿し込まれた瞬間、マウの身体がビクリと震えて、
絶頂を迎えたマウの高い声が、静寂に包まれたアットワ地溝の片隅に響き渡った。
151 :
名無しさん@ピンキー:2007/12/17(月) 01:50:17 ID:nR3zRlLl
(フィ、フィニッシュはお尻ですか・・・)
ナイトミスラの痴態を堪能しつくしたディーンは、心の中でため息混じりに呟いた。
(素晴らしいものを拝むことができました・・・ありがとう! 名も知らぬミスラの人!!)
ぐったりと放心したままのミスラを、インスニ&デードで姿を隠したまま合掌し拝む。
気配を悟られないように細心の注意を払ってはいるが、心の中では/clap連打である。
(淫らな欲望に身を委ねるなんて、サンドリアの騎士として失格だわ・・・)
自分の行為の一部始終を覗き見ていたディーンが、
心の中でスタンディングオベーションしている一方、マウは激しい自己嫌悪に苛まれていた。
覗きがいることにまったく気がつかないのは、ディーンの魔法の効果だけでなく発情期でミスラ自慢の嗅覚と聴覚が僅かに鈍っているせいなのだろう。
152 :
名無しさん@ピンキー:2007/12/17(月) 01:51:35 ID:nR3zRlLl
2.
(さてと、SSもバッチリ撮れたし、バレないうちに退散しますかね・・・)
これ以上ここにいたら理性のタガが吹っ飛びそうだと感じて、
ディーンは気配を悟られないようにゆっくりと後ずさり始めた。
(!?)
その時、なにかが近づいてくる気配を感じ、ディーンは動きを止めて様子を窺いつつ、
サポジョブの獣使いの能力である広域サーチで周囲のモンスターの存在を確認した。
すぐに、広域サーチに引っかかった恐るべきモンスターがこちらに一直線に
向かってくるのが分かり、ディーンの顔が引き締まる。
さらにもう1つ、その恐るべきモノがやってくる先触れのように、微かな足音が少しずつ
ディーンたちのいる方へと近づいてきていた。
153 :
名無しさん@ピンキー:2007/12/17(月) 01:52:49 ID:nR3zRlLl
やがて姿を現したのはエルヴァーンの男だった。
満月の光で、男の姿がハッキリと見えるので、身につけた装備と足音を立てない
独特の足運びからシーフだと分かる。
必死の形相のシーフを追って、1体のモンスターが姿を現した。
広域サーチでなにが来るか分かっていたものの、ソレを実際に目の当たりにした
ディーンの顔に再び緊張が走る。
黒いローブを身に纏い、全身を黄金の装身具で飾った骸骨が宙に浮かび、
滑るようにシーフを追いかけている。
真っ暗な空洞となった眼窩の奥で、失われた太古の呪法で蘇った邪悪な魂が
赤い光となって不気味に輝いていた。
宙を飛ぶ骸骨の正体は、コースと呼ばれるアンデッドモンスターだった。
放たれている妖気の強さが、コース族の上位種であるアークコースであることを告げている。アークコースの放つ妖気に月明かりが遮られるのだろうか、
周囲の闇が濃くなったようにディーンには感じられた。
154 :
名無しさん@ピンキー:2007/12/17(月) 01:54:00 ID:nR3zRlLl
コース族は触れるだけで人間から生命力を奪い、強力な魔法も操る厄介なモンスターだ。
加えて魔法ダメージ半減やダンスマカブル、サイレンスシール等、様々な能力を有している。
戦う理由もなく、考えなしに戦うモンスターではなかった。
仮に、追われているシーフとディーンが共闘して立ち向かったとしても、
勝てるかどうかわからない相手だ。
勿論、見ず知らずの男のために命を賭ける義理がディーンにある筈もない。
ディーンはこのままやり過ごそうと息を潜めたが、マウが体を起こす気配が感じられた。
おや、と思いそちらを見ると、マウはカバンの中からハンカチを取り出して
内股を濡らす雫を素早く拭い、下着とAFの乱れを整えて立ち上がったところだった。
マウは自慰の余韻が残る、ほんのりと上気した顔のままでコースが去った方角を見つめると、
AFが揺れる小さな金属音を響かせて走り出した。
月明かりの中で、その美しさに改めて息を飲んだディーンはその後を追い始めた。
こんな美しいミスラのためなら、命を賭ける価値があるというものだからだ。
155 :
名無しさん@ピンキー:2007/12/17(月) 01:55:18 ID:nR3zRlLl
自分の後を追う男にちらりと眼を走らせ、マウはそのままアークコースを追って走り続けた。
しばらく追跡を続けていると、コースの前を走っていたシーフがなにかに躓いたのか、
バランスを崩して地面に転がった。
シーフの背後に迫っていたアークコースが腕を伸ばす。
氷のように冷たい指で触れられると、シーフはギャッと悲鳴を上げて、
死をもたらす骸骨の指から逃れようと地面を転げまわる。
その時、丁度追いついたマウがシーフにケアルを掛けた。
獲物に魔法の援護が届いた事に気づいた魔物が振り返り、眼窩の赤い光がマウを凝視する。
アークコースの注意が自分から離れたと気づいたシーフは跳ね起きると、
ジョブアビリティの【とんずら】を発動させて、ものすごいスピードで走り出した。
シーフの姿は見る見る小さくなり、やがて岩陰に隠れて見えなくなってしまう。
マウは驚いて恩知らずなシーフが走り去るのを見ていたが、
いつまでも見送っているわけにもいかなかった。
攻撃の対象を自分に変えたアークコースが迫ってきているのだ。
マウは剣と楯を構えてコースを待ち構えていると、もうすぐお互いの攻撃が
届く範囲になるという所で、突然アークコースの動きが止まった。
宙に浮いた骸骨の足下へ魔力が集まりその場から動くことをできないようにした上に、
周囲の空気が凍りついたように無音になる。
モンスターを足止めするバインドの魔法と、魔法を使えないようにする
サイレスの魔法が発動したのだ。
「おい、こっちだ!」
声のする方を見ると、先程から自分を追いかけていた男が少し離れた場所で手を振っている。その赤い帽子と、同じ色の礼服のようなアーティファクトで男が赤魔道士だと知ったマウは、このままソロでアークコースと戦っても勝ち目がないと判断して男のほうへと駆け出した。
156 :
名無しさん@ピンキー:2007/12/17(月) 01:56:16 ID:nR3zRlLl
マウとディーンは並んで月明かりの下を走っていた。
アークコースが動けないうちにできるだけ離れなければならない。
「あんた無茶するなあ。アークコースとタイマンで勝てるわけないだろ!?」
走りながらディーンが言った。
「あのシーフの人が、まさかこっちを置いて逃げていくなんて思わなかったんです!!」
恩を仇で返されたような状況のせいだろうか。答えるマウの声は少し怒りを含んでいた。
「そう言うあなたは、なんでわたしを助けたんですか!?」
全力疾走しながらの会話なので、少し喘ぎながらマウが問い返す。
「あのまま見捨てるわけにもいかないだろ。成り行きだよ成り行き!!」
同様に喘ぎながら言い返してから、突然ディーンは足を止めた。
「なんで止まるんです?」
「この辺りはサソリやらアントリオンが多いんでね。あやつるのに都合がいいんだ」
息を整えながら聞いてくるマウにディーンが答える。
「あなたサポ獣なんですか・・・って、え? それじゃあ・・・?」
「ああ、逃げ切れそうもないし、戦おう。ナイトのあんたと赤魔道士の俺の二人がかりなら、
なんとかなるだろ」
言いながら、ディーンは強化魔法の詠唱を始めた。
「あんた、サポは?」
「赤魔道士です」
「そりゃいい、あんたもかけられるだけ強化かけといてくれ。メイン盾なんだから」
157 :
名無しさん@ピンキー:2007/12/17(月) 01:57:51 ID:nR3zRlLl
「わ、わかりました」
ディーンのペースに巻き込まれたマウが強化魔法をかけている間に、
ディーンが作戦の説明を始めた。といっても、そう複雑なものではない。
マウとディーンが操ったペットでコースを攻撃し、ディーンは弱体魔法と
回復や強化魔法で援護するという、いたってシンプルなものだった。
「奴は範囲静寂の技とか使ってくるし、俺は離れてサポートに徹するから・・・って、
もう来やがった」
ディーンに言われて、マウが自分たちの走ってきた方向を振り返る。
コースを足止めしていたバインドが効果を失ったのだろう。
妖しい気配が近づいてくるのが感じられた。
「そういえば、まだ名前も言ってなかったな。俺はディーン、あんたは?」
「マウ。マウ・ラパーマです」
「マウって・・・あんたがあの・・・!」
言いかけて、ディーンがあわてて口をつぐんだ。
しつこく言い寄ってきた男の顔面を盾で殴り飛ばした「顔面砕きのマウ」
彼女の名前はこの異名で、男性冒険者の間で広く知られていた。
158 :
名無しさん@ピンキー:2007/12/17(月) 01:58:49 ID:nR3zRlLl
「・・・えーっと、それじゃあマウさん、お互いの立ち回りはさっき打ち合わせた通りだ。
焦らずやれば勝てる」
言葉を濁してごまかすディーンに、マウがにっこりと微笑んだ。
「そうですね、とにかく勝って生き延びましょう。ディーンさん」
マウの微笑になんとなく凄みを感じてディーンがひるんでいると、周囲の闇が濃くなり、
その奥からアークコースがその姿を現した。
マウは剣を抜き放ち、高く掲げて雄叫びを上げる。
「女神アルタナよ、我に御加護を!!」
月明かりに反射して光り輝く剣と盾を手にマウが凛々しく身構えると、
それに対抗するようにアークコースが両腕を広げ、漆黒のローブを翻す。
ディーンもアークコースに向かって魔法を唱え始める。
こうして、二人の冒険者とアークコースとの戦いが始まった。
159 :
名無しさん@ピンキー:2007/12/17(月) 01:59:58 ID:nR3zRlLl
―――どれくらいの時間が過ぎただろうか。
戦闘に集中していたディーンには、数分にも丸一日が過ぎたようにも感じられる。
周囲にいたアントリオンやサソリのほとんど全てをペットとして死なせ、
ディーンとマウもあらゆるアビリティを駆使して、
ようやくアークコースを倒すことができた。
数百年の時を経た骸骨は、燃やし木のような激しさで燃え上がり、巨大な松明と化していた。
炎が完全に骸骨を燃やし尽くし、真っ黒な燃えカスが残るだけとなって、
ようやくディーンは大きく息を吐いた。緊張が去り、全身が疲労感に覆われる。
ワーロックシャポーを脱いで額の汗をぬぐうと、ディーンはいつもの癖で強化魔法を
かけ直してから、マウのほうへと歩いていく。
ダンスマカブルで操られ、ディーンに斬りかかってきた直後にスリプルで眠らされた
マウは地面に横たわったまま、静かな寝息を立てていた。
その暢気な姿に思わず笑いかけたディーンの眼が、ある一点を見つめて動かなくなった。
マウの胴を守るガラントサーコートの裾がめくれて、黒い皮製の鎧に覆われた
下腹部が露わになっていたのだ。
160 :
名無しさん@ピンキー:2007/12/17(月) 02:00:56 ID:nR3zRlLl
動きやすさを確保するために太腿の付け根が剥き出しとなっていて、
その健康的な褐色の肌が、ディーンの目を釘付けにする。
マウのこのあられもない姿にディーンは思わず唾を飲み込むが、
ともかく彼女を目覚めさせようと、肩に手を掛けて抱き起こした。
その瞬間、
「う、ん・・・」
マウが吐息を洩らし、思わず動きを止めたディーンの鼻に、甘い匂いが漂ってきた。
ウィンダス出身で、ミスラの生理現象に詳しいディーンには馴染みのある匂い。
それはミスラが発情したときに発する、男を誘惑する為の匂い――フェロモン――だった。
(あ、そういやこの娘・・・)
マウの先程の激しい自慰を思い出し、ディーンは彼女の顔をまじまじと見つめた。
その顔は戦闘以外の別のなにかのせいで紅潮し、開かれた唇からは熱い息が洩れている。
マウの銀色に輝く髪に鼻を押し付けると、髪の毛越しに彼女の熱っぽい体温が感じられ、
ヒートの匂いもさらに強く漂ってきた。
(ど、どうする俺!?)
この状況をさらに幸運に満ちたものにするか、あくまで紳士として振舞うか!?
(とにかく、ここじゃマズイ・・・)
ディーンはマウを地面に寝かせ直してから彼女の剣と盾を背負い、再びマウを抱え上げると、
先程マウがいた洞窟目指して、一目散に走り出した。
161 :
名無しさん@ピンキー:2007/12/17(月) 02:02:03 ID:nR3zRlLl
3.
洞窟に戻ったディーンは、自分とマウのマントを重ねて敷いてから、
その上に眠ったままのマウをそっと下ろした。
ヒートのためかマウは切なげな吐息を洩らしながら、しきりに身体をくねらせている。
ディーンはそんな無防備な状態のマウから目を離すことができない。
(イカン・・・このままじゃ煩悩に負ける・・・!!)
女性冒険者に乱暴しようものなら、良くて冒険者としての資格の剥奪。
最悪の場合、監獄送りだ。
仮に資格を剥奪されなかったとしても、同業者からの信頼を失って
冒険者を続けることはできなくなるだろう。
(激しく勿体ないけど、まだ冒険者をしていたいし、仕方ないんだ。耐えろ、俺!!)
ディーンはスッパリと未練を断つため、マウを目覚めさせるためにケアルを詠唱する。
(でも、もしかしたら・・・)
半ばあきらめていたが、ミスラのヒートを熟知しているディーンは
まだ僅かな希望を持っていた。
162 :
名無しさん@ピンキー:2007/12/17(月) 02:02:39 ID:nR3zRlLl
「・・・ん・・・ここは・・・?」
マウの眼がゆっくりと開かれた。ボンヤリした表情で周囲を見回す。
「!! そうだ・・・コースは!?」
マウは意識がはっきりとした瞬間、驚いてマントの上に上半身を起こす。
「大丈夫。あの後倒すことができたよ。だからこうしていられるんだ」
ディーンは、マウがダンスマカブルで操られてからの出来事を、手短に語った。
「そうだったんですか・・・わたし、コースに操られて、あなたに斬りかかったんですね・・・」
寝ていた自分に、ディーンがけしからん行為に及ぶべきか否かで激しく悩んでいたことなど、
知る由もないマウは申し訳なさそうに俯いた。
「マァ、気にしなさんな。お互い無事だったんだし・・・」
そしてディーンも、先程までの激しい葛藤などまるでなかったように悠然と構えている。
163 :
名無しさん@ピンキー:2007/12/17(月) 02:03:54 ID:nR3zRlLl
「でも・・・自分が情けないです。邪悪なモンスターに操られるなんて・・・あっ!?」
話しの途中で、マウが突然小さく叫ぶ。
ここ数日、マウを悩ませている忌まわしい感覚が不意に押し寄せてきたのだ。
(忘れてた・・・わたし・・・発情・・・!)
コースとの戦闘中は緊張して忘れていた甘い疼きが、
マウの下腹部の奥からじわじわとこみ上げてきて、理性を蕩けさせようとする。
(ダメ!・・・こんな・・・男の人の前で・・・)
激しい戦いのを経た結果の、生存本能の為せる技だろうか?
今まで感じたことのない大きな肉欲の嵐が、マウの華奢な身体の中で吹き荒れはじめた。
マウは己の淫らな欲望を鎮めようと、両腕で己を抱え、凍えたように肩を震わせている。
164 :
名無しさん@ピンキー:2007/12/17(月) 02:04:32 ID:nR3zRlLl
(キタキタキタ!! キマシタヨ――――(゚∀゚)――――!!)
荒い息を吐きながら蹲るマウの姿を見て、ディーンは心の中でガッツポーズをしていた。
(ヒートが一番キツイ時期だったら起こした瞬間にテンパるんじゃないかと思ってたけど、
まさに期待通りの展開!!)
さて、ここで押し倒せば野望の達成は間違いないところだが、
マウに無理矢理されたと思われたら、後で面倒なことになる。
(ここは、向こうから求めてくるまでグッと我慢だ・・・)
持ち前の計算高さでこう判断すると、ディーンは待ちの姿勢に入った。
どうしたのかと尋ねるのも白々しい気がするので、驚いた表情でマウを見つめるだけにする。
こういったことでは非常に芸が細かいディーンであった。
165 :
名無しさん@ピンキー:2007/12/17(月) 02:05:27 ID:nR3zRlLl
(やだ・・・どうしよう・・・!!)
男の前で発情するなど、マウにとって屈辱以外のなにものでもない。
増して、このまま男を求めるようなことになったら・・・!
(とにかく、ここから離れなきゃ・・・!)
そう思い、マウは立ち上がろうとしたが、
「あぅっ!?」
いきなり身体を動かしたせいか下腹部の疼きが一層激しくなり、地面に両手を突いてしまう。
「お、おい・・・大丈夫か?」
そんなマウの姿を見て、ディーンは思わず身を乗り出し、彼女の身体を支えようとする。
肩を抱いて起こそうとした拍子に、ディーンの息がマウの首筋にかかった。
「ひぁっ・・・!」
ヒートで敏感になっていたマウの身体は、たったそれだけの刺激にも敏感に反応してしまう。
マウの身体がビクッと激しく跳ね、
その反動でディーンがマウに押し倒された格好で地面に尻餅をついてしまった。
166 :
名無しさん@ピンキー:2007/12/17(月) 02:06:39 ID:nR3zRlLl
「あ・・・・・・あぁ・・・?」
偶然とはいえ自分からディーンの胸に飛び込んで抱き止められた今の状況に、
マウが戸惑ってディーンの顔を見上げる。
身体が密着したせいで、ディーンの身体から立ち昇る微かな雄の匂いを嗅ぎ当ててしまい、
それに反応してマウの雌の本能も目覚めはじめる。
マウの頬は見る見る桜色に染まり、切なげな吐息が激しさを増す。
胸板にかかる熱い吐息と、まるで自分を求めているかのように見つめる
欲情に潤んだマウの瞳に、ディーンの煩悩もついに限界を突破してしまった。
(あー・・・ダメだコリャ・・・)
もっとも、どんな男でもこの状況で堪えることなどできはしないだろう。
167 :
名無しさん@ピンキー:2007/12/17(月) 02:07:46 ID:nR3zRlLl
一種の開放感を感じつつ、ディーンはマウに顔を近づけ、そのまま唇を重ねた。
「・・・んっ!・・・・・・むぅ・・・!」
マウが拒絶しようと声を洩らすと、すかさずディーンの舌がマウの口腔に侵入した。
必死に押し戻そうとするマウの舌が、器用に動くディーンの舌に絡め取られ、強く吸われる。
(いや・・・! キス・・・初めてなのにこんな、激・・・!)
ディーンはわざと音を立てながらマウの舌を吸い続け、
手はナイトのアーティファクトに包まれた肩と腰を押さえ、
密着するように自分に押し付けた。
「んむっ・・・んっ・・・んぅっ・・・ふっ・・・」
ちゅ・・・ぷちゃ・・・くちゅ・・・
マウの低い呻き声と唾液の絡み合う湿った音が重なり合って響く。
168 :
名無しさん@ピンキー:2007/12/17(月) 02:09:40 ID:nR3zRlLl
激しく濃厚なキスの音が大きくなるにつれて、ディーンの身体を押し返そうと
力を籠めていたマウの両腕から力が抜けていく。
その腕はやがてディーンの首筋に絡まり、逆に自分に押し付けるように力を籠める。
ミスラ特有の少しざらざらした舌をディーンは存分に堪能し、
舌先を尖らせてマウの唇を嘗め回す。
キスの合間のディーンの息遣いが荒くなり、それがマウの顔にかかるが、
ヒートのせいかそれさえも心地よく感じてしまう。
名残惜しそうにディーンが顔を離すと二人の唾液が混ざり合って糸を引き、唇をつなぐ。
生まれて初めて体験した激しいキスに、マウの顔は先程よりも紅潮し、
瞳は理性が抜け落ちたように空ろになっていた。
169 :
名無しさん@ピンキー:2007/12/17(月) 02:12:28 ID:nR3zRlLl
ディーンはマウの小柄な身体を軽々と抱き上げると、胡坐をかいた己の脚の上に座らせた。
キスの余韻がまだ残っているせいか、マウはトロンとした表情のまま胡座の上に腰を下ろし、
その上半身がディーンの胸に寄りかかる。
マウが抵抗できない間にと、ディーンの手が素早く動き、彼女の装備を脱がせ始めた。
腕や肩、足を保護していた白銀に輝く鎧部分の留め金を外し、腰のベルトを抜き取る。
続けて胴鎧の上に羽織っている、法衣のような白いサーコートを脱がせると、
鉄鎖で編まれた胴鎧が露わになった。
この鎧の構造は意外と単純で、脇腹の部分にある革紐の結び目をほどくと、
簡単に脱がせることができた。当然、さっさと脱がせて脇に放り投げる。
残るは、鎧の金属部分と皮膚が擦れないように保護している丈夫な革製の鎧のみである。
赤茶色や黒色の鎧を脱がせられると、マウは額を守るガラントコロネット以外には下着しか
身につけていない、ほぼ全裸の状態になった。
(・・・こ、これはエロい・・・!)
戦闘中の凛々しい姿を見た後だけに、自分の膝の上にいる下着姿の
ミスラの肢体はこの上もなくいやらしく見えた。
170 :
名無しさん@ピンキー:2007/12/17(月) 02:16:16 ID:nR3zRlLl
マウの背中に手を回しブラのホックをはじくと、
下着の拘束から開放された乳房が微かに震えながら零れ出る。
装備の上からは気がつかなかったが、マウの乳房は彼女のSサイズの小柄な体格に反して、
Lサイズ級の豊かさを誇っていた。
ヒートの興奮でしっとりと汗ばんだ張りのある乳房の先端で、
乳輪と突起の淡いピンク色が輝くように、鮮やかに映えている。
(・・・では、いただきます!!!)
171 :
名無しさん@ピンキー:2007/12/17(月) 02:17:30 ID:nR3zRlLl
ディーンの両手が伸びて、マウの乳房を包み込む。
そのまま掬い上げるように下から持ち上げると、豊かな乳肉に指がめりこんだ。
「あぁっ・・・いやぁ・・・!」
マウの身体がピクンと反応し、残った理性を総動員して男の手から逃れようと身悶えるが、
ディーンはマウを逃すまいと、彼女の耳元に唇を寄せ、軽く息を吹きかけた。
「・・・ぁう・・・っ、ひぁあっ・・・・・・!」
「マウさん・・・すごい、可愛いな・・・」
マウの耳の敏感さに興奮したディーンは、彼女のクァールのものに似た耳を甘噛みし、
更に耳朶の中に舌を這わせた。
ディーンの舌の動きに合わせて、マウの身体がまたビクッと震える。
「!・・・あ・・・っ・・・はぁぁあぁっ・・・!」
(イヤ・・・恥ずかしい・・・・・・!)
ぴちゃぴちゃという耳の中で響く水音と、初めて耳奥を嘗め回される刺激に、
マウの口から羞恥と快感の入り混じった高い声が溢れる。
172 :
名無しさん@ピンキー:2007/12/17(月) 02:18:40 ID:nR3zRlLl
目尻から涙が一滴零れ落ちたが、それが悔し涙なのか、
それとも悦びの涙なのか彼女自身にも分からなくなっていた。
恥ずかしそうに涙ぐみながら身悶えるマウの反応を楽しみつつ、
ディーンの舌は頬を滑り、首筋を這いまわる。
「・・・あっ・・・ふぅううんっ・・・・・・」
ディーンのネットリとした舌遣いがもたらした、
これまでとは違うゾワリとした刺激にマウが吐息を洩らす。
そこに媚びるような響きを感じたディーンが、乳房に指を食い込ませて形をひしゃげさせた。
そのまま、乳首を指先でクリクリと転がして刺激する。
「やぁぁ・・・いた・・・!・・・あぁぁあぁぁっ!!」
(ダメぇ!・・・そんなに転がしちゃ・・・)
マウは心の中で必死に拒絶するが、乳房に指がめり込む痛みと乳首を転がされる
快感が混ざり合い、口から漏れるのは高い喘ぎ声ばかりだった。
173 :
名無しさん@ピンキー:2007/12/17(月) 02:20:15 ID:nR3zRlLl
(もういい頃だろ・・・)
そう思い、ディーンはマウの乳房を弄んでいた右手を、徐々に下半身へと伸ばしていく。
「・・・!! いやぁ・・・!」
その目指す場所に気づいたマウが、驚いてディーンの右手を摑む。
しかし、マウの抵抗を予想していたディーンはマウの胸に顔を埋めると、
先程まで己の指で弄ばれていた乳首に吸いついた。
「あっ・・・! うにゃぁっ・・・!」
普段なら決して聞くことのできないような、可愛らしい鳴き声でマウが反応する。
乳首をちゅうちゅうと音を立てて吸われ、舌先でくすぐられると、
マウの身体は意思とは無関係にヒクヒクと震え、
下腹部を目指す手を押さえる力も抜けてしまう。
174 :
名無しさん@ピンキー:2007/12/17(月) 02:21:33 ID:nR3zRlLl
開放されたディーンの右手が、マウの臍を指先で軽く撫でてから下腹部へ滑り下りていく。
もじもじと擦りあわされているマウの太腿の間に指を潜らせると、そこはすでに充分に潤い、
しっとりと湿っていた。
ディーンが指をミスラショーツにかけ、そのままスルスルとマウの足先へと滑らせていくと、
ショーツは指に引っ張られて足の爪先から抜き取られ、マントの上へ落ちた。
175 :
名無しさん@ピンキー:2007/12/17(月) 02:22:45 ID:nR3zRlLl
「あぁ・・・いやぁ・・・」
下半身を露わにされた頼りなさに、マウが弱々しく首を振り身体をくねらせる。
そんな弱々しい抵抗が、ディーンを更に興奮させてしまう。
マウの上半身をマントの上に押し倒して、彼女の両膝を自分の肩に抱え上げた。
こうするとマウは腰が浮き上がって身動きできなくなり、
ディーンの眼前で大股開きする格好になってしまう。
こうして目の前に広がった光景に、ディーンは思わず息を飲んだ。
176 :
名無しさん@ピンキー:2007/12/17(月) 02:23:54 ID:nR3zRlLl
マウの髪と同じ銀色の恥毛は、汗と愛液でペッタリと肌に張り付き、
すでに大事な部分を覆い隠す役には立っていない。
その下の優美なクレバスも愛液で濡れ光り、ディーンを待ち焦がれているかのように、
微かに震えている。
「あぁ・・・ダメ・・・こんな・・・・・・見ちゃダメぇ・・・!」
(こんな・・・恥ずかしいトコ・・・全部・・・!)
強引に股間を露わにされたマウが弱々しく悲鳴を上げ、
なんとかして恥ずかしい部分を隠そうと身をよじるが、
そんな抵抗では逆に腰をくねらせて見せ付けているようなものだ。
177 :
名無しさん@ピンキー:2007/12/17(月) 02:25:12 ID:nR3zRlLl
ディーンの指がマウの薄桃色に濡れ光る花弁をそっと押し開いた。
「おおおお〜〜〜〜〜!!」
マウの内部を覗き込んだディーンが思わず声をあげる。
肉襞同様、愛液に濡れる薄桃色の内壁、その奥に純潔の証である障壁を見出したからだ。
「マウさん、初めてだったんだ・・・」
言いながら、からかうようにマウの瞳を覗き込む。
「・・・・・・っ」
マウは睨み返そうとするが、処女であることを知られた恥ずかしさに
堪えられず脇を向いてしまう。
そんなマウの姿に満足そうな笑みを浮かべ、
ディーンは彼女の内部に指を浅く侵入させた。
178 :
名無しさん@ピンキー:2007/12/17(月) 02:26:02 ID:nR3zRlLl
痛みを感じさせないように、細心の注意を払いながら指を軽く出し入れすると、
マウの胎内から、くちゅくちゅと淫猥な音が聞こえてくる。
「キスして胸触っただけなのに、こんなに溢れてる・・・」
「いやぁ・・・・・・ディーンさん・・・いたずらしちゃ、ダメぇ・・・」
マウの懇願を無視して、ディーンの指が更に深く潜り込む。
「すご・・・中が俺の指にネットリ絡みついてくる・・・!」
「んっ・・・にゃっ・・・ん・・・!」
マウは背中を反らせて、嬌声交じりの荒い息を吐いて激しく反応する。
179 :
名無しさん@ピンキー:2007/12/17(月) 02:27:36 ID:nR3zRlLl
「マウのここ、すごく可愛いな・・・」
ディーンが調子に乗って彼女を呼び捨てにしながら、更に激しく指をくねらせた。
ヌチャッ、ヌチャッ・・・クチュ、グチュ・・・
その度に、いやらしい水音が先程よりも大きく洞窟内に響き渡る。
「イヤぁ・・・ダメぇぇ・・・うにゃああぁあぁ!」
誰にも触れられたことのない場所を弄ばれ、マウの身体が羞恥と屈辱に熱く火照っていく。
だが、同時に今まで感じたことのない大きな快感の波が押し寄せて、正気を失いそうになる。
180 :
名無しさん@ピンキー:2007/12/17(月) 02:28:41 ID:nR3zRlLl
「ミスラって、ココも弱いんだよな・・・」
マウの肉襞を丹念にまさぐりながら、空いた一方の手の指で尻尾の付け根の裏側を掻く。
「・・・!?・・・うにゃぁぁぁぁっ・・・!」
この新たな刺激にマウの背中が反り返り、ディーンの顔の両脇で太腿がビクビクと震えた。
太腿の痙攣を頬で感じながら、ディーンは割れ目の上にある突起を指で転がし、
尻尾の付け根も痛みを感じさせない程度に力を籠めて、カリカリと引っ掻く。
「〜〜〜っ!!・・・あぁ〜〜!・・・あぅぅ・・・ふみゃ・・・・・・うにゃぁぅ・・・・・・!!」
ディーンの指の動きに合わせて、マウの身体全体がガクガクと揺れる。
大きく開かれた唇から嬌声と共に唾液が筋を引いて滴り落ち、
目尻からは歓喜と恥辱の入り混じった涙が零れた。
181 :
名無しさん@ピンキー:2007/12/17(月) 02:30:06 ID:nR3zRlLl
(そろそろかな・・・)
マウの手が縋るものを求め、敷かれているマントを強く握り締めているのを見て、
絶頂が近いことを感じたディーンがダメ押しとばかりに、彼女の尻に顔を近づける。
そのままマウの後ろの穴に舌を尖らせて捩じ込んだ!
「あっ!?・・・にゃぁあぁぁ!? にゃぅ・・・うにゃぁぁぁああぁぁぁん!!!」
プシャァァァ!
アナルを責められて驚いたマウが、絶頂に達して悲鳴のような声をあげると、
潮を吹くように勢いよく愛液が飛び散った。
マウが絶頂に達したことを告げる全身の痙攣が治まると、
ピンと張り詰めていた尻尾がだらりと垂れ下がった。
ディーンが愛液でビショビショになった顔を離し、肩に担いでいた両膝を下ろすと、
全身から力が抜け落ちたマウの身体が、マントの上にぐったりと横たわった。
182 :
名無しさん@ピンキー:2007/12/17(月) 02:31:58 ID:nR3zRlLl
(わたし・・・男の人に・・・)
絶頂の余韻と激しい脱力感に襲われ、グッタリと横たわりながらマウが心の中で呟く。
男の指と舌がもたらす快感に狂い、痴態を晒し、それを全て見られてしまった。
本来ならマウには耐えられない程の屈辱のはずだが、ヒートに身体を支配され、
その虜となったマウの本能にとっては、見られることの恥ずかしさすら快感となってしまう。
この事実が、自分はヒートを意思の力で抑えられるという自信や、
ナイトとして気高く生きるという誓い、言わばこれまでマウの心を
力強く支えていた柱を粉々に打ち砕いた。
今のマウは心の支えを失い、己の内に燃え上がる性欲に戸惑い、怯える一人の少女だった。
183 :
名無しさん@ピンキー:2007/12/17(月) 02:33:01 ID:nR3zRlLl
身体の奥で子宮がまるで別の生き物のように疼き、まだなにかを求めているのが感じられる。
自分ひとりでは決して満たすことのできない、この切ないような疼きを
鎮めることのできる相手を、マウの中で目醒めた雌の本能は悟っていた。
頭を巡らしてその相手に視線を向ける。
視線の先にはマウの傍らで服を脱ぎ、己も全裸となった男・・・ディーンがいた。
その股間でそそり立つモノを見た瞬間、これから自分が体験するであろう
未知の行為が否応なく連想され、マウの心が不安に満たされていく。
だが同時に、マウの胎内の奥で熱い溶岩のような疼きが沸き上がる。
184 :
名無しさん@ピンキー:2007/12/17(月) 02:34:04 ID:nR3zRlLl
マウの心と身体の中を吹き荒れる嵐をよそに、
ディーンは彼女の両腿の間に身体を割り込ませた。
その体勢のまま己のモノを摑み、マウの胎内から溢れてくる愛液を丹念にまぶしつけていく。
勿論、先端でマウの肉襞を丹念になぞり、突起を刺激することも忘れない。
「ふにゅっ・・・はっ、ぁん・・・やぁん・・・・・・」
心の中は不安で一杯だというのに、マウは甘ったるい鳴き声で喘ぎ、
ディーンに媚びるように腰をくねらせてしまう。
(こちらのTP300%!! 貫通連携いくます!!!!!)
心の中で連携開始の合図を送り、慎重に腰を前に突き出す。
185 :
名無しさん@ピンキー:2007/12/17(月) 02:35:07 ID:nR3zRlLl
ディーンの先端が、マウの肉襞を掻き分け、徐々に奥へと侵入を開始した。
「うにゃああぁぁぁぁ・・・!!」
マウが苦悶と喜悦の入り混じった高い声をあげる。
初めての行為に対する純粋な怯えと快感への渇望が、マウの心の中で激しくせめぎ合う。
そのせめぎ合いの果てに、ひとつの思いが浮かび上がる。
――いつか出会う、心から愛する男性に初めてを捧げたい――
それは、全ての女性の心の中にある、普遍の思い。
そして、この思いは折れ朽ちかかったマウの心を支える、最後の支えでもあった。
「いやぁぁぁぁぁぁーーーー!!!!!」
思いが絶叫となってマウの口から迸り、彼女の身体から強く輝く白い光が放たれた!
186 :
名無しさん@ピンキー:2007/12/17(月) 02:36:20 ID:nR3zRlLl
「うがぁぁぁぁぁぁ!?」
股間に激しい衝撃を感じ、跳ね飛ばされるディーン。
そのまま洞窟の壁に背中を激しく叩き付けられて、思わず呼吸が止まる。
(い・・・一体何が・・・・・・!?)
背中の痛みに耐え、マウを見たディーンの目が驚きに見開かれた。
(これは・・・【インビンシブル】!!?)
力なく横たわるマウの全身を包む光は、ディーンも何度か見たことがある
ナイトの究極のアビリティ【インビンシブル】のものだった。
本能的な怯えと純潔を守りたいというマウの強い思いが、
無意識に【インビンシブル】を発動させ、胎内に侵入しようとするディーンのモノを、
彼の身体ごと弾き飛ばしたのだ。
187 :
名無しさん@ピンキー:2007/12/17(月) 02:37:43 ID:nR3zRlLl
ディーンは大きく息を吐くと洞窟の床に胡坐をかいた。
情けないことに股間のモノは今の衝撃ですっかり萎えてしまっている。
だが、ディーンにとって幸いこの上ないことがあった。
アークコースとの戦いが終わった後にかけ直しておいた強化魔法が、
かろうじて肉体的な損傷から守ってくれたのだ。
(ストファラかけてなかったら、
下手すりゃナニがミンチになるところだった・・・)
いまこの時ほど、自分か赤魔道士だったことを幸運だと思ったことはない。
188 :
名無しさん@ピンキー:2007/12/17(月) 02:38:48 ID:nR3zRlLl
(まさか、【インビンシブル】にこんな使い道があったとは・・・)
あまりといえばあまりな成り行きに、ディーンの口から笑い声が洩れる。
気がつけば【インビンシブル】の効果も失われて、
マウは先程までと変わらない無防備な姿でマントの上に横たわっている。
どうやら【インビンシブル】発動と同時に気を失ったらしい。
とはいえ、ディーンにこのまま続きを再開する気持ちはなかった。
このミスラの少女の貞操観念は、並大抵のものではない。
(さすがは顔面砕きのマウってところか・・・)
また笑みが浮かぶが、マウが起きてからの修羅場を思うと、自然とそれも消えていく。
冒険者の資格剥奪、監獄送りといった言葉が頭をよぎる。
189 :
名無しさん@ピンキー:2007/12/17(月) 02:40:03 ID:nR3zRlLl
(ま、しょうがないよな。マウの気の済むようにさせてやるしかないか)
開き直りとしか言いようがないが、ディーンは自分を無理矢理落ち着かせた。
この期に及んで逃げ隠れしたり、下手な言い訳をするなどできるものではない。
その程度のプライドは持ち合わせているつもりだった。
そんなことを考えていると、ディーンが口から大きなくしゃみが出た。
アットワの夜の冷気の中で自分が全裸だったことに気がついて、
慌てて散乱していた下着を身に着けた。
190 :
名無しさん@ピンキー:2007/12/17(月) 02:40:45 ID:nR3zRlLl
自分だけでなくマウも全裸なのに気づいて、
荷物の中から野営の時に使う毛布を出してかけてやる。
その後で服を着終えると、ディーンはまた腰を下ろして目を閉じた。
(いざとなったらジタバタしない!!)
心の中で繰り返すうちに激しい眠気に襲われて、
ディーンの口から安らかな寝息が漏れてきた。
191 :
名無しさん@ピンキー:2007/12/17(月) 02:41:42 ID:nR3zRlLl
4.
「ご主人様。お帰りクポ〜〜」
モグハウスのドアを開けると、いつもと変わらないモーグリの声が出迎える。
ディーンは婦女暴行の罪でガードに拘束されることもなく、
一応無事にウィンダスのモグハウスへ帰りつくことができた。
目を覚ましたマウに朝食を振舞って彼女の怒りを和らげたり、
言い訳がましいことを一切言わない潔さを見せたりしことが、
ディーンを紙一重で救ったと言える。
192 :
名無しさん@ピンキー:2007/12/17(月) 02:43:33 ID:nR3zRlLl
ドアを閉め、大きく息を吐いてディーンが椅子に腰を下ろすと、
彼の装備やカバンを手際よく片付けたモーグリがウィンダスティーを淹れる。
差し出された熱いお茶をゆっくりと啜りながら、
ディーンはその日のマウとのやりとりを思い返した。
ディーンがマウにした――彼女曰く“淫らな行為”――の償いとは。
大きく胸を反らせながら彼女が自信満々に言い放った言葉の内容は、
ディーンが想像もしなかったものだった。
「わたしが許す気になるまで、わたしが参加している固定パーティに入ってもらいます!」
「ハァァ!!?」
その想定外の要求に、ディーンは思わず素っ頓狂な声をあげた。
193 :
名無しさん@ピンキー:2007/12/17(月) 02:44:41 ID:nR3zRlLl
「丁度、MPヒーラーがいなかったんです」
得意そうなマウの声が、ディーンの耳に蘇る。
「お互い冒険者なんだから、それに相応しい責任の取り方でしょう?」
そう言ったときのマウの顔は、相手を心底驚かせて、してやったりという表情だった。
この想定外の要求に面食らったディーンは、その後なし崩しに、
マウの呼び出しがあればいつでも彼女の固定パーティに参加して、
狩りのお供をすることを約束させられてしまったのだった。
194 :
名無しさん@ピンキー:2007/12/17(月) 02:46:06 ID:nR3zRlLl
(しっかし・・・いいのかねぇ・・・)
空になったウィンダスティーの湯呑みを弄びながら、ディーンは思った。
(いくら未遂だったとはいえ、自分にエロいことしようとした男と
行動を共にするんだぞ・・・?)
マウがあまりに得意そうな顔をしていたので言いそびれたのだが、
彼女の身になって考えれば、これはかなり危険なことではないのだろうか?
たしかに、MPヒーラーである赤魔道士がいれば狩りがしやすくなるのは確かである。
それにパーティを組んでいる間は常に複数の仲間と一緒なのだから、
身の危険はないと判断したのかもしれない。
もしかすると、自分が気づいていない裏の目的でもあるのかとまで勘繰ったが、
これはディーンにとっても好都合な申し出でもあった。
一緒にパーティを組んで親密になれば、それだけ処女を頂くチャンスが
増えるということなのだから・・・
195 :
名無しさん@ピンキー:2007/12/17(月) 02:47:04 ID:nR3zRlLl
「ご主人様、空っぽの湯呑みを見てニヤニヤして、一体どうしたクポ〜?」
モーグリの怪訝そうな声で、ディーンは我に返った。
マウと親密になった後の展開を想像して、自然とにやけていたらしい。
咳払いをしてごまかしながら、ディーンは立ち上がって大きく伸びをした。
ともあれ、これで最近マンネリ気味だった冒険生活にも、新しい風が吹くかもしれない。
「ご主人様、お湯が沸いたクポ〜」
「お、いいね〜」
ディーンはタオルを肩にかけて、ご機嫌な様子で部屋の奥にある湯浴み場に向かった。
196 :
名無しさん@ピンキー:2007/12/17(月) 02:48:16 ID:nR3zRlLl
同じ頃、マウも自分のモグハウスの湯浴み場にいた。
だがご機嫌なディーンとは正反対に、
不機嫌そうな顔で何度も頭からお湯をかぶっている。
今更ながら、ディーンにされた行為と自分の痴態を思い出し、
いてもたってもいられないような焦燥に駆られていたのだ。
(男の人と・・・あんな・・・あんなコト・・・!!)
お湯をかぶりながら、何度も頭の中で繰り返す。
「あんな過ちはもう絶対、二度と繰り返さない・・・!!」
盥に張られた湯に映る己の顔を見つめながら、マウが小声で、
しかし力をこめて呟く。
(あの人にも、償いをさせてやる・・・! ずっとこき使ってやるんだから!!)
ディーンの顔を思い出し、怒りを新たにして決意するマウ。
だが、そのせいで彼にされた行為まで思い出してしまい、
火照りかけた身体を鎮めるために、
今度は冷水を何度もかぶる羽目になってしまうのだった。
(おしまい)
197 :
名無しさん@ピンキー:2007/12/17(月) 02:50:35 ID:nR3zRlLl
・・・以上です。
投下してみて思いましたが、無駄に長いっすねorz
もっと短くてもガツンとえろい文章を書けるようになりたい・・・
また何か書き上げたら、こちらに投下させていただきます。
それでは【おやすみなさい】
198 :
名無しさん@ピンキー:2007/12/17(月) 02:57:31 ID:63Cy3Yam
>>197 オヤスミナサイ!!またしてもリアルタイムで読ませて貰いました!
とても良かったです、本当に自分は運がいい(*´Д`*)
あとミスラ神サイトってのは何処の事なんでしょう!?
思いつきすぎて分かりません!ヽ(;´Д`)ノ
読んだ。
正直に書いてもいいのかな
ヤらずに完結してしまったことで盛り上がってた気持ちが急激に冷めてしまって
読んだ後の虚脱感がやばい…
ゴメン…
200 :
142:2007/12/19(水) 03:38:58 ID:X9lzUX+u
198様、199様、感想ありがとうございます〜。
>198様
>あとミスラ神サイトってのは何処の事なんでしょう!?
こういう掲示板で特定のサイト名を出しちゃっていいのでしょうか?(;´Д`)
とりあえず、そちらのFFXIカラー内にある「ねこナイト危機一髪!」が
キービジュアルになって、マウさんのキャラが確定したのであります.
>199様
>ゴメン…
いえいえ、こちらこそ中途半端な終わらせ方になって申し訳ないです。
ヌイてナンボのエロSSなのに、
男側が1度も発射してないのは正直失敗だったなあ、と思っています。
マウさんの性格設定上、処女喪失してしまうと
どうしてもハッピーエンドにすることができなかったもので・・・
マウさんがヒロインの話はあと数話分プロットがあるんですが、
処女喪失は恐らく最終話になると思います。
それまでは、マウさんには処女のままイロイロ恥ずかしい目に
遭ってもらう予定です(/ω\)
本番合体シーンについては、別のヒロインのお話でやることにします。
ミスラスキーなんで、こっちも勿論ミスラですがw
それでは、これにて失礼します。
長々と失礼しました。
201 :
名無しさん@ピンキー:2007/12/19(水) 11:16:49 ID:hibs+IJF
>>197 読ませていただきました。
とてもよかったです。次回作に期待しています。
続きを要求せざるを得ない
wktkwktk
204 :
詩人:2007/12/21(金) 17:10:56 ID:+sip00ga
↑踏まないように。
垢ハックぽい
ちょっと早いですがメリークリスマース!
1スレに2度も投下するのはどうかと思いましたが
クリスマスっぽいネタを書いたので持ってきました。
ダランディーガ:首F6b×ターナ:猫F6a
投下しておいてなんですが、ミスラ受け優勢ですね。
そろそろヒューム受けも書きたいと思う所。
下着というのはきっと、レベル上げ以外に家でゴロゴロとしている時は
普通の下着を着けていると信じて疑いません。
そして種族によって装備がきちんと分けてある。
それを前提に読んでいただけるとありがたいです。
ではどうぞ〜。
贈り物
今年もまた年の瀬がやってきて、街は新年を祝う為に色鮮やかに彩られていく。
今年は去年のように離れていた2人とは違い、ダランディーガはターナと一緒にいた。
「今年は、ずっと一緒にいられるんだよな。お前、したい事って何かあるか?」
ソファに転がりながらダランディーガの本棚に新しく加わった戦略書を読んでいるター
ナが、ダランディーガの声に反応して顔を上げた。
ダランディーガはいつもの自分が口にする酒ではない薄くて甘い目の酒を持ち、それをソ
ファの前のテーブルに2つのグラスと共に置いた。ターナはダランディーガがいつも飲む酒
では濃いし、苦いと言って好まないのだ。なので、ダランディーガがターナと酒を飲みたい
と思う時は、そういった酒を改めて用意する。
「ん、したい事?」
「だって、この時期って一緒にいて何かするものだろうが」
きょとんとしたターナがダランディーガを見た後首を傾げた。
そして少し考えた後で、ああ、と気の抜けるような声を出して、読んでいた本にブックチ
ャームを挟んで閉じる。
「それでアンバーが、今年は彼氏に何をあげるのって聞いていたんだね。あたしこの時期は
大体姫篭りに当たるから誰かと何かをした事って無いんだよ。家に籠って図書館で借りた本
を読んでいるのが普通だったからね」
ターナが言う姫篭りとは、発情期の事だ。
今度はダランディーガが、ああ、と声を出す。
「じゃあ、何だ、去年の今頃もそうだった、と。だからここで本を読んでいたのか」
「そうだよ。今は図書館にある戦術書よりもダランの本棚の戦術書の方が気になるもん」
あふっと欠伸をした後、ターナが改めてソファに転がってダランディーガを見上げた。
ダランディーガは去年の今頃のターナの様子を思い出した。
確かに、ターナは出掛けているダランディーガのベッドの上で、ダランディーガ所有の本
に添い寝をしてもらっていたのだ。
「ダランと会ってからびっくりしちゃったよ。あたしが読む戦術書の類の貸出人って大体ダ
ランディーガの名前が前にあったもんね」
ダランディーガはターナが転がるソファの近くに立つ。すると自主的にターナがダランデ
ィーガの分を空けたので、ダランディーガはその場所に腰かけた。
ターナがダランディーガの太腿に頭を載せ、そこからダランディーガを見上げる。
「そんなものですな」
「ええ、そんなものでしょう」
ダランディーガはターナの顎をくすぐりながら、グラスに酒を注いだ。
「で、今年も姫篭りが来そうか」
「たぶん来るよ」
「じゃあ外は出歩けないな」
苦く笑いながら、ターナが自分の顎をくすぐる大きな手に自分の手を添える。
「ちょっとつまらないか。この時期ってとても外は華やかでしょ」
「いいんじゃないの。どうせぐるっと街を見回った後で宿に籠ってやる事をやる」
「何それ」
可笑しそうにターナが笑うと、ダランディーガはフフンと上機嫌に鼻を鳴らした後で酒を
口にした。
「…じゃあ、これはどうだ」
「ん?」
くしゃくしゃとターナの頭を撫で、ダランディーガが口を尖らせる。
そしてニヤリと笑って見せた。
「お互いがお互い、希望の格好をさせる。これだと家の中でも楽しめるぞ」
「へぇ、面白い事を言うね」
「とは言っても、だ。俺はサブリガを履けとか言われても無理だがな。あれは好かん」
ターナはそう言われた後少しダランディーガがサブリガを履いた姿を想像してプッと吹
き出す。余程面白い事を想像したのだろう。その後しばらく小さな笑いが止まらなかった。
「でもそれ、面白そうだね。じゃああたしもダランに着て欲しいモノを用意しようっと。…
サブリガとローブとか…」
「結構乗り気だな。頼むからその組み合わせはやめてくれよ。それを持ってこられても着な
いからな」
ダランディーガの嬉しそうな声にターナも笑って答える。
「うん。この時期に誰かと居られるのが初めてだからね。そこからして、とても楽しみだよ」
ターナは体を起こして、ダランディーガの首に腕を回した。そして軽いキスをする。
「ああ、それと、家の場所ちょっと空けておきな」
「どうしてさ」
ダランディーガがターナの背中をなぞり始めると、ターナはダランディーガの耳を軽く噛
んだ。情事の入口に完全に足を踏み入れる前に、ダランディーガがターナの耳にそっと囁く。
「きっとこれからお前に必要なモノを用意した。どれだけあってもいいものだ。だから空け
ておきな」
くすぐったそうに耳を伏せ、ターナが小さく声を上げた。ダランディーガはフッと息をか
け、その耳を舐める。
「ふふ、すげぇ楽しみ。俺、お前の見たかった姿があったんだよな」
「そうなの?」
「そうだよ。その格好になる事に対して拒否されない事が俺へのプレゼントだな。それだけ
で胸がいっぱいになりそうだ」
ターナは自分がどんな格好をさせられるのだろうとちょっと不安になりつつも、それでも
いつものようにダランディーガの手によって女にさせられる。
はぁっと熱い息を吐いて、ターナは自分に溺れているダランディーガを見た。
ダランディーガは嬉しそうに笑っていた。
そのダランディーガの様子にターナもまあいいかと思い、ダランディーガに向かって笑っ
て見せる。
「すごく、楽しみ…だよ」
「だな、俺も楽しみだ」
ダランディーガはそう言うと、ターナを抱き上げてベッドに向かって歩いた。
ターナに贈られたダランディーガからの贈り物は、ダランディーガのモグハウスにもある
頑丈な本棚だった。しかも2棹だった。
流石にターナはそれに驚き、ダランディーガを見る。
「中身はお前が揃えな。俺もお前が自ら選んで読む戦術書の類が気になるからな。もしかし
たら俺の知らない視点で揃えるかもしれねぇからさ、また覗かせてもらうぞ」
「…あ、ありが、とう。いや、でも、あたしこれ、勿体なさすぎるよ」
「じゃあそれに見合うように頑張りなぁ」
ダランディーガはぐしゃぐしゃとターナの頭を撫でた。ターナは以前から憧れていたその
本棚を見て、嬉しさに体を震わせる。
そこでふと、ターナはダランディーガを見た。
「でも…あたし、ここまでいいもの、用意できなかった」
「いいんじゃないの。何をくれるのかかなり楽しみにしていたぞ」
ダランディーガが膝を折り、ターナと視線を合わせる。ターナは顔を赤くしながら部屋の
隅に行き、箱を持ち、それをダランディーガに渡した。
「何がいいのかわからなくてさ、こんなので、ごめん」
ダランディーガはその包みを空ける。
そこには揃いのグラスと酒が2本入っていた。
「お、結構いい感じのグラスじゃん。俺、自分でグラスを買うならこんな感じのグラスを選
ぶのよな。いい感じ、いい感じ」
嬉しそうに笑うダランディーガを見て、ターナもちょっとホッとした。
「酒もいい酒じゃねぇの。どうしたの、これ」
「本屋で調べて、お店で聞いた」
照れたように顔を赤らめて、恥ずかしそうにうつむくターナの頬にダランディーガがキス
をした。ダランディーガがターナに頬を擦ると、ターナも笑ってダランディーガの頬に頬擦
りをする。
するとやはりターナの"姫篭り"の香りがかすかにした。以前に言っていた通り、彼女に
発情期が来たらしい。
それだけでダランディーガの中で悪い虫がうずく。
「じゃあ風呂に入って、この間言っていた希望の格好をしましょうかね」
「あたしの家でいいの?」
「どっちでもいいけど、ウィンダスの方が暖かいからさ。俺は暖かい方がいい」
ターナの姫篭りの匂いを嗅いだダランディーガの悪い虫がうずくのを止められない。なの
で、自分の家の方が良かったが、もうこっちにそのまま居る事に決めた…というのが、ダラ
ンディーガの本音だ。
「そっか、じゃあそうしよう。お風呂用意してもらうね」
「あ、ターナ」
「ん?」
自分を見上げるターナを眺めて、ダランディーガは笑う。
「モーグリを呼びに行くなら、ついでに俺に宛てるその格好を何かに包んで持ってきな。俺
も直前まで内緒にする為に包んできたからさ。それを交換して別々に風呂に入ろうぜ」
「あはは、じゃあそうしてくるね」
ターナがモーグリを呼びに軽い音を立てながらダランディーガから離れていく。
その背中を見て、ダランディーガが自分の唇を舐めてチラリと鞄を見た。
「着てくれるかねぇ…。一体どれを選ぶのやら」
しばらくしてターナがやってきた。ダランディーガ宛の服が入っている包みをきちんと持
っている。それをスイッとダランディーガに差し出し、ダランディーガに笑いかけた。
「はい、先にどうぞ。…ふふふ、似合うかなぁ…。楽しみだぁ」
ターナが屈託なく嬉しそうに笑ってダランディーガに包みを差し出してきたので、下心満
載のダランディーガはかなり後ろめたく感じた。
「おー、楽しみだな。よし、じゃあ入ってくるか」
嬉しそうに笑うターナを部屋に置いて、ダランディーガは風呂に入る為にその部屋を出る。
「…相当後ろめたいな、こりゃ…」
そうは思ったが、ダランディーガにとってもここまでこの時期に街の中でのんびりするの
は初めてで、本当の事を言うと、何をすればいいのかわからないのだ。
彩られた街を一周して、それでこの時期だけにしか出回らない旨いモノを食って、それか
らどうしたらいいのやら。
行き着く所はやはりこういった事だから、と何となく言い訳を心の中でしながら、ダラン
ディーガは湯を浴びる。
湯を浴びた後でターナが用意した服を、包みをはがして見てみた。
「へぇ…。ロイやナトが着そうな服じゃねぇの」
それは東方系の羅漢装束の胴と脚で揃えてあった。競売で買い求めたようなくたびれた様
子は全くと言っていい程なかったので、誰かに仕立ててもらったのだろう。
ダランディーガはこれを見てますます自分が持ってきた彼女への服を後ろめたく感じて
しまうが、とりあえずそれを身に着け、部屋に戻る。
「あ、似合っているね」
部屋に戻ると、ターナはモーグリと共にこの時期にしか出回らない食事をテーブルの上に
並べていた。ターナは今日辺り出られないとわかっていて、事前にこの食事の準備をしてい
たのだろう。食事のいい匂いが鼻に届くと、当然の事ながら腹の虫がグウと鳴く。
「どうしてこれにしたの」
「んー。あたしの中ではダランはそういう格好だから。初めて会った日ってそういう格好で
いてくれていたでしょ」
ダランディーガはターナと初めて会った日の事を思い出し、うつむいて小さく笑う。
「なるほどね」
「じゃあ、入ってくるね」
ダランディーガはその声に後ろめたくもある種の胸の高揚を覚える。後ろめたい気持ちも
ほんの少しとなり、自分の鞄からその包みを出してターナにそれを渡した。
「着てくれると、嬉しいんだけどねぇ」
「ん?何か前もそう言っていたよね」
「今年の中で1番、俺が嬉しかった格好だからな。あとは俺の願望。どれを選ぶのかが楽し
みだね」
ターナはそれを聞いて、包みとダランディーガを見比べる。
首をかしげながらも小さく言ってくると言い残し、ターナが風呂場に行った。
ダランディーガは自分のグラスに一足先に酒を注いで、ソファに腰かけて酒を口にする。
しばらくして、キャーッという声が耳に届いた。
「あー…やっぱりなぁ…。あいつ、後ろめたく感じていたか。あの時追いつめ過ぎた気がし
たもんなぁ…」
それからまたしばらくして、ターナが赤い顔をして部屋に帰ってきた。
「うー…。あれ、怒って、なかった、の?」
もじもじと居心地悪そうな顔で、ターナがダランディーガに近寄ってくる。ダランディー
ガは自分の望んだ格好になったターナに向かって手を伸ばした。
「俺の留守中にそのクロークを勝手に着たけど、泥棒さんじゃなかったからな。俺、そうや
ってされるの、装備泥棒以外はお前が初めてなのよ。だから最初は疑っちまった」
ダランディーガから伸ばされた手にターナが捕まる。
ターナはダランディーガが望んだとおりに、ダランディーガのバンパイアクロークを着て
いた。どうしようもなくずり落ちる肩の部分から、黒い普通の下着が見える。
ああ、これを着けたのかと思い、コクリと唾を飲み込むダランディーガの喉が鳴る。
「ああ、やっぱり泥棒だと…思われていたんだ。やっていること、そう、だよ、ね」
ダランディーガの腕に誘われるように、ターナがダランディーガの腕の中に収まると、脚
の上をまたがるように足を開いて乗せられる。
ダランディーガが自分の上に乗せたターナの胸を覗くと、やはり自分が望んだ下着を着け
ていた。
「そうだねぇ…。でも、お前は違ったじゃん。今でも事あるごとに思い出してしまうね」
「や、あ、あの、忘れて!」
下の下着もそうなのかな?と確かめるように、ダランディーガはまたがったおかげで突き
出されているターナの尻を脇の部分からゆっくりと撫でた。ターナが小さく震えて、甘い声
を漏らす。
するとやはり、下の下着もダランディーガが着けて欲しかった下着だった。
ダランディーガが体を曲げて、ターナの耳元に唇を寄せてそっと囁く。
「忘れられるもんか。あれほど嬉しい出迎えなんて、そうは無いぞ。俺の部屋で俺に早く抱
かれたいと思って、待ち切れずに俺のクロークを着て、俺に抱かれている所を想像して自分
でやってるなんてさぁ…。疲れなんてどこかに吹っ飛ぶに決まっている」
ターナは息を詰まらせて、真っ赤になりながらダランディーガを見上げた。
「あれは、その、あの…」
「あれがもし姫篭りじゃなかったのなら、姫篭りだったのだと誤魔化してしまっても構わん。
普段のお前があれだとして、それを宣言するのも、それはそれで上等だ。俺は、今日お前に
あげたようなものを着けるような女が好きだからな。ああ、経験積みの時に着るのはダメだ
ぞ。急所をきちんと守れないからな。俺とこうやって居る時だけ、そういうのを着けてくれ
ると嬉しいね」
ダランディーガはターナを離して立ち上がらせ、ゆっくりと立ち上がる。
恥ずかしさに身悶えるターナを見降ろし、ダランディーガが優しくターナの耳を撫でた。
「…さあ、飯を食おう。ターキーが旨そうだ」
ダランディーガがターナの手を引く。ターナは息も絶え絶えに、泣き出しそうな顔をしな
がら食卓についた。
ダランディーガはターナに向けて柔らかく笑い、ターナのグラスに彼女と一緒に飲む時の
いつもの甘い果実酒を注ぎ、今しか出回らない食事を摂りながらも、目はターナのバンパイ
アクロークに向かっていた。
そして頭の中でバンパイアクロークに隠された彼女の体を思い浮かべ、何度もその下着を
脱がす瞬間を想像した。
熱い息が、ソファに腰掛けているターナの足にかかる。
ダランディーガの舌がターナの右足の指の股を丁寧に舐めていた。
たまに指を吸い、丁寧にまた舐めまわす。思い出したようにグラスに入った酒を飲み、ま
たダランディーガがターナのふくらはぎに舌を這わせた後、また足の指をしゃぶった。
「ひ、ぁ、あう…」
ダランディーガの望みで着ているダランディーガのバンパイアクロークの裾から、ターナ
の脚が伸びて震えていた。
そうやって震える脚の根元に、これまたダランディーガが望んだ黒い下着がちらちらと覗
いている。
「これで、お前の体で舐めてねぇ所は無くなったな」
ダランディーガは嬉しそうに笑う。いつもターナがいない狩場でダランディーガ自身を慰
める時の格好で乱れる"本物"に興奮で息を弾ませながら、ターナの足の親指を吸った。
「白状するがぁ、俺の狩場の慰め役は生身の女じゃなくてこの格好のお前だよ」
驚いてこちらを見ているターナの左足を取り、ダランディーガがそこも右足と同じように
丁寧に舐め始めた。
「俺の布モノを着て俺を乞う、そんなお前だ。ふふ、こんな風に、さぁ、俺に色々な事をさ
れてんの」
「…はは、嘘だぁ。あの時…怒っていた、じゃない」
ターナは息を詰まらせて、彼が留守の間に黙ってダランディーガのクロークを着た時のダ
ランディーガの様子を思い出す。その様子を見て、ダランディーガはクククと声をくぐもら
せて笑った。
「怒っていねぇよ。あの時は意地悪をしただけだよ。怒っていたら即刻着ているものをはが
して裸でも街に蹴りだすし、嘘だったらお前にこの格好でいろ、だなんて言わねぇだろ。そ
の下着とセットだぜ」
ダランディーガは満足するまで左足を舐め、自分の唾液でべたべたになっているその足に
頬ずりをする。そうやって頬ずりをする間も、彼女の脚の付け根にちらちらと見える黒い下
着に目を走らせた。その下着も秘所の部分が少しだけ濡れて色が濃くなっていた。それだけ
でまた、ダランディーガの芯が熱くなる。
ターナは力が抜け、自分では動けない様子だ。熱い息を吐いて、とろんとした目で宙を見
ている。
「その証拠に、ほら、触ってみなよ」
ダランディーガがターナの小さな手を取りながらターナにのしかかり、自分のいつも以上
に猛っている剛直を羅漢筒袴の上からなぞらせた。
「あ…」
甘く潤んだ青い色の瞳が、ダランディーガの緑の目を見た。驚いた様子だが、それでも目
元は酒の入った情欲で赤く染まっている。
「…ねぇ、いじって、ターナ」
んっ、と甘い声を出して、甘い刺激に力が抜けた体を必死に起こして、ターナがダランデ
ィーガを見上げた。そうやって見上げるターナの胸元ははだけて、下着が見えている。
ダランディーガがソファに腰掛け、ターナが自分の剛直をいじりやすいように体勢を変え
る。力が抜けた後の弱々しい力でダランディーガの筒袴の帯を解き、腰を浮かせたダランデ
ィーガを見てその筒袴をずらす。そしてもう1枚ある彼の下着をずらすと、いつもターナが
ダランディーガに奉仕をする時以上に猛ったダランディーガの剛直が出てきた。
「な、いつも以上だろう。俺自身もよくわかるわ」
可笑しそうにダランディーガが笑いながら腰を落としてソファに落ち着かせると、ターナ
もうつむいて笑った。
「だから嘘じゃねぇ、よ。安心しな」
「ん、うん」
はふ、と酒気の混じった熱い息を吐いて、ターナがダランディーガの脚の上に乗り、剛直
に舌を這わせる。
そうやって四つん這いのまま舌を這わせて剛直の頂点を口に含むターナの胸元は、ぶかぶ
かのダランディーガの服のおかげで胸の下着どころか脚の様子まで見えた。
ダランディーガがターナに腕を伸ばし、尻が見えるように裾をたくし上げる。
布で隠れていた彼女の尻尾まで露わになると、ダランディーガが用意した下着が見えた。
「…なあ、どうしていくつかある中でそれにしたの」
ダランディーガは堪らなくなり、いじると自分に奉仕するターナの舌が止まる事をわかり
つつもターナの尻の割れ目を下着の上から指先でなぞり始めた。
ターナは震えて、ダランディーガの剛直から口を離す。
「同じ黒でもレースの方が可愛くなかったか?それと同じ、白い下着もあったはずだが」
ダランディーガはそう言いつつも、本当はそうやって用意した中で、ターナはこの下着を
選ぶだろうと思っていた。
レースは無意識に"可愛いもの"を避ける傾向にあるターナが選ぶはずもないと思ってい
たし、それと同じ理由で、何となく白よりも黒い方を選ぶ気がしていたのだ。
そして、そんなダランディーガが着けて欲しかった下着は…今まさに目の前のターナが着
けているそれだった。レースよりも、今の下着。そして、同じ形でも白よりも黒の方を着け
て欲しかった。なので、ダランディーガはそういう意味でも興奮してしまうのだ。
ターナは言葉も無く小さく首を横に振る。
尻の割れ目を撫でるダランディーガの指がジワリジワリと奥へと進み、菊門に達した時に
ターナがビクリと震え喘ぎ声を出して、尻尾と共に背を反らせた。
ダランディーガが指を離すと、またターナがダランディーガの剛直に奉仕を始める。
「本当に、触られるのが駄目だな」
ダランディーガは、小さくうなずいてから自分の剛直を頬張るターナの顔をしばらく眺め
た後でターナを抱き上げ、唇を重ねた。
その後、ターナにソファの背もたれに手をつかせて尻を突き出させて、足を広げさせる。
ターナの背中を隠すクロークを一気に上げて、ダランディーガがターナの胸を下着越しに
いじった。乳首を指で何度も擦って潰し、つまんでは押し潰す。
ターナの背中に舌を這わせた後、ダランディーガはターナの胸を包んでいた下着の結び目
の紐を口で咥えてシュッと音を立てて解いた。
それだけで、ダランディーガの手の中の胸の重さが重くなる。
胸を揉みながら、背中、腰、と舌を這わせ、尻の根元にある尻尾まで来た時、ターナの脚
は震えて力なくペタンと座り込んでしまう。
ダランディーガはターナを自分の方へと向かせ、ずり落ちるそのクロークの裾をまた胸の
上までたくし上げた。ターナの体から完全に取り除かれていない胸の下着も相まって、とて
も扇情的だ。
ダランディーガが自分のグラスの中の酒を全て飲み干し、残っている、秘所を隠すその下
着とターナの全体的なその格好を交互にしばらく眺め、唇を舐める。
ダランディーガはターナの力ない脚を取り、思いきり広げた後、ターナにのしかかり、彼
女の脇にある下着をくくりつける結び目の端を咥えて、一気にそれを解いた。
流石にターナは驚いた顔でダランディーガを見る。
ダランディーガはフフンと上機嫌に鼻で笑い、もう片方も勢いよく口に咥えてシュッと解
く。
「…この解く瞬間が、たまんねぇなぁ」
ダランディーガはそう言うと、ただの布切れになった黒い下着をずらし、ターナの秘所に
舌を這わせた。ターナの肉壷に指を入れ、かき回す。内腿にも舌を這わせてたまにきつく吸
い、花弁もいくつか残す。
ダランディーガがもう1度嬌声を上げて乱れるターナの手を取り、自分の剛直を触らせ、
擦らせた後でターナの肉壷にダランディーガの剛直をあてがった。
それを、無言で一気に挿入していく。
「ダ、ラン…っ、あ、いつも、と、ちが…っ、ひっ、ひあ、ぁ」
悲鳴に似たような声を出して、ターナがダランディーガにすがる。
いつも以上に強く、乱暴に、奥を追い求めるようにダランディーガがターナを思い切り突
き刺した。
ガツンガツンとターナの体の奥にダランディーガの剛直が当たる。その一気に突き刺され
る息苦しさにターナが涙を浮かべてカハッと何度も喘ぐと、ダランディーガがそれに気が付
いた。
「や、やめ…っ」
「…っ、あ、ごめ…」
快楽に酔うどころか苦悶の顔のターナの様子に、興奮していたダランディーガの顔が一気
に醒めて、自嘲する顔に変わった。
「すまん、な、興奮しすぎて…手加減出来ていなかった…か。すげぇ、苦しそうだわ」
ターナが苦笑して首を横に振る。
「いいよぉ。あは、本当に、この格好が好きなんだねぇ。ここまで強引で興奮して優しくな
いダランって初めて見たよ」
1度自分の体からダランディーガの剛直を抜いた後で、ターナが何度か深呼吸をした。
しまったなぁという顔で唇を尖らすダランディーガを見て、またターナが体を落ち着かせ
る為に、はぁ、と息をつく。
「はは、エルヴァーンの我を忘れる位の"本気"ってこんなのなんだねぇ。こりゃ、姉さん
達が"エルヴァーンが本気を出したら辛いよ"と言うはずだ。でもここまで夢中にさせる姉
さん達も凄いね」
ふとターナがダランディーガを見上げて、首を傾げる。そしてうつむいてプッと笑った。
「そういえば、あは、ダランが家の中で上の服を着たまま繋がるのもそうそう無いかも!」
ダランディーガもそうやって言われて、自分の格好を見た後、あー、と気の抜けた声を出
した。
夢中になり過ぎた証拠だ、とダランディーガは肩をすくめる。
そんなダランディーガにターナが手を伸ばした。頬に触れ、ターナがダランディーガに笑
いかける。
「ね、ゆっくり、して。今のきつさはごめんだけど、ゆっくりだったら、本当にずっと繋が
りたいよ」
今度はターナ自ら、ソファ前の床に腰を落としたダランディーガの剛直を口に含む。
さっきと同じようにダランディーガの剛直をしゃぶり、すすって、ダランディーガを奮い
立たせる。
「…ねえ、ダラン」
ターナはソファにもう1度改めて座り込んで体勢を作り、脚を広げてダランディーガの剛
直を自分の受け皿に誘った。ダランディーガはその誘いに乗り、ターナの花芯に再び舌を這
わす。
「ん…っ!あ、ねえ、ダラン…っ」
クプッとターナの肉壷から生暖かい愛液が沸き出てくる。ダランディーガはその肉壷に指
を差し入れながら体を起こして、ターナの顔を覗き込んだ。
「どうした」
ターナはダランディーガの服を掴んだ。唇を重ね、舌を絡め、お互いの口腔を自分の舌で
愛撫する。その間もダランディーガの指は止まらず、1本だった指が2本となり、その指の
速さも速くなる。
「…どうした?ターナ」
それだけで、ターナはまたいつものように快楽の波に流されてしまう。
今度のダランディーガの挿入は全くと言っていい程息苦しくなく、入れたその瞬間からタ
ーナの体が高みに登ってしまうかと思ってしまう位だった。
それでもやはり、ダランディーガはいつもと違っていた。
ターナが今までされた事のない体位を求められ、抗う術もなくそれをさせられる。
ダランディーガが達した後も、ダランディーガはそのターナに贈られた羅漢作務衣を脱ぐ
が、ターナが着ているバンパイアクロークは脱がそうとしなかった。
ソファで睦みあっても最終的にはベッドに連れていかれていたから、ソファで繋がる事な
んて今までなかったし、食卓の上で挿れられるなんて事もなかった。
「やだ、ちょっと、ダラン、いやぁ!そこはやだぁ!」
「どけ、モーグリ、邪魔な」
大まかな食事の支度をしていたモーグリがいきなり近づいてくる声に振り向き、そして驚
いてギャフッと声を上げる。
モーグリの目に飛び込んできたのは、モーグリ自身も初めて見る、自分のご主人さまの食
卓の上で背後から組み敷かれて挿れられている姿だ。
「見ないで、いやだ、ああ、いやぁ!」
「ひ、ひや、あああ、ごめんなさいクポ!どこか行くクポ!」
ターナはダランディーガに後ろから刺されていた。恥ずかしさに見悶える顔で涙を流しな
がらいやいやと首を振っている。
「年が明けるまでの食料を買い込んで玄関先に置いて、さっさと実家へ帰りな!」
ダランディーガが威嚇するようにモーグリにそう言うと、取るものも取らずにモーグリが
慌てて魔法を使って部屋から出ていく。
「お邪魔虫め、なぁ、そう思わねぇか?ん?」
モーグリが出て行った後、ターナの中で動いていなかったダランディーガの剛直が動き出
す。
「な、んで、あ、あぅ、ああんっ」
ガタガタと机がずれる音を立てて、激しくダランディーガがターナを突き刺す。
「何でっていう割には、お前、腰がいやらしいぞ?ほら、こうやって反った方がもっと気持
ちいいぞ」
「え…っ、あ!」
ターナの体がダランディーガの腕によってほんの少しだけ反るように立てられると、ダラ
ンディーガの言うとおり、今まで以上に気持ちよくなった。それに加えて、ダランディーガ
の手がターナの体を逃がさないように引き付けると同時に挿入しながらも花芯をいじる。タ
ーナは一気に快感の階段を駆け上った。
「はは、マジで気持ちいいなぁ、おい。机の高さが立ってヤるのに丁度いいんだよなぁ」
本来台所では響くはずのない、性器同士が擦れる音と2人の喘ぐ声が響く。
「ああ、やだ、ひっ、ああ、あああっ」
ビクビクとターナの体が震え、それと同時に自分が包み込んでいるダランディーガの剛直
をも締め上げる。
「イっちまいなぁ、ほら!」
それに引きずられるようにダランディーガが腰の動きをさらに速めると、ターナが先に達
し、ダランディーガもターナの中で果てた。
そうやってダランディーガの気が済むまで、ターナは彼に今までされた事のない所も含め
て、何度も何度も、抱かれた。
白い息を吐きながら、ダランディーガとターナは色とりどりに飾られた街の中を歩く。
ターナはまだ姫篭りの時期だが、ダランディーガと共に居れば誰かに襲われるとかそうい
った心配など皆無に近いので、1年に1度のこの装飾を見て回ろうという話になった。
「ダラン」
「ん」
足を止めてターナがダランディーガを見上げた。そのターナに合わせて、ダランディーガ
も足を止める。
「本当はね、今までずっと…誰かとこうやって、飾られた街の中を歩いてみたかったんだ」
「…そうか。ずっと姫篭りの時期が重なっていたもんな。俺もずっと狩場だったからなかな
か新鮮だな」
ターナはダランディーガの言葉にうつむき、首を小さく横に振る。
そしてそっと自分がダランディーガに贈った、羅漢作務衣の裾を掴んだ。
「…1人で、この街を見るのが辛かったんだ。あたしだけ家族も誰もいなくて、凄く寂しく
て。だから、姫篭りじゃなくても、家に閉じこもっていたんだ」
ダランディーガは改めてターナに贈った、柔術着を着ているターナの手を取る。
「…まあ、突き詰めれば俺も同じようなもんだったな」
ダランディーガは自分から取ったターナの手を、ゆっくりと指を絡ませて強く握る。
「え?だって、ダランってあんなにも人に囲まれているのに。ずっと、あの人達とこんな街
を歩いていたんだと思っていたよ」
「贈り物をした後でこの街並みを見ると、大抵は虚しい気持ちに襲われるから、さ。だから
…この時期はここにいねぇの」
ダランディーガは苦く笑いながら、美しく飾られたツリーを見上げた。ターナはそんなダ
ランディーガを見上げる。
「ああ、こいつも…俺自身じゃなくて、ただ贈り物の中身が欲しかっただけなんだなぁ…っ
て自覚出来ちゃうからさ。だからこの時期は狩場でやり過ごしていたのさ。何かのモノを取
る為に俺の力が要るでしょ」
ターナはダランディーガの手をギュッと握った。そしてスンッと鼻を鳴らす。
「本棚!あたし、本棚、ダランディーガの家にない本で埋めるよ。もう前みたいに何度もウ
ィンダスの図書館に出入りできないから、また読み直したい本とかで埋めるもんね。ジュノ
の本屋で読んでいない指南書をいっぱい見つけちゃったから、またそれの為にお金を貯めな
いと!」
ダランディーガはターナを見降ろした。ターナはまた鼻をスンッと鳴らして前を向く。
「今年は、まだ間に合うならサンドリアと、バストゥークの飾りつけも見たいなぁ!飛空艇
に乗れるようになったから、ジュノも見られるよね!どんなのか、見たい!で、ターキーと
か、ロブスターとか、食べたい!」
ターナはそう言うと、繋いでいるダランディーガの手を引っ張った。
ダランディーガはその手に引っ張られながら、はは、と声を上げて笑う。
「お前食い過ぎだぞ。次の経験積みで防具が入らなくなっても知らないぞ!」
「ね、寝る前に走りこむから大丈夫!…だと、思う」
「じゃあ俺もそれに乗ろう。俺もちょっと腹が…」
ターナはダランディーガの腹をニヤニヤしながら叩く。ダランディーガもニヤニヤしなが
らターナの頭をぐしゃぐしゃと撫でた。
「あ」
夕焼け間近になり、一斉に街の木々が光り始める。
2人は手を繋いだまま、足を止めてその瞬間を見た。
「…結構奇麗だったんだなぁ…、この時期の夜」
ぽつりとダランディーガが呟くのを聞いて、ターナは小さくうなずいた。
「うん、あたしもそう思った。…メリークリスマス、ダラン。ハッピーニューイヤー…も、
つけるのかな?」
「どうだろうな。でも、来年もまたよろしく、だな」
「うん、よろしくね」
ダランディーガはゆっくりとターナと繋いでいた手を離してターナを抱き寄せる。
ターナはその大きな手に包まれながら、幸せそうな顔で笑っていた。
「来年も同じ気持ちで、この景色を見られるといいね。あたし、今、心の中までホカホカだ」
ダランディーガはターナが幸せそうな顔で笑っているのを見て、自分も不思議と幸せに感
じてしまう。
「だな。俺も…今までで1番、ホカホカだ」
ダランディーガもまた自然と幸せそうに顔をほころばせ、ターナと2人で美しく光る木々
をしばらくの間眺めていた。
以上です。またしても長文です。
お疲れさまでした。
本人はモーグリを追い出す部分が書けてすっきりしました。
モーグリ、邪魔です。邪魔ですとも!
では皆様も良いクリスマスをお過ごしくださいませ。
最後に、裸Yシャツ萌え!
連投失礼します。
最後のターナのセリフ
「メリークリスマス、ダラン」
を
「メリースターライト、ダラン」
に修正していただきたく…!
今頃になって、そういえばこっちじゃクリスマスって言わないと
気がつきました。
すみませんすみません。
笑って過ごしてもらえるとありがたく。(滝汗)
読ませて頂きました、GJ!!
二度と言わず何度でも投下してください、首をなが〜くして待ってますよ!!
久しぶりに覗いてみたけど以前よりも書き手の人増えてるなー。
222 :
フレで(ry:2007/12/23(日) 20:31:19 ID:ldtgHo0K
実は過去スレでも名無しで投下してt
しかしミスラにしか萌えない俺がいる…
ダランターナの人GJ!!
脱げかけ最高w
223 :
名無しさん@ピンキー:2007/12/24(月) 15:44:34 ID:cijiLK59
業者の直リンは節操がないですな
次スレからは
【えふえふいれぶん】【エロ総合】
と変えれば少しは業者の足跡も減りますかねえ?
225 :
首猫ファン:2007/12/26(水) 02:31:21 ID:HtkEfW1H
時期が外れましたが…イベントものを持ってきました。
楽しんでいただけると嬉しく思います。
『プレゼントの中身』 首♂×猫♀ いつものバカップルです
遅れましたが、前回の作品への指摘、大変勉強になりました。ありがとうございました。
226 :
首猫ファン:2007/12/26(水) 02:33:22 ID:HtkEfW1H
「あ、あの、今夜のプレゼントは、わ・た・し…です!」
…本当にこれで良かったのだろうか?と、わたしは悩む。
「星彗祭のプレゼントは何が良いですか?」と質問したら、彼は、「オパーラインドレスを着てこの台詞を言う」という、不思議なリクエストをしてきた。
モグハウス前の、少ないとはいえ通りのある場所でこの台詞を言うのは、顔から火が出るほど恥ずかしかった。通りすがりの人にじろじろ見られるし。
いろいろ考えたけど、わたしは、彼が欲しい物をよく知らない。
彼は、自分が欲しい物は、自分で手に入れる人。困難を克服することを目標にする人だ。
他人から贈られる…言い方を変えれば、貢がれる…ことを、あまり良く思っていない。だから、単純に高価な品物を贈っても、きっと断られる。
彼を喜ばせる物が思いつかない自分に、少し失望した。
227 :
首猫ファン:2007/12/26(水) 02:34:58 ID:HtkEfW1H
でも、いまわたしを抱き上げている彼はとても嬉しそうだった。
お姫様抱っこ、と言うのだろうか。わたしを軽々と抱き上げて、自室のベッドまで運ぶ。
「包装は、はがさないとね。…本当はこのままがいいんだが、汚しても悪いし。」
そう言って、ブーツからゆっくり脱がされていく。いつもと同じといえば同じだけれど、何だかとても恥ずかしい。
つま先に口付けされて、ぼうっと身体が熱くなる。
「いただきます。」
そう言って、背中のファスナーを下ろされる。袖が無いドレスはすとんと降りて、胸のところまではだける。
「下着も、違うんだな。」
「…一点もの…なんですって…」
まじまじと見つめられて、恥ずかしくてたまらない。
このドレスを縫った、裁縫師範であるフレのこだわりは、外からは見えない下着にまで及ぶ。変な下着を着ると、全体のラインが崩れるんだって主張する。
用意された下着は、わたしから見ると…すこし布が薄すぎて、少なすぎる。甘いデザインと綺麗なフリルはとても素敵だと思ったけど、こんなのをはいていたら、階段を登るとき、お尻が気になってしょうがない。
「良いデザインだな。作った本人はあまり気に入らないが、趣味は合うらしい。」
…でも彼はこういうのがスキらしい。
ブラをはずさずに、そのまま両手で優しく揉まれる。たまらなくなって、わたしは仰向けに倒れこんだ。快楽に身をよじると、ドレスはますますはだけていく。短めのスカートの裾が捲くれ上がったのを感じて、慌てて戻そうとしたら、彼の手がやんわりと止めた。
「…皺になるかな…?汚さないように気をつけるから…」
えっ?
「このままで。」
ええっ!?
228 :
首猫ファン:2007/12/26(水) 02:35:38 ID:HtkEfW1H
ブラのホックがぷつりと外され、あらわになった胸に片手が、もう片手は、薄いパンティの中に潜り込む。
「…だっ、駄目っ!」
ドレスが皺になるとか汚れるとかそういうことは、あまり気にならない(少しは気になるけど)。それよりも、いつもとちょっと違うこの状況がたまらなかった。
「とても可愛いよ、リル。」
わたしの少しばかりの抵抗は、強い力と甘い言葉で封じ込められる。
乳房は強く弱く刺激され、パンティの中の指は、熱い中心を探り出して、裂け目をゆるゆると往復する。
「…んっ………」
わたしの声が高く弱く、鳴くような声に変わっていく。
頭の中が白くなって、自分が自分で無くなる前に、わたしは手袋をつけたままの両手を、求めるように彼に伸ばした。
「…キス…して…」
彼の顔がそっと近付く。唇が温かいもので包まれる直前の、本当に優しい彼のまなざしが、大好き。
熱くて深い、今日最初の口づけに酔わされる。その間も、指はわたしの弱いところを、じわじわと責め続ける。
「…は…ぅ…」
唇が離れて、わたしの熱い息が漏れた。
クラードの熱っぽい視線が、わたしの頭のてっぺんからつま先まで、余すところなく注がれる。それだけで、触れられていないところまで、くすぐったいような、熱いような感覚になる。
「…下着、きもちわるい…脱がして…」
ぬるぬるした感触に耐え切れずにお願いすると、するすると器用にパンティが脱がされ、片足だけ抜けて、もう片足の、膝の少し下のところに丸まった。
だいじなところを隠すものが無くなって、膝を曲げてだらしなく脚を広げた格好は、恥ずかしくてたまらない。でも、脚を少しでも閉じようとすると、とたんに彼がすごい力で押し戻して、さらに淫らな格好にされる。
長い指が、ひだを探りながら、奥へ奥へ潜り込む。ぞくぞくする快楽が背筋を駆け抜け、リボンのついた尻尾の先が、せわしなく布団を叩く。
……きもち…いい……
ゆっくりと快楽の波に溺れていた最中、ふっ、とその指が引き抜かれた。
「ぁ………」
思わず漏れた失望の声に恥らう間もなく、もっと大きくて熱いものが、わたしの中心を深く貫く。
「…んっ!」
彼と何度繋がっても、受け入れる最初の瞬間は、少し苦しい。
彼もそれをわかってくれていて、いつもは最初はとても優しい。お互いが馴染んで、身体の力が抜けるまで待ってくれる。それから、ゆっくり前後に動く。突かれると苦しくて、引かれると気持ちいい。その繰り返しがだんだん早くなって来ると、もう頭では理解できなくなる。
胸が苦しい。はぁはぁと熱い吐息を漏らすわたしの頬を、クラードの大きな手が包み込んだ。
「……リル…声、聞きたい…」
クラードの声もかすれていた。
「くら…ど……」
か細く震える高い声。まるで自分の声じゃないみたいな、甘い声が彼の名を呼ぶ。
「…くらぁ…ど……ぁ…!」
もう一度、大好きな人の名前を呼ぶと、彼がわたしの中で滅茶苦茶に暴れる。
「…ああ…っ!!」
最奥で彼のものが脈打ち、どくどくと熱いものが、わたしの胎内に注ぎ込まれた。
229 :
首猫ファン:2007/12/26(水) 02:36:27 ID:HtkEfW1H
汗でぐっしょりと濡れたドレスを、クラードがそっと脱がせてくれた。背中に触れられただけで、まだ熱い肌はぞくりと震える。
「…クリーニングしないと駄目だろうなぁ、これは。…ごめん。」
申し訳無さそうに、クラードが頬をかいた。脱ぎ忘れていた彼の真紅の礼服も、すっかりよれよれになっている。
わたしは、ううん、と首を振った。
「今夜のわたしは、贈り物だから…好きにしてください。」
「…狙って言ってないとしたら、すごい才能だな。」
クラードが複雑な顔をして、わたしに迫る。
「その台詞だけで、もう一度襲える…ぞ。」
あはは、とわたしは引きつった笑いを見せた。…ちょっと、もう一回は無理そうです。
クラードは自分も着替えると、わたしの肩に、赤いローブをかけた。
「風邪をひく前に、それを着なさい。パジャマ代わり。…悪いね、後衛用の服は倉庫なんだ。寝ても良いよ、眠そうだしね。」
「はい………やっぱり、おっきいですね。袖が余っちゃう。」
彼の大きなドリームローブを羽織ると、なんだかとても嬉しくなって、わたしははしゃいだ。そんなわたしに振り返って、クラードはまた、困った顔をする。
「…やっぱり才能あるよな。」
「???」
わたしは首を傾げながらも、毛布に潜り込んだ。ベッドに横になると、疲れがどっと押し寄せてきて、そのまま浅い眠りに意識がれて行かれる。
彼と初めて過ごす、幸せな星彗祭の夜は、まだ始まったばかりだった。
230 :
首猫ファン:2007/12/26(水) 02:37:16 ID:HtkEfW1H
以上、駄文失礼いたしました。皆様それでは、良いお年を!
231 :
名無しさん@ピンキー:2007/12/26(水) 21:42:14 ID:M+useQKk BE:288540173-2BP(1000)
hssh
駄文失礼します。
首猫ファン様に続いてエルxミスラ
季節物ではないですが、季節設定は初夏。
題名:【ランブラーカップル】
□内容□
エルヴァーン♂xミスラ ノーマル:インスタントコーヒー並みに甘い(当社比
フィヴォール エルヴァーン♂ 赤魔道士
ニッキ ミスラ♀ 暗黒騎士
フェイスタイプはお好みで
ラフレシアにゲームには無い特殊効果があるという設定でご了承を...
実際にこんな設定があったらユタンガ大森林は大変なことに(苦笑
初夏といえどもここユタンガ大森林では湿度の高さが冒険者達を苦しめていた。
この時期でも何時間も狩りを行う冒険者も居るが時間が経つにつれ必要の無い装備群ははずす傾向にあった。
むしろ後衛ともなればモンスターの攻撃を受ける危険性が無いものは肌着でいることも珍しくない。
たとえそれが女性であっても...
まだヒュームやエルヴァーンは人前で必要以上に肌を晒すことを羞恥として感じるものの
ミスラともなれば年頃の乙女であっても恥かしいという概念はなきに等しかった。
そんな冒険者が増えてきた昨今のお話...
エルヴァーンのフィヴォールは片手でチョコボの手綱を操りながら逆手に持つ地図の印のつけられた場所を目指していた。
普段彼の後ろという特等席で懶惰しているミスラのニッキだが、この暑さに別々のチョコボに乗らざるを得なかった。
彼らが持っているのは海賊のお宝が眠っている宝の地図だった。
確かに宝の地図など胡散臭いものではあるがカザムでマグリフォンを助けた報酬がこの紙切れ一枚だった。
このマグリフォンという人物自体が胡散臭さをかもし出すものの失ったギルを少しでも取り返せるならと二人は今の宝探しを行っていた。
いつもなら不平不満を零すニッキも今日は不思議と静かにフィヴォールの後に従っている。
凹凸の激しい地形をチョコボで走っている時に喋ることは下手をすれば舌を噛みかねないからか、
それとも蒸し暑さに負けて話す気力も残っていないといったところか...
カザムを出て早4時間。夕刻前に出立したはずがいつの間にか日が暮れ辺りには夜の帳が下り始めていた。
不意に前方を走るフィヴォールのチョコボが止まる。
その後ろを追っていた危うく激突しそうになり、咄嗟に急停止の指示を出した。
慣性に負けニッキの軽い体はチョコボから振り落とされそうになりながらも、太い首に必死につかまって何とか事なきを得ていた。
「ちょっとぉ!」
不満をぶちまけようとフィヴォールの隣りにチョコボを進ませ彼の長い耳に向かって怒鳴りつける。
男はニッキの口元に人差し指を突きつけ続く言葉を遮った。
ニッキはついつい習性でその指先に視点が集まってしまう。
それを確認した上で、フィヴォールはその指を自分達の前方にある花に向けた。
自然と指先を目で追いかけるニッキに蒼く大きな植物が映った。
それは紛れも無くカザムにのみ咲くといわれる巨大花『ラフレシア』だった。
遠い記憶を遡ればミスラに伝わるの伝承に関与していたはずのラフレシア。
ニッキはお世辞にも頭の良い方ではない。
もちろんそんな伝承を覚えているはずも無く、彼女にとっては名前を聞いたことがある程度の代物に過ぎなかった。
「あれがどうしたの?」
すでに彼女は先ほど自分が怒ろうとしていた事を忘れフィヴォールに問いかける。
「海賊の地図に宝のありかとして記されてるのがあそこだ」
ニッキとフィヴォールの付き合いは浅いものではない。
早二年、二人は冒険仲間、いやそれ以上...つまり恋人として冒険を共にしていた。
怒りっぽいニッキと喧嘩別れせずに続いた男はフィヴォールが歴代最長記録となっていた。
「にゃんか隠してあるのかにゃ?」
「さぁ...」
フィヴォールはチョコボから降り、まだ数メートル先にあるラフレシアと宝の地図を交互に見比べた。
地図には×印がしているだけで残念ながらそれ以上のことは書いていない。
ニッキもフィヴォールに続きチョコボから飛び降りると彼が持つ地図を背伸びして覗き込んでいた。
確かにこの場所は周囲の道の在り方から見て地図とぴったり同じだった。
「あっ!」
不意にミスラが素っ頓狂な声を上げる。
宝探しといえば土を掘るのが定番と思っていた彼女はチョコボから降りたことを後悔してしまった。
「どうした?」
男は後ろを振り向き凝り固まっている表情のミスラに問いかける。
「チョコ帰っちゃった...」
「そりゃ、レンタルだからしかたないんじゃないか?」
「どうやって掘るのよ!」
「ん〜」
フィヴォールは腕を組んで考える素振りをする。
彼は此処から見てもラフレシアの周囲が土ではなく石畳状の地面だと分かっていた。
無論それはチョコボで掘れるような材質ではない。
一人いきり立つニッキをよそにフィヴォールはラフレシアに近づいて行った。
ぷうと頬を膨らませ、尻尾を立てていたニッキも自分が取り残されたことに気がつくと足早にフィヴォールの元へと走りよる。
「蜜が溜まってるな...」
「うにゃ...」
二人は大きく口を開いている群青の花を覗き込む。
その中には夥しいほどの黄金色の蜜が星の灯りを反射しテラテラと光っていた。
甘美ともいえる香りが二人の鼻腔をくすぐる。
例えようのない芳香に思わずフィヴォールは鼻を摘み、息を止めていた。
このまま吸引し続けてしまうと思考が霞むのを悟ったからだ。
案の定今でさえも彼の頭にはうっすらと靄が掛ったように判断を鈍らせてしまっていた。
用心深い彼でもこの様...ということは隣りのミスラは......
フィヴォールの心配は見事的中し、すでにニッキの目は虚ろで夢の世界に足を踏み入れかけていた。
「ニッキ!」
慌てて彼女の体を激しく揺り動かす。
ガクガクガク...
彼にしては珍しく取り乱してしまった。
正気を取り戻させるために行った行為だったがそれはまったく逆効果になってしまっていたのだ。
激しい運動は返って漂う臭気の吸引を早め、体内の血液の循環を早めてしまう。
結果的にニッキだけではなくフィヴォール自身もラフレシアの毒気の中に身を投げてしまっていた。
甘美な芳香の前に視界がぼやけ、思考が霞む...
その一方、彼の内に秘めたる情欲が鎌首をもたげ始めたのが分かった。
付近に危険性を感じる魔物は徘徊していない、これが彼の保てた理性の最後の思案だった。
理性が失われた場合行動を促すのは本能に任せることになる。
本能のままに行動するというのは、つまり欲望に身を任せるということだ。
欲望の形も様々あり飲食欲、財欲、睡眠欲、名誉欲、色欲...
彼らは空腹ではない...近くに金品は落ちてはいない...夜というにもまだ睡眠をとる時間ではない...
名誉欲というのは理性がある状態での湧き立つ欲望であり今の二人には必要の無いものといえた。
となると残った最後の欲望に二人は必然と辿り着いていた。
「ニッキ...」
「フィヴォール......」
二人は互いの名を呼び合いの距離を詰めていく。
ニッキのぷっくりとした唇が湿り気を帯びてキラリとぬめり光った。
まるで花に誘われる虫のようにフィヴォールは自分の唇をそれに重ていく。
ちゅぱちゅぱ...ぷちゅ......ちゅるる...
互いの唇をむさぼるような甘い口付け。
やがてそれは熱く激しいものへと変化していく。
時折その間から唾液に濡れた舌が見え隠れする。
口腔内で暴れる舌はまるで別の生き物のようにすら感じることができた。
舌を絡め、解けたかと思うと歯茎をなぞり、上あごを舐めて再び舌同士が絡みつく。
「ふぁ...にゃあ......あぁ......ふなぁ......」
甘い吐息を零しながらニッキは積極的に口付けをする。
二人の熱い接吻は唇をふやけさせるほど長く続いていく。
ようやく二人が離れたときには口の周りが唾液で万遍なく濡れていた。
続いて男は彼女の細い体に指を滑らせていった。
彼の女性のようにしなやかな指は楽器を奏でるかのようにニッキに触れていく。
ニッキは彼の繊細なタッチにくすぐったくなり思わず体を捩ってしまう。
体を捩れば捩ったほうに彼の手が添えられ、再び敏感な部分を優しく刺激する。
それはさながら緩やかなダンスを踊っているかのように思えるものだった。
「あ...あぁ......にゃふ......あぁん」
徐々にニッキの吐息は喘ぎを交え、熱っぽく紡ぎだされていく。
不思議なことにそのダンスは彼女の胸を覆っていた布切れをいつの間にかずり下げ、豊満な胸をあらわにしてしまっていた。
彼女の双丘の先端にある桜色のポッチリがツンと上を見上げしこり立っているのが分かる。
フィヴォールはためらうことなくそれを口に含んで舌先でつつき、転がして、舐めあげる。
「にゃぁあん......あふ、あぅん......にぅぅぅ〜」
ニッキはその愛撫に切なげな鳴声をあげていた。
彼女の腕がフィヴォールの頭を自分の胸に押し当てるように掴む。
彼の銀色の髪がその手によって掻き乱されていた。
フィヴォールは豊潤な果物を味わうように交互に双丘を咥え、自由な手はニッキのくびれから腰へ滑り臀部へと進んでいった。
彼の手に体毛に覆われた縦横無尽に振舞う尻尾が絡まる。
尻尾のラインに指を沿わせて、根元を基点として文字通り優しく愛撫し彼女を堕としにかかった。
ニッキの鍛え抜かれた大腿が小刻みに震えている。
彼の愛撫の前では大鎌を振って敵に立ち向かう彼女といえども簡単に骨抜きにされてしまう。
ニッキはすでに自分の力で立っているのがやっとの様子だった。
男に体を預け愛撫に応じて喘ぎを零しては時折嘶くように鳴声を発した。
彼は視線を落とし彼女の股間を覗き見る。
そこはすでに布の色を返るほどに濡れ潤い、太ももを伝って地面にまで届く水筋を作っていた。
「オレにもしてくれるか?」
男の問いかけにニッキはコクリと小さく頷くと、ズボンを押し上げ布越しにそそり立つ彼のイチモツを愛おしげに撫ぜた。
布越しに触れたそれは体の一部分とは思えないほどに熱く滾り、硬く己を主張していたのだった。
ニッキは自慢の器用さで手早く腰のベルトを解き、彼のズボンを取り払った。そして続けさまに布の下着を奪い取る。
男の象徴ははちきれんばかりに充血し、膨張していた。
まさに肉の凶器と言ったところか...
ニッキはそれを視界に捉えるとぺロリと舌なめずりをし、躊躇することなく大口を開けて喉の奥まで頬張った。
さすがに彼のモノはミスラの口に収まりきらず三分の二を飲み込んだところで止まってしまう。
口腔内は生暖かく、彼のモノを包み込む。
根元に両手を添え、彼女は首の前後運動を始めると「ねちゃねちゃ」とそこから淫靡な音を奏で始める。
分泌する唾液は潤滑油となって彼女の行為を手助けしているようだった。
おかげで唾液に染められた怒張は粘っこい水をかけたかのように星明りの恩恵を受けべっとりと光っていた。
じゅるじゅるるる......ちゅぱ、ぢゅぷぷ......
ニッキは奉仕活動に夢中になりながらも自分の手を股間に伸ばしていた。
指先が恥毛に覆われたスリットに辿りつく。
そこは溢れる蜜によってベトベトに濡れ、すこし押さえただけで中の蜜がどっぷり溢れ出てくるのだった。
彼女はフィヴォールに奉仕を続けたまま自淫に耽ってしまっていた。
といっても彼への奉仕を怠ることなく、より一層激しさを増して続けていた。
彼女は口淫が嫌いではなくむしろ好きな方だと言った。
ざらつく舌が気持ち良い、喉奥まで頬張るのが気持ち良い、淫靡なその表情がより一層情欲を掻き立てる...
そう言って相手から褒められることに喜びを感じ、手を抜くことなく男への奉仕を行っていた。
現にフィヴォールもその一人だ。ニッキの舌技に思わず呻き声が漏れてしまうこともある。
「うぅ...いい、よ...ニッキ......すばら...ぃ」
その言葉に喉を鳴らして喜ぶニッキ。
喉奥まで咥えたまま彼女は悦に浸る彼を上目遣いで見上げる。
彼女は目に独特の特徴があった。
じっと見つめられれば吸い込まれてしまいそうな澄んだアンバーアイズ。
光源が少ないこの場所ではその瞳が爛々と輝き肉棒を愛でる姿がとても妖艶に映る。
「入れて欲しいか?」
その言葉にゆっくりと瞳を閉じるニッキ。
活発な彼女もこの時だけは従順にフィヴォールに従う。
咥えていた怒張を離し、もう一度だけ先端から根元まで舌を這わせ、下部にある袋を口に含んでから唾液を残し離れた。
彼女はそのまま四つんばいの姿勢になりフィヴォールにお尻を向ける。
フィヴォールはつんと上を向く彼女のお尻が可愛いと思った。
その上部に頭髪と同じ色のメッシュが入った尻尾がピンと月を仰ぐかのように佇立していた。
男は膝を落として怒張の先端をスリットへと押し当てる。
花弁に隠れた秘孔はくぱぁと口を開いて涎のように中から蜜を垂らしていた。
そこにゆっくりと腰を進ませニッキの中へ怒張を挿し入れていく。
彼女の蠢く秘孔はまるで大きく口を開けて飲み込んでいくようにすら見える。
「ふにぁぁぁぁぁあああああ」
奥に進むにつれニッキは感慨深い声で嘶いた。
最奥に到達したところで男は背中越しにぎゅっと彼女を抱きしめる。
尻尾が邪魔になったもののそれすら気にせずフィヴォールは体を密着して強く強く抱きしめる。
ニッキはこの行為が大好きだった。
背中越しに高鳴る鼓動を感じ、子宮孔にまであてがわれた彼の怒張が時折ビク、ビクと動く。
その一挙一動が今繋がっていることを実感させてくれていた。
無理な姿勢と分かりつつも彼女は首をひねってフィヴォールにキスをせがむ。
目を伏せ、あごを上げて、肩越しの口付けをする。
ぺちゃ...ねちゃぺちゃ......ちゅぱ......
最初とは違った淡白な接吻。
小鳥の同士が啄ばむ様な、唇と唇が触れるそれだけの口付け。
しかし彼が腰を再び動かした途端、それはあえなく中断されてしまう。
「んにゃ!...あっ、あふ...ふにゃぁ......あっあぁあぁん!」
腰を進みいれる一ストローク毎に彼女は喘ぎを漏らしてしまう。
その一突き、一突きが彼女の子宮孔の入り口を突き上げ、引き際には溜まった蜜を掬い取っていく。
徐々にピッチを上げる動きにニッキの喘ぎも断続的なものから連続的なものに変わっていた。
「にゃ、にゃぁぁああ───、あん、あふ......はぁ、にゃああ────っん!」
フィヴォールも昂ぶる思いの丈をぶつけるように、力強く、より力強くニッキに腰を突き入れていく。
ずちゅ...ぐちゅぐちゅ......ずりゅりゅりゅ......
肌がぶつかりあう音より結合部からの水音が周囲に大きく響く。
それに協演するように夜行性の鳥の鳴声がニッキの喘ぎに混じって木霊していた。
「にゃぁあぁ──!にゃ、にぅぅう───、...あっ、あぁあん......ふにゃあん!!」
ニッキの喘ぎを耳に入れながら男は徐々に自分の限界が近づいてきたことを悟り始めていた。
絶頂の頂が見えた彼はその階段を駆け上るようにさらにピッチを上げ、彼女を責めたてていく。
「はっはっ、はぁはっ......っく...は...っく!」
フィヴォールの息遣いはまるで全力疾走しているかのようだった。
「ニ...ッキィイ──!」
彼女の名を叫んで男は尚も抽送を繰り返した。
歯を食いしばり、唇を噛んで必死に最後の壁を堪えていた。
一秒でも一突きでも多く彼女の中に留まりたい一心で......
「フィ...ルぅ......フィヴォオールゥ!」
今までと比べより一際高い声でニッキは叫んでいた。
直後に彼女の中に熱い迸りが放たれる。
ドクドクドクん!ドク...ドク...ドクン......
子宮孔に精液を直撃されニッキはふわりと体が浮かびそうになった。
充実感と満足感に満たされるのものの残念ながら彼女はまだフィヴォールとの関係で絶頂を感じたことは無かった。
大量に放たれた白濁液は彼女の中を満たし、収まりきらずにトロトロと結合部から溢れ零れていく。
肩で息をする荒い息遣いでフィヴォールはゆっくりと彼女の背中にもたれ掛かった。
そのまま背中を抱きしめて腕を絡めて、地面の上に仰向けに大の字に寝転ぶ。
「フィ...」
彼の腕枕に頭を乗せ体を丸め猫のように寄り添うニッキ。
男はニッキのメッシュの髪を梳きながらふと考え込んでいた。
事を終えた雄は我に返ることがある。
それは外敵から身を守るために備わった本能だといえよう。
フィヴォールは襲い来る疲労感と脱力感、そして充実感を振り払い頭の中で整理しはじめていた。
自分達がなぜこんなところで?
そう、彼らは地図に記された宝を取りにここまで足を運んでいたのだ。
その花の中に隠されているであろう宝を取ろうとして、ラフレシアの芳香に惑い欲求を満たしたという現状にあった。
「そうか...」
腕枕にうたた寝を始めようとしていたニッキが眠気眼で彼を見つめる。
そのニッキを地面に寝かせると彼は疲れた体を起こし、一歩一歩ラフレシアへと近寄っていった。
全ての欲望が満たされたであろう彼が今度はその芳香に惑わされるはずがないのだから...
案の定彼は先ほどのように思考を遮る靄を感じることは無かった。
恐る恐る花弁を掻き分け、中に覗き見える花の中央にある壷のような物を手に取る。
その中はラフレシアの蜜で満たされており、調理人たちに渡せばそれなりに売れるであろうと算段する。
手を伸ばし、御椀型に成型している蜜壷を取り上げると同時にラフレシアから大量の花粉が噴出し、辺り一面が黄色い霧に覆われてしまう。
髪や体のあちこちに付着したそれは払ったところで簡単に落ちるものではなかった。
それどころかなんとも言いがたい甘い香りが鼻腔をくすぐる。
「っち...」
舌打ちをしながらも彼は大事そうに蜜壷を他の容器に移し替え、蓋をきっちりと締め自分の鞄の中へと納める。
静かな森には夜行性の鳥の鳴声だけが不気味に響く。
耳を澄ませばそれに混じってニッキの寝息が彼の耳に聞こえてきた。
「ん?」
再び彼は知覚する...最初にラフレシアの芳香を嗅いだときのような不思議な感覚を......
おぼろげな意識の中で彼は自分の理性が少しずつ失われていくのを感じていた。
「うっ......」
頭を押さえ彼はその場に膝から崩れ、前のめりに倒れ込んだ。
それは彼に新たな欲望が芽生え始めていた。
そう睡眠欲が......
その後静かなユタンガ大森林に二人の寝息が聞こえたそうな
□END□
GJすぐる。
確かにこんな効果あったら大変だw
247 :
名無しさん@ピンキー:2007/12/28(金) 02:12:25 ID:Lh9xqI8X
保守
248 :
名無しさん@ピンキー:2007/12/28(金) 02:24:10 ID:mzybyuTP
>>225 プレゼント「私」とは分かってらっしゃる(*´Д`*)
極甘猫の3連鎖 GJ!
250 :
糞配信者:2007/12/28(金) 23:47:15 ID:L2Iofu+q
>くんくん (-1 / -1)
> [リレ1]
お疲れ様でした。
peercast.exeを削除しながらPCの電源をお切り下さい。
○ 半角英数字
× 全角英数字
Sorry,This site is Japanese Only.
早くクソゲー打開して別のゲーム始めようぜ
いつまで経っても格ゲ配信かよお前のかーちゃん泣いてるぞ
いつまで経っても麻雀配信かよお前のかーちゃん泣いてるぞ
いつまで経ってもFF11配信かよお前のかーちゃん泣いてるぞ
いつまで経ってもネトゲ配信かよお前のかーちゃん泣いてるぞ
いつまで経ってもアスカ配信かよお前のかーちゃん泣いてるぞ
いつまで経ってもチョンゲー配信かよお前のかーちゃん泣いてるぞ
gdgd適当配信なんてすんなよどんなにピアキャス中糞配信で溢れてることか
糞配信者がどんな糞垂れ流そうと糞配信者の勝手だろ
糞配信者の糞スレに糞リスナーがどんな糞レス書き込もうと糞リスナーの勝手だろ
糞配信にはKPをご利用下さい
KP以外での糞配信はご遠慮下さい
251 :
MF:2007/12/30(日) 06:16:56 ID:3zalDwQK
お久しぶりです。
今年も後数日ですね、そんなことはさておき
流れKYにタル物を投下します!
252 :
MF:2007/12/30(日) 06:17:24 ID:3zalDwQK
鏡の中と外の自分
鏡それは物を移す不思議なものであり自分を見つめられる数少ないものでもある。
そんな大きな鏡を前にパンツ姿の女の子が一人
鏡を前中腰に座りその子は乳首に手を運び始める。
くにくにくに・・・
「ん・・・はぁ・・・」
鏡を見ながら弄り続けぷっくりと立ち上がる乳首を移しながらさも見せ合いっこをしている雰囲気にな
っていく。
「あぁん、やらしいよ・・・あ、出てるよ?触ってみよう。ね?」
乳首を捏ね自分の言葉でどんどん高まり下着にはポツリと染みが出来ていた。
にゅちゅ・・くちょ・・・
「あ!そこ、そこいいよ!!」
染みの出来ていた部分を中指をねじ込むように押し付けていく。
どんどん色が変わる下着を見つつより興奮していく。
「はぁはぁはぁ!!ねえねえ、食い込ませたいよね?いいよね??」
自分に言い聞かせるように下着の布地を掴み、ぎゅ!っと食い込ませていく。
ぐい、ぐい、ぐい!!、ぐいいい!
下着は完全に食い込み割れ目を浮き彫りにしていた。
「気持ちいいよ!いいよ!もっともっと!いやらしく食い込んでるよ!!」
ぷちぷちと下着から音がし始め破れんばかりに力強く引っ張り食い込ませる。
ぐいぐい、ぎゅ!ぎゅ!
食い込ませた下着を左右に引っ張りより食い込ませようとしその様子を涎を垂らしながら見ていく。
下着の中ではぷくりと膨らみ始めているお豆を皮ごと擦り上げ、愛液を涎のようにこぼしていく。
「そろそろ、そろそろ!!イっちゃいそうだね?そうだよね!!!???」
じ〜んと秘部から全身に伝わる絶頂の合図を感じ取り大声をあげながら鏡に映る自分を凝視していく。
そして
「イ!あぁ!イく、イっちゃう!!見られながらイっちゃぁぁぁぁ!!!!」
びくびくびくびく!! ぽちゃぽちゃぽちゃ・・・
体を何度も痙攣させ食い込ませた秘部からどろどろと濃い愛液を垂らしていく。
愛液の水溜りに崩れ落ちていくと幸せそうに眠っていく。
見られることにより日々露出狂になりつつあるのはまた別のお話
おわり
253 :
MF:2007/12/30(日) 06:18:33 ID:3zalDwQK
以上鏡オナニーでした。
お目汚し申し訳ありません。
皆さんよいお年を!
254 :
MF:2007/12/30(日) 06:30:22 ID:3zalDwQK
追伸
例によりフェイスなどはお好みで!
MFさんGJ!
露出狂編を切にキボンヌ!
256 :
開発中。。。:2007/12/31(月) 20:24:33 ID:rImkXe7D
また出た
中国人全体の質下げるような真似はやめて欲しいね
マトモな中国人もいるのに、全員が嫌いになりそうだ
マトモだと思ってるのは台湾じゃない?
大陸は・・・
書き込みテスト。
保守保守と
261 :
名無しさん@ピンキー:2008/01/05(土) 11:35:17 ID:q/xhN5pZ
ほしゅあげまんにゃー
262 :
142:2008/01/06(日) 04:22:30 ID:0sAX7KNK
明けましておめでとうございます。
年末年始の休みにSS1本書けたので、投下させていただきます。
前のお話と同じで、ヒロインはミスラナイトのマウさんです(/ω\)
が、無駄に長い上に、エロいシーンが少なめになっちゃいました。
新年一発目なのに、エロくなくて申し訳ないです(;´Д`)
263 :
142:2008/01/06(日) 04:24:38 ID:0sAX7KNK
【ママのお手伝い】
マウ:ミスラF6a
ディーン:種族とフェイスはお好みで!!
「ホント助かりました! ありがとうございます〜」
冒険者になって間もないらしいヒュームの少女が、ナイトのAFを着たミスラに頭を下げた。
「これくらいお安い御用です。さあ、あとは依頼人にダングルブの奇岩石を届けるだけです」
マウ・ラパーマはにっこりと微笑むと、先に立ってクエストの依頼人が待つ家に向かう。
“ダングルブの涸れ谷で珍しい石を採ってくる”
これがヒュームの少女が受けたクエストの内容だった。
涸れ谷でゴブリンに追われていた少女を、たまたま金策用のむきザリガニの素材を
釣りにきていたマウが救ってやり、ついでにクエストの手伝いもしてあげたのだ。
邪魔なゴブリンをマウが追い払い、
その間に少女は容易く目的の奇岩石を手に入れて商業区へ戻ってくることができたのだった。
264 :
142:2008/01/06(日) 04:27:41 ID:0sAX7KNK
依頼人の家に着いたマウは「お邪魔しま〜す」と声をかけてから、なにも警戒せずにドアを開けて奥の部屋へ入っていく。
部屋に入った瞬間、目の前に広がる光景にマウは思わず硬直してしまう。
「う、うぉおぉおお!!?」
獣のような呻き声に上げながら突然の闖入者に驚いているのは、少女のクエストの依頼人、ホラティウスだ。
彼はズボンを脱いで下半身が剥き出しの状態で、彼の股間でしゃがみこんでいる赤毛のミスラの頭を?んでいる。
赤毛のミスラはホラティウスのペニスを口いっぱいに頬張っており、そこから放たれた精液を残さず飲み干してから、
ちゅぽんと音を立てて口を離した。
唇に残った精液を舌で舐め取りながら、赤毛のミスラは硬直しているマウとホラティウスを面白そうに見比べている。
265 :
142:2008/01/06(日) 04:29:20 ID:0sAX7KNK
「きゃああああああ〜〜〜!!」
マウの後ろから入ってきたヒュームの少女は、
ホラティウスの剥き出しの下半身を見て悲鳴をあげると、そのまま外に駆け出してしまった。
「ななななな、なんだお前らは!!? なにしにきたんだ!!!!」
少女の悲鳴で我に返ったホラティウスが、大慌てでズボンを履きながらマウを怒鳴りつける。
「わ、わたしは今の子を送ってきただけです! あなたこそなにやってるんですか!?」
「う、うるさい! ここはワシの家だ!! なにをしようがワシの勝手だ!!
用がないならさっさと出て行け〜〜!!」
マウも負けずに怒鳴り返すがホラティウスは聞く耳を持たず、
恐ろしい剣幕でマウと、ついでに赤毛のミスラも追い出してしまった。
266 :
142:2008/01/06(日) 04:33:30 ID:0sAX7KNK
「あ〜あ、参ったねぇ。あの成金オヤジはいいお得意さんだったんだけどねぇ」
赤毛のミスラはそう言うと、恨めしそうにマウを睨みつけた。
マウはその顔に見覚えがあった。
いつもこの界隈で裕福そうな家を窺っているミスラだ。名前は確か・・・
「ンブ・ラッテ・・・」
「あら、どこかで会ったっけ? まあいいわ。それよりも、
よくもあたしの商売を邪魔してくれたねぇ・・・どう償いをつけてくれるんだい?」
ンブの言葉に、マウは眉をひそめた。
「商売って・・・? あなた、さっきみたいなことをいつも・・・」
「ああそうさ。最近は商売があがったりでね、あんなことでもしないと稼げないのさ。
子供を食べさせないといけないんだ。綺麗ごとを言ってはいられないんだよ」
267 :
142:2008/01/06(日) 04:35:33 ID:0sAX7KNK
半ば投げやりな口調でまくしたてられるンブの言葉に、マウは少なからず衝撃を受けていた。
マウを育ててくれた養母の家は、かつてはサンドリアでもかなりの名門の騎士の家系だった。
しかし、20年前の水晶大戦で当主と跡取りを立て続けに失い、
領地も大半を召し上げられ、すっかり落剥してしまっていた。
それでも養母は決してへこたれず、残された小さな屋敷を孤児院に改装し、
マウのような孤児を引き取って育てているのだ。
貧しい中でも決して誇りを失うことなく、
ミスラの自分をサンドリア騎士の子として立派に育ててくれた養母の恩を決して忘れず、
今もマウは仕送りを欠かさなかった。
268 :
142:2008/01/06(日) 04:36:43 ID:0sAX7KNK
そんなマウにとって、子供を養うために懸命なンブは、
その手段はともかく母親の務めを果たそうとしている、立派な女性に見えた。
「ごめんなさい、ちっとも知らなかったから、わたし・・・どうすればいいですか?」
自分のせいで子供がお腹を空かせてしまうと思い、マウはすっかりしょげかえっている。
そんな彼女をじっと見つめたンブは、
高価な装備をなにも見つけられずに内心舌打ちしたが、あることを閃いた。
「金に苦労してるのはお互い様みたいだし、あたしの仕事を手伝うってことでどうだい?」
269 :
142:2008/01/06(日) 04:37:42 ID:0sAX7KNK
「アハハ、そうじゃないよ。さすがに素人にあんなことさせるわけにはいかないじゃないか」
マウを安心させるように、明るく笑う。
「明日の晩、あるお店で客を相手にしなきゃいけないんだけど、
あんたにも同じことをしてもらいたいのさ」
「お客・・・?」
「そう、隣に座って、客にお酌したり、話をしたり・・・まぁ、酒場のウェイトレスみたいなもんさ」
「ウェイトレス・・・」
風俗方面の知識があれば、ンブの言う店がどういう職種のものか想像がついたのだが、
マウにはその方面の知識がまるでなかった。
270 :
142:2008/01/06(日) 04:40:29 ID:0sAX7KNK
「わかりました。それくらいでしたら、わたしにもできそうですし、
喜んでお手伝いさせてもらいます」
なにはともあれ、ンブの子供のために償うことができそうだと気持ちが軽くなり、
マウは嬉しそうにうなずいた。
マウが承諾したので、明日の夕方に港のモグハウス前で待ち合わせること、
武器や鎧は置いて、できるだけ身軽な格好でくること。
この二つを約束して二人は別れた。
モグハウスの方へ歩いていくマウの背中が見えなくなってから、
ンブは港へと去っていった。
271 :
142:2008/01/06(日) 04:42:04 ID:0sAX7KNK
同じ頃、ディーンはサリマーという上品な女性から、奇妙な依頼を受けていた
「秘密の地下酒場・・・?」
ディーンの言葉に、サリマーは頷いた。
「はい、そこは会員制の高級クラブで、若い女性をはべらせながら
商人や政府の高官が商談や接待などをするらしいのですが・・・」
サリマーはここで言葉を切って躊躇っていたが、やがて意を決して続きを話し始めた。
「私の夫も明日、そこで誰かを接待するようなのです」
272 :
142:2008/01/06(日) 04:43:15 ID:0sAX7KNK
「ご主人はバストゥークでも屈指の大商人ですし、特に不思議はないんじゃないですか?」
「殿方にとってはただの接待かもしれませんが、
夫がそのような店で若い女性に囲まれて、私がいい気分でいられるとお思い!?」
サリマーは思いつめたような瞳でディーンを睨みつけて、声を荒げた。
「いくら仕事のためとはいえ、夫がそのような店に行くことを見過ごせません!」
「ちょ、サリマーさん、落ち着いて・・・」
興奮したサリマーを、ディーンは必死でなだめる。
273 :
142:2008/01/06(日) 04:44:28 ID:0sAX7KNK
「取り乱した所をお見せしてしまいましたわね。どうかお許しください」
少し落ち着いたのか、サリマーはディーンに頭を下げた。
「あやまることなんてありませんよ。それより、その高級クラブでご主人が
誰かを接待するとして、サリマーさんは私になにを依頼したいんですか?」
「私の連れとして一緒にそのクラブに行って、
夫が本当に接待をしているだけか調べて頂きたいのです」
274 :
142:2008/01/06(日) 04:45:22 ID:0sAX7KNK
「!?」
「明日、私もそのクラブに予約を入れてあります」
ディーンの驚きをよそに、サリマーは言葉を続ける。
「冒険者の方は、自在に姿を消すことのできる魔法や術を使えるとか。
その魔法を使って、店の中にいる夫の居場所を探し出して欲しいのです」
サリマーの言葉は続く。
「夫が本当に仕事として接待をしているだけなら、私も文句はありません。
そのまま帰ります。でももし、それ以外のことをしていたら・・・」
サリマーはそこで言葉を詰まらせた。
275 :
142:2008/01/06(日) 04:46:36 ID:0sAX7KNK
「していたら、どうするおつもりですか・・・?」
「私にも、分かりません・・・」
ディーンの問いに、サリマーはつらそうにうつむいた。
なんでそんな回りくどいことを、と言いかけてディーンは口をつぐんだ。
理由はどうあれ、これは上流階級のオトナの社交場を覗き見できるチャンスである。
サリマーにしても、夫のことを信じたい気持ちと疑いが心の中でせめぎ合った末の、
ギリギリの選択なのだろう。
(なにが起こるかは分からないけど、これも冒険だよなw)
ディーンの思案もすぐ定まり、大きく頷いた。
「分かりました。この依頼、お受けします!」
276 :
142:2008/01/06(日) 04:49:13 ID:0sAX7KNK
翌日、夕闇が迫るバストゥーク港のモグハウス前で、
マウ・ラパーマはンブ・ラッテが現れるのを待っていた。
時折通りかかる男たちは、
マウの姿を見るとほぼ全員が足を止めて見入ってしまう。
理由はマウの着ている服にあった。
バストゥークではあまり見かけない、一般にはミスラの初期装備と
言われるその服は、マウのミスラ族らしからぬ豊かな胸や、
引き締まったウェストからヒップにかけてのラインを
強調するようなデザインなのだ。
277 :
142:2008/01/06(日) 04:50:49 ID:0sAX7KNK
男たちは思わずじっと見つめてしまうが、マウにジロリと睨み返されると、
慌てて目を逸らし、そそくさとモグハウスへと消えていく。
「ハァ・・・こんな格好してくるんじゃなかった・・・」
マウはため息をつきながら、小さく呟く。
最近は滅多に着ない初期装備を着ているのには理由があった。
(あたしが働いてる店は雇い人の素性を詮索しない代わりに、
雇い人のほうでも自分の素性がばれるようなものは
一切持ち込まないって決まりになってるのさ)
ンブ・ラッテはそう言ってから、素性がばれないよう初期装備を
着てくるよう指示したのだが、なにか引っかかるものを感じずにはいられない。
278 :
142:2008/01/06(日) 04:51:21 ID:0sAX7KNK
「待たせたね」
しばらくして現れたンブ・ラッテも、いつもの鎧姿ではなく、初期装備姿だった。
マウほどではないが、ミスラらしい引き締まったスタイルのンブも、
男の目を惹きつけるには充分すぎるほど魅力的だった。
「それじゃ、行こうか」
ンブはマウを促すと、跳ね橋を渡って港の倉庫の方へと向かっていった。
279 :
142:2008/01/06(日) 04:53:17 ID:0sAX7KNK
「なんだね? ここでは個人の荷物の預かりはやってない・・・
って、なんだ、お前か」
倉庫の管理人であるエブラコンはそう言いながら、
ンブ・ラッテの背後に立つマウに目を向ける。
彼とンブの間で話はついているのだろう。
マウを上から下まで品定めするように見回し、
特に胸をまじまじと見つめてから彼は頷いた。
「合格だ。このコならお客さんも大満足だろうぜ。
なんせ、胸のデカイのが好みらしいからな」
そう言ってニヤリと笑うと、エブラコンはマウの睨むような視線を
無視して下の倉庫へ降りていった。
280 :
142:2008/01/06(日) 04:55:17 ID:0sAX7KNK
エブラコンの姿を見ると、下働きの男たちが荷物用の木箱を動かす。
いくつか木箱が片付けられると、下に隠されていた階段が露わになった。
「この下が店になってるんだよ」
ンブがマウの耳元で囁いてから階段を下り始めたので、
マウも彼女に続いて階段を下りていった。
281 :
142:2008/01/06(日) 04:57:11 ID:0sAX7KNK
狭い階段を下りた先には、
マウが今まで見たことのない空間が広がっていた。
ギリギリまで照明を絞った広い店内では、
なにかの香が大量に焚かれているのか紫色の煙が漂い、
店内を更に薄暗くしている。
フロアの中央には舞台が設けられており、そこで全裸に近い
きわどい衣装を着た踊り子たちが、官能的なダンスを披露していた。
舞台を囲むようにしていくつかのボックス席が仕切られており、
客と相手をしている女たちの小さな話し声や含み笑いが聞こえてくる。
282 :
142:2008/01/06(日) 04:59:02 ID:0sAX7KNK
冒険同士の待ち合わせなどに使う酒場とは明らかに異なる空間を、
マウは呆然としながら見回していた。
ぽかんとしているマウの腕をンブが?んだ。
「ほら、なにボーっとしてんだい。こっちだよ」
「え? あ、はい」
腕を掴まれたまま、マウは垂れ幕で仕切られた店の奥へと消えていった。
283 :
142:2008/01/06(日) 05:00:54 ID:0sAX7KNK
「こ、これを着るんですか!?」
奥の更衣室で渡された衣装を一目見るなり、
マウは大きな声をあげた。
先程見た舞台の踊り子に劣らない、
布の面積が極端に少ない水着のような衣装。
特にショーツの後ろは紐のような細さで、
お尻が丸見えである。
「そうだよ。さぁ、さっさと着替えてお客さんを接待しに行くよ」
「で、でもこんな格好するなんて聞いてません!」
マウの抗議にも、ンブは動じる気配はない。
284 :
142:2008/01/06(日) 05:02:28 ID:0sAX7KNK
「だって聞かなかったじゃないか。今更文句言ったって、後の祭りってもんだよ」
「そんな・・・!」
「今ここであんたに帰られると、あたしはあんたの分もタダ働きしなきゃ
いけなくなっちまうじゃないか。子供をどうやって食べさせてやればいいんだい?」
ンブの言うことはかなりのこじつけだが、子供のことを言い出されると、
マウはなにも言い返せなくなってしまう。
「わかりました・・・」
騙されたと知りつつも、マウは着ていた初期装備を脱ぎ始めた。
285 :
142:2008/01/06(日) 05:04:02 ID:0sAX7KNK
「お待たせしました〜〜」
店の一角に設けられたボックス席で、
ンブは彼女たちを待っていた客に明るく挨拶した。
ンブの横で、マウも若干引きつった笑顔を浮かべている。
「おお〜〜、待っていたよ。さあ、二人とも、今日の主賓に
たっぷりサービスしてあげてくれたまえよ!」
サリマーの夫で、バストゥーク屈指の大商人、
タンギーが大げさな身振りと声で、ンブとマウを招きいれた。
286 :
142:2008/01/06(日) 05:04:42 ID:0sAX7KNK
「は〜〜い♪ 失礼しま〜す♪」
今日の主賓という人物に目を向けた瞬間、
マウの引きつった笑顔が凍りついた。
ンブとマウを見て、主賓と呼ばれた中年男も
驚いて二人を見返している。
そこに座っていたのはホラティウスだった。
287 :
142:2008/01/06(日) 05:08:29 ID:0sAX7KNK
「いや〜〜、まさかホラティウスさんと君たちが顔見知りだったとはねぇ」
「ええ、でもお店で会うのは初めてです〜」
タンギーの言葉に、ヨソイキ用の声で快活に応じるンブ。
「それにこのコは今日が初めてのお仕事なんで、
ちょっと硬いトコロがあるんですけど、勘弁してくださいねぇ〜〜」
ホラティウスを挟んで反対側に座っているマウを見て、ンブが告げる。
288 :
142:2008/01/06(日) 05:11:32 ID:0sAX7KNK
「よ、よろしくおねがいします」
突然自分に話を振られて、どもりながらマウが挨拶する。
「ははは、真面目なコだね〜〜」
タンギーに笑われても、マウには気にする余裕がなかった。
生まれて初めて着た紐パン水着は布の面積が極端に少なく、
少し動いただけでずれてしまいそうだし、
今まで嗅いだことのない不思議な香りの香のせいか、
微かに頭がボーっとしている。
289 :
142:2008/01/06(日) 05:14:07 ID:0sAX7KNK
実はここで焚かれている香こそ、
錬金術ギルドが誇る天才、アヅィマの傑作の一つなのだ。
香の中には特殊な薬品が混合されており、
香を吸った者が特定の飲み物を飲むことで、
飲み物に仕込まれた催淫剤の効果が発揮されるようになっている。
つまり、コンパニオンにその飲み物を飲ませてしまえば、
店側は客のあらゆる要求に応じることができるというカラクリなのである。
290 :
142:2008/01/06(日) 05:15:07 ID:0sAX7KNK
これは最上級の客のみが対象のスペシャルサービスであり、
今回なんとしてもホラティウスに新ビジネスへの資金提供を
承知させなければならないタンギーは、金に糸目をつけずに
店側と交渉し、このサービスの提供を受ける段取りをつけたのだった。
291 :
142:2008/01/06(日) 05:16:23 ID:0sAX7KNK
マウたち座ると、ボーイがテーブルに酒の入ったグラスやボトル、
フルーツが盛られた皿を置いていく。
「さあ、ホラティウスさん、今日は堅い話は抜きにして、楽しくやりましょう」
ンブが手際よく酒を注いだグラスを掲げてタンギーが陽気に言うと、
ホラティウスも頷いた。
「そうですな。それでは、乾杯!」
「かんぱ〜〜い♪」
乾杯の音頭に合わせてンブが元気にグラスを掲げたので、
マウも慌てて自分のグラスを持ち上げた。
グラスがぶつかり、カチンと小さな音が響く。
292 :
142:2008/01/06(日) 05:18:24 ID:0sAX7KNK
ンブのグラスには男たちと同じボトルの酒が注がれているが、
自分のグラスにはオレンジ色の液体が注がれていることに、
マウはようやく気がついた。
恐る恐るグラスに口をつけると、色から想像した通りの
オレンジジュースの甘味とココナッツの風味が
マウの口の中に広がった。
(わたしが酔わないように、特別にアルコールの
弱い飲み物を用意してくれたのかな・・・?)
マウは内心ホッとしながら、グラスの中の液体を飲み込んだ。
293 :
142:2008/01/06(日) 05:20:15 ID:0sAX7KNK
そんなマウの様子を、
ンブはタンギーのグラスに酒を注ぎながら注意深く観察していた。
そのままチラリと男たちと視線を交わして小さく頷く。
マウの飲んでいるオレンジジュースのようなカクテルこそ、
香に含まれた成分に反応して体内で催淫剤に変わるものなのである。
その効果は程なく現れるはずだった。
隣に座るホラティウスが、獲物を狙う狼のような目で自分を見ていることに
気づかず、マウは空になった彼のグラスに酒を注いでいた。
294 :
142:2008/01/06(日) 05:21:34 ID:0sAX7KNK
「サリマーさん・・・なんでまた、選りにもよってこんな部屋の予約を・・・w」
サリマーの連れとして、彼女と共に上客扱いで店の奥にある
個室に通されたディーンは、部屋の中を見回しながら訊かずにはいられなかった。
「ハァ・・・予約さえできればいいと思いまして、適当に選んだのですが・・・
まさかこのような部屋とは・・・」
サリマーは赤面しつつも、部屋の中を興味深げに眺めている。
295 :
142:2008/01/06(日) 05:34:23 ID:0sAX7KNK
壁一面に吊り下げられた様々な種類の鞭と拘束具。
隅にあるテーブルの上には、
革製の過激なボンテージスーツや赤いロウソク。
天井からは鎖は吊り下げられ、
その先端には当然、手枷がついている。
ここはいわゆる、SM趣味の客専用の部屋だった。
「あの、これはどのような使い方をするんですの?」
「ああ、それは相手の口に嵌めて返事ができないように
して・・・って、ここにきた目的はそれじゃないでしょうwww」
296 :
142:2008/01/06(日) 05:35:30 ID:0sAX7KNK
部屋の小道具に興味津々のサリマーを、ディーンはたしなめた。
彼らの目的はサリマーの夫であるタンギーの素行調査であって、
決してSMプレイの体験ツアーではないのだ。
「そ、そうでしたわね。失礼いたしました」
サリマーは慌てて拘束具を壁に戻した。
「それじゃいきますよ。サリマーさんはまだ慣れてないですから、
私の手を離さないでください」
そう言ってから、ディーンはサリマーにスニークとインビジをかけた。
297 :
142:2008/01/06(日) 05:36:27 ID:0sAX7KNK
部屋のドアを開けて、通路に人がいないのを確認してから
サリマーを外へ出し、自分にインスニをかける。
『ご主人は多分、向こうにあるボックス席のどれかにいると思います』
インスニをかけるために組んだ、パーティ専用の会話法で
ディーンが囁くと、姿は見えないがサリマーの頷いた気配が感じられた。
不可視となったサリマーの手を引いて、
ディーンは店の中央へと向かっていった。
298 :
142:2008/01/06(日) 05:39:42 ID:0sAX7KNK
『おお、目標発見・・・って、ぶぅっ!!?』
タンギーはすぐに見つけることができたものの、
彼と別の男に挟まれるようにしてマウが座っているのを見て、
ディーンは盛大に噴き出してしまった。
幸い、パーティ用の会話中だったのでサリマー以外には
聞かれなかったが、下手をしたら一発で
クエスト失敗になっていたところである。
299 :
142:2008/01/06(日) 05:41:28 ID:0sAX7KNK
『あの、どうかしまして?』
盛大に吹いたディーンに、サリマーが訝しげに問いかけた。
『い、いえ・・・それよりも、ご主人がいましたよ』
ディーンに促されて、
そちらを見たナリーマが息を飲む気配が感じられた。
『なんですか・・・あのミスラたちは・・・
あんな下着同然の格好をして、はしたない・・・』
上品なサリマーの声音が、
徐々にドスが効いて低くなっていく。
『主人も主人ですわ・・・あんな
軽そうな女にお酌をされて、デレデレと鼻の下を伸ばして・・・』
決して激しい調子ではないが、
静かに地の底から湧きあがってくるような低い声が、
返ってサリマーの怒りの深さを感じさせる。
300 :
142:2008/01/06(日) 05:43:58 ID:0sAX7KNK
『サ、サリマーさん落ち着いて。
まだ決定的な事態にはなっていませんから・・・』
前に進み出ようとするサリマーを必死で抑えながら、
ディーンはマウのことを考えていた。
(けど、なんでマウがここにいるんだ・・・?)
ディーンはマウと知り合ってからまだ日は浅いが、
決してこのような場所で働くような女性ではないことは
分かっていた。
同じ席にいるもう一人のミスラがンブ・ラッテだと
すぐに気づいたが、それでもマウがここにいる
理由までは分からずじまいである。
301 :
142:2008/01/06(日) 05:44:43 ID:0sAX7KNK
『とにかく様子を見ましょう。踏み込むにしても、
タンギーさんが言い訳できないような状況になってからでないと・・・』
サリマーを説得しつつ、
自分もしばらく様子を見るしかないとディーンは考えた。
302 :
142:2008/01/06(日) 05:45:40 ID:0sAX7KNK
(酔ったのかな・・・? 頭がクラクラする・・・)
ホラティウスのグラスに酒を注いでから、
頭をはっきりさせようとマウは頭を振った。
堅い話は抜きということだったが、ホラティウスと
タンギーの会話はいつしか商談になっていた。
“近東航路”“アトルガン皇国”
“天晶堂だけにオイシイ思いをさせる義理は・・・”
そんな会話が交わされているが、マウはどんどん
意識が混濁していき、話しかけられても適当に
相槌を打つのが精一杯になっていた。
303 :
142:2008/01/06(日) 05:46:37 ID:0sAX7KNK
頭に霞がかかっていく代わりに、
身体の感覚は妙に敏感になっていくのをマウは感じていた。
ホラティウスも酔いがまわってきているのか、
マウの肩に馴れ馴れしく手を置いて自分のほうに引き寄せているのだが、
その手が少し動いただけでも肩がピクリと震えてしまう。
普段のマウなら、男が身体に触れてきたら
不快にしか感じないはずなのだが、なぜか今は気にならない。
それどころか、徐々に身体が熱くなってきて、
奇妙なムズムズするような衝動が身体の奥から湧き上がってきていた。
304 :
142:2008/01/06(日) 05:47:31 ID:0sAX7KNK
「ん、気分が悪いのかね?」
薬の効果が現れてきたのを知りつつ、
ホラティウスはわざとらしく聞きながらグラスを突きつけた。
マウがそのグラスに酒を注ごうとした瞬間、
ホラティウスから視線で合図を送られたタンギーが、
彼女の肘に自分の腕を押し当てる。
当然、急にバランスを崩されたマウが注いでいた酒はこぼれて、
ホラティウスのズボンにかかってしまった。
305 :
142:2008/01/06(日) 05:48:26 ID:0sAX7KNK
「マァ大変!」
「や、これは失礼を・・・すぐに着替えなければ・・・」
ンブとタンギーはわざとらしく言いながら、
ホラティウスに立つように促す。
「ふむ、大したことはないんだが・・・
君、ちょっと奥で着替えを手伝ってくれんかね?」
ホラティウスは立ち上がると、マウの腕を取って返事も聞かずに店の奥、
ディーンとサリマーが最初に通された個室のある一角へと歩き出した。
「あっ・・・え・・・??」
マウは意識が混濁したまま、
わけも分からずにホラティウスに連れて行かれてしまった。
306 :
142:2008/01/06(日) 05:49:18 ID:0sAX7KNK
「・・・これで、しばらくすれば
ホラティウスさんは大満足で戻ってくるってワケです」
ンブ・ラッテはそう言いながら、タンギーに微笑みかけた
「うむ、この店の最上級のサービスを依頼したんだからね、
彼には満足してもらわないと困る。これからのビジネスのためにも・・・」
タンギーが大きく頷く。
「それについては心配ありませんよ。あのコは全くの素人ですからね、
その気になればお持ち帰りにして、奥さんの目の届かないところで
囲って自分専用にだってできるんですから・・・」
307 :
142:2008/01/06(日) 05:50:02 ID:0sAX7KNK
ンブは妖艶な笑みを浮かべながら、タンギーに擦り寄った。
「ホラティウスさんは、私の外でのお得意様だったんですよ。
ひょっとしたら、あのコに夢中になって、
私にお呼びがかからなくなっちゃうかも・・・」
タンギーにしなだれかかりながら、彼の耳元でンブが囁く。
「ほ、ほほぅ・・・外でどんなことをするのかね?」
生唾を飲み込みながら、タンギーも小声で囁く。
308 :
142:2008/01/06(日) 05:58:28 ID:0sAX7KNK
うあ、書き込み規制って表示されて書き込めなくなってしまいました。ヽ(;´д`)ノ
PC再起動して書き込めるようになったんですが、また書き込めなくなったら、
続きは後日改めてということで・・・
309 :
142:2008/01/06(日) 06:05:03 ID:0sAX7KNK
「イロんなコトですよ・・・私も新しいお得意様を見つけなくちゃイケナイかも・・・」
相変わらずタンギーの耳元で囁きながら、ンブの手は彼の股間をまさぐっている。
「そ、そうか・・・ではこちらも、ビジネスの話をしようか・・・」
「私も是非参加したいですわね」
突然、ンブの反対側から聞こえた声に、タンギーは文字通り飛び上がった。
いつの間にか、ディーンも気づかない間に移動したサリマーが、
にこやかな笑みを浮かべて座っている。
ンブの誘惑に陥落寸前のタンギーを見て、ついにサリマーの我慢が限界に達したのだ。
「あなた・・・こちらの方とのビジネスというのは、どのようなことなんでしょう?」
310 :
142:2008/01/06(日) 06:06:15 ID:0sAX7KNK
サリマーの言葉も表情も穏やかだが、そこに秘められた怒りは隠しようがない。
「あ・・・いや・・・コレは・・・」
突然の妻の出現にすっかりパニック状態に陥ってしまったタンギーは、
しどろもどろの返答しかできない。
「そちらとのビジネスのお話の前に、ちょっとあちらで夫婦の大事な話をしましょうか」
抵抗する気力もないタンギーを促して、サリマーは立ち上がる。
311 :
142:2008/01/06(日) 06:06:53 ID:0sAX7KNK
『冒険者さん、ご苦労様でした。あとは夫婦の間で解決しますので、
あなたはこのままお帰りくださいまし』
姿を消したまま呆気に取られているディーンにこう言ってから、
サリマーとタンギーは店の奥、先程のSM部屋へと消えて行った。
我に返ったディーンは、サリマーの依頼からも自由になったので、
ホラティウスとマウが入っていった部屋に向かうことにした。
312 :
142:2008/01/06(日) 06:08:15 ID:0sAX7KNK
「なんなんだい・・・全く」
1人残されたンブ・ラッテはそう毒づいた。
“マウという上玉を紹介して店から高額の紹介料をせしめて、
更にタンギーを篭絡させて新しい稼ぎ口を確保する”
これがンブ・ラッテの描いた目論みだったが、
突然のサリマーの乱入によって半分しか達成することができずに終わってしまった。
ンブは不機嫌そうにグラスをあおっていたが、
ホラティウスとマウの入った部屋へ向かうディーンの気配に気がついた。
ンブは立ち上がると、ディーンに気づかれないように注意しながら尾行しはじめた。
313 :
142:2008/01/06(日) 06:10:45 ID:0sAX7KNK
ホラティウスはマウを部屋に入れると、
いそいそとドアを閉めて彼女と向き合った。
この部屋はディーンたちが通されたSMルームとは違って、
調度品や家具も一流のものが揃えられた、高級な寝室という雰囲気だった。
勿論、ここでも香は焚かれており、マウから正常な判断力を奪っている。
「それじゃあ、着替えを手伝ってもらおうか? まずはズボンと下着を脱がせておくれ」
いつものマウなら決して従うはずはないのだが、薬で朦朧としている
彼女は言われるままにホラティウスの前に跪くと、彼のベルトに手をかけた。
314 :
142:2008/01/06(日) 06:12:10 ID:0sAX7KNK
ベルトをはずし、更にズボンと下着をずり下ろすと、
すでに天を衝くばかりにそそり立つホラティウスのモノが露わになった。
しかし、マウはぼんやりとした目でソレを見つめてから
ホラティウスの顔を見上げるだけだった・・・
315 :
142:2008/01/06(日) 06:12:42 ID:0sAX7KNK
ホラティウスがマウを連れ込んだ部屋の前まで来て、ディーンは立ち止まった。
ドアに手をかけると、小さな音がしてノブが回る。
急ぐあまり、ホラティウスが鍵を掛け忘れたようだ。
ディーンは音をたてないようにそっとドアを開けると、中に滑り込んだ。
部屋の中の光景に、ディーンは思わず我を忘れて飛び出しそうになった。
ホラティウスはディーンの方へ背を向けて、下半身剥き出しで仁王立ちをしている。
その足元に、頬を上気させて空ろな表情のマウが跪いていた。
316 :
142:2008/01/06(日) 06:14:02 ID:0sAX7KNK
ディーンはこのまま飛び出して、ホラティウスを背後から
殴り倒したい衝動に駆られtたが、必死でそれを押さえつけた。
ここで騒ぎを起こせば、すぐ店の者が押し寄せてきて、
こちらが捕まってしまうだろう。
ディーンは内心歯軋りしつつも、部屋の隅にある
大きな衣装ダンスの陰に隠れ、しばらく様子を見ることにした・・・
317 :
142:2008/01/06(日) 06:14:49 ID:0sAX7KNK
「あの・・・これからどうすれば・・・?」
ホラティウスのモノと、彼の顔を交互に見ながらマウが問いかける。
「君のせいでこんなになってしまったんだ。きちんと鎮めてくれないと、
着替えることもできんだろう?」
「鎮める・・・って・・・?」
「これを鎮めるには、君がここの先端に口をつけて、
この腫れた部分から膿を吸い出すしかないんだよ」
全くの素人娘を一から仕込むという、初めての体験に目を血走らせ、
声を上ずらせながらホラティウスが言う。
318 :
142:2008/01/06(日) 06:16:01 ID:0sAX7KNK
「わかりました・・・」
薬のせいですっかり男の言いなりになっているマウは、
ためらうこともなくホラティウスの根元に手を添えると、先端の鈴口に吸い付いた。
「むぅ・・・いきなり吸い出そうとしてもダメだぞ、
根元から丹念に舐めまわしてからでないと」
そう言われると、マウは先端から口を離して、根元へと舌を這わせた。
ミスラの娘の少しざらついた舌に、敏感な器官を舐めまわされる快感が、
ホラティウスの背筋をゾクゾクと震わせる。
319 :
142:2008/01/06(日) 06:17:12 ID:0sAX7KNK
「そうだ・・・ゆっくりと・・・隅々まで舐めるんだ・・・!」
「はい・・・ん・・・んふっ・・・」
マウは素直に返事をすると微かに鼻を鳴らしながら、
徐々にホラティウスの先端へと舌を這わせていく。
「ふぉおっ・・・!!」
マウの舌が裏の筋を舐め上げた瞬間、
思わず暴発してしまいそうな快感が先端から脳天まで奔り抜けて、
ホラティウスは思わず情けない声をあげてしまう。
「よ、よし・・・これくらいで充分だろう・・・」
これ以上は堪え切れないと感じたホラティウスは、
マウの口から自分のモノを離した。
320 :
142:2008/01/06(日) 06:18:25 ID:0sAX7KNK
(テクニックはまだまだ未熟だが、この娘・・・
男の悦ぶ部分を本能で感じ取ってでもいるのか・・・)
ホラティウスは感嘆しながらマウの顔を見つめる。
マウのほうは意識がはっきりしないで、焦点の定まらない
視線を彼に向けるだけだった。
「ではそろそろ、膿を吸い出してもらおうかな」
ホラティウスは舌なめずりをすると、
再びマウの顔の前に己のモノを突き出した。
「先端から頬張るんだ」
マウはこくんと頷くとホラティウスの亀頭部分に唇をかぶせる。
「うぉ・・・」
柔らかくて温かいマウの口腔内の心地よさに、
ホラティウスはうめき声を洩らす。
321 :
142:2008/01/06(日) 06:19:12 ID:0sAX7KNK
「いいぞ・・・そのまま歯を立てずにしっかりと咥えこむんだ・・・!」
マウの頭を押さえつけて、ホラティウスが腰を突き出す。
「ぐうぅぅっ・・・!!」
口一杯に無理矢理押し込まれ、マウが苦しそうに眉をしかめながら呻く。
マウの唾液とホラティウスの先走りが入り混じり、
唇の端から顎の先へと滴り落ちていく。
むせかえるような雄の匂いがマウの口の中に広がり、
彼女のカラダの奥深くに眠っていた牝の本能が否応なく目覚めはじめてしまう。
マウの左手が、無意識に己の股間へと伸びていく。
322 :
142:2008/01/06(日) 06:20:22 ID:0sAX7KNK
「んんッ!」
マウの股間は、薬と口の中に広がる雄の匂いにすでに熱く潤んでいた。
薄い布越しに敏感な部分を刺激しながら、
マウがホラティウスへの奉仕を続けていると、
「口の中で出し入れしながら、ワシを舌で刺激するんだ・・・!!」
ホラティウスが上ずった声で命じながら、腰を前後に揺する。
「ふぁい・・・んぐっ・・・」
息苦しさにマウは目に涙を浮かべながらも、
懸命に言われた通りに舌でホラティウスを愛撫する。
323 :
142:2008/01/06(日) 06:37:45 ID:0sAX7KNK
「・・・昨日はワシを蔑むような目で見ていたクセに、
今日は随分おいしそうにワシのモノを咥えるではないか? んん?」
つい先日、ンブ・ラッテに奉仕させていた現場をマウに見られた時、
彼女の瞳にチラリと浮かんだ軽蔑の眼差しが、ホラティウスに激しい屈辱感を与えていたのだ。
自分を軽蔑していた娘に奉仕させている今の状況に、
ホラティウスの内に快感を更に高める暗い炎が燃え上がる。
自分に屈辱を与えたマウへのどす黒い復讐の悦びと、
彼女の舌がもたらす快感に、ホラティウスはすぐに限界に達してしまう。
324 :
142:2008/01/06(日) 06:38:40 ID:0sAX7KNK
「出すぞ・・・! 出すぞぉ・・・っ・・・!!!」
押し殺すような呻き声の一瞬後で、
マウの口腔内でホラティウスのものが爆発した。
「――――!!?」
ドロリとした大量の精液が、
ホラティウスのモノに塞がれて声も出せないマウの喉に注ぎ込まれていく。
飲み込みきれなかった精液が、彼女の喉を伝い、胸元へと流れていった。
そこから放たれる雄の匂いに、マウはウットリとしながら目を閉じた。
325 :
142:2008/01/06(日) 06:40:14 ID:0sAX7KNK
射精の快感が引いてから、ホラティウスはまだ余韻に浸ったままの
マウの髪を掴むと、彼女の頬にぐいぐいと自分のモノを押し付けた。
「まだ終わりじゃないぞ。綺麗に舐め取ってから、
ストローを吸うように残りを吸い出すんだ」
興奮したホラティウスが似非紳士の仮面をかなぐり捨てて、本性を現した。
マウはペロペロと丹念にホラティウスを舐めまわしてから、
先端の鈴口に吸い付く。
「おふぅ・・・」
体内に残っていた精液が吸いだされる快感に、
ホラティウスがうめきながら腰を震わせた。
326 :
142:2008/01/06(日) 06:41:08 ID:0sAX7KNK
(マウにフェラチオなんてさせやがって・・・!!)
ディーンは目の前の一部始終を見て、興奮しながらも
ホラティウスへの嫉妬が湧き上がってくるのを抑えることができなくなっていた。
(俺だってまだしてもらったことないのに、あの野郎・・・!!!!)
かなり自分勝手な怒りに駆り立てられ、これ以上好きにさせまいと
前に出ようとしたディーンの腕が、突然後ろから?まれた。
327 :
142:2008/01/06(日) 06:42:43 ID:0sAX7KNK
「あの奥さん、どこからきたのかと思ったら、あんたの手引きだったんだね?」
小声で囁きながら、ンブがディーンに詰め寄る。
マウに気を取られて、ンブのことをすっかり失念していたことに気がつき、
ディーンは内心舌打ちをした。
「ここで騒いだらお互いマズイだろ?」
ディーンは小声で囁き返しながら、指でホラティウス達を指し示す。
衣装ダンスの陰に隠れているものの、腕を掴まれたことでインビジの魔法も
切れてしまったので、ホラティウスが振り返ればすぐに二人とも見つかってしまうだろう。
328 :
142:2008/01/06(日) 06:43:19 ID:0sAX7KNK
「まあねぇ・・・見たところ、あんたの目当てはあのコかい?
悪いけどあんたに邪魔させるわけにはいかないんだよ。
あんたがなにかしようとしたら、すぐに人を呼ぶからね」
この場の主導権を握ったことを察して、ンブは勝ち誇った目でディーンを見つめた。
「わかったよ・・・」
ディーンは小声で頷いてから、再びマウに視線を向けた。
「上客の興を削いじゃ悪いからね、ここで大人しくしてるんだよ」
そう言うと、ンブも部屋の中に視線を向けた。
329 :
142:2008/01/06(日) 06:44:23 ID:0sAX7KNK
ディーンとンブが話している間にホラティウスはマウの腕を
掴んで立ち上がらせると、ベッドに向けて乱暴に突き飛ばした。
「キャッ!」
悲鳴を上げて、マウがベッドに倒れこむ。
倒れた拍子にマウの胸がプルプルと激しく揺れるのを見て、
歯止めの効かなくなっているホラティウスは、欲望の赴くままに彼女に襲いかかった。
マウの上に馬乗りになると、ブラを乱暴に引きちぎる。
露わになったマウの豊かな乳房を両手で鷲掴みにすると、乱暴に揉みしだいた。
330 :
142:2008/01/06(日) 06:45:45 ID:0sAX7KNK
「くっ・・・ひっ!・・・いた・・・ぃ!! ダメェ・・・!」
ホラティウスが指に力を入れると、
マウの乳房がグニグニと卑猥に形を歪める。
「なにがダメなんだ? こんなに乳首を尖らせておいて・・・!
この淫乱娘が・・・!」
蔑むように言いながら、ホラティウスは昨日味わった屈辱への復讐とばかりに、
指の間から顔を覗かせているマウの乳首に吸い付く。
ちゅばちゅばと激しい音を立てて吸い上げ、きつく歯を立てる。
「んにゃああぁぁ・・・!!」
快感と痛みに同時に襲われて、薬で朦朧としていたマウの意識がさらに混濁していく。
しばらくして、ようやく満足したホラティウスが体を離すと、
マウの乳房には無数のキスマークと歯形、それに強く?んだ指の痕が残っていた。
331 :
142:2008/01/06(日) 06:46:37 ID:0sAX7KNK
「あの野郎・・・!」
ディーンは小声で呻くと、思わず前に踏み出そうとするが、
ンブ・ラッテに押し留められた。
「言っただろ? 上客の邪魔をするんじゃないよ」
ディーンは恐ろしい形相でンブを睨みつけると、
ベッドでぐったりと横たわるマウに向き直った。
その目には純粋に彼女を気遣う思いが満ち溢れている。
(これも娘を食べさせていくためなんだよ・・・)
ンブは心の中で、ディーンとマウ、
そして誰よりも自分自身に言い訳をする。
(けど、まさかあの成金オヤジがこんな下衆野郎だったとはねぇ・・・)
ホラティウスを見つめるンブの瞳にも、
微かにだが怒りの炎が灯っていた。
332 :
142:2008/01/06(日) 06:47:25 ID:0sAX7KNK
愛撫とはいえない激しい責めに、荒い息を吐きながらベッドに横たわるマウ。
そんな彼女を、ホラティウスは血走った目で無言のまま見つめている。
その視線の先には、呼吸と共に揺れるマウの乳房があった。
マウが息をするたびに揺れるその双丘は、
横になっていても形が崩れない程の見事な張りを誇っている。
ホラティウスは再びマウの上に馬乗りになると、
彼女の両の乳房の間に自分のモノを挟みこみ、ゆっくりと力をいれながら乳房を寄せ上げた。
333 :
142:2008/01/06(日) 06:48:04 ID:0sAX7KNK
「う、うほぉおおぉ・・・」
柔肉の絶妙な圧迫感に、ホラティウスが思わず情けないうめき声を洩らす。
ホラティウスはマウの胸で挟むようにして、己のモノを擦りあげた。
そのまま腰を前後に動かしてピストン運動を開始する。
しばらくマウの乳房の柔らかな圧迫感を貪っていたホラティウスが、動きを止めた。
「なにを呆けておる。シャンとして、先っぽに口で奉仕せんか!」
朦朧としたままのマウの頬をピシャピシャと叩く。
334 :
142:2008/01/06(日) 06:48:46 ID:0sAX7KNK
頬を叩かれ、僅かに意識が戻ったマウがのろのろと頭をあげて、
胸の谷間からはみ出したホラティウスの先端に口を付ける。
「そうだ・・・そのまましっかり咥えこんだり、舌を使ってカリの裏を舐めるんだぞ」
そう言うとホラティウスはピストン運動を再開した。
「ん・・・んちゅ・・・ハァ・・・んむぅ・・・」
ホラティウスがマウの乳房で己をしごき、
その先端をマウが温かい口腔で包み込み、舌で柔らかく刺激する。
335 :
142:2008/01/06(日) 06:49:33 ID:0sAX7KNK
二人の息が荒くなり、ホラティウスの腰の動きがどんどん激しくなっていく。
ディーンはその光景に目を奪われたフリをしつつ、
横目でンブ・ラッテの様子を窺っていた。
最後の瞬間が近づいてきているのを感じて、
ンブはベッドの上で繰り広げられている痴態にかなり気を取られているようだった。
(あのオッサンがこの次発射した時が勝負だ・・・)
ディーンは覚悟を決めると、意識を集中し始めた・・・
336 :
142:2008/01/06(日) 06:50:13 ID:0sAX7KNK
「ぬ、ぬぅぅうううぅぅ・・・」
ホラティウスは快感を少しでも長引かせようと、
必死に射精感を押し留めていた。
しかし、それももう限界になりつつある。
「くぅ、また出すぞぉ・・・! 今度はこぼさずに全部飲み込むんだぞ・・・!!」
マウの顔をじっと見つめながら命じると、
ホラティウスは大きく腰を前に突き出した。
「んぐぅ!!」
胸の谷間から大きくはみ出した先端が、マウの口に押し込められる。
その瞬間、我慢の限界に達したホラティウスのモノから、
再び白濁液がマウの喉へと迸った。
337 :
142:2008/01/06(日) 07:18:19 ID:0sAX7KNK
ホラティウスの射精の瞬間、ンブ・ラッテが
そちらに見入った隙をついて、ディーンも行動を起こした。
(うおぉぉおお! いけぇええええ!!)
ホラティウスへの怒りを込めて、赤魔道士のアビリティ【連続魔】を発動させる。
「!!?」
ンブが驚いて大きな声をあげるよりも早く、スリプルの魔法が彼女を深い眠りへ誘う。
呪文の詠唱なしで魔法を発動させる【連続魔】スリプルで
不意を打たれては、さすがのンブも人を呼ぶ間もなかった。
ディーンはそのまま、背後の気配に振り向いた
ホラティウスが彼の姿を見るよりも早く、スリプルで眠らせてしまう。
338 :
142:2008/01/06(日) 07:19:12 ID:0sAX7KNK
ベッドの上に倒れたホラティウスを無視して、ディーンはマウに駆け寄った。
乳房のあちこちに乱暴な陵辱の痕を残し、
口から胸元にかけて精液でベトベトという、むごたらしい姿のマウを見てディーンは言葉も出ない。
ディーンは枕のカバーを引き剥がしてマウの顔と胸元を拭いてから、
ベッドのシーツで彼女の体を包んで抱え上げた。
倒れたままのホラティウスとンブ・ラッテを見ると、
ディーンの胸にこの後のトラブルが思いやられて、心に不安が広がっていく。
(いいさ。いざとなったら、地の果てまでも逃げてやる!)
改めて決意すると、ディーンはマウを抱えたままエスケプの魔法を唱え始める。
339 :
142:2008/01/06(日) 07:20:20 ID:0sAX7KNK
その時、部屋の外から激しい怒鳴り声と、物を壊す大きな音が響いてきた。
何事かと思い、魔法を中断してディーンが
ドアに耳を押し付けると「銃士隊のガサ入れだ」という怒鳴り声が聞こえてきた。
その怒鳴り声を圧するように、ディーンには聞き覚えのある凛とした声が聞こえてきた。
「御用改めである!! 神妙にしなさい!!」
それはミスリル銃士隊のアヤメの声だった。
この店の者の追跡も面倒だが、銃士隊に捕まればそれ以上に面倒なことになってしまう。
340 :
142:2008/01/06(日) 07:21:09 ID:0sAX7KNK
ディーンはエスケプの魔法を唱え直そうとしたが、急に一つの考えが閃いた。
その考えに従って、ケアルを唱えてンブ・ラッテの目を醒ましてやる。
目を覚ましたンブ・ラッテはディーンを見ると跳ね起きた。
「あんた、こんなことしてタダで済むと思ってんのかい!?」
ンブ・ラッテはそう言って睨みつけるが、ディーンは落ち着き払っている。
「あんたこそ、外の騒ぎが聞こえないのか?」
そう言われて、ようやくンブは外の喧騒に気がついた。
「銃士隊のガサ入れだそうだ」
驚くンブに、ディーンは意識しながらわざと冷たい声でそう言い放つ。
341 :
142:2008/01/06(日) 07:21:52 ID:0sAX7KNK
「ま、待っとくれよ! だったら私も・・・」
「なんであんたを助けなきゃいけないんだ?
マウをこんな目に合わせた張本人を・・・」
ディーンの言葉は、最後は怒りに押し殺された。
「じゃあな」
そう言い捨てると、ディーンはエスケプを唱え始める。
「待って・・・」
その時、意識を失っているとばかり思っていたマウが、
力なくディーンの腕の中で呟いた。
342 :
142:2008/01/06(日) 07:22:38 ID:0sAX7KNK
驚いたディーンが再び詠唱を止めると、マウは小さな声で必死に語りかける。
「ンブ・・・連れて行って・・・・・・子供、かわいそう・・・」
「マウ・・・」
ディーンはなにも言えずにマウの憔悴しきった顔を見つめていたが、すぐにンブに向き直った。
「いいか、俺とマウは最初からここにはいなかった。
もし誰かに聞かれてもそう答えるなら、マウに免じて助けてやる。どうだ!?」
立場が逆転し、この状況を最大限に利用してンブに恩を売ろうと、
ディーンが言葉で彼女を追いつめていく。
343 :
142:2008/01/06(日) 07:23:31 ID:0sAX7KNK
ディーンが眠っているンブをわざわざ起こしたのは、
こうして恩に着せて彼女の口を封じるためだったのだ。
その点、さっきのマウの言葉はンブ・ラッテからすれば、
ディーンだけでなくマウにも恩を受けることになるわけで、ディーンにとって嬉しい誤算だった。
ディーンたちのいる部屋のドアが乱暴に叩かれ始めた。
すぐ外まで銃士隊が迫っているのだ。
もしここで銃士隊に捕まれば、いつ釈放されるかわからない。
その間に、治安の悪い鉱山区にいる娘がどうなるかと思うと、
ンブ・ラッテはディーンの申し出を受け入れて、彼に縋るしかなかった。
344 :
142:2008/01/06(日) 07:24:31 ID:0sAX7KNK
「わ、わかったよ。わかったから、私も連れて行って! お願いだよ!」
追いつめられたンブ・ラッテが、外に聞かれないように小声でディーンに懇願する。
「よし、交渉成立だ。こい!」
ディーンも外に聞こえないように小声で言い返すと、そのままエスケプを唱える。
ンブ・ラッテがディーンに駆け寄り、ディーンがエスケプの詠唱が完了するのと同時に、
部屋のドアが蹴り破られた。
銃士隊が部屋に踏み込んだ時には、ベッドの上で
下半身を露出させたまま、前後不覚に眠りこけているホラティウスがいるのみだった。
345 :
142:2008/01/06(日) 07:25:08 ID:0sAX7KNK
倉庫の外へ脱出したディーンは、ンブ・ラッテが何も言わずに
夜の闇の中へ消えていくのを無視して、マウを連れたまま自分のレンタルハウスに駆け込んだ。
夜中に女性を抱えて戻ってきた彼を見て驚くモグには目もくれず、マウをベッドに寝かせる。
驚いている自分のモグに、マウの世話をしているモグに
着替えを持ってこさせるように言いつけると、ディーンは再び外へと飛び出していった。
346 :
142:2008/01/06(日) 07:25:51 ID:0sAX7KNK
バストゥーク中を駆け回り、街の様々な噂を集めたディーンが
レンタルハウスに戻ってきたのは夕方になってからだった。
「ご主人様、待ってたクポ〜〜〜〜」
レンタルハウスの前でモーグリが出迎えたので、ディーンは驚いて足を止めた。
「お前、なんで外にいるんだよ?」
「じつは、マウさんのことでお話があるクポ〜〜」
モーグリはディーンの周りを飛びながら説明を始めた。
347 :
142:2008/01/06(日) 07:26:49 ID:0sAX7KNK
「マウさんが眠ってる間に、ボクはマウさんのお世話をしてるモグを呼んで来て、
マウさんのカラダの傷をモーグリ秘伝の軟膏で綺麗に消したり、お世話をしたクポ」
“モーグリ秘伝の軟膏”はどんな怪我も簡単に治癒するだけでなく、
傷まで綺麗に消してくれるので、女性の冒険者には特に人気のある常備薬なのである。
「しばらくして、マウさんが目を覚ましたんだけど、
なにがあったのかあんまりよく覚えてないみたいなんだクポ」
「覚えてない?」
「かなり酔っ払ってたみたいで、記憶が抜け落ちてるらしいクポ〜」
348 :
142:2008/01/06(日) 07:27:53 ID:0sAX7KNK
実際には酔っ払ったのではなく催淫剤のせいなのだが、
そこまでは彼らも気づいていなかった。
「だから、なにがあったのか知りたいって、
マウさんはご主人様の帰りを中で待ってるクポ〜」
「なるほど・・・」
「マウさんの身の上に、なにか良からぬことが起こったみたいだから、
その辺のことは知ってても話さないで欲しいって、マウさんのモグに頼まれたから、
それを伝えたくてここで待ってたクポよ」
モーグリの言葉にディーンは頷いた。
349 :
142:2008/01/06(日) 07:28:53 ID:0sAX7KNK
確かに、あの酒場で起こったことを包み隠さず話せば、
真面目なマウのことだ、絶望の余り出家でもしかねない。
ディーンとしても彼女を悲しませるのは本意ではない。
もう一度頷くと、ディーンはモグに言った。
「分かった。それがマウさんにとっても一番だろうし、
適当に話をでっち上げてシラを切ることにしとくよ」
350 :
142:2008/01/06(日) 07:29:23 ID:0sAX7KNK
「ありがとうクポ〜。助かるクポ〜〜〜」
そう言ってモーグリは嬉しそうに飛び回る。
「それにここでいいカッコしておけば、なにかフラグが立つのはまちがいないクポ!!」
「なんか安っぽくなるから、フラグとか言うなw」
ディーンはレンタルハウスの中へ入って行った。
351 :
142:2008/01/06(日) 07:44:36 ID:0sAX7KNK
レンタルハウスの中で、マウは落ち着かない様子で椅子に座っていた。
着ている服はガンビスンにホーズ、彼女の普段着なのだろう。
入ってきたディーンの姿を見ると、マウは立ち上がった。
「ディーンさん・・・今までどこに行ってたんですか!?」
「ああ・・・街の噂を集めに行ってた。
あの酒場になんで銃士隊が踏み込んだのかとか、色々知りたかったんでね」
「銃士隊・・・?」
「そうか、マウさんは酔っ払ってたから覚えてないのか・・・
あの酒場に銃士隊が強制捜査に乗り込んできたんで、
俺はマウさんとンブ・ラッテを連れてエスケプで逃げ出したんだよ」
「そういえば・・・そんなことがあったような・・・どうも頭がハッキリとしないんです」
まだ薬の効果が若干残っているのか、マウが頭を振った。
「そもそも、ディーンさんはなんであそこにいたんですか?」
「おk。じゃあその辺から順番に話していこうか」
352 :
142:2008/01/06(日) 07:45:45 ID:0sAX7KNK
「・・・で、俺は銃士隊が部屋に踏み込んでくる前に、
マウさんとンブ・ラッテを連れてエスケプで逃げ出したんだよ」
サリマーから夫の浮気調査の依頼を受けてあの地下酒場に潜入した事や、
そこでマウを見つけてからの自分の行動を、
ディーンはかなりの時間をかけてようやく話し終えた。
勿論、マウは酔っ払って寝込んでいたことにして、
ホラティウスにどんな目に合わされたかは隠して、である。
「そうだったんですか・・・」
ディーンの話を聞いて、ようやく自分が酔ってから
――本当は薬でおかしくなってから――の出来事の経緯が飲み込むことができた。
353 :
142:2008/01/06(日) 07:46:59 ID:0sAX7KNK
「わたし、またディーンさんに助けられたんですね・・・」
「また?」
「アットワのコースの時ですよ。
あの時もディーンさんがいなかったら、わたしはコースにやられていたはずですし・・・」
「あ〜・・・」
ディーンは困ったように頭を掻く。
マウと共にアークコースを倒したまでは良かったが、その後に発情期のマウを襲った挙句に失敗し、
その償いとして狩りのお供をさせられているディーンにとっては、あまり思い出したくない出来事である。
「それじゃ、次は街で拾ってきた噂を話しておかないとな。これも俺やマウさんに関係のある話だから」
ディーンは話を逸らそうと話題を変えることにした。
354 :
142:2008/01/06(日) 07:47:49 ID:0sAX7KNK
ディーンがバストゥークの街へ出ると、町中が昨夜の港区の倉庫への強制捜査の話で持ちきりだった。
昼頃になって大統領府からの正式な発表があったが、それは
“かねてから内偵していた港区の倉庫の一つに隠し部屋があり、踏み込んだところ密輸品が隠されていた”
という、ディーンたちの知る真実とはかけ離れたものだった。
「あの酒場には商人以外にも政府の人間も出入りしていたっていうし、
事実を公表したら返って大事になって恥の上塗りになるってことで、こういう発表になったんだろうな」
ディーンの推察に、マウが頷いた。
355 :
142:2008/01/06(日) 07:49:03 ID:0sAX7KNK
「その証拠に、店で働いていて銃士隊に捕まった女の子たちは厳重注意されて、
今回のことは他言しないって条件でから全員釈放されたらしい。
その内の1人が冒険者で、直接会って話を聞いてきたから間違いない」
「え? でも他言しないって条件じゃ・・・?」
「冒険者同士の横のつながりってやつだよ。
勿論、俺も誰にも言わないって約束してるんで、マウさんも誰にも言わないでくれよ?」
ディーンは涼しい顔である。
「あの・・・わたしも銃士隊のところに出頭したほうがいいんでしょうか・・・?
あの日が初めてだったけど、あそこで働いてたんだし・・・」
マウが不安そうな顔でディーンに尋ねる。
356 :
142:2008/01/06(日) 07:49:51 ID:0sAX7KNK
「!! そうだよ! そのことを聞きたかったんだ。
マウさんのほうこそ、どうしてあんな所に・・・!」
ディーンの問いかけに、マウはしばらく躊躇っていたが、やがて決心して頷いた。
「分かりました・・・全部お話します・・・」
今度は、マウがディーンに自分があの店で働くことになった経緯を説明し始めた。
357 :
142:2008/01/06(日) 07:50:14 ID:0sAX7KNK
「なるほど・・・」
マウの話を聞き終わると、ディーンは大きなため息をついた。
(子供のためか・・・まったく・・・騙されやすいというかなんというか・・・)
ディーンはマウのあまりの人の良さに、半ば感心しつつも呆れていた。
「あの・・・やっぱり、銃士隊のところに言ったほうがいいと思う・・・?」
再びマウに尋ねられると、ディーンは首を振った。
358 :
142:2008/01/06(日) 07:51:21 ID:0sAX7KNK
「銃士隊はマウさんがいたこと自体知らないだろうし、
酒場の連中も倉庫番のエブラコンや他の男どもも一応釈放されたらしいけど、
奴らはマウさんも他の女の子同様に銃士隊に捕まったと思ってるんじゃないか?
あの倉庫の関係者は当分の間、銃士隊に厳重に監視されることになるだろうし、
働いてた女の子がどこにいるかなんて調べてるのが発覚したら、
今度こそやばいだろうから、マウさんが追求されることはないと思う」
359 :
142:2008/01/06(日) 07:52:35 ID:0sAX7KNK
きっぱりとしたディーンの言葉にマウは思わず安堵の吐息を洩らす。
そんなマウを見ながら、ディーンはいくつかの疑問を感じていた。
そもそも、なぜあの日に銃士隊は踏み込んできたのだろうか?
あのような業種の店なら、間違いなく役人にも相応のワイロを渡していたはずである。
それに、女性であるアヤメが踏み込み、正式な報告がされたとなれば、
今後あの場所で同様な店を開くことは不可能だろう。
(ま、マウが無事だったんだし、あの店がどうなろうとどうでもいいかw)
そう思ったとき、マウがじっとこちらを見ていることに気がついた。
360 :
142:2008/01/06(日) 07:53:15 ID:0sAX7KNK
「・・・なに?」
ディーンに気づかれて、マウは慌てて視線を逸らした。
「べ、別に・・・」
そう言ってしばらく口ごもるマウ。
やがてそっぽを向いたまま視線だけディーンに向けて、ぶっきらぼうに呟いた
「その・・・助けてくれて、ありがとう・・・」
「あ、ああ・・・」
初めてマウにお礼を言われて、面食らったディーンが
気の利いたセリフも言えずにいる間に、マウは立ち上がった。
361 :
142:2008/01/06(日) 07:55:02 ID:0sAX7KNK
「事情も分かったし、お礼も言えたんで、これで帰ります」
「あ・・・待った。送っていくよ・・・」
ディーンが慌てて立ち上がると、マウが急に振り向いた。
ミスラとしても小柄な方のマウは、ディーンの胸の位置に顔がくる。
突然、マウはディーンの肩に手をかけてかがませると、
自分は背伸びをしてディーンの唇に口付けした。
驚いたディーンはスタン状態のまま、動くこともできずにいる。
362 :
142:2008/01/06(日) 07:55:36 ID:0sAX7KNK
しばらくしてディーンから唇を離すと、マウの顔は耳まで真っ赤になっていった。
「か、勘違いしないでください! 今のは恋愛感情とか抜きにした、
助けてくれたことへの純粋なお礼ですからね!!」
マウはスタン状態のまま硬直しているディーンに
怒ったような口調で言い放つと、そのまま振り返りもせず部屋を出て行った。
再びドアが開いてモーグリが顔を覗かせた時も、
ディーンは身動き一つしないで立ったままだった。
363 :
142:2008/01/06(日) 07:55:57 ID:0sAX7KNK
「ご主人様、どうしたクポ〜〜!!?」
ただならぬ様子のディーンの周りを、モーグリが心配そうに飛び回る。
「フ・・・」
「フ?」
「フラグが立った・・・」
ディーンが小声でそう言った、次の瞬間、
「いよっしゃあああああああああああああああああ!!!!!」
周りのレンタルハウスにまで轟くようなディーンの喜びの叫びが響き渡った。
364 :
142:2008/01/06(日) 07:57:02 ID:0sAX7KNK
同じ頃、ジュノ下層にある天晶堂奥の社長室で、アルドは部下から報告を受けていた。
「・・・今回の件で、バストゥーク港の地下酒場の営業は事実上不可能となりました。
これで、我々が現在計画中の鉱山区に私娼たちを集めた“歓楽の館”建設の障害はなくなったことになります」
「で、そこを仕切れる人材は見つかったのか?」
アルドの問いに、部下の男は頷いた。
365 :
142:2008/01/06(日) 07:57:44 ID:0sAX7KNK
「一人適任者を見つけております。ミスラですが度胸も据わっており、
なにより“男女間の”交渉事にかけてはプロと言える人物です」
「そうか、ならそいつをうまく抱きこんでおけよ」
アルドは報告書を机の脇に放り投げた。
「それにしても、これで例の近東航路の件で
バストゥーク商人の横槍が入らなくなるとは、幸運でしたね」
部下の言葉に、アルドがニヤリと笑う。
366 :
142:2008/01/06(日) 07:58:27 ID:0sAX7KNK
銃士隊を使って地下酒場を閉鎖に追い込んだのは、彼ら天晶堂だったのである。
あの酒場をバストゥークのアイロス大臣の失脚を狙う政敵が利用していることを突き止め、
酒場の顧客リストを押収し弱みを握るように仕向けたのだ。
アイロスは見事に引っかかり、銃士隊のアヤメに強制捜査を極秘に命じ、
その結果、アイロスは政敵の首根っこを押さえる弱みを握り、天晶堂は商売敵と
偶然そこに居合わせた近東航路開拓のライバルを同時に潰すことに成功したのである。
367 :
142:2008/01/06(日) 07:59:14 ID:0sAX7KNK
「アトルガンとの航路については、まだあっちと色々交渉しなきゃならんのに、
ここで奴等が出しゃばってきたらこっちが条件を引き下げなきゃいけなくなっちまうからな・・・
バスの商人や成金共には交渉人を派遣しておけ。奴等も今回のことで懲りただろうから、
ウチの下で航路計画に参加するのをいやとは言わないだろう」
「かしこまりました・・・それと社長、ウチの傘下の店に、こんな注文が来ているんですが・・・」
部下がニヤニヤしながら、1枚の注文書をアルドに差し出した。
368 :
142:2008/01/06(日) 08:00:04 ID:0sAX7KNK
渡された注文書の依頼主と注文内容を見て、アルドは噴き出した。
「そうか・・・あのカミさんもあそこで捕まったって報告にあったが、
相当ハマッたらしいな・・・!」
ひとしきり笑った後で、アルドが言った。
「せっかくの注文だ。選りすぐりの高級品を送っておけ。決して損にはならん」
369 :
142:2008/01/06(日) 08:13:39 ID:0sAX7KNK
数日後、深夜のバストゥーク商業区――
「ふふ・・・新しい衣装の着心地はいかが?」
黒いボンテージ衣装に身を包み、鞭を手にしたサリマーが、
自分の前に跪いている男に問いかける。
だが、男は全身を黒い革製の拘束具で固められ、
ボールのついた猿轡をかまされているので返事もロクにできない。
370 :
142:2008/01/06(日) 08:14:19 ID:0sAX7KNK
「これから、徹底的に仕込んでさしあげますわ・・・
あなたを満足させられるのは私だけだということを・・・!」
欲情に潤んだ瞳で男を見下ろしながら、サリマーが言い放つ。
男――彼女の夫、タンギー――の目も、期待しているかのように輝いている。
どうやら、ディーンと別れてからの夫婦間の話し合いによって、
サリマーと夫は共に新たな趣味に目覚め、夫婦仲は円満になったようである。
371 :
142:2008/01/06(日) 08:15:21 ID:0sAX7KNK
以上です。
前にも増して長くなった上に、
あんまりエロいシーンがなくてすみませんorz
これからも精進します・・・
372 :
142:2008/01/06(日) 09:26:39 ID:0sAX7KNK
うわあ、レスの268と269の間に文章の抜けがありました。
なんかもうダメすぎorz
以下の文が入るはずでした・・・
「仕事って・・・まさか、さっきみたいな・・・!」
先程の光景を思い出して、マウは思わず耳まで赤くなってしまう。
なんかもうホントすみません・・・
1レスもうちょっと長くてもいいとおもうなぁ。
ぶつ切りはイクナイです。
ま、次から頑張ってください。
>>373 ブツ切りは確かに良く無いが
指摘するにもそういう上から目線系は
この手のスレじゃご法度だと思うが。
142さん
ディーン&マウの続きキター!
まずはGJ!です!
マウさん開通無しでどこまで行くのかドキドキしながら楽しませていただきました。
エロ以外の流れも続きが気になります。
ただ上お二方のおっしゃるよう、1レス辺りの行数が少ないのが少し引っ掛かりました。
たしか1レス60行辺りまで投下出来る筈ですので、次に生かされればと思います。
では、楽しみにしてます。
376 :
名無しさん@ピンキー:2008/01/08(火) 19:38:46 ID:G3N8iFzN
ここだとどこから始まってるか見つけにくいのでまとめサイトから読んでる俺に隙は無かった
377 :
3億PV/日をささえる:2008/01/08(火) 19:41:47 ID:Igsd2Pkh
中華視ね
次スレからスレタイに天安門でもいれるか?w
わざわざエロパロ板にまで業者来るのかよw
FF11の字に反応してるんじゃないの?
382 :
名無しさん@ピンキー:2008/01/13(日) 14:02:51 ID:p0G6696S
>>142さん
GGGJJJJまってましたよ(*´ω`*)
やっぱミスラナイトイイネ、萌えちゃいます。
次回作を期待しつつage!
383 :
名無しさん@ピンキー:2008/01/16(水) 20:51:16 ID:gfFlWp/q
ほしゅしゅ
384 :
名無しさん@ピンキー:2008/01/19(土) 12:27:37 ID:7ID5NtBD
樽♀の太ももで暖をとりたい
新作まだかなぁ…
急いてはことを仕損じる。
この場合のこととは…、な?
387 :
名無しさん@ピンキー:2008/01/26(土) 11:22:31 ID:L/Cy3Udm
ほしゅ
388 :
フレで(ry:2008/01/26(土) 15:32:03 ID:KdW1xH5N
ネコものでいいっすか?
それしかNEEEEEEんでつが。
∧_∧
( ・∀・)ワクワク
oノ∧つ⊂)
( ( ・∀・)ドキドキ
∪( ∪ ∪
と__)__)
390 :
名無しさん@ピンキー:2008/01/26(土) 20:36:57 ID:Ntll8QlN
うんうんうんうんスレタイ上ミスラミスラ支配になrのは
仕方ないんだそれでいいんだwktkwktkwktkwktkwktk
wktkwktkwktkwktk
391 :
名無しさん@ピンキー:2008/01/26(土) 21:01:25 ID:TAlKcjcI
ネコモノ優勢のこのご時世、
空気読まずに首×人♀ものでもいいなら ノ
393 :
名無しさん@ピンキー:2008/01/27(日) 18:50:34 ID:jOlY1aYo
首人wktk!!!
ネコつづいてるし、俺は次の日照りまで寝かせとくwww
394 :
名無しさん@ピンキー:2008/01/27(日) 19:03:10 ID:btYlhGAN
どっちもwktkwktk
ぜひとも投下お願いしますヽ(`Д´)ノ
「うわああぁああぁぁぁああんん!!!!!」
激しい叫び声と共に、ヒュームの娘が俺の部屋に飛び込んでくる。
流石に予期していなかった為、その振動と唐突さに、エルヴァーンの青年、ユーリエフは読んでいた本を取り落とした。
彼女がリンクシェル会話に参加していなかったこと。加えて「とある誰か達」が彼女と同じエリアにいた事に気づいていた為、実
のところ本の内容など頭に入っては居ないのだが。
「兄さん、わ、私…!」
椅子に座っていた彼を視界に認めると、もう20近い歳にも関わらず、小さな子供のように涙で汚れた顔もそのままに、娘はユー
リエフの膝にすがり付いて大泣きを始めた。
その黒い髪は二人ともよく似ているが、互いに異種族である所から、彼とこの娘が血縁でないことは、よほどの特殊な事情でも
無い限り一目瞭然である。
驚きに固まるモーグリに、ユーリエフは目線で合図をし、扉を閉めて外へ出るよう促した。
予感はあったのだ。いつか、こうなるような。
ひっくひっくとしゃくりあげて泣き止まない娘、アーシャに対し、彼は深くため息をつきながら、頭をなぜる。
幼馴染であった彼らの両親が再婚をし、義兄妹となって得た幸せは長くは続かなかった。
度重なる不幸で新しい父母までをも失い、バストゥークの冒険者訓練所で共に修行をする事となった二人は、実の兄妹以上に、
互いを必死で守りながら生き抜いてきたのだ。
たとえ、妹分であるこの娘が、自分ではない他の男に、いつしか恋心を抱いていたと知ってからも。
「アーシャ…」
宥めてやっても涙は止まらない。痛々しい表情でしゃくりあげるだけだ。
「泣くな。いい子だから、泣かないでくれ」
アーシャはこくこくと頷くものの、目尻からはあとからあとから涙が流れていく。
瞼はすっかり腫れあがっていて、どれだけの衝撃が彼女の心を打ちのめしたかを物語る。
赤魔道士であるユーリエフは胸ポケットからハンカチを取り出すと、ぎりぎりに威力を削いだ水の魔法を口の中でそっと唱え、そ
うして湿した布で顔を拭いてやった。10数年以上前からちっとも変わらない光景だ、と苦笑する。
「…もう、どうしたらいいかわからない。私、私ね…」
ぽつぽつと、娘は語りだした。
「ただの都合のいい存在だった。あんなに一緒に色々やってきたのに、あの人の為に頑張ってたのに…!」
やはり、と青年は納得した。アーシャの恋した男は、表裏の激しい人物であるとの噂を耳にしていたのだ。
彼は知性もカリスマも、そして実力をも兼ね備えて大人数のLSを率いるリーダーではあったが、
その代わり自分の意にそぐわない物事に対しては非常に容赦が無かった。
それゆえユーリエフはLSリーダーであるその男から距離を置いてはいたのだが、
若く素直なアーシャは彼の理念と実力にすっかり心を奪われ、義兄の心配をよそにリーダーの望むまま
時には無茶な行動をもし続けてきたのである。
しかし破綻は唐突にやってきた。
「…無視されたの。今回のことはどう見てもリーダーの間違いよ?それなのに」
大人数を率いるとなるとメンバーの思惑が交錯し、時にはぶつかりあうこともある。
彼らを取りまとめるべくアーシャは必死にリーダーを補佐し、LS内部の不満を解消するため奔走していた。
人の心は、より自分を理解しようとする者に傾きやすい。
例に漏れず、メンバーの中で徐々にリーダーよりもアーシャに信頼を寄せるものが増え始めたのだ。
そんな中、ある日のHNM狩りの際に一人のメンバーが致命的なミスを犯した。
幸いモンスターそのものは倒せたものの、ミスを犯した者は咎めを受けるどころか、モンスターの落とした貴重な品の所有権をリ
ーダーの鶴の一声によって手に入れるという事件が起きた。
流石におかしいと感じたアーシャや数名が問い詰めるも、リーダーはまるで取り合わずに居た為、
彼女は意を決して彼の住まいを訪ねたのだのだが。
「…できてたんだな?そんな事だろうとは思っていたが」
ぐっ、と息を呑むアーシャ。だがしばらくして、力なく頷いた。
LSに多大な被害と問題を起こしたメンバーの女性と、リーダーの男性は、体の関係を持っていたのだった。
ユーリエフは深くため息をついた。リーダーはあまり浮ついた話のない人物ではあったし、
向こうもアーシャを気に入っているそぶりを良くみせていたため、
両者が望むのであるなら潔くこの胸の内の感情を捨てきるつもりであったのに。
だが、リーダーの実力や資産に魅せられ、行為を寄せる美しい女性達が多かったのもまた事実であった。
「アーシャ、お前はもう十分頑張った。黙ってはいたが、お前を心配して連絡をよこしてきた奴もたくさんいる。
…このLSはもう諦めるんだ。俺も一緒に抜ける。上に立つものが公平にモノを見られない組織は、長くは続かんよ」
「でも、まだみんなの希望するもの、行き渡ってないのよ…?」
「大丈夫だ。まともな頭の奴なら、誰もお前が悪いなどとは思わないさ。考えても見ろ?あの女が一度だってまともな補佐をした
ことがあるか?弱点の調査や・・布陣、物資や日程の手配、ほとんどお前がきりもりしていたようなものだろう…」
「…そうかしら、そうだといいんだけど」
「少なくともここに一人いる。不満か?」
「!、ううん…ありがとう」
娘の顔にようやく笑みが戻った。目の下はまだ泣き腫らして赤いままであったが。
「…うん、そうなの。だから……そうね、もう休むわ、また連絡する。心配してくれてありがとう」
冒険者に与えられる特殊な魔術器、それを介して離れた場所の相手との会話を終えたアーシャはふっと息を吐いた。
「誰からだ?」
「LSの人。ほら、兄さんのフレンドの戦士さん、よく色々助けてもらったでしょ?」
「あいつか」
「らちが明かないって言って怒ってた…やっぱり抜けるって。他にも何人か抜けちゃうみたい」
「当然だろうな…ん?」
そういって娘はまた表情を曇らせた。数年間所属し、守ってきた場所を去るのはやはり苦痛なのだろう。
何か言おうとした矢先、ユーリエフの魔術器にも通信が入る。
397 :
某駄文書き:2008/01/27(日) 20:47:00 ID:byzDQPdJ
なんか改行が変だ。すいません
(ようエロヴァーン、アーシャちゃんはどうしてる?)
声の主はまさにいまアーシャが話していた相手であった。自然、声のトーンが落ちる。
「…今話していたろう。なぜこっちに話を振る」
(いやー、まーそのなんだ、可哀想とは思うが…失恋したんだろ?いまフリーってことでいいんだよな?)
「どういう意味だ」
(お兄様に一応お伺いを立てとこうかと、ね。悪いがコレを機にプッシュさせて頂wくwぜwwww)
「!?、おま…っ!」
(お前を兄貴と呼ぶのはいささか寒いけどなーwwwwじゃwwwwwwwwwwwww)
「一生御免こうむる!」
その叫びは相手に通じたか通じていないのか。
突然の怒号に目をまん丸にした娘と、叫び主を残して、ようやく部屋は静けさを迎えたのである。
「……ね、兄さん」
心づくしの夕食を終えて、ようやくアーシャの表情から悲壮感が消えた。
暖炉の脇に敷かれた厚い敷物の上に座り込み、クッションを抱いたまま娘が問いかける。
背はユーリエフに向けたまま、疲労を浮かべた視線は、ゆらめく炎をじっと見つめていた。
「わかんないな、男の人って。あんな風に、体が繋がっちゃうと、理性とか、なくなっちゃうものなの?」
「さあな。人それぞれだろう」
片づけを終えたユーリエフは、先ほどのフレンドからの衝撃の告白によって揺さぶられた心を
落ち着けるべく、読みかけの本を棚から引き出し、いつものようにアーシャの隣に座って穏やかな時間を過ごすべく、
ページを開こうとした。
しかし、そんな彼の努力は、次に視界に映った物がきっかけで容易く覆される事となる。
「…おい」
いつの間に持ち出したのか、アーシャの傍らにはワインの瓶と、外されたコルク、
そして大き目のカップが並んでいた。瓶の中身は既に半分以上減っている。彼女はあまり酒が強くないのに。
台所から食料の保存箱は微妙に死角になっていたため、いつ持ち出したのか彼はまったく気づかなかった。
それもこれも、先ほどのフレンドの不穏当な発言のゆえに。
「飲みすぎじゃないのか?」
「…飲みたい気分なんだもの」
アーシャは一言それだけを言うと、カップに残った液体を一気に飲み干した。
が、角度が悪かったのか、喉を焼く液体が気管に入ってしまったらしい。
慌てて口元を押さえると、げふ、げふ、と苦しげに咳き込む。
「おい、大丈夫か」
ユーリエフはすぐに台所に取って返すと、水桶から冷えた水をカップに注いだ。
部屋に戻ると彼女の傍らにひざまづき、口元にカップをあてがいながら小さな背をさすってやる。
月に何度か、つい酒場をはしごして二日酔いに陥るユーリエフが、アーシャから同じような介抱を受けることはあった。
今夜に限っては立場がまったく逆になっている。それがなおのこと、彼には辛かった。
「…う」
咳がおさまると、アーシャは涙で潤んだ瞳をユーリエフに向ける。
酒精で染まった表情がくしゃくしゃに歪むと、腕が伸びて彼に抱きつき、また激しく号泣した。
LSリーダーとすごす時間を何よりも至福とし、毎日のように彼と彼のLSで活動することを嬉しそうに話していただけに、
彼女の胸の内の苦しみは、最も近くに居た彼にも手に取るように理解できた。
加えて。
大事な妹分をいとおしいと思う反面、彼女を『女』として見ている者が他にいた、
という事実が彼を更に打ちのめしていた。
彼女の纏う部屋着の前身ごろは半ばはだけていて、
胸のふくらみを覆う下着がちらと視界に映る。
意図せずさらけだされた扇情的な光景が、
心の内の劣情を殺す機会を永遠に逸したユーリエフの理性を激しく揺さぶっていた。
大切な幼馴染であり、守るべき妹分でもあったアーシャが、
いつの間にか彼自身を『男』であると自覚させるに到る存在になっていたことを、
ユーリエフは再認識せざるを得なかったのである。
無防備に素顔を見せ、すがりつく娘の姿に、青年はごくりと喉を鳴らした。
健康な青年男性としての欲求がどうしても我慢できなくなると、
時たま彼は娼館でひと時の温もりを買っていた。
彼女が長期間のミッションや手伝いに出て家を留守にしている間に、
わざと空室のレンタルハウスを借り、自ら慰める事すらあった。
どちらの場合も、叶わぬ願いを夢想してただひたすらに本能を吐き出し、
そして身に染み付いた匂いをごまかすために酒場へと立ち寄って
あびるほど酒を飲んで自己完結をしていたのだった。
幸いなことに、そんな心の闇を吐き出す愚かな行為は誰にも知られることなく、
つい先週まで続いていたのである。
(もう、またこんなに飲んで・・)
困ったように呟きながらも甲斐甲斐しく二日酔いの手当てをしてくれるアーシャを見つめながら、
ユーリエフは己の最後のプライドによって、彼女の笑顔を今回も守りきれた事をいつも女神に感謝していたのだ。
しかし、この半日に彼を見舞った衝撃の数々は、その理性の堰をとうとう打ち砕き、
隠し続けた焼けつくような想いを再認識させるのであった。
そろりと片手をアーシャの顎に添えて上を向かせると、
彼女と出会ってから十数年以上も抱き続けた感情を、この日この時、とうとう暴走させる。
「…?……!」
アーシャの涙声が消え、その瞳が驚愕で見開かれた。
唇と唇が重なっている。キスをされている、と認識するのに多少の時間を要したのは無理もないことだろう。
兄として慕っていた人物がいま、異性として彼女の目の前に在った。
重なる影が、ゆっくりと離れる。しばらく、お互いに無言で見詰め合ったまま動けない。
「…俺では、あいつの替わりにはなれないか」
苦々しくぽつりとユーリエフが呟いた。
一時の気の迷いで、アーシャの心の傷に追い討ちをかけ、
これから更に酷い目に合わせるであろう自分を呪いながら。
「!、替わり、なんて、そんなこと思ったことない!」
アーシャがはっと息を飲む。
「兄さんの替わりなんて…いない。そんなこと、冗談でも言わないで…」
「…兄さん、か。アーシャ、俺はそんなに器用な人間ではないんだよ」
もう引き返せない。ユーリエフはとうとう決心してしまった。
「あいつがお前を選んでいたなら、この気持ちは墓まで持っていくつもりだった。
俺たち、二度も親を失ったからな。お前だけは、望むままの道を歩いて、幸せになって欲しかったから」
ユーリエフと父とアーシャの母は、共に連れ子のある身で再婚をしていた。
もともと家族ぐるみの付き合いをしていたのだが、大きな戦争に巻き込まれてそれぞれの伴侶を失い、
互いを庇い合って生活するようになったのがきっかけだった。
しかし悲劇は再び起きた。
再婚から数年後、ヒュームであったアーシャの母は鎖死病であっけなく他界し、
ユーリエフの父もまた、鉱山に巣食う獣人の討伐隊に参加したまま帰らぬ人となってしまったのである。
家と、わずかに残された財産、そして義妹を守るため、ユーリエフは冒険者となった。
そしてアーシャもまた、義兄の後を追うように冒険者としての資格を得、
ようやく二人は忙しくも充実した現在に到る道を歩き始めたのだ。
その十数年の間、親の都合で兄妹の縁を結ぶ羽目になった初恋の相手への気持ちを
捨て切ることが出来ないまま、彼女の想いを尊重するために己が劣情を殺し堪え続けたユーリエフの苦悩を、
一体誰が責められると言うのだろうか?
そして今また、彼の親友である男が、何よりも大事なこのアーシャに手を出そうとしているのだ。
青年の理性は、枷を失って暴れる想いと、彼女を取り巻く他の男達の身勝手さに翻弄され、焼き切れる寸前であった。
400 :
訂正:2008/01/27(日) 21:04:19 ID:byzDQPdJ
2
×「だが、リーダーの実力や資産に魅せられ、行為を寄せる・・」
○「だが、リーダーの実力や資産に魅せられ、好意を寄せる・・」
もうッ!ほんとは見せたくなかったけどッ!!
「でも、もうだめだ。」
ユーリエフの瞳に、今までひた隠しに隠し続けた昏い炎が宿っているのに気づいて、娘はこくんと息を飲んだ。
優しい幼馴染から、頼もしい兄へと成長した青年が、アーシャが一度も見たこともない男に変貌を遂げていた。
「にいさ…」
「アーシャ、お前はもう、誰にも渡さない」
死刑宣告のように、その言葉は彼女の耳に突き刺さった。
言葉の与える衝撃で、心に深い傷を負ったばかりの娘はただうろたえるばかりで抵抗することも忘れている。
ユーリエフの脳裏に、何度も何度も夢想した光景が蘇り、彼は忠実にそれを再現した。
娼館で買う女は、いつも必ず、黒い髪のヒュームを選んだ。
自慰をするときも、心の中で愛する娘を抱いている自分を、想い描いた。
だが現実は、微妙に食い違っている。
唇を重ね、舌を差し入れても、アーシャは応えるどころか目を見開いて震えている。
カーペットに彼女を押し倒して服の合わせ目を引き裂いても、
その細い腕はユーリエフを抱き返すはずもなく、彼の下から逃れようともがくのだ。
こぼれた胸のふくらみは、彼が想像していたよりもやや大きく、そして柔らかい。
「ユーリ、にいさん…いやよ、どうして、こんな…!」
半泣きの悲鳴を無視して、ユーリエフは娘の首筋を舐め上げ、巧みに動きを封じながら乳房を手のひらで揉みしだいた。
温かな感触が、彼をますます興奮させ、急き立てる。
もう片方の手で腰紐をほどき、室内着がわりのブレーの隙間へと滑らせる。
「アーシャ…アーシャ…嫌なんだ、もう。お前が誰かを追う姿なんて、もう見たくないんだ…っ!」
搾り出すような、青年の言葉。
その科白が、今度は逆に数年前からアーシャの心を傷つけていた出来事を、とうとう告白させる事となる。
「…嘘よ」
はた、とユーリエフの動きが止まった。その口調に含まれた重さと暗さをすぐに感じて、彼はアーシャを見下ろす。
彼女は視線をそらしたまま、静かに泣いていた。
「嘘だわ。兄さん、好きな人いるじゃない。兄さんこそ、私をその人の替わりにしようとしているくせに…!」
「…なんだって?」
思いもよらない反論に、まるで覚えのないユーリエフがたじろいだ。
涙に濡れた瞳が、青年をきっと睨み付ける。
「知ってるのよ、私。兄さんが、私が帰ってこない日に時々外泊してるの。
服に、香水の匂いつけて帰ってくることもあったよね。 気づいてなかったの?
それともお酒の匂いでごまかしてるつもりだった?」
まくしたてるアーシャの言葉の裏に含まれるのは、怒りと、悲しみと、そして…?
「それでふられたからって、同じようにふられた私を、襲うんだ?…あんまりだわ。ひどい、ひどいよ」
強がる表情がくしゃくしゃと歪んだ。アーシャは組み伏せられたまま、両手で顔を覆って号泣する。
「私、ずっと我慢してたのに…諦めてたのに…!
ユーリが…兄さんが他の女の人を好きになっても、笑ってお祝いしたかったのに!
それを、今になってこんな…身代わりみたいに扱われるなんて…!」
そうして、心をごまかすために彷徨ううち、アーシャは二度目の恋をした。
兄に良く似た、頼もしく人望もある男に気に掛けてもらえるようになり、
彼女はその男の為に無理をしてでも共に行動をするようになった。
信頼が、いつしか慕情に変わって行き、ようやく昔の想いを割り切れるかと思った矢先に、
破局は訪れたのであったが。
途切れ途切れの告白に、ユーリエフは殴られたような衝撃を受け、言葉が出ない。
「女なら誰でもいいの?…兄さんも結局はあの人と一緒じゃないの!最低…!!」
ようやく、青年は我に返る。いま、この娘はなんといった?諦めた?誰を?
「違う!違う、違う!!」
かぶりを振る。激しい、ユーリエフの否、のことば。
「女なら誰でもいいだと!?ふざけるな、俺が、俺がどんな思いで…」
「なにが、思いよ…。嘘なんかいらない…!じゃあ、なぜ私に黙って泊まり歩いてたの?
3年前、たまたま早く帰ってこれたあの日から、何度も服に香水の匂いをつけて帰ってくるのは、
家があるのにわざわざレンタルハウスを借りるのは、どうしてなのよ…っ!!」
3年前のちょうど今頃、ユーリエフは己の心に潜む闇をようやく認識した。
冒険者としての忙しい日々の中で思春期を過ぎ、
青年男性としての本能をもてあます様になったある日、アーシャを犯す夢を見てしまったのだ。
まだ、潔癖さの抜け切らぬ彼は苦悩し、最後にたどり着いた手段は外で女性を買う事であった。
最も、すぐにそれだけではとても抑制しきれぬようになり、
心を落ち着ける意味でもひとり借部屋にこもるようにもなったのであるが。
だが。
よくよく考えてみれば、アーシャがLSリーダーを慕うようになったのも、
時期を同じくした頃ではなかっただろうか?
しかし今、アーシャの必死の激昂は、ユーリエフを返って追い詰める結果となっていた。
「そんなに知りたければ教えてやるよ」
青年の瞳に潜む闇が、一層濃くなった。
「俺はなアーシャ、いつもお前を抱いてるつもりだったんだよ。
娼館でも、お前に似た姿かたちの女を買っていた。借り部屋ではな、
自分で自分をシコって慰めていたのさ。いつもいつも、お前をめちゃくちゃにしてる自分を妄想しながらな」
昏く、苦い、疲れきった微笑をその唇に浮かべて、ユーリエフは独白する。
「…いつからか、我慢できなかった。あのバカげた夢を…お前を無理やり抱いてる夢を見た日から、
気が狂いそうだった。クソ親父がお前のおふくろと再婚したことを何度も呪ったさ。
そうやって正気を保つ方法を見つけている間に、お前はあいつに惚れた、 だから余計にそうしなくちゃならなかった」
彼はようやく、アーシャの体を解放した。
彼女はゆるゆると起き上がると、自分に背を向けて座り込み、うなだれる青年の背中を見つめる。
「バカだな、俺は。義母さんから、お前を頼むとあんなに言われていたのに。
…いつもお前に偉そうに説教しておきながら、結局はこれか」
くつくつ、と喉の奥で笑うユーリエフ。だがその声はかすれていた。彼は泣いていたのだ。
「軽蔑してくれていい。でも俺は、ずっとお前が好きだった。バストゥークで初めて出会ったガキの頃から、ずっと…」
おずおずと、アーシャの手がユーリエフの背に触れた。青年の体がびくっと震える。
「…そう、だったの」
温かな双手が、ユーリエフの背後から回されて、胸の辺りで止まる。
「どこで、間違ってしまったのかしら…私たち」
「…さあな」
「兄さ…ユーリ。私、私ね」
アーシャが彼を抱きしめている。わずかに震えてはいるのだが。
「覚えてる?私、小さい時に鉱山区で迷子になったよね。怖くてわんわん泣いちゃって。
その時に助けてくれた、近所の男の子がいて」
細い腕に、きゅっと力が篭る。
「…大丈夫だよ、って何度も慰めてくれて。それからいつも一緒にいてくれて。
ある日、新しいお父さんが来るって聞いたとき、その男の子がお兄さんになるんだよ、
って聞いた時、私どれだけ喜んだか」
アーシャの声がもまた、かすれる。涙混じりの切ない言葉が、紡ぎだされていた。
「好きなの。ユーリのこと、本当に好きだったの。だから、他に好きな人が出来たって思った時に、
辛かったけど幸せになってくれればいい、って思おうとしてた。
でも、でも、ほんとは辛かった!悔しかったんだよ…!」
泣き声が、とぎれとぎれに割り込んだ。
「そんな時に、あの人に出会って…この人と一緒ならユーリのこと、諦められるんじゃないか、
兄さんとして思っていけるんじゃないか、って感じて、必死だった。
だから軽蔑なんて、できない。…罰が、あたっちゃったのかな?
私の方がもっと汚いから…醜い気持ちで、いつもいっぱいだったから…」
ユーリエフを抱くアーシャの手が、服越しに彼の肌へ爪をたてる。
そのわずかな痛みを、彼は呆然としながら受け止めていた。
ユーリエフの脳裏に、さまざまな思いが渦巻き、やがてひとつの結論にたどり着いた。
まだ、間に合うのではないか?と
だから彼は、茫然自失の状態から思考をまとめ、立ち直ると同時に行動を起こした。
アーシャの手を取り、ゆっくりとひきはがすと体勢を変え、向き直る。
「…ユーリ、と呼んでくれたな。久しぶりに」
娘は答えない。
今日何度になるかわからない嘆きで、目の下を真っ赤に腫れあがらせたままうつむいている。
「ずるいなと思っていた。俺は、いつもお前を名で呼んでいるのに、お前はなかなかそう呼んでくれなくなった」
アーシャが、つ、と顔を上げた。涙で潤み、充血した瞳は見ていて痛々しい。
「アーシャ」
慎重に、ユーリエフは顔を近づけた。そっと触れるような口付け。
彼の口腔に、苦い涙の味が染みる。
顔を離し、親指で彼女の頬をぬぐってやると、アーシャはなすがままにじっと動かずにいた。
「今のお前にどれだけ酷いことを言っているか、理解はしている。でも」
真剣なまなざしが、ひたと固定される。
「俺を、戻してくれ。ただの、幼馴染に。…頼む」
娘の瞳がわずかに見開き、しばらくの間ふたりは黙り込んだまま互いを見つめていた。
暖炉の薪が燃え崩れ、かしゃ、と音を立てる。
崩れた薪のひとかけらが燃えつき、灰と化す頃、アーシャはようやくこくりと頷いた。
わっふるわっふる
∧_∧
( ・∀・) わっふる
oノ∧つ⊂)
( ( ・∀・) わっふる
oノ∧つ⊂)
( ( ・∀・) ドキドキ
∪( ∪ ∪
と__)__)
首×人できょうだいモノ・・・!!さいっっこうです(*´д`*)
ありがとうありがとうありがとう・・・!!
続き楽しみに待ってます!わっふるわっふr
ふたつ並んだベッドの片方に、ユーリエフはアーシャを押し倒した。
時刻はそろそろ深夜を回った頃であろうか。しんしんと冷え込む空気が、どこかから忍び込んできている。
アーシャが小さくくしゃみをし、その姿にユーリエフはわずかに微笑んだ。
「寒いのか?」
「少し…」
「しばらく冷えるかもしれないが、我慢してくれ」
「…そういうもの、なの?…うん」
服を脱ぐのだから当然だろう。とは言わずに、ユーリエフは上着を脱ぎ捨て上半身を外気に晒した。
アーシャの服にも手をかけ、脱ぎやすいように手伝ってやる。
「…下も?」
「ああ」
おずおずといった体で、アーシャは仰向けに寝転がされたまま、纏うものを一枚一枚外していった。
緊張しているのか、手先が強張り、震えていている。
「あっ…」
すでに胸元は露になっていたが、下半身まで脱ぐ事に抵抗が拭いきれないのか、下着に触れたまま戸惑う彼女。
興奮で焦れ始めたユーリエフはとうとう動いた。体を移動させると最後の一枚を容赦なく掴み、
アーシャの秘められた部分を己が目の前にさらしてしまう。
「にいさ…ゆ、ユーリ…だめ…」
あまりの羞恥にアーシャは瞼をぎゅっと閉じ、ふるふると震えていた。
一糸纏わぬ彼女の体に、青年は何度も生唾を飲み込み、最初はゆっくりと、次第に大胆なまでに触れ、愛撫する。
時々顔を近づけ、キスをした。そのまま頬を舐め、首筋や乳房の先端をきつく吸い上げ、ユーリエフが彼女を抱いているという印を散らしていくのだ。
(アーシャ…ずっと、ずっとこうしたかった…。俺は、本当にあいつを抱いてるのか?…まだ、夢を見てるんじゃないのか?)
彼はふと、そんな考えに囚われる。
拭いきれぬ背徳感と、失いかけていた想いが叶うという愉悦。相反する激しい感情に、ユーリエフの心は激しく揺さぶられていた。だが、その行為はどこまでも本能に忠実だ。もう片方の乳房の先端を口に含み、舌先で転がす。
いままでに肌を重ねたどんなに美しい女性とも、ましてや妄想とも違う反応を、アーシャは返してきた。
それがなによりも、ユーリエフを奮わせ、ますます激しく振舞わせた。
「ユーリ…こわい、怖いよ。嘘じゃないよね…?ほんとに、私の好きなユーリなのね…?」
アーシャがまだ処女であることは知っていた。その点だけは内心、彼はLSリーダーに皮肉混じりの感謝をする。
肩口、胸元、臍、あらゆる場所に音を立ててキスをする。その度に、慣れぬ彼女は小さく悲鳴を上げ、白い体を震わせた。その愛らしい姿が、彼の劣情をさらにかきたてる。
たまらずに手を伸ばし、ふたつの柔らかなふくらみを何度も揉みしだくと、乳首がこりこりと堅くそそりたった。
本来なら性欲などとはまったく関係のない刺激によって女性なら誰でもそうなる当たり前の反応であるのだが、今に限ってはユーリエフを悦ばせる現象と成っていた。たまらず、彼はそれを再びついばみ、舌先でなんども舐っては吸い立てる。
「やっ、ユーリ…くすぐったいよ…んぅ」
うぶな反応が、ユーリエフの心に火をつける。ちゅぽっと音を立てて唇を離すと、己の唾液で濡れた乳首が妖しくぬめっていた。たまらず手を伸ばし、指の腹でこするようにして先端を苛めつつ、乳房全体を何度も揉みしだいて感触を心ゆくまで楽しんだ。
「初めてでもこんなに堅くなるんだな…悪い子だ。触らずに、いられなくなるじゃないか…」
「…そ、そんなこといわれても。んぁ…っ」
乳首をきゅっとつままれて、アーシャが小さく叫んだ。冷えた体が彼の愛撫で徐々に火照り始め、心地よいぬくもりを感じさせる。
「気持ちいいのか?」
ふ、と微笑して、ユーリエフは胸への愛撫を更に続けた。
「わからない…わからないわそんなの。でも…でも」
戸惑う声も、彼の耳には蜂蜜のように甘く響く。白い腕がおずおずと伸びると、彼の首にすがりついてしがみつく。
「変なの。怖いのに、もっともっと触ってほしいって…思うの…。私、変なのかな?おかしいのかな?」
「おかしくなんかないさ。嬉しいよアーシャ。もっと、そう感じてくれ。俺も、このままずっとお前に触れていたい」
ユーリエフは全ての行為を中断すると、未知の行為に怯えて戸惑う娘を、できるだけ優しく抱きしめた。
心の奥からふつふつと湧き上がる慕情は、彼女を傷つけたく無いと訴えている。
だが、彼の下半身は本能に忠実で、痛いくらいに張り詰めていた。今すぐにでも目の前の獲物を押さえつけ、その中をめちゃくちゃに味わいたいと叫び、彼を突き動かそうとする。
「アーシャ」
からからに干上がった喉の奥から声を絞り出し、ユーリエフは愛しい娘の名を呼んだ。
「このまま、最後までいっても、いいか…?だめなんだ、お前を泣かせたくないのに、止められそうもないんだ…」
小柄な体がわずかに震えた。もし逃れようとしても、きっと彼は彼女を放したりなど決してしないのだろうが。
ズボンの下で存在を主張する青年の劣情が、生地越し自分の内股に触れているのに気づき、アーシャはひくっと息を飲んだ。彼女の知らない世界が、いままさに目の前にあった。
「ユ、ユーリ…怖いよ…私、まだ…あっ!」
男の整った指先が、するりとアーシャの秘所に潜り込んだ。二人の視線が絡み合うと、青年は切なげに微笑して、指先だけを別の生き物のように蠢かせるのだ。探るように、そして次第に大胆に、彼だけに触れることを許された場所を、弄ぶ。
「ゃあ、だめ、そんなとこ…ああ…やめ、て……」
アーシャとて、これが男女の営みの一環だと分からない訳ではない。しかし、快楽という感覚をまるで知らず、恋する相手をただ慕って生きてきただけの彼女には、あまりに酷な現実であった。ただ羞恥心だけが、未発達な心と体を責め、苛み続けている。
そんなアーシャの反応にようやく思うところを感じたユーリエフは、一度体を離してベッドの脇の引き出しに手を伸ばし、小さな薬入れを取り出した。
「…ユーリ?」
浅く息を吐きながら、いぶかしげに彼の名を呼ぶアーシャ。
わずかに薬草が匂うその軟膏は、本来なら外傷の痛み止めに使うものであった。だが、ユーリエフのように多少なりとも「遊び」を知っている人間であれば、これにある薬を加えて、とある場面で多用することもある。
この期に及んでそれを思い出し、使用に及ぶ辺りが、彼という男の人となりと、そしてどれだけこの娘を大切に思っていたのかを、現している。
指先に薬をたっぷりと取って体勢を戻すと、続けてアーシャの膝に手をかけ、驚愕する彼女を思い切り恥ずかしい姿勢で開脚させてしまった。
「…!?な、なにを…やだあ!」
「じっとしてろ。痛いのは、嫌だろう?俺もお前を苦しめたくないんだ…」
諭すように、静かな口調でユーリエフはアーシャをなだめた。ぱくりと割れた秘裂に指を這わせ、薬をまんべんなく塗りこんでいく。ゆるゆると、指先を使って刺激を与えることも忘れてはいない。
しかし想像ほどに潤う事はなく、瞬時の躊躇いを彼に覚えさせる。すぐに意を決して、青年は顔を近づけ、本能をそそってやまない中心へと口付けた。
「?!やあっ!!やめて、汚いよっ!んぁうっ!」
ユーリエフの頭を抱えるようにして、アーシャが半泣きで縋り付いてくる。おかまいなしに彼は舌を這わせ、たっぷりと唾液を馴染ませていった。
ちゅく、じゅぷ、と軟膏と唾液の混じり合う水音が部屋の空気を奮わせ、アーシャはあまりの恥ずかしさで気を失うのではないかとさえ思ってしまう。
度重なる刺激でぷくりと尖りはじめた肉芽を見つけたユーリエフが、それを軽く噛んでやると、娘はは短い悲鳴をあげてのけぞった。
「ばかぁ………っ、ん?あ、あれ…」
瞼をぎゅっと閉じ、ぽろぽろと涙をこぼす娘。しばらくして、ようやく己の体の変化を感じた。
青年は顔を上げ、そんなアーシャの変化をじっと見つめる。秘裂がふるりと震えて、わずかに別種の湿り気を帯びたのを、彼は見逃さなかった。すかさず指で擦り上げ、確かめる。
「…っ!」
娘の体が、今度こそあらぬ刺激でまたもひどく震えた。
「な、なに…これ、お腹が、変」
唾液で相当に薄めて使ったにも関わらず、性欲を知らない彼女の体には過分な影響を及ぼしている。
口の中に残った薬を、ユーリエフ自身も飲み込んだ。彼自身は薬に慣れているため、すぐには効果は現れない。
「お腹…じゃない、やだ、あつい…あそこが…それに、こ、この香りは…」
「すまん、我慢してくれ。これで、あまり痛みは感じないはずだから…」
熱でふやけた薬が、強い芳香を放ち始めた。
はっとして青年を見つめるアーシャ。苦々しげに言い訳をするユーリエフ。
彼自身が、誰もいない場所で可能な限りの性欲を吐き出し、いつも通りの顔で家に帰るために使っていた一種の媚薬が、服にしみいた香水の正体だったのである。
「痛みをやわらげて、ほんの少しいい気分にさせてくれる薬。…これを使って、処理してたんだ。お前へのバカな欲求をな…」
「そう、だったの…ごめんなさい。知らなかった、そんなに苦しんでたなんてぜんぜん…」
「いいんだ、もう、いい。今お前が、ここにいてくれるから、いいんだよ…」
ユーリエフの慰めに、アーシャの顔がくしゃくしゃと歪んだ。はあっ、と深いため息をつくと、潤んだ瞳で懇願する。
「ユーリ…お願い。もっと、もっと触って…、今日は、ううん、これからはずっと、ユーリの好きなように、して…。もう、私をひとりに、しないで…」
彼女の声が上ずっていたのは薬のせいだけではなかった筈だ、と、後にユーリエフはこの時の事を思い返す度、そう感じるのでだった。
だが今の彼には、その言葉は愛情の確認であると同時に、何よりも待ち望んだ許しに他ならなかった。青年はとうとう理性の紐をぶちぶちと断ち切り始めた。アーシャの体を組み敷き、小さく悲鳴を上げる彼女をいたわるゆとりを徐々に失いながら、思う存分にその肢体を味わう。
「ふ、あぅ…こんなの…ああっ。怖い、怖いユーリ…頭がおかしくなっちゃう、うう…あんっ」
薬がじわじわと二人を酔わせていくのか、アーシャの唇からは本人すら驚くような甘いあえぎが漏れ始めた。
「アーシャ…俺のアーシャ…」
うわごとのように呟きながら、白い肌に口付け、その感覚を愉しむユーリエフ。ズボンをずらして取り出した雄の象徴は先端がちろちろと濡れていて、いつ爆発してもおかしくないほどにそそりたっている。やがて欲情に犯された視線が、アーシャの秘所に向いた。
息を飲む娘を押さえつけたまま、膝裏に手を回して脚を持ち上げると、ゆっくりと分身をねじ入れてゆく。
「う、ううっ!」
苦痛に耐えようと、アーシャの手がシーツの裾をきつく握る。愛撫と薬で和らげたとはいえ、ヒュームの中でも小柄な体格の彼女が、初めての異性、しかも標準以上の体格を持つエルヴァーンの剛直を受け入れるのには困難を要した。
それゆえ、ユーリエフの方も狭い内壁にぎちぎち締め上げられ、相当の痛みを堪えねばならなかったのだが。
「だ、だめ…いたい…よ、ユーリ…ぃ…ひっ!」
その時、繋がる部分から何かがはじけたような感覚を二人は互いに感じた。
新たな涙がこぼれて、アーシャのこめかみを濡らす。歯を食いしばって、彼女は彼を受け入れていた。
そのいたいけな姿が、ユーリエフを感動させ、また深い恋情を想い起こさせる。
互いが互いを受け入れ、欲している姿は、彼が夢にまで見た光景でもあったから。
「うっ…うぅ……」
(薬を使ったのに、だめなのか…)
合意の上だと分かっているにも関わらず、あまりのアーシャの苦しみようにユーリエフは内心戸惑った。
嫌われるのではないか、と、わずかに残った理性の上を冷たいものが滑る。
だが、次に口からぽろりと飛び出た言葉は、彼の理性を裏切るものだった。
「アーシャ…全部入ったよ。わかるか、ひとつになってるのが…」
どうしようもないほどに愛しい娘、そのかけがえのない瞬間を、他の誰でもない自分のものにしたという事実。
何にも替え難い甘美で強烈な歓びと、本能の奥底で蠢く征服欲が、彼の思考を最も支配していたのだ。
「はぁ、はぁ…これが、ユーリなの…?私の中に、ユーリが…いるの?」
「ああ…。これでもう、お前は俺のものだ。もう一人になんか、してやらない…ずっと一緒だ」
「…ほんと?」
アーシャが視線を上げてユーリエフを見た。涙があとからあとから湧いて、なかなか止みそうもない。
青年は頷くとそっと唇を寄せ、目尻に貯まったそれを吸ってやる。
「うれしい…大好きよユーリ、もっと、ぎゅっとして、私を感じて…」
涙声で訴えながらすがり付いてくるアーシャを強く抱きしめ、互いの想いを再び確認すると、ユーリエフはまたしても欲求の僕と化していった。
ひとつの線を越えた更に、もっとその先が、欲しくて欲しくて仕方がなかった。
何年もの間、殺し続けた互いの想いが、今は赤裸々に吐き出されて二人を繋いでいる。
ゆっくりと、しかしすぐに激しく、腰を打ち付けてアーシャの中をこれでもかと感じようとするユーリエフ。
自分の分身に、わずかに血がこびりついているのにも気づかず、彼は箍の外れた獣のよう彼女を求めた。
卑猥な水音を立てて、赤黒い雄の象徴が娘の胎内を蹂躙する。
その行為は相当の苦痛をアーシャに強いているはずなのに、それでも彼女はユーリエフの全てを受け入れ、耐えていた。
「愛してる…!ずっと言いたかった、伝えたかったんだ、愛してる、アーシャ、アーシャ…!」
叫びながら、ユーリエフは登り詰め、そして愛しい娘の中に言葉も想いも欲情も、全てを注ぎ込んだ。
==============================================================================
「…!、い、いたたた。いたぃ…」
「アーシャ?だ、大丈夫か?」
アーシャが目覚めると、すぐ前に心配げなユーリエフの顔があった。
疑問に思うよりも先に、全身の、特に下腹部から起こる激痛が、彼女を苦しめている。
「ごめん…」
いつも冷静に物事を断じ、論ずる青年が、すっかり消沈した面持ちで謝罪していた。長い耳の先がわずかに下がっている。
互いに全裸でひとつのベッドの横たわっており、1枚の上掛けに一緒にくるまっていた。
秘めた思いを告白し、一線を越えたのだと思い出すのに、アーシャはしばしの時間を要する。
「痛むんだな?…ごめん、もっと優しくするべきだったのに…ごめん、ごめん…」
逡巡する間もなく、ユーリエフはアーシャをきゅうと抱きすくめ、何度も何度も謝ってくる。
(ああ、いつものにいさ…ユーリ、だ…)
冒険者としては非常に潔癖で、お堅い彼ではあったが、私生活での彼は本当に心優しい人物であった。
緊張を解くと、ユーリエフの胸板にそっと頬を寄せる。いつもの彼の姿を思い出し、アーシャの心は温かく穏やかなものでゆっくりと満たされていく。
「あんまり、謝らないで。痛いし、変な気持ちになるし…びっくりしたけど、大丈夫…だと思う」
「しかし…」
「怖かったけど、うれしかった。愛してる、って言ってくれて、泣きたいくらいうれしかった…。ユーリは、違うの?」
「!、そんなはずないだろ!!俺が何年間お前を見てきたと思ってるんだっ!?」
はっとしてつい声を張り上げるユーリエフ。そして、叫んでからはたと行動が停止し、みるみる顔を紅潮させる。
視線を逸らすと苦虫を噛み潰したような表情のまま、腕の中のアーシャを自分の胸に押し付けるように抱きしめ、彼女の髪に顔を埋める。
「すまん。今は、頭の中がぐちゃぐちゃなんだ。まだ夢を見てるんじゃないかとさえ、思ってる…」
「ユーリ?」
「嬉しくて・・」
腕の中の娘の体温がふわりと上がったことに、ユーリエフは気がついた。彼の心に刻まれた傷が、癒やされていく。
しばらくのあいだ、二人は夢見心地で横たわっていた。アーシャの方は、若干の痛みを堪えなくてはならなかったのだが。
「あ、そういえば」
不意に、アーシャが裏返った声を発した。青年は眉をひそめて言葉の続きを待つ。
「?」
「もう、兄さんって呼ばない方がいいのかな。………呼べない、よね?ちょっとだけ、さみしいな」
ユーリエフは、少年のように顔を赤らめながら苦笑した。
窓の外では夜がもう終わりはじめ、清々しい朝の光が、新しい絆を得た二人の上に注がれようとしていた。
415 :
某駄文書き:2008/01/28(月) 20:50:40 ID:U0WNeEJd
これにて完結
ひさびさの投稿のせいか文の切れ目とか
しっちゃかめっちゃかになってますな
読みづらかったら申し訳ないワーン
お楽しみいただけたら幸いです
==============================================================================
ほぼ同じ頃。
「んー・・・反応、ねーな。やっぱ、ビンゴ、かねぇ」
先ほどからまったく動作する気配のない魔術器を前に、壮年のヒュームの男が一人、酒を煽りながらしてやったりとばかりにに笑っていた。
親しい友人であれば、どんな時間のどんな用事であってもすぐ返事をよこしてくる生真面目な赤魔道士の友人。
その彼が、数時間前に最後の連絡を今夜に限っては魔術器の呼び出しに応じないのだ。
普段はきっちりと礼節を弁えているはずの、エルヴァーンの友人が、いつぞや二人きりで酒場に繰り出した際にひどく酩酊した事があった。
苦笑しながら介抱していた際、彼は途切れ途切れに衝撃的な言葉を漏らしたのだ。
その為、この友人が誰よりも大切にしてる義妹に対してどのような気持ちを抱いているか、この男は知る羽目になっていたのである。
ついでに。ものすごい偶然ではあったのだが。
ほんのつい最近、かけもちで所属していたLSのリーダーが、特定のメンバーと個人的な付き合いをしていた事も知るところとなっていた。
それゆえ、いつか今日のような事件が起きるだろう、と彼はひとり確信したのだ。
また、友人とその義妹が血の繋がりのない事も知っていて、一芝居打つことを心に決めたのだった。
もっとも、予想がはずれていたのなら、男は先ほどの己のセリフを忠実に実行する気まんまんでもあったが。
「ダチの幸福、頑張りやさんのあの娘(こ)の笑顔。酒の肴にゃ、悪くない。不器用な人間が、損ばっかりするってのは良くないしなあ」
「ほとぼりが冷めたらこっちのパール渡しておこうかね。あー、でも仲人はあいつらの分が終わってからでないと請け負いきれんなあ。ま…ともあれ、お幸せに」
次に赤魔道士の青年と吟遊詩人の娘に出会った時、なんといってからかってやろう?
それだけを思いながら、男は手にした杯を窓の外にむかって掲げ、一気に飲み干した。
×その彼が、数時間前に最後の連絡を今夜に限っては・・
○その彼が、数時間前に最後の連絡を終えて以来、今夜に限っては・・
ダメね!やりなおし!!
書き方からして、もしや・・・?と思ってましたがやっぱりアリア、ルーヴェルの人でしたか!!
久しぶりにあなたの文章が読めてとても感激です!!ありがとう!!!
419 :
首猫ファン:2008/01/29(火) 01:39:08 ID:32E2OGq4
∧∧ . ..。:*゚
( '∀') キ
。ノ∧⊃∧ . ..。:*゚
( ( ´∀`) タ
oノ∧つ⊂)
( (n‘∀‘)η ワ ゚・*:・。..
∪(ソ ノ
と__)__) ァ . ..。:☆・゜
ルーヴェルの方でしたか。GJです。ごちそうさまでした♪
あっ、名前・・・・・・・
朝からとてもよい物を拝見できて良かった
GJです
朝から名作を見た
GGGJJ
これだからこのスレはやめられん(●´―`●)
GJJJJJ!
きょうだいものいいねぇ
>419-420
わっふるしてないで投下してくれw
GJ!
エロかつ、心温まる話だった!
今後の作品も楽しみにしてます!!!
425 :
名無しさん@ピンキー:2008/02/06(水) 15:35:21 ID:3rt1Eil8
ほしゅ
426 :
名無しさん@ピンキー:2008/02/10(日) 13:03:45 ID:5AnYnagR
ほしゅっしゅ(´∀`∩)↑age↑
427 :
名無しさん@ピンキー:2008/02/12(火) 18:13:03 ID:SR1NV7ea
コピペだよ、注意して
行きつけのスレにみんな張ってあるw
430 :
名無しさん@ピンキー:2008/02/13(水) 18:16:31 ID:+q1Ilzlw
ほしゅ
保守がてらに単発ものを投下します。
前半に戦闘表現があります、グロではないですが
ダークな描写が若干含んでいるので苦手な方は回避してください。
□内容□
ラミアxヒューム♂
後半♀x♂x2の3Pあり
ラミアを擬人化しております。
題材はアサルトの「青の治験」より
登場人物(全員ヒューム)
ルーファー 赤魔道士←主観
クルーガー シーフ
ロディ 戦士
ジェイク 狩人
メルフィール ラミア
俺たちは丸テーブルを囲み先ほどのアサルトについて話し合っていた。
「にしてもよぉ!」
右隣りに座る大柄の男が語尾を荒げ勢い良くテーブルを叩く。
ガチャっと食器達が悲鳴を上げたものの酒場の喧騒の中にかき消されていた。
「仕方ないじゃないか、情報不足だったのが否めない…」
俺の正面、大男の右手に座っている男が煽るでもなく、宥めるでもない口ぶりで語る。
「…挑戦したところで、次は絶対という保証もないしな」
ため息交じりで言い終わるとそいつは右手で弄んでいたグラスのワインを飲み干した。
「最初から予想できてりゃ、ああはならなかったはずだ!」
大男は激高して再度テーブルに拳を振り下ろす。
その行動に食器たちが弾み踊る。が、それらの無事を見届けた後俺はゆっくりと席を立ち上がった。
「ここで言い争ったところで何も解決しないだろう?明日の挑戦に向けてゆっくりと策をねろうじゃないか」
そう言って、俺達は先ほど失敗に終わったアサルトを思い起こしていた。
Time is …
ルジャワン霊窟・アズーフ島監視哨
「アハハハハ……そんな……貴方は……本気……?こんな……治験に……正気……?」
青いヴェールに顔半分を隠した人物。アズーフ島監視哨を見張る不滅隊の一人ナリーマ。
彼女はまるで水晶のような虚ろな眼差しで俺達を舐めるような視線で見つめていた。
背筋にぞくりとした冷たい感触が走る。これは寒気というものだろう。
おそらく俺だけではない、現にシーフのクルーガーは顔色を失っているようだった。
「ああ、俺達はいたって正気だ!お前さんに比べればなっ」
そういったのは戦士のロディ。しかしナリーマを自分の視界に映らないようにあさっての方向をみながら気丈な振りをしているようだ。
「フフフフフ……いいわ……あたし……貴方の中……コレ……入れるだけ……」
そういって懐から取り出したのは赤、黄色、青、緑の原色さながらの色彩を持つ薬液が入っている注射器だった。
それらを俺の第六感が危険だと告げる。
そもそも不滅隊を強化するべきで作られた移植組織。
組織がなんであれ、俺達は人体実験をされようとしているのだからおいそれと引き受けるのは間違っていたのかもしれない。
「ちょっと待ってくれ。その薬の効力を先に聞かせてはくれないか?万が一命を失うようなことになったりしたら…」
「そう……危険は……ないの……命は……平気……」
ナリーマの表情は変わることなくまるで人形とさえ錯覚してしまいそうだった。
4本の注射器はそれぞれ異なる色が入っており、俺達一人に一本ずつ彼女自ら手渡していった。
仲間にならって俺も彼女の手から注射器を受け取る。中には不気味に蛍光染みた黄色の液体が入っていた。
「それは……青の烙印……青の力を……受け入れて……ね?」
俺達は一度みなで顔を見合わせ、おのおの自分の腕に注射針を突き刺した。
ごくり…
乾いた喉に生暖かい唾液が降りる。
再度周りの様子を見渡してみると、すでにロディは緑の液体を体内に注入しているようだった。
続いて、クルーガーが、次にジェイクが、それらを見届けた上で俺は自分の注射器の液体を体内へと注入していった。
血が全身を駆け巡る錯覚に陥り、それらがすべて脳に駆け集まり、異常なまでの閃きがあった。
「うわあああああ──!」
悲鳴というより絶叫に近い雄たけび。それは俺だけでなく仲間全員が発しているものだった。
「……痛い? ……苦しい? ……気もちいい?そう、あたしにも……分からないけれど……」
ナリーマが俺達の様子をみて無機質な声で呟く。
しかし体の異常を感じたのも一瞬でまるで生まれもってそうだったかのように俺の体は順応してしまっていた。
薬の効果と分かっているが頭が冴え渡り、異常なまでの速さで計算や数式が頭の中に浮かびその答えがでる。
「大丈夫か?みんな」
「ああ、でもどこかおかしい。まるで空を飛べそうな気がする」
「俺は腕が鉛のようだぜ。全身に力が漲るんだがどうも腕が重い」
ロディは両腕をだらんと前のめりにぶら下げ、その姿を見て俺はゴリラを連想してしまう。
そして冷静に俺達の変化をじっくりと観察していたのはクルーガーだった。
「クルーガー、お前はどうなんだ?」
「ああ、目が…お前達の動きがスローモーションに見える、けど…」
「けど?」
クルーガーの言葉を反芻して聞き返した。
「全身から力が抜けていったような感じだな…」
やはり俺だけでなく全員がなんらかしらの肉体強化を感じれるもののその反面、副作用とも言うべき変化が伴っていた。
「あたしの……青い血……騒ぐの……疼くの……魔物……どこかに……?ね……殺して……青の力で……話はその後……ね?」
俺たちが互いに変化を確認し終わったのを見計らってナリーマはぽつりぽつりと零す。
まるで生気を感じさせない彼女は人形、いや死人のように思える。
「これが、青の力か……」
「つまりどこかに居る魔物を退治すりゃいってことだろ?」
「となると俺の出番か」
狩人のジェイクの言葉が力強い。
地図が無いような場所でも彼の索敵能力は劣ることなく今まで何度も俺達を救ってくれていた。
彼の索敵が始まる。五感を研ぎ澄まし、風の流れを読み、地面からの音の伝動を探る。
「居たぞっ!」
ジェイクは察知した方角に指を指すと、足早に駆け始める。
その速度は尋常ではなかった。
「おいっ!」
ロディがジェイクに声を掛けるが彼の姿は瞬く間に遠ざかり、やがて視界から消え去ってしまった。
俺の脳裏にジェイクの体の変化を具合を言った言葉がよぎる。
『ああ、でもどこかおかしい。まるで空を飛べそうな気がする』
言い方こそ違えどあいつは体が軽くなり風のように走れるようになったのだろう。
魔法の地図で彼の居場所を確認したところ、俺たちの場所からかなり離れた距離に待機しているようだった。
「俺たちも追いかけるか?」
クルーガーの言葉に俺とロディが頷く。
ジェイクは魔物の正体が分からないうちに手を出すなど軽率な行動に出ないだろうが少しでも早く合流しなければ進展が望めない。
俺たちはナリーマをその場に残し自分達の体に違和感を覚えながら地図が示すジェイクのポイントまで歩を進めていった。
この時点ではまだアサルトの真意を俺たちは誰一人として把握できてはいなかったのだ。
「……」
俺たちは目の前で行われている光景に言葉を失っていた。
確かにジェイクは先程地図が示すポイントから移動することなくそこに居たのだ。
彼は一人ではない、その下に組み敷く者が居るのが遠目からでも分かった。
女性だ。
すらりと細く長い足をジェイクの腰に絡め、彼を捉えていた。
二人は裸で抱き合っているのだ。
抱き合っているだけではない、この場所からでも二人が何を行っているかが明らかに分かる。
男女の情事、愛の契り、言い方は色々あるだろうがジェイクとその女性は性行為を行っていた。
「ジェイク!」
ロディが彼の名を怒鳴った。
その言葉に反応をしたのはジェイクではなく組み敷かれた女性の方だった。
一拍置いた後ジェイクは俺たちの存在に気がついたようにゆっくりとその場に立ち上がる。
「お前なにしてんだ!」
ロディが荒声を上げて続ける。
しかしジェイクはその言葉に何の反応も示さず、足元においてあった自前の武器を手に取り矢を番えようとしていた。
「ジェ・ジェイク?」
彼は明らかに俺たちに向かって弓をを引いていたのだ。
「危ない!」
背後でクルーガーが咄嗟に叫んだ。
ジェイクが矢を番えた後、一瞬の出来事だった。
閃光のように彼の手から放たれた矢は瞬く間にロディの喉元を貫きぽっかりと風穴を開けてしまっていたのだ。
□イーグルアイ□
ジェイクの最終手段の技が仲間のロディを一撃で葬っていた。
それはクルーガーにとってスローモーションのように見えたそうだが俺には瞬きした程度の時間にしか感じられなかった。
「……」
ロディは何か言葉を発しようとしたが喉に開いた穴から空しく空気が漏れるだけだった。
それを最後に彼の巨漢は大木が倒れるようにゆっくりと地面に突っ伏していった。
「なにがどうなってるんだ!?」
クルーガーの悲痛な叫び声が洞窟に響く。
明らかにジェイクは普段の彼ではなかった。
彼は俺たちに向け次の矢を番えようと準備を始めている。
俺たちはこのまま彼の攻撃を黙ってみている場合ではない。
そう思った矢先、頭の中に数通りの対処法が浮かびあがった。
俺はその中からもっとも最適な打開策を選ぶ。
青の力とやらのおかげだろうか、それを実行に移すまでものの数秒と掛らなかった。
「いくぞ!」
作戦簡潔にまとめて伝えると、クルーガーに合図を送る。
クルーガーが囮となり彼に近づいた上で俺の魔法でジェイクを眠りの世界へと葬った。
ジェイクの矢が三度クルーガーに放たれたが彼は肌をかすめるギリギリで見切っていた。
ジェイクの行動を封じたものの俺は急いでロディの蘇生に向かわなければ手遅れになってしまいかねない。
しかし、目の前の女に危険性を感じる間は後回しにせざるを得なかった。
「お前…何者だ?」
まるで水晶のような虚ろな目をしているエルヴァーンの女に問いかける。
「わたしはメルフィール、お前達を待っていた…」
「待っていただと?」
クルーガーがメルフィールの言葉を反芻する。
「邪魔者は居なくなった…うずく体を沈めて……」
メルフィールの整ったボディーラインを舐めるように見てしまった。
「ここが疼くの…」
彼女はそう言って座った姿勢でMの字に脚を開くと、濡れた花弁を自ら指で拡げて見せる。
それは妖艶という言葉が当てはまった。
妖しく、艶を帯び、花芯は俺達を誘うかのように蠢いている。
「わたしの目を見て……」
強制力があったわけではないが俺は彼女の言葉に誘われるようにその目を見つめていた。
水晶のような目が妖しく光り、真紅に染まった。まるで紫水晶のように…
身の毛がよだつのを覚え、彼女から視線を逸らそうとしたがすでに俺はその術中に堕ちてしまっていた。
魅了という彼女の手法に…
不思議な感覚だった。
意識はあるものの自分で指一つ動かせず彼女の言うがままに行動していた。
女を知らないわけではない、しかし女の体がここまで心地よいということは今まで知らなかった。
口付け一つだけで全身が蕩けてしまうのを知覚できる。
まるで水になったかのようにメルフィールと一体化してしまったようだ。
メルフィールのキスは唇から滑り耳たぶを噛み、その中へ彼女の舌が挿し入れられる。
組み敷かれ俺はされるがままで彼女の愛撫に身悶えしていた。
なぜか彼女の体は人間の肌のように柔らかくはなかった。
硬質な皮が体を這うように撫ぜる。
そして違和感を覚えたのが妙に彼女の体が冷たかったことだ。
与えられる快楽を感じることが体がまったく自分の意思で動かない。
そう思っているうちに彼女の愛撫は上半身から徐々に下半身へと進んでいった。
下腹部に血液が集まり一点が熱く、硬く滾っている。
その怒張を彼女はためらうことなく口に咥えてしまった。
彼女の口腔はとても冷たかった。
熱い鉄を冷ますかのように彼女の舌は俺の怒張に絡みつく。
鉄なら冷めるだろうが、俺のモノはより一層滾り、逞しくそそり立った。
彼女の唾液は怒張の先端から根元に向かって垂れ落ちてくる。
その唾液を舌で掬い、延ばし、絡める。
ねちゃねちゃ…ぐちゅ、ずずず……ちゃぷちゃぷ………
無色透明の唾液は粘り気を帯び、とろとろと怒張に纏わり着いている。
それはまるでメープルシロップの様だった。
天を仰いで佇立する怒張を根元から何度も何度もいとおしげに舐め上げる。
腹越しに見える彼女の顔はうっすらと赤みを帯び始めていた。
「そろそろ…いいかしら」
彼女の意味はたやすく理解できる。
言葉を発しようにもそれすら今の俺にはできなかった。
メルフィールは俺の怒張を手に取りしなやかな動作で腰を跨いだ。
濡れた花弁が妖しく目に映る。
それが怒張を包み込み、膣内へと姿を隠していく。
そこは彼女の口腔内同様、ひんやりと冷たかった。
膣壁が怒張を奥へ奥へと誘うように蠢く。
背筋に寒気に似た感覚が走っていた。
全身が鳥肌立ち、得も言えぬ快感が駆け巡る。
人は時として怖いもの見たさという衝動に駆られるときがあるが、今の俺がまさしくそれだった。
このままでは命の危険すら感じたもののメルフィールの隠された真実を知りたくなっていった。
怒張が根元まで咥え込まれ、彼女の口から感嘆とも取れる大きな溜息が吐き出された。
「はあぁぁぁぁぁ……」
俺の胸に手を置き、彼女は自ら腰を上下に動かし始める。
ぐちゅぐちゅぐちゅ、じゅぷぐちゅちゅちゅ……
静かな洞窟に淫靡な音色が奏でられる。
怒張に感じる快感、背筋を駆け巡る恐ろしいほどの寒気、
そして彼女の腰が上下に動いた一ストローク毎に精気が吸い取られる脱力感。
「いいわ、貴方……とっても……特別な……あっ、そう、特別な力が……あぁん」
うわごとのような彼女の言葉で咄嗟に俺は先ほど自分が得た力のことを思い出した。
この状況を打開すべく解決策を練ろうと考えを走らせる。
………
しかし手遅れだったのだ。
今となっては先ほどのような感覚は蘇らず、むしろ考えることすら頭が拒絶し始めていた。
快楽に溺れ、狂気に飲み込まれる。
いつしか俺はそれすら心地よいとまで思い始めている。
ふと、ゆっくり俺の上を跳ね踊るメルフィールの動きが止まった。
「貴方も……加わって……さぁ……」
彼女の言葉に促されて俺の視界に現れたのはシーフのクルーガーだった。
クルーガーは腰の上に跨るメルフィールの背後に回り、腰を下ろす。
虚ろな眼差し……不自然な動き……
俺の予想通りやはり彼からも生気を感じることはできなかった。
彼女は俺の胸に突っ伏すと自ら尻肉を拡げて彼を誘い入れる。
俺の怒張は薄い肉壁一枚越しにクルーガーの重圧を感じていた。
徐々にそれは彼女の排泄孔へと侵入していった。
「あ……ぁぁああああ゛あ゛ん!」
クルーガーの両手はがっちりと彼女の腰を掴み、一旦根元まで収まったところで前後運動を始めた。
不思議な感覚だった。
冷たい肉壁越しにクルーガーの熱い怒張の動きが感じ取れる。
徐々にピッチを上げ、彼女の尻肉に腰がぶつかり乾いた音が鳴り響く。
彼女が腰を動かしているのではなくクルーガーの振動が如実に伝わり、連動するかのように膣壁が蠢く。
グチュ、グチュ、ビュブッ!ブジュ、ブビュ…ブジュ…ジュブルル……
激しい腰使いに結合部から恥音が零れる。
「あぁあああん!!い、いぃわぁ……あっ、あああぁ!」
淫猥な彼女の言葉遣い、喘ぎ、怒張から巡らされる悦楽と全てが俺を絶頂へと誘う源動力となった。
『いきそうだっ!』
動きを封じられた言葉にできず心の中でそう呟いた。
次の瞬間俺は彼女の中に大量の精を放った。
冷たいはずのメルフィールの中が熱く満たされる。
ドビュ!ビュルルル、ドクドク!
射精感は留まることなく長く余韻を残し体に染み渡っていた。
ありったけの精を吐き出すように何度も何度も脈打った怒張から放出される。
今まで味わったことのない快感、数秒で終える絶頂感が今もまだ続いていた。
俺はそれとほぼ同時に壁越しに熱い迸りを感じていた。
クルーガーもメルフィールの腸内に白濁した欲望を排出したのだろう。
俺の胸の上で背筋をそらした彼女が硬直しているのが仰ぎ見えた。
口の端からだらしなく垂れる舌の先が二股になっていたのをこの時初めて知覚する。
すべりが良い肌にはうろこ状の外皮が浮かび上がり、爬虫類独特の質感が体に触れる。
「残念……」
突然、頭上から女性の声が聞こえた。
その人物を確認しようとしたものの今だ持って自分の意思では首を動かすことすらままならなかった。
しかしそれは以前にも聴いたことがある女性の声。
「また……してね……青の……治験……あたし……待ってる……」
声の主は間違いなくアズーフ島監視哨の不滅隊ナリーマだった。
その言葉を最後に俺は意識を失っていくのだった。
次に目覚めた時、俺たちの周りには数人の人だかりができており、皆揃って奇特の眼差しを向けていた。
冷たい風に撫ぜられ、我に戻った俺は周囲を見渡した。
そこにはアサルト突入前と同じく見慣れた面々が倒れていたのだ。
クルーガー、ジェイク、そしてロディ。
ロディに至っては蘇生の魔法『レイズV』を掛けてもらっている最中だった。
しかし俺を含む残り三人は下着すらつけていない、全裸で冷たい地に醜態を晒していたのだ。
俺は慌てて跳ね起き自分の服を探す。
乱雑に脱ぎ捨てたままの状態でそれは見つかった。
「ちっくしょう…」
ぼやいたところで状態が好転するわけでもなく、急いで衣服を身に纏っていく。
俺たちはナリーマにしてやられたのではなく、討伐すべき相手に翻弄されてしまったのだろう。
エルヴァーンと思っていた相手、最後に知覚することができたラミアであろう怪物に…
自分の身なりを整えたところでまだ横たわっているジェイク、クルーガーを気付けさせた。
クルーガーはうわごとでなにやら訳の分からないことを口走っている。
やがて周囲に取り巻いていた野次馬達も散り散りに解散し何事も無かった様にアズーフ島監視哨はいつもの静けさを取り戻した。
「どこまで覚えている?」
仲間に問いかけるが意気消沈したみんなは何一つ言葉を返そうとしない。
そろいも揃ってラミアの魅了の前に敗れた俺達はロディの衰弱回復を待ちいつもの酒場へとしけこむことにした。
□END□
GJ!!!
なぜかスピーシーズを思い出しながら読んでましたw
GJ。次はナリーマさんも…
一週間書き込みないよorz
ホス
ほっしゅ
443 :
首猫ファン:2008/02/26(火) 02:19:17 ID:R6WefSQh
お久しぶりでございます。
久々の駄文投下になります。
今回は宗旨替えして、樽♂×樽♀。水晶大戦時の話になります。
俺の女神
テルカポルカ 樽♂ F4b
ミナナ 樽♀F6a
444 :
首猫ファン:2008/02/26(火) 02:19:56 ID:R6WefSQh
「ただいま。」
俺は久しぶりに、ウィンダスの自宅に帰った。タルタルの居住区のはずれにある小さな小さな一軒屋。そこが俺たちの家だ。
すぐに、トントントン…と奥から軽い足音が聞こえてくる。
「おにいちゃん!?おにいちゃん!!」
俺の妹、ミナナが奥から飛び出してきた。
「いつ戻ってきたの!?びっくりしたよ。お帰り、お兄ちゃん!」
おかっぱに切りそろえた青銀の髪を揺らして、ミナナはとびきりの笑顔で俺を出迎える。
「ただいま。…飯、できるか?何でも良いからさ。腹減った。」
俺は照れ隠しに、ふいっと目をそらして、戦闘魔道団のトレードマークのとんがり帽子を脱ぐ。
「ダルメルで良いかなぁ?最近、羊の肉とか手に入りにくくて。」
ミナナはそんなことは気にも留めず、台所でごそごそと食材を漁っていた。
445 :
首猫ファン:2008/02/26(火) 02:20:31 ID:R6WefSQh
ダルメルステーキをかじる俺を、ミナナは頬杖をついて、にこにこと見守っていた。
「…何だよ。」
「えへ。だって、お兄ちゃんが帰ってくるの久しぶりなんだもん。」
両足をぶらぶら揺らして、ミナナは機嫌良さそうに鼻歌を歌っている。
戦闘魔道団に所属している俺は、水晶大戦が始まってからずっと、あちこちの戦場を転々としている。
規律に馴染めないはみ出し者の俺は、除隊覚悟でもっぱら、傭兵に混ざって戦っていた。
ジュノ条約がまとまって3国の軍隊が入り乱れて戦うようになった最近では、他種族の仲間ができた。タルタル同士よりよっぽど気が合って、最近は連中とずっと一緒に行動している。
「お前は最近どうよ?」
「うん、順調。忙しくてララブの手も借りたいくらい。」
ミナナは服飾デザイナーになりたくて、数年前から裁縫ギルドで修行している。
「…魔道団の軍服とかばっかりだけどね。」
ミナナの目が暗く沈んだ。こいつの望む、ドレスとか子供服とか、可愛らしい衣装を縫うには、時代があまりにきな臭すぎる。
「…ちょっとの辛抱だ。戦況はこっちが押してる。もう、闇王の喉元まで矛先を突きつけてる。」
戦争屋の顔になった俺に、ミナナが不安そうな目を向けた。
「…口の院に納品しに行った時、聞いたんだけど…、北のほうで大きな戦いがあるって…」
「ああ。」
俺は力強く頷いた。
「たぶん戦局を決める戦いになる、いや、これで終わりだ。」
タブナジアの戦いも俺は参加した。かの地で犠牲になった人たちのためにも、この戦いは絶対に負けられない。
「………やっぱり。」
ミナナの顔色がすっと青ざめる。
「…お兄ちゃん、行くんだ…。」
「あぁ。その前に、お前に挨拶しとこうってな。それで今日、うちに寄った。」
今度の戦いは、今までの小競り合いとは違う。今度こそ、命を落とすかもしれない。
それでも俺はじっとしていられない。この日のために、キツい思いをして魔道士になったんだ。
「…やだよ。私、やだよ…」
ミナナが背を向けて肩を震わせた。
「今度こそ、お兄ちゃんが帰ってこないかもしれないじゃない…私やだよ…行っちゃ駄目だよ…お兄ちゃん…」
ミナナの声に嗚咽が混ざる。
「我儘言うなよ。これが俺の仕事だしさ。」
小さい頃からそうしていたように、ミナナの頭をぽんぽんと撫でてやる。
ミナナは振り向いて、俺に抱きついた。
不意を突かれて、俺はよろめきながらミナナを受け止める。
「私…お兄ちゃんが好き…!だから、行かないで…」
心臓が止まるかと思った。頭の中が真っ白になる。
「…はは…何言ってるんだよ…俺たち兄妹…だろ…?」
口の中がカラカラになって、うまく声が出せない。
「…違うもん!お父さんが、亡くなる前に教えてくれた…私とお兄ちゃんは…ほんとの兄妹じゃない…って。」
……馬鹿親父!!
446 :
首猫ファン:2008/02/26(火) 02:21:15 ID:R6WefSQh
ミナナと俺は血の繋がらない兄妹だ。
親父は母さんに三行半を突きつけられるようなロクデナシだったが、去年、ポックリ逝くまでの生涯に一度だけ、信じられない善行をした。
ミナナを拾ったことだ。
赤ん坊だったミナナが家にやってきたのは、俺が6歳の頃だった。
自分のガキも放ったらかしの飲んだくれが、捨て子を拾ってきたんだ。近所のおばちゃん達は心配した。
でも親父の奴、ミナナのことはそりゃあもう、目に入れても痛くないほど可愛がった。
酒もすっぱり止めて、毎日ミナナの世話に明け暮れた。
最初は俺も複雑だった。血の繋がらない娘ばかり可愛がって、俺はアンタの何なんだ?ってね。
でも、ミナナはそんな俺に無邪気に笑いかけた。
一番最初に覚えた言葉が、俺を呼ぶ「にーちゃ」なんだぜ?親父の凹みぷりったら笑えるほどだった。
歩けるようになったら、いつも俺の後をついてきた。
ミナナがいつも、俺の服の裾を引っ張っているから、俺も悪さが出来なくなった。
ロクデナシだった親父は、ミナナの為にまた働きに出た。
近所のおばちゃん達は「ミナナちゃんはテルカの家に来た天使ね」と口々に笑いあった。
…俺も、そう思う。
ミナナは天使の生まれ変わりなんじゃないかと。そう思うほど、ミナナは素直で可愛かった。そして、まっすぐな心のまま成長した。
俺は、ミナナが大きくなるごとに膨らんでいく想いを、『兄妹』という鍵でずっと閉じ込めてきた。
447 :
首猫ファン:2008/02/26(火) 02:22:01 ID:R6WefSQh
「…親父が逝く時の遺言がさ。」
俺の言葉に、ミナナは真剣なまなざしを向けた。
「嫁に行って幸せになるまで、ミナナを守れ、ってさ。…俺のことは一言も言わねぇ。本当にお前の事だけを心配してた。」
「だったら…」
ミナナがぎゅっ、こぶしを握り締めた。
「だったら、お兄ちゃんが私を幸せにしてよ!」
やめろよミナナ。俺、そんなに意思が強くないんだぜ。
「…俺が戦争に行って、帰ってこなかったら、お前はどうなる?」
ミナナの肩がびくっと震えた。
「俺が帰ってこなくても、お前は誰かいい奴と結婚して、可愛い子供に囲まれてニコニコして過ごさなきゃいけないんだ。それが親父と俺が望む、お前の幸せだ。」
「おにい…ちゃん…」
ミナナの大きな瞳から涙が溢れる。
「お前が幸せになるまで、俺はお前の『お兄ちゃん』じゃなきゃいけねぇんだ。」
俺のお前への想いは、妹への想い。そうでなくちゃ。
ミナナはしばらく、一人で泣いていた。さっきみたいに頭を撫でて慰めてやりたかったけど、それは出来なかった。触れたら最後、俺の理性はどっかに吹っ飛んじまうかもしれない。
ひとしきり泣いた後、ミナナは口をへの字に曲げて、きっ、と目を上げた。
「わかった。」
ほっとした、と同時に、落胆する俺がいた。心のどっかでやっぱり俺は『兄妹』の区切りを踏み越えたくてうずうずしていたんだ。
「お兄ちゃんが帰ってくるまで、私、待ってる。だから、今度の戦争から帰ってきたら、私と結婚して!」
「……わかってねぇよ。」
俺はぽかーんと口を開けた。
「わかってるもんっ!私が可愛い赤ちゃん抱っこしてニコニコしてる隣に、お兄ちゃんがいてもいいんでしょ?お兄ちゃんと私、一緒に幸せになっても、良いんでしょ!?」
だから…と言いかけて、ミナナは握りこぶしでぐっ、とこぼれそうな涙を拭った。
「だから…死なないで、お兄ちゃん……」
「ミナナ…」
親父、ごめん。これくらいは見逃してくれよな。
俺はちょっぴりしゃがむと、ミナナの鼻に軽くキスをした。
驚くミナナに、俺は照れた笑いを見せる。
「泣くなよミナナ。俺は死なねぇ。絶対にだ。」
「おにいちゃん…」
ミナナも釣られて、ちょっぴり笑った。
「それでも、俺が帰ってこなかったら、俺のことはきっぱり忘れて、いい男を探すんだ。…それで、もし、俺が帰ってきたら」
「帰って、きたら…?」
「問答無用で、お前を俺の嫁にする。」
ミナナの顔に花が咲いたように、笑顔が戻った。頬の涙がキラキラ光って、俺がいままで見つめてきたミナナの中で、一番綺麗だと思ったんだ。
448 :
首猫ファン:2008/02/26(火) 02:22:32 ID:R6WefSQh
・・・ちとトラブルが。申し訳ありませんが続きは後日。
わかったなんだぜ
450 :
首猫ファン:2008/02/28(木) 00:41:59 ID:QY5PWutg
『俺の女神』続き投下させていただきます。
「俺は死なねぇ!死なねぇぞ!!」
うだるような熱さに目覚め、激痛の中で俺は叫んだ。左目があったはずの所が燃える様に熱い。
デーモンの爪に貫かれた俺の左目は、もう戻らない。
全身が言うことを聞かず、右手と左手、右足と左足が好き勝手な方向に動きまくる。
「落着けっ!テルカ!!」
気がついたら、ルークが暴れる俺を押さえつけていた。奴自身もあちこち怪我をしているらしく、脂汗を流している。それでもモンクの怪力で、俺を簡単に押さえ込む。
痙攣がようやく収まると、貧血で頭がクラクラした。酸素を求めてぜいぜいと肺が鳴る。
「…どうせ押し倒すなら女がいいぜ。」
自分も相当顔色が悪いくせに、ルークはにやにや笑ってそんな事を言う。
「…悪かったな。ミヒじゃなくて。」
振られた彼女の名前を出されて、奴は憮然とした。
「…そんだけ口が利けるなら大丈夫だな。今、ラファールが補給の薬持ってくるから、それまで辛抱しろ。」
「エリーは?」
手当ては今まで、白魔道士のエリーがしていてくれたはずだ。
俺の質問に、ルークが顎で示した先には、ファイアエッグの膝に収まって眠るエリーの姿があった。目立った怪我こそ無いが、相当に疲労の色が濃い。エルヴァーンらしい長身の彼女が、今はとても小さく見える。
「…白魔道士が足りないから、あちこち駆り出されてな。魔力がカツカツなのに、起きてると無茶するから、さっき、ファイアエッグが寝かしつけた。」
俺は拳を握り締めた。
苦しいのは俺だけじゃねぇ。ルークもファイアエッグも満身創痍だし、エリーもラファールも、回復に奔走させられている。
それでも、この戦争はまだ終わらない。
「…俺は死なねぇぞ。」
何度目かの台詞を、また口にする。
「…俺は死なねぇ。絶対、ミナナのところに帰るんだ。」
俺の言葉にルークがにやりと笑った。
「クールなテルカ様の口から、女の名前が出るとはね。…オレも死なねぇよ。生きて帰って、もう一度ミヒを口説く。」
「どうせまた、逆走して振られるのがオチ。」
ルークの言葉に返したのは俺じゃなくて、戻ってきたラファールだった。両手いっぱいに薬品を抱えている。補給物資は貴重品だ。あれだけ確保するためには、すごい争奪戦を切り抜けてきたんだろう。
「子供の頃から変わらない。テンパると思ったことと反対の方向に暴走する癖、直さないと、同じことの繰り返しだよ、ルークは。」
貴公子の笑顔でズバズバと指摘する幼馴染に、ルークが怒鳴る。
「うるせぇ!この童貞内藤!!」
ラファールの端正な顔が凍りつく。
…あ。傷ついた。
女どもに人気の、白い鎧に金の髪。容姿も性格もそれなりに良いのに、どうして彼女が出来ないのかね?こいつ。
「…僕、この戦争が終わったら…彼女、作るんだ……」
がっくりとうなだれて、ラファールが呟く。お前それ死亡フラグ………人の事は言えねー。
451 :
首猫ファン:2008/02/28(木) 00:43:40 ID:QY5PWutg
「私は…この戦争が終わったら、大好きな人と一緒に暮らしたいわ。」
透き通った声に振り向くと、死人のような顔色で、エリーが微笑っていた。倒れないようにファイアエッグが寄り添って支えている。エリーが奴に目をやると、奴も肯定するように頷いた。
ファイアエッグは、俺の隣にエリーを座らせると、硬い声で告げた。
「1時間後に、総攻撃を開始するそうだ。…この攻撃で、外郭を落とすつもりらしい。」
俺たちの表情が引き締まった。
「いよいよ…か。」
ラファールの声はこころなしか震えていた。ルークは拳を握って気合を入れる。エリーは黙って、俺の目の包帯を巻き直してくれていた。
俺は鎮痛剤をあおった。
「俺も出るぜ。ここで暴れなきゃ、何の為に北の果てまで来たのか分からねーからな。」
「無理よ、テルカ…。その目じゃ。」
エリーが不安そうに言った。俺は包帯を巻いた左目を、とんがり帽子の縁で隠す。
「ひとしきり暴れて、魔力を使い切ったらすぐ戦線離脱するさ。それより、エリー…お前は残れよ。」
「…え?」
エリーが、信じられないという表情で俺を見た。
「ミヒのリフレシュも無いんだ。魔力の尽きた魔道士は足手まといだ。白であろうと、黒であろうとな。」
エリーがくっ、と唇を噛みしめる。ルークが俺に目配せをして、助け舟を出した。
「ここで待機しててくれよ、エリー。戻ってきた時ケアルしてくれる人がいないと、オレ達困る。」
「ルークの場合は、レイズしてくれる人がいないと、だろ?」
ラファールがにやりとして、さっきの仕返しとばかりに口撃した。
「…わかった、わ…」
エリーは目を伏せた。真面目な彼女だ。自分でそう言ったなら、ちゃんとここで待っててくれる。
「…あなたたちにどうか、アルタナの女神様のご加護があらんことを…」
祈るような眼差しのエリーに、俺は笑った。
「いらねぇよ。アルタナのご加護なんざ。」
俺達の心の中には、それぞれの女神がいる。
俺のミナナ、ルークのミヒ、ラファールのまだ見ぬ恋人、ファイアエッグのエリー。
世界のためとか、アルタナの名の元にとか関係ねぇ。俺達の女神のために戦うんだ。
出陣の仕度をする俺達に、エリーに聞こえないように、ファイアエッグが囁いた。
「済まん…ありがとう…」
彼女を一番残したかったのは、間違いなくこいつだ。根が優しいから言えなかった台詞を、俺達が代弁したに過ぎない。
「生きて帰れよ。お前が戻らなかったら、エリーは残ったことを一生後悔するからな。」
そう言いながら、ファイアエッグの装甲を叩く。奴は、うむ、と返事をした。
「ミヒが居れば、もっと上手に説得したんだろうなぁ。」
ルークが少し寂しげに、ぽりぽりと頬を掻く。
「…そしたら今度は、絶対についてくるミヒの説得に苦労するからさ…」
ラファールがため息混じりに言った。
「…ま〜、人の言うこと聞く女じゃないからな。こう、当身かなんかで気絶させて…あぁ、スリプルでもいっか。」
ルークがぼそぼそ呟く。
「…寝かし俺かよ!そんなことすりゃ、絶対後から殺される!」
俺の叫びに、あはは、とラファールが乾いた笑いを漏らした。
雑談で俺たちの緊張はすこし緩んで、余計な力が抜ける。
「とにかく全員、生きて帰ろうな!」
俺たちは強く頷きあった。
452 :
首猫ファン:2008/02/28(木) 00:44:32 ID:QY5PWutg
数ヵ月後。
ウィンダスへ引き揚げる傭兵を乗せた飛空挺の甲板に、俺はいた。
本来、戦闘魔道団所属の俺だが、無理を言ってこちらに乗せてもらった。
正規軍はしばらく現地駐留しつつ順次引き揚げを開始することになっていたから、あちらに残ったら当面は帰れない。
…どっちみち、この目ではもう、魔道団には残れねぇ。
俺は首を振った。将来のことを考えるのは、後で良いや。
…ミナナ、元気か?
ミナナにはあらかじめ手紙を出した。この飛空挺が着く前には、報せが届いているはずだ。
(あんまり期待するなよ、テルカポルカ。帰ったら「この人と結婚しました〜」とか言って、どこの馬の骨とも分からねぇ奴を紹介されたりしてな。)
舞いあがる俺を、客観的なもう一人の自分が哂う。
…それでも、いいや。ミナナが笑ってれば、いい。
強い向かい風に目を細めると、もう一人の自分が、やれやれと呆れたように肩をすくめて引っ込んだ。
やがて、飛空挺はウィンダス港に舞い降りた。水しぶきが春の日差しにきらきらと光る。薄紅色の水鳥が、驚いて一斉に舞い上がった。
太陽を背に逆光になった星の大樹を眺めて、俺は故郷に戻ってきたことを実感する。
焼き鳥どもの攻撃を幾度も喰らい傷つきながら、なお、ウィンダスという国はしたたかに美しい。
港には、大勢の出迎えの人で賑わっていた。その多くはミスラだったが、タルタルの姿もあちこちに見られた。皆、家族や友人を出迎えて、笑顔で語り合っている。
俺はミナナの姿を探して、数歩踏み出した。
その時、真っ白な人影が、俺に向かってまっすぐに駆け寄ってきた。
俺は目を疑った。
結婚式で花嫁が着るような、純白のドレスを身に纏った、綺麗な…とても綺麗な女性が、俺の名を呼んでいたからだ。
「テルカ!」
彼女は両手を広げて、俺の胸に飛び込んでくる。
「テルカ…!おかえり、テルカ!!」
「ミナナ………?」
俺は相当、間抜けな面だっただろう。
嘘だろ?別れてから今まで、1年も経ってないんだぜ?何でこんなに…綺麗になれるんだ?
「テルカ、よかった、無事で…」
そう言って、俺の顔を見上げたミナナの表情が凍る。
恐る恐る手を伸ばし、帽子のつばに隠した、俺の左目の瞼に触れる。
「あ…」
ひんやり硬い瞼の感触に、ミナナの声が震えた。
「…男前になったろ?」
俺が顔をくしゃっとさせて笑った。こうするとウィンクしてるように見えるんだって、エリーが俺に教えてくれた。
「こっちの目玉はデーモン共にくれてやった。でも、命だけは渡さなかったぜ…ただいま、ミナナ。」
ミナナが瞳に涙を浮かべて、俺にきゅっ、と抱きつく。
「ずっと、待ってた。テルカが帰ってくるのを。…このドレス、縫いながら、待ってた。」
「もう『お兄ちゃん』って呼んでくれねーか。寂しいもんだな。」
「約束、だもん…覚えてるよね?『お兄ちゃん』?」
ミナナが背伸びをして目を閉じる。
「お前が忘れたって言っても…」
ミナナの花のような唇に、俺はくちづけした。
「問答無用で、俺のもんにする!」
怒るなよ親父。文句はあの世で聞くからさ。
453 :
首猫ファン:2008/02/28(木) 00:48:39 ID:QY5PWutg
「なぁ、本当に、結婚式の後でなくて良いのか?」
俺の最後の確認に、ミナナは耳まで真っ赤にしながら、こくりと頷いた。
「おにい…じゃなくて…テルカは気まぐれだから、後回しにしたら「やっぱりやーめた」って、言いそうだもん…」
「…お前こそ、ギリギリになって「やっぱり駄目ー!」って言っても駄目だかんな。」
…駄目、言われても止まんねぇだろうなぁ。ああー、泣くかなぁ。泣かせちまうかなぁ。
『初夜』の作法なんて分からない俺は、どこかオロオロしていた。
今まで寝た女なんて、半分玄人みたいなのばっかりだったから、一片の汚れのの無いミナナは綺麗すぎて、どうしていいか分からない。
初めてのミナナの方がずっと落ち着いていて、恥ずかしいくらいだった。
まるい頬を両手で包んで、上を向かせる。
「…気持ち悪いかもしれないけど、我慢しろよ。」
言わなくてもいい一言に後悔しながら、恥らうミナナの唇を吸う。
緊張して噛みしめた歯列を割って、舌を口の中に進入させる。
ああ、汚しちまう。
まだ、きれいなミナナの身体をを汚していく罪悪感。その陰で、愛するミナナを俺だけの物にする支配欲が疼いている。
舌を絡めて、裏側から付け根を舐めあげる。唾液が混ざりあってぐちゃぐちゃになる。
「ん…んん…」
唇の隙間から、ミナナの甘い声が漏れた。初めて聞く大人っぽい艶っぽい声に、俺は興奮する。
キスしたまま、手は胸の辺りをまさぐると、ドレスの下に、ささやかな膨らみがあった。それをやわやわ揉みしだいてやると、つんとした感触のものが、薄い生地の下に触れる。
「ん…くすぐったいよぅ…」
親指で尖った先っぽを転がすと、ミナナが首を振って身悶えた。
「くすぐったいだけじゃないだろ?」
つん、と先端を弾くと、「ひゃぅ!」と喉の奥から悲鳴が上がる。
駄目だ駄目だ!優しくしないと。
「…ミナナ、服、脱げよ。」
私が?と言いたげな顔で、ミナナが俺を見る。…しょうがないだろ、ドレスって複雑すぎて、訳わかんねぇんだよ。
「脱いでくれよ、ミナナ…今日から俺のもん、なんだろ?」
ミナナは観念したように半身を起こして、背中の紐をするすると解いた。白い布がはらりとはだけて、健康的な肌が露になる。
ゆっくり、つま先からスカートを引き抜くと、ミナナは恥ずかしそうに両手で身体を隠して、俺の前にちょこんと座った。
454 :
首猫ファン:2008/02/28(木) 00:49:20 ID:QY5PWutg
「…これで、いい?」
俺はごくりと唾を飲み込んだ。
透けるほど薄いキャミソールと白いパンティだけのミナナは、俺の後をついて離れなかった、小さな小さな妹の姿を思い出させた。
ああ…大人になってもミナナはミナナなんだなぁ。
ギリギリになって『兄貴』が出てきてしまって、俺は少し気まずくなる。
でも、ふわふわと柔っこい身体を抱きしめると、そんな気持ちはどこかに吹っ飛んだ。
甘くていい香りだけど、赤ん坊の頃の乳臭さはない。成熟した女性の匂いだ。
豪華なレースを重ねて縫い合わせた、白い下着をはだけると、すべすべした肌を存分にまさぐる。
「…おにいちゃん…恥ずかしいよぉ…」
ミナナはせつなげに身体を震わせた。半開きの唇から、はぁはぁと熱い息づかいが聞こえる。
「すげぇ可愛いよ、ミナナ。」
ふたつの膨らみの先のピンク色の乳首を咥えてしゃぶると、ミナナの身体がびくんびくんと震える。
「…ひゃぁぁん!」
「すごい感度いいな。…俺が居ない間、寂しくて、ひとりでいじってた?」
ミナナは顔を真っ赤にして目をそむける。図星みたいだ。
「じゃあ…こっちも?」
片手を胸から腹、そのさらに下に滑らせて、パンティの中に手を入れる。
ミナナが反射的に脚を閉じようとするその前に、指先を脚の間に潜りこませた。
「………っ!」
他種族みたいに毛なんか生えてなくて、ふかふか柔らかいそこの奥は、とろとろに蜜が溢れて俺の指先を濡らす。
怖がらせないようにゆっくりと、女のキモチいいところを往復する。
「おにぃ…ちゃん…」
ミナナの身体から力が抜けて、くたりと手足がベッドの上に落ちた。
抵抗の無くなった両足を掴んで、下着を剥ぎ取り、いっぱいまで広げると、顔を近づけてぺろりと舐める。
「そ、そんなとこ…らめぇ!」
「すごい、綺麗。」
ひくひくと蠢くピンク色のひだを、夢中で吸い舐める。ミナナは、はぁはぁと荒い息を吐いて身悶えた。
「ひぁ…おにぃ…ちゃん…」
ミナナがとろんとした表情で、うわごとのように俺を呼ぶ。
駄目、限界。
「ミナナ…」
俺はミナナの腰にまたがった。今にも破裂しそうな俺のアレが、ミナナに触れる。ミナナがびくっと身体を震わせた。
「もう、戻れないからな。」
「あ…」
裂け目の入り口を往復させて馴染ませると、俺は一気にミナナの中に進入した。
「あああ…っっ!!!」
純潔を引き裂かれる痛みに、ミナナが悲鳴を上げる。
「おにいちゃん!おにいちゃん…っ!!」
痛みからもがいて逃げようとする腰を押さえつけて、奥まで沈める。狭くてあったかいそこは、頭の中が真っ白くなるほどキモチ良い。
「もう、『お兄ちゃん』じゃないぜ…」
ミナナがはっとしたように俺を見て、ひとすじの涙を流した。
「テルカ…!」
泣きじゃくりながら俺にすがりつくミナナを、ぎゅっと抱きしめる。
俺だけのミナナ。
小さい頃からずっと俺だけを大好きでいてくれたミナナが、俺の腕の中で女になる。
本能の赴くまま、俺は腰を動かす。ミナナが狂ったように俺の名を呼ぶ。
そして俺はミナナの最奥に、熱いものを吐き出した。
455 :
首猫ファン:2008/02/28(木) 00:50:05 ID:QY5PWutg
「…赤ちゃん、できちゃうかなぁ。」
まだ夢うつつの表情で、ミナナがつぶやいた。
う〜ん、ちょっと早いかな。まぁ、できたらできたで、それも良いや。
「ま、傷病者年金も出るし、一人や二人、大丈夫だろ。」
「笑えないよ」とミナナの耳が垂れる。
俺は嬉しくてたまらない。
あんなに痛い思いをさせられたのに、ミナナは俺の隣で微笑んでいる。それが嬉しくてたまらないんだ。
「明日の朝、お父さんに報告しようね。」
「親父ねぇ…」
俺は気まずげに頬杖をついた。
「…俺がお前に手を出したって分かったら、怒って、墓の下から這い出してくるかもしれねー。」
「そんなこと、ないよ。」
ミナナはうふふ、と笑った。
「お父さん、私の気持ちがわかってたから、最期に、私たちがほんとの兄妹じゃない、って教えてくれたんだと思う。きっと許してくれるよ。」
孫、抱かせてあげたかったなー、と、ミナナは遠くを見た。
「それと、近いうちに、お母さんにも挨拶に行かないと。」
ミナナの言葉に、俺はげぇっとうめき声を上げた。
「…行かないと駄目かよぉ。あの人苦手なんだよ、俺。」
「だ〜め。」
ミナナが俺の鼻を人差し指でつん、とつついた。
「…私に、はじめて『お母さん』って呼べる人ができるの。私、憧れてたんだよ?テルカのお母さん。」
「しょうがねぇなぁ…」
また説教されるかと思うとうんざりするけど、これもミナナの旦那の務めだと覚悟する。
「さ、遅いしもう寝るぞ。…寝言、うるさかったら勘弁な。」
左目を失ってから、毎晩、酷い夢を見てうなされる。目が覚めると内容も覚えていない悪夢。
「うん。おやすみ、テルカ。」
ミナナが俺の胸で目を閉じた。
「…おやすみ。」
あったかいミナナを抱きしめると、すごく幸せな気持ちに満たされる。
もう、悪い夢なんて見ないかもしれない。こいつと一緒なら。
456 :
首猫ファン:2008/02/28(木) 00:53:49 ID:QY5PWutg
以上です。駄文失礼致しました。
いつもミスラばかり書いているので、樽♀妹属性という新境地は、なかなか難しかったです。
457 :
名無しさん@ピンキー:2008/02/28(木) 18:35:44 ID:BBHccV+O
GJ!乙でした。
ミヒが出なかったのが残念だけど、とても良かったです。
また機会があれば他のメンバーの後日談などもお願いします!
ほしゅ
459 :
名無しさん@ピンキー:2008/03/05(水) 16:26:25 ID:7h3I5n5R
>>456 GJJJJJ いい作品だった
さすが首猫ファン氏はミスラ以外をかかせてもいいですなっ
心温まるお話で感動した!
同時にほしゅっしゅ(´∀`∩)↑age↑
保管庫死亡確認
保管庫様、復帰確認しました
462 :
名無しさん@ピンキー:2008/03/06(木) 14:58:05 ID:gkK3H59u
おすすめのミスラ同人もしくは作家ない?
最近までネットから隔離されててわけわからん
464 :
名無しさん@ピンキー:2008/03/09(日) 11:48:36 ID:zGMxK2EH
465 :
名無しさん@ピンキー:2008/03/09(日) 17:40:47 ID:uz1cYvYg
466 :
名無しさん@ピンキー:2008/03/14(金) 18:59:51 ID:7dag3cii
保守タル(*´д`)
ヤグード物が読みたいです、先生
ショタでもホモでも強姦でも純愛でも猟奇でもなんでもいいからヤグードが読みたいです
>>454でクライマックスだけ省略されててガクっときた…
NPCものって少ないなあ
引退者が多いのかね
470 :
名無しさん@ピンキー:2008/03/18(火) 09:49:51 ID:S/ODAHpe
アルテニアたんの兄弟禁断モノ読みたいなぁ…
アルザビ皇国トップの兄妹ものってどこかに無いでしょうか!?
ワームキー(だいじなもの)
ニュモモが開発した魔法ミミズのカギ。 嫌光性があり、鍵穴を見ると潜り込んで
中で金属のように硬直する変わった習性をもつ。
ニュモモ以外は、元に戻すことはできない。
気のせいだろうか。ものすごく(このスレ的に)使いでのあるアイテムのようなw
とあるMADをみたらHUM♂F4青魔道士×聖皇、宰相×妹、王子×傀儡子が読みたくなった
どなたか書いてくれるという勇者様はおられぬかぁー
1ヶ月もSSがないよっage
475 :
名無しさん@ピンキー:2008/04/01(火) 23:55:38 ID:pSPtYkSe
>_<
476 :
名無しさん@ピンキー:2008/04/07(月) 01:00:12 ID:O0v8ryGH
にゃぁ
477 :
名無しさん@ピンキー:2008/04/08(火) 18:30:24 ID:3WOm//OQ
ねんねこにゃ〜
アブクーバかナジが主役のSSでもないかな〜
479 :
名無しさん@ピンキー:2008/04/12(土) 14:46:23 ID:/fX8WRSx
にぅにぅ
じゃあ俺はガルカでgthmが見たい
482 :
名無しさん@ピンキー:2008/04/17(木) 06:24:02 ID:pyRA4Zxj
マウって乙女ゲ主人公要素満載キャラだね
一体何人とフラグ立ってんだ!?
隣国王子、兄、青魔、首将軍、あとプレイヤーキャラもかw
483 :
ショコラ:2008/04/18(金) 12:02:48 ID:bR+MtTT7
みなさま初めまして。
初めて投下します。至らない所も多いですが、よろしくお願いします。
ハヤテ ヒュム♂F4a
ユキ ヒュム♀F3a
484 :
ショコラ:2008/04/18(金) 12:04:53 ID:bR+MtTT7
「ユキ!学者とナイトにリフレシュ!遅いよ!」
「は、はい!」
「クロウラーにディスペル!ぼさっとしない!」
「はいぃっ」
カナデは、忍術を唱える合間に、ユキと呼ばれた妹の赤魔道士に指示を出している。
(はぅぅ、兄さん厳しいよぉ。)
妹は半泣きになりながら、魔法を唱えている。
普段の僕の優しさからは到底想像出来ないほど、僕の指示は厳しく鋭かったろう。
僕とユキは経験を積むため、クロウラーの巣に来ていた。
この二人が同じパーティに入ることは、非常に珍しい。なぜなら、本来の僕の職業は高位の白魔道士。中途半端な経験しか積んでいない妹とは、行動半径も仕事の内容もケタ違いなのである。それが、
彼女の修行に付き合うべく、忍者としてパーティに参加しているのだった。
戦闘中、忍術を使い攻撃し、分身で盾役をしながら妹の様子を見る。本来かなり忙しないことこの上ないのだが、他ジョブをいくつも極めた僕にとっては、それほど難しいことでもない。
しばらく離れて仕事をしていたので、最近の妹の仕事ぶりはほとんど知らない。
そこで、一度一緒にやってみようと思ったのだが、ここまでだったとは、我が妹ながら恥ずかしい。一体どうやってここまで経験を積めたのか、不思議でならなかった。
ほどなく、パーティが解散することになった。
「はぁー、やっと終わった・・・」
疲れきった顔でうなだれる妹。相当こたえているようだ。
「やっと終わったじゃないよ、なんなの?今日のアレは。みんな文句一つ言わないでいてくれたけど、ユキの仕事ぶりはっきり言ってひどいよ?死人が出てからじゃ遅いんだよ?ねぇ、聞いてる?」
「・・・きいてる・・・」
妹は仏頂面でふくれている。
「ふぅーー・・・とにかくジュノに帰ろう。帰ったら反省会な」
(ぇぇぇぇぇ、つかれてんのにまだお説教されるの????)
半泣きでうなだれるユキ。前を歩く僕の後を、とぼとぼとついてくる。
ジュノにつくと、僕は2人分の弁当を買いユキを伴ってレンタルハウスに入った。
「風呂入ったら食事ね。先入っていいから」
「はーい・・・」
僕は装備を解くと、部屋着に着替えた。
「兄さん・・ひどいよちょっと・・」
バスタブの中で、ユキがぐすぐすと泣いている。
相当堪えたらしい。
「あそこまで言わなくったっていいじゃない・・・」
くすん、くすんと浴室にすすり泣く声が響く。
wktk
486 :
ショコラ:2008/04/18(金) 13:32:49 ID:bR+MtTT7
「兄さんのバカ・・・」
すすり泣く声に混じって、甘い息遣いが浴室に漏れる。
「ん・・んく・・は・・ぁぁ・・」
バスタブの中で、自分の花弁を舐っている。
つらいことがあると、こうやって自分を慰めるのがユキの癖であった。
「ば・・ばかぁ・・ん・・んく・・あふ・・・」
どんどんと指の動きがエスカレートしていく。
「ぁああああっ、だめぇ、い、いくうぅぅぅぅっ、兄さんっっ」
体をのけぞらせて、びくびくっと震えアクメを迎えた。
「呼んだ?」
(・・・・・・・・・・・・え)
ユキと目がぱちりと合う。
「ぎゃぁああああああああああああああっ」
ユキは真っ赤になって絶叫した。
「ちっとも出てこないから心配になって見にきたんだけど・・・」
僕はにやりと笑った。
「なにしてたのかな・・・ユキちゃん?」
「え・・・と・・あの・・」
しどろもどろになるユキ。見ていて面白い。
「真っ赤になって、湯あたりするから早く出なさいよ。」
そう言って僕は浴室を出た。
部屋着に着替えて風呂から上がって来た妹は、バスタオルで半分顔を隠してもじもじしている。
「こっち座って」
ぽんぽん、と自分の横の床を叩く。
渋々隣にちょこんと座るユキ。まだもじもじしている。
「今日のユキ、メタメタだったよね。僕兄貴として恥ずかしいよ?」
「だってぇ・・・」
(兄さんと一緒だったから、緊張しまくって失敗したなんて言えないし・・・)
「反省してる・・・ようには見えないな。風呂場であんなことして」
びくっと妹の体が跳ねる。半分涙目になっている。
「だって・・兄さんが・・いじめるから・・」
「いじめるとあんなことしちゃうわけ?」
はずかしさのあまり、ユキはくるりと背をむけた。
「・・・変な子だと思わない?」
「思わないから、言ってごらん?」
「あ、あのね・・・イヤなこととか辛いこととかあると・・・しちゃうの」
耳まで真っ赤になっている。
「いけない子だな。ふぅ・・・これはお仕置きが必要かな」
「やだぁっ、なんでよぉ」
くるりと振り向いて、真っ赤な顔で拒否した。
「なんででもですっ、このままじゃ僕はずかしいよ。外になんか出せないよ?」
「そこまで言わなくったってぇ・・・」
ユキは、両目に涙を溜めて僕をにらみつけてふるえている。
487 :
ショコラ:2008/04/19(土) 09:50:46 ID:SCybG9bB
普段は温厚な僕だが、今日はやけに嗜虐心がそそられる。
妹に対するイライラのせいなのだろうか・・・
「わからない子は、やっぱりお仕置きが必要だな・・・」
「やだやだやだやだやだぁぁぁっ」
僕はユキをひっくり返して尻が上になるように転がし、パチーン、パチーンと可愛い尻をひっぱたきはじめた。
「いたーーい!やだぁああっ!やめてぇぇぇ!」
ユキの悲鳴がレンタルハウスに響く。
しばらく叩いていると、ユキがわんわん泣き出した。
「兄さんの・・ばかぁぁぁぁぁぁぁぁぁ」
「おバカはユキさんです〜」
パチーン、パチーン・・・
「僕は、別にいじめてるんじゃないんだよ。いつでもどこでも僕が一緒にいてあげられないでしょ?ユキが一番困るから言ってるの。わかる?」
「わかんない、わかんない、わかんないぃっ」
もうここまで来ると、だだっ子になってきている。
さらに、パチーン、パチーン・・・
ひとしきり尻叩きの刑が終わる。
僕は妹の顔を覗き込んで、
「ユキ、反省した?」
「・・はぁい・・」
ユキは、ぐすぐすと泣きながら返事をする。
すっかり赤くなってしまった尻を眺め、少し思案したが、僕はユキを抱き上げてベッドに横たえた。
相変わらず、ぐすぐすと鼻をすすっている。
「ほら、もう泣かないの。ちゃんとお仕置き受けたんだから、もういいんだよ」
「お説教ないの?」
「ないよ。ちゃんとわかってるならね」
「・・・わかってるよぅ・・・」
僕はユキの隣に寝そべり、髪をなでてやった。
少し機嫌が良くなってきたようだ。
「・・・お風呂でしてたよね。いつもしてるの?あれ・・・」
「う・・ん。してる・・」
ユキの顔を覗き込んで、
「こないだ僕とああいう事したけど、これからも一人でしちゃうの?」
困った顔のユキもまた可愛い。
「し・・・ちゃう・・かも・・・・・・・・・だめ?」
「僕がいるときは、ダメ」
「ぅぅ・・」
「したくなったら、ちゃんと言わないとダメだよ。いい?」
「はぁい・・・」
僕は涙を唇でぬぐってやると、そのままユキに口づけをした。
ユキは静かに目を閉じて、僕に体を預けてきた。
密着した体から、彼女の体温を感じる。
薄い部屋着の上から、胸をまさぐり、突起を探し当てる。
つまんだりこねたりしていると、ユキが身をよじり始めた。
「に・・い・・さん・・ぃゃ・・んん・・」
「じゃま・・・これ」
僕は上半身を脱がせ、突起を口に含んだ。舌で転がし、軽く歯で噛んだりする。
「んぁああ・・・はぁ・・ああん・・・ゃあ・・」
空いているもう片方のふくらみをもみしだいた。
「にぃさん・・・にぃさぁん・・・んぁぁ・・・」
よがって僕を呼ぶ妹が愛おしくてたまらない。
488 :
ショコラ:2008/04/19(土) 09:52:21 ID:SCybG9bB
僕はユキの部屋着の下半身をするりと引き抜いて、下着の上から股間のスリットをなぞり始めた。
「んんん・・・んん」
「ここ・・・ぐっしょりだね。どうして?」
いじわるそうに言った。
「だって・・だってぇ・・いっぱいいじる・・から・・」
肉芽を見つけると、クロッチの生地の上からグリグリと刺激した。
「んぁああああっ、はぁあああ」
いやいやをしながら、気持ちよさそうに喘いでいる。
僕は下着を抜き取ると、ユキの太股をかかえ、股間に顔をうずめた。
今度は舌で花弁を撫でまわし、吸いつき、舌を差し込む。
くちゅ・・ちゅぶ・・ちゅく・・
ユキの秘部をしゃぶりまわす音が響く。
「やぁっ、やぁぁぁ、ああああああん・・・ぅんぁああ・・」
さらに激しく乱れてきた。
花弁からは蜜がどんどん溢れてきて、ぐしょぐしょになっている。
体勢を変えると、僕は怒張した自身を花弁にあてがい、ゆっくりと腰を押しつけた。
「んぁああああ、兄さんんっ!!」
僕の背に回した指が、ガリっと皮膚に突き立てられた。
「くっ・・」
痛みに耐えながら、自身を全部埋める。
(たぶん出血してそうだな)
ユキは、挿入の刺激だけで、イってしまいそうなほど感じているのがわかる。
ストロークを始めると、快感に溺れるようによがりまくっている。
「んぁああ・・いぃよぅ・・にぃさん・・ぁあああん・・・」
締め付けがきつく、こっちがあまり保ちそうにない。
抽送をさらに早める。
ユキはいやいやをしながら身をよじり、あえぎ狂っている。
「お・・にいちゃん・・・いっちゃうぅうううううううううっ」
「僕も・・もうだめぇ」
上り詰めたユキの胎内に、精を注ぎ込んだ。
繋がったまま、しばらく抱き合ってじっとしていた。
ユキは幸せそうに頬を僕の胸に擦り付けている。
僕は、やさしく頭を撫でてやる。こうすると昔から妹が喜ぶのを知っているから。
しばらくして、僕はペニスをずるっと抜き取った。口を開けた膣口から、大量の精液が流れ出してきた。ご無沙汰だったから、溜まっていたのかもしれない。
僕は、妹の花弁をきれいにちり紙でぬぐってやると、元のとおりに服を着せた。
ユキが、僕の背中の出血に気づいた。
「やだ、もしかして私?ごめんなさい・・・」
そう言うと、治癒の呪文を唱え始めた。みるみる傷は癒えたが、服に染み付いた血痕はさすがに消えない。
「血付いちゃってるから、あとで洗っとくね、上着」
「うん」
そう言って、上着を脱ぐと妹に手渡した。
489 :
ショコラ:2008/04/19(土) 11:15:14 ID:SCybG9bB
「兄さん、あのね・・・」
俯きながら、ぽつりと話し出した。
「どうしたの?ユキ」
「ほんとはね、兄さんと狩りに行くの初めてだったしね、兄さんすごく経験積んでるし・・だから、すごく緊張してたの」
えっ・・・
そう言われれば確かに緊張してもおかしくない状況ではあったが・・・
「だから、いつもと違ってすごい失敗しちゃって・・・あの・・・いろいろ・・・」
「ごめん。そんなことだと思わなくって・・・」
何やってんだ、俺・・・
「何で言わなかったんだよ、ユキ」
「そんなの言えないよぅ。恥ずかしいし・・・」
「バカだなぁ」
僕はユキをぎゅっと抱きしめた。
「んふぅ」
「僕が悪かった。ホントごめん」
「いいよ、もう・・・」
ユキが僕の唇を塞いだ。
490 :
ショコラ:2008/04/19(土) 11:17:59 ID:SCybG9bB
以上です。お粗末さまでした<(_ _)>
登場人物のとこ、名前間違えてるし(T^T)
本当は、けっこう長いお話なのですが、短編を書き下ろしました。
男の方はカナデです;;
保守〜
まえーに見た気もするけど、ヒュムF5の刈り上げねーさんのエロSSも読んでみたい!と言ってみる!
493 :
ショコラ:2008/04/24(木) 21:13:52 ID:+g/6o/j1
こんにちは〜。駄文投下させていただきます。
今回もえっちな兄カナデと、妹ユキのお話です。
(本編の方は、保管庫の方から探して見てください^^;)
カナデ ヒュムF4a 白魔道士
ユキ ヒュムF3a 赤魔道士
494 :
ショコラ:2008/04/24(木) 21:15:47 ID:+g/6o/j1
ジュノは何でも揃うのはいいが、物価が高いのが難だ。
特に、生鮮食料品ともなればなおさらだ。ユキと一緒に暮らし初めてから、ついつい料理に力が入ってしまい、素材集めに凝ってしまうから尚更物価の高さを感じてしまう。
今日も、妹のリクエストに応えるべく努力する僕なのだ。
「ユキ、今日は何食べたい?」
「ん〜今日はねぇ〜王国風オムレツとウィンダス風サラダがいいな〜」
「はいはい。デザートはそうだな〜、パママのタルトにしようかな。」
「おいしそう〜」
僕は調理師装束に身を固め、買い物かごをぶら下げて町に出かけた。
「お〜カナデさん、いらっしゃい。いい肉入ってるよ」
食料品店の主人が声をかけてくる。もうすっかり馴染みだ。
「コカ肉2切れ下さい」
「あいよ」
手際よく新聞紙に肉をくるむと、ぽんと手渡してくれた。支払いを済ませると今度は競売所に向かった。
この競売所というのは本当に便利なもので、生鮮食料品でも魔道冷蔵ロッカーで鮮度を落とすことなく保管してくれる。
必要な素材を買い集め、妹の待つレンタルハウスにそそくさと帰る。すると、リンクパールから飲み友達のアグルの声が。
「カナくぅ〜ん、この頃付き合い悪いよぉ〜〜?」
と文句を言ってくるのだが、あえて無視。無視、無視。むさいヒゲ男と飲むよりも、愛しい妹と乳繰りあっている方が楽しいに決まってる。絶対そうに決まってる。
「わかってるでしょ〜?妹のゴハンつくるのに僕忙しいんですから、アリシアさんと飲んでて下さいよ」
「たまには一緒に飲もうぜ〜〜」
「ハイハイ、また今度ね」
「ちぇ」
荷物を抱えて部屋に入ると、ユキがソファでごろごろして雑誌を読んでいた。
「おかえり、兄さん」
「ただいま、ユキ」
ユキは僕の顔を見ると、また手元の雑誌に目を落とした。僕はそのまま厨房に。
僕は手際よく仕込みを始めた。通常、冒険者はクリスタルを使って合成するのだが、僕はこのクリスタル合成があまり好きではない。
仕事中などは仕方ないのだが、こうやって時間のある時には自分の手を使って料理を作るのが主義だ。やはり、実際に調理をした料理の方が何倍も美味いと思っている。
うちのモグは前々から料理を仕込んでいるので、ある程度の手伝いは可能だ。今日もタルトの仕込みをさせている。
「パママはちゃんと5ミリ幅に刻んでよ」
「ハイ、マスター。わかったクポ」
そうこうしているうちにサラダが完成した。過去何度も音楽の森レストランで出したサラダだ。出来は問題ないはず。
ん?
部屋の入り口に気配を感じた。ユキか?
僕はわからないふりをして、準備を淡々とする。
|ω・`)
496 :
ショコラ:2008/04/26(土) 11:08:44 ID:yohCWITn
(こそーり、こそーり・・・兄さんにバレてないよね〜・・・)
どうやら、待ちきれずにつまみ食いに来たようだ。
(このトマトがおいしいんだよね〜・・・パクっ)
む、何か食ってるぞ。
(ん〜、冷えてておいし〜〜☆)
僕は、くるりと振り返り、
「ユキちゃ〜〜〜〜ん、なぁにしてるのかなぁ〜〜〜〜?」
「ぎゃーーーー!」
ユキは飛び上がって驚いた。
「あわわわわわ」
僕は、背中から抱きしめてつかまえた。
「きゃっ」
「だめでしょ〜、つまみ食いしちゃー」
「ぁぁぁ、ごめんなさい、ごめんなさい」
ユキは僕の腕の中でバタバタと暴れている。
「悪い子だ」
僕は、ユキの薄いシャツの下から手を差し入れ、胸のふくらみを揉みしだいた。
「ああぁぁん、いやぁ」
じたばたする妹を無視して、先端の突起をつまんでこねる。
「だぁめ。悪い子にはお仕置きです〜」
「んぁああ、ゆるしてぇぇおにいちゃぁん」
妹は、いやいやをしながら抵抗を続ける。乳首がツンと立ってきた。僕は彼女のシャツをまくりあげて、さらに刺激する。
僕は、ちょっと思いついたことがあって、妹を抱き上げると作業台の上に寝かせた。
「モグ、ユキの両手首をひもで縛って。」
モーグリはギョっとした顔で一瞬僕を見たが、やれやれ、という表情で野菜を束ねていた細い縄で、ユキの手首をギュっと縛った。
「ちょ、何するのよっ、いやぁ、ほどいて」
「だめだめ〜。お仕置きなんだから」
僕は、ユキの下半身の着衣をはがすと、さらに麺棒を取って、膝を立てて足を開かせたユキの両足首に結びつけた。
「やだ、なにこれ、やめてよぉ、やだやだ」
「さてと、仕込み完了っと」
ユキは真っ赤になって暴れている。
「ユキさん、ほら、あそこが丸見えですよ〜」
「やーめーてーーー」モグが見ないふりをしつつ、しっかり見ている。
「それじゃぁ、味見させてもらいますよ〜」
僕は、ユキの股間に顔を埋めると、舌で花弁を上下になぞった。
「ぅ・・あ・・あん・・あん・・」
ユキは、さっきまで暴れていたのがウソのように、腰をくねらせて感じている。
・・・ちゅぷ・・・くちゅ・・・じゅぷ・・・
僕は音を立てて、おいしそうに花弁をしゃぶりまくった。蜜がたくさん溢れてきて、すっかりびしょびしょになっている。
「さて・・・下味もついたし、そろそろサラダの調理をするかな」
「え???」
僕はテーブルの上のサンドリアカロットを手に取ると、ユキの秘部に挿入した。
「ぁ、や、なに?なに入れたの??ヘンな物入れないでっ、や、やだっ」
「何って、サラダの材料だよ?」ニヤリとして見せる。
僕は、ユキの蜜壺に埋めたサンドリアカロットを、ぐしゅぐしゅと抽送した。
「んぁっ、や、やぁぁぁ、きもちいけど、いやぁ・・・あん・・あん・・」
「ほら、ちゃんとドレッシングつけないと美味しくならないよ」
さらにじゅぷ、じゅぷ、といやらしい音をたててカロットを妹の秘部に突き入れる。
「あ・・ああ・・ん・・あぁん・・だ、だめぇ・・カロットに・・イかされちゃうぅ・・・」
妹は気持ちが良くて仕方がない、といった顔でよがっている。
「ぁぁぁぁ・・・い・・いっちゃうぅううう・・あああああああああっ」
体をがくんがくんと震わせ、妹は絶頂に達した。
497 :
ショコラ:2008/04/26(土) 14:24:19 ID:yohCWITn
「はい、カロットの味付け終了ね。次は・・・パママだよ」
「えぇぇ〜〜〜」
びしょびしょなユキの秘部は、あっさりとパママを受け入れ、奥まで飲み込んだ。
「兄さん、もうやだよぉ〜」
「でも、イっちゃってたじゃない。ココはもっと食べたいって言ってるよ?」
「そんなこと言ってない〜〜〜」
という妹を無視して、お仕置き再開。
・・・じゅぷ・・じゅぷ・・じゅぷ・・
パママをこねくりまわしながら出し入れすると、ユキがさらに乱れるので楽しい、ああ楽しい、すごく楽しい、もう料理そっちのけ。気持ちいいのかな。ぐりんぐりんとこねると、ユキの腰もそれに合わせて動く。
「ユキちゃん〜?イヤな割には腰がすっごく動いてるよ?」
「だってえぇ・・はぁ・・はぁ・・あそこのなかで・・すごい動くから・・・」
「こんな風に〜?」
さらに激しくこね回した。
「ひゃぅぅぅっ」
ユキは目尻に涙を溜めて、よがり狂っている。
「こ、こんなのぉ・・はじめてぇぇ・・・んあぁあああああっ」
ペニスでは味わえないような、トリッキーな動きになすがままのユキ。作業台の上で手足を拘束されたまま暴れている。
ちゅぽん、とパママを抜くと、ユキは少し残念そうな顔をしていたが、今度はパママの代わりに僕自身を味付けしてもらうことにした。
「ユキちゃん、今度はガルカンソーセージの味付けですよ〜」
ん?そこまで大きいか?僕って。
今まで果物に蹂躙されていた秘部が、ぽっかりと口をあけていたので、そのまま僕自身を突き入れた。
「んあああっ、にい・・さ・・んん・・」
柔らかく熱い肉棒を咥え、ユキの蜜壺がひくひくと受け入れている。
ああ、いぢめるのも楽しいけど、やっぱり自分のモノで味わうのが一番いいや、と思う。
ユキのそこは、僕にとってはたまらなく気持ちがよくて、本当に大好きだ。世の中にこんなに気持ちのいい事があるなんて、って思えるくらい。
女の人のあそこって、暖かくてぬるぬるしてて、もちもちしてて、自分の手でしごくのなんか比べものにならないくらい気持ちがいい。あ、前にそういう商売の人に口でしてもらった時も気持ちよかったけど。
僕はとろけそうになりながら、ユキの中をじっくり堪能した。
「ユキちゃん・・・すごくいいよ・・ユキのここ・・大好き・・」
「やだぁ、恥ずかしい・・おにいちゃん・・」
あんまりじっくり堪能してたので、僕がイくまでにユキは5回もイってしまった。
498 :
ショコラ:2008/04/26(土) 19:36:18 ID:yohCWITn
ユキの体をおいしく頂いてから、ひと息ついて僕は服を身につけた。
「ね〜、兄さん。これまだほどいてくれないの?」
「料理終わるまでそうしてなさい。」
作業台の上でM字開脚で固定されているユキを放置して、僕は料理の続きを始めた。
「やだ〜〜」
「だってつまみ食いされるからなぁ。」
僕はフライパンを振って、オムレツの具を炒めている。
「しないからほどいて〜〜〜;;」
「だーめ。お仕置きです〜。」
「やだやだ〜〜」
相変わらずじたばたしている。
「あんまり困らせると、ゴハン抜きだよ?」
「むぐぐ」
今晩のディナーが出来上がると、モグと一緒にテーブルに運んだ。そろそろほどいてやってもいいか。
僕は、ユキの紐をほどいて自由にしてやると、作業台の上から抱き上げて、食卓まで連れて行った。
「ちょっと〜。私のパンツ・・・」
「あ。ま、そのままでもいいじゃん」
「ナニソレ」
ぷりぷり怒って、厨房まで下着と服を取りにいってしまった。
ほどなくして、パンツとショートパンツを身につけてユキが戻ってきた。
ん?なにか隠し持っているようだ。
「さーゴハンゴハン。たべよ〜兄さん」
何か白々しいけどいいか。
僕、気づいてるよ。君がサンドリアカロットを1本、こっそり持ってきたこと。
499 :
ショコラ:2008/04/26(土) 19:40:14 ID:yohCWITn
―以上です。どうもありがとうございました。
ちなみに書き忘れていたのですが、タイトルは
前回が「反感」
今回が「つまみ食い」
でした。
ご感想頂けると非常に励みになります^^
良かったら聞かせてくださいませ。(._.)
500 :
名無しさん@ピンキー:2008/05/04(日) 19:42:51 ID:gXzPUHss
最近活気がないねぇ AGE
アルーア・シュドリアンヌの手記4、メトトの編集
メトト:タル♀f4A
アルーア:エル♀F3A
ジューン:ヒュム♀F1A
ナダ・ソンジャ:ミスラF7B
所長 タル♂f3A
青魔のお二人はご自由なフェイスで妄想ください。
美しい赤い三日月が、夜空を彩る。
藍色のやや明るい夜空に散りばめられている星々がうっすらと輝き、それを朧げにする薄布のような雲。
乾いた風と共に雲は彼方へと舞い、去ってゆく。
アトルガン皇国。
大陸との国交が解禁された現在、この国には様々な人間が織り成す都だ。
国を追われた者、商人、職人、冒険者……
夢を見るためにこの地に降り立ったのか、否応なしにこの地にくるしか無かったのか。
それは当人達にしか解らぬ事であり、他人からは知るよしもなく、そして詮索する事でもない。
自らが名乗らねば一括りで『大陸からの来訪者』なのだ。
その者達が皇国に来て何をしようが、知ったことではない。
全ては皇都、皇国の民、そして聖皇のために、この国の兵士達は動いている。
そう、例え宿の一室が常に明りが灯っていようとも気にはならない。
中から嬌声が発しようとも、気にはしない。
怒声や悲鳴が聞こえようとも、気にはしない。
その部屋の借主が、濃厚な油の匂いを漂わせても気にはしない。
そして今日もまた、アトルガン皇国の陽は暮れてゆく。
おなじくして、とある貸し部屋の一室から聞こえる悲鳴、怒声も又始まる……
「ジューンさんっ! ほらココ、『ら』が抜けてますことよっ!」
「は、はいっ」
金色の髪が煌き、ツインテールがフワリと揺れる。
スペクタクルズをかけたタルタルの女性が羊皮紙を突き出し、ジューンに指摘する箇所を促す。
少し広い一室に長方形の机……その上には黒インク、羊皮紙、木製紙、羽ペンが無造作に置かれている。
そこに腰掛けるアルーア、ジューン、ナダの三名。
髪の毛を乱暴に描きむしりながら右手を動かすアルーアに、口をまごつかせながら没頭するジューン。
半分泣いているような顔で作業を進めるナダに、机の上に直に座り、積まれた原稿をチェックするタルタルの女性、メトト。
「ナダさん! コラムのページ数が4ページから先が全部4になってますわよ!」
メトトの一喝が部屋に響き、驚きからかナダが飛び跳ねて机が揺れる。
「あああっ、字がぶれちゃったぁぁ」
ジューンが涙を浮かべ、思わず言葉を発する。
「まったく仕方がありませんわね! 以前も注意なさったでしょう? 気をつけてくださいな!」
「わ、わかったニャー」
しょげるナダとジューンに構うことなく、メトトは原稿ページ数の訂正を行う。
「アルーアさん」
「んー、なに?」
「口舌の刃はもう少し控えて下さいまし。あくまでこの雑誌は皇国特集であって、良い所だけをとりあげて欲しいのですわ」
「あー……ごめんごめん、適当に直しといて」
互いに目もくれずに言葉が行き交う。
「テ・キ・ト・ウ、ですの? いけませんわねぇ、記者がそんな単語をお使いになられては」
スペクタクルズをクイと指で正すと、その黄銅の縁がキラリと輝く。
「それも編集の仕事でしょ? 私は原稿に忙しいの。オッケー?」
「あらあら……アルーアさんの原稿次第でワタクシの編集の仕事も減るのですけれどねぇ」
声を荒げない二人の様子が、返って不気味さを増す。
場の重い空気に、ジューンは思わず冷や汗を垂らした。
「ほらほら、ジューンさん! 手が動いてませんわよ!?」
「は、はいっ!」
陽もすっかり落ちたアトルガン皇国、辺民街の一室からは今夜もまた、消えぬ明かりが灯っていた。
メトトの課した締切、それはかなりのハードな期間であった。
せめてもう少し時間をちょうだい、とアルーアはお願いしてみたものの、
「この企画が立ち上がったのは何ヶ月前でしたかしら?」と、冷やかな眼と声で一蹴されてしまった。
メトトの話によると、ヴァナディール・トリビューンは今現在、廃刊寸前だと言う。
冒険者達は知恵を身につけ、一般の人間は各冒険者個人の発行する特集雑誌や、自伝ばかり購入するらしい。
公式の発行雑誌は目新しい事もなく、冒険者達のような個性的で愉快なコラムもなく、今や風前の灯火。
「我が社の運命はアナタ達の双肩にかかってらっしゃるのです、何としてでも珠玉の一冊に仕上げますのよ!」
メトトの鼻息荒げながらの言葉に、アルーア達はガクリと肩を落としたのだった。
「ああ……誰か私にヘイストくれないかしら……」
アルーアがぶつぶつと呟く。
「アルーアさんの筆の速さではあまり効果は得られませんことよ、特性で原稿完成速度アップでも覚えてからおっしゃってくださいな」
メトトの言葉がアルーアの独り言を一蹴。
「メトトさん……後でコーヒー……いれてくれませんか……? 濃いめのを……」
「胃に悪いですわよ。そのぶん砂糖とミルクを多めにしてお渡ししますわ」
ジューンの疲労に塗れた弱々しい声と違い、毅然とした声で返答する。
「にゃ……ニャーが最強ニャー……」
「1+1は?」
「よん?」
「大丈夫みたいですわね」
重い空気の中、ペン先が紙に擦られる音が妙に大きく聞こえる。
時にため息、時に安堵の一息。
うめき声は常に発せられ、そして大きな喝が飛ぶ。
眠らぬ街アトルガン皇国辺民街・通称白門……今日もまた、一室の明りは灯ったままだ。
どれくらいの時間が経過したか、もう解らない。
ただ一心にペンを走らせている時ほど、時間の経過を早く感じることはない。
いつの間にか眠りにつき、ふとした瞬間に眼を覚ましてはまたペンを走らせた。
時折メトトが外に行き、三人の飲み物、おやつなどの差し入れを買ってくる。
合間を見てはパンをかじり、コーヒーやチャイを啜る日々。
胃に鉛の重りを乗せられるような感覚と背中に感じる寒気にも似た、締切の期限という悪魔がアルーア、ジューン、ナダの三人を超人に変える。
メトトの厳しい原稿チェックにも動じない。
世に言う『修羅場』だ。
ただただひたすらに、没頭する。
ペン先が折れようとも、インクが垂れようとも、ペンを持つ手の小指が痛もうとも、歯を食いしばり必死に。
髪の毛にタンパク汚れが付こうが、目の下に隈を作ろうが、遠近感覚がぼやけようが、ただ必死に。
四人一丸となって、作業にとりかかり、また陽は暮れてゆく………
「……はい、総ページ数200、不備なく確かに。お疲れ様でしたわ、皆様」
メトトが原稿を縦に持ち、トントンと机で形を正す。
にっこりと、メトトが微笑む。
「……はぁぁ〜〜……」
肩の力を抜き、アルーア、ジューン、ナダの三人は同時にため息をついた。
「お、おわったぁぁ……」
机に顎を乗せ、アルーアは呻く。
背もたれに身体を預ける、ジューン。
大きく伸びをする、ナダ。
眩しい朝日が部屋を照らし、三人共通して、髪の毛がぼさぼさで目の下には隈を浮かべている。
「お見事です、皆様。では早速ワタクシは複製誌を一冊仕上げますわ」
本社に送る際に、万が一配達事故で紛失しても良いように、予め一冊コピーの雑誌を作成するのがメトトのやり方だ。
ウィンダスの魔法学校を首席で卒業したメトトの複製魔法の速さは折り紙つきであり、大量の雑誌を発行する際には必ずメトトが携わるくらいだった。
原稿をタルタル用の背の低い見台に置き、ペンと紙を魔法で浮かして複製作業にとりかかる。
「皆様、よろしかったら船宿でお休みになられては如何? お風呂にも入りたいでしょうし、足の伸ばせる寝台でぐっすりと眠りにつきたいでしょう?」
魔法で命が宿ったペンが、さらさらと紙に文字や絵を書き込んでいく。
「予約は済ませてありますわ、ワタクシに遠慮なさらずお休みになられて下さいな」
修羅場の際の『鬼メトト』とは打って変わり、『天使メトト』になったと三人同時に確信する。
「ありがと、メトト。お言葉に甘えさせてもらうわ」
「ありがとうございます」
「ニャー」
お辞儀する三人を見て、メトトは再度にっこりと優しく微笑む。
「いってらっしゃいまし」
その言葉を背に、三人は宿を後にした。
順調に複製を進めるメトト。
最後にもう一度、複製をしながら原稿のチェックを行っている。
誤字脱字、掲載された絵の貼り間違い、上下反対等は無いかと再度眼を通す。
最後の最後で追い込みをかけた原稿ほど、妙に不自然な箇所があるものである。
同じ単語が二行続けてあって読みづらかったりする時は同義語に変換したりなどするが、そういった事が出来ていなかったりする。
些細な事だが『読む側』の立場を考えるなら、そういう修正は至極当然のものだと思う。
長すぎる文章を指摘し、削らせるのも然り、読ませるためにあえて長い文章を羅列するのも然り。
文章というのは、平たく言うと自己満足であり、そして自己表現の塊に過ぎない。
だからといって意のままに書いた文を製本し、読み手の事を考えないで雑誌を発行した日には、その本を手に取った消費者側に失礼だ。
『読んでくれる』
だからこそ、記者は気を遣って文を書き、そして書き上がったそれを担当が慎重に編集する。
メトトはこの仕事に、誇りをもって挑んでいるのだった。
作業は順調に進み、陽が空の頂点に達する頃には複製はすっかり終わっていた。
「これにて終了……完璧ですわ」
スペクタクルズを外し、首にぶら下げ、眼をこする。
複製原稿を封筒に大切にしまい、見台に置いた原文原稿を取り、これもまた封筒にしまう。
ペンを手に取り、『発行用原稿』『原文』と各封筒に書き記し、複製原稿の入った封筒を脇に抱える。
メトトはインク油の匂いとコーヒーの香りに包まれた部屋を後にした。
宿を出て、競売所のある区画へと移り、配達員に複製した原稿を手渡す。
「ジュノ大公国、ヴァナディール・トリビューン本社宛てでお願いしますわ」
そう告げると配達員は「かしこまりました」と承諾し、一礼する。
アトルガン皇国からジュノへは転送魔法を用いた配達方法を実施しているため、明日には原稿が本社に届くであろう。
安堵のためかメトトは、はぁと思わず一息。
「ん〜……」
小さな身体で大きく伸びをし、深呼吸。
「さてさて……後は貸し部屋の片付けですわね」
最後の大仕事を前に心機一転し、メトトは帰路へとついた。
借りた一室のドアを開けると、ムワッと濁った空気が襲いかかってくる。
インク油の匂いとコーヒーの香り……甘い匂いも混じってるのは茶菓子やパンのものだろう。
辺りに散乱しているくしゃくしゃに丸められた紙。
澱んだ空気の中へと身を投じ、部屋の片付けに取り掛かるメトト。
濡れ雑巾と乾いた雑巾、ゴミ入れ用の麻袋にホウキとチリトリ。
職場をよく清掃するメトトにとって、これらの道具はよく使い慣れた物であり、必需品とも言えた。
「よいしょ……よいしょ……」
ペン先から飛び、床に点々と散ったインクをふき取る。
「まったく、世話の焼ける御方達ですこと……でも、課せられた事はしっかりこなす所はお見事ですわね」
まんざらでもない様子のメトト。
鬼編集と謳われつつも、細かな気配りや気遣いが出来、仕事を懸命に取り掛かった者に対して暖かく労う。
だから怒声を上げたり記者の尻を蹴飛ばすようなマネをしても、疎まれる事無く、頼られるのだ。
鼻歌交じりにテキパキと掃除をこなし、荒れ果てた一室が、元の姿を取り戻してゆく。
その時だった。
「あら……何かしら? コレ」
アルーアの机の上にある見覚えのない原稿を、メトトは手に取った。
「くー……すー……かー……」
そよ風と共に、三人の静かな寝息が飛び交う。
原稿を終えた記者三人は豪華なシングルベッドに寝ており、各々女性スタッフからマッサージを受け、大仕事を終えた後の開放感に身を任せる。
優雅な花風呂にも浸かり、食欲も満たし、小休憩の後のマッサージを受けている最中に三人は泥のように眠ってしまっていた。
この世で一番幸せな瞬間、とでも言いたげな寝顔。
修羅場を潜り抜けた後の睡眠は、何物にも代えがたいもの。
声をかける事無く、スタッフの方々はその場を後にした。
平和な一時。
三人の睡眠を阻む要素はもう何一つ無い。
このまま気の済むまで、惰眠を貪る。
……はずだった。
入口側のほうから怒声と、困り果てたスタッフの声が行き交う。
間もないうちに、その怒声の主はズンズンと部屋へ上がり込んできた。
幸せ一杯、と言いたげな顔で眠る三人を一瞥し、プルプルと身体を小刻みに震わせる。
身を屈め深呼吸し、体を反らして大きく息を吸うと、
「起きなさい、アナタ達ぃぃぃぃーーー!!!」
大気を揺るがす凄まじい怒声が発せられた。
その声たるは冒険者、傭兵達のシャウトに負けず劣らず大きな音量であり、夢の世界に漂っていた三人を現実に引きずり戻すには充分すぎる程だった。
「ぎゃーー誤字脱字!?」
「写真反転!?」
「ノンブルミス!?」
三人は思わず飛び起き、おろおろしながら辺りを見回す。
一拍置いて、今自分たちが船宿にいる事を思いだす。
「ふー……びっくりしたわ」
原稿を終えたことが夢なのかと思ったわ、とアル―アは安堵の息。
「びっくりしたのはワタクシのほうですわ」
三人の視線が声のした方に移ると、そこには腕を組んで口を真一文字にして立つ、メトトの姿があった。
「なーによメトト……原稿あがったんだから、休んでいいって言ったのはアンタでしょ?」
大きな欠伸をしながら語りかけてくるアルーアに、メトトの怒りの視線が突き刺さる。
「……コレ……なんですの?」
そう言いながら、メトトは原稿用紙の束を前に突き出した。
「あー」
呆けた様子のナダの声に、
「あー、じゃありませんことよっ!」
と、怒声で返し、視線をアルーアに移す。
ふんっと荒い鼻息を一つ。
「アルーア・シュドリアンヌの手記……」
冷たいながらも、熱い怒りを携えながら、語り出すメトト。
「正直、最初は敬服致しましたわ。仕事の片手間に個人のエッセイを書くだなんて、記者魂ここにあり、と」
鋭い場の空気に耐えかね、ジューンがアルーアに救助申請の視線を送る。
「中身を読んだら オ ド ロ キ !! ただの官能文書じゃありませんこと! 一体これはどういう事ですの!?」
「そりゃー記者たるもの、大人向けの文一つも書けなくて雑誌記者は語れないじゃない」
「皇国特集雑誌を作る身分でありながら、その皇国を取り扱った官能文書を作っていたとは、言語道断ですわ!!」
悪びれる様子もないアルーアに対し、メトトは怒り心頭に達していた。
「だってさぁ……」
「だっても何もありませんわ!! しかもジューンさんにナダさん、アナタ達まで制作に関わっているなんて!!」
眉を吊り上げ、三人を睨みつける。
「とにかく! この原稿は処分させて頂きますわ……それとこの事は所長にもご報告致します! 覚悟してくださいまし!」
三人に背を向け、立ち去ろうとするメトト。
「ちょ、ちょっと待って! その原稿書き上げるまで、どれくらいの月日を要したと」
「どんな言い訳も聞く耳持ちませんわ!」
アルーアはベッドから飛び跳ねるようにしてメトトの傍に寄る。
「メ、メトト……ちょっとだけで良いから! 話を聞いてちょうだい!」
必死に頼み込むアルーア。
背中越しに一瞥し、はぁと溜息を一つ漏らした。
「そうですわね、ワタクシとアルーアさんの仲ですもの……言い訳くらいは聞いて差し上げますわ、どうぞ」
両手を腰に当てて、アルーアと正面に向きあう。
「あっ、背中向けたままでいいわ」
アルーアの不可解な言葉に首を傾げながらも、言う通りにする。
「よろしくて?」
「うん、オッケーオッケー」
メトトはアルーアに背を向け、話を聞き入る姿勢になる。
「えっとさ、メトト……実はね」
瞬間、
「ブレインシェイカーッ!!」
「むぎゃっ!!」
凄まじい轟音と共に大気が震え、いつの間にか持っていたアルーアのジャダグナがメトトの後頭部を直撃した。
メトトは衝撃に足元をおぼつかせ、ふらふらとそのまま前のめりに倒れこんだ。
「ふーっ」
一仕事終えた時のような溜息をつくアルーア。
メトトの様子を心配し、ジューン、ナダの両名が二人の元へと歩み寄る。
そっとメトトの容体を確認するジューン。
「気絶してます。うまいものですね」
「ケガは大したこと無さそうですニャ」
「ええ、手加減したもの」
手にしたジャダグナを肩に乗せ、ポンポンと小気味よいリズムで弾ませる。
「流石は元冒険者ですニャー」
気絶したメトトの手に握られた原稿を、奪い取るアルーア。
「迂闊だったわ、この原稿を目につく所に置きっぱなしにしちゃうだなんて……メトトに加わってもらうつもりは無かったんだけど、こうなっちゃ仕方ないわね」
「良いんじゃないですか? メトトさんが居てくれると色々助かりますし」
「ですニャー。これは天運と見るべきですニャ」
メトトが気絶している中、女三人が奇妙な眼光を宿し、妖しく微笑む。
これから起こるであろう、饗宴を思い浮かべ。
喉の奥に感じる、血の味。
絡みつくように濃厚な不快で堪らない感触は、喉の渇きから来るものだ。
カラカラに渇いた気管に湿気た空気が入り、そう感じさせている。
……これは一体……
何で、こんな不快な空気が?
意識の覚醒と共に生じた疑問。
背中が冷たい……
布のような感触は感じるものの、敷かれたそれより更に下にあるものに体温を奪われているようだ。
これは何の感触だろうと考えるが、頭の中に響く鈍痛が思考回路を麻痺させる。
ワタクシは確か……部屋を掃除していて……アルーアさんの原稿を見つけて……それから……
目を見開くメトト。
そう、アルーアに後頭部を殴られて、そこで意識が途絶えた事を思い出す。
辺りを見回すと、そこは薄暗い地下室。
四方の壁に燭台が置かれ、自分の寝かされている広い台にも燭台が、四つ。
ヒューム用の寝台と同じくらいの大きさだろうか……群青色のシーツが敷かれ、その台は石で出来ている。
身体に感じる違和感は、四肢を噛む頑丈な鋼鉄の錠。
突然の拉致監禁状態に、戸惑うメトト。
「こ、ここはどこですの……」
脳内でよぎった純粋な疑問が口から出る。
その時何処からか音が聞こえてきた。
カツン、カツンと狭い壁に音が跳ね返るそれは、足音。
段々と近づいてくるその足音……幾つもの音からして、恐らくは数人だと判る。
思わず不安から喉を鳴らし、背中に嫌な汗が垂れるのが感じられた。
大の字に寝かされた状態のまま、顔を起こしてその音の方へと見やる。
足音が間近に響き、燭台に灯っているであろう炎に揺らめく影が見える。
「あら、おはようメトト」
気の抜けた声。
燭台に立てられたロウソクを手にした、アルーア。
普段と変わらぬ、平常な声音にメトトの心に、急速に怒りの炎が焚き上がる。
「おはよう、じゃありませんことよっ!! アルーアさん、これは一体何の真似ですのっ!?」
小さな体躯からは信じられない程の大きな声。
部屋に木霊し、実音量よりも大きく聞こえる。
「まあまあ、落ち着いてよメトト。こうでもしないと、あなたにもアトルガンの素晴らしさが解ってもらえないと思って」
「落ち着けと言う方が無理ですわ!! 早くワタクシを解放してくださいまし!! 背中が冷えて、痛くて仕方ないですわ!!」
あーもう、とアルーアが人差し指で耳の穴を押さえる。
「あんまり大きな声出さないでよ、反響で耳が痛くなるわ」
「これを世間様で何と呼ぶかご存じ!? 監禁ですわよ、か・ん・き・ん!! 立派な犯罪ですことよ!!」
一向に話を聞かぬメトトに、取りつくしまもない、とアルーアは理解する。
大音響の壊れたスピーカーのような小さな淑女の様子に対し、ふぅと厭きれるような吐息を漏らす。
「これ以上は何を言っても無駄ね。アナタタチ、やっちゃって!」
パチン、と指を鳴らそうとしたのであろうアルーアだったが、期待にそぐわぬスカッと間の抜けた音。
「……鳴らないなら、やらない方が潔いですわよ」
思わずツッコミをしてしまうメトト。
すると、後ろからヒュームの男性二人が姿を現した。
青いターバンに、所々金の装飾が施された装束。
皇国でよく見かけた「不滅隊」……その者たちと同じ服装だ。
「い、いいんすか? アルーアさん、本当に……」
「オッケーオッケー。でも本番は物理的に裂けちゃうかもだから止めといてね」
挙動不審気味の二人に反し、満面の笑みのアルーア。
その笑顔のまま、メトトへと振り返る。
「メトト、ゆっくり楽しんでね。青魔はホント、最高だから」
そう言い、アルーアは去って行った。
アルーアの後ろ姿を見送る、部屋に残された三人。
姿が見えなくなると、二人の男性はメトトの方へと向き直った。
「……」
沈黙。
だがその瞳にはどこか怪しい光が宿っており、視線が体に突き刺さる。
アルーアの足音が完全に聞こえなくなった時、ようやくそのしじまを破った。
「あの、貴方達。よろしければワタクシを解放して欲しいのですけれど」
ジャラ、と錠を繋ぐ鎖が音を立てる。
同時に二人の男から『ゴクリ』と、嫌な予感を駆り立てる音が聞こえた。
心なしか呼吸も荒い。
「あ、あのー」
場のおかしな空気に、思わず苦笑いしながら呼びかけたその瞬間、二人の男の瞳の色が変化する。
有り得ない出来事……暗闇の中に妖しく灯る真紅の煌めきが、メトトを恐怖に包んだ。
一人の男が腕を交差させ、そのまま円を描くように回転させると、何もない空間に幾重もの鉤爪が現れる。
「きゃあぁっ!」
疾風のようにメトトの身体を過ぎ去ると、上手に衣服だけを切り裂いた。
羞恥から腕で大切な部分を隠したかったが、拘束されているためそれは不可能だった。
「い、いやっ! お止めになって!!」
石の寝台の上でもがくメトトに更に紫色の光が襲いかかり、ビクンと身体が跳ねた。
紫色の光のせいで己の四肢にまったく力が入らぬ事を悟り、抵抗の意思すら見せる事が出来ない。
二人の男が顔を覆うターバンを外し、真紅の瞳に欲望を滾らせながら歩いてくる。
「はあぁぁ……」
男達が大きく息を吐くとその開いた口から、三本に割れた紫色の舌を覗かせ、異様なまでに踊らせる。
メトトは男達の有り得ない形状の舌と真紅に燐々と燃える瞳を見て「ひっ」と小さな悲鳴をあげた。
瘴気を発しながら近づいてきた二人。
獲物を求めるその手が、メトトの四肢を掴んだ。
「ひ、ひぃぃっ!」
恐怖に塗れた瞳の端から、うっすらと涙を浮かべ、ただひたすらに怯えるだけ……。
またしても、何かが空間に浮かびあがる。
ポールアームのようなものが揺らめき、動き出すと、それはメトトを拘束している鋼鉄の鎖と錠を破壊した。
だからと言って自由の身になった訳ではなく、先程の紫の閃光のお陰で四肢の力はまるで入らず、逃げる事は能わない。
「んっ、んぶぶっ……!! んむむっ!!」
いきなり唇を塞がれ、口腔に舌が侵入してくる。
口内に充満する舌の感触など想像だにしない事で、まるで生きたスキッドがメトトの舌を捉えこむかのようだった。
頬肉を撫でる舌、舌と舌を絡め合わせて唾液の混合、隈なく這う舌……それぞれが違う役割を果たす。
現実味の無い今のこの一時に、メトトの精神は既に混乱しきっていた。
両脚を掴んでいた男も負けじと狂乱の宴を始め、口から覗かせた舌がゆっくりと伸び、その小さな身体の脛を舐め回す。
生暖かい三本の粘膜の塊が、右脚を舐め回すと次には反対の脚にも舌を絡める。
「ううっ……んんう……」
思わずこそばゆさに身を捩じらせる。
はぁぁっ、と満足気に男が呻くと、脚に絡ませていた舌を解き、メトトの両脚を開かせた。
「!! ふぁ、ふぁうぇへ……!!」
やめて、と懇願したが口腔内を犯され言葉にならない。
粘質な音を立てながら踊る舌は、歓喜に震えながら、目標の秘裂へとたどり着く。
「んんーー!!」
メトトは悲鳴にも似た声をあげる。
閉じた秘裂にぬめった舌が幾重にも這い、思うがままに弄ばれていた。
先ほどの視線から受けた光によって四肢を動かせなくなったメトトだったが、身体の感覚だけはしっかりと残っている。
恐怖に満ち溢れた脳内が、少しずつだが快感の兆しをその身体に表せ始めた。
だが、堕ちてはならない。
ただその一心、それだけでメトトは無意識の中の抵抗をしていた。
口内を弄んでいた舌が退く。
男は不満そうな瞳でこちらを見ていたが、それも束の間。
はぁ、とまた一つ大きく吐息。
そして己の口を閉じ、嘔吐を堪えるかのように手で押さえる。
再び口を開け、紫色の三本の舌を覗かせると、今度はその舌の上に赤い小さなゼリー状の球体が蠢いていた。
あれは、危険なもの。
本能的に察知したメトトは歯を食い縛って顔を逸らした。
だが男は両手で顔を持ち、強引に向かい合わせると、赤い球体の乗ってない舌で再び口腔を犯そうと捻じ込もうとしてくる。
「んんぅ………!」
眼を閉じ、せめてもの抵抗を、と考えていたメトトだったが、
「あんっ!」
それは一瞬で崩されてしまった。
秘裂を撫でて回していた舌が、機を見たのかメトトの内部へと侵入したのであった。
思わず快感の声をあげてしまったことによって開いた口に、すかさず舌が侵入してくる。
「んぁぁ、うぁう」
意思を持っているのか、それはスライムのように這いながら独りでにメトトの喉を通って行く。
食道を圧迫する息苦しさから思わず飲み込む。
すると突然男達の攻めが止まり、メトトから離れる。
「けほっ、う、な、なんですの……?」
男達はさぞ楽しそうに口元を歪める。
「あ、あ、あぁぁぁぁ……!!」
四肢の痺れは消し飛び、一気に体中が熱くなり、寝台の上で呻く。
「はうう、あ、くぅぅぅ」
まるで血液が沸騰してるのではないかと思うくらい、身体が熱く、それに伴う苦痛が呼吸をも困難にさせた。
ひゅーひゅーと、掠れた吐息を漏らし、思わず敷かれたシーツを掴んで苦しみを紛らわそうと耐える。
「はうっ!!」
身体の隅々……つま先から脳天、いや髪の毛の先にまで電撃が走ったかのような感覚と共に、痛みは治まった。
「はぁっ……はぁっ……」
全身汗に塗れ、痛みが治まった事にメトトは安堵していた。
呼吸を整え、汗が引き始めると同時に、下腹部がズキンと痛む。
いや……痛む、という表現では誤りだった。
疼く。
臍のあたりからズキズキと、何かが広がり、それは熱さを伴っていた。
「あぁっ……あぁっ……」
脳内がその熱さで焼け、指先がピリピリとした痺れのような、痛みのような感覚。
男達の手が伸び、メトトの身体に触れた瞬間、
「ふぁぁんっ!!」
全身に火花が弾け、凄まじい快感が体中を巡った。
今までに感じた事のないような強い快感に、身体は甘い痺れを残し、更なる快感を求めて熱が広がる。
男達もメトトの様子を見て、興奮からか更に呼吸を荒げていた。
「も、もっと……」
耐え切れなくなったその情欲の炎が自分の腕を無意識に動かし、自分を慰めるかのように弄る。
己の快感のポイントは己が一番心得ているものだが、いくらやっても先程の快感とは程遠いものであった。
焼けつくような快楽を一度でも味わった肉体が、頭の中の思考を何もかも埋め尽くす。
切なげな吐息が漏れ、全身が紅潮し火照る。
もう、耐えられない。
「もっと、してくださいまし……」
懇願の一言を待っていた男達は嬉々として、メトトに覆いかぶさった。
とある皇国不滅隊の一員の住居。
その者の両親は辺民街区でパン屋を営んでいたが、息子が店を継ぐ気がなく、皇国に出兵したのを機に店を畳んだという。
現在両親は西国に移り住み、獣人の脅威に晒されることなく静かに暮し、息子からの手紙を楽しみにしているとか。
そして今その息子の家には客人が三人。
エルヴァーン、ヒューム、ミスラの三人の女性。
すなわちアルーア、ジューン、ナダの三人であった。
普段の日常生活を営むかのように、茶菓子をかじってはコーヒーを啜っている。
円形のテーブルを囲み、三人は地下室へ行く階段の方を見ている。
もともとパン屋だったこの家には、材料である穀物を蓄えるための地下室がある。
それは現在、この家の持ち主が『好き勝手』に使っているそうな。
「どれくらい経った?」
「ちょうど一時間くらいです」
アルーアの問いかけにジューンは己の懐中時計を確かめた。
「んー……そろそろ見に行ってみる?」
首を傾げながら二人の方を見る。
「そうですニャー、でももし上手くいってなかったら、どうしますかニャ?」
ナダの言葉に「んー」と、再び考え込むアルーア。
「まっ、大丈夫よ。ああいうタイプほど結構淫乱だったりするから」
「ニャー。過激発言ニャ」
三人、軽く失笑する。
「さて、冗談は良いとして……それじゃ、行ってみる?」
小さな手には収まりきらぬ猛った男根に必死にしゃぶりつき、満足気な吐息を漏らす。
男の手がメトトの頭を愛おしそうに撫で、快感に呻いている。
もう一人の男はメトトの濡れそぼったソコに手を添え、何かを塗りたくっていた。
ドロリとした粘液状のモノを丹念に塗り、そして指を使って内部へと染み込ませていく。
それが一体何なのかはメトトは知る由も無かったが、今は唯快楽に溺れているだけで心が満たされ、心地よい。
「んぶっ……んむむっ……んんっ」
クゥダフの頭部にも似た男性器の先端を口内に収め、舌で転がす。
「ぐっ、ああっ」
男が初めて快感の喘ぎを漏らした事により、メトトの高揚感は更に増す。
全部は収まりきらないため小刻みにだが、顔を前後に動かして刺激を与えると、男は更に呻いた。
不意に、股間を弄っていた男の手が止まる。
「あっ……止めないでくださいまし……」
口に含んでいた男のモノを離し、切なそうな声で懇願する。
はぁっ、と熱い吐息。
それはメトトだけでなく、愛撫をしていた男からも零れていた。
腰衣を下ろし、天に向かって垂直に立った男根を取り出す。
メトトはそれに熱い視線を送る。
てっきり口淫を求めるのかと思いきや、男はメトトの腰を持った。
「あぁ……そんな、まさか……」
小さな身体を浮かされると、男は凶暴なそれをグイと押しつける。
「こ、壊れてしまいますわ……どうか、お止めに……」
口では拒否の言葉を並べても、肉体が期待に震え、火照る。
一拍の間を置き、
「はあぁぁっ!」
男は腰を前に進めた。
裂ける。
絶対に裂けてしまう。
そう思っていたメトトだったが、自分の肉体から、粘膜が擦れ合うその箇所から痛みがまったく無い事に驚く。
それどころか、今までに感じたことの無い強烈な快感に襲われ、脳内が溶けそうだった。
「あ、あひぃぃ」
悲鳴にも似た嬌声が、だらしなく開いた口から発せられた。
男が腰を動かし、膣内を行き来するたびに意識が消し飛びそうになる。
「ひあぁっ!!」
先程男が愛撫しながら塗っていた粘液……それは、かのトロールの饗宴の際に使われる薬品。
内部の筋肉を弛緩させ、性器が裂けないようにするための潤滑液。
それを塗られたメトトは、自分の体の大きさにそぐわぬヒュームの男根を難なく受け入れられるようになっていた。
「あうっ……!! はっ……! はうぅぅっ!!」
経験した事のない大きさの男根、植え付けられた邪印……それらが相乗し、メトトの味わう快感を強烈なものとさせていた。
持ち上げられたまま揺さぶられ、結わえた髪の双房もふさふさと揺られる。
「だ、だめですぅ! わ、わたくし……こ、こわれてしまいますわぁ!!」
全身を駆け巡る快感の奔流に、意識が粉々に砕けてしまいそうだった。
痴態を晒すメトトに、男の動きが一際激しくなり、吐息が荒くなっていく。
「で、出る……っ!」
「ああっ、そ、それだけは……!」
メトトが一瞬だけ我に帰ったが、男はお構いなしに男根を押し込んでくる。
「ぐっ!!」
「ふあぁぁっ!!」
男は本能に身を任せたまま、精を放出した。
メトトの体内で暴れ回りながら大量に絶頂の証を撒き散らし、歓喜に身を震わす。
「あっ……はぁぁぁぁ………あっ……」
そして、男根が体内で暴れ回った感触にメトトはこの上ない快感を味わい、瞳は蕩け、心は溶けきっていた。
「あぁぁ……も、もっと……もっとしてくださいましぃ……」
「……すごいですね、メトトさん。思いっきり乱れてますね」
「ニャー……アルーアさんの言うとおりですニャ」
饗宴、いや狂宴の舞台である地下室の入り口から、覗き見る三人。
部屋の中では濃密な絡みをする、二人のヒューム男と、メトト。
後背位で突かれ、その小さな口にもう一人の男のモノを銜えている。
「あ、あの男達……本番はしないでって言っておいたのに……まったくもう」
幼女を強姦しているかのような構図だが、当の本人は快感に溺れきっており、歓喜の喘ぎ声をあげていた。
小さな身体とその股間には白濁した粘液が塗れ、泡立っている事から何回も行為に及んでいることが見て取れる。
「ま、まぁ……メトトは喜んでるみたいだし、良いかな?」
アルーアが引きつった笑みを浮かべる。
「そ、そうですね……」
と、ジューンも困ったかのような表情をしながら同意する。
「これで、メトトさんもアトルガンの魅力にメロメロですニャー」
唯一人、ナダだけはメトトの痴態を見て楽しんでいるようだった。
『特集! アトルガン皇国! 〜これを読めば貴方もアトルガンマニア〜 』
ヴァナ・ディールトリビューンの命運をかけた珠玉の一冊。
満を持しての発売と銘打ったものの、結局は思った以上の売り上げも出さぬまま終わってしまった。
結社以来、長年この世界の出来事を記事にしてきたヴァナ・ディールトリビューン社は哀れ倒産。
各国に置かれた支部社も解体となった。
仕事のつてで、ウィンダストリビューン社に引き抜かれた者。
冒険者になってみた者。
不況の波に押され、ジュノの職安に入り浸る者。
元記者達は、散り散りになっていった。
………とある、四人を除いて。
ジュノ港区画……
今日も飛空艇が行き交う空を見つめる、一人のタルタルの男。
そよ風に揺られる、頭頂に結わえられたマゲ。
その男の手には一冊の、本。
『月刊 ヴァナナ』 皇国特集強化刊、第二号
編集人:メトト
発行人:アルーア・シュドリアンヌ
アトルガン皇国地方、気だるい貴族婦人の乱れな夜。
トカゲ型獣人、マムージャによる捕虜ミスラへの凌辱の日々。
異形の魔、知識を求めたソウルフレアによるタルタルへの恥辱な実験。
小型デーモン、インプに群がられて弄ばれるエルヴァーンの女性。
女性不滅隊と傭兵の禁じられた恋。
等々……
イラスト、投稿作品、創作文、長編連載と多種多様。
作品はどれを取っても、秀逸なものばかり。
皇国の亡霊フォモルに蹂躙されているミスラのイラストが表紙の雑誌。
初刊から売り切れ御免、以後発刊されたその日に売り切れるという事態が相次いでいると言う。
雑誌の最後の読者投稿コーナーには「これからは週刊にしてください!」「もっと発行部数を増やして!」等という投稿。
手に持った雑誌を一瞥し、溜息をつく。
「……皇国の観光特集誌じゃなくて、この雑誌を創刊するべきだった」
かつて所長と呼ばれていた男は遠い目で、ただ海を眺めるばかりだった。
所変わって、港町マウラ。
かつての冒険者ブーム当時の隆盛の面影はもう無い。
ここを訪れるの者は目的がある者だけで、それでも数は少ない。
ゆるやかな時が流れる町。
人々も何に縛られる事なく、その日その日を噛みしめるようにして生きている。
……とある、一つの場を除いて。
アトルガン皇国で報道会社を設立しようとした、アルーア一行。
だが、取り扱う誌が成人向けで、非常に卑猥な内容が多分に含まれるため、皇国の公務員達に睨まれると思い、断念。
そこで皇国にも近く、クォン大陸とミンダルシア大陸の行き来に便利なマウラを拠点に選んだ。
海岸側の雑貨屋の隣に、新たに作られた一室。
玄関の扉の隣には『ヴァナナ通信社』と書かれた、看板が掛けられている。
今日もまた、そこには消えぬ明かりが灯っていた。
次号の発刊に向けて黙々と仕事に打ち込む、ジューンとナダ。
読者、冒険者からの手紙や投稿原稿に眼を通す、アルーア。
仕事のスケジュールをボードに書き込み、表紙デザイン等に頭を唸らせる、メトト。
コーヒーとインク油の匂いがたちこめた一室に女四人。
しばらくして……アルーアが席を立ち、椅子に掛けておいた上着に袖を通す。
三人の視線が物音のした方向に集中すると、アルーアは、
「メトト、ちょっとアトルガンまで出かけてくるわ」
と、一言告げる。
「何か良いネタでもございまして?」
別段止める様子もないまま、アルーアに言葉を返す、メトト。
ええ、と頷き、微笑む。
「サルベージ、て言うものが皇国にいる冒険者達の間で流行ってるらしいの。なんでもその時には皆で裸になるそうよ」
アルーアの放った一言に、三人の手が止まる。
「幸い私は元冒険者だし……ちょっと、どんなものか見てみようかなと思ったのよ」
メトトのスペクタクルズの縁がキラリと光る。
「素晴らしいリポートを期待してますわ、アルーアさん」
ジューンとナダが顔を合わせて うんと頷き、再びアルーアの方へ向き直ると、子供のような笑顔で応えた。
「次刊の私の連載、『アルーア・シュドリアンヌの手記』シリーズの内容は、これで決まりね」
……以上です。
申し訳ありません、この文を書いている最中に気がつきましたが
このSSの属性表記を忘れていました。もしこのSSを読んで気分を害された
御方がおられましたら、大変申し訳ございません…(-_-;)
これにて手記シリーズはおしまいということになります。
以前の投下から半年以上たっちゃって申し訳ないです、ではまた次のSSで。
おぉぅ、まってたシリーズ着てた!
GJ!これから堪能させてもらいます(*´д`*)
空色時代からいろいろな作者さんが投稿してくれたが
懐かしくなっていろいろサイト回ってみたら、
結構新しいSS増えてて掘り出し物見つけた気分になった(´ー`)
age
>527
シリーズ物とか、自サイトで更新し続けてる作者さんいるよね
530 :
名無しさん@ピンキー:2008/05/21(水) 12:56:48 ID:bxSWLxwn
知らなんだ…
探してみよう
531 :
名無しさん@ピンキー:2008/05/23(金) 13:02:16 ID:k+YTELfC
ジールとベルーシの後日談とか、リルクラのその後とかなら
保管庫のリンクから見れる
532 :
名無しさん@ピンキー:2008/05/28(水) 17:55:30 ID:sxCofsJ1
なんとなくAGE(゚Д゚)
533 :
名無しさん@ピンキー:2008/05/28(水) 18:18:20 ID:NpfsGboy
ミスラの振袖すがたください。
保管小池内の俺だけ?
なんかアドレス変わったみたいだね。
yellow.ribbon.to/~pktn/
というより今晒したアドレスの方が移転前のだったorz
今は読めるね。よかった。 >保管庫
保管庫読んだ。
エル♀ってレイプもんしかねーのな。
そんなに嫌われてるのかと、ちょっと落ち込んだ。
レイプものは好みが分かれるけど嫌いだったらそもそも書かないんじゃ
>538
犯しがいがある、いい尻だからじゃないか?
強そうなお姉さんを屈服させる、みたいなシチュエーションは自分的には燃えるんだが!
541 :
名無しさん@ピンキー:2008/06/11(水) 14:18:33 ID:5Hx4WjRK
タルタルがタルタルらしいエロスってあんまりないねぇ…
『リリゼットの見たビジョン』
【ごちゅうい】
6/11VerUPのネタバレを含みます
「紫電、劈く」「天涯の娘」未クリアの方にはオススメしません
救いもなんもない「オークによるリリゼット嬢陵辱大会」です
それでもオッケーな方に読んでいただければ幸いです。
マヤコフ舞踏団のトップダンサーは、怒りに震えていた。目の前の、薄気味悪い二人組に対して。
「ま」
『父親』を狙撃したのがどちらであろうと、それはもはや取るに足らない。魔物を召喚し影を纏う彼らは、存在自体が不吉だ。
「待ちなさいよっ!」
トゥシューズが軽やかに地面を蹴り、赤と黒のフリルに包まれた肢体が宙に舞う。黒いバングルを嵌めた両手が腰の短剣を握り、蜂のようにひらりと影を刺す……筈だった。
「ご覧じろ」
リリゼットの短剣が届くより一瞬早く、オドラールの掌から、闇色の輝きが放たれる。
「!?」
避けられたことに気がついた娘は、その場で我目を疑うこととなった。
つい先刻ラジュリーズを撃ち抜いたそれと同質の、暗くて強いチカラが、人で在らざる者の手の中で大きな球となっているのだ。金属が軋むような、硝子をひっかいたような厭な音を立てながら、渦を巻いて大きく、強く。
「虚に非ず。ここに、すべてがある」
危ない。リリゼットは背中に冷たいものを感じた。避けないと、逃げないと。
本能、とか勘、とか呼び習わされる感覚が警鐘を鳴らし続けている。だが
「善も悪も、聖も邪も……真実も……」
人に在らざる者が手にした力はあまりにも大きかった。
「………!?」
踊り子の娘に、襲い来る力から逃れる術はなく
「いやぁあぁぁ!」
ちいさな身体は流し込まれるビジョンに、蹂躙されることとなるのだった。
枯れたウィンダスの星の大樹、崩れ落ちたバストゥークの町並み、そして玉座の間で殺害されたデスティン王。
破滅的な「未来」がリリゼットの脳裏に直接、流し込まれる。そして
「……う、そ」
気がついたらリリゼットはひとり、救いのない「未来」で佇んでいたのだ。硝煙と血の臭いが充満する城塞都市。人の気配はかけらもなく、代わりに在るのは、リリゼッタを取り囲むオークたちの群れ。どうやらラヴォール村を壊滅させた者どものようだ。
「ここは…サンドリア?……なんで?」
一匹のオークが勝ち誇った笑みを浮かべながら、のっそりと近づいてきた。
「ちょ、やめなさい!」
敗軍の娘の言葉など、一匹として耳を貸そうとはしなかった。白い喉に鎖付の首輪を嵌め、両腕を後ろで戒める。
「うぅ…!」
縄文字を得意とする呪術師の手で、身体への縄がけがはじまった。
赤と黒のフリルで覆われたささやかな胸は容赦なくくびり出され、赤い嘴が先端の布地を切り裂く。
縄の間でいびつにひしゃげた幼い乳房と、先端のピンクが露になった。
「んっ…!」
さらにオークが乱暴に乳房を掴み上げ、小枝ほどもある指先で乳首をこね回す。
縄による圧迫と強すぎる刺激で、そこはたちまち膨らみ、ぴんと勃ちあがってしまった。
「いっ、いやぁ!」
羞恥で顔を赤くするリリゼット。その耳から星型のイヤリングが引きちぎられ、代わりに敏感になった胸の先端にとめつけられる。
「いたぁぃ……っ……っ!」
無数の結び目が施された縄端が、股の間を通される。ごつごつとしたコブはぴったりとしたタイツ1枚を隔てて、広げられた襞に容赦なく食い込み、鞘に包まれた肉豆に擦れる。
「あぁぁっ……っ」
別のオークが、リリゼットの鎖をぐい、と引いた。
獣人どもの嘲笑の中、縛り上げられたリリゼットはよろよろと歩かざるを得なかった。
「あっ……ひあっ」
股の間の結び目が幼い襞を苛む。刺激に慣れていない身体は摩擦から自らを守るため、慌てて粘液を分泌しはじめた。
「うっ…んっ」
黒いタイツの内股に、尿でも漏らしたかのような染みがまたたくまに広がった。踊り子が1歩足を進めるごとに、ぐちゅ、ぐちゅと淫らな音を立てる。ぴんとそそり勃った乳首に止められたイヤリングも、しゃらしゃらと音を立てて存在を主張している。
「いやぁ……こんな未来っ……」
騎士たちの屍の転がる南サンドリアの凱旋門を、リリゼッタは勝ち誇るオーク軍に引き立てられ、啼きながら歩いた。
地面には彼女の零した汁の痕が、ラヴォーヌ村の方角に点々と続いていた…
焼け落ちたラヴォール村の池のほとり。リリゼットは真新しい処刑台に四つんばいで繋がれていた。細い腰はオークの生殖器のあたりまで高くかかげられ、顎から首は木を組んだ台座に固定され、俯く事は許されていない。
自分がマヤコフ舞踏団のトップダンサーであったことを示す名残はもはや、乳首に留められた星のイヤリングとぼろぼろに擦り切れたトゥシューズだけ。
「……おとうさん」
父を永らえさせる未来をつくるために、自分はここに来たのに。幾度となくかみ締める無念と裏腹に
「……っ……あっ……いやぁあっ!」
捕虜としての生活に馴れはじめた身体は、オークの滾りを犬の姿勢で、あっさりと呑み込んでしまうのだった。
「ごめんなさぁい……おとうさん……おとうさぁん」
乾く暇もない淫汁が、赤黒い獣人の肉とこすれ合い、卑猥な音を立てる。
「あたしっ……イヤなのにぃ……っ……おとうさぁ……っぐ!」
別のオークが台座に固定されたリリゼットの口に、無造作に滾りを押し込んだ。反射的に顔を背けようとする少女の赤い髪を掴み、力任せに突き当りまで捻じ込んでゆく。涙と涎を垂れ流す娘の都合などお構いなしだ。捕虜に家畜に、遠慮する必要はないのだろう。
「んっ んんっ んーーっ!」
一方で先に犯されていた肉襞はしとどに濡れそぼり、オークを歓迎するように絡みついてはひく、ひくと蠢いている。
「んんっ むーーっ んんーっ!」
小ぶりのペルシコスのような尻と獣人の腹肉がぶつかりあう音が、死んだ村に響く。勃ちっぱなしの両乳首に留められたイヤリングが揺れ、汗と汁の混ざった液が激しく飛び散り、地面にぼたぼたと撒き散らされた。
「んあぁぁっ!!」
踊り子の唇に、獣人の汚らしい精液がぶちまけられる。だがオークは赤い髪を離さない。
リリゼットが細い喉を苦しげに上下させ、口の中身を飲み下し、萎えた器官を舐めて綺麗にするまでは。
「ううっ……うっ……やめ……やめてぇ……」
髪に頬に胸元にまで、オークの残滓をこびりつかせたリリゼットは、それでもすがるように背後に目をやった。果てなく撃ち込まれる熱と衝動と快楽に、ややもすれば屈しそうになりながら。
「赤ちゃんできちゃうぅっ……やめてぇっ…!」
オークは煩そうに尻たぶを一度叩くと、勢いをつけて抽送を開始した。子宮口に忌まわしい異物が当たる感触に、少女は目を見開き、悲鳴を上げる。
「やっ だめえっ いやぁっ 赤ちゃんっ ゆるし あっ ああっ」
ごつごつと最奥をノックされ、子を為す本能は快を紡いだ。リリゼットの内壁はゆるゆると蠢き、侵略者の性器をきゅうきゅうと締め上げ
「やっ いやぁっ いっちゃうっ いっちゃ 赤ちゃ だめぇっ あああっ いやあああっ!」
オークの子種をたっぷりと注ぎ込まれたハーフの踊り子は、絶望の涙を流した…。
「な、なんなの、今のは…」
「では、またいずれ」
「まったね〜」
ビジョンの衝撃に意識を失ったリリゼットを残し、リリスの部下たちはラヴォーヌ村から忽然と姿を消した。
-------------
おしまい
数年前にちょくちょくお邪魔してた者です
リリゼットがあんまり可愛かったので投下させていただきました
(それでこのネタかい…
間違ってたら御免なさい。ク○モ○ネコさんかな?
超エロいですGJ!!ありがとう!
あなたが神か
リリゼットエロすぎるお…
うおおおおおおおおおおもうリリゼット来てたああああああ
神GJ
550 :
鷹と踊り子:2008/06/15(日) 01:46:51 ID:j9ppQUgo
連投すみません、542です。
【ごちゅうい】
ラジュリースとポーシャです
6/11VerUPのネタバレを含みます
「紫電、劈く」「天涯の娘」未クリアの方にはオススメしません
そしてびっくりするほどラブラブ和姦です(当社比)
目が覚めて最初に見たのは、見たことのねぇ天井だった。煤けた石の壁に、グリフォンの赤い旗。
…ああそうだ、俺はラヴォール村に来て……豚どもとデーモンとやり合って……得体の知れないヤツらが出てきやがって…
「ラジュリーズさまっ」
名を呼ぶ声に気づき、俺は顔を向けた。手を伸ばせば届きそうな距離から俺を覗き込んでいる娘の表情は、今にも泣き出しそうだ。。
「よかった……!このままお目覚めにならなかったら、あたし…!」
いや、泣いた。大きな瞳からぼろぼろ涙が溢れさせて、俺のかぶっている掛布や枕にぱたぱたと落として。
「悪かった」
俺は枕元に膝をついているポーシャの頬に手を伸ばした。手のひらにじんわり、伝わってくるのは、柔らかい感触と血の通った温さ。
「冷たい指先をなさって」
ポーシャは涙をためたままの目で俺を見つめ、ようやく少し笑った。頬に乗せた手に自分のそれを重ねて、そっと握ってくれる。
「ああ、なんだかひどく寒いんだ」
後々、「呪詛」だと知ることになる変調も、その頃の俺は知らないままだったから
「温めてくれよ」
ダンサーの細い腰にそっと腕を回して、てめえが寝ているベッドに引きずりこんで
「ラジュリースさま、まだお体が……それにここは修道院で、リリゼットも……!」
子どもをなだめる様な台詞を吐く唇に喰らいついて、貪った。花みたいな甘い香りが、ふわんと鼻に飛び込んでくる。
こじあけて、遠慮がちな舌を絡め取って吸って、唾液を交換して、しばし離れる。
「……もう、心配して損ちゃいましたわ」
「連れない事、言うねえ」
唇を尖らせて見せるポーシャの頬は、心なしか上気していた。俺はというと、手足は未だ冷たいのに、臍の下のアレだけはやけに熱い。
もっともそれはポーシャにもお見通しだったようだ。
「だってもう、すっかり元気、でしょ?」
「元気かどうかは、ポーシャに決めてもらいたいもんだ」
狭いベッドの中で、ポーシャを背中から抱いた。薄いフリルに覆われただけの尻に、触れられたばかりの箇所をおしつけてやる。
「なぁ、感じさせてくれよ。生きてるって」
びくりと身体を震わせたポーシャは、首だけひねって俺を見た。
「…もう、言い出したら聞かない…困った方」
目は潤んでいるけれど、これは泣いてたからじゃ、ねえ。
「嫌かい?」
「……お慕い、しております」
ポーシャの睫がすっと伏せられたのを確かめてから、今度はそっと唇を重ねた。
「お慕い、しております」ね。
もっと直球ズガーンでも全然構わねえんだけどよ。
ポーシャを正面向いて抱きなおし、仰向けに寝かせてから顎を掴んで深く口づけた。
いつも思うんだが唾液が混ざり合う、くちゃくちゃって音は、背中がゾクゾクする。
「…ん」
口の天井から頬の内側、歯に歯茎。俺のより小ぶりなそれらを、じっくりと舌で撫でて、吸う。
ポーシャは時々、背中を反らしフリルを揺らし、
「あぁ」
湿った吐息を、俺の口の中に吐いた。
「マヤコフのダンサーとコンナコトしてるなんて、隊にバレたら俺、殺されそう」
俺の冗談に、ポーシャがくすりと笑う。
「…ラジュリースさまとコンナコトしてるなんてお師匠にバレたら私、ステージにあげてもらえなくなりますわ」
緑色の瞳に俺を映し、口の端をあげていたずらっぽく。
「冗談きついなぁ」
笑い返したついでに俺は白い頬を撫で、首筋から鎖骨までくすぐって、フリルの中に手を差し入れた。
なかなか買えないプラチナ・チケットのステージの上で弾む、柔らかい乳房。それが今、手のひらの中にある。
「ま、俺は幸せモンってことさ」
「……っ、んっ」
極上の柔らかさをゆっくりと指で味わいながら、イヤリングの飾られた耳を口に含んだ。
「ゃぁ!…あっ」
耳たぶから軟骨を舌先でなぞり、軽く歯を立てる。
息をふぅっと吹き込むと、踊り子の衣装がしゃらしゃらと、かすかに音を響かせた。
両手の中にある柔らかい肉がじんわりと熱を帯び、冷たい指先に絡んできている。
「ラジュリースさまが私によくして下さるのは…」
「ん?」
俺は身体を少し離して、腕の中のポーシャをあらためて眺めてみた。
「…わたしが、マヤコフのダンサーだから……?」
ほんのり汗ばんだ胸元は紅潮し、すっかり乱れた衣装は俺を誘っているようにすら見える。
「バカだな」
誘いにまかせ胸元を開くと、じっとりと汗ばんだ乳房がぷるんとこぼれ落ちた。
ヒュームってのは細くてちっこい身体のくせに、おっぱいのボリュームはなかなかどうして、スバラシイ。
「んなわけ、ねーじゃん」
口と耳をいじりすぎたせいか、ピンクの乳首はつんと上を向いている。
「ポーシャだって俺が王立騎士団にいるから、こーいうことするんじゃ、ねえだろ」
「……それは、もちろん」
「なら俺も一緒」
俺はむきだしになった乳房に顔を寄せ、その柔らかさをあらためた。
フリルの下に収まっていたときの印象よりも、大きく見えるのは何故なんかな。谷間に頬を埋め、両脇から両手で掴む。
柔らかさが指の隙間からぐにゅりとひしゃげて、こぼれた。
「…ラジュリースさま…」
可愛く甘えてくれてるくせに、俺が触れるのを拒むみたいに押し返してくるそれを、揉みしだいた。
少しずつ先端を搾り、摘み上げる。
「ぁっ…ぁんっ」
ポーシャは俺の頭にすがりついて、甘い声を上げた。くしゃくしゃと髪をかき回される感覚が、妙にイイ。
「ん?」
ああ俺、シアワセ。やっぱりシアワセ。勃ちあがった乳首にしゃぶりつきながら、ぼんやり思う。
「わたしね…」
両方を交互に口に含み、舌先と唇で転がした。音を立てて吸うと、白い肉に残る赤い痕。この女は、俺のモンだ。
「…しあわせ、です」
いつしかポーシャは無意識に腰をせり出すようになっていた。
いや決して悪くはないんだが、さっきからムダに元気な俺のアレにあたって仕方がない。
しかも黒いタイツごしに、じっとりとした熱さまではっきりと感じられる、んだ。そんな状況下で、状況下でだぞ
「お慕い、しています…ずっと、これからも」
こんなコト耳元でささやかれた男(いや俺だけど)が、タイツを一気に引きずり下ろし、
かぶさっていたフリルを上にどけたって、そりゃあ自然の摂理ってもんだ。
そしてそこには、開ききった肉があった。透明な液を溢れさせるヒダに指を差し入れて、下から上になぞる。
冷たいままの指に熱く絡みつく肉とくちゅくちゅ響く音。
汚いことなんか何にもしらないような顔してるくせに、しっかり女の匂いはする。
「ゃ…あ、あ」
顔を出した肉マメを割り開き爪先でいじくり、ヒダの奥を突付いて
「なぁ、ポーシャ、あのさ」
名を呼んで、願った。
『アイシテルって、言ってくれよ』
ポーシャは俺と比べたら、まるで子供みたいに小さい身体をしている。
だから繋がったときに感じられる熱さ狭さといったら、そりゃもう、たまんなかった。
ひたひたと締め付けてくる熱が肉が、生きていると実感させてくれる。
だけどわかってる。ポーシャにとって異種族の俺はバカでかくて受け入れ難い相手であるのは間違いない。
「…ラジュ……スさま……っ」
動くたびに骨盤がぎちぎちと悲鳴をあげているのが、今も聞こえている。でも
「あっ…んっ あっ んあっ ゃぁんっ」
苦痛と快楽がいっしょくたになった嬌声は、俺のささやかな理性をあっさり砕いた。文字通り衝き動かさずにはいられない。
男ってのはどうして、こうどうしようも、ねえんだろうな…!
大きく弾む身体に合わせて、裸の胸がたぷたぷと揺れ動くのが見える。茶色の髪が枕の上に乱れ、青い羽飾りが床に落ちた。
「ゃぁっ…っ ゃあああっ!」
「ポーシャ、………しよ」
小さな頭を抱いて、耳元で囁いく。涙を浮かべたポーシャの瞳に、俺が映って見えた。
「……だって、あ、たしは……貴族でもない、し……っ…あ……ラジュ……さまに、は、……っ!」
「俺がいいっていうから、いいの」
細っこいポーシャの内壁が、ひたひたと俺に絡みついてくる。ずっと溜まっていた欲が、一斉に出口を求め始めた。
「……俺の子、産んでよ」
確かに、たしかに、ぶち撒けたい欲は確実にある。だけどそれだけじゃない、イノチをつなぎたい。
こんなこと今まで考えたこと、一度だってなかったのに。
「んくっ… っ ゃぁっ あっっ!」
耳のすぐ側で溢れるのはポーシャの、切羽詰った吐息と、どこか獣じみた啼き声。背中で感じるのは回された爪が皮膚に食い込む痛み。
「…ださい……あな……たを…!濃いの……っ……いっぱいっ……!」
腕の中で、しなやかな身体が大きく反った。ぎゅうっと締め付けられる感覚に目の前が白くなる。
「……っ」
訪れたのはすべてを、ぶちまけるような快感。俺の願いは、叶うの、かな。
そういえば。
こんなご時世でも、結婚式ってのは挙げさせてもらえるもんなんだろうか?
「…ポーシャ…」
狭いベッドでポーシャの柔らかさと体温を感じながら、俺はもう一度、目を閉じた。……おやすみ。
おしまい
554 :
542:2008/06/15(日) 01:56:31 ID:j9ppQUgo
ミッションムービー見てかきたかったハナシ2つ書けたのでシアワセです。
(鷹と〜 のほうはちょっと恥ずかしいのですが…)
板の皆さんにも喜んでいただければさらにシアワセです。
>547氏 当たりです
一番槍GJ頂きます。
幸せになって欲しいなぁ……(*´Д`)
556 :
名無しさん@ピンキー:2008/06/15(日) 20:24:07 ID:LGBseYlZ
2番GJ
ポーシャとラジュリース、良いカップルだよねぇ
>>554 昔からあんたのファンだぜ
今回のSSも相変わらずGJ!
558 :
名無しさん@ピンキー:2008/06/25(水) 03:37:22 ID:FbVNu5d4
久々に覗いたら…
GJ!ごちそうさまでした(*´д`*)
おいしくいただきますた
ミスラはやっぱりイイ(・∀・)!
野性味あふれるお茶でGJ!
保守保守と!
保守
565 :
名無しさん@ピンキー:2008/07/14(月) 09:23:42 ID:wpNolOtn
あげ
566 :
名無しさん@ピンキー:2008/07/18(金) 18:59:52 ID:IGJqf/L/
保守age
保守にゃー
ぬるぽにゃ!
コブラ傭兵団に入った純朴なヒュム♀が
レコに
「ヒュームの子って、肌が白くてすべすべだね。ほら、掌に吸い付いてくる」
「僕も初めてだよ、尻尾のない女の子は」
とか言われつつ無理矢理レイープされ、
それを知ったミスラ達から
「ヒュムのくせにあたし達のレコ様をたぶらかしたにゃ!」と
(性的な)いじめを受ける話
を誰か書いて下さい保守
571 :
名無しさん@ピンキー:2008/07/31(木) 14:22:14 ID:AkSgwYnO
アイドル戦士ミュモル★ヒロインショー公開
を受けて、このスレで
アイドル戦士ミュモル★レイプショー公開
が来るかなぁ、と思っている。
狙いすぎて逆にこないか!保守age
572 :
名無しさん@ピンキー:2008/08/03(日) 13:06:21 ID:feDXsVA4
>>571 wktkするならyou書いちゃいなyo!
せめて具体的なシナリオだけでも投下すれば後は神がなんとかしてくれるかも試練
クリムゾンな展開しか思いつかない
いつもの力が出せればこんな魔王なんかに…ビクビク
ほす
おひさしぶりっす。
某スレにて構想が膨らみ、このたび作品化することにしました。
【ごちゅうい】 【ごちゅうい】
愛のカケラない救いようのないBADENDな上に、暴力陵辱表現アリです。
異種姦に妊娠出産もあり、ダーク描写も含みます。
免疫のない方は、読み飛ばしてクダサイ
ユリナ:ヒュム♀F3A
ヒュム♀×マムもの
〜エピローグ〜
ここはマムークの更に奥地。壷人とマムージャ達の住む1つの集落
ユリナは居住区から離れた、人気のない戦闘用ブガードやリザードが放牧されてある
池のほとりにある、粗末な小屋で、一人大きくなった腹を摩りながら
驚くほど綺麗な月夜を、ぼんやりとした目で眺めていた。
静かな山並みに、1つ谷を隔てた高台にある翡翠廟から
今夜もファントムプークを倒しに来たであろう、冒険者のPTの声が微かに木霊する
彼女も元々は冒険者であった。しかし彼女に、もうその記憶はない。
全裸に妊娠した腹、首には番号プレートのついた、色々な体液で黒ずんだ首輪
膨らんだ腹の臍と乳首には、なにかの目印だろうか、黒い鱗の装飾の施されたピアス
乳房からは乳液が溢れ出し、股の周りは、精液特有の干からびた液体の後で汚れている
そう、彼女はブガードやリザード同様、家畜としてここで飼われているのだ。
ある重罪を犯し、捕まってから・・・
〜半年前〜
ユリナはアルザビを拠点としてサラヒム社に在籍し、今日も傭兵稼業に精を出していた。
階級は中の下といったところで、特にマムージャエリアで欲しい装備もあり
配給券が貯まるたびには、慰問物資強奪に参加していた。
マムージャの親族が、故郷から送られる思い出の品を強奪して士気を挫く。
最初は抵抗があったものの、2・3回参加してコツを掴んだ頃は罪悪感は消し飛んだ。
その日もユリナは野良の慰問強奪アサルトに参加していた。
「任務ご苦労。出来るだけ奴等の物資を強奪してきて、士気を削ぐのだ!」
自分に似た不滅隊の女性隊員が、今日も開始の指示を出す。
慣れていた彼女は、最奥の物資強奪を担当していた。
ミッションのタイムリミットが迫り、なかなか見張りの間を掻い潜れない彼女は
マム賢士にワザと見つかってスタートに飛ぼうとした。
「鱗無きモノよ!ここを立ち去るがよい!」
デジョンの黒い光に包まれた彼女が送られた先、それは見慣れた洞窟ではなく
マムージャが多数集まる詰め所の中であった。
「ゲゲッ、バカなヒュムだ。もうナカマは撤収したというのに」
「不滅隊が去った後は協定により、アトは残ったモノをどうしようが、ワレラの自由だ」
「イマイマしいオンナ、め。いつもワレラの大事な物資を掻っ攫いヤガッテ」
「トリアエズ藩王の判断をアオグとして、コノオンナはシバラク籠にいれてイコウ」
危険な空気を察知したユリナは、すぐさまテレポホラを詠唱しようもするも
マム賢士の杖を口に押し込められ、その後は何かブツブツと唱えられた後、
彼女は長く深い、眠りに付いた。
気が付いた彼女は、マムークの捕虜用の狭い鳥篭の中に居た。
しかしそこは狩りで訪れたマムークとは違い、見たことのない集落であった。
籠の中には外側から見えない、なにやら魔方陣が施されている。
白魔である彼女が移動魔法で脱出しようにも、その魔方陣で魔法が遮断されてそれも適わない。
「だしてっ、、、!お願い、ここから出して!」
毎日決まって干からびた黒パンとスープを持ってくる
外見はサハギンに似たマム水士に彼女は懇願した。
「無駄だ。人間のオンナよ。オマエは当面ココからはデラレナイ。重罪を犯したのだ」
「生かされてるだけありがたいとオモエ。ほれっ、今日のエサだ」
捕まってから数日経ったろうか。
彼女の籠に、マム兵士が数人集まってきた。
「コイツか。例のヒュムオンナってのは」
「ケッケッ、ずっと1人で寂しいだろう、オレタチがナグさめてやるヨ」
「い、いやあああっ、近寄らないでっ・・・!」
抵抗しても所詮は囚われて籠の中。ユリナに抗う術はない。
「捕虜にこんなヌノはヒツヨウナイ、ね」
ビリビリと破られる連邦服。すぐに下着があらわになり
ピンと胸の合間を鋭い爪で引っ掛けられると、豊満な乳房が顔を出す。
「ケケッ、随分立派なモノじゃねえカ。コリャこの先嬲りがいがアルってモンだ」
マムのイチモツは、もうすでにはちきれんばかりに膨張し
先端からはぴゅーぴゅーと液体が溢れ出ている。
逃げ場のない鳥篭に乗り込む1匹のマム。ガチャ。っと柵が閉じる。
「イヤァァー!やだあぁーー!」
ボコッ、ビシッ。鈍い音とユリナの叫び声が籠から漏れかと思うと
暫くして悲鳴はすすり泣く声に変わり、パァンパァンと勢いよく
肉と肉がぶつかり合う打撃音が、マムークの森に木霊した。日はすっかり暮れていた。
「フウゥ、、、ナカナカいいゼ、あいつのナカよ」
小一時間経ったろうか。最初に彼女を襲った戦士マムが
満足した表情で籠から出てきた。イツモツはぶらりと垂れ下がり
無理強いをしたのか、所々血と体液で汚れていた手を拭った。
籠の中ではだらりと横たわり、顔を埋めてユリナはすすり泣いていた。
尻の間からは今さっきまで行われてたであろう、陵辱の後が
股の間からだらりと、白く濁った精液と愛液が垂れていた。
「さて、、、じゃあ次はオレがイクカ」
泣きじゃくって放心している、抵抗して乱暴にされた後であろうか
真っ赤に腫れた頬のユリナの顎を掴み、次のマム戦士は言った。
「ケケッ、見れば見るほどイイオンナ、だ」
「今晩から毎日、オレタチがカワイガッテやるからナ」
籠が閉まり、更にユリナに対する陵辱は朝まで続いた。
お粗末です。一応3部作くらいでまとめあがる構想です。
9夜386にてアトルガンの設定にwktkして妄想し
アイデアから作品まで作ってもらい、これはオレも作らねばと
マムのセリフは一部、作品にしてもらった+2/QpyXn氏から引用させてもらいマシタ。
2部3部は、もうちょい手直ししてからアップする予定デス。
〜インタールード〜
農作業であろうか、古びたワーカーチュニカを着た
ヒュムの若者2人が、茂みから家畜小屋に力なく横たわるユリナを覗く。
「へへっ、、、しっかし良いケツしてんよなぁ、、、たまんねーなオイw」
「あれだろ、マムの慰み者になってる、元冒険者の性奴隷家畜ってのは」
「なあおい、戦場のマム達が村に帰ってくるのってまだだろ?」
「その間に、ちょっとオレたちでヤっちゃわねえ?w」
「バーカ、みっかったらオレ達の首が飛ぶぜ、、、」
「みろよ、よっぽど誰かのお気に入りなのか、乳首に鱗のピアス付けられてるぜ」
「それに、、、どんな病気移されるか解ったモンじゃねえぞ。」
「こないだマムの立ち話耳にしたんだけどさ、、、あの女使って、合成獣の秘術の人体実験してるらしい」
「マジかよ、、、いくら奴隷とは言え、ああはなりたくねえなぁ・・・」
「さあ、あんなの見なかったことにして、辺境区にでも行って商売女でも買ってこようぜw」
時は戻って、ユリナが鳥篭で陵辱されてから数日後。
「ふー、クッセエクッセエ。こりゃまた今日もハデにヤったもんだなぁ」
鼻を摘みながらマム水士が、しかめっ面をしてユリナの鳥篭に近寄る。
日が暮れたら連日、体力のあり余る屈強なマム達の慰み者にされ
ユリナは体力的にも精神的にも、憔悴しきっていた。
酒宴でも開いたのか、ユリナの体は様々な体液の乾いた臭いと
アルコール臭にアンモニア臭で、異様な臭いを放っていた。
ふとマム水士の口が含んだとおもうと、口の中から大きな水の塊が
鳥篭に目掛けて発射された。アクアボールという彼の特技ある。
鳥篭一帯は水に流され、ユリナの体は強制的に洗い流された。
「おはよう、人間の奴隷よ。まだ生きてるみたいだな」
コツッといつもの黒パンとスープを置き、マム水士は籠を拭き始めた。
「今日は良いニュースがあるゾ。オマエさんのココでの生活も、今日限りダ」
「なンでもビシージで大量の捕虜を妻変えてきたらしい、、、要するに籠が足りないってワケだ」
「オマエの身柄は、午後にも簡易評決所に移されて、罪が確定するラシイ」
「ま、生きるか死ぬかは知ったことジャないが・・・ここに延々居るよりはいいダロ」
ユリナは目は覚めているが、目はもう虚ろに、黒パンとスープをむさっぼっていた。
「マァ、、、良いニュースなのかはどうかは解らんがな、、、クククッ」
マム水士はスープをしゃぶりつくすユリナを見て、口元が笑ったようだった。
午後。ユリナは籠から出されると、両腕を背中で縛られ
口には舌を噛み切らないようにか汚い布の猿轡をさせられ
簡素な鞍の付いたリザードに乗せられると、村のどこかへ連行された。
途中、壷人の作業員が、卑下た目で、あるいは哀れむ目で
全裸で連行されるユリナを見ては、何も見なかったように目をそむける。
到着したのは、なにやら簡素に出来た祭壇と、いかにも位の高そうな
賢士マムの待ち構える評決所であった。
「人間の女よ。貴様は事もあろうに、わが同胞の大事な物資を度重なり強奪しては、不滅隊に渡した」
「本来ならばここで即刻斬首である。がしかし一部の声により助命する事にした」
「貴様はリザードの家畜小屋で、一生奴隷である。死ぬまで我が同胞の為にその身を捧げるが良い。以上!」
流暢な共用語で捲くし立てたかとおもうと、マム賢士はさっさとその場を去り
奥からは見覚えのある、マムージャ戦士達が現れた。
そう。ユリナを散々弄んだ、あのマム達である。
「ケッケッ、ヨカッタなぁぁ。オレタチがオマエをタスケテやったンだゼ?」
「コロスよりも、いっそ母体としてマム戦士を産む家畜にしたほうがイイってなぁ」
「賢士サマもホメテくれたゼ。オマエラにしちゃあアタマがマワルってなァァ」
いや、、いや、、、
猿轡で言葉にはならずとも、ユリナは首を振り抵抗した。
「ホレッ、家畜の証ダ。今日からオマエは、家畜69番ダ」
69と刻印の入ったプレートつきの首輪を、ユリナはがっちりと嵌められ
また行きのリザードに乗せられると、首輪を持ったマム戦士が歩き出す。
「クヘヘッ、さあイコウか。今日からアソコが、オマエのオウチだヨ♪」
〜捕まってから数ヶ月〜
集落からちょっとはなれた池のほとり。
豊富な芝と水辺が近いからか、ここは天然の放牧場になっていた。
家畜のエサを積む納屋なのか、粗末な小屋が端にあった。
そこにユリナは、表のリザードたちと同じく家畜としてマムに飼われていた。
木の壁に両手は天井から繋がれ、、だらりとして膝が丁度立てるように。
最初こそ壁にキズを付け、何日経ったかなんとか覚えようとしたが
次第に同じ日常の繰り返しに、もはや成すがままに、考える事もやめた。
解る事は、おぼろげに月に1度の生理で何ヶ月経ったかくらいだ。
ドタドタと騒がしい音がする。今日もマム達が帰ってきたようだ。
「ヘヘッ、イイコにしてたカイ?ま、尤も喋る気力もねえカ」
1人である。マム戦士は、無邪気に腰の甲冑や兜をぞんざいに脱ぎ捨てると
ぐったりしているユリナに顎を掴み、ぽっちゃりとした唇をむしゃぶった。
当初こそ何人かのマムに姦わされていたユリナであったが、
何人か押しかけることは何かの行軍の帰りくらいで、毎日来るのは
ユリナを気に入った、この1人の粗暴なマム戦死であった。
「クヘヘ、、、タマンねえなぁ、、、コイツの感触。」
吊るされたまま次第に全身を揉み解され、ユリナの口から自然と喘ぎ声が漏れる。
「ぁ、、、ぁ、、、」
もうマムに逆らう事も無駄と悟ったユリナは、快楽に身を委ねていた。
連行されてからこのマム戦士に、徹底的に服従させられたせいもあるだろうか。
「ヘハハ、、、いいかァ?オマエはオレの所有物ダ。オレはオマエのご主人サマなんダ」
「どうダ、気持ちヨカッタらいつものアレ、いってミロ」
ユリナは、その言葉に無機質に反応すると
「はぃ、、、いつもいつもユリナを可愛がって頂き、ありがとうございます、ご主人様、、、」
「ご主人様の肉棒で、ユリナのスケベなマ○コを突いてくださいませ、、、」
「ケヘヘッ!今日も上デキダッ!」
吊るされた紐はするりと解かれ、いつのまにかユリナとマムは
お互い全裸で、床で揉み合っていた。
一通りの愛撫が終わったのか、マム戦士はスっと体を起こし
「ヨシ、、、いつものアレ、ヤレ」
ユリナは、もう体が覚えているのか、躊躇うことなく
両足を上にVの字に開いたかと思うと、両指で秘部を開き
「どうぞ、、、」
マム戦士はいきり立ったイチモツを、そのままユリナの秘部に宛がうと
「イクゼ、、、今日も良いコエで鳴けヨッ!!!」
マム戦士はそのまま床のユリナに襲い掛かり、また激しく唇を奪った。
相当ユリナを気に入ったらしい。
もう形を覚えたであろうそのイチモツを受け入れると
パァンパァンと打ち付ける度に、ユリナは喘ぐ。
「アッ、アッ、アッ、、、」
「イイカ、オマエは一生オレのモノダ!孕め!孕めこの家畜メッ!」
「オゴッ、オッ、オッ、、、」
粗暴なマム戦士の力に任せたピストンは、止む事も無くユリナの膣内を侵食する。
暫くして絶頂に達したのか、勢いよくユリナの腹は膨れ上がり
秘部からはどろりとしたマムの精液が、マムのイチモツの間からあふれ出した。
「フーッ、今日もイイよ、オマエのナカ」
「オット、今日もチャンと栓しておかないと、ナ」
机の上から何か取り出し方かと思うと、それは表で飼われていた
リザードらしき尻尾であった。
ぶちゅ、とそれをユリナの秘部に刺す。適当なのか、しっかりは嵌らず
また吊るされると、ボタボタと精液は先から床に滴り落ちた。
「さて、、それじゃスッキリしたし帰るカ」
「イイコを孕めヨ、オレの家畜♪」
表の池でバシャバシャと水浴して、また黒パンとスープを置いて
バタン、ガチャと扉に鍵を閉め、マム戦士は帰っていった。
ヒュムはヒュム同士、エルはエル同士
異種間で子は出来にくい。もちろんユリナはそう信じていた。
マム戦士のセリフも、性欲を満たすためだけの自己満足だとユリナは言い聞かせていた。
いつかはここにも助けが来る、そう妄信的に信じて
ユリナは今日も黒パンとスープを被りついた。
第二部ひとまず完、デス。
3部の手直しは、朝までにアップできるかな〜(・ω・)〜
〜更に月日は過ぎ、囚われてから半年後〜
ユリナはもう、小屋には吊るされずに自由にされていた。
理由はユリナの体が物語っていた。
妊婦のように膨らんだ腹。そう、彼女は子を宿していたのだ。
異種間では決して出来ないと信じていた、決して望まぬ子を・・・
「あぁ、、、なんでワタシこんなになっちゃったんだろう・・・」
ぼんやりと夜空を見上げ、彼女は落胆していた。
彼女が落胆している理由は、お腹の事だけではない。
何時の頃か、かのジュノ手の甲や耳の裏に
なにやらてらてらする鱗まで出てきたのだ。
彼女にはその理由が何となく解っていた。
そう、恐らくは毎日出されるあのスープだ。
おかしい筈だ。通常人が1日、スープ1杯とパンのみで生きながらえるワケがない。
毎日愛してくれるマム戦士が、食事を置くときにユリナに言った事がある。
このスープは、特別な調合がしてあるから1杯でも生きれるはずだと、、、
少し時は戻って、家畜小屋でマム戦士の慰み物になる日々。
その日の彼は少し様子が違った。
「オッ、オマエも最近、乳が張ってきたナ」
「オレが毎晩揉み解してる効果がデタか、、?ケヒャ」
その大きな手で鷲掴みにされるユリナの豊満な乳房。
ああん、ああんとユリナは身を任せる。
「オイ、、、ところデ最近オマエ、誰かにヤラれてないカ?」
無表情のまま何も答えないユリナ。
ガッとマム戦士が乱暴にユリナの片足を持ち上げると、ユリナは逆さ吊になった。
「チッ、、、やっぱりオレサマの栓が、ネエ」
「オマエ、昼間に別の部隊のヤツらに、マワされたロ?」
昼間ユリナを襲った惨劇は、目を覆うばかりの酷さであった。
見慣れないマム数人が押し掛けたかと思うと、ユリナを代わる代わる襲い
彼女に陵辱の限りを尽くした。
中には自らのPETのリザードを嗾け、獣姦を楽しむもの
秘部が裂けるまで突いては、治癒魔法で全快させ
何度も何度もアクメに達しては休ませないもの
どうやらユリナ似の冒険者たちのPTに、こっぴどくやられた腹いせに
ユリナを嬲ってはそのストレスを発散しているらしい。
こういう手合いはちょくちょく訪れては、ユリナを酷く嬲った。
この人なら慰めてくれる、、、っ
ユリナは涙し、無言でマム戦士に頷いた。
がしかし、マム戦士はそんなユリナの頬を張っ倒し、床に叩きつけた。
「フゥゥー、ココから連れ出すワケにもイカンし、、どうしたものカ」
何時もの行為の前戯であろう、感触の良いユリナの乳を揉み、股を弄りつつ
マム戦士はその足りない脳で何かを考えつつ、呆けていた。
「ソウダ」
「オマエ、チョットそこに、ネロ」
弄っているのを急に止め、マム戦士はユリナを床に乱暴に、仰向けに投げ捨てる。
ごそごそと腰のポーチから何かを取り出したかと思うと、それは黒光りした鱗のカギであった。
「あいかわらずイイ乳だぜ、、、」
仰向けになっても、お椀型を崩さないユリナの乳房を見て、マムは呟く。
「オイ。今からオマエはオレの所有物として、目印をつけル」
「良いコエで鳴けヨォ、、、イツモのようにナ、、、」
「ぁぅ、、、ぁぅぅ、、、」
先端がピアス状になった黒鱗のカギを、ユリナの綺麗な乳首に近づけるマム戦士。
ユリナは怯えつつも、その迫り来る快楽と苦痛を想像しただけで
いつしかチョロチョロと失禁していた。
ぶすっ。それはいとも簡単に、ユリナの片方の乳首を貫通し、パチンと嵌った。
「い”、、、っ!」
苦痛と快感で、声にならない呻き声が漏れるユリナ。
いつしかチョロチョロともらしていた失禁が、プシャーと勢いよく拭いた。
「ケハハッ、キッタネーな。そんなにヨカったのカ?」
「まだまだもう1つあるゾ?どこにしてホしい?」
潤んだ目で、わなわなとマムを見つめるユリナ。さっきので達してしまったらしい。
「両方乳首にピアスすんのも、ゲイがネエよなァ」
「サイキン腹が出てキタし、ココにするカ」
ユリナの臍を辺り摘むと、ぷすっとそこに刺すマム戦士。
ビクンッ、と仰け反るたびに、チリンチリンと音を出すピアス。
「ヘヘッ、、コレでオマエも、立派な鱗人ってカ♪」
ピアスのしたほうの乳房を入念にモンで馴染ませると
マムは慣れたようにユリナに跨った。
「あぁ〜、、、っ いい、、、っ」 イクッ。イクッ
「ユリナは、ユリナは一生ご主人様のチ○ポの奴隷です・・・っ」
「オ♪」
「オマエサイキン、うっすらと母乳でてるよナ?」
認めたくは無かったが、確かにうっすらと乳首から母乳らしきものが出てる。
ユリナはそれを認めたくは無かった。
「みないで、、、みないで、、、」
マムは小躍りして、ユリナの乳房をむしゃぶりついた。
母乳が出て1ヶ月。彼女の腹は日増しに膨らんでいった。
彼女は信じたくなかったが、妊娠特有の嗚咽もある。
彼女の事は兎も角、お腹に子を宿してると知ったマム戦士は
それから彼女を吊るさなくなり、家畜小屋周辺で自由にさせた。
とはいっても、そこから逃げれるような体力も気力も
今の彼女には残っていないが。
安定期に入ったのか、彼女は残りの時間を静かに過ごすようにした。
毎晩来てくれるマムも、子供を宿したら優しく接してくれると信じていた。
しかし彼は変わらない。今日もユリナを抱きにくる。
「いやっ、乱暴にしないでっ・・・」
構わず彼はユリナの股を弄り、巨大なイツモツでユリナを突く。
「やだぁっ、赤ちゃん、赤ちゃん;;」
母乳や愛液を垂れ流し、それでも断続的に訪れるアクメに
ユリナはもう、なすがままだった。
「オッ、オッ、オッ、、、」
「オマエもう、家畜そのものだナ」
突くたびに白目を剥き、愛液と小便を垂れ流すユリナを見て、マム戦士は呟いた。
〜エピローグ〜
池のほとりで、彼女は子を抱いていた。
歯こそ生えては居ないものの、尖った口に伸びた額の角
それはマムージャそのものであった。
母乳を飲ませて呆けている彼女に、いつものマム戦士とは違う
複数の身なりの整ったマム賢士が、部下を従えてやってきた。
「フム、、、これが例の亜人種の児か」
「わが種族と人との、良い面が育てれれば、良い逸材になるやもしれん」
「おい、家畜の母親に情が移っても困る。さっさと取り上げろ」
部下の屈強なマムが、彼女から子を取り上げると、持ち去ってしまった。
「イヤァーー!イヤァー!ワタシの赤ちゃん;;」
唯一の生き甲斐も奪われ、泣き崩れるユリナ。
気がつけばそこに、いつも愛してくれたマム戦士とは違う
また凶暴そうな顔をしたマムが立っていた。
彼はユリナを汚いようなモノを見る目で見下すと、こう言い放った。
「オイ、、、今日からこのオレが、オマエの交配相手ダ」
「鱗も無い人間風情と交尾なんぞ気がススマンが、、、コレも仕事ダ」
品物を見定めるように彼はユリナをまじまじと見ると、
その乳房にある、黒鱗のピアスを掴み、引き千切った。
「・・・っ!」ユリナの顔がしかむ。
「コレはもう、いならい、ネ」
聳え立つ彼の双頭のペニスを見て、ユリナはこの先の生活に絶望しつつも
体はこの先訪れるであろう快楽の日々に、秘部と乳首はもう濡れていた。
BAD END・・・
以上、完結です。
設定上ではヴァナディールで起こりうるであろう、
でも残酷すぎて本編にはとてもとても絡めないような
リアリティのあるエロが好きデス。
今回はヴァナ彼女であるF3キャラに、常日頃欲情して
書きたくて書きたくてどうしようも止めあれないあfぐいふじこg
な煩悩の捌け口的などうしょーもない作品になってしまいましたが
またジャンル問わず色んな作品に取り組んでイキタイと思ってマス(・∀・)ノではまた
超GJ、俺は好きだぜ。
またお願いします。
全力でGJ
GJ支援ありがとうございます。
今回は勢い余って、少しコア過ぎる内容になってしまったので
次作はもっとソフトなエッチ路線の、軽いノリでまとめたいと思ってます(つ∀-)
超今更感は拭えないんですが、長年温めていた
ルト・ミュラーモノを予定していますデス。
どこかで「こんなのあったらいいな〜」と言った記憶があるようなないかもですが、
例のバス工房のクエで、デブオヤジとガルカに捕まっちゃって、
色々エッチなお仕置きをされてしまうという内容です(こんなのばっかr)
校正中にPC再起動しちゃって、序にまた1から書き直してますが
また出来上がったらヨロシクです(・∀・)
お待たせしました、ルトミュラーモノ完成したのでアップします(・∀・)
ルト・ミュラー:ミスラ2白髪
サリム:ヒュム大臣
たぶん暴力表現等はない。。。とは思われまs
Luto Mewrilah : あなたたちが お宝と呼ぶものは、いただいたわ。
Gentle Tiger : !!か、怪盗だーっ!!捕まえろーっ!!
・・・ふふ、単細胞なガルカを巻くなんてチョロイものね♪
ルトはミレドシラッドと組み、最近はこの大工房に目を付け
管理官が不正に蓄えたギルを、堪った頃合に盗みに入るのに味を占めていた。
なんといっても、、、警備があのいかにも単細胞なガルカ3人である。
怪盗の経験を積んだルトには、落ちているお金を拾いにいくような感覚だった。
「100、200、300、っと。よくもまあこんなに貯めこんだモノね」
「元々不正なお金なんだし、私たちが世の中の為に使わなくちゃね♪」
「ルト!!1人占めなんて、ずるいよ!!」
いつもの光景である。大金を前に上機嫌なルトは、
ドアに忍び寄る人影に全く気付かなかった。
「・・・(ヒソヒソ)いいか、合図をしたら一斉に取り押さえるぞ」
ルトが上機嫌で、ミレドが渋々とギルを麻袋に詰め込んでいると
バタン、と後ろでドアの閉まる音がした。
「ん、マヌケな見張りはまだ入り口のほうよね?ミレドシラッド。」
「うん、今頃ボクの変装で、食堂に魚でも食べにいってる筈だよ」
「じゃあ気のせいね・・・さ、早くお宝頂戴してズラかるわよ」
ごそごそと麻袋にギルを移してるルトとミレドの背後から
のっそりと大きな影が3つ近づく。
「とりゃーっ!」
「きゃっ!!ちょっと、なに!なに!」
ルトとミレドの背後には、いつも煙に巻かれる屈強なガルカ3人が
背後から2人を、腋を抱えるようにがっしりと羽交い絞めにしていた。
「全く・・・何度も何度も同じ手が通用すると思ってるのか!」
「サリムさんにここで見張っていろと言われて正解だったな」
「ちがいねえ、確かに最終的にはここにくる筈だ。ガハハッ」
羽交い絞めにされたルトは、それでも下半身をジタバタさせ、必死で抜け出そうとする。
「ええい、大人しくせんかっ、この泥棒ネコめっ!」
「がふっ!」
手の空いているガルカが、付近に積まれていた薪用のエルム原木で
ルトの後頭部をごつん!と叩いた。気を失い、へなへなと力なく倒れこむルト。
ガルカが暴れるルトに気を取られているその期に乗じて
ガルカの胸の中からするりと抜け出したミレドは、一目散にドアを飛び出し逃げ出した。
ぴゅ〜〜〜
「あっ、こらっ!またんかっ!!」
「どうする、追うか?」
「表で大っぴらに追うわけにもイカンし、取り敢えずはこの泥棒猫1匹でいいだろう。サリムさんに突き出そう」
そうするとガルカ3人は、そそくさと麻袋とルトを肩に抱え
何事も無かったかのように、裏口からどこかへ去っていった・・・
「・・・う〜ん・・・」
ガンガンと頭痛で朦朧としながら、ルトはうっすらと目が覚めた。
きょろきょろと首を振り、辺りを確認すると
すぐに両手の自由が効かない事に気付く。
湿ったレンガの一室に、扉は鉄格子。
しゃがみこんではいるが、両手は革紐で縛られ
そのまま天井からぶらりと繋がれている。
「そっか・・・あたしドジ踏んじゃったんだっけ」
意識も戻ってきて、辺りを冷静に見渡すと
鉄格子の向こうで、見覚えのあるマヌケなガルカが椅子に座り
グースカピーと居眠りをしている。
「ちょっとあんた!!早くここから出しなさいよ!!」
んがっ、とガルカが起きると、ジタバタしているルトを見て
めんどくさそうに奥のほうに歩いていった。
「お〜い、誰かサリムの旦那に、泥棒猫が目を覚ましたって伝えてくれ〜」
暫くして奥のほうから、いつものガルカ3人を従え
腹の出たヒュムの中年が現れた。いつもくすねてる財宝の主、管理官サリムである。
サリムはルトをまじまじと、品定めするかのごとく見ると
「ふーむ、、、どうもこの国のミスラというのは、手癖が悪くて適わんのぅ」
「おい、今までお前たちが取ったワシのカネはどこにある?正直に言うのだ」
しゃがみこみ、その手がルトの小振りな顔の顎に接しようかとしたかと思うと
ペッ!っとルトはサリムに唾を吐きかけた。
「ふんっ、誰がアンタみたいな小悪党に喋るモンですか。コレでも怪盗よ。死んでも喋らないわ!!」
フフフッ・・とサリムが笑ったかと思うと、懐から手拭で唾を拭き取り
次の瞬間、バシッ!とルトの右頬を叩いた。
「フム、、、予想通り強情な猫だ。しかしどうかな?お友達がどうなってもいいのかね?」
「・・・っ!アンタ達!!ミレドをどうしたのっ!」
「こことは別の所に捕らえてあるよ。。。尤も、まだ何もしては居ないがね」
「君の態度次第では、お友達がそこのガルカ達にどうされるかは解らんが。。。ふふふっ」
ニヤリ、と後ろのガルカ達が笑った。
そういえば聞いた事がある。腹の減ったガルカ達は
時にタルタルを食べてしまう事もあると・・・
「解ったわ・・・抵抗しないから、ミレドには何もしないで頂戴」
「物分りの良い子猫ちゃんだ。それじゃあひとつ、咥えて貰おうか」
「・・・?な”っ、なに??」
「メスの捕虜の尋問といえば、古今東西決まっておろう」
「さあ、まずはその口で、ワシを満足させてみるのじゃ♪」
ズボンを下ろしたサリムは、だらりとしたペニスを
ルトの頬にぴたぴたとつけて催促する。
・・・くっ、こんなデブオヤジの性処理なんて、、、
でも仕方ないわ、これしきの事でミラドが助かるなら
目をしっかりと瞑りながらも、ルトは恐る恐るサリムのペニスにその舌を近づける。
まだだらりとしたサリムのペニスを口に含むと、ルトは口の中で転がした。
こんなの、ガルカンソーセージだと思ってればなんともないわ・・・
徐々に硬くなっていくサリムのペニス。
うおおおっ、と何か叫んだかと思うと、サリムはルトの頭をがっしりと掴んだ。
「な、なんだっ!この舌はっ!!」
「ザラザラとして、それでいてねっとりとして、、、んふぅ!こ、これはたまらんっ!」
暫くぐちゅぐちゅぐちゅ・・・という卑猥な唾液の音が漏れたかと思うと
すぐにサリムのそれは果てた。
・・・んぐっ・・・苦ぁい・・・
勢い良く流れ込んだ精液に、苦虫を噛み潰したような顔のルト。
「おおっと、まだだぞ。この汚れたイチモツを、ちゃんと綺麗に掃除するのだ」
再び萎えたそのペニスをルトの口に含ませると
サリムはその余韻に浸っているようであった。
「ふぅ〜っ。噂には聞いておったが、まさかミスラの舌がこれほどのモノとは」
「おいっ、何を休んでおる。上目使いでこっちを見上げ、丹念に奉仕するのだ」
ルトはイヤイヤながらもサリムを見上げ、くちゅくちゅと萎えたペニスを口で転がす。
「ふーむ・・・これはなかなかの拾い物やもしれん・・・」
「これからたっぷりと性技を仕込んで、ワシの愛奴に・・・」
余韻に浸るサリムを、呆れた顔で見守るガルカ3人組。
「ん、こらっ!何をしている!さっさと持ち場に戻らんかっ!!」
「この猫は暫く、ワシ一人で尋問する!」
やれやれ、と顔を見合し、ガルカ3人組は帰って行った。
事が終わり、はぁはぁと息切れをしているルトを見て
サリムの欲情は、さらに掻き立てられていった・・・
「それではサリムさま、これが今月の分の上納でございます」
揉み手をしながら、ヒュムの商人はサリムに媚び諂う。
「ふむ、、よろいしい。で、頼んでおいたものもあるかね?」
「へい、カザム産のパママに、ノーグでの闇市での・・しかしどうするんで?こんなもの」
「余計な事は詮索するな。出入りを続けたければ、おまえはワシにしたがっておけば良いのだ」
訝しげな顔をしつつも、ヒュムの貿易商は、サリムに小荷物を手渡した。
受け取るとサリムは、心なしか上機嫌になっていた。
サリムの向かった先は、ツェールン鉱山の奥の使われていない倉庫であった。
ここの奥の一室で、ルトはあれから人知れずサリムに匿われていた。
ガチャ、と重い扉を開くと、むあっとミスラ独特の篭った体臭が外に漏れる。
ルトは、ミスラ特有の発情期を迎えていた。
狭い洞窟の一部のその部屋で、簡素なブロンズベッドに横たわり
鮮やかなミストチュニックの面影はなく、もう下着のミスラインクロス姿になっており
体中はその艶やかな褐色の肌が汗ばみ、頬は赤く火照っている。
「ほほほ、いい子にしてたかの?今日はお土産をたっぷり持ってきたぞ♪」
「・・・」
換気が悪く蒸しているのか、サリムは口笛を吹きつつそのまま裸になった。
「・・・このヘンタイ親父、、、いい加減ここから出しなさいよ・・・っ」
「ミレドは無事なんでしょうね・・・・?」
ベッドの上で身悶え、ルトは力なく呟く。
「おやおや、これはまた異な事を。私はオマエをここに監禁しているワケではないのだぞ?」
「オマエが自分の意思で、ここに留まっているだけではないか♪んん〜?」
サリムがベッドに座り、その火照った肌に触れると、あんっ!とルトは反応する。
「まずはその、汗ばんだ下着を取り替えないとの♪」
通常よりも小さいサイズであろうか、汗でびしょびしょになったミスラインクロスは
もうルトのその痴丘と乳首が透けて見え、サリムはそれをニヤニヤ堪能しつつ下着を剥がす。
ベッドの上で全裸になったルトは、もの欲しそうな顔でハァハァとサリムを見る。
「オマエもすっかり、このキツい下着がお気に入りだのう、このヘンタイ娘め♪」
「ホホホ、、、さあ、コレが欲しいのであろう?いつものおねだりをするのじゃ」
ベッドの上で、クネクネとおねだりをするルト。
クネクネにあわせサリムが肌に触れると、ルトの動きは次第にいやらしくなり、感じているようであった。
そのまま両足を掴んだサリムは足を開き、そのてらてらとした秘部をむしゃぶる。
「んふぅ〜、この独特の味がタマランのぅ」
発情期でいつもより敏感になっているのか、ルトはもう愛撫だけで光悦した表情だ。
そこにはもう、いつもの高慢なミスラはいなかった。
「どれ、、、オマエももうワシのチ○ポなしでは辛かろう?」
「どうじゃ、、、怪盗なんぞやめて、このままワシの愛奴のなるのじゃ」
発情期にすっかりサリムに仕込まれたルトは、元々あったエッチ好きな性格もあり
もうすっかり体はサリムを見ただけで、濡れる体になっていた。
いきり立ったサリムのペニスを見て、ごくり・・・とルトの口元は緩む。
「仲間のタルタルが、もうとっくに抜け出しているのは解っているのであろう?」
「それでも逃げ出さないでここに居るとは、たいしたヘンタイ娘じゃ♪」
ああん・・・♪あふん・・・♪
ルトはもう弛緩しきった顔で、その快楽に身を委ねる・・・
数ヵ月後。
サリムは仕事を終え、とあるバストゥークから離れた廃屋に向かう。
そこにはルトが居た。この使われていないグスタの風車小屋を
バストゥーク方面での怪盗の根城に使っているらしい。
がちゃ、とドアを開けサリムが中に入る。
「いい子にしてたかい?私の可愛い愛奴よ」
クスッ、とルトは笑ったかと思うと、そのミストチュニックをするりと脱ぎ
その下からはきつきつのミスラインクロスがあらわになって、言った。
「お帰りなさぁい、ご主人さまぁ・・・今日もルトを、いっぱい可愛がってね♪」
ミスラインクロス越しのその褐色の乳首はツンと立ち、秘部はもう湿っていた。
完
以上です。
ルトに関しては思い入れが強く、色んなシチュを妄想してたんですが・・・
なかなかまとまらず苦戦しておりましたw
一先ずこんなところですが、またエロ妄想がまとまったら
トライしてみたいと思ってマス(・∀・)ノではまた
うん、とりあえず2つほどつっこんでいいだろうか。
×ルト・ミュラー ○ルト・ミュリラー
×ミスラインクロス ○ミスラロインクロス
あ、あとロインクロスは両脚装備。
でもGJ。
615 :
名無しさん@ピンキー:2008/08/12(火) 02:24:58 ID:6SpdU3gi
GJ
でも、ヒュムとかグスタとかの略語は使わないほうが文章としてスマートだと思うんだ。
地の文を話し言葉にしないのと同じで
ザルガとオボロンな漏れに死角はなかった。カカッ
いや漏れには逆に読みやすくてよかったよ
最近こういう系統なかったしなw
なんか初期なころの、オークダボイネタ思い出してよかった
またきておくんなまし(´・ω・`)
おお久しぶりに覗いたら グッジョブな新作が2つも!
しかもミスラスキーにルトネタはタマランッ!
エロもなんか
・獣人(中年オヤジ)からの陵辱
・あんなにイヤだったのに,,,でも体がもう幹事長ビクッビクッ
・最後は陵辱対象に従順な奉仕化 とか
うまくツボを抑えてあるなーとおもた
またこんな感じのヤツで たのんますっ(*´Д`)ハァハァ
490あたりで次スレかしら?(・w・
そろそろ500ですしおすし
620 :
名無しさん@ピンキー:2008/08/25(月) 00:28:23 ID:d8sl5MDf
age
621 :
名無しさん@ピンキー:2008/08/28(木) 01:36:50 ID:qZhsYF0H
レベルスイギントウ楽しみage
622 :
名無しさん@ピンキー:2008/08/29(金) 07:12:09 ID:qWu5Xhk3
保守
623 :
名無しさん@ピンキー:2008/09/01(月) 03:42:51 ID:uKUVz+Cr
レベルシンクでLv75の憧れのあの娘を低Lvの奴が…とかできるんか?(*´д`*)
保管庫の作品や関連リンクでおすすめのSSってある?
保管庫からリンクしてないのでもいい
2夜目にあるミカさんシリーズ全て
1夜目のジョニー
ガルカの玉子様とかツンデレミスラのお話とか好きだなぁ。
ミカさんシリーズももちろん大好き。
628 :
名無しさん@ピンキー:2008/09/10(水) 21:21:48 ID:SUh5/Cf2
タルタルだけど、5夜目のヤマト×トララシリーズとかオススメ
俺樽モノだけはダメなんだ・・・
(・c_・`)ソッカー
お久しぶりです。
VerUP前から書き連ねてた作品がようやく仕上がりましたが、
投下すると500K超えちゃうので、現段階で新スレ立てるなりしちゃっても
よろしいでしょうか?
>>631 神キター
いいんじゃないでしょうか
激しくwktk
わっふるわっふる
新スレたてていいと思います(*´д`*)wktk
635 :
某猫好き: