娘の小説でも書こうか

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1名無しさん@ピンキー
娘(むすめ)とは、同じ父母から生まれた直系1親等の親族で女子を指す語として使用される。
自分の息子と結婚した配偶者にあたる女性(嫁)も、本人から見たら(義理の)娘にあたる。
また自分の再婚相手の女子の連れ子や自分の養女も「娘」という場合がある。

Wikipediaより

義理でも実でも

荒らしはスルー
2名無しさん@ピンキー:2007/07/09(月) 01:40:58 ID:oPLd+SgQ
2ゲト
3名無しさん@ピンキー:2007/07/09(月) 02:08:26 ID:Uqk0VtVY
娘。(むすめ)とは、
19歳で喫煙し、謹慎中に再び喫煙しながら小汚いオヤジと温泉旅行するやつ、
19歳で中出し妊娠出来ちゃった婚で仕事に穴をあけ、事務所に何故か祝福されるやつ、
あるいはリーダーの癖にグループの非常時に筋肉馬鹿の部屋にお泊まりしちゃう奴を指す語として使用される。
4名無しさん@ピンキー:2007/07/12(木) 17:26:59 ID:wUn0ygTb
上げ
5名無しさん@ピンキー:2007/07/13(金) 23:29:38 ID:Bqm5KNGC

このスレの初めて頂きます。
てわけで投下。
6小鳥遊さんちの家庭事情:2007/07/13(金) 23:30:26 ID:Bqm5KNGC


 小鳥遊裕也…今年でもう二十八になる。結婚暦なし、独身だ。

「おとーさんお帰りなさい。ご飯できてるよー。先お風呂はいる?」
 仕事…といっても自営で家にいることも多いのだが、営業で外に出て夜遅くに帰っても
こうやって笑顔で彼女は出迎えてくれる。最近の悩みはこの少女だ。

「食事にしよう。舞はもう食べたか?」
「ううん。おとーさんと食べたかったから。」
 会話だけならただの親子だ。小鳥遊舞…今年で十三歳、漆黒の長い黒い髪にぱっちりした
二重、穏やかな雰囲気の美少女…そう、美少女といっていいだろう。そんな彼女は、俺の義理の娘だ。
 そう…血が繋がっていない。娘と俺は思えていると思うが、年を経るごとに距離感が
わかりづらくなってきている。

 何故血の繋がっていない彼女が俺の娘なのか、それは俺の真っ暗な青春時代の置き土産
だからといったところだろうか。

 舞の母は八年前、俺の恋人だった。いや、恋人と思っていたのは自分だけだったと後で
わかったのだが…。婚約直前に貯金と共に同棲していた家に舞を残して消えてしまった。

 まあ、ショックではあったが追うこともできず、天涯孤独になってしまった舞を自分の
娘として育てることを決めた。元々彼女の母とはそういう約束で付き合っていたので裏切
られても自分は約束どおり施設にいれず、手元で育てることに俺は決めたのだ。
 以来、恋人も作らず仕事と主夫に専念している…。

7小鳥遊さんちの家庭事情:2007/07/13(金) 23:31:00 ID:Bqm5KNGC

「おとーさんご飯おいしいー?」
「ああ、上手いよ。舞、腕上げたね。」
「えへへー。嬉しいな。」
 にこにこと笑う舞。天使の笑みだ。見てると癒される…娘を持つ父親が結婚式で泣いてしまう
理由が俺にはよくわかる。
 食べ終わり、ごちそうさまでしたっとしめくくると二人並んで食器を洗う。俺の胸くらいしか
ない背丈で台に乗って一生懸命台所仕事をこなす彼女はほんとに可愛く、俺の自慢の娘だ。
 しかし、舞には困ったところもある。

「あれ、おとーさん……女の人の香水の匂いがしますよ。」
「ん?ああ…今日の仕事先に女性の担当の人がいたね。」
「おとーさんやらしーことしてないよね?」
「してないしてない!」
「じゃ、このシャツの首もとのキスマークは…」
「えっ、そんなはずはっ。」
 驚いてシャツを確認する俺をジト眼で見つめる舞。はめられた。

「………裕也さんのえっち。」
 裕也さんきたっ!怒ってる証拠だ。

「いやほんと誤解だって!夕食誘われたけど逃げてきたしっ!」
「ほんと?………じゃ、一緒にお風呂はいっても大丈夫だよね?」
「ええっ!?そりゃ、舞ももういい年なんだから一人で…。」
「やっぱやましいことあるんだ……えぐ…ひっく……」
 途端に泣き出す舞。やっぱ母親が逃げたことトラウマになってるのかな。俺しっかりしないと!

「わーったわーった。今日だけだぞ。」
「やったー。嬉しいな。」
 泣きやんで嬉しそうに笑う彼女を見ながら俺はため息をついた。まったくいくつになっても
父親離れできないんだから…。
8小鳥遊さんちの家庭事情:2007/07/13(金) 23:31:34 ID:Bqm5KNGC


 ふふ…計画通りお風呂の約束を取り付けた。おとーさん…いや、裕也さんは私の母親の
元恋人だった人だ。背は高め、優しそうな顔で母親には頼りなさそうとか弱そうとか陰で
酷いこといわれてた。でも裕也さんは年を経る事に優しさと強さのあわさった格好いい男へと
成長していった。

 人を見る目のない馬鹿な母親を昔は恨んだものだが今では感謝している。
 優しい彼は私の父親を完全に務めてくれた。行事には無理しても出てくれたし愛情を
惜しみなく私に注いでくれたと思う。他人の子を本気で愛することが出来る、そんな優しい人と私は
血が繋がってないのだ。ありがたいことに。
 これからじっくりと最高の父親から最高の恋人へと私は変えていく…
 このお風呂は私たちの関係を変える第一歩。ふふ…時は満ちた。

 私はついに『女の子』から『女』になったのだから。


「おとーさん、やっぱりお風呂は最高だね。落ち着くー。」
「そうだな。疲れが取れるよ。」
 狭い湯船に二人で入る私。裕也さんはタオルを腰に巻きながら入ってるけど私は
もちろん何もつけない。恥ずかしいけど…。
 ちらっと股間に眼を向けるが反応はしていないようだ。むー、胸はBくらいになったのに…。
 まだまだこれから!

9小鳥遊さんちの家庭事情:2007/07/13(金) 23:32:07 ID:Bqm5KNGC

「おとーさんそっちいくね?」
「あ、こら。舞。くっつきすぎだ。」
 私は裕也さんに体を抱えられるみたいな形に移動してわざと思いっきり密着する。足の
上に体を置いて頭は裕也さんの胸を背もたれにする。

「極楽極楽〜♪」
「まったく…子供のときからほんと変んないなぁ。舞は…」
 何でもなさそうに装って笑顔を作りながら裕也さんの匂いと体温を感じ、私は下腹がじくじく
熱くなってくるのを感じている。だけど、裕也さんは子供としてみてるらしく反応してる気配はない。
 手ごわい…。さすが母親以外誰も付き合ったことのない人だ。こんな調子で、誰の好意も
気づかなかったんだろう。
 裕也さんが体を洗うといったので湯船から出て背中を流すねと彼の背後に私は回った。

「だけど、舞も大きくなったなぁ。ちっちゃい子供だったのが昨日のようだよ。」
「うん。大きくなれたのおとーさんのお陰。私大好きだよ。」
「そりゃ嬉しいなぁ。おとーさん冥利に尽きるってもんだ。」
 本当に嬉しそうにこくこくと頷く裕也さん。

「後、おとーさんに言わなきゃいけないことがあるの。」
「なんだい?」
「この間ね………生理がきたの。」
「へ、へー。」
 少し動揺する裕也さんに、ここぞとばかりに少し膨らんだ私の胸を押し付け、端正な
裕也さんの顔に自分の顔を後ろから近づけ息を吹きかける。
10小鳥遊さんちの家庭事情:2007/07/13(金) 23:32:40 ID:Bqm5KNGC

「私ね…ちゃんと女になったの。」
「お、おい…舞?」
 股間を確認すると…裕也さんのあれが上向きにそそり立っていた。私に女を感じてくれた
内心の嬉しさを押し殺すようにして私は低く呟く。

「今までごめんね。私のせいで。おとーさんが女の人と…その…私のせいで好きに出来なくて…
 私が寝てから一人でしてるのは知ってたの…。」
「ま、舞…だめだ。俺たちは親子だから。」
 必死に私を止める裕也さん。だけど、私に少しでも欲情してくれてるのは間違いない。
 それを理性で必死に止めてるのだ。それをゆっくりと外していけばいい…私たちはずっと
一緒なのだから。

「うん…親子だね…だからせめて…気持ちよくするのは私にやらせて…。」
 私は後ろから手を回すと裕也さんの固くて太いそれをしごき始めた。慣れてないから
上手く出来てるかはわからないけど…。私の中の女がそれに触れているだけで熱く滾り、
自分の内股から愛液が流れるのを感じていた。

「おとーさん…気持ちいい?」
「や、やめろっ舞っ!!」
 慌てて私を放そうとするも私がしっかり密着してるせいで暴れられない。私に怪我を
させたくないからだろう。私は全身を裕也さんの体に擦り付けながらその言葉を無視して
しごき続ける。

「くっ!や、やめ…っ!」
 びくっと裕也さんの体が動いたことでイキそんなんだと悟った私は一度手を止める。

11小鳥遊さんちの家庭事情:2007/07/13(金) 23:33:12 ID:Bqm5KNGC


「ごめんなさい…。こうしたら男の人は気持ちいいと思って…。」
 すまなさそうに頭を下げる。彼は微妙な表情だ。

「あ、ああ。わかってくれればいいんだ。」
「おとーさんお願いがあるんですけど…。」
「なんだい?」
「おとーさんのおちんちん触ってたら私、体おかしくなっちゃって…見てもらえませんか?」
 泣き声を出して懇願する…。私は何も知らない清楚な少女と自分に言い聞かせながら。

「だ、だめだ。舞…女の子が体を簡単に見せちゃ…。」
「う…ひっく……おとーさん私のことなんてどうでもいいんだ……怖いのに……病気かもしれない……」
「わ、わかったよ!どこがおかしいんだ?」
 こちらを向いた裕也さんを前に座ってM字型に見せ付けるように足を開いていく。股間を
見られている視線だけで羞恥心で私の体は熱く火照ってきた。そして、手を掴み自分の
大事なところを触ってもらう。

「ここが………あっ!!」
 軽く撫でただけで自分でオナニーしてるときとは比べ物にならない快感が私を襲う。裕也さんの
ほうを向くと、理性と欲情で必死に戦っているようだった。


12小鳥遊さんちの家庭事情:2007/07/13(金) 23:33:47 ID:Bqm5KNGC

「私…おかしくなっちゃったのかな…。熱くって…」
「えーっとな、舞。男と一緒で女の子も触ると気持ちよくなるんだ。だからおかしいわけじゃないよ。
 もういいだろ?」
「だめぇ…こんなの…このままじゃ私…眠れないよ…おとーさんお願い…もっとして…。」
 私はもう一度片手で裕也さんのものを掴むとしごき始める。もう片方の手は彼の手を掴んで
私のあそこを触ってもらった。観念したのか裕也さんも私を気持ちよくしてくれるために
愛撫してくれた。

「あぁっ!んっ……おとーさん…ううっ……」
 裕也さんは罪悪感を感じているようで表情は曇っていた。だけど、女を感じているのは
確かで下半身は長年女と交わっていないせいか私の中に入りたがっているように思えた。

「なに…なにこれ…おとーさん怖いっ…なんかきそうっ!」
「大丈夫…。すぐ落ち着くから。」
「んぁっ!だめっ…頭が真っ白に……あああああああああっ!!」
「うっ!」
 私の手が裕也さんをイカせて彼の精子が私の体に大量に降り注ぐ。同時に私も感じたことの
ないくらいの絶頂を味わった。やっぱり好きな人にしてもらうのは違うんだろう。
 私は裕也さんの子種の熱さを体に感じながら幸せを味わっていた。


13小鳥遊さんちの家庭事情:2007/07/13(金) 23:34:20 ID:Bqm5KNGC

「ふー。ちょっとのぼせちゃったね。おとーさんっ。」
 お風呂を上がってソファーに座ってるとパジャマ姿の舞が無邪気に笑顔で首に飛びついてきた。

「そうだね…。」
 にこにこ微笑む彼女を感じながら俺は物凄い罪悪感に悩まされていた。舞は娘なのに…
 お、俺は…

「おとーさんの助けになれて私嬉しかった。また、私がしてあげるね?」
「だ、だめだっ!」
 俺は父親だ。娘の将来を壊すようなことはしちゃいけない。今日のも忘れないといけないんだ。

「えー。私もすっごい気持ちよかったんだよ。こう、グーっときて電気が走って、頭が
 真っ白になっちゃう感じ。あれなんだったんだろう。」
「…………」
 馬鹿だ…純真な娘に…俺は…。

「今日はもう寝なさい。」
「はーい。お休み、おとーさん。…ちゅっ♪」
 普段と変らない寝るときの頬へのキスさえも、風呂場での出来事を思い出させて妄想を
かきたててしまう。俺はこれからどう娘と接していけばいいのだろうか。これから、
どんどん娘は女らしくなっていく。

「どうにかしないと…」
 父親として娘のためになにが出来るか…俺は考えなければならなかった。


「ふふ…女ってことは認識してもらえたし…次の段階への作戦考えなきゃ。」

14名無しさん@ピンキー:2007/07/13(金) 23:35:03 ID:Bqm5KNGC
投下終了です。

15名無しさん@ピンキー:2007/07/13(金) 23:42:28 ID:MpJW0vDT
GJおおおおおおぶ!!
ようやく神が降臨なさった
続き期待してます
16名無しさん@ピンキー:2007/07/14(土) 03:13:23 ID:zPvUXRmA
姉妹スレと修羅スレ見てるなwww
17名無しさん@ピンキー:2007/07/14(土) 07:14:32 ID:XdjWE0za
どう考えてもヤンデレwwwwwだが果てしないGJをプレゼント。
18名無しさん@ピンキー:2007/07/14(土) 09:09:50 ID:IrxjDxIA
くっ……久々に息子が大きくなったじゃないか。GJ!
19名無しさん@ピンキー:2007/07/15(日) 10:46:03 ID:keI4sjmY
やっと神なスレを見つけた

立ててくれた人とSS投下する人々に惜しみないGJを贈ろう
20名無しさん@ピンキー:2007/07/15(日) 12:32:57 ID:keI4sjmY
昔、別スレだ書いた設定

父親
1・とある企業の、うだつの上がらないサラリーマン
2・性格は気弱だが芯が強く優しい
3・人の良さそうで温和な顔つき
4・メガネ
5・年齢は40代
6・娘には嫌われてると思ってる
7・妻とは離婚、娘と二人暮らし

1・父親を追いかける為&悪い虫が付かないよう見張る為、同じ会社に入社
2・年齢23・長身・背中まで伸びた黒髪、少しつり上がった瞳、整った鼻筋(和風美人)
3、父より有能な為、父より出世し、父親を始め数人の部下に持つ
4・メガネ
5・性格はツンクール(隠れデレ)父大好き

そんな設定で描いた昔の超短いSSを投下します

昔&エロ無し&うろ覚えなんで亀なのはお許しを
21名無しさん@ピンキー:2007/07/15(日) 13:27:36 ID:keI4sjmY
名前が無いので、男=娘の父、娘上司=父の娘、とします

娘上司「・・・・この企画書は書き直しです」

男「そんなぁ、この企画書は自身を持って」

娘上司「言い訳は結構です、もっと内容を読み返して下さい、」

部下A「うはぁ、また男さん叱られてるよ」

部下B「今日の我等が上司様は、ご機嫌斜めなようだ」

部下A「普段は仕事に厳しいのは知ってるけど、八つ当たりしない人なのに、何であんなに男さんに当たるんだろ?」
部下Aの記憶が確かなら、娘さん〜上司は仕事には厳しいが、人当たりは良く、有能さを鼻に掛けるでもなく、控えめな性格な為、上役、部下、新人問わず人気が高い

部下B「お前、知らないのか?、男さんって我等が上司様の父親なんだぜ」

部下A「え!そうなのか!?、知らなかった・・・・」

部下B「ま、男さんは人柄は良いだけど、仕事が出来る方じゃないし、上司であると同時に娘だから、色々とあるんだろうね」

部下A「確かに仕事出来ない父を抱えると色々大変なんだろうな」

娘上司「そこっ!無駄口をたたいてないで仕事する!」

部下A・B「すんませんっ!」

娘上司「・・・まったく、それと男さん、この企画書は!からやり直し、いいですね」

男「・・・・はい」男は肩を落としながら自分のデスクに戻って行く

娘上司(ごめんなさい、お父さん、お父さんが出世してしまうと、私の手元に置けない、離れ離れになってしまうから、お父さんの企画を止めてしまってるの)
(愛しています、だから許して下さい)





[こんな感じに描きました、後悔も反省も・・・・しない]


22名無しさん@ピンキー:2007/07/15(日) 13:30:40 ID:keI4sjmY
ちなみに、勢いで書いたので、続きません

誰か俺よりも有能な描き神様、お願いします
23名無しさん@ピンキー:2007/07/15(日) 13:56:16 ID:keI4sjmY
保守がてらに小ネタも投下します
24名無しさん@ピンキー:2007/07/15(日) 14:17:02 ID:keI4sjmY
お題[携帯電話]

男「ただいま〜」

娘上司「お帰りなさ〜い、お風呂沸いてるから、先に入って下さい」

男「解ったよ」鞄をテーブルに置き、浴室に向かう

娘上司(お父さんのお風呂鑑賞は後回しにして、今日の携帯チェックしなければ)
カチカチ・・・・(何ですか、この知らない女の名前は、誰かは知りませんが女性と接触が何時あったのか、全く油断してました)
(これは益々、お父さんの見張りを強化しないといけませんね・・・とりあえずこの女の番号とアドレスはこちらに控えて・・・削除っと)

男「あ〜良い湯だった、俺の携帯持ってどうしたの?」

娘上司「鞄から落ちてましたよ、気を付けて下さい」

男「ありがとう。あ、そうだ、取引先に電話しなきゃ・・・・番号が消えてる!」


25名無しさん@ピンキー:2007/07/15(日) 14:35:31 ID:keI4sjmY
お題[剣]

研究員「このように、新素材を剣に加工しましても、強度は落ちませんし切れ味も倍増です」

娘上司「なるほど」ブンブン

女社員「男さ〜ん、新素材に付いてもっと教えて下さいよ〜」

男「えっと、その、あの」

女社員「照れちゃって、可愛いですねぇ〜」

ビュッ、ドカッ
「確かに切れ味は抜群のようだ」

男、女社員、研究員「ガクガクブルブル」
26名無しさん@ピンキー:2007/07/15(日) 22:05:06 ID:+e5ooUnF
ちょwwwwwwwオマwwwwwww
続きは書かないって言った口の根も乾かない内に続き書いてるじゃねーか!
27名無しさん@ピンキー:2007/07/15(日) 23:19:07 ID:keI4sjmY
>>27

サーセンwwww

でもこれでホントに限界wwww

助けてエロ神様&描き神様!
28名無しさん@ピンキー:2007/07/16(月) 01:14:22 ID:qsstGIeJ
家で娘に下着とか分けて洗われる親父の悲壮感溢れるスレだな
29名無しさん@ピンキー:2007/07/16(月) 03:15:11 ID:lVX+tnwo
>>28そんな娘ここに存在していません。


ここにいるのは
娘(10〜20才)「おとーさん!一緒にお風呂入ろっ!」

「おとーさんのパンツ・・・いい臭い(////)」

「おとーさん私の料理おいしい?」

「おとーさん一緒に寝よ!」

「おとーさん大好きだよ(////)」

「おとーさん挿れて(////)」

「お義母さん。あまりおとーさんとイチャイチャしないでね。






殺すよ?」

というような独身男性を父に持つ甘えん坊で、ヤンデレが少し入った可愛い娘さんしかこのスレにはいません。
娘が2・3人いれば尚OK。
オプションでお母さんがいても、お義母さんがいてもOK。
30名無しさん@ピンキー:2007/07/16(月) 04:01:29 ID:jYuD0Bz2
キモウト、キモ姉・・・そしてキムスメか・・・もう何でも有りだなwww
31名無しさん@ピンキー:2007/07/16(月) 16:55:01 ID:r5KAaRU4
キムスメとか少し綺麗すぎるだろ
キモスメだって
32名無しさん@ピンキー:2007/07/16(月) 23:16:45 ID:lVX+tnwo
まあここもキモ姉&キモウトスレみたいに派生のよしみで流行ってくれればいい。

むろんヤンデレ有り無しに関わらず、職人さんの投下待ってます。
33名無しさん@ピンキー:2007/07/18(水) 19:57:30 ID:kEtb/fhW
age
34名無しさん@ピンキー:2007/07/20(金) 01:06:01 ID:GD1RixfV
キモムスメって本当にキモそうで嫌だなw
35名無しさん@ピンキー:2007/07/20(金) 02:55:35 ID:gP/5vNyY
>>34
だがそれがいい
36名無しさん@ピンキー:2007/07/20(金) 19:06:13 ID:5I2wEsEE
>>29それこそ我が娘だ
37名無しさん@ピンキー:2007/07/21(土) 01:47:48 ID:r7zt1+FY
どうも娘相手だとセクロス妄想ができません><
38名無しさん@ピンキー:2007/07/21(土) 01:49:01 ID:r7zt1+FY
父親はふと素麺を掬う手を止めた。
視線は上目遣いに娘を窺う。
「安希、お前勉強はちゃんとしてるんか」
その言葉に安希と呼ばれた娘は眉を吊り上げた。
目鼻立ちのはっきりしたキャンパス系の美人だ。
しかし、その容姿はよく父親にちゃらちゃらしている、とたしなめられた。
「……うるっさいなぁ!顔合わす度に、それしか言う事ないの!?この糞親父!」
どんっとコップをテーブルに叩きつけ叫ぶ。
「お父さんに何言うの!」
母親が癇癪を起こすのを背に、少女は階段を駆け上がった。
自分だっていつも言ってるじゃない。
「む、ぅ…」
父親の困りきったようなうめきが聞こえていた。
日曜の昼、まったりとした3人揃いの食卓が荒む。
39名無しさん@ピンキー:2007/07/21(土) 01:49:51 ID:r7zt1+FY
部屋の壁に枕を叩きつけ、安希は不機嫌な溜め息をつく。
父は彼女にとって最も嫌な存在だ。
いかにもトロそうで、毎日のように母に小言を言われっぱなし。
30年努めても係長どまりの覇気の無い男。
趣味も持たず、気色が悪いのは性欲すらも一切無さそうなことだ。
若い娘の最も軽蔑する相手。
 (さっさとこんな家、出て行きたいわ)
安希はいつものようにそう思いながら、
ベッドの上でとろとろと眠りに落ちるのだった。

そこは夜の街中だった。
急に現れたネオン街を、安希は一人歩いていく。
場所はたちまち川べりに変わった。
ああ夢か。少女がそう思った瞬間。
不意に後ろから人影が現れ、組み合いになった。
腕を振る感触も無く、相手の体重も感じないまま、
安希は相手を蹴り飛ばしていた。
人影は川…否、いつのまにか巨大な下水道になった場所へ吸い込まれていく。
その瞬間、安希はそれが誰なのか悟った。
――父だ。
彼は慌てふためき、助けを求めた。
だがやらなければ自分がやられていた、と勝者は開き直る。
男が濁流に流され、暗がりに呑まれて行くのを少女は黙ってみていた。
いや、むしろ笑っていた。
自暴自棄とも思えるほどはしゃいでいた。
父が溺れて消えゆく様を、彼の恐怖を愉しんでいた。
40名無しさん@ピンキー:2007/07/21(土) 01:50:55 ID:r7zt1+FY
「――おとうさぁああんッッ!!!」
毛布を跳ね飛ばし、安希は身を起こした。
頬を汗がつたう。夢だ。
今の出来事が夢であるのは間違いない。
しかし、ひどく胸が騒いだ。
 (あたしが、お父さんを殺す…?)
有り得ない。今はそう思える。
もしも現実にあの場面になったなら、蹴り飛ばしはしない。
むしろ自分が川に落ちる事を甘受するだろう。
老体を溺れさせることはありえない。
「やっぱ、肉親か…」
彼女は髪を掻きあげ、ベッドの上でじっと考えた。
毎にち母親に怒鳴られ、朝から晩まで働いて大変だな。
最近中年の自殺が多い。大丈夫かな。
死のうと決めても、あたしには言わないだろうな、絶対……
少女は胸をかき抱いた。
41名無しさん@ピンキー:2007/07/21(土) 01:51:40 ID:r7zt1+FY
階下には誰もおらず、夕方の蜂蜜色が妖しかった。
「……お母さんは」
安希の言葉に、キッチンに立つ父親がびくっと肩を震わせる。
「あ、ああ、母さん自治会のコーラス練習…」
振り向きながら隠すように鍋の前に移る。
安希は溜め息をついた。
「またラーメン?」
父の作れる料理はそれしかない。
「その、母さん泊まりらしいからな。夕飯作ろう、って、な」
父親の負け犬のような顔を、娘の綺麗な顔が見据える。
しかしそれは、けしてゴミを見る目などではなかった。
「あたし作るから。栄養ないでしょ、ラーメン」
たすたすと床を鳴らし、冷蔵庫を開ける。
「い、いや、僕が……あっ!」
慌てた挙句に熱い鍋に触れ、父親は顔を歪めた。
「何やってんの!」
すぐに蛇口を開ききる安希に、彼はいっそう申し訳なさそうな顔になる。
「あたしが作るから」
アロエクリームを塗られながら、老いた男ははい、と項垂れた。
42名無しさん@ピンキー:2007/07/21(土) 01:52:20 ID:r7zt1+FY
それは、十何年ぶりかの会話だった。
――お父さんの若い頃ってさ、もてなかったでしょ?
いや、ポルノ映画はよく見に行ったぞ。女の子だって、なぁ…。
――勉強はできたの?
それしか能がなかったしな。それでも、人の倍がんばってこれだよ。
――仕事、きつくない?
お前や母さんに楽させたいしな、老後…。

父親は見合いのように緊張し言葉を探した。
安希は話しながら、また必死に料理を続ける。
無骨で不器用な男の答えを聞きながら、彼女はなぜか
涙をこらえなければならなかった。
43名無しさん@ピンキー:2007/07/21(土) 01:53:40 ID:r7zt1+FY

「……おとうさん」
どこか声色の違う呟きに、必死に昔を探っていた父親は顔を上げた。
彼ははっとした。
振り返る娘の、ちゃらちゃらしたとばかり思っていた顔に。
安希はふっと首をふる。
「ううん、何でもない」
また包丁へ目を戻し、少女は考えた。
ごめんなさい、ありがとう、いつもご苦労様。
そんなありふれた言葉しか浮かばない頭が恨めしい。
この抱きつきたいような思いをどう表そう。
とりあえず、この料理をとても甘くしてみようか……。

居間に金色の光が差した。
娘もその父親も、目を細めて太陽の休息を見守る。
朝になれば、またそれぞれの日常に翻弄されることだろう。
しかしそのとき確かに、2人は素直に笑いあっていた。
よく似た不器用な笑顔をつくって。

                 御終い
44名無しさん@ピンキー:2007/07/21(土) 03:06:55 ID:f371u+PE
>>38−43
GJ!
日常感溢れるリアルな父娘もいいものですね。
45名無しさん@ピンキー:2007/07/21(土) 03:11:20 ID:iJT5F1XR
GJ
46名無しさん@ピンキー:2007/07/21(土) 03:31:35 ID:00ZRU1fe
何か久しぶりに穏やかな気持ちになった。GJ!!
47名無しさん@ピンキー:2007/07/21(土) 03:51:52 ID:Rt41KxwK
あれ?目から塩水が?
48名無しさん@ピンキー:2007/07/21(土) 06:50:05 ID:Gzqk6ITQ
>>43

GJ過ぎて目から塩水が・・・・
49名無しさん@ピンキー:2007/07/21(土) 13:53:25 ID:Ff4IZ/WQ
やべ…夜勤明けの疲れた剥き出しの心にこう…なんていうか…



沁みた
GJ
50名無しさん@ピンキー:2007/07/22(日) 06:29:52 ID:itVg/Fuu
今北



なんかこう…電波みたいのが来てる
51名無しさん@ピンキー:2007/07/23(月) 03:34:03 ID:8VD74LaO
「おとーさん、SSが見たいよ!」
52名無しさん@ピンキー:2007/07/23(月) 08:48:45 ID:0jug/n0q
「パパ、書き手をクビになったんだ」
53名無しさん@ピンキー:2007/07/23(月) 18:17:51 ID:qhW+1Dv+
超やんちゃな父とそれに振り回される娘なんてものを妄想した。
近所の子供たちと遊戯王なんかやってて
父「ドロー!モンスターカード!ドロー!モンスターカード!ドロー!モンs(ry」
娘「やめて父さん!それは禁止カードよ!」
父「ずっと俺のターン!!」
とか
父「母さんに似てきたな…空の向こうできっと母さんもそう思っているぞ」
娘「父さん…」
娘「 母 さ ん は 宇 宙 飛 行 士 で し ょ 」
父「楽させてもらってるよなぁ、母さん様々だw」
娘(駄目だこの親父…)
54名無しさん@ピンキー:2007/07/24(火) 18:13:41 ID:AHwXjlYS
>>53
そんなダメな父親が昔は地上最強の生物と呼ばれていたり
サムライ南次郎の異名を持っていたりしたと知って、
じわじわと惹かれていくわけですね
55名無しさん@ピンキー:2007/07/25(水) 04:11:28 ID:DGXcwKNa
誰か書いてやってください
56名無しさん@ピンキー:2007/07/27(金) 03:19:34 ID:zCcXY0XW
誰か投下汁
57名無しさん@ピンキー:2007/07/28(土) 22:50:07 ID:H1o/blrY
ニャ━━━━ヽ(゚∀゚)ノ━━━━ン!!
58名無しさん@ピンキー:2007/07/29(日) 22:08:31 ID:ZmgekWGs
 美耶子は学校から帰って来るなり、ランドセルを部屋に放り投げて冷蔵庫の中身を確認した。
 事前に準備していた事もあり、どんな料理でも作れそうなほど冷蔵庫の中身は様々な食材で溢れている。
「コレと、コレと……。よし、アレも作れる!!」
 材料を見ながら、今晩の献立を考える。美耶子にとって、ソレは一日の内で二番目に楽しいイベントである。
 特に、今日はご馳走を作らねばならない。
 何せ一年に一度のお祝いの日なのだ。
「祝、9歳!!」
 美耶子は包丁を翳し、自分に語りかける。
「おめでとう私。今日でパパと一緒に暮らすことになって5回目の誕生日です」
 腕捲りをして、食材をまな板に。
「去年は張り切りすぎて失敗したけど、今日は冷静に。この五年間の私の成長を、パパにしっかりと見せ付けるように」
 トントントンとリズム良く食材を刻んでゆく。
 今日は美耶子の誕生日だ。彼女が上機嫌なのも無理は無い。
 しかし、彼女が誕生日を喜ぶのは普通の子供とは少しばかり毛色が違った。
 普通の子供ならばプレゼントやパーティーを喜ぶ所だが、美耶子にとってソレはおまけに過ぎない。
 彼女が喜んでいるのは、また一歩、大人として認められる事。
 普通の子供が憧れるような「大人」ではなく、父と対等な立場という意味の「大人」。
 自分の事を「まだお子様な娘」ではなく「娘」、いつかは「一人の女性」として見てもらう為の一歩なのだ。
 父のその観点を変えてくれる境界が今日――誕生日なのだ。
 美耶子は誕生日に自分の成長の証を誕生日に提示し、そのその内容によって父に「子ども扱いをさせない」ようにと約束をさせていた。
 父からすれば精々「背伸び」と「お小遣いの値上げ」程度にしか見えていないだろう。
 しかし、美耶子からすれば「父が自分を僅かだが大人として見てくれる」。その小さな変化は、彼女にとってはとても喜ばしい事であった。

 完成した料理はおそらく、今までで一番の出来であっただろう。
 肉じゃがは味も良くキレイに仕上がったし、ポトフも父好みに味付けできた。
 この様子ならば、明日からは油モノの調理を解禁してくれるかもしれない。料理のバリエーションが増えることは、美耶子にとっての理想のお嫁さん像に近づく事でもある。
 父の驚く顔を思い浮かべると美耶子はいてもたっても居られなくなり、ソファに突っ伏してバタバタともがいてしまうのだった。

59名無しさん@ピンキー:2007/07/29(日) 22:09:12 ID:ZmgekWGs
 プルルルル。
 どの位きゃあきゃあとソファにうつ伏せて足をバタバタさせていたのか。
 美耶子は電話が鳴る音で我に返った。
 電話のディスプレイには「父携帯」と表示されている。おそらく、何時頃に帰り着くのかを報告しに掛けてきたに違いない。
 都はそんな父の心遣いに頬を緩ませながらも受話器を取り、
「――え?」
 愕然とした。
 今、父がなんと言ったか?
 言葉を反芻するが、いまいち意味が理解できない。いや、理解したくないのか。
『すまないが、今日は遅くなりそうなんだ』
 ココまでは理解できる。
 父は職場で頼りにされていたし、そこまで偉くは無いけれど、重要な仕事も任されているらしい。
 今までだって何度か帰宅が深夜になる事はあったし、美耶子自身、それを不服に思った事は無い。
『だから今日は、先にご飯を食べて寝ておくんだよ?』
 しかし――。
 しかし、今日は――。
「でもパパ、今日は……」
 私の誕生日。
 そう続けようとするも、美耶子はその言葉を飲み込んだ。
 我侭を言って、父を困らせたくない。その一心で、出来る限り明るく振舞い、平然を装う。
「うん、お仕事頑張ってね!!」
 それだけ言って、受話器を置いた。
 しばらくの間、静寂が部屋を支配する。
 気が付けば、何故か涙が頬を伝っていた。
「う、うぅ……」
 何故自分が泣いているのか美耶子は理解出来なかった。
 自分の誕生日を祝ってもらえないから?
 せっかく作ったご馳走が無駄になったから?
 それとも、自分を大人として見てもらえる貴重な機会を失ったから?
 どれも違う気がした。
 誕生日なんて、また今度祝ってもらえばいい。父は必ず、穴埋めをしてくれる人だ。
 料理だって、いつでも作れる、いつでも食べてもらえる。
 また一歩父に近づける。大人になれる。今日のワクワクも、後日やり直す誕生日までのお預けでしかない。
 じゃあ、何故、こんなに涙が出るのだろう?
「ひっ……ひっく……」
 涙を拭い、電話を見る。
 そして、気が付いた。
 ――父が自分の誕生日を忘れている。
 その事実に、自分は一番悲しんでいたのだと……。
60名無しさん@ピンキー:2007/07/29(日) 22:19:00 ID:ZmgekWGs
中途半端に支援
プロットの半分しか消化してない&エロ(?)は後半という半端さ

こんなんでも続きが見たいとかいう人は、ワッフルワッフルとでも書き込めばいいじゃない

反応無ければ別のシチュで支援するんだから!・・・下手なりに
61名無しさん@ピンキー:2007/07/30(月) 00:10:42 ID:I2SoSQey
ワッフルワッフルっっっっっっっっっ!!!!!!!!!!!!!
62名無しさん@ピンキー:2007/07/30(月) 00:23:51 ID:7LHBpXbv
ワッフルせざるにはいられない
63名無しさん@ピンキー:2007/07/30(月) 00:39:19 ID:NHCd1/cZ
ワッフルワッフルっっ!!しながら待ってます
64名無しさん@ピンキー:2007/07/30(月) 00:59:18 ID:a/nTgWo2
ワッホーワッホー!!
ここで父の優しさの不意打ちを娘にプレゼントしてやってください。
65名無しさん@ピンキー:2007/07/30(月) 12:00:07 ID:0rc14Ltz
むしろ娘が父に不意打t


ワッフルワッフル
66名無しさん@ピンキー:2007/07/31(火) 01:24:48 ID:Y7pDL7vn
ワッフォーワッフォー
不意打ちに期待2
6758:2007/07/31(火) 11:15:48 ID:qEF8Ttf0
ちょwww自分以外に人が居ないと思ってたから「ワッフr」とか書いたのにwwwww

なんか少なからず期待されてるっぽいんで、今書きあがってる部分だけでも投下
お風呂シーンはもう少し待ってね


 父――牧村稔は会社を早退して家路を急いでいた。
 娘を驚かせる為に嘘の電話をした際、その事について自分より10歳も年下の同僚に「子供の気持ちも考えてください!!」と大声で叱られた事を思い出す。
 まったく、自分とした事が……。
 サプライズを企画するも、それで娘を悲しませては本末転倒ではないか。
「ミヤも、もっと素直に言いたい事を言ってくれれば良いのにな……」
 呟いて、ソレは無理かと気付く。
 あの子があんな真面目な性格に育ったのは、ほぼ間違いなく、母親の性格に似たからだろう。
 彼女もまた、苦痛を自分の中に押さえ込み、ソレを外には見せない性格だった。
「それにしても……日に日に母親に似てくるものなんだな」
 5年前を思い出し、思わず目頭が熱くなる。
 彼女の事は、美耶子の育児に追われるうちに忘れることが出来たと思っていた。
 しかし、美耶子が自分の想像以上に"デキた"子になり、手が掛からなくなるにつれ、美耶子の言動や母親のものに似てくる事に気付く。  
 僅かな間であったが、愛し、愛された女性の面影を現し始める娘は、親子という関係を抜きにして、稔に複雑な想いをさせていた。

 自宅に帰り着き、玄関の戸を開けた稔は眉をしかめた。
 家の中に、美耶子が居る気配が無い。
 もう外は暗いというのに部屋中の電気は付いておらず、トイレにも、美耶子の部屋にも、美耶子の姿は無かった。
「……ミヤ? 何処だ? ミヤ!!」
 焦り、声に出して彼女の名を呼んだ所で、リビングに揃えられた数々の料理が目に付いた。
 自分があの電話をした時には、この料理は全て作られていたのか……。
 その事に気が付き、稔の後悔はさらに大きなものへとなってゆく。
 何故、美耶子が家に居ないのか? 
「――!?」
 一瞬、美耶子が居ない事から最悪の想像をしてしまい、稔は口を押さえてトイレへと駆け込んだ。
 帰宅する最中に都の母親の事を思い出していたこともあり、彼女の死と、娘の姿が見えない事を結び付けて想像してしまったのだ。
 あの一件は稔にとって、想像以上に酷いトラウマになっていたらしい。
「ぐ、うぉぇ……ゲホッ!!」
 そんな最悪のイメージを便器へと吐き出した稔は、荒く息をつきながらも立ち上がる。
 今は、美耶子の行方を探す事が最優先だ。
 カバンと背広をリビングのソファへと放り捨て、稔は家を飛び出した。
 娘の行きそうな所の想像が、焦りのあまり思い浮かばない。
 稔は美耶子の居そうな場所を思いつく限り走り回ったが、結果、美耶子は見つからなかった。


68名無しさん@ピンキー:2007/07/31(火) 16:38:39 ID:B1prUwyK
>>67
何だか予想外の展開にワッフルワッフルが止まらない……てか娘が心配てならない……
69名無しさん@ピンキー:2007/07/31(火) 18:01:18 ID:Y7pDL7vn
わっふぉー…ワッフォー
70名無しさん@ピンキー:2007/07/31(火) 20:22:18 ID:V7MHAhc2
急展開ワッフル
71名無しさん@ピンキー:2007/07/31(火) 20:39:56 ID:Za4J+UZ5
ワッフォー!!
72名無しさん@ピンキー:2007/08/02(木) 03:31:14 ID:ms0nyBaf
ワッフルワッフル
73名無しさん@ピンキー:2007/08/02(木) 04:12:21 ID:dMM9dVFC
保守ワッフル
74名無しさん@ピンキー:2007/08/03(金) 11:27:50 ID:mBUOfedY
ワッフル保守
75名無しさん@ピンキー:2007/08/03(金) 16:00:04 ID:fP2ohO4n

ピルルルル――
 突然鳴った携帯に稔は驚かされた。
 携帯を取り出しディスプレイを見る。発信者は見覚えの無い番号だった。
「もしもし……」
『ああ、アンタ牧村さん?』
 相手の声は若い男のものだった。
 やはり心当たりの無い相手だ。しかし、相手が自分の名を知っている事に、稔は少なからず動揺する。
 何故こんな時に……。
 そんな稔の様子を感じ取ったのか、電話の男は可笑しそうに笑い出す。
『ハハハ!! 牧村さん、今忙しいみたいっすね』
「……なんだと?」
『いやいや。俺、牧村さんが忙しい理由に心当たりあるもんで』
 どういうことだ?
 稔がそう聞き返そうとするより早く、受話器越しに聞きなれた、ソレで居て今一番聞きたい声が聞こえてきた。
『パパ、助けて、パパァー!!』
「み、ミヤ!? どうしたんだミヤ!!」
『ね? 牧村さん、俺の心当たり……当たってますよね?』
 軽薄そうな、ソレで居て人を小馬鹿にしたような声に稔は激昂する。
「貴様、ミヤをどうした!! ミヤに何かしてみろ、ただで済むと思うなよ!!」
 稔の言葉に男は「ハハハ」と笑い、一息溜息をついてから答えた。
『何もするな? 無理っすよ、だって今……』

『その、何かをしている真っ最中ですから』

 その言葉と共に、受話器越しの音声のボリュームが上がる。
 そして聞こえてくる、美耶子の悲鳴と複数の男達の笑い声、肉を叩きつける音……。
「うわぁぁぁぁぁぁっっっ―――――!!!!!」
 現状を理解した稔は、喉が潰れんばかりに絶叫した。
76名無しさん@ピンキー:2007/08/03(金) 16:03:56 ID:fP2ohO4n
皆落ち着くんだ!! 以前にも言ったけど、既に話は半分終わっているんだ!!
だから皆が期待しているような、↑の様な展開なんて無いんだ!!

そっちのほうが良いなんていう人ゴメン、俺そっち系ダメなんだ。ハッピーエンドじゃないと死にたくなるんだ。

よって以下本当の流れ。
お風呂シーンはもう少し、もう少しだけ……待ってくれorz


 稔は微かな期待を胸に帰宅したが、美耶子が帰宅している様子はない。
 もう一度、都の部屋を覗いてみるも、やはり美耶子は居なかった。
 稔は一気に襲い来る脱力感に包まれながら自室の書斎へと戻る。電気を付ける気にもならず、真っ暗な部屋の中、椅子に腰掛けようとした所で、何かを蹴った事に気付く。
 拾い上げたソレはクシャクシャに丸められたメモ紙だった。
「……」
 稔は無言でスタンドライトを灯してソレを開く。中には「パパのバカ」とペンで書き殴られており、さらにソレを消すようにグシャグシャに塗り潰されていた。
「ミヤ……」
 よっぽど悔しかったのか、それとも悲しかったのか。
 父の部屋にこのような物を投げ込むくらいだ、その衝動は激しいものだったに違いない。
 部屋の静寂すらも、軽率な言動をした自分を責めているように感じられる。
 娘の心情を想い、稔は深い溜息をついた。
「……ぅん」
「――!?」
 微かに聞こえたその声に稔は顔を上げた。
 恐る恐るスタンドライトを声のした方に向ける。蛍光灯の白い明かりが照らすソコには、稔のベッドでシーツに包まるようにして寝息を立てる娘の姿があった。
「あぁ、ミヤ……」
 稔は目じりに涙が浮かぶのを感じた。
 同時に、美耶子を引き取ってまだ何年も経っていない頃を思い出していた。
 どうしても帰宅が遅くなってしまった時など、寂しい思いをしている美耶子は、よく自分のベッドに潜り込んでいた。
 この数年間、そんな様子を見せていなかったから忘れていたが、美耶子はまだ幼い子供なのだ。母親が居ない分、他の子供より愛情に飢えていてもおかしくないのだ。
 稔は自分の娘に対する認識の甘さを苦く噛み締めつつも、美耶子が無事に見つかった嬉しさと安堵の余り、娘に駆け寄って抱きついた。
「ん、……パパ?」
 美耶子が目を覚ますのも構わず、稔は美耶子を力の限りに抱きしめる。
 美耶子は何故帰宅が遅くなる筈の父が今時分を抱きしめているのかが出来ない様子だが、
「もう、パパ、恥ずかしいよ」
 苦笑しつつも、嬉しそうに稔を抱きしめ返した。

 料理はどれも冷めてしまい、温めなおさないといけなくなっていた。
 どうせ温めなおすのだからと美耶子に先に風呂を勧められた稔は、親子のスキンシップも兼ねて美耶子を風呂に誘ってみた。
 そろそろ親と風呂に入るのは恥ずかしい年齢かとも思ったが、美耶子は稔の考えとは裏腹に、嬉しそうにソレを承諾した。
 親子揃って脱衣場に入り、服を脱ぐ。
 美耶子が服を脱ぐ仕草が母親のソレと似ている事に一瞬驚きを感じるが、育ての親の影響か、先に服を脱ぎ終えると、腰に手を当てて稔が脱ぎ終わるのを待っている辺りに、血は通っておらずともこの子は「自分の子」なのだなと苦笑してしまう。
「どうしたの?」
 稔が苦笑するのを見て、美耶子は不思議そうに父の顔を覗きこんだ。
「いやいや、なんでもないよ」
「え〜? うそだぁー」
 美耶子は自分の体を見回しながら口を尖らせる。どうしても、何が面白かったのかが気になるらしい。
 稔からすれば娘のそんな様子が面白いのだが、それが美耶子には面白くない。
「子供にはまだ分からないさ」
「むー……」
 稔は笑いながら、頬を膨らませる娘の背中を押す。
「はいはい、父さんも脱ぎ終わったから、風呂に入るぞ」
「はーい。今日は私がパパの背中を流してあげるからね!!」
 しかし、なんだかんだと言って父と一緒に風呂に入れるのが嬉しいらしく、美耶子はすぐに笑顔を取り戻すのだった。






77名無しさん@ピンキー:2007/08/03(金) 20:12:09 ID:mBUOfedY
>>76

俺もハッピーエンドじゃないとダメです

やはり幸せになって欲しいですから
78名無しさん@ピンキー:2007/08/03(金) 20:38:24 ID:Nv5kJEVd
ちょwwwww

そっちの方へ行くのかと一瞬ビビった
79名無しさん@ピンキー:2007/08/04(土) 04:25:58 ID:6bh9T3XI
>>76・・・・言葉が出ない・・・
とりあえずありがとう。超GJ!!!
80名無しさん@ピンキー:2007/08/04(土) 10:55:11 ID:HAFh5UOu
何この良スレ
81名無しさん@ピンキー:2007/08/05(日) 19:58:41 ID:Dn0MjXZN
保守
82父と娘のお風呂タイム:2007/08/06(月) 21:45:45 ID:36hQDFc8
 牧村家の風呂場は親子で入っても全く狭さを感じない位に広かった。
 それ故に、ほんの二年ほど前までは普通に毎晩一緒に風呂に入っていた事を思い出す。
「そこから考えると、大きくなったなぁ……」
 稔は腰掛に座り、タオルを泡立てている娘を眺めながら呟いた。
 感慨にふける稔を尻目に、美耶子は立てた泡を自分の体に楽しそうにフワフワとくっつける。自分が泡まみれになると、同じ事を稔にはじめた。
 程なくして、二人は全身を泡に包まれた姿になった。
「はい、パパ。後ろを向いて」
 美耶子は立ち上がり、若干稔を見下ろしながらそう言った。
「ほいよ」
 若干頬が緩むのを感じつつ、実はソレに従う。
 美耶子がタオルで背中を擦る力の強さに若干驚きつつ、今日は娘の色んな事を再確認させられる日だと稔は内心呟いた。
「うん、せっ。……ん、……っん!!」
 力を込めているからか、美耶子の声が漏れる。
 どんどん愛していた人に似てくる娘。その掠れるような声に、稔は自分の下半身が疼くのに気が付いた。
「よいしょ、んっしょ!!」
 広い背中を上へ下へ。疲れてきたのか、美耶子の吐息が緩やかに稔の背中をなぞる。
 最近していないことや、走り回って疲れている事もあってか、下半身は敏感だった。
 美耶子の柔らかい手の感覚や、声、吹きかけられる息に、男性器はムクムクと鎌首をもたげ、タオルでは隠せない位に大きくなってしまった。
「……あ〜、クソ」
 稔は小さく呟いた。
 自分の娘を前(背後)に臨戦態勢になってしまう父親がどこに居る。
 たとえ血は繋がっていなくとも、最近あの人に似てきているといえども、それでも美耶子はまだ9つだ。
 そんな事を考え、稔は冷静に下半身を静めてゆく。
「はい、パパ」
「――うん?」
「背中は終わり、今度は前」
 笑顔でそう言う娘に、稔はうろたえた。
「な、ナニ!?」
「だから、今度は前。こっちを向いて」
 股間の暴走は収まったが、いつ再発するか分からない。娘が相手とはいえ、いや、娘が相手だからこそ、勃起したソレを見せたくは無かった。
「い、今は……。そ、そうだ、今度は父さんの番だ。次は父さんがミヤの背中を洗おう」
「わかった、順番だね」
 美耶子は嬉しそうに頷くと、素直に稔に背を向けて腰掛けた。
 稔は素直な娘に安堵の溜息をつき、同時に順番と言う単語に不安を抱きつつ、美耶子の背中に向き直る。
 ひさしぶりに見た娘の白く小さな背中は、やわらかく、また絹のように滑らかな手触りだった。
 首筋から肩、背中、腋、腰、尻……。
 タオル越しにも分かる娘の感触に、いつまでも触っていたいと言う欲求が沸き、稔は苦笑する。
 まったく、あんな事があったばかりでは、コレが純粋な欲求なのか不純な欲求なのか分からないではないか。
「ミヤは柔らかいなぁ」
 そんな事を言いながら稔が美耶子の二の腕をつまむと、美耶子はくすぐったそうに身を震わせてキャッキャと黄色い声を上げた。
「パパ、後ろからなんてズルイよぉ!!」
「ハハハ、油断して背中を向けるからいけないのだ」
 取り留めの無い言葉を交わしつつ娘とじゃれ合う。
 そこにただ純粋に娘とのスキンシップを楽しんでいる自分の姿があり、稔は安心した。
 やはり自分は父親だ。そう実感すると、先ほど勃起してしまったことから感じていた胸の重石が取れた気がする。
「はい、今度はパパの番!!」
 ひとしきり騒いだところで美耶子が向き直り、立ち上がった。
 まだ膨らみ始めたのかも分からない小さな胸が目の前に突きつけられ、稔は慌てて若干身を引く。
「な、なに……?」
「今度はパパがくすぐったい番だよ」
 戸惑う父を前にニヤリと微笑みながら、美耶子は稔の胸に手を伸ばした。

83名無しさん@ピンキー:2007/08/06(月) 21:58:48 ID:4lmyGOcB
wktk
84名無しさん@ピンキー:2007/08/06(月) 22:02:02 ID:36hQDFc8
ここまで書いたのはいいが、これからどうしようか悩んでいる。

候補は
1、このままほのぼのお風呂
2、娘にいたずら程度のエロ展開
3-A、父の理性崩壊…娘相手に吐精
 -B、父の理性崩壊…娘相手にH
4、娘欲情展開
5、父を心配した年下の同僚の小林さん(♀)がやってきて、いろいろあって3P


どれも基本鬼畜展開無しのハッピエンド。
ドギツいエロは苦手だから、個人的には1。でもスレ的には2〜4だろうし、5は…スレチ気味。
支援目的だから、スレ見てる数少ない?奴等の好みに出来るだけ合わせたい。
85名無しさん@ピンキー:2007/08/06(月) 22:05:13 ID:36hQDFc8
(うざいといわれる可能性高い設定)

・父――牧村 稔(マキムラミノル)35歳
 とある中小企業の一社員。
 与えられた仕事を必死にこなしていたら、いつの間にかこの歳になってしまった……そんな感じ。
 出世できる実力はあるも、入社したての頃にうけた上司のいびりに辟易し、
「偉くなったら自分もあんな風になるかもしれない」と考えて出世を何度か辞退している。
 ……が「偉くなったって、お父さんはお父さんでしょ。お給料上がるんだから、出世してよね」と娘からは愚痴られている。
 同性異性問わずに同僚の人気は高く、特に若い女性からの受けが良い。
 しかし娘の件もあり、「自分はもうおっさんだから……」と勝手に思いこんでいるせいで女性社員からのアピールには気づかず、
それを男性社員に羨ましがられながらも温かく見守られている。

・娘――牧村 美耶子(マキムラミヤコ)9歳
 養子。実の母親はシングルマザーで、稔の元上司(故人)。
 5年前の母の死を切欠に、稔に引き取られ、以後、稔を父として健やかに育つ。
 職場にも顔を覗かせることがあり、マスコットと化している節も(愛称はミャーちゃん)。
 家庭環境のせいか、歳の割りに早熟&しっかりモノ。
 パパと呼びたいが、人前ではお父さんと呼ぶ。でも普段そう呼んでいることもあり、油断するとすぐにパパと呼んでしまう。
 職場での父のモテっぷりが気になってしょうがない。(故に、時折届け物を口実に職場を覗きに来ている)

・同僚――小林 可奈(コバヤシカナ)25歳
 父の事を密かに狙っている女性社員の一人。
 割と良家のお嬢様で、お茶を入れるのが抜群に上手く、その分、他の女性社員より父と親しい。
 上司だろうが同僚だろうが、思った事はハッキリ言う。その上、情に熱く涙脆く可愛い物好き。
 更に言えば、お酒好きの癖に異様に弱い。脱ぎ、笑い、説教上戸と悪酔いしまくり、覚えていないという無法っぷり。
 モデル体系で美人なのに、付き合っている人の話題が出ないのはおそらくこれが原因。
 実は父子家庭で育っており、似た境遇の牧村親子の件は異性としての興味分を引いても気になる所。


 分かりにくい箇所はここら辺から各自補間のこと
86名無しさん@ピンキー:2007/08/06(月) 22:19:19 ID:4lmyGOcB
エロ方面に突き抜けちゃった方がスレの客寄せにはなるんだろうが、
先ずは作者さんが楽しめる展開でいったほうが良いんじゃないか
今回エロ無しでも、後日エロ展開がありそうな伏線位は欲しいけどw
87名無しさん@ピンキー:2007/08/06(月) 22:40:54 ID:k7re3yNf
これって、アレか。
つい義娘に手を出してしまった父親が、知らず知らずのうちに義娘に調教されていくってやつか……。
88名無しさん@ピンキー:2007/08/06(月) 22:49:16 ID:dViOVzVM
>>84

4を押しても良いかな?
89名無しさん@ピンキー:2007/08/07(火) 03:42:16 ID:AMQu2Bxi
いっきに突き抜けちゃうとインフレになるから
個人的には2で。
90名無しさん@ピンキー:2007/08/07(火) 04:17:34 ID:L92u1xp7
>>85あなたの気配りには頭が上がらない。そして最高級のほのぼのにGJを。
選択肢だけど作者さんの書きたい物を投下してもらえればなと。
何が来ても俺の高ぶりが暴走するのが目に見えてるんで。
楽しみに待ってます。


後、再婚(バツイチ娘持ち父が)しても娘が活躍していれば、再婚妻とのセクロスありか?
そんで娘というか家庭が主になりそうなんだが・・・
91名無しさん@ピンキー:2007/08/07(火) 16:45:39 ID:YnoCnSSM
個人的には4が
92名無しさん@ピンキー:2007/08/08(水) 21:43:55 ID:abps8gra
今回で〆ですが、自分すこし調子に乗ってます。
そんな人間なんだ……と生暖かく見守ってください。

あと、終了記念のおまけ


DVD特典(小林さん救済措置)
<事件の前日の一コマ>

「なぁ、小林。すこしいいか?」
 一人で悩んでも埒が明かないと、稔は気安い同僚に声をかけた。
「は、はい!? まままま、牧村さん、イキナリどうしました!?」
 急に背後から声をかけたのが不味かったのか、小林可奈は驚いた様子で顔を赤くして此方を向いた。
「牧村さんから声をかけてくれるなんて……今日はツイてるわ」
「――? で、いま少しいいか?」
「はい、勿論です!!」
 期待に満ちた視線を向けてくる可奈に首を傾げつつも、稔は本題を切り出した。
「娘の誕生日プレゼントの件なんだが……」
「ああ、そういえば明日ですね。あ、私からも用意していますよ」
「ソレは悪いな、気を使わせて」
「いえいえ。私、ミャーちゃん好きですし。……その、牧村さんの事も」
 ゴニョゴニョと語尾で小さく告白する可奈だが、無論それが稔に聞こえる筈もない。
「それで、話っていうのは……ハッ!?」
 可奈はある想像に至った。
「(まさか、プレゼントは新しいお母さん!? そして、その相手はまさか私!?
 そんな急に……駄目です牧村さん!! イヤイヤ嘘です、本当は駄目どころか大歓迎です!! イヤーン、どうしましょう!?)」
 稔は妄想する可奈の前に一つのカタログを出した。
「このどちらかを買おうと思うんだが、どちらがいいと思う? 高い買い物だから、迷ってるんだ」
 妄想に浸っていた可奈だが、「まぁそんなことだろうと思ってましたけどね」と寂しそうに溜息をついて素に戻る。
 稔に限って、そんな話題が出る筈もないのは、この職場の皆がよく知っている。
「ゲーム機でも買うんですか? どれどれ……」
 可奈はカタログに目を通し、眉をしかめた。
「牧村さん、コレ、家電カタログですよ?」
「そうだが?」
 稔は当然といった様子でカタログを指差した。
 そこには、赤い丸が二つ付いている。
「このオーブン機能付き電子レンジと、大容量省エネ冷蔵庫、どっちがいいとおもう?」
「……はい?」
「いやな、ミヤの奴最近料理の腕がメキメキ上がっててさ。それで、うちのレンジも冷蔵庫もボロで古いんだよ。
 だから、最新のいい奴を買ってやりたいんだが……それなりに高いだろ? どっちにしようか決まらなくてさ……」
『(娘へのプレゼントが電子レンジや冷蔵庫!?)』
 稔の言葉に、職場に居た同僚全員が内心で突っ込みを入れる。
 苦笑しながら頭を掻く稔に、可奈は溜息をついた。
「牧村さん、ソレ、なんか熟年夫婦の夫の悩みっぽいですよ……」
「そうか?」
 おおよそ普通の家庭ではプレゼントに上がらないであろう候補を眺めつつ、稔は首をかしげた。



以下本編です
93名無しさん@ピンキー:2007/08/08(水) 21:44:42 ID:abps8gra
 わしゃわしゃとタオルを擦り付けられる感触はくすぐったくも心地よい。
 娘に胸、肩、腕と、丁寧に洗ってもらいながら、稔は内心開き直っていた。
 生理現象なのだ。もし不意に勃起したとして、娘に対し劣情を抱いているわけじゃない。
 今までだって何度もこうやって一緒に風呂に入って、一度だってこんな事おきなかった。今日はイロイロあった、ソレが原因だ。心配することも、問題も無い。
 大体、世の中には中学に入っても平気で一緒に風呂に入る親子だって居るのだ。
 親馬鹿として、この程度のスキンシップを笑って過ごせないでどうする。
「はい、おしまい」
 稔の上半身を満遍なく磨き上げ、美耶子は満足そうに頷いた。
 その際にまた、腰に手を当てて仁王立ちをする娘の姿に色気などはなく、やはりまだ子供なのだと稔は安心する。
 性格が早熟な所はあるが、肉体がソレに追いついていないのも、安心できる要素の一つなのかもしれない。
「今度はパパの番ね」
 タオルを稔に握らせ、美耶子は稔の前で両手を上げた。
 手の先から足先まで大きな曲線の無い、見事に直線的なボディラインだ。
 母親もどちらかと言えばスレンダーで無駄な肉がついていない体型だったが、やはりそんな所まで似るのであろうか?
 そんな事を考えながら、娘の胸から腹にかけてタオルをなぞらせた。

「パパはおっきいおっぱいが好き?」
「なんだ、突然?」
 稔は湯船で美耶子を膝に乗せ、揃って肩まで湯に浸かり、二人で昔話に花を咲かせていた。
 そんな時、美耶子が思い出したように尋ねてきた。
「パパはママと結婚する筈だったんでしょ?」
 美耶子は稔の胸に後頭部を付け、見上げるように覗き込んでくる。
「ああ、そうだな。あんな事故さえなければ、本当は三人でお風呂に入っていたかもな。
 ……いや、あの人の性格からして、ソレは無いか。普段は明け透けなのに、変な所で恥ずかしがる人だからな」
 普段はきわどい服も平然と着るくせに、稔と二人きりになると、途端に恥ずかしがって裸になる事すら一苦労する人だった。
「でもママ、おっぱい大きく無かったよ?」
「……うん? あー、なるほど、そう言う事か」
 美耶子の言いたい事を理解し、稔は吹き出した。
「いいか、ミヤ? おっぱい=その人の魅力じゃないんだぞ」
「え〜?」
 稔の言葉が理解できないらしく、美耶子は眉をしかめた。
「だがあえて言うなら、父さんは大きい方が好きだ」
 冗談っぽく言ったつもりだったが美耶子には伝わっていないらしく、美耶子は自分の胸をペタペタ叩きながらますます不可解だという表情を見せる。
「じゃあ何で、パパはママを好きになったの?」
「言ったろ? おっぱいで人を好きになるんじゃないの。だから父さんはママを好きになったし、ぺったんこのミヤの事だってちゃんと愛してるぞ」
 稔は最愛の娘にそう説明し、ソレを証明するかのように抱きしめた。
「(妻になるはずだった女性には「好き」で、その人の娘には「愛している」……か)」
 その言葉の差は共に過ごした時間の密度か。もう少し長い時間共に過ごせたら、彼女の事もまた「愛している」と言えた筈なのに。
 稔は目を閉じ、無言で美耶子を抱く手に力を込めた。
 今はこのように抱きしめる事が出来ても、直ぐにこの子も大きくなり、親離れをするだろう。
 仕方が無い事だとは思うが、それでも、自分が唯一愛している存在の娘に拒絶されるようになるのは、考えるだけで苦痛だった。
 自分には、もうこの子だけしか居ないのだから……。
 しんみりとしている父の様子に気付いたのか、美耶子は稔の手を振り解いて向き直り、まっすぐに稔を見つめる。
「パパ」
「……?」
「私も、パパの事大好きだよ? ずっとずっと、大好きだよ?」
「そうか。ソレは嬉しいな」
 自分の考えが悟られたような気がして、稔は苦笑した。
「だから、私が大きくなるまで待っててね。きっと、ママみたいになって見せるから」
「ああ、そうだな。ミヤなら、あの人よりも素敵な人になれるだろうな」
「そして、私が死んだママの代わりに、パパの寂しい気持ちを消してあげるからね」
「ああ……そう、してくれ……」
 稔は震える声でそう答え、涙を見られぬように美耶子を抱きしめた。
「パパ……」
 そんな稔の様子に気付いているであろう美耶子は、何も言わずに父の頬に自分の顔を寄せた。
 親子はそのまま、いつまでも抱きしめあっていた。
94名無しさん@ピンキー:2007/08/08(水) 21:45:46 ID:abps8gra
ビーーーーッ!!

 暗闇が晴れ、館内がゆっくりと明るくなる。

(美耶子9歳編の上映はコレまでです。大変お疲れ様でした)

 そんなアナウンスを聞きながら、私はゆっくりと背伸びをし、この場でただ一人パチパチと小さな拍手をした。
 当初の予定とは多少路線の変更があり、やたらと父が感傷的で涙脆くなっていたり、娘の幼さと大人な感じのギャップが激しすぎたりしたが、まぁアノ筆者にしたら十分な出来に仕上がったのではないだろうか。
 終わりは企画1で通したか……。ほのぼのと言うよりもシンミリ系だったが。
 しかし、上映中にワッフルが予想以上に売れていた。これならば、赤字と言うことも無いだろう。
 私は勝手に満足して立ち上がり、帰り支度を始める。

(なお、今作の商業収入(ワッフル、反応レス)が当初の予想を遥かに上回っていた為に、製作陣が調子に乗って続編製作を決定いたしました)

 そんな所に、私も初めて聞く内容の放送が流れた。
 馬鹿な、調子に乗って出された続編は、大抵1作目のインパクトや勢いに負けて駄作になってしまうというのに!!

(引き続き、当初予定されていた「反応無かった時の別シチュ」の設定を今作用にアレンジした「美耶子12歳編」を上映する予定です。
 稚拙ながらもプロットの練り直し等、少々お時間がかかりますので、ご覧になる方は売店にてワッフルorスコーン(各1個150円)を購入してお待ちくださいませ)

 畳み掛けるようにアナウンスがされ、館内は静寂に包まれた。
 私が歯噛みしている所へ、製作責任者がヒョコヒョコとやってくる。
「と言うわけで、お願いします」
 ナニが「と言うわけ」だ。リクエストのあったエロシーンも無かったくせに、こいつは……。
 私がコブシを握り締め、今にも殴りかからんとした所で、製作責任者は企画書を私に押し付けた。
「ほら、先生、『ツルペタ9歳のエロってなんか……』って言っていたじゃないですか?」
 まぁ……言っていたが。
「それに、いままで性的な要素見せてない9歳がイキナリエロに目覚めるのもアレでしょう?
 ですから、性に目覚め始める時期と成長期の年齢に、時代を移すわけですよ。
 今回の話の発射も尺が短い予定だったし、どうせならリクエストに答える意味合いも兼ねて、話を練り直しましょうよ」
 ……こいつ、口だけは達者だな。そんなにワッフルの売り上げが良かったのか……。
 しかし、そうだな。
 今回は「年の割りにしっかりモノの娘」というシチュ支援が目的だったが、次回は親子エチ支援として話を練れば……。
 私は考え込み、頷いた。
 いいだろう。ただし、次回も様子見をして、ワッフルが無かったり叩かれたりしたら直ぐに上映は中止しろ!!
 私は叩き体制が薄いんだからな。
「こんな形式であとがきしている時点で調子乗ってる気がしますが……分かりました。それでいきましょう!!」
 そういうなり製作責任者はワッフルワッフルと走り去ってしまった。
 ……さて、支援になるかは別として、今居る観客だけでも楽しんでもらえればいいのだが……。
 しかし、なんか予想以上に長くなってしまったが、私は名無しのままでいいのかしらん?
 不便ぽい気もするけど、ん〜、まぁ、とにかく今は、次回に向けて頑張るか。
 決意を胸に、私は家路に着くのだった。

95名無しさん@ピンキー:2007/08/08(水) 21:53:10 ID:UGfZq09e
とりあえず、ワッフルもういっちょ注文しておこう。

>>94
貴公、、、銚子になどのってはならん!

どうせのるなら、
海苔にのってくれい。

96名無しさん@ピンキー:2007/08/08(水) 21:53:16 ID:abps8gra
やっぱ調子に乗りすぎてた、ごめん

でも、用意してた別シチュのプロットも消化するつもりだったから、続編とすることにしたよ。
今回エロ無かったの、そっちへの複線にしちゃったからなんだ。

あと、ワッフルはおいしく頂かせてもらいまいした。
ワッフルしてくれた人たちに、ココで纏めてお礼をば。
97名無しさん@ピンキー:2007/08/08(水) 22:33:30 ID:i+zzkj5K
>>96
>今回エロ無かったの、そっちへの複線にしちゃったからなんだ
>今回エロ無かったの、そっちへの複線にしちゃったからなんだ
>今回エロ無かったの、そっちへの複線にしちゃったからなんだ

次回エロクル━━━━(゚∀゚)━━━━ !!??
98名無しさん@ピンキー:2007/08/08(水) 23:50:25 ID:tN/5yG4k
ワッフォーワッフォー
99名無しさん@ピンキー:2007/08/09(木) 04:19:23 ID:LtqK8DzY
GJ!!!
そしてそんな感じの後書き結構好きだ。
とりあえずGJの証に給料全部ぶち込んでワッフル3000個程買っていきますね。

ところで親子丼ならぬ娘丼を見てみたいんだが、書いてくれる亡者(違はおらんかね?
100名無しさん@ピンキー:2007/08/10(金) 15:09:29 ID:M1MTCANR
保守
101名無しさん@ピンキー:2007/08/10(金) 19:00:38 ID:HgKiplc7
「美耶子……おいで」
 父に呼ばれ、美耶子は小さく頷いた。
 場所は父の書斎兼寝室。美耶子は裸で、父もまた裸でベッドに腰掛けている。
 招かれたとおり父の前に立つと、大きくて暖かい手が美耶子の胸に乗せられた。
「パパ……」
 この三年で急成長を果たした膨らみを掬うように、稔の手が美耶子の胸を滑る。
「んっ――」
 胸の先端を擦り、思わず声が出る。
 慌てて美耶子は口を押さえたが、稔にはしっかりと聞こえたらしく、そんな美耶子の様子に微笑を浮かべていた。
「別に、声くらい気にしなくてもいいんだぞ?」
 耳元でそう囁きながら、稔は美耶子の胸を揉む手に力を込める。
 柔らかな胸は稔の手に合わせて変形し、父に胸を揉まれた事で始めて感じた感覚に、美耶子はゾクゾクと体を震わせた。
 美耶子の耳から頬にかけ、ゆっくりと稔の舌が這う。
 熱い父の吐息に、美耶子は頭がボゥとしていくのを理解する。しかし、抗わない。下手に動いてしまうと、この感覚が消えてしまいそうだった。
「美耶子、かわいいぞ」
 稔はそう言って、美耶子の唇を奪った。
 突然のキスに、美耶子は目を見開いた。
 先ほどまで霞んでいた意識は急激に蘇り、押し込まれる稔の舌の感触が鮮烈に脳に焼き付けられる。
 驚くほど甘く、熱く、ぬめりを持ったソレは、美耶子の歯茎や舌、内頬を蹂躙してゆく。優しい父のキスとは思えない、激しく濃いソレに、美耶子は驚きを感じると共に、目の裏が痛くなるほどの快感を得ていた。
「――ぷ、ハァッ!!」
 時間にして30秒経ったかどうかの時間であったが、美耶子は軽く酸欠に陥っていた。
 心臓は今にも破裂せんばかりに暴動し、全身は一気に血が送り込まれたせいでピンク色に染まり、熱く火照っている。
 口の端から自分と父の唾液が混ざったものを溢しながら、美耶子は必死で息を整える。
 もし、もう一度今のをされたら死んでしまう。そんな気がした。
 稔は変わらず優しい笑みのまま、フラフラとあとずさる美耶子をすばやく引き寄せて自分の膝の上に乗せた。
 熱く硬い感触を尻に感じながら、美耶子は恥ずかしそうに父の顔を見上げる。
 潤んだ、どこか困惑している小動物を思わせる瞳に、稔は小さく喉を鳴らした。
 美耶子の体を支える稔の掌が、美耶子の腋を潜り、胸を鷲掴んだ。
「ん、んぅ……」
 美耶子は小さく呻いてビクリと体を震わせる。
 未だ声を出すのが恥ずかしいらしい。必死に口を真一文字に閉じ、全身に駆け巡る快楽を堪え様としている。
 稔はそんな美耶子に加虐心が沸いたらしく、イタズラっぽく微笑むと、美耶子の空いた方の胸の尖端を指で摘み、少し強めに捻り上げた。
「――んぁ、ああぁぁぁぁぁ!?」
 美耶子は胸が弱いらしい。
 痛みと快楽が混ざり合った痺れが美耶子の脳をショートさせる。
 全身を大きく仰け反らせ、爪先が硬直したように硬く動かなくなる。
 小さく痙攣する美耶子に、稔は満足そうな笑顔を見せた。
「やっと声を聞かせてくれたな」
 ヒューヒューと喉を鳴らしながら、美耶子は父を見た。
「(パパの……意地悪……)」
 声は出なかったが、稔は美耶子が言いたい言葉が分かったらしく、もうしわけなさそうに微笑んだ。
「それじゃあ、そろそろ次のステップに進もうか?」
 稔の腕に支えられたまま、ぐったりとした様子の美耶子の股を開き、稔が言った。
「ほら、もうこんなに濡れているぞ」
 稔の手が美耶子の股の内側を撫でる。
 かざされたその手は、テラテラと美耶子の出した液体にまみれていた。
「パパぁ……」
 先ほどの快感の嵐から抜け出せず、半ば意識が朦朧としながらも、美耶子は父を呼ぶ。
 その声は否定的ではなく、肯定的で、期待に満ちた声であった。
 稔は美耶子の目を見て頷くと、彼女をそっとベッドに横たえた。
 天を突かんばかりにそそり立つ父のペニスに、美耶子は息を飲む。
 大きすぎはしないか?
 ソレが本当に自分の中に入るのか?
 それは一体どれ程気持ちの良い事なのか?
 様々な考えが頭を支配して、どれ一つとしてまとまらない。
 しかし、稔は止まらない。
 しっかりと美耶子の割れ目に熱く滾った男性器を押し当てると、ゆっくりと、しかし確実に美耶子の肉を割って押し込んでゆく。
「――ッッッッッ!!!!!!!!
102名無しさん@ピンキー:2007/08/10(金) 19:01:08 ID:HgKiplc7
 ピピピピピピピピ――。
 見慣れた白い天井を美耶子はボゥと眺めていた。
 全身は熱く、髪も服もシーツもぐっしょりと濡れている。
 バクバクと止まらぬ鼓動を収めるように、ゆっくりと深呼吸。
 ピピピピピピピピ――。
 枕もとの機械音が煩いが、今は止める気にならなかった。
 美耶子が今一番気になっている事は――。
「ミヤ? どうした? 起きてないのか?」
 扉越しに父の声が聞こえた。
 美耶子がゆっくりと上半身を起こした所で、父が心配そうに部屋を覗き込んできた。
「どうした、目覚まし時計も止めないで?」
「あ、ん、今起きた……」
 ゆっくりと答え、目覚ましを止める。
 あぁ、つまり、アレは。
「体調悪そうだな。学校行けるか?」
「ん、大丈夫」
「そうか、ならいいんだが」
 扉を閉めようとする父に、美耶子は声をかけた。
「…やっぱり、行けない。今日はこのまま眠ってたい……」
「そうだな。熱っぽいみたいだし、今日は休むって学校に連絡しといておこう」
 娘の言葉に稔は少しだけ安心したように頷いた。
「ごめんね、パパ」
「いいさ。中学に入って環境も変わったし、相変わらず家事もしてくれているんだ。疲れたんだよ」
「うん……」
「それじゃあ、お休み。今日は早く帰ってくるからな」
「うん……」
 静かに戸は閉められ、父の気配は遠のいていく。
 美耶子は自分の汗でぐしょぐしょになった布団にもぐりこみ直し、目を閉じる。
 着替えてしまっては「先ほどまでの続き」を見れない気がした。
「……」
 熱く濡れて不快な中、美耶子はふと自分のパンツに手を滑らせる。
「…………」
 美耶子の思ったとおり、そこは既に汗とは別の熱い液体でグショグショに濡れていた。
103名無しさん@ピンキー:2007/08/10(金) 19:02:00 ID:HgKiplc7
・・・・・・
 ワッフル購入ありがとう、保守乙です。
 思春期の子供なら、好きな人相手にエロイ夢の一つくらい見るじゃん?
 今回はそんなシチュ。
 普段はミヤと呼ぶ父が、夢の中では美耶子と呼んでくれる。そんな夢特有の、さり気ない都合の良さも混ぜてみたけど、分かり辛かったw
 まだ全然エロが薄いから物足りないと思うけど、シチュやノリを楽しんでもらえれば幸い。

 いまだに喘ぎ声や隠語やらが書いてて恥ずかしい僕は、そもそも何でこんな文を書いてるんだろうと時々思うwww

 
104名無しさん@ピンキー:2007/08/10(金) 19:04:53 ID:+lvraXri
一番槍GJ
105名無しさん@ピンキー:2007/08/10(金) 19:37:41 ID:hDVPMVTy
>>103

ワッフルな上超GJっす!
106名無しさん@ピンキー:2007/08/10(金) 21:35:30 ID:WOJCipmO
お、おおお、おい、店長、この店のワッフル全部くれ!!全部だ!
107名無しさん@ピンキー:2007/08/11(土) 07:53:56 ID:79UZaX18
>>103あなたという人は・・・・
大好きだよ!GJ!!!

>>104待て!!この店のワッフルは全部私が買い取る!
金は>>104の3倍出す!!!
108名無しさん@ピンキー:2007/08/11(土) 07:56:16 ID:79UZaX18
>>107>>104>>106

いかん・・・精神が>>103のSSのせいで疲れ果ててるみたいだ・・・
109名無しさん@ピンキー:2007/08/11(土) 23:54:10 ID:ZcG/133t
ワッフルは売り切れてるよな……
ならスコーンをry
110名無しさん@ピンキー:2007/08/12(日) 03:42:06 ID:ZH/wQLFU
>>109残念ながら、娘さんが作った素晴らしいスコーンは私が全部買い占めた。
111名無しさん@ピンキー:2007/08/12(日) 20:55:09 ID:wSY7rYvw
二次元の世界なら萌えるが三次元の世界だったら父親はいい迷惑だろうなwww
絶対逃げられないし。
112名無しさん@ピンキー:2007/08/13(月) 00:28:41 ID:wBRw5ZnH
ワッ、ワッ、ワッフル、ワッフルンルン!!
113名無しさん@ピンキー:2007/08/14(火) 04:21:17 ID:jmQU1r8X
>>1113次元はここでは忘れよう。
娘に萌えられる2次元に没頭しよう。
114名無しさん@ピンキー:2007/08/15(水) 03:35:41 ID:thLtn+NQ
保守
115名無しさん@ピンキー:2007/08/18(土) 16:34:09 ID:vq8uzDcM
ネタが上手く纏まんなくて遅延中……

登場人物増やすと話が膨らませやすいけど、圧倒的に文章量が多くなってしまう。
遅筆の上に文章量増えるのはどうかと悩み中。


もし追加するとしたら、父側で一人(小林さん)、娘側で2人(クラスメイトのおにゃのこ)+α(男子生徒)追加予定
116名無しさん@ピンキー:2007/08/18(土) 23:14:14 ID:CkRY3ywe
>>115

wktkしながら気長に待ってます
117名無しさん@ピンキー:2007/08/19(日) 06:46:28 ID:qDeBnKqv
保守
118ワッフル売り子:2007/08/20(月) 00:35:45 ID:bZhJoNd1
絵なんて久しぶりに描いたんだぜ
ttp://strawberry.web-sv.com/cgi/up/vcc/nm8799.gif.html
(※あなたのイメージを損なう恐れがあります。閲覧は自己責任で)

他にもSS投下してくれる猛者は居ないものか
119名無しさん@ピンキー:2007/08/20(月) 00:47:18 ID:OomrZKoW
>>118
こんな娘に肩をもまれたい。
そして「おとーさん♪」とかいいながら
いきなりだきつかれたい。
120名無しさん@ピンキー:2007/08/20(月) 03:04:20 ID:anFuzQ+i
例えば科学実験や遺伝子操作等で生まれた人造人間、アンドロイドなども創造主=父ということにすれば娘に分類されるのだろうか?
スレ違いでなければ一気にジャンルも幅広くなると思うんだが
121名無しさん@ピンキー:2007/08/20(月) 03:18:35 ID:iUBkebdk
それはそれで専用スレがあるが
呼び方がパパとかお父様なら問題あるまい
122名無しさん@ピンキー:2007/08/21(火) 04:36:25 ID:OJqwQCuA
おとーさんと呼んでくれるならそれは娘だ
123ワッフル売り子:2007/08/22(水) 12:04:05 ID:0pMXoYpY

「……はぁ」
 中学校の昼休み。美耶子は中庭のベンチに腰掛けて溜息を着いた。
 暖かな日差しに照らされ心地良い感覚に包まれてゆくも、肝心の胸のモヤモヤは一向に晴れてくれる気配は無い。
 日光浴でもすれば気分が晴れるのではと微かに期待していたのだが、案の定と言うべきか、その程度で気が晴れるのでは最初から悩まないだろうと言う再確認にしかならなかった。
 しかし、日光浴が気持ち良いという事も変わりない。美耶子は気持ちを割り切って日光浴を続けることにした。
 うんと手足を伸ばしながらベンチに深く腰掛ける。
 ここ数年で急に胸が大きくなり、他人の視線が気になるようになってから、美耶子は人前で胸を張るような行動は控えるようにしていが、この時ばかりは周囲に誰も居なかったので心置きなく伸びが出来た。
 ポカポカと全身が暖められて軽く睡魔が訪れると、美耶子は小さく欠伸をしてソレを受け入れた。
 静かに時間が過ぎて行く。
 美耶子の意識が完全に睡魔に取り込まれる直前、そんな美耶子の肩越しに二本の細い腕が生えたかと思うと、容赦なく美耶子の豊かな胸を鷲掴んだ。
「ひゃぁ――!?」
 美耶子は思わず叫びそうになり、
「おっと、大声を出すんじゃない」
 肩越しの手に口を塞がれた。
「へへへ、アンタいい乳してるな」
 下品な物言いで自分の胸を揉みしだかれ、美耶子は混乱しそうになったが、こんな事をする人物には心当たりがあった。
 美耶子が自分の口を塞ぐ手をペチペチと叩くと、想像通り、美耶子の胸を揉んでいた人物はアッサリと美耶子を開放した。
 開放された美耶子は、「まったく……」と溜息をついて振り返る。ソコには、美耶子の想像通りの人物が悪びれた様子も見せずに立っていた。
「京ちゃん、いい加減に突然胸を揉むのはやめて頂戴」
 美耶子が口を尖らせて咎めると、顔馴染みである長身の少女はフンと鼻で笑う。
「油断している美耶子が悪いんだよ。もしコレが私以外だったらどうするんだ」
「普通の人はしないでしょ!!」
「普通じゃなくなる奴が居るかもしてないぜ? とくに男子、目の前で巨乳が無防備に晒されているんだからな」
「もう!!」
 美耶子は京に怒っているという素振りを見せつつ、内心で父の言葉を思い出していた。
 発育する事はいい事だが、それが事件を引き付けるきっかけにもなるから、出来る限りの自衛を怠らない事。
 ああ、つまりはこういう事か。
 そんな風に美耶子は父の言葉の意味を自分なりに認識する。
 もっとも、京自身はそこまで考えていた訳でなく、ただ適当に言ってみただけであるのだが……。
「そう言えば、舞ちゃんは?」
 胸をさすりながら美耶子は京に尋ねた。
 小学校からの親友の京とは別に、中学に入って出来た親友の姿が見えない。
 美耶子の問いに、京は「ああ」と気の抜けた返事をする。
「ああ、アイツは日直の仕事してる。相変わらずのマイペースっぷりを発揮していたから、下手したら休み時間終わるまで教室に居る可能性があるな」
「そう……。舞ちゃん、のんびりしてるからね」
「私は、普段からあんなにポヤヤンとしているアイツが何で学年トップの成績なのかが未だに理解できないわ」
 京は大げさに肩を竦め、美耶子の隣に腰を下ろした。
「……で?」
「うん?」
「今朝、何かあったのか?」
 京は真面目な顔で真っ直ぐに美耶子を見た。
 小学校で知り合ってから数年、互いに笑顔から泣き顔までを何度も見せ合っている。美耶子の様子がおかしかった事くらい、京が気付くのは容易だった。
「ん〜」
 美耶子は苦笑した。
 言いたくない訳ではなさそうだ。ただ、言うのを少し躊躇っているらしい。
「ああ、なるほど」
 それで京は理解した。
 美耶子がこんな表情を見せる理由は一つしかない。
「親父さんのことだな?」

・・・・・・・・・・・

今回は以上。
こんどの話は長くなりそうだから、新聞の小説みたいに短い量をgdgdと流そうと思う。
軽い気持ちで読めるのと、テンション維持もかねての(上がるかどうかは別として)この形式です。
どぞよろしく
124名無しさん@ピンキー:2007/08/22(水) 12:51:44 ID:nqdeN1LI
これで久しぶりにワッフルが食えるぜっ!
ワッフルワッフル!
125名無しさん@ピンキー:2007/08/22(水) 21:05:09 ID:dz6ca8s6
これはワッフルしずにはいられないっ!!!!
126名無しさん@ピンキー:2007/08/22(水) 22:17:22 ID:kBHYo47Q
続き期待
127名無しさん@ピンキー:2007/08/23(木) 00:40:25 ID:rN6/Ewn3
遅ればせながらワッフル!ワッフル!
128名無しさん@ピンキー:2007/08/23(木) 01:18:05 ID:O4D9eMZ2
>>27
今頃助けに来た俺がいる。ということで投下してもおk?
129名無しさん@ピンキー:2007/08/23(木) 02:05:23 ID:8M7al1nc
やれやれもっとやれってなもんだ
支援物資は幾らあっても困らないんだぜ
130名無しさん@ピンキー:2007/08/23(木) 02:10:57 ID:O4D9eMZ2
おk、今から投下する。
勝手にキャラがいじくられてるところもあるかもしれんがそこんとこは見逃してくれ。
娘上司「みんな、今回は見事私たちの企画が通ったわ!」
皆「おおー!」

自分たちの企画が通ったことに感嘆の声を漏らし、歓声を上げる一同。
しかし娘は素直に喜びきれない。彼女は最愛の父を日々裏切り続けているのだから。

娘(実はこの企画、ダメ出ししたお父さんの企画の中からこっそり採用したものが大半なんです・・・
許してくださいお父さん!でも愛しているからこそこんなことをしてしまうんです!)
男「おお、やったな!(相変わらず俺の企画は一度も通ってないんだけどね。ハハハ・・・)」

娘上司が父への罪悪感に真剣に悩んでいるのとは裏腹に、父は自分たちの企画が通ることは喜ばしいことだがいつになっても自分の企画は通らないことに少し複雑な気分になっていた。

部下1「本当ですか?!やったなおい!」
部下2「よーし、今日は祝賀会ということでみんなで飲みに行きましょうよ!」

盛り上がる皆と別に一人だけこの事態に危機感を抱いている女が一人いた。
無論我らが娘上司である。

娘上司(えっ?!今日はさっさと家に帰ってお父さんと二人きりでお祝いのパーティーをしようと思ってたのに!
お父さんの企画の中から採用したものが大半だから、お父さんを誰にも認められないようにしてしまった私が祝ってあげなきゃいけないんです!
それにしてもあまりにもダメ出しするものだから、お父さんの作る企画書の出来がよくなりすぎて文句のつけようが無くなっていくのは困りものね・・・
自信満々で提出してくるお父さんの目の前で企画書をダメ出しするのがどんなに辛いことか・・・
本当に罪な人ですお父さんは。)
部下3「おお、いいなそれ!俺早速電話で予約入れてくるわ。」
部下1「おー、頼んだぞー」

娘が父と二人っきりのお祝いについ想いを馳せている間にも皆で飲み会に行くことは決定事項として決められそうになっている。

娘上司「(はっ?!ま、まずいわ。このままじゃ私とお父さんのラブラブパーティーが!)ちょ、みんな何勝手なこと言って」

ようやく事態の悪化に気付き、慌てて皆を止めようとする娘。
しかし愛しい父の方から何やら不穏な声が彼女の耳に届いてきた・・・
女社員「男さんももちろん行きますよね♪」
スリスリ
男「えっ?う、うん、そうだね。(か、体を擦り寄せないで〜!む、胸が・・・)」
女社員「うふ、そうですか。じゃあ一緒に行きましょう♪(あは、男さんったら照れちゃって可愛い♪)」

思わず娘が振り向いた先にいたのは女社員に腕に抱きつかれて困っているような喜んでいるような微妙な顔をした父だった。
一瞬にして娘の嫉妬ゲージが振り切れ、こめかみに青筋が出現する。

娘上司(!!あの女狐ぇ・・・いつもいつもお父さんにベタベタとまとわりついてっ!
私だってあそこまでお父さんにベタベタすることなんて普段の態度からとてもできないのに!
このまま二人を近づけたら危険だわ・・・ここは私がお父さんをいやらしい女からしっかり守ってあげないと!)
娘上司「みんな早く荷物をまとめてさっさと行くわよ!それと男さん!女子社員にセクハラまがいのことをしないでください!!」

女社員を思いっきり殴りつけてやりたい衝動に駆られるが、大人の女性を自他共に自負している彼女にそんなことは絶対にできない。
相手は女なために殴るはもとより注意することもまさか父にいちゃつくなとは死んでも言えないので仕方なく男の方を断腸の思いで怒鳴りつける。
このようなことをしているから彼女の罪悪感は膨れ上がる一方なのだということを本人は気付いていない。

男「は、はい!すいません・・・(俺が悪いのか・・・?)」

当然何故自分が怒られるのかと疑問に思う父。

女社員「あの、男さんすみません・・・女上司さんを怒らせてしまって・・・」

しかし女社員が本当に申し訳なさそうに段ボールに捨てられている子犬のような顔をこちらに向けてくる。
ここで怒れる奴がいたらそいつは鬼である。

男「あ、きっと俺の方が悪かったんだよ!そうさ女社員さんは全然悪くないとも!ごめんね?」
女社員「男さん・・・(やっぱり男さんって優しい・・・少しときめいちゃった・・・)」

100%自分は悪くないのに自分から謝って女社員をかばおうとする男の態度に女社員はまた一つ男に惹かれていくのだった・・・

娘上司「フンッ!(お父さんの馬鹿っ!私の気持ちも知らないでデレデレして!私だって本当は・・・)」

そして無自覚にフラグをまた一つ立てる父に娘上司のストレスは恐るべき勢いで溜まっていくのだった・・・

部下1「なんかすげー女上司さん恐ぇ・・・」
部下2「そのことについては触れない方が身のためだぞ・・・」
部下3「みんな予約取れたぞー・・・って何この殺伐とした空気?」
部下2「お前も長く会社に居たかったらそこには突っ込まないことだな・・・」
男「飲みに行くのに気分が全然乗らないのは何故だろう・・・」
女上司「フン!フンッ!(私だって本当はお父さんに甘えたいのに・・・)」
何故か殺伐としている空気からなんとか気を取り直して飲み屋に着いた一行。乾杯を娘上司が上げる。

女上司「それでは乾杯!」
皆「カンパーイ!」
部下1「プハー!やっぱ良いことがあった時に飲むビールはうめー!」
部下2「ゴクゴク・・・バリバリ・・・ムシャムシャ・・・」
部下3「ちょ、部下2っ!それ俺が頼んだ鳥の軟骨!」

みんながそれぞれ楽しんでいる中一人ぼーっとしている父。
自分たちは飲みに来たのだということを思い出し、酒を飲もうとしたその時いきなり隣から軽い衝撃が来た。

女社員「えへへ〜、男さ〜ん、楽しんでますかっ♪」

男に軽いタックルを仕掛けてきたのはすでにもう顔が真っ赤な女社員だった。
なんだか目はとろんとしていてほのかな色気を漂わせてくる。

男「あ、う、うん・・・(うわ、女社員さん酔うの早っ!・・・そういえば何か大変なことを忘れているような気が?)」

男が何か釈然としない気持ちに浸っていると、自分に構ってくれない男に少しムカッと来た女子社員はある行動に出る。

女社員「むぅ〜、ノリが悪い男さんにはお仕置きですっ!え〜い♪」
ギュ~
一同「?!」

なんと女社員は大胆にも男めがけて飛びかかり、そのまま抱きついてきたのだ。
しかもそのまま男の体に顔を埋め何やら幸せそうな表情をしている。

男「うわわっ?!は、離してください女社員さん!(ま、またあの柔らかい触感が・・・)」
女社員「うふふ、いやでーす!あ〜、男さんの体ってあったかいんですね〜。」

男に抱きついたまま離れない女社員とやはりどこか締まりのない顔をしている男に娘の嫉妬ゲージは再び振り切れる。
というかすでに突き抜けている。

女上司(ビギビギビギッ!!)「・・・ゴキュゴキュゴキュ・・・プハッ!ビールもう一杯ッ!今すぐにっ!」

ヤケ酒だと言わんばかりにビールを勢いよく飲み干す娘。
もはや酒にすら当たり散らしていると行っても過言ではない。

部下1「嗚呼、またあの殺伐空間に・・・」
部下2「俺たち楽しく飲みに来たはずなのにな・・・」
部下3「俺の軟骨・・・」
部下1「この状況下においてもそんなことを言えるお前が羨ましいよ・・・」

戦々恐々している部下達(1名除く)にも八つ当たりという名の魔の手が迫る。

娘上司(ギロリッ)「あなた達何やってるの・・・?飲み屋に来たんだから飲みなさいよ!」
皆「ひいいっ!はい、飲みますっ!」
女上司「それと男さんと女社員さん!酔ってるからってそういう不純な行動は慎んでください!あとビールもう一杯!」
男「ちょ、飲み過ぎだ。」

あまりの飲みっぷりに男が注意しようとするが

娘上司(ギロリッ)「私たちはお酒を飲みに来ているのに飲んじゃいけないんですか男さん?!」

あまりの娘の剣幕に男は何も言えなくなってしまう。ヘタレである。

男「は、はいぃ!その通りですね!(俺か?俺が悪いのか?)」
ふと気が付くととあまりお酒に強くなかった女社員はいつの間にか眠っていた。実に気持ちよさそうな寝顔である。

女社員「スゥー・・・男さん・・・ムニャ・・・」
男「あ、眠っちゃったのか。ふぅ、ビックリさせられたよ。」
女上司「お父さん・・・ずいぶんとお楽しみだったみたいですね・・・」

皆(あれ?お父さん?)

普段は男を名前で呼んでいる娘の口調が突然変わった。
このことに何故か非常に危機感を抱いた男は必死に弁解しようとする。

男「ち、違うって!あれは・・・」
女上司(ゴゴゴゴゴゴ)「あれは・・・何ですかお父さん?」

こめかみに青筋を立てながら怒りのオーラを全身から出すとは実に器用な娘さんである。

男「ヒッ!や、やましいことは何も・・・(そうだった!こいつ酔うと性格が破綻するんだった!飲んでるときに感じてた不安はこれか!)」

男は恐怖のあまり一緒に娘と飲んだときのことを瞬時に思い出した。
以前何かのお祝いで娘と酒を飲んだら朝まで男に対する不満、愚痴を話しだし、最終的には何を言っているのかよく分からないことを散々喚いたあげく、いきなり服を脱ぎだしたのだ。
結局その時は散々娘に絡まれて、気分がよくなるために酒を飲んだはずなのに逆に3日徹夜したとき並みに疲れてしまったのであった。
そりゃ思い出したくもなくなると男が思っていると

女上司「そうですか?私の目には女社員さんに抱きつかれてどうしようもないくらい締まりのない顔をしていたお父さんが見えたのですが。」
男「ち、違うって!確かに意外と大きかったけど・・・じゃなくて!」

早速娘が絡んできた。必死に弁解しようとする男だが

女上司「ほぉ・・お父さんは巨乳が好きなんですね・・・同僚である女子社員をそんないやらしい目で見ないでください!
セクハラで訴えられますよ!見たいのだったら私がいくらでも見せますから!」
男「ちょっと危ない発言も飛び出した気がするけど今はそれどころじゃない!
いいか、俺は誓って彼女にそんなことは」
女上司「言い訳しないでくださいっ!!」
男「ハイ・・・(どうすりゃいいんだよ・・・)」
女上司「大体お父さんはいつもですね・・・」

結局彼女の怒りを抑えることはできずにこの後2時間以上も延々と説教されることになってしまったのであった。
その光景を見ていた部下達はこう思ったという。

部下達(男さんご愁傷様・・・)


そして時は過ぎ・・・


女上司「おろうざんはぁ〜、全然私のことをわかってないんれす!おろうさんはいつもいつも他の女の尻を追っかけ回してぇ・・・」

娘は完全にできあがっていた。むしろ崩壊していた。

男(普段のこいつからは想像もつかないほどの壊れっぷりだな・・・今度から酒を一緒に飲むときは充分気を付けねば・・・)
女上司「いいれすか?!あんら女社員なんかに引っかかっちゃらめれすよ!
浮気は許しませんから、れ・・おろ・・・うさん・・・・・・スゥースゥー」

男が今後の教訓を学んでいるとさっきまで散々愚痴を言ってた娘が突然眠りだしてしまった。

男「やれやれ・・・寝ちゃったか。みんな今日はこれでお開きにしようか。二人は俺が家まで運ぶよ。」
部下1「大変ですね男さんも」
男「ハハハ。でもいつもこいつには世話になりっぱなしだからね。愚痴の一つくらい聞いてやらなきゃ罰が当たるってもんだよ。」
部下2「いいお父さんなんですね男さんは。」
男「そんなことないよ。いつも娘には怒られてばっかだしね。」
部下3「ところで男さんは大丈夫ですか?男さんも飲んでいたのに。」
男「・・・この二人に絡まれて実はほとんど飲めなかったんだよ・・・」
部下達「・・・ご苦労様です・・・」


そして二人をタクシーに乗せ自宅に向かう途中、男は隣で眠っている二人を何となく眺める。


娘上司・女社員「スゥー・・・スゥー・・・」
男「二人ともよく眠ってるな・・・はぁ、まったく今日は飲みに来たのに疲れちまった・・・」
娘上司「ムニャ・・・お父さん・・・」

男が思わず溜め息を着くと突然娘が何かを呟いた。
大人の女性と評判の娘の顔はどこかまだあどけない顔をしているように見えた。

男「全く寝顔だけは昔と同じだな・・・」

男は今はいない別れた妻と一緒に娘の成長を見守っていた時のことを思い出していた。

男(昔は俺によく懐いてて妻に対抗して「パパのお嫁さんになるー!」とか言ってくれたもんだがなぁ・・・
あのころはいつも俺にべったりだったのにいつからこんな立場が逆転してしまったんだろうか?
やっぱりウザイ父親って思われてるのかな・・・)
娘上司「ムニュ・・・お父さん・・・いつもごめんなさい・・・スゥー・・・」

少しアンニュイな気分に浸っていた男の耳に娘の謝罪の言葉が届く。

男「!!・・・全然気にしてなんかいないさ。だからお前はお前の選んだ道を歩いていってくれよな・・・」

少し涙目になってしまった男。しばらくすると自宅に着き、二人をベッドに寝かせ終わった。

娘上司・女社員「スゥー・・・スゥー・・・」
男「ふぅ、これでよしと。それじゃ二人ともお休み・・・」
静かに寝息を立てる二人を見た後、電気を消して出て行こうとする男の袖が突然何かに掴まれる


男「?」
娘上司「お父さん・・・行っちゃやだぁ・・・」

そこにはうっすらと涙を浮かべながらとても苦しそうな顔をした娘が父の袖を掴んで引き留める姿があった。
まるで親に置き去りにされて一人泣いている子供のようにどこまでも悲しそうに。

女上司「お父さん・・・」

男はあまりにも切ないその声を聞いて胸が張り裂けてしまいそうになり、娘のいたたまれない姿に思わず娘の手を強く握りしめる。

男「・・・どこにも行かないよ俺は。お前一人残してどこかへ行くぐらいなら死んだ方がマシだ。
まぁ、仕事もできないうだつの上がらないダメな親父かも知れないけどこうやって手を握ってやることぐらいはできるさ。
お前もその若さで高い役職に就いたからいろいろと大変なのかも知れないけど我慢できなくなる前に何か一言ぐらい俺に相談してくれよ。
俺には何もできないかも知れないけど・・・俺はお前の親父でお前は俺の娘なんだからな。」

男の震える声が静かな部屋に響く。娘が寝ていて声が届いてないとしても男は話しかけずには居られなかった。
いつも自分に怒鳴ってばかりのできた大人の女性が昔の泣き虫で自分の後をトコトコと付いてきた少女に見えた。
娘の髪を男はそっと撫でる。男に今自分は娘を慰めているのか、それとも自分を慰めているのか分からなかった。
ただ娘と触れ合うのは今の男にとって酷く心地よかった。

娘上司「お父さん・・・♪・・・」

男がふと気付くと娘はいつの間にかさっきの泣きそうな顔が嘘のように気持ちよさそうに寝ていた。
男もその笑顔につられ思わず微笑む。握りしめていた手をそっと離すと最後に優しく髪を撫でる。

男「よしよし、いい子だお前は!・・・それじゃ今日はゆっくりとお休み・・・」

ゆっくりとドアを閉め二人を寝かせた部屋から父は出て行き思う。
男(これから先も娘にあんな悲しい顔をさせないようにもっと俺も頑張らなきゃな・・・
よし、今度の企画書は娘も認めざるを得ないほどのやつを作ってやる!
男「待ってろ、我が自慢の娘よ!今度こそは俺の企画書を認めさせてやるからな!」

一人通されるはずもない企画書に想いを馳せながら自室に向かう父。

娘上司「ゥン・・・お父さん・・・愛しています・・・スゥー・・・」

娘上司の本当の気持ちが部屋の空気の中に静かに溶けて消えてゆく。
心地よい眠りに包まれ微笑む娘は今どんな夢を見ているのだろうか。
ただ一つ言えることは今彼女が見ているであろう夢は幸せな夢に違いないだろうということだけである。
優しく淡い光を放つ半月が群青の空に浮かぶ中、ある娘と父親(+1)の夜はこうして静かに更けていく・・・




・・・FIN



ついやってしまった。後悔も反省もしていない。
137名無しさん@ピンキー:2007/08/23(木) 02:29:42 ID:rtQ2Xlzl
リアルタイムktkr

マジGJ!娘かわいいよ娘
138名無しさん@ピンキー:2007/08/23(木) 12:38:46 ID:pLri8o7m
>>128さん、初めまして、>>27です

遂に神様が助けに来て下さった!まさか、自分の設定を使って貰えるとは・・・
しかもこんな素敵に萌える設定を付けて頂いて!
後、男や娘上司なんかの名前も付けてやって下さい


使って頂いて、ホントにありがとうございます!!!!!

139名無しさん@ピンキー:2007/08/23(木) 13:48:27 ID:8M7al1nc
たのしませてもらった!!GJ!!
140ワッフル売ってる人:2007/08/24(金) 15:06:23 ID:ZPfzBGGc
「……うん」
 美耶子は京の言葉に素直に頷いた。
「喧嘩でもしたのか?」
 軽い調子でそう尋ねて、京は今の訊き方は不適切だなと思った。
 何せ今まで美耶子は父親と喧嘩はおろか、口論すらした事がないというのだ。そんな彼女に「喧嘩をしたか?」というのは余りにも的外れである。
 大体察するに、日課である父親の弁当が作れなかったとか、失敗したとか、そんな所だろう。
 そんな京の考えとは裏腹に、美耶子は無言で頷いた。
「……え?」
 京は目を丸くして戸惑った。
「正確には……その手前、かな? まだ、未遂」
 美耶子は俯きながら静かに言葉を漏らす。
「このままだと、多分、きっと、喧嘩しちゃうんだと思う」
 小さく、しかし京に聞こえるように説明するうちに、自分の声が震えていく。
 気付けば視界は滲み、膝の上で握り締めていた手にポタポタと雫がこぼれていた。
「美耶子」
 京は親友の肩を優しく抱き寄せ、優しく肩を叩く。
 二人は互いに何度も涙を見せ合っている分、そのときの対応も慣れていた。美耶子も京も、涙を見せる事も見せられる事も、なんら抵抗無く話を進めることが出来る。
 その都度、互いは親友の有り難味を実感していた。
「それで?」
 京が静かに促すと、美耶子は再び口を開いた。
「お父さ……パパと喧嘩なんて、私、したこと無い。そもそも、喧嘩なのかも分からない。
 でも、イヤなの。このままだと、少なくとも私はパパの事好きで居られなくなるかもしれない」
 美耶子が吐く言葉はぎこちなく、要領を得ない。
 しかし、京は何も言わずに相槌をうつ。
「どうしよう? 私はパパのことが好きだし、これからも好きで居たい。でも、こんな気持ちは初めてなの。
 もしパパの事を好きじゃなくなったとして、そのままパパの事をまた好きになれなかったら……」
「それが怖いのか」
「うん……」
 京は深く溜息をついた。
 難しい質問だ。そう感じた。何せ自分など、父親相手の口喧嘩は日常茶飯事だし、手や足がでることも良くある。
そんな自分の考えを美耶子に伝えたとして、はたしてソレは美耶子の参考になるだろうか? 不安を取り除く材料になるだろうか?
 小さく震える親友の肩を抱いたまま、京は頭を悩ませるのだった。

・・・・・・

今回の娘は反抗期だ(そんな素振り見えないけど
141名無しさん@ピンキー:2007/08/24(金) 17:15:40 ID:Imq49O+h
ワッフルさんGJです。今回はこれで終わりですか?
でしたら投下します。
142加賀美の反射行動:2007/08/24(金) 17:16:54 ID:Imq49O+h
〜加賀美の反射行動〜

須藤光治は中小企業の社員である。
30半ばを過ぎても出世はしていないが、技術者としての腕は買われており、
毎日の勤務をこなしている。
それもこれも、家で待っている家族のためだ。
「ただいま」
玄関に入るとすぐに台所の方から小さな足音が近付いてくる。
光治の前に現れたのは、中学校のセーラー服の上にエプロンをつけた少女だ。
須藤加賀美、その少女は光治と別れた妻の間にできた一人きりの娘である。
「お帰りなさい、お父さん。お腹すいたでしょう? 今日のご飯、何かわかる?」
長い髪を後ろでくくった加賀美が、とびきりの笑顔で光治を出迎えてくれる。
そろそろ年頃の娘だというのに、父親を避ける素振りはまだ微塵もみられなかった。
光治には娘の成長を心配する気持ちと、このまま懐いていて欲しいという気持ちが両方ある。
「この匂いからすると、鶏の唐揚げか?」
「正解っ! お父さんの好物だよね。早く着替えてきて。食べよ」
だがいまはまだ、このままの娘でいてほしいという想いの方が強かった。
143加賀美の反射行動:2007/08/24(金) 17:17:33 ID:Imq49O+h
      *

「仕事はうまくいってるの? 疲れはたまっていない?」
こんがりと揚がった鶏肉をつつきながら、加賀美との会話を楽しむ。
彼女は光治が多少仕事で遅くなっても、決して一人で食べずに待っているのだった。
だから光治としてもできる限り早く帰宅するように心がけている。
「大体が毎日同じことの繰り返しだからな。失敗もないし、取り立てて功績もないさ」
「でもそれって、結構疲れるんじゃないの?」
「帰って加賀美の作った物を食べれば、そんなの吹き飛ぶさ」
「そ、そうなのかな……」
大した褒め言葉ではないつもりだったが、加賀美は俯いて顔を赤らめた。
「ところで加賀美の方こそ、中学校ではどうなんだ。もう慣れたか?」
「うん。友達もできたし、勉強はこの後もお父さんが教えてくれるよね?」
「ああ、もちろん。それならいいが、部活は何に入ったんだ?」
「入ってないよ。だって部活をしたら、買い物や家事ができなくなっちゃうし」
「無理してする必要もないぞ。中学の時期にしかできないことだってある」
「お父さんは私のご飯、食べたくないの?」
「いやいやいや、加賀美の作る飯は最高だぞ。だが俺は加賀美のためを思って」
「私はお父さんのためにご飯を作ったり、お洗濯やお掃除をしたいのっ。それがいけない?」
「いけなくはないし、むしろありがたいが、加賀美はそれでいいのか?」
「もちろんっ、好きでやってることだもん」
「だったらいいが……」
険悪になりそうな雰囲気になりそうだったので、光治は話をそれ以上続けないことにした。

      *

「ねえ、なんでここにエックスがあるの? 数学って英語も入るの?」
「これは1、2、3とかの数字を置き換えただけで、うーん、なんと説明したものか」
夕食後、光治は加賀美とひとつのテーブルにくっついて座り、勉強を教えていた。
だがすぐに加賀美は集中力が切れてしまい、進まなくなる。
「おいおい、もう疲れたのか」
「もう頭が回らないよぅ。げんかい……ねぇ、お父さん。一緒にお風呂入ろ。」
「今から一緒にか?」
「うん、お風呂に入ったら頭がスッキリすると思うし」
加賀美はそう言うと、さっきまでうな垂れていたのに、すっくと立ち上がり脱衣所へ走っていった。
「やれやれ、中学生になったとはいえ、まだ子供なんだな」
娘の行動に溜息をついた光治だったが、自身も入浴は望んでいたので、後を追ったのだった。
144加賀美の反射行動:2007/08/24(金) 17:18:10 ID:Imq49O+h
      *

「はぅ〜、やっぱりお風呂がいちばん」
加賀美は服を脱ぐと身体を洗うのもそこそこに湯船に飛び込んでしまった。
仕種はまだ幼い子供のようだが、よく見ると胸は少し膨らみかけている。
だが股間はまだ無毛のようで、綺麗なスジがあるだけだった。
(まあ……そうなったら俺と一緒に風呂には入らないだろう)
光治はそう考えながらタオルにセッケンをつけて泡立てる。
すると加賀美が浴槽からあがり、
「背中をこすってあげるよ」
光治からタオルを奪って背後に座った。
娘と一緒に入浴できなくなったら、身体を洗われることも無くなると思い、
光治は加賀美の手つきに身を任せる。
「んしょ、んしょ」
どちらかというと弱々しい手で、しかし一生懸命に加賀美は光治の背中を擦りたてる。
だがすぐに、
「疲れたぁ〜。お父さん、私の身体も洗って」
へこたれて光治の前へ座り込み、その身体を彼の胸の中にあずけてきた。
女性のもつ柔らかさと子供のもつ滑らかさを併せ持った肌が、光治にぴったりとくっついてくる。
一瞬だけドキッとした光治だったが、これは娘の身体だと言い聞かせると、
よこしまな感情はすぐに消えていった。
「はぅ〜、やっぱりお父さんに洗われるのが気持ちイイ〜」
光治の手がタオル越しに首筋や胸、お尻をさすってくる。
加賀美はゾクゾクすると同時に、さらに父の胸に背中をあずけた。
「おいおい、じっとしないと洗えないだろ」
「もう残ってるのはここだけだよっ」
そういって加賀美は自身の股間を指差す。
「ほら、そこは自分で洗いなさい」
「やだよぅ、お父さんがしてっ、あとちょっとじゃない」
そう急かすと父は加賀美の割れ目にタオルを滑らせる。
「……っ、ぁ」
かすかな声をあげそうになったが、光治の耳には届かない。
「ほら、終わったぞ」
「ありがと〜、お父さん。一緒にお湯につかろうっ」
「まだまだ加賀美は子供なんだな」
今夜も加賀美にとっての幸せな時間が過ぎていく……。
145加賀美の反射行動:2007/08/24(金) 17:18:47 ID:Imq49O+h
      *

次の日のこと。
「ただいまー」
今夜の光治はいつもより少し早めに帰宅した。
愛する父と長く一緒に過ごせると喜び勇んで、加賀美は彼を出迎えるために玄関へと足を急ぐ。
「こんばんは、お邪魔します」
だが父の隣には、見たことがない女性が立っていた。
「お、お帰りなさい、お父さん。えーと……?」
うろたえた様子を見せる加賀美に、光治は彼の隣に寄り添うように立つスーツ姿の女性を紹介した。
「うちの会社で事務をしている香坂さんだ。
 今日は早めに仕事が終わったから、どこかへ食べに行こうとしたんだが、
 加賀美もいることだし、それならウチで一緒に食べることになった」
「初めまして、加賀美ちゃん。急にごめんなさいね」
まだ二十代半ばだろうか、香坂は化粧のノリも良く、脚や肩の鎖骨まで肌を露出している。
父と浅からぬ関係になることを望んでいる、と加賀美は直感で理解していた。
「あ、は、はい。ちらかっていますし、大した物も用意していませんが、どうぞ……」
それでも加賀美は香坂に対して敵意を見せず、礼儀正しく振舞う。
「あら、よくできた娘さんね。光治さんの躾が行き届いているのかしら」
その言葉で加賀美の眉がピクピクと震えた。
(光治、さん? 私のお父さんをそんな気安く呼ぶの?)
「それより早く中にあがってくれ。加賀美、早く準備を頼む」
光治は香坂を促してリビングへと誘導する。
加賀美は父の言いつけに従って、2人分の夕食の中に残り物をつけたし、香坂の分を融通していた。
(なにか混ぜようかな……でもお父さんの前で不調にするのはまずいし)
どす黒い感情が渦巻いて実行に移そうとするが、時期尚早と判断してとどまった。
結局、いつもより3分の2の量になった食事をテーブルの前に並べただけだ。
「加賀美の飯は上手いぞ、さあ食べようか」
席についた光治の一言で微妙な雰囲気の夕食が始まる。
娘の食事を自慢しながらほうばる光治、どこか緊張しながらも料理の一品ずつを褒めながら食べる香坂、
そして父と二人のときよりも遥かに口数の少ない加賀美。
いつもと同じ場所なのに、いつものような和気藹々とした雰囲気はなかった。
加賀美は父との神聖な空間が、この女によって侵食されていると思っていた。
もしもこれから度々、父がこの女を連れてきたならば、加賀美の幸せは崩れてしまうだろう。
そのためには、こいつを父から離さなければならない。でも、どうやって?
『プルルルル……プルルルルル……』
加賀美が必死に思考をめぐらせていたとき、携帯電話の着信音が鳴り響いた。
その発信源は父の物である。
「会社からだと? こんなときに……もしもし?
 ああ……うん……おいおい、マジか?」
面倒くさそうに話していた父の口調が次第に緊張を帯びてくる。
そして通話を切ると、光治は申し訳なさそうな顔をして言った。
「すまんが、俺はまた会社に戻ることになった。
 大したことがないトラブルなんだが、俺以外に満足に対処できる人がいないようだからな」
光治は食事の途中で箸をおき、席を立つ。
「あ、それでしたら、あたしもここでお暇します」
続くように香坂も立ち上がった。だが光治はそんな香坂を制止する。
「いいよ、いいよ。まだ食事の途中だろ?
 香坂さんには関係ないことだから、ゆっくりしてなさい」
「ですが……」
「加賀美、ちゃんと失礼のないようにな」
「うん、お父さん。気をつけてね」
加賀美は笑顔で光治を送り出した。千載一遇の機会が訪れた、と内心で喜びながら。
146加賀美の反射行動:2007/08/24(金) 17:20:36 ID:Imq49O+h
      *

光治のいなくなったテーブルで、他人同士の女二人が向かい合って食事をしている。
さっきまでは明るく口を開いていた香坂も、光治のいない今では加賀美とどう話したものかと考えているようだった。
最初に会ったときの余裕は、どこにいったのだろうかと思える程である。
やがて二人はほぼ同時に食事を終えた。
「ごちそうさまでした。美味しかったよ、加賀美ちゃん」
「いえ、お粗末さまでした」
そして香坂はいそいそと席を立ち、帰り支度を始める。
このまま帰してはまずいと感じた加賀美は、
「あの、香坂さん。ちょっと、話したいことがあるんですけど、いいですか?」
とりあえず、香坂を呼び止めた。
香坂は不思議そうな顔をしながらも、手を止めて加賀美に向き合う。
「話って何?」
「あの、ええと……大人の女性の香坂にしかできない相談なんですけど、いいですか?」
それを聞いて香坂は、思春期に関する話とピンときて、幾分の余裕をもったようだった。
「いいよ、何でも聞いてごらん、加賀美ちゃん」
「男と女が一緒にする、気持ちイイことってあるじゃないですか?」
「え……? うん、セックスのことね」
「男の人は気持ち良くなったら、オチンチンから白いのが出ますよね?」
「うん、そう。射精っていって、赤ちゃんの素が出るのよ」
「女もすごく気持ちよくなったら、なんかこう飛ぶような感じになるって聞いたんですけど」
「そうよ。女性の方が気持ちよくなれるんだから。でも加賀美ちゃんにはまだ早いかな」
自信をもって答えていた香坂だったが、
「え? でも私、この前もう少しで飛ぶような感覚がきたんです。
 どうしたら私もそんな風になれますか?」
それを聞いて言葉をつまらせた。
「か、加賀美ちゃんって、もう経験してるの!? まだ中学生なのに」
だがさらに驚く事を加賀美は口にする。
「何いってるんですか? 女の子は小学校を卒業したら、処女も卒業するって聞きましたよ」
「誰がそんなバカなことを言ったのよ!」
「お父さんです」
香坂は一瞬、自分の耳を疑った。
「う、嘘よね? 加賀美ちゃん……」
「本当ですよ。小学校の卒業式の日にですね、お父さんが私のベッドに入ってきたんです。
 そして私のパジャマも下着も脱がせて、お父さんもパンツまで脱いで、
 これから大人の秘め事を教えてくれるって言ったんです。
 私は恥ずかしかったけど、大好きなお父さんがキスをしてくれて、舌を差し入れてきて、
 思いっきり抱きしめてくれたときは、とても嬉しかったんです」
147加賀美の反射行動:2007/08/24(金) 17:22:41 ID:Imq49O+h
「まさか……そんな」
「お父さんが私のおっぱいを舐めたときは、くすぐったかったですけど、同時に変な感覚もあったんです。
 それが気持ちイイという快感であることはお父さんが教えてくれました。
 そしてお父さんは私の股の間にも指を入れてきたんです。
 初めは少し痛かったんですけど、お父さんが優しくやさし〜く撫でているうちに、
 おしっこを漏らしてしまったんです。
 だけどそれはおしっこじゃなくて、愛液だというのも教えてくれました」
「もうやめて! そんな冗談、聞きたくない!」
「冗談でも嘘でもありませんよ。どうしてそんなに顔を赤くして興奮しているんですか?
 こういうのって、親子なら当たり前にすることなんですよね。
 次にお父さんは私の手をつかんでお父さんの股間に導きました。
 するとそこに膨らんだお父さんのオチンチンがあったんです。
 温かくて硬くて、なんだか面白かったです。
 これが他の男の人だったら恐かったかもしれませんが、お父さんのは可愛いと思えました」
「やだ……そんな……」
「私がオチンチンを手で包んであげると、お父さんは顔を緩ませて悦びました。
 そして私の上に馬乗りになり、オチンチンを私の割れ目にあてがい、突き入れたんです。
 涙が出るほど痛かったんですけど、お父さんがキスをしながらおっぱいを撫でてくれると、
 すぐに痛みがひいてしまいました。さらに気持ちよさも出てきてしまったんです。
 私はなぜか声が止まらなくなってお父さんに身を任せました。
 しばらくするとお父さんのオチンチンが震えてしまったんです」 
「嘘、うそよ……」
「お父さんのオチンチンが抜かれると、私の股間から精液が漏れていました。
 それで私は大人になったんです。まだ初潮はありませんが、それから毎晩のように、
 お父さんは私の中に精液を注いでくれてるんです。
 早く、生理が来るといいなって思います。
 あれ? 香坂さん、どうしたんですか?
 そうそう、最初に聞いた、女の人が最高の快感を得るためにはどうしたらいいんですか?」
だが加賀美の問いにも、香坂はただ力なく首を振るだけだった。

      *
148加賀美の反射行動:2007/08/24(金) 17:24:39 ID:Imq49O+h
      *

「ただいま。ったく、あれくらいのことで呼び出すなんてな」
やがて一時間ちょっとで光治は再び帰宅した。
「お帰りなさい、お父さん。早かったね」
加賀美が出迎えるが、すでに家の中に香坂の姿はなかった。
「あれ? もう香坂さんは帰ったのか?」
「うん、ご飯を食べてから少しお話をしたんだけど、それから急用があるって帰っちゃった」
それを聞いた光治は少し落胆の色をみせる。
「そうか。せっかく来たのにな……」
「お父さんっ!」
「ん、何だ?」
「早くお風呂に入ろうよっ。私、ずっと待ってたんだから。今日も身体を洗ってねっ」
「ははっ、加賀美はいつまでたっても子供だなあ」
「そうだよっ、私はずっとお父さんの子なんだからねっ」
加賀美は父に抱きついて頬擦りをする。
この幸せが守れてよかったと安堵しながら。

149名無しさん@ピンキー:2007/08/24(金) 17:26:21 ID:Imq49O+h
投下終了です。
150名無しさん@ピンキー:2007/08/24(金) 17:43:45 ID:wZeNevTu
>>149
乙。面白かった

ただ加賀美という名前のせいで某仮面ライダーの顔がちらつくから困るwww
151名無しさん@ピンキー:2007/08/24(金) 22:12:16 ID:/qc1YNlA
GJ!



黒い娘ですねえw
152名無しさん@ピンキー:2007/08/25(土) 00:56:14 ID:cKVLqcE+
>>149
GJ!!
何という策士だこの娘w
というか父親の社会的名誉が心配でならない・・・
153名無しさん@ピンキー:2007/08/25(土) 04:46:52 ID:WArtGMco
>>149これはなんというキモスメ・・・

GJ!!

てかこのスレ的にヤンデレ娘はあり?
154名無しさん@ピンキー:2007/08/25(土) 12:21:35 ID:qQCviT6r
>>149 GJ!
これは良いキモスメw
しかし、ひとつ言いたいのは、「こんがり」は焼くに付く形容だから、唐揚げの場合は「カラッと」にした方が……細かい事言ってスマン
155名無しさん@ピンキー:2007/08/25(土) 18:05:28 ID:vmgpIKYk
数々のGJと訂正のご指摘、ありがとうございます。

>>148の須藤光治、加賀美の父娘の第2話を投下します。
156加賀美の屈折思考:2007/08/25(土) 18:07:30 ID:vmgpIKYk
〜加賀美の屈折思考〜

中小企業の技術職である須藤光治は、今日も一日の仕事を終えて帰宅する。
たった一人の家族が待つ家に。
「ただいま。ん、友達か?」
光治が家に入ると、娘の加賀美が玄関に立っていた。
それはいつもの光景だったが、今日はもう一人別の少女がそこにいた。
「あ、お帰りなさい、お父さん」
「……こんばんは。じゃあね、加賀美ちゃん」
「うん、ばいばい智沙ちゃん。今日はありがとね」
加賀美の同級生とおぼしき少女は、短い言葉を交わした後、
光治に軽く会釈をしてすぐに帰ってしまった。
俯きがちで気弱そうな、儚い印象をもつ少女だな、と光治は思った。
「友達が遊びに来ていたのか」
「うん、同じクラスなの。智沙ちゃんって、すごく料理が上手なんだよ」
「へえ、十分に上手な加賀美が言うなんて相当なんだな」
友達のことを話す娘は珍しいと光治は思いながら、調子を合わせる。
「私はどちらかというと、洋風なおかずばかり覚えてるけど、
 智沙ちゃんは和食が得意なの。
 だから今夜は、和風メニューを一緒に作りながら教えてもらっちゃった」
「それは楽しみだな。いい友達をもったじゃないか」
「うん。期待してね」
まだ遊びたい盛りの年齢だというのに、加賀美は甲斐甲斐しく家事を引き受けてくれる。
栄養と生活のバランスを崩さずにいられるのも、娘のおかげだろうと光治は実感していた。
その夜の献立は筑前煮で、光治は何度もおかわりをして舌をうならせていたのだった。

      *

翌日の夕方。
光治がいつものように家路を急いでいると、
自宅のある方から歩いてくる少女が見えた。
「ん、君は」
光治が呼び止めると、少女はハッとして顔を向ける。
「あ……加賀美ちゃんのお父さん」
「そうそう、今日もウチに遊びに来ていたんだ?」
「は、はい……すみません、毎日」
「いやいや、全然構わないよ。昨日の筑前煮も、君が加賀美に教えてくれたんだって?
 美味しかったよ。ありがとう。これからも加賀美とよろしくしてやってくれ」
「いえ……わたしなんか」
「それじゃあ。気をつけて帰るようにな」
「あ、はい……」
明朗にしゃべる光治に対して、智沙の方は終始うつむきがちにボソボソと返すだけだった。
やがて光治が立ち去った後も、智沙はその場にとどまり、彼の背中をみつめていた。

「ただいま」
「お帰りっ、お父さん」
今日も制服にエプロン姿の娘が出迎えてくれる。
だがそこに色気や艶美を光治は感じることなく、むしろ純心な想いしか受け取れない。
「今日も友達が来てたんだな」
「えっ? ううん、今日は来ていないよ?」
「でもさっき、すぐそこで智沙ちゃんに会ったぞ」
「ん〜? なんだろっ? なにか用事があったのかな」
「変だな。ウチに来ていたって言ってたのに」
「明日、学校で聞いてみるよ。それより、早く食べよう?」
157加賀美の屈折思考:2007/08/25(土) 18:08:53 ID:vmgpIKYk
      *

「……できた。いただきます」
木造アパートの一室で、智沙は数々の夕食を作り、テーブルの上に並べる。
色とりどりのお皿が、美味しそうな匂いを漂わせ、食欲をそそる。
「うん……今日も上手にできた」
だが、部屋の中にいるのは、智沙ひとり。
「お母さん、今夜も遅いな……」
女手ひとつで智沙を育てている母親は、毎晩仕事で遅くなる。
「わたしのために頑張ってるんだもん。寂しくても我慢しないと」
日付が変わっても帰らないこともしばしばだ。
「……加賀美ちゃんのお父さん。優しそうな人だったなあ。
 毎日、加賀美ちゃんの料理をいっぱい食べてくれるって」
どんなに美味しい料理も、それを一緒に楽しむ人がいなければ、何か物足りない。
料理が美味しくないときは、物よりも食べる人の心に原因があるのだ。
「……ごちそうさま」
そして智沙は今日もひとりの食事を終える。

     *

「今日もいるな……どうしたものか」
三日連続で、光治は帰宅途中に智沙の姿を目撃した。
昨日彼女が言ったことは、『加賀美と遊んでいた。』
だが加賀美は、『智沙は家に来ていない』といった。
光治は娘である加賀美の言うことを信じる以前に、
やるせない雰囲気を醸し出している智沙を見て、心配せざるを得なくなっていた。
光治は智沙の背後から近付き、気さくに肩を叩いた。
「やあ。こんばんは、智沙ちゃん」
「あ、こんばんは」
最初に会ったときはドギマギしていた智沙も、いまは光治に対して落ち着いて言葉を返している。
「加賀美と仲良くしてくれて、嬉しいよ」
「そんなこと、ないです。むしろわたしの方が加賀美ちゃんに寄りかかっちゃって」
「友達なんてお互い様だよ。何かされたと思ったら、向こうにもしてあげればいいのさ。
 もちろん、いい方の意味だよ。恨みに思ったらダメ」
「そうですね。いつも加賀美ちゃんには助けてもらってるので、何かお返ししたいです」
「たぶん、既にお返しならしてると思うよ」
「え?」
「自覚せずにやっていることが相手に伝わるものさ」
「そういうものなんですか」
十分に打ち解けたと感じた光治は、ここで話を切り出した。
「ところで智沙ちゃん。何か悩んでいるんじゃないの?」
「えっと……。急にどうしたんですか」
「いや、そう見えたから。自分の中で溜め込んでいると、悩みってどんどん悪くなる一方だから、
 よかったら誰かに話した方がいいよ。親でも、先生でも、友達でも」
「そう、ですね」
「そういうこと。早く元気を出しなよ」
今日はこれまでにしようと光治は立ち去ろうとする。
だが、智沙は光治の服の袖をつまんで引き止めた。
「ん? どうしたんだ?」
「あの、できれば加賀美ちゃんのお父さんに聞いてもらいたいです」
「ああ……うん。いいよ、もちろん」
158加賀美の屈折思考:2007/08/25(土) 18:11:03 ID:vmgpIKYk

道路の端で立ち話もよくないので、光治は自販機で飲み物を買い、
智沙と近所の児童公園に移動した。
日はとっくに沈み、人影は全くない。
ベンチの両端に二人で座ると、智沙がぽつりと言葉を漏らしはじめる。
「わたしは幼い頃から父親がいなかったんです。
 お母さんは私を育てるために毎晩、遅くまで働きづくめで……」
「そうだったのか、苦労しているんだね」
「お母さんのためにできることは、自分のことは自分でするだけで……。
 でも、一人でいるのは寂しくて……」
「そのために友達がいるだろ?」
「そう、ですね。でもわたしの友達って加賀美ちゃんしかいなくて。
 特に同級生の男の人と話すのって、苦手なんです。
 なんだか恐くて……」
「いま、俺と話しているけど、恐いの?」
「いえ……不思議なことに、おとう……おじさんには恐さがありません。
 むしろ、なんだかホッとします」
「そっか、それは良かったよ。ははっ。
 男子だって俺と対して変わらないはずだよ。
 中には智沙ちゃんと仲良く話してみたい奴だっているはずさ」
「そう、なんですか?」
「少なくとも俺は、そう思ってるよ」
「は、はい……」
「勇気を出して、顔を上げて話してみればいいんじゃないかな。
 最初は加賀美と一緒に横で話を聞いているだけでもいいんだし」
「……やってみます」
「そうそう、いい心意気だ」
そうしてどちらからともなく二人は立ち上がった。
「今日は、話を聞いてくれてありがとうございました」
「いや、俺も元気になった智沙ちゃんを見れて安心したよ。
 家まで送ろうか?」
「すぐ近くなので、大丈夫です。では、さようなら」
「用心して帰るんだぞ」
智沙は公園を出ると、夜闇の中に消えていく。
「さてと、俺も帰るか。腹、へったしな」
光治も我が家に向かって足を動かし始めた。
ベンチの裏の茂みに隠れた人陰に気付くことなく……。
(お父さん、に近付く智沙ちゃん。
 智沙ちゃんは、トモダチ。
 お父さんは、私の一番大切な人、愛する人 )

      *

「ただいま」
「はぁ、はぁ……お帰りなさい、お父さん」
「そんなに息を切らせて、どうしたんだ?」
「えっ? ん、ちょっと鍋に火をかけているときに、鞄の中の携帯が鳴っちゃったから」
「そっか。火の元に注意をしろよ」
「ちゃんと止めてから走ったんだってばっ。今日の料理は微妙な温度調節が大事だったのっ」
「わかった、わかった」
須藤家でこの日の夜に変わったことは特になく、
光治はいつもどおりの一日を終えた。
159加賀美の屈折思考:2007/08/25(土) 18:15:38 ID:vmgpIKYk
      *

光治と智沙が夜の公園で話をした翌日。
授業を受け終えて放課後を迎えた智沙は、中学校の体育倉庫の裏で人を待っていた。
加賀美と智沙が通う中学校は切り開かれた山の中に存在し、
校舎やグラウンドの敷地の外は、深い森林が広がっている。
智沙が一人でぽつんといる体育倉庫もまた、3分も歩けば山の中に入る、人気の無い場所だった。
智沙の手の中には、一枚の便箋。
さっきまで彼女の下足箱の中に入っており、そこには智沙への想いのたけがつづられている。
恋の経験がない智沙にも響くような、彼女の琴線を揺さぶる言葉の数々。
ちょっと前の智沙であれば、しり込みしてそのまま帰ってしまっただろうが、
昨夜の光治との会話の影響だろうか、高鳴る胸を意識しながらも、ここへ足を運んだ。

……だが、智沙の期待するような人物がここに来ることはない。
手紙を送った者は、すでにここに潜んでいたからだ。
智沙がその者に背後を向けた途端に、そいつは忍び寄る。
ヒュッ
「っぁ゛!」
智沙の後頭部に鈍器が振り下ろされると、彼女は声にならない呻き声を発して崩れ落ちる。
「ん〜、気絶したかなっ? でも一応、頚動脈を少し締めておこうっと」
凶行に似つかわしくない、愛嬌のある声の持ち主は、加賀美である。
160加賀美の屈折思考:2007/08/25(土) 18:17:27 ID:vmgpIKYk
      *

「……ん、……んんっ」
ズキズキとする頭の痛みを感じて、智沙は目覚めた。
だが視界は暗いままである。どうやら目隠しをされているようだ。
それだけでなく、口はいわゆる猿ぐつわで結ばれており、呼吸はできるが話せない。
くぐもった声を発するのが精一杯である。
だが、聴こえてきた声にそれさえも禁止されることになった。
「喋るな、動くな、さもないと殺す」
それを聴いて初めて智沙は耳にイヤホンがはめられていることに気付いた。
通して聴こえてきた声音は、ヴォイスチェンジャーで変換されたような、男の声。
「よくノコノコと来てくれたよ。
 今のお前なら、思う存分、好きにすることができるからな」
突然であまりのことに、智沙の思考は停止し、ただ首を震わせて怯えることしかできない。
「ずっとお前のこと、狙っていたんだよ。
 おどおどしていて、いかにも虐めてくださいって見えたしな。
 ここなら、たっぷりと可愛がってあげるぜ」
智沙は聴こえてくる言葉の音は聞き取れるが、意味を理解することを脳が拒否し始める。
これから自分が何をされるのか、予測はできるが、考えることは拒絶する。
「ああ、いいなその顔。興奮してくるぜ。
 じゃあ、始めるか。大人しくしていれば、制服に傷はつかねえよ」
制服の上着はそのまま、スカートだけが下ろされる。
智沙は上半身を柱に縛られているだけなので、身をよじって抵抗しようとした。
「動くなら、また頭を殴って、今度は気絶している間に全裸にしてやろうか?」
だがさらなる脅しに、智沙を涙を流して動きを止めるしかなかった。
潤んでも視界は相変わらず暗いまま。犯人の顔を見ることができない。
スカートが完全に脚から離れ、純白の下着があらわになる。
「なんだお前、下着が濡れてるじゃねえか?
 感じたのか、それとも小便を漏らしたのか? はははっ」
智沙の股間からもれたのは尿の方である。
恐怖と必死の抵抗からくる緊張と虚脱によって、股間が緩んでしまったのだった。
「さてと、マンコもみせてもらおうか」
智沙は頭部に金属質の棒が押し当てられたまま、下着を脱がされる羞恥に耐えるしかなかった。
「へえ、綺麗に閉じやがって。処女なんだな。
 臭えーー。しょんべん盛らしてたのか。
 こいつは早く終わらすか」
すると智沙の割れ目に、あまり熱くない棒状の物があてがわれた。
「……っ! ぁぁ! ゃぁ!!!」
それを男性の生殖器だと思った智沙は出せない声を必死に叫ぶ。
だが無残にも、ズブズブと智沙の膣内へと押し込まれていった。
「ぃぃ! ゃゃ!!」
まだ十分に発達していないし、濡れてもいない膣に異物を差し込まれ、
あまりの痛みに智沙は身体を不規則に反らせて悶絶する。
そして強引に奥まで突き刺すようにえぐり込まれると、異物は一旦、引き抜かれた。
「すげえな。しっかり奥まで入ったようだ。
 良かったじゃねえか。血もベットリとついてるぜ。
 処女卒業、おめでとさん」
「ぁぁ……ゃぁぁ……」
さっきまで己の膣に初めて侵入した異物が、今度は智沙の口に押し込まれる。
その味は確かに鉄分を含み、智沙は自分の舌によっても、破瓜を知らしめられたのだった。
161加賀美の屈折思考:2007/08/25(土) 18:19:33 ID:vmgpIKYk
      *

智沙があまりにも悲惨すぎる処女喪失を終えてから一時間後。
茫然自失としていた智沙は、ドタドタと扉が叩かれる音を聞いて我に返った。
「智沙ちゃん! なに、どうしたの!」
その声の持ち主は友人である加賀美のものに間違いなかった。
やがて扉が開けられる音がして、目隠しを通して眩しい光が網膜に届いてくる。
「大丈夫!? しっかりして、智沙ちゃん」
智沙の目隠しが外されると、そこには友人の不幸に悲しみを浮かべる加賀美の顔があった。
「あ……加賀美ちゃん。わたし、わたし……」
「いいよ! 何も言わなくていいよ、なにも……」
加賀美は智沙を抱きしめ、縛っていた紐をほどき始める。
「智沙ちゃん、立てる?」
「え……? うん……」
うつろな瞳のまま、智沙は立ち上がる。
スカートの中に冷たい風が吹き込み、床には自分の血の跡がべっとりと染み付いている。
「智沙ちゃん、どうしてこんなことになったの?」
「……どうして? わたし……なにを、したの?」
「男の人に、気を許してもいいと思ったの?」
「そう、かも。男の子と、話そう、って」
「だめだよ! 男なんて、女を物としか思ってないんだから」
「でも、そう……加賀美ちゃんの、お父さんに……」
「私のお父さんだって、男だよ。お風呂上りの私を嫌らしい目でジロジロ見たり、
 私が寝ていると思って布団に入ってきたりもする。
 智沙ちゃんのことだって、この前、すごく嫌らしい目で見てたんだよ、
 気付かなかった?」
「え……? でも、すごく優しかった」
「そんなの、智沙ちゃんの身体に興味があっただけなんだよ。
 智沙ちゃんはまた、今日みたいなことをされてもいいの?」
「いやっ!! こんなこと、もうされたくない!!」
「そうでしょ? だったらもう、これから男の人には近付いたらダメだよ」
「うん……もう嫌、男の人なんて嫌」
「わかった? それじゃあ、早く服と身体を綺麗にしに行こうか。
 もうこれからは、ずっと男に警戒するんだよ」
加賀美は智沙の身体を支えながら、人目を避けて連れて行く。
智沙は不幸な悲しみに襲われた可哀想な少女、加賀美はそのトモダチを慰めてさとす友達。
これを信じているのは、哀れな少女だけだが。
162加賀美の屈折思考:2007/08/25(土) 18:21:02 ID:vmgpIKYk
      *

ある日の朝、光治は出勤途中に見覚えのある後姿を見かけた。
智沙ちゃんに間違いない。それを確信した光治は、
以前と同じように背後から近付いて肩を叩いた。
「おはよう、智沙ちゃん」
振り向いたのは、予想通り智沙の顔。だが、
「きゃ、っっゃぁぁ!!」
悲鳴をあげた智沙は光治の手を振り払い、一目散に走っていった。
「な、なんだ?」
光治はわけがわからない、という顔で唖然とするしかなかった。

帰宅後、光治は今朝の出来事を加賀美に話した。
「なんか朝、智沙ちゃんに声をかけたら、声を出して逃げたんだけど」
「お父さんのことを変質者だと思ったんだよっ」
「おいおい、ひどいな。笑いごとじゃないぞ」
「ごめんごめんっ。でも単なる勘違いだと思うな。
 私が明日、智沙ちゃんに言っておくから」
「おう、頼むぞ」
「うん。ちゃ〜んと言い聞かせておくねっ」
加賀美の口元は緩んでいるが、目は決して垂らさずに笑った。
そしていつものように抱きついて頬擦りをする。
この幸せが守れて良かったと思いながら。
163名無しさん@ピンキー:2007/08/25(土) 18:23:25 ID:vmgpIKYk
投下終了です。
164名無しさん@ピンキー:2007/08/25(土) 18:41:46 ID:TdYJLGyB
GJ!黒い、黒いよ
165名無しさん@ピンキー:2007/08/25(土) 19:46:44 ID:ZRDEPGYY
GJ!
お父さんどうなっちゃうんだよ!
そのうち逮捕されちゃうよ!
166名無しさん@ピンキー:2007/08/25(土) 23:12:29 ID:gRsLSuS9
GJ、今までに無いほど主人公に同情しちゃうぜ
167名無しさん@ピンキー:2007/08/25(土) 23:29:09 ID:5NmSoNgG
お父さんのことを考えるとなんだか・・・GJ!
168名無しさん@ピンキー:2007/08/26(日) 05:01:02 ID:j32x08rA
これは完璧にヤンデレINだなwwwww
GJ!!
169名無しさん@ピンキー:2007/08/26(日) 05:10:56 ID:8b4kjFyj
GJ!
親父がケーコンするなんて言ったら鋸持ち出すか親父を監禁しそうだなwwwwww
170名無しさん@ピンキー:2007/08/26(日) 05:17:57 ID:TsThxp3j
これ訴えられて親父さんが性犯罪の容疑者になったらどうすんだwwww
171名無しさん@ピンキー:2007/08/26(日) 08:56:27 ID:JDZREuOO
智沙ちゃんが男性不信に……
172名無しさん@ピンキー:2007/08/26(日) 15:33:49 ID:9sdDI4co
GJ!続きが気になって仕方ないんだぜ

今日この神スレ発見したんだが、ここのSSのGJぷりはハンパないな。
>>6-13とかワッフル屋さんの続きも読みたい。
173鳩@邪神mad ◆VcLDMuLgxI :2007/08/26(日) 22:58:09 ID:le76Q5JR

即興で思いついたので投下します。
174父と二人の娘 1/10 ◆VcLDMuLgxI :2007/08/26(日) 22:59:25 ID:le76Q5JR


雨宮 明は今年で38歳、大企業に勤めるサラリーマンだった。
出世は順調で、給料も同年代に比べれば相当高いほうだ。
30の時に無理をして買ったマイホームのローンも半分は払い終えた。
外から見れば、明は理想的な人生を歩んでいるように見えた。


だがそんな明には最近、二つ悩みがあった。
一つは彼の愛娘達のことである。
明の娘、静香と円は静香が大学1年、円が高校3年だ。

実は、二人の娘と明は血の繋がりがない。
二人は明が28歳の時に結婚した、6歳年上の女性の連れ子なのだ。
二人の子供がいる彼女との結婚に反対されたが、周囲の反対を押し切って明は結婚した。
彼女に惚れ込んだのは明のほうだったし、二人の娘はそのときちょうど9と8、可愛い盛りだった。
二人が懐いてくれた事も明が結婚を決意した理由の一つだった。

こうして急に父親になった明だったが、すぐに不幸が訪れた。
結婚して一年も経たないうちに、彼女が死んでしまったのだ。
周囲からは、娘達を親戚に預けるべきだとか再婚するべきだなどと言われたが、明は頑として首を縦に振らなかった。

それから9年間、明は必死になって娘達を育ててきた。
薄いティーシャツ一枚で部屋を歩き回わったり、高校1年まで一緒にお風呂に入っていたりとしていたことには、男手一つで育てたのが間違いだったのかとも思うこともあった。
だが幸いなことに娘達はぐれることもなく、すくすくと育ってくれた。
175父と二人の娘 2/10 ◆VcLDMuLgxI :2007/08/26(日) 23:00:47 ID:le76Q5JR


今まではうまく娘たちを育ててきたつもりでいた。
だが最近、どうも娘達が色っぽくなってきたのである。
大人っぽくなってきたという訳ではない。
身体は随分前から成熟し、目のやり場に困るほどだった。
しかし最近はこうどこか、見ていると男として抱き締めたくなる、そんな色気を出しているのだ。

もしかして彼氏が出来たのかとも思ったのだが、そうではないようだった。
門限を決めているわけではないのに、遅く帰ってくることもなかったし、朝帰りということもない。
そして父親として少し寂しいのは、最近まで過剰ともいえるスキンシップを明に求めていたのに、ここ数ヶ月とんとなくなったのだ。

明はとことん困っていた。
こんなときに母親がいてくれたら、そう思うこともあった。

もう一つの悩み。それは最近、明が目覚めると体中に倦怠感が残るのだ。
病院にいっても、年でしょうと笑われるのだが、自分では何か違う、そう感じていた。
だが仕事に影響するような倦怠感でもないため、それほど気にはしていなかった。


そしてこれは悩みではないのだが、明には一つ決心したことがあった。


「なあ静香、円。お父さん今度お見合いをすることにしたんだ」
明は夕食の後にそう切り出した。
そう明は今まで散々断ってきたお見合いを受けてみることにしたのだ。
これまでは静香と円が気に入った人がいいと思い、お見合いはしてこなかった。
お付き合いした女性は何人もいたが、なぜか家に呼ぶと明は振られてしまうのだ。
176父と二人の娘 3/10 ◆VcLDMuLgxI :2007/08/26(日) 23:02:09 ID:le76Q5JR


でも明は今回、本気で結婚を考えていた。
理由は娘達にある。
娘達は年頃であるにも関わらず、なぜか彼氏を作ろうとしない。
それを心配していたのだ。

贔屓目を差し引いても二人は十分な美少女だった。
静香は腰の辺りまで黒髪を伸ばしたお嬢様風の美人だ。
母親譲りの大きな目に、鼻筋はすらりとし、いつも優しげな微笑みを桜色の唇に浮かべている。

円は静香に比べると活動的な印象があった。
ショートカットのふわりとした茶髪、これは染めたわけではなく生まれつきのものだ。
静香と同じ様な大きな目、それに小さな鼻に小さな口。
子猫のようなコケティッシュな魅力を持っていた。
さらに二人とも、男好きする抜群のスタイルを持っていた。

二人が何回も家の前で告白されているのを明は見たこともある。
それに机の上にラブレターが何枚も置かれていたこともあったぐらいだから、相当もてるのだろう。
つまり娘達が彼氏を作らない原因は自分にある。
明はそう考えていた。
いつまでたっても再婚しないから、娘達は心配で結婚しようとしない、そう考えざるを得なかった。

それに明はもう一つ叶えたいことがあった。
自分の子供である。
静香と円がこれだけ可愛いのだったら、自分の子供もさぞや可愛いだろう。
本当なら死んだ妻との間に出来るはずだった子を、明は授かりたかったのだ。

「お父さん……それ、本気で言っているの」
普段は温厚な静香が語気を強める。
「パパ、そういう冗談はよくないよ」
円も可愛らしい顔を顰める。
177父と二人の娘 4/10 ◆VcLDMuLgxI :2007/08/26(日) 23:03:12 ID:le76Q5JR


「いや、本気さ。二人もお父さんに奥さんがいれば、家事もやらなくていいし、勉強に専念できるだろう」
二人の娘の反応に驚きながら、明は続ける。
「知らない女の人が家に居るのなんていやよ。お父さん、私達だけじゃあ不満なの?」
「そうよパパ、もしかして円のご飯が美味しくないから?」
想像していたものとは違う娘達の反応に明は動揺した。
二人がやってくれるのなら、明としてはまったく不満はなかった。
静香も円も、幼い頃からずっとやっているせいで、家事の達人なのだ。
ご飯も明の好みを知り尽くしていたから、外で食べるよりも美味しいくらいだった。


「いや、ならいいんだけど」
二人の剣幕に押され、明は思わず黙ってしまう。
「でもさ、二人とも結婚して外に行ったら、父さん一人になるだろ。それが二人とも心配なんじゃないかと……」
「私、結婚しません」
「パパとお姉ちゃんと私でずっと一緒に暮らすんだから」
明は本格的に戸惑っていた。
昔からファザコンの気があるとは思っていたが、それも男手一つで育ててきたせいだと思っていた。
最近は、昔みたいにくっついてこなくなったから、それも直ったと思っていたのだが。


「それにお母さんが出来たら、今までみたいに毎週、三人でどこかに遊びに行けなくなるのよ。お父さん、家族サービスの時間は減らさないって約束したじゃない」
今までどんなに仕事が忙しくても、三人で出かける時間だけは毎週とっていた。
父親だけだから、娘達をいろいろなところに連れて行かないのは不憫だと思ったからである。
二人もそれが嬉しいらしく、大きくなった今でも喜んで一緒に出かける。
「お姉ちゃんの言う通りだよ。円、新しいお母さんなんて認めないから」
二人は本気みたいだった。
そこまで言われると、明もお見合いする気は失せてくる。
半分以上はこの二人の娘のためだったのだから、そんなに未練はない。
でも一言、明の夢について話しておこうと決意する。
二人とも話せば分かってくれるだろう。
178父と二人の娘 5/10 ◆VcLDMuLgxI :2007/08/26(日) 23:03:57 ID:le76Q5JR


「分かった。そこまで言うならお見合いはしない」
二人の娘はほっと息を吐く。
「でもな、一つ知ってもらいたいことがあるんだ」
静香と円は、真剣な顔で明を見つめる。
「お父さんが好きな人が出来たら、それを応援して欲しいんだ」
ゆっくりと話し始める。
「何でパパ、好きな人がいるの?」
円は必死な顔で、明を問い詰める。
「いや、今はいない。でも出来たら応援してくれ」
「どうして、お父さんはそんなに女の人と結婚したいの?」
静香は泣きそうな顔になる。

「違うんだ。実はお父さん、赤ちゃんが欲しいんだ。本当は二人のお母さんに産んでもらうはずだったんだけど……」
二人は黙ったままで、明の話を聞いていた
「ほら、お父さんの娘達は会ったときもう大きかっただろ。だから、赤ちゃんの頃を知らないんだ」
明は言い終えると、二人の顔色を伺う。

「つまりお父さんは女の人に自分の赤ちゃんを産んで欲しいのね。別に結婚したいわけじゃないってことね」
なぜか静香は、嬉しそうに微笑みを浮かべる。
「そんなことだったのか〜〜パパ、そうならそうと早く言ってくれないから円、不安になっちゃたよ」
円は口を尖らせて可愛く笑う。

「いやそうだけど、お前達、わかってくれたのか?」
今までの反応を考えると、そう簡単に分かってくれるとは思っていなかった。
「ええ、おとうさん」
「もちろんだよ、パパ」
二人はニコニコと笑い、明の言葉に頷く。
179父と二人の娘 6/10 ◆VcLDMuLgxI :2007/08/26(日) 23:05:30 ID:le76Q5JR


「ふう、何かパパの話聞いていたら、何か少しお腹すいちゃった」
小食の円が、自分から何かを欲しいというのは珍しかった。
しかもさっきの夕食で円は結構な量食べていた。
「そうね、少しお腹減っちゃったわね。何かデザート持ってきましょうか。円、なにがいい?」
静香も同じらしい。
そういえば最近、二人は今までもよりもよく食べるような気がする。
「円、すっぱいのがいい〜」
円は甘いお菓子が好きじゃなかったのか?味覚でも変わったのかな。
「うふふ、わかったわ。ちょっと待っていてね」



その日の夜は、いつもと同じ様に急激な眠気に襲われすぐに寝てしまった。
最近はこういうことが多い。
しかも一度寝ると朝起きるまで、まったく目が覚めないことも多いぐらいだ。

「ん……ふっ…あ……んん……」
押し殺すような、それでいて甘い声に明は薄っすらと目を開ける。
「あ……ああ…ああぁ……!」
「お姉ちゃん、円にも早くかわってよ」
腰の辺りが熱く、気持ちいいものに包まれているようだった。
「ちょっと待って、ひぃあ……時間はたっぷりあるのだから。あぅ…あ……あ。円、我慢して」
明は自分の上に乗っている、裸の少女を見つめる。

何だ、夢か…………
少女は間違いなく静香だった。
透き通るような白い肌が、薄暗い部屋の中で輝く。
真っ白い大きな胸が、静香の動くたびに弾む。
明の視界で揺れる柔らかいお尻の中で、静香が明の肉棒を咥えこみ美味しそうにしゃぶっていた。
180父と二人の娘 7/10 ◆VcLDMuLgxI :2007/08/26(日) 23:06:47 ID:le76Q5JR


自分が娘にこんな欲情を抱いていたということは、正直驚きだった。
もしかすると娘達が最近、色っぽく成ってきた事が原因かもしれない。

「お父さんの大きい……あぅ…あぁ……あ…あ」
締りのよい膣肉が明の肉棒を締め付ける。
彼女が動くたびに、肉襞が肉棒に絡み、堪らない快感が股間に走る。
とても気持ちよかったのだが、どうも物足りない。
明は夢だからと思い、思いっきり腰を動かす。

「………!!お父さん、起きてるの!?あん、あ、あ、あ」
ずん、ずん、ずん、ずん。
お尻を掴み、娘を突き上げる。
静香の膣を抉ると、彼女は可愛らしい声で喘ぐ。
お父さん、お父さんと舌足らずに呼ぶ姿は彼女の幼い頃を思い出させた。

「いい、気持ちいいのぉ……私いっちゃうぅぅぅぅ〜〜〜」
ずちゅ。
何度目かの突き上げに、静香は絶頂した。
明の弱点を知り尽くしたかのような締め付けが、ぎゅうぎゅうに肉棒を絞り上げる。
ドピュゥゥゥ
夢なのにも関わらず、恐ろしいほど気持ちいい射精だった。
これは明日の朝、大変なことになっているな。
この年になって夢精、それも娘と交わるという淫夢でのだ。
しかし明は、夢の中で甘くしがみ付いてくる静香の膣内を十分に味わう。

何度も何度も射精し、彼女の中を真っ白に染め上げる。
明が気絶した静香から肉棒を引き抜くと、二人の性器に白い糸が垂れる。
夢じゃなかったら大変なことになるな、快感の余韻に浸りながら明はそう思った。
181父と二人の娘 8/10 ◆VcLDMuLgxI :2007/08/26(日) 23:10:04 ID:le76Q5JR


「じゃあ次は私の番ね。パパぁ、思いっきり円を可愛がってね」
ちゅう、ちゅく、んちゅ、はむ、あむ。
静香から離れた明を待っていたのは、円の熱烈なキスだった。
舌を情熱的に絡めあい、互いの唾液をすする。
甘い舌を存分に味わい、娘の口腔を犯しつくす。
何ともいたせりつくせりの夢だ、明は気の利く淫夢に喜んでいた。

「ふぅ、はぁ、はぁ。パパ、キス上手ぅ」
可愛い顔が快楽に緩み、小さな口から唾液が零れ落ちる。
「その、パパぁ……」
円は静香と同じ様に全裸だった。
静香と同じ真っ白い肌、胸は静香よりも控えめだったが、それでも十分に大きい。
彼女は四つん這いになり、お尻を明に向ける。
「パパの大きいの、円のここに頂戴」

くぱぁ
円の細い指が自らの淫肉を左右に開く。
ピンク色の肉襞が妖しく揺らめき、明の肉棒を求める。

明はそこに亀頭を押し当て、貫く。
「パパのが入ってくるぅぅ」
既に湿った膣内を明の肉棒が抉る。
彼女の膣内もほどよい締め付けで、明の肉棒を咥え込む。
さらに円の膣は膣の上辺りで肉襞が幾重にも重なり、突き入れると纏わりついてくるのだ。
それがとてつもなく気持ちよく、明は何度も娘の穴を抉る。

ずちゅ、ずちゅ、ずちゅ。
娘の白いお尻を見ながら、一心不乱に腰を振る。
「あ、あ、あ、あ。パパぁ、円、パパのこと愛してるのぉ」
明はそれに返答するかのように、円の膣内を強く突く。
雁がずりゅっと円の膣壁をこそぎ上げ、堪らない快感が二人に走る。
182父と二人の娘 9/10 ◆VcLDMuLgxI :2007/08/26(日) 23:10:51 ID:le76Q5JR


「いいの、パパの凄いィィ、あぅ、あん、あん、あん」
明は手塩に掛けてきた娘の体を思う存分貪る。
大きな胸を揉み、その柔らかい感触を楽しむ。
夢なのにリアルな感触が手を包み込み、明の興奮を昂ぶらせる。

「円いっちゃうぅぅ、パパぁ、私の中にだしてぇぇぇ」
円の膣内が物凄い力で収縮する。
それと同時に、肉襞がぴったりと亀頭を捕らえ、うねりながら吸い付いてくる。
ドピュゥゥッゥゥッゥゥゥ。
先ほど出したのに、円の気持ちいい体の前に射精は物凄い量になった。
白いお尻を固定し、最奥まで貫いて射精する。

円は今まで見せたことのないような顔で絶頂し続け、明の精液を搾り取る。
射精が終わる頃には、円の顔は悦楽に蕩け、そのまま気絶してしまった。
明も疲れ果てて眠りにつく。
あれ、なんで夢なのになんでまた眠るんだ?最後にその疑問が思い浮かんだ。



窓の外から小鳥が囀る音が聞こえ、明に朝だということを教える。
朝の恍惚とした気分のまま、ベッドの中で身を捩る。
「あん」
すると柔らかい感触が明の体に当たった。
寝ぼけた明は、その気持ちいい感覚を再び味わおうとぎゅっと抱き締める。
「お父さん、積極的すぎ……」
女の声だった。しかも聞きなれた。
明は一気に覚醒する。
183父と二人の娘 10/10 ◆VcLDMuLgxI :2007/08/26(日) 23:11:36 ID:le76Q5JR


「お、お前達。な、なんで……」
明が抱きついていたのは静香だった。
しかも全裸で明のベッドに横たわっているのだ。
静香だけではない、円も同様に全裸で明に抱きついていた。
「お父さん、あんなに激しく私達を抱いたのに……忘れちゃったの」
静香が頬を染める。
視線を下に向けると、彼女の性器から白い液体が垂れていた。
「そうだよパパ、ちゃんと責任とってね」
円の性器も同様だった。
どうしようと悩む明にさらに衝撃的な光景が飛び込んでくる。

「お、お前達。そのお腹……」
二人の細いお腹はぽっこりと膨らんでいた。
「うふふ、お父さん、赤ちゃん欲しかったんでしょう。私達が孕んであけちゃった」
「もう4ヶ月だよ、パパ。ちゃんと私達がパパの赤ちゃん産んであげるからね」
二人は幸せそうにお腹を摩り、明にぎゅっと抱きつく。


「「ずっと一緒だよ」」

184鳩@邪神model ◆VcLDMuLgxI :2007/08/26(日) 23:12:56 ID:le76Q5JR
投下終了。
スレ汚しスンマセン
185名無しさん@ピンキー:2007/08/26(日) 23:19:55 ID:RmlcFl7+
いいよいいよー
エロエロだよー
186名無しさん@ピンキー:2007/08/26(日) 23:40:14 ID:QF/E+l5R
惜しみなくGJ
エロくて最高です
187名無しさん@ピンキー:2007/08/26(日) 23:56:07 ID:ZJvWaOKA
スレ汚しなんてとんでもない・・・
おしみないgjを送ります
188名無しさん@ピンキー:2007/08/27(月) 02:25:31 ID:+jasPFrf
最後の一言に果てしない悪寒を感じた。
GJ!!!
189名無しさん@ピンキー:2007/08/27(月) 03:26:26 ID:MBQUZkY/
KOEEEEEEEEEEEE!!
でもGJ!!
190名無しさん@ピンキー:2007/08/27(月) 06:22:34 ID:G8vGhH/Y
朝からちんこ勃った。シチュもキャラもエロもすげーいいよGJ!
綺麗に終わってるけど後日談も読みたくなる。
191名無しさん@ピンキー:2007/08/27(月) 11:14:48 ID:K+8Oop01
なんかスレがヤンデレに侵食されとるるるるるw
192名無しさん@ピンキー:2007/08/27(月) 12:27:43 ID:okzePsK4
GJ!!!!11111111
昼食前にお腹イッパイだぜw
193名無しさん@ピンキー:2007/08/28(火) 04:17:13 ID:4b1C1lMI
GJ!
キモ娘キタ━━━━━━(゚∀゚)━━━━━━ !!!!!
194名無しさん@ピンキー:2007/08/28(火) 19:08:11 ID:+QXrxuXT
>>184
こ れ は す ご い !
お前プロとして売れるんじゃね!?ってくらい。
GJ!!
195名無しさん@ピンキー:2007/08/28(火) 20:10:37 ID:XRcMIT5c
キ  モ  娘  は  人  類  の  宝  で  す  。
196名無しさん@ピンキー:2007/08/29(水) 04:03:38 ID:Lm7s0tKI
保守
197ワッフル売り:2007/08/30(木) 12:17:23 ID:QYl1Tzpo
時代はキモ娘なのか!?
自分、キモ娘にならないよう気を付けていたんですが、もしかしてニーズの真反対に向かってた?

再婚云々で喧嘩してって話を続けようとしてたんだけど、似たネタが既に出てて気が引けるwww
純愛テイストでの展開だから許して欲しい


あ、リアルで忙しいので明日頃また少し投下する予定です
198名無しさん@ピンキー:2007/08/30(木) 12:29:03 ID:10wEY78o
待ってるぜ!
199名無しさん@ピンキー:2007/08/30(木) 13:01:37 ID:Gafv/RPp
>>197
ニーズなんて気にすんな。自分の書きたいものを書いてくれ。
200名無しさん@ピンキー:2007/08/30(木) 17:20:42 ID:Ja9ZhHL9
俺はキモより、ほのぼのの方が好きだ!
楽しみにしてるぜ!
201名無しさん@ピンキー:2007/08/30(木) 18:17:11 ID:SaLmIaAy
>>197

彼方の書きたいように書いて下さい
待ってます
202名無しさん@ピンキー:2007/08/30(木) 20:35:48 ID:NAZ5dJwB
>>197
いやどちらもOKだ
投下待ってるぜ頑張ってくれ
203名無しさん@ピンキー:2007/08/31(金) 03:40:57 ID:i27MBjb4
キモ姉キモ妹キモ娘・・・・

いっそキモ近親者スレで統合した方がよくね?
キモ母出せないからキモ母スレとか建ちそうな気がするし・・・・
204名無しさん@ピンキー:2007/08/31(金) 06:21:30 ID:OMRAt+ax
このスレは娘ならキモくなくてもいいので、無理じゃね。
205名無しさん@ピンキー:2007/08/31(金) 07:14:00 ID:8Y30J75K
キモ需要多いから、独立してキモ総合立てないかって事じゃね?
206名無しさん@ピンキー:2007/08/31(金) 07:26:15 ID:Np0p920Q
それならキモ姉スレのスレ移行時に「&キモ娘」とでも付け加えて、
総合になってもらった方が良くはないか。

それに、キモ娘と娘を分離させるのは、時期尚早というか、
分離が必要なほど勢いがあるわけでも、嗜好に食い違いがあるわけでもないように思う。
207名無しさん@ピンキー:2007/08/31(金) 14:46:54 ID:Yo72wtER
いっそのこと姉スレと妹スレも巻き込んで親族スレとキモ親族スレの二つとか
208名無しさん@ピンキー:2007/08/31(金) 17:58:37 ID:hpBe0E4I
というか、キモ娘を キモ姉妹スレにいれてもらったらどうだろう?
209名無しさん@ピンキー:2007/08/31(金) 19:02:32 ID:IjOYiFb5
キモだろうと非キモだろうと、娘SSってところが重要なんで分けないで欲しいなあ。
それに「ええ娘や…」と思って読んでたら実はキモスメでした!って醍醐味は
娘総合スレならではだと思うんだ。
210名無しさん@ピンキー:2007/08/31(金) 20:18:01 ID:wOqM1/Vx
キモにはキモの良さがあるんですよ。逆もまた然り。

そう言えば義母スレは無いんですかね?
211チョコワッフル始めました:2007/08/31(金) 20:19:16 ID:wOqM1/Vx
 事の発端は昨日の事であった。
 美耶子は珍しく早い時間に帰宅した稔にご馳走を作ろうと台所に向かっていた。その日はさらに珍しい事に、稔が美耶子の調理の作業を止めてまで居間へと呼びだし、自分の正面に座らせた。
 何事かと目を丸くして父を見つめる娘に対し、稔はどう話を切り出そうかと少し困った顔で美耶子を見つめている。
 稔は少しだけ間を置き、軽く溜息をついてから口を開いた。
「ミヤ。中学校では上手くいっているか?」
 わざわざ呼び出されたのだから、どんな話をするのかと戸惑っていた美耶子は、稔の質問が想像していた以上に普通だった為に驚いたらしい。瞳を数度瞬かせると、「特に問題は無いよ」と首をかしげながら答えた。
「ソレがどうかしたの?」
 自分が何か学校でしでかして、父に連絡が入ったのだろうか?
 美耶子はそう思いつき、必死で心当たりを探したが無論そんな物は見つからない。
 まさか入学してから何人もの男子生徒に告白された事で何か言われるだろうか? いやしかし、その件については全部断りを入れているし、まさか断ったことに対して追求してくる訳でもあるまい。
 考えるほどに不安になってくる美耶子の内心に気づいたらしく、稔は「説教じゃないよ」と小さく微笑んだ。
「説教ではないんだが……」
 そういってまた、稔はまた渋い表情を浮かべた。
「……ミヤは部活には入らないのか?」
「部活?」
 父の問いに、美耶子はキョトンとした様子で
「入らないよ?」 
 さも当然の様に答えて見せた。
「どうしてだ?」
 美耶子の答えが想像通りだった為、稔はさらに渋い顔をする。
「だって、部活をしていたら晩御飯を作る時間や体力が無くなるでしょ?」
「いや、何も運動部に入れとは言わないんだ。体力に不安が残るなら、文系の部活でも……」
 ソコまで言って、稔は初めて美耶子が不振そうに眉をしかめている事に気が付いた。口元も、美耶子がいやな意思を示すときに決まって出る「へ」の字になっている。
「パパ? どうしてそんな事を言い出すの?」
 美耶子は真っ直ぐに稔を見つめながら訊ねた。
 表情は陰っているが、その言葉に刺々しさは含まれて居ない。純粋に疑問に思い、それを口にしている。そんな感じだ。
「パパは私が部活をしない事に何か感じているの? でもパパは私が中学に入る際、部活は私の自由にさせてくれるって言ったよ? それとも、アレは部活をする事が前提だったの?」
「いや、そうじゃない。別に、ミヤが部活をしていない事をどうこう言いたい訳じゃないんだ」
 稔も美耶子を見つめ返し、答える。
「ただ、もしミヤにやりたい部活があるのなら、やってもいいんだぞって……そう言いたいんだ。
 もし家事がミヤの学生生活に支障をきたしているんなら、学校の方を優先してもいいんだぞ?」
「そんな事無いよ。私は家事が好きだし、したい部活も無い。こうやって、パパに料理を作ってあげるのが私の毎日の楽しみだもん」
「でも、ミヤも学校が終わった後に友達と遊んだりしたいだろ? 小学生の時だって、殆ど友達と遊びに出たりしなかったじゃないか」
「…………」
 美耶子は黙り込んで上目に父を見た。
 父が何を言いたいのかが良く理解出来ず、部活をしろという父の言葉が「家に居るな」という意味にしか感じ取れなかった。
 しかし、そんな父の様子からは、美耶子の事を考えてくれての発言だという事は理解できる。
 大切に想われている確信と突き放されるような発言の矛盾に美耶子は混乱していた。
「……パパは」
 美耶子は稔から顔を背けて立ち上がった。
「パパは、私が家に居ると不満なの?」
「ミヤ、そんな事は無い。ただ、父さんはミヤの事を……」
「もう聞きたくない……」
 美耶子は稔の言葉を最後まで聞かず、自分の部屋へと逃げ込んだ。
 稔は一瞬だけ美耶子を追おうとして立ち上がりかけたが、今の美耶子にこの話を続けるのは逆効果だと思い止まった。
 その日、美耶子は初めて父の話を聞かずにその場から逃げた事に悶々とした気持ちで眠りについた。

 翌朝、おどおどとした様子で父の部屋を覗いた美耶子は、居るはずの父の姿が無い部屋に呆然とするのだった。
212名無しさん@ピンキー:2007/08/31(金) 20:52:23 ID:0WXVhnyr
>>211
気になる引きなんだぜ


そういやまだ幼い娘にムラムラ来て思わず性的な悪戯をしてしまうパパンとか見たい
213名無しさん@ピンキー:2007/08/31(金) 21:10:55 ID:iktFNkA9
>>212
それはさすがにマズくね?
214名無しさん@ピンキー:2007/08/31(金) 22:18:21 ID:p9Rujw9u
私は一向に構わんッ!
215名無しさん@ピンキー:2007/08/31(金) 23:17:33 ID:Awwfx3oV
むしろ、庇護する対象に手を出すというのがいいんだよっ!

……病んでますか、俺?
216名無しさん@ピンキー:2007/09/01(土) 00:44:28 ID:dU0Nqswd
>>215
良い病をお持ちだ
217名無しさん@ピンキー:2007/09/01(土) 00:58:08 ID:36yJtVQa
>>214-215
良いですよねぇ
218名無しさん@ピンキー:2007/09/01(土) 03:47:24 ID:xGctEgS9
>>211恐ろしい寸止めだな・・・・
とりあえずつなぎにチョコワッフル全部ください。


このスレ一見外から見たら普通(いやいやいや待て待て待て倫理的におかしいだろ)なのに・・・
中はこんな病んでるなんて・・・なんて恐ろしいスレだ・・・

いいぞおまいらもっと病め
219名無しさん@ピンキー:2007/09/01(土) 21:19:01 ID:GGpGbbPi
220名無しさん@ピンキー:2007/09/01(土) 23:39:33 ID:orFAQG0P
お金持ちのところの娘さんはファザコン多いよね。
なんでも買ってくれるしうるさくないから好きになってしまうのかな。
221名無しさん@ピンキー:2007/09/02(日) 00:10:49 ID:K+u0dgpm
>>218
対象が娘な時点で病んでるしな義理ならともかく実の娘もストライクゾーンだぜ!
222名無しさん@ピンキー:2007/09/02(日) 00:20:35 ID:RLheYpl6
なにこの良スレ

だが俺はやっぱり娘が積極的な方が好きだな
義娘に若い父ならともかく、実娘におっさん父が手を出すって危な過ぎる匂いがしてしまう
223名無しさん@ピンキー:2007/09/02(日) 13:45:14 ID:/8iFcksI
実娘の若い父はだめかい?
224名無しさん@ピンキー:2007/09/02(日) 15:46:44 ID:uJpsLgXA
>>222
>危な過ぎる匂い
だがそれが良い
もちろん娘もまんざらじゃないのがいいが
225名無しさん@ピンキー:2007/09/02(日) 21:56:24 ID:jiBZTWcY
 何回かに分けて投稿する長編を考えているんですが……

 ここのスレって「母と娘」でもOKですか?
 >>1を見る限り大丈夫なんだろうけど、需要あるのかなぁ……
226名無しさん@ピンキー:2007/09/02(日) 22:05:33 ID:h/Cgd23H
レズなのか? 俺はちと遠慮。
百合スレや板に投下した方がいいんでない?
227名無しさん@ピンキー:2007/09/02(日) 22:10:22 ID:OqpkEab6
レズが来るとは予想してなかった
俺は構いませんが嫌う人も多いのでこちらへ投下が無難かと

百合カップスレ@18禁文章創作板5
http://sakura03.bbspink.com/test/read.cgi/eroparo/1167898791/
228名無しさん@ピンキー:2007/09/03(月) 00:04:43 ID:XRYYKwrc
俺もレズはちょっとなぁ・・
229名無しさん@ピンキー:2007/09/03(月) 00:28:59 ID:MJFh2fak
レズが苦手とはいうが
たとえば

父親が娘二人をレズらせる
というのはどうなんだ?

なんなら母娘でもいいぞ
230名無しさん@ピンキー:2007/09/03(月) 00:55:30 ID:ng8Glgu1
そんな発想が沸いてくる貴様に後光が差しているのを見たw



ま、それでもアンチなヤツは居るだろうが。つか、この板住民って積極的な娘を欲してないか?
と、賛否両論な俺。
231名無しさん@ピンキー:2007/09/03(月) 00:58:53 ID:Wid8GxX+
父娘の関係は娘の方から行動しないとなかなか崩せないっぽいからじゃないかね
父からだと虐待とかになりそうな……
232名無しさん@ピンキー:2007/09/03(月) 01:56:06 ID:2/wRPHSt
ご指摘ありがとうございました! 百合板の方に行ってみます。
あちらの方でOKなら近日中に投下すると思うので、もし興味のある方がいらっしゃったら見に来てくださいね。
233名無しさん@ピンキー:2007/09/03(月) 18:27:52 ID:cmqrYgwp
娘が積極的じゃなくたって

娘が初恋→娘ラブな父親やきもき
娘が失恋→優しくだきとめる父親

「私・・・お父さんの事好きなのかもしれない・・・」

だっていけるんじゃね?

絡め手といか、なんというか
234名無しさん@ピンキー:2007/09/03(月) 19:19:47 ID:JaiochJx
父が「娘ハァハァ」とかいいながら堂々とセクハラするまでは許せるが、
同じ事言いながら本番始めたら鬼畜な香りがして耐えられないw
235名無しさん@ピンキー:2007/09/03(月) 19:28:17 ID:ysRU0BJX
結局作品次第な気もする。あのジャンルが苦手、このシチュはちょっと、
といった好き嫌いは自分の想像力の及ぶ範囲でしか判断できてないわけで。

俺は「ヤンデレって精神的にイっちゃってる女の子の話だろ?さすがにそれは…」
と思ってたが、このスレを読んで目覚めたw
236名無しさん@ピンキー:2007/09/03(月) 22:59:00 ID:od/z5ExN
ヤンデレは愛故にってのがポイントだからな
キモスメも愛があるからいいんだよな

俺はキモ父SSになってなければ良いと思う
237名無しさん@ピンキー:2007/09/04(火) 03:48:27 ID:Y3i2KHfm
ところで
キモ姉、キモウトはまぁ語呂がいいし、なんとなく聞いただけでイメージがわくと思うんだが

「キモスメ」は確定なのか?
なんか別の言い方ないものかね
微妙にいいずらいし、なんだかよくわからないと思うんだが

いや、まぁどうでもいいっちゃどうでもいいんだけどね
238名無しさん@ピンキー:2007/09/04(火) 04:24:30 ID:AxBKqRX4
しかし「キムスメ」だと「生娘」になるしな・・・
239名無しさん@ピンキー:2007/09/04(火) 12:04:10 ID:kjeHevpF
娘はキメイデンとかでいいんじゃね
240名無しさん@ピンキー:2007/09/04(火) 12:16:29 ID:/GMSZprD
メイデンは名詞としての娘で
肉親、家族としての娘じゃなかった希ガス
241名無しさん@ピンキー:2007/09/04(火) 12:29:13 ID:WmIqATm+
娘は「daughter」でドーターだな。
命名。併せて「キモーター」。


忘れてくれ。
242名無しさん@ピンキー:2007/09/04(火) 15:03:01 ID:1XszoU59
>>241
キモオタみたいだね
243名無しさん@ピンキー:2007/09/04(火) 17:40:44 ID:WmIqATm+
>>242
忘れてくれ。
244名無しさん@ピンキー:2007/09/04(火) 18:34:02 ID:KPFzGetG
>>238
カタカナで「キムスメ」で通じるだろ
「キモスメ」はなんか萌えないし
俺は「キムスメ」を押すね
245名無しさん@ピンキー:2007/09/04(火) 18:36:42 ID:CqghHwm4
キモー娘とか・・・・人思いに殺してくれ。
246名無しさん@ピンキー:2007/09/04(火) 18:39:54 ID:vdAut3z9
好きなように呼べよ
俺はキムスメ派
247名無しさん@ピンキー:2007/09/04(火) 20:21:43 ID:LS7ZIKkY
俺もキムスメ派

何か純真そうな響きだから
248名無しさん@ピンキー:2007/09/04(火) 20:22:28 ID:5kXyBL4H
婦女子と腐女子だって同じ発音なんだし

キムスメに一票
249名無しさん@ピンキー:2007/09/04(火) 21:43:45 ID:I74pfkur
「キモ娘」と書いて「きもっこ」


………すまん。病んだ馬鹿の戯言だと思って聞き流してくれorz
250名無しさん@ピンキー:2007/09/04(火) 23:06:22 ID:sbGha6L5
俺は普通にキモ娘って呼ぶよ・・・
251名無しさん@ピンキー:2007/09/05(水) 00:03:07 ID:byvgp60E
それは キモこ なのかキモムス(メ)なのか
252名無しさん@ピンキー:2007/09/05(水) 00:05:11 ID:P5Zt3g9q
キモムスいいねキモムス
253名無しさん@ピンキー:2007/09/05(水) 00:09:28 ID:/wK8w3Ux
天むすが浮かんだ俺は愛知人
天然娘じゃないぞ
254名無しさん@ピンキー:2007/09/05(水) 11:24:55 ID:M9s9znWI
ああ、言いたい。
妻に先立たれながらも親娘睦まじく暮らし、生活の中で俺に並々ならぬ感情を抱き始めた娘に
「父さんな、結婚しようと思うんだ・・・」
という台詞を放ってみたい。
255名無しさん@ピンキー:2007/09/05(水) 12:02:13 ID:AMvQEn8N
256名無しさん@ピンキー:2007/09/05(水) 12:03:23 ID:M9s9znWI
>>255
既に十数回読んでる。
257名無しさん@ピンキー:2007/09/05(水) 13:32:43 ID:M71KQX12
>>256
お前はもう何も言うことない。
さあ、実行に移すんだ。
258名無しさん@ピンキー:2007/09/05(水) 17:04:47 ID:PAHNIW0G
ヨソで拾った父娘モノ。
このスレ的にはどーかねー。

ギャグだし父の描写まるでないのはイマイチだが、娘の
おとーしゃんとゆう喘ぎ描写は個人的にツボった。

イカされすぎて・・・
http://sakura03.bbspink.com/test/read.cgi/eroparo/1182314033/198-208
259ワッフリャ:2007/09/05(水) 19:27:38 ID:smnHyZP+
 稔は会社のデスクで軽く後悔していた。
 後悔の内容は昨晩の事だ。
 何故、あんな風に自分の考えばかりを押し付けるような言い方をしてしまったんだろうか。
 確かに、昨晩稔が美耶子に言った言葉は、勢いで何の考えも無しに吐き出したものではない。

『娘が素直に健やかに育ち、手の掛からないどころか良くデキた立派な子になってくれた』

 ふと、その事に自分が甘えているのではないか?
 自分は娘の事を第一に考えているつもりで、実際には娘の欲求を押さえ込んでしまっているのではないか?
 そう気付いた稔が、自分なりにしっかりと考えた上で出したものだ。
 だというのに、昨晩は何を焦っていたのか、稔は一方的に自分の意見を押し付けるような言い方をしてしまった。

(一体、自分は何を焦っているのだろう?)

(今までこんな事は無かったのに、なんであんな言い方をしてしまったのだろう?)

(これではまるで、美耶子が言っていたように、自分が美耶子を出来るだけ遠ざけようとしているみたいではないか……)

 稔が本日何度目かの溜息をついた所に、デスクに湯気を立てる湯飲みがトンと置かれた。

「お悩みですか?」
「小林……」

 お茶を汲んできた小林可奈に稔は肩を竦めて見せた。

「まぁ……色々とね。ちょっと最近、自分の娘に対する愛情に自信が無くなり掛けてて……」
 稔の言葉に可奈は目を丸くした。
 しかし、ソレが稔の冗談だと理解すると「もぅ……」と少し膨れ面になる。
「牧村さんのミャーちゃんに対する溺愛っぷりを見ていると、こちらにも少しその愛情を分けてもらいたいって気持ちになるんですけど?」

 可奈はお返しとばかりに稔の肩に手を置き、わざとらしく甘える様な仕草で稔に身を寄せる。

「こんなおじさんに、あんな風に迫られて嬉しくは無いだろう?」
「いえいえ、私は大歓迎ですよ。牧村さん、どうですか? 私を寿退社させてもらえませんか?」
「そうだな。もう10年ほど働いてみてから考えよう」
「そんなに待てませんよ」

 可奈は笑いながら稔から体を離し、美味そうにお茶を啜る稔に真面目な顔で尋ねた。

「それで、今回はどうしたんですか?」

 可奈の問いに稔は笑顔を崩し、どこか疲れた表情で窓の外を見た。

「……最初に言った言葉、あながち冗談じゃないんだよ」
「最初のって……ええぇ!?」

 稔の言葉に可奈は職場中の視線を集めるくらいの音量で声を上げてしまった。
 おそらく、彼と美耶子の事を知っている者ならば誰もが同じ反応を見せたであろう。

「牧村さん冗談でしょう? 牧村さんがミャーちゃんを誰より愛している事は誰でも理解できますよ?」
「その愛情が、上辺だけに思えてきてさ。そんなつもりは無いんだが……どうしてなんだろうな?」

 誰にとも無く呟いた稔の言葉に、可奈は答えることが出来なかった。

・・・・・・

少し話が前後してるから補足
美耶子:昼>美耶子:昨晩〜朝>稔:朝 ←イマココ
最終的に父攻め娘受けにするつもりで書いてるんだけど、やっぱ危なく感じるね
……遅筆カコワルイorz
260名無しさん@ピンキー:2007/09/05(水) 20:12:31 ID:5mnte7s+
いいワッフルゴチです!
しかし父親攻めか〜
なにもかも俺好み
261名無しさん@ピンキー:2007/09/06(木) 01:01:51 ID:dPoJl63M
>>259
そのワッフル全部くれぃっ!

262名無しさん@ピンキー:2007/09/06(木) 03:20:16 ID:cHmz68Sm
>>259うはwwwwwktk爆発wwwGJ!
263名無しさん@ピンキー:2007/09/06(木) 07:17:49 ID:7EOdEYfF
ワッフルうめぇwww
264名無しさん@ピンキー:2007/09/06(木) 07:47:56 ID:oPzi9tqA
ワッフルワッフルー
遅筆なんか気にせず自分のペースで書いてくんなー
265名無しさん@ピンキー:2007/09/09(日) 07:17:53 ID:AnZ7NGtd
age
266名無しさん@ピンキー:2007/09/09(日) 23:37:18 ID:jat5Pgbw
父「娘ー、パパとお風呂にはいろー!!」
娘「ぎゃー!! ヘンタイ!! いきなりフルチンで抱きつくなー!!」
父「風呂なんだから裸なのは当然じゃないか。ハハハ、どんどん母さんに似てくるなぁ」
娘「あ、こら、胸を揉むな、変なトコさわるなぁー!!」
父「ほんと、お前は母さんと同じ反応をするよな」
娘「普通の反応でしょうが!! こら、変態オヤジ!! な、なに勃ててるのよ!! ちょ、あ、イヤァ!! グロいぃぃぃぃ!!」
父「これも当然の反応d」
娘「娘相手にギンギンにさせて当然もクソも――ヤァ、こっちむけないでよぉ!!」
父「ほーれほーれ、お前の兄さんだぞー」
娘「変な事言わないでよ!! それと、いい加減胸揉むのやめて!! そうじゃないと本気でムグぉ――!?」
父「あー、目の前でブラブラさせてるのに口をそんなに大きく開けるもんだから入っちゃったじゃないか」
娘「むぐ!? もごもご、ぁむ、ぷぁっ!! 嘘だ!! 今のは絶対にわざと――んぐぅ!!」
父「ハハハ、そんなに気に入ったか? 好きなだけ舐めていいぞ?」
娘「んむ、ぁ、れる、ちゅぱ……。そ、そんなふぁふぇないふぇふぉ……んちゅ、ぺろ、ちゅぷ……」

みたいな、馬鹿オヤジが娘を微妙に洗脳していて、娘は嫌がって居るけど、自分では気付かない内にエロい事をさせられる……
なんて話を考えていた。
当然、洗脳効果が出ているときはマグロ目だ。
だが考えていただけだ。書かない。今は別の娘で手ェ一杯だ!!

267名無しさん@ピンキー:2007/09/10(月) 03:46:47 ID:O+STiLGR
どう見ても虐待です
268名無しさん@ピンキー:2007/09/10(月) 09:34:20 ID:3N+/cxcP
>>266
この変態が!!(良い意味で)
269名無しさん@ピンキー:2007/09/10(月) 21:04:02 ID:Km5ntXuq
>>266
ちゃんとしたのが読みたいぜ
270ワッフル売り:2007/09/11(火) 09:04:02 ID:/fs1iaCe
 昼休みの会社の食堂で、稔は可奈と向かい合った席に腰を下ろし、社内食堂の日替わり定食を前に昨晩の事を話していた。
 稔が持参の弁当以外で昼食をとるのは珍しい。理由といえば、「昨晩の一軒」の一言に限る。
 稔は今朝、仕事の都合で美耶子が起きる少し前に家を出た。昨晩のゴタゴタで美耶子に今朝の出が早い事を言い忘れてしまった為に、当然美耶子が弁当を用意してくれている訳も無い。
もっとも、昨晩の状態の娘に「明日朝が早いんだ」と言って弁当を催促するのは、親としてどうだろうか? 
 どちらにしろ、稔にそのつもりは無かったから今日の弁当無しは決まっていたようなものだ。

(いや、アイツの事だから、顔は合わせてくれなくても弁当だけは用意してくれてそうだな……)

 稔は久振りの食堂の定食の味に若干の不満を感じつつ、そんな事を呟いた。
 社内食堂の料理の味が悪い訳ではない。しかし、「食べる」という事に満足感を感じられない。何がそんなに不満に感じるのかを考えて、すぐに理由が思い立った。
 いかに、美耶子が自分の好みを把握した上で献立を立てていたのか……。それに気付き、実感して、稔はまだ半分ほど料理が残っているのに箸を置いた。

「何処まで話したかな?」
「大まかに昨晩の事を話してもらいました。そして、どうしてそんな話をしたか……と言う所まで」

 稔が箸を置いたので、可奈もソレに倣って箸を置いた。
 稔が「気にしなくていい」とも声を掛けるも、可奈は頑として首を振らなかった。

「ミヤにあんな話をしたのは、今の生活のスタイルに『これでいいのか?』と少し思う事があったんだ」
「……どういう事ですか? 牧村さんとミャーちゃんは今時珍しいくらい親子仲の良い家族じゃないですか」

 ソレが何故?と戸惑う可奈に対し、稔は先日美耶子が熱を出して寝込んだ事を話した。

「そりゃ一生病気と無縁な人間なんて居ないさ。今回のソレだって、俺の過保護な親馬鹿だろうさ。
 でもな、ソレがきっかけで少し考えてしまったんだ。自分は美耶子に甘えているんじゃないのか……って。
 ミヤのやつ今年から中学生になっただろ? 小学校の頃に比べれば当然勉強も大変になるだろうし、去年までとても中学生になる事に憧れていたから、何か一つくらい部活もやりたいんじゃないかと思うんだよ。
 ソレなのにあいつは部活もせず、さもソレが自分の仕事であるかのように、家事を欠かす事無く毎日こなしている……。
 親としてさ、部活もさせてあげずに、中一の娘に家事を任せ切りってのはどうなんだろう?
 そんな事を改めて考えちゃってな」
「それで、部活の話を切り出したんですか……」
「まぁ、そんなトコだ」

 よほど深く悩んでいるらしい。
 稔は悲しそうに笑い、

「俺が愛しているミヤは、家政婦なんかじゃないのにな……」

 自虐するように小さく吐き捨てた。





271名無しさん@ピンキー:2007/09/11(火) 09:05:02 ID:/fs1iaCe

「牧村さん、ソレは言いすぎですよ」

 可奈の言葉に稔は顔を上げた。
 普段からコロコロと表情の変わる、美人と言うよりは愛らしいと言う表現がぴったりの彼女の顔が珍しく、稔に対して本気で非難の色を示している。

「今の自分が知らない間にミャーちゃんの生活を圧迫しているんじゃないか。確かに、牧村さんがそう考えてしまうのも分かります。
 自分の事よりも、ミャーちゃんの事を気に掛けているんですよね? 牧村さんはいつもミャーちゃんを第一に考えて行動していますから……。
 でもソレは、ミャーちゃんにしても同じ事が言えるんじゃないですか?」
「……え?」
「牧村さんがそうやっていつもミャーちゃんの事を考えて居るのと同じ様に、ミャーちゃんも同じ様に牧村さんの事を考えているんじゃないですか?」

 稔は驚きの余り、目を丸くして言葉に詰まった。
 美耶子に好かれているのは自覚したが、美耶子が自分同様、家族の事を何より優先しているとまでは考えた事は無かった。
 しかし、ソレは考えにくい。稔はそう思っていた。
 普通、アレくらいの年頃の子は、遊びたい盛りではないのか?

「牧村さん、もっと自分に自信を持ちましょうよ」

 表情を崩し、可奈は稔に小さくガッツポーズをとって見せた。

「私の目から見ても、ミャーちゃんは牧村さんを愛していますし、私は牧村さんがミャーちゃんの為に色々と苦心して頑張ってきている愛を知っています。今更、そんな自分の愛情を全て否定するような事は言わないで下さい。
 ミャーちゃんも、牧村さんも、それぞれ生活しながらお互いに出来る中で最大限の愛情を注ぎ注がれしてきたんですから」
272ワッフル売り:2007/09/11(火) 09:09:55 ID:/fs1iaCe
相変わらずエロ無しでちまちまと進んでます
次回か次々回あたり、エロ分補充します。……父娘のエロじゃないのが最大のネックだけど
273名無しさん@ピンキー:2007/09/11(火) 10:15:21 ID:w01At40D
やはり凄いよいワッフル売りは!!!

274名無しさん@ピンキー:2007/09/11(火) 10:44:22 ID:njwe4DTA
ワッフル売りさんGJ!!
まずはワッフルを50個貰おうか!
275名無しさん@ピンキー:2007/09/11(火) 17:53:55 ID:s77jdlmj
ワッフルあるだけ全部下さい
276名無しさん@ピンキー:2007/09/11(火) 20:12:01 ID:FmUuIbeu
ワッフル1200個下さい
277ワッフル売ってハワイに行こう:2007/09/11(火) 23:02:51 ID:/fs1iaCe
「今日のところは、お役に立てましたかね?」 

 仕事も終わり、既に常連となった馴染みの店で、可奈はカウンターの隣の席で酒を飲む稔に尋ねた。

「全てが解決した訳じゃないけど、十分過ぎる位に助かったよ」
「ソレは良かったです」

 稔に笑顔を向けられ、可奈は嬉しそうにグラスに口をつけた。
 コクンと一口、グラスの液体を飲んだ可奈は違和感を感じ、「あれ?」と小さく呟く。
 いつもご馳走になっているお酒とは種類が違う。ウイスキーとかワインとか、そういう意味での種類ではなく、格というのだろうか。
 不味い訳ではない。むしろ美味しい。
 不思議そうにグラスにもう一度口をつけ、可奈は「あ」と声を上げた。

「牧村さん、コレ、むちゃくちゃ高いヤツじゃないんですか?」

 以前酒を飲んだ際に、冗談半分で一度飲んでみたいと稔に言った酒の事を思い出し、可奈は慌てて稔に訊ねた。
 正確な値段は覚えていないが、確か小さなボトル一本で何万円もする高級なモノだったという事だけは覚えている。だからこそ、一度くらいは飲んでみたいという「高嶺の花」であり話題に出しただけで、催促したつもりなど毛頭も無かった。

「ああ、前に飲みたいって言っていたよな?」
「た、確かにそうは言いましたけど……」

 ソレがどうしたと言わんばかりに自分を見つめる稔に対し、可奈は申し訳なさで一杯な思いになった。
 たかが相談に乗った位でご馳走になれるほど安いモノではない。
 だというのに、稔は前回同様に気取らず普段通りに注文をしていた。もし可奈が酒の味が分からない人間であれば、そんな良い酒を馳走した事すら気付かれないであろう。

「ああ、もしかして遠慮しているのか?」

 急に挙動不審なる可奈に気付き、稔は可笑しそうに笑った。
 そんな稔を可奈は恨めしそうに見つめる。

「それは当然です!! だって、相談に乗ったくらいでこんなに高いお酒は釣り合いが――」
「いいんだよ」

 稔は可奈の言葉を遮り、自分のグラスを一気に煽った。
 空になったグラスを置き、可奈を見つめ返す。

「いつか言った事があると思うけど、コレは感謝の気持ちだ。その酒が高いのなら、俺はそれだけ小林に感謝している。それだけの事だよ」
「……牧村、さん」

 そう自分で言って置きながら、余りにも「臭かった」なと稔は苦笑した。
 小林可奈は自分にとって良き相談相手であり、このような男女の会話をするような相手ではない。
 その証拠に可奈はポカンと口を開けて、どう対応すればよいのかを考えている。

「あ、そ、それじゃあ、お言葉に甘えて。……頂きます」

 可奈は何処と無く恥ずかしそうに咳払いを一つしてグラスに口をつけた。
 先ほどの稔の言葉には特に触れなかった事から、稔は可奈が大人の対応をしてくれたものとばかり思っているが、実の所、可奈自身はそんな稔にときめいており、気の利いた台詞の一つも返せないだけであった。
278ワッフル売ってハワイに行こう:2007/09/11(火) 23:03:42 ID:/fs1iaCe
 ああ何故、と可奈は未だに思う。
 社内でもコレだけ稔と親密な女性社員は他に居ないと言うのに、自分は稔と「異性」としての付き合いは皆無なのだろうか?
 自分は毎回、平然を装うのに必死だというのに、稔は先ほどみたいな冗談を言っておきながら、これっぽちも自分に異性を感じている様子が無い。
 別に、稔と肉体関係を持ちたいという訳ではない。無論、皆無という訳でもないが、もう少しムードのある空気と言うか、互いが異性である事を意識した空気と言うか、そういうものを感じてみたい。
 などと、そんな事を願ってはいるが、本当に願いがかなうとしても、可奈は稔とソコから先へは進展出来ない気がしていた。
 稔における美耶子の存在。
 美耶子における稔の存在。
 ソレを考えてしまうと、自分の恋は結局は初めから叶う見込みなど無いように思えてしまう。
 しかし、憧れている人に頼られるのは心地が良いのは事実だ。
 それに、そういった恋愛感情とは別に、可奈は牧村親子の行く末が気になっていた。
 自身も父子家庭で育ち、しかし父は稔が美耶子接する様な愛情を注いではくれなかった。
 そのせいか、稔が美耶子に対し悩み、必死になっている姿を見ると嬉しくなってしまうのだ。

(結婚できる見込みが無いから、どこかで自身をミャーちゃんに重ねているのかしら? だとしたら、とても寂しく、哀れだ……)

 ふと、可奈はそんな事を考えた。
 殆ど叶う見込みの無い恋を胸に抱いて置けるほど、自分もそんなに若くない。
 酒がいい具合に回ってきたので……と、可奈は思い切って口を開いた。

「牧村さんは、再婚……って言うのはおかしいですね。結婚、しないつもりですか?」

 いつもの冗談っぽいノリで尋ねるつもりが、直前に変な事を考えていたせいで何処かシンミリとした口調になってしまった。
 普段の軽い調子で、さりげなく本音を聞け出したらラッキー程度の考えだったのに、自分の声色は随分と真剣みを帯びているように稔に聞こえただろう。
 しかし稔は気にした様子は無く、新しく用意されたグラスに口をつけながら「どうだろうな?」と苦笑しながら肩を竦めた。

「一度位は、妻になる人のウエディングドレス姿を見たいかもしれない」
「もし……。ソレが、ミヤちゃんとの二人の生活にもう一人……家族が加わる事になってもですか?」
「……やっぱバランスが崩れるかな?」
「どう……でしょうか? 牧村さんなら妻に対しても娘に対しても、平等に愛することが出来そうですけどね」

 ソコまで言って、可奈は自分が変な事を口走っている事にハッとした。
 同時に自分がグラスを三杯空けている事に気付く。

「わ、わたし、今日はちょっとダメみたいです」

 普段飲み慣れない高級な美味しい酒にペースを乱されたのか、悪い酔い方をしている。
 可奈はコレ以上変な事を口走らないうちにと慌てて立ち上がった。
 コレ以上こうしていると、稔に醜態を晒す所か、稔が触れて欲しくない所にまで土足で踏み入りそうな気がした。
 
「牧村さん、今日はその、ご馳走様でした。今日は何か変な事を口走りそうなんで、お礼はまた後日改めてさせてください」
「そうか? いつもみたいに絡んだり脱いだり、悪酔いはしていなように見えるぞ?」
「もう……牧村さんの意地悪」

 互いに笑い合い、可奈は稔に頭を下げてカバンを手に取った。

「小林……」

 可奈が踵を返した所で、稔に小さく呼び止められる。

「なんでしょう?」

 振り返る可奈に対し、稔はカウンターに向かい合ったまま真面目な表情になっている。
 そして静かに、呟いた。

「さっき聞かれた……結婚の件、な。以前から全く考えてない訳じゃないんだ――」
279ワッフル売ってハワイに行こう:2007/09/11(火) 23:07:46 ID:/fs1iaCe
何か展開がスレチっぽくなってきてるorz
根本は父娘モノだから、なんとかゆるしてくだしあ

次回エロ予定
280名無しさん@ピンキー:2007/09/12(水) 00:19:15 ID:P6quXEDB
ニ連発!
可奈さんいい人だなぁ
281名無しさん@ピンキー:2007/09/12(水) 01:37:31 ID:zNRkg/Ga
GJ!!
しかし、可奈に惚れてしまった俺はどうすれば…orz
282名無しさん@ピンキー:2007/09/12(水) 01:43:14 ID:j1a4YqoO
だが、たしかに最近は全く娘分がないな…
283名無しさん@ピンキー:2007/09/12(水) 12:00:42 ID:mN1lbyuu
本音としては父と娘が絡んで欲しい所だが……仕方ないかな?

贅沢言ってスマソ
284名無しさん@ピンキー:2007/09/12(水) 12:40:27 ID:0a0S3bZ6
>>281
義理の母娘で夫=父を共有とか妄想すればいいんじゃね?
285名無しさん@ピンキー:2007/09/12(水) 15:47:43 ID:YlozhNgm
GJ!!面白ければそれで構わん!!
286名無しさん@ピンキー:2007/09/13(木) 04:14:33 ID:Oq+cIYQb
娘にセクハラする父親とまんざらでもない娘が読みたい
287名無しさん@ピンキー:2007/09/13(木) 05:17:27 ID:A9zO0Nrz
両親が居ない間に孫娘に悪戯ずるじいちゃんはダメか?
288名無しさん@ピンキー:2007/09/14(金) 03:42:13 ID:B/Bhvj/L
爺さんと孫はありなのか?
スレ的に、俺はいけるが・・・
289名無しさん@ピンキー:2007/09/14(金) 03:49:15 ID:uKgG0X4k
展開上凄い難しいと思う。爺ちゃんと孫だとエロなしのほのぼの系しか思い付かんなww
290名無しさん@ピンキー:2007/09/14(金) 04:34:17 ID:eiOtfDtN
ボケてるじーちゃんが孫娘を死んだばーちゃんと勘違いしていて、
エッチさせろと泣きながらせがんでエッチするって感じのお笑いテイストのエロ漫画を見た事あるな・・・

ああいうのを除けば、息子の嫁に手を出すスケベ爺以外のネタが浮かばないwww
291人肌に温いワッフルをどうぞ:2007/09/14(金) 04:37:18 ID:eiOtfDtN

「牧村美耶子ちゃん、だね?」
「はい、そうですけど?」

 昼休み、美耶子が持参した小説を静かに読むべく図書室へ向かう最中の事だった。
 西校舎と中央校舎を結ぶ渡り廊下で、美耶子は上級生に声をかけられた。
 まだ入学して間もない上に、上級生に知り合いなど居ない美耶子は、当然この上級生が何者なのか知る筈もない。
 しかし上級生はまるで知り合いかのように妙に馴れ馴れしく話しかけてくる。

「ちょっと話したい事があるんだけど、いいかな?」
「はぁ……、少しなら構いませんけど……」
「それじゃあ、ちょっと付いてきてくれる? さすがにココは人通りが多くて騒がしいから」

 美耶子が自分に付いて来るものだと思っているらしく、既に何歩か歩き出している上級生の背に、

「いきませんよ?」

 美耶子はハッキリとそう告げた。

「え?」

 上級生は歩みを止め、美耶子を振り返る。

「話ならココでしてください。わざわざ移動する時間がもったいないですし、なにより、私にはそこまでして先輩と話す話題も必

要性も無いと思いますので」

 美耶子は手にしているカバーの掛かった小説を見せ、「私にも用事がありますから」と続けた。
 上級生は数回戸惑った様子で瞬きを繰り返し、すぐに気を取り直す。咳払いをして「こんな場所だけど、しかたない」と呟くと

、少しばかりかしこまった様子で美耶子を見た。

「まぁ、そうだね。今時、そんなことまでする奴は居ないか。僕としても、気軽にやっていきたいし……」
「……?」
「美耶子ちゃん、その、どうだ? 僕と付き合わないか?」
「……、……。…………ハァ?」

 美耶子は目を丸くした。
 つまりコレはアレか? "また"告白なのか? しかも、今初めて顔を合わせたばかりの人から――。
 ドッと疲れを感じながら、美耶子は小さく溜息を付いた。心情としては、面倒臭さ半分、話が長引きそうな事に対する不安が半

分といった所か。

「お断りします」
「……へ?」

 この上級生は何かと自分の中で話を勝手に進める傾向があるらしい。
 美耶子の言葉が信じられないといった様子で驚いている上級生に、美耶子は「それでは」と簡潔に頭を下げて図書室に向かう事

にした。

「ちょ、ちょっと待てよ、どういう事だよ?」

 上級生に腕をつかまれて引き止められた美耶子は、不安が的中した上に想像以上に厄介になりそうな状況に内心で涙を流す。
 今日は小説を読む時間は残りそうにない。
292人肌に温いワッフルをどうぞ:2007/09/14(金) 04:38:04 ID:eiOtfDtN
「離してください」
「その前に訳を言えよ」
「訳も何も、そもそも頷く理由が皆無です。私は先輩の事を全く知らないのに」

 上級生の指がギリギリと腕に食い込む痛みに顔を顰めつつ、美耶子は出来るだけ丁寧に答える。
 しかし上級生は納得できないらしく、美耶子の腕を離す所か引き寄せ、既に体同士が触れようとまでしていた。

「全く知らないなんて事は無いだろ!! サッカー部のキャプテンで、既にプロからスカウトもされて、何度かテレビにも出てい

るんだぞ!?」
「少なくとも私は、そんなの知りません。大体そんな事と、私と先輩が付き合うことに何の関係があるんですか」
「そうだぜ先輩。無意味にチヤホヤされて有名人気取りか?」

 突然美耶子と上級生の間に割って入った少女は、そう言って真っ直ぐに引いた平手を上級生の胸に叩き込んだ。
 肺を殴打された上級生は美耶子の腕を離して廊下に転げ、激しく咳き込む。
 恨めしそうに乱入者を睨み上げる上級生から数歩距離を取り、美耶子もその乱入者を見て、笑顔を見せる。

「京ちゃん!!」

 細身だが男子にも負けない長身の少女は、フンと鼻を鳴らして上級生を見下した。

「よう先輩、フラれたら大人しく引き下がれよ。情けなくて見苦しいぜ」
「な、なんだと」
「生憎アイツには既に相思相愛の人が居るんでな。はじめからアンタが出る幕なんてないってこった」
「この俺の誘いを蹴るほど、ソイツに魅力があるとでも言うのか!!」

 ゆっくりと起き上がり、先ほどまでの様子とは打って変わって激昂する上級生に、京は可笑しそうに笑って見せる。

「あーあ、本性出しちゃって……」

 中央校舎から走ってきた人影を確認し、京は笑顔で手を振った。
 上級生はそんな京の行動に目を丸くし、京の視線が自分ではなく背後に向かっている事に気付いて振り返った。
 ソコには、驚いた様子の教師が立っている。

「何の騒ぎだ!!」
「あ、いや、それは……」
「キョートーせんせ、その先輩が私の親友に乱暴をしていたんです」
「な、なんだと!?」

 京のワザとらしい物言いに、教頭は血相を変えて上級生を職員室へと連行していった。
 涙目になって必死に何かを弁解している上級生を尻目に、教師を連れてきた背の低い少女と京は笑顔でハイタッチする。

「舞、よくやった。先公を呼べとは言ったけど、まさか教頭つれてくるとはな。見直した」
「舞ちゃんも……。先生を呼んできてくれたの? ありがとう、助かったよ」

 ハイタッチを終えた舞は美耶子に「親友だもの、当然当然」と笑顔で答え、美耶子の胸に抱きついた。

「それに、ミャーちゃんの胸は私のモノだからね。パパさん以外には好きにさせないのですよ」
 
 既に日常と化している親友の行動に、くすぐったそうに笑う美耶子を見て、京は呆れた様子で呟いた。

「入学から一ヶ月、告白のお断り十人斬りをこなしたと思えば、ついには上級生からも声が掛かったか……。
 まったく、男ってのはどうしてこうデカイ乳に弱いのか……」

 自分の胸を摩りながら何処か恨めしそうな京の呟きは、平穏が戻った渡り廊下のざわめきに消えていくのだった。
293人肌に温いワッフルをどうぞ:2007/09/14(金) 04:44:52 ID:eiOtfDtN
娘分が皆無だと言われたので、エロを差し置いて娘分補充。
今回の話とは全く関係ないけどね。しかも父と絡まない……。

あれ?娘分補充に失敗してるっぽいんですが――



次回冒頭で緊急補充↓

「はじめまして、こんばんわ」

 男がそう挨拶すると、少女は少し緊張した面持ちながらも「こんばんわ」と丁寧な挨拶を返した。
 背は低く、一見とても幼い印象を受ける少女だったが、一言会話を交わした感じからは、とてもしっかりした性格だろうと男は思った。

「お名前は?」
「かみやみやこです」
「何歳ですか?」
「んと、4さいです」
「お兄さんが誰だか分かるかな?」
「……まきむらさん。きょうのあさ、おかあさんがつれてくるっていってたひとでしょ?」
「そうだよ」
「まきむらさん、おかあさんのことがすきなの?」

 少女の真っ直ぐな問いに男は一瞬戸惑う。
 正直に答えるべきか、大人としてはぐらかすべきか……。初対面の少女への対応に、男は頭を悩ませる。
 しかし、少女の母親が自分以上に驚いた様子を見せ、赤面して慌てふためいている姿を見て、すぐに笑顔を取り戻した。

「ああ。好きだよ」

 男が正直に答えると、少女はまるで自分の事のように嬉しそうに微笑み、そして上目遣いに稔を見た。

「わたしは?」
「……?」
「まきむらさんは、おかあさんだけじゃなくて、わたしもすきになってくれる?」
「……美耶子ちゃん」

 男は少女をそっと抱きしめ、自分の額と少女の額を合わせると、一語一句をゆっくりと答えた。

「もちろん。美耶子ちゃんも、お母さんと同じくらい好きになるよ。……約束する」

 男の言葉に少女は嬉しそうに微笑み、男に抱きついた。

「ありがとう、パパ――」

 少女の口から出た言葉は男も少女の母親も共に、まだ少女の口から出てくるとは想像だにしていなかった言葉であった。


↑以上、緊急補充分
次回こそエロ分補充。そしてまた親子の絡みに復帰します。
294名無しさん@ピンキー:2007/09/14(金) 05:17:47 ID:uKgG0X4k
激甘ワッフル1つくれぇぇぇぇぇぇぇぇっ!!!!!
295名無しさん@ピンキー:2007/09/14(金) 18:28:51 ID:u77aksYh
このワッフルを作ったのは誰だぁっ!?
296名無しさん@ピンキー:2007/09/14(金) 18:35:22 ID:gQioTJLM
美耶子かわえええええええええええええええ

おかわりきぼん!
297名無しさん@ピンキー:2007/09/14(金) 19:20:36 ID:1gH0xVd7
極甘ワッフル全部くれい!

298名無しさん@ピンキー:2007/09/14(金) 20:06:27 ID:b2yqIQwK
どこが失敗してるって言うのさ…
俺の心が最高にGJ!と震えているよ
299名無しさん@ピンキー:2007/09/15(土) 01:16:12 ID:hzONMHV/
>295
雄山乙
300名無しさん@ピンキー:2007/09/15(土) 07:48:57 ID:N03t4pOX
あんた最高だよ……GJ過ぎて泣けてくるぜ……っ!
301名無しさん@ピンキー:2007/09/15(土) 08:08:54 ID:dQdcu2HV
>>293神GJ!!
とりあえず俺にもワッフルを全部ください。


さて上級生は俺が秘密裏に拷問して殺しときますね。
302名無しさん@ピンキー:2007/09/15(土) 22:47:39 ID:8YjWQf11
>>301
待て待て、お前だけにそんな汚れはかぶさせる訳には行かねーぜ。
……俺も手伝ってやんよ
303名無しさん@ピンキー:2007/09/16(日) 02:35:45 ID:/ezIfzKu
またワッフルは売り切れてるな……
なら忘れられがちなスコーンをry
304名無しさん@ピンキー:2007/09/16(日) 04:35:47 ID:hjk80Grc
>>302是非俺も加えてくれ。とりあえずワッフルを食わせ続けて殺してやろう。

>>303スコーンは俺が全部食い逃げしました。悔しかったら可愛い娘と一緒に俺を追っry
305名無しさん@ピンキー:2007/09/16(日) 04:48:32 ID:q9JAVc5W
ひっく…ひっく……私のわっふる、おじちゃん達が食べちゃったよぉ…
306名無しさん@ピンキー:2007/09/16(日) 15:20:58 ID:y9/ew0fR
代わりに僕のフランクフルトをお食べ
307名無しさん@ピンキー:2007/09/16(日) 20:40:00 ID:jzVfJJLd
ポークビッツの間違いじゃん
308名無しさん@ピンキー:2007/09/16(日) 20:51:15 ID:pYuR9eNI
爪楊枝だよ
309名無しさん@ピンキー:2007/09/17(月) 16:58:03 ID:PH2RZxP7
ワッフル保守
310名無しさん@ピンキー:2007/09/18(火) 22:11:40 ID:hHrVFscK
この店にあるワッフルとスコーンを全て私に寄越しなさい。
さもなければ…牧村さんは私こと小林が貰って行くわw
いろいろお詫び
・今回は親子の擦れ違い様を書こうとしていたので、基本的に親子での絡みが薄くなってしまっています
・親子の絡みが見たいんだろ? 悪かった、今回は本当に悪かった!!
・小林さんとのフラグは初めから存在しないのに、あたかも存在するかのような書き方ごめんなさい
・でも「今だから告白しちゃいますけど、私、冗談なんかじゃなくて、本当に牧村さんの事……好きですよ?」っていう展開は考えてました
・でもでもさらにスレチ方向になるんで自粛します
・なるたけ親子の絡みを増やせるように話をいじり直していますので、続投がすこし遅くなりそうです(来週あたり?
・毎回量が少なくてごめry
・毎回名前が変わっているのは遊び心という名の仕様です


こんなgdgdな駄文に毎回レスを返してくれてありがとうございます。
当初の軽い気持ちでの投下がこんなになるなんて思いませんでした。

って、こんな書き方したら打ち切り臭くなるw
リアルがちと忙しいので、上記より多少遅れるかもですが、引き続きよろしくおねがいします



スレ的にはともかく、最終的に小林さんに春は必要だろうか……?
312名無しさん@ピンキー:2007/09/19(水) 03:19:17 ID:OJ7PopKe
大いにかまわない
313名無しさん@ピンキー:2007/09/19(水) 03:34:14 ID:b6O+OlXy
>>311

ワッフルしながら待ってますよ
314名無しさん@ピンキー:2007/09/19(水) 15:48:45 ID:FRgr/sW1
新作待ちだ
315名無しさん@ピンキー:2007/09/19(水) 17:25:23 ID:CKNBbgOE
父と娘なのに
可奈さんにほれてしまった

まあ可奈さんは俺の嫁
316名無しさん@ピンキー:2007/09/19(水) 22:13:42 ID:fjK6/+RH
>>>>315
ふざけるな可奈は俺の嫁。

つか、3Pにすれば全て解けt(ry
317名無しさん@ピンキー:2007/09/20(木) 00:37:49 ID:9lz9fpEI
おいおい、男の嫉妬は醜いからやめろよ(`・ω・´)
318白いシーツを広げて:2007/09/21(金) 00:38:11 ID:FR0TnyTC


 大切なものほど脆くて、あっけなくて。
 壊れてしまう時は一瞬だということを、少女は6歳のときに知った。

 酷く寒い冬の日のことだった。
「……」
 少女は一抱えほどもありそうな大きいボストンバックを、半ば引きずるようにして歩いていた。
 日差は暗雲に隠れ、今にも雪でも降ってきそうな天気である。寒さと疲労で少女の足取りは
重い。元より、この荷物は子供が、しかも幼い女の子が持てるようなものではない。
 それでも持っていかなければならなかった。これは現時点での少女の全財産で、これがなけ
れば生きていけないし……何より、誰も少女のことを助けてくれなかったのだから。
 両親が死んでしまってからの一応の親権者だった叔母は、行き先だけ告げると強引に少女
を家から叩き出した。道を行く人たちは少女の様子を怪訝そうに見こそするものの、誰も少女
に声をかけようとはしない。
 誰もが少女に無関心であり、誰もが少女の敵だった。だから少女は歯を食いしばって前へ
進む。こんなことで泣いてなどいられない。泣いていても生きてはいけない。
 少女は賢かった。幼い自分ひとりでは生きていけないことを理解していた。誰かを振り返らせ
て、すがらなければ幼い自分が生きていく術はない。
 その為に、歩いていた。
 叔母から告げられた公園。そこまで行けば、自分を引き取ってくれる人がいる。
「いぬい……あきと……っ」
 その人がきっと自分を救ってくれる。そう信じて、少女は叔母から教えられた名前をうわごと
のように繰り返す。公園に行かなければ、その人に会わなければ……
 どんっ
「きゃ……っ!?」
 突然何かにぶつかり、少女は転倒してしまう。足に走る激痛――それでも何とか上体を起こ
そうとして。
「どこに目ェつけて歩いてんだこのガキ! ぶっ殺すぞっ!!」
「ひっ!? ご、ごめんなさ……」
 上から降りかかる罵声に、体が縮み上がる。
 幸いなことに、ぶつかった男はそれきり少女には目もくれずに立ち去っていく。身じろぎをし
ようとして、「んぅ……」、少女は顔をしかめた。
 足に激痛が走り、立つ事ができない。どうやら転んだ拍子に足をくじいてしまったようだ。
 もう、一歩だって歩けそうになかった。
319白いシーツを広げて:2007/09/21(金) 00:40:24 ID:FR0TnyTC
 ぽつ……
「あ……」
 追い討ちをかけるように一滴、空から雫が落ちてくる。雫は瞬く間に雨となり、少女の上へ
と降り注ぐ。
 少女の目の前で、道行く人たちが小走りで雨の降る通りを走っていった。
「ぁ……は、ぁ……」
 凍える吐息は白く宙に広がり、そして雨にかき消された。少女は空を見上げる。その先に
広がっているのは、どこまでも灰色な空。
 いったい、世界が灰色になったのは、いつからだっただろう。
 空虚で一人ぼっちな世界に放り出されたのは、いつのことだっただろう。
 ――神様は空の上にいらっしゃるの。そこから私たちの行いを見ていらっしゃるのよ。
    だから、いい子にしていましょうね……
「あぁ……」
 母の言葉が脳裏をよぎり、少女は息を吐いた。神様がいるのなら、きっとその神様は自分
に死ねといっているのだろう。悪い子だから、いらない子だから死んでしまえと。
 雨はどこまでも容赦なく少女を叩きつける。冷たい冬の雨は痛いくらいで、瞬く間に少女の
体温を奪っていく。
 まぶたが重くなって目を閉じる。その瞬間、瞳にたまっていた雫が押し出され、頬を流れて
いった。
「ごめん……なさ……ぃ」
 誰に対する謝罪だったのかも分からない。どうでもいい気がした。どうせ自分はここで死ん
でしまう。
 這いつくばって、雨に打たれて。惨めな自分には、これがお似合いかもしれない……


「――大丈夫か!?」


 唐突にかけられた声。その声は少女の心に大きく響く。
 その瞬間、少女の世界は空虚でも一人でもなくなった。間違いない。少女の存在を認識し、
興味をもってくれる人が彼女の前に現れたのだから……
 ……いつの間にそこにいたのか。一人の男が少女の前に屈んでいた。
 不思議な男だった。傘を差しているにも関わらず、上半身のスーツが濡れている。おそらくは
少女の姿を認めるなり、急いで走ってきたようのだろう。
 そして何より不思議なのは、男が自分のことを『見て』いたことだった。自分を見て、驚き、哀
れみ、そして憤っている。
 どういうことだろう。
 今まで自分の存在に気づくものなど、誰もいなかったはずなのに。
320白いシーツを広げて:2007/09/21(金) 00:42:42 ID:FR0TnyTC
 胡乱気に見つめる少女に構わず、男は少女を抱き起こした。
「酷い熱だ……おいお前、親御さんは!? 娘をほったらかして、どこをほっつき歩いてるん
だ!?」
「お、や……?」
「お父さんとお母さんだよ!」
 お父さんとお母さん。小首を傾げて少女が反芻した。
「そんなの……いないです」
「え……?」
 少女が呟いた言葉に、男が目を丸くする。
 その反応に構わず、少女は抑揚のない声で続けた。
「いたけど、いなくなっちゃった。二人で、どこかに行っちゃった。連れて行ってほしかったけ
ど、連れて行ってくれなかったの……」
 にこり、と少女は微笑んだ。どこか壊れた笑みだった。
「連れて行ってくれなかったって、まさか、おまえ……」
 まさか、何だと言うのだろう。どうでもいい。 男の言葉を遮り、少女は続ける。
「ねぇ、おじさん。……私、どうして生きてるのかな?」
「――っ!?」
 それは無邪気ゆえに、どこまでも男の胸を抉る問い。少女は男を見ながら、しかし何も見
えていないように言葉を紡いでいた。
「お父さんもお母さんもいないのに……どうやって生きていけばいいのかな……」
 空虚な言葉は、白い息となって溶けていく。大気へ、雨へ、少女を救おうともしない世界へ

 男はぎゅっと唇をかみ締める。伝えるべき言葉が見つからない。元々そんな言葉はない
のかもしれない。
 ここまで傷つき、打ちのめされた少女をどのような言葉なら救えると言うのか。
 けれども伝えなければと思った。言葉だけではなく、自分の意志を。
「……いる」
「ぇ……」
「お父さんなら、ここにいる」
 呟いて、男は彼女を静かに抱き寄せた。呆けたように男を見つめていた少女は、いとも簡
単に彼の胸に身を寄せる形となる。
 少女の震えが全身へと伝わっていく。しかしそれは恐れから来るものではないと男は知っ
ていた。
「俺の名前は、乾明人だ」
321白いシーツを広げて:2007/09/21(金) 00:44:02 ID:FR0TnyTC
「あ……」
 いぬいあきと。
 それは少女にとって、特別な名前だった。自分を救ってくれる人の名前。
 彼は手を少女の頭にやると、綺麗な黒髪をくしゃくしゃっと撫でてやった。
「今まで、よく頑張ったな……ふゆか」
 瞳が揺らいだ。
 何も映さなかった少女の目の焦点がぼんやりと合っていく。まるで悪い夢から覚めたよう
に。
 本当は悪夢など一つだって覚めてはいない。けれども少女は一つだけ、忘れていたこと
を思い出した。
 ふゆか。
高槻冬香。それが、自分の名前。
 そんなことでさえも私は、今の今まで忘れていた……
「ぁ……っ」
 じわり、と瞳が潤んだ。
 それが合図となって、後から後から涙があふれ出てくる。駄目だ、と思った。泣いたら崩れ
落ちてしまう。もう二度と、自分で立てなくなる。
「いいさ」
 男が、呟いた。
「泣いたっていい。子供ってのはそういうもんなんだから――無理すんな。泣いちまえ」
 ――それまでで、きっと限界だった。
「あぅ……っ……、え……ぐ……っ」
 嗚咽が、涙が。
 溜まっていたものが少女の中から溢れ出して、少女は自分の顔を男の胸板に押し付ける
。それでも止まらない。止まらない。
「うぁぁぁぁ! ひぐ……ぁ、ぁぁぁぁ……っ!」
「……」 
 男は何も言わず、ただ少女を抱きしめ続ける。冷たい雨から少女を守るように。
 その温もりに包まれながら、少女は泣き続ける。自分はここにいるのだと、世界に証明す
るかのように。

 それはまるで、産まれたばかりの赤ん坊のようで――
 そしてきっと少女はこの時、確かに新しい親の元へと生れ落ちたのだった。



 二人は出会い、そして幾つもの季節を共に過ごしていく。
 二人の物語が再び始まるのは、もう少し後のこと。
 高槻冬香が乾冬香となってから、8年目の夏のお話――
322名無しさん@ピンキー:2007/09/21(金) 00:47:50 ID:FR0TnyTC
 ワッフルの人じゃないけど投下してみました。
 次は幸せな冬香が書けるといいな……

 それではお目汚し失礼しました。
323名無しさん@ピンキー:2007/09/21(金) 01:04:03 ID:YDgTisxr
是非書きたまえいや、書いてください
324名無しさん@ピンキー:2007/09/21(金) 01:18:28 ID:HXEQ8ZEy
これは始まりなんだよな、続きが楽しみでしょうがねえ。
大きくなった冬香の姿を、おじさんに見せてくれ。
325名無しさん@ピンキー:2007/09/21(金) 11:24:14 ID:wagwVPXv
自分で書いたり、人のを読んだりして思うんだけど、
やっぱ血が繋がってないからこそ、家族のありがたみを知るんだよな

当然として存在する家族にも、無論愛はあるし、ソレが軽いとは言わないが、
当然だという事に感覚が麻痺してるんだよな・・・・

家族愛を知らない人や、ソレに麻痺している人は人を愛せない
逆に、家族愛を失った事がある人や、ソレに飢えている人は、絶対に家族を――
たとえソレが血縁でなくとも、裏切る事はないんじゃないのかな

自分が幸せだったら本当の意味では分からない、そんな世界が、義理の父と娘の話にはあるんだよ・・・・




いや、自分はそんな大それた話なんてかけないけどさw
続きがあるならば是非とも期待させてください
326 ̄ ̄ ̄ ̄∨ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄:2007/09/21(金) 12:57:33 ID:uogKhxla
        ,. -ー冖'⌒'ー-、
       ,ノ         \
       / ,r‐へへく⌒'¬、  ヽ
       {ノ へ.._、 ,,/~`  〉  }    ,r=-、
      /プ ̄`y'¨Y´ ̄ヽ―}j=く    /,ミ=/
    ノ /レ'>-〈_ュ`ー‐'  リ,イ}    〃 /
   / _勺 イ;;∵r;==、、∴'∵; シ    〃 /
  ,/ └' ノ \   こ¨`    ノ{ー--、〃__/
  人__/ー┬ 个-、__,,.. ‐'´ 〃`ァーァー\
. /   |/ |::::::|、       〃 /:::::/    ヽ
/   |   |::::::|\、_________/'   /:::::/〃
327名無しさん@ピンキー:2007/09/22(土) 03:38:17 ID:pgJyg+rr
>>322
GJ!
続き待ってます。
328名無しさん@ピンキー:2007/09/22(土) 20:15:25 ID:T+IObmbN
超絶Gj!!これでこのスレに通う楽しみが増えたwww
続き期待してます
329名無しさん@ピンキー:2007/09/23(日) 07:15:57 ID:dbm6zqBe
>>322超GJ!!!

さて、不幸な人生から救われた冬香がどんなふうにエロエロな幸せに嵌っていくのか楽しみだ。
330名無しさん@ピンキー:2007/09/24(月) 22:28:12 ID:XVewZ3fh
>>322
いいねえいいねえ。一つ一つの表現が心に触れてくる感じだわ。
> そしてきっと少女はこの時、確かに新しい親の元へと生れ落ちたのだった。
ここから初まった親子関係からどんな愛が紡がれたのか、期待でドッキドキですよ。
331名無しさん@ピンキー:2007/09/25(火) 23:49:55 ID:ATjlmlFA
お金持ちの娘ってファザコンが多いが理由は簡単。
女は尽くしてくれる人に懐く。
332白いシーツを広げて:2007/09/26(水) 17:49:14 ID:b/kfZRha


 乾明人の朝は、みそ汁の匂いから始まる。
 階下から漂ってくる食欲をそそる匂いで目を覚まし、いそいそとハンガーに吊るされたシャツを
手に取る。このシャツはいつも前日のうちにアイロンがけが済ませてある。自分ではなく娘の手
によって、だが。
 そのことに感謝しつつ袖を通すと、明人の顔はもう社会人のそれになっている。乾明人は弁護
士である。他人の人生がかかった仕事を、眠そうな顔でするわけにはいかない。
 ネクタイを締めて居間へと行くと、その時には既にテーブルの上に朝食が並んでいる。朝食の
準備を終えた娘の冬香が明人を見つけ、にっこりと微笑む。
「おはようございます、父さま」
 柄でもないし『父さま』はやめろと言っているのだが、これがなかなか直らない。明人は毎度毎
度微苦笑しながら、「おう」、食卓を座る。
 いつも通りの朝。いつも通りのやりとり。
 そんな繰り返しが、二人にとって約束された幸せなのかもしれなかった。



 今日の朝食のメニューは白米にみそ汁、焼き鮭、玉子焼きに納豆といったものだった。
 なかなかに豪華な顔ぶれだと言える。それらを作る手間を考えれば、豪華すぎるくらいかもしれ
ない。
 今日は朝食をとる時間がいつもより一時間ほど早い。それでも冬香が作る朝食には、一切妥協
がなかった。冬香が起きたのは、明人よりも一時間以上も前だろうに。
「……悪ぃな、冬香」
「はい?」
 冬香は玉子焼きをつまんだまま、きょとんとした顔をする。
 彼女の服装は、食事中の今でもなおセーラー服の上にエプロンを羽織った格好である。これなら
セーラー服でご飯を食べても汚れが付かない、という理由だった。
 乾家の食事は、基本的に全て冬香が担当している。勿論明人がやらせているわけではなく、冬香
が自分で言い出したことだった。自分が家事を全部やるから父さまは気兼ねなく仕事をしてほしい、と。
 その言葉に甘えるように家事は冬香に頼りっきりである。無論、罪悪感は常に持ち続けているのだが。
「こんなに早く起こしちまってさ。……眠いだろ、まだ」
 そう言って初めて、冬香は明人の言葉を理解したようだった。「あぁ」、合点がいったように微笑む。
333白いシーツを広げて:2007/09/26(水) 17:51:12 ID:b/kfZRha
「大丈夫です、慣れてますから。それより、父さまの方こそ今は忙しいんでしょう?」
「……ま、な」
 明人は頬を掻いた。確かに今明人は忙しい時期に入っている。というのも、明人が担当して
いる裁判の日取りが迫っているのだった。今日も朝早くに出かけて準備しなければならない。
仕事の状況しだいでは、事務所に泊まりこみということも有り得る。
 そのことは既に冬香は知っている。知っていてこの反応なのだ。駄々をこねることもなく、暗
い顔をすることすらない。
 出来た娘である。出来すぎている、とさえ思う。
 そういえば――こんなことがあった。
 冬香が、家事は自分がすると言い出した時のことである。
 その時冬香はまだ小学4年生だった。明人は当然の如く反対した。小学4年生といえば親に
とっては可愛い盛りである。思うように遊ばせてやりたいし、子供だって遊びたいはずだ。
 家事を子供に任せきりにする親はいない。そんな親子は有り得ない……明人はそう言った。
 冬香はその父親の気持ちを全て受け止めた上で、しっかりと父親を見つめ、こう返した。
 ――それなら……『そんな家族』なら、ありですか?
 彼女は決して屁理屈を言っている訳ではなかった。たった二人しかいない家族の中で、一人
は家事と仕事の両方を背負い、もう一人はのうのうと遊び呆けている……そんな状況が許せな
かったのだろう。
 その熱意に負けた形で、それ以来家事は冬香に任せている。もし勉強に支障がでたり体を壊
したりでもしたらすぐさまやめさせようと思っていたのだが、そんなこともない。恐らくは冬香の方
も、明人に『やめさせる言い訳』を与えないようにしているのだろう。
 まったく、大した子だと思う。その芯の強さは自分でも勝てる気がしない。
「時に、冬香」
「はい?」
 玉子焼きをつまみながら、明人はふと尋ねた。
「学校の方は上手くいってるか?」
 冬香は今年の春、近くの中学校に進学した。いわゆる花の中学生と言うやつ
である。エプロンの下に着ているのも、その制服のセーラー服である。
 手塩にかけた娘の制服姿が見られるのを父親として喜ぶ反面、新しい環境で
何か不都合がないかと心配してしまうのも親心である。小学校の頃両親がいな
いせいで虐められていた冬香を知っているだけに、不安も募ろうというものだった。
 その不安が的中したかのように、冬香の顔が少し曇った。
「えっと……その」
「……なんだ、何かあるのか?」
334白いシーツを広げて:2007/09/26(水) 17:52:58 ID:b/kfZRha
「あ、いえ、父さまが心配しているようなことではないんです。お友達もたくさんいて、みんな仲良
くしてくれていますし。ただ……」
 冬香が下を向いた。ごにょごにょと口の中で言葉をころがしている。
「二学期になったら、学園祭があるじゃないですか」
「……うん?」
 あるにはあるが。
 予想外の切り口に首を傾げる父の前で、娘は消え入りそうな声で続けた。
「それの……みすこん? というものに出てみないかと、お誘いを受けまして……」
「……はぁ」
 みすこん。みすこんとはあれのことだろうか。学園なり県なり国なりの中から一番の美人を選ぶ
、ミス〜コンテスト。
 誰それに虐められているだの教師がセクハラをしかけてくるだのといったことを想像していただけ
に、肩透かしをくらったような気分である。しかし当の冬香は一世一代の大問題でもあるかのように。
「どうしましょう父さま、みすこんってあの、すごく露出の高い水着を着せられちゃったりするんでしょ
うか?」
「いや、流石に中学校でそれはやらないだろ」
 あくまで学園祭だって学校の行事なのだし、PTAが黙ってはいまい。そんな破廉恥な……と、思い
つつ。
「父さま、どうしたんですか? やけに遠い目をして」
「いや、ちょっとそんな水着をした冬香を想像してみた」
 正直に告白すると、冬香が顔を真っ赤にした。……それを見て、しまったと思う。やはり自分はデリ
カシーがなくていけない。
 頬をかきつつ、必死に言葉を探す。
「えぇと、けど、まぁ……あんまり似合ってなかったな」
「……父さまのえっち。しかも失礼です」
 どうやら自分は、デリカシーがない上に乙女心も分かっていないようだった。水着が似合わないと
いったのは、別にそういう意味ではないのだけど。
 改めて、目の前でいじいじしている冬香を見やる。
 まだ幼さの残る顔立ちに腰まで伸ばしている黒髪、丁寧な口調。冬香は生粋の大和撫子タイプだ。
露出の高い水着よりも、例えばそう、今のようなエプロンの方が似合っている。
 そういう意味だったのだが。
「悪ぃ悪ぃ。でも、ま……出てみてもいいんじゃないか、ミスコン。冬香にその気があれば、だけどな」
 適当なことを言って、強引に話を終わらせてしまう。そんな父をジト目で見ていたが、それ以上糾弾
する気がないのか冬香は一つ息をついた。
「そうですか……でも、やっぱり断るのも悪いし、うーん……」
 冬香は自己顕示欲というものを全くと言っていいほど持ち合わせていない。ミスコンに出る理由も、
あくまで友人に誘われたからなのだろう。悩む冬香を眺め、明人は微苦笑する。
335白いシーツを広げて:2007/09/26(水) 17:54:37 ID:b/kfZRha
 ――それにしても、冬香がミスコン、ねぇ
 分からなくはないのだ。冬香は美しい――恐らくは、親としての贔屓目を抜きにしても。
 ただ、実感がわかない。
 8年前はあんなに幼かった冬香が、こんなに美しくなるとは思わなかった。そう思うに付け、
明人は8年間という時間の長さを思い知らされる。
 勿論、楽しいことばかりではなかった。悲しいこともあり、悲しませてしまったこともあった。
父親としての自分の不甲斐なさに悔しい想いをしたことも一度や二度ではない。
 ……そういう意味では確かに、冬香を引き取ったことを後悔したこともある。自分は本当に、
この少女の父親として相応しいのか、と。
 それでも、8年間一緒にやってきた。
 二人の関係はちぐはぐで、ぎこちなくて、脆い絆が切れてしまわないように必死だったけれども――

「ごちそうさん。じゃ、行ってくるわ」
「はい……あ! ちょっと待ってくださいね」
 立ち上がると、冬香も何かを思い出したように席を立った。台所の方へとぱたぱたと走っていく。
「ん?」
 戻ってきた冬香は、一つの包みを持っていた。紺色の布で包まれた、直方体の箱。
「もしかして、それ……弁当か?」
 戸惑いつつ明人が尋ねる。
 家事をすることは了承した明人だが、弁当だけはいつも断ってきた。朝の忙しい時間に朝食と弁
当の二つを作るのは負担になる。
 娘にそこまで負担をかける訳にはいかないという明人の心を、冬香も汲んでくれていたと思って
いたのだが……
「はい。駄目だというのは承知のうえだったんですけど、どうしても……父さまのお役に立ちたくて」
「……」
 おずおずと弁当を差し出す冬香。それを無言で見つめる明人。
 なんと言っていいのか分からない。確かに嬉しいことは嬉しいのだが、あまりにも唐突過ぎて、何というのか……
「あの……ご迷惑でしたか?」
 沈黙を不快と取ったらしい。弁当を手に持ったまま、冬香は明人の顔を見つめる。不安そうな上目遣い。
 ふっと笑みがこぼれた。
「い〜や逆だ、大助かりだよ。悪いな、ここまで気ぃ使ってもらってさ」
「わ……」
 左手で弁当の包みを受け取り、右手をぽふっと冬香の頭の上に乗せる。そうして娘の頭を撫でた。彼女の綺麗な
黒髪を乱さないように、優しく。
「さんきゅ、な」
 冬香は一瞬驚いたような顔をしたが、すぐに満面の笑顔を浮かべた。
「……はいっ♪」



 乾明人は時々思う。自分と冬香の関係は何なのだろう。
 家族。それは間違いない。けど、それにしては何かちぐはぐな気がする。親子。そうなりたかったのは確かだが、今
の状態は果たして正しい親子の形なのだろうか。
 そこまで考えて、たいてい明人は思考を放棄する。……考えていたって仕方ない。結論はいつも一緒だ。

 ――ま、こんな関係も、悪かないさ。
336名無しさん@ピンキー:2007/09/26(水) 17:58:34 ID:b/kfZRha
 8年後冬香。父親に敬語を使ってしまうのは、やはり過程が過程だからです。
 それにしても「おじさん」から「父さま」とは、エクセレントチェンジにも程がありますなぁ……
8年の間に何があったんでしょうか。

 次も頑張ります。
337名無しさん@ピンキー:2007/09/26(水) 18:19:38 ID:Y00J9Oe4
一番乗りでGJ。
うん、丁寧な描写が物凄い好みです。これからも期待してます。
338名無しさん@ピンキー:2007/09/26(水) 20:24:47 ID:ECJHDMh6
おれ、これから公園行ってくる。
雨は降りそうにないけど・・・

突き飛ばされて足をくじいた少女を捜すのさ!



GJ!!
339名無しさん@ピンキー:2007/09/26(水) 23:22:57 ID:UKW9zj9f
GJ!いいなあこんな朝。
文章から冬香の性格や容姿が浮き出るようだぜ。
大好きだけどぎこちない親娘ってのも新鮮でいいな。
340名無しさん@ピンキー:2007/09/26(水) 23:26:32 ID:v9ECETbc
>>336

GJ!

何て理想な親子なんだ
341名無しさん@ピンキー:2007/09/27(木) 16:55:54 ID:oUGWFxbj
文章からにじみ出る落ち着いた雰囲気が素晴らしい。
これから二人の関係がどう変化するのか気になるぜ。
342名無しさん@ピンキー:2007/09/27(木) 17:38:11 ID:ceFC21xG
>>338
マジで俺も実行してみたが野良猫くらいしか居なかったぜ(´・ω・)
343ワッフルワッフル:2007/09/27(木) 23:32:28 ID:8oJIxCUJ
修正履歴
展開させようとしていたネタが被った事で気後れ。展開を少し変える(Ver1.0>1.2)
娘分足りね。そんな言葉に自覚&納得。さすがにコレは不味いのでは?と思い修正(Ver1.2>1.6)
もうこうなったら、これからの展開の為、今までの話も細かい所を修正しちまえ(Ver1.6>1.7)


あらすじ(Ver1.7修正版)

 牧村美耶子が中学校に入学してから二ヶ月が経つ。
 小学校からの親友に加え、新しいクラスでも特に親しい友人が出来た美耶子は、可愛さと胸の大きさからか何人もの男子に告白されると言う厄介事を乗り越えつつも、のんびりとした健やかな日々を送っていた。
 そんなある日、美耶子はとある悩みを抱えていた。
 小学校からの親友、白根京がそんな美耶子の異変に気付き訳を訊くと、先日父と会話をしていた際に、些細な事から父親と自分の関係ついて不安になってしまったのだと言う。
 以来、父との生活が今までにないほどギクシャクとし、互いの行為が噛み合わずに空回りしているとの事。
「そんなの、美耶子らしくもない」
 小さな頃から互いの事を良く知っている京はそう言う。
「でも、お前の事だ。普段通りにしていれば、すぐにまたいつもの生活に戻れるんじゃないのか?」
 美耶子は俯き、顔を横に振った。
「私はそうでも……パパは、本当は私の事を疎ましく思っているのかもしれないから……」
 そんな不安を抱き始めてしまった少女は、日々を自分が生み出す不安に押しつぶされそうになりながら過ごしているらしい。
 絶対的に父を信頼していた親友がココまで不安になっている事に対し、京は励ましてあげたいにも拘らず、美耶子にかける最適の言葉が見つけ出せない自分を歯痒く思うのだった。

 同じ頃。
 牧村稔は最近の自分の娘に対する行動に違和感を感じている事を、元同僚、現部下の小林可奈に相談していた。
 稔の話では、なぜか娘を自分から遠ざけるような言動をとってしまうのだという。
 それも、意識してソレをやっているのではなく、後々思い返してみれば「娘を突き放している」と取れるような些細な事ばかりなのだという。
 しかし、そんな些細な事でも、皆無だった生活では酷く目立ってしまうもので、美耶子もソレを感じ取ってか、最近調子が悪そうにしているらしい。
 可奈は「親離れを促しているのでは?」と一旦考えるも、コレまで娘を溺愛し、生活の拠り所としている稔を知っている以上、それはありえないと判断した。
 ソレは稔も同様で、美耶子無しでは生きていけないとさえも豪語するほどだ。
 しかし、最近の自分の言動はソレとは反している。
 その事から、稔は自分の美耶子に対する愛情は見せ掛けだけの偽りなのではないかと落ち込んでいた。
「今思えば、俺は父親らしい事を何一つ、あいつにしてやれてなかったのかもしれない」
 幼い娘に部活もさせず、家事ばかりさせている。
 そんな引け目からか、卑屈になる稔を可奈は一喝した。
「どうしてそんな事を言うんですか?」
 驚く稔に可奈は断言する。
「私は知っています。常にミャーちゃんの事を考え、心配し、誰よりも愛している牧村さんの姿を、私は知っています」
 本人である稔よりも強く、ハッキリと、可奈は断言した。
「だから……牧村さん、もっと自分に自信を持ちましょうよ。
 少なくとも、その自信を取り戻すだけで、ミャーちゃんが感じている不安は取り除けるんじゃないですか?」
 そう言って可奈が浮かべた笑みに、稔はまた失いつつあった自信を取り戻せるのであった。
344ワッフルワッフル:2007/09/27(木) 23:34:23 ID:8oJIxCUJ
 その日の稔の帰宅は普段より遅いものであった。
 その理由は単純にして明快。『小林可奈と酒を飲んでいた』からである。
 美耶子を幼少の頃に引き取って以来、稔の日常は常に未知との遭遇であり、同時にその全てを越えなければならない試練の日々でもあった。
 結婚を控えていたとは言え、それまで育児など無縁だった彼に、まだ4歳の子供……それも男の子ならまだしも女の子の世話というのは、非常にデリケートかつ重圧的な責務だ。
 娘と入る風呂に始まり、服の選び方や稔自身の生活態度……。娘との接し方一つですら、稔は頭を悩ませた。
 ソレは亡き真奈美への想い故か、稔自身が思い描いていた父親を完遂しようとする為か――。
 ともかく、そんな稔に救いの手を差し出したのが、小林可奈だった。
 可奈もまた父子家庭で育ち、仕事に掛かりきりの父のせいで、父からの愛状に飢えていたのだという。そんな経験をしてきた可奈の言葉は、稔にとってどんな育児本よりも信頼できる情報である。
 そして、稔が可奈にお礼をしたいと言った所、返ってきた言葉が「美味しいお酒をご馳走してください」だった。
 以来、稔は可奈に美耶子の件で相談に乗ってもらった際に、その報酬として可奈と二人で酒を飲みに行くのはもはや恒例とも言える行事になった。
 無論、美耶子も(相談内容の中核が自分という事までは知らないが)その事は知っている。
 故に、稔は油断していたのかもしれない――。
 稔が帰宅した時には既に部屋の明かりは落ちていた。
 確かに少々遅い時間ではあったが、普段の美耶子ならばまだ起きている筈の時間であるが、部屋の電気を全て落としているという事が気になり、稔はそっと美耶子の部屋を覗いてみた。
 美耶子が寝ている事を考慮して静かにノックし、反応がない事を確認してから僅かにドアを開ける。ドアから僅かに覗く美耶子の部屋も暗く、ベッドには美耶子の姿が確認できた。
 愛しい娘の顔を見たいという気持ちもあったが、その為だけに寝ている美耶子を起こしては可哀想だし、ギクシャクとした最近の事を考えると、美耶子が寝ているのも自分とは顔を合わせにくいという意思からなのかもしれない。
 稔は寂しい気持ちを抱えたまま美耶子の部屋の前から去り、風呂場に向かった。
 バスタブには既に熱い湯が張ってあり、何時でも入れるように脱衣所にはタオルや稔のパジャマが準備されている。こういった所にいつも通りの美耶子の優しさを感じ、稔はどこかホッとした。
 稔は服を脱ぎ、湯船に身を沈めて深く溜息を付いた。
 湯に浸かっているというのに今ひとつリラックスしきれていないのは、やはり帰宅したのに美耶子の声を聞いていないせいだろう。
 娘の声が他所と家の切り替えのスイッチになっているなんて、習慣とは恐ろしいものだ。
 先ほどとは打って変わり、稔は肉体的にではなく精神的に溜息を付いた。
 最近の娘との擦れ違いの日々は、美耶子だけでなく自分自身にも体調の不良をまねいているらしい。

「ふぅ……。どうしたものか――」

 稔は天井を眺めつつボンヤリと考えを巡らせる。
 小林可奈との会話で、失いかけていた自信は取り戻せた。
 自分は美耶子を愛している。その想いに偽りはない。
 問題は、最近の自分の言動の矛盾だ。
 その原因さえ判明すれば、このギクシャクした日常に終止符が打てるというのに。
345名無しさん@ピンキー:2007/09/27(木) 23:35:03 ID:8oJIxCUJ
「今はとりあえず、ミヤの不安を取り除いてやる事だけを考えるか」

 今後の自分の方針に一区切りをつけ、頭を洗おうとバスタブから体を起こし掛けたところで、稔は脱衣所に人の気配を感じて視線を脱衣所へと向けた。
 モザイク柄のガラス戸越しに、誰かが立っているのが見て取れる。
 稔は驚き、身を硬くするも、

「パパ……お帰りなさい」

 ガラス戸越しの娘の声に、稔は強張っていた体の力を抜いた。

「ああ、ただいま。遅くなって悪いな」
「ううん、そんな事ないよ。お仕事、いつもご苦労様」
「……ああ? あ、ありがとう。……ミヤ、どうかしたか?」

 稔は違和感を感じて娘を呼んだ。
 確かに、普段の美耶子ならばこの様なねぎらい方をしても不思議はない。
 しかし、今の美耶子の台詞の声色には普段の美耶子とは違う、普段の美耶子からは感じられない極度に緊張しているような感じを受けた。

「さっき部屋を覗いた時も寝ていたみたいだし、体調が悪いなら寝ていた方が――」
「大丈夫、ちょっとウトウトしてただけだから」
「そう、か?」

 ソレならば……良いのだが。
 内心そう呟く稔に、美耶子は続けて言葉をかける。

「……パパ、幾つか……訊いてもいい?」
「なんだい?」
「今日の帰りが遅かったのは……また、小林さんと……?」
「あぁ、今日もイロイロと助けてもらったからお礼にな。……ソレがどうかしたか?」
「…………」
「ミヤ?」

『美耶子の様子が何処かおかしい』
 美耶子と言葉を交わすにつれ、そんな稔の不安は確信へと変わっていく。
 そして、美耶子が無言になってから脱衣所で何かをしている事が気にかかった稔が改めて体を起こそうとした所で、脱衣所と仕切られたガラス戸が開かれた。

「ミヤ!?」

 稔は驚いて目を見開いた。
 ソコには全裸になった美耶子が、顔を赤くしながらも何処か決意をしたような目をして立っていた。
346名無しさん@ピンキー:2007/09/27(木) 23:39:43 ID:8oJIxCUJ
やべ、>>344より本編です。入れ忘れた…

・親子絡み増やそうと過去投下分も若干修正したけど、基本変わらないから気にしなくても良いかな
・他所の娘は大変萌えるものだ。GJ!!
・今後の展開が娘攻めに見えても、あくまでもウチは父攻めで行きますんでヨロシク
347名無しさん@ピンキー:2007/09/28(金) 00:30:48 ID:LsXIXkQA
ついに娘と父の関係に重大な変化がきそうでwktk!

ワッフルを食い漁りつつお待ちしております。
348名無しさん@ピンキー:2007/09/28(金) 01:58:42 ID:a6QJWzXW
 相変わらずGJです!!

 さてさて、ここからどう父攻めに持っていくか楽しみにしてますよ。
349名無しさん@ピンキー:2007/09/28(金) 03:54:48 ID:o1+Fww1B
保守
350名無しさん@ピンキー:2007/09/28(金) 20:05:04 ID:YfPn//pl
出会い系で逢えないのって理由がある。

http://550606.net/
351名無しさん@ピンキー:2007/09/28(金) 23:40:18 ID:bn91gsgx
ワッフルの神様、超GJっす!


やはりこんのワッフルは買占めなければならない!!!!
352名無しさん@ピンキー:2007/09/29(土) 02:15:12 ID:xF0x6HEN
またまたワッフルは売り切れてるな……
なら忘れられがちなスコーンをry

ってなんかデジャブ...

353名無しさん@ピンキー:2007/09/29(土) 02:40:41 ID:1Tah4ox8
>>351
待てい!!
そのワッフル、貴様を○してでも俺が頂く
354名無しさん@ピンキー:2007/09/29(土) 02:48:04 ID:QNdqJCP+
>>353ふむ・・・犯してでもか・・・







アーッ!!!!!!

そんな訳で俺が漁夫の利(ワッフル)をいただきましたぜ
355名無しさん@ピンキー:2007/09/29(土) 06:58:42 ID:D+xmGBVg
>352

どうしてくれるんだ!!
やっと忘れたのに、また頭の中で踊りはじめたではないか・・・





スコ〜ン、スコ〜ン、美耶子のスコ〜ン
スコ〜ン、スコ〜ン、美耶子のスコ〜ン
かりっと、さっくっと、おいしいスコ〜ン

スコ〜ン、スコ〜ン、美耶子のスコ〜ン
スコ〜ン、スコ〜ン、美耶子のスコ〜ン
かりっと、さっくっと、おいしいスコ〜ン
356名無しさん@ピンキー:2007/10/01(月) 05:47:36 ID:LpQKOPYF
age
357名無しさん@ピンキー:2007/10/01(月) 22:17:19 ID:N4YzPzpH
ネタ

学生時代に数々の浮気をくりかえした男は、
三十代になったある日、
むかしの女たちから娘を託される。
責任を感じた男は、その娘達全員を養女とするのだった。


長女…甘えん坊。「お父さん」
次女…活発。  「パパ」
三女…清楚。  「お父さま」
四女…古風。  「父上」
358名無しさん@ピンキー:2007/10/02(火) 02:45:01 ID:5jcfJrz+
>>357

五女…男勝り。  「親父」
六女…パツキン。 「ダディ」

追加で
359名無しさん@ピンキー:2007/10/02(火) 03:45:49 ID:v+/hAtFp
七女…無口「…」
八女…上がり性「えと、あの…」

はいどんどん、はいどんどん
360名無しさん@ピンキー:2007/10/02(火) 11:30:52 ID:uBiwr4GA
12人おるな
361名無しさん@ピンキー:2007/10/02(火) 12:31:31 ID:stXOMRdx
よくファーストキスがどうたらって言うけどさ
大体誰でも、小さい頃に親と一度はキスしてるもんなんだよね。
皆結構忘れてるんだけどさ。
俺? 俺はよく覚えてるよ、逆に。
今思うと気色悪いよな、にんまり笑って母親とキスなんてさ。
本当、思い出すと吐き気がするよ。
だから俺はさ、自分の娘に本当のファーストキスをプレゼントしてやりたいから
自分から娘にキスしてやる事は、絶対にしなかった。
娘も小さい頃はよくキスをせがんできたけど、ほっぺたにしてあげるだけだった。
それが、娘を将来後悔させないための、父親としての責任だと思ったから。
小さい頃は「パパがチュウしてくれない」って泣いてた娘も
大きくなったら、その事をむしろ喜んでくれると思ってたのさ。
部活のキャプテンでも、クラスのイケメンでも良い。
いつか良い男を見つけて、一番大好きな人とファーストキスを交わす。
そんな時がきたら、きっと父親とキスしなかった事を、
娘は喜んでくれるだろう、そう思ってたのさ。

「……言いたい事はそれだけ? 私バイトがあるから、もう行くよ」
娘はいつの間にか、冷たくなっていた。
まぁどんな娘でも、いつかは父親に懐かなくなるものさ。
そう覚悟はしていたつもりだったけど、いざ直面すると、何ともやるせないねぇ。
俺はさ、俺なりに精一杯、娘に愛情を注いできたつもりだったんだけど。
「愛情? 何ソレきしょっ。もう、そんな下らない話しに付き合わせないでよ」
グレたってわけじゃ、ないと思う。今時の子は、みんなこんなもんさ。
そう自分に言い聞かせるけど、それでもつい小さい頃の、可愛かった娘を思い出すのさ。
野原を元気に駆け回って、汗だくで俺の足に抱きついてくる娘。
いつかは子どもは一人立ちするもんだって、わかってたけど。
もうあの日々は帰ってこないんだなぁ。

「……言っとくけど、私がお父さんに冷たくなったのは、お父さんのせいだからね」
だしぬけに、娘がそう言った。
青天の霹靂だ。一体俺が、何をしたと言うんだろうか?
「何をしたから、じゃないわよ。何もしてくれなかったから、こうなったんじゃない」
よくわからない。俺が一体、何をしなかったと言うんだ?
授業参観にも行ってやった事あるし、運動会だって。
遊園地に連れて行ったりしたし、クラスメートの男子から家に電話がかかってきても
世間の父親みたいに拗ねたりして、お前を困らせた事は無い筈だろう?
俺が娘に、してやらなかった事柄なんて……。
「……本当、馬鹿なんだから。一番大事な事、一度もしてくれなかったじゃない。
 あんなんでよく、私の事愛してるなんて言えるわね」
「えっと、まさか……」
「まさか、じゃないわよ。母さんも普段言ってるけど、鈍感ねぇ。
 構わなかったのよ、ファーストキスがどうとかなんて。
 そりゃ、多少後悔はしたかもしれないけど、父親の愛情が確信出来ずに
 大きくなるよりは、よっぽどマシだったわよ」
「百合子……」
「何顔赤くしてんのよ、気持ち悪いなぁ。
 ……もうバイト行ってくるから。帰って来た時、どうしたら良いかぐらい、わかるよね?」
「なぁ、おい……」
「うるさいっ! 聞き返すの禁止! じゃ、行ってきまーす!」

本当、馬鹿だったなぁ。俺は。
十六年間してやらなかった事を、今更してやるべきだと気付かされるなんてな。
362名無しさん@ピンキー:2007/10/02(火) 13:13:12 ID:kuVnE958
も、萌え
363名無しさん@ピンキー:2007/10/02(火) 16:25:11 ID:7r2yXbju
やばいマジやばいよこれは、萌え殺される
364名無しさん@ピンキー:2007/10/02(火) 22:00:58 ID:M83du6Gm
ダメだ・・・・・萌え死んでしまう・・・
365名無しさん@ピンキー:2007/10/03(水) 00:52:31 ID:15TzQLhi
もっ悶える・・・
366名無しさん@ピンキー:2007/10/03(水) 07:45:08 ID:Y6DVkMMb
飢えてる住人には致死量すぎる
367名無しさん@ピンキー:2007/10/04(木) 22:30:36 ID:viL4peTQ
ワッフル保守
368名無しさん@ピンキー:2007/10/06(土) 00:01:59 ID:o75GVtNE
保守
369名無しさん@ピンキー:2007/10/06(土) 03:50:28 ID:0GT4CRN5
傭兵戦場へ→戦災孤児発見【絶対に女だぞ】→保護→戦争終わる→・・・一緒に・・・暮らすか?

うん、こんな夢を見た。
しかし神はもっと文才のある人に電波を送るべきだと思うのですよ。

ちなみに・・・夢では・・・孤児が男だった。
370名無しさん@ピンキー:2007/10/06(土) 15:53:05 ID:TJYyB3wO
むしろ男だと思ってたら女だった…的な展開のがより良い
成長期には多々あることだし
371名無しさん@ピンキー:2007/10/07(日) 18:32:06 ID:3zzoXRZR
かなりみすぼらしいカッコでなんか薄汚れた男の子だと思ってシャワーか風呂に入れたら
あらビックリ可愛らしいお嬢ちゃんだったとか萌える
372受信デンパ 1/2:2007/10/07(日) 20:51:57 ID:1WxSbFID

馬鹿馬鹿しくも気高き理想に、身も心も捧げ尽くす覚悟を決めていた
我がスポンサー達も結局は、見も蓋も無い冷徹な現実の前には、容易く跪く。

  平たく言えば『投資した以上のモノを、回収出来る見込みが消滅した』のだ。

 係累どもが寄ってたかって、がんがん投入した金食い虫な駒が、血で血を洗う泥沼的
足の引っ張り合いを延々繰り広げていた某地方の所有権争いのオチが、ノーコンテスト。

 『ゴメン、破産しそう。“金”鉱山かと思っていたら、“黄鉄鉱”なんだって(笑)』
 
 
   ……(笑)じゃねーよ……。
  

 まあ、それでも破産する“前”に、俺たちみたいな超頭の悪い肉体労働者さえにも
正直に告白してくれてるあたり、ちっとは誠意の有るスポンサーだったかなぁ……とか
感心していたら、最後の最後に大どんでん返し。

 『一応、最初の契約に従って働いてくれてた分は、“現金”で払うけど
 契約早期打ち切り等に伴う違約金方面は、“現物支給”しか出来無い』

 三日三晩程度なら一睡もしなくても割と平気な一方で、ベッドの上での寝起きの悪さに
かけては誰にも負けた事の無い俺が、昨日までの同僚が誰もいなくなってしまっていた
宿屋の片隅で目覚めた時に残されていた“現物”とは、妙に嵩張るナマモノだけで。

 正直、踏み殺しかけてたソイツは最初、やや大きめなゴミにしか見えなかった。
373受信デンパ 2/2:2007/10/07(日) 20:55:46 ID:1WxSbFID

しょんぼいお祭りがあっさりと終わり、妙にしーんとしてる北国の寒村の超遅い朝。

 安煙草とアブサントとメジャー・トランキライザーの残滓で、ぐらぐら揺れてる世界に
活を入れようと、よろよろ窓辺に歩み寄れば、暗い錫色の空からは、早くも白い悪魔が
ちらりほらりと舞い降りて来るのが見えた。
  
 (……あー、次はもう少し暖かくなる南の方で、仕事探そうか……)

 胸ポケットを探りつつ、埒も無い事をぼんやり考えていたら、足元で小さな物音が。

 「っ、くちん」

(……子猫?)とか思って見下ろせば、そこには長短の棒切れが一対ずつ差し込まれた
薄汚れた国防色のボロキレが小さく丸められていた。
 やっと探し当てた最後の安煙草を口の端に押し込んで、靴の踵で燐寸を擦るついでに
しゃがみ込み、じっくり観察すると、それは恐ろしく薄汚れたガキ。

 年の頃は、7〜8歳ぐらいか?
中途半端に長くボサボサな髪の毛は、灰と泥と埃でがっちがちに固められいて、三毛猫色。
土気色に汚れた精気の無い顔は酷く痩せこけて、細い手足は一面擦過傷と痣に彩られている。
なんだか悪い夢でも見ているらしく、口元からはキリキリという歯軋りの音すら漏れていた。
 
 ふと、ソイツが大切そうに握ってる紙切れの端っこに、自分の暗号名が書いてあるのが
見えたので、人差し指でそぉっと小さな握り拳を軽く、くすぐってやった。
 まるで、人生に疲れた年寄りが漏らすような深い深い溜息を吐いたガキが、もぞもぞ
寝返りを打った拍子に、紙切れだけが床に取り残される。

 (この筆跡は多分、ルナールだな)と、ソレを開いてみれば、そこにはたった一行。


  『オマエの取り分』
 
 
  これが、俺とリラの出会いだった。
 
374名無しさん@ピンキー:2007/10/07(日) 21:35:51 ID:ypb9hzBa
これはワッフル
375名無しさん@ピンキー:2007/10/07(日) 23:19:45 ID:IfwWh49J
いや、スコーンだ!
376名無しさん@ピンキー:2007/10/07(日) 23:22:30 ID:DEvZEx1k
じゃあ俺はマフィンで
377名無しさん@ピンキー:2007/10/07(日) 23:32:09 ID:BtkVPupd
ココ最近なんか投下が増えたなぁ…。

嬉しくてたまらない、wktkが止まらない!!
378名無しさん@ピンキー:2007/10/08(月) 04:00:15 ID:9rESTEl8
むしろ今まで娘スレがなかったのが不思議だな。
>>373なんという神王道展開。これはジェラート
379名無しさん@ピンキー:2007/10/08(月) 04:39:24 ID:aoVGImOL
>>372-373
これは良い、まちがいなく良萌作
380名無しさん@ピンキー:2007/10/08(月) 10:13:10 ID:JwiEcrQh
さあ、早く小汚い少女を風呂に入れる作業に戻るんだ
381白いシーツを広げて:2007/10/09(火) 01:20:05 ID:9MPNe2Kl


 明人を送り出し、冬香は一つ息をついた。
 学校に行くまで、あと30分近い時間がある。思いがけなく出来た時間だった。いつもなら明人と
一緒に家を出るくらいなのに。
「さて。どうしようかなぁ……」
 日々、家事と勉学に勤しむ冬香にとって、この30分はとても貴重な時間なはずである。あるは
ずなのだが……いざその時間を自由に使ってもいいと言われると困ってしまう。つくづく自分が
無趣味な人間だと思い知らされる瞬間だった。
 冬香にはこれといった趣味がない。確かに、限られた予算の中でどれだけ良い物を買い、いか
に美味しい料理を作るかといった研究には余念がないが、それを友人に言えば呆れの表情を返
される。
 スポーツはからきしだし、本も教科書と詩集以外はめったに読まない。教科書は授業で使うか
らとして、詩集を読むのは『どんなに長いものでも読むのに5分かからないから』である。
 人に薦められる度に『時間がないから』と申し訳なさそうに断り、家事に勤しむ姿はまさにワー
カホリックである。それでも友人に嫌われないのは、無趣味なりに友人との時間を大事にするか
らと、彼女の家庭環境が『時間がない』という断り文句に十分な背景を与えているからだろう。
 ともあれ、そんな冬香であるから、有効な時間の使い方も
「……じゃぁ、父さまの部屋の掃除でも」
 ということになってしまうのだった。
 明人の部屋は乾家二階、冬香の部屋のちょうど対角線にある。小学生の頃までは一緒に寝て
いたのだが、中学生になってからは互いのプライバシーと道徳上の問題から部屋を別にしたの
だった。
 それ以来、冬香は明人の部屋にはあまり入らない。単に用事がないということもあるが、それよ
りももっと単純に、明人が冬香に部屋に入られることを嫌うのである。
 恐らくは仕事の関係だろう、と冬香は思っている。
 明人は弁護士という仕事上、様々な人の個人情報を扱う。それらは他人に見られてはいけない
のは勿論、紛失しても大問題になる代物だ。娘と言えど、みだりに部屋に入れないのは道理だろう。
 道理、なのだが。
「……でも、ちょっと片付けるだけなら……いいよね?」
 誰も聞いていないにもかかわらず、見えない陪審員に弁明する冬香。
 彼女の頭の中にあるのは、先日覗いた明人の部屋の惨状である。参考資料であると思われる本
が所狭しと積まれている机、丸められた走り書きが散乱した床……足の踏み場と作業が出来るス
ペースが確保できればいい、という意図がありありと表れた部屋。
 綺麗好きな冬香のことである。部屋を覗いたその日から片付けたいという欲求に駆られていたの
だ。明人がいない今、ある意味では絶好のチャンスだと言えた。
 ドアノブを回し、そろりと中へと入る。
 部屋の中は片付いている様子もなく、以前見たとおり……というか。
「うわぁ……」
 以前見たときより酷くなっている、というか。
382白いシーツを広げて:2007/10/09(火) 01:22:12 ID:9MPNe2Kl
 多少面食らったが、すぐさま「よしっ」と気合を入れなおす。汚れていた方が掃除のしがいがあるというものだ。
 まずは床の上の走り書きを拾うところから始める。くしゃくしゅに丸められたそれは、開いて確かめる訳にもいかないので、持ってきたゴミ袋に放り込む。ゴミ袋に入れても明人に確認をとってもらうまで捨てられないのだが、まとめておけば捨てるときも楽だろう。
 床が一段落したら今度は机だ。こちらの方の障害はなんと言っても分厚い本になる。この本を
背後の本棚のどこに直せばいいのか、それが問題で……
「……あれ?」
 その時冬香は、机の引き出しの一つがほんの少しだけ開いていることに気づいた。
 普段なら気にも留めなかったのだろうが、その引き出しが鍵付きのものであったことが冬香の
僅かな好奇心を引いた。何だろう、閉め忘れたのだろうか?
 開けてみると、一冊の週刊誌が飛び込んでくる。表紙が下になっているが、情報誌か何かだろう
か。
 何となしにそれを取り、ぱらぱらとめくる。
「えぇと、すばらしき人妻の世界、えふかっぷきょにゅうむす……め」
 18歳未満お断りの世界だった。
「〜〜〜〜〜、」
 完熟りんごよろしく冬香の顔が真っ赤に染まっていく。持っていた雑誌を取り落とさなかったのは
奇跡に近かった。身動きがとれないままあうあうと口をぱくぱくさせて、ようやく
「……と、父さまのえっち……」
 とだけ呟く。
 父親が隠れてこんなものを見ていると知ったのだ、それはショックだろう。ただしそれは幻滅だと
か失望だとか言うより、単純に訳が分からないと言った方が正しい。
 冬香はまだ中学生だが、男性の『そういう欲求』についてはクラスメイトとの会話で知っている。明
人だって人の子だからムラムラすることもあるだろう。けれど、何もこんな物で……
 そこまで考えて、冬香は唐突に答えへと辿り着いた。
「そっか……私か」
 冬香が知る限り、明人に恋人はいない。8年前までのことは知らないが、少なくとも自分が明人と
一緒にいた8年間、彼に恋人がいた様子は一切なかった。
 当然だ、明人には娘がいる。血の繋がらない、義理の娘である冬香が。慣れない育児、慣れない
家族関係――恋人を作ろうなど、考える暇も無かったはずだ。
 これでは『そういう欲求』も解消しようがない。
 冬香はため息をついた。えっち、などと言ってしまったことがとても申し訳なくなってくる。だからと
いって、こればかりは冬香にはどうしようもない。
 ……どうしようもない、のか?
「私じゃ、駄目なのかな……」
 気づいたときにはそう口に出していた。冬香は慌てて首を振る。……どうかしてる。自分と明人は、
親子同士なのに。
383白いシーツを広げて:2007/10/09(火) 01:24:06 ID:9MPNe2Kl
 それでも一度浮かんでしまった想いはなかなか拭えず、無意識のうちにページをめくってしまう。
 四つん這いになってこちらを見つめる裸の女性、自分の胸を揉みしだいている女性……だが、それにしても。
「おっきい……」
 写真の女性と自分の胸を見比べ、冬香は呟いた。
 渋面のまま自分の胸の前でぷらぷらと手を振ってみる。悲しいかな、引っかかりどころかかすりもしない。
 この胸は冬香のちょっとしたコンプレックスだ。第二次性徴真っ只中で「ブラをつけ始めた」「きつ
くなった」というクラスメイトをよそに、全く成長する気配を見せないのである。
 身長はクラス平均よりも少し上な方なので決して発育が悪いわけではない……と思うのだが、冬
香の体はスレンダーなままだった。そう言うと聞こえこそいいが、実際のところは「貧相で貧弱、つま
りは貧乳」なのである。
 そういう需要があることなど冬香は知る由もない。男性はやはり胸の大きい方が好きなのだろう、
ならば世の男性にとって自分は魅力などないに違いない。
 制服の上から触ってみる。弾力の欠片も感じられない胸、申し訳程度に付いている乳首。
「父さまは……大きい胸の方が好きなのかな……?」
 ごくり、と唾を飲み込んだ。
 胸がいつまで経っても成長しないことを心配した冬香は、いつだったか胸の大きなクラスメイトに相
談を持ちかけたことがあった。胸を大きくするにはどうすればいいのか、と。
 そのクラスメイトは『胸の大きさなんて気にすることはない』と一笑しながらも、その方法を教えてくれ
た。
 ――なんか、揉んだら大きくなるって聞いたことあるな。私はやったことはないけどね。
 触れる指を通して伝わってくる。少しずつ早くなっていく胸の鼓動。
 ――でも……自分の胸を揉むなんて、変態さんみたいだよね?
 不安と羞恥と、よく分からない興奮で指が震える。それでもゆっくり目を閉じて、その指を胸の頂へと
運んで……


 ぴーんぽーん


「ひゃいっ!?」
 そして打ち上げられた鯉よろしく、冬香はびくんと跳ねた。
384白いシーツを広げて:2007/10/09(火) 01:26:39 ID:9MPNe2Kl
 反射的に時計を見る。もうとっくに30分はすぎていた。まずい、もう友達が迎えに来る時間だ……!
「ふゆかー、学校行こー?」
「あっ、はい、今行きまっ、あっ、あぅっ!?」
 すぐさま部屋を飛び出そうとして思い止まり、雑誌を引き出しの中に突っ込んで思い切り閉めた。
部屋の前に置いていたカバンを引っつかみ、どたどたと階段を駆け下りる。
 がちゃり
 ドアを開けると、そこには親友が笑顔で立っていた。
「おはよ、冬香! ……どうしたの、そんなに慌てて」
「あぁいやその、ねぼ……そう! 寝坊しちゃって」
 思わず口をついた嘘に「へぇ、珍しい」と親友は呟く。それをよそに、冬香はがちゃがちゃと慌しく鍵を
閉めた。
「行こ、ちーちゃん!」
「う、うんっ」
 ちーちゃん――瀬ヶ崎千春は、腑に落ちない様子ながらも頷いた。

 千春は冬香の無二の親友である。
 元々明人が勤めているのが『瀬ヶ崎弁護士事務所』――つまり千春の母が運営している事務所であ
り、それで知り合ったのだ。活発な千春と大人しい冬香……性格的には真逆といっていい二人だった
が、すぐに仲良くなり、親友となった。
 理由は2つ。1つは年が近く住んでいる場所も近いため、同じ学校に通うことができたこと。
 そして2つ目――これこそが最大の理由と言うべきか――は、千春もまた冬香と同じように、親と血が
繋がっていないことだった。
 千春の母、瀬ヶ崎なつめは今もって独身であり、過去にも結婚したことがない。そのなつめがどういう
訳か引き取ってきたのが千春だった。千春がなつめの養子になったのが7年前。時期も冬香とほとんど
同じ。
 似たような境遇の二人である。学校の悩み、思春期の悩み、果ては血の繋がらない親子間の悩み…
…他の人に言えないようなことでも、千春にだけは相談することができる。
 何でも話せる気の置けない親友、それが冬香にとっての千春だった。
 ……のだが、その千春にも流石に話せないことはあったらしい。

「………」
 先ほどの出来事が頭の中でずっとぐるぐる回っている。
 冬香は俯き加減で千春の隣を歩いている。千春はといえば、そんな冬香の方をちらちら見ながら、それ
でも会話の種が見つけられずに気まずそうに歩いていた。
「……ねぇ、冬香」
「へ? あ、何、ちーちゃん?」
 千春は冬香の顔を見つめ、そして言う。
「ずっと俯いてるし、元気ないし……何かあったんじゃない?」
385白いシーツを広げて:2007/10/09(火) 01:28:58 ID:9MPNe2Kl
「あー、えと」
 当たらずとも遠からず、という所か。悩みがある所までは合っているのだが、きっと千春はその
悩みを物凄く重大なことだと思っているのだろう。
 それが分かるだけに申し訳ない。……というか恥ずかしい。冬香は顔を赤らめたまま、ぶんぶん
と手を振る。
「何でもないの、うん、ぜんぜん」
 こればっかりは千春にも言えない。自らの貧乳っぷりに悩み、あまつさえ揉んで大きくしようとし
ていたなんて、口が裂けたって言えるものか。
 千春は訝しげに見ていたが、追求を諦めたのか一つため息をついた。
「そう……まぁ、本人がそう言うのなら、いいけど」
 そしてまた一歩を踏み出す。たゆん、と揺れる千春の胸。その胸に、思わず目がいってしまう。
 冬香とは違い、ブラを付けてこの揺れだ。千春の胸囲は推して知るべし、である。陸上をやって
いる彼女は『邪魔で仕方がない』と公言してはばからないが、その邪魔な胸を出来るなら分けて
ほしいものだった。
 それにしても……何を食べれば、そんなに胸が大きくなるのだろう?
「やっぱり、牛乳とかかな……」
「? 牛乳がどうかしたの?」
「う、うぅん、何でもない」
 顔を真っ赤にし、冬香は歩くスピードを速めてしまう。
 取り残された千春はさっぱりだ。浮かない顔の親友、そして牛乳? 一体冬香は、何について
悩んでいたのか……
 ちょこんと小首を傾げ、千春は呟いた。
「……身長?」
 曰く、持つ者が持たざる者の悩みを理解するのは難しい。
 千春が冬香の悩みを理解する日は、永遠に来なさそうだった。



 冬香は知る由もないことだったが――
 彼女が勢いよく閉めた引き出し。その1つ下の段にももう1つ鍵が付いていて半開きになって
いる引き出しがあった。
 『冬香が成人雑誌に興味を示さなければ、ほぼ確実に発見されていた』はずの引き出しは幸
か不幸か気づかれることはなく、その中に入っていた写真も冬香の目に触れることはなかった。
 その写真には1組の男女が写っている。この近くの公園で撮られた写真だろうか、噴水をバッ
クにして2人が肩を寄せて笑っている。
 そしてその写真の裏には、こう走り書きがしてあった。

 ――最愛の妻、冬花の24歳の誕生日に――
386名無しさん@ピンキー:2007/10/09(火) 01:32:40 ID:9MPNe2Kl
エロ分補給失敗。
そして連休中に投下しようと思ったらgdgdになった。少し反省してます。
387名無しさん@ピンキー:2007/10/09(火) 01:33:52 ID:gQE3HUCd
いやいやいや、いかにも日常の一こまの中で、
娘が義父に異性を感じ始めるきっかけって感じで面白かったw
388名無しさん@ピンキー:2007/10/09(火) 01:42:20 ID:GAcfu2+0
十分に楽しませてもらったぜ。GJ
389名無しさん@ピンキー:2007/10/09(火) 02:09:41 ID:mwoHl6TB
エロは急がなくてもいんでない?
なにはともあれGJ
390名無しさん@ピンキー:2007/10/09(火) 03:12:41 ID:0rCfZoPc
細く長く読ませておくんなまし
391名無しさん@ピンキー:2007/10/09(火) 10:46:33 ID:kMF5a4jQ
なんと言う萌え殺し

父を異性として意識し出し、恋心を抱く娘
これこそ娘萌えの醍醐味
392名無しさん@ピンキー:2007/10/09(火) 20:42:43 ID:tfJEeHzy
GJ!

これはスペクタクルな超大作になりそうですなw
wktkしながら続きをまってるよん
393受信デンパ再び 1/2:2007/10/09(火) 20:49:40 ID:GYK16i5O

『地雷原を突破する際に、一番手っ取り早く、一番簡単な方法とは?』
『踏まなきゃ、無かったモノと同じ。踏んだら“不運”と諦めろっ!!!』
 
  
 だけど、俺に支給されたブービートラップは、床から結構手荒に抱き上げた時も
その後、想像以上の軽さに驚いて半分落っことすようにベッドへ転がしてしまった時も
別に暴発する事も無く只、昏々と眠り続けていた。


(……『情報収集』は、ルナールにまかせっきりだったからなぁ……)

 かなり無駄な散財をあちこちで強いられつつ、宿屋の女将や下働きのばーさんや
村で只一軒の酒場兼よろず屋の親父たちから仕入れた噂話によると、あのガキが
いきなり、この村に送り返されて来たのは、ほんの三日前。

 十年前、村長の遠い親戚だとか言う身寄りの無い小娘を、ここの領主に三人いる
莫迦息子の誰かの嫁候補として捧げてみたものの、結局誰の種なのか良く解らない
子を生んだ挙句に母親死亡……てのも、割と良く有る話で。

 それでも残されたガキは一週間ほど前までは、無給の使用人として領主の所で
酷使されてたのだが、肝心の領主とその係累のほぼ全員が我が同類どもの目覚しい
働きによって、経済的にヌッ殺された(笑)際に、あっさり放出されてしまった。


  結果、贈り主に返品。
  即、持て余しモノ。
  うん、なんかよく解らん阿呆どもに押し付けてしまえ。


 この世に頼れる者が、誰もいないガキの行く末なんか、自分が一番良く知ってる。
 だから、これも俺が受けてきた恩の返し所かな、とか変な義侠心を起こして勝手に
己の首を絞めてる辺り、本当おめでてー奴……なんてのは、後からしみじみ想うもので。
 
  
 ブービートラップってやつは、ソレを拾っちまう莫迦が存在するから、有効なんだ。
   
394受信デンパ再び 2/2:2007/10/09(火) 20:51:03 ID:GYK16i5O

昼前から振り止まない雪は、夕暮れが近づくと共に勢いを増して、あたりをすっかり
白く覆いつくしてゆく。
 しかし時折、薄日が差しこむ所為で、まだ汚れていない雪が辺りを明るく照らし
時間感覚を緩やかに狂わせていた。

 酒場で、酔い覚まし用のラプサン・スーチョンを大きめなポットに詰めてもらいつつ
ふと現在時間を確かめて、一瞬で血の気が引いた。

  
  俺は、あのガキを、何時間、放置してる?


 大慌てで、ポットの中身をスープに変えて貰い、まだ柔らかい雪を蹴散らしながら
一目散に宿屋へ駆け戻る。
 帳場の女将が、なにやら話しかけて来たのを完全に無視して、階段を踏み壊す様な
勢いで昇り、ドアに半分体当たりしながらこじ開ければ。

 出かけた時と同じ姿勢のまま、ベッドの上の子供はまだなんとか痙攣していた。

「……あぁ、畜生っ!!! おい、おいっ!!! 寝るなっ!!! 目を、開けろっ!!!」

 両手で挟み込んだ頬の冷たさにぞっとしながらも、必死で呼び掛ける。
しばらくしてから、のろのろ引き上げられた瞼の奥の瞳には、ほとんど光が無く
それすらもすぐ力なく閉じられた。
 ほとんど蝋細工と化している顔の中で、唯一色の付いてる口元からカチカチと響く
歯の音の合間に、途切れ途切れに囁かれた言葉は……。

「……しゃむ……いぉ、お……かぁ……しゃ……。は……やく、ちゅれて……って」
「湯たんぽ持って来いっ!!! ありったけ!!!」

 ドアの向こうで様子を窺っていた下働きのばーさんを、かなり八つ当たり気味に
怒鳴りつけてから、自分の体全体を使って子供をそぉっと抱き込んだ。
 そして、紫色の唇に自分の口を押し当てて、ゆっくりと息を吹き込んでやる。
 更に、コイツの小さな凍えた口内を、消えてしまいそうな命の火を掻き起こすように
自分の暖かい舌で、何度も何度も丁寧に舐めまわした。

 やがて、腋の下や足の付け根に置かれた湯たんぽが効果を発揮して、翌日には
俺が口移しで流し込んだスープを飲み下せるぐらいまでに、回復してくれたが。


  宿屋の女将や下働きのばーさんの、俺を見る目が、露骨に泳ぎ始めていた。 
 
395372:2007/10/09(火) 20:54:07 ID:GYK16i5O
>>380
 サー!イエッサー!
 しかし、何故かバスタブまでなかなかたどり着けないであります
 ガーハイム砲兵軍曹殿
396名無しさん@ピンキー:2007/10/09(火) 21:19:52 ID:bwwW4aU3
ワッフル、いや、ワッフー!!
397名無しさん@ピンキー:2007/10/10(水) 00:20:25 ID:KFzJIB4S
ワッホー!ワッホー!
ワッホー!ワッホー!
ワッホー!ワッホー!
398名無しさん@ピンキー:2007/10/10(水) 00:32:51 ID:Z/SB9nG2
399名無しさん@ピンキー:2007/10/10(水) 09:34:06 ID:d1PxpkLC
 _  ∩
( ゚∀゚)彡 ワッフル!ワッフル!
 ⊂彡
400ワッフル工場全焼:2007/10/10(水) 17:14:59 ID:O7wE9mxC
 何年振りかに見た美耶子の裸体は、驚くほど白く、そして中学生になったばかりの少女とは思えない柔らかな曲線を描いていた。
 そして何より、稔が一番驚いているのは美耶子の仕草である。
 稔が美耶子と一緒に風呂に入らなくなったのは3年ほど前の美耶子の誕生日に入った時以来だが、実際の所、ココ最近まで美耶子の方から稔に「一緒に風呂に入ろう」と誘ってくる事が多々在った。
 情操教育上というか、稔自身のこっぱずかしさからというか、世間体というか……。ともかく、美耶子の為を思い、稔はそんな美耶子の誘いを断ってきたのだが、そんな普段から稔に裸体を見せた程度では
恥かしがらない(と思う。ここ数年で実際に美耶子の裸体を目にしたのは今回が初めてだが、今まで自分から風呂に誘ってきていた位なのだし)美耶子が、今や耳まで赤くしてモジモジと恥かしそうに身をくねらせている。
 そんな普段の美耶子とのギャップに、稔は必要以上に驚き、焦り、そして何故かドギマギして、美耶子の裸体から目が離せずに居た。
 しかし、稔が娘の成長を眩しく思う間はない。
 一緒に生活するようになったこの十年弱の間で、初めて『女』を感じさせる美耶子が体を隠す事も無く風呂場へと足を踏みれた。

「お、おい!!」

 稔は慌てた。
 本来の稔なら一緒に風呂に入らないと決めて以来、コレまでそうしてきたように、入れ替わりに稔が風呂場から出るなり、美耶子を入れさせないなりして、一緒に入ると言う選択肢は取らない。
 しかし、先ほどからの美耶子の様子がおかしい事が気になっていた稔は、そのどちらの選択も取れなかった。
 結果として。
 一糸纏わぬ上、歳相応には不釣り合いな豊かな胸を持った娘が、湯に浸かっている稔に向かい合いバスマットに正座して稔を真っ直ぐに見つめている。

(ああ、もう、俺はどうすればいいんだ!!)

 稔が内心で小林可奈に縋り付きたくなる衝動をどうにか抑えていると、

「やっぱり……また小林さんとお酒を飲んでいたんだね……」

 美耶子は何処か寂しそうに呟いた。

「――???」

 稔は眉を僅かにしかめた。
 やはり、今日の美耶子は何処かおかしい。
 稔が小林と酒を飲むのは今まで幾度と無くあった事だし、美耶子もソレを知って居る筈だ。今頃になって、その事で美耶子が気にするような事があっただろうか?
 そんな事を思いながら、稔は娘の裸体から目を逸らす。

「そんな事、今に始まった事じゃないだろ? 一体、ソレがどうし――」

 ソコで美耶子の一番の変化に稔は気付き、唖然とした様子で言葉を詰まらせた。
 今で美耶子の裸体に気を取られていたせいで気付かなかったが、美耶子の腰まであった長髪が、今ではバッサリと肩口で揃えられている。
 
「ミヤ、お前、その髪……どうしたんだ!?」

 実際には、『どうした?』というレベルではない。
 稔が美耶子を引き取って以来、美耶子が髪をこれ程までに短くした事は一度たりともないのだ。
 いつだったか、稔が髪を短くしないかと美耶子に薦めた事が在った。しかし、稔がいくら似合うと言っても、何事にも父に対してイエスマンである美耶子が頑として首を振らなかったのは、後にも先にもコレだけである。
 本人曰く、『アイデンティティ』であり『信念』なのだというが、その本心は稔とていまだに聞いたことが無い。
 そんな美耶子が、髪を切った……。
 まさか、先ほどから美耶子の様子が変なのはコレが原因か?
401ワッフル工場全焼:2007/10/10(水) 17:15:40 ID:O7wE9mxC
「あ、コレ? えへへ、思い切ってバッサリといっちゃった。――似合う?」
「あ、あぁ――」

 予想外の笑顔付きの美耶子の返事に、驚いて思考が停止気味の稔には口に出来る言葉が無い。
 なんと答えれば良いのだろう? そう悩む稔に対し、美耶子は必要以上に明るい様子を見せ、狼狽する父を笑う。

「もう、パパったら。髪を切ったくらいで大袈裟なんだから」
「そ、そうかな? そう、かもしれない……な」

 何処か釈然としない稔に対し、美耶子はコホンと咳払いをすると、正座を居なおして真っ直ぐに稔を見詰めた。

「あのね、パパ――。話は戻るけど、私、パパが小林さんと付き合っていても反対しないし、文句も言わないよ? 私、パパに一生独身で居て欲しいなんて思っていない……。奥さんが居る、幸せな生活をしてもらいたいって思ってる。
 ソレにママだって、自分と結婚もしてないパパが私を引き取ってココまで育ててくれただけでも、言葉に出来ないくらい感謝していると思うし、パパが他の女の人を好きになっても、文句なんて言えない、言う気もない……そう、思うの。
 むしろ、今まで私のせいでパパの私生活が拘束されて、女の人と付き合えなくなっていた事の方が――ゴメンなさい」

 そう言って深々と頭を下げる美耶子。
 稔はしばらくキョトンとした様子で美耶子の後頭部を眺めた後、「ああ、そういう事か」鼻で小さく笑い、娘の『勘違い』の内容に苦笑した。
 もしかして先ほどから美耶子の様子がおかしいのは、この勘違いのせいだろうか? だとするなら、どれほど気が楽になるだろう。全ては自分の杞憂と言う事になる。
 髪を切った理由も気になるが、ソレは美耶子自身が言うように稔が勝手に事を大きくして思い込んでいるだけで、本当に些細な事なのかもしれない。
 ならば、話は簡単だ。小林との件は美耶子の勘違いだと説明すればいいだけである。
 お前が気に病むようなことは無い。父は特別に付き合いたい女性は居ないと感じてるし、お前を疎ましくなど思っていない。心配しないでいい。
 美耶子に面と向かいそう伝えれば、美耶子の不安は簡単に解消する筈だ。

(丁度良い。序でに最近の自分の言動が美耶子を不安にさせているだろう事を詫び、また以前のように笑顔の絶えない『父娘』に戻れるように努力するからと説明しよう)

 稔は美耶子とのギクシャクとした生活に終止符が打てそうな希望を見た気がした。
402名無しさん@ピンキー:2007/10/10(水) 17:22:14 ID:O7wE9mxC
久しぶりにきたらいっぱい新しい娘が居た。しかもクオリティ高い娘ばかりだ……。

ともあれ、今回も相変わらずの低クオリティでお送りしています。
ちょっと間隔が開いたのは、突然の腰痛で体を起こせなくなっていたのと、以前より患ってた病気で他県の病院にいっていたから。
この前までパソコン使えなかったから投下量は相変わらずだけど、一応ノートへの下書きは大分先まで書きあがってるから、続きはいつもより早目かもしれない。
403名無しさん@ピンキー:2007/10/10(水) 18:11:18 ID:4x7BkdsA
超乙です。
みやこラブリー!!
404名無しさん@ピンキー:2007/10/10(水) 18:54:55 ID:wLnlI8jQ
ワッフル工場を救はねばっ!

余り無理しないで、身体を労わって下さいね

GJでした!!
405名無しさん@ピンキー:2007/10/10(水) 22:29:13 ID:dvW1Dktl
ワッフル!ワッフル!

しかしてお体はご自愛なされよ。

GJ!です
406名無しさん@ピンキー:2007/10/12(金) 23:17:44 ID:RNyOp4FK
>>372-373 >>393-395
続きが楽しみです
407名無しさん@ピンキー:2007/10/13(土) 07:47:51 ID:NOHEY3Rr
保守
408受信デンパ 完了 1/3:2007/10/13(土) 19:44:38 ID:Z161kuo1

朝が来ても、奇妙なほの白さと静けさで街中を制圧しながら、雪は執拗に降り積もり続ける。

 しかし、それでも最後のスープを口移しで流し込んだ時にやっと、腕の中の死に損ないは
自分から俺の舌を僅かに押し返して、弱々しく身じろぎしながら、微かな声を漏らしてくれた。

「……ゃ」

 しかも、細い腕を力無いなりに必死で突っ張らせて、俺の胸板をなんとか押しのけようと
足掻き始めやがったので、これ以上無駄な体力を消耗させない為に、慌ててそっと抱き締め直す。

「……ぃ、やだ……。い……たぃ」
「え? どうした!? まだ何処か」
「……ヒゲっ、いたいっ!!!」
「……あー、なるほどっ。……うりゃうりゃっ!!!」

 心の底から、ほっとしたと同時になにやら軽い嗜虐心が沸き起こってきて、自分でもかなり
餓鬼臭せーとか思いながらも、なるべく真面目くさった顔を保ちながら、態と痩せこけた頬に
髯をぐりんぐりんと強めに擦り付けてやる。

「やーーーーっ!!!」

 超薄っすい上半身をきゅっと反らせて、じたばた逃げ出そうとしているのを、くつくつ笑いながら
容易く引き寄せて、まじまじと顔を覗き込めば、瞳には大粒の涙が。
 それが流れた跡の残る頬の色が、病的なモノとは大分違ってきた事に正直ほっとしながら
明るい光の元で改めてじっくり観察すれば、その造作が結構上等なのに、改めて気が付いた。
 それなりの教育を受けさせてやれば、うんと条件の良い所に養子に出せるかもしれないとか
夢想しながら、不器用な手付きで精一杯、優しく頭を撫ぜてみる。
 
「うんうん、オマエは本っ当ーにいい子だね。ちゃーんと、コッチに還って来てくれたし」

 ゆっくり何度も、頭や頬や背中を軽く擽るように触りながら、耳元で『よしよし』と囁いてやる度に
びくびく震えていた小さな肩から、少しずつ力が抜けていくのが解った。
 やがて、すっかり大人しくなって、おずおずと俺の顔色を窺ってきたコイツをひょいと抱き上げた時
小さな腹の虫が結構大声で鳴いたのが聞こえたので、まず一階の食堂に、向かう事にした。

「まず、軽く腹ごしらえをしてからの“大仕事”だよな」

 きょとんと俺を見詰めてるガキの汚れた鼻の頭を、余裕綽々で軽く人差し指で押さえながら
そう独りごちて、一端の大人を気取ってみたりしていた。


  ……時折、世の中を甘く見積もる悪い癖が有る事に、いい加減気付け、自分……。
409受信デンパ 完了 2/3:2007/10/13(土) 19:46:03 ID:Z161kuo1

放っておくと、腹がはちきれるまで際限なく、色々と詰め込もうとしていた欠食児童を必死で
押さえ込みつつ、それでも一通りの食事を、なんとか済ませてみた。
 しかも、終いには今現在のガキの顎の力では到底噛み切ることの出来ない干し肉をあてがって
それを延々としゃぶらせる事で、なんとか誤魔化して。

 もっとも、宿屋の女将や下働きのばーさんの胡乱な目つきに、全然気が付かない振りを
しながらの孤独な奮闘だったので、その時はそれなりに苦労した様な気にもなってた。
 しかも、清潔で新しい子供の服を一揃い総て手に入れるのに、又かなり余計な出費を
強いられた事に露骨に気落ちして、女将から渡されてた伝言の事を、綺麗に忘れてるあたりが
どう見ても、完全な莫迦者です。本当に(ry


 部屋に帰って“大仕事”の下準備がすっかり終わった頃には、腹がくちくなった事ですっかり
安心してたらしく、スチームストーブの前にべったり張り付いてたガキは、もう頭をぐらぐら
傾げ始めていた。
 一瞬『このまま寝かしつけてやった方が、良いのかも?』とも思ったが、あえて心を鬼にして
真後ろから肩を強めに押さえつける。
 びくんと体を強張らせて、恐々振り返って来た所に、にーやーりーとかなり趣味の悪い笑みを
浮かべて、思いっきり冷酷に言い放つ。

「ココまでイロイロとしてやったんだから、それなりの覚悟は当然、出来てるよな?
  ……大人しく、自分で脱ぐか? それとも、俺に最後まで、やらせるつもりなのか?」 

 一瞬で真っ青になって、慌てて身を起こそうとした所を軽く捻ってやれば、呆気ないほど
簡単に床に這い蹲る。

「ほら、とっとと観念しやがれ!!!」

 背中を軽く押さえつけてやるだけで、身動き一つ出来ないガキがいくら手足をばたつかせても
当然俺は、びくともしない。
 それでも、諦め悪くもがき続けてる顔を覗き込むと、硬く引き結ばれた口元が哀れなくらい
ぶるぶる震えてて、程なくすすり泣きが始まった。

「泣けば、許してもらえる、なーんて思ってたら、大間違い。……さっさと、口開けろっ!!!」

 いやいやと振られ続ける小さな顔の真ん中の、華奢な鼻を乱暴にきゅっと摘み上げると
しばらく真っ赤になるまでは必死に頑張っていたが、程なく薄い唇は『ぷはっ』と開けられて
俺が無理矢理捻じ込んだモノを、酷くあっさりと咥え込む。
 ぼろぼろ涙をこぼしてた瞳が、一杯一杯に見開かれ……。
410受信デンパ 完了 3/3:2007/10/13(土) 19:47:08 ID:Z161kuo1

「!!! ……?」
「あまり口を動かさない方が、良いな。ザラメで舌切るぞ。……どうだ、美味いか?
  大人しく、全身を洗わせてくれたら、もう一つ二つやってもいいが? ……ん?」

 小さな口内になんとか収まっている大きな飴玉を、もごもご転がしながら、潤んだ上目使いで
きっと睨みつけて来たのを、にやにや笑いながらじっくり鑑賞した。

「……で、どーしたらいいんだ?」

 くるりと身を翻し、一目散に風呂場へと走り去って、しばらくしてから『ぽちゃん』と言う
小さな音が聞こえて来たのを確かめてから、腕まくりする。

 もうもうと渦巻いている暖かな湯気とバスタブから溢れんばかりに盛り上がっている泡の真ん中で
もう完全に観念したらしい、薄い肩がふるふる揺れていた。

「ほら、しっかり耳押さえてろ」

 あっと言う間に、鼠色になってしまった湯船の中のお湯の事には目を瞑って、たっぷり石鹸を
まず髪の毛に擦り付け、かなり本気で嫌がってるのを全然気付かぬ振りをして、手早く洗い上げた。
 ざばざば乱暴にお湯をぶっ掛けながら、続いて手足の傷に触らない程度に、優しく体を撫で擦る。

 幸い、口内のでっかい飴玉のお陰で、くぐもった悲鳴しか聞こえてこないのを良い事に、遠慮なく
胸元から腋の下に手を伸ばした時、酷く擽ったがって身をよじり、全身がずるりと水没してしまった。

「……おい、おいっ!!!」

 慌てて、バスタブから引き上げると、しばらく口をぱくぱくさせてたかと思うと、又泣き出した。

「……アメ、ない……。もぅ、やだぁぁぁっ!!!」
「はい、はい。解った、解った。早めに……」

 あれ? オマエ、いったい何処に落としてきたんだ? 有る筈のモノが、無いぞ?
 ……え? え? えーーーーーっ!!! 


  ……ごめん、なんかその後の事はあまり良く覚えて無い……。
  
411372:2007/10/13(土) 19:49:20 ID:Z161kuo1
以上

お父さん、いきなり壊れ杉(w
でも、最後だから見逃してくださーい

んじゃノシ
412名無しさん@ピンキー:2007/10/13(土) 20:56:58 ID:ElyHtzbv
GJだがこれで終わりなん?
413名無しさん@ピンキー:2007/10/13(土) 21:20:03 ID:JItcG2io
これは序章に過ぎンだろう、常識的に考えて!
414名無しさん@ピンキー:2007/10/13(土) 21:35:33 ID:6rChEspv
お疲れさん。
気が向いたら続き書いてくれ。
GJ
415名無しさん@ピンキー:2007/10/14(日) 00:48:36 ID:Nu16ZfGW
お疲れ様!

ただ、意味がよくわからないんだぜ…
416名無しさん@ピンキー:2007/10/14(日) 01:06:51 ID:FA/znUVm
>>415
ひょんなことから暮らすことになってしまった子供。
苦手と思しき風呂に入れるまでの過程を軽く紛らわしさ込みで描き、湯船の中でてっきりあると思っていた『シンボル』が無いことに気付いて……




次回、『失われた象徴を求めて』

絶対見てくれよな!
417名無しさん@ピンキー:2007/10/14(日) 01:09:22 ID:FA/znUVm
ごめん、内容説明のつもりがノイズで狂った。
作者さんGJ。
418名無しさん@ピンキー:2007/10/15(月) 03:37:40 ID:9hJjjQan
GJ!!懐かしく暖かなエピソだな。
だがこれはまだプロローグだろ常考・・・

まあ、気が向いたらまた戻って来て書いて欲しいと全俺が願ってる。
419名無しさん@ピンキー:2007/10/18(木) 10:38:48 ID:hfbaIHMh
保守
420名無しさん@ピンキー:2007/10/19(金) 02:25:01 ID:5vSLIJqT
誰もいない
421名無しさん@ピンキー:2007/10/19(金) 09:22:03 ID:xTCHtbjq
いるよ。
422名無しさん@ピンキー:2007/10/20(土) 05:26:32 ID:gxIWjacs
ワッフル
423名無しさん@ピンキー:2007/10/20(土) 07:30:31 ID:MLp0dGea
ワッフル
424名無しさん@ピンキー:2007/10/20(土) 14:13:22 ID:a9On8mHb
ワッフル
425名無しさん@ピンキー:2007/10/20(土) 15:13:38 ID:4PQ/me1g
>>410
GJ!続きやってくれんかなぁ・・・ドツボなんだぜ。
ワッホー。
426名無しさん@ピンキー:2007/10/20(土) 22:25:58 ID:4depYMgS
今日たまたま通りがかった地下街の中で無料の写真展をやっていてそこに
写っている女子高生に萌えた。
学校の制服着ていて誰かと手をつないでいる所の写真なんだけどちょっとはにかん
でいる所とか「ああ、この子が実はファザコンで実の父に好意を持っているとか・・・」
って妄想してしまってたよ。
(NTTのコミュニケーション大賞かなんかの写真展だったと思ふ)
427名無しさん@ピンキー:2007/10/21(日) 05:38:36 ID:+6rjH0Mi
>>426にはワッフル分が足りないんだよ。
ワッフル食えよワッフル。
428名無しさん@ピンキー:2007/10/21(日) 10:19:29 ID:b6fnG2l2
だな。
ワッフル分が減ってくるとイライラしたり不安になったり、ほっとくと箸が転んだだけで娘萌えしてしまうらしい
早め々の補給が大事だ−てテレビでいってた
429名無しさん@ピンキー:2007/10/21(日) 18:39:43 ID:6OvZY7i+
>>428
ワッフルだけでなく、一緒にスコーン等を摂取すると消化しやすく、吸収力も高まるらしいぞ
430名無しさん@ピンキー:2007/10/23(火) 19:45:33 ID:dyOQoDDh
バイショォォォォォ
保守
431名無しさん@ピンキー:2007/10/25(木) 04:03:38 ID:9PWCACaC
良娘萌えマンガ発見。『おたくの娘さん』オススメ。
エロは無い。作者に真性ロリコン臭あり。
パパがキモイので注意。俺くらいキモイ。
ある日突然血の繋がった可愛い娘が訪ねてこないかなぁ!
と思わせる一冊。
432名無しさん@ピンキー:2007/10/25(木) 04:13:22 ID:rFE8tFmt
あれはベクトルが違うような…
433名無しさん@ピンキー:2007/10/25(木) 14:54:13 ID:q1fSJv81
>>431
お前さんがどれくらいキモイのか知らんが、このスレに居る時点で世間一般が云うキモイは超越してるよなw
434名無しさん@ピンキー:2007/10/25(木) 16:52:06 ID:o6dZxMou
まあ、俺も含めてスレ住人全員がキモイのはたしかだ
435名無しさん@ピンキー:2007/10/25(木) 18:24:32 ID:BHvvTtUc
あれは主人公のオタが娘が病気でもコミケ行く辺りを見るだけで
萎える。
娘好きから見ると殺意が沸く。
436名無しさん@ピンキー:2007/10/25(木) 18:47:08 ID:rFE8tFmt
>>435
コミケじゃねーよ、ゲーム発売日の0時売りだよ
萎えたのは俺も一緒だけど

基本的にあの漫画の父親は、オタグッズ>娘って扱ってるから娘萌え漫画としては最低ランクだ
437名無しさん@ピンキー:2007/10/25(木) 18:56:09 ID:ku6E7a7V
じゃあお前らの選ぶ良質な娘マンガ教えれ
438名無しさん@ピンキー:2007/10/25(木) 19:16:22 ID:wPEmwhvS
「うさぎドロップ」でお願いします
439名無しさん@ピンキー:2007/10/25(木) 21:27:23 ID:KKug6l3y
Papa told me
440名無しさん@ピンキー:2007/10/26(金) 00:03:57 ID:omoRBIO+
>>436
あの場面は俺も父親に殺意を抱いた。
ただ冷静に考えて見ると、ああ言ういきさつで父親の自覚を急に持てってのも
無茶な話ではあるんだよな。
ただ子供を作ったってだけじゃ、生物学的には親であっても人間としては
まだ「親」とは言えないから。

子供を悪戦苦闘しながら育てる内に、人は親になって行く。
我が子の明日の為に自分の今日を躊躇無く犠牲に出来る生き物になって行く。
あの父親は、そう言う経験が丸ごと抜け落ちた状態のまま突然親として
振舞わなければならなかった。
俺は、あの話はそう言う部分を暗に表現しているんじゃないかと解釈してるよ。

>>437
つ[マイガール]
つ[はぴぷり]
441名無しさん@ピンキー:2007/10/26(金) 00:26:09 ID:4qqnJeSo
親になって行く。良い言葉だ。
確かに俺も病気の件では殺意が湧いた。
娘より大事なモノなんてないだろ××野郎と。

でも話が進むにつれ親子の絆が深まるのを感じて和んだんだんだよ。
みんなにフルボッコされたけど俺は好き。
442名無しさん@ピンキー:2007/10/26(金) 02:23:07 ID:EHrXJlZh
>>437
親子のような関係というだけなら「BLOOD ALONE」とかかな・・・・。
443名無しさん@ピンキー:2007/10/26(金) 08:45:46 ID:IKRmMHww
フフフ、あれは炉ですぜダンナ。
なんかサイノメカワイソス(´・ω・`)
444名無しさん@ピンキー:2007/10/26(金) 08:59:59 ID:w/VTqQ2I
>>439
ナツカシス
445名無しさん@ピンキー:2007/10/26(金) 22:20:05 ID:84m/5Tyj
母と二人きりで平和に暮らしていた娘。
だがある時、母が事故で亡くなってしまう。
孤独になった娘の元に、小さい頃に母と娘を置いて出て行った父が娘を引き取ると戻ってくる。
自分を捨てた父を恨みながらも一緒に暮らす事になる娘。
娘の面倒を、慣れないながらも懸命に頑張る父。
しかし娘から父への反抗は酷くなっていくばかり。
そんなある日、父が自分を捨てて出て行った理由を知ってしまう娘。
真実を知った時、娘は…………。




みたいな所まで妄想した俺は終わってるかもしれない。
446名無しさん@ピンキー:2007/10/26(金) 22:53:37 ID:DGZAXAIP
いや、それいいなw
わっふるわっふる
447名無しさん@ピンキー:2007/10/27(土) 15:34:02 ID:F1StKmZ4
>>445
バッチコーイ
448名無しさん@ピンキー:2007/10/28(日) 05:25:01 ID:lzvG49t1
449名無しさん@ピンキー:2007/10/28(日) 08:19:40 ID:aetyL3GZ
>>445
修羅場スレにソックリな設定のがあったぞ。

たしか『愛娘の恋』とかなんとか言うヤツだった
完結してないけどさ
450名無しさん@ピンキー:2007/10/28(日) 09:43:31 ID:ZhDr1uvY
まあ、確かに王道ですが、王道ゆえのよさと申しましょうかそれがまたニンともかんとも
451名無しさん@ピンキー:2007/10/29(月) 10:29:22 ID:qah6HuM2
風林火山をネタにして誰か書いて。
452名無しさん@ピンキー:2007/10/29(月) 18:47:49 ID:y4c3lw7D
453名無しさん@ピンキー:2007/10/29(月) 19:48:33 ID:34sAyZ+5
>>451
 スレチでしょ

 風林火山
 http://sakura03.bbspink.com/test/read.cgi/eroparo/1179061935/
454名無しさん@ピンキー:2007/10/30(火) 09:27:53 ID:LeCUk0Kr
娘が出てくるならドコに書いても良いんじゃね?
455名無しさん@ピンキー:2007/10/30(火) 09:45:44 ID:6Gtdl2HU
原作を知らない人間でも、ある程度人物、背景が分かる描写があればな。
でも、普通2次はそんな事しないから、あっちに投下、こっちにリンクで
どうかな。ってか、まだ誰も書くって言って無いじゃん…
456名無しさん@ピンキー:2007/11/01(木) 22:39:54 ID:MQaJFICz
最近娘分が足りない
457名無しさん@ピンキー:2007/11/03(土) 12:03:46 ID:rwOHDcdA
ワッフル保守
458名無しさん@ピンキー:2007/11/04(日) 15:29:30 ID:c2mPnwaj
過疎だなぁ
459名無しさん@ピンキー:2007/11/04(日) 16:19:57 ID:t/rXkduX
投下がないことにはどうにもねぇ……。
460名無しさん@ピンキー:2007/11/05(月) 22:36:18 ID:xBDargfE
あげ
461プレゼン的投下1/2:2007/11/07(水) 02:20:41 ID:N0s7g+OP
「――さん!! 大丈夫ですか!?」

 懐かしい声に俺は僅かに意識を取り戻し、目を開いた。
 明るすぎる街灯のせいで影が差し、ハッキリとは顔が見て取れない。しかし、俺には彼が誰なのかは分かっている。
 忘れるはずも無い。彼は、俺の恩人なのだ。

「もうすぐ救急車が来ます、ソレまでがんばってください!!」
「娘は……妻は……、無事……でしょうか?」

 彼の励ましを無視して、俺は一緒に居た妻と娘の無事を尋ねた。
 俺はきっと助からない。
 今意識がある事自体が、彼の声を久しぶりに聞けた嬉しさからの一時的なものだという確信すらある。

「娘さんは俺が何とか……。だが、由梨は……もう――」
「そう、ですか……。自分が不甲斐ないですよ、二度も貴方に大切な者を救われた。
 自分では一度だって……守れなかった。あの時の由梨も、今回の娘の事も……」
「そんなことはない!! 貴方はあの時も、今も――」
「……ありがとう」

 段々と意識が失せていく。痛みはいつの間にか感じなくなっていた。
 有難い事だ。
 妻を失い、自分も死ぬというのに、こんなにも安心した気持ちで居られるのも、彼が看取ってくれるからなのだろう。

「また、ひと、つ……お願いが……」
「何ですか?」
「娘……を、……」

 お願いします――。

 …………。

 ……。





 この日、人通りの多い街中で、一人の男にとある一家が刃物で襲われるという事件が起きた。
 娘――亜季ちゃんは通りすがりの男性に保護され軽傷で助かるものの、その両親は犯人に刺されて死亡。一家を襲った犯人は逃走の際に車に撥ねられて死亡という、なんとも酷い形で結末を迎えた。



――話は、少女が生まれる数年前まで遡る。
462プレゼン的投下2/2:2007/11/07(水) 02:21:13 ID:N0s7g+OP

 木枯らしが吹いていた。
 ヒューヒューという風の音が、この身を切る様な寒さを倍増している気がして、俺は携帯音楽プレイヤーのボリュームを上げた。
 職場からの帰り道、薄暗く人気が無いが多少の近道になる公園の入り口に差し掛かり、俺は足を止めた。
 寒い。ハッキリ言ってしまえば、一秒たりとも外には居たくない。
 さっさと家に帰って暖房の利いた部屋で、今手に提げている食材をフルに使った熱い鍋をつつきたい。
 だというのに、何故か足を止めてしまった。
 俺が男で、ソレが近道とは言え、薄暗い公園を一人で歩くのは気持ちの良いものではない事から、俺は帰宅時にはこの道は通らないようにしている。
 なぜ足を止めてしまったのかと、ボンヤリ公園を一瞥し、俺の視線が公園中入り口傍にある自動販売機に止まった。

「確かに、温かい飲み物は欲しいけどさ……」

 無意識の内に温かい飲み物を欲していたのだろうか?
 俺は首をかしげつつも公園に足を踏み入れ、自販機でホットレモンを買った。家に帰り着くまでのカイロ代わりにもなるだろうし、寒さを紛らわせるものが欲しかったのも事実だ。
 公園に足を踏み入れてしまった以上、また来た道を戻ってワザワザ近道しないのも癪なので、俺はホットレモンをチビチビと啜りながら薄暗い公園の奥へと足を進める。
 当然だが公園に人影は無く、辺りは静寂に包まれていた。……と思う。実際は音楽プレイヤーの大音量で周辺の音が良く聞こえてなかったのが事実だ。
 だからだろう。
 俺の進行上に人が居る事に気付かなかった。
 もし俺が音楽プレイヤーの音量を上げていなかったら、その人物のくしゃみに気付いて警戒し、迂回するなり引き返すなりしていただろう。
 殆ど役目を果たせていない、切れかけた電灯が急に元気を取り戻して辺りを照らした事で、俺は初めて自分の数mを離れていない先のベンチに人が腰掛けていた事に気が付いた。
 
「……ぁ!!」

 その人と目が合った。

(高校生か? 割と可愛い子だけど……)
(何でこんな場所に女の子が?)
(おいおい、危ないんじゃないか?)

 そんな事が俺の頭を過ぎるが、俺は足を止めない。

(でも俺には関係ないか……変に声をかけて誤解されるのも嫌だし)

 と、そんな無難な所に考えが落ち着き、俺も少女の前を歩き過ぎようとした時、少女の方から俺に声をかけてきた。

「あの、神谷 陽一さんですよね?」
「へ? あ、はい?」

 名前を呼ばれた気がして、俺はイヤホンを外して少女に向き直った。

「神谷……陽一さんで、間違いない……ですか?」
「え、あ、はい、一応、そうですけど?」

 相手が女の子、それも割りと好みのタイプだった事から、俺は油断していた。
 普段ならこんな状況で名前を呼ばれても、気味悪く感じて馬鹿正直に対応しないのに、一瞬「仕事上で顔を合わせた事があったか?」と考えてしまったのだ。

「凄い!! まさか本当に会えるなんて!!」

 俺の返事が少女の求めていたものだったらしく、少女は今にも泣き出さんばかりに感動した様子で俺を見る。
 少女の様子に、俺は何かとんでもない事に巻き込まれたと覚悟した。
 しかし、次の少女の言葉に、俺の覚悟は大した覚悟ではなかったのだと知らされた。

「やったぁ、ついにパパに会えたぁ!!」
463名無しさん@ピンキー:2007/11/07(水) 02:23:06 ID:N0s7g+OP
話の骨組みの思いつきを即文にしてみただけだから、ちゃんと続くかなんて保障できない。
でも煽りとして投下

娘分はこれからというところまでだけど
464名無しさん@ピンキー:2007/11/07(水) 03:05:44 ID:lrE5hvNA
>>463

wktkしながら待ってます
465名無しさん@ピンキー:2007/11/07(水) 12:20:54 ID:By1atUiG
なんという生殺しwww

wktkしながら続きを待ってるぉ
466再会という名の初対面1/2:2007/11/07(水) 18:36:57 ID:N0s7g+OP
「はじめまして。私の名前は神谷 亜季っていいます」
「はぁ……」

 亜季と名乗った少女はニコニコと嬉しそうに見つめている。
 一体何がそこまで嬉しいのか分からないが、俺としては先ほどの言葉をもう一度聞かせて欲しい気分だ。

「えと、何だって?」
「はい?」
「亜季ちゃん……だっけ? キミ、何で俺の事を知ってるの?」
「知ってて当然です、何故なら私が神谷 陽一……つまり、貴方の娘だから」

 亜季は変わらぬ笑顔でキッパリとそう答えた。
 ……ああ、訳分かんない。頭痛い。あと、ものすっごい寒い。

「ちょっと待ってくれ。意味を理解したい」
「うん。幾らでも待つよ」
「……」
「……」

 数秒の沈黙後、俺はふと我に返って、このやり取りを不毛に感じた。
 この子の言っている事はつまり、自分は未来人で、タイムマシンか何かで過去にやって来た……そう言うことなのだ。
 俺ならば、自分の事を未来人だなんていう奴は頭が少し変な人なんだと考える。今だってそう思っている。
 普通そうだろ? 未来人がこんにちわ、そうそうそんな事があってたまるかよ。
 つまり、彼女は前世とか来世とか、そう言う類の変わった趣味をお持ちのお嬢さんな訳だ。

「あー、うん。君は勘違いをしている」
「……?」
「私は神谷 陽一ではないし、キミは私の娘ではない」
「……???」
467再会という名の初対面2/2:2007/11/07(水) 18:42:20 ID:N0s7g+OP
 俺の言葉に亜季は首をかしげ、「あっ!!」と声を上げた。俺の言っている事を理解したらしく、俺を軽く睨んでいる。
 こういった仕草がワザとらしくなく可愛いというのに、なんとも可哀想な子だ。

「パパ!! 私の事、頭の中がお花畑な人みたいな目で見ているでしょ?」
「違うのか?」
「違うよ!!」

 亜季は呆れた様子で膨れ面になった。

「もぅ、どうしたら信じてくれるの?」
「それじゃあ、王道で……俺しか知らない事を何か一つ言ってみなよ」

 俺の要求に亜季はキョトンとした様子で俺を見る。
 彼女は気付いたかもしれないが、コレは罠だ。俺しか知らない事は、俺しか知らない。当然だ。そんなもの彼女に答えられるわけは無い。
 しかし、亜季は首をかしげ、どうしたものかと悩んでいる。

(コレで引き下がってくれたら楽なんだが……)

 俺がそんな事を考えていると、亜季は少し困った様子で俺に尋ねてきた。

「パパしか知らない事……つまり、今現在でパパしか知らない事だよね?」
「うん?」
「未来のパパが私に『コレだけは亜季以外には話した事は無い』っていう話でもいい?」
「……まぁ、事実なら……構わないけど」
「うーん、そうかぁ……。パパが言えって言ったんだもんね……」

 どういうことだろうか?
 亜季は困っている。しかし、ソレは答えられないとか、自分の主張を信じてもらえないとか、そういったものに困っているのではなく……。どちらかといえば、俺を気遣ってというか、憐れんでいる節が見て取れる。
 亜季は「仕方ないよね」そう呟くと、俺を真っ直ぐに見た。
 何故か、寒さとは別の意味で顔が赤い気がする。

「パパが二十歳の時の……スクール水着の件だけど……」

 ……え?
 ちょっと、ちょっとちょっとちょっと!!
 何でお前がその事を知っているんだよ!! その件を知る奴は世界中に俺だけしかいないんだぞ!!
 硬直する俺を尻目に、亜季は俯きがちに続ける。

「その、パパが、市営プールで……」
「わぁぁぁぁぁぁ!!!! 信じる、信じるからそれ以上は言うなぁぁ!!!!」

 まるで痴漢に襲われた少女の断末魔にも似た俺の叫び声が夜の公園に響き渡った。



 俺は自分の迂闊さを呪った。
 実際に答えられたら困るような要求を出した自分を。
 遠い未来、よりにもよって自分の娘にこの話を聞かせている自分を。

 こうして、俺は未来からやって来た自分の娘と最悪の形で出会いを果たした。
468名無しさん@ピンキー:2007/11/07(水) 18:46:54 ID:N0s7g+OP
とまぁ、こんな形の似非SF展開の娘な訳だが・・・。

一応書きあがり次第投下して行こうかとは思っているけど、途中でオチが分かっても黙っていてくれたら助かります。
考えている分では安直なオチなんで、はい。
469名無しさん@ピンキー:2007/11/07(水) 19:34:48 ID:n3EAEaz0
未来から来た娘か。期待して待ってます。
470名無しさん@ピンキー:2007/11/07(水) 20:41:23 ID:r/OXPk7i
うむ、これは期待。座して待ってます。
471名無しさん@ピンキー:2007/11/07(水) 21:46:08 ID:nRZt/Q+1
もしかして、この戦士の名は神谷陽一というのか?
ttp://schizo.nobody.jp/novel/senshi.html
472名無しさん@ピンキー:2007/11/07(水) 23:04:06 ID:qHz7xV/e
不老不死の父親と
それを化け物呼ばわりして出ていった母親と
父親と血が繋がってるという理由で母親においてかれた娘の
妄想が終わらない


父親見た目二十代後半くらいで、娘が父親に恋心を抱きながら成長してって
最終的に娘も不老不死になって二人で永遠に暮らしたみたいなやつ
473名無しさん@ピンキー:2007/11/07(水) 23:28:12 ID:lrE5hvNA
>>472

それを書いて下さらぬかな?
474名無しさん@ピンキー:2007/11/08(木) 01:06:25 ID:RCKLoWpp
>>473
書きたいのはやまやまなんだが
如何せんエロ系小説は書いたことがないんだ
更に童貞でね、エロ描写があまり出来ないのさ。

それでいいなら頑張ってみるけどもね
475名無しさん@ピンキー:2007/11/08(木) 01:39:47 ID:fRuPDTqe
>>468
GJ!続き期待ー。
>>474
童貞大いに結構じゃないかw。
書いていただけるのをwktkして待ってる。
476名無しさん@ピンキー:2007/11/08(木) 07:38:40 ID:BpCnxpda
俺も童貞で小説なんて書いたことないけど、現在執筆中・・・
どんどん話が長くなっていって大変だけど、うpしたときにはどうか生暖かい目で見てやって欲しい
477名無しさん@ピンキー:2007/11/09(金) 09:28:04 ID:q9Dgt3ot
童貞かどうかは関係ないじゃろ。
要はどれだけ自分で作品を愛せるかどうかだろ。
478名無しさん@ピンキー:2007/11/09(金) 18:13:55 ID:SjX2Ezni
みんな経験もないのにお父さんになるのが怖いんだよ……。

しかし、その気持ちに反してすくすくと良い子に育った娘。
しかしある日、娘は父親が童貞であることを知る。なら私はお父さんと血が繋がっていないの?
苦悩する娘であったが、それでもここまで立派に育ててくれた父を思うとその感情も氷解し、『恩返ししたい』『尽くしてあげたい』という別の感情が生まれるようになった。
そして2つの感情は複雑に絡み合い、いつしか恋愛感情へと育っていった…

血の繋がらない父親に恋愛感情を抑えきれなくなった娘は、ついに決断する。

「私、お父さんの始めてのry
479名無しさん@ピンキー:2007/11/09(金) 23:49:07 ID:Q4BEXWdi
>>478
最後まで書かないで送信しちゃってるぞ、このあわてんぼうさんめw
480無修正:2007/11/10(土) 16:59:17 ID:1bEJQZEr
478 名前: 名無しさん@ピンキー [sage] 投稿日: 2007/11/09(金) 18:13:55 ID:SjX2Ezni
みんな経験もないのにお父さんになるのが怖いんだよ……。

しかし、その気持ちに反してすくすくと良い子に育った娘。
しかしある日、娘は父親が童貞であることを知る。なら私はお父さんと血が繋がっていないの?
苦悩する娘であったが、それでもここまで立派に育ててくれた父を思うとその感情も氷解し、『恩返ししたい』『尽くしてあげたい』という別の感情が生まれるようになった。
そして2つの感情は複雑に絡み合い、いつしか恋愛感情へと育っていった…

血の繋がらない父親に恋愛感情を抑えきれなくなった娘は、ついに決断する。

「私、お父さんの始めての女になりたいの」
481名無しさん@ピンキー:2007/11/10(土) 21:15:25 ID:Bf0CxXQs
処女で懐胎するのであれば、童貞で娘をつくることも可能であろう。
精通さえしていれば、後者の方が簡単なはず。

事情によっては、血が繋がった父親(ただし童貞)であるかもしれん。
482名無しさん@ピンキー:2007/11/10(土) 21:42:59 ID:uuNkCv3x
試験管ベビーとかな


 少女は自分が試験管で生まれた事を知った時、流石にショックを受けた。
 しかし、それは混乱や悲しみといった感情ではなく、「自分にも本当の家族との生活が出来るのではないか?」という希望を含んだものだった。
 少女は自分の生まれる切欠となった研究の事を調べつつ、ついには精子と卵子を提供した人物の特定に成功した。

「あとは、この二人を引き合わせて本当の夫婦にすれば……」

 こうして、少女の無謀で強引な計画が始まるのだった!!
483名無しさん@ピンキー:2007/11/10(土) 22:38:32 ID:TLxjcVx+
不妊治療もあるじゃない。


子供のできない一組の夫婦がいた。
病院で検査を受けた結果、夫が無精子であると判明する。
悩んだ末、二人は夫の血縁と協力して人工受精を行う事にした。
選ばれたのは、夫の実家と縁を切って以来、すっかり疎遠になっていた弟。
弟は複雑な想いではあったが、兄の頼みを無下に断れず精子の提供を引き受けたのだった。


そして十数年後。
「あなたが私のお父さん……だよね?」
彼は血を分けた娘と出会う。
484名無しさん@ピンキー:2007/11/11(日) 01:06:10 ID:jtVhXbBd
色々考えられそうだねw。
父と娘は時間を共有してほしい派の自分の妄想。

子ども時代のトラウマから、女性には全く興味が無い主人公。
しかし、彼は某由緒ある血筋の家柄だった。
数々のお見合いを断り悩んだ末に、渡米。
卵子提供を受けて、試験管ベビーをゲット。

少女はすくすくと育ち、主人公も父親として惜しみない愛情を与える。
10数年後、中学生に入りすっかり美少女になった娘に、父は初めて女性を意識し、
初恋をしてしまう
そして、娘も……。

みたいな電波を受信した。文才があればなぁ……。
485スレ汚しごめん:2007/11/15(木) 13:50:49 ID:BUCcKMZQ
「ただいま、美月」
「おかえりなさい」
居間のソファに鞄と背広を放りながら、キッチンに立っていた娘に声をかける。
娘は洗い物の手を止め、振り返ってにこりと微笑んだ。
20の時分に生まれた娘はもう高校生になる。
思春期の多感な時期に親の離婚、再婚を経験したにも関わらず、
悪い道に逸れることもなく真面目に育ってくれた自慢の娘だ。
容姿も小柄で可愛らしく、守ってやりたくなるようなタイプというのか。
親バカと言わば言え。可愛い。
「今日の晩飯は何だか豪華だな」
テーブルの上にはなにやら飾り付けの綺麗な品々が並んでいた。
俺がそう言うと、美月は少し照れたように笑った。
「今日の晩御飯は私が作ったんだよ」
「美月が?」
俺はかなり驚いていた。
再婚してから食事の用意はもっぱら妻の役目で、美月がキッチンに立つところを見たことがない。
そういえば。
「母さんはどうしたんだ?具合でも悪いのか」
いつもならすぐに出てくる筈の妻がいない。
食事のこともあるし、もしやと顔をしかめる俺に、美月はにっこりと笑って。

「お義母さんなら、出ていったよ」

「……な、?」
思わず、耳を疑った。
486スレ汚しごめん:2007/11/15(木) 13:51:27 ID:BUCcKMZQ
視覚と聴覚から入ってくる情報の差異に目眩さえ覚える。
妻が、出ていった?
それなら、何故――美月は笑っている?
「どうしてそんな顔するの、お父さん?」
いっそ晴れやかに笑う、美月。
「やっとあの邪魔な牝豚がいなくなったんだよ?やっと二人だけに戻ったのに……」
「美月……何、を」
「私の方が先だったのに……私の方がお父さんを愛してたのに。横から突然現れて、お父さんを……」
美月の瞳に暗い炎が宿る。
「でも……でも、もうあの屑女は出てった。だから今日は記念に、ご飯もちょっと豪華にしてみたんだよ」
「あ……」
にっこりと笑った、その笑顔に嘘寒いモノを感じて、俺は恐怖にも似た感情に動けなくなる。
「今日からは二人きり。今日からは……私がお父さんの奥さんだよ」
そう言って、美月は動けない俺にキスをした。
487スレ汚しごめん:2007/11/15(木) 13:55:12 ID:BUCcKMZQ
幼児な妹(再婚した妻との娘)を出して

「お母さんはどこに行ったんだ!?」
「おとーしゃん、なにゆってるの?おかーしゃんならそこにいるよぅ」(姉指さし)
「そうよ、私が貴方のお母さんでお父さんの奥さん。お父さん、寝ぼけてるのかしらねー」
「ねー」

とかやろうと思ったのは秘密だ
ではスレ汚し重々すまん
488名無しさん@ピンキー:2007/11/15(木) 19:38:14 ID:x9BA3Cpw
GJ!
幼児妹もみたかったwww
489名無しさん@ピンキー:2007/11/15(木) 19:53:48 ID:wR/4j0zp
なんというキムスメww


みなぎってきた
490美耶子(1/2):2007/11/16(金) 00:24:19 ID:e+uWqD2t
 稔は溜息を吐いて、美耶子の頭に手を伸ばした。

「……ミヤ、ゴメンな。俺はお前に、そんな不安を与えていたんだな」

 元の長さの半分以下にまで短くなっている美耶子の髪を撫でながら、稔は申し訳ない気持ちを胸に謝った。
 何故自分が美耶子を引き取ったのか?
 唯一の親を失った美耶子に、寂しい思いをさせない為では無いか。
 自分の不甲斐なさに嫌気がさしながらも、稔は優しく美耶子に言葉を掛ける。

「お前が心配するような事は無いよ。俺はミヤの事を今も昔も変わらずに大切に思っている。
 小林とだって別にそう言うのじゃないし、付き合う予定の女性も、付き合いたい女性も、今の所居ないからな。
 だから、ミヤ。お前がそんな風に気負う必要は無いんだ。俺はミヤを足枷と思った事は一度たりとも無いんだからな」
「……パパ」

 震えた声で美耶子が顔を上げた。
 必死に涙を堪えていたらしく、頬を大粒の涙が伝っている。
 美耶子の涙を見て、一瞬、美耶子の母――真奈美の顔が浮かび、稔は胸がキュッと締め付けられるような気分になった。

「ごめんなさい……。私、本当に……ゴメンなさい……」

 稔の眼を見て、その言葉に偽りが無い事を悟った美耶子は、途端にさらに大粒の涙をボロボロと零した。

「どうしてミヤが謝るんだ? ミヤは何も悪くないよ」
「私、怖くて、不安で……、想像が段々大きくなっていくのに、歯止めが利かなくて……。
 パパが私を捨てるなんてありえないって知ってるのに、理解しているのに……どんどんそんな気がしてきちゃって……」
「ミヤ……」

 まるで懺悔するかのように頭を伏せ、ポツポツと語る美耶子の姿に、稔は「ああ、そうか」と理解した。
 小林に言われたのはこういう事だったのか。
 自分が美耶子を人生の拠り所としているように、美耶子もまた、自分を拠り所にしているのか。
 ましてや、知識も経験も乏しい美耶子にしてみれば、その不安にも制限を掛けられないのだろう。
 稔はポンポンと美耶子の頭を叩き、優しく声をかけた。

「何時までも裸で居たら風邪を引くぞ。ほら、おいで。一緒に湯に浸かろう」

 稔の言葉に、美耶子は驚いた様子で顔を上げる。

「……いいの?」
「今日だけは特別……な」

 美耶子は涙を拭い、嬉しそうに微笑むと、せかせかと稔の隣に柔らかな体を沈めた。
 互いの肌がふれあい、美耶子の肌の冷たさが稔の肌に伝わってくる。
 不安が消えた事に安心したのか、稔と風呂に入れる事が嬉しいのか、美耶子は幸せそうに溜息を付いた。

「パパ、温かい……」
「ミヤが冷たいんだよ。全く、何も裸で入ってくる事無いだろうに……」
491美耶子(2/2):2007/11/16(金) 00:24:57 ID:e+uWqD2t
 なるべく美耶子に触れないように身を縮ませる稔に対し、美耶子はゴロゴロと甘える子猫のように稔に身を寄せてくる。
 結局、体や料理の腕は成長しても、美耶子と言う少女の根本はさして大きな変化はしていない事を実感し、稔は苦笑した。

(そういえば数年前も、こんな事があった気がするな……)

 アレは確か、2・3年前の美耶子の誕生日だったか――。

(そういえば、あの頃から一緒に風呂に入る機会が減ってきたんだな)

 あの頃から、稔は保留にしていた出世の件を承諾して当時の真奈美のポストに収まり、美耶子と過ごす時間が僅かずつ削られてきたのだ。
 成長期の美耶子はあっという間に大きくなり、元より聞き分けのいい子だった事もあり、稔自身も美耶子が見た目通りに成長していると思い込んでしまっていた。
 そんな自分の思い違いと、触れ合いの時間の減少……、最近の自分のおかしな行動により、美耶子は自身の内に不安を溜め込んでしまい、ソレを爆発させてしまったのだ。
 家庭の円満の秘訣は、何でも腹を割って話す事に始まるもの……という小林の言葉を思い出し、稔は「よし」と頷いた。

「ミヤ、最近互いに話す機会が減っていたし、いろいろと話そうか?」
「うん、何でも訊いていいよ」
「そうだなぁ……」

 数日振りに何の違和感も無い会話に、笑顔の美耶子はもちろん、稔自身も心が軽くなる思いがした。
 互いに会話に飢えていたのだろう。風呂を上がっても二人の他愛の無い会話は続き、終わると言う気配が見えなかった。
 そして結局、翌日は休日と言う事もあり、二人は深夜番組を見たり、夜食を食べたりしながら夜を更かし、話題が尽きたのは夜が明けようという頃であった。 
 美耶子との充実した時間に満足したのか、自宅では滅多に飲まない酒が入ったせいか。自室に戻り、ベッドに潜り込んだ稔はそのまま深い眠りに落ちた。

 数分後、遠慮がちに稔の部屋のドアがノックされた。
 何度かのノックの後、ドアが静かに開き、美耶子が顔を覗かせる。
 美耶子は静かにベッドの傍まで来ると、稔の顔を覗き込んだ。

「パパ……寝てる?」

 若干緊張した面持ちで、美耶子は静かに尋ねた。
 しかし、珍しく深い眠りらしく、稔は少しの反応も見せない。

「寝てる……よね」
「それじゃあ、お邪魔します……」

 ひとしきり稔に対して独り言を呟いた美耶子は頬を赤く染めながら、そっと稔のベッドに潜り込んだ。
492名無しさん@ピンキー:2007/11/16(金) 00:28:28 ID:e+uWqD2t
久しぶりに、変わらずの低クオリティでお送りします。

連日の通院で次々に体のガタが発見されて涙目です。

次回から父攻めが終末に向けて動きます。
493名無しさん@ピンキー:2007/11/16(金) 07:35:40 ID:6+Tis6BD
>>492
超GJっす!
どうかお体には気を付けて
494名無しさん@ピンキー:2007/11/16(金) 08:48:03 ID:6FCMAsfY
>>492
……言いたい事はただ一つ

God Job!!!!

……ただ、それだけだ


なにはともあれ、お体には気をつけてください。
495名無しさん@ピンキー:2007/11/16(金) 20:31:18 ID:+rBUbpXd
GJ!つか、超久々ですなw
娘スレにも関わらず小林大好きな俺は異端。
496名無しさん@ピンキー:2007/11/16(金) 21:14:08 ID:BMFU3Gpp
GJ.

そういや姉妹スレにゃキモと好きがあるが、娘にゃないね。
統合スレとして機能してるわけだね。
(需要がないだけだって声は聞こえない)
娘に萌えたい。純粋な父性として。
497名無しさん@ピンキー:2007/11/18(日) 08:22:40 ID:RsNOKuTm
義理の娘っていいよな。
年齢差少なくできるし、結婚できるし、ハッピーエンドにできるし。

あわよくば18歳の男が16歳の娘をゲットすることもできるし
498名無しさん@ピンキー:2007/11/18(日) 08:41:24 ID:81SkhEK3
むぅ、自分より年上の娘、という声が聞こえてきたのは
気のせいに違いない。








そういうことにしといてくれ。
499名無しさん@ピンキー:2007/11/18(日) 12:38:19 ID:sDpP+s6e
奥さんに死に別れた主人公、そのショックでグレてしまった一人娘

娘を更生させようと頑張る主人公、だが「母さんを殺したくせに!」と責められ苦しむ
しかし、挫ける事無く更生させようと娘を愛情持って接し続ける

そんなある日、娘が車に轢かれそうになり、庇った主人公は左腕を無くし、顔半分が潰れてしまう
娘は父である主人公の愛情の深さと、自分を庇いこんな姿になってしまった罪の意識により更生、主人公の面倒を一生診ようと誓う
そして主人公の世話をしてる内に、主人公を異性として意識し出す





と言う電波がキタ
誰か書いて貰えるネ甲キボン





500名無しさん@ピンキー:2007/11/18(日) 13:56:20 ID:+kbCYFFo
>>497-499
お前らが神じゃね(゚∀゚)?
501名無しさん@ピンキー:2007/11/19(月) 04:28:05 ID:r8/W8hnV
俺は自分を守る為に死んだ父が、過去からタイムスリップうんたらかんたらという電波を受信して、頑張ってる
502名無しさん@ピンキー:2007/11/19(月) 05:22:38 ID:tJBAWGP2
ターミネーター?
503名無しさん@ピンキー:2007/11/19(月) 07:38:00 ID:U0pbSVX2
そー言えば、シチュがかなり特殊なんだけど
↓も『血の繋がっていない父親と娘』の話だったよーな

http://sakura03.bbspink.com/test/read.cgi/eroparo/1185272596/79
504名無しさん@ピンキー:2007/11/21(水) 21:05:51 ID:ImwTZrsh
保守
505名無しさん@ピンキー:2007/11/22(木) 17:17:51 ID:/6NPBdXn
保守するぜ
506名無しさん@ピンキー:2007/11/23(金) 08:43:32 ID:Q0eQQwIo
神よ、降臨したまえ!
507名無しさん@ピンキー:2007/11/25(日) 07:11:00 ID:QLG5I9lw
保守
508名無しさん@ピンキー:2007/11/26(月) 15:14:01 ID:LQuwsxzT
良スレ
509名無しさん@ピンキー:2007/11/26(月) 20:18:19 ID:bdZ0ueVK
もっと娘を産みたい。頭の中で
510名無しさん@ピンキー:2007/11/27(火) 02:47:32 ID:t488Vz35
過疎
5111/9 ◆KitIyj783Q :2007/11/27(火) 21:44:42 ID:+x6y5UzN
パパ、パパ。
貴方に育てられて私は幸せでした。
またいつか、もしもお会いできたら、その時も変わらずに居てください。
肉体は遠く離れていっても魂はいつも寄り添っています。
いつまでもいつまでも。
親愛なる私のパパ。


私は産まれてすぐに母を亡くしました。
車の事故でした。
親戚はパパに小さな子どもの面倒なんて見切れないと言いました。
「子どもを育てるのは犬や猫とは違いますからね、
 男の人が、しかも働いていて出来る仕事じゃあありません」
でもパパはやんわりと反対を押し切って私を一人で育てる決心をしていたのでした。
見た目と裏腹な強情なパパに親戚は説得するのを諦めて言いました。
「勝手になさい、でもかわいそうなのはこの子ですよ、
 母親を亡くして、十分な面倒を見てくれる人も無く……」
「仰りますが、この子を可哀想にさせない自信が私にはあります。
 いつか、充分この子が大人になったら申し分の無いレディをお目に掛けますよ」
そういってパパは私を連れて旅立ったのでした。
5122/9 ◆KitIyj783Q :2007/11/27(火) 21:45:24 ID:+x6y5UzN
まだミルクが欲しい頃の私はパパの手をずいぶん煩わせたに違いありません。
むずがる私にパパは骨ばった手でミルクを温めその小さい唇の間から上手に流し込んだのでした。
私は喉をゴクゴクさせて嬉しそうに飲み干します。
その後、パパに優しく抱かれ背中を叩かれ小さい可愛いげっぷをします。
そうして満たされた私は、歯の生えていない口でパパの指をちゅぱちゅぱと吸い眠りに落ちるのでした。
オムツのことでは恥ずかしさと申し訳なさで顔が火照ってしまいます。
本当にそれに関してはパパの素晴らしい忍耐力に感謝しています。


パパの差し出す無尽蔵の愛情を貪欲に喰らって、私はもうこれ以上無いくらい幸せで
満たされた少女時代を過ごしたと言えるでしょう。
その頃はパパが何のお仕事をしていたのかは知りませんでした。
ただ色々なところへ引越しをしていて、私には同年代のお友達があまり出来ませんでした。
その代わり、パパのお友達はみんな私のお友達でした。
おかげで私は同世代の子よりも少しませて大人びた子どもだったと言えるでしょう。
時にはパパに叱られる事もありました。けどそんなときにはパパの友達に言いつけるのでした。
そんな時には大体お友達は、泣いている私を抱き上げキスをしてあやしてくれるのです。
それを見たパパが軽くやきもちを妬くのを見ると私は勝利を感じるのでした。
私は我儘な子どもではありませんでした。
なぜなら大体いつも充たされていたのだから我儘の言いようがありませんでした。
それだけに純粋で素直な子どもだったと思います。
5133/9 ◆KitIyj783Q :2007/11/27(火) 21:45:56 ID:+x6y5UzN
ある日パパのお友達が冗談で言いました。
その日は私の8歳のバースデーパーティでお友達も沢山集まっていました。
私は主役として少し興奮していました。
精一杯に背伸びをした水色のツーピースにエナメルの白い靴を履いていました。
胸には金のブローチが煌めき、それがパパからのプレゼントだと主張していました。
お皿に乗った大きな一切れのケーキを気取って食べようとするとパパと友達が話しているのが聞こえてきました。
「武藤(言い忘れましたがパパの名前です)、将来有紗ちゃんと家の息子と縁談させてはどうか?」
冗談じゃない!その息子はまだ10歳で、知恵と経験の足りない子どもです。
ケーキを忘れた私が憤るより先、パパは先手を打ちました。
「僕はずいぶん親ばかだからな、娘を他のやつに渡すくらいなら
 いっそ自分の手で殺してしまった方が言いとさえ考えるんだ。
 昔この子を連れて来たときから、自分だけのものにして置きたいと思ってる」
パパの友達は幾分あきれたように笑い飛ばしていましたし、パパも軽く笑ってはいましたが
その言葉はあながち冗談ではないと思える響きを伴っていました。
胸のブローチが熱く燃えるのを感じました。
「おあいにく様。私は誰のものにもなりませんよ」
私は精一杯に強がってパパとお友達にあかんべしました。
パパは嬉しそうにそんな私を見て目を細めるのでした。
5144/9 ◆KitIyj783Q :2007/11/27(火) 21:51:57 ID:+x6y5UzN
また、パパはガールフレンドも沢山居ました。
次々に変わる女性達を私は引越しをする先の景色を眺めるように見ていました。
いつか私は皮肉たっぷりに言ったことがあります。

「パパの好みって頭の弱そうな、いかにもって感じの女の人なのね」
パパは私の幼稚な嫉妬交じりの皮肉に動じもせずに言いました。
「ママは頭の良い立派な女性だったよ、君はママに似て来たね」

数居るガールフレンドは単なる遊びだ、と言っているのでしょう。
そんな態度に不遜な感じを受けながらも、自分とママが似ていることに喜びを感じていました。
それはまた、次々に変わる景色の中、変わらずどっしりと掛かる太陽のように普遍であるからです。
死んでしまった人は普遍です。
その愛情は変わる事が無いのですから。
肉体が離れると愛は艶々と珠のように輝きます。

私は太陽の座に胡坐をかいていました。
わたしの全てを受け止めてくれるパパ。
それが当然だとおもって居ました。
パパもわたしの愛を享けるのが当然でした。
だってこの世でたった独りのわたしのパパなんですもの。
どこ探したってお互いの代わりは見付りっこありませんから。
5155/9 ◆KitIyj783Q :2007/11/27(火) 21:52:53 ID:+x6y5UzN
私もそのうち年頃になり、恋をしました。
滞在先のホテルで知り合った少年でした。
彼は私の艶やかな髪を撫で、瞳が美しいと褒めてくれました。
無邪気に私に向けられた笑顔と、彼の着ているシャツが夏に似合っていました。
それだけです。
たぶん私は遊び人のパパと同じことを成したいという気持ちがあっただけかもしれません。
彼とはプールサイドで何度か会ううち親しくなっていきました。
ある宵、ホテルの庭で大きなパーティが催されました。
ミッドサマーイブのパーティです。
私は薄い黄色のシフォンのサマードレスを着て、髪をアップにして華奢なミュールを履きました。
お化粧を確認していると部屋にパパが入ってきました。
鏡の中でパパは満足そうに娘の仕上がりを眺めました。
私が振り返ると、パパも洒落た麻のスーツでさり気ない伊達男ぶり。
2人はまるで恋人のように手を取り合い部屋を出ました。
私はその晩若い恋人との密会を約束していました。
ちょうどパパと私が出て行ったとき、バンドの演奏が始まりました。
パパの銀の腕時計の針は7時を指していました。
2人は人の波に紛れる振りをしてお互いわざと離れていきました。
パパもまた恋人と過ごすのでしょう。
5166/9 ◆KitIyj783Q :2007/11/27(火) 21:54:42 ID:+x6y5UzN
人いきれと香水と花、南国の気だるい香り。
梔子の花を一折片手に持って鼻に運ぶと噎せ返るような夏を感じました。
彼は形のいいスラックスにアロハシャツの夏らしい格好。
でも私の黄色のドレスと並ぶとちぐはぐな感じは否めません。
楽団のスウィングジャズをバックに高潮した顔で手を取り合いおしゃべり。
浮き足立つ若い恋人達はホテルを抜け、近くの海岸まで出てきました。

月の光が白く水面に輝き、思ったよりも明るい海岸は人気がありません。
もとよりホテルのプライベートビーチなのでこんなパーティの晩に、宴も酣の時にここへ来る人が居るとは思えませんでした。
それでも私たちは木の陰になった芝生に腰をおろしキスをした。
拙いキスは青臭く、ぎこちない愛撫は私をイラつかせました。
パパならこんなときどんなスマートに女性を扱うか。
昔、パパと恋人の行為を見てしまったことがあります。
そのときと今の違いを嫌悪しながらも、未知の行為に対する好奇心に突き動かされていました。
彼のことを馬鹿にしつつ私もまだ14歳の小娘でしかなかったのですから。
私は満天の星を見上げました。
夏の星座が動物の欲を冷え冷えと眺めています。
初めての性交は痛みと、ぎこちなさと、若さに対する軽蔑、を私に残しました。
彼は初めてではないようでしたがそんな事はどうでも良い事です。
事が終わると彼は私の砂を払ってくれました。
下腹部と心に鈍痛を残したまま裸足で海岸を二人並んで歩きました。
上半身裸の彼は海の闇に儚く影のように見えました。
それでも彼は一生懸命私に何か優しい言葉を捜しているようでした。
でも私の耳は波の音と遠く楽団が奏でるスローな音楽だけしか聞こえていませんでした。
そろそろパーティも終わる頃でしょう。私たちはキスもせずに別れました。

部屋に戻ると有難い事にパパはまだ帰ってきていません。
みすぼらしい自分の姿を見られたくなくて私はさっさとシャワーを浴びて寝てしまいました。
その晩、パパは随分遅くに戻ってきたようです。
脱衣所に脱ぎ散らかしていた黄色いドレスは朝にはきちんと畳まれ洗濯に出されました。
5177/9 ◆KitIyj783Q :2007/11/27(火) 21:57:19 ID:+x6y5UzN
朝になり幾分気分も良くなると私はコーヒーをたっぷり淹れました。
新聞を片手にクロワッサンを齧りながら苦いコーヒーを啜ると、
少し大人になったような背伸びした気分。
しばらくするとパパも起きて来てコーヒーを飲みました。
私は読み終えた新聞を無言で渡しました。
パパも無言でそれを受け取るとぱらぱらと斜め読みをしています。
夕べの海岸での無言と今朝の無言の質の違いに驚きます。
新聞を読み終えた私は、パパのタバコを1本咥え火を着けると手渡します。
いつもの朝と同じ。
変わらない親子の朝の光景でした。
私から受け取ったタバコを燻らしているパパは少し熟成が増した気がします。
もう1本シガーケースから取り出すと私も自分のために火をつけます。
パパの視線が、カチンというライターの高い音と私の仕草を追います。

私は大人な女性を気取り、パパは年齢より若く見せることに気を配っています。
薄紫の煙が立ち上ると寝起きの目に沁みます。
2人ともだまっていて目線を絡めて言いたいことは全て伝わっているようでした。
私の傷も、パパの優しさも。
涙の滲んだ私の顔を朝日が照らします。

パパは私に言いました。
「あさってにはまた引越しだぞ」
今すぐ出発だと言ってくれたら良かったのに。

引越しに慣れた私たちには荷物はあまり多くありません。
洗濯に出したドレスが返って来る前に私たちは出発しました。
ホテルを発つ日、あの若い恋人がわたし達の車を遠くから眺めていた気がします。
それももうどうでも良い事でした。
5188/9 ◆KitIyj783Q :2007/11/27(火) 21:58:17 ID:+x6y5UzN
私たちは色々なところへ行きました。
その度、私は少しずつ経験を積み、いつかパパにそっくりな娘になっていったのです。
私がパパの恋人に嫉妬をしないように、パパもわたしの恋人に嫉妬はしませんでした。
唯一無二の2人だとお互いに判っているのですもの。

いつか私を息子の縁談相手にと言ったおじさまが居ましたが、
あまりにパパに似た私はもうお相手には向かないと思うようでした。
パパのプレイボーイぶりは友人の間では有名でしたから。
私もいつしかパパのお友達も誑かせるほどの力を身につけていました。
「有紗ちゃんは随分大きくなったね」
と言う時、大人の女を見る目で言われるのです。
そして私はパパの情婦のようににっこりと微笑を返せばいいのです。
たぶんパパは私を自分と同じような人間に育てたかったのかもしれません。
17歳になった私はパパの望みどおり、理想の女性へ成長していました。
すこし賢くなり、少しずるくなり、でもあい変わらず無邪気でした。
パパの会社の手伝いも出来るようになり、パパにとって必要な人間へとなっていたのです。
自信が私を輝かせていました。
パパには私が居ないと駄目。
他の女では代わりは務まらないということが解っていたのです。

「パパ、私、パパにとっての全てに成れてる?」
「君が僕にとって全てに成れたなら……」
パパは私の腰に手を回して言います。
「僕は僕を廃業してしまうな」

そう言って私の身体を揺さぶり2人は踊るように笑いました。
ぎゅっと抱きしめている肩が愛おしくて懐かしくて涙が出そうになります。

アップライトに照らされた部屋の壁に2人の影が重なり1つになりました。
影はゆらゆらと揺れ幻のようでした。
5199/9 ◆KitIyj783Q :2007/11/27(火) 21:59:56 ID:+x6y5UzN
翌日は悲しいくらい良く晴れていました。
ママの死んだ日。パパが私を一人で育てると決心した日。
私たちはお墓参りに行きました。
花束を記憶にも無い母親の墓前に供える。
白い小さいバラの花束。墓前に供えるのはいつもこの花束でした。

ママはどんな人だったの?と昔に聞いたことがあります。
パパは飽かずにママのお話をしてくれました。
思い出の中のママはとても素敵な女性でした。

お墓参りの時しんみりとしていたパパは、しかし車に戻るといつもの伊達男に直り私を昼食に誘った。
赤い2シートのアルファロメオが私達の車だった。
助手席に座ってわたしはパパをミラーで眺めていました。

車は海岸通を走り海沿いの景色の良い店に入りました。
ママとパパが最後にデートをしたお店だって聞いたことがあります。
パパと私も何度もここへは来ていました。
一緒に食事をすると秋の海が穏やかに輝いていました。
「なんでいつも白いバラなの?」
何気なく私は聞いてみると、特に理由は無いとパパは言った。
「君は、僕が死んだら何の花を供えてくれる?」
「パパには赤いバラだね、でも、大きいのよ」
私は即答した、理由は特にありませんでした。パパは少しワインに酔っていました。

携帯が鳴って男友達が私を迎えに来ると言いました。パパは私を置いて店を出ました。
立ち去るパパの後姿、なぜか引き止めたい思いに駆られました。
白い麻のテーブルクロスの上、銀色の一輪挿しにバラのつぼみが挿してある。
パパの忘れていったライターでカチンとタバコに火をつける。
店の窓の下を赤い車が滑るように走り去った。
ハッとして目で追うも、テールランプはぐんぐんと遠くなり、
やがて空気に滲んで影のように消えてしまいました。
520おしまい ◆KitIyj783Q :2007/11/27(火) 22:02:23 ID:+x6y5UzN
父娘のエロは無いし、ギャグでも無いし、キモくも無い
けどskn
521名無しさん@ピンキー:2007/11/28(水) 00:29:16 ID:Lj9po73v
文体が実に10代の娘っ子みたいな感じ!読みやすかった!
522名無しさん@ピンキー:2007/11/28(水) 00:38:08 ID:k1ZwGMOf
結構悲しい終わり方だなぁ・・・
GJ
523名無しさん@ピンキー:2007/11/28(水) 02:46:00 ID:1S3lzz3j
面白かったです
524名無しさん@ピンキー:2007/11/30(金) 12:37:00 ID:PpiFd7wK
捕手
525名無しさん@ピンキー:2007/11/30(金) 16:32:50 ID:A+mp6jyF
何この神スレ
526名無しさん@ピンキー:2007/12/01(土) 03:14:37 ID:N/5kA4m3
お父さんとお母さんが離婚して、もう5年になる。
わたしは仲が良かった友達と引き離されて、別の小学校へ通うことになってしまった…。

でも、そんなこと、怒っててもしかたがないことだったし、新しい学校でも新しい友達が出来たから、
気にしてなかったんだけど。

「ごめんな、悠里。あのときは、おまえのこと、考えてやれなくて。」

そう言って、目の前のオトコノヒトは、わたしに謝ってた。
お母さんが再婚したから、わたしにはもう新しいお父さんがいるし。
そっちをお父さんって呼んでたから、この元お父さんをなんて呼べばいいのか、わたしにはわからなかったんだもん。

「べつに。」

落ち着いている気持ちとは反対に、なんだかブアイソな言葉しか出てこない。
学校の近くのドーナツやさんで、本当に偶然会ってしまったので、逃げられなかったんだもん。
会ってもナニ話せばいいかなんて、わかんないし。べつにどうでもいいし。
キライとか思ってないけど、会いたいなんて思ったこと、なかった、、し。

「悠里も中2だったら、もう携帯とか持ってるんだろ? 番号とか… 聞いていいか?」
なんかめちゃくちゃ緊張してるみたいな顔で、そんなこと言うと、変なナンパみたいだよ!
とツッコミを入れながら、結局断ることもできなくて、元お父さんと携帯番号とメアドを交換することに
なっちゃったんだ――――


それから、コウイチとメールが始まった。元お父さん、ってのも呼びにくいし、結局、お母さんが呼んでたように、
「弘一」って名前で呼ぶことにしたんだけど。
おはようって絵文字もなにもないメールとか、いまからご飯食べるんだ。とか、どーーっでもいいようなことばっか
のメールだったけど、でも、なんか、返事しちゃうんだ。
わたしからメール打つことはなかったけど、なんだかんだ一日に2〜3回はメールしてたかな。
それがあたりまえになってたのに、今日はもう夜になるのに、一度もメールが来ない。
べつに来なくたって全然いいんだけどさ。でも、なんか。気になる…!
いちおう、今から寝るし…

『オヤスミ』

友達に送るみたいに、絵文字使ったりしないから、すっごく簡単だ(笑)
そしたら、しばらくして返信キタ!

『今日は仕事でたたきおこされて、しかもまだ帰れない。
悠里からのメール、嬉しかったから仕事がんばれるよ。』だって!!

なーんか、妙にうきうきした気分で布団にもぐりこんだよ、わたし。
527名無しさん@ピンキー:2007/12/01(土) 03:16:18 ID:N/5kA4m3

次の日の朝。
起きたらメールきてた。
『今日は休みとれた。学校終わったら、GWL行かないか?』
今日は、来年入る子たちの試験の準備で、午前中しか授業がないって前から言ってあったんだけど。
GWLって、ゲームワンダーランド。最近できたばっかりの大きなゲーセンだったはず。
わたしはあんまりゲームとか興味ないけど、プリクラのすごい綺麗に撮れる機種が入ってるって友達が言ってたっけ。

『うん。わかったぁ〜 学校に迎えに来てよ。』
『了解。終わったら、メールください。近くにいるようにするから。』
なーんか、恋人同士くさいっとか自分でツッこんでから、急いで支度して学校に向かった。


学校が終わってから、すぐにメール! 本当は学校に携帯持ってきちゃいけないから、トイレでこっそりメールして。
それから玄関出て、門を出たところで待とうと思ってたら、すぐに後ろからクラクションが鳴った。

「え。はやーい!」
助手席側のドアが開いて、コウイチの顔が見える。なんか、ドーナツやで会ったときよりかっこいい。

「すぐ近くで待ってたんだ。GWLの前に寄らなきゃいけないところもあるし…。」
「あ、どこかに寄るんだ?」
「うんうん。そう、乗って乗って!」
わたしが助手席に乗って、ドアを閉めると、すぐに車は走りだした。

「どこ、行くの?」
「もちろん、服買いに! 制服のまんまじゃ、昼間のゲーセンだと目立つだろう?」
このあいだと違って、コウイチも緊張してないみたい。メールしてたから、わたしもなんか友達みたいに話せる。

「えー!服なら持ってくればよかったね。全然考えてなかった。」
「いやいや、わざと言わなかったんだ。俺が買いたかったんだ、悠里に。」
コウイチはめちゃくちゃ嬉しそうに笑ってた。

「悠里のこと… 本当に手放したくなかったんだ。でも、やっぱり母親が必要だろう?子どもには…。
あいつも、おまえのこと連れて行くって、譲らなかったし。」
車を運転しながら、5年前のことを少しづつ、コウイチは話してくれた。

「俺の仕事が忙しすぎたんだ。あいつのこと、かまってやれなかったしな。
悠里のことだって任せきりでさ。あいつが他の男に気持ちが移ったとしても
俺は責められる立場じゃなかった。悠里にだって寂しい思いさせてたと、思う。
あの頃は、仕事に追われてて、悠里のことも、悠里のお母さんのことも考えてやれなくて、
出て行く、って言われたときにも、腹が立つばかりでさ。最近になってやっと、
自分の勝手さと、家族を思いやる気持ちのなさのせいで、離婚されることになった、って
わかったんだ…。 バカだよなぁ〜〜」

運転して、前みてるコウイチを横目で見てた。すっごい申し訳なさそうで、悔しそうで
笑うしかない、って顔で話してる。なんか、かわいそうになってしまった…。

「コウイチは悪くないよ…。 お母さんも仕方なかったんだとおもう。
でも、いいじゃない。もう、今はお母さんも幸せだし、コウイチだって、仕事いっぱい出来て
幸せでしょ?」
わたしが明るい声で言ったのに、コウイチの顔はやっぱり暗い。

「俺、そうか、悠里には幸せに見えるか…。」
そういったきり、黙ったまま、車は駐車場に入っていった。
528名無しさん@ピンキー:2007/12/01(土) 03:19:03 ID:N/5kA4m3
と、えーっと始めてみました。エロなしでごめんなさい。
続きは3日以内に投稿します。だんだん鬼畜になる予定です。あしからず。
529名無しさん@ピンキー:2007/12/01(土) 13:49:35 ID:MTwGOvsr
おや、新しい娘が入ったようですね

GJ!
530名無しさん@ピンキー:2007/12/01(土) 20:07:33 ID:M7ZJO4Lt
元父親って何か良い響きだなwwww
531名無しさん@ピンキー:2007/12/01(土) 21:50:24 ID:PUVFDZ+z
ワクテカ
532名無しさん@ピンキー:2007/12/02(日) 07:15:00 ID:KLOrdDgw
533名無しさん@ピンキー:2007/12/02(日) 07:51:50 ID:5BgsnPBK
>>528
乙。
……何日以内にとか書き込むと精神的にキツクなるぜ。
534名無しさん@ピンキー:2007/12/02(日) 11:56:39 ID:5RUo/j63
wkwk
535チームワッフル(仮称:2007/12/04(火) 00:27:19 ID:RfDpcqdL
纏まって書く時間が取れないから、チビチビ書き足して居るせいで文の統一感が無いけど、年内に終わらせたいから投下。
誤字脱字あるだろうけど見逃してもらえると嬉しい。
さて、展開はどんどん加速していきますよ。
536美耶子1/2:2007/12/04(火) 00:28:30 ID:RfDpcqdL
 稔は夢を見ていた。
 懐かしく、そして悲しい夢だった。
 一人の半裸の女性がベッドの上で恥ずかしそうに稔を見つめていた。
 神谷真奈美。
 約10年前、突然の事故でこの世を去った女性――美耶子の母親である。
 何故この様な夢を見たのか、夢の中で稔は答えに至る。
 髪を切った美耶子があまりにも彼女に似ていた為だ。
 髪を切った美耶子の顔を見た瞬間、稔は思わず自らの目を疑い、そして初めて自分の娘を一瞬とは言え、性の対称に見てしまった。
 その衝撃が今尚尾を引いており、この様な形で稔に夢を見せているのだろう。

「真奈美……」

 稔はベッドの淵に腰掛け、直ぐ隣に寝ている女性の名を呼んだ。
 肩口までないショートカットの女性はそれに答えるかのように、赤い顔のまま稔にニコリと微笑んで見せる。
 真奈美はゆっくりと稔をベッドに引き倒し、抱きつきながらキスを求めた。
 数年ぶりのキスの感触に、稔は脳が焼けるような快感を受けた。ソレが引き金となり、稔達は火が付いたように互いの口内を舐めあい、唾液を啜り、舌を絡ませあった。当時にもした事の無いような濃い口付けを交わしながら、稔は真奈美の服を脱がせてゆく。
 瞬く間に二人は裸となり、ソファの上で絡み合った。
 すべる肌の感触、柔らかな髪の感触、その全てが懐かしく、稔は激しく欲情した。
 そんな稔の心の内を見透かしているように、真奈美は稔の腰に手を回して微笑んでみせる。
 稔のペニスが真奈美の秘所に捻り込まれた時、ふいに真奈美が言葉を発した。

『パパ……』



「――ッ!?」

 稔はベッドから転げ落ちるように目を覚ました。
 慌てて辺りを見回して、自分の居る場所が自室である事を確認し、先ほどまでの事が夢だと確認するなり脱力して床に崩れ落ちた。

「夢……だったのか……」

 稔はカラカラに干上がった口内で何とか生唾を飲み込み、頭を抱えると、年甲斐も無くジタバタと床を転げまわった。自分でも随分と情けない様だと思うが、そうせずには居られなかった。
 しばらく床をゴロゴロと転げまわり、自分なりに悶え通した所で、稔は天井を眺めながら大の字に手足を放り投げた。

「思春期の餓鬼じゃあるまいし、なんて夢を見ているんだ俺は」

 今も生々しく思い出せるその唇の感触と抱き寄せた体の柔らかさにドギマギとしながら、稔は悔しそうに舌打ちした。
 なにより、その相手が既に吹っ切れていると思っていた亡き人であった事が、一層自分の情けなさに拍車を掛けてた。

「……いや、……」

 そう思い込まなければ自分の中で何かが壊れてしまいそうな気がしていた。
 稔は大きく深呼吸をして、ゆっくりと体を起こした。

「分かっている。アレは、真奈美じゃなかった……」

 必死に自分を誤魔化そうとする自分自身に、稔は静かに呟いた。
 そう、夢の中で自分が真奈美だと思い込もうとしていた人物……。そんなチープな建前を掲げ、あのような夢を見てしまった事実と、その理由……。
 ソレ等を認めてしまえば、自分は駄目になってしまう。
 そんな事を、稔はハッキリと確信していた。

「……美耶子」

 先ほどの夢が一体何を意味するのか?
 稔は恐ろしくてそれ以上この件の事を考えることが出来なかった。
537美耶子2/2:2007/12/04(火) 00:29:05 ID:RfDpcqdL
 ポットがスンスンと小さな音を立て、白い蒸気を吹いていた。
 美耶子は寝不足気味のせいか、少しばかりボーっとした頭で遅めの昼食を作っていた。
 結局、父の布団に潜り込んだのはいいが、自分の布団で寝る異常に緊張して寝付けなかったのだ。

「……それに」

 ボンヤリとした思考の中、美耶子は機械的に昼食のサラダドレッシングを作っていた手を止め、その手を自分の唇に当てた。
 ファーストキス。
 そんな単語が頭を巡り、顔が熱くなるのと同時に、思わず頬が緩んでしまう。
 ああ、馬鹿だなぁ。
 自分でも浮かれてるのが自覚できてしまう。こんな事では、父の前に出るなりテンションが妙な事がバレてしまうではないか。
 でも、しかし、まぁ、仕方ないのかもしれない。
 美耶子にしてみればソレは憧れであり、願いだったのだから。

「でも、あれは……事故、だったのかな?」

 昨晩、父のベッドに潜り込んで一時間ほど経った頃か。美耶子に背を向けていた稔が寝返りを打ち、美耶子と向かい合う形になったのだ。
 小さく不規則に何やら寝言を呟く稔を見て、美耶子は父が何か夢を見ているのだと気が付く。
 そんな時、不意に稔が自分の母の名を呼んだように聞こえ、美耶子は思わず目を見開いた。
 もう母の事を吹っ切れたものだと思っていた美耶子にとって、その名前に酷く心が揺さぶられる。
 父がどんな夢を見ているのか?
 もし悪い夢を見ているのならば、今すぐ揺り起こしてあげたほうが良いのではないか?
 軽く気が動転した美耶子は、もう少し寝言から情報を集めようと父の顔に耳を近づけようと首を伸ばした所で……。

「丁度顔を動かしたパパと……キス、しちゃったんだよね……」

 そう口にして、美耶子は苦い表情を浮かべた。
 いろんな意味で破壊力が大きかった。さぞ今の自分は愉快な表情をしているのだろう。
 思い出すだけで嬉しいやら恥ずかしいやら父親相手に何取り乱しているのやらと複雑だ。何が一番ショックかといえば、その事故のようなキスの際に”舌”を入れられた事だ。
 思い直せば、あれは唇を舐める程度のものだったかもしれないが、事実として、美耶子は父の舌の味をしっかりと覚えている。

「あぁ……」

 ドンドンと父に対する想いが溢れ出して止まらない美耶子は頭を抱えて地団太を踏んだ。
 折角父とまた自然に暮らせるようになりそうだというのに、今度は自分が変な振る舞いをしてしまいそうだ。
 美耶子は溜息を付きながら、湯が沸騰しているポットのガスを切った。
 これから父にどんな顔を見せればよいのか分からない。
 しかし、食事の用意が出来てしまった以上、父を起こしにいかなければならない。
 まさか同じ頃、父も同様に自分に対する感情の矛先をどのように収めたらよいかで悩んでいるとも知らず、美耶子は父の部屋の戸を叩いた。
538名無しさん@ピンキー:2007/12/04(火) 02:36:29 ID:TuOhCM+c
ディープ未遂やっちまったなぁwwwwwwいやまぁキスはしちまったけどwwwwww

今後の二人の気持ちがどんな風に動くかwktkしつつ、ワッフルを1000個プリーズ
539名無しさん@ピンキー:2007/12/04(火) 05:50:21 ID:gg2KAXb9
>>538さん、手作りの数量限定なんですから……ね?
あ、私は二つでお願いします!
へへっ、娘と一緒に食べるんですよ。
ではお先に失礼します、娘が待ってますので。
540名無しさん@ピンキー:2007/12/04(火) 11:19:59 ID:g/+Gpia5
>>537

超GJっす!

遂に甘ーーいっ!展開がキタ━━( ´∀`)・ω・) ゚Д゚)・∀・) ̄ー ̄)´_ゝ`)`Д´)-_-)冫、 )ノД`)=゚ω゚)━━!!!

俺にもワッフルを糖尿になる位くれいっ!
541名無しさん@ピンキー:2007/12/04(火) 12:28:58 ID:NWAcBkrW
このスレ神すぐる!
542名無しさん@ピンキー:2007/12/04(火) 17:13:17 ID:64HeYw9N
>>537ワッフルさん、キテル―!
投下にきたんですが、邪魔するつもりありませんのでっ
とりあえず予告どおり。
543悠里とパパ1/2:2007/12/04(火) 17:14:56 ID:64HeYw9N
「なんでもいいよ、悠里は可愛いから、なんでも似合う。」
洋服やさんに着いたら、コウイチは普通の笑顔に戻って、洋服を選んでくれた。
といっても、わたしが何を着ても、かわいい、かわいいって言うだけで全然役に立たなかったけど…。
結局、ちょっといつもは着ないような、肩が出る大人っぽい大きめニットとミニスカート、ベルトに
ロングブーツまで買ってもらっちゃった!やったぁ!

「こんな格好しちゃったら、14歳には見えないな。もう彼氏とか、いるのか?」
「そう? わたし、去年12センチも伸びたんだ!159センチになったの。カレシ?
うーん、前にはいたけど。なんかよくわかんないけど、別れちゃった、へへ。」
「悠里みたいな可愛い子と付き合えただけ、そいつは幸せだ。」
妙に、真剣に、真面目な顔して言うから、おかしくてわたしはけらけら笑ってしまった。

「昼、まだなんだよな?そのへんでいいか?」
「うん。ピザ食べたい!」
「相変わらずだな…。」
コウイチはちょっと笑いながら、懐かしいような顔をしながら言った。
「ピザ好きだったもんな。どこかでなんか食べるって言ったらだいたい、ピザ。」
「そんなこと、覚えてないしっ」
小さい頃のことを言われたら、恥ずかしい気持ちになっちゃって、おもわず背中を叩いちゃった。
もちろん、その後はピザを食べて、GWLに行ったんだ。

GWLでは、一緒にダンス系のをやったり、太鼓たたいたり、バトルやってるヒトたちを見たりして
あっというまに時間がたってしまった。プリクラを撮ったら、今日はもう終わりだなぁって感じが
してたとき、コウイチが「夜ご飯、食べてっても大丈夫なんかな?」って言ってくれた。
わたし、元お父さんなのにコウイチと一緒にいられるのが楽しくなってきてしまってた。
違うか、元お父さんだから、楽しいのかな。新しいお父さんとも普通に仲良くしてるけど、
それって、やっぱり気をつかう。お母さんの好きなヒトだし、わたしのこともいじめたりしないで
面倒みてくれてていいヒトなんだと思う。だから、わたしだって、変な態度とれないもん。

『今日は友達とマック食べてっていい?』
『もう、夕飯作っちゃったのに!? しかたないけど、今度はもっと早く言ってね。
 8時には帰ってくるわね?』

お母さんは、結構わたしにアマい。メール1つで、外で食べることを許してくれた。
544悠里とパパ2/2:2007/12/04(火) 17:22:15 ID:64HeYw9N

「ご飯、食べてきていいって。」
「お、じゃぁ腹も減ってるし、メシメシ!悠里、明日は入試日でおまえたちは授業ないんだよな?」
「ん、そうそう。明日は、お母さんも仕事だし、友達とどっか行こうと思ってたんだけど、
まだ決まってないんだー。たぶんこれから友達からメール来ると思うけど。」
「よし、じゃぁ、とりあえずメシだ! 昼のイタリアンピザ、薄すぎだよなぁ?
俺、すっごい腹減った…。」

駐車場に向かうエスカレーターで、コウイチがどうぞ、って感じで先に乗せてくれて、
後ろを振り向くと、わたしの顔のすぐそばにコウイチの顔があった。いまのお父さんが
お母さんより結構年上だから、おじさんっぽいんだけど、コウイチってすごい若い。
おなかだって出てないし、足も長いし。お母さんはお父さんのどこがよくて再婚したのかな。
コウイチのほうがこんなにかっこいいのにね…。って、そんなことをぼんやり考えていたから、
エスカレーターの終わりに気が付くのが遅かった!
後ろ向いてたせいもあって、妙な格好でつまづいて、そのまま白い床に転んでしまったの。
やっとのことで前に手をついたけど、思いっきり四つん這い。
「…ったぁーーーぃっ!」
「大丈夫かっ!!」
コウイチを振り返ったけど、これ、絶対見えたよね、パンツ!!!

「大丈夫か!? 足、なんともないか?! 手は?どっかひねったか??!!」
「だ、だいじょうぶ…。 でも、ひざ、痛い…。」
「ひざ? あ、本当だ、赤くなっちゃったな…。血は出てないけど、大丈夫か?歩けるか?」
「ん、あるける…。」
わたしは、真っ赤になってしまった両ひざをなんとか痛まないようにゆっくりと歩いた。
そうしたら、コウイチがつかまれ、って腕を出してきた。
その腕にしがみつくようにして、体重をかけながら車まで歩いていったけど、
さっき転んで、パンツ見えてたことが恥ずかしくてしょうがない…っ
でも、パンツ見えた?なんてもっと恥ずかしくて聞けないし!
もぅ、はーずーかーしーーーっ
545名無しさん@ピンキー:2007/12/04(火) 18:35:15 ID:g/+Gpia5
次なる展開に期待なGJ
546名無しさん@ピンキー:2007/12/08(土) 08:00:29 ID:69N1cFOq
547おゆき ◆5SPf/rHbiE :2007/12/10(月) 01:03:15 ID:iTFptX36
直線的エロ投下します。
548アパートの彼女 ◆5SPf/rHbiE :2007/12/10(月) 01:04:51 ID:iTFptX36
秋の終わり、笹原健吾は生まれて始めて女の子に告白をした。
相手の名前は黒川凛。
長い黒髪の、鋭い目に眼鏡をかけた美人で、目つきと同様に性格も厳しいところがある。
凛は健吾のクラスで学級委員をしていて、ふざける男子を叱り付けたりすることもあり、美人だけど近寄りがたい印象のある女子だった。
そんな彼女に健吾が心を惹かれたのは、放課後の図書室で本を読んでいる姿を見た時だった。
凛は一冊の本を読みながら、その切れ長の目に涙を浮かべていた。
それまで凛の澄ました顔と怒った顔しか見たことのなかった健吾は、その涙に驚き、いったい何の本を読んでいたのかと、彼女が図書室を出た後で書棚に戻された本を開いてみた。
一人の少女が家族を失いながらも懸命に生きていく、そんな内容の小説だった。
健吾はそれから、凛の涙を忘れることができなかった。
悲しみの色に染まった、凛の美しい横顔を忘れることができなかった。
そして、気付いたら健吾は、凛のことばかり考えるようになっていた。

「好きなんだ。付き合ってくれないか」

一ヵ月後、健吾は図書室を出た凛を追いかけて、誰も居ない秋の中庭で勇気を振り絞って告白した。
凛は小さく眉を寄せ、しばらく健吾を睨んでから、口を開いた。

「私のどこが好きなの?」
「え……?」
「私のどこが好きなのよ。顔? 体? 性格? 成績?」

予想していなかった切り返しに、健吾は正直困ってしまった。
どう答えたら良いかわからず、結局何も考えずに思ったことを口に出してしまった。

「いつも悲しそうなところが」

凛の眉がぴくりと動いた。

「何それ? 私のどこが悲しそうだって言うのよ」
「あ、いや、ご、ごめん……えっと……」
「仮にそうだとして、それでどうして好きになるの? 哀れな捨て猫を飼い慣らしてやろうとでも思っているの?」
「違う! そうじゃなくて……」

健吾は自分でも何が言いたいのかわからなくて、口ごもってしまった。
目の前では凛が相変わらず鋭い目つきで睨みつけている。
もう駄目だと思った。

「ま、いいわ」
「え?」
「いいわ。付き合おうじゃないの」

何が何だか健吾にはわからなかった。
とにもかくにも二人は付き合うことになり、恋人として接することとなった。
549アパートの彼女 ◆5SPf/rHbiE :2007/12/10(月) 01:05:35 ID:iTFptX36
秋が終わり、木枯らしが冬の訪れを告げる頃になって、健吾は思い切って凛にたずねた。

「どうして、僕の告白を受けてくれたんだ?」
「どうしてって……」

凛は、彼女には珍しく言葉に困った様子で、顔を赤らめて言った。

「その、あれよ。どうせ付き合うなら、私をよく見てくれている人の方がいいかと思ったのよ」
「え……?」
「あなたの言ったこと、間違っているわけじゃないの。私、暗い女なのよ」

悲しそうに、恥ずかしそうに言う凛に、健吾は改めて胸がときめくのを感じた。

「黒川さんに何があるのかはわからないけど、俺でよかったら、いつでも力になるから」

そこで健吾はふと気がついた。

「……ちょっと思ったんだけど、ひょっとして、僕と同じ事を言う別の人が告白をしてきたら、その人と付き合ってたのか?」
「ん? まあ、そうなるわね。同じくらい見てくれているなら、早い者勝ちになるかしら」
「そ、そう……別に僕だから告白を受けたとか、そんなわけじゃないんだよね、やっぱり」

落ち込んだ様子で肩を落とす健吾に、凛は優しく微笑みかけた。

「ふふ。冗談よ。あなたじゃなかったら、受けていなかったと思うわ。告白なんて」

言って、凛は健吾の唇にキスをした。
550アパートの彼女 ◆5SPf/rHbiE :2007/12/10(月) 01:06:15 ID:iTFptX36
それからしばらくして、健吾は凛の家に行ってみたいと言った。
あからさまに嫌だという表情を見せた凛だったが、健吾の粘りに負けて、渋々といった様子で健吾を自分の家に案内した。
着いた先は街外れの工場がいくつか立ち並ぶ地域で、夕焼け空に排煙が舞う下に、今にも崩れそうなアパートが建っていた。

「ここが私の家よ」

砂利の敷き詰められた空き地にそのアパートはあった。
周囲には枯れたススキが時折風に揺れるだけで、何も無い。
遠目に産業廃棄物の積まれた山と、黒煙を吐き出す工場が見えるだけだった。

「汚いでしょう。驚いた?」
「い、いや、そんなこと……」
「いいのよ、無理しなくて。でも、こんな家だから、あなたをあげたくはないの。わかってちょうだい」

凛は自分の家庭のことを健吾に話した。
幼い頃母が出て行き、父と二人暮らしだということ。
酒飲みの父親で、もうずっと最低の暮らしぶりだということ。
そして、毎日が辛いということ。

「毎日勉強して、家事をして、時々働いたりもして。お父さんに殴られないように、機嫌を取って。本当にね、どうして自分ばかりって思うわ」
「凛……」

凛は泣かなかった。
でも、泣くのを我慢しているのが健吾にはわかった。

「凛、確か十五歳以上なら、自分で養父母を選ぶ権利があるはずだ。良かったら僕の家に……」
「駄目よ。いくら恋人だからって、そんな迷惑をかけるわけにはいかないわ。健吾のご両親だって困るでしょうし」
「大丈夫。事情を話せば、きっと父さんも母さんもわかってくれる……と思う」

凛の肩を掴み、真剣な表情で言う健吾に、凛は嬉しそうに笑った。

「大丈夫よ。今は……あなたがいるから、それだけで毎日がんばれるわ」
「凛……」
「健吾は傍に居てくれれば、それだけで私には十分だから」

黒煙の向こうの空に夕日が沈むのを見つめながら、二人はいつまでも抱き合っていた。
551アパートの彼女 ◆5SPf/rHbiE :2007/12/10(月) 01:06:57 ID:iTFptX36
その夜遅く、健吾の携帯電話に着信があった。
凛の自宅の電話からの着信だった。
それまで凛の方から電話をかけてきたことなどなく、珍しいこともあるものだと思いながら、健吾は電話をとった。

「もしもし」

電話の向こうからの声は無かった。
ただ、ごそごそと物音が聞こえ、さらに遠くからぴちゃぴちゃと水音のようなものが聞こえた。

「もしもし? 凛?」

『……ん……んぁ……』

微かに、泣き声のような細く切ない声が聞こえた。
凛の声だとわかった。

「凛? どうしたんだ?」

『ん、は……! はぅっ! くぅあぁあ……!』

か細い声が次第に大きくなる。
それにつられるように、粘りつくような水音も大きく、間断なく聞こえるようになっていった。

『んんっ! あ! あ! だめっ! やめてぇ……』

尋常ならざる声に、健吾の心臓の鼓動は一気に高鳴った。
何か異常なことが受話器の向こうで起きているのだとわかった。

「凛!? 凛!!」

健吾の叫びに答えたのは、愛しい恋人の声ではなく、掠れた男の声だった。

『へへ、すっかりびちょびちょになったな。ぴったり閉じてたおまんこも、俺の指をしっかり呑み込んでるぜ』
『いや……いやぁあ……やめて……お願いだからやめてよ……お父さん』
『お前、俺を捨ててあの男のところに行くつもりなんだろう? へへ……逃がさないぜ。逃がしてたまるか』
『そ、そんなことないわ……私はこの家に居るから……だから……』
『嘘つくんじゃねえよ。お前はあの女にそっくりだからな。俺を捨てて出て行くんだ。俺にはわかる。お前は俺を捨てようとしているんだ』
『そ、そんなこと……は、ぅああっ! んぁあああ〜……!』

再び粘着質な水音が激しくなった。
さらに、じゅじゅ、じゅる、と何かを啜るような音が大きく響く。
電話の向こうからは、明らかにそれとわかる嬌声が漏れ聞こえてきた。
552アパートの彼女 ◆5SPf/rHbiE :2007/12/10(月) 01:09:24 ID:iTFptX36
『んんっ! ぐっ! ふぅ〜……んぅうっ! ダメ! ダメダメダメッ! お、おかしくなる! おかしくなるぅっ! おまんこおかしくなっちゃうぅうっ!』
『へへ、ほら見ろ。やっぱりお前はあの女とそっくりだ。どこをどう弄れば感じるのか、全部同じだよ。初めてだってのにこんなにまんこを濡らしやがって。
ほら、見ろよ。俺の指がずっぽり入っちまってるだろ。これがお前のおまんこだ。父親の指を根本まで咥え込んで、肉ビラをヒクヒク震わせてる穴が、お前のおまんこだ』
『いや……いやぁ……』
『何が嫌だってんだよ。え? こんな気持ち良さそうにまんこを濡らして、何が嫌だって? ええ!? 言ってみろ!!』

ぬちょ、ぬちょ、ずちゅぅう、と厭らしい性音が聞こえてきた。
そしてまた、凛の透き通った声が、あられもない言葉を紡いだ。

『んおっ! ぁあっ! んぁああっ! やめてっ! ダメっ! だっ……! ん、くぉっ! ふ、ぁ、ぁあ〜! おまんこ気持ちいい! ダメ! 気持ちよくなっちゃう! 気持ちいい! おまんこ気持ちいい〜っ!!』
『へへ……クンニなんて初めての経験だろうからな。頭が飛んじまうくらい気持ちいいだろう』
『くぅう……んっ! は、は、はぅ! はふぅう……あ!? あっ! なにっ! 何これ! くるっ! くるっ!! 何かくるぅうっ!!』
『へへ……まんこの中がうねうねいってやがる。そういう時はな、イクって言うんだよ。思い切り、イクって叫んでみな。お父さんの指でイッちまうってな』
『あっ、んうぅうっ! い、イクっ! イクっ! お父さんの指でイッちゃう!! 凛気持ちよくてイッちゃうぅうう!!』
『うお! おいおい、お父さんを蹴飛ばすなよ……。へへ、脚をぴんと伸ばして大股開いて……気持ちよさそうじゃねえか。普段すかした面してるくせに、こうなってみると見る影もねえな。おいおい、涎をたらすんじゃねえよ。
ったく、一度イかしてやっただけでだらしねえ顔になりやがって……こんなんで終わりじゃねえからな。これから俺のちんこでよがり狂わせてやるんだから、覚悟決めておけよ』

健吾は携帯電話を持つ手が震えていた。
何かの冗談だと思った。
しかし、その音は、声は、間違いなく健吾の鼓膜を震わせ、暗い部屋の中で父親に蹂躙される凛の姿を脳内に思い描かせた。

「まさか……そんな……」

『ははは、指がびちょびちょになっちまった。お前のおまんこを見てみろよ。処女まんこが口をおっぴろげてヒクヒクいってやがる。わかるか? お父さんのちんこが欲しくて、口をあけてやがるんだ。今からここに俺のちんぽをぶちこんでやるからな。思う存分味わえよ』
『ちん……こ?』
『へへ、見るのも初めてか? でかいだろう、お父さんのちんこは。これでお前を俺の女にしてやるからな』
『い、嫌……そんなの嫌……!』
『大丈夫、痛いのは最初だけだ。あの女と同じで、すぐにお前も気持ちよくなって、俺のちんこ無しじゃいられなくなるさ。あの女の娘であるお前なら、ずっぽし嵌めちまえばもう何も考えられなくなる。一度ちんこでイクのを覚えたら、もう病み付きになるさ』
『あ、あ……そんな……』

ごそごそと、畳の上を擦るような物音がした。

『やだ……それだけは……それだけはやめて……お願いだから……お父さん……』

絶望の底から搾り出されるような声に、健吾は我に返った。
携帯電話を投げ出し、すぐに家を出た。
向かう先は、あの工場近くの空き地に建つ古びたアパートだった。

「間に合ってくれ……!」

凛が父親の暴力に何とか抵抗してくれることを祈るしかなかった。
553アパートの彼女 ◆5SPf/rHbiE :2007/12/10(月) 01:10:11 ID:iTFptX36
必死で自転車をこいだが、それでも三十分近くかかってしまった。
自転車から飛び降りるようにして、アパートに駆け寄る。
四つある部屋のうち、二階の一部屋からしか明かりは漏れていなかった。

「あそこか……!」

金属の階段を駆け上り、二階にたどり着く。
すぐに、その声は聞こえてきた。

「はぁっ! あっ、あっ、あっ、あっ! あぁあ〜……」
「り、凛……?」
「だめっ! いいっ! いいっ! ま、またイッちゃう! イクッ!! おまんこイッちゃうぅう!!」

間違えるわけもない。
最愛の恋人の声だった。
声は、微かに開いたドアの隙間から漏れ聞こえていた。

「まさか……まさか……」

震える手でドアノブを握る。
ドアは音も開いた。
健吾の目に飛び込んできたのは、恋人である黒川凛の、あられもない姿だった。
凛は、壁に手をつき、立ったままで、無精ひげを生やした中年の男に後ろから貫かれていた。

「どうだ? え? 気持ちいいだろ?」
「気持ちいい! おまんこすごく気持ちいいですっ!!」
「ほら、自分で腰を動かしてみな。少しは親孝行をするんだ」
「あ、あ……わかったわ……わかったから……お父さんも、おちんちんもっと動かして!」

制服姿のまま、スカートだけを捲くられて、下着が太腿にまで下ろされている。
真っ白な美尻を上下に、前後に揺らし、凛は膝をがくがくと震わせた。
目隠しをされていて、その目がどこを見つめているのかはわからない。
口の端からは涎を垂らし、荒く息をつきながら、何度も切なげに喉を鳴らした。

「ん、ん……んぅうう……! イイッ! だめ……ああ〜……!!」
「へへへ、一度イッちまえば、やっぱりただの女だな。毎日毎日、俺のことを見下してたのが嘘みたいじゃないか」

男は凛の尻を掴んで、荒腰でこねるように凛の膣内にペニスを出し入れする。
ぱちゅん! ぱちゅん! と勢い良く音が鳴り、凛は壁に爪を立てるようにしてよがり泣いた。

「あぁ〜! あぁああ〜っ! はぅっ!! はぅおぉおおお……イイ……いいよお……」

制服はたくし上げられ、凛の形の良い胸が揺れるのがわかった。
その乳首はぴんと立ち、凛が確かに性感の渦の中に居ることを表していた。
男は腰の動きを止めて、凛の髪の毛を掴んで引っ張ると、にやにやと笑いながら問いかけた。
554アパートの彼女 ◆5SPf/rHbiE :2007/12/10(月) 01:10:52 ID:iTFptX36
「どうだ? 俺から離れる気は無くなったか?」
「う、うん! 無くなった! 無くなったわ! だからもう許してっ! 許してちょうだいっ!!」
「なんだ? 何を許して欲しいんだ?」
「う、動いて……! お願いだから動いてちょうだい……! 私、このままじゃどうにかなっちゃう! おまんこが疼いて、私……私……!」
「何だ、本当にどうしようもない淫乱だな。お前わかってるのか? お前が嵌められてるちんこは、あの彼氏のちんこじゃないんだぞ? お前が散々毛嫌いした、父親のちんこなんだぞ?」

男の言葉に凛はびくりと体を震わせた。
目隠しをされたままで、悔しそうに唇を引き結び、ゆるゆると首を左右に振った。

「もう……もう……私は……」
「何だ? 処女じゃなくなったから諦めちまったのか? へへ、そうだよなあ。ついさっきまで処女だったのに、こんな飲んだくれ親父のちんこでずっぽし広げられちまったんだもんな、お前のまんこは」

凛の父親はゆっくりと腰を引き、ペニスが抜けるか抜けないかというところで、また思い切り凛の膣内にペニスを押し込んだ。

「んあっ! あああああああっ!!」

がくがくと下半身を震わせ、凛は床に崩れ落ちそうになる。
その膝裏を抱え持ち、小さな子におしっこをさせるような姿勢で、父親は凛にペニスを嵌めたまま抱き上げた。

「あ……や、やあぁ……」
「こうすると、お前の体重でちんこが奥に入って、もっと気持ちいいだろう?」

父親は凛を抱え持ったまま、部屋の入り口の方を向いた。
立ち尽くした健吾は、凛と父親の結合部を真正面から見ることになった。
陰唇を巻き込むようにして深々と肉棒が突き刺さり、ぬらぬらと愛液に濡れている。
微かに混じる淡い赤色が、凛の処女の名残を示していた。

「心配するな、凛。お前が俺を捨てないなら、俺はこのことを誰にも言わないよ。あのガキにも黙っててやる」
「え……?」
「お前が俺の女になるなら、言わないでおいてやる。お前がこれからずっと俺のちんこに奉仕すると約束するなら、あの彼氏と付き合うことも許してやるよ」

凛は鼻で荒く息をしながら、ごくりと唾を飲み込んだ。

「おとうさんの、おちんちんに……奉仕……?」
「簡単だ。こうやって毎晩嵌められてればいい。俺のちんこをくわえ込んで、思う存分よがり声をあげてれば、それでいいんだ」
「…………」

少しの沈黙のあと、凛は小さく頷いた。
555アパートの彼女 ◆5SPf/rHbiE :2007/12/10(月) 01:11:33 ID:iTFptX36
「わ、私がお父さんの相手になれば、健吾に言わないで居てくれるのね」
「そうだ。ただ、俺が満足できるように、ちゃんといやらしい姿を見せるんだぞ?」

言って、父親はまた腰をゆすり始めた。
父娘の結合部を見せつけるように腰を前に突き出しながら、時に細かく、時に大きく、その肉棒で娘の中をかき回した。

「あ……あ……お父さん……ああぁあ……」
「どうなんだ!? 俺の女になるのか!? 俺を満足させてくれるのか!?」

父親の言葉に答える代わりに、凛は腰をゆすり始めた。
父親の腰の動きにあわせるように、くねくねと尻を動かし、その秘所を何度も痙攣させた。

「あっ、あっ、あっ、あっ……」

喘ぎ声は次第に大きくなり、やがて凛はその美しい黒髪を振り乱し、何度も叫んでいた。

「なる! お父さんの女になります! なるから……なるから、健吾には言わないで!! なるから……! 私のおまんこ、おとうさんのために使うからぁあ……」
「へへ、本当は、気持ちいい思いをしたいだけなんじゃないのか?」
「ち、違う! 違うわ! 私……私はそんな女じゃ……あ、な、あいっ! いいいいいいっ!!」

凛の口からは、もうまともな言葉は出てこなかった。
父親の肉棒が蜜壷を出入りするたびに大きく嬌声をあげ、乱れに乱れた。
張りのある若々しい乳房を性の交わりに揺らし、ねっとりと糸を引く愛液を床に垂らした。
そこには、鋭い目つきでクラスの男子を注意していた才女の姿は無かった。
ただ貪欲に性の快感を求める雌の姿があるだけだった。

「お父さん! イイッ! ぉお……いいっ!! いいですっ!! お父さんとのセックス気持ちいい!! またイッちゃう!! 凛のおまんこまたイッちゃう!! いっくうぅうううううっっ!!」
「俺も……出すぞ! お前のまんこのなかに、思い切り精液を注いでやるからな!!」

凛がびくびくと体を奮わせながら背筋をそらす。
父親はもっとも深く肉棒の嵌まったところで動きを止め、微かに腰を痙攣させた。

「ああ……! 熱い……! 熱いよ……おまんこが熱いよぉ……」

やがて、父親が凛の秘所からペニスを抜き、健吾に見せ付けるように娘の脚を抱え直して割り開いた。
ぱっくりと開いた凛の性器から、どろりと白い精液が流れ出す。
凛の膣口がひくひくと動き、その精液は床にぽつりと垂れた。
556アパートの彼女 ◆5SPf/rHbiE :2007/12/10(月) 01:12:14 ID:iTFptX36
「凛……気持ちよかったぜ」

父親が凛の耳元で呟く。
そして、いやらしい笑みを浮かべて、立ち尽くす健吾を見た。
健吾は泣いていた。
呆然とした表情のまま、目から涙を流していた。

「お父さん……もっと……」

息も絶え絶えに呟いて、凛は目隠しをされたまま、父親のペニスを膣内に招きいれようと、腰を動かした。
健吾は何も言わず、ドアを閉めた。
冷たい夜風が吹き付ける中、階段を下りる。
背後からは、再び凛の嬌声が聞こえてきた。

「き、気持ち……気持ちいい!! もっと!! お父さん、もっと!! いいから! 私のおまんこ、お父さん専用にしていいから!!」

健吾は涙を流すまいと、夜空を見上げた。
漆黒の空には、何も語らない冬の星たちが、きらきらと光っていた。
557おゆき ◆5SPf/rHbiE :2007/12/10(月) 01:13:14 ID:iTFptX36
投下終了です。
558名無しさん@ピンキー:2007/12/10(月) 02:30:52 ID:w4eAsL/j
NTR…とは少し違うけど、こういうのは最初に警告いれといてくれ
559名無しさん@ピンキー:2007/12/10(月) 09:06:28 ID:PG3HXNlX
俺も危うく最後まで読むところだった
560名無しさん@ピンキー:2007/12/10(月) 09:26:53 ID:/XhNErsM
ぶっちゃけ「娘」じゃなくてNTRがメインならNTRスレに投下すべきだったと思うよ
561おゆき ◆5SPf/rHbiE :2007/12/10(月) 09:47:05 ID:x5nwkVpO
私の判断の誤りでした。
スレ汚しとなり、すみませんでした。
562名無しさん@ピンキー:2007/12/10(月) 09:56:01 ID:/XhNErsM
どんまい
563名無しさん@ピンキー:2007/12/10(月) 17:22:43 ID:mXRGar1o
寝取られものを読むときは寝取り側の視点に立てば良いのに
564名無しさん@ピンキー:2007/12/10(月) 18:09:07 ID:/XhNErsM
最初に寝取りだってわかってたらそうすることもできるかも知れんがな
565名無しさん@ピンキー:2007/12/10(月) 21:17:58 ID:DqRIB4LW
>>557
綾シリーズの作者さんですね。
こういう不条理っぽいエロも好きです。
ぐっじょぶ。
566名無しさん@ピンキー:2007/12/10(月) 21:21:29 ID:3ToTzPRv
>>561
「娘」の小説なんだからスレは間違ってない。
こういう作品もたまにはおもしろいが、警告があればより良かったかも。
567名無しさん@ピンキー:2007/12/10(月) 21:41:57 ID:CwB/TWKE
GJ!
だが、このもやもやとした感覚は何だろう……
568名無しさん@ピンキー:2007/12/10(月) 22:47:56 ID:S5nGfUFj
>>561
話の出来自体はGJだと思う。
NTRアレルギーのオレが最後まで読んでしまったので。

今後もがんばって神となってください。
それだけの実力はあると思うので。
569名無しさん@ピンキー:2007/12/11(火) 03:27:35 ID:EsenHsWW
話のテンポは良いが、NTRアレルギーの俺にはキツかった。
投下前に警告してください。
570名無しさん@ピンキー:2007/12/11(火) 03:42:28 ID:lUWaeMnH
>>561通報しました
571名無しさん@ピンキー:2007/12/11(火) 08:27:15 ID:4KxIM38w
何を?どこへ?
572名無しさん@ピンキー:2007/12/11(火) 13:42:20 ID:4k2vHEv+
>>565
綾シリーズってキモ姉スレのだっけ?
573名無しさん@ピンキー:2007/12/11(火) 18:56:37 ID:oewAxsiu
他スレの話はそれくらいにしとこうぜ
574 ◆AZUNJTAzwE :2007/12/12(水) 22:59:56 ID:PXFdT+bk
ちょっと投下してみる
575想子のお父さん ◆AZUNJTAzwE :2007/12/12(水) 23:01:41 ID:PXFdT+bk
12月12日 午後2時25分。
斉藤想子は自室の机に向かい勉強を続けていた。
彼女と同い年の14歳なら、今は中学校でHRでもやっている
時間なのだろうが、彼女は違う。
何故なら彼女は学校に通っていないのだから。
午後2時30分になると、あらかじめセットしておいた目覚まし時計が鳴り響いた。

ああ、もうこんな時間だ。
そろそろ、夕食の材料買ってこないと。

想子は、きりのいい所まで勉強を続けると、上着を着込み出かける準備をする。
外に出ると服に覆われておらず、まだ部屋の暖房のぬくもりが残った顔に、
冷たい冬の風が突き刺さった。
しかし、買い物をやめるわけにも行かず、想子は寒風に耐えながら自転車を漕ぎ目的地へ向かう。
体が温まり、肌にやっと汗が滲み始めた頃、駅前の大型店についた。
向かったのは、1階の食料品売り場。
今日の夕食の食材を買い込むために、色々と見て回る。
今日はいつもより、早めにやって来た。
何故なら今日の夕食は特別で準備に時間がかかるからである。

これと、これと、よし。

必要な食材を時間をかけて選び、レジで会計を済ます。
帰ろうとした時、お菓子売り場の前を通った。
ショーケース越しに今日という日には欠かせないアレが見える。
だが、今年は買う必要はない。

だって、ね。
今年は、お父さんに私の手作りを食べさせてあげられるんだもの。

嬉しさのあまり、つい微笑んでしまった。

他に買った食材を持って家路に着くと、想子は夕食の準備をした。
ある程度の食材はもう昼までに既に調理してあるが、残りの料理も割と手間がかかる。
早目に終わらせなければならない。
しかし、時間に余裕を持って作り始めたせいか、思いのほか早くに出来上がり、
おかげでいつもの父が帰ってくる時間である6時にはまだ早かった。

これなら、ゆっくりたっぷり準備できそうだ。
私の愛情がたっぷりこもった、最高の調味料を。

想子が台所でその作業に没頭し続け、疲れきった所、丁度その時間になる。
部屋にあるインターホンが鳴った。

お父さんが帰ってきたんだ!

私は急いで受話器を取った。

「ただいま。」

間違いない、お父さんの声だ。

「今、開けるね」
576想子のお父さん ◆AZUNJTAzwE :2007/12/12(水) 23:05:51 ID:PXFdT+bk
私は受話器から離れると、部屋を出て、玄関に向かう。
廊下を進んでいる間、心臓の鼓動が少しずつ上がっていく。
あの人と暮らしてもう何年になるだろう。
しかし、私は思春期の女の子が初恋の人に話しかけるように、
いや、そのまんま過ぎて例えになっていないのだが。
ともかく未だにこの感覚が消えることは無い。
つい早足になり、廊下にドタドタとやかましい足音が響く。
元々私は臆病な性格だけれど、あの人の事だと緊張するのに、凄く積極的にもなれる。
だってこの緊張の源は、私のあの人への想いによるものなのだから。
玄関のドアの前に来ると、ゆっくりと深呼吸。
よしっ。
覚悟を決めると、ドアを開けた。

「一彦さん、お帰りなさい」



想子が一彦さんと呼ぶ、彼女の父、斉藤一彦は想子の指示で、洗面所で手を洗いうがいを済ます。
その後、想子に招かれ、暗いキッチンの中に入ると、目の前のテーブルに広がる光景に驚いた。
正直名前はよくわからないが、何というかクリスマスらしい様々な彩り豊かな料理の数々が並んでいるからだ。
そういえば、目の前の料理に関しては多分知っている。
えーと、なんだっけ、七面鳥の丸焼き。だったかな?
まあそれはともかく、なにより、目を引いたのは真ん中にあるケーキだ。
その蝋燭に灯った光が、電気の点いてない暗い部屋の中をぼんやりと暖かに照らし出している。
しかし、今日ってクリスマスにはまだ早いはずだが。

「どうしたんだ、一体?」

「もう、これを見てわからないの?
 今日は一彦さんの35歳の誕生日だよ。」

俺が疑問をぶつけると、すっかり忘れていた答えが返ってきた。
ああ、俺の誕生パーティだったんだ。
そういえば、去年も料理を作って祝ってくれたな。

「はいっ、一彦さん。席に着いて下さい。」

想子はいつも俺が座る椅子を後ろに引いた。
言われるがままに、席に着く。

「ケーキはね、今年は私が作ったんだよ。いっぱい食べてね?」

俺の歳の分だけ刺さっているのだろうか。
大量の蝋燭が刺さった不恰好なケーキの前で
こちらを見て微笑む想子。
俺は期待に胸を膨らませて、椅子に座る。
きっと、今夜は楽しい夕食になりそうだ。


…………ところで俺って、もしかしてこの大量の蝋燭を
全部一息で吹き消さないといけないんだろうか。
577想子のお父さん ◆AZUNJTAzwE :2007/12/12(水) 23:09:32 ID:PXFdT+bk
俺は七面鳥を犬歯で引き裂き、奥歯で磨り潰し、
舌に溶け出す肉汁を味わいつつ、その合間に酒を飲む。
想子はそんなこちらの姿を、ただ嬉しそうに見つめながら
話しかけてくる。

ちなみに蝋燭を吹き消す件については、蝋燭の灯りの方が
電気をつけるより雰囲気が出るという想子の意見で、
蝋燭は一息で吹き消さずにすんだ。
正直自信が無かったのでホッとしたのは秘密だ。

さっきから、どの料理も一通り食べてみたが、本当においしい。
最初の頃から比べれば、よくここまで成長したものだ。
仮に不味かったとしても、準備に相当苦労したのが
ありありと脳裏に思い浮かぶ、壮観な料理の数々だ。
これを見ているだけで本当に嬉しくなる。

だが、
今度はそれゆえに想子に申し訳ない気持ちが頭に浮かんだ。
それはアルコールによって、ますます増幅され、体全体を包みこみ、
俺の気持ちを徐々に沈めていった。

「それでね…………ん、一彦さん?どうしたの?」

だからだろう。こんなことを言ったのは。

「いつもすまないな。俺、想子に迷惑かけてばかりだ。」
578想子のお父さん ◆AZUNJTAzwE :2007/12/12(水) 23:14:16 ID:PXFdT+bk
この子は本当に立派な子だ。
母親が出て行った今、家事全般をやってくれる。
引っ込み思案だから口には出さないのかもしれないが、
俺を憎んでもいいのに、こんなにも俺を慕ってくれる。
それとも、義理の親である俺を心から信用していないので、
嫌われないように俺のご機嫌を取っているのだろうか。
どちらにしろ、俺はこの子に迷惑をかけっ放しだ。
例え、あんなことをしでかし、世間には自慢できない娘だろうと、
むしろそんなところが何よりも素晴らしい、俺にとってはかけがえの無いものだ。
しかし、その俺はこの子に酷い目に合わせてしまった。

俺の血は汚れている。
俺の両親は最悪な人間だった。
思い出すと、今でも沸きあがる怒りを抑えきれない。
父も母も自己中心で無責任でアル中。
子供の頃から、暴力を振るわれること珍しくなかった。
もっとも、今はもうどこにもいない。
高校を卒業して、俺が市役所に勤める前に、
二人が乗った自家用車が、トラックと交通事故を起こしたのだ。
そのまま潰されてしまい、遺体もろくに残らなかった。
何とかして、報復してやろうとはずっと思ってはいたが、
こんな形で亡くなるとは思わず、喜びも多少なりともあったものの、
復讐の機会を奪われた行き場のない悔しさで、
やるせない気持ちをその後の人生で、ずっと抱えることになった。

その後、最初の妻と出会い、結婚して娘の明海が出来た。
明海はすくすくと成長したが、
彼女が中学生になった頃、またしても
妻が交通事故に遭い失くなってしまった。
その後、結婚紹介所に登録して、見合いをし、
結婚したのが二番目の妻、泰子だ。
泰子は基本的に博愛主義者のような人間で、ボランティアなどが好きな、
誰にも優しい人間だった。
彼女にも11歳になる連れ子がおり、その子が今、俺の目の前にいる想子だった。
想子は引っ込み思案でおとなしい性格だが、さほど俺を嫌うことも無かったし、
最初、家庭生活は順調に行っているように見えた。
少なくとも俺の目には。
しかしこの二番目の家庭で、ずっと俺が気が付かなかった
明海の本性に気付かされることになる。

ある日、泰子から相談された。
学校から連絡があり、明海がリーダーとしていじめを行っていたと。
こんな連絡は初めてだった。
そのことで、俺と泰子は彼女を厳しく叱った。
その叱っている最中に、初めて想子が口を開いた。
明海に両親が見ていない所で暴力を振るわれている、
私達に喋るなと明海に脅されていた、と。
579想子のお父さん ◆AZUNJTAzwE :2007/12/12(水) 23:19:58 ID:PXFdT+bk
初めて聞いた時は、心当たりがあった。
明海は多少わがままを言うことも多い子であり、その片鱗を見たりする機会は少なからずあった。
しかし、前の家族は基本的には夫婦とも共働きだった上、
今のように虐めるのにちょうど良い、明海より年が低く弱者である
妹がいたわけではないので、はっきりと目にする機会はなかった。
だから、両親のいないところで、そんなことをしているとは知らなかったのだ。
しかし、今の結婚生活が始まったあとも、たびたび、おかしな光景を見たことがある。
何故か、想子の顔に引っかかれた痕があったり、
明海が想子に何かを取ってくるように言うと、
怯えているような表情で承諾していた想子の姿を。
そのたびに注意はしたが、まあ急に家族になったのだから最初のうちは多少
そういうことはあるだろう。そう楽観視していた。

しかし、明海がいじめをしていたという話しと、
この時の想子の告白を聞いて、俺は初めて気付かされた。
自分の血を分けた子は、自分のあの両親と同類の人間ではないか。
最も俺が憎んでいる、弱者を躊躇無く虐げる、
そういう種類の人間かもしれない、と。
そのことに気付いた俺は、明海を叱った後、一計を講じた。

まず、学校へ赴き、詳しい状況を聞いた。
そして、被害者の家に赴き、虐められていた子と親に対して謝り、詳しい状況について聞いた。
さらに今度は、監視カメラのことについて勉強し、それを家族に知られぬよう家中に設置したのだ。
何故そんなことをしたのか。
それは、厳しく叱った程度で明海がやめるわけがない、という確信があったからだ。

設置して一週間後の日曜日、想子が元気のない姿で居る所を発見し、何かあったと思い
すぐに俺の部屋で昨日の両親が居なかった時間に録画した監視カメラの映像に目を通した。
20分程早送りでチェックしていると、予想通りの結果が見つかった。
明海が、想子の腹を殴り、うずくまる想子に対して、怒鳴る姿だった。

「何、チクッてんのよ!
 あんたがいつもグチグチとしてるから悪いんじゃない!
 いい、想子?あんたこの家からは逃げられないのよ。
 チクる度に、何度でもこうしてやるからね!」

どんなことをしても自分が正しいと疑わず
顔をぐちゃぐちゃに醜く歪ませながら、怒鳴り散らす明海の表情は
俺の両親そのものだった。

お前のような人間だけは決して許せない。

────俺は予定通りに行動を起こした。


「ぎゃあああああああああ!!!痛いよお!!」

「いいか!今度、想子に何かしたらこんなもんじゃすまんぞ!」

この日、俺は想子の目の前で、明海の腕を折った。
580想子のお父さん ◆AZUNJTAzwE :2007/12/12(水) 23:25:48 ID:PXFdT+bk
人間は変わらない。時が経とうとも環境が変わろうとも、本人なりにしか変わらない。
これが、俺の考えだ。
学校で明海に虐められていた被害者に聞いてきた所によると、
明海は虐めを前の妻がいた時、小学生の頃から何年にも渡っておこなっていたらしい。
ならば、新しい家族に馴染めず、ストレスが溜まったせいなどといったレベルではない。
明海は恒常的にいじめをおこなっていた。
さらに、あの録画を見て、ついにはっきりと確信した。

明海は俺の両親と同様の人間だ。
どうにもならないほど、芯まで腐っている。
ならば誰が学校で虐められた子や、あの子、想子を守るんだ。
想子が報復できないのならば、誰がやる。
俺しかいない。明海の実の父である俺が責任をとらなければ。
そして、その方法はひとつしかない。
徹底的な制裁を加え、植えつけられた恐怖から
二度とやる気が起こらないようにすることだ。
これは実の親である俺の責務である、そう思った。

しかし、これは理由の半分。
本当の理由は、復讐心だった。
俺の両親の血を引く実の娘が、想子に虐待を加えていた。
そのことで、俺は想子に昔の自分を重ね、そして明海に対してあの両親を重ねたのだ。
心の中に渦巻いていた憎しみに身を任せ、俺は行動した。
昔果たせなかった、想子という過去の自分を守り、そして復讐を果たすため、
俺は、今は自分より弱者である明海という名の両親に報復したのだ。

そのことが、離婚のきっかけとなった。

妻の泰子は、話せばわかる、どんな人でもいいところはあるのだから
犯罪者だってきっと更生できる。そういう信念の持ち主だった。
そのため、彼女は俺のやった制裁をさんざん非難した。
対して、俺は人間は変わらない。更生の余地がある人間で無い限り、生かしておくだけ無駄だ。
そうでなきゃ苦しみ続けた被害者が救われない、というのが信念である。
見合いという、互いを詳しく知る時間の欠けた上での結婚のせいもあったのだろう。
お互いに頑固者である。
ここに来て夫婦の信念が決定的に対立するに至った。
そしてさらに事件の後、あの引っ込み事案だった想子が
実の母である泰子に冷たくなり、義理の父である俺をひたすら慕うようになった。
よほど、あの時のことが嬉しかったのだろう。
しかし、これが泰子にとっては、実の娘に自分を否定されたように感じたらしく、
彼女に離婚を決意させる引き金になった。

「明海は私が育てます。
 きっといい子に育てて見せますから。
 絶対に正しいのは私の方です。
 あなたは想子だけを守っていればいいわ。」

かくして、二番目の妻は俺の実の娘を連れ出て行き、家には俺と義理の娘だけが残された。
そして、俺は誓った。
かつての自分である、この娘だけは何としても守らねばならない、と。
581想子のお父さん ◆AZUNJTAzwE :2007/12/12(水) 23:39:57 ID:PXFdT+bk
その時、俺は想子に言い聞かせた。

「想子これからは俺を、お父さんって呼ぶのをやめてくれ。
 そんな資格は俺には無いし、俺には胸を張って想子の家族と言える自信が無い。
 何よりその呼び方じゃ、想子が俺の実の娘のように思えて、
 明海や俺の両親そして俺と同じ血を持ってるようで嫌なんだ。」

「どうしてそんなこと言うの?
 お父さんは私のお父さんなのが嫌だって言うの?
 お母さんが居なくたっていい!
 お父さんは私の家族だよ!
 お願い。私を見捨てないでぇ……!」

既に完全に俺を慕うようになった想子は、
俺の言った事を自分を見捨てようとしているのではないかと捉えたらしく、
おとなしい普段の姿からは想像できないような大声で泣き喚いた。
しかし、俺はそんな痛ましい姿にも構わずに話を続けた。

「違う、想子。
 お前が悪いんじゃないんだ。
 明海の件でわかった。
 明海も、
 俺の両親も、
 もしかしたら俺自身も。
 俺の一族はろくな奴がいない。
 俺の両親も最低な人間だった。
 明海もあんな人間に育った。
 そして、俺も明海の腕を折った時、親としての義務感だけじゃなく、
 恐らく、醜い復讐心に身を任せてやった。
 俺も、明海や俺の両親と同じ血を持っているだけに、
 きっと同じような人間なのかもな。
 もう手遅れだが、俺以外が父親なら明海もあんな風にならなかったかもしれない。
 だが。」

俺は想子の方をしっかり掴み、真っ直ぐ瞳を見据えた。
そして、ありったけの誠意を込めて話しかける。

「これだけは覚えていてくれ、
 例え俺のせいだとしても、ああなった以上、
 明海に制裁を加えたことを俺は後悔していない。
 価値ある人間は想子の方だ。
 俺は明海のような人間が想子のような子を被害者にしたことが、
 絶対に許せない。
 その責任は実の父親である俺の責任だ。
 だから、俺は想子を誰よりも守りたい。
 そして、お前を立派に育ててみせる。
 お前を絶対に見捨てない。
 お前を必ず守ってみせる。
 お前は俺をいくらでも恨んでかまわない。
 だからその代わり、お前はあんな明海のような人間にだけはならないで欲しい。」
582想子のお父さん ◆AZUNJTAzwE :2007/12/12(水) 23:51:10 ID:PXFdT+bk
嗚咽を出しながら泣き続けていた想子はここまで聞くと、
やっと自分が見捨てられたわけじゃないということを理解したらしく、
またあの事件の時から、俺に見せてくれるようになった元の笑顔に戻ってくれた。
もっとも呼び方を変えることには不服そうではあったが、この頼みも承諾してくれた。

「わかったよ。私はお父さんって呼びたいけど、そんなに呼ばれるのが嫌なら仕方ないね。
 これからは『一彦さん』って呼ぶね。
 でもね、私はお父さ……あ、えっと、一彦さん。
 一彦さんがひどい人なんて思ってないし、恨んでないよ。
 だから、出来れば自分を見下さないで。
 私、一彦さんのこと、世界中の誰よりも信じているから。
 だから────」

想子は赤面した表情でゆっくりと俺に向かって倒れこみ、
折れてしまいそうな軽い体をトスンと俺の胸に預けると、
俺を上目遣いで見つめた。

「必ず今の約束守ってね。
 あの時と同じように、
 ずっと、
 ずっと、
 すっと、
 いつまでも、
 私が大人になっても、
 何があっても
 どんな女が近づいてきても
 私の傍で、
 私だけを。
 ずっと守り続けてね。
 ……一彦さん。」


「幸せな家族作ろうね。」
583ちょく  ◆AZUNJTAzwE :2007/12/12(水) 23:57:15 ID:PXFdT+bk
私もSS書いてみようと思い、長編を書き溜めてますが、
いきなり長編から始めるのもアレですので、別に短編を書いてみました。
あと2、3回くらいで終わらすつもりです。
584名無しさん@ピンキー:2007/12/13(木) 00:02:08 ID:PFCGi91N
GJ!
うーん、雰囲気がいいかんじに暗いな。ハッピーな展開が似合わない感じだ。
果たして幸せな家族になれるのか。期待してます。
585名無しさん@ピンキー:2007/12/13(木) 07:54:24 ID:dhWbL+A8
GJ
586名無しさん@ピンキー:2007/12/13(木) 08:13:13 ID:8A0PNZxk
>>583
父がいい具合に正気と狂気が混ざって精神的に捻じ曲がってるなw
これからどうなるか楽しみだ。GJ。
587名無しさん@ピンキー:2007/12/13(木) 09:47:06 ID:fzHyaT92
これは期待。
続きがあるなら明海が関わってくる可能性大なので面白くなりそうです。

588名無しさん@ピンキー:2007/12/14(金) 00:36:18 ID:k4R95RTI
まあそんな事よりそろそろ
まとめを作らないか?
589名無しさん@ピンキー:2007/12/16(日) 10:01:58 ID:Rd+br2jD
590名無しさん@ピンキー:2007/12/17(月) 03:38:23 ID:IfmbAJk9
>>583少しの狂気が二人のいい味出してる。
娘もえちいし、二人の関係も親子以上によさそうだし・・・
GJ!!

>>588確かにそろそろ時期かもなぁ。
それでこういう時wikiがよく挙げられるけど、他に理想的な場所ってあるのか?
591名無しさん@ピンキー:2007/12/18(火) 23:17:40 ID:A88MrySz
どこかの大規模まとめサイトにお願いして一緒に保管してもらうとかかな
592名無しさん@ピンキー:2007/12/21(金) 03:16:23 ID:7wMoCFl5
たまーに更新をサボるまとめサイトの管理人が多いからな〜。
誰でも編集出来るWikiに一票。
593美耶子:2007/12/24(月) 15:11:32 ID:p9grlQNm
 稔は悩んでいた。
 恐らく、無意識下の自分の中では既に「答え」が出ているのだろう。
 しかし、稔が美耶子が幼い頃から彼女に向けてきた愛情や感情、父としての誇り、理性、常識という観念……。それら全てが稔に「答え」の自覚を妨げていた。
 用意された昼食を前にして、美耶子と向かい合って稔は腰を下ろした。内心は何かが胸につっかえた様なモヤモヤを目の前の少女に見透かされそうな焦燥感で溢れており、冷静と言う文字は何処にも存在しない。
 結局、何事も無いままに食事は終わった。

『これからは悩みがあればすぐに打ち明けよう。親子なんだから、隠し事はしないように』

 昨晩、そんな約束を美耶子と交わしたばかりだというのに、今朝からの自分はまるで何時隠し事がばれるだろうかと怯えている子供のようにビクビクと縮こまってしまっている。
 美耶子への申し訳なさと、また以前のようにギクシャクとした関係へと戻ってはいけないという意識から、稔は複雑な思いで美耶子をぼんやりと見つめていた。
 その視線に気付いた美耶子は恥ずかしそうに微笑み、照れ隠しなのかコーヒーのおかわりを淹れてくるとキッチンへと向かう。

(今朝久しぶりに、母さんが夢に出てきたよ……。改めて、ミヤと母さんが似ていることに驚いたよ)

 そんな話を美耶子にした所で、美耶子自身はどう思うだろうか?
 おそらく、話した所で美耶子は喜ばない。
 今まで幾度と無く、美耶子は自分の母の事は忘れろと稔に言ってきた。事実、彼女の死を5年以上も引きずって、自分にはもう美耶子しか居ないと思い込み、再婚の「さ」の字も出てこなかった時期もある。
昨晩の美耶子の言葉にもあるように、美耶子は稔が自分の母の幻影に縛られるのを好んではいない。
 そんな娘を刺激するような話題は避けたかったし、なにより、見た夢の内容が内容なだけに話を広げる事も出来ない。
 そう言う訳で、稔は大人独自の身勝手な判断を詫びつつも、この件は美耶子に問われない限りは話さないようにしようと心に決めた。

(それにしても……)

 キッチンでコーヒーを淹れる美耶子の姿を眺めながら、稔は溜息を付いた。
 髪を短く切り、鼻歌を歌いながらコーヒーを淹れるその姿は彼女の母の姿の生き写しのようにも見えた。

「……ぁ」

 真奈美が生き返ったような不思議な感覚を味わい、稔は愕然としたように言葉を失った。
 「コレ」が、美耶子が髪を決して切らず、以前稔が美耶子に髪を短くする事を進めても切ろうとしなかった理由なのだ。
 自分が母親と良く似ている事を自覚していた美耶子は、少しでも母親の事を稔に思い出させないようにと、真奈美が決して髪を伸ばさなかった(彼女の場合は自身の好みによるものが大きかったが)ように、
美耶子自身も決して髪を短くしないようにして、母との差別化を図っていたのだ。
 その事に気付いた稔はそんな娘になんと言葉をかけたらいいのか分からないまま、目頭が熱くなるのを感じた。いかに自分が娘に救われていたのかを再確認する。
 コーヒーを淹れ、リビングを振り返った美耶子は驚いた。父がどこか呆然としたような表情のまま、零れる涙も拭わずに自分を見つめていた。

「ぱ、パパ、どうしたの!?」

 驚いた美耶子は父の元へと駆け寄ろうとして足を縺れさせた。
 慌ててバランスを取り直そうとするも、マグカップを両手に持っているせいで何かに捕まることも出来ず、数歩たたらを踏んでそのまま前のめりに倒れこむ。
 せめてコーヒーは零さないようにと両手を掲げて床に迫る美耶子を、稔はすかさず腕を伸ばして抱き止めた。
594美耶子:2007/12/24(月) 15:12:24 ID:p9grlQNm
「パパ、ありがと――」

 美耶子は目を丸くした。
 抱き止められた体勢のままグイと体を引き寄せられたかと思うと、父はその腕を自分の背中に回し、今まででも珍しいくらい強く美耶子を抱きしめていた。

「……パパ、本当にどうしたの?」
「いいから……。しばらく、このままで……」

 稔は短く答え、美耶子を潰さんばかりに抱きしめる。
 突然の事に美耶子の方もどう対応すればいいのか分からずにうろたえていたが、全身に父の暖かさと力強さを感じたのか、自分もそっと父の背に手を回していた。
 一分か、二分か……。しばらくの間無言のまま抱き合っていた二人の沈黙は、稔の一言で終わりを告げた。

「髪の事……、ゴメンな。気付かなくて、気を使わせてたな」
「パパ、知ってたの!?」

 美耶子はカァっと顔を赤らめ、気恥ずかしそうに父の顔を見た。
 稔は寂しそうに苦笑して、「ついさっき、な」と肩を竦める。

「本当に、ミヤには心配ばかりかけてるな」
「ううん。そんなこと、ないよ」

 そっと離される父の腕を若干名残惜しく感じながらも、美耶子は首を横に振った。
 コーヒーを父に渡した美耶子は父の隣に腰掛けた。ソレを半分くらい飲んだところで、「本当はね……」と美耶子はゆっくりと口を開いた。

「髪を切るつもりはなかったの」

 美耶子の言葉に稔は何も言わず、そして美耶子を見るでもなく、ただ静かにコーヒーを啜っている。
 父がこういった反応を見せるのは「最後まで聞くから、自分の話しやすいように、自分のペースで話しなさい」という意思の表れだ。故に、美耶子も父のほうを向くでもなく、ゆっくりと話を続ける。

「昨日も話したけど、私、パパの事を勝手に誤解してたの。それで、どうすればパパが私を置いていかないかって事ばかり考えてて、たどり着いた結論が……ママだったの。本当はね、ずっと昔から、私がママの代わりになろう……って。
パパと結婚して、ママがパパと送るはずだった生活を代わりに私がしてあげようって、そう考えてたの」

 美耶子の言葉に、稔のコーヒーを飲む手が止まった。
 美耶子はソレに気付く様子も無く、胸の内をさらけ出してゆく。

「私、初めて会った時からパパの事好きだったんだよ? 私の趣向は自分と良く似ているってママに言われてたから、ママが好きになった人を私が好きに鳴るのも当然かな……って、勝手に納得しちゃって――。
パパと私は本当の親子じゃないから、私が大きくなれば、何時かはパパと結婚できるんだって……そんな事を考えながら、パパと一緒に暮らしてて……。
 でも、歳を取るごとに、私の考えは甘い事だって……解ってきて……。パパが私の事、本当の娘以上に大切に思ってくれている事も解っているから、尚更私の夢は叶わないんだって……。
 そんな時に、パパが部活の話を持ちかけてきて、パパが私に気を使ってくれてるんだろうなって思う以上に、パパから敬遠された気がして……」

 稔は黙って聞いていた。
 本心では美耶子が一言発する度に自分の気持ちを伝えてフォローに走りたい一心だったが、美耶子の好きに話させると決めたからには、ソレは出来なかった。
 そして同時に、美耶子の言葉に、言葉以上の嬉しさを感じている自分が居た。
 何故か――?
 稔は今朝からずっとその事ばかりを考えている。

「髪を切るのは、パパがママを思い出すのが嫌だったから。パパが悲しい思いを思い出すのは嫌だったし、私がママの代用として見られるのも嫌だったから。
 でも、私が私じゃなくてママの代用として見られる事になったとしても、コレ以上パパを遠くに感じたくなかったから……」

 美耶子にとって、髪は最後の砦だった。
 母親に酷似している自分が、自分の愛する人に対し自分である為のアイデンティティであると同時に、愛する人の心を傷付けない為の変装なのだ。
 ソレを捨ててまで、美耶子は形振りかまわず稔にすがろうとした。
 その事を真っ直ぐに告白してきた娘に対し、稔は父としてどう答えるべきか――。

「だから、ね」

 そんな稔の考えを読むかのように、美耶子は稔の顔を覗きこんで笑顔を見せた。
595美耶子:2007/12/24(月) 15:13:00 ID:p9grlQNm
「パパ、私の為を思ってくれるなら正直に答えてね」

 そして稔が何を言う間も与えないまま、美耶子は稔の唇に自分の唇を押し当てた。

「コレが、私のパパへの想い。ライクじゃなくて、ラブの好き。私はずっと、こんな気持ちを抱えながらパパと生活をしていました。
 ……パパの答えは分かっているよ? 分かっているけど、パパに直接、言葉で答えてもらわないと、諦め切れないから……」

 美耶子は笑顔のまま、寂しそうに稔の手を握った。

「パパに答えてもらったら、私、答えが何であれ、コレからは普通のパパの娘の美耶子として、パパと過ごせるって約束するから……。
 だから、お願い。私を……叱ってください。私の考えは間違っているんだって、パパの口から……」
「ミヤ……」

 稔は深く溜息を付いた。
 情けない、最期までそう思った。
 自分が過ごした人生の半分の時間も生きていない女の子に、ココまで言われたのに。自分は今まで、どう答えるべきか、そんな事ばかりに気を取られていた。
 美耶子はそんな自分にこう答えろとまで道を用意してくれているのに、一旦はそれに甘えようとまで考えていた。
 情けない。結局この十年近く、相手を想って生きてきたつもりで、相手に想われて生きてきたんじゃないか。

「正直に……か。そうだな、そうだよな……」

 稔は覚悟を決めた。
 まだ10年と少ししか生きていない少女が、これからの生活が壊れるのを覚悟してまで尋ねてきたのだ。ココで自分が、自分を偽ってどうしようというのだ。
 稔は美耶子の手を握り返し、口を開いた。

「本当に、真奈美には申し訳ないと思っている。こんなつもりじゃなかったと、心の底から詫びたい気分だ。
 小林にも、同様の気持ちだ。今まで何度も助けてもらっておきながら、その結果がコレだ」

 稔の言葉に、美耶子が悲しそうに眼を伏せる。
 しかし、稔はそんな美耶子の頬に手を当て自分の方に顔を向けた。

「最後まで聞くんだ、ミヤ。いや、美耶子。正直に答えろって言ったのは、お前なんだからな」
「…………」

 必死に涙を堪え、嗚咽を噛み殺している美耶子の目を見ながら、稔は続ける。

「俺も、ずっと自分を誤魔化して居たんだって気付いたのは、美耶子……お前のおかげだよ。
 今思えば、お前を遠ざけようとしてたのも、そんな自分の感情に気付きたくなかったからなんだ。
 だから美耶子がそうしたように、俺も正直に答えるよ」

 ホンの数時間前まで実の娘のように接してきた少女の唇の感触を味わうように、稔は深く濃いキスで美耶子に答えた。
 ねっとりと舌を絡ませ、自分の唾液を送り、相手の唾液を啜る。
 そんなキスが、稔の美耶子に対する答えだった。
596名無しさん@ピンキー:2007/12/24(月) 15:15:58 ID:p9grlQNm
次回最終回でようやくエチ。
相変わらずのgdgdですが、ノリというか、雰囲気だけ伝わればいいかと。深く考えたらダメだ!!

まとめサイトは歓迎だけど、自分のヤツは酷い出来だからまとめに加えるのは勘弁ですよw
597名無しさん@ピンキー:2007/12/24(月) 15:25:41 ID:xuf5/OhX
>>569
ワッフルを店丸ごと下さい!!


超GJっす!!!!!!!

この父娘に幸あれ!!!!!!!!


是非ともマトメサイトが出来た暁には掲載を!!
598 ◆AZUNJTAzwE :2007/12/24(月) 20:15:57 ID:fqL0v5V5
丁寧な文で充分な質かと。
今夜投下するはずが、様々な修正に追われてるこっちからすれば実に参考になります。
クリスマスプレゼントGJ。
599名無しさん@ピンキー:2007/12/25(火) 03:37:36 ID:Msdi/l8p
600名無しさん@ピンキー:2007/12/26(水) 15:04:12 ID:G7wF9xSa
ほしゅ
601名無しさん@ピンキー:2007/12/26(水) 21:55:34 ID:+q0c8C+x
干し湯
602名無しさん@ピンキー:2007/12/27(木) 03:00:01 ID:z7wLfMiU
上げ
603名無しさん@ピンキー:2007/12/28(金) 23:50:29 ID:5/BJgufg
みやこちゃんかわいいな…(*´ヮ`)+

ところで。

「はみだし刑事情熱系」で、実の父親を「ひょーごクン」と呼ぶ娘。
「はぐれ刑事純情派」で、血の繋がりの無い2人の娘にいぢられつつも、なんだ
かんだで仲のいい親子。

刑事モノにはナニゲにいい娘さんが出るね。
あー、はみデカの前田愛みたいな娘がほしー。
エロは書けないが、大昔のプロット引っ張り出してみようかな。
604名無しさん@ピンキー:2007/12/29(土) 19:22:37 ID:rhEhFDGB
初めて作ってみたんだけど……美味しい?

そう? えへへ、良かった♪

パパ、今日は一緒にお風呂に入ろうか? ふふ、照れない照れない。

うん……今度はパパが私を洗う番だよ……

ぁん、くすぐったいよー



うふふ、あはは……




気付けば年が変わろうとしている今日この頃
605名無しさん@ピンキー:2007/12/29(土) 22:17:10 ID:P4yecQ+1
刑事モノといえばなんかのマンガで主人公の刑事が胃潰瘍でぶっ倒れて
入院するんだけどそのときにたまたま同姓の胃がん患者が同じ病院に
入院していて、看護婦(看護師)さん同士の会話で自分が末期の胃がんだと
勘違いしてしまい、もう後先短いんだと思い込んで残された家族の生活
が少しでも良くなるようにとそれまで全然そんなキャラじゃなかったのに
危険度の高い潜入捜査や張り込みを率先して志願するようになるって話。

でも仕事の鬼というわけでもなくてちゃんと家族サービスもしていて(もう長くない
と思い込んでいるから)その両立のさせ方がすげーなと思ったよ。
606名無しさん@ピンキー:2007/12/29(土) 23:18:29 ID:q9Pcj5jQ
妄想してみる

離婚することになった父親、
母親は娘を連れて行こうとするが、娘は嫌がる
実は娘は母親の浮気で出来た子供で、父親との血のつながりはない
そのことを伝えるも、娘は父親の元に残る
父親を男として意識し始める娘
607名無しさん@ピンキー:2007/12/29(土) 23:25:17 ID:/8AqeZWu
そんな重いのよりもうちょっとライトな妄想が欲しいです
608名無しさん@ピンキー:2007/12/30(日) 08:59:43 ID:yOxEPRvc
>>605
スーパードクターYKKだな
全巻持ってたからわかる
609美耶子12歳編 最終話:2007/12/31(月) 19:24:37 ID:8GqlaIH1
思っていた以上に文章量が膨らんで、年内に終わらせるつもりが纏まりきらなかったので前半投下。

後半は年明けに。
途中で規制が掛かったりしても年明けに。
610最終話:2007/12/31(月) 19:25:40 ID:8GqlaIH1
「ぱ……ぱ……?」

 自分が覚悟していた答えが返って来るどころか、実際に返ってきたのは予想外の突然のディープキスで、美耶子はショックを隠しきれなかった。
 稔がキスをやめても、美耶子は目を白黒させながら、何度も自分の唇を触っては現状を理解しようとする。
 流石に、いきなりキスというのはやり過ぎか。稔がそんな事を考えていると、ようやく自分が何をされたのか理解した美耶子が「あああああ」と奇声を上げる。
 顔を真っ赤にした美耶子は稔をドンと突き放し、背を向けるようにそっぽを向いた。
 ショックだった。
 何がショックかと言うと、アレだけの告白をしておきながら美耶子自身に、まだ稔に対して父という感覚が残っていた事だ。
 父親にキスをされた。好きな人からキスをしてもらった。
 それらの感情が同時に頭を埋め尽くし、美耶子は混乱する。
 覚悟が足りなかった。いや、それ以前に、このような結果が出るなんて想像もしていなかった為に覚悟すら決まっていない。
 父が自分を受け入れてくれた嬉しさは飛び上がりたいほどだ。しかし、その事によりコレから営まれる二人の生活の想像は、ソレを遥かに上回る恥かしさであった。

(まさか、キスだけでこんなに恥かしいなんてッ!!)

 稔の顔を見れずに、熱くなった頬を両手で押さえる。
 父がこんなにもストレートに感情を表現してくる人だなんて知らなかった。普段の父は、自分を気遣い、包み込むように優しく接してくれていた。だというのに、今の彼は真っ直ぐと、対等な位置に自分を置き、応えてくれている。
 美耶子はコレが、自分の望んでいた稔との関係なのだと理解した。
 しかし、ソレは思っていたほど甘く暖かいモノではなく――

「美耶子」
「ひぅ!!」

 普段のミヤではなく、ちゃんとした名前を呼ばれ、美耶子は体を硬直させた。
 ゆっくりと振り返ると、稔は微笑を浮かべて両手を広げている。

「おいで」

 その一言の威力の高い事。
 美耶子は理解した。生前、母が稔の事を話す際は異様に照れていたのは、おそらく、こういった事もあってだ。
 母も今の自分同様に、普段の稔とは違う、ストレートな稔のギャップに戸惑い、気圧されていたのだろう。
 美耶子は再び稔に背を向け、もじもじとした様子で言葉を濁した。
 恥かしい。
 無性に恥かしい。
 稔に拒絶される苦痛に耐えようとしていた緊張が解けた今、美耶子の心は無防備だ。稔に愛される気構えも無く、キスされた事を思い出すだけで内心は悶える様な恥かしさに支配される。
 だというのに、覚悟を決めた稔は大人だった。
 いつまでも顔すら合わせられずに居る美耶子を背中から抱きしめ、そのままソファに引き倒す。
 ソファに座った稔の膝に美耶子が座り、そのまま稔に体を預ける体勢になった。

「ぱ、パパ……」
「ん?」
「恥かしいよ……」
「そう、だな。俺もこういったのは久しぶりだから、結構恥かしい」

 でも、と稔は微笑んだ。

「嫌な恥かしさじゃないだろ?」
「……うん」

 美耶子は目を綴じて深呼吸をした。
 確かに顔は火傷しそうなほど熱いし、胸は痛いくらいにドキドキとしている。
 しかし、ソレがとても心地よく感じられた。
 稔もソレは同様で、抱きしめた美耶子の柔らかさと、何処か懐かしい香りに、年甲斐も無く胸を高鳴らせている

「パパ」
「なんだ?」
「結局、パパの返事はどっちなの?」
611最終話2:2007/12/31(月) 19:26:51 ID:8GqlaIH1
 美耶子は稔を困らせようとワザとそんな事を訪ねてみた。
 答えはもう十二分に分かっているが、稔の余裕がある態度に不公平な感じがしての言葉だ。
 しかし、稔は「分からないか?」と笑うだけで動じる気配が無い。

「言葉にして答えてもらわないと、確信がもてないの」
「そうか、そうだな」

 稔は頷き、さてさてと考え込む。
 程なくして、稔は「よし」と呟いた。

「今日から美耶子は俺の娘じゃなくなって……そうだな、恋人……になるのかな」
「……え?」

 恋人という単語に美耶子は目を丸くした。

「そうだ、これからは俺の事を名前で呼ぶ事にするか?」
「ぁぅ……」

 美耶子は顔を俯けて唸る。
 返り討ち、なんてものではない。やぶ蛇だ。
 稔の「呼んでごらん」という眼差しに負け、美耶子は覚悟を決める。

「み、稔……さん?」

 潤んだ瞳で、稔の反応を窺うように上目遣いに発せられた言葉に、珍しく稔が赤くなる。
 しかし、美耶子にはソレを畳み掛けるほどの余裕は無い。

「や、やっぱり、しばらくはパパのままでいい!!」
「あ、あぁ、うん、そうだな。慣れた呼び方のほうがいいよな……」

 初めての呼び方は双方にダメージが大きく、互いに気恥ずかしくなってしまった。
 そのせいで、それ以上の会話が続かない。結局、その場はどちらからともなく求めたキスで収拾とあいなった。



 その日の夕方。
 稔は小林可奈を呼び出して、行きつけの店に居た。

「お、お待たせしました!!」

 せっかくの休日に突然呼び出したというのに、可奈は理由も聞かずに二つ返事で了承してくれた。不満の一つも零さずに呼び出しに応じてくれた可奈に、稔は頭を下げた。

「悪いな、突然呼び出して」
「構いませんよ。私も予定があった訳じゃないし、ソレに、牧村さんが私を呼び出してまで話がしたいだなんて、よっぽどの事じゃないですか」

 笑顔で答える可奈に、稔は苦笑した。

「そうかも、しれないな」
「そうですよ。過去に牧村さんが私を呼び出したのは、ミャーちゃんが初めて高熱を出して入院した時くらいですもの」
「ああ、そんな事もあったな」

 あの時は美耶子の心配ばかりしていて自分は良く覚えていない。可奈に手を握られ、励まされたりもしたらしい。
612最終話3:2007/12/31(月) 19:28:14 ID:8GqlaIH1
「それで、本日はどのようなご用件でしょう?」
「うん。まぁ、色々と話したい事があってな。火急の用件でもないし、小林が良ければ酒でも飲みながら、ゆっくりと話したいんだ。それに、電話で話すような事でもないしな……」

 稔の言葉に、可奈の表情が曇る。
 普段とは何処か違う稔の様子と、何か重要な話を控えている台詞。
 一瞬、「もしや」という期待に胸をときめかせてみるも、ソレは無いと可奈は頭を振った。
 彼に限って、自分にプロポーズしてくるような事は、自分で言うのも悲しいかな、ありえないといっても過言ではない。
それは彼と出会ってコレまで、一度として”良い雰囲気”になったことの無い可奈の結論だった。
 酒を程よく交えながら、二人は他愛のない話をした。
 可奈が新入社員として稔の隣のデスクに着いた事から、稔の業績と地位が妙に不釣合いだった事。
 稔が上司と婚約している事を知った時の可奈が受けたショックの事。
 稔が美耶子を引き取ると言い出した事。それにより、社内では有名な育児パパの代名詞となったこと。
 可奈がその相談役として選ばれ、ソレを切欠に稔と親しくなり始めた事。
 コレまでにも幾度と無く行われた、娘の為の二人きりの会議の事……。

「いろいろ、ありましたね」
「世話になったな」

 稔は微笑しながら頷いた。
 そんな稔の様子に、可奈は嬉しそうに微笑んだ。

「……ミャーちゃんとは、仲直りできたんですね」
「わかるか?」
「わかりますよ。何年ミャーちゃんの相談を持ちかけられたと思ってますか」

 可奈は酒によって紅色に染まった顔で可笑しそうに笑い、小さく溜息を付いた。

「それで、本題はなんでしょうか?」

 直球で訊ねてきた可奈の言葉に稔は頭を掻く。

「言いにくいんだよな」
「怒りませんから、言って下さい。そうじゃないと、昔話をしながらお酒を飲むだけで今日が終わってしまいます」
「それでもいいんだが……。むしろ、その方が良いかもしれない」

 可奈はトンとグラスを置き、稔に向き直った。
 真っ直ぐに稔を見詰め、怒りの色を見せている。

「牧村さん」

 稔は可奈の眼を見て「なんだい?」と無言で答えた。

「言いましたよね? 私は怒りませんと。むしろ、そうやって本題を切り出さない牧村さんの態度に怒りますよ?」
「…………」
「牧村さん、少なくともいい話を持ってきていないですよね?
 そして、さっきから私の機嫌を伺うみたいに……。本当にどうしたんですか? いつもの牧村さんらしくないですよ?」

 稔はグラスを置き、観念したように溜息を付く。

「小林には、美耶子の件で数えられない位世話になったから、これから先、お前にだけは絶対に話しておかないといけない気がしてな」

 ようやく本題を切り出した稔に、「はい」と小林はどこか安心したように頷いた。

「お前には俺を軽蔑するだろうし、今まで俺の相談に乗っていた事を後悔するだろう。その件については、どんなに謝っても謝りきれない」

 稔の話を、可奈は表情を変えず、無言で聞いている。
 話を最後まで聞き、そこでようやく判断を下すという意味だろう。
 そんな可奈の対応に救われるように、稔はゆっくりと語りだした。
 ここ数日の自分の心境の変化を含め、先ほど美耶子とは親子の関係ではなくなった事を――。
613最終話4:2007/12/31(月) 19:29:19 ID:8GqlaIH1
「そう、でしたか……」

 稔が話し終えて数分が経ち、可奈が最初に零した言葉がソレだった。

「まず言わせて貰うと、私は牧村さんに相談を持ちかけられていたことに関して、後悔なんてしていませんよ。
 今はどうであれ、私が相談に乗っていた頃の牧村さんは父として全力でしたし、そこに卑しさの欠片もありませんでしたから」

 可奈はグラスに残っていた酒を飲み干し、店員にさらにキツイ酒を注文する。
 すぐに酒は出てきた。
 ソレを半分ほど一気に飲み、可奈は稔をにらみつける。

「それと、罵倒するつもりも、軽蔑するつもりもありません。
 私が知っている牧村さんは、軽い気持ちで道を踏み外すような人ではありません。もし、そうなったとしても、それには何か理由があっての事だと信じています。」
「小林……」

 可奈の答えに、稔は言葉が無かった。

「まぁ、そんな事言っても、私が牧村さんを好きだっていう補正が掛かっての話ですけどね。
 それに、私だって100%純粋な気持ちで相談に乗っていたわけではないですし……」

 可奈は苦笑し、肩を竦めて見せた。

「私、実はミャーちゃんに昔の自分を重ねている部分がありまして、自分だったらこうして欲しかった、そんな考えで相談に答えていました。
 体験から出される答えだから、牧村さんから返って来る評判は概ね好評で、その都度、自分の事のように嬉しかったんです」

 ですから、と可奈はグラスを煽って空にする。

「私から牧村さんに言うことは特にありません。強いて言うなら、ずっと思いを寄せていた私の気持ちに気付いてくれなかった事への愚痴と、好きな人をとられた相手がミャーちゃんだったのが救いだって事ですかね。
 同僚に取られていたらもう、言葉に出来ないくらい泣いていたでしょうし。
 それに以前から、ミャーちゃんを見ていると神谷真奈美さんを思い出して……ああ、この子には絶対に勝てないんだろうなぁって、そんな予感を抱いてましたから」
 
 そんなことを笑顔で言う可奈は気付いているのだろうか。
 自身が、ポロポロと涙を零している事に。
 ショックがない筈は無い。自分が好きだった人が、義理とは言え、娘と結ばれようとしているのだ。その胸中は複雑な筈だ。
 だから、可奈は自身が涙を流している事は「無かった事」にしているのだと、稔は解釈した。
 自分が何故泣いているのか。ソレを認め、その原因を考えて傷つかないようにとの自衛手段なのだろう。
 稔は可奈の涙には触れず、心の中で礼を言った。

「はい、この話はもうコレで終わりです。コレ以上は牧村さんが決める事ですからね」
「そうだな。あぁ、本当に、小林に相談して良かったよ」
「それじゃあ、私は帰りますね。話も終わりましたし、お酒もいっぱいご馳走になったし……。それになにより、これから失恋に枕を濡らさないといけませんからね」

 勤めて明るく振舞い立ち上がる可奈に、稔は何も言えなかった。
 ただ、最後まで自分の味方でいてくれた女性に感謝の念を唱える事しか出来ない。

「あ、そうだ」

 帰り支度をまとめた可奈は思い出したように稔に振り返った。

「牧村さん、一つお願いしていいですか?」
「ん? 何でもどうぞ」
「あら、何でもいいんですか?」

 可奈はイタズラっぽく微笑み、「それじゃあ遠慮なく」と笑顔で稔に立つように言った。
 何を頼まれるのだろうと首を傾げる稔に対し、可奈は稔に抱きつくように身を寄せ、頭一つ高い稔の顔に自分の顔を近づける。

「最後に、キスしてください」
614最終話5:2007/12/31(月) 19:30:24 ID:8GqlaIH1
「……は?」
「何でもいいって言ったのは牧村さんですよ。失恋の手向けに、キスの一つくらいお願いします。
 ミャーちゃんには内緒にしますから、浮気だなんて心配は無用ですから」

 あっけらかんと言う可奈に、稔はポカンと呆けるしかない。
 稔はどうしたものかと頭をかき、しかしソレが彼女なりに考えた、明るく別れる方法なのだと気付き、吹き出した。
 ならば、せめて彼女のささやかな要望くらいは応えてやりたかった。

(本当に、自分は周囲の女性に恵まれている)

 稔は感謝しながら、可奈の腰に手を回した。

「それじゃあ、するぞ?」
「はい、お任せします」

 互いの唇が近づいてゆく。
 その唇が触れたか触れないか、そんなところで稔は可奈に押し戻された。

「そ、それじゃあ帰ります!! 牧村さん、また明日からお仕事頑張りましょうね!!」

 慌てた様子でそういい残して逃げるように帰っていった可奈の表情は稔には見えなかったが、

「泣いて……いた?」

 ソレを確かめる術も、彼女に掛ける言葉も、今の稔には持ち合わせていなかった。



 夕刻に「大事な用がある」と家を出て行った稔を見送り、美耶子はとりあえず台所に立っていた。
 美耶子は何か考え事をする時、逆に何も考えたくない時は大抵はココに居る。
 冷蔵庫の中身を眺め、何が作れるのかを思案する。メニューが決まれば、あとは料理するだけだ。その際の思考が、考え事か調理の内容で埋められているかの違いしか無い。

「今日は……お肉がメインかな?」

 ふと、ニンニクを添えた分厚いステーキを思い浮かべ、精がつきそうだなぁと美耶子は思い浮かべた。

「……!? いけないいけない!!」

 自分の思考が、まるで何かを期待しているような気がして美耶子は頭を振る。
 いくら自分の気持ちが稔に伝わり、彼もソレに応えてくれたとは言え、自分はまだ子供なのだ。
 しかし、興味が無いといえば嘘になる。
 今までに、稔とそういった関係になる事を空想し、一人で自慰に耽った事もある。
 だが、実際はキス一つで叫びたくなるほど恥かしかったのが現実だ。もし、事に及ぶような事になれば、恥かしさの余りに正気を保っていられないだろう。

「……だから、何で私は――」

 ステーキ用に肉の仕込をしているのだろうか。
 料理に慣れた美耶子の両腕は、美耶子自身が悶々とした想像に悩まされている間に、着々と下準備を進めていた。
 美耶子は溜息をついた。ここまで準備しておいて、後日調理するというわけにもいかない。

「仕方なくだもん。それに、初めから今日の晩御飯はお肉にするって決めてたしね」

 これには何の他意も無いのだと自分に言い聞かせ、しかし妙にウキウキとした様子で美耶子は調理を再開した。
 仕込を終え、後は稔の帰宅を待つだけとなり、美耶子はふと思い立つ。
 何故自分は台所に立ったのだろう?
 当初にこの場で考えようとしていた事すら忘れていた事に気付き、美耶子は苦笑した。
 さぞかし今の自分は舞い上がっているのだろう。
615最終話6:2007/12/31(月) 19:32:14 ID:8GqlaIH1
 実際の所、美耶子のドキドキは杞憂だった。
 稔はニンニクが大量に添えられたステーキに対しても、何も言わず美味しそうに平らげた。
 食事が終わっても、その後は今までの父と娘としての生活とさして変わらず、ソファに並んで座り、ぼんやりとテレビを身ながら過ごしている。
 若干の変化といえば、その際に稔の手を美耶子が握っているくらいか。
 いくら互いの気持ちが伝わっているとは言え、コレまでの生活のスタイルを変えるのは難しかった。
 おそらくこのような感じで、自分が大人になるまで緩やかな恋人生活を送るのだろう。美耶子は漠然と、そんな考えを抱いていた。



 その日、二人は稔の寝室で一緒に寝ていた。
 ベッドはセミダブルだが、特に狭いとは感じられない。二人は向き合い、抱き合うような形になっていた。
 美耶子の事を愛していると自覚した稔だったが、だからといって美耶子に何をしようというつもりは彼には無い。
 美耶子はまだ12歳という子供であるし、互いに愛し合っていると言葉を交わした今、それだけで胸が満たされる想いになり十分満足だった。
 しかし、美耶子の場合は違うようで、稔の胸に抱かれた姿勢のまま緊張でガチガチに固まってしまっている。
 思春期という多感な年頃のせいなのかは分からないが、好きな人同士が同じ布団で一緒に寝るという事はすなわち性交をするというイメージがあるらしい。先ほどから稔の些細な動きに過敏に反応する。
 そんな美耶子を微笑ましく思いながら、コレも経験だと、何も言わずに稔は目を閉じた。
 美耶子の肩に回している手に若干の力を込め、さらに少しだけ抱き寄せる。美耶子の柔らかな髪に顔を埋めようにして、美耶子の香りを感じながらまどろんでゆく。

 稔の動作に美耶子は再び身を竦めるも、自分を抱きしめた後はなく、次第に稔の緩やかな呼吸音が聞こえるようになった。

「……ふぅ」

 稔が寝付いたのだと理解して、美耶子は小さく溜息を付いた。
 ”どうやら今日はしないらしい。”
 そんな安堵に胸を撫で下ろす。
 とはいえ、美耶子自身は稔にセックスを求められても拒絶する意思はない。ただ、初めての性行為に対する緊張と不安と恥かしさ、それらに圧迫され、稔の動作が全てセックスへと繋がるのではないかとドキドキしてしまうだけだ。
 だがしかし、美耶子はふと気付いた。
 自分はこんなにも緊張しているが、実際に稔は自分を性の対象としてみているのだろうか? そもそも、自分にその様な行為を迫ろうと思っているのだろうか?
 冷静に考えてみれば、その可能性はかなり低い気がする。
 互いに好き合っている事は分かったが、それでもやはり父は自分をまだその様な行為の対象外――子供と見ているのだろう。

「…………」

 美耶子は内心で項垂れながら、そっと自分の胸に手を当てた。
 ここ数年で急に成長したソレはフニフニと弾力があり柔らかく、同級生のソレを上回る大きさだ。
 体の発育は良く、買い物に出ていても年上に見られる事も少なくない。しかし、事実として自分はまだ12歳でしかないのだ。稔から見れば、やはり幼すぎる。
 何時になったら、稔は自分の胸に優しく触れてくれるだろうか? 美耶子はそんな事を考えながら、ぼんやりと自分の胸を揉み始めた。
 自慰をするようなつもりは無かったのだが、稔の匂いを吸いながらアレコレ考えて揉んでいる内にスイッチが入ってしまっていた。
 下半身がむず痒くなり、胸への刺激がもっと強く欲しくなってくる。我慢しようにも、快感を得始めていた手は止まらない。
 稔の胸に抱き寄せられているという体勢にもかかわらず、美耶子の手は次第に下半身へと伸びていった。

「ふっ……ぁぁ」

 パンツの中に指が滑り込み、思わず声が漏れる。
 いつ稔に気付かれるのではないか? そんな緊張と、鼻先にある稔の温もりに、美耶子の指先はドンドンと加速してゆく。
 クチュクチュと湿った音が立つ。恥かしい水音は美耶子の緊張を増し、背筋にビリビリとした感覚を与えた。ドンドンと膨れ上がっていく緊張と快楽の波に、美耶子は息を荒げながら飲まれてゆく。
 左手は胸をまさぐり、右手は激しく秘所をかき回す。快感は次第に大きくなってゆき、美耶子は半ば何も考えられなくなっていた。

(あと少し、あと少し……)

 稔に身を寄せている体勢では大きな動作が取れない為に、イク為のあと少しが届かない。
 熱くぼやけた思考回路は自分が稔と寝ている事すらも忘れさせ、美耶子から冷静さと慎重さを削ぎ取ってゆく。
616最終話7:2007/12/31(月) 19:32:47 ID:8GqlaIH1
「ん、ぁぁ――」

 一際大きな声が漏れ、美耶子の体が大きく跳ねる。
 しかし、ソレと同時に、

「……美耶子?」
「――ひぅ!?」

 稔に名前を呼ばれ、美耶子は一気に覚醒した。
 頭から冷や水を掛けられたみたいに全身の熱が引いていく。しかし、絶頂寸前の肉体はそんな事では収まらない。イキそうなのにイカないという昇りっぱなしの感覚に美耶子は襲われる。

「どうした?」

 稔の声は半ばまどろんでいる。
 まだ気付かれていないのでは? そんな希望に美耶子はすがりたかったが、全身を巡る快楽の波は容赦が無い。美耶子は稔に助けを求めるように、顔を上げた。


 稔は驚いた。
 自分に向けられた美耶子の顔は赤く、汗に濡れていた。目尻には涙が浮かび、口からは涎が零れている。

「ぱ、パパ……」

 稔を名前で呼ぶような余裕も無く、美耶子が息も絶え絶えに稔を呼んだ。

「パパに声を掛けられて、変なの……。ラクに、なれなくて……」

 ハァハァと吐き出される美耶子の息は熱い。
 美耶子の体を見下ろして、稔はようやく美耶子の異変が理解できた。
 パジャマを半分脱ぎ、両手は胸と股間に当てたままの美耶子が息を荒げながらぐったりとしている。
 自慰の最中、ソレもイク寸前に驚かせてしまった為に、色々と収拾が付かなくなってしまっているらしい。

「つらいのか?」

 稔が尋ねると、美耶子は無言で頷いた。

「そうだな、どうしてもらいたい?」
「わかんない……。でも、んっく……、ラクに、気持ちよくなりたい」

 恥かしさを感じる余裕も無く、美耶子は涙ながらに稔に助けを求める。
 美耶子は切実な様子であるが、稔としては美耶子が何を求めているのかが分からない為に、どのように美耶子を導けば良いかが思い浮かばないのだ。
 稔はしばらく考え込み、「わかった」とゆっくり頷いた。毛布を払いのけ、半裸の美耶子をベッドの中央に移動させる。

「恥かしいかもしれないけど、出来るだけじっとしていろよ」

 美耶子の目を見つめながら稔はそう囁く。美耶子が頷くのを確認してから、稔は優しく美耶子の両手を払い、むき出しになった胸に口を寄せ、股間へと手を伸ばした。
 数年ぶりに感じる女性の肌の柔らかさに、稔は頭の奥にジンジンとした痺れを感じる。自分の意思で触れた美耶子の胸は稔の想像以上に大きく柔らかい。思わずむしゃぶりつきたくなる衝動を抑え、稔は過去の記憶を少しずつ引き出しながら美耶子を愛撫する。
 稔の舌が美耶子の乳房をなぞり、ゆっくりと円を描くように乳首へと迫る。そのリズムに合わせるように、稔の中指が美耶子の割れ目の奥へと侵入した。
 稔の焦らす様なゆったりとした愛撫に美耶子はむずがったが、稔の舌が乳首へと到達した辺りから、秘所をまさぐっていた指の動きが次第に早くなってゆき、次第に声が切れ切れになってゆく。

「ん、あっ、ぁ、あ、アッ――」

 指の動きに合わせて、美耶子が声を上げる。まだ若干の理性は残っているらしく、必死に声を出すまいと歯を食いしばっているものの、稔の指使いが激しくなる度に漏れ出す声のも大きくなってゆく。
 稔の舌は再び移動を始め、鎖骨、首筋と上がってゆく。秘所を攻める指は二本になり、さらに美耶子の快楽のツボを確実に刺激していた。

「ひぁ――、うんっ、あぁぁ!?!?」

 美耶子は自然と自分の腰が浮いてゆく事に気付くと同時に、初めて感じる快感に驚きを隠せなかった。
 一人でして居た時には感じた事の無い快感に、全身の筋肉が引きつる。半ばブリッジのように反り返った美耶子に対し、稔は自分の予想が当たっていたことを確信した。
617名無しさん@ピンキー:2007/12/31(月) 19:36:09 ID:8GqlaIH1
長文投下は初めてなので、何処か不備があるかも知れませんがとりあえず今回はココまで。

みなさん、良い年末年始を。
618名無しさん@ピンキー:2007/12/31(月) 19:46:22 ID:bj0oMjHr
>>617
煩悩だらけですがおかげでとてもよい年越しが出来そうです
後半も期待してますね!
619名無しさん@ピンキー:2007/12/31(月) 21:18:39 ID:o3BKZexT
よし!来年もがんばれる!おつかれさま!
620名無しさん@ピンキー:2007/12/31(月) 21:48:44 ID:H2kSQQhE
もういちど、
生きてゆける。
そう思った。

>>617
乙、期待してます
621名無しさん@ピンキー:2008/01/01(火) 00:45:28 ID:x589xWCy
>>617

ああ、新年から読めるとは・・・

今年の活力と1年分のワッフルを貰いました!!!

超GJでした!!!
622名無しさん@ピンキー:2008/01/02(水) 07:16:44 ID:wszZa0lv
623名無しさん@ピンキー:2008/01/03(木) 09:24:05 ID:I0UpDWOI
>>606
ZUKI樹の『PAPA』がおまいの妄想そのままの内容
624名無しさん@ピンキー:2008/01/05(土) 03:55:12 ID:hPVfcmeS
捕手
625美耶子:2008/01/06(日) 07:43:55 ID:eUHOHOpD
 何故稔が自分の快感をココまで引き出せるのかを美耶子が不思議に思う間も無く、美耶子は稔に耳元で「声を我慢しなくていい」囁かれ、

「んゃぁあああああああああ!!」

 今まで出した事の無い嬌声を上げながら盛大に絶頂に達した。



「ふぁ、あふ……」

 絶頂に達し、脱力して崩れ落ちた美耶子の姿は扇情的だった。
 全身の白い肌は紅色に染まり、びっしょりと汗に濡れている。顔は汗と涙と涎にまみれ、髪はグシャグシャに乱れていた。ゼエゼエと荒い呼吸で、汗と稔の唾液でテラテラと輝く豊かな胸が上下する。
下半身は愛液と潮にまみれ、シーツがぐっしょりと濡れるほどだ。
 12歳とは思えない乱れた姿を前にして、稔は生唾を飲んだ。

「どうだ、楽になれたか?」

 稔の言葉に、美耶子は弱々しく頷く。刺激が強すぎたらしく、意識が朦朧としているらしい。
 稔は美耶子の髪を整えるように撫で、キスをした。美耶子を攻めている間に高ぶってしまった気を紛らわすつもりで舌を入れる。精根尽きた美耶子は稔の舌を無抵抗に受け入れた。舌同士を絡め、口内を弄り、歯茎を舐める。
 口を離すと、「ぷはっ!!」と美耶子が声を上げた。呼吸も出来ないくらい重厚でしつこいキスに刺激され、意識が戻ってきたらしい。

「パパ、もう一回……」

 美耶子にねだられ、稔は迷うことなく再び美耶子の口に吸い付いた。
 今度は美耶子もソレに応じ、互いにたっぷりと唾液を交換する。
 長いキスを終えて口を離すと、美耶子は放心したように溜息をつき、ソレが治まると可笑しそうにクスクスと笑い出した。

「どうした?」
「パパのエッチ」
「んな!?」
「なんてね。私からお願いしたんだもんね」

 美耶子は体を起こし、「えいっ!!」っと稔に覆いかぶさるように倒れこんだ。

「パパ――」
「うん?」
「もしかして、エッチな事したいって思っていない?」
「…………」

 美耶子の問いに稔は苦い表情を浮かべて答えない。
 自分にのしかかる美耶子の腹に、ガチガチにそそり立ったペニスがぐいぐいと押し付けられているのだ。
 先ほどの一件で美耶子の羞恥心は麻痺してしまったらしく、まるで風呂に入ってきている時のような気軽さで稔に体を押し付けるように密着してくる。

「したい、よね?」
「そう、だな。したくないって言えば、嘘だな」

 真奈美が死んだ悲しみと、美耶子に人生のほぼ全てを捧げるようにして生きてきた稔は、簡単には思い出せないほどの期間、女性と肌を重ねていない。
 真奈美が死んでしまった日以来、自分にはそういった感覚はもう無いのではないか、そんな事も考えていたが、現に今こうやって、美耶子を前に稔は激しく興奮していた。久しぶりの感覚はとても刺激的で、美耶子の言葉から導かれる展開は魅力的だった。
 だが、しかし――と。
 稔はなんとか自我を保とうとする。まだ美耶子は幼すぎる。その一心が、稔に最後の支えとなっていた。
 しかし、美耶子はそんな稔の思いを知ってか知らずか、稔に覆いかぶさった体勢のまま体を起こし、柔らかな尻で稔の股間に座った。至近距離で見上げる美耶子の豊かな乳房が揺れ、その先には顔を真っ赤にした美耶子の顔が、稔を見つめていた。
626美耶子:2008/01/06(日) 07:44:41 ID:eUHOHOpD
「パパ……。その、本番っていうの……やっちゃう?」

 誘うというよりもおねだりと言った方が近いニュアンスの美耶子の潤んだ問いに、稔の理性は決壊した。


 全裸になった稔の怒張したペニスを、美耶子は頬張った。
 無理やり押し込んだという程ではないが、美耶子の口には稔のモノはサイズが大きい。
 始めて見た父の肥大化した性器に美耶子は驚きを隠せなかったが、稔と結ばれる為にはこの程度で怖気づいてはいけないと、唐突に自分からソレを頬張ったのだ。

「あも……」

 美耶子はペニスを咥えたまま稔を見た。とりあえず自分の知識を総動員して行動に移したまでは良かったのだが、いざ咥えてみると如何すれば良いのかが分からない。
 無意識の美耶子の行動に、稔は娘にこのような事をさせている背徳感と、性器を撫でるように動く舌の感触に十分なほど快感を得ていた。
 しかし、かといってそのままで居るわけにもいかない。稔は「全体を丁寧に舐めるように、口を動かしてみるんだ」と指示を出す。

「ふぁい」

 美耶子は軽く頷き、言われた事を自分なりに実行する。
 カリから裏筋を舌でなぞり、下が届かない場所は頬を窄ませ、内頬の肉でマッサージするように圧迫する。
 美耶子がすんなりと咥えられたのは稔のペニスの4割程であった。無理に全部含もうとする美耶子に、稔は慌てて「無理をしなくていい」と注意して、美耶子の口から自分のペニスを引き抜いた。

「ん、ぁ……」

 美耶子は大事にしていた物を取り上げられたような、切なそうな声を上げ、稔を見た。
 些細な動作に一々ドギマギさせられつつ、稔は平静を装いながら美耶子の頭を撫でる。

「少しずつ、な? 美耶子が無理をして怪我をしたり、トラウマを作ったりしたら元も子もないだろう?」
「……うん」

 稔の言葉に美耶子は素直に頷いたが、内心では自分の稔への奉仕拒絶されたような気がして複雑な気分だった。
 そんな美耶子に、「それなら……」と稔は美耶子の胸に手を伸ばした。

「コレで挟んでくれるか?」
「う、うん……こう、かな?」

 汗で滑る両胸の間に、稔の熱いモノが挟まれる。
 稔に指示される通り、美耶子はせっせと慣れない作業に従事した。そのまま胸で丁寧にペニスをしごいていると、初めて稔が声を上げた。
 驚いて顔を上げる美耶子に、稔は苦笑しながら「続けて」と言う。

「そして、先の方をさっきみたいに咥えたり、舐めたりするんだ」
「わかった……」

 美耶子は何処か嬉しそうにうなずき、舌を出すように口を開き、稔のモノをゆっくりと飲み込んだ。
 胸の柔らかな感触と、稚拙ながらも必死な舌使いは、久しぶりに性交する稔には十分な快感であった。次第に高まってくる射精感に、稔は痺れるような感覚を味わう。

「美耶子、もういいよ」
「……?」

 父の言葉に、美耶子は動作を止めず、上目遣いのままこちらを見る。
 何故? そう言いたげな視線に、稔は射精を堪えながら説明する。

「出そうだから、口を離してくれ」
「……んむ?」
「だから、出そうなんだ。つまり、精液が」
「…………んぐ!!」

 稔の言いたい事を理解した美耶子は驚いたらしい。慌てた様子でペニスから口を離す。
 しかし、急いでいたせいで美耶子の歯がペニスの先端を掠めた。予想外の刺激を受け、何とか射精するのを堪えていた状態の稔は、口を離したばかりの美耶子の顔に盛大に放つ事となった。
 突然の顔射に美耶子は呆然と目を見張る。美耶子の額や鼻先、頬に大量に放たれた精液は、ねっとりと重い動作で美耶子の顎へと滴った。
627美耶子:2008/01/06(日) 07:46:03 ID:eUHOHOpD
 稔の吐精が治まり、正気に返った美耶子は口をもごもごとし、

「うぇー……ちょっと口に入った」
 
 渋い顔をして舌を出した。

「大丈夫か?」
「うん、ビックリしただけ。でも、あんなに勢い良く出るなんて思わなかった」

 ウエットティッシュで顔を拭いながら美耶子は苦笑する。

「今度は、パパの番だよ……」

 美耶子はそう言って、犬が服従の姿勢を取るようにそのままコロンと仰向けになった。秘所は新たな熱い液体で溢れており、稔を迎えようとしている。
 稔は一瞬躊躇したが、真剣な光を湛えている美耶子の目を見て頭を振った。

「痛かったら、言えよ」
「うん。でも、言わなかったらやめないでね?」

 稔は美耶子の腰を掴み、軽く引き寄せた。
 指で軽くほぐす様に割れ目に数度指を入れ、自分のペニスをあてがう。白い美耶子の割れ目と、浅黒い自分の性器の対比が卑猥さすら感じさせた。
 稔がズイと肉棒を押し込んだ。先端すら入らないままにグッと止められ、美耶子の入り口が小さい事を知る。
しかし、稔は若干ねじる様に押し込んだ。美耶子の秘肉は強く圧迫し返しながら、何とか稔のモノを呑みこんだ。

「っぐ、ぅぁ――」

 稔を気遣ってか、美耶子は声を噛み殺している。
 まだ先端が入っただけだというのに、その両目には大粒の涙で溢れ非痛感すら漂っている。本人も挿入されたという実感をする余裕が無いらしく、必死に稔の背に回した手に力を込めていた。
 そのうえ、これから更に動くのだ。美耶子にとって、更なる苦痛は必死である。
 だというのに美耶子は痛いとは言わない。
 稔は美耶子の意思を汲み、ゆっくりと、しかし止めることなく一気にペニスを捻りこんだ。ギリギリと締め付けるような感触の中、最奥に辿り着く。

「うぐ……かはっ!!」

 稔の挿入が止まり、美耶子が息を吐く。ずぶずぶと何処までも稔を呑みこんでしまいそうな感覚と、責め苦のような挿入が終了した事の安堵、ついに実ると一つになれたという実感。美耶子は泣きながら稔にキスをした。

「やっと、ママの代わりになれた……」

 誰に言うでもなく、美耶子が呟く。

「コレからは、私が……パパの隣で――」



 気が付けば、夜が明けていた。
 長いようで永い夜だったと、美耶子は痛みと気だるさ、ソレ等を上回る多幸感に身を浸らせながら考える。
 結局、初めてのセックスは一時間以上かけた上に失敗という結末に終わった。
 その後、何度か休憩を挟みつつ挿入しては抜きを繰り返し、朝日が昇る頃、ようやく美耶子と稔の性交は一応の幕を下ろした。

「パパ、ゴメンね」

 隣で寝る父に、美耶子は呟いた。
 稔は小さな寝息で返事をしてくれた。

「私が痛がって、なかなか上手く出来なかったから……気持ちよくなれなかったよね?」
「コレからは、ママの代理じゃなくて、ママと対等の立場として、パパを支えていけるね」
「これから先、幸せな事ばかりじゃないと思うけど……それでも、ママの分も、パパと幸せになるよ」

 美耶子は目を閉じ、稔に身を寄せた。
 カーテンから明るい光が零れる中、二人は静かに寝息を立てていた。
628名も無き映画館にて:2008/01/06(日) 07:47:04 ID:eUHOHOpD
 ビーーーーーッ!!
 暗転の中、ブザーが鳴った。目を慣らすようにゆっくりと明るくなる館内にアナウンスが流れてくる。

『これにて、美耶子12歳編の上映の終了です。数多の紆余曲折の中、グダグダした内容にお付き合いくださいまして誠にありがとうございます』

 ああ、ようやく終わったか。
 私は根が生えたように重くなった腰を上げ、パキパキと首を鳴らす。色んな意味で、本当に長かった。
 今まで軽くて短いエロは片手の指の数ほど書いたが、今回ほど長くて重い(つもりの)エロは初めてだ。
 今まで一保守的意味合いの支援文――しかもエロ無しの展開というコレに付き合ってくれた皆に対する感謝のつもりだったのだが……、出来はともかく、まぁよしとしよう。
 思えば去年の7月末、ほんの軽い気持ちで支援投下した思い付き文からよくもココまで……。
 9歳の頃から父に思いを寄せていた娘も、12歳になりようやく父と結ばれた。ああ、めでたしめでたし。
 それに、半ばから体調不良でワッフルを売る余裕も無かったというのに、それでも売り上げが伸びていた事から、個人的にも、あの筆者的にも満足できる結末だろう。

「ああ、先生!! いたいた!!」

 そんな私の締めを打ち壊すだみ声を上げながら、製作責任者がひょこひょこと現れた。

「お疲れ様です。無事に今回も終わることが出来ました」

 そうだな。でも私はもうお前に用は無い。お前は美耶子を気に入ったのかもしれないが、15歳編なんか出しても普通の年の差ラブカップル話なだけだ。
 ソレが良いという人が居ても、ワザワザ続けるほどじゃない。私はこれからナナシに戻るんだ。

「それで、次回からの件ですが」

 いや、続かないぞ。

「先生、忘れたフリはいけません。それとも、わざと伏線を張っておきながらそのままって事ですか?」

 ……何の事だ? 真奈美の死については明るい路線でいくと決めたときからただの事故死にしているし、小林はあの後もいい部下として稔の下で働いている。複線も何も……。

「先生、真奈美さんの名字……教えていただけますか?」

 ……かみ――黙秘だ!! 私は帰る!!
 私は残っていたワッフルとスコーンを無理やり口に押し込み、喋る事は無いとその場を後にした。
 製作責任者は追ってこない。付きまとわれずに済み、私はホッとする。
 明るくなってきた空を見上げながら、私は大きく背伸びをした。

 半年近くに渡る「美耶子」の話、これにて終了。
 お付き合いくださいまして、重ねて御礼申し上げます。
629名無しさん@ピンキー:2008/01/06(日) 07:50:40 ID:eUHOHOpD
オワリマシタ。
すいません、長くなりました。支援が皆に支えられるって、なんて恥かしいw

さすがにコレ以上美耶子で支援できませんので、支援は別の娘で。
皆の娘への愛があればこのスレは不滅だ!!


最後に、沢山のワッフル購入ありがとうw
630名無しさん@ピンキー:2008/01/06(日) 08:09:57 ID:1xYoRiso
わ、っ、ふ、る……ぐはっ……
631名無しさん@ピンキー:2008/01/06(日) 11:05:11 ID:0EfCA7ol
>>628

グァハッ!

萌え死ん・・・だ

俺と[娘スレ]が生き残る為にも・・・先生・・・ワッフル製作と続編を・・・お願いしま・・・す
632名無しさん@ピンキー:2008/01/06(日) 14:03:38 ID:cB2YyUiR
>>628

GJ!

次の娘さんをワッフルを食らいながら待ってます!
633名無しさん@ピンキー:2008/01/06(日) 20:39:23 ID:3P8mWNdH
よし、保守代わりにプロットを書こう。

恋人の遺伝性の病気が原因で別れた(というよりは、男の前から失踪した)男がいた。
男は元恋人の両親とともに、元恋人を行方を捜索し続けるも見つからず。

数年後、男の前に元恋人の面影を残した幼女が元恋人の手紙を携え、男を「パパ」と呼びながら現れる。

手紙曰く――

「この手紙をご覧になるころは、私は今際をむかていることでしょう。その娘は遺伝子治療を施した私のクローンです。
その娘には今まで『パパは(男)で、パパは将来の旦那さま』と言い含めて育ててきました。その娘をよろしく」

「はじめまして、パパ。ママ(元恋人)の言っていたとおり、パパのお嫁さんになりに来たの」とのたまう幼女。


そんな幼女とパパが繰り広げるストーリー。



まあ、チラシの裏ですが。読みたいという奇特な方は、ワッフルとスコーンを買ってください。
634名無しさん@ピンキー:2008/01/06(日) 21:00:53 ID:cB2YyUiR
>>633

よし、そのワッフルとスコーンを俺が糖尿病になる位、貰おうか!
635名無しさん@ピンキー:2008/01/07(月) 13:18:47 ID:mePzUD8i
ワッフルさんの後継者登場か・・・


おやじ、とりあえずワッフル一丁もらおうか!!
636名無しさん@ピンキー:2008/01/07(月) 18:53:01 ID:ML3ph3mP
俺はモッフルにしておこうかな
637名無しさん@ピンキー:2008/01/07(月) 22:11:09 ID:zcXn1Sob
じゃあ俺フッフル
638名無しさん@ピンキー:2008/01/08(火) 01:27:09 ID:85JUcs2X
俺はタミフルで
639名無しさん@ピンキー:2008/01/08(火) 01:50:10 ID:BDj+4X8s
その後、>>638は暴れて娘に襲い掛かるのであった
640名無しさん@ピンキー:2008/01/08(火) 07:17:02 ID:AnvlOECF
>>638


「や、いやっ、やめてよお父さんっ」


「離して!!……あっ、いや、そんなところ……!!」


「ひゃんっ……え、か、感じてなんか……!!」



続きはwebで
641名無しさん@ピンキー:2008/01/08(火) 14:05:26 ID:lOKumruw
>>640
いやww
webだからw
642名無しさん@ピンキー:2008/01/08(火) 14:12:03 ID:ApgBkRXf
ネタにマジレスとか久しぶりに見た
643名無しさん@ピンキー:2008/01/09(水) 00:49:30 ID:lM5/qp4Z
だが待って欲しい。
ひょっとしたら>>641もネタなのかもしれない。

そうするとネタにマジレスしてるのは>>642な訳で、
>>642の一方的な負けになるのではないか
644名無しさん@ピンキー:2008/01/09(水) 01:14:28 ID:xbdLF7Ds
>>643
そういうネタかもしれないぞ!?
645名無しさん@ピンキー:2008/01/09(水) 02:00:28 ID:JsgFsuh7
>>644そいつもネタかもしれないぞ
646名無しさん@ピンキー:2008/01/09(水) 08:11:15 ID:a5juS0Zc
もうみんなネタでいいじゃん。
647名無しさん@ピンキー:2008/01/09(水) 16:05:47 ID:c5cEfbBs
でも多分俺だけはネタじゃないんじゃないかな
648菜緒 01:2008/01/10(木) 13:55:01 ID:SiM+TLRT
 事業に失敗して会社を失い、妻にも捨てられた私に残されたのは、
膨大な借金と、小学四年生になったばかりの娘、菜緒だけだった。
 一時期は酒と博打に溺れ、風俗に通って暗澹とした気持ちを慰めて
いた私だったが、そんな自堕落な生活も半年ほどで終わった。
 遊び呆けて貯蓄は底をつき、近しい縁者も愛想をつかして離れて
しまった。
 何もすることができず、私はあらゆることに無気力になっていた。
 唯一しぶしぶと援助してくれる遠縁がいるにはいたが、用意して
くれるのは娘とともになんとか食っていける程度の必要最低限の金額
だけだった。
 年が明けてからは、せっつかれるようにして警備員のアルバイトを
始めた。
 わずかずつ借金を返済し(もちろん、利息にすら追いつけていな
かったが)、細々と生をつなげていた。
 仕事は夕方に家を出て、朝九時ごろに帰宅して日が傾くまで眠り、
再び出勤するというパターンの繰り返しで、週に一度あるかないかの
休日はほとんど寝てすごし、娘ともほとんど会話のない状態だった。
 娘との接触を、意図的に避けていたのは否めない。
 妻に逃げられ、親戚にも見捨てられた私と娘は、誰を頼ることも
できない。まだ小学生──遊びたい盛りであろう娘が不憫で、後ろめた
かったのだ。
 父親の自分が言うのもどうかと思うが、娘はよくできた子だった。
こんな駄目な親との暮らしにも、文句ひとつ言わなかったのだ。
 だが、それもまた、私にとっては枷となっていた。
 極力、娘を避けていたから──私は娘の成長に気づかずにいた。
 そんな私の生活にも、娘が進級し小学五年生になったときに、変化が
訪れた。
 その日、世間はゴールデンウィークで浮かれていた──
649菜緒 02:2008/01/10(木) 13:55:32 ID:SiM+TLRT
 珍しく三連休の取れた私は、数ヶ月ぶりにまともに娘の姿を見た。
 昼前に目が覚めた私は、とんとんと小気味良いリズムに導かれて
台所へと向かった。
 気配に気づいたのだろう、娘は包丁を握った手を止めて振り向いた。
 肩にかかる艶やかな黒髪を揺らし、雪のような色白の顔をこちらへ
向けた娘は、わずかに笑みを浮かべていた。
「おはよう、お父さん」
 小さな唇が開かれ、か細い声で私を呼ぶ。
「お昼、作ってるの……食べる?」
「あ、ああ……」
 前に会話をしたのはいつだったか──遠慮がちな娘の声に、私は
どう答えていいのかも解らなかった。
 母親に似た整った顔立ち──
 もっと幼いころからそうだったように、背丈は、同い年の子たちと
比べても小柄だ。
 とはいえ、ほんの数ヶ月──それだけで、娘は大きく成長していた。
 真っ先に私が意識したのは、娘の胸だった。
 白いエプロンの乗った胸は、とても小学五年生とは思えないほどに
膨らんでいた。
 いや、最近の子は発育がいい──これぐらいなら当たり前なのかも
しれない。
 そう思いながら私は、自分が娘に対し──娘の身体に強い興味と
興奮を覚えてしまっていた。
 娘に悟られぬよう、私は眼を逸らした。
「もらおうかな」
「うん」
 娘は慎ましやかににこりと頷き、再びまな板に向かった。
「カレーだよ……甘口だけど、いいよね?」
 とんとんとニンジンを刻む娘の後姿が、私から逃げた妻と重なり、
私は無意識に拳を握り締めていた。
「ああ……菜緒は、辛いの苦手だもんな」
「うん……まだ、子供だし……」
 そんな台詞にどきりとしてしまったのは、自分の心が醜いからだろう。
 眼に飛び込んできた娘の膨らみがよみがえる。華奢な後姿からは
とても想像できない。
 細い背中をぴったりと覆う白いトレーナーはあちこちくすんでいた。
 この半年以上、私は、成長期にある娘に一着の服も買ってあげて
いないことを思い出した。
 今月の給料で、少しぐらい買ってやろうか──
 と同時に、そろそろブラジャーも必要だろう──そんなことも
考えていた。
650菜緒 02:2008/01/10(木) 13:56:03 ID:SiM+TLRT
 娘の作ったカレーは全然辛くなく、カレー味のビーフシチューと
いった感じだった。
 しかし、具の大きさもそろっているし、味付けも悪くない。料理の
下手だった妻とは正反対だ。
 私の娘──栗沢菜緒は、娘は小さなころから、母親とはまるで似て
いなかった。
 顔立ちこそ似ていたものの──私に似なくてよかったと思う──
性格は真逆だった。
 妻は男好きのするタイプで、自由気ままで奔放な女だった。
 私と結婚したのは、私が若いうちから会社を興していて、収入が
多かったからだ。
 最初は小さな会社だったが、バブルの後遺症に悩む世間を尻目に
数年で急成長を遂げ、一年前までには、かなりの規模になっていた。
 しかし、新たな分野に進出して失敗──苦し紛れの投資も次々に
裏目に出て、巨額の負債と引き換えに、私の腕から妻はするりと逃げ
出した。
 腹を痛めて産んだ娘に愛情を注ぐこともなかった彼女は、親権を
あっさり放棄した。
 もうどうにでもなれという気分だった私は、彼女の突きつけた
離縁状にも躊躇わずにサインした。
 そんな母親のことを、娘の菜緒はどう思っていたのだろう。
 菜緒は幼いころから聞き分けのいい、素直な子だった。
 少なくとも私にとって、菜緒はおとなしい手のかからない子だったし、
幼稚園や小学校に上がってからも、わがままも言わず、学校でも控えめ
で自己主張の少ない子だと思われていたようだ。
 いや、そう演じていたのかもしれない。
 あんな母親を見て育ったのだから──
 母親だけではないだろう。ほとんど子育てに関わらなかった両親
だったからかもしれない。
 娘にとって、私たち両親は、他人同然だったのだろう。
651菜緒 04:2008/01/10(木) 13:56:52 ID:SiM+TLRT
【訂正】↑は03でした

「……美味しい?」
「ん?」
 テーブルの向こう側から、菜緒が上目遣いに私を見ていた。
 菜緒はおずおずと感想を求める。
「やっぱり、辛くないと……ダメかな?」
「いや、美味しいよ」
「……ほんと?」
「ほんとだよ。菜緒は料理が上手いな」
「あ、ありがと……」
 私が褒めると、菜緒は控えめな笑みを浮かべた。
 前髪の下の、くりりとした黒目がちの眼が潤んでいるようだった。
 髪は自分で切っていたのだろう──そう思うと、この幼い娘に私は
どれほど苦労をかけてきたのかと心苦しくなる。
 スプーンでカレーとご飯をすくい、ぷくりとした小さな唇に運んで
いる。
 小振りだが形のいい鼻。細い顎のライン──どれも母親譲りだ。
将来は、とびきりの美人になるに違いない。
 娘の表情は躊躇いがちで、妻のような自信と傲慢さのあふれたような
それではない。慎ましやかでおっとりとした、大和撫子という言葉の
しっくりくる女に育つことだろう。
「お父さん……?」
 私がじっと見つめていたからだろうか──菜緒は小首を傾げて不安
そうに眉を寄せた。
「やっぱり──」
「菜緒はまだ五年生なのに、たいしたもんだ」
 言いかけた娘の言葉を遮るように私は言って、スプーンを口に運ぶ。
 うまく笑えていただろうか。
「菜緒……いつも、お父さんのためにありがとうな」
 カレーだけではない。いつも娘が作り置きしてくれている料理は、
どれも美味しかった。
「ありがと……本を見て勉強したの」
 菜緒ははにかんだような笑みを浮かべた。
「料理の本?」
「うん……図書室に、あったの」
「そうなのか。えらいな、菜緒は」
「えっ? そんなこと、ないよ……」
 私もたまに洗濯ぐらいはしたが、食事のしたくや掃除洗濯など、
ほとんどの家事は娘がやっていた。
 この半年ほどは、書置きだけでやりとりをしていたようなもの
だったので、何を喋ればいいのか解らない。
「ほんとに、えらいよ……」
「……ありがとう」
 ぎこちない親子の会話。
 お互いそれからは何も喋らず、カレーライスを食べていた。
652菜緒 05:2008/01/10(木) 13:57:56 ID:SiM+TLRT
 食事を終えた私は、久しぶりに昼間の散歩に出かけた。
 娘が後片付けをしている横でお茶をすすっていたのだが、どんな
話題を出せばいいのかも解らず、ちょっと出かけてくると言って近所の
公園や商店街を歩いた。
 娘と同じぐらいの年頃の少女と出会うと、無意識的にその胸に眼を
向けてしまっていた。
 娘より背の高い子でも、菜緒ほどに膨らんでいる子はほとんどいな
かった。菜緒より小さな子なら、なおさらだった。
 これでは変質者だ──
 苦笑しながらも、娘の身体つきを思い出してしまう。
 食事のときにはエプロンを外していた娘の胸は、内側から薄手の
トレーナーを盛り上げていた。頂に座する突起の位置も判るほどに──
 服を脱いだら、どれほどの大きさなのだろうか。
 ブラジャーのサイズはどれぐらいだろうか。
 きっときめ細かな弾力のある肌に、薄紅色の幼い乳首が乗っている
のだろう──
 まったく──
 己の血を分けた娘の裸身を想像する父親というのは、どうしようも
ない人間だと自己嫌悪した。
 だが──
 菜緒の乳房を直視してみたい──
 膨らみに触れてみたい──
 頭を振って下劣な欲望を散らそうとしても、その気持ちはますます
大きくなっていくだけだった。
 父親失格だ。人間として間違っている──
 己を責めても治まることなく、私の中で何ヶ月ぶりかの情欲が沸き
立っていた。
653名無しさん@ピンキー:2008/01/10(木) 13:59:01 ID:SiM+TLRT
今回はここまで。
つぎからエロに行く予定です。
654名無しさん@ピンキー:2008/01/10(木) 15:27:52 ID:EwiFS4Uj
wktkして待ってます
655633 〜プロローグ〜:2008/01/10(木) 18:47:01 ID:DTkIY7GT
「美弥音、ごめんね。もう、ママ疲れちゃった……」

 病床で、私は娘――いや、もう一人の私といってもいいこの娘に話しかけていた。

――分かっている。いや、分かっていた。もう、この時期に私が臨終(いまわ)の秋を迎えるというのは。ましてこの娘を敢えて自分の子宮で育て、産んだのだ。それが私の臨終を早めたのは間違いない。

「ママァ」

 美弥音が泣きじゃくりながら、私にすがりつく。

――でも、でも、だからこそ、美弥音には私の思いを告いでもらわなければならない。そう、このもう一人の「みやね」に……

「……美弥音。ママ、もう一回聞くね。美弥音はどうして生まれてきたの?」

私の問いに、美弥音は、ぐずりながら健気に答えた。

「……う、うん。美弥音は、パ、パパの、お、お嫁さんに、な、なれなかった、……マ、ママの……」

美弥音は私の問いに、涙で詰まらせながらも答えてくれた。でも、もう決壊しそうになっている。でも、甘やかすわけにはいかなかった。

「ママの?」

だから、続きを促した。

「マ、ママの。かわ、代わりに、パパの、お嫁さんに、な、なるの……。――ウワァァァン!!」

最後まで言い切ると、美弥音は決壊した。最後まで言い切ったご褒美に私は美弥音の頭に残された最後の力で手を伸ばす。

「そうよ、よく言えたわ……。偉いわね……。美弥音はママの代わりにパパのお嫁さんになるのよ……。……分かった?」

そういいながら、伸ばした手で美弥音の頭をなでる。

――美弥音をなでてあげるのもこれが最後か……。

「ママァ、ママァ……」

美弥音は、また私にすがり付いてきた。でも、もうこれが最後。

「……美弥音。……いいパパのお嫁さんになるのよ……。……さようなら……」

そう言って、手の力を抜き、目を閉じる。

「――!!ママァ?ママァ!!」

美弥音が私を呼びかけるのを耳にしながら……



――せめて、もう一度、あなたを一目見たかったな……。義仁さん……
656名無しさん@ピンキー:2008/01/10(木) 19:59:24 ID:RVnaAz5A
>>653

全裸でお待ちしております

>>655

遂に第二のワッフル職人さんが動き出しましたね!

wktkとワッフルうを食らいながら続きをお待ちしております
657菜緒 06:2008/01/12(土) 13:25:07 ID:rk4wNol1
 夜──
 私は娘が入浴する音に、心臓を高鳴らせていた。
 月七万円、二階建て3DKの貸家──先述の遠縁のつてで借りている、
この辺りの相場としては格安の物件だった。
 数年前に買ったばかりのマンションはとっくに売却済みだったが、
そこから近く、引越しも楽だったし(運び込む荷物もほとんどなかった
が)、娘も転校せずに済んだのだから、築三十年あまりというのを差し
引いてもじゅうぶんな物件だといえるだろう。
 浴室からさらさらとシャワーの音が聞こえてくる。
 築年数から察するに後からリフォームしたものであろう、風呂トイレ
別のユニット式のバスルームで、娘はシャワーを浴びていた。
 いつのまにか大きく成長していた娘の乳房──今ならそれを隠す
ものはなにもない。
 私はふらふらと浴室に向かい、脱衣場のドアを開けた。
 一畳ほどの空間に、小さな洗面台があり、洗濯機と洗濯物を入れる
籠が置かれている。
 その籠の中に、娘が脱いだばかりのトレーナーとスウェットパンツ、
Tシャツ、そして、白いショーツが重ねて置かれていた。
 ドアに填められた半透明のプラスチック窓の向こうに、風呂椅子に
腰掛けているらしい娘の後姿がうっすらと浮かび上がっていた。
 黒髪が白い泡に覆われているのも判る。
 私はおもむろにドアノブに手をかけ──
「お父さん……?」
 気配に気づいたのだろう、娘の抑えた声がした。
 どきりと心臓が脈打つ。
 伸ばした手が止まり、頭が真っ白になった。
「あ、ああ……」
 何をしているのだろう──
 私は我に返って手を戻す。
 しかし、高鳴る鼓動は治まらない。
 まともな判断力が回復したのは一瞬だった。
 娘の裸を見たい──
 肌に触れたい──
 乳房を──
 欲望が加速し、理性を侵食してゆく。
658菜緒 07:2008/01/12(土) 13:25:43 ID:rk4wNol1
「ごめんね、お父さん。まだ、もうちょっと……かかるよ……」
 菜緒が浴室に現れた私をどう思ったのかは解らない。いつもどおりの、
控えめな声でつぶやくように言った。
「一緒に、入ってもいいか?」
 私の言葉に、娘はびくりと身体を震わせたようだった。
「えっと、お風呂……一緒に……?」
 数秒遅れて、娘の震えたような声が聞こえてきた。
 まだ小学生とはいえ、娘はもう五年生だ。身体も成長している。
 男親との入浴など、拒絶する年頃だ。
 返答は解りきっていた。
 私の、ほんのわずかに残っていた理性が、足先の角度を反転させ
ようとしたそのときだった。
「うん……一緒に、入ろう、お父さん」
「え……?」
 今度は私が絶句する番だった。
「いいのか?」
「何年ぶりかな、お父さんとお風呂……」
 何年ぶりだろう──
 三年以上は前だろう。
 もちろんあのころはただの子供だった。
 だが、今ドア一枚を隔てた向こうにいる娘は、子供から大人へとの
成長の真っ只中なのだ。
 心拍数が上がっていた。
 下腹部に、血液が集まりはじめていた。
「あ、髪流しちゃうね」
 シャワーでシャンプーの泡を洗い流しているようだ。
 ひとつ深呼吸をして、平静を装って私は言った。
「泡……眼に入れないようにな」
「だいじょうぶ、だよ」
 シャワーの音に掻き消されてしまうぐらいの小さな声だった。
659菜緒 08:2008/01/12(土) 13:26:14 ID:rk4wNol1
 服を脱ぎ捨て、なんとか股間の滾りを鎮めた私は、ドアを開けた。
 菜緒は、ボディソープをスポンジにかけているところだった。
「お邪魔します……ってのも変かな」
 私の笑顔はきっと引きつっていただろう。
 鏡に映った娘の顔は、にっこりと微笑んでいた。
「いらっしゃい……って、変だね」
 濡れてうなじに張り付いた黒髪と、ほんのりと朱に染まった肌との
コントラストが、小学生とは思えない色香をかもしていた。
 細い身体──
 痩せぎすというわけではない。骨格自体が細身なのだ。
 風呂椅子に腰掛けたままの娘の腰はきゅっと括れていて、尻に
かけてのふわりとしたラインが艶かしい。
 娘ぐらいの歳になれば、身体つきも女っぽくなってゆくのだと
改めて思う。
 鏡には、娘の照れくさそうな笑みと、無防備な膨らみが映し出され
ていた。
 菜緒はうつむいて、ボディソープのついたスポンジを握り、泡立てる。
 娘の視線が下がっているのをいいことに、私はじっと彼女の乳房を
見つめていた。
 大きい──
 細い身体との対比で、より大きく見えるのかもしれない。
 濡れたふたつの膨らみには、思ったとおりの瑞々しい薄紅色の突起が
乗っていた。
 一円玉程度しかない淡い輪郭はおぼろげで、発育著しい乳房とのアン
バランス感が刺激的だった。
 まだ小学五年生なのだ。
 自分の血が半分流れている娘なのだ。
 それなのに──
 私の治まったはずの滾りが、再び鎌首をもたげてくる。
 娘に悟られぬよう、腰を下ろして膝を突いた。
「菜緒、背中流してやろう」
「え? いいよ、自分でできるし……」
 顔を上げた娘と、鏡越しに視線がぶつかる。
 純粋な瞳だ──
 最近では、小学生のうちからかなり詳しく性教育が行われるらしい。
菜緒も性に関するそれなりの知識は持っていただろう。
 だが、私が抱いているような、濁った欲望などは想像もしていない
だろう。
「久しぶりだからな、お父さんが流してあげるよ」
 言いながら、私が手を伸ばしてスポンジを握ると、菜緒は細く小さな
指を開いて、鏡越しにちょこんと頭を下げた。
「お願いします、お父さん」
660菜緒 09:2008/01/12(土) 13:26:58 ID:rk4wNol1
 泡に覆われた娘の背中が艶かしい。
 劣情を気取られぬよう、優しく背中をこすってやる。
 鏡に映った菜緒は、照れくさそうな笑みを浮かべたまま、じっと
していた。
 ひととおり背中から腰にかけてこすってやったのち、菜緒の右の
肘を掴んだ。
「腕も洗わないとな」
「うん……」
 伸ばした腕をこすってゆく。
 ときどき、菜緒はくすぐったそうに身体をぴくんと弾ませる。
 そのたびに、大きな乳房がぷるぷると揺れた。
 私の中で、淫らな気持ちが昂ぶってゆく。
 右腕を洗い終え、つぎは左腕を取る。
 細い腕、細い手首、細い指──
 菜緒はまだ子供なのだ。
 背も低いし、顔立ちだって幼い。
 しかし、子供でありながら──
「んっ、お父さん……ちょっと、痛い……」
「ああ、ごめんな」
 力が入りすぎていたのか。
 スポンジを持ち直し、優しく娘の左腕をこする。
「うん、だいじょうぶ……ふぁっ」
 腋の下をこすると、菜緒は身をよじった。
 鏡に映った乳房が、ぷるんと弾んだ。
「くすぐったいよぉ……」
 口を尖らせた顔も──
「じゃあ、菜緒……」
 劣情が膨らむ。
「うん……?」
「前も、洗ってあげるよ」
「えっ──」
 私は娘の答えを待たず、彼女の腕の上から自分の腕を回し、スポ
ンジを乳房に押し付けた。
「あっ、お父さん……!?」
 菜緒は私の手首を掴んだ。
「そこは……自分で……」
「いいから、お父さんに任せなさい」
「あっ、でもっ……んっ!」
 スポンジをすべらせると、菜緒の身体がびくんと弾んだ。
 感じている──
 私はそう直感した。
661菜緒 10:2008/01/12(土) 13:27:29 ID:rk4wNol1
「お父さん……やっ、ん……」
 菜緒は身をよじり、逃れようとする。
 しかし私は、左腕で菜緒を抱きかかえ、右手に持ったスポンジで
乳房をこすり続けた。
 いや──私は、わざと菜緒を刺激するようにスポンジを動かしたのだ。
 スポンジが動くたび、菜緒の身体はびくびくと震える。
 成長途上の胸が、性感よりも痛みのほうを強く感じることぐらいは
知っていた。
 だが、菜緒の反応は、明らかに前者のほうが上回っていた。
「ん、お父さん、やっ、んっ……」
 娘の声は、それを裏付けている。
 私に抗いながらも、甘い吐息が混じり始めていた。
 肌が色づいてゆく。
 黒髪からのぞく小さな耳は真っ赤に染まっている。
 娘はもう、こんな行為を知っているのだろうか──
 いや、菜緒はまだ小学生なのだ。いくら最近の子の発育が早いと
いっても──
 ひとりでなら、しているのかもしれない──
「やだっ、だめだよぉ……」
 娘の身体の震えが、私の劣情を増してゆく。
 鏡は、羞恥に怯える娘の顔を映し出し、私にさらなる行為を促して
いるようだった。
 私はスポンジを放し、幼いながらも大きく膨らんだ乳房に両の掌を
重ねた。
「あっ……うぅ」
 柔らかい──
 柔らかく、弾力に満ちていて、若々しい肌の張りが直に伝わってくる。
 中心の突起がきゅっと尖り、私の掌を突いていた。
 まだ子供なのに、もう大人──
「菜緒……どんな感じ?」
 娘の耳元に口を寄せて囁く。
「うぅ……」
 娘の眼は、怯えたような色を帯びている。
 やはり、他人にこんなことをされるのは初めてなのだろう。
 初めての体験に、菜緒は恐怖を感じているのだ。
 震える肩、真っ赤な顔、八の字になった眉、おずおずと私の手首を
掴んだしなやかな指──
 どれもが私の欲望を燃え上がらせていた。
662菜緒 11:2008/01/12(土) 13:28:04 ID:rk4wNol1
「ここ、気持ちいいんだね?」
 乳房を包んだ指に力を込める。
「んぅっ、や……恥ずかしいよぉ……」
 菜緒はびくんと震え、消えそうな声で答えた。
 男も女も、それと意識したことがなければ、性感は湧き立たない
ものだ。
 むずむずする、じんじんする、そういった感覚があるだけで、刺激し
続けることでそれは性的興奮と結びつき、快感として認識されるように
なるのだ。
 乳房を刺激され、感じているということは──
「もしかして、ひとりでしてるのか?」
「っ──!」
 図星だった。
 身を縮ませた娘が、無言の肯定をしているようだった。
「オナニー、したことあるんだな?」
「あ、ぅ……」
 否定しない。
 違うと言えばいいのに、娘は否定しない。
「菜緒……ひとりで、気持ちいいこと、したことあるんだね?」
「う……」
「胸触ったり……あそこも、いじってるんだね?」
「あぅ……」
「気持ちよくて……何度も、したことがあるんだろう?」
「ううぅ……」
 私の言葉に、娘は呻きながら震えていた。
 少し、きつい口調になってしまっていた。
 鏡に映った菜緒はうつむいて、表情は判らない。
「お父さん、責めてるわけじゃないんだ。ただ、訊いてるだけだよ?」
 声を和らげ、もう一度訊いた。
「オナニー、したことあるんだな?」
「……うん」
 娘は小さく首を縦に振って、鏡越しに上目遣いに私を見た。
 私は、娘の乳房への刺激を再開した。
 私は掌で菜緒の乳房を包み、親指と人差し指で、つんと尖った薄紅色の乳首を抓みあげた。
「んっ! あぅ!?」
 娘の身体がびくんと反応し、私の手首を掴む指に力が込められる。
 抓んだ乳首を指で転がすと、娘はびくびくと身体を震わせて応えた。
「お父さん、んっ……ぁっ」
「気持ちいいんだな?」
「うんっ、んっ……気持ち、いい……」
 娘の乳首は小さかった。抓んでしまえば指先に隠れてしまうほどだ。
 菜緒はまだ小学五年生になって一月しか経っていないのだ。
 しかも、実の娘だ。
 幼い娘の乳房を愛撫する私は、父親として、人間としてどうかしている。
 だが、その背徳感が、私を掻き立てる。
663菜緒 12:2008/01/12(土) 13:28:48 ID:rk4wNol1
「菜緒……大きくなったな」
「んっ、ふぁ……」
 小学生としてはかなりの大きさの乳房を揉む。
 乳首を抓みながら、残りの指で弾力を味わうように揉み続けた。
 泡にまみれたぷりっとした乳房が、形を変えてゆく。
「いつの間に、おっぱい……こんなに大きくなったんだ?」
「今年……やっ、あ……冬ぐらい、から……」
「そうか……お父さん、びっくりしたよ」
 私は、娘の身体の成長にも気づかない父親だった。
 警備員の仕事はきつかった。
 内容そのものは、たいしたことはない。施設警備だから、ほとんど
椅子に座っているだけで、定期的に建物内部を巡回するだけの楽な
仕事だ。
 だが、勤務時間が長かった。
 12時間勤務が毎日で、家には寝るために帰ってくるようなもの
だったから、娘と顔を合わすことなど月に数回、この数ヶ月は会話
すらなかった。
 だからといって──
 もともと私は子供に興味がなかったのだ。
 妻と同じだ。子育てを放棄していたのは私も同じだった。
 娘の成長に気を配っていなかったのは、妻が去ってからのことでは
ないのだ。
 そのずっと前から──菜緒が生まれたときから、その新しい生命に
興味などなかったのだ。
 快楽を求めて行われた性交の結果として子供ができた──ただそれ
だけのものでしかなかった。
 もちろん、十年もともに暮らしていればそれなりに愛着は湧くもの
だが、成長した菜緒を、私は自分の娘として、血縁者として見ては
いなかった。
 ひとりの少女として、女として──性の対象として見ていた。
 掌から乳房の柔らかな弾力が伝わってくる。
 指先から乳首の硬くなった感触が伝わってくる。
 身体はまだ小さいし、顔もまだ幼い。
 細い腿の付け根は、一本の恥毛も見られない。
 胸は膨らんでいても、菜緒はまだ子供だった。
 娘もいずれ大人になれば、どこの馬の骨とも知らぬ男に奪われるの
だろう。
 私は父親としてではなく、ひとりの男として、菜緒の身体を奪われ
たくないと──
 己の手でこの少女の初めてを奪い取りたいと思いはじめていた。
664名無しさん@ピンキー:2008/01/12(土) 13:29:34 ID:rk4wNol1
今回はここまで。
またそのうち続きをうpします。
665名無しさん@ピンキー:2008/01/12(土) 16:20:50 ID:Lm5Ml2vh
>>664

GJっす!
下半身裸でお待ちしております!
666名無しさん@ピンキー:2008/01/12(土) 16:44:37 ID:YQpP4gZD
犯罪ktkr
えろいなぁ
667 ◆AZUNJTAzwE :2008/01/13(日) 02:59:47 ID:ggSyctoq
http://migimen.angelfire.com/hokanko.html
次の話書くのに忙しいので誤字、脱字の多さは無視するとして、
第一話の内容がちょっと設定に問題があったのでなんとか自サイト作って加筆修正版投下。
話題に上がっていた刑事という職業は今後の展開に便利そうなので、主人公は転職。
とりあえず寝ますが、続きは今日中には投下。
668名無しさん@ピンキー:2008/01/13(日) 07:17:34 ID:aV43IrXM
>>667娘の嫉妬が上手く表現されてる。爪をめり込ますという行為が可愛くて仕方無い。GJ!

ところでこのスレ片親がほとんどだけど、やっぱ家族がいる中では無理か?
669名無しさん@ピンキー:2008/01/13(日) 07:44:26 ID:zHLmS+LI
>>667

GJっす

娘の計画に期待!
670名無しさん@ピンキー:2008/01/13(日) 15:07:48 ID:29YnbRDH
>>668
それもありだが、それ以上に男一人女一人の環境のほうが便利なんだと思う
671名無しさん@ピンキー:2008/01/13(日) 18:26:46 ID:Wa6kVz8J
母親に嫉妬する娘の心情なんかもオツなもんさ
672 ◆AZUNJTAzwE :2008/01/14(月) 00:05:09 ID:0NpOp3Y1
もう次の日になったが投下します。
ケータイ小説並みの誤字脱字だろうと突然タイトルを変更しようと私は気にしない。
673 ◆AZUNJTAzwE :2008/01/14(月) 00:07:34 ID:0NpOp3Y1
照明の落とされた、暗い部屋。
その中に灯るは、ささやかで、幻想的に瞬く、父の歳の分の都合35個の蝋燭の灯火。
そのゆらめく火が、私の手作りのケーキと、その他苦労して作った料理の数々を照らし出す。
娘が父親の誕生日を演出するには、過剰とも言える最高にロマンチックな雰囲気だろう。
しかし、この様々な準備は決して過剰ではないし、誕生日を祝うためのものでもない。
何故なら、この夕食の後、共に過ごす今夜を祝うためにある。
今夜は私達にとって、かけがえのない記念日になるのだから。

────私達が本当の家族になる、ね。

「それでね────」

あれ、どうしたんだろう?
父の顔が暗く沈んでいるように見える気がする。
普段とは違う蝋燭のささやかな灯火のせいだろうか。
いや。

「和彦さん、どうしたの?」

「いつもすまないな。俺、想子に迷惑かけてばかりだ。」

俯いて自信なさげなお父さんの口から急に謝罪の言葉がついて出る。
この予想外の展開に対して私は嫌な胸騒ぎを感じた。

「……え?」
「こんな主婦みたいな真似をさせて苦労ばかりさせてる。」
「……別に気にしないで、和彦さん。……私、家事やるのは楽しいよ。」

もちろん、私は家事をやることそのものが好きなわけではない。
ただ、家事をやっているとお父さんとの娘としての家族の絆を感じられる。
いや、そんなものではない。
私は今は居ない元お母さんの代わりに全ての家事をこなしている。
それはつまり────────
だから家事をやっている時、私は確かな安心感を感じられるのだ。

「私は母さんとなんかもう一緒に暮らしたくないよ。
 ……和彦さんと二人きりの生活の方がずっと幸せ。」
「ああ、泰子の所に明海が居る限り、結局お前はここに居るしかない。」

和彦のこの言葉を聞いて、想子は明海が居るせいで母さんの所に戻れないのだと
勘違いされてしまったと慌てふためく。
少しパニックになりつつも、すぐに言い直すべく口を開こうとした。
しかし、その動作は和彦の次に発した驚愕の言葉に遮られた。

「だから、あの時。あいつを殺しておけば良かった。」

「……え、か、和彦さん?」
「元々は俺の両親を暗殺するための計画だったんだがな。
 もう決行は無理だから話してもいいだろう。」
674 ◆AZUNJTAzwE :2008/01/14(月) 00:14:04 ID:0NpOp3Y1
そう言うと和彦は想子に、ポツポツと話を始めた。
両親に復讐するため暗殺する準備をしていたこと。
明海に対して、これを行うつもりがあったこと。
そしてその手口、具体的な流れを話していく。
常人の神経をしている人間がこんなことを真剣に話されれば、
そんな計画を立てる人格に間違いなく戦慄し、身の毛のよだつことだろう。
────そう、私が仮に普通の人間であれば。

「────────以上が大まかな手口だ。まあさほど難しくはない。
 当時の明海は13歳だったが、確か数年前の警察庁の失踪者の統計だとあの年齢くらいの人間の捜索願
 は結構出ている。表では10−14歳の間の失踪者は、年間に8000人くらい発生している。
 ただ、この手の事件では、何らかの理由で捕まったり、検問に引っかかったり、運転免許の更新に行ったり、
 つまり警察の網にたまたま引っかかった場合に回収するってだけで、
 拉致される所を見た目撃者がいるとか、余程の事件性がない限り警察は積極的な捜査は行わない。
 もっとも行方不明者のうち9割はその後に所在確認されるから、実際に殺された人間はさほどいないだろうな。
 未成年者で家出する奴は補導や職質されるようなことするから簡単に引っかかるしな。
 だから、行方不明になればはっきり言って怪しい。
 とはいえ、家出してもすぐに発見されないことも多いからどうしても時間の掛かる死体処理の時間は充分に稼げる。
 逆を言えば、一番危険なのは殺人の瞬間と拉致する必要があるならその際なんだが、
 この点は俺は父親なんだから、誰にも不振がられず、抵抗もされず、簡単にどこかに連れ出せた。
 ならば覚悟さえ決めれば、実行するのも難しくは無かったはずだ。
 結局あの時は、覚悟を決められず腕をへし折るだけで済ませたわけだがな。
 でだ。
 仮に今現在殺すとしたら、死体の処理の手間は16歳の今の方がでかい分だけ面倒で、
 俺は嫌われてるだろうし、うまく車に乗せられるかどうか不安だが、
 16歳なら家出する可能性は高くなる。
 しかも都合のいいことに今のあいつは非行少女だしな。
 つまり前回と同じくさほど危険ではないんだが、問題は泰子だ。」

────お母さん?

「腕をへし折った件で、泰子に俺の性格、信条は既にはっきりと知られている。
 あの時の口論で、あんな奴消してしまった方がいい、殺さないだけ我慢したんだ、
 とか言っちゃったしな。
 仮に行方不明になれば、疑ってくる可能性が高い。
 あいつも俺同様、信念を曲げない性格だ。
 なにせ、実の娘を虐げたあんなゴミを引き取るんだからな。
 俺とは違った方向で正気を失っている。
 だから勘付かれた場合、信念に従ってどこまで調べ、俺を刑務所に放り込もうとするだろう。
 仮に捕まるという最悪の事態を避けられても、疑いが濃厚だという証拠でも集められて、
 上の連中と交渉でもされたら退職に追い込まれるかもしれない。
 もちろんここまで追い込まれる可能性は低いはずだが、
 しかしああいう正気を失って物事に集中できる奴はやっかいだ。
 不可能を可能にしたりしかねない。
 俺もそうだからな。
 だから、決して取りにいけるリスクじゃない。
 まあ、仮に明海を殺して俺も捕まれば、俺達親子が共倒れすることになり、
 俺からの養育費が払われなくなるなどのデメリットもあるけど、
 またお前も母さんと仲良く暮らせて、そっちの方が幸せになれるかもな。」
675 ◆AZUNJTAzwE :2008/01/14(月) 00:17:07 ID:0NpOp3Y1
父は私にとっての自分の価値を母以下だと自虐し、あざ笑う 。
だが、私にとって母と暮らすほうが幸せなんて、

────────そんなことあるわけ無い。

もっとも、このことは父自身が次の言葉ですぐに否定した。

「いや、どっちにしろもう手遅れか。
 なにせ想子は、母親が実の子の期待に応えてくれないと、わかってしまったんだからな。
 世の中、知る必要がなければ知らない方がいいことなんていくらでもある。
 俺達親子が来なければ想子が知る必要も生まれなかったし、
 想子は母親を自分の期待通りの人間だと、信じたまま暮らすことができた。
 俺のせいで、そのパンドラの箱が開いたんだ。
 だが、すまない。
 お前を守るとか格好いいこと言いながら、結局は想子のために
 自分の人生を潰す覚悟なんて俺には無い。
 腕を折った、あの件だってそうだ。
 児童虐待でそうそう捕まらないことは知っている。
 何せ俺は警察の人間だし、実際に受けてたわけだからな。
 まあ明海が病院に連れて行かれた時、俺の脅しに屈せず、
 医者にでも聞かれたときに真実を吐いて警察呼ばれた場合は、
 そのことで降格とかの内部処分を受ける可能性はあったがな。
 だが、退職させられるってことは無かっただろうし、
 ましてや、俺を逮捕するなんて自らスキャンダルを作るような真似は警察はしない。
 結局、覚悟も何も決めてはいなかったってことだ。
 想子には、俺の出来る範囲でしか何もしてやれてない。
 俺は────────」

「和彦さん!」

「どうした?」

「和彦さんは私のために誰よりも私を想って懸命に頑張ってくれたよ。
 それなのに、どうしてそんなこと言うの?
 和彦さん、一体どうしたの?急にそんなこと言うなんておかしいよ。
 何かあったの?」

父が自分の事を否定し続けるのに耐えられず、声を上げ、話を止めさせた。
おかしい。
今まで、話したことのなかったこんな秘話を何故急に口にする気になったのだろう?

「……実は昨日、お前が風呂からまだ出てきてない時に、
 泰子から電話もらったんだ。また明海が問題を起こしたって。」
676 ◆AZUNJTAzwE :2008/01/14(月) 00:20:41 ID:0NpOp3Y1
昨日────────あの時か。
お父さん、嫌に元気がないと思ったら、こういうことだったの。

しまったと、想子は歯を噛み締める。
泰子が家を出て行く最終的な引き金は、想子が和彦に味方したことに
怒ったことがきっかけだったが、やはり娘のことは心配だったらしく、
家を出て行ってからも週に一度くらいは必ず斉藤家に電話を掛け続けていた。
その会話の中で、想子が頻繁に耳にする機会があったのが明海のことである。
あれ以来、表立って問題を起こすようになったらしく、
何かするたびに泰子にそのことを父にも伝えておくようにと、
想子はことづけを頼まれる機会も多かった。
しかし、そのことを伝えれば、父の家族へのトラウマをえぐり、
想子の夢を叶えるための必死の努力をあっという間に押し流してしまうのは明白だった。
そこで想子は、父が電話に出ないように、必ず自分が電話に出て適当に相手をしておき、
ことづけを頼まれた場合、ただの母親との世間話ということにして、
出来る限り握りつぶすようにしていたのだ。
しかし、想子は自分の携帯を持っておらず、母からの連絡は家の固定電話にかかってくるので、
昨日はたまたま和彦が出ることになってしまった。
もっとも和彦と泰子が離婚した時と同じくらい対立していれば、すぐに電話を切っただろうが、
離婚して頭が冷えたのか、今現在は前ほど仲が悪いわけではないのも、不利に働いてしまった。

よくも────────────────。

「そうだったの。でも和彦さん、それは向こうの家族の出来事だよ。
 もう私達『家族』には関係ないでしょ?」

想子は湧き上がる怒りを抑えこもうと、例えとしてはおかしいが大人が小さい幼児に語りかけるように
努めて優しい口調で自分だけが和彦の家族であり、もうあの連中は自分達とは関係の無い存在、
そう強調し話しを打ち切ろうとする。
しかし和彦は、既にある程度脳にまわったアルコールのためか、
想子の気持ちを汲むこともなく、全く話しを止めようとしない。

「悪い意味で大有りだろう。想子は奴に傷つけられ、俺は奴の父親なんだからな。
 ずっと感じるんだ。あいつとは家族の絆で結ばれているってな。
 そう、明海が頭に思い浮かぶたび、全身に感じるんだ。俺が両親に抱いていた殺意を。
 この気持ちは、そう。
 片思いとよく似ている。」

止めようと思っても、和彦のどことなく鬼気迫る表情と、
既にさっき話に割り込んで強引に打ち切ったのにまた話を再開されたせいか、
もう止めても無駄じゃないかと思い、なかなか言い出せない想子。
そうやって躊躇を続ける想子の耳に突如、家族の絆で結ばれている、片思いとそっくり、
という和彦の言葉が鮮明に響いた。
677 ◆AZUNJTAzwE :2008/01/14(月) 00:25:09 ID:0NpOp3Y1
「寝ても覚めても、明海の事が思い浮かんで気持ちが抑えられない。
 今すぐにでも、抑えられないこの気持ちをぶつけたい。
 一日だって、一時間だって、一分だって、一秒だって我慢できない。
 理性の鎖を引きちぎって、明海の所へ”ヤリ”に行きたい。
 そう。
 拳、貫手、肘、膝、踵、額、ナイフ、鈍器、支給されてるS&W(拳銃)の鉛弾。
 これら、太くて入らないモノを強引に本能の赴くままに全身に突っ込んでやりたい。
 でも、捕まるのが怖いから結局は相手にぶつけに行けない。
 そしたら、また明海の事が─────
 それらの思考を繰り返し、堂々巡りをひたすら続けた末、なにも結論が出せず
 こんなに苦しいのならこんな気持ちはいらないと、苦しみ続けるんだ。
 正に親子愛とはよく言ったものだな。」

父の顔に笑えない冗談だと、言わんばかりのうすら笑いが浮かんだ。

「明海も俺の両親もどちらもクズ人間。
 今はあの状態だとはいえ、”玉海”も恐らく成長すればきっとああなる。
 そして、俺も間違いなくあの4人と同じくクズ人間の血を引いてるんだ。
 だから、いつも思うんだ。こんな憎しみを抱く俺だって奴らと一緒なんじゃないのかと。
 もっとも関わりたくないあの連中から、強い血族の絆を感じるんだ。
 この消えない繋がりが、俺にとっての『家族』の意味。
 憎悪と逃げられない血の絆だ。
 だから想子、お前は俺の家族なんかじゃない。
 俺が想子を引き取ってるのは他に適任がいないから、やむを得ない処置。
 だから俺に家族のように、あまり優しく接しないでくれ。
 俺はお前を守るだけの保護者、あくまで他人であるべきだ。
 俺はあんな連中の仲間なんだ。
 必要以上に関わるとロクな────」

「もう、やめて!!!」

隣近所まで届かんばかりの耳をつんざく悲鳴が、和彦の頭蓋骨の中、脳に反響した。
678 ◆AZUNJTAzwE :2008/01/14(月) 00:30:44 ID:0NpOp3Y1
明海と、さらに両親への憎しみばかりがいつも頭に思い浮かぶ?
────私のことはお父さんの頭のどこにあるの。

それが、お父さんの家族の絆?
────私が何十何百何千と幾度となく作ろうとした、私達二人の家族の絆はどこにもないの?

そして、何よりも許せないのは。

私とお父さんは他人であるべき?

──────そんなの、決して、認めない。


「いつも言ってるでしょ!和彦さんは私の唯一の家族!和彦さんの家族は私一人!
 あんな明海も、和彦さんの親も、血が繋がっていたって和彦さんには関係ない!
 和彦さんは認めなくても、私にとって和彦さんはなにより大切な家族なの!
 それなのに和彦さんが自分を否定したら、私の気持ちはどうなるの!?
 和彦さんは私を否定するの!?」

いつも穏やかな想子が和彦に対して、その小さな体からはありえないような大声を張り上げた。
和彦が想子を自分の家族と認めたがらないのは今に始まったことではない。
だが、想子はここのところの和彦の挙動からあくまで無意識的にではあるが、
心の奥底で自分が避けられているように感じ、どこか不安を募らせていた。
その感情がここにきて爆発したのだ。
この反応に意表をつかれ、和彦はやっと我に帰った。

「ん、ああ。そう、だったな。すまない。
 ……ただ、俺はお前を守るなんて格好いいこと言ったけど、
 結局お前を育てている理由は、俺の信念を守るためであって、
 自分勝手にお前を育ててるだけなんだ。
 だから、お前がつらかったとしても家族だと認めるわけにはいかない。
 …………ごめんな、この話はもうやめよう。」

和彦は想子の頭を撫でつつも、残念そうな笑顔を浮かべながらはっきりと想子の要求を断り、
話を打ち切った。
要求を断られたとはいえ、とりあえず話をやめたことに想子は安堵したのか、とりあえず元の落ち着きを取り戻した。

「あ、あの。……大声出して、ごめんなさい。
 ……でもね、和彦さんが、自分を私の家族だと認められなくても仕方ないけど、
 私は一彦さんの家族だってそう思ってるんだから。
 そのことはもう言ったら駄目だからね。
 ……罰として、お酒は没収するね。」
679 ◆AZUNJTAzwE :2008/01/14(月) 00:36:04 ID:0NpOp3Y1
「え。」

想子はこの日のためにネットで探してきた、シャンパンを取り上げる。
今晩の事を考えたら、ある程度酔わした方が好都合かもしれなかったが、
これ以上放っておくと酔いつぶれるまで飲みかねないので
結果的には想子にとって丁度いい機会になった。

「いや、それは。」
「……だめ。それにシャンパンは私が作ったわけじゃないし、
 私が頑張って作った料理がいっぱいあるんだからこっち食べて欲しいから。
 あ、そうだ。
 まだ、ケーキ食べてなかったでしょ。
 これ、特に頑張ったんだから食べてみてね?」

中央のケーキは未だ手付かずの、用意された時の姿のままだった。
デザートは基本的に食後に食べるものというせいもあるが、
ケーキの上の蝋燭がこの部屋の唯一の明かりなので、
和彦にはなんとなく食べづらかったのだ。
ふと彼の脳裏に、燭台買えば良かったんじゃないだろうかという考えが浮かんだが、
続けて、泰子に支払う養育費等でさして無駄遣いは出来ない、ということを思い出す。
だからこの料理だって全部手作りなのである。
そう考えれば、手作りじゃないシャンパンばかり飲むのは、
想子に対する冒涜のように和彦には思えた。

────そうだな。想子の作ってくれた料理を楽しもう。

俺の目の前で想子はケーキに包丁を入れ、市販されている形に切り分け、
置かれていた蝋燭を取り、小皿に置いた。
そこからさらにケーキの真ん中にフォークを入れ、
切った先端の方の部分をフォークに刺すと、
にこにこしながら、手を添えて俺の目の前に突き出した。

「はい、和彦さん。あーん、……して。」
「そ、想子?……………………………………えっと。」

食べさせてあげるから口を開いてと迫る女と、迫られる男が二人っきり。
蝋燭のほのかな光がますますロマンチックな雰囲気を後押しする。
どうみても恋人同士の夕食といった、ケーキより遥かに甘い空気が場を支配する。
その雰囲気を和彦は感じ取り、動揺した。

それはちょっとまずいんじゃないか。
って、何がまずいんだ?
どうしてだ?
────このロマンチックな雰囲気が何というか、まるで、その。
いや、自意識過剰だ。
でも、そもそも娘に食べさせてもらうってこと自体非常にアレじゃ。
っていうか娘ですらそもそもないわけで────────

俺の頭の中にさまざまな否定の思考が錯綜し、警告を出してくる。
止せ、断るんだと。
しかし、さっき怒らせたこともあり、口には出しづらいので逡巡していると、
想子が暗い顔になり、小動物のような不安そうな瞳で、
こちらの表情をじっと覗き込みながら尋ねてくる。

「あの。…………駄目なの?」
680 ◆AZUNJTAzwE :2008/01/14(月) 00:38:36 ID:0NpOp3Y1
────数秒後。

「はい、あーん。どう?おいしい……?」
「ああ。美味しい。」
「……よかった。」

……………………また、やっちまった。
でも今日は想子を悲しませたし、まあ仕方ないよな。ああ。

俺は、いつものように想子の不安そうな瞳に心を射抜かれてまた要求を飲んでしまった。
想子はわがままな子ではない。
ただ、こと俺に甘えることに限り、要求をして来た場合は中々引かないのだ。
俺が父親と呼ばせなくとも、想子は代わりに行動で示してくる。
俺が紛れもなく家族なのだ、と。
その事で、俺は想子を育ててるだけ保護者で想子の家族じゃないんだからと注意すると、
途端にこのような表情で返されてしまい要求を飲まされてしまう。
正直な話、このように扱われることを嬉しく感じてしまっている俺が心の中に居るのは事実だ。
だからとりあえず、想子を悲しませる事をしてはいけないから、
このぐらいならまあよくあること、そう自分に無理矢理言い聞かせ、
反論せずに済ませてしまう。
そしてまたやってしまったと、後で後悔の念に苛まれ頭を抱える羽目に陥るのだ。

「おいしい?じゃあ、こっちも食べてね……。あーん。」

甘いケーキの、今度は外側部分を差し出してきた。
また口を開け、よく味わい、飲み込む。
このケーキは舌に広がる味だけではなく、
想子の心まで胃で消化して自分に取り込んでいるようで、
俺の心の中に「止せ」と鳴り響く警告による不安感を除けば、あらゆる意味で美味しい。

「和彦さん……。そのケーキはね、愛情込めて作ったからね……。」

想子のこの言葉を、複雑な心境だが確かな喜びをもって受け止める和彦。
しかし、この言葉の真意を知っている本人、想子の心中はこんなものではなく、
さらなる歓喜で満たされていた。

そうだよ、お父さん。
今口に入ってるケーキにはね。
本当に私の”愛”が篭っているからね。
よく、味わってね?
681 ◆AZUNJTAzwE :2008/01/14(月) 00:41:36 ID:0NpOp3Y1
「ごちそうさま」
「どういたしまして。」

豪勢な食事を食べ終わり、和彦は腹の中の満腹感に体を任せ
椅子の背もたれに寄りかかる。
そのままの姿勢で天井を見つめていると、ふと、あることを思い出した。

誕生日か。
誕生日といえばプレゼントをもらうと相場が決まっているが──────
先週発売のあのゲーム欲しかったな。
でも、刑事は給料高いとはいえ、
うちの家計はそんなに無駄遣いが出来る状態でも──────

「ねえ、和彦さん」
「ん。」

和彦が声の方を向くと、想子が机に両肘で頬杖をつきながら彼を見つめていた。

「実は言うとね、今日プレゼント用意したの。」
「え、プレゼント?」

その言葉を聞いて和彦は驚いた。
例年、誕生日には想子に豪華な料理を作ってもらえるだけで、
特に何か買ってきたプレゼントを送られるということはなかったからだ。
想子は和彦にこう言っていた。
プレゼントは和彦さんの稼いできた給料を使うだけだから、プレゼントにならない。
だから、私が労力をかけることが出来て、心が篭ってると自信の持てる料理を
作るのだと。

「でも、確かプレゼントはしないって────」
「今年はね、愛情の篭めることのできるプレゼントを用意できたから……。
 もっとも、和彦さんが私に送るプレゼントとも言えるかもしれないけど……。」
「一体なんだ?」
「……当ててみて。」

想子はこちらを試すようなことを言い出した、期待感をあらわにした表情でこちらを見つめる。
ならば、刑事として当てないわけにはいくまい。
しかし、当てろと言われても、アルコールのせいか頭の働きがあまり芳しくない状態だ。
そのためか、とりあえず頭にパッと浮かんだ答えを言ってみた。

「もしかして実際には見たこと無いが、ドラマとか漫画での冬の愛情の篭った
 プレゼントのお約束、手編みのセーターやマフラーとか?」
「……違うよ。」
「わかった、裏をかいてまた食べ物だ。お菓子とかだろう。なんか太りそうだけど」
「……ふふっ。むしろ、痩せるんじゃないかな。」
「ん、どうしてだ?」

────これから、私達は運動するんだから。

「……内緒。もうちょっとしたら、今日は少し早いけど早めに布団に入ってね……?」
「ん、どうしてだ?」
「……その時にプレゼントあげるから。和彦さん。」

一彦は想子の、布団の中で待っていてという台詞にますます混乱した。
一方、想子は押し寄せる不安を顔に滲ませつつも、
完全に色づいた真紅の紅葉のように蒸気した顔で、覚悟を決め一彦に真っ直ぐ話しかけてきた。
682 ◆AZUNJTAzwE :2008/01/14(月) 00:45:40 ID:0NpOp3Y1
「……楽しみにしてて下さい。
 私の精一杯の想いをあなたにあげるから。
 和彦さんのこと本当に楽しませてあげるから。
 和彦さんも、私に遠慮しようとか思わないで。
 私も和彦さんにあげられるのが本当に幸せだから。
 今夜、和彦さんのこと幸せにします。
 だから、お願いします。
 ……受け取って下さい。」

そのまま想子は和彦に頭を深々と下げる。

何だ、急に改まって?
布団に入って待っていろって、サンタのプレゼントでも真似る気なのか。
娘から父親に送る例なんて、人類始まって以来のことだろう。
そういえば、さっき考えた時は忘れてて考慮に入れなかったけど、
楽しませてあげるって台詞と、和彦さんが私に送るプレゼントとも言えるって台詞、
この二つのニュアンスをプレゼントは含んでいるんだよな。
これって一体何だ?

和彦が必死で頭を捻り考えると、ある回答が思い浮かんだ。

ああ、なるほど。
楽しませてあげるってことは、つまりゲームだ。
多分欲しかった先週発売のゲーム、ポスタル4だろう!

このシリーズは洋ゲーで、残虐な内容で有名なシリーズ。
そして、この4は日本のある漫画をリスペクトして原作にし、
江戸初期の遠州、掛川を舞台に某濃尾無双道場の内弟子となって、
様々なおつかいをするというゲームだ。
公式ページの煽り文、「腸、面白い体験が出来る、出来るのだ。」なんて巧かったな。
想子と対戦するのが実に楽しみだ。

「そうか。楽しみにしてる。」

──────楽しみにしてる?
もしかして…………意味に気付いた上でそう言ったの!?

父の返事を聞き、想子はますます際限なく顔を紅潮させていった。

「た、楽しみにして、してくれて嬉しいよ、か、和彦さん。でも、まずその前に────」
「一緒にお風呂、入ろ。」
683 ◆AZUNJTAzwE :2008/01/14(月) 00:57:24 ID:0NpOp3Y1
おまけ


和彦「誤解を恐れずに言うのなら―今の私は誰に対しても何物にも興味が持てないのです
    たった一人の為に・・・既に知っているでしょう。俺の一族の遺伝子から来たというあの・・・」

想子「明海・・・・でも和彦さん、明海は」

和彦「自分の実の娘。捕まる可能性。暗殺を決行すべきではないそんなことは百も承知!
    だが。だからどうだと言うのです!」
684 ◆AZUNJTAzwE :2008/01/14(月) 01:08:15 ID:0NpOp3Y1
投下終了。
クリスマス投下予定のはずが、大幅遅延。
ケータイ小説みたいな内容を書く作者の気持ちがほんのちょっぴりだけわかった。

ところで最大何行、何レスまで連続投稿可能なんですかね。
685親子の絆  ◆AZUNJTAzwE :2008/01/14(月) 06:14:31 ID:0NpOp3Y1
新しく変更したタイトルを書くの忘れてました。
後、やっぱり誤字脱字が気になるので投下した2話を多少修正。
まだ見てなければ、出来るだけこっち見てください。
http://migimen.angelfire.com/hokanko.html
686名無しさん@ピンキー:2008/01/14(月) 13:35:48 ID:NN2IcTd9
>>684
 一レスに書き込めるのは、最大で全角2048文字(4096バイト)、60行
 一行に書き込めるのは、最大で全角128字(256バイト)まで
 
 只、少し前から、書き込みの一行目に、何も書かないで『改行』した作品を
 投下しようとすると、二十二行以上の書き込みは弾かれると言う規制(?)が
 設定されているっぽいので、どうしても一行目空白にしたい場合は『全角スペース』

 連続投稿規制については、『2ちゃんねるビューア●』購入者とそれ以外では
 結構違うらしいので、詳しくは以下参照

 2ちゃんねる 初心者が安心して質問できるスレッドガイダンス
 『連投規制』
  http://ansitu.xrea.jp/guidance/?FAQ1#h8a91a08
687菜緒 13:2008/01/15(火) 13:28:32 ID:gG4GfAnR
「菜緒……オナニー、気持ちいいか?」
「あぅ、う……」
 耳元で訊くと、娘は身を縮めた。
「お父さんの指と、どっちがいい?」
 なんとも月並みなセリフだと自嘲した。
 だが、菜緒は震えながら顔を上げると、鏡に映った私と視線を合わ
せて言った。
「お、お父さん……」
「そうか……お父さんにこうされて──」
「んっ、あっ!」
 言いながら、両方の乳首を抓みあげる。
「自分でするより、気持ちいいんだな?」
「うん、くぅ、きもちいい……」
 菜緒はもう抵抗する気などないようだった。
 続けられる刺激に力が抜けてしまったのか、私に背を預け、愛撫
されるままに身体を弾ませていた。
 私の怒張に、娘の腰が押し付けられる。
 いや、私が押し付けているのか。
 どちらでも同じことだった。
 ぬめる液体のあふれ出した亀頭が、震える娘の細い腰に触れ、快感が
じわじわと体内に拡散してゆく。
 私の手と指が、実の娘の乳房をさらに激しく攻めたてた。
 熱い餅をこねるように、弾力に満ちた膨らみを揉む。
 小豆をもてあそぶように、こりこりとした突起を転がす。
「んっ、あっ! お父さん……はぁぅっ! あっ、んっ!」
 菜緒の息は荒い。
 私の胸にもたれた小さな背中から、激しい鼓動も伝わってくる。
 私の息も荒く、鼓動も早くなっている。
 それは菜緒にも伝わっているだろう。
688菜緒 14:2008/01/15(火) 13:29:18 ID:gG4GfAnR
sage忘れ失礼……


「菜緒は、オナニーして……快感を覚えちゃったんだな?」
「ん、ぅ……うん……」
「きっかけは?」
「えっ、胸、おっきく……なってきて……」
 菜緒は私の愛撫に喘ぎながら、問いかけに答えた。
「んっ、あぁっ……服、こすれ……ふぁっ!」
「それで……こんなふうに触ってたら、気持ちよくなってきたんだな?」
「うん、んっ……やっ!? ふあぁっ!」
 乳首を抓んで引っ張ると、菜緒はびくびくと震えながら嬌声をあげた。
 形のいい乳房が持ち上げられている。
「こんなことも、自分でしたのか?」
「やっ、あっ、お父さん……ひゃぅっ!」
 ボディソープの泡で指がすべり、右の乳房が開放されて元の形に戻る。
 綺麗な御椀型をした、若々しい乳房だ。
「どうなんだ? したのか?」
「んっ、んぅっ、少し……ひゃっ!」
 左の乳首をさらに引っ張り上げると、つるりと抜け落ちた。
 菜緒の反応が初々しくも艶かしい。
「菜緒が、こんなことしてたなんてな……」
「あっ、あぅ……お父さん……」
 責めるような言葉に、菜緒はしゅんとなってしまう。
「ごめんなさい、わたし……ごめんなさい……」
 私の手から離れた乳房を、菜緒は自分の手で覆い隠した。
 私の言葉に、羞恥と自虐の気持ちが湧き起こったのだろう。
「いいんだよ、菜緒」
 そう言って、私は娘の細い腰を手で撫でる。
「菜緒ぐらいの歳になれば、みんな興味が出てくるんだからね」
「でも……」
 菜緒は鏡を通して、怯えた子犬のような眼で私の顔を窺っていた。
「なにも、悪いことじゃない」
「……」
 再びうつむいてしまう。
「学校でも、そういう話をするんじゃないか?」
「わかんない……あんまり、話したり、しないし……」
 菜緒はおとなしい子だった。
 学期ごとの通知表にも、おとなしいと書かれていたし、もっと自己
主張をしたほうがいいとも書かれていたのを思い出す。
 友達を作るのが苦手なのだろう。あまり家にいなかった私だが、菜緒が
友達を連れてきたことは一度もなかった。
 おそらく、私のいないときにも、それはなかったのだろう。
 もっと社交性のある子になれるよう、きちんと育てるべきだった──
そんな後ろめたさもあったが、それと同時に、この親子の行為が誰にも
知られることがないだろうという考えも浮かんできた。
 そして、後者が私の心を安堵させ、さらなる行為へと背中を押すの
だった。
689菜緒 15:2008/01/15(火) 13:29:49 ID:gG4GfAnR
 腰から下腹部へと、私の手が伸びていった。
 菜緒は小さく震えながら、しかし抗うこともなく受け入れた。
 余分な肉のない細い腿を割って、私は娘のそこに、右手を重ねた。
「ここ……もっと気持ちいいんだよな?」
「ん……うん」
 菜緒の声も震えていた。
 だが、私のもたらすであろう、大きな刺激に期待しているのは明らか
だった。
 軽く股を開かせ、指を伸ばす。
「なんて言うか、知ってるか?」
「うん……」
「言ってごらん?」
「えっ……」
 娘は、びくっと顔を上げて一度だけ眼を合わせたが、再びうつむいて
しまう。
 菜緒の顔はずっと真っ赤になったままだ。
「菜緒のいちばん気持ちいいところ……なんて言うんだ?」
 大きく膨らんだ乳房とは対照的に、まったく毛の生えていない恥丘を
指で撫でる。
 敏感な部分には触れず、焦らすように周囲をなぞる。
 左手は、泡の垂れた左の内腿を撫でてゆく。
「ほら、菜緒……言って?」
「お、お……おまん……」
 小さな声は最後まで聞き取れない。
「もう一度、ちゃんと言うんだ」
 言い含めるような私の声に、菜緒は観念したかのようにその言葉を
口にした。
「お……おまんこ……」
「いい子だ、菜緒」
「えっち……お父さん、えっちだよぉ……」
 睨みつけるような菜緒の顔が、私の劣情を激しく揺さぶった。
 きっと、どんな男でも、こんな表情を見たら平静ではいられない
だろう。
 自制心を働かせることなどできないだろう。
「そうだな……エッチな菜緒のお父さんだからな」
「はぅ……」
「菜緒はエッチな子だ」
「あぅ……」
 菜緒が泣き出しそうな顔になる。
 自慰をしていることなど、ずっと秘密にしていたかったのだろう。
 私も自分の親に、自慰をしていると言ったことなどない。私に限らない
だろう。そんなことを肉親に告げるのは、恥ずかしくてたまらない。
 菜緒は羞恥に打ちのめされただろう。実の父親に、恥ずかしい告白を
したのだ。それを責められるような言葉を浴びせられたのだ。
 だが、それだけでないのもまた、彼女の表情から窺えた。
690菜緒 16:2008/01/15(火) 13:30:27 ID:gG4GfAnR
「菜緒はエッチな……悪い子だ」
「んぅ……ごめんなさい……」
「菜緒……」
 私はそのときにはもう確信していた。
 菜緒は、羞恥に昂ぶってしまう性質なのだ。
 私はそっと囁いた。
「菜緒はおっぱい大きいの、恥ずかしいか?」
「うん……恥ずかしいよ」
 私は彼女の恥丘と腿を撫でながら言う。
 最も敏感なところにはまだ触れない。
「学校でも、目立つんじゃないか?」
「う、うん……」
「恥ずかしいだけなのか?」
「えっ……」
 菜緒はびくりと身を震わせた。
 鏡に映った菜緒の眼が泳いでいた。私をちらりと見て、すぐに眼を
逸らした。
 動揺している──思ったとおりの反応だった。
「恥ずかしいだけじゃ、ないんだね?」
「うぅ……」
「周りの女の子たちよりおっぱいが大きくて、目立って恥ずかしい……
でも、それだけじゃない」
 私は追い討ちをかける。
「男の子たちにじろじろ見られて……どきどきしちゃうんだろう?」
「あっ! うぅ……」
 羞恥心が性的興奮につながる──そういう女を、私は何人か知って
いた。
 そんな女たちと、同じ反応だった。
 娘はまだ小学生だというのに、大人の女と変わらぬ反応だった。
 私は手を滑らせて、再びふたつの大きな膨らみに触れた。
「あっ、んっ!」
 びくんと大きく震える菜緒。
 軟式テニスボールのような乳房を揉むと、菜緒の身体はぴくんぴくん
と可愛らしく応えた。
 縮こまった子犬のように、ぷるぷると身体を震わせていた。
「ここを見られて……菜緒はエッチな気分になっちゃうんだね?」
「あっ、ぅ……ううぅ」
「学校で、男の子に見られて……感じちゃうんだろう?」
「んっ、あっぅ……」
「エッチになって、感じて……ここも、エッチになるんだな?」
「ひゃっ、んぁっ!」
 乳首をきゅぅっと抓むと、びくんと大きく身体が弾んだ。
「乳首が勃って、服にこすれて……どんどんいやらしくなっちゃうん
だな?」
「あぁっ、あっ! ふぁっ!」
 指先で抓み、転がす。
 言葉と指との連携に、菜緒は可愛らしく喘いぐ。
「今みたく……学校でも、エッチになっちゃったことがあるんだな?」
「あぁぅ、んっ……はぅっ!」
691菜緒 17:2008/01/15(火) 13:31:54 ID:gG4GfAnR
 なすがままの娘を私は攻め続けた。
 もうじき十一歳になる菜緒──実の娘の乳房を、大人の女を相手に
するのと同様にもてあそんだ。
 続けざまに加えられる刺激に、菜緒の息遣いはますます激しくなり、
身体の震えも強く大きくなっていった。
「菜緒、そうなんだろう?」
「うぅ、あっ! あぁっ……はぅっ!」
 菜緒は私の問いに肯定も否定もしなかった。
 もっとも、これだけの反応を示しているのだから、違うなどと
言えるわけがない。
「お父さんに、こういうこと言われて……恥ずかしいのに、感じ
ちゃってるんだな?」
「はぁっ、あぅ……あぁっ!」
 私の娘は、まだ小学生だというのに、羞恥に快楽を覚えるように
なっていたのだ。
 眉を寄せ、だらしなく口を開いて快感を訴えるさまは、淫らな女の
それといくらも変わらない。
「きっと、遺伝だな……」
「いでん……?」
 娘は、遺伝という言葉の意味を知っているだろうか。
「そうだよ……お父さんもエッチだからな……エッチなお父さんの
遺伝だよ」
「お父さん……」
 左手で乳房を責めながら、再び下腹部へと右手を伸ばしてゆく。
「菜緒は、イったことは、あるのか?」
「んっ、えっ……?」
「オナニーして……イったことあるのか?」
「イく……?」
 菜緒はまだ知らないようだった。
 自慰という行為は知っていても、絶頂は知らなかったのだ。
 私は腕に抱いた娘を、幼い少女を、ただ快楽へと導きたいと、自らの
手で絶頂を味わわせてやろうと思った。
「そう、イっちゃうんだ……気持ちよくて、真っ白になるんだ……
まだ、ないんだね?」
「んぅ……ふぁっ、わかんない……」
「そうか……じゃあ、お父さんが教えてあげよう」
692名無しさん@ピンキー:2008/01/15(火) 13:32:47 ID:gG4GfAnR
今日はここまで。
もう一回で終了です。
693名無しさん@ピンキー:2008/01/15(火) 18:47:42 ID:kdEiXt+V
お待ちしてます!(`・ω・´)ゞ
694 ◆AZUNJTAzwE :2008/01/15(火) 18:48:17 ID:0foMj7kV
>>686
どうもありがとうございます。
695名無しさん@ピンキー:2008/01/16(水) 20:11:32 ID:E6vB+evh
『私の男』直木賞受賞おめでd
696菜緒 18:2008/01/17(木) 15:05:50 ID:1pJQwo1N
「あっ、あぁっ──!」
 ボディソープのぬめりに任せ、指を伸ばした。
 無毛の丘を抜け、マシュマロのような柔らかな谷から覗く、小さな
突起に触れた。
「ひゃっ──!」
 菜緒の身体がひときわ大きく弾み、刺激の強さを窺わせた。
 指を離し、再び触れる。
「ひっ、んはぁっ!」
 予想以上の反応に、私は一段と昂ぶる。
 ぷくりと盛り上がった谷に指を潜り込ませる。
 そこは、湯ともボディソープとも異なった──淫らな粘液があふれ
出していた。
「菜緒……濡れてるね」
「あぅ、やだ……」
 オナニーを知っていた娘は、当然そこが、性的な興奮で潤むことも
知っていたようだ。
「こんなに濡れて……菜緒はすごくエッチになってるな」
「んっ! ひゃっ、んんっ!!」
 娘の淫らな露を指に絡め、蕾を刺激する。
 指先で押しつぶし、掬い上げ、転がし、震わせる。
 ぴちゃぴちゃと艶かしい音がバスルームに響く。
 石鹸の香りに混じって、女の淫らな匂いが漂う。
「ひっ、あっ! ふっぁ……あぁっ!」
 左手で大きな乳房を揉みながら、乳首を攻める。
 私の指が動くたび、菜緒はかわいらしく鳴いた。
 華奢な身体は私にぐったりともたれかかり、細い足は力なく広げられ、
全身がびくびくと震えていた。
 菜緒の身体が震えるたびに、大きな乳房もゼリーのようにぷるぷると
揺れる。
「ひゃっ、お父さっ、んぅっ、はぁぅ!」
 娘の喘ぎが激しくなってゆく。
 娘の言ったとおり、ひとりでするとき以上の快楽なのだろう。
 休むことなく与え続ける快感が、娘の身体を侵しているのだ。
697菜緒 19:2008/01/17(木) 15:09:27 ID:1pJQwo1N
 血を分けた娘に淫らな刺激を与えるのは、これまで経験したどんな
情事よりも刺激的だった。
 娘の腰が押し付けられた怒張も、その震えに刺激されて私自身の
身体にも快楽が広がってゆく。
「菜緒……気持ちいいか?」
「うんっ、お父さんっ、んぅ! すごいのっ、やっ、ひっ、あっ!」
「お父さんも、気持ち、いいぞ……」
「お父さん、も?……あっ、あぅっ!」
 自分の腰にあたる異物に気づいたのだろう。びくんと仰け反りながら、
菜緒の腰が浮いた。
「わかるか? お父さんの……硬くなってるんだよ」
「お父さっ、お父さんもっ……んぅ、はぁっ……」
 男の性器が、興奮で勃起し硬直することも知っていたようだ。
「菜緒……触ってごらん」
 私は菜緒の右手を掴み、導いた。
 小さな手が私の肉塊に触れる。
「あっ、あ! これが……お父さんの……」
 娘の手が、私のそれを確かめるようにおずおずと触れる。
「ふぁ……すごい、おっきい……」
「菜緒がエッチだから……お父さん、こんなになっちゃったんだよ」
「わたしが……えっちだから……?」
「そうだよ、菜緒がエッチで、すごく魅力的だから……」
「はぅ、んぅ……お父さん……」
 小学五年生になったばかりの少女が、私の逸物に触れている──
 自分の娘が──
 突き上げるような興奮に襲われ、私は娘への刺激を再開した。
「ひゃっ! あっ、あっ! あ、んっ、あぁっ!」
 娘が私のもたらす刺激に身体中を震わせて喘ぐ。
 それが私をさらに加熱し、沸点へと導いてゆく。
698菜緒 20:2008/01/17(木) 15:11:37 ID:1pJQwo1N
「くっ、菜緒……!」
「お父さん! はあぅ、すごいのっ、ひゃぅっ!」
 娘が私を握る。
 どこかで得た知識なのか、それとも、本能がそうさせるのか──
 幼い右手に握られ、滑らかな腰にこすられ、私の快楽は一気に
昂ぶっていった。
「あっ、やっ、お父さんっ……すごいっ、すごいのっ!」
 それはまた、娘も同じだったようだ。
 父親に性器を刺激され、父親の性器を握り、菜緒も激しい興奮に
見舞われているのだ。
 菜緒の左の手は、私の左手首をしがみつくように握っていた。
「菜緒っ、んっ、イきそうなんだな、菜緒?」
「イく……わかんないっ、あっ、これが……イく……なのっ?」
 お互いの反応がお互いを刺激し合って、頂点へと昇ってゆく。
「そうだよ、菜緒……もうすぐ、菜緒はイっちゃうんだ」
「すごいよぉっ! すごいっ、ひんぅ、気持ちいいっ!」
「菜緒……もっと、ぎゅって……握ってくれ」
「うん、お父さん……んっ、ふぁあっ!」
 私に言われ、娘が手に力を入れた。
 私は身体を突き出し、娘の腰に亀頭をこすりつける。
 娘は手馴れた女と違い、私の性感を刺激する技巧など持っていな
かった。
 だが、私には彼女の、泡に包まれたしなやかな指の感触だけでじゅう
ぶんだった。
 肉体的な刺激よりも、精神的な興奮で絶頂に近づいていった。
 私は娘をイかせようとしている。
 私は娘とともにイこうとしている。
 父親と娘という、世間に認められない関係でありながら、淫らな
刺激に溺れてゆく。
「いいぞ、菜緒っ……お父さんも……菜緒の手が、気持ちよくてっ……
イきそう、だっ」
「お父さんも? んっ! はぁぅっ……イっちゃうの? お父さんっ……!」
「ああ、お父さんも……くぅ……菜緒っ!」
「ひゃっ、ひっ! ひぁっ、んっ!」
 菜緒の背が反り返り、痙攣するように激しく震えだした。
 鏡に映った娘は、とても小学生とは思えぬほどに妖艶で、淫猥で、
ひとりの女の顔をしていた。
 私も限界だった。
「菜緒、一緒にイこう……お父さんと、一緒に!」
「うんっ、ひぁっ! イくっ! 一緒に……あっ、あぁっ! イくっ!」
「イくよ、菜緒……くぅっ──!」
 可愛らしい蕾と、乳首をきゅうっと抓み上げる。
「ひんっ! あっ、あぁぁ──ひあぁっ!」
 菜緒の身体が弾けるように反り──
 私は欲望の種を、自らの娘の腰にぶちまけた。
 びくんびくんと何度も弾む菜緒の背中に、私は大量の精液を浴びせ
かけた。
699菜緒 21:2008/01/17(木) 15:12:42 ID:1pJQwo1N
 快楽の余韻にぐったりとした身体を震わせる菜緒を抱きしめながら、
私も数ヶ月ぶりの射精の余韻に浸っていた。
 幼さを取り戻した娘の、眼を閉じて苦しそうに喘ぐ顔が鏡に映っている。
 娘の背中から尻にかけては、私の吐き出したどろどろの粘液がべっとり
と付着している。
 娘は呼吸が落ち着いてくると、ゆっくりと眼を開いた。
 私と眼が合うと菜緒は泣きそうな顔になった。
「お父さんの……えっち……うぅ……」
「そう、だな……お父さんは、エッチだ」
 菜緒はすぐに眼を逸らしてしまう。
 ちくりと心が痛み、私も彼女の顔を見ていられなかった。
「うっ……く……」
 菜緒は、小刻みに肩を震わせていた。
 泣いていた──
 次第に回復してきた理性が、私を責める。
 実の娘に、まだ小学生の娘に、一時の欲望に任せてなんてことを
してしまったのだろう。
 いや、しかし──娘は嫌がってはいなかった。
 むしろ、快楽を受け入れていたではないか──
 ちくちくと痛む良心を防護しようと、自己を正当化する私は、どう
しようもない人間だ。
 まだ小学五年生になったばかりの娘──
 失われた会社と信用──
 出て行った妻──
 友人も、親戚も、みな私から離れていった。
 娘も──
 菜緒も、離れていってしまうかもしれない。
 当然だ。父親にこんなことをされたのだから──
 さまざまな想いが頭の中を駆け巡った。
 構わない──
 もう、いまさら何も失うものなどない。
 菜緒との関係が悪化しても、今までと変わらないではないか。この
半年、菜緒とはほとんど口を聞いていないのだ。
 菜緒は小学生だ、家から出てゆくことなどできはしまい。仮に家出を
したところで、知ったことではない──
 私は、シャワーのコックをひねった。
 温かい湯が降り注ぎ、二人の身体を洗い流してゆく。
 菜緒の身体を起こしてやり、風呂椅子に腰掛けなおさせた。
 何も言わぬまま、身体を洗ってやる。
 背中にべっとりと付着した精液も洗い流す。
 娘はまだ震えていたが、泣いてはいないようだった。
 胸や秘処には、シャワーを向けるだけで済ます。
 菜緒はずっとうつむいたままで、私は娘の顔を見ることができな
かった。
700菜緒 22:2008/01/17(木) 15:13:22 ID:1pJQwo1N
「お父さん……」
 最初に沈黙を破ったのは娘だった。
 顔を上げた菜緒は、鏡越しに私と眼を合わせた。
 泣き腫らした顔が痛々しい。
「お父さん……ごめんなさい」
「菜緒……」
 無理に微笑もうとしたのか、菜緒の顔はくしゃくしゃにゆがんでいた。
 うるんだ瞳が、私を責めているようで、眼を逸らしたくなる。
「菜緒……お前は悪くない。お父さん、どうかしてたんだ……」
 私が搾り出すように言うと、菜緒は少しだけ眼を大きくして、視線を
逸らした。
 私は菜緒の眼をじっと見つめた。
 菜緒は目線が泳いでいた。
 やがてその視線が再び私を捉えると、恥ずかしそうな笑みを浮かべた。
「気持ち、よかった……」
「え……?」
「恥ずかしくて……死んじゃいそうで……」
 菜緒はそう言うと、身体をひねって、こちらを向いた。
 鏡越しではなく、じかに眼を合わせた。
「でも……気持ちよかったの……嬉しかった……」
「菜緒……」
 私は娘の身体を抱きしめた。
 柔らかな膨らみが胸に当たっている。
 細い腰、小さな身体──
 幼い娘を抱きながら、菜緒との淫らな行為がこれだけでは終わら
ないのだろうと、今日だけのものではないであろうことを、私は
うっすらと予感していた。
 事実──
 私の生活はこの日から、大きく変わった。
 表面的には何も変わらない。
 相変わらず、夕方に出勤し、朝帰る生活が続いていた。
 だが、私と菜緒の間には、父と娘というだけでない、男と女としての
関係が始まったのだ。
 後悔はあった。
 背徳感も強かった。
 だが、それ以上に、菜緒という名の実の娘と、お互いの身体を交わら
せる悦びが勝っていた。
 私たちは禁断の花園に足を踏み入れてしまったのだ──
701名無しさん@ピンキー:2008/01/17(木) 15:14:32 ID:1pJQwo1N
以上です。
本番無しで物足りなかったらごめんなさい。
読んでくれた方に感謝。
702名無しさん@ピンキー:2008/01/17(木) 18:58:06 ID:ppqs2hl3
ぐっじょぶですたよ〜
次回作を気長におまちしてます(`・ω・´)
703名無しさん@ピンキー:2008/01/17(木) 23:00:19 ID:Yxqk5iAJ
>>701
最高ですた。
個人的に好きなシチュエーションなので興奮が止まらなかったっす。
704名無しさん@ピンキー:2008/01/18(金) 01:16:20 ID:+4Av30FD
>>701
GJ!乙でした。

>>703氏と同じく 消防 巨乳 お風呂 と
個人的にど真ん中ストライクなシチュエーションで
興奮させて頂きました。

出来れば続編おながいします。
705名無しさん@ピンキー:2008/01/18(金) 19:07:54 ID:vhtzA8tg
まったく、このスレはどうしようもない変態ばかりだ!








なあ同士?
706名無しさん@ピンキー:2008/01/18(金) 20:25:32 ID:NdK3r2Kb
>>705
近寄るな、変態
707名無しさん@ピンキー:2008/01/18(金) 20:56:16 ID:0/u0wBaJ
>>705
きめぇ、なに言ってんだ変態
708名無しさん@ピンキー:2008/01/18(金) 21:34:42 ID:TyqhvBCF
>>705
お前と一緒にすんなよ。変態
709名無しさん@ピンキー:2008/01/18(金) 21:45:34 ID:oC/K1R8T
>>705
並べるな、変態
俺は娘を愛でているだけだ
710名無しさん@ピンキー:2008/01/18(金) 22:45:55 ID:5Wze7X1d
>>705
変態の人気嫉妬
711名無しさん@ピンキー:2008/01/19(土) 01:10:04 ID:pDPz4TJW
>>705
うちの娘に手ェ出したら犯すぞ変態野郎
712名無しさん@ピンキー:2008/01/19(土) 01:18:58 ID:UbTCPh2C
まあ落ち着けよド変態ども
713名無しさん@ピンキー:2008/01/19(土) 04:52:52 ID:qYe9pdBF
>>711
いや、他人の娘になぞ興味はない
勘違いするな、変態
714名無しさん@ピンキー:2008/01/19(土) 10:46:35 ID:bwjfr98C
ところでそろそろ次スレの季節みたいだがタイトルはどうする?
キモ娘とか付け加える?
715名無しさん@ピンキー:2008/01/19(土) 11:02:16 ID:7PUpKQ8G
>>714
それはつけないほうがいいなぁ。
716名無しさん@ピンキー:2008/01/19(土) 17:02:15 ID:FyoRFW4f
 私と妻の間に初めての子が出来てから6年。ソレはあっという間であり、そして今までの人生で一番充実した期間でした。
 妻の産休が終わると同時に私は晴れて主夫となりました。元より会社勤めよりも家事の方が合っている性分でしたし、同じ職場で働く妻の方が良い収入であったこともあります。
 娘を相手にしながら家事をこなし、愛する妻の帰りを待つ。それは、世間に言われるよりもずっと楽しいものでした。
 ですが、ソレは突然起きたのです……。
 ある日の事です。娘は小学校の行事で家を留守にしていました。妻も仕事で今日は帰ってこれず、何年かぶりに一人きりの時間を過ごしていました。
 そんな晩、私は突然の胸の痛みと頭痛に倒れてしまいました。
 意識は朦朧とし、立つ事も、妻に電話をする事も出来ないまま、私は寝室の床に伏せたまま意識を失いました。
 翌朝……でしょうか? 妻が帰宅した気配に私は意識を取り戻しました。

(ああ、良かった。私は死んでいない)

 その一身で胸が満たされました。
 寝室に入ってきた妻は私を見てぎょっとした様子で小さく悲鳴を上げました。
 当たり前です。旦那が寝室に倒れているのですから。
 ですが……私の考えは少し違っていたようで……。
 妻と一緒に帰ってきたらしい娘が何事かと寝室に駆け込んできて、私を見るなり嬉しそうに目を見開きました。

「ワンちゃんだーー!!」

 そう言って、私に駆け寄り体を撫でてきます。
 妻は慌てて娘を抱きかかえ、私から逃げるように距離を取りました。

「アナタ、何処!? この犬は何!?」

 妻の言葉と視線でようやく私は気が付きました。
 どういうことか、妻や娘からは私が犬に見えているらしい。
 未だに朦朧とする頭で私は考えました。
 本当に私が犬になってしまったのだとしたら、これから娘の世話をどうすればよいのだろうか?と……。

 ですが世の中、成る様に成るもので……。
 気が付けば私が犬の姿のまま、月日は4年も経ってしまっていたのでした。



某携帯のCMみたいに「父が犬だったら」ってな父娘モノを考えてみたが、どうやっても自分にはパロディオンリーにしかならない。
エロはスレチだし。
717名無しさん@ピンキー:2008/01/21(月) 16:30:32 ID:k7K/sIPR
保守上げ
718名無しさん@ピンキー:2008/01/21(月) 21:50:19 ID:DsvVfOCX
>>701
遅ればせながら乙。
個人的に一番興奮させていただいたSSです。
是非とも本番までの続編をm(__)m
719名無しさん@ピンキー:2008/01/24(木) 02:53:32 ID:TSgfRSKY
娘は俺の嫁
720名無しさん@ピンキー:2008/01/26(土) 05:11:55 ID:Jgdgkibu
721名無しさん@ピンキー:2008/01/27(日) 07:23:42 ID:eX5wajti
722名無しさん@ピンキー:2008/01/29(火) 20:25:25 ID:atPLvopS
娘「うわぁ、パパのって黒いんだね。それに・・・おっきい」
娘「コレ、私のに入るかなぁ。ドキドキ」




父「こらこら、レコードは、CDプレイヤーに入らないぞ」
723名無しさん@ピンキー:2008/01/30(水) 03:20:38 ID:ywk/yQbl
パパというよりおじいちゃn
724名無しさん@ピンキー:2008/01/30(水) 22:31:22 ID:35p5bZwd
ばかやろう!レコードは40代くらいにとってはまだ現役だから十分パパの範囲内だ!
725名無しさん@ピンキー:2008/02/01(金) 15:31:17 ID:kzh60CDe
人によっては十代二十代でも現役かもしれんぞ?
726名無しさん@ピンキー:2008/02/01(金) 22:59:30 ID:noI/N8Ym
テクノ好きなのでまだ現役です><
727名無しさん@ピンキー:2008/02/02(土) 22:49:08 ID:Z7ZASyfM
CDは可聴域の音まで削ってるから、クラシックみたいな演奏を録音したものを聞くのはレコードの方が良いんだよ。
今はDVD-Audioがあるけどソフトは少ないし。
728名無しさん@ピンキー:2008/02/02(土) 22:57:08 ID:rPY/pDSf
レコードについては色々言われてるところではあるけど
(そもそも出口であるスピーカー側が超高域再生にまともに対応しだしのだって……)
なんでわざわざSACDじゃくてマニアックなDVDAを持ち出すのかとw
まぁそれ以外でも、LINNやONKYO等高レートのファイルの
ダウンロード販売も盛んになってきますよ。
729名無しさん@ピンキー:2008/02/03(日) 14:06:41 ID:PQDR+Pao
どーせ聴こえない音域なんだからいーじゃん、って思う俺素人w
730名無しさん@ピンキー:2008/02/03(日) 15:23:20 ID:0iwdOPul
俺も192kbpsのmp3で何の問題もないw
731名無しさん@ピンキー:2008/02/03(日) 19:16:37 ID:pEptlbf4
可聴領域には個人差があるからいいんじゃね
という俺はレコード派の30代ど真ん中
人より高音が聞こえるから
ちょっと前は外を歩いててテレビが出す稼働音を聞いたものだが…
最近は液晶だから聞こえなくなったなぁ
732名無しさん@ピンキー:2008/02/03(日) 19:58:00 ID:dwmKLrKT
きちんとした聴力検査でもして20kHz以上の結果でも出んことには
(PCのフリーソフトなんかだと環境によって全く異なるのでNG)
客観的な指標のない聴力自慢なんて、ほとんど意味ないけどな。
周知の通り年齢によってどんどん衰えていくものでもあるから
今まで聴こえていた音が聴こえないならそっちを疑うべきでもある。
レコードの高域だって、心地よく聞こえるのは倍音成分だとか諸説あるしね。
733名無しさん@ピンキー:2008/02/03(日) 21:34:22 ID:pEptlbf4
いや、今でもブラウン管テレビやディスプレイなら音が聞こえるw
ピーンとキーンの中間っぽい高音がw
一度顔面神経やっちまった事があって、
某大で聴力検査したときにも言われてるしな
可聴域が上にズレてるとw
734名無しさん@ピンキー:2008/02/03(日) 22:08:49 ID:YJ9l9xE/
まさか娘小説スレにオーディオマニアがこんなにいたとは……
735名無しさん@ピンキー:2008/02/03(日) 23:52:59 ID:dwmKLrKT
>>733
それが聴こえるって人は全然珍しくないって。30台はしらないが、それ以前なら普通。
何度もいうが、数値として出るもんなんだから数値として出てなきゃ人に自慢できるもんじゃないよ

で、俺は「外を歩いてて」「昔は聴こえていた音が」「聴こえなくなった」のなら聴力が落ちたのを疑うべきじゃね?
(突然聴こえなくなるのではなくて、衰えて段々とdB落ちしてしてくのだし、ノイズが混ざれば同じ音でも当然聴こえにくい)
と「一般的な話を」「その限定された場面」について書いたのであって
「貴方がブラウン管の音を聞き取るのが不可能になった」と書いてるわけじゃないよ?
まぁ俺は貴方ではないので、自分でそうだ、というならそうなんだろうが。
736名無しさん@ピンキー:2008/02/04(月) 00:44:03 ID:MvR7/2Ui
>>734
いや、どうみても2人ぐらいしかいないだろう
彼らはオーディオを中心においた娘小説を書きたいがために、前フリでこんな関係ない話をしているに決まってる
737名無しさん@ピンキー:2008/02/04(月) 00:58:19 ID:1q5w7jyi
AV機器のスレも同時に開いてるから板間違えたかと思った
738名無しさん@ピンキー:2008/02/04(月) 23:17:08 ID:ybWWS+A1
>>736
耳が悪いから耳元で囁く様に話してもらわないと声が聞こえづらくて
父親は慣れてるから何の躊躇いもなく顔を近づけてくるけど
それが恥ずかしくて何時もドキドキしてしまう人見知りな娘がどうしたって?
739名無しさん@ピンキー:2008/02/07(木) 16:35:01 ID:fStZNPjx
期待上げ&保守
740名無しさん@ピンキー:2008/02/08(金) 16:19:51 ID:7bSToIfB
ホシュ
741名無しさん@ピンキー:2008/02/10(日) 09:17:10 ID:gNvnFw6s
神はまだか
☆しゅ
742名無しさん@ピンキー:2008/02/10(日) 15:10:36 ID:+8UHoqPZ
星酒とな
743名無しさん@ピンキー:2008/02/11(月) 07:12:22 ID:7fHl2qu3
744名無しさん@ピンキー:2008/02/11(月) 08:52:25 ID:iIVaVhB1
一つ言わせてくれ

俺の娘は不細工だ
745名無しさん@ピンキー:2008/02/11(月) 09:29:56 ID:NI7ES1+X
愛があれば大丈夫
746名無しさん@ピンキー:2008/02/11(月) 14:58:53 ID:LsbtVzy/
娘であることが第一。不細工かどうかなんてさしたる問題ではない。
747名無しさん@ピンキー:2008/02/12(火) 23:08:15 ID:iP5Q/T72
これは?携帯だけだけど
ttp://courseagain.com
748名無しさん@ピンキー:2008/02/13(水) 04:04:55 ID:lZYhu3dP
749名無しさん@ピンキー:2008/02/14(木) 21:54:46 ID:uku6bWa7
投下期待 保守
750名無しさん@ピンキー:2008/02/15(金) 10:39:51 ID:pPHLL4O1
保守age
751名無しさん@ピンキー:2008/02/16(土) 01:39:08 ID:WeL7UWGe
しかし実際、娘は父親に似るって言うけどどうなんかねえ?
そういう意味では、妻の連れ子の方が可愛いのかもしれんが。性的な意味で。
752名無しさん@ピンキー:2008/02/17(日) 01:36:15 ID:646AVzWY
ここのスレの住人は親として終わっている。
そして俺も現実の娘にはボッコボコにされてここに北。
妄想って素晴らしい!!
753名無しさん@ピンキー:2008/02/17(日) 15:03:27 ID:Ed7L7i3E
エロ無しで、サントリーのウイスキーのCMみたいな関係って好きだな。
酒飲めないけど。
754名無しさん@ピンキー:2008/02/17(日) 15:23:02 ID:trsUd6vY
職人さん いつまで私を待たせる気かね

ほす
755名無しさん@ピンキー:2008/02/19(火) 06:25:51 ID:I1RFxl3O
相手の連れ子三人全員娘という友人がいる。
とてもなついていて、今は長女(大学合格)を筆頭に高校生と中学生がいる。
前に離婚騒動で家を出たときには娘達からもう出て行かないでとまでいわれている。
長女からは、「私を一番理解しているのはお父さん」と、
産んだ実母より義理の父の方が信頼を得ている。
でも、友人は甘やかしているわけではなく、かなり厳しい人。
その娘達は、昔は風呂上がりに裸で家の中を歩いていて友人が注意をしていたほど。
こんな父娘もいる。

その友人が、与太話で、もし娘と性的な関係になったらどうする、といったことがある。
実際にはそういうことはないのだが、もし娘が求めてきたら拒まないといっていた。
あと、私がエロ同人やっているのを知っているので
色々な友人の性的な話を「物語のネタにしていいよ」といわれているが、
流石に友人をネタにしてまで書くのは人としてねぇ(笑)。
756名無しさん@ピンキー:2008/02/19(火) 22:33:35 ID:+zA0Xt4u
では、拙者がそのネタで
757名無しさん@ピンキー:2008/02/19(火) 23:54:52 ID:I1RFxl3O
だが、断る。



本人が見て判るようだとまずいけど、
容姿とかの情報を出していないから問題ないっしょ。
使うんならアレンジしてよろろ。
758名無しさん@ピンキー:2008/02/21(木) 06:53:21 ID:jhnFM7tL
実際、父親が娘とやっちゃうってどのくらい起きているのかね?
義父に娘が犯される例が多いとは聞くが、DQNな家庭で起きる性的虐待がほとんどで、
合意有りって少ないのだろうか?
ちなみに母親と息子は前者と比べて2倍くらい発生してるらしいが、
息子が被害者意識を持つことはあまり無いらしいな。
759名無しさん@ピンキー:2008/02/21(木) 07:23:38 ID:jhnFM7tL
実際、父親が娘とやっちゃうってどのくらい起きているのかね?
義父に娘が犯される例が多いとは聞くが、DQNな家庭で起きる性的虐待がほとんどで、
合意有りって少ないのだろうか?
ちなみに母親と息子は前者と比べて2倍くらい発生してるらしいが、
息子が被害者意識を持つことはあまり無いらしいな。
760名無しさん@ピンキー:2008/02/21(木) 09:58:24 ID:p0vMHj0I
こういう場合に実際を考えるな馬鹿者め
761名無しさん@ピンキー:2008/02/22(金) 17:38:39 ID:SjqR/SPT
創作は現実と「ある程度」かけ離れている方が没入できるもんだ。
現実の性的虐待を持ち込んで議論したいなら他所でやってくれ。
ここは「娘を愛でるスレ」だ。
762名無しさん@ピンキー:2008/02/23(土) 04:30:40 ID:wTQK8ZiZ
しかし生々しいお話も大好きだw
親父による性的虐待な感じの話も待ってる
763名無しさん@ピンキー:2008/02/23(土) 17:16:19 ID:Ct22xjSB
保守投下

虐待的な「ネタ」注意
駄目な人はNGIDに

そろそろ他の娘のネタ考えないと…
764美耶子if:2008/02/23(土) 17:17:18 ID:Ct22xjSB
 何時しか日は暮れ、リビングは暗闇に染まり始めていた。
 薄暗いリビングの床にはテーブルに並べられていたのであろう料理が散乱し、椅子は倒れている。
 次第に黒に染まっていく部屋の床に突っ伏している美耶子は、そんな料理の成れの果てを虚ろな目で眺めながら、何故こんな事になったのかを考えていた。
 朝、いつも通り父の弁当を用意して送り出し、学校へ行った。
 昼、授業の合間の休み時間に、クラスメイトの京と舞と一緒に他愛の無い会話を楽しんだ。
 夕、晩御飯の材料を買って帰宅。料理を並べている所に父が帰宅。
 ……ココまで、普段通りだった。何も悪くない、何も間違っては居ない。料理の献立も、料理法も、作るタイミングも、何も、日常からかけ離れてなど……居ないのに――。
 だというのに、何故――?
 何故、こうなってしまったのか?
 ボンヤリとした頭で必至に考えるが、半分も機能していない美耶子の脳は同じ結論を出しては再び間違いを探すという作業を繰り返す。
 何故?
 何故?
 分からない。分かる筈も無い。どう考えてもコレは悪い夢でしかないのだ。
 しかし、悪い夢の筈なのに、何故、こんなにもリアルな感覚なのだろうか?

「うぐ、ぁぁぁ――!」

 大きく突き出されたペニスに膣内を一気に抉られ、美耶子は悲鳴にも似た嬌声を上げた。
 同時に、機能を停止していた残り半分の脳が活動を再開する。
 イケナイ――。
 そう思うが、美耶子は再び現実を直視してしまった。
 床に組み伏せられ、尻を突き出す体勢の自分。背中と首筋に吐き掛けられる、熱く荒い吐息。絶えず自分の中を出たり入ったりする焼けるように痛い感触。ソレが男性器であるという事。そして、自分を犯している人物が「父」であるという事……。

「なん……で?」

 自分でも何度目か分からない言葉が零れる。

「なんで、パパが……こんな事をするの……?」

 泣いている訳でもない、怒っている訳でもない、ただ無機質のか細い声で美耶子は自分を犯す父に訊ねる。
 返事は無い。分かっている。今までもそうだった。
 父はただ無言で腰を振り、美耶子に痛みと、受け入れられない現実と、ほんの僅かの快感を突きつけるだけだ。
 何故、こうなったのだろう……。
 再び現実から逃避を始めた美耶子の脳はゆっくりと考える。
 何故こんな事になったのか? どうしていたら、いつもの優しい父が帰ってきたのか。
 答えは出ない……。
 何時しか完全な暗闇に包まれたリビングで、美耶子はようやく、一つの結論に辿り着けた。

「ん、ぁ……」

 初めは小さく、しかし、次第にその声は大きくなってゆく。

「あぁ、ハァ……んんっ!!」

 美耶子は考えるのを止めた。現実を受け入れるしかないと、涙も出ないくらいの激痛の中に感じる僅かな気持ち良さに意識を傾けるのが最善だと、そう気付いたのだ。

「ん、アッ!! パパ……パパァ!!」

 激しく突かれながら、美耶子は必至に父を呼ぶ。
 ただそれだけで、何処か気が楽になるのを美耶子は感じていた。
 暗闇の中一つに重なった肉の塊からは、肉を打ち付ける音と若干の水音、そして少女の苦痛とも快楽とも取れるうめき声がいつまでも発せられていた――。
765美耶子if オチ:2008/02/23(土) 17:18:23 ID:Ct22xjSB
「という内容でどうかな?」
「おー、京ちゃんエグイなぁ〜。うん、でもイケるかも知れない。」
「あのね、京……。そう言った類の妄言は本人が居ない所でしてくれない? あと舞、アナタは高校生なのにエッチな同人誌を出さない!!」
「まぁまぁ、幸せ一杯の若奥さん。少しくらい私達に幸せを分けてくれてもいいじゃないですか、うぇっへっへ……なんつって」
「大丈夫だよ、ミャーちゃん。売り上げからお礼は出すから」
「そう言うことじゃないって!! あと、学校では結婚関係の話題は出さないでって約束したでしょ!!」
 春麗かな昼休み。
 無事に結婚式を終える事が出来た少女と、その親友達の何気ない1コマ。
766名無しさん@ピンキー:2008/02/24(日) 01:04:25 ID:V/nRzbFP
↑もっとやってほしい。
父に優しく処女を奪ってもらおうと思っていたところに、
無理矢理犯され調教されてしまうというのはジャストミートだ!
767名無しさん@ピンキー:2008/02/24(日) 09:01:35 ID:SpUJV/xs
768名無しさん@ピンキー:2008/02/26(火) 20:38:36 ID:AfS6Elgw
娘って、どの程度ぐらいがいいんだ?
それこそ、ペドから嫁入り前まであるわけで。
いや、嫁にいっても娘なわけで。
ちょっと気になったんで。
769名無しさん@ピンキー:2008/02/26(火) 22:41:16 ID:50GyU9OK
>>768
俺的には小5から高校生ぐらいがいいな。
還暦近い親父と三十路の娘なんてのも農耕で面白そうだが。
770名無しさん@ピンキー:2008/02/27(水) 01:31:16 ID:729UZCAn
>>768
大抵いけるが低学年から高学年まで小学生の娘を犯ってしまうのが好き
771名無しさん@ピンキー:2008/02/27(水) 02:27:00 ID:hSGdQcxh
高校生から社会人2,3年生ぐらいかな?
ロリがダメなんだよな。
772名無しさん@ピンキー:2008/02/27(水) 02:40:50 ID:j6P54S3A
二次性徴を経て敬愛が恋愛に変わる、ってパターンが好みなので
中学生〜高校生くらい?
773名無しさん@ピンキー:2008/02/27(水) 21:34:41 ID:nDwZzRPC
まあ基本は処女だよな
774名無しさん@ピンキー:2008/02/27(水) 21:38:16 ID:5HuBGioH
>>768

俺は20〜30位の娘が良いなぁ

775名無しさん@ピンキー:2008/02/27(水) 23:55:34 ID:ypX1WLk5
非処女な小学校か、20代後半の処女が良いなー
776名無しさん@ピンキー:2008/02/28(木) 00:09:34 ID:wiWmb6Jt
暇があれば娘と父親の純愛物を書いてみたい…
本気で父親の事が好きなんだけ、娘という立場がそれを邪魔して心が揺れ動く様を書きたい
娘視点で感情的に書いて見たいけど、一人称で難しいんだよなぁ
結ばれない娘のジレンマなんか最高に燃えると思うんだけど
777名無しさん@ピンキー:2008/02/29(金) 18:21:12 ID:XvNF1RWu
保守
778名無しさん@ピンキー:2008/02/29(金) 21:47:44 ID:yMS0l0Pv
オ、イイホシュダネェ
779名無しさん@ピンキー:2008/03/01(土) 20:28:31 ID:8Q8D0/cp
職人さ〜ん まだですか〜?
☆ゅ
780名無しさん@ピンキー:2008/03/03(月) 15:32:36 ID:rwVxyX5z
hosy
781名無しさん@ピンキー:2008/03/04(火) 15:02:32 ID:2yR0CtK8
女とヤってお金が貰える♪
まさに男の夢の仕事!
出張ホストっておいしくない?
ttp://mooningshoot.com/2ch/01_info.html
782名無しさん@ピンキー:2008/03/05(水) 14:44:00 ID:5zoHZaBl
783名無しさん@ピンキー:2008/03/06(木) 03:54:26 ID:AdE5Ej1X
ここはいいですね
>>1 から全部読ませていただきました

ちょっと思いついたので、投下してみます
ちなみにエロは有りません
784秘めた想い 1:2008/03/06(木) 03:58:04 ID:AdE5Ej1X
 結婚5年目を迎えた今年、私は決心しました。
 大好きだったあの人に、今まで言えなかった本当の気持ちを伝えようと。
 今の主人の事は、もちろん愛しています。でも…
 やっぱり今でも、私の心の中にはあの人が住んでいるのです。

「ねぇ、あなた…ちょっといいかしら?」

 私は一大決心を伝える為、緊張しながら話し始めました。
 父の紹介で知り合ってから早6年。今まで一度として喧嘩などしたことが有りません。
しかし、これから話す内容は、彼を裏切っている事に替わりないのです。最悪の場合、彼に離婚を突きつけられるかも知れません。
それでも…例えそうなったとしても…この想い、このまま心に仕舞っておく事は出来そうに無かったのです。

「驚かないでって言う方が無理なのかも知れませんが…どうか最後まで聞いてください」

 私の緊張が伝わったのでしょうか。彼も佇まいを改めると、真剣な表情で促しました。

「私、あなたの事、愛しています。今も、そしてこれからも。
 でも…許してください。1番じゃないんです」

 その言葉を聞いた瞬間、彼の表情が凍りついた様な気がしました。それでも彼は、黙って私の次の言葉を待ってくれていました。
 心の中で感謝しながら、私は続けました。

785秘めた想い 2:2008/03/06(木) 04:00:15 ID:AdE5Ej1X
 私は本当の両親を知りません。というのも生まれてすぐ、この近くの公園に捨てられていたらし
いのです。それを見つけたのが、父でした。出勤途中だった彼は私を拾うとすぐさま病院に連れ
て行ってくれました。そして無事を確認すると、何を思ったのか私を引き取り育てると言い出した
のです(もちろん当時の私は生まれたばかりの赤ん坊でしたし、保育器に入っていましたので
現場を直接見たわけでは有りません)。それから彼は、惜しみない愛情を私に注いでくれました。
独身であるにも関わらず、まるで本当の父の様に…。

 小さな頃から父一人子一人の生活をしていた所為でしょうか。思春期になっても周りの同年代
の子たちに比べて、かなりしっかりした子供であったと自負しています。父を疎ましく思うなんて事は
有りませんでした。ただ、やっぱり私も当時は子供でしたので、どうしようもなく寂しくなってしまうのも
仕方なかったのかもしれません。時には我侭を言った事も有ります。でもその度に父は、そんな私の
我侭に嫌な顔ひとつせずに付き合ってくれたのです。

 一度だけ父を困らせた事が有りました。それは私が小学校の4年生になったばかりの頃だったと思
います。どうして私には母が居ないのかと聞いた事が有ったのですが、その時の彼の顔は今でも忘れ
ません。目を大きく見開き口をパクパクさせて…色々考えてくれたんだと思います。しかし父は、私の
生い立ちを隠さずに話して下さいました。ショックでした。生まれてすぐに捨てられたのがでは無く、そ
んな私の為に父が苦労していると知った事が。でも彼は言ってくれたのです。『お前を引き取った事を
後悔なんかしていない。むしろお前が居てくれるから、今のお父さんが居るんだ。例え血がつながって
いなくても、お前はお父さんの大事な大事な娘だよ』と。
786秘めた想い 3:2008/03/06(木) 04:05:56 ID:AdE5Ej1X
 中学生になってしばらくした頃でした。小学校6年生の頃から膨らみ始めた胸も大きくなり、目立つ
ようになってきたのです。そこで父と一緒にブラジャーを買いに行ったのです。デパートの女性用下着売
り場前まで一緒だったのですが、父は何故かそこから先に進もうとしません。
 今となっては父が恥ずかしがっていたのだと理解できますが、当時の私にはそんな考えには及びませ
んでした。
 自分の好きなのを買っておいでとお金を渡されましたが、店内を見渡してみても右も左も分かりませ
ん。どうしたらいいのか不安になり、無理やり父を引っ張って行きました。彼は近くの店員さんに何かを
恥ずかしそうに伝えると、お店を出て行こうとします。私はそれを引きとめ、店員さんと一緒にフィッティン
グルームに入りました。
 バストのサイズを測ってくれた彼女は、その直後に数着のブラジャーを持ってきてくださり、そのうちの
一つを試着します。初めてそれを着けた感覚は、その…何と言うのでしょうか?恥ずかしかったのも確か
なのですが、それよりもそのフィット感?その心地よさに感動を覚えたのです。
 今まではキャミソールを着用していましたが、これは女性の身体の変化に詳しくない父が買って来た
物。胸が大きくなるにつれて若干の苦しさを覚えていたのです。
 ところが、今着けている物は圧迫するどころか優しく包み込んでくれており、更には胸を持ち上げてくれ
ているので凄く楽なんです。私は喜びの余り恥ずかしさを忘れ、カーテンを開いて父に見てもらいました。
 その時の彼の表情は今でも覚えています。顔を真っ赤にして視線をあちらこちらへと泳がせていました。
そんな彼がとても可愛く思えてしまった私は、ふと悪戯を思いつき、手元にあった2種類の柄のブラを掲
げて彼に聞いてみました。
『ねぇお父さん、今着けてるのとコレとコレ、どれが一番似合うかなぁ?』
『ど、どれも似合ってるよ。お前の好きなのを選びなさい』
案の定しどろもどろになりながら、さらに数枚のお札を私に握らせると、そそくさとその場を去っていきました。
(お父さん、可愛い〜♪)
この頃からでしょうか、私が彼を“父”としてではなく、一人の“男性”としてみてしまう様になったのは…。
 
787秘めた想い 4:2008/03/06(木) 04:07:32 ID:AdE5Ej1X
 ここまで話した時、それまで黙って聞いていた主人が『知ってたよ』と優しく微笑み、私の手をそっと包
んでくれました。

「君にとって僕は2番目かもしれないけど、僕にとって君は1番だからね。
 お義父さんの事を異性と意識していたのはうすうすは感じていたんだ」
「…ごめんなさい」
「どうして謝るの?いいお義父さんじゃないか。
 お義父さんが君を見つけて育ててくださったからこそ、僕はこうして君にめぐり合えたんだし」

 そう言いながら主人は、私の髪を優しく撫でてくれました。

「ちょうど明日は僕も休みだし、一緒に行こうか」



 翌日、私達家族は近くの公園墓地に来ていました。
(お父さんが他界してから、もう4年になるんですね)
 今年1歳になったばかりの息子を主人に預けてしゃがみ、私はお墓に手を合わせました。

788秘めた想い 5:2008/03/06(木) 04:08:46 ID:AdE5Ej1X
 今の主人とは、見合い結婚でした。
 当時の私は父以外の男性の事など考えても居ませんでした。ですが父の強い要望により、お付き
合いをするようになったのです。彼は父の部下でした。それからちょくちょく父と彼との三人で食事を一緒
するようになったのです。
 そんなある日、私達2人を前に、父が衝撃な告白をしたのです。ガンに侵され、余命1年なのだと。
私は耳を疑いました。
――最愛の人がもうじき私の前から居なくなってしまう――
その現実を受け入れられず、しばらくは食事も喉を通りませんでした。部屋に引きこもりすっかり痩せこけ
た私は、大変父に心配を掛けていた事でしょう。そんな私に親身になって世話をしてくれた彼(今の主
人)。
 私はこの人なら一緒になってもいいかなと思うようになっていました。父も私のウェディングドレス姿を見
たいと言っていましたので、彼と知り合ってまだ半年しか経っていませんでしたが結ばれる事になったので
す。
789秘めた想い 6:2008/03/06(木) 04:09:58 ID:AdE5Ej1X
(お父さん…私、お父さんに言ってなかった事があるんです。
 私はお父さんの事、父としてではなく一人の男性として…愛していました。
 貴方は私の気持ちになんて、全然気付いてなかったでしょうね。
 そういえば、覚えてますか?私が高校2年生の夏、二人して旅行に出かけた帰りの事。
 あの日は台風が近付いていて、どうしても帰れなくなった私達は近くのモーテルで泊まりましたよね。
 父娘でこんなところに入るなんてって貴方は仰ってましたが、私は凄くドキドキしていたんですよ?
 どこのホテルも全て満室で仕方なくだったのでしょうが、私にとっては……なのにお父さんったら部屋に
入るなりグーグーいびきを掻いて寝ちゃうんですもの。私その時ちょっと怒ってましたから、寝てるお父さん
の唇に…キス…したんです。ファーストキスだったんですよ。ふふ、もう時効ですよね?)

 私は立ち上がり主人から息子を引き取りました。

「この子は今日で1歳になりました。
 これから家族3人で精一杯生きていきます。
 お父さん、見守っていてくださいね」

 私が挨拶を終えると今度は主人がしゃがみ込み、手を合わせます。

「お義父さん、僕は正直あなたが羨ましいです。彼女にここまで想われていて…これから一生、彼女の
 中では僕は2番目のままなんだと思います。でも、僕は最初からお義父さんを愛している彼女を好き
 になったんです。そんな彼女だからこそ、ここまで強く想う事が出来たし、これまでやって来れたんだと思
 います。これからも貴方のように彼女と…僕達の息子を守って行きます。夫として、父親として」

 主人はそう声に出して告げると、立ち上がり私の肩を抱き寄せました。

「3人で幸せになってみせます」




790名無しさん@ピンキー:2008/03/06(木) 04:13:09 ID:AdE5Ej1X
以上です

 最初に言うべきだったかも知れませんが、改行等おかしな部分が多々
有るとは思いますが、ご容赦ください。

 感想など頂けると嬉しいです。
 自分で構想を練りながら泣きそうになってしまったのですが、そういった
部分がちゃんと伝わってるといいなー

791名無しさん@ピンキー:2008/03/06(木) 04:15:21 ID:4X8BBXB0
なんてできた夫なんだぁぁぁぁぁ!
俺には具丈夫としか言えないぜ…
792名無しさん@ピンキー:2008/03/06(木) 04:35:28 ID:p3mwIYz6
793名無しさん@ピンキー:2008/03/06(木) 05:20:02 ID:z6XLm51T
>>789

GJ!

あれ?
何か目から食塩水が・・・
794名無しさん@ピンキー:2008/03/06(木) 12:55:35 ID:B2UJSIga
あれ…なんで俺目頭熱くなってんの…?(´;ω;`)
795名無しさん@ピンキー:2008/03/06(木) 20:25:49 ID:Lw2apz+h
嫉妬に狂った夫が嫁をレイプすればいいのに〜

なにいい子ぶってんだよwww
796sage:2008/03/06(木) 20:33:51 ID:Q/1Lr+a6
>>「お義父さん、僕は正直あなたが羨ましいです。彼女にここまで想われていて…これから一生、彼女の
 中では僕は2番目のままなんだと思います。でも、僕は最初からお義父さんを愛している彼女を好き
 になったんです。そんな彼女だからこそ、ここまで強く想う事が出来たし、これまでやって来れたんだと思
 います。これからも貴方のように彼女と…僕達の息子を守って行きます。夫として、父親として」

これはめぞん一刻の五代君の台詞の改変ですね・・・これが無ければ素直にgj
797名無しさん@ピンキー:2008/03/06(木) 21:25:29 ID:NtUu/WTg
>>796
エロパロ板なんだから、
そういうガジェットは、わかったヤツだけニヤリとしていればいいだけの話。

しかも、さげてないし。
798名無しさん@ピンキー:2008/03/09(日) 08:57:39 ID:tXR0dxt8
799:2008/03/10(月) 01:19:41 ID:mheMHybM
どうも
783-790書いた者です

ちょいと小ネタ、思いついたので…エロ無しで申し訳無いですが^^;
1レス消費のホンマ短いものです

次レスより
8003/13に読むとなお吉かも?:2008/03/10(月) 01:20:51 ID:mheMHybM
 あっパパ、お帰りなさい
 ご飯出来てるよ
 ねーねーところで、明日は何の日か覚えてる?


 何でそうなるのよ
 あたしの誕生日は○月○日じゃない
 パパってば自分の娘の生まれた日くらい、忘れないでよね!
 って、そうじゃない
 本当に分からないの?もぉ…
 先月、あたしがパパにあげたのはなーんだ


 ふふ、やっと思い出してくれた?
 あの時あたし、すっごい勇気出したんだからね!
 でね、その…あたし…欲しいものが有るんだ…


 あたしはまだソレを貰った事が無いんだけど、貰った事のある友達が言うにはね
 ソレを貰えたら、何だかふわふわした気分になれるらしいの
 温かくて、苦かったり甘かったりするんだって


 あたしはソレを、パパから貰いたいの
 高校も卒業したし、後は…

 
 だから…ね
 明日、早く帰ってきてね




801
以上です









美耶子ちゃんシリーズ、完結なのでしょうか?
続きを期待しつつ、私も…


ネタがいっぱい浮かぶんだが、書く時間が無い><
文章力も無いし…