【DS】世界樹の迷宮でエロパロ B4F

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1名無しさん@ピンキー
君の目の前に開かれているのは、
DS用ゲーム「世界樹の迷宮」の二次創作スレッドだ。
君はこのスレッドを覗いてもいいし、このまま閉じて立ち去ることも出来る。
もちろん、自分でSSを書いて投下しても構わない。

準備が出来たのなら
さあ、剣を抜いて戦いたまえ!(性的な意味で)


過去スレ
【DS】世界樹の迷宮でエロパロ B3F
http://sakura03.bbspink.com/test/read.cgi/eroparo/1174360480/
【DS】世界樹の迷宮でエロパロ B2F
http://sakura03.bbspink.com/test/read.cgi/eroparo/1171538580/
【DS】世界樹の迷宮でエロパロ B1F
http://sakura03.bbspink.com/test/read.cgi/eroparo/1169308514/

保管所
ttp://w3.abcoroti.com/~eparo/sekakyu/wsb.php
2名無しさん@ピンキー:2007/05/19(土) 23:10:03 ID:S6OshlSy
>>1
3お気楽ご気楽 ◆DP1r10V/kw :2007/05/19(土) 23:23:06 ID:adcZyZdJ
>1
「乙れよ、>1を」
4名無しさん@ピンキー:2007/05/19(土) 23:48:33 ID:wdZQuqLv
>>1
新スレ乙です。
というか、前スレ残り、一気に埋めてしまったみたいですみません……
5名無しさん@ピンキー:2007/05/20(日) 09:15:21 ID:Yhp85JVZ
>>1大乙嵐の術式
6名無しさん@ピンキー:2007/05/20(日) 09:53:46 ID:oMywOhTD
チェイス>>1
7名無しさん@ピンキー:2007/05/20(日) 18:12:10 ID:UUXffFQ/
>>1
乙スタシー
8名無しさん@ピンキー:2007/05/20(日) 22:10:15 ID:iFsI59ol
ブースト1乙

>>4
前スレ633さん?
GJでありました。
密林で死にかけていた二人が、ここまで来たのかと思うとなかなか感慨深いものがあります。
そしてロリメディがこんなにエロエロになったかと思うと・・・あれ? 心なしか最初かr(ry
9名無しさん@ピンキー:2007/05/21(月) 10:49:11 ID:hq/1t2+4
古代の遺産はロマンだな
長が生きてりゃ事細かに様々な道具の使用法をご教授願えただろうに
我々はなんと偉大な方を失ってしまったのか
10B3F 614(ロリ百合):2007/05/21(月) 15:33:28 ID:Lg7X5cQH
前スレの614です。カメ子xブシ子のロリ百合、行きます。

──
「カメ子、あぶない!」
「……あ」
 全くの、不意打ちであった。
 さっそくブシ子の実力を確認しようと、第4階層まで磁軸でワープして、そこから第3階層に上り始めたところで、魔物に遭遇した。これはちょうどいいと、戦闘に入ったところで、背後から水辺の処刑者が現れたのである。それも、背後から。
 パーティは前列にデコソド子、ブシ子、メディ姉。後列に委員長(ケミ子)とカメ子。どこまで行くのかわからないブシ子は、やや後ろよりに配置していた。
 そこで、水辺の処刑者の大きなハサミが、カメ子めがけて振り上げられたのである。
『首ちょんぱ』か『腐ったトマト』か、カメ子の運命やいかに! というところで
「動いたら、あかんよ!……そーれー!」
 異国の訛りが混じった、しかも、ホントに気合い込めているのかよくわからないブシ子の掛け声が、迷宮に響き渡る。
 と、あっさりと、水辺の処刑者が斬られた箇所から体液を吹き出し、昏倒した。即死である。
「おお〜」
 さすがにこれには、一同感嘆の声を上げずにはいられなかった。
 いまの彼らの力量で、水辺の処刑者は倒せない相手ではないが、油断が出来るような魔物でもない。
「すごい! すごいすごいすごいよ、ブシ子ちゃん! いまのなに〜?」
 ぴょんぴょんと跳びはねながら、デコソド子は、仲間たちにいまの解説を求めた。力任せに斧を振り回す自分とは対極の動きに、素直に驚きを表している。
「……武器格闘の専門家のあんたが解説しないで、誰が解説するのよ」
 生暖かい目線で、リーダーの委員長がつっこむ。
「いやー、私全然わからなかったー!」
 えへへ、とデコソド子が頭をかくと、迷宮の暗闇にきら〜んとおでこがきらめいた。
11B3F 614(ロリ百合):2007/05/21(月) 15:38:48 ID:Lg7X5cQH
「あらあら、まあすごいわねぇ。いまのは『居合い』ねぇ」
 かわりに、巨大な棍棒を携えたメディ姉が答えた。
 居合い、とは、ブシドー独自の戦闘機動(コンバット・マニューバ)である。カタナを鞘に収納した待機状態から、高速で抜き放つ動作で敵に斬撃を加える。
 いまブシ子がやって見せたのは、その斬撃を敵の急所に正確に当てることで痛みを感じる時間も与えずに即死させる、首討ちと呼ばれる技法。
「でも『居合い』を使うときはぁ、もう少し短いカタナを使うと聞いていたのだけれどもぉ……?」
 そう。居合いは一連の動作を一瞬のうちに行うので、取り回しがしづらいぐらいに長すぎるカタナは使われないのだ。
 いまブシ子が使ったのは、4尺以上の長さで、どちらかといえば大太刀といった方がいい代物である。
「なんでメディックがそんなことに詳しいんだよ」
「あらあら、うふふ」
 微笑むメディ姉。恐怖に凍り付く委員長。
「え、えぇと……大丈夫やったかなぁ〜?」
 カタナについた血をぬぐい終わったブシ子が、くるっと振り返り、一同を見渡した。

 体液を頭からかぶって、ドロドロべちゃべちゃなままで。
 にっこりと。

 見れば、終始無言だったカメ子も、ドロドロべちゃべちゃである。
「……あらてのローションプレイ」
 ……どこかずれている。
12B3F 614(ロリ百合):2007/05/21(月) 15:40:05 ID:Lg7X5cQH
 というわけで、ここは地下13階の回復の泉近くの地下水路である。このあたりでは前リーダーの弓男がカニの養殖とやらをしているはずだが、見あたらない。カニの出荷作業をしているのだろうか。
「魔物は出てこないと思うけど、一応私たちが見張ってるから……ブシ子ちゃん、カメ子。体を洗ってきなさいよ」
「ほな、そうさせていただきます」
 そういうと、ブシ子はきょろきょろと辺りを見回して、パーティたちから直接見えそうにない物陰を探し、そこにトテトテと走りこんだ。
 女ばかりのパーティで、毎夜のように全裸で同じ布団に潜り込んでいた彼女たちだから、いまさら裸を見たぐらいでは欲情しこそすれ、恥ずかしいとか思ったりすることはないのだが、その本性をまだ知らないブシ子は、やはり羞恥を感じたらしい。
 丁寧に着物をたたみながら全て脱ぎ去り、そっとつま先から順に泉に体を入れていく。冷たさに一瞬ひるんだが、ゆっくりと体を慣らしながら。
「ひあぁぁ……」
 腰まで浸かったところで、手のひらで水辺の処刑者の体液をぬぐい取っていく。
 未成熟な体は、磁器のような白さともろさを感じさせる。果たしてこの体のどこに、あれほどに大きなカタナを振り回す膂力が隠されているのか。
「ふあぁ……きもちええなぁ……」
 ちゃぱちゃぱと、水路を歩いてみる。
 と。
 遅れて、服を脱ぎ終えたカメ子が、ゆっくりと近づいてきた。体中につけている拘束具(自称:アクセサリ)を外すのに、手間取っていたのである。
「あ……カメ子はん……ケガあらへんかったか……?」
 初対面のときにそっぽを向かれたことがまだ糸を引いているのか、ブシ子はおそるおそる尋ねた。
「ううん……ぜんぜん」
「そっか、よかった」
 無表情のまま、カメ子は首を横に振った。
「『いあい』……すごかった」
「えへへ……まだまだ未熟や……」
 素直に照れたブシ子。そこに、カメ子が、ぎゅ、と抱きついた。
「ひょえええ!?」
「……ありが、と」
13B3F 614(ロリ百合):2007/05/21(月) 15:41:11 ID:Lg7X5cQH
 幼い二人の胸と胸が、ぴたりと密着するぐらいに、カメ子は抱きついている。背中に手を回し、口はブシ子の耳元に。
「あ、あ、あの、カメ子、はん……?」
「ありがと……」
 ぽそっと呟くカメ子。その言葉は、地下水で冷え始めていたブシ子の体に、ささやかな暖かみを伴って、しみこんでいく。
「あ、あのな、ウチ、恥ずかしいから……」
 もじもじもじ。
 ブシ子は、裸で抱き合うという行為に慣れていない。というか、こんなことされたのは初めてだ。
「は、離してえな……」
「つよいひとは……すき」
「あ、あのー……?」
「たすけてもらったから……」
「そ、それは判ったさかい、その、恥ずかしいから、離してえな……」
「ううん。おれい、するの」
 と、同時に。

 はむ。

「ひゃ……あ!?」
「は、んむ……」
 カメ子の薄い唇が、ブシ子の耳たぶをとらえた。
「ん、まむ……」
「あ、ぁ……な、何、なんなん、ぁう、んっ……!?」
「みみたぶ……ちょっと、なんこつコリコリ、してる……んま……」
 耳たぶの軟骨をもみほぐすように、カメ子の唇が蠢く。
 その口の奥では、舌が耳たぶの形をたどり始めた。
 その途端、ブシ子の背中に、電気が走った。
「ひあんっ!?」
14B3F 614(ロリ百合):2007/05/21(月) 15:42:25 ID:Lg7X5cQH
 舌は耳たぶから、耳殻本体にたどりつき、複雑な形をしたそこを、丹念に唾液で濡らしていく。
 くちゅ、くちゅと舌の蠢く音が、ブシ子の頭の中だけに響き渡る。
「あ、あかん、あかんよ、そんなの!」
 無我夢中で、ブシ子は声を発したが、カメ子はそんな訴えには耳を貸さず、逆に相手の耳を、これでもかとなぶる。
「やめ、止めてぇな……あっ、ふぁ!」
 ブシ子の聴覚が、耳をなぶられる音だけで、埋め尽くされていく。
 時折、カメ子の荒くなり始めた鼻息も混じっているが、そんなのを識別できるほどの冷静さは、とっくに奪われていた。
 ましてや自分の吐息も荒くなっているなんて、判るはずもなく。
 ブシ子はいままでの(短い)人生で経験したことのない音に、囚われていた。
「あっ、あひ、く、きゅう……っ」
「みみ……おいし……」
 息継ぎのついでに、カメ子の口からは、もう感極まった声が紡がれる。
「もっと……たべたい……」
 それは性欲なのか食欲なのか。カメ子の舌が、さらなる味覚を求めて、耳の穴の奥の方へと、舌を這いずらせていく。少しでも奥へ行こうと、先をすぼめて、精いっぱい伸ばす。
 そうすると、ブシ子の耳は、すっかりカメ子の舌で満たされてしまった。こうなっては、微かな摩擦音のみで、ブシ子の聴覚を封じてしまう。
15B3F 614(ロリ百合):2007/05/21(月) 15:44:11 ID:Lg7X5cQH
「おねが……やめ……っ」
 動かしづらくなった舌に潤滑剤を与えようと、カメ子はほんのりと温かい唾液を、送り込む。その熱が伝わってきて、ブシ子はひときわ高い声を上げた。
「あ、熱いっ、ひっ、あっ、ああっ!?」
 唾液が、とどまることを知らず、ブシ子の耳に送り込まれていく。
「や、唾っ、あかんて! やぁっ、ややぁっ! あかんよ、あかんくなるからあっ!」
「いい、よ……だめに、なって。おれいだから、えんりょせず……」
 舌を突き出したまま、カメ子の唇がそんな言葉を伝えようとする。だがその動きが、紅く染まって、唾液でつややかなブシ子の耳に伝わった瞬間。
「はあ、はぁあっあんっ!?」
 背筋をびくんと大きく震わせて、ブシ子はいままでに感じたことのない、真っ白な光に意識を奪われた。
「ぁ……あ……?」
「んぁ……おれい……耳プレイ……まずは、いちどめ」
 そっと舌を抜き取って、カメ子はブシ子の耳の中の唾液を、ちゅるちゅると吸い出し始めた。ひと啜りごとに、ブシ子の耳たぶがひくん、と揺れる。
「あ……ぅ……」
「またあとで……もういちど、おれいするの」

(つづくの……?)
16B3F 614(ロリ百合):2007/05/21(月) 15:47:44 ID:Lg7X5cQH
お目汚しでなければいいのですが、ロリカメ子と袴ブシ子のお話でした。
耳ばかり責めてて、ほんとごめんなさい。ちゃんとベッドで仲良くするシーンも、機会があれば。
17名無しさん@ピンキー:2007/05/22(火) 04:22:00 ID:IIqmOK/D
>>16
GJ! 耳責めとはまたフェティッシュな……
「あらてのローションプレイ」ワロス
18名無しさん@ピンキー:2007/05/22(火) 23:18:38 ID:FMSaI0+u
>>16
ロリ百合、誠に、誠にGJでございます!!
はむ。とそれ以降の展開でかなりキましたよ………耳責め良いですね耳責め………

いろいろな作品を見て意欲が湧きネタもあるけれど時間が無いというジレンマ
身体があと3つくらいあったらいいのに
19名無しさん@ピンキー:2007/05/24(木) 02:54:59 ID:4y5K/Djq
ところで、キャラスレにGJなまとめサイトができてるけど、今更ながら読み返すと
萌えネタ妄想山積みだね。
前スレで三竜たんやf.o.e.の妄想で盛り上がったけど、あっちだと2月の時点で
既に「狂える角鹿」っ子とかいやがる……!
20名無しさん@ピンキー:2007/05/25(金) 02:09:26 ID:uHlNfRCQ
即死防止カキコ

今日と明日はアンソロ発売か
21名無しさん@ピンキー:2007/05/25(金) 11:44:45 ID:vFoGv3dt
もうマニアックプレイとか撮影えっちとかカスメ子ダーク陵辱とかお腹一杯ですよ!
しかしカスメ子エロ可哀相だ・・・エロハッピーエンドになると良いな。
22名無しさん@ピンキー:2007/05/25(金) 11:56:54 ID:vFoGv3dt
sage忘れスマン
23名無しさん@ピンキー:2007/05/25(金) 16:49:24 ID:WqNV31/4
今更ながらプレイ開始、B8Fの5日間引き篭もりクエスト完遂。
ろくすっぽ戦わずに、泉の部屋で水浴びしながらイチャついてる光景を妄想してしまった……。


最終日になってあの部屋の秘密に気付くまで、律儀に通路で戦いつづけてたけどナー
24名無しさん@ピンキー:2007/05/25(金) 19:16:12 ID:mQDymlbz
耐久クエストで、
泉の部屋の裏技を知っていたにも関わらず、
1 回 も 入 室 せ ず に
クエスト達成した奴を知っている

「やったぞ! 一度も泉を使わずにクエストクリアしたぞー!」と
歓声あげた奴の顔は、とても爽やかでしたw
25名無しさん@ピンキー:2007/05/26(土) 10:56:38 ID:HeGvIj1n
>23
>24

おまえら5日間も泉を使わずに地下8階を過ごしたら

一 体 ど ん だ け 体 臭 す る ん だ

「やっ、やあっ……嗅がないでぇ……っ」
「やーだよ……だってまいふぇいばりっとすめ〜る♪ ……んーっ」
「だ、だめえっ!」
26名無しさん@ピンキー:2007/05/26(土) 13:08:30 ID:Qc9///ox
クエストが終わったら、帰る前に泉ですっきりさせてくればいいじゃないですか!


ついでに溜まった性欲もすっきりさせ(ry
27名無しさん@ピンキー:2007/05/26(土) 13:12:14 ID:BqNtgXGT
肉食民族なんて体臭もフェロモンのうちさ!HAHAHHA
2823:2007/05/26(土) 15:17:03 ID:t8EB3M66
>>25
いちおう身だしなみの意味も込めて、1日に1回は泉を使ってたよ。
後半に泉が干上がったりFOEが乱入してくる可能性も警戒して。実際は何事もなかったけどw
29名無しさん@ピンキー:2007/05/26(土) 21:29:34 ID:laChcGnd
某クエスト受けてから実際に迷宮に降りる前に、
クエスト挑戦者ともう一人を長鳴鶏に送った俺。

妄想行きすぎ
30名無しさん@ピンキー:2007/05/26(土) 22:14:05 ID:XfFRS/sj
決戦の前の一夜かw
31名無しさん@ピンキー:2007/05/27(日) 00:53:56 ID:ZHSCI6QE
いっそのこと八階で五日間耐久クエストを二人でクリアすればイイジャナイ
32名無しさん@ピンキー:2007/05/27(日) 02:11:17 ID:JlQn1624
>31

「いま……んぁっ、何っ……じ、時かなぁ……あふっ!?」
「余計なこと考えなくても、いいんだよ……パラくん」
「ひああっ、だ、だめですっ、そこ、だ、だめで、ひゅっ」
「んー? だめって、どこがぁ?」
「おっ、おしっ、おしりっ、きたないからっ、だめですって、ばぁっ」
「だいじょーぶよ、泉に入って、キレイキレイ、したでしょ?」
「そっ、そうじゃ、なくてえっ! おしりのっ、あな、さわらな、ひれっ、くらひゃいっ!」
「えー? ガントレットつけたままの、ふとぉい指で触ってあげると、ぴくぴくして悦んでるじゃなぁい。パラくんの、あ・ぬ・す♪」
「よろこんれなんて、いないれひゅっ、ぅあ、あきゅううっ!?」
「悦んでるわよぉ。ちゅぷちゅぷしたら、指が入って行くものぉ」
「ひょんなのっ、うひょれふっぅっ」
「嘘じゃないわよぉ。パラくんのアヌス、どんどん指が入ってくわ……5日目には、きっとガントレットごと入っちゃうわよぉ……」
「やっ、いやぁぁぁ……」
「うふふ……時間はたっぷりあるもの……アヌスを、すっごくよくしてあげるからね……」
「け、ケミひゃぁん……やめ、てぇ……」


という5日間が脳裏をよぎった。
33名無しさん@ピンキー:2007/05/27(日) 04:00:34 ID:3fanLJkA
>>29
俺、お前のこと大好きだぜ
34名無しさん@ピンキー:2007/05/27(日) 14:16:21 ID:ylHfrj67
>>29
それはきっと、とてもたいせつなこと
35名無しさん@ピンキー:2007/05/28(月) 01:42:19 ID:HzVgKli5
俺としては>>32も大好物です
36名無しさん@ピンキー:2007/05/28(月) 18:37:41 ID:fcbVAhJO
うちのギルドはabcdレンジャー以外全員♀なんだけど、
結成当初から非デコソド子と褐色パラ子が仲良し設定で、
それを眼帯レン子とメディ姉と眼鏡ケミ姉がやや大人の視点で眺めている
という当初の脳内設定がありました

今ではソド子→袴ブシ子、ケミ姉→バド子となってしまいました

セルゲームを終えた後に脳内設定をふと思い出してしまい、
酒場で1人寂しそうなソド子を幻視(ケミ姉は大人だから大丈夫だよきっと)

でここから一つエロネタを誰か発案してくれないか
なんか書きたくなってきたがどう始めたら良いものか
37名無しさん@ピンキー:2007/05/28(月) 20:12:21 ID:wLTWGtSA
寂しそうなソド子を(仲間として)心配したブシ子がケミ姉に相談するも、
いかがわしい慰め方法を教わる。
袴ブシ子「私を愚弄するか!」と憤るも、
そちらの国では知らないが、これがこの街の文化であり作法である。
そっちこそエトリアの文化を愚弄するのか、とかごちゃごちゃ言いくるめられる。
そしてその夜ブシ子は


という電波を受信した。
ってのは嘘でぶっちゃけ俺が違うキャラで妄想してたネタだが
38名無しさん@ピンキー:2007/05/28(月) 20:14:27 ID:Vwnay3Sv
39名無しさん@ピンキー:2007/05/28(月) 20:15:57 ID:Vwnay3Sv
申し訳ありません

携帯RPGスレ引越し作業の誤爆しました。
40名無しさん@ピンキー:2007/05/28(月) 20:16:49 ID:wLTWGtSA
>>957
41お気楽ご気楽 ◆DP1r10V/kw :2007/05/29(火) 00:52:54 ID:J+RaU4NR
正直に言うと、うちのギルド
ソードマンLv30台、カスメLv70だぜ?
どうやってシアワセにしろと?
42名無しさん@ピンキー:2007/05/29(火) 02:10:14 ID:5jJEfbbm
愛です
43名無しさん@ピンキー:2007/05/29(火) 07:21:29 ID:sm3/mKv4
もう強いカメ子が押せ押せでw
44名無しさん@ピンキー:2007/05/29(火) 07:35:57 ID:sm3/mKv4
sage忘れごめん
45名無しさん@ピンキー:2007/05/29(火) 15:14:33 ID:cyjEW/2k
どっかのアンソロでLV2ソド男×LV70カメ子があったぞ(エロなんて微塵もないが)
弱いのに身体を張るソド男に惚れてギルドのいじめっ子どもに呪術かけてた
46名無しさん@ピンキー:2007/05/29(火) 16:23:57 ID:n6DFeAsy
8F耐久クエストでドロップアイテムを捨てるのが後ろめたいぜ…
47名無しさん@ピンキー:2007/05/29(火) 23:25:55 ID:Lw3bNBUq
5日間クエに何も知らないLv1バードを連れて行って、
ハードな教育を重ね5日後には立派な歌姫にして
連れ帰ったウチのギルド員達…

続きが何もうかばん(´・ω・`)

>>23,24
実際はLv1のキャラをLv41にまで育て上げた挙げ句
最後にワイバーンを倒して帰ったなんてのは…俺だけか。
その後執政院行って主の居ない巣から卵持ち帰ったら
「逃げて来れたんだな」て……しかも苦労した結果がEXP0だったし……

48名無しさん@ピンキー:2007/05/29(火) 23:30:43 ID:Llh1viHX
>>46
とりあえず「ねばつく液体」は、その場で「使用」して消費したものと妄想。
おかげでウチの娘たちも、順調に調き(ry……もとい、成長しましたよ?
49名無しさん@ピンキー:2007/05/29(火) 23:35:59 ID:n6DFeAsy
5日クエ終了したぜ

そういえば彼らは何を食ってたんだろうな

>>47
俺は執政院で依頼を受ける前に卵手に入れたから
なんかよくわかんない事になった
クエスト受けてないのにクエストクリアと言われても…
50名無しさん@ピンキー:2007/05/29(火) 23:52:32 ID:/LNM/RNk
>>49
肉!!

でここはボアスピアソードでポイズンウーズをこうげき
58ダメージ
ポイズンウーズはたおれた

66ケロてにいれた

ポイズンウーズのにくがおちている
食べるのも食べないのも君たちの自由だ
51名無しさん@ピンキー:2007/05/30(水) 01:04:33 ID:lsWSnw9w
それ何て肉を食え?
52名無しさん@ピンキー:2007/05/30(水) 01:58:00 ID:z/ChExeb
>>36の設定からちょっと妄想

迷宮の全ての謎を解き明かし、凱旋する仲間を迎えに行ったソド子。
駆けつけた先には、エトリアの街に祝福されるかのような歓待を受ける仲間と、
自分の在るべき場所で英雄のように持て囃されるブシ子の姿があった。
偉業を為し得た仲間達を称える一方で、ソド子は自分が得られるはずだった
羨望と栄誉を享受するブシ子に対し、黒い感情が芽生えるのを感じていた。
そして・・・

ごめん、文才無い俺にはこれ以上無理だ OTL
53名無しさん@ピンキー:2007/05/30(水) 21:14:20 ID:QIT+Ud4h
前のスレでモリビト陵辱の話投下した者です。
すいません、遅くなりましたが二話目出来ました。鬼畜陵辱注意です。
ロダにそのまま貼り付けたので興味ある方は目を通して下さい。

ttp://w3.abcoroti.com/~eparo/sekakyu/wsb.php?mode=view&num=108
54名無しさん@ピンキー:2007/05/30(水) 22:29:47 ID:BVhusZOE
>>51
お、このネタわかる人がいるのか
55名無しさん@ピンキー:2007/05/30(水) 22:52:24 ID:2zrYy9/L
世界樹関連スレのネタレンジの広さはまさに樹海。
56名無しさん@ピンキー:2007/05/31(木) 02:36:19 ID:WNSvUnNQ
>>53
続きktkr! 待ってたよ。
ここから更に堕とされていくの期待(;´Д`)ハァハァ

まだ容量もたっぷりあるし、注意書きすればスレ投下でもOKだと思うんだけどな。
57名無しさん@ピンキー:2007/05/31(木) 13:00:06 ID:/Noj2F74
>>53
GJGJ!
俺もスレ投下でいいと思う。折角だしな!
ロリビトとかシリカとかって人気ありそうな割にネタ少ないよな
58名無しさん@ピンキー:2007/06/02(土) 13:31:07 ID:JCrEZPny
>>57
シリカは初期に結構あった反動か、最近全然ないね。
ロリビトは前スレにあった雑談ネタの、ツンデレだのドリ子捕まえて飼うだのの
ネタが忘れられん。
59名無しさん@ピンキー:2007/06/02(土) 23:58:29 ID:kCxn38Wl
>>53の話で、モリビトにオ○○○○○ルをぶっかけたキャラを見たときの俺の感想はこうだった。

さすが鬼畜陵辱系のキャラ!純愛系のキャラにできないことを平然とやってのけるッ
そこにシビれる!あこがれるゥ!

モリビトの話は確かに少ないから貴重だね。
最後の最後で少しだけ救いがある話だったらいいなあ、なんて。
60名無しさん@ピンキー:2007/06/03(日) 18:51:19 ID:fZwBqMmX
>>58
捕まって奴隷にされたのはパラ男と恋仲のメディ子じゃなかったっけ?

…もしかして、考えている対象が違うのだろうか
61名無しさん@ピンキー:2007/06/04(月) 00:08:03 ID:E22150E0
>>60
前スレ発掘してきた。自分が言いたかったのは、この雑談ネタ。

42 名前:名無しさん@ピンキー[sage] 投稿日:2007/03/25(日) 18:36:41 ID:Uet5v7GZ
なあ、モリビト少女ってツンデレの素質があると思うの俺だけ?
コロトラングルを倒された恨み、とか言いながら冒険者のことばっかり考えてて、
気づけばストーキングするようになっちゃうんだよ、きっと。
で、夜な夜なオナニーしながら、「捕まえたらコロちゃんの代わりにペットにして
飼ってやるんだから……」とか言ってるんだ。

43 名前:名無しさん@ピンキー[sage] 投稿日:2007/03/25(日) 18:48:16 ID:qw9B/jb1
確かにあの、ちょっと喋ってはさっと逃げていく態度は、まさしくツンデレ……!

「私は警告に来ただけだ。べ、別にここでおまえたちを待っていたわけじゃないんだからな!」

あの娘、一人称「私」でよかったっけ?

44 名前:名無しさん@ピンキー[sage] 投稿日:2007/03/25(日) 21:13:50 ID:wGlsDzbe
確か私でおk
飼われる事になってしまったドリ子の運命やいかに。
62名無しさん@ピンキー:2007/06/04(月) 23:07:33 ID:TOfdXdfm
しかしパラはパラでもショタパラは出番多いのにおっさんは出番ないな
枯れてる分、モミアゲに栄養がいってるんだろうか
63名無しさん@ピンキー:2007/06/04(月) 23:43:21 ID:yq9hyhgU
髭ブシドーにも愛を……
64名無しさん@ピンキー:2007/06/05(火) 00:42:17 ID:n0dROf9+
他のスレでエロパロ書いたことがある者だけど、今初めてこのゲームのエロパロ書いているんだが、キャラの名前ってパラ子とかパラ男とかじゃないと
駄目なのかい?教えてくれ
一応おっさんパラディンと髭ブシドー脇役で出すつもり
65名無しさん@ピンキー:2007/06/05(火) 00:44:35 ID:ZVurRoCM
デフォでも名前つけてもおkだけど
つけるならSS始める前に注釈が欲しいんだぜ
66名無しさん@ピンキー:2007/06/05(火) 00:45:18 ID:iAbe+KRv
別に問題はないけど途中で「誰?」って読み返さなくちゃならないのは困る
67名無しさん@ピンキー:2007/06/05(火) 00:51:05 ID:n0dROf9+
了解。いつ書き終えるか未定だけど、投下する時は注釈入れますね
68名無しさん@ピンキー:2007/06/05(火) 02:22:19 ID:NOPKb+32
独自名はわかりにくいからなぁ
脳内のみにしてくれると助かる
69名無しさん@ピンキー:2007/06/05(火) 03:26:46 ID:XJvgTj3J
とはいえ、登場人物同士が職業名で呼び合うのも違和感があったりする。
どの名前がどの職業なのか、注釈なり地の文の描写なりで
分かるようになってるのなら、自分は名前アリ大歓迎だぜ。

何が言いたいかというと>>67がんがってらっしゃい。
70名無しさん@ピンキー:2007/06/05(火) 09:10:20 ID:GP+NEh7v
登場人物の人数にもよるよな
2、3人なら、注釈付ければ全然アリだと思うが

まぁともかく、wktkとだけ言っておこうか!
71名無しさん@ピンキー:2007/06/05(火) 13:26:53 ID:/Z26ViZH
会話シーンで3人も4人もいると語調なんかがうまく扱えないから
戦闘開始と同時に何人か死なせた俺のSS。

いいんだよ! どうせ犯られるのは一人だけなんだからそいつさえ生きてれば!
72名無しさん@ピンキー:2007/06/05(火) 16:46:55 ID:hF7d+lim
>71
まさに外道ww

しかしその気持ちはよくわかる…
73名無しさん@ピンキー:2007/06/05(火) 18:51:51 ID:GP+NEh7v
仲間殺されたダク男がキレてツスクルの前でレンを襲う作品を思い出した
前々スレだったかな

そういうのも嫌いじゃない俺も同じく外道
74名無しさん@ピンキー:2007/06/05(火) 20:02:13 ID:8pB9D2ay
俺も好きだ。
件の神、帰ってこねーかな
75名無しさん@ピンキー:2007/06/07(木) 22:28:08 ID:ESrAvR0A
思い出した時にでも、続き投下してくれたら嬉しいよな
緊縛ダークハンター氏やフェチ男氏も、続きを気長に待ってる俺
76名無しさん@ピンキー:2007/06/08(金) 03:02:46 ID:qVI1f1gG
思えばf.o.e.同士をぶつけてみようと考えたこと自体間違いだった。
少年剣士…ソド少は目の前の出来事に困惑していた。
そう…猛々しい鹿が雄々しい鹿と結合している現状に。

気まずい空気が2人だけのPT内に流れる。
ソド少の耳に生唾を飲み込む音が聞こえた。
「メディ…姉…?」
音の方向、メディ姉を見るソド少。
気恥ずかしさに赤らんだメディックの顔を見上げた少年は、もう我慢できなかった。
「メディ姉!俺!もう」
そう言いながらベルトを緩め始めるソド少。
「あ…だ、だめよソド少。物事には順序が…」
言葉では拒否しつつも、メディ姉も受け入れる気満々である。
だが、ソド少がメディ姉に覆い被さろうとした瞬間
「あ、ダメ。だめ、ソド少、ダメ…」
メディ姉が抵抗した。
「そんな、メディ姉…もう我慢出来ない」
ソド少は払いのけようとするメディ姉の手にあらがい、襲いかかろうとする。
「違うの、後ろ、あ…」
メディ姉の顔が青い。
「うしろ?」
ソド少が後ろを振り返ろうとしたとき、首筋に鼻息がかかる。

雄々しい鹿が吠えた。
「アッー!!」
ズボンを脱ぎ捨てていた少年が叫んだ。
樹海は今日もhage
77名無しさん@ピンキー:2007/06/08(金) 23:38:32 ID:FaqnpINr
>>76
ちょwwwww

けど二人だけのパーティってシチュは萌えだな
実際のところ、二人だけでどこまでいけるんだろう
78名無しさん@ピンキー:2007/06/08(金) 23:58:23 ID:a7YAy5Qm
エロを書くのに理由がないと駄目なせいで、
導入部だけで既に結構な量になった俺ガイル。

…エロは難しいな…orz
79名無しさん@ピンキー:2007/06/09(土) 02:59:52 ID:saSpMLf1
なんという既視感……
一瞬見ただけで反応してしまった
この78は間違いなく俺

>>77
どこでもいけるんじゃないか?
もちろん、性的な意味で
80名無しさん@ピンキー:2007/06/09(土) 03:47:49 ID:KVRmSgJx
>>78
あれ、俺いつの間に書き込んだんだ?

俺の場合とりあえず「これまでのあらすじ」みたいな感じで
三行程度にまとめられる部分は全部泣く泣くオミットしてる。
81名無しさん@ピンキー:2007/06/09(土) 07:39:12 ID:Q5ugWImm
二人きりは好いよな…初期メンバー2人で突っ込んであっさりhageって泣いた記憶が…


全く…周りを確認しなかったのは問題ね
今、私の真上ではソド少が雄々しい鹿に貫かれて悶絶してる
「め…でぃ…ね…ぇ…」
ソド少が、菊門の傷みに耐えながら、私の秘所に 自身の棒を押し当て始めた
「ちょっと、ソド少…やめ…痛…」
雄々しい鹿の襲撃にすっかり濡れなくなっている
それでも、ぎこちないピストン運動で再び濡れてきたみたい…でも
「ソド少、抜いて、やだ…違う…いつもと違うの」
ソド少のモノを受け入れているはずなのに、その腰の動きは雄々しい鹿の動きそのもの
まるで雄々しい鹿に突かれている違和感が私には耐えられない

「ん…あ…メディ姉…きもち…いい」
半分白目のソド少が嬉しそうに鳴く…ま、ソド少が気持ちいいならいっか、このまま続け…!?
「や…あ…ひ…いやあああ」
二つに増えた鼻息に私は思わず悲鳴を漏らしてしまった
復活した猛々しい鹿が猛然と!雄々しい鹿を再び突いてきたのだ!
組み敷かれた私にまで直接伝わるほどの勢いで!

「や、あ、あ、やめ、あ、だめ、ひ、あ、ふ、あ、ああ、あ」
はげしい突きが雄々しい鹿と少年と…一番先頭となる私に襲いかかる。
「あ、あ、あああ、で、ああ、で、で、めでぃねぇ、めでぃね、あ、で」
ソド少は何か言いたげにこちらを…て
「ちょ、だめ、ソド少、我慢…して、あ。抜いて、ぬいて、や、あ、やあああ」
時既に遅し、ソド少は、ほとばしる欲望を私の中にぶちまけている
「あは、はぁ、めでぃ…ねぇ…」
果てたソド少が雄々しい鹿から抜け落ちて私にのしかかってきた。
「もう…おつかれさま、よくがんばったわ」
仕方がない…ソド少の髪をなでつつ、ここからどう逃げ切ろうかと思案していると。
…雄々しい鹿と目が合った気がした。

雄々しい鹿が吠える。
目標を私に変えたようだ。
やめて…ソド少の体液とはいえ、そんな汚れた…ちが、そんな大きいのを…
子宮まで突き抜けそう…死んじゃうしんじゃ…殺される!!
半分パニックになってきたが、逃げなければならないけどソド少が重い。
「ソド少、起きて、逃げよ、はやく」
戦闘不能状態のソド少は私の上で鉛の重りと化している。
猛々しい鹿に突かれてピストン運動で揺れる雄々しい鹿の逸物が、私を狙っている…
なんとか、ソド少を動かせそう
腰を浮かせれば、退かせれそう
腰を、うか…その瞬間、雄々しい鹿の目が光った気がした。

雄々しい鹿が吠えた。
「アッー!!」
まだ誰にも許してないのに…菊門を…よくも…
樹海は今日もhage
82名無しさん@ピンキー:2007/06/09(土) 14:28:33 ID:nHPrsDLs
ファイル数は10以上
うち、完成して投下したのが4

全て消化できる気が、まるでしません
83名無しさん@ピンキー:2007/06/09(土) 17:03:19 ID:YnQN42UD
>>76 >>81
吹くわハァハァするわで大変なことになったじゃないか!

>>82
君はそのファイルを一つずつ消化してもいいし、
全く新しい作品を勢いだけで完成させてもいい。
84名無しさん@ピンキー:2007/06/09(土) 18:42:33 ID:Ulug+02w
>77
レベル70剣特化ダクハン前衛
レベル70回復系特化メディック後衛でいってみた。
宿屋は使わず、泉は使用。
スノドリ・ケル・クイーンアント・コロ・イワオが消滅していた日付だったので挑戦できず。

13階の泉そばのワニの群れ(3匹同時に相手する羽目に)は時間がかかったが撃退
20階姫君戦に乱入してきたフォレストデモンに「騎士道精神発揮ですか?」と
ニヤニヤしながら撃退
通常モンスは思いがけずモア道場になって時間がかかった以外は苦労せず5層へ。
23階でワニにメディック食われ、プレイヤーが慌てふためいた拍子にDHも戦闘不能。

おそらく「戦後手当 7」「TPリカバリ 5」「ドレインバイト 10」が地味に効いていたとオモ。
85名無しさん@ピンキー:2007/06/09(土) 23:46:35 ID:jR5HTV0w
>>79-80
まさかこんなに俺のドッペルゲンガーがいたとは…
少し安心しつつも前書きが半分は流石にどうよ…orz

投下したくても量が量だから駄目だな。
何とか削ろう('A`)
86名無しさん@ピンキー:2007/06/09(土) 23:53:32 ID:MHVgfhUk
>>85
まだスレの序盤だし、20レス程度までなら、全然OKだと思うが。
長期連載多いスレとかだと、30レスとかも余裕であるからなあ……
87名無しさん@ピンキー:2007/06/10(日) 00:09:26 ID:TvsGSm2l
モリビトその後、の三話目が出来ました。
とはいっても非エロになってしまったので、スレ違いだと思いますのでロダをお借りしました。
ttp://w3.abcoroti.com/~eparo/sekakyu/wsb.php?mode=view&num=109
すいません、この次はエロく書きます。

>>85
こんな私もいますから、遠慮せずに書いて読ませて下さい。
88名無しさん@ピンキー:2007/06/10(日) 01:19:08 ID:HV5bMUbq
>>87
もしこれでBADエンドだったら、これ以上の鬱はない
89名無しさん@ピンキー:2007/06/10(日) 01:49:18 ID:D5eJvx3O
>>87
GJ!続き待ってます!
90名無しさん@ピンキー:2007/06/10(日) 16:23:10 ID:6mWRg7yJ
>>87
チェイスGJ!
この先、針がプラスに傾くのかマイナスに傾くのか、楽しみにしとりますですよ
91名無しさん@ピンキー:2007/06/10(日) 16:59:17 ID:FCw5uXBY
まじでどう転ぶのか先が気になるwww
ブシ男の、変に善人ぶるわけでもない感じがいいキャラだな
92名無しさん@ピンキー:2007/06/10(日) 17:52:49 ID:dlGo17Qy
>>87
話が動き始めた感じでドキドキするな……GJ!
パーティ内の微妙な緊張感がたまらん。

グッドエンドも勿論いいが、鬱展開も全く嫌いじゃない自分がいる。
93名無しさん@ピンキー:2007/06/11(月) 02:38:13 ID:now3ekV8
>>85
あんまり流れも速くないし、気にせず投稿してほしいなぁ。
気が引けるなら連載形式でマターリと。

というか容量なくなりゃB5Fに下りればいいだけさ、と思うのだが、いかがか。
94名無しさん@ピンキー:2007/06/11(月) 12:52:19 ID:u81FQGcF
>>93
お前頭良いな
95名無しさん@ピンキー:2007/06/12(火) 01:23:11 ID:PTF//X+9
>>94
ははは、それほどでも。
96名無しさん@ピンキー:2007/06/14(木) 03:31:05 ID:jhIOuWDi
>>84
自分もやってみた。
レベル70アルケ(炎雷)とメディ(殴りなし・回復特化)。
前後衛立てる意味も感じられないので、仲良く並んで樹海探索。

コロトラングルまでは余裕。
B18Fまで来て、ピクシー2匹にいきなりアルケ石化、メディ睡眠。
そのまま目覚めることもなく、硬直したアルケの目の前でメディレイプされhage。

……「石化」ってどんな状態なんだろ。
同じバステでも、「盲目」「麻痺」「混乱」あたりはエロ変換しやすいんだけどなー。
97名無しさん@ピンキー:2007/06/14(木) 03:51:43 ID:gKwj/qsu
>>96

筋繊維が徐々に石に置き換わっていく感じだ、多分(適当)
98名無しさん@ピンキー:2007/06/14(木) 11:51:37 ID:CP5vR09K
>>97
ベニー松山のWIZ小説だと麻痺の特別版みたいな描写だったな
全身が硬化して動かす事が不可能になる上に意識を完全に失う…硬直仮死状態みたいな
99名無しさん@ピンキー:2007/06/14(木) 14:52:10 ID:WmlZ1VPP
エロ的には麻痺の下位互換という感じで使いにくいよね。
無理矢理ストーリーに組み込むなら……

・裸に剥かれて恥ずかしい格好で石化→意識だけ残って大勢のモンスor市民に視姦される
・足だけ石化→モンスに追い掛け回された挙句、結局つかまって陵辱
・顔・胸・股間だけ残して器用に石化→モンスの性処理道具に

これくらいしか思いつかない。しかも酷くてスマン
100名無しさん@ピンキー:2007/06/14(木) 15:24:16 ID:N4KQj8Qy
>>96にあるみたいに、目の前で大事な人が陵辱されるのを
黙って見てるしかないってのもいいんじゃないか。
それこそ耳も塞げないし目も閉じる事ができないぜ!でも意識ははっきりさ。
やられる側的には、ほら、「いや、お願い…見ないでえ…見ちゃいやあああ」的な。
101名無しさん@ピンキー:2007/06/14(木) 17:48:27 ID:Rhts9LWe
で、大人しく従わねぇとコイツぶっ壊すぜ?的な脅しをかけられて、必死で凌辱に堪え続けるワケか
102名無しさん@ピンキー:2007/06/14(木) 17:59:35 ID:Fwsoi/BD
石化した人には意識がないと思っていて、ついイタズラをしてしまうが、
石化した方は一部始終見せられて、
今後のために真実を教えた方がいいのか黙っていた方がいいのか悩む
という軽いノリでもいけるかと。
103名無しさん@ピンキー:2007/06/14(木) 19:12:26 ID:N4KQj8Qy
>>102

仲間とはぐれ、二人きりの最中敵に襲われたパラ男とバド子。
何とか撃退するものの、石になってしまったパラ男。
途方にくれるバド子だが、夜が明ければ仲間が助けに来ると信じ、
パラ男の石造とともに一人夜を明かす。

「パラ男君…本当に石になっちゃった」
「子供っぽいと思ってたけど、よく見ると結構かっこいいよね…」
「…真面目だし…優しいし…さっきだって、私を庇って…」

バド子の指がその下半身へと動く。

「…ん…パラ男くん…」
「…やだ、私ったら…パラ男くんが見てるのに…」

無論、石造となったパラ男には彼女の痴態など見えるはずもない。
だがその動かない瞳は見開かれ、乱れるバト子を真っ直ぐに見据えているのだ。
その光景を見ただけでバト子は自らが昂ってゆくのを感じる。
割れ目をそっとなでるだけだった指先は次第に動きを早めてゆく。

「んん、パラ男くん…ぱ、ら…あん、パラ男くん…!!」

名を叫ぶ声と共に、バド子の体がびくびくと痙攣する―――。

**

幸いにも夜が明けてすぐに、仲間が迎えに来た。
メディ子の治療により回復するパラ男。
無事仲間と合流し、変わらぬ日常が戻ってくる。
ただ一つ――パラ男のバド子に対する態度が、ほんの少し変化した事を除いては。


こうですかわかりま(ry
104103:2007/06/14(木) 19:18:25 ID:N4KQj8Qy
勢いで書くもんじゃねえな…石像だろ、俺…
105名無しさん@ピンキー:2007/06/14(木) 22:39:16 ID:NVZfUT4I
よくやった、感動した!
106名無しさん@ピンキー:2007/06/14(木) 22:52:54 ID:DuJK/swB
ちょっと直投稿してきます
107名無しさん@ピンキー:2007/06/14(木) 22:58:48 ID:PVPEeRy/
盲目:アルルーナ様の事しか見えません…アルルーナさまぁ…
麻痺:アルルーナ様の唇に痺れて身体が言うことを聞きません…
混乱:アルルーナ様…私は一体どうすれば良いのですか…?
睡眠:アルルーナ様の薫りが心地よくてまどろんでしまいます…
毒:アルルーナ様を想うと心も身体も張り裂けそうです…
呪い:アルルーナ様の痛みは私の痛みなんです…!
テラー:アルルーナ様、放置プレイなんて…!命令して下さいよぉ…!
石化:アルルーナ様…!もう私を好きにしてください…!!

各種状態異常はこんな感じだったような気がする
108名無しさん@ピンキー:2007/06/14(木) 23:18:44 ID:DuJK/swB
直投稿してきました
1本にまとめて投稿しようとしたら、テキスト長過ぎて弾かれる始末
すいませんすいません長過ぎて本当にすいません

内容はショタパラ×ロリビトで、一応、純愛のつもり
やっぱり、陵辱続きだと書いてて精神衛生上良くない気もするので、たまには、ね

ということで
気が向いた方、どうぞ

http://w3.abcoroti.com/~eparo/sekakyu/wsb.php?mode=view&num=110
http://w3.abcoroti.com/~eparo/sekakyu/wsb.php?mode=view&num=111
109名無しさん@ピンキー:2007/06/15(金) 00:02:31 ID:h8Rt4rHc
>>107
素敵過ぎた
俺も飼ってください
110名無しさん@ピンキー:2007/06/15(金) 00:43:48 ID:Azg03066
>>108
感動巨編ktkr!! 超GJ!
前半の緊迫感と、治療始まってからの初々しさのギャップがたまらん。
Afterも、どこかペーソスある雰囲気がパラ男の成長感と相まってて
……やっぱり世界樹はいいなあ。
しんみり再認識してしまったSSでした。乙です!
そして赤竜たんもひそかに楽しみにしておりますよ……w

>>103
石化はじまったな!
パラ男の心境想像すると超萌えす。
111名無しさん@ピンキー:2007/06/15(金) 20:32:06 ID:xu4NdehP
>>108
ショタパラ×ロリビトと聞いて私はWikiの絵版を思い出し、足を運んでみた。
そこには想定したレスがあった。
それを見て私は「作家同士でのインスパイアって良いなぁ」
と感慨にふけるのであった。

・・・ふと、Wikiの絵に対して絵の投下者の想定した台詞が何だったか気になり
Seka-Qで少年パラディンで探し、また感慨にふけり、
しばらくして今度は妄想にふけるのであった。
112名無しさん@ピンキー:2007/06/16(土) 14:20:22 ID:dMSY7F8y
>>108
Afterが用意されてるのが好い感じだ…読後に、異常事態での気の迷いでは?と思わずに済むから…
しかし…前半はどこで転んでも陵辱と考えると…鬼畜が潜む…次は…

>>111の話を聞いて私はWikiの絵板を思い出し、足を運んでみた。
だがしかし、続かない。
113名無しさん@ピンキー:2007/06/16(土) 21:51:09 ID:dMSY7F8y
俺はダク男。今、もっともエトリアを騒がせているギルドに所属している…まあ、しがないダークハンターだ。
これでも駆け出しの頃は輝いてたんだが…今となっては毎日ガキどものお守りばかり。
全く…伐採採掘採取と完璧にこなせる癖に、こいつらと来たら戦闘はからっきし。
仕方ねえから、今日もガキどもを連れて、ちょうど樹海から引き上げるところなんだが…
「なんだありゃ」
それはあまりにも異様な光景だった。
鹿野郎には違いないんだが、あいつ、何し…てぇ!

「ん…あ…」
どうやら女が目を覚ましたようだ。
「よう」
俺はとびっきりの笑顔を向ける。
「大変だったんだぜ?ああ、大丈夫。あの鹿野郎なら俺が絞めておいたからよ」
女の目はまだ焦点が定まってないようだ、悲しいぜ。
「あ…ソド少!ソド少は??あ…どこ…あれ」
こいつ、少女漫画なら間違いなくヒーローの俺を無視かよ。
「それよりもあんたの心の傷、俺に癒させ」
「あ、ソド少!ちょ、貴方達何して!」
言葉を続ける俺を完全に無視し、女は脇に転がっていたゴミにすがりつく。
というか、ガキども、そのゴミみたいな男を棒でつついてんじゃねえ!
「でえい!お前ら帰れ!あと!そのゴミをキタザキにぶつけてろ!」
女を引き寄せ、ガキどもにアリアドネの糸を投げつける。
糸が発動し、俺と女だけが残った。

「さてと…お嬢さん、俺と遊ぼうぜ」
久々に見つけた好い女だ。
鹿に襲われてたってのは弱みになるだろうしな。たっぷりと可愛がって…
ゴカッ
「ぐあ…あっぶねーな!」
とっさにディフェンスしたから好いものの、いきなりへヴィストライク使ってきやがった。
「助けてくださったことにはお礼を申し上げます。ですが、その態度は頂けません」
戦闘態勢を解く気はないらしい。まあ、好い眺めではあるが…
「なんだ、その態度は…まあ、好いこと教えてやるよ。俺は、ボタンを閉じただけだぜ?」
ヘヴィストライクを繰り出した所為で、ボタンは全て外れている。
「へ?あ……ぃやぁ!」
鹿野郎に汚されたままの、裸体を晒していることに気づき、女はしゃがみ込んでしまった。
「なかなかそそる反応じゃねえかよ、おい!」
女の両肩を押すと、あっさりと転がった。俺はそこに覆い被さる。
「いや、イヤ、やめて…」
最後の攻撃だった、って訳だ。もう抵抗できないようだ。
俺が自らのモノを取り出すべくズボンを降ろす。
女の顔はどんどん青ざめていく。
「さて…何?」
背後、いや、真上に殺気を感じ、俺は振り向く。
「に…二頭いやが」

猛々しい鹿が吠えた。
「アッー!!」
なんで俺が…いっアッー!!
樹海は今日もhage
114名無しさん@ピンキー:2007/06/16(土) 21:56:06 ID:cFy0mCT+
相変わらず心地いい酷さだ
115名無しさん@ピンキー:2007/06/16(土) 23:18:53 ID:PdHXR1KJ
>>113
ナイスw
鹿恐ぇよ鹿
116名無しさん@ピンキー:2007/06/17(日) 00:09:15 ID:DDNm+mHa
鹿アッー!!
117名無しさん@ピンキー:2007/06/17(日) 22:07:01 ID:4V20+NIm
鹿大好きw
118名無しさん@ピンキー:2007/06/17(日) 23:42:27 ID:8fk+v+Uy
つーか、鹿は保管庫じゃどういう扱いになるんだろうかw
119名無しさん@ピンキー:2007/06/18(月) 02:24:17 ID:qlCEHZY1
新ジャンル 鹿
120名無しさん@ピンキー:2007/06/19(火) 08:16:13 ID:73brUmhc
メディ姉、白衣の下は何を着ているんだろうか。
そこで悩んで脱がせかけたまま文章が止まってしまった…

そこまでの流れや構成の都合上、場面を飛ばして脱いだ後にはできにくい
状況にしてしまったのがまずかったのだろうかorz
121名無しさん@ピンキー:2007/06/19(火) 11:36:21 ID:Qr+KPf84
黒いレースのゴジャースなのだよ
122名無しさん@ピンキー:2007/06/19(火) 11:39:46 ID:Qr+KPf84
むしろ素肌に白衣だよ
123名無しさん@ピンキー:2007/06/19(火) 13:10:37 ID:CBLo51EL
白衣の下は宇宙が広がってる。
124名無しさん@ピンキー:2007/06/19(火) 13:13:24 ID:B0LOaWBY
メディ姉は闇の子だったのか
125名無しさん@ピンキー:2007/06/19(火) 15:04:11 ID:OPV4FxG1
メディ姉は難しい、セクシー系もカワイイ系もイケそうだしな
個人的には白のレースとか希望、とか言ってみる
126名無しさん@ピンキー:2007/06/19(火) 16:57:15 ID:L16llCwI
見たんだ……見たんだよ、禁断とまでいわれた、メディ姉の……
まさか、ぬこのプリンt(ヘヴィストライク)
127120:2007/06/19(火) 17:53:45 ID:IBGLupL+
こ…この流れでは今更
「白衣の下はミニスカかショートパンツかキュロットか
ブラウスはどうする?」と迷っていたとは言い出しにくいな。
とはいえ、白衣の下はすぐ下着で問題無さそうとわかって安心した。

さて、続きに取り掛かろう。
128名無しさん@ピンキー:2007/06/19(火) 19:26:17 ID:4ocq4fq9

メディック×2という他の人が受けてたリクなんだが、
医術防御2→HP0の回避→イクの回避→
「イクのっ いっちゃうのッッ あああっ ・・・あ? あぁぁ・・・。
 そんな・・・またなの? またいけないのっ!!? お願い。いかせてっ いかせてくださいっ」
とか、
 ヘヴィストライク(性的な意味で)→スタン=失神(もちろん性てk
とか、
 メディ(♀)同士でバインドリカバリの練習のためお互いに縛ったり解いたり
とか、
 TPリカバリ+リジェネで一晩中どころかループ入り
とかネタは出てくるんだけど、文章化できないorz

リク受けてた人をwktkしながら待つしかないのか・・・
129名無しさん@ピンキー:2007/06/19(火) 20:16:35 ID:OPV4FxG1
>>128
いつの話かkwsk

しかしなんにしても、誰か別の冒険者が、君が提供したネタを拾ってくれる
・・・・・・・・・かも知れない
130128:2007/06/19(火) 21:02:06 ID:4ocq4fq9
>>129
前スレの>>580>>584>>596-600あたりの流れ。
メディは使ったことないってんで考えてみようかと思い
ネタ出ししたが文章化できな(ry
131お気楽ご気楽 ◆DP1r10V/kw :2007/06/19(火) 23:04:46 ID:EJdyQloM
リク受けてたの誰だろう…って思ったら俺じゃねえかこの野郎!
wktkまちをしないで好きに描いてくだちい…
132名無しさん@ピンキー:2007/06/19(火) 23:36:11 ID:U5lX+NFx
なんと、絵でうpしろとな>描いて
133名無しさん@ピンキー:2007/06/20(水) 00:49:47 ID:6IfuWbgW
>>120
大丈夫、>>76でソド少なんか「だが」の一文で白衣の下を脱がしきってる
というか>>113のボタンが白衣のボタンだと断り忘れた
ぶっちゃけ、どっちもどんな状況かは読者にお任せということで上の文は忘れて欲しい

個人的にメディ姉メディ子ともブラウス&スカート派、いわば女医
でも、ナース服って考え方なら白衣の下は下着のみで問題ないかと
134モリビト少女その後〜四話〜:2007/06/20(水) 01:47:57 ID:gcKmVcNh
モリビト四話目出来たので投稿します。鬼畜注意です。
興味の無い方は数レス読み飛ばして下さい。

登場人物の紹介
レンジャー アンスタン   ダークハンターデジール   メディック キュリオジテ
アルケミスト ピール    ブシドー ゴウ

「報告はこれで全部ですか?」
執政院の室長であるオレルスが、キュリオジテに確認をとる。
キュリオジテはうなずくと、書類に目を通し注釈をつけた。
「全くもって素晴らしい。我々の身近な場所に、こんな生物がすんでいるとは」
注釈された書類を手に取り、興奮冷めやらぬ声でオレルスは言った。
「これもあなた方が深部まで探索してくれたおかげです。院長にかわってお礼を申し上げます」
「それはそれは、どうも」
既に興味は他に移ったのか、キュリオジテは窓を見つめて適当に相槌を打った。
キュリオジテ達のパーティはとうとう第四層、枯レ森を抜けて更に最深部へと突入した。
今までに見たことが無い鉱物、魔物を発見し、今日はその報告に来ているのだった。
「これからまた迷宮へと赴くのですか?」
「いえ、今日は行きません。毎日潜っていると疲れちゃいますしね。
 当ギルドでは数日に一度、休日の日を設けています」
「なるほど」
キュリオジテはオレルスに向きなおし、やれやれといった格好をする。
「まあ、私はていのいい雑用係で、こんな事を色々やらされていますけどね」
それを見てオレルスは、ははと笑う。
「我々の為に冒険者の方にはお世話をかけています。今日はゆっくりと休まれてください」
「そうしたいのはやまやまなんですが…」
言いかけてキュリオジテは窓へ向きなおす。
「これから酒場に行かなければならないんですよ、いやはやまったく」
「酒宴の予約とかですか?」
「いやいや、ちょっとした調査をお願いしてましてね。経過報告という奴です。
本来なら自分でやるのですが、何分探索も忙しいのでね」
「なるほど、色々と忙しいのですね」
「ええ、忙しいですよ、私達は色々とね…」
窓の先に見える青空はいい天気だった。
柔らかい日差しは、エトリアの街に住む者に分け隔てなく降りそそいでいた。
135名無しさん@ピンキー:2007/06/20(水) 01:48:41 ID:gcKmVcNh
私は、今まで居た部屋とは違った部屋に移されていた。
簡素な調度品があるし、毎日食事は出る。
質素ではあるが服を着せられ、時に入浴をさせられる。
監視付きではあったが待遇は良くなった。
待遇が良くなった?

―――あなたはすでに我々の財産なのですよ―――

ここに移されてきた時にニンゲンが言った言葉を思い出す。
待遇が良くなった、それは違う。
ただ単に、お気に入りの品を着飾っているに過ぎないのだ。
私はまだニンゲンに使われる道具の地位を脱してはいないのだ。
ここを出られねば、待遇など関係はないのだ。

―――しばし辛抱を、我々の興味が失せれば解放します―――
  ―――そうすれば、貴方の仲間の元へと放しましょう―――

更にニンゲンが言った言葉を反芻する。
私はモリビトだ、森と同胞を護る使命を受けたモリビトだ。
同胞が生きているのなら、使命を果たさなければならない。
もし、同胞が生きていなくても―――
「確かめずに、ニンゲンのいいなりになってたまるか」
今の私には、それが生きている理由だった。
解放はしてくれるかもしれない、しかし機を見て脱出は図らねばなるまい。
思案にくれていると、扉が開いた。

「よう、元気にしてたか」
入ってきたニンゲンが厭らしく笑う。
たしか、コイツはアンスタンとかいった奴か?
名前なぞどうでもいい。どうせ私を嬲り者にしにきたのだろう。
やるならさっさとすませるがいい。
さめた目で睨み返すが、ニンゲンは意に介さずに話しかけてきた。
「久しぶりの再会だってのにそんな邪険にするなよ。今日はお前にいい話を持ってきたんだぜ。
出ろ、外にだしてやる」
外に出す、という言葉を私は聞き逃さなかった。
まさかこんなに早く?
私の反応が面白かったのか、更にニンゲンはヒヒ、と笑う。
「まあ、それなりの準備は必要だがな」
136モリビト少女その後〜四話〜:2007/06/20(水) 01:49:30 ID:gcKmVcNh
外は既に日が高く昇っていた。
私はふらついた足取りで陽の下を歩いていた。
私の数歩先をニンゲンが歩いている。
ニンゲンの手には革の紐が握られていた。
そして私の首には革製の首輪が巻きついていた。
「どうした?ひさしぶりの外だぜ?はやく歩けよ」
そういってニンゲンは革紐を引っ張る。
革紐は首輪につながっていて、私はそれに引っ張られ、ふらふらと前に進むほかない。
私は頭に獣の耳を象ったカチューシャをつけ、ニンゲンに首輪を引っ張られ、
尻の穴に入れられた獣の尻尾を揺らしながら、裸で歩いていた。
今の私は、ニンゲンに飼われるペットにすぎなかった。

ニンゲンは私にこれらの装飾具を投げつけ、服を脱ぐように命令した。
嫌々ながらも従うと、ニンゲンはマントとフードを被らせ部屋を出る。
人目を避けながら街外れに出ると、マントとフードを脱がされた。
今日は、私の散歩の日らしい。
「ただうろつくだけじゃツマラナイからな」
そういってニンゲンは、紐を引っ張り、散歩を始めた。

ふらつきながら歩く私にむかってニンゲンが話しかける。
「どうだい?散歩は楽しいか?」
下卑た笑みをうかべながらの質問に、私は答える余裕はなかった。
私とニンゲンの歩幅が違いついていくのがやっとだったからだ。
無視されたと感じたのか、ニンゲンは革紐を強く引っ張った。
バランスを崩し、私は前のめりになって両手を地についた。
四つん這いになった姿は犬そのものだった。無様な姿に悲しくなる。
「おい、御主人様が聞いているんだから返事ぐらいしろよ」
上から見下ろし、侮蔑と多少怒りのこもった声でニンゲンは言った。
だが、すぐに愉悦が混じった声に変わる。
「…そうだな、お前の姿見て良い事思いついた。返事はワンだ」
「…な…に?」
疑問を浮かべた私に蹴りが飛んできた。たまらずに私は崩れ落ちる。
「返事はワンだ。わかったな」
胸に怒りが湧き上がったが、今の私には何も出来ない。
怒りを秘め、搾り出すように私は答えた。
「わ………わん…」
「もっと大きな声だ!」
「わ…わん!」
「よぅしよし、いい仔だ」
ニンゲンは私の頭を撫でて、懐から小さな円盤を手に取った。
そしてそれを遠くへ放り投げる。
訝しげに上目遣いで見つめる私にニンゲンがいい放つ。
「どうした、取って来い。イヌはできるだろ?」
「…キサマッ…!」
口答えした私にまた蹴りが飛んできた。
「覚えの悪いメスイヌだ。返事は、ワン、だ。わかったな」
「わ…わん!わんわん、わん!」
「よし、じゃあ取って来い」
「わん!」
私は投げられた方向に向かって駆け出した。
137モリビト少女その後〜四話〜:2007/06/20(水) 01:50:36 ID:gcKmVcNh
数十歩ほど走ったであろうか、茂みの先に円盤があった。
そこに向かって更に足を早める。
円盤の落下地点に到達したが、私はそのまま通り過ぎる。
後ろを振り向くと、ニンゲンは間抜けに眺めているだけだった。
よし!
私は両足に力をこめ、再び走り出す!
目指すは街外れに見える目的地、迷宮の入り口!
そこに向かって全力で私は走る!
迷宮に入れば、そうやすやすと追ってはこれまい!
迷宮への洞穴がだんだんと近づいてくる!
よし!奴は!?
振り返って見ると、奴はまだその場を離れないでいた。
いける!
そう思った次の瞬間、逃げ切れると思っていた私の全身に衝撃が走った。
「む…ぐ…」
激痛を感じながら、私は意識を失った。

「気がついたか?」
倒れている私にむかって声がかけられる。
目をあけると、ニヤニヤと笑うニンゲンがいた。
「頭の悪いメスイヌだぜ…いいか?俺のサジタリウスから逃げられる奴はこの世にはいない」
そして私の腹に蹴りを入れはじめる。
「まったく!アタマ!悪い!イヌだぜ!目を放すと!すぐ!これだ!」
「あぐっ!げふっ!ごほっ!けはっ!いぎっ!おごっ!うぐっ!」
全身に痺れが走り、なすすべもなく翻弄される。
暫くして気が済んだのか、息をつきニンゲンが言った。
「自分の立場がわかったか?メスイヌ?」
「…う……は………ワ…ワン…」
…私は何をしているのだろう。両目から涙が止まらなかった。

身体が回復し、動けるようになると、ニンゲンは円盤を突きつける。
「いいか?今度はちゃんと取ってこいよ?」
そういって円盤を遠くへ放り投げる。
私は、今度は大人しく取りに行った。
138モリビト少女その後〜四話〜:2007/06/20(水) 01:51:53 ID:gcKmVcNh
「ワン…」
両手でうやうやしく円盤を差し出すと、それをニンゲンは払いのける。
地面に落ちた円盤を呆然と見る私にむかってニンゲンは言った。
「おまえバカか?手で持ってくるイヌがいるか?口で咥えて来るんだよ!」
そういって円盤を手に取り、放り投げる。
「おら、行って来い!」
「ワ、ワン!」
私はまた駆け出した。涙が止まらなかった。
視界がぼやけて来た、手と胸に冷たいモノが落ちてくる。
手で涙を拭いながら円盤を探す。
あった。
それを口に咥え、ニンゲンのもとへと戻る。
円盤を口に咥えて戻ってきた私に向かって、ニンゲンは冷然と言い放つ。
「…イヌにはイヌの格好があるだろ?『取ってきました御主人様』って格好がよ?」
私はしばらく考え、その場にしゃがみ込んだ。
そして両手を丸めて胸の前に持っていき、上目遣いでニンゲンを見る。
「もっと楽しそうにしろよ、尻尾を振るだろ?嬉しい時は」
私はその言葉を聞いて腰を大きくくねらせる。
尻の穴に差し込まれた尻尾が跳ねて、腰や太ももに触れる。
涙でよくは見えなかったが、私の行動にニンゲンは満足したようだった。
「はい良く出来ました」
私の頭を撫で、口から円盤を奪う。
まばたきして視界が開けた私が見た者は、本当に楽しそうに笑っていた。
「運動して疲れたろう?ミルクをやるよ」
すでに興奮していたのか、いきり立った剛直が私の口に突きこまれる。
「おい舌が動いてねぇぞ!仕方がねえな!」
両手で顔を押さえてニンゲンが腰を突き上げてくる。
喉の奥まで突きこまれ吐き気がこみ上げてきたが、憔悴していた私は
ただそれにあわせて顔を動かす事しか出来なかった。
「物覚えの悪いイヌだぜ!さんざん教えただろ!」
剛直へ舌を這わそうとするが上手くいかない。
ただ動きに合わせて顔を前後に動かす。
入ってくる時はなだめる様に力を抜いて、剛直を受け入れる。
出る時には謝るように吸い上げ、剛直を慈しむ。
それを続けていると、不規則に突き上げていたニンゲンの腰が
だんだんとスムーズに、規則的に動きはじめた。
呼吸が出来るようになった私は舌を使いはじめる。
亀頭を舌で受け止め、そのまま根元まで這わせる。
そして裏筋にそって亀頭の元へと戻り、舌を回転させるように舐める。
ニンゲンが激情のではなく喜悦の荒い声を出しているのを耳にした私は
剛直から一旦口を離し、鈴口に口づけをする。
もちろんそのまま吸い上げる事も忘れない。
背に熱い日差しを感じながら私は奉仕を続ける。
だいぶ日が高くなっていた。もう昼頃だろうか。
日差しの下、荒い息を吐きながら二匹の動物が情交に耽っていた。
「おらいくぞ!遠慮せずにたっぷり飲めよ!」
思う存分私の口を蹂躙した剛直から熱い液体が迸った。
喉の奥にソレを感じながら私は崩れ落ちた。
ニンゲンは荒い息をはきながら余韻を私の身体に振り掛ける。
「はぁ…はぁ……そうだ。帰りは、らしく四つん這いでいくか?」
「……ワ………ン…………」
139モリビト少女その後〜四話〜:2007/06/20(水) 01:54:02 ID:gcKmVcNh
以上で四話目おわりです。長文スミマセンでした。
140名無しさん@ピンキー:2007/06/20(水) 07:25:49 ID:tyBFezaN
>>139
お前神だろ?そうなんだろ?
犬があるとは思わなかったぜ!超GJだ
141名無しさん@ピンキー:2007/06/20(水) 09:20:14 ID:qATNJOVp
>>139
アンスタンに殺意を覚えるとともに、もっとやってくれ!とも思ってしまうジレンマ
それにしても素晴らしい今日のわんこ、GJとか言いようが無いだす
142名無しさん@ピンキー:2007/06/20(水) 22:15:43 ID:ewiGHopy
早く助かってくれ……
143名無しさん@ピンキー:2007/06/20(水) 22:17:41 ID:n6cIOArn
>>139
うおおイヌモリビト! エローーい!! GJ!
容赦のない鬼畜っぷりがたまらん。
144名無しさん@ピンキー:2007/06/21(木) 01:51:42 ID:AqMuWH8M
なんというイヌビト!この屈辱は洗脳されかねない恐怖
おのれアンポンタン(名前覚えてない)何時か貴様の尻の穴に…
コロちゃんの背骨を軸にした尻尾をぶち込んでやアッー!!(尻尾蹴られた)
くうふう「わ…わん」…生きて、やることが増えたようだ…ニンゲンにも屈辱をアッー!!ワンワン

感情移入しすぎました。なんという鬼畜め!(褒め言葉)
145名無しさん@ピンキー:2007/06/21(木) 17:31:07 ID:hhqkYcwf
アンスタン「どうだ?人間様に種付けしてして貰えるなんて最高だろ?」
モリビト少女「あ…ぐぅぅ……やめ…」
アンスタン「犬の返事はワンだ…ろ!」
ギリィ!
モリビト少女「あぐぅ!か…は……ゴホ!ゴホ!」
アンスタン「少しは自分の立場を理解できたか?」
モリビト少女「う…うぅ……わん…え?」
アンスタン「おいまだ解らな…へ?」
鹿「ふしゅるぅぅぅぅぅ!」
アンスタン「アッー!!」

よしスッキリ!すっげぇ鬼畜内容ゾクゾクしました!
146名無しさん@ピンキー:2007/06/21(木) 18:09:16 ID:KzzqXIHH
畜生めww
147名無しさん@ピンキー:2007/06/21(木) 18:26:35 ID:BodMRRaM
「なあB2F…い か な い か 」
「バステが混乱になっていますが、何かありましたか、リーダー?」

>>142
その気持ちは分かりますが今しばらくご辛抱を
あと五、六話ぐらい投下したらモリビトはラクになります。
148名無しさん@ピンキー:2007/06/21(木) 21:33:57 ID:ngvodoMw
>ラクになります。

悪い方を想像してしまった
149名無しさん@ピンキー:2007/06/21(木) 22:11:40 ID:TWn95zb+
>>148
それもまたアリか・・・・・・・・・と思ってしまったオレは間違いなく外道
ともかく、wktkしつつ続きを待ってます
150名無しさん@ピンキー:2007/06/22(金) 09:44:10 ID:w/tzewKt
最後はさイヌビトは旅回りの見せ物小屋に売り飛ばされちゃうんだ
そして旅回りの先のある村の見物客の男の子がイヌビトの事を好きになって後先考えずに連れ出して逃げちゃうんだ
見知らぬ土地での未来なき逃避行
そんな中で幼く拙い男の子の親切に次第に頑な心を溶かしていくイヌビト
そして確実に背後に迫っている追っ手
二人でいられる最後の時間を感じたイヌビトは涙目で焦る男の子に優しく子犬のようにすり寄っていく。月明かりが落とす影の下で慰め合う動物のように重なっていく二つの影…
そして唐突にそして荒々しく訪れる別れの時…
朝日の中で引き裂かれる二人
無数の手によって連れ去られながらも静かに優しい目で男の子を見つめるイヌビト
それとは対照的に無様に泣き叫んで大人の暴力に打ちのめされて己の無力を噛み締める男の子…
すべてが過ぎ去り男の子に残ったのは一瞬で過ぎ去っていった初恋とも呼べぬ程の甘くも苦い日々の思い出と一つの噂

いわく世界樹の迷宮と呼ばれる遺跡にモリビトなる人に似て非なる者たちあり

そこにいるのは彼女ではない。しかし自分は彼女がどういう存在だったのか?他にも彼女のような境遇の存在がいるのか?それを確認する義務がある
そういつの日か再びまた彼女と巡り会うために…



そしてエトリアの街に一人のパラディンの少年が辿り着くのはそれから5の月日が過ぎてからの事だった…


みたいな悲恋キボン
151名無しさん@ピンキー:2007/06/22(金) 09:49:19 ID:WBLDFlI/
>>150
それは君が書きたまえ!さあ、ペンを取るのだ!


まあ、何だ、助かって欲しいとか、逆に助からないで欲しいとかそういうのも含めてだが、
神の作品がいかなるものなのか、静かに成り行きを見守ろうではないか。
作者が読み手に意見を求めるなら別だけど。
152名無しさん@ピンキー:2007/06/22(金) 12:39:19 ID:GBRfmKdO
>>150
YOU、いっそ許可取って三次創作しちゃいなよ
153名無しさん@ピンキー:2007/06/23(土) 00:45:04 ID:Lky5XovY
モリビトの人、筆はやいですね……。
そして>150に期待。


たぶん断続的になりますが、投下します。一月ほど前にリク募集した件。

投票してくださった方々とスレ住人に捧ぐ。
154名無しさん@ピンキー:2007/06/23(土) 00:49:20 ID:Lky5XovY
「Spoiled Child」


>Main Characters

ユエ
 女ロリバード。シトナの弟子。明るく前向きな7歳。

シトナ
 男金髪レンジャー。幼女にも妹にも振り回されている15歳。


>Sub Characters

マリス
 女ロリメディ。シトナの妹。大人しく真面目だが、こと恋愛についてはエキセントリックな13歳。

イサナ
 女デコパラ。落魄した名門の出であり、未だ世間ずれしていない26歳。


注:3階層の描写を含む。ペドもの。エロまでは長い。和姦だが13歳未満なので強姦扱い。前作「Roundabout Song」より時間軸的に少し前。
155SC:2007/06/23(土) 00:53:06 ID:Lky5XovY
■第1話

 エトリアにある、とある小さな宿。迷宮に挑む冒険者の一派、“カヴン”は、
その宿の中庭を訓練場所として利用している。その日は何人かのメンバーが武装の
手入れなどをしていた。

 弓の弦の補強剤が乾く頃を見計らって戻ってきたシトナは、自分の得物が見当
たらず、首をかしげた。
「イサナ。ここにあった弓を知らないか?」
 問われ、大盾を磨く手を止めて、イサナと呼ばれた女性は顔を上げた。流れる
ような金髪をうっとうしげにかき上げ、簡潔に答える。
「あぁ、すまないな。処分してしまった。夕方までには買いなおしてくる」
 シトナは腕組みしてその返答を何度か反芻する。
 離れたところで型稽古をしているブシドーの少女が目に入る。納刀から居合いの
構え。抜き付けて貫突。身を返して首討ち。鋭さにはやや欠けるが、以前よりも
練れてきている。
「……処分したって?」
「くれてしまった」
「誰に」
「恵まれない子供に。
 無断ではあったが、気にするな。お前だってそうしたはずだ」
「そんな無茶な理屈があるか」
 弓は、同じものを買いなおせばすむというものではなく、自分に合わせて調整
しないと命中精度が出ない。迷宮では遠射や狙撃の機会は、ほぼ皆無ではあるが、
かといってどうでもいいとは言えない。
 もう少し食い下がろうとしたところで、白衣の少女がやってきた。
「どうかしたんですか?」
「あぁ、マリス、手間をかけた」
 イサナが顔を上げて答える。
 いえ、と答えて、マリスはイサナに小さな金槌を差し出す。
「お前にも謝らなくては。干していた服な。人にやってしまった」
「ええ? 誰にですか?」
 と、マリスがびっくりして聞くと、イサナは「恵まれない子供に」と、さっきと
同じ答えを返した。
「気に入ってたんですけど……」
 マリスは不満そうというよりも、困惑したように言う。ちなみに洗濯中だった
のは、以前は冒険中に着ていて、今は部屋着代わりにしていたチュニックだ。
「すまない。新しい服をプレゼントするから許してほしい。後で買いに行こう」
「……イサナさんがそこまで言うなら、構いませんけど。
 お兄ちゃん」
 と、シトナの方に目を向ける。彼女が生まれる前からのつきあいなので、視線
だけで何を言いたいかが分かる。

 ――相手によっては古着を着られるのが嫌なので見てきて。
 ――面倒くさい。っていうかどこにいるかも分からないのに無理だろう。
 ――いいから行け。

 いまだ稚気の残る小動物めいたつぶらな瞳のくせに、兄に対しては容赦がない。
シトナはため息をついて了解した。
「イサナ。せめてヒントを」
「私の勘では旧市街だ」
 短い言葉の応酬。こちらは付き合いは短いが、何度も死線をともにくぐった仲間
ゆえだ。
156RS 5:2007/06/23(土) 00:58:45 ID:Lky5XovY


 エセ聖騎士の勘しか当てがないが、結果を出さないとマリスが拗ねる。シトナは
とりあえず旧市街へと足を運んだ。
 このあたりは、エトリアで世界樹の迷宮が発見された後、流入してきた荒くれも
のどもが最初に入ったあたりの土地だ。スラムとは言わないが、粗製濫造された建
物も少なくはなく、今となってはどことなく錆びた鉄のような雰囲気がある。
 当然というべきか、やはり弓をかついだ人の姿は見えなかった。そもそも通行人
もほとんどいないが、たまに道端に座り込んでいる者がいる。彼らの多くは、迷宮
で大怪我をして働けなくなった冒険者だ。ほんの一握りの成功した冒険者や商人の
影には、多くの敗者がいる。シトナたち“カヴン”は、幸い大きな被害を出すこと
もなく、着実に冒険者としての実績を積み重ねていっているが、明日は我が身とい
うこともありえない話ではない。
 彼らの前に硬貨を放ってやって、聞き込みの真似事をしてみるが、特に情報は得
られなかった。
 そんな風にして狭い通りを歩いていると、石塀の上にいた猫と目があった。
 そういえば森には虎だの狼だのはいても、犬や猫はいなかった気がするな。巨大
な猫は嫌すぎるが、などとシトナは間の抜けたことを考えている。
 やがて猫はふいと目をそらし、こちらに興味を失ったように行ってしまった。
 なんとはなしにその後を追ってみる。

 とん、と猫が塀から飛び降りる。そのまま悠々と歩いていき、やがて猫は崩れか
けた門のある家に入っていった。
 廃屋とはいえさすがに中までついていくわけにもいかない。シトナは足を止める。
 と――前庭の半ば野生化しかけた植木の先、曇ったガラスの向こうに、見慣れた
曲線のフォルムがあった。時々ひょこひょこ動くところを見ると、誰か弓を持って
る者がいるらしい。
 シトナは少し躊躇したが、あれは自分の弓だろうという確信はあり、(というの
も、有力な冒険者である彼らは、装備もそれに相応しいだけ高額なものを揃えてい
たので。)庭先へと足を踏み入れてみることにした。
 少し入っただけで荒れた様子が分かる。壁に塗られた白いペンキは剥げかけ、灰
色に変色した木材の地がところどころ見える。石の柱は、下の方は割れてその隙間
から雑草が顔を出していた。
 ガラス窓と蜘蛛の巣の向こうに、幼い女の子の姿が見えた。身長は彼の半分もな
いかもしれない。手にした短弓はほとんど長弓のように見え、樹海の植物で編んだ
ドレスは、ところどころぶかぶかなのをピンで無理やり留めている。鰐皮のマント
だけは、イサナが切ってやったのか、ちょうどいい丈になっている。

「見て、ママ! ユエ、ぼーけんしゃになったの!
 だからね、もうおくすりだってごはんだってだいじょうぶだよ」

 彼女の向かいには、粗末な木の寝台があって、痩せ窪んだ顔の女が寝ていた。開
かれたままの瞳を見るまでもなく、死んでいることが分かった。
 女の子の精一杯の呼びかけは続いている。これから森へ行ってすごい宝物をたく
さん見つけてくる。ずっと下まで行く。土の中のもっと下まで行く。ユエは強いん
だから大丈夫。ぜったいに泣かないし、ママをぶつあいつが来てもやっつけてあげ
る。だからもう大丈夫。ユエは強いから心配ないよ。
157SC:2007/06/23(土) 01:01:21 ID:Lky5XovY

 おおよそそのような内容のことを、シトナは目を伏せて聞いてた。時折、この街
には栄光と同数の悲劇があるのではないかと思う。帰らざる恋人。独り生き残った
男。ひたすら木を伐り鉱石を掘りつづけるだけの奴隷。
 彼は手を上げかけ、一度下ろし、もう一度持ち上げて、窓をノックした。
 女の子がこちらに顔を向ける。顔色がよくない。衰弱しかけている。
「だれ……?」
「君が会った、長い髪のお姉さんの友達です」
 できるだけ優しい声をつくる。
「入ってもいいかな?」
 女の子は黙って彼を見ている。
 シトナは窓を開けて家の中へと入った。ベッドの方を手で示し、
「きみのママ?」
 と聞くと、女の子はこくんと頷いた。
「パパは?」
「いない」
「そう」
 シトナは、儀礼的な動作で死者の唇にネクタルを流し込み、しばし待った。
 予想通りではあったが、何も反応は起きない。蘇生薬にも限界はある。
 彼女のまぶたを閉じてやり、ひざをついて、その魂の安らかならんことを祈る。

「ママ、もう起きないの?」
 いつの間にか隣に来ていた女の子が聞く。シトナは頭をなでてやった。亡骸に話
しかけながらも、母が目覚めないことは分かっていたのだろう。
「そろそろ天国につく頃でしょう」
 シトナは女の子を抱き上げた。羽のように軽いのが哀れだった。
「葬儀をしなければ。……お葬式は分かりますか」
 シトナはあくまで優しく穏やかに聞く。うん、と女の子はうなずく。
「一回、隣のおじいちゃんのときに、いったことあるよ」
 その時に食べた、おいしかった食べ物のことをしゃべり出す。
「そう。ええと、ユエちゃんでよかったのかな。何か好きな料理はありますか? 
宿に行ったら一緒に夕食を。それから、今夜はゆっくり眠って、休んで」
「…………ママは?」
「すぐに迎えにきます。先にユエちゃんを。ママは俺ひとりでは運べないからね」
「ユエも手伝うよ!」
「ありがとう。でも大丈夫。うちには力持ちがいますから」

 それからシトナは宿に戻って、彼女に甘い飲み物と暖かい食事を出し、“カヴン”
の何人かに協力を求めた。
 施薬院と提携している業者に僧侶と墓地を手配させ、執政院にしかるべき届を提
出した。遺体には適切な処置を施させた。近所の者の聞き込みと執政院の記録から
親類縁者を探したが、そちらは係累見つからずという結果だった。
158SC:2007/06/23(土) 01:03:43 ID:Lky5XovY


 その夜、シトナはユエが眠るまで傍にいてやった。涙の後をそっと指で辿ってか
ら、自分の部屋へ戻る前に茶でも淹れようと、階下のロビーへ降りた。
「お姫様の様子はどうだ」
 と、声をかけてきたのは、イサナ。
「一応は落ち着いてる。……俺にも一杯くれ」
「どうだ、私の言ったとおり、弓はくれてやることになったろう」
 シトナは肩をすくめる。
「確かにな。ああ、いや、あの子の装備は近いうちにシリカ嬢に頼んで新調するが。
メンバーの武装は、ギルドの金庫から支弁するのが習いだ」
「ん? “カヴン”に入れるのか? あんな小さな子を? 面倒を見る、くらいは
言い出すとは思っていたが」
「すまないが、その点で議論する気はない。彼女が求め、俺が承認した。これはマ
スターとしての決定だ」
 ふん、とイサナは鼻をならした。といってもバカにしているわけではなく、面白
がっている。
「君もあの子も物好きだな。イニシエーションはいつにする」
「というか、この件では俺はむしろ文句を言いたいんだ。イサナ、彼女をあのまま
放っておいたら死んでいたぞ。なぜ保護しなかった」
「最初あの子が来たときは、我々に憧れていて仲間に入れて欲しいと、それだけの
話しか聞かなかった……というか、なんだか事情がありそうだったので深入りは避
けた。まさか天涯孤独になっていたとは。あんな状況だと分かっていたらそれなり
の手は打ったさ」
「にしても他にやりようがあるだろう。装備だけ与えて放り出すか普通」
「ははは、そういじめてくれるな。不幸な人間も貧しい人間も多い。袖すりあった
だけですべてを助けていたら、半月で金庫が空になるぞ? 総てを救い給えるのは
神だけだ。だから私は稼ぎの一部を教会に献じる」
 ついでに言えば、彼女は施薬院にも幾ばくかの寄付を行っていた。イサナは間違
ってはいない。成り行きを楽しんでいる様子なのが気に食わないが。
159SC(第1話終わり):2007/06/23(土) 01:05:51 ID:Lky5XovY
「エセ聖騎士め……。まあいい。とにかく、当面あの子の面倒は見る。教育も受け
させる」
「そして冒険にも連れ出す?」
「……本人の希望は尊重する。あの子の気が変わるまではその方向で行く。危険な
探索には出さないが」
「どうなっても後悔しないか? 子供だぞ」
「どうせうちの半数は子供だ」
「言われてみれば、大人はクドゥとセシル、私と君――四人だけか」
 くつくつとイサナは笑う。なんとも素敵だな。
 だがシトナは不審そうに眉をひそめた。
「なぜ俺も入っているんだ」
「…………? 当たり前だろう。違うのか?」
「俺は15だ。まあ、大人と言おうと子供と言おうと、大して意味はないが。どう
せ年齢で測れるものなどたかが知れてる」
「……なんだと?」
 イサナは口をぱくぱくさせている。彼女がこれほど動転したところは見たことが
ない。シトナは少し溜飲を下げた。
「嘘だろ!」
 だん、とテーブルに拳を叩きつけ、勢い良く立ち上がる。
「なんだ、四六時中一緒にいるのに気づいてなかったのか。俺の演技も捨てたもの
じゃないな」
「く、このふてぶてしい態度で私より十も下だったのか!?」
「イサナ、苦しい」
「だまれ、この……この、無礼者!」
「首をしめる方が無礼だろ。……ああもう、離せ!」
 どうにかふりほどくと、イサナはテーブルにつっぷした。
「ちなみに何歳だと思ってた?」
 からかう声でシトナが尋ねる。
「……てっきり少し上くらいだと」
 うめくようにイサナが答える。
「それはまた。そういえば、最初、やけに礼儀正しい人だと思ったのだが、長幼の
序を守ってくれていたのか」
「ちょっとそこに直れ。今、シールドギロチンという新しいスキルを思いついた。
ヒスノの首討ちとどちらが強いか実験台になれ」
 残念ながらパラディンのスキルバリエーションに即死攻撃は増えなかった。上階
から泣き声が聞こえてきたからだ。イサナは舌打ちして上を指差した。
「姫君がお呼びだ。行ってやれ」

 もちろん彼はそうした。ユエが再び眠りにつくまで、彼女をあやし続けた。
160名無しさん@ピンキー:2007/06/23(土) 16:37:00 ID:MLlXCcHG
鳥男(右)受けきぼんぬ
女体化ハァハァ(´Д`;)


正直男のままでもいい
161名無しさん@ピンキー:2007/06/23(土) 16:47:53 ID:4fj4WEFK
フォレストデーモン女体化受け…
162名無しさん@ピンキー:2007/06/23(土) 16:48:45 ID:MLlXCcHG
あれ、左か?
いやこっちからみると左だけど
ん?やっぱ左か?
あ、茶髪のほうっていえばいいのか、うん。



アッー!
163名無しさん@ピンキー:2007/06/23(土) 16:55:04 ID:W6lKqACq
ttp://www3.uploader.jp/user/sekaijyu/images/sekaijyu_uljp00024.jpg

確認するが、左じゃなくて右なんだよな?
マニアックだぜ…アンタ…
164名無しさん@ピンキー:2007/06/23(土) 16:56:01 ID:W6lKqACq
うわお、リロードしろ自分
165名無しさん@ピンキー:2007/06/24(日) 00:09:29 ID:yz9BGc9O
>>153
続きwktk
166名無しさん@ピンキー:2007/06/24(日) 00:19:06 ID:zGkyqydK
>>159
新作ktkr、シトナがクールカッコ良いです
ワクワクテカテカしながら続き待ってます
167SC:2007/06/24(日) 02:35:35 ID:So5pKZIu
■第2話

 ユエが“カヴン”に拾われてから、数ヶ月が過ぎた。
 彼らはさまざまな問題を、ひとつひとつ根気強くクリアしていき、やがて新しい
生活のリズムを確立した。
 ユエは冒険者として、吟遊詩人――バードを目指すことに決めた。歌唱スキルは
“カヴン”のもう一人のバードであるセシルに、時々レッスンをしてもらえるよう
頼んだが、基本的にはシトナに師事して、冒険者としての探索技術と、自衛のため
の弓術などを中心に学んでいる。


 シトナとユエは例によって宿の庭で訓練していた。
「野伏の弓とは即ち、足・貫・中・理・久」
 平坦で硬質な声で、シトナは淡々と講義をしている。
「足。最も肝要なるは腕にあらず足なり。迷宮における弓使いの戦いは、位置取りの戦い。
 味方に当てず、離れすぎず、確実に敵を射抜く。そのためには誰よりも速く。戦
いを制するのは常にスピードなのだから」
 ユエは小さな弓を構えている。
「貫。いかなる矢も貫かざれば甲斐なし」
 ややたどたどしいところを残しつつも、それなりにさまになってきている。
「中。あたらざる矢もまた然り」
 弦音。風斬り音。底を抜いた桶に張られた紙に穴の空く、破裂音。
「理。力の法則を知るべし」
 ユエの足元の矢は残り一本。
 シトナは、彼女の小さな手から、弓を受け取り、最後の矢を拾い、太陽を射るよ
うに天に打ち上げる。
 彼は的の方へ向かい、射終わった矢を回収し、的から離れる。
 と、先ほど打ち上げた矢が流星のごとく落ちてきて、枠ごと的を粉砕した。
 突属性攻撃最強を謳われる「サジタリウスの矢」である。矢の爆発的加速と落下
点の特定は、理――錬金術的・物理学的な裏づけが必要となり、敵をうまく落下点
に誘導し命中させるためにはフットワークを駆使せねばならず、まさに足貫中理が
高度に一体となって初めて有効となる。
 彼は何事もなかったかのように新しい的を設置し、女の子のもとに戻って、矢を渡す。
「久。その技の久しからずんば即ち野の露と消える。ゆめゆめ修練を怠るなかれ」
「せんせー」
「ん」
「……何言ってるか分かんない」
「問題ない。俺もまだ完全に理解していないから。
 さ、では最初から」
「うぃー」
 ユエはしたっと手を上げた。どこかずれた感じで二人は練習を続ける。
168SC:2007/06/24(日) 02:41:44 ID:So5pKZIu


「そろそろ休憩しませんか」
 と、マリスがお盆の上にグラスを並べて持ってきた。
 白衣ではなく、イサナに買ってもらった服装だ。気楽そうなブラウスに赤いリボ
ンタイをゆるく結び、フリルのついたティアードスカート。先日の一件で一緒に服
を買いに行ってから、どうもイサナはマリスを着せ替え人形にして楽しんでいる気
配がある。自分がイメージ的にトラッドかシックな服しか着れない分、マリスにふ
りふりなのを着せているのではないかとシトナはにらんでいたが、言うと首を落と
されそうなので黙っている。
 付け加えれば、彼自身もマリスとユエに服を着せたり、ボタンをしめたり、リボ
ンを結んだり、髪をとかしたりを彼女たちからねだられては、内心楽しんで世話を
しているので、ある意味では同志の邪魔をする気がおきない。

 三人でベンチに並んで、冷たいお茶で喉を潤す。小さい花を浮かべているのがな
かなか風流だ。
「おいし……」
 と、ユエが、にまーと笑うのにつられて、マリスも微笑む。
「お茶っ葉は普通のものですけど、水は森の深層から汲んできたものですからね。
疲れが取れます」
「このほのかな甘みがいいな」
 と、シトナが適当に相槌を入れると、マリスは目をぱちくりさせた。
「甘い……ですか? むしろしょっぱいかすっぱいのでは。お兄ちゃんの分には私
のいろんな汁が入ってるんですけど」
 シトナは口に含んでいた分を吹き出した。むせる。
「うーん、やっぱり好きな人のものだと甘く感じるんでしょうか。
 ……大丈夫ですか。落ち着いて飲まないとダメですよ?」
「お、お前、何を、ゴホッ、何を入れた!」
「あれ、信じました? 同じポットから注いだのに。妹のかわいいジョークですよ」
 マリスはしれっと言う。シトナはまだむせている。ユエは背中を叩くか、なでる
か、どちらが正しかったか悩んで、結局ぺちぺち叩く方を選んだ。威力がないので
意味がない。
「せんせー、いつもはかっこいいのに、マリスお姉ちゃんの前だと変になるね」
 ユエの率直な言葉は、前半はさておくとしても、思い当たる節が色々あって、シ
トナはがっくり肩を落として落ち込んだ。
「あー、ということは、いつもは私と一緒にいないことになるんですねー。くやし
いなぁ。っていうか許せませんねぇ、このこのこの!」
 マリスはユエと二人でシトナをがんがん叩き出す。無手の格闘ではほぼ最強を誇
る殴りメディックだけあってかなり痛い。
「ええい、やめんか。ユエも一緒になってはしゃがない」
「だってー」
 マリスがふくれると、「だってー」とユエが真似する。
 二人にでこぴんをかまし、
「一緒にいるのは迷宮にいるときと寝るときなんだから、ユエにとってのいつもと
違うのは当たり前だろうが」
「そういえばそうですね」
「マリスお姉ちゃん、せんせーと一緒に寝てるの? ユエも一緒がいい!」
「うーん、もうちょっと大きくなってからじゃないと身体が痛っ! お兄ちゃん痛
いです!」
 途中から悲鳴と抗議になったのは、こめかみに突きをくらったからだ。
「もー、乱暴なんですから。ねー?」
 と、自分のことを棚に上げて言うと、ユエも「ねー」と真似する。非常に楽しそうだ。
「ああもう、いつの間にか仲いいなお前ら……」
169SC(第2話終わり):2007/06/24(日) 02:44:59 ID:So5pKZIu
「じゃあ、ユエちゃん。練習が終わったら部屋においで。
 私かイサナさんがいるときは――あとお兄ちゃんもだね。一緒に寝れるようにす
るから、準備しよう?」
 と、マリスが「お姉さん」の口調で言って、それだけで済ませておけばシトナも
ちょっと見直すのだが。
「ついでにお兄ちゃんを好き勝手する方法も教えてあげる」
 彼女は余計なことを付け足し、
「うん!」
 と、ユエは元気一杯うなずいた。
「……不穏な同盟が組まれつつある気がする」
 シトナは嫌そうに頭を抱えたが、彼女たちがかなりタチの悪い意味で不穏な行動
に出ようとは思ってはおらず、そのあたりが妹に好き勝手されている所以であった。


 その後練習に戻り、的相手も飽きてきた、と言い出したのが、シトナだったか、
ユエだったかは、二人ともよく憶えていない。
 そこから、よし、動く的を狙ってみろ、と言ったのは間違いなくシトナだ。
 催眠術的歩法――トリックステップを駆使して幻惑する彼に、みごと3本目にし
て直撃コースの矢をユエが放ち、その日の夜には、もはや実戦あるのみだ! と盛
り上がったのは場の空気というやつであり、翌日、本当に二人で迷宮の深層に潜っ
たのは、魔がさしたとしか言いようがない。

 最悪のタイミングだった。誰にとってかは分からないが。
170名無しさん@ピンキー:2007/06/24(日) 05:35:53 ID:haz8QOI9
文章巧いなぁ……物書きとして羨ましい限り
GJです!
171名無しさん@ピンキー:2007/06/24(日) 14:39:47 ID:iJz7/kof
>164氏
誰にだって間違いはあるさ
172名無しさん@ピンキー:2007/06/24(日) 19:07:42 ID:L9yBfY4I
>>168
すまない、まだ流し読みだがこれだけは言わせてくれ
メディ子着せ替えGJすぐる
173モリビト少女その後〜五話〜:2007/06/24(日) 21:52:17 ID:5ED08Cpo
「アポカリプト」見に行ったけど、面白く無かったよ畜生!
おとなしく「300」見に行ってれば良かったー!失敗したー!
こうなったのもモリビト!お前のせいだ!
徹底的に痛めつけてやる!笑ったり泣いたり出来なくしてやる!

…などと馬鹿な事を言ってすいません。モリビトの五話目が出来たので投下します。
相変わらずの鬼畜陵辱話なので、肌に合わない方は読み飛ばして下さい。

作中の登場人物は以下の通りです。

モリビト少女:私

レンジャー:アンスタン  ダークハンター:デジール   メディック:キュリオジテ
アルケミスト:ピール    ブシドー:ゴウ

建物から建物へと続く橋の上で、二組のパーティが相打っていた。
一組は五人、どれも屈強な男たちだ。
もう一組は、剣士風の娘と黒装束の二人。
五人組はアンスタン達一行、二人組みはレンとツスクルである。
どちらもエトリアで知らない者はいない有名な人物達だ。
どうしてこうなったのかはわからない。
分かっているのは、今は敵として戦っているという事だけだった。
数十合、白刃がきらめいたであろうか、ついに一方が膝をついた。
「強くなったな…冒険者よ」
レンは剣を杖代わりにして自分を支えながら言った。
「私たちの負けだ…。真実を知りたければこの先へ行け…これが必要になるだろう」
そういってレンは小さな銅板を差し出す。
アンスタンはそれを受け取ると、口の端を吊り上げる。
「言われなくても最初からそのつもりさ、通してもらう。
 だがその前に後始末をつけないとな。俺は歯向かった奴等は許さない男なんでね」
その言葉を聞いてツスクルはレンの側にすり寄った。
「…どうする…つもり…」
「なに、反省する時間をやるだけさ。お前等が地面に着く間に
 自分がしでかした行動について考える時間があるだろうよ」
そういって二人の側へ近寄って行くアンスタン。
それをキュリオジテが押し止める。
「しばしお待ちを、リーダー」
「止めるのか?キュリー?」
後ろを振り向き、イラついた様に靴をトントンと鳴らす。
「はい。この方達には幾ばくの恩義があります。それがまず一点」
キュリオジテは更にアンスタンへと近づいた。
「それに、負けた事を当人達に喋らせれば、私達の名声も上がるというもの。
 ここで始末しても迷宮深くに死体が転がるだけ。誰も知る由もありません。ここはお考え直しを、リーダー」
耳元でそう囁き、仰々しい態度でさがる。
「それもいいかもな…おい」
アンスタンは二人に向き直る。
「我ながら甘いと思うが…見逃してやる。ただし、俺等に負けた事を会う奴等に言え。
それぐらい簡単だろ?」
「いいだろう…それは事実だしな」
「決まりだな」
レンとツスクルの横を通り過ぎようとするアンスタン。
それをまたキュリオジテが止める。
174モリビト少女その後〜五話〜:2007/06/24(日) 21:54:13 ID:5ED08Cpo
「今度は何だ?」
「いえ…予想外の事に私達も疲労しています。本日は一旦戻って休養するのも良いかと」
アンスタンはしばし考えていたが、やがてニヤリと笑って言った。
「たまにはいいか。引き上げるぞ、みんな」
その言葉に他のメンバーは身支度を整える。
踵を返す一行だったが、一人だけ足を止める者がいた。
「どうした、キュリー?」
「私はここに残ります。お二人の手当てをしてから戻りますので、先に皆さんはお帰り下さい」
「ふぅん、まあいいか。気をつけろよ」
アンスタン達は樹海機軸のある場所へと戻っていった。
それを見送るキュリオジテ。彼等が見えなくなると二人の側へ近づく。
鞄から医療具を取り出すと二人に手当てを施し始めた。
薬品を塗り、包帯を巻いて止血をする。
「殺そうとむかって来た私たちを治すとな…変わった奴だな」
「先にもいいましたが、貴方達には恩義があります。借りを返すまでは死なせませんよ」
それに、と手当てを止めずにキュリオジテは続ける。
「貴方達を差し向けた黒幕の話も聞きたいですしね」
それを聞いてレンの眉が曇る。
「知っているのか?」
「だいたいは。しかしまだ確証が持てません。差し向けられた貴方達から聞き出す事にしましょう。
まさか命を助けた私を無下にする行為は、高名なサムライのレン殿はなさらないでしょう?」
レンは苦渋の顔を浮かべてツスクルの顔を見た。
ツスクルはレンを見つめ、無言で頷く。
目を閉じてレンは大きな溜め息をはいた。
「策士だな、君は。いいだろう、知っている事は話そう。我々は一旦死んだ身だからな」
「さすがはレン殿、聡明な方です。さて、詳細と参りましょうか?」
そういってキュリオジテは微笑んだ。

ここに囚われてから窓から見る光景は相変わらずだった。
いったいどれくらいの月日が流れたのだろうか?
日はいつも変わらず街を照らし、沈んで行く。
変わった事といえば、来た時より屈辱を重ね、生き続けている私。
私はどうなってしまうのだろうか?
解放という甘言に騙され、弄ばれる、愚かな、私。
このままいい様にニンゲンに遊ばれるだけなのか?
いやいや、とかぶりを振る。
弱気になっては駄目だ、生きていればきっと機会がある。
散っていった同胞を思えば、生き恥をさらすなど些細な事だろう。
これは試練なのだ、再興を遂げる為の試練なのだ。
今はまだ試練の途中、挫けてはいけないのだ。
「途中、途中、途中、途中………」
私は窓から見える景色に呟き続けていた。
175モリビト少女その後〜五話〜:2007/06/24(日) 21:55:50 ID:5ED08Cpo
夕方から夜へと変わる頃だろうか、部屋に一人のニンゲンが入ってきた。
ニンゲンは丁寧にお辞儀をすると私に言った。
「今晩は御嬢さん。既にお知りかもしれませんが、私はデジールと申します。
本日はわたくしめが御相手する事になりました。どうか一晩、宜しくお願いします」
冷ややかな声で私は答える。
「ニンゲン、いかに辱めをうけようとも私は挫けない。
やるならさっさとやるがいい」
おお!と大袈裟にニンゲンが両手をあげる。
「これは気丈な方だ。初めての時に私の下で暴れていた方とは思えぬ」
くっ…!
いけ好かないヤツだ、丁寧な態度に冷笑が見え隠れしている。
こういうのを慇懃無礼というのだろう。
「それに勘違いなさっては困る、私はただ貴女と食事をしようと思っているだけですよ」
「食事…だと?」
「そう、只の食事。喧騒をバックに酒場で食すのも興がありますが、
やはり食事というのは美女と一緒に頂くのが一番いい」
そう言いながら私の方へ手を差し出す。
「貴女も、一人で食べるより話をしながら食べた方が、気分が晴れるというもの。違いますか?」
「まあ…」
私は俯いて考え込む。
ニンゲンなりに気をつかってくれているのか?
確かに、長く囚われていて私は気が滅入っていた。
ニンゲンと顔を合わせるのは気に入らんが、多少は紛れるかもしれない。
「いいだろうニンゲン、食事ぐらいならつき合ってやる」
おお!とまた大袈裟にニンゲンが両手をあげる。
「これはこれは有り難い御返事、感謝いたします。野卑な連中と食事を取るのも
飽き飽きしていた所、なに、準備はわたくしめがいたします。
しばし御待ち下さいませ、お嬢様」
そういって、ニンゲンはにっこりと微笑んだ。
176モリビト少女その後〜五話〜:2007/06/24(日) 21:57:20 ID:5ED08Cpo
「まずはこの宴の喜びに、乾杯」
「あ・・・っ…うぐ…ぁ…」
ニンゲンが杯をあげ、口につける。
卓には二人分の食事が用意されていた。
ニンゲンは食前酒を飲み干すと、それらの料理に口をつけ始める。
私はそれを眺める事しか出来なかった。
ニンゲンはナイフとフォークと動かし、講釈を垂れる。
「うん旨い。このサラダ、オリーブオイルとの絡みが絶妙です。
酒場の女将の腕も良いですが、この宿のシェフも中々ですな」
「うぐ…ぁ…」
苦しい。
私は身をよじって苦しさから逃げようとするが、無駄な行為だった。
「いかがなされました?私の趣向はお気に召しませんか?」
「だ…れが…」
半ば茫とする意識を振り絞って悪態をつく。
ニンゲンはそんな私を見て首を傾げ、思い出したように
パン、と両手を打つ。
「これはこれは私とした事が気がつきませんでした。美女を前にして酒も注がないとは
何たる無作法、今お持ちいたしますね」
そう言って杯に酒を注ぎ、自らの口に含む。そして、席を立つと私の方へ近づいてきた。
「ぐ……」
私はニンゲンから逃げようとするが身体をもだえさせるだけだった。
当たり前だ、逃げられるはずがない。
私は縄によって天井の梁へと吊り下げられているからだ。
両手足を縛られ、仰向けの状態にされ首と腰と股間を結ばれる。
乳房の下と臍の部分に蝋燭を灯され、身動き出来ない状態で宙へと浮いていた。
奇妙な浮遊感とそれにともなう縄のくい込み、そして溶け出た蝋の不快感が
私を悩ませていた。
ニンゲンが髪を引っ張り、おとがいに手をかけ私の口を開かせる。
そしてそのまま接吻をする形で酒を流し込んできた。
舌を絡ませ喉の奥へと流し込もうとする。
「おぅっ…ゴホ、ゴホッ」
無理な体勢で飲まされた私は咳きこんだ。
飲みほせなかった酒が鼻や目にかかるが、ぬぐう事も出来ない。
177モリビト少女その後〜五話〜:2007/06/24(日) 21:59:15 ID:5ED08Cpo
「ふむ?アルコール類は駄目ですか?申し訳ない事をしました」
そういってニンゲンは私の下半身へと回りこむ。
「オードブルは充分に味わいましたから、今度はスープへと移りますか」
グイと、股間に張ってある縄を上へと引っ張られる。
「あひぃっ!?」
股間を刺激され、私は情けない声をあげた。
そのまま横へ縄をずらし、ニンゲンは私の股に顔を近づける。
しして私の陰部へと舌を這わしはじめる。
「あぁ…イヤ……」
身動き出来ない私は顔を左右に振って抗うが、振動で蝋を身体に撒き散らすだけだった。
狼が獲物の血を舐めるような、嫌らしい音が響き渡る。
いや、響き渡ったと感じたのは、羞恥の中にいた私の錯覚だったのかもしれない。
私はかぶりをふって、股間から聞こえてきる粘着な音に耐える事しか出来なかった。
蜥蜴が水面から顔を出すように、じゅるりとニンゲンが面をあげる。
「スープも素晴らしい…良い、実に良い!」
目に狂気の光を浮かばせながらニンゲンは両手をのばす。
髪、顔、首、そして胸から腰へと撫で、臀部を掴む。
「イイ…じつにイイ…辱めを健気に耐える貴方は最高ですよ…。
素晴らしい…素晴らしい戦利品だぁ………」
そしてテーブルにあったワインの瓶を取り、私の身体の上へと撒き散らす。
火を消された蝋燭の煤の匂いと、アルコールの濃厚な香りが部屋に充満する。
「肉料理には赤ワインが合いましてね…はあ、はあ、
さて、メインディッシュとまいりましょうか!」
両足を掴み、ニンゲンは私の中へがむしゃらに突き入れてきた。
蠕動に合わせて私の身体が所在無くゆらゆらと動く。
度々の行為によって、私の身体はニンゲンを受け入れられる様になっていた。
だが、望まぬ相手に良い様にされる行為は耐えられない。
私は涙を流して口を硬く結び、行為が終わるのを待つしかなかった。
ハア、ハア、と肉食獣のような荒い息遣いが耳に届く。
胸に生ぬるい感触がした。
「ひゃっ!?」
驚いて顔をあげると、ニンゲンが胸のまわりに残っていた酒を舐めとっていた。
そのまま私の乳首へと舌を這わし、歯を立てる。
「あぎぃ!」
私はたまらず声をあげた。
ニンゲンは私の首に掛けてあった輪の縄を引っ張る。
「あぐっ」
きりきりと輪が絞まり、息が苦しくなる。
腰を動かしながら荒い息を吐き、ニンゲンが叫ぶ。
「イイ!いいですよその表情!その苦痛に歪む顔!もっと私に魅せて下さい!」
腰を突き入れる度にニンゲンは縄を引っ張る。
その度に私は苦しくなり、ゴホゴホと咳きこんだ。
酒宴は、ニンゲンが満足するまで続いた。
178モリビト少女その後〜五話〜:2007/06/24(日) 22:03:09 ID:5ED08Cpo
153150
これで五話目終わりです。
正直、153氏の文章力が羨ましい。もうちょっと上手く纏められないものかorz
そして150氏のアナザーストーリーに超期待。とっておきの、wktkというやつだ!
179モリビト少女その後〜五話〜:2007/06/24(日) 22:04:41 ID:5ED08Cpo
書き込み最後ミスってるし…今日は早く寝ますね。
長文お目汚し失礼しました
180名無しさん@ピンキー:2007/06/25(月) 07:14:00 ID:z57OvMqf
>>179
毎回GJだぜ!
まさにフルコースだな!次は何が来るのかwktkだぜ。


そして勢い余ってレンツス陵辱もいくのかと期待してしまった外道な俺は鹿に掘られて来る
18116:2007/06/25(月) 13:22:51 ID:5nVupAhA
袴ブシ子とロリカメ子のロリ百合を考えていたはずなのに、気がついたら脳内モリビト祭になっていました。
というわけで、空気読まず、投下したいと思います。

メディック少年とモリビト(ピキーって泣いてる方)
とりあえずはキスだけ
18216:2007/06/25(月) 13:27:16 ID:5nVupAhA
 彼女たちは、いつもの巡回ルートよりも、少し遠出をしていた。
 近頃、人間がよく現れるようになったので、警戒範囲を広げておくべきだと思ったの
だ。
 奴らは、同胞を次々と……その、なんだ……辱めていっている。
 幼なじみのキーちゃんなんか、手も足も縛られて、猿ぐつわを噛まされたあげくに、鞭
で思いっきりひっぱたかれたのだ。
 なんという屈辱。
 あれ以来、キーちゃんの目は虚ろなのだ。
 ちょっとした物音にも体を震わせ、特に紐状のものを見ると、ぶるぶる震えてしまう。
「や、やらぁ……おしおきぃ、おしおきらめぇ、ゆるひて、ゆるひてくらひゃぁい、キー
を……わるいこのキーを、ゆるひてぇ、おしおきしてくらひゃぁい……!」
 な、なんという……!

 義憤に満ち満ちて歩んでいる、モリビトの少女。
 彼女の名前は、モーちゃん。執政院の資料でよく見られるモリビトたちと比べて、かな
り幼い。まあ、ようやく植木鉢から出てこられるくらいまで育ったばかりだから、仕方が
ない。頭の上では、アホ葉がぴょこぴょこと揺れている。
 彼女のそばをふよふよと浮いているのは、友達のコロちゃん。先日人間たちにフルボッ
コにされたコロトラングルの産み残した卵から、先日孵ったばかりである。モーちゃんと
はいつも一緒だ。
 名前が安直だといってはいけない。
 冒険者たちだって、大してかわらないのだから。

 彼女たちは、いつもの採掘コースよりも、少し遠出をしていた。
 近頃、レベルが少々上がったので、まあ、もう少しで歩いてもいいかなと思ったのだ。
 先輩冒険者がどんどこ迷宮を開拓していくが、彼女たちはマイペース。
 まあ、二人っきりで迷宮を歩いている時点で、そのマイペースっぷりもおわかりいただ
けようかと。
 レンジャーのはずなのに、先頭切ってすたすたと歩いている、レ子。ローラーズの
ショートパンツから覗いているおへそと、後ろからちょこっと見えてしまうお尻の谷間の
入り口が愛らしい。
 そのあとをひーひーいいながら追いかけている、若きメディックの、デイ。革鞄には念
のためにと買い込んだいろんなお薬がぎっしりである。さらには巨大な棍棒を引きずっ
て、重すぎて歩くのにも差し障りがあるのはどうかと思うが、平均的なメディックよりも
華奢な体躯では、致し方ないのかも知れない。
 名前が安直だといってはいけない。
 FOEだって、大してかわらないのだから。
18316:2007/06/25(月) 13:28:40 ID:5nVupAhA
「おー……ねーねー、なんかこの先にいるよー」
「へ?」
 遠目の利くレ子が、遥か先を指さして、叫んだ。
「何か、って何か、判る?」
「んー……もやもやぁ。FOEかなぁ? ……やっぱ判んないやー、あっははー♪」
 実は乱視なので、遠目が利くだけで、それが何かは判らないのであった。
「それが判らなきゃ、意味ないよな……レ子って、やっぱりレンジャー向いてないんじゃ
ないか……?」
「なにか言ったー?」
「いいや、なにも。しかたない、近づいてみようか」
 デイは、しれっと話を元に戻した。
 おそらくはFOEだろう。このあたりの階層のFOEは軒並み先輩たちが駆逐したはずだが、
いまは月に一度も来ないのだ。復活したFOEがうろうろしている可能性は、高い。それをど
うにか出来るぐらいのレベルには達しているし、治療薬だけではなく、その、いろいろな
薬を用意してあるのだ。対処は出来る。
 そう考えて、デイは近づこう、といったのだが。
 レ子は、すでに駆け足で『もやもや』に突っ込んでいっていた。
「あ……ありえない!」
 いつもこうだ、こうなのだ。
 思慮が浅く直情的で!
「ま、待ってよ、レ子!」
 デイもあわてて駆けだした。革鞄と棍棒のせいで、フラフラする。

「やっぱりFOE! さーあ、狩りの時間だよぉ!」
 レ子が見た『もやもや』は、やはりFOEだった。
「あ、あれってもしかしてコロトラングル!? なんでこんなところまで!」
 ふよふよと浮いているマンタのような生き物は、しきりに威嚇の吠え声を上げている。
「きゅくるるー!」
「……な、なんかかわいい鳴き声だけど……」
「稚魚だよ! 軟らかくっておいしいんだよ!」
「聞いたことないっ! むしろ防御力高いし! っていうか、食べたことあるの!?」
「ないっ!」
「また口から出任せを!」
「人類最初のコロトラングル・イーターを目指すのもいいと思うよっ!」
「いつもに金鹿のお姉さんに言われてるじゃないか! ホラは一日3回までって!」
「今日はまだ2回目だもーん♪」
 そんな掛け合いをしている間にも、レ子は矢をつがえ、デイは逃げるか戦うか一瞬迷っ
て、革鞄の中に手を突っ込んだ。
「きゅくるるるーるーるーるー!」
 戦闘の気配を感じ取ったのか、小さなコロトラングルはさらに吠える。
 とってもかわいい。
「おー、やる気満々だねー! 刺身と塩焼き、好きな方を選ばせてあげるよー!」
「それどっちも選びたくないよ、きっと」
「じゃあ煮付けでけってーい!」
 ヨダレまじりの、その叫びが開戦の合図となった。
「ああ、やっぱり逃げるって選択肢はないんだね、レ子……」
 デイがぽそりと呟いたが、残念ながら誰も聞いてはいなかった。
18416:2007/06/25(月) 13:30:42 ID:5nVupAhA
「先制攻撃っ! エイミングフットー!」
 相手の足を封じる弓技。相手に足があれば、大変有効な封じ技である。
 足があれば。
「サカナに足があるかーっ!」
 デイの悲鳴のようなツッコミ。
 当然、コロトラングルに足はない。
 初手の攻撃としては最悪である。
 しかも。
 レ子の放った矢は。
 天高く、飛んでいった。
「どこが足(フット)だーっ!?」
 デイの絶叫のようなツッコミ。いや、ごもっとも。
 仕方なく、彼は革鞄の中で握っていた薬瓶を取り出し、あたりにぶちまける。
 耐氷ミスト。コロトラングルのアイスブレスを警戒しての防御アイテムである。
 そして、コロトラングルは、デイの狙い通り、ブレスを吐いた。
「ぶ、ぶぱー!」
 ……
「……か、かき氷出てきたー!?」
「デザート用意するなんて、覚悟は出来たよーだねーっ!」
 あまりのありえなさっぷりに、愕然とするデイ。こんなの、聞いたことない。
 一方のコロトラングルは、一仕事終えた充実感からか、ふひーと息をついていた。
「よーしっ! 今度こそ当てるよー! エイミングフットー!」
「だから足ないって!」
 レ子が次の矢をつがえたとき。
 遠くからすごい勢いで走り込んでくる人影が見えた。
「こらあああああああああ! コロちゃんいぢめるなあああああああ!」
「FOEの乱入!?」
 人影はあっという間にエンカウントし、小さなコロトラングルをかばうように、ばっと
両腕を広げた。
「コロちゃんいぢめるやつは、わたしが相手だあああああ!」
「モ、モリビト!?」
 そう。乱入してきたのはコロちゃんの友達、モリビトのモーちゃんである。
 鼻息荒く、コロちゃんをかばうモーちゃん。
 デイは躊躇した。
 執政院から、新たにモリビトが見つかった場合には、速やかに報告するように通達が出
ている。生死を問わず(DEAD OR ALIVE)ではあるが、殺さずにすむならそうした方がいい
とは、先輩たちの言葉である。もちろん、それはモリビトたちの高い戦闘力を踏まえての
セリフだ。一般にモリビトはすさまじい攻撃力、強力な術式を誇っている。先輩たちとい
えども、モリビトと戦うには犠牲なしには済まないのだ。
18516:2007/06/25(月) 13:32:05 ID:5nVupAhA
 だが。
 レ子は全く空気読めない子であった。
「足があるならエイミングフットーっ!」
 今度の矢は、さっきほど見当違いの方向には飛ばなかった。
 モリビトのおでこめがけて、一直線。
「ぴきゃああくぁwせdrftgyふじこlp!?」
 すごい悲鳴(?)と共に、モーちゃんとコロちゃんは辛うじて避ける。
「ちっ、おしいっ!」
 (>▽<)な顔して、レ子は舌打ちした。
「惜しくない。全然違うよ、いまのは!」
「いっ……いまっ! いまおまえっ! 足(フット)って言ったっ! 言ってただ
ろっ!」
 デイとモーちゃんが、同時にツッこむ。
「頭に当てちゃえば、あしもとまるよ! とまるよ!」
「二度言わなくていいよ……」
「だいいち! お前らニンゲンには、ちゅーちょって言葉がないのかあっ! トモダチを
かばうところを見たら、ふつーちゅーちょするだろおっ!」
「……そんな計算があって、立ちはだかったの……?」
 おもわず生暖かい目になってしまうデイ。この幼いモリビトも、なかなか『侮れない』
ようである。
「ふふふ。ボクの辞書に『躊躇』って言葉はないよ! 漢字難しいから!」
 思いっきり胸を張って、レ子は3発目の矢をつがえた。さっきからヨダレが止まってい
ない。
「今日の晩ご飯は煮付けとサラダだよ……!」
「あっちのモリビトも食べるの!?」
 生死問わず(DEAR OR ALIVE)とは言われているが、食後(EAT UP)ってのはアリなんだ
ろうか、とデイはちょっと考え込んだ。
 その仕草がモーちゃんには『ドレッシングはサウザンアイランドとごま醤油、どっちが
いいだろうか』に見えた。
「ぴきゃああくぁwせdrftgyふじこlp!?」
 絶叫。もはやガクガク震えて神様にお祈りするしかない。ああ、せめてマヨネーズにし
て。
 そのとき。
 一本目の矢が、落ちてきた。

 サジタリウスの矢。
 ご存じ、最強クラスの弓技である。

 ちゅっどー……ん……
18616:2007/06/25(月) 13:33:17 ID:5nVupAhA
「ん……んあ……?」
 モーちゃんが目を覚ましたとき、あたりはすでに暗くなっていた。
 近くで、ぱきぱきと何かが爆ぜる音がする。
「……火!?」
 掛けられていた毛布をはね除けて、がばっと起き上がる。モリビトに火は禁物である。
お肌が乾燥しているときに火に近づいたりしたら、全身発火である。
「あ。起きたね。大丈夫? 痛くない?」
 聞き慣れない声。あたりを見渡すと、若いニンゲンがいた。デイである。
「いちおう、傷の消毒と痛み止めをしたんだけど……モリビトの体って、よくわかんな
くって」
「ぴよっ!?」
 自分の体を見ると、あちこちに木綿が巻き付けられている。包帯、というものだとモー
ちゃんはあとで知った。
 まあ、それはいいのだが。
 着ていた服は!?
「ふっ、服!?」
「あ、ごめん。応急処置のために、その、ちょっと、脱がせちゃった」
「な、なななななな!?」
「ごっ、ごめんっ! いや、見てないっ! 見てないからっ!」
 必死に頭を下げる、デイ。
「ゆ、ゆるさない! やっぱりニンゲンは敵だっ!」
 顔を真っ赤にして、モーちゃんは立ち上がり、臨戦態勢をとる。
 かろうじて引っかかっていた毛布が、ずるんと、落ちる。

「あ」
「ぴきくぁwせdrftgyふじこlp!?」
 いまこそ、デイは見た。ばっちりと。

 見られたモーちゃんの頭に、一気に血が上る。
「わたしがサラダなら、お前らはハンバーグにしてやるう!」
 と叫んだとき。
 くらっ、ときた。
「ひょ?」
 ぐるん、と視界がまわる。
「ぴ?」
 かくん、と膝をついてしまう。
「な……なん、れ……?」
 舌も回らない。
 しまった。毒を盛られたのか。
「え!? ど、どうしたの!? って、顔真っ赤……もしかして、消毒のアルコールで、
酔っぱらったの!?」
 アルコールとは、なんという毒なのか。
 目がぐるぐるして、体がぽわーっとして、頭の中がふわふわする。
「ふ……ふにゃらあ……」
「あ、あぶないっ」
 そのまま顔面からべたんと倒れそうになるのを、デイはなんとか受け止め
……ようとして、筋力が足りず、一緒に倒れてしまう。

 むにゅ。
18716:2007/06/25(月) 13:34:03 ID:5nVupAhA
「ふえ、ええ……ニンゲン……毒盛っら、にゃあああ……?」
「毒って、そんな! まさか消毒で酔っちゃうなんて思わなくて!」
 モリビトは、ニンゲンとは違う生物である。体の構造は、どちらかといえば植物に近
い。であるからして、アルコールを分解するための器官を持っていない。
 体のあちこちの傷を消毒するために塗られたアルコールが、体に吸収されて、そのまま
神経系に作用しているのだ。
「モリビトってお酒に弱いんだ……って、感心してる場合じゃない、何とかしないと」

 むにゅ。

 何か使える薬はないか革鞄の中を探そう。そう思って少女の体をとりあえずは横たえよ
うとしたところ……デイは手のひらの感触に、息を呑んだ。
 な、なんだろう、この、すっごく柔らかいの、は……

 むにゅ。

 デイの手のひらは、ちょうどモーちゃんの胸のあたりにあった。
「ふ、にゃ、あ……」
 柔らかさが手のひらいっぱいに広がるたびに、モリビトの少女の口から、舌の回らない
吐息が漏れる。
「ひ、ひいい……」
 デイは戦慄した。こういう場合、ビンタが飛んでくるのだ。少なくとも、彼が執務院や
施薬院の図書館で見た文献には、こういう場合にはそうなるのが必然と書いてあった。
 しかし、いつまでたってもビンタは飛んでこない。
 かわりに聞こえるのは
「にゃふ……にい……」
 相変わらずの、少女の吐息。アルコールで火照ってしまった身体から吐き出される息
は、人間よりも体温が低いとされるモリビトなのに、ねっとりと、暖かい。
「う、わ……」
 なんとか少女を押しのけようと手に力を入れると、柔らかくも弾力のある胸がその手を
押し返してくる。その感触で、少年メディックの腕から力が抜けてしまい、また少女に押
しつぶされそうになる。
 デイが仰向けに寝て、その上にモーちゃんがのし掛かるようになっていた。
 なんとか、この子をどけないと……そう思って行動しようとすればするほど、手のひら
の感触が、デイの身体から力を奪っていく。
「や……やわらかくって……あったか、い……」
 思わず、正直な感想が口から出てしまう。
「ひにゃ……まふ……」
 何かを言い返しているのだろうか。モーちゃんの口がもこもこと動く。
 その拍子に、半開きになっていた口から、とろーっとした液体が垂れ落ちてきた。
「ちょ、ヨダレ……?」
 つつつー、とその液体は垂れてきて、ゆっくりと、デイの口に近づいてくる。
「わ、わ、わ、わっ!?」
 とろり。
 焚き火の明かりできらめきながら、モリビトの少女と人間の少年の口と口が、液体で繋
がれる。
18816:2007/06/25(月) 13:36:07 ID:5nVupAhA
「あ……んく……」
 とろとろと液体がデイの口の中に広がっていく。シロップのように、甘く感じる。唾液
というよりは、樹液のようなものなのかも知れない。
 甘みがだんだん強く感じられて、頭の中がぼんやりとしてくる。
「あま……ん……」
 こくん、と喉が鳴って、飲み込んでしまう。すると口の中が物足りなくなった。
 もう少し、この甘いの、飲みたい。
 一度そう思ってしまうと、もう、デイは自分で自分が抑えられなくなった。
 腕の力を抜ききる。
 少女の口が近づいてくる。
 軽く息を吐いて、全身の力を抜いた。すると、少女の口が、自分の口のすぐそばに来
る。
「ん……」
 今度は首に、少しだけ力を入れる。
 それだけで、くちびる同士が、密着した。
「んく……んぅ……っ」
 半開きのくちびるから、液体が少年の口の中に垂れ流れてくる。さっきの甘みが、また
舌に絡みついてくる。
 だけれども、もう、それだけではがまんできない。
 ゆっくりと、舌を伸ばす。ぷるんとした少女のくちびるに触れて、少し甘みが強くなっ
た。
「はん……む……」
 さっきよりも、もう少し性急に、舌を伸ばしていく。くちびるから、粘膜へ。そして、
そっと、くちびるを押し広げる。
 そうすると、少年の舌を伝って、液体が流れ込んできた。

 ぺちゃ……ちゅ……ちゅく……

 つながりあったくちびるとくちびるの間から、舌を動かすたびに、ぬめった音が漏れ
る。
 甘い味覚と聴覚に、デイの脊髄がぴりぴりと震えた。

 どうしよう。これ、止められない……レ子が近くで、寝てるのに……

「にゃむにゃむ……もう食べられないよ……」

 レ子の寝言は耳に入らなかった。
 もう、自分とモリビトの少女のくちびるから紡がれる、この音しか聞こえない。

 ちゅぷ……じゅ……るく……

 もっと。
 もっと、ほしい。
 これじゃ、全然足りない。

 でも、じゃあ、このあと、どうしたらいいのかな……?
 もっとほしい、のに……
18916:2007/06/25(月) 13:37:38 ID:5nVupAhA
ここで一旦、お話は止まります。
誰かこのヘタレメディックに、このあとどうしたらいいのか教えてやってください。
おながいします。
190名無しさん@ピンキー:2007/06/25(月) 13:43:47 ID:1QXlVjPw
>>173
相変わらずガチ鬼畜ですな!ゾクゾク感と罪悪感の板ばさみですよ!
このモリビトさん最後は幸せになれると・・・いいなぁw

>>181
コッチはライトな感じで初初しさが何とも・・・スゴクイイ!
えーと知識が薄いっぽいんで、お互いに気持ち良い所を手探りで探していくなんてどうでしょ?
191名無しさん@ピンキー:2007/06/27(水) 22:30:51 ID:08SqQSZp
ロリ系もいいけどオネーサン系も見てみたいんだぜ
金鹿の女将さんとかメディ姉にやさしく教えられたい
192名無しさん@ピンキー:2007/06/27(水) 23:33:53 ID:9aInzggZ
流れを読まずに投下。
主要登場人物はダークハンターとメディック。

注意
一部に暴力的と取れる表現があります。
NTRを思わせる部分があるため、苦手な方はご注意ください。
また、登場人物の性格等はあくまで「オレのギルドの」メンバー準拠のため
キャラスレ、パロスレでの一般的なものと違う部分があります。
193名無しさん@ピンキー:2007/06/27(水) 23:34:28 ID:9aInzggZ
ギルド長の記録
ギルド名:Eternity
構成:リーダー パラディン
   初期構成員 レンジャー ダークハンター バード メディック
備考:エトリアでの冒険者としての技量は未知数。 何らかの事情のある者同士が
   集合したらしいが詳細不明



襤褸襤褸、としか言い様が無かった。
装備を代えたことによる慢心か、似たような景色の中慣れぬ移動手段への戸惑いか等と
いう原因探しは本来ならば肩の上で昏睡している騎士の得意とするところだが。
「畜生」
悪態をついたところで、常に交ぜっ返す野伏も、野郎三人の会話を面白がって
きゃらきゃらとよく笑い声を上げる歌姫静かなものだ。ま、こいつらも昏睡している
から仕方ないといったところだ。
後から付いて来る、歌姫を背負った衛生士に「糸、持って来たな?」と確認すると、
いつもよりたっぷり三拍遅れて「ええ」という返事が返ってきた。荷物と金の管理を
これまで滞りなくすすめてきたあいつにしては珍しいと思ったものの、ただ単に
疲れているのだろうと思った俺は、いつまでも騎士と野伏の二人を担がせられるのは
ごめんだとばかりに糸玉に籠められた力を発動させた。

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
施薬院に昏睡している三人を放り込むと、いつもの宿へ向かう。
常ならば色黒のネェチャン…と言ったら「お前が言うな」と異口同音に返された…の
店に戦利品を置いてくるところだが、戦利品を手に入れる前に逃げ帰って来た今回は
寄る必要も無い。とにかく一休みしてからだ、と思っていたところを衛生士から声を
かけられた。
「すみませんが、施薬院からこれを受け取ってきていただけますか?」
渡されたのは処方箋。「メディカ」等の誰にでも使える品ではなく、おそらくは
「キュア」や「リフレッシュ」に使う薬品の名が書いてあるのだろう。
さっさと休みたかった俺は思わず自分で取りに行かないのかと声を荒げかけたが、
済ませておかなくてはいけないことがあるからと押し切られ、しぶしぶ施薬院へと
引き返した。

院長に処方箋を渡すと、暫く時間がかかると言われたので治療を終えたらしい三人の
様子を見に行く。
「起きられるか?おっさん、チビに探索屋」
「その適当な呼び方は止せと言っているのだがな」
「あたしは大丈夫。パラ男さんもレン男さんも起きられるみたいよ」
「中々ひどい目にあったな。 ん?メディ姉は一緒じゃないのか?」
うるせぇ、そうかそうか、あいつは何か用があるとか言って俺に使いを頼んだぞ、
と答えていくと、連中がおやという表情に変わった。
「珍しいこともあるものだな。そこまで急ぐ用とは何だか聞いていないのか?」
「酒場から依頼を受けていたわけでもないし… あれ?そういえばここの治療費って?
確かメディ姉さんはこの間『装備を変えたら次は宿代がぎりぎりですね。無駄使いは
できませんわ』と言ってたような?」
「今回は戦利品無しで戻ってきたよな?」
「さすれば、施薬院に払う費用は手持ちの金からでは不足するということか」
「ええ?それじゃどうしたの?」
「余所のパーティにいる冒険者から聞いたことがあるな。長鳴鶏の宿では、
ある『仕事』で金を用立てることができる、と」
「メディ姉さんはその話を知っていたと思う。『赤字になるようなことがあれば、
……の顔をきちんと見られなくなりそうですわ』って…」
何がどうなっているのかおおよそ理解できた。
と同時に腹が立った。
畜生、無表情糸目野郎。俺の… 俺の?
呼び止める声を背中に聞いたが知らぬ振りで宿への道を引き返した。
194名無しさん@ピンキー:2007/06/27(水) 23:35:03 ID:9aInzggZ
「いらしゃいませ。『Eternity』さんのお部屋はこちらに…」
「あいつ、じゃネェ メディ姉は!?」
ルームキーを人数分まとめて差し出そうとしている糸目から自分の分のキーを
引ったくりながら怒鳴るように聞く。
「はい。先様とのお約束の時間からすればまもなく戻られるはずです。」
あまりにも事務的に、まるで夕食の時間や出立の時間を告げるように言われたものだから
つい毒気を抜かれてそのままあいつが戻るであろう宿の部屋の前で待つことにした。
何度も泊まっている宿とはいえ、いつも閉じられている扉、おそらくは関係者用だろうと
見当をつけていた扉が見える位置だな、と見るともなしに見ていると、少し肩を落とした
様子のあいつが出てくるのが目に入った。

近づき呼び止めると、目を合わせずに踵を返して去ろうとする様子を見せるが、その時
髪で隠れていた首筋にうす赤い痣を見つけた。
それを目にした瞬間、自分でも説明できない衝動に突き動かされ、そう、丁度樹海で
取れる植物を元にして作った香水を使った時のような……そんな力と速度で彼女を
俺にあてがわれていた部屋へ引きずり込み、襟元に巻いているスカーフを毟り取った。
雪原に咲く赤い小さい花。
それがどういう状況でできる痣かを知らない訳でも無い。ケフトでの話の端々や状況
からの予感が当たってしまったことを確かめた形になった俺の次の感情は怒りだった。
  何故、相談してくれなかったのか
  何故、一人で背負い込んでいたのか

「ダク男さん、ちょっと落ち着い… ぁあっ!」
抵抗する間もあらばこそ、寝台に押し倒して白衣に手を掛ける。肩から滑らせた白衣が
彼女の腕の動きを封じたあたりで、胸元の痕に順に指先を這わせながら耳元で囁いた。
「……宿代と、治療費の肩代わり、か……?」
逸らした視線と、腕の中でぴくりと反応した身体が言葉以上の返事だった。
下着に覆われた柔らかな感触としっとりとした肌の感触を楽しみながら、更に追い討ち
をかけるように言葉を続ける。
「誰と、だ……?」
せつなそうな吐息だけが返ってきた。俺の片手は下着の上からもわかる突起を弄びつつ、もう片手は短めのスカートとその下の下着へと伸ばす。
「答えたくない、か?」
今度は耳元に顔を寄せて聞いてみる。湯浴みした後なのだろうか、少し湿り気の残った
髪の感触が俺の頬に残った。
「そ……んなこと、聞かない、で」
樹海の中ではまず聞くことは出来ないであろう甘い声。その声をおそらく『誰か』が
聞いていたのだろうと思うと、なぜか無性に彼女を苛めてみたい思いにとらわれた。
片手には余り過ぎる大きさの膨らみを今度は下着の上からではなく直接、手の中で自由
に形を変えながらも心地よい弾力が返ってくるのが楽しい。半端に剥かれた白衣や
スカートが手枷足枷となっているのが苦しいのか、それとも快楽から漏れ出る声を
こらえているのかはわからないが、少し苦しげな表情が不思議と樹海探索での疲れも
忘れさせるような気がした。
195名無しさん@ピンキー:2007/06/27(水) 23:35:36 ID:9aInzggZ
「他には?自分からは何かやったのか?」
彼女の手が俺の下半身に伸びてきて服を剥いだかと思うと、そのまま口に咥え始めた。
ヤバい、結構…いや、かなり上手い。
今の職業上人体の構造を熟知しているのか、それともエトリアに来る前に何かあった
のか。なんてことを詮索している余裕は無かった。
立てないように唇を被せた歯で茎を刺激され、舌に敏感な部分をくすぐられ、おまけに
両手で袋やその周囲を刺激され。
「くっ、口でイカせたのか?」
「ひひへ(いいえ)」
不規則な刺激に暴発した。飲み込む音が小さく聞こえ、口の中で掃除されているうちに
再度臨戦体勢が整ってきた。
頭を軽く押して口を離させ、そのまま俺の上に跨らせると、もう十二分に潤っていた
そこは易々と俺自身を受け入れた。
「……やっ、こ、んな、いきな…り、奥、に……」
甘い声とともに俺に身を預けてくる。二人の間で乳房が潰れた。
尻に手を添えてまずは揺らすように静かに動かし始める。、彼女の手が俺の背中を撫で
ていく。その手がふと止まった。
「古傷だ。気にするな」
「で……も、大きいし、それにダク男さんは無茶な闘い方ばかりで…ひぁっ……
し、ん配」
「お前がいるから安心して闘える。だからお前は俺の後びいてくれ。きっとお前を
守るから、メディ姉」
言ってしまった後、思わずそれを誤魔化すかのように腰を引き寄せ強く突き上げる。
「ああんっ、そんなに激しくされたら……、」
「されたら?」
「あぁっ、もう、イキそう……」
「もう?」
背に回された腕がぎゅっとしがみついてくる。
「だ、だって…… ダク男さん、だから……」
その言葉に思わず愛おしさがこみ上げ、そっと彼女を抱きしめた。
「そういうこと言われると、俺も」
「イ……くなら、一緒に……」
最後の高みに向けて互いの動きが激しくなる。繋がっている部分からの水音と
吐息混じりの甘い喘ぎ声に煽られるように突き上げは大きく速くなり、そして。
一際高い声と反った背中、中の締め付けに誘われるように俺も欲望を吐き出した。
快感の余韻に浸るかのように力を抜いて俺に身を預けてくる彼女の温もりがとても
心地よかった。
196名無しさん@ピンキー:2007/06/27(水) 23:36:07 ID:9aInzggZ
湯を使い終え、身支度をしようとしていた彼女を、少し話がしたいと引きとめたはいい
がいざ口を開こうとしても今度は言葉が中々出てこない。そうこうしているううちに
二の腕に心地よい重みを覚え、小さな寝息が聞こえてきた。やれやれ、これでは明日
武器を取るには軽いしびれが残りそうだし、何よりこいつに触れたくとも下手に腕を
動かしたら起こしてしまいそうだ。
腕を枕の代わりにされているのは心外だが、安心しきったような寝顔のこいつを起こす
にはしのびない。まあ、いいさ。話をする時間はこれからいくらでも取れるはずだし、
起きている相手には照れくさくて言えない言葉も今なら言える。
その言葉をごくごく小さな声で囁くと、寝顔が少し微笑んだ気がした。
眠りに引き込まれながらそういえば、と思い出す。
こいつは本来は歌姫と同室の筈だし、この部屋も野伏と相部屋だった筈だ、と。
まあいいさ。石頭のリーダーの騎士が何か考えてくれるだろう。


翌朝のちょっとした騒動はともかくとして、その後俺達のパーティは打たれ弱い前衛と
後方支援の要が少し慎重になった。
197名無しさん@ピンキー:2007/06/27(水) 23:38:55 ID:9aInzggZ

以上です。

発想そのものは前スレでの「宿代が無い」あたりから。
120で白衣の下を聞いたくせに結局上手く取り入れられなかったorz

イマジネーションをくださったスレの皆様、ありがとうございました。
198名無しさん@ピンキー:2007/06/28(木) 00:29:46 ID:v70+aFaC
ちょっと来られなかった内に、また投下ラッシュだな!

>>178
宙吊りエロ! これはよいフルコースディナー。
何気に前段のキュリオシテの動きとかも気になる。

>>189
ロリビトに萌えつつ、ちびコロトラングルが妙にツボった。
メディックは本能のまま突き進めばいんじゃね?

>>197
「仕事」帰りのメディ姉(;´Д`)ハァハァ
NTRからラブにもっていくとはたまらないツボ展開。GJ!
199名無しさん@ピンキー:2007/06/28(木) 21:38:30 ID:xTpzr6lG
>>197
良いな、ラブいな
好きでもない男に抱かれて帰って来たメディ姉を、慰めてあげるというか清めてあげるというか
アバウトですまんが、ともかくそういう感じが、凄ぇツボった
200名無しさん@ピンキー:2007/06/29(金) 20:16:12 ID:gdRZUr0z
>>189
モリビト×デイの隣でコロちゃん×レ子
ぐっちょんぐっちょんな展開を希望します。

>>197
GJ。これはエロい。


あと遅レスだが、
>>157
>時折、この街 には栄光と同数の悲劇があるのではないかと思う。帰らざる恋人。独り生き残った男。

>ひたすら木を伐り鉱石を掘りつづけるだけの奴隷。

ちょwwシリアス台無しwww
201名無しさん@ピンキー:2007/06/30(土) 13:00:21 ID:SLuLB0Wl
いや、ある意味ホラーだと思うwww
202SC:2007/06/30(土) 19:45:06 ID:LM0OWvRp
>>154
■第3話

「ふわぁ……」
 と、ユエは口をぽかーんと開ける。あくびをしているわけではなく、千年の蒼樹
海の幻想的な光景に見入っているのである。
「どうだ。前に一度連れて行った第1階層もいいが、ここも美しいだろう。
 ああ、穴に落ちるといけないから、必ず俺の後についてこい。いいか、俺から離
れてくれるな。最悪でも矢の届く範囲からは絶対に出ないように」
 と、シトナが街の中から繰り返している注意も聞いていない。
「……ユエ?」
「すごい、すごい、すごい! きれい!」
 ぴょんぴょん跳ねながらも小声で叫ぶのは、一応、騒々しさの似合わない光景を
考慮しているのだろうか。
「うん。では、まずはカエルとアリを見に行こう」
 と、シトナは言った。
「おっきい?」
「ユエより大きい」
「かぁいい?」
「多分キモカワイイ。カエルは。アリはうっとおしい。ああ、ミミズもいたな。あ
れも大きい」
 いちいち律儀に答えるシトナ。彼は、礼を弁えない大人を除いて、誰にも等しく
敬意を払うというルールをもっているので、子供を子供扱いしない。同年代の友達
がおらず、愛情たっぷりに育ってきたとは言いがたいユエにとっては、自分の話を
いつでも真剣に聞いてくれ、応えてくれる相手というのは彼がはじめてで、だから
ユエはシトナが誰より大好きだ。

「まずは後ろで見ていればいい。位置取りだけは気をつけて動け。慣れてきたら弓
を射ってもらうから」
 では狩りをはじめよう、とシトナは言った。


 戦闘の流れに慣れて援護を任され、それにも慣れてきた頃。
「かーえーるーのがっしょうはー」
「……それはメダカの学校の節では」
「えへへー」
 ユエの変な歌に誘われているわけではないだろうが、カエルが次々と集まってく
る。あまり動きが速くなく、適度に大きく、皮膚も厚くない、理想的な練習相手だった。
「ほら、左手に力を入れるな。指は弓を落とさないように添えるだけ。触れる面積
は最小限」
 シトナは指導を続けながら、カエルの体当たりをかわし、時折自分に当たりそう
になユエの矢を叩き落とす。
「弓力は骨で受ける。肩と肩のラインに真っ直ぐに左腕をつなぎ、人差し指と親指
の間のポイント一点で押し伸ばせ。
 どんなに動いても、崩した体勢で射っても、その基礎だけは崩すな」
 ある程度倒したら、シトナが残りの敵を一掃して小休止。彼が壊れてない矢や戦
利品を回収している間、ユエは休んだり、型の確認をしたりする。
 余裕そうだが、シトナの服は血でまだらに染まっている。返り血ではなく彼自ら
の出血だ。ケフト施薬院謹製の治療薬の薬効はあらたかだが、ユエは怖くてたまら
なかった。実を言えば、多少慣れてきた今でも帰りたいくらいには怖い。
 だが師の冷静さがそれを許さない。泣き言を言えば失望されるだろうと思うと、
震えて力の入らない腕で、これまでの練習を思い出しながら、弦を引き続けるしか
ない。捨てられたくない、という想いは、泣きすがるユエを置いて出て行った父親
の記憶とともに、ほとんど脅迫観念として彼女の根底に根付いている。
203SC:2007/06/30(土) 19:49:57 ID:LM0OWvRp

 そうこうしているうちに、戦闘の恐怖を飼いならすこともできるようになってき
た。感情を丸い珠にして胸の中に転がし、身体は訓練の動きをリプレイさせ、その
両者を自分の意識がながめているようなイメージ。視点は広く、そして意識に近接
させて。言語化することはできても、実感によってしか理解しえないその微妙な感
覚。ユエはシトナのもとで急速に成長していた。舞人は戦士よりも身体操法に優れ
ていることも多い。もともとの身体的なセンスを背景に実戦的な技を練り上げ、そ
れを制御し活かす精神をも手に入れつつあった。

「そろそろ次に行くか。カメを見に行こう」
「せんせーが前に言ってた、水をかける人?」
「…………もしかしてカスメか。変にひねったボケはやめてくれ」
「かっめさん、かっめさんー」
 モンキータンブリンをしゃんしゃん鳴らしながらついてくるユエ。
 シトナは、こいつ本当にバードだったっけかと疑問を感じ始める。
「さて、いま曲がり角の向こうにある気配が、目標だ。多分アリじゃなくてカメだ
ったと思うが、間違っていたら許してくれ。
 うまくいけば不意をつけるだろう。一本試しに甲羅に射ってみて、硬さを確かめ
たら逃げるぞ」
「かめさん狩らないの?」
「硬いから狩らない。さ、行こう」
 一歩踏み出す。狙い通り不意打ちになった。百年以上を生きていると言われる巨
亀が反応してくるまでに、一手は行動できるだろう。
 シトナは逃走経路をイメージ――した直後に、ユエに服を引かれ、身をかがめさ
せられた。
 精一杯背伸びしたユエが、シトナの耳元に唇を寄せ、ささやいたのは、氷の力を
感じる歌。


 ――そっとからだを満たす
    水に映る言葉

    消え残る真昼の淡い微熱
    とじこめれば凍る砂に変わる


 氷劇の序曲。攻撃に対し魔術的ともいえる力を付与する歌唱スキルである。
「せんせー、元気、出た?」
「……バカ」
 頭をひとつなでて、前に出る。戦わないと言ったので弱気になっているとでも思
ったらしい。
「一射後に予定通り撤退」
 命じ、自らも弓を放つ。倒すつもりがないので甲殻を狙う。突き刺さった。
 続いてユエの射撃。こちらは甲殻の曲面に弾かれて飛んでいった。
 1挙動を無駄にしてしまったので、反撃を受ける。巨亀が口を開き、鋭く凍える
ような息吹を噴き出す。シトナにとっては、耐えられないものではないが――
「ユエ、生きてるな?」
「はい!」
 声で位置のあたりをつけて、タックルするようにユエを抱える。抱えて走る。
「きゃぁぁぁぁぁぁ」
「やかましい、黙れ」
204SC:2007/06/30(土) 19:52:31 ID:LM0OWvRp

 装備込み35kg以下の重量は、ちょっとした荷物にしか感じない。ついでだっ
たので、そのまま階段まで走って、さらに1階、下へと降りる。
 肩にかついで、軽く走っているので、飛んでいるように感じるのだろう、さすが
に騒いで敵を寄せたりはしないが、ユエはひどく楽しそうに無言ではしゃいでいる。
「……興を殺いで悪いが、また少し講義しておこう。樹海には戦いづらい相手がい
る。どんなモンスターか分かるか?」
「えっと……。強いくておっきい敵さん?」
 サイズか? と少し疑問に思いつつも、そこは流して、
「それもある。が、その時のパーティによっても変わる」
「戦いには相性がある!」
 と、ユエが叫んだのは、錬金術師のクドゥをはじめ“カヴン”のメンバーがたま
に口にする言葉。
「お、よく覚えてたな。えらいえらい」
「えへへー」
「例えば、上のカエルはおおむね戦いやすい相手だ。ワームも、弓や剣がよく通る
から、俺たちにとってはやりやすい。さっきのカメは、甲羅が硬いから、攻めるな
ら術式が欲しい。そういう意味では、序曲というのはいいセンスだ」
 えらいぞーと頭をなでて続ける。属性の予想の問題まで話すと面倒なので、そこ
は飛ばすことにする。
「あとは強さにかかわらず、バステを使う相手はやりにくいことが多いな。
 基本的に、そういう戦いづらい相手は避けて、やりやすいところで戦う」
 担がれたままユエが手を挙げる。
「はい、せんせー」
「ん」
「でも、先に進むには、やりにくい相手にも勝たないとダメじゃないの?」
「ああ、いま言ったのは、修練や狩りのときの話。探索はまた別」
「りょーかい」
「ん。敵だな。このまま駆け抜ける。ユエ、守護舞曲開始」


 何度か出会ったアリは無視し、細い抜け道まで来た。ユエを下ろす。彼女は残念
そうな顔になるが、シトナが先に狭いトンネルをくぐって、向こうから手招きする
と、すぐに機嫌を直す。
 このまま歩かせようと思っていたが、戦闘はそろそろ切り上げるか、とシトナは
方針を変え、再びユエを持ち上げて、肩にのせる。今度は担がずに肩車だ。
「落ちないようにつかまってろよ」
「うぃ」
「こら、目はよせ」
 暖かく湿った小さな手のひらを払いのけ、自分の帽子を脱いでユエにかぶせて、
いざとなったら髪をつかむように言う。痛そうだが落ちられるよりは良い。
 試しに身体を斜めに曲げてみる。落ちそうになったユエが黄色い声を上げるが、
掴まっていられそうだ。走るときは彼女の足を持ってれば、最低、死にはしないだ
ろう。
「しかし、くすぐったいな、これ」
 ユエの脚を包んでいる薄物が頬に当たるのだった。ユエは面白がって脚を動かす。
 遊ぶな、と言ってもやめないので、太股をマッサージするように指先で押す。
「ひゃうん!」
 とユエが鳴いて、ぽかぽかシトナの頭を叩いた。それよりも胸甲冑の方が後頭部
に当たって痛い。

 女王の宮殿を抜けて奥の階段へ向かう。
「次はちょっと飛ばそう。いいって言うまで目をつぶっていて」
「どうして?」
「いいから」
「はーい」

 獣避けの鈴を鳴らしながら、水路の脇を通って、さらに1階、下へと降りる。シ
トナの肩の上で揺られながら、ユエの耳は地響きのような音を聞いていた。
205SC(第3話終わり):2007/06/30(土) 19:54:48 ID:LM0OWvRp

 やがてシトナが、「もういいよ」と声をかけた。
 ユエはゆっくりと目を開く。
「うわー……」
 そこに広がっていた光景は、広大な地下空洞を満たす大量の水。そして地底湖に
は、小さな島々が点在している。
「水! 水! たっくさん! 海? これって海!?」
 上階から柱となって流れ落ちてくる水の轟音に負けないように、ユエが叫ぶ。ば
たばた手足を振るので、シトナは彼女を落とさないように地味に必死だ。弓二張り
は結構かさばるので、うまく腕が使えない。
「いや海では……。むしろ湖だな。
 そうか、海、見たことないか」
 わざわざ上の階を飛ばしたのは、インパクトを強くしてさらに感動してもらうた
めだった。頭上で叫ばれて顔をしかめながらも、狙い通りにいったので、シトナは
満足して頷く。そのうち“カヴン”の皆で、エトリアの外にも出てみるか、と考え
る。骨休めも必要だ。
 しゃがんでユエを下ろす。帽子も返してもらおうとするが、やー、とユエが逃げ
るので、あっさり諦めてそのままかぶせておく。
「ユエは甲殻類は嫌いだったか?」
「こー……?」
「すまない。カニとかエビとか」
「ちょっときらーい」
「じゃあカニは無しだな」
 こっち、とユエの手を引き、
「でっかいお花ー」
 湖に浮かぶ花の前まで行って、シトナは上に飛び乗る。
「うわ! 乗れるの!?」
「6人くらいは、いけるかもしれん。ほら、ジャンプ」
 と、呼ばれても、陸から花まで少し距離があって、なかなかすぐに飛べるもので
はない。
 ユエはちょっと困ったように、子供特有のはにかみを浮かべ、
「こわい……」
 と小声でつぶやく。当然その声は水音に消されて聞こえなかったが、シトナは一
度陸まで戻って、ユエと手をつないだ。
「よし、せーの、で行くぞ」
「えー、やだやだやだ、怖い!」
 後ろに下がって逃げようとする。腰が引けている。そういえばこの子はシャンプ
ーも嫌いだとか言ってたなぁ、とシトナは思い出す。もうちょっと水に慣れてほし
い。やはり海は連れて行っておくか。
「しょうがないな。じゃあ、だっこしたら大丈夫?」
「……うん」
「俺はこっちの方が怖い気がするが……」
 言いながら、抱き上げて、こともなげに花に飛び乗る。勢いを得て湖の上をすべ
るように流れはじめる。ユエがまた歓声を上げる。お花の船だよ、とシトナが言った。


 花から島へ、島から花へと乗り継いで、しばらく遊んだ。ユエもひとりで跳べる
ようになり、手をつないで花に乗る。
 水に揺られ、周囲を警戒しつつ風景を愛でる。この地に足を踏み入れる力を持っ
た者だけに許される贅沢。
206名無しさん@ピンキー:2007/06/30(土) 20:08:22 ID:LM0OWvRp
えっち前のあれこれは次回4話までかかる見込みです。

というかベッドシーン(野外ですが)をどうしようか悩み中。
ユエの性知識はほとんど無し、の方向で想定していますが、シトナっちの態度が決まらなーいー。
子供相手の葛藤は前回ぐだぐだにやってしまいましたから、かぶっちゃうのです。
かといってノープロブレムで幼女レイプな人なのだろうか。ロリはむずかしい。

>>200-201
気づいてくれてありがとう!
207名無しさん@ピンキー:2007/06/30(土) 23:29:33 ID:cGAyg889
>206
なんていうか第3話は凄く子供の描写、とても丁寧に子供の描写、そんなイメージ
ロリは好きですがペドは嫌いなんですけど、続き期待してます

悩んでるようなのでネタふりで引っかき回してみますね
1.お父さんのように包み込んであげよう
2.大人の女性として見てあげよう
3.幼女ばっちこーい
4.つい、妹のつもりでアッー!!
208名無しさん@ピンキー:2007/07/01(日) 01:20:42 ID:UJZQZ6/a
>206
萌えというのとはちょっと違うかも知れませんがすげぇかわいいです、はい。超癒され〜。
さて私もネタ出しで引っ掻き回し

5.迫られて折れる
6.薬盛られて迫られる

・・・そんなに幼女攻めが好きか俺
209名無しさん@ピンキー:2007/07/01(日) 03:22:48 ID:YniKFgvo
7・正しい性教育を行なわねば、と・・・・・。いや、なんでもない

それにしてもユエ可愛いよユエ
210名無しさん@ピンキー:2007/07/01(日) 04:26:59 ID:yqXUtPfz
それが最終的な目的だろうしな
211名無しさん@ピンキー:2007/07/01(日) 04:29:19 ID:yqXUtPfz
すまない、誤爆した
212名無しさん@ピンキー:2007/07/01(日) 14:23:42 ID:u6zWsN8j
>>211
全く誤爆に見えないんだがw
213名無しさん@ピンキー:2007/07/01(日) 15:56:11 ID:UHNPZHYY
Hurricane P○n○○
214192-197:2007/07/01(日) 22:04:12 ID:dkyYsOrv
感想を下さった皆様ありがとうございます。
他人様から見てエロく見える文章になっていたようなのでほっとしました。

>202-の作者様のような「物語」をきちんと書きたいとは思いつつも
結局筆力不足で肝心のエロシーンも含めて「読者様の想像にお任せします」
が大きくなってしまったようにも思えます。
職業らしくスキル取り入れて書こうとしたものの、頭封じの手段が思いつかなかった
上にうちのダクハンは剣特化なのでエクスタシー取得しておらず諦め。
そして、タイトル付け忘れていました。
『宵闇の物語』でひとつ。
パラとアルケでスキル連想できるエロってどういう形になるか悩みつつ
また何か書けたら投下させていただきかもしれません。

>保管庫管理人様
投稿時、場面区切り記号を入れ忘れてしまいました。
お手数ですが
>193
最初の6行(詳細不明)のあとに
////////////////////////////////////////

>193と>194の間に
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
を入れていただければ嬉しいです。
215名無しさん@ピンキー:2007/07/03(火) 02:46:35 ID:zw6CdZ9k
投下します。
金髪バド男×赤髪ソド子。

少し長いので、途中で投下中断したら、さるさる規制にかかったと思って
マターリお待ちくださると幸いです。
216よろこびの歌 1/11:2007/07/03(火) 02:48:06 ID:zw6CdZ9k

 お人形よりも剣が、おままごとよりも冒険家ごっこの方が、小さい頃から好きだった。
 身体を動かして暴れていれば、ただそれだけでしあわせ。
 女の子らしいことはどうにも苦手だし、第一、ガラじゃない。わかってる。
 だから。

「……あ……っ、や、ちょっと、待って、よ……っ、ん!」
「ごめんね。でも……もう、待てないから……」
 甘い囁きと共に、麦藁色の髪が覆いかぶさって来て、裸の肩に口づける。
 近く側に触れる温度に、目を合わせているのも恥ずかしく――赤い髪を細かに震わせながら、女ソードマンは瞳を閉じた。

 ――だから、『こんな』のは、困るんだ。

     *

『――ガァァァァァ!』

 通路に立ち塞がった骨竜が、首を掲げて咆哮した。剥き出しの頭蓋骨が音を立てて噛み合わされ、研いだような牙が光る。
 杖を構えかけていたメディックの少女が、ひっと足を竦ませる。すかさず踏み込んだ隻眼のレンジャーが、数本の矢を竜の足元に打ち込み牽制しつつ叫ぶ。
「火炎攻撃で一気に落とす! メディックは防御、バードは補強! 行くぞ!」
 明確な返答はなく、だが全員が一斉に、それぞれの動作を開始する。
 赤毛の女ソードマンも、抜き放った剣を構えた。ブシドー式に言うなら「青眼」――やや低めに切っ先を下げて爪先を踏みしめ、いつでも前へ飛び出せる姿勢。
 イメージする。身を屈めて獲物を狙い、跳躍する寸前の山猫――
 集中し高まる闘志を煽るように、背後で弦の響きが沸き起こる。
 キタラを弾く、詩人の指。
「……!」
 流れ出した前奏のメロディ、そのほんの数フレーズだけでもう、背中の産毛が総毛立つ。産毛どころか、髪の毛まで躍り出すんじゃないかという昂揚感。
 ぞくぞくする。無意識に舌が唇を湿す。
「――術式起動!」
 赤眼のアルケミストが、ガントレットを高々と掲げた。リンと硫黄とマグネシウムが反応する匂いを振り撒きながら、鋭く腕を一閃する。
 轟、と火炎が撃ち放たれた。
 宙に伸びる灼熱のライン。追ってソードマンも地を蹴った。豊かな赤毛が空に舞い、更なる炎のように巨体に襲いかかる。
 『火炎の術式』から『チェイスファイア』に至る連携。
「たああああ――ッ!」
 火炎が着弾し、骨竜の頭部は一瞬にして炎に包まれた。
 身を焼く真紅の波に、竜がのたうち首を振る。のけぞって晒された骨の喉へ、ソードマンの剣が深々斬り込んだ。
『グガァ! ガウッ、ガアアア!』
 割られた顎を空しく開閉させつつ、咆哮する竜。炎にまみれて悶えるその巨体へ、ソードマンはすかさず追撃を放つ。
 またイメージする。今度は猛禽。翼を立て、目にも止まらぬ速さで降下し、獲物を切り裂く鉤爪――
 骨の横面を叩き割り、降り落ちて来た牙を砕く。跳び退って更に、今度は脚。体勢のよろめいたところへ、もう一撃。
「やあッ! はッ! たああッ!」
 もう理屈ではなく、本能だけで身体が動いている。血が沸き立つ感覚に、あかがねの瞳が煌々と光る。
 極限まで集中し、斬り、かわす感覚に没頭した世界に、遠く。
 ――歌声が聴こえてくる。

“歓喜よ、美しき神々の煌めきよ! エリジウムから来た娘よ!
 我らは炎のような情熱に酔って、天空の彼方、貴方の聖地に踏み入る!”

 猛き戦いの舞曲。
 麦藁色の髪をしたバードの青年が、キタラを抱えて高らかに歌う。剣戟の音、憤怒の咆哮――戦場の騒音を貫いて、絶えることなく続く歌。
 ぞくぞくとまた、背中が総毛立つのをソードマンは感じる。
 魂の底から、力が湧き上がってくる。
「はあああぁぁッ!」
 メロディに乗り、リズムに合わせるように、ソードマンは剣を払い、地を蹴った。
 身体が軽い。握った剣の重みなど、まるで感じない。
217よろこびの歌 2/11:2007/07/03(火) 02:51:13 ID:zw6CdZ9k

(みえる)

 吼えて襲いかかる竜の動きが、ひどくのろのろとして見えた。余裕でかわし、刃を叩き込む。深々と斬り下げる。
 わきあがる、強烈な歓喜。

(ああ。あたし、いま、生きてる)

 響き続ける、やわらかいテノール。
 その歌声が血に溶けて、燃える。戦う悦びをいやがおうにも高めて、絶頂にも似た悦楽を身体の隅々にまで運んでいく。
 声に酔い、ただ陶然と、ソードマンは剣を振るい続ける。
 このまま、いつまでも戦っていたい。
 思考も感情もふっ切れた、真っ白な瞬間の中で。
 あの歌声だけ聞きながら、ずっと――

『――ガアァァァァ……!』
 かすれた咆哮を残して、骨竜の巨体が大きくよろめき、くずおれた。
 轟音と共に地に沈む身体を退さってかわすと、ソードマンはしばし立ち尽くす。
 滴る汗も拭わず、息を荒らげたまま、息絶えた亡骸を無言で睨んだ。

「……あっけなかったね。意外と」
「もう! ソードちゃんが強すぎるんだよー」
 はしゃいだ声をあげて、メディックの少女が抱きついてきた。さりげなく取り出したガーゼで汗を拭ってくれつつ、
「最後の方、凄かったよ。あのおっきな竜が、まるで手も足も出なかったもん」
「またレベルを上げたようだな。研鑽を絶やさないのはいいことだ」
 隻眼のレンジャーも満足げに頷く。
 まだどこかぼんやりとしたまま、ソードマンは剣を掴んだ己が手を見つめた。
 昂揚はもう霧散して、剣は剣らしく、ずっしりとした金属の重みを指に伝えて来る。
 戦場に響いていた歌は、当然のごとく止んでおり――代わりに、弦をつま弾く音と共に、軽薄な声がくすりと笑う。
「そうそう。独りでズバズバ斬りまくっちゃって、アルケなんて手の出しようなくて、おろおろ突っ立ってるし。何ていうか、オウガかデモンかソードマンか!って感じ?」
 ぴくり、とソードマンの肩が揺れた。
 自省するように一度大きく息を吐くと、のろのろと振り返る。
「……バード」
「ん? 何だい?」
「仮にも仲間に向かって、その言い草はないだろ。あんたらに被害が行く前に、あいつを倒そうと頑張ったあたしに、もっと言うことはないの?」
「またまたぁ。ソードは単に、ぶった斬るのが大好きなだけだろ?」
 あはは、と明るく笑うバード。
 ソードマンは掴んでいた剣を、無言のまま振り上げた。メディックとアルケミストが、慌てて左右から押し止どめる。
「そ、ソードちゃん、だめっ!」
「落ち着け、ソード。同士討ちは樹海を出てからにしてくれよ」
「……えと、それもどうかと思うんだけど、アルケくん……」
 ソードマンは嘆息と共に、剣を鞘に収めた。ぶすりとした表情のまま、メディックから受け取ったガーゼで更に汗を拭う。
 懲りない笑顔を変わらず浮かべ、バードが歩み寄って来た。
「ごめんごめん、ソード。でも僕も、頑張って『猛き戦いの舞曲』を練習しまくったんだよ? 大好きな君のために」
「――!」

 どくん、と鼓動がはねる。

「……な、なに、言って――」
 一瞬で耳まで真っ赤に染まった顔をガーゼに隠し、問い返すソード。懸命にとりつくろった声は、語尾がかすれて震えていた。
 そのさまに気づいているのかどうか――バードはにっこりと笑みを深めて、頷いた。

「ぶった斬るの大好きな君の為にね。もっといっぱい、ぶった斬れるようにって」

 ソードマンは無言で再び、剣を抜いた。
 ひえぇ、と緊張感のない悲鳴をあげて逃げるバードと、追い回すソードマンのさまに、メディックがおろおろと拳を握り、アルケミストとレンジャーは深くため息をついた。

     *
218よろこびの歌 3/11:2007/07/03(火) 02:52:04 ID:zw6CdZ9k

 もやもやする時は、身体を動かすのが一番だ。
 月光の差す地下一階、翠緑の樹海の木々の間で、ソードマンは黙々と基礎練習に励んでいた。
 涼やかな森の夜気を、刀身が鋭く裂く。
 踏み込み、払い、撃ち下ろす。ステップを踏んで回り込み、横へ薙いで、また正面に戻る。
 完璧に身体に叩き込まれた型と動きを、繰り返し続ける内に――余計な思考はかき消えて、純粋に身体を動かす悦びだけが残る。
 延々と剣を振るい続ける頭上、樹海の梢に覗く月が、ゆっくりと位置を変えて行く。

「……っはぁ……、はぁ……、はぁ……」

 やがて呼吸もあがり、さすがに切っ先が重く鈍って来て、ソードマンは動きを止めた。
 剣先を地に突き立てると、胴を覆う鎧を外し、これも地面に投げ捨てる。
 汗で濡れそぼった襟足をかき上げ、傍らの茂みを振り返った。樹海の小道の行き止まり、岩陰から湧き出た清水が、月光に煌めいている。
 膝をついて、ソードマンは水を掌に掬った。まずは冷たい清水で思うさま喉を潤し、それから浸したタオルで襟を拭う。
「――あぁ……」
 心地よさに、思わず声がもれる。
 汗は首筋どころか、胸元や腹にまでびっしょりとたまっている。一瞬だけ逡巡して――ソードマンはすぐに、鎧の下に着けていた胴着も脱ぎ始めた。
 深夜の樹海。どうせ見ているのは、森ネズミかモグラぐらいのものだ。
 一度脱いでしまえば、ためらいはなかった。飾り気のない下着をもすべて外し、完全に生まれたままの姿になったソードマンは、濡らしたタオルで身体を拭い始めた。
 しなやかに筋肉のついた腕、ひきしまった背筋と腰。ほどよく張ったももと尻。
 汗の玉を浮かせた、白い乳房。
 日頃、鎧で押さえ付けられているにもかかわらず、双丘はふくよかに形よく、ボリュームも全く損なわれてはいなかった。
 清水をしみ込ませたタオルで、ソードマンは丁寧に胸元を拭った。火照った肌に、水の冷たさがこの上なく気持ちいい。
「…………」
 タオルを右手に握ったまま、ふと自分の乳房に触れる。
 ふんわりとした感触が、指に伝わる。軽く押すと、しっかりした弾力が跳ね返って来た。
 仲間たちや街の人々を横目に眺める限り――大きさも形も、さほど悪い方ではないように思う。『金鹿の酒場』の女将までとはいかなくても、胸の空いた今風のドレスを着て、髪をアップに結い上げたりしたら、少しは自分も――

(……なんて、ガラじゃない、か)

 何しろ、仲間にまで「オウガかデビルか」と言われる始末なのだ。
 昼間のことを思い出し、ソードマンは改めて腹が立って来た。濡れたタオルで、茂みをぴしゃりと叩く。
 あの男は、いつもそうなのだ。
 ソードマンのことをからかって、剣術バカ扱いして――

(そりゃ……あたしは実際、女の子らしくなんてないけどさ)

 化粧やおしゃれは苦手だし、女の子らしい趣味やアイテムとも、とんと縁がない。「ぶった斬るの大好き」と言われても、事実だから反論のしようもない。
 けれど最近――少しだけ。そう言われて笑われると、胸が痛む自分がいる。
 ぴしゃり、とまた茂みを叩く。知らず、ため息が唇をこぼれた。

(けど……あいつだって、悪いんだ。あいつの、あの『声』が……)

 普段はからかいの言葉しかこぼさない唇が、歌う時だけは真剣に、極上の響きを放つのだ。戦う彼女の背を押して、血を沸き立たせ、鼓動を合わせて鳴り響くのだ。
 何度も聴いたフレーズなのに、何度でも胸が熱くなる。
 いつまでだって、聴いていたい。
 あの歌さえあれば、他の何にもいらないなんて、思うようになったのはいつからだろう――

「バード……」

 呟いた時、背後の茂みが音を立てて揺れた。
 ――殺気。
 考える間もなく身体が動き、地に突き立てた剣を掴んだ。振り向きざまに打ち払い、牽制の一撃を放ちながら――あかがねの瞳が、大きく見開かれる。

「『魂の裁断者』……ッ!?」

 どうせネズミかモグラだろうと顧みた視線が捉えたのは、青灰色の毛並みを月に震わす、巨大な熊の魔物だった。
「どうしてこんな奴が、この階層に……!」
219よろこびの歌 4/11:2007/07/03(火) 02:53:55 ID:zw6CdZ9k

 返答は猛々しい咆哮と、刃の如き爪の一閃。
 間一髪、ソードマンは飛びのいた。
 横薙ぎに払われた魔物の爪は、側の立ち木を紙のように引き裂いた。一抱えはある幹が、中ほどからあっけなく砕けて折れ――ソードマンの真上へ倒れかかって来る。
「ッ!」
 慌てて再度、背後へ跳んだが、濡れた踵が草に滑り、着地の体勢が大きく崩れた。
 その一瞬の隙に、魔物は折れた幹を蹴散らし詰め寄って来た。剣を握って跳ね起きる彼女の頭上へ、煌めく爪を振り下ろす――

 ばすっ! ばすんっ!

『グアァァァ――!?』
 苦鳴と共に、魔物が大きくのけ反った。
 腕を掲げて覆った顔面には、二本の矢が突き立っている。
 茫然と顔を上げたソードマンの背後から、鋭い声が響き渡った。

「今だ! 行け、ソード!」

 澄んだテノール。
 茂みの間に仁王立ちに立ったバードが、矢筒から新たな矢を抜いた。ギリギリと引き絞りつつ――息を止めて顧みたあかがねの瞳へ、強く頷いて見せる。
「僕が援護する! 大丈夫、行け!」
 声と共に、弓弦を放す。
 風を切って飛ぶ矢が、またも魔物の額に突き立ち、派手な悲鳴がわきあがる。
『グアアッ!? ガウッ、ガアアッ!』
「……ッ!」
 ソードマンは剣を掴み、地を蹴った。
 迷いも怯えもすべて消えた。ただ彼の声の命じるまま、真正面から目の前の敵へ、全力を叩き込む。
「たああぁぁぁ――ッ!」
 苦悶する魔物が、気配に気づいた。振り払われた腕が周囲の木々を引き裂き、葉を掻いて、彼女の上にも襲いかかる。
 剣をはねあげ、ソードマンは爪を弾いた。すぐに身を引いてステップ、横手に回り込み、腕が伸びてがらあきになった魔物の腹へ、鋭く切っ先を突き通す。
 重い手ごたえと、凄まじい咆哮。
 内臓まで深々と刺し貫いた剣を引き抜こうとして――ソードマンの表情が刹那、凍る。

(しまった! 剣が――)

 深い刺傷に収縮した筋肉が、刃をがっちりと挟み込んでしまっている。
 抜けぬ剣を相手に焦る彼女の頭上、苦悶の咆哮が断続的に響く。魔物が激痛にもがきながらも、脇腹にとりつく敵を振り払おうと爪を伸ばす。

“喜ばしきかな! 太陽が壮大なる天の計画に従って飛ぶが如く!
 兄弟たちが己が道を駆け抜ける、勝利に向かう英雄のように喜ばしく!”

 朗々と、歌声が月に響いた。
 ソードマンはカッと瞳を見開いた。渾身の力をこめて、柄を握りしめる。
 魂に、火がつく。
 身体が燃える。そうとしか表現できない感覚に、堪え切れず喉が叫ぶ。

「うああぁぁぁ――!!」

 絶叫と共に、剣を引き抜いた。
 大きく跳び退り、刃を払って血を振るう。構え直した剣を握り、暴れる魔物へ再び斬りかかった。

“歓喜は我らに口づけと葡萄、そして死の試練にある一人の友を与えた!”

 夜空を仰いで、バードは歌う。
 高らかに澄み渡り、雄々しく、けれどこの上もなく美しい声。
 その歌声に従って、ソードマンは剣を振るう。
 リズムが揃う。彼がブレスを取る、その同じタイミングで彼女も息を吸う。
 呼吸が重なる。
220よろこびの歌 5/11:2007/07/03(火) 02:56:33 ID:zw6CdZ9k

“官能の快楽は虫けらにも与えられ、そしてケルブは神の御前に立つ!”

 彼は歌い、彼女は剣を翻し、舞う。
 猛き戦いの舞曲。
 同じひとつの旋律に、ふたりの鼓動が同化する。それぞれ別の働きをしながら、同じひとつの瞬間へ向けて駆け登っていく。

“貴方の御力により、時の流れで容赦なく分け隔てられたものは――”

 青白い月光に浮かぶ裸身と、冴え冴えと煌めく刃。
 彼の歌が敵を裂き、彼女の剣が歌う。
 指と腕と、喉と呼吸と、ふたつが区分なく溶け合い、混ざり合って吼え――

“――再び、一つとなる!”

 振り抜かれた切っ先が、月を弾いた。
 一瞬の間をおいて、魔物の頸動脈から噴出した熱い血が、音を立てて草を打つ。
 凄まじいまでの噴出を、ソードマンは鳥のように宙にかわした。汗に煌めく真白の裸身は、一滴の返り血も浴びてはいない。
 ゆっくりと倒れ打つ魔物には目もくれず、背後のバードを振り返り――
 はたと、我に返る。

「きゃああああ!」
 真っ赤になったソードマンは、全裸の我が身を両腕で抱え、側の茂みに飛び込んだ。懸命に身体を隠しながら、八つ当たりに怒鳴りつける。
「こ、こっち見てんなばか! や、その前におまえ、何でこんな所にいるんだ!?」
 弓を下ろしたバードは、別段焦る風もなく、ただ飄々と肩を竦めた。心外そうに眉をひそめつつ、いつも通りの暢気な声で言う。
「ごあいさつだなあ。僕がいたから、怪我もしないで助かったんじゃないか。この場合、最初は『ありがとう』じゃないの、やっぱ」
「答えになってない! ていうか、見るなって言ってるだろ!」
 手近の蔓草をちぎって、投げつけるソードマン。だが、細い蔓は彼女の期待したようには飛ばず、ひょろひょろと彼の足元に落下する。
 ううう、と悔しげに唸るさまに、バードの方が苦笑して折れた。
「最近、下層の魔物が上層に出て来てるって噂があったからね。君ならたいていの魔物は大丈夫だろうとは思ったけど、万が一ってこともあるし……やっぱ、心配だし? 来て良かったよ、ほんと」
「様子……見に来た、のか?」
 帰りが遅いと心配されるほど、ぐずぐずしていたつもりはなかったのだが――
 意外そうに目を瞠ったソードマンに、今度はバードの方が驚いた表情になった。弓を背中にはねあげて、茂みの側にしゃがみこむ。
「気づいて、なかったの?」
「え?」
「まさか、君ほどの剣士が。おかしいなあ、そこまで気配消してたつもり、ないんだけど」
「え? え……?」
 ぱちくりと瞬いて、その言葉を反芻するソードマン。混乱する頭をどうにか励まし、意味をたどる。
「そ……それって、つまり……ずっと、いたのか? 最初から!?」
「何事もなければ、邪魔しないで帰るつもりだったけどね」
 バードはあっけらかんと頷いた。細めた瞳に、ふと笑みが浮かび――枝葉の間に見え隠れする彼女の裸身を、遠慮なく眺め始める。
「いきなり服、脱ぎ出すからさ。誘ってくれてるのかと思って期待したのに。なぁんだ、ただ気づいてなかっただけなのか。残念」
「さ、誘うっ、て……っ、ば、ばか!」
 あからさまに鑑賞しにかかっているバードを、ソードマンは力任せにぶっ飛ばした。
 容赦のない一撃に、彼の身体はあっけなく吹っ飛び、岩清水が作った小さな流れに頭から突っ込んだ。
「ぶはあっ! げほ、ごほ! ひっど、命の恩人にこれはないだろ、げほごほ!」
 むせて水を吐きつつ訴えるバードに、ソードマンはふんと背中を向けた。
 そうして彼から顔を隠し、必死に呼吸を整える。ばくばくと搏つ胸を押さえて、熱い頬を鎮めようとするが――考えれば考えるほど、頭が真っ白になっていく。

(見てた? 最初から? ついて来て、様子を――心配、だから? あたしが?)

「……ほんとに、気づかなかったんだ」
 確認するような声。
 ソードマンはますます身を縮め、こくりと頷いた。――声が、出ない。
 バードの頬に、穏やかな笑みが浮かぶ。
221よろこびの歌 6/11:2007/07/03(火) 02:58:16 ID:zw6CdZ9k

「嬉しいな」
「な……なに、が……?」
「だってそれって、僕の気配に違和感を感じなかったってことでしょ? 側にいても、全然苦にならないくらい、当たり前に」
「……んだ、それ。何言って……」
 いつものように言い返してやりたいのに、声がどうしても震えてしまう。
 バードは水場の端に座り直した。背を向けた彼女を見つめていたが、やがてついと視線を逸らす。
 水の下に、タオルが落ちていた。それを拾い上げながら、ぽつりと問う。

「どうして、僕の名前、呼んだの?」
「え……?」
「魔物が出る直前。君、呟いたよ。僕の名前」

 ソードマンは今度こそ、呼吸が止まった。
 かあっと頭に血が上る。目の前がくらくらと歪み、茂みの中に倒れそうになった。
 まさか、聞かれていたなんて。よりによって、想いを馳せていたその当人に――

「……気のせい、だろ。あたし、別に――」
「悪いけど、これでもバードの端くれなんだ。耳には自信があるよ」

 取り繕う言葉は、あっさりと却下される。
 バードは濡れたタオルを絞った。滴る雫が水面に波紋を描き、細く流れ落ちる清水の下に消えていく。

「ねえ。どうして?」

 繰り返される声は優しく、だがもう、ふざける様子もからかう色もなかった。
 絶句したまま、竦むソードマン。
 清水の流れる音だけが、さらさらと沈黙を満たして続き――

「あんたが、ばかだからに決まってるだろ!」

 ぽかんと振り返ったバードへ、ソードマンは大股に歩み寄った。
 力いっぱいその襟首を掴み、目の前まで引き上げる。
 ちょ、とか、え、とか、意味をなさない声をあげてもがくバード。絞ったタオルが指をこぼれ、草の上へ転がっていく。
 ソードマンは構わず、掴んだ指に力をこめ、バードの身体を揺さぶった。

「あんたがばかだから! こっちの気も知らないで、いっつもばかなことばっか言って、からかって! あんたが――!」

 恥ずかしさも戸惑いも、自分が素裸ということさえ、全部吹っ飛んだ。
 止めようもなくこぼれるのは――自分でも正体のわからない、熱い叫び。

「ばかで、意地悪で、ふざけてばっかで――なのに、あの歌は。あの歌を歌う時だけは、あたしとぴったり何もかも合わせて!」

 魂を震わす、彼の声。

「あたしは、あれのせいで……熱くて、熱くて真っ白になって、どうしようもなくて……もう、訳がわかんないんだ! あんたのせいなんだよ、わかる!?」
「ちょっ……ソード、待っ、て……」
「どうしていいのかわかんないよ! こんなの、全部、あんたのせいなんだからね!」

 襟を絞められ、苦しげに呻くバード。ソードマンは構わず更に力をこめ、彼の顔に顔を寄せた。
 彼が薄目を開けて、こちらを見やる。

「……嫌い、なのかい? 僕の、歌……」
「ばか! 何でそうなるんだよ!」
「じゃあ、好き……?」
「だからさっきから、そう言ってるだろ!」
222よろこびの歌 7/11:2007/07/03(火) 02:59:41 ID:zw6CdZ9k

 喉いっぱいに、ソードマンは叫んだ。
 バードは苦しげに呻きながら、絶え絶えの息で、更に問うた。

「じゃあ……、僕のこと、は……?」

 一刹那、間があったろうか。
 ソードマンの頬が、一瞬にして真っ赤に染まる。指の力が抜け、膝まで砕けて、へなへなと草の上にへたり込んでしまう。
 が、今度はバードの方が、それを許さなかった。くずれかかる身体に腕をかけ、引き寄せる。
 びくりと慌てて振り返った唇に、唇が重ねられた。

「……っ!?」

 赤面したまま硬直したソードマンは、瞼を閉じることさえ忘れ、ただただその感触を受け止める。
 触れるだけの口づけを、長く残して――やがてバードが唇を離した。凝然と見開いたままのあかがねの瞳を見返し、苦笑めいた息を吐く。

「……ほんと、素直じゃないんだから」
「……う……るさい……」
「君がいい加減鈍いから、僕、途方に暮れてたんだからね。あーんな一生懸命アピールしてたのに、ことごとくスルーされてさぁ、参っちゃうよ」
「……待て。そんなの、ほんとに心当たりないんだけど」

 オウガだのデモンだの、貶められた記憶は山とあるが。
 じとりと睨む視線を前に、バードはいつも通りあっけらかんと、肩を竦めてみせた。

「ええ? いつも言ってたじゃない。僕は『大好きな君のために』歌ってるって」

 ぽかんとひとつ、瞬いて――
 更に頬を染め上げながら、ソードマンは心の底から叫び返す。

「判るか、そんなん! アピールっていうんなら、もっとちゃんと真面目にやれ! あんな冗談ばっかの、誰が本気にする!?」
「あははは。つい、さぁ……いじめたくなっちゃうんだよね」
「子供か! 素直じゃないのはどっちだ!」

 怒鳴る彼女を、再び彼が抱き寄せた。
 一瞬でびくりと硬直してしまう身体を、両腕でかき抱きつつ、小さく囁く。

「でも、嬉しいな。僕の歌、ちゃんと届いてたんだ……」
「あ……」

 再び、重ねられる唇。
 包み込むような口づけを、今度は彼女もようやく、瞼を閉じて受け止めた。

     *

 月の落ちる樹海の葉陰、横たえられた裸身が、びくりと身じろいだ。
 這う指の感触に身をよじり、頬を染めて俯いたまま、絞り出すよう訴える。

「……あ……っ、や、ちょっと、待って、よ……」

 下肢の間へと伸ばされた指が、ゆっくりと蠢いている。
 閉ざされた膣の入口をかき分けて、内部へと忍び込み、奥の襞を擦りあげる。

「――っ、ん!」
「ごめんね。でも……もう、待てないから……」
223よろこびの歌 8/11:2007/07/03(火) 03:01:25 ID:zw6CdZ9k

 覆いかぶさったバードが薄く笑み、空いた左手で乳房をこね回す。
 胸元から、先端へ。つんと尖った色の薄い乳首に、唇が寄せられた。
 遠く響く清水の音に、ちゅくちゅくと吸い上げる淫靡な音色が混じる。ゆるゆると動いて下る舌の軌跡が、梢を透かす月明かりに青白く光った。
 あまりの恥ずかしさに耐えかねて、ソードマンはひたすら目を閉じていた。無意識に閉じかかる膝を、彼が掴み――更に深く、指が入り込んで来る。

「やっ……、ったい、痛いってば……」
「ん……、でも、ちょっとでも慣らしとかないと、あとがもっと痛いと思うけど」

 さらりと返って来た言葉に、ソードマンの表情が思わずひきつる。

「そういうこと、言うか……?」
「怖い?」
「だっ、誰が、怖いなんて……!」

 挑むように問われると、習慣でつい、挑み返してしまう。
 言ってしまってから、しまったと口をつぐむソードマンのさまに、バードの笑みが更に深まる。

「じゃあ、僕も遠慮なく――」
「あああっ、ちょっと、待って――っ、やっ、あ! な、何、して……ッ」

 裏返った悲鳴は、秘所へと落とされた唇のせい。
 両手でももを割り開かれ、晒された場所を舌先で思うさま嬲られる。

「あぁあ……、やだ、そんっ、な……。こんな、の……、はずかし、いって……、ねぇ、もう!」

 誰にも見せたことのないその場所を、さらすだけでもたまらなく恥ずかしいのに――更に、それを。
 全身朱に染め身じろぐ彼女に、バードは声すら返さず、ただ舌を動かす。わざと派手に音を立て、ぐちゅぐちゅと唾液を絡めて、襞を執拗にねぶる。
 あたたかく湿ったその愛撫に、ソードマンはかたく目を閉じ、懸命に耐えた。
 激しく搏つ胸が苦しくて苦しくて、心臓が壊れてしまいそうだ。

「やあぁ……、んっ、うぁ……、もう、やめてったら……ぁ……」
「……でも、濡れて来たよ?」

 そんなことだけ、報告してくる。
 顔を上げ、睨もうとするソードマン。バードはくすくすと笑いながら、桃色の秘肉に滲んで来た雫を舌先に掬い、クリトリスの包皮になすりつけて転がし始める。
 起こしかけていた彼女の身体が、びくりと大きくのけ反った。

「ああぁぁ……!? やだあ……っ、な、に、これ……ッ!」

 鋭く貫くようなのに、一瞬のちにはただ甘く、全身を疼かせる痺れ。
 感じたこともない感覚に、身体が勝手に震える。無意識にはねあがろうとする脚を、力ずくに押さえつけられる。
 逃げる腰を抱えられ、その一番気持ちいいところをぐりぐりとしつこくしゃぶりあげられて、身体から力が溶けていく。

「はっ……ぁ、あぁっ……、やだ、これ……ヘン、だって、こんな、の……」
「ヘンじゃないヘンじゃない。こーゆーもんだから、さ」
「だっ……て、やぁだぁ、も、う……」

 快楽と、羞恥と。
 ひどく混乱し、涙すらこぼし始めた彼女を、バードが覗き込む。乱れた髪をかきあげて、額に口づけが落とされた。

「可愛い。大好き。ソード……」

 耳元に響く甘い声に、ぞくりと震える。
 ばくばくと搏ちっ放しの心臓。胸元にぎゅっと抱え込むように腕を押し付け、ソードマンはバードの顔を仰ぐ。
 その頬をくるんで口づけると、バードは身を起こし、手早く衣服を寛げ始めた。
 あらわになる彼の身体をぼんやり見上げ――やがて現れた光景に、ソードマンは思わず声を失う。
224よろこびの歌 9/11:2007/07/03(火) 03:03:25 ID:zw6CdZ9k

「あ、うぁ――そ、れ……!?」

 既に準備の整った彼のペニスは、くっきりと筋を浮かせて勃ち上がっている。
 初めて見るその大きさと、予想以上の猛々しさに、思わず血の気が引いた。

(あんなのが、入る、の……!?)

「……む、無理むり! ぜ、ぜったいそんな、無理だって、や――あっ、待っ!」
「大丈夫だいじょーぶ。こういうもんだからさ、ね?」

 すさって逃げようとした身体は、あっけなく彼の手に引き戻された。
 怯えてひきつる身体を抱き込んで、バードは楽しげに挑発の声をあげる。

「どうしたのさ。怖くないって、言ってたじゃない?」
「……怖い……よ……」

 うっ、とソードマンがしゃくりあげた。
 虚勢すら張れなくなった様子に、バードがさすがに困った顔になる。それでも退くつもりはないらしく、ひらかせた脚の間に身体を割り込ませ、挿入の体勢に移る。
 入口に触れる、硬い感触。
 ソードマンの顔がいっそう青ざめ、唇がふるふると震え始めた。
 その表情を見下ろして、ふとバードが息を吐いた。小さくブレスを取ると、唇に旋律を紡ぎ始める。

“――眠れよ吾子、汝を巡りて、美しの花咲けば“

 穏やかなテノール。
 びくりとソードマンは息を呑んだ。
 聞こえて来たメロディは、彼女もよく耳に馴染んで知っている。
 安らぎの子守歌。

“眠れ、今はいと安けく、あした窓に、訪いくるまで……”

 歌いかけられる声の魔力に、彼女の魂は抵抗のすべをもたない。
 かすかな囁きめいたその声だけでもう、緊張が溶けていった。静かに優しいメロディは、鼓動のリズムを穏やかに緩め、全身を巡り、あたたかく流れ出す。
 わずかに表情の緩んだ彼女を見下ろし、彼も微笑む。甘い歌を口ずさみながら、膝をついて身を屈め――
 ぐ、と先端を秘所に潜り込ませる。

「――う、あ!」

 痛みに、ぎくりと竦む身体。
 反射的にこわばる身体を、彼が抱きしめる。狭い入口を切っ先で抉り、少しずつ侵入を深めつつ、唇はなおも歌い続ける。

“眠れよ吾子、汝が夢路を、天つ使い、護りたれば”

 熱く硬い楔が、ぎりぎりと胎内を裂く。
 拡げられ、埋められていく、その鮮烈な痛みと圧迫感。もがいてものけ反っても退くことなく、着実に奥へと潜り込んで来る。

「く……は……ッ、うぁ……あ……!」

 声にならぬ吐息をこぼしながら、彼女は必死に彼の声に縋った。
 耳に歌声が届くたび――痛みがほんの少しだけ和らいで、呼吸を継ぐ余裕が生まれる。
 暖かい腕の中に、しっかりと包まれていることを思い出させてくれる。

“眠れ、今はいと楽しく、夢の園に、ほほえみつつ――“

 ぶつん、という鈍い衝撃と共に、ペニスが処女地を突き破り、最奥まで貫いた。
 ゆるやかに伝う鮮血が、結合の箇所から滴り落ちる。
 目を閉じて震える彼女を抱いて、バードが深々と息をつく。途切れた旋律の代わりに、唇に浮かぶのは薄い自嘲。
225よろこびの歌 10/11:2007/07/03(火) 03:05:01 ID:zw6CdZ9k

「……ごめん。これ以上、歌うのは……さすがに、もう無理、かも」
「え……?」

 苦しげに見上げた彼女に、彼も幾分つらそうに、耐える様子で目を細めた。
 腕を回して彼女の腰を抱き寄せ――ゆっくりとながら、動き出す。

「言った、ろ? 僕……もう、待てないんだ、って……」
「……あ……ッ! くっ、あ! うあぁ……はっ、あ!」

 始まった律動に、ソードマンは声をあげてのけ反った。
 生まれて初めて他人を受け止めた膣内は、往復の動きのたびに強烈な痛みを訴える。押し上げられる衝撃に息が詰まり、無意識に動きから逃げようと身体がずり上がる。
 けれど、そのたびに彼の腕が絡んで引き寄せ、中を深く穿っていく。

「痛、いって……っ、ああ! も、やぁ……、……うぐっ、うぅ、あぁぁ!」
「……ご、めん。けど、も……止まら、な……」

 きつく狭い彼女の膣が、無意識にペニスをしめつける。その感触に眉をしかめながらも、彼は身体を動かし続けた。
 両手が乳房を掴んで揉み立てる。唇が乳首や鎖骨や首筋や、あらゆる箇所に降り注ぎ、肌に鬱血の痕を刻んでいく。
 痛みから意識を逸らそうと、ソードマンは懸命にその感触に縋った。荒く降って来る呼吸に呼吸を合わせ、彼の肩にしがみつく。

「ッ……! うくッ、あっ……いっ、た……あ……んっ、く……!」
「……っ、は、あぁ……! ッ……!」

 興奮と悦楽に弾む、彼の吐息。
 夢中になって彼女の身体を抱き、快楽に溺れる彼のさまを見上げていると――ソードマンの胸にも、たまらない愛しさがこみあげてきた。

(あたしが……こんな顔、させてるんだ……。こんな必死に、きもちよさそうに……あたし、が……)

 痛みはまだ、身体の中に残っている。
 けれど、彼と吐息を合わせ、動きを追い続ける内に、少しずつ違う感覚がわきあがってくる。

「……んっ、は……ぁ、あ……」

 ぬるりと中を擦られる、熱い感触。
 寄せられ合わさった肌のぬくみと、陶然とこぼれおちる喘ぎと、荒い呼吸。
 伝う指からもたらされる、どこかもどかしい、ぞくぞくするような感じ――
 揺さぶられる動きに、世界も揺らいでほどける。熱くて、真っ白になって、何もかもわからなくなっていく。

(同じ……だ……。“歌”のなかに、いる時と……)

 呼吸と呼吸が繋がり、血が熱く猛り、鼓動が同じひとつのリズムを刻む。
 唇にメロディが聞こえなくても、全身がその歌を聴いている。

「あ……あ……、はっ……あ、つ……ぅ、あッ! んあ、ぁ……!」

 痛みとも、快楽ともつかず――ただ、熱い。
 ひとつに溶けあわされていく、真っ白なその熱に、どうしようもなく酔わされる。
 ほかの何もかもが、いらないと思えるほど――

「あぁぁ……ッ! は、んっ、あ……ッ!」
「……っ、くあッ! ご、め……、も、イクよ……ッ!」

 がくがくと腰を震わせて突き上げ、バードが悦楽の呻きと共に、背をのけ反らせた。
 膣内からペニスを引き抜くと、彼女の腹の上に、欲望の証をぶちまける。
 苦しい呼吸と混乱した世界の中で、確かに肌を流れる温かい感触。濡れて伝うその上に、彼女はうっとりと指を這わせた。
 陰茎にまとわりついた鮮血と、白濁の液が混じり合って、滑らかな腹の上を伝い落ちていった。
226よろこびの歌 11/11:2007/07/03(火) 03:06:22 ID:zw6CdZ9k

     *

「――あ、のさ……。や、やっぱ、これ……は、ずかし……んだけど……」
 伏せ目がちに視線を逸らし、おずおずと呟くソードマン。
 エトリアの街へと続く街道――夜明け近い空の下を、横抱きに彼女を抱えて歩くバードは、くすりとその顔を覗き込んだ。
「だってまだ、歩くのツラいでしょ? 無理しない方がいいって」
「……れは、そう、だけど……」
「大丈夫だいじょーぶ、君、軽いしね」
 何でもなさげに言ってはいるが、その実、バードの歩みはややおぼつかない。一応前衛に立てるぐらいの体力はあるというものの――詩人の腕に人ひとりの重さは、やはり少し余るらしい。
 胸元に自分の剣を抱きかかえて、ソードマンはぼそりと唸る。
「ホント、素直じゃない……」
「あ、本気で言ってるんだよ? 可愛い彼女のひとりぐらい、抱えて歩けないで何が冒険者かっていうの」
「……か、わ……ッ!」
 さらりと添えられた修辞に、ソードマンは絶句した。
 もうこれ以上、赤面する余地なんて残っていないと思ったのに、頬はなお際限なく熱く燃え上がる。
 完全に俯いてしまった彼女のさまを、バードが面白そうな顔で見下ろしている。
「そんないちいち、照れなくても」
「し、仕方ないだろ! そんなん、言われたこと、ないんだから……」
「あれ? そう?」
 意外そうに首を傾げるバード。
 きょとんとしたそのさまに、ソードマンは思わず呆れた声をあげる。
「あんたが一番、めちゃくちゃ言ってたんじゃないか! オウガだのデモンだの、ぶった斬るの大好き、だの!」
「うーん、でもね……」
 口元に笑みを浮かべて、抱いた彼女の耳元へ、バードは甘く囁きかける。

「『可愛くない』なんて言ったことも、一度もないはずだけど?」

 あかがねの瞳が、大きく見開かれて――
 ぼん、と今度こそ爆発する。

「下りるぅ! 下ろせぇ、もう、やだぁ、はずかしいよこいつ! うああぁ!」
「あはははは」
 笑いながらに腕に力をこめたバードは、真っ赤になって暴れる彼女をなだめるように、小さく口ずさみ始める。

“――眠れよ吾子、汝を巡りて、美しの花咲けば
 眠れ、今はいと安けく、あした窓に、訪いくるまで……”

 ささやかな抵抗の悲鳴と穏やかな子守歌は、楽しげに混ざり合い、傾いた月の空へと溶けていった。
227名無しさん@ピンキー:2007/07/03(火) 03:08:14 ID:zw6CdZ9k
以上です。規制かからなくて一安心。

途中出て来た歌詞ですが、「猛き戦いの舞曲」の方は、タイトル通りの
ベートーベン『第九』歓喜の歌。
「安らぎの子守歌」は、『ブラームスの子守歌』です。
こういう「歌」を使っても微妙に成立するかも知れない?ところが、
世界樹の設定のオイシイところかなと思ったり。

今回は最初から、エロより萌え重視の予定ではあったんですが、
半端に長くてすみません。
228名無しさん@ピンキー:2007/07/03(火) 03:58:13 ID:UztRPd5s
>>227
GJ!萌えた!
ソードかわいいよソード
229名無しさん@ピンキー:2007/07/03(火) 03:58:55 ID:UztRPd5s
上げてしまった、スマソ…
230名無しさん@ピンキー:2007/07/03(火) 05:49:09 ID:28vceWUA
>>227
GJ!!!
バードの歌になんも違和感が感じられなくて感動した

男勝りなソード娘さん(*´д`)ハァハァ
231名無しさん@ピンキー:2007/07/03(火) 07:46:36 ID:yEIYDofg
>>227
大作GJ!
232名無しさん@ピンキー:2007/07/03(火) 16:27:51 ID:drIjdR4b
GJ!
2人のやりとり萌えたw
233名無しさん@ピンキー:2007/07/04(水) 00:15:42 ID:2lbyRd6P
>>227
かつてないほど萌えた
つーか、歌すげー。雰囲気ぴったりだ
GJ!
234名無しさん@ピンキー:2007/07/04(水) 01:15:31 ID:lbPI6c70
>>227
なんかもう、感動を禁じえない
そして男勝りだけど恋愛はからっきし、という王道を行くソド子にビックリするくらい萌えた
愛が溢れてて大好きです、結婚してくれ
235名無しさん@ピンキー:2007/07/04(水) 19:25:39 ID:YgX1z/Ek
>>227
赤目アルケ×メディといい
この二人といい、
あなたの描く物語が大好きだ!
素敵な物語をありがとう!
236名無しさん@ピンキー:2007/07/04(水) 22:11:58 ID:tmGf9UDC
>227の人気に嫉妬。
ていうか赤目の作者さんだったのかー。私もあなたが大好きだ!
骨太かつまとまった素晴らしいSSです。グッジョブすぎ。

あえて1点だけ
>「だってそれって、僕の気配に違和感を感じなかったってことでしょ? 側にいても、全然苦にならないくらい、当たり前に」
がちょっと気になた。家族だろうが恋人だろうが気配は気配で感じるかなーという気がする。


世界樹以外のも読みたいなぁ。サイト持ってたらメ欄とかでこっそりさらしてほしぃ。
とか言うのはあまり2ch的ではないですが。
237名無しさん@ピンキー:2007/07/04(水) 23:27:05 ID:oo+Nv34B
>>236
すんません。「気配」は感じますね、確かに。
要は「他人」じゃない、恋人とか家族みたく、空気のように「いるという違和感を感じさせない」
当然の存在として受け入れてもらった……と。
ちょい簡単に説明流しすぎましたね。

サイトとかは、すみません……晒せるほどのものは、何も。
SSは、ここでしか今は書いてないですし、というか二次創作自体が、かなり久しぶりで。
紙媒体が主だった時代の人です。

レス下さった皆様、ありがとうございます! 萌えて頂いて感謝です(エロ少ねーのに)
いずれ、また。
238名無しさん@ピンキー:2007/07/05(木) 20:34:07 ID:7YCtUwMY
エロ自体にはそれほど興味がないけど、
赤目シリーズにやられて読みに来ている人がここに。
239名無しさん@ピンキー:2007/07/06(金) 18:14:14 ID:KMfOBHDs
ここにも一人。
ここの職人はエロもストーリーもレベル高いから困る。
240SC:2007/07/06(金) 22:58:57 ID:+QqULRzk
賞賛と感想は名無しで送りつつ。

「Spoilt Child」第4話を投下します。
警告と属性を確認するなら >>154 へ進め。
241SC:2007/07/06(金) 23:03:47 ID:+QqULRzk
■第4話

 しばらく船遊びを楽しんだ後、二人は帰還した。
 ユエが帰りたがらないのではと心配したが杞憂になった。ユエは聞き分けがいい。
(シトナ的には、もう少しわがままであってもらっても全然歓迎であるのだが。)

 蒼樹海は綺麗ではあるが、あまりにも異界的で、滞在が長くなると何とはなしに
精神的に消耗する。土を踏みしめ、緑を――樹海の不可思議な樹木ではない、普通
の緑を目にし、ユエは、ほふーと大きく息をついた。
「疲れたか? よくがんばったな」
「うぃー」
「ちょっと休んでから戻るか」
 と、彼女の口にメディカのアンプルをくわえさせて、鎧を解除してやる。弓の弦
も外し、手早く自分の荷物と一緒にまとめなおす。
「はいせんせい!」
 ぴしっとユエが手を上げる。
「ん」
「おべんとがあります!」
「……帰れるんだから、何もわざわざ不味い保存食を食べなくても」
「ちがうよー。マリスお姉ちゃんがおべんと作ってくれたの」
 背嚢から、大小二つのバスケットを取り出す。
「急だったのによく用意できたな……。
 分かった。では食事をしてから帰ろう。残していくと後が怖い」
 どうせなら暖かいものが食べたいが、と未練がましく言いながらもそう決める。

 迷宮の入り口付近はたまに冒険者が通りがかるため、少し道をそれたところで、
やわらかい草の上に鰐皮のマントをシートがわりに広げた。
 バスケットの中身はサンドイッチだった。かなり振り回したので少し形が崩れて
いる。厚く切った鹿肉のハムと数種類の野菜。バターを塗ったやわらかい白パン。
 日持ちはしなさそうだが、今回は半日程度の滞在予定だったので、特に問題はな
い。それでも、なんとなく変な味がするような気がするのは、樹海の空気がまだ喉
に残っているのだろうか。シトナは水筒の水で口内をゆすいだ。
242SC:2007/07/06(金) 23:05:53 ID:+QqULRzk

「せんせーせんせー」
 と、ユエが先ほどまでと違うトーンで呼びかける。戦闘モード、師弟モード、探
索モードと真面目さが減っていって、いまは日常モードのさらに一つ下だ。換言す
れば甘えマックスである。
「ん?」
 もちろんシトナはそれを許す。
「あのね、あのね!」
 食べるサンドイッチの百倍くらいの勢いで、ユエは冒険の感想をしゃべりだした。
シトナは相槌をはさみながら聞く。子供は何でも親や先生に話したがるものだ。彼
はあまり聞き上手ではないが、耳を傾けているという点ではまったく人後に落ちない。
「せんせー、好きな人って6人?」
 ――とはいえ、話題転換が唐突すぎるとついていけない。
「6人?」
 鸚鵡返しに聞き返す。詳しく聞くと、イサナと占い遊びをしてそんな結果が出た
らしい。
「ふむ。イサナが恋占いとはまた意外な」
「イサナせんせー、失恋したことあるんだってー!」
「それは……。ううむ、さらに意外な」
 シトナは内心、非常に驚きながら言う。失恋したことにではなくて、あのミズ・
アイスガードに恋愛話があったことに。失礼な話である。
「6人ってだれとだれとだれとだれとだれー?」
「1人足りなくないか?」
 だれとだれとと、ユエは指を折りながら変な節をつけて再び数えだす。
「そうだな。まず、ユエと、マリスと……。イサナと……。ユエと」
「ユエはもう言ったよー」
「じゃあ……ユエと、」
「言ったってばー!」
 などと下らないおしゃべりをしながら、だらだら食事をする。


 ユエにとって、シトナに遊んでもらう時間は貴重だ。パーティ構成上の理由から、
“カヴン”の平均的な探索時間は比較的短く、街にいる時間は長い。
 彼らは自身の喜びと教育上の要求から、ユエと遊んであげる時間を意識して確保
しているが、それはメンバー複数人が一緒に、ということがほとんどだ。ユエがシ
トナを独り占めできる機会はあまりない。
(ただし、これはシトナが、自分だけを相手にしているより、あしらい上手な他の
面子と一緒の方が楽しいだろうと誤解しているせいでもあった。)
243名無しさん@ピンキー:2007/07/06(金) 23:08:20 ID:+QqULRzk

 そんなわけで、お弁当の片づけを今まさに終えた瞬間、ユエはかがんでいるシト
ナの背中に飛びついた。彼のレベル1先制ブロックでは対抗できず、約20キログ
ラム×9.8メートル・毎秒毎秒の力を受けて、うぉぅ、と声を上げた。

「だっこー♪」
「おんぶじゃないのか」
「おんぶー」
 と、ユエが言い直す。シトナはわざとらしくため息をついた。
「……カメだぞー」
 先ほど戦ってきた永劫の玄王の通常攻撃(踏み潰し)の動きを真似てゆらすと、
ユエは楽しそうに悲鳴を上げた。
「うしさん! 牛さんもやって!」
 リクエストに応え、今度は暴れ野牛風に大暴れを真似する。

 なんというか、“カヴン”のメンバーが見たら「寡黙で冷静沈着なギルドマスタ
ー」の立場が危うくなりそうな光景だった。というか実際に目撃されており、特に
新規メンバーへの影響が深刻で、延べ30夜以上の悪夢をもたらした。
 今は「寡黙で冷静沈着で子供に病的に甘いギルドマスター(ロリコン疑惑)」の
存在がようやく受け入れられてきているが、絶対に部外者には見せるなと固く固く
釘を刺されている。最も彼に忠実なダークハンターに至っては、目撃者が出た場合
は俺が消しますと言い出す始末だった。

 そんなこともあって、シトナも周りに人がいるときや外に出ているときは、シグ
レス菓子店のチョコレートムースのように甘さ控えめを心がけているのだが、この
時はなぜかまったくそんな気になれず、二人の世界に入ってしまっていた。
「カエルさん!」
「む……」
 仲間を呼ぶってどうやるんだ、とシトナは少し悩んだ後、違う違う、と、うさぎ
飛びの要領でぴょんぴょん跳ねた。
 ユエは笑い声を上げながら落とされないようにしっかりと彼の首にしがみつく。
少し苦しいので、後ろで手を組んでお尻を支える。
「アリさーん♪」
「どうしろと」
「ねばねばのぎさん」
「出せるか。無茶言うな」
 というか蟻酸って何か分かってるのだろうか。
244名無しさん@ピンキー:2007/07/06(金) 23:11:11 ID:+QqULRzk
「あははははは、回って、回って!」
 シトナに支えてもらっているので、片手を離してぺちぺちと肩を叩く。
「ん」
 シトナは右足を前に出し、左足を軽く折って重心を落とす。嫌な予感がしたユエ
はぎゅーっとシトナの首に抱きつく。
 そして彼は言語道断にも、とんぼ返りを打った。割と本気で悲鳴が上がる。
「よし、もう一回転」
「きゃーーー!! 下ろして下ろして! こわい!」
 シトナが笑いながら手を離すと、ユエも腕を解いてすべり下りた。
「なんでたてに回るのせんせーのばかー!」
 ユエは精一杯目の前の背中を突き飛ばそうとし、まったく倒れそうにないので、
脇腹にフック――したつもりが、ちょうどシトナが振り返りかけたところだった。
「ぐお! み、みぞおちに……」
 彼はうずくまるが、微妙に骨を殴ったのでユエもげんこつを押さえて涙目になっている。

 それから、「あぁもう、降参。ギブアップ。体力がない」という声をシトナが上
げるまで、およそ1時間ほど。
 高い高いをしたり、手をつかんでくるくる振り回したり、森ネズミと兵隊ごっこ
をしたり、女王と騎士遊びを二人でやったりしていた。
 ほとんどユエの言いなりに付き合っているあたり、根っからの下僕体質である。
 ユエも相当疲れているはずだが、子供に体力配分という概念はない。
「まだ」
 と一言のもとに却下して、座り込んだシトナに正面から抱きつく。
「困ったなぁ」
 言いつつ、彼の手はユエの脇へ。こちょこちょくすぐる。黄色い声を上げてユエが
逃げる。丈の短い草のじゅうたんに転がる彼女をシトナが追って、さらにくすぐる。
踊り子の柔軟性で彼の頭にユエキック。シトナは手を止めない。ユエも手を伸ばして
反撃、脇は届かないので太股をくすぐり返す。笑い転げながら攻防を繰り返す。

 息が続かなくなった頃には、彼は草の上に伸びており、ユエがその胸の上に馬乗
りになっていた。基本的に無愛想なこの男にしては珍しく、楽しそうに微笑みを浮
かべている。帽子はユエの装備と一緒にまとめてしまったし、マフラーはじゃれあ
っているうちにどこかに行って、シトナは素顔をそのままさらしている。
 せんせーはやっぱりかっこいいなぁ、とユエは思っているが、これは多少の補正が
入っていて、男女の別もよく分からないほど特徴のない顔が、端正に見えているだけだ。
 彼の方でも、彼女のことは可愛くて可愛くて仕方がない。子供ってみんなこんな
に可愛いっけ、という自問には、違うな、ユエだから可愛いんだという結論が出る
くらいののろけっぷりというか親バカぶりである。

 シトナは手を伸ばして、ちょん、とユエの左側のしっぽを引っ張る。
「髪がぐちゃぐちゃになってしまったな」
「ほんとだー」
 ずれた髪留めを直すのも面倒で、ユエは左右ともほどいた。少しくせがついた髪
が、はらりと肩甲骨のあたりまで垂れた。髪を下ろしたユエは、活発な女の子風の
雰囲気から、異国のお姫様風に変わる。
245SC(第4話終わり):2007/07/06(金) 23:18:41 ID:+QqULRzk
第4話 了です。
次回からえろパートに入る予定ですので、もう少々お付き合いください。

名前欄入れ忘れと、240でタイトル間違えてました。ごめんなさい。
246名無しさん@ピンキー:2007/07/07(土) 00:08:28 ID:WkfplvbI
GJ!!!
2人の動きが出てるんで
読んでてほんとその場に息づいてる感じがする

くすぐってのじゃれあい(*´д`)ハァハァ
247モリビト少女その後〜六話〜:2007/07/07(土) 18:59:28 ID:k7FODLp1
モリビト六話目が出来たので投下します。
とはいっても、今回はエロ無しなので直接ロダに貼り付けました。

ttp://w3.abcoroti.com/~eparo/sekakyu/wsb.php?mode=view&num=120

今回は出てこない人物もいますが、作中の登場人物は以下の通りです。

モリビト少女:私

レンジャー:アンスタン  ダークハンター:デジール   メディック:キュリオジテ
アルケミスト:ピール    ブシドー:ゴウ
248名無しさん@ピンキー:2007/07/07(土) 19:09:46 ID:GquK4qPA
>>247
読んだよー
こう、ギュって感じがいいな!
249名無しさん@ピンキー:2007/07/07(土) 21:51:55 ID:6PspLdfq
>>245
和んだ。そしてこちょこちょにそこはかとないエロスを感じた。
次回から、遂にですか………wktkが止まりません。

>>247
ちょっと救われた感じがした。
自分の気持ちに戸惑うモリビトが可愛くて仕方ありません。あとゴウがカッコ良い。
250名無しさん@ピンキー:2007/07/08(日) 08:57:27 ID:lMdOMZ3E
>>247
なんかエロ分関係なしに続きが気になるぜ!
キャラ作りってか、個性付けが上手だよなあ
251名無しさん@ピンキー:2007/07/08(日) 14:52:24 ID:kVwwDSIG
>>245
せんせーせんせーお弁当食べないでメディ子にお仕置きされてるせんせーも見てみたいです
しかし相変わらずロリ娘の描写に愛を感じます、続き楽しみにしてます
ところでその鹿肉、変な味がしたのはまさかアッー!!

>>247
某も、恐るべき精神攻撃と云ふものをしてみたいと思いまして候
真、少女の笑顔と云ふものには心が洗われる次第、是非かの少女に幸あらん事を
252名無しさん@ピンキー:2007/07/10(火) 11:19:53 ID:i/qJDJVg
>>247
ここで和み展開とは……超GJ!
モリビトたんの心理描写が、すげー萌え。ゴウ頑張れ。

>>245
次回wktk!
なにげに「ねばねばのぎさん」にエロスを感じた。
253名無しさん@ピンキー:2007/07/10(火) 20:42:02 ID:3ls01Eqv
今明かされる衝撃の真実。

>モリビト少女:私
254名無しさん@ピンキー:2007/07/10(火) 20:48:46 ID:3ls01Eqv
前回も書いてあったorz
255名無しさん@ピンキー:2007/07/11(水) 00:17:45 ID:RLOoxc1N
それを見て素で「筆者がいじめられるドリーム小説か、斬新だな」と思ったのは俺だけでいい
256247:2007/07/11(水) 00:52:08 ID:clpI9Exv
すいません、表記が悪かったですね
私がモリビトではなくて、作中で「私」という人物はモリビトです、という意味です。

そんな趣味は無いですよアッー!
257名無しさん@ピンキー:2007/07/11(水) 00:55:39 ID:NkCU8/ii
モリビト少女が五階層から拾ってきたタイプライターをぽちぽち打って、
オウガ辺りに「何やってんだ?」とか聞かれて慌てて隠しながら
「な、なんでもない! 向こう行け!」って騒いでるある日の風景

を想像すると二度美味しい。
病院行ってくる。
258名無しさん@ピンキー:2007/07/11(水) 18:44:45 ID:P7Uffr8n
すぅぷ屋
259名無しさん@ピンキー:2007/07/11(水) 23:16:35 ID:ak2IS9xf
>>257
じゃぁ俺も一緒に逝く
260名無しさん@ピンキー:2007/07/12(木) 01:03:17 ID:TI1BOzMp
>>259
お前らばっかりにいいカッコさせてたまるか、俺も行くぞ
261名無しさん@ピンキー:2007/07/13(金) 02:12:44 ID:b+JA5W1F
〜施薬院にて〜
「院長。急患が大勢来院されました。指示を」
「U0126でも投与しておきなさい」

「そんな、薬効が未確認の薬剤なんて危険すぎます!」
「冗談だよ」
「ここは一つ、私が『記憶を以前の状態に戻す薬』を……」
「ままま、待ちなさい!」
262名無しさん@ピンキー:2007/07/15(日) 00:44:14 ID:DanHwA2/
>>261
まさか「休養」は、そうやって覚えたスキルを忘れるシステムだったりするのか。
副作用でレベルも下がる。

いやしかしスレ的には、記憶を飛ばすんならもっとエロい方法がいいよな……
263バド缶:2007/07/15(日) 03:05:22 ID:1Msomtyj
>>262さん
エロくということは、つまり・・・


「休養?冗談じゃありません!私はこの『挑発+パリング』に人生をかけているんです!休養なんてしませんからね!」

↓(中略)↓

「やめてぇっ!もう、注ぎ込まな・・うっ、また・・・出されて、る・・・」

↓(中略)↓

「もう、頭の中真っ白で・・何もわからない・・よ・・・」

・・・こうですか?
264名無しさん@ピンキー:2007/07/15(日) 03:24:40 ID:2Rr5mp3k
野郎はどうするよ野郎はw
パラはパラでもおっさんとか悲惨だ
265名無しさん@ピンキー:2007/07/15(日) 04:38:30 ID:AN9sGgLZ
>>264
「休養? 冗談であろう。我輩はこの『挑発+パリング』に人生をかけているのだ。休養など断じてするまい」

↓(中略)↓

「ななな何をしておる! 早く服を着るが良い! わ、我輩が色に迷うと思うたかッ!」

↓(中略)↓

「今日もロリピコたんとちゅっちゅしたいよー」
266名無しさん@ピンキー:2007/07/15(日) 05:51:22 ID:Q/rON+0V
2回目の中略で何が起きたんだw
267名無しさん@ピンキー:2007/07/15(日) 07:20:17 ID:9Qv+y5u2
しょうがねぇな。もちっと詳しく解説してやるよ。



「休養? 冗談であろう。我輩はこの『挑発+パリング』に人生をかけているのだ。休養など断じてするまい」

↓(中略)↓

「ななな何をしておる! 早く服を着るが良い! わ、我輩が色に迷うと思うたかッ!」

↓(中略)↓

「ふふふ、こやつめ誘っておるな。尻の穴が物ほしそうにひくひくしておるぞ」

↓(中略)↓

「アルルーナ様ぁ・・・何なりとご命令を!」

↓(中略)↓

「今日もロリピコたんとちゅっちゅしたいよー」
268名無しさん@ピンキー:2007/07/15(日) 15:14:18 ID:+e5ooUnF
たぶん真っ暗な何もない部屋で目隠しで椅子にくくりつけられたおっさんパラディンをゴスロリ衣装を纏ったアルルーナがその周囲をぐるぐる周りながら
「キモイ、キモイ!、キモイ…、キモイッ、キモイ☆、キモイ?、キモイ(ハート)」
とかって様々な口調で罵倒して堕としちゃうんだな



レベル的な意味で
269名無しさん@ピンキー:2007/07/15(日) 16:27:32 ID:ZTvHgD9t
なんでギルドメンバーの休養にモリビトが協力してんだ
という野暮なツッコミは止めておこう
270名無しさん@ピンキー:2007/07/15(日) 17:18:36 ID:AN9sGgLZ
ロリピコたんはアホの子だからな。
冒険者の弱体化を手伝ってくれる人募集、とか言われて尻尾振って参加したんだよ。
271名無しさん@ピンキー:2007/07/15(日) 20:32:48 ID:dcyPollu
>>270
全俺が萌えた
272名無しさん@ピンキー:2007/07/15(日) 22:56:08 ID:jTtVKsLg
っ1時間1ぺろりんキャンデー
273名無しさん@ピンキー:2007/07/16(月) 13:44:21 ID:ihjhA2Pe
ロリピコみたいなのが育って姫だの婦人だのアルルーナだのになるのか。飼ってみたいな。
・・・オーガやデモンにはならないと信じたいが。
274名無しさん@ピンキー:2007/07/16(月) 13:48:31 ID:EevT4anV
飼うとかそういうのじゃない
同棲したい
275名無しさん@ピンキー:2007/07/16(月) 13:50:18 ID:ihjhA2Pe
むしろ飼われてみたい。
276名無しさん@ピンキー:2007/07/16(月) 14:19:05 ID:B3jHl5fZ
277名無しさん@ピンキー:2007/07/16(月) 20:28:32 ID:+KquK3lP
業者広告爆撃久しぶりに見た気がする
278名無しさん@ピンキー:2007/07/16(月) 20:55:05 ID:y7hmM2eO
投下させてもらいます。
5レス分なのでロダではなく直で。
自慰ものです。
失禁ありなので駄目な人はスルーしてください。
では↓
2791/5:2007/07/16(月) 20:56:14 ID:y7hmM2eO
第1層
空より降り注ぐ光のもと、迷宮の外にあるものとなんら変わらぬ草木。
迷宮の第一関門として数多の冒険者たちを受け入れ踏破され、しかしてそれだけ多くの屍も転がる森…の4階。

 この階のそこかしこを徘徊し、周囲を見回せば必ず1体は目にする白い影…フォレストウルフ。
鹿や牛をどうにか退ける力をつけ、カマキリの動きを読みきり、徘徊する敵にそろそろ慣れだした冒険者たち。
しかしながら、通常単体で行動してはいるものの、殺気を感じればたちどころに寄り集まってくるその習性によって、
途切れぬ狼の襲撃に収拾が着かなくなったまま最後を迎えた者は数知れず。

そんな森の一角、入り組んだ道の行き止まり。そこに一人の女がいた。
長い金髪、傍らの大きなカバンとハンマー、そして身にまとう白衣からメディックと知れる。

そんな彼女は、カバンから大きめのビンを取りだした。
中には何やらやひどく赤い色をしたものが詰まっており、
蓋を開けたとたんに周囲は甘ったるい匂いに包まれる。

匂いの元、それは彼女が調合した生殖誘引剤―――要するに媚薬。
ロサカニナのエキスから催淫成分を抽出・精製し、ウーズの粘液を利用してまとめた物だった。
彼女なりの自信作であり、ゼリー自体はもちろん、匂いだけでも吸いこめばたちどころにサカリが付く、
という代物である。

そしてその女メディックは、ゼリーの放つ匂いを大きく吸い込み、そして一息に呷った。
2802/5:2007/07/16(月) 20:57:07 ID:y7hmM2eO
(んくっ、んくっ、んくっ、んくっ……)
 彼女がビンの中身をかなり苦しげに嚥下していく。
実際、このゼリーのドロドロ加減はもはや固体寸前であり、
その辺の飲み物の様にゴクゴクと飲み込めるシロモノではなかった。
それでも、何とか大半を飲みきった所で彼女は口を離した。

「…うっく、これは、んん、粘性を、ぅぅ、上げすぎたかしらね、っく…はぁ。
飲み辛いったらないわよ、コレ。次回作の改善点ね。」
白衣の懐から手帳を取り出し、折り目の付いたページを開く。
どうやらゼリーのレシピらしく、そこに何事か書き加える。
「あんまり硬くし過ぎない様に、と。
でもあんまり緩くすると成分が分離しちゃうのよねぇ。
いっそ思い切り濃縮して一口ゼリービーンズみたいに…すると今度は急性ショックとか怖いしなぁ。
どうしようかし…………ら?…らら?」
 唐突に、ペンが手から離れて落ちる。直後に思考にモヤがかかり、視界がぼやけだす。
呆けた状態の体から力が抜けてその場に膝を着いてしまう。
視界が90度回るのを見ながら、彼女は薬の効果が出た事を知った。
2813/5:2007/07/16(月) 20:57:58 ID:y7hmM2eO
 この感じって熱を出したときに似てるなー、などとぽーっとした頭で考えながら、
横倒しの景色を眺めること数秒。
今度は体中――特に下腹部――が火照りだす。

(っはぁぁぁぁ………ふぁぁ、効いてきたぁ…)
頬に赤みが差し、吐息に熱が混じる。
肌が敏感になって、身をよじると服がこすれてもどかしい。
下着に到ってはまるで肌にグリグリと食い込んでいるようだ。

「ダメ、ブラがきっつい…乳首も勃っちゃって、こすれてちゃってるぅっ…」
――ブチブチブチッ
ボタンを弾け飛ばしながらシャツがはだけられる。
その下から現れた、けして小さくない膨らみを彼女は両手で鷲づかみにした。
そのままブラの布地をこすり付けるように揉みあげる。

「ふぅぅぅ、はぁぁぁぁ、ひぅんっ、…あんっ、いいよぉ、おっぱい気持ちいい…。
紐が食い込んできて、レースがざらざらしてて、
柔らかくてあったかいおっぱいと、おっきくなった乳首にこすれて、すっごく気持ちいいのぉ。」

仰向けのエビ反り状態のまま、彼女はただ一心に胸を揉み続けている。
ブラの肩紐はとうに外れてかぶさっているだけとなり、
その下に潜り込んだ両手は柔らかな乳房をひたすらに犯していた。

「んっ、うんっ、あうっ、あっ、くるっ、くる、きちゃうっ。」
仕上げとばかりに四指が乳房を握り締め、残る一指が乳首に爪をたてる。
反射的に腰が跳ね上がり、尻周りを締めるストッキングと濡れきったショーツが秘裂に食い込んだ。
その瞬間、
「うぁっ……んあああああああああああああぁっ」
全身を震わせながら、彼女は一際大きな鳴き声をあげた。
2824/5:2007/07/16(月) 20:58:52 ID:y7hmM2eO
ドサッ…

脱力し、浮いていた腰が草の上に落ちる。
快感の波の残滓が通り抜けるたび、彼女の体は空を見上げたままヒクヒクと揺れていた。
それでも荒い呼吸を繰り返す内に、若干ながら思考が戻ってくる。

(っはぁ……、胸だけでこんなにイッちゃった…。
本番はこれからだって言うのに、今からこれじゃ帰るときがキツいわね、…って、あぁ!?)

――ぷしゃぁぁぁぁぁぁ

湿って股間に張り付いたショーツが生温く濡れていく。
(ちょ、待っ、駄目っ、ふぁぁぁぁ…。)
だが、止めようとする努力も虚しく、一息ついて緩んでしまった体は彼女の言うことをまるで聞かない。

――しゃぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ

(……あーあ、この歳になっておもらしか。
ま、いいわ。どうせ恥ずかしいコトしに来たんだし。
このまま全部出しちゃえ。)

彼女自身が止めるのを放棄し、むしろ成り行きに任せてしまう。

――しゃぁぁ・・・

「ふぅぅぅぅぅ…………んんっ、んっ。……あぁ、気持ちよかったー。」
失禁が止み、彼女の腰が震える。
ショーツは勿論スカートまでびっしょりと濡れていた。
それでも、その事を気にした風もなく、彼女は空を見上げていた。
2835/5:2007/07/16(月) 20:59:44 ID:y7hmM2eO
 森の奥、装備を放り出したメディックが地面の上で転がっている。
頬は再び紅潮し、荒い吐息には熱がこもり、胸元は露わに、しかも失禁している。
傍目にも尋常ではない姿。
だがしかし、ここは選り分けられた者しか来れない緑の迷宮。
この場に人目は、無い。


「あははははは、青空の下で、寝ころがって、おもいっきりイって、おもいきりおもらしして、
すっごく開放的で、気持ちよくって、んー、生きてるっていいなぁ…。」

 そのまま大きく伸びをすると、彼女は勢いをつけて起き上がった。
紐の外れたブラがずり落ち、足を踏み出すたびに豊かな乳房が揺れ動く。

「さぁて、薬の効き目はまだまだ続きます。というわけで、次は何をしようかしら、と。」

とりあえず周囲を見渡した彼女の目に映ったのは、ペンに手帳、カバン、
そして少し中身の残っているビン、後は愛用のハンマー。

「そう、ね。これにしましょうか。」
そう言うと、彼女は次のおもちゃに手を伸ばした。
284278:2007/07/16(月) 21:01:16 ID:y7hmM2eO
↑以上です。
お邪魔しました。
285名無しさん@ピンキー:2007/07/16(月) 21:48:34 ID:s5GnCDyz
次は!?次はなんなの!?次は何を使う気かおっしゃい!
いけない娘!あなたはとてもいけないメディックだわ!
286名無しさん@ピンキー:2007/07/16(月) 23:22:45 ID:t0qduLq2
>>278
わっふるわっふ(ry
開放的なメディ姉かわいいよメディ姉
287名無しさん@ピンキー:2007/07/19(木) 23:02:56 ID:ZOsg8FKg
>>278
GJ!
あの明るい樹海の真っ只中でこんなこと、メディ姉エロいよメディ姉
288名無しさん@ピンキー:2007/07/21(土) 20:19:57 ID:DwuV6C9j
次なるおもちゃに手を伸ばすメディ姉。
だがその背後に迫る影……
そう、ここは第一層。うろつくfo.e.は当然、みんな大好き……

鹿アッー!

……な展開キボン。
289名無しさん@ピンキー:2007/07/21(土) 21:17:01 ID:KyTf2nOI
あれ、メディ姉・・・男?
290名無しさん@ピンキー:2007/07/21(土) 22:05:17 ID:+BYFwp9d
何の疑いも無くハンマーの柄をおもちゃにしたのだろうと納得して読んでいたw
291名無しさん@ピンキー:2007/07/21(土) 22:26:16 ID:H9SFiQbE
鹿がアッーなのかw
292名無しさん@ピンキー:2007/07/22(日) 00:54:02 ID:ZbqSo7ks
癒愚離冥泥駆【なぐりめでぃっく】
通常、メディックは仲間の冒険者の傷を癒すことを専門にしているが、
一部ギルドには「傷の癒しなど愚の骨頂、その一般論から離れ、敵を冥府の泥沼へ送るため駆けるのが真の癒し」
と主張する派閥があり、彼らは癒愚離冥泥駆と呼ばれている。
彼らに伝わる秘奥義「経毘夷主虎威駆」【へヴィストライク】は
迷宮の深層に棲む大亀の甲羅すら一撃で砕くという。
なお、エトリアでは驕れるものが意外な相手に倒される様を
「蟷螂もあるけば棒に当たる」というが、
これは強大な蟷螂の魔物も、癒愚離冥泥駆の棒術の前には無力であることに由来する。

タミアキ書房刊「世界樹の怪拳・奇拳」より

よって、このメディ姉も癒愚離冥泥駆なら、鹿や狼やゴーレムくらい余裕で倒せるよ。
293名無しさん@ピンキー:2007/07/22(日) 02:33:24 ID:0ep0mPy8
つまりこういうことか。

『樹海ハード』
遊撃の為に樹海第一層を巡回する(ry
だが、それは(ry

「貴方のプライドは 私に崩される為に築いてきたんですものね」
(いつものパーティがいれば…こんな単体ユニットなんかに…!)
「よかったじゃない 仲間のせいにできて」
「んんんんんんんっ!」

「生狼様の生鋭牙を頂いてもよろしいかしら?」
(こんな奴に…くやしい…! でも…感じちゃう!)
「おっと、本体に当たってしまったわ。甘いダメージがいつまでもとれないわよね?」
294名無しさん@ピンキー:2007/07/24(火) 12:34:25 ID:1hkxA14b
 金 鳥 た ん に フ ル ー ト 挿 入 
295名無しさん@ピンキー:2007/07/24(火) 12:39:35 ID:d+jjiYU6
黙れ犬笛
296名無しさん@ピンキー:2007/07/24(火) 23:36:13 ID:CRFKPVKM
>>294の犬笛にむせび泣く男、スパイダーマッ!
297名無しさん@ピンキー:2007/07/26(木) 15:24:02 ID:Nhnzkj7X
>>295
リコーダーですら無ぇw
298名無しさん@ピンキー:2007/07/28(土) 03:36:40 ID:OpIbehh6
圧縮近そうなので保守。

世界樹の世界では、水着はどんなのが主流なんだろうと
ぼんやり思う夏の夜。
そもそも海水浴の習慣はあるのか……
299名無しさん@ピンキー:2007/07/28(土) 03:54:47 ID:efDTemJw
リーフビキニとか
300名無しさん@ピンキー:2007/07/28(土) 11:25:12 ID:8OV4JSOz
葉っぱ隊が浮かんで来たから困る
301名無しさん@ピンキー:2007/07/28(土) 17:53:43 ID:98RjsiqR
モリビトの人たちはあんな砂地の4層に住んでいますから、
水分補給のために3層に泳ぎに来ることもあるのでしょう。
人間は…相当な実力のある冒険者や大工じゃないとアリ・カニ・ワニ・ミミズなどにやられるでしょう。
302名無しさん@ピンキー:2007/07/28(土) 18:21:43 ID:kSABIMp7
毛皮系統の材料よりは伸縮する皮のほうが水着の材料には向くような気がする。
だが、それでビキニを作るとダクハン風になるような…

純白の薄革製なら、透け注意だろうか?
303名無しさん@ピンキー:2007/07/28(土) 20:16:09 ID:AlltYGCk
ビキニというとガチホモ思い出すから困る
304名無しさん@ピンキー:2007/07/30(月) 03:05:27 ID:XSOs7IhW
せめて某実写格闘ゲームにしておいてくれ……

虎の毛皮製なら……というネタは絵板にもあったか。
305名無しさん@ピンキー:2007/07/30(月) 21:55:46 ID:SFFByXf+
>>300
ラブひなが思い浮かんだオレは勝ち組か負け組か
306名無しさん@ピンキー:2007/07/31(火) 01:04:02 ID:D6ewpw+A
>>298
豊富にある植物のツルで、ヒモビキニができるじゃないか。
そして乳首部分には赤玉石を2個。

でもブシ子だけはふんどしスタイル。これは譲れない。
307名無しさん@ピンキー:2007/07/31(火) 02:21:21 ID:5pkmesFA
まぁ、エトリア以外にも街があるっぽいから海沿いの町なら海水浴の風習はあるんじゃないか、と空気を読まずにマジレス

とりあえず、ロリメディはスク水。これは譲れない
308名無しさん@ピンキー:2007/07/31(火) 03:39:46 ID:kJ+1cyFO
ギルド長はビキニってのも譲れない
309名無しさん@ピンキー:2007/08/01(水) 12:32:23 ID:m6ruviBP
真昼間から投下する。
最近投下が無いから、枯木も山の賑わいって事で、
今なら滑っても怖くないだろう。

久々に書いたが、やってる事はワンパターン。
ツスクル(にくぼー付き注意)×レン
陵辱でバッドエンド。
最初は強姦プレイ程度のつもりだったのに
気付けばガチ陵辱になってた。暑くてムシャクシャしたんだろう。
チュッチュしてる二人が良いはずなのに、何やってんだか。
310『縛り以外にも呪言は使える』:2007/08/01(水) 12:36:25 ID:m6ruviBP


「そんな恐い顔しないでよ…」
 首の動きと共に揺らめく赤い髪は、まさに焔の揺らめきのようだった。
彼女のやや俯いた金色の瞳が映しているのは、膝立ちの状態のまま鎖で吊るされた相棒の姿。
「お前…自分が何をしてるか、解ってるのか!」
 自らの相棒、レンに鋭い剣幕で睨み付けられようとも、赤毛の少女…ツスクルは眉一つ動かさない。
「仕方ないでしょ…レンが言う事聞かないから」
 言いながら手にした鈴を鳴らしてみせる。もはや呪言の力は必要無いが、
この状況に持ってくるまでには随分と労力を要した。
「よくもこんな、無頼なマネを!恥ずかしく無いのか!!」
「何言ってるの」
 常人であればそれだけで萎縮してしまいそうなレンの声にも、ツスクルはくすくすと小さく笑うだけだ。
「これからレンがされる事の方が、よっぽどハズカシイでしょ」
 その言葉に始めてレンの表情に陰りが見えた。目の前の少女、あどけなさを残す少女に底知れない恐ろしさを感じながら。
 ツスクルはそっとレンに歩み寄ると、彼女と同じように膝立ちになる。
 そして腰の紐を掴むと躊躇無くそれを引いた。袴がストンと床に落ちる。
「……!」
 レンは頬を染めつつ自身から、相手から、目を逸らすようにそっぽを向いた。
 噛み締めた歯がかすかな音を立てる。
 それも意に介さず、ツスクルはレンの着物をはだける。鎖で拘束した腕から袖を抜く事はできないため、
 肩にひっかけたまま。露になった白い肌は徐々に紅潮し、ツスクルはその体温を感じるように肌をなぞった。
「レン…全部、見せてね」
 しかしその身体にはまだ邪魔なものがある。ツスクルは胸に巻いたサラシに手を伸ばした。
 触れた瞬間、レンの身体がびくりと震えた。
「んふ…もう意識してるの?」
 レンは喉を鳴らしただけで返事はしない。ツスクルは容赦なくサラシを解いていく。

 決して破いたりはせず、ゆっくりと。徐々に露出した豊かな胸。
 その全てを空気に晒すと、桜色の先端には触れぬようにツスクルはそっと顔を埋めた。
「やわらかい…暖かいし、いい匂い」
「あ…」
「これで、最後」
 そうしながら、レンの腰に手を回す。滑らかな肌を撫で回した後、そこに巻かれた腰布の帯を解いた。
 そして胸から顔を離し、立ち上がる。数歩下がり、全裸となったレンの姿を鑑賞するようにやや遠くから眺める。
「……っ」
 全身を紅潮させつつ、レンはその視線に耐えていた。見られている事を意識せぬよう顔を背けるものの、
 ツスクルの視線にはまるで感触があるかのように、撫で回されているような感覚が全身を襲う。
「もったいないなあ…こんなに綺麗なのに」
 その肌を、形の良い乳房を、薄く茂る下腹部をツスクルは余すところ無く視姦する。
 再び近付いたツスクルは、胸のふくらみにひとさし指を埋める。感触を楽しむようにつぷつぷと、何度も。
「うぅ…」
「もったいない…。鎧の下にこんな綺麗な胸があるのに。皆、知らないなんて」 
 執拗に何度も、だが先端には触れずにレンの胸を幾度も指で突っつきまわす。
「皆に見せてあげたい。レンの裸、こんなに綺麗だって」
「なっ、何を言い出すんだ!!…あぅっ」
311『縛り以外にも呪言は使える』:2007/08/01(水) 12:38:57 ID:m6ruviBP
焦ったように顔を上げたレンに対し、ツスクルは乳房を突付いていた指でその先端をつまみあげた。
「冗談よ…。大好きなレンを晒し者にするわけ、ない」
「好きな…相手に、んっ…こんな事、あぁ…する、ものか!」
 これでもかと乳首を弄り回され、レンは小さく喘ぐ。
ツスクルはその普段は聞けない艶かしい声を聞き漏らさぬよう、
普段見られぬ悩ましげな表情を見逃さぬよう、間近に顔を近づけた。
「どうして?愛し合う者同士が望んでする行為でしょう?」
「私、は…こんな…望んでなんか…はぅ…」
「だから、望むようにしてあげるの」
 その言葉にレンは薄ら寒いものを覚えた。おかしい。普通ではない。彼女は、自分の相棒はどうしてしまったのかと。
 脅えたようなレンの額に軽く口付けすると、ツスクルは乳首を口に含んだ。含みつつ舌先で転がしながら、
逃れようと身体を捩るレンを抱きしめるように腕を回す。
「やっ…め…!」
 ぴちゃ、ちゅう、れる…と、自らの身体が嬲られる音がレンの耳に響く。必死に気を逸らそうとも、
その音と胸から伝わる例えようも無い嫌悪感は、絡みつくように彼女の意識を捕らえる。
 ツスクルの細い指は背中から腰に周り、尻の膨らみを掴む。ほどよく肉の付いたその場所を揉みしだき、
さらにふとももの間に手を滑り込ませた。
「〜〜ッッ!?」
「もう、濡れてる」
 乳首から唇を離すと、ツスクルは微笑んだ。そして彼女の陰部を弄るように指を動かす。
 変化するレンの表情を楽しむように眺めながら。
「う、あ…あぁ…くうぅっ!」
「一緒に触って欲しい?」
 空いた手で乳首にそっと触れ、指で優しく弾くように刺激する。それに対し陰部を責める指先は荒々しく抜き差しされ、
左右に広げるように蜜を絡めて暴れまわる。親指で肉芽を探り当て、そこを強く押した。  
「やっ…ん、ああああっ!」
 一つ大きな嬌声とともに、レンの身体からぐったりと力が抜ける。体重を支えていた膝の力が抜け、
腕を縛り上げた鎖だけが彼女の身体を支えていた。ツスクルはゆっくりと手を離す。
「イっちゃったんだ?」
 レンは答えない。屈辱に顔を伏せ、頬を染め、唇を結び。目尻にはわずかに涙を溜め。
 ツスクルは陰部より指を離すと、ねっとりと絡みついた愛液をこすり付けるように、レンの頬を撫でた。
「…が…しい…ん、だ」
「なあに?」
「何が、楽しいんだ!こんな、私に、恥をかかせて…!何が…!」
 搾り出すような声と共に閉ざされた瞳から、涙が一筋こぼれる。
「もう、十分だろう…!早く、解いてくれ!!」
「まだよ。言ったでしょ。レンが望むまで、続けるの。レンが自分から欲しいって言うまで、やめない」
 愕然とするレンの前でツスクルは自らのローブを脱ぎ捨てた。その裸体を目にし、レンは驚愕に目を見開いた。
「あ…あ…」
「ふふ…見える?」
312『縛り以外にも呪言は使える』:2007/08/01(水) 12:42:32 ID:m6ruviBP
 レンの視線は彼女の下半身を注視していた。そこに存在するもの。
 少女の下半身には、あるはずの無い男性器が…それも、体躯と比較し不自然に巨大なイチモツが生えていたのだ。
「な…なに…」
 最初は作り物かと思った。しかし目を凝らしてみようとも、それを彼女の身体に固定しているような紐は存在しない。
 間違いなく彼女の下腹部からそれは生えているのだ。
「レンのえっち。そんなに見ないで。恥ずかしいから」
「…!」
 言われ、レンは慌てて視線を逸らした。最早何がなんだか解らなかった。少女は女ではなかったという事か。
いや、そんなはずは無い。彼女の身体を見たのは初めてだというわけではないのだから。
「なんてね…ただの呪言よ。実際には何もないわ」
「呪言…だと?」
「そう。別に難しい事じゃない。呪言で自由を奪う時だってそうでしょう?実際には拘束なんてしてないけれど、
自分は縛られて動けないんだって思い込ませているだけ。“コレ”も同じ事よ」
 呪い、つまりは錯覚だというのだろうか?呪言により、あるはずもないものを見ているだけだというのだろうか。
 しかし、錯覚だと、幻だとそう胸中で繰り返しても、少女の下腹部のそれが消える気配は無い。
「感触だって、あるんだから」
「…う…」
 ツスクルは近付くと、レンの頬に自らのペニスをすり当てた。頬をなでるじっとりとした熱い感覚。
筋張ったそれは間近で見れば見るほど、錯覚などとはとても思えない。

最も、それは彼女の操る呪言全てにいえることで、その呪縛から容易く開放されるはずもないのだが。
「これで愛してあげるね。ちゃんと快楽も感じられる筈よ」
「な…何を」
「挿れてあげるって、言ってるの」
 レンの下半身に熱くそそり立ったペニスがあてがわれる。不自然に巨大なそれが。
 所詮空想の産物であるから、その大きさも術者の意図するままなのだ。レンの顔がひきつる。
「や…やだ!嫌だっ…!無理だ、そんな…ッ」
「何怖がってるの…?言ってるでしょう、本当に挿入するわけじゃないんだから」
 レンは頭を振り乱し叫んだ。だが腰を貫かんとする圧迫は消えない。ずぶずぶと少しずつ熱い亀頭が侵入してくる。
「いや…だっ!やめ…やめろ!やめろおぉ…ッやあああああ!」
 先端が膣内に飲み込まれると、ツスクルは一気に腰を突き上げた。
巨大な異物に貫かれる痛みに、おぞましさにレンは絶叫する。
 当然、そのペニスが呪いの産物である以上、実際に彼女の膣を貫く異物は存在しない。
あくまでレンの記憶の中からその感覚を呼び起こし…それに今の彼女の視覚情報を反映させたものを味あわせているだけだ。
 それ故半分は妄想であるのだが、この状況で冷静な思考を保つ事などできはしなかった。
「はあっ…あああ…うああああッ」
「あんっ…はぁっ…レン…!」
 ツスクルもまた、自分自身に暗示をかけることで快楽に溺れていた。
 最も、彼女はもとより男性器は持っていないため、その快楽も想像上のものでしかない。
愛する者から直に快楽を得ることは叶わず、それだけは不満でもあった。
 要は二人で自慰をしているようなものだ。
 だが現実ではない、妄想の産物であるからこそ…その底なしの快楽は、思うがままに自身を溺れさせる。
「どう?レン…気持ちいい、でしょ…?」
「あ…あう…ぐっ…ふあああ!」
 腰の動きとともに、レンの身体も揺らぐ。涙を流し、髪を振り乱し、形振り構わず叫ぶ彼女の姿に、ツスクルも欲望を昂らせる。
 自らの顔の前で揺さぶられる乳房に貪るように吸い付く。
「うあ…やめ…ろォッ…あ、やあッ!も…いやぁああっ」
313『縛り以外にも呪言は使える』:2007/08/01(水) 12:46:22 ID:m6ruviBP
下半身の痛みと熱に、そして執拗に嬲られる乳首の感覚に、レンは気が狂いそうだった。
腰の奥が熱く締め付けられ、ありもしないペニスを絞り上げる。
 肉壁を擦り、深くを突き上げられ、その度にレンは小刻みに悲鳴を上げる。
始めは苦痛を色濃く奏でたそれは、徐々に悦楽のそれへと変化する。
「レン…もっと喘いで…いい声聞かせて」
「んっ…だめ、ぇ……ふうっ…あ、やああ、ん…ッ…あうっ…」
 呼吸は荒く、熱い。互いの接合部が互いの鼓動を感じ合っているようにさえ感じた。

脈打つペニスが膣内で熱を放ち暴れ狂っているのだ。
 巨大な異物を受け入れた膣内は、無理矢理押し入られた直後ほどの圧迫は無い。
しかし愛液を絡めスムーズにピストン運動を繰り返すそれは、容赦なくレンを責めたてる。
「もう…やめ、て…あんっ…苦し、い…あ…」
 喘ぎ声の隙間から、絞り出すような哀願の言葉。ツスクルは腰の動きを止め…だが、挿入はしたまま、レンの言葉の続きを促した。
「もぅ…ぅあ、やだ…おかしくなりそうだ…こんな事…もう、許し…」
「おかしくなればいいでしょ」
「……」
 伏せられたレンの瞳から涙が零れ落ちた。苦痛の為か恐怖の為か。
あるいは、こんな狂った行為が何時まで続くのか…そんな絶望か。
「おかしくしてあげる。コレ無しじゃ…私無しじゃ、居られないくらい」
「うっ…あ、あああああ!」
 レンは目を見開いた。新たな箇所からの痛みを伴った快楽に。
 新たに彼女を襲ったのは、尻を貫く異物の感覚。膣内で暴れまわるそれと違わない衝撃だった。
「あっ…あ、うっ…ぐ、あ、やあああっ!!」
「驚いた…?所詮、呪言なんだから…お尻に同じ快楽を与える事だって、出来るのよ」
「ああっ…ひぐっ…うあああああ!いやああああ!」
 二箇所を同時に貫かれ、レンは絶叫する。理性を飲み込もうと迫る快楽の濁流、その上から覆いかぶさるような苦痛。 
 鎖の絡みつく腕が、束縛を逃れようと必死に暴れる。だがそうすればするほど鎖は腕に食い込み、白い肌に痕をつけていった。
「早く、認めちゃえば。そしたら許してあげる。私の事愛してるって。私のものになるって。なんでも私のいう事聞くって…」
「嫌…だっ…ああぅ…そんな…絶対…あぐうぅっ…」
「…馬鹿なレン」
 さっさと屈してしまえばいいのに。ツスクルは冷ややかにレンを見つめた。
 何処までも気高く、高潔な彼女。つまらないプライドの為に苦痛から逃れようともせずに。
 修羅の道を行くレンが、自らの拠り所にしている頑なな信念や忠心などと言ったもの。
 それも、ツスクルにはただの見栄や強情にしか見えなかった。そんなもの、さっさと捨て去ってしまえば、楽になるのに…と。
「イヤしか言えないお口なら、いらない」
「んんんっ!?」
 膣と尻を襲うものと同じ圧迫が、今度は口内へと侵入した。視界には何も移っていない。
だがその熱と、苦味と酸味が混ざり合ったような味覚と、異様な感触は疑いようもないペニスのそれであり、
容赦なく彼女の口内を犯していく。
「んむっ…んうう!んんん!!」
「歯、立てたって無駄だからね…本物じゃないんだから」 
「んふぅんんんぅ!?」
 三穴を同時に責め苛まれ、レンは最早抗う気力を失っていた。
 縛り上げられた腕も無駄な抵抗はせず、床に着いた膝にも力が込められていない。
 ツスクルの責めから逃れるように身を捩らせたりもしない。 ただ苦悶の表情を浮かべるだけだった。
「そろそろ、出ちゃうかも」
「んっ…んんん!?んっ、んんっ!!」
 ツスクルの言葉に、レンは何か言ったようだった。おそらく拒否の言葉だろう。
「大丈夫…赤ちゃんなんて出来ないから。…多分ね」
 恐怖に顔を引きつらせるレン。その下半身で、尻で、口内で、熱い液体が発射される感覚が一斉に襲う。
「んんんん!!」
314『縛り以外にも呪言は使える』:2007/08/01(水) 12:50:38 ID:m6ruviBP
 熱く、苦しい。腹の奥が張り裂けそうな圧迫。溢れても溢れても、まだ途切れる様子なく流れ出る精液。
おそらく、経験の無いツスクルの術によるものであるから、歪に誇張された有り得ない妄想が、レンを襲っているのだろう。
 よもや窒息するかと思った頃、全身から全ての感覚が消えうせた。
「もう一回、チャンスをあげる」
 レンを見下ろしながら、ツスクルは微笑んだ。鈴を手にし勝ち誇った笑みだ。
 レンはうつろな瞳でその様を見上げる。
「ね。私のいう事聞くって、約束して。もう世界樹になんて行かないって。あの人の言いなりになんて、ならないって」
 そして、二人で違う世界へ行くのだ。自分達に命じるものも、自分達を脅かす者も無い場所へ。
 だがぼんやりとしたレンの口から発せられたのは、予想外の言葉だった。
「……今更、そんな約束、必要ないだろう」
 息を切らせながら、レンは低い声で唸った。ツスクルから勝者の笑みが消え、怪訝な表情でレンを伺う。
「…レン?」
「私の意志など無関係に、お前はこうして好き放題してるじゃないか」
「レン?レン、どうし…」 
「呪いでも鎖でも!何でも使ってやりたい様に出来るだろう。好きにすればいいさ、気が済むまで!」
 向けられたレンの瞳は、今までツスクルが見たことの無いものだった。怒りと蔑みと、ありったけの負の感情が込められた眼光。
 レンは言葉を吐き捨てると同時に口を固く結び、顔を背けた。
 ツスクルが何を言っても、彼女に視線を向けることも、言葉を発する事もなかった。
「…なら」
 ツスクルの瞳に再び冷酷な炎が灯る。彼女は鈴を手にし、大きくそれを揺さぶった。


「本当に…本当に私のものにしてあげるから――」 


//////

終りです。

拘束以外に呪言エロってないのかな?ってとこから始まったんだが、こんな事に。
あ、ちなみに攻殻機動隊見てる時に思いつきました^^^^^^^^
こんなバッドエンドだが、きっと一晩寝たらまた何事も無く二人仲良くチュッチュしてると妄想する。

そして読んでくれた皆々様に感謝を。
315名無しさん@ピンキー:2007/08/03(金) 01:14:51 ID:g7+BkyQo
男は、黙って、
GJ
316名無しさん@ピンキー:2007/08/03(金) 05:45:07 ID:nYerA8Wb
妄想ティムコ…イイ(・∀・)
317名無しさん@ピンキー:2007/08/04(土) 00:39:58 ID:A8CuuWBx
その発想はなかったわ<妄想ティムコ
出来るな。
318名無しさん@ピンキー:2007/08/04(土) 00:56:41 ID:prbFe8s2
呪言にこんな使い方があったとは!
「経験がない分、妄想で誇張されてる」って設定がかなりエロいな。
GJ!
319名無しさん@ピンキー:2007/08/04(土) 04:21:49 ID:LH0yjUll
ランスシリーズの魔剣カオスを思い出したのは俺だけでいい……orz>妄想ティムコ

それはともかくGJ。
エロスすぎて素晴らしい。レンがこの後快楽に負けて墜ちてる姿が容易に想像できるんだぜ?
320名無しさん@ピンキー:2007/08/06(月) 00:45:14 ID:e9fMnwdS
278です。
>>279-283
の続きのようなものを書いてみたので3レス分投下させてもらいます。
また自慰ものです。
スカはなしですが、尻ありなのでダメな人はスルーしてください。
では↓
3211/3:2007/08/06(月) 00:48:33 ID:e9fMnwdS
 媚薬ゼリーのもたらした快感に脱力・失禁し、その後の放心状態から立ち直った彼女が
次なる痴態のお供として手を伸ばしたのは、先端にスパイク付きの錘を着けた鋼鉄の棒、
彼女愛用のハンマーだった。

「ん、今日も………よろしく……………お願い、ね。」

 快感の残滓か、それとも媚薬での発情によるものか、
彼女はまだ震える足で何とか立ち上がり、ハンマーを振り上げて錘を地面に打ち込んだ。
「よぉし…」
 天を向いた柄を跨ぎ、グリップに両手を添えて、ゆっくりと腰を降していく。
(あ…………は…………ん)
手のなかの硬い感触が僅かに怯えを呼び、それが更に期待を膨らませる。
硬く閉じられた目尻には涙がにじみ、手のひらはじっとりと汗ばんでいた。
そして、

「っあ、あ、あ、あ…………」

 とうとう柄頭が秘肉に触れる。渇望が満たされることを約束され、躯中に震えが走る。
じりじりと、自分を焦らす様に腰を降ろし、柄を押し込んでいく。
既に先端は飲み込まれさらに奥を目指す剛棒に、しかし異物の侵入を邪魔しようと抵抗が入る。
が、それも、

「そぉ…れっ」

ビィィ………

 ストッキングの伝線する音がかすかに響く。
弱くなった生地へ更に爪が付き込まれ、ぷつり…ぷつり…と小穴が開いてその内側に指先が入り込む。
モゾモゾと動きながらストッキングの中を進む指はショーツの縁を引っ掛けると
ビショビショの布を脇に除けた。

「うふふ………森の中でこんなとこ丸出しにしちゃってるぅ………」

 薄い布の下に隠されていた秘裂が陽光の下に晒される。
控えめに口を開けつつ侵入者を誘うように濡れるそこにも指先が入り込み、
左右に大きく割り開いた中からはとぷりと愛液が零れだす。
完全に無防備になった秘裂、そこに再び金属塊があてがわれ、

「さぁて……と、…………………………………………………………………いただきま〜〜す。」
3222/3:2007/08/06(月) 00:50:55 ID:e9fMnwdS
「う…………………………くぅ………………………あぁぁぁあぁぅぅぅ」

 ずぶり、ずぶり、と秘裂がハンマーの柄を飲み込んでいく。
グリップの凸凹が膣壁を抉り、閉じていた膣肉を拡げられることで湧き上がる痛みと快感が
腰を降ろすペースを一層上げていく。

「あ…うん……奥までっ…届い、たぁっ……んっ…くぅぅ……………」

 とうとう子宮口に柄頭が当たる。
彼女の下腹部には棒の形が浮かび上がり、隙間なく埋められた膣内からは絶えず異物感が湧き上がっていた。

「あはは…、硬いの…入っちゃってるぅ…………………………」
確かめるように腹をなでると、何かが自分の体内に収まっているのがわかる。
痛いとも痒いとも言えるし言えない、こじ開けられ埋め尽くされる女の感覚。

「それからぁ…」

 今度はひざに力を込めて、腰を上げる。
指にフィットするための凸凹に膣肉をこすりたてられ、
ぬぷり…ぬぷり…と愛液が絡みついた金属棒が少しずつ姿をあらわしていく。
 やがて、
 つぅーと糸を引きながら、秘裂から柄頭が顔を出した。


「ハァ……これで、いち…おうふく…っと。」
 息をつきながら、たった今金属棒の抜け出た秘裂を指でなぞる。
硬い棒に押し拡げられた穴は、完全には閉じきらずに小さな口を開けていた。
そしていまだ続く痛痒感…に良く似た疼き。
 体内を埋めていたものが消えた喪失感と、まだ消えない膣内の圧迫感が彼女を苛む。
それでも、物足りなさと期待に満ち満ちた表情を浮かべて彼女は再び腰を落とした。
無機質な肉棒に、己の操を捧げるために。
3233/3:2007/08/06(月) 00:52:12 ID:e9fMnwdS
「あんっ、はっ、はっ、うぅん、あっ、くぁぅ、んぁぁ………」
 腰が上下する度に、白衣がはためき、むきだしの乳房が跳ねる。
クリトリスは潰れんばかりに弄りまわされ、膣の中には片手の指が突き込まれていた。
そして、ストッキングとショーツを破り貫き、その後ろの穴――アナル――に金属棒が出入りしている。
必死に繰り返される注挿、脚を伝い落ちる大量の愛液。
「………ひうあぁぁあぁぁぁぁぁぁぁぁっ……」
 そして迎える何度目かの頂点。だが、
(とまらないっ、とまらないっ、腰がお尻がとまらないぃぃぃっ)
震える体のまま、彼女は再び体を揺すりだしていた。

 かれこれ十数分の間、彼女は自身を金属棒で貫き、快感を貪り続けている。
時には乳房を揉みしだき、またはクリトリスを擦りあげ、またある時にはアヌスに指を突き込みもした。
いつしか穿たれる穴は入れ替わり、それでも媚薬が完全にまわった躯はただ刺激を望み続けている。


 だがしかし、限界の来ない体など、無い。
荒い息、しびれる腕、徐々にいう事を聞かなくなってくる膝。
媚薬によって快楽にすりかえられているものの、彼女の体は既に悲鳴をあげていた。
そして、

「あぁあああ、かぁ、…は、あ…………」
 快感に満たされて、その姿勢のまま呆けること数秒、遂に彼女の体は力を失い、
そのまま前に倒れ込んでしまう。



(ふぅぅぅぅぅ……はぁぁぁぁぁ……うぅぅぅぅぅ……くはぁぁぁぁぁ……)
 絶え絶えな呼吸をくりかえす彼女。
眼は虚ろ、完全に弛緩しきって僅かにもがくのが精一杯の体。
動こうとする意志も直に消え、顔に当たる草の冷たさを心地よく感じながら、
アナルにハンマーが挿さったまま、彼女の意識は闇に落ちていった。
324320:2007/08/06(月) 00:53:10 ID:e9fMnwdS
↑以上です。
お邪魔しました。
325名無しさん@ピンキー:2007/08/07(火) 23:12:30 ID:/Pcv4Im1
限界までオナヌーしちゃうメディ姉テラエロス
GJ!
326名無しさん@ピンキー:2007/08/08(水) 05:13:26 ID:5KzdT69g
股間が爆発した
327名無しさん@ピンキー:2007/08/08(水) 20:02:53 ID:3+mQuPmP
ただしヘヴィストライクは尻から出る
328名無しさん@ピンキー:2007/08/09(木) 06:29:20 ID:Pv7Jp3dr
鹿「ふしゅるるるる(ハードな自慰にハマる気持ちも解るが、体を壊したら意味無いぞ?)」
メディ姉「なんか怒られてる気がする」
鹿「ふしゅ!ふしゅ!(それにだ!その、尻に突っ込んだ棒で殴り殺されるというのは
  我々としても少し悲し過ぎるだろう!)」
もぐら「ぎゃぎゃぎゃ!(自分は嬉しいっす!むしろご褒美ッス!)」
鹿「ふっしゃぁぁぁぁぁ!(この変態が!お前みたいなのがいるから馬鹿にされるんだ!)」
蛙「ゲロゲロ(頼むから俺でレベル上げは止めて・・・)」
猪「ふごふご(同意)」
でか芋虫「にょろにょろ(なんか俺って異常に脆い気がしない?)」
メディ姉「なんかヒートアップしてるし・・・増えてるし・・・もう一回しちゃおうかな」
329名無しさん@ピンキー:2007/08/09(木) 19:39:53 ID:GSp2hO3i
アナルにハンマー複数入れれば敵全体にヘヴィスト打てるんじゃね?
330名無しさん@ピンキー:2007/08/09(木) 21:49:47 ID:OlpuIjJp
・ジャ香
・天鉄のかぎ爪
・蛙のホホ皮
・黄金の突牙
・虹色の体液
を入手したメディ姉。次はどんなおもちゃを作るのかな?
331名無しさん@ピンキー:2007/08/10(金) 02:24:04 ID:vR1zK5DP
B8Fにて、5日生き残る事、
単純にしてそれ故に厳しいクエスト、
……のはずだったのだが。

「回復の泉の部屋って、敵出なくないか」

アルケの一声によって、このクエストの難易度は大暴落し、
5日間パーティーはダラダラと狭い部屋で過ごすことになったのだった。
しかし、ここで新たな問題が浮上する事となる。

「暑いな、クソ……」
「湿気でジメジメするよ〜」

原生林の生い茂る気候で、狭い部屋に5人もの人間が集まってるのだ。
最初の数日は我慢が出来ても、いい加減限界に塚づいてくる。
ソードマンは苛立たしげに素振りを繰り返し、
バードはゴロゴロ地面を転がりながら、ウンザリさをアピールしてる。
リーダーであるパラディンも、心中を十分に察しているので、止めようともしない。
しかし、変化の乏しさにウンザリするのも確かだった。

「ふぅ。敵が出ないのはいいけど、この暑さじゃ気が滅入るね」
「そうですね。何か楽しみでもあればいいんですけど」

道具袋を整理していたメディックが、近づいてきて、飲み物をパラディンに渡す。
町から持ってきたものではない、ここに貯めてある泉の水である。
それに、口を付けようとした時、突然バードが立ち上がり、叫んだ。

「そうだ! いい事考えた!」
「あぁ? なんだよいきなり」
「水浴びしよ、水浴び。それで気分すっきり」

素振りを止めて、バードの方を振り返ったソードマンが、
呆れたように、右手で顔を覆った。

「この階に水浴びできるような場所ねえよ」
「ここにあるじゃん」

切り株に溜まった、キラキラと光る水溜まりを指差すバード。

「よりによって回復の泉かよ、貴重な水をそんな事に使うな」
「大丈夫だよ、すぐ溜まるし」

あっけらかんとしたバードに、ソードマンも口を噤み、
リーダーであるパラディンの方を振り返ると、
メディックが、そっとパラディンに何事か話しているのが目に入る。

「リーダー……」
「う、うん…」

女に弱いリーダーが、陥落した瞬間であった。
思わずため息をこぼすソードマン。

「水浴び、水浴び、乙女の水浴び」

ちなみにアルケミストは無表情で、なんか呟いていた。
332名無しさん@ピンキー:2007/08/10(金) 10:51:15 ID:u1KUzoL0
久しぶりにここ見てまた世界樹をやりはじめた

レベル17、4Fでとまってたよ…どんだけレベルあげ嫌いなんだ自分orz
333名無しさん@ピンキー:2007/08/11(土) 01:00:18 ID:ON9y+Zuc
>>332
そのレベルなら普通に一階層クリアできるだろ…
334名無しさん@ピンキー:2007/08/11(土) 04:18:11 ID:n9bt1iUd
>>324
メディ姉ほんとにエロいよメディ姉。
ストッキング破りに激しく萌えた。

>>331
無論この後は入浴→覗き→なしくずしエロなんだよな?
335名無しさん@ピンキー:2007/08/14(火) 01:32:13 ID:09KIKqEN
>>332
よほど無茶な組み合わせでない限り、無理にレベルあげなくても
たいてい何とかなるぞ。

……メディ子の「キャンプ処置」にエロスを求めて、漢の全振りとかしてない限り。
336名無しさん@ピンキー:2007/08/14(火) 22:27:55 ID:abNrMNUg
キャンプ処置=房中術
337名無しさん@ピンキー:2007/08/14(火) 23:18:36 ID:6BjMQl2b
俺の中でのキャンプ処置のイメージはメディ姉は精液便所




と思わせて絶頂寸前での寸止めで欲求不満に追い込んでの肉体的テンションのアップ
メディ姉はギルドの性のコントロール役
ロリバードの初潮を面倒みたりもするよ
338名無しさん@ピンキー:2007/08/15(水) 00:04:41 ID:ORXghtIq
>>337
ロリバド「メディ姉ちゃん助けて! 血がっ血がっ!」
メディ姉「はいはーい、すぐ止血するからちょっと待ってね。ええと、包帯とガーゼは……」
ロリバド「違うの! ケガじゃなくてお股から血が出たのっ!」
メディ姉「あらあら大変。撃たれた逃走犯みたいな血痕が点々と」
ロリバド「なにか悪いビョーキなの!? あたしこのまま死んじゃうのっ!?」
メディ姉「大丈夫よバド子ちゃん。それはバド子ちゃんが大人になった証拠なの」
ロリバド「ホントに? あたし死なない?」
メディ姉「ホントに大丈夫。女の子はみんな経験することだから」
ロリバド「よかったぁ……そっか、あたし大人になったんだ……」
メディ姉「そうよ、パラ男くんの赤ちゃんが作れるようになったんだから」
ロリバド「パラ男くんの、赤ちゃん……って、なんでメディ姉ちゃんそれ知ってるの!?」
メディ姉「ふふふ、な・い・しょ♪」

こうですか、わかりまんこ!
339名無しさん@ピンキー:2007/08/15(水) 12:19:15 ID:m6mZEklO
↑藁他
340名無しさん@ピンキー:2007/08/15(水) 17:07:08 ID:Pvl0Req2
320です。
>>321-323
の続きのようなものを書いてみたので4レス分投下させてもらいます。
またまた自慰ものです。
スカなしですが、尻オンリーなのでダメな人はスルーしてください。
では↓
341名無しさん@ピンキー:2007/08/15(水) 17:08:20 ID:Pvl0Req2
カサ…、カサ…、カサ…
「うぐぅぅぅっ…、うあああぁぁん…、っかぁぁぁぁ…」

 ここは1層の4階、狼達のたむろする森。
その危険な森の片隅に、ヨタヨタと動く白い影が1つ。

 四つん這いで進むそれは、しかし森中を徘徊しているフォレストウルフではなかった。
身を包む白は毛皮ではなく白衣、地につく脚に防具とシューズを身につけた―――人間の女。
 しかしながらそのいでたちは
 
 ボタンを軒並み失い大きく開かれたシャツから、隠す気も無いとばかりに晒されている胸元。
肩紐の外れたブラはずり落ちて用をなさず、先端を勃起させた剥き身の柔乳が揺れていた。
腰を包んでいたスカートは脱ぎ捨てられ、白衣のすそからは程よく締まったヒップラインが露わに覗く。
上気した顔には淫蕩な表情を浮かべ、どこか焦点の合っていないその眼。
紅いゼリー状の何かがこびり付いた秘裂からは愛液が絶えず湧き出し、両脚を濡らし続けていた。
 加えて、一歩踏み出すたびにこぼれ出す悩ましい声。

「…ぁはっ、…うぐぅぅ」

 それは彼女が引きずる「尾」によるものだった。が、引きずる程の尾など人間にはありえない。
彼女の尻から伸びているのは、毛に覆われた肉ではなく、鋼鉄の剛棒――彼女自身の得物であるハンマー。
その柄が、彼女のアヌスにぐっぽりと喰わえ込まれていた。

「…くぁんっ、…ひんっ」

 先端の錘が地を削る度に飛び跳ねて彼女の肛内を抉り、嬌声を上げさせる。
小石を引っ掛けたときなどは、あまりの刺激に歩みを止めてしばらくうずくまっている。

 それでも、彼女は脚を止めることなく、進み続けていた。
342名無しさん@ピンキー:2007/08/15(水) 17:09:59 ID:Pvl0Req2

                  *  *  *

――のそり

 草の上に突っ伏していた女メディックが目を覚ます。
彼女は頬に貼りついた草をパラパラ落としながら、ゆっくり顔を上げて周囲を見回した。
なんでこんな所で倒れているのか、まだモヤの晴れない頭でこれまでの記憶を引っ張り出し、

「………………あ〜〜〜〜、そっか…。思いっきりズポズポして、
いっぱいいっぱいになって、ひっくり返った……のよね。」

 地面に突き立った金属棒を相手に腰を振り続け、体が保たなくなった所でそのまま倒れた事を思い出す。
まだ欲情は治まっていないけれども、一度落ちた思考はそこそこ冷静さを取り戻していた。

「くぅ〜〜〜〜〜〜〜〜、たまんな〜〜〜いっ」
 白日の元に痴態を晒した羞恥と、その背徳感をスパイスにして乱れまくった自分の躯。
先ほど繰り広げた行為を思い返して、まだ力の入らない体で身もだえする。
 と、ふるふると体を震わせた所で、彼女は自分の尻の中へ何かが入り込んでいる事に気が付いた。

「なんなの……」
 唐突に走った異物感に体が強張るも、手がアヌスに触れ、それが自分のハンマーだと知って力が抜ける。
先だってがむしゃらに腰をふり、自ら散々に掘りまくった彼女のアナルはゆるゆるにこなれており、
気を失っている間中もずっと棒を咥えたままであったため、肛肉を拡げられる感覚に慣れてしまっていた。

「あらあら………すっかり馴染んじゃってて全然気付かなかったわね。
お尻からにょきっと生えてて、まるで尻尾みたい………………………………………………
……………………………………………………………………………………………あ、そうだ。」
343名無しさん@ピンキー:2007/08/15(水) 17:11:06 ID:Pvl0Req2
 何を思いついたのか、ハンマーが抜けないように気をつけながらスカートを脱ぎ捨てると、
彼女は何かを探すように辺りを見回した。程なく目当ての物がすぐそばに落ちているのを見つけ、
んふふふ…と含み笑いをもらしながらそれを手を伸ばし、

「と、その前に、ここを…っ」
 両手を尻に伸ばし、ショーツを晒すように開いた穴に手を掛けて彼女はストッキングを左右に引き裂いた。
ピィィ…と音を立てて裂かれる薄網、その中から肌色の丸い尻たぶが現れる。
「そ・し・て…」
 続いて、愛液に濡れそぼったショーツにも指が掛かる。
無残な穴を開け、既に奥への蹂躙を許していた女の聖域を隠す最後の砦に訪れる終わりの時。
左右に力がかけられ、ぶち、ぶち、とレースのあしらわれた股布が裂けていき、その中が少しずつ晒されていく。


「よぉし」
 とうとう露わになった彼女の双穴、そこにベトリと垂らされる紅いゼリー。
尻の割れ目に落ちたそれを、女メディックの指が秘裂へ、そしてハンマーを咥えたアヌスの中へと
ぬちゃぬちゃ音を立てながら塗り込んでいく。

「残り全部、直接に使ったらきっと……………うふふふふ」
 穴の中までしっかりとゼリーを塗り込み指に付いた分を舐めながら、
その結果に期待しつつ笑みを浮かべる彼女。
344名無しさん@ピンキー:2007/08/15(水) 17:12:37 ID:Pvl0Req2
―――ほどなくして、

「ひいいいいいいぃぃぃぃぃぃ!!あつい、お尻が、おしりがあついいいぃぃぃぃぃ!!」
 ほとんど悲鳴じみた嬌声をあげながら、彼女は身悶えていた。
経口摂取・消化吸収し、満遍なく全身に回った時とは違い、
膣内と肛内の粘膜から直接吸収された媚薬が彼女の下腹部で猛威を奮っている。

「あああああああああぁぁぁぁぁっ!やあぁぁぁぁぁ!誰かぁ、誰か止めてええええ!!」
 あまりに強すぎる薬の効果に半狂乱になり、無意識に助けを求める。
しかし、人が来ないようにわざわざ――5階へ向かうルートから大きく外れた――この場所を選んだのであり、
助けが来てくれる可能性はほぼ皆無といっていい。
つまり効果が切れるまでこの状態のまま、ひたすら耐えるしかないということになる。

 いや、助かる方法は、実はもう一つあった。
あらかじめ用意しておいた、ほんの数メートル先の彼女のカバンの中に入っている中和剤。
 だが、

「あひいいいいいっ!らめええええぇぇぇぇぇ!こんらのらああぁぁぁぁ!!」
 何を考えたのか、それとも何も考えずただ現状から逃れようとしたのか、
我を忘れた彼女はどうにか立ち上がってヨタヨタと歩きだし、そして力尽きたように転んだ。
「やあぁぁぁぁぁぁぁ!い゛や゛あ゛ぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!!」
 それでも再び体を起こし、四つん這いのまま必死に草の上を進んでいく。
その行く先はカバンの方では無く、森の奥へ奥へと向かっていた。
345340:2007/08/15(水) 17:14:53 ID:Pvl0Req2
↑以上です。
各名前欄にナンバーを振り忘れてしまいました、すみません。
それでは、お邪魔しました。
346名無しさん@ピンキー:2007/08/16(木) 13:47:12 ID:RiHel0lh
場面転換の*が尻穴に見えた俺末期。
メディ姉やばい。直腸粘膜からの直接摂取はやばいって。
347名無しさん@ピンキー:2007/08/17(金) 21:23:34 ID:OtuJhCbO
ほす
348名無しさん@ピンキー:2007/08/18(土) 00:43:20 ID:jOr6GDVm
>>345
どんどん快楽に堕ちてくメディ姉テラエロス……!
発情した雌の匂いに、スノーウルフ大集合しそうな悪寒。
349名無しさん@ピンキー:2007/08/20(月) 17:09:02 ID:wfzGuC4a
キャラスレに投下されてた氷竜たん&コロトラングルたんが
たまらないんだぜ(;´Д`)ハァハァ
あんな娘が極悪非道なギルドメンバーたちによってたかって……
350名無しさん@ピンキー:2007/08/20(月) 21:27:23 ID:TmetHkxi
>>349
そういえば三竜狩りの人の赤竜たんマダカナー
とか思ってしまった
351名無しさん@ピンキー:2007/08/21(火) 21:09:11 ID:RPvVrOye
>>350
同じくマダカナー
最近ちと淋しいので、ここらでデカいのひとつ期待したい
352名無しさん@ピンキー:2007/08/21(火) 23:10:01 ID:/uhdXGKp
どうも、お久しぶりです。三竜狩りの者です。
>>350のコメント拝見して、ああ、まだ待っていてくれる人が居るんだ………と思ったら、なんか書かずには居られませんでした。
さらにその下にもう1つ………なんかもう、嬉しいやら申し訳ないやらで死にそうです。
頓挫して他の話やジャンルに逃避行してたんですが、さっき一気に書き上げました。

というわけで、偉大なる赤竜擬人化陵辱モノです。
ギルドメンバーが極悪です。
以上、閲覧注意。

では、どうぞ。
353三竜狩り:紅? 1/7:2007/08/21(火) 23:12:55 ID:/uhdXGKp
「ん、ぐ………んむ、ぅ!!ふ、ぅぅ………ッ!!」
薄暗い密林に響く、呻き声。
「あーあ………。」
猿ぐつわを噛まされ、まともな喘ぎ声を上げることも許されず、ただ曇った声を漏らし続けながら
上下に揺れている女の背後で。ダークハンターは、ぼそりとそう呟いた。
涙を流し、苦悶の表情を浮かべる彼女の顔、そしておおまかな身体の造りはは人間のそれと変わら
ない。が、背中に生えた1対の翼と、腰と尻の中間辺りから伸びる長い尻尾が、彼女が、彼女を
拘束する2人の男とは違う、異形の者であることを示している。
「コレ外したら、もっと可愛い声で鳴いてくれんだろうけどなぁ。あー、勿体無ぇ。」
口では少々不満そうな声でそう言いながら、しかし、その手は彼女の身体の正面に回され、露わに
なったその豊満な胸を鷲掴みにし、捏ねるように揉みしだいている。時折先端を指で摘み転がすと、
彼女の背中がびくびくと震えるのが解かった。
胸を弄っているだけでは足りない、とでも言うように、ダークハンターは彼女の首筋に舌を這わせ、
耳や肩を甘噛みする。腕も鞭で封じられた彼女に、抵抗する術は無い。羞恥心と屈辱感と、それに
反して与えられ続ける快楽とが、混ぜ合わさって渦を巻き、波となって彼女の身体に襲い掛かる。
「まぁ、もうちょっと我慢しろって………そろそろ、戻って来る頃だろ。」
そして。ただ、無抵抗に身体を貪られる彼女の脚の間に潜り込み………何度も、何度も、執拗な程
に腰を突き上げながら、ソードマンは余裕のある声でそう言った。
「ん、む………んッ!?んぐぅぅッ!!?」
「うーん………ッ、やっぱ、1番良い身体してるのは、赤竜ちゃんだよなぁ………。」
「だよなぁ。他の2人もいいけどよ、やっぱこういう娘の方が、こう、虐めがいがあるよな。」
「ああ。中も、熱くて、どんどん絡み付いてきて………あー、最高だ………。」
両手で肉付きのいい尻を掴み、撫で回しながら、既に最大限に膨らんだモノで彼女の内部を抉り込む
ように掻き回す。水気を帯びた音が響き、もはや崩れかけた精神の支えが、羞恥心に蝕まれていく。
赤竜と呼ばれた彼女は、ソードマンの腰の動きに合わせてその豊満に育った身体を上下に揺さぶられ、
溢れ出る愛液でどろどろに濡れた秘所を奥の奥まで蹂躙されながら、迫り来る絶頂の気配にその身を
震わせた。
「ッ………そ、そろそろ1発目、イっとくか?」
モノを咥え込んだ彼女の秘所の痙攣が、その気配をソードマンにも伝える。
「ん、んむ………ふ、ぐぅッ………!?」
ソードマンの言葉に、声にならない声を上げながら、赤竜は眼を剥いた。
「え?なんだお前、今日、早くね?」
「いや、第6階層の探索が続いて、かなりご無沙汰でな………なんか、セーブ効かねぇんだ。」
「あー、そういやそうか………まぁ、減るモンでもねぇし別に構いやしねぇけど。」
赤竜の意思など、もはや無いものとでも思っているような口ぶりでそう言って、ダークハンターは
指先で転がしていた胸の先端を、強く捻り上げた。限界に近づいていた身体に容赦ない刺激が与え
られ、彼女の内部が、ソードマンのモノを絞り上げるように収縮する。
「ん、んむぅぅぅぅぅぅッッッ!!?」
「く、あ………凄ぇ、締まる………ッ!!」
ソードマンは、呻くような声を上げて腰を痙攣させ………次の瞬間。
一際深く腰を打ち付け、ガチガチに固まったモノを、根元まで赤竜の中に押し込みながら、果てた。
放たれた精が、赤竜の中を容赦なく満たしていく。その全てを身体の最深部に注ぎ込まれ、炎よりも
熱いその迸りに全身をわななかせながら、彼女もまた、ソードマンと同時に絶頂を迎える。彼女の
背筋が反り返り、胸が天を仰ぎながら揺れる。次の瞬間には弛緩し始めたその身体を、ダークハンター
は後ろからしっかりと抱きかかえた。
「はぁー………ごちそうさん。」
場違いなほど爽やかな声でそう言いながら、ソードマンは赤竜の腰を押し上げて、自分のモノを彼女
から引き抜いた。離れた性器が白い糸を引き、白く粘度のある液体がどろどろとした雫になって、
暗い色の地面に落ちる。
「ふ………ふ、ぅ………。」
「んー、ホント良い胸してるわ。デカいと感度悪ぃって言うけど、ありゃ、嘘だな。」
赤竜は放心したように中空を見つめながら、全身をひくひくと小さく痙攣させている。身体中の力が
抜けて、ダークハンターが手を離せば、すぐにでも崩れ落ちて地面に突っ伏してしまいそうだ。胸を
愛撫されても、もはや反応出来る余裕すら残っていない。

と。そのとき。
354三竜狩り:紅? 2/7:2007/08/21(火) 23:14:37 ID:/uhdXGKp
「おーッス。お待たせー。」
どこからともなく、若い男の声が聞こえた。赤竜の身体の余韻に浸っていた2人が、顔を上げる。
「………………連れて来たぞ。」
「いやいや、参ったねー………結構、暴れてくれちゃって。」
低く陰気な声と、どことなく軽薄な声がそれに続く。2人が視線を送った先、がさがさと揺れる茂み
の向こう側から、3人の男が次々に姿を現す。
先頭に、クセのある暗い緑色の髪をしたレンジャー。続いて、全身のほとんどを黒いローブで覆った
眼つきの悪いカースメーカー。その後ろから、へらへらと緊張感の無い笑みを浮かべた茶髪のバード
が続く。そして。
「ほら、いい加減ちゃんと付いて来てよ。」
最後尾………3人の男に、付き従うようにして。
「う………ぁっ………!」
フラフラと不安定な足取りで、1人の少女が姿を現した。
赤竜と同じ、一糸纏わぬあられもない姿。そして………赤竜によく似た、翼と、尻尾。
彼女もまた、赤竜同様、人ならざる存在であるらしい。
「全然、大人しくなんなくてさ。カースメーカー来て貰って良かったよ、ホント。」
「ひ、ッ………!?」
やはりへらへらと笑いながらそう言って、バードは手に握った紐………少女の首にはめられた首輪
に繋がったリードを、ぐい、と引っ張った。彼女の身体が再び危なっかしくよろけて、つんのめり
ながら前進する。どうも、さきほどから様子がおかしい。
「………あー、それで。」
ダークハンターは納得したような声でそう言って、苦笑した。
「『幻惑の呪言』掛けて、引っ張って来たのか。ったく、どいつもこいつもおっかねぇなぁ。」
「ついでに、大人しくなるようにテラーも少々。」
「って、お前ほとんど何もしてねぇだろが。」
何故か得意気な顔で少女の捕獲劇を語るバードの話を、レンジャーの台詞がぴしゃりと断ち切った。
バードが、あからさまに肩をすくめて溜め息を吐く。
「しょうがないじゃん、肉体労働は専門外なんだってば。それに、ほら、『韋駄天の舞曲』。」
「いやいや、あんなの無くても、オレが『サジタリウス』で1発ビシッ!とだな………。」
「ほら、喧嘩してる場合じゃねぇだろ。」
双方が喧嘩腰になりかけた所で、ソードマンが話を打ち切る。その言葉で2人はそもそもの目的を
思い出し、ぴたり、と無駄な争いを止めた。その様子を見届けて、
「ほーら、赤竜ちゃんも。いつまでも、ボーッとしてる場合じゃないぜ?」
ソードマンは未ださきほどの衝撃から立ち直れず放心している赤竜の頬を、気付けのようにぺちぺち
と叩いた。地面か空中か解からない所をぼんやり見つめていた視線が、徐々に焦点を取り戻す。
そして。
「ん、う………………?」
視線が、ゆるゆると彷徨い………やがて、自分と同じ人外の姿をした、少女の姿を捉えた瞬間。
「………………ッ!!?」
その双眸が、これ以上無い程大きく見開かれた。半ば飛びかけていた意識が、一気に覚醒する。
「んんッ!?んむ、うぐぅぅッ!!」
赤竜が、塞がれた口で必死に何かを叫ぶ。それは先程までの、快楽による喘ぎとは別の、少女に
必死で何かを呼びかけるような、声にはならない叫びだった。
当の少女は、『幻惑の呪言』で視神経を撹乱させられている者に特有の焦点の定まらない瞳で、
自分の足元の辺りを漠然と見つめながら、得体の知れない恐怖に怯えきった表情を浮かべるばかり
だ。赤竜の必死の呼び掛けは、欠片ほども届いてはいない。
「そんなに心配か………しゃーねぇなぁ。」
ダークハンターは心底面白がっているような声でそう言って、何故かおもむろに赤竜の首の後ろ、
猿ぐつわの結び目に手を添えた。慣れた手つきでそれを解き、赤竜の口を自由にしてやる。
その意図を勘繰るよりも先に、赤竜は、それまで声にならなかった叫び声を上げた。
「止めてッ!飛竜には手を出さないでッッ!!」
上擦った、悲痛な叫び声が響き渡る。その声を耳にした瞬間、少女の、飛竜と呼ばれた彼女の身体
が、ぴくりと反応した。視界を奪われた瞳を上げ、きょろきょろと辺りを見渡す。
「お姉、ちゃん………お姉ちゃん………ッ!?」
暗闇の中で怯えながら、見えない誰かを探しているかのように、その震える両手が宙を掻く。
声のする方向にどうにかして向かおうとするその歩みは、たった数歩で彼女を繋ぎとめる首輪に
阻まれてしまい、その度に飛竜の身体はぐらりとふらついた。
355三竜狩り:紅? 3/7:2007/08/21(火) 23:16:08 ID:/uhdXGKp
「ねぇ………どこなの、お姉ちゃん………ねぇってばぁ………!?」
「飛竜、飛竜ッ!!お願い、その子は許してあげて!!お願いだから、何でもするからッ!!」
「暗いよぉ………怖いよぉ、お姉ちゃん………お姉ちゃんッ………ッ!」
飛竜の眼から、涙が溢れ出す。どうやら赤竜の声自体は認識しているものの、その言葉から
状況を理解する程、精神は安定していないようだ。
「止めて、お願い!!飛りゅ………ん、ぶッ………!?」
「はぁい、そこまでぇ〜。」
必死の懇願を、ダークハンターは再びその口に猿ぐつわをはめることで無慈悲に切り捨てた。
赤竜の眼に、それまでよりもなお深い、絶望の色が浮かぶ。
「お姉ちゃん………助けて、何にも見えないの………ねぇ………!」
「ん、むぐぅッ!!ふぅッ、んぐッ!!」
その眼でしかと愛する者の姿を確認し、その彼女が卑劣な男達の手中に堕ちつつある瞬間を目撃
しながら。それでも何一つ抵抗が出来ないという、絶望的な程の無力感と屈辱感。そして、否が
応にも、これから自分の眼の前で展開されるであろう場面を思い描いてしまうことによる、恐怖。
身を焼くような想いで、必死の、しかし悲しいほどに些細な抵抗を見せる赤竜の姿を、男達は
改めて満足げな表情で見つめていた。
「うーん、妹想いの良い姉ちゃんだねぇ………胸が痛むぜ。」
「後ろからその姉ちゃん羽交い絞めにしてる奴の台詞じゃねーな、そりゃ。」
「さて、じゃ感動のご対面も済んだことだし………早く、ショータイムってことで、ね?」
「お、そうだな………せっかく連れてきたんだ、お前等先でいいぜ。」
「………らしくもない………どういうつもりだ………?」
「いいっていいって。こっちは、もうちょっと赤竜ちゃんの反応楽しんでっから。」
「うへー、良い趣味しちゃってまぁ………ダークハンターが可愛く見えるぜ。」
「うるせぇな、コイツがおかしいんだ。ソードマンは熱血馬鹿って相場が決まってんのによ。」
男達は、宿の自分達の部屋でくつろいでいるときとなんら変わらない雰囲気で談笑し、やがて。
「じゃ………可哀想だし、そろそろ解いてあげよっか。」
バードが、手にしたリードを手繰り寄せながらそう言った。リードと一緒に手繰られてきた飛竜
のふらつく身体を受け止め、傍らのレンジャーとカースメーカーに目配せする。
「だな。んじゃ、頼む。」
「………解かった………。」
バードとレンジャーの言葉に、カースメーカーがやはり低く陰気な声で応じて。その全身を覆う
黒いローブの中から、白く痩せ細った腕が1本、蛇が這い出て来るような調子で姿を現した。
指先には、くすんだ金色の鈴がぶら下げられている。カースメーカーが相手に呪言を用いる際に
使う、催眠用の鈴だ。カースメーカーは指先で摘んだそれを揺らしながら、常人には理解できない
言語で、何事かを呟き始めた。
が。そのとき。
「おいおい、待てよ。」
再び赤竜の身体に攻め掛かっていたソードマンが、突然、それを制止した。
ぼそぼそと呪言を唱える声が止み、飛竜を取り囲んでいた3人がそちらに視線を送る。
「せっかく、そんな面白いシチュエーションなのによ。」
「?」
「わざわざ解いちまうのも、勿体無くねぇか?」
「ッ!」
そう言ってソードマンは、ニヤリ、と口の端を吊り上げながら笑った。ややあって、他の4人
は互いに顔を見合わせてから同じようにニヤリと笑い、独り赤竜だけは、驚愕したようにその
眼をこれ以上無い程見開いた。
「………一理ある………。」
カースメーカーが、飛竜に施した呪いを解くのを止めて、一歩身を引く。
「なるほど。面白いこと考えるね。」
「いや、面白いっつーか、発想が怖ぇよ。普通に。」
バードは、やはり軽薄な印象の笑みを浮かべながら。レンジャーは、口ではソードマンの提案を
批判しつつ、しかし、その眼を嫌らしく輝かせながら。未だ呪言の魔力に捕らわれたままの飛竜
の細い腕を掴む。
356三竜狩り:紅? 4/7:2007/08/21(火) 23:17:05 ID:/uhdXGKp
「ひッ………………!?」
突然両腕を封じられた飛竜が、か細い悲鳴を上げた瞬間。その身体が、2人分の力で無理矢理
押し潰すかのように、湿った地面へと押さえ付けられた。見えない相手に抗う術もなく組み伏せ
られ、飛竜は視力を奪われた眼を白黒させながら、言葉にならない短い声を漏らした。
「え、や………何………嫌だ、怖い、お姉………お姉ちゃん………ッ!!」
暗闇による恐怖を別の呪言で更に増幅させられ、ほんの些細な刺激にさえ恐怖を覚えるまでに追い
詰められた飛竜にとって、顔も見えない誰かに無理矢理に地面に押さえ込まれる恐怖は、想像を
絶するものだったに違いない。
突然の出来事に一瞬だけ麻痺していた感覚が、次の瞬間には、堰を切ったように溢れ出す。
「嫌ぁッ!?お姉ちゃん、助けて!!怖いよぉ!!助けて、誰かッッ!!」
許容の限界を超える程の恐怖に、飛竜がそれまでの大人しい印象からは想像も付かない、気が狂った
ような叫び声を上げ始める。組み伏せられたまま翼と尻尾を滅茶苦茶に振り回し、辺り構わず土埃を
舞い上げる。
「っ、と………このッ………!?」
「わっ、ちょっと、これ………か、カースメーカー、どうにかして!!」
見た目は少女でも、秘められた力は人間のそれとは桁違いだ。男2人掛かりでも手に余る程に激しく
暴れる飛竜を押さえつける2人の傍らで、カースメーカーはまた、あの鈴を懐から取り出した。
リィン、という響きと共に呪文のようなものが唱えられ、そして。
「『命ず………言動、能わず』。」
そう聞こえた、瞬間。飛竜の身体が、1度だけ、まるで電流を流されたかのようにビクリと跳ね
上がって、そしてそのまま沈黙した。まるで一瞬で息の根を止められたかのように身動きひとつ取れ
なくなった飛竜の姿を確認し、カースメーカーは鈴を持った腕をまたローブの中に仕舞った。
「おー………さすが。」
感嘆の声を漏らしながら、バードは人形のようにおとなしくなった飛竜の顔を覗き込む。
「や………ぁ………?」
自分の身に何が起きたのかも理解できず、ただ光を失った眼を見開き、魚のようにぱくぱくと口を開閉
しながら、飛竜はその場に横たわっている。
「い、やぁ………何………ッ!?」
その口から、ようやく擦れたような声が漏れて、バードが、おや、と首を傾げた。
「あれ?なんだ、喋れるの?」
「………黙らせてしまっても、つまらんだろう………。」
「お、よく解かってんじゃねぇか。」
「嬉しいねぇ。赤竜ちゃんの呻き声だけじゃ、物足りなかったトコだ。」
「………首から下の、コイツの意思による動きだけを封じてある………。」
「って、つまりは………どゆこと?」
「………抵抗は出来ないが………こちらの刺激に対する反応は、ある………。」
「へぇ………そんな微調整まで出来んのか。器用なモンだ。」
レンジャーとバードは感心しきりで、無抵抗の飛竜の身体を遠慮無しに弄り始める。言葉通り、飛竜は
男達の無遠慮な愛撫に身をよじることも出来ず、しかし、しっかりと残されている感覚にふるふると身を
震わせながらか細い悲鳴を上げた。
「ひ、あぁ………嫌だ、助けて………助けてぇ………ッ!」
暗闇の中で更に身体の自由を奪われたことがよほどショックだったのだろうか、飛竜はもはや叫び声を
上げる気力すら残されていない様子で、見えない誰か、おそらくはそこにいるはずの赤竜に、震える喉で
助けを求め続ける。
それも全く意に介していないかのように、レンジャーとバードは存分にその未発達の身体を貪り続ける。
微かに膨らんだ程度の胸を揉みしだき、先端を摘み、弾き、吸い付く。白い肌のあちこちが、だんだんと
桜色に染まり始める。
「こっちも、準備しなくちゃねー?」
「ひ………ッ………!?」
まだ何者の侵入も許したことのない秘所に指を添えられ、飛竜の表情が凍りつく。そこは既に、飛竜の
恐怖に反し、容赦なく繰り返される愛撫に反応して粘度のある液体を垂れ流し始めていた。
「へぇ………ホントだ、濡れるには濡れるんだね。」
わざと大きな水音を響かせながら、バードは飛竜の入り口を執拗な程何度も上下になぞった。少し力を
込めるだけで、指先がそのスリットに飲み込まれる。
357三竜狩り:紅? 5/7:2007/08/21(火) 23:18:27 ID:/uhdXGKp
「や、ぁ………やだ、止めて………来ないでぇ………!!」
「ホントに処女かよ?だいぶ馴染んでるみてぇだけど。」
「まぁ、人間のソレとちょっとは違うんじゃないの?それに、どうでもいいじゃんそんなの。」
そう言いながら、バードは更に強い力で指先に圧力を掛け、その指を飛竜の奥深くへと侵入させていく。
熱を持った肉壁が、締め付けるようにその指に纏わり付いてくる。
「おー………ちょっと、キツめかもね。」
「ふあぁ………や………ダメ、入れちゃダメ………ッ!!」
言葉ではそう拒絶しながらも、しかしその声色は、徐々に、だが確実に艶を帯び始めていた。
「つーか、こんなにされても濡れてんのかよ。」
「ちょっと、ソッチの素質あるっぽいよね………よ、っと。」
「あ、ひッ………な、中ッ、曲げちゃ………っ!?」
挿し込んだ指を曲げ、伸ばし、更に両手を使って、ひくひくと痙攣し始めた秘所を丹念に解す。
その白く柔らかな太股を押し開き、脚の間に割って入っると、濡れそぼったその様子が余す所無く曝け
出された。滴る液体が地面に落ちて、土の上に小さな染みを作っていく。
バードは更に強引にその太股を押しのけて飛竜の濡れた入り口に顔を近づける。じっくりと未開発の
秘所を視姦し、冷たい息を吹きかけられて身をよじる飛竜の反応を楽しみ………そして。
「ん………………。」
「ひゃ、うッ!?」
そのスリットを、舐め上げた。飛竜の身体に、電撃が走る。
「ひゃうッ、だって。カーワーイーイー。」
からかうような声でそう言いながら、バードは再び、今度はさきほどよりもじっくりと時間を掛けて、
舌で入り口をなぞって行った。押さえた内股がぶるぶると震え、飛竜が未体験の感覚に酔いしれている
のが顔を見ずとも感じられる。
「むー………ん、ちゅ………。」
「嫌、ぁ………やだ、止めて………許して、ッ………!」
バードは更に、攻め立てるように秘所から脚の付け根まで、下腹部全体にまんべんなく舌を這わせて
いく。時折ついばむようにキスをし、赤い痕を残す。
「すっかり元気無くなっちゃって。真っ暗な中でこんなことされたら、無理も無いか。」
「………おい、やるなら早く済ませろよ。後がつかえてんだ。」
「えー。この後ちゃんと別の仕事あるんだしさぁ、いいじゃんこれくらい。」
「だからってなぁ、お前………。」
「はいはい。そっちは後でしっかり楽しめるんだから、ね?」
その後、行為を急かすレンジャーの言葉を適当にあしらって、バードは存分に飛竜の下半身を舐り、
その味を堪能した。やがてその行為にも満足したのか、バードは満遍なく嘗め尽くされた飛竜の両脚
を持ち上げた。
「ひっ………………!?」
「んじゃ、お先に失礼〜。」
飛竜の腰が浮いて、脚の間に割り込んだバードの眼の前に秘所が晒される。身体全体で飛竜を支え
ながら、バードは自らの下半身に手を伸ばし………その、ガチガチに固まった怒張を取り出した。
そして、そのおぞましい気配に飛竜が声を上げるよりも、先に。
「それじゃ………頂きます、と。」
バードは、腰を落とし………未踏の秘所にあてがった怒張を、一瞬の躊躇いも無く、飛竜の内部へと
突き入れた。
「ひ、ぎ………いいぃぃぃッ………!?」
何者の侵入も許したことの無い膣内の異物感と、それに伴う痛みに、飛竜は視力を奪われた眼の端に
涙を浮かべながら、呻いた。食い縛った歯が、ぎりぎりと音を立てる。
「く、あぁー………良いねぇ、最高………ッ!」
濡れた内部に怒張をしごかれて、バードは思わず情けない声を上げながら、腰を震わせる。そして、
飛竜の苦痛などお構い無しに、更なる快楽を求めて、その内部が馴染むのを待たずに急激に腰を
動かし始める。
「い、やぁ………あ、あぁぁぁぁぁぁぁッッッ!!?」
気が狂うほどの恐怖の中、更に凶悪な異物の動きを感じ、飛竜が悲鳴を上げる。
バードの腰が前後に動くたびに、その腫れ上がった怒張が飛竜の内部を抉る。性の快楽に慣れて
いない飛竜の身体が、無理矢理に蹂躙され、それと同時に乱暴に開発されていく。
ぐちゃぐちゃと、2つの身体が結合する音が響き渡る。容赦なく与えられ続ける刺激に対し、飛竜の
意思を拒んだその身体は、既にその状況を受け入れる準備に入ろうとしていた。
358三竜狩り:紅? 6/7:2007/08/21(火) 23:19:48 ID:/uhdXGKp
「んぎ、い、あぁっ!!あ、はッ………ん、ふぅっ、んぐ………ぅ………ッッッ!?」
恐怖と、苦痛と………その隙間から徐々に染み出すように意識を浸食する、快楽と。
言い様の無い、未知の感覚の嵐に晒されて、もはや飛竜の精神は、そのバランスを失いかけていた。
ただひたすら、この状況から抜け出したい、この悪夢が覚めて欲しいと願う意識。それに反して、
肉体はこのまま無抵抗に蹂躙され続けることに、淡い期待を寄せ始める。
「ふ、っ………ん、んぅ………ッ………やぁ、嫌だ、何、これ………っ………!!」
「おっ………ッ、そ、そろそろ、イッちゃいそうかな………?」
やがてバードは、飛竜の身体が昇り詰めて行く気配を感じる。絶え間なく内壁を抉られ、飛竜の
身体は既に、異性からもたらされる初めての絶頂を迎える寸前にまで追い込まれていた。
「や、嫌ぁッ………こ、怖い、来るッ………何か、き、来ちゃうぅ………う、ぁ………ッ!?」
急激に、腰の動きが緩められていく。バードは、臨界点ギリギリまで溜め込まれた快楽に身悶える
飛竜の姿を、舐めるようにじっくりと鑑賞した。ゆるゆるとした動きで怒張が出入りし、内部で
ひくひくと痙攣する度に、飛竜の身体は従順な反応を示す。
しかし、決定的なきっかけは与えられずに、飛竜は絶頂の境界線すれすれを彷徨い続ける。
「やあぁ、こ、怖、いっ………お姉、ちゃ………ん、ぁ………ひっ………!」
「やっぱさぁ、この、限界ギリギリのときの顔と声が最高だよねぇ………可愛いったら、もう。」
相変わらず軽薄な、しかしどこか寒気のするような感触を孕んだ声でそう言いながら。バードは、
自分と結合したまま、すぐそこにある絶頂を期待してわななき続ける飛竜の身体を存分に堪能した。
「よーし、それじゃ………ちゃーんと、イカせてあげようかな………っ。」
隅から隅まで、行為を余す所無く楽しんで、バードはようやく、最後の仕上げに向けて動き出した。
挿入されたままだった怒張を、また動かし始める。それまでよりも一層強く、激しく、最高潮に
高められた飛竜の身体を壊してしまうほどの勢いで、我武者羅に腰を振る。
堰を切ったような急激な刺激に、飛竜が、甲高い嬌声を上げる。
「ひ、あッ、だ、駄目ぇ………ッッッ!?」
もちろん、そんな言葉がバードに聞き入れられるはずもなく。
均衡を崩され、飛竜の身体はあっという間にその境界線を飛び越え………一瞬で、絶頂に達した。
「〜〜〜〜〜〜〜〜〜ッッッッッッ!!!???」
飛竜はもはや叫び声を上げることすらままならず、意思に従わない身体をまるで感電でもしている
かのようにぶるぶると痙攣させ、眼を剥いて首から上を仰け反らせた。顎が震え、喉がひゅるひゅる
空気の抜けるような音を立て、声の発せられない口が微妙な開閉を繰り返す。
そして、その直後。
「う、わ………で、出るッ………!?」
下腹部から脳天までを突き抜けるような衝撃に打ち震える飛竜の身体に追い討ちを掛けるように。
痙攣する内壁に絞り上げられたバードの怒張が、溜まりに溜まったその熱い迸りを、容赦なく
飛竜の体内へと吐き出した。
「あ、ひぁッ………あ、熱、うぅ………ッ………!?」
ぶち撒けられた焼けるように熱い精を、身体の奥底に叩きつけられて。越えたはずの絶頂が、更に
2度、3度と飛竜の身体にもたらされる。その度に襲い来る脳髄が痺れるような感覚に、もはや、
飛竜の理性は消し去られかけていた。
359三竜狩り:紅? 7/7:2007/08/21(火) 23:24:46 ID:/uhdXGKp
「ふ、ぅ………いやぁ、大満足だ、ホント………っ。」
戦闘を終えた後のようにほんの少し呼吸を乱しながら、バードは、熱の全てを飛竜に流し込んで
元気を失ったモノを、引き抜いた。逆流した精が、気泡と共に飛竜の秘所から流れ出す。
「………ぃ………ぁ、ぅ………っ………。」
光を失った瞳が、中空を見つめる。地面に横たわり、結合が解かれても未だ痙攣を繰り返す飛竜
の身体を見つめながら、レンジャーは1度浅い溜め息を吐いた。
「お前なぁ………1発で、トんじまってんじゃねぇかよ。」
「んー、まぁ、初めてみたいだしねぇ。ちょっと、刺激が強かったかな?」
「かな?じゃねぇよ………大丈夫なのかよ、この後?」
「まぁ、そこは平気でしょ。こんなナリでも、人間とはスタミナが違うんだから。」
少女1人を思うままに蹂躙した後とは思えない、相変わらずの軽薄な口調でそう言いながら、
バードはまたへらへらと笑って見せた。
「………まぁ、ちょっとメディカでも飲ませて放っときゃ、眼ぇ覚ますか。」
行為の余韻に浸り続ける飛竜に一旦見切りを付けて、レンジャーは、背後に控えたカースメーカー
を振り返った。
「んじゃ、コレ飲ませてちょっと見ててくれ。あっちは………まだ、いいだろ?」
「………行為自体に、興味は無い………好きにしろ………。」
陰気な声でそう答え、カースメーカーはレンジャーの手からメディカの瓶を受け取った。
「ボクも、ちょっと休んでるね………やっぱダメだ、激しい運動するとクラクラしちゃって。」
「初モノまで喰ったんだから、後でちゃんと働けよ。その為に連れてきてんだ。」
「りょーかーい。」
バードの間の抜けた返事を受けた、後。
「んじゃぁ………オレは、そっちに混ぜて貰うかね。」
レンジャーは、数歩離れた位置からバードと飛竜の営みを見物していた2人と1匹を、振り返る。

ソードマンとダークハンターに、その身体を好き勝手に弄ばれながら。
赤竜は、深い、深い絶望を湛えた瞳で、飛竜の無残な姿を見つめていた。






(to be continued ... ?)
360名無しさん@ピンキー:2007/08/21(火) 23:29:18 ID:/uhdXGKp
以上でした。
赤竜メインじゃありませんでした。
『紅?』でした。
すいません。
絶望した。

ちゃんとした紅に続くかも知れないし、続かないかも知れませんが。
とにもかくにも、ここまで読んでくださった方。
誠に、誠に有難うございました。
礼。多謝。土下座。
361名無しさん@ピンキー:2007/08/21(火) 23:33:37 ID:p9g+5s3U
レスした二人じゃないが、俺も超待ってたよ!果てしなくGJ!
飛竜たんまで来るとはなんてサービス精神旺盛な神だ…。
つか、書くの早いな。しかもエロいし。尊敬するよ。



そして調子に乗ってモリビト神の帰還も待ち望んでみる。
362名無しさん@ピンキー:2007/08/22(水) 02:39:14 ID:2BM2+ywy
むしろ 火竜×飛竜 キボン
363名無しさん@ピンキー:2007/08/22(水) 03:16:23 ID:PfWeQl1x
>>362
(ギクッ)
364名無しさん@ピンキー:2007/08/22(水) 14:37:35 ID:r2FNZwMr
え…?うそ、まさか…



これはロリ×姉キャラの強制レズが拝めるって事ー!?
365名無しさん@ピンキー:2007/08/22(水) 19:12:53 ID:pWMA485K
>>360
自分もレスした当人じゃないが、待ってたよ! GJ!
猿ぐつわ赤竜たんと、目隠し飛竜たん……エロい(;´Д`)ハァハァ
8階姉妹丼に今後も期待しちゃうぜ……

そして自分も調子に乗って、ユエたんシトナたんの帰還も待ち望んでみる。
366名無しさん@ピンキー:2007/08/22(水) 23:04:02 ID:wI4qzblu
ソードマン「アッー(低音)」
ダークハンター「アッー(少し低音)」
レンジャー「アッー(中音)」
バード「アッー(少し高音)」
カースメーカー「アッー(高音)」

鹿「フシュルーーー」

よし!激しくエロかったですGJ!
抜いた後罪悪感あるのは良い作品だった証拠!
367名無しさん@ピンキー:2007/08/25(土) 15:42:15 ID:I/9oOaZW
wiki裏絵板を見に行ったら、何枚かの絵に
「このスレのSSから着想?」と妄想した。

アルケくんメディちゃんの帰還を待ち望んでいます。
368名無しさん@ピンキー:2007/08/25(土) 21:48:31 ID:qClwKK0e
>>367
wiki絵板から、ってのもあったしな
こういうインスパイアって、良いよね・・・・・・・・・
369名無しさん@ピンキー:2007/08/27(月) 18:28:18 ID:/mqVLE0o
竜たんエロいし可愛いんだけどよく考えたら俺の自慢の一軍ギルドを瞬殺してくれちゃった連中なんだよな…



ちょっと三匹まとめて動物用の首輪を付けて性感帯である逆鱗をローション塗りたくった手で思う存分いじくり倒して、
グッタリした奴らをエトリア中引きずり回してくる
370名無しさん@ピンキー:2007/08/27(月) 21:57:15 ID:Wirufbvf
>>369
YOU3次創作しちゃいなよ
371名無しさん@ピンキー:2007/08/27(月) 22:09:57 ID:/mqVLE0o
悪い俺ガード特化のパラディン育成に忙しいんだわwwww
372名無しさん@ピンキー:2007/08/28(火) 02:38:31 ID:vXljqppW
投下します。

・6層ネタバレ
・赤目アルケ×ロリメディ ……かつ、異種姦。

待っていて下さった方、ありがとうございます。
ネタはまだまだあるんだけど、盆も休みなしとか
まとめる時間がなさすぎて困る。
373熱いかけら 1/6:2007/08/28(火) 02:42:45 ID:vXljqppW

「メデューサツリーは私が落とす。フレイムウーズはアルケミスト、頼む!」
「バード! あたしの剣に『氷劇の序曲』を!」

 血のような紅と、緑青めいた緑の岩が、うねうねと続く長い隧道。
 深く世界樹の根元を巡る迷宮の底で、冒険者たちは魔物どもと対峙していた。樹海でも最強クラスの魔物どもを相手に、パーティ一同はひるむことなく、それぞれの職分をこなし、戦う。
 後衛に控えるメディックの少女も、入り乱れる敵味方の隙を縫って駆け寄っては、傷つきがちな前衛の応急処置を施していく。

(んと、レンジャーさんはまだ平気で……、次はソードちゃんに『キュアIII』かな?)

 アンプルを握りしめ、次の介入のタイミングを図る彼女の前で、隻眼の女レンジャーが弓を絞る。その斜め後ろに控えた黒髪のアルケミストは、氷結の術式をガントレットに練り上げている。
「はあっ――!」
「術式起動!」
 降り注ぐ矢の下に、青紫の触手を蠢かせる樹木の魔物が、軋みながら倒壊する。
 その傍ら、解き放たれた液体窒素の塊が、ぐつぐつと粘液を煮立たせる黒いウーズの群れを、ひとつずつ凍りつかせていく。
「残り、あとひとつ!」
 最後に残ったウーズの一匹が、ぶよぶよと身を縮ませた。内部の粘液を沸騰させつつ、不定形の身体をたわめ――冒険者たち目がけて、弾丸のように飛び出して来る。
「どおりゃあぁぁ!」
 女ソードマンが応じて、踏み込む。氷結の力をこめた剣で、宙を飛んで来た黒い粘液塊を、真っ向から叩き斬った。
 ばしゃっ、と葡萄酒の革袋でも斬ったような音を立てて、ウーズはちぎれた。刃に触れた箇所は白く凍りついて砕け散り、残る粘液は幾つもの塊となって辺り一面飛び散る。
 女ソードマンはひらりと身を翻して、その襲来をかわし――

「へ?」

 ――代わりに、その背後へ駆け寄りかけていたメディックの上に、黒く熱い粘液塊の雨が降り注いだ。

「きゃああああ!」
 どさどさと音を立てて殺到する重みに抗し得ず、仰向けに地に倒れ込むメディック。その身体は一瞬の内に、ちぎれたウーズの残骸に埋もれてしまう。
「メディック!?」
「メディックちゃんッ!」
 仲間たちが血相を変えて、顧みる。
 一番近くにいたアルケミストが、真っ青になって駆け寄った。まだぐつぐつと煮え立つ粘液塊を、メディックの身体からはたき落としつつ、声をはりあげる。
「おいっ! 大丈夫か! メディックちゃんっ! しっかりしろ!」
「――あっつぅい……」
 べそをかきつつ、メディックは身を起こした。胸や腹にくっついた粘液塊が、べちゃべちゃと服を滑り落ちていく。
 身体の前面――キュロットから伸びるふともも、膝のあたりまで、一面が薄黒いフレイムウーズの残骸にまみれ、どろどろに汚されてしまっていた。緩いゼリーのような半透明の塊が、身じろぎするたびに伝って落ちる。
 はっきり言って、気色が悪い。
「うあぁ……、べちゃべちゃするよぅ……」
「呑気なこと言ってる場合か! 火傷してないか?」
 まだ熱い粘液塊を指先で弾き落としながら、アルケミストが心配そうに問う。
 ももや腕など、粘液の直撃を受けた箇所がほのかなピンク色に変じてはいたが、本格的な火傷には至らなかったようだ。痛みもない。
「だいじょぶ……みたい」
「剣に『氷劇』かかってたから、温度が下がったのか。ああ、マジで一瞬心臓止まったぞ」
 剥き出しのももを中心に、せっせと粘液塊を拭き落としてやりながら、アルケミストが安堵の息をつく。
 心配そうに見守る女ソードマンに、隻眼のレンジャーが冷静な声で説教する。
「どうやら、大事には至らなかったようだが……もう少し気を遣わねばな。防御力のない後衛を守るのも、我々前衛の勤めだ」
「ご、ごめん……」
「念のため、よく拭き取っといた方がいいよ。フレイムウーズで低温やけどなんて、ちょっと悲惨だもんね」
 バードの青年が、やわらかい声でフォローする。
 そうか、と真剣な顔で頷いたアルケミストが、ガントレットの指を遠慮なく、メディックのキュロットの合わせ目に伸ばした。
「デリケートな部分だしな。ここら辺もきちっと全部、拭き取っておかないと――」
「って、ちょ……そこ、あ、アルケくん! じ、自分でやるっ、から……」
「遠慮しなくていいって。メディックちゃんはそっち、おなかの方とか拭いてて。ほらこの辺、布まで染みてるじゃないか……」
「やっ、め……! だっ、こんな……ゆび、や……はあぅ、ちょっ……やめてぇ! だれか、止めて!」
374熱いかけら 2/6:2007/08/28(火) 02:44:14 ID:vXljqppW

 堂々とメディックの股間をまさぐり始めたアルケミストを、残る一同は無言で地面に突き倒した。
 赤い岩にしたたか額を打ち付けたアルケミストは、すぐに跳ね起き抗議する。
「何すんだ! 俺は純粋にメディックちゃんの身体を心配して!」
「……今の手つきは、明らかに異なる目的をもっていたように私には見えたが?」
「誤解だ! そうやってやらしく感じるおまえらの方がいやらしいんだ! このムッツリスケベが!」
「あんたにだけは言われたくないよ!」
 低レベルな口論を傍らに聞きつつ、メディックは赤く染まった顔を伏せ、肌に残る熱いかけらを拭き落とした。

     *

 結局、衣服が派手に汚れた以外は、さしたるダメージはなかったということで、探索はそのまま再開された。
 地下29階。磁軸の乱れの影響か、不安定に空間の繋がり合った洞穴を、パーティは慎重に進んで行く。
 一同の最後尾に従いながら、メディックは湿ったままのインナーを指先につまみ、ため息をついた。

(なんかまだ……気持ち、悪い……)

 肌についた粘液塊はこそげ落としたし、濡れた箇所も乾いた布でよく拭いた。
 だが、服に染み込んだ粘液は乾き切っておらず、身動きのたびにぺたぺたと肌にまとわりつくのだ。
 しかも、高温に煮えたぎるフレイムウーズの断片だったせいか、濡れたところが不思議と冷えない。蒸しタオルぐらいの生暖かいぬくみと湿気が、インナーの腹回りや、キュロットのお尻や――下着の内側にまで、しつこく残っている。
 そう。特にひどいのが、下着の中なのだ。
 くちゃくちゃと股に触れる異様なぬくみに、ぞくりと肌を粟立たせつつ、メディックは心の中に呻く。

(やっぱり、いったん帰る、って言えば良かった……)

 キュロットの裾から、粘液塊の幾つかが逆流してしまったようなのだ。
 ももを伝って滑り込んだ熱いかけらは、下着を容赦なく濡らしたまま、今もろくに拭き落とすことができずにいる。
 キュロットの表側は、降りかかった粘液塊が少し染みた程度で済んでいたため、仲間たちもよもや内部がそんな惨状とは、気づきもしなかったようで――
 それだけに、言い出せなかった。
 ぱんつがぐちゃぐちゃなので、宿に帰って履き替えたいです、とはとても。

「――ここの歪みは、確か振り出しに戻るワープポイントだったな?」
「そう。で、右隅が未踏のやつだ。消去法で考えれば、それが正解のルートだよな……」

 先の事件などもうすっかり忘れた様子で、一同は複雑な迷宮の探索に没頭している。
 そのさまを真面目な顔で見守りながら、その実、メディックの意識はひたすら濡れた箇所に集中していた。
 足を動かすたびに、股の間でぐちゃりと濡れた感触がよじれる。
 暖かく熱を帯びて濡れそぼった布地が、その内部に包まれたやわらかな秘肉の上に、貼りついては絡む。

(あうぅ……。気持ち悪い、よぉ……)

 貼りついて、また剥がれる。
 わずかに出来た布と肌の隙間に、とろんと熱いものが動いた。
「……っ!」
 反射的に、身を竦める。
 ぬるりとゆるいゼリーのような、けれどはるかに温度の高い、不定形の塊。
 フレイムウーズのかけら。滑り込んだそれは、取り出せもしないまま、まだそこにしっかりと残っていて……

(あれ……、で、も……)

 何かがおかしいと、ようやく気づいた。
 ウーズのかけらが入ってきたのは、キュロットの裾からだ。ももを伝って股へと滑り――けれどさっきまでは、それはキュロットの股間部分と下着の間に、まとわりついていたはずなのだ。
 それが、今。
 ゲル状の熱い塊は間違いなく、彼女の秘所に直接触れている。固形であって固形でない、ゆるくやわらかい塊が、下着の中をぬらぬらと移動し続けているのだ。

(う、そ……。しみこんで、る……?)
375熱いかけら 3/6:2007/08/28(火) 02:45:23 ID:vXljqppW

 ウーズの性質は、固体よりは液体に近い。
 ありふれた下着の布地ぐらいは難なく透過し――とはいえ固体としての性質も、それによって失われる訳ではない。
 息を詰めたメディックは、神経を下腹に集中させて、その気配を確認する。
 肌に触れる、ひとかたまりのやわらかな熱。大きさは、彼女の親指ぐらいのものだろうか。濡れて貼りついた下着の内部、入口の襞のかたちに合わせるように、ふるふると熱く震えていて――
 ずるりと、ふいに蠢く。

「あ……っ……!」
「どうした?」

 か細く声をあげたメディックに、前を歩いていたアルケミストが振り返った。
 棒立ちに止まってしまった彼女のさまに気づき、慌てた様子で戻って来る。

「大丈夫か。何かあった?」
「……あ、う……ううん。何でも、ないの。へい、き……」

 作り笑いを懸命に浮かべ、メディックは足早に歩き出す。
 けれど実際は、笑い事ではない。

(はいって、きちゃ……った……)

 一瞬のことだった。
 ウーズのかけらは、閉じ合わされた秘所の細い隙間をくぐり抜け、するりと内部に潜り込んでしまったのだ。
 陰唇を擦り抜け、膣の中へと。

(や……だ……。どう……しよ……)

 しかも、動いている。
 外部よりも温度と湿度の高い環境に潜り込んで、塊は活力を得たようだった。下着の中にいた時よりも明確な動きでもって、膣内をゆるゆる這い回っている。
 生命活動を維持する「核」と切り離された体組織には、もはや何の能力もない。残存するわずかなエネルギーを使い果たせば、やがてはひからびて自然と消滅する、単なる粘液のかけらでしかない。
 ただ最後に残った本能が、熱を求めて動く。潜り込んだメディックの膣、その内壁を這い上って、更に奥へと進んでいく。
 ゆるゆると染み込むように這い昇る、熱くやわらかいその感触。

(あ……ぁ、こ、れ……、どうしよ……、どうしよ……)

 慌てて脚を擦り動かしたり、もじもじと身じろいでもみるが、今更何の効果もない。かけらは明らかに、膣の奥へ向けて移動を始めてしまっている。
 パーティの最後尾に従いながら、顔を伏せてしきりに身体を動かすメディックの様子を、アルケミストが顧みた。

「ほんとに大丈夫なのか? 具合良くないなら、少し休む?」
「あ……、へ、へいきだよ、ほんと。ほんとに……」

 ごまかすように、必死に笑顔を作る。
 その表情を見返して、アルケミストは心配そうに瞳を瞬かせた。

「まあ、顔色は悪くないみたいだけど……というか、まさか熱ないよな? 顔、真っ赤じゃないか」
「あ、あぁ……だい、じょぶ。だっ、大丈夫、だから!」

 額に触れようと伸びて来た手を、メディックは反射的に振り払った。
 びっくりした様子で、アルケミストが腕を引く。あからさまに怪訝な表情が向けられるが、メディックは取り繕う余裕もなく、ただ足を励まして前へ進む。
 いま下手に肌に触れられたら、おかしな声をあげてしまいかねない。
 だって――熱くやわらかい感触が、今も動き続けているのだ。内部の襞をひとつひとつ、ゆっくりと擦り、乗り越えて、奥へと這い上がっていくのだ。
 じりじりするほどもどかしい、けれどたまらなく熱いその感覚。

(まずい……まずい、よお、これ……)
376熱いかけら 4/6:2007/08/28(火) 02:46:25 ID:vXljqppW

 胸の奥で、メディックは悶えた。
 表面上は平静を装って、歩みを続けてはいる。が、脳裏を占めているのは胎内を蠢く感触のことだけ。
 全身の神経が、その一点に集中している。熱く揺らめきながら膣を擦る、その動きを追いかけ続けている。
 今更のように、悔いが滲む。こんなことになる前に、素直に下着を替えに戻ってさえいれば。

(だって、も……誰にも、言えな……っ……、こん、な……こと……)

 魔物のかけら。
 生き物ですらない、ただ残った本能で動くだけの有機物の塊から、とろけるような快楽を味わされているなんて――
 けれど。
 熱い塊はあくまでもゆっくりと、胎内を蠢いている。いったん静止し、やや高い熱をじんわりと膣粘膜に移し――じりじりとした熱に耐え切れなくなる寸前、ゆるりと滑って次のうねりへ動く。
 血流が下腹に脈打ち、内ももが震える。
 頬が熱い。深く顔を伏せて唇を噛む。喉はもう干上がってからからだ。

(ああぁ……、ど……しよ、……っ、あ……!)

 ぬるり、と熱いかけらがまた、もがく。膣の中でぐるりと回り、粘膜にぴったりと吸い付いて蠕動する。
 ひ、と漏れかけた吐息を、慌てて喉に呑み込む。
 潜り込んだ粘液から伝わったものではない、明らかに別の温い液体が、下着を濡らしていく。キュロットの内側は、もうどうしようもなくぐちゃぐちゃだ。
 秘所がじんじんと、絶え間なく疼く。少し油断したら、膝の力が抜けてその場に崩れてしまいそうだ。

(だ……め、も……。うそ、ついてでも……かえらなきゃ、まず……い……)

 潤む視界で、メディックは先を行く一同の背中を見つめた。
 荒くなりかける呼吸を必死に整え、できるだけ平静な声を出そうと、息を吸う――
 瞬間。

「魔物だ! 全員、戦闘体制!」

 先頭を行くレンジャーが叫んだ。
 呆然と立ち竦むメディックの目の前で、仲間たちが一斉に応戦の体勢をとる。
 その向こうに躍り出て来たのは、黒い球根めいた植物の魔物と、銀色の殻を光らせた巨大な蟹。

(そん……な、いま、戦闘なんて……!)

 視界に映る絶望的な光景に、メディックはなすすべもなく息を喘がせた。
 パーティの最後尾、身を震わせて立ち竦む彼女のさまに、仲間たちは気づいていない。それぞれの武器を構え、慣れた動きで戦闘を開始する。

「先に蟹から落とす! 雷撃で連携、行くぞ!」
「OK、任せときな!」

 アルケミストがガントレットに術式を錬成し始め、女ソードマンはその発動を待ち受ける体勢に入る。
 バードが高らかに、戦闘を励ます舞曲を歌い上げる。
 レンジャーが弓を引き絞りつつ、叫んだ。

「メディック! 念の為『医術防御』だ! 隙を見て回復の準備も頼む!」
「……は、はい……っ!」

 ぼやけた意識を励まして、メディックは慌てて肩から提げた鞄を開いた。
 既に命尽きた魔物の残骸などに、翻弄されている場合ではない。彼女の手には、仲間たち全員の命がかかっているのだ。

(こ、こんなの……我慢、できるもん。きっともうすぐ、かけらに残ったエネルギーだって、尽きて……)
377熱いかけら 5/6:2007/08/28(火) 02:47:20 ID:vXljqppW

 悪さをしているのも、今しばらくの間だけのはずだ。
 魔物の生命源である水晶核から切り離されて、ずいぶん時間も経っている。もう間もなく膣内の熱に溶けて、ただの水分に還元されてしまうに違いない。
 それまで、ほんの少しの我慢だ。

(みんな、頑張ってるんだから……私だって、このぐらい……!)

 疼く感触を振り払い、岩に踵を踏みしめる。
 目の前では仲間たちが弓を放ち、剣を振るって戦い続けている。頼もしいそのさまを見つめながら、メディックは必要なアンプルを指に引き出す。

「医術防御、行きま――」

 封を切り、術式を放とうした時だった。
 彼女の必死の決意など、理解するはずもない熱いかけらが、本能のままに動いた。
 襞から襞へと這い移り、膣内の腹側――少し膨れた辺りを、べったりと擦り立てる。
 人の指を挿れて曲げると、ちょうど届く辺りのその場所。
 膣内にある、最も快楽に弱い場所。

「――か……は、ぁ……!」

 指先からアンプルが滑り落ちた。
 爆発したような快楽が胎内を噴き上げ、目の前が真っ白に溶けていく。

(あ、あ、あぁぁぁぁ……!)

 思考も、呼吸も、一瞬止まった。
 膝の力が抜けて崩れ落ちかけるのを、ぎりぎり踏みとどまる。踵ががつんと岩を踏む、その衝撃で何とか意識を引き戻す。
 もう抑えようもなく息を荒らげ、それでも何とか戦闘行動を続行しようと、揺らぐ視界に落としたアンプルを捜す。

(ぼ、ぼう、ぎょ……、みんなを、かい、ふく……しな、きゃ……)

 使命感に縋り、快楽に耐えるその努力を、あざ笑うかのように。
 熱いかけらは動き続けた。一番弱いその場所の、何が居心地良かったのか――ねっとりとやわらかく、熱を孕んだ塊を擦りつけるよう、ずるずると円を描いて這い回る。

「あぁ……ぅ、は……んぁ……っ!」

 甘い電撃が、下腹から背筋を貫く。
 びくん、と全身が硬直した。伸びてのけ反る背筋が、がくがくと震え出す。
 膣が激しく収縮していた。ひとりで勝手に昇り詰めていく身体は、彼女から思考も行動の自由も奪い去っていく。

(ああぁぁぁ……! だ、め……!)

 今度こそ姿勢を保つことができなくなって、メディックはがくんと膝を折った。
 目の前がちらちらと明滅し、周囲の音が耳から遠のく。地についた指に硬いものが触れ、落としたアンプルだと理解はしたが、取り上げるだけの力がもう残っていなかった。
 ただ、ひどい焦燥感だけがあって――激しく息を弾ませながら、意味もなく辺りを指でかく。

「はぁ……あぁ、あ……。みん……な、を、ぼうぎょし――ふあぁっ、やぁああ……っ!」

 ひくひくとわななく胎内を、熱いかけらが容赦なくよじ登っていく。
 そのひと這いごとに呼吸が止まり、意識が白く痺れた。
 堪え切れない喘ぎと共に全身を震わせながらも、メディックは懸命に耐えた。抑え込むように、我が身を抱きしめる。
 触れた肌は火照って、ひどく熱かった。回して押し付けた腕に勃起した乳首が潰され、そこからたちまち、ちりちりとした快楽がこみあげてくる。
 脈打つ鼓動が、身体の芯にずしずしと響いた。その速度は一瞬ごとに強く、速まっていく。
378熱いかけら 6/6:2007/08/28(火) 02:48:09 ID:vXljqppW

(あ……ああぁっ、もう、だ、め……)

 熱くて、熱くて。
 頭の中がまっしろで、もうなにも、かんがえられない――

「――メディックちゃん!?」

 叫ぶ声と共に、すぐ近い所で、がつんと派手な金属音が響いた。
 光にとろけた視界を瞬き、メディックはどうにか、音の降った方向を顧みる。

「……あ、るけ、く……ん……?」
「どうした、やられたのか!?」

 前方の敵を睨んだまま、アルケミストが怒鳴った。メディックの前に翳されていた右腕のガントレットから、突き刺さった黒い種子を引き抜き、投げ捨てる。
 ようやく、メディックは理解した。
 飛来した攻撃から、庇ってくれたのだ。

「あ、あ、あぁ……」
「しっかりしろよ。もうあと一匹で、戦闘終わ――」

 へたり込んだ彼女を励ますように振り返った途端、アルケミストの声が途切れた。
 ぽかんと絶句したまま、彼女の顔を見つめる。
 頬を真っ赤に上気させ、瞳はとろんと潤んで焦点を失い、弛んで薄くひらいた唇から、吐息を熱く漏らし――あからさまな官能に濡れた、そのさまを。
 だらしなく地についた膝の間、キュロットの股間はべっとりと濡れそぼり、隠しようもない染みを描いている。

「え、え……? なん、で……」

 愕然としたまま、鼻の辺りを覆ってよろめくアルケミストのさまを、メディックは声もなく、ただ仰いでいた。

(みつかっちゃっ、た……)

 ぼんやり思ったが、対処する為の考えなど、まったく浮かんで来ない。
 そうして同時に、とうとう膣の最奥にまでたどり着いた熱いかけらが、やわらかな粘液塊をいっぱいに広げて、ふるふると激しく震動した。
 メディックの身体が、突き上げられたようにはねあがる。

「うあぁ! ああぁっ、やあぁ! だめ、だ、めぇ……!」
「メディックちゃん!?」

 アルケミストが、慌てて腕を差し伸べる。
 激しく昇り詰めた身体を痙攣させながら、メディックはその腕の中へと倒れ込む。
 何度も自分の名を呼ぶ声を、耳元に遠く聞きながら――熱く弾けて飛んだ意識は、そのまま深い闇に沈みこんでいった。
379名無しさん@ピンキー:2007/08/28(火) 02:49:01 ID:vXljqppW
すみません、長くなりそうなので、今回はここまでで。
後半「熱いかけら・撃退編」に続きます。

だいたいはできあがっているので、そんなにはお待たせせず投下できるはず。
380名無しさん@ピンキー:2007/08/28(火) 04:28:01 ID:sfiqlKH2
相変わらずのナイスシチュ、ナイス表現、ナイスエロス!
あなたのメディ子には毎度やられっぱなしです

あと、モンスターの性質やなんかの解説もリアルで
毎度感服します
381名無しさん@ピンキー:2007/08/28(火) 21:28:45 ID:qmlIHfAw
>>379
燃ェロを感じるのは毎度のことなんだが、アルケくんの言動に吹いた。
なんというヘタレエロ……パーティメンバーの対応も素敵過ぎる。

後半はまったりワクテカ待ってるよー
382379:2007/09/01(土) 00:20:51 ID:b31UqK5A
お待たせいたしました。
「熱いかけら」後編、投下します。

・6層ネタバレ
・赤目アルケ×ロリメディ ……かつ、異種姦。

wiki18禁絵板の、金髪バード×赤毛ソド子……!
感慨無量です。ありがとうございます。
書いたものが、誰かのインスピレーションに繋がるのなら
これ以上のしあわせはないですな……
383熱いかけら(撃退編) 1/6:2007/09/01(土) 00:21:54 ID:b31UqK5A

(――あ……れ。わ、たし……?)

 ぼんやりと開いた瞳に映ったのは、見覚えのある白木の天井だった。
 窓から差し込む夕暮れの光が、磨かれた滑らかな板を茜色に照らしている。
 ゆっくりと瞬きを繰り返しつつ、首を巡らせたメディックを、傍らに腰掛けていたアルケミストが振り返った。
「ああ。目、覚めた?」
「……アルケくん……? 私、ど、して……」
 ようやく認識が戻り、そこが『長鳴鶏の宿』の一室――アルケミストの投宿している部屋だと理解する。
 メディックは彼のベッドに寝かされていた。白い長衣は脱がされていたが、それ以外の汚れた衣服はまだそのままだ。
「探索、切り上げて戻って来たんだよ。……大変だったんだぞ。“それ”をみんなに気づかせずに、ここまで連れて来るの」
 彼の指が、べっとりと濡れそぼったキュロットの、その箇所を指した。
 一瞬で頬を朱に染めて、メディックは声もなく俯いた。

(そう、だ……。私、あの『かけら』に……)

 思いっきり、イカされてしまったのだ。そのまま倒れて、意識を失ってしまうほどに。

「とにかくごまかすしかないからさ。適当にみんなを丸め込んで……上着ぴったり巻き付けて、下のそれ隠して。ここまで運ぶのも俺が一人でやるって、他のやつら突っぱねてさ」
 メディックちゃんは誰にも触らせない、って叫んだら、みんな無言で離れてったけどな、とアルケミストはけろりと笑う。
 そうして冗談めかしてはいるものの、さして膂力もない錬金術師にとっては、人ひとりを樹海の出口から宿まで運ぶというのは、相当の大仕事だったに違いない。
「ごめん、なさい……」
 恥ずかしさと申し訳なさに消え入りたいような気分で、メディックはももを擦り合わせ――
 びくりと、目を開く。

(……まだ……、いる……)

 胎内に感じる、確かな熱。
 ふるふるとやわらかい感触は、膣の中にしっかりと残っていた。ばかりか、意識を取り戻した彼女に自らの存在を主張するかのように、またもぬるりと蠢き始めたのだ。

「あ……」

 小さく声を漏らして身を震わせたメディックに、アルケミストは何を思ったのか、小さく微笑んだ。
 ベッドの上へと身を屈め、濡れて汚れた身体を引き寄せる。

「馬鹿だなぁ。そんなにしたかったんなら、我慢してないで、早く言えって」
「……は……ぁ、あ……」
「探索なんて中断させて、いっくらでも相手してやるのに。あんなんなるまで、ひとりで頑張っちゃって……。どうしたんだよ? 俺に触られて、スイッチ入っちゃった?」
「や……ち、が……。あっ、ん……」
「言っとくけど、あれはほんとにやましい気持ちはなかったんだからな? 全くメディックちゃんも、結構好きなんだか――」
「ちがう、って! や、もう!」

 全く勝手なことを囁きながら、にやにやと指を這わせ始めた彼の額を、メディックは力いっぱい押しのけた。
 鞭打ち症になりそうな勢いで首をのけ反らされたアルケミストが、顔をしかめて呻く。

「なっ、何だよ」
「違う、の! 私、そんなんじゃなくて、ただ――んあぁっ!? やぁぁ……んっ、うあぁ!」

 訴える言葉は途中で、堪え切れぬ嬌声にすり替わった。
 膣の奥に居座った熱いかけらは、相変わらず気ままに内部を擦って這い回っている。そのたびごとに灼けつくような悦楽が、脳裏を白く染め上げる。
 ひとりでベッドの上で悶えるそのさまに、アルケミストはあっけにとられて瞬いた。

「ど、どうしちゃったんだよ。俺、まだ何もしてな……、……発情期?」
「ばか。ばかぁ……っ! ちがうって、言って……んっうぅ、あぁぁ……!」

 本気で判っていない彼の反応に、心底焦れてメディックはもがいた。
 荒く乱れた呼吸を励まし、何とか事態を伝える言葉を継ぐ。
384熱いかけら(撃退編) 2/6:2007/09/01(土) 00:23:03 ID:b31UqK5A

「な、なか、に……あぁはっ、ふぁ……はいっ、て、か、かけら……っ!」
「かけら?」
「フレイム、ウーズ……っ、さっき、かぶった、かけ……あああぁぁ! やっあ、そこ、やめぇ……!」

 たまらなくこみ上げる快感に、メディックは激しく首を振り立て、のたうった。
 呆然と聞いていたアルケミストも、ようやく事情を理解したらしく、真顔になる。
 ひくひくと震える彼女の腰を捕らえると、下肢を覆うキュロットと下着を、まとめて引き下ろす。

「あっ――や、なに!?」
「何じゃない。ほんとなら、確かめないと」

 脱がした衣服を床に放ると、アルケミストはメディックのももを割り、秘所を大きくひらかせた。
 羞恥に頬を更に染め、目を瞑るメディック。
 晒されたそこは膣口はもちろん、会陰から尻の割れ目、ももの付け根に至るまで、びっしょりと濡れ切り、窓からの夕日に光っている。
 アルケミストは真剣な顔のまま、そこに指を這わせた。最初は指で、次にベッドの脇にかけてあったフェイスタオルをとり、秘所についた粘液を拭う。
 白いタオルに、べったりと染み込む温かい液体。ほとんどは彼女自身の分泌した愛液だが、ところどころに薄黒く墨を溶かしたようなものが混じっている。
 ちぎれて溶けた、ウーズの残骸。
 彼の表情が険しくなる。タオルを傍らに置くと、再度彼女に向き直った。

「はぁ……はぁ……ひ、あぁ……あ……」
「ちょっと、我慢な」

 切れ切れに息をつき、胎内の感触と戦う彼女に囁きかけると、アルケミストは指を伸ばした。
 濡れてひらいた秘唇に、真っすぐ中指を埋めていく。

「ああぁぁぁ! やっ、だ、めぇ!」

 悲鳴をあげて、メディックはのけ反った。
 熱くやわらかく、内を擦るだけの動きに慣らされた身体に、直線的な挿入の刺激は大きすぎた。無意識に脚が跳ね上がり、膝が彼の身体のどこかを蹴る。
 痛て、と小さくぼやきつつも、アルケミストは指を引こうとはしなかった。奥へと深く潜り込ませて、入り込んだものを探す。

「やっあぁ! はあっ、あ、んうぅっ……!」
「メディックちゃん……。そんな締め付けられると、探しにくいんだけど……」
「……んなの、いわれ、ても……っ!」

 潤滑材は既に十二分に分泌されており、指を滑らすのに支障はないが――代わりに膣の内壁が本人の意思とは関係なく、ぎゅうぎゅうと彼の指を締め付けてしまう。
 メディックは必死に呼吸を紡ぎ、締まる内部をリラックスさせようと試みた。
 が、弛んだ途端に、すかさず指が探って動く。そのわずかな刺激だけで、蕩けた身体はまたも激しく反応し、収縮を繰り返す。

「むり……! むり、だよぉ……! こ、れっ……だめぇぇ! ああぁ、やぁぁ!」
「ちょっ――ああ、もう。ごめん、ちょっと力、入れるぞ」

 ため息をついて、アルケミストが指を二本に増やした。
 強引に中をこじ開けて入る感触に、メディックの泣き声が更に高まる。逃げようと身体をずり上がらせても、すぐに脚を掴まれ引き戻される。

「あぅぅっ! も、やだぁ……はぁ、はっ、あぁ……んあぁぁあ!」

 喉を反らして、がくがくと全身を震わせるメディック。
 きつく狭まる内部を探り回し、さんざんに彼女を喘がせ泣かせた挙句、ようやく彼が小さく呟いた。

「……いた。これ、か」

 彼の指先にも、熱いかけらが触れたらしい。
 メディックは涙でぐちゃぐちゃになった顔を上げ、絶え絶えに訴えた。
385熱いかけら(撃退編) 3/6:2007/09/01(土) 00:24:02 ID:b31UqK5A

「はや、く……、とっ、てぇ……」
「うん……。ちょ……っと、これ、は……、難しい、な……」
「――っああ! うあぁっ、やっあぁあ!」

 掻き出そうとする彼の指の動きに、ウーズのかけらは意外なほどの敏感さで反応した。ぬるりと膣内を滑って逃げ、追う彼の指先から遠ざかっていく。
 当然その動きは、膣粘膜を激しく擦りたて、かき回して――既に限界まで高められた胎内に、更なる強烈な熱と悦楽とを植え付けて回る。

「あああぁぁ! またっ……あぁ、あついぃ! あついの、うごい、て……んあぅぅ! あうぅ!」

 メディックは泣きじゃくり、もがき、なすすべもなく悶え叫んだ。
 熱くやわらかく内部を擦って逃げる動きと、それを追ってかき回す彼の指骨の動き。硬軟ふたつの刺激が混ざり合い、感じたこともない淫悦となって、脳天までつきあげた。
 ぎりぎりと骨が鳴りそうな勢いで背が反り返り、全身がつっぱる。

「んあぁ! はぁ、あぁぁ……! もう、もう、やだぁ……!」

 何度目かも判らなくなった絶頂に、全身が痙攣し、やがてぐったり弛緩する。
 脱力しきった身体を投げ出し、放心した表情で、わずかな呼吸だけを繰り返すメディック。
 全身、噴き出した汗にまみれ、顔は涙と涎、下肢には撥ねた愛液が飛び散り、どこもかしこもどろどろだ。
 シーツに沈み込んだ身体を前に、アルケミストが諦めたように指を抜いた。

「駄目だ。指じゃ、どうにもならないな。ちゃんとした器具使うしか――施薬院、行くか」
「せやくいん……」

 ぼんやりと繰り返して、メディックはふるふると首を横に振った。
 あふれた涙が、瞳をこぼれて頬に伝う。

「こんな……の……、ひとに、みられたく……ない、よぉ……」
「……まあ、な。俺も正直、他の奴になんか、絶対見せてやりたくない」

 濡れた指をタオルで拭いつつ、むっつりとアルケミストも答えた。
 ぐすぐすと鼻を鳴らして、メディックはその顔を仰いだ。

「ほ、ほっとけば、そのうち……とけて、きえちゃう、かなあ」
「たぶん。でも今、そいつがいる環境……あったかくて湿ってて、ウーズにとっては最適なんだよな。水晶核がないんだから、いずれは溶けるだろうけど……この分じゃたぶん相当、時間がかかる――」
「――あ! んぅ、あぁ……!」

 彼の声を遮って、メディックはまたも悲鳴をあげた。
 止まったと思った熱いかけらが、再び動き始めている。疲れ果てた彼女をあざ笑うように、ぬるりぬるりと蠢き、もがく。
 もはや反応するだけの体力なんて、残っていないと思うのに――実際に耐え難い悦楽はびりびりと芯に痺れ、脚や肩が勝手にひくつき、はねあがる。

「あぁぁあ……、も、こんなの……きつ、い……よぉ……」

 どうにもならないまま、悶えて泣くメディックのさまを、アルケミストはしばしつらそうに眺めていた。
 が、ふいに何事か思いついた表情になり、ベッドから素早く降りる。
 快楽に乱されぼやけた認識の中にあっても、側にいた気配が遠のいたのは、メディックにも判った。
 力の抜けた指を伸ばし、涙ながらに訴える。

「や、いや……。み、すて、ないでぇ……」
「見捨てるか。ちょっと――ほんのちょっとだけ、待ってろ」

 答えつつ、アルケミストは窓際の机に駆け寄った。広げられたさまざまな器具や薬品の中から、素早く目的のものを選び、準備を整える。
 錬成炉をアルコール綿で拭い、液体窒素の生成素材を投入する。同時に、滅菌した試験管の中から一番細身のものを選び出すと、封を切った蒸留水を静かに注ぎ込む。
386熱いかけら(撃退編) 4/6:2007/09/01(土) 00:25:29 ID:b31UqK5A

「『氷の術式』――」

 室内の温度が、一瞬すっと下がる。
 ばしゅっ、と錬成反応の響きと共に、試験管の蒸留水が音高く凍りついた。
 ガラス切りを器用に使い、アルケミストは試験管を割った。指先に取り出したのは、芯までしっかり凍った、蒸留水の細い氷柱。
 なめらかな氷の表面に、傷や突起がないことを確認すると、アルケミストはベッドに戻った。
 か細く息を吐きながら、メディックがその姿を見上げる。

「うぁ、あ……?」
「ゆっくり、舐めて。やけどしないように」

 ひらきっ放しで乾き切った唇に、氷柱がそっと差し込まれる。

「んっ……んぅ、ふ……」

 熱い舌に触れた、冷たい塊。
 メディックは夢中で舌を動かして氷をしゃぶり、滴って来る水滴を飲み下した。絶え間ない喘ぎに渇いた口内に、冷たい水の感触が何とも言えず心地よい。
 我を忘れて貪り始めたさまに、アルケミストが慌てた様子で氷柱を引き抜いた。

「こら。濡らすだけでいいんだって。溶かしちゃったら、意味ないだろ」
「やあぁ……、おみずぅ……!」
「水な。判ったから」

 卓上のシャーレにいったん氷柱を置くと、アルケミストは蒸留水の残りを取り上げ、自ら呷った。すぐに身を伏せ、メディックの唇に唇を重ねる。
 流し込まれた冷たい水を、喉を鳴らして飲み干すメディック。
 嚥下したのを確認して、彼は再度水を含み、彼女に与える。彼女も待ちかねたように顎を上げて、受け止める。急いた舌の動きに、あふれた水がこぼれて伝う。
 二度、三度と繰り返して、やがて瓶に残った水はすべて、メディックの喉へと流し込まれた。
 最後の分をゆっくりと送り――けれどしばらく唇は離されず、差し込まれた舌は名残惜しげに、熱い口内を探っていた。
 メディックも瞳を閉じて、その動きに応える。
 胎内ではあの熱が、じりじりと急き立てるような感覚を訴え続けている。それでも、舌の動きに没頭していると、わずかにそれを忘れられるように思えた。

「ん……ふぁ、んく……ちゅ、く……」
「……んむ、ふっ……ん……」

 舌と舌が触れ合い、絡む。互いに唾液を交わして飲み干し、歯を舐め、唇を噛む。
 長い間、お互いを味わい尽くして、ようやくふたりは唇を離す。
 唇と唇の間に、唾液が細く糸をかけて落ちた。
 ぼうっと蕩けた視線で、彼を見上げるメディック。対して向けられた彼の視線も、官能に熱く濡れたまま、ふっと小さく自嘲する。

「……こんな、やってる場合じゃないな。つづきは、あとだ」
「う……ん……」

 静かに髪を掻いてくれる指に頬を預け、メディックは目を閉じ頷いた。
 身を起こしたアルケミストは、彼女の脚の間に再び位置を取り、腰を下ろした。
 ひらかせた秘所に指をかけつつ、右手に濡れた氷柱を取り直す。

「一瞬、キツいかも知れないけど……我慢、しろよ?」
「え……? ――んあっ!? あぁぁぁぁ……っ!?」

 絶叫と共に、メディックの身体がのけ反った。
 瞬間、炸裂したのは、絶頂とも別の感覚とも判別のつかない、ただ強烈な衝撃。

「あああぁ! うあぁ! いやぁあ! うぅああぁ……!!」
387熱いかけら(撃退編) 5/6:2007/09/01(土) 00:26:40 ID:b31UqK5A

 意味をなさない声をもらし、のたうち逃げを打つ身体を、覆いかぶさった身体が全力で押さえ込んだ。腹に肘をかけ、体重を乗せて動きを封じる。
 身動きを奪われ、逃れようもなく断続的に痙攣するメディックの中心に――ずぶずぶと、その衝撃が呑み込まれていく。
 氷。

「いっ、やあぁぁ……! あうぅっ! こ、れ、しぬう! しんじゃうぅ!」
「……っ、くっ、こ、の……」

 ばたつく身体を抱え込み、アルケミストは必死に氷を動かし、内部に潜むウーズのかけらを探る。
 メディックは見開いた両眼からぼろぼろと涙をこぼし、断続的な悲鳴をあげ続けた。
 熱く熱くうねり、悶え続けていた膣の中心を、冷たい、この上なく冷たい硬い感触が、真っすぐ貫いている。
 一気にさらわれていく温度。
 熱を穿つ、強烈な冷気。
 その衝撃だけでももう、思考などくずれて壊されていくというのに――

「……あぁぁ! うごい、て……また! やぁぁ、そこ、そこ、やだぁ! あう、ああんっ、ふあぁぁ!」

 最大の弱点である冷気の気配に、魔物のかけらが安穏としている訳もない。
 熱いかけらは膣の内部を逃げ回り、挿し込まれた氷の先から、ぬるりぬるりと逃げ回った。あっと言う間に最奥へ逃れ――あろうことか、その先へと続く入口を、無理でもこじ開けて潜り込もうとする。
 子宮口。
 絶え間ない悦楽に充血し、位置を下げて膨らんでいたそこを、やわらかな熱で激しく叩かれ、こね回される。

「いやあぁぁ! ああぁ、くあぁぁ! はいる――また、はいっ、てく、よぉ!」
「っ痛てぇ……! 頼む、もうちょっと我慢、しろ……っ!」

 暴れる脚に何度もしたたか蹴られつつ、アルケミストは彼女の下肢をしっかと抱え、氷を深く押し込んだ。
 硬い冷気の塊が、逃げようとするかけらの中央を、あやまたず捕らえる。

「ここ、か……!」
「はぐぅ! くぁ……は、ああぁ……! ……め、やめてえぇぇ!」

 熱くやわらかい塊が、押さえ込む氷を瞬く間に溶かし始める。
 けれどアルケミストも、溶ける氷の棒を奥へ押し込み続けた。ずぶりと溶け縮み、短くなっていくそれを揺るがすことなく、ウーズのかけらに突き立てる。
 冷気に真っすぐ刺し貫かれ、もがくかけらも次第に溶けて、収縮し始めた。

「はっあ、あうぅっ! あっ、あぁああぁ……!」

 いっぱいに目を見開いたまま、メディックはその感覚を最奥に受け止めた。
 腹の底で熱が溶け、氷が溶けて、混ざり合い、沸き立つ。
 ひくひくと震える断末魔の痙攣が、溶けていく液をかき回し、内壁を掻く。そのたびに彼女の身体も、断続的な痙攣を繰り返し、ひきつり、わなないた。
 熱いと思えば冷たく竦んで、次の瞬間にはまたなお、猛烈に熱い波濤が押し寄せ。
 感覚が入り混じり、混交して、もうなにがなんだかわからない。
 ただ真っ白に炸裂し、沸き立って弾けて、とけていく。

「ああぁぁぁ、ああっ、んあぁぁぁ――」

 声は途中で途切れ、限界までのけ反っていた身体が、がくりとベッドに落ちる。
 息をひどく荒らげながら、アルケミストが身を起こした。全力で彼女の身体を押さえ付け続けていた彼も、いつしか汗だくになっていた。
 ぐったりと額を拭いながら、だいぶ短くなった氷の棒を確かめるよう押し込み、回す。
 先刻まで先端に絡まっていたやわらかな塊は、もはや完全に溶け、ただゆるい液体の感触へと変じていた。
388熱いかけら(撃退編) 6/6:2007/09/01(土) 00:29:03 ID:b31UqK5A

     *

 長い自失から覚めた時には、窓の外はもうすっかり暗くなっていた。

「……ん……あぅ……?」

 どれだけ意識を失っていたのか、尋ねようとメディックは口を開いた。だが、嗄れ果てた喉は引き攣れて、うまく声にならなかった。
 視線だけ巡らすと、シーツの上に立てられた自分の膝の向こうで、アルケミストが微笑んでいた。

「もう、大丈夫だぞ。中で溶けたやつも、ほとんど全部掻き出したから」

 ほかほかと暖かく心地よい感触が、脚の付け根からふとももの辺りを擦っていく。
 温水で濡らしたタオルで、彼が身体を清めてくれているのだった。
 メディックはただぼんやりと、されるがままになっていた。言葉や感情のかけらが脳裏を鈍く過っては、明確なかたちにならぬまま、泡と弾けて消えていく。
 まとまった思考を保つだけの力が、残っていない。

「……つかれ……た……」
「……ん。まあ、そうだろうな。あれだけ立て続けにイキっ放しじゃなあ」

 からかうように、彼が答える。
 普段なら頬を染めて反論すべきその言葉にも、今はもう、応じるだけの気力が出ない。
 深く吐息だけついたメディックに、彼が顔を寄せた。取り替えた新たなタオルで額の汗を拭き、口や顎を拭って――覗いた肌に、そっと唇を落とす。

「なんか、ちょっと妬けたな。相手は意識も知性もない、ただの有機化合物だけどさ、それでも……俺以外の他のものに、あんなに感じてるって思うと、なぁ」
「……なに、ばか言って……」
「だから……な? 今度は、俺と……」

 ちゅ、と音を立てて、唇がまた触れる。
 そのぬくみを遠く感じながら、メディックはゆっくりと目を閉じた。

「……ねむい……」
「……おい? メディックちゃん?」

 彼の声が、不審げに曇る。
 けれどそれを慮る余裕もなく、メディックの意識はずるずると、あたたかい薄闇の中へ溶けていく。

「おやすみ……なさ……」
「おい……、マジで? メディックちゃん……、俺、ちょっと、俺は……!?」

 抱き竦めた腕が、焦ったように身体を揺さぶってくる。
 何か必死に訴えかけられているようだったが、半ば眠りかけた脳はもう、その意味を拾わない。
 ことりと傾いた頭が、彼の腕の中に落ちる。
 規則正しく鎮まっていく呼吸を胸元に抱えて、大きな大きな嘆息がこぼされた。

「あはは……そっかぁ。無理、かあ。ま、そっちはそうかもしれないけどさ、仕方ないけどさあ……。あんだけ見せつけられた挙句、おあずけかよ……。はあぁ……」

 何故だかとても寂しげな泣き笑いが、遠く聞こえる。
 その声を子守歌のように聞きながら――メディックは安らかな微笑みを浮かべたまま、眠りの世界へと滑り落ちていった。
389名無しさん@ピンキー:2007/09/01(土) 00:31:16 ID:b31UqK5A
以上です。
六層ネタということで、ほんとは全部、樹海内で済ませたかったのですが、
さすがにあの状況だと引き上げないと不自然なので、
しぶしぶ宿に戻って参りました。

実は当初は「かけら入れたまんまやっちゃう」というネタだったのですが、
も少し錬金術師らしいとこ見せろよと思い、アイスプレイと相成りました。
そしたらアルケがおあずけ食らった。
というかこいつら、ベッドの上でちゃんと最後までしたこと、一度もないな……

次は少し、ハードめのでいきたい所存。いつになるかは判りませんがーーー
390名無しさん@ピンキー:2007/09/01(土) 01:13:55 ID:KmtEtGMk
アルケくんメディちゃん待ってたよ!

ラスト、アルケくんの状況には同情するものの、それ以上に
安心しきった寝顔であろうメディックちゃんに萌え。
391名無しさん@ピンキー:2007/09/01(土) 11:48:01 ID:tKntMw7v
同じく待ってたよ!
微笑ましい二人が大好きです。
ハードな次回作も楽しみ!

宿のベッドでまったりしてるのも
見てみたいなぁ……
392名無しさん@ピンキー:2007/09/01(土) 22:52:22 ID:JHxDjItn
>>389
今作も萌え死なせていただきました
393名無しさん@ピンキー:2007/09/03(月) 14:34:14 ID:w5tBo5jK
「樹海の戦士V」のクエストをブシドータンでクリアしようとしたら返り討ちにあいました
しかしそのおかげで一人でクエスト受けに行ってうごめく毒樹に触手レイプされるブシドータンというシュチュを思いついてしまった…
これは書くしかあるまい
他にこれの派生でカリナン採掘に出かけた低レベル採掘用レン子隊が採掘ポイントの近くの毒樹に捕まって…
とかも思いついてしまった
394名無しさん@ピンキー:2007/09/03(月) 17:56:35 ID:mpv4/HGX
>>393
神候補生よ!期待してるぞ!!
395名無しさん@ピンキー:2007/09/03(月) 21:50:02 ID:w5tBo5jK
>>394
そんなに期待されると
その
なんだ
困る
ぶっちゃけほぼSS初心者なんであんまり期待しなくていいよ
それとひぎぃ系や異種孕ませ系にもなりそうなんで苦手な人は期待しないほうがいいと思うよ
396名無しさん@ピンキー:2007/09/03(月) 23:22:49 ID:SAH1jhfC
それを聞いて余計に期待せざるを得なくなった。
397名無しさん@ピンキー:2007/09/04(火) 07:15:17 ID:laFEHjaZ
作品にも期待するが、新しい神の誕生という事が
このスレにとって光なわけだから胸を張っていいと思うよ
398名無しさん@ピンキー:2007/09/04(火) 10:28:05 ID:FvKmLz8o
はじめは下手でも数書けばうまくなるよ
399名無しさん@ピンキー:2007/09/04(火) 16:31:22 ID:BXJ+g1IS
>>396-398
ありがとう。とりあえず途中まで頑張ってみたよ
多分少しおかしい部分あると思うけどまあ初心者ってことで勘弁してくださいな
それでは↓↓↓↓↓↓
第四層「枯レ森」
枯れた木が立ち並ぶ一面茶色の樹海の中で黒い髪に赤と白の袴を着た凛々しい顔立ちの少女が一人流砂に流されている
彼女はブシドー。独自の剣術を持つ異国の部族
彼女は今少し訳あって第四層の枯レ森に一人で流砂に流されある場所に向かっている
その理由というのは他でも無い名誉挽回の為だ
彼女は最近同じギルドのパーティメンバーに「約立たず」の烙印を押されているようでなのである
「防御力低すぎて回復の手間がかかる…」
「構えのテンポ悪すぎ…強化枠も圧迫するし…」
「燕返しの威力は認めるけど…正直レンジャーで十分」
等、パーティメンバーがそのようなブシドーに関する愚痴を次々に吐き出していたのをこの耳で聞いてしまったのだ
このままではそのうち二軍に落とされてしまう。いや、下手をすれば引退を強要される
そのような事態は誇り高きブシドーの一族としてあってはならない
そのためにはなんとかブシドーの実力を今一度パーティメンバーに示さなければならない
そんな矢先、彼女が目をつけたのが酒場のクエスト「樹海の戦士V」であった
400名無しさん@ピンキー:2007/09/04(火) 16:34:03 ID:BXJ+g1IS
このクエストの内容は第四層に潜むモンスター「うごめく毒樹」を一人で打ち倒すことである
「うごめく毒樹」は毒を使った攻撃が強力な植物型のモンスターである
少し前に彼女もパーティメンバーと一緒に戦ったことがあるが5人でやっと倒せる程であった
そんな相手を一人で倒すなんて無茶だと他のメンバーは口々に言う
しかし彼女はそんなメンバーの反対意見を押し切ってこのクエストを受けたのだ
「もっとレベルを上げてからしたほうがいい」とリーダーは言うがそんなに悠長にしている余裕など彼女には無いのだ
そういう訳で彼女は今「うごめく毒樹」を倒しに行く為に流砂に流されながらそれの出現する場所に向かっている
しばらく流砂に流されていると少し開けた場所に出た
「ここにいるはずだが…」
前に探索に来た時に「うごめく毒樹」と遭遇したのはこの場所である。彼女は注意深く辺りを見渡しながら毒樹が現れるのを待つ
するとすぐに「ズズズ…」と音をたてながら巨大な毒樹が姿を現したその姿はいつ見てもやはり異様であった
全体のシルエットこそ「樹」なのだが、樹の「根」にあたる部分がまるで無数の蛇のようにうねりこれにより器用に「歩行」している。そして「枝」にあたる部分も「根」同様無数の蛇のようにうねり、絡み合い、グチュグチュと不快な音をたてている。
それは「枝」というより「触手」というほうがふさわしく、その「触手」は全て毒毒しい紫をしており先に人の手のような機関を持っている
その「触手」の隙間から除く一つの「眼」(のようなもの)からは明らかなな敵意や殺意が感じられる
それはとても「樹」と呼べるものではなかった
401名無しさん@ピンキー:2007/09/04(火) 16:37:47 ID:BXJ+g1IS
ブシドーはその異様な姿を見て不快感を感じずにいられなかった。が、今はそんなこと考えている余裕など無い
今はこの「樹」のような怪物を倒すことだけ考えなければならない。
彼女は早速攻撃に入る為に得意の「上段の構え」に入った。戦いはもう始まっている
すると毒樹は私が構えている隙にすかさず枝の間から「毒の息」を吐きだしブシドーの少女の周りを包みこむ
この「毒の息」こそ「うごめく毒樹」の得意技であり、これで多くの冒険者を命を奪ってきたようだ
前に自分達が戦った時にもこの「毒の息」に苦しめられた。
そんなものを一人で相手にしてる時に食らってしまっては敗北は免れない。しかしこちらも何も対策してない訳ではない
「ベッ甲の二連指輪」
第三層に潜む強力な亀の魔物の甲羅から作られる身に付けた者のの情報異常に対する耐性を高める指輪だ
これさえあればしばらく毒に悩まされないで済む
しかし飽くまで「耐性を高める」のであって「無効化」するわけでは無いのであまりダラダラとしているとそのうち毒で倒れてしまう。ここは毒を食らってしまう前に短時間で仕留めるべしだ
そう思った彼女はブシドー最強のスキルで一気に攻めることに決めた
毒の煙に包まれていく少女の姿をマジマジと見つめる毒樹
毒樹はその時勝利を確信したのだろう。しかし
毒の煙の中からブシドーの体が飛び出す。毒樹はそれに驚いたようにその「眼」のようなものを見開いた
402名無しさん@ピンキー:2007/09/04(火) 16:39:53 ID:BXJ+g1IS
その瞬間、「燕返し!!!」少女はそう叫びながら毒樹に目にも止まらぬ早さで三発の斬激を喰らわせた
「やったか!?」彼女は毒樹の姿を確認した
毒樹の体のまだ樹に見える部分、「樹の幹」に当たる部分に巨大な三つのえぐれたような傷が見える。どうやら手応えはあったようだ
しかし「触手」は相変わらずうねりうごめいている「眼」のほうもギロリと怒りの感情を露にしながらこちらを見据えている。まだ倒れてはいなかったのだ
しかし致命傷は負わせたようで今にも倒れそうな足どりをしている
恐らくもう一撃喰らわせれば倒れるだろう
「チッ…タフなやつだ…」
彼女がそう呟いた直後「シュルルッ!!」
すごいスピードで「触手」がこちらに突っ込んできた。
「何っ!?」彼女はそれをなんとか紙一重でかわす
この毒樹、「毒の息」の攻撃に目が行きがちだがこの「触手」によるもあなどってはならない。その太い「触手」から繰りり出される鞭のような攻撃をまともに食らえばひとたまりも無いだろう
防御力の低い「ブシドー」なら致命傷だろう
なんとか攻撃をかわした彼女だがそこにまた別の触手による攻撃が続く
しかしその攻撃もなんとかかわす。触手の攻撃はまだまだ続いたがその全てを彼女はかわしていた
本来ブシドーはここまで素早くはない。しかし彼女の「負けたく無い」という思いがここまでさせたのだろう
彼女は攻撃をかわしながら反撃のチャンスをうかがっていた。あと一撃、あとそれだけ喰らわせれば勝てるのだ
そしてついに彼女はこの激しい攻撃の中に一瞬の隙を見つけ毒樹の懐に飛込んだ
「はぁぁぁぁっ!!!」
彼女は刀を大きく降りかぶりながら一直線に毒樹の体に向かう
またも毒樹の「眼」が大きく見開かれてる。恐らく死を覚悟したのだろう
「殺ったぁっ!!!!」
彼女も勝利を確信した
その時
「シュルンッ!!」
彼女の腕と足に太い紫色の蛇のような物体が巻き付いた
403名無しさん@ピンキー:2007/09/04(火) 16:44:13 ID:BXJ+g1IS
とりあえず一旦終了です
これからエロに入ります
ていうか前降り長すぎだろ…orz
それと前にも言ったひぎぃ系や異種孕ませ系以外にも微妙にスカとかも入りそう…
嫌いな人注意
404名無しさん@ピンキー:2007/09/04(火) 17:37:37 ID:c0cp2pZV
視点をはっきりさせた方がいいんでないかい。
この光景を誰が見て語っているのかって事。
気づけば直ることだし、わりと重要だから書いとくよ。
405名無しさん@ピンキー:2007/09/04(火) 19:15:22 ID:228wb7Hm
あと、読点がついたりついてなかったりするのも気になるな。
406名無しさん@ピンキー:2007/09/04(火) 19:51:17 ID:BXJ+g1IS
>>404-405
アドバイスdクス
視点のほうは結構気を付けてたつもりだがやっぱり駄目か…
読点は普通に気付かなかった。
次からは気をつけます
407名無しさん@ピンキー:2007/09/04(火) 21:05:34 ID:JsTMVTib
句読点が少ない読みにくさとかは確かにあるが、文章は良いと思うよ!
エロがんばれ。楽しみにしてる
408名無しさん@ピンキー:2007/09/06(木) 16:39:01 ID:On2XHYI0
保守
409名無しさん@ピンキー:2007/09/06(木) 17:04:30 ID:F7QgbOm/
>>400-403
誰か添削してやれ
410名無しさん@ピンキー:2007/09/06(木) 17:09:06 ID:/Sy7grBg
やだちょーめんどくさい
411名無しさん@ピンキー:2007/09/06(木) 17:26:25 ID:djNwnQxF
>>409
書き主は添削してくれなんて言ってないわけだが。
善意の押し付けは勘弁してやれ。
412名無しさん@ピンキー:2007/09/06(木) 18:29:18 ID:sn2YCB4i
なぁ、書いている奴が居る場合に横から書きこまない方がいいかな?
なんか・・・こう・・・・ムズムズするっていうか・・・・
書いてみたくなってしまった。
ちょいと非常識なんで教えて貰えると助かる。
413名無しさん@ピンキー:2007/09/06(木) 19:14:43 ID:LFyWfG3Y
連投規制にひっかかるならともかく
2日も経過してるからいいんじゃね?
414名無しさん@ピンキー:2007/09/06(木) 19:16:07 ID:UXvNMDoM
前に投下されたSSのケツを読んでキリがよいか確認する。ついでに時間も確認。
前SSの終わりがキリがよく、最後の投下時間が自分の現時刻と間隔が開いてたら投下はOKだ
ただし書きながらの投下はNG。話がキリがよいとこまで書いてから投下開始
そして投下前に予告をするとよりgoodだ
何レス使うとか、特殊なシチュは好き嫌いがあるのであらかじめ教えて受け付けない人にスルーしてもらう
あと名前のところにタイトルつけて(1/5)とかノンブルを入れてくれたりしたらもう完璧


さあ俺は全裸で待ってるぜ!
415名無しさん@ピンキー:2007/09/07(金) 01:37:19 ID:FQVJcRqu
大体の人は投下が終わったら終わりor今日はここまでって告げてくれるから、
それを確認したら投下しておkじゃないかな
宣言がなかったら>414を参考に
416名無しさん@ピンキー:2007/09/07(金) 16:36:04 ID:RjjuvBvo
>>413 >>414 >>415
サンクス。
そだな。メディ姉×ショタパラを予定している。
あまりマニアックなとこまでは行かないが、
ほんのちょっとSM入るだろう。俺の預かり知らぬところで。

そうだな。今晩投下開始だ。
あまり期待しないでくれると嬉しいね。
417名無しさん@ピンキー:2007/09/07(金) 16:54:17 ID:/QsAzYOg
がんばれ!

最近ちょっと特殊なプレイものが多くて変態な俺は嬉しくて仕方ない
418名無しさん@ピンキー:2007/09/07(金) 18:34:57 ID:RjjuvBvo
第一章「驚天動地」

*月*日 樹海生還後。街は晴れ。



・・・・・・・・・・・
・・・・・・・・・・・・
この世は理不尽だ!そうでしょ?!
いくら吹き荒ぶ氷嵐を、疾く走る雷撃を、燃え上がる火炎を防いだところで…
防いだところで誰も何も言っちゃくれない。
それどころか1人だけ歳が低いのをからかってくる始末だ!
くそぅ、このギルドに入ったのは失敗だったのだろうか?

ここは風見鶏の宿。真朱ノ窟から戻ってきた冒険者達が疲労した体を休める所だ。
ちなみにここのお兄さんはなんとなく怖い感じがする。目が細いからだろうか?
そんな宿の一室、ギルド「ナナシ」の防御の要、ショタパラの一室。
日記をつけ終わり「ふぅ」と息をつく。
日々の怒りを綴りストレスを発散して笑顔を絶やさない。
それが彼のポリシーだ。ポリシーなのだ。
彼はあどけないながらも鉄壁の防御を誇るパラディンである。

攻めの準備に入る仲間達を身ほどもある盾でかばう、その精神。
なんと素晴らしいのだろうか!!
そして仲間達はパラディンに労いの言葉をかけて・・・

「おい、パラ。」

パラディンは仲間達に微笑みを返し・・・

「お〜い。パラ君。」

そして迷宮の奥深くヘと・・・

ビシッ!!!

「ひゃっ!!」「ひゃっ、じゃねぇよ。さっきから呼んでいるのに・・。」
振り向くとそこには色黒のダク男が居た。いつもパラをからかっている男だ。
ちなみに彼自身には罪悪感は無い。
「な、なんだよぅっ!」「ん?〜実はさぁ。」

どうやらダク男は独自に調査しギルド内の女性冒険者達の3サイズはあらかた調べたのだが、
メディ姉のだけが分からないのだという。

「バカみたい・・。・・メディ姉以外のってどうやって調べたの?」
「目視だ!!それでいて正確だぜ!!」
「・・・根拠は?」
「委員長のもバド子のもダク姉貴のも・・もちろんパラ子のも言い当てて見せた!!」
「・・・・」
「しかし・・・おかしいってんだ。メディ姉を見てもサッパリ分からねぇ。
 それどころか探った瞬間、自動的に俺にエクスタシーがかかってしまう・・・」
「・・・それってダク男がヘンタイなだけじゃ・・・・」
「ええぃ!!いいからメディ姉の部屋行ってブラやらショーツやら見て調べてきな!!」
「えっ・・・ええええぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇ!!?」

というワケで。
かくして僕はわざわざ死亡フラグを立てにメディ姉の部屋を目指すのだった。
419名無しさん@ピンキー:2007/09/07(金) 18:39:52 ID:RjjuvBvo
1夜に2話で。
ドヘタクソの素人だからアドバイスくれると嬉しい。
お目汚しすまないが、たのむ、最後まで付き合ってくれ。
420名無しさん@ピンキー:2007/09/07(金) 19:12:49 ID:RjjuvBvo
第二章「そして彼らは」

「パラ君って大胆なのねぇ。こんな時間に女の人の部屋に来るなんて。」
嫣然と微笑むメディ姉の前で正座したパラは身を硬直させていた。
(何で居るの!?何で居るの!?何で来るの!?)
本来、ダク男が足止めするはずだったのだ。
その間に自分がムリヤリメディ姉の部屋へ行く。
そういう予定だったのだ。
しかしメディ姉のクリスタルロッドには何故か血が・・・・

こ れ の 意 味 す る と こ ろ と は 。

「あらあら?うふふ、どうしたの?汗がすごいわよ?」
(やられる・・・!ヤラレルッ・・・!!)
「さぁてと。私が居なかった間に忍び込んだ子にはお仕置きが必要かしら?」
「お・・おしっ・・・!?」
怯えるパラを面白そうに眺めながらメディ姉はおもむろにムチを取り出した。
「うふふ、大 丈 夫 。優しくしてあげるから。」
目が笑ってない。いや・・濡れそぼった目をしている。
「ま・・・まさか・・・・・」
嫌な予感がした。僕の頭の中では警鐘がけたたましく鳴っている。
「ふふ・・・・脱がせちゃおうかしら。」




そこには、両手を使って前を隠す弱よわしいパラの全裸姿があった。
「あらあらどうしたの?手もどけなさい。」
「で・・・、でも・・・・」
「ふふふ・・・、大丈夫よ、恥ずかしくなんかないから・・・・」
そう言われるとまるで操られたようにパラは手をどけた。
「うぅ・・ぅう・・・・・」
「あら、萎んだままなの?ビキビキに勃起している所見たいわ・・・」
メディ姉はそう呟くと膝立ちになっているパラの股間を両足でしごき始めた。
「あぁっ・・メディね・・ぇ・・」
ガシガシとパラの肉刀をしごきあげる。
パラは股間を中心に広がる奇妙な快楽を受け入れてしまう・・・
抗えない・・・そんな気持ちが少しずつ薄れて。
パラは快楽に身をまかせてしまう・・・・・
「あらあら、気持ち良いの?ふふふ・・・」
徐々に体積を増す肉刀にメディ姉の体も火照ってゆく。
「はぁっ・・・ああっ・・・ふぅ・・・」
2人とも、どういう目的なんて覚えてなんかいない。
甘い声が徐々に大きくなり、そしてついにパラが限界に達した!!
「うあぁぁっあああぁぁぁぁぁぁぁんっっっ!!」
「きゃぁ!?」
パラが放った白濁は勢い良く飛び、メディ姉の顔中に飛び散った。
とろんとした瞳でメディ姉は呟いた。

「熱ぅい・・・・」
421名無しさん@ピンキー:2007/09/08(土) 06:32:53 ID:eFvf6Xhk
うみゅ、正統派なお仕置きストーリーですな
これはもう少しこのまま続くのかな?それとも、ダク男復活で攻守交替なんてのも…
422名無しさん@ピンキー:2007/09/08(土) 17:12:38 ID:ZhvWXZfQ
>>421
な、なんだ?か、感想を言ってくれ!!
怖い怖い怖い怖い怖い怖い怖い怖い怖い怖い!!
423名無しさん@ピンキー:2007/09/08(土) 18:55:03 ID:g9mwRMHm
>>422
よい詰り方だと思う。
とりあえずメディ姉×ショタパラ二回戦に突入してくれ!
424名無しさん@ピンキー:2007/09/08(土) 20:35:05 ID:ZhvWXZfQ
第3話「熱き咆哮」

「うぅぅ・・・・ふ・・・ぅ・・・」
パラは既に快楽の流れに引きずり込まれており、朦朧とした意識の中うめく。
「はぁ・・・ああぁん・・・・ぅぅ」
メディ姉もそうだ。突き上げるようなオルガスムスの中気持ち良さに身を任せ、
ベッドの上、カラダを沈み込ませている。
しかし、思わぬ来客が来た。

コンコン。

「!!」
2人は即座に意識を取り戻しバッと立ちあがるとドアに駆け寄った。
「メ・・・メディ姉?」「とんだお邪魔虫さんね・・」
そこにはダクハンとメディ姉の妹、メディ子が居た。
生きているところを見ると、どうやらリザレクションだけして連れてきたらしい。
(な・・・ぁ・・・いな・・・って・・・・)
(けど・・・おね・・ちゃ・・・どこ・・・行くと・・・言って・・・)
集中すればかすかに声も聞える。
(な・・俺・・・ね・・・・んだよ・・・・寝たい・・・・)
(ちょっとぐ・・我慢でき・・・!?待ってなさ・・・!!)
「・・・このまま無視しましょう。」
「・・・え?じゃあ・・・」
メディ姉はしゃがみこみ熱い吐息をパラの肉刀に吹きかけた。
「・・・このままじゃあ・・我慢できないもの。」
メディ姉はこれぐらいじゃ、収まらないでしょ?・・そう言ってベッドへパラを
手を取り、連れて行く。
「めでぃ・・・姉・・・・ひっ!?」
メディ姉はベッドの横へ立ったパラをベッドへ押し倒した。
そして濡れた瞳で手にある肉刀を自らの中へとズブズブと入れて行く。
「あぁぁあ!!はぁぁん!!ら・・・!」
「ふぅぅぅぅ・・・!!キツ・・・・あぁぁ!!」
パラは初めてを奪われて・・・と言うより快楽に・・・いや、もう良いだろう。
メディ姉は恍惚の表情を浮かべ、腰を沈み込ませる。
「ふふ・・・・ふ・・・どう?・・・私の中・・・・」
「メディ・・・姉・・気持ち良いよぅ・・・・」
その言葉を聞くや否や、メディ姉は激しく腰を振り始めた。
「いぁぁぁぁ!!めでぃねぇらめぇぇぇぇぇ!!」
「ああアァァァァイイィィィィ!!はぁぁぁぁぁぁん!!」
パラは仰向けのカラダを反らし、ほとんど失神寸前の状態で叫びつづけた。
「あはぁぁぁすごいぃぃんん!!ズコズコって来るのぉぉぉぉぉぉ!!」
メディ姉は本能の命ずるままに腰を振りつづける。
「だめっ!!来るぅ!!来ちゃうぅぅぅぅぅ!!」
「来て来て、中に出してェェェェェ!!」
2人は限界を悟り、ラストスパートをかける。
『あぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!!』



「孕んじゃうかもね・・・ふふ・・・・」
すやすやと寝息を立てる可愛い愛しのパラを見つめながら
明け始めた朝日の光に染まる部屋の中でメディ姉は呟いた。
425名無しさん@ピンキー:2007/09/09(日) 09:15:59 ID:oa86GTC5
>>399-403です
やっと完成しました
でも当初予定してたのよりずっと鬼畜度&苦痛度高し…
苦手な人注意
426ブシ子触手凌辱(鬼畜、苦痛系):2007/09/09(日) 09:17:45 ID:oa86GTC5
「何っ!?」
彼女の動きが止まる
彼女の手足に巻き付いたもの。それは明らかに毒樹の触手だった。触手はしっかり彼女の手足に巻き付いており彼女の自由を完全に奪っていた。
しかし触手は全て攻撃中だったはずだ。今の状態たからこちらの隙をついた攻撃に対応することなど不可能なはずだ。それなのに何故触手に捕まってしまったのか。
彼女は状況を確認しようと後ろに振り向いた。そしてその後ろに見たものに彼女は驚愕した。
「二匹…目?!」
後ろにいたそれは今自分の対峙していたそれと同じ姿をしていた。そう、それは二匹目の仲間の毒樹だったのだ
普段の彼女なら二匹目の魔物が近付いてきても気配で分かっただろう。しかし、先程の戦いでは目の前の毒樹を倒すことに夢中で二匹目の魔物に気付く余地などなかったのだ。
それ故に二匹目の毒樹の接近を許してしまい、その毒樹に不意打ちで捕まるという失態を犯してしまったのだ。
「しまった…」
一匹目の毒樹が捕まった彼女に近付いて行く。その時の毒樹の「眼」は勝ち誇り、そして何処かいやらしい目付きのように見えた。
そして毒樹は彼女の顔を睨みながら一本の触手を振り上げた。彼女は死を覚悟した
「(くそぉっ…こんなことで死ぬなんて…)」
そして毒樹はその降り上げた触手を彼女に向かって降り降ろした。しかし。
「…えっ…?」
予想外だった。彼女は死んでいなかった。いや、殺されなかったというべきか。
毒樹の触手は彼女の胸を隠すサラシと、下に着ている赤い袴の前の部分だけを器用に今の一降りで引き裂いただけだった。
それまでサラシに押さえつけられ、隠れていた豊かな胸と白い秘部が露になる。
427ブシ子触手凌辱(鬼畜、苦痛系):2007/09/09(日) 09:20:16 ID:oa86GTC5
「なっ…!?何をするっ!?」
その時彼女はしばらく、毒樹の不可解な行動の意味が分からなかった。しかししばらく考えると。
「(殺さず服だけ破る理由……まさか!?)」
彼女は何か嫌な予感を感じとった。ふと彼女は自分の手足を縛っている触手を見てみると、さっきまでと違いヌルヌルした粘液をまるで涎のように分泌し、彼女の体を濡らしていた。
そして毒樹の「眼」を見た瞬間、予感は確信へと変わった。これ以上無いくらいにいやらしい目付き、まるで舐め回すようないやらしい目付き。
毒樹に人間のような表情は無い。そのずなのにそれでもその眼を見ただけでそのいやらしい表情が見て取れるぐらいのいやらしい目付きをしていたのだ。
そう、毒樹は彼女を「犯す」つもりである。気付けば大量の触手が粘液を滴らせ「これからお前を犯すぞ」と言わんばかりに体をくねらせながら彼女の周りに集まってきていた。「…ひっ!?…やっ…やめろっ!!離せっ!!このっ!!」
彼女は必死に触手から逃れようと抵抗するが毒樹の力の前では無駄であった。
そんな彼女の抵抗を無視して、まず二本の触手が彼女の豊かな胸に絡みつきはじめた。
「ひゃっ?!…やっ、止めろ…!…触るなっ!!」
触手はゆっくりと彼女の胸を粘液で濡らしながら絡みついていく。「…こっ、このぉ!!」
ゆっくりと彼女の胸を侵蝕していく。
触手は胸に絡みつき終える。
「…くっ…この…」
そして触手はさっきもまでの緩慢な動きとはうって変わっていきなり、
「…いぎっ?!」
そのままギュッ!!っと彼女の胸を絞り上げた。急の痛みに驚き、彼女の目が大きく見開かれる。
「…いっ、痛いぃ!?」
彼女の声が洩れる。
しかし触手はそこで胸を縛る力を弱めた。
「…ハァ…ハァ…」
彼女は痛みから解放され安堵の息を洩らす。
428ブシ子触手凌辱(鬼畜、苦痛系):2007/09/09(日) 09:22:49 ID:oa86GTC5
しかし、それもつかの間
「…ひぎっ!?」
力を緩めた触手は再度彼女の胸を強く縛り上げた。
そしてまたも力を緩め、そしてまた絞り上げ、と触手はその動作を交互に繰り返し始める。触手は彼女の胸をまるで潰すかのように揉みしだいていた。
「…いぎっ!?いぎぃぃっ!!…やっ、やめてぇ!!…形変わっちゃうぅぅ!!!…壊れちゃうよぉぉ!!?…あぎぃ!?」
触手は胸を揉むスピードをしだいに速めていく。
「…痛ぁ!?…痛ぁいぃぃ!?…潰れるっ!?潰れるよぉぉ!?」
彼女は目に大粒の涙を流しながら必死に痛みを訴えている。
しかし毒樹はそんな訴えてなど全く意に介さず、ただひたすらに彼女の胸を凌辱していく。
「…もっ、もうやめてぇ?!…」
そんな最中、別の触手が彼女の胸に近付いてくる。
その触手は、彼女の乳首付近まで近付くとガパッと、まるで花がを開くように先端を開いた。その開いた真ん中には吸盤のような機関が見える。
「…なっ、何…?」
彼女は痛みを訴えてながらもその触手の不気味な動きを確認した。
そして、その花のような触手はそのまま
「…ひっ!?」
彼女の胸に吸い付いた。
「…ひぃぃぃ!?すっ、吸わないでぇぇ!?」
この触手は乳を「吸う」ことに特化したタイプの触手のようだ。
開いた花びらのような機関がしっかりと胸にしがみつき、そしてその真ん中に位置する吸盤がその強力な吸飲力で彼女の乳首を吸いあげる。
「ひゃぁぁぁぁ?!駄目っ、駄目ぇ!!吸っちゃ駄目ぇぇ!?おっぱいなんか出ないよぉ!?」
彼女の乳首を執拗に吸いあげる触手。そして彼女の胸を揉み上げる触手も、その凌辱の手を緩めはしない。
「ひいぃぃぃ!?胸はもうっ!?、吸わっ、揉まないでぇぇぇぇ!?駄目っ!?胸は駄目ぇぇぇぇぇぇ?!」
彼女の胸に対する凌辱は数分続いた。
しかし、そんな過酷な毒樹の乳責めも、まだ序章に過ぎなかった。
429ブシ子触手凌辱(鬼畜、苦痛系):2007/09/09(日) 09:25:41 ID:oa86GTC5
しばらくすると触手は満足したのか彼女の乳に対する責めの手を止めた。彼女の胸は大量の粘液にまみれてドロドロである。
「…ハァ…ハァ…ハァ…(終わった…の…?)」
彼女はまたも安堵の息を洩らした。
しかし、毒樹の責めはこれで終わりではない。
安心した彼女の目の前で一部の触手が不気味な動作を見せる。
「なっ…何?」
触手が一本一本体を絡ませながら一ヶ所に集まって何かを形作っいく。それらはしだいに大きくなりながら、やがて、一本の巨大な触手が出来上がった。
それは、どこか人間のペニスを思わせる形をしており、表面は凸凹の皮膚と大量の粘液に覆われ見るに耐えないぐらいグロテクスな形だった。
「…ひっ…?!まっ、まさか…!?」
彼女は「それ」を見てまたも血の気がひいた。
彼女は毒樹が「それ」使ってこれから何をしようとしているか容易に想像出来た。
この手の輩が胸を凌辱した程度で満足するはずが無いのだ。
今のは単なる前菜に過ぎなかったのだ。
そう、どうやら次は「下」を犯すつもりなのだ。
彼女の足を束縛する触手が彼女の足と腰を前につき出すように移動させる。
そして彼女の足を無理矢理開き、その秘部を露にあせる。
「やっ、やめろ…」
彼女は抵抗しようとするが、先程の責めによる疲労で力が入らない。
もっとも、疲労していなくてもこの触手を振りほどくのは無理なのだが。
彼女の秘部にその太い触手が近付く。
その太さは、ゆうに30センチはあろうか。
「…ひっ?!やめろっ、そんなの入るわけ無い!?」
彼女はまたも抵抗しようとするがやはり力が入らない。
そしてそんな彼女の抵抗虚しく、毒樹は彼女の秘部に触手をあてがい
「…ひっ…!?ひぎぃぃぃ!?!?」
そのまま勢いよく処女膜ごと貫いた。
それと同時に彼女のお腹のあたりが触手の勢いのある挿入により「ボゴォ!!」と、膨れあがる。
430ブシ子触手凌辱(鬼畜、苦痛系):2007/09/09(日) 09:29:57 ID:oa86GTC5
彼女はあまりにの痛みに体を海老のようにけぞらせる。
彼女の秘部からは鮮血が滴る。
「…痛いっ!?痛いぃぃ?!抜いてっ!!抜いてぇぇ!!?!」
彼女は張り裂けそうな悲痛な悲鳴をあげる。
しかし、やはり毒樹はそんな悲鳴になど聞く耳持たず、無慈悲にも挿入した触手を勢いよく前後に動かし始めた。
「…いぎゃぁっ?!ひぎゃぁっ?!痛っ!!?痛いぃ!!いやぁ!?動かさないでぇぇ!!?動いちゃっ!?動いちゃっ、駄目ぇぇぇぇ!?!」
彼女は大量の涙を流しながら叫ぶ。
しかし触手はピストンのスピードを緩めはしない。
「ひぎぃぃっ!?あがっ?!!やだぁ!?…もう…魔物…ひぎっ!?…退治なんて…あがっ?!…しま…せん…からぁ…ひぎっ!?」
毒樹はゴリゴリと彼女の膣内を凌辱していく。
その最中、彼女を犯していないもう一方の毒樹が「俺も混ぜろ」と言わんばかりに先程同様の巨大な触手を作り上げた。そしてその触手を、彼女のまだ犯されていない穴「アナル」へ近付けた。
彼女はに挿入された触手のピストンによる痛みに悲鳴を上げるばかりでアナルの触手には気付いていない。
そしてその毒樹も膣の時と同様に彼女のアナルに触手をあてがうと
「あぎぃぃっ?!」
不意打ちの形でそのまま貫いた。
「いやぁっ!?そこは駄目ぇぇぇぇぇっ!?」
地獄の責め苦の最中、更なる急な追い討ちに更に戸惑い叫ぶ彼女。
「ひぎぃ…い…痛い……」
あまりの痛みと絶望感に、彼女はそのまま気絶しそうになるが
「ひぐっ?!」
すぐに二穴同時のピストンによる痛みで意識を引き戻される。
気付くと、先程解放されたはずの胸にもさっきと同じように触手が絡みつき、その凌辱を再開していた。
「嫌ぁぁっ!!?痛っ痛あぁぁぁい?!止めてぇぇぇぇぇぇ!?」
膣と同様にアナルのピストンもかなり勢いで行われている。
「…お尻っ!?お尻汚いぃぃ!?抜いてぇぇ!!」
431ブシ子触手凌辱(鬼畜、苦痛系):2007/09/09(日) 09:35:04 ID:oa86GTC5
しかし、その一方で触手はアナルの更に奥の奥の侵入へと侵入していく。
「ひぃぃぃぃ!?奥に来てるぅ?!」
そして、彼女は胃に違和感を感じ激しい嘔吐感に襲われると
「んっ?!んぐおぉぉっ!?!!」
大量の嘔吐物と本来、「下の穴」から出るはずの排泄物を口まで逆流させて触手がそのまま口まで貫通してきた。
「…んごぉ!?んぐっ…!?(嘘ぉ!?)」
彼女の意識がまたも遠のく。
その最中、膣と胸の凌辱は変わらず続いていた。
胸、膣、アナルを同時に犯され、口まで貫通さてた彼女。
その姿はまるで「玩具」。
醜い化け物の性欲をただひたすらに満たすためのだけの「玩具」だった。
「んぶっ!?」
口まで貫通した触手が元の位置に戻っていく。そして再び、アナルに対しピストンを開始した。
それと同時に膣の触手のピストンが異常速くなり始める。
ズコズコと彼女の膣内を凌辱していく触手。それにつられるように胸とアナルの触手もスピードが上がる。
「ひいぃぃぃ!??!!速いっ、速いぃぃぃぃ?!止めてぇぇ!?膣内は嫌ぁぁぁぁぁ!?」
彼女はなんとなしに感じていた。
「射精」の時が近いことを。ピストンのスピードが速まったのは恐らく「射精」の時が近いことを女の本能で感じとっていた。
「嫌あぁぁぁぁぁぁぁぁ!?」
触手のピストンスピードが更に速まる。
既にそのスピードはほとんど限界に近いスピードだった。
そして、
「嫌ぁっ!?嫌ああぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!?」
ブシュッ!!ブシュルルルルルルルルルッ!!!!!
そのままアナルと膣に同時に射精した。
それと同時に胸の触手も勢いよく彼女の胸を絞りあげ、その胸から大量の母乳が吹き出す。
彼女の腹がまるで妊婦のように膨れあがる。
事実、彼女は毒樹の精子により孕ませられたのだ。
432ブシ子触手凌辱(鬼畜、苦痛系):2007/09/09(日) 09:37:52 ID:oa86GTC5
「…あああっ…!?」
彼女の膣とアナルから触手が引き抜かれる。するとドロリと、大量の精子が溢れ落ちた。
彼女の膣とアナルの穴はだらしなく開いたまま痙攣してビクンビクンと震えている。
「毒…樹の…赤ちゃん…なんて…産み…たくない…よぉ…」
彼女はほとんど光の無く、焦点の合わない目をしながらそう洩らした。
しかし、毒樹はそんな満身相違な彼女に対し
「ひぎっ?!」
再度挿入した。
毒樹はあれほどの凌辱を彼女にしたに関わらずまだまだ満足していなかったのだ。
毒樹の触手が動き始める…
「…いやぁ…もう…やめてぇ…壊れちゃうよぉ…」
毒樹の凌辱は…まだ、始まったばかりだった…
433ブシ子触手凌辱(鬼畜、苦痛系):2007/09/09(日) 09:40:43 ID:oa86GTC5
-数日後-
「おーい!!無事かー!!ブシ子ー!!」
いつまで経っても戻らないブシ子を心配し捜索しにきたギルドメンバー達。
それぞれ大きな声で彼女の名前を呼ぶ。
「おーい!ごめんなーあんなこと言って―!!」
「なんだかんだでお前の攻撃力が無いとボス戦キツイわー!!」
開けた場所に出た彼等そこで彼女の姿を見つけたが…
「おーい!!ブシ…子…?」
その彼女の姿と周りの光景に彼等は凍りついた。
「いやぁ…いやぁ……」
むせかえるような臭いの中、毒樹に手足を拘束されながら、まるで風船のようにパンパンに腹を膨らませた彼女。
体中精液と、汗と、粘液まみれである。
そしてその大きな腹が急にビクンと震えだした。
「ひっ?!やだぁ!?もう産みたく無い!!産みたく無いのぉ!!」
彼女の膣が震えだし、膣の中から何か別の生き物の頭が見え始める。
「ひぎいぃ!?いやぁ?!痛いぃぃ!?」
彼女は必死に痛みを堪える。
しかし次の瞬間、
「?!ひぎっ!?もう駄目っ!!産まれるっ?!赤ちゃん産まれちゃうよぉ!?ひぎぃぃぃぃぃぃぃっ?!?!」ブシュルルルルルルルルルッ!!!!!
彼女の膣から植物の芽とも、ナメクジともとれるグロテクスな生物が勢いよく飛び出した。
「…ハァ…ハァ…赤ちゃん…毒樹の…赤ちゃん…産まれ…た…」
そう、彼女は毒樹の幼体を出産したのだ。
彼女は既に毒樹の性欲処理と子孫繁栄のための「道具」になり果てていたのだった…
その姿に彼等はただただ立ち尽くすのみであった…
434名無しさん@ピンキー:2007/09/09(日) 09:43:07 ID:oa86GTC5
終わりです
多分またおかしいところあるだろうなぁ…
435名無しさん@ピンキー:2007/09/09(日) 14:02:44 ID:fuxkaPpN
すげぇよ!たったこれだけの時間で見違える程文章が上手くなってる!
そしてこのスレでは珍しい怪物からの陵辱バッドエンド
自らの妄想に忠実で文を書き起こした作者さんGJ!
436名無しさん@ピンキー:2007/09/09(日) 15:01:53 ID:Jc+BiUWx
何このカエル道場でも行ってきたかのごとくのレベルアップw
GJだぜ!
437名無しさん@ピンキー:2007/09/09(日) 23:53:17 ID:oa86GTC5
>>435-436
dクス
喜んで貰えてよかった
てかそんなにレベルアップしてたのか…
多分自分はエロに入ると急に気合いが入るタイプなんだな
ちなみに一匹の毒樹の相手したてら二匹目乱入でhageたのは実際にあった話
438名無しさん@ピンキー:2007/09/10(月) 02:17:05 ID:8kMbX1wr
この前の初心者か!
文章もおかしかった視点の切り替えも改善されててGJ

いったいどこの階層で修行したらこんなにうまくなるのか…

そしてなによりエロさがイイ
楽しませてもらいました、ありがとう
439名無しさん@ピンキー:2007/09/10(月) 14:30:31 ID:SZJxeOqT
>>424の続き。「それから」

ギルドメンバーがアビスを攻略して町に戻ってきたのはそれから1ヶ月後。
皆、疲れ果てた表情で金鹿の酒場を訪れた。

カラン、コロン・・。

ドアに付けられた来客を知らせるベルが鳴る。それと同時に女将が明るい表情で振りかえった。
「あら、おかえりなさい皆。」
その笑顔に癒されるかのように皆は口々に帰還の報告をする。
「ただいま〜。」「はぁ・・・もう動きたくないでござる・・・・」
「そ〜うだね〜♪・・・しばらく休みたいな〜♪」
「あの・・・最後の・・・強かった・・・しね。」
「そうねぇ・・・休むと言えば休養中のパラとメディは何処に?」
「アイツ等いないと俺属性防御力がさ・・・」
それぞれが口を開き、疑問を口にした後で女将は答えた。
「今頃、ケフト施薬院じゃないかしら?」

「キタザキ先生!どうでした!?どうでしたか!?」
扉から出たキタザキに対するパラの第一声はそれであった。
「落ちつきなさい。・・気持ちはわかるが君が慌ててどうする。」
「でも・・・でも・・・・でも・・・・」
パラはどうも落ちつけない様子だ。それを見たキタザキはふっと笑って、
「よし、深呼吸をしてみようじゃないか。・・吸って、・・・吐いて。」
素直に深呼吸をするパラを見て、よい子だとキタザキは思った。
・・・と、しかしそこで責任の一端を負うダク男がいないのにキタザキは気付く。
「ダク男はどうしたのかね?姿が見えないが・・・・」
それを聞いたパラは苦笑を浮かべて言う。
「ええと・・・なんか『おれに出産費なんか払えるか!!』とか言って出ていきましたが
 ・・・・心配は要らないと思います。」
その言葉と同時に、入り口の方が騒がしくなった。
「パラー!!メディ〜!!全部話は聞いたぞ〜!!」
「怒らないから出て来い〜!!!」
「ダク男が全部悪いのは分かっているからさ〜!!」

そう。
あの事件を聞いた時はビックリした物だった。
初心な少年と妙齢の女性がイタズラで嵌められて交際。
可哀想な物であると思った。・・・素直に祝福が出来ない。
しかも交際翌日にギルドメンバーは真朱の窟へと行ってしまった。
残されたパラとメディックはムリヤリ休養する事で切りぬけられたのだが、
ダク男はメディックに閉じ込められ仲間が出るまでの間監禁したのだと言う。
そして1ヶ月・・・メディックがここ、施薬院に来て検査を受けたという訳である。
ダク男はイタズラの責任から出産費の捻出を命じられた。そして今に至るわけである。

「キ、キタザキ先生?」
目の前にはギルドメンバーが何時の間にかハラハラした表情でこちらを見ている。
特にパラはもう失神寸前の青ざめた表情で・・・・・
その時、後ろの扉から衣服を整えたメディックがやってきた。
「いいのかね?」キタザキはメディックに許可を求める。
「ええ、いいですよ。」それにメディックは応えた。
キタザキは緊迫した空気の中、彼等に告げた。

「おめでとう、1ヶ月だね。」

エトリアの勇者達にはこんな逸話がある。
そのギルドのなかには幼いパラディンと、妖艶なメディックが居たそうだ。
その2人は結ばれ、子孫を後世に残したと言うが、
それが事実かどうかまでは定かではない・・・・
440名無しさん@ピンキー:2007/09/10(月) 14:32:54 ID:SZJxeOqT
すまん。もうちょっと勉強してくる。
目汚しすまなかった・・・・・・・・・・。
441名無しさん@ピンキー:2007/09/12(水) 20:21:59 ID:s3xrBnjB
また来いよ〜!
442名無しさん@ピンキー:2007/09/13(木) 22:50:57 ID:NPxQcJnJ
あとメル欄にsageって打っといて欲しいかな
443名無しさん@ピンキー:2007/09/17(月) 01:13:48 ID:g1G4ieoi
襲いメディ姉も触手ブシ子も、どっちもエロいよ(;´Д`)ハァハァ
新しい職人が増えるのはいいものだ。GJ!
444222 ◆NQZjSYFixA :2007/09/17(月) 04:22:29 ID:OZCSnUCL
さあさあ、一体何人が覚えているのやら。

せかきゅー えろぱろ BBSの最後から二番目の過去ログにある
「愛と運命の舞踏」のつづきでございます。

属性
獣(獣人)姦
NTR?
内臓(つーか子宮のみ)描写

なんかだらだら書いてたら長くなっちゃったし展開が週間少年バトル漫画みたいですが勘弁を。

あらすじ
 若手ホープのパーティがケルヌンノスに挑むも、意地の即死攻撃連発で
あえなく全滅。一人の少女が連れ去られてしまった。
 連れ去られた少女は怪しげな薬を飲まされ、その肉体を変質させ、ケルヌンノスの
巨大なモノを受け入れ、妊娠する事が出来る身体に改造される。
 もともと淫蕩の気があった少女は人の身を超えた快楽に翻弄されるのだった。


 これは、ケルヌンノスの絶滅を防ぐため、そして種としてより強い子孫を残すために
人間ながら見初められてしまった女の子の物語。


前回までの登場人物
テーア バード♀ ロリツインテール
オナニー大好きむっつりスケベ。
自慢の美声に、男はみんなイチコロさ。手コキかまして、粗チンからデカマラまでなんでもくわえてみせるぜ。

ケルヌンノスA ♂
通称リーガー。今考えた。薬学の天才だ。フォレストセルでも孕ませてみせらあ。でも雷撃だけは勘弁な。

今回登場
ケルヌンノスB ♂
よぉ!お待ちどう。俺様こそルクタンテ。通称テンタくん。もちろん今考えた。ショクシャーとしての腕は天下一品!色物?一発屋?だから何。
445222 ◆NQZjSYFixA :2007/09/17(月) 04:23:18 ID:OZCSnUCL
 あれから数日。ケルヌンノスに中出しキめられながらも絶頂に達してしまったテーアは、さらなる陵辱の日々を覚悟していた。
 が、ケルヌンノス……と言うのもいい加減アレなので名前を聞いたらリーガーと言うらしい……は、
「君はすでに確実に身篭っている。着床から出産までの期間は人間に比べケルヌンノスは短いんだ。
 無いとは思うが、流産を避けるためにこれ以上はしないよ」
 だそうである。とはいえテーアとしては、
(そんな事言われたって……)
 正直戸惑っている。この部屋……恐らく五層の何処かなのだろう灰色の殺風景な部屋で、ケルヌンノスの精子がたっぷり詰まった
子宮に熱を感じながら日がな一日暮らさねばならないのだ。
 その上、リーガーは一日中この部屋にいるわけではない……どころか、空けているほうが長かった。
 まあケルヌンノスが農耕を営むところも想像がつかないから、何がしかの獲物を狩って食しているはずなのだが……
テーアとしてはそれが人間でないことを祈るしかない。
 そんな生活だからして、暇もいいところなのだ。
 ベッドの上で。
 一人きりで。
 と、くれば。
(ダメダメダメ、それは本当にダメ)
 ここら辺が、テーアのプライドの最後の砦だった。もし一人遊びをしているところに誰かが入ってこられたら。
 それこそ、相手がなんだって股を開いてしまうだろう。
(あ……やば)
 もはや何を考えてもズリネタになっていく自分の脳味噌を呪いながら、太ももをもじもじとすり合わせる。
 触れていないだけで、すでにあふれるほど濡れているそこは、くちゅくちゅといやらしい音を立てるのだった。

 これ以上はもたない。

 ちらりとそんな事が脳裏に浮かび、部屋の入り口、彼のために少し大きくしてあるのだろう、ドアを見やった。
 実を言うと、特に外出は禁じられていない。
 特殊な樹海磁軸によって結ばれている一画なので、歩いて迷宮の入り口まで出る事は不可能だと言う。
さらに、他の動物も立ち入れないようにしてあるので、廊下を歩いていて行きずりのウーズやカエルに陵辱を受けるような事も無い。
 テーアにとっては逃げ道を一つふさがれた格好である。
(って、違う! いくら私でも、そんな……大王ガエルやバーストウーズなんて……)
 そう考えているのは頭だけで、乳首やクリトリスはすでに痛いほど充血している。
 それでも、外に行きたくなる理由。それは、
「ここに来るのは……そうだな、アイツくらいのものかな」
 一言だけ出てきた、ケルヌンノスの友人の話。
「僕の、数少ない友達の一人さ」
 雄の。
 その話を聞いて以来、それだけがテーアの希望であった。寝ても覚めても、彼の友人が
ふらりと現れて、雌の匂いを部屋中に充満させたテーアを気が狂うほど犯してゆく……
そんな妄想が頭から離れなかった。
 アレから一週間も経っていないと言うのに、テーアの身体は急速に仔を産む身体になってきている。
 乳首はぷっくりと大きくいやらしく変貌し、興奮しているからか、触るものも無いのにうっすらと母乳を
にじませているし、
 よもや食事のせいでもないだろうが、以前よりも身体は丸みを帯びてきている気がする。
 下腹部のふくらみはまだ……と言うか、膨らんではいるがそれは前に出された精液によるものだ。
一体どれほどの量を吐き出したのか、身じろぎをするたびに子宮の中に重みを感じる。今のテーアなら
ただ腰を振っているだけで子宮が揺さぶられ、たちまち達してしまうだろう。

 そんな、世にもいやらしい身体と性欲をもてあますのも、そろそろ限界のようだった。
446222 ◆NQZjSYFixA :2007/09/17(月) 04:23:52 ID:OZCSnUCL
「よっ、と……んッ」
 ベッドからおりるのですら久しぶりだと言うのに、まるでふらつかない。
 どころか、久しぶりの素足に触れる硬く冷たい床の感触に、軽く絶頂しそうになるのをこらえねばならなかった。
「はっ……あ……♪」
 かなり特殊な理由でふらつきながら、入り口へと歩く。
 今なら、転んだだけで気をやってしまうだろう。腰の高さから精子袋になった子宮が落下して打ちつけられる衝撃……
それすらテーアには抗いがたい快楽だった。
 それでもなお歩くのはなぜなのか?
 プライドなのか、それとも、先に行けばまず間違いなく待つであろう雄のケルヌンノスに犯されるのを期待してなのか……


 実際2:8くらいの割合だった。

 ドアノブに手をかけ、高鳴る胸を手で押さえたら、そこでも絶頂しそうになった。
 開く。
「あん? 人間? ……ああ、そうか。お前が……」
 早速出くわした。失禁しそうなくらい嬉しかった。

 一応紹介しておくと、彼はルクタンテという。逆さ読みするとどんな役割をするのか分かる。でも名前なんてどうでもいい。紹介終わり。

 対面して早々、ルクタンテはものすごく何かをいいたそうにしていたが、実際口から出てきたのは
「……アイツは? いないのか」
 の一言だった。テーアは、何かとんでもない事を口走らないように細心の注意を払いながら、
「……ううん」
 小さく首を振る。
 しかし、それがよくなかった。
 ツインテールがかすかに揺れる程度の動きで攪拌された空気は、人間以上になった嗅覚に相手の匂いを届ける。
 かぐわしい雄の匂い。
 相手に悟られぬよう、うつむいて生唾を飲み込む。
 すると今度は、たくましい下半身が目に飛び込んでくる。その股間は、すでに盛り上がっていて、

 何かが頭の中でふつ、と切れる音をきいた。

 気づいた時には、すでに目の前の雄に身体を預けていた。
「ね……おねがい……」
 上目遣いに見つめる。それだけで十分だった。初めてを捧げた彼よりも小柄だが、精悍な印象の雄は、強く抱きしめてくれた。

 唇を奪われる。たちまち、太く長く熱い舌が、口内を蹂躙した。それだけで絶頂に達しながら、自らも相手の舌を貪欲にむさぼる。
会ったばかりの雄の舌を喉の奥まで受け入れながら、ねちっこく、愛情を込めて、人間相手のフェラチオのように夢中でしゃぶりつく。
 ケルヌンノスはテーアを抱きしめ、そのまま押し倒した。ベッドは目前だったが、お互いに我慢するつもりは無かった。
荒っぽく腰布を取り去ると、すでに怒張しきったそれが姿を現す。
 例えるなら、イソギンチャク。ローパー。

 つまり、触手。
447222 ◆NQZjSYFixA :2007/09/17(月) 04:24:26 ID:OZCSnUCL
 そんな規格外な代物を出されても、テーアはまるで驚かず、どころかいとおしそうに手を伸ばした。
 ぐねぐねした見かけとは異なり、触手自体は割りとしっかりとしているようで、絹の肌触りの硬質なゴムといったところか。
 触手が生える幹というか、竿は『彼』の半分強といったところだったが、太さ硬さはこちらの方が上だった。
 触手つきなど見たことも無かったが、とにかく竿を直接握ってしごく。割と長めの触手が、逆にこちらの手を愛撫してくれる。
「うっ、あ……」
 嗚咽を漏らすケルヌンノスをセクシーだと思う自分は人として終わってる……と、シラフなら思ったろうが、
これからの行為の楽しみに比べればそんな事は些細なものだった。
 相手も我慢できないのか、早速膣に入ろうとしてくる。服を着たままだったので、下着を、ぬちゃあ、とずらして
股を開いた。
「はっ……!ハアッ……!」
 鼻息を粗くして腰を動かすものの、なかなか挿入できない。もどかしげに入り口を鈴口でなぶられ、
さらに太ももの内側からクリトリスまでを触手でなぶられる。
「あ゛ッ、い、く゛うっ♥」
 挿入されるまえからの絶頂に、膣口がパクパクと悦びの悲鳴を上げる。
 絶頂して腰が浮いたのをきっかけに、テーアの腰を抱きかかえ、今度こそ入り口を完全に捉えた。
躊躇も容赦も無く、思いのままに、突き出す。
「…………!!!」
 もはや言葉もなく、全身を痙攣させる。のけぞった拍子に床すれすれまで頭を振り、ピンクのツインテールが
花開くかのように広がった。
 前回ほどの長さは無いとは言え、子宮を押しつぶすに余りある長さである。普通なら当然中の精子は押し出されるところだが、
すでにケルヌンノスの特性を得た子宮は、なおも子種を手放そうとはしなかった。
 例え出ていたとしても、本来の太さに加えて触手までねじ込んだ膣は、少女の両拳が入るほど広がっているし、貫いたまま動かない
先端が思い切り栓をしていた。、
 外からのマラと内からの精子。女性の一番大事なところを、別々の雄に、内も外も許して、犯させている。
 人間の身では想像すら出来ない、至上の快楽。ならば、もはや言語では表しきれない。
 この悦びを。
 この快楽を。
「あ゛ーー、あ゛ーー♥」
 それは紛れも無い、獣の嬌声だった。
 だが、ここが頂点ではない。
 一息で貫いた先端が子宮の入り口とキスしているのを感じながら、さらに何か細いものが押し込まれてくるのを感じる。
 本能でさらなる快楽の予感を感じ、精一杯の力で脚を相手に絡め、膣を使って貪欲にしごきあげる。
 膣の圧力に押し出されるように、先端からひときわ太く、硬い触手がせり出てきた。ぷりぷりとした処女のたたずまいを見せる
子宮口を、さらにこれで犯そうというのだ。
 別の雄の子種を護るために、きゅう、と閉じた子宮口が、肉体のあるじの火照りに当てられて、自分を犯してくれる子宮口専用のペニスを
突きつけられて、とろとろと蕩けるようにほころんでいく。
 ある意味、これ以上無いほど背徳的な行為。
 本能が、肉欲に溺れていく。
 ほんのすこし相手が動くたび、少しずつ身体は開いていく。
 テーアも腰をくねらせて、一番感じるところにペニスの先のペニスを導いていく。
 初めての男にすら、精液でしか立ち入る事を許さなかった聖域を、残らず蹂躙して欲しいと懇願している。


 腰を振り始めてから数えて7度目の絶頂を迎えたのと同時に、ついにテーアは
 雌としての全身を、目の前の、初対面の、人ならざるものに明け渡した。
448222 ◆NQZjSYFixA :2007/09/17(月) 04:25:03 ID:OZCSnUCL
 
 ひとたび弛んでしまうともうどうしようもなく、詰まっていた精液がだらだらと流れ出てくる。
 そればかりか、先ほどまでのすぼまりはなんだったのかと思うほどに子宮はその口を開き、雄の亀頭にしゃぶりついた。
「うあっ!」
 自分でこじ開けておきながら予想外の刺激だったのか、ケルヌンノスがうめく。たちまち射精感がつのり、ただでさえ太いものが
さらに一回り膨れ上がって、テーアの背中が悦びで粟立った。
「「お゛お゛お゛お゛お゛お゛ん」」
 ソプラノとバスの二重奏。
 ケルヌンノス特有の、ずっしりと重みを感じる流動体の精子が、雌の身も心も満たしてゆく。
 唐突に、テーアは、キスして欲しいと思った。
 次の瞬間、二まわり以上も大きな体のケルヌンノスがその身をちぢこませて唇を求めてきた時、テーアは
愛おしさを感じずにはいられなかった。
 自分からも首を持ち上げて、たくましい首に腕を絡める。唇を重ねた。
 今度は自分からも、相手の口の中を舌で味わう。獣の匂いを強く感じる、さらさらした唾液。今のテーアにとっては、
自らを昂ぶらせる媚薬にも等しい。
 さすがに量が人間の比ではない。口を吸って余さず味わおうとしても、口の端から漏れて、巻いたままの胸布をぬらしてゆく。
とは言っても、ほぼイキっぱなしのテーアの乳首からは母乳ともつかない、胸の流す愛液が染み出して、乳首の先端のへこみすら
すでにくっきりと透けていたが。
 ここまで雌の本性をむき出しにしておきながら、嚥下するテーアの喉はこくん、こくん、とかわいらしく鳴っている。
 息継ぎをするために口を離すと、けぷ、と、これまたかわいらしいゲップが出た。
 こんな時なのにそれがなんだかおかしくて、少し恥ずかしくて、テーアは笑った。
 雄の性が満たしていたところにまた別の雄を迎え入れテイル最中だというのに、まるで穢れを知らぬ少女の笑み。
 獣でありながら知性を備えるケルヌンノスにとっても、このギャップには獣欲を刺激する何かを感じるらしい。
今まで触手に任せていた膣内の愛撫を、ピストンに切り替えた。テーアの小さな尻に手を添えて、入り口近くまで引き抜く。
 そこから、触手を先に膣へ侵入させる。もの欲しそうにしている子宮口を軽く愛撫してから、触手の群れが子宮になだれ込んだ。
すでに新しい精子でいっぱいの子宮をぐちゃぐちゃにかき回そうというのだ。
「あはっ♥」
 笑ったことで余裕が出来たのか、テーアは早く欲しくてたまらないのを隠そうともせずに、結合部のマラをいとおしげに見つめて、笑う。
理性はあっても、雌そのものの笑み。
 この処女のように清らかな淫売に、心身の一片まで自分の匂いを刷り込む。一生落ちないほどに。

 ぐぽん、と、大きな音を立てて一気に身を沈めた。
 限界を超えて大きくなったことで、竿の半分は子宮に潜り込んでいる。そして全ての触手が。
 子宮の中から、撫で回し、くすぐり、押し広げ、甘くつねる。
 目の前で火花が散った。これまでの快感をさらに塗りつぶす、大きな波が、心そのものをバラバラにされるような激しい快楽を産む。
あまりにも激しすぎて、ピストン運動されている感覚すらとんでしまう。
 これまで決して離さなかった脚もひくひくと痙攣しながら力なく垂れ、広がった尿道からは小水が勢いよく吹き出て、
腰の飾り布に……人間の証に染み渡っていく。
 そして、追い討ちをかけるように、子宮の最奥で二発目の射精。弛んだ子宮口から、精子が吹き出した。
だが、まだまだ止まらない。種付けに徹する気なのか、がっちりとテーアの尻を掴んで固定して、精を吐き出し続ける。
「あ……う……」
 目の焦点は合っておらず、口はだらしなく開いて、涙も鼻水もよだれも垂れ流すテーアのことを、ケルヌンノスは堪らなくいとおしくなった。
 目じりといわず口といわず鼻といわず、顔中に吸い付き、なめ回し、耳を甘噛みし、やさしく力強く抱きしめている様は、
恋人同士のそれにしか見えない。テーアも少しずつ意識を取り戻し、お互いに抱き合った。
 そうしている間にも射精は続き、今身篭ったかのようにテーアの腹が膨れてくる。
「すごい……まだ出てるよ……」
 聖母のような穏やかな顔で膨らんだ腹をさすったかと思えば、それによってもたらされる快楽で卑しい雌の笑みを浮かべる。
 雄の方は既に、反則のような魅力を放つこの少女の、虜になっていた。
449222 ◆NQZjSYFixA :2007/09/17(月) 04:25:37 ID:OZCSnUCL
 まだ終わってはいない。
「えっ!?」
 今度は一番細い触手が二本、子宮のそのまた奥……卵管の入り口をほぐし始めた。
「そ、そこ……ちがっ……」
 初めて少女の顔に戸惑いが浮かぶ。

 つぷ。

 もはや快楽とかそんな次元ではない。自らの体、雌の根源たる器官は精子以外の異物を入れるようには出来ていない。
 そこを陵辱される、根源的な嫌悪。恐怖。それが少女を戸惑わせていた。
 既に数多の精子が侵入して行ったが、それとは比べ物にならない巨大な異物だ。

 とん、とん、とん。とん、とん、とん。

 だが、雄は快楽でもってその嫌悪を塗りつぶそうとしている。

 とん、とん、とん。とん、とん、とん。

 先ほどのピストンとはうってかわって、やさしく、やさしく。

 とん、とん、とん。とん、とん、とん。

 亀頭が子宮の奥にキスの雨を降らせる。

 とん、とん、とん。とん、とん、とん。

 触手が、子宮の内側を満遍なくくすぐってゆく。

 とん、とん、とん。とん、とん、とん。

 これは、愛しているよ、という甘いささやき。

 とん、とん、とん。とん、とん、とん。

 これは、雌の魂をもゆだねさせる、悪魔のささやき。

 ほぐされてゆく。魂が。
 よりかかってゆく。目の前の雄に。

 つぷぷぷぷぷ。

 自分でも想像すら出来なかった深いところに、欲望のまま雄を受け入れる。
 これまでと違い、意識が飛ぶような快楽では無い。むしろ、全身に怖気が走るような嫌悪感が強まっていく。
 だがそれすらも、全てを投げ出した雌には悦びだった。
 心のどこかで、かすかに残っていた未来が砕ける。
 それは、人としての未来。
 『彼』と共に、世界をさすらい、いずれはどこかの町で子をなし、骨をうずめるまであたたかい家族と共に幸せに暮らす。そんな未来。
 卵管の中を硬いものが行ったり来たりするたびに、その衝撃で崩れていく。
 それが、どうにも気持ち良くて……涙を流した。涙を流して、笑った。
 その、晴れやかな笑顔を見て何を感じたのか。雄は触手も竿も思い切り突き出し、傍目に分かるほどテーアの腹を膨らませた。
 触手が限界まで卵管を進んだ時、テーアは深い絶頂と共に、心地よい眠りについた。

450222 ◆NQZjSYFixA :2007/09/17(月) 04:27:08 ID:OZCSnUCL
ハイここまで。……死んでないよ?
451名無しさん@ピンキー:2007/09/17(月) 20:44:23 ID:oFG1EtVQ
222氏、禿げしくGJを言います!!・・ロリバドはうちのギルマス(女だらけのギルド/笑)だから何となく感慨深いでつ
452名無しさん@ピンキー:2007/09/18(火) 13:00:13 ID:Vsc03d2h
ロリバド→おさげカメ子の百合カップルって需要ある?
453名無しさん@ピンキー:2007/09/18(火) 13:01:31 ID:Vsc03d2h
上げちゃった・・・スマソorz
454名無しさん@ピンキー:2007/09/18(火) 13:12:29 ID:jhR4c7zf
>>452
yes! yes!
455名無しさん@ピンキー:2007/09/18(火) 18:03:00 ID:/8wA3M5H
>>452
Yes! プリキュア5!
456名無しさん@ピンキー:2007/09/18(火) 18:24:11 ID:XWPHx9sE
うわー…
457名無しさん@ピンキー:2007/09/19(水) 11:11:16 ID:iyUYDrSb
空気読まずに「メディ子フォレストオウガ輪姦もの」を途中まで投下します。
鬼畜系が嫌いな方ご注意を
458メディ子、フォレストオウガ輪姦。鬼畜系:2007/09/19(水) 11:11:54 ID:iyUYDrSb
「…う…うっ…」
薄暗い樹海の中で幼いメディックの少女が目を覚ます。
「ここは…?あれっ、なんで私樹海の中で寝てたんだろう…」
彼女は自分が眠っていた訳を思い出すために記憶の糸をたぐり寄せていく。
――――――――――――――――――――
巨大な黄金に輝く鳥と戦う冒険者達、その中に彼女の姿があった。
その鳥を見事に仕留めた彼女達。だがその鳥はすぐに起き上がり再び彼女達に襲いかかってくる。
守護鳥イワオロペネレプ。
モリビト達の守護者にして四層の支配者。
そしてこの鳥は倒れてもすぐさま復活する能力を持っている。
復活を阻止するには周りにいるモリビト達を倒さなければならない。
しかし彼女達はそれをせず復活させては倒すのを繰り返している。
イワオ狩り。その復活能力を理用し、何度もイワオロペネレプを倒して経験値やアイテムを稼ぐ少々危険な狩り。
彼女達はその真っ最中であった。
彼女達の強さならイワオロペネレプと連戦することなど容易い。
しかしいくら彼女達でも限界はある。
TPが切れてしまえばいくら彼女達でも戦えはしない。
TPを回復するアイテムも切れ体力もあまり残ってはいない。
本来ならここで糸を使い体勢を立て直すのだが
459メディ子フォレストオウガ輪姦。鬼畜系:2007/09/19(水) 11:15:15 ID:iyUYDrSb
そこまで来て彼女は思い出した。
そう、彼女達はモリビトとの戦いに負けたのだ。
しかし何故か命は無事であった。
「…そうだ!!…みんなは!?」
仲間を探すために起き上がろうとする彼女。が、しかし何故か足が動かない。
「えっ…?」
よく見ると彼女の手足は丈夫な縄で縛られ身動きの取れない状態であった。
「やだっ何…これ…」
なんとか縄を外そうと力を入れてみるがやはりそう簡単には外れそうにない。
そしてそんな縄を外そう四苦八苦している彼女の前に一人の少女が姿を現した。
「起きたか」
白い肌に緑の草木で作ったような服。そう、彼女達に最初に警告を促したモリビトの少女である。
「貴様達は私の警告を無視して樹海の奥へ侵入したばかりか、我らが守護鳥イワオロペネレプを幾度にも渡り辱めた。その罪、最早ただの死では償えん。」
淡々と喋るモリビトの少女。
「仲間は…他の仲間は何処?!」
しかし少女の言葉に聞く耳持たず彼女は少女に問いかける。
少女はその問いを聞くと
「お前の仲間か?それなら今会わせてやろう」
と、後ろに目配せした。
すると後ろの暗がりから一匹の巨大なフォレストオウガが彼女の仲間のパラディンを抱き抱えながら現れた。
「パラディン!!」
彼女は仲間の無事を確認し安堵の表情を浮かべた。しかし
「パラ…ディン…?」
その姿をはっきり目にした時、彼女の思考は凍りついた。
460メディ子フォレストオウガ輪姦。鬼畜系:2007/09/19(水) 11:18:29 ID:iyUYDrSb
「…ふぁ…いゃぁ…」
パラディンは服や鎧を一切身に付けておらず全裸の状態であり、身体中汗と何かヌルヌルした液体で濡れていた。彼女の目に光は無く虚ろな生気の顔をしている。
そしてオウガの股間から伸びる何か大きな「モノ」がパラディンの股に位置する穴にねじこまれギシギシと音をたてながら穴に対する上下運動を繰り返している。
「イクッ…イクぞっ!!」
その姿に驚愕していると突然オウガが喋りだす。
「いやぁ…いやぁっ…」
すると彼女の挿入された穴に何か白濁した液体をビュルビュル音をたてながら溢れだす。
「…ふぁ…許して…」
パラディンは力無い声で言う。もはや抵抗する力も残っていないようだ。
パラディンの穴から「モノ」が抜き取られる。オウガはパラディンを支えていた手を放しそのままパラディンの体は乱暴に叩き付けられ形で地面に落ちた。
パラディンはそのままうつ伏せの状態で倒れこみ、「穴」からは大量の白濁した液体を溢れ落としながらビクビクと震えている
「…あぁ…」
まだ幼いメディックの少女にはその異様な光景がどういう意味を持った行為なのかわからなかった。
ただ分かることはそれが「何か酷いことをされている」だだそれだけであった。
461メディ子フォレストオウガ輪姦。鬼畜系:2007/09/19(水) 11:22:26 ID:iyUYDrSb
「へっ、もう使えねぇなコイツは」
まるで物を捨てるかのようにオウガはパラディンを見ながら言う。
「パラディン!!パラディン!!」
メディックの少女は倒れたまま動かないパラディンに必死の声で呼びかける。
しかしパラディンはそのまま気絶してしまったのかピクリとも反応しない。
「コイツには先に罰を受けてもらった。次はお前の番だ。」

そのモリビトの少女の言葉にメディックの少女はまたも凍りつく
「…えっ…?」
そのままモリビト少女は続ける。
「お前達はこれから死ぬまでオウガ達の慰み物になってもらう」
「言ったであろう。「死」では済まさんと。」
いつの間にかモリビトの少女の後ろには数十匹のオウガが控えていた。
そのオウガ達は全員股間から伸びたペニスをガチガチに勃起させて
「へへっ、そういうことだ。あの金髪の女にも飽きちまった。次はアンタだ、よろしく頼むぜお嬢ちゃんよ」
いやしい声でオウガが言う。
彼女の顔が絶望で染まる。
462名無しさん@ピンキー:2007/09/19(水) 11:23:13 ID:iyUYDrSb
一旦終わりです。
続きは近いうちに投下したいと思います
463メディ子フォレストオウガ輪姦。鬼畜系:2007/09/20(木) 01:11:02 ID:3Ef80E54
よく見ると抜けがあった…
>>458の次はこちらで…↓↓
 
「やば…糸忘れた…」
失敗。あまりにも致命的な失敗であった。
なんとか徒歩で帰ろうかと考えたが、よく見ると周りにはモリビトの群れ。
徒歩で帰るにはこの群れを突破しなければならない。
いくら屈強な彼女達とはいえTPが切れた状態では勝負にならないであろう。
しかし糸が無い以上無理でもここを突破するしか帰る方法は無い。
そう決めて彼女達はモリビト達に向かって行った。
――――――――――――――――――――
464名無しさん@ピンキー:2007/09/20(木) 20:02:11 ID:xVN4BrX/
作者さん乙です。これからメディ子がどうなるか楽しみっす
465名無しさん@ピンキー:2007/09/20(木) 23:59:07 ID:gJVdM/TE
なんか異種姦祭り?

>>450
おー、ちゃんと覚えてるよ! 久々GJ!
美ケルヌンノス・リーガーの反撃はあんのか?
というかこれ、種は植え替えられちゃったのかな……

>>462
この先超期待。20階ってやっぱエロいシチュだよなー
466名無しさん@ピンキー:2007/09/21(金) 01:15:47 ID:JDpcr5fz
というか世界樹って異種姦の宝庫だと思うのは俺だけ?
フォレストセルなんかも触手っぽい
467名無しさん@ピンキー:2007/09/21(金) 04:16:55 ID:+lXYCZku
確かに
















しかし触手も嫌いではないが俺は百合の方が大好きだ
468名無しさん@ピンキー:2007/09/21(金) 19:29:21 ID:FsBDE74W
アルルーナ様の出番だな
触手持ちで百合ん百合んOKだ

うっかり挑んできた弱小ギルドを圧倒的な力で壊滅
男連中はぐちゃりぼぎりと触手の餌に、
泣きじゃくるメディ娘に可憐な唇で触手への奉仕を強要
依然と威勢よく暴れるパラ娘は四肢を拘束しての両穴拡張ひぎぃレイプ
眼帯ハンタ娘は背後から抱き締め拘束して、妖しい笑みを浮かべながら耳元へ卑猥な言葉責めを囁きながら、全身を触手愛撫。
唇を引き結び声を抑えるハンタ娘の眼帯の下にまで触手を潜り込ませて気高い顔を粘液でドロドロに汚す


まさにオールラウンドプレイヤーですよ?
469名無しさん@ピンキー:2007/09/21(金) 21:05:48 ID:0rjXWN8W
うちのアルルーナ様はパラ子一筋なんだが、、、
470名無しさん@ピンキー:2007/09/21(金) 21:15:49 ID:JDpcr5fz
大食い草に捕まったり…
グランバインドに手足高速されて身動き取れないまま卵産み付けられたり…
フォレストセルに孕ませられてルーカサイトやレッドコーパルス出産したり…
鹿に後ろから掘られたり…
思いついただけでもこれだけある
471名無しさん@ピンキー:2007/09/21(金) 21:19:22 ID:WZ3vjkX7
スノーウルフやダイアーウルフも忘れてもらっちゃ困る。
お犬様は獣姦の基本ですよ?

ああ、射精の際には陰茎の根元がボール状に膨らんで抜けにくくなり
そのまま後ろ向きになって30分近く射精し続けるってのも重要。
472名無しさん@ピンキー:2007/09/22(土) 03:47:21 ID:gG1pcT63
>>471
さらにダイアーウルフのソレは人間の体温よりもはるかに高熱を帯びているので
いろんな意味でキケンです。
473名無しさん@ピンキー:2007/09/22(土) 09:23:50 ID:i/PihGct
>>470ちょww鹿www




時にPINK初心者ながらロリバド×おさげカメを執筆しとるのですが…出会いから書いてたらなかなか話が進まないorz…
エロも乳繰りあうくらいで終わりそうだし
474名無しさん@ピンキー:2007/09/22(土) 18:00:10 ID:i/PihGct
ロリバド×おさげカメ子推奨の者です。ようやく出会い編が完成しそうなので今日の夜か明日の早朝に投下してみたいと思います
超素人の勢いで書いたので描写などへのアドバイスや評価をしていただけたら幸いでつ




つーか真面目に長くなりすぎたorz…
475名無しさん@ピンキー:2007/09/22(土) 18:14:08 ID:hfjD5rqO
おk、待ってるぜ。
俺も最近再プレイ始めたから、ネタができしだい書いて投下するわ。
476名無しさん@ピンキー:2007/09/23(日) 04:32:42 ID:eG3uA5mf
どもっす。唐突疾風ハイテンションなバド×カメ投下します。まずはCASTから


バド子…ロリバード。ギルド【巻き貝】のマスター、色々な事に興味津々な爆弾娘

カメ子…おさげカースメーカー(俺の嫁)。新しく入ってきた新人、無口で色白な事以外は謎

ドリ子…ドリルダークハンター。バド子&地味子への突っ込み(殴る)役でツンデレ

地味子…ロリレンジャー。ギルド内トップの火力を誇る最強娘、でもバド子と並んで馬鹿ツートップ

メディ子…ロリメディック。近頃は回復だけじゃなくて撲殺もやってみたいと思っている危険なお年頃

パラ子…デコパラディン。ギルマスのバド子を陰から支える縁の下の力持ち、つーか半保護者

ソド男…赤髪ソードマン。唯一の男ギルメンで最年長の18才…でも2軍で飯炊き兼洗濯、掃除役

金鹿亭女将…泣き黒子がセクシーな金鹿亭のマスターで作者の憧れの女性。いつもお世話になってるので特別出演


世界観とキャラ全員が自分の脳内での設定なので色々突っ込みどころ満載ですが、割愛してくだちい
477バド×カメ出会い編1/2:2007/09/23(日) 04:35:31 ID:eG3uA5mf
その日…ギルド【巻き貝】は慌ただしかった。何故なら、新しい人間がギルドに入ってくるので受け入れ態勢を整えるためにである
…とは言ってもギルマス・バド子の「どうせなら歓迎パーティをしようよ〜♪」と言う一言から始まった忙しさ

それも仕方の無い事。【巻き貝】は新しいギルドメンバーがちっとも入ってこず、半年ぶりに訪れてきた新人なのだから
しかし…これからギルドに来るのはそんな歓迎は不要と思われる位に世間が忌み嫌う者【カースメーカー】であったのだ…
そんな事とは露知らず、着々と金鹿亭での歓迎パーティの準備は進んでいく


バド子「みんな〜!準備は良いかな〜?」
ツインテールの少女の底抜けた明るい声が金鹿亭内に響く

ソド男「えーと…飾り付けは終わったしテーブルや椅子、料理も配置完了かな」
パラ子「うん、大体の下準備は終わったわ。後は新人の子が来るのを待つだけね」
その声に男ソードマンと女パラディンが揃って返事をする。料理はソド男が作り、店も一角を貸し切り状態にしてあって歓迎の準備は整っている…一方では

地味子「このたれ幕まだ飾ってないよ〜。ボクが夜業して作ったんだから飾ろうよ〜」
レンジャーの少女がまるめた布を差し出して得意気に微笑む

メディ子「地味子ちゃんすごーい!たれ幕作ったんだぁ。何て書いてあるの?…えーと、夜露死苦魔鬼骸??」
メディックの少女がまるめた布を受け取り、広げると何やら変な刺繍がしてあった。それをダークハンターの少女が一目見るや

ドリ子「…夜露死苦ってあのねぇ…一体何を飾ろうとしてるのよ、この馬鹿女!」

【ゴンッ!】
得意気な表情をしていた地味子の頭をドリ子がグーで思い切り叩き

地味子「うあぁぁぁぁん!!ドリ子ちゃんがぶったぁぁ!」
ダークハンターの強烈な一撃により、頭に大きいたんこぶを作られた少女が泣きだす

ドリ子「あーもう、うるっさいわね!いっつも叩いてるでしょ!?慣れてるんだから静かにしなさいよ!」
ふん。と、泣いてるのを無視するかのようにそっぽを向くドリ子

メディ子「…うわぁ…すごいたんこぶが出来たね(汗)キュアいるかな…?」
メディックの少女は地味子の頭に出来たたんこぶをさすりながら呟く

パラ子「あら、二人とも喧嘩しちゃダメダメ。これから楽しい歓迎パーティなんだから、ね?」
ソド男「飽きずにまたやってるし…好きだね。君ら」
笑顔で優しく諭すパラ子に呆れたといった感じのソド男

バド子「ドリ子ちゃん、好きな子をいじめちゃだめだよ〜?」
腕組みをしながらいつものニコニコ笑顔でバド子は言う

ドリ子「だっ…誰が好きな子をいじめてるってのよ、誰が!バッカじゃないの!?」
【ゴンッ!】
照れ隠しなのかは定かではない。しかし、強烈なクリティカルヒット・げんこつがバド子の頭に命中する

バド子「うあぁぁぁぁん!ドリ子ちゃんがぶったぁぁぁぁぁ!」
478バド×カメ出会い編2/2:2007/09/23(日) 04:37:41 ID:eG3uA5mf
…と…巻き貝では日常茶飯事の光景が繰り広げられ、女将がその光景を微笑みながら見つめていた


そんななか突如金鹿亭のドアが開き、途端に妙な威圧感が店全体を包み込む

その場にいた全員が異変に気付き、一斉にドアの方を見やると…そこには黒いローブを着た少女が立っていた
…ローブを着た少女はたどたどしい足取りでゆっくりと金鹿亭内へと歩を進め、巻き貝の面々はそれを見守る

金鹿亭の中に入りきると少女は女将に会釈をした後、小首を傾げながらか細い声で問い掛ける

「…私はカースメーカーのカメ子と言うの…変な名前のギルド…巻き貝って…知ってる…?」

「!!!」
その場にいた全員が驚く。少女が自分達のギルドの名前を発したからである、と同時に皆が思う…やっぱり変な名前なんだぁ…

金鹿亭女将「ええ、知ってるわ。ここにいる子達がギルド【巻き貝】のメンバーよ」

女将が普通にバド子達を紹介する。異様な雰囲気のカースメーカーに気後れしないのは慣れているからか、さすがと言ったところだ
そして…紹介された瞬間、カースメーカーの少女に向かって笑顔でVサインを出したバド子と地味子も相当な大物と言うか何と言うか。である

カメ子「…フゥ…」

カメ子と名乗った少女はため息を一つついてから女将にお辞儀を一つすると、巻き貝の面々に向き直り自己紹介を始める

カメ子「…改めて自己紹介…私の名前はカメ子…これからよろしく…」

言葉少なだが、礼儀正しくお辞儀をするカメ子。しかし…次に顔を上げた瞬間彼女の目が丸くなる

バド子「えへへ〜♪よろしくね、カメ子ちゃん♪しぇいくはんず!」

目の前に満面の笑顔を浮かべ、握手を求めるバド子がいたのだから当たり前といえば当たり前である

カメ子「…ごめんなさい…私…握手はあまり好きじゃないの…」
少女は他人との触れ合いを拒否するようにバド子から視線を外しながら呟く。普通ならこれで会話は途切れるはずだった

バド子「そうなんだ〜…じゃあ、代わりにほっぺにちゅーするね」
そう言いながらカメ子のほっぺたにちゅーをしようとするバド子

カメ子「…え…?」
バド子のおかしい言動に思わず振り返ってしまったカメ子。そして、事故が起こってしまう

バド子&カメ子「!!?」
ちゅー…まだあどけなさが残る二人の少女、バド子とカメ子の唇が重なり合う…時が止まったようにその場にいた全員が凍り付いた
479名無しさん@ピンキー:2007/09/23(日) 04:39:33 ID:eG3uA5mf
以上です、見づらくてすんません。
480名無しさん@ピンキー:2007/09/23(日) 06:33:32 ID:nPmcT2R6
書き方に癖があるけど、十分の読めるレベルと思います
これからの百合ワールドにwktkさせてもらいます
481名無しさん@ピンキー:2007/09/23(日) 19:06:38 ID:eG3uA5mf
>>480こめんとしづらい出来なのにありがdクス(´・ω・`)
エロスに向かっておいらガンガルよ。
482名無しさん@ピンキー:2007/09/23(日) 22:40:13 ID:GKVTyFgf
うんうん!期待して待っているぜ!
483名無しさん@ピンキー:2007/09/24(月) 00:09:15 ID:wEEDVGXn
世界樹で百合と聞いてやってきました。
484名無しさん@ピンキー:2007/09/24(月) 02:38:07 ID:DjaLP/ei
キャラ設定でハアハア(*´д`)ウッ

文は書けば書くほど洗練されていくし、十分だと思う
それより続きにwktkせざるを得ない
かわいい百合になりそうだw
485名無しさん@ピンキー:2007/09/24(月) 07:35:05 ID:Yc8Cct6j
こうやってコメントをもらえるのがこんなに嬉しい事だったなんて思わなかた(つд`)
本当にありがdクス、おいらに激しいエロスは無理だけど今暫らくお付き合い願いマッスル。
↓では次のSS職人さんどぞー↓
486名無しさん@ピンキー:2007/09/24(月) 20:45:09 ID:E7YHJtgH
最近ここを見はじめたんだけど。
いろいろ触発されて書いてみたくなったよ。文章力ゼロだけど。
緑レン夫×ダクハン姐なんだが、神々による百合・異種姦な流れのなか書いてみてもいいだろうか…
487名無しさん@ピンキー:2007/09/24(月) 20:51:26 ID:Rqszd1wC
そんな弱気な発言はつかわねーんだ、俺たちエロパロ住人はな…

なぜなら!妄想を思いついた時は既に!もう書き上げちまってるんだ!
「投下します」ならつかってもいい!
488名無しさん@ピンキー:2007/09/24(月) 20:51:34 ID:6/VQqwuZ
書きたいときが書くときだよ
このスレずいぶん優しい空気だしな
489名無しさん@ピンキー:2007/09/24(月) 20:54:51 ID:HhLUykzb
プロシュート兄貴かっこいいよ
490名無しさん@ピンキー:2007/09/24(月) 21:15:13 ID:E7YHJtgH
486っす。
ありがとう、がんばります。
エロのさわりまでなら今日中に投下できるかもしれない。
491名無しさん@ピンキー:2007/09/24(月) 21:30:42 ID:Rqszd1wC
頑張れ、期待しているぜ
でも次に来る時はメル欄にsageと入れた方がいいかもしれない
492名無しさん@ピンキー:2007/09/24(月) 23:28:40 ID:E7YHJtgH
>>491
基本を失念していました。ごめんなさい orz

というわけで、なんとかキリのいいところまでいけたので投下します。
493緑レン夫×ダクハン姐 1/2:2007/09/24(月) 23:37:34 ID:E7YHJtgH
「切欠」

 全く、ギルドマスターの……いや、我がギルドのいい加減な気質はどうにかならないものか。
 蒸し暑く、濃い緑のなかにオレンジや赤の映える第二階層――もうずいぶん前に突破したはずのB10F、その通路を歩きながらダク子はそう思った。
 少し先を歩く同行者の背中を見つめながらため息をつく。そんなダク子の様子に気づかないのか、その後姿は赤い色付けのある飾り羽をのんきに揺らしている。

 いまさら濃紫の尾針なんてどうでもいいのに。ってゆーか、クエストもちゃんと考えて受けなさいよ!
 思い返す。わざわざ採取に行くなんて面倒くさい、そう口を尖らせると、あの眼鏡のギルドマスターはまあまあと愛想笑いをうかべて言った。
 ――いつ誰が何を欲しがるかなんて、僕たちにわかることじゃないでしょう?
 そもそも私たちが受けるレベルのクエストじゃないでしょ! もっと後進のギルドに……
 憤慨して声を上げても、あの愛想笑いに流されていってしまう。
 結局、今彼女の先を歩くあの採集要員と、採取持ちのダク子が護衛をかねてかり出されることになってしまった。

 回想を終えてからの、再びのため息は先ほどよりも深いものだった。これは流石に聞こえたのか先行する同行者の歩みが止まる。
「大丈夫?」
「まぁね。ただ、なんでこんな面倒なことに、って」
 振り返った緑髪のレンジャーの横に追いつきながら返す。そのまま並んで歩き出した。

 壮年期も半ばのこの男は、レン夫。我がギルドの雇われ採集要員だ。
 採取・採掘・伐採ともにずいぶんとこなせるあたりから、それなりのレベルではあるとはわかるが――それ以上くわしいことはギルドの誰も知らないし、彼自身語ろうとしない。
 ある日ギルドマスターが引っ張るようにスカウトしてきて、そのままギルドの片隅の椅子にいつも居座っている。
 メインの探索パーティとして多忙なダク子には、まともに話す機会のない人物。
 こんな切欠がなければずっとそうであるはずの人物なのに、いつも最深部の探索から戻ってギルドのドアを開けたとき、いちばん最初に出迎えてくれる「おかえり」の笑顔が好きで、なんとなく気になっていた。
「ま、たまにはいいんじゃないかな。
 最近ずっと最深部探索で大変だったんだろ? 息抜きって思えば、さ」
 敵もそんなに出ないしね、と金色の鈴を揺らして穏やかに笑う。
 途端、自身の顔に少し血が上るのを感じて、それをごまかすように遠い天井を仰ぎ、髪をかきあげる。

「息抜き、ねえ。そういうことにしといてあげるかな……」
 ――こいつもいることだしね。。
 隣を歩く背の高い雇われレンジャーを横目で見やって、ダク子は少し笑みをこぼした。


−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−
494緑レン夫×ダクハン姐 2/2:2007/09/24(月) 23:42:52 ID:E7YHJtgH
 ――あの後の道中と採取の結果といえば、まったくもってスムーズなものだった。
 以前は周囲をうろついていたジャイアントモアはどこかの熱気盛んな若いギルドの餌食になったのだろう。
 取り巻く小物たちも、二人の素早い攻撃と的確な判断にあっというまにつぶされていく。
 あっさりと採取できてしまった濃紫の尾針に拍子抜けしながら、苦笑いの顔を合わせる。
 そのまま、すこし削られてしまったHPとTPを補うため泉へ行くこととなった。
 何につけても節約が大事であることは、お互いによく知っている。

 ――しかし今回だけは、この判断が失敗であったことをこれから二人は知ることになる。


 しかしこんな毒々しい針など、ミセス・メリルはどういった使い方をするのだろう。
 B8F、泉への道を歩きながらぼんやりとそんなことを気にする。
 このあたりの敵は弱いし、もう少しで泉へつく。そんな安心感がダク子を油断させた瞬間だった。

「ダク子ッ!」

 するどいレン夫の声が飛ぶ。
 はっと振り返った彼女の視界に「花びら」たちが飛び掛ってきていた。
 もうもうと「花びら」たちがお得意の花粉を発する。それらにとらわれてしまったダク子の意識が急速に遠のいていく。
 朦朧としていく意識の中で、その視界にある違和感が彼女をひきつけた。
 ――鮮やかなピンクは危険な花びら、枯れたような黄色は邪悪な花びら―― じゃあ、あの紫の花びらは?
 あんなものは、これより深い階層にもいなかった。
 答えが見出せないまま、彼女の意識は深淵へと滑り落ちていった。


−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−


「ダク子……ダク子ッ」
 必死な声と揺さぶりに意識が戻る。
 ああそうか、「花びら」の花粉にやられて――
 今は、泉の小部屋に寝かされているようだった。
「レン、夫? 大丈夫?」
 体がけだるく熱い。のどがひどく渇いている。息だって荒い。それをおして声を絞り出す。
「大丈夫かどうかは君にききたいよ。
 君が倒れたからなんとかここまで逃げてきたけど……」
「ごめんなさい、いまは、少し体がだるい、だけだから」
 そう返すと、相手はひとまず安堵のため息を漏らした。顔が近くて、その吐息がわずかに頬をなでる。
「……っ」
 その瞬間、体にずくんと言い知れない衝動が走った。
 もう一度まぶたを落とす。いちどじめりとした密林の空気で深呼吸してから、やっと目を開いた。
 体のなかを這い回る熱が、衝動が消えない――これは、あの紫の花びらの花粉の効果だろうか?
 ダク子の様子に、レン夫が眉をしかめる。
「本当に、大丈夫? すぐに糸使って施薬院に」
「……お水、欲しい、な」
 レン夫の声をさえぎり至極平静を装って訴える。
 すると、ちょっと待ってて、そう一言残して相手は素直に離れていった。
 離れていくのを待って寝返りをひとつ打つ。
「ぅ……ぁ」
 それだけで、ショーツがぐしょりと濡れているのがわかった。
「どう、しよ……」
 「花びら」の花粉にもたらされた熱が、彼女の体と意識を蝕んでいた。
495名無しさん@ピンキー:2007/09/24(月) 23:46:58 ID:E7YHJtgH
今日はここまでっす。
orz
496名無しさん@ピンキー:2007/09/25(火) 00:08:43 ID:gKQ0CSYn
久々に覗いてみたらなんだこの復興具合
497名無しさん@ピンキー:2007/09/25(火) 20:58:09 ID:FgU3SrBJ
>>495激しくGJ!花びらテラエロス
これからダク姐ねだるんかな?wktkしながら待ちますぜ!


しかし…シチュエーションは違うものの、最初に考えていたバドカメ2話のストーリーと同じアイテムと場所とは

あなたはおいらですね?(゚∀゚)アヒャ
498SPLASH! 1/5  うるる ◆mUGNZ0/0kY :2007/09/27(木) 02:07:55 ID:zEy1Vu61
「うーん……」
帳簿と睨めっこしながら、シリカは今日16回目になるため息をついた。
「やっぱり、このまんまじゃまずいなあ」
先代が倒れて、娘である自分が店を継いでからというものの、経営状態がどうにも思わしくない。
伝統ある(?)この店を、自分の代で終わらせてしまうわけにはいかない。
「よーし、こうなったら……」
シリカの目が妖しく光った。


それから一ヶ月後。
「あれ?」
夜、シリカ商店を訪れた女冒険者の一人が素っ頓狂な声をあげた。
「なんかお店しまってるよ…いつも夜中だってやってるのに。どうしたんだろ?」
「ほんとだ。灯かりもついてないね。
 今日はシリカさんいないのかな?」
「あーあ、せっかく山のように素材抱えてきたのになー
 また明日出直しかあ」
「しょうがないね、帰ろ帰ろ」
ぶーぶー文句を垂れながら去っていく二人の女冒険者。
彼女らは知る由もなかった。
その時のシリカ商店は無人なんかではなかったということを。


「みんな、来くれてありがとね♪」
地下室に集まった男たちを見渡して、シリカはにっこりと微笑んだ。
緊張しているのか、男たちはみな固い表情だったが、
よく見ると皆、欲望に目をギラつかせているのがわかる。
ここ一ヶ月の間、シリカは店を訪ねる男たちの中から何人かに声をかけていた。
「実はね、今度お店の常連の人だけ呼んで、えっちなパーティーを開こうと思ってるんだ。
 参加費は30000enなんだけど……それで気持ちいいこと、いっぱいしてあげるよ。。
 ……キミには、ぜひ来て欲しいなあ」
耳元でそう囁かれて、断れる男はいなかった。
そうして男たちは、期待に胸と股間を膨らませて今日という日を迎えたのである。
「今日はせいいっぱいご奉仕させてもらうから、いっぱい気持ちよくなって帰ってね」
そういうとシリカは、胸につけていた小さな布きれを取りさった。
形のいい二つの双乳がぷるん、とこぼれおちる。
これまでは神秘のベールに包まれ、妄想の対象でしかなかったものを、
ついに生で目の当たりにして、男たちの間から感嘆の声があがった。
「ほらほら、そうやって騒いでばっかりいないで、キミたちも脱いで!
 女の子にばっかり恥ずかしがらせてちゃ駄目だよ!」
シリカにせかされて、男たちは次々と下半身をあらわにした。
既に臨戦態勢となった肉棒が、ずらりと居並ぶ。
それは、ある意味では壮観な光景だった……かもしれない。
「うわあ、おちんちんがいっぱい! ど・れ・に・し・よ・う・か・な・っ♪」
シリカは、目をキラキラと輝かせてそう口にし、
眼前に並ぶその肉棒たちを、リズムに合わせてツン、と一刺し指で小突いていく。
「ふふっ、もうこんなに涎を垂らしちゃって。
 みんな、そんなに溜まってるの?」
その言葉の通り、多くの肉棒からは既に先走り液が滲んでいた。
もっとも、今の状況――夢物語が、夢ではなくなった――を考えると、それは至極当然のことかもしれなかったが。
一本の肉棒の鈴口と、シリカの指先との間に、先走り液が糸を引いた。
シリカは、それを口に運ぶと、ペロリと舐めあげた。
「んーーーーー、おいし」
男たちの間にまたもやざわめきが走る。
「もう、そうやっていちいち騒がれるとやりにくいなあ。
 ……ん? どうしたの、キミ」
499SPLASH! 2/5  うるる ◆mUGNZ0/0kY :2007/09/27(木) 02:09:04 ID:zEy1Vu61
周りを見渡していたシリカの視線が、一点で停止した。
その視線の先にいたのは、男……というよりも、
少年と言った方がしっくりくるようなまだあどけない顔立ちの冒険者だった。
他の誰もが下半身を露出させてる中、
その少年だけが一人、ズボンを履いたままだった。
「いや、あの……」
シリカの問いかけにも、あやふやな答えしか返せずにモジモジしている。
「緊張してるの? それとも、遠慮? いいんだよ、今日は好きなようにしてくれて」
シリカは消極的な少年の手を引っ張ると、自分の近くへと引き寄せた。
「あ……」
「ほら、せっかくなんだから、そうガチガチにならないで気を楽にして!
 今日は、キミから一番に気持ちよくさせたげる!」
その言葉には、さすがに周りの男たちからいくらかの不満の声があがった。
「えー、俺の方からやってくれよ! もうこんなにガチガチなんだからさあ」
だが、
「文句言わないの! ちゃんと順番にしてあげるから。
 譲り合いの気持ちを忘れないのが、冒険者としてのマナーだよ?」
とシリカから言われると、それ以上強く言うことも出来ず、
すごすごと引き下がるしかない。
周りが黙ったのを確認すると、シリカは少年に再度話しかけた。
「それじゃ、始めるよ。……いいよね?」
「う、うん」
ぎこちなく頷く少年に微笑みかけると、
ズボンに手をかけ、下着ごとひきさげる。
ようやく外気に触れた少年の、皮を被ったままの小ぶりなペニスは
持ち主同様に緊張で縮こまっていた。
「わあ……美味しそうなホーケイおちんちん……」
まずは、先端にちゅっとキスをする。
「あっ………」
少年の体が、それだけでピクンと震えた。
「ふふっ……かわいい……」
シリカは、舌を突き出すと、少年の包皮の中へとそれをねじこんだ。
「おひんひんの皮、ういひゃうね?
 ……奥の奥まえ、きえいにしてあげるからね」
そう言って、唇と舌先の動きだけで器用に皮を剥きあげてしまう。
ツーンとした、ではなく、もあっとした恥垢の香りが広がる。
(ああん…… くさい……でも、……凄く、いいにおい)
シリカはそのえも言われぬ香りを、ほんの少しも漏らすまいと、
くんくんと鼻をひきつかせて出来る限り吸い込んだ。
包茎ペニスの香りがたちまち体中に飛散し、その恍惚で頭が蕩けていく。
「こんろは………あじも、みなきゃ」
口をあーんと開くと、少年のそれをパクリとくわえこんだ。
唇で根元を押さえたまま、口中のペニスをちゅくちゅくと淫靡な音をたててねぶりたおす。
「んふぁぅ……おいひぃ………」
まだ柔らかかったそれが、みるみるうちに硬度を増していく。
「ぷはぁっ」
その予想以上の膨張に苦しくなったシリカは、一旦それを吐き出し、まじまじと見つめた。
自身の先走り液とシリカの唾液でてらてらと輝いている少年のペニスは、
色合いこそ綺麗なピンク色だったものの、
完全に勃起した今となっては、サイズ的には立派な牡のそれだった。
500SPLASH! 3/5  うるる ◆mUGNZ0/0kY :2007/09/27(木) 02:10:01 ID:zEy1Vu61
「あはっ、おっきくなったねー。
 ボクのお口で元気になったんだよね? 嬉しいなぁ……」
そう言って、今度は少年の玉袋を両の手で優しく撫でさすりながら、肉棒に何度も何度も頬擦りをする。
少年が快感のあまり喘ぎ声を漏らした。
今、シリカの大きな瞳にうつるものは目の前の肉棒だけだ。
たちまちのうちに、少年の先走り駅で顔中をびしょびしょにされてしまう。
今度は、先ほどまでに漂っていた恥垢の香りとは違う、
牡の香りとでもいうべき芳香が、彼女をますます狂わせて行く。
シリカは、少年のため、というよりもはや自分のために
肉棒に再び舌を這わせた。
「んふっ……るぅ……ちゅぱっ、ぢゅう……
 おいひぃよぉ……おちんちん、おいしいのぉぉぉ…………」
「ああっ!」
少年の喘ぎ声が高まった。
どうやら、限界の時は近いようだ。
「ねえ……ちゅ…っ……このまま、だふ?
 ほれとも、ひてほひいこと、あう?」
少年を上目遣いに見上げ、質問を投げかける。
もちろん、その間も、肉棒への奉仕は一瞬たりともおこたらない。
「あの……胸で、して欲しいな」
「……おっぱいで? あは、いいよぉ……
 じゃあ、おちんちんもっと濡らした方がいいよね」
シリカは、少年の肉棒にたっぷりと唾を垂らした。
そうしておいて、しゅっしゅっと何度か扱きあげる。
あやうく爆発しそうになったのか少年がううっと大きく呻いた。
「あ、だめだよ! もうちょっとだけ我慢してね」
シリカは、たゆんとゆれる形のいい乳房を下から持ち上げると
少年の肉棒を柔らかく包み込んだ。
その褐色の乳房の中に、ピンク色の肉棒がすっぽりと隠れてしまう。
「ふふっ……どう、気持ち、いい?」
「ああ……柔らかくて、凄く……気持ちいい………」
そのあまりの気持ちよさに、
ここに来て少年はようやく、自ら腰を前後に動かし始めた。
唾液が潤滑油となって、肉棒はなめらかにシリカの肌の上を滑っていく。
肉棒の先端が、双房の間に見え隠れする。
「んぅぅ……もっとおちんちん、ペロペロするのぉ」
シリカは夢中で舌を伸ばして、肉棒の先端を舐めあげる。
少年の腰の動きが、どんどん激しくなっていく。
「ああっ! 出る !出ちゃうよぉぉぉ!」
「うん、出して!
 ボクの顔に……いっぱい、いっぱい、かけてぇぇ!!」
次の瞬間、少年の肉棒が激しく脈動した。
「きゃっ……! ああっ……んぅぅぅ………っ……!」
シリカの顔に、胸に、濃厚な精液がブチまけられる。、
少年の肉棒は、信じられないほどに大量の精液をドクドクと吐き出し続けた。
「ああ、出てる…… 白いのが、いっぱいでてるよぉぉぉ!」
なおも噴出を止めようとしない少年のペニスから
顔中に白濁液を浴びながら、シリカは恍惚の叫びを上げた。


501SPLASH! 4/5  うるる ◆mUGNZ0/0kY :2007/09/27(木) 02:11:29 ID:zEy1Vu61
「はぁ……はぁ……はぁ、はぁ……」
長い射精を終え、少年がシリカの胸から肉棒を引き抜いた。
シリカの上半身は、既に白濁液でベトベトになってしまっている。
「ありがとう、シリカさん。
 凄く……気持ちよかったよ」
「あはは……いっぱい出したねぇ……
 ほんとに凄かったよ、キミ」
シリカは、自らの顔をひと撫でした。
ぬるぬるとしたイカ臭い液体が、その手にまとわりつく。
(ああ、おちんちんから出るものって、
 なんでこんなになにもかもいい香りなんだろ……
 ずっと……こうしていたいな)
だが、シリカのその願いはかなわなかった。
……というと、語弊があるかもしれない。
彼女はこれから、現在の状態以上の幸せにつつまれていくのだから。
「なあ、そろそろ俺にもしてくれよ」
我慢の限界に達した男の一人が、シリカに話しかけた。
「あ……忘れてた。ごめーーーん!」
「忘れてた……って」 シリカちゃん、ひどいよー!」
「ごめんごめん、その分サービスするから、ね?
 ほら、こっち来てー」
もはや一秒だって待ちきれない、という様子だった男は
すぐにシリカのもとへと移り、眼前に肉棒を突きつけた。
「んー、こっちのおちんちんも美味しそう!
 あ…… この調子で一人ずつだときりないから、みんなもこっち来て!」
その発言を受けて、すぐに男たちが殺到する。
「ほらほら、押さないで押さないで!
 キミはどうして欲しいの? 口? おっぱい?
 ……え、腋なんかがいいの?」
男たちは、思い思いの部位で性欲の処理を依頼する。
たちまちのうちに、シリカの体中が肉棒で塞がってしまった。
両手に剛直を握らされてるのはもちろんのこと、
胸や腋、尻、脇腹、鎖骨……体中のありとあらゆる部分に肉棒がなすりつけられていく。
「あは……体中がおちんちんでいっぱい……
 熱い………凄いよぉ………」
「ほらほら、喋ってないでちゃんと口動かしてよ。
 散々待たされたんだからさあ」
「ふぁーい。
 ぱくっ……んっ……れろ、れろ……ちゅ」
四方八方から次々と突き出される肉棒に、かわるがわる舌を這わせていく。
(おちんちんの熱でヤケドしちゃいそう……気もち、イイよぉ………
 ああん、このままじゃボク、バカになっちゃう……)
「うおっ、出るッ!」
「ああんっ! かけてぇ!」
まずは、フェラチオさせていた男の一人が精を放つ。
焦らされていたためか、他の男たちの射精も早かった。
次から次へと新たな肉棒が爆ぜ、シリカの褐色の肌に白い色を刻み込んだ。
部屋中に栗の花を想起させるような香りが、地下室中に立ち込めていく


502SPLASH! 5/5  うるる ◆mUGNZ0/0kY :2007/09/27(木) 02:12:24 ID:zEy1Vu61
シリカがふと気がつくと、少し離れたところでこちらを眺めている、
例の少年の肉棒が、再びギンギンに屹立していた。

「くすっ……ほら、キミもまたおいで。
 何回だっていいんだよ?
 一緒に、いっぱい気持ちよくなろ?」


(うーん、予想以上にいいアイディアだったなぁ……
 ……今日一日でいくらになるんだっけ?
 みんな喜んでくれてるし、ボクも気持ちいいし。
 よぉし、これからまたやるぞー……!)
嬉しそうに駆け寄ってきた少年の肉棒に再び舌を這わせながら、
シリカは頭の片隅でぼんやりと考えた。

(了)
503うるる ◆mUGNZ0/0kY :2007/09/27(木) 02:14:09 ID:zEy1Vu61
誰も覚えてないと思いますが
相当昔に3〜4回ほど投稿させてもらってた者です。
以来はずっとROMに徹してたんですけど、
最近になってまた、随分と活気が溢れているようなので、触発されて久々に書いちゃいました。
凝った設定の話が多い中、
こういうシンプルで頭からっぽなのもたまにはいいかな、と。

……シリカってこんな感じだっけ。
世界樹からえらく長く離れてたから、露骨に変だったらごめんね!
504名無しさん@ピンキー:2007/09/27(木) 12:53:16 ID:j30VYPAD
エロい!GJ!
淫語とかしつこくないし、読みやすくてかなり自分好みのSSでした。

職場で読んでしまった俺は、この盛り上がりをどうすれば。
505名無しさん@ピンキー:2007/09/27(木) 14:40:45 ID:UhMPudIj
シリカ嬢キタ━━━(゚∀゚)━━━!!
最終手段はやはりこれか・・テラモエスww




>>504トイレで隠れて処理ww
506486:2007/09/27(木) 23:20:08 ID:y7mAfqv3
>>497
なんだかかぶってしまったようで申し訳ないっす。
きっと同じ電波を受信しているに違いない(゚∀゚)
さあ、自分など気にせず尾針を採取してくださいハァハァ
507486:2007/09/28(金) 00:51:06 ID:PMAG1hce
>>493-494(緑レン夫×ダクハン姐)の続きを投下します。
全部書けたわけではないのだが、燃え尽きてしまって続きがしばらく先になりそうなので……
スレ汚しスマソ orz
神々を待つ間の暇つぶしにどうぞ。
508緑レン夫×ダクハン姐 1/2:2007/09/28(金) 00:55:30 ID:PMAG1hce
 とにかく、少しでもこの火照った体を落ち着けないといけない。
 深呼吸してゆっくりと上体を起こし、手近な木に背を預ける。
 そうしているとちょうど視界に茶色いブーツがすべりこんだ。見上げれば、レン夫が彼女を覗き込むようにして立っている。
「ん」
 水を汲みに行ったはずのその手ぶらの男は、短い声と共になにかを示すようにしてあごをしゃくった。
「?」
 その意図を解しかねて眉をしかめると、正面にひざをついてダク子の両肩を押さえてきた。ぐいと体を引き寄せられ、顔が近づく。
 掴まれた肩の感覚、目の前の薄い唇と逞しいのどぼとけ。なにより嗅覚が捕らえる成熟した男の匂い――
 全身も五感も、全てが性感帯になって弄られているかのような、たまらない快感が背筋を走る。熱がまた激しく疼いていた。
「やっ、ぁんっ、なにし て…… っ」
 身悶えしそうになるのを必死でこらえて文句を口にしかけた、その瞬間だった。

「んっ」

 強引に、唇をふさがれる。
 レン夫の口を介して冷たい水を流し込まれ、押さえつけられた肩が跳ねた。
 ただ、口移しで水を与えられている。それだけのことだったが、今のダク子にはそれがたまらない快感の連続だった。膣がひくつき、新たに密があふれ出していく。
 このままではショーツを濡らすどころか、レザーのホットパンツからも零れでてしまいそうだ。
「ん……ぅ んっ んぅっ」
 与えられる水を必死で飲下していく。肩を押さえつけられながらも、身悶えして力の入らない両腕でレン夫の服をひっぱる。
 レン夫はそれを拒絶行為ととったのか、水を与え終わって素早く口を離し、眉をハの字にした。
「ごめん。カップ、なかったから」
 両肩は解放されたが、背にしていた木へと寄りかかる力もなく、相手にしなだれかかる。
 たわわな乳房は十分なほど敏感になっていて、相手の胸鎧にあたってつぶされ、大きく呼吸するたびに擦れる感触にぐっと歯を食いしばって耐えぬく。

 ――そういう問題じゃないわ、ばか!
 そう言い返してやりたいのに、乱れた呼吸と動悸、なにより快感の余韻がそうさせない。ただ苦しげに口をぱくつかせるだけだ。
 ひどく敏感な体中すべてを、無自覚に攻められ続けている。上り詰めたその体は、このままでは、強く抱きしめられただけで絶頂を飛び越えてしまいそうだった。
 そんなダク子の乱れた髪を指先で軽く直してやりながら、レン夫が呟く。
「思ったより熱があるな、さっきのみたことのない花びらのせいか……。
 施薬院のあとで新種報告しないと」
 それから、ダク子にむけて優しい口調で言った。
「大丈夫。もう少しだけ、頑張って」
 意図したわけではないのだろう、しかし。しなだれかかった彼女の耳元で、――甘くささやきかけるような、そのバリトンの声。
 今度は耳にかかる吐息と鼓膜をくすぐる甘い刺激が、絶頂へと攻めたてていく。
「……あっぁ ッぅっ」
 耐え切れず、喉から甲高い声が漏れた。羞恥心がはじけて涙がこぼれる。いつのまにか、隠し通せないほど太ももがとろとろと濡れていた。
 それに理性を切り崩されたように、一気に思考が熱に犯されていく。
 もう、いい。理性もプライドもくだらない、すべて捨てて求めてしまえばいい。そう、快楽だけを。
509緑レン夫×ダクハン姐 2/2:2007/09/28(金) 00:57:57 ID:PMAG1hce
「ダク子? ――っ」
 すがりつくように首へ両腕をまわして、口付ける。何度も貪るように角度を変えて押し当てて、それから舌でレン夫の口内を犯していく。
 ちゅぷ……ちゅぷ……
 癒しのしずくが滴る音と、それとは違う濡れた音、そして二人分の呼吸だけが泉の小部屋を支配した。
 レン夫の腕は自身から彼女を引き離そうと肩を掴んでいる。しかし首元にまわされたダク子の両腕が、それを妨害する。
 それでもなお、レン夫はダク子の行為を拒むように腕の力を強めた。今の彼から見ればふしだらで品のない女なのだろうと、どこか冷静な頭の隅で自嘲する。
 ――胸の奥がずきずきと重く痛んでいた。
 未知との命がけの戦いを繰り返す中でささやかに抱いた恋心。それを、こんなくだらないことで自身で踏みにじっている。

 その痛みに、ダク子の涙は止まらなかった。
 それでも体の熱は、消えることなく這い回り続けていた。
510名無しさん@ピンキー:2007/09/28(金) 01:01:03 ID:PMAG1hce
これにて。お粗末さまでした。
511名無しさん@ピンキー:2007/09/28(金) 12:49:25 ID:/NGg4sSw
>>506おいらはあなたみたいな書き力がないので無理でした(゚∀゚)アヒャ


>>507-510上手いですねぇ…おいらとは偉い違いでつ

ダク姐エロス。とりあえずレン夫、おいらと代わるっすよ(;´д`)ハァハァ




最近、本筋から外れてドリ子がエロい目に遇うお話ばかりが頭に浮かぶのでバド×カメ進まないorz…
512名無しさん@ピンキー:2007/10/01(月) 03:54:37 ID:BvmQQALR
>>503
シリカ久々にキタ━━━━━━(゚∀゚)━━━━━━!!
何スレぶりだ!? 褐色の肌に白濁はやっぱたまらんね。
GJでした! また気が向いたら書いてください。

>>486
wiki絵版でこの組み合わせの虜となった者にとっては
たまらん妄想をありがとう。
この後、レン夫の理性がぶち切れてくれることを祈る!
513名無しさん@ピンキー:2007/10/03(水) 07:16:27 ID:yz8l/BHw
保守
514名無しさん@ピンキー:2007/10/03(水) 22:19:42 ID:pWBmjC/I
続編ktkr!
515名無しさん@ピンキー:2007/10/03(水) 22:46:33 ID:16WM6AQQ
516名無しさん@ピンキー:2007/10/03(水) 22:54:42 ID:QKdKgFM0
相変わらずカスメ男はキモいなあ
517名無しさん@ピンキー:2007/10/03(水) 23:20:03 ID:ncnKQWAq
塔のてっぺんに待っていそうなもの
・軌道エレベーターと宇宙船(SF的な意味で)
・チェーンソーで真っ二つになるラスボス(■的な意味で)
・ミコンの街と大魔宮の入口(女神転生的な意味で)
・天国(特にイスラム教的な意味で)
518名無しさん@ピンキー:2007/10/03(水) 23:26:30 ID:SdVxuBtz
前作とあわせて、カテドラルロウとカオスって事で
519名無しさん@ピンキー:2007/10/04(木) 03:23:50 ID:GQ/WSAC1
登ったのに 地上に出る 不思議!


石碑「この星は、我がチリウス星系軍の軍門に降る」
520名無しさん@ピンキー:2007/10/04(木) 14:05:22 ID:/uuZBXfz
軌道エレベーターでアトラスっていったら黒歴史になりそうなので嫌です。

ペットで獣姦にはまってただれた日々を送るダクハンの話でも書いてみようか!
521名無しさん@ピンキー:2007/10/04(木) 16:15:42 ID:rPSwx+K5
シリカもいなくなってるし
酒場のマスターはおっさんになってるぞorz
522名無しさん@ピンキー:2007/10/04(木) 16:21:17 ID:/uuZBXfz
いなくなったんじゃなくて別の世界樹だろ。

宿屋は糸目の親戚筋のおにゃのこになって喜んで宿代を差し出すことになる。
523名無しさん@ピンキー:2007/10/04(木) 18:24:55 ID:1y3GeCt+
>>520
黒歴史言うなよ…
524名無しさん@ピンキー:2007/10/04(木) 21:59:19 ID:9cjKSdfN
逆に考えるんだ
世界樹入り口付近の町に武器屋や酒場が一つしかないわけないと考えるんだ

てか今回の舞台はハイ・ラガード公国ってあるんだから
同一人物が店営んでたら逆に怖いわ
525名無しさん@ピンキー:2007/10/04(木) 22:27:01 ID:Bn6rweyC
某超有名ゲーム原作アニメでは
看護婦と警官は全員親戚だから同じ顔って設定だったね。
526名無しさん@ピンキー:2007/10/04(木) 22:29:48 ID:gthv35nq
世界一有名な電気鼠が出てくるアニメか。
527名無しさん@ピンキー:2007/10/04(木) 22:44:26 ID:UqHrZNHs
同一人物としか思えない糸目を出して得体の知れなさを出して欲しい


しかしこの世界樹にもモリビト相当の存在がいるのかな?
528名無しさん@ピンキー:2007/10/04(木) 23:59:01 ID:WZUCAfQL
マチビト
529名無しさん@ピンキー:2007/10/05(金) 00:02:59 ID:ebbFwFcg
ソラビト
530名無しさん@ピンキー:2007/10/05(金) 00:10:35 ID:0Xi5StHV
ツリビト
531名無しさん@ピンキー:2007/10/05(金) 00:25:24 ID:DSFM7XHK
クマがいるってことは、あの世界には正統なクマさんぱんつがあるということか・・・うむ
532名無しさん@ピンキー:2007/10/05(金) 08:29:52 ID:Moc+9yUC
ペットの萌え擬人化か。
くまさんぱんつでクマ手グローブで(くま手じゃねえぞ)
「ごしゅじんごしゅじんー、がおー!」とかやるのか。

別方向で「オレサマ、アルジ、マモル!」とかでもいいな
くまさんぱんつで。
533名無しさん@ピンキー:2007/10/05(金) 11:57:07 ID:Xe2AXh/a
とりあえず、続編はガンナーに速攻で惚れた件。
なんという強気系お嬢フェイス……ッ!
534名無しさん@ピンキー:2007/10/05(金) 12:47:19 ID:S2JtexcP
ガンナーなんかロシアテイストな格好のような…。
やっぱ喋り方も同志〜とかいう呼び方なのかと妄想した。


>>533
ガンナーたぶんスキルがブシドーの構えみたいに
「狙う」から頭部、足、腕とかに分かれてまたしても使い難くなりそうだが一緒に応援しようぜ。
535名無しさん@ピンキー:2007/10/05(金) 17:06:37 ID:nW4+bc6O
普段エロパロとか書いたり全くしないんだが、ぼーっと浮かんできたのがショタパラ(ふたなり)と青ソド男。
なんだこのニッチ産業。勿論投下なんか出来ないぜ..
536名無しさん@ピンキー:2007/10/05(金) 17:55:51 ID:jCSetWVW
>>535
このスレの寛容さを考えると、注意書きがあれば
大抵のカップリングはOKだと思う。
君は投下してもいいし、投下してもいい。
いや投下して下さいお願いします。

青ソドに惚れたはいいが股間の○○のせいで言い出せない、
そんなパラディン子を妄想して萌え転がったじゃないか!
537名無しさん@ピンキー:2007/10/05(金) 18:57:47 ID:zhj9EMrk
>>535
あとはどうしても自身が無ければ保管庫に注意書きして直投稿という手も
538535:2007/10/05(金) 20:29:50 ID:KG4zK/oP
そしてsage忘れてた事に気付いて愕然としたりする俺が居るわけですよ。

ありがとう>>536そして>>537。ちょっと頑張ってみるよ。
まったくエロ書いたこと無いっていうのだけがネックだが!orz
539名無しさん@ピンキー:2007/10/05(金) 22:12:47 ID:oAMBB+LB
だがちょっと待って欲しい
ふたなりはショタなのか?まず話はそこからだ
540名無しさん@ピンキー:2007/10/05(金) 22:32:19 ID:s/jPD9nN
男がベースのふたなりってやつかな?
541535:2007/10/05(金) 23:30:29 ID:KG4zK/oP
>>539-540
安心してくれ。単なる見た目の問題だw
542名無しさん@ピンキー:2007/10/06(土) 00:45:33 ID:+1e33fzN
我々はロリっ子にちんこ固くてるのを思い浮かべても良いし
ショタっ子がくぱぁしている姿を想像してもいい。
実にイイ。

ロリバド子がふたなりで、おっきさせて隠しようがなくなってる とか
メディ子が固い自分のにツバ垂らして「医術防御……」とつぶやいてるとか
ショタパラが身体の線を隠しきる鎧の下にささやかな乳を隠し持ってるとか
そういった幻が見え始めた俺はそろそろ死んだ方がいいかもしれん。

何が言いたいかというと >>535 に超期待
543名無しさん@ピンキー:2007/10/07(日) 00:18:10 ID:z+PpRYYp
皆して業の深いことだな。

いやまぁ俺も>>535には心からワクワクテカテカしてるんだが。
544名無しさん@ピンキー:2007/10/07(日) 00:27:52 ID:9zioz6Fu
ニッチ産業の話も出てるし、続編発売決定!の報も来たし、手元で腐っていた
 赤 目 ケミ子たんの一人えちものを投下することにした。
続編のあの絵で「黒髪ロングのおにゃのこハァハァ」をする勇気は、俺にはない……なかったよ……

つっても容姿の描写はバッサリ省いてあるので、いいんちょに変換も可(要:脳内眼鏡補完)。
エロパロ書くのも、もちろん投下も初めてだ。読みづらかったり不自然だったりしたらごめんなさい。
545生ける彫像:2007/10/07(日) 00:38:28 ID:9zioz6Fu
 ノックをしても返事がない。試しにドアノブに手を掛けると、鍵は掛かっていなかった。
 一瞬の逡巡の後、彼女は滑り込むようにして部屋に入った。扉を閉めると同時に、視界までもが漆黒の闇に閉ざされる。路地裏に面した小窓からは、星月の光すら差し込まないから、目が慣れるのを待ったところで意味がない。
 手探りでランプに火を灯す。室内はやはり無人だった。
 この部屋を使っているのは、同じギルドに所属するメディックの青年である。ただし彼の存在を感じさせる私物と言えば、寝台の上に脱ぎ捨てられたコートくらいのものだ。
 大した用でもない、本を返しに来ただけだ。来訪者たる彼女はこのまま本を置いて自室に戻ってもいいし、返却を明日の朝に延期することもできる。
 しかし彼女は──黒髪のアルケミストはどちらの選択肢も選ばず、ただ鼻の頭に皺を寄せた。
 本を脇机に預け、寝台の上に腰を下ろす。古びた木枠は彼女の体重を受け止める際、キシ、と掠れた声を上げた。
 盗られて困るような荷物がないとはいえ、外出時には施錠くらいして欲しいものだ。アルケミストは小さく溜息を吐いた。無人の部屋の錠を開けっ放しにしておくなど、いくら何でも無用心過ぎる。
 小さな寝台と脇机だけで床面積が埋まっている、長鳴鶏の宿でも一番狭くて安い個室。目と鼻の先の硝子窓が、鏡となってアルケミストを映している。
 少し硬いけれども傷みのない髪。涼やかな顎や鼻筋のライン。いかにも怜悧そうな瞳と、意思の強さを感じさせる眉──いずれも古代の彫像めいて、凛と中性的な美しさが漂う。背はすらりと高く、手足もそれに見合って長い。
 己の容姿を見苦しいと思った事は今までなかったし、きっとこれからもそうだろう。
 だが、嫌いだった。窓に映った自分がひどく情けない表情をしていることに気付いて、アルケミストは目を伏せた。
 その容姿は、自然と彼女を人から遠ざけた。近寄り難いと萎縮するもの、勝手な幻想を抱くもの、ひどい時には「同じ人間だとは思えない」とさえ言われたこともある。
 それが悪意のない賛辞の一節だったにしろ、彼女の心に傷をつけたのは事実だった。
 錬金術師ギルド直営の学院に居た頃は、女の子に特有のグループに属することも、もちろん異性と遊ぶようなことも出来ず──しなかったのではない、「出来なかった」のだ──ひとりで机に向かっていることが多かった。
 結果、術式に対する造詣は深まり、卓越した知識と思考力は彼女をますます凡俗の域から遠ざけた。
 ……いや、本当は理解している。自分自身に屈託無く笑う可愛げがあれば、あるいは物怖じせず人の輪に加わってゆく気概があれば、そんなことには決してならなかったのだと。
 平凡であること、普通であること。その中に当たり前のように存在する何か、無造作に転がっている温かいものが、彼女の人生には決定的に欠けていた。
 今更それが欲しくても、どうしたら良いのかが分からない。
546生ける彫像:2007/10/07(日) 00:39:33 ID:9zioz6Fu
 アルケミストはしばらく思索に耽った末、毛布の上に仰向けに倒れ込んだ。狭い寝台の横幅では彼女の長躯は収まり切らず、漆喰の壁に後頭部を預ける格好になる。
 仕方なく背を丸めて横向きに寝転がると、目の前には脱ぎ捨てられてそのままの格好のコートが置かれていた。今更ながら皺がついてしまう可能性に思い当たり、革の手袋に包まれた左手で、白い布を掴む。
 手元に引き寄せ、起き上がり、
 動けなくなった。
 このコートを一度だけ、着たことがある。正確には、着せられたことが。
 第三階層で、クイーンアントを撃破した後のことだった。ただでさえ肌寒い樹海の中で、歩き出したアルケミストの肩に、何気なく掛けられた硬い布。
『別に寒くはない』
 強がりでも何でもなく、冷気対策などあらかじめ万全にしてあったのだ。コートを脱いだメディックの方が余程寒そうで、即座に突き返したのだが……
 腕に抱えたコートの重みが、他の記憶までもを呼び起こす。
 突き返した時の、持ち主の心配そうな声音だとか。パーティの仲間から浴びせられた、冷やかすような視線だとか。羽織らされた瞬間、微かに頬に触れたぬくもりだとか。
 自分以外の体温を含んだ布が、あんなにも温かいものだとは思わなかった。

 ──自分が、こんなに愚かだとも知らなかった。

 寝台から滑り降り、足を崩して冷たい床に座り込む。胸には白い布を抱きかかえたままだ。
 硬いマットレスに左肩を預け、アルケミストはそっと己の股間に手をやった。布越しのささやかな接触、愛撫とも呼べない刺激だけで、背筋が粟立つ。
「あ」
 ぴく、と体が震えた。持ち上げた視界の隅に、部屋の扉を捉える。咄嗟に手を伸ばし、掛け金を下ろす。
 これで誰も来ない。明瞭に意識した途端、首筋から腰までを官能の蛇が滑り降りていった。
 ズボンと中の下穿ごと、指先を秘部に押し込める。柔らかなひだが押し潰される感触が心地よい。アルケミストは目を細めた。
 ズボンの布地は多少の耐刃性と耐火性を持っていて、それだけに、厚い。繊細な愛撫などできるはずもなく、硬いものを練りほぐす時のように、肩ごと使って刺激を与えてゆく。
 息が上がり始める頃には切なさともどかしさにも耐えかね、ズボンの中に手を差し込んでいた。探索の時はもちろん、日常生活の中でも決して外さない革手袋が気にはなったが、──汚れたら捨てればいいのだと割り切ってしまう。
「っ!」
 目を閉じる。感じた刺激に呼吸と動きが止まったのは、ほんの一瞬のこと。未知の場所を探るかのように慎重に、やがて少しずつ大胆に、指を操り、奥へと進めてゆく。
 最初は冷たいと感じた革の感触も徐々に粘膜に馴染み、やがて指先に熱を感じるようにさえなった。ひだの一つ一つを撫で回してみても、抵抗というものを感じない。
 濡れ過ぎだ。
 他人事のように考えながら、鼻面を毛布に押し付け、声を殺す。
 半ば寝台に乗り上げるような体勢は、両手の塞がった今の状態では都合が良かった。腰を浮かせて膝立ちになっても、素っ気無いつくりの寝台が体重を受け止めてくれるからだ。
 アルケミストは遠慮なく、胸から上をマットレスに預けた。
 細い肩が、自分自身を昂ぶらせるために──あるいは自分自身の予測を超えた快感のために、不規則に動いては小さく跳ねる。日頃当たり前に感じているはずの着衣の重み、布地が肌に擦れる感触が快感を呼ぶ。
 左腕に抱えたコートの存在だけが彼女の日常の中にはないもので、上着越しに胸を押し付けると燃えるような熱を感じた。
 どうかしている。
 唇の端が、歓喜ではない、歪んだもので吊り上がった。
547生ける彫像:2007/10/07(日) 00:40:42 ID:9zioz6Fu
 コートの主はギルドの仲間、パーティの戦友、アルケミストにとっては一番身近な異性の一人だ。
 生死を共にしているという連帯感はもちろん、戦闘中の高揚感、連携を取って行動する際の一体感もある。
 更に彼の、メディックという職業を考えれば、癒してもらえる・守ってもらっているという意識が強く生まれるのは当然のことで。
 ──それをこんなにも簡単に、恋心だと勘違いできる自分が、どうかしている。
 コートを貸してくれたのだって、きっと直前まで大氷嵐の術式を扱っていた仲間に対する当然の気遣いで、他意などなかったに違いないのに。
 ──その優しさも、その時感じたものさえ、理屈に置き換えて考える自分が、どうかしている。
 ましてや彼の部屋に立ち入って、置かれていた私物を、こんなことの……
 アルケミストの視界は涙でぼやけていた。はふ、と吐いた熱い息が毛布を湿らせ、それが冷える間もなく呼吸が重なっていく。
 どんなに思考が狂っていても、感じている胸の疼きは本物だ。熱を伝えてくるコートごと、乳房をマットレスに押し付け、押し潰す。
「は、……っあ、はぁっ……」
 秘所を撫で回す右手の動きそのままに、上半身が揺れ、布が胸を擦る。胸の先端はとうに尖りきって下着を持ち上げ、アルケミストの身体に鋭い快楽を流し込んでいた。
 左手で器用に上着の留め具を外し、前をはだける。中に着ていたシャツのボタンも、下着のホックも外した。
 顔を出した膨らみは、背丈の割には控えめで、アルケミスト自身の長い指であればすっぽりと収めきってしまえる。
 それが中性的な雰囲気を際立たせているのだと自覚する一方、はちきれそうに肉感的な乳房に憧れる気持ちもあった。
 少なくとも揉む側にしてみれば、そちらの方が魅力的なのではないかと思う。
 ──もう少しだけ、生きた女として、扱ってもらえたような気がする。
 それはあり得ない「もしも」の話だった。くだらない逃避だ。
 ただの責任転嫁なのだと、役にも立たない知性が告げる。その通りだ、自分の問題点は容姿でも体型でもないのだからと、卑屈な理性が返事をする。
 無性に泣きたいような気持ちで、アルケミストは胸の先端を摘んでは撫で回し、指を食い込ませた。
 革手袋の滑らかな感触は肌に心地よく、加えて縫い目が変則的な刺激を与えてくる。左側の乳房に感じるのは、少しざらついた、けれどこの上なく優しい布の感触。
 それでも物足りなくて、アルケミストはがむしゃらに、目の前の寝台に胸を押し付けた。
548生ける彫像:2007/10/07(日) 00:41:29 ID:9zioz6Fu
「く……ん」
 しなやかに長い背を逸らせて、鳴く。
 胸が熱かった。胸に抱えた布が熱かった。胸を押し付ければ、コートはふわりと逃げようとして、マットレスの弾力に押し返され、戻ってくる。
 伝わってくる熱が肺を灼き、心臓を貫き、脳髄までもを蕩かせる。
 甘いのか切ないのか悲しいのか、痺れの本質が分からない。
「は……ふぁッ……」
 ぐい、ぐい、と上半身を揺らめかせると、下肢への刺激も強くなった。
 不安定な体勢の中でも、指は離されまいとするかのように一層深い場所へと食い下がり、容赦なく理性を抉り出しては捨てる。
 身体はいつしかアルケミストの意思を無視して、ただ快楽を得ようと躍起になっているようだった。
 確かに胸が苦しいのに、何かが悲しくて仕方ないのに、それが絶頂を求める飢餓感へとすり替えられている。
 ズボンの中にはいつの間にか、むっとするような熱が篭っていた。汗とそれ以外のもので下着は濡れ、腰周りには不快な感触がまとわりついて離れない。
 上着を羽織ったままの上半身にしても、胸が焼けるように熱い一方、背中は凍えるように冷たかった。
 脱いでしまおうか、という至極当然の思いつきは、壊れた思考の中で瞬く間に却下された。そんな暇があるのなら、貪りたい。息に混じる声の量が、どんどん多くなってゆく。
「あ、いぁ、あっ」
 布を抱き込んだ腕に力を込め、床板に膝を踏ん張った。崩れ落ちないように、壊れてしまわないように──そうした上で容赦なく、己の急所を責め立てる。
 ビクン!と背筋が伸びた。一瞬見開いた目を、眇める。当然のように溢れ出そうとする嬌声は、呼吸ごと止めて殺した。
 訪れたのは無音の絶頂。
 右手は止めない。
 水音は聞こえない。布の層に阻まれているのか、快楽に鼓膜が焼き切れたのか、分からない。それでも彼女は手袋越しに、ねっとりと糸を引く感触を聴いた。
「…………っ」
 きつく目を閉じる。唇が自分でも分かるほどに、もの欲しそうに動く。
 眦から涙が零れた。
 本当は、彼の名を呼びたかったのだけど。
「や……」
 紡いだ声は言葉を織れないまま、身体と折り重なって崩れ落ちていった。
549生ける彫像:2007/10/07(日) 00:43:13 ID:9zioz6Fu
『応急処置の知識があれば充分だろ?』
『私が嫌なんだ。体が資本の冒険者が、多少の医学知識くらい持っていなくてどうする』
『いや、コレ、「多少」って量じゃないと思……』
『文献を読むのには慣れている。三日中には返す』
『三日!』
 そんな会話と共に、ギルドのメディックから一冊の本を借り受けた。
 冒険者の負いやすい怪我、疾患、毒物と循環器系の関係などをまとめたもので、難解ではあったが、毒の術式を扱うアルケミストにとっては理解不能というほどでもなかった。

 宣言通りに三日で読了して、彼女は今、ここに居る。力なく床に座り込み、寝台の端に縋りつくような姿勢で、シーツの皺を眺めている。

『君が読む必要、ないと思うんだけど』
 メディックはこの上なく複雑そうな表情で言った。
『俺だってその本、通読はしたけど大半忘れてるし……必要な時、調べるために持ち歩いてるんだからさ』
『一度読んでいるのとそうでないのとは大違いだ』
『それはそうだけど、そうじゃなくて。……俺、そんなに頼りない?』
 情けない声で問われて、アルケミストは「はぁ?」と眉を跳ね上げた。
『どうしてそうなる』
『仲間のために、必要な時に医学知識と技術を引っ張り出す。俺の仕事のハズなんだけどね……そっか、俺の信頼度って紙束以下……』
 大袈裟に肩を落としてみせるメディック。
 その紙束に書かれた知識のありがたさと、彼の人間としての尊厳、どちらを尊重すべきかアルケミストは少し迷った。
 結局どちらにもフォローを入れられず、逃げるように腰を上げる。
『じゃ、借りるぞ』
『あんまり頑張り過ぎるなよ。俺の仕事がなくなるから』
『まさか』
『君なら出来そうな気がするから、怖いよ』
 メディックが冗談めかして言い、アルケミストは薄く笑った。

 ──ああ、お前にもそう見えているのか。

 寝台の角を頼りに立つ。生乾きの手袋をハンカチで拭う。着衣を整え、髪を撫でつけ、目頭とこめかみを強く押した。シーツの乱れを直す。
 下着は相変わらず冷たく濡れていたが、その湿り気がズボンにまで染み出してくることはないだろう。
 窓を開け、風を招く。目に入るのは闇ばかりだ。たとえ昼間であれ、この窓外に見るに値するものなどないのだが。
 振り向けば、そこにあるのは訪れた時と寸分違わぬ──少なくともそう見える、宿の部屋。
 抱きっぱなしにしていた白いコートは、無意識のうちに気にしていたのか、意外にもさほど皺になっていなかった。ハンガーに吊るし、丁寧に伸ばしてやる。

 後始末の手を抜いたら、どうなるのだろう。
 扉の掛け金を下ろさず、自慰を続けていたらどうなっただろう。
 心惹かれる想像ではあったが、彼女がそれを実行に移すことはなかった。
550545-549:2007/10/07(日) 00:49:00 ID:9zioz6Fu
以上です。
異常ですと変換されてちょっと泣いた。あと、文字の詰まり具合に吹いた。
もうどこから謝ればいいのやら……

上着をオカズにひとりにゃんにゃんとか過去にも書いている方がおられたが、
布と革と乳でゴソゴソさせたかったのでやってしまった。お粗末。
551名無しさん@ピンキー:2007/10/07(日) 05:15:31 ID:wPGJDqiu
抱きしめたいな乙
552名無しさん@ピンキー:2007/10/07(日) 09:38:07 ID:/NFgLnKq
メディック! メディ〜ック!
ケミ子さんの心の涙をちゅっちゅしてやらんか! 早く!?

せつないひとりえっち、良かったなあ。
不器用な恋心が、日の目を見る日は来るのだろうか…
本人は否定しているけど、彼女の諦めを自信に転換させるような
素敵イベント起こらないかな…無理か。
553名無しさん@ピンキー:2007/10/07(日) 19:49:49 ID:Z5WbuPrZ
これは良い恋する乙女
554名無しさん@ピンキー:2007/10/07(日) 20:38:38 ID:a6r8xQEi
なんというけしからんケミ子たんか。
♂メディックともっとけしからん間柄になったらけしからんのでぜひやりなさい。
555名無しさん@ピンキー:2007/10/08(月) 02:00:36 ID:nr7rAdXh
でもそうすると、♂メディ(どっちだろ?)×赤目ケミになっちまうような。

…抵抗とか感じなくなってきた俺やべぇwww
赤目子エロかわいいよ、もううちのリーダーの三十路赤目と交代でいいよ
556名無しさん@ピンキー:2007/10/08(月) 20:06:07 ID:gIzzWnLM
535だがコメントありがとうありがとうありがとう。優しいな、このスレの住人…
投下とか初めてだもんだから、ついでに路線こんなんだがいいかねという前振りと、
なんか前文が長くなっちゃったんだぜーという云い訳ついでにちょっと落としてみる。
ワクテカしてくれて申し訳ないが、エロは待て次回!だ。すまん…


・やったりやらなかったりする人々
 イノリ:ショタパラ(見た目は)。ふたなり。ぼくっこ(っていうのかこの場合も?
 アール:青ソド。男。チャラい。ハタチくらい。イノリが惚れちゃうよ。
 他の名前:書き割りだと思ってくれて構わない。

名前が無いとどうにも乗りづらい性分のため、そこらは勘弁。
>>542氏のコメントになるほどと思ってしまったが為、イノリの中身(心的な男女の強さのそれ)については、
君は女性的な心にアレでもいいし、男性的な心にソレと思い浮かべても良い、の様に…書けていたらいいんだが。
あと若干>>536氏のインスパイアがあることは秘密だ。

つか緊張するんだぜ畜生…
557君の隣で (1/3):2007/10/08(月) 20:07:49 ID:gIzzWnLM
ガシャガシャと金属音を鳴らしながら全ての装具を外し終え、漸く、イノリははぁと大きく息を吐いた。
第三層、目を射抜かれる様な鮮らかな蒼を纏ったその場所は、二層の熱気と湿気に比べればまだ、気候と
しては過ごしやすい物ではあったけれど、蟻の巣を越えた先に広がっていた、驚く程の水を湛えた地底湖
―――そう表現するのが果たして正しいのかは判らないが―――を眼前にしての戦闘と探索は、金属鎧と
鎧下との隙間に、じわりとした湿気を蓄えるには十分過ぎた。
―――まだ暫く我慢しないとならないなあ…。
じわりと、粘ついている首筋と二の腕とをさすりながら、もう一度、イノリは溜息を吐く。
エトリアを根城に世界樹に挑み続ける各ギルドの人間は、大概この《長鳴鶏》を定宿とするのが常だが、
部屋は好きに選べるという物ではなかった。全く崩れることを知らなそうな作り笑いを常に浮かべている
フロアマネージャーが、彼らの力量から、部屋のランクを自動的に振り分けているという。
既に第四層に足を踏み入れているギルドの人間も増えてきた今、B13辺りで蹈鞴を踏んでいる自分達には、
風呂付きの部屋なんて、勿論夢のまた夢だった。

―――それでも、個室になっただけ、楽にはなったけど…
ゆるめの、しかし生地だけは厚い部屋着に身を包んで、着替えとタオルを持ち、イノリは部屋を出た。
もう夜も遅い。世界樹の探索に明かりはそう必要ないから、夜遅くまで潜って帰ってくるのもいないでは
無かったが、それでもこの時間ともなれば、大人しく睡眠を取る者が殆どで、だから部屋と部屋とを繋ぐ
廊下も、そして目的地だった共同浴場にも、これといった人気は無かった。
―――よかった。
今度の溜息は安堵のそれだ。手早く衣服を脱ぎ畳んでまとめ、いつもの逡巡の後にタオルを腰だけに巻き、
イノリは洗い場に向かった。湯桶に汲んだ湯を大雑把に頭から掛け流し、軽く汗を流してから、大浴槽に
沈む。一人きりだというのに、浴槽の端の方で足を抱えて小さくなる。だってもし、今誰か来たら。
腹の底から恐怖感がやってくる。大丈夫だ、今までだって大丈夫だったと脳裏で呟きながら、必死で頭を
切り替えようとする。しかし。
―――なんで、ぼくだけ…
奥歯をかみしめる。湯に深く沈みながら、自分の体を呪う。
―――どっちも、ぼくには、…必要ないのに。
ぎゅう、とより小さくなる様に抱きしめた自分の体。―――両性の特徴を持って生まれてしまった、自分。
同い年の女の様に、柔らかな体つきにはなれず、かといって男のそれの様な筋肉も付かず。
胸板というには薄すぎ、しかし乳房というにはふくらみのない胸。
そして下半身には、大きくはないものの、ペニスと、そして、その下にヴァギナと。
―――考えるな。余計なことなんだから。大体、ここで誰もぼくのことなんて知らないし気にしないだろうし…
ループに陥りそうになる思考を、物理的に頭を振ることで追いやろうとする。髪に滴っていた水滴が落ち、
ぱちゃぱちゃと水面を叩く。
「…ぼくだって、ふつうに…」
「よぅ。なんだお前、ちゃんと普通に風呂入るんじゃねえか」
やっぱりなあ当たり前だよなあと零しながら湯をかき分けイノリの左脇に腰を下ろした男は、イノリと同じ
ギルド同じパーティとして共に潜るソードマン、アールだ。
女性用の浴場が使えない(少なくとも、裸体になったら男性と思われる方が多いのだから)事等から、辻褄
合わせの面倒臭さも相まって、イノリは一応パーティでは男性で通していたし、風呂だって男性用を使うの
だから、ここにアールが居ること自体は特におかしくはない。おかしくはないが。
558君の隣で (2/3):2007/10/08(月) 20:10:16 ID:gIzzWnLM
一つ前末尾のコピペまつがったー!(恥
心の目で、「ぼくだってふつうに」の後からだと見てくれ…orz

-----
「…ぼくだって、ふつうに…」
「何が普通だって?」
小さく漏れた声を捕まえられたことにぎょっとして、イノリは慌てて顔を上げた。
そしてその相手を見て、更にイノリの目は見開かれる。
「あ、アール、さん?」
「よぅ。なんだお前、ちゃんと普通に風呂入るんじゃねえか」
やっぱりなあ当たり前だよなあと零しながら湯をかき分けイノリの左脇に腰を下ろした男は、イノリと同じ
ギルド同じパーティとして共に潜るソードマン、アールだ。
女性用の浴場が使えない(少なくとも、裸体になったら男性と思われる方が多いのだから)事等から、辻褄
合わせの面倒臭さも相まって、イノリは一応パーティでは男性で通していたし、風呂だって男性用を使うの
だから、ここにアールが居ること自体は特におかしくはない。おかしくはないが。
「ふ、普通にって、な、っにが、ですか?」
思考に気を取られすぎて人が入ってきたことに気付かなかったこと、その上それがどこぞへ出かけていった
筈のアールだった事、さらには訊ねられた内容と、その全てがイノリを混乱させ、どうしても吃ってしまう。
「ん、エドがお前風呂場で見かけた事ねぇっつってたからさ、実はあのおとなしー顔して女湯のぞきが趣味
だったりいやいやあの顔だから誤魔化して女湯入ってんじゃねとか、実は女遊び激しくって俺みたいに余所
行っちゃうんじゃねーのとか、まぁ色々」
「のぞっ、ちょ、え!?」
会わないのは当たり前だ。少なくとも同じパーティの人間と風呂の時間が合わない様に、かなり気を配って
いたのだから。だからってまさか、同じパーティの人間に、そんな風に噂されていただなんて。
「しませんよ! そんなこと! アールさんじゃあるまいし!」
「あるまいしって酷ぇな、俺だって覗きなんかしねえよ。それよかホントの女の子抱いた方がいいじゃん」
「抱っ…」
「あーでも、エドとかやってそうだよなー。あのメガネ、口ばっか慇懃だけど実はムッツリじゃねぇんかと
思うんだよな俺。つかメディックならではの薬プレイとかさ。何かねぇかな、そういうのさ」
アールの軽口にもうイノリは何を言って良いか言葉にならず、ぱくぱくと口だけが空いている様な状態だ。
と、茹で蛸みたいな状態のイノリをにやりと見やって、アールが言った。
「…お前やっぱ、こういう話って全然ダメ?」
「だっ、ど、だめ、とか、そういう、あの」
そっかー純情だな少年ーとかなんとか勝手に納得して、アールはざぶざぶと顔を洗い出した。イノリは心を
落ち着かせようと必死に、とりあえず深呼吸を繰り返す。
4・5度繰り返して漸く心臓が落ち着いてきたところで「イノリさあ」また、アールに声を掛けられた。
「なん、ですか」
「普段何してんの?」
思わず、正面向いていた顔を曲げ、アールの表情を確認した。
「…訊いて、どうするんです?」
「なんだよ、気易い世間話ってやつだろうが。普段お前とそんなに話しねぇし」
確かにそうだった。アールとイノリはふたりだけの前衛だけれど、アールが喋る相手は大体、メディックで
リーダーのエドか、さもなきゃ女性陣に向けた軽口で、探索や戦術の事以外で喋ることは滅多になかった。
「別に…あんまりなにもしてないです。鎧の整備とか…トレーニングとか」
「トレーニング? してんの、お前」
驚いた顔のアールと目が合って、何故かイノリは少し下がった。
「してんの、って」
「だってよ」
「ひゃ!?」
ぞんざいに動いたアールの手が、イノリの腕を取った。アールの右手はイノリの肘に、そして左手は手首を
捕らえて、太いとも細いとも言い難いイノリの左腕全体がしげしげと眺められる。
「うわ、近くで見るとホント細ぇの」
「ちょっと、やめ」
アールの手は多分、無骨と表現するのが一番いいに違いなかった。指の太さはさほどでは無いが、普段剣を
握りしめている所為か、指先まで太く、皮が固い。一方のイノリはといえば、前衛で探索者とは思えない程
どちらかといえばしなやかで、柔らかさを感じられる指だ。
559君の隣で (3/3):2007/10/08(月) 20:11:19 ID:gIzzWnLM
「これで普段盾だの剣だの握りしめてんの? よくすっぽ抜けねぇな」
「あの、アールさんってば」
「腕こんなだしなあ。お前何食ってんの?」
並んで出されたアールの腕に目を奪われる。太くて筋肉質で力強さが感じられて、所々に這う筋状の傷跡が、
湯の温度で薄く色づいていて―――何故か、これ以上見ていちゃいけない気がして、慌てて俯いた。
「たべものは…長鳴鶏の人たちに言ってくださいよ…ぼくは…」
「傷跡もねぇのな、あんまり。何で?」
イノリの呟きなんか全く聞いちゃいないのか、アールに新たな疑問をぶつけられ、それでもイノリは律儀に
答えてやる。
「ぼく、打撲が殆どで…アールさんみたいに、懐に切り込んでいくわけじゃないし…あの」
「なに?」
「手、…はなして」
「なんで」
「なんでって、だって」
「ああ、上がるのか。悪ぃな」
自分でも理由が判って居なかった呟きに、アールが答えを出してくれた。そうだ、お風呂上がればいいんだ。
いつか右手で握りしめていたタオルを、力を緩めて垂らしながら立ち上がろうとして。
「―――は」
のぼせていたのかふらりと揺れる体にイノリは足を滑らせて、どぷん!と、大きな音を立てて頭から湯船に
潜った。
「ばっかじゃねえか―――っておい!」
大声で笑ったアールは、しかしじゃばじゃばと音を立てるだけのイノリの様子に慌てて、脇の辺りを目掛け
両腕を差し入れた。それからざぶんとごぼう抜きに持ち上げ、降ろす。
「か、っは、っごほっ!」
「大丈夫かよホント…どこのお子様だか…」
「っふ、す、ごふ、すみ、ませ…」
「なんだよお湯飲んだのか? しょうがねえなウチのパラディンさんは」
言葉とは裏腹に苦笑を浮かべながらアールが言う。やっぱり右手にタオルを握りしめたまま俯いてげほげほと
噎せ続けるイノリに、ぽつりとアールは呟いた。
「しっかし、軽いよな、お前…」
何故か。
その声に、アールの手のひらと腕の力強さが急に肌に感じられて。
「あ? おい大丈夫か、おま―――」
イノリは慌てて、アールの手を振り払う様に、けれど今度こそ倒れない様にバランスを取って立ち上がると、
いきおい浴槽をまたいだ。
「それじゃ、アールさん、お先に!」
「え、あ、おう」
まだ噎せそうな喉を叱咤して叫び、振り返ることなく慌てて脱衣所に駆け込んで、そこでゼンマイが切れた様に
イノリは床にしゃがみ込んだ。
頭の奥がぐるぐる回る。左の腕だけやけに熱い。かっとなった顔が火照る。
―――なんか、…なんで。そうじゃなくて。
「着替え…着替え、ないと」
口にして、のろのろと棚を頼りに立ち上がり、脱衣籠に手を掛けた。
訳のわからない動悸に、背中を押される様に。
560557-559:2007/10/08(月) 20:14:26 ID:gIzzWnLM
ていうか正確にはタイトルに「前半」とか付かなきゃならんのじゃないかとか色々思うわけですよ今となっては。
君は読みづらさを感じたらがつんと言っても良いし、がつんと言っても良い。というかその辺のさじ加減も良く判らん…
思わず等幅で文字数合わせしちゃったんだよな。一応文節区切り風にはなってると思うが。

次回、カメラさんにパラ寝室のベッドにズームインして貰う方向ですよ。主に性的な意味で。
561名無しさん@ピンキー:2007/10/08(月) 20:21:32 ID:YV5D/EBb
男性と男の子は別の生き物という真理を見た気がする。
wktk
562名無しさん@ピンキー:2007/10/08(月) 21:01:09 ID:wGeFDDlM
イノリの名字ってカグラザカとかいわね?
563557-559:2007/10/08(月) 21:16:21 ID:gIzzWnLM
見返してみると、結構今のところ男の子成分が強く見えるな。
次でちょっと補正してかんと。

>>562
すまん。なんか近い感じのネタ元があるんだろうか。
単純に、ウチのギルドがアイウエオ順ってだけなんだ…(酷い話だがw
↑レンジャー(金髪)がウでケミ(いいんちょ)がオだw
564名無しさん@ピンキー:2007/10/08(月) 23:33:32 ID:6v9+U9tz
>>563
補正しなくてもそれはそれでいいじゃない(マリー
565名無しさん@ピンキー:2007/10/09(火) 19:57:22 ID:2/IBc5oq
イノリを女の子としてよりショタと捉えた方が萌えてしまった俺がいる
566557-559:2007/10/10(水) 01:27:24 ID:RDZOfV2z
マレー

君達は目の前にある変なスイッチを、好奇心に負けて押してしまったのか…
(そしてどうやら俺がスイッチ作った人間らしいが
なんとか明日までには性的な成分を透過できるようにがんがってみるよ。
そのスイッチで起動した部分がどうなるのか、俺にも判らんが。
567557-559:2007/10/10(水) 15:41:16 ID:QEwz5xFm
そんなわけで何とかここまでこぎ着けたがあのなんだ。
普段書かないって事はつまり、勢いがないとダメなんだ! 先に進まないんだよ!
というわけで推敲してる余裕ほぼなし。濃そうで酷くぬるい。そして短い。ダメだ。
エロエロに持って行くのってマジで難しい。先達や今までの神達をあがめ奉るよ俺…
568君の隣で 2(1/3):2007/10/10(水) 15:41:52 ID:QEwz5xFm
どうやって部屋まで戻ってきたのか、良く覚えていない。
頭の奥の方で、そういえばお湯で流したきりで石鹸とか使ってないなあなんてぼんやりした思考が有るような
気もするけれど、今イノリの心を占めているのは、ただ一つ。
「…ちがう。だめだ。勘違いだよ。…おかしいもの」
アールが。アールが触れた部分が。
左腕と、支えられた脇の下の部分とが、何故か今でもあの熱を伝えている気がする。
扉に鍵を掛け、ふらふらした足取りのまま、ぼすんとベッドに倒れ込んだ。
「ぼく…ぼくは、だめ、なんだから…っ」
平素から。
だれかに好意を持って、それに身を委ねてはいけないものだと、ずっと思ってきた。
男になりきれず、女になりきれず、どちらでもない奇怪なイキモノとしてあるのだから、そんなこと思っては
いけないのだと、イノリは強く強く思ってきた。だから、自分がそういう何かを感じる時は『勘違いだ』と、
そう言い聞かせている。何かの反射の様に。
イノリは親の顔を知らない。多分死別でなく捨てられたのだと思っている。
育った箱の中ですら、イノリは誰からも距離を置かれていたし、またそれが当然なのだとイノリ自身が思って
いた。だって、親にすら距離を置かれたのだから、他人なら尚更だと。
そういった全てが、イノリの心を、緩く緩くねじ曲げて、育てていったのだ。
「ぅぁ…」
横になったまま、イノリはきゅうと体を縮めた。生々しく思い出されるアールの熱が、イノリの体の隅々まで
伝播していく。腕から首筋、脇から腹部、耳の裏、背筋、脹脛、爪先、―――下腹の。
「ゃだ。ちがう。ちがうってばぁ…」
イノリにとって、そこにあるもの達は一番忌避する器官だった。一人で抱えてしまっている、陰陽二つのそれ。
けれど今、アールの熱がじわりじわりとイノリの女の部分を苛んで、そして釣られるように、男の部分が首を
もたげようとしている。
イノリは、性的な快感を得るためにそこに触れたことが無い。恐怖も勿論有るけれど、イノリにとってはそれ
以前に、存在と行為が全て、あっては(しては)ならない事だった。
けれど今、誤魔化そうと小さく身動ぎをしてみれば、一層その存在が脳裏を占める。心も締め付けられる。
「ひ、ぅ」
漏れた声に、思わず耳をふさぎたくなる。でも動いたらまた何か―――取り返しが付かない事になってしまい
そうで、イノリは代わりに、思い切り目を瞑った。
はふはふと小刻みな呼吸を繰り返して、イノリは必死に熱を逸らそうとする。今迄にそういう気持ちになった
ことが無いわけでもなかった。そしてそれらは、こうやって呼吸に集中して全ての思考を追いやってしまえば
済むだけのものだった。
けれど。

―――てのひら。
実際に触れられ捕まれて。

―――からだが。きずもいっぱいあって。
視界に収まったその体躯が。

―――ぼく、ぼくもみられて。
普段殆ど意識したことのない奇妙な感覚と。
569君の隣で 2(2/3):2007/10/10(水) 15:42:58 ID:QEwz5xFm
《んじゃ、明日6時でいいんだよな? 長鳴鶏のロビーで》
《またですか。潜った後だというのに君もよくよく体力が保ちますよね。尊敬しますよ、ある意味で》
《そういうエドも、実は色々手出してんじゃねぇの?》
《想像だけならご勝手に》

思い出したエドとアールの会話。それを呆れて、けれど面白そうに眺めているウナとオミット。その4人より
少し外側で眺めていた自分。つい数時間前、夜の帳が落ち始めたベルダの広場で分かれた時のものだ。

―――でかけるって。いつもみたいに。
―――あのてのひらが。からだが。ぜんぶ。ぜんぶほかのひとに。ぼくじゃ、ないひとに。
―――しゃべって、わらって、…さわって。

「…ゃ、あ。ぃや、…ゃだ」

漏れた呟きに、全部が持って行かれた気がした。ひたすら避けてきた人との接触。その垣根を越えて、そして
触れて、触れられてしまったアール。
イノリが思い出すアールの顔は、全てが笑顔だ。自分に向けられたものもある。数は、少ないけれど。
彼に。彼なら。

―――ほかのひとに、なんて。

片隅で。勘違いだと、そんな感情はまやかしだと囁く声があるのは解る。けれど解っても止められるものでは
なかった。
アールが、誰かに。誰かが、自分に。そのどちらも嫌だった。彼がいい。アールだけがいい。あの手。大きく
力強いあの手のひら、指先で。

―――ふれられたら。

イノリはずりずりとベッドの上を這った。夜着やシーツに擦られて肌が粟立つ。けれど、もうイノリはそれを
止めない。止めようと思えない。むしろ、もっともっとと欲している。ベッドの中央、顔だけ背け俯せになり、
尻だけ持ち上げた。背がしなって、体重が肩口と首に掛かる。
ふ、ふと熱の籠もった息を吐きながら、ゆるゆると膝を開いた。そこに溜まっていた熱が冷やされ、ふるりと
身体を震わせる。醜いと思っていた感情と、ひんやりした水気のある布が股間に張り付く感触と、不快な筈の
それらですら今は心地良い。
イノリの全てが、その先を求めるだけの肉になっている。
―――さ、わる、んだ。
アレに。アソコに。熱に浮かされたまま、そろそろと右手を伸ばした。短パンのゴムをくぐり抜けて(その時
腹に手が触れた事にすらおののいて)、張り詰めたそれに、布越しに触れた。
「ン!?」
たったそれだけの事で、もう身体が跳ねそうだった。腰骨の奥に溜まる疼きが、そこへの刺激を欲している。
けれど、イノリは痺れ始めた頭の中で、その甘いささやきを振り切った。
―――ちがう。こっち、じゃ。だって。
アールが。あの手が触れる筈なのは。
570君の隣で 2(3/3):2007/10/10(水) 15:43:39 ID:QEwz5xFm
「くぅ、ン!」
勝手に鳴き声が漏れた。まだ指の腹で布越しにひだのある辺りを縦に撫でさすっているだけだ。それでも今の
イノリには十分すぎた。この先に待つのは、未知の感覚。向かってはいけないと戒めてきた道。
―――こえ。こえ。でちゃ。
口をふさぐ物を探して、イノリはうっすらと目蓋を開いた。風邪をひいた時の様に視界が潤んでいる。いや、
恐らくそれ以上に。目で探しながらも、右手はゆるゆると自分を責めている。
それ以上頭を他のことに使うのすらもどかしくて、イノリは口を開け、顔の下のシーツをはんだ。はむはむと
唇と歯を動かして、なるたけ含む。これで、いい。
そう思った瞬間、自分に遠慮が無くなった。
「ふー、ぅ、ん、ぅう! ン! ンう!」
人差し指の腹だけでは満足できなくなり、中指も添えるようになった。くぼみを弄る度ぴくぴくと動く身体が、
胸元に新たな感覚を呼んだ。夜着が擦れているのだと実感するより先に、身体が正直に従った。ベッドがキシ
キシと音を立てる。
程なく、イノリの股間からちゅくちゅくと音が鳴り始めた。下穿きの布越しにもじわりと水気を感じられて、
左手も伸ばして股裾から指を差し入れた。直接触る。ぬめる。擦れて、指先が浅く、つぷりと飲み込まれる。
しなやかでやわらかな、蜜壺。
「んぅ!?」
イノリがそこの快感を感じるより先に反応したのは、そのすぐ上の器官だった。両の手が入って余裕の出来た
空間で、むくむくと首をもたげていく。
本来であれば、それは、そこに収まる器官だ。
「ん、ぁ、ああ。やぁ…!」
イノリの両目から、ぽろぽろと涙が落ち始めた。これが。こんなものもぼくにはあるから。
快感だけを追っていた意識が、急に現実に引き戻される。もし。もしこんな物が、なかったら。
もしイノリが男としてだけの存在だったら。ひょっとしたら、今のエドの位置で、アールと喋っていられたの
かもしれない。友情とか信頼とかそういうつながりで、彼の側に。こんな気持ち、微塵も持たずに。
イノリが女としてだけの存在だったら。アールがウナやオミットにする様に、軽口を叩かれて、ちょっとした
ちょっかいを出されたりして。けれどそこに、何の躊躇も懺悔も必要なく、ただそこにいられたかもしれない。
なのに。自分は。ほんとうの自分は。
こんな。こんな中途半端で、醜い。
「う、ン、ふぁ、ぁ、あ!」
顔をシーツに押しつけた。左手だけでは足らなくなって、右手も下着の中に差し入れた。溜まらずにペニスを
擦り立てた。育ってもイノリの大して大きくもない手のひらに収まるけれど、それはただの女にはない物だ。
そして左手は、男が決して持ち得ない秘所を責め続ける。
意識が、泥沼に飲み込まれるように、ぐちゃぐちゃになっていく。暗澹と。
「んあ、ぃやぁ、やぁ、らめ」
下腹の、前と後ろでぐるぐると渦巻く疼きが高まる。右手の先で、ゆるんだ皮でにちにちと幹を擦り立てる。
左手指でひだをかきわけぐちぐちと練り指先を潜り込ませる。どちらも液体でまみれて、水音を響かせる。
―――やだ。もうやだ。なんで。どうして。もう、いや…!
心は嫌悪で占められて、身体は快感で占められて。どうしようもなくてイノリは泣き続ける。鳴き叫ぶ。
「や、あ、ぁ、ぁあ、ア!」
右手で脈動を、左手で痙攣を、両手に飛沫を感じて。
「っう、ふあ、あ、…っも、やだ。やだ。やだぁ…!」
支える力もなくして腰が落ちても、イノリはただただ、涙を流し続けた。
571568-570:2007/10/10(水) 15:44:44 ID:QEwz5xFm
取り敢えず後のことは知らん! 俺は頭を冷やす!



皆のスイッチの行方は、ちょっと気になるんだが。
572名無しさん@ピンキー:2007/10/11(木) 00:53:50 ID:XWRqL39X
>>571
GJ、いかにもふたなりらしくて良い(´д`*)

が、肉体的コンプレックス+ひとりえちで、直前の投下作品と被るのが気に掛かる。
>>535の後に>>544が来てるんだから不可抗力だったのかも知れんが、
それだけ喋るのなら一言くらい触れておこうぜ?
573571:2007/10/11(木) 01:52:19 ID:UgfVlI1U
>>572
それもそうだ。というか然るべきだった。
テンパリ過ぎてダメになるいい見本を晒したよ。
そういうわけで、やっぱり暫く頭冷やしてくるわ。
気が向いたらソドとちゅっちゅさせてやれたらいいなあと思うよ。

しかし赤目ケミさんとメディ氏の行く末も気になるわけだが。
574名無しさん@ピンキー:2007/10/11(木) 03:40:32 ID:o+ArcmW9
え?パラの身体に興味津々のソードマンに色々弄くられながらのエロという本編があるんじゃないの?
おまえ…!


頭なんか冷やしてる場合じゃないだろう!熱くなれ!燃えろ!燃やせ!



か、勘違いしないでよね!応援なんてしてないんだから!
俺に新たな属性を目覚めさせた責任を取って貰うだけなんだからね!
575名無しさん@ピンキー:2007/10/11(木) 05:06:54 ID:F0+vXvdz
>>574
よう、俺

ふた属性は前からあったが。いのりんばんにゃいさせてやっておくれよ。
な、>>571
赤目ケミ子の方のお話もwktkしながら待ってるぜ。
それぞれの熱い一夜を、たぎった情熱を待ってるぜ。
576名無しさん@ピンキー:2007/10/12(金) 01:04:00 ID:xMYpfuNO
ここってエロ以外も投下ぉkなの?
577名無しさん@ピンキー:2007/10/12(金) 08:47:29 ID:e3pD5IUp
君はキャラスレに行ってもいいし、あちらに(一応)付属して作られた
したらばに行くことも出来る。
無論、「直接のエロ描写はないけれどこのスレがふさわしい」と
判断するならばここに投下してもいい。
578544:2007/10/12(金) 17:16:10 ID:tiTcjK4U
コメントくれた人ありがとう、やっぱこのスレは優しいな。
もっと叱られるか、良くてイロモノ扱い→スルーだと思ってたよ。

しかし先の投下は見切り発車というか、前後がまとまらなくて腐らせていたSSから
アレな場面だけを抜き取ってきたものなんだ……
今更まとめる自信もないので、すまないが続きはないものとして考えて頂きたい。

あと>>573、なんか被っちゃって気に食わないので以下>>574と同文。
579名無しさん@ピンキー:2007/10/13(土) 21:36:31 ID:2tIE0o4r
>>574
やあ、俺

>>578のと>>573のは、テーマ共通の創作合戦みたいで面白かった
それはそういうものとして、それでいいんじゃね?よくわからんけども

なにがいいたいかというと、やはり>>574と同文だ
580名無しさん@ピンキー:2007/10/15(月) 21:04:31 ID:T2K78w/I
5日クエストオワタ。
途中泉でキャッキャウフフのカプール2組と一人膝を抱えるおっさんパラの絵が浮かんだ。
581名無しさん@ピンキー:2007/10/15(月) 21:35:24 ID:GiYcyhnf
>>580
おっさんパラが泉の精とキャッキャウフフ






する夢を見た所を幻視した。
582名無しさん@ピンキー:2007/10/15(月) 23:27:12 ID:PlCi6CmE
パパディン言われつつ素人童貞なおっさんカワイソス
っていうイメージだな自分は
583名無しさん@ピンキー:2007/10/15(月) 23:43:34 ID:A63/LETT
なんか出来たので置いていきます。
組み合わせ的には保管庫に既出が埋まっている気がしないでもありませんが、そこは中身でなんとか。
長い上に読みづらいかもしれません。
584名無しさん@ピンキー:2007/10/15(月) 23:47:17 ID:A63/LETT
 カースメーカーの術は邪法である。
 エトリアに初めて呪言が伝わってからの共通認識であったが、そう呼ばれる理由は二つあった。
 ひとつは、その術が自由であるべき身体と精神を縛り崩し、その操作を儘ならぬようにしてしまう呪いに類するもののためである。
 そしてもうひとつは、その習得方法による。
 カースメーカーにとって異郷であるエトリアにおいて、正しい修練法が伝わる以前には、呪言の力を手にするために様々な試みがあった。
 運の悪いことに幾多の試行錯誤の果てに呪言の力を手にしたのは、呪言の名に相応しい呪われた修練法だった。
 精神と肉体を限界まで苛み、己の苦痛によって呪いを生み出すそれは、もはや修練などではなかった。
 下層階級から無理矢理連れてこられる修練生のほとんどは、ただ一瞬の安らぎすら与えられない拷問に生き残ることはできず、
 生き残ったとしても術は完全ではなく、傷ついた心身は長くはなかった。
 カースメーカーの正統な修練法が伝えられた今でも、その「もっともらしさ」から、誤った修練法が深く根を張ってしまっている。

 ある冒険者ギルドが町はずれで見つけた行き倒れは、そんな地獄から運よく逃げ出してきたカースメーカーの卵だった。

 彼女は、ずっと死んでしまいたいと思っていた。
 カースメーカーの修練では、死こそがただひとつ与えられた安らぎである。
 だが明かりすら満足にない冷たく暗い地下では、不具の苦痛を呪いとするために両手足は鎖で縛められ、
 舌を噛む口さえも猿轡に遮られ、彼女はただ拷問によって衰弱し死んでいく「隣の誰か」を、羨望の眼差しで目に映すに過ぎなかった。
 自分がカースメーカーになれるなどとは露ほども思わなかった。ただ自分も弱り果てて終焉が訪れることを願っていた矢先、千載一遇の好機が降って湧いた。
 どうしてうまくいったかはわからない。
 たまたま彼女の足の鎖が外れていて、たまたま扉の鍵が緩んでいて、たまたま彼女を咎める者が誰もいなかった、ただそれだけのことである。
 ともかく、彼女は地獄から逃げ出した。そして行き着いた先は、苦痛を与えられることはなくとも、今までと変わらず絶望がたゆたう世界だった。


 カースメーカーを拾ったのは、ギルドで一番の新参である若いブシドーだった。
 ブシドー本国の生まれであるらしい彼は、エトリア人のブシドーと何かが違っていた。
 何が違うのかは彼の生来の無口もあって語られることはなかったが、戦の場で彼と武技を競うソードマンの娘が、ある時言ったことがある。
 あいつは自分の命を何とも思ってない、と。
 その言葉を裏付けるかのように、彼は鎧すら纏わず平然と蟷螂の腕に潜り込み、猛る猪の頭に突きを見舞う。
 一旦剣を抜けば、必ず敵を殺す。叶わぬ場合は、躊躇の間もなく死ぬ。剣技などではなく、生き様として四肢に染みついているようだった。
 捨て身はあくまで剣の駆け引きでのことと割り切っているエトリアのブシドーには、ついに追いつけない境地であろう。
 だがそれ以上に周囲の肝を冷やさせるのは、命を賭け金に、己の剣を試すかのようなところだった。
 冷気と尾によって深手を負いながらもコロトラングルの背に飛び乗って頭部を刺し貫き、敵の絶命と同時に昏倒した。
 その時はどう考えても弓と術式に任せる場面であったにも関わらず、彼は真先に剣を抜いた。
 そして、落ち込んだ死の淵から、またも帰ってきた。
 必ず敵を殺し、己は決して死なず、平素は全くの無口であるがゆえに、彼の存在は底知れないものとして怖れられていた。
 町中であろうとも、絡んできた酔客や暴漢を、何の感慨も見せず等しく一太刀で絶命させる彼に対して、
 本国で百人を斬り殺したがために故郷を追われたのだという噂が流れていた。

 だから、カースメーカーが己の死刑執行人に恩人を選ぶのは、当然の発想だったのかもしれない。
585名無しさん@ピンキー:2007/10/15(月) 23:47:59 ID:A63/LETT
 修練の名を借りた拷問によって弱り切っていた体は、日常生活にさえ支障をきたすほどに衰えており、味覚や嗅覚は麻痺しきり、
 手足の感覚さえ朧げで、肉体の平衡を忘れてしまった精神は夜毎に失った感覚を取り戻すべく、彼女の意思に反した努力を重ね始めた。
 一度は彼女の命を奪うものとして拒絶したはずの拷問の記憶は、彼女の生涯において唯一の感覚の記憶と成り果ててしまっている。
 毎夜、彼女の生理機能は夢の中で記憶を再現し、失われた感覚を取り戻そうと努めた。
 逃げ出して一週間経つ頃には、彼女は蘇った唯一の感覚――苦痛に取り巻かれ、朦朧とした意識の中でもはや逃げ場などないことを悟った。
 ギルドの人間は、決して悪人ではなかった。むしろ冒険者に珍しい裏のなさで彼女に接したが、その気遣いが彼女の心を開くことはなかった。
 人懐っこいバードの少年が、頻繁に調子の外れた歌声を披露したが、彼女は聞き流した。
 少年に対するべき表情を知らないこともあった。
 だがそれ以上に、カースメーカーの法衣より体に馴染んでしまった苦しみは、誰にも癒すことはできない。
 彼女は、また死んでしまいたいと願うようになった。


 その日からカースメーカーはブシドーの後をついて回るようになった。
 衰弱した体力で全身に疼く苦痛と傷痕を背負いながら歩くのは耐えがたいものだったが、彼女は構わなかった。
 ブシドーもまた、彼女がついてくることも、疲れ果てて離れることも、一切構うことはなかった。
 彼と彼女は無言であった。
 独特な呪言の発声法と、苦悶の叫びによって喉を嗄らしてしまった彼女には、意味を持った長い言葉を発することは困難を伴った。
 しかし彼女には、声に依らずともこのブシドーは願いを汲み取ってくれているという確信があった。
 百人を斬ったというブシドーである。こうして共に歩いていれば、いつか彼は自分を一太刀で死に至らしめてくれるだろう、と考えていた。

 噂の人斬りと、邪術の使い手の二人組である。
 エトリアの町からは疫病神のように忌み嫌われたが、カースメーカーはブシドーの歩調に合わせられるようになっていくにつれて
 彼の行動を意識するようになっていった。
 悪意を持って投げつけられる石や酒瓶は、ブシドーの剣によって、その破片であろうとも二人の体に触れることはなく、
 目の前にわざわざ立ち塞がる粗暴な冒険者は、拳を振り上げた瞬間に、絶妙な太刀筋によって容赦なく葬られていった。
 そのくせ突然ぶちまけられた籠いっぱいの林檎は一つも避けようとせず、青い顔でへたり込む青果店の男の子に対して
 エトリアで忌避される殺人鬼は一瞥を投げかけただけで通り過ぎた。
 執政院が彼を捨て置くのは、巷間で囁かれるような院の怠慢でも衛兵の質の問題でもなく、彼が敵以外に剣を抜くことがないためであった。
 彼女は、おそらくついて歩くだけでは、彼は自分を斬ってはくれないだろう、と結論した。


 彼女の心の中に、いつしか苦しみとは違う感覚が芽生えていた。
 夜毎に見る、身体を引き裂かれるような過去の記憶も、その柔らかい感覚の芽を思うと耐えられるような気がした。
 まどろんでは悪夢に飛び起きることを繰り返していた過去も、今は遠い。
 浅い眠りながらも夜中に目覚めることはなくなり、起きると真先にブシドーの元に行き、一言も交わさずにただ並んで歩く。
 彼が一つ所に留まる時は、彼女は座って待っていた。
 死への期待は、もはや彼について歩く言い訳でしかない。
 待つのも歩くのも、何時間であろうと気にはならなかった。新たに生まれた未知の感覚が、彼女の苦痛を和らげてくれている。
 ただ、その感覚の萌芽は、ブシドーが樹海へ潜って行ってしまった時だけは、かつてないほどに彼女を苛んだ。
 肉体を挽かれる時の押し潰されるような恐怖とは違った。空虚となってしまった胸の内がひどく疼く痛みであった。
 放っておけば、胸中の虚ろに呑み込まれて、自分の存在が消え果ててしまうかのような恐ろしさに変わった。
 過去に味わったことのない苦しみであるそれが、一体何なのか知る術がないことが、彼女にとって最も苦しいことだった。
 そして彼が樹海へ旅立った2日を苦しみ抜き、帰ってきたブシドーの姿を見たときに、胸の空虚は再び安らぎを生み出す感覚の芽に戻ることを知った。
 2日分の恐れは、その再会で癒された。だが、彼がまた樹海に赴けば、この安らぎは心の平衡を微塵に砕く虚ろに裏返ることも想像がついた。
 彼が無事に帰って来ないかもしれない恐怖には、もう耐えられないだろう。
 彼女は、死んでしまおうと思った。
586名無しさん@ピンキー:2007/10/15(月) 23:49:29 ID:A63/LETT
 冒険に出ない日は、ブシドーは樹海入り口で剣を振る。
 広い場所に出れば思うさま剣を振ることが出来る上、木々の生い茂った場所へ行けば狭い場所での太刀筋の鍛錬になるのだという。
 その日はたまたま稽古が深夜に及んだ。
 カースメーカーは、やはりついて歩いた。日が落ちた時、一度だけブシドーが視線を寄こしたが、彼女は構わず彼の足に従った。
 全身にうっすらと浮かんだ汗をそのままに、ブシドーは振り抜いて構え直した剣の切っ先を虚空に据える。
 カースメーカーは、それが残心という名だとは知らないまでも、剣を納めるための最後の確認の動作であることを理解していた。
 今まではブシドーが身支度を終えるまで動かなかった彼女だったが、その日は自ら彼が剣を納める前に立ち上がった。

 命ず

 数週ぶりの発声は、かなりかすれていた。
 それでも意味が通れば言霊は力を持つ。稽古の疲労の不意を衝いた呪言はブシドーの精神の隙に滑りこみ、厳重に縛り上げる。
 その様子を見ながら、彼女はかつて刻みつけられたとおりの呪言の音節を、意味が通るように滅茶苦茶に組み合わせ、喉から押し出す。

 我を・喰ら・え

 未熟で不完全であっても、一度精神に食らいついた呪言は魂に染み透り、行動を蝕む。
 命令はひとつ。いつも彼が敵にするような、一太刀での斬殺。
 死に恐れはない。樹海に赴いた彼を待ち続けながら、身体の内側から消えてなくなってしまうよりは良い。
 だが呪言を受けてなお、剣を彼女へ向けまいと抵抗を見せた彼の姿に、彼女は己の命すらどうにもならない弱さを心底嫌悪した。
 ブシドーの抵抗は予期した以上だった。もっとも、それ以前に彼女は呪言さえかければすぐに効果が表れるものだと思っていた。
 甘い見通しに反しての抵抗は、弱い彼女に多大な負担を強いる。
 呪言に効果を発揮させ続けるためには、呪いを込めた言葉を謳い続けなければならない。
 それだけ長い時間精神力を集中し続けるのは――そもそも、彼女は実際に呪言をかけること自体が初めての経験だった。
 いつしか集中が途切れ意識が霞んだ時、足の力が萎え、仰向けに倒れ込んだ。
 慌てて上体を起こし、呪言を続けようとして、彼女は腰から下に感じる冷えた空気に気がついた。
 拘束衣に似た布の裾から青白い足が付け根まで剥き出しになり、まだ熟していない股間の筋が露わになる。
 忘れていた恥じらいの感情が頬に色を添える。その血の熱さが彼女を戸惑わせた。
 薄く影を描き出す星明かりと、白い肌と青い闇のコントラストは、幼い彼女の姿に蠱惑的な淫靡さを彩った。

 ある圧力に耐え続けている者に別の圧力を加えると、その忍耐はたやすく折れる。
 精神への圧力を必死で耐えていたブシドーの心に僅かに影を差した性欲は、破壊衝動と非常に近しい間柄である。
 呪言によって強烈に方向付けさせられた殺傷本能が、かすかな欲望に進むべき捌け口を見出した。
 命令は下っている。曰く、「我を喰らえ」と。
 彼のシルエットに本能的な恐怖を抱いた彼女の表情すら、食欲を掻き立てる芳しい香辛料でしかなかった。
587名無しさん@ピンキー:2007/10/15(月) 23:50:09 ID:A63/LETT
 傲然と伸ばされた腕によって、彼女は顎を捕らえられ、地面に押し付けられる。
 抵抗など、思いつきもしなかった。腕は体の両脇で地面を掴み、足は膝の間に割って入られたために完全に委縮していた。
 ただ一本の腕に押さえ込まれる彼女の法衣の下に、皮膚の厚くがさがさした手のひらが乱暴に潜り込んだ。
 手はあばらをなぞり、腹部を手のひら全体で撫でると指を立てて臍の周に円を描いた。
 彼の手が古傷に触れる度、彼女の意識はありもしない痛みを訴えた。
 指は臍の周りを離れ、下腹部を通って淡い陰毛を横切りながら股間へ向かっていく。
 次第に迫ってくる指の軌道は刃物で切り開かれるも同然だった。
 まともに出るはずのない声を必死に噛み殺し、その感触に耐えた。
 ふいに指の感触が消え、戸惑った直後に膣口に指が突き立てられた。
 彼女は、乾いた声が喉を突き破ろうとした音を聞いた。
 今までの何よりも激しい痛み――その実、かつて彼女が味わった修練に比べればどうということもない指の一突きだったのだが――が、
 彼女の精神にひびを入れる。
 指が引き抜かれ、彼女を片腕で押さえたまま男が下半身の衣服を解くのが見えた。
 やがて彼女の頭を捕えていた手が離され、股間に再び指があてがわれ、もう片方の手が乳首を摘んだ。
 今度こそ、確実な痛みを伴う接触だった。
 指がゆるゆると秘裂をさする間に、もう片手が乳首をつねり上げ、押し潰し、膨らみの薄い乳房を手のひらで包みこんで強引に掴む。
 下草を握っていた彼女の手が、いつの間にか地面に爪痕を刻んでいた。
 性的な痛みに対する自衛反応として、股間が湿り気を帯びてきた時、再び指が挿し込まれた。
 先ほどより奥まで入り込んだらしく、指はそのままにちゃにちゃと湿った音を立てながら膣内を擦っていく。
 もう片方の指が乳首から離れ、彼女の口腔に侵入してきた。
 既に痛みは別の感覚へと変わっていた。肉体はその感覚を求めたが、彼女の心はその変化が例えようもなく厭わしかった。
 舌と秘肉を指で弄られながら、彼女はどうしてこうなったのだろうかと、靄のかかりつつある頭で考えていた。
 口の中は乾いていたが、指は彼女の唾液にまみれてぬらぬらと光っている。
 股間の様子はよく見えないが、湿った音が一段と大きくなった気がした。
 肉体は指を求め、精神はそれを拒んでいる。意識はとっくに夜霧がかかっている。
 このまま何も考えない方がいい状況を、彼女は知っていた。
 かつて明かりも満足にない地下の闇の中で受け続けた苦痛の日々だった。意識が直視することを止めてしまえば、あとは楽になる。
 ぼんやりと思いだしている中で、指が引き抜かれたような気がした。
588名無しさん@ピンキー:2007/10/15(月) 23:51:24 ID:A63/LETT
 そして、カースメーカーは数年ぶりの悲鳴を上げた。
 まだ未熟な膣は、陰茎の太さを受け入れかね、裂けて血をにじませた。
 それ以上に彼女を痛めつけたのが、身体の内側から引き裂かれるような痛みだった。
 処女を散らされる鋭い痛みに加え、未熟だったにも関わらず陰茎を根元までくわえこんだことにより、彼女の胎は破裂しそうになっていた。
 そんなことはお構いなしに、彼女の腰をがっちりと固定した男は、ゆっくりと陰茎で彼女の胎を抉り始めた。
 肉体を痛めつけ、苦しみを生み出す。かつての拷問と変わらない。
 しかし僅かな間であっても、その痛みから離れていた彼女には、記憶に残るそれに耐えるような「慣れ」は、もう残っていなかった。
 腰が突き入れられる度に、彼女の喉を破って霞んだ叫びが放たれた。
 突然の酷使で喉がさらに枯れていく。
 陰茎で膣肉をかき回すような円の動作は、破裂寸前の彼女の膣をさらに押し広げる。
 腰を掴み直され、男と繋がったまま体をうつ伏せに返される。
 身体を回される際に、己の内が削り取られるかのように痛み、彼女はまたうめき声を発した。
 獣のように四つん這いにさせられ、その背中一面に男の体温を感じる。男の両手が彼女の乳房を強引に掴み、こね回していた。
 耳に熱い吐息を感じる。胸の肉は男の手によって押しつぶされて形を幾通りにも変え、時折乳首が無理やり摘みあげられる。
 そして膣に陰茎が突き立つ度に、彼女の肉体には股間から断ち割られるような痛みが走り、そしてその痛みを求めるかのように我知らず腰を振っていることに
 気づいたとき、彼女の意識は音を立てて崩れていった。
 頭の後ろで小さく唸る声が聞こえると、その直後に彼女は己の中に熱い何かが注ぎ込まれていくのを感じた。
 もう一度仰向けに返され、再び膣肉を突き上げられる。
 今度は先程までの味わうような抑えた動きではなく、欲望を叩きつけるかのような激しい運動だった。
 彼女はもはや痛みも何も、よくわからなくなった。
 股間は陰茎が突き刺されるたびにぐちゃぐちゃと淫猥な音を立て、ただ何かの感覚があるとわかるだけであった。
 その感覚を求めて、彼女の腰はまだ動き続けていた。
 口腔に、今度は男の舌が差し込まれる。彼女の唾液を吸い、口内を舐め、舌を弄んだ。
 上の口も下の口も、なす術もなく塞がれている。
 もはや正体をなくしかけた意識にその姿勢がおぼろげに浮かんできた時、彼女はようやく、自分が犯されていると自覚した。
 陰茎で膣を掻き回されるたびに、苦痛と快楽で死人のような声を上げた。
 男が再び速度を増し、彼女の足を両腕で抱え込むと肩で押し上げるようにして、舌と性器を絡めたまま彼女を固定する。
 乾いた口に男の唾液が流し込まれ、喉の奥へ落ち込んでいく。
 陰茎の脈動とともに再び胎内に流し込まれる熱い体温を、彼女は哀しく思った。

 結局は死ねなかった。
 それどころか、死による解放を求めた結果与えられたのは、心の拠り所による変わらぬ苦しみだった。
 彼によって生み出された新しい感覚も、今はもうかつてないほどの大きな空虚となって、彼女の胸に穴を開いた。
 もはや死ぬことすらかなわなかった。苦しみから逃げられないのであれば、何をしても意味がない。
 このままここで、身も心も犯されつくしたまま伏せていよう。彼女はそう思った。
 空虚が、彼女を飲み込んだ。
589名無しさん@ピンキー:2007/10/15(月) 23:53:05 ID:A63/LETT



 だが、術は解ける。
 呪言によって我を失っていたブシドーは、己の仕出かしたことの重大さを十分にわきまえていた。
 痺れる指先で彼女の姿を改める。
 その顔は普段にも増して衰弱しており、血色は青白い色を通り過ぎて土気色になりつつあった。
 身体の傷は、摘まれ掴まれた痕がうっすらと肌に浮かんでいる他は、赤と白の混濁で汚れた股間。
 致命的なものは見られないが、このままでは命に係わると見て取り、彼は彼女を法衣で包むと両腕で抱きかかえた。
 蟹に胴を半ばまで斬り裂かれた時ですら崩れなかった鉄面皮が、表情を浮かべた。

 虚ろの闇にすべてを閉ざす前に、彼女は一度だけ目を開いた。
 見上げる角度で映っている、ひどく狼狽した彼の顔。抱きかかえられているのだろう。視界がずいぶん揺れている。
 消えていくだけのはずの心が、ほうっと暖かさを感じた。
 空虚に呑みこまれる彼女を引っかけたのは、彼によって生まれた新しい感覚の萌芽である。
 彼女は、少しだけ彼に身を寄せ、靄がかかった意識に帳を下ろした。


 深夜を過ぎてから要注意人物が施薬院に飛び込んできたならば、疑うのが普通の反応であろう。
 だがこの一件が町にほとんど知られることがなかったのは、施薬院のキタザキ院長が、情を解する人格者であったがためである。
 ギルドの年長のメディックにカースメーカーの世話を任せ、この一件を二人と当事者たちだけの秘密とした。
 そうしてカースメーカーが突然運び込まれた事件は、表面的にはただの行き倒れとして決着することとなった。
 当事者から事実が漏れる心配については、二人とも無口没感情のため、ほぼ心配はないとのキタザキ院長は判断した。

 この事件について珍事がある。
 彼は変わらずの無口であったが、何をどう感じ取ったか彼が落ち込んでいると決め付けたソードマンの娘が、
 ひとつ慰めてやろうと部屋の扉を蹴破った時、彼は自室で腹を切ろうとしていた。
 彼なりの責任の取り方は未遂に終わったが、どうしてもやるならといった表情でカースメーカーが小太刀を自分に向けた時、
 彼は彼女の肩を痛いくらいに掴んで、命を粗末にしてはいけない、と真剣な瞳で一言だけ囁いた。
 己の命を紙屑より容易に危機に晒す男の言葉である。
 彼の好敵手たるソードマンの娘と、場の雰囲気の一切を気にかけないバードの少年だけは、腹を抱えて笑っていたが、
 首討ちの一閃に匹敵する鋭さが、その言葉に込められていた。
590名無しさん@ピンキー:2007/10/15(月) 23:54:39 ID:A63/LETT
 その後も彼女はブシドーの後をついて歩いていた。
 青白い肌にはいつしか血色が差し、骨と皮ばかりに萎え切っていた四肢は丸みを帯びつつあった。
 ある日、樹海へ向かおうとするギルドの者たちは、ブシドーの後についてきた6人目に、顔を見合わせた。
 彼女は、たとえ足手まといであろうとも、もう町で待っているだけでいるつもりはなくなったのだった。
 初めは一般人をエスコートするくらいのつもりだったギルドの人間たちも、敵を縛り責め苛む重低音の呪いの声の価値にすぐに気づいた。
 彼女が一端の冒険者として、世話になったギルドに登録されるまでに、さほど時はかからなかった。
 相変わらず戦うには不安な弱々しい体であったが、彼女に迫る樹海の生き物は、手が届く間合いに入る前に鋭い剣光がすべて打ち払った。
 時折代わりに斧を持った娘が勢い余って頭から飛び込んでくることがあり、それを避ける時が最も危険であったが――。

 遠くない距離に敵の気配がある。
 いつもそうしているのか、ソードマンの娘が斧を手に勢い込んで駆け出そうとして、ブシドーを差し招いた。
 彼の視線が、是非を問うように、僅かに彼女に流れた。
 今までならじっと黙って、彼が動くに任せていただろう。
 彼女はひとつ頷いて、彼を送り出した。
 彼も首肯で応じると剣を抜き、斧を手にして待つ好敵手と肩を並べて、敵の気配へ歩いて行った。

 ふとそんな気になって、喉から音を出した。
 傷痕として刻まれた呪いの言霊ではない。
 いつかの晩にバードの少年が、前も今も変わらないにこやかな顔のままで、無言の彼女に勝手に伝授していた音色である。
 喉を痛めながらも低く漏れる掠れ声を耳ざとく聞きつけた弦楽器の調べが、後から飛び跳ねながらついてくる。
 少年の橙色の髪が何のためらいもなく彼女の横に並び、張りのある高い声が喘息の吐息のような声に唱和し始めた。
 普段歌われる音程のずれた安らぎの子守歌は、流れる度に仲間たちを辟易させるが……彼女を導くように歌う少年の声はバードに相応しい済んだ音色だった。
 行く手には、斧を肩に倒した敵を誇る娘と、剣の露を払ってそっと待っている彼の姿があった。
 目を閉じて、微かな歌声に耳を澄ませているようだった。

 いつの頃からか、彼と彼女がたった二人で歩くことはなくなっていった。
591名無しさん@ピンキー:2007/10/15(月) 23:56:57 ID:A63/LETT
以上であります。
こここうした方がいいんじゃないか等ありましたらよろしくお願いします。

いざ投下してみて、前半の黒さに書いた俺がドン引き。
592名無しさん@ピンキー:2007/10/16(火) 00:00:33 ID:+W2nqFfj
GJ!
どうしてもシリアスにやろうとするとバッドエンドになりやすいカスメで
よくぞハッピーエンドにもってってくれた!
593名無しさん@ピンキー:2007/10/16(火) 11:41:13 ID:r89KwkJ0
これは後味のいい素敵なお話
594名無しさん@ピンキー:2007/10/16(火) 19:46:45 ID:C7k47qrl
やべえ、俺こういう雰囲気の文すごい好き。
またなんか思いついたら頼む。
595名無しさん@ピンキー:2007/10/16(火) 19:55:45 ID:/kXU6jDE
>>591
超GJ!
セリフひとつもなしでこの情緒……なんというハイクオリティ。
カスメいとおしいよカスメ
596名無しさん@ピンキー:2007/10/16(火) 20:30:10 ID:uuP5rj2x
いい!これはいい!素晴らしい!
597名無しさん@ピンキー:2007/10/17(水) 02:54:35 ID:zT98MX/s
GJ!
・・・そうか、これがカップル萌えという感情か・・・
598名無しさん@ピンキー:2007/10/17(水) 03:59:54 ID:ocY7IPQX
台詞なしでこの出来栄え……かなりの熟練者と見た!!
ネタは思い浮かぶが文才マスタリーLV1の自分ではうまく表現できないので
うらやましい限りッす……orz
599名無しさん@ピンキー:2007/10/17(水) 20:03:52 ID:Z9oQdi1z
巧いなぁ…おいらと偉い違いだ(´・ω・`)


>>598文才マスタリーなど微塵も無いおいらでも書いてるんだから君もレッツトライ!
600名無しさん@ピンキー:2007/10/17(水) 21:22:31 ID:frH8uqrx
面白かった!
ひそかにバードとソードマンがかわいくて良いね
最後、2人きりじゃなくなるのも泣けるぜ…ていうかちょっと泣いたぜ
601名無しさん@ピンキー:2007/10/18(木) 05:07:59 ID:63naprgf
名前を示さず、しかもそれが不自然でない書き方に嫉妬。
脇役までキャラ立ってるし。ハンカチ噛み砕いちゃうぜ!

>>598
君の考えるネタは、君が考えるほどに独創的なものではないんだ。
いつ誰が同じことを考えるかわからない。
いや、もうすでに誰かの頭にはある、と考えるべきだ。未だ形にしていない、というだけで。

いま、君が書かねば、君の思った物語は世に出ることができない。
さぁ、今すぐエディタに向かうんだ!

……と、続編の報に釣られて久々にろだとか絵板とかのぞいてたら
過去に放棄したSSのネタ被りを複数見つけて涙目な俺が申しております。
602名無しさん@ピンキー:2007/10/18(木) 06:01:38 ID:4rgeGtuu
どもっす。バド×カメを執筆してる物です
時間が無い中書いて、ぼつぼつ2話が完成しそうなのでつが…見返してみると


     エ   ロ   く   な   い   ?


…なのでここに載せて良いのかと小一時間orz…
603名無しさん@ピンキー:2007/10/18(木) 06:06:33 ID:4rgeGtuu
て言うか、様々な職人さんがいらっしゃって…皆さんGJすぎでつ
参考にさせてもらいますぞb
604名無しさん@ピンキー:2007/10/18(木) 07:21:54 ID:0HA9oKfd
>>602
なぁに気にするな
エロくない作品でも、他の人の妄想の糧になるかもしれないじゃないか
605名無しさん@ピンキー:2007/10/18(木) 12:19:57 ID:4rgeGtuu
>>604なるほど…その考えもありですな。気にしないで投下する事にしますぞ
でわ今日か明日には仕上げれるよう頑張ってきまつノシ
606名無しさん@ピンキー:2007/10/18(木) 21:38:00 ID:wcRgF/tI
>>602
ここに載せられないほどエロい、と読んだのは俺だけでいい
607名無しさん@ピンキー:2007/10/21(日) 11:58:35 ID:4KAzxkMB
>>606
おまえだけで良い事なんてあるか馬鹿野郎!
全てを分け合ってこそのギルドだろうが!俺だって期待させてもらうぜ!
608名無しさん@ピンキー:2007/10/21(日) 23:37:51 ID:YcrZL2CZ
>>607 のかっこよさに嫉妬。
609名無しさん@ピンキー:2007/10/22(月) 17:47:14 ID:maIHbjCO
ガン子を樹海に置き去りにするぞって脅したい
一人じゃ戦えないガン子可愛いよガン子
610名無しさん@ピンキー:2007/10/22(月) 17:56:24 ID:eSxTVQBu
ガン子のそばにはいつも斧を持ったパラディンがいます。
611名無しさん@ピンキー:2007/10/25(木) 06:50:13 ID:i2SDN5em
>>610
パラは斧を装備できない…。
うごめく毒樹ども、無知な610をファックしていいぞ。
612名無しさん@ピンキー:2007/10/25(木) 11:55:10 ID:ufJkdb2C
ガン子のそばにはいつも斧を持ったメディ子がいます。
ただし殴った方が強いけどね!
613名無しさん@ピンキー:2007/10/25(木) 20:02:27 ID:G4a+nG/i
>>611
いや、フィアースのことだよ…
ソードマンにしときゃよかったかな
614名無しさん@ピンキー:2007/10/26(金) 02:11:07 ID:dKwclNmp
俺もロリガン子ものも読んでみたいっては思うが…
発売前なのでかえって色々と妄想してしまう、駄目だ
615名無しさん@ピンキー:2007/10/26(金) 02:27:05 ID:SM5JAmaU
ドク男もなかなかいいぞ
616名無しさん@ピンキー:2007/10/26(金) 02:35:35 ID:4utiFQoB
デコパラ子×ガン子の百合という電波を受信した
617名無しさん@ピンキー:2007/10/26(金) 02:47:48 ID:CauEM2hd
ドク男×ガン子という(ry

テラーとか混乱とかの効果で淫乱状態に陥ったガン子。
それを見て「不埒な悪霊が取り憑いている!」と真面目にテンパるドク男。
「除霊の儀式」という名の全身愛撫を施してみるが効果は薄く、ガン子はさらに欲情するばかり。
ついにドク男は彼女の性欲を満たすための最終手段に出る…


後は職人さんにお任せs(ry
618名無しさん@ピンキー:2007/10/26(金) 16:16:15 ID:n0LLQWVl
>>616それイイ!(・∀・)
619名無しさん@ピンキー:2007/10/26(金) 18:00:05 ID:u32FSX9k
結果
ガン子「犯すけどいいよね?答えは聞いてない!」
620名無しさん@ピンキー:2007/10/27(土) 09:15:10 ID:yJcIiwsa
>>619
CV鈴村健一で脳内再生された、どうしてくれる。
621名無しさん@ピンキー:2007/10/27(土) 09:53:19 ID:VpsrOY7H
赤ソド子「くらえッ、あたしの必殺技パート3!」
いいんちょ「キミ、私に釣られてみる?」
デコパラ「泣けるでぇ、涙はこれで拭いとけ」

……と受信したのはいいんだが、誰がヘタレ主人公やるべきだ?
彼女らと合体(もちろん性的な意味でも)するという最重要項目なんだが。
622名無しさん@ピンキー:2007/10/27(土) 17:54:58 ID:A0T60UKF
>>616
パラ子実は男と脳内変換された
623名無しさん@ピンキー:2007/10/28(日) 00:28:34 ID:MnHrd8Zf
ブシ子「こ、殺せッ!!」
624名無しさん@ピンキー:2007/10/31(水) 16:25:13 ID:eL15TsN/
ほす
625名無しさん@ピンキー:2007/11/01(木) 00:15:23 ID:6jYReXNl
2のアルケは核の炎すら操るようだが、
撃ちすぎて被爆→余命いくばくない→恋人のメディの献身的介護
なんて話が見てみたい。
626名無しさん@ピンキー:2007/11/01(木) 01:28:13 ID:8IP865SF
世界の真理を突き詰めすぎてだんだん人間やめてく話なら考えたが
エロが一切ないので断念した
627名無しさん@ピンキー:2007/11/01(木) 02:33:36 ID:okPKVIOu
暗黒面に向かいつつある男(黒アルケ)を心から愛する彼女(メディック姉)が
涙をぽろぽろボロボロこぼしながら彼のことを引き留めようと懇願、っていうエレクトリックウェーブ
628名無しさん@ピンキー:2007/11/02(金) 09:07:31 ID:6bbFfi+P
致死量浴びた放射線障害は悲惨だぞ
回復させようがないからな
629名無しさん@ピンキー:2007/11/02(金) 17:56:48 ID:n49UIu5Z
オレノカラダハボロボロダ!
630名無しさん@ピンキー:2007/11/03(土) 02:20:48 ID:bF/yPfnc
>>625
そこは核で余命いくばくないソードマンを恋人のレンジャーの献身的介護で!
仲間はショタガンナーとロリ巨乳メディですよもちろん
631名無しさん@ピンキー:2007/11/03(土) 02:52:05 ID:qJ6Cx8tp
核熱の術式をつかうアルケミは、記憶を無くし樹海をさまよっているところを
ギルドに保護され共に冒険をするがその正体は世界樹を守るべく生み出されたアンドロイドだった
と妄想してみる。
632名無しさん@ピンキー:2007/11/03(土) 03:10:39 ID:HaLoL2Be
つまりこうか。

アルケミ「ロボットじゃないよ」「アンドロイドだよ」
633名無しさん@ピンキー:2007/11/03(土) 04:50:38 ID:o2B47rSt
アルケ三等兵め
634名無しさん@ピンキー:2007/11/03(土) 09:26:58 ID:eo5EAdc1
うるさいお前なんかロボットだ
635名無しさん@ピンキー:2007/11/03(土) 11:10:39 ID:L2MP6tM5
走っても胸が揺れない赤ソド子さんでしたー
636名無しさん@ピンキー:2007/11/03(土) 18:45:53 ID:4ugJt6+M
>>630
・・・どこで被爆したんだ?
637名無しさん@ピンキー:2007/11/03(土) 20:43:36 ID:qJ6Cx8tp
ケミ姉かいいんちょうのせいだろ?
638名無しさん@ピンキー:2007/11/03(土) 22:20:47 ID:fkJlDxwO
ケミ姉「だが私は謝らない」
639名無しさん@ピンキー:2007/11/04(日) 01:05:44 ID:nFDUv6M7
オンリーに行ってきた
久々に意欲がモリモリしてきた
640名無しさん@ピンキー:2007/11/04(日) 14:37:52 ID:rncuVPIu
>>638
烏丸所長自重w
電車斬りされても知りませんよ
641名無しさん@ピンキー:2007/11/04(日) 15:22:05 ID:/u8GjMGn
>>631
終盤付近になって迷宮深部にてカプセルコフィンで大量に待機する自分の同型機を目撃
しかも自分のモデルとなった生身のオリジナルの登場にせっかく確立しかけた自我も崩壊寸前

自分は単なる人形にすぎないのか?
彼女を大切に想う心も作り物に過ぎないのか?

しかしそんな彼の存在を繋ぎ留めるように彼女は涙ながらに笑い、柔らかな身体を彼へと任せるのだった…


こんな展開がありそうだな
642名無しさん@ピンキー:2007/11/04(日) 23:44:17 ID:1AAzX/o3
>>631
ちょwwww次回作で作成予定のアルケミストで俺も似たような妄想をwwww
俺の場合はシンジュクに封印されていた電撃使いの改造人間って設定だけど。

目覚めたら記憶を失っていて、記憶を取り戻すきっかけを探してハイ・ラガード公国へ。
口数少ない&あまり感情を表に出さない。(長門や綾波みたいな感じで。)けど一人ぼっちが嫌で常に誰かと一緒にいたい。
戦闘時には自分を仲間に入れてくれたギルドの皆のために命を燃やす!ってな感じで。

今はキャラを金髪ケミ男かケミ姉にしようか迷ってる。
643名無しさん@ピンキー:2007/11/06(火) 00:04:09 ID:AguDiNMg
>>電撃使いの改造人間
つまりこうか。

アルケミ「天が呼ぶ 地が呼ぶ 人が呼ぶ」「悪を倒せと俺を呼ぶ!」
644名無しさん@ピンキー:2007/11/06(火) 05:11:54 ID:V/IoyaNr
>>643
自重しろカブトムシw

どうでもいいですが、ガンナー娘さんはツンデレな印象を感じるのは俺だけですか。
イメージ的には家の再興を夢見る貴族の没落お嬢様とかそんな感じ。
645名無しさん@ピンキー:2007/11/06(火) 08:03:38 ID:7kFKMlxO
猫も杓子もツンデレなこのご時世ではむしろツンデレじゃないガンナー像の方が珍しいだろ
646名無しさん@ピンキー:2007/11/06(火) 14:33:33 ID:eXdpgzqx
クーデレやドジっ娘とかいろいろと妄想できるのに。
ガンナーと相性がよさそうな職が思いつかない・・・・
647名無しさん@ピンキー:2007/11/06(火) 15:38:01 ID:pZp5vxTQ
>>ガンナーと相性がよさそうな職が思いつかない・・・・
ガードで時間稼ぎできるパラがガンナーと相性よさそうじゃないかな
648名無しさん@ピンキー:2007/11/06(火) 19:28:07 ID:2+m1btwR
パラ「俺ごと撃て!」
649名無しさん@ピンキー:2007/11/06(火) 19:42:54 ID:f8tvE4DC
パラ子師匠に隠れながら 悪口や弾丸を放つガン子を思い浮かべた
650名無しさん@ピンキー:2007/11/07(水) 11:48:23 ID:sMulLrAU
ガン子がいて初めてパラ子の挑発は有効
651名無しさん@ピンキー:2007/11/08(木) 04:19:23 ID:scgzaQl0
一応公式に「どの職業との組み合わせでも仲間に合わせた戦術が可能」と書いてるけど
どの組み合わせでもそれなりに合わせられるが深く踏み込ませない壁があるとも妄想できる
むずかしい
652名無しさん@ピンキー:2007/11/08(木) 22:16:21 ID:XmLCkDul
ガン子ってはじめて見たときパラ子の親族の人かと思った
653名無しさん@ピンキー:2007/11/09(金) 00:11:39 ID:1iGA+/0Y
えっ何?パラ子とガン子の姉妹丼だって?


いただきまーす
654名無しさん@ピンキー:2007/11/10(土) 21:16:15 ID:hHUYNx9d
ガン子は年の離れないパラ子の叔母で
パラ子に叔母さんと呼ばれる毎に激昂すると言う妄想が
655名無しさん@ピンキー:2007/11/10(土) 21:33:03 ID:Hpmu+TzD
どこをどう見たもんだか、
「パラ子に叔母さんと呼ばれると、夜に激昂する」
……と読み間違えた。

叔母と姪の背徳感あふれるベッドシーンの予告編くらいまで
受信して間違いに気付いてしまった。
くそ! もうちょっとで!
656名無しさん@ピンキー:2007/11/10(土) 23:03:58 ID:Eu8WKdGv
>655
むしろそれを送信するんだ。
俺たちに!
さあ、カモン!
657655:2007/11/11(日) 00:02:00 ID:Hpmu+TzD
 ハイラガート公国の夜は暗い。
 宿の一室、ふたつ並んだ寝台の、片方だけに女がふたり、肩を並べている。
 部屋の片隅に置かれた堅牢な甲冑と大きな盾が、ひとりがパラディンであることを
枕元の小卓に置かれた新しい武器……銃が、いまひとりがガンナーであることを教える。

 だが、それはあくまでも迷宮を歩むときの姿だ。
 寝台に収まり、裸の肩を晒している女たちは、どこまでも女たちでしかなかった。

 若干年の若い女、パラディンが浅い眠りから覚めた。

「……寝てる?」
 声をひそめ、傍らのガンナーが夢のうちにあることを確認する。
 自分のそれよりもわずかに色の濃い金髪に手のひらを重ね、ゆっくりと撫でる。
 パラディンは身を起こし、ガンナーの顔を覗き込んだ。
 鋭い眼光で敵を見据え、狙いを定める強い瞳が、今はまぶたの下に隠されている。
 そっと顔を近づけ、くちびるを重ねた。
 彼女のかわいたくちびるは冷たく、パラディンは探索中にかじる干し肉の感触を思い出す。
「食べちゃいたい、とか思ってるのかな」
 ひとりごちる。そのつぶやきに、ガンナーがまぶたを開いた。
「食べられてるだけじゃ物足りない?」
「っ、起きてたの?」
 狼狽するパラディンに、ガンナーが腕を伸ばす。盾を支え、仲間を守る肩に触れる。
「髪を撫でてくれたときからね」
 言ってかすかに微笑み、触れた手をそろそろと身体の曲線に沿って下ろしていった。
「やめてよ」
「嫌?」
 問いかけに、言葉が途切れた。
 そろそろと。
 肌の上を滑る指が、乳房に達した。
「……姉さんにあわせる顔がないな、とは思ってるのよ」
 ガンナーのつぶやきに、パラディンがきっと顔を上げる。
「母さんの話は」
「ごめん」
 謝りながら顔を寄せ、今度はガンナーの方からくちづけを与えた。
 触れた瞬間からくちびるが開き、熱く湿った音が、低く、ふたりの間に漂い始める。

/////

こんな具合だったわけだが。ああ、もう俺の馬鹿。もうちょっと間違ってろよ!
658名無しさん@ピンキー:2007/11/11(日) 00:22:53 ID:Yg0UCWL+
 名もなきバードの語る物語

 綺麗な月の夜、今宵は美しい心を持った姉弟の話をしましょう。
 昔、エトリアにある姉弟がやって来ました。目的は、世界樹の迷宮の三階にある、姫リンゴという特別なリンゴでした。遠く離れた場所にある姉弟の村では、姫リンゴは薬の原料として珍重されていました。
 姉弟は母親の病気を治すために、このリンゴを求めてわざわざエトリアまでやって来たのです。
 姉弟は冒険者としてはまだまだひよっこでした。しかし、パラディンの姉が敵の攻撃から弟を守り、アルケミストである弟の術式でとどめを刺すコンビネーションによって襲いかかる敵を次々と倒します。
 その姉弟の絆によって生まれる攻撃は、ベテランの冒険者もうならせるほどだったといいます。
 まず、姉弟は仲間を集めて三階へ向かおうとしました。冒険者のギルドへ登録もします。
 しかし、その夜に泊まった長鳴鶏の宿というところで、糸のように目の細い青年から法外な料金を請求されて、旅の費用が尽きてしまったのです。
 それ以上、エトリアに滞在することができない姉弟は、酒場で情報を聞くこともなく、アリアドネの糸を買うこともなく、世界樹の迷宮へ挑みました。
 一階で出会う敵は、姉弟の絶妙のコンビネーションによって、為す術もなく屍として森の肥やしになります。はさみカブトさえ相手になりません。
659名無しさん@ピンキー:2007/11/11(日) 00:24:15 ID:Yg0UCWL+
 意気揚々と、姉弟は二階へ進みました。しかし、二階はどこか様子が違います。空気感というのでしょうか。なにか、恐ろしい物が現れそうな雰囲気がするのです。
 しかし、姉弟の目的地は三階、こんな所で引き返すわけにはいきません。慎重に姉弟は進みました。
 その時、恐ろしい気配が姉弟に迫ります。それは狂ったように突進してくる巨大な鹿でした。
 とっさに、姉は盾を構えて大質量の体当たりを受け止めます。ですが、耐えきれずに後ろへ吹き飛ばされてしまいました。それでも、姉はすぐに立ち上がり、弟の前に出ます。弟が術式を発動させる時間さえ稼げば良かったのです。
 狂った鹿が後ろを向きました。逃げるのか。姉がそう思って、一瞬気を緩めた瞬間、後ろ足が襲いかかってきました。姉の盾が森の奥へ飛んでいきます。とても回収できる隙などありません。
 姉は剣を持ち、鹿に立ち向かおうとするします。しかし、その時、弟が姉にその場から離れるように言いました。術式が完成したのです。
 弟は術式を発動させます。森をも焼き尽くすかという業火が鹿へ飛んでいきました。狂える鹿は炎に包まれます。
660名無しさん@ピンキー:2007/11/11(日) 00:25:17 ID:Yg0UCWL+
 猛烈な勢いで体毛焼け、皮膚がただれてぼたぼたと落ち、見る見るうちに黒こげになっていきます。肉の焼ける芳ばしいにおいが辺りに広がります。ですが、鹿は倒れませんでした。
 身のすくむような雄叫びを上げると、鹿は憎き弟めがけて突進します。弟を突き飛ばして、姉が代わりに鹿へ立ち向かいました。
 鹿の角が姉の腹と胸を貫いたのは次の瞬間でした。姉の端正な顔は驚愕と苦痛に彩られました。彼女の身体からは止めどなく血が流れ出します。急速に生気は失われ、姉の手から剣が落ちました。
 それを見た弟が正気を失い、杖で鹿に殴りかかります。
 弟は姉と反対側の角で貫かれて、その短い人生を閉じました。
 心の美しき姉弟は、母親の病気を治すべく姫リンゴを取りに迷宮へ向かいました。しかし、逆に命を取られ、幾多の冒険者と同じように肉を魔物についばまれ、骨だけの存在となりました。
 そして、その骨を見た冒険者は、ここで行われた死闘を夢想し冥福を祈ると同時に、強敵に備えて気を引き締めるのでした。
661名無しさん@ピンキー:2007/11/11(日) 00:31:45 ID:Yg0UCWL+
 森で死闘を繰り広げられている頃、姉弟の両親はセックスをしていた。
「あんあんあん、あなたいいわぁ」
「がははは、いつでもおまえのここは締まりがいいな」
「あああああ、いっちゃう、いっちゃうわああああああ」

以上
662名無しさん@ピンキー:2007/11/11(日) 00:41:11 ID:Yg0UCWL+
ああ、ごめん、前に書いてる人いたんだ
さあ、続けてくれ
663名無しさん@ピンキー:2007/11/11(日) 00:42:36 ID:z+iI8JEG
>>657を読んでニヤニヤしつつ、>>658-660を読んで軽く鬱な気分になる。
そしてリロードして>>661を見た瞬間
工エエェェ(´д`)ェェエエ工←リアルでこんな顔になったw
664名無しさん@ピンキー:2007/11/11(日) 00:51:24 ID:Yg0UCWL+
>>663
いや、エロパロスレだから
軽くエロをやっつけておいたんだがww
こういうところでエロがないと嫌われるってどっかで見たもんで
665名無しさん@ピンキー:2007/11/11(日) 00:56:39 ID:ILYywzDc
エロ付け加えて後味最悪にしてどうするw
666名無しさん@ピンキー:2007/11/11(日) 01:20:15 ID:8W9sFd7N
ロリバードssマダー?
667名無しさん@ピンキー:2007/11/11(日) 05:25:10 ID:u+XwSQn6
>664
>母親の病気
色狂いか…
何と言ったらいいのか。吃驚した。いや吃驚した

>657
素敵な妄想をありがとうだぜ
普通のらぶらぶちゅっちゅじゃないところが
ニクいぜ
668名無しさん@ピンキー:2007/11/11(日) 06:11:23 ID:RS41Frnj
ども。バド×カメ書きです
携帯を買い換えたのはいいものの、保存していたメールが消えて軽く鬱になってましたorz…

ようやく立ち直ってきたので、また書いてみようと思います
今暫くお付き合いくださると幸いでつ(;´д`)
6691/4:2007/11/11(日) 14:13:39 ID:Yg0UCWL+
 とある人さらいの最後

 エトリアの街は、世界樹の迷宮を目当てに様々な冒険者が集まる。一年中街は活気づき、人々の声が途絶えることはない。
 一見すると華やかな街だが、この街には裏の顔がある。路地裏を進むと風が吹けば飛んでいきそうなボロ小屋が並んでいる。ここはエトリアスラム。冒険者の父親、母親を失った子供たちが住み着いたのが始まりだった。
 ここで育った子供たちは、まともな職には就けず、大半が世界樹の迷宮へ挑むべく冒険者となる。そして、そのほとんどが樹海の奥で人知れず朽ち果てることになる。
 エトリアスラムで育ったある男がいた。冒険者にはならず、エトリアを出て近隣の村から子供をさらって、人買いに売りさばく外道だった。この男、商売を手広くやりすぎたため、顔が知れ渡り、首に賞金がかけられるほどになった。
 その額は盗賊団の頭領と比べても引けをとらず、多数の冒険者が人さらいの男を捜した。男は、つねに人のいない場所を歩き、なにがいるとも知れぬ穴の奥底で生活をするようになった。
 だが、そんな生活は長続きしなかった。食料を探しに穴から出ると、冒険者が待ちかまえていた。男の首を取ろうと、問答無用で襲いかかってきた。
6702/4:2007/11/11(日) 14:14:57 ID:Yg0UCWL+
 男は命からがら逃げ出した。そして、行き場を失った男はエトリアスラムに逃げ込んだ。しかし、そこでも男の顔は知れ渡っており、息つく暇もなく出て行くことになった。
 結局、男は世界樹の迷宮に逃げ込んだ。
 魔物から逃げて、冒険者から逃げて、男はあてもなく歩いた。
 どれだけ進んだかも分からない。戻ることもできない。魔物の姿はどんどん凶悪になり、冒険者の数も目に見えるように減った。冒険者の死体を見る回数も増えた。
 森の奥深く、男は信じられないものを見た。
 幼い子供が歩いている。自分が人さらいであることも忘れ、男は子供を保護しようと考えた。だが、男の思いをよそに、子供は奥へ進んで姿が見えなくなってしまった。
 男は子供を追う。木の陰から子供が現れた。
 その子供は緑色の肌をしていた。モリビトの子供だった。
 モリビトの子供は、にっこり笑うと男の腹へ手を突き出した。子供の手は男の腹の肉を突き破り、腸を引きずり出した。血とぬるりとした透明な液体に濡れる細長い臓器が、ずるずると男の腹から伸びる。
 恐怖と痛みと驚きによって、声にならない叫びをあげ男は尻餅をついた。
6713/4:2007/11/11(日) 14:15:28 ID:Yg0UCWL+
 モリビトの子供は腸を持ちながら、男の上にまたがる。そして、男の腸を使って、男の首を絞めた。
 首が締め上げられ、呼吸ができなくなる。
 男は薄れゆく意識の中、笑いながら首を絞める子供を見つめる。
 一体、自分はどれだけの子供を親から引き離し、どれだけの子供を邪悪な飼い主に売りつけたのだろう。
 子供に殺されるなら、それは仕方のないことなのかも知れない。
 それを最後に、男は死んだ。
 男の顔には、自嘲にも似た笑顔が浮かんでいたという。
6724/4:2007/11/11(日) 14:25:51 ID:Yg0UCWL+
 一方その頃、エトリアスラムでは少年と少女による乱交パーティーが行われていた。毎日、ほとんど食べる物もなく飢えに苦しむ子供たちがやることは、セックスにふけって現実を忘れることしなかったのだ。
 将来メディックとなって、数々の冒険者の命を救う少女は、薄い胸に吸い付く少年の頭を押さえて艶めかしい声を上げた。
「んっ、もっと強く吸ってぇ。んんっあぁ、そうもっとぉ」
 数年後、ソードマンとなり三階のカマキリに首を切られる少年は、少女の股の間に手を突っ込み、その毛のない秘所をこねくり回しながら、右乳首を舌で転がす。
 その周りでは、アルケミスト見習いの少女が、雷の術式を使ったSMプレイをしていたり、バード見習いの少年少女がリズムに乗った激しいピストン運動で汗を飛ばし、精液を飛ばし、愛液を飛ばしていた。
 彼らのほとんどは、迷宮の奥で命を落とすことになる。
 布団の上で死ねる者はほんの一握りしかいない。
 世界樹の迷宮はあらゆる者の希望を吸い込み、絶望と変えるのであった。
673名無しさん@ピンキー:2007/11/11(日) 14:28:37 ID:Yg0UCWL+
あー疲れたー
次の人、エロエロをどうぞー
674名無しさん@ピンキー:2007/11/11(日) 23:38:38 ID:PNuT6v9k
グロ描写含むなら、ひと言注意書きつけてくれるとありがたい、と思った
675名無しさん@ピンキー:2007/11/12(月) 06:13:02 ID:+rzdK+Fb
平素では辻占いを営むカースメーカー。
恋愛関係の占いではちょっとしたカリスマ的人気でエトリアの少女達の中では有名な存在。

誰よりも優しい、静かな水面のような穏やかな心であるからこそできる恋の「アドバイス」

しかし冷たげな見た目に石の心を持つ彼女はそんな自分に気付かず少女達の幸福を理解できず、
喜びを共有してあげられない自分自身を恥じ苦しんでいた。

そんな彼女がある時恋を覚える…。

出会ったのは額に傷を持つ生真面目な異国の剣士。
酷く真面目で酷く高潔で酷く優しく、そして酷く不器用な彼女を何故か放っておけずになにかれとなく付き添ってしまうカースメーカー。
いつしか彼女は自分の中の、漠然と誰かの為に自分の力を使うのではなく自分の心が求めるままにその人の為に自分の力を使う悦びに気づく。

こんなにも変わってしまった自分に、こんなにも変えておきながら変わらず不器用なブシドー
それが酷く頭にきた彼女はもはや石の心ではなくなっていた。
いつか必ずこの不器用な生き方をするブシドーにも、その不器用な優しさが報われる日が来るまで側に居続けてやる。
そんな小さな他愛のない決意。



これはそう二人が世界樹に挑む少し前の話…。
676名無しさん@ピンキー:2007/11/13(火) 01:19:09 ID:PPfsud9P
>>675
予告編ktkr!
カスメとブシドーって、なんか合うよな……

>>Yg0UCWL+
新しい芸風だなー
鬱のちやっつけエロ?
677名無しさん@ピンキー:2007/11/13(火) 02:02:27 ID:+RZq5qh/
レンたんとツスクルたん
678名無しさん@ピンキー:2007/11/13(火) 18:56:37 ID:sP+iZHMA
どこのギルドでも後半になってから参入し、他の既存職の連中に
守られながら成長するカスメ(♀)とブシドー(♂)。
皆は笑って「気にするな」と言うが、どうしても負い目を感じてしまうカスメとブシドー。
ある日、意を決して二人だけで迷宮に挑むカスメとブシドー。
しかしそこに立ちはだかるFOE!FOE!さいたまさいたまFOE!
ブシドーはカスメ一人を逃がそうとするが、カスメがそれを察し、逆に
一人戦闘を離脱させられてしまうブシドー。
カスメはFOEに拉致られ、何処かへと連れ去られる。
一人で追おうとしたブシドーだったが、その時二人がいなくなってる
事に気づいた他の仲間達が追いつき、発見されるブシドー。
仲間達は傷ついたブシドーを一旦戻らせようとするが、聞かないブシドー。
結局皆でカスメを助けに行く事になり、FOEを追跡するブシドーと仲間達。
そして、隠し部屋でとうとうFOEと、囚われ、そして凌辱されたカスメを発見するブシドーと仲間達。
激昂するブシドー。
自らの身を顧みず、BOOST首討ちを放つブシドー。
だが悲しいかな、レベルが足りずにFOEを落とす事はできず、反撃を食らって意識を失うブシドー。

目を覚ました所は、宿屋のベッドの上だったブシドー。
隣には、酷い怪我を負ったカスメが寝ていて、その姿に涙を流すブシドー。
FOEは仲間達が倒してくれたようだったが、己の無力さにただただ慟哭するブシドー。
その時、頬に触れる柔らかい手に気づいたブシドー。
カスメが目を覚まし、自分に笑いかけてくれているのに気づいたブシドー。
カスメは言う。

「貴方に……綺麗にしてほしい」


数ヵ月後。
あの時為す術も無くやられたFOEの前に、一人たたずむブシドー。
街では、冒険者を引退したカスメが、彼の無事を祈っていた――



という電波を送ってきたのは誰だ?
679名無しさん@ピンキー:2007/11/13(火) 21:23:30 ID:Xa47C245
カスメのお腹の中の子です
680名無しさん@ピンキー:2007/11/14(水) 01:43:44 ID:gCuVVc73
FOEの子か〜( ;∀;)
681名無しさん@ピンキー:2007/11/14(水) 17:57:16 ID:bNYPTg6S
本当にいまさらだがふたなりシリカネタが読みてぇ…
堕落していくタイプで
682名無しさん@ピンキー:2007/11/14(水) 19:02:15 ID:QB+N2thP
素でふたなりシカネタとはマニアックなと思ってしまった俺はもうアッー
683名無しさん@ピンキー:2007/11/14(水) 19:26:24 ID:A9jxxnxu
FOEが大変な、もとい、変態なことに!
684名無しさん@ピンキー:2007/11/14(水) 20:41:35 ID:QU0kMAjr
とりあえず獣姦はデフォだな…
姫君や貴婦人に緊縛プレイ
ゴーレムに力技で凄いの叩き込まれる
アリによる集団襲撃

…いくらでも、変態要素はあるな
685名無しさん@ピンキー:2007/11/15(木) 21:27:48 ID:ru2ZXNAj
2の追加クラスのエチ、待ち遠しいね
686名無しさん@ピンキー:2007/11/15(木) 23:53:10 ID:PuQeYGlF
2ネタ投下は待ち遠しい
だが1ネタもまだまだ読みたいのも事実
モリビト陵辱の続きをまだ待ちわびているし、あとNPCネタとかも!
具体的には誰か金鹿を!!

>>668
wktkして待ってるぞー
687名無しさん@ピンキー:2007/11/16(金) 00:40:16 ID:TLjG3z+n
>>675を本気で読みたい俺
688名無しさん@ピンキー:2007/11/16(金) 01:21:07 ID:RQzqK6Pg
ってか容量480k越えてるし、そろそろ次スレの季節なんじゃね?
689名無しさん@ピンキー:2007/11/18(日) 12:56:11 ID:OCn/Rd96
いま484KBか。長いのは投下できないね。
問題ないようだったら、夜に立てようかと思うけど。

テンプレとか変化なくていい?
キャラスレとか角煮のスレとかも>>2に入れるべきかな。
690名無しさん@ピンキー:2007/11/18(日) 20:59:27 ID:H7xNp/wG
関連スレがゴチャゴチャするようだったら、別に無くてもいいんじゃない?
今のままでも問題ない気がする
691名無しさん@ピンキー:2007/11/18(日) 23:15:08 ID:OCn/Rd96
了解。
では挑戦してきます。
692名無しさん@ピンキー:2007/11/18(日) 23:34:08 ID:OCn/Rd96
ごめん。「このホストでは立てられない」出た。
どなたか頼みます……
いちおう作った>>1を置いておく。


君の目の前に開かれているのは、
DS用ゲーム「世界樹の迷宮」の二次創作スレッドだ。
君はこのスレッドを覗いてもいいし、このまま閉じて立ち去ることも出来る。
もちろん、自分でSSを書いて投下しても構わない。

準備が出来たのなら
さあ、剣を抜いて戦いたまえ!(性的な意味で)


過去スレ
【DS】世界樹の迷宮でエロパロ B4F
http://sakura03.bbspink.com/test/read.cgi/eroparo/1179583286/
【DS】世界樹の迷宮でエロパロ B3F
http://sakura03.bbspink.com/test/read.cgi/eroparo/1174360480/
【DS】世界樹の迷宮でエロパロ B2F
http://sakura03.bbspink.com/test/read.cgi/eroparo/1171538580/
【DS】世界樹の迷宮でエロパロ B1F
http://sakura03.bbspink.com/test/read.cgi/eroparo/1169308514/

保管所
ttp://w3.abcoroti.com/~eparo/sekakyu/wsb.php
693名無しさん@ピンキー:2007/11/19(月) 01:18:54 ID:1zB/OejE
【DS】世界樹の迷宮でエロパロ B5F
http://sakura03.bbspink.com/test/read.cgi/eroparo/1195402711/
694名無しさん@ピンキー:2007/11/19(月) 01:36:11 ID:hQvEtEfI
さて、新スレも立ったようだし、ここは妄想で埋めるとするか。

1でまだ出てないネタとして、クエスト関連があるような気がしてならない。
うら若きアルケに手取り足取り腰(ryするジャクソン料理店とか、
「ボクずっとあなたに憧れてたんですハァハァ」っておまえもしかして仮病じゃ(ryな病弱な少年とか、
呪言で眠らせてもらった代償に、夢の中でアレやコレ(ryな白き姫君とか……
695名無しさん@ピンキー:2007/11/23(金) 13:44:27 ID:WvfAA3ak
>>245の続きを待ち続ける俺がきましたよ
696名無しさん@ピンキー:2007/11/25(日) 11:10:03 ID:NXaXkIl5


                      il ー )ヽ)、'´,'´__,ィ,
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           `ー ニニ-‐'´               ヽ 、`二ニ-'
697名無しさん@ピンキー:2007/11/25(日) 11:11:10 ID:NXaXkIl5



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698名無しさん@ピンキー:2007/11/25(日) 11:11:52 ID:NXaXkIl5

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             i゛='、____, ゝ‐'ニ-‐´       ヽ _、`´、   , ,',i
           `ー ニニ-‐'´               ヽ 、`二ニ-'



699名無しさん@ピンキー
                      il ー )ヽ)、'´,'´__,ィ,
                      , -‐゙      ´  "ニ、
                 , '/            ヽ_`,
                i、、_!             ン´
                ヽ、゙     ,  , 、 、  、 ヽ
                    ,', - /, '  i ,' ヽ ヾヾ、、`i 'l
               、_彡' ' ,'i,'_l、ヾ l、l_l」i, ,  ミー
                 _ン ゝ、ilrlモi=、 lr'iモiゥ,イ,イン、´    乙だぜ 
                      '´,ゝi ー‐' `ヽー‐'l',ィ'、`  
               ,  -‐ ´/i,iヽ  __   ,イlヽ、` ‐- 、
               ,<´      /l ' 'l i` 、'/゙`/!l ' lヽ    `ヽ,、
              /  ヽ     /l   ヽ "`´   /   l、ヽ     /  ヽ、
            /   ヽ   /l   ヽ     /   l 、    /    l
         | , '    ヽ  / l /|\ヾ  '/ィ'`iヽ、 l 、,  /    、 l
           /   、  ヽ l` '、´  | i i`V´i l  | _ >' i / ,  i   ヽ
        |,     l   l l   > |  l l ゚//   | \   ヽl l l     ヽ
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