【みんな】ハーレムな小説を書くスレ【仲良く】 10P
オリジナル・二次創作を問わず、男一人対女複数をテーマにした物語を書くスレです。
基本的には複数プレイや、そこに持っていくまでの過程を中心にしたいですが、
二股三股等、とにかく男一人が複数の女性と関係を持つ話もOKとします。
ネット小説等に関する情報交換も行っています。
(・∀・)スキ(・∀・)スキ(・∀・)タイスキ
(・∀・)スキ ∧_∧ / ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
(・∀・)スキ(´∀` )<ハーレムはいいぞ。語れ!
(・∀・)スキ( ) \_____
(・∀・)スキ| | | (・∀・)スキ
(・∀・)スキ(_(_) (・∀・)スキ
(・∀・)スキ(・∀・)スキ(・∀・)スキ
外部リンク集(保管庫付) ハーレム小説リンク集
ttp://marie.saiin.net/~mcharem/harem.htm
>1乙&即死回避
6 :
名無しさん@ピンキー:2007/07/13(金) 07:25:55 ID:dPhZNKcR
この間クソだるい休日出勤だったんだが会社に逝くバス路線に体育館があるせいか車内が女子中バレー部に占拠された
俺不審者?な気分はともかくも少しハーレム気分みんなそんな体験ないか?
7 :
名無しさん@ピンキー:2007/07/13(金) 07:26:34 ID:dPhZNKcR
この間クソだるい休日出勤だったんだが
会社に逝くバス路線に体育館があるおかげで
車内が女子中バレー部に占拠された!
俺不審者?な気分はともかくも少しハーレム気分みんなそんな体験ないか?
多重書き込みスマン
今日は女子少〜中のテニス少女に囲まれながらだったので興奮していた
車内後部に少女満載っていうのは前半分を忘れられるな
っと乙のこころ忘れてた
1乙
今スパロボやってるんだが、寝取りや鬼畜にならずに上手くハーレムを作る方法はないだろうか?
教えてくれ同士達よ!
生体ユニット→浄解→ラヴ
Wナンバーで華撃団→隊長でラヴ
ヴァルシオーネ→量産&自動化→隊長でラヴ
他の男→それもわたしだ
こんな感じか?オレは勿論2+3だ
メイン級男キャラが皆でフュージョン
>>9 そもそもあんなカップルだらけの世界でどうやったら寝取りにならずに複数の女性を囲えるのか
しかも明確な交際相手がいない様なキャラでさえファンの中ではお相手が決まってたりするからなぁ……
やっぱり多少の無茶は必要じゃね?
>14
スパロボだけに、多少の無茶は承知の上でですか。
なんか版権連中みんなクローンって設定の奴なかったっけ?
>>8 某関西政令指定都市の市バスに、
沿線に4つの女子高と1つの商業高校がある路線があってのぉ。
テスト期間なんぞの関係で、昼下がりのバスに
彼女らがいっせいに乗り込んでくる時期が定期的にやってくるんじゃ、、、
わしが営業車を後輩にゆずって外出する日にかぎって
なぜか必ずこの時期と重なるんだよねぇ、偶然。
えぇ、偶然ですともw
スパロボでハーレムやりたきゃ、大人しくアラドか統夜を投入すりゃそれで話が終わるんでないか?
アラドならゼオラ+オウカ(ラトゥーニ、イルイは他に相手がいるんでやや微妙。)
統夜ならカティア+メルア+ミューズで普通にいける。
しかも統夜なら機体のエネルギー源がオルゴンだからなあ、まさにハーレムエロパロの為の設定、流石は夜を統べる者だ。
え? オルゴンだとなんかあるかって?
ググってみ。 たしかオルガスムスを語源とする性の快楽により発生するという素敵設定のトンでもエネルギーなんだよ、オルゴンってw
>オルガスムスを語源とする性の快楽により発生するという素敵設定のトンでもエネルギー
それなんてドキドキダイナモ?
Jの統夜はハーレムだの個別エンドだのやりたい放題だから困るw
Wのカズマは悲惨すぎだしさw
>>16 ゼオライマーか?
Ps理想郷の中捜索にブログ捜し依頼が……
飢えてんなぁ
23 :
名無しさん@ピンキー:2007/07/15(日) 02:50:51 ID:G8wVgjiQ
スパロボはむしろ敵の筈のアクセルの方が……
Aではレモンと恋人設定だったはずだし、ラミアともフラグ立ててたし、OG2ではさらにエキドナとフラグを立ててた
さらにWシリーズの最終調整として夜の訓練も手伝っているという設定にすればほかにも選り取りみどり……
Wはウーマンの頭ということで全員女性体設定で……
キョウスケのライバルの癖によっぽどハーレムを作りやすいという不思議
後はリュウセイでラト&マイにヴィレッタをプラスするとか
24 :
名無しさん@ピンキー:2007/07/15(日) 09:36:19 ID:9BL1cxmz
少しNG要素を含んでも良いなら女体化とかどうよ?
シンジがホモに襲われる(未遂)
↓
シンジ「男なんか、男なんか皆いなくなっちゃえばいいんだぁぁぁ!」
↓
サードインパクトで男が全員女体化
↓
シンジ、うっかり男のまま復活
↓
人類を滅亡させるわけにはいかない!!(しかも神の能力で何でもアリ?)
それ、往年のスパシンと何が違うのさ (;´A`)
シンジが両親丼食うと聞いて飛んで(ry
残ってる?
普通にシンジってハーレム物の主人公としてはあまり魅力感じないタイプのキャラだと思うんだけど
なぜか多いよねスパシンもの
魅力感じない=等身大になるんじゃない?
エヴァの二次創作は基本的にU-1と同系統だから、
主人公改悪、ヒロイン総白痴化、特定キャラ捏造断罪がデフォ。
その過程で白痴化したヒロインによるオレキャラマンセーを示すハーレムが出来上がる。
当然、ヘイトしたいキャラはそのハーレムに入れず、ハーレム要員によって袋叩き。
U-1ってなんだ?
KANONの祐一が
>>30みたいになったもの。
基本、俺キャラ最強、ハーレム万歳って感じか?
ハーレムうんぬんより主人公最強の方が強いかな
世界や次元超えたりする
突然何かの力に覚醒したシンジが、金色に染まった髪を逆立てながら木刀片手に空を飛んでサキエル撃退。
いい加減スレ違い風味が漂ってきたから終わりにしようぜ
U1といえばヘタレのマイラー と言うのは2回目
昔理想郷で読んだスコッパーシンジは意外性があって一発ものとしては面白かったw
シンジとかどうでもいい
ハーレムを!
戦国自衛隊じゃないけど、現代の技術と知識を持ったまま初代ローマ帝国の時代
にタイムスリップしてハーレム作ってしまうというシチュエーションは好きだな。
別にローマでなくても平安貴族でもかまわんけど。
>>42 eroparoもdion規制かあ
巻き添え多発しそうorz
バスごと異次元へ堕ちたい
女子テニス大会中学生の部……万歳、今ならテニプリに感謝を……
>44
同級生や幼なじみで学校祭の準備を終えて一斉に帰る、
或いは複数の学校の合同合宿(出来れば部活も多岐に渡る)、
そんな女子高生の集団が三つほど乗り合わせると、
万が一運転手と分けあっても結構なハーレムが。
>>45 今なら、俺にも言える……!
運 転 手 も 女 性 だ ろ
ハーレムの道に譲り合いや妥協の精神は無い!
ALL OR NOTHING !!
例え地獄の業火に焼かれようとも・・・・いや異次元に住まう悪魔と取引してでも
ハーレム達成。
50 :
名無しさん@ピンキー:2007/07/16(月) 21:08:42 ID:khA/r96i
ダンテ著 神曲 ハーレム編
せんせー、ヴェルギリウスとベアトリーチェの他にハーレム構成員が思いつきません!
ダンテじゃなくてゲーテでいいじゃん
最後にはーれむに加わるのはメフィストフェレスたんで
地獄で悶えてるのが全員女生と考えるんだ
悶えさせてる悪魔も女なんだな?
前スレの女体化ハーレムもよかった
学校は男子ばかりの学校で主人公以外全員女性化とか。
男子一人後セーラー服の朝礼
校長の爆弾発言
『ここ男子校』
っていうのがむかしあってな
男子もセーラー服着ててもおかしく無いのでは?
と思った俺は間違いなくぽてまよに毒されてる…
男だってセーラー服着る所は着るんだぜ?
女一人に男複数のハーレムじゃだめか。
61 :
名無しさん@ピンキー:2007/07/17(火) 02:45:36 ID:ky7IQCVL
>>57 男物のセーラー服を着たエリカ・エリニアックに萌えたこともある < 沈黙の戦艦
何かの手違いで女だらけの部隊に配属された見習い水夫か、
難破した所を女だらけの海賊に拾われた見習い水夫
どっちが書きやすいだろうか?まあ見習い水夫は決定事項なわけなんだが
っ「両方」
っ「ハーレムパイレーツ(KTC)」
>>63 何故だかサクラやららいむやら樹木の名前が思い浮かんだぜ
(手違いでは無いが
取り敢えず書くんだ!いや、書いて。書いてください
遭難して女だらけの島に流れ着いた見習い水夫とかはダメ?
いや、まあやっぱどっちかに縛ったりせず両方やっちゃってほしいけど。
まあ、でも結局そこらへんは作者さんが好きなように書いてください。
見習い水夫へのこだわりにワロタw
田舎村の純粋気弱なショタきゅんが、長身双子の素直クールな貴族姉妹に
小姓として貰われて、実は姉妹がショタきゅんにベタ惚れで
「私達の主になって欲しい」と言われ、昼間は小姓としての彼にセクハラ、夜は主としての彼を強姦
そんなアホな事を妄想するが、いかんせん書く力が無いぜフゥハハハハー
69 :
45:2007/07/17(火) 16:02:14 ID:Ac17Bmbv
>46
迅速なる指摘をありがとう。
ついでに、引率の女教師(数人)もいるからな。
優先席に休職中(人妻妊婦)教師と応援の包帯怪我娘
を追加で
>>52のメフィストフェレスがフィストファックに見えた俺はそろそろ寝た方がいい
>73
メフィストちゃんと寝るがいい。
母娘どんぶりで。
76 :
あさひ:2007/07/19(木) 21:01:18 ID:8szTNwtq
前のスレの873-875の続きを投下します。
今回もエロはありません。すみません。
主人公が馬鹿っぽいです。
ちょっとしたこだわりで、ひとつのエピソードの前半部分のみの投下です。
77 :
あさひ:2007/07/19(木) 21:03:04 ID:8szTNwtq
「恋人できたって本当か?」
帰り道、バイトの先輩にそう聞かれたわけだが。
「ええ、できましたよ」
いたって平静を装って返事をする僕。
正直、このまま流れてしまえばいいと思っているのだが、そうそう上手くは行か
ないらしい。
「何でも、三股とか聞いたんだが?」
二股は特に気にならないのに、三股だと違和感があるのは何でだろ?
そんなことはどうでも良く、やっぱり知ってたというか、突っ込まれましたか。
「いえ、そんなことはないですよ? 誰に聞いたんです?」
とりあえず、間違った情報は訂正しないと。
三股じゃなくて、三人と付き合ってるハーレム状態だからね。
うん。わかってる詭弁です。
「で、誰と付き合ってる?」
「君島信子さんと谷川里美と美空遥」
「やっぱり、三股じゃないか!」
しまった、根が正直者だから、つい。
78 :
あさひ:2007/07/19(木) 21:03:59 ID:8szTNwtq
「どうしてそうなったんだ?」
うーむ。
何と言うか、先輩怒ってるなー。
正直、この人の怒りに触れるのは避けたい。
何せ、暴漢を回し蹴り一発で倒したのを直接見てるからなー。
その後泣きついて来たのは可愛かったけど、アスファルトに倒れた暴漢が死んで
やしないかと、そちらの方が気になってしょうがなかったなあの時は。
たしか、首の骨にひびが入ってて過剰防衛になりかけてたし。
ちっこいのにどっかで格闘技を習ってるらしく、やたらと攻撃力があるんだよね
。
というわけで、正直に話しました。
わが身が可愛いですから。
いや、正直に話しても救われるとは限らないけど。
「そういうことか、それは災難だったな」
おろ?
どうやら、僕に同情してくれたらしいぞ?
らっきー。
助かったらしい。
「おっと、どうやらここまでのようだ。また明日会おう」
「はい、お気をつけてー」
と言って、先輩が家に入ったのを確認してから歩き始める。
あれ?
明日はバイトシフト入ってなかったような?
まあ、いっかー。
79 :
あさひ:2007/07/19(木) 21:06:23 ID:8szTNwtq
以上です。
変なところに改行が入ってます。すみませんでした。
あと、エロシーンは次のエピソードになると思います。
>79
ほぉ、明確に書いてないけどこの先輩も女性ですか。
多分そうだよなあ……この描写だと。
このスレ的にそうじゃなきゃあ……ねえ?
レムハーとかいう?ハーレムのこと
それはない
一瞬レム睡眠かとおもた
E=mC^2のLa Hache(全3話)がハーレム
>>78その先輩はもしや素直ク(ry
投下しとくね
・これまでのあらすじ
女だらけの超大国ネブルアシアでくらす主人公アラセは、ギルニールと呼ばれるエリート学校でエロいことにはげむ日々。
そんな中、ネブルアシアNO2の実力者鳳凰院鬼月に呼び出されたアラセは、竜の卵と呼ばれる超空間に叩き込まれ、性に無頓着なエリート集団、キラー7とエロいことをするよう命じられるのであった。
人物覚書
・キラー7(超優等生集団)
海鼠輪七色(このわなないろ):アイドル、瑠璃色の髪、情緒不安定
近藤ウーテ:ゲーマー、プログラマー、虚弱、くるぶしまで伸びる金髪
痴愚神モリア(ちぐしんもりあ):犯罪者、腰までの黒髪、オールバック
灰寺ホゥノ:暗殺者、ウェーブがかった灰色の髪を耳辺りでそろえる
長谷川トピア:人工生命、ボクっ娘
百舌姫万灯火(もずひめまとび):妖怪、しっぽ、黄色い髪、前髪で眉毛が見えない、着物
・モリアの部下
ベルス:黒髪、控えめだが大体のことはそつなくこなす、毛が濃い
マディ:緑のカール髪、何にもできないいじめられっこ、Mっ気
・特別講師
リュシカ:紫の長髪、よっぱらい、口癖「だりー」、偉い人の前ではしっかり働く
ユルユカ:大き目のおさげが2つ、でっかい丸メガネ、まだ処女
鳳凰院鬼月:ネブルアシアのNO2
この空間に閉じこめられてから時間感覚がまるっきり狂ってしまった。
朝方ウーテとおフロにはいったとして、それから寝入ったのだからまぁ午後には起きたのだろう。その後散々エロいことをして、とすれば今は夜の11時。
この異質の空間では、自分の時計もいまいち信用できない。見てないところで勝手にくるくる回転してアラセを笑っているのではないか。
つい先ほどまでの肉の浜辺を思い返し、思わず顔がニヤついてしまうのはなにもアラセのせいではない。
(バカになりそう…)
その見立ては既に半分ほど事実である。
・・・・・・。
「アッ、アラセ!!」
「あれ?ウーテ」
その見覚えのある金髪の少女は、常夜灯の薄暗い明かりをキラキラと乱反射させながらアラセの胸元に飛びこんできた、
「どこにいたのダ、アラセ、探してたのに」
「ん?なんかあったの?」
ぐいぐいと鼻を埋めるウーテ。どうやら完全にアラセになついてしまったようだ。
「トイレ」
「へ?」
「トイレ連れってクレ、一人じゃ怖いのダ」
「あー…、なるほど」
(この役回り、固定されたな…)
問題は合宿終了までそれを甘んじて受けいれるか、あるいは少女を教育して、どこにだしても恥ずかしくない一人前のレディに仕立てあげるか。
見れば少女は歩きかたからして危なっかしい。ワンピースの肩紐がふわふわと浮いて、なにかの拍子にずり落ちるのでないかと思わせる。
信じがたいことに、彼女はトイレにはいろうとして、入口横のコンクリに頭をぶつけた。
「アラセ、ここで待ってロ」
彼女は頭をさすりながら個室の中に消えていく。
(あー…)
ちょぽっ、ちょぽぽぽぽぽっぽ……
(次ぎ生まれ変わったら犯罪者になりたい…)
そうすれば恥ずかしい葛藤なんかしなくていいのに。
「アラセー…。」
「んー?」
「ちゃんといるカー?」
「いるよー」
廊下には最低限の空調が遠慮がちに唸りをあげる。なぜかフト思いついたのだが、おそらく教員棟は独立したシェルターなのだ。
敵国に本土を侵略されても、エネルギー循環式の設備を備えたシェルターの中で準備を整える。十分な反撃能力を蓄えても、外はまだ一日もたっていないだろう。
そのための装備、多分スペースも、ココにはある。
きっとそのうちフィルターでろ過されたウーテの尿を飲むことになるのだ。
そんなことを考えながらアラセは、水洗の音をおかずにぬこぬこと自慰にふけった。
「……下等な」
「おわぁぁあ!!」
不機嫌そうに目の前の壁から現れたのは百舌姫万灯火だった。
「どうシタ!!アラセ!?」
「あああ、…な、なんでもないよウーテ!!」
あわててち○こを収納するアラセ。万灯火の眼はなかなか死なないダニを見る眼で、仄暗く燃えている。
「退け」
「へ?」
「厠にはいれんといっておるのじゃ……」
「ああ、ゴメンゴメン、」
大仰に飛びのきながら、万灯火の様子が少しおかしいことに気づく。左右にふらふらと揺れ、吐く息が荒く、わずかにほおが紅潮している。そしてウーテと同じところにおでこをぶつけた。
「大丈夫…?万灯火…さん」
「くっ…触るな…下郎…」
万灯火は青息吐息で手前の個室に向かう。
「せっくすだと…?不埒な…淫乱な…、サルの名残ではないか…」
消入りそうな声でなにかをつぶやきながら。
「アラセアラセ!!」
「…ん?どうしたのウーテ」
「キテクレ、はやく!」
おそるおそる、万灯火が収まった個室の前を、罪悪感満載で通り過ぎると、うっすらとウーテがドアからのぞく。
「な…なにかあったノカ?」
「いや、別になにも…ホントに…」
(てゆーか)
彼女の足首に絡まってるのは明らかにぱんつである。
「終わったんならちゃんと履かなきゃ…」
「…マダ」
「ん?」
「………おしり拭いてないノダ」
「グハっ、」
アラセは一瞬死んだかと思ったし、少なくとも幽体が引っこ抜けたのは確実だろう。いくつか大切な線が切れたし、なぜ死ななかったのか不思議に思っている神様の顔が見えた気がする。
「……オレが拭くの?」
「…ダッテ…おしりがかゆくなるじゃナイカ…」
「(……隣に万灯火ちゃんがいるんだよ…)」
「ン?」
「(とーなーりーに、まーとーびー……)」
「イ…いヤダ…アラセのスケベ」
(いやいや、違う違う違う…)
なんでウォシュレットついてないんだ、このシェルターは…
こうなったからにはさっさとかたづけると決めたアラセ。音をたてないようにペーパーをまきとると、ウーテに服をたくしあげるよう指示する。
「もうちょっとつきだして…」
「ンッ…」
ひざまずいたアラセの前に、少女の、問題のお若気があらわになる。
これからまだエネルギーを集約していく一方の、生まれたての恒星のような肉体にとって、そこが腐敗の象徴であるなどとどうしたら感じられるだろうか。
(いやしかしそれでも…なにかこう、人としての…)
その光景にフラフラと現実から遊離していくアラセに対し、すました様子のウーテ。家でも誰かに拭かせているのか、耐えれぬわけではないよくある家庭の羞恥。
ぐらぐらと揺れる視界の中、アラセはその一点に焦点をあわせて、中指をあてていく。
(あー…)
ついつい白い紙についた染みに眼をやって、アラセの脳みそはボコボコと沸騰する。
(これはダメだろ、これは……)
わずかに鼻先をよぎるにおい、いっそのこと舌を押付けてしまおうかという煩悶、今になってユルユカの肛門に締めつけられた感覚が悪夢のようによみがえる。
「キレイになったカ?アラセ」
「なんかもうどうでもいいや」
「ナニ?」
ちゅぷっ
「ぅヤゥ!!!」
こうしてアラセの道徳価値観は、ボロクソになってトイレに流された。
「アラセ!!バカ!ソコは…!!!」
内部から拡張したばかりの尻の肉に硬さはなく、彼女の筋は強引に広げればそれに従う。
意図に反した逆流に、こそばゆさ以上に脊髄にまとわりつく恐怖。
「ん、ぁく……ぁっ…ふっ、……っ」
実寸にすればほんのわずかな侵略が、巨大ミミズの暴虐のように危機感を膨張する。
アラセの舌は熱と圧力で締めつけられ、即座に麻痺した嗅覚神経は、既にその穴のにおいに心地よさを見出していた。
るろ…にゅぐ…ちゅぶ、ぬろぬろ…ぷぐぐ…
「ぁ……!ん、ふぅ…ん、ん、っくぁ…」
支えを要したウーテは便座に両手をつき、水を流せば顔に排水がかかるような屈辱的な体制で肛虐を強要される。
その悩ましげな眉からは、理解できぬものを理解しようとする懸命な努力が見える。
「ふぁ…ぁ!、……ぅ、んん!!…あっ、ぁあぅ!!」
そう、少女はただ耐えるだけで快楽などまるで見出していない。それを知ったアラセの神経は急速に冷めて、すぐに一時の感情に流された後悔が襲ってくる。
「ごめんウーテ…」
「…ふェ?」
「あぁぅ!!ふぁ、ぁっぁ!!あああ!!!」
じゃぁコレ誰だ?
「ダメなのじゃ!…っこんな!だめ…ぇ、…うあ」
(なのじゃ?)
「ま…万灯火…さん?」
「ひぁ!?、、あっ、ぅあ!!」
ガシャコーン
その瞬間、派手に陶器が弾け飛ぶ音。血の気の引いたアラセは、わずか逡巡の後に便座にのって隣の個室を覗きこむ。
「大丈夫万灯火さん!?」
四角く区切られたブースの隅にブルブルと震える万灯火。中に降りてカギを開け、ウーテに講師を呼ぶよう指示すると、なんだかよくわからないが緊急なのはわかった様子で走っていった。
「ぅぐ……、いらぬ世話だ…ぁぅ」
そんなわけがない。幸い頭などは打っていないようだが、発汗の量が尋常でない。
(それにしても…)
乱れた着物、朱に染まるほおには別に理由があるのだろう。
(オナニーしてたのか…?)
・・・・・・。
「ぅ…ぁん、くぐ…ゃっぁ…!!!んんぅ!」
アラセの下で万灯火が果てる。彼女は最後に一度だけキスをせがむと、安心したのかまた眠りだした。
行灯の青白い光の下で、生白い彼女の肌が艶やかにてかっている。汗を拭いてやり、彼女の性器をティッシュで拭うと、盆の上においてあったお茶のペットボトルを一口飲む。
あの後、ウーテに先導されて悠長に歩いてきたユルユカは、一目見るなり鼻で笑い、嫌がる万灯火を乱暴に引きずって事務室に運びこんだ。
事務室はいわば、各教員に割り当てられた個室以外の、共有スペースのようなところで、コピー機やら無料自販機、テレビなどが設置してある。
現在はリュシカとユルユカが寝起きしていて、トイレからも割合近い。
「発情期ですわね…ウフフ」
メガネをくいっとやるユルユカは、当然予期していた事態であるかのように冷静。
事務室に併設してある、四畳半の和室スペースに万灯火を寝かせると、アラセに看病を命じて自分はさっさと寝だした。
看病、そう。その内容は万灯火があえぎだしたら挿入するというもの。
そうしなければ発情ホルモンが収まらず、自分の指の摩擦で膣を傷つけてしまうというのだ。
「ぁ…あらせ…あらせどこじゃ…」
「はいはい、どうしたの」
数回の交接を経て、すっかり万灯火は警戒心を解いた。
「…ぅぐ、みず…水をくれぬか…」
「はいどうぞ」
「ふぐ…すまぬの…ん、っく、けほっ」
しかしその水の半分ほどはノドを伝って肌にこぼれる。アラセはあわててタオル地でその水を吸う。ちなみに彼女は白の半襦袢に着替えている。というか着替えさせた。
「あ…アソコが痛いのじゃ…」
「へ?どこ?」
もじもじとする万灯火。該当箇所は明らかにデリケートな部分である。
「このへん?」
「ふぁ、…そ…そこじゃ……うぐ…」
ちゅぷ…
「そのまま…、そのままさすっておいてくれまいか…」
「こ…こんな感じ?」
ちゅこちゅこ…
「んん…切ないのじゃ…」
(か…かーいい…)
「…ば、ばか者。恥を知れ…あぅ」
(あ、心読まれた)
ほどなく万灯火はすーすーと寝息をたてだした。先ほどまでは手負いの獣のように荒れくれていたのに。アラセは少しだけ回想する。
「触るな下郎!!」
アラセの手をふり払う万灯火。収納可能なとがった爪が、赤い筋をつくる。
「フフフ…アラセ様、構わず犯してしまいなさい」
「そ…そんなこといっても…」
「認めん…認めんぞ…せっくすなどと…あ、あんなものは…野蛮で未開な因習だ…!!」
立ちあがろうとする万灯火は、しかしすぐに力なく倒れてしまう。内股が痙攣しているのが目に見えてわかる。
「寄るなサルめが!!貴様らのような下等なサルが…サルのクセに…高貴な妾に触れるなどと…」
「万灯火さん…」
「寄るなといっておるのだサルめ!!」
「お前半分イヌじゃないカ!!」
それまで黙っていたウーテがぶっちゃけてしまった。
ガラガラガッシャーン
万灯火の自我は致命的なダメージを受け、茫然自失の態でふすまに激突し、それきり起きあがらなくなった。
その後自暴自棄になってアラセを受けいれた彼女は、今現在予想以上のセックスの効能にしぶしぶながらもアラセを認めてきたところである。
その間アラセも、万灯火さんが万灯火ちゃんになり、最終的に万灯火の呼び捨てで落ち着いた。
「……あらせ…、あらせ…」
「……ん?…あ、なに?」
ついついウトウトとしてしまったアラセ、目を開けると目の前に万灯火の小さな口がある。
「…欲しいのじゃ…はぁっ…ふく、…」
彼女の息で、アラセの鼻の頭がわずかに湿る。懸命に身をよじり、果肉にはさまったアラセの指から快感を得ようとする。
「…あらせぇ…んぁ…っく、…ふ、」
万灯火は我慢もできぬようにアラセの口の端を舌でなぞりだす。そのままくちびるを割り、遠慮がちに粘度の高いだ液をそそぐ。
「力抜いて万灯火…」
ちゅぷぶ…ぷ
「ふぁあっ!ぁあ!んっ、ふ!」
ゆっくりと尻を揺すると、震えた指でアラセの頭をつかみ損ねる。細胞の一つ一つが暴走し、万灯火の制御を拒否している。快楽の神経が、彼女の肉のスキマを通っておびただしい根を張り巡らせる。
「ぁ…んんん、くぅ、ぅ…ぐぅ…ぅ」
きりきりと軋る白い歯。特にアラセが快楽を与える努力を試みなくとも、狂わんばかりの快楽が少女を襲う。
むしろ膣へのダメージを心配して、動こうとする万灯火を押さえこむのに精一杯だった。
「あら…せぇ…」
「ん?」
「噛んでもいいか?歯の根がかゆいのじゃ…」
首筋にめりこむ犬歯。彼女の呼気が、そのスキマから抜けていく。秘所に手をあてると、水分がとめどなくあふれている。先ほどからひっきりなしに水を飲むのはこのせいだ。
「…あらせ」
「ん?」
「…オシッコ」
「おあああ、我慢我慢!」
そのまま万灯火の尻を抱えてダッシュする。事務室では下乳をはみださせて、だらしなくソファに転がるリュシカ。無音の廊下に抜け、タンクのフタが砕けた個室に駈けこむ。
シュァァァァ………ちぽちぽちぽ…パタタタタ
フラフラと頭を揺らす万灯火は、支えなければ転がり落ちてしまいそうだった。
(なんか今日はシモばっかりだ)
「……あらせ」
「ん?」
うっすらと開いた瞳は幻覚でも見ているようで、ユラユラと上下に揺れる肉物をおっている。
「もう少しこっちにきやれ…」
妖しげにそういうと、そのままアラセの肉物を深々と飲みこんでしまった。
「…んふ、…っく…ふ………ちゅ……んふ、ぢゅぶぷ、きぷ」
彼女は重心を自分で支えないので、そのままずり落ちてしまいそうなのを引き上げてやらなければならない。
今の彼女に首を振る力はなく、せいぜいがおでこを支点にコロコロと角度を変える程度。それでもペタペタと這いずるような舌は十分に心地よい。
満ちるような刺激を受け、とろとろと垂れるように肉汁をそそぐ。
「万灯火…って、ほらほら寝ない寝ない」
「…ふほは?…ぅ」
そんなこんなで、万灯火の口からこぼれる精液を拭きながら事務室に戻ると、扉の前でウーテがウロウロしていた。特徴的な髪の毛の固まりは、暗くてもすぐわかる。
「ア、…アラセ!」
「………………またトイレ?」
「ち…違うのダ!!…その……一人じゃ寝れないのダ」
(なるほどそっちか…)
「…だめカ?」
「…んー、お行儀よくしてるんだよ」
万灯火を寝かせてからウーテの布団を運びこむと、それだけで四畳半は埋め立てられた。
白いシーツにためらわずにダイブするウーテ、親戚の家に泊まりにきた子供のようにはしゃぐ。
「ほらほら、いちお、夜だからさ…」
「いいじゃナイカ、迷惑かけてもどうでもいいやつらばかりダ」
両足をパタパタと動かし、自由に遊泳する少女。豊かな髪が子犬を包む毛布のように、彼女の存在をかよわく見せる。その脚が万灯火の鼻先をかすめてペットボトルを蹴り飛ばす。
「こらウーテ」
「ヤぅ…離セアラセっ」
発育不全の足首をひっとらえると、付け根のパンツがあらわになる。
多少強引に寝かしつけにかかるも、その目は溌剌として、中天の太陽のように輝いている。
「ママは寝る前にチューしてくれるゾ」
「はいはい、ちゅー」
「ヤダヤダ!!くちびるじゃなきゃヤダ!!」
「はいはい、いい子いい子」
ちゅーーー、ちゅるぢゅる…ちぷ…ちぱ…
「ウーテ、歯、磨いた?」
「…………磨いタ」
「はい起きてー」
「ぅヤー!!はーなーセー!!!」
ついでに寝巻きに着替えさせて最速で戻ってくる。幸いにも万灯火に起きる気配はない。
ウーテはようやく落ち着いて、今度は保護を要請する小動物のように甘えだした。
「あらせー、大好きなのダー」
「うぐ…」
そんな誘惑に簡単に負けるとおもったらその通りである。
ちゅぷ…ちゅぶ、ちゅ…ちゅこ…ぷちゅ…
「ン……ぁぅ。…ふぅ、ん、っん」
これから眠ろうという少女をだ液まみれにするわけにはいかない。粘膜は粘膜に、肌には肌を、丁寧な愛撫で彼女を導き、キスの時間を長めにとる。
「…ふ、っん、ン。ちゅぶ…ちぷ、ふぁ…ちゅぶぶ…ちゅ」
洗いたての舌を舐めとる。艶やかな歯。メロンの味がするのは仕方のないところ。
「だ液こぼさないで…」
「ふむ……ァ…。ンン…」
ごくん。こくり。
上下するのどをみながら、履かせたばかりの寝巻きを脱がす。
ちゅぷ…
「ぅア…」
「あんまり…声ださないように、ね」
「ンン…ぅゥ…ぁぁ、ふぁ」
ちゅぷ…ちゅぐ、ちゅ……、じゅぶ…じゅっくじゅっく…
「アラセの…大きいのダ…」
時折万灯火が寝返りをうつほかは、静まり返った室内。そんな中、こすりあう2人の間にしか聞こえない粘膜のきしみ。
ちゅっく、ちゅ…ちゅぶ、ちゅ…ぷ
「あらせ…ぇ、ふン!…ゥぁ、ぁ……ンー!」
「ホラ口…静かに…」
「ふむ…ぁーふ。…んん、ふっ。ちゅぷぷ」
ちゅぶ…ちゅ、ちゅぷっちゅぷ。じゅぷ
「アラセ…ぇ!ん…ふ」
震えるウーテを捕まえて、その中に精を放つ。おでこ同士をくっつけて、汗と汗を混ぜあわせる。
「…んぐ、あらせ、…あらせどこじゃ!!」
「…ぅあ、万灯火…」
「アラセ、…ヤぁ……もっト。」
ウーテは腕を巻きつけてアラセを離そうとしない。
「あらせ、熱いのじゃ…!ぅぅぅ…」
「あらせぇ…やーダぁ…」
「でもほら、彼女病気だから…」
ウーテを抱えたまま、這いずるように万灯火に近づく。ウーテは体重をかけてそれを妨害。
万灯火は夢うつつで自らの果肉を慰めている。その指に手を絡め、やさしく助力する。
「アラセ私もォ…」
「うぐ…なんじゃこいつは…ぅぅ…なんでお前がここにいる。去ね、消えやれ…ふぁ」
「痛いナ、バカ、お前こそアッチイケ…ぁゥ」
「お前は嫌いなんじゃ、この進化遅れの低脳めが…んあぅ」
「ホラホラ、ケンカしないケンカしない」
ならべられた2人の少女は互いに手で押しやったり、頭をぶつけたりしている。時にアラセも片方のコブシを叩きこまれ、もう片方に慰められたりする。
それでも2人の秘肉を舐り続けていると、闘争する気力は萎えて、一途に快楽をまさぐることにむけられた。何よりも眠気が、争う意思の刃を削ってくれていた。
ちゅぐ、ちゅっちゅく、……ちゅく
「あん…ぁ!…はっぅ、アラセ…ェ…」
「んんぁ、…そ、そこはやめよ…ぅく…」
ほとんど抱き合うようになった2人の果肉を同時にこすりつつ、肉物を淡い肉と肉の間に挟む。
対称になった足がこよった糸のようにアラセの首にまとわりつき、腰をふるたびに人形のように意思なくはねる。
「ぁ、…ぁっ、…ん、っくァ…ぁウ!!」
じゅ…く、じゅっじゅっじゅ、…じゅ…
「ああ…ふ、…ん!!やぅ…う…は」
ぢゅ…ぢゅっ…ぢゅっぢゅっぷ…ちゅぐぐぐ…
自分の好きなように動く少女の肉は、不規則な躍動となってアラセの肉物を挟みこみ、幼い圧力が茎肉の外側を搾っていく。
アラセの手に強引に引寄せられる少女の尻。雛尖の先端が往復運動に巻き込まれ、快楽の火花が少女の中枢神経に弾けて散る。
ちゅぶ、ちゅぶぅ、ちゅっちゅ、ちゅぷ…
細い毛が膣液に濡れて絡まり、肉物は興奮度を高めて膨張する。限界を超えた、摩擦の熱。
「ン…ァ…!!ァア!!」
「ダメじゃ、もぅ…もぉ…!!!」
「うぁ…」
どびゅっ…びゅ……ぴゅる
発射された肉汁は艶やかな少女の肌にはね、2人の顔にまで降り注いだ。高まりが鎮まり、安息の空気が少女を包む。
2人は互いを押出そうとした手と手を繋ぎあわせたまま力尽きて、仲のよい友達が手をとりあって眠っているようにも見えた。
ここまでですよ
はなじるさん乙です。
ここまで濃密だとさすがに、アラセの腰も悲鳴を上げそうですね。
つぎは誰と誰と誰と……とのお話なんでしょうか。
楽しみです。
ありがとう
次はまた増えるかな、性懲りもなく
GJ! まさにエロス
この調子でやってくれ
毎回GJです。
次はどんな組み合わせになるのかも楽しみ。
GJ! ウーテとホゥノがかわいすぎるので嫁に下さい
ところで、この話のキャラの姿を想像すると、何故か大槍葦人風になる
じゃあ俺モリア様の奴隷になる。
>>68だけど頑張って書いてみた、プロローグだから素直クールもエロも出ないけどなw
104 :
犬っ子給仕:2007/07/22(日) 16:08:27 ID:2LVYHJjz
今日もとても良い天気です、鍬を持って畑を耕すには絶好の日ですね
ちょっとくたびれて土まみれの作業着に着替えて農具を用意します
「カニス、今日は此処を耕して苗を植えるまで頑張ってやろうな」
「はいっ、父さん」
僕の名前はカニス=ファミリアリアス
父さんの畑の隅っこに名前が書かれた紙と一緒に捨てられていたそうです
拾われてから明後日で15歳、人間社会では成人に当たるそうです
何か他人事みたいに行っていますが、僕は実は人間ではなく
犬から進化した類の獣人なのです
その証拠に耳は毛で保護されていて三角の形をして上向きに生えています
お尻と腰の境目からはホウキの様なフサフサの尻尾が
嗅覚も人間より敏感な様ですし、家族や友達に奉仕して褒められるのが大好きです
「カニス、昼飯にするか、腹減っただろう」
「あ、はい、わかりました〜」
農具を地面に置いて父さんと一緒に家に戻り、母さんが作ったご飯を食べます
母さんの作ったパンやスープはとても美味しいです、スープはタマネギ抜きですが
「カニス、お前も明後日で15歳、つまりは成人だな」
105 :
犬っ子給仕:2007/07/22(日) 16:10:30 ID:2LVYHJjz
「そうですね、父さん」
「成人になってしたい仕事や目標にしている事はあるか?」
「僕は父さんと一緒に働いて、母さんの家事を手伝う
それが拾われた僕の恩返しであり、務めなのではないかと思っています」
父さんは少し遠い目をし、母さんは既に泣いていました
「成人になるのだから私達の事はもういいのよ
それに正直なところ、結構家計が厳しいの」
「うむ、お前には申し訳ないのだが俺達と今まで通りに暮らすのなら
出稼ぎに行ってもらいたいのだ、勝手な言い分を承知で頼む……」
「父さんと母さんのお願いならば断る理由はありません」
「おお、良い返事が聞けて嬉しいな
実はな、一昨日に貴族と思われる方の遣いが来てな」
「一昨日の仕事中に来た、あの機械仕掛けの馬車でしょうか?」
「そうだな、カニスを給仕に雇いたいとわざわざ都から出向いて来たのだ」
給仕なら犬人の僕にはとてもふさわしい職なのではないでしょうか
「難しい仕事ではありますが頑張りたいと思います」
「引き受けてくれるか、明後日に向けて荷支度をして待ってるといいぞ」
「カニス、体調を崩さない程度に頑張って」
106 :
犬っ子給仕:2007/07/22(日) 16:12:46 ID:2LVYHJjz
そしてやってきた明後日の朝、僕は正装のジャケットに着替えて遣いの人を待っていました
トランクの荷物も確認しましたし、準備は万端です
コツッ コツッ
ドアからノックの音が聞こえてきます、遣いの人が予定の時刻に来た様です
「おはようございます、お返事は決まりましたか?」
驚く事に遣いの人は僕と同い年くらいの犬人でした
「ええ、息子をよろしくお願い致します」
「さ、カニス、行きなさい」
父さんは寂しそうな顔で、母さんは涙を流して僕を見送ってくれました
「行ってきます、父さん、母さん……」
僕は遣いの人と一緒に家を出て、機械仕掛けの馬車の横に立ちました
「どうぞ、荷物は僕が後ろに載せるから」
「ありがとうございます、これはどうやって乗るのでしょうか」
「そこの取っ手を引っ張るとドアが開くよ」
ガチャッという音と同時に馬車のドアが開く
遣いの人は僕の隣の丸い器械が付いている席に座りました
彼が穴に宝石をはめるとブゥンという静かな音がして馬車が動き出しました
なんとも不思議な馬車です、魔法技術は名前くらいしか知らない僕にはとても新鮮でした
107 :
犬っ子給仕:2007/07/22(日) 16:14:30 ID:2LVYHJjz
都会に行ったら魔法技術を見るのが少し楽しみになってきました
僕はふと気になった事を遣いの人に質問しました
「あの、僕はどのような場所で働くのでしょうか?」
「ユーフォルビア家っていうトレジャーハントで財産を築いた家系に仕えるんだよ」
「貴族の方ではなかったのですか、少し驚きました」
「そうだね、実は給仕を雇うのはカニス君が初めてなんだよ」
「それもまた驚きです、僕は何方に仕えるのでしょう?」
遣いの人は軽く微笑んで言いました
「物静かだけどお転婆な双子の姉妹だよ」
とりあえず今回の投下は終わり、続ける様に頑張らんと……
取り敢えず続きを期待してる。頑張ってくれ!
改めて見たら改行忘れとか多いな〜
ファミリアリアスではなく、ファミリアリスで脳内保管頼んます
これは気体
OUT氏のサイトに繋がらないんだけど、俺だけ?
繋がるが糞重い
>>63 に触発されて見習い水夫もの書いてしまったんだが、
投下してよいものだろうか?
63本人が書いていらっさるようなら投下止めておくんだけど……
投下しちゃいなYO
中身パクったとかじゃなく、話の題材が一緒だからって何の問題もないでしょ
いや、ネタ出した本人が書いてるんなら、
こっちが投下して
ネタ主の気に入らない内容になっててもイカンかな、と
121 :
63:2007/07/23(月) 21:32:22 ID:/oP0wnPZ
>>118 気にせずどんどん投下しちゃってくださいな
ネタが被ってたら自分が修正しますので
先に投下したもん勝ちです
承知しました
気に入らんかったら後でボロクソ言っちゃって下さい
ちと長いのでまず前半投下します
夜の内海、群島海域の沖は波も低く、陸の明かりも届かないこの場所でも静かに風を通している。
──緩やかな波の動きに合わせるように、シェロは緩やかに腰を動かす。
船は静かに揺れ、シェロたちのいるベッドも揺り籠よりもゆっくりと揺らしている。
シェロは陰茎を密着させるようにオルダの内壁に擦り付ける。
粘膜全ての襞を引っ掻くように丁寧に掻きだし、オルダの最も感じるところを抉り押すように挿し入れると、
「ひっお、おおおおおおぉぉぉぉl、うっぎ、うぐぅぅぅぅぅぅぅぅ…………」
オルダは呼吸するように喘ぐ。
そこには普段の、
『赤鷲』こと女海賊オルダ・カラミティの威厳などかけらもない。
霞がかかった目でシェロを見上げ、口からは喘ぐ犬のように舌をはみ出させ、上気した肌は快感に痙攣し、愛壷はこれ程蜜を湛えながらも咥え込んだシェロの芯棒を離そうとしない。
ぬちゅふっ。
「はぎゅっ、」
じゅるるるるるる。
「ふぎぃぃぃぃぃぃぃ……」
ぷじゅっ。
「ひぉっ」
るぬぬぬぬぬぬぬぬ。
「ふぇぇぇぇぇぇぇぇぇ……」
シェロがゆっくりと抜き挿しするたびに、オルダはそのだらしなく開いた口から涎と嬌声を漏らす。
その蕩けきった表情に『翼の生えた髑髏にカトラス二刀』の眼帯は似合わないが、『海賊』の表情に勝る『女』の表情が愛おしくなり、シェロはオルダにキスをした。
「あ、あぅ、」
一瞬オルダの表情の『快楽』がより以上の『喜び』にすり変わり、
じゅパン!
「は!?」
その一瞬に急に激しくなったシェロの動きに、緩やかな動きに慣れてしまっていたオルダの膣は瞬時にして頂点に突き上げられる。
パンぱんぱんぱンじゅパンパンパン……!
「やッやッやッやッやッやッやァッ……!? イッイッイッイッ、イッいぎ……!」
『イク』という言葉も口に出させないように、シェロは唇と舌でオルダの口を塞ぐ。
「いっ、いいいいいいぃぃぃぃぃぃ…………!」
ビクビクビクビクビクビク…………
やがて、オルダはシェロの身体にきつく抱きついたまま腰を中心に身体中を震わせてイってしまった。動きが激しくなってからほんの数秒しか持たなかった。
「ひ、ひぃ、ひぃふ、ふぅ、ふぅっ……」
絶頂に必死で呼吸を整えるオルダ。しかしその間もシェロは緩やかに動きを止めない。
シェロは上気した顔で荒く息をつくオルダの目をじっと見つめている。
その動きは今度はオルダの快感を高めようというより、自身の快感を保とうという動きである。
その懇願するような目に、快感の余韻の中でやっと気付くオルダ。
ほんの少しだけ余裕を取り戻したオルダは、小さく笑いながら頷いた。
するとシェロは再びオルダの腰に自身を打ちつけ始める。
パンっ、パンっ、パンっ、パンっ……。
「んッ、んッ、んッ、んッ……」
オルダも再び息を弾ませる。
シェロの頭を胸で抱くようにして彼を受け入れているオルダ。
さっきまで彼女はまるで気付かなかったが、シェロも随分と息を荒げ、快感に耐える表情をしている。それを見て、オルダの表情が幸せに緩む。
「いいよ……。イっちゃいな……♪」
ぐっ。
「うくゥゥゥゥッ……!」
ドッ! びゅぅぅぅぅぅぅぅッ! ドびゅゥゥゥゥゥッ! びゅゥッ……。
シェロを抱く腕と同時にグッと締め付けたオルダの膣に、シェロの白濁が勢いよく膣内に吐き出され、オルダは再び芯から絶頂を味わった。
「──終わりましたか」
脱力するシェロを抱いたまま、満足と気怠さで眠り込みそうになっていたオルダは、すぐ傍からかけられた声に不機嫌そうに顔を上げることになる。
少し上気して、不機嫌な顔の、マチルデ・ブリンクマン。副長でオルダの右腕。
海賊のクセに堅物で、奔放なオルダにいつも振り回されている。
「何だよ〜、邪魔すんなよ。私はこれからこの人間抱き枕を抱いて昼まで寝るんだからさ〜」
「もう夜明けです。シェロはもうすぐ食事当番の仕事に就かなければならない時間よ。可哀想に、シェロはこのまま寝ないで今日の仕事に就かなければならないわ」
ぶ〜、と唇を尖らせるオルダ。オルダの上で脱力していたシェロが身体を起こす。
「──シェロ、もうすぐ仕事の時間よ。目を覚ましなさい」
「あ、はい! 申し訳ありません。副長」
「眠る時間はないけど。仕事の手は抜かないように」
「はい!」
オルダの上、ベッドから降り、急いで服を着始めるシェロ。
オルダは人間抱き枕ではなく普通の枕を抱いて、胡坐をかいたまま不機嫌にシェロを見ている。
どうやら、あまりにも余韻なく睦事から離れようとしているシェロに不満があるらしい。
「──最初あなたがファシナ海軍の見習い水夫なんか拾った時は、何をトチ狂ったかと思ったけど」
すると、すぐ横で同じくシェロを見ていたマチルデが、横目にオルダを見ながら皮肉げに話しかけてきた。
「あなたよりあの子の心配をした方がいいみたいね? 絶倫な船長にヤリ潰されちゃうかも」
どうだという顔で首を傾げて見せるマチルドに、
「ヤリ潰すのは、はたして船長じゃないかもしれないんじゃないか?」
──「女だけの海賊船」、『大乱の赤い翼』号の船長は、含みのある表情で返した。
同じくその船の副長は、赤い顔で目を逸らした。
ファシーナ〜フォルトナ間の沖でのファシーナ軍船との奇襲戦で、『赤鷲』オルダの海賊船、『大乱の赤い翼』号は圧倒的な力量差で勝利を収めた。
相手はファシーナ海軍の輸送船団で、その身の内にあるのは兵ではなく兵糧。その鈍重さは、内海でもその名の売れた『赤鷲』の敵役にそぐう相手ではない。
結果這う這うの体で逃げ出した、その船団から海に放り出された見習い水夫。
それがシェッロ・ルッジェーリ──シェロだった。
最初はオルダが気まぐれから掬い上げた只の捕虜だったのだが、「この船に無駄飯を食わす甲斐性もなし」との副長の言葉に、各所の下働きに借り出されるようになった。
──実は拾い上げてからしばらく、オルダは軍船の見習い水夫など拾ったことを忘れていた。
改めて彼女がそれを思い出したのは、毎日の飯が何故か美味しくなり、船の各所で華奢な見習い水夫の少年を見かけるようになってからである。
そして気付いたその日に、シェロは奔放な女海賊の閨に引っ張り込まれていた。
──下層船室の廊下は照明がほぼ落とされていて、わずかに四つに一つつけられているランプの弱い光のみがシェロの視界を守っている。
ほとんどの船員にとっては今はまだ夜であり、見張りや幾つかの当番だけが今を朝(もしくは就寝前の時間)として認識しているだろう。
厨房の責任者であるキアラ・アッカルドはどちらかと言えばぐうたらな人間で、シェロが食事当番の日はそもそもまともに起きて来ない。
「自分より料理の上手いシェロがいるのだから厨房の仕事は押し付けなければならない」というのは、本来の仕事は『砲手』である彼女の宣言だ。
シェロはこれから厨房に行き、竈に火を起こすところから一人で仕事を始めなければならない。
部屋を退出する間際にキスをしたオルダは、シェロが「いってきます」と言うと、少し機嫌を直してくれた。これから彼女は昼近くまでゆっくり眠る。
一緒に部屋を出てきたマチルデもこれから自室で床に就き、皆が起き出す朝方には眠さなどおくびにも出さず食堂に姿を現すだろう。
だから、今同道するようにシェロの少し前を先行しているマチルデは、これから仕事に行くシェロとは関係ないはずだ。
それは、マチルデの私室がオルダの部屋と同じ上層船室にあるはずでもだ。
「シェロ」
無言で前を歩いていたマチルデが、前を向いたままシェロに話しかけてくる。
「何でしょう」
答えるシェロ。すでに厨房のドアはすぐ目の前だ。
「ここのところオルダばかり構っているのは不公平です。私のことも……ちゃんと可愛がりなさい」
上気した顔で振り返ったマチルデは、静かなランプの光の中スカートをたくし上げ──すでに濡れそぼった下着を着けていない股間をシェロの前に露わにした。
唐突なことで顔を真っ赤にするシェロの目の前で、マチルデは壁に背中をもたれさせた。
そのまま腰を突き出して、はしたなくもガニ股に開いた脚の間、ポタポタと愛液を溢す股間を開いてみせる。
「──シェロは酷い人だわ。私からおねだりしないと抱いてくれないのでしょう?」
捲ったスカートの端を咥え、上目遣いにシェロを見遣るマチルデ。
クールで堅物の副長はおらず、生娘のような表情で淫らな姿の『女』そのものがそこにいる。
「そ、そんなことないですよ。その、忙しくて、僕も、その……」
真っ赤になってたじろぎつつ、しどろもどろに答えるシェロ。
それを見てクスリと笑うマチルデ。
「就業時間までもう少しだけあるわ」
拗ねたようなマチルデの顔に、徐々にこれでもかという淫らな表情が浮かぶ。
「──シェロ、副長命令です。今から時間まで、私を『あなたの女』にしなさい」
「はァッ、はァッ、は、激しッ、シェロぉぉぉッ! てッ、手加減ン、してぇッッ!」
シェロの激しい責めに、マチルデは泣き出してしまう。
手を壁に突いてしっかりと身体を支えているつもりだが、快感に耐え切れないマチルデは、ズルズルと少しずつ壁に沿ってずり落ちている。
「やッ! やゥゥゥゥゥっ!? そ、そんなにィィィィ! 急がなくてもォォォォ! はッ、はぁッ! うぎぃぃぃ、ま、まァッ、またキタぁぁぁぁぁぁぁ!」
マチルデの身体がビクビクと痙攣する。もうこれで三回目。
そんなに急がなくてもまだ時間はある。
マチルデの言うとおり──というより、最初から十分に一回は愛し合う時間があったのだ。
しかしマチルデはこうしてそのわずかな時間にもう、シェロの激しい責めに四回目の絶頂めがけて突き上げられているのだ。
「なゥ、何でぇ! もっとゆっくりィ! す、すればいいじゃない! うッ、うぐッ、うギュゥぅぅ!」
ガクガクと腰を揺らし、口の端に涎の泡を浮かべて、マチルデは暴力的な快感に必死に耐えている。
快楽と涙に霞んだ目には、シェロの姿がはっきりとは映っていなかったが、
不意に、
「──じゃあ、マチルデさんは時間いっぱい優しくゆっくり抱かれるのと、時間いっぱい何回もされるのと、どっちがいい?」
シェロが発したそんな時間が一瞬止まってしまいそうな言葉にマチルデはキョトンと目を見開き、
ずじゅんッ!
「はぎゅ! 〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜ッッッッッ!!」
ねだるようにシェロが囁く間止まっていた腰を大きく打ち付けられ、四度目の絶頂を味わわされた。
「は、はヒィ、ひィィィ……」
脱力からズルズルと床まで崩れ落ちながらマチルデは、
「時間い、いっぱチュぷゥ──」
答えを口に出せぬうちに、シェロの絡み取るような口づけにその唇を塞がれた。
「──はい、そこまで♪」
そしてシェロの舌がマチルデの口の中に啜り込まれる前に、シェロの頭を抱いてマチルデの唇から引き剥がした者により、あっという間にその口づけは終わる。
「シェロはお仕事、私との蜜月の時間で〜す♪ 副長殿、夜更かしは身体に悪いですよ?」
「な! あなた、キアラ!」
シェロの頭をヘッドロックしているのは、厨房責任者のキアラ・アッカルド。
毎日の食事当番をシェロに押し付け、いつもならば自室でまだ寝ているはずのお気楽『砲手』である。
「あなた、ど、どうして……! この時間は寝ているはずじゃ……!」
「副長は知らなかったでしょうけど、私は毎朝早朝、仕事に出てきたシェロを襲って、一本抜いてもらってから眠るんですよ。
ふっふっふ、私の生息時間に厨房の前でシェロを犯すなんて、脇が甘いと言わざるを得ない! ですね〜」
理不尽な自分の発言に胸を張るキアラ。マチルデは呆気に取られる。
「じゃあ、シェロは私としましょうね〜♪ 副長お休みなさい〜♪」
その隙にキアラは、シェロをマチルドから引き離そうとする。
「わっ! 馬鹿! 私まだ射精してもらってないのよ! いつもしてるなら今日くらい我慢しなさいよ!」
持ち上げられそうになっているシェロ、しかしマチルデは繋がったままのシェロの腰を両足をガッチリ絡めて押さえつける。
「わッ!? 副長、脚、お離しなさいな!?」
「やァ────っ! 射精ィ──────っ!」
シェロからマチルデを引き剥がそうとするキアラ、しかしマチルデはシェロにしっかりとしがみついて離れない。結合部分も離れない。
「は・な・せ・ェ───────ッ!」
「しゃ・せ・い・ィ───────ッ!」
やがて強引にシェロを持ち上げるキアラ。マチルデの身体もそれについて浮き上がる。
──つぷリ。
「ひッ!?」
その時マチルデの後ろに立った人物が、彼女の後ろの穴に指を挿し入れた。
「マ〜チ〜ル〜デ〜……♪」
下着姿のオルダである。
「な、何をッ!?」
「私ン所からシェロ取ってったくせに、こんなところでナニしてるのさぁ?」
「うわっ!? 船長!? 何なさってるんですか!」
キアラが声を上げる。
オルダはマチルデの後門に中指を差し入れたまま、残った指でその周囲を撫でる。マチルデは自分の尻に伸びているオルダの手を凝視し他まま動けない。
「マチルデはシェロの射精が欲しいんだって? なら……」
ニヤリと笑み、オルダが──マチルドの中に入っている指を激しく動かした。
「わっ、ぐぅぅぅぅぅぅぅぅぅぅぅぅっぅ、ひぎぃぃぃぃ!?」
「うわっ!? あ、うぐッ!?」
急に後門の中に刺激を与えられて、マチルデの膣内が激しく収縮する。
びゅルルルルルルッ! ビュ─────ッ!
そしてその収縮に締め付けられたシェロが、動く暇も与えられずマチルドの中に射精した。
「──よしよし、射精してもらってマチルデも満足だろう。じゃあ、シェロは私の抱き枕な♪ 食事当番はキアラがやっとけ」
「うわ!? そりゃありませんよ船長!」
言ってシェロをマチルデから引き離すオルドに、キアラが反発する。マチルドは今の射精でイってしまって、恍惚の表情で気絶している。
「オルダ様……僕はこれから仕事なんですけど……」
「そうですヨぉ、船長ぉ〜。副長に怒られちゃいますよ?」
シェロはオルダの肩に担がれていて、困ったような顔になっている。オルダに頭の上がらないキアラは、シェロの言葉を頼りにオルダに反抗する。
オルダは、シェロの精液を股間から溢れさせながら床に横たわっているマチルデをチラリと見た。
「これこのとおり副長は熟睡中だ」
「その為にイカせましたね!?」
「ふふ〜ん、抱き枕〜♪」
「うわ〜、ズルいですよ!」
シェロを抱えたままのオルダと、それに縋り付くように掴みかかるキアラ。
しかしそこへ駆け込んできた観測手のアリチェが二人の油断を切り裂く。
「船長! 敵影です! ファシーナ軍船、大型船1隻、中型護衛船2隻!」
以上、ここまで前半です
貼ってから何ですがエロ少ないな〜
覚悟出来たら後半投下します
GJ!超GJ!!
オレの砲台の準備はできてるぜキャプテン!!
覚悟完了…っていうか入浴完了
続き投下します
GJ! すっげ〜GJ!!
おいらの砲台も装填完了!!
>>貼ってから何ですがエロ少ないな〜
なにをおっしゃるやらww
十分エロいからwww
「アリチェ、射程範囲内までの時間は!?」
「15分でこちらの有効射程内に入ります!」
「キアラ! 10分以内に砲手配置! 有効射程に入っても先走らないように! アリチェ! 全員たたき起こして! 戦時警戒態勢で待機!」
「承知しました!」
「了解です!」
キアラとアリチェが勢いよく返事してすぐさま駆け出す。
毅然とした態度で二人に指示を出したマチルデは、次に下着姿のこの船の船長を見る。
「あなたはとっとと見栄えのする服を着てきなさい!」
「そりゃお互いさん。シェロ、着替え手伝ってくれ」
「あ、は、はい!」
上層への階段へ向かいながらオルダはすでに下着を外し始めている。わざわざ『勝負下着』で臨んでやろうというのだ。
ブラジャーを受け取りながらオルダについて行くシェロは、『お互いさん』という言葉の意味を一瞬 図りかねているマチルデに振り返る。
「その……副長、御召し換えお手伝いできなくて申し訳ないんですが……お早く着替えられた方がいいと思います」
そのままシェロは、愛液と精液に塗れたマチルドが羞恥の悲鳴をあげるのを聴いて喜ぶオルダと共に階段を上ってゆく。
「シェロ、どっちがいいかなぁ?」
オルダが鏡の前で、二つの下着を比べている。片方は白で緻密なレースの入ったもの、もう片方はもっとシンプルなつくりの赤いものだ。
「オルダ様にはどれもお似合いですよ」
答えるシェロの手には、女海賊『赤鷲』ノコスチュームとも言える真紅のジャケットと大鷲の羽飾りのついたキャブリーヌが置かれている。目の前のオルダは裸だ。
「……じゃあ質問変更。シェロはどっちが好み?」
オルダがそう言ってシェロのほうに振り向く。手に持ってブラジャーを両方胸に当てて見せている。
裸のオルダを目の前に赤面していたシェロの顔がより赤く染まる。
「…………………………………………………………………………………白、が、可愛く見えて……好きです」
シェロは少しそっぽを向いて困ったように言うと、オルダは笑み、赤い下着を放り投げた。
「んっ、しかひ、ひぇロは、んっんっ、りゅぷ、りゃんでこんらに、セックひゅが、ぷは、セックスが上手いんだ?
水夫なんて男所帯にいたら、そうそう女とも知り合わんだろ? ましてファシナ軍の偉いさんには部下にも娼館通いを許さんやつもいるって言うし」
シェロの股間に顔を埋めていたオルダが、口を離し、そのまま手で扱きながらシェロの顔を見上げる。
「私が身奇麗にするんだから、シェロもちゃんと綺麗にしておかないといけないだろ?」と言ったオルダは、シェロの選んだ下着を身に着けて彼の股間に唇を寄せてきた。
有効射程までで15分。その後接近して中距離での砲撃戦に入り、接舷するのはさらにその後だ。一回は出来るというのがオルダの判断らしい。
「さぁ、時間がない。さっきのマチルデみたいに、大急ぎで私を抱いてくれ」
──窓から見える海上に、高く水柱が上がった。水音は近く、船からさほど離れていないように聞こえる。
「んっ、んぅッ、はぁっ! ゆ、有効射程外で、あふ、初弾が来たな。あぐ、あゥ、ふふ、も、もうすぐ砲撃戦に入るぞ。さぁ、早く、あっあっあっ、イ、イカせてく、くれ」
「はッ、は、はい! んッ、う、ココですね?」
シェロがオルダの膣中を斜め下から抉るように擦りあげる。
「うんィィィィィッ! そ、そうだ! はッ、はッ、ほら、もっと激しく!」
「は、はい!」
恥丘の裏を引っ掻くシェロの屹立にオルダが高く啼く。シェロはオルダの懇願にさらに激しく責め立てる。
「ひゥッ! は、はぁッ、は、ンぐッ、はヒ、はァッ! はァッ! あぁッ、シェロ、シェ、はァッ!」
「はゥッ、はゥゥッ! オ、ルダ、さまァッ! オルダ様ァッ!」
その時、部屋のドアがドンドンッ! と激しくノックされる。
「船長! お早くなさって下さい! もうすぐ砲撃戦に入ります!」
呼びに来た船員の声。
マシルデが、敵船の接近に焦っているというか、現状でとっとと出てこない二人に業を煮やしたらしい。
「あ、あ、あ、ゥ…………」
「はァ、はァ、は、す、すいません……その、驚いてイっちゃって……」
シェロの腕の中で、オルダが脱力している。身体が小刻みに震えて、膣内は射精したシェロの陰茎を力無くもさらに絞るように蠕動している。
「ん……ぃ、いいよ……私も今のでイっちゃったし……」
鏡の前で壁に手を突き、幸せそうな顔で啼くように呼吸を荒らくしているオルダに、シェロは肩越しに後ろからキスをした。
ファシーナは内海を囲む国々の内三つの大国の一つで、海軍力も南大陸のマウリュケアに次ぐものを持っている。
だが近年、剣竜連峰を挟んで隣接している小国フォルトナとの戦争において敗戦が続いている。陸戦においても、海戦においてもである。
フォルトナの海軍力はファシーナに劣るものだが、フォルトナは自国領海内外に多数の私略船を放ち、また、それらは内海中の海賊とつながりを持つ。
フォルトナはファシーナの海上軍事行動の予兆を察しすると、海賊達に情報を流し物資強奪の手引きをする。
海賊達は幾つもの島の浮かぶ二国間の群島海域において、自由がごとく振舞う。
故にファシーナの海軍にとって、海賊は不倶戴天の敵なのである。
群島の民は皆独立不帰の民であり、侵略者であるファシーナと戦う海賊達の味方である。
幾たびもファシーナの侵略を受けている彼らにとって、海賊とは彼ら自身の『自由』と『不屈』の象徴なのだ。
もちろん残虐であったり非道であったりする者は疎まれるが、奔放にして誇り高く、汚い真似は絶対しない一部の海賊達は彼らの英雄なのだ。
故に、ファシーナ〜フォルトナ間の群島海域は称して『海賊天国』と呼ばれる。
『赤鷲』オルダ・カラミティも、そんな『海賊天国』の海賊の一人である。
真紅のジャケットのベルトに二本のカトラスと二挺のフリントロック銃を下げ、シックな黒に銀の縁取りのキャブリーヌに何本もの大鷲の羽を飾っている。
ついと帽子を上げれば、その下にはどんな男よりも精悍な表情と、海賊『赤鷲』のトレードマーク、『翼の生えた髑髏にカトラス二刀』のアイパッチが現れる。
海賊船『大乱の赤い翼』号の船長──海賊『赤鷲』こと、オルダ・カラミティはその表情に凶暴な笑みを浮かべ、
「じゃあ、いくか」
と言った。
窓の外からは、連続する着弾の水音が聞こえてくる。
「僕はですね、昔から海に落ちて漂流したり、乗っている船が難破したりすることが多かったんですよ」
操舵室への入り口に駆けながら、シェロがそんなことを話し出した。
「? 何の話だ?」
同じく、というより先に立って駆けていくオルダが目線だけシェロに送りながら訊ねる。
「ああ、さっきの……『何でセックスが上手いのか』っていう話です」
「あ? ああ、そういや訊いたな。何でだ?」
「はい……」
シェロは足を止めずに続ける。
「その、そうやって漂流したりするたびにですね──何故か、女の人に拾われることが多かったんです」
「──何?」
オルダの足が止まる。
「な……な、え?」
「その……それも大体女の人ばっかりの、集団だったり集落だったり前みたいに軍隊だったりで、あの、何人もの女の人に一時期に関係を迫られることが多かったので……
何人もとするために女の人を先にイカせる必要があったんです。まぁ、そういうところで色々な仕事とか覚えたんですが」
「何人も……」
もう二人は操舵室への階段の目の前まで来ている。
だが、オルダは階段を上るどころか、むしろ引き返してシェロに詰め寄ってくる。
「シェロ」
シェロの胸倉をつかんだオルダが、殺気さえもこもるような目つきでズイとシェロに顔を近づける。
「何でしょう」
「お前、まさか今までの女と私らを同列に置いて、また他の奴に拾われたら終わる関係だと思ってるんじゃねェだろうな?」
恫喝するように問うてくるオルダ。胸倉をつかんだ腕に力が入り、シェロの足が床から離れる。
「オルダ様……」
「軽く見てんならお前──殺すぜ?」
「──僕は」
「オルダ!! いい加減にしなさい! 敵船あと50mないわよ!」
階段の上、操舵室のドアが開き、マチルデが飛び出してくる。
「もうちょっと待て! 今大事な話を……!」
「敵船一隻中破、一隻は威嚇にビビッて海流に嵌ってるわ! メインのデカイのは接舷してくるわよ! 他のことは後に回しなさい!」
階段を一足飛びに下りてきたマチルデが、オルダの首根っこを引っ掴む。オルダがあくまで拒もうとするも、
「メインのデカい船は『海鳥騎士団』の旗立ててるわよ!」
マチルデのその言葉に、オルダの表情が変わった。
「ファシーナ海軍の親衛隊じゃねぇか──停戦中に群島に出張って来てていい連中じゃねえぞ!?」
「だから! 早くしなさいってのに! シェロは他の連中と合流しなさい!」
驚いているオルダを、マチルデが操舵室に押し込む。
「オルダ様!」
ドアが閉まる前、シェロの声に一瞬オルダが振り返る。
そして、ドアが閉まる。ここからは戦場だ。
「艦砲、敵護衛船に命中! 二隻とも航行停止!」
「敵巡洋艦、約1分で接舷します!」
「総員に指示! 白兵戦の準備をしろ! ファシーナの鉄鎧どもを溺れさせてやれ!」
「何の話してたのよ?」
マチルデがサーベルの鯉口に手をかけながら、まだ入り口の方に目をやっていたオルドに声をかける。
「ん? ──いや……」
少し呆けたような様子のオルダだったが、
──ドアが閉まる直前、シェロは微笑んだ。
──オルダの笑みにもほんの少しだけ似た、ちょっと精悍な笑顔で。
「──アレは、裏切らない」
そう呟くと、女海賊『赤鷲』は、嬉しそうに凶暴な顔で笑った。
風も少ない中、『大乱の赤い翼』号の水夫達は巧みに舵と帆を操り敵船に近づいていく。
すでに両船の距離はほとんどなく、斜めに併走して互いの舷側の艦載砲を避けつつ渡しい板を渡すタイミングを計っているような状態である。
ファシーナ海軍親衛隊、『海鳥騎士団』。
ファシーナの海軍省直属の、海軍映え抜きを集めた親衛隊。
貴族国家であるファシーナでは珍しく、貴族権威の発言力が低い実力本意の部隊である。
『ファシーナ海軍の威光を示す部隊』と言われ、作戦行動力は内海でもトップクラス。海賊討伐などに出てきて良い部隊ではない。
「接舷するぞーっ! 総員戦闘準備!」
「乗り込ませるな! 続け──ッ!」
自船の斜めを走る敵の船に互いにボウガンの矢や銃弾が打ち込まれる中、ついに並んだ両船の間に、渡し板が渡される。
同時に、少し高い位置のファシーナ船の甲板から銀色の胸甲を身につけた海兵たちが、『大乱の赤い翼』号の甲板に乗り込んでこようとする。
それを迎え撃ちカトラスを構えた『大乱の赤い翼』号の船員達が、海兵達と渡し板の上で切り結び、海賊が、海兵が海に落ちていく。
だんッ!!
ファシーナ軍船の甲板上に、両手のカトラスを翼を広げるように構えた赤い影が降り立つ。
「海賊『大乱の赤い翼』号の『赤鷲』だ……海賊にケンカ売ったこと、後悔しろ!!」
周りのボウガンやサーベルを持った海兵たちが、敵が空から現れたことに気を取られ、動きを止めてしまった隙に──血煙が立った。
自船のマストの上から飛び移ってきた赤い猛禽が翼を広げるように二刀のカトラスが舞わせると、周囲に立っていた胸甲の海兵達は、首を、腕を、斬られて床に這う。
突然自分達の後ろから悲鳴が上がり、『大乱の赤い翼』号に乗り込もうとしていた海兵たちに混乱が生じる。
「今だ! 押せ──────ッ!!」
マチルデの号令に、立て板を盾にした海賊側の水夫達が一気に海兵達を押しやってファシーナ船に乗り込む。
戦闘の場が広がり、事態は一気に乱戦に踊りこむ。
ファシーナ船の甲板。
両手のカトラスを振るって自由に舞っていたオルダに、横から裂帛の銀光が突き込まれる。
ギリィィィン! スァッ!
オルダはクルリと回した右手のカトラスでそれを受け流し、反撃に半身を返して左のカトラスでわき腹を狙い斬り上げる。
相手がそれを同様半身を返し、左手のパリィングソードでそれを受け流したのを確認したオルダは、
「てめェ……何だ?」
ほんの数センチの距離で背中越しに向かい合ったその女を睨みつける。
女は殺気のこもった目でオルダを睨み返す。
「アドリエンヌ・ゾーエ・デュバリエ──この巡航船『メーヴェ・ブランシェ』号の船長、だ」
その頃シェロは船医のファビオラ・アロンソと共に、『大乱の赤い翼』号の内部に敵を入れぬべくカトラスを振るっている。
剣を取る力のない何人かの見習い船員が、負傷者を船内に引っ張り込むのを援護しているのだ。
ファビオラは医者のクセに剣技にも堪能で、サーベルを振るって進入しようとするファシーナ兵達を押し返しつつ、
「そこを縛って止血しろ! 違う、もっと上だ!」
とか、
「とっとと縫って消毒しろ! 躊躇するな!」
などと、手近な部屋で応急手当している見習いたちに指示を出している。これでは誰が医者か分からない。
「だめです! 分かりません〜!」
見習いが泣き言を入れる。
「くっ、使えない……! シェロ、お前確か、縫合できたな! 代われ!」
「はい! わ、分かりました!」
シェロに掴みかかろうとしていたファシーナ兵を蹴り飛ばしつつ、ファビオラは位置を変え、シェロの抜けた穴を塞ぐように船内へのドアの前に立った。
船内、ファビオラの救急キットとわずかな種類の薬品類だけ運び込まれた急ごしらえの臨時医務室には、すでに何人かの負傷者が運び込まれている。
僅かな傷の者は今だ甲板で戦っているため、ここにいるのは即座に治療が必要な者ばかりだ。
シェロはまず太股を刺された者を看る。出血が酷い。
「大丈夫、絶対助けますから、ベネデッタさん!」
シェロの励ましにベネデッタが微笑む。止血をきつくして、麻酔を掛ける。いったん切り開いて血管を縫合しなければならない。
麻酔が効くのを待つ間に、入り口近くに寝かされている背中に傷を負った者を看る。他の見習いは既に、また外に負傷者の救出に出て行っている。
「テレザさん、今から治療しますよ! 少し我慢してください!」
シェロの服のすそを力なくつかむテレザの背中を消毒し、大きな傷口を縫う。傷は幸い浅く、命に別状はなさそうだ。
麻酔なしで耐えたテレザの頭を撫でて褒め、(テレザは「えへへ」と笑い、)今度は麻酔が効いたベネデッタの傷を開く。
血管を縫合しながら、隣に寝かされている腹を斬られて内臓を手で押さえている者に声を掛ける。
「次だから待ってて下さいね──キアラさん」
「うん、だから早く救けてね、シェロ」
キアラが青白い顔で微笑む。
「出来た! もう大丈夫ですよ、ベネデッタさん!」
ありがとう、と、か細い声でベネデッタが言う。
「よし──次は……!」
キアラのほうを振り返ったシェロは、
「──シェロ、ごめん……!」
軍靴に踏みつけられたキアラと、自分に突きつけられたサーベルを見る──
二刀のカトラスを振るう海賊船船長のオルダと、二振りの突剣を操るファシーナ船船長アドリエンヌの攻防は一進一退。
本来ならば華麗であろうアドリエンヌのレイピア捌きは、その細い体躯の見た目に反して重く、攻撃的なオルダの剣術に防御を強いる。
アドリエンヌの剣戟を重くしているのは──彼女の目に宿る『怒り』だ。
「勝手に喧嘩売ってきて、逆ギレかい?」
攻め手受け手を緩めずに、オルダがアドリエンヌを挑発する。もう少し怒ってくれれば攻め手の隙も大きくなる。
しかし相手は、殺気ののった高速の飛び込み斬りを放ってくる。その速さ、オルダはギリギリでそれをかわすが体勢も崩れてしまう。
「ふざけるなよ……海賊め──どの口がそれを言う……!」
しゃらんと細身の剣を振ってアドリエンヌは一瞬で体勢を整える。その表情にはさらに強い怒りが浮かぶ。
その理不尽にも見える怒り様に、オルダは体勢を立て直すのも忘れ呆気に取られる。
「そりゃあ私は、ファシーナのお貴族様には恨まれることばかりしてきたけどね……」
「ふざけるな!!」
アドリエンヌの突き。突き。突き。
体勢の崩れているオルダは必死でそれを避ける。
「貴様が……ッ!」
「私がなんだよ!?」
さらに攻め込んでくるアドリエンヌを避け往なし、攻めのチャンスを窺うオルダ。アドリエンヌは一撃一撃に必殺の気合を乗せてくる。
──瞬間、至近距離で開いた身体の正面に隙が出来、
オルダの蹴りがアドリエンヌの腹に打ち込まれる。
舷側まで吹っ飛んだアドリエンヌは、倒れてもなおオルダを睨みつける。
「貴様が奪った私のモノは返してもらうッ!」
「お前のモノって……」
怪訝に思ったオルダがアドリエンヌに近づこうとした時──。
「目標確保──ッ!」
剣戟の喧騒を裂くように、よく通る声が両船の甲板上を通り抜けた
嫌な気配を感じ、オルダは周囲を見る。
『大乱の赤い翼』号の方に渡っていたファシーナ海兵たちは、押し戻されたように皆ファシーナ船のほうに戻っている。
航行停止していたはずの他の船が、既に中破した方の船の船員を全て収容している。
さらに接舷していた『大乱の赤い翼』号とこの『メーヴェ・ブランシェ』号は、いつのまにかその今にも沈んでいく中破した船の方を進路の前方にしているのだ。
「全速前進──!! 離脱しろ!」
叫んだのはオルダではなくアドリエンヌ。ガクンと『メーヴェ・ブランシェ』号が帆を広げ加速し始める。
「全員退避────ッ! 操舵、取り舵いッぱいッ! 前方の渦を避けろ───ッ!!」
一瞬遅れたオルダの叫びに、『大乱の赤い翼』号の船員たちが反応する。
可能な者は、外れかけていた渡し板を駆け抜けて『大乱の赤い翼』号に必死で転がり込むが、遅れた者は渡し板と共に海に落ちていく。
甲板を駆け抜け助走して、『大乱の赤い翼』号にギリギリで飛び移ったオルダは、自船と敵船が、沈没する船が作る大きな渦を隔てて分かれたことを確認する。
幸い船は渦にこそ飲まれなかったが、すでに敵船はスピードに乗っていて、渦を廻ってから追いかけても随分水を空けられてしまう。何より、海に落ちたものを放ってもいけない。
「落ちたやつ、急いで救助しろ。 あと、けが人の治療。ドクター呼んでくれ。マチルデ、被害確認しろ」
冷静さを取り戻したオルダが、手早く指示を出す。
既に船上はてんやわんやで、船員達が素早くやるべき事を始めている。
「連中、一体何のために来たのかしら──?」
横に来たマチルデが呟く。被害確認をしたところ、幸いこちらからの死者はほぼ出ず、重傷者達も命は落さないで済むようだ。
「──分からん。目標確保とか言っていたが……」
オルダは腕を組み考える。『私のモノを返せ』と言っていたが、ではアドリエンヌの『私のモノ』とは一体──?
「船長、来てくれ──」
船医のファビオラの声だ。
臨時の医務室に使っていた船室から呼んでいるらしい。
行ってみると、治療を受けた負傷者たちが何人も横たえられている中、腹に包帯を巻いたキアラの傍らにファビオラがいる。
キアラは血の気のない顔でオルダ達を見上げ、──言った。
「申し訳ありません──シェロを……持っていかれ、ました」
シェロは、『メーヴェ・ブランシェ』号のサロンで、アドリエンヌに抱かれていた。
「よくぞ……よくぞ戻ってきた、シェロ!」
シェロの上に乗って、アドリエンヌは激しく腰を動かす。唇は同様に激しくシェロの唇を貪っており、腕はシェロを抱きしめて離さない。
ファシーナ軍人の威厳、ファシーナ貴族の誇り、そういったもの全てを忘れたものがシェロの身体を貪っていた。
サロンにはアドリエンヌの部下と思しき者が何人か立っていたが、アドリエンヌはそれを気にかける様子もない。
ただただシェロと二人きりの世界において、自身の痴態をさらしている。
「ゆ、輸送船から放り出、しゃれたと聞いた時は、はァ、胸が、張り、張りしゃけるかと、お、おもぉッ……!」
話す暇も惜しむように、アドリエンヌは腰を振り、快楽を貪り続ける。
やがて、絶頂。
「ひィっ、ひ、イゥゥぅぅぅぅぅぅぅぅぅぅぅぅッッ!!」
ビクンビクンと身体を痙攣させ、派手に潮を吹いてアドリエンヌはイった。そして、陶酔した目で自分の腕の中にいるシェロを見る。
「アドリエンヌ様……」
「どうした……? 動いていいのだぞ? お前も気持ちよくなるがいい」
シェロは自分を抱きしめる貴族出身の海軍将校を見る。愛しい『モノ』を見るような目──。
「シェロ、お前は私のモノだ。もう他の何者に所有されることも許さん──」
「──アドリエンヌ様、シェロはあなた様のものであると同時に、我々の部隊の一員です。我々にも再会を喜ばせて頂く権利があると存じます」
室内に控える他の者達よりも高い階級章をつけた女将校が言った。他の者達も、何も言わぬがシェロとアドリエンヌに一心に視線を向けている。
「……まぁ良い。海賊なぞに使われていたシェロには、ファシーナ軍人の何たるかを教え込まねばならぬからな。
お前達も教育してやるが良い」
アドリエンヌの許可が下りると、全員が服を脱ぎ始める。いち早く裸になった先程発言した女将校が、ベッドに腰かけシェロの顔を覗き込む。
「シェロ。あの負傷者どもが心配か? 情の深いやつめ、海賊どものことなどとっとと忘れてしまえ」
シェロの全身にアドリエンヌの部下達が舌を這わせてくる。
『メーヴェ・ブランシェ』号。『海鳥騎士団』のうち、女が船長を務める女だけの部隊の船。
シェロは『大乱の赤い翼』号に拾われるより以前、この海兵部隊の軍属であった。
負傷者達を人質に取られたシェロは、船室の窓から入り込んだファシーナの将校によって連れ去られた。
「お前が戻ればすぐに戦闘は終わる。戦闘が終われば怪我の治療などいくらでも出来る。ここでお前がいくら負傷者を治療しても追いつかないぞ」と言われ、シェロはそれを承諾した。
キアラなど何人かのそこにいた負傷者がそれをとどめようとしたが、負傷箇所を痛めつけられて傷が広がり、一時は彼女らの命も危うくなっていたらしい。
「私達がいながら……」
血の気を失った顔でキアラたちが言う。
ほとんどの者は麻酔で動けず、動ける者は傷を広げられ、まともに戦えるものがいなかった部屋。
彼女達は無力感に苛まれている。
「──マチルデ」
傍らのマチルデが苦く頷く。
「海戦を見咎めて、フォルトナ軍が来るでしょうね。それにつかまれば、こちらの船がまともに行動できるようになるには二週間はかかる。
──怪我人も多いし、少人数で動いてもらうことになるわよ」
「当然だ、構わねぇ」
オルダ・カラミティは、海賊『赤鷲』の顔で言った。
「海賊の身内に手を出して、只で済ます訳にはいかねェ。マチルデ、しばらく船はまかすぞ」
『赤鷲』の右腕は頷く。
「シェロを『モノ』扱いしやがったな……!!」
以上、後半も終了です。
長いわエロ少ないわ、おまけに未完でやんの
コレで受け入れてもらえるようなら続編書こうと思います
スレ汚しスマソ
>>147 うひょぉー! リアルタイム、キタコレ!!
十分エロイジャマイカ!
無論シェロは、合意の上で関係持った女は全員ハーレムに入れるんだよな!?
修羅場を見事に収めるんだよな!?
ワクテカしながらまってるぜ!!
ちょっ、めっさ気になるwww、超GJ!
GJ!
続き気になる〜〜!!
これはGJ!続編に期待!
GJGJ( ´∀`)b
そういえば勇者九十九シリーズ最終作の投下今月中にくるのかな?
凄い期待してる自分がいます><
うひょー、こいつはうめえぜ!
今から全裸でwktkしてるぜ
うわあああああああああああああGJ!!!!!!!!!!!!!!!!!
GJすぎる
臨場感もあって、読んでる間船の上にいるみたいだったよ、ありがとう
続きに超期待
>>117 途中まで読んでみた。
ネタばれになるが、主人公と同居してる義理姉妹がMCされてハーレムの一員になる。
MCするのは魔界から来た魔族の姉妹。
ちなみに主人公の設定は魔王の生まれ変わり。
なんと言うか、話が全体的に暗く感じて陰湿というかなんと言うか…。
第1章を呼んだけど(途中斜め読みしました)第2章まで読む気になれない。
ハーレムなのは確かだけどね。
>>147 GJ!!!!
普通に大物だなシェロ、この動じない大物っぷりが素晴らしい。
しかしこの調子で昔っから拾われまくってただとうシェロめ〜。
女関係だけで内海統一とか果たすんじゃマイカその内。
>>156 主人公が普通に真面目で、
「俺は魔王だ、やったぜ、世界の女は俺のものだーっ!!」じゃなくて、
「わー大変だどうしよう。ねえ、早く元に戻してようっ!」だし、
ヒロインズの洗脳の仕方も、
「わーい、御主人様だーいすきっ。いっぱいエッチしようねっ」じゃなくて、
「はい、私は御主人様の雌奴隷です……」系だからな。
MCモノって、小難しいこと抜きにして明るくさわやかに仕上げるか、
思いっきり突き抜けるかでないと、ハーレムモノらしくならない。
>>161 ま、好みの問題の範疇だろう。
絶対服従型のハーレムもいいねぇ
絶対服従物とは違うだろう。なんつーかDQNキャラが全てを台無しにしてる作品だな。
DQNは使い方とキャラ付けに気をつけないとただひたすらうざくて読み手を不快にさせるだけの両刃の剣
ついでに言うとMC系にも関わらず肝心のMC要素が非常に雑なのが悲しい。筆力がない訳じゃないのに作品の方向性が定まってないためにいらない反感を買いがちというか、非常に残念な作品だ
ネガティブな感想はやめとこうや。
自分で読みに行ったんだから自己責任だし。
こうすれば良くなると思ったなら、自分で書いてみるといいよ。
時間は有限だからネガティブ意見も欲しいところ。ただの悪口ならこの限りにあらず
>>164 マンセーな感想だけ書くのもどうかと。わざわざ本人のBBSに乗り込んだり、ひたすら叩くだけのはいかんけど。
俺なりに読んだ上で気づいた問題点を指摘してみた訳だが。
だがしかし、個人サイトの細かい感想や要望をこのスレに書くのはやめようぜ。
そういうのが続くと、このスレがウオッチスレに早変わりする危険性がある。
あくまでもこのスレで求められるのは、客観的な情報だよ。
善し悪し含めた感想は、作者の為にも、そのサイトに書いてやろうぜ。
>>167 感想の書き方の問題かな。
ここはこうした方がいいんじゃないかな?
とかなら感想読む方も何ともないけど、
これがダメあれがダメ、の具体的な改善法も書かないダメ出しだけの批判になると、
何その上から目線? お前何様? になるから
君のはそんな感じに思える
普通に考えて作者が知らないところに感想や批評を書くのはマナー違反だな。
理想郷の捜索掲示板の利用規約ぐらいの制限はしたほうがいいかも知れん。
感想とかじゃなくて中身についての情報は欲しい。
自分にとってのNGな展開が不意打ちで入ってたらなんだし。
TSだのNTRだのそういうの。
俺は問題ないと思うがな。過敏反応しすぎなんだよ。いいものはいいしつまらんものはつまらん。
つまらんものをいいと書かれて時間無駄にするのはごめんだ
北朝鮮じゃあるまいし
もういっそ堂々と向こうの掲示板で言ってこいよ
ここで余所のネタを引っ張り出して議論始めるのはどう考えても場違い
テンプレに「作品評価は絶賛以外一切禁止」と入れるべきだな
いつもの便乗荒らしか、夏厨か。
もちけつ
暑いからって熱くなり杉だろ
荒らしが目的なら狙いがわかりやすくて逆にいいが、そうでないならムキになってるのはごく一部だけという構図に気づくべき
ごく一部以外にはいい迷惑
ここは小説書いて読むスレで別のサイトのヲチするスレじゃないだろ
夏だなぁって言いたくなるわ
あんまりこんなこと続けてるとそのうち、
『ハーレムスレには、このサイトを紹介しないでください』
とか断りを入れるサイトとか出そうだな。
ヲチするならネトヲチ板へどうぞ
180 :
あさひ:2007/07/24(火) 22:35:05 ID:8Ut0VJEv
この空気の中、エロ無しを投下する勇気。
そんな勇気いらねぇ(汗
でも、投下します。
>>77-78 の続きです。
181 :
あさひ:2007/07/24(火) 22:36:12 ID:8Ut0VJEv
バイトの次の日の昼休み。
男友達と昼飯を食った後に、クラスメイトから誰かが会いに来てると告げられた。
ちなみに、彼女がいるのに友達と飯食ってたのは出来るだけ交際は伏せることにしているからだ。
世間の風は冷たいからね。
というわけで、会いに来ているのは彼女じゃないはず。
会うときはメールくれるはずだし。
なのに呼びに来た男子の目が冷たいのは何故だろう。
「あれ? 先輩?」
会いにきたのは先輩だった。
と言っても、君島先輩じゃなくてバイトの先輩。
「話があるちょっとついてきてくれ」
腕を組んで仁王立ちしている先輩は何と言うか、気合が入ってる。
空気もピリピリしている気がする。
「何だ? どうした?」
ボーっとしている僕に先輩は不審そうに再び声を掛ける。
「先輩この学校だったんだ……」
色々意外だった僕はそんな間抜けな声しか出せなかった。
182 :
あさひ:2007/07/24(火) 22:37:20 ID:8Ut0VJEv
***
しかし、先輩については色々と意外な事実が判明してびっくりした。
僕がバイトを始めたのは高校に入ってすぐの事だった。
その時点で先輩はベテランのように仕事をこなしており、指導も先輩から受けたのだ。
それで年下だとは……。
しかし、先輩の制服にはしっかりと一年生の証であるカラーが彩られている。
確かに体は小さいが、一年と仮定した所で小さい事には変わりないのだから、そこから年齢を推測することは難しいと言わざるおえない。
第一、中学生以下の子供がバイトできるわけがないんだし。
一年以上同じ職場で働いていてそんなことも知らなかったのは「女性に年齢の話をするものじゃないぞ……」と、しみじみと実感のこもった話をしてくれた父の教えを守っていたからだ。
そんなことを考えているうちに、場所は屋上に到達した。
学校によっては解放されて人がいるかもしれないが、うちはほとんど人がいない。
今もいるのは先輩と僕の二人だけだったりする。
「さてついたぞ」
「先輩のスカートはじめて見ましたけど、可愛いですねー」
先を歩いていた先輩が振り返ると同時にカウンターの一撃。
「な、何を言ってるんだ君はっ!」
先輩は赤くなって廻し蹴り。
あぶねぇ。
冗談ひとつで死ぬ所だった。
スパッツか……。
ちっ。
「いや、いつもスカート穿かないじゃないですか。だから、思わず褒めちゃいました」
「世辞はいい。本題に入ろう」
その本題に危険を感じたから何とか誤魔化そうとしたんだが……。
まあ、いい。
何とかな……、ならないだろうなー。
「何でしょう?」
出来るだけ本心を悟られないように平静を装いつつ、話を促す。
だが、それっきり、先輩は話を始めない。
ちょっと俯き、心なしか顔を赤くし、言いかけては止めを繰り返している。
「先輩?」
その様子を不審に感じたので声を掛けるが、どうやら聞こえていないらしい。
うーん。
どうしたもんだろう?
「よし!」
対応に困っていると、ようやく腹が決まったのか気合を入れる先輩。
何と言うか、本能が逃走を促しているが逃げられるとも思えん。
「三人と付き合っていると言ったな?」
ああ、やっぱりその話か。
突き出した拳が怖いです先輩。
声を出すのもはばかられる雰囲気になってきたので頷く僕。
「なら……」
なら?
183 :
あさひ:2007/07/24(火) 22:38:05 ID:8Ut0VJEv
「ボクと付き合え!」
は?
すみません先輩。
話が飛びすぎていて訳が分かりません。
「三人と付き合うのは倫理的に問題がある」
どうやら僕が理解して無いと分かったのか先輩は説明を始める。
「なら、その三人と別れてボクと付き合えばいい」
だから何でそうなるのか。
「ボクならその三人が何かしてきても撃退できるだろう?」
あー、そういうことですか。
でも、先輩が撃退すると三人の命が危ないですから。
「で、返事を貰いたい」
今すぐですか?
だから、そのこぶしが怖いんですって。
えー。この提案を呑むと修羅場になると思うのですが。
というわけで断ろう。
考えを纏めて、返事をするために息を詰めてこちらを窺っている先輩に向き直る。
そこで。
先輩が宙に浮いた。
184 :
あさひ:2007/07/24(火) 22:38:47 ID:8Ut0VJEv
「えーー!?」
「な、なんだ!?」
先輩も突然の事態に混乱している。
先輩からは見えていないのだろうが、先輩の後ろに人がいる。
長いストレートの黒髪。
三年を示すカラーリングの制服。
すらりと均整のとれた長身。
日光に反射してキラリと光るめがね。
君島先輩!
って、先輩は被るな。
部長と呼ぶことにしよう。
そう、部長がいつの間にやら先輩の背後に周り。
先輩の上半身をその両腕で拘束。
一気に持ち上げ、自由を奪う。
見事だ……。
流石に握りつぶせるだけはある。
何を、かは知らない。
怖いから聞いてないので。
「やっぱりこういう展開になってたかー」
「へ?」
後ろから声が聞こえてきたので振り返るとそこには谷川と遥がいた。
部長といい、みんないつの間に……。
「いや、わたし教室にいたでしょ。
で、二人にメールして遥の発案で君島先輩が実行。
アーユーオーケー?」
その英語はあってるのかどうか。
クラスメイトだし、そりゃいるわな。
それで動かない三人でもないし。
なるほどなるほど。
遥を見ると、にっこり笑ってる。
恐ろしさを感じるのは何故?
185 :
あさひ:2007/07/24(火) 22:40:28 ID:8Ut0VJEv
「放せ! 放さんか!」
先輩が抵抗してるが、無駄っぽいな。
先輩は体格が小さく非力な分をスピードと技術で補ってるから、こうなると手も足も出ないっぽい。
「で、おにいちゃん。どうするの?」
「へ? どうするって?」
主語がないから遥が何を言ってるのか分からない。
「いや、そこの人が告白してきたんだから、その返事は?」
あー、そのことか。
「いや、断るつもりだったけど?」
その言葉を聞いた先輩がピタっと抵抗を止めてうなだれる。
遥はやっぱりにっこりとしてるけど、さっきより怖い気がする。
なぜだ。
それと、そこ。部長と谷川は溜息をつかない。
「ふーん。お兄ちゃんが告白を断るんだー」
「へ? いや、提案を断るだけだぞ?」
あれは告白とは違うだろ?
だから笑顔が怖いって遥。
「そこの人? ちゃんと言わないと伝わらないみたいですよー?」
最後に小さく「この鈍感には」と言う言葉が聞こえた気がするが、気のせいだと言うことにしておこう。
そして、静寂が支配する。
誰も何も言わない。
次に発言すべき人物が誰なのかみんなが分かってる所為だろう。
186 :
あさひ:2007/07/24(火) 22:41:11 ID:8Ut0VJEv
「彼は……」
昼休みも残り僅かになった所で、その人物は言葉を紡ぎ始める。
「去年、暴漢に遭った時に助けに来てくれたんだ」
何も出来ませんでしたけどね?
「怖くて何も出来なかったボクの代わりに警察とかに電話してくれて、最後まで傍にいてくれて」
いやー。犯人が死んじゃうんじゃないかと必死でしたし。
「それからはバイトが終わるといつも家まで送ってくれるようになったし」
店長にも頼まれたし。
って、店長って、先輩のお母さんだったっけ。
つまり先輩は家の手伝いで昔から店を手伝ってたから、あんなに仕事に慣れてたわけか。
納得。
「あれからずっと、好きだったんだ!」
そうか、好きだったのか。
……って、なにー!!
「それで今回の件に乗じて付き合おうとしたわけですね」
珍しい部長の突っ込み。
先輩は真っ赤になって俯いてしまった。
なるほど。
そういうことですか。
「で、おにいちゃん。どうするの?」
遥がもう一度同じ質問をする。
どうするって……。
どうする?
昼休み終了、五分前の鐘が鳴る中、僕が出した答えは……。
こうしてバイト先の先輩、檜山 要ちゃんが僕の四人目の恋人になりました。
いつかきっと刺されるな……。
187 :
あさひ:2007/07/24(火) 22:42:04 ID:8Ut0VJEv
以上です。
性別と年齢を読んだ人が勘違いするような書き方がしてみたかったんです。
でも、ハーレムスレで性別の誤認はしませんね(;^^)
次こそ
エロシーンがある予定です。
だがハーレムすれだからこそ年齢叙述に目が行かないともいえる
エロ期待GJ!
>>187 エロそのものが無くても気にしない、ハーレム物のSSなら良いのさ!
GJ!
190 :
80:2007/07/24(火) 23:46:03 ID:8JNDNUN8
>187
そう来たかーっ!?
まさか年下の先輩とは、お釈迦様でも、とんと知らぬが要ちゃん。
なんかもう、エロ無くてもお腹いっぱい。
>>187 乙です。ほのぼのしてていいなぁ。
>>190の「なんかもう、エロ無くてもお腹いっぱい。」に同意。
これはエロなしでも良いな。
>>187 GJ!
年下の先輩……ハァハァ
>>190-191 エロ無しでも十分お腹いっぱいになれるって、エロパロ板的にはどうなんだw
いや、俺は大好きだけどね?
ほのぼのいいなぁ、あとその勇気はとても大事なものだと想う
エロパロ板的にはエロを求めたいがハーレムスレは何よりもハーレムを望む。
それでいいじゃないか、『エロ<ハーレム<ハーレムでエロ』の期待度で
流れから批判をするならば
『いちゃつきが足りない』位だハーレム分不足で幼い先輩に萌えるだけではないか、エロ(いちゃいちゃハーレム)を早く!PLS!
>>117 一章読了……判定:寝取られ
注意 主人公に封印された魔王に仕える下僕悪魔が色々します、『魔王』の為に!
ネタバry
主人公の下僕として『魔王』が安寧を得られるよう頑張るんだ、『奴隷にするよ?答えは聞かないけど』で姉や想い人を肉人形にするんだ。
主人公が幸福を感じていないんだ、でもそれを好しとするように頑張るんば、男もMCして主人公に犯されようと襲いかかる……(略
この板の住人なら殆どの人がサンデーGXで連載中の眠れる世界を読んでる人のかな?
昨日初めて読んだけど、一度は妄想するのではという物語だなこのまま長期連載が続くと良いな
>>117について、できるだけ客観的に見てみたつもりだが、何より
・ハーレムの主権がまるっきり主人公にない
この一点がハーレムものとしては致命的なんじゃないかと思う。
雰囲気がダークだとかキャラがDQNだとかは、まあ個人の主観というか
好みの問題だとして流しても、明らかにこの話におけるハーレム主は
悪魔姉妹の方だし。
他人からハーレムを与えられる「流され系」主人公としては、女群とか
ガーディアンとか他にも色々いるけれど、「望んだわけじゃないけど
ハーレム主になった」と「明確に「なりたくない」と意思表示してる主人公が
無理矢理ハーレム主にさせられた」だと、大分意味合いが変わってくる
ようにも思う。
結論として、まとめサイトに追加するときには何かしら注意書きが必要な
タイプの小説じゃないかな、と俺は思った。
まだ途中なんだからそこまで好き勝手言わんでも…
>>195 ごめん、ブラクラとヨルムンガンドしか読んでないや。
独占コード判定だけでいいんですけど。あとは好みだし
>>200 別におまえのために報告してるわけじゃないし
>ネット小説等に関する情報交換も行っています。
情報は勿論内容に関しても欲しいけど感想はここで語られても意味が……
空気変えるために質問
SS読む時にキャラクターの容姿とかの描写ってあったほうがいい?
それとも無しで妄想補完のほうがいい?
特にハーレムスレだと女性キャラ多いだろうし、
>>181-186のような叙述トリックとかも関わるのだろうけど
【みんな】【仲良く】 だぜ!!そして勢いで8分で書いたクソな出来の小ネタ投下。
「・・・ん?ここはどこだ?てーか何故に俺縛られてんの!?」
「済まない、しかしコレも会長の望まれたことだ」
「って夢!?五年ぶりにあった幼なじみたる俺にこんなコとをしたのは、お前なのか!?」
「残念、夢に命令したのはあたしよ。ミナガラ君」
「って生徒会長!?何故に!?とゆうかいー加減<!?>乱発する事態は勘弁なのですが!!」
「いやぁ、親が見合いしろってウルサくてさ、あたしの犬である夢にニセ彼を見繕ってもらったら、君白羽の矢が立ったわけ」
「私の初恋の相手であるところのミナガラは一押しであります、会長」
「犬って何!?そして夢、そんなことは初耳だぞ?ついでに俺の初恋の相手もお前だ!!」
「ありがとう、私も嬉しい。しかし君の体はもう会長のものになることが確定されている。さらに私の心が会長のものであることは規定事項。残念」
「あら、別に分けてあげてもいいわよ?たまには骨付き肉も上げてあげないとね・・・」
「れれ、俺いつの間にまっぱに剥かれてんの?つーか縛られてるのに!?」
「ふふん、早着替えは私の特技だし、其れを応用すればこんなモノよ。アレ?背中にヘンな痣が・・・さわってみよ」
「!?なりません会長!ミナガラは其れをさらわれると!!」
「・・・ガーガー、ピーピー。ビーストモードに移行します・・・」
「へ、なに縄をぶっちぎれてるの?・・・キャーーー!?」
END OF TEXT
オチ無し意味無し。
明日提出のポート手付けズ・・・・
>>204 ミナガラなにもんだwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwww
GJwwwwwwwwwwww
>204
まあ、なんだ。
そんなポートは塞いでおいて続きを書くというのはどうだ。
続きを書いてそれをまちがって提出してしまうんだ
続きを書いてそれをまちがって提出。短いけど
「へ、ふぁ、あああ・・・?!なんで無理矢理キスされてこんなに・・・!?」
「ビーストモードになったミナガラは特殊な媚薬的フェロモンが出たりでなかったり!ちなみに出るのは2がつく日!!!」
「ゆ、夢がこんなに声を荒上げるなんて・・・。ひ、あぁあ?!そんなとこなめ無いでぇ・・・♪・・・それで、ええと今日は・・・22日!?なんでこんなドンピシャリな日に連れてくるのよ!?」
「・・・ミナガラの体は会長のもの、私の心は会長のもの。・・・けれど私の体はヒトケタ歳のあの頃からミナガラのもの!ミナガラにビーストモード中の記憶はないけれど、恐らくはからだが無意識のうちに・・・というかもう無理!!ミナきゅ〜〜ん!」
「ちょ、ま、ゆめせいくぁくがぁぁ〜〜〜?!・・・はぁ、はぁ・・・って、何その腕みたいなの!?ま、まさか・・・頷くなぁ〜〜!?」
「ミナ君ミナ君、会長を悦ばせるのもいいが、私の相手も・・・あ、いゃん☆まったくミナ君と来たら、これだけ立っても的確に急所を覚えていて・・・あ゛あ゛あ゛あ゛あ、乳首撚ったらダメ・・・」
「へぃうん!?私、初めてなのになんでこんなに・・・?え、私の体がエロイから?そんなこぉとぉ・・・・っも、もういやぁあ♪夢までなにしてんのよ!?」
「会長がくたっ、となれば私も・・・会長の声可愛いですし」
「そんなこと言わないでたすけ・・・ひゃん?!お、おしりたたかないでぇ・・・」
「なんと・・・ミナ君のビーストモードSタイプなんて三桁はやった私も数えるほどしか・・・あんっ」
「ああんっ・・・も、もうだめ・・・」
「会長がくたっ、となったか・・・ミナ君、わたしにももぉw」
「・・・ふふん、お口いっぱいにつっこまれてる夢もかわぃい・・・って、私もうダメなの、またつっこまないでぇ・・?!」
「うう、ミナ君ひどい・・・。でも会長もミナガラに満足されたようでよかったです」
今度こそEND OF TEXT
うう、マジでレポートやらねばならんのに・・・・!
Okkishita
ここはレポートを書かなければならないのに、無理やりエロいことを書かされる
>>208に注目すべきだな
作者がビーストウォーズ
まで読んだ
>Wow Wow 争いはStop it
まで読んだ
バナナを忘れた!
やだなあ、コンボイの股間に立派なバナナがついてるじゃないか
お父さんこいつは一本とられたなHAHAHAHA!
HAHAHAHA!
豊臣秀吉デース!
まで読んだ。
今度トランスフォーマーの映画やるけど、マイケル・ベイとスピルバーグって大丈夫なのかしら、期待しちゃって良いかしら。
まで読んだ。
ナ〜ビ子ちゃ〜ん!
まで読んだ。
個人的には
>>196くらいの感想なら参考になるから変に縛るのはやめて欲しい
あまりに極端な批判が多い感想は、とくめー氏が注意するのでは?
なので、住人の意見で縛りを入れる必要はないと思われ
なんでとくめー氏だよりなんだ。
別に彼がここの管理しているわけじゃないんだから
そんな義務はないだろう。
んー。私も相当に極端な人ですよ。商業作とかときどき滅多打ちですし。
人の規範になるような良識を期待されても困ります……
一応、リンク集管理人として、あるいはネット作家の端くれとしては、
この程度の意見は問題なく、ありなんじゃないかなと思ってます。
作家の多くは、批判されたくらいでそれほどへこんだりしませんって。
そんな痛み、スルーに較べれば、なんてことないのです(あれは悲しい……)
作品内容に関連しない擁護(というか否定意見の封殺)は、
情報流通を阻害するだけでなんの生産性もないと思います。
ぶっちゃけ、それって、「○○君はいけないと思います」じゃないですか。
( ゚∀゚)σ「とくめー君はいけないと思います!」
こうですか?分かりません><
「いけない」を「イケナイ」と書くとあら不思議、一気にエロくなる!!
222 :
名無しさん@ピンキー:2007/07/26(木) 12:35:43 ID:2MxfkdOB
遅漏か
それもつらいぜ
「いけない」といえばルナ先生。
>>219 批判がいけないんじゃなくて、作者が知らんところでメッタ打ちにするのがイカンだろう。
作者HPに掲示板あるならここでするのは単なる陰口。オチスレと何が違うの?
ネット小説と商業誌は根本的に違うがな。
ハーレムスキーが「ハーレムスキーの基準で」情報交換する場所は、世界中でここしかないのですよ。
作者HPの掲示板とかで、独占がどうのハーレム感がどうのとやりだしたら、迷惑でしょう。
>>225 じゃあヒロインがDQNという感想はハーレムと関係ないし、結果的にハーレムになるのにその成立過程が気に入らないというので批判するのも間違いだろう。
先生、陰口はいけないと思います!
228 :
とくめー:2007/07/26(木) 14:19:33 ID:QdopSv8K
乙。
まあーなんだ、適切なさじ加減に個々バラツキがあるのは当然なんで、
報告や情報交換に関する、ある程度のコンセンサスな認識を得たいならそちらでってことで。
>>222 遅漏と性欲過多は、ハーレム主の適格者に相応しい特性かと。
必ずしも遅漏である必要は無いが、絶倫であることは必須。
一回の射精をする間に5人の女を逝かせるのと、
5人の女を一人一回ずつの射精で逝かせるほうが、
女達の満足度は高いと思うぜ。
>>231 一回の射精の間で5人の女を逝かせるより、
の間違い
>一回の射精をする間に
5人はともかく、三人くらいなら二次元ドリームや美少女ないしハーレム系
エロゲでよく見かけるシチュエーションな気が! 射精しながら次から次へ
ってやつ。
>>233 射精しながら鶯の谷渡りパターンはぶっかけと中出しのハイブリッドでステキなファンタジーだと思うんだ。
だいたいペットボトル一本ぶんくらい精液必要だけど。
雰囲気が何か変になってるなーと思いつつ一応投下
テーマは『無自覚ハーレム』で
僕、寺田ミツオの住むオンボロアパートには、僕以外に住んでいるこ人がいない。
大家さんが好意で経営しているので、新規入居者が来るでもなく、お年を召した大家さんがなくなるか僕が出て行くかしない取り壊しも改築もないと思う。
しかし最近、どうも誰も居ない部屋や天井裏、床下などから人の気配がするのだ。
このアパートの曰くなどは知らない。
だが、最初に部屋探しでここを見せてもらったときに……まぁ、廊下の隅や流しの下、押入れの中などにお札や盛り塩があったことには気付いた。
なんとなく怖かったので、お札も剥がしていないし盛り塩も欠かさず行っている。
しかしそれでも、こうして六畳一間の真ん中に布団を敷いて寝ていると、真上の天井裏や真下の床下からボソボソ、ボソボソと声が聞こえる気がするのだ。
僕は、昼間は大学、夜はバイトでこの部屋にはほとんど寝る時しか居ない。
バイトが肉体労働なので、帰ってくると風呂だけ浴びてあっという間に寝入ってしまう。今までは。
ではこうして変な気配がするようになってからはどうかと言うと。
部屋に帰り着くと、身体が重くなってすぐにまぶたが落ちてきてしまう。
夜中に身体が重くて薄く目を覚ますと、金縛りにかかっていて、身体の上に和服の女が座っている。
朝起きると、筋肉痛のようになって身体が痺れているいる。
そして、背中や首筋に引っかき痕やミミズ腫れなどが出来ている。
そんなことが頻繁に起こるのだ。
貧乏学生である僕には引越し資金などないし、大家さんに文句を言うこともできない。
どうしたらいいだろうと思いながら、ざわざわと気配のする不気味な部屋で、僕は今日も泥のように眠りに付く。
「────ミツオ様はお眠りになられたようでござるな」
天井裏から見下ろした部屋の中で、いつものように目標とする人物が寝息をかいている。
覗き穴からでも目標人物の疲れて脱力した表情がはっきりと見て取れる──照明を消して、暗くなった部屋でも、である。
「リーダ〜。誘眠香の準備できました〜。5分後に効果出るでごさる〜」
「リーダ〜。弛緩香仕掛けたでござる〜。誘眠香の効果出る頃には、ばっちり動けないでござる〜」
しゅばっ、と背後現れた娘二人の気配にもリーダーと呼ばれた娘は驚かず、決意を秘めた目と共に言った。
「──よし。ではいつものように、強精丸薬の経口投与と媚薬の塗布は拙者が……」
『ズルいでござる!!』
ちょいと照れ気味で言ったリーダーの言葉に、その場に居た二人のみならず、瞬時に現れた十数人の娘が吼えた。
「わっ、馬鹿馬鹿、ミツオ様が起きてしまうではないでござるか!」
「そんなこと言って、リーダー昨日も一番槍でシテたじゃないでござるか!」
「拙者たちだって一番絞りが欲しいのでござる!」
リーダーの娘が小声で叱ると、他の娘達も小声で叫び返す。そのままヒソヒソ、ボソボソと言い合いを続ける。
「いい加減にせぬか! 拙者たちの目的を忘れたのか!」
リーダーが一喝すると、娘達はびくっ! と身体を硬くし、声を揃え真剣な表情で言った。
『我ら一族、『猛忍群娘。』の里の復興でござる!』
六畳一間の真ん中で無防備に寝こける目標人物を囲み、十数人の動きやすそうな和装──忍者装束の娘達が思い思いに彼の寝顔を覗き込んでいた。
「──それでは……失礼いたすでござる……」
枕元に座っていたリーダーの娘が、舌の上に黒い丸薬を乗せてミツオの口に吸い付いた。
「──あみュ……ちゅ、ンむゥ……ゥふぅ……あ、あぅぅ……」
すでに丸薬がミツオに飲み込まれ、しかしリーダーの娘はミツオの唇を貪るのを止めようとしない。
「……あ、あぁン……ミツオさまぁ。お慕い申し上げてるでござるぅ……ゥん」
とろりと陶酔した表情で、リーダーは口づけを続ける。
「それではァ」
「コチラの準備は拙者たちがいたすでござる!」
先ほど香の準備をした二人の娘がミツオの掛け布団をすばっ! と剥ぎ取った。
秘伝の催淫軟膏を持って、いそいそとミツオの股間に顔を近づけていく二人に、リーダーの少女が胡乱な視線を向ける。
「あ〜あァ、またでござるよ、リーダーは」
「嫉妬心強すぎなのでござるよ。目的を忘れてるのはどちらなのやら」
股間の二人を睨むリーダーは、後ろに立つまた別の二人に呆れたように言われ、ぼふぉ、と赤面する。
「ば、馬鹿! 拙者はそんな……!」
ミツオの顔から離れ慌てて弁解するリーダー。
「はっは、言い訳は不要でござるよー」
「運命なのでござろぅ〜? もうその話は耳タコでござるー」
「なっ、ぅわっ、お主ら……!」
『こちらの準備も完了でござるー♪』
うろたえるリーダーを尻目に、股間の二人がガッツリ屹立した一物を握って嬉しそうな声を上げた。
瓦解してしまった『猛忍群娘。』の里を離れ、やってきた都会で、拙者達は途方に暮れてしまったていた。
──忍者。
幼い頃から訓練を受け、ただ仕える者のために能力を尽くすために生きてきたのに、ある日全てがなくなった。
彼女らの指導者である首領が亡くなったのである。
命令を受けるように作られた拙者達は、死ぬ間際に首領に言い渡された、
「お前達の主となる御館様のもとにいけ」
という言葉に従うことしか出来なかった。
しかし御館様の手がかりは『寺田ミツオ』という名前と大まかに東京に居るという情報しかなく、行き場もなくして忍び込んだ古いアパート──。
「──そこで拙者は御館様に運命的に出会ったのでござるッッ!!」
「あーはいはい」
「もういいでござるか?」
熱く語るリーダーに、他の面々の反応は薄い。
「大体、そんときは拙者たちだって居たんでござるが」
「名前調べてきたのは拙者でござるー」
「というか違う人だったとしても、リーダーの目は最初っからハートだったでござる」
「お主ら水を挿すんじゃないでござる!」
わいわいがやがやと娘達が揉めると、ミツオはうーんうーんとうなされる。
「騒いでないで、とっとと順番決めるでござるよー」
すでにミツオの服は全て脱がされていて、仰向けに寝て勃起したまま寝苦しそうにしている。
そして娘達はその足側に集まって、
「じャぁんけェん……」
『ぽ!!!!!』
十数個の手のひらが突き出される。
一つはチョキ。残りはパー。
「やッたでござる〜ッッ!!」
「ぬ〜、また今日もリーダーが一番でござるか」
「何でそんなにジャンケン強ェんでござるか!」
「ずッけェでござる〜。拙者最後ばっかりでござるよ〜」
「まぁまぁ、どうせ今日はリーダー安全日でござる。危険日にはジャンケン弱〜くなるでござるよ」
「外野うるさいでござる!」
怒鳴りつつ、リーダーがしゅるりしゅるりと下帯をす。
秘部はすでに十分に濡れそぼっている。リーダーは下帯をそのまま落すと、ミツオの屹立にゆっくりと腰を落としていく。
「ミツオ様ぁ……今日こそは拙者に既成事実を……」
陶酔した表情で、秘所に先端を触れさせたまま、リーダーは眠り続けるミツオを見つめながら言う。
そのまま秘壷で屹立を──。
「はやくするでござる」
「あとがつかえてるでござるよ」
ズシッッ! シュボッッ!!
いきなり肩に二人分の体重をかけられ、ミツオの屹立が一瞬でリーダーの奥まで達する。
ガフゥッ! と息を一気に吐き出して口をパクパクさせるリーダー。
「いッきっ……おくッ……な、なんてことを……」
見開き、涙さえ浮かべた目でリーダーは方に乗っかった娘達を見る。
「一番手からじっくり味わってちゃ皆に回らないでござる。それとも拙者たちの協定すら忘れたのでござるか?」
里を出る時に、里に残った老人達から言われた言葉がある。
「いいか、『拙者たちの主になってください』とか、いきなりくのいちコスプレで言っても普通の男は引くだけじゃ。DQNとも思われかねん。
お前達がまずすべきは、御館様とこっそりファックして、証拠映像を撮っておくこと。その上で妊娠して、責任を取らせるという大義名分を作ることじゃ!
お前達に必要なもの、それは『既成事実』じゃ!」
「以来我々は全力を尽くし……!」
「あ〜も〜、リーダーうっさい!」
「セックスしないなら退くでござるよ!」
横から忍者ドロップキックを喰らい、結合部がのぷんと抜けてリーダーが吹っ飛ぶ。
「二番手は拙者でござる!」
「今更そんなの関係なし!」
「ミツオ様〜。愛してるでござる〜♪」
「あ! 乳首舐めるのは拙者の担当でござるよ〜!」
「だからそんなの関係ェね〜でござる!」
「わぁっ! コラ、抜くな抜くな! 折角もう少しなのに!」
「せめて精液だけでもよこすでござる〜!」
ドタバタとミツオの上で暴れる娘達。そこへ下半身を丸出しにひっくり返っていたリーダーが身を起こす。
「お前達いい加減にするでござるよー!」
喧騒は続く。
──朝。
僕は今日も体に疲れを残したまま目を覚ます。
せめて顔を洗いさっぱりしようと流しに行くと、そこに置いてある鏡に自分の姿が映った。
身体中に、力ずくで引っ張られたり絞められたりしてような手の痕がついている!
僕は血の気が引くように一気に気味が悪くなり、転がるように服を着てオンボロアパートを飛び出る。
「おや、寺田君おはよう。お出かけかい?」
アパートの外では大家さんが門の前を掃除している。
僕は手をばたばたと動かし、焦って大家さんに説明しようとしたが、大家さんの暢気そうな様子に萎れるように気が失せる。
僕はこの大家さんが好きで、迷惑をかけたくないのだ。大家さんの所有物件にけちをつけるなど。
「……………………………………………………………はい。出掛けてきます」
僕はトボトボと駅の方に歩き出した。しばらく友達のところに泊まろうかしら。
〜〜〜〜〜
気落ちしたように歩いていくミツオを見て、大家の老人が溜め息をつく。
「やっぱり、オボコばっかりのあやつらに御館様を篭絡しろと言うのは無理があったのかのぉ?」
柔弱な笑顔の下に、獲物を狙う鷹の目を潜めている。
「死んだことになっておるワシが出て行ったらあやつらどうリアクションするじゃろうか。やっぱり陰からのほうがいいのかの」
大家はついとアパートの二階、空き部屋のはずの部屋の窓を見上げる。何か影が焦ったように隠れたような気もするが、気のせいだろうか。
老人は改めて溜め息をつき、
「じゃが諦めんぞ、ミツオ様! 『猛忍群娘。』の里の復興のため、何としてもあなたにはワシらの主になっていただく!」
何かの決意に燃えた大家は、気合を入れ──また大家らしくもそもそと掃除に戻っていった。
以上、投下終了
順風満帆は続き書き終わり次第投下したいと思います
GJ。マジGJ。
>>244 GJ
>猛忍群娘。
ちょwwwおまwwww
>>235 昔マーシーラビットの作品で合せ鏡から出てきた悪魔にそういう願い事をした男がいたな
>>244 猛忍群娘。で口に含んでたコーヒーが気管に入ってむせた。
GJ!
単発ネタには惜しいな。
GJ!!最初猛忍群娘。分からなかったが後で気付いたw
何となく思ったんだが、みさくら語ハーレムとかはアリなのだろうか?このスレでまともにあの言語を見た記憶がない
ハーレムと言うからには男までみさくら語なんだろうか
あんなもん活字で見たくないぞ。
だからといってマンガだとフキダシで画面が埋まるがw
男でみさくら語・・・・・・ショタならイける!
軍用機と民間機では設計思想に隔たりがあるから機動性がよいからといって
急な旋回や機動が出来るわけじゃない。
最も、民間機でもYS-11みたくやたら頑丈な作りの民間機もあるがな。
総飛行時間が平均3000時間以上とかもあるような腕利きが乗ったローカル線
なんてのもあるだろうから一概には言い切れないだろうけど。
うはぁ、誤爆った。
これを縁に航空機擬人化ハーレムを書くんだ
タイトルは、『空の性欲魔人』で。
>>255 お前それはwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwww
ニュースで「べっくらこいた」っていっちゃう漫画家のwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwww
でも戦闘機の萌え擬人化イラストとかはよく見るよな。
史実パイロットの女性化もストライクウィッチーズ(OVA)とか
ヴァルハラの戦姫(小説)とかでやってるし。
……というかヴァルハラの戦姫、考えてみればなにげに主神
ハーレムなんじゃなかろうか。主神一人だけ男で後は戦乙女
だけ、というシチュエーションは。
>257
ああ、あの、ブラを外す喜びが一つ減った?
女体化のSSがまた見たい
禿げ同
ドイツ人とのハーフで気難しいヒエンだとか
その腹違いの妹でおとなしい五式だとか
少しぽっちゃりで一度火がつくと止まらない一式りっことか
こんな感じですか
262 :
名無しさん@ピンキー:2007/07/27(金) 23:45:46 ID:rXoLRxHd
ド下手糞SS、全然エロくないですが・・・・初投稿です。
263 :
名無しさん@ピンキー:2007/07/27(金) 23:46:27 ID:rXoLRxHd
「あのさ、いい加減にしてくれよ。マジで」
俺は呻き声を漏らしながら隣に佇む二人に言った。
場所は宿屋でとった一つの部屋。その中央には複雑な文様によって描かれた魔法陣が存在し、召喚獣の残り香としてはバラの匂いが立ち込める。
文句を言うと、彼女達は唇を尖らせた。
「あら、それは貴方が悪いからでしょ?」
「そうだぞ。旦那の人選が悪い。あんな奴を使役しても邪魔なだけだ」
二人はいつもなら反発しあうのにこんな時だけ息が合ってる。
彼女達が拒絶する理由はわかっている。これ以上増えたら夜の伽の時間が減るからだ。
「はぁ、これで何人目になるのか。だからまだビギナー召喚士って言われるんだよな」
召喚獣を使役する召喚士。
そのランクは召喚獣の数と、召喚士の格によって決まる。
下級の召喚獣を1人でも契約すればビギナーは解消され、十人集めれば中級。
百人集めれば上位へと変化していく。それによってギルドの評価や仕事なども変わっていくのだが――――。勿論、強力な召喚獣と契約すれば一発で中位などになれるんだが彼女達の場合は強力すぎた。
稲穂のように輝く足元まで伸びる金髪。白磁のようにキメ細かい白い肌。
整った鼻筋に、血を塗ったような赤く淫靡な唇、少し釣り上がり気味の琥珀色の瞳。
赤と白を基本とした東方の【巫女】と呼ばれる着物を纏っているが、その豊かな乳房は胸元を着崩れさせ、深い谷間を除かせる様子は清楚とはかけ離れた淫蕩さが漂う。
何よりも彼女の特徴となるが金髪の間から覗く三角の耳と、腰辺りから伸びる九本の尻尾。
妖神―――神にも匹敵する強大な力を持つ妖怪―――白面金毛九尾の狐。
264 :
名無しさん@ピンキー:2007/07/27(金) 23:48:58 ID:rXoLRxHd
無造作に伸ばされた黒髪は所々癖毛のように跳ねながらも腰元まであり、凛々しく、そして獅子のような自然的な高貴さを漂わせる美貌。
九尾が静の美だとすれば、彼女は動の美。所々に黄金の装飾が施された深紅の着物の裾から覗く日焼けした太腿の滑らかさや、ふくよかな胸元は躍動的な色気に満ちて、男ならば誰もが寸前になりそうな姉御美人。
ただ、着物の腰帯に嵌められた漆黒の日本刀からは禍々しい黒い正気が噴き上げ、彼女の赤い瞳は爛々と抑えきれない神力に輝いている。
八大竜王が封じた最凶の竜神――――禁竜王『煉獄』
彼女達は召喚士が持つ書物に描かれることは無い。
強力であり、なおかつ、殆どの人間に畏怖されているからだ。
下手にギルドに報告しようものなら、そのまま封滅されてもおかしくない禁忌級召喚獣。
その場合は当然、呼び出した俺も殺されてしまう。
しかも彼女達は他の召喚獣を契約使用すれば殆ど有無を言わさず拒絶するし、呼び出した召喚獣も彼女達を見ておびえてしまい、まともな契約も出来ない。
だから俺の今のランクは【ビギナー】一人も召喚獣と契約して無いことになっている。
「はぁ」
思わず溜息を漏らす俺の左右から彼女達は身体を摺り寄せる。
「溜息をつかないの。私たちがいれば十分でしょ」
「そうだ。あたいらだけで十分だろ」
二人は頷きながら、俺の身体に纏わり付き、豊かな乳房や女の柔らかな肌を擦り付けてくる。九尾のマシュマロのような柔らかな乳房と、煉獄のプルンと弾けそうなゴムのような胸に挟まれて、思わず息子も隆起する。
「うふふ、相変わらずね」
「今日はどちらにするの? あたい、それともこいつ?」
二人は妖艶な笑みを浮かべつつ、ズボンのチャックを開き、肉棒を取り出していく。
265 :
名無しさん@ピンキー:2007/07/27(金) 23:51:02 ID:rXoLRxHd
既に勃起済みの肉棒を指でなでながらの質問に、俺は毎度のことだけど戸惑ってしまう。
両方とも極上の美女。まるでどっちの料理ショーのような状況に迷っていると二人は同時に笑みを浮かべる。
「それじゃあ、毎夜のように二人で」
「沢山イかせたほうが勝ちってわけね」
二人はそれぞれ肉棒の先端、玉袋へとしゃぶりつく。一体どこで覚えたんだと思うぐらい濃厚なテクニックに、ゾクゾクと腰が震え、思わず喘ぎ声が漏れそうになり、指を噛んで耐える。
「ひゃら、ひゃひてもひひのに(あら、声を出してもいいのに)」
玉袋を口に加えなが九尾はもごもごと言葉をしゃべる。
ううっ、舌が絡み付いて・・・・・ゾクゾクする感覚に耐え切れず、側のベットに座り込むなり
二人の口戯は激しさを増す。
「じゅる、じゅるうるうううっ!もごっ、ちゅっ、ちゅっ!」
「れろっ、ぴちゃくちゃ、れろれろ、はむ、ちゅううううっ!」
先走り汁を断続的に吸い上げる、煉獄のフェラに、まるで柔らかく蕩けさせようかというのか九尾の淫蕩な舌技。
ゾクゾクする快楽は徐々に膨れ上がり、もはや限界となる寸前、トントンとドアがノックされた。
ビクンッ!
いきなりのことに注意が扉へと向く。その瞬間、二人の濃厚な口技が最高潮を達する。
「ちゅうううううううううっ!!」
「はむはむっ」
まるで玉袋から吸い出そうかというような激しい吸引に、口に含んだままコロコロと転がされる金玉。無防備にも隙を見せた俺は、限界を越え、思わず噛んだ指先を放し、絶頂してしまう。
「っぅ、イ、クゥゥゥッ」
びゅる、びゅるうううううううっ、びゅるるっ!
濃厚な射精を、煉獄はコクコクと喉を鳴らして吸ってる!
快楽に身悶えながらも、扉の向こうで誰かがいるという恐怖ゆえに思いっきり声を出せない。
ガクガクと震えながら最後の一滴、鞘の中に残った分さえも搾り取られて、俺は思いっきり荒い息を吐いた。
「はぁはぁはぁはぁ」
「まったく、これからという時に空気を読まない客だね」
煉獄は愚痴を漏らしながら肉棒をズボンの中に戻しチャックを閉める。
「どちら様ですか?」
「あ、ちょっとすいません。宿屋の主人ですけどハオ・シーフィルド様にお手紙を持ってきました」
「手紙?」
荒い息のまま九尾に扉を開けさせると、そこにはたしかに恰幅のいい宿屋の主人が立っており、その手には白い封筒が握られている。
頭文字も何も無い、封筒を手渡され、思わず眉が潜まった。
「誰からですか?」
「わかりません。いつの間にか、カウンターに貴方宛におかれていたのですから」
「へえ。わかりました、ありがとうございます」
丁寧に挨拶し店長を帰らせた後、封筒を切り分け、中身を出す。白い封筒の中にあったのは
奇妙な汚れた鍵と一枚の手紙。手紙を開くとそこには―――――。
『かのものは最初の泥なり、かのものは始原なり、かのものは闇の闇なり』
と言った文字と、明細に書かれた地図があった。
「妖しいな」
「妖しいわね」
「妖しすぎ」
wkwkで続きはまだですか?
>>262 終わったのかな?
「誰もが寸前に」や「黒い正気」とか、誤字脱字が少し目立った気がする。
あと、最低限のマナーとしてメール欄に「sage」と入れよう。
期待してるから頑張ってくれ。
質問なんだが。悪魔娘だかに能力もらって、近所の姉妹やらその母親やら同級生やらを奴隷にし、
最後は姉妹の親父の前で結婚式挙げて復習果たし終了、ってネット小説をいつだかどこかで読んだんだが、
タイトルも作者もキャラ名も忘れてしまって、リンク集片っ端から見てもどうも見つからん。
誰か知ってたら詳細教えてくれないか。
>>268 折角新作が投下されたばかりだというのに、どうして「羊頭狗肉」の「ふらっと・はーれむ」とか個人サイトの作品の名を挙げねばならんのだ。
>>262 言い回しがちょっと堅すぎる気がした。もう少しその辺りを…って、まあこれに関しては慣れだと思うので、色々と今後書きながら試してみてほしいと思う。
続きに期待。これからも頑張って。
270 :
名無しさん@ピンキー:2007/07/28(土) 01:39:57 ID:tpYHKkbV
>>269 テラ優しいじゃねーかwwツンデレ乙wwwwww
最近戦記物でハーレムの新作って少ないな
犬っ子給仕の続き、前振り長くなってもうてまたエロ無し
スマンorz
272 :
犬っ子給仕:2007/07/28(土) 01:57:27 ID:SuhrhXjN
そ、そっかぁ、お転婆なのかぁ……
僕の性格で対応できるのか正直不安です……
自分で言うのもなんですが僕はお転婆とは対極の位置付けだと思います
「お転婆が二人も居て嫌になっちゃったかな?」
「いえっ、この身体が悲鳴があげようともお仕え致しますっ!!」
「そんなに固くならなくても良いよ、無茶な要求はしないと思うし
ただ……普段の仕事以外で覚悟した方がいいかもね」
ゴクリッ……と僕は喉を鳴らし、まだ見ぬ主人を思うと
言葉の変わりにため息ばかり出てしまう始末でした
遣いの人はそれを見て笑ってました
景色は林ばかりからやがて建物や人が目立ち始めました
都会に近付きはじめた様です、活気が出てきました
「郊外に入ったみたいだね、あと少しで屋敷に着くよ」
「都会より外側にお屋敷を構えていらっしゃるのですね」
「そうだね、自然と触れ合えるし土地も安いから建てたんだって
買い物はこの法力車があれば遠くにも行けるから」
「法力車って言うのですか、確かに馬が必要無いですし
後ろには荷台が付いてますから便利ですね」
車や土地などの雑談をしていると、巨大な門に広大な敷地
そして敷地の真ん中に大きなお屋敷が建っていました
273 :
犬っ子給仕:2007/07/28(土) 01:59:30 ID:SuhrhXjN
門の前で遣いの人が車から降りて、門に備え付けられた宝石に触れると
門が勝手に開き始めました、これが鍵の役割をする様です
再び車に乗りお屋敷の裏側に車を走らせました
目的地には車を管理しておくスペースらしき敷地があり
彼はそこに車を停めました
「荷物持って挨拶に行こうか」
僕は荷物を受け取り頷くと、彼と僕はお屋敷の正門にむかいました
彼が正門を開けてお屋敷の中に入りました、ロビーには誰も居ない様です
「こっちについてきて」
彼は複雑で広いお屋敷を迷う事無く目的の部屋に辿りつきました
遣いの人は部屋のドアをノックして言いました
「ただいま、給仕になるカニス君を連れて来たよ」
「おお、ピクトゥスか、入りたまえ」
彼、ピクトゥスさんはドアを開けて部屋に入り、僕を招き入れました
「ようこそ、私はドラセナ=ユーフォルビア
ユーフォルビア家当主だ、よろしくな」
「あっ、カニス=ファミリアリスです
給仕として採用していただき誠に感謝しています
ユーフォルビア家に骨を埋める覚悟でお仕えさせていただきます」
僕は跪き顔を上げた……今気付きましたが
なんてお美しい方なのでしょうか……
274 :
犬っ子給仕:2007/07/28(土) 02:00:15 ID:SuhrhXjN
シンプルなブラウスとカーディガン
ロングスカートにショートブーツというコーディネート
肩の辺りで切り揃えられた紺色の髪
クセ毛なのでしょうか、毛先がハネています
ややツリ目な赤い瞳はまるで図鑑で見た純度の高いルビーの様です
隣に立っているピクトゥスさんより20数cmくらい高い長身
僕とピクトゥスさんはほとんど同じ背丈で155cm程度しかありません
腰の位置や脚の長さも平均より明らかに高く長いです
そして何より……そ、そのっ……おっぱいが……
僕の頭を二つ並べた様な球体がブラウスを押し上げ、自己主張を激しくしてます
はっ……!? 僕は仕えるべき主になんて失礼な事をっ!!
しっかりと主の目を見るんだっ
「いきなり百面相とはカニス君はなかなか面白いな」
「もっ、申し訳ありません……」
「まあよいか、次にピクトゥスの紹介だな」
そういうとピクトゥスさんは被っていたベレー帽を脱ぎました
「僕の名前はピクトゥス=ユーフォルビア、ドラセナの夫で当主の秘書だよ」
「旦那様でありましたかっ、荷物を持っていただいたり数々の無礼をお許しk」
「その事は気にしなくていいよ、秘書って言っても雑用だし
何よりカニス君を案内する仕事だったからね」
275 :
犬っ子給仕:2007/07/28(土) 02:02:03 ID:SuhrhXjN
ピクトゥスさんはベレー帽を脱ぐと灰色の髪をしていました
瞳の色は黒、恰好は執事服ではなく動き易そうなツナギを着ています
「ちなみにカニス君が仕える双子の姉妹は僕とドラセナの子供だよ」
「おいくつなのでしょうか?」
「今年で19歳、キミより4つ年上だよ」
19歳のお嬢様がいらっしゃるのに、このご夫婦はどう見ても10代後半です
思い切って疑問を問いかけてみました
「19歳のお嬢様方がいらっしゃるとは思えない若さですね……
ピクトゥス様に至っては成長が止まっているとしか思えない若さです……」
ドラセナ様は軽く笑みを浮かべて答えてくださいました
「御名答だな、不老の禁術をかけたから老けない
不死は無理だけど不老だけなら大自然の力を拝借すればどうにかなる」
ええぇぇぇぇっ!! そういうものなのかなぁ……
何か僕はとんでもないところに給仕に来てしまったみたいです……
「僕も何も知らずに禁術をかけられてしまったけど
今はもう慣れちゃったかなぁ」
外見年齢は僕と同じなのに、落ち着いた雰囲気をしていたのはそのせいなんですね……
「自己紹介と雑談はこれくらいにして
カニス君の本当の主を紹介しないとね」
276 :
犬っ子給仕:2007/07/28(土) 02:07:12 ID:SuhrhXjN
「おお、そうだったな、私はまとめておきたい仕事があるから頼んだぞ」
「任せて、行ってくるよ、ドラセナ」
「行ってらっしゃい、ピクトゥス」
「それでは失礼致します」
僕とピクトゥス様は部屋を出ました
これから仕えるべき主人の部屋に行くと思うと
堪えようと思っても緊張が収まりません
ピクトゥス様の案内で主人の姉妹の部屋の前に着きました
「いよいよ対面だね、僕は邪魔になるだろうから仕事に戻るよ」
「えっ、僕一人ですか?」
「大丈夫、カニス君が嫌われる事は先ず無いから
今日は仕事無いから姉妹達と親睦を深めるといいよ」
「親睦ですか、頑張ります」
「恐らくスキンシップが過激だろうから気をつけてね」
ピクトゥス様はそう言うと仕事に戻って行きました
さて、今後の職務と生活に関わる問題です
しっかりと主人の理解を深めねばいけません
僕は少し震える手でドアを叩きました
今回はこれで終わり、次回は頑張らないとなぁ
>>277 リアルタイムGJ!
不老って事はいつまでも10代の体力と精力なんだよな。
279 :
もちっこ:2007/07/28(土) 02:57:47 ID:tpYHKkbV
思いついて書いた中世っぽい話
エロ寸止め。というか難産してます
初めてなので展開が遅く進まない・・・
お手柔らかによろしく
280 :
もちっこ:2007/07/28(土) 02:58:53 ID:tpYHKkbV
大陸を横断するほどの大山脈が連なるギオナ山岳地帯の中腹に、帝国の城塞は威風堂々と聳え立っていた。
周りは絶壁に囲まれ凡そ人が通れそうもないこの天然の要塞は、眼下に見据える大平原に割拠する独立小国家群の軍隊を前にして一度も敗北を喫したことがない
しかしここまで交通の便が悪いと物資の補給なども非常に手がかかるであろう
ならばどうしてこの城はまるで貧困を感じさせないのであろうか?
それは、この山岳地帯の南の端に位置するクシャラ山を住処としている飛竜にあった
彼らは強靭な筋力に支えられた大きな翼を持って空を舞う
そして帝国にはそんな彼らと心を通わせることのできる者――竜騎士と呼ばれる者たちが存在する
この物語の主人公であるテオクもその竜騎士の血を引く若者(見習い)であった
281 :
もちっこ:2007/07/28(土) 03:00:27 ID:tpYHKkbV
「お〜、今日も飛竜は元気に飛んでるねぇ」
ごぅんごぅんと音を立てて巨大な風車が回っている
ここはギオナ城塞の端にある工房区にある風車小屋で、その屋根の上にテオクは寝転がっていた
停戦協定が結ばれつかの間の平穏が訪れた今、工房に仕事なぞ殆どない
そんな人気のないここは彼の絶好のサボり場所であった
今日はいつもよりも憂鬱そうに空を見上げている
「竜臨の儀かぁ・・・」
竜臨の儀――それは竜騎士が一人前になるための儀式で、内容はいたって単純
クシャラ山まで自らの足で赴きその地に在る竜と契約するのだ
しかしここの周りは断崖絶壁が続く山岳地帯で、命を落とすことはないが行くのには非常に面倒だった
ゴォーン・・・ゴォーン・・・ゴォーン・・・
集合の合図の鐘が鳴った、それ同時に儀式の始まりのときが訪れた
「さて・・・行きますか」
テオクは屋根を飛び降りて城の会議室のある大広間に向かって歩き出した
282 :
もちっこ:2007/07/28(土) 03:02:08 ID:tpYHKkbV
「よく集まったな見習い共!! これから儀式を始める前にいっておくことがある!!」
十数人の若者がその前で目見麗しい女性が声を張り上げている
その横には文官らしき人物が数人並んでいる
「最近大連に不穏な動きがあるらしい、戦は近い! お前らはわが軍の主力部隊である竜騎士の才能を持つ若者たちだ。つらく険しい道のりになるであろうが決してあきらめるな!!
その先には栄光が待っている!」
サラサラと舞うプラチナヘア、切れ長の気の強そうな瞳に完璧なプロポーションを持つ彼女は東方司令官、つまりここのトップに立つ女性だ
名前はマチルダ・レイヴン、竜騎士ではないが上級軍人の家系で彼女自身も剣の腕が立つ
だが彼女の気迫は軍人のそれであった
都市群の中で一番近い大連の不穏な動きに心底怒っているらしい
若者たちが押されてしまうほど彼女は気迫にあふれていた
「強くあれ! 栄光を掴め! 私からはこれだけだ、さぁ出発の時だ!! がんばって来い」
最後に優しい、聖母のような微笑み
彼女がここの司令官を勤めているのは実力だけではない、情に厚い彼女の性格は人に好まれた
若者たちは一瞬見とれていたが、すぐに顔を引き締め各々の荷物を持ち部屋を出ていった
最後にテオクがゆったりとした動作で皮の袋を背負い、まるで緊張してない様子で出て行った
「・・・死ぬなよ」
マチルダが潤んだ瞳を彼の背中に向けそう呟いたのを、誰も気づくことはなかった・・・
283 :
もちっこ:2007/07/28(土) 03:04:07 ID:tpYHKkbV
「見ぃ〜つけた」
暗い宮殿の奥底で長いローブのようなものを羽織った、たおやかな女性が水晶に映る男を見ていた
ちろちろと長い舌が唇を舐め上げ、妖艶な雰囲気を醸し出す
「妾の主人となりうる才能を持つもの・・・長年探してきたものがやっと、やっと手に入る」
ゾクゾクするような妖艶な笑みを浮かべた女性は水晶を懐に入れおもむろに立ち上がった
「ケイナ! フロウ! 妾は往く、後は任せたぞ」
「はいヴリトラ様」
「お任せください、ヴリトラ様」
ヴリトラと呼ばれたその女性は二人の侍女に何事か頼むとフッと消えてしまった
「さてケイナ」
「何かしらフロウ?」
「任せると言われたが、我らにその任が務まるか?」
「飛竜の皇女と呼ばれたあのお方の侍女である私たちにその位わけはない」
「そうだな・・・婿殿はどんな方なのであろうか?」
「それは知らぬ、だがあのご様子だといたく気に入られたらしい」
「妻子持ちではないといいのだが・・・」
その水晶には山道を歩く青年―テオクが映し出されていた
284 :
もちっこ:2007/07/28(土) 03:05:32 ID:tpYHKkbV
始まりのときから四日の時が過ぎた
テオクは今山の中腹あたりの比較的なだらかな坂の上を歩いている
先ほど契約成功の証である竜のいななきを聞いた
「竜が居ない・・?」
彼は適当な竜を選んでとっとと契約するつもりであった
だがおかしい事に彼の前に竜の一匹も現れない
山の中腹には下級の竜の巣がいくつかあるはずで、彼が竜を見かけないのは異常だった
ふと山の上のほうに影が跳んでいるのが見える
「ん・・・?」
見ればその影は竜のようで、真っ直ぐこちらに飛んできているように見える
「んん・・・?」
よく見ると大きすぎるような気がした
下級の竜はだいたい翼を広げても5メートルほどしかない
だが今見える影は10メートル以上ありやしないだろうか?
中級いや上級の竜でさえ10メートルに達するものは稀だ
そうこう考えているうちに竜はどんどん近づいてくる
「・・・っ! やばいあれはでか過ぎる!!」
大きければ大きいほど力は強くまた人語も解するようになる
だがそれ以上に自尊心が高く人間がのこのここの山に登っていると時折殺されることもある
曰く人間くさくて目障りだそうだ
だが傾斜はなだらかでも絶壁に囲まれた坂だ、当然隠れる場所はない
「くそっ! お終いか!」
彼は死を覚悟した
巨大な竜がどんどんと迫ってきており、もう目と鼻の先だ
竜がこちらを見る、そして勢いよく滑空してきた
「う、うわぁぁぁぁ!」
「見つけたぞ! 妾が主に相応しき者よ!」
「え・・・は・・・?」
彼は驚いた
突如竜が女性に姿を変えたと思ったら、その豊満な胸に彼の頭を押し付けた
彼は、緊張と驚きで意識を手放してしまった
285 :
もちっこ:2007/07/28(土) 03:07:08 ID:tpYHKkbV
テンプレでは大長編になってるけど
何ヶ月かけたら書ききれるのか分からない
ちなみに明日の予備校のテストの内容も分からない
不束者ですがよろしく
>>285 とりあえずsageようぜ。
目立った誤字脱字も見当たらないから、それに気を付ければ大丈夫。
期待して続きを待つよ。
>>269 「まぁ、掛けたまえ」
差し込む強い夕日に、部屋の主である宇宙人、メトロン星人の身体もオレンジに染め上げられていた。
そして、彼に招きあげられたもう一人の宇宙人、ウルトラセブンの身体をも、夕日は分け隔てなく同じ色に染め上げる。
古いアパートの一室、畳の敷かれたその部屋には、一膳の卓袱台がおかれ、彼、メトロン星人はセブンとそれを挟んで座っていた。
「ウルトラセブン、私は君に、言いたいことがある」
メトロン星人が、身体のいくつかの発光器官を鮮やかに明滅させながら、僅かに空気を振るわせ、この星の言語で語りかけた。
「言い回しが固いのも、それをあえて通していけば、面白みを産む技法にもなり得るのだと言うことを」
彼の言葉を、この星を護る光の巨人、セブンが静かに返す。
「しかし、まさに慣れぬ初心者が、無自覚に使い続ければ、ただ単調にしかならない」
セブンは、目の前の宇宙人から、僅かに視線を落とし、卓袱台の上を彷徨わせた。
それは、己の過去を振り返る、彼の所作なのかもしれない。
そしてメトロン星人は、セブンのその言葉に、緩やかに手を差し上げ、諭すように言った。
「それは、本人がいつ、そのことに気が付くかだよ」
遠い宇宙の果てからやってきた宇宙人二人、その異星の地にて、ここに住む生命のことを想う。
「文章のリズム、それが大事なのだ」
メトロンの言った言葉に、セブンは深く頷いた。
「自分の書く、自分の個性とも言うべき文章のリズム、それを得ることさえ出来れば・・・」
返されたメトロンも、それに深く頷いて応じた。
「そうだ。そして、その個性を信じて、丁寧に作品を作ることが大事なのだ。
自分が書いたものを、何度も読み返し、時には音読し、己のセンスにおいて気に喰わぬ部分を直し、一つのSSを作り上げる。
この星の住民は、それが出来る生命なのだ」
メトロン星人は、セブンにそう語った。
しばしの間、二人の宇宙人の間を沈黙が支配する。
窓から差し込むどぎつい夕日も、まだ夜の闇へと変わるには猶予がある。
そして、セブンが沈黙を破り、口を開いた。
「ところで、最近読んだコミックスなんだが、『森乃さんちの婿事情』というやつが存外面白くてな」
膝に置いていた手を卓袱台に載せ、一冊の漫画本を差し出す。
メトロン星人はその本を、細かい作業の不得手な両手を上手く使ってぱらぱらとながし読みをした。
そして僅かに身を乗り出すセブンに対して、メトロン星人はやや冷ややかに返した。
「ふむ。たしかに、ヒロインの数は3人、幼馴染とその姉、そしてその母親だ。これはスタンダードな親子丼ハーレムのスタンダードだといえるだろう」
彼は続ける。
「だが、基本的にヒロイン達は、主人公を独占したいと想っているのだから、ギスギスとはいかないまでも、仲良く、とはならない。いずれは・・・」
メトロンの言葉に、セブンは、す、と掌を差し上げ、まて、と続きを遮った。
「最後は打ち切りなのだ。だから、誰も脱落しない」
そしてセブンは、楽しそうに、この作品を評したのだ。
「この主人公とヒロイン達ならば、たとえ最後に誰か一人と結婚しても、このハーレム関係は続く」
そう思わせる、楽しさがあるのさ、と。
END OF TEXT
メトロン星人が、セブンに突き返された小説『真田十勇姫!』をさみしそうに懐にしまったあと、は、と何かに気が付いた。
「ふむ。我々がハーレムについて論じている隙にも、新たなSSが続々と投下されたようだ」
彼から借りた本日の収穫物『ごてんばチアリーダーズ』をほくほくと仕舞いながら、セブンもそのことに気付いたようだ。
「やはり侮れないな、ここは。 お二方とも、頑張れ!」
「だが、極力スレはsageたまえ!」
そういってメトロンは、卓袱台を返した。
ごきげんよう。
それはリンク集を片っ端から見つくしてはいないってこと。
投下投下。
キャラ覚書
・今回の新キャラ
舞茸姫路(まいたけひめじ):金髪のサラサラショート、整った顔立ちで方言丸出し
嘉手納しぃゆ(かでなしぃゆ):白い長髪、病弱のように見えるが健康そのもの、ただ頻尿と虚言癖はガチ
深海ミココ(しんかいみここ):黒髪サラサラショート、目が髪で隠れてる不思議っ子
・キラー7(超優等生集団)
海鼠輪七色(このわなないろ):アイドル、瑠璃色の髪、情緒不安定
近藤ウーテ:ゲーマー、プログラマー、虚弱、くるぶしまで伸びる金髪
痴愚神モリア(ちぐしんもりあ):犯罪者、腰までの黒髪、オールバック
灰寺ホゥノ:暗殺者、ウェーブがかった灰色の髪を耳辺りでそろえる
長谷川トピア:人工生命、ボクっ娘
百舌姫万灯火(もずひめまとび):妖怪、しっぽ、黄色い髪、前髪で眉毛が見えない、着物
・モリアの部下
ベルス:黒髪、控えめだが大体のことはそつなくこなす、毛が濃い
マディ:緑のカール髪、何にもできないいじめられっこ、Mっ気
・特別講師
リュシカ:紫の長髪、よっぱらい、口癖「だりー」、偉い人の前ではしっかり働く
ユルユカ:大き目のおさげが2つ、でっかい丸メガネ、まだ処女
鳳凰院鬼月:ネブルアシアのNO2
万灯火も本格的に寝入ってしまい、まったくもって起きる気配がない。
こうなると特にすることもなければ眠る時間でもないアラセ。
少女達の汗とないまぜになった髪のにおいをかいだり、力の抜けた尻を撫で回したりしてみるも、めんどくさそうに蹴っ飛ばされるばかりである。
セックスばかりしていたから気がつかなかったが、この閉鎖空間は実はものすごくヒマなのだ。
「……あ…ちょっといいかな」
アラセがウーテと万灯火の髪の毛を自分のち○こに巻きつけていると、事務室に通じる扉が開いた。
「…え?七色さん」
スターのオーラとでもいうのか、薄暗がりの中でもはっきりとそれとわかる明瞭な輪郭線。
初めて会ったときとは違い、動静が落ち着きすぎていて、逆に不安を煽る。
目を放した隙にとり返しのつかないことになるのではないか、そんなはかなさ。
「センセイ呼びに着たんだけどさ、全然起きなくて…」
「うんうん」
アラセはち○この髪の毛をさりげなく外そうとするのだが、変に絡まってなかなか解けない。
「手伝おうか?」
「いやいやいや!!大丈夫です!ちょっとまって」
冷静な七色の視線が胸に刺さる。頭皮を引っ張られたウーテがちょっと呻く。
・・・・・・。
教員棟は広い。人の空気が感じられるのはせいぜい2・3フロアで、例えば教員達の個室が割り当てられているフロアなど、使い道がないので足を踏みいれる理由もない。
そんな無音の個室郡を抜け、渡り廊下を通って別棟にはいると、これはもうお化けの世界である。
非常灯すらつけられていない階段を、窓から差込む紫色の光を頼りに昇る。
こんな時でもアラセは、先を行く七色のスカートの中を覗こうとする努力はやめなかった。
アラセの中の永遠のアイドルが鼻先にいるのだ。ち○こだって見られている。このセックスを義務付けられた空間で、なにかを期待しないわけがない。
「これなんだけどさ」
アラセの理性が煩悩にのっとられそうになった時、立ち止まった七色が階段わきの扉を開ける。
すえたほこりと、冷たい空気、それに七色の甘いにおい。
「うひゃあああああ!!!」
ドンガラガッシャー
飛びだしてきた影がアラセのみぞおちに頭突きをかまし、続いて現れた影が足を払い、最後に顔を踏まれて影が三つだとわかった。
(ああそうか…)
「ごめんなさいごめんなさい!!つい出来心でぇぇぇえええ!!!」
「違います姫路は悪くありません、私がムリに…ゲホゴホッ」
「…………ポッ」
(また増えるのか…)
「おらぁ、舞茸姫路と申しますぅぅ、ひぇぇ、なんまんだぶなんまんだぶ」
落ちつきのない少女が一歩前に出る。サラサラしたショートヘアが、その活発な動作のせいでワサワサとはねる。なぜかキノコみたいな感じがする子である。
「わたくし、嘉手納…嘉手納しぃゆと申します…ゲホ、ゲホ」
続いて髪の長い、やせぎすの少女。
「だ…大丈夫?」
「大丈夫…で…ゲフア!!ゴフ、ゴフ!!!」
「あの…」
「ホントに…ゴフ!!だいじょーげふげふ。…ふぅ。大丈夫です…げぽ」
「………ぽ〜」
(この子は…)
「………ハッ!?」
「な…なに!?」
「…………ぽっ」
(なんだろう…)
「この子は深海ミココでごぜーますだ、ああ、ああ、すいまへんすいまへん、教育が悪いんです。あたしらロクな教育を受けてこなかったからこんなことに…」
姫路にうながされ、ワンテンポ遅れて頭をさげる少女。目元までかかった黒髪から、ときおりまん丸の目がのぞく。
場所はあれから、別棟内の予備教室に移った。後ろのほうに寄せられた机とイス。
電気系統がは根っこの方で落とされているようで、スイッチを押しても電気はつかない。ゆえに相変わらず暗い。
「あぁ、あぁ、なんたることじゃー、たたりじゃー。あたしらホント、七色様を一目見たかっただけなんですだー」
「違うんです、姫路はその…私が死ぬ前に一度でいいからってお願いしたから…ゲホァ」
「磔刑ですか?ひきまわされますかぁ〜?うああああ、獄門じゃぁ、えらいこっちゃー」
「い…いや、別にそんな、怒られたりはしないと思うけど…」
(ただ、ユルユカあたりに犯されるかもしれないとは思う)
「………ハッ!?」
「な…なに!?」
「…………ぽけー。。。」
(なんなんだろう…)
話を要約すれば、彼女達は熱心なゴッドフィンガーのおっかけで、ファン倶楽部の会員ナンバーは脅威の3ケタ。
学校内で偶然七色を見つけ、授業もホッポリだして教員棟にはいりこみ、時空圧縮に巻きこまれたのだ。ちなみに学年は2コ下。
「よくはいりこめたね…」
「……ぽっ」
「え?……もしかしてキミが?」
「…………ぽ〜。。。。」
(な…何者なんだ…)
「へへぇー、ゴハンはミココが用意しておりましたー、この子はホントに気の効く子で…。はぁーー、それでも尿意だけはどうすることもできず…」
「ふんふん」
「この棟の便所は水が止まっておりますので…はぁー、本館のを使おうとしたところを七色様に見つかり、ああ恐れ多い、へへぇー」
「違うんです…私が頻尿を病んでいるせいで…ゴホァ、げほげほ」
「フフフフ…」
七色が突然笑いだした。
「ははは…、あははは……」
「七色さん…?」
「アラセ君、ちょっと…」
「な…なんでしょう」
彼女は何のためらいもなくアラセの首を抱きかかえる。耳元にかかる息。ブラウン管を介さない鼓膜の振動。
「あの子達とセックスしてみてよ…」
「うぇ?」
「それともあの子達の前でアタシとする?どっちでもいいよ…」
(目がすわっとる…)
彼女はそのままアラセの手をとって、自らの胸に引き当てる。くぐもった声で呻く彼女の舌は、そのままアラセの耳殻をソッとなぞる。
「私はかまいませんアラセ様」
「だあぁ!!ビックリしたぁ…」
声の主は誰であろう、深海ミココである。
「ミココお〜、なにをするべや、大人の話に口をだすなぁ」
「聞いて姫路ちゃん、しぃゆちゃん、これは大切なことなの…」
一同の視線がミココに集まる。
「この国は今ものすごく不自然な状態にある。ううん、もしかしたら将来は自然になるのかもしれない、でも今は…今はまだ、この状態を受けいれるには私たちは若すぎるの」
ゴクリ…
「きっと男の人とせ…せっくすするのは…えと、この機会を逃したらずっと大変なことになると思う…、私、それに耐える自信がない…」
「ミココあなた…げふげふ」
母性の視線を送るしぃゆ。ミココからは、なにかものすごい精一杯感が伝わってくる。精一杯の森に妖精がいるとすれば、それは彼女だろう。
「アラセ様はその…す、すごく魅力的なお方だし…、きっと皆の人生にすごくプラスになると思うんだ………ああやだ!私なにいってるんだろ…!」
「ミココぉ、おめぇ〜」
「よく頑張ったわミココ…ゲッホァ!げほげほ…」
「アハハ!かしこいねキミ…かわいい」
笑い転げる七色は、新種の小動物を発見したようなテンションで少女の頭をナデナデする。
「………ポッ」
(……なにこの達成感)
思わず拍手するところだった。っていうか彼女に名前教えたっけか。
「お聞きの通りですアラセ様…ごふごふ」
「んん!?なにがなにが?」
「ミココは…あまりしゃべらないけど、彼女がいったことで間違ったことは、これまで一度だってないんです…だから…ゲッホゲッホ」
「それでええ、それでええ、アラセ様〜、あたしらのおぼこさ、もらってやってくんろ〜」
(うーん…)
やぶさかではない、が、変なノリだ。
・・・・・・。
ちゅぷ…くく…
「ふ…んん、はぁ。アラセ様〜、おらぁ…」
姫路の強硬に閉じきったくちびるを時間をかけてほぐしていく。強張った四肢が、今にもアラセを殴りつけそうに震えている。
教室の中央、机を使って簡易のベッドを作り、その上で事にはげむ。他の2人は息を潜めて見守り、七色だけが、教室の後ろで足を組んで、楽しそうに事の成行きを眺めている。
「…おらぁ、よくわかんねぇから…」
「大丈夫だよほら、力抜いて」
「ヒグっ!!なんだべアラセ様…いまのは…」
少年のように色気もそっけもなかった少女を、静かに熱が侵食し、肌に艶やかな色味を灯す。
土の匂いが消え、奥に埋まった女の養分だけが静かにとろけだす。おそらくは随分前から育っていたのに、誰にも触れられなかったもの。
「あらせ様ぁ…はぁ…」
「試しにさ…」
「へぇ…あう!…あぁ、…」
「標準語でしゃべってみてよ姫路ちゃん」
「ふぁ、ひょ…標準語…で、ですか?」
(うぐ…この子、磨いたらすごい化けるんじゃ…)
ワタワタとせわしない顔をよくよく見ると、非常に均整のとれたバランスをしている。これ以上なく整った西洋人形のように。
そしてこの、印象的なかすれ声。アラセの心は原石を見つけた音楽プロデューサーのそれになった。
「ああ…だみだぁ、あらせ様ぁぅ」
(こ…この訛りさえなければ…)
力の抜けかけた肉物に活をいれ、少女を後ろから抱きすくめると、根元まで挿入する。その体勢のまま、彼女の胸を愛撫し、肩口を舌で味わう。
軽く撫でる程度に雛尖を指でこすると、痛みに近い快楽が少女の身体を突き抜ける。
「ああ…おらぁ、…うあぁ…」
ちゅっぷ、じゅっぷ、ちゅぶ…ちゅっく…
「はぅ!」
「おぶぁ!」
ひしゃげる鼻、飛跳ねた姫路の後頭部がアラセの顔面を直撃する。
「はぁ〜〜!!アラセ様〜、だ、大丈夫け!?」
「……うん」
アラセは数回、達するためだけに前後し、そのまま膣内に射精した。
姫路を横寝かせると、嘉手納しぃゆが遠慮がちに机に昇る。昇るという動作で既に息があがり、ぐったりとアラセの方に倒れる。
「ふぅー、けほけほ、お願いしますアラセ様…けほ」
(びょ…病院の匂いがする)
ちゅぷ…
「ふぅ…あ、…ちゅく、ち。ちゅぷ…んん…アラセ様、たんまです。けほけほ」
「ん?」
「け…血圧があがりすぎて…すー…はぁー…せ…せーふ。」
「せーふ?」
「たまに…心臓が勝手に動くので…」
(いや…心臓は常に自由に動いてないと…)
「ふぁう…」
しぃゆが頼りなさそうに制服を脱ぎ始めると、その下から骨ばった白い肌が現れる。
危険な香りにどぎまぎし、骨にそって指を這わせていく。
青白い肌は、蜜蝋のように艶やかで、線香のように厳粛。静かな呼吸にあわせてアバラが上下げにゆれる。
「最近身体洗ってないから…コホ」
「へ?」
「恥垢とか…でてるかも…けほこほ」
「……OK、許容範囲だから」
清楚な顔立ちから繰りだされる思わぬ単語。伏し目がちの目は、どこかこの状況を楽しんでいるように見える。どうやら3人娘の中で一番タフなのはこの少女のようだ。
「ケホ…ケホ、ああアラセ様…中に…」
ちゅぷぷぷぷ
「ひあっ、……ぅ、いったぃ…」
しぃゆの膣は常温よりはるかに熱い。暗い教室でも、その顔から血の気が引いているのがわかる。
「あのさしぃゆちゃん…こんなことしながら聞くのものなんだけど…」
「はい…ん、はぁ、……けほけほ」
「どっか身体悪いの?さっき心臓とかって…」
「いえ…けほ、頻尿以外は特に持病もなく…ゴホゴハ、ゲホゲホゴホ、ゴッホア!!」
「だだだ…大丈夫…!?」
アラセのヒザの上、胸におでこを押付けてゼェゼェと息をするしぃゆ。細い手首を首に回し、そっと耳元でつぶやく。
「フゥー…はぁ、今日は気分がいいんです…ケホ、…ぁん、もっとこすって…アラセ様…」
ちゅぷ…ちゅっちゅっちゅぷ…ちゅぐ…
「わ…私…けほ。カテーテルとか…大好きだから…ぁぁ…」
(いやいやいや…)
垢と汗でぬめった彼女の尻を引き寄せると、そのまま垂直に射精する。事が終わり、しぃゆは妙にツヤツヤした表情で横になる。
「イきそうでした…けほ。二重の意味で…」
(いやいやいやいや…)
前2人もおかしかったが、最後に上がってきたミココはマジメ過ぎてやはりどこかおかしい。
伸びきった背筋は定規のように規範的で、上半身だけ直立不動。正しすぎる正座は逆に人をバカにしているように見える。
恥ずかしがることを恥だと考えているのか、素っ裸だが胸を張り、性器を隠したりはしない。
「そんなにかしこまらなくても…」
「………ポッ」
(このキャラで通すのかな…?)
試みに、彼女の内股を指で伝っていく。感心したことに、彼女の手はそれを阻もうとはしない。
なにやら信念めいたものの結晶が、彼女の中にあって彼女を動かしているのだ。
「痛くない…?」
「………」
「こ…このへんとか…このへんとか…」
「………ポッ」
(い…意外に意思疎通ができる…)
ミココは体育座りに移行してアラセの指を受けいれる。視線はまっすぐ前を向いて、時折身体がピクリと跳ねる。
「いれてもいい?」
「…ぽっ」
「大丈夫だよそんなに怖がらなくても」
「………ぽぅ…」
「いや…どれだけ痛いかはわかんないけど…」
「………ぽぅ〜。。。」
「そうだね、その気持ちが大事だよ」
「ああぁ〜、アラセ様がミココと会話してらっしゃるだー」
「ケホ…こふ。私たちでも10年かかったのに…こほ」
「……ぽっ」
(わかる…わかるぞ…)
よく見れば彼女は、微妙にアゴを引いたり、嫌がるような素振りをしたり、ちゃんと情報を発信しているのだ。
あとは指で作る小さなジェスチャー、震えるくちびるが訴えていることを見逃さなければいいのだ。
ちゅぷ…
「……!」
ゆっくりと彼女の身体を横にし、開かれた足にその身を沈めていく。彼女は声をかみ殺し、天井を見ている。顔を見ようと、そっと髪の毛をつまむ。
「……あっ、」
不覚にも誓いを破った彼女は、殻から放りだされたヤドカリのように隠れる場所を探している。破瓜よりも、髪の毛をどけられることのほうがショックが大きいのか。
「やですアラセ様…こんなの…」
「なんで?かわいいのに」
「…ふぁ…そっちじゃなくて…」
「ん?」
「七色様に…あ、あそこ見られちゃう…はぅ」
確かに、今の体勢では尻のシワまで丸見えである。
じゅぷ、じゅっ、じゅこ…じゅぷ、じゅ…
ミココの声よりも大きい性交の音。彼女にのしかかりながらも、手探りでその蜜を掬いあげる。
彼女の肌は、新たに誕生した粘膜のように、どこに触れても反応した。
蜜のにおいをかぎ、だ液と混ぜあわせながら胸にまぶす。少女を見下ろしながら膣内を往復し、射精への準備が整っていく。
「だすよミココちゃん…」
「………ポッ」
その顔は、大丈夫ですから、といっていた。
・・・・・・。
七色は泣いていた。
事に夢中でまったく気がつかなかったが、音もなくうつ伏せになってむせいでいる。
不安定な状態の彼女をこの3人娘には見せたくない、そんな勝手なおせっかいがアラセの心をむずつかせる。
「……どうしたの七色さん?」
アラセは一歩前へ。
少なくとも3人娘を不安にさせてはいけない、アラセは自然な態で彼女に近づく。ゆっくり過ぎず、かつ、彼女が拒むスキを与えぬうちに。
「…ん?…ああ、ゴメンね」
意外にも顔を上げた彼女は笑っていた。泣きながら。
腫れぼったい目が、彼女の存在を生々しく浮き彫りにする。視覚神経が、彼女の肉の感触をでしゃばって伝えてくる。その凄絶なまでに美しい笑顔。
「ああコレ?泣いてたんじゃないよ、楽しくてしかたないんだ」
大きく伸びをする七色。部屋に満ちる安堵の空気。
「アタシの部屋いかない?ここ背中痛いでしょ」
「へへぇーー、七色様がおら達を気遣ってくださる…なんまんだーなんまんだー」
「七色様…ゲフ、お邪魔では…」
「アラセ君もいいよね?つきあってくれる?」
「え?ああ、もちろんもちろん」
アラセはあわてて服を着ようとする。3人娘もそれにならう。と、背後から覗きこむ七色。
「七色さん?」
「元気なおち○ぽ」
「おああ、」
指先でコキコキされ、不意をつかれた肉物はあえなく暴発。
「………ポッ」
一人着替え終わったミココだけが気づいてモジモジしだした。
・・・・・・。
七色の部屋にはフカフカのベッドがあった。四角いだけのアラセの部屋とは違い、パソコン、冷蔵庫、ユニットバスまでついている。なんだろうかこの扱いの差。
「ホント親切だよね、自殺に使える道具がいっぱい」
「はははは…(すごい笑えない…)」
3人娘は七色にうながされ、溜まった垢とほこりを落としにバスルームへ直行する。
「もうする?」
壁を背もたれにして、ベッドの上に座るアラセと七色。彼女の乳房は、アラセの腕に触れる距離にある。その肢体を覆う布は、わずかにシャツとパンツのみ。
人のパーソナルスペースにバカスカと侵入する傾向がある彼女の手は、常にアラセに触れている。
「…も、もうちょっとイチャイチャしたい…」
すらりと伸びた七色の脚に手を這わす。天下の海鼠輪七色に、ナニすることを許可されたという事実が、アラセの脳から桃色の汁を分泌させる。
もう少しこの事実を噛締めなければならない。これからエロいことをするのは生きた伝説なのだ。
「あのさ、おもしろいの、あるんだ」
七色はわずかに汗ばんだ身体を起こし、銀色のチップをパソコンに差込む。
低いうなり声の後、画面に現れたのは裸体の男女だった。
「なにこれ…」
「ポルノだよ、外のだけど」
外、すなわちネブルアシアの塀の外。
この国にポルノ産業は存在しない。ネットの規制も人間では破れないほど強固で、それにもまして罰則が厳しすぎるので誰も手をださない。
この国の性質を考えれば、それもやむなしといったところか。
「いいのこれ?」
「いいよ、鬼月がくれたんだ」
そういいながらコードレスのイヤホンをアラセの耳にかける。けたたましい嬌声、肉と肉をメンコのようにぶつける音。パンパンあんあんパンあんあん…
「あいつらコレ見てオナニーばっかしてるんだ。国の上層部は処女ばっかなんだよ、プライドが邪魔して、外から男を輸入することもできやしない」
「そ…そうなの?」
「ホラここ、昨日この場面でイった」
「グハ」
画面は、男の手が膣の天井をほじくっているところで静止する。彼女は自らのしっとりとしめった股間を見せ、アラセの手をそこに導く。
むせかえるほど、七色のいいにおいいいにおいいいにおい…
「アラセのち○こさ」
「うぇ!?ああ、うん」
「上の連中がどれだけ期待してるか知ってる?」
「さぁ…」
「普通こんなにでないんだよ、おち○ぽ汁」
「ぐは」
七色の右手がアラセの腰を引き寄せ、左手がアラセのふくらみにあてがわれる。ちなみにアラセはシャツとトランクスを着ている。
「な…な…な…七、色、さ。ん」
「鼻血」
「ぅえあ?」
「鼻血でてる」
「あ…」
彼女はまるでためらう様子も見せず、その血を舌で舐めとりだした。わずかに残るつばのにおいに、彼女が人間であることを思いださせる。
アラセがのぼせるのも当然だろう、七色は頭がキレ過ぎるのか、たまに過程をすっとばして結論から話す癖がある。
アラセは平行して同時進行する会話についていくのが手一杯で、なにをいっているのかよくわからないことが多い。
それを神にもらった天使のような声でささやかれるのだから、まるで催眠術でもかけられているような錯覚がアラセを襲う。
片方の耳は、相変わらず女の嬌声。七色の瞳は、大麻の樹脂のような色に沈んで見える。
(見てるだけでボーっとしてくる…)
「アタシジャブの打合いとか、大嫌いなんだ」
(「へ?ジャブ…?)
「見せるなら全部見せたい、アラセ、手」
(…手…?)
「そここすって…うん。……見せないなら、何一つ見せない。初めから見たくもない。反吐がでる」
コキコキコキ…
「……うあ…」
「アラセはさ、アタシでオナニーしたことあるの?」
(…ぬあ……のぁぁぁ)
「気持ちよかった?アタシの身体でなにしてもいいから…」
(…うん…うん…)
「だから、アラセがコレまでの人生、どんな子とえっちしてきたか全部教えて。ゲスなことも全部」
コキコキコキ…
「アタシ初めてオナニーしたの、小学校のときなんだ」
(あああ…)
「同じクッションでずっとしてた…アラセはお母さんいるの?」
(ウン…あ、)
「アタシも全部教える。…信じてくれるなら」
「うんうんうん、…のあああ」
どぴゅん、どぴゅ
アラセはパンツの中で情けなく果てる。
「ホント?」
「へ?」
「じゃぁアタシもアラセを信じる。ウソついたら死ぬまで殺すからね」
(…なんだかわからないうちに変な契約が完了したような)
・・・・・・。
「…ん、…ふっぅ。ぁっ、…っ」
「くぁ…」
どぴゅどぴゅどぴゅ…
七色がゆっくりとアラセの肉物を引きぬく。
3人娘は、風呂からあがって初めて着替えがないことに気づき、バスタオル代わりにベッドのシーツにくるまって固まっている。
七色の姫肉にうっすらにじむ朱の色。彼女は交尾の最中もずっと履いていたぱんつで、自分の膣に溜まった精液を拭っている。
グジュグジュと海藻のように水を吸った繊維のスキマに、もはや分子のはいりこむ余裕はない。彼女はそれを脱ぐと、アラセに手渡しながら背中を預ける。丁度彼女のうなじが鼻に当たる位置で、アラセを見上げながらささやく七色。
「ぬぐって…」
「ん?」
「アラセの精子吸ったぱんつで、アタシの身体ぬぐって」
「うえ?」
「アタシのこと、精子漬けにして…」
脈絡とか、合理性とかが吹き飛んだ、不安定な世界の住人。彼女の提案はそのほとんどが、思いつきやその場の気分で決められていた。
その手が、ぬらぬらと、己の胸をなぞるようにアラセの手を誘導する。裸になったその肌にナメクジの白い足跡が残される。
「いっぱいだしたねぇ…」
彼女はケラケラと笑ったかと思えば、次の瞬間には神妙になってキスを要求したりする。あるときは賢者のように聡明で、気がつけば娼婦の笑み、それはまさしく七色そのもの。
精液の油膜をはった両胸を、搾るように圧迫すると、ツンと張った乳首がエロティックに照明を照り返す。
彼女はおびえる姫路の手を引き、その乳を口に含ませる。2人の熱がアラセの鼻にまで押寄せる。ミココは硬直して授乳を見守り、しぃゆは彼女を抱きながらそっと自らを慰めている。
「しぃゆ」
「はが…は、はい!七色様…!ゲッハゲホゴホ」
「ミココにもそれ教えてあげて…やさしくね」
「ふあ!はい!…ヒック」
七色は一方で姫路の口をやさしく押しとどめ、指の腹で舌をなぞる。
「ふむぁぁ…七色様ぁ〜」
「ふふ、そのまま吸って姫路…」
七色の左手は、腹を這うアラセの手からぱんつをもぎりとって姫路の鼻腔を覆う。かわいらしい顔が、白い泥に汚されていく。
光が失われていく姫路の瞳。横からはミココが切なげにあえぐ声。
「アラセ」
(…んん?)
「うらやましいのアラセ?」
(ぬあー…)
七色の背中に押付け続けた肉物は、ゴポゴポと雫をたらし、アラセの中の欲望は不燃物のように燃え残って、皮膚の内側にくすぶる。
彼女はわずかに腰を浮かせ、微笑みながら膣肉を広げる。白いスポンジとなったぱんつは姫路の口腔に侵入し、舌の裏を精液で満たす。
「くぁ…」
どぴゅ…ぅぅぴゅ。
「ん、…アラセ…」
(うぅぅう…)
「羊の出産をね…見たことあるんだ…」
(ぁあぁあぁうあー…)
どびゅく、ぴゅる
「こんなにおいだったよ…ん…」
(…あがが…)
どぴゅ、じゅぽ、じゅぷ、びゅ
「鳴いてよアラセ…」
「ぅあぇ…」
「めぇ〜って鳴いて…」
「うぁ」
じゅっぽじゅっぽ…ぶぶぷっ、じゅぼ
ぴゅる…ぴゅ、っ
「かわいーね、アラセ…」
(あーあーあー……)
どびゅ、ぴゅぅぅぅ
気がつけば七色が、視界の中でこちらを見ている。小さな舌が、ほお、まぶた、鼻筋となぞり、彼女がささやく愛の言葉だけが、アラセの鼓膜を貫いて脳に沈殿する。
さながら、愛液でできた羊水で、溺れながらこの世に生まれるのを待つ胎児のように。
アラセは耳元で弾けるあぶくの音だけを聞いて、この世ならざる不確かな輪郭線の上で、時空のハザマにも天国はあるのかと考えていた。
ここまで。
304 :
とくめー:2007/07/28(土) 13:01:28 ID:TKGKaKEW
どもとくめーです、作業準備のメモ失礼します。
現在243まで収録。
保管庫未収録は5本。
>263-265 新規
>272-276 継続
>280-284 新規
>292-303 継続
>287-289 メトロン
ハッハッハ、このとくめー、この程度でくじけはしないぞ! むしろ股間はビンビンだ!
明日はいちにち家にいないので、今日中には更新します。
今週は神々の宴なのか。
皆々様方、GJです。
キャラ名がおもいっきり戯言wwwあからさまなのはちょっとwwww
でもGJ
そんなに西尾くさいかと思って調べてみたらミココって存在してて吹いたw
誓って言うが、オレはクビキリしか読んでないんだからね!
メトロンgj!
エロSSも良いが、こーゆーの好きなのよねw
>>304 とくめー様お疲れ様です お世話になっております
>>308 維新はネーミングをリミットブレイクした人だし気にすることもない
七色は指でいろんな人をイカせてたっていう設定?
312 :
もちっこ:2007/07/29(日) 00:11:55 ID:ZPN/3KRC
HD変えたからメール欄も空白になってますた
文章のリズムかぁ・・・初心者だし一応ここ(
ttp://www.raitonoveru.jp/)は熟読したけどやっぱ理論と実践は雲泥の差だな
修行してドロリ濃厚なのを書けるよう頑張りまふ
みさくら語はさすがにここでもやりすぎなのね^^;;
動物擬人化(?)ハーレムとか書けたら投げてもおk?
まだ考え中だけど注意事項とかもあったらぷりーず
雌雄同体の動物を擬人化するときには注意が必要。
みっきーまう○とかどなるどだっ○とかだな
注意するのは版権だろう
名無しさんが『名無しさん@そうだ選挙に行こう』になってる。
絶望した! 一夫多妻を掲げる政党がないことに絶望した!
一応名無しはノってみたが。
版権方向には行かないかな。
予定としてはムツ○ロー並の動物ダイスキーとそのペット集の予定
ただ、
動物の愛の擬人化か、飼い主のたくらみ〜怪しいお薬編〜か飼い主が変人で動物が人に見え(ry
どれにするかなぁ…と悩んでいる。
ちなみに俺は313だ。PSPの限界を感じてPCで来ました。
「可愛がってあげたペットが人間に転生して、『おかえりなさいご主人様〜』みたいなアニメがあるよね?」
「またアンタはコアなネタばっかり出すな、」
猫の雄のチンコにはトゲがあり、これが排卵を誘発するらしい。
つまり人間のチンコなら排卵しないので避妊せずにヤリまくりだ!
>>313 逆レイプと擬人化のスレがそれぞれあるから、番外編的なものをそっちにも投下してくれると助かる。
>>319 俺はHRスキーだから、できれば排卵して欲しいなあ。
読んだ後思った事。
ぬああとかのああとか思考の擬音が正直微妙。
つーか萎える。
>>311 アラセが搾り取られてるとおもって読んであげて
設定的には七色の声とか眼は人の頭をボーっとさせるってこと
>>321 上の理由で使ってるだけだから多分今回だけだよ
誰もいない、投下するなら今のうち。
5レスほどの小ネタです。
[お話]
ハーレム短編
[注意]
・エロなし
・日常話
・45文字改行(専ブラ推奨)
[NG Word]
・千一回目の初恋
「はい、お大事に」
「ありがとうございます、先生」
白髪をボブにまとめた女の老人が、白衣の医師に5分以上しつこく頭を下げながら、
診察室から出て行く。
ここは脳外科、精神内科などの複合領域を高度に扱う大学病院。
患者も症例も、一筋縄ではいかない。それが故に、医師にとっては魅力的な職場でもある。
ここにいる、頭頂が禿げたやせ気味の中年医師にとっても、それは同様だ。
しかし、と彼は次の患者のカルテに目を落とす。
「女神君、次の患者を」
「はいはーい、レンくーん、おっまたせ〜」
「……女神君、患者は平等に扱いなさい」
「す、すみません、あはは」
「入って良いですか?」
「あ、レンくーん、どうぞどうぞ」
「……」
全く言うことを聞いてくれない看護師を諦め、ドアから申し訳なさそうに入ってくる患者を見る。
そう、この患者の病気ほど、稀有な症例は見たことがなかった。
儚井 恋、18歳。
どこにでもいそうな細身の彼は、いまや病院内でのちょっとした語りぐさだ。
「儚井君、調子はどうだね?」
「悪くないです。記憶も……そんなに飛んでいませんし」
「それは、つまり、今回の恋愛はそんなにうまくいかなかった、と言うことかな?」
「そんなことありません!」
何故か、傍らの看護師が顔を真っ赤にして抗議する。
「あ……、すみません、私ったら」
「なるほど、今回の相手は君だったのか」
赤くなってスカートの裾をギュッと掴む看護師をよそに、医師は儚井に眼で確認を求める。
「ええ、涼子さんだった『らしい』です」
ちなみに、涼子とは女神の名前だ。
「そうか、なら看護師の彼女のことだ、二人の時間も取れにくいだろう」
「はい、なので今回は記憶の喪失は少ない方だと思います」
「担当医の私としては、ずっと女神君をパートナーとしていた方が症状軽いので
助かるんだがね。診察も楽だし」
「せ、せんせぇ〜、たまには良いこと言う! レンくんにもっと私を売り込んでください!」
うるうると感動して医師の禿頭を拝む白衣の天使。
儚井はその様子に柔らかく微笑むと、
「もちろん涼子さんは僕にとってできすぎた人だけど……でもまずは」
「なにかね?」
「今まで僕が恋してきた『と思われる』みんなとの思い出を、ちゃんと取り戻してあげたいです。
思い出せないままでは、相手に失礼だし、何より俺もちゃんと思い出したいですし。
好きだった相手のことを」
「ふむ、まあ直感で選んで結婚しても、ろくな事はないとは思う」
なんだか嫌に実感のこもった医師の口ぶりに女神は「苦労してるんですね」と哀れみの視線を送る。
10秒前は拝んでいたのが嘘のような同情オーラだ。
中年医師(実は妻と別居中、明日話し合い予定)はゴホンと場を誤魔化す。
「じゃあ、いつものように質問だ」
「はい」
「三日間の食事は覚えているかね?」
「三日前の朝食と夕食、二日前の昼食、昨日の朝食と夕食を覚えていません」
「その席に女神君はいたかね?」
「いたと聞いてます」
「記憶のない時間帯は分かるかな?」
「えっと、三日前の朝から学校へ行くまでと、夕方から二時間ほど、
二日前のお昼から5時間目の終わるまで、それと夜から翌日深夜にかけて
昨日の早朝から朝食までと、夕方から深夜の日が変わるまでです」
儚井の報告に、何故か頬を赤らめる女神。
「ふむ、気になるのは二日前のお昼だな。看護師の女神君が勤務中に抜け出せる訳がない」
「僕にもよく分かりません。記憶が抜け落ちているので、詳しくは……」
「もしや、症状の発作パターンが拡大したのか? それは難儀なことだが」
「あ、あの〜」
「ん、なんだね? 女神君」
申し訳なさそうに小さく手を挙げる彼女は、チラチラと儚井を垣間見ながら、
「実はレンくんに、昼食サービスをと思って、同僚に頼んでですね〜」
「まさか病院抜け出して、高校まで行ってきたのかね……」
「だ、だって、レンくんが私に恋してる時間は短いんです! 三日しかないんです!」
「すみません……、僕のせいで」
「え、違うの、レンくんを責める気なんてなくて! もう、先生のせいで変なこと口走っちゃった
じゃないですかぁ」
「いや、それは理不尽じゃないかな」
「レンくん、誤解しないでよ? 私はずっと、キミを見てるんだからね?」
「あ、ありがとうございます」
「て、職場で学生を口説くのは止めたまえ、女神君……」
はあ、と重い溜息を吐くと、カルテにさらさらっと検査結果欄に、様態変化なしと記述する。
「儚井君、薬はいつもと同じだ。薬局に通達を入れるから受け取ってくれ」
「はい、ありがとうございます」
「それと、女神君も連れて帰ってくれ。彼女は君が帰った後は使い物にならんからな」
「ひどいですね〜、けどお心遣い、感謝します! レンくん、入り口で待っててね!」
そう言うと、患者をほっぽり出して足早に去っていく看護師。
なかなかフランクな職場だ。
儚井も立ち上がり、医務室のドアを手に、「では四日後に」と告げて退出した。
バタン、と音がした部屋に一人、医師は天井を見上げて呟く。
「恋した時間を全て忘れる病気、とはな。小説より奇なり、とは言ったものだ」
この病気は、世界に50人もいない、珍病である。
個人差はあるが、「儚井 恋」というクランケに限定するならば、主な症例は以下の通り。
一つ、患者は三日に一度の周期で恋をする。
一つ、一度恋をすると、その日を含めて三日間は恋する状態が持続する。記憶も保たれる。
一つ、しかし四日目、何故か恋する感情ばかりか、恋した相手との思い出も全て失われてしまう。
一つ、その原因は一切不明である。
この病気の奇怪な点は、二つ。
まず、強制的とも言える確率で、患者は恋をする事。だいたい、恋をする時間は早朝の目覚めから
お昼にかけて、のようだが、例によって要因は不明だ。
そしてもう一つは、恋愛感情ばかりか、相手との思い出まで全て忘却してしまう事。
単純に全てを忘れるのではなく、恋をした相手との思い出のみをまるでくり抜いたかのように
なくしてしまうのは、これまで報告されたことのなかった症状だ。
だが、儚井はこの奇病患者の中でも、さらに特異な存在だった。
なぜならば、
「彼が恋をした女性もまた、99%の確率で恋をしてしまうとは、ね」
カルテを机にほっぽり出して、苦笑する医師。
恋するだけなら別に問題はないのだ。四日後には彼自身が全てその事実を忘れているだろうから。
だが儚井においては、ほとんどの場合、女性の方まで恋に堕ちる。
医師達の間では「人が一目惚れする瞬間の変化を研究するに最適なクランケ」などと
冗談めいて言われたものだ。
そして、当然のことだが、彼女の恋は三日間で途切れはしない。
彼の症状の一つか、単に彼が天性のすけこましなのかは判断できていないのが煩わしい所だ。
禿げ頭をぼりぼりと掻きながら、医師は窓からすっかり薄暗くなった病院の玄関を見た。
そこでは、早めに仕事からあがった女神が、儚井の細い腕にギュッと抱きついていた。
先ほどの診察を鑑みるに、今回の儚井の恋した相手は女神だった。
そして今日、彼女に関する三日間の記憶を全て忘れている筈である。
女神にとって辛いはずだ。
しかし、その顔に陰りは見られず、幸せそうな笑顔が溢れていた。
「普通なら、お涙頂戴の悲劇設定なんだがな」
医師は苦笑する。
そうならないのは、女性の強さか、それとも、儚井の魅力なのか。
医師として、いや、一人の人間として、まだ少年の面影を残す儚井の安らかな未来を願わずにいられなかった。
* *
「レンくん、今日の晩ご飯は誰担当?」
「今日は、千景さんだったと思います」
「じゃあ、和食だね、お魚かなあ? 楽しみだねぇ〜」
「朝、何食べたいか聞かれたので、魚の煮付けって言っちゃいましたけど」
「本当? さすが私のレン! もう、味覚レベルまでシンクロしてるのよねぇ」
ギュッと腕組みの力を増す女神に、恥ずかしそうに顔を赤らめる儚井。
18歳になったとはいえ、まだ高校生の男としては、彼女の柔らかな胸が腕に触れると、
羞恥の念にかられるのは致し方ない。
と、その時、
「こら、色情魔! 私のレンを惑わすのは止めろ」
ゴン!
何者かと儚井が振り向くと、そこには長い髪を右肩で一つに纏めた和服美人が。
そして、片手にはなぜか大根が握られている。
歳は22ほどだが、割烹着を着ているおかげだろうか、実年齢より落ち着いて見える。
その細く潤んだ瞳は、儚井にいつも女性という生き物の神秘を感じさせた。
「いたーい! て、千景、大根で殴るのは止めてよ」
「あんたには大根で叩くのも勿体ないんだ。とっととレンから離れろ」
「いやですよーだ」
「あ、あの千景さん、買い物の帰りですか?」
口げんかが始まりそうな所を、儚井がテンポ良く止めに入る。
どうやら儚井にとって、日常茶飯事らしい。
千景も彼の声に即座に振り向くと、優しい笑顔になる。
「ああ、そうだ。なめこの和え物に大根おろしを添えたくなってね」
「俺もなめこ好きだし、楽しみです」
「バカ、レンがその、好きって言うから、その、わざわざ」
「え?」
「なんでもないよ! まあ、楽しみにしときな」
千景はぶっきらぼうに顔を赤らめながらも、レンのシャツの裾をそっと掴む。
「ち、千景さん」
「……これぐらい、いいだろ。そっちの痴女は腕まで組んでるんだからな」
「ちょっと千景? 誰が痴女よ〜」
「最近は私に恋、してくれる頻度も減ってるし、その、寂しい、というか」
見事に女神をスルーしつつも、上目遣いで見る。
儚井にとって、そのアングルは反則的に効いた。顔から湯気が出そうになる。
「も、もちろん、僕で良ければ」
「お前じゃなきゃ、駄目なんだ。でなきゃ、同居なんてしないぞ」
「あ、私もよ、レンくん! レンくんだけをみています!」
「うん、その、ありがとう。二人とも」
儚井が照れくさそうにニカッと笑うと、女神と千景はボオッと顔を赤らめる。
「その、礼なんていらん」
「そ、そうそう。好きでやってるんだから〜」
「あ、そうだ。そろそろ戻らんと、皆が帰ってきてしまうな、涼子」
「そうね! レンくん、マイホームへレッツゴーだ」
「うわっ!」
適当に誤魔化しながらも、女性陣は恥ずかしさを隠すべく儚井を引っ張り、足を速める。
そう、儚井と同居している女性は、何も二人だけではない。
彼に恋し、彼の病気を知ってもなお、共に愛し合うことを諦められない女性は、
13歳の発症から計18人ほどになる。
儚井はもともと、実家暮らしだったが、彼女たちの願いを断ることが出来ず、共同生活が可能な
古い一軒家に引っ越し、彼女たちを受け入れた。
(儚井を送り出した両親の視線は、今でも思い出したくないほどニヤニヤしたものだった。)
現在、自宅から通える者を除く10人ほどが、儚井と共に暮らしている。
端から見ると、この世の春を満喫しているかのような境遇だ。
だが、少年にとって、色々と不安になるのもまた事実だ。
この病気が一生治らなかったら、自分は愛する女性の思い出を何一つ覚えてあげられないまま。
そんな身勝手な男が果たして、こんなに綺麗な女性達に囲まれていていいのだろうか。
儚井の眼の先では、夕焼けが山々をオレンジ色に染め上げる。
燃えるたき火より頼りないその色合いは、すぐ濃い闇の青に飲み込まれるだろう。
まるで彼の恋のように。
少年の心を、少し感傷的に浸らせる、儚い風景。
想いは自然に、口先を動かせた。
「……いつまで、一緒にいられるかな」
それは返答を期待したものではなかった。
が、弱気な声色はすぐさま、
「ずっとだ」「ずっと、ですよね」
両脇を掴む女性に力強く受け止められた。
「お前が何度忘れても、また、私に恋させてやる」
「それだけじゃないよ、その度に私もレンくんに恋してるんだから」
「わ、私だって、そうだぞ」
「どうかな〜、千景は忘れっぽいからなあ」
「それはお前のことだろうが! 前もナース服をほっぽりだして。こら逃げるな!」
あはは、と笑いながら駆け出す女神を追いかけて千景も走り出す。
よくまあ、和服でこけないものだ、と感心する儚井の口許は緩む。
そうだ、分かっていたはずだ。彼女たちが自分と一緒にいる理由は。
全ては、彼に何度でも恋をしてもらうために。
そして、彼に何度も恋するために。
「二人とも、そんなに走ると危ないよ! ゆっくり行こう!」
儚井の声に、女神はニッコリ、千景は渋々ながらもこくりと返す。
「そうだね、私たちにはいっぱい時間があるんだから♪」
「レン、次は私の腕を組め。そんな時間があってもいいだろ?」
「うん、もちろん」
帰る先には、自分の忘れた思い出を覚えてくれる恋人達が待っている。
せめて、彼女たちには、儚くとも幸せな恋をさせてあげよう。
夕焼けの中、沈みゆく太陽が一瞬燃えるような黄色の炎を飛ばした瞬間を、彼は確かに見た。
それは、移りゆく空色の中、はっきりとした一縷の希望に見えた。
以上です。
リアルタイムで見てた
GJだぜ!
GJ!
普段とは一味違う作法とアプローチで面白かったよ!
GJ! GJ! G J だ!
しかし、ここは女医じゃないか!?
責めるようなことを言って、悪い……しかし 女 医 だろう!!?
すまん、いくつかのワードを見落として頭の中が女医モードになったあとに、
「妻と別居中」「禿げ頭」などのワードを見つけてしまって
撃沈されてしまったんだ。
【7:46】幼馴染みに叩き起こされる。「もう朝だよ」という笑顔が素敵だ。
おかげで寝起きがいい。いつもすまん。
【8:02】朝食で使った油の容器に長い黒髪が入ってた。気にせず料理を食べる。
いつも飯を作ってくれる姉には感謝の念が尽きない。
【8:36】出勤。ダルい。家を出るときに電話が鳴る。いちいち取ってると切りがないのでシカトする。
【9:07】車で走っていると、後ろから小学生の妹がダッシュで追いかけてくる。
「私も一緒にいくー!!」仕方なくアクセル全開で振り切る。あくびが出た。
【9:30】デスクに向かっている。下を見ると同僚の女がオレの股間をつかんでいる。
口にくわえられた。大人しくなった。
【10:39】窓際に立ち空を眺めていると、窓を拭いていた清掃員の女と目があった。ウインクされた。
【12:24】交差点を歩いてて、すれ違う時に見知らぬ女が「大好きだよ」と言ってきた。どうも初めまして。
【14:26】携帯に着信記録16件。全員違う女だ。返信が面倒なので見なかったことにしよう。
【16:12】外回りをしているとマスクをした女が声をかけてきた。
「わたしきれい?」とりあえずキスしておいた。
顔を真っ赤にしてうずくまったまま動こうとしない。こっちは急いでる、放っておいた。
【17:30】公衆便所に行くと人形が落ちている。「わたしリカちゃん。呪われているの」ついに人形にまで襲われるようになったか。
便所の中で押し倒して、問答無用で行為に及ぶ。恥ずかしそうに頬を染めるのが印象的だった。
【20:32】車で走行中、バックミラーを覗くと後部座席に上司の女が乗っていた。
「えへへ、ついてきちゃった」ブレーキをかけて路上駐車、そのままカーセックス。
【21:25】帰宅、着信記録が49件。いい加減に返信しないと怒るかな。
【21:42】ベッドの上でこの前別れたばかりの彼女が待っていた。「やっぱり好きだよぅ……」いい大人が泣かないでくれ。
【22:10】電話に出る。「好き、だよ……」「愛してる」「Iloveyou」「大好きっ」耳にタコができる。
【23:34】着信が鳴り響く。体に鞭いれて全部対応しきった。
【0:12】就寝。今日一日でかなり疲れた。
【2:40】急に目が覚める。どういうわけか俺の腕の中で女達が勝手に喘いでいる。
とりあえず体力の続く限り最後までやった後に寝る。睡魔には勝てない。
ちょっとした怪談かブラックユーモアに見えるのは心が穢れている証拠でしょうか。
ほぼ幽霊として、どれが生きてる女なんだろう
>>117で紹介した作品なんですが
最新の話でハーレムに入りそうな女の子が
腐った犬から出てきた触手に処女を奪われちゃうんで
これから読む人は注意してください
340 :
もちっこ:2007/07/30(月) 02:35:12 ID:EUYs8REo
>>338 ご報告お疲れ様、そして読んでしまってご愁傷様
ハーレム? ですよね・・・?
>>340 これからハーレム要員になると思われますが
敵の動向が不透明なため再び敵によるハーレム要員の凌辱があるかもしれません
ハーレムなのに陵辱とは好き嫌いが大きく分かれそうな
俺は嫌い
順風満帆!2、書きあがったので投下します
完全に続きなので、前投下分を把握してない方は
>>123-146 を先にお読みくださることをオススメします
一応あらすじ。
……シェロは海賊『赤鷲』ことオルダに拾われた見習い水夫。
オルダや副長のマチルデ、船員のキアラなどと肉体関係を持っている。
ある日シェロは襲ってきた海軍の軍人アドリエンヌに攫われてしまう。
アドリエンヌはかつてのシェロの主人だった。
と言う感じで。では本編どうぞ。
軍属兼見習い水夫であるシェロの仕事は、基本的に雑用である。
あちらで倉庫整理に呼ばれれば行って倉庫で荷物を運び、こちらで書類整理に呼ばれれば行って資料整理や書類の複写・清書などをする。
基本的に真面目な性質なのか仕事はちゃんと覚えるし、覚えた仕事はちゃんと自分でこなせるようになるのだから大したものである。
『大乱の赤い翼』号からファシーナの『海鳥騎士団』海軍砦に連れ戻されて、もう三週間が経つ。
捕虜になった見習い水夫を助けるためだけに護衛艦一隻を沈めたアドリエンヌは、もちろん今回の件でペナルティを受けていた。
ファシーナ海軍の輸送船も多々被害を受けている海賊『赤鷲』を完璧に出し抜いて目的を遂行したことは、もちろん快挙である。
しかしそうやって果たした目標条件が、
『捕虜になったたった一人の見習い水夫の救出』
と言うのでは、美談以前に笑い話だ。
アドリエンヌ・ゾーエ・デュバリエの直属の上司に当たるベルティール・ショーヴェ第四船団長は、『メーヴェ・ブランシェ』号並びに同行した二船の乗組員全員に緘口令を敷いた。
曰く、『メーヴェ・ブランシェ』号並びに護衛艦二隻の航海は海上演習のため、うち一隻の沈没は航海中の事故のため、である。
結果、沈没した船の航海士及び操舵士は降格、船長は謹慎。
そして船団の責任者であったアドリエンヌは、一週間の謹慎、及び二ヶ月の陸上勤務である。
もちろんシェロも、アドリエンヌに陸に引っ張り上げられ、書類整理などの内勤につき合わされていた。
「まだ私のやり口が気に食わないか?」
「いえ……」
海軍駐屯地の事務棟は軍港横の岬に建っており、裏手はすぐに海になっている。
そこでシェロは、アドリエンヌの代理で『メーヴェ・ブランシェ』号の隊長を務めている女将校と共に休憩していた。
──アドリエンヌはデスクワークが苦手と言うより嫌いのようで、実はほとんどの仕事をシェロに投げっ放している。
そのためシェロは自分の種々の雑用仕事の他に、書類の処理や作成、さまざまな手配など、アドリエンヌでなければ出来ない仕事以外ほとんどをこなさなければならない。
さらにアドリエンヌは、結果として出来た仕事の空き時間に、シェロを襲ってセックスを強要してくるのである。
そのため昼間にあまり時間の作れないシェロは夜間に仕事をまとめ、昼間はアドリエンヌの我侭に付き合う。
結果、シェロは部署の違うベルティール船団長がオーバーワークを心配して、このように休養を与えるほど忙しくなってしまった。
「目標が僕だったあの場合、アドリエンヌ様のように正面突破オンリーでは双方死傷者ばかり増えていたと思います。
あのイングヒルトさんの作戦は正しい」
イングヒルト・ブランケ。没落貴族出身の女将校。『メーヴェ・ブランシェ』号の副長にして代理船長。
人に疎まれる性質のため昇進は遅いが、船長であったアドリエンヌより年上で作戦能力も高い。
貴族出身者が多い『メーヴェ・ブランシェ』号の船員の中で、身寄りのないシェロをまともに扱ってくれていた数少ない人だ。
──そして、『大乱の赤い翼』号で、負傷者達を人質にシェロに帰順を強要した人物でもある。
「だけど、あの連中を痛めつけたのは許せないんだろ?」
シェロは答えない。
イングヒルトは苦笑と言うには少し苦味の過ぎる笑みを浮かべる。
「嫉妬──かな」
聞かせるでもなくイングヒルトの呟いた言葉に、シェロはイングヒルトを見上げる。
「でも、私もお前が戻ってきてくれて嬉しいのは本当なんだよ」
また気怠げな無表情に戻ったイングヒルト──。
シェロは、イングヒルトが自分を押し倒してきても抗うことはしなかった。
──すぐ頭上の窓の内側は、海軍駐屯地の事務棟の廊下なのだ。少し張り出し窓から身を乗り出せば、シェロたちの姿は見えてしまうのだ。
イングヒルトは両手を口に当てて必死に声を殺しているのだが、すでに表情は蕩けきって鼻息も荒く、いつ声を漏らしてしまうか分からない。
「ンふゥ──────ッ……、ンふゥ──────ッ……」
シェロの上に腰を落とし、プルプルと震えながら動けない。真っ赤に染まった顔には、涙すら浮かんでいる。
「動きますよ……」
シェロの言葉に目を見開き、首を振ろうとしてまた動けない。自らの首を振る動きさえ腰に伝わり、快感に変わってしまうからだ。
イングヒルトは肯定の返事も否定の返事も出来ぬまま、自ら下に敷いた少年が自分の腰に当てた手に力を込め、突き上げてくるのを覚悟も出来ず待っている。
「──ッッ!? ────────ッッッ!!? ンひゥッ!」
シェロの腰に力が入り、一気に貫かれる──と言う予想は外され、シェロは一瞬だけスピードを上げたのち、全体を擦り付けるように緩く重いストロークに変わる。
ぞぞぞぞぞぞぞぞぞぞぞぞぞくッッ!!
「……ッッ!? ッッッ!! ッ……ケヒッ……ッ! はッあ……ッ! ………………ッ!!」
身体の芯から神経を侵食する重厚な快楽に、イングヒルトの呼吸が詰まる。
肌からはぶわっと汗がふき出し、目からぼたぼたと涙が零れる。
今にも大声で啼き出しそうになる口を必死で押さえても、その口は身体の痙攣のままに快感を囀りそうになる。
「は………………………ッ!! は………………………ッ!!」
もうとっくに身体はイキそうになっているのに、快感は津波ではなく満ち潮のようで、これだけ力強くありながら彼女を一気に快楽で押し流してはくれない。
「────────────────ッッッ!!! ────────────────ッッッッ!!!!」
イングヒルトはあっという間にイキそうになった後、イケないまま頂上の手前でずっと引きとめられているのだ。
もう彼女はほぼ正気を保っておらず、シェロに動かされるままにガクガクと揺さぶられていた。
その時、
「お待ちください、ショーヴェ准将!」
すぐ横の廊下から荒々しい足音と同じく荒々しい声が聞こえてきた。
声の主は、アドリエンヌのようである。
「どうしました? デュバリエ三等海佐」
「どうしたじゃありません! シェロをどこへやったんです!」
「シェロ?」
「私の軍属です!!」
シェロがこうしてのうのうとイングヒルトに襲われていられるのも(実際は逆のようになってしまっているが)、ベルティール・ショーヴェ准将が休憩を与えてくれたからだ。
ベルティールは『メーヴェ・ブランシェ』号の所属していた船団の船団長なので、全ことの経緯を全て知っている。
実際は彼女は、将校であるアドリエンヌがただの軍属であるシェロに耽溺することをよく思っていないのかも知れない。
事実、ベルティールの声には大分険があるように思える。
「少しオーバーワーク気味に思えましたので。こちらで休養を取るように指示しました」
ベルティールはヒートアップしているアドリエンヌに対し、涼しげな声で答える。アドリエンヌの激昂などどこ吹く風だ。
「しかし、あなたは所属が違う! 彼は……シェロは私の軍属です! 口出しはご遠慮願いたい……!」
「──デュバリエ三等海佐」
アドリエンヌをピシャリと押さえるように、ベルティールとは別の声が答える。軍人らしい硬く冷たい声だ。
「マルシェ二等海佐……」
「貴殿は自分が謹慎中だという自覚があるのか?」
アドリエンヌが言葉に詰まる。
「しかし……謹慎は、もう終わって……」
「謹慎とは職分停止期間のことだけを言っているのではない。軍規を逸した行動で処分を受けた者は、その後の行動で自身の精勤を証明しなければならない。
軍属にかまけている暇があるなら、実戦部隊に戻れるように少しでも勤務に励むべきではないか?」
「そ、それは……」
「デュバリエ三等海佐──あなたが『騎士団』本部に提出してくる書類、大変よくまとまっていると思います。
ですが、このままだと船長として『メーヴェ・ブランシェ』号に戻るのは、あの軍属君ということにもなりかねないわね」
ベルティールの口調はあくまで変わらない。表面上柔らかく優しげなのも──その底に冷たいものが流れているのも。
三人の言葉が止まる。一人は屈辱と焦燥のため、二人は無言の圧力を与えるため。
「し、……失礼するッ!」
またドカドカと荒い足音がして、アドリエンヌの気配が廊下を遠ざかっていく。
「アドリエンヌお嬢ちゃん、やり込められたみたいだな」
廊下の様子に聞き入っていたシェロに、上に乗っているイングヒルトが話しかけてきた。
「あ……すいません、集中するべきでしたね」
「いや……」
イングヒルトが少しバツの悪そうな顔でそっぽを向く。こういう表情を見せる人物ではないのだが……。
シェロは結合部に視線を落す。
「…………………………………………………何も言うな」
「……漏らしちゃったんですね」
「言うなと言うに!」
「──折角休養をあげたのだから、ちゃんと休めばよかったのに」
二人は顔を上げる。そこには二人を見下ろす准将の階級章をつけた女。顔に笑みを浮かべているが、どこかうそ寒いものを感じる。
ベルティール・ショーヴェ海軍准将。
「あなたのお気遣いを無にしてしまって申し訳ありません──ショーヴェ准将」
イングヒルトがベルティールを睨み、言葉を返す。すでにいつもの無愛想で皮肉げな口調に戻っている。
ベルティールは少し目を丸くして、
「あー……お漏らししないで言えたら良かったわね」
と言った。少しだけ本気の同情が含まれているように思える。その口調にイングヒルトが顔をしかめる。
「お前達、とっとと服装を整えろ」
ベルティールの後ろから硬い声がかけられる。ベルティールが後ろを振り向くと、彼女の後ろに立っていた人物が一歩前に出てくる。
「盛りのついた犬ではあるまいに、勤務時間中の海軍基地で何をしている」
鉄錆のように日に焼けた身体と、潮風に洗われ退色した髪。身長こそベルティールより低いが、軍人らしい硬さを持った女。
確かアドリエンヌがマルシェ二等海佐と呼んでいたか。
「軍規を乱す上官の下では、やはり規律を守れる部下は育たんと言うことか」
「お言葉ですが、私どもはただ今非番中でしてね」
マルシェ二等海佐の投げてくる皮肉にイングヒルトが皮肉を返す。交流が在るのかないのかは知らないが、馬は合わないようだ。
「──でも、それじゃ宿舎まで戻ることも出来ないわね」
ベルティールが窓枠にひじを突いて呆れたように言う。見た目は貴族然としているのに、どこかはすっぱな感じだ。
確かに、イングヒルトはズボンを脱いでいたから無事だが、シェロの服はイングヒルトが絶頂時に漏らした小水でびしょびしょである。
「メール、あなた、この子の着替えを持ってきてあげなさい」
「……私がですか? この慮外者の着替えを?」
メールと呼ばれたマルシェ二等海佐が、自分を指し示して面食らった顔をする。
「ええ、そうよ」
「冗談ではありません。何故私が……」
渋るマルシェ二等海佐に、ベルティールが笑顔で言った。
「何故? それはね、私が命じたからよ」
十数分後、マルシェ二等海佐はシェロの着替えを持って戻ってくる。
シェロの着替えと言っても『海鳥騎士団』の基地には少年兵用の軍服など置いておらず(シェロの服はアドリエンヌが調達していたらしい)、一般兵用のSサイズの軍服だ。
それも、面倒な書類を提出しなければ新しい軍服は支給されないので、マルシェ二等海佐が自室から持ってきた自分の服である。
シェロたちが居た事務棟の裏手に戻ると、すでにベルティールとイングヒルトは居らず、びしょ濡れの服を脱いで慰みに下着だけ着けたシェロだけが残っている。
シェロは海の方を向いて座っていた。
「ベルティール様はどこへ?」
変わらず仏頂面のマルシェ二等海佐がシェロの後ろに立つ。
「ショーヴェ准将は先に執務室の方に戻られましたよ」
「……そうか。ホラ、着替えだ。サイズは合わんが」
変わらず海の方を向いているシェロの後ろに持ってきた着替えを置く。
「ありがとうございます」
ここでシェロはマルシェ二等海佐のほうを振り向き、笑顔を見せる。
「……」
マルシェ二等海佐は少し不機嫌な表情だが。
「海を見ていたのか?」
着替えを始めたシェロから目を逸らしながら二等海佐が訊ねる。シェロは湿った下着を脱いで素肌にマルシェ二等海佐の軍服を着ている。
シェロは上着に袖を通しながら、少し無表情に答える。
「僕は、陸から海を見ません」
昔、『海』と『空』と言う名前の二人の子供がおりました。
二人は親が無く、海に消えたという親が迎えに来るのを待ちいつも海を見ていたので、町の人々はその二人の子供を不憫がっていました。
ある日、その町を訪れた船乗りが言いました。
「海に消えた人は空に行くんだ。海を待っていても、海に消えた人は来ないよ」
それを聞いた『空』はじゃあ僕も海へ行こうと言いました。『海』はそれは嘘だ、待っていればいつか来てくれると言いました。
『海』は『空』もいなくなってしまうのが嫌なので、『空』を止めようとしました。しかし『空』は言いました。
「僕は『空』。父さんたちが空にいるなら、僕は空に行く」
『海』は言いました。
「私は『海』に行きたいのに。私は『海』。母さんたちもきっと海にいるわ」
『空』は海に消え、空に行ってしまいました。『海』は陸でずっと海を見ているうちに海になってしまったそうです。
「陸から海を見る者は待つもの、海から空を見る者は追うもの、なんだそうです」
シェロはすっかりマルシェ二等海佐の服に着替え終わった。袖や裾を随分捲り、長さの余る服をごまかしている。
マルシェ二等海佐はふん、と鼻で笑った。
「しかしお前は今、海を見ていたはずだ。ふん、何を待っているのかは知らんが」
皮肉げにそう言うマルシェ二等海佐に、シェロが呟く。
「そうですね、待ってるのかもしれないし、追っているのかもしれないです」
答えるでもなくそう言って、シェロは襟を閉める。
「僕は昔名前が無かったんです。僕の名前は、その話をしてくれた人がつけてくれた」
その昔、待つことしか出来なかった頃。望むものを追うべし、と、その人がつけてくれた名前。
「僕の名前は、シェッロ。シェッロ(il cielo=空)というんです──」
そう言ったシェロは、ぼそっと「陸勤はつまらないですね。海に出たいなぁ」と呟いた。
マルシェ二等海佐──メール・デル・マルシェは、自分と同じ名前の──海(la mer)を見た。
──夜。
シェロはここに来てからの慣例のように兵站部の執務室に籠り、明日アドリエンヌに渡す資料や書類などを作成している。
渡したからといって彼女が真面目に仕事をしてくれるとは限らない──実際こうして作成した書類のほとんどはシェロ自身が処理する羽目になる。
このまま遊蕩に耽る生活が続けば、彼女の進退はあまり良いことにはならないと思うのだが、アドリエンヌが自分の言葉を素直に聞き入れるとは思えなかった。
実際、もう深夜になるつい先程、この部屋に入る前まで、シェロはアドリエンヌの相手をしていたのだ。
──ココンコン。
入り口のドアがノックされる。窓からランプの光が漏れるので、ここに誰かいることは外から容易に分かる。
しかしこうして夜間に仕事をしていても、これまでこの時間に誰かが訪ねてくることはなかったのだが──。
シェロはペンを置き、入り口のドアノブに手をかけた。
自分を起こさないようにベッドを出て服装を整え部屋を出て行ったシェロを、背を向けて寝たふりをしたままアドリエンヌは見送った。
ベルティール・ショーヴェ。イラつく女。シェロに色目を使って。
シェロを助けるために船を出したことに後悔はない。
そのための作戦を立てたのはイングヒルトだが、実際に実行して海賊に一泡吹かせたのは自分なのだ。
それで多少ペナルティを喰らっても表面的にはたかが船一隻沈めただけのこと。
ほとぼりが冷めればまた船に戻れる、それまではシェロを構い、何もせずに待てばよい。アドリエンヌはそう考えていた。
だからベルティールに釘を刺されたことも、単に手柄を立てたこと、シェロを囲っていることに対するやっかみであるとしか思えなかった。
──シェロは毎晩こうして、アドリエンヌが眠ると部屋を出て行く。
アドリエンヌはシェロがこうして自分に隠し事をしていたことを、不快に思っていた。
ただただシェロと淫蕩に耽る日々、ただほとぼりが冷めるのを待っていればいいと思っていたが、実際はシェロが自分のフォローをしているという。
アドリエンヌはそれを素直に喜べない。
貴族に生まれ、才能と誇りのままに生きてきたアドリエンヌ。シェロは自分の所有物だ、それに守られるというのは無能を責められている様で不愉快なのだ。
憤懣やるかたないアドリエンヌは、部屋の窓が音も立てずに開いたことなど気付きはしない。
「ぅ、わ、私です……つ、連れてまいりました……」
「うん、入って」
部屋の中から声をかけると、外にいるマルシェ二等海佐がドアを開いた。
部屋の奥、さして広いともいえない船団長執務室のデスクに、ベルティール・ショーヴェは寄りかかって立っていた。
ベルティールは部屋に入ってきたマルシェ二等海佐の様子にうっすらと微笑む。
「メール、その様子だと、彼は『覚えていた』ようね」
「──僕は、世話になった人を忘れるほど薄情ではない、つもりです……『ベルお嬢様』」
メールの腰を押して自分も部屋に入ったシェロは後ろ手にドアを閉めた。
兵站部執務室のドアを開けると、そこに立っていたのはマルシェ二等海佐である。
「こんな時間までご苦労なことだな」
ふん、と鼻を鳴らすマルシェ二等海佐は部屋に入り、そのままデスクの上の、作成途中の書類を手に取る。
「さ来週の搬入物資の書類か……ふん、本当にデュバリエ三等海佐は全てお前に仕事をさせているのだな……ん、これは」
「『メールさん』」
──久しき声で名前を呼ばれ、メール・デル・マルシェ二等海佐は、一瞬で軍人の顔を蕩け崩した。
少女のような顔で振り返ったメールは少年の顔を見つめる。少年は少し寂しそうな顔で、
「ショーヴェ家の行儀見習いだった夢見る少女は……軍人になったんですね」
名無しであった少年に『空』という名前を与えたのはショーヴェ子爵夫人──少年を拾った海軍将軍の妻だった。
その海軍将軍は戦死してしまったが、夫人は残された一人娘と家を守るべく奮闘、武家として貴族としてのショーヴェ家を見事守りぬいた。
その武家貴族の女主人こそが、最初にシェロを抱いた女であった。
メールは正面からシェロを抱きしめたまま動けない。
年上なのに真っ赤になった顔を見せたくない。恥ずかしくてシェロの顔を見られない。もう、どうしていいのか分からない。
「……そう言えば、あの時もこうやって、どうしたらいいのか分からなくなってましたね」
シェロは抱きしめられたままメールの太股から尻、背中までを撫で上げた。メールの身体がゾクゾクと震える。
ショーヴェの屋敷に行儀見習いで預けられていたメールは、ショーヴェ夫人の娘と行動を共にしていた。
夫人がシェロを連れ寝室に消えると、二人はそれを追い、母の顔、女の顔で夫人がシェロと睦みあう様を、ドアの隙間から秘所に指を潜めそれを見ていた。
メールたちはやがて、夫人がするようにシェロを寝室に連れ込み、夫人のようにシェロと交わろうとした。
「でも僕を抱きしめたらそのままカチカチになっちゃって……」
言いながら、シェロはメールの上衣の中に手を滑り込ませ、素肌の背中を柔らかく優しく撫で続ける。
腰のベルトの隙間から尻の窪みに沿って小指を差し入れ、くすぐるようにさする。
メールの身体からは少しずつ硬直が解けてゆき、メールも彼女の胸に顔を埋めているシェロの髪に顔を埋め、ピクリピクリと背を這う快感に酔い始める。
シェロはそのままメールを少し押し、デスクの上に座らせる。
「う、う、ううぅ……」
メールはシェロと身体を離すことで彼の顔を見てしまい、恥ずかしさに緊張をさらにつのらせる。
シェロの「ちょっとだけ腰を上げてください」という指示に緊張しながらも素直に応じる。ひょっとしたら混乱してまた何も分からなくなっているのかもしれない。
「ひ、ひ、ひ、ひ、ひ…………」
メールは快感と混乱で訳が分からなくなっている。
ズボンを脱がして現れた少し子供っぽい下着に顔を埋めて、シェロがモグモグと唇と舌、歯を動かしているからだ。
既に木綿の下着には大きく染みが出来ており、シェロが口を窄めてじゅうじゅうと吸うたびに、どこかツンと甘い匂いのする液体がシェロの口に吸い込まれる。
シェロが鼻から息を抜いては吸い、吸ってはんふ〜と鼻から吐いているうちに、メールは快感に耽溺しきった表情になっている。
シェロはそのまま犬のように下着の布地をはみ、少し力を入れて下に引っ張る。
「わ、わっ、馬鹿もの、そ、そんなこと……」
メールはそれを抑えようとするが、シェロが下着を咥えたまま見上げるようにメールの顔を覗き込むと、メールは弱々しく抵抗をやめる。
足の指先まで下ろしきった下着を、シェロはそのままとさりと下に落す。
そしてそのまま、脚先から沿うようにメールの上体に上って来る。
「…………い、言っておくが。お、お前が出て行ってから、ずっと……その、私は男と交わっておらんのだからな!」
顔を真っ赤にしたメールが言う。
ああそう言えば、初めてする時もこんな顔だったな、などと思いながら、シェロはキスしようとしてメールの唇まで背が届かず、乳房の下をついばむ。
キスが来ると思って目をつぶっていたメールは身長差があることに考えが及ばず、いきなり乳房の下肉に来た愛撫に仰け反る。
「シ、シェロはスケベになった! スケベになったァ!」
キスして欲しいタイミングを外されて、胸に顔を埋めているシェロの頭を弱々しくポカポカ叩くメール。
「……僕の背じゃメールさんの顔まで唇が届かないんです……キスしたいなら、屈んで?」
「ばッ……! わ、私は別に、キ、キスとか……!」
胸の谷間から顔を覗かせるシェロを見下ろすと、シェロの顔のすぐ横に、期待にあふれ硬直している自分の乳首が見える。
それをシェロに悟られたくなくて、メールはほんの少し視線を逸らし、素直に膝を突いてシェロの目線に合わせた。
シェロのキスは甘美でありながら淫らではなく、舌を絡めあいながらも口の中の快感を刺激し過ぎない。
甘酸っぱいというか、メールの少女である部分に口づけをされているようで、ロマンティストな女将校は実に心地よく夢中になってしまう。
自身が睦みあいに不慣れなせいもあるが、メールは自分がシェロにキスされている間にも身体に愛撫が加えられ、交合の準備が出来ていっていることには気付かない。
その甘美さがシェロのキスのものなのか秘所に与えられるシェロの指の刺激のものなのか、蕩けきったメールの頭には分からない。
ぷは、と二人の唇と舌が唾液の糸を引きながら離れると、シェロはそのままの至近距離で、
「ベルお嬢様が呼んでいるんでしょう?」
と言った。メールの身体がビクンと震える。
メールにとって『ベルお嬢様』は絶対の主人である。
少女の頃から使えてきた、ショーヴェ家の令嬢。逆らうことなど考えることが出来ない。しかし。
「いきましょうか?」
シェロが自分の腰を抱き、立たせるに至り、メールの心中の混乱はいや増す。
再会を喜びたい。もっと抱き合いたい。お嬢様に逆らえない。抱かれたい。逆らえない。セックスしたい。お嬢様。セックス。
ふらふらとシェロに腰を抱かれドアに向かいながら心中定まらず、しかしたった今受けた愛撫に体は蕩けきっていて足元がよろめく。
そしてメールは、よろめいたところを抱きすくめられ。
一瞬のうちに、シェロの屹立の侵入を受け入れてしまった。
「……、……!? …………ッッ!!」
孤閨久しく、堅くなっていたメールの胎内は、しかしシェロの丁寧な愛撫によって既に完全に華開いており、シェロの屹立は易々と襞の間を進む。
その刺激はまるで身体中の神経が肉棒で犯されるかのように脊椎を通して全身に広がり。
電流が流れたかのようにぞぞぞぞぞぞぞぞぞぞぞっぞぞぞぞと体を震わせ。
ぷしぅッ、ぷりゅ、ぶしゃぁぁぁぁぁぁぁぁああああああ……
「へひッ、へぁ、ひゃあぁぁぁぁぁぁァァァァァァァ…………」
先端が胎内の最奥をコツンと叩いた瞬間──開ききったような表情で盛大に失禁しながら、メールは絶頂から降りてくることが出来なくなった。
ギャキッ、ジャリィィィンンッッ!!
寝巻きのままで突剣を振るったアドリエンヌは、すんでのところでもう一刀のカトラスの斬撃をかわす。
やっと手に取った剣は未だ鞘も払えぬまま。それも急襲のせいである──と思いたかった。
「ちッ、てっきりシェロを寝床に引っ張り込んでると思ったら、寂しく一人寝かい」
海賊『赤鷲』。悔しいがこの女の剣技はアドリエンヌを上回っており、さらに急襲による焦りや服装・装備の不備もあり、いかにしても勝てそうもない。
「……シェロを奪いに来たのか」
息を整えながら言う。二人の動きは止まっているが鞘を払おうと動けばその瞬間に喉首に切り込まれるだろう。
「当然。テメーは船にも乗れないらしいが、そんなヤツにシェロを預けとくのはもったいないだろ?」
直立しているようでいて『赤鷲』オルダの体からは余分な力が抜けており隙がなく、自分の背後のドアに走るも助けを呼ぶも侭ならない。間合いを外せないのだ。
「さっさとシェロを捜しに行かなきゃならねェ。正直テメーはどうでもいいんだ。邪魔ってゆーか」
オルダが悪態をつく。アドリエンヌには言い返す余裕がない。
棒のように鞘が突いたままの剣をつかみ、隙を見出すことも出来ぬままアドリエンヌが動けずにいると、
「デュバリエ三等海佐、曲者か?」
背後のドアが開き、軍刀を抜きつつ将校の階級章をつけた者が入ってくる。
ありがたい援軍か、とアドリエンヌが一瞬気を抜き剣を抜こうとすると、
ガッ、
後頸に鈍い衝撃を感じ、脱力感と共に気を失った。
「海賊『赤鷲』、オルダ・カラミティだな」
気絶したアドリエンヌを肩に担ぎながら、その女将校はオルダを睨む。
「…………そうだが」
オルダはその女将校にかつて会った事があろうかと考える。
ファシーナの海軍に敵といえど面識のあるものは少なく、かろうじてアドリエンヌのように『赤鷲』と会って生き抜いたものがいる程度だ。
まして『海鳥騎士団』。前回の海戦がオルダにとって初顔合わせである。
「お前何だ? 悪ィが軍人に知り合いは多くない、私を睨んでるやつが友達だとも思えんのだがな」
女将校はキリ、と歯噛みする。オルダはその表情にあるのが憎悪というより嫉妬や羨望なのではないかと気付く。
「…………メール・デル・マルシェだ。貴様をシェロのところに連れて行く」
群等海域からファシーナの『海鳥騎士団』海軍港まで、小型艇と陸路を利用して約二週間。
『メーヴェ・ブランシェ』号のような大型船ならば一週間程度なので、遅れること約一週間。
駐屯地近辺の街に入り込んで情報を仕入れ、シェロが例の女軍人アドリエンヌ・ゾーエ・デュバリエの下にいることを突き止めるのに数日。
基地の見取り図などはさすがに入手できなかったが、アドリエンヌの宿舎を突き止め、チャンスを待ってさらに数日。
──結果、いい加減痺れを切らしたオルダがさしたる計画もなく基地に忍び込んだのが今夜だった。
幸い月は翳って雲は多く、闇は彼女の身体を隠してくれる。
脱出のための仕掛けも、一緒に侵入した者が別行動で進めているはずだ。
オルダは一人シェロを取り戻し、アドリエンヌに落とし前をつけることにだけに集中すればよかったのだが──。
「シェロは毎晩事務棟で仕事を片付けていた。宿舎に行っても無駄だ」
アドリエンヌを肩に担いだ女将校──メールは、見回りに見つからないルートを辿ってズンズン進んでいく。
オルダはメールの表情の複雑な奇妙さに気を取られたままついていくが、この女が何者なのかが分からない。
「なぁ……アンタ何モンだ?」
「うるさい。ガタガタ言わずついてこい」
オルダの質問にもメールは取り付く島もなく、オルダはメールに先導されるままに軍港の方に向かっていく。
こちらでは一緒に侵入した者が仕掛けをしているはずだが。
軍港に係留されている軍船の中で、『メーヴェ・ブランシェ』よりも二周りほど大きな図体の船、第四船団の旗艦『ラ・ブリッラント・ブリーゼ・メール』号。
この船の船長室でシェロは──
「はァッ、はググッ、いグ、いきゅぅぅぅぅううううううううッッッ!!!」
『大乱の赤い翼』号砲手兼厨房責任者、キアラ・アッカルドとセックスしていた。
「うっ、うギュぅッ、はぁ……や、やっぱりシェロにシテもらわないと、ダ、だめみたいだわ……」
シェロにガッチリと抱きつき、顔中をキスしたり舐めたりして、膣奥への射精の快楽の余韻を味わうキアラ。
腹には未だに包帯が巻かれているが、今それを濡らしているのは血ではなく汗と愛液である。
「ね、ねェ、しぇ、シェロ? このまま、もう一回続けてもいいかなぁ……? お、お子宮タプタプにして欲しい……」
一心にシェロにキスしながら膣の中をにぷにぷと動かし、射精したばかりのシェロの肉棒を緩々と刺激し続ける。
「キアラさん……」
シェロの声を肯定と受け取ったキアラは、
「んッ……じゃあ、う、動かすわね……」
胎内でコプコプと動くシェロの精液を感じながら、ゆっくりと腰を上下し始め──、
ぱぐりっ。
暢気な音だが威力は苛烈、オルダのパンチに頬を射抜かれ、体面座位でシェロと繋がっていたキアラは横っ飛びに吹っ飛んだ。
シェロが攫われたことに責任を感じていたキアラは、怪我を押してオルダについてきていた……はずなのだが。
「痛たたたた……ショックで膣痙攣が起こったらどうするの……あら、船長? 今のもしかして船長がなさったんですか?」
頬を摩りながら起き上がるキアラに、もう一度顔面に今度は前蹴りを叩き込もうと脚を上げるオルダ。
「わーッ、わーッ! ちょ、やめて下さいッ!」
船長を出し抜いてシェロとサイカイをヨロコビあっていたことは謝りますからッ! と、眼前に迫る靴の裏を見ながらキアラが言った。
「オルダ様……」
噴飯やる方ならぬオルダが軸足に力を入れ、キアラの顔に一歩踏み出そうとした時、オルダの手を引く者がある。
「シェロ……」
シェロは無言のままオルダの行動を制しようと視線を彼女と合わせる。
「……やっと逢えたな……シェ」
瞳をわずかに潤ませてオルダはシェロに抱きつこうとする。が、
シェロが──上着ははだけて下半身裸、全身キアラの体液まみれなのを目にして。
やはりオルダは、キアラの顔面に前蹴りを入れたのだった。
オルダたちと合流したシェロが、掻い摘んで状況を説明する。
海軍提督であるベルティール・ショーヴェ准将、並びにその副官のメール・デル・マルシェ二等海佐は、かつてシェロと想いを交わした女たちである。
彼女達は、海軍基地を抜け出そうというシェロの望みを手助けしようというのだ。
「久しぶり……といっても、顔は合わせていたわね。シェロ」
下半身裸のまま、胎内からシェロの精液を溢したままで支えられて歩くメールと共に、シェロはベルティールの執務室に入った。
灯りはほぼ落とされているが、ベルティールのいる執務机の上の燭台だけはわずかに彼女の横顔を照らしている。
「…………」
わずかに懐かしむような寂しがるような表情のベルティール、部屋の中には未だ荒いメールの呼吸音だけが聞こえる。
しばしの沈黙を置いて、ベルティールが口を開く。
「さて、ここに来たということは、このベルお嬢様にお願いがあるんじゃない? 再会を祝って、聞いてあげないでもないわよ」
そこまでの寂獏など微塵も見せずに、ベルティールは手をパンと打ち合わせながら言う。悪戯げな表情は、昔シェロたちとはしゃいでいた頃と変わらない。
「僕は、海へ戻ります。手伝って下さい」
シェロに支えられたメールがドキン、と硬直する。
心細そうな視線を送るメールに一瞥をくれ、
「もちろん。喜んで手伝うわ」
「……っ!」
何をか言おうとしたメールを、ベルティールは視線で制する。
「六年前に言ったはずよ。私たちは、シェロのものになりたくてシェロに抱かれたんだもの。シェロの望みは叶えてあげるわ」
ベルティールの柔らかい笑顔には、しかし昼間見たように、そこに冷たいもの──諦めが通っているように見える。
港内に、ガアァァァァァァアアアアアアアンン…、と、打ち付けるような重い音が響き渡った。
見れば、係留されている中型船の一隻が、派手に爆発して火を噴いている。
「──来ましたね」
キアラがニヤリと呟いた。この爆発は彼女の仕掛けによる。
連鎖するように次々と船は爆発していく。キアラが火薬庫に取り付けた時限発火装置のためだ。
「これだけじゃないですよ〜♪」
さらには爆発した船の、装填されていた艦砲が次々と発射され、周りの船や兵舎、その他の棟を破壊していく。
これだけ派手にやるとさすがに基地の人間達が騒ぎ出しているが、とにかく爆発が大規模なためまともな動きが取れていない。
「あとはこの騒ぎにまぎれて……」
「いや、それじゃ足りないわね」
『ラ・ブリッラント・ブリーゼ・メール』号の船長室、自分の執務机に着いていたベルティールが言った。
見れば、どうやら爆発の影響を受けていないところから小型艇が何艘も出てきて、消化・救出を始めているようだ。
「別の場所に離れの隠し港があるのよ。そう易々とはいかないってこと」
「なら、どうしろってんだ?」
淡々と言うベルティールにオルダが食って掛かる。
「……来るわよ」
時計を見て言ったベルティールの言葉に合わせ、
ドドォォォォオドォォォォォォォォ──────ン!!!!
『ラ・ブリッラント・ブリーゼ・メール』号にも、爆発が起こった。
ギョッとした顔で、メール以外の全員がベルティールを見る。
「あとは救助を待つだけね」
「お待たせ! さぁ、帰るわよ!」
オルダは呆気に取られる。
『ラ・ブリッラント・ブリーゼ・メール』号爆発の中、救出の小型艇に乗ってきたのは、『大乱の赤い翼』号の副長、マチルデ・ブリンクマンである。
どうやら隠し港の方に忍び込み、この騒ぎに紛れ船を奪ってきたらしい。小型艇の乗組員は、いずれも『大乱の赤い翼』号の船員達だ。
「私が隠し港の情報をリークしといてね。非常時にはそっちから駐屯地に船が廻ることを教えておいたのよ」
ベルティールが言った。どうやらシェロが基地に来た時から、脱出時の準備を整えていたらしい。
港湾内はてんやわんやで、他者の行動に目を向けている余裕はないのだが、マチルデはこのまま一回他の救助艇と共に隠し港の方に向かうという。
「タイミングを見て、隠し港を『大乱の赤い翼』号が襲う手筈になってるわ。合流はあっちよ」
オルダたちが隠し港につくと、そこはすでに押し寄せた救助艇でごった返し、さらに残っていた中型船二隻と『大乱の赤い翼』号の海戦が起こっていた。
小型艇だらけで身動きの取れぬ中型船たちは、あっという間に海賊船の艦砲に撃たれ中破する。
その混乱の中でオルダたちは『大乱の赤い翼』号にサルベージされ、見事損壊なく脱出に成功した訳である。
「で、だ」
オルダが振り返る。
「何でアンタたちがついてきてるんだ?」
混乱の最中のファシーナ軍港を颯々と離れ行く『大乱の赤い翼』号の甲板には、ちゃっかりベルティールとメールの姿があった。
「何でって? そりゃー口説かれちゃったし♪」
ベルティールが嬉しそうに言い、シェロに目線を送ると、メールが顔を赤らめる。
『大乱の赤い翼』号の一同がキッとシェロを睨んだ。
本当はベルティールたちは海軍の隠し港の方でシェロと別れるはずだった。
しかし、一行が『大乱の赤い翼』号にサルベージされる段になり、シェロは小型艇に残ろうとする二人を引き寄せた。
「ベルお嬢様は六年前に、僕に抱かれるとき何て言ったか覚えていますか?」
忘れるはずがなかった。
ベルティールとメールは、ショーヴェ夫人の個人的な従僕であったシェロに、スカートを捲り秘所を晒しながら、真っ赤な顔でこう言ったのだ。
『私達をシェロの従僕にしてくださいッッ!!』
此度の再会においても、既に自分達はシェロの下僕であるのだからシェロが何を言おうと従おうと考えていたのだ。ただ、彼が自分達を覚えてさえいれば。
結果として自分達は捨てていかれるだろうが、それも仕方なしと。
しかし、二人を抱き寄せたシェロは、耳元で言うのだ。
「──二人は、僕のものなんでしょう? ……ベルティール、メール……こ、今度は僕に、ついて来なくちゃダメだよ?」
二人の胸ほどまでしか身長のない少年は、ファシーナ海軍の准将と二等海佐に、自らの従僕になることを命じたのだった。
海軍将校であるアドリエンヌ・ゾーエ・デュバリエが目を覚ますと、そこは見慣れぬ船室だった。
記憶を辿ると寝室に入り込んだ海賊と剣戟を交わした覚えがある。そこにマルシェ二等海佐が助太刀に入り──。
「気が付いたみたいだな〜。海軍のお嬢ちゃん♪」
ムカつく声に顔を上げると、そこには件の海賊、『赤鷲』ことオルダ・カラミティがニヤニヤしながら覗き込んでいる。
跳び起きようとして、自分が縛られて床にコラがされていることに気付く。
「きッ……貴様ぁッ!」
「いや〜、てめェにゃシェロをぞんざいに扱ってくれた礼をしなくちゃならねェな〜、と思ってたんだ。
ぐっすり眠ってたんで、楽に運ばせてもらったぜ」
見ると、オルダの後ろに、シェロの両腕に抱きついてベルティール・ショーヴェ准将とメール・デル・マルシェ二等海佐がいる。
「貴様ら! 裏切ったのか!」
すると二人がアドリエンヌの横に寄ってきて、嬉しそうに耳元で言う。
「私達は元々シェロ『様』のモノだったのよ。だから、シェロがこっちに戻りたいって言うんなら当然手伝うでしょ?」
挑発するようなベルティールの言葉。
アドリエンヌは卑しい身分のものに所有されるという大貴族ショーヴェ家のベルティールの言葉に混乱する。
「ばッ……馬鹿な、シェロのような孤児になど仕えて何が嬉しいと言うんだ! シェロ『様』などと……ッ!
貴様らは貴族の誇りがッ……だ、第一ッ! シェロは私のものだ! 私以外のものが勝手をすることなど……!」
そこまで言ったところで、オルダが嬉しそうなニヤニヤ笑いをさらに強くしていることに気付く。
「なッ、何だその顔は……き、気味の悪い……」
オルダがアドリエンヌの両脇の二人に目配せを送る。するとベルティールとメールがアドリエンヌの身体を引き起こし、
「デュバリエ三等海佐……シェロ様をモノ扱いしていたこと、私達も怒ってるのよ?」
「本当ならば全身の骨を折ってやっても構わんのだがな」
そう囁く。
アドリエンヌは部屋に備え付けの姿見の鏡の前に引っ立てていかれ、
「誰が、誰の、ものだって?」
鏡に映った自分の全身を見ることになる。
下着一枚を残し全裸に剥かれた身体の下腹部には、
『Adrienne è lo schiavo di sesso di Cielo! (アドリエンヌはシェロのセックス奴隷!)』
と、下腹部を斜めに横断するように大きな字で刺青が入れられていた。
「なッ、なッ……!!!?」
「あぁ〜、そんな刺青が入ってたら、もう海軍には戻れねェなぁ〜。シェロのセックス奴隷として、この船に置いてやろうか?」
嬉しそうに言うオルダ。ベルティールとメールは「いいなぁ、私も入れて欲しい」「そうですね」などとはしゃでいる。
アドリエンヌの悲鳴が夜の内海に響き渡った頃、シェロは連日の徹夜疲れで沈み込むように熟睡していた。
以上、投下終了です。
一連の作品として、あと二回ぐらい投下すると思います。
なお、作中にて名前つきで登場した人物については、一応全員
作品中にてエロ補完していく方向で書いております。あしからず。
では今回もスレ汚しスマソ
リアルタイムGJ!
GJ!
大航海オンラインでPK海賊に出会ったときの事を思い出しました。
>365
グッヂョブwwwwww
しかし、ハーレムの天運地運に恵まれてるなぁ、シェロ。
>>365 うーん、いくら本当の事とは言え、人格を否定する様な行為は、個人的には萎える。
>セックス奴隷の刺青
……それはそれとして、シェロ、恐ろしい奴だぜ、
すでに、修羅場を流血無しで治める力量を持った女性を口説き落としていたとは……
GJだ!
次は、人間の価値は、生まれや身分じゃ決まらん事を
アドリエンヌに愛の力で教える事を希望する!
>>365 GJ!
なかなか凄い大物の悪党の素質を持ってるな、シェロw
愛のチカラで海賊と海軍まとめたりしてw
>>369 書いたときあまりリョウジョク的な表現として捉えてなかったです。
萎えちゃったならゴメンなさい。
一見まじめだが馬鹿ノリの作品と言うつもりで書いてるので、
一応人格否定とかあんまり悪い方向にはいかないつもりです。
しかし……愛か? 愛……なのか? 悪ふざけの力で…とかじゃダメ?
見直すと誤字脱字多いな……トーホーホー
あ〜! 最後変なことになってる!
寝てるはずのシェロがアドリエンヌのところにいることになってる!
スイマセン、20/21の改訂投下するので、脳内補完してくれ……
GJ!!めちゃくちゃGJ!!
ってか陵辱色とか別に全然感じないし、あの刺青も全然悲壮さなんて感じなかったりするワケですがv
こんだけ軽いノリだし、なによりどうせシェロにあっさり懐柔され(ry
しかし愛?……悪ふざけ?……スミマセン俺には「下半身の力で」というフレーズしか浮かびませんでしたw
海軍将校であるアドリエンヌ・ゾーエ・デュバリエが目を覚ますと、そこは見慣れぬ船室だった。
記憶を辿ると寝室に入り込んだ海賊と剣戟を交わした覚えがある。そこにマルシェ二等海佐が助太刀に入り──。
「気が付いたみたいだな〜。海軍のお嬢ちゃん♪」
ムカつく声に顔を上げると、そこには件の海賊、『赤鷲』ことオルダ・カラミティがニヤニヤしながら覗き込んでいる。
跳び起きようとして、自分が縛られて床に転がされていることに気付く。
「きッ……貴様ぁッ!」
「いや〜、てめェにゃシェロをぞんざいに扱ってくれた礼をしなくちゃならねェな〜、と思ってたんだ。
ぐっすり眠ってたんで、楽に運ばせてもらったぜ」
見ると、オルダの後ろに、両脇を固めるようにベルティール・ショーヴェ准将とメール・デル・マルシェ二等海佐がいる。
「貴様ら! 裏切ったのか!」
すると二人がアドリエンヌの横に寄ってきて、嬉しそうに耳元で言う。
「私達は元々シェロ『様』のモノだったのよ。だから、シェロ様がこっちに戻りたいって言うんなら当然手伝うでしょ?」
挑発するようなベルティールの言葉。
アドリエンヌは卑しい身分のものに所有されるという大貴族ショーヴェ家のベルティールの言葉に混乱する。
「ばッ……馬鹿な、シェロのような孤児になど仕えて何が嬉しいと言うんだ! シェロ『様』などと……ッ!
貴様らは貴族の誇りがッ……だ、第一ッ! シェロは私のものだ! 私以外のものが勝手をすることなど……!」
完成したらちゃんと推敲してから投下すべきでした。
ウワァ、ハジサラシダ…オレ…
イングヒルトはどうなるんでしょうか
GJ!いやぁ、エロいね
何となく思ったが、NTR属性持ちはハーレム主になる資格はないが、構成員はもってないとヤレンだろうな・・・
378 :
暁の掟 前書き ◆VcLDMuLgxI :2007/07/31(火) 18:55:14 ID:MNC0/ylK
初めて投下なんで見にくかったらすいません。
あらすじは……とりあえず1話はエロだけなんで…^^;
一話、構想一分製作一時間投下してもいいのか悩んで十時間の計11時間1分で書きました。
少々の誤字、脱字は目を瞑っても下さっても、脳内変換でもOkです。
つまらなかったからスルーとはいわずに一言でも批判してってください。
感想貰えると多謝
こんなのハーレムじゃないと思っても長い目で見てくださいその内、ハーレムになっていくと思います。
取り合えず3話まで書いたんですが、大人の事情で1・2話だけ投下します。
1話はエロonly 2話はエロなし
属性はHRだけかな… もしかしたら3話以降多少の陵辱っぽいのがあるかもしれない でも基本はなしで
エロいシーン以外の展開は基本さくさく行きます。
自分説明中なんで説明が長く入ることもあります基本全部読んでください。
1/6
「ん……ふっ…あ……んん……」
押し殺すような、それでいて甘い声にルドベクは目を覚ました。
「あ……ああ…ああぁ……!」
その甘い声と腰の辺りの甘美な痺れに誘われて腰の上に目を向ける。
本来なら朝の見慣れた彼自身があるはずなのだが、ルドベクの目に飛び込んできたのは黒い修道服を着た若い女の姿だった。
「あ、あ、ああッ!!」
体の上の心地いい温もりに、頭を覆っていた眠気が醒めていく。
ここは修道院、そして自分の上に馬乗りになって悩ましげに声を上げているのはこの修道院の院長であるアリアだった。
艶かしい黒髪、清楚な美貌に愛らしい桜色の唇、濡れるような瞳は見ているだけで、身震いするような美しさだ。
そしてその細い体を、清楚な修道服で包みこんだその姿は神々しさすら感じられる。
近隣の町に住む信者達からは聖女と謳われ、彼女が説法を行う際は普段の倍以上の人々がやってくるほどだ。
ルドベクは覚醒すると、アリアに気づかれないように、彼女を見つめる。
「あ……あぁ……っ」
アリアはルドベクが起きたことに気づかず、悩ましげな声を上げつつ緩急をつけて腰を振る。
それに反応するかの様にアリアの柔肉は淫猥に蠢いた。
2/6
その心地よさにルドベグは思いっきり自分のものを動かしたい衝動に駆られる。
「ん……ん……あ……ルドベク…さ……ま」
どうやら彼女は限界が近いらしい。
アリアは腰の動きは卑猥にうねり、そして貪るような動きへと変わっていく。
アリアが腰を深く沈めたときにはルドベクの亀頭が子宮口の盛り上がりを押し潰し、ずんと響くような快感が伝わり、
引き抜くときには高く張ったカリがみっちりと締まったアリア膣の内壁をこそいで、切なくなるような甘美な官能を引きずり出す。
「わた…くし……いってしまいます…」
そして彼女が絶頂を迎える最後の瞬間。
ずんっ
ルドベクはアリアが腰を下ろす瞬間に合わせて一気に貫く。
「!!!」
アリアは予期せぬ刺激に、声も出ないほどの絶頂を迎えた。
ルドベクはちゅうちゅうと精液をねだるように鈴口に吸い付いてくる子宮口の感触と、
全てを絞りつくすかのように締め付けてくるアリアの膣の感触に陶然とし、思わず出してしまいそうになる。
だがそれを堪えつつ、彼女の中を存分に味わう。
3/6
「……ル…ドベク様。起きていらっしゃったのですね?でしたら声をおかけになってくださればよかったのに」
はぁはぁと息を荒げながら、アリアは責めるような視線をルドベクに向ける。
「いやさ、アリアがあまりにも夢中だったから声をかけるのはどうかなってね」
アリアは顔を真っ赤にして俯く。
こうしてアリアと話している間もアリアの蜜壷はルドベクを舐めまわすように、淫靡に絡み付いている。
アリアに挿入したまま動かずにいるルドベクのペニスがそれに反応して膣内で膨張する。
アリアもルドベクの反応に気付き、頬を赤らめ、控えめながらも再び腰を動かす。
「アリア、大丈夫なのか」
ルドベク先ほど盛大に絶頂を迎えてしまったアリアを気遣う。
そうは言いつつもルドベクは我慢できずにアリアの動きに合わせて腰を動かす。
「あん……大丈夫です。どうか私の胎にルドベク様の子種を下さいませ」
奴隷が主人に懇願するように、アリアもその濡れたような瞳を潤ませて、ルドベクに懇願する。
アリアはそういうと、ルドベクの激しくなっていく動きに合わせるように自らも腰を振る。
最初の絶頂で柔らかく湿った膣は溶かす様にルドベクを包み込み、奥へと突けばさらに奥へと誘い込むように吸いつき、引けばしがみついて放さないように絡み付いてくる。
ぐちゅっ、くちょっ、くちゅっ、ぐちゅぅっ、ずちょっ
修道院にはふさわしくない、湿った水温が漏れ出す。
4/6
「あ、あ、あ、あん」
アリアの口から囀るような呻きが漏れる。
ルドベクはアリアの豊かな胸に手を当て、その感触を確かめるように揉みしだく。
手の平からは彼女の清楚な外見からは想像できないほどの豊かな感触と、包み込むような柔らかさ、そしてそれでいて手に吸い付くような弾力が感じられた。
「ルドベク様…わたくしの膣内は、どうですか……?気持ちいいでしょうか?あ…」
アリアは不安そうな顔で、ルドベクの様子を伺う。
「ああ、最高だよ。アリアの膣内は最高の名器だよ」
ルドベクがそういうと、アリアは嬉しそうに、そして普段は見せないような淫蕩な笑みを浮かべる。
もし彼女の信者達が今のこの光景を目にしたら、驚くどころではすまないだろう。
アリアがいつも浮かべるのは温かみに溢れる聖母のような笑みであり、今のまるで魔女が男を誑かすかのような笑みではないのだ。
「あ…ありがとうございます…。ぁんっ…」
ルドベクとアリアの同調した動きは次第に絶頂へと駆け上っていく。
アリアは上体を沈めて、ルドベクにその肢体を密着させる。
アリアの甘い香りと柔らかな肢体が密着し、ルドベクの興奮を一層高める。
「あぁん、んん……あ、あ、あ……」
ルドベクはアリアの芸術品のように引き締まった腰に手を添えて、自らの腰へと引き寄せる。
アリアとルドベクの腰と腰とが隙間もないほど深く密着しあう。
アリアの膣は太く凶暴なルドベクの肉棒を奥の奥までずっぽりと咥えこみ、ぎゅうぎゅうに締め付けていた。
「そこ、いいの……あんっ……あ」
ずん、ずちゅっ、びゅぶっ、ずんっ、ずちゅっ、ずんっ、ずんっ
ルドベクの肉棒の先はアリアの子宮口に突き刺さり、彼がアリアの腰を引き寄せ、
突き上げるたびに先端でアリアの膣穴をぐいっと押し上げ、子宮口をグリグリと捏ね回す。
アリアの膣もそれに答えるように、子宮口が密着する鈴口にちゅうちゅうと吸いつく。
それに連動してアリアの媚肉も媚びるようにルドベクの肉棒を締め上げる。
その締め付けにルドベクの亀頭の傘が開き、密着していた子宮口をこじ開ける。
「ルドベク様。私もうっ………」
アリアがそういうと、彼女の膣内は絶頂が近いことを示すかのように一層吸い付いてくる。
ルドベクは彼女が限界に近いことを知ると、今までの小刻みな動きから、激しい動きへ切り替えた。
5/6
「アリア、いくぞっ。一番奥まで犯してやるからな……」
ずん、ずん、ずん、ずん、ずん、ずん。
子宮口をこじ開けられたまま、強引に膣内を犯されたアリアはあっという間に絶頂への階段を駆け上がっていく。
「すごい、すごいの。奥の奥まできてるの……!ルドベク様、ルドベク様の子種を私の子宮内に下さい……!」
アリアは艶のある唇を近づけルドベクの口に吸い付く。
トロリと甘い舌が絡み合い、ずずずぅと淫らな音を立てて唾液を啜りあう。
ルドベクは止めとばかりに腰をめいいっぱい引いて、一気に打ち出す。
「……!!」
アリアが声にならない絶頂を迎えた後、続いてルドベクも溜まりに溜まった下半身の疼きを一気吐き出す。
ビュルルルルッッッ!!!!!!
ゴリッっという感触とともに肉棒の先が子宮をこじ開け、そのまま精子を叩きつける。
大量の精液がルドベクの肉棒を駆け上がり、アリアの子宮内に直接注ぎ込まれていく。
「いいの、ルドベク様のがいっぱい入ってくる……!」
アリアは子宮内に注ぎ込まれていくのを感じてうっとりとした表情を浮かべる。
ドクッドクドクッ
再びの精液に、アリアはまたもや軽い絶頂を迎える。彼女はしっかりとルドベクにしがみつき、ペニスを最奥までくわえこみながら、
精子が子宮を打つ感覚に身を任せた。本能なのか、絶頂と共に彼女の膣は柔らかく締まり、子宮口はルドベクの最後の一滴まで搾り出そうと吸い付く。
ドピュドピュドピュ
最後の一滴までアリアの美肉を味わい尽くそうと、ルドベクは彼女の腰に回した腕に力をこめて、子宮の奥に絶え間ない射精を続ける。
「あふうう、またいってしまいます……!!」
いつもの清楚な顔立ちが卑猥に歪む。アリアが絶頂を迎えるたびに彼女の膣はビクッビクッと痙攣し、切なげにルドベクの肉棒に絡みつく。
ドクゥ
最後の最後まで、自らの主の精液を受け止めようと、飛びそうな意識を必死に抑えて、精液を搾り出そうとするが、快楽に溺れたアリアにそれはかなわない。
最後の一滴をアリアの中に出し尽くすと、ルドベクとアリアは繋がったまま荒い息をついていた。激しい情交の余韻で、アリアの透き通るような柔肌は紅潮していた。
「ルドベク様。私は如何だったでしょうか?」
主人の機嫌を伺う子犬の様な視線で、ルドベクの反応を待つ。
6/6
「さっきも言っただろ、君は最高だよ」
そういってルドベクはアリアの顎を掴み、優しい口付けを交わす。
「んっ………ありがとうございます」
口付けが終わるとアリアはおもむろに腰を持ち上げた。彼女の意思とは裏腹に、彼女の膣はまだ足りないとばかりに、ルドベクの肉棒に絡みつく。
蜜液と精液で濡れたペニスが引き抜かれ、鈴口とヴァギナの間に白い粘性の橋がかかる。
「あん……こんなにいっぱい」
肉襞の間から漏れてきた精液を、アリアは指ですくってなめる。そのエロティックなしぐさ、
ルドベクは修道服に身を包んだアリアのほっそりとした芸術的な曲線を描く腰がさっきまで自らのものを奥深くまで咥えていたこと想像し、ルドベクのものが再び硬さを取り戻し始めた。
それをアリアが目ざとく見つける。
「まだ足りませんのね?わかりましたわ」
欲しかった物を与えられた少女の様に顔を綻ばせ、再びルドベクへの奉仕を行おうとする。
そしてその瞬間、こんこんと扉が叩かれる音がする。
「ルドベク様、出立の準備はお隅になられましたでしょうか?」
物音がしたためルドベクが起きたと判断し、副院長のシエラが扉を叩いて、ルドベクの準備を確かめる。
「ん……えっと、まあ大体終わったよ」
突然で慌てふためきながら、歯切れの悪い答えを返す。
「でしたら失礼させていただきます」
そういうとシエラは扉を開け、部屋へと侵入する。
「………。そういうことでございましたか。それでは失礼いたしました」
ベッドの上のルドベクとアリアの様子を見て、彼女は顔色一つ変えることなく部屋から出ようとする。
「いや、シエラもう終わったからさ。……なんだよ、シエラその疑わしそうな視線は。ああ、アリアもがっかりしない」
こうしてルドベク・マンデラの一日は始まった。
最初下げ忘れました。スイマセン
第二話も続けて投下します
2−1
「それではルドベク様、行ってしまわれるのですね?」
ルドベクの正面に立ったアリアは寂しそうに夕日に照らされた顔を俯ける。
「ええ、本当なら学院には三ヶ月前に着いてないといけなかったからね。これだけ遅れたのに迎えうけいれてくれたのはアリアの御陰だよ」
通称学院、正式名称は聖アリステア帝立魔導学院。
マールヴァルク帝國の中枢である首都アヴァレスクに立つ大陸でも有数の古い歴史を持つ魔導学院である。
その名声は大陸中に轟き、帝國のみならず大陸各国から留学生が絶えなかった。
その卒業生達は帝國の根幹を成し、先のトリエラ連邦との戦争の際も学院の卒業生達が活躍によって、帝國は勝利を得たといわれている。
学院には二つの入学選考方法がある。一つは試験制度、魔力や魔法についての知識のみならず、体力、知力を含めて一定以上の成果を示したものだけが身分に関係なく入学できる。
とはいっても元々魔力の高い貴族達はその時点で平民出を大きくリードしていたし、知力の面でも家庭教師に付きっ切りに教えてもらえる利点は大きかった。
そしてもう一つは推薦制度、推薦は学院に12人存在する筆頭教授達が各々、2年間に1人だけ選考できることになっており、試験以上に狭き門だった。
年間6人とはいっても推薦合格者が6人揃うことは滅多になかった。
ルドベクが通ったのは後者である。
突然合格通知が送られ、地方の豊かとはいえない家の少年だったルドベクは追い出されるように家を出された。
その後紆余曲折を経て、連邦との戦争に巻き込まれ、そこで負傷したルドベクがこの修道院に運びこまれたのだった。
それからいろいろあって今に至るわけだが、幸運だったのはここの院長であるアリアが学院の教授と知り合いだったということだ。
アリアは教授に手紙を書き、怪我が癒えるまで修道院で預かる旨、そしてその間魔法の訓練はアリアが行う旨を伝えた。
そして3ヶ月のときが過ぎ、こうしてルドベクは学院へと行くことになったのだ。
「ですけどまだ傷も……」
そんなことはなかった。傷は最近どころかアリア達の魔法で運び込まれた翌日に完治していたし、毒によって失われた体力も数日で元に戻っていた。
要は、アリア達はルドベクに旅立って欲しくない。ただそれだけだった。
2−2
「そうですよ、まだここで休まれたほうがいいですよ」
「いかないでくださいよぉ。ルドベク様〜」
「いってしまわれるのですね……ぐすっ…」
「ずっとここにいてください。ルド様」
修道女といっても、ここの修道院の者たちは院長のアリアがそうであるようにまだまだ若い。
ルドベクと同年代かそれより少し上、戦争で年長のもの達が戦場に借り出されていった結果らしい。
彼女達の全てがつい先ほどまで彼の下で淫靡な喘ぎを上げていた。
本当なら朝のはずのルドベクの出立がこんな昼過ぎまで伸びてしまったのは彼女達が収まらなかったからである。
そんな彼女らの切なげな表情を見ているとルドベクは心が動いてしまいそうになる。
「皆さん、そんなにルドベク様を困らしてはいけませんよ」
彼女達を嗜めるように諭すのはこの中で最年長であり、副院長のシエラ、最も彼女もまだに20を少し過ぎた辺り、まだまだ世間では若いといわれる年齢だ。
「本来ならルドベク様はもっと早く旅立たれるはずでしたのよ、それを私達が引きとめたのではありませんか。それに……」
いつも無表情のシエラが幸せそうな笑みをその硬質な美貌に浮かべ、胎の辺りをさする。よくよく見ると彼女のお腹はそのほっそりとした体型とは裏腹に少し不自然に膨らんでいた。
「私達はすでにルドベク様の子種を貰っております」
そういうと修道女達は頬を赤らめて各々の胎をさする。確かにみなシエラほどではないものの僅かに膨らんでいた。
「……そうですね。でもルドベク様、ちゃんとここに戻ってきてくださいませ。」
他の修道女の同じように頬を赤らめ胎をさすっていたアリアは哀願するようにルドベクを見つめる。
「ああ、もちろんさ」
2−3
結局学院に着いたのは三日後の昼だった。
本来一週間以上かかる道のりなのだが、ルドベクの馬に駆けられていた魔法、アリア達が丹念に練りこんだ回復魔法や補助魔法の御陰で馬は疲れ知らずで、物凄い勢いで駆け、あっという間に帝都の端にある学院へと辿りついたのだ。
アリア達の魔法の威力は身をもってしっているとはいえ、これほど早く学院につけるとは思いもしなった。
「あなたがルドベク君ですね。」
学院に入り、アリアから受け取った考査表と家に送られてきた推薦状を受付に渡す。
しばらく待っていると、そこに現れたのはまさに男の理想の一つを体現した女性だった。
ゆるく波打った長い金髪に、妙な色気を感じさせる蒼い瞳、女を漂わせる肉厚の唇、それにアリア達とはまた違った完全に熟し切った女の体、出ているところは出ていて引っ込むとこは引っ込んでいる艶かしい肉体。
彼女が身に着けているのはこの学院ではよく見かけるローブなのだが、それすらも色っぽくみえる。
「え、ええ。自分がルドベクです」
あまりに学院の陰鬱な雰囲気と場違いな彼女にルドベクは動揺を隠せなかった。
「ふふ、そんなに緊張しなくてもいいのですよ。ここは今日からあなたの家になるのですからね」
どうやら彼女はルドベクの動揺を緊張していると受け取ったらしい。彼女は緊張を和らげるために笑みを見せた様だが、傍から見れば純朴そうな若者を誘惑しているような微笑にしか見えなかった。
「はい、ありがとうございます」
落ち着きを取り戻して、ルドベクは返答する。彼女が何者なのかは知らないが、彼女がこの学院の関係者であることは間違いない。しっかり挨拶しておいて損はないだろう。
「ふふふ、やっぱりアリアちゃんの言っていた通りの子ね。とってもいい子みたいね」
どうも彼女がいい子というと、それだけでエロティシズムを感じてしまう。
アリアのことを知っているということは彼女がアリアの知り合いだという学院の教授なのだろうか?
2−4
「もしかしてあなたがアリアの、アリアさんの知り合いですか?」
思わずいつものようにアリアを呼び捨てにするところだった。
それにしても彼女のような若々しい女性が教授などということがあるのだろうか?
「あら、あら。アリアちゃんから聞いてなかったの?まあいいわ。私がアリアからあなたのことを頼まれたオフィーリア・ルトランよ。みんなからはリアせんせって呼ばれているわ」
「はっはい、分かりました。」
本当に彼女が教授らしい。だがともかく漸くこれで学院に入学できた。
「それで君のことなのだけど………」
今までの軽い雰囲気とは打って変わってシリアスな様子で考え込む。もしかして何か悪いことでもあったのだろうか?
「その……ね……」
重苦しい空気がその場を支配する。
「君……ルドちゃんとベクちゃんどっちがいい?」
は!?
「やっぱり普通にいくならルドちゃんだと思うけど、ベクちゃんっていうのもかわいいわよね、私には決められそうもないわ。だから君が決めて」
「じ…じゃあルドちゃんでお願いします」
終始こんなのりの人なのだろうか。
「わかったわ。じゃあルドちゃん早速だけど私に着いてきて、あなたのクラスを紹介するわ。みんないい子ばかりよ、さあ私に着いてきて」
そういうと早速彼女は振り返って歩を進める。
「あの……!リア先生。ちょっと待ってください荷物はどうすれば」
馬に積んでいた荷物を下ろしたのが、まだ受付のそばにおいてある。このままにしておくのは危険だし何より邪魔になってしまう。
「あっと、そうだったわね。えっと、あなたの部屋は……ふ〜ん、あの子と一緒なのか。……じゃあこれだけ」
「ええ、そうですけども??」
頷くと彼女は手を荷物の方に差し出して、呟く。
その瞬間、受付の前を占領していた大型の鞄が跡形もなく消えた。
転移魔法だ、しかも間接転送で詠唱破棄!!数ヶ月前にこれを見せられていたならこれがどれだけすごいことなのかわからなかっただろう。
しかし少なくとも今は彼女がどれだけ難しいことをこともなげにやってしまったことが理解できた。
転移呪文自体がそもそも難しい呪文、さらに物質転送は大きくなればなるほど難しくなる、しかも彼女の場合は対象から離れて物質を送る間接転送、それに加えて詠唱破棄、最早感嘆を通り越して驚愕の域である。
「それじゃあ行きましょう」
彼女は何事もなかったように再び歩き始める。さすがにこれだけ若くして教授になるだけはあるな。
2−5
「それでは皆さんに新しいお友達を紹介します」
どうやら終始こんなのりらしい。クラスの連中もなれているのか、あまり気にしない。
最もクラスのみんなはルドベクを品定めするように見つめている。
それはルドベクが男だということが最大の原因だろう。
基本的魔導師というのは男より女が多い、理由はいろいろあるらしいが、基本的男は魔力が多い代わりに、それを制御する能力に欠けているらしい。
制御できなければ魔法を使うこともできない。だから男の魔導師は希少、そして基本的に女性の魔導師よりも力が強い。
そんな理由でこのクラスも女ばかりだ。二十数人のクラスで男は1…2……ルドベクを合わして3人だ。
「ルドベク・マンデラ君です。ルド君って呼んであげてください。いろいろ事情があって、入学には遅れたけど先生の知り合いに教わっていたから、そんなに変わらないとおもいます。
でも彼がわからないことがあったら教えて上げてくださいね。えっと席は、そうね、テュリちゃんの横がいいわね。テュリちゃんもルド君ことよろしくね」
ルドベクへの視線があることなど無視して話を強引に進める。
リア先生に言われた通りの席に座る。
2−6
「えっと今日からよろしくな」
隣に座る彼女に声を掛け、手を差し伸べる。さっきは遠かったのでよくわからなかったが、彼女は相当の美少女だ。
髪は柔らかそうな黒髪のショートカット、神秘的な漆黒の瞳、桜色の唇にすらりとした美貌、女性にしては少々背が高いが、体が大きいというよりはスレンダーというべきだろう。
「………ふんっ!」
何が気に入らないのか彼女はルドベクを一瞥すると、手をとることなくそっぽを向く。
なにかへまをやらかしたのだろうか?
「ああ、そうそう。忘れていたわ、テュリちゃんあなた、ルド君と同じ部屋になったからね仲良くやりなさいよ」
ガタンッ
「先生。それはどういうことですか?この人と私とが同じ部屋なんて。私は絶対に嫌ですよ」
物凄い剣幕で彼女は怒り出す。
それはそうだろう、好き合っているならともかく、そうではない(最も彼女はルドベクのことが嫌っている)男と女が同じ部屋に住むのはあまり嬉しいことではない。
ここは俺も加勢しておくか、ルドベクはそう思い反対の旨を言おうとする。
最もルドベクにも多少の下心はあった。
なんで嫌われているかは分からないが、ここで反対しておけば、彼女からの心象も多少はよくなるだろう。
「リア先生、俺も同じ部屋っていうのはいけないと思います。さすがに年頃の男女が同じ部屋で暮らすのは……」
なぜか周りがしーんとなる。隣の彼女もルドベクを睨み付ける。
「ルド君、確かにテュリちゃんは可愛いけどね。彼は男の子よ、テュリス・ルアル・ラーグバルドっていうかっこいい名前もあるしね」
え……彼女……いや彼が男だって…。確かに女にしては背が高いなとは思ったけど、よくよく見ると彼の着ているローブは男の用の印である青いストライプが首の辺りにあった。
なぜか物凄い敗北感がルドベクを襲う。
2−7
「じゃあルド君。いいわね、分からないことがあったら彼に聞くのよ」
「ちょっと待ってください先生、僕はこんな奴と……」
テュリウスはまだ不満そうにリア先生に食って掛かる。
「だ〜め。もう部屋に荷物送っちゃったし、手続きも終わっているからね」
「……うぐ」
テュリスは不満そうながらも引き下がる。そして視線をルドベクへと向け、親の敵でも見るような目で睨み付ける。
「それでは今日の授業を始めます。えっとまずは、そうね来週に迫った精霊召還についてやりましょうか」
なんだかんだで、授業が始まる。
「それじゃあ、まずは精霊っていうのが、どういうものか……そうねテュリちゃん答えて」
テュリスはすかさず立つと、ルドベクへの視線とはまったく違うはきはきした表情で答える。
「はい、精霊というのはこの世に満ち溢れた魔力、そしてその意思の顕現です。この世界に満ち溢れる魔力が異界との扉が開かれることによって形を手に入れ、意思をもつのです。それこそが精霊です。」
「よくできたわね。テュリちゃん」
テュリスはルドベクを見下し、鼻で笑う。
「じゃあ今度の精霊召還について……ん〜じゃあ、ルドくんアリア達のところでちゃんと勉強したでしょ、その成果を見せて見せなさい」
「分かりました。精霊召還というのは、本来偶発的に開かれる異界への門を魔力によって強制的にこじ開け、精霊との契約を結ぶものです。
異界への門は開けるものの魔力によって変化し、当然現れる精霊の姿かたち、性質も様々で、契約条件も多様にあります」
ルドベクは淀みなく答える。
「ルド君、よくできました。ちゃんと勉強してきたのね。これなら先生も安心よ」
テュリスは舌打ちをする。そんなに大きな音ではない、おそらくルドベクにしか聞こえなかっただろう。
「ルド君が言った通り、異界への門を開けます。ですが皆さんはそれほど心配することはありません。異界の門を開ける魔導式は先生達が全部書き上げます。
みんなはありったけの魔力を流し込むだけ、現れた精霊の契約条件はいろいろありますけど、あなた達の魔力を媒介に生み出されたわけだから言わば子供みたいなもの、精霊たちもあなた達の魔力に縛られて、最低限の条件しか出せません。ですから皆さん安心してくださいね」
とりあえずこれで以上です。
3話はまた今度投下します。
フォーマルながらも練られた世界観、些か展開が速いがキャラが動いている…
GJ しかし急ぎ過ぎずにね
しかしながら続きをHarry Harry!
TSだって注意書きさえつけてくれりゃあ大歓迎だ、オレが
>>395 ざっとキャラ紹介だけみたけどオリジナルの2作はどっちもハーレムじゃないのでは?
1つめはなんか女装美少年がいっぱいのお話しらしいし
2つめはメインヒロインぽいのが男二人と肉体関係にあるみたいだぞ
>395
どこがハーレムなんだ?
教えてくれないとマジでわからん
>>393 ちょっと厳しい事を言わせてもらう。
助詞や格助詞(「を」「に」「が」「は」など)が抜けてたり、間違っていたりで、ちょっと酷い。
「駆けられた魔法」など、誤変換も目立つ。
携帯で書いてるのだろうからわからないかもしれないが、40文字程度で改行を入れなきゃPCから見難い。
句読点も少し少なく、読みづらい印象がある。
次はそのあたりに気を付けてくれ。
>>395 とりあえず読んできた。
普通にハーレムものじゃないだろ……
ハーレムになるんなら完結してから宣伝に来てくれ
GJ!!GJ!!GJ!!GJ!!
忙しくて最近来てなかったら大量にネ申が降臨してらっしゃる..._φ(゚∀゚ )アヒャ
>>393 個人的には、修道女総食いの部分だけでも嬉しいのだが。
あと、文章のことで。
先のメトロン星人も言っていますが、ぜひ音読してみてください。
誤字脱字を見つけるためにも有効ですが、文章の『間(ま)』を計るのに、けっこう役立ちます。
このセリフは強調したい、とか、この説明は流して読ませたい、とか、段落の分け方とか、そんな部分に気がつくよ。
そうしたら、改行とか地の文を上手く使って、画面を見やすくデザインすればいいわけ。
セリフが長いな、とか感じたら、上手く地の文を挟んで分割したり、とかね。
昔、音読してるところをヨメに見られて赤っ恥をかいた、ってザラブ星人が言ってた。
苦労してるんだな、ザラブ人(´;ω;`)ウッ
俺は
>>398 ではないが補足させてくれ。
こういう細かなイチャモンめいたことを言ってしまうのは、
作品世界にほれ込んでしまったから。
どうか批判されたと取らず、喜んで欲しい。
>>406 お前らと日付のせいで連結した男共を想像しただろうが。
そのデンでいうと、八月六日はハーレムの日となるな(806=ハーレム)。
職人の皆さん、ハーレムの日記念SS大募集!
>>394 べたべたな設定とべたべたな展開でスイマセン^^
べたべたが好きなんです。
上にも書きましたが、基本さくさくで行こうと思っています。
でもやっぱりしっかりと段階を踏んで話を進めたほうがいいのかな?
>>398 もう一度読み直して、自分の文章の拙さを自覚しました。
てにをはに句読点、小学校のころから苦手なんです。orz
次からはできるだけ推敲しようと思います。
携帯からじゃないんですけど、ワードで書いたんで改行忘れてた場所も多かったです。
次からは気をつけます。
>>401 音読なんて恥ずかしくて……(/ω\)ハズカシーィ
修道院編はまた機会があれば書けるといいなぁって思ってます
>>403 その一言が嬉しいです。(´Д⊂ヽ
実力不足を痛感したので、修行の旅に出てきます。
ハーレムへの道は厳しいなぁ
>>409 投下していいか悩む10時間の間に読み返さなかったんすか。
>>410 まあまあ、そう厳しくしてやるなって。
誰だって最初からうまく書けるわけじゃないんだからこれから練習してうまくなればいいことだ。
>>409 設定はかなり好きだし期待してる。
もちっこさんの竜騎士シリーズが楽しみだわぁ((o(´∀`)o))ワクワク
>>409 十分面白かったので、今後に期待しますですよ
414 :
sage:2007/08/01(水) 13:29:08 ID:I5vjyaoH
普通の本読んだほうがいいと思う
最近のミステリ、昔の探偵小説、時代小説、SF、ラテンアメリカ、ノーベル賞あたりの人たち、バタイユとかサドとかあのへん、他の国の歴史とか人文学とか
そのあとでラノベ関連、西尾、乙一、森、京極あたり読んでけば、あれ?コレ書けるんじゃね?ってなる
コレをすごい早いテトリスやったあとに普通のやると、えらいゆっくりにみえる、テトリス効果という
>>416 ネット小説も悪かないが、普通の小説読んだ方が良いだろう。
具体的には、光文社文庫や新潮文庫なんかの、ちょっと堅めの文庫。
司馬遼太郎の歴史小説でも構わないけど、腹が減る。
時代物で言うと池波正太郎もお勧め
文章のテンポの良さへのこだわりと言う点ではお手本のような人
420 :
416:2007/08/01(水) 17:57:07 ID:ZBU1yGSF
>>417 ミステリってかメフィスト周りの人はオススメしない。そもそも「普通の本」じゃねえ。
感染力が強いんで、よほど基礎体力ついてないと、
呑まれておしまい。あるいは食べ切れなくて吐き出すか。
ラノベ系の投稿小説サイトなぞにいくと、西尾とか、きのことか、
その手の作家の劣化品が山のように転がってる。
たしかに、推理系の人は明晰な文章書くから、時代で古びない例は多い。
高木彬光とか松本清張とか(乱歩・横溝はやっぱり癖が強すぎ)
最近の人なら、あまりメフィスト色のしない、
北村薫や、宮部みゆきあたりをオススメしておく。
国産SF作家、とくに早川周りの連中はテキストという点ではほとんどダメ。
キャラクターに躍動感がないのも救いがたい。
翻訳モノは、ミステリにも共通することだが、訳者次第になってしまって、
これも文章の練習の素材としてはイマイチ。
時代小説なら、池波正太郎・山本周五郎あたり、
ブックオフの100円コーナーで山のように買い込むといろいろお得。
たしかに歴史や人文学の知識は作家としての基礎体力に直結してるけど、
エロ小説書くのにそこまでしろたーちょっと言えないな。
まあなんだ、アドバイスはほどほどにな?
スレチだし、SS修行のススメ云々は然るべきスレに案内してあげる塩梅でいいでしょ。
正直、
>>420のような長文書くぐらいなら、そこに列挙された作家作品から
一つでもハーレム話題を提供して欲しいな
作家ハーレムって流れ?
ハーレムで言えば、地球の長い午後とか、蝿の王とか、脳内で死者無し、女体化で改変すればエロいことになる
ほら貝もってたら女の子全員いうこときく無人島生活…
ちなみにいろんなジャンルを濃さで分けるとこんな感じだよね、左から一冊ずつ読んでったらいいんでない?
いろいろ読めばいろいろ書けるようになるでしょ、それが一番の練習だと思う
ラノベ<メフィスト組<東野宮部春樹(善くも悪くも標準)<島荘門下とかハードボイルド<時代小説<海外SF<昔の探偵小説<ラテンアメリカ
<ノーベル賞あたりの人たち<バタイユとかサドとかあのへん(小栗や久作はここ)<各国の古典文学<各国の歴史とか人文学<思想哲学<幻冬アウトロー
各ジャンルを擬人化すればそれだけでハーレムだ
>>423 蝿の王は死者無しにしても」蛮族萌え」くらいの度量が要求されるな。
ブタヲオカセとかやられた日にゃ…
春樹は明らかに標準じゃないだろ
俺もハーレムもの書きたいが舞台設定が思いつかん
誰かきっかけを…
新しくアパートに入った
↓
管理人さんが同い年くらいの女性
↓
隣に年下の双子
↓
逆側は年上のお姉さん
↓
下階or上階にも女の子達
↓
全員に一目ぼれされた!
↓
全員美味しく頂く
これは王道なのか
>>424 想像力…全ては想像力だ…
「ボ…ボクはほら貝をもってるんだからね!!」
「うるさい!黙ってろ!!」
メリデューの一喝で子供達の間に嘲笑の輪が広がる。
「ボクは…ほら貝をもってるのに…」
ピギーは助けを求めるようにラーフを見る。ラーフはボサボサになった金髪を束ねようとしているが、うまくいかないのであきらめた。最近は、この不潔な環境に慣れてしまった自分に驚く。
「すわってなよピギー」
彼はピギーからほら貝をもぎりとると、不安定な倒木の上に立って一同を見渡す。子供達はピギーのマネをしてからかいあっていたが、彼の視線に睨みつけられてまで続ける遊戯ではなかった。
「大切なのは烽火をあげることだ、助かりたいのなら、それが本当にするべきことだ」
「そんなことはどうでもいいじゃないか!ブタの溜り場を見つけたんだ!ヤツラを殺して今夜はパーティーにしよう!」
メリデューが立ちあがる。彼女はもう随分前から上半身すっぱだかで、ツンと張った乳首を太陽にさらしている。
「ほら貝をもっているのはボクだ!いいか烽火だ、烽火が必要なんだ!」
「ブタを殺すんだ!!」
「隊長はボクだぞ!!」
ラーフとメリデューはとっくみあいのケンカを始める。
「獣ヲ殺セ!喉ヲ切レ!!」
ロジャーは調子に乗って歌いだし、双子のサムとエリックはどうしていいかわからずにまごまごしている。
そこへ現れたのはドジっ子のサイモン。彼女は必死になって山頂の怪物のことを訴えるが誰も話を聞いてくれない。
―――その頃山頂では―――
「うっひょーい!ハーレムじゃぁぁぁぁ!!!!」
蝿の王の復讐が、今、始まる。
ラーフ彼じゃねぇ、彼女だorz
ある朝、グレゴール・ザムザが不安な夢からふと覚めてみると、
ベッドのなかで自分が10人の、とてつもなく美しい女性に
かこまれているのに気がついた。
そういや一時期はやってたネタ・設定だけ投下って
今あんまりないね
俺はスレ内の発言からネタもらって書いてるので
奨励はしないがたまにはネタ投下あってもいいんじゃなかろか
いや以前みたいにネタ投下ばかりになっても困るが
>>432 ネタ投下が無いと、私のような衝動人間が困ることに・゚・(つД`)・゚・
さて、ハーレムスレがこのように盛り上がってきた昨今、皆様すっかりお忘れだと思います。アカです。
きっと誰も待っていないだろう巫女妹(ryですが、これまでの投下の総書き直し(書き足し)を行うついでにHPでも作っちまうかと思い立ちました。誤字脱字(とストーリー自体)の書き直しもやりやすいですし。
なので、続編と改訂版はそっちのHPの方に載せることになると思います。
あ、午前(ryとボクネ(ryは投下続けますので、宜しくお願いします。
うぉぉぉーーっ!!
ノモノさんだ!お久しぶりです!
HPですか、頑張って下さい!
HPも続編も期待して待ってます。
>>423 サン=テグジュペリの「人間の土地」でハーレムとか。
砂漠のど真ん中、哨所と格納庫とバラックだけの飛行場ポール・テティエンヌを舞台に
同僚パイロット、整備員たちや駐屯部隊の大尉殿、不帰順モール人に奴隷たちと。
取り敢えず書き終わっていた第3話を投下したいと思います。
皆様に指摘された部分を推敲しましたが、まだてにをはがおかしい部分があるかもしれません。
推敲していく内に長くなってしまったので、二度に分けて投下します。
>>412 413 414
ありがとうございます。(´Д⊂ヽ
>>416-420 修行の参考にさせてもらいます。
目標は高く持てですね。
ちゃんとした文章が書けるようにがんばります。
>>432 じゃあネタを一つ……
題して出島ハーレム。
世界中で流行り病が起きる。
しかしこの病気は男性にのみ発症し、そのため世界中で男が足りなくなる。
日本は鎖国していたため、感染せずに世界で唯一男が大量にいる。
諸外国は日本に開国を求めるが、幕府はそれを拒否。
その代わりに出島に選ばれた男を送り、種を輸出することを約束する。
こうして諸外国は出島に選りすぐりの女を送り込むのだった。
こんなのでどうですか………やっぱりちょっと無理があるかな。
>>433 楽しみにしてます。((o(´∀`)o))ワクワク
1
リア先生の授業がこの日最後の授業だった。
授業が終わると生徒は、みんな急いで教室から退出していく。
「あの……」
ルドベクもそろそろ教室を立とうとすると、一人の少女が話しかけてきた。
テュリスのこともあって、ルドベクは警戒して彼女を観察する。
腰まで伸びた真っ直ぐな金髪。輝く蒼い瞳に暖かみのある桜色の唇、端正ながら何処か愛らしさを残す美貌。
恐らく彼女は貴族だとルドベクは推察する。
しかも純粋なまでに金色に輝く髪と、虹彩まで蒼色の瞳は貴族達の中でも滅多にいない。
もしかしたら彼女は大貴族の一門に属しているのかもしれない。
彼らはあまり外の者とは交わらず、大貴族内での婚姻を繰り返し、貴族的な容貌を強く残していた。
ルドベクはテュリスの件を思い出し、彼女の体付きまで観察する。
小柄ながらも、ローブの上からも分かる肉感的な身体。そして透き通るような真っ白な肌。
極めつけは彼女のローブにあるストライプの色。ストライプは女性を示すピンクだった。
「その……ルドベクさん?」
いつの間にかじろじろと見ていたらしく、彼女は恥ずかしそうに身を捩る。
「あ…えっと、すみません。………」
二人の間に気まずい空気が流れる。
「その……少し話してもよろしいですか?」
2
先に口を開いたのは彼女だった。
「もちろんです。…そのお名前は?…」
「私ですか?」
彼女は純粋に驚いたようだ。
彼女の名前を知らないとまずいのだろうか?
どう考えても彼女とは初対面だった。
「そっそうですね。私の名前は、フィリアと申します。そのままフィリアと呼んでください」
なぜか彼女は頬を赤らめ、嬉しそうに話す。
「分かりました。じゃあ俺のこともルドベクでいいですよ」
ルドベクがそういうと、またしてもフィリアは嬉しそうに頷く。
「その……ルドベク……」
呼び捨てにするのが慣れていないのか、フィリアは詰まりながら放し始める。
「……テュリスさんのことなのですが…」
本題に入る。
「彼、もしかしたらルドベクさんに突っかかってくることがあると思うんです」
もしかしてもどころか、既にテュリスは俺を敵視している。
「でも、彼、本当はいい子なのです。ですから嫌わないでやってください」
なぜフィリアがテュリスのことを庇うのかは分からない。
もしかしたら二人は付き合っていて……そうだとしてもフィリアがテュリスのことをルド
ベクに話す理由はない。
「ええ、分かりました」
ルドベクは心の中で釈然としないものがありながらも、取り敢えずフィリアの望む答えを返す。
「本当ですか」
フィリスは、ルドベクの返答を自分のことのように喜ぶ。
「ではよろしく頼みますよ。それではまた明日…その……ルドベク」
そして彼女は、教室から逃げるように出て行く。
心なしかルドベクには、彼女の頬が赤く染まっているように見えた。
3
結局、その日から授業のたびに、テュリスに絡まれることになった。
魔法の実技授業になれば頼んでもいないのに、決闘相手にされた挙句、ルドベクは魔導媒
体も持っていないというにもかかわらず全力で魔法を放たれ、殺されそうになる。
他の授業も似たりよったりだった。そしてなぜか毎回勝ち誇ったような顔でルドベクを見下す。
そして一週間が過ぎた放課後、ルドベクはテュリスを呼び出すことにした。
彼とはこれから、ルームメイトとして一緒に学園で過ごさないといけないのだ。
フィリアとの約束もあるし、少なくとも今のような険悪な関係ではまずいだろう。
彼を呼び出した学院の外れにあるテラスで彼を待つ。
今いるテラスは学院の5階に設けられており、食堂や寮からも遠く人が少ない。
ここのテラスは手摺りといっても形だけで腰の高さぐらいしかなく、ベンチに座っていて
も帝都を見下ろせるのは魅力的だった。
それでも普段は、その見晴らしの良さもあってカップルがちらほらいるのだが、夕食時の
今は人影がまったくなかった。
太陽も沈み始め、辺りは黄金色に染まっていた。
「こんなところに呼び出して、何のつもりだ。まさか闇討ちでもするつもりじゃあないだろうね」
着た早々、憎まれ口を叩く。
「そうじゃない。お前がどうして俺を敵視するのか、教えて欲しいんだ」
「僕が何で君を嫌うかって。……それは」
テュリスは言いづらそうに顔を俯ける。
4
長い睫に縁取られた神秘的な瞳が悲しそうに潤む。
「………君が僕と決闘して、勝ったら教えてあげてもいいよ」
何かを決意したように、そう独白し、テュリスは自らの剣を抜く。
「決闘!?」
突然の展開に驚きを隠せない。
「そうさ」
テュリスはさも当然とばかりに頷く。
「おいおい決闘たって俺は剣なんて持ってないぞ」
カランッ
テュリスはどこから出したのかもう一つの剣をルドベクの足元に放り投げる。
「これで十分だろ、さあ構えてくれ。僕が勝ったら、そうだね………君がこの学園から出て行くって言うのはどうだい。負けたら何でも一つ言うことを聞いてあげるよ、もちろんさっきの質問とはべつにね」
そういうとテュリスはふわっと微笑む、こんな状況じゃなかったら可愛いと素直に思える
笑顔だった。
ルドベクはテュリスが男だったと思い直し、自分にそっちの気があるのかと不安に思う。
「……わかった」
仮に断ったとしても、たいして状況が悪くなるわけでもなかった。
だがしかしこのまま嫌悪な関係も困る。
ルドベクはおもむろに剣を拾う。
ルドベクはほとんど剣を振るったことはなかった。
しかし彼には勝算があった。
5
「いくぞっ!!」
テュリスはルドベクが剣を取ったのを確認すると、剣を下段に構え一足で距離をつめてくる。
体格的にはルドベクがテュリスを圧倒しているため、テュリスは体力差が勝負に影響する
前に決着をつけようとしていた。
キーン
だがテュリスの初撃はルドベクの剣に阻まれる。
最もルドベクからすれば、これはビギナーズラック以外の何者でもない。
偶然出した剣がテュリスの剣を防いだのだ。
しかし自らの必殺の一撃を受け止められ、テュリスは焦った。
ルドベクの隙だらけの構えを見て、素人だと判断したテュリスはこの一撃で決めるつもり
だったのだ。
カン カーン キン
焦ったテュリスは矢継ぎ早に三連撃を繰り出す。
しかし遠くから一気に間合いをつめ、勢いを乗せて放つ初撃とは違って、彼の腕力だけで
放っているため威力は乏しく、ルドベクでも受け止められた。
グググググッ
剣と剣を重ね、鍔迫り合いが始まる。
これは腕力で圧倒的有利を誇るルドベクが押す。
ここでルドベクの脳裏にある疑問が生まれる。
やっぱりこの子は……
6
「さっきの威勢もここまでか?」
ルドベクは焦るテュリスを挑発する。
「だっ黙れ、僕は君なんかには負けない」
腕力で押され焦ったテュリスは挽回しようと、無理やり押し返す。
この判断が致命的だった。
もしこのとき一度引いて、距離を取りつつ戦えば、いくら体格の差があるとはいっても、
技術力で勝るテュリスの勝利は揺るがなかっただろう。
しかしテュリスはルドベクの前で引くことはできなかった。
グイッ
「くっっ……」
結局、テュリスは手すりの方まで押され、自らの剣ごと首元に押し付けられる。
「これで参っただろう。さあ剣を引け」
テュリスが動かそうにも既に剣は微動だにしなかった。
「私は………君に負けられない。負けられないんだ!!」
「!!」
テュリスは剣に全体重を乗せ、寄りかかるようにしてルドベクにぶつかってくる。
ルドベクは既に勝負は終わったものだと思い、油断していた。
そのせいで、咄嗟に彼も体重を乗せ力任せに剣をふるってしまった。
「きゃあぁぁぁぁ」
テュリスの悲鳴が上がる。
ルドベクの慌てて払った一撃にテュリスは押され、腰ほどの高さしかない手摺から転げ落
ちてしまう。
「くそっ」
ルドベクは手を伸ばすが、彼の手は空を切る。
テュリスの体は自然の法則に従い、速度を高めて、テラスの遥か下方へと落ちていく。
決断のタイミングは一瞬しかなかった。
ルドベクは迷わず自らの力を解き放つ。
7
「え………私、落ちてない」
テュリスが落ちたと思った瞬間、彼女はルドベクの腕の中にいた。
ルドベクは何かを堪える様に黙って動かない。
テュリスはルドベクから漏れ出る強力な魔力の残滓を嗅ぎ、どうして自分が助かったのかを知る。
「す……すまない。君のお陰で助かった」
彼女を助けたのは、ルドベクの転移魔法だった。
空間に残る魔導式のあとから、かなりの魔力を使って相当の無理をして行ったことを知る。
「……どうした、…大丈夫か? 」
テュリスは怪訝そうにルドベクの様子を伺う。
ルドベクは彼女の呼びかけにまったく反応せず、黙ったまま動かない。
「………お前その眼!?」
テュリスは心配そうにルドベクの顔を覗き込み、そして彼の眼を見て驚愕する。
ルドベクの眼は朝日が射したように輝いていた。
暁の魔眼!?
テュリスはルドベクのその眼について思い出す。
暁の魔眼は他の魔眼と比べてもほとんどその所有者がいない。
それに暁の魔眼の能力は確か……
8
ルドベクに選択の余地はなかった。
暁の魔眼で無理やり魔力を引き出し、魔導式の拙さを無理やり無視して組み立てたのはい
いが、そのせいでルドベクの魔力は制御できないレベルにまで高められていた。
このままでいけばルドベクの魔力は暴走するしかなかった。
ルドベクはこの魔力を強引に捻じ曲げ、体の中に押さえ込めようとする
「うぐぅっ」
必死に魔力の暴走を押さえ込むが、その反動はルドベクに凄絶な痛みを与える。
テュリスが何か喋っているが、自らの魔力を押さえ込むのに必死なルドベクには意識を割
く余裕はなかった。
結局この試みはうまくいった。
しかし押さえ込む、というのは制御したということを意味しない。
体に押さえ込んだ魔力は捌け口を探し、根源的な欲望として現れる。
ルドベクは腕の中にいるテュリスを抱きしめる。
テュリスはじたばたと抵抗するが、ルドベクの力にはかなわない。
やはり……
ルドベクの疑問は確信に変わる。
テュリスは女だ。なぜ男性用のローブを身につけ、男の振りをしているかは分からないが、
ルドベクに密着している柔らかな体は女のものだった。
9
ルドベクはテュリスの小さな顎をぐっと掴み、自らのほうに近づける。
「やめろっ、私は男だぞっ…んっ…………」
目を見開いたまま、テュリスはルドベクの口腔への進入を許す。
「んっ………ん、ん、ん…」
テュリスは必死にルドベクの手から逃げようとするが、それは敵わない。
次第にテュリスの抵抗も弱まり、ルドベクは一層大胆に口付けを深めていく。
「ん、ん、ん………ん〜〜!!」
ルドベクはテュリスの口腔に舌をいれ、歯で閉じられた口腔内への進入を試みる。
「ん〜〜……ん、んぁ!!」
しばらく均衡状態が続いていたが、テュリスは終にルドベクの進入を許してしまう。
ルドベクはテュリスの口腔内を蹂躙し、彼女の舌を絡め取りすすり上げる。
テュリスは予想外の刺激に喘ぎ声を漏らしてしまう。
「んぁ、あ、あ、あ、」
囀る小鳥のような声が彼女の喉の奥から漏れる。
舌を絡めとるように絡ませ、彼女の唾液を啜り、さらには自らの唾液を流し込む。
ごくっ んぐっ
ルドベクの流しこんだ唾液をテュリスは理解しないまま嚥下する。
テュリスは初めての快感に最早されるがまま、恐らく今の自分の状況をまったく理解していなかった。
「ん、あ、…ん、…ん……いいのぉ、……ん…」
10
ぐちゅ くちゅ くちゅ ちゅる
ルドベクの舌とテュリスの舌がまるで溶け合い絡みつくように重なり合い、貪りあっていた。
「んぁん、……ん…ん…ん」
テュリスも夢中になってルドベクの蹂躙に答える。
テュリスの体もルドベクに擦り付けるようにして密着する。予想通り、彼女の体は柔らかく、
甘い香りがルドベクを包む。
テュリスの腕がルドベクの首に回されより一層密着する。
「ん、あん……いい…ん」
くちゅ ちゅく ちゅう ちゅる
陶酔しきったテュリスはルドベクの舌を求めて、より深く絡めあう。
「はぁん、いい……んぁ…だめ〜…もっとぉ」
ルドベクは自らの魔力の暴走が取り敢えず収まってきたことを自覚し、テュリスの口腔か
ら引き上げる。
だがすっかり発情してしまったテュリスは、ルドベクの口が離れていくのを感じると、追
いすがるようにキスをせがみ、真っ赤な舌を躍らせた。
「いやぁ……」
ちゅーぅぅぅ、ちゅっちゅっちゅ。あむ。ちゅ、はむ。
キスをせがむテュリスに与えるように、甘く啄ばむような口付けを交わす。
「そう……気持ちいいのぉ…ん……もっとぉ……」
テュリスは満足せず、すっかりはまってしまったディープキスを求める。
11
暁の魔眼、ほとんど所有者のいないこの魔眼は、その特性も極めて特異だった。
暁の魔眼の所有者は例外なく圧倒的な魔力を持って生まれる。
そしてこの魔眼はその圧倒的な魔力ゆえに、所有者の体液を媚薬へと変えてしまうのだ。
すでにルドベクの理性は限界だった。
ついさっきまで自分に敵意を持っていたとは言っても、今のテュリスの痴態はルドベクに
理性を失わせるに十分だった。
彼女はその美しい肢体をルドベクに擦り付け、神秘的な瞳で甘えるように見上げてくるのだ。
それに加えて、彼の生理的な限界もあった。愛欲に満ちた修道院の生活から、一週間以上
の間、一度も抜かずに来たのだ。
そしてとどめは先ほどの深い口付けだった。
暴走する魔力を性欲へと変換し、それを抑えたのはいいものの、そのせいでもっと深い性
欲に火がついてしまった。すでに限界を超えていた。
一度決断すると、ルドベクの行動は早かった。
ルドベクは発情したままのテュリスをお姫様抱っこで抱えたまま、自分達の部屋まで急いだのだ。
部屋に戻れば結界も張られているし、音も漏れない。
何度か不振そうな目で見られたものの、ルドベクは転校してきたばかりなのでほとん
ど彼を知っているものが居なかった。
もしも普段のテュリスを知るものに会っていたとしても、今のテュリスを同一人物だとは
認識できなかっただろう。
前回よりは見やすくなったかな?
時間がないので、残りは夜にでも投下します。
前回と同じで批判、感想どんどんお待ちしてます。
できれば具体的に頂けるとありがたいです。
GJ!!
夜の投下を正座で全裸待機して待ってます。
即効で堕ちちゃったテュリスだけど敵視や男装の理由周りでまだナニかないかな?
あと過去のハーレム戦歴だけど、修道院以外で生家の地方や巻き込まれた戦争で帝國や敵の連邦にとかないかな?
まあ、巻き込まれた戦争で目覚めたのかも知れないので、生家ではないかもだけど。
あとルドベクに合格通知送った黒幕属性の人も気になったり、と色々と話(ハーレム)が広がりそうな伏線があってもうwktk
GJ
これは次の投下まで全裸で待つしかないな
全裸で逆立ちしながらwktkしつつ待ってる
いいよ〜。いいよ〜
期待して後半を待つ(・ω・)/
そういえば、魔法についてはこれから掘り下げていくんだろうか(・ω・)
内容的に好きだから無理しない程度に頑張って欲しいです
この時期は「・ω・」をNGした法がいい事に気づいた
もう一度読んでみたら、書き足しに次ぐ書き足しで、また長くなってしまったorz
推敲したつもりだけども、長くなった分、脱字が増えてそう…
エロイ部分だけでこんなに行くなんてorz
長くなったのでさらにもう二つに分けます。
次が中篇でその次が後編ね。
>>449 黒幕云々は軽く済ませようと思ってました。
でも黒幕…いいですね…
それ以前は上にもある通り、後で修道院編か第0話ってことで書けたらいいなぁ…
>>452 魔法の学院ですから、魔法については説明を入れていくと思います。
>>451 9kgなら逆立ちも楽々ですね。
1
バサッ
ルドベクはテュリスをベッドに横たえる。彼女のローブ剥ぎ取り、その下に身に着けてい
た学院支給のシャツとズボンを強引に剥ぎ取る。
もちろんテュリスも嫌がるようすはない、むしろ協力するように服を脱ぐ。
そこに現れたのは紛れもない女の身体だった。
染み一つない真っ白な肌に、ほっそりとした腕。
腰のラインは艶かしく、剣の訓練ゆえか、健康そうな足はすらっとしていながらもいい肉付きだった。
それに加えて彼女が身じろぎするたびに震える乳房は控えめながらも、綺麗な形をしていた。
「……ちゅう〜するのぉ……ん、ん、ん、……ちゅう好きなのぉ」
普段の彼女を知っている人なら、今の彼女が信じられないだろう。
幼児退行してしまったのかのように、キスをねだる。
あむ、ちゅ、はむ、ちゅう。
彼女のキスに答えてやると、嬉しそうに唇に吸い付いてくる。
ルドベクは彼女のキスに答えてやりながら、彼女の下着を脱がしていく。
ブラジャーを外すと彼女のツンと上向いた桜色の乳首が顕になる。ルドベクは彼女の胸に
手を当て、その感触を楽しむ。
手にすっぽりと収まるサイズだが、その感触は極上といえた。
若く瑞々しい肌はルドベクの手の平にしっとりと吸い付き、若い弾力のある胸が指に絡み
つくように押し返していた。
「ん、んぁ、……もっと、もっと頂戴……あん…」
キスに夢中のテュリスは胸を弄ばれても文句一つ言わない、むしろ自らルドベクの手に押
し付け、身をくねらせる。
ちゅるう、ちゅちゅ、ちゅう。
既に啄ばむようなキスでは満足出来なくなったテュリスが、深く舌を進入させ絡ませてくる。
2
ルドベグはテュリスの乳房を存分に楽しむと、その手を彼女の下半身へと移す。
テュリスの秘密の花園は淫らに咲き誇り、快楽の汁を撒き散らしていた。
ルドベクはしっとりと湿ったショーツをずり下ろす。
そして品定めをするように軽く彼女の陰部を撫で上げる。
「ん、ん、んぁ……いい……んぁ!ひゃぁぁぁ!!」
キスに気を取られていたテュリスは、予期せぬ刺激にあっけなく絶頂を迎える。
ぎゅっとルドベクにしがみついたまま、テュリスは意識を手放した。
ルドベクは放心状態のテュリスをベッドに横たえ、自らの用意をする。
「ん……気持ちいいの……」
まだ夢見心地のテュリスを横目に、ルドベクはテュリスの足をぐいっと押し開く。
毛が薄いたちなのか、申し訳程度の陰毛にしっとりと清楚なピンク色の肉壁が誘うように蠢く。
ルドベクは自らの肉棒を固く閉じられているテュリスの処女地へと押し当てる。
くちゅ、ちゅる、じゅく。
テュリスが放心しながらも彼女の媚肉は吸い付き中へ中へと誘い込んでくる。
「あん……そこぉ…もっとぉ〜……」
次第に覚醒してきたテュリスだったが、彼女は状況を理解しないまま、媚びる様な声を上
げ、快楽の赴くまま、自らの膣をルドベクの肉棒に擦り付ける。
ぐちゅ。
ルドベクは、一度腰を引き、肉棒の先端を膣口に潜り込ませた。
さっきの絶頂でぬかるんだテュリスの膣口に肉棒の先端が容易に侵入する。
「ぁ……いいの、あひいいいいいい」
ルドベクの亀頭がテュリスの狭い秘唇を押し開く。
テュリスの膣道は初めてながらも、ルドベクの肉棒を、美味しそうにかみ締めた。
ゆっくりと時間をかけて、じわじわとルドベクは、テュリスの中へ進入を深めていく。
そして……
終にルドベクの亀頭に処女膜が当たる。
3
「テュリス、いくぞ」
ぐっっっぐぐぐ
正常位のまま、ルドベクは腰に力を込め、一気に貫く。
「あ、あああ、あ……あうううううううぅ………はいってくぅるぅぅ…!」
ルドベクの肉棒がテュリスの処女を貫き、彼女の最奥まで届く。
テュリスはその痛さを堪えるように、手をルドベク背中に回し、足を腰に絡ませる。
このことで結合が一層深まる。
処女膜を貫いた痛みがテュリスを襲う。
テュリスの膣内がいかに湿っているとはいえ、痛みは消えない。
それほど血は出なかったが、真っ白なシーツを赤く汚す。
「大丈夫か……?」
ルドベクはテュリスを気遣って、肉棒を最奥に侵入させたまま動きを止める。
だがそのままでもルドベクはとてつもない快楽を感じていた。
テュリスの膣内はどうやら三段締めの名器らしく、動かなくとも雁の部分に彼女の媚肉が
貪欲に絡みつき、甘美な締め付けを繰り返すのだ。
「あうううん………あの…動いて……いい…あぁ」
処女膜を貫かれた痛みは、すぐには消えない、しかしルドベクの肉棒が与える快楽は、テュリスにとって、それ以上に大きかった。
ずりっ、ずりゅ、じゅく。
しかし動くのもまた一苦労だった。
ルドベクの肉棒とテュリスの媚肉は、まるで一対の鍵と鍵穴のようにしっかりと結合していた。
テュリスの子宮口は、最奥まで入ったルドベクの鈴口にぴったりと咥え込み、媚肉は雁に
食い込み、膣道は奥へ奥へと誘い込むような蠕動を続けていたのだ。
それでもルドベクが無理やり引き抜くと、食い込んだ媚肉がぴったりと引っ付き、肉棒に
捲りあげられる。
「ひああぁぁぁ………そこぉ…いいの……」
肉棒がテュリスのきつきつの膣をこそぎ、更には肉棒に捲り上げられたピンク色の肉壁が
外気にふれ、テュリスに筆舌しがたい快感を与える。
ぐちゅ、ぐちゅ、ぐちゅ。
ルドベクは単調な動きを繰り返し、テュリスの媚肉を味わう。
4
奥を突くとすかさず子宮口が鈴口に吸い付き、三段締めの名器はルドベクのペニスを締め上げる。
腰を引くと、雁が内壁をこそぎ、限界まで膣壁が肉棒に縋りつき、テュリスの足がルドベ
クの腰に絡みつく。
ルドベクは思わず何回も繰り返し打ち下し、至福の締め付けを貪るように味わった。
「あん、あん、あん、あん、あん」
すでに破瓜の痛みは遠ざかり、普段のテュリスからは想像できないかわいらしい声で喘ぐ。
単調な動きは、次第にテュリスを絶頂へと追い込み、彼女の膣道がひくひくと軽い痙攣をはじめる。
それはルドベクも同じだった。
一旦動きを止め、再び最奥にルドベクのペニスが突き当たる。
定位置戻ったかのように、再び子宮口が鈴口に喰らいつき、テュリスの蕩けた媚肉がしっかりと絡みつく。
今にも射精しそうな自分を押さえつけ、ルドベクは動きをもっと力強い物に変える。
ズン、ズン、ズン、ズン
「あ、あ、あ、あ……もう…ああ、あ、あ」
子宮口の盛り上がりを押しつぶし、テュリスを絶頂の高みへと駆け上がらせる。
テュリスは感極まったとばかりに、ルドベクに必死にしがみつく。
「もう、あ、あ、だめ、あ、い、いくの〜」
ルドベクは、テュリスの最奥が、射精を待ちわびるかのように、ひくっと痙攣したのを感じる。
テュリスのほっそりとした足がルドベクの腰を絡めとり、腰と腰とが密着する。
ルドベクは生殖本能に導かれるまま、できるだけ奥で出そうと、テュリスの媚肉を抉り込
むように様に、腰を突き出す。
「……あ、い、いくぅ、いっちゃうぅぅぅ〜」
ズン
テュリスは初めての悦楽に、甲高い喘ぎ声をあげる。
ビュルルルルッッッ!!!!!
続けてルドベクもテュリスの最奥に、亀頭を押し付け、一週間以上溜め込んだ精液を一気
に流し込んだ。
5
テュリスの子宮口が鈴口に吸い付き、生まれて始めて植えつけられる精子をおいしそうに
飲み干す。
ドク、ドク、ドク
「だめぇ〜!………そんなに入ってきたら…赤ちゃんできちゃうぅぅぅ」
理性の飛んだテュリスだったが、子宮に流れ込んでくる熱い感触に思わず反応する。
しかしテュリスのそんな言葉とは裏腹に彼女の膣は美味しそうにルドベクを締め付け、精
液を絡め取るように、怪しく蠢く。
「あぁん、いっぱいくるのぉ〜……だめぇ……」
ドピュ、ビュク、ドク。
ルドベクはぐいっと腰をテュリスに押し付けながら、射精していく。
一週間以上溜め込んだ精液は、まったく衰えを見せずにテュリスの胎に植えつけられていく。
「だめぇ…できちゃう……んっ、ん、んぁ」
ルドベクは言葉を封じるように、テュリスの愛らしい唇に吸い付く。
テュリスの甘い舌が絡みつき、蕩けあうように唾液を啜りあった。
ドク、ビュル、ドピュ。
キスを交わしながらも、ルドベクの肉棒はテュリスに種付けを続けていく。
「ん、ん、ん、んぁ……」
最初に刷り込まれた快楽のせいで、テュリスは蕩けきった表情でキスを楽しむ。
すでに妊娠の恐怖も完全にテュリスの頭から消え去り、快楽にその身を全て投げ出してし
まっていた。
ドク、ドピュ。
永遠とも思える長い射精がつい終わりを迎える。
6
テュリスは射精の間、何度も小さな絶頂を迎え、今でも彼女の膣は搾り出すようにうごめ
いていた。
ルドベクは、はぁはぁと荒い息をつき、まだ縋り付いてくるテュリスの膣内の感触を味わっていた。
だが、一週間以上溜め込んだ性欲は、一回の射精では到底収まりきるものではなかった。
「またいくぞ」
ルドベクのペニスはテュリスの媚肉が甘く絡みついてくる感触に、再び力強さを取り戻す。
「はぁ、はぁ、あ……あぁ…また、おっきくなってるぅ」
テュリスは男に媚びるような声で、独白する。
ルドベクは彼女の上体を起こし、正面座位の体勢でテュリスに向かい合う。
テュリスの身体を支えるものがルドベクだけになり、彼女はルドベクに回した手足に力を込める。
ルドベクとテュリスは互いの身体抱きしめあい、互いを感じようとする。
彼女の体重でより強くルドベクの亀頭がテュリスの子宮を圧迫する。
テュリスの子宮は、まだ足りないというように鈴口に吸い付いていた。
ルドベクはまだ体力の戻っていないテュリスをいたわり、ピストン運動はせず、テュリス
に擦り付けるように円運動を行う。
「はぁ……あ、あ、あ、あ」
今まで、与えられなかった角度からの刺激はテュリスの官能を刺激するのに十分だった。
円運動のたびに締め上げてくるテュリスの媚肉、そして彼女がしがみついているために、
テュリスの美乳がルドベクの身体に押し付けられる。
ちゅーぅぅぅ、ちゅっちゅっちゅ。あむ。ちゅ、はむ。
ルドベクはテュリスの唇に吸い付くと、大胆に舌を絡めあう。
先ほど一度いったにもかかわらず、ルドベクの気持ちも昂ぶってくる。
「動くよ、いいね?」
それは確認ではなく、宣告だった。テュリスは顔を赤くしながら頷く。
ルドベクは腰を上下させ、テュリスを突く。
ぐちゅ、ずちゅ、ぐちゅ、ぎゅちゅ。
さっき出した精液と、テュリスの蜜液が絡み、潤滑油になってルドベクの動きを助ける。
「い、あ、あ、うぅ、ひぃあ」
ルドベクのペニスの動きに合わせるように、テュリスも腰を動かす。
テュリスは子宮が押される感覚にはまり込み、子宮口をルドベクの先端にあわせる。
テュリスの子宮口がルドベクの先端を捉え、ルドベクが突くたびに子宮の盛り上がりに亀
頭がめり込む。
7
「もう、あ、あ、あ、だめぇ、いい、い、いくぅ」
一度盛大に絶頂したテュリスは、たやすく絶頂に近づいていく。
ルドベクはまだ余裕があり、テュリスのひくひくと痙攣する肉壁を感じながら動かしていた。
ルドベクはテュリスを一度いかせるために、腰に力をため、テュリスの腰に合わせて貫く。
「……ひぃぁぁぁぁぁああああああ」
テュリスが腰を下ろした瞬間がルドベクの突きに重なる。
ぐりゅうぅぅ
ルドベクの亀頭は子宮口の奥までめり込む。
先ほどの絶頂で感度の高まっていたテュリスは、先ほどの絶頂すら小さかったと感じるほ
ど大きな絶頂に襲われる。
ルドベクにとっても計算外だった。
まだまだ余裕のあったルドベクだったが、テュリスの最大級の絶頂はルドベクのペニスを
狂おしく包み込む。
子宮の奥まで入り込んだ亀頭は、傘の張った雁が子宮口に引っかかり抜けなくなり。
テュリスの肉壁はこれまでにない締まりでルドベクに絡みつき、肉襞が余すところなく包み込む。
そのあまりの感触に、これまでにない射精感がルドベクを襲う。
ドピュルルルルルゥゥゥ
一度の射精がもの凄い時間続き、しかもそれは収まることを知らない。
ルドベクは白桃のようなテュリスの尻に手をまわし、自分の腰に押し付けるように引き寄せる。
「ひぃいいいいい」
テュリスは大きくのぞけり、結合部をルドベクにさらす。
テュリスの芸術的なくびれを持つ腰がひくひくと動き、ルドベクに今まさにここで種付
けが行われていることを教える。
ルドベクを襲う、媚肉が甘美に絡み付いてくる感覚は、テュリスが未だにいき続けている証だった。
ドピュゥゥゥゥ
完全に子宮に包まれたまま、種付けるようにこってりとした精を吐き出し続ける。
テュリスの子宮もそれに答えるようにルドベクの精子を吸い尽くしていく。
「ぁぁ………」
ドピュゥ
最後の一滴が出されるときには、テュリスはルドベクに寄りかかるように、意識を手放していた。
出し切ったルドベクにも急速に眠気が襲ってくる。
途方もない量を出したのに加えて、さっき使った魔力がルドベクの体力を消耗させていた。
ルドベクはテュリスに寄りかかられるまま眠りに着いた。
取り敢えずお腹すいたんで、飯食ってきます。
続きはその後で…
ちなみに感想、批評はできればよろしく……
GJ!
続きも全裸でwktkしております。
ただ、変なところで改行されている行がちらほらと・・・
流し読みなのにおっきした
イイヨイイヨーGJです。
ところで九十九勇者の黒炭巣氏はどうしたんだろうか・・
ぜひとも続きが読みたい今日この頃。
スレ違いかもしれないけど、鳩氏のさらなる発展を願ってつっこんでみるね。おせっかいだったらゴメンね。
>>437 「リア先生の授業がこの日最後の授業だった。
授業が終わると生徒は、みんな急いで教室から退出していく。」
授業多くね?
次、教室を立とう→発とう?
その次フィリアの描写、顔と体はまとめたほうがいいんじゃないかな
「腰まで伸びた真っ直ぐな金髪、蒼い瞳。ローブの上からも分かる肉感的な身体は○○のようだ
。ルドベクはテュリスの件を思い出してわずかに警戒したが、ローブに描かれたピンク色のスト
ライプは、紛れもなく彼女が女性であることを示している。」
こんな感じ。伝えるべき情報と、削るべき情報は分けてさ、順番も変えてやっていいと思うよ
あと、「しかも」はちょっと文体の調子にあってない気がする。
てか、人称は意識して使い分けてるの?慣れないうちは混乱するだけだよ。
最後、「極めつけ」の使い方。フィリアが女であることの極めつけにしたいんだと思うけど、そのことがわかりにくくなってる。文章と文章が対応してないことが結構あるよ。
>>438 誤字2つ
放し→話し
もしかしてもどころか→もしかしてもなにも、もしかしてどころか
「もしかしたら二人は付き合っていて……そうだとしてもフィリアがテュリスのことをルドベク
に話す理由はない。」
付き合ってんなら、話しにくるくらいはいいんじゃね?
「だからといって、フィリスのいうことを聞かなければならないいわれはない」
ならわかるんだけど、そんな感じでもないしね。
テュリスが焦りすぎとか、正直まだいっぱいあるけど、全体的に倒置と代名詞使ったほうがいいかなって思う。逆にいらん接続詞が多いよ。
まぁ、改行をミスったわけだが
>>466 >>スレ違い(ry
自分にはこういうレスとっても嬉しいです。
>>授業おおくね?
ごもっともです。orz
>>文章が文章に対応していないことがよくあるよ
よくよく見ずに打ってると、よくやってしまってるようです。orz orz
>>人称
使い分けようとして、失敗しているみたいです。
修行が足りませんorz orz orz
>>誤字
名詞のミスは割と気付くんですが……
まだまだ推敲が足りませんねorz orz orz orz
>>全体的に倒置と代名詞がを……
そうですね。
なんか代名詞を使いすぎると、誰がなにをやったのかが薄れる気がして・・・
>>接続詞多すぎ
自分でも多すぎて、前に使った表現を使わないようにするのが大変で…
それでもかなり、似たような表現使ってますが。 orz
>>467 (・∀・)人(・∀・)ナカーマ
取り敢えず後編をupします。
後、いつになるかは分かりませんが、皆さんに指摘されたところをできるだけ
直して、123話を修正版のほうにでも後日投下したいと思います。
1
「ん……朝………?」
テュリスは幸せな気分で目を覚ました。
学院に着てから滅多にないような、快適な目覚め。
特にルドベクが着てからは、警戒のしっぱなしで一度もこんな目覚めを得たことがなかった。
下半身の辺りが熱く、足りなかったものが満ち足りたような感覚があり、彼女を幸せな気分
にしてくれた。
夢見も良かった。
夢の内容はよく覚えていなかったけど、夜中、何か暖かいものが自分の中に注ぎこまれてい
く感覚、そのたびに幸せな気分になった。
「あぁ……ん…」
腰の奥に再び甘美な疼きが断続的に走る。
テュリスはまだこれが幸せな夢の続きなのかと疑う。
だが顔に差し込む朝日に、これが現実だと悟る。
ひやりとした外気が肌に当たり、自分が全裸であることに気付く。
そして自分がベッドではなく、暖かいごつごつしたものの上にいると知る。
2
その数分前、ルドベクは差し込んでくる日差しに目を覚ました。
ウーンと腕を伸ばし、身じろぎをする。
「ん、んん。………」
顔にかかる甘い吐息と、鼻にかかるような甘い声がルドベクに今の状況を思い出させる。
テュリスの滑った膣がルドベクの朝立ちに反応し、柔らかく絡み付いてくる。
ルドベクの上にはテュリスが全裸でしがみついていた。
ルドベクは幸せそうなテュリスの寝顔を見て微笑む。
かわいいな。昨日まではそんなことを考えるなんて思いもしなかったが、今は素直にそう思えた。
ルドベクがそんなことを考えながら、テュリスの膣を堪能していると、テュリスがルドベクの上
で身じろいだ。
ずりゅ
「あぁん」
テュリスが動いた瞬間、彼女の膣内にあったルドベクの肉棒がより深く繋がり、一層強くルドベ
クを締め付ける。
彼女の幸せそうな顔と、甘えるように吸い付いてくる媚肉に、ルドベクは昨日あれだけやったの
にもかかわらず、動き出す。
テュリスの柔らかい尻を掴み、ゆっくりと突き上げる。
ずちゅ、ぐちゅ、ぎゅりゅ。
朝の学生寮にはふさわしくない卑猥な音が結合部から漏れる。
「あぁ、ふぅ、ひぃ」
まだ目覚めていないのに、テュリスは小さな喘ぎ声を漏らす。
ルドベクは目を覚まさないように、腰の動きをセーブしながら、動かし続ける。
「ん、幸せぇ〜」
テュリスは寝ぼけていた。
ベッドではない暖かいごつごつしたものにしがみついて、朝の幸せな一時に浸る。
次第にテュリスの意識は覚醒していく。
このまま、気持ちいいままで起きたくなかったがそうは行かない。
授業に遅れてしまうし、それにルドベクより前に起きないといけない。
彼より遅く起きて、万が一でも女だとばれるきっかけを作るわけにはいかない。
そう思い彼女は目を開ける。
「……………きゃあぁぁぁぁ」
テュリスが目を開けると、彼女の目の前に当のルドベクがいた。しかも全裸で。
テュリスは悲鳴をあげる。
もしこの部屋が防音結界に包まれていなかったら、すぐに誰かが入ってきただろう。
専ブラじゃないんで、人多杉で遅れるかもです。
3
一方ルドベクはテュリスの悲鳴に驚く。
ルドベクは驚きのあまり、尻を強く掴み、肉棒を奥まで押し込んでしまう。
ズン
「え……いやぁぁぁぁぁぁ」
テュリスは急に最奥を突かれ、絶頂してしまう。
ルドベクは、絶頂したテュリスのがちゅうちゅうと精液をねだるように鈴口に吸い付いて
くる感触を味わう。
「はぁ、はぁ、はぁ。何で、何でこんなことに、あぁん」
断続的にいきつづけながら、テュリスは誰に問うわけでもない疑問を口走る。
どうして、こんなことに……
テュリスは困惑していた。なぜルドベクと自分とが………交わっているのか。
そして、それを嫌がっていない、むしろ好ましく思っている自分が不思議だった。
昨日まではルドベクが嫌で溜まらなかったのに……
「ルドベク、何で……あ…君と僕が……あん……こんなことに…ん」
ルドベクは腰を揺らしながら、テュリスを優しく突き上げる。
テュリスはその心地よさに、抵抗すらしようとしない。
「何でって、テュリス、昨日のこと覚えてないのか?」
テュリスは昨日のことを思いだす。
確か昨日はちゃんと……あん……授業に出て、古代魔法の宿題が出て…あ……その後、放
課後に召還のため……ひぃぁ……の練習をしようとしたら、ルドベクに……あぁ……呼び
出されて……決着をつけようと思って、決闘を申し込んで、戦って……そうだ私は負けた
んだ。
それでどうしたのだっけ?ひぃぁぁ……
ルドベクの突き上げに思考を乱されながら、順を追って思い出す。
それで……あん……僕は…そうだルドベクに助けられたんだ。その後………
テュリスは全て思い出した。
「思い出したみたいだな」
テュリスは真っ赤な顔を手で隠す。
4
「じゃあそろそろ話をしてくれないか?」
ルドベクはテュリスに聞く。
「え……?何を?……あんっ」
テュリスの膣はしっかりとルドベクの突きを受け止め、絡み付いてくる。
「何で俺を嫌うかっていうことだよ。決闘に勝ったら教えるって約束しただろ?」
テュリスは紅潮した顔に一抹の陰り見せ、俯く。
「分かった。……あぅ」
テュリスは決心して、口を開く。
「その……僕はお前が…あぁ……羨ましかったんだ……そこぉ」
「羨ましい?俺は平民だぞ?テュリスは貴族なのだろ」
ルドベクはここ数日一緒に暮らしてきて、テュリスの物腰が平民のものではないと知って
いた。
「違う。僕は貴族じゃ…ぁん…ない。……昔はそうだったけど」
「昔は?」
「そう、僕……あぁん……の家は元々、男爵家だったの。でも父様と……ひぃあん……母
様が死んで、家は……あん……取り潰しに…」
貴族の家が取り潰されるということは良くあることだ。
しかし当主が死ぬというだけで、取り潰されることなんてなかった。
後継者がいれば、其の者に受け継がれる。
「テュリスがいたのに?」
「僕は後継者に認められなかった………女だったから」
女が家の当主になれない。そんなことはない、確か4大公爵家も半分は女当主だ。
「僕達ははめられたんだ……あいつが……、女は投手になれないって死文化した法律を引
っ張りだ……やぁ…してきて…」
「それで男になって、男爵家を復興させようってわけだね」
「………そうだ。強くなって、…あん……またラーグバルド家を復興させるんだ」
真剣な表情で話す。
5
「頑張って学院の試験を通って、ここで頑張ろうと思った……あぁん…」
だがそんな真剣な話とは裏腹に、彼女の膣がルドベク絡み付く。
「そんなときに…くぅ…ルドベク、君が現れたんだ」
それに、まじめに話している最中、突き上げているというのにテュリスは文句一ついわない。
それどころか、無意識だろうが自ら腰をくねらせる。
「僕は羨ましかった。ルドベク、……はぁぁん……君は全て持っていた」
単に男っていうだけじゃあないか。
まあ確かに、テュリスについてないものがついているけど。
「推薦入学、君はそうなんだろ?……んぁ……年間ほとんど選ばれないほどの、才能の持
ち主。僕はそれが羨ましかった」
「それだけで、あんなに俺を嫌ったのかい?」
「………君は僕のことを……あぁぁん……女だって言った」
「テュリスの容姿じゃあ仕方ないだろ。どう見ても女にしか見えない」
「違うっ。僕はいつも自分に幻影魔法をかけている。だから男にしか見えないはずなんだ」
そういって自らの胸を指す。
そこには柔らかそうにテュリスの美乳が揺れていた。
「なのに君は僕のことを女だって……僕は男にならないと……ひぃやぁ……いけないのに」
実に女らしい身体を持っておきながら、男になりたいというのはなんとももったいない。
「それに君は僕と同じ部屋だから、……あん……気を許すわけにはいかなかった」
「これで気が済んだか?馬鹿にするならすればいいさ、君にはたいしたことなくても僕に
は大切な……ん、ん」
くちゅ、ちゅる。ルドベクは言葉を遮るように軽くキスをする。
テュリスは舌を絡ませようとするが、ルドベクはすぐに顔を離す。
「それじゃあ、もう一つ」
「もう一つ?」
「テュリスは俺と約束したじゃないか。一つ言うことを聞くって」
「……分かった」
「テュリス、君が欲しい」
ルドベクは歯の浮くような台詞を言う。
テュリスは上半身を跳ね上げ、ルドベクから離れようとする。
6
「僕は君のものにはならひぃ、あぁぁぁぁぁぁん」
上半身をルドベクから離したため、全体重が二人の結合部にかかる。
ルドベクのペニスがテュリスを最奥まで貫く。
「でもさ」
ズン
「ひゃぁぁん」
ルドベクはテュリスの括れた腰を掴んで、テュリスの膣内を抉る。
「もう俺から離れないだろ?」
テュリスの身体は切なく疼き、ルドベクを求めていた。
テュリスの媚肉が愛しそうにルドベクの肉棒に絡みつき、子宮はルドベクの精子を欲しが
って亀頭に吸い付く。
「んぁ………そんなことはない」
「なら抜いてみなよ」
そういってルドベクは腰にまわした手を離す。
テュリスは腰を上げ、結合を解こうとする。
だが、テュリスの媚肉はルドベクの肉棒を狂おしく締め付け、離そうとしない。
雁がテュリスの三段締めに引っかかり、容易には動かない。
「ん………」
テュリスは腰の奥から伝わってくる甘い官能を堪え、必死に抜こうとする。
テュリスはやっとのことで、ルドベクの肉棒を半ばまで抜く。
後ちょっとのところで抜ける。
テュリスがそう思ったとき、テュリスの膣壁を雁がごりっとこそぐ。
「………!!」
テュリスは快感に力が抜け、そのまま腰をストンと落としてしまう。
ぐちゅ。
再びルドベクの亀頭がテュリスの子宮にキスをする。
「無理だったろう」
ルドベクは上半身を起こし、快楽に喘ぎ、蕩けきった表情のテュリスに口付けをする。
あむ、はむ、ちゅる、ちゅく。
ルドベクはテュリスの舌を絡めとり、唾液を啜る。
テュリスはルドベクの口付けに、勝手に身体が反応し、自ら舌を突き出し、積極的にルド
ベクの舌と絡めある。
「ほら、テュリスはもう俺のものだ」
テュリスの身体は既に、ルドベクのことを自らの主と認めていた。
ルドベクの肉棒を、最奥に咥え込み、安心したように蠢く。
そこにあるのが定位置とばかりに、ルドベクの太い肉棒がみっちりとテュリスの膣内を満
たす。
7
「で、でも。私は君のことなんて………」
テュリスは自分の身体がルドベクから離れられないことを認めた。
だが心と身体は違う……テュリスはそう言おうとした。
「俺は好きだよ……テュリス」
そういって再び甘い口付けを交わす。啄ばむような甘いキスがテュリスを動揺させる。
ルドベクが彼女のことを好きだといったのは事実だった。
昨日のあの可愛い姿を見せられ、今もルドベクに甘く絡みついてくるテュリスのことを嫌
いになるはずがなかった。
「え……?」
テュリスは突然の告白に動揺する。
だがルドベクのその言葉の時点で、テュリスの気持ちは決まっていた。
テュリスは自覚していなかったが、其の時、心にあった最後の一線が崩れ去った。
ティリスの身体は無自覚に、手足をルドベクに絡ませ、ぎゅっと密着する。
きゅぅーーーーーっとティリスの膣が収縮し、ルドベクの肉棒を締め上げる。
「これは俺のことを受け入れてくれたってことかな」
「こっこれは………その……」
テュリスは顔を真っ赤にして、顔をルドベクに見られないように肩口に乗せる
くちゅ、ぐちゅ、ぐちょ、ぐちゅ。
ルドベクはしがみついてくるテュリスの柔らかさを感じながら動き始める。
テュリスは、ルドベクに聞こえない様に喘ぎ声を押し殺す。
だがルドベクの肉棒は、しっかりとテュリスの官能を刺激し、昨日の交わりで目覚めてし
まった彼女を追い詰めていく。
8
「くぅ……だめぇ、奥にあたるぅ……」
いつの間にかテュリスの腰もルドベクに合わせて動く。
テュリス本人は快感を我慢しているのだが、身体はルドベクを貪ろうと、貪欲に動いている。
ルドベクはそんな彼女を見て、動きを大きなものに変えていく。
腰を引くと雁がテュリスの内壁をこそぎ、彼女はそのたまらない刺激に耳元でかわいらしく喘ぐ。
さらに限界まで引くと、内壁が捲り上がり、テュリスの腰が、ルドベクの肉棒を追いかけ
て突き出される。
改めて膣内への進入をすると、三段締めがわっかの様に肉棒を刺激し、肉壁が奥へ奥へと
誘い込む。
最奥まで突き入れると、待っていたかのように子宮口が吸い付き、膣壁が蠕動する。
何より最奥で少し止まると、テュリスは安心したかのような吐息を漏らし、ぎゅっと抱き
ついてくる。
「いいのぉ、だめぇ、ででいかないでぇ……あぁん…そこ、そこがいいのぉ。もっといてぇ」
耳元でテュリスの喘ぎ声を聞いていると、ルドベクもあっという間に気分が高まってくる。
ずん、ぐちゅ、ずちゅ、ぐちゅう。
テュリスの肉体は既に限界で、未だに絶頂していないのは、テュリスが必死になって押さ
え込もうとしているからだった。
「テュリス、いくからな。………中でだすぞ」
その言葉を聞いてテュリスの子宮はきゅーーーっとルドベクに吸い付いてくる。
だがテュリスはそれを聞いて動揺する。
「それはやめてくれ。………ひゃぁん…中に出したら、妊娠してしまう。……いいのぉ」
テュリスの膣内が妊娠という自らの言葉に反応して、奥へ奥へと絡みつく。
「嫌なのか?」
ルドベクは動きを変えずに、テュリスに催促する。
「でっでも妊娠したら、もう男になれない……もっとぉ」
舌っ足らずの声で、ルドベクを説得しようとする。
「そっそれに……あぁ……私は今日、危ない日なの。……もぅだめぇ…だから出したら、確実に…」
危ない日というその言葉にルドベクのペニスが反応する。
傘が開き、テュリスの子宮口をこじ開ける。
「じゃあ外に出せばいいの?」
そういってルドベクは限界まで引き抜く。
テュリスの腰がルドベクに追いすがり、彼女の足が元に戻そうと強く絡み付いてくる。
「いやぁ、でていかないでぇ」
もう支離滅裂だった。
「でも中で出したら、できちゃうよ」
9
一向に膣内の戻ろうとしないルドベクに、テュリスは涙目になって懇願する。
「………わかったぁ、ルドベクの赤ちゃんを妊娠するから。だから、ね?中に、早く中にき………!!」
ごりゅ。
ルドベクは一気に奥まで貫く。
ルドベクを迎え入れるように口を開けていた子宮口は亀頭が入りきるしまり、射精を促す。
テュリスは、必死にルドベクにしがみつき、耐え難いほどの悦楽の嵐に身を任せた。
ビュルルルルッッッ!!!!!!
ルドベクも間髪いれず射精を始める。
「もっとぉ、いっぱいきてぇ。ちゃんと妊娠するからぁ、もっとぉ」
テュリスの言うように、彼女の体は射精を促すように蠢く。
子宮はルドベクの亀頭を離さなかったし、膣内は盛んに痙攣を繰り返した。
ドピュゥゥ、ドクゥ、ドピュウ。
「あああ、いい、赤ちゃんできちゃうぅ」
昨日あれだけ出したにもかかわらず、昨日以上の量をテュリスの子宮に植えつける。
ルドベクの亀頭は、ざらっとした、まるで舐められているかのような感触に、絶えまない
射精を続ける。
「あぁん、こんなに……ん、ん、まだででる」
ドクゥ
最後の一滴がテュリスに植え付けられ、彼女は陶然とした表情のまま、はぁはぁと荒い息をつく。
くちゅ、ぷちゅ、あむ、はぁむ。
優しく彼女の唇にキスをする。彼女は嬉しそうにそれに答える。
二人の唇から糸が引くほど舌を絡めあった後、ルドベクはテュリスをぎゅっと抱きしめ、
彼女に囁く。
「かわいかったよ」
テュリスは自らの痴態を思い出し、真っ赤になる。
こうしてルドベク・マンデラの学院(ハーレム)生活がスタートしたのだ。
GJ!なんか普通にできてきてるね
でも投手は…
全裸で待ってた甲斐があった〜!!頭にのぼった血液が一気に股間に集まっちまった!GJです!
えっと言い訳から書かせてもらうと、ルドベクのキャラが完全に
固まっていないので、今後変化する可能性大です。
@くさい台詞は多めにみてね^^
ひどいようなら後で直すんで。
真ん中の方で文章が崩壊してる……
すいません
また感想、批評募集中です。
脳内設定に頼っている部分も多いので、
設定が分かりにくいとか、そういうのも歓迎です。
それから明日から本当に旅にでるので、また次に帰ってくる(投下する)ときまで、
指摘された部分を修行してきます。
鳩さん乙です。
いや、ゴチになります。
う〜ん、でも1点だけ。
これで、ようやくスタートなんですね!
>>478 ああああああ
直そうと思ってわすれてたぁぁぁ。;y=ー( ゚д゚)・∵. ターン
>>480 GJ! 投下お疲れ様です。
本当は感想とにかく批評とかは出来るほど偉くも上手くもないけれど。
改行を上手く使うといいと思います。
インパクトを持たせたい言葉や文章の上下の業があいていると、それだけで印象に残りやすい。
それから、フォントは12でワードパッドだと全画面一行よりちょっと少ないくらいがここの一行のサイズ。
文章途中で改行が入ると、あまり読みやすくはないと思う。(少なくとも俺は)
俺は誤字脱字とかはそんなに気にならないが、書きあがったら一回読み返すのには賛成。
あと、あんまり卑屈になんないほうがいいと思うよ。
いざとなったらお珍陳を硬くさせたらあなたの勝ち。
お、言ったそばから俺も誤字。「行」を「業」だってさ
改行しろってのは釣り?ポエムになるじゃん。
475レスの告白に戸惑う文が変かなぁと感じた
個人意見なのでこれでいいのだ!なら失礼
後は投手かな?
ストーリー的には好きだしこの先にwktkが止まらないので期待してます
>>485 ? 何か変なこと言ってるか?
鳩さんには申し訳ないが少し読みづらかったし、
改行とかを効果的に使うといいのにと思ったんだが。
一行を長くするなら、個人的には行頭を一文字下げたほうがいいと思う。
下げないなら、ウィンドウ幅で改行されない程度(30〜50字)で筆者側で改行する。
どちらかにするべきではなかろうかと。
>>482 この三日で三話投下した筆の早さは評価するけど、筆を早くしようとして推敲の手を抜いてるように感じる。
最低でも24時間は寝かせて、小さな声で良いからじっくり音読してみた方が良い。
絶対に誤字脱字や文章のテンポが改善されるから。
そうすれば絶対に化ける。
ただ、感想に対しての全レスやorzの使いすぎはちょっとうざい。
かと言って、投下前後の注意書きや終了宣言だけじゃあ、ちょっと寂しいけどな。
何はともあれ、頑張ってくれ。
ここは上から目線の自称アドバイススが多いインターネッツですね
おまいら文句言う前に言うことがあるだろ
ъ(゚Д゚)グッジョブ!!
そんな非難ばっかり言ってると段々廃れていくぞ
>>490 それは鳩さんの腰が低いからつい調子に乗っちゃうの
もちろん俺だってGJだし全裸だ!
だな、そもそもここはネット小説の完成度ではなく、ハーレム度を高めるスレだしね。
改行一つにつき、ハーレムメンバーが一人増えていくなら話は別だが。
そういや「緋道の神器」が更新されてたけど、
ここだと問題要素アリで人気なかったりするのだろうか?
俺は大好きなんだが。地雷部分以外。
だけど俺は、メトロン星人になら批評されても良いなーと思うぜ
あるいはガッツ星人にセブン暗殺計画のように細かく解析されてみたい
勇者九十九シリーズの最終話そろそろ来るのかな?
保管庫では完結にされてたが確か後一話来るって作者様はおっしゃってたよな?
無理にひねらなくても王道のファンタジー系のハーレムは大好きだ
>>496 ヘタレ勇者クレクレから勇者九十九クレクレにくら替えしたのか?
作者様の言うことを信じてるんなら、黙って待っとけ。
>>494 地雷部分なんてありませんよ。ファンタジーやメルヘンじゃないんですから。
むしろあそこのは読み切り連作の方がいい。
>>498 花京院乙
昨日、まとまった金が入ったんで(給料)、女の子のフィギュアを買いに行った
同じフィギュアを5個複数買いしてきた俺は、クローンのヒロインとか、双子ヒロインが大好き
量産型ロボットヒロインでも良いなぁ
賛同者いる?
みんな寝た?じゃぁ投下
キャラは
>>292参照
なにか酷い頭痛がする。
洗剤カスや油汚れが脊髄にでもまとわりついているような身体の重み、あらゆる重力に引っ張りだこにされるような前後不覚。二日酔いの酷いヤツだ。
ぶつ切りの意識の中で、七色は「ゴメン、やりすぎた」と、確かにいっていた。
意識の埒外に引っ張りだされるあの感覚。理性をかかとで踏みつぶされるようなあの感覚。
溺れているときは気づかなかったが、今思い返せば怖気を震う話だ。
アラセは甘すぎて有害な甘味料を思いだす。もう一回くらいなら搾りとられてもいいかもしれない、そんな考えが、アラセの中に残る依存性の証明だった。鼻の奥にくすぶる七色のにおい。
こりもせずアラセのちんこはそそりたつ。
「吐きそ…」
どこをどう歩いてきたのか、そろそろ自分の部屋についてもいいはずなのに、同じところをぐるぐると回っている気がしないでもない。
それでもいいか、ここで寝ても、明日になれば誰かが見つけてくれるだろう。そんなことを考えながら壁に背を預けてずるずると崩れ落ちる。
やがてアラセの頭が着地したのはふよふよとやわらかいフトモモ。
誰だろうかと眼を開けようにも、まぶたが異常に重く、視界がぼやけてゆうことをきかない。
わかるのは、赤い髪の好ましいにおいと、一言でいえばエライGOTHGOTHした服装。やはり赤っぽいメタルメタルしたドクロが、ゲラゲラゲラゲラ笑っている。
「キミ誰?」
紅の少女はアラセの頭をいとおしそうに撫でる。アラセもなんだか安心し、そのまま寝入ってしまった。
・・・・・・。
数日は小春のように平穏に過ぎた。
適当にほっつき歩いていれば女の子に出会う。出会えば適当にくっちゃべって、暇すぎてエロいことをすることになる。エロいことをしていれば誰かが合流する。
一つ変わったのは、教員棟の地下施設が公開されたことだ。
これにより教員棟シェルター説が公式に事実として確認され、研究室、フィットネスジム、食品管理施設などが行動範囲に加わった。
元の世界に戻れるメドはいまだにたたず、まぁ別にこのままでもいいやなどと思い始めたのは、所詮アラセが凡人であることを如実に現している。
そう、アラセは天才達の貪欲な、地獄の奥底でゴトゴトと煮えたぎった、妄念という名の沈殿物の、核融合にも似た爆発的なエネルギーを知らなかったのだ。
ブレーン世界を素手でつかめそうな、銀河系規模の粒子加速装置でも追いつくまいそのエネルギーは、こんな時空のハザマ閉じこめておくことなどできはしない。
・・・・・・。
「…………起こしてしまったかアラセ」
「あれ…、トピア。」
「…………ゴハン、つくってきた」
枕代わりのマディのおっぱいから顔を上げると、逆光の中にお盆を持ったトピアのシルエット。
「…………パンだ、ジャムをつけてな」
「うん、うん。え、なに?…どうしたの急に?」
ベッドの縁に腰をかけ、トピアの注いだコーヒーを口にする。ちなみにここは七色の部屋。
彼女の視線は明らかに剛直したアラセの肉物へむけられているが、アラセは気づかないフリをする。
「ごちそうさま」
「…………ああ」
間。
「トピア」
「…………なんだ」
「どうしたの?」
「…………なにがだ」
間。
パリっとした黒服に身を包む彼女は、心なしか落着きがないように見える。
「ちょっとトイレ…」
「…………まて」
ガッシリと掴まれたアラセの手首は万力のように締めつけられて、強引に元の位置に戻される。その手はブルブルとオコリのように震えている。
「………………は…ぃか?」
「へ?」
「…………ボクは魅力がないか?」
「トピア?」
彼女はメカにあるまじきぎこちない動作で、アラセの手を自分のヒザの上まで引寄せる。
「…………ボクから誘わないとしてくれないのかお前は!」
「おわぁ!」
強靭な力で押し倒されたアラセは、背中で軋る強力なスプリングを感じる。相変わらず手首は掴まれたまま、くちびるは封ぜられ、彼女の荒い息がアラセの肺へ流れこむ。
「じゅぷ…ん、んぷ。…はぁ、…ちゅ。ああぅ!」
拘束された手とは逆の手で彼女の乳房の先をなぞると、手首を掴んでいた巨大な力がウソのように消えうせる。
「…もしかして、イッちゃった?」
「…………コクリ」
ベッドに沈む彼女を、後ろから抱えるように胸を揉む。そのやわらかな肉が搾られるたび、少女の身体は火箸でも押付けられたようにのけぞって呻く。
「はぁ…ぅあ。ああん…やぁ…はぁ、く」
ノドを締めるように吐きだされる彼女の声に、さすがに目を覚ましたマディが私どうしましょうかとアラセを見る。ここにいなよというアラセの声は、トピアの愉悦の悲鳴にかき消された。
「ふぁぁぁっぁ、ぁあ…、あ…」
彼女の尻に当てた左手が、見る間に潤う股間に触れる。彼女のスカートは、目に見えて、黒い染みの版図を広げている。
「な…なんかすごい感度だね」
「…………はぁ、ん、お…お前の…」
「ん?」
「…………お前の…せいだ…ぁぁん!」
全身を硬直させるトピア。その口は弛緩して、透明な液体がとろとろとシーツに吸われていく。
スカートをまくりあげていくと、白いショーツがべったりと肌に張付いている。
「…………お前にされてから…ボクはおかしくなってしまった…」
とめどなく溢れる泉は、薄布を押せばその水圧が指先で感ぜられるほど。アラセは絶えず痙攣するなまっちろい脚に魅せられて、フラフラとその尻にしがみつく。
肉物の先端を、水没したショーツの割れ目にあてがうと、それだけでトピアは電流を放たれた魚のようにのたうちまわる。
彼女に触発されて、アラセの尿道も次々と肉の雫を送りだす。あえてまだ挿入はしない、先端同士のこすりあい。布を隔てて、2人の露が混ざって溶ける。
「…………あん!…ゃ、そのままぁ…ぅん!」
その包みこむようなやわらかさに、根をあげたアラセはたまらず濁流を放出する。
彼女の尻は、果肉のへりでできたふくらみとふくらみの間で、肉物を挟みこむようにゆっくりと揺れる。アラセが彼女のショーツを引き絞ると、そのふくらみがより鮮明になって押出される。
べっとりと質量をもつ布地をめくれば、甘露が噴出す肉の割れ目。
肉串は、射精した事実などなかったことのように充血し、目の前のやわらかな蜜壁を削るには、残虐なまでに硬化しているように思われた。
ぶぷ…ちゅぶぅ、ぷ…
「ぁっ!?、あっ!。ああ!!!」
トピアの眼は、人殺しを糾弾するように後ろから責めるアラセをにらみつける。
支えを得ようとする手が、空を掴み、ないよりはマシなシーツを、引き裂かんばかりに握り締める。
獰猛な野獣から逃れようと必死になって腰を振り、過剰な快楽が、刃物になって咽喉を突き破る。その嗚咽は、心の底から許しを乞うて、願っている。
ぶじゅ…ぶ、じゅぷぶ、ぶ。じゅぽ、じゅぶ…ぎゅぶぶ…
「ダメなの!…ダメ…!ダメだってばぁぁ、っああ、あ!!!!」
ぎゅぽ…じゅ。…じゅぶっじゅぶっじゅ、ぬぷ…ぷ
「あ、あ!っあ!ぁっあ!!!あ!!!」
ぶっぽ、ぎゅこ、…じゅぷぶ…じゅっじゅこ…
「うあ。」
びゅる…どぷ…
「ぁあ…ぁ…はぅ…」
彼女の白い腰は、射精の間隔にあわせてビクリと跳ねる。トピアは、収縮する膣が最後の白露を搾りとると、細胞が崩壊するようにシーツの中に顔を埋める。
「トピア…髪型変えた?」
「…………バカ」
トピアの前髪は、少しだけ目にかかるようになっていた。
・・・・・・。
「あーらせっ!」
「あらせ!!」
「へぐぉ!」
強烈に腹部を襲った激痛。元凶となった2つの弾丸は万灯火とウーテの頭。
捕獲されたのはトイレに至る廊下で、それはつまり腹を攻撃されるには一番具合の悪い場所である。
「なんじゃ下品じゃのう、さっさといってまいれ」
「ナンダ?うんこカあらせ?うんこなのカ?」
2人は人が弱っていると見るや調子に乗り、アラセが便座に収まった後もボコボコと個室の扉に蹴りをくれている。
「バケツじゃ!バケツをもてウーテ!!」
「了解シタ!」
しまいにはこんな声まで聞こえてくる。
だがいまさら水攻めなどなんの効果があろうか、あれは午後の授業を控えた学生にこそ意味があるのであって、半裸で徘徊するアラセは濡れたところで関係がない。
(まだまだ子供だなぁ…)
ズバシャーン
「おわぁあああああああああああああああ!なんだコレ!なんだコレ!!」
なんだコレ、そう、ローションである。それもご丁寧に白みをつけて、精子に偽装された。
「アハハハハ!」
「妖怪じゃ、妖怪せーしだるまじゃ!」
「コラ!まちなさいウーテ!万灯火!」
2人を追いかけるアラセの足はむなしく空転、ずっこけて、ペンギンのように廊下をドボガンで滑空する。滑った先、衝突したのは裸足の足。
「なーにやってんだアラセ」
スラリと伸びた脚の先には、ワイシャツ一枚で乳首が見えそうなリュシカの顔。さらに彼女の横には、金髪を腰まで伸ばした少女がたたずんでいる。
「あれ?キミ…」
どこかで見たような、あまりにも均整のとれた顔。GOTHGOTHメタメタした服装は、ソックスとスカートの間の空間を絶対的なものへと祀りあげている。
「だ…誰ですかその子…」
「そ…そげにみねぇでけろ…あらせ様…」
「ひ…ひめじ?」
顔を真っ赤にしてそむける彼女の眉毛は、ため息がでるほどキリリと伸びて、そのくちびるはわずかに潤んでいる。してみると髪の毛はかつらだろう。見違えるとはこのことだった。
「へへー、かーいーだろ。残念だがこのこはあたしの嫁」
「ひゃぁぅ、センセイ、なにするだ…」
リュシカが姫路のスカートをひっぱりあげると、彼女の股にうごめく奇怪な物体があらわになる。なまこにも似た粘膜体壁、低いモーター音が、バイブの類であると推測させる。
「いやだぁ…おら…」
ぐぽり、と、空気が吐きだされる音がして、なまこがぶるぶると痙攣しながら噴出される。ほじくられた少女の姫肉は、ゆっくりと呼吸するように閉じていく。
一部始終を目の当たりにしたアラセの肉物は、その様子をより近くで感じようと中空に向かって反り返り、それを見たリュシカの無慈悲なつちふまずがゴリゴリと肉頭を踏みつぶす。
ぐちょぐちょ、ふみふみ、ぐちゅ、ごちゅぐちゅ…
「あーいやだいやだ、なんだろうねこのちんぽこは。ホレホレホレ、姫路、アンタも踏んでやりな…」
「ふぇぇ…こう、ですかぁ〜?」
ぬこぬこ、ふみふみ、ぬこ、ぐちょごちょごちょ…
「うぁ」
ずぴゅるぴゅる
裸足とソックスの、ロードローラーにも勝る圧力で、肉火山はあえなく噴火する。
「ひゃあ、アラセ様…」
「姫路…そうそれ、足の、ここのとこで先っちょぬぐって…」
リュシカは床に落ちた痙攣ナマコを拾いあげ、姫路の姫肉に再び飲ませる。ナマコは何度も何度も表に顔をだし、そのたびにリュシカの指ごと奥の肉に突き戻される。
そんな光景を眺めながら、アラセは半泣きの少女の、足裏の肉厚部分で切っ先をふきとる。
「プール開放したからさー、そこであっそぼーぜ、アラセ」
脱力の後、リュシカは立ちあがれないアラセをひっぱってゆく。幸いなことに、身体のヌルヌルが一向に収まらないので、運ぶのに大した労力はかからなかった。
・・・・・・。
「んぷ…ん。はむ…ちゅぶ…」
「…ん。…ふぅ…ぁ…。…」
質量のある白胸が、津波のようにアラセの肉棒をもみくちゃに飲みこむ。
場所は変わってプールサイド、ギラギラと照りかえるハロゲンランプが、その辺の日サロなら泣いて逃げだす勢いで人工太陽を演出している。
わずかに歩けば熱された砂浜に足跡が残る。どこにこんなスペースがあったのか、目の前に広がるのは人工ビーチ。
「うく…」
どぴゅる、どぴゅる…
ほとばしる肉汁は、ベルスとユルユカの熱した肌に飛んで跳ねる。ユルユカは付着した肉汁を乳房に集めると、乳輪でもって肉茎を愛撫し、丁寧に残りの汁を絞りだす。
脂肪性の2人の乳は、とろけかけの乳製品のようにアラセをつつむ。
「いいんですかセンセ…ぅ、こんな電気とか水とか使いまくって」
「フフフ…もつべきものは優秀な生徒ですわアラセ様…」
ベルスと入れ換えに、ホゥノがアラセの上にゆっくりとまたがる。彼女は乳不足がゆえに、残念ながら先ほどの肉津波には参加ができなかったのだ。
ちゅぷ…
「あっ…、ぅ、あらせ…君…んん」
ホゥノはわずかに恥入りながら、自らの手で姫肉の中に肉物を導く。
彼女の快感を知りたければ、その腹筋を見るのが一番わかりやすい。右へねじり、左へよじり、突上げれば屈曲し、こすり合わせれば背中をそらす。
「ぁっ、ぁ、…ふぁ…。」
ちゅぷっちゅ、ちゅ…ちゅこ、ちゅっちゅこ
それでもユルユカの視線が気になるのか、体操選手ばりの柔軟な筋肉は半分も稼動していない。
アラセは少女の薄い茂みを親指でかきわけて、わずかに見え隠れする桃真珠を少しこする。
「エンリョしてるのホゥノ?」
「ち…ちがうもん…ぁう」
きゅぅぅ…ぷぷ、ちゅぶ…ちゅっちゅぷ…ぶぷっ、
腰を浮かせた少女はわずかに飛びのき、飛びのきながら膣口でもってしっかりとカリ首を咥えこむ。
指先のように精妙な肉のリングは、抜け落ちそうな肉物の先端を巧みに制御し、ゆっくりと前後。あるいは弧を描きながら埋没し、波うち、奥の肉とは逆方向に回転する。
「んっん、…ふああ…んふ…ぅ」
じゅぷっじゅぷ、…ぐぷぷ…っぽ、じゅぷぽ…
「おおなんだ、もう遊んでいるのかねキミ達」
のけぞったホゥノの肩越しに、見覚えのある黒髪がひるがえる。
「あらモリアさん、作業は終わりまして?…ふふふ」
「フフん、安心したまえ先生殿。これまでの10倍は贅沢できるように調教してやったわ」
アラセの頭の横にどっかりと腰をおろす彼女の肌は、心なしか油のにおいがする。
事情がわからないアラセにも、なんとなしにこの人工ビーチの出現に彼女が一役買っているのは空気で読めた。おそらくは発電機や循環機をいじって、施設全体をパワーアップさせたのだろう。
「少しは見返りでももらわんと割に合わん。例えばホゥノ、キミが跨っているものなどうらやましいね?」
「ふぁ…、…って…ぇぇ。もう…ちょっと…ああぅ!」
ぶちゅ…じゅぴゅ。どぷぷ…ぶ
膣の底にぐりぐりと、井戸でも掘る気分で肉口を押付ける。場所柄、ホゥノにとっては最も弱く、アラセにとっては最も満足感のあるところ。
くったりと倒れこむ少女を抱え、その尻を撫でさすりながら余韻に浸る。すぼんだり、わずかに広がるお若気の周囲を指でなぞり、彼女の冷たいだ液でノドを潤す。
それがすめば、ホゥノはその瞳の奥に名残惜しさを残しながらも、ききわけよくモリアのために身体を起こす。
モリアはそんな少女に親愛のキスをして、彼女の顔についたアラセのだ液をわずかに舐めとる。
仲良きことは良いことだ、と、アラセは浜辺を引きずられながら思うのだった。
・・・・・・。
「2人きりになるのは久しぶりじゃぁないかねアラセ君」
「うん、まぁだいたい誰か横にいるしね」
「まったく、キミと過ごす貴重な時間を、あんな時代物のポンコツに費やしてしまった…んん、」
引きずられた先はシャワー室。
部屋中を満たす水よりは暖かい雨に触れ、彼女の髪は艶やかさをとりもどす。
大き目のTシャツを腰元で結んでいるだけなのに、どこぞの戦場から引き上げてきたのか、モリアは戦の女神のように神々しく、気を抜くと手をついて拝みたくなる。
そんな彼女に、背後からゆっくりと愛撫を加える。下から肉をもちあげるように胸を寄せ、先端に触れることを匂わせながらそうしない。
少女の身体は、その一つ一つを噛んで味わうようによじられていく。
「でもホラ、時間ならいっぱいあるし…」
「そう思うかね?」
「へ?」
モリアは乳房をまさぐるアラセの手を制し、くるりと向き直ってアラセの眼を覗きこむ。
「ここにいられる時間はそう多くはないよ、もう一ヶ月もあるまい。お上が好き好んで我々のような人間資源を遊ばせておくものか」
「そうなの?」
「この饗宴は契約なのだよ、私がこの国を転覆させようとしたとき、あるいはこの国を見捨てようとしたとき、あの女はキミとの睦事をエサにすればいい。たかだか一週間で、私はキミにメロメロだからな」
彼女はそういって、アラセの胸にくちびるを寄せる。歯でこすり、角質を落とし、いとおしむように口にふくむ。その舌の上で乳首が転がる。
「いっそ奪ってしまおうか、なぁアラセ君?」
「え?」
「憎いよキミが…」
アラセから離れ壁に背を預けるモリア。アラセは応え、開かれた蜜膣に肉物を進ませる。
「ここをでたら、次はいつ会えるかなアラセ君?」
「モリア…」
「いまから怖い…、ぁ…っ。この世に、怖るるに足るものなどなにもないと思っていたのに…くぁ…」
「……。」
きゅぅきゅぅとすぼまる少女の膣に、何度も何度も射精する。うちこむように、たたきつけるように。崩れ落ちる彼女の髪が、床の水で汚れることなど構わず、流しこみ、溢れだすまで何度も。
「…ふぁ…すごぃ…あぅ」
水が洗い流すよりも先に彼女の肌に肉液を吐きだす。汗をかいたばかりの腋の下、麻痺したように痙攣する性器の周辺部、構わず肉物をたたきつけ、こすりあげ、放出する。
「フフ…そこまで…ぁっ、んん、極端にがっつかなくても…んむ…」
ボテボテと、精子入りの皮袋と化した肉物を、モリアはノドの奥まで咥えこむ。吐き戻そうとする身体の反射を楽しみ、ゆるやかに自分の身体を苛め、そうされることを心地よいと思う。
アラセはその小さな口の端から精子がこぼれるように、尿道を振るわせて射精。口壷に現れた白濁の水溜りに、再開される掘削作業。
モリアは抗議の意思を見せることなく、ひりつくノドをやはり楽しみ、打ちこまれる肉物にだ液と、熱い息、筋のない柔らかい舌を絡める。
程なく溢れかえった口内の肉液を、彼女はゆっくりと、砂漠の炎天下で人々がそうするように、ゆっくりと、染入るようにゆっくりと、ノドの奥に流しこむ。
彼女はアラセの精液が、胃壁を抜けて吸収され、血液にのって体中を駆け巡ることを夢想する。
例え分解されたとしても、それはアラセの中で造られ、アラセによって注ぎこまれた、アラセそのもの。
くったりと脱力したモリアは、今の私とキスできるか?と挑戦的な視線をアラセに向ける。アラセは彼女が参ったというまで舌を吸い、分泌される先から彼女のだ液をすすっていった。
2人して床に寝そべるその顔に、熱すぎる身体を冷ます程度の雨が心地よく降り注ぐ。
「泳ごうかアラセ君、このプールはキミと遊ぶためにつくったんだ」
・・・・・・。
「ぁ…けほ、アラセ様…けほけほ」
人工炎天の直下、後頭部の後ろには波を感じるゴムボートの底。
アラセはサングラス越しにパラソルの裏側を眺める。次いでジュースの空き缶、クーラーボックス、脱ぎ捨てられたサンダル、ぱんつ、しぃゆの肛門。
彼女は麦藁帽に、健康的な白いワンピースを着て、ぶぽぶぽと音をたてながら、アラセの肉物をあえていやらしくしゃぶっている。
「んぽ…じゅぼ、ぶぽ、えへへ…ちゅぶぅぅぅっぅ…ぇろ…じゅぶる」
「うぁ、」
どびゅる、どびゅ…どびゅ
「んっ、はふ……」
しぃゆは塩辛くない人工海水を両手ですくうと、ガラガラとうがいをして精子を洗い流す。
「えほ、けほ、ごめんなさいアラセ様、この味はまだ慣れないです…」
「いいよいいよ、飲まなきゃいけない義務なんてないんだから」
むしろ戸惑ってくれたほうがそそり立つというものである。
しぃゆは笑いながらゆっくりと、腹と腹を重ねるようにアラセにまたがる。
白痴を装う危険な眼、前世で王朝を滅ぼしてきたような娼婦の眼。
「アラセ様…とっても…ぁ、ぁっぃ…はぅ。おち○ぽ、大きい…」
「えっちぃ子だねしぃゆは…」
彼女は隠語を連呼しながら腰を振り、自分の膣の肉がどのようにほじくりかえされているかを耳元で実況中継する。
実際合宿メンバーでそんなことをするのは、七色や教師2人が恣意的に行うのは別にすればしぃゆだけだった。
「私…あぁ、私…アラセ様の便器ま○こになりたいの…おち○ぽのカスだけ食べて生きていたいの…ふぁっぁん」
「う…く」
どびゅる、どびゅ
「せーし…せーしでてます…アラセ様ぁ…私…汁白痴になっちゃう…」
達した彼女は崩れるようにアラセにもたれる。体力がないのはホントなのだ。
・・・・・・。
遠くでは、部下達の前で泳げないことが発覚したウーテ隊長が、懸命にバタ足をする音が聞こえる。
水の中で半永久的に潜っていられるという特異な能力をもったミココがウーテを支え、別に泳がなくても、水の上を普通に歩ける万灯火が横からからかう。
やがてミココの役をホゥノが変わり、ミココは休息のためにアラセののったボートにあがる。
そこで互いの性器をむさぼりあうアラセとしぃゆを見てひっくりかえる。
「……ぁ。。う。、ご、ごめんなさい…。。。」
ミココは、ほほを赤らめる習慣は消えないものの、ある程度積極的にごにょごにょとしゃべるようになった。
「ミココ…けほ、けほ。こっちおいで」
よだれと精液でぬるぬるとした肉物が、しぃゆのてのひらのなかで魚のようにはねる。
アラセは思う。
純粋な、産卵直後のカニのように無垢なミココと、末期的な、病院の奥底でホルマリン漬けにされた病巣のようなしぃゆが、なぜこんなにも仲がいいのか。
「けほ…私達…同じ施設で育ったんです…じゅぼ、ちゅぶ…ぷ」
しぃゆは肉物に向かって話しかける。その横で、同じく肉物に息を吹きかけるミココ。
「環境は悪かったけど…ちゅぶぶ…そのぶん団結力だけは強くなって…あは。」
しぃゆは語る。
生きることも許されぬネブルアシアの最下層。農薬と殺鼠剤の霧のなかで眼を覚まし、機銃の雨をぬってゴミをあさる。わずかな切り傷から、見たこともないカビや病原菌が発生する恐怖。
そんな危険をかいくぐり、ゴミを売った金でビスケットを買う。誘惑に駆られ、黒い服の連中にチョコレートをもらって、帰ってこなくなった友人はどれだけいただろう。
「ある貴族がゴミを捨てている場所があって…けほ。そこにキレイな人形がいっぱいあったんです…ちゅぶぶ…」
しぃゆと友人は両手一杯に人形を抱えて、橋の下でおままごとをした。その架空の家庭はいつも暖かで笑顔が絶えず、おいしい料理や、きれいな服がたくさんあった。
しぃゆと友人は、薔薇色の夢を見ることで、つらい現実や血の色を忘れることができたのだ。
「でもあるとき…こほ。友達が貴族に捕まって…あも…ふも…」
命からがら逃げだしたしぃゆは、何度となくゴミ捨て場に足を運んだ。友人が無事であると知れるなら、自分の命などどうでもよかった。冷たい雨が、彼女の代わりに泣いた。
あるときしぃゆは友人に再会する。友人は人形のようにキレイな服を着て、人形のように笑って、人形のようにゴミ捨て場に捨てられていた。
「しぃゆ…」
あまりに壮絶な半生に、のほほんと生きてきた自分が情けなくなる。こんな健気な少女を、わずかでもうさんくさいと思った己の汚らしさ。
彼女は、友人達のためにも生を謳歌しなければならないのだ。
「全部、ウソですけどね…けほ」
「…へ?」
「…あの。。。しぃゆちゃんのママは。。。公務員です。。。。。」
「あふ…アラセ様ぁ…おち○ぽ…おち○ぽすごく大きい…けほけほ」
びっくりしすぎて射精した。
・・・・・・。ここまで
>>509 起きてた。
GJ!
ずぴゅるぴゅるぴゅるぴゅぴゅるぴゅ〜♪
やはり俺はモリア様の奴隷になりたい。
休みなんで手元においてあったSF小説を読んでたんやけど、人間も含めて
地球の生命って炭素ベースの生命体なのよね。
でも宇宙には炭素ベースじゃなくてSi(シリコン)ベースの生命体もいる可能性
があるって出てた。
シリコンで生命体が出来るならFe「鉄」でもできないのかなぁと思った次第。
知能を持った鉄生命体を使って作られたフルートでおにゃのこを魅了する・・・
なんて「ハーメルンの笛吹き男」っぽいけどね。
>>511 元素表を垂直に降りる話かぁ。
炭素ベースで酸素ガス吸ってるから
ケイ素ベースで硫黄ガス吸ってる生き物がいるって話ね。
化学の先生に聞いた。
そしてその珪素生命体が炭素でロボのような物を作って
地球に物資補給のためにそれらを送り込んできて
生命と認識されていない人間達が鋼鉄のロボで熾烈な徹底抗戦を続けるってわけだな。
もし主人公以外のパイロットが全部女だったらハーレムだなこりゃ!
514 :
名無しさん@ピンキー:2007/08/03(金) 15:46:32 ID:gStLMnCl
君達には戦闘妖精雪風を勧める。文庫版を読め!
勇者九十九も気になるが…夏のお嫁さんの続きはまだかいのぉ…
わしゃこれだけが心残りなんじゃぁ…
うー……元素表を真下に降りる話は某C級SFコメディ映画を思い出すのがツライ
いや侍女式機械人形とか力が欲しいかとか争いはStop it!とか大好きだけども
>>516 何だっけ、窒素ベースだからセレンで死ぬんだっけ?
この流れでパッチ族思い出した。
>>514 文庫版でも、ジャムは良く分からないもので終わってたような気がするんだが……。
もしや、新作が?
…人間が敵とみなされていなかったに反応したんだろ。
スレ的には再教育部隊の光学異性体に「愛」を教えるのが筋だろう。
>光学異性体
いくら中だししても
孕まないというのは淋しいです。
孕まなくても親にはなれるさ……
>521
おやおや、親よりなりたいモノがあるだろう?
>>518 少し前、SFJapanだかどっかで載ってたよ、新作。
SFハーレムなら、ベタだが、主人公が奴隷商人に売られた挙句、
言語コミュニケーション不可能な異種族どもをチンコ一本で征服していく
ようなのが好みだな。何で性交渉できるんだ、というつっこみは無しで。
もちろん、ヤっちゃった最初の一人は銀河帝国のお姫様クラスの要人です。
全員コミュニケーション不可だとさすがに寂しくないか
外見は人間で可愛いヒロインかと思いきや性交渉は掌でやるタイプだったという漫画があったが
異星人とはいえさすがにアウトかも
それならシリコン生命体(シリコニィというらしい)の類でそいつらを使ってで笛を作って
人間の吐き出す息を吸気して活動をしている「生きたフルート」ってなもんを用意したら
どうじゃろ。
フルートは人間がいないと知的活動が出来ない(吸気が出来ないときは仮死状態)んで
人間が必要になるという共生関係。
何故か男性の出す息のほーがシリコニィには相性がいいのでフルートは男性に力を
貸すっちゅう感じ。
実体は石ころで共生体がいないとろくに動けず、代わりに精神的能力がやたら高くテレパシーで相手と結びつく
なんてのも某SF本で有ったな
>>518 ここにきて目下読んでいる雪風の話題が出ようとは、誰が予想し得たであろうか
ところで、ふと、戦闘機の擬人化ハーレムなんてのを思い浮べてしまった
実在機の擬人化で、フランカーの姉妹丼とか、F-Xの選定をどれだけ気持ち良くさせてくれるかで競うのとか
暇があったら描いてみたいが、この案で誰かたのむ
桜花は心中系のヤンデレ?
そういえば、前戦車男と空母とか駆逐艦の娘の話があったな・・・
てらおか・・・じゃ無かった、とある作家さんだったか?(覚えてない)
ハーレム系といえば権力とも絡みが良いかもしらん。
革命で国を追われた王家の人間が御付きの侍従や護衛と共に落ち延びて王国
再興を目指すとか。
ってこれじゃコードギアスか。
いや、どこにでもあるだろそんなの。
幻想水滸伝5もそうだったような
>>532 自分的原点はファイアーエンブレムだな
公式カップル無視して女性キャラのみ使用でクリアとかしてたけど、
よく考えるとこれが自分のハーレム嗜好の原点かもしれない
つまるところ一般的な方法でハーレム嗜好なり支配欲なりを満たすには戦略
シミュレーションがベストというわけか。
タクティクスオウガとかな
幼馴染な巫女4姉妹とかヤンデレ義理姉とか素材はステキだけど、
あのユニット絵はハードル高くね?w
ヒロイン
・お嬢様(おしとやか)
「私、XXくんのこと……好きです……だから……あげます」
・お嬢様(ツンデレ、でも主人公にはデレだけ)
「XX様にこの純潔……捧げます!」
・幼なじみ
「XXちゃんのこと、ずっと好きだったから……あげたい!」
・幼なじみ(妹)
「XXおにいちゃんに、@@(名前が一人称)の初めて、あげる!」
・おしゃべり
「あたし、XXのこと好きだもん!だから平気だもん!」
・委員長
「私、XXくんに初めて、あげたい。一度くらいわがまましたい」
・ハーフ
「アタシね、ずっとXXにバージン、あげたかったんだヨ!」
・後輩(内気)
「XXさん……私……あげます……」
・後輩(元気)
「XX先輩……わたしの初めて……もらって下さい!」
Stage 1:MAD TEACHER
放課後の学校、教室で主人公の誕生バーティーが開かれていた。
ヒロインたちが作ったケーキを食べているその時突然、女の銀行強盗が乱入する。
その顔を見て驚く主人公とヒロインたち。「せ、先生!?どうして!?」
なんと、強盗は教育実習で学校に来た女子大生だったのだ。
主人公に一目惚れして、告白している所を見つかって大学を除籍になってしまった。
生活は荒れ果て、強盗に身を落としてしまう。警察に追い詰められ、死に場所にかつて教育実習で学んだ学校を選んだ。
主人公とヒロインたちは、人質に取られてしまう。 そして……
「助かりたかったら、5人選んで、Hしなさい。それとも、私とする?」
2:PLAYERS SELECT
服を脱ぎ始める強盗。『ふたなり』なのを見てみんな驚く。
「みんなは処女をどっちにあげたいわけ?」
ヒロインたちの答えは決まっていた。
「そんなの、(主人公の名前)に決まってるじゃない!」
主人公はみんなを見渡す。
みんなのすがるような視線、
(お願い、私を選んで……)(私はいいから、OOさんを選んで……)の中、5人を選んだ。
Stage 3:GAME START
命じられるままに、交わっていく主人公とヒロインたち。
命じられて……いや、本当は、ずっと望んでいたこと……。
ヒロインたちは、皆、主人公を密かに想っていた。
でも、みんなで仲良くしていたい、誰が悲しむ顔も見たくない心が邪魔をして、
彼の取り合いはできなかった。
野獣がくれた楽園で、性の宴が始まった……。
>>538 把握した
紫音が息継ぎのために顔を上げる。繊細な舌と咽喉、傷ついたことなど一度としてないような、赤ん坊のような粘膜を、小宮の汁が汚していく。
「すごい…小宮くんのお汁…」
入りきらなかった汁が顎を伝って垂れ落ちる。横にいた智奈が、ためらいがちに舌を伸ばす。
「これが…お兄…ちゃんの…」
ずっと一緒に育ってきた、妹のような彼女を選んだのは、彼女なら許してくれると思ったからだ。そんな思いをよそに、小宮の性器は異常な空間の瘴気にあてられて、これ以上なく充血する。
悪魔の角にも似た性器を、紫音の小さな唇が包んでゆく。
「小宮くん…んむ…ふ…ちゅぶ…」
ずっと憧れだった紫音お嬢様の唇。誰よりも白かった制服は無残にもはぎとられて、控えめな胸が、汗に潤む。
少女達は皆、スカートだけを腰蓑のようにぶらさげて、いつでも挿入できるように、下着の類もつけていなかった。
「コミヤ…お願い…ワタシもう…」
小宮の顔に、ジュリの性器が寄せられる。美しいブルネットの恥毛は、彼女の血の色を表している。桃色の性器を舌でなぞり、先ほど傷つけたばかりの襞を探る。
崩れ落ちそうな彼女の、肉付きのいい健康的なふとももを両手で抱えると、とろみを帯びた少女の汁が、小宮の鼻を伝って溢れてゆく。
「もう準備はいいでしょう小宮君?…委員長!」
人生に絶望したかつての女教師は、苛立たしげに顎をしゃくって、雛瀬に尻を上げるよう命じた。誰も触れた事がない、少女の膣。小宮はゆっくりと立ち上がり、誘われるようにその穴に赴く。
「ふあぁ…小宮くん……小宮くんが…入ってくる…」
緊張のせいか、それともこの異空間のせいか、雛瀬の膣はひどく熱い。蕩けそうな少女の蜜が、小宮の皮膚を越えて、直接血管に流れ込むような錯覚を覚える。
「小宮くん…ぅあ…小宮…く、ぅん…」
小宮は少女の体温にのぼせ上がり、正常を失った精神で、ただただ射精するためだけに腰を振る。発汗のせいでムレた肛門の、ねばっこいにおいを嗅いだ気がした。
「あっ…ぅ、やぁあ……」
奥の奥に射精し、尿道の痺れもとれぬ内に、小宮はかわいい後輩の膣に、自身の肉棒をたたきつける。
日ごろ寄せられる尊敬の念を、無残にも踏みつぶすのは、意外にも射精のように快感だった。
>>540 THANKS!
各ヒロインの設定。
属性 一人称 主人公の呼称
鶴見由梨香:お嬢様(おしとやか) 私 小宮くん
白石紫音:お嬢様(ツンデレ) わたくし 小宮様
浅野綾奈:幼なじみ わたし 尚人ちゃん
浅野鈴奈:幼なじみ(妹) りんな なおおにいちゃん
大川千恵:おしゃべり あたし ナオ
安田潤子:委員長 私 小宮くん
芝浦=ジュリエット・ソムズ:ハーフ アタシ ナオト
小野琴美:後輩(内気) 私 小宮さん
国見夏希:後輩(元気) わたし 小宮先輩
理想郷の18禁のところにハーレムになりそうなのが新しく投稿してあった
期待v
543 :
名無しさん@ピンキー:2007/08/06(月) 03:26:53 ID:hajpIWdL
pipiファンタジー竜使いの少年
更新早くてお勧め。
>>541 なんかどっかで見たな
わざわざ「ぼくのかんがえたせっていひょう」まで付けたヒロイン達
呼称とか属性とかも
「ぼくのかんがえたきゃすと」で声優名まで列記してないだけまだマシじゃないか。
電波受信してきた、これから投下する
天井の見えない闇の中、祝福された泉の光がわずかに、うごめく男女の影を映す。
「ふぁあ!やだミスラ!ひっぱらないでよ!」
「ちょ…調子にのるなよエロ猿!!」
「ミスラ君…ダメだよそんなの…」
「うっせー!!オレは勇者だ!勇者はオレだ!!」
ミスラと呼ばれた少年は、沐浴用の聖服に身を包んだ少女たちを、手当たりしだいにひん剥いていく。
「ダメよミスラ!この子達を犯すというならまず私を…んあう!!」
一際威厳を放つ少女は、しかし豊満な乳房をたゆませながら、泉の縁に押し倒される。水に濡れた黒髪は色香を放ち、これからまさに成熟せんとする彼女の未来を予感させた。
「意味ないよセー先生、こんなかでオレとヤってないのセンセーだけだ」
「…うそ、貴方たち…」
ロセル・スルス・セーナイン、聖職街道まっしぐらの少女のうったえは天に届かず、泉に浸かる他の十数名は一斉に目を逸らす。
今日は勇者ミスラの旅立ちの儀。どうせ茶番なら、思う存分楽しんでしまおうというのがミスラの主張だった。祝福するなら尻をだせ。
「見なよセー先生、あのお姫様、魔王を倒そうって人間に、こんなボロッちい剣しかよこさなかった。オレのこんぼうのほうがまだ斬れる」
「ミスラ…悲しいこといわないで…」
そう、この国の勇者制度は、一種の魔女狩りだった。
ルルカナンは大陸の端に位置する小さな都市国家。近隣の都市はとっくにつぶれ、明日とも知れぬ滅びの足音に、人々は必死になって耳をふさいだ。
狂気に陥らぬための集団ヒステリー、この都市は、武勇に優れた男を勇者に祭り上げて城壁の外に放りだした。
もう大丈夫だ、勇者様が何とかしてくれる、おかしいぞ?そうかアイツはニセモノなんだ、今度こそお願いします本物の勇者様…
勇者を送りだすスパンは日に日に短くなり、一人、また一人と、未来を嘱望されるはずの優秀な人間が、望みのない狂気の海に漕ぎだしていった。
「んっ…ぁ、泣かないでミスラ…うん、やさしくね…?」
ミスラはセーナインのあたたかい乳房に顔を埋める。城壁をでれば、もう二度とこの人に叱ってもらうことなどできないのだ。グーで前歯を折られたりはしないのだ。
「ふぅ…ふぁ……。くっ…ぅん」
どびゅ…どびゅ…
膣道から逆流した精液が、乳白色の泉の水に溶けこんでいく。達する瞬間、身体を引こうとしたミスラを抱きしめたのは、セーナイン自身だった。
結果としてミスラが最後まで残ったのは、彼が出来損ないだと自他共に認めていたからで、実際彼の前には男装した少女が数人、ヤケクソのように城壁の外に放りだされていた。
彼の誇りを傷つけるような慈悲無き仕打ち、少女の背を見送るミスラの心はいかほどのものか。
そう、だから彼は、盛った。
誰彼構わず夜這いを仕掛け、手段を選ばず同情を引く。畑の真ん中風車小屋、小川の中州に城の中。ところ構わず交尾の連続、ついには城主の姫もブチ切れて、めでたく今日に至るとなった。
「ふぁあああん!!」
アルクリル・テシア、何かにつけてミスラを慰み者にしてきた隣の家の少女も、今では立派に聖職につき、こうしてミスラに後ろから突上げられている。
忘れもしない少女の家のトイレの裏手、一度として空気に触れたことのない亀頭をひん剥き、気持ち悪がりながらそのまま放置したのはこの少女。
あのあと皮の戻し方がわからずに、泣きながら当時のシスターに相談したのはセピア色の思い出だ。
「アンタねぇえ、…もう、バカ…ぁう!、…ぅぅぅ、ぅあ!ちょ…調子こくんじゃないわよバカミスラ!!」
ぎゅぶぶぶぶ…ぐぽぉ…ぐびゅぅ、ぐびゅ、
「それが勇者様への口の利き方かよ、エロ貧乳…うがが」
「なにさえらそうに、イきそうなの?イかせてあげようか?…ふあああ!!」
互いに互いを罵り合って、結局達するのはいつも同時。キスというよりは、合法的に噛みつく手段。触りなれた彼女の2つに結った髪を、今生の別れといじくりまわす。
「いってくるよアル…」
「子供の…名前さ、アンタからとるからね…」
祝福の秘蹟は滞りなくすんだと姫に伝わった。姫にしてみれば想像するだけでイライラするアブラムシを、窓から放りだすのと同じことだ。
城門を開けるのも怖いこの国の衛兵は、ここから飛び降りろ、と高い高い城壁の上で指示した。
・・・・・・。
早くも全滅の兆しだった。
舐めてかかったスライムは仲間を呼び仲間を呼び仲間を呼び…
勘定できないほどに大量のスライムは、周囲の自然を飲みこみながらドロドロに溶けあって、恐怖にひきつるミスラを見下ろす。
もっていたはずの武器はとっくに波にさらわれて、鼻からはいった残骸が大腸で暴れている。
「乗れ!!」
夢か現か、しこたま打った頭を抱えて雑木林に飛びこむと、開けた空き地にアホでかいモグラが顔をだしていた。
最も覚えていたのはそこまでで、急に壁に激突したと思ったら地面だった。
ぐぽぶ…ぐぽぉ…ぇろ…ぶぷぷ…
「……ん?」
「ふぼ…んぷ…起きました?」
ぢゅるるるるる……どぴゅぐ、どぴゅ
「誰アンタ?」
「ルルノっていいます、こんにちわ」
清楚な顔立ちをした少女は、ゴクゴクと豪快にノドを鳴らしながら精子を飲みこんでいく。
「大丈夫よ、悪いスライムは全部追いだしました」
「全部?」
「ウンっ、お尻の穴も尿道の奥のほうも全部っ」
「おっ、起きたか?」
ガシャガシャと響く鎧の足音。現れた女性は、伸ばすに任せた赤い髪を腰まで伸ばして、剣の刃でまとめて切ったことが容易に想像できる毛先。
「私のこと覚えてっか?でっかくなったなーミスラー」
「ざ…、ザクロねーちゃん?」
男に勝るその長身、こんなデカイ人はミスラの記憶に一人しかいない。
ヘルザクロ、ミスラの前に城壁を追いやられた少女。簡単にいうと近所のガキ大将だった人。
「おーしおしおしおし、ちゃんとメシ食ってっか、オメー?」
「うわ、…やめろよねーちゃん、ガキ扱いすんな!」
はげるほど撫で回す無骨な腕は意外に細い。記憶のなかのヘルザクロは基本的に無敵で、インチキで、なんのダメージも受けない鉄板のようなイメージがあったのだが。
「ねーちゃん、ここは一体…」
「んー、お前さ、そのさ、あのさ、その前に一個いいか?」
「ん?ん?…なになにねーちゃん、おっぱいが…」
「で…でるようになったか?」
「なにが?」
「大人になったかって、だから…もー」
「だからなにいってんのねーちゃん?」
「せ…っ、せーしだよせーし!せーしでるのかお前?お前のせーしはちゃんとせーしなのか!?」
「ななな…なんなんだよ!せーしせーしって…」
ミスラは気まずすぎて逃げだそうとするも、満身の力をこめた両手で抑えこまれる。
「ザクロ様ザクロ様、これこれ」
「ん?」
後ろから声をかけたのはルルノ。
…うべ…こぽこぽ…どろぉ…
彼女は先ほど吸いとったスライム交じりの精子を両手に出してみせる。
「……。…よし」
「いいの!?」
「あのなミスラ、ねーちゃんスゲー困ってんだ、マジなんだよこれ」
「…ん、そう?」
真正面から見るヘルザクロは驚くほど美しい。まだ原石で、荒削りで、それゆえの誇りがある。
「ねーちゃん助けてくれよミスラ、な?な?」
「んー、そりゃもちろん…」
そうして連れていかれた先は地下の地下。
ルルカナンの地下にこんな空間があったのか。城壁の外はミスラが考えていたより圧倒的に巨大で、刺激に溢れていた。遠くのどこかで、地下水が流れる音が聞こえる。
城壁を追いだされたヘルザクロは、滅亡した近隣諸国の生き残りと手をとりあって地下にもぐり、いつの日か魔王を討つ日を夢見て、ずっと力を蓄えているのだといった。
その名もそのまま、ザクロ団。
「ザクロ様!」
倉庫のような扉の前で、ビシリと背筋を伸ばした鎧の女性。
七三に撫でつけた黄金のショートヘアは、彼女のようにキリリと陰影の刻まれた顔立ちでなければ似合わないだろう。
「ユピゼル、この子、頼んだわ」
「…ハッ!」
「ねーちゃん?」
「あのさ、ミスラ」
酷く懐かしい、安心するようなにおい。
「ほんっと私、また生きてお前に会えるなんて思ってなかった…」
そのくちびるが近づいて、彼女の舌がミスラに絡む。
ぢゅぷ…ちろ。ちゅぅ、ちゅっく…
愛情の濃縮された、本心からのキス。
「終わったら部屋にきてな、ちゃんと祝おうぜ、朝までな」
そういいながら、走り去る彼女は少女のように浮いていた。
「初めてはとっといてあるから!!」
・・・・・・。
「ミスラ君」
「あ、ハイ、」
「ユピゼルだ、よろしくたのむ」
「…ども」
ズシリと重い扉の向こうには、冷たく光る少女が壁に繋がれていた。
「この子は…?」
「宝剣クリステスラ、多くの犠牲を払って我々が手にいれた、我々の希望だ」
少女の瞳は無関心で、ミスラのほうを見ようともしない。
「封印の術式がやっかいでな…その、女性の形をしているというのが」
「いうのが?」
「つまりその、我々の仲間には男性がいなくて…解除できない…」
「あー、なるほど」
つまりはセックス。
「勃起は大丈夫か?」
「はい?」
「コホン、一人で…可能か?」
「あー、そいや、なんか寝てる間に搾られてたから…」
「か、かしてみたまえ…」
彼女は鎧を軋らせながらひざまずく。気品ある舌がソロソロと、ミスラの性器を包んでいく。
ちゅぶぶぶ…くぷ、くぷぷぷ…ぷぶぶ、
「うあ、」
ぶびゅ、びゅるる…ぶ
「コ、コラ…。だ、だしてはだめだろう…」
「あ、つい…」
ユピゼルはモロに浴びた精液を気にしながらも再び性器を愛撫する。
ぐぷぷぷぷ…ちゅぼ、ぷ、ぢゅっぷ……ぷぷぷ
「ぐあ」
どぶぶ、びゅ
「だ、…だから…」
「たんま、まって、まって、やっぱいいや、一人でなんとか…」
「わ…私はなんのために…」
クリステスラはそんな馬鹿げたやりとりに、クスリともしない。
「先あやまっとく、イヤだったら勘弁な」
「……ワタシとするの?」
少女が初めて口を開いた。
「ああ、キミの力が要るみたいだ」
「…そう、別にすればいいと思うよ」
「いいの?」
「…知らないし、ワタシのことなんて」
彼女を覆っていた布がするするとはだけていく。露になる無毛の性器。
ちゅぷ、ちゅく、…ちゅ
「やっぱこれ、中にだしたほうがいいのか?」
じゅぱんっ、じゅぱん、じゅぱっ、じゅぷぷぷ…
「スキにしてたらいいと思うよ…」
ぐぷ、ぐぷぽ、じゅぼ、じゅっぽ、じゅぽ…じゅっぽじゅっぽ…
「スキにったってさ…」
じゅぷぷ、ぷぱん、ぷぷ、じゅぷ、っぷぶぶ…どびゅ、どびゅ…
「……でてる?」
「…?、…ああ」
「一生ついてくね、御主人様」
ちょっと笑った。
・・・・・・。
「ふあ…、ん、んん、ああ、ミスラ…ミスラぁ!!」
ヘルザクロの裸体がランプの光に照らされる。
あれからミスラは、身体の奥から湧きあがる精力を抑えるのに必死だった。
射精するたびに、毎回毎回生まれて初めてそうしたように、滂沱の汁が流れでて、萎えるどころかさらに屹立する。頭の中で爆発する快楽の雷。クリスはクスクス笑うばかり。
「ぅああああ、…ひぐ……ミスラぁ…ねーちゃんもうダメだよ…腰が…んああああ」
「ゴメンねーちゃん…あと一回…」
「さっきも…ぁああ、さっきもそういったぁぁぁ……んぁ!!」
ぎゅぶ、びゅぼ、びゅぽ、…びゅぱん、びゅぱ、びゅぽぉ…
「ひっ…ひぅ。ダメ、ダメぇ、!!たひゅ、たふけて…」
びゅぅぅぅ、ぐぼ、どぷ、どぷどぷ、じゅぷぷぷ…
「ぁっ、ぁっ、…ぅぅぅ。」
ミスラはそんな調子で、部屋の中に駈けこんできた兵を犯し、休息中の兵士を犯し、見張りを犯し、平和に眠る非戦闘員を犯しぬいてから戻ってきてヘルザクロを犯した。
びゅぶ、じゅぶ、ぎゅぼぼ、ぬぽぉぉ…じゅびゅ…
「ひゃあ、っあぁ、また、またぁ、…もおお…やぁぁあ……」
「これ、を、…さ、さ、最後に…するから…んあ」
「ウソつき…ぃぃ、んああ!!イグ、いぐ、んも、もぅ、ぅぁ、やああああ!!!!」
びゅるぶ…びゅう、びゅびゅびゅ…
翌日、壮絶な、絶望的な、圧倒的自己嫌悪。
ザクロ団、総勢82人。降りかかった汁の量に多少の差はあれど、皆一様に子宮を満タンにしながら、こぼれる肉蜜を気にしつつ、内股で、アジトの清掃に精をだした。
「て…手伝うよ…オレも…」
「ひゃう!ミスラ様…や、だめ…またでる…」
ごぽぽ…ぽたぽたぽた…ペタリ
「あの、なんかやること…」
「……ぁ、…ぁ」
「どうした?」
「すごかったです…あの…ふ…なんでも…ないです。ぁぁ、やっぱりだめ…」
こんな調子で、皆ミスラを見ると、昨日の亡霊を見つめながら、震える声で挨拶した。
作戦室に入ったときも、幹部はみな遠くを見ていて、ヘルザクロはルルノに軟膏を塗ってもらっていた。
「ん、…ミスラ、ちょーっと話が…ある」
「…うん、ゴメン」
「あやまるこたーねー、チッ、…宝剣っつーか、魔剣だろありゃ」
ヘルザクロの横にいた紫がかった黒髪の女性が声をあげる。
遠く東方、月国の民族衣装を身にまとい、咥えた楊枝と、腰に下げた大小が特徴的。
会ったことはないが、昨日散々犯したのだろう、イスがあるのに、一向にかけようとしない。
「カリンザだ、…ぃやあ昨日は…クソの穴までほじくられるたぁ…」
「そ、そんなことしたのか…オレ。…ごめんなさい」
「いやぁ…よかったぜぇオメェ、ケケ…、ありゃぁすげーわ、前も後ろも」
馴れ馴れしげにミスラの肩を抱く。しっとりと、なまめかしい白い肌。投げやりな口調と、ズボラそうな外見とは裏腹に、長いまつげと、鼻に通るような香のにおいは、はかなげな女性らしさを強調している。
「ミスラのさ、力を貸してもらうことになるんだ…予定外だったんだけど」
「宝剣が…どうもあなたしか使えないみたいで…」
これはルルノ。
「ああ…そんな気してたよ。別にオレ、ねーちゃんの力になれるならなんでもするけど」
「ミ…ミスラ……かわいいなぁー、かわいいなぁーお前は。…昨日みたいのもいいけど…ねーちゃんはじめてだったのに…」
「本当になんでもするというのだね…?」
これもまた見たことのないが多分散々犯した女性が、横から現れる。華奢な、魔術師特有の三角帽を目深に被った彼女は、その底冷えするような目でミスラを見つめる。
わずかにほおが赤いのは、昨日の狂態を思いだしているのだろう。
「グ…グリオーだ、団長、作戦の説明を?」
「あーうー、たのんだわ。私、今日ムリだー。」
「では説明しよう…ってオイ!な…なんてものをおったててるんだ…」
「うあ、…こ、これは」
世にも天晴れな朝立ちである。
・・・・・・。
「あっ、がぁ!!っふぁ、っふ、ひぐ…!!!」
ぶぎゅ…じゅぶ…じゅぶぽ…っじゅぶぽ…ぐぶぶ
「ひあ、っや!ああっ!!!…死んじゃう!!死んじゃうよ!!!」
じゅぶっじゅぶ…ぐぶぶ……ずびゅる、じゅじゅじゅ…
次から次へと捕獲されてはつれてこられる、アンデット。
ゾンビ、スケルトン、レイス。彼女達はかつて、自分達の祖国を守るために戦い、死に、死んでから、祖国を滅ぼすために魔物に利用された戦士だった。
要塞王国ザゲドマ、防御に優れたこの国は、死体魔術師オドケナウの手によって、わずか三日で内側から崩壊した。手をとりあった者たちに殺しあいをさせるという、おぞましき暗黒戦術。
「ふぁぁっぁあぁああ!!!」
どびゅぷ、どぷ…
また一人、死の世界からの転生が完了する。若々しい、最も生気に満ちた年齢の女性。もちろん全て宝剣クリスの力だった。
一歩間違えば死姦だが、宝剣の加護を受けたミスラの精液は、一振りかければ死体に肉をとりもどし、絶頂に導けば精神をもとりもどす。
無限に思えた軍勢は、ここ一週間の乱交でもって、怒涛の勢いで数を減らし、ザクロ団の戦力はそれに比例して増加していた。
男のアンデットは残念ながら転生の手段がなく、ザクロ団の面々が派手に吹き飛ばしている。
「ミスラ君!きたまえ、親玉をたたくぞ!!」
踏みこんできたグリオーが、あまりの臭気に嗚咽を漏らす。半泣きで、それでも歯を食いしばって陣を引くと、空間上に真円の目玉が現れた。
「さぁきたまえ…んもぅヌルヌルするなぁ…、手ぐらい拭きなさい!!」
ギョロギョロと媚びる様にこちらをみる悪魔の目玉に頭をつっこむと、その先は戦闘の真っ最中だった。
「オラァ!!くたばっちまえ!!」
カリンザの刃が一閃、空間を切り裂くと、おぞましい数の人骨がバラバラと吹き飛んでいく。
彼女はここ3日、食事も睡眠もとらずに戦闘にでずっぱり、袴でとめた着物を背中にたらしながら乳をだし、血と汗で濡れた髪が丁度乳首を隠している。
「奥義、骨吹雪っとぉ…なんでぇミスラ、オレの乳がめずらしいかよ?」
「うぷ…は、離せよカリンザ!…すげぇ汗臭い」
「この餓鬼…、よーしよーし、アジト帰ったらいくらでも吸わせてやるからよー」
「やめないか2人とも…」
グリオーが一歩前へでる。相対するのは、死体魔術師オドケナウ。
「クソ…人間が、…人間風情が…!!!」
彼女はまだ、年端もいかない少女だった。ただ人間と違うのは、羊のような角がとぐろを巻いていること。
「元人間が偉そうにすんねぇー、その首落とすぜ?」
「やめろカリンザ、もう抵抗する力など残っていないんだ、…ミスラ」
「ん?オレ?」
「あの、アンデットと同じ要領だ、たのんだ…」
「殺シテヤルゾ人間ガァ…貴様なぞ、…食肉用の肉ゾンビにしてやる…!!!」
ちゅぶぶぶ…
「ふぁあああああ!!!!」
「牙しまえよ…すぐ治してやるから」
「…クソ!!くっそ…ぅ…あ、あああ!!!んああああ!!」
ちゅぶん、ちゅぶ…じゅぱんっ、じゅぱん、じゅぱ…
「嫌いだ!!人間なんか大ッ嫌いだ!!!殺せよ!!人間に戻るくらいなら…!!!!」
「それはさ、人間になってから、…もっかい考えようぜ」
どびゅる…どびゅ…
目を覚ましたラブラノ・オドケナウは、長い長い悪夢を見ていたようだと話した。覚めても覚めても繰返される、悪夢。悪夢。悪夢。悪夢。
ザゲドマの玉座には彼女の母が座っていた。権力闘争に巻きこまれ、王の子を宿しながらも殺されたその女性は、死してなおラブラノを産み落とした、この国原初の屍だった。
・・・・・・。
「んぁ!!ああ、ミスラ!!!お前、そこは…ぁ、あん!」
攻撃に必要な筋肉のみを備えたカリンザが、ミスラの上で腰を振る。グリオーが、待ちきれぬようにミスラの顔に秘所を寄せる。
ちゅぶ…ちゅぐ…
「ミスラ…くん。ふぅ…ぁぁ…やぁ……」
2人は今回の作戦の論功行賞で、ミスラの一晩独占権を授与されていた。
ぶぎゅ…ぶぶ…。じゅぷぷ…びゅ、どびゅ
「んん!!ん、んっ、っは。ふあ!」
カリンザはふくらはぎを震わせながら崩れ落ちる。彼女の意思とは無関係に痙攣する膣口が、ミスラの精液を噴出する。
使用者のいなくなった肉物にグリオーがその手を添える。彼女を責めるミスラの舌が、その指から残り少ない力を奪いとる。
「うあん!!!…ちゅぶ…ちゅご…ふむ。…ひゅごい…ぶぷぷ」
舌の愛撫に、眠たげなカリンザが加わる。巻きつき、搾りとる、粘膜とくちびる。
「ちゅぼ…ぅああ、なぁ?もっかい、もっかいいいだろミスラ?…ぁ」
「ず…ずるい、…ぁ、や、ふにゃぁ!!順番は…守れカリンザ…ぁ、あ、あっ!!!」
「2人とも並びなよ、…一緒にするから」
ミスラの鼻腔に流れこむ汁が、グリオーの絶頂を伝える。彼女を抱え、カリンザと並べ、交互に交互に肉物を埋めていく。
じゅっじゅぽ、ぐぽ、くぽ…ちゅぐぐぐ…
「あっ!!あ、いぁ、…んんん!!ぃいの!ぃい!!!」
ちゅぼ…ちゅぶぐ…くぽっくぼ、っじゅ、、ちゅぶぶ
「ふにゃぁ!!だめぇ…も…だめ…ぁあああああぁ」
ずびゅん…びゅっ、びゅぐ…
遠くで、兵士たちがあわただしく動き回る音が聞こえる。また戦闘が始まったのか。
ザクロ団、総勢507人、剣一本、ただいま増加中
ここまで
こいつはいい電波だぜ!
なんという電波
これは間違いなくハーレムの神から受信してる
558 :
541:2007/08/06(月) 22:52:05 ID:4TK5Yk21
>>544 >わざわざ「ぼくのかんがえたせっていひょう」まで付けたヒロイン達
実は、前スレにあったそれを元にイメージを膨らませた。なかなかいいな、と思ったので。
元ネタがあまりにも不評だったので、発表は控えたが。
イメージ絵がないのに、声優も何もないもんだ。
Stage 4:FUN CLASSROOM
少女たちとの交わりはまだ続く。
果てることのない自分の性欲が信じられない彼。
想い人にこんな形で処女を捧げたくはなかったのに、いつしか喜びに目覚めて行く少女たち。
「好き、好き!大好き!もっと!もっと!」
「ううっ、いい、いいぞ……」
Stage 5:LOVE IS MADNESS
いつしかわき上がる、少女たちの黒い欲望。
この中の誰にも負けたくない、彼を自分の性技で我がものにしたい……
小便を垂れ流す、女同士で絡み合う……
彼も、溢れて止まらない欲望を少女たちに叩き込む。
桃色の甘い狂気が教室内に充満していく。
Stage 6:QUEEN OF GOMORRAH
『最後の敵』は、強盗=かつての見習い女教師だった。
彼の屹立は衰えるどころか、ますます激しくそそり立つ。
彼を手の上で操るがごとく翻弄する強盗に、敗北感を覚える少女たち。
強盗に翻弄され続ける彼。
彼は絶頂に達そうとしていた…
Stage 7:GAME IS OVER
その時、銃声が轟いた。落とした銃をとっさに拾った彼が強盗を撃ったのだ。
だが、当たったのは肩だった。
「なぜ頭を狙わなかった?」と問う強盗に、彼は「俺たちが暴れても、撃つ気なんかなかっただろう?」
警官隊が突入する中、彼は外に向かって叫ぶ。
「ゲームは終わりだ!!」
Last Stage:GAME IS NEVER OVER
強盗は逮捕され、事件は解決した。
あの日以来、少女たちは彼にべったりついて離れなくなる。
だが……
「本当にそれで幸せなの?彼にあんなことしたのに?」
わき上がる気持ちは抑えられない。
そして、雨の降る日……少女たちは彼の家を訪れる。
「わかってるよ、俺を袋叩きに来たんだろ」
「違うよ!ぶたれるのはわたしたちだよ!」
「私たち……先輩を独り占めしたいばかりに、ひどいことしちゃいました……」
「あたし、あたし……ごめんなさい……」
「嫌いになってもいい、ぶってもいい……」
「でも私たちは、ぶたれたって嫌われたって、ずっと好きだから……」
彼は言う。
「もういい、何も言うな……みんな、ずっと俺のそばにいろ」
そして彼と少女たちは、夜が明けるまで交わり合った。
両親が普段いない彼の家に、『家族』ができた。
「朝ですよー!ごはんですよー!」
559 :
名無しさん@ピンキー:2007/08/07(火) 01:46:48 ID:mHZqyZpg
>>549 スライムが主人公の体内に入ってたのか?
これはGJ!!>お試し勇者
くらくらするほど良電波
まだ既出じゃないようなのでサイトの紹介をば
戊午亭蟹座敷の作品群
どれもこれも最強ハーレムと銘打っているだけあって潔いほどの主人公マンセーです
あるのはFateとマブラヴとネギま!が数話
Fateは二作あるけど両方完結済みで三人娘とか女キャラほとんど喰うお話
マブラヴは説明しにくいけど、それぞれのシナリオを終えた白銀が統合してる話?
ネギま!はいまだ未知数です
とりあえず寝取りとかそんなものは欠片も出ない(というか男キャラがほとんど出ない)ので安心して読めます
・・・過去に紹介されてませんよね?
>>562 すまんが俺はパス。
というか、原作に少しでも思い入れがある人なら
あそこの作品は読んでて気分が悪くなると思うが。
>>562 乙です。早速覗いてみると「最強ハーレム物しか置いてません」てあったわ、ある意味潔い。
>>563 まあ、最強、と看板に掲げた作品は、例外なく原作改変を伴うから、その辺りは好みだな。
Fateもマブラヴも知らない俺のような閲覧者にとっては、
ハーレム感をちゃんと味わえるかどうかが重要なんだが、その辺りはどうだろう。
>>562 サイト主の名前を見た瞬間窓を消した。
つか、月厨を刺激してこっちに召喚するような真似は止めてほしい。マジで。
>>564 某所最低SSスレとかそっち方面ではかなりの有名人。
事情は知らないが、腫れ物に触るような対応から、なんとなく空気は察した。
そういや、ネギま!は設定(オール女子のクラスを担当する教師)からして
ハーレムと親和性が良さそうだけど、意外と18禁SSは少ないね。
みきやすハウスで、ハーレムものになりそうな作品はあったが、未完なのが惜しい。
察していただけたようで何より。
ネギま!のハーレム物自体は探せば結構見つかるんだが、ネギがお子様すぎて自己投影しにくいのか、
版権オリジナル問わず作者の代理人キャラが降臨して好き勝手するケースが多すぎるのと、
誰がハーレム主になっても18禁突入以前にみんなにモテモテ状態で満足して終わってしまうので、
結果的にハーレムは多いが18禁は非常に少なくなっている。
ハーレムの構成員自身がハーレムの一員であることを納得してないといけないし。
納得するためには、他の女がいても気にならないくらい主人公に惚れ込んでるか、
あるいはMC要素がいるね。
難しいな。
ヒロイン同士がとっても仲良しってパターンもあるぞ。
人数の拡大にはわりと制限がかかるが。
Fateものの一部だけ読んできた
>>563 納得…原作改変ぶりが俺にとってはキツい
でもハーレムかどうかと言われればハーレムだ 是否は言わん
ネギま!はハーレムとして書きにくいのでは。
中途半端に数が多くキャラ設定が充実してるから、キャラの書き分けや主人公との関係を数十人も
やると書き手としては大変だと思う。どうしても浅く広くになってしまうから。
(書き手が)気に入った人に限るとハーレムらしくないし…。やはり少人数に絞るか、あるいはキャラの書き分けを
しなくていい数千人数万人規模のハーレムの両極端になってしまうのかなぁ。
>>571 OUT先生は12人で血を吐いてたな。
はなの兄貴はそんなことお構いなしだが。
お試し勇者、これは神作品
間違いなく、作者の受けた電波は神からの神託
562はなあ……
Fate一作目はともかく二作目で「なにこれ?」ってなってマブラブで「駄目だこりゃ」になったからなあ
初期から知ってる身としては作者が悪い方向に成長していくのをリアルで見ていて切ない気持ちになったもんさ
もとよりマブラブ自体がダメSS作家ホイホイみたいな作品だしな……
まあウォチ関連はあんまり引っ張ると雰囲気悪くなるから
この辺で切り上げとこうや
お試し勇者GJです!!
もちっこさんの作品が保管庫で特設短編に置かれてたが最初の投稿からそんなに
時間たってないし気が早すぎでは?と思ってしまったけどどうなんだろう
579 :
名無しさん@ピンキー:2007/08/09(木) 01:17:22 ID:XTr6lT+z
何と言うか,またGJ!!
続きが気になる。お試し勇者!!
>>574 ハーレムじゃね?特にNG要素もないような気がするし
ただこのスレ的にハーレムなのかは興味がなくて調べてないから知らん
ハーレムなのは間違いないな。ただざっと読んでみたが一部の人には地雷となる要素があるので多数注意
ラノベ作家の二次創作だがオリジナルクロス作品に近い。原作を知っており主人公に感情移入しやすい人にはかなり強力なNTRとして作用
主に女性視点
ふたなり(挿入なし)
ガチレズ(頻度多め)
全部読んだわけじゃないのでやばい要素があったらまた報告します
報告よろ
NTRガチレズふたなりて…
>>581は
>>574のことでしょうか、確かめる勇気がないけれども!
ところで東京ジョイポリスに気になるものがある
『おっぱいがいっぱいソフトクリーム』
ハーレムげな響きのメニューだと思うが実際は如何?
おっぱいがいっぱいソフトクリームって、ポンキッキのアレか……
すまん、NTRではないというかクロスじゃなかったみたいだ。簡単に例えるとイデオンの世界でカミーユがエロいサイコミュで動くMSに乗ってファやエマやレコアをファックするお話だ。
ふたなりは完全なおにんにんじゃなくクリトリス・改を装備してる模様
ガチレズはまんま。
あとふたなりはハーレム主たる主人公によって禁ファックを定められてるがヒロインとはかなり深く絡む。
ふたなりの精液がヒロインの下のパックマンに入りそうになり、ヒロインがあせる場面があるが「種無しだから大丈夫、まだあわてるような時間じゃない」と言われ安心してそのままにする。
これにNTRを感じる人はいるかもしれない。ふたなりはちょっと……という人には厳しい作品
あとヒロインの一人は、主人公との馴れ初め回想において、主人公と関係を結んだ後も婚約者である主人公の縁者とファック(処女を奪ったのもこいつ)を重ね、一度結婚してるという描写があるのでこれも過去の男を匂わせちゃヤダヤダのNTRアレルギーの方にはきついかも。
ちなみにこのヒロインはその後主人公の元に走るが、原作ではそのまま。
あとふたなりがヒロインの一人の尻にぶちこむのもあった
まあふたなり駄目なやつは回避しとけ。
テレビに映る東京女医ポリスの売店では、ガチャピンとムックの着ぐるみを着た売り子たちが、並んでいるお客様たちにソフトクリームを次々渡している。
売れ行きは上々のようだ。一つ400円。
少々お高い気もするが、乳牛達自身が安売りを拒んだのだからしょうがない。俺自身は多くの人に気軽に食べて欲しいのだが。
『おっぱいがいっぱいアイスクリーム』は、俺と、俺の牧場の可愛い乳牛たちの、汗と涙の結晶である。
農業高校時代、自分の牧場を開くことを夢見ていた俺は、『理想の美味しいミルクとは何か』と考えていた。
ある日俺は、産休を取っていた担任の美佳先生が子供を連れているのに出くわし、授乳シーンを目にすることになった。
恥ずかしげに乳房をまろびだし、赤子に乳を与える先生の様──天啓を得た俺は、その場で土下座して「俺にも吸わせてくれ!」と叫んでいた。
「これだこれだ!」と笑いながら赤子と共に乳を吸う俺は、先生がその間に何度も達していたことには気付かない。
だが、俺が先生に、
「先生! 俺の開く牧場の、乳牛になってくれ!」
と言い、先生が無言で荒い息のままそのきれいな脚を開き、グジョグジョになった股間を見せた時、俺は先生がすでに俺の雌牛になっていることに気付いていた。
俺はモ〜モ〜と淫らに鳴く雌牛先生を後ろからばんばん突きながら乳を搾り、わが牧場の最初の客である先生の子供に、雌牛のミルクをたっぷり飲ませてあげた。
それが俺の牧場の始まりである。
それからは良い乳牛を集めるために東奔西走する日々だ。
幼馴染の同級生、年上の従姉妹、近所に住む後輩、音楽教師保健医バレー部部長水泳部部長、etc……。
二十数頭の美しい雌牛を集め、俺は俺の理想の牧場を始動させた。
最初は苦労の連続である。
幼馴染のかなえや後輩の遥はお世辞にも乳牛に適しているとは言えず、最初はBカップAカップの胸を揉み解すばかりの日々だ。
二人は俺に種付けされることに慣れ、最初の出産に至る頃に初めて、毎日の搾乳に耐えられるほどの豊かな乳房を持つに至った。
音楽教師の文月や水泳部長の一二三は女としての自覚が薄く、俺に貫かれるまでオナニーもしたことがなかった。
二人は妊娠・母乳の分泌に至るまでは早かったが、濃厚で味のいいミルクを出せるまでに激しい開発を要とした。今ではすっかりセックスを好む雌牛だ。
保険医の徳田先生は乳牛になった当初男に捨てられたばかりで、妊娠しても出すミルクの味は粗雑でとてもそのままは飲めなかった。
俺に激しく抱かれ続けた今の彼女は幸せに満ちていて、出すミルクもまろやかで女匂い、芳醇な甘みに満ちている。
彼女達は搾乳の際、俺に抱かれながらミルクを絞られることを好む。
かなえや文月は優しく蕩かす様に抱くことで、甘みが強くかつ清涼な味わいのミルクを出す。
遥や一二三は激しく抱かれることを好み、さわやかで癖のないそれでいて香り高いミルクを出す。
徳田先生やバレー部長の宵子のミルクはひたすら甘く喉に残る味だ。抱かれている間中キスを止めないことを好む。
そして美佳先生は騎乗位や体面座位で抱き合いながら交わることを好む。ミルクは至極濃厚で甘みもまろやか、栄養価も最も高い。
彼女達は共通して最初の一絞りは、膣奥に射精を受けた後、俺自身の舌や指で刺激して母乳の分泌を促してやらなければならない。
そうすることで、まろやかで美味、かつ母性と女匂さに溢れた最高のミルクを絞ることが出来るのだ。
「あッ、あッ、ご、御ひゅい゛ん様ぁッッ! い、イギぅ、イキますぅぅ〜っ!」
どひゅゥ! どゥ! どキュりゅりゅりゅぅぅ〜ッ!
抱きしめた美佳先生の膣奥に射精すると同時に、俺は先生の乳先をニ゛ュぅぅぅぅっ! と絞ってやる。
すると、先生の身体の痙攣と共に、乳首から白濁した母乳が噴出される。
すかさず搾乳機の始動ボタンを押し、搾乳機のホースをセットしてやると、ホースの中にゴリュゴリュとミルクが送り込まれ始める。
「ひギュ……はぁ、はぁ……う゛……御主人様、お味はいかがですか……?」
俺は指先に付いた美佳先生のミルクをチュピっと口に含む。
「……うん。いつもながら、美佳先生のミルクは濃厚で美味い。やっぱり先生は最高の雌牛だな」
中指にわずかに残ったミルクを美佳先生の口に含ませたやると、先生はその指をねぶりながらポッと頬を染めた。
「──御主人様……」
全員の種付け搾乳を終え牛舎を出ると、そこにはガチャピンが、正確にはガチャピンの着ぐるみを着た女医ポリスの売り子が立っていた。
「君にご主人様と呼ばれる理由はないが」
すげなく言い、横を通り抜けようとすると、ガチャピンは引き止めるように叫ぶ。
「わ、私もあなたの飼い牛にして欲しいのです……!」
恥ずかしげに言うガチャピン姿の売り子の少女。俯いてしまっている彼女に近づき、俺はガッと着ぐるみの上から彼女の乳房を掴んだ。
一瞬驚いた彼女はしかし俺のその行為を受け入れ、されるがままに乳房を弄ばれる。
汗に蒸れた着ぐるみの中はどうやらTシャツにスポーツブラ、形良く締まった乳房に上向きの乳首が緊張のため硬くなっているようだ。
この若い乳房はただの若い女の乳房で、乳牛の乳房になるにはまだまだ足りないものが多すぎる。
着ぐるみの上から乳房を弄ばれ、ガチャピンは小刻みに震えている。きっと着ぐるみの中では顔を真っ赤にしているのだろう。
「……この乳房で乳牛になるにはかなりの開発を要するだろう。易い労苦ではないと思うが……」
俺の言葉にガチャピンの中の少女がハッとする。
「……それでも、私はあのソフトクリームの味に感動したんです! 私も、あ、あのソフトクリームを作るに足る素晴らしい味の母乳を出したい……!」
俺はその言葉を最後まで聞かぬうちにガチャピンの着ぐるみの胸元を掴み、ガッと引き裂いていた。
彼女の身体が一瞬驚きに硬直する。
「ならばお前は今日から雌牛だ。あらゆる肉体への開発を受け入れ、淫らで美味い母乳を噴出す立派な雌牛になって見せろ」
ガチャピンは一瞬の驚きの後、嬉しそうに頷いた。
しばらくして、東京女医ポリスの『おっぱいがいっぱいアイスクリーム』は大好評のうちに販売期間を終えることになる。
しかし俺の牧場はそれで役目を終えたわけではない。俺の可愛い雌牛達は毎日美味いミルクを出している。
ガチャピンに入っていた売り子の女の子と、さらに彼女を心配して様子を伺いに来た母親を新たに加え、俺の牧場はまた新たな季節を迎えていく。
俺は搾乳機に大量のミルクを送り込みながら俺を見て微笑む雌牛達を見て微笑んだ。
おっぱいがいっぱいアイスクリームという響きになんとなく投下。
ジョイポリスっていったことないなぁ……
>>589 あれだけのキーワードでここまで書き上げる妄想力に感動した!
GJ!
なにしてんだw
GJ!
>>589 『おっぱいがいっぱいアイスクリーム』というキーワードから、
搾乳だけでなくハーレムにまで持ち込むとは…
これをGJといわずにおれない!
>>589 GJ!
通勤乗り換えの時に目に付いた看板が……
もう真っ直ぐ見れないな……GJ
ガチャピンタイツAVとメガネっ娘雌牛の乳搾りアニメーションを思い出し宮村優子版の曲を聴……ああ続きが見える……
>>589 妄想力を技量のあるバカが使うと、こうも秀逸にまとまるんだな……
ん? 誉めてますがなにか?
まさにバカ力
火事場のクソ力とも言う
なんだこのエロさwGJ!!是非とも長編Verがみたいぜ・・・
余談だがホルモン投与で母乳出すと絶対味濁るんだろうなw
ってなんとなくウィキペディアみたら吸い続けてたら妊娠して無くても出るんだ・・・多分母性に女臭さが勝ってしまうが
ちょびっとだけ投下します。
この小説は「ハーレム隊進撃中!」の続きです。
ルリ
しょくぎょう:まほうけんし
とし:19さい
しょぞく:ガベロンしんえいたい
せいかく:のうてんき
じょうたい:よくじょう
ガベロンの寝室である王の間はゲィタレード城の奥の奥にまっすぐに高く建設された王族の塔にある。
城のどの部屋よりも豪華絢爛な装飾と気品高い金と赤で彩られた部屋は、一人で使うにはあまりにも広い。
そんな部屋の真ん中の天蓋つきの大きな大きなベッドにて、
「はぁー〜〜……」
ガベロンは大きくため息をついた。
「閣下。どうされましたぁ?」
右腕に絡み付いている親衛隊のルリが尋ねる。
銀色ショートの髪の毛に甘くて無邪気な顔立ちをした彼女は親衛隊の中でも新鋭の魔法剣士である。剣や上等の魔法の才能を併せ持った彼女はその体つきもグラマラスで、天から何物も与えられたまさに女神のような少女だ。
魔法の呪文をハミングのように口ずさみながら、その音楽に体を合わせ演舞のように剣を振り、豊満なバストを大きく揺らして闘う。
そんな彼女も心はうら若き乙女であり。好きな男には子猫のように愛嬌を振りまいて、心ゆくまで愛してもらうのが毎日の日課なのである。
「ルリ……」
「はぁい?」
スケスケのシミーズに身をまとったルリがガベロンの腕を枕にしながら笑う。何度も体を重ねているにもかかわらず、透けたシミーズを押し上げる巨乳の先端にある薄くピンクのポッチがつんと立っていて、とても扇情的だ。
そんなルリを見ていると、今現在ジェシカから通達されている「閣下は城の中の女には何してもOK」である自分の立場をフル活用したくなるが……。
ここはぐっとこらえて、自分の希望を言う。
「たまには一人で寝たいんだけど………」
「「「「ダメです」」」」
すぐさま答えが返ってきた。そう、ガベロンのベッドの中からである。
ガベロンが被っていたふかふかの毛布でこんもりと膨らんでいた五つの山がごそごそと蠢きだし、ガベロンの体で滑りながら、ガベロンの首元まで近づいていき、
「ジェシカ様とガーネット様からのご命令ですので」
「夜は常にガベロン様と共に行動しろということですので」
ルリと同じようにスケスケのシミーズを纏った親衛隊たちが顔を出した。親衛隊の中でも群を抜く強さと美貌を持った乙女たち、
チキータ、ラクレット、リディア、ミモザ。
いつも、必ずこの中の誰かと親衛隊の誰かが夜伽相手として何人かセットで来るのだが、今日はなんとレギュラーメンバーのみであった。
昼も夜も達人である彼女全員で行われた先ほどのラウンドは、ここ最近の新人親衛隊やジェシカ・ガーネットとは比べ物にならない程の大きな大きな快楽を発生させ、
ガベロンの体中の水分をしぼるだけ搾り出し、肉の先端から普段からは考えられないほどの大量の白濁色の汁を噴射させることとなったのである。
全員の貪るようなテクニックと欲情悦楽の暴風にガベロンはもはや、いろんな意味での虫の息だった。なおかつ、明日はガーネットによる擬似演習があるのだ。
夜の部では基本甘いガーネットも、鎧を着込んで兵士を引き連れれば軍神の名のごとく厳しく鬼のように変化し、親衛隊や兵士たちを体を限界まで鍛えまくり、兵士たちが痛みさえも感じなくなるほど体を絞る。
彼女が歩いた後は、疲労し倒れこんだ兵士たちの死体一歩手前の姿しか残らないという。ぺんぺん草ぐらいなら残るらしいのだが。
これはガベロンでさえも例外ではなく少しでも手の抜いた戦いをしようものなら、般若の面を被ったガーネットから厳しい叱責と鬼のしごきを喰らうわけである。
ただこれも4年後に控える先の大乱までに強大にするための必要な訓練。大国に飲み込まれないためにも必要な国策なのだ。
だからこそガベロンもこの辛いシゴキじみた演習訓練には全力を持って参加していた。
しかし、その前日である深夜で親衛隊たちに愛され愛撫され、体力の半分以上も持っていかている。そりゃ、ガベロンも一人で寝たくなるものだ。
「明日演習なんだから、きっちり休みたいんだ。落ち着いて寝たくて……」
というか、演習はこの娘たちも参加のはずでは……。
何度も思う疑問だったが、彼女たちに言わせれば
「あたしたちは王子様で充電してるんです♪」
ということである。電気の通っていないはずの剣と魔法のファンタジア世界に充電という言葉は無いのだが。
「王子様に一回抱かれれば、あたしは水だけで二週間は生き残る自信があります」
「ガーネット様の地獄のシゴキでも、愛してもらった感触があればどんな痛みにも耐えられるのですわー」
「私は……ご主人様の肌に触れてるだけで幸せ……。主に足とか」
いつもの場所である右足の位置まで戻っていったミモザがガベロンの足の親指をぺろりと舐める。さっきまでの指の間を広げるように舌で割り込んでいた舐め方とは違った、挨拶のようなぺろりだ。
「ちゅばり、ちゅばちゅば……ん、おいしぃ……ちゅばちゅば……」
だがぺロリで満足はしないようで、すぐに親指を小さな口で含み、吸い始めた。蛞蝓のような軟体の舌が爪の間をほじくるようにえぐる。唾液をふんだんに塗して音を立ててじゅばりじゅばり。
「あー、また離さなくなっちゃった」
ラクレットが呆れたように言う。
「すいませんね。閣下。この子閣下の足だけですぐに理性なくなっちゃうんで」
「いや、むしろ合体とか望まない分、君らよりだいぶ楽だけど……」
吸わせれば満足なんだから。
「えへへ、それは言わない約束です」
ルリに「めっ」と口元に指を当てられた。
「めっ」なんて幼少期に家庭教師のハミラムさんに言われたっきりだ。なんだか自分が沢山のお姉さんたちに可愛がられる末っ子の長男のような気がしてきた。
いや、今の自分の立場なんてこんなものなんだろうなぁ。
「はぁ……」
もう一度、ため息。
王子となってもう一年。身分は立派で、国民の支持も厚く、国力もどんどん増し、領土も気がつけばこの地方の3分の1はすべて自分のものである。
こうなったのも。全てあの二人のおかげだ。
軍神の魂と人間離れした美貌を持つ、忠臣軍事参謀将軍。ガーネット。そしてジェシカ。
彼女たちには感謝している。彼女たちは四年後に世界で起こる大戦争に備えて、小さくて平和だった牧歌的なこの国を、とてつもなくスムーズに近代的で強大な軍事国家へと変えていったのだから。
ただ、いまこの女の子たちに囲まれている状況をつくったのも……。他でもない彼女たち二人である。
魔人に頼んだ三つ目のお願い。『可愛い結婚相手がたくさん欲しい』と言ったお願いをかなえるためなのか、ガベロンの回りに若くて可愛くて美人な女の子ばかり置くようになっていったのだ。
徴用された女兵士の中から生え抜きの人材を集め、戦闘ハレーム集団のガベロン親衛隊というものを作りあげた彼女たち二人は城内の人事にもどんどん手を出していき……。
気がつけば、この広大な城の中で、兵士・給仕・将軍・参謀・宗教司祭に至るまで、
男はこの王子ガベロン、ただ一人になっていたのであった。
(続き)
ひとまずオープニングのみ。
親衛隊を中心にちょっとづつ作っていきます。
最近はハーレムスレが賑わってて本当に夢見たいです。
わっふるわっふる
わっふるわっふる。
続き、楽しみ
wflwfl
おお!もうハーレム隊の続編は諦めていた所に!
GJです。
赤いパパさんの復活キタワー*・゜゚・*:.。..。.:*・゜(゚∀゚)゚・*:.。. .。.:*・゜゚・*!!!!
続きが楽しみなオープニングでGJです!!
わっふるわっふる
ワッフルワッフル
お前らワッフルしすぎwww
わっふるわっふる
waffenwaffen
>610
それ親衛隊違い。
罰として
>>610はナチス・ドイツを舞台にしたハーレム小説を書く事に…
610にはSSの制服には銀髪ショートのキツめのお姉さんが似合うと注文。
海軍メイドさん事件をもとに、ゲルマンメイドと
ブリテンメイドとフレンチメイドが暴れまわる、
その名も「メイドさん・ブラッククロス」とかいう作品を書けと?
占領下のフランスで主人公は国防軍の佐官で貴族、ホテル暮らしだな。
ツンデレシェフ
しとやか日系メイド
祖国からやってきたほんわか婚約者
秘密の部屋の気丈なユダヤ人母子
ホテルオーナーの丁寧な娘
レジスタンスの気の強い娘
意味無くセクシーな客のイタリア女
イングランド人の知的な女スパイ
がさつで乱暴で田舎丸出しアメリカ西部出身女
あと何か女性のネタある?
>616
赤軍の政治士官と、スペインから来たイワン・タワノビッチの妹が。
>>601 待ってた。待ってました。お待ちしておりました。
設定が好みだったのでこちらこそ夢みたいです
>>610-617のような流れが某スレにあったので転載する。
95:名無し三等兵 :2007/08/05(日) 22:01:45 ID:??? [sage]
もし伍長閣下がまともだったら
平凡過ぎるな…
105:名無し三等兵 :2007/08/05(日) 23:34:42 ID:??? [sage]
>95
んでみんな爆乳美少女高校生なんだな?
それなんて一騎当(ry
106:名無し三等兵 :2007/08/05(日) 23:57:19 ID:??? [sage]
>>105 いやルーは幼女
あと、生徒会書記兼鶏小屋の飼育係で、
眼鏡をかけた真面目一徹のヒム子さんや、
びっこの広報係のゲッベル子さん、
ライバル校のベリ子さんやイェレンブル子さんもたぶん無乳
でもレバ刺し大好きな辻子さんは無駄に爆乳
107:名無し三等兵 :2007/08/06(月) 00:43:35 ID:??? [sage]
毎日牛乳を飲むロリ少女ルーデル
108:名無し三等兵 :2007/08/06(月) 01:03:35 ID:??? [sage]
そして特に何もしていないのに爆乳のガーデルマンに嫉妬するルーデル
109:名無し三等兵 :2007/08/06(月) 07:47:11 ID:??? [sage]
ルーとガーデルマンに限って言えば、常に合体攻撃だな。
620 :
名無しさん@ピンキー:2007/08/10(金) 22:10:41 ID:W5lmajIx
そういえば、エリーシア戦記更新来たな。
この流れを断ち切るのはアレだけど、もうちょっとで区切りつくから投下させてね
キャラは
>>292参照、ネブルアシアの続き
ウーテと万灯火中心を成し、それにホゥノが加わって、しぃゆとミココが後に従う。
この5人はここのところ随分仲がよく、ウーテを中心として戦隊を組んで遊んでいる。
逆に姫路は、リュシカやユルユカ、マディにまで遊ばれて、以前のようにしぃゆやミココと固まっていることが少なくなった。
「こ…これでよいのかアラセ…」
「恥ずかしいのダ……」
そんな彼女達が今、生まれたままの姿で四つん這いになって並んでいる。
右端から万灯火、ウーテ、中央にはホゥノがいて、その左にはしぃゆとミココが黙して続く。
桃色の尻臀と、うっすらと開きかけた果肉の様は、この世の傲慢な夢が結実したがごとく、圧倒的な質量。
先ほどまでの水泳訓練で、尻はまだ水にぬれ、うっすらと焼き色のついた肌が艶々とてかっている。
ここにアラセに対して上から者をいう女の子は存在しない、即ちアラセの脳みそはすっかり暴君モードである。
ちゅぷ…
「ひゃぁ、…あ…あらせ…君。」
「ホゥノが一番濡れてるよ…さっきあんなにしたのに」
「やぁ……ゃ。…ん」
ちゅぶ…じゅるる。…くぷ、ちゅぶぶぶ…
水に混じって零れ落ちる果肉汁を、両隣に聞こえるように音を立てながら舌ですする。
鼻先で押出されるようになったホゥノは懸命に忍辱し、人工海水に映った自分の顔を眺める。片方に重心がよったボートは不安定で、それが少女たちに些細な抵抗もためらわせているのだ。
「ぁウ!アラセ…」
右手ではウーテの恥毛を梳かすように動かしながら、てのひらで開きかけの肉びらをグニグニと押しやる。同様に左手のしぃゆが、切なげに呻く。
「みんな目、つぶって…」
アラセはミココの膣を深部までほじくりながら号令する。しおれたように従う少女の群れ。暗闇で、気まぐれに襲いくるアラセの指を待つ。その尻は玉の汗を噴いて、ふるふると震えている。
(じゃぁホゥノから…)
にゅぷぷぷ…
「ふぁあう!な…なんで妾に…!!」
「ダメだよ万灯火、心を読むなんてズルしたら…」
じゅぱん、じゅぱ、…じゅっぷっじゅっぷじゅっぷ…ぬぽっ…
「ふぁ…はぁ……ぁ…?なんで抜くのじゃ…」
「やぁっ!…あ…や、…まだ…だめぇ…。」
にゅぶぶ。ぷ…
驚きが快感に変わるまもなく、アラセのちんこはホゥノへと移動。次いでミココ、しぃゆ。ホゥノ、とんで万灯火に戻る。
何度も腰をふるときもあれば、入口をこするだけのときもある。その辺のさじ加減はアラセの気分次第。
「あく、…げほ、あ…アラセ様ぁ…けほけほ」
じゅぶっじゅぷ…ぷぽ…
「。。。。!?あ、だ…ダメです。。。」
ちゅぶぶ…
「あ…あっ!!ぃ…アラセ君……はぅ」
ちゅぱんちゅぱんちゅぱんちゅぱん…どぴゅどぴゅど…
ボートの底にはにおいたつような蜜のたまりができ、徘徊するアラセの足を滑らせようとする。
天啓を得たアラセは、そばにおいてあったクーラーボックスから、ブドウやオレンジをとりだすと、少女たちの背中にその汁をまぶす。
「な…なんのつもりじゃアラセ…ふぁ」
アラセはすももを一口ほおばると、剥きでた果肉の部分で、たわしのように万灯火の肌を洗っていく。果汁のしたたる健康的なふとももを撫で上げ、ブドウの粒を姫肉に放りこむ。
ちゅぷ…ちゅぷ…、
「コ…コレ!なにをしとるのじゃ……ぁっ、うあ」
じゅぶっじゅ…ぶじゅじゅ…ぎゅぷ…
挿入された肉物は、少々荒々しいミキサーとなって膣道をかき回す。ひんやりとした果肉の鮮度を感じ、少女のヒダでめくれた薄皮が、カリ首のくびれにコツコツ当たる。
ついでに握っていた残りの粒を少女の口に放りこみ、奥歯で噛ませて染みでた汁を一緒にすする。
「はぅ…ぁ、ぁあ、っくぁ……」
くったりと崩れる万灯火、果肉の海に沈む金髪は、彼女自身が南国のフルーツであるかのように思わせる。
「アラセ…!みんなばっかり、ず…ずるいのダ…」
「ウーテも欲しいの?」
ウーテはいいつけを破って眼を開けていた。潤んだ瞳。甘そうな涙。
「……ホシィ」
「どこに?」
「…やァ…あらせ…ぇ、お願イ…イジワル…」
「どこなの?」
「………お○んこ…ぁゥ」
「どこで覚えたのさウーテ…そんなやらしい言葉…」
ゾクゾクと背筋を昇る嗜虐心。ウーテは震える声で羞恥に耐え、艶やかなくちびるをかみ締める。
「じゃぁいれるよ」
「……は…ハヤク…」
「後悔しない?」
「…あらせぇ…ゃ…ぁ。」
アラセはパクパクと、開いたり閉じたりするお若気を眺めながら自分の手を受け皿に精を放つ。
それを菊座のシワに塗りこむと、嫌な予感を感じたのか、不安げに振り返るウーテ。
「……アラセ…?」
「ウーテ、動いたらボートがひっくりかえっちゃうからね…」
ぬぶぶ…
「ひァ!…ソコは違ゥ…あ!、ウヤ、…あっ、ア!!」
ぶぶぶ…すぷ…ぷ。……。ぷぷぷ…
「ゥー…フー…ぁ、ーーぅア…ッ!!!!」
ぷぷ…ぷ…
丁度亀頭が呑まれたあたりで第一の関門にさしかかる。これ以上いかせまいとする大きな抵抗、まぶした精液は大した役目を果たさず、肉の摩擦がアラセの性器をひき潰そうとする。
「ウーテ…ちから…抜いて…」
「ヤー…ァァ。…いっ、タい…アラセ…」
ぬぶぷぷ…どびゅ、どびゅ…
「……ァッ…ぅ」
アラセは連続で射精して肛道を潤ませる。最近になって己の一物の性能を自覚し始めた、アラセの妙技である。
びゅる…びゅくく…
射精された瞬間だけ、わずかに弛緩する括約筋を、押しのけるように進入する。
周りの4人は、怖れと好奇の入混じった視線を結合部に注ぐ。アラセは肉物を離すまいとする肉穴の周辺部を指でなぞり、フルーツを絞った汁で少女の火照った身体を冷やす。
アラセの陰毛が少女の尻をなぞるまでに接近すると、あとはもう忍耐だけの道のりだった。
もはや少女の抵抗とは無関係に進入する肉物が、安穏と眠りこけていた神経細胞を、蹂躙しながら叩き起こす。
ぬももももも…
「…ふァ…ア゛、ァ…あ……んんんん!!!」
模擬的な排便の刺激。それも普段ならすぐに途切れるはずの一過性の疼痛が、延々と止むことなく、生まれたての台風のように居座り続ける。
ウーテ自身は、いつもとは勝手の違う感覚に、それが快楽であると身体が気づいていなかった。アラセはフルーツとウーテの果汁を、彼女の乳首にぬり、薄い恥毛をまとめあげる。
「……ァー…。ぅァ…。…ハ…ぁ…ぉ」
「痛い?ウーテ…」
「…フー…ゥ、フー…。よく…わかんない…わ、わかんないのダ…」
「うごくよ…」
ぬぼっ…ぐっぷ、ももも…
「アァツ!っゃ、…はぁ、ぅ、あ、ぁ」
交接にまきこまれた果肉のカスや、絞り汁が、飛散して周囲の少女の肌に張りつく。
「…あ、やば」
びゅる…びゅびゅ…ぐぽ…
黒々と穿たれた少女の穴がゆるゆると閉じていく。それを見てわずかにもたげた罪悪感を、おでこへのキスで帳消しにしようともくろむ。ウーテは特に怒った様子もなく、自分の身に起こった不可思議な感覚を反芻している。
ドロドロとした精子と腸液の混交物に、細切れになった果肉が浮いて、わずかに生々しさを緩和する役目を果たしていた。
ウーテの目尻に溜まった涙を舐めとると、小さな手で押し返そうとするが、思いとどまってひっこめる。
やはり怒るべきか、それともこのまま受け入れるべきか、どうしていいのかわからないのだ。
そんな少女のくちびるで、一緒になってさくらんぼを転がし、酸味の混じっただ液を飲んだ。
「しぃゆ…」
直腸で茹であがった肉物を、唯一物怖じしないしぃゆに示す。ホゥノや万灯火は、目の前で行われた蛮行に、現実感覚が麻痺したように呆けている。
「失礼します…けほ、アラセ様…」
きゅぷ…ぎゅぷぷ……きゅぷ…
しぃゆは、ウーテの内壁からこそぎとってきた腸壁細胞の死骸を丹念に舐めとってゆく。
もちろんそれが美味であるはずなどないが、彼女は自分に寄せられたアラセの期待の意味をよく承知していて、生粋の娼婦のように淫乱症を演じてみせる。
「ふ…あむ…じゅぶ…ちゅぼっちゅぼっちゅぼ……ぁは。おいし」
「じゃ、お尻だしてしぃゆ…」
「けほけほ…はい…」
向けられた黒点を舌でマッサージし、筋の強張りをほぐしていく。舌先から広がる芳味は、一度覚悟を決めてしまえばどうということもない。
「いれるよ…」
「はぁ…。くぅ…ぁ、けほっけほっ!……はい…」
ぷぷ…ぐぷぷ…
ウーテへの不意打ちとは事情が異なり、協力的な肉穴はスムーズにアラセを迎えいれる。それを可能にしているのは我慢強さと忍耐。
「ふぅぅ…んぉ。……はぁ、ぁ、あ。ぁぁぁ…ん、ぁ、あ」
最深部まで埋没した肉物をゆっくりゆする。傷つけぬようにゆっくりと、しぃゆはそれに、懸命に歯を食いしばって耐えてみせる。
ぶっ…ぶぽ…ぬもも…。ぐぽ…ぷ
「ん…ああ…けほけほ。こほ。……あ、ふぁぁ…」
やがてしぃゆはボートの底に顔を埋め、痴呆のように口を開く。涙をためながら、地底の底から響くような声を絞りだす少女は、得体の知れない怪物に犯されているようにも見えるだろう。
常識からはみでた正体不明の悦楽は、呪詛のようにそれを眺める少女たちに感染する。
これは一種の模範演技なのだ。
ウーテも、ホゥノも、万灯火も、ミココも、しぃゆに打ちこめられた肉杭と、同時に姫肉に刺しいれられたアラセの中指から、目を放すことができないでいる。
今はまだ到達不可能な悪魔の交尾、その快楽は自分達が知りえるものの上をいくだろうという想像。その想像を身体に充填し、近い未来の自分を心に思う。
「ぁー…。ああー……、は、ふ、ぐ、ぁ、あ、ぁっ、あ!!」
後ろからしぃゆをかかえ、見せつけるように万灯火とホゥノの前で射精する。果肉を指で広げて太陽にさらし、力なく開かれたまたぐらから、わずかにくすんだ白い液が流れでる。
息を呑む音。だ液が絡み、うまく飲み下せない音。
アラセはバナナをひっつかんで歯で剥くと、その身をしぃゆの蜜壷に飲みこませる。彼女の筋肉は断末魔のように硬直して反り返り、うっとりとした表情でアラセを見る。
自制しなければ、どこまでも痛めつけてしまいそうな、腐敗の香り。
発酵した腸内に、2度3度と射精し、彼女の湯壷で温まったバナナでくちびるをなぞる。だらしのない舌がゆるゆると絡み、湯剥きをしたようにゆだっている。
「おいでミココ…」
「。。。!?…は…。。はぃ。。。」
這うように寄ってきたミココをたたせ、しぃゆと同様の手順で尻の穴を解きほぐす。
しぃゆは尊敬すべきウーテ隊長に寄添って、耳元で先ほどの行為の感想を述べていた。その不健康な手が、ウーテの尻に伸る。
「あっ!。。。。や。。ひぐ。。」
アグラをかいたアラセに座りこむミココ。窮屈な入口に、アラセの肉物は静かに静かに埋没する。
「はっ、。。。。かぅ。。ぅぅう……ふぐ。」
ぎゅぶ…ぎゅっ。ぶぶ…ぼぎゅぎゅ…
「…ぁ。。…だめ。。。。。。だめ…、だめぇ…え。。。」
ぐぽっぐぽ…ぐぐぐ…じゅぶ…くく…ぷ
「ぬい…ってぇ。。。あ…あらふぇ。。。様。。ぁ。。。」
エビのように身体を丸める少女の腹に腕を絡ませ、その動作を手助けする。その肌は、脱皮したの直後のように外界の刺激に無防備。
「ひぅ。。。…こんなの。。。。ふああああ。。。。」
果実を潰す手間に飽きだしたアラセは、炭酸飲料の缶をつかんでミココに示す。
「かけちゃってもいい?」
「。。。。はい。。。その…アラセ様がなさりたいように…。。。。」
胸をうつ態度に感心し、トポトポと少女の髪にジュースを注ぐ。辱め、辱められる行為は、一時肛門に脈打つ肉物の痛みを鎮静させる。
「ベトベトになっちゃうね」
「……はい。。。。ポっ…」
アラセはゆっくりと腰を浮かせる。
ヒクヒクと痙攣するミココから、肉物をとりだすころには、ホゥノが自らの意思を固めていた。
一人だけ仲間はずれになることが確定した万灯火は、うらめしそうに、互いの尻をすすりあうウーテとしぃゆをねめつける。
くぐぐ…ぷ。ぷぐぐ…、くぷ。ぐぶ。
「はっ…ふぐ。…んぁ…や…」
日に焼けて熱を帯びた背中を舐め、ボートの底に押し込む形で挿入する。
アラセの集中力も途切れてきて、ほんの些細な気遣いの喪失が、痛みとなってホゥノを襲う。
「ぁぁ…はぁ……は。ああ…う」
散々聞き飽きたうめき声はもはやアラセの心を動かさない。無感動に腰を振り、肉物が出たり入ったりする結合部を意思無く眺める。
「はぁ…はぅ…アラセ…君……」
「ゴメン、ちょっと休憩…うが」
びゅる…ぶびゅ…。
そのまま崩れ落ちたアラセは、ホゥノの心地よい筋肉を抱き枕にして眼を閉じる。
ホゥノは少し困ったような顔をして、後ろでは、絡まりあう少女たちの嬌声が聞こえる。
「アラセ君…コレ飲んで…」
ホゥノが差しだしたストローを吸う。南国の香りが口の中に広がる。
彼女は健気にも、釘付けされた菊座を支点に、可能な限りの介護をアラセに施す。
「だらしないのアラセ…」
「…万灯火…。」
「お主のせいで妾だけ冷静になってしまったわ、どうてくれる」
なるほど万灯火の背後では、果肉をなすりつけあう少女が3人、軟体生物のように交尾している。
「混ぜてもらおっか、あそこ」
アラセはヘコヘコと腰を曲げながら万灯火とホゥノを抱えて群れに加わる。照明がジリジリ暑い。
・・・・・・。
「メシにしよーぜー」
地下空間にリュシカの声が響き渡る。時間にして夕方頃。緩められた照明が、人影がわかる程度の明かりを残す。
ウーテ戦隊は、皆一様に肛門を押さえて、砂浜に突っ伏していた。ユルユカがニヤニヤしながら軟膏を塗っていく。
アラセは身体についた砂だけ落とすと、プール横に設けられた東屋に向かった。でかい肉の塊と、それを焼くための鉄板が、いまかいまかと出番を待つ。
「ありゃ?七色どーしたー?」
プールサイドにはほとんど全員が集まっており、姿が見えないのは七色だけ。
「フフン、昨晩あたり、やたらテンションが高かったからな、反動で引きこもっているのだろう。どれ、私がひっぱりだしてこようか」
アラセにとって意外なのは、モリアと七色が互いの能力を認めて、友情を示したこと。
「このビーチの半分は彼女がデザインしたのだよ」
姫路の頭を撫でながら答えるモリア。姫路は終始うっとりとして、ますます人形の度合いを高めている。
モリアはそんな姫路を抱えながら自然にアラセの手を引くと、地上へ上がるエレベーターに向かう。それを見咎めたトピアが黙ってついてくる。
「何階かなトピア君?」
「…………フン」
七色は一人でビデオを見ていた。心臓を口から吐きだすかと思ったが、オレンジ色のホログラムディスプレイに移っているのはアラセだった。
彼女は腐敗を始めた魚のような眼でアラセの身体をスケッチしている。部屋の隅に積み上げられた紙の山は、頭の悪そうなアラセの顔と性器が、えげつないまでに描きだされている。
「……ふぅ。アラセ君、キミがいってやりたまえ」
「おわ、」
背中を押されたアラセは、頭から七色につっこんだ。鬱陶しそうに睨みつける彼女の髪はわずかに油が浮いて、ロクに風呂もはいってないことがわかる。
ふんだんに汗をすったシャツは、それでもいいにおいがして、酒粕のようにアラセの脳を酩酊させる。
「…なに」
「…絵…うまいね七色」
「…あ?」
ベキリ、と握っていた鉛筆を握りつぶす少女の手。なにが気に障ったのか、正直すごい怖い。
「…離して」
「…ん?」
「…どっかいって」
「調子悪いの?」
ディスプレイには、ぐぼぐぼと音をたてて精子を噴出す、七色の性器が映っている。
試みにわき腹をつっついてみると、コレが思った以上に効果を挙げた。
「……ふぐっ」
「大丈夫?」
「……死ねよアラセ…うぶっ」
「ここ弱いね」
「…あっひゃ!、ちょ…っ…やめてよ」
たまらず逃げだした七色のぱんつから、肌色の物体が震えながら抜け落ちる。妙に親近感のわく、見覚えのある形。
「フフン、よくできてるなコレは」
横からのぞいたモリアが物体を拾う。
「いつのまにこんなものを造ったのかね?ホラアラセ君、ホクロの位置まで再現してある。」
「ん?…あ」
なんであろう、その物体は細胞単位でモデリングされた、アラセのちんこ型バイブであった。
・・・・・・。
「ごめんねアラセ」
「ん?」
「死ねとかいってごめんね」
「ん…全然気にしてないけど…」
機嫌の直ってきた七色は、自分の汗を気にしながらもアラセにひっつく。彼女は爪の先でアラセの乳首に円を描く。
アラセのちんこ型バイブはなぜかトピアがもっていて、扱いに困っている。
特に会話もなく、5人が乗ったエレベーターが動きだした――そのときだった。
ガシャゴシャーン
「ん?」
「…………停電か?」
「フフン、まぁそうだろうが、…なんでまた」
まったく何も見えない、完全な闇。
「…ビーチが原因じゃね?」
アラセに寄りかかる七色が気だるそうに応える。
「……。」
「…なんか失敗したのモリア?」
「バ……バ、バ、バカをいうなよアラセ君!?わわわ、…私はちゃんとやったぞ!」
「うひゃぅ!」
目に見えてうろたえるモリアは、姫路の足を踏んでしまったらしい。誰かの髪の毛がアラセの鼻先を掠める。
「ぅああああ、スマン、スマン姫路君!」
「…………そんなことよりだ、さっさとでるぞこんなところ」
「あー、まったまった、なんかヤな予感するわ。ここ、非常灯ついてたはずだよね?」
強引にあけようというのか、扉にむかおうとするトピアを静止する七色の気配。
バシャゴチーン
強力な電流が、小さな箱の内部を照らす。見れば、丁度扉を開けようとしたトピアの足元で、あわれアラセのちんこバイブが、ぶすぶすと煙をあげて真っ黒になっていた。
「…………パルシオンフィールド?…どういうことだ」
「…停電じゃないね、おめでとモリア」
「フン、なるほど。…確かに停電なら非常灯がつくだろうな」
「え?それって、…どういう…」
アラセはふるふると怯える姫路らしい影を抱きかかえる。
「コレは誰かの仕業ってこと?」
「誰かっていうか、鬼月でしょ」
「フン、同感だな、なんのつもりか知らんが…」
「へ?鳳凰院様?」
「…………わかるように話せ。なんでミス・キヅキがでてくる」
「ウム?キミは彼女にからかわれたことはないのかねトピア君。あの女は訓練と称して人にちょっかいかけるのが趣味なのだ」
「かまって欲しくてしょうがないんだよ、オイオイまたかって感じ」
七色のものらしき胸が押付けられる感触。お返しに、彼女のものらしき尻を撫でてみる。
「今も我々の状況を見て、一人でゲラゲラ笑っているのではないかね、この棟のどこかでな」
「ここにいるの!?」
「ん…、そうだよアラセ、気づかなかった?…ぁ」
「…………なにか根拠があるのか?」
「それが一番安全だからだよ。アラセ君、キミはこの空間からどうやって外の世界にでると思うね?」
「んー…、外の人がなんかスイッチとか押すんじゃないの?」
「そんなの待ってたら一生でれないよ」
と、七色。
「あ、そうか…」
そう、この空間での1秒は外の世界での100万秒。
「この空間の扉は内側の人間が開けるものなのだよ、構造的にね」
「そんなとこにさ、保護者もなく放りこむわけないでしょ?アタシら国の未来をしょってるんだからさ。特にアラセ」
リュシカとユルユカは保護者のうちにはいらないらしい。
「あの女がいれば大概のアクシデントには対処できる。我々が勝手に外にでることも防げるだろう。大体からなんでもかんでも自分の監視下に置きたがる女だからな」
そういうものだろうか、時空単位で改変してるならなんでもありっぽいものだが。
この際なので思いついたことを口にしてみる。
「合宿メンバーが犯人とか」
「ないな、こんなことができそうなのは私と七色君と、ホゥノ君くらいかね?ホゥノ君の牙はキミが引っこ抜いたからな」
「アタシが閉じこもるならアラセと2人っきりでこもるわ」
左手が、ぷにぷにすべすべした肉に導かれる。
「私ならキミを連れてこの空間自体からでていくな。なんでエレベーターを止めねばならんのだ」
「それをいうなら鳳凰院様だって…」
「キミを奪いにくることはありえるよアラセ君」
「へ?」
「そうかもね、もうオナニーじゃ我慢できなくなってね…んあ」
うーん
「…………で、結局どうするんだ?」
「どうしようもないな。本当はこういうときのためにベルスとマディがいるのだがね、最近は全然仕事をしない」
「万灯火が助けにきたり…」
「あの子の機転に期待するくらいなら、ニュートリノ箸でつかむほうが現実的だよアラセ」
結局、ただただなんとかなるのを待つことになった。この時は、まだまだなんとかなると思っていた。
これだけの天才がそろっているのだ、きっとなにか思いもよらない手段で、こんな窮地など笑って抜けてくれる。そんな当たり前の、楽天的な予測。
・・・・・・。
「……んぁ」
七色の甘ったるい息が耳にかかる。
自分の手も見えない暗闇なのに、彼女の乳の輪郭だけははっきりわかる。
「ぅん、…ん……。…んっ、ぁ。」
ふにん、ふにん、もにん、もにん
「……ぇぁ…。あ、今の…もっかいやって……あん」
「…………オイ」
「ん、ゃあーよ、アラセのどエロぉ…ぅん」
「…………オイって…」
「もっと……痛くしてもいいよアラセ…はぁ、…ん」
「オイっていってるだろう!!!!」
どこかでトピアが立ち上がる。
「…さ、酸素が無駄になるだろう!!離れろ破廉恥な!!アラセから離れろ!!!バカ!!」
「…なにテンパってんのさトピア。今のアンタのほうが絶対酸素使ってる」
「…フム、いっそのこと使い切ってしまうのもいいかもな」
「モリア?」
「鬼月に見せつけてやろうか?案外のこのこ現れるかもしれん。……それに、キミと繋がりながら死ぬのも悪くはない。なぁトピア君?」
「…わっ、わっか、が、私は別に!!!!」
「うーん……今ちんこ触ってんの誰?」
「うひゃぁ、ごごご、ごみんなさい、アラセ様ぁ…」
「へぇ…姫路…、色気づいちゃったの?お年頃?やーんかわいー」
アラセの前でニチャニチャと取り交わされるだ液の交換。
よく見えないので気のせいかもしれないが、七色の姫路へのキスは、アラセにするときより丁寧で愛を感じる気がする。
「ん…ちょっとー、あらせー。触んないでくれる?うざいんですけど」
(うわ、ひでぇ…)
「フハハ、ではアラセ君はもらった、どこかねアラセ君?これか?これか?」
ちゅぷ…
「ん…、えへへ、もう濡れてしまった」
「ちょ…モリア、」
ちゅ…ぬっ、ぷぷ…
「モリア…すごい汗」
「ふぁ、…ぁん、……カタイな…興奮しているのかね?」
締めつけられたアラセの肉物は、密着しようとする彼女の腹を押し返すように働く。
塩辛いTシャツ越しに彼女の乳首をしゃぶり、ゆるやかに腰をゆする。丁度汗をかき、人工海水の水に浸り、少し乾き始めた繊維におい。
「そうか…こういうのが好きかキミは…」
モリアがシャツをまくって、アラセの頭にかぶせる。おでこで擦れる、モリアの肋骨。汗でぬるついて、混じりけのない彼女のにおいに包まれる。
さらに薄くなった酸素のなかで、アラセは夢中になって舌を這わせる。ちょっとでもざらつけば、艶々になるまでそこを。
ちゅぷ、ちゅ…ちゅぷぷ、じゅぱん、ちゅぱ。ちく、…じゅっぷじゅっぷじゅ
「ん…んはっ、はは、くすぐったぃ…」
じゅぷ、ちゅぶぶ…っぷ、ぷぷ…ちゅ
「今…すごいいやらしい格好をしてる…普段のキミには絶対見せられないような…ぅん」
ちゅぱんっ、ちゅぱん、ちゅぱんっ、ちゅぱん。
「…………オイ」
「ぁっ、ぁっ、、はっん、…きゃぅ、アラセ君、アラセくん!…はっ、はぁ…ぁ!!」
「…………オイッて!」
「ふぅ…、ぁ、…ぁは、…ぁん。……そのまま…ぁっ、」
「オイッてば!!!離れろっていってるだろう!!離れろったら離れろよもう!!」
どこかでトピアが地団太を踏む。
「んっ、んっ、なにかねトピア君さっきから…。したいなら素直にしたいといえばいいのだ」
「違う!違う違う違う!!!したくない、…断じてしたくなんかないぞ私は……きゃうっ!!」
「んー?誰このベトベトま○こ」
「やだ…ちょっ、や!!やめろよお前は…あぅ!!」
七色が標的を変えた気配がする。左手をのばすと、姫路っぽい頭があったのでとりあえず撫でた。
「フフ…今射精すれば誰にかかるかわかったもんじゃないな?」
モリアは姫肉を抜取ると、アラセに体重をかけながら右手でコキコキやりだした。
「うあ」
どびゅ、どびゅ…
「ひあ!…な、なんだコレは…ぅあ、待て海鼠輪!!それはダメ…ぇ」
「ふぇぇ、アラセ様ぁ〜、目に…」
「フハハハハ、アラセ君どんどんだしたまえ」
暗闇の中でにぎやかに反響する声。ダラダラと快感の余韻に浸っていると、誰かの身体がアラセの上に突っこんでくる。
「…トピア?」
「……ぃや!…あらせ…」
「…すごい濡れてる」
「…ひゃ、…ち、…ち、違うもん…」
手探りでスカートのホックを外す。蒸し暑い室温の中、彼女の冷たい身体が心地いい。
「もう、はいるよね…」
「ふぎゅ、…ぁ、はが、……ダメ…、は、っぁ」
反射的な身体の拒否で、わずかだが肉物が窮屈に押し返される。彼女の尻をもち、なだめすかすようにおろしていく。
ぶぽ…ぎゅぶぶ…。ぶっ、ぎゅぽっ、ぐっぽ、ぐぽ…ぶぐぽ…
「うわ…、なんだこのエロイ音…」
七色のあきれ声。
相変わらず人間離れしたトピアの膣は、とぐろをまいたヘビのように根元の辺りを締め上げる。肉物の裏側には、常に流動する肉のうねりがあたり、舌先で舐めとるようなヒダが、終始鈴口をつつきまわす。
「おいトピア君、今イッただろう?代わりたまえ、ずるいじゃないか」
「……は……ぁ…。ゃ、ゃだ……、アラセ…ぁ…、……わ、わたしの…だもん」
ぎゅぶ、ぶぶる…びゅぶ……。
初め屈強に抵抗していた二の腕も、しびれる無毛の膣肉を指でなぞっているうちにほぐれてゆき、終いにはクラゲのようにくにゃくにゃになって崩れ落ちた。
そんなトピアを尻目に、アラセの肉物にまたがる七色、モリア。姫路は半分以上七色の玩具になって腰を振る。その横でやけに上機嫌な天才二人が、互いのだ液を舌で潰しながら卑猥な音をたてている。
左手は夢心地のトピアの尻をなで、フトモモの肉をほぐすように撫であげる。姫路はコレまで着せられていたかつらを脱がすと、汗で蒸れた幼い髪のにおいがする。
右手はモリアにさらわれ、七色の股間がまたがる。モリアがあわせ、アラセの右腕は2人の遊び道具となる。
わずかでも自由な肌は、すり合わせるためのパートナーを探し、粘膜は必ず他の粘膜を咥えこむ。そんな饗宴がたけなわを迎えると、そろそろシャレにならないとみんなが気づきだしていた。
否、最初から気づいていたはずのことだった。
饗宴を、とどめようとする理性の力がズルズルズルズル滑っていく。皆、この現実に向きあうことを怖れて、必死に狂態に身をやつしている。しかし忘れようにも、目の前で小首をかしげて笑っているのは、死。
酸素が、ない。本当に本当に。
少し前までエレベーター内に充満していた笑い声は消えうせ、ため息や、意味のない独り言が増えた。やがて誰もしゃべらなくなり、沈黙が、繋いだ手を切り離そうとする。
・・・・・・。
「やっべ、マジラリってきた…」
「フハハ…本当にどうにもならないな…アハハ、頭が回らん…」
「…………フゥ…、わ…私が、ドアをこじ開ける…フゥ、壊れたら…また直してくれればいいから…」
「バカをいいたまえ、バックアップをとっているのか?いないだろう?…そうだ、今思えばうかつだった……キミには用意されていてしかるべき施設だからな……クソッ」
「今死んだらアラセのこと忘れちゃうんだよ?いいの?……ふぅ…やべ、アタシなにいおうとしてたんだっけ……」
「…………アラセ…」
トピアがこちらをみた、暗くてももう、そのくらいのことはわかる。
姫路は既に、強く抱きとめてあげなければ痙攣がとまらないくらいに、錯乱が始まっていた。
「ああ違う…そうじゃない、トピア君、どの道問題なのはフィールドなんだ、……扉じゃぁない。無駄死になんぞせんでくれ」
「ああそっか…じゃぁさ、冬眠モードにでも切り替えて、生き延びてもらうのが一番いっか…はぁ」
「…………そんなこと…できるわけないだろう…」
絶望が静かに浸水する。誰かがしゃべっていないと、姫路の泣き声がやけに大きく聞こえる。
自分がなにをしているのか、よくわからなくなる時間が増えた。自分が眼を開けているのか、閉じているのか、眼球に触れなければ理解できなくなった。
初対面の死神と、どう接していいのかわからなくて、どうせ全部ウソなんでしょ?と、軽口をたたいてみたくもなった。
こっちにはコレだけの天才がそろっているのだ。まさかこんなちっぽけな箱の中で窒息するなど、喜劇を馬鹿にする身の程知らずが脚本を書いたに違いない。
「すまないなアラセ君…」
「え?」
「本当に……本当に油断してた…私は…」
「モリア…」
「…キミをこんな目にあわせるなんて…、私はなにを…なにをしていたんだ…、こんなオモチャみたいなフィールドに…手も足もでない」
ずっと姫路だと思っていた小さな手が、モリアのものだとわかる。さっきからずっと、震えていた心細い手。
姫路がまた、思いだしたように泣きだした。そんな彼女をあやすように、七色が子守唄を歌いだす。やがて彼女の泣き声が寝息に変わり、モリアの涙も、少しずつまぶたの下に隠れていった。
「さて、と…お子様は2人とも寝たね…」
「…………海鼠輪…」
「本当にちょっと、…これが最後かもしれないから、やるべきことだけはやっとこうか…トピア」
「…………ああ」
「アンタにはちゃんと生き残ってもらわないと困るからね、それができるのはあんただけなんだ。無理矢理にでも寝かしつけるから…」
「…………私が…なんで私が、人間のお前達を残して……私のような欠陥品が生き残らなければならないのだ…」
「なにいってんのさ、アンタは人間じゃないか…私たちのために、泣いてくれてるんだろ?」
トピアの透明な涙が、七色の胸に吸いこまれていく。やがて彼女は顔をあげ、決意を秘めた瞳でアラセを見つめる。長い長い、眠りの旅。その旅立ち。
彼女は自らの電源を、ゆるやかに落としていった。
「アラセ…」
「ん?」
「最後に一回さ、キスしてよ」
「最後とかいうならしない」
「最後ってことにしたほうが、燃えるじゃん」
七色はアラセの返事を待たずに、そのくちびるをふさぐ。
「もっとアラセとしたかったな…」
「…うん」
「私が寝たらさ…ちゃんと他の子にも、チューしてあげてね…」
「…わかったよ」
「私さ、こんなに生きたいと思ったの初めてだ…」
「…うん」
「また明日会おうね、アラセ」
「…うん」
それだけいった彼女は、安心したようにアラセに身体を預け、静かに静かに眠りだした。アラセは約束通り、全員にキスをして回る。
くらいくらい、静寂と、くらやみ。
「もうみんな寝たよ」
闇が応える。
「もうでてきてもいいんじゃない?」
闇が首をかしげる。
「………リラさん」
その瞬間、低い重低音と共に、電力が復旧する。箱の中に既に潜んでいた赤い影は、見下ろすように笑っている。
リラ・メタ・リア
キラー7、最後の一人。
・・・・・・。
やべ、予想以上に長い、今日ここまでで
予想を遥かに上回るGJです!!
SS更新
・お試し勇者
・おっぱいがいっぱいアイスクリーム
・ハーレム隊
・ネブルアシア
639 :
とくめー:2007/08/11(土) 07:13:48 ID:UAiAva++
……ごめん、ちょーミスった。
そういやここって何行(何バイト)までOKなん?
60行、4096バイト?
最近ずっと見に行ってなかったら、いつのまにか
Arcadiaの投稿掲示板に投稿されてるとある来訪者のとある冒険譚なる作品が投稿されてますね。
自分の中ではこのまま続けば神作になりそうな予感がしてるのですが、問題は続いてくれるかな・・・
あそこの投稿作品は殆どが放置だからな。。。
ああいう個人(?)サイト系の投稿掲示板だとなんかまんねりで放置になる事多いよな
まぁArcadiaは基本的に感想とか少ないからモチベーションの問題もあるのかもしれんが
なるほど、そのとおりだと思って早速感想書きにいったら感想書くところが
感想専用板に書くのに変わってたのに気づかずに迷ってしまった
あまりにも自作自演と信者の暴れっぷりと荒らしがひどかったせいで、
感想掲示板がああいう形になってしまった。
お陰で見かけの感想数に騙されにくくなったw
感想数もそうだが
実際何人ぐらいが見てるのかもわかりにくいしな
自分が投下した作品の感想スレがないときなんかもう悲惨だぜ?
全部「ネギまのベル」が潰れてからだよなぁ……。
もともと兆候はあったけれど、あそこが潰れてからの理想郷の荒れ様は酷かった。
やっぱリア厨工サイトの受け皿になるとろくな事にならんのな。
それに、理想郷を語る掲示板なんてのも元(現役?)荒らしの青眼が作りよったし。
要望掲示板や感想掲示板で他人の意見にすぐに噛み付いたり議論始めるやつも増えたし……。
これからもっと地獄な予感がするぜ。
DDDみたいに投稿した作品をきちんとうpしてくれるサイトないかね・・・
掲示板投下だと流れていくから後で探すのとか大変だったりするんだよね
どうでもよい。
DDDもあそこまで大きくなってから突然管理者失踪で
相当悲惨だったんじゃなかったけ
DDDには創設当初から投稿してたからかなりお世話になったな
あそこに一度投稿したSS師は俺も含め他のサイトでの投稿では満足できなくなってるんじゃないかと思うw
個人サイトを持つとかしてでも「読みやすさ」を重視したくはなるね
>>648 原作・属性縛りなし、全くのボランティア運営で、
きちんとHTML化なんて、絶対無理ですね、もちません。断言します。
もたないかもしれんが
DDDはまさに理想郷だった、断言します
>>652 絶対無理とか、確かにサイトなんていつかは終わるとは思うがその点ではArcadiaだって一緒
2chだっていつかは閉鎖するかもしれんし、するだろ
DDDはそれでも数年(3年位?)続いたんだし、今でもあそこが無くなったのを悔やんでる人もいるんだから
あのスタイルがいかに素晴らしかったかわかってるとは思うがね
まぁ屁理屈かもしれないけど
やろうと思えば出来ないこともないと思うよ
もちろん、閉鎖はありえるという前提でね
素晴らしい運営だったのは知ってる。
投入されたであろう労力を考えると、3年継続できたことすら奇跡だと思う。
しかし、結局、もたなかった。当たり前だ、もつはずがない。
そういうとんでもないサイトを基準に、軽々しく、
掲示板投下だと流れていくから――とか他のサイトに難癖つけたり、
また同じようなサイトができないかなあなどと気安く願望を口にしたりする姿勢は、
なんていうか空からボタ餅が降ってるのを待ってるのとかわらんとしか思えん。
あんな神みたいな管理人が、そうそういてたまるか!
>掲示板投下だと流れていくから――とか他のサイトに難癖つけたり、
>また同じようなサイトができないかなあなどと気安く願望を口にしたりする姿勢は、
>なんていうか空からボタ餅が降ってるのを待ってるのとかわらんとしか思えん。
じゃぁその3年頑張った神のような管理人に
>結局もたなかった
とかいうお前は何様だよ
>>657 ArcadiaだってHTMLの方の更新もうしばらくないだろ
「もってる」とは言い難い
あくまで掲示板が動いてるだけ
まぁArcadiaに限った事をいってるわけではないだろうが
なんでお前さんはそんなに食ってかかるんだ?
「こういうサイトあったらいいなぁ」という願望ぐらいいったっていいんじゃないか?
エロパロなんて妄想の掃き溜めみたいな場所
そういう素敵サイトのハーレムについて語る事の何が悪いのか
ここはご都合主義のハーレムスレだぜ?
この流れも一つのハーレムの始まりなのだと私は断言する!
2chの場合は管理者が膨大な利益得てるから比較の対象にならんよ
ましてや2chは自分の所と似たような所があったのを荒らしたり色々して
そっちの利用者も取り込んだわけだしね
よし、流れをブチ止めたくなったらオレにいってくれ
2chと比較???
>>654は「永遠に続く物なんてない」的なことをいってるだけで比較してるわけではないんじゃないか?
よしきた、今最後の推敲してるから5分待って
じゃ、投下、昨日の残りね
↓キャラ
・今回の新キャラ
リラ・メタ・リア:赤いGOTHロリファッション、金髪で無表情
・キラー7(超優等生集団)
海鼠輪七色(このわなないろ):アイドル、瑠璃色の髪、情緒不安定
近藤ウーテ:ゲーマー、プログラマー、虚弱、くるぶしまで伸びる金髪
痴愚神モリア(ちぐしんもりあ):犯罪者、腰までの黒髪、オールバック
灰寺ホゥノ:暗殺者、ウェーブがかった灰色の髪を耳辺りでそろえる
長谷川トピア:人工生命、ボクっ娘
百舌姫万灯火(もずひめまとび):妖怪、しっぽ、黄色い髪、前髪で眉毛が見えない、着物
・モリアの部下
ベルス:黒髪、控えめだが大体のことはそつなくこなす、毛が濃い
マディ:緑のカール髪、何にもできないいじめられっこ、Mっ気
・3人娘
舞茸姫路(まいたけひめじ):金髪のサラサラショート、整った顔立ちで方言丸出し
嘉手納しぃゆ(かでなしぃゆ):白い長髪、病弱のように見えるが健康そのもの、ただ頻尿と虚言癖はガチ
深海ミココ(しんかいみここ):黒髪サラサラショート、目が髪で隠れてる不思議っ子
・特別講師
リュシカ:紫の長髪、よっぱらい、口癖「だりー」、偉い人の前ではしっかり働く
ユルユカ:大き目のおさげが2つ、でっかい丸メガネ、まだ処女
鳳凰院鬼月:ネブルアシアのNO2
「いつから気づいて?」
「気づいてもなにも、キミはご丁寧にひざまくらまでしていったじゃないか」
「あの時あなたは深い催眠状態にあった。…ナルホド、認識を改める必要がありそうです。」
そう、彼女は最初からいたのだ。
初めてみんなが顔をそろえたとき、鬼月は全員そろったかと聞いた。ウーテがリラの不在を問いただし、鬼月は彼女は特別だとは応えたが、彼女がこの合宿に参加しないとは明言しなかった。
その後の、不自然な話題の転換。
「鬼月様のことはあまり知らないけど、それでもゆうこと聞かない人間に指をくわえて見ている人じゃないとは思った。ならあのひざまくらの人物が誰かと考えたとき、一番蓋然性が高いのはあなただ」
まったく無関係の人間が迷いこんだのなら、ひざまくらなどかましていく理由もない。
「それは論理ではありませんね、ですが、もとより人の心に論理は適用できません。論理だけがこの世を構築する手段でもない。あなたが人の心を読み、その流れを掴めるのなら、それはすばらしい力です。」
彼女は机の上においてあった紙を手にとる。
「確かに私は、この合宿のメンバーに組みこまれていました。ええ、皆さんが顔をあわせたところも、モニターで見ていたわ。」
――リラ・メタ・リア、以上1名、圧縮空間内において、保健体育の強化合宿を命ずる。
辞令は2つに分かれていた。
所変わって教員棟中央制御室。特定の手順を踏まなければ、足を踏み入れることができない聖域。
あの後アラセは、エレベーター内に笑いながら踏みこんで、全てをなかったことにしようとした鬼月をものすごい顔で睨みつけると、自分の睾丸を人質にしてリラとの面会を要求した。
「こんなホログラムじゃなく、生身の彼女にです」
「もうもうもう!やだなぁやだなぁアラセ君、おねぃさんだってつらいのだよ、板ばさみなのだよ…」
「本当に潰しますよ?…2つあるし1コくらい…」
「まってまってまって!!会わせるわよ!むしろ会って欲しいの!!…そのための合宿だったんだから」
鬼月は語る。
ギルニールはリラの実家の上に建てられているということ。リア家、ネブルアシアの発足の原動力ともなった一族。教員棟も、竜の卵も、彼女のためだけに用意されたシェルター。
「ええ、とても迷惑でした。鬼月は約束を破ったわ、彼女は私の研究環境を整え、私はその成果を学園に寄与する、それが母とこの国との契約だったはず。」
ふわふわと軽そうな金髪が、しゃべる度にその向きを変える。実年齢と、ロリロリした容貌とのギャップもさながら、よどみなくすらすらとつむがれる言葉は、ひたすら感嘆に値する。
「でもねでもねリラ?あなたはここ数ヶ月、パンダさんの研究をするといったきり、一度も部屋からでてきてくれなかったじゃないの…」
「あなたのそういうところがくだらないのです鬼月。パンダさんと軍事兵器になんの違いが?私の脳が快と感ずることに変わりはない、それが詩文でも宇宙の理でも絵日記でも…」
鬼月が完全に、この小さな少女に圧倒されている。
「支配できることをありがたいと思いなさい、もしあなた方がこれ以上先に進もうというなら、支配すること自体が意味を失うでしょう、この国も終わりです」
アラセは思いだす。
「つまりねアラセ君、私は彼女に興味を持ってもらいたかったワケ。ホントにねぇ、もう、一度自分の部屋にこもりだした彼女を外にだす手段が、国を総動員しても存在しないのよ…」
「ひきこもりですか…」
「そう、そう、それそれそれ、でねでね、ひきこもった神様を、どんちゃん騒ぎで誘いだすっていう神話が、東の方の島国にあるのね…」
そのどんちゃん騒ぎは性教育もかねていた。丁度パンダに交尾のビデオを見せるように。
今度の作戦で一石何鳥になったろうか。
ホゥノは友達ができた。モリアはこの国に従うことを選んだ。トピアは人間に近づき、ウーテは少しだけレディになった。発情期という本能を抱えた万灯火にとって、性教育は2重の意味を持つものだっただろう。七色は、もう死にたいなどとはいわなくなった。
「ホントねぇ、アラセ君のおかげよ、こいつこいつぅ!」
「……。」
「…う、やーねー、冗談よ冗談」
「それで済みませんよ、最後のはやりすぎだった」
「やりすぎ?なぜ?」
「あんな思いをさせる必要はなかった、なんのためにあんな…」
「あなたと2人で話がしたかったもの、そしてそれはこうして適っているわ。」
「不必要でした」
「では私とセックスをする気はないの?」
ない。謝るまでは。
「ならば少し時間をいただけるかしら。あなたの心を変えるのは、それほど難しいことではありませんから。」
そういって彼女は優雅に会釈をして、GOTHGOTHしながら歩いていった。ドクロ型のスリッパが、歩くたびに断末魔をあげる。
・・・・・・。
「アラセ君!!!」
「も…モリア?」
事務室の扉を開けると、一番最初に跳びこんできたのは艶やかな黒髪だった。
エレベーターに閉じこめられている間、リュシカユルユカを初めとする残りのメンバーは、完全に鬼月の監視下に置かれて、山のような課題を攻略させられていた。
それが済むと、今度はぐっすり寝入ってる最中にたたき起こされて、モリアや七色の看病をいいつけられる。もちろんなにが起こっていたかなど知る由もない。
「よろこべアラセ君!休暇が増えたぞ!!!」
コロコロと跳ね回るモリア。後ろで、リラがヒラヒラと手を振っている。
「あの餓鬼、スゲーむかつくんだけど…」
げっそりとしているのは七色。
「もうちゃっちゃと犯してさ、アラセのちんこがないとらめぇ、っていわしてやってよ」
「…………海鼠輪に同感だ」
トピアが続く。
「はぁあ〜、おらぁ、なにが起こったかもよくわかってねぇし…うらむだなんてそげなぁ…」
姫路は恐縮しきっていて、しきりに頭をさげている。その横にしぃゆとミココがいて、すっかりいつも通りだった。
「アラセさん、なにかご不満が?」
「……ありません。」
「ではまいりましょう。」
なにこの満面の笑顔。
・・・・・・。
ちゅっ…ちろ…ちゅ…、ちゅく…く
「ん…、アラセさん、申し訳ないのですが、精神的な交わりは私には無意味です。」
リラはキスの間、まったくまぶたを閉じない。舌の動きは、勢いあまって押出されたとか、多少無理しても奥までつっこみたいとか、そういう欲が微塵にもなくて、すべて高いレベルで制御されている。それがまた、うまいこと気持ちいい。
「できれば…そう、あなたとは身体だけの関係でありたいわ。」
「うーん…」
「その上でなお、だ液の交換に時間を割きたいというのなら、それはそれで構いません。」
「いちお、…こう。形だけでもさせてもらえると…」
「ええ、どうぞ。それなら好きになさって。」
ちゅぷ…ちゅる……ちゅぅぅ。
「目を閉じてもらったりとか…できる?」
「ああなるほど、視覚情報をシャットアウトするのですね。」
キスを続けながら、ゆるゆると少女の服を脱がせていく。ぱんつと、ソックスを残したあたりで、あまりにも堂々とした少女をからかってみたくなり、陶器のような鼻先を舐めてみる。
「……。」
そのままおでこ、目尻と続き。できるだけ生臭い息を吐きかけながら、スラリとしたほおに舌の表面を押付ける。
「…この行為は変態性欲に分類されますね」
「やっぱりダメ?」
「いいえ続けて、実に興味深いわ。」
許可を得たアラセは、少女の耳朶を舌で転がし、軟骨をなぞり、ゆっくりと彼女の顔をななめにしながら、だ液を注ぐ。耳殻の器に、とろとろと溢れていく粘液。
「あなたは…そう、本当に意味のないことを思いつきますね。」
「動いたら、奥まではいっちゃうからね」
徘徊する舌は、少女のうなじをくすぐり、横柄にも頭皮を舐める。ついでなので、ありったけのだ液を少女の清潔な髪にたらしていく。
「満足しましたか?」
「…ものすごく」
「ではそろそろ挿入していただきたいものです。こればっかりは言語化して理解するわけにはいきませんから。」
やわらかいベッドに沈み込む彼女の下流に構え、ゆっくりと足を割っていく。その際に彼女の大き目の靴を脱がし、その下のソックスをしゃぶる。
ちゅぷ…
「…んっ。」
じゅくく…く
「…ぅ、…そうですか。……ここまで…。」
彼女の長いまつげには、アラセのよだれが雫をつくっている。最奥に達した肉物を揺らし、ヒダを広げて接面を増やす。
きゅっぷ、きゅ…、…ちゅぷ、ちゅっく…
「…うーん、痛くもかゆくもない?」
「あら、お気遣いなく。すごく楽しいわ。」
そういう彼女は一貫して無表情である。
きゅぷん、じゅぷぷ、じゅぱんじゅぱんじゅぱっ、じゅぷ。ぬぬぬ…
「あなたのペニスは…普通の殿方とは違うようですね…」
「そうなの?」
「ふふ…またいつか、調べさせてくださいね…」
じゅぱん、じゅぱん、じゅぱん、じゅぱ……。
そんな彼女にいわれるがまま、中に射精し、口に射精し、髪の毛に射精す。
射精を眺める彼女は、やはり無表情。
やがてリラが口の中の精液を指でかきだしながら、そろそろ時間にしましょうか、と、終了のベルを鳴らす。パンダに部屋を追われたアラセは、なんだ頭がよくなった気がして、フラフラしながら事務室に戻る。
・・・・・・。
ここまで、まぁ、あんまエロくはないが
キターGJ
殺伐としたスレの救世主。GJ!
>>636 GJ
しかし、なんてところで次週も見てね的区切りをつけますか
GJ!
なめまくるのは変態ではないロマンだ!と力説してみるww
リロードしないにも程があるだろ俺
だが言いたいことはほぼ変わらず。
次回も待ってますぜ
妙な議論がおきてたArcadiaの作品見てきました。
確かに続けば良作になりそうな感じですね、タイトルにハーレムって付けてある位ですから
高い確率でそういう方向に行くでしょうし、世界観はファンタジーぽかったので個人的には
かなり期待できるのではないかと思います。
作者の方が続けてくれるのを祈るばかりですね。
のこり40KBだで、新スレたてるべ?
埋めネタ用意OK?
丼と鯉
ネタ考えた。
・ヒーローものハーレム
主人公ユウのアパートにはしばしば一人の女怪人と
それを倒そうとする五人の少女戦隊がやってくる。
しかし、少女達のコスチュームが毎回バラバラでその度に女怪人に
「そんな君らと闘う気にはならない」と怒られてしまう。
そんな賑やかなハーレム。
>>683 それなんてゴレンジャイ?
Arcadiaみてきたがなんだかメイン掲示板が凄いアホみたいな議論でうまっててワロタ
俺はエロパロでの投稿のが向いてると思った夏の日
ネタはある、だが書けるかはわからん!
俺も今日ネタを思いついたんで書きたいけど、最後まで書ききれるか不安になる。
おまけに既出かもしんないネタだから余計心配。
そんなわけでスレ住人に聞きたいんだが、女妖怪とか蛇神とかを相手にする和風ハーレムって既出?
保管庫を見てすっ飛んできた新参な俺に教えてくれ頼む。
とりあえず人外モノってーと、風樹の嘆のまつろわぬ者あたりか?
あとは和風とかぜんぜん関係ないけど妖精学者(裏もあり)か。
外部リンク集あるからリンクは貼らないよ。
まつろよりはターミネーターが好き
まつろは低年齢キャラ中心だからな。もっとこうおっぱいがいっぱいな感じがいい
幽霊ならネタと言うかショートショートであった
主人公が女幽霊見て逃げてった先に
主人公ラヴィなスケバン連中や悪魔がいて
そいつ等からも逃げてくうちに
女子寮に迷い込んで、寸止め
っていうかSUNDOME?
既出であっても無くても無問題
パクリでなければ
こう、明治〜現代くらいの時代に、民俗学者が主人公でさ。
あちこちフィールドワークに出かけては、科学の普及で忘れられて零落していった神様を拾ってきて、
研究室が狐娘とか狼娘とか付喪神とかでハーレム状態って妄想をしたことがある。
……今、別のとこで連載さえ抱えて無ければなあ。
明治で民俗学はちときついな。
遠野物語が1910年、そして1912年には明治が終わる。
日本の民俗学を確立した柳田國男(1875-1962)は、とてもフィールドワーク専門に強いとは言いがたい。
農政官僚崩れで性的なモノとか排除してたし、
遠野物語の本当の作者は、佐々木喜善(1886-1933)とみなすべきなんじゃないかな。
真の意味でフィールドワーカーといえる民俗学者となると、宮本常一(1907-1981)とかになって、相当時代が新しくなってしまう。
いっそ終戦後、昭和20年代とか――
えー、中野の古本屋に入り浸ってる光景が目に浮かんでなりませんが。
693 :
686:2007/08/12(日) 22:15:47 ID:NayPs8IX
>>691がけっこう近いな
俺のは現代が舞台で、零落した神様ってのも出るし付喪神もアリ。
狐と狼は出ないけど代わりに猫又がある。
……いっそのこと競作にしない?
>>681 こうなんというかレアなハーレムはないか、電波を拾ってみる
本命にはふられるのに本命の家族親友にはモテまくりだよハーレム
最近妻は冷たく娘に邪険に扱われるけど妻の友人や娘の友達には(ryハーレム
付き合い始めた彼女がバイのタチだったのには驚いたがネコだった女の子たちが押しかけてきてすったもんだしてたらいつのまにかハーレム
孤独のグルメみたく食べ歩いてたらそこの女将やウェイトレスも食べちゃったよハーレム
超現実主義者だけど寄ってくる女の子は自分が本物のオカルト(幽霊やら宇宙人やらUMAやら)だとか言うんだ俺は信じないけどハーレム
正義の味方と悪の組織の戦いに親族が巻き込まれた被害者の会ハーレム
銀行強盗立て篭もり事件人質ハーレム
近隣市町村との合併を拒んだ過疎村役場ハーレム
ダメでしたorz
>>691 >>693 >>687の妖精学者がそんな感じの話だったと思うぜ。探しに行くんじゃなくて人外さんたちが向こうから寄ってくるタイプだったが。
だが君たちの書いた話を読みたいと思うのも確かだ。
・女だけの遠洋漁業船に乗る。ロシアで捕まるが相手がみんなメーテル
・男子校だが女教師ハーレム
・女だけの祭りに放り込まれてえらいことに(逆レイプ)
・前世とみせかけて来世ハーレム
・カーディーラーで馬車馬生活。軽ワゴンを売るため、今日も奥様に試乗される。アフターケアも万全
・女悪魔にオレサマオマエマルカジリされる
ユウの朝はいつも早い。
ぐちゅ、ぐちゅ、ぐちゅ。
「はぁ、はぁ、はぁ。ユウ、もう起きたのか?」
ユウがアパートの一室で目を覚ますと、自らの上で懸命に腰を振る女がいた。
りりしく整った顔立ちに、地球人にはない真っ赤な瞳がユウを見つめ、肉厚の唇が女の色気を出していた。
そして女は、片目に眼帯をつけ、そのはちきれんばかりの体を海賊服で包んでいた。
最も海賊服の前ははだけて、その巨乳の頂点で可愛く揺れるピンク色の乳首を顕にしていたし、下半身は完全に裸で、ユウの一物を美味しそうに咥えていた。
腰を振るたびに女海賊の巨乳が揺れる。
「ああ、海賊。お前、またやっているのか?」
毎朝のこととはいえ、仮にもこの女は世界中で騒がれるお尋ね者である。
宇宙的な大海賊、キャプテン・テキットゥの一の子分にして、この地球侵略にやってきた女海賊、ハゥレムなのだ。
「ああ、俺はユウの子を生まねばいけないからな。早く生むためにも、一日も欠かすわけにはいかん」
この女海賊はあっさりと、恥ずかしいことを口にする。
ユウは諦めて、この女の腰使いに合わせる。
ぐちゅ、ぐちゅ、ぐちゅ。
それにしても、ほんといい締りしてやがる。
毎日味わっている、女海賊の膣内だったが、いつもきつくぎちぎちと締め付けてくる。
「あぁ、そうだユウ、早く孕ましてくれ」
女海賊は腰を大きく動かし、ユウの肉棒を貪る。
本能に導かれるまま、子宮をユウの亀頭に合わせ、射精を促す。
はやくしないと、あいつらが……
女海賊には早くしなければいけない理由があった。
それは……
「女海賊め、今日こそは許さんぞ。ユウを弄ぶのはやめろ」
「今日は負けん、ハゥレムよ観念しろ」
「ユウ様、私にも子種、くださいね」
「ああ、ユウさん。またやってるぅぅぅ」
「女海賊さん、いいなぁ〜、ピンクもしたぁ〜い。」
五者五用の反応が、ユウの狭いアパートの一室に木霊する。
そう、こいつらまでくるんだよ。
ユウは毎朝の光景ながらも、少し呆れる。
うんざりとしながら、腰を突き上げ女海賊の狭い媚肉を抉る。
「またお前らか、俺はユウに孕ませてもらっているんだ。お前らは邪魔だ」
女海賊は邪魔そうに手を振る。
そして見せ付けるように腰を大きく引き、結合部を見せ付け、再び奥深くに咥える。
「きょ、今日は僕も頑張ったんだ。だから、ユウ。」
5人の中で、一番背の低いレッドは恥ずかしそうに今日の衣装を見せる。
ボーイッシュな美少女であるレッドは、メイド服というものに身を包んでいた。
清楚な衣装が、可愛らしいレッドに良く似合う。
「な……そこそこはやるらしいな」
ユウの一物がレッドの衣装に反応する。
「俺だって。見ろ、ユウ君。これでどうだ」
情熱的な赤毛に、かっこいい美貌のグリーンはスチュワーデスの格好をしていた。
グリーンなのに青い制服に身を包んでいた。
少しサイズが小さいのか、グリーンの抜群のスタイルを誇る体が、ぴちぴちになり、体の線が丸見えだった。
「くぅ……だが、まだまだ」
「私のはどうです?ユウ様、そそるでしょう。……にゃあ」
風貌だけ見ればクールビューティーなブルーは、猫耳というものを装着し、可愛らしく鳴いて見せた。
服装も、猫をイメージしたもので、布が少なく、半分くらい裸のようなものだった。
「さすがに、ブルー。やるな」
女海賊は好敵手であるブルーの攻勢に感嘆する。
「じゃあ、私ね。ユウさん、こういうのもいいでしょう?」
金髪碧眼のイエローはその豪奢な肉体を、軍服に包んでいた。
最も、彼女が身につけると軍人というよりはハリウッドスターが、軍人の役をやっている程度にしかならなかった。
だがイエローは、服を見せると、ズボンを脱ぎ始める。
ズボンの下はノーパンで、イエローの金髪の陰毛が晒しだされる。
「これでよしっと、やりたくなるでしょう?ユウさん」
指でヴァギナを広げる。
それが上半身の軍服の硬いイメージと合わさって、絶妙なエロさを主張する。
「くそ、これは………なかなかの……だが……」
ユウの肉棒が膨張し、女海賊の子宮口をこじ開ける。
「ふふふ、これで残りはピンク一人、いい加減お前らも、身の程をわきまえろ。その程度のお前らとは戦う気も起きん」
女海賊は笑って、勝利宣言をする。
「あのぅ、私いいですか?」
ひょこっと4人の後ろから出てきた、ピンクは何のことはない普通のピンクレンジャーの制服に身を包んでいた。
いや、ちがうかな?
ユウが良く見ると、その制服はピンクの圧倒的なスタイルにあっていなかった。
元々、ぴったりに設計されているレンジャーの制服は、ピンクの突き出た乳に押され、くいっと上がったお尻の形が制服の上からも明らかになっていた。
ピンクが動くと、服がぴったりと引っ付き、裸でいるよりもエロかった。
どぴゅぅぅぅぅぅぅ。
ピンクのあまりにエロティックな姿にユウは思わず、女海賊の子宮内でいってしまっていた。
女海賊の子宮はうねり、ユウの精液を食らい尽くす。
「ひぃぃぃぃ、ユウ、いくぅぅぅ」
女海賊としてのプライドはとうに捨て、ユウの上でいき狂う。
「な……!」
「くそ、ハゥレムの奴め」
「次は私ねぇ」
「ここに、頂戴」
「私のを見て、出したのに〜〜、私も精子欲しぃ〜〜」
そして5人はユウの方に近づき、襲い掛かる。
こうして今日も世界平和は、ユウの部屋で保たれたのである。
だめだ、眠くて文が変になってる。
後で投下しようと思ってたのを、投下するね・・・
GJ!
>>694>近隣市町村との合併を拒んだ過疎村役場ハーレム
「・・・・うるさい」
都市部よりまだましで、しかしミーンミーンと蝉が泣き喚く暑い真夏の午後二時。
山間部の片隅の、何処となく明治を感じさせる村役場の一室で
私、こと 竹取 おきな は何の罪もない蝉に対し罵倒の言葉を吐いていた。
「そのようなこと、おっしゃらないでください、村長、かぐや村の品位に関わります。
第一、貴方が何を言っても、蝉も、書類の量も何も変わりません。」
一部のすきもないスーツ姿に、きらりと光る銀縁眼鏡
容姿端麗、眉目秀麗、全身から“私はデキル女です”と主張する
この場にまったく不釣合いな、いわゆる妙齢の淑女は
なんでも、他所の国でお勉強なされた中央のキャリアなんだそうだ、エリート様だ。
・・・セクハラ上司の金玉を蹴り潰したあげく、ド田舎に放逐されたという曰く付の。
「そうは言うがね、月読助役、こちらは夏休み返上で働いているのにね・・・。」
「はい、手を動かす。」
「・・・・はい・・・。」
ぽむぽむと判子をつきながら、私はため息をつく。
私はたしか高校生のはずだ。
今はたしか夏休みのはずだ。
ほんの100kmほど離れた隣町の男性の友人達は
今頃さらに100km先の海水浴場で、真夏の狂い咲いた青い春を満喫していることだろう。
「・・・・なんたることだ・・・・」
私の口から零れ落ちたわずかな怨嗟の念は、部下たる月読諒子女史の耳に届き。
まことに残念ながら、物凄い目で睨まれました。ちくしょう。
村の、けっして破ってはならぬ鉄の掟に、こうある。
・村を代表するものはこの村で生まれた健康な男でなければいけない
たしかに、過疎の進んだこの村には健康な男子など他にいない。
そもそも、男が他にいない。いるのは男性機能を失ったようなご老体と
そもそもついてない人々だ、ナニが。
「おきなさーーん、桃、とれましたよーー」
外から、鈴を鳴らすような美しい声が聞こえ、私は目線を窓に移す。
真っ白なワンピース、つばひろの麦わら帽子をかぶった乙女水樹女史が、
おおきな瑞々しい桃を、もっと瑞々しい顔をほころばせながら両手にささげ持っている。
「いいところじゃないですか、村長、都会のごみごみしたところより・・・ずっと。」
「そうはいうがね、部下A。」
「休憩にしましょ。」
「・・・・はい・・・。」
いい所なのはしってる。ここで生まれ、ここで育った。
みんないいひとなのも知ってる。乙女水樹女史、鬼ヶ島桃乃女史、浦島籐子女史
個性を煮詰めて出来たような人々だが、良い人だ、間違いなく。
みな美しく目の保養にもなる。・・・・・・決して無害ではないが。
でも、だからってあんまりじゃないか。
飾りで村長席押し付けられて。
「そんちょー、まいどでーす御伽市地域課の御門です!!とりあえず、がっぺいしましょー!!
あっ、もも、清水白桃じゃないですか!!それ、私の分ですか?!乙女さん」
「貴女のぶんなどありません、おきなさんにちかづかないで、回れ右して帰りなさい!!」
変なのに目をつけられて。
「・・・私だって都会とか海とかで青春したり遊びたいんだ。」
頭をかかえた私を見て、私の麗しき部下たる月読女史は少し笑ったような気がした。
「ふふっ・・・・すねないすねない、仕事終わったら諒子おねいさんが遊んであげるから、ねっ?」
いかん、幻聴が聞こえる、もう駄目だ。
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
とまあ、ちょっと書いてみました。
せっかくなので
ネタ元
>>694に多謝
あと、出来よくないけど石投げないで
わっふる!わっふる!
707 :
探し人:2007/08/13(月) 00:15:07 ID:GnhipGU5
初めまして、ある小説を探しています。
戦争している国の第二(?)王子が相手の国に交渉しに向い、軍の責任者がお姫様で、交渉を有利に進め
る為に留学中に作った媚薬(媚香)を薄めず飲んでしまった為お姫様とお姫様の従者とヤリ、その後自分
の兄を間接的の殺し、そのお姫様と結婚し、皇帝になって、後宮で二人+数人とヤリまくっているお話です。
誰かこんな感じの小説ご存知ではありませんか?
知ってますよ。
>>707 E=mc^2の著者猫氏の「La Hache」って作品だ
アドレスは貼らん
あとsageろ
埋めー。
毎日、暑い日が続きますね。
皆さんいかがお過ごしでしょうか。
俺はアイスばっか食ってます。もーバリバリです。シャリシャリです。
友人連中のように部活に入っていない俺は、春からこっちバイト三昧で、懐には大金がジャラジャラ入っていたりする。
本当は夏休みに爆遊するための資金だったのだけど、一緒に遊ぶはずだった友人どもがふざけたことに全て予定キャンセル。
野球部の友人は入ったばかりの野球部が何の冗談か甲子園行き、サッカー部は急遽地獄合宿。
他にも突然海外旅行とか、青春18切符がどうとか、色々と。みんな事故ってしまえ。
俺自身もどこかへ行くのもいいけど、一人で行って楽しい場所などそうそうなく、ただ毎日バイトで稼いだ金で──アイスを食っとります。
今年は夏休みに入った頃から30℃超のガンガン暑い日が続き、扇風機しかない家の中になど留まっちゃあいらんねーのである。暑死ぬ。
共に遊ぶ相手もいないが、こっそり中学のときの担任と談合して(アイス二箱で)、監視員代わりに誰も来ねー中学校のプールにたむろすることを許されたのである。
いーのか公務員。俺はありがたいが。
そして今日も、午前中からずっとプールサイドでアイスを食い、気が向きゃ泳ぐの繰り返し。いい御身分だな、自分事ながら。
持ってきたクーラーボックスには、ガリガリ君にパピコにスイカバー、雪見だいふくにMOW、ホームランバーに赤城しぐれに……と、しこたま放り込んである。
最初は部活の監督をしている俺の中学時代の馴染みの先生どもがアイスをたかりに来て、俺が食うために買ったアイスを山ほど貪り食っていった。
だがその件は、クーラーボックス以外に職員室にアイス身御供を置くことで何とか解決。
グラウンドを使う部活の顧問が、隣り合ったプールに直接アィス托鉢に来る以外は、全て俺の腹に入る。
しかし、何でここの水泳部活動していないんだ?
俺は自分で持ち込んだビーチチェアに寝そべり、ビーチパラソルの下でクーラーボックスから取り出したガリガリ君を、ソーダ味コーラ味一度に開ける。ゴ−ジャス。
すると、開けた袋がぼふん、と爆発するように広がり、そこから二人の少女が飛び出した。
ぱんぱかぱーん。
「おめでとうございます! この夏、一番に百本のガリガリ君を食べたアイス大好き人間のあなたに!」
「私たちアイスの妖精が賞品を贈呈……」
コーラ味の方から飛び出した日焼けで褐色の肌に旧スク水、浮き輪を持った少女がクラッカーを鳴らす。
ソーダ味から飛び出した新スク水に水泳ゴーグルの少女は、その手に賞状か何かを持っている。
「感謝状……あなたは今年に入り、ん……百本の……」
日差しが暑いのかさりげなくパラソルの影に入ってきた二人。新スクの少女が、何事もないように賞状を読み上げ始める。
「と言うわけで〜、感謝の印に、何か差し上げますよ?」
旧スクの少女はそう言うと、新スクの少女が差し出していた感謝状を俺に渡してきた。
あっけに取られる俺を尻目に、二人の少女は俺のビーチチェアににじり寄ってくる。
「えーと」
俺は二人を指差し、言葉を淀ます。
「私はガリガリ君コーラ味の妖精なので、コーラと呼んでください」
「私はガリガリ君ソーダ味の妖精。……ソーダ」
二人がそれぞれ名乗る。
「コーラに、ソーダね」
確認して、改めて日焼け肌で元気っぽいコーラと、色白でクールっぽいソーダに、言いかけた言葉を継ぐ。
「俺はアイスが食いたいので、邪魔はしないで下さい」
「非道いッ!?」
「不思議現象は無視」
派手目にリアクションするコーラと、ポーズだけそれを真似てショックっぽい振りをするソーダ。ソーダは素直クールというやつだろうか?
「お願いします。ガリガリ君は今日はもうないんだよー」
そして、それらを放っといて、頭を下げる俺。
「うわー……頭下げられましたよ……どうするソーダ?」
「んー……」
ソーダが俺の上をにじにじと移動して、ビーチチェアの下に置いておいたクーラーボックスに手を伸ばす。
「パピコスイカバー、パピコ雪見だいふくMOW、スイカバー赤城しぐれパピコパピコ……」
ソーダがクーラーボックスの中身を確かめると、そこへコーラも寄っていって中を覗き込む。
「うわー、本当にもうガリガリ君がないんですねー。おにーさん裏切り者?」
「今日はもうガリガリ君は10本食っとるわい。単に君らのが最後だったの」
「うーん、裏切り者どころか凄いイイ人? むしろあなたがガリガリ君」
コーラが感心したようにウンウン頷く。クーラーボックスの中身を見ていたソーダが俺の手を握り、
「……おにーさん、そんなに……ガリガリ君……食べたいの?」
無表情のままながら可愛らしく聞くので、俺は、
「もちろん。俺はとてもガリガりたい君なのだ」
と、答える。
「ふーん……」
それを聞いて、少し考えるコーラ。ソーダは少しだけ迷うようなそぶりを見せ、
──俺にキスをしてきた。それも口の中に舌を絡めてくるようなヤツである。
俺にとっちゃ初めてのキスの味は──ん? ……キスの味は、ガリガリ君ソーダ味だ……。
「私たちはアイスの妖精だから、舐めるとちゃんとアイスの味がするんですよ?」
コーラはそう言って──今度は自分も俺にキスして来た。
「うわー……何か不思議な感じだ」
「気持ち……良くない?」
「いや、すげーイイ感じ」
「ならイイじゃないですかー……♪」
俺の寝そべるビーチチェアに、両脇から抱きつくように二人のアイスの妖精も乗っている。
アイスの妖精の抱き心地というのは不可思議なもので、アイスのようにひんやり冷たくもあれば、人肌のように心地良くもある。
もにゃもにゃした氷を抱いているようでもあり、そこには体温も感じられたりする。しかも、その冷たさに不快さは感じられないのがまた凄いところだ。
二人はスク水をはだけ、少し固くなってきているちっちゃな乳首とかペタ胸とか、ぷっくらした股間のところなんかを使い、俺の身体を揉み、擦り、愛撫する。
二本の舌は俺の唇に這い、舌に絡み、顔や首筋を嘗め回す。
スクール水着が良く似合う姿なのに、俺に舌を差し出すその表情には驚くほどの官能と淫靡が溢れているのだ。
「私たちアイスの妖精はァ……アイス好きな人であればあるほど気持ちよくなれるんですよォ……?」
「おにーさん……私たち、美味しい? 気持ちよくて、分からない……」
妖精たちが歓喜に満ちた表情で囁いてくる。わき腹の辺りに当たっている彼女らの股間は、既に熱気に融かされたかのようにビショビショだ。
俺が二人を少し強めに抱き寄せてやると、二人は「あン♪」「んッ……」と恥ずかしそうに呻く。
「おにーさん……私たち妖精は、私達を呼び出す資格を持った人間が現れるたびに、新しく、生まれてくるの……」
「つまりィ……私たちは正真正銘ハツモノで、しかもあなたのものってことなんですよ……♪」
二人はそう言って身を起こし、水着の股間のクロッチ部分をめくって見せる。
そこはまさにアイスが融け出すように、滾々と冷たい愛液を湧き出させていた。
「さぁ、アイス大好きのおにーさん♪」
「融けちゃう前に、私達を食べて──」
パラソルの下、夏の日差しから隠れるように、アイスの袋から現れた妖精二人は、涼しげな眼差しで俺を誘惑した──。
「あッ────────────!!」
少しだけ固めの抵抗を突き抜け、コーラの小さな膣は俺の侵入を受け入れた。
「んッ……! んッ……! んぃぃぃッ……!」
俺の下で小さな身体が跳ねる。
ブルブルと震えながら目はつぶっておらず、まるで痛みだけではない何かに耐えているようだ。
「だ、大丈夫か?」
俺は挿入したまま動かずに、ぴくぴく俺にしがみついているコーラの顔を覗き込む。
「…………お」
「お?」
「おにーさん、あ……あニャた、そ、相当の、ア、アイしゅ好きでしゅね……?」
コーラがやっとのように俺に視線を合わせ言う。気付くと、結合部からプシュぅぅぅぅぅ……と液体が噴き出している。舐めればコーラ味がするに違いない。
「ど、どうしたんだ」
「私たちアイしゅの妖精は、アイしゅ好きな人であるほど気持ちイイって……言ったじゃないでしゅかァ……」
言って、コーラは傍らでドキドキしながら見守っているソーダに顔を向ける。いまだ、身体の痙攣は止まらないまま。
「しゅ……しゅごいよこの人ォ……い、イキまくり♪」
コーラは一際大きく痙攣し、また股間から液体を噴き出した。
「おにーさん……もー、はぅ、私はダメです……イ、イキまくりの融けまくりです……お好きに動いちゃってください……♪」
そう言うと、もうコーラは意識が朦朧としてしまっているようで、快感に身を任せてただただ痙攣と潮吹きを続ける。
俺がソーダのほうを見ると、コーラを見守っていた彼女と目が合い──彼女はおそるおそるコクリと頷いた。
それを見た俺が腰をパン! と叩きつけると、コーラは「ふぇェェェェェェェェェ〜……!」と大きく啼きながら、また激しく潮を噴き出した。
「う〜……納得イキませんよォ〜……」
コーラが俺にしがみついたまま不満げに唸る。
反対側にしがみついたソーダはすっかり満足げな表情で、俺にメロメロといった感じにポ〜ッと俺を見ている。
結局俺はコーラを完全ノックアウトした後、ソーダも同様にトロトロになるほど抱いた。それも二回。
コーラが怒っているのはどうもその辺らしく、何故自分は一回でソーダは二回なんだ、ということらしい。
俺は顔の前に立てた人差し指を、昔の何とか言う特撮ヒーローみたいにちっちっち、と振って見せる。
「……『お前さん日本じゃ二番目だ』?」
「俺は5.5:4.5でソーダ派だ」
「納得イかねーぃ!」
いきり立つコーラ。ソーダがそんな俺を見て「カッコいい……」とか呟くのを見て、「騙されてるよ!」とまた騒ぐ。
「とりあえずアイス食おう」
俺が言い出してクーラーボックスに手を伸ばすと、ソーダとコーラが二人がかりでそれを止めた。
「他のアイスを食おうってんですか?」
「……浮気者」
拗ねたような顔で言う二人。しかしだね。
「あのね、君らは食べちゃったけど、実際は食べられないでしょ」
「む、オヤジギャグですか」
「複雑怪奇」
「俺はとにかく、ちゃんとアイスが食べたいの」
ごねる二人を尻目に、俺はクーラーボックスの中から適当なアイスを三つ取り出す。
「君らも食うでしょ?」
「うわ、侮辱ですよ。私ら、ガリガリ君の妖精ですよ?」
「シャーベット系のほうが好き」
そう言いながらも、二人ともきっちりスイカバーと雪見だいふくを受け取る。
「ではいただーく」
「いただきまーす」
「ます」
そういって揃ってパッケージを開けた瞬間。
ぱんぱかぱーん。
『おめでとうございまーす!』
『あなたはこの夏一番に!』
「百個のMOWを!」
「百本のスイカバーを!」
「百組の雪見だいふくを!」
『食べ……て…………』
牛柄のぱっつんレオタード、スイカ模様の三角ビキニ、赤い浴衣を着た女の人の三人は、尻切れトンボに台詞を途切れさせた。
「コーラとソーダの開けた分は、俺の分で換算されるらしいな」
「っていうかどれだけアイス食ってんですか!?」
冷静沈着な俺の分析に、コーラが茶々を(もしくはツッコミを)入れる。
「え? だって俺、今年夏だけで、アイスに10万以上使ってるよ?」
「猛者!?」
「カッコいい……」
「騙されてるよ!!」
コーラが暴れる。
「あのー……私らはどうしたらいいんでしょうか?」
出てきたばかりのMOW、スイカバー、雪見だいふくの妖精が困ったように言う。
「んー……っていうか、君らはいつまでここにいられるの?」
俺が訊くと、牛柄ぱっつんレオタードのボインちゃん妖精が答える。
「一応、夏が終わって皆さんアイスを食べなくなると、自然にアイスの国に戻るってことらしいですけど……」
「でも、俺、冬も普通にアイス食うよ? コタツに入って」
「え……じゃあ、私たちはどうしましょう?」
困る妖精たちに、てててと近寄ってソーダが言う。
「このおにーさん、凄く素敵な人だし、一緒にいればいいと思う」
まぁ、アイス食ってるだけですが。
三人は、先に出てきたコーラとソーダを見る
ソーダとコーラは二人とも一見ただのスク水姿だが、股間からはたっぷりの精液を溢れさせ、お漏らしをしたように身体中が愛液に塗れている。
ゴクリと喉を鳴らすMOWたち三人。
「あ、あのー……わ、私たちも、いていいんでしょうか?」
顔は真っ赤。それもそのはず。
至極柔らかそうなナイスバディのMOWの妖精。
スイカップと言いたげな、爆乳のスイカバーの妖精。
和風しっとり系美少女の雪見だいふくの妖精。
三人とも俺のために生まれたての、正真正銘ハツモノちゃんなのだ。
すでに女になった余裕か、コーラが俺にしがみついて見せながらこれ見よがしに言う。
「不本意だけど。このおにーさんに抱かれて、幸せになれないアイスの妖精はいないですよ?」
見た目だけなら年上の三人に対し、物怖じのかけらも見せない。
反対側にしがみついたソーダもコクコク頷く。
俺は膝をついてソーダとコーラに高さを合わせ、抱き寄せてキスをしてやる。目線はMOWたち三人のまま。
MOW、スイカバー、雪見だいふくの三人の妖精は、おそるおそるながら俺に擦り寄ってきた。
プールサイドに甲羅干しのように横たわって(アイスの妖精なのにとけないのか?)、コーラ・ソーダ含め八人のアイスの妖精が満足気にしている。
「すごいですね……こんなに気持ちいいものとは……」
「いや、このおにーさんが特別なんだと思うし」
「蕩けちゃいそうなのに、融けないとはこれいかに」
「おっさんか。幸せになったでしょ?」
「なった……幸せ……♪」
「……カッコいい」
精液やら何やらに塗れたまま、口々に俺を褒める。照れるけど、こいつらみんなアイスなんだよなー。
俺はMOWたち三人の後、新たに他のアイスも開けてみた。
アホな話、開けたアイス全種類から妖精が出て来る。
ホームランバーからは短パンに野球のユニホームの女の子、パピコからはゴス系双子ちゃん。そして。
この赤城しぐれが最後の一種類である。
少しの躊躇の後、俺は小豆味のにくいヤツの袋を開けた。
ぱんぱかぱーん。
「あなたはこの夏百本の赤城しぐれを……」
「THE・ガッツ!?」
赤城しぐれから出てきたのは、背が高く筋肉隆々の、土方焼けの眩しい女の人であった。
「はぁ〜、あんた派手にやったねェ」
赤城しぐれの妖精しぐれさん(仮)が廻りに横たわった他のアイスの妖精達を見回しながら言った。
「あんたよっぽど、アイスの神様に愛されてるんだね……」
呟きながら俺に近寄ってきて、しなだれかかる。
「……私もいいかい?」
俺はしぐれさん(仮)を抱き寄せる。
「実は赤城しぐれの妖精は、もっと別のイメージだと思ってたんですけどねぇ……」
「へぇ……どんなだい? 和服の女でも出てくると思ったかい?」
俺が呟くと、からかうようにしぐれさん(仮)が言う。
俺は照れたふうに答える。
「赤城前・農林水産──」
ゴ リ ィ ィ ッ !!
失言とベアハッグにより肋骨を折った俺は、入院中アイスに困ることはなかったと言う。
折った本人もちゃっかり居座ったと言う。
おまけ。
プールサイドで妖精達みんなと戯れている(こいつら水に入っても融けない)と、俺のプール使用許可を出した昔の担任の女教師が現れた。
足元にぞろぞろと、ちっちゃい六つ子の女の子を連れている。
「お前から盗んでピノを食ってたら、アイスの妖精とやらが出てきたんだが」
「どんだけ盗んだんだよ!?」
ピノは一口サイズ六個入りのアイスである。
埋まった? まだまだね
GJだが、ガリガリくんの精と言われると、どうしてもあの顔が浮かんでしまうんだぜ
ちなみに妹のガリ子もそっくりな顔してるんだぜwwww
埋めネタどころではない素晴らしきハーレムktkr
ピノ美味いよピノ
>>722 考えた。
例の歌を奏でるポカスカジャンと共に登場とか。
「私は一向に構わんッッ!!」とか言って、ガリ子も受け容れる。それもハーレム。
なんというアイスハーレム
なんというGJ
そして残りは10Kb
なんて素適なハーレムww
でもモレもガリガリ君であの顔を思い出しちまったんだぜw
>>724 猛者ですな。後GJ!
結構良かったと思うんでできたら2,3続編作って欲しいんだぜ?
読み返しててふと思った
この猛者ならいつかビエネッタの妖精をも召喚するに違いないと
ビエネッタ一人で食うには多いよビエネッタ
>>700 赤毛のグリーンが青い制服でゴレンジャイよりもゴライオン思い出したよ
仮令猛者といえども
ハーゲンダッツは資金的に厳しいか
そう言えばレディーボーゲンのでっかい奴見かけなくなったけどどうなったんでしょうね
_ ___ __
/ =->ァ' ,. , ' 、、>ァ< ̄`ヽ、
! /ヾ,Α┴Α⊥! }ヽ.ン`ヽ i
ヽ/ .iレyヽ /^'y / ,.-、 .} ) /
_ji_i @i i @i_,.!ー'ク/_/ // 私たちはアイスの妖精だから、
/ `○´ _ ヽ ,.<ヽ、舐めるとちゃんとアイスの味がするんですよ?
/ ノ、 / ) _,. -‐'二/ /
i ヽ、__i_,ノ iヽ、/ /
i 'ー一 i i /
ヽ _ i i. /
`ヽ、 / '二つL__i__/
`( ̄i -}''" (__}ー )
 ̄ヽ__ニ' }ニ/
病院の中庭、俺の車椅子を押すのは、俺のアバラを一気に四本折り、さらに四本にひびを入れた本人である。
小豆味のアイス、赤城しぐれの妖精──しぐれさん(本人確認を取り、正式に『仮』が取れた)である。
「うー、だから悪かったってばさー」
いや、折れた肋骨が内臓に傷つけて、一時はヤバかったんですよ? 歩くと俺、泣いちゃうので車椅子なのである。
「アレはおにーさんの失言だと思いますよ?」
傍らを歩くガリガリ君コーラの妖精──コーラが、むしろ諭すように言う。反対側を歩く同じくソーダの妖精ソーダもコクコク頷く。
「……気にしてなんてないやい」
……いや、本当ですよ? この涙はアバラが痛むからですよ?
他の妖精連中に一万円渡してアイスの買出しを頼み(多分自分達のアイスしか買ってこないだろうが)、俺は病院の中庭でアイスタイムである。
「アイス食べたいなら言ってくれればいいのに……」
そう言ってしぐれさんが歩を止め、俺にキスをしてくる。さわやかな小豆の味が口の中に広がる。両脇のコーラとソーダもキスをしたそうだ。
「いや、ちょいと趣向を変えたいんだ」
病室の冷蔵庫(冷凍庫)の中にはもうアイスのストックがなく、これは今ある最後のストックである。
レディーボーデン。バニラとストロベリーの半分半分のやつだ。
俺はアイスは一人食いするタイプなのだが、機嫌を直した証拠にしぐれさんにこれをあーんとかやってみようと思う。
「やだよー、照れるじゃないか」とか言って、こう、ばしーんとかはたかれたら、俺、死ぬかもしれんが。
俺は後ろのしぐれさんをふいと見上げ──いてて、骨に響く。
ちょっと拗ねたような表情のしぐれさんを見上げて、ぺかりとレディーボーデンの蓋を開けた。
レディーボーデンの妖精は、病院よりも背の高い赤と銀のボディースーツを身につけた光の巨人な女の子でした。
「おにーさん、レディーボーデンも百個食べたんですか」
「あなたは百個のレディーボーデンを……」とか言ってる光の巨人を尻目に、コーラが、むしろ奇特な目で、俺を見ていたと言う。
まぁ、ちゃんと顔が見えてて、可愛いのが分かってるのが救いだ。あとは縮むといい。縮んで。
俺それでもこの夏一度も下ったり壊れたりしていない腹に讃嘆の声を送りたい。
ひょっとしてアイスの神様にでも取り憑依かれてんのかしら。
誰ですか、ガリ子ちゃん連れてきたの
埋めー。
「なぁ、レッドハーレム、ブルーハーレムときて……まあ、紫ハーレムはええわい。一応格好は揃えて来てんから。
せやけど──何であとの二人、B'zの格好やねん!? おかしい思わへんかったんか!!」
「いや……せやから私も言ーたんですよ……。B'zとか……今短パン穿くのんおかしいやろって。せやけどコイツラ言ーて聞かへんのですわ」
「アホか!? レッドお前、B'zカッコええ、B'z……カッコええて、しきりに言うてたんお前やろが!
せやからワシも、あ、次はB'zなんやなぁって、こんなんしたんやないか!!」
「せやから喧嘩になったアカンて……ただの行き違いやろ? 直していこや、な?」
「そー言うブルーのおのれ……おのれはなんでウエストポーチ付けとんねん? デ○ズニーランドで買うたヤツをよぉ!」
「いや……ウエストポーチ、便利ですやんか、ドクロねえさん。ほら、戦う時も、飴とか持ってけるんですよ?」
「飴ちゃんいら──ん!! 便利かどうか関係アレへんのじゃい! ヒーローとして、版権ものはアカンて前回のピカチ○ウの時も言ーたやろがい……!!」
「そ、そんな怒らんで下さいて……ほ、ほら、味噌汁のおかわりどーです……?」
「イヤそれはもらうけどもやなぁ……キミらホンマ、ちゃんとせなアカンで……」
鍋からよそった玉葱と麩の味噌汁を、ブルーがドクロ怪人に渡す。ドクロさん、何で割烹着に突っ込まへんの?
毎週土曜の八時半になると、マンションの俺の部屋にはドクロ怪人と正義の戦隊ヒーローがやってくる。
黒の全身タイツに骨の模様つけて、頭にドクロをかぶってるナイスバディのドクロ怪人──敬称ドクロ姉さん。
俺の部屋で悪さをするドクロさんを止めるべく、正義のヒーロー『ゴハーレム』がやってくるのだ。
ところがこの女だらけのゴハーレム、いつも戦隊モノにお決まりの、揃いのコスチュームを着てこない。
どうも各人の意思の疎通に問題があるようで、上手いこと衣装が揃わないのだ。
ドクロさんはそれが気に食わないようで、いつも戦闘にならずに説教タイムに入る。
ドクロさん曰く、ちゃんと戦隊ヒーローとして姿見を整えてこれんヤツラと戦われへんとのこと。
いつもなら晩飯を食い終わってのんびりしているところにやって来るのだが、今日は帰宅が遅れてちょうど晩飯タイムだったわけだ。
それにしてもコイツら、いつのまに自分達の食器とか持ちこんどるねん?
「いやー、しかしYOU太くん、キミの飯は美味いなー。どや、いっそワシの嫁になれへんか?」
「ドクロ姉さん、青年を悪の道に誘ったらアカンですわー」
「何やとー!? どこが悪の道や、メッチャ幸せにしたるッちゅーねん!」
ガバーと俺を抱き寄せて、ちゅぱちゅぱキスをするドクロさん。
ゴハーレムの面々は、ドクロさんの杖を取ってポコリ殴ったり、味噌汁に醤油を足したり、みみっちい方法で阻止しようとしている。こいつらヒーローちゃうわ、絶対。
説教と夕飯の時間が終わり、
「──ほな、来週はちゃんとシよな? ワシもちゃんと戦いたいねんから」
「ほな、戦ってくださいよ。今」
「せやから、ちゃんとしてからや−て、言ーてるやろがァァ!!」
ドクロさんの前蹴りが紫ハーレムのミゾに入り、紫悶絶。
「ほな、どうもありがとうございました」
「また来週お願いします」
他の連中は紫を引きずって三々五々帰ってゆく。
ドアの外で紫が「お前らなんで怒らへんねん! アイツ絶対おかしいて!」とか言ってるのを聞いて、ドクロさんがドアに駆け寄り杖を投げつける。
ドタドタと逃げていく音。
「ったくアイツら……ほな、ワシも帰るよ。ほしたら、またなー」
言って窓から出て行くドクロさん。
次の週、日曜八時半。
俺は風呂の中でついウトウトしてしまって、ちょうど風呂上りだ。
「──何やYOU太くん、シャンプーの匂いなんかさして……ひょっとして、ワシを誘ってる?」
部屋の中にはすでにドクロさんが来ていて、俺のビールを勝手に飲みながらJUNKスポーツとか見ている。
「ドクロさん……これから連中来るのに、酒とか入ってたアカンでしょ」
「なー! そんなんエーねん! 連中ワシが悪させんと出てこれへんのやから!」
ドンドンドン。
ドクロさんが言うと、部屋のクローゼットからノック。はよせぇと言っている。
「ほら、もう呼んでますて」
「うるッさいのー。日曜くらい静かにしといたらエーのに」
ドンドンドン。
「ドクロさん、ほらー」
「うー、しゃーないのー」
ドクロさんはコップに残っていたビールの残りをグイッと空けると──。
自分の衣装をビリィッと裂いた。中から、実に形のいいおっぱいが蕩けるように飛び出してくる。
「わ!? 何してんの、ドクロさん!」
「今からキミを手篭めにすんのやろ〜ぉ? 大丈夫、絶対幸せにしたるて!」
「わー!?」
『待て────────いぃ!!』
ドクロさんがおっぱいを俺の顔に押し付け、固くなってきちゃった俺の股間に手を伸ばしてきた時に、バ────ンとクローゼットが開く。
「レッドビキニ!!」
「ブルー競泳水着!!」
「グリーンハーレム!!」
「イエロー裸!!」
「ピンク裸!!」
『五人合わせて──ゴハーレム!!』
「ちょっ、待てや─────ッッ!!」
五人、戦隊ヒーローどころかただの痴女のような格好で出てきたゴハーレムにドクロさんが叫ぶ。そのドクロさんもおっぱい丸出しなのだが。
「ドクロさん、ズルイですてー」
「私らもYOU太くん、目ェ付けてたんですから」
「アホかー! ワシはこれが仕事やねん!」
おっぱい丸出しのドクロさんの言葉に、俺が、
「仕事なんだ……」
ポツリ呟くと、「いやいや、そやないねん。そやないねんでYOU太くん」と俺のほうに擦り寄ってくる。
それを見てまた、俄然騒ぎ立てるゴハーレム。イエロー裸とピンク裸はいいとして、グリーンハーレムのアレは、ボディペインティングだな。
「ええかお前ら、よー聞け……」
そして説教タイム。まわりは裸だらけ。レッドビキニがこっそり俺のお尻を触ってくるのをドクロさんが杖で殴る。
こんな感じで今週の休日も終わっていく……。この人ら普段何してんだろ?