【DS】世界樹の迷宮でエロパロ B5F

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1名無しさん@ピンキー
ごめん。「このホストでは立てられない」出た。
どなたか頼みます……
いちおう作った>>1を置いておく。


君の目の前に開かれているのは、
DS用ゲーム「世界樹の迷宮」の二次創作スレッドだ。
君はこのスレッドを覗いてもいいし、このまま閉じて立ち去ることも出来る。
もちろん、自分でSSを書いて投下しても構わない。

準備が出来たのなら
さあ、剣を抜いて戦いたまえ!(性的な意味で)


過去スレ
【DS】世界樹の迷宮でエロパロ B4F
http://sakura03.bbspink.com/test/read.cgi/eroparo/1179583286/
【DS】世界樹の迷宮でエロパロ B3F
http://sakura03.bbspink.com/test/read.cgi/eroparo/1174360480/
【DS】世界樹の迷宮でエロパロ B2F
http://sakura03.bbspink.com/test/read.cgi/eroparo/1171538580/
【DS】世界樹の迷宮でエロパロ B1F
http://sakura03.bbspink.com/test/read.cgi/eroparo/1169308514/

保管所
ttp://w3.abcoroti.com/~eparo/sekakyu/wsb.php
2名無しさん@ピンキー:2007/11/19(月) 01:21:03 ID:1zB/OejE
すまん。
全文選択して貼り付けたらいらんところまで残ってた。
3前692:2007/11/19(月) 01:27:23 ID:hQvEtEfI
>>1
乙です!
一瞬、前スレに書き込むつもりで誤爆スレ立てしたのかと思って
びっくりしたじゃまいかw
4名無しさん@ピンキー:2007/11/19(月) 18:47:49 ID:esa9ctCu
エロパロ板を彷徨い歩く君たちは
昨晩立ったばかりの新スレにたどり着いた。

君は>>1を乙ってもいいし、乙らなくてもいい。
5名無しさん@ピンキー:2007/11/19(月) 22:22:37 ID:RpSPhgiK
>>1および>>3に向けて、大乙嵐の術式を起動。

B6Fに降りる前に、手元で半腐れになってるSS仕上げたいなぁ……
6名無しさん@ピンキー:2007/11/20(火) 23:54:53 ID:FbpQjmrj
>>1乙&圧縮近そうなので即死防止ほしゅ

>>5
気長にwktk待ってるぜ!
7名無しさん@ピンキー:2007/11/21(水) 22:58:11 ID:mMJY70Ix
>>1
即死防止乙
8名無しさん@ピンキー:2007/11/22(木) 00:32:21 ID:/giENu4Y
日向さんの描き下ろしガン子を見ただけで
普段は仏頂面で無愛想だけどベッドの中では(ryなガン子と、そんな彼女の旅の相方で
普段はガン子の理不尽に耐えるボケ役だけどベッドの中では(ryな青ソド男の脳内SSが練成されるから俺の妄想力は困る

あ、あと誰か脳内SSを形にするフォーススキルを伝授してくださいorz
9名無しさん@ピンキー:2007/11/22(木) 21:49:15 ID:a6n7yOUq
愛か執念か根気のどれかがあれば何とかなる
10名無しさん@ピンキー:2007/11/22(木) 22:14:33 ID:Vi/j1P4c
いきなりSSを書こうとするから挫折するわけで。

まずは、妄想を書き留めるところから始める(スキル「メモ」:文章マスタリの前提)
書き留めたネタを読み返し、ワンシーンの情景になるよう、さらに妄想を深める(妄想マスタリ↑)
並行して、妄想の山場、アピールポイントなんかを想定してみる。これも書き留める(「メモ」↑)

深めた妄想ももちろん書き留める。きちんとつながってなくてもいい、とりあえず書き連ねる(「メモ」↑)

たまったメモを読み返し、つながってない部分をつなげることを意識して妄想する。
無論これも書き留める(「メモ」、妄想マスタリ↑)

メモだったものを読み返すと、何となくSSっぽくなってきてると思う。
おめでとう、これで君も「文章マスタリ」取得者だ。
11名無しさん@ピンキー:2007/11/24(土) 16:10:31 ID:ojsIG66y
最初からキャラの背景やらなれそめやら展開やら、全部揃ったものを
書こうとすると挫折する。
まずは一番書きたい場所だけ書くといいよ。

1レス分だけの短い会話ネタだけとかでも、そこでそれなりオチでもついてれば
それで十分なんだぜ!
キャラスレのほうによく落ちてるような、あんな雰囲気で。
12モリビト少女その後〜七話1/9〜:2007/11/24(土) 17:27:05 ID:prYXuBh8
すいません、憶えている人も少ないかもしれませんが以前に
モリビト少女の陵辱j話を書いていた者です。
遅くなって本当に申し訳ないです、何を言っても言い訳にしかならないです。
とりあえずSSを投下する事でお詫びというか、謝罪の一部と変えさせて頂きます。
鬼畜陵辱なので、好みで無い方はスルーお願いします。

――――――――――――――――――――――――

私は、朝日が頬にあたるのを感じながら目が覚めた。
大きく伸びをしてベッドから下りる。
格子がついた窓は大きく開けるようには出来てなかったが
私は構わずにこじ開けた。
隙間から入ってくる外の空気を吸い込む。
朝靄が身体の中を駆け巡る。
これで水浴びも出来ればいう事は無いのだが、囚われの身である
私には無理な事というものだ。
あてがわれたタオルで、体を拭くぐらいしか出来ない。
まあ、それでも今の状況は前より改善されたのだがな。
今の境遇に慣れつつある自分に、私は自嘲する。
ニンゲンはここしばらく来てはいない。
来ても、せいぜい口で遊んでやるだけだ。
奴等は迷宮の探索が忙しいのだという。
聞く所によると、我々の集落があった層のさらに下、
過去の遺跡へとたどり着いたらしい。
なるほど、新生気鋭の冒険者達が欲に溺れて倒れてしまってはお笑い種という物だ。

窓で佇み物思いに耽っている私を、ノックの音が現実へと引き戻した。
鍵は外からかかっているのに律儀な奴だ。
こういう几帳面なニンゲンは誰かすぐにわかる。
案の定部屋に入って来たのは、やはりゴウだった。
「失礼致します、ご機嫌はいかがですかな」
「悪くない、最近は貴様らの顔も見る事も無くなったからな。
ここから出られる事が出来れば更に気分が良いのだが」
私の悪態に、ゴウは少し顔を曇らせた。
「それがし達も努力はしているのですが、なにぶんあの階層は複雑怪奇、
遅々として進みませぬ。まあそれはそうと」
ゴウは懐から物を取り出し机に置く。
「頼まれていた物を買ってきました故、どうぞご賞味を」
コイツは不思議な奴だ。
名目は監視役となってはいるが、頼めば色んな物を持ってくる。
一言いえば、監視付きだが外出も出来る。
世界樹の中にいた時はわからなかったが、ニンゲンは色々な奴がいる事を知った。
この街にしてもそうだ。多様なニンゲンが存在している。
そう、悪いニンゲンもいれば、良いニンゲンも―――。
13モリビト少女その後〜七話2/9〜:2007/11/24(土) 17:27:55 ID:prYXuBh8
いかんいかん。
私はかぶりを振って雑念を振り払った。
我等の集落を焼き払ったのはニンゲンだ、何を思い違いしている。
とりあえず、買って来た物を確認して気分を落ちつけるか。
中身を取り出し、私は自然と笑みがこぼれた。
「うん、ちゃんと言った通りだな。礼は言っておく」
「確かに。ジャクソン料理店の限定プリンでございます」
「うむ、このオカシという物は何ともいえぬ甘味でな。ところでゴウ、
オカシはこれだけか?」
既に半分になったプリンを横目に、私はゴウに尋ねた。
「いえ、特製クレープも買ってきました故、どうぞお確かめを」
「ベネ、心得ているではないか。今日の探索はどうだったのだ?」
「そうですな、今日は―――」
そういってゴウは、今日の探索行を語りだした。

探索があった日はいつもこうやって報告をしてくれる。
あの日、ゴウは私に打ち明けてくれた。
迷宮を踏破すれば仲間の元に戻れる、それまで耐えて欲しいと。
何でも私はその間までのストレス解消なのだという、馬鹿馬鹿しい。
とはいえ、今の私にはそれにすがるしかない。
生きて、仲間と合流して、必ずやこの屈辱をすすいでやる。
こんな所で朽ち果ててたまるか。
……まあ、でも、一部のニンゲンは生かしてやってもいいかな、
オカシが食べられなくなるとちょっとさみしい。

今日の報告にも進展は見られなかった。下層は想像以上に入り組んでいるらしい。
踏破していないのならどうでもいい。
既に私の興味は目の前のクレープへと移っていた。

「進展が無いのならしょうがない、我慢してやる」
「そうですか。では、それがしはこれで失礼します」
ゴウは礼をして部屋から出て行った。
まったく、いつになったら解放されるのか。
「耐えるしかない、か」
私は外の景色を眺めながらクレープを齧り、溜め息をついた。
14モリビト少女その後〜七話3/9〜:2007/11/24(土) 17:28:50 ID:prYXuBh8
ゴウが部屋を出て一階へと下りると、カウンターでキュリオジテと宿屋の主が話をしていた。
キュリオジテがカウンターに包み紙を置くと、主はそれを懐へと入れる。
「いつも使わしてもらってすいませんね」
「いえいえ、冒険者あっての宿屋。お金さえ頂ければ何も言いません。
どんな人であってもね」
主は満面の笑みで答えた。細い目の奥が光ったような気がする。
主との話が終わったキュリオジテは、ゴウの姿を見て片手を挙げた。
「やあ、待たせてしまいましたかね、調子はどうでしたか?」
「別に、変わりはありません」
ゴウの言葉に、キュリオジテは肩をすくめて笑った。
「そうですか、それは良かった。どうも他の方が行くと機嫌が悪く
なるんですが、あなたは別らしい」
その言葉にゴウは眉をしかめる。
「それがしにも機嫌が良くなかった様に見受けられましたが……」
ハハ、とキュリオジテは笑う。
「考えすぎですよ、少なくとも貴方はあの娘に手を出してはいない。
私等なんぞは口も聞いてもらえませんよ」
「そうですか……」
「そうですよ、じゃあ行きますか。みんな酒場で待ってますよ」
身支度をすませて二人は宿を後にした。

第四階層、枯レ森を突破し第五階層へと足を踏み入れたアンスタン達。
一行はここでかなり足止めを受けていた。
旧時代の遺物は複雑に入り組んでおり、上がったり下がったり、
行って戻ったり、平面ではなく立体に地図を書き直す必要があった。
そして、ようやく新たに動く箱を作動させる事に成功し、先に進む事が出来たばかりだ。
進むにあたって慎重に慎重を重ねるのは冒険者として恥ではない。
一歩一歩、確実に確実に、アンスタン達は迷宮の真実へと近づいていく。
今日も酒場に集まり、明日について話し合う予定だ。

酒場につくと既に他の三人は席についていた。
二人の姿を目にとめると、ここだとばかりに三者三様の反応をみせる。
二人もうながされて集まりの席につく。
「やあすでに始まってますね、遅れてしまってすいません」
席について謝るキュリオジテに、アンスタンは首を振る。
「何、小腹が空いたから適当に頼んでいただけだ。気にするな」
そう言って目の前の肉に齧りつく。
肉汁がデジールの頬にかかり、顔をしかめてそれを拭き取る。
ハンカチをしまうと、キュリオジテとゴウにむかって話しかける。
「そうです、御気になさらずにキュリオジテ。まずは一杯いかがですか?」
「そうだぜ、キュリオジテさん。まずは一杯」
ピールもそう言って酒瓶を傾ける。
キュリオジテはそれを手で制し、かぶりを振って答える。
「いえいえ、まずは素面のうちに予定を話したいのでしてね」
「あいかわらずだな、キュリー。うちの財布は紐が硬くっていけねえ」
アンスタンの言葉にキュリオジテは苦笑いをした。
15モリビト少女その後〜七話4/9〜:2007/11/24(土) 17:29:25 ID:prYXuBh8
「さて、我々も下層へと進んできた訳ですが、おそらくここが最下層、
いよいよ本番という訳です」
キュリオジテはそういって一同を見る。
「迷宮の魔物も強くなってきています。ここは焦らずに一歩一歩確実に
花びらを焼き払って中継点を作りつつ、前に進むべきかと」
「なんだ、やってる事は変わりないないじゃないか。今さら話し合う必要もねえ」
リーダーの発言にどっと席が笑いに包まれる。
「まあそうなんですけどね、こういうのは常に確かめとかないと」
「そうですね、まあそろった所で頂きましょうか」
明日の予定話は打ち切られ、皆、目の前のご馳走に手を伸ばす。
そんな一同に混ざるのを拒否するかのように、すっとゴウが席を立つ。
「どうした、ゴウ?」
「いえ、それがしも素面のうちに事を進めたいと思いまして。
始めていてください、また来ます」
一礼をして去って行くゴウを怪訝な顔でアンスタンが見る。
「何か用があるのか、アイツ?」
「ああ、きっとお使いでも頼まれているんでしょう」
キュリオジテの言葉にアンスタンが振り向く。
「お使い?」
「ええ、外に出られないモリビトに色々と頼まれているらしいですよ?
ハハ、困ったものですね」
「そうか……」
アンスタンはゴウが去っていった戸口を見る。
そして、口の端を歪めながらそっと呟いた。
「そいつは……困ったな」
16モリビト少女その後〜七話5/9〜:2007/11/24(土) 17:29:59 ID:prYXuBh8
月明かりの下、私は街の中を歩いていた。
昼間に何度か歩いたことはあったが、夜に歩くのは初めてだ。
ふらふらとおぼつかないで私は歩いているが、別に暗いからではない。
私は、自分の首に付けられている物を一瞥する。
家畜に付けられているような、首輪。
首輪から伸びている鎖を、ニンゲンがじゃらりと引っ張る。
私はそれにせかされる様に歩みを進める。
そう、私は前と同じ様に、首輪と、獣をかたどった耳と尻尾を付けさせられ、
月光の下、四つん這いで街の中を歩かされていたのだった。
「千里眼に異常は無いな?ピール?」
「もちろんですリーダー、何か有れば報告します」
「おう、よろしく頼むぜ。ほら、さっさとついて来い」
乱暴にニンゲンが鎖を引っ張る。
私はそれに体をよじらせながら何とかニンゲンについて行こうとする。
「たまには夜の散歩もいいもんだろ?」
「ぁ……う……」
「おい!返事はどうしたぁ!」
ニンゲンが私の手を靴で踏みつける。
私は痛みに耐え切れず、慌てて返事をした。
「あぐっ!……う……わん、わん!」
私の返事に気を良くしたニンゲンは、頭を撫でて下卑た笑みをうかべる。
「そうそう、オマエは所詮、俺たちに飼われる道具なんだからよ。
口の聞き方には気をつけないとな?」
じゃらり、じゃらりと静かな街中に鎖の音を鳴らしながら
ニンゲンと私は進んでいった。

「ようし、ここらでいいか」
歩かされた先は、広場にある噴水だった。
そこで足を止め、ニンゲンは私を見下ろす。
「今日は、オマエに思い知らせてやろうと思ってな」
そう言っていきなりニンゲンは私の背中を踏みつけてきた。
「あがっ!」
不意をつかれた私は、そのまま背中を踏みつけられながら
地べたに這いつくばせられる。
「オマエ最近調子にのってないか?自分の立場わかってんのか?
ええ?わかってんのかコラ!?」
ドカッ!ドカッ!ドカッ!
そのまま私の背中を踏み続ける。私はそのまま耐えるしかなかった。
「ええ?今日は自分がどういうモンか思い知らせてやるよ!」
首輪を掴み、私の体を引きずり起こす。
私はそのまま噴水の中へと落とされた。
「ぷはっ!」
空気を求めて顔をあげる私を、ニンゲンの腕が再び水中へと押し戻す。
ガボガボともがく私の首輪が引っ張りあげられ、水面へと上げられる。
荒い息を吐きニンゲンが激昂する。
「ええ!?いい気分だったか!?人間様を顎で使う気分はよ!?ええ?」
口汚く私を罵ると、再び私は水中へと押し付けられた。
水の中へと叩き込まれ、引きずり上げられ、罵られまた叩き込まれる。
何度その行為が繰り返されただろうか。
ようやく解放された時には、私は息も絶え絶えになっていた。
17モリビト少女その後〜七話6/9〜:2007/11/24(土) 17:30:39 ID:prYXuBh8
「ハァ、ハァ……さて、お仕置きはこの位にしておくか」
ずぶ濡れになり、意識が朦朧とする私にニンゲンの言葉が聞こえる。
「おい、アレを試してみな」
もう一人のニンゲンがコクリと頷き、私の腕を取る。
水責めを受けてぐったりとしていた私には抵抗する力も無かった。
チクリ、と私の腕に小さい痛みが走る。
私の片腕にニンゲンが何か刺していたのだった。
「ぁ……な…に……?」
「心配するな、今ので冷えたろ?体を暖める栄養剤さ」
ヘヘ、とニンゲンが下卑た笑みを浮かべる。
「もっとも、効きすぎるかもしれんがな」

そのまま地べたに寝かされてどのくらい経っただろうか。
私の体に奇妙な変化が起こっていた。
体が熱い。
正確にいうと、胸と下半身の奥が疼き始めていた。
(な、なんだ……?)
そこだけ熱病にかかったかの様に熱く、疼く。
変調を起こした胸に、私は自分の手をそえる。
「あふぅ…」
ひんやりとした手が心地よい。だが胸の高まりは収まらない。
私は昂ぶる胸を慰める様に、やわやわと撫で回す。
「ああ……」
心地よい感覚が私を包む。しばしその感覚に私は身をゆだねた。
じゅくり。
「あ……」
今度は下半身が昂ぶってきた。
まるで、胸だけではなく私も構ってくれと訴えるかのように。
「ごめんね……」
そう言って私は片手を女陰の方へと伸ばし、指で中をまさぐる。
謝罪の行為に私の下半身は、私に甘い痺れをもたらした。
片手で胸を、片手で女陰を慰める。
その度に痺れが全身を駆け巡るが、身体の熱さは静まらない。
私は荒い息を吐きながら、行為に没頭した。

「どうやら効いてきた様だな?」
ニンゲンの嘲笑が私を現実に引き戻した。
私は、何をやっているのだ?
静かな夜の街中で、ニンゲンに見下ろされながら自慰に耽っている!?
違う!
「こ、これは違う……」
これは違う、これは私ではない。
このような姿を晒しているのが私であるはずがない。
うろたえる私にむかって、ニンゲンが話しかける。
「それがオマエの本性なんだぜ?いやらしいオマエのな」
もう一人のニンゲンが、私の両腕を掴む。
慰めを受けられない胸と下半身が、じんじんと私に訴えかける。
なだめる様に股を擦り合わせるが、疼きは止まらない。
18モリビト少女その後〜七話7/9〜:2007/11/24(土) 17:31:13 ID:prYXuBh8
ぐいと髪を掴まれ、ぺちぺちと頬を叩かれる。
「あ……?」
いつのまにかニンゲンは、ズボンをおろしていた。
そして自分の髪を掴み上げ、欲棒で頬を叩いているのだ。
「まったく、おあずけも出来ないのかね。この犬っころは」
ぺちぺちと私の頬を叩きながら、ニンゲンは笑う。
「まあ寛大な俺サマは許してやるけどよ、違うだろ?」
ガシ、と両手で私の顔を固定し、面前に欲棒を突き出す。
「オマエの餌はこれだろ?おねだりしてみろよ、いいんだぜ?
オマエが頼めばくれてやるぞ?」
「だ、だれが…!」
上目遣いでニンゲンを睨みあげるが、意には介してない。
雄の臭いが私の鼻をつく。
「あ……」
私の目はニンゲンではなく、目の前の欲棒にむけられる。
私の痴態を見て先ほどから興奮していたのだろう。
既に欲棒は、はちきれんばかりにみなぎっていた。
(ほしい……)
アレで私を貫いて欲しい。
この疼きを静めてほしい。
この渇きを満たして欲しい。
「おいおい、おねだりが先だろ?勝手に始めるなよ?」
「え?」
頭上から嘲笑が浴びせられる。
私は、胸と女陰を弄っていたのだ。
目の前の欲棒を見ながら、自慰行為に耽っていたのだ。
違う……
「違う、こんなの……」
「違わないさ」
頭上から悪魔の甘言が聞こえる。
悪魔は私にむかって囁いた。
「おまえは、ニンゲンさまの道具なんだ。ニンゲンに奉仕する為のな。
さ、おねだりしてみな?すぐに楽になるぞ?」
違う、違う、違う……。
私の頭の中を、甘い囁きがぐるぐると駆け巡る。
心臓が、早鐘のように鳴り響く。
胸と下半身が、私を急かせる様に熱くなる。
それらが私の中で爆発した。
「あは……」
目の前が一瞬、閃光で真っ白になった気がした。
それは私がみた幻覚かもしれない。
しかし私は次に何をすべきか、理解した。
19モリビト少女その後〜七話8/9〜:2007/11/24(土) 17:31:48 ID:prYXuBh8
「ほしい…です」
その言葉に満足したのか、私の顔から両手を離し頭を撫でながらいわれた。
「じゃあ身体全体を使っておねだりしてみな?できるだけイヤらしく、な?」
「はい……」
わたしは、そのままゴロンと背中を地面につける。
そして、股をひろげてアソコを自分の手でひろげる。
わたしのあそこは、すでにグショグショになって疼きがおさまらなかった。
いっこくもはやく、このかわきをみたしてほしかった。
わたしはニンゲンさまにおねだりをした。
「おねがいします、ごしゅじんさま。このいやらしいどうぐをみたしてください。
ごしゅじんさまのものでわたしをきもちよくしてください、おねがいします」
ごしゅじんさまは、わたしのことばにくびをふりました。
「おいおい、物じゃなくてチンポだろ?」
「はい、すいませんでした。ごしゅじんさまのたくましいオチンポ、わたしにください。
もちろんわたしも、せいいっぱいごほうしさせていただきます。
たくましいオチンポでしつけてください」
「良く出来ました、合格だ」
ごしゅじんさまがわたしをほめてくれた、うれしい。
「じゃあごほうびをやらないとな」
うんちょうだい、ごしゅじんさまちょうだい。
「試作品でしたが、さすがに効きすぎじゃないですかね?」
「何、心配すんなって。壊れてもキュリーなら何とかしてくれるだろ」
「そうですかね…」
ごしゅじんさまたちがなにかいってる。
でもそんなのどうでもいい。
はやくごほうびわたしにちょうだい。
いきをあらくするわたしにごしゅじんさまがえがおでちかづいてくる。
ああまちきれない。
わたしはこしをふってさいそくした。
そんなわたしにごしゅじんさまはかたくってあつくってたくましい
オチンポをつきいれてきたのだった。
ズン、ズンとつきいれるたびにまっしろなひかりが
わたしのまわりをかけめぐる。
すごくきもちいい。
「ごしゅじんさま!いいです!すごくイイですぅ!」
「何がいいんだ!?言ってみろ!」
「ああオチンポです!オチンポオチンポすごくいいです!」
さけぶわたしをごしゅじんさまがしかりつける。
「自分だけ気持ちよくなっていちゃ駄目だろうが!」
「ああ!すいません!すいません!わたしはだめなどうぐです!
どうかごしゅじんさまのおちんぽでおもいっきりおしおきしてください!」
20モリビト少女その後〜七話9/9〜:2007/11/24(土) 17:32:42 ID:prYXuBh8
モリビトの少女が、アンスタンに突き入れる度に嬌声をあげる。
ピールが調合した薬は、予想以上に効いたようだった。
ゴクリ、と生唾を飲み込むピール。
「あの、リーダー、俺も、その……」
顔をピールの方へとむけ、アンスタンはニヤリと笑う。
「おうそうだな、スマン。悪い悪い」
そのままモリビトと身体を入れ替え、自分が仰向けになる。
そしてモリビトの尻に挿してあった尻尾の張り型を引き抜く。
「きゃふっ!」
モリビトは涎を口から垂らしながら、アンスタンの胸にしなだれて
荒い息で胸を上下させる。
「あふ…ごしゅじんさま、うごいてくださぁい、それともあたしがうごけばいいですか?」
「何、すぐに気持ちよくしてやるよ」
アンスタンはそういってモリビトの尻穴を両手で拡げる。
「おまえはこっちのほうが好きなんだろ?」
「へへ、すいませんねリーダー」
厭らしく笑い、ピールが尻穴に自分の肉棒を突き入れる。
「あひ!?きた?おちんぽうしろにもきた?」
モリビトが背中越しにピールをむき嬌声をあげる。
「後ろじゃなくてケツの穴だろ?」
そういいながら乱暴に腰を動かすピール。
モリビトはさらに甲高い声をあげる。
「あひぃ!すいません!おばかですいません!けつのあなにおちんぽきました!」
「気持ちいいのか?」
「そうです!きもちいいです!もっとうごいてください!」
そんなモリビトの痴態をアンスタンが笑う。
「おいおい、こっちはどうなんだよ?」
アンスタンがモリビトの腰を揺すると、モリビトは叫んだ。
「すいませんごしゅじんさま!まえも、まえもいいです!」
「どっちがいいんだ?答えてみろ?」
「そうだ、答えてみろ!俺達が聞いてるんだぜ?」
腰を動かし、突き入れる二人にむかってモリビトが金切り声をあげる。
髪を振り乱し、頭を上下左右に振る。
口から泡を吹き、半分白目になりながらモリビトは答えた。
「あははははきもちいい!きもちいい!どっちもよくてわかりません!
おばかですいません!こんなあたしですいません!だからおしえてください!
わからせるためにあたしにおしおきしてください!
ごしゅじんさまのおちんぽでしつけてください!」
「良く言った、そら行け!」
「あはうふいきます!あたしいきます!いくいくあはははっは!
あはうひいくおおおおぉぉぉぉおお!!!!」

閃光がモリビトの視界をおおった。
それは、頭上に輝く月よりもまぶしかった。
21モリビト少女その後〜七話〜:2007/11/24(土) 17:35:54 ID:prYXuBh8
今回は以上です、続きが遅くなってすみませんでした
22名無しさん@ピンキー:2007/11/24(土) 20:48:00 ID:7qzch6ql
僕は……ずっと待ってた!
23名無しさん@ピンキー:2007/11/24(土) 22:29:34 ID:uF2spozt
俺も待ってた。半ば諦め欠けてたが待ってて良かったよ。
毎回ながらGJだ!
24名無しさん@ピンキー:2007/11/25(日) 04:50:06 ID:m9QwkI1/
素晴らしい!、これはまだ続くのかな?
25名無しさん@ピンキー:2007/11/25(日) 10:09:36 ID:1zA+IyKS
最後の閃光ってブシドーの刀じゃね?
26名無しさん@ピンキー:2007/11/25(日) 21:52:54 ID:bji7kb+U
首討ちか!
27名無しさん@ピンキー:2007/11/25(日) 22:53:01 ID:CtMHq+qD
アンスタンついに殺られたか
28名無しさん@ピンキー:2007/11/26(月) 15:35:44 ID:0fuZO9x9
この作者さんが言っていた モリビトは楽になります が気になって仕方ない。
解放されるのか、人間に馴染んでしまうのか、壊れるのか、死ぬのか。
29名無しさん@ピンキー:2007/11/26(月) 19:44:42 ID:GlMyIpPL
飽きられて捨てられたところを俺に拾われて温室でぬくぬくします
30名無しさん@ピンキー:2007/11/26(月) 22:40:18 ID:GSDUOnpp
モリビトもだが、ブシ男にも死亡フラグが立ちそうだな。

モリビトと心中エンドかはたまたブシ男ぬっころされてモリビト精神崩壊か・・・
31名無しさん@ピンキー:2007/11/26(月) 23:00:50 ID:Q/BWPEH2
>>29
モリビトを温室で育てたらすぐ大きくなりそうだな。
どこがって、色々な所がだよ。
32名無しさん@ピンキー:2007/11/26(月) 23:06:13 ID:bnPrCZxs
>>31
体長10メートルのモリビト誕生!すごいぞー!かっこいいぞー!!

……ということだね?
33名無しさん@ピンキー:2007/11/26(月) 23:13:04 ID:Mjz+oj4P
おめでとう!モリビトは フォレストオウガに しんかした! ▼
34名無しさん@ピンキー:2007/11/27(火) 00:39:21 ID:53pbbBpD
モリビトとブシ男には幸せになって欲しいのぅ
そしてアンスタンは苦しんで欲しいのぅ
35名無しさん@ピンキー:2007/11/27(火) 20:46:26 ID:dMLKPv8J
逆にモリビトには悲惨な最期を期待している自分がいる
36名無しさん@ピンキー:2007/11/27(火) 21:14:25 ID:kxC9Ht/h
短編なら悲惨でもいいんだけど、これだけ長編で
しかも自分語りだからこれで鬱エンドだときついなあ

とりあえずアンスタンの首は落とされる方向で。
37名無しさん@ピンキー:2007/11/27(火) 22:16:58 ID:sg3XgJ6/
神が続きを書き辛くなる流れはよそうぜ
38名無しさん@ピンキー:2007/11/27(火) 22:36:40 ID:kxC9Ht/h
確かに。
申し訳ない
39名無しさん@ピンキー:2007/11/29(木) 14:21:01 ID:1v8xIGKm
おまえ、何勝手に謝っちゃってるわけ?



俺が悪いに決まってるだろうが!
いまマジごめんなさい。
40名無しさん@ピンキー:2007/11/29(木) 15:53:32 ID:DPSoAIJq
いやいや、ここは俺が謝るよ。

ごめんなさい!
41名無しさん@ピンキー:2007/11/30(金) 18:41:13 ID:nZFvhmxR
そして神は考えた。
皆が謝る理由を作った自身が消えるべきであると・・・。

・・・ってなったらどうするんだ!
どうするんだ!
42名無しさん@ピンキー:2007/11/30(金) 19:23:21 ID:B0Wr+UEC
なんてこった!
馬鹿なことをした…!





ごめん
43名無しさん@ピンキー:2007/11/30(金) 21:56:37 ID:gWn2QbWg
>>32
そんなにでかかったら全身をパイズリしてもらえるな。
全身素股でもいいが。
44名無しさん@ピンキー:2007/11/30(金) 22:06:09 ID:8bx8VO4W
でかくても胸が無いならパイズリは出来ないだろ、常考…
素股は何か、圧死されそうだ
45名無しさん@ピンキー:2007/11/30(金) 22:33:21 ID:qXiQ6c8d
素股というか、むしろ全身を挿入出来るんじゃないか?
フィストならぬボディファック。もしくは両脚をつっこんだ状態で
肥大化したクリトリスを抱えてなめる。

……世界樹から遠ざかって特殊性癖の域になってしまった。
46名無しさん@ピンキー:2007/11/30(金) 22:50:10 ID:VALKKKkK
超巨大モリビトによる、世界樹をディルドーにした一人遊び


その日、世界樹の迷宮には酸味がかった雨が降った
47名無しさん@ピンキー:2007/11/30(金) 23:48:02 ID:fv0/8qBB
世界樹の中の人大喜び?
48名無しさん@ピンキー:2007/11/30(金) 23:49:26 ID:fv0/8qBB
ところで>>46のIDがすごい件について
49名無しさん@ピンキー:2007/12/01(土) 21:53:12 ID:uHrzb0O5
>>46
カースメーカー5人パーティーか
50モリビト少女その後〜八話1/6〜:2007/12/01(土) 22:54:08 ID:I97YlflO
モリビトの八話を投下します。
今回はエロ要素は無いです、すいません
興味ない方はレス読み飛ばしてください。

――――――――――――――――――――――――

ゴウはその日いつもの様に、モリビトの部屋の前にへと来た。
そしていつもの様に懐から鍵を取り出し、錠穴へと差し込む。
「……?」
ゴウはその感触に少し違和感を感じた。
ドアノブを捻るが、案の定開かない。ノックをしてみるが応答は無い。
さてどうしたものかと、戸口の前で立ち往生していると誰かが呼ぶ声がした。
ゴウが後ろを振り向くと、キュリオジテが片手を上げて立っていた。
会釈を返すとこちらへと近づいて相手も返して尋ねてきた。
「どうかしましたか、ゴウ?」
「いえ鍵が壊れたのか、扉が開かずいかがしたものかと。反応も無いようなので…」
「寝てるのではないですか?ここの宿も見かけによらずオンボロですね。
扉の件は主人に私から言っておきましょう、それを渡しにきたのでしょう?」
キュリオジテはゴウの片手へ目をむける。
ゴウの片手には可愛らしい包装の小箱が握られていた。
小箱を掲げゴウが頷く。
「左様、しかしこれではどうしたものか……」
「まあ、主人に直して貰うついでに渡しきますよ。私が預かっておきましょう。
そんな事より、リーダーが呼んでいましたよ」
悩むゴウにむかって、キュリオジテは屈託無く笑う。
「主殿が?」
「ええ、あんまり待たせちゃうと怒られちゃいますよ。酒場でいつものように
飲んでいますから、酔いつぶれないうちに行って来て下さい。ここは私が何とかしますから」
そう言って手を差し出してくる。箱を渡してさっさと行ってこいという事なのだろう。
しばらくキュリオジテと、小箱を交互に見ていたゴウだったが頷いてキュリオジテに箱を渡す。
「では、よろしくお願いします」
一礼をして、酒場へとむかうゴウ。
その姿が完全に見えなくなるのを確認し、キュリオジテは溜め息をついた。
「やれやれ、我ながら下手な嘘ですね」
自嘲して懐から鍵束を取り出し、扉に差し込む。
カチリ、と音がして鍵が開く。
扉は壊れていたのではなく、錠前を付け替えていただけだったのだ。
51モリビト少女その後〜八話2/6〜:2007/12/01(土) 22:55:18 ID:I97YlflO
キュリオジテが中に入ると、ベッドでモリビトが眠っていた。
ここに運び込まれた時と変わらず、目を覚まさずにいる。
「さて、ゴウが知ったらどうするでしょうかね」
それはそれで面白い事になりそうだが、火種は起こさずに越したことは無い。
事が露見する前に内々に処理してしまわなければいけない。

先日、未明。
キュリオジテは、突然の衝撃とアンスタンの下卑た笑みによって起こされた。
まだ夢と現実の境をさまよっているキュリオジテに対し、
アンスタンは悪びれもせずに言い放った。
「へへ、コイツがよ、気絶したっきり目を覚まさないんだ。でもお前なら何とか出来るだろ?」
軽い調子だが、有無をいわせない語気があった。
あくびをかみ殺してモリビトを診察するが、状態を把握してキュリオジテは嘆息する。
「混乱、テラー、頭封じ…、一体何をしたんです?」
「へへ、こいつの試薬でちょっとな」
アンスタンが後ろへ顎をさすと、傍らにピールが控えているのがわかった。
手持ち無沙汰にキュリオジテの方を申し訳無さそうに見ている。
「やれやれ。俺のモノに手を出すな、ではなかったのですか?」
「基本はな。まあ細かいことは気にするな、後はヨロシク頼むぜ」

そう言って介抱をまかされたのだが、中々に骨が折れる仕事だった。
何しろ開発段階の試薬という事らしい。
下手に薬を投与してショック症状が出るのは良くない。
かといって、施薬院に連れ込む訳にもいかない。
魔物を連れまわしている事がばれたら、パーティはこの街から追放処分だろう。
とりあえず心得がある自分一人で何とかしなくてはいけない。
「やれやれ、こんな事ならリフレッシュも専攻しておけばよかったですね」
モリビトを前にして一人、キュリオジテは溜め息をついた。
「まあ……なるようになりますか」
箱を机に置き、キュリオジテは介抱を再開した。
52モリビト少女その後〜八話3/6〜:2007/12/01(土) 22:55:54 ID:I97YlflO
一方、酒場ではアンスタンとゴウが対峙していた。
用件を聞き終えたゴウが、アンスタンにむかって聞き返す。
「魔物討伐の依頼……、それがし一人でですか?」
「執政院から俺達を試す為の依頼だってよ。まったく、人気者はつれぇよなあ」

アンスタンが語る事によれば、内容はこうだった。
執政院長曰く、君達の働きには大変感謝している。
そこで君達の腕を試す為に、一つの依頼をたのみたい。
地下16階に生息する『うごめく毒樹』、それを討伐してきて欲しい。
難敵かもしれないが、君達の腕前なら勝てるだろう。
これは、君達を更に信頼する為に必要な事であるし君達の名声も上がる事だろう。
宜しく頼む。
ただし、上記の件は一人で行って来てもらう。

「それは…また急な話ですな」
依頼内容を聞いて眉を曇らせるゴウ。
こう言っては何だが、自分達はこの街で一、ニを争うパーティーだと思っている。
このままいけば、世界樹の迷宮の謎を解き明かす名誉は必ず勝ち取れる事だろう。
そんな自分達に、わざわざ危険な依頼をあたえるとは理解し難い事だった。
そんなゴウの内心を見透かしたのだろう。
アンスタンは、飲み物に口をつけて一息つき話を続けた。
「まあな、でもこの街にいる間は、俺たち冒険者はそれなりに
便宜を図ってもらっている。依頼を無下にはできんだろう?」
それに、とアンスタンは付け加える。
「俺達が断って他の奴等が出来ました、てのが一番マズイ。
俺達が一番じゃないとな?」
杯をあおり、アンスタンがニヤリと笑う。
「そういう事ですか、しかし何故それがしに?」
「俺はある程度間合いを取らないといけないし、デジールの野郎もどちらかというと
自分が戦うより他人の援護役の方が得意だしな。キュリーとピールは論外だ。
……と、なるとお前しかいない事になる」
真っ直ぐに見つめるアンスタンに対して、なるほどとゴウは頷いた。
「…まあしかし、お前は傭兵だ、別に無理強いはしない、
俺等でも何とかやってみせるさ。でも、それなりの礼はするぜ?」
話を聞いてゴウは思案した。
自分のさげている刀に目をむける。
己が力を試す為に幾度と無く振るってきた。
しかし、まだ剣の道を究めたとは言いがたい。
この任務を全うすれば、自分は更に高まる事が出来るのだろうか。
いや―――。
出来る、出来るのだ。
ゴウは落ち着いた声で答えた。
「いや、やりましょう」
「そうか!お願いするぜ!」
がっしりと握手してくるアンスタンをゴウはすでに見てはいなかった。
自分を、そしてその周りを、変えてみせる。
ゴウは力強く頷いた。
53モリビト少女その後〜八話4/6〜:2007/12/01(土) 22:56:34 ID:I97YlflO
けだるさと、身体中に鈍痛を感じて私は目を覚ました。
むくりと身体を起こすと辺りを見回す。
私はベッドの中におり、机にはニンゲンが突っ伏して寝ている。
どうやらここはいつもの宿の一室のようだ。
はて、私はなぜこんな所にいるのだろう?
頭の中を整理していくうちに、私の顔に火がついた。
………そうだった。
私は夜中に街へ連れ出され、辱めを受けたのだった。
ニンゲンにされた行いと、自分が口走った言葉が頭の中で駆け巡る。
私は毛布の中へ顔をうずめ、暗澹とした気分になった。
正直なぜああいう事になったのかよくわからない。
快感と閃光が私の中で暴れていた事だけは憶えている。
顔をうずめながらブンブンとかぶりを振るが、鬱屈した気分は晴れずにいた。
しばらく屈辱に身を焦がしていたが、やっとの事で落ち着き
私は深呼吸をした。
……ええい、それというのも全てニンゲンが悪い。
早くこんな所を出て同胞と会わねば。
私は、机で寝ているニンゲンを忌々しい目で睨んだ。
…。
……。
―――!
寝ている、だと!?
私はベッドから跳ね起き、ニンゲンに近づいた。
すやすやと間抜けに眠っているニンゲンは、私が起きた事に気づいていない。
ニンゲンの足元には鞄があった。
私はその中をそっと覗いてみた。
中にはわけのわからない書類の束と、以前見たレポート用紙の束。
そして、机には鍵束が無造作においてある。
―――ゴクリ。
私は生唾を飲み込んだ。
これは千載一遇の好機だ、この機を逃す馬鹿はいない。
鍵束と鞄を抱え、私はこの部屋を出る事にした。
そろりそろりと忍び足で部屋の入り口にむかう。
あいかわらずニンゲンは眠ったままだ。間抜けなヤツめ。
扉の隙間から私は外の様子をうかがった。
…ニンゲンの姿は見えないな。
私は扉を開け、廊下へと出た。辺りはシンと静まりかえっている。
よし、このまま森へと逃げるぞ。
私は音を立てず、山猫のような俊敏さで廊下を駆けた。
そのまま階段を飛び降りて脱出―――するはずだった。

愚かにも私は階段の途中で足を止めた。
上がってくるニンゲンの顔に見覚えがあったからだ。
ゴウだ。
奴は私をキョトンとした顔で見上げている。
奴め、なんという愚か者だ。
奴が取り押さえる素振りを見せたならば、私は脱兎のごとく逃げ出せただろう。
!しかし奴め!なんという奴め!
奴は身構えるどころか、部屋から出ていた私にむかって
ニッコリと微笑んだのだった。
「良かった、少しばかしお願いがあるのですが、良いでござるかな?」
私はその場に立ち尽くし、思わず頷いてしまった。
好機を逃した馬鹿は、ニンゲンと一緒に部屋に戻ったのだった。
54モリビト少女その後〜八話5/6〜:2007/12/01(土) 22:58:19 ID:I97YlflO
部屋に戻った私は、ニンゲンと対峙していた。
私はベッドに座ってゴウと向かいあっていた。
もう一人のニンゲンは、窓際にある椅子に座って、少し離れて私達を見ている。
ニヤニヤと笑いおって。私を取り逃がそうとしたのにイヤらしい奴だ。
部屋にしばらく沈黙が包まれていたが、静寂を破る口火を切ったのはゴウだった。
「先ほどもいいましたが、一つお願いがあります」
「なんだ?」
私は先ほどの愚行を悩みつつ、ぶっきらぼうに答えた。
そんな私を、ゴウは真っ直ぐ見つめて言った。
「奇妙なお願いですが、髪を一房頂きたい」
「髪だと?」
変な事を言い出す奴だ。
「なんでそんな事を?」
疑問符を頭上に浮かべる私にむかって、ニンゲンが横槍を入れる。
「御守りがわりにアナタの髪の毛を少し欲しいそうですよ」
オマモリ?
ゴウを見返すと、こちらをじっと見つめてくる。
「ふん、まあ別にいいぞ」
乱暴されるよりかはマシだ。
じっとしている私にむかって、ゴウが手を伸ばしてくる。
ナイフで少し切り取るとそれを小袋に入れた。
紐で口を縛ると、満足そうに微笑む。ニンゲンのやる事はよくわからん。
……そうだ。
「おい、ゴウ」
「なんでしょうか?」
「私にもお前の髪の毛をよこせ」
ゴウはキョトンとした顔でこちらを見つめる。
「なんでそんな事を?」
首を傾げて尋ねてくる。私の真似をするな馬鹿。
「なに、なんとなくだ。髪の毛をやるから交換でよこせ。片方だけというのは嫌だ」
私の言葉に、ああなるほどと頷き、ゴウは自分の髪の毛を切った。
それを小袋に入れて私に渡す。手のひらにおさまる、藍色の袋だ。
「ではこれで失礼します」
「ああ、それじゃ私も出ますかね」
ニンゲンはそういって部屋から出ようとした。
そんなニンゲンを私は引き止めた。
正しくはゴウに、だが。
「今度来る時は、いつもより多くオカシを持ってこい」
脱出時機を逃したのだ、これくらいはして貰わねばならない。
「………わかりました」
一礼をしてゴウ達は部屋から出ていった。
私はごろんとベッドで横になる。
やれやれ、なぜ私は逃げなかったのだ。
目をつぶって考えるが、自分でもよくわからない。
……まあいい。
愚か者は深く考えずに眠る事にした。
55モリビト少女その後〜八話6/6〜:2007/12/01(土) 22:59:00 ID:I97YlflO
「よかったのですか?」
階段を降りながらキュリオジテはゴウに尋ねる。
「何が、ですか?」
「髪の毛といわず、一晩側にいて欲しいといえば良かったのに」
含み笑いを浮かべるキュリオジテを、ゴウはきつく見つめ返した。
「それがしは虜囚を辱めるすべは持ち合わせておりません」
「そういう事にしておきますか」
視線を軽く受け流し、キュリオジテは階段を降りる。
「…別に断っても良かったのですよ?あなたは傭兵、割りに合わないと思ったら…」
キュリオジテの話をゴウの静かな声が遮る。
「それがしは傭兵であると同時に、パーティーの一人です。
パーティーの任務に、上も下もありません」
「…そうですか」
降参、といった感じでキュリオジテは両手を上げる。
「月並みな言い方になりますが、頑張って下さい」
「承知しました」
お互いに顔を合わせて笑う。
明日に向けて休息を取る為、二人はそれぞれの部屋へと戻っていった。

―――翌朝。
エトリアの街はずれで発見された巨大な大地の裂け目。
地の底まで続こうかという深淵を思わす巨大な地下樹海の迷宮。
そのまえで一人の男が立っていた。
ゴウである。
ゴウは先ほどから迷宮の前に立ち、入り口を見つめていた。
ここに来る前の、ギルドの事を思い出す。

―――どうしても行くのかい

冒険者ギルドの長、ガンリューは身支度を整えたゴウに対して呟いた。
「かつて、な。樹海を探索する 冒険者の一団がいた。 自分たちが最強と信じ、
樹海の謎を明かそうと、 日夜迷宮に挑み続けていたんだ…」
過去を話すガンリューに、静かにゴウは言った。
「過去を振り返っても何も見えませぬ。大切なのは、自分が今何をするべきか。
そして、何が出来るか。それだけです」
己に言い聞かせるようにゴウは力強く言った。
「…すまねえな、年寄りはつい愚痴っぽくなっていけねえや。
だがこれだけは言わせてくれ、……ゴウ、生きて帰ってこいよ」
ガンリューの言葉にゴウは頷く。
「無論、そのつもりです。心遣い感謝致します」

ゴウは天を見上げて深呼吸する。空は晴れ渡って、いい天気だった。
首からさげてある御守りを握り、頷く。
「そろそろ行くか」
ゴウは執政院の依頼をはたす為、一人で迷宮へと入っていった。

―――――――――――――――――――――――――――

今回は以上です。感想レスをくださった方、ありがとうございます。
一応、次回で完結する予定です。
もうちょっとだけ続くんじゃ。
56名無しさん@ピンキー:2007/12/01(土) 23:13:26 ID:adqC/ZlX
本日も大変結構なお手前で

>もうちょっとだけ続くんじゃ
今後5〜6年は連載が認識させていただきますけどかまいませんねっ!!
57名無しさん@ピンキー:2007/12/02(日) 00:46:37 ID:pGVZDpRP
見えそで見えない先の展開にヤキモキするな
ラスト頑張ってくれ
58名無しさん@ピンキー:2007/12/02(日) 03:50:41 ID:8dg+O0iX
乙です!

あああああーとうとうにブシ男に死亡フラグが立ってしまったorz
無事に生還してくれー
59名無しさん@ピンキー:2007/12/02(日) 13:03:10 ID:fu4ANw1Z
いや、これは髪の毛が銃弾を防いで生存フラグだろう
60名無しさん@ピンキー:2007/12/03(月) 01:07:45 ID:5+TmhDbD
剛毛かよw

つかお守りというと下の毛なイメージがあるわけだが。
ロリメディのアンダーヘア(LUC+50)とか店に置いてくれないかな、シリカ。
61名無しさん@ピンキー:2007/12/03(月) 02:04:43 ID:98N3BVfy
ロリメディをシリカ商店に売っぱらうと申したか
62名無しさん@ピンキー:2007/12/03(月) 03:46:23 ID:jqqYVTvU
存在しないモノを売る事はできない
63名無しさん@ピンキー:2007/12/03(月) 21:09:02 ID:Q1ZuUWv+
先代店主が死んだ後、一人娘が跡を継いだシリカ商店。
材料集めもままならない中、苦心して新製品を開発した。
その名も「幸運の護符(数量限定)」、発売からあっという間に完売した一品である。
注文するとシリカが顔を赤らめて工房へ引っ込み、小袋に納められた護符をそっと手渡してくれる。
護符を手にした冒険者は、勇気とちょっとした下心を胸に迷宮へと踏み込んでいくという。
その背にまなざしを送りつつ、シリカは深いため息をつく。



「父さんの胸毛…なんでこんなに人気があるのかしら」
64名無しさん@ピンキー:2007/12/03(月) 21:52:35 ID:gpP/50nJ
御守りにするために3点縛りならぬ複数個所同時攻めで昇天させたところで
「濡れた金糸」を採取するギルメン、という絵が浮かんできた
65名無しさん@ピンキー:2007/12/03(月) 22:29:58 ID:dDkM/qIu
ソドのダブルアタックって、剣・斧両方振り分けてまでとるほどの価値ある?
66名無しさん@ピンキー:2007/12/03(月) 22:30:55 ID:dDkM/qIu
あ、スマソ誤爆ったorz




吊ってくる
67名無しさん@ピンキー:2007/12/03(月) 22:49:57 ID:rXKTn0+y
ゴウにがんばれと、そしてアンスタンに往生せいやと言いたい!
それにしても相変わらず引き込まれる分ですね!
続き楽しみにしてます!
68名無しさん@ピンキー:2007/12/04(火) 01:50:50 ID:4iDDWahf
>>63
勿論ある種の人々には大人気だからですよ
69名無しさん@ピンキー:2007/12/04(火) 13:13:36 ID:1aW1RCVt
>>52
>出来る、出来るのだ。
で完全に頭の中がシグルイに切り替わってしまった俺自重。
70名無しさん@ピンキー:2007/12/04(火) 17:58:42 ID:9Wf12F7f
>>69
おまえのせいでブシ男が隻腕のイメージになったじゃないかw
71名無しさん@ピンキー:2007/12/05(水) 00:09:59 ID:J6G824Kf
世界樹の迷宮地下16階。
ゴウはそこで魔物と対峙していた。
うごめく毒樹、毒性がある枝を刺し、冒険者が倒れた後
ゆっくりと養分を吸い取る恐ろしい魔物である。
ゴウは単身でその魔物と戦っていた。
次々とこちらに向かってくる枝を交わし
刀を上段に構える。
「ギギィッ!」
自分めがけて巨体を動かし、むかって来る毒樹。
だがゴウはそんな状況にありながらも、落ち着いていた。
戦いの最中だというのに目を閉じる。
呼吸を整え、神経を集中させる。
己の心の臓が鳴っているのがわかる。
その熱き鼓動は、心の臓を離れ、肩、肘、へと移っていき
刀をもつ両手へとむかって行く。
カッ!
両目を開き、魔物を見据えるゴウ。
すでに魔物は目前へと迫っていた。
その魔物へと、ゴウは上段の構えから一気に刃を振り下ろす。
「ブシドー奥義、卸し焔!」
ボゥッ!
「ギギギギィ!?」
斬った後から炎が舞い上がり、魔物を包み込む。
その中でしばらく毒樹はもがいていたが、やがて動かなくなった。
完全に動かなくなる事を見届けたゴウは、魔物の一部を折り取る。
あとはこれを持って帰り報告すれば任務完了である。
ゴウは一息つき、安堵の表情を浮かべる。

だが、そんな油断したゴウを衝撃が襲った。
突然の衝撃に倒れるゴウの上を、何かが覆いかぶさる。
「がはっ!」
うつ伏せになりながらも首を後ろへと向けるゴウ。
その先には、狂った眼をランランと光らせる魔物の姿があった。
「なぜ鹿が、こんな所に!?」
驚き身をよじるが、狂鹿の巨体はそうやすやすと動いてくれない。
背中越しに魔物の息がどんどん荒くなっていくのが伝わった。
振り向くと鹿の巨根が大きくそそり立っていた。
「……不覚、アッー!!」

任務失敗、樹海は今日もhage
72名無しさん@ピンキー:2007/12/05(水) 00:47:11 ID:1NDy2VHG
>>71
続きだと思ってwktkしたのにw
だがGJ
73名無しさん@ピンキー:2007/12/05(水) 01:56:39 ID:Rk7yG/Id
樹海は今日もhageネタ 久々に見たわw
GJ
74名無しさん@ピンキー:2007/12/07(金) 10:33:00 ID:TGTVlZVP
毎戦闘毎に大量の弾薬を消費する金食い虫のハッピートリガーのガン子に
遂にギルドの財布たるレンジャーズが激ギレして路地裏に拉致って

「俺たちの銃の手入れもしてもらおうか!」

とか定番セリフ吐かれてゴボゴボ逆流しちゃうくらいイマラチオを仕込まれて泣いちゃう話とか誰かでっち上げてくれよ
75名無しさん@ピンキー:2007/12/07(金) 12:35:03 ID:3QaU7ncE
ガン子「これはバレル内を掃除する器具よ。
     これであなた達の銃とやらも・・・うふふふ」
76名無しさん@ピンキー:2007/12/07(金) 13:51:06 ID:QcPWrZOV
虚勢を張るガン子。だが悲しいかな、採掘採取伐採で鍛えた男達に
かなうはずがなかった。たちまち取り押さえられ、四肢をがっちりと
固められる。
「なめた口きいてくれたじゃないか」
取り上げられた愛用の銃で頬をぴたぴたとはたかれる。
鋼の冷たさと、これから自分の身に起こるであろうことへの恐れで
常から白い肌がさらに青ざめた。
「おれたちより先にこいつをぶち込まれたほうがいいか? ん?」
冷たい感触が頬からあごへ、のどへと滑り落ちていき
厚い服の上から乳房の曲線をなぜる。囲む男達の下卑た笑いが
ガン子の誇りを踏みにじっていく。
「どうなんだ、エースさんよぉ」
「わ、わたしは・・・」

〈省略されました。この続きを読むにはツスクルツスクルとry)
77名無しさん@ピンキー:2007/12/07(金) 14:48:44 ID:TGTVlZVP
ツ…ツスクルツスクルツスクルツスクルツスクルツスクルツスクルツスクルツスクルツスクルツスクルツスクルツスクルツスクルツスクルツスクル!!!!!!
78名無しさん@ピンキー:2007/12/07(金) 15:01:55 ID:ze5eVLv5
>>76
ツスクルツスクルツスクルツスクルツスクルツスクルツスクルツスクルツスクルツスクルツスクルツスクルツスクルツスクルツスクルツスクルツスクルツスクルツス(ry
79名無しさん@ピンキー:2007/12/07(金) 20:59:38 ID:mJ0LLvnB
>>76
ツスクルツスクルツスクルツルツルスジクルツスクルツスクルツスクルツスクルツスクルツスクルツスクルツスクルツスクルツスク(ry
80名無しさん@ピンキー:2007/12/08(土) 02:45:49 ID:ze5fpHMY
何気に公式に追加されてたガンナーの別Verのロリガンナーの頼りなさが妙に可愛い。

あと、>>76にはツスクルツスクルツスクルツスクル(ry
81名無しさん@ピンキー:2007/12/08(土) 15:37:56 ID:xhCCc0uK
久々にツスクルものが投下されるのかと思って期待するだろうが


ってさっきレンが言ってt(ry
82名無しさん@ピンキー:2007/12/08(土) 17:19:46 ID:9dQFK4lK
ああ〜、>>81が三つに切断されてやがる
どうしたものか……
83名無しさん@ピンキー:2007/12/08(土) 17:31:10 ID:ZMSQ3aM2
キタザキ先生なら……、キタザキ先生ならどうにかしてくれる!

キタザキ先生なら女体化/男体化もどうにかしてくれそうな気がした。
(あえて性転換とは言わない。)

なんならツスクルたんをふたなり化してレンを(ry
84名無しさん@ピンキー:2007/12/09(日) 10:00:28 ID:Wcv1xcLl
そのレンを襲うツスクルたんを後ろから鹿がアッ(ry
85名無しさん@ピンキー:2007/12/09(日) 15:06:22 ID:Uzd1ZnAC
シリカさんを冒険者に転職させる
86名無しさん@ピンキー:2007/12/09(日) 20:34:20 ID:PlXpwdwo
流れを全く読まずに投下。

B4Fの545です。続かないって言ってたけどすみません、
うっかり 続 い て し ま っ た 。
前の話は読まなくても多分大丈夫ですが、保管所No.138に。

25kb超過、後味があまり良くない路線です。
書き手の趣味と文章力の都合、何とも評しづらいエロ具合になりました。

メディ×ケミの理系カポーですが、前回同様、容姿の描写はピンボケ。
君は任意で眼鏡を脳内補完しても良く、メディを触角だと信じてもいい。
しましま靴下ショタ仕様と捉えるのも自由だが、流石にそんな猛者はいないか。
87緑の血潮(1/7):2007/12/09(日) 20:35:41 ID:PlXpwdwo
 モリビトが一人、駆ける。
 衣服は焼け焦げ切り裂かれ、用を成さなくなっていたが、羞恥を感じるゆとりはない。
一歩間違えば骨肉どころか、息の根が断たれるところだった。
 背負った仲間は、斬り付けられこそしなかったが、胸を強く打たれたらしい。耳に届く
呼吸音は頼りなく、苦しそうに咳き込んでは呻き声をあげた。早急に手当てしなければ、
きっと命に関わる。
 彼の首に回された腕も、仲間の身体を支える彼自身の腕も、炎に爛れてぼろぼろだ。
 まさしく満身創痍の態で、それでも彼は走った。生きるために、仲間を生かすために、
急ぎたい、急がねばならない、そのくせ足がもつれて思うような速度が出ない。

 とどめを刺そうと思えば、いくらでも出来たに違いなかった。
 血の滲んだ足を、弓矢で縫い留めれば。
 肉薄し、使い慣れた得物を振り下ろせば。

 だが冒険者達は微動だにせず、遁走する後姿を見送っていた。
 レンジャーが視線を巡らせ、新手の影がないか、他の魔物が現れないか確認する。
 彼女がひとつ頷いたのを合図に、ソードマンが剣を収め、パラディンもそれに倣った。
 仲間が次々と腰を下ろす中、後列に控えていたアルケミストが足を踏み出す。医療鞄に
片手を突っ込んでいたメディックは、慌ててその背に声を掛けた。
「ってオイ、怪我は!」
「ない」
 振り向きもせずに言い捨てると、アルケミストは女性とは思えぬ所作でガントレットの
指を振った。さっさと仲間の手当てに戻れということだろう。今度こそスタスタと距離を
取り、つい先程までの、苛烈な白兵戦の舞台の中央で足を止める。
「うは。相変わらず据わってるっつーか、何つーか……」
 ソードマンが、薄いマフラーの下で首を竦めた。
「凄いよなぁ。普通は触りたがんねぇだろ、あれ」

 ──あれ。

 そう呼ばれた物体が、アルケミストの目前にくしゃくしゃに折れ曲がって転がっていた。
焼け焦げた紫色の布の間、突き出しているのは遠目にもすべらかな白。
 ほんの数分前まで自らの意思で立ち、駆け、怒気を孕んだ瞳で冒険者達を睨んでいた。
近寄ればおそらく、樹液に似た青臭い香りがするのだろう。ヒトのそれとは異なる成分、
異なる組成の、緑色の血のにおいが。
 アルケミストが身を屈める。篭手を外して傍らに置き、──
 単なる死の姿ではない、何か生々しいものを見た気がして、メディックは視線と意識を
仲間達の傷へと引き戻した。

88緑の血潮(2/7):2007/12/09(日) 20:36:44 ID:PlXpwdwo
 モリビト殲滅作戦。
 そう銘打たれたミッションが彼らギルドに与えられて、早くもひと月が過ぎた。
 パーティの消耗は激しく、成果は芳しくない。探索と並行する形で、モリビトに関する
分析も進めているが、このデータが生かせるようになるのは早くて10年先だろうと思う。
「相変わらず、鉄は僅少、か。……比重はヒトと変わらないのに」
 手の中の沈殿管と、縞模様に染まった試薬テープ、木枠に立てた浮秤入りの試験管とを
見比べ、アルケミストは不思議そうに呟いた。
 沈殿管を満たしているのはモリビトの血液だ。その一滴さえ謎に満ちているというのに、
彼らの肉体構造を把握してどうこうしようなどと、夢のまた夢だった。
 ここはとあるギルドの実験室、ではなく、枯レ森の只中。回復の清水を擁する茂みを
回り込んだ裏側、風当たりの弱い位置を選んで、布の上に最低限の実験器具を広げている。
 ただでさえ埃っぽい上、光源といえば小さなカンテラひとつだ。実験に適した環境とは
到底言えないが、材料の鮮度と探索の都合の帳尻を合わせようとした時、他に方法が
なかったのである。
 ──疲れてるのかな。
 メディックはゴリゴリと、こめかみを揉んだ。
 得た情報がモリビトの駆逐ではなく、医学の発展や相互理解の足掛かりとなる可能性も
あるのだ。「採血にご協力下さーい」「どうぞどうぞ」なんてやり取りがあったわけでは
ないから、それもまた夢物語ではあるのだけれど──どうも最近、思考が悪い方向に走り
がちになって困る。
 いずれにせよ、この作業がミッションのクリアに貢献するものでないことには、とうに
気付いていた。
 それでも前進するために手折らざるを得なかった命だ。亡骸を実験の材料に使うことを、
冒涜であると感じるか、誠実であると考えるかは人による。
 メディックは職業柄、どちらかといえば後者に属する人間だった。非道に感じられても、
必要な作業には違いないと思う。──思うのだが、材料を手に取った途端、それが生きて
いた姿、生物でなくなった瞬間を思い出し、実験操作どころではなくなってしまう。
 ましてや倒れ伏した死体の検分など出来はしない。検死や解剖の経験はあっても、自ら
手にかけた相手から、命以上のものを切り取るなど……要は怖いのだ。
 だからこそ、以前と変わらず職務を全うしているアルケミストを恐ろしいと思う反面、
尊敬の念も抱いていた。
 仲間に脅えられても、言外に人でなしとなじられても、彼女は顔色一つ変えなかった。
実験風景を目にしたレンジャーが錯乱状態に陥ってからというもの、実験を行なう際には
キャンプを離れるようになったが、それだけだ。
 メディックが付き添いを拒否しても、彼女は単身作業を続けていただろう。モリビトの
二、三人であれば、大爆炎の術式一発で片付けることができるのだから、護衛など居ても
居なくても同じだ。多少の傷は負うだろうが、メディカIV一つで事は足りる。
 みんなの方は平気かな。メディックは砂色に煙る闇を振り返った。優秀な攻撃手が二人、
パラディンには応急処置の心得もあるから、安全度は自分達よりも高いはずだが。
 思索に耽っていたアルケミストが、不意に顔を上げた。
「終わる」
「おっけ」
 最低限の言葉を交わし、後片付けを始める。
 万が一に備え、アルケミストは左腕に術式起動のためのガントレットを着けたままだ。
その左手で沈殿管を固定し、手袋に包まれた右手で器用に封を施す。メディックが隙間を
縫う形で、必要に応じて紐や緩衝材を差し出し、記録用紙を畳む。
 敷いてあった麻布で器材を包んでしまうと、急ごしらえのラボはただの砂地へと戻った。
 荷物を胸に抱え、いつでも立ち上がれる姿勢で、アルケミストがぽつりと問う。

「戻るか?」

 じとりと昏れた上目遣いの視線は、以前の彼女が決して持ち得なかったもの。
 メディックは遠回しな誘いに気付かなかったふりをしても良いし、仲間の元に戻るべき
だと彼女を諌めることもできた。
 そうするだけの余地は、残されていたはずだった。
 彼は、返事をしなかった。カンテラを置く。アルケミストの腕からも荷物を取り上げ、
傍らの地面に下ろした。

 何度やっても、最初のキスだけが上手くいかない。
 今日は顔を傾けるタイミングが合わずに、鼻をぶつけた。
89緑の血潮(3/7):2007/12/09(日) 20:37:36 ID:PlXpwdwo
 彼ら二人の関係を、言葉で説明することは難しい。
 ただ初回の成り行きに関して言えば、メディックに選択の余地はなかったと断言できる。
 思い詰めた表情の女性に迫られる。ここまではまだ良いとして、起動済みの錬金術炉を
首筋に突きつけられて頷かない男は居ないだろう。
 その後の数回は、いわば流れとなし崩しで。
 二度目のキスは上手く出来た。相手の頭を抱き寄せ、口蓋のざらりとした感触を味わう。
行為が呼吸を妨げるほどの濃密さを持つ前に、アルケミストがやんわりと身を引き剥がし、
立ち上がった。
 枯れ木の一本を背に負って、衣服を寛げる動作が、奇妙に板についている。
 実験を続けているのも、キャンプを離れるのも、半分はこれが目的なのだろうと思う。
もちろん口に出したことはないが。
 ほどなく上着の合わせ目から、木蓮の花のように白くまろやかな肌が覗いた。淡い色の
下着に包まれた膨らみはささやかで、滑らかな幹にほとんど影を落としていない。
 女性的なふくよかさとは対極に位置する、透き通る氷柱を思わせる身体。
 何も言わずに眺めていると、アルケミストが枯木の幹に背を預け、小首を傾げた。
「……どうぞ」
 平時の彼女とは懸け離れた、媚びを含んだ仕草、目線。細やかさを感じさせる手つきで、
音もなく着衣の前を開いてみせる。
 ──この場所が日常から切り離されていることを、思い知らされる。
 メディックは砂地に膝をついた。橙色の小さな灯りひとつでも、目の前に晒されている
ものの美しさは見て取れたし、理解できた。
 レースを重ねた包装を、そっと剥がしてやる。
 見た目と大きさで近いものを挙げるなら、小ぶりの白桃だろうか。素手で皮を剥いて、
瑞々しい果肉を真っ二つに割って並べれば、ちょうどこんな感じだ。先端だけがくっきり
紅色に縮こまっていて、何だか申し訳なさそうな様子だった。
 白い果皮に透けて見える血管を、舌先で辿る。二つある膨らみの一方をあえて無視して、
ゆっくりとゆっくりと、皮膚の下に詰まっているものを確かめる。
 柔らかく逃げる脂肪は薄く、貧相、と言ってもいいくらいだ。だがメディックは、この
感触が嫌いではなかった。強張った筋肉、とくとくと速い脈動──生きた肉がみっちりと
詰まっている。男の肉体には宿り得ない、不思議な弾力、しなやかさ。
 絞り込まれた脇腹に腕を回し、伸び上がるようにして乳房を押し上げ、舐め上げる。
まだ柔らかい先端を、甘く噛んで引っ張る。いつの間にか頭を包み込んでいる腕の重み、
髪に差し込まれる鋼の冷たさが快い。
 シャツの内側へと腕を伸ばし、背筋を撫で上げてやると、頭上で「ひ」と息を呑む音が
した。アルケミストの爪先が逃げるように浮き立つ。
 メディックの唇はなだらかな丘を降り、肋骨の存在を確かめ、柔らかな鳩尾へと至った。
そうしながら、目の前の躯幹に腕を絡めることも忘れない。脇腹を撫で回し、臍にキスの
雨を降らせる。所々で指に引っかかる傷痕は、冒険者の宿命のようなものだ。
 しばらくすると、深々とした溜息の音が聞こえてきた。
「楽しいか?」
「うん」
 即答する。嘘ではなかった。適度に温度の低い肌は、幾ら触っても飽きが来ない。
「って」
 くい、と後頭部の髪を引かれ、メディックは顔を上げる。
「何?」
「……」
 アルケミストは唇をへの字に曲げているだけで、何も言わない。
 それでも察しはついた。この位置からだと、先ほど舌で嬲った胸の先、ツンと上向いて
いる様子がよく見える。触れずに置いたもう一方も、同様に枯れた天井を仰いでいる。
 丘の上に連なる、首筋から顎へのライン、黒髪に縁取られた美貌と、切なく潤んだ瞳。
 悪くない眺めだ。
 彼女の主張に構わず、脇腹の白い傷痕に指を這わせる。施した処置は適切だったらしく、
肉の盛り上がりも日に日に薄くなっているようだった。
 掌を当てて暖めるように撫でてやると、腕の中の身体は小さく震えた。ぴくん、と背を
伸ばす、些細だが不自然な動き。
 意識して掌を滑らせると、アルケミストは今度こそ低く呻いて、メディックの頭を抱く
手に力を込めた。
 柔らかい腹に頬が沈む。ちろりと臍の縁を舐めると、面白いほど腹筋が痙攣する。
90緑の血潮(4/7):2007/12/09(日) 20:39:18 ID:PlXpwdwo
 触れるだけの行為が、無性に楽しい。こうしている時の彼女は、愛しむ対象として充分
過ぎるほどの魅力を有していた。
 無論普段から、アルケミストは秀麗だ。顔立ちは言うに及ばず、冒険者とは思えぬほど
常に身綺麗で、手足は遠目にもすらりと長い。ともすれば暑苦しいばかりの厚いコートも、
凛と真っ直ぐな背筋、細い腰のラインの演出に一役買っている。
 ただしそれは、鑑賞に値する芸術品としてのこと。不用意に触れるものを切り裂く──
実際彼女は、立ち塞がるもの全てを焼き捨てて来ている──、刃の美しさ、威圧感。
 メディックの目の前に在るのは、それとは別のものだった。氷柱のように鋭く尖っては
いるが、今にも折れそうで危うい。暖め過ぎれば溶けて消えそうな、この身体のどこから
あれだけの存在感が出ているのか、こうして触れていると不思議に思えてくる。
 彼女は無闇に声を上げない代わりに、至極──少なくとも性的な刺激に対して、素直で
敏感だった。メディックが与えるものの一つ一つに、健気なほど身を震わせ、息を吐き、
反応を返す。無駄口を叩かない素っ気無さや、勝気な言葉の選び方だけが普段のままで、
それがかえって可愛らしい。
 こちらを見下ろす瞳は、既に鋭さを失い、とろりと熱っぽく潤んでいる。
 そしてメディックがその気になれば、彼女を更に蕩けさせることも出来るのだ。
 ぞぞ、と冷たい喜悦が背筋を走った。
 実用一点張り、色気のない濃色のズボンを引き下ろすと、打って変わって淡い色合いの
下着があらわになった。細いクロッチの部分だけが、ハッキリと色を濃くして光っている。
 アルケミストが湿った息を吐く。愉悦と、薄い自嘲の入り混じった声。
「充分、だろう?」
「うん。……でも、もう少し」
 彼女が自信ありげに振舞っている時こそ実は信用ならないのだと、メディックは比較的
近い過去の経験から学んでいた。
 初めての時はそれで酷い目に遭ったのだ。──主に、アルケミストが。

 行為の始まった時から、手つきが覚束ないな、とは思っていた。篭手に妨げられていた
せいもあるだろうが、他人の衣服をいじることに慣れていない様子だった。
 それでも彼女は躊躇せず、メディックの──男の触れて欲しい箇所に的確に触れてきた
ものだから、房事の心得はそれなりにあるものと思われた。
 犯されて彼女の気が済むなら、それもいいか。
 そうして黙って砂の上に仰向いていたメディックが、異変に気付いた時には、事は既に
取り戻せなくなっていたのだ。
 ひび割れたアルケミストの声が、耳に届いて。
 先端に感じた、引っ掛かるような違和感。
 メディックの目の前で、細い身体がくの字に折れた。胸に置かれた手に、力が篭もり、
砂地に滑り落ちる。
 身体の重みに任せて強引に穿った結果が、細い緋色の筋となって目に映った。
 慌てて肩を支えたが、その行動に如何ほどの意味があったのか、思い返せば怪しい。
 痛いだろう、苦しいだろうという思いが胸を衝いた。アルケミストが堪え切れず漏らす
声も、吐き出される息の苦しそうな重みも、怪我の痛みに耐える時のそれそのものだった。
覗き込んだ顔には脂汗が浮かび、くっきりと美しい眉が痛々しい角度に歪む。
 緊張にこわばり、硬くなった粘膜の感触。
 この瞬間、その痛みは、愛しい人の腕の中で迎え、耐えるものであるはずなのに。
 そう考えて、ただ悲しくなったのを覚えている。気付けなかった自分を責めさえした。

 アルケミストは単に盛っていたのではなく、追い詰められていたのだ。
 不器用なりに実直な性分の彼女が、仲間の首に凶器を突き付けることも厭わないような、
ささくれた精神状態に陥っていたのだと、押し倒された時に気付くべきだった。
 抱くことを拒めば、アルケミストは別の手段を探したかも知れない。だが、その手段が
利口であるとは限らない。仲間内で新カップルが成立する程度なら一向に構わないのだが、
もっと悪い選択肢も無数に用意されていた。
 それなら自分の手元に留めておいた方が、まだ安心できる、というのが、メディックの
下した結論である。彼女を受け止めるほどの度量はないにしても、少なくとも彼女の体を
気遣うことはできる。
91緑の血潮(5/7):2007/12/09(日) 20:40:04 ID:PlXpwdwo
 その後も何度か体を重ねてみて分かったのは、彼女が濡れやすくはあるが、固い肉体の
持ち主だということだった。解してやらないことには、どうにも都合が悪い。
 分泌される液体からして、水のように薄いのだ。雫になって垂れ落ちそうなほど下着を
濡らしていても、肝心の体内からは綺麗さっぱり流れ出てしまっている。今挿入すれば、
内部の凹凸やひだの存在、ひきつれる感触まで明瞭に感じ取ることができるだろう。当然、
痛みも与えてしまう。
 それを避けるためには、いま少しの時間と愛撫が必要だった。
「駄目かな?」
「構わない、けど」
 落ち着かない、とアルケミストは呟く。
「私だけがいい目を見てるようで……」
「好きでやってるんだ。だから気にしない」
 居心地悪げに閉じ合わされる膝の間に割り込みながら言う。アルケミストは何度か唇を
開いたり閉じたりした末、適当な言葉が見つからなかったらしく、
「……お前、案外変態だよな」
 搾り出された科白はそれなりに酷いものだった。耳を赤く染めて唇を尖らせているので
なければ、さしものメディックも多少の精神的ダメージを被っているところだ。
 手早くアルケミストの脚甲の一方を外し、ブーツとズボンを一まとめにして抜き去る。
 すらりと長い脚の付け根に、面積の小さい下着だけが残される。レースのあしらわれた
愛らしいもので、珊瑚色をした繻子のリボンが白い肌に映えた。
 それ自体は清楚さを主張するデザインなのだが、垂れ下がっている上着やシャツの裾、
広がりつつある液体の染みの淫靡さを掻き消すには至らない。
 微かな抵抗を示す太ももを押し開き、露の浮いた表面に舌を這わせる。
「うわ?!」
 下着に手を掛けていたアルケミストが、色気のいの字もない、素っ頓狂な声を上げた。
「なっ、何してるんだお前!」
「何って、せっかく可愛いの履いてるから」
 彼女が機能性度外視の下着を着けているなど、メディックの知る限り、初めてのことだ。
 剥き出しになった脚を自らの肩に押し上げ、強引に奥へと割り込む。頬を撫でるのは、
柔らかな内股の肉。根元だけがほの暗い紅色に染まり、それより一層強い緋色が、濡れた
薄布越しにも透けて見えた。
「脱がせるのも、ほったいない、れしょ?」
「わ、ちょっ、待ッ」
 アルケミストの身体が、木の幹に沿って滑る。乾いた金属音がしたのは、篭手で枯木を
掴んだのだろう。そうでもしなければ、片足で立ち続けることなど出来はしない。
 下着と肌との境目を、メディックは丹念に舐めた。ぽってりと膨らんだ肉の表に口付け、
布の端の縫い目を舌先でなぞる。
「や、だめ、ばか汚すなッ……」
 メディックは構わず舌を蠢かせる。布を押し上げ、溢れ出るものを掬い上げる。
 汚すなと言われても、下着は既にびしょ濡れだ。今更唾液を塗り込めたところで大差は
ないだろうし、当のアルケミストも本気の拒絶をしていない。少しずつ息を荒げている。
「ね、が……」
 それでも蚊の鳴くような声が降ってきて、何か伝えたいことがあるのだと分かった。
 メディックが唇を離してからもしばらく、細い呼吸の音が連なる。
 言葉を発するまでに時間を要したのは、しかし、呼吸の乱れだけが理由ではなかった。
気まずそうに口元を手で覆い、アルケミストはもごもごと言った。
「その……値が、張ったんだ。結構。だから……」
 彼女の言い回しを理解するまでに、幾分時間が掛かった。言葉の意味を悟り、ぶは、と
吹き出すメディック。紅潮していたアルケミストの頬が、一段と赤みを増す。
「わ、悪かったな、貧乏性でっ!」
「いや、そこじゃないから。……下着、わざわざ選んで来てくれたんだ?」
 指摘すると、アルケミストは今度こそ絶句してしまった。目尻には涙まで浮かんでいる。
 日頃の彼女を知る身としては、これはかなり、面白い──が、少々苛め過ぎた感がある。
「次の酒の席、奢るよ。それでいい?」
「……駄目、と言っても無駄なんだろう」
 アルケミストは複雑な表情で言い捨てた。
 冒険者になりたての頃と比べて、彼らが飲む酒の量は格段に増えた。味をしめたと言う
よりも、それが無くてはやっていられないような──支払う代金も下着の一枚二枚という
次元ではなくなりつつあるのだが、そこには目を瞑ることにする。
92緑の血潮(6/7):2007/12/09(日) 20:42:00 ID:PlXpwdwo
 メディックは改めて、目の前でよじれている箇所に手を触れた。ぴたりと指先が濡れる。
そのまま楽器を爪弾くように指を滑らせ、浮き立った腱、筋肉の峰をなぞる。
 小さい両の膝頭を掌で包むと、そこは意外にも冷たかった。
 唇で触れた脚の付け根との温度差に、驚く。
 下着はとうにアルケミストの一部だった。苔を濡らす湧水のように溢れ出した液体が、
皺に沿ってじわじわと垂れている。
 舌で弄っても鼻を埋めても、抵抗はなかった。アルケミストは感じ入るように目を閉じ
──単に見たくないだけかも知れなかったが──、させるがままになっている。音を立て
啜り上げるくらいのことをやれば、話は違っただろうが、この上彼女を恥ずかしがらせる
必要もないだろう。
 滑らかに張り詰めた太ももをまさぐる。戦闘の際に膂力を求められるような役回りでは
ないとはいえ、樹海の過酷さに鍛え抜かれ、しなやかな筋肉を纏っていた。力が篭もって
硬くなったかと思えば、海綿のように柔らかく解ける。その変化が、メディックが与える
刺激にきっかりと連動している。声がなくとも、彼女が感じてくれているのだと分かる。
 やがて潮めいた匂いの満ちた秘部に、濡れた土のような、別の香が漂い始めた。液体の
流れが止まる。そろそろか、と下着の横から舌の先を差し込むと、今まで垂れ流していた
ものとは全く異質の、ぬたりと濃いものが触れた。
「うぁ……!」
 肩に預けられていた脚が浮いた。素足の踵に背中を蹴られた。鈍い音がしたのは、頭を
木の幹にぶつけたのだろう。
 コブになったら可哀相だな、と暢気なことを考えながら、メディックは腕を伸ばした。
背丈相応の体重を持つ彼女を、受け止めることなど出来はしない。崩れそうになる身体を
木の幹に押し付け、肩で体重を引き受けてやるのがせいぜいだ。
 そうしながら自分のコートの裾を引き上げ、濡れてしまった頬や鼻をごしごしとやる。
 枯木に凭れて息を整えるアルケミストの姿が、妙に頼りなく見えた。切れ込んだ目尻を
熱に潤ませ、唇から懸命に息を逃がす──凄艶と表現するに相応しい光景のはずなのに、
恨みがましくメディックを見下ろす瞳は幼い。
「もしかして今の、イッた?」
「……ここまでしなくても、良かった」
 はぐらかして否定しているのか、遠回しの肯定なのか、分かり辛い返事だった。
「敏感過ぎる君が悪い。俺だって単に準備のつもりで──」
 砂上のブーツに担いでいた片足を降ろし、立ち上がる。
「脱がすよ?」
 アルケミストは声もなく頷いてみせた。
 汗の浮いた太ももに沿ってショーツを滑らせる。肩に残された上着の裾も、押し潰され
濡れそぼった茂みも、露わになった箇所を覆い隠すには至らない。
 慎ましい所作で片足を引き抜いた彼女が態勢を整えるのを待たず、剥き出しの太ももを
抱え上げる。衣服の戒めを解いた途端、準備万端とばかりに飛び出してくる自分自身が、
少々情けなく感じられた。──随分前から窮屈だと喚いていたから、仕方がないが。
 先端を宛がい、粘膜の表を滑らせる。流れ出る液体はいくらかの粘度を持って絡み付き、
男性を受け入れる準備が既に整っていると知らせていた。
「んん……」
 緩やか過ぎる接触がもどかしいのか、アルケミストが身じろぎした。
 思い切って、一息に押し入る。

 小さな悲鳴が耳を打つ。

 だがその声に、痛みの色はなかった。熟した肉はきめ細かな泥のように衝撃を受け止め、
逆に呑み込もうと食らい付いて来さえする。
 熱にぬかるんだそこを、擦り立て、抉る。遠慮は既に無用のようだった。
 メディックの肩におとがいを預け、アルケミストは浅く喘いだ。粘っこさを感じさせる
水音の合間に、一生懸命に息を吸う。
 動きが乱れ、肩や胸がぶつかり合った時にだけ、か細い声が耳まで届く。

 そうしてようやく、欺瞞に気付かされる。

 気遣ってやりたい、大事にしてやりたいというのは、単なる建前で。
 今までの労わり愛しむような──じゃれるような行為の全てが、この時のための準備に
過ぎなかったこと。己の手を突き動かしていたものが、彼女という人格への好意ではなく、
彼女という物体への執着だったことに。
93緑の血潮(7/7):2007/12/09(日) 20:42:44 ID:PlXpwdwo
 最初から、そうだった。
 メディックは突然に理解する。
 探索は遅々として進まず、ヒトに似た異種族との戦闘を繰り返し──そうした現実を
乗り切るために、ほんの一時でもいい、何も考えずに精神を休める時間が必要だった。
 だから、自分にとっても都合が良かったのだ。押し倒された、誘われた、そんなものは
言い訳と切欠に過ぎなかった。アルケミストは目眩ましとして、充分過ぎるほどの眩さを
持っていたから、それを利用しただけなのだ。
 思考を真っ白にできるのなら、相手が誰であれ、方法が何であれ、構わなかった。
 忘れたいのは、きっと彼女も同じだ。あるいはメディック以上に。
 彼女が具体的に何を思い行動を起こしたのか、それは知らない。けれど、気付いている。
他人の肌を求め、そうして埋めなければならないほどの深い傷が、アルケミストの中にも
確かに生じている。
 前進を諦めれば、彼らは無事で済むかも知れないが、ミッション自体は別のギルドに
託されることになる。後続の連中に同じ目を見せたいのか、と忌々しげに言ったのは、
他でもないアルケミストその人だった。
 傷から目を逸らし、痛みを忘れたところで、出血が止まるわけでもないのに。
 分かっているのに、手当てもできない。現実と向き合うだけの強さもない。
 結局のところ、これは自慰だ。互いの身体を借りて行う、二人がかりの自慰。
 終わった後には空しさと虚脱感しか残らないと分かっている。行為の最中でさえ、常に
ぼんやりとした罪悪感に苛まれる。
 無意味な行為に耽って、そんな自分に嫌悪を覚えて、余計に傷付いて。
 傷付く恐怖から目を逸らすため、一層深く没頭してゆく。
 ──くそ。
 苛立ちがメディックの胸を灼いた。背に回された腕が突然に重く、厭わしく感じられる。
指はコートの生地を手繰るばかりで、メディックの身体に掴まろうとはしていなかった。
脚だけが別の生き物のように、器用に彼の腰に絡み付いている。
 乱暴に身体をもぎ離す。脅えと、それ以外のものを孕んだ瞳がメディックを見上げた。
引き抜く瞬間、長い睫毛が蝶のように踊る。
「後ろ、向いて」
「ん……」
 思考しているのかと疑いたくなるほどの素直さで、アルケミストは身を翻した。
 背後から貫くと、唇から、くぁ、と声とも吐息ともつかない音を漏らす。
 枯木を擦る鋼の指。甲高い音が、耳に障った。
 まくれ上がった上着の裾から、シャツの布端がはみ出している。甲虫の後翅によく似た
その下に、すんなりと白が伸びている。結合部だけが尾篭な色を醸していて、異質だった。
 アルケミストの背に覆い被さり、開け放たれた上着の前に手を這わせる。臍をくすぐり、
張り詰めた胸の先端を摘む。薄いふくらみに指を食い込ませる。
「っ……ぅ、あ」
 上半身を逸らして、アルケミストは逃げた。腰が捻られ、きゅう、と締め付けられる。
持って行かれそうになる、その感覚を息を止めてやり過ごし、メディックは更に深くまで
突き進もうと躍起になった。
 わだかまった感情に任せて、アルケミストの胸を抱き肩を掴み、厚い布に覆われた体を
引き寄せる。幾度も腰を打ち付ける。
 身体がぶつかり合うごとに、押し出される息の音。押し殺した声。
 アルケミストの爪先が、砂の上を滑った。枯木に縋って身体を持ち上げたかと思うと、
メディックの動きに合わせて、自ら腰を打ち付けてくる。
 彼女だってこの行為を求め、貪っている。淫楽と共に一時の忘却と安息を得る、言わば
共犯者。それ以下ではないが、決して「以上」でもない女性。
「ど、した?」
 意味のない音の合間に、不意に言葉が混じった。身体が強張る。
「……いや」
 何でもない、と言外に付け足す。アルケミストは「そうか」と頷いただけで、それ以上
深く追求して来ようとはしなかった。代わりに急かすように、細い腰をすり寄せてくる。
 いけないな、とメディックは頭を振った。
 忘れるための行為だというのに、何故余計なことを考えているのか。
「何でも、ないよ」
 改めて声に出す。返事の暇も与えずに、奥深くまで突き込んだ。
 舌でも噛んだのか、アルケミストが「ぁが」と妙な声をあげる。

94緑の血潮(8/7):2007/12/09(日) 20:44:55 ID:PlXpwdwo
 あやまりたい、な。
 アルケミストはぼんやりと目を開く。
 自分の手が、鋼と革に包まれた両手が、枯れ木の幹に食いついている。
 背中から伝わってくる律動ごと、視界が揺れ、声が漏れる。
 夏の匂いがする。枯れ果てた森に不似合いな、草木の命の匂い。
 ころしたくなんかなかった。しりたいわけでもなかった。
 それでも殺す必要があって、知る必要があった。
 だからそうした。
 そんな物分りの良さが、己の孤独を掘り下げ、苦しみを助長した。理解しているのに、
与えられた役割を投げ出せない。
 いのちをうばってごめんなさい。あなたたちのからだを、きりとって、ごめんなさい。
あやまりたい、こわい、にげだしたい──だれかに、ゆるしてほしい。
 どの手を下げて、誰がそんなことを言えるのだろう。緑色の血の匂いが、革の手袋には
すっかり馴染んだ。前に進めば進むほど、深く潜るほど、匂いは強さを増してゆく。
 木の幹に擦り付けた頬が、熱くて冷たい。濡れているのだと気付く。自分が泣いていた
ことにも、少し遅れて、気付く。
 そんな人間じみたことをする資格は、きっと、もう、ないのに。
 それでも諦め切れなくて、せめて分かってもらいたくて、肌から伝わるものに賭けた。
 そうして得られたものは、この身が彼を欲情させ得るという事実。肉に根差した快楽。
 ──切望した何かは、手に入らなかった。
 だが賭けに負けた痛みは、期せずして彼女への罰となった。罪を贖えるような、そんな
錯覚を与えてくれた。
「もっと……、もっと痛く、してっ……」
 掠れた言葉に応えるように、メディックの動きが激しくなる。胸に回された腕、乳房に
食い込む指に力が篭もる。
 肉体的な痛苦など、微塵も感じさせない力加減。
 胸が苦しい。反吐が出そうだ。
 こんな時にまで優しくしてくれなくても、いいのに。
 下腹に意識を集める。精一杯に通路を狭める。自分自身の内側から、じわりと染み出る
熱の感触。その中にあって決して溶けない、楔の形をありありと感じ取る。
 欲しかった。彼が欲しかった。でも、欲しかったものは、これではなかった。
「んあ、あ……っ」
「く、ぅ……!」
 肩を抱く手が強張った。彼の呼吸が一瞬詰まり、重く耳元に吐き出される。
 嬉しい。この貧相な体が、せめて彼の役に立てれば、嬉しい。嬉しくて、苦しい。
 乳白色に蕩けた頭で、メディックの動きを読む。どこにどう触れたいのか、どう動いて
欲しいのか、一心に理解しようとする。
 壁を擦られたのなら、より摩擦が強まるように。
 激しく突かれたのなら、より深くまで迎えられるように。
 声をあげて、身を捩って、腰を突き出して、搾り上げて、応える。
「まだ、ぁ、まだ、なの、もっと、もっとぉ……ッ」
 ──もっと、罰を。人ではなくなる惨苦を。忘却のための便利な道具、肉欲の捌け口に
成り下がる苦痛を。
 破瓜の時に与えられた、あの痛みが恋しかった。
 背中に感じる、熱、吐息。独占できるだけでも、今の自分には過ぎた幸福なのだから。
 弱音を吐けない唇が、だらしなく開く。泣き声の代わりに嬌声を放つ。
 無様だと、思う。
 枯木を抱くしかできない腕も。砂の上で痙攣する両足も。
 抱かれるための媚を纏う、声も。体も。あるいは、心さえ。
「ぁ、ぎゅうって、して、こわ、して……!」
 押し潰されそうな強さで、上体を抱き締められる。体内で爆ぜる感触が、遠い。
 力を篭められ熱を注がれ、息が止まる。肩が折れる。背骨がひしゃげる。臓腑が燃える。
 ──全て錯覚なのが、残念だった。

 ころ、して。

 唇だけで言った言葉は、彼の耳には届かない。
9587-94:2007/12/09(日) 20:48:36 ID:PlXpwdwo
以上です。
前回半端に小出しにしたせいで逆に苦闘する羽目になったり、
直接的表現に対しては全力パリングしてみたりで、
もう自分ではエロパロだか何だか分からなく……

読み辛かったりしたら、それも併せてごめんなさい。

これを書くにあたって、イメージの核になったイラストがあります。
描いて下さった絵師様ありがとう。

あとあんまり出せなかったけど、アタノールは俺の嫁。
96名無しさん@ピンキー:2007/12/09(日) 21:24:58 ID:3w9T4BK7
いやいや、続きがあるならあるで待ってましたぜ!
ここまで書いたんだったら、コトの顛末までもを是非是非是非。
97名無しさん@ピンキー:2007/12/09(日) 21:29:51 ID:dDTpLn6O
>>95
なんつうものを書くんだ貴方は……
GJです


確かに普通やっていけないよな、モリビトとは
実際、人を殺してるのと変わらないし
この二人はいったいどんな結末を迎えるんでしょうね
98名無しさん@ピンキー:2007/12/10(月) 17:51:59 ID:zYYk5hvx
>>95
もっと読みてえと思っていたら、神に願いが通じたよ! GJ!
不器用で痛そうで可哀想だが激しく萌えた。
モリビト絡みは、どこも切ないよな……

また気が向いたら、この続きを見せて下せえ。
99名無しさん@ピンキー:2007/12/10(月) 22:22:05 ID:Ed6bJY5Q
眼帯レンの話が読みたいぜ……
それもラブラブものが。
100名無しさん@ピンキー:2007/12/11(火) 00:15:01 ID:yeL/pR4f
俺はレンのラブラブな話が読みたい
想像できないけどな!
101名無しさん@ピンキー:2007/12/11(火) 00:44:02 ID:LF/7oF2E
ちょっと出遅れだが>>95
カプ表記見て、多少はイチャイチャちゅっちゅしてるかと思ったのに… この鬼畜!
最中のやり取りが普通に仲良さげで、余計に切ない。

しかし直接描写なしで、ここまで美味しそうに書けるもんなんだな。
俺のツリーにはないスキルだ。
102名無しさん@ピンキー:2007/12/11(火) 11:13:03 ID:14T8hSn9
>>100
相手はツスか?それともPCとかの野郎を希望か?


それ次第じゃチャレンジしようかと思うが
俺も想像できないので途中でひっそり双葉になって放置るかもしれん
103名無しさん@ピンキー:2007/12/11(火) 12:43:18 ID:v0eMa0tF
レン

って書いてあると、たまにレンジャーなのかツスルクレンのレンなのか悩む



そんな俺はきっと異端
104名無しさん@ピンキー:2007/12/11(火) 14:02:22 ID:K/+QUlPV
>>103
レンじゃ
105名無しさん@ピンキー:2007/12/11(火) 14:05:02 ID:d92K6Fyw
>>102
PCのショタパラで
106名無しさん@ピンキー:2007/12/11(火) 19:37:21 ID:yeL/pR4f
>>102
書き易い方で構わないから是非ともお願いしたい!
107102:2007/12/12(水) 07:38:55 ID:CFRF35W3
>>105
凄まじくハードル上げてきたなと思ったら別IDかよw
ボクとお姉さまのイケナイ妄想に費やした俺の時間を返せw

>>106
んじゃ適当な野郎で。
期待しないで待っててくれ。出来ても年内に上げれれば良いほうな上
本当に途中で挫折してるかもしれん。
108名無しさん@ピンキー:2007/12/12(水) 08:36:54 ID:bztJQsLc
最近、パラ子が可愛くてたまらない。

某所にいるパラ子の影響かもしれないが、ネタは幾らでもありそうだな…後は形にするだけだ。
109名無しさん@ピンキー:2007/12/12(水) 11:12:24 ID:ZYu4FfYd
>>108
なにを今更……ちなみに、マイジャスティスは金髪ひんぬーパラ子です
110名無しさん@ピンキー:2007/12/14(金) 07:44:48 ID:MODGDQZu
111名無しさん@ピンキー:2007/12/14(金) 20:08:21 ID:oYuig/7x
レンジャー×レンで
112名無しさん@ピンキー:2007/12/14(金) 20:14:36 ID:pJIY2jB5
レンレン
113名無しさん@ピンキー:2007/12/14(金) 20:16:47 ID:1M0MqXtP
男レンジャーいいよな
レンジャー×ツスクルでもいいし、2人一緒に相手にしてもいい
114名無しさん@ピンキー:2007/12/15(土) 00:21:52 ID:miIvDlAo
ここであえて世界樹の王を擬人k


115名無しさん@ピンキー:2007/12/15(土) 00:37:29 ID:U144bZx5
それって長に戻っただけじゃないk
116名無しさん@ピンキー:2007/12/15(土) 16:30:18 ID:TA2aRmfg
前スレのロリバとレンジャーのssはどうした!?
117名無しさん@ピンキー:2007/12/15(土) 21:47:00 ID:fPFKsvYG
これより投下します。
が、やや問題あり内容なので、以下を参考にして回避ください。

・鬼畜・陵辱・寝取られ
・徹底的に鬱展開です。救いないです。暴力あり、ただし死んだりは一応なし。
・ロリメディ+赤目アルケ
 ……ですが、当スレでたびたび出てきた二人とは、パラレルのようなものと
 お考え下さい。

かなり長いため、規制かかるかも知れないので、ゆっくりお待ち下されば幸いです。
118暗い孔 1/13:2007/12/15(土) 21:50:10 ID:fPFKsvYG

 堪え切れずに俯いて、視線を逸らそうとした瞬間、側頭部をしたたかに蹴り上げられた。
「ぐああッ……!」
 絞り出すような呻きをあげて、床に叩きつけられるアルケミスト。その黒髪を、無骨な腕が鷲掴みに引きずり上げた。
「目ェ逸らしてんじゃねェよ! 顔上げてしっかり見ろ!」
 無理やりもたげられた頭が、室内に展開する光景へとねじ向けられる。
 痛みに震える真紅の瞳が、倍加する苦痛に更に歪む。瞬きすることも許されず、ただ見せつけられる。
 裏通りの木賃宿。汚らしくせせこましい、その部屋の中央――

「いやあぁ……! やめて、やめてぇ……、おねが、い――」

 風体卑しい冒険者くずれの男たちに、三人がかりで押さえ付けられたメディックの少女が、杏色の髪を振り立てて泣きじゃくっていた。
 既に着衣はめちゃめちゃに引き裂かれ、白い肌に残っているのは、残骸のような布切ればかり。剥き出された肌を、男たちの容赦ない手が押さえ付け、探り回す。
「うはぁ、肌つるつる〜。いい匂いしちゃって、高いセッケン使ってんだろな〜」
「……乳、小さいな」
「ばっかおまえ、それがいいんじゃんかよ!」
 淡雪のような乳房が力任せに掴まれ、その先端をねじられる。
 太い指が慎ましやかに閉じた秘唇を割り、内部へ突っ込んで荒くかき回す。
 細い首筋をべろべろと舐め回し、鎖骨に歯を立て跡を刻む。
 容赦のない蹂躙に、メディックはぼろぼろと涙をこぼし、子供のように泣きじゃくる。

「やだぁ……、やだよぅ……! たすけて、うっく、うあぁ……」
「く……うぅ……ッ!」

 耐え難い光景を、目を逸らすことすらできずに見せつけられて、アルケミストは空しく歯がみする。
 黒髪を掴んで掲げ上げていたソードマン崩れの男が、嘲笑と共にそのさまを見下ろす。
「こんな夜中に二人っきりでフラフラしてるからだぜ? 樹海帰りだか執政院帰りだか知らねーけど、前衛と別行動ってのはうかつだったな、兄ちゃん!」
 無造作に、手を突き離す。
 受け身をとることも叶わず、アルケミストは派手に音を立てて床に倒れ込んだ。後ろ手に縛り上げられた身体は、そのまま起き上がることすらできない。
 メディックの腋に舌を這わせていた、バードらしき優男が、振り返って鼻を鳴らす。
「僕らみたいな連中のことなんか、ぜ〜んぜん、ハナにもかけてないんだろ。優秀な冒険者様たちは〜」
「だろーな。けっ、ナメやがって」
 背後から彼女の乳房を鷲掴みにしつつ、レンジャーらしき男が相槌を打つ。
 その傍らに座ったダークハンターが、無言のまま彼女の脚を更に拡げ、二本目の指を膣内に押し込んでいく。

「痛い! 痛い、よう! やだっ、やっ…め……! ひっく、あぅ……!」
「……め、でぃ……ちゃん……ッ!」

 腕と腕と腕の下で、泣きながらもがくメディックの細い身体。
 ろくに掃除もされていない床の上から、アルケミストはその光景を仰ぐ。痛みと怒りに全身をわななかせながら、つぶれかけた肺から声を絞った。
「……めろ……、やめてくれぇ……ッ!」

     *

 エトリアの繁栄は、その反面で闇をも生み出した。
 探索に成功し、富と栄誉を掴めた者はいい。
 だが、戦いに敗れて何もかも失った者や、樹海に潜む恐怖に心の折れた者たちは――意気揚々と出て来た故郷にも今更戻れず。やくざまがいのその日暮らしに堕ちることも、決して珍しくない。
 そして、それら堕ちた者たちの怨嗟と憎悪は時に、努力を続け成功した者たちに対する理不尽な嫉妬を生む。
 具体的な理由など何もなく、ただ、彼らを踏みにじり、破壊し尽くしてやりたいという欲望となって爆発するのだ。

     *

「ひっ……、やぁ、うあぁぁぁ!」
「――ああッくそ、暴れるなっての! こいつ!」
 ぱん、と乾いた打擲音。
 頬を叩かれたメディックが、ひきつった悲鳴をあげて声を呑み、床に伏せたアルケミストが、自分が打たれでもしたように肩を震わせる。
 痛みとショックで竦んだメディックの身体をにやにやと見下ろしながら、男たちは凌辱の順番を相談し始める。
119暗い孔 2/13:2007/12/15(土) 21:51:45 ID:fPFKsvYG

「――んじゃ、約束どおり最初はオレな? オレの『アザーズステップ』が効いたおかげで、あのアルケミやれたんだから」
「実際にブチ倒したのは俺なんだけどなァ」
「い〜だろ? ソードマンの旦那は、口で。僕は手かな、腋もい〜な」
「……このままじゃ、入らない」
 黙々と秘所を嬲り続けていたダークハンターが、ぼそりと声をあげた。
 引き抜かれた指は、弄り回していた時間の長さの割には、わずかな湿り気しか帯びていない。恐怖と緊張が、体液の分泌を大幅に妨げてしまっているのだろう。
 力任せの刺激で勃起させた乳首を、押し潰すよう揉み立てながら、レンジャーがにんまりと頷く。
「へへっ、こんなこともあろうかと……バード、オレのポケットにローション入ってっから、使え」
「レンジャーってば、さっすが〜!」
 乳房から手を離さぬレンジャーの代わりに、バードがガラスの小瓶を取り出す。
 ほのかに桃色を帯びた半透明の粘液を、たっぷりと指に取ると、メディックの秘所に塗り付け始めた。

「ひう……っ! や、ぁ……」
「……面倒だろう」

 横から手を出したダークハンターが、ローションの瓶を奪い取ると、その口を膣口にねじ込んだ。瓶を傾け、中身の半分ほどを、どろどろと内部に流し込んでしまう。
 ねじ込まれる痛みと、流れ込む異様な感触に、メディックが呻きとも悲鳴ともつかぬ声をあげて泣き叫ぶ。

「うああぁぁぁ……!? やっ、ああぁ……ひっく、……うぅ……。も、やだ、よぉ……!」

 着々と進行していく凌辱。
 床に転がされたまま、見ていることしかできないアルケミストは、歯を鳴らして空を噛んだ。
「……やめろ……、やめてくれ……!」
 怒りと悔しさに、全身の血が煮え立つようだった。肩を震わせて呼吸しつつ、腐りかけの床板を爪先で蹴り、拘束を解こうともがく。
 けれど、彼には何もできない。
 術式錬成のガントレットを剥ぎ取られてしまえば、筋力もない彼は全くの無力。手首に食い込む荒縄一本、ちぎることすらできず――
「やめてくれ! 頼む、お願いだ!」
 できるのはただ、声を放って叫ぶことだけ。
 口の中に血の味が広がる。襲撃で折られた肋骨が、肺を傷つけたのだろう。激痛にわななく身体を、それでも必死に起こし、アルケミストは床に額を擦り付けた。
「頼む。金ならやる。その他のものも……欲しいものがあるなら、何だってやる。俺のことも、殺そうがどうしようが構わない。だから、頼む……! 彼女だけは!」
 血のにじむような哀願を、男たちは醒めた視線で見返した。苦笑を浮かべて、互いに顔を見合わせる。
「『彼女だけはぁ』、だってさ〜」
「……こいつら、相愛なのか?」
「まぁ、だったら――」
 ソードマンがニヤリと笑みを刻み、メディックを背後から押さえるレンジャーに目顔で合図を送る。
 レンジャーが頷いた。ダークハンターもローションの瓶を引き抜くと、バードと二人でメディックの左右に回り込み、股間を大きくM字に割り開いて固定する。
 たっぷりと内部に注ぎ込まれた半透明の粘液が、花弁の間からぼたぼたと垂れ落ちた。

「存分に、見せつけてやるしかねェよなあ?」

 ひらかされた秘所に後ろから、レンジャーの猛ったペニスがぐさりと突き込まれる。
 メディックが絶叫をあげて、のけ反った。

「いやあああぁぁぁぁ!」

 何とか逃れようと身をよじり、涙を振り撒いてもがくが、三人もの男に押さえつけられていては敵う訳もない。
 太い先端が、べっとりと粘液にぬめる襞をかき分け、ずぶずぶと奥へめり込んでいく。

「や、やめ――あぐッ!」
「しっかり見守ってやれよ、兄ちゃん」
 反射的に飛び出そうとしたアルケミストの頭を、ソードマンが踏み付けた。高らかに笑声をあげながら、床板に側頭部をめり込ませるように押し込む。
 身じろぎすら敵わぬ体勢で、アルケミストは目の当たりに見せつけられる。
 桜色の秘肉を、黒ずんだ肉棒が食い裂いていく、そのさまを。
120暗い孔 3/13:2007/12/15(土) 21:53:31 ID:fPFKsvYG

「あ……、ああ……、あ……」
「……やぁ、いやあ! み、ないで……、見ないでぇ、お願い……」

 絶望の呻きを漏らすアルケミストに、メディックが悲痛な泣き声で応える。
 ぐしゃぐしゃに顔を歪めて、瞳から大粒の涙をこぼし――アルケミストと目が合うと、か細い声でもう一度、呟いた。

「み、ないで……」
「……ッ!」

 やる方ない怒りと苦しみに唇を噛み切りながら、アルケミストは震える瞼をきつく閉じた。
 ――できる抵抗は、それしかない。
 閉ざされた視界の外で、物音は続いていた。もがく身体を、力ずくで押さえ込む音。べちゃべちゃと肌を舐め回す音。泣きじゃくるか細い声を、嬲る下卑た笑い声。

「くっ……、きついな、こりゃ」
「お? まさか、処女か?」
「や、初めてじゃあ、なさそうだけど……っこら、暴れんなっ。いい加減諦めろっての」
「メンドくさ。もう脚、縛っとこ〜。ダークハンター、頼むよ」
「……脚だけでいいのか」

 がたがたと誰かが立っていく。
 ずるりと床を身体が擦る音に、ぐちゅりと肉を割って進む音が続く。注入されすぎた潤滑材が、ごぷりとあふれて落ちる。
 合間合間にあがる、メディックのくぐもった悲鳴。

「や、あぁ……、く、はっ……! くる、し……よぉ……! ……っく、うぁ……」
「――っ、と。よーし、全部入ったぜ!」
「んじゃそろそろ、俺も始めっかなァ」

 陽気な声と共に、ソードマンがアルケミストの頭を軽く蹴り飛ばし、一同の方へと去っていく。
 解放されはしたものの、アルケミストは身じろぎもせず、床に倒れたままでいた。
 悲惨な音は、止まず耳に流れ込んで来る。ひとつ声があがるたび、燃えるような怒りと悔しさで全身が震えた。大声で叫び出し、暴れて転がり回りたい。
 けれどそんな行為は、彼らをただ喜ばせるだけだ。そうやって苦しむ姿を見たいが為に、彼らはわざわざアルケミストを殺さず、ここまで連れ込んだのだ。
 我が身の無力さと、血の滲む唇を噛みしめて、アルケミストはその瞳を瞑り続ける――

「――あぐぅっ!」
 ふいに、引き裂くような絶叫と共に、鋭い音が空を切った。
 しゅっと風を裂く音と――やわらかい肉を打ちすえる音。
 聞き慣れぬ異様な音に、アルケミストは反射的に目を開いてしまった。
 そしてそのまま、愕然と呻く。

「あぁああぁ……!?」
「は……あ、ぁ……あ……」

 呼吸を引きつらせ、細い肢体をわななかせるメディック。
 その両の脚は、ももと臑を縛り合わされ、大きく拡げられた体勢のまま固定されていた。晒された秘所には、ペニスが根元までずっぷり埋め込まれ、あふれた粘液をしきりと滴らせている。
 だが、アルケミストが目を引き付けられたのは、その上――真っ白に滑らかな、彼女の腹。
 傷ひとつなかったはずのその肌には、今や無残に引き攣れたみみず脹れが、斜めに浮かび上がっている。
 茫然と見つめるアルケミストの目の前で、ダークハンターが無造作に、携えた鞭をもう一度振るう。
 ライトウィップ――武器としては最弱でも、森ネズミの皮くらいなら引き裂くことのできるその鞭が、彼女の肌に再び噛み入る。

「はぐうぅっ!」
「や、やめろぉぉッ!」
「うはっ、こりゃ、締まるっ!」

 びしり、と弾ける音と共に、三つの声が同時にあがる。
 白い腹の上、先の傷と交差して十字を描くように、新たな傷痕が赤く咲く。
 愕然と瞳を見開くアルケミストを、ソードマンがにやにやと見下ろして言う。
121暗い孔 4/13:2007/12/15(土) 21:55:16 ID:fPFKsvYG

「見てろ、って言っただろ? てめえが目ェ逸らすとな、お仕置きはこの娘に行くぜ?」
「――ッ、まえ……!」

 真っ赤な何かが、脳裏いっぱいにはじけた。

「ああああああああああ!」
 獣めいた咆哮をあげて、アルケミストは後ろ手に縛られたまま、無理やり身体を起こして床を蹴った。激痛に軋む胸も手足もすべて無視して、男たちに突進する。
 凌辱者たちは、誰ひとり驚きすらしなかった。
 闇雲な突撃を難なく避けて、バードがひょいと足を掬う。つんのめったその腹を、ソードマンが勢いよく蹴り上げた。
 アルケミストの身体はあっけなく吹っ飛び、壁際に叩きつけられた。横倒しに身を折り、悶絶するその上へ、ダークハンターの鞭が唸りをあげて降り注ぐ。
 肩が裂け、額が割れて、鼻血がだらだらと顎へ滴った。
「あぐっ、がっ! ぐあぁッ、ぎゃうッ!」
 のたうちまわるアルケミストに、ダークハンターは薄ら笑いを浮かべ、無言で鞭を振り下ろし続ける。
 ぐったりと床に落ちた頭を、バードが蹴り飛ばし、踏みにじった。

「……め、やめてぇ……っ!」

 一同が顧みる。
 縛られ、蹂躙されたまま、メディックが全身を震わせていた。くしゃくしゃに乱れた髪の下で、一度大きくしゃくりあげ――かすれた声を絞り出す。

「わ、たし……する、から。ちゃんと、する……なんでも、する、から。おねがい……アルケくんを、こ、ころさない、で……」

 一瞬、おりる沈黙。
 つぶれた肺から、ひゅうひゅうとかすれた呼吸が漏れる。血に霞む視界をこじ開け、アルケミストはメディックを仰ぐ。
 彼女も、彼を見ていた。涙に濡れそぼった白い頬が、ひきつれたように歪む。
 ――笑いかけたようにも、見えた。

「泣かせるじゃねェか、なァ?」
 含み笑いと共に、ソードマンが歩み寄った。杏色の髪を鷲掴みに引き寄せると、剥き出したペニスを押し当てる。

「そんじゃ、存分に『して』もらうぜ!」

 男どもが一斉に、メディックの身体に群がった。
 顎を掴んで唇を開かせ、口内へペニスをねじ込むソードマン。
 自らつけた腹の傷痕を舐め始めるダークハンター。
 掌にペニスを握らせ、扱かせ始めるバード。
 そしてレンジャーが、背後から挿入した女体を抱え、勢いよく抽送を開始する。

「うはぁ! たまんねえ!」
「おらッ、もっとしっかりしゃぶれよ!」
「手がお留守になってるよ〜。ほらほら、ちゃんと握って……、ん、そう!」
「んぐッ! ……っ、んっく、ふ……、ぐぅう、くはぁっ……!」

 下から突き上げられ、はねあげられ。
 喉奥まで突っ込まれたものにえづいても、吐き出すことなど許されず。
 細い指が、震える肌が、唾液と先走りの液とでべたべたと汚れていく。
 容赦のない凌辱のさまを、アルケミストは横倒しに床に転がされたまま、眺めた。
 見開かれた真紅の瞳から、ゆっくりと涙があふれて伝い落ちた。

     *

 四対の手の間でもてあそばれながら、メディックは遠く、彼を見ていた。縛られ、血だらけで、死体のように虚ろに転がるそのさまを。

(そんなかお、しないで……。わたし、へいき、だから……)
122暗い孔 5/13:2007/12/15(土) 21:56:52 ID:fPFKsvYG

 どんな苦痛だって、目を瞑ってやり過ごしてやる。こんなのきっと――そう、たいしたことじゃない。
 かたく心を閉ざして、メディックはただひたすら、投げ出した身体を蹂躙されるがままに任せていた。
 自分さえ我慢すれば、きっと助かる。いずれはこんな暴力にも飽きて、奪った金品の品定めでもしながら去っていくに違いないのだから――

「くっ、は……っ! いいぜェ! もっと口すぼめなッ」
「指、ちゃんと握って〜。……っ、そ、イイよぉ、じょ〜ず」
「あー、やっぱ商売女とは締まりが違うよなぁ! っ、くう!」
「……ふ……」

 腹の傷を舐めていたダークハンターが、ふと身を起こす。瓶に残ったローションをなだらかな乳房の間に塗り広げると、そこにペニスをあてがい、乱暴に擦り立て始めた。
 頭を掴んでいたソードマンも、緩い奉仕に満足できないのか、自ら腰を振って口内の粘膜を直接犯し始める。
 レンジャーが後背から、ゆっくりとしたストロークで膣内を突き上げる。内部の感触を確かめるように擦り付け――ふいに、にやりと唇を吊り上げた。
「そろそろ、来たみたいだぜ」
 男どもがそれぞれの表情で、嬲られる少女を見やる。

「うぐっ……、ふ、んっくぅ……、はぁ、あっ、く……っ、けふ……」

 メディックは何も気づかずに、ただ耐えていた。押し付けられたペニスの熱さと、塞がれた呼吸と、突き上げられる苦しさの中で、呼吸だけを懸命に継ぐ。
 息を吸う。広がる不快な匂い。堪えて呑み込む。喉が痛い。おなかが熱い。
 肌がざわつく。膣内が押しあげられる。中をかき回される感触に、背中が震える。

(……?)

 ずん、と突かれる。
 すぐに抜かれる。内側がひくひくと、出ていくものに絡もうとする。
 肌を擦られる感触。ぬるぬると滑る熱い肉。ひく、とまた背が震えた。
 口内を往復する熱。たまらない匂い。息苦しさに視界が狭まり、意識がくらくらとぼやけて――
 どくん、と鼓動がはねる。

「――っ……!?」

 死んだように閉ざされていたメディックの瞳が、ぎくりと開かれる。
 唇をいっぱいに犯されている為、顔は動かせない。狼狽して瞬く若草色の瞳を、ソードマンがにんまりと覗き込んだ。

「ヨくなって、きたろ?」
「……っ、んっ!」

 慌てて首を横に振ろうとするメディック。
 すかさずソードマンはその頭を掴んで押さえた。少しだけ引き抜いて喉をあけてやり、代わりに頬の内側に亀頭を擦りつける。
 連動するように、レンジャーが突いてきた。膣の腹側、浅い辺りをぐりぐりと擦られると、下腹に揺らぐ熱がこみあげてきた。
 もどかしいような、切ない疼き。

「んっ、は……ぁ……」

 思わず唇の端からこぼれた吐息は、まぎれもない快楽のそれ。
 胸元を擦っていたダークハンターが、ぬめる肉棒で乳首を押し潰す。硬い感触にこりこりと辺りを転がされ、身体の芯にじんと甘い痺れが広がっていく。

「あ……っ、ふ、ぁあ……んっ」

 抑え切れず、またも声があふれる。
 探られる指に、押し付けられる肉の熱に、身体が勝手に反応していた。与えられる刺激を受け入れて――熱と潤みが、ひたひたと潮位を増して全身を浸す。

「……あ、あぁ……? なん、で……!?」
123暗い孔 6/13:2007/12/15(土) 21:58:03 ID:fPFKsvYG

 明らかに感じ始めている自身を自覚し、メディックはパニックに陥った。
 あり得ない。
 複数の男に凌辱されて、好き放題に嬲られ、ただ自分だけの快楽を貪ろうとする動きに晒されて――それが、気持ちいい、なんて。
 愕然と身を竦ませるメディックを、男たちは嗜虐の笑みで見下ろした。

「おまえに使ったあのローションな。シリカの限定発売の奴でさあ。媚薬がな、たぁっぷり仕込まれてるんだぜ」
「一瓶の半分、ナカに直接あげちゃったからな〜。きっととんでもなく、効くよぉ」

 メディックの全身が、わなわなと震え始めた。
 丸太のように床に転がっていたアルケミストも、声に茫然と顔を上げる。
 凍りついたふたりに、レンジャーがとどめの一言を投げ付けた。

「クスリの原料な、おまえらが樹海で採って来た貴重な採取物なんだってよ!」

 どっと男どもが笑い出す。
 真紅の瞳を瞠って、アルケミストが喉に喘ぐ。
 同時にメディックが首を振り、ソードマンのペニスを吐き出した。自由のきかない身体をよじり、喉を絞って絶叫する。

「いやあっ! そんなの、そんなの……絶対、いや!」

 身体はどれだけ痛め付けられ、責め嬲られようと構わない。
 目を瞑っていれば嵐は過ぎる。そうすることで、守れるはずだったのだ。
 彼も、――自分自身も。

「たすけて、お願い、許して! それは、それだけは、やだぁぁ!」

 けれど、感じさせられて、快楽に溺れて、心までも堕とされてしまったら。

「おねがい――、たすけて! たすけて、アルケくん……!」
「メディックちゃん――」

 もがき、必死に手を差し伸べるメディックに、アルケミストも血だらけの顔を上げ、懸命に床を這いずる。
 男たちの動作は、簡単だった。
 近寄ろうとした彼を踏み潰し、ひと蹴りで壁際に叩きつけると、心底からの恐怖に表情を歪ませる彼女へ、一斉に凌辱を再開した。
 泣きわめき、もがいて暴れる身体をあっけなく取り押さえ、唇に、秘所に、胸に指に、それぞれの動きを与え始める。

「泣くな泣くなァ、すぐにヨくなって、何もかもわかんなくなっからよォ!」
「そうそう――うはっ! こんなぎゅんぎゅん締め付けといて、何がイヤなんだっての!」
「……っ、熱い、な」
「ん〜、クスリもよ〜く効いてるけどさ、もともと淫乱の素質もあんじゃない〜?」
「やっ、ちが……! ……い、あっ、んっく! ふぁあ……あ、あぁ……、んふぅ……」

 媚薬を染み渡らせた身体に、容赦なく下される刺激。
 意思とは関係なく、かき立てられる性感。
 びくびくと背筋がわななき、淡く上気した肌に汗が浮いた。縛られて中空に浮いた爪先で、足指がぎゅっと握られ、また開く。

「ふぁ……ん――うぅ、ふっ、く!? あぅ、んぐ、くふ……っ」

 拒むようになお弱く首を振り、だがその頭を掴まれて、口腔の粘膜を熱い肉に擦りあげられる。
 はねのける手に肉棒を握らされ、ぬるぬると摩擦される。
 ぴんと勃起した乳首を、硬い塊がつつき、転がすようにこね回す。
 そして、膣奥への容赦ないピストンが、震えて泣きじゃくる彼女の声から、否定の色を拭い去っていく。
 代わりにこみあげてくるのは、甘ったるく蕩けた吐息。

(……あぁぁ……、や、なのに。いや、なのに……)
124暗い孔 7/13:2007/12/15(土) 21:59:11 ID:fPFKsvYG

 自覚してしまった身体は、止まらない。
 全身をいっぺんに責め嬲られ、抵抗の意識は霧と散り、世界が朧に滲んでいく。
 乾いた地に落ちた水のように――閉ざしたはずの心に深く染み渡り、くまなく浸透していく悦楽。
 緊張が脱力に変じ、熱く弛んだ。周囲の笑声はもはや遠く、耳に意味をなさない。

「んふ……うぅあ……。っく、ふは……、んはぁ……」
「……はは。だいぶ、効いて来たみたいじゃねェか」

 腰を使い、唇を犯しながら、ソードマンが低く笑う。
 喉奥まで強引に押し込まれる感触を、メディックは柔順に受け止めた。促すように前後する肉棒へ、無心に舌を絡めて吸い上げる。
 限界まで開いた顎から、唾液と先走りの混じった液が垂れ落ちた。

「んっぐ……むぐぅ、んちゅ……。はふっ、うぁ……あぁ……くちゅ、んっう」
「うわ……っ、すご〜、も、夢中じゃん……あぁ、は……」

 自ら奉仕を始めたさまに、バードがぞくりと背を震わせる。自らのペニスを握らせていた彼女の右手に左手も添えさせ、両手を使って扱かせ始める。
 激しく肘を上下させて擦る傍ら、胸にペニスを押し付けたダークハンターも、腰の速度を一気に上げていく。

「……っ!」
「うっ……、出る……ッ!」

 指と胸に押し付けられたペニスがむくりと膨れ、続けざまに大量の白濁液をぶちまけた。
 熱く身体を叩いて降り注ぐ奔流を、メディックは陶然と受け止めた。
 桜色に染まった柔肌が、白い塊めいた粘液にまみれていく。肌をどろどろと伝い落ちるその感触に、全身が粟立つ。
 たまらない。

「んんぅ……っ、んぁ、あぁぁ……!」

 ひくひくと痙攣する身体を更に追い詰めるように、押し入った肉が深々と抉る。濡れた抽送の音には、今や彼女自身の分泌した愛液もたっぷりと混じっていた。
 絡みつく襞の熱さに、獣じみた唸りをもらして、レンジャーが腰を振り立てる。

「くっ……、もう、出すぞ! ナカに、出すからなッ……!」
「……ッ、う、むぐっ、ううっ!?」

 快楽に溺れかけていたメディックの表情が、その言葉に凍る。
 ピストンの動きは、ますます激しく突き上げてくる。胎内をかき分ける強烈な熱に、押し流されそうになりつつも――必死にメディックは首を振り、腕をかけて、背後の身体を突き放そうとした。

「ん――ッ、んっ、んぐぅっ、うぁっ!」
「だめだっての。観念して、しっかり孕ませてもらえや」

 ソードマンががっちりとその頭を捕らえ、奥まで肉棒をねじこんだ。メディックの顔面に腰を押し付け、こちらも放出へ向かってスパートをかけていく。

「ふぁ……あぁぁ、むぐぅ……っく、んぅ!」

 前後からの攻撃に、昂ぶらされた身体はあっさりと陥落してしまう。腰は勝手に揺らいで突き入れを迎え、口内を犯す圧力に呼吸が詰まり、思考が痺れて飛ぶ。
 真っ白な火花が、何度も脳裏に散る。その時が近いと知り、熱にずぶずぶと呑まれながらも、メディックは最後の力を振り絞り、ただ視線だけを巡らせた。

(たすけ、て……)

 床の隅に倒れたアルケミストは、感情の絶え果てた顔を、ただこちらに向けていた。
 その絶望を目の当たりにとらえ――メディックの中でも、何かがゆっくりとくずれおちていく。

 ――とめられない。
 彼にも、自分にも、もう。
125暗い孔 8/13:2007/12/15(土) 22:00:06 ID:fPFKsvYG

「……くっ、いくぞぉ!」
 レンジャーが声をあげて腰を揺すり、ペニスを最奥まで叩き込んだ。
 どくん、と爆ぜる感触と共に、メディックの膣内いっぱいに大量の精液が放出される。
 最奥に叩きつけられる熱い滾りを、彼女の肉体は悦びをあげて迎えうつ。膣がぎゅうっと絞られ、ペニスから精液を絞り取り――そのわななきが、彼女自身にも眩めく絶頂をもたらした。

「ふ、うっ、んっんんんん――……ッ!」
「――ッ、こっちも、出るッ!」

 ほぼ同時に、ソードマンも絶頂を迎えた。深々と突き立てた喉の奥へ、どくどくとおびただしい量を注ぎ込む。
 虚ろに瞳を濁らせて、全身をわななかせるメディックは、流し込まれたそれを無意識に嚥下していく。
 飲み切れずこぼれた白濁の液が、首筋から胸元へ伝い、既にべったりとそこを汚していた粘液と混じり合って落ちた。

      *

「……ぁ……うぅぁ……、はぁ……」

 大きく拡げさせられた股をさらし、白く汚液にまみれて床にくずれた少女を、男どもはにやにやと見下ろした。
「いくらクスリ使ったからって、中出しされてイクなんてなァ」
「見かけによらぬ淫乱だな。やっぱ素質、あったんじゃねーの?」
「ど〜だい、兄さん? 目の前でカノジョ犯られて、イカされちゃった感想は?」
 アルケミストの答えはない。男たちの声など耳にも届いていないらしく――ただ茫然と開いた瞳で、絶頂の余韻に肌を震わせる彼女のさまを見つめ続けている。
 男どもは顔を見合わせ、つまらなげに肩を竦め合う。が、すぐにそれぞれの思惑で動き始めた。
「俺はちっと、一服するわ。しばらく好きにしていいぜェ」
「んじゃ次、僕でい〜ね? ダークハンターはど〜せ、アッチのが好きだろ〜?」
「…………」
 バードが嬉しげにメディックの前に回り、ぐったりと開いた身体を抱き起こす。
 早くも硬度を取り戻したペニスを、精液をあふれさせる秘所へ確かめるように擦りつけると、一気に中へ貫いた。

「――ん、うぅ……? あ、ああぁぁぁ……!?」
「お〜、すごっ! からみついて……っ、く!」

 歓声と共に、背をのけ反らせるバード。
 再開された凌辱に、メディックの身体は勝手に反応する。脚は自然と左右に拡がって男の身体を受け入れ、腰がびくびくと悶える。
 先の絶頂から、まだろくに認識も戻らないまま、またも意識を飛ばされる。

「あはぁあ……! ま、だめ……! やぁあ、んうっ……! やだぁ……また、またぁぁ――!」
「うは……、すげ……!」

 絡み付いてくる身体を抱え上げ、バードも思うさま腰を振り立て、その内部を突き上げる。
 貪られるメディックの背後に、ダークハンターが回り込んだ。バードが身体を倒して女性上位に移行するのを手伝い、浮いた尻の下へ手をかけると、晒されたアナルへいきなり指を突き立てる。

「んあ!? な、に、やぁっ、――うあぁぁあ!」
「……暴れるな」

 こぼれた悲鳴は、指の傍らにねじ込まれた、ローションの瓶のせい。
 瓶底に残っていた四分の一量ほどの粘液を、ダークハンターはメディックの後孔へすべて流し込んだ。
 排泄孔から逆流する感触に、メディックが背を引きつらせて苦しげに喘ぐ。

「や――だ……、も……、これ、やぁ……!」
「……すぐ、良くなる」

 切り捨てるように呟きつつ、ダークハンターは空になった瓶を引き抜いた。
 こぼれてくるローションを指に掬い、後孔へと押し戻す。そのままぐいぐいと押し拡げるように、指を内に挿し込んでいく。
 解して慣らすというよりは、単に挿入の為に強引に拡げるだけの動き。
 けれど、既に狂わされている彼女の身体は、そこからも貪欲に快楽を拾い始める。痛みは瞬く間に悦楽に変わり、全身を浸して脳を灼く。
126暗い孔 9/13:2007/12/15(土) 22:02:56 ID:fPFKsvYG

「あぁん……、あぅ、ふあぁ……! そこぉ、なん、で、……あぁ、いい……!」

 たまらず腰をくねらせれば、前から押さえ付られて、とろとろになった秘肉を剛直でかき回される。
 押し寄せる強烈な浮遊感。噴き上げる淫悦に方向感覚が吹っ飛び、姿勢を立てているのか倒しているのかすら、瞬間わからなくなる。

「ひあぁっ、あぁっふ……んぅ! あっあっあっ! や、あぅぅ! きちゃ……またっ、きちゃうぅ!」
「……行くぞ」

 のけ反った背中を抱えられたと思うや、後孔にずぶずぶとペニスが食い込んで来た。
 瞳をいっぱいに開き、呼吸を止めて、メディックはその感覚を受け止めた。

「あ、あ、あ、あ、あぁぁぁぁ……!」

 ぎりぎりと焼けた棒を突っ込まれるような、強烈な衝撃が全身を貫き――
 一瞬のちには震え上がるような快楽に変じて、背筋を駆け上がる。

「あぁああああ! なんっ、なん、で……これ、あぁ! もぅ、こわ、れ……あぅあ、んあぁぁっ!」

 強烈に昇りつめ、全身を痙攣させるメディック。
 だが凌辱者たちは、その法悦が途切れるのすら、待たない。絶頂のただなかに投げ込まれてひきつる身体を、自分たちの欲望の赴くまま、好き勝手に前後から揺さぶる。
 秘唇が内側に押し込まれる勢いで突き込み、硬く張った雁首で膣のうねりを擦り上げ、わななく内部をいっぱいに満たし、最奥を抉り。
 まだ半ばはきつく閉ざされた後孔を抉ってこじ開け、与えられたことのない新たな快楽を深々と刻み、引き抜いてゆるめ、また戻り。
 同時に突き込まれる二つの硬い感触が、内壁一枚隔てたところで、互いに熱く擦り合い――

「あう! ああぅん! やっ、こす、れ……ひうぅ! だめ、だめ……えっ!」

 肉に絡み、ぐちゃぐちゃに掻き交ぜて。

「もう、や――ああぁ! ひぐっ、ふ、あぅ! やぁぁ、いく、いっ、くぅ……ッ!」

 どろどろの白い塊となって、弾けていく。

「ああぁああ、あぁあ、んあぁぁぁ――!」


 いつも見ていた、見ていたかった、大好きなだいすきなだれかの顔が、
 真っ白にはじけた光のなかに、滲んで見えなくなっていく――


 なにも映せなくなった瞳からこぼれ落ちた涙と、あふれた涎とが、頬から顎へ流れて伝う。
 思考を失った身体だけが、ただ勝手に動き続けていた。
 脚を自ら拡げて、男の身体を挟み込む。べたべたに汚された掌を、同じく白濁にまみれた胸元へ擦りつけ、自ら乳房を掴んでこねたてた。

「あぁ、いい! きもち、いい、よう! も、っと……ひっ、あうぅっ! もっとぉ、こわしてぇぇ……!」

 アナルを犯すダークハンターが、乳房を揉むメディックの手に手を重ねる。乳首を摘まんだ指を上から強く握り、潰れんばかりに押し込んで擦る。
 そんな刺激にも、メディックはもう悦楽の声をあげてのけ反るだけだ。

「んはぁ! ああぁ――」
「……へへ、カンペキ、堕ちたなぁ」

 にたにたと笑みを浮かべて、レンジャーが蠢く肢体に歩み寄った。勃ちかけのペニスを軽く扱き立てながら、メディックの顔を掴んで横へ向けさせる。
 涙と涎でどろどろの口元を、先端でべたりと突く。
127名無しさん@ピンキー:2007/12/15(土) 22:03:15 ID:0fYWn8c6
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128暗い孔 10/13:2007/12/15(土) 22:04:07 ID:fPFKsvYG

「なぁ。きもちいいのか?」
「う……ん。いい。きもち、いい! あぁっ、は……んぅ、や、もっと……きてぇ……」
「これ、欲しいか?」
「うん、ちょうだい。あは……、いっぱい、き、てぇ……!」

 ひたひたと頬を叩くペニスに、メディックは自らむしゃぶりついた。
 口じゅうに生臭い匂いが広がり、べっとりした粘液が喉に絡んで落ちて行く。生暖かいその感触に、メディックはだらしなく頬を弛ませ、なお深く熱い肉を喉に呑み込んだ。

「んんっふ! むちゅ、ぐちゅっぷ、んぐ、んぅう……」

     *

 繰り広げられる狂宴を、ソードマンは椅子に片膝を立てて眺めつつ、煙草を吹かしていた。
「どうよ、兄ちゃん? ああなっちまったら、もう戻れねェかもなァ。可哀想に」
 しれしれと呟きながら、傍らの床を顧みる。
 アルケミストは無言。
 ぴくりとも動かないさまを見下ろし、ソードマンの笑みが更に酷薄に歪む。
「いっそ兄ちゃんも、参加してみっか? あの子が初モンじゃなかったってことは、高潔な冒険者様たちも、夜はそれなり、やってんだろォ?」
「――ッ!? ……め、ろ……!」
 縛られて身動きの出来ない身体に、ソードマンが手をかけた。床に伏せた下半身に掌を滑り込ませ――ふと、その動きが止まる。

「何だァ、兄ちゃん! すっかり準備できてんじゃねェか!」

 笑声と共に、身体を仰向けに引っ繰り返される。
 乱暴な扱いに傷を抉られ、苦痛の呻きを漏らしながらも――ソードマンの指摘通り、アルケミストの下腹ははっきりと勃起のさまを示し、ズボンを硬く持ち上げていた。
「どーしたどーした。カノジョの意外な淫乱っぷりに、思わず興奮しちまったかァ?」
「ち、が……、違う……ッ!」
「違うったって、こりゃあ、じゃあ何だよ」
 首を振って否定するアルケミストを覗き込みながら、膨らんだ箇所をつつくソードマン。
 恥辱に肩を震わせて、アルケミストが顔を背ける。切れた唇を噛みしめるが、それぐらいでは股間のものは萎えてくれない。
 きつく目を閉じたさまに、ソードマンの笑みがいやらしく深まる。
「無理すんなって。ま、人間死にそうになるとヤりたくなるって言うしなァ。その上、目の前であんなん見せられちゃったらよォ。男としては、仕方ねェよな」
「違う! これは、ちがうんだ……ッ」
「実際、すげえもんなァ。見ろよ、あの淫乱なメスっぷり。あんなん、今まで見たことなかったか。それとも兄ちゃんの前では、いつもあんなんか?」
 太い指が、狂喜の声を指す。
 三人の男に嬲られて恍惚の表情を浮かべ、自ら身体を揺すり立てて、快楽を貪り続ける少女を指す。

「ちがう! メディックちゃんは、違う!」

 全身をわななかせて、アルケミストは絶叫した。
 血に塗れた黒髪を振り払い、キッと顎を上げる。炎のように燃える瞳で、ソードマンを睨みつけた。
「ふざけるな! あの子をあんなにしたのは、おまえらだろうが! 薬使って、逃げ場断って……、それを、おまえらが……おまえらみたいな人間が、そんな風に言うな!!」
 嚇怒の瞳を前に、ソードマンはわずかに目を細めただけで、しばし身じろぎもしなかった。
 やがて短く息を吐くと、吸いさしの煙草を床に投げ捨てる。
 座っていた椅子を寄せると、アルケミストの髪を掴んで、その身体を引きずりあげた。
「ぐああぁッ……!?」
「――おい。それ、こっち連れて来い」
 後ろ手に縛られたアルケミストの身体を、無理やり椅子に座らせながら、ソードマンが一同に命じる。
 抱えた身体を突き上げながら、バードが嘆息のような声で答えた。
「ええ〜……、いま、い〜とこなのに〜」
「こっち来たら、続きヤッてもいいからよ。その娘の顔だけ、貸せや」
 淡々と応じつつ、ソードマンはアルケミストの身体を新たな縄で椅子の背にくくりつける。
 突き抜ける全身の傷の痛みに、アルケミストが堪えかねた悲鳴をもらす。ぐったりとした身体はろくな抵抗もできず、なされるがまま椅子に固定された。
 バードたちもソードマンの指示には逆らえぬのか、いったんメディックの身体から離れる。
129暗い孔 11/13:2007/12/15(土) 22:05:16 ID:fPFKsvYG

「はぁ……、ぁ……あ。あ……?」

 突然すべての刺激を断たれて、メディックはぽかんと虚ろな表情。さまざまの体液と粘液にまみれ、絶え絶えに息をつく身体が、床を引きずられ、アルケミストの前へ放り出された。
 何も認識していない若草色の瞳が、苦しげに歪んだ真紅の瞳と、ただ出会う。

「うぅ……あぁ……?」
「……め、でぃ……ちゃ……」

 耐えかねたように、先に視線を逸らしたのはアルケミストだった。
 唇を噛んで震えるさまを、ソードマンが酷薄に見下ろす。そして――今なお、はっきりと徴を示すアルケミストの股間を寛げ、熱を帯びたペニスを引きずり出した。

「――ッ!」
「舐めろ」

 短く告げて、ソードマンはメディックの頭を、アルケミストの股間に押し付けた。
 真紅の瞳が愕然と開かれ――ようやく、彼が何をさせようとしているのか理解し、震え始める。

「や……や、やめろ!」
「ん……、んちゅ……はむ」

 メディックは何も考えるさまもなく、ただ柔順に、突き付けられたペニスを呑み込んだ。舌を動かし、その熱い硬さを確認すると、再び顔に薄い笑みが戻ってくる。
 しあわせそうな、恍惚の笑み。
 両手を陰茎に這わせた。しっかりと握りしめて擦りながら、先端を含んで丁寧に舐め回す。

「あ、あ……、やめっ、やめろっ! メディック、ちゃ……たのむ、やめてくれ!」

 アルケミストは背を反らし、縛られた身体で必死にもがいた。悲痛な声をあげて首を振り、与えられる感覚からどうにかして逃れようとする。
 けれど――すっかり行為に慣らされた彼女の舌は熱く滑らかに絡み付き、興奮に首をもたげたそれを迎えて吸い上げる。
 煽られていた燠火は瞬く間にかき立てられ、確たる炎となって燃え上がった。

「んっ、ちゅ……ちゅく、ふっく……うく、ん……」
「だめ――だ、めでぃちゃ……、こんな、の……だめ、だ……っ!」

 目を瞑り、歯を食いしばり、懸命に快楽を堪えようとするアルケミスト。
 だが、視界を閉ざせば音が襲い来る。拘束された身体は、濡れて暖かく絡むリアルなその感触から逃げることはできない。
 熱は鎮めようもなく、どうしようもなく追い詰められていく。

「いや……だ、いや、だ……! こんな……ちがう……ッ! もう、や、め……!」
「やめろやめろって、こんなにしといて何言ってんだ、コイツ」
「あっはは〜、きもちよさそ〜な顔しちゃって、ねえ? カノジョ犯られてんのに、ビンビンにしてたんだぁ〜。さいて〜」
「これで兄ちゃんも、コッチの仲間入りだなァ?」

 ひたすら拒絶だけ繰り返す彼を、凌辱者たちがあざ笑う。
 嘲りの声が届くたび、アルケミストの肩が震えた。言葉のひとつひとつに胸が食いちぎられ、身体が引き裂かれる思いだった。
 なにひとつ、否定できない。

(なん、で、俺、は……!)

 こんな状況で、こんなに興奮して。
 凌辱された彼女に奉仕させて、呼吸を荒らげて、背筋の震えるような快楽を覚えている。
130暗い孔 12/13:2007/12/15(土) 22:06:17 ID:fPFKsvYG

「く、あぁ、うあぁぁ……!」

 絶望の呻きをあげて、アルケミストは空を噛んだ。
 メディックの耳には、もう何も聞こえていないのだろう。ただ無心に奉仕を続け、続けながらも、気持ち良さそうに腰を蠢かしている。
 ――そこにも欲しいと、誘っている。
 淫靡なそのさまに、行為を中断された連中がうずうずと動き始める。

「ソードマン。続き、そろそろい〜よね?」
「おう。たぁっぷり、感じさせてやんなァ」

 にんまりと頷いて、ソードマンが身を引いた。
 たちまち残りの連中が群がった。バードは椅子の下に仰向けに寝転がり、メディックの秘所へ再度、挿入する。背中側からダークハンターも、アナルへペニスを突き立てる。
 慣らされ解された熱い肉は、前も後ろも、挿し込まれる男根を易々と呑み込んだ。
 待ち望んだその感触に、メディックが喉の奥で歓声をあげ――お返しとばかりに口中のペニスを深々くわえ、激しい吸引を開始する。

「うんっく……むぐっ、んっふ、ずちゅる……はっふ、んん……!」
「あ、あ……、やめ……! も、やめろ! だめ、だ! ……っく、う……!」

 とろけそうな感触に腰がわななき、一気に射精の衝動がこみあげた。
 が、必死に歯を噛み、縛られた腕で指を握り、アルケミストはそれを堪えた。
 出してしまえば、――終わりなのだ。
 自らの手で彼女を汚し、自分も彼らと同じ、凌辱者に堕ちる。

「……は――うっ、く……が、ぁ……!」

 荒く呼吸を紡ぎながら、懸命に堪えるアルケミストのさまに、おあずけを食らった恰好のレンジャーが苛立った声をあげた。
「おいおい、さっさと済ませてくれよ。おまえが終わらないと、口使えねーだろ」
 奉仕を続けるメディックの頭を、レンジャーが掴む。そのまま強引に前後させ、強制的なイラマチオを施させ始めた。

「――んぐ! っぐ、うぐぅ、ふ――」
「うあッ! や、めろッ! ……ッ、ぁ……!」

 さすがに苦しげに顔をしかめるメディック。呻く喉の奥にペニスが突き立てられ、粘膜が亀頭のそれと擦り合わされ、熱く絡みつく。
 アルケミストは耐えた。何度も何度も襲い来る衝動をやり過ごし、かたく閉じた瞳から涙すら滲ませて我慢し続けた。
 けれど――無慈悲な動きが、解放を促す。
 がちがちに勃起して脈動するペニスを、やわらかい頬が、あたたかな喉が、包んで強く扱き立てる。
 がくん、と腰がはねた。

「……うぅ、あ……! はぁあ……、くあぁぁ……!」

 歯がみして震える身体に、ふと何かが触れた。
 びくっと竦んで、見下ろすアルケミスト。
 そうして、見てしまった。
 彼女の掌が。
 散々に凌辱されて汚された、今は彼の先走りにも濡れて更に汚れた、白く細い指が。
 耐えてわななくアルケミストの膝を、そっとくるんで撫でる。
 優しく、受け止めるように。

 ――ぷつん、と何かが切れた。
131暗い孔 13/13:2007/12/15(土) 22:07:06 ID:fPFKsvYG

「あ、あ……! うぁあああぁ……ッ!」

 長く呻きをこぼしつつ、彼は達した。
 堪えに堪えた分、放出の勢いは猛烈だった。どっと口内に噴出した大量の精液を、メディックはとっさに飲み下せず、むせて派手に吐き出した。
 唇からペニスがこぼれ、けれど放出はなお止まらず、残りは彼女の顔面に降り注いだ。
 べたべたと白濁にまみれていく、その顔。
 肩で呼吸しながら、アルケミストはそのさまを見た。ぽかんと弛んだ恍惚の表情のまま、彼の放ったものに汚され切った彼女の姿を。
 自分の手でこわしてしまった、それ。

「……ああぁ、ああ、あああああ……」

 歪んだ真紅の瞳に、涙が滲み――そのまま声を放って、彼は泣き始めた。
 全身を震わせ、悲痛な声をあげて、子供のように泣きじゃくる。
 うなだれたその姿を仰ぎ、メディックは数度、瞬いた。
 ぼんやりとした表情のまま、それでも白濁まみれの指を差し伸べ、彼の頬へそっと触れようとする――
 その腕を、横合いからレンジャーがさらった。自分のペニスを握らせて、彼女の口元へと運ぶ。

「まだまだ、終わってねーぜ、こっちは!」
「そうそう……もっと、楽しませて、ねっ!」
「……っ、ふっ、……!」

 秘所が突き上げられ、後孔がこねられる。
 その感触にもう、メディックの表情も芒洋と弛み、夢中で腰を振り立て始める。伸ばした指は突き付けられたペニスを握り、嬉しげにそれを唇へ運ぶ。
 部屋の隅ですべてを見つめていたソードマンが、二本目の煙草を吸い終えて、ゆっくりと立ち上がった。
「さて。俺もそろそろ、混ぜてもらうとするかねェ」

     *

 暗い穴蔵のような部屋。
 粘着質な響きは、止まず執拗に繰り返される。粘膜の擦り合う音と、濡れた肉が肉を打つ音。堪えかねた快楽の呻き。
 乱れた吐息が交差し、もつれ合うその中で、意思の色の失せた声が、感覚のままにただ叫ぶ。

「あはぁ……ひぁぁん! やぁ……、も、だ、め……、しんじゃ、う……よぉ……」

 その傍ら。
 ぐったりと椅子にうなだれた彼の声が、ぼそぼそと呟き続けていた。

「……めん。ごめん……なさい。ゆるし、て……ゆるして……」


 彼の瞳も彼女の瞳も、まだ開かれてはいるけれど。
 映るものはもう、何もない。

132名無しさん@ピンキー:2007/12/15(土) 22:07:53 ID:fPFKsvYG
以上です。
wiki旧18禁絵板にあった「椅子に拘束された鞭痕だらけロリメディ」を見て
一瞬で降りて来た話なんですが、投下までに凄まじく時間がかかった上、
気づけば鞭は2回しか使えず、しかも椅子に縛られたのはアルケの方……あれ?
インスピレーションを授けて下さった絵師の方に感謝。こんな鬼畜ですが。

書いてる本人は、とにかく楽しかった、とだけ。
くれぐれもいつもの二人とはパラレルということで、どうかご勘弁を。
133名無しさん@ピンキー:2007/12/15(土) 22:14:33 ID:TApJjUMX
正直、陵辱は好かん。
好かんのだが、これは上手い。切なエロい。
GJだ、この変態サド野郎(誉め言葉)!
134名無しさん@ピンキー:2007/12/15(土) 22:16:12 ID:GwN1lY1j
あらえっちー
135名無しさん@ピンキー:2007/12/15(土) 22:53:33 ID:miIvDlAo
あああああああああ
プリーズ!!救いをプリーズ!!
やるせねぇええええ!

GJ!!
136名無しさん@ピンキー:2007/12/15(土) 23:11:51 ID:KiLBc3LD
>>132
この鬼畜!(ホメ言葉)
人でなし!(ホメ言葉)
異常性欲者!(ホメ言葉)
137名無しさん@ピンキー:2007/12/15(土) 23:26:30 ID:99Rc276l
>>136
そういう時はこうやって褒めるんだ




あなたって本当に最低のクズね!
138sage:2007/12/16(日) 00:37:57 ID:vo+bkHXg
大好きだこのふたり
あまりに大好きすぎて胸が痛くなった

ここまで感情移入できる作品を書けるうp主様に敬礼

次回は是非このふたりでまったりラブをお願いいたします
幸せになってくれええええええええええええ!!!!!!




139名無しさん@ピンキー:2007/12/16(日) 00:40:07 ID:vo+bkHXg
ぎゃああああああああげてしまった・・・吊ってきます
140名無しさん@ピンキー:2007/12/16(日) 04:01:38 ID:8fk8DDvO
うわあああああああ!なんというバッドエンディング!!
いつもはゲロ甘幸せなカプなだけに、情け容赦ない描写にノックアウトされてしまった!
GJといいようがありませぬ!


自分は
「心配して探しに来た前衛チームもしくは後をつけてきた別のギルドのブシドー&カースメーカーが
陵辱者たちを殲滅して二人を救出」と妄想してもいいし、
「ロリメディは薬漬けにされたあげく売春宿へ売り飛ばされる」と妄想してもいい。
141名無しさん@ピンキー:2007/12/16(日) 16:23:11 ID:+kGELcZy
世界樹は好きだが、小説は書いた事がない。

そんな俺が無謀な挑戦。
誰と誰がいいか迷うな…。
142名無しさん@ピンキー:2007/12/17(月) 01:19:18 ID:fDV03M/J
>>141
競うなッ!!
持ち味を活かせッ!!
143名無しさん@ピンキー:2007/12/17(月) 23:26:30 ID:liaAsoxG
>>141
無謀な挑戦などといわないで、ペンを握って書きたまえ!!


自分>>140なんだが、なんか降臨したっぽい。
薬漬けにされて売春宿に売り飛ばされたロリメディやロリバードの話書いて投下しようかな?
144名無しさん@ピンキー:2007/12/17(月) 23:58:13 ID:BX8Vu9i9
余計な世話かもしれないが、他人のモチーフを借り受ける場合は断りを入れた方が
145名無しさん@ピンキー:2007/12/18(火) 02:41:55 ID:yp+xEmUQ
なら最後は幸せにしてやっとくれい
146名無しさん@ピンキー:2007/12/18(火) 10:41:36 ID:J2ys5yBd
別に既に投下されたSSのシチュエーションそのままとか、
キャラ丸パクリとかでもない限り気にしなくていいと思うけどな。
147名無しさん@ピンキー:2007/12/18(火) 21:34:44 ID:8iZ7XBOF
台詞をそのままなぞるとかしない限りシチュエーションが酷似していたりしてもいい気がするが。
どれとはいわないが俺の書いたやつの丸パクリならむしろしてもらいたいくらいだ。
ちゃうねん、触手と異種姦と獣姦はちゃうねん……
148名無しさん@ピンキー:2007/12/18(火) 22:22:34 ID:aRbgjXjf
ロシア美幼女ガンナー×俺はまだ無いのか
149名無しさん@ピンキー:2007/12/18(火) 23:30:23 ID:GIYn7rYt
そういえばガンナーのエロパロってまだないよね。
150名無しさん@ピンキー:2007/12/18(火) 23:37:53 ID:niNvLrIt
>>76と前スレの657あたりだけだな

ぶっちゃけるとどっちも俺が書いたんだけどな。
冬のエトケットが終わったらなんか書こう。
151141:2007/12/19(水) 00:01:55 ID:fPI5Xofq
立ちこめる臭気、そしていかにも何か起こりそう感じの悪い空気。
地下水らしき水気を吸い湿った床を踏みしめ、暗き迷宮を一人進んでいく。
その冒険者は、魔物との戦闘の最中に迂闊にもトラップホールにかかってしまいパーティとからはぐれたガンナー。
切羽詰まった戦況下、魔物らから距離を取る為の後退で裏目に出たのが一因だった。
愛銃を手に床を蹴り、その飛んだ先で床板が容易く抜け、小さな体ごと奈落へと落ちていった。

「…っく…ぅ…」
ようやくに目を覚ましてみれば、そこはただただ暗闇が広がるばかり。
小さく呻きながら、ゆっくりと上体を起こしてみる。
どうやら、真っ逆様に落ちてきた後、仰向けの上体で転がっていたようだ。
幸い、自分がいた真下はぬかるみがあり、落下の衝撃は幾分か和らいでいた。
それでも、節々に痛みが走ってしまい腕や足を上手く動かせずにいる。
「油断…大敵、だったな……もう」


うーん、何となく書き出してみたはいいがこんなもん?
152名無しさん@ピンキー:2007/12/19(水) 00:09:35 ID:fPI5Xofq
>>142-143
今更だが、ありがとうよ…!

思わず書いてしまったが、ここから最後までやるとなると結構頭使うだろうな…やっぱり。
153名無しさん@ピンキー:2007/12/19(水) 00:18:33 ID:SQfmwCNm
>>151
文自体が短すぎて、まだまだ良いとも悪いとも言えないっす。
次にSS貼り付ける時には「最後まで」、
あるいは「キリのいいところまで」書いてから投稿すると吉。

このスレの>>9-11にも、SSを書くときのコツのようなものが載ってるので、
参考にしてみると良いんじゃないかな。

まあ、頑張ってください。
154名無しさん@ピンキー:2007/12/19(水) 00:48:02 ID:fPI5Xofq
>>153
OK、ちょっくら頑張ってくるわ!
155名無しさん@ピンキー:2007/12/19(水) 01:09:25 ID:IfdFi7mP
>>154
頑張れよ!頑張れよ!でも頑張り過ぎるなよ!
156132:2007/12/19(水) 01:54:35 ID:yTHa02wp
>>143-144
「暗い孔」作者です。お気遣いどうもです。
たぶん143さんは、単純に「薬漬けで売られた世界樹キャラ」というシチュで
書かれようとしているのであって、私のSSのスピンアウトとか三次創作とか、
そういう意図で言われたのではないだろう、と思いますが……
念の為、よしんば三次創作であったとしても、好きにして頂いて構いません。
というかむしろ見たい早く読ませ(ry

ただ……、もしも万が一、三次創作(「暗い孔」の直接的つづき)であった場合は、
「ロリメディが、赤目黒髪アルケ以外の存在によって救われる」
というシチュだけは、できれば避けて欲しい、というか……、
でないと、成仏できないアルケがきっと夜な夜なあなたの枕元で呪います。


作者的には、「暗い孔」はパラレルバッドエンドであそこで終わりですが、
(つづき考えなくもなかったんだけど、あれ以上の鬱展になったので中断した)
アルケ×ロリメディのいつものアレなやつは、たぶんまた、ぼちぼちと。
読んでくださった皆様に感謝です。では。
157名無しさん@ピンキー:2007/12/19(水) 05:31:29 ID:01UPJYYO
>>150
男×ガンナーとか別に萌えないんだ!

ガンナーに見下された目で見つめながら踏まれたりした後に無理やり犯されるようなシチュで頼む
158名無しさん@ピンキー:2007/12/19(水) 19:53:56 ID:rGmYq864
>>157
どっちかと言うとガン子は犯される方じゃないのか?
んで何度犯しても睨み付けて来るんでむかつきガン娘ハードに
犯り疲れて寝てる男達をガン娘が撃ち殺して回り任務完了!ってな感じでさ
159名無しさん@ピンキー:2007/12/19(水) 22:24:25 ID:01UPJYYO
>>158
俺はMだから、犯されてる女に全く魅力を感じないんだ
160名無しさん@ピンキー:2007/12/20(木) 00:21:32 ID:+gPi1SYc
それならガン子×ドクトルマグス♂とか…
弱いものいじめする女は好かないので敢えてオッサンを攻めて欲しい
161名無しさん@ピンキー:2007/12/20(木) 19:57:54 ID:kcU9cZ0L
弱いものを堕落させて自分のものにするところが良いのに…
おっさんはいらん

ガン娘×メディorパラ娘かショタソド男orブシ男

受けは純真な子がいいよな
162名無しさん@ピンキー:2007/12/20(木) 20:17:22 ID:azy/aFLe
パラ娘と言えばサロンにネタにしやすいパラ娘いるよな、関係ないが
ああいう純なのは美味しい


それにしてもガン娘がたまらんな
163名無しさん@ピンキー:2007/12/20(木) 20:50:10 ID:5wrkbd6I
ガン娘がドS女王だろうが雌奴隷だろうが構わんから


とりあえずペンを取って戦うべきだと思わんかね、君達
164名無しさん@ピンキー:2007/12/20(木) 21:52:26 ID:vLZnadV/
とりあえずドクトルはおっさんじゃない気がするぜ!
165名無しさん@ピンキー:2007/12/20(木) 22:05:50 ID:PLVWG2TO
ドクトル♂=チンコケース標準装備、というイメージが拭えない
166名無しさん@ピンキー:2007/12/23(日) 15:40:13 ID:faY9KzbW
前回は、保管庫への格納および多数の閲覧をありがとうございました。
今回のはちょいとモリビトについての俺設定入り込みまくってますが、その点は御容赦。



 樹海探索の急先鋒ギルドと言えば荒くれ者や百戦錬磨の強者の巣窟のような印象を受けるが、実際にはそんなことはない。
 そのギルドのバードなどは、そういった無骨な印象からはかけ離れた存在だった。
 成長期にさしかかったばかりの子供のような小柄な体躯と愛嬌のある顔立ちは、それだけで小動物のような可愛らしさを醸し出している。
 うなじが隠れるほどに伸ばした橙色の髪もあって、少女に間違われることもしばしばである。
 バードとしての能力はと言えば、謳う歌曲は大抵の場合いくつか音程を外しており、定番として流布している音曲をほとんど用いず
 勝手に作ったメロディラインに適当な歌詞を組み合わせて、なんとも間の抜けた歌声を流している有様である。
 それでもきちんと歌曲の効果が発生しているのだが、そのことをバードとしての能力の高さと取る人間は、残念ながら極めて少ない。
 人々に彼を強烈に印象付けるのは、そうした中性的な容姿や、何となく足りていない風情の歌曲による愛嬌だけではない。
 彼の挙措は常に自然であった。取り繕うというところがなく、風に吹かれれば風になびく野の花のような柔らかさを湛えている。
 そういう人間に対しては、往々にして何を考えているかわからないとの評価が付きまとう。
 見た目こそぼんやりしているが、胸中は知れたものではないとする人間は、エトリアにももちろん存在した。
 が、その笑顔が作り笑いであると邪推するには、彼の笑みはあまりに明るすぎる。
 だから彼がよくやる子供っぽい悪戯も、裏があるのではないかと疑われることもなく、
 大体の場合は大目に見られ、残りの場合はアルケミストやレンジャーに灸を据えられる程度に留まった。

 ある日、そんな彼が、はぐれた。


 その日の気分は「猛き戦いのドナドナ」である。
 枯レ森の乾燥して固くなったような雰囲気には、激しい曲がよく似合う。
 彼を残して魔物へ突き進むギルドの仲間たちに向かって、弦楽器をかき鳴らしながら歌声を響かせる。
 聞く者を奮い立たせ、身に力を満たす勇壮な楽曲だが、アップテンポのリズムに乗せて語られる、運ばれゆく子牛の物語をうっかり脳裏に描こうものなら、
 カースメーカーの呪言に匹敵する力祓いが猛威を振るう。
 バードとしての職分は果たしているが、彼の個性の発露たる戦闘の緊張感を取り去ってしまう効果は、時として歓迎されない場合もあった。
 今日は、彼の間抜けた歌に拳骨をくれる、年長組のレンジャーがいる。
 歌は届くが威嚇射撃の射線が通らない位置を取るべく、少年は獣道の脇へじりじりと歩み寄り、茂みに潜り込んだ。
 丈の高い茂みからひょこりと頭を出してうかがっているうちに、戦場が遠ざかっていく気配がする。
 威嚇射撃への警戒を保ったまま胸ほどまでの下草をかき分け、道なき道を適当に泳いで回る。
 そんなことをしているうちに、自分がどこにいるかよくわからなくなったのだった。
 本人の表情にはあまり表れていないが、状況は絶体絶命と言っていい。5人で助け合いながら一歩一歩進んでいくような階層である。
 そこに一人で放り出されたのは、普段は魔物との戦いをギルドの仲間たちに任せきりにして、自分は歌っているばかりの少年だった。
 背負った弓を降ろして代わりに弦楽器を背負うのにもいささか手間取った。
167名無しさん@ピンキー:2007/12/23(日) 15:40:45 ID:faY9KzbW
 果たして狙いがきちんとつけられるかどうか、自信がない。魔物に会ったらそれまでだろう。
 ならどうせ今いる場所もわからないのだからと、少年は茂みの中をそのまま進むことにした。
 身を隠しながらの移動だったが、茂みをかき分ける音が予想以上に騒がしく、結局目立ってしまっている。
 地面のほとんどを覆い隠す下草と、頭の上から覆い被さるような立木ばかりで、自分が進んでいる方向もわからない。
 随分音を立てて歩いていたが、未だに魔物にも仲間にも見つからないと、歩行音を立てまいと気を配っていた少年も次第に大胆になってくる。
 こうなれば歌でも歌いながら行こうか、と少年が弓を楽器に持ち替えようと立ち止まった時、木の幹の軋む音と、何かのもがく気配が聞こえてきた。
 ろくに弓を取らない身の上ではあるが、それが戦いか争いかのざわめきであることは判別がついた。人の声も聞こえる。
 こんなところで起こる人の声は、ギルドの仲間たち以外に考えられない。
 少年は茂みに頭まで潜ると、極力音をたてないようにそちらに歩み寄った。
 どうも聞き覚えがない声なのが気になったが、どうやら劣勢であるらしかった。ならば急がなければならない。
 弓に矢をつがえて、すぐにでも引き絞れる姿勢で草をかき分けて進んだ先には、少し幅のある獣道のような場所があった。
 そこには、うごめく毒樹がいた。梢の部分から無数に伸びる触腕が人影にのろのろと巻きついている。
 捕らわれたのは一人であった。枯れ森は、弱い魔物でさえ、熟練者でなければ手に余る場所である。
 毒樹のような強力な魔物が相手なら、もはや一人ではどうなるものでもない。
 どこの誰ともわからなくとも、助太刀をするのは冒険者の義務である。少年も、ろくに戦わないとはいえ、それは十分にわきまえている。
 だが、人間ですらない場合は果たしてどうなるのだろうか。
 頭部から生えるのは毛髪ではなく、先端に赤みが差している細い葉に似たつややかな緑の髪。
 青白い肌は、皮膚の下に流れるのが赤い血ではなく、葉緑素を含んだ草の汁に近いものであることを示している。
 人間ではなくモリビトが、毒樹に巻き取られていた。


 触腕の先端から出される青黒い毒が、グリンヴァルドの白肌にぬっとりと粘りつけられていく。
 身をよじって逃れようとするが、彼女の体に余すところなく巻きついた触腕は、体の自由を完全に奪い取っていた。
 細い一本が、髪をかき分けて耳に忍び込んだ。喉の奥から突き刺すような悲鳴をあげるグリンヴァルドに構わず、耳穴を粘液まみれにしてかき回す。
 続いて口に入り込んだ一本が、喉の奥へ叫びを押し込んだ。
 噛みつこうとしたグリンヴァルドの顎を膨張して逆に封じ、口腔にたっぷりと触腕をこすりつけた後に、一気に粘液を噴出させる。
 突然叩きつけられた青臭さにむせることもできないグリンヴァルドの口と鼻から粘液が流れだした。
 大きなえずきで前後に折れる体を触腕は容赦なく締め上げ、両肘と両膝を大きく広げさせる。
 脇の下から、服の隙間に触腕が次々と潜り込み、より直接的にグリンヴァルドの肉体を嬲り始めた。
 先端の細い触手が乳首を弄りはじめ、生理的な反射によって勃起したそれに、粘液を念入りに塗りこむ。
 執拗に乳首をこね回す動作が繰り返され、グリンヴァルドはふさがれた口から悲鳴を絞り出した。
 毒樹の毒は獲物の動きを封じるためのものである。そのためには、体を痺れさせることももちろん、毒を治療する気を起こさせない効果も必要である。
 グリンヴァルドの呼吸が荒くなり、瞳が気だるげに曇る。
 毒が回り、すべての感覚が心地よい痺れで受け止められるようになったのだった。
 口の触手が引き抜かれ、毒液によらずして潤い始めた股間に忍び寄る。先端を感じ取ったグリンヴァルドが鼻にかかった吐息を洩らした。
 そのかすかな音を皮切りに、一本が一息にグリンヴァルドの膣に潜り込んだ。
 グリンヴァルドは胸を大きく反らせて痙攣する。それに構わず、触手は肉を貪るように、勢いよく膣内をこね回し始めた。
 入口に感じられる円運動に、彼女は息を荒げ身をくねらせるが、巻きついた触腕が身動きを許さない。
 強烈な快感から逃れようと腰を振り、そのためにかえって膣肉をかき回す結果となる。
 身体が揺り動かされるたびに背骨を貫く快楽に、グリンヴァルドはもはや泡を吹きかねない表情をしていた。
168名無しさん@ピンキー:2007/12/23(日) 15:41:17 ID:faY9KzbW
 彼女をいたぶる触腕は、実際は半分ほどの数でしかない。
 もう半分、掲げるようにうごめく触腕の一群が、何かを捕えている。
 花びらを重ねたような姿に翅の伸びた、大人の頭よりわずかに大きい程度の小さな人影。
 ピクシーと呼ばれる、モリビトの一種族で間違いない。既に粘液を頭からかぶったような有り様で、白目を剥いて舌を出していた。
 晒し者にされるように大きく開いて拘束された股間には、開き切った膣口から毒と違うとろりとした粘液が流れ出し続けている。
 大量の粘液を注ぎ込まれたのか腹が膨らんでおり、僅かに痙攣していた。
 もうしばらくすれば、グリンヴァルドも同じ姿になるのだろう。
 焦点を失いかけている彼女の視線が、ピクシーを捉えた。
 彼女はあのピクシーを助けようとして、果たせなかったのだろう。


 少年は考えることすらしなかった。
 一度樹海に入れば、窮地を助け合うのが冒険者の不文律である。
 少年はあくまで愚直であった。
 物音をたてながら茂みから駆け出ると、弓を目一杯引き絞り、引き絞ってからどこを狙うべきか考えた。
 触腕を射抜いてどちらかを助けるなど、触腕の数から見ても無謀であった。それに自分の技量では彼女たちに当たりかねない。
 ソードマンなら二足で敵に密着する距離まで近づいた。これでようやく幹に当てられるか、である。
 それでもできるだけ離れたつもりだったが、戦闘経験の浅い少年は、既に長めの触腕であれば届く間合いに入ってしまったことに気付いていなかった。
 大きく振り回された一本が少年のこめかみをしたたかに打ち据え、放たれようとしていた矢は狙いを逸れてあらぬ方へ飛んだ。
 その先には、捕らわれたモリビトがいた。幸いにして矢尻はグリンヴァルドの足に血の糸を引くのみに留まったが、
 既に快感とそれに抗う弱々しい意志で張り詰めていたグリンヴァルドは、糸のような鋭い痛みで均衡を崩され、一際大きく鳴いて絶頂に達した。
 脳震盪で立ち上がるのもおぼつかない少年の周りに、身を震わせたせいで雨のようになった彼女の失禁が降り注ぐ。
 倒れこそしなかったもののバランスを崩した少年の足を、触腕が捉えて吊り上げる。
 無遠慮に口中に触手を突っ込み、グリンヴァルドの時と同じように青黒い粘液を噴出してきた。
 出せる限りの声を出そうとしながら暴れるが、触腕の力は少年以上である上に、宙に吊られた状態では力の掛けどころがない。
 無遠慮に股間を撫でまわす触腕を感じて背筋に鳥肌が立った。両足で触腕を挟み込むように蹴るが、今一つ効果がない。
 彼が男だと理解したのか、毒樹は触腕を股間から外すと口の中の触手を喉奥からさらに奥、胃の腑に届きそうなほどまで押し込んだ。
 異物の侵入で猛烈な嘔吐感を覚えるはずが、その感覚がすぐに心地よいものに変わる。
 普段は呑気者と見られている彼でも、最低限の知識はある。感覚がおかしくなった時は、危機的状況と見て間違いない。
 触覚に続いて曖昧になってきた意識を頑張って保たせ、振りまわすだけだったおかげで拘束されていなかった手を素早く走らせて矢筒から矢を抜き、
 まだ握っていた弓につがえて、緊張感を失っていく意識もろとも一気に引き絞った。
 そう言えば、狙いどころに困ったら、目を狙えと教えられていた。
 弓を放つ気力は残っていなかった。狙いもまともにつけられずに勝手に飛んで行った矢は、毒樹の幹に当たったらしい。
 一瞬触腕が強張るや、少年は地面に強烈に叩きつけられ、首にパラディンの腕ほどもありそうな一本が巻きついた。
 再び吊りあげられ、本来激痛であるはずの頸椎への甘い感覚とともに、脳への酸素と血液が止まるのを感じた。
 緩やかに曇っていっていた意識が、崖下へほうり込まれるかのように消え失せていく。
169名無しさん@ピンキー:2007/12/23(日) 15:42:47 ID:faY9KzbW
 頭上でピクシーの膣に再び触手が差し込まれ、気を失っていたはずのピクシーが哀れなほどに身を跳ね上げるのが見えた。
 再び突き上げ動作と摩擦が始まり、一刺しごとにピクシーの弱々しい悲鳴があがる。
 だが、それも次第に聞こえないほどに小さくなっていく。
 グリンヴァルドも、快感から逃れようとする動きをすっかり止めてしまっていた。
 やはり白目を剥いて涙と涎を流しながら、触腕から性器に与えられる刺激をひたすらその身に受けるだけの肉人形になり果てている。
 四肢を締め付けられる苦しささえも、子宮を疼かせる快楽となっていた。
 触腕が、蛇が獲物を呑みこむように、グリンヴァルドの腰を逆さ吊りに近くなるほどに抱え上げた。
 膣に差し込まれた触手が脈打つと、上向きになった膣へ先程までとは違った液を注ぎ込んだ。
 ピクシーの胎を満たしたそれと同じ粘液が、触手をくわえこんだグリンヴァルドの膣口から溢れ出していく。

 少年の視界はすでに毒と死の影で白く染まっていた。ただ、再び肉体を蹂躙されるモリビトたちを見ながら、
 二人を助けてあげられなくて悔しいなあ、と思った。
 そして、毒にとろけて閉じていく意識が、凄まじい速度で触腕を切り裂いていく斬風を辛うじて捉えた。
 首の重圧が消え、膝から地面に落ち、顔面から倒れこむ。限界に達した感覚が、どうやら己のものであるらしい鼻血の生温かさを感じ、閉じた。



 少年が目を覚ましたのは、随分と暗い場所だった。
 締め切られた室内に花が不思議にほの明かりを生む植物がいくつか活けてあった。
 夜中に窓を開けて月光に照らされている雰囲気に似ている。
 ギルド宿舎の自室であるはずもない。宿で幻想光キャンペーンでもやっていれば話は別だが、そういう催しはついぞ聞いたことがない。
 つまるところ、ここはどこだかわからないと気付いたところで、間抜けた声が出た。
 寝ぼけた頭では身の置き所の定まらないまま、もう一度室内を見回してみる。
 光を漂わせる花の灯、肉厚の草で編んだ壁面、少年に掛けられていた寝具は薄くて硬い大きな葉を何枚か縫い合わせたものである。
 そして部屋の片隅で、見たこともない大きな人影が、じっとこちらを見ていた。
 均整のとれた長身の細くしなやかな美しい体格。腕には一際大きい翼が畳まれ、頭部に飾られた目にも鮮やかな二枚の大葉に挟まれた
 赤紫水晶のような目が少年を見下ろしている。
 モリビトだ。しかも、とことん強力な。
 素っ頓狂な声をあげて跳ね起きた少年を横目で捉えながら、モリビトは何か言おうとしていたが、少年にそんな余裕はない。
 慌てて弓と矢筒に手を伸ばすが、本来背負っているはずの部分には何もなくなっている。
 滑稽なほどの慌てぶりを無感動なまま見ていたモリビトは、少年に向けて、左膝が割れているから暴れるな、と言った。
 意外な言葉にあっけにとられる少年をそのままに、毒と毒樹の種の存在が淡々と告げられる。
 血流に紛れ込んだ毒が完全に抜け切り、内臓に流し込まれた種を下し終わるまでそこで寝ているように、とのことだった。
 少年の目の前、ちょうど枕元だった位置には、毒消しと種下しを混ぜたものだというらしい濃緑の液体が椀になみなみと入っている。
 モリビトが人間の冒険者を嫌っているのは、エトリアの常識である。
 少年の属するギルドが枯レ森を拓いて以降、彼らの姿に夢を見た新参や浅い階層でくすぶっていた古参が次々と続いたが、
 多くは今までと変わらぬ壁に追い返され、枯レ森に辿り着いた一握りもモリビトたちの巧妙な防衛戦によって敗退を余儀なくされている。
 捕まれば生きて帰れなくてもおかしくはない、張りつめた敵対関係であるはずだった。
 美しい猛禽の装いのモリビトは、少年の困り顔を見て、仔の一匹を恐れるほど我々は弱くない、と唸った。
 訳のわからないまま、じっと椀を見る。どう見ても苦そうな流動体が、たぷんと波打った。
 飲まねば腸が腐れるぞ、と声をかけられ、少年は目をつぶって椀をあおった。
170名無しさん@ピンキー:2007/12/23(日) 15:43:25 ID:faY9KzbW

 どうやらそこはまだ枯レ森であるらしいが、モリビトの集落が枯レ森のどのあたりにあるのかまでは、少年には見当もつかなかった。
 長身痩躯のモリビトは尋ねれば答えてくれるものの、大抵の場合はにべもない返事である。
 モリビトの加勢に入ったことに対する返礼として少年の治療にあたっているらしいことは教えられたが、雑談に応じる気は、さらさらない様子だった。
 割れた膝には、薄い葉が一枚貼り付けられ、定期的に草色のペーストを塗ったものに張り替えられる。
 本来は疼くように痛むはずの骨折だが、その処置のおかげかだましだまし歩ける程に鎮痛されていた。
 運ばれてくる果実や木の芽の食事は申し分なかったが、毎度ついてくる薬と名乗る濃汁だけはどうしてもなじめそうもない。
 部屋は閉め切られていて光が入って来ることはなく、照明植物のおかげで視界に困ることはないものの、今がいつなのか推測も出来ない。
 モリビトの言に従って大人しくしていたが、腹時計が4度目の食事から半日経過を主張したところで、お目付け役が随分長く帰ってこない時間ができた。
 少年は、寝てばかりの生活にはとっくに飽きていた。

 外は、薄闇がヴェールのようにかかっていた。
 照明植物の灯が、広大な空洞のシルエットをほのかに浮かび上がらせている。
 部屋の外の円筒形の居住空間は、それ自体が巨大な住居なのだろう。古木の洞をくり抜いたような、安らかさを感じさせる雰囲気であった。
 小さな家屋が並んだ中央の広場に、モリビトが集まっている。
 ウォリアーやドルイドはもちろん、長身のモリビトと同じ姿の者や熊以上の巨躯を誇る者、そして艶やかな女性の肢体を持つ者も数多く見受けられた。
 彼らの頭上を、照明植物の灯に似た光を放つピクシーたちが舞い遊ぶように飛んでいる。
 その中央、一段高い花の舞台で、いつか蒼樹海で見たモリビトの少女が両手を掲げて、空と地のかすかな灯を抱き寄せるかのように舞い始めた。
 広場に集まったモリビトたちが近くの男女で自然に組を作り、手を取り合って静かに踊り始める。
 降りそそぐ照明植物の花粉が光を受けて静かに輝き、星屑のように緩やかに周囲を舞う。
 やがて一組、また一組と柔らかい草の上に身を横たえていく。
 声を立てることが罪悪であるかのように、あたかも神聖な儀式のように、そこかしこで静かに裸身を晒し、体を重ね始める。
 その姿は、人間のそれと同じようである。
 少年は、その荘厳な生殖の儀式を、離れた丘に座ってぼんやりと眺めていた。
 健全な青少年であれば厭が応にも反応してしまうであろう光景にも、ただじっと座っている。
 こういう場面で、少年の感性によって奏でられる楽器は、弓と共にどこかへ仕舞われてしまったらしい。
 素手の自分を持て余しながら、少年は手を握ったり開いたりしながらその光景に見入っていた。
 いつの間にか、少年の傍らに誰かが立っていた。
 陶然としたまま目を向けると、枯レ森の布材で織られたワンピースを素肌にまとっただけのグリンヴァルドだった。
 ぼんやりと微笑んでいる姿は、蝶の翅のように触れれば破れてしまいそうで、なんだか妖精のようだと思った。

 グリンヴァルドは、勝手に抜けだしてきた少年を咎めるでもなく、隣に腰を下ろす。
 彼女の身長は少年より少し大きい。何を言うこともなく、肩を並べたまま広場の祭儀を見つめていた。
 宙に散らばった花粉に、銀色の鋭い光が混じり始める。
 少年の隣に座ったグリンヴァルドが、あれは月の光だとつぶやくように教えた。
 そうしてやっと少年に向き直ると、無事でよかった、と儚く笑った。
 何と答えていいかわからず曖昧にうなずいた少年を見て、あなたが来てくれたお陰で助かった、と付け加える。
 それでようやく少年は、彼女は自分が助けようとしたグリンヴァルドだと気がついた。と同時に毒樹の触腕に肉体を貪られていた彼女の姿が思い出された。
 思わず顔を逸らす。逸らした先ではモリビトたちの情交が繰り広げられている。
 先ほどまでは幻想的だった光景も、今ではもう恥ずかしくてとても直視できない。
 結局目のやり場を失ってうずくまった少年を見て、グリンヴァルドは楽しげに微笑んだ。
171名無しさん@ピンキー:2007/12/23(日) 15:44:03 ID:faY9KzbW

 どうやらそこはまだ枯レ森であるらしいが、モリビトの集落が枯レ森のどのあたりにあるのかまでは、少年には見当もつかなかった。
 長身痩躯のモリビトは尋ねれば答えてくれるものの、大抵の場合はにべもない返事である。
 モリビトの加勢に入ったことに対する返礼として少年の治療にあたっているらしいことは教えられたが、雑談に応じる気は、さらさらない様子だった。
 割れた膝には、薄い葉が一枚貼り付けられ、定期的に草色のペーストを塗ったものに張り替えられる。
 本来は疼くように痛むはずの骨折だが、その処置のおかげかだましだまし歩ける程に鎮痛されていた。
 運ばれてくる果実や木の芽の食事は申し分なかったが、毎度ついてくる薬と名乗る濃汁だけはどうしてもなじめそうもない。
 部屋は閉め切られていて光が入って来ることはなく、照明植物のおかげで視界に困ることはないものの、今がいつなのか推測も出来ない。
 モリビトの言に従って大人しくしていたが、腹時計が4度目の食事から半日経過を主張したところで、お目付け役が随分長く帰ってこない時間ができた。
 少年は、寝てばかりの生活にはとっくに飽きていた。

 外は、薄闇がヴェールのようにかかっていた。
 照明植物の灯が、広大な空洞のシルエットをほのかに浮かび上がらせている。
 部屋の外の円筒形の居住空間は、それ自体が巨大な住居なのだろう。古木の洞をくり抜いたような、安らかさを感じさせる雰囲気であった。
 小さな家屋が並んだ中央の広場に、モリビトが集まっている。
 ウォリアーやドルイドはもちろん、長身のモリビトと同じ姿の者や熊以上の巨躯を誇る者、そして艶やかな女性の肢体を持つ者も数多く見受けられた。
 彼らの頭上を、照明植物の灯に似た光を放つピクシーたちが舞い遊ぶように飛んでいる。
 その中央、一段高い花の舞台で、いつか蒼樹海で見たモリビトの少女が両手を掲げて、空と地のかすかな灯を抱き寄せるかのように舞い始めた。
 広場に集まったモリビトたちが近くの男女で自然に組を作り、手を取り合って静かに踊り始める。
 降りそそぐ照明植物の花粉が光を受けて静かに輝き、星屑のように緩やかに周囲を舞う。
 やがて一組、また一組と柔らかい草の上に身を横たえていく。
 声を立てることが罪悪であるかのように、あたかも神聖な儀式のように、そこかしこで静かに裸身を晒し、体を重ね始める。
 その姿は、人間のそれと同じようである。
 少年は、その荘厳な生殖の儀式を、離れた丘に座ってぼんやりと眺めていた。
 健全な青少年であれば厭が応にも反応してしまうであろう光景にも、ただじっと座っている。
 こういう場面で、少年の感性によって奏でられる楽器は、弓と共にどこかへ仕舞われてしまったらしい。
 素手の自分を持て余しながら、少年は手を握ったり開いたりしながらその光景に見入っていた。
 いつの間にか、少年の傍らに誰かが立っていた。
 陶然としたまま目を向けると、枯レ森の布材で織られたワンピースを素肌にまとっただけのグリンヴァルドだった。
 ぼんやりと微笑んでいる姿は、蝶の翅のように触れれば破れてしまいそうで、なんだか妖精のようだと思った。

 グリンヴァルドは、勝手に抜けだしてきた少年を咎めるでもなく、隣に腰を下ろす。
 彼女の身長は少年より少し大きい。何を言うこともなく、肩を並べたまま広場の祭儀を見つめていた。
 宙に散らばった花粉に、銀色の鋭い光が混じり始める。
 少年の隣に座ったグリンヴァルドが、あれは月の光だとつぶやくように教えた。
 そうしてやっと少年に向き直ると、無事でよかった、と儚く笑った。
 何と答えていいかわからず曖昧にうなずいた少年を見て、あなたが来てくれたお陰で助かった、と付け加える。
 それでようやく少年は、彼女は自分が助けようとしたグリンヴァルドだと気がついた。と同時に毒樹の触腕に肉体を貪られていた彼女の姿が思い出された。
 思わず顔を逸らす。逸らした先ではモリビトたちの情交が繰り広げられている。
 先ほどまでは幻想的だった光景も、今ではもう恥ずかしくてとても直視できない。
 結局目のやり場を失ってうずくまった少年を見て、グリンヴァルドは楽しげに微笑んだ。
172名無しさん@ピンキー:2007/12/23(日) 15:46:31 ID:faY9KzbW
 どこからか持ち出してきたものを、そっと自分たちの前に置く。
 少年の弦楽器である。それを見た瞬間、少年の目の輝きが強さを増した。
 弾けるのか、と聞かれ、少年は頷きながら手を伸ばす。受け取って爪弾くと、少し音がずれている気がした。
 興味深そうなグリンヴァルドの前で、弦を弾いて音を確かめながら、手早く調律を済ませる。
 応急ながら音合わせの済んだ楽器を懐に抱え込むと、なんとも言えない安心感とともに、先程の詩情がよみがえってきた。
 指が弦を掻き、一音こぼす。
 その音につられるように手が動き、次の音が現れた。
 後は鎖を引くように、自然と次の音が連なっていく。歌声は立てず、激しい調子は控え、密やかなモリビトたちの努力を潰えさせぬよう、
 そして辺りを舞う淡い金銀の光を吹き消さないよう、心臓を震わせる旋律をそっと、しかし力強く流す。
 グリンヴァルドは一心不乱に楽器を鳴らす少年の横顔を、微笑みながらじっと見ていた。
 二人を中心に、音の漣が空気を震わせながら、集落全体へ染み透るように広がっていく。


 時間の感覚が消え失せて久しくなった頃合いに、少年はふと手を止めた。
 まだいくらでも続けていられそうな高揚感が胸の内で熱を放っていたが、集中し続けた疲労が僅かに意識に靄をかけている。
 演奏姿勢を続けたせいで固まった体をぱきぽきと鳴らし、大きく伸びをして一番近くの聴衆の反応を窺った。
 グリンヴァルドも、やはり変わらぬ姿勢で隣に座っている。
 ただその微笑みが、胸の内から染み出してくるような幽かで深いものに変わっている。瞳が潤んでいた。
 演奏を終えた後の気だるさを覚え、少年は半分眠ったような意識で視線をモリビトたちの営みに向ける。
 またそうして二人並んで座っていると、グリンヴァルドが口を開いた。
 あれは、新たな命を生む儀式であるという。あのようにして雄性の精気を受けた雌性は大地に種を残し、その種から新たなモリビトが芽吹くのだという。
 そのための行為そのものは人間との数少ない共通項だと、彼女は知っていた。
 モリビトにとって種を増やすあの行為は、神聖なものだという。だからこそ巫が舞い、モリビトすべてが一堂に会する。
 毒に穢された者を除いて。
 少年がはっとして彼女を見ると、彼女は少年に潤んだ瞳の淡い微笑みを向けていた。
 少年の肩に、彼女の細い指が伸びる。
 あの祭儀に参加するのは、一人前のモリビトとしての証であり、義務であり、栄誉であるという。
 彼女は今日初めてあの場に立つことができるはずだった。
 少年には、語るにつれ伏し目がちになっていくグリンヴァルドに、かける言葉が思いつかない。
 そんな彼を知ってか知らずか彼女は、今まで人間は自分たちモリビトの領域を脅かす「知恵持つ獣」だと思っていた、と呟きの姿であった。
 もしかしたらたまたま優しい人間に会っただけかもしれない、それでも少年の優しさは彼女を嫌悪の感情から救ったのだと、彼女は少年の首筋に頭をうずめた。
 迷惑かもしれないけれど、せめて心優しいあなたに、もう少しだけ甘えさせて、と蚊の鳴くような小さな声で少年の胸に体重を預けた。
 突然体に大きく触れる大人の女性の芳香と体温、そして肉体の柔らかさである。
 少年の思考はすっかり空転してしまっていた。焦り切った意識のまま、とりあえず胸に身を寄せたグリンヴァルドの肩に手を回す。
 それ以上考える必要もなく、グリンヴァルドの唇が少年のそれを塞いでいた。

 草の丘に身を横たえ、グリンヴァルドの手に誘われた少年の手が恐る恐る彼女の乳房にあてがわれる。
 初めて鳥の雛に触れる時のように、ほんの僅かだけ指に力を込め、またすぐに離す。
 彼女が少年の手を自分の胸に強く押しつけると、少年は柔らかさが痛いかのように身をこわばらせる。
 その姿を愛おしげに眺めながら、彼女は少年の指先に乳房を緩やかに味わわせる。
 彼女の手が少年の股間にそっと添えられた。緊張からか縮こまった手ごたえが感じられ、彼女はくすりと微笑すると身を起こして少年のズボンに手をかけた。
 されるがままに少年の未成熟な陰茎が姿を現す。
 体をすっかり硬直させてしまった少年の柔らかいままの陰茎に優しく触れ、頑なにかぶったままの包皮を少しずつ剥き始めた。
 慣れていない者には、包皮を剥く行為は痛みを伴う。
 少しずつ充血していく感触を指の腹で楽しみながら、少年を傷めないようゆっくりと、雁首まで包皮が開かれた。
173名無しさん@ピンキー:2007/12/23(日) 15:47:42 ID:faY9KzbW
 しかし、初めて包皮を剥いた陰茎はまだ外気に耐える強さができておらず、粘膜がむき出しになっている状態なのである。
 触覚は未だ痛覚と近しく、そよ風さえも泣きたくなるような感触を感じさせた。
 グリンヴァルドはソレの形状を興味深げにしげしげと見つめ、無造作に触れる。
 触覚が陰茎を通して下腹を貫き、おかげで危うく声が出るところだった。
 少年の気も知らず、グリンヴァルドは指の腹で剥きだしの陰茎を撫でまわす。指が一筋触れる度に、過剰な刺激を避けようと少年が腰をくねらせる。
 後ろについた手に力が入る。
 そんな姿が面白かったのか、グリンヴァルドは両手で挟むように陰茎をいたぶり始めた。
 避けようとしても逃げ場がない。刺激を与えられ続けて、少年の陰茎が未熟なりに硬さを持ち始めてくる。
 何をするべきかは、前もって教えられていたのかもしれない。それを見て、グリンヴァルドは頬に恥じらいを浮かべた。
 逸らした眼を何度か少年の股間に向け、やがて意を決したように着衣の裾を捲り上げると少年の上に跨る。
 今もって極度に敏感な少年の粘膜を、暖かい肉が包み込んだ。
 叫びそうになるほどの強烈な刺激が腰を刺し貫く。
 痛覚と快感が鋭い槍になって、少年の神経を焼き切って脳髄を掻き回す。
 陰茎から腰から、体中が溶けてグリンヴァルドの膣に流れ込むような激しい感覚が突き刺さる。
 グリンヴァルドがゆっくりと腰を上下させる。
 敏感な粘膜が肉襞に優しく撫でられ、少年は意識を真っ白に飛ばした。
 少年の未成熟な陰茎から迸ったものが、グリンヴァルドの膣を勢いよく満たしていく。
 胎内を満たしていく少年の体温に、グリンヴァルドは陶然と彼の小柄な体を抱きしめた。
 放心状態の少年に対して、差し込まれたままの性器は柔らかさを取り戻す様子すら見せず、彼女の中で脈打っている。
 彼女は少年を抱え起こすと自らは仰向けに寝転び、少年の腰を両足で軽く押さえる。
 目の焦点を合わせられないまま、涎を垂らして荒い息をついている少年に、来て、と囁いた。
 グリンヴァルドの体液と少年の精液の混じり合ったぬるぬるしたものが、痛覚を格段に和らげ、また快感に変えてしまっている。
 先程まであれほど逃れようとしていた痛みに似た何かを求めて、少年は我を忘れたまま彼女に腰を突き立てた。
 無我夢中で彼女を突き、痛みと快感でほとんど持たずに射精し、射精しながらなおもグリンヴァルドの膣をかき混ぜ続ける。
 己の腰の動きに耐えきれず、グリンヴァルドの胸に顔をうずめる少年を、彼女はいとおしむように抱き寄せる。

 広場の空に、黄金の巨大な鳥が降りてきていた。
 一切羽ばたくことなく宙にあるその鳥は、集落のすべてを包み込むように翼を広げ、飛ぶでも降り立つでもなくじっと見守っている。
 あれはモリビトの守護者だと、グリンヴァルドが囁いた。
 あの強烈な存在の輝きは、モリビトたちのもうひとつの太陽なのだという。
 眩しい、と彼女は憧れるように目を細めた。
 少年は呆けたようにその鳥に見入っていた。
 一見豪奢な装いであるがシンプルな体躯はそれゆえに美しく、羽根の下には圧倒的な力強さが渦巻いているのが感じ取れた。
 いつしか広場のモリビトたちも見動きを止めて、感極まったように太陽の鳥を見上げていた。
 少年の耳に、また会えるかしら、と小さな呟きが届いた。
 グリンヴァルドの方へ振り向くと、彼女も少年を見ていた。巨鳥の眩しさでよく見えなくなってしまっていた。
 目をすがめる少年の視界を塞ぐように、彼女の唇が再び少年のそれに重なった。
 再び身を横たえさせ、グリンヴァルドは少年の体をしっかりと抱きしめた。
 力は入っていなかったが、彼女はその抱擁を解こうとしなかった。


 
174名無しさん@ピンキー:2007/12/23(日) 15:48:40 ID:faY9KzbW
 少年が目を覚ましたのは、随分と暗い場所だった。
 締め切られた室内に花が不思議にほの明かりを生む植物がいくつか活けてあった。
 つまるところ、自分が押し込まれている一室だと気付いたところで、間抜けな声が出た。
 辺りを見回してみるが、グリンヴァルドはおろか、黄金の巨鳥も祭儀も、影も形もない。
 そして部屋の片隅で、見なれた長身痩躯がじっとこちらを見ているのに気がついた。
 途端に、黙って外出したことに気が咎めてきた。取り繕うように笑ってみせる少年に、モリビトは長い腕で何かを取り出して見せた。
 少年の楽器だった。
 弾けるのかと問われ、よくわからないながらも頷きながら楽器を受け取る。
 とりあえず抱えてみた少年に、モリビトは一緒に外に出るよう促した。

 モリビトは部屋どころか住居の外へ出ていく。少年も後に続きながら、集落の中を見渡してみる。
 広場は昨夜の祭儀がなかったかのように静まり返り、普段からそうなのか他のモリビトの気配もない。
 こうまで何事もないと、自分の記憶は夢だっただけなのではないか、という気もしてくる。
 ただ、草木と朝露のにおいに混じって、なんとなく焦げくさい空気が流れているように感じた。
 少年の視線が、少し離れた丘に止まる。
 草はやはり頭を揃えてゆったりと波打っており、そこに何かの痕跡を見出すことはできない。
 丘のはるか向こう、集落のはずれの片隅で、何かを集めて燃やしていたような黒ずみが見て取れた。
 モリビトは、住居どころか集落の外にまで出て行ってしまった。
 今までいた場所は巨大な樹木の洞の中だったらしい。大樹の外には、複雑な迷路状の枯れ木の海が広がっていた。
 少年は、足を止めたモリビトをそっと窺う。今まで気がつかなかったが、モリビトはひと山の灰が盛られた籠を抱えていた。
 少年を顧み、腕を差し招く。少年を連れて枯レ森を歩きながら、灰を大きな手で無造作に掴むと、別れを惜しむかのように少しずつ撒き始めた。
 相変わらず表情のうかがい知れないモリビトが、嘆いているように見えて、それが何かを尋ねることはできなかった。
 やがて、籠の灰が最後の一掴みになった。それを手に握り、誰にともなくモリビトは囁く。
 これは我らの土地に葬ってやれない者たちだ、と。その血に混じった毒を我らの土地に持ちこまないために、火によって存在を清められるのだという。
 密林の土が、蒼樹海の水が、枯レ森の風が、いつかこの者たちを再び聖地へ吹き寄せる。それまで暫しの別れだ、と天を仰いだ。
 いつの間にか、時軸の巻き上げるアメジスト色の光の粒の柱が近くにあった。
 そちらへ少年を連れ歩きながら、モリビトは背で語る。
 毒樹の毒は、人間にはただの衰弱しかもたらさないが、モリビトにとっては死の毒だ。お前は、それから我々の仲間を助けた。だから、我々もお前を助けた。
 それだけのことだ、と少年に弓と矢筒が返された。
 そして時軸の傍に少年を立たせるとその後一顧だにすることなく、モリビトは背を向けて樹海へと帰っていく。
 武器を抱えたまま、少年はその姿を見送る。はたと気づいて、礼を言おうとした頃には、モリビトは姿を消していた。


 少年は、戻ってきた。
 木々が深く絡み合った集落前の要害の地は、今はもうほとんどが黒く焦げ、何も残っていない。
 他のギルドからも執政院からも、一切支援がなかったミッションである。
 たった10人、ひとつのギルドだけで百を越えるモリビトを打ち破るために、大量のファイアオイルを用いた結果がこれだった。
 武器はおろか木々やモリビトにまで浴びせかけ、階層を丸ごと炎の海に沈めたのである。
 残酷な戦術だったが、作戦を立てる段階でさえそこまでしなければ勝算を見いだせないほどの死地だった。
 宿舎で臥した仲間たちは、未だ戦勝を喜ぶ余裕すらない。

175名無しさん@ピンキー:2007/12/23(日) 15:50:43 ID:faY9KzbW

 あの場所で、少年は何もできなかった。
 初期の作戦案ではメディックをチェスのキングに見立てて布陣し、彼女に危機が及べば撤退すると決めていたが、
 がっちり組み合ってしまった戦線は、支える以外の選択肢を許さない。
 始まってものの数分でメディック自ら棍を振るわねばならないほどの苦境が待っていたが、
 そんな状況でも少年は弓を握ったまま呆然と立ち尽くしていた。

 戦いの最中のあの場面、名剣八葉七福がフォレストオウガの最後の一体を討ち果たした時だったか。
 少年の姿を見とめた長身痩躯のフォレストデモンが一瞬身動きを止め、弾かれるかのように凄まじい速度で突進してきた。
 伸ばされた腕が少年に届く場所の寸前で、デモンは飛び込んできたソードマンの娘に蹴り飛ばされ、倒れた頭にバルディッシュを打ち下ろされた。
 それ自体は戦いの場ではよくあることだった。
 だが、その直後、レンジャーに抱きかかえられてその場を離れる少年の目には、
 火に巻かれた倒木が、先ほどまで自分のいた場所を叩き潰す光景が、はっきりと映っていた。

 泥沼でもがくような苦闘の果てについに現れたモリビトの守護者は、モリビト以上の苛烈さで襲いかかった。
 怨々と耳朶を打ち続けてきた呪言はすでに途絶え、自ら囮を買って出たパラディンは、十数度の滑空を受け止めて、ついに盾を構えたまま膝をついた。
 爆炎を放ち続けたアルケミストの右腕は半ば炭化し、もう一人が今にも途切れそうな集中を繋ぎとめながら雷撃を放ち続けて
 どうにか攻勢を緩めさせている有様であった。
 彼女の術式が途絶えれば戦局は決すると見たイワオロぺネレプが、狙いをつけるために空中で僅かに動きを止めたとき、
 少年の傍らで、右足を真っ赤に染めたレンジャーが座り込んだまま、生き残った片足を弓にかけ、渾身の力を込めた矢を放った。
 不意の矢を受けて姿勢が崩れた黄金の巨鳥に、いつの間にか放たれていた射手座の流星が一筋、降った。
 致命の一撃を受けてなお炎が暗く見えるほどに輝くその姿を、少年はそれでも美しいと思った。
 落ち逝く守護者を眺めながら、レンジャーが少年へ、どこかにお前の知り合いでもいたか、と呟いた。
 わからない。


 あの時死線をさまよったギルドの仲間たちは、奇跡的に誰一人欠けることはなかった。
 だがモリビトたちは行方も知れず、その帰る場所は炎に洗われ、枯れた森に静寂を響かせている。
 それでも、彼らはまた戻ってくるだろうか。
 密林の土は、蒼樹海の水は、枯レ森の風は、再び彼らをこの地に集わせるだろうか。
 少年は弦に指をかけた。
 鎮魂歌を弾くつもりだった指は、自然と少年すら知らない音程をたどり始めている。
 楽士の感性が、この地に、彼らに、死を悼む以上の音を見出していた。
 モリビトたちから贈り物――共に過ごした一時に、少年は必ず報いると決めていた。


 ふらりと出て行った少年がふらりと帰ってきた後、ギルドの宿舎に久しく途絶えていた歌曲が流れるようになった。
 いつも少年が歌うような、わざと音をはずしたものでもなければ、今までのバリエーションのいずれに当てはまるものでもなかった。
 それがバードの技術のすべてを結集した渾身の作であることは、弦の響きひとつですぐに知れた。
 ただ、周囲の期待とは裏腹に、その曲が聞く者の心をいくら奮わせようと、戦いの力は与えなかった。
 傷つけることに由来するあらゆる暗い感情が、その音によって洗い流され、対手に敬意と労りさえ生まれてくる。
 ただそれだけの効果しかなかった。
 そんな歌を少年は、のんびりといつものような高い声で弾き歌っている。

 それがいかなる曲かは、執政院の古びた記録だけが知っている。
 利を何ももたらさないが故に、必ず最高の楽士によって奏でられてきた。
 ホーリーギフトという。今は廃れた感謝祭の奏楽である。
176名無しさん@ピンキー:2007/12/23(日) 15:54:07 ID:faY9KzbW
以上です。
長くなり過ぎました。
レンジャーは眼帯さんです。
ここをこうした方がいいというのがありましたら、よろしくどうぞ。
177名無しさん@ピンキー:2007/12/23(日) 18:31:52 ID:PY5HloTk
いや、文句無しの出来でGJ!だし
あえて言うなら身体あったかくして美味しい物食べて元気に投下を続けてくれとしか
178名無しさん@ピンキー:2007/12/23(日) 19:15:01 ID:CklmdwA1
ここをこうした方が、とか……全然ないよ。
つーか読み耽ってしまったぞ。
こないだ巌倒した所だから余計にしんみりしてしまった。

兎に角GJだ!
179名無しさん@ピンキー:2007/12/23(日) 19:59:12 ID:6AVjMECf
灰らがぁあああっ!

すまん思わず取り乱した。
よくまとまっててかつせつない18禁。
相変わらず会話文なしでも読ませるねえ(違う人だったらごめん)。
枯レ森関連は胸が痛くなる話が多くなりがちだけれど
これは不思議と…救われる、というのとは違うにせよ。>>176 GJなんだぜ。

ああ
長身痩躯さんも種残してたりしねぇかな…なんて思ったりして。
180名無しさん@ピンキー:2007/12/23(日) 22:09:08 ID:tIytUrpR
ありがとう。
この話で殲滅作戦の後味の悪さから救われた。
焼畑農業のように、きっとまた集落に芽吹いてくるまでの
ひと時の休息のための作戦だったんだな、きっと。
181名無しさん@ピンキー:2007/12/23(日) 23:13:47 ID:rAjOEv5b
いい話すぎる…GJ

「猛き戦いのドナドナ」が妙なツボにはまって
しばらく笑い転げていて読み進められなかったのは俺だけで良い
182名無しさん@ピンキー:2007/12/24(月) 16:41:02 ID:XQhkbGHl
リアル首討ち…orz
183名無しさん@ピンキー:2007/12/24(月) 17:20:01 ID:k1wrT4du
>>182
え…え?ええええ!?



どうした?何があった?まさか職を無くしたのか?それともディエスイレでも買ったのか?
よく分からんが元気だせよ!
184名無しさん@ピンキー:2007/12/25(火) 02:40:12 ID:2VTC8S1K
すげえよかった・・・
185名無しさん@ピンキー:2007/12/25(火) 20:56:39 ID:nnRHqVSv
オカマ掘られてむち打ちとか
186名無しさん@ピンキー:2007/12/25(火) 21:03:52 ID:ojybgNgK
この文体はいずぞやのブシ×カスメの方か
何という完成された俺設定
187名無しさん@ピンキー:2007/12/26(水) 00:15:31 ID:kDy2bOim
てか昔のジャンプなんて、来週の展開は考えてないとか
先週の基本設定をもう忘れてるとか普通だからな
筋肉マンなんかこいつが悪魔超人ですって出てきて
次の週にもう居なくなってるとか
死んでも何の説明もなく平気で生き返るとか
突っ込める次元を遥かに超越した存在だったし
188名無しさん@ピンキー:2007/12/26(水) 00:33:36 ID:d5roQky2
は?
189名無しさん@ピンキー:2007/12/26(水) 12:47:33 ID:jqsU0QIL
誤爆っしょ
190名無しさん@ピンキー:2007/12/26(水) 18:21:53 ID:hdvU1SdM
保守
191名無しさん@ピンキー:2007/12/26(水) 22:29:34 ID:uPojCWIs
保守
192名無しさん@ピンキー:2007/12/27(木) 00:27:11 ID:dY0Ti2EM
爆撃警戒保守。
193名無しさん@ピンキー:2007/12/27(木) 01:25:44 ID:8iPqb7hE
ほしゅう
194名無しさん@ピンキー:2007/12/27(木) 20:25:51 ID:GoPJjN6Q
公女様陵辱物心底希望
195名無しさん@ピンキー:2007/12/27(木) 22:41:52 ID:btEfA1SN
却下だ

公女様百合物心底希望
196102:2007/12/28(金) 22:34:06 ID:FoaFR8S4
下々の者の肉便器となる公女様ではありませんが、>>102が完成したんで投下しますよ、と
思ったより早く完成したのに規制で数日も投下できなくて俺涙目。
ところで>>111ってもしかして普通にリクエストだったんだろうか
だったらスマンが、ソド男×レンだ。
一応、男の一人称で外見描写も無いんで、剣ダクとかブシ男くらいなら変換可能と思うが
ショタとかおっさんとか髭は厳しいけどやるならやるで別に止めない
属性警報は特に無いけど「俺の嫁はそんな事しない(言わない)」
で不快になる可能性は警戒しといて欲しい
あと、今更必要ないかもしれないが、第五階層のネタバレ有りなのでご注意を
197胡蝶の夢(1/6):2007/12/28(金) 22:36:10 ID:FoaFR8S4
 今日、俺が酒場の木戸をギィギィいわせながら開けたのは夜も更けてからだ。
 人で溢れ返る<金鹿の酒場>も盛りを過ぎれば少しは落ち着く。折角のオフをウンザリしながら過ごした日には、せめて酒くらい静かに飲みたいって所だ。
「いらっしゃい」
 ドアを開けると女将の極上の笑顔が迎えてくれる。この女将はいい女将だ。俺が疲れたツラを晒してる時にはやたら声はかけてこない。逆に所構わず鳴くシンリンカエルみたく喋りたくてウズウズしてる時には、向こうから近付いて来る。今日は前者だ。
 が、女将ほど気の利いた人間はそう居るものじゃなく、結局俺はこんな時間まで馬鹿騒ぎしてる酒場のアホどもの声に悩まされる。やれ、こっちに来いだの話を聞かせろだの。冗談じゃねぇ。
 断っておくが俺も常日頃からこうも付き合い悪いわけじゃない。それこそ普段なら煽てられれば喜んで応じる時もある。だが朝から延々同じ事を問いかけられ続け、今日は心底ウンザリしていた。
「悪いな、約束があるんだよ」
 適当に断ると俺は早々にテーブル群を通り過ぎた。カウンターの片隅、まるで逃げ場でも用意してくれてるように居た仏様におすがりする為だ。
「よう」
 俺は軽い挨拶と一緒に、断りも無く彼女の隣の椅子を引く。
「君と約束した覚えはないよ」
 ゆっくりとこちらを振り返った彼女は言葉でこそ突き放しつつも目では笑ってくれた。長い髪をかき上げながらその救いの仏様…レンは少し壁際に寄り場を空ける。
「ま、いいじゃねえの。昨日新しい階層に到達してな。今日はゆっくり休むつもりだったのに、アレじゃ疲れるばかりでね」
 彼女の注文らしい酒を瓶ごと奪って呷る。だが彼女は何も言わなかった。
「…ま、アンタにとっちゃ、新しい階層なんて珍しくも無いんだろうな」
 試すようにちらりとレンを見る。彼女は薄く笑いながらほんの少し首を振った。
「そんな事は無いさ」
 黒髪が揺れ、瑞々しい香りが酒の匂いの合間に流れる。
「どうかな。今日合った奴らの中じゃアンタだけだぜ。俺に“枯レ森の次はどうなってるのか”聞いて来ないのは」
 さっきの奴らの興味もこれに尽きる。昨日俺たちが到達した第五階層の事だ。
 俺は朝から会う奴会う奴にそれを問われ続け、最初はそれこそ調子にのって喋っていたものの、昼過ぎにはもう飽きていたってワケだ。
 それほどに冒険者の興味を引く未知なる階層だと言うのに、レンは微塵の興味も示さない。俺に気を使っているのともまた違う。
 意地悪く言ってやると、彼女は微笑を消した。
「…君には適わないな…」
 頬杖を付き視線を流すレン。長い袖から除く見慣れない白い腕が妙に目に焼きつく。
 それから俺は酒をちびちびやりつつレンと取り留めない話ばかりして時間を潰した。女将も良いが彼女も良い。程よい距離が心地よく、旨い酒が飲める。何より彼女と居れば寄って来る無粋な輩もそうそういない。
 喋るのは主に俺だ。彼女は相槌を打って聞いているばかり。時折り俺の問い掛けに答えるが自分からは殆ど話さなかった。
「お二人さん、盛り上がってるところ悪いんだけど」
 そんなこんなでどれほどか時間の過ぎた頃、カウンターの中から女将が声をかけてきた。
「もう店じまいの時間なの」
 気付けばあれほど煩かった奴らも既に居ない。遅くに来たとは言え随分時間が経つのが早いもんだ。
「もうそんな時間か。遅くまで悪かったな」
「最後まで居てくれるお客さんは嬉しいわ。また来て頂戴ね」
 別れの挨拶一つに気を利かせてくれる女将に代金を渡しつつ、俺たちはさっさと店を出る。
 すっかり夜更けとは言え街灯の並ぶ通りは明るかった。夜風に晒されると頭がふらつく。そのつもりは無かったが程ほどに酔いが回っていたらしい。
「大丈夫か?」
「これくらいじゃ潰れやしねぇよ。正直、まだ飲み足りないくらいだ」
 肩でも貸してくれる気だったのだろうか、レンの距離が近い。間近に見る彼女の顔に俺は妙な幻を見ちまった。
198胡蝶の夢(2/6):2007/12/28(金) 22:39:26 ID:FoaFR8S4
「そういや、アンタの話を聞いちゃ居ないな」
「私の?」
 小首を傾げる仕草に重なり幻は消えない。軽く頭を振るものの俺はまだ呆けたままだ。
 …それならそれで都合がいい。俺は半ば勢いのままにまくし立てた。
「どうだ、場所を変えて飲みなおすってのは」
「この時間に開いている店は知らないな」
「俺の部屋とか」
 我に返った時には遅かった。何て無謀な事を言ったもんだと俺は胸ン中で絶叫した。彼女を直視できず、逃げるように逸らした目線がますます無様だった。
 レンは呆れたのか少しの間無言だった。この重い空気がさっさと消えてくれと祈ったはいいが、沈黙を破ったのはよりによってレンの笑い声だ。
 …ああ、そうかよ。全く、そんな風に笑うところなんて始めて見たよ。
 そんな、酔いも一緒に冷めるような薄らサムい空気の中だったものだから、次のレンの言葉を聞いた俺は思わず足を縺れさせちまう。
「解った。付き合うよ」
「…は?」
「君の部屋で飲みなおすのだろう?」
 涼しい顔でレンは言ってのけた。俺は阿呆みたいに口を開いたまま思わず立ち止まってしまう。
「どうした、行かないのか?」
「いや…行くけどよ」  
 未だ頭がぼんやりしてるのは酒のせいだろうか。俺はふらふらとした足取りで彼女の背中を追いかけた。…未だ幻を見ているような気がした。

 

 …正直、それからの細かい経緯は覚えてない。ただ何時もの帰途が異様に長く感じた事以外は。
 いつの間にか場所は俺の部屋で、気付けばレンを背後から抱きしめていた。半ば、飛び掛ると言っても差し支えないほどの勢いで。
思い返せばサカり付いたガキみたいだがその時の俺の脳味噌はそんな事気にかける余裕なんか無かった。思考を麻痺させているのは酒なのか、それともレンの気配なのか――。
 レンの首にかかる髪を咥えて退け白いうなじに吸い付くと、彼女は擽ったそうに身体を竦めた。レンに逃げる素振りが無い事を確認すると、少し乱暴にベッドに押し倒してやった。
「話が聞きたいんじゃなかったのか?」
 小さく笑いながら解りきった事をレンが尋ねてくる。俺は真顔で返してやる。
「女の話はベッドで聞くのが一番なんだよ。素直になるからな」
 もう一度吹き出すように笑うとレンは瞳を閉ざした。
 俺はみっともなく震える手でゆっくりとレンの腰紐を解いた。上衣の紐も同じく。この異国の服は結びが多く、俺が手こずっているとレンは自分で脱ぎ始める始末だ。慌てて彼女の手を止めた。
「男の楽しみを奪うなよ」
 重ね着した衣を全て脱がすのには手を焼いたが、その分徐々に現れる肌に焦らされてるようで悪い気もしなかった。最後に胸を覆う布を剥ぎ取ると、窮屈そうな双丘が解放を待ってたかのように飛び出してくる。
その眩しさ…肌の白さ以上の眩しさに俺は目を細める。そのまま、彼女に覆いかぶさった。
「アンタをいただけるとは思わなかったな」
「君がいただかれる事にならないように…ね」
 白い指先が俺の頬骨をなぞるように摩ってくる。
 …随分と余裕をかましてくれる。そうされればされるほど崩してみたい衝動にも駆られた。
「そんな事言ってられるのも最初だけだぜ」
 目の前の裸体が幻覚のように見え、確かめるように俺は豊かな膨らみに触れた。
「ん…」
 弾力の在る肉に指先が飲み込まれる。不意に漏れたレンの吐息を呑んじまうようにキスする。
 ふっくらとした滑らかな感触の唇は、俺の唇なんかあてたらキズつけちまうんじゃないかと不安になった。挿入した舌でレンの舌を絡め取ろうとするが、そうするまでもなく彼女の舌が俺に絡む。
199胡蝶の夢(3/6):2007/12/28(金) 22:40:10 ID:FoaFR8S4
 レンの手が俺の背中に回される。冷たい指の感触にぞくりとした。俺も彼女の冷えた背中に片手を回す。熱を移すように抱きしめながら空いた手は胸の膨らみを弄ったままだ。
「んう…む…」
 彼女の声が聞きたくなって俺は唇を離した。息苦しそうな喘ぎがうっすら開いた口から漏れる。
 俺は夢中になった。
 胸を愛撫し尻から太ももの柔らかいラインに指を這わせ。指やら舌やら全部使ってレンを味わうのに夢中だった。
 時折り喉から漏れる大きな嬌声が宝の在りかを教えてくれているようで。それを掘り探すように彼女の身体を隅々まで愛撫する。 
 冷え切っていたレンの身体は段々熱を帯び、同時に肌がうっすらと紅潮してきた。
「綺麗だな、アンタ」
「世辞を言うのなら、部屋に入る前でないと意味がないだろうに」
「世辞じゃねえよ。本当に綺麗だ」
 細身ながらあるべき場所にはしっかりついた肉が小憎い。汗ばんだ肌に張り付いた烏の濡羽色の髪が波模様を描く。その白と黒のコントラストが艶かしい。
 半ば見惚れていたと言っても良かったが、そんな俺をレンはくすくす笑いやがった。 
「良くも真顔で言えたものだ。いつからそんな口達者になったのか」
「だから、そうじゃねえって」
「ならば、喜んでおくよ」
 なんて言いつつ、レンはまだ口元で笑ったままだ。…ったく、そんなおかしいかよ?
 少しばかり拗ねた俺に気付いたのか、レンが俺の頭を胸に押し付けるように抱き寄せてくる。同じ肉とは思えない柔らかな感触に包まれながら、俺は既に唾液で濡れ固くなった先端を啄ばむ。
「はぁ…あ…」
 喘ぎ声が耳にくすぐったい。ねだられている気になってくる。俺は彼女の秘部に指を這わせた。既に湿っているその部分をゆっくりとなぞる。それこそ美術品でも扱ってるように慎重に。
 ほんの少し力を入れて割れ目に指を沈めると熱く粘っこいのが絡みついてくる。同時にレンの身体が小さく痙攣し…俺はそんな反応を確認しながら手探りで彼女の奥に触れる。閉ざされた場所を少しずつほどく様に。
 そんな事をしてるとレンがまた小さく笑い出した。…今度は何なんだよ。
「そんなに…んぅ…丁重に扱ってくれずとも…良いよ」
 荒い呼吸の下からそんな事を言ってくる。
「生娘だ等と期待してもいないだろう?」
「…別にいいじゃねえか。スキなようにさせてくれよ」
 …期待しちゃ居ないが、そう正面きって言われると凹むのも悲しい性って奴だ。が、女にそんな機微は理解できないだろうし俺もわざわざ言う気は無い。胸にモヤモヤを抱え答えた俺に、あろう事かレンは首を傾げてくれた。
「それでは君が愉しくないだろうに」
 …普段は必要外にはろくに喋りもしないクセに、何だって今に限ってそう余計な事ばかり喋るのか。遠まわしに俺がヘタクソだって言ってるんじゃなきゃいいが。
「あのな、お前な、男は皆突っ込ませて腰振らせときゃ満足するとでも思ってるのかよ?」
「違うとでも?」
「……いや、そりゃ、それでいい時もあるのは否定しないけどよ」
 真顔で返されて俺も面食らう。やっぱり一筋縄じゃいかねえ。ベッドに入るまでがあんまり簡単に進んだと思ったら、ベッドに入ってから手こずるとは予想外にも程がある。
 俺は一言ずつ区切るように、言い聞かせるように、或いは確かめるようにゆっくりとレンの疑問を否定した。
「ヤレりゃ何でも良い時もあるが、今はそうじゃねえ。好きな女は大事に扱いたいんだよ」
 ひどい直球ぶりにまた笑われるかとも思ったが、巧い言い回しなんか俺は知らない。
 だが彼女は軽く頬でもはたかれたみたいな顔で俺をじっと見つめてきた。まるで目の前にとんでもない阿呆でも居るかのような顔で。
200胡蝶の夢(4/6):2007/12/28(金) 22:40:42 ID:FoaFR8S4
 …それはそれで、参る。もういっそ腹抱えて笑ってくれた方がマシなくらいだ。
「何かおかしいかよ。だから誘ったんじゃねえか」
 こんなこっ恥ずかしい事を、何だって面と向かってもう一度繰り返さなきゃならないのか。
 だがレンはくすりともせず俺から視線を逸らし、まるで景色でも眺めるように殺風景な壁に視線をやった。
「だからアンタもOKしてくれたんじゃないのかよ」
 そんな追及の後も、どれほどかの間レンは黙ったままだった。
「――ただの」
 ようやく細い声が俺の耳に届く。
 自身を抱くように交差したレンの腕。窄んだ肩が、そして掠れた声が何だか弱弱しい。
「ただの戯れかと思った」
 ずいぶんと長く待たせた挙句に来た返事に俺は呆気に取られる。口を開いて数秒は声が出なかったくらいだ。
「じゃあ、何だ。あんたは俺に弄ばれるつもりだったのか?」
 なんてこった。それでノコノコ付いてきたって言うのか。
 意外な一面に戸惑う俺だったが、直後の一言でそれは別の戸惑いに塗り替えられた。
「それでも良いかと思った。君ならば」
 悩ましげな吐息と共にそんなふうに呟かれ、寂しそうに俯かれ。俺は心底参っちまった。
 彼女の指がシーツを掴み白い一面にしわが寄った。…何て言ったものかね。悲しめばいいのか、怒ればいいのか、喜べばいいのか。よく解らなかった。
「俺に想われて抱かれるのは嫌か?」
「いや…」
 短く否定はしたものの先に続く言葉が出ない。無いわけではなく、時折り震える唇がただ紡げない言葉をあらわしていた。
「…んじゃ、続けてかまわねえよな」  
 それ以上は必要ないと示すように、俺は彼女に口付けた。

 
 俺はゆっくりと彼女の太ももの間に自身の腰を沈める。耳元に息を吹きかけながら問いかけるとレンは小さく頷いた。さっきまでとは全く違う様に俺は改めて女とは難しい生き物だと思う。
「んうっ…」
 秘所にあてがった熱いヤツをゆっくりと進入させる。レンの表情が僅かに強張り、俺の肩をつかんだ指に力が篭る。
 拒むような入り口の圧迫を抜けると、今度は引き込むように熱いのが絡みついてきやがる。俺は息を吐いた。
「ああ…う…くぅ…」
「力抜けよ」
 武者震いしながら俺は奥へと進む。まだ準備が足りなかったか、膨張しきったブツが少し擦れる。が、次第にそれも良い感じに滑り出す。
「あっ…ん…はあっ…」
 レンの嬌声が耳の中で熱くとろける。脳味噌まで一緒に溶かされてるみたいだ。根元まで中に埋めた俺は彼女の目尻に溜まった涙をそっと唇で吸う。
「うっ…ん…」
「動くぞ…」 
 たった今抜けてきた道を今度は後退する。そして再び押し進む。始めはゆっくり、だんだん早く、くり返し幾度も往復する。
 絡みつく肉は進入する時には来るな来るなと押し返そうとするクセに、出て行くときには行くな行くなと引き止める。まるでこっちが喰われてるような気さえする。
 そうしながら入り口近くにちょこんと見える突起物にそっと触れてやった。
「ぅあっ…」
 予想外の刺激にレンは身を捩る。俺はその身体を押さえ込むよう覆いかぶさって乳首に口付けた。顔を包み込んじまうような膨らみの中で、口の中でコロコロいうソイツを音を立ててしつこく舐りまわす。
「やぁ…ああ、ん…あ、はあぁ…」
 俺の肩におかれてたレンの腕が首へと回る。彼女の細い指先が俺の髪を絡める。甘い刺激を逃さないように、さらに求めるように。答えるように俺は腰の動きを早める。擦りつける様に腰を浮かせる。痺れるような感覚が全身を昇り駆け巡る。
201胡蝶の夢(5/6):2007/12/28(金) 22:42:06 ID:FoaFR8S4
 それだけじゃない。汗ばんだ滑らかな肌が俺の皮膚に吸い付き重なる感触。愛液でべた付く足の付け根。唇から零れる普段よりいくらか高い音。レンから受ける全ての感覚に駆り立てられる。
 彼女の体内で暴れ狂ってるヤツが躾けとばかりにきつく絞られた。彼女が締め付けているのか俺が膨張してるのか何てもうわからない。俺は胸から顔を離しレンの唇を貪った。
「あぁ…ん…もう、そろそろ…」
 甘えるような声で鳴くレン。俺はその髪をそっと撫でてやる。と、お返しとばかりに彼女も俺の髪に指を絡ませ、すくように撫でる。続いて柔らかい感触が俺の喉を這う。
 レンの唇だ。絹のような肌触りのそれで愛撫したり、吸いついたり、軽く歯を立てたり。そうしながらレンは媚びるように頬を摺り寄せる。
「イカせて欲しいか?」
「……」
 返事は無いが、もう身体は上り詰め限界なのだろう。俺は腰の動きを早める。俺自身、彼女の事は言えない。少し乱暴に腰を動かす。
「あっ、やっ…うあっ…あ、ああ…」
 恍惚と俺を見つめる瞳。それだけで俺のモノはさらに熱くなる。彼女のこんな姿を、俺以外の一体誰が知ってるって言うんだ。
 レンが健気にも腰を摺り寄せてくる。俺に呼応するような動きに思わず唸っちまった。彼女の紅い舌が俺の鎖骨をなぞり、俺は持ちうる全部の手段で彼女に快楽を刷り込んでゆく。
 最初にあった遠慮とか気遣いとか緊張何て途中で消し飛んでた。俺はそのくらい彼女を愛するのに夢中だった。
「ふあぁ…や、あ…あああ…!」
 レンの指が背に食い込む。潤んだ瞳と半開きの唇がキスを求めてる。
 俺は誘われるままにもう幾度目かもわからない口付けをした。まるで欲望を搾り取るように彼女の中が締まる。悦楽の鎖にがんじがらめに縛られた俺は、直後、全てを解放していた。
 ―――。



 事の終わった後、しばらくお互いに無言だった。
 何時もと同じようさっさと帰っちまうのかとも思ったが、幸いにもレンは俺の余韻を奪わないでいてくれた。俺に腕枕をされる事も嫌がらず、いくらか熱の冷めた肌は今も触れ合っている。
 俺の腕に絡む彼女の黒髪は、月の明かりに当てられて少し蒼味がかって見えた。
 不意にレンが呟いた。目線は合わせずに伏せたまま。
「ずっと…このままで居たいと言ったらどうする?」
「そりゃ嬉しいさ」
 レンにしては随分凡庸な言葉だと思ったが、言われてみりゃ悪くない。
 彼女の髪を軽くすいた。情事によって乱れた髪はいくらか指にひっかかる。その分濡れたような光沢は増し艶やかだ。
「だが君はまた行くのだろう。樹海の奥へと」
「そりゃお互い様だ。アンタだって明日になりゃ俺の知らない“任務”とかで、どっか行っちまうんだろ?」
 “いつものように”…とは、言葉には出さなかったが。
 すぐには返事が無かった。変わりに小さな溜息が腕にかかる。
「それも、そうか」
 随分と切なげな顔でそっぽを向かれ、俺も何だかやるせない気分になった。
「ま、全部終わったら好きなだけ一緒にいてやるよ」
「その時には君は今夜の事など忘れているさ。それか、忘れたいと願っているか」
「ンな事ねえよ。俺は見た目ほどは軽薄じゃないんだぜ」
 そんな事を言い合っている内に――気付けば闇の中だった。


「……」 
 瞼越しの光がまぶしい。随分と朝が来るのが早く感じる。その上体は随分重い…そこまで考えて俺は昨夜の事を思いだした。慌てて跳ね起き部屋中を見渡し、そして肩を落とし落胆する。
「…ま、そうだよな」
202胡蝶の夢(6/6):2007/12/28(金) 22:43:07 ID:FoaFR8S4
 案の定と言うべきか既にレンの姿は無い。ご丁寧に俺の脱ぎ捨てた服がきちんと畳んでサイドテーブルに置かれていて、それだけが彼女の痕跡に思えた。
 シーツの上には目立つ長い髪が一本。俺はそれを指先に絡めそっと口元に当てた。僅かな彼女の残り香を全部飲み込んでしまうように。




 ……
 ………
 ………………




「ここは、人の来てはいけない領域なんだ」
 その静かで冷えた声音と目の前の光景に俺の仲間は皆驚愕した。無論俺もだ。だが俺にとっては驚愕なんてもんじゃない、それこそフォレストオウガに脳天をぶん殴られたのと同じくらいの衝撃だった。
 第五階層――石を長方形に刳り貫いたような通路を進み、横倒しの木で出来た橋を渡る…そんな俺たちの前にはレンとツスクルが居る。何時もの先の道を照らし示す灯火としてではなく、行く手を阻む堅固な防壁として。
 レンのあまりに素っ気無い物言いは、昨晩の事は本当にただの夢だったんじゃないかと錯覚を起こさせるには十分だった。
「君達には何の恨みもないが――」
 レンの瞳には欠片の迷いも躊躇いも無い。昨日の女の面影はこれっぽっちもありゃしない。そこに居るのは氷の剣士…エトリア中の冒険者が畏怖する存在だ。
 って事は何だ。昨夜のアレは何も知らない馬鹿な男への同情だってか?それか冥土の土産ってところか。

 …どっちにしたって冗談じゃない。
 アンタはこれで俺を夢から覚ましたつもりかもしれないが、アンタが思ってるほど俺は賢くない。

 俺は無意識に笑っていた。喉の奥から零れた声は、やがて石壁の合間に響く高笑いになった。
 俺は剣を構えると、しばしば猟犬みたいだと言われる笑みをレンに見せ付けてやる。
「いいぜ、来いよ。先に言っとくが、今の俺はベッドの中ほど優しくないぜ」
 挑発も薄い笑みで流された。…その変わりレンの後ろで目ぇひん剥いたツスクルが、直後えらい形相で俺を睨んできて…逆に怯まされる。
 レンの手が腰に佩いた刀に延びる。彼女の足裏が地を擦り俺も彼女との間合いを探る為大樹を踏む。
 勿論、死ぬ気は無い。かといって惚れた女を手にかける気も無い。
「行くぜ!!」
 ――全部終わったらたっぷりと仕置きしてやるから、その時は覚悟しやがれよ。




//////

全然ラブラブじゃないという苦情は、
各自でレンの心情を脳内補完するという事で丸投げさせていただきたい!
とは言え、もっと「普段気高いあの娘もベッドの中では可愛らしいの」的な話を期待してたならば
全然別物で悪かった
それと妄想のきっかけになったのはキャラスレの文字ネタなんだ…
もしご本人様が見てたら、勝手に拝借ごめんなさい

最後に、読んでくれた人に感謝を
203名無しさん@ピンキー:2007/12/29(土) 03:13:24 ID:wmEFX6jl
惜しみないGJを捧げたい!
ディ・モールト素晴らしい
204名無しさん@ピンキー:2007/12/29(土) 11:14:36 ID:a5meqyw+
急にしおらしくなっちゃう練炭マジ可愛いよ
ラストはどうなるかと思ったが全然暗くならなくてよかった。
怒りの形相ツスクルにもちょっと萌えたw

自分>>100なんだがまさかあの書き込みでこんないいもの読めるとは思わなかった
神様マジありがとうなんだぜ!
205名無しさん@ピンキー:2007/12/29(土) 21:02:04 ID:URcudt0T
ありがたく読ませて頂いた!
レンの髪の毛と肌を想像しておっき。剣男前すぎる。
これからも書いてくださいお願いします。
206名無しさん@ピンキー:2007/12/31(月) 07:29:39 ID:uZgw3K/v
(`・ω・´)あげ
207名無しさん@ピンキー:2008/01/04(金) 01:12:51 ID:P+bJ7lve
かなり今更な発見報告なんすが、
まとめサイトの最新更新分、143〜146のSS、
改行<br>が効いてないみたいです。

管理人氏、暇なときにでもチェックして下さると幸いす。
208名無しさん@ピンキー:2008/01/04(金) 18:55:12 ID:VhwqZkIB
特にエロくない小ネタ投降してもいいですか?



だめ言われても貼るけど
209名無しさん@ピンキー:2008/01/04(金) 19:00:04 ID:OzjKBSnU
どんと来い!
210208:2008/01/04(金) 19:41:16 ID:VhwqZkIB
じゃ、とりあえずの一個目



レギュラ:メディ姉(メディックイラスト4番目。ヘヴィスト最大レベル
   メディ子(妹。ロリ。ヘヴィストLV5

名前募集

B1F
『おれは森ねずみ。初心者をボコる初めの敵さ。ちょっとした熟練には完全に雑魚だけど。
お、早速初心者組が来たみたいだz・・・・
一人だけなんかLV高そうなやついるけどメディックだから大丈夫だろう』

森ねずみが現れた!!
『シネェェェェェ!!』
メディ姉「ヘヴィスト」

カキィィィィィィィィン!!

メディ姉「・・・・・地図8マス飛んだか・・・・さ、行きましょう」
メディ姉はそう言いながら、伐採組を連れて奥へ進んだ・・・・・。



あと二つ作ったけど、こんなんでいい?
211名無しさん@ピンキー:2008/01/04(金) 20:00:31 ID:Za6aGHKu
よくわかんない
212208:2008/01/04(金) 20:17:58 ID:VhwqZkIB
じゃとりあえず様子見で後日次貼る
213名無しさん@ピンキー:2008/01/04(金) 21:42:09 ID:b3pTMjpX
……ちょっと待て。
なんつーか、その……敢えて善意から言わせてもらうが、何が面白いのか分からない。

いや、よーするに
「メディックなのにすげェ肉体派な姉の無敵っぷり」
をネタにしてるのは、よく分かる。

ただ、ソレを上手く表現できてるか?

>カキィィィィィィィィン!!

なんていう擬音だけでは笑えないんだ。
「あはは、カキーンだってカキーン!」とは笑えないんだよ。例えば、

メイスを握った姉の腕が閃き、瞬く間に森ねずみの横っ面を凶悪な鈍器の腹が打ち付けた。

みたいに書けばいい。
飽くまで一例だし俺の文章力も高が知れてるんで、コレを参考にせずとも良いけども。

そして全体的に文章として綿密に練られているか?
正直なところ、「4コママンガを音読してるだけ」って印象だ。

前述のメディ姉が壮絶な打撃力を見せ付けるシーンでも、
おそらくキミの脳内には凄まじい勢いで吹き飛ばされるネズミの顔とかが、
鮮明にイメージされてるんだろうとは思う。
しかしその鮮明なイメージも、しっかりと文章にしなければ読者には伝わらないんだ。
自分だけの脳内にあるモノなんて、意外と他人には明確に伝わらないもの。

例えばオレが
「この間アソコにさ、こーんなすっげェヒゲ生やしたオッサンがいたぞ! 変な服着ててさー、笑えるだろwww」
なんて言ってもサッパリ理解できないし、面白くもおかしくもないだろ?
どうして伝わらないのかは「言葉が全く足りていないから」ってのは分かるハズだ。

あと根本から否定して申し訳ないが……自分自身、そのネタにオリジナリティを感じるか?

まあ頑張れ。頑張れとしか言いようが無い。
もしかしてキミのストックしているモノがめちゃくちゃ面白いのかもしれないけど、
そうでない限りは頑張るしかない。

キミは己の文章を磨く鍛錬をしてもいいし、気にせず投げ出してもいい。
214名無しさん@ピンキー:2008/01/04(金) 23:38:03 ID:qaWRqXqq
いやそれくどいだけだろ。上手いかどうかと別にイメージから違う気がするが。
215名無しさん@ピンキー:2008/01/04(金) 23:47:24 ID:OzjKBSnU
まあ自分は
「メディック姉妹に襲い掛かる森ネズミたちが服の間に潜り込んで彼女達をアンアン喘がせる」
という妄想ができたので結果オーライ。ごちそうさまです
216名無しさん@ピンキー:2008/01/05(土) 00:22:40 ID:wg3zsJRo
>>215
今日バカ殿様でそんな風景を見たぞww
腰元の襟にハツカネズミがもぐりこんでたな。

つまりブシ子の隙間だらけの和装はネズミたちのパラダイスってことさ。
「そんなとこはいっちゃらめぇ!どんどん下にもぐっちゃうんふぅぅ!」
217名無しさん@ピンキー:2008/01/05(土) 01:24:10 ID:trxHTx9/
>>214
まあ『飽くまでも一例』とか言ってるしなー
とりあえず方向性違うにしても>>210は簡素すぎて淡白すぎて、何か足りてない印象
文章力とかいう問題じゃないのかもしれないケド

あと、ベタすぎってのは正鵠ヒットだな
218名無しさん@ピンキー:2008/01/05(土) 12:52:37 ID:6IH3Gmyl
>>213
適切すぎて吹いたwww
219名無しさん@ピンキー:2008/01/05(土) 15:24:28 ID:cXuQhkPb
だが丁寧に書きすぎると勢いが無くなる罠
220名無しさん@ピンキー:2008/01/05(土) 18:47:42 ID:5PhNFtwK
そうでもないんだよなあ、これが
221名無しさん@ピンキー:2008/01/05(土) 22:31:59 ID:+Y4BGHNx
>>220
「すぎると」じゃね?
過剰装飾はテンポを乱す。
何事も程ほどに、ってねー。
222名無しさん@ピンキー:2008/01/05(土) 22:34:20 ID:R4biQrkH
ガシッ ボカッ
メデ子は死んだ
223名無しさん@ピンキー:2008/01/05(土) 22:58:14 ID:WtU9wfnX
犯人は・・・
224名無しさん@ピンキー:2008/01/06(日) 09:53:42 ID:1TDK07NV
ネクローシス(笑)
225208:2008/01/06(日) 10:36:28 ID:8mqTCDdc
(予想してた通りの結果に・・・・)


B2F
『私はフィンドホーン。狂うと強くなる鹿だ。ちょっとした熟練者にも多少は渡り合えるぐらいの強さだ。
早速、今日の獲物が来たぞ・・・・。狙うは後援、メディック!!』

フィンドホーンと森ウサギが現れた!!
フィンドホーンの攻撃!!メディックにダメージ!!
メディ子は突き上げられて飛んだ!!

メディ子「きゃぁぁぁぁぁぁぁ」
『よし、次は落ちてきたところを角でグサッと(いや・・・ここはやっぱり読者に楽しんでもらうために地面にそのまま落としてアッーってやろうか・・・・』
メディ子「ぁぁぁぁぁとここで直下型ブーストヘヴィストォォォォ!!」

(表現できない鈍い音
(映像だったら出せない状況

『えぐあぃぅ』

フィンドホーンは沈んだ!!


メディ子「ふぅ・・・姉ちゃんこっちは終わったよ。そっちは?」
メディ姉「森ウサギならさっき6マス飛ばしてきたわ。じゃ、行きましょう」
そしてメディ姉妹は、またLV上げのために前後移動を繰り返すのであった。


これでなんか変な想像をしてしまうのは俺だけ?;
え?どこがって?

>メディ子は突き上げられて飛んだ!!


(連続した表現できない鈍い音
226名無しさん@ピンキー:2008/01/06(日) 10:43:17 ID:Qcn2yiuH
ミンチよりひでぇやwww
227名無しさん@ピンキー:2008/01/06(日) 10:44:56 ID:l9Fb/Uhe
前後運動を繰り返す
まで読んだ。
228名無しさん@ピンキー:2008/01/06(日) 11:11:08 ID:oE5rEAFR
>(表現できない鈍い音
>(映像だったら出せない状況

>これでなんか変な想像をしてしまうのは俺だけ?;

これはねーわw
描写丸投げ、自分つっこみはうまくやらんと非常に寒いことになるから止めとけ。
229名無しさん@ピンキー:2008/01/06(日) 12:23:44 ID:l9Fb/Uhe
というかつっこんでる人もいいかげんうざい
230名無しさん@ピンキー:2008/01/06(日) 12:41:38 ID:FkhkJPmX
メディ姉「あらあら。みなさん、ここがどこかわかってる?『エロパロ』スレよ。
     そろそろ自重しないと28マス彼方へ吹っ飛ばすわよ…?」

>>208
エロ無しならしたらば出張所のこのスレへ気軽に投下すればよろし。
ttp://jbbs.livedoor.jp/otaku/8730/#3
231名無しさん@ピンキー:2008/01/06(日) 12:49:22 ID:a/Bh7AyB
というか>>208がまだ高校生くらいなんじゃないかと思う俺。
疑ったところでどうしようもないけど。
232名無しさん@ピンキー:2008/01/06(日) 12:56:08 ID:l9Fb/Uhe
いや別にこの板パロ全般認めてるはずだし、単なる萌え談義でさえOKだろ。
なんでそんなところでまで>208に色々言うんだよ。確かに上手かないだろけど
俺は見たいし、ハナから上目線の指摘から始まってさすがに粘着だと思うんだが。
何が触ったのか知らんが。確かに下手だけど。
233名無しさん@ピンキー:2008/01/06(日) 13:04:28 ID:a/Bh7AyB
>>232
少なからず同意はできるけど、
「同じ人が何度もコメントしてる」かどうかは判断できんしなぁ……
粘着とかうざいとか極端な言い方するのもアレじゃね?
「パロ全般アリ」の寛容をもっても稚拙すぎるとか思った人が居るのかもしれんし。

ああ、てか「粘着」とか思うんなら単なる荒らしと判断してもいいんじゃないの?
だってまあ、ココ2chなワケだし。
スルーするのもしないのもキミの自由だ、ってヤツ。

まあマナーを弁えてるヤツはちゃんと弁えてるだろうし、
荒らしはどんな正論言われても誹謗中傷にしか興味ないぜ、ってことで。
234名無しさん@ピンキー:2008/01/06(日) 13:07:46 ID:a/Bh7AyB
あと連レスで申し訳ないが、
まだ「他所でやればいいんじゃね?」って勧めてるのは一人だけだしさ。
それもアッチイケ!とかじゃなくて親切で教えてるっぽいし、悪意は無いんでしょ。
うん、連レスしてる俺が言うのもなんだが、あなたも少ぉーし過剰反応なフシがあるよ。
ソレがイケナイとか悪い、ってんじゃないけどさ。
235名無しさん@ピンキー:2008/01/06(日) 13:10:38 ID:FkhkJPmX
たまにはしたらばのことも思い出して欲しいと思って
むりやり話題を振ってみただけなんだ。正直すまなかった。本当にゴメン
そして>>232>>233に全面的に同意。

これからも、このスレでエロも非エロもまとめて、色んな物語に出会っていきたい。
236名無しさん@ピンキー:2008/01/06(日) 13:15:59 ID:BuHQffBA
あれ?下手って言ってるのは・・・
237名無しさん@ピンキー:2008/01/06(日) 13:23:15 ID:Qcn2yiuH
アトラス系のエロパロスレはこの手の話題ですぐ荒れるな
238名無しさん@ピンキー:2008/01/06(日) 13:49:07 ID:oE5rEAFR
俺もツッこんだ一人だけど、これが単発のネタならノーコメントで済ますが、
208は三本投下すると言ってるからな。軌道修正したくなる気持ちもご理解願いたい。

エロ無しの小ネタ、ってのは特に問題ない。
239名無しさん@ピンキー:2008/01/06(日) 13:49:23 ID:LLJcDap/
適度にスルー。それが一番。
240名無しさん@ピンキー:2008/01/06(日) 15:00:33 ID:a/Bh7AyB
>>208
ところで、1レスで済む内容なら小出しにする意味が無いし、
さっさと残りの一つを投下してみたらどうだろうか
241208:2008/01/06(日) 17:36:58 ID:8mqTCDdc
なんかもういろいろとすいません;
(ラストのやつは自分でもいいのかこれと思ってしまった。てゆうか勢いで作った)

とにかく最後


B3F
『俺はマンドレイク。某大人気魔法使い映画の泣き喚く植物とは違うぜ。
得意技はコロシップオーラ。相手の弱点をすぐに見つけることができるぜ。
今日の獲物は・・・・お、後援にメディックが二人いるグループか。よし、やろう共、いくぜ!!』

マンドレイクとボールアニマル二体と紫モグラが現れた!!(モグラの扱いひでぇ

マンドレイクの攻撃!!
『コロシップオーラァァァ!!』
全員の防御値が下がった!!
『さてと・・・・このメディックの弱点は・・・ここだ!!』

マンドレイクの触手攻撃!!メディックにダメージ!!
メディ子「ひゃ!?;そ、そこはだめぇ!!;」
メディ姉「妹に何すんじゃぁぁぁぁ!!#」

メディ姉の攻撃!!ヘヴィスト!!

カキィィィィィィィィン!!


メディ姉「・・・・飛んだわねぇ・・・・9マスぐらいかしら・・・・あ、見えない壁にぶつかった。
メディ子、大丈夫?」
メディ子「う、うん。何とか。あーあ、スパッツ破れちゃった。キニイッテタンダケドナ・・・・
そういえば他のやつらは?」
メディ姉「ああ、いいんちょがアムリタ飲んで大火炎でやってくれたわ」
いいんちょのほうを見ると、彼女の前には焦げた雑魚が3体いた。
メディ姉「それじゃ、皆行きましょうか」
顔の赤いダク男を含む一行は先に進んだ。





プレイしてる最中に思ったんだけどコロシップシリーズエロい。そう思ったからこんなの勢いで作った。

242名無しさん@ピンキー:2008/01/06(日) 18:03:41 ID:a/Bh7AyB
……どうして投下を薦めた俺が申し訳ない気持ちになってくるんだろう
243名無しさん@ピンキー:2008/01/06(日) 18:26:20 ID:shQ2LkC/
>>242
貴方は何も悪くない。
>>208の人が経験不足なだけだと思う。

>>208の人へ
自分の書いた文章と言う事をリセットして、まったく新しい文章として読み返してみるというスキルを身に付けることをお勧めします。
そうすると、勢いで書いた文章のどこにおかしな点があるかが見えてくると思います。
あと、ラノベ世代じゃない私から言わせてもらうと、擬音は逃げだと思います。
244名無しさん@ピンキー:2008/01/06(日) 18:40:47 ID:Lhvzu+A9
騙されてはいけない。これは全てニーソのせいだ
245名無しさん@ピンキー:2008/01/06(日) 18:50:22 ID:9M7v77es
それにしてもここの住人はみな優しいな
246名無しさん@ピンキー:2008/01/06(日) 19:07:51 ID:qzy+8RQS
書き込んであるレスと相手の心が同じだと思ってはいけない
――トバイアス・アンドリオン――
247名無しさん@ピンキー:2008/01/06(日) 20:28:54 ID:jPW1FqbM
オナりません勝つまでは
     ――ウエンツ瑛士――
248名無しさん@ピンキー:2008/01/06(日) 21:53:08 ID:shQ2LkC/
>>208の人へ
偉そうに批評こいてしまったので、
僭越ながら3本目のネタを使い私なりに書いてみました。
ホント差し出がましい真似だとは分かっているのですが、ネタ自体は好みだったので・・・

俺はマンドレイク。
だが、俗に言われている「引っこ抜かれた時だけ死の悲鳴を上げる受動的な奴ら」とは訳が違う。
今日の獲物はメディックを二人も後衛に配置している、いかにも探索メインでやってますぅ〜みたいな冒険者どもだ。

いつもメンバーを引き連れ、死角から冒険者どもに襲い掛かる。
やはりこちらに気づいていなかった。
奇襲に硬直している人間どもめがけ、コロシップオーラをぶっ放す。弱点をむき出しにする俺の得意技だ。
そして、すかさず指示を出す。
ボールアニマルは各自前衛をマンマーク!紫モグラはいいんちょの術式を妨害!と。
人間どもが状況を理解したのは、既にメディ子を触手で絡め取った後だった。

さてと、こいつの弱点は・・・
ここと・・・
「ひゃ!?そ、そこはだめぇ!!」
ここと・・・
「だめだめだめだめ、そこはもっとだめぇ!」
ここだな。
「んー?んー!?・・・んっ!」

ごちそうさま。お代わりいくぜ!
俺の素敵な触手攻撃で動けなくなったメディ子を解放し振り返る。
メディ姉はやはり予想通り、これから自分が何をされるかの恐怖で動けなくなって・・・あれ?
なんかゆっくり近づいて来る。
片手で金属の塊を引きずって。地面にものすごい跡を付ける程の金属の塊を・・・。
も・・・もしかして、こいつの事離すの待ってました?
目の前まで近づいて来たところで、もう片方の手を添える。
「いっ、いっ、妹になんてことしてくれやがりますかっ!」
その瞬間空が見えた。
不思議と痛みは感じなかったが、何が起きたかは理解できた。あのとんでもない重量の物体でなぎ払われたのだろう。
ああ・・・俺飛んでる・・・これが話に聞いたヘヴィストライクか。

「うー、お姉ちゃあん・・・スパッツべとべとになっちゃった」
「そうじゃないでしょ。しっかりしなさい。いいんちょはこっち見てないで汚物を消毒!」
「ごめん。ちょっと手間取った。今焼き払ったところ。」
「貴方たちもしっかりしなさい!奇襲されたとは言え、術式の援護もろくに出来ないなんてそれでも前衛なのですか!!」
「だって、俺たちも・・・その・・・弱点が凄い事になってて・・・」
249名無しさん@ピンキー:2008/01/06(日) 23:39:51 ID:LLJcDap/
>>248
読みごたえのある改変GJ
描写を変えるだけで文章ってこんなにかわるんだな…
250名無しさん@ピンキー:2008/01/07(月) 00:37:49 ID:Xicr75Yv
>>248
弱点が凄い事吹いた。
すげえ、ちゃんとエロになってやがる……!

とりあえずここに投下するなら、エロは必須じゃなくても
せめて萌えぐらいは欲しいな。
そのなんだ、いちおうpinkにあるんだし、「読んでニヤニヤできる」ネタつーのが、
全年齢のキャラ板とは違うとこなんじゃね?
251名無しさん@ピンキー:2008/01/07(月) 02:52:17 ID:dGdJlKPX
>>246
レジェンド自重と言わざるをえない
252名無しさん@ピンキー:2008/01/07(月) 03:04:55 ID:fdk7y03o
向こうでちょっと過激なお色気ネタやってる時にも
「できればエロパロに投下して燃料に」と思うことがある

ましてや萌えスレとエロパロスレが両立して
どっちも通常営業してるんだから多少の住み分けは欲しいなと思ったり
253208:2008/01/07(月) 09:46:15 ID:0VUyFBpv
なぜだろう・・・心がとてもあったかくなりました・・・
254名無しさん@ピンキー:2008/01/07(月) 17:56:42 ID:quyHhAcQ
>>253
よかったな!
255名無しさん@ピンキー:2008/01/07(月) 22:26:55 ID:CnxGos9R
…こういう安易に相手の指導や注意が心に染み入ったみたいなこと言うヤツって
大抵分かってないのに盲目的に分かったつもりになってるだけで、結局何も変わらなかったりするんだよな……

クソッ、何が「心がとてもあったかくなった」だ
抽象的にしか意見を述べず、他者からの言葉に対しての応答もロクにしない奴が何を言う

自分が書きたくて書いた作品だというのに「こんなんでいい?」などと人に是非を求め
酷評されれれば「予想していた通り」などと戯けたことを言う…
自分でも自信が無かったにも関わらず、人様に評価を問うとは失礼に他ならない

遂には「自分でもいいのかこれと思った」「勢いで作った」などと言いつつ
「いろいろとすいません」とほざいて投稿…誰に謝ってんだか
駄作と認識しているものを、自分の意思で書いておきながら「すいません」?
プライドが無いのか? 自分自身が出来を疑うようなものを、恥ずかしげも無く見せるの?

面白いもん書きたいんだろ?
人からほめられたいんだろ?
書くことを楽しみたいんだろ?
確実に力を付けたいんだろ?

だったら手ぇ抜くんじゃねえ!
最後までやり遂げろなんて言わねえ
でも手抜きした自分に後悔するくらいなら、最初から黙ってろ!

うそだけど。
256名無しさん@ピンキー:2008/01/07(月) 22:33:54 ID:QobDI/Rm
もっとレンっぽくいってくれ

いやごめん嘘だ、何も言わなくていい
257名無しさん@ピンキー:2008/01/07(月) 22:48:19 ID:CnxGos9R
>>256
そ、そーけんでな。
258名無しさん@ピンキー:2008/01/07(月) 22:51:15 ID:ZnC4QGxR
どんだけ密度の濃い「そーけんでな」だよ
259名無しさん@ピンキー:2008/01/07(月) 23:23:23 ID:8MgmevhM
レンはそんなこと言わない。
260名無しさん@ピンキー:2008/01/07(月) 23:38:50 ID:1afpX3/u
ソーケンでなっ♪
261名無しさん@ピンキー:2008/01/08(火) 00:04:29 ID:QobDI/Rm
壮健でな→双剣でな→双剣=両刀→むしろ二本差し→二本挿し
→二本挿されてるレン→一本はツスクル→ツスクルのツルツルの丘にグロテスクな疑似ペニス

……というところまで妄想する余裕は、もちろんプレイ中の俺にはなかったわけだが
今こうしてダメな連想を繰り広げてる自分の脳の状況に
「思えば遠くへきたもんだ」という感慨がないでもない。
262名無しさん@ピンキー:2008/01/08(火) 00:21:54 ID:jGYPiCDu
>>261
オマイ駄目妄想のプロだな
263名無しさん@ピンキー:2008/01/08(火) 00:55:36 ID:j+/+xEs6
ツスクルなら擬似ペニス二本装備なんて平気でやってのけるだろうに・・・
むしろ謎の三本目に挑戦していそうなイメージだ。
264261:2008/01/08(火) 02:28:13 ID:W6BYoePD
ツスクルが擬似ペニス二本装備して結合
さらにレンの口にツクロッタをねじ込む
「私の大切な物…
落とさないで、レン」
とかいう状況を受信した。

ツクロッタにはオーソドックスに媚薬を染み込ませてあってもいいし、
呪術パワーであたかも意思があるように口の中をねぶって責めてもいい
265名無しさん@ピンキー:2008/01/08(火) 02:51:20 ID:ck92yg8k
ツクロッタを使ったプレイか…ありそうでなかった発想だ

ワラ人形の要領で、ツクロッタとレンの身体を呪術でシンクロさせて
ツスクルがツクロッタの色んなところを弄ればいいんではないかね。
そして感じている事を周りの人たちに悟られないよう必死に我慢して生活するレンたん。


なんというリモコンバイブ…
266名無しさん@ピンキー:2008/01/08(火) 02:57:01 ID:Ay8Y4YT1
頭ごっつんこして ツスの体と入れ替わってしまった レンたん自慰モノきぼん
267名無しさん@ピンキー:2008/01/08(火) 07:23:22 ID:WXxdV/kf
じゃあ俺はレンの身体になったツスが、外見ツスなレンの目の前で
複数の男と淫らに交わっちゃう話希望だぜ!
で、卑猥な単語連発しながら快楽に溺れるレン(中身ツス)と
それを見て羞恥のあまりイヤイヤ泣いちゃうツス(中身レン)なわけよ。


と、思ったがきっとツスはきっと独占欲強いから無理だな
268名無しさん@ピンキー:2008/01/09(水) 00:03:00 ID:dU723bhV
>>265
継接ぎだらけの人形を持ったカースメイカーの隣に
頬を染めながら何かを堪えているブシドーが居た。

ツスクルとレン。
エトリアの冒険者の中でも最上位と言って差し支えない二人組みだ。

「くっ……私に何をしたんだっ」
荒い息をつきながら相方に詰め寄るレン。
しかし、当のツスクルはどこ吹く風だ。

「何も……。私はただ、人形を触っているだけよ……」
そう言いながらツスクルは手に持った人形の股間をなで上げた。

「ひゃっ…………ツスクルっ!
お前が人形を触る度に……その、なんだ……」
言いよどむレンにツスクルが聞き返す。
「私が人形を触る度に……何?」

その抑揚のない声に楽しんでいるような雰囲気を感じ取ったレンは
怒りを顕わにして続きをまくし立てた。
「お前が人形を触る度に、私にも触られる感触が伝わってくる!
呪言を使っただろうっ!!」

「ご名答……。
これは関係性と類似性を基にした呪言で……」
言いながら人形を撫で回す。

「んんっ……」
震える肩を自ら抱え込み懸命に堪えるレンは
自分を見る相方の瞳に狂気を見たような気がした。

(省略されました。)
269名無しさん@ピンキー:2008/01/09(水) 00:18:37 ID:eiozGxfs
>>268
ツスクルツスクルツスクルツスクルツスクルツスクルツスク(ry
270名無しさん@ピンキー:2008/01/09(水) 07:52:37 ID:TUHWcCkt
>>268
お願い…やめないで…もっと…もっと続けてほしいの!!
もっと、滅茶苦茶にしてっ!!
最近世界樹買って妄想膨らみまくりなんで通り魔的に投下してみる。
あんまりエロくないのは謝っておくすまん。









トットットッ…草いきれの中を駆ける軽やかな足音が迷宮の一層に響いた。
危険な魔物が徘徊する迷宮内とはいえエトリアに続く階段前の広場はこれから探索に赴く者、帰還前に収獲を分け合う者、術式の実験に励む者などで賑わっている。
「はやくー!はやくってばあ!!」
冒険者たちがふと顔を上げたのは、その声が迷宮には似つかわしくない幼い子供の声だったからだ。
しかし、その声の主を確認した者は一様に興味を失いそれぞれの作業に戻る。
朽ちた葉のような色の髪を首筋で揃えた、十を幾つか越えたかどうかというほどの少女が下げた大きな鞄を見て取ったからだ。
それはメディック達が好んで使う薬品の保存用の鞄で、つまりこの幼い少女は立派にメディックの一人であるのだ。
迷宮の探索が盛んになるにつれ怪我人は増える。当然メディックの需要も増えるのだが、冒険者の増加とメディックの死亡数に供給が追いつかないらしく、ここ数年で彼女のような最低限の修行を終えたばかりのような幼いメディック達をよく見掛けるようになっていた。
「はーやーくー!あっくんこっちだよう!」
ぶんぶんと大きく手を振る無邪気な少女の姿を微笑ましく見つめた冒険者たちは、『あっくん』と彼女が呼び掛ける相手を見てそっと笑いを噛み殺した。
「……その呼び方はやめろ」
「なんでー?あっくんはあっくんじゃない」
大股で追いついた男に少女は無邪気に微笑みかけ、その小さな手を伸ばした。
見るからに歴戦のソードマンといった風情の男は精悍な顔を歪め、少女に応えた。
軽々と抱き上げられた少女はきゃあっ、と歓声を上げて男の首にしがみついて、そして。
「…やめろ」
ちゅっ、と可愛らしい音を立てたくちびるが傷の残る頬から離れる。
「どうして?わたしあっくんのこと大好きだもの!大好きなひとにはこうするのよ?わたしちゃあんと知ってるんだから!」
甘さの残る声できっぱりと言い切った少女はもう一度、男の頬にキスをした。
思わず相好を崩してしまうような可愛らしい言動に、男は痛ましげに目を伏せた。



「はやくー!はやくってばあ!!」
少女の濡れた灰色の瞳が無邪気な光を閃かせ、男を急かす。
世界樹の迷宮の入口で言っていた事と全く同じ台詞だった。
そのあどけなさも同じだった。
それが、男には悲しくて哀しくて仕方がなかった。
「もうあっくんってばはやくしようよう」
小首を傾げる動作につれて朽葉色の髪がさらりと揺れる。
促されるままに伸ばした手が柔らかな頬を包みこめば少女は猫のように頬を擦り寄せて笑った。
「あっくんだいすき」
小さな身体が伸びあがり、男の頬に触れるだけのキスをする。
「だいすき。だいすきなひとにはこうするの」
頼りない指が一枚一枚己の衣服を落としていく。露になるのは凹凸のない、だが柔らかそうな身体だ。
男には別におかしな性癖はない。例えば、下の毛も生え揃っていないような子供に欲情したりするような。だが。
「んー…んむ…む…」
小さな口が、男の萎えた性器を含む。先端を咥えるだけで精一杯ではあるが、懸命に吸って、亀頭に舌を這わせて、男を喜ばせようとしている。
小さな、薬剤のアンプルすら扱いかねるような手が、性器の根元を擦り、袋をやわやわと揉みしだく。
とても幼い少女とは思えぬ、まるで濃厚な商売女のような熟達した手つきである。
「ふむ…ん、ん…んふっ!?は、おっきくなった!!もっとがんばるからね!…はむ…ん…ちゅ…んん…」
眼下で揺れる朽葉色から男は目を逸らした。
少女の技巧とやわやわとした口内の感触を思う様貪りたい欲望を堪え、ひたすらに天井を見つめていた。
「…ふあ…もう、いいかな?」
ちゅぽんと男根を口から出した少女の問いに男は答えなかった。答えたくなかった。
返らない声を特に気にする風でもなく少女は男の腰に跨がった。
「どっこいしょっ、と…」
酒場の常連客の口癖を無邪気に真似しながら、少女は充分に兆した男根の上に腰を下ろした。
ちゅく、と濡れた音がした。
ただ男のモノを咥えていただけで成熟した女のように少女の未発達な秘所はぬらぬらと湿っていた。
「んっ…あ、はっ…」
小さな手が男根を支え、もう一方の手で自らの秘所を広げながら少女は明らかに身に余るものを受け入れていく。
先端がぬるりと熱いものに包まれたかと思えば、みっしりと詰まった肉を切り裂くように幼い少女の膣内に飲み込まれていく。
痛くないはずがないといつも男は思う。
少女の身体の未熟さと己の性器の大きさを考えれば当たり前の事だ。
「…ふあ…ぜんぶはいった……ん、あ、あん…!」
男の硬い下腹に手をついて、少女は身体を上下させる。
ずるっと肉が擦れる音がした気がするほど少女の中は狭く、きつい。なのに。
「あっ、あっ、すごいよ…あっくんのきもちいい…」
少女が腰を上げて、勢いをつけて下ろす。
有り得ないほど深々と飲み込んだ膣内はねっとりと蠢いて、男根に絡み付いていく。
「あはっ…あっ…あっ…いいよう……ふうっ…」
根元まで飲み込んだ腰を少女が掻き回すように押しつけ、回す。
男の陰毛がちくちくと肉の芽を刺激して気持ちいいのだと、何度目かの行為の時に少女は言っていた。
少女の愛液がぬるりと溢れ男の叢を濡らし、敷布にまで滴り落ちている。
男は天井を見つめたままだった。
膨らみのない胸を捏ねまわし、幼い割れ目に赤黒い男根を咥える少女の姿など到底直視出来るものではない。
「あっ、あっ、あっくん…わたしもういっちゃうよっ…」
ひくひくと痙攣する少女の言葉に、男は目を閉じた。
男根に伝わる感触にタイミングを測り、男は黙って精を吐きだした。
声もなく少女の身体が硬直し、だらりと弛緩し男に倒れこむ。
射精された幼い膣は絞り取るように蠢き、柔らかなくちびるからは満足げな吐息が吐き出される。
「あっくんだいすき」
あどけなく、愛らしい声だった。
けれど、男は応える言葉を持たなかった。
男に出来た事は、歪められて造られた小さな存在の、小さな頭を撫でてやることだけだった。
幼い少女を死と隣合わせの冒険に向かわせ、男の欲望を受け入れさせる。
この街と冒険者たちの身勝手な欲求の犠牲。
「あっくんだいすき」
散々少女を貪ってきた男達と何一つ違わないというのに。
「だいすきなひとにはこうするの」
みんな喜んでくれたと少女は笑って、傷の残る男の頬にキスをした。





終わり




すまん消える…

274名無しさん@ピンキー:2008/01/10(木) 07:12:35 ID:vU3m1Prx
そうか
275名無しさん@ピンキー:2008/01/10(木) 12:41:07 ID:PO/kn+Xo
いや全然いいと思うぞ。むしろGJ!
メディ子がすごく可愛い
276名無しさん@ピンキー:2008/01/10(木) 15:49:41 ID:8CvbA06v
>>273
これ、ものすごく可哀想な話、だよな……?
そういう風に「こわされちゃった」メディ子を、青ソド男が哀れみながらも
側から離せない、そういうことだよな?

切ねえけど、こういうの好きだ。
GJ! また気が向いたら書いてくれ!
277名無しさん@ピンキー:2008/01/10(木) 18:32:34 ID:YzE8rf8Y
>276のおかげで合点がいった。
「そういう風に育てられた存在」だと解釈すればいいのに、なんで俺は
「そういう用途も含まれた人造生命」だと思ったのだろうか

ソド男の嘆きがツラいな……GJは、贈らせてもらうが。
278名無しさん@ピンキー:2008/01/10(木) 21:40:23 ID:nb9kVjLn
しかし、この後ソド男は知るのだ。

自分がどんなに苦しさに耐えかね、
死を望むようになっても戦いの中ではもう果てる事ができなくなっている事に…。
メディックによって「守られ」、「治され」、「生き返らされる」…。
もはや安息はない。
腕がもげ、足が折れ、内臓が潰れれて、
身体が精神がもう駄目だと休ませてくれと願っても
無邪気な笑顔で治療されまた戦いへと駆り出されるのだ。

いったい誰が誰を戦いへと駆り立てているのか…。
疲れきった顔で盾を構えるパラ子の横で、重い腕と頭で斧を振りかぶるソド男にはもう分からない。
279名無しさん@ピンキー:2008/01/10(木) 23:57:10 ID:itOf+UCD
「迷宮に挑み、その先に何を求める?」
ソド男の脳裏には、いつしかのブシドーの女性の声が染み付き離れなくなっていた
280名無しさん@ピンキー:2008/01/11(金) 00:27:19 ID:NzkK0kZ2
リレーか?・・・

その後
「こんなことを終わらせるためにも世界樹の謎を明かす」とソド男覚醒・・的な妄想をしてしまった
281名無しさん@ピンキー:2008/01/11(金) 17:26:40 ID:4FR2hEGq
あんたらのおかげで2の初期メンバーにアクセルという名前のソド男とアルフィミィという名前のロリメディを入れることを決意した
282名無しさん@ピンキー:2008/01/12(土) 01:51:10 ID:7kbgqnRK
ミィはブシドーだろ、マブイエグリ的に考えて…
283名無しさん@ピンキー:2008/01/12(土) 08:49:09 ID:bI3F2KvD
アルケミストだろ、専用BGM的に考えて…
284名無しさん@ピンキー:2008/01/12(土) 14:39:41 ID:ea3yJoOl
アルケ♀はガオガイガーだろ、2の公式絵的に考えて・・・
285モリビト少女その後〜第九話〜:2008/01/12(土) 17:37:31 ID:qb5iZZ93
流れをぶった切って投下
遅れてごめんなさい、モリビト少女の続きです
今回は無駄に長いので、あぷろだをお借りしましたしました
286モリビト少女その後〜第九話〜2/3:2008/01/12(土) 17:38:32 ID:qb5iZZ93
私は何度目になるであろうか、ベッドの中で再び目を覚ました。
身体をおこし、半格子になっている窓を見つめる。
窓の先は未だ暗い。
おそらく先ほど寝付いてから幾分も経っていないだろう。
私はそのまま窓へと近づいて、外を眺める。
半開きにしか見えない外の景色は、ひっそりと静まり返っている。
ここからは見えないが、その街の景色の先には迷宮がある。
私が棲んでいた、そして、ゴウが進んでいった迷宮が。
奴も姿を見かけなくなって三日が経った。
…私は何を不安になっているのだろう?
ここに居る事の閉塞感からか?
甘い物が食べれなくなったからか?
それとも……
「ヤツがいなくなったからか?」
まさかな。
たかがニンゲン一人、どうということもあるまい。
私は自身の愚かな考えをあざ笑いながら、ベッドへと戻った。
毛布にくるまりながら、寝つくまでの間、うとうとと考えはじめた。
ゴウは…どうなったのだろうか?

―――――――――――――――――――――――――――――――――――
選択肢A

帰ってこないとなると…やはり。
不安が私を包んだ。
かぶりを振って私は抵抗する。
馬鹿馬鹿しい、なぜモリビトがニンゲンを心配せねばならんのか。
私は自分を納得させると、毛布を身体に手繰り寄せた。
だが、身体の寒気は治まらなかった。
……今日は随分と冷えるのだな。
ttp://w3.abcoroti.com/~eparo/sekakyu/wsb.php?mode=view&num=169
―――――――――――――――――――――――――――――――――――
選択肢B

「遅い奴だ、相変わらずどんくさい……」
私は一人呟き、寝返りをうった。
奴の事だ、ひょっこりと間抜けな面をあらわすに違いない。
モリビトがニンゲンに気をとられてどうする。
まったく、おかしな話もあるものだ。
私はそのまま自嘲しながらうつらうつらとしていたが
何回目の寝返りであろうか、毛布の温もりが私の身体をくるんだ時に
ようやく寝つく事が出来た。
ttp://w3.abcoroti.com/~eparo/sekakyu/wsb.php?mode=view&num=170
―――――――――――――――――――――――――――――――――――
選択肢C

ふと、私の頭の中になぜか、ひとつの言葉が浮かんできた。
「…メディ姉さんじゅうななさい……」
http://www3.uploader.jp/user/sekaijyu/images/sekaijyu_uljp00130.jpg
287モリビト少女その後〜第九話〜3/3:2008/01/12(土) 17:42:48 ID:qb5iZZ93
最後はゲームブック風にしてみました
結末は好きに選んでもいいし、自分であらたな結末を作っても良い
遅筆でご迷惑をおかけしましたが、なんとか完結にもっていけました
世界樹の迷宮2が発売されて、妄想ブーストが溜まったら、またここに来ると思います
それでは、また
288名無しさん@ピンキー:2008/01/12(土) 18:39:30 ID:K3oDu8Ee
こういう書き方は遊び心があって好きだぜ
GJ&乙でした
289名無しさん@ピンキー:2008/01/12(土) 18:45:20 ID:t3yI1sHF
なんて痒い所に手が届く仕様!
まさにGJ!そして乙かれ!
290名無しさん@ピンキー:2008/01/12(土) 21:02:55 ID:dgx4rsnt
選択肢C自重しろwww
…は冗談として、本当に乙でした
複数の妄想を一挙に放出するとは何という大胆さ、だが世界樹らしくてそれがいい
291名無しさん@ピンキー:2008/01/12(土) 21:36:08 ID:5Ipsulip
いや本当、完走乙でした!
どっちの結末もそれぞれに味があって良いなあ
292名無しさん@ピンキー:2008/01/13(日) 01:15:38 ID:arJOCoMT
余計な事言います。
保管所で208の人が華麗にスルーされていたのに笑っちゃいました。
293名無しさん@ピンキー:2008/01/13(日) 01:49:44 ID:b6rNn2pv
>>287
うはあ…どっちの結末も、いい意味でおもわず溜め息をついてしまった。
本当に乙です!
294名無しさん@ピンキー:2008/01/13(日) 01:53:08 ID:1S6ezlQq
>>292
問題ない
予想通りだ
295名無しさん@ピンキー:2008/01/13(日) 22:11:02 ID:XDGYnI8R
>>292
履歴?に保管209までって書いてあるが
296名無しさん@ピンキー:2008/01/13(日) 22:14:13 ID:I8dvRzPI
>>295
さあ208を確認するんだ
297名無しさん@ピンキー:2008/01/13(日) 23:00:04 ID:Ass3Is2y
そういや、「ちゃんと書いてから」「2が発売されてから」と言われること承知で聞くが
2が出た後に1の深い階層でのクエストや情景をネタにしたらネタバレ問題が
出るだろうか?
それとも注意書きや名前NGワードで対応してもらえばいいだろうか。
298名無しさん@ピンキー:2008/01/13(日) 23:29:07 ID:4Wni9CFk
今までもネタバレは事前警告がお約束だと思ってたんだが
よく見たらテンプレとか作られてなかったんだな。

1であれ2であれ、ネタバレあるよーという作品は
投下直前に注意書き入れればいいんじゃなかろうか。
299名無しさん@ピンキー:2008/01/14(月) 00:55:37 ID:Y1EpXOOq
>>287
甘いエンド派にも、ビターエンド派にもウマーな仕様!
どちらも趣きあるラストでよかったよ……
これだけの長編、完走本当に乙でした。

>>297
こういうスレでネタバレ禁止にすると、投下の勢いそのものを
削いじゃうからな。
投下前に注意書きで対応、に一票。
まとめサイトもちゃんと、ネタバレ階層表示つきになってる訳だし。

つーか、まとめサイトの中の人、いつも乙です。
300名無しさん@ピンキー:2008/01/19(土) 17:04:43 ID:bnFKfzo3
ジャケットイラスト来たな……
301名無しさん@ピンキー:2008/01/19(土) 20:45:30 ID:bKy2BuSs
ああ、もうすぐあえるのね…

公式トップのガン子さん、エトリアに旅立った冒険者の恋人を待っているんかな。
302名無しさん@ピンキー:2008/01/20(日) 00:06:36 ID:fuoFkOCD
キャラ萌えという感情が実はよく分からない人間だったのだが、
あの画像で初めて心の中心を撃ち抜かれた気持ちになった
303名無しさん@ピンキー:2008/01/21(月) 01:23:14 ID:K6GnnNiI
眼帯レン子×ショタパラ男が読みたいです安西先生。
304名無しさん@ピンキー:2008/01/21(月) 15:53:27 ID:zz9KquUN
むしろレン子陵辱もので
305名無しさん@ピンキー:2008/01/21(月) 15:57:23 ID:Vkl3bEyt
むしろガン子×2陵辱もので
306名無しさん@ピンキー:2008/01/21(月) 17:38:34 ID:ustL3lhl
ガン子ドク子ものはまだ書きづらいだろう
発売されたら出てくると期待
307名無しさん@ピンキー:2008/01/21(月) 18:06:23 ID:N6Yy5awT
金ドク子は青ソド男あたりにナイチチ押し当てて「当ててんのよ」とか言いそうだな

「貧弱な胸だなぁ」と小馬鹿にした台詞を吐きつつも
目線を逸らしまんざらでもないといった感じのソド男。

そんなソド男を見てドク子は弄ぶような笑みを浮かべすぐさまたたみかける。
「へへへっ、そんなこと言って、アンタがこっちのほうがいいってことはもうバレバレよ〜
この前もバド子ちゃんの胸いやらしい目で見てたし」

「うっ…」もはや何も言い返せないソド男。
そのままドク子の手はソド男の股間へと伸び…


(;´Д`)ハァハァ
308名無しさん@ピンキー:2008/01/21(月) 18:48:42 ID:vs3UIQQA
アッー!
309名無しさん@ピンキー:2008/01/21(月) 21:32:58 ID:TGfHbXMK
>>307
前もいじりつつ、あの八重歯でみみたぶを甘噛みしてくれればもっと最高。
310名無しさん@ピンキー:2008/01/22(火) 01:34:33 ID:CdEGnF5a
白髪カメ男と動物達の心温まるお話まだー?


俺の中での白髪カメ男は動物大好きな優しい人。
捨て猫を拾ってローブの中に隠すも、猫が鳴いて仲間にバレて渋々元の場所に戻してくる。

ハガレンのスカーとアルの性格を足したイメージ。
311名無しさん@ピンキー:2008/01/22(火) 01:54:14 ID:iCMrsux7
その後「ペットの恩返し」で人間化したネコミミ娘とカメ男さんがしっぽりと(ry

二人の間に生まれた虎の子は数年後立派に成長し、父と共にハイ・ラガードを目指す。
そして彼は人間のハーフである賢さを生かし、ペットとしての素質を遺憾なく発揮するのであった…


【次回】「トラ男とガン子のハイラガ初夜」。お楽しみに。
312名無しさん@ピンキー:2008/01/23(水) 21:49:17 ID:5L5WowLX
あげ
313名無しさん@ピンキー:2008/01/28(月) 14:23:51 ID:ulbcgQqF
ホス
314名無しさん@ピンキー:2008/01/28(月) 20:19:23 ID:BoFuUS4e
ふたなり百合は需要があるのかい保守
315名無しさん@ピンキー:2008/01/28(月) 20:49:42 ID:8Se9MU9a
「需要は投下された瞬間に発生する」という格言があってだな。
と答えてから保守に気付いたが、まあいいや。
君はふたなり百合の詳細を書き置いていってもいいし、
ただの釣りでしたと言ってもいいが、後者の場合は月のない夜道は気をつけた方がいい。
316名無しさん@ピンキー:2008/01/29(火) 16:21:22 ID:ITb8QSZP
両者がふたなりではなく、片方がふたなりなら。
317名無しさん@ピンキー:2008/01/30(水) 08:13:56 ID:gFTb+/OA
君は片方フタナリの話を書いてもいいし、両方フタナリの話を書いてもいい
318名無しさん@ピンキー:2008/01/31(木) 02:33:16 ID:xD19+ovy
マターギガンナー
319名無しさん@ピンキー:2008/02/01(金) 00:59:47 ID:+QjVklcm
狼です
320名無しさん@ピンキー:2008/02/02(土) 14:54:27 ID:PB30kX1/
ペットは狼に人気が集中すると見た
321名無しさん@ピンキー:2008/02/03(日) 00:14:39 ID:feSLN1R8
特典テレカの絵柄を見て、ブシ子テレカの店を選ばなかったことを後悔したのは
俺だけではないと信じたい
322名無しさん@ピンキー:2008/02/03(日) 00:20:36 ID:sDjvRDty
「テレカは収集しない(きりがないから)」という
マイルールが激しく揺らいだとだけいっておく
323名無しさん@ピンキー:2008/02/03(日) 06:34:32 ID:i42O1rQB
ブシ子は眼中になかったのに、あのテレカを見てからエロ妄想が止まらない
324名無しさん@ピンキー:2008/02/03(日) 19:19:14 ID:0B3WspCk
予約したらテレカがブシ子だった
325名無しさん@ピンキー:2008/02/05(火) 20:00:15 ID:XXgga3Jp
パラ子だったぜ!

何か損した気分だorz
326名無しさん@ピンキー:2008/02/05(火) 21:19:47 ID:qDeESVV0
あやまれ
俺のパラ子にあやまれ
327名無しさん@ピンキー:2008/02/06(水) 03:38:36 ID:Z+EpciEr
ヒメ子と悪代官と町娘ごっこしたい
328名無しさん@ピンキー:2008/02/06(水) 21:24:05 ID:bUFkKmk2
なんだよ…俺なんて予約特典付きすら予約出来なかったのに…
というわけでそのテレカ寄越せ
329名無しさん@ピンキー:2008/02/06(水) 21:39:25 ID:N4SeI6Zt
いやいや、ここはパラ子5人パーティー作っちゃうほどパラ子好きな俺がいただく
330名無しさん@ピンキー:2008/02/07(木) 22:48:20 ID:AJ+qDaQR
投下します。

6層ネタバレ、赤目アルケ×ロリメディ
相変わらず長め、投下完了までゆっくりお待ち下さい。
331名無しさん@ピンキー:2008/02/07(木) 22:56:31 ID:AJ+qDaQR
あれ? 投下反映されない……?
ちょっと様子変なので、ひとまわりしてきます。
スレ汚し失礼しました。
332名無しさん@ピンキー:2008/02/07(木) 23:00:41 ID:pzqpHfQg
>>329
パラ子5人パーティー…


それは聖騎士女子士官学校のエリートメンバーで構成された、互いを〜様と呼び合うお嬢様の集団
白銀の君をリーダーとして姉妹の契りで結ばれた天下無双の百合パーティー
そのありとあらゆる面での防御力はまさに鉄壁であり、
属性攻撃はもとより不埒な男性冒険者の魔の手すらも退ける!
そして一列に並べられた盾で繰り出すシールドスマイトが全てを撃破するのだ!

しかし無敵と思われた乙女の園も、
物理攻撃が通用しにくい甲羅系モンスターの前に蹂躙されてしまう…

そんな異種姦を容易に想像させる為のパーティーですね!?
わかります!><
333名無しさん@ピンキー:2008/02/07(木) 23:26:53 ID:V8QPPBiK
何気に万能だな、パラ五人って。
亀や鉄蠍鉄蟹相手だとあっさり壊滅するのを除けばw
334名無しさん@ピンキー:2008/02/07(木) 23:28:33 ID:/jMsEUB9
そういやパラ5人だと、一人ぐらいはキュア役に回せそうだし、案外いいのかも。

>>331
一行目に改行はいってると最近だめらしいっす。
335名無しさん@ピンキー:2008/02/07(木) 23:35:01 ID:AJ+qDaQR
>>334
おお! そうだったんですか!>1行目空行
ありがとうございます。
練習用スレで試行錯誤してしまった。

ではこれより、投下します。
336プラセボ 1/11:2008/02/07(木) 23:36:09 ID:AJ+qDaQR
 長い道程の果てにたどり着いたその地は、何故か見事な“赤”だった。

「な、何だ、これは……」
 先頭に立つ隻眼の女レンジャーが、思わず声を詰まらせた。
 靴を鳴らして駆け寄ったメディックの少女が、杏色の髪を揺らしながら、深い水盤を覗き込む。
「何で? 何でここの『泉』、こんなすっごい色なの……!?」
「……何でだろうな」
 不思議そうに問いかけられて、後に従った赤眼のアルケミストも眉をひそめた。

 『世界樹の迷宮』に、しばしば見られる神秘の泉。飲むだけで戦闘能力を回復してくれる不思議な水を備えた、わずかな安全地帯。
 満々と水をたたえた水盤そのものは、ここの泉も他の階層のそれと、さして変わりはない。
 ――そこに湧き出た水が、見たこともないような毒々しい赤紫色をしていること以外は。

「『何でだろう』ではない。そういう異常の理由を突き止めるのが、おまえの役目だろう、アルケミスト」
 長弓の先端を岩場に突き立て、女レンジャーが苛々とした声をあげた。
 ガントレットの指に水を掬いかけていたアルケミストは、思わずむっと視線を返した。
 が、常に冷静傲慢にギルドをまとめる女戦士は、それぐらいでひるむ訳もない。
「さっさと結論を出せ。その水は使えるのか、どうなのか」
「そうだよ。あたしたちみんな、疲れて限界なんだからね」
「……うむ」
 赤毛の女ソードマンに、紺の髪を括ったブシドーの青年までもが、同意して頷く。
 長い探索の果てにたどり着いた安息の地が、期待を裏切るものだったことに、誰もが少なからず苛ついている様子だった。

(俺だって、疲れてるんだけどな……)

 嘆息しつつもアルケミストは荷物を下ろし、真っ赤に染まった水の水質検査を試み始めた。
「アルケくんなら、きっとすぐに結論、出してくれるよ。大丈夫、ね?」
 メディックが傍らで励ますように微笑んでくれるのが、唯一の心の支えだ。
 微笑み返そうとした瞬間、やって来たレンジャーとソードマンがメディックの肩を捕らえた。否応もなくずるずると引きずり、彼の側から引き離してしまう。
「下がっていろ、メディック。おまえが側にいると、奴の気が散る」
「え? え、ええ、そんな……」
「悪いけどね。今はいちゃついてる場合じゃないんだよ」
「おい、どういう言い草だそれは! 俺だって、ふざけていい時とそうでない時の区別ぐらい、わきまえてる!」
 今度こそ本気でむっとなり、反論するアルケミスト。
 すると、それまで無言で佇んでいたブシドーが、渋い声でぼそりと答えた。
「先日。メディック殿が敵の集中攻撃を受けたのにパニックを起こし、いきなり『逃走』をかけて『糸』まで使って探索を打ち切ったのは誰だ?」
「あ……あれは、その。ちょっと動揺しただけで……」
「ああ、あの時あたしたち全員ブーストたまってたのに、全部無駄になったんだよね」
 厭味っぽく頷いてみせるソードマン。
 返す言葉もないアルケミストに、ブシドーは淡々と追い打ちをかける。
「スカートを履いて来たメディック殿に見とれるあまり、レンジャー殿からの『アザーズステップ』を失敗したこともあったな」
「あー、あれは……だ、だって仕方ないだろ! ミニスカだぞ、ミニスカ! ひらひらしちゃってんだぞ!?」
 開き直って主張してみたが、賛同は誰からも得られなかった。
 恥ずかしそうに俯くメディックを、優しくかいぐりしつつ、ソードマンがため息をつく。
「可哀想に。あれでメディ、今後いっさい『スカート禁止令』が出ちゃったんだよね。せっかくミセス・メリルの新作でおしゃれしたのにねえ?」
「う、うん……」
「とにかく。色ボケ錬金術師に、これ以上ミスが増えてもらっては困るのだ!」
 きっぱりと、とどめのごとく。
 レンジャーがびしりと指をつきつけて、容赦ない口調で言い放つ。
「ただでさえ余分な予算まで組んで、宿に研究用の個室を借り切ることまで許しているのだ。その分の働きは、きっちりギルドに貢献してもらわねばならん!」
「…………」
 ぐうの音も出ない。
 アルケミストはしょんぼりと俯いて、汲み取った水の調査を始めた。

(……くっそ。そこまで言わなくてもいいだろが)
337プラセボ 2/11:2008/02/07(木) 23:37:13 ID:AJ+qDaQR
 確かにこのところ、少しばかりミスは多かったかも知れない。
 けれどおおかたのところでは、彼もきちんと職分を果たしている。戦闘用の術式も最高レベルまで上げているし、博識を生かして魔物から採取した貴重なアイテムは、ギルドの収入をずいぶん潤わせてきたはずだ。
 ただ――ただちょっと、メディックが絡んだ時だけ、いろいろアレなだけで。
 自分でもいろんな意味で、ダメな人間になっているなと思う瞬間があるのは、事実ではあるが。

(仕方ないじゃないか。だって……)

 試薬をサンプルに滴下し、反応が出るのを待ちつつ、ちらりと視線をやる。
 怖い顔した女戦士たちの後ろから、メディックがそっとこちらを窺っていた。彼が視線を向けたのに気づくと、見つからないようこっそりと、唇だけで囁いてみせる。

『がんばって』

 アルケミストは慌てて顔を伏せ、試薬の具合を確認するフリをする。
 俯いた顔が、どうしようもなくにやついた。

(あんなに、可愛いんだからさ……)

「……まだか?」
 疲れた声で、レンジャーが問う。
 せっかく盛り返した気分に水を差され、アルケミストは眉根を寄せた。抗弁したい気持ちを抑え、試薬の溶けたサンプルを手に、判明した結果を告げる。
「基本的な水質は、上の階層の『泉』と変わらないな。例の『世界樹プロジェクト』の余剰産物……浄化再生システムから漏洩した高濃縮『メディカ』と『アムリタ』の混合液が、樹冠から濾過されて来た雨水に溶けたもので、phは――」
「解説はいい。上と同じなら、飲んでも大丈夫ということか」
 レンジャーの語気が、かすかに強まる。他の一同も、不安げに視線を向けてくる。
 アルケミストはもう一度サンプルを睨み、頷いた。
「同じ反応が出てるんだから、水としては何ら、問題はない」
「よし」
 ほっとした顔になって、全員が一斉に泉の端に駆け寄った。手に手に赤い水を掬い、口に運び始める。

(…………)

 そのさまを横目に見ながら、アルケミストは新たな試験管に水を汲み取った。異なる試薬を放り込み、詳細な分析を続行する。
 濡れた唇を拭いながら、レンジャーがふと問うてくる。
「しかし……なら、何故ここだけ色がこんなに違うんだ」
「そりゃ、岩の成分が溶け込んでるからな」
 水を味わっていた一同の動きが、ぴたりと止まった。
 一斉に振り返った視線が、こちらへ向けられるのを感じつつ、アルケミストは試験管を掻き混ぜた。
 くるくると揺れる水が試薬に反応し、艶めかしい紫色へと変じていく。
「何だよ? 水質は問題ないって言っただろ。上の階層の泉と全く同じだよ」
「だ……だが、岩が、どうとか……」
「ああ、そうだ。……少し、変わった成分が溶けてるみたいだな」
 真紅の瞳を細めて、紫色の水を見つめるアルケミスト。
 メディックがぎくりと口元を抑える。レンジャーが珍しく狼狽した様子で、身を乗り出した。
「が、害はないのか!?」
「……ま、死ぬようなことはないさ。反応が出るかどうかは、体質による。運が良ければ何事も起こらないだろうし――効果が現れるまでかかる時間にも、個人差がありそうだ」
 しんと、沈黙が下りる。
 声を失った女性陣に代わり、ブシドーが静かに問うた。
「何なのだ。その『効果』とやらは」
 アルケミストはゆっくりと試験管を傾け、紫色に染まった水を地に捨てた。
 赤と緑の斑に光る岩の上、伝っていく異様な色のそれを、全員が無言のまま見つめている。

「媚薬効果」

 一同が、一斉に瞬く。
 揃ってぽかんとなった表情を見渡し、アルケミストは薄く微笑んだ。

「いわゆる、催淫剤、ってやつだな」
338プラセボ 3/11:2008/02/07(木) 23:38:43 ID:AJ+qDaQR
.
     *

 『回復の泉』に張ったキャンプを拠点に、更に探索の道を広げていくのが、彼らのいつもの流儀だった。
 その流儀に従い、泉の傍らの安全地帯に焚火を起こしながら――その日、一同は異様なほどに無言だった。
 燃え盛る火を前に、横たわったり岩にもたれたり、それぞれの姿勢を保ちながら、みな一様に表情はこわばり、リラックスする様子は微塵もない。
 少し離れた一隅で、外したガントレットを磨きながら、アルケミストは心中ひそかにほくそ笑んだ。

(ざまあみろ。人を『色ボケ』呼ばわりするからだ)

 もちろん、先ほどのあれは全部、口から出まかせの嘘っぱちだ。
 水が赤く見えるのは、周囲の岩の色が反射しているだけにすぎない。いかに不思議満載の『世界樹の迷宮』とは言え、含んだだけで「その気」になる岩なんてものが、都合よくこの場に用意されている訳がない。
 けれど仲間たちは、その言葉を素直に信じ込んでしまったようだった。
 互いにうっかり手など触れ合ったりすると、心底びくついた様子で離れたり、顔を赤らめたり。そんな繰り返しの挙句、とうとう全員が固まったまま沈黙してしまった。
 黙ってそのさまを観察しつつ、アルケミストは少しだけ、意外の感を強めていた。

(俺の錬金術……、実は結構、信用されてた?)

 いつ自分も『色ボケ』になるのか、内心どきどき怯えちまえ――ただそれだけの、ほんのイタズラだったのだが。
 こうもあっさり信用され、真剣に受け止められてしまうと、今更「冗談でした」とは言いにくい。
 しかも、自分でついたくだらない嘘を守る為、彼ひとりだけ泉の水を飲むこともできなかった。

(失敗したかもなあ。まだまだ探索も続くってのに……)

 これ以上ことが面倒にならぬ内に、ネタばらしができないものかと、つらつら考え始めた時――

「……アルケくん」

 彼の前に、メディックが立った。
 何げなく仰ぎ見たアルケミストは、思わずぎくりと息を呑む。
 若草色の大きな瞳は、ひどく真剣な色をたたえて彼を見据えている。

(……やべ、そうだ。メディックちゃんに話すの、忘れてた)

 彼女も他のみんなと一緒に、泉の水を飲んでしまっていたのに、まだ本当のことを教えてやっていない。
 慌ててアルケミストは立ち上がった。――彼女にだけは事情を教え、安心させてやらないと。

「メディックちゃん、その、えーと……ちょっと話、あるんだけど」
「話があるのは、私のほう。来て」

 硬い声で、メディックは告げた。
 そのままぐいと腕を引かれる。否応なしのその力に、アルケミストは一瞬よろめいた。
 彼女はそれを顧みもしない。キッと唇を引き締めたまま、泉の出口へ向かおうとしている。

(マジで、怒ってる……? てことは……)

 ――バレた。
 こっそりほくそ笑んでいた表情を見られたか、それとも。いずれにせよ、元来生真面目な彼女のこと。口からでまかせでみんなを騙し、からかっていたと判ったら、激怒するのは当然だ。
 蒼白になった彼の腕を、彼女が容赦ない力でまた引いた。

「何してるの。来て」
「は……はい」
339プラセボ 4/11:2008/02/07(木) 23:39:49 ID:AJ+qDaQR
 みんなの前で事実を暴露して糾弾しないのは、最後に残った彼女の優しさか。
 引きずられるような勢いに、アルケミストはなすすべもなく従うしかない。
「ど、どこへ行く?」
 レンジャーが咎めるような声をあげた。
 うろたえたアルケミストが答えるより早く、メディックがぴしゃりと言い捨てた。
「少し席を外します。『鈴』は持ってますから大丈夫です」
 彼女には珍しい、ばか丁寧な口調。
 彼の腕をぐいぐい引きずり、泉を出て行くメディックの表情に、仲間たちも誰ひとり、声をかけることができなかった。

     *

 回復の泉を出て右に折れると、洞穴は狭い階段がずらりと並ぶ通路に通じる。
 その一番手前の階段を、メディックは真っすぐ登っていく。一階層上がったその先は、狭い小部屋のようになった行き止まりだった。
 ぼんやり光る赤と緑の岩肌を眺め、アルケミストは深く吐息をついた。

(狭くて薄暗くって……これってちょうどいい、おしおき部屋?)

 いやな想像を追い払い、むっつりと佇むメディックに向き直る。
 こうなったら、先に謝ってしまうしかない。

「ごめん! メディックちゃん。さっきのあれ、俺ほんの出来心で――」
「……アルケくん」

 頭を下げようとしたアルケミストの胸へ、メディックが飛び込んで来た。
 首に両腕がかけられ、回される。そのまま上体を引き寄せるようにしつつ、少し背伸びした彼女は――
 やわらかな唇を、ぽかんと見下ろす彼のそれへ押し当てた。

「――ッ!?」

 突然重ねられた唇に、アルケミストは動揺し、後ずさった。数歩背後へたたらを踏むが、抱き着いたメディックは離れない。しっかと合わせた唇もそのまま、更に深く求めてくる。
 よろよろ後退した彼の背中が、洞穴の壁にぶつかった。岩にもたれて姿勢を立て直し、アルケミストはどうにか、彼女の身体を受け止めた。
 触れた彼女の肌も、差し込まれた舌も、火照ってひどく熱かった。

(な、にが……どう、なって……?)

 訳が判らないまま、とにかく求められた口づけには応じて、こちらもそっと舌を動かす。
 絡めた舌を吸い上げただけで、寄せられた肩がびくりとはねた。合わせた唇の端、こぼれる息遣いは不規則に、荒い。
 彼女が異様な興奮状態にあることだけは、疑いようもなく伝わって来て――アルケミストの鼓動も、どきりとはねる。

(まさか――ほんとの、ほんとに……?)

 あの「水」のせいなのか。
 催淫剤だの媚薬だの、単なる口から出まかせでしかなかった、そのはずなのに――

「んっ……ふぅ、くちゅ……んっく、ん……ぁ、ふぁぁ……!」

 夢中になって彼の舌を吸っていた彼女の呼吸が、急に乱れた。
 喉の奥で甘く呻き、背を震わせたと思うや、膝ががくりと砕けた。くずれおちそうになった身体を、彼は慌てて抱き寄せた。

「お、おい……、まさか、もう……?」
「……はぁ……はぁ……」
340プラセボ 5/11:2008/02/07(木) 23:40:43 ID:AJ+qDaQR
 激しく呼吸を荒らげながら、メディックは上気した頬を彼の胸元に埋めた。
 口づけだけで、軽く達してしまったらしい。
 立っているのもつらそうなさまに、彼は彼女を抱き寄せたまま、膝を折った。岩壁を背に、ずるずるとその場にしゃがみ込むと、岩の上に彼女を座らせてやる。

「メディックちゃん……」

 とろんと潤んだ瞳。薄くひらいた唇。荒い呼吸。真っ赤な顔。
 どうみても、欲情している。
 ――ただの「水」を飲んだ、それだけで。

「……ええと、な。実は、さっきのあれなんだけどな。言いにくいんだけど、ほんとは――」
「はぁ……あ、ああ……はぁ……」

 心底申し訳ない思いで、おずおずと弁明を始めたアルケミストを、メディックはまるで顧みなかった。
 ただ荒く呼吸を紡ぎながら、肩から白衣をすとんと落とす。続いてインナーの裾に手をかけ、これもためらいなく脱ぎ捨てた。

「うわ! ちょ、待て! 違うんだって! さっきのあれは、ただの――」
「――ずるい。アルケくん」

 キュロットと下着だけの姿になって、メディックはじっとりと呻いた。
 制止しようと伸ばされた彼の手をはねのけ、ためらうことなく指をかける。
 目の前に座った彼の、ズボンの股間に。

「――っ!」
「アルケくんだけ、あのお水、飲まなかったから。ひとりで、へいきな顔しちゃって……そんなの、ずるいよ……!」

 白く細い指先が、布の下に収まったペニスを探り当てると、いきなり上下に擦り始めた。
 容赦なく、煽り立てる動き。

「ちょっ、ちょっと、待てって――っ、は……!」

 掴まれた箇所に、一気に血が集まっていく。
 ぞくりとこみあげる快感に背を震わせつつも、アルケミストは懸命に、事態を把握しようと思考を巡らせる。
 水は「媚薬」などではない。それは間違いない。成分は完全に、上の階層のそれと同じだった。
 だとすると――これは一種の、暗示だ。
 「媚薬」を飲んでしまったと思い込んだことで、意識がソレに集中するあまり、かすかな刺激にも敏感に反応し――それをまた「媚薬」の効果によるものであると信じ込む。
 その繰り返しによって感覚は更に増幅されていき、ついには本当に肉体が欲情に目覚めてしまう。

(偽薬効果だ。プラセボって、やつ……)

 偽りの薬を与えられたにもかかわらず、効果のある薬を飲んだと信じることにより、身体が自然と病や怪我を癒す。
 それと似たようなことが今、彼女にも起こっている。
 アルケミストの分析に間違いはないと、あの水は「媚薬」なのだと、心から信じ込んだが故に生じてしまった、プラセボ効果。

「もう……、もう、わたし……がまん、できないよぉ……」
「こ、ら……。違うんだ、って。メディックちゃん、それな、ほんとは――」
「おねがい……、おねがい、たすけて……!」

 彼の熱を呼び起こそうと、メディックは懸命に指を動かし続けている。
 理性のたがを半ば外し、縋るよう求めるそのさまに、思わずごくりと喉が鳴る。上がりかかる呼吸を呑み込みつつも、制止しようと手を伸ばしかけ――

(……いや。でも、まぁ……いい、か?)

 中空で、指が止まる。
 プラセボだろうと何だろうと、彼女がいま強烈な欲情を覚え、求めているのは、まぎれもない事実。
 ならば――その原因を作った責任をとる意味でも、その熱の解放を手伝ってやるべきではないか?
341プラセボ 6/11:2008/02/07(木) 23:42:13 ID:AJ+qDaQR
.
(ていうか、こんなん、ほっとける訳ないだろ!)

 理論武装すなわち言い訳を終了して、アルケミストは岩の上に座り直した。
 脚をひらき、彼女の手が好きなように動けるよう受け入れる。扱かれるペニスがみるみる育ち、硬度を得ていくのを感じつつ、彼女の背を抱き寄せた。

「あ……んっ、はぁ……」
「メディックちゃん。どうしたい?」

 彼の指が背を這う、それだけで身を震わせて鳴くさまを、覗き込んで問いかける。
 とろんと潤んだ瞳が瞬いた。ぼんやりとした声で、メディックは繰り返す。

「どう、したい……て……?」
「好きにしていいぜ。俺をどうしようと、どう『使おう』と。やりたいように、気持ちいいように、やってみて。俺はメディックちゃんの言う通り、何でも従うから」

 くだらない嘘をついた罰として、せめて。
 どう扱われようと何をされようと、とことんまで要求に応じてやるつもりで、アルケミストは彼女の指示を待つ。
 ゆるりと小首を傾げて、彼女はしばし考えた。迷うように止まった指が、掴んだままの彼のペニスを、きゅっと握る。
 圧迫感に顔をしかめつつも、アルケミストは無言で耐える。
 やがて、小さく唾を呑み込む音と共に、彼女が囁いた。

「……むね。して」

 下着の掛け金を外し、取り去る。現れた小ぶりの双丘は、桜色の先端を既につんと浮き立たせている。
 薄く上気した肌の上へ、くるむよう掌を置くアルケミスト。
 じかに触れられ、メディックの頬にかあっと血が昇る。何か言いかけるように唇が動き、けれどちゃんとした言葉にならず、深く顔を伏せてしまう。

「あ……の、ぅ……あ……」

 這わせた指の下で、鼓動が高まっていく。
 指を曲げて感触を確かめたくなる衝動を堪え、アルケミストはただ、次の指示を待ち続けた。
 要求がなければ、行動しない。
 それに彼女も気づいたのだろう。どきどきと更に鼓動を早め、深く顔を伏せたまま――消え入りそうな声で、告げる。

「なめ、て」

 言葉では返答を返さず、アルケミストは唇を寄せ、ゆるゆる舌を使い始めた。
 メディックの背中が、びくりと反り返った。耐えかねたような吐息と共に指先がひらいて、掴んだペニスを放してしまう。
 触れる感触がなくなったことをかすかに惜しみつつも、アルケミストは要求通り、彼女の乳首を思うさま舐め回し、吸い上げた。

「あぁぁ……! んっはぁ……あぁ、い、い……、む、ね……きもち、い……!」

 たちまち溺れ切った喘ぎを返し、彼女は彼の頭を両腕で抱え込んだ。
 ぐいぐいと力のこもる腕が、乳首を責める彼の顔面を、胸元深く押し付ける。

「はぁ、はぁ……あぁう……、んっ、うぅ!」
「――っく、むぐ……っ、……!」

 力加減を忘れた腕に押さえ込まれて、アルケミストはもがいた。息ができず、苦しさに目の裏がちかちかする。
 が、彼女が許さない限り、自分からはどうにもできない。
 必死に首を動かし、何とか気道を確保しつつ、命じられた動きを続行する。
 ぷくっとした乳首を転がしてはくすぐり、乳輪の膨らみをべったり舐めて、付け根をほじくるように舌先を動かす。

「あぅう……っ、んっう……ふぁぁ……やっ、……ん……っ」
342プラセボ 7/11:2008/02/07(木) 23:44:13 ID:AJ+qDaQR
 彼の頭を胸元に抱え込んだまま、彼女がもどかしげに身じろぎ始めた。横座りに岩についた両の膝が、じりじりと揺らいでいる。
 くちゅくちゅと音を立てて乳首をしゃぶり立てながら、アルケミストは視線を上げた。
 飢えた瞳が、見返してくる。苦しげにひらかれたままの唇から、とろりと涎が落ちて滴る。

「あ、ある、け、くん……、わ、たし……、わたし、も……う……」

 とぎれとぎれに呟いて、その先がけれど口に出せず、赤面したまま俯いて黙る。
 もじもじと擦り合わされている膝と膝。おそらくその奥では、たまりにたまった熱が解放を求めて、切なく疼いているはずだ。
 彼女の次の望みをひしひしと察しつつも、要求が出ない限り――アルケミストはただひたすらに、彼女の胸元だけを責め続ける。
 ゆっくりと歯を立て、乳首を甘く噛む。舌先を押し付け、細かく震動させるように刺激を繰り返す。

「んぅっ……! あぁ……は、……んぅ……ふ……」

 びくん、とメディックのももがはねあがる。キュロットの布が擦れる音の中に、くちゅり、と湿った響きが確かに混ざった。
 切なげな吐息と喘ぎに溺れ、閉じた瞼の端に涙を滲ませながら、真っ赤に染まった顔を弱々しく払うばかりのメディック。震えるその胸元へ執拗な愛撫を加えながら、見上げる彼の腹の底にも、ぞくりと濃い熱が込み上げてくる。
 彼女を促すためか、彼自身の欲求を叶えるためか――判然とせぬまま、そっと囁きかける。

「メディックちゃん。次、どうする……?」
「……っ、ふぁ、あ……。ん……、ど、うす……って?」
「胸、なめて。次は……どうしたい? 触る? 舐める……?」

 問われる言葉に、何を思い描いたのか。
 メディックが喉を鳴らして大きく喘ぐ。焦れ切ったももと腰が、ひくりとまた蠢いた。
 熱にわななく両腕に、頭をしっかとかき抱かれたまま、アルケミストはただ、続く言葉を待つ。
 メディックが深く吐息をついた。朱に染まった顔を、耳まで更に真っ赤に染めて――小さく、ほんの小さく、囁き返す。

「ぬが……し、て」

 今度もアルケミストは、行動で応える。
 彼女の尻を覆うキュロットを掴んで引きずり下ろし、膝をくぐらせ脚から抜く。
 その下に現れた下着は、股布の辺りがぐっしょりと濡れそぼり、大きな染みを描いていた。ぴったりと貼りついた薄い布に、内側のかたちが透けて見えている。
 思わず息を呑み、指を伸ばしかけて、アルケミストは慌てて手を止めた。

「そ……それから?」
「……これ、も、ぬぐ」

 自分から腰を浮かせて、迫って来た。
 両肩が掴まれたと思った次の瞬間、アルケミストは岩の上に横倒しに押し倒された。

「うわあっ、――っつう……!」

 側頭部ががつんと岩にぶつかり、思わず呻きが喉からもれた。
 だがメディックは構う様子もなく、ただ激しく呼吸を弾ませながら、アルケミストの上にのしかかって来た。横向きに倒れた彼の腕を掴むと、身体を転がし仰向けにする。
 だらんと伸びた脚を引き――ズボンの上へ、手をかけた。
 打ち付けた頭の痛みに、彼が気をとられている間に、さっさとボタンが外された。我に返った時にはもう、前を寛げられ、ずるりとズボンを引きずり下ろされる。

「ちょ、待て! 脱ぐって、俺か!?」
「……は、あぁ、あぅ……う……」

 剥き出しにされたふとももの上へ、メディックは遠慮なくまたがって腰を下ろした。
 目の前にさらけ出された彼のペニスを、指に掴む。
 ひく、と呼吸を止めるアルケミスト。
 最初に与えられた刺激と、そのあとの行為からくる興奮でペニスは完全に勃起し、先端には薄く先走りまで滲み始めている。
 脈打つそれを握りしめて、メディックがアルケミストを見下ろす。涙で濡れた顔を歪め、ぐすりと鼻を鳴らしつつ、絶え絶えに訴える。
343プラセボ 8/11:2008/02/07(木) 23:47:13 ID:AJ+qDaQR
「も……がまん、できない、の」
「うん」
「くるし……の、はやく……たい、の」
「うん。わかってる……」

 濡れた秘所を彼のももに押し付け、またがった腰を震わせながら泣くさまに、アルケミストは薄く苦笑した。
 理性のたがを完全に外し、自ら求める彼女は――それが薬によってもたらされた欲求なのだと、今も信じているのだろうか。飲んでしまった媚薬の効果が、肉体を暴走させているのだと。
 けれど本当は違う。暴走しているのは、彼女自身の錯覚と誤解なのだ。

(よっぽど、やらしー、よな……。ホンモノの媚薬使われて、こうなるより、ずっと……)

 ぞくぞくとこみ上げる興奮を噛み締めながら、アルケミストは腕を伸ばした。本人はどうやら脱ぐことさえ忘れているらしい下着を、膝下まで引き下ろしてやる。
 メディックもおとなしく腰を浮かせ、その作業を受け入れた。
 ぐっしょり濡れて貼りついた股布が、秘所との間に愛液の糸を引きつつ、はがれる。寝そべって仰ぐ姿勢だと、そんなさまがよく見えた。
 布が取り去られた後の、艶やかに濡れた秘肉のさまも。
 外気に触れた為か、行為への期待からか、ひくひくと自然にわななく桃色の襞。縁から雫がぽたりと滴り、彼の股間へ落ちてきた。
 無意識に、ごくりと喉が鳴ってしまう。
 彼女が再び、彼のペニスに指をかけた。瞳は飢えて渇望に濡れ、苦しく息を吐き出しながらも、まだかすかにためらうよう、そこで動きを止める。
 怯えたようにも見える表情に、彼はそっと微笑み返してやる。

「いいから。……おいで」

 うん、と小さく頷き返して、メディックがゆっくり腰を落とす。
 膨らんだ先端を、しばし確認するよう、秘所に何度か擦りつけ――
 ぐっと腰を沈めつつ、膣口に押し込む。

「――んうぅぅ! あっ、あぁぁ、ああ……!」
「はっ……、く……っ!」

 熱く濡れてひくつく襞が、ねっとりと先端に絡み、そそり立つ肉を呑み込んでいく。
 やっと与えられたその感触に、メディックの身体が反り返る。わななくももから力が抜けて、膝が砕けた。
 またがる姿勢を支え切れず、がくりと身体が沈む。その勢いで、半ばまで挿入されていたペニスが、一気に根元まで押し込まれた。

「うあぁ……っ」
「あああぁぁぁぁ……っ!?」

 自らの身体の重みによって、奥の奥まで突き刺さったその衝撃に、彼女の身体が再度、派手に震えてのけ反る。
 やわらかな肉に包み込まれ、ぎゅうっとしめあげられる感触に、彼もこらえきれず小さく呻く。狭く挟まれたペニスに膣内の熱がじんわりと伝わり、絡みついてきた。

「くぁ、は……、き、つ……」
「あぁあ……、お、く……! おくまで、あたっ、てる、よぉ……っ!」

 彼の胸元に両手をついて、堪えるメディック。懸命に呼吸を紡ぐ唇から、涎がたらたらと落ちて滴る。
 最初の衝動をやり過ごすと、アルケミストは彼女の腰に手をかけて促した。
344プラセボ 9/11:2008/02/07(木) 23:52:42 ID:AJ+qDaQR
「動いて。好きなだけして、いいから」
「……ん……」

 試すように数度、ゆるゆる腰を動かして――さして間を置くこともなく、飢え切った彼女は本能の命じるまま、本格的な律動へとのめり込んでいく。
 前後に身体を揺らし、内の襞を肉棒に擦り付ける。膝をつき、腰を少し浮かせて緩め、また沈めて押し込む感触を追い、奥まで誘い込んでから、ぐいと下肢を圧しつけ、締める。
 抜き差しというよりは、呑み込んだものを内側で味わい、かき回すような動き。

「んっ、く……はぁ、はぁ……あぁ、あんっ、うっあ、ああぁ……!」
「は――あぁ、や、すげ……っ……!」

 粘膜の擦り付けられる感触に、彼も思わず声を漏らす。
 先端が熱く包まれて、くりくりと擦り回される。収縮しうねる襞が、全体をやわらかく絞るように、舐めあげて刺激する。
 たまらなくなって、突き上げる。
 ぐいと下から押し上げられて、彼女が悲鳴をあげて背を反らせた。

「あああっ!? んあぁぁ……あっ、やぁあ……っ!」

 すすり泣きながら、彼女がゆらゆらと上体を揺るがす。前のめりに彼の胸に掌をつき、それでもなお、身体の動きは止まらない。
 細い指が縋りつくように、彼の胸元を掴んで探った。たわんだ衣服が胸元で擦れ、乳首の辺りに一瞬ちらりと、むず痒いような感覚が走る。

(あぁ……なん、か、やばい……)

 飽和する感覚を我慢できなくなり、アルケミストは両腕を伸ばした。自分の上で揺らぐ身体に手をかけ、乳房を探り当てる。
 ボリュームのない、小さな丘。すっぽり掌に収まるそれを、五指を使って揉み立てる。
 同時に腰を突き上げる。ぬめる内部を抉る感触に、下肢がとろけそうに熱い。

「はあぁぁ! んっあぁ! あぁ……もっ、と……うっく、あぁ、もっとぉ……!」

 彼の上で、彼女が躍る。背を反らし、汗を振り撒きながら、リズミカルに腰を振り立てては、奥まで呑み込んだ熱と硬さをひたすら貪り、耽溺する。
 ぐちゃぐちゃと絶え間なく響き渡る、淫靡な音色。
 我を忘れて求める彼女に律動を合わせ、彼も何度も突き上げて、熱と熱とを寄せていく。
 包むかたちと貫くかたちが、ぴったりとひとつに重なり、溶け合う。

「んう! あぁ……も、わ……たし、もぅ……あぁあ! んあぁぁぁ……っ!」

 盛んに腰を蠢かせながら、彼女が大きく背後にのけ反る。
 真後ろへ倒れそうになった身体へ、アルケミストは慌てて腕を伸ばした。宙に泳いだ掌を捕らえ、くずれる身体を引き寄せる。
 重ねられた掌に、メディックが薄く微笑んだ。指と指を絡め、握りしめてくる。
 アルケミストも指に力をこめて、彼女の掌を握り返した。
 そうして左手はしっかり繋ぎ合ったまま、右手を彼女の腰にかけ、突き上げのストロークを速めていく。

「くはっ、はっ、はぁ、あぁ……!」
「あんぅ! ふあぁ……はぁ、はふぅ……んっ、あぁあっ!」

 たちまち彼女も応えて激しく身体を揺らし、一気に昇り詰める。
 息を荒らげながら、アルケミストは右手を滑らせた。腰から下腹、そしてその下――ぐいぐいと押し付けられる恥丘の下へ、掌を挟むよう強引に押し込む。
 泡立ちこぼれた愛液で、辺りはべったりと濡れそぼっている。そのぬめりに指を潜らせ、擦り合う身体の間に挟み込まれたクリトリスを探り出した。

「あぁぁっ!? やあっ……そこぉっ、だぁ、めえぇ……っ!」

 びくんと彼女が目を開く。
 指先に触れた、こりこりとした小さな芽。その膨らみを内へ押し込み、円を描くよう揉み込んでやる。

「いやぁっ、んああっ! あんっ、それ、きちゃ、う! きちゃ……うぁ、ああああぁん!」
345プラセボ 10/11:2008/02/08(金) 00:01:34 ID:SMt9fE3o
 繋ぎ合った左手の指が、縋るように強く握りこまれた。
 同時に彼女の膣内もうねり、痙攣して、彼のペニスに絡みついた。搾り取るような動きが、呑み込んだ肉棒をとらえて吸い上げる。
 誘う動きに素直に従い、こみ上げてきた衝動を、アルケミストはそのまま解放した。
 大きく脈打ち、はじける悦楽。
 どくんと内部に肉がはね、噴き出した熱い感覚が、最奥へと注ぎ込まれていく。

「……あぁぁ……でて、る……、おく、に……いっぱい、で、てる、よ……」

 嬉しげに頬を弛ませて、メディックがふらりと倒れかかって来た。
 熱く震えながら重ねられた彼女の身体を、アルケミストは自分も苦しく呼吸をしつつも、胸にしっかり抱きとめた。

     *

「――まあ今更、詳しい事情は聞かん。とにかく今日は引き上げだ」

 やがて泉に戻って来たふたりに、隻眼のレンジャーは多くは問わず、いきなり『アリアドネの糸』を持ち出した。
 妙に俯きがちのその表情に、けれど疲労していたアルケミストは深く考えることもなく、素直に従った。


 問題は、その翌朝に発生した。

 『長鳴鶏の宿』の食堂に、ギルドのメンバーが揃って朝食をしたためていた。
 ミント草茶のお代わりを注いで回りつつ、宿の主人がにこやかに言う。
「皆様、今朝はずいぶんご機嫌なご様子でらっしゃいますね。何といいますか……欲求が満たされて、満足というような?」
「え、ええと、き、気のせいだと思いますっ」
 頬をほのかに染めて、メディックが上ずった声を返す。一同もそれぞれの表情で、視線を逸らしたり、逆に隣の者と目配せして微笑んだり――
 いつになくなごやかな空気の中、隅に座ったアルケミストだけが、微妙に不機嫌な表情で、目の前の皿をつついていた。

(……くっそ。やっぱTPOってのは、大事だってことだよな)

 腰が痛い。
 いくら場の勢いがあったにせよ、岩場にじかに寝転がって行為をするなど、考えなしにもほどがある。
 岩に触れていた腰や背中は痣だらけの擦り傷だらけ、ついでにメディックに押し倒された時に打ち付けた側頭部には、見事なたんこぶまで出来ていた。
 事情が事情だけに誰にも言えず、施薬院でこっそり湿布だけ買って来て貼ったが、あまり効果は出ていない。

(やっぱメディックちゃんに頼むか……。いや、それも今更、カッコつかないしなぁ)

 鬱々と考えに沈んでいたので、声をかけられていることにしばらく気づかなかった。
「――アルケくん!」
 腕を引かれて顔を上げると、なぜか全員が彼を見つめていた。
 フォークの手を止め、思わず瞬く。
346プラセボ 11/11:2008/02/08(金) 00:02:56 ID:SMt9fE3o
「あ……、悪い、聞いてなかった。なに?」
「昨日の『泉』のことだ」

 隻眼のレンジャーが、ごく真剣な声で答えた。
 ぎく、と呼吸を止めるアルケミスト。だがその表情には気づかなかったのか、レンジャーはいつも通り冷静かつ断固とした口調で話し始める。

「実は昨晩、シリカの店主と少し話をしてな。例の泉のことを知って、彼女がいたく興味をもっている。おそらくみんな、噂は聞いているだろうが……あの店には『地下』がある。その……少々『特殊』な商品を専門に扱う店が、な」
「はー、さすがシリカ。あの『泉』の水を、そこで売ろうってんだ」
「でも確かに、需要はありそうだね」
「そうだよね。その……ヘンな目的とかじゃなくても、EDの人の治療とかにも転用できるし」
「まあ、そういうことだ。それなり意義のある商品だと思われるのでな、我々のギルドでも協力して、販売を手伝うことにした。だがそれには、あの『泉』から水を運び出す、効率的な方法を考えねばならん」

 語り合う一同のさまをよそに、アルケミストの顔からは血の気が失せていく。
 誰ひとりとして『水』の『効能』については、疑いを抱いている様子がない。ということは――

(ひっかかったのか! 全員! プラセボに!)

 俺の錬金術って、ホントに信頼されていたんだなぁ……などと感動している場合ではない。
 プラセボ効果が現れるには、その「信頼」が大前提なのだ。ラベルの効能を無条件で頭から信頼するお人よし以外には、あの水の「効果」が発揮されることはない。
 第一、あの水が赤く見えるのは、単に周囲の岩の色が反射しているからに過ぎない。樹海の外に運び出したら、その瞬間にバレてしまう。
 他の階層で手に入る水と何ら違わない、ただの「回復の水」でしかないということが。

(やばい。これはマジで、やばい……)

「お、俺……ちょっと、急用思い出した。わ、悪いけど、これで……」
「アルケくん?」
 ぽかんと見上げる仲間たちをよそに、アルケミストはよろよろとテーブルを立つ。
 そそくさと去ろうとするさまに、隻眼のレンジャーが鋭く目を細めた。

「待て。何を隠している、貴様」
「なっ! 何も! 俺は別に、な、何も隠してなんかないぞ、うん! 何も!」
「その態度が既に怪しいというのだ! 答えろ、アルケミスト!」

 アルケミストはもはや返事もせず、一目散に食堂を逃げ出した。
 あからさまに不審なそのさまに、仲間たちも一斉に席を立つ。

「待たんか! メディック、追え!」
「アルケくん! どーしちゃったの、アルケくんっ!?」

 追いすがる声を振り切って、アルケミストは心の底から叫んだ。

「俺だけじゃない! ひっかかったおまえらだって、充分立派な『色ボケ』だあぁっ!!」
347名無しさん@ピンキー:2008/02/08(金) 00:03:45 ID:SMt9fE3o
以上です。
場所は地下27階、A6の右端の小部屋。
六層エロはこの場所しかない!と、ずいぶん前から思ってたんだけど、
そこまでもっていく為のシチュがなかなか、てこずった……。

君はプラセボにひっかかった他メンバーが、その日どんな夜を
過ごしたかのか、それぞれ妄想してもいいし、
うっかりやっぱり地下シリカ商店に売り出されてしまった
「謎の水」が、他ギルドにどんな風に受け入れられたのか妄想してもいい。
348名無しさん@ピンキー:2008/02/08(金) 00:26:02 ID:tV0XJbFm
ブラボー……おお、ブラボー……
しかし、むしろネタばらしされた時の全員の顔こそ見ものというか、
そこを妄想するだけで、ご飯3杯いけそうです。
349名無しさん@ピンキー:2008/02/08(金) 01:27:43 ID:agiS/kGW
残ったブシ男・ソド子・地味子の3Pを妄想するだけで
炊飯器が空っぽになりました
350名無しさん@ピンキー:2008/02/08(金) 02:17:52 ID:Mw0CLhf7
相変わらずラブラブっぽさが良いですわ
脳内で漫画っぽい感じにキャラの表情やしぐさまで映像化された
351名無しさん@ピンキー:2008/02/08(金) 11:39:45 ID:fCjHt1aW
やたらとエロイな
352名無しさん@ピンキー:2008/02/08(金) 22:14:16 ID:+VPk3LjO
やたらGJだな……
ナイス暗示パワー……そういうの最高だな

さてと、六層にちょっと潜ってくるよ、27Fまでなら余裕だな……
353名無しさん@ピンキー:2008/02/08(金) 22:21:53 ID:wktbByDB
ところで、プラセボってプラシーボ効果のことだっけ?
354名無しさん@ピンキー:2008/02/08(金) 22:43:56 ID:U9PQBqRK
いぐざくとりぃ。

発音の違いだけ。
355名無しさん@ピンキー:2008/02/10(日) 01:05:44 ID:WxZUTRDS
REXの漫画版ガン子かわええ。
ツンだと思ってたら頑張り屋さんのロリ子でしたよ。
アレはアレでよし。
356「暗い夜」投下前注意書き:2008/02/10(日) 19:43:57 ID:vnOPUBwR
投下します。3レスくらい。
いつぞや部分的に投下した、ガン子が叔母、パラ子が姪で
百合な作品のロングバージョン。
タイトル「暗い夜」です。
ねちっこくて暗め、もちろんレズ。エロい自信はあるが、直球エロではないです。
そういうのがダメな人はNGを。
357「暗い夜」1/3:2008/02/10(日) 19:45:45 ID:vnOPUBwR
 ハイ・ラガード公国の夜は暗い。
 宿の一室、ふたつ並んだ寝台の片方に女がふたり、肩を並べている。
 部屋の片隅に置かれた堅牢な甲冑と大きな盾が、ひとりがパラディンであることを、
枕元の小卓に置かれた歴史の浅い武器……銃が、いまひとりがガンナーであることを教える。
 だが、それはあくまでも迷宮を歩むときの姿だ。寝台に収まり、裸の肩を晒している女たちは、
どこまでも女でしかなかった。

 窓を叩く夜風に、若干年の若い女――パラディンが、浅い眠りから覚めた。

「……寝てる?」
 声をひそめ、傍らのガンナーに問う。応えはなかった。パラディンは不意に身体にわだかまる
気怠い重さを思い出す。前日の探索の厳しさと、それに見合う充分な収穫を得られた証だった。
 パラディンは、未だ夢の中にいるガンナーの、自分のそれよりもわずかに色の濃い金髪に
手のひらを重ねる。細い髪の感触に胸が高鳴った。
 パラディンの素肌の上を掛け布がすべり落ちる。身体を起こした彼女は乳房の半ばを隠すように
布を押さえ、ガンナーの顔を覗き込んだ。
 鋭く標的を見据え、狙いを定める強い瞳が、今はまぶたの下に隠されている。
 パラディンはそっと顔を近づけ、くちびるを重ねた。
 かわいたくちびるは冷たく、彼女は探索中にかじる干し肉の感触を思い出す。
「食べちゃいたい、とか思ってるのかな」
 ひとりごちる。そのつぶやきに、ガンナーがまぶたを開いた。
「食べられてるだけじゃ物足りない?」
「っ、起きてたの?」
 狼狽するパラディンに、ガンナーが腕を伸ばす。盾を支え、仲間を守る肩に触れる。
「髪を撫でてくれたときからね」
 言ってかすかに笑み、触れた手をそろそろと身体の曲線に沿って下ろしていった。
「やめてよ」
 密やかな拒絶を無視してガンナーの指は進む。
 そろそろと。肌の上を滑る指が、掛け布の隙間に差し込まれた
「ほんとうに嫌?」
 問いかけに、パラディンは顔を逸らした。頬に朱が差している。差し込んだ指が抜かれ、
布の上から乳房の形をなぞり始めた。
「くすぐ、ったいよ」
「嘘」
 ため息に似た口調で決めつけ、ガンナーは顔を寄せる。吐息のかかる距離にまで近づいて、
指の動きと同じようにそろそろと密やかにささやきを重ねていった。
「くすぐったいだけではないはずだわ。あなた、首まで赤くなってる。
 恥ずかしがらなくていいわ。あなたをそういう風にしたのは私だもの」
 パラディンはむずがる子どものように首を振ることしかできない。乳房をなぞることしかしない
指の動きに、身体が反応してしまっていた。
 ガンナーはそれを見透かしている。
 パラディンは見透かされていることを、この上なく自覚している。
 ふたりの頬が触れ合った。新たな接触に、パラディンの背筋を寒気にも似た
快楽の信号が駆け下りる。
「いってごらんなさい」
「な、にを……? っん」
 指の動きが変わった。手のひらをあてがうようにして、三本の指がふくらみに絡む。
その形で、やわやわと曲線を乱すようにうごめいている。
パラディンはガンナーの肩にしがみついた。ガンナーが口を開く。
「私は」
「わた、しは」
 パラディンが言葉を繰り返すのを聞き、ガンナーは満足げに続けた。
「胸をいじられるのが好きないやらしい子です」
「……ちが、う。くっ」
358「暗い夜」2/3:2008/02/10(日) 19:47:44 ID:vnOPUBwR
「違わないわ」
 指が乳房に食い込んだ。重なった頬がずれ、ガンナーのくちびるがパラディンの耳朶に触れた。
「こうされるの、好きでしょ?」
 弱々しく、パラディンが首を振る。ガンナーの目が細められた。
「好きでもないのに感じてるの?」
「ふぁっ、あ……」
 人さし指が、パラディンの乳房の先端に絡みついた。指一本で絞るように、硬く張りつめた
乳首をやわらかく締める。
「胸をいじられて硬くしてた」
 一方的に決めつける。だがそれは事実だ。
「もっと強くされたいって思ってる」
 一方的に決めつける。パラディンは、首を振らなかった。
「いってごらん。私は」
「わ、たしは……。胸を、いじられるのが」
 ガンナーは指を止めた。顔を離し、パラディンの瞳を覗き込む。
潤んだ瞳にガンナーの顔がうつった。
「胸をいじられるの、すき……な。いやらしい、子。です」
「いい子ね」
 ガンナーがパラディンの頭を撫でる。そのまま、再び顔を寄せ、
今度はガンナーの方からくちづけを与えた。
 触れた瞬間からくちびるが開き、熱く湿った音が、低く、ふたりの間に漂い始める。

 ガンナーは八人兄妹の末妹である。地方役人を務める長兄とは二十近く年が離れている。
パラディンは長兄の娘だ。
 ふたりの年は三つ離れていて、それはそのまま冒険者としてのキャリアの違いでもあった。
「姉妹のように育てたせいで二人そろって根無し草稼業に就いてしまった」と
長兄夫妻を嘆かせたのも、すでに遠い日のこととなっている。

「兄さんが見たらなんていうかしら」
 くちづけの合間にガンナーがつぶやく。パラディンは一瞬だけ身を固くし、
言葉を押し戻すように舌を差し入れた。
ガンナーは反撃に目を細め、パラディンの髪を掻きわけて背中に腕を回す。
 絡み合う舌の上で、吐き出されない言葉たちが踊った。
 兄さん、怒るわね。
 うん、父さんは絶対に怒る。
 それで義姉さんを怒鳴るね。
 ……うん。
 義姉さんはうつむいていうわ。おお神様!
 ガンナーの目は笑っている。自虐的な笑みだ。パラディンは目を伏せている。
のみならず、舌の動きを止め、ただねぶられるに任せていた。
 ガンナーは、伏せられたパラディンのまぶたの下を思う。
胸にわだかまる自虐の炎が鎌首をもたげた。
 しなやかな舌がパラディンの上あごを撫でながら、時間をかけて引き抜かれる。
抜いた舌でくちびるをなめ、白い首筋へと這い進めた。パラディンがふるえる。
「ねえ」
 鎖骨に歯を立てながら、ガンナーは問うた。
「……なに」
「こうなったこと、後悔してる?」
359「暗い夜」3/3:2008/02/10(日) 19:51:50 ID:vnOPUBwR
 今まさに「こう」している最中に問うことではない。わかっていながら、問わずにはいられなかった。
胸にくすぶる感情に押され、そうせずにはいられなかった。
 パラディンは沈黙を返す。
 その間も、ガンナーは執拗に鎖骨を食んだ。回した手で背筋をなぞり、抱きしめてみずからの
乳房を押しつけさえした。
 パラディンは沈黙する。ガンナーは、その表情を伺うことが出来なかった。押し当てたくちびるで
白い肌に跡を残すことに没頭している。自分にそう言いきかせた。
 少しずつ、ガンナーの頭の位置が下がる。やわらかな稜線を甘噛みし、きめの細かさを味わっていた。
自分の頂きが硬く張りつめていることも自覚している。
 故郷の人々の顔がガンナーの頭を去来した。兄、義姉、父母。
ひとつごとに感情の火が体内の深い部分を炙る。
 付け根に宿った熱に耐えかね、脚を絡めた。息が漏れる。
それが自分のものだと、ガンナーは思わなかった。
 不意に、パラディンがガンナーの頭を抱いた。
「わたしは」
 口を開く。存外しっかりした声が出ることに、パラディンは驚いた。ガンナーは目線を乳房に落としたままだ。
 パラディンは暗い天井を見上げながら、故郷の人々を思おうとし、失敗した。
腕の中にいる姉のような人だけが全てで、それでよかった。
「姉さんのこと好きだよ」
 ガンナーがパラディンを見上げる。瞳が濡れていた。胸が苦しい、とふたりは同時に思う。

 誰を怒らせ、誰を嘆かせても。
 この人と一緒にいたい。

 再びくちづけが始まった。

 ハイ・ラガード公国の夜は暗い。
 宿の一室、ふたつ並んだ寝台の片方で女がふたり情を交わす。
秘密めいたそのやりとりを隠すのにも充分な暗さを持っている。
 夜の暗さは、密室の行為を密かに覗くものをも隠していたが、
――それについては、また別の話である。


(end?)


////////

以上。
ここから発展させて「ガン子×メディ男」の逆レイプにつなげるつもりで書いてたんだが
途中で若干キャラが変わってきてしまったので、先行き不明。
2が出る前に形になれば投下する。では。
360名無しさん@ピンキー:2008/02/11(月) 23:58:13 ID:mFi0ryUB
わっふるわっふる。
さて、情事の続きを詳しくやらかしていただこうか。
361名無しさん@ピンキー:2008/02/12(火) 18:24:30 ID:LYalbblR
これは?携帯だけだけど
ttp://courseagain.com
362名無しさん@ピンキー:2008/02/13(水) 15:39:07 ID:10gzvAwR
一通りのテクニックを仕込まれた姪パラ子の下克上で。
363名無しさん@ピンキー:2008/02/14(木) 14:22:27 ID:cATj1qwS
                          ,. -――- 、
                      /し, /    _>.
                     / { \レ/,二^ニ′,ハ
                     |'>`ー',' ヽ._,ノ ヽ|
                     |^ー'⌒l^へ〜っ_と',!
      __             ! u'  |      /
  /´ ̄       `!             ヽ  |   u'  , イ
  |  `にこ匸'_ノ            |\_!__.. -'/ /|
  ノ u  {                 _.. -―| :{   ,/ /   \
. / l   | __  / ̄ ̄`>'´   ノ'    ´ {、    \
/ |/     {'´    `ヽ. " ̄\ U `ヽ.    __,,.. -‐丶 u  ヽ
| / ヾ、..  }      u' 〉、    }    `ー''´  /´ ̄ `ヽ '" ̄\
! :}  )「` ノ、     ノ l\"´_,,ニ=-― <´  ヽ{  ノ(   `、  |
l   、_,/j `ー一''"   },  ノ ,  '''''""  \   ヽ ⌒ヾ      v  |
ヽ   _         /   } {. { l ┌n‐く  ヽ/ ``\        ノ
  `¨´    `¨¨¨¨´ ̄`{ 0  `'^┴'ー┘|ヾ    }、 u'   `  --‐r'′
【緊急】押し貸し詐欺にご注意ください

毎年2月中旬になると
チョコレートなどの物品を渡し、一ヶ月後に3倍などの法外な利息を請求する
いわゆる「押し貸し」による被害が多発します。
今年度もこのような詐欺が横行することが予想されますので、
くれぐれもご注意ください。

また、万が一これらの詐欺にあってしまったら、
消費者生活センターや警視庁に相談しましょう。

【消費生活センター】全国の消費生活センター
364名無しさん@ピンキー:2008/02/16(土) 00:26:27 ID:0SbEkk1e
赤髪ソド子かわいいのにあまり書かれない
人気が無いのか?
365名無しさん@ピンキー:2008/02/16(土) 00:33:28 ID:p5IRwskv
赤ソド子は最愛のマイ主人公だが、色気出させるよりも
プラトニックに愛を育む方が似合うという思いが強いので
ここ向けの妄想はしてない。

登場の多寡=人気の有無とは言い切れないと思う
366名無しさん@ピンキー:2008/02/16(土) 02:14:20 ID:BEHtHg7Q
萌え≠エロですから
367名無しさん@ピンキー:2008/02/16(土) 04:10:35 ID:OwT9nwrD
萌えかつエロを書こうとすると、エロまでが凄まじい長さになったりするしな。
俺個人としては嫌いじゃないけど、エロパロ板の趣旨的にはアレかもしれない
368名無しさん@ピンキー:2008/02/16(土) 07:25:57 ID:6Q5T+11Z
前置き入れつつ2レス目中にはエロ
事後は冗長になりすぎないようにオチつける

とか脳内では言ってるんだけど中々実現しないんだぜ
キャラに関しては書き手の趣味もあるからなー
書き手の数もそれほど多く無い気がするし、
その中で特定キャラしか書いて無い俺みたいな奴もいるから、どうしても偏るだろうな
369名無しさん@ピンキー:2008/02/16(土) 17:36:56 ID:wrhKAOeg
>>364を見て自分いつ書き込んだっけと思ってびっくりしたw

ここって個人設定多少なり含んでも許してくれるのか?
なら投下したいんだが。
>>1から見てきたがなんかキャラクターの設定とかはどっかで固定されてるわけじゃないよな?
370名無しさん@ピンキー:2008/02/16(土) 18:45:01 ID:MHKdmMlJ
世界樹の迷宮の魅力の一つはプレイヤーキャラに関する全てがプレイヤーに委ねられていること。
10人のプレイヤーがいれば、10通りのキャラ付けがある。
俺設定もストーリー上必要であれば、
あんまりにも世界観を崩すようなことをしなければ問題ないと思う。
371名無しさん@ピンキー:2008/02/16(土) 20:02:00 ID:kJK8vSSu
祖父のテレカの何が変わったか判らん……

最近パラ子もいいじゃないかと想えます
372名無しさん@ピンキー:2008/02/16(土) 20:18:57 ID:8TI8u+Mf
キャラクターを自分なりに仕上げられるのは本来のRPGだよなぁ
wizとかも良い例だ

そんなお下げカス子スキーの戯言ですた
373名無しさん@ピンキー:2008/02/16(土) 21:43:52 ID:drGYjlY1
>>371
前に発表されてたのはパラ子のヘソまで見えない(ちょうどヘソの上あたりで絵が切れてる)
ものだった。それを差し替えたものと思われる。まぁ見えないより見えたほうがいいじゃないか?
374名無しさん@ピンキー:2008/02/16(土) 23:43:14 ID:Bs7YohjI
ヘソは大事だぞ ちょー重要だぞ
375名無しさん@ピンキー:2008/02/17(日) 00:19:13 ID:p0ACfCeg
>>373
ほう、ありがとう。

へそはいい。それはいい。祖父は良くやってくれたと思う。
祖父で注文してよかったなぁ!
376名無しさん@ピンキー:2008/02/17(日) 05:06:41 ID:ej4dAUNw
フォレスト・セルがパラ子を触手であーだこーだする話。

フォレスト・セルに勝てなくてむしゃくしゃしてやった。反省はしていない。
エロ書くの初めてなんだ。エロというより鬱なんだ。良かったらちょっと付き合って欲しい。

ttp://w3.abcoroti.com/~eparo/sekakyu/wsb.php?mode=view&num=178
377名無しさん@ピンキー:2008/02/17(日) 10:42:05 ID:i47Oe7HC
>>376
ちょっとお付き合いされた。
あんなの読まされたら、もう四つ葉クエストでお金稼げねえw
378名無しさん@ピンキー:2008/02/17(日) 12:12:06 ID:y0+Qoirq
今まさに四葉陵辱中の俺に対する抗議文か!!!

文章力は激しかったので今度は是非エロエロに走って下しあ
379名無しさん@ピンキー:2008/02/17(日) 13:23:31 ID:d/+KrkT6
俺は今までに刈り取った四葉の数を覚えているのか?








(゚д゚)
380名無しさん@ピンキー:2008/02/18(月) 00:19:12 ID:7pmgH9JN
さて、そろそろIIのメンバー構成を考えなきゃならん時期だが
男一人で女四人のハーレムパーティにするか、
女一人で男四人の「お姉さんがまとめて面倒見てあ・げ・る」パーティの
どっちにするか悩むぜ。
381名無しさん@ピンキー:2008/02/18(月) 00:59:10 ID:cOUoaMUD
金ドク子「お姉さんがまとめて面倒見てあ・げ・る」

眼鏡メディック♂
オッサンパラ♂
青年ブシドー♂
緑髪カースメーカー♂
「( ゚д゚) ・・・・・・」

金ドク子「なによーこう見えてもあなた達よりずっと年上なんですからねー」
382名無しさん@ピンキー:2008/02/18(月) 01:04:59 ID:UqxKmHB4
赤髪ソド子は色気より食い気のがかわいい
たまに色気あってもいいけど
383名無しさん@ピンキー:2008/02/18(月) 07:07:36 ID:C+YvH42a
女一人で女四人の「お姉さんがまとめて面倒見てあ・げ・る」なハーレムパーティマジオススメ
384名無しさん@ピンキー:2008/02/18(月) 18:56:12 ID:hvrr/mEH
欲求に忠実に女性ばかりのパーティーを作る俺だが、
なぜか男性キャラでもショタパラだけは使っている。
385名無しさん@ピンキー:2008/02/18(月) 19:35:43 ID:AiOQQOTP
ハーレムパーティもアリっしょ
ショタの気がない俺は青ソドか青ダクハンあたりで
386名無しさん@ピンキー:2008/02/18(月) 19:55:00 ID:R6V8UCqD
1でアルケを追放しちまった身としては2でリベンジを行わせてあげたいと思う。

が、それらしいアルケが見当たらんのだが
387名無しさん@ピンキー:2008/02/18(月) 21:34:22 ID:3Hz+gcbZ
>>382
色気より食い気の元気っ子禿萌だよな。

そんな自分のパーティは、赤髪ソド子ひきいる金アルケ♂・眼鏡メディック♂・金レンジャー♂・金バード♂だ。



金バードが男だと思わなかったんだぜ。
388名無しさん@ピンキー:2008/02/18(月) 21:38:00 ID:RTvXkhFg
女だと思ってればいいじゃないか
389名無しさん@ピンキー:2008/02/18(月) 21:48:51 ID:R6V8UCqD
>>387
どう見ても和己にしか見えないんだぜ、アレ

眼鏡メディック♂は凰火にしか見えないしな!
390名無しさん@ピンキー:2008/02/18(月) 22:01:11 ID:UqxKmHB4
極端なの以外は女設定でも使えるキャラばっかだしな
391名無しさん@ピンキー:2008/02/18(月) 22:03:41 ID:jzyfj1wz
全員女にして自分は6人目のマッパーor
ペットの中に入ってるって脳内保管するのも自由だ
392名無しさん@ピンキー:2008/02/18(月) 22:06:08 ID:R6V8UCqD
あれか、皆は1と同じ名前のキャラとかギルドとか作るのかい?

それで悩んでるんだが
393名無しさん@ピンキー:2008/02/18(月) 22:09:57 ID:lMXs+O+8
>>392
ギルド名は継続して1〜2名ほど、
エトリア時代のキャラを『連れて来る』予定。

女の子は折角だから、味見してないのを
ハイラガで現地調達して、毒牙にかけます。
ガン子とかマグ子を。
394名無しさん@ピンキー:2008/02/18(月) 22:12:53 ID:y+6sImMz
ドク子ガン子入れたいから悩み中
青ソド 金レン 黒ケミ バド子 メディ子だったんだけど
黒ケミ抜くかな…男2女3になるけど
395名無しさん@ピンキー:2008/02/18(月) 22:18:01 ID:ccGgZEZR
前プレイは男ばかりでアレだったので
女の子入れたい・・・
396名無しさん@ピンキー:2008/02/18(月) 22:20:08 ID:ysDgmhU/
>>387
何故か赤髪ソド子はリーダーが似合うんだよな
単純馬鹿ってイメージしかないけどボーイッシュかわいいよボーイッシュ
397名無しさん@ピンキー:2008/02/18(月) 22:31:35 ID:R6V8UCqD
>>393
なるほど。なら御役御免になったアルケを北方に放り出そう。
勧誘したけどそのまま腐ってる和己と一緒に

ああ…でも後衛3人ってバランスが悪そうだよなぁ…
398名無しさん@ピンキー:2008/02/18(月) 22:32:18 ID:TNN8wLQQ
赤ソド子、チェイスするのは慣れてるけどされるのは慣れてなさそう
面と向かって
「俺、ソド子ちゃんが好きだ!」
とか言われたら多分顔真っ赤にする
399名無しさん@ピンキー:2008/02/18(月) 22:35:15 ID:LjZfvKOO
ウチの色黒ダクハンがアチョーとか言いながらそのまま樹海の闇に消えていった
400名無しさん@ピンキー:2008/02/18(月) 22:38:47 ID:zNvEmqIq
赤ソド子「兄ぃ、お腹へった〜」
まだまだ色気より食い気…
401名無しさん@ピンキー:2008/02/18(月) 22:41:16 ID:wO58J676
葉っぱバドが四葉を探してきますと置き手紙を残したきり戻ってこない
402名無しさん@ピンキー:2008/02/18(月) 22:43:25 ID:kPNgdsFc
攻撃力は、さほどでもない
403名無しさん@ピンキー:2008/02/18(月) 22:44:25 ID:Z94ICp0x
メディ男「異議ありィーーーーッ!」
404名無しさん@ピンキー:2008/02/18(月) 22:44:51 ID:G9RSfNj9
ウチのギルドはソド男×メディ姉、レン男×バド子が結婚、引退して
一人残ったパラ男が寂しくハイラガに向かうという設定で行こう
405名無しさん@ピンキー:2008/02/18(月) 22:47:12 ID:Tl6GbVWX
背中に哀愁が・・・それで線目になったのか・・・
406名無しさん@ピンキー:2008/02/18(月) 22:48:54 ID:+nt5a2AL
マグ子と魂を吸い取られるくらいの
超濃厚なキスをしたいぜ…
407名無しさん@ピンキー:2008/02/18(月) 23:12:21 ID:nYxdXkiu
引退しても、同じ名前のキャラを迷わず作る俺
襲名とかどこの相撲部屋だよ


しかし眼鏡銃士かわいいなぁ

2プレイしたいし、さっさとフォレストセル倒さないとな
408名無しさん@ピンキー:2008/02/18(月) 23:26:19 ID:UaITPunp
俺は狼型ペットとレンジャーに同じ名前をつけて
変身プレイを楽しもうと思っているっ

「究極傷舐め」してくれた狼が変身したら
おにゃのこレンジャーだったりして
「ちょ、おまw雌だったのかw」みたいなっ

(;´Д`)ハァハァ

とりあえず後は赤の逆鱗だけなんで頑張ってきます
|飛竜の巣|  λ……
409名無しさん@ピンキー:2008/02/19(火) 00:24:53 ID:+SX1rAb7
うちのギルドは何だかんだいってもほぼ全員ハイラガに向かう。

にしても、メディ姉が以前より頼りがいがあるようになったのはわかる。
ダク男は何ゆえ世をスネた雰囲気になったのか、野暮かもしれんがじっくり聞き出したい。

(抱く男に変換されるようにどこで学習したんだ…?)
410名無しさん@ピンキー:2008/02/19(火) 00:47:53 ID:ltAf5CPa
>>408
待て、逆鱗マラソンなら俺も連れていけ……


|ひりゅーのす| λλ……
411名無しさん@ピンキー:2008/02/19(火) 00:55:25 ID:nJRuN07N
>>410
ついさっきフォレスト・セルを倒したところで逆鱗0の俺も連れてってくれ

|ひりゅーのす| λλλ……
412名無しさん@ピンキー:2008/02/19(火) 14:13:03 ID:KvC971ms
逆鱗ラスト1の俺様が颯爽と登場wwwwww


|氷竜|..........λ
サーテコレデナンカイメダッケ
413名無しさん@ピンキー:2008/02/19(火) 20:03:44 ID:O8eI+LVh
>>410、411
待て、逆鱗のドロップは1回1枚だぞ!
414名無しさん@ピンキー:2008/02/19(火) 20:18:33 ID:ZoqEY8CU
竜を昇天させた者だけが手に入れられるんだな。このスレ的に。
415名無しさん@ピンキー:2008/02/20(水) 01:12:16 ID:RbeVEZ/t
>>411でとりあえず、ひりゅーのすに入るAAを使ってみたら
ほんとに火竜の逆鱗だけ残って笑った
猶予は後1日…
2でもハーレムパーティでうはうはするために頑張ろう
416三竜狩り:真紅:2008/02/20(水) 01:15:15 ID:k8G3mwms
この流れならいける………!

ということで、どうもお久しぶりです。あるいは初めまして。
だいぶ前に、「三竜狩り」というシリーズを書かせて頂いた者です。
他の話書いたり、他のジャンルに浮気したりしてだいぶ間が空いてしまいましたが、最後の1本が書きあがったので投下しに来ました。

13レス消費。
鬼畜注意。
百合風味注意。

では、どうぞ。
417三竜狩り:真紅 1/13:2008/02/20(水) 01:15:55 ID:k8G3mwms
2人の男達の腕が、赤竜の身体の上を這い回る。さきほど飛竜の身体を好きに出来なかった
代わりにソードマンと持ち場を交代したレンジャーが、何度も、何度も、執拗な程に腰を
打ち付けて彼女の内部を抉っていく。
「ふぅ………ん………んぶ………。」
肉体を好き勝手に蹂躙され、精神的にも打ちひしがれた赤竜は、抗議の声を上げることすら
ままならぬ状態だった。仮に、言葉の上での抵抗が可能だったとしても、彼女を責め立てる
男達がそれに耳を貸すとは到底思えないが………それでも彼女は、猿ぐつわを噛まされ、
まともな言葉の1つも喋れないような状況で、男達にいいように弄ばれ続ける。
「なんだ、何言ってんだか聞こえねぇぜ?」
「もっと奥まで、突いて欲しいんじゃないか?」
上下に身体を揺すられ、秘所の奥の奥にまで怒張を叩き付けられながら喘ぐ彼女の姿を、
傍から眺めながら。1戦を終え小休止に入っていたソードマンが、涼しい顔でそう言った。
「ひ、う………ん、んむぅッ………!」
「無茶言うなよなぁ。もうとっくに、1番奥まで届いてるぜ………よッ、と!」
「ん、ぐぅッ!?」
曇った悲鳴に、背後に控えていたもう1人の男、ダークハンターが眼を輝かせる。
「じゃ、こっちはどうだ?」
「ぐッ………ん、んんん………ッ!」
そう言って、ダークハンターは黒い手袋に覆われた指で、彼女の尻に這わせていく。辿り
着いた先のアナルは、度重なる刺激に耐えかねたのか、既に異物を受け入れる準備を整え
ていた。赤竜が、いやいやをする子供のように、激しく首を横に振る。
「ほーら、行くぞー?いいのかー?」
「ん、んうっ!!ひ、うぅッ………!!」
レンジャーの腰に跨ったまま繰り返される上下運動の所為で、ダークハンターの指は本人
が動かさずとも赤竜のもう1つの入り口を規則的に圧迫し続ける。
しばし、それが侵入して来るのか来ないのか、というギリギリの恐怖に脅える赤竜の表情
を堪能した後。ダークハンターは、ふ、とその指を引いて………。
「ん、ふっ………っ………。」
それに、赤竜がほんの一瞬だけ安堵したのを、見計らい。
「………なんちゃって。」
その一瞬の油断で緊張を解いた彼女の内部に、1度引いたと見せかけた指を躊躇無く突き
入れた。
「………〜〜〜ッッッ!!?」
一瞬の隙に、緩んだアナルに、根元まで指を沈められて。赤竜は声にならない悲鳴を上げ、
その内部を一瞬で収縮させ、手袋越しにダークハンターの指を圧迫する。ダークハンターは
冷たく悪意に満ちた笑みを浮かべながら、更に、侵入させた指をぐねぐねと蠢かせて赤竜の
内部を責め立てていった。
「ん、ぎぃ………ひッ………!?」
前の入り口を硬く張り詰めた怒張に抉られ、後ろの入り口を厭らしく蠢く指に掻き回され。
気が狂う程の刺激を与えられながら、赤竜は、奥歯を砕けんばかりの力で噛み締める。
「う、お………すんげぇ悦んでるぜ。好きだなぁ、赤竜ちゃんも。」
「ケツの穴に指ブチ込まれて、感じてんのかよ?なぁ、おい?」
崩れ落ちかけた精神に更に容赦無い追い討ちを掛けながら、2人は下卑た笑い声を上げる。

と、そこに。

「はーい、一旦、そこまでな。」
2人の行為を制止するように、ソードマンの声が掛けられた。ぱん、ぱん、と掌が鳴る。
「お、そうか?」
「んー………まぁ、いいか。」
まずレンジャーが、続いてダークハンターが、行為を妨げられたことに憤る様子もなく、素直
に赤竜の身体を開放する。一見彼女の身体は自由になったように見えたが、しかし、肉体的
にも精神的にも蹂躙され続けすっかり逃げる気力すら失っている彼女にとって、拘束されて
いない、という形の上での自由などもはや何の意味も持たないものだった。
それが解かっているから、男達も赤竜が逃げ出さないように警戒するようなことはせず、ただ
各々に身体を休ませる。その、あまりにもあっさりとした引き際が、逆に不気味だ。
418三竜狩り:真紅 2/13:2008/02/20(水) 01:16:27 ID:k8G3mwms
「おいおい、張り切りすぎじゃないか、2人とも?」
「あー………溜まってたもんでな。」
「オレはまだまだイケるぜ。なんせ、メインはこの後だしな。」
3人が談笑する傍らで。無残な姿で打ち捨てられるように地面に転がされた赤竜は、ぼんやり
と焦点の定まらない瞳で、同じように地面に倒れた妹の姿を見つめていた。
「ひ………っ、ぅ………ッ………。」
名前を呼ぼうにも、声が出せない。駆け寄って抱き起こしたくても、身体が動かせない。
かつてこの森の頂点に君臨していた彼女にとっては、全く経験したことの無い、どうしようも
ない無力感。それが、既に崩れ落ちた彼女の心の残骸を、更に容赦なく蝕んでいく。
すると。その、霞み始めた視界の中に。
「よー、まだ起きてっか?」
ひょい、と、ダークハンターが顔を覗かせた。赤竜の淀んだ瞳が、ゆるゆると動く。
「………気ぃ失ってるわけじゃなさそうだ。大丈夫だろ、これなら。」
「そうか。じゃぁ………2人共、頼む。」
「はいはーい。」
「………………。」
「お。やっと、来たか。」
頭の上で交わされる男達の言葉をぼんやりと聞いている赤竜の背後に、誰かが歩み寄り。次の
瞬間、長らく赤竜の言葉を遮っていた猿ぐつわが、外された。唾液に濡れ、噛み締めた歯形の
くっきり残ったそれを外したレンジャーは、それを草むらの中に無造作に投げ捨てた。
そして。その拘束具から開放されてもなお、声の1つも上げられない程に打ちひしがれた赤竜
の視界の中で、バードが、飛竜の首へと繋がる鎖の端を拾い上げる。
「ほら、立って。」
「あ、ぐ………けほッ………。」
倒れこんだまま首輪だけを引っ張られて、喉を絞められた飛竜が咳き込む。人間のそれとは
比較にならない程の生命力により、飛竜の体力は、気絶していた彼女を目覚めさせるのには
十分な程の回復を見せていた。
「あ………う、く………。」
「あ、そっか………カースメーカー、呪言解いたげて。起きらんないから。」
鎖に引かれるがままに頭をぐらぐらと揺らす様子を見て、バードはようやく、未だに飛竜が
カースメーカーの呪縛から開放されていなかったことを思い出した。
「………いいんだな………?」
「ん。ちゃんと、お姉ちゃんのトコまで連れてってあげなきゃね。」
バードの言葉を受けて、カースメーカーが、飛竜の身体の自由を奪ったときと同じように陰気
な声で、何事かを呟く。飛竜の四肢がビクリと跳ねて、次の瞬間、彼女はようやく開放された
自分の手足で、暗く湿った地面から立ち上がった。
「う、ぁ………止め、て、苦し………っ………。」
「おー、起きた起きた。じゃ、こっち。」
それこそペットの犬を散歩に連れて行くかのような、相変わらずの軽い調子でそう言いながら、
バードは鎖と首輪で自分の手に繋がれた飛竜の身体を誘導する。未だに視界は奪われたまま
なので、やはり、飛竜の歩みはどうにもおぼつかない。
ときどき石や何かにつまづき、バランスを崩しそうになりながらも。飛竜はようやく、赤竜の
眼の前まで連れて来られる。視力を失い、精神を打ちひしがれたその状態でも、飛竜は、そこ
に居る自分の姉の気配を感じ取っていた。
「………お姉、ちゃ………い、るの………?」
「あ、ぅ………飛、竜………っ………。」
搾り出すような声で、赤竜は必死に、眼の前に居る飛竜の名前を呼ぶ。手を伸ばせばきっと
触れられるほどの距離に近づきながらも、それが出来ない。赤竜の心は既に、男達の陵辱に
よって完全にへし折られてしまっていた。
薄く開かれた赤竜の双眸から、ぬるい涙が零れる。その様子も、飛竜の瞳には映っていない。

そして。
「感動のご対面………のトコ、悪いけど。」
赤竜と飛竜の間に、ソードマンが割って入る。
「まだちょっとだけ、働いて貰おうと思ってるんだ………2人とも、な。」
そう言いながら、やはり意地の悪い、邪悪な笑みを浮かべる。その腕が、投げ出されたばかり
の赤竜の身体を、赤い髪を取っ手代わりに引き起こす。かろうじて上半身を持ち上げた赤竜の
腕をダークハンターとレンジャーが片方ずつ掴み、身体を支える。
419三竜狩り:真紅 3/13:2008/02/20(水) 01:17:19 ID:k8G3mwms
「………っ………。」
ここまで好き勝手に身体を蹂躙しておいて、心を叩き潰しておいて、大切な妹まで眼の前で
陵辱しておいて………これ以上、何をしようというのか。赤竜の頭では、自分がこれ以上に
どんな辱めを受ければいいのか、想像することも出来ない。
「じゃ、バード。」
「あーい。じゃ、コレよろしく。」
ソードマンに促され、バードが鎖を受け渡して地面に座り、何やら楽器の準備を始める。
「さーて………これから自分が何されるか、解かるか?」
「無理だろ、つーかもう、マトモに考えらんねぇんじゃねぇの?」
「や、だって、前戦ったときバードも居ただろ。なぁ?」
「そういやそうだね。」
ダークハンターが赤竜に尋ね、レンジャーがちゃちゃを入れ、バードがそのやり取りに適当に
相槌を打つ。カースメーカーは、先程から陰気な顔で黙り込み、成り行きを眺めている。
赤竜は、既にその先のことを予見することを諦め、ただ淀んだ視線を眼の前の飛竜と男達と
に注ぎ続けていた。
「………悪かったな、猿ぐつわなんか噛ませちゃって。」
やがて、ソードマンは勿体つけたような口調で語り始める。
「でも、解かるだろ?オレ達、声上げられると困るんだよ。」
「………あ、ぅっ………。」
「君の叫び声には、生き物の頭を狂わせる魔力がある。だから、口を封じさせて貰った。」
妙に説明的な口調で、そう語る。確かに、感情の昂ぶった赤竜の発する声には、他の生き物の
理性を破壊し狂乱状態に陥れる、恐るべき力が備わっている。初めて対峙したときはそのこと
を知らず、ギルドは全滅寸前にまで追い詰められた。命辛々逃げ出せなかったら、その身体は
消し炭となって、今頃はこの湿った土と一体化していたことだろう。
「それは、君が悦んでても一緒だ。せっかく可愛い声なのに、勿体無いよ。」
そう言って苦笑するソードマンの様子だけを見れば、彼が、種族が違うとはいえ姿形をほとんど
同じくする異性を、心身共に立ち直れなくなるまで陵辱するような人間には思えなかった。その
人当たりの良さそうな見かけが、事態の怖ろしさを、おぞましさを増大させる。
「んで………そこの髪が長い奴、バードって言うんだけどな。」
今度はそう言って、足元でじきに楽器の準備を終えようとするバードを、改めて紹介した
「こいつの歌には、不思議な魔力があってな。前に闘ってるんだが、覚えてるか?」
赤竜は考えを巡らせるが、答えは出なかった。仮に出た所で、もはやそれをいちいち口に出す
余裕などありはしないのだが。
「オレ達が初めて勝ったとき………まぁ、そっちも余裕は無かっただろうし、覚えてないか。」
「ホントに覚えてないみたいだね………ちょっと、寂しいな。」
「その勝利に一役勝ったのがこいつだ。具体的には………君の声の魔力を、封じてくれた。」
バードが、少しだけ得意そうな顔で、両腕にぶら下がるようにして自分を見下ろす赤竜の顔を
見上げる。赤竜には、まだソードマンが言わんとする所が理解できなかった。理解するために
努力する気も、起きなかった。
「こいつの歌の1つが、君の持つ声の魔力を相殺してくれるんだ。」
「………っ………。」
「つまり、君の声を聞いても、オレ達はもう狂わない。だから、猿ぐつわも外した。」
そこまで聞いて、赤竜がぼんやりとした頭で、たった1つだけ理解する。
つまり自分は、眼の前にいる男達の手によって、また嬌声を上げさせられてしまうような陵辱
を受けるということか………既に負の感情で飽和状態になった心にこれ以上の屈辱を注がれて
も、ただ端から溢れ出てしまうだけだろうが。
しかし………ソードマンの言葉は、そこで終わらなかった。
「さて、ここからが1番重要なことなんだけどな。」
そう前置きしてからソードマンは腕を持ち上げ、赤竜の顔の前で、自分自身に向けた形になる
Vサインを作ってみせた。
「2つ、確認しておきたいことがある。」
「………ぅ………。」
「君の声は、他の生き物を狂わせる。そして、オレ達はその魔力から逃れられる。」
指折りして数えながら、ソードマンは続ける。赤竜には、未だ事態が飲み込めない。
420三竜狩り:真紅 4/13:2008/02/20(水) 01:17:53 ID:k8G3mwms
そして、未だ理解が追いついていない赤竜の様子を、見下ろしながら。
「それじゃぁ、問題だ。この場に居る、全員の中で………。」
ソードマンは、あくまでも人当たりの良さそうな笑みを浮かべたまま。
「君の声の魔力から逃れられない奴が、たった1人だけ、居る。それは、誰か?」
そう、告げる。
赤竜は、それなりに解かりやすく整理された事態を、思考のハッキリしない頭の中でなんとか
組み立てて………そして。
「………っ………!」
ソードマンの言葉の意味に、気付いた。久しぶりに解放されてから、初めて反応らしい反応を
見せた赤竜を、ソードマンは心底楽しそうに見下ろす。
「………察しはついたと思うけど。こいつの歌は、残念ながら人間にしか効果が無いんだ。」
「儀式やなんかの歌っていうのは、そもそも人間が生み出した文化だからね。」
「そう。けれど、そっちは違う。君の声の魔力は、もっと無差別な力だ。」
その説明が進むごとに、赤竜の顔に、まるで死刑宣告を受けたかのような表情が浮かぶ。
とっくに飽和状態だったはずの心に、新たな絶望が、恐怖が、流れ込んでくる。
「歌の加護を受けられず、そして、君の声には侵される………そう。彼女だけは、ね。」
ソードマンと赤竜の視線が………盲目の暗闇の中で鎖に繋がれた飛竜に、注がれる。
「や………やめて………もうこれ以上、その子に手を出さないで………!」
震える声でそう嘆願する赤竜に対して。
「ああ………そうだな。もう、無理矢理手を出したりはしないよ。」
ソードマンは、意外な言葉を告げた。もはや相手の言葉を疑って掛かる余裕すら無くし、必死
の形相で男達にすがる赤竜は、素直に、安堵の表情を浮かべる。
だが………もちろん、ソードマン達がただで飛竜を解放することなどあるはずもなく。
「………どっちかというと、こっち側………『手を出す』側に回ってもらうからな。」
「………え………?」
「手を出されるのは、君だけだ。安心していいよ。」
そう言って、笑った。赤竜の心に浮かんだ一縷の希望が、打ち砕かれる。
「準備出来たよー。」
緊張感の無い声が、幕開けの時を告げる。手にした丸いフォルムの楽器の弦を確かめるように、
バードはその細い指で一通りの音階を奏でた。
「じゃ、今度こそホントに解放してあげような………カースメーカー。」
「………ふん………。」
「そんな機嫌悪そうな顔すんなって。まだ、仕事あんだからよ。」
「機嫌悪そうって………よく解かるな。オレ、ずっと同じ顔にしか見えねぇわ。」
そんな会話の、後。カースメーカーの口から暗い声が漏れて。
「………あ………っ………?」
飛竜の眼が、焦点を取り戻した。今まで何も無い暗闇しか映っていなかった瞳が、鬱蒼とした
森の景色と、その中に居る男達、そして、赤竜の姿を捉える。
「………お姉………ちゃん………っ!?」
自分の知っている姿とは掛け離れた姿を眼にして、飛竜の双眸が見開かれた。その先で、赤竜
はゆるゆるとその首を持ち上げ、濁った瞳で視線を送る。
そして。そんな再会のときも、長くは続かず。
「じゃぁ………今度こそ、良〜い声で鳴いて貰おうかね。」
「よし、じゃぁ頼んだ。」
「はいはーい。」
男達の無慈悲な言葉の後………バードが手にした楽器が、軽快なメロディを奏で始めた。前奏
の後に、バードの透き通った歌声が響く。
歌い奏でる曲目は『猛き戦いの舞曲』。本来は戦闘において仲間達を奮い立たせ攻撃力を向上
させるスキルだが、同時に、赤竜の咆哮が持つ魔力を相殺する効果も併せ持っている。
「ゾクゾク来るねぇ………それにしても、ずっと歌いっ放しか。キツそうだな。」
「いいんだよ、さっき散々飛竜ちゃんで楽しんだんだから。ほら、こっちも行くぞ。」
「じゃ、頼んだ。」
ソードマンの言葉に視線だけで答えて、バードは歌い続ける。その魔力が、空間を支配する。
421三竜狩り:真紅 5/13:2008/02/20(水) 01:18:27 ID:k8G3mwms
「さて、それじゃぁ………早速。」
そう言って、ソードマンは両腕を拘束されたままの赤竜に歩み寄る。事前に示し合わせたかの
ように、レンジャーとダークハンターが同時に捕まえた腕を地面に組み伏せる。
「いやぁっ!!来ないで、それ以上近づかないで!!」
「ああー………さっきまで、大人しかったのに。」
「逃げて、飛竜!!逃げなさい!!早くっ!!」
「う、ぁ………お、お姉ちゃん………!!」
恐怖に震える飛竜に必死で訴えながら、かろうじて自由になる両脚で抵抗する赤竜から。
「………カースメーカー、頼む。手足だけ。」
「………解かった………。」
また聞こえたカースメーカーの陰気な声が、いとも簡単に自由を奪った。それまでの抵抗が
嘘だったかのように、赤竜の身体が弛緩する。さきほどの自分と同じように自由を奪われた
赤竜の姿を見下ろし、飛竜の瞳に浮かぶ絶望の色が濃くなる。
そして、更に。
「それと………コイツな。我慢せずに、鳴けるように。」
ソードマンはそう言って、ポケットから、小さな瓶を取り出した。中に、赤く透き通った液体
が収められているそれの蓋を開き、中身を、かろうじて自由の利く赤竜の口に流し込む。
「ん………ん、ぶ………っ!?」
赤竜はすぐに、それが決して口にしてはいけない類の薬であることを察したが、両腕が自由に
ならない状態では自分の顎を持ち上げ鼻を塞ぐソードマンに抵抗することは出来なかった。
しばらくの間は息を止めることで堪えたが、それも虚しく、やがて注がれたそれを飲み込んで
しまった。薬の一部が気管に入り、咳き込む。
「っ、えほっ………ぅえ………っ!」
「………『星型の種子』から精製した、媚薬だ。まぁ、だいたい察しはついてるだろうけど。」
ソードマンの言葉通り、赤竜はすぐに、自らの身体の異変に気付く。人間ならば、到底正気を
保っていられない程の濃度の媚薬は、ほんの一瞬で赤竜の身体を巡り効果を発揮する。
「あ………ぁぁぁ………っ!?」
身体の内側から湧き上がるような熱が、赤竜の意識を揺るがす。瞳がどこか虚ろになり、欲望
に持っていかれそうになる意識を、申し訳程度に残った理性が必死で繋ぎとめる。
「怖いかい?」
ソードマンが、飛竜の首に繋がった鎖を強引に引き寄せ、耳元で呟いた。眼の前で、肉欲に心
を蝕まれ行く姉の姿を見つめながら、飛竜が自らの行く末を思い身を震わせる。
「なに、少しの間だけさ。すぐに………何もかも、どうでもよくなる。」
「ひ………っ………!」
「君のお姉さんの叫び声が、全部、忘れさせてくれるよ………。」
そして。恐怖に引き攣った表情を浮かべる飛竜の、眼の前で。
「じゃ、行くぞ。」
「………ぃ、や………ぁっ………ッ!」
ソードマンは、動かなくなった赤竜の脚の間に割り込み………取り出した怒張を、何の宣告も
準備も無く、赤竜の内部へと沈めた。既に数え切れないほどの回数の侵入を許し、媚薬の効果
でさらに緩んでいた赤竜の秘所は、すんなりと怒張を受け入れ、そして締め付ける。
肌に触れられるだけで快感が駆け巡る程に高まった赤竜の身体を、気が狂うほどの衝撃が、
快感が突き抜ける。
「う………ぎ、ぃ………ッ!!!」
それでも、赤竜は腹の底から湧きあがってくる叫び声を、必死で噛み殺す。
自分が嬌声を上げてしまったら、全てが終わる。飛竜の存在が、完全に瓦解したかに見えた
赤竜の精神を支えた。奥歯が砕けんばかりに食い縛られる音が、赤竜の脳内に響く。
必死で攻撃に耐える赤竜の姿を面白がっているかのように、ソードマンは2度、3度と赤竜の
最深部を突き上げる。弛緩した身体を抱きかかえ、怒張がより深く届くように体位を変えて、
同時にその胸の先端をついばむように愛撫する。
「ん、ひ………ぐ、ぅッ………ぁ………。」
「おぉ、おぉ………あんだけ盛られて、よく耐えるねぇ。」
「美しき姉妹愛………良心が痛むな。」
腕を拘束する役割を無くして、傍らでその様子を見物していた2人が、楽しそうにそう呟く。
無残に蹂躙されていく赤竜の姿から、飛竜は思わず顔を背けた。きつく瞑られたその眼尻から、
涙が零れる。
422三竜狩り:真紅 6/13:2008/02/20(水) 01:18:55 ID:k8G3mwms
そうして、赤竜にとっては果てしなく長い、地獄の様な時間が過ぎた後。
「………さて。そろそろ、いいか。」
ソードマンが、事の最中とは思えない程落ち着いた声で、呟く。
「バードにも、頑張って貰ってるし………いい加減、鳴いて貰わないとな。」
腰の動きを止めず、最高に敏感になった赤竜の内部を抉り続けながら、眼を細める。
「ここまで、かなり頑張ったみたいだけど………君も、気付いてるだろ?」
「は………ぅっ………!」
「君はもう限界みたいだけど………1番敏感な所に、オレはまだ触ってすらいないんだ。」
「ッ!!」
その言葉に、赤竜の背筋が凍り付く。
「や………だ、駄目、それだけは………それだけは、許して………ッ!!」
「どの道、君等はもう、どうにもならないんだよ………素直に、鳴いてくれ。」
まるで死を宣告するように呟きながら、ソードマンは、その手を赤竜の身体に滑らせていく。
その手が、胸を撫で、腹の上を通り過ぎて………。
「や………ら、め、止めて………ッ………!!!」
赤竜の最後の抗議も虚しく、指先が、充血した赤竜の肉芽を摘んだ。
「………ぁ………〜〜〜ッッッ!!!」
電撃に打たれたように、赤竜の身体が跳ね上がる。見開かれたその瞳が自分の視線を捉えた
のを確認してから、ソードマンは満足げな笑みを浮かべ………摘んだそれを、軽く捻るよう
に押し潰した。
その、瞬間。赤竜の身体が、決壊して。

「アアアアアアああああああぁぁぁぁぁぁぁぁぁッッッッッッ!!!???」

森中に届くような甲高い叫び声が、響き渡った。
その身体が、激しく痙攣する。沈められたソードマンの怒張が遠慮なく締め上げられ、
「う………ぐ………っ!」
余りに急激で強烈な締め付けに、ソードマンは堪らず、その熱を赤竜の膣内にぶち撒けた。
腹の底に熱い迸りを受け、赤竜の身体が更なる快感に震える。結合部の傍から、生暖かい
小水が噴出す。
「おぉー………これこれ、これが聞きたかったんだよ………。」
悲鳴に興奮したダークハンターが、その双眸を獰猛に輝かせる。全ての迸りを残らず赤竜
の中に注ぎ込み、ふう、と息をつきながらソードマンが怒張を引き抜く。
「あ、あああああ………ッッッ!!?」
今の赤竜にとっては、結合が解かれる刺激ですら、絶頂に達するに十分なものであった。
幾度もの絶頂が連なり、絶え間なく赤竜の身体を襲う。その身が、震える。
そして………その声の魔力が、愛する者に、牙を剥いた。
「は………ぁ、ッ………うああぁぁぁ………!?」
突然、飛竜がその頭を抱えてうずくまる。ソードマンは大きく頷き、相変わらずの陰気な
顔で傍らに控えていたカースメーカーに目配せをした。
「テラーじゃなくても、大丈夫なのかよ?」
「………極度に精神が不安定な状態にさえ、陥っていればな………。」
「ほぉ、そういうもんなのか。」
「………混乱状態の相手は、初めてではあるが………どうにかなるだろう………。」
レンジャーの問いに答えつつ、カースメーカーは、まるで地面を滑るような動きで飛竜に
近づいた。頭を抱え呻くその様子を見下ろす。
「あ………あ、ぁぅ………ッ。」
まるで頭を万力か何かで締め上げられているかのように、両眼を見開いて頭を抱え身を
震わせる飛竜を、しばし観察して。
「………ここまで壊れていれば、あとは、呪言ではなく催眠誘導の範疇だ………。」
「へぇ。そんな効いてんのか。」
「………ああ、同属ゆえの同調か………いずれにしても、よく効くものだな………。」
「まだ、鳴かせるか?」
「………好きにしろ………。」
カースメーカーの返事を受けて、ダークハンターの瞳がギラリと光る。地面に打ち捨て
られたままヒクヒクと痙攣を繰り返す赤竜を見下ろしながら、ダークハンターはベルト
に携えていた鞭を手に取る。
423三竜狩り:真紅 7/13:2008/02/20(水) 01:19:20 ID:k8G3mwms
「オレはやっぱり、こっちのが良いな………よ、っと!」
ダークハンターは手にした獲物を、何の躊躇いも無く赤竜の赤く火照った柔肌へと振り
降ろした。ビシャン、と鋭い音がして、赤竜の身体に赤い痕が残る。
「う、ぁぁぁぁぁぁ!!?」
刃物で突き刺されたような痛みと、それにすら伴って訪れる快楽とに、赤竜がまた声を
上げた。勢いに乗ったダークハンターが、2度、3度とその行為を繰り返す。その度に
悲鳴とも嬌声ともつかない声が上がり、そしてその度に、傍らでうずくまる飛竜の精神
は蝕まれていった。
そして。さきほどの、おそらくは今日のうちで1番長いであろう台詞の後。
「………よく、聞け………。」
カースメーカーは、小さくなってガタガタと身を震わせる飛竜の耳元で、囁き始める。
今度の台詞は意味の解からない呪言ではなく、魔力の乗っていない、他の4人にも問題
無く聞き取れる言葉だった。
「………俺の言うことを、よく、聞くんだ………。」
「あ………あ、ぐ………!」
「………そうすれば、助けてやる………その苦しみから、解放してやるぞ………。」
低い声が、告げる。飛竜は呻き続けながらも、その声への反応を見せる。
「ぁ、がッ………うぅ、ぅ………?」
「………苦しいんだろう………ならば、俺の言葉に、身を委ねろ………。」
「う、あ、あぁ………ッ………!?」
「………さぁ、眼を開け………。」
カースメーカーの言葉に従って、飛竜は、脳の疼きに頭を抱え奥歯を噛み締めながら、
涙の浮いた眼を開いた。その、さきほどまでとは違う混濁した色を浮かべた瞳からの
視線が空中を彷徨い、やがて、赤竜の上で止まる。
「………あそこに見えるのは、誰だ………?」
「あ、ッ………お、お姉、ちゃ………あ、うううッ!?」
「………そうだ………お前に、その苦しみを与えている、張本人だ………。」
「え………え?お姉ちゃん、が………あ、ぅ………っ?」
「………お前も、知っているだろう………あの叫び声が持つ、魔力を………。」
まるで、頭を打って前後不覚にでもなってしまったかのように、飛竜はその言葉に素直
に耳を傾ける。混乱が、ついさっきの忌むべき記憶をも蝕み始めたのだ。
そして。自分の声が、飛竜の精神を容赦なく破壊しつつあることを、知っていながらも。
赤竜はもはや、襲い来る感覚に耐えることなど、出来ない身体になっていた。
「あ、ああああッ!!うああああああッッッ!!?」
「なん、で………お、ね………あ、ぐっ………ひ、ぃ………ッ!?」
「………仕方が無いんだ………ほら、あの顔を、よく見てみろ………。」
カースメーカーはそう言いながら、今まさに次の一撃を加えんと鞭を振りかざしていた
ダークハンターに、手だけで『そこをどけ』と指示した。1度肩をすくめて見せてから、
ダークハンターが数歩下がる。呪言による眼に見えない拘束は解かれないままで、身体中
に鞭の傷を残しながらも襲い来る快楽に痙攣し続ける赤竜の身体が晒された。
「ひ、ぅ………や、嫌ぁ………。」
蚊の鳴くような声で、赤竜が呟く。その無残な姿を、飛竜の眼が捉える。その傍らで、
カースメーカーは更に言葉を続けた。
「………辛そうな顔を、しているだろう………なぁ………?」
「………う、ん………。」
飛竜が、眼の前の光景をしばし見つめた後、素直に頷く。既にそれまで、自分が、その耳元
で囁く男とその仲間達から受けた恥辱や恐怖など、意識の奥底に追い遣られてしまっている。
「………もっと近くで、よく、見てみようか………。」
「うん………お姉ちゃん、どうしたの、かな………?」
まるでカースメーカーの声に従って動く人形となってしまったかのように、飛竜は促される
がままに赤竜に近づいていく。その濁った視線が、赤竜にとっては最も見られたくない今の
姿を、容赦なく見下ろし続ける。
「いやぁ………見、な………で………。」
「どうしたの………お姉ちゃん、とっても、苦しそう………。」
「………もっと、よく見てみろ………顔が赤いぞ、なぁ………?」
「う、ん………なんだか、とっても………恥ずかしそう………。」
まるで夢の中にでもいるような口調で言いながら、飛竜はその場に屈みこんだ。快楽に狂い
かけながらも必死で意識を保とうとするその表情を、鼻先が触れるほどの距離で観察する。
その視線が、首筋へ、肩へ、胸へ、そして動かない全身へと順にうつっていく。
424三竜狩り:真紅 8/13:2008/02/20(水) 01:19:44 ID:k8G3mwms
そして。
「あ………お姉ちゃん、ここ………。」
「や、だ、駄目、そこ………そこ、は………ッ!?」
その視線が、赤竜の下腹部に到達した。弛緩して開かれた脚の間、止め処なく溢れる愛液と
さきほど漏らしてしまった小水と、男達が吐き出した白濁とでぐちゃぐちゃになった秘所
に、その視線が釘付けになる。
「………そうだ、そこがどうなっているのか、教えてやるんだ………。」
「お姉ちゃん、どうしたの………ビショビショだよ………?」
「やぁ、嫌だ、駄目………言わないでッ………!」
「………それに、ピクピクしてて………切なそう………。」
そう言いながら飛竜は、その細い指で赤竜の入り口を押し広げる。その中の具が晒される。
「ん、やぁッ………さ、触っちゃ………ッ………!?」
「………さぁ、それがこんなに濡れているということは………どういうことかな………?」
カースメーカーの意地の悪い問い掛けで、飛竜はようやく、姉が置かれている状況を理解
した。もちろん、完全に、ではないが。
「あ………お姉ちゃん………気持ち、良いの?」
「や………違っ………!」
「………そうだ、見てみろ、この火照った身体と、だらしない顔を………。」
「お姉ちゃん………。」
飛竜の頬が、ほんのりと赤く染まる。その様子を相変わらずの悪い眼つきで見つめながら、
カースメーカーは次のステップに進む。
「………どうしてこんなことになっているのか、考えてみろ………。」
「え………お姉ちゃんが………?」
飛竜は、言われるがままに真面目に考えを巡らせ始める。しかし、既に直前の記憶など
吹き飛んでしまっているその頭でいくら考えても、自分の姉が周りの男達に蹂躙された
という答えになど行き着くはずも無かった。
「………それならば、自分のことを、考えてみるんだ………。」
「自分………私の、こと………?」
カースメーカーが、その思案に助け舟を出す。
………ただし。
「………お前にだって、あるだろう………身体が、熱くなることが………。」
「え………?」
「な………っ………?」
それは飛竜の思考を、完全に間違った方向へと誘導するためのものだった。
「………どうだ、思い当たるだろう………。」
「………それ、は………その………。」
「………どうしようもなく身体が疼いて、自分で自分を慰めずにはいられない………。」
「や………違っ………ダメ、そんな話、聞いちゃダメよ飛竜………ッ。」
「やぁ………そ、そんなこと、言っちゃ………。」
「………隠すことはない、それは肉欲を持つ生物として、当然のことだ………。」
「え………そう、なの………?」
赤竜の訴えは飛竜の耳に届かず、ただ、カースメーカーの声だけがその意識をよからぬ
方向へと導いていく。
「………どうだ、正直に言ってみろ………。」
「………は、はい………あります、私にも………。」
「………もっと、ハッキリとだ………何があるって………?」
「わ、私にも………か、身体が切なくて、どうしようもないときが、あります………。」
促されるがままにそう告白し、飛竜は顔を真っ赤にしながら視線を伏せた。
「………よく、言えた………。」
「………ゃぁ………っ。」
「………では、考えろ………お前の姉が、今、どんな状態にあるのかを………。」
「あ………っ………。」
そして。飛竜が、カースメーカーの導いた偽りの答えに思い当たる。
「お姉ちゃんも………熱い、の………?」
「嫌、違うッ………駄目、それ以上聞いちゃ………ん、むぅっ!?」
「ホラ、良いトコなんだからさ。」
「それ以上騒ぐと、ホントに妹がどうなっても知らねぇぞ?」
「………ッ………!」
425三竜狩り:真紅 9/13:2008/02/20(水) 01:20:09 ID:k8G3mwms
カースメーカーの企みを阻止しようとする赤竜の声は、いつのまにか傍に控えていた
レンジャーとダークハンターの手で断ち切られた。既に意識を支配された飛竜を人質に
取られ、赤竜はなす術も無く抵抗を止める。カースメーカーが、その様子を探るように
目配せをして、2人がそれに頷く。
「………そうだ、こいつも今、身体が熱く疼いて、仕方が無いんだ………。」
「本当に、真っ赤になってる………お姉ちゃん………。」
「………しかし、残念ながら今は、手足がうまく動かないんだ………。」
「え………そうなの、お姉ちゃん………?」
「………ち、が………っ………。」
「………人の話聞いてなかったのかよ。あぁ?」
遂にあからさまな脅迫に出たレンジャーの威圧的な声に、赤竜は言葉を詰まらせる。
ほんの一瞬だけ、この身体さえ自由に動けば、とも思ったが………それも、この男達
相手では無意味なことのように思えてくるのが、悔しかった。
「そうだな、やっぱり素直が1番ってことだ。」
「………っ………。」
「大人しくしてりゃ、楽しい目に遭うのは赤竜ちゃんだけで済む。解かるな?」
「さっきまで、完全にへし折れてたと思ったら………これも、姉妹愛の賜物かねぇ。」
「手足もロクに動かねぇのにな。」
愛する妹の危機に心を立ち直らせかけた赤竜を、2人が抑え込んだのを確認してから。
カースメーカーが、最後の仕上げに取り掛かる。
「………助けてやりたいだろう、こいつを………?」
「う………う、ん………お姉ちゃん、とっても辛そうだから………。」
「………よし、それなら………お前が助けてやれ………。」
「私、が………?」
「………そうだ………代わりにお前の手で、あの身体を鎮めてやれ………。」
それは、赤竜を助けることとは程遠い要求であったが、それを迫られている飛竜がその
ことに気付けるはずもない。
「………どうする、このままでは、気が狂ってしまうかも知れないぞ………?」
「そ、そんな………。」
「………こんな状態で放置されてみろ………そう、長く耐えられるかな………?」
気が狂っているのが自分だということになど思い至るはずもなく、飛竜は、繰り返される
カースメーカーの誘導にまんまと陥れられていく。飛竜の中で、眼の前の姉を救えるのは
自分だけだという、でっち上げられた使命感が湧き上がる。
そして。
「解かった………お姉ちゃん、すぐ、楽にしてあげるから………。」
そう呟きながら、飛竜が、赤竜の身体ににじり寄った。
「いやぁ………駄目よ、飛りゅ………。」
赤竜は、完全に男達の操り人形となり自分に迫ってくる飛竜に声を掛けようとして、また
すぐにレンジャーとダークハンターの視線に気付いた。自分がここで少しでも抵抗をすれば、
男達に抗うことを忘れた飛竜がどんな目に遭わされるか、解かったものではない。
もう、助からない。その確信が、また赤竜の心を挫けさせた。
「………お姉、ちゃん………。」
飛竜は、しばし赤竜の身体を戸惑ったように見下ろしてから………おずおずと、その頭を
動かない脚の間に滑り込ませた。意思に従わないだけで、感覚と反応だけはしっかり残され
ているその両脚は、飛竜の髪が触れるだけでぴくぴくと小刻みに震えた。
飛竜の惚けたような瞳が、眼の前で開かれた赤竜の秘所を見つめ………そして。
「………ん、ちゅ………。」
「………〜〜〜ッッッ!!?」
その、赤く小さな舌が、愛液と白濁とでドロドロになったそこを、舐め上げた。
腰から頭の天辺まで、電撃に貫かれたような衝撃が走る。幾度もの絶頂を越えて既に限界を
迎えていたかに見えた身体が、新たな快楽の波にまたも従順に反応する。
「ちゅ………ん、はぁ………。」
「い、やッ………あ、あああああああッッッ!!?」
男達による蹂躙とは全く違う、気遣いに満ちた優しい舌使い。それまで絶え間なく与えられ
てきたものとは違う刺激に、赤竜はつい、必死で耐えてきた声を上げてしまった。
その声が、狂った飛竜の脳に更に染み込んでいく。自分が及んでいる行為に対する判断能力を
奪っていく。
426三竜狩り:真紅 10/13:2008/02/20(水) 01:20:43 ID:k8G3mwms
「ん〜………こりゃぁ、なんとも………。」
「秘密の花園、とでも言うのかね。男子禁制だな。」
レンジャーとダークハンターが、呑気な調子で呟いた。
「ちゅる………ん、ふぁぁ………。」
「あ、あ、あぁぁ………ら、め………ッ………!」
飛竜の舌が、それを汚す精を綺麗に落とす程に、赤竜の秘所を丹念に舐っていく。そして、
その身体を這い上がるようにして飛竜が赤竜に覆い被さっていくのに合わせて、それは腹、
胸、首筋と、赤竜の肌の上を昇っていく。
やがて。その舌が、赤竜の唇へと達する。
「ん………ん、く………。」
「ふ、あ………んぅ………。」
舌と舌が絡み合う、濃厚な口付けが交わされる。今は身体を休めつつ見物する側に回っていた
男達から、おお、と小さな歓声が上がった。
が。今も、声の魔力を封じる唄を歌い続けるバードと………もう1人。
「(………ほう………?)」
カースメーカーだけは、その様子を見つめながら………別のことを、考えていた。
すっ、と亡霊が宙を横切るような足取りで絡み合う2人に歩み寄り、身を屈める。
「………そうら、効いているようだぞ………。」
「ん、ちゅ………お姉ちゃん、気持ち、良い………?」
「いや………いやあぁ………ん、う………っ!」
耳元で囁かれながら、やがて飛竜は、その行為に没頭し始める。舌を絡め、代わりに、その
細い指が赤竜の秘所を愛撫し続ける。
そして。貪るように赤竜と絡み合う飛竜の耳元で、カースメーカーが、そっと呟く。
「………その様子………ただの姉妹愛、で片付けるには、少し行き過ぎているな………?」
「え………っ………?」
その言葉に、飛竜はハッとした。既に火照っていたその顔が、更に赤くなる。
「………お前………そいつに、惚れているな………。」
「あ………ぅ………。」
視線が、伏せられる。どうやら、図星だったようだ。
あくまでも優しさを装った、懐柔するような口調で、カースメーカーは続ける。
「………誰かを好きになることを、隠すことはないだろう………?」
「………ぅ………。」
「………どうなんだ………好いているんだろう、そいつのことを………?」
「は………はいぃ………。」
「や………駄目、飛、りゅぅ………。」
「好き………大好き、お姉ちゃん………ッ。」
いわゆる、同性としての憧れを越えた愛情を孕んだ、熱っぽい視線。赤竜の声の魔力に
侵され、意識のタガが外れた飛竜の口から、長い時間を掛けて鬱積した想いが溢れ出す。
「好き、私………ちゅ………お姉ちゃんが好き………ずっと、前から………!」
「や、止めなさい………駄目よ、そんな、目を覚まして………っ!」
そして、今の飛竜はもちろん………その想いが、自分達を取り囲む男達に良いように利用
されているなどとは、夢にも思ってはいない。
「ずっと、こうしたかった………赤竜、お姉ちゃん………ん、んむ………ぅ。」
赤竜は必死で飛竜の正気を取り戻そうと声を掛けるが、もはや、飛竜の意識にその声は
届いてはいなかった。その様子を悟ったのか、さきほどまで赤竜の言葉を制していた2人
も、今はにやにやと薄ら笑いを浮かべながら黙って事の成り行きを見物している。
薄暗い森の片隅で、しばし、甘美な世界が展開された後。
「………それだけで、満足か………?」
背後霊のように無言で控えていたカースメーカーが、低い声で呟いた。飛竜の視線が、動く。
「え………っ………?」
「………その程度の愛情表現で満足か、と聞いている………。」
言葉の意味が理解できず、飛竜は蕩けきった眼をしたまま首を傾げた。
「………お前が本当に、そいつを愛していると言うのなら………。」
「………………。」
「………心も………そして、身体も1つになりたいと思うのが、当然だろう………?」
427三竜狩り:真紅 11/13:2008/02/20(水) 01:21:11 ID:k8G3mwms
「っ!」
「え………!?」
その言葉に、飛竜と赤竜が同時に反応する。そして、しばしの沈黙の後、おずおずとした様子
で言葉を続けたのは、飛竜の方だった。
「でも………それは、無理なことだから………。」
「………何故だ………?」
「だ、だって………お、女同士じゃ、その………そんなこと………。」
当然の答えを返し、飛竜はまたも恥ずかしそうに視線を伏せた。いくら意識が侵されている
とはいえ、その辺りの判断能力までは失っていないらしい。
しかし。その言葉を受けて、カースメーカーはそれまでにない程に邪悪な笑みを浮かべる。
「………何を言っている、お前なら、出来るだろう………。」
「え………っ………?」
「………男のモノが、無くとも………お前には………。」
そして、きょとん、とした表情を見せる飛竜の眼の前。鼻と鼻が触れ合いそうな程の距離で、
ゆっくりと意識の奥底に染み込ませるような口調で。
「………これが、あるだろう………?」
カースメーカーはそう言いながら………傍らに力なく横たわっていた、飛竜の尾に、触れた。
飛竜本人よりも先に、赤竜が、カースメーカーの言葉の意味に気付く。その顔から、瞬く間に
血の気が引いていく。
「ぃ………い、ゃ………っ!?」
「………これがあれば、お前とそいつの身体は、男女のように1つになれる………。」
「これ………尻尾、で………?」
「………そうだ、それを使って、お前の愛情をそいつの身体に刻んでやるんだ………。」
「そ、そんな………そんなの、無理よ!お願い止めて、目を覚まして!飛竜ッ!!」
自分の置かれた危機を悟った赤竜が、必死で叫ぶ。しかし、その眼の前に居るはずの飛竜は、
眼の前、カースメーカーの掌の中で意思とは関係なく動くその尾を、食い入るように見つめて
おり、赤竜の声には全く反応を見せない。
「これ、が………お姉ちゃんに………?」
「………そうだ、これはお前とそいつを繋ぐ………愛の、架け橋だ………。」
歯の浮くような台詞に、ダークハンターが何か不味いものでも食べたときのように舌を出して
顔をしかめた。
「私………私、お姉ちゃんと………っ………。」
「………そうだ、お前の真の愛を、そいつに伝える絶好の機会だぞ………。」
白々しい台詞を吐きながら、カースメーカーは飛竜の行為を促していく。愛しい赤竜と1つに
なれる、という事実に眼が眩んでいる飛竜は、誘導されるがままにあっさりと、逃げられない
赤竜の秘所にその尾の先端をあてがった。
「ひ………っ………!?」
それまで受け入れた………いや、無理矢理受け入れさせられてきた男達の怒張とは違う、ひやり
とした感触。そして、比にならない程のその大きさ。赤竜の恐怖が、一気に駆り立てられる。
「お姉ちゃん………。」
「嫌ぁッ!!そんなの、絶対、む、無理だから………!!」
「大丈夫………優しく、するから………。」
飛竜はまるで、男が初めて異性に抱かれる少女に掛けるような言葉を呟く。カースメーカーの
言葉と自分の頭の中の幻想とで造られた世界にすっかり陶酔した飛竜には、もはや男達のそれ
も含めて、外界の声など届きはしなかった。
「………お姉ちゃんっ………!」
「だ、め………あ、あああぁぁぁぁぁぁッッッ!!?」
尾の先端が、緩んだ秘所を掻き分けて赤竜の内部へ侵入し………そして。
「ひ、ぎ………ッ!?」
それが最深部に達しようかという所で、赤竜が、嬌声とは違う呻くような声を上げた。その眼が
大きく見開かれ、歯が食い縛られる。
先端は、問題なく受け入れたものの………怒張と違い、侵入するにつれて徐々に太くなる飛竜の
尾は、赤竜の秘所に尋常ではない負担を掛けていた。その入り口は、既に愛液の流れ出る隙間すら
無くぎっちりと塞がれてしまっていて、それでも、我を忘れた飛竜は尾の侵入を止めようとしない。
「あ、が………い、痛ッ………!!?」
「は、ぁぁぁ………お姉ちゃんの、中………ッ。」
「だ、駄目………痛い、痛いッ!!さ、裂けちゃうぅぅ………!!?」
それまでの快楽を吹き飛ばすほどの痛みに襲われている赤竜の身体を抱き締めながら、飛竜は、
まるで本当に怒張を挿入しているかのような恍惚とした表情を浮かべた。
428三竜狩り:真紅 12/13:2008/02/20(水) 01:21:33 ID:k8G3mwms
「………良いぞ、そいつも満足そうだ………と言っても、もう聞こえていないか………。」
「は、っ、はぁッ………お姉ちゃん、大好き………お姉ちゃん………ん、ぅ。」
「………ふん………。」
自分の役目が終わったと見るや否や、カースメーカーは歩み寄ったときと同じように、亡霊の
ような動きで身を引いた。絡み合う2人に背を向けて距離を取り、適当な場所にあった岩の上に
音もなく腰を降ろす。
「なんだ、もう終わりかよ?」
「………見れば解かるだろう………ここまで壊れたら、もはや出る幕は無い………。」
「にしても、凄かったな。あんな楽しそうなお前、初めて見たぜ。」
「………ふん………。」
感情の全く読み取れない仏頂面に戻ったカースメーカーは、不機嫌そうに鼻を鳴らした。
「お姉ちゃん………もっと、もっと………ん、ちゅぅ………。」
「う、あッ………だ、駄目、動かさないで………な、中が、あ、あ、〜〜〜〜〜〜ッッッ!!」
頬と言わず唇と言わず、赤竜の顔に所構わずキスの雨を降らせながら、飛竜は赤竜の中に深く
埋めた尾を前後に揺すり始めた。まるで内部を抉り出されるようなその衝撃に、赤竜が声になら
ない悲鳴を上げて眼を白黒させる。
怒張とは比べ物にならないほど凶悪な攻撃力を持ったモノが、赤竜の内部を蹂躙していく。それ
はおそらく、人間の女性ならばショックで死に到ってしまうであろう程の痛みを伴っていた。
自分が赤竜を愛し、その身体の火照りを鎮めて彼女を救っていると信じ続けながら、飛竜は眼の
前の赤竜の身体を貪るように愛でていく。愛液が絡みついた尾が出入りする度に、厭らしい水音
が周囲に響き渡る。
「あ、ぐッ!?ひゃンっ、う、くぅっ………え、ぅ………ッ!!」
やがて………完全に苦痛の色に染まっていたはずの赤竜の声に、再び、艶が戻り始める。
「お姉ちゃん、気持ち良い?もっと、してあげる………。」
「嫌ぁ………駄目、こんな………壊、れッ………あ、うぅ!?」
痛みを伴う程に激しい、そして、赤竜にとっては一切の救いの無い絶望的な行為。そんな結合
にすら赤竜の身体は徐々に順応し始め、痛みの中から快楽を感じ取ろうとし始める。それが、
さきほどソードマン盛られた媚薬の効果によるものなのか、あるいはもっと別の物に起因して
いるのかは、誰にも解からなかった。
「好き………好き、大好き、お姉ちゃん………ちゅ………。」
「ん、ぶ………ひ、飛、竜ぅ………は、うぅっ!!」
そして。幾度と無く乗り越えた絶頂が、再び、赤竜の身体に忍び寄る。
「も………もう、私………ッ………!?」
動かない身体を突き上げられながら、口の端から涎を垂らしながら………赤竜が、上擦った声を
上げる。抱き締めた身体の強張りを感じ、飛竜も、ラストスパートを掛けるかのように尾の動き
を加速させていく。
「良いよ………お姉ちゃん、もっと、もっともっと気持ち良くしてあげる………!!」
「あッ………あ、駄目、来る、来ちゃう、う、あ、あぁぁぁぁぁッ!!?」
そして。次の、瞬間。

「あ、ぁ………〜〜〜〜〜〜〜〜〜ッッッ!!!???」

意識に従わない身体を、ビクビクと、大きく痙攣させながら。
飛竜の腕の中で………赤竜の身体が、果てた。
429三竜狩り:真紅:2008/02/20(水) 01:26:12 ID:k8G3mwms
(END)

………お粗末様でした。
何はともあれ、U発売前に完結させられて良かったです。
というか、投下しに来たら図らずも三竜の流れになってたので噴きました。

長い間お付き合いくださった方々、本当に有難う御座いました。礼。多謝。土下座。
Uも発売することですし、また何か思いついたら書きに来たいと思います。
それでは、またいつの日か。
430三竜狩り:真紅 13/13:2008/02/20(水) 01:27:17 ID:k8G3mwms
(………投下失敗したようです。13/13です。)



//////////////////////////////////////////////////////////////////////////////////////



「………どうするよ、コレ?」
「どう、ったってなぁ?」
薄暗い密林で、男達は呟いた。
「もう、喉ガラガラだよぉ………弾き過ぎて指も痛いし………。」
「まぁ、今日の所は帰るか。このままにしといても、別に平気だろう。」
「………妹の方は、もはや手遅れかも知れんしな………。」
足元、暗く湿った地面の上に絡み合って転がる2人分の裸体を見下ろしながら、男達は、街へと
引き上げる準備を始めていた。
「ん、んぶぅ………ぐ、むぅぅぅッ!!?」
「はぁ、あぁぁ………お姉ちゃん、お姉ちゃんッ………ッ、ふぅ………。」
男達の意識を蝕まぬよう、再び猿ぐつわを噛まされた赤竜は、あれからずっと、正気を取り戻せ
ないままの飛竜の尾に犯され続けている。もはや飛竜の狂った意識の回復は呪言の守備範囲では
なく、カースメーカーにもどうすることも出来なかった。
「後で、一応メディックにも来て貰うか………。」
「けど、もう混乱ってレベルじゃないだろコレ。頭おかしくなってるんじゃないか?」
「かもねぇ………まぁ、ボクはなんていうか、コレはコレで、って感じだけど。」
「………だから、なんでお前等はダークハンターの俺より鬼畜なことさらっと言うかな。オイ。」
「………次に来るまでこのまま抱かれ続けている………なんてことも、あるかも知れんな………。」
カースメーカーがこの場を離れれば、じきに赤竜の呪言の効果は消える。しかし、それでも赤竜に
抵抗する力が残っていなければ、同じことだ。
「………まぁ、いいか。疲れたし、帰ろう。」
ソードマンはそこで考えるのを止め、ポケットに忍ばせていたアリアドネの糸を手に取った。
他の4人が、ソードマンを中心に輪になって集まる。その誰もが、既に赤竜と飛竜に対する興味を
失ってしまったかのように、2人を一瞥することも無く………5人の姿は、密林から消え去った。

「大好き………お姉ちゃん………。」

朦朧とした意識の中。飛竜は、愛の言葉を囁き続ける。
431名無しさん@ピンキー:2008/02/20(水) 01:48:03 ID:Qh+tbNad
>>416
なんと言うGJ……
なんと言う空気読みすぎ……

俄然、赤竜を陵辱しつづける気合がわいてきましたぜ。

|飛竜の巣|  λ……
432名無しさん@ピンキー:2008/02/20(水) 04:18:32 ID:HEa7F7e6
さて俺もU発売直前ではあるが三竜討伐を済ましておこうかな!

GJ!!!!!!!
マジ最っっっっ高でした!!!
強大な力を持った存在の擬人化大好き!
エロさとモチーフの良さで合わせ技一本ですな!

もし気が向けばフタナリ女性オンリーパーティーとかショタパラかなんかを傲岸に足コキする
ドS三竜のお話とかも読んでみたいなww

それでは作者さん投下乙でした!
433名無しさん@ピンキー:2008/02/20(水) 13:40:50 ID:zcVXQ/jR
うああ、なんか救われねぇ……GJです


>>431
待て、俺もまだ手に入らないから連れてけ……


|飛竜の巣| λλ……
434名無しさん@ピンキー:2008/02/21(木) 00:27:09 ID:nmCL+7yY
>>416
空気読みすぎw
そして超エロイw
GJ!

仕事帰りの電車で赤竜タン陵辱してたら最後の逆鱗が手に入ったぜっ
一足先にハイ・ラガードに向かいますね。
______
|←公国|
. ̄.|| ̄      ┗(^o^ )┓三
  ||           ┏┗   三
435名無しさん@ピンキー:2008/02/21(木) 00:29:25 ID:C7noJ4vi
さて、日付もかわって今日がIIの公式発売日だけど、
IIのネタバレ基準はこのスレ的にどうすんの?

投下前に「世界樹II ○階ネタバレアリ」と、警告だけ書けばいつからでもOKにするのか、
それとも1週間〜1か月程度、ネタバレ猶予期間を置くのか、どーすんのが良いかな。
436名無しさん@ピンキー:2008/02/21(木) 00:31:26 ID:nmCL+7yY
ず・れ・たw

>>435
「○階以降のネタバレあり」って警告すれば良い。に1票かな
437名無しさん@ピンキー:2008/02/21(木) 01:36:33 ID:syQuXl7a
素晴らしいエアリード能力
GJすぎる
>>434
そして俺もさっき赤竜の逆鱗手に入って王冠ゲットしたぜ
なんという滑り込みセーフ
今のおれは間違いなく輝いてる
438名無しさん@ピンキー:2008/02/21(木) 05:35:55 ID:pj7kJfcp
お前ら……俺に逆鱗を譲ってくださいorz
439名無しさん@ピンキー:2008/02/21(木) 11:07:21 ID:1X9sDXUS
その前にフォレストセルを倒さないとorz
440名無しさん@ピンキー:2008/02/21(木) 16:38:36 ID:0mJXkiw0
皆なんかやたらと逆鱗集めてるみたいだけど、
アイテムコンプしたパス使ったらどうかしたりするの?
441名無しさん@ピンキー:2008/02/21(木) 16:45:45 ID:BI3vzGK5
王冠が貰える
442名無しさん@ピンキー:2008/02/21(木) 18:08:39 ID:ZdLM9uXV
漏れの頭ン中ではショタパラ×袴ブシ子(バツイチ子持ち)なんつーのが頭ン中渦巻いててしょうがないです安西先生。
443名無しさん@ピンキー:2008/02/21(木) 18:25:00 ID:CF3m0Psa
冒険にでなくても、宿ではいつでもお盛んです
444名無しさん@ピンキー:2008/02/21(木) 18:53:44 ID:H4qc/CF+
まずい。

IIをプレイし始めたら、新キャラ同士の初々しい愛と肉欲の日々が脳内で連載開始しちまって、
今、書いてるシチュエーションの俺内部での魅力がどんどん無くなっていってるよ。
ボスケテ。
445名無しさん@ピンキー:2008/02/21(木) 18:58:29 ID:VbMJD4H1
Iも発売日に買ったのにようやく昨日スノードリフトを倒した俺が通りますよ。

「需要は投下された瞬間に発生する」という>>315の言葉に勇気をもらって
B1Fの365だった頃に書いたふたなりメディとシリカの絡みの続きを投下するぜ!
そんなの覚えてないですよねそうですよねフヒヒサーセンww
しかしエアリードにポイント振っていない俺はそのまま投下。

↓ではしばらくお付き合いください。
446エトリアの街は眠らない 1/3:2008/02/21(木) 19:01:09 ID:VbMJD4H1
 エトリアの街は眠らない。
 夜でもベッドを求める冒険者はいるし、瀕死の怪我人だって施薬院に駆け込む姿は後を絶たない。
 冒険者中心で経済が回っているこの街では、それは当たり前の風景だった。
 街の一部、ではなく、この街そのものと言っていい。
 不夜城、エトリア。
 そのはずだ。
 しかし、その街の一角。
 冒険者がもっともお世話になる場所ベスト3に入るであろう店。
 シリカ商店。
 いつもなら二十四時間営業、いつもニコニコ現金払いの武具店が、今日ばかりは閉まっていた。
 門の前にはクローズの札がぶら下がっている。
 ザックに一杯の戦利品を抱えた冒険者が、たびたび来ては不可解な表情を見せて、立ち去る。
 中にはあからさまに怪訝そうな顔をして、ドアノブを引いたりドアを叩いたりする者もいた。
 しかし何をどうやっても応答はなく、自らの大声が周囲に木霊するのみだ。
 諦めて、冒険者はきびすを返す。
 最近、こういう事が多いのだ。
 理由もなしに、不定期に閉店をする。
 いったいシリカ商店に、何があったのか。



 大切なお客様の呼び声に応える事は、シリカにはできない。
「ん……ちゅ……あむ……」
 なぜなら、その唇はメディ子が奪っているからだ。
 店の奥、誰も知らないシリカのプライベートスクエア。
 そこにメディ子は、シリカと二人きりでベッドに腰かけていた。
 後頭部を押さえつけ、より根元まで舌を差し入れる。
 シリカの口内は甘い唾液の味と、そして先ほど自分が放った精液の生臭さがあった。
 それらがない混ぜになって、何ともぞくぞくする。
 メディ子は逃げられないように顎を掴んで、シリカの舌を強く吸った。
 すでに半開きの口からは、二人の混ざり合った唾液がこぼれて落ちる。
 シリカの胸元に滴った滴を、メディ子はその小麦色の肌に塗りつけていった。
 乱暴とも言える勢いでシリカの口内を蹂躙し、メディ子は唇を離す。
 二人が接触していた間を、幾筋もの粘り気のあるアリアドネの糸が繋いだ。
「ふふ……お客さん、呼んでましたよ?」
 ぺろり、と口の回りの唾液を舐め、メディ子は悪戯っぽく囁く。
「っはぁ、はぁ……だって……」
「ひどい人ですね。命がけで樹海から帰還した冒険者が外にいるのに、自分は中でこんな事してるなんて」
「うう……ひどいよメディ子ちゃん……」
 メディ子の言葉責めに、シリカの目の端に涙がにじむ。
 それがまた、メディ子を興奮させるのだ。
 先ほど一回放出したとはいえ、メディ子の逸物はまだ摩天楼のようだ。
 メディ子はそっとシリカをベッドに押し倒す。
 そしてその上に馬乗りになり、シリカの豊満な胸の谷間に怒張を挿入した。
「あ……」
 シリカが嬉しそうな笑顔を浮かべ、自分の乳房を潰すように左右から掴む。
 胸を覆う薄布の圧迫と相まって、谷間のきつさはかなりのものがあった。
 そのまま、腰を前後に揺さぶる。
「ん……あ……気持ちいいですよ、シリカさん……」
「んっ……ボクも……あんっ……」
 メディ子同様、シリカもこの動作で快感を得ているらしい。
 それに気をよくしたメディ子は、より一層腰の動きを荒くした。
447エトリアの街は眠らない 2/3:2008/02/21(木) 19:03:08 ID:VbMJD4H1
「それでね……出てきた時に、先っぽを舐めるんです」
「ん……こう?」
 ぴり、と電流が背筋を走る。
 シリカが教えた通りに舌を伸ばして亀頭を刺激したのだ。
「んっ……そうです。気持ちいいです」
「あはっ……じゃ、もっと」
 シリカはまるで飼い主に褒められた子犬のように、ひたむきに舌を動かす。
 奉仕する喜びは、メディ子が重点的に仕込んだ事だった。
 別に二人は主従関係ではない。
 ちゃんとメディ子はシリカを愛している。
 シリカも同様だろう。
 ただ、愛情表現が少し違うだけだ。
 二人は間違いなく恋人同士だった。
「……シリカさん、相変わらずおっぱい大きいですね」
 シリカの実り大きい胸を見て、改めて思う。
「あっ……はぁっ……メディ子ちゃんがっ……揉んだせいだよっ……」
「それだけじゃないでしょが」
 シリカとこうなる前から、彼女の胸は街中の視線を集めた。
 主に男の冒険者から。
 腰布とサラシ一枚という服装にも原因がある。
 シリカは知らないだろうが、すでに彼女は下乳という言葉だけで表現する事ができるのだ。
 うらやましいと思う。
 今でこそ男性器を十二分に活用しているメディ子だが、基本的な下地は少女である。
 自分のスタイルにコンプレックスだってある。
 上からボンッ、キュッ、ボンッに憧れたりもするのだ。
 しかし、自分は客観的に見ても発育不順。
 胸の大きさなどはお話にもならない。
「……#」
 なぜか腹が立ってきて、シリカの乳首をぎゅっとつねった。
「いひぃっ!?」
 びくん、と身体を跳ねさせるシリカ。
 メディ子はそのまま、両の乳首を布の上からこねくり回した。
「あっ、だ、めっ、そこぉ!」
 乳首をつまんだり、捻ったり、爪を立てたり。
 その度にシリカが返す反応が、とても面白い。
「ほら、お口がお留守ですよ」
「ひゃ、ひゃいぃ……」
 たしなめるように言うと、止まっていた舌が動きを再開した。
 そのまま、ひとしきり乳首を弄んで溜飲を下げる。
 にっちゃ、ぐっちゃ。
 ぐちゅ。
 すでにシリカの胸の谷間は彼女の唾液と汗、そしてメディ子の先走りでべたべただった。
 泡立つ寸前ですらあった。
 そこに、高まる射精の欲求。
 我慢する理由は、メディ子にはない。
448エトリアの街は眠らない 3/3:2008/02/21(木) 19:04:22 ID:VbMJD4H1
「ほら、出しますよシリカさん」
「ふぁ、ふぁぁいぃ」
 あーん、と口を開けるシリカ。
 出されたものは全て飲むように。
 上の口か下の口かで。
 メディ子の言いつけが忠実に守られているようだ。
「いいんですよ、そのままで」
「はへぇ……?」
 しかしメディ子は優しく、シリカの口を閉じさせた。
「その代わり、よく見てくださいね。間近で」
 シリカの頭を両手で掴み、怒張に押し付けるように手前に引く。
 同時に、ラストスパートとばかりに抽送を早めた。
 じわじわと、腰が浮き上がるほどの疼痛が湧き上がってきた。
「う、ん……見てる……見てるよ……」
 シリカもこちらの意図に気付いたらしい。
 うっとりとした表情で、自分の谷間を行き来する逸物に視線を釘付けにしていた。
「どう、なってます……?」
「先っぽがつやつやしてて……びくびくしてて……」
 そろそろ限界だった。
「出しますよ! 出しますからね!」
「あっ! だんだん、膨らんでぇ……!」
 最後の一突きで、メディ子はシリカの鼻先に剛直を向けた。
「……ぐっ!」
 びゅる、びゅる。
 これ以上ないくらい膨張した先端から、噴火のような白濁が放出された。
 それらが全て、シリカの可愛らしい顔に直撃する。
「ぷぁっ……あっ……ああっ……」
 視界を覆うほどの量だった。
 それはシリカの顔だけでなく、美しい黒髪をも染め上げた。
 首筋にも、もちろん谷間にも。
 量だけでなく、濃度もすごい。
 ウーズのドロップアイテムを連想させた。
 骨の髄まで震わせて、射精の快感に酔うメディ子。
 そんな高波がしばらく続いた。
「ぁ……はぁっ……はぁっ……」
 精を吐き出している間、ずっと息を止めていたメディ子が、酸素を求めてあえぐ。
 肺が新鮮な空気で満たされて、全身に行き渡る。
 朦朧とした意識も冴え始め、メディ子は自身の先端に垂れ下がっていた精液を、シリカの口元にこすりつけた。
 いい射精だった。
 とてもいい射精だった。
 五感が全て吹き飛び、第六感までなくなりそうな感覚だった。
 しかし、おばあちゃんが言っていた。
 黄金聖闘士にはさらにその先がある、と。
 言葉の意味が分からなかったが、とにかくすごい自信だった事を覚えている。
「ふふっ……綺麗ですよ、シリカさん」
「……ぁ……」
「――でも。まだ始まったばかりですからね」
 鏡で見たら、きっと今の自分はとてもいやらしく微笑んでいるだろう。
 そんな事を思いながら。
 メディ子は、シリカの顔を汚している精液に舌を近づけていった。
449B1F365:2008/02/21(木) 19:07:01 ID:VbMJD4H1
以上です。ごめんね、短くてごめんね。
ではこれからエロ妄想をチャージしつつ、B6Fでクマーに蹂躙されてきます。

ところで攻撃力20、STR+5の剣と攻撃力25の剣ではどっちが強いんじゃろうか。
450名無しさん@ピンキー:2008/02/21(木) 20:23:51 ID:1OFc8GIc
畜生、ヌこうとしたらムウ様とキン肉スグルの顔が浮かんできて萎えたじゃねえかw
GJ!!!
451名無し@ピンキー:2008/02/21(木) 22:39:11 ID:76wXV8LP
主人公は1で活躍した男パラ
他の四人の仲間は結婚してしまったため、一人でUの世界樹に挑むことに
しかし一人ではあまりにも寂しい
人を入れることなどもうないと思っていたギルドに新たに人を入れることにした
そして入ってきたのは全員女の子の新米冒険者達・・・
彼女達を育てながら冒険をしていく、やがて絆が深まっていって……

ここまで受信したが残りの電波は届かなかった、誰か続きオクレ
452名無しさん@ピンキー:2008/02/21(木) 23:34:59 ID:sMzAUyHT
>>451
それなんてエロゲ?
453名無しさん@ピンキー:2008/02/22(金) 01:36:13 ID:7LmQGGz8
間に合わせようと1月あたりから1をやり始めたが
5層だ!5層だ!王が倒せやしないぜ!アルケが一撃だ!
アハハハハハハハハハハハハ!!

やっぱりレベル60だときついのかねぇ…
ソパダ
メア
454名無しさん@ピンキー:2008/02/22(金) 01:45:01 ID:2LSDK83a
王は各階層ボスの中でも最弱を誇る逸材なんだが
ダクハンが頭縛ると結構楽になるんじゃない?

剣ダクハンは6層ボス専用といっても過言ではないぞ
455名無しさん@ピンキー:2008/02/22(金) 07:43:59 ID:WP2LWB2D
俺、konozamaから2が届いたら
デコソド子(斧)、縦ロールドク子、眼鏡ガン子、メディ姉、ケミ姉で百合パーティ作って妄想するんだ……
456B1F365:2008/02/22(金) 19:08:34 ID:Ax/Gq6ZP
うは、wikiの成年向け絵板に昨日書いたシリカのシチュそのままの絵がうpしてある。
確実に偶然だろうけどやる気出てきた。続き書こう(`・ω・´)
457名無しさん@ピンキー:2008/02/22(金) 20:15:54 ID:7LmQGGz8
>>455
俺も…キング焼払ったらハイ・ラガードに旅立つんだ…
でもムリだわ…いろんな意味でももうムリだわ…

ラプチャーに逃げたい…
458名無しさん@ピンキー:2008/02/22(金) 20:17:09 ID:AxnKHzN0
懐かしい職人の帰還ラッシュに、2パーティ妄想にプレイ日記にと、
さすが発売直後らしいカオスだぜ!

>>416
完結GJ! 相変わらずエロくて最高。
飛竜たん可憐エロいよ飛竜たん。
閉じた感じの堕ちエンド、陵辱はやっぱこうだよな(;´Д`)ハァハァ

>>449
ここは保管庫がしっかりあるから、旧スレの続きだって全然
問題ないんだぜ……
奉仕してるシリカエロいよシリカ。やっぱ褐色には白が映えるよな!!
459名無しさん@ピンキー:2008/02/22(金) 20:29:23 ID:LI93qCuW
すまんが誰か、その成年向け絵板とやらの場所を教えてくれ……
460名無しさん@ピンキー:2008/02/22(金) 22:51:32 ID:lqkRul4r
Wiki見れ
461名無しさん@ピンキー:2008/02/22(金) 22:53:08 ID:7LmQGGz8
王をやった…が複雑な気持ちだ…

何でインフェルノで自分攻撃したんだお前は!
462名無しさん@ピンキー:2008/02/22(金) 23:08:31 ID:qTfjiqgV
Wikiの新絵板(一般向け)に行ったら、上のほうをよく見るんだぜ
463名無しさん@ピンキー:2008/02/22(金) 23:16:58 ID:YHBMWDlA
インフェルノは全てのプレイヤーとクリーチャーに6点ダメージだから問題ない
464名無しさん@ピンキー:2008/02/22(金) 23:48:20 ID:7LmQGGz8
さて…ハイ・ラガードか…ラプチャーか…

どちらにしろ6層はもう無理だな…自分の体力的に…
465名無しさん@ピンキー:2008/02/23(土) 00:21:16 ID:1j7dJcMg
ラプチャーじゃなくてアトラスじゃね
メーカー的に考えて
466名無しさん@ピンキー:2008/02/23(土) 00:44:43 ID:+dtEi/UZ
>>465
じゃあとりあえずアトラスに会ってから考えよう。

どっちにしろ今日は寝るべきだな。「終わった」と感じられる、こんな気持ちは久しぶりだ…
467名無しさん@ピンキー:2008/02/23(土) 16:36:25 ID:jv9pYkGf
あ、ありのままに今起こったことを話すぜ。
俺は世界樹2の攻略情報を探していたと思ったら、いつの間にかこのスレを熟読していたんだ。
な、何言ってるか(ry
468名無しさん@ピンキー:2008/02/23(土) 19:36:41 ID:m+t5dlBe
君はこのままこのスレの保管庫へと行く事もできるし、
気を取り直して世界樹2wikiへと行く事もできる。
469名無しさん@ピンキー:2008/02/23(土) 22:19:57 ID:N9LXnzAg
別に見ないで花畑から引き返すこともできるし
木の洞の奥に手を突っ込んでアイテムを手に入れても良い
470名無しさん@ピンキー:2008/02/24(日) 10:34:25 ID:ygQnVR8t
ダメだ!俺の脳、それはダメだって!
そんなストーリー勝手に作っちゃダメだ!!

いくらペットが使えるようになったからって、
そんな速攻で『発情期に入った剣牙虎のペニスを優しくいたわってあげるガン子』の絵面とか想像しちゃダメだって!
471名無しさん@ピンキー:2008/02/24(日) 18:58:08 ID:sZtOMgas
>>470
え?「発情期の剣牙虎に襲われて無理矢理やられちゃうガン子」という電波は発信中なんだがビビビ
472名無しさん@ピンキー:2008/02/24(日) 19:32:23 ID:sWj6Kx4l
おまえら俺のチハヤとナオエを汚すなw

いや、小説版のナオエはものっそい外道だけどさ。
473名無しさん@ピンキー:2008/02/24(日) 20:26:04 ID:o3P1wOtD
>>470
うちの眼鏡ガン子とデコソド子がオオカミの性別を確認して「おっきいですね……」「うん、すっごいね……」とか見たり触っt(ryという電波を受信した。
474名無しさん@ピンキー:2008/02/24(日) 20:29:13 ID:R6D3+5q9
しかしそれはソドマン引退ペットの巧妙な罠だった
475名無しさん@ピンキー:2008/02/24(日) 22:41:30 ID:Imhts9sm
中の人などいない!
476名無しさん@ピンキー:2008/02/24(日) 23:04:15 ID:jAKE7SFg
赤ソド子が性的な意味でペット
477名無しさん@ピンキー:2008/02/25(月) 00:54:11 ID:0QFC6Ac9
俺のギルドの場合青ソド男が性的な意味でペット
無論ハーレムパーティで
478名無し@ピンキー:2008/02/25(月) 13:34:06 ID:xGhGri8c
まったり二階層プレイ中こんなことを思いついた

他の冒険者の罠にかかって足を痛めて涙ぐむダクハン子
木にぶら下がってる袋を取ろうとして滑りながらも木に登ったらかぶれて泣き喚くバド子
二人のために薬草探してたらラフレシアに苛められてベソかくメディ子
みんなに気分転換にとお昼を提案したら自分の分のお昼をリスに奪われて涙目のガン子

その三人をなんとか宥める金髪パラ男

SSにはできそうもないぜ・・・
479名無しさん@ピンキー:2008/02/25(月) 13:39:14 ID:U1h7T4+z
三、人だと…?
480名無しさん@ピンキー:2008/02/25(月) 19:28:02 ID:6Sc7kQjn
暇つぶしに迷宮入りした公女様が外道パーティーに輪姦される話マダー?
481名無しさん@ピンキー:2008/02/25(月) 19:37:57 ID:5HkDsdut
>>480
そこで自給自足だ。期待してるぜ。

グラドr……公女様じゃなくて、アンジェでも可。
482名無しさん@ピンキー:2008/02/25(月) 19:52:08 ID:L443B7ts
糸使われて涙目アンジェですね?
483名無しさん@ピンキー:2008/02/25(月) 20:03:21 ID:SusPntbr
アンジェじゃねぇアンジュだ。
大怪我したギルド員を助けるために神薬ヒールゼリーでローションプレイですね?
484名無しさん@ピンキー:2008/02/25(月) 21:32:08 ID:EbkqeKXN
まだ二階層最初〜。
ガン娘が実は公女でした、という電波が今北けど、
公女は公女で別にいるのかな?
485名無しさん@ピンキー:2008/02/25(月) 22:29:35 ID:GKwTX2n2
>>477
うちのペットはバド男なんだぜ
486名無しさん@ピンキー:2008/02/25(月) 23:47:54 ID:+afJgHUc
うらやましいなぁコンチクショウ…
やりたい…やりたいのに…手元にあるのに…
愛でられるのはパラ子の臍だけっ……!!
実に悔しいっ…!

しかも1の予約サントラ、ディスクだけ行方不明なんだぜ・・・
487名無しさん@ピンキー:2008/02/25(月) 23:54:57 ID:UhKVK7Ka
うちのドリル子が4層とかで見かける例のアレをペットにするとかなんとかいう電波が受信されたぜ
488名無しさん@ピンキー:2008/02/26(火) 00:00:41 ID:Yodbt0u/
4層のアレ? ああ、毒樹か…
触手プレイ要員として囲っておこうってハラだな!
489名無しさん@ピンキー:2008/02/26(火) 00:03:41 ID:7vS8CeAk
二階層を探索中なんだが、エロ電波が強すぎて探索に集中できないぜ…
あと薬泉院は許せんと分かった(性的な意味で)
490名無しさん@ピンキー:2008/02/26(火) 04:15:41 ID:UFoHrYcS
全裸ソド子がモンスターに強姦されたけど、カウンターで逆に搾り取ってしまうSSまだー?
491名無しさん@ピンキー:2008/02/26(火) 05:34:08 ID:afOuuqpm
空気を読まずにツンデレだかサドだかわからないガン子SS書いてしもた。
ネタバレないけどセカツー投稿はよいのかな?
492名無しさん@ピンキー:2008/02/26(火) 07:52:23 ID:kmqDNn+e
>>491
ネタバレ無しのガン子SSなら、今までにも投稿があったし、今すぐでもいいんじゃね?

SQ2のネタバレうんぬんの話は、少し前にも話題になったけど、
ネタバレあるなら投下前に
『せかきゅー2の、○階以降のネタバレあり』と、表記しておけばOK……のはず
たいして議論にもなっとらんから、そうと言い切るにはちょっと不安だけど
493名無しさん@ピンキー:2008/02/26(火) 08:05:17 ID:7vS8CeAk
そんなもんでいいんじゃね?
ネタバレが強すぎると思ったら、保管所に投稿してスレで報告ってのもアリかも。
494名無しさん@ピンキー:2008/02/26(火) 15:45:23 ID:yq/zgS6w
メディ男×宿屋の娘
っての考えてみたんだけど、氷竜倒してないんだよな…
投下は倒してからの方がいいかな?
495491:2008/02/26(火) 17:56:00 ID:afOuuqpm
了解っす。
これから10KBほど投下ー
(保管庫把握し切れてないんでかぶりがあったらスマン)
496夜半の孤月 1/4:2008/02/26(火) 17:59:26 ID:afOuuqpm
「あなた、実はペットなんじゃない?」
 イメルが青い目を酷薄そうに細めて放った言葉に、セタは思わず眼鏡の位置を正した。
 合理的には耳掃除をすべきなどとずれたことを考えつつも、そうしなかったのは彼がメディックで今は治療中だからだ。
 女性の前だからではない。不衛生だから、だ。
「昼だって散々診たくせに夜は夜でまた治して回っちゃって」
「それが務めだからね。イメルだって、それを期待して僕を呼んだ」
 やんわりとした反論を受けた彼女は不満げに口をつぐんだ。
 さっと金髪をなびかせるようにそっぽを向いて、腰かけたベッドの上で手近なカーテンを弄ぶ。
 瞬きするように窓の奥から覗く月。今夜は一際黄金に映えている。 
「怪我はどこ?」
「……足」
 言われてセタはようやく気づいた。青のコートと共に彼女を包んでいるブーツが、ない。
 ほっそりした素足が長いスカートから伸びて心細げに揺れている。
「どれどれ」
「え……ぁわっ!」
 セタが患部を診ようとひざまずいたものだから、イメルはスカートを押さえて縮こまる。
 ため息がこぼれ落ちたのを彼女は爪先で感じた。
「診察だよ。他意はない」
「あ、あなたが驚かせなかったら!」
「ごめんね……あぁ、これは軽い捻挫かな」
 血の色が透けないのが不思議なほど白い肌の中で、左の足首だけがいやに赤い。
 どすんと鞄が床をきしませたのを合図に処置がはじまった。
「そんなバカ丁寧でなくていいわよ。私、ギルマスの後なんでしょ」
 イメルの語気がかすかに荒くなる。
「大丈夫。毎日だから慣れてて疲れない」
「毎晩毎晩……なにやってるんだか」
「マッサージだよ。いくら彼女だからって斧を振り回しても疲れないはずがない」
「優しいのね。ギルマスには」
 治療に専念しているせいか、セタは徐々に含まれ出した棘を察するふうでもない。
 きつく握りこまれたシーツや、彼を見下ろす眼差しの鋭さなど尚更知るはずもなかった。
「みんな平等に扱ってるつもりだけどな。必要ならその分だけ貢献する」
「やっぱりペットじゃない。ちがうなら家畜」
「どちらにしても役には立ててるね――はい、終わり」
 ようやく上がってきた彼の視線に対するイメルの表情は、依然として冷たい。
「終わってない」
「まだ痛む?」
 セタの眼前に手が差し伸べられる。知ってか知らずか、それは忠誠を求める仕草にも似ていた。
 ほんのわずか、セタは見入ったように黙りこんだが、やがて彼女の右手から慎重にグローブを引き抜いた。
 火薬が染みたような煤けた布地から一転してやわらかな手が現れる。
 雪を思わせて白く、触れれば融けてしまいそう。
 セタはその両面を確かめて、眉をひそめた。
「異常は見当たらないよ」
「……ギ、ギルマスと同じなの」
 イメルは逃げるように顔をそむけていく自分をわかっていながら止められなかった。
「疲労、ね」
 ふたつめの処置に先ほどの俊敏さはなかった。
 揉めと言われても、つかめば折れそうなほど華奢なのだ。
 彼らのギルドマスターならば、ほぐすのは鍛え上げた部位であり、セタには治療師として全幅を寄せてくる。
 イメルはどこか違う。そのことだけはセタにも漠然と感じとれている。
 くすりと、彼女は静かに笑った。
「舐めれば? ペットなんでしょ?」
 困り顔のセタを眺めるうちにイメルのなにかが刺激されたようだった。
 再びずれてもいない眼鏡を直すセタの唇を割り開くように指を歩かせる。
 ややあって、彼は肩をすくめるようにしてうなずいた。
 嫌悪感はむしろ存在さえしていなかった。絵を評するのと同じ感覚で、きれいな手だと思っていたから。
 口内に含んでみても、かすかな汗の塩味はかえって甘美なほどだ。
 もっとも、彼はすぐさま考えないことにしたのだが。
497夜半の孤月 2/4:2008/02/26(火) 18:00:00 ID:afOuuqpm
「ふぁっ」
 指をなぶる舌の感触にイメルは声を漏らした。
 すぐさま唇をかたく引き結んだが、自身の声音に滲んだ艶が心地よさを否応なく意識させる。
 行き場のない震えは左手を通してシーツへ逃がした。
 セタにとっては知るはずもない、予期せぬ結果だ。
 狙撃主の指など、端から未知の相手。せめて手探りに懸命に治療するしかない。
 五指を根元まで丹念に隅々まで労わる行為に他意はなかった。持たないようにした。
 だから、彼女の指が歯茎をなぞっても、舌を挟むように動いても、ささやかな悪戯と受けとるだけ。
「どうかな。効いた?」
「あ、ぁ……ぅん。きいた……」
「処置が必要なところはもうないね」
 治療が済むころには指先は滴が垂れそうなほど潤んでいた。
 声を抑えた分、かえってイメルの息は荒くなった。シーツのしわはベッドを横切って大きくうねっている。
 なにより――
「それと、溜まってるなら発散した方がいい。心の健康に悪い」
 スカートの上からセタに知れるほど、露骨な淫らさで両膝をこすり合わせていた。
「こ、この……っ!」
 指摘されたことでほのかな紅潮はいよいよ勢いを増して、イメルを耳まで桜色に染め上げる。
 激昂のままに唾液の馴染んだ右手でセタの顔をつかむ。
「言うことが! いちいちずれてるのよ! なんでそういうこと言えちゃうの!?」
「ケアの一環としてだよ。あくまで他意はない」
「……本当バカ。これじゃぁギルマスとも起こることさえ起こらないでしょうね!」
「なんのことかな」
 セタが三度眼鏡に触れた。今回ばかりは実際に位置を直す必要もあったのだが。
「あなた、男? 本当に家畜なのかもって思えてきたわ。それも去勢されたやつ」
 非難の言葉が余計に苛立ちを募らせる。やがてそれは羞恥に勝り、理性を酔わせた。
 少なくとも、脳裏をよぎったとびきりの嗜虐を実行できてしまうくらいには。
「――そっかぁ。勃たないんだ?」
 片膝をついたセタの、腿の付け根をイメルの爪先が無遠慮にえぐる。
 それで見当をつけたようだった。
 離れたのは一瞬。
 セタが抵抗するより早く、彼のものを捕らえていた。
「やめるんだ、イメル」
 抑揚を欠いた口調。跳ね上がるのを堪えるからだ。
 怒りと哀しみが混ざり合ったような表情。その実、どちらでもない。
 彼女にはそれがわかった。
 だから、やめないどころか、刺激を重ねていく。
「口じゃなくて身体を動かせばいいじゃない。人任せなの? 情けない」
 指の又で固定した胴部をゆるゆるとこすり上げながら、時折リズムを乱して揉み潰す。
 弾力を楽しみ、確かめる動作。
 硬度に先んじてぬるく熱が溜まりはじめたことが、服越しでも感じとれた。
「単純」
 吐き捨てたセリフはイメル自身がおどろくほど、冷淡に響いた。
「銃といっしょ。動作が結果に直結してる。欠陥品よりはマシだけど……ねぇ?」
 触れれば応じる。
 その愚直な反応はセタには知れきったことだった。
 人体を理解することで外傷だけでなく、不都合な生理現象をも制御しようとするのが医学なのだ。
 それゆえ医者がその術でもって御しきれない身体の闇を憎むのは、むしろ必然。
 心でもないものに肉体の自由を奪われてしまうなど理性が望むはずもない。
 屈辱、だ。
「君が楽になるなら……治療になるなら、好きにしていい」
 それは負けじとセタが見出した妥協点。欺瞞は承知の上。
 求めるべきは納得なのだ。医療は時として四肢をも切り落とす。命が助かるなら、と。
498夜半の孤月 3/4:2008/02/26(火) 18:00:21 ID:afOuuqpm
「ふふっ」
 イメルが微笑む。
 流れる金髪の煌きは月光を思わせて、どこか妖しい。
「だめ。逃げなんて許さない。私のために昂ぶってる? 違うわ。自分のためだけに盛ってるんでしょ。ほら!」
 爪先が根本から先端のくびれまで駆け上り、足の裏がぴったりとそこに貼りついた。
 そして全体を、容赦なく踏みにじる。
「く……う!」
「硬くなってきた。よかったわね、不能じゃなくて」
 土踏まずのあたりに生まれた弾力は彼女の肌を力なく押し戻し、潰されるたびに反動をつけ、ついには押し返すほどの滾りを得た。
 同期してセタの面持ちは苦悩の色を濃くしていく。
「それで……こんなにしてどうしたいの?」
 返答はない。セタの口からは不自然に長い息だけが出入りするだけ。
 スカートが開くのも構わずにイメルは右足で彼を捕らえたまま、左足をやおら浮き上げた。
 その爪先がセタの首筋をくすぐる。
 巻かれた包帯のざらつきが滑らかな肌の感触を引き立てて、艶かしい。
 そしてなによりも、背骨を痺れさせる冷たさがどういうわけか彼の中に熱を呼ぶ。
「するよりされる方がいいでしょ? なんでもそう……捻挫ぐらい、自分でどうにかできた」
 ちくりと刺さるものがあって、セタはその言葉に潜んだいくつかの深意を感じとった。
 そう、委ねることは心地よい。
 そんなことを彼は久しく忘れていた。背負うばかりで休まることがなかった。
 だれかを癒してやるために、自分のそれを擲ったから。
「……イ、メル」
 意識した途端、苦しくなった。
 心臓が爆ぜたと紛うほど熱いものがセタの胸に溢れていく。
 考えないようにしてきたことの、そしていつか訪れるはずだった決壊がこれほどまでに容易く、滑稽で、止め処ない。
「いい顔。ゾクゾクするわ」
 イメルの責めが加速する。
 くびれをきつく締め上げながらも、音が立つほどの勢いでこすり抜く。
 遠慮がちに、それでも動きを止めることなく、腰が突き出てきた。気づいたイメルは歓喜に震える。
「ふぅ……ん、足だけなのに。溜まってたのか変態か、どっちもかな?」
 そこで唐突に責め苦が途切れた。
 足もすでに離れ、いっさいの刺激が断たれた。
 理性が甦りはじめたセタの耳元に吐息が染みる。抱き合う近さに、イメルがいた。
「――楽になりたい?」
 息が止まる。
 セタにとっては冷水を浴びせられたようなものだった。
 イメルはあえて戻させた思考に決断を迫っている。あの夜は過ちだったとは、言わせないために。
 うなずけば、戻れぬ深さに堕ちてしまう。
 わかっていながら――あるいは、だからこそ――彼は、深く首肯した。
「哀願させたいところだけど……それは今度ね。私もそろそろ、欲しいから……っ」
 はじめて、イメルの手が触れた。
 かすめる程度に撫で、ジッパーを引き下げる。同時に逆の手は白衣の肩を押した。
 力など入ってはいない。しかしセタの身体は後方へ傾いだ。
 仰向けに倒れたセタの視界で、イメルがあらわになった彼の熱源をまたぐように立っていた。
「いい眺めね、情けなくってあさましくって。ふふ……ペットなんだから私の見たいなんて思っちゃダメよ」
 膝が曲がって、スカートがゆっくりと降りてくる。
「だから……このまま、ね?」
 湯のような熱気を孕んで、スカートそのものが意思を持ってセタを呑みこむ口のよう。
 内部は互いに見えはしない。
 だと言うのにイメルは迷うことなく彼を捕らえた。
「はぁ……ん」
「ぅっ」
 交わるための器官が闇の中で触れ合った。
 濡れた木綿がやっとのことで彼らを隔てている。
 それでもイメルが意地悪く腰をくねらせるものだから、よじれて横へずれていく。
 小ぶりなひだが味わうように鈴口をくすぐる。
499夜半の孤月 4/4:2008/02/26(火) 18:01:04 ID:afOuuqpm
「外れてきたぁ……もう少しで食べちゃうからね」
「大、丈夫?」
「なんの心配してるの。お互いはじめてでもないでしょ」
「……それは、まぁ」
 セタの目が逸れる。それがまずかった。
「僕が言いたいのはそうじゃな――」
「だったらいいでしょ!」
 幼い嫉妬がイメルを焦がした。
 無自覚な怒りのまま、乱暴に腰を落とした。
 ずん、と脳天まで貫かれたような衝撃が走って切れ切れの痙攣が彼女を襲う。
 仰ぐように引きつり、倒れまいと堪えた力が欲するようにセタを搾る。
 不意をつかれた彼はあっけなく臨界を迎えてしまった。管を昇りつめた圧力が逃げ場を求めてはちきれそうだ。
「イ、メル……もう」
「うん、ぴくぴくしてる。でも……ちゃんとガマンしなさいよ?」
 無情な命令だった。
 イメルの腰が好き勝手に跳ねては沈み、急かすとも戒めるともつかないように肉厚の尻がセタの腿で弾けてたわむ。
 木床に寝そべった彼の負担など知ったことではないのだ。
 彼女の帽子の飾りがあざけるようにカラカラと鳴っている。
「そん、なっ」
「ほぉら食いしばって堰き止めて。どうせなら素直に鳴けばかわいいのにね」
「このままだと……!」
「んん、後ででも使える薬ぐらい、あるんでしょう……ふぅ……んっ」
「部屋に、はっ」
 いよいよ溢れかけてきた。
 セタの拳が木目の上でわななき出す。額を覆ったもう一方の手は破らんばかりに指を食いこませている。
「あなたは考えなくていいの。私の言葉があなたの意思――こんなに楽なことってないでしょ?」
 桃色に火照った頬でイメルは嫣然として言い放った。
 汗で貼りついた黄金の髪は艶やかに甘く薫ってくるようだ。
 セタの血潮が、一層昂ぶる。
「あ、膨らんだぁ……いいわ、いけそうっ!」
 高くイメルの腰が持ち上がる。
 抜けるぎりぎりまで引き上げて――突き通すように呑みこむ。
 一突きごとに、見ずとも赤黒く腫れ上がったことがわかる先端がひだの深部をえぐっていく。
「ふふ、まだガマンできるんだぁ」
「薬がある、と言っても……く!」
 イメルの深奥が、根本まで呑んだセタの怒張を撫で回す。
「ばぁか。あれは……ココに飲ませてってことなのよ?」
 直後の強烈な収縮で、セタはついに果てた。
 奥をもうひとつ突き破る勢いで矢のように精を吐き出す。
 あまりの快感に眩む光景の中で、自身を抱いて静かな絶頂に達したイメルの姿がひどく美しかった。
「んは……ぁっ。ごちそうさま……」
 蠕動は精を呑み干すように、なおも緩やかに続いている。
 力尽きたような動きでセタの胸にイメルがふわりと乗った。
 すっかりずれた帽子がついに落ちて床を転がる。ころころ流れ、やがてセタの鞄で止まってそこに重なった。
「つらくなったら、またしてあげる」
500491:2008/02/26(火) 18:07:31 ID:afOuuqpm
以上っす。
おつきあいありがとー
うん、なんだ、その、Mでごめん。ROMに戻るよ。
501名無しさん@ピンキー:2008/02/26(火) 18:17:23 ID:vWPIPq+q
「行くなよ!」

>>500の去りかけの腕を掴む。

「これくらいは言わせてよ…あ、あの…ぐ…ぐ…GJ!!!ボクに新たな属性を植え付けてくれてありがとう…」
502名無しさん@ピンキー:2008/02/26(火) 19:28:13 ID:JLfY4uOk
>>500
君は公女様に嘲笑されながらビンタされてもいいし、助手に蔑まれながら踏みにじられることすら自由だ。
なに、他意はない。
503BUDDY 1/5  Name:うるる ◆mUGNZ0/0kY :2008/02/27(水) 02:38:24 ID:u56vrvWP
真紅の森の中を、少女が一人歩いている。
長い金髪を風になびかせたうら若き乙女だ。
きっと結ばれた唇、やや吊り上った鋭い瞳は、負けん気の強さを感じさせる。
だがその反面、整った美貌の中には、まだかすかな幼さと危うさも漂わせており、
そういった意味では、右手に握られている拳銃が不釣合いでもあった。
厳密に言うと、その少女は一人ではなかった。
傍らに寄り添い、少女と同じペースで歩む四足獣が一匹。
それは大きな犬……いや、狼だ。
狼は少女のボディーガードをしているかのように、
周囲への警戒を怠らずに歩いていたが
急に立ち止まると、木々の間の一点を睨みつけ、低い唸り声をあげた。
「……そこね」
それを受け、少女も立ち止まると同じ方向に視線を向けた。
数秒ののち、その視線の先からざわざわという木々の擦れ合う音を響かせ、一匹の獣が姿を現した。
それは、獰猛な光を目に宿した巨大な怪鳥……
体長は優に、少女の背丈の倍以上はある。
その冗談のようなサイズはもや魔物と呼ぶのがふさわしいだろう。
「行って、ハガクレ!」
少女が叫ぶのとほぼ同時に、ハガクレと呼ばれた狼が
俊敏な動きで疾風の如く魔物に飛び掛り、その足へと食らいつく。
それはあまりにも一瞬だった。
正面から向かってくる対手に警戒していたはずの魔物が、
鋭い痛みを覚えるまで噛み付かれたという事実に気づかなかったほどに。
「キュルアアアアァァァァ!」
魔物は、超音波のように甲高い不快な声を発しながら
狂ったように全身を振り回し、忌々しい狼をなんとか振り飛ばそうとするが
ハガクレは強靭な顎の力でガッチリと食らいつき、一向に口を離そうとしない。
食らいついた位置からは既に、赤い血がじくじくと流れ出している。
「よし、離れて!」
二度目の少女の叫びを受け、ハガクレはいともあっさりと魔物から飛びのいた。
魔物がハガクレに憤怒の視線を送る間もなく、発砲音が辺りになり響いた。
何が起こったのか理解することもかなわないまま、魔物がドサリと地面に崩れ落ちる。
即死。少女の放った弾丸は、魔物の眉間を正確に打ち貫いていた。
「よく出来ました。えらいわ、ハガクレ」
戻ってきたハガクレの頭を撫でながら少女が言う。
ハガクレは、既に何事もなかったかのように平然としていたが、
少女に頭を撫でられると、気持ち良さそうに目を細めた。
……一般的にチャージショットという名で知られる技術は、
その名の通り、拳銃にエネルギーを蓄え、その後一気に放出する技である。
ただし、その発射までの間には、戦いの最中としては決して短くない時間を要し、
その間は完全に無防備となるのが最大の難点だった。
ハガクレは、そこで生まれる少女の隙を完全に補っていたのだ。
「今日はこれで十分ね。引き上げよっか」
それに応答するかのように、ハガクレが小さく吼える。
504BUDDY 2/5  Name:うるる ◆mUGNZ0/0kY :2008/02/27(水) 02:39:49 ID:u56vrvWP
彼女は、ハイ・ラガード公国で世界樹の迷宮に挑む、幾多の冒険者の一人だった。
コトアとハガクレが出会ったのは、一年半ほど前のことである。
母親と思われる狼の骸の前で悲しげに鳴いているところを拾われ、
ハガクレと名づけられてからというもの、彼はずっとコトアの側にいた。
一人と一匹は固い絆で結ばれていた。
それは、一般的な飼い主とペットなどという関係とは一線を画している。
一人と一匹は、かけがえのない家族であり、親友であるだけでなく、
共に死地を乗り越えた戦友でもあるのだ。
コトアはハガクレのことを、種族の枠を超えた相棒、バディであると捉えていた。



………が、しかし。
その数日後、フロースの宿の一室。
コトアは、そのハガクレの前で大きなため息をついていた。
彼が、初めての発情期を迎えてしまったのだ。
すっかり落ち着きをなくし、普段の雄々しい姿からは想像もつかないような奇妙な声色で、
遠吠えをひたすらに繰り返すその姿に、コトアは困惑するばかりだった。
こんな有様では、世界樹の迷宮に探索に入るなどとても不可能。
そしてなにより
「私はね、あなたのそんな姿なんて見たくないの、しっかりして!」
だが、感情のままに怒鳴りつけてみてもどうなるわけでもない。
ハガクレはシュンとした悲しげな瞳でコトアを見つめ、例の鳴き声をあげるばかりだった。
その弱々しい姿を見ていると、コトアの心にも反省の念が広がった。
考えてみると、ハガクレはまだ若い……というよりも幼い。
生後二年にも満たないのだ。
生まれて初めて訪れた、抗い難い野性の本能に従っているだけの彼に対し、
自分の勝手な思い込みの姿を一方的に押し付けるのは、あまりにも酷というものかもしれない。
「……怒鳴っちゃってごめんね、ハガクレは悪くないよ」
そう言って、いつものようにハガクレの頭を優しく撫でさすってやる。
ハガクレもまた、いつものように目を細めた。
だが、いつもと違う点が一つ。
普段は目立たないハガクレの性器が、今は隆々といきり立っているのだ。
コトアにはそれが気になって気になって仕方がない。
「……ねえ、苦しいの? それ」
返事はない。
だが、コトアには、ハガクレがそれを無言で肯定したような気がした。
性体験も性的な知識もほとんどないコトアにとって、
男性器というのは、例え人間のものであっても未知の領域だった。
それなのに、眼前でハガクレのそれが、普段の何倍にも腫れ上がっているのだ。
その現象に対して、拙い知識で、肉体の他の部位と照らし合わせて
「腫れあがる = 痛い、つらい、苦しい」という
連想をしてしまっても、それは仕方のないことだったろう。
505BUDDY 3/5  Name:うるる ◆mUGNZ0/0kY :2008/02/27(水) 02:40:31 ID:u56vrvWP
「………………………」
唐突に、ある考えが脳裏に浮かび、コトアは僅かに頬を赤らめた。
射精というメカニズムぐらいはまあ知っている。
そして、それを行うと男性器が小さくなるのだというおぼろげな知識も。
「………出しちゃったら、苦しくなくなるの……かな?」
返事はない。
……無言の肯定。
コトアは視線を股間から顔に戻し、ハガクレの様子を確認する。
その表情は、やはり苦しそうに見える。
期間こそ短くても、共に死地を切り抜けた以心伝心の関係だ。
コトアには、ハガクレの感情を理解してあげる自信はあった。
「………………………………………………」
長い葛藤のあと、コトアは四つんばいになってハガクレと目線を合わせた。
ゆっくりと、しかし一言一句確実にその言葉を口にする。
「………ハガクレ、私がそれ、治してあげるからね」
その言葉が伝わったのか、ハガクレは嬉しそうに後足で立ち上がり、
両の前足をコトアの頭に乗せた。
結果、コトアの眼前にハガクレの性器がつきつけられる形となる。
「うわ、おっきい……」
純粋な感嘆の言葉が思わず、コトアの口から零れた。
……一般的に犬の性器というのは、小型犬を除くと決して小さいものではない。
中型犬の時点で既に、成人男性の平均を上回るのだ。
そして、犬の親戚であるハガクレの体躯は、大型犬と比べても遜色のないものであった。
性器のサイズも、それ相応のものである。
むろん、人間の男性器を目の当たりにしたことのない
コトアの驚きは、人間のそれと比較してのものではなかったが。
獣独特の強い体臭と、性臭ともいうべき牡の香りがミックスされ、
強い刺激臭となってコトアの鼻を襲う。
しかしそれは不思議と、それほど不快なものでもなかった。
(ハガクレだから、かな……)
頭の片隅でぼんやりとそんなことを考えながらも、
普段は拳銃を握っている小さな両手を、恐る恐るハガクレの巨大な器官へと伸ばす。
一瞬の躊躇のうち、コトアはそれをそっと包み込む。
(あ、やっぱり凄く大きい……両手で…つかんでるのに……)
それなのに、ハガクレの先端はコトアの手先から飛び出していた。
狼の性器には、人間と違って亀頭は存在しない。先端に行くにつれ、細く尖っていっている。
その様はまさしく文字通り、凶器のようだった。
だがそれは冷たい輝きを放つ刃物などとは違い、とても熱くて、強く脈動していた。
「やだ……ビクンビクンしてる…………ヘンなの」
口に出さなくてもいいことなのに、妙な照れもあってつい言葉にしてしまう。
手中の物体は、どんどん熱さを増しているようにも感じられ、
そのまま触れているだけで、火傷しそうな錯覚すらあった。
「クウーン」
おあずけをくらったままのハガクレのせつなそうな声で、ハッと我にかえる。
ひょっとすると、その声がなければ、ずっとそのまま固まっていたかもしれない
(ハガクレが……望んでいることは……)
強い自信があるわけではなかったが、手をゆるゆると動かしてみる、
「これで……いいのかな。どう? 気持ちいい? ハガクレ」
今度返って来た回答は、非常にわかりやすいものだった。
ハガクレはコトアの優しい手の動きだけでは足りないかというように、
自らでも腰を激しく降り始めたのだった。
ハッハッハッハッという荒い息遣いが、頭上から聞こえてくる。
「そう…… 気持ち……いいんだ」
奇妙な満足感がコトアの胸に広がる。
「もう苦しまなくていいからね。私が、いっぱい、いっぱいハガクレのこと楽にしてあげるから」
506名無しさん@ピンキー:2008/02/27(水) 02:40:42 ID:KO8wqt7K
>>494
そうやって雑談……と、言うか書き物のネタ相談の形で
さらっとネタバレされると回避不可なんでマジ勘弁orz

いちいちゲーム内で律儀にターゲットのモンスターを倒さないでも、
倒す前なら倒す前で、勝てるかどうか分からないプレイヤーの心境を
キャラクターの心情としてより色濃く作品に生かせるとは思うけどね。

>>500
なんという、ドSデレか……いや、デレてはいないのか。
まあ、アレですね? 10回に一回ぐらいメディの方が攻守逆転するわけですね?
507BUDDY 4/5  Name:うるる ◆mUGNZ0/0kY :2008/02/27(水) 02:40:59 ID:u56vrvWP
この分だと、手の動きはもっと早くても全然問題ないようだ。
最愛の様子に気をよくしたコトアは、手のストロークを更に加速させる。
ハガクレの息遣いもますます激しくなっているようだ。
しばらくは夢中で眼前の性器を見つけ、ひたすらに手を動かしていたコトアだったが、
ある瞬間にはっと一つの事実に気づく。
(わ、なんだか手がヌルヌルになってる……どうして………???)
いつのまにか、コトアの手がハガクレの性器を往復するたび、
ぬちゃぬちゃという強い水音を立てていた。
頭の中が疑問符でいっぱいになったコトアだったが、よくよく見てみると
ハガクレの性器の先端からとめどなく液体がしたっていることに気づく。
原因はどうやらこれのようだ。
「これが……精液……?」
……なにかが違う気がする。
その液体は無色透明だったし、ハガクレが満足しきったような様子はないし、
なにより、ハガクレの性器は今もなお硬く硬くそそり立ったままではないか。
コトアは片手で性器への愛撫へを続けたまま、
もう片手を目の前に近づけ、そのぬめりしげしげと眺めたあと……思い切ってペロリと舐めてみた。
「…………!」
頭の中を、電流が走る。
苦い。その味を一言で表現するとそれだけだ。
だが、コトアの胸によぎった感情は、とても言葉では形容出来ないようなものだった。
その瞬間、かつて経験したことのないような昂ぶりを自らの股間に覚える。
(ああ……もっとこの味……欲しい………)
次の瞬間コトアは、自分が一切躊躇せずに、
ハガクレの性器にむしゃぶりついていることに気づいて愕然とした。
だが、己の口をハガクレの性器から離す気にはとてもならない。
先端から溢れ出す液体、そして、性器自体の味を貪欲に味わいつくそうと
激しく吸い、舐めまわす。。
「ふあっ…なにこれ……はあくれのおひんひん、おいひいのぉ………」
頭がぼうっとし、わけがわからなくなってしまう。
自分はなぜ今、こんなことをしているのだろうか。
「おうえっっ! えふっ、けほっっ……んっ」
喉奥を激しく突かれてしまい、むせてしまうが、またすぐに性器を頬張る。
とても口中に収まりきれないサイズなので、はみ出してしまった部分は手で激しくしごいてやる。
「ああんっ………!んっ……
 けふぉ…… もう……ふぉんなに、はげひくうごいちゃらめえ……!」
快感に取り付かれたかのように腰を激しく振るハガクレ。
苦しいのに、何度吐き出してもすぐにそれを咥えてしまうコトア。
「フォオオオオオーーーン!」
ハガクレが、それまでとは明らかに違う鳴き声をあげ、強く腰を突き出した。
「んっ……!!!!?? あふうっ!」
これまでとは比べ物にならないほどの量の液体が性器から噴出され、
口中を満たされてしまったコトアは思わずそれを吐き出す。
ハガクレの性器はなおもビクンビクンと跳ね回り、
コトアのもともと色白な顔を、更に白く染め上げていった。
「あっ……あっ……凄い……ぃ
 やあん、くさい…………よぉ」
栗の花を栗の花を想起させるような匂いが部屋中に立ち込めるが、
ハガクレの射精はとまらない。
「まだ……出るの?
 凄いよハガクレ、好きなだけ……かけてね」
そしてようやく、長かった射出は終了した。
ハガクレはなおも息を荒げている。
508BUDDY 5/5  Name:うるる ◆mUGNZ0/0kY :2008/02/27(水) 02:41:57 ID:u56vrvWP
コトアは自分の体中にかかった精液を手でこそぎ取り、
うっとりとした表情で舌の上へと運んだ。
「美味しいよ……ハガクレ………
 ………ふふっ、全然おさまってないじゃない
 まだ足りないの?」
ふと見ると、ハガクレの性器はまったく硬度を失っていなかった。
いや、それどころか先ほどよりも更に膨らんでいるかのように見える。
……コトアは知らない。知る由もない。
イヌ科の動物は、一度半勃起状態で大量にカウパー氏線を分泌したあと、
完全な勃起状態になって、そのあとようやく本当の射精に至るのだということを。
つまり、コトアが精液だと思っていた、
数十秒に渡って放出されていたものは実は先走り液に過ぎなかったのである。
だが、たとえコトアがそれを知っていたとしても、そんなことは別にどうでもよかったに違いない。
……次に自分がとるべき行動はただ一つ。
コトアは、身にまとってる服を一枚ずつ脱ぎ捨てていった。
大きさこそ平均的だが形の良い乳房、頭髪同様に金に輝く柔らかな陰毛が次々とあらわになる。
「………あれ?」
コトアは、自らの陰毛の奥が、ぐしょぐしょに濡れていることに気づく。
「ふふっ……そっか……やっぱり、こういうものなんだ……
 私だって、ハガクレと全然変わらないじゃない……」
無性におかしくなってコトアは笑った。
結局のところ、自分だって、本能で生きてるに過ぎないのだ。
身にまとった服を一枚脱げば自分とハガクレの間には、なにも違いはない。
「ハガクレ……来て。
 一緒に……なろ? 大好きだよ」
よつんばいになって、ハガクレに向かい尻を高く突き出す。
すぐにハガクレは、コトアの上におぶさってきた。
コトアの小さな秘所に、弾けんばかりに膨らんだハガクレの性器が押し込まれる。
共に、十二分に濡れているとはいえ、それは想像を遥かに超えるほど困難な作業だった。
「んっ……うぅ……………はぁん!」
とうとう、ハガクレの巨根がコトアの中にすっぽり収まってしまった。
間髪おかずハガクレが、人間では到底ありえないような容赦ない速さでのピストン運動を始める。
射精本番を目前に控え、ハガクレの性器の根元がコトアの中で更に激しく膨らんだ。
「ああっ……ハガクレ! ハガクレぇ!」
文字通り……動物のように犯されてる。
でもその相手が、ハガクレなら……生死を共にした最愛のバディなら……後悔はなにもない。
「ハガクレ……私たち、ずっと……ずっと、一緒だよ……!」
背後の相手に向かって、叫ぶように話しかける。
それに呼応するかのように、ハガクレがウオーンと吼えた。
「あっ!あっ!あぁぁぁぁぁぁぁぁぁっっ!」
コトアが達するのと、ハガクレを精を放つのはほとんど同時だった。
無限とも思えるような量の精液を膣内に、
これまでに味わったことのないような至高の満足感を胸に。
二つの幸福を同時に味わいながら、コトアの意識は遠のいていった。


「でも……まさか、あれで妊娠したりしないよね、ハガクレ?」
その言葉を受けてかどうか、ハガクレが小さく「ウォン」と吼える。
「……しないよね、うん。
 まったくもう、発情期が終わった途端にまたクールぶっちゃって」
「ウォン」
こころなしか、ハガクレの目は「お前もだろ」
そう言ってるような気がしたが、コトアはそれをスルーすることにした。
「じゃあ行くよ、ハガクレ!」

真紅の森の中を、金髪の少女が一人歩いている。
その傍らで寄り添うように歩いているのは、一匹の狼。
一人と一匹は、固い絆で結ばれている。

(了)
509うるる ◆mUGNZ0/0kY :2008/02/27(水) 02:42:59 ID:u56vrvWP
祝!2発売っつーことで、何ヶ月ぶりかの投稿。
>>470の電波が、ふるえるぞハート燃え尽きるほどヒートに共鳴して衝動的に書いちゃいましたぜ。
虎じゃなくて狼なのは、うちのPTには狼しかいなくて、虎はイメージしづらかったから。
フヒヒ! すいません!

えー、とりあえずお詫び。
恐らく、もの凄い適当加減とホラ満載で内容の多くが構成されてます、ごめんなさい。
ちょっと調べてみたら、厳密には犬のオスに発情期は存在しないとか書いてあったし。
性器の形状云々とかについても、完璧素人知識なのできっと専門家に鼻で笑われる。
そもそも、狼と犬が一緒かも全然わかんないわけで。
まあ、結局のところ妄想なのでその辺の生物学的な部分は気にしないで……
獣姦なんてはじめて書いたけど、意外に楽しかったなー。
このスレで一番早くペットネタを盛り込んだSS書けただけで満足ですとも。
読んでくれた人、どうもありがとうございました。
510名無しさん@ピンキー:2008/02/27(水) 02:50:19 ID:KO8wqt7K
>>509
まずは投下中に挟んじまって失礼しました。申し訳ない。

……で、ものすごいタイミングになりましたが、>>470本人っす。
なんというかその、ありがとう。
心の底から本当にありがとうを言わせて頂きたくて! GJっす!
511名無しさん@ピンキー:2008/02/28(木) 03:37:13 ID:sVjNAdY2
GJ! 生死を共にする存在との種族を超えた愛情っていいよね!

だがしかし、獣姦はいわゆる特殊属性のひとつなんで事前に警告とかしておいた方がいいと思うのです。
512名無しさん@ピンキー:2008/02/28(木) 10:25:05 ID:dp/AjxYO
>>510
まさか張本人がリアルタイムで見てたなんて、なんというタイミング…
完全にあの書き込みに触発されて書いた話なのでこちらこそありがとうですよ

>>511
おっしゃるとおりです
すっかり失念してました
警告がなかったせいで見たくもないのに見てしまった人、申し訳ありませんでした
心から反省

513名無しさん@ピンキー:2008/02/29(金) 01:39:51 ID:V0RQ4N0I
これぞ俺が求めていたペットとの愛のある獣姦…!心からGJ!
514名無しさん@ピンキー:2008/02/29(金) 23:33:19 ID:HV/MqI00
ショタパラと褐色バド子のSS書こうと思うjんだけど
皆名前とかどうしてる?
どうも俺は名前付けるとSS書きづらくなるっていうか・・・
こういうのって俺だけかな?
515名無しさん@ピンキー:2008/02/29(金) 23:40:10 ID:qIWVNaKO
パラ男とかバド子でいいんじゃない?
そういう名前で書かれてるSSもかなりあるし
自分がゲームで使ってる名前をそのまま引用してもいい

一方俺はキャラの台詞に三人称が一切存在しないSSを書いた
516名無しさん@ピンキー:2008/03/01(土) 00:02:38 ID:Oz2LXmpJ
世界樹の二次創作の場合には、
あえて読み手の想像力を残す意味で、
しっかりとした名前を付けない場合も多いんじゃね?
517名無しさん@ピンキー:2008/03/01(土) 06:42:34 ID:13MKTEpV
君は登場人物に名前をつけても良いし、
別につけずに書き進めても良い。
518名無しさん@ピンキー:2008/03/01(土) 18:41:56 ID:IscwYEJs
キャラスレ(と自分は見てないが本スレ)で「ドラッグバレット=座薬」という説が提示されていた。

俺は、叔母ガン子にドラッグバレットを修得させ、姪パラ子に迫る妄想を開始してもいいし、
修得しようとする叔母を必死で説得して止めようとし、交換条件でさらに過酷なプレイを
強いられる姪を妄想してもいい。

もちろん交換条件をさらっと無視されて涙目になる姪パラ子を妄想するのも自由だ。
519名無しさん@ピンキー:2008/03/01(土) 19:15:05 ID:3fSPs4AJ
つまり気を利かせたレンジャーがテリアカ(だっけ?)をつかって状態異常を治したのに後からドラグバレットがきてアッーな展開もあるわけだな
520名無しさん@ピンキー:2008/03/02(日) 00:03:37 ID:Bm92IXsa
エロじゃないけどソードマン♂青髪でそれっぽい短編。今日も冒険がんばろーみたいなの

『ハイ・ラガードの朝』
二日酔いの剣士編


レオン・ベルモンドを知る人物は、皆一様に彼を「だらしない男」と評する。
無類の酒好きで女好きで博打好き。世界樹から帰ってきたあいつにまず掛けたい言葉は「お疲れ様」ではなく「金返せ」だ―――と。

「ぶあ……!」
豪快なあくびを一つ、夢の中にまでツケを請求しに来た店主の顔を忘却の彼方へ押しやりながら、彼はベッドから起き上がった。
身に纏っているのは最低限の下履き一枚で、今は筋骨隆々の肉体を惜しげもなく外気に晒している。
見るものが見れば、それが全て『戦闘用』に鍛えられたものであることが分かるだろう。
そもそも、刻まれた傷痕の数々が黙して語っている。この男の壮絶な歴史を。
「あー……あったま痛え」
猛毒を浴びた状態に近い顔色で、よたよたと洗面所へ歩いて行く。途中、はたと足を止め、ベッドの方を振り返った。
そこには無論、だれもいない。
「……まあ、そりゃそうだよな」
だが、確かに自分は数時間前まで世界一の女を抱いていたはずだ―――
昨晩の『おたのしみ』の記憶を思い出そうとして、それが頭痛の引き金になることを身をもって知る。チッと舌うちを一つ、彼は蛇口をひねった。
身に降りかかるのは、文字通り目も覚めるような冷水。
好き好んで修練者の真似事をしている訳では、ない。
酔いを飛ばすという意味合いは……少しだけ。
問題はもっと根本的なところにあった。今彼は、湯を浴びれない=B
「あー……全身くまなく痛え」
古傷どうしの間を埋めるように、あるいはそれらを上塗りするように、刻まれて間もない『戦いの記憶』が、未だ熱をもって彼を苛んでいた。
冷水で感覚を鈍らせなければ、激痛でのたうち回っているところだろう。
―――僅かに、笑む。
こんな状態でも女を求めてしまう辺りが、全くもって自分らしい。そして、そんな色欲に拍車をかけ、理性を完膚なきまでに粉砕する酒の力とは―――
いや、全くもって恐ろしく、素晴らしく、甘美で。そう、止められない。
「あとは博打で勝てさえすりゃあ、完璧な色男の完成なのによ……」
数時間前まではち切れんばかりに肥えていた金貨袋が、今は飢餓にうえいでいる。
むしろ、これが博打というジャンルにおける『自分らしさ』なのかと、少し悲しくなった。
シャワーを止める。痛む傷口に意を介さず、あえて乱暴に体を拭いていく。
「んじゃ、今日も行くか」
ぞんざいに放り捨てたタオルには、かすかに血が滲んでいた。










521名無しさん@ピンキー:2008/03/02(日) 02:25:30 ID:ca61mcC7
渋っ
522名無しさん@ピンキー:2008/03/02(日) 05:10:25 ID:gb1N03YX
またも神パレードというときに失礼する。
前スレの483だったか、緑レン夫×ダクハン姐(補完庫の「切欠」)を中途半端に投下した者です。
なんとか迷走しながら最後まで書ききったので続きを投下します。
前回から五ヶ月以上経ってるとかどんだけよ。orz
まあ前回と同じく、神々を待つ間にでも流し読んでくれれば嬉しいです。
523切欠 1/5 (緑レン夫×ダクハン姐):2008/03/02(日) 05:16:46 ID:gb1N03YX
 やがて右手を首元からはなして、レン夫の胸脇を探り出す。その指先がかたい胸鎧の止め具を外し、腰のベルトのバックルを解いて最後に上着をはだけ、彼の胸板を暴く。
「んっ ぅんっ レン……夫……」
 口内を犯していた舌を退かせると、今度は唇で愛しげに顎をなぞる。それから喉、鎖骨――順番に下へ下へと唇を這わせていく。
 次にたどり着くのは胸元だった。ダク子と共に前衛を並ぶソードマンやパラディンのような分厚さはないが、しっかりと引き締まったその胸板に頬擦りすると、不思議と安堵感が満ちた。そこに顔をうずめるような体勢で赤い跡をつけていく。
 ――抱きしめて、くれないのかな。
 不意にそんな思考が、本能からの欲求で麻痺しかけた頭によぎった。
 腕を回して、ぎゅっと抱きしめられて。そうやってこの胸元に顔を埋めることが出来たら、どんなに幸せな気分になるのだろうか。
「ダ、ダク子……っ」
 うわずった声が振ってくる。
 ――ごめんね。
 そう思っても、もう止まらない。……止められない。
 こんなことの後じゃ、どうせもうあんな屈託のない笑顔で笑いかけてなんかもらえないのだから……それならせめて、だった一度でも彼の温もりがほしいと、そう思った。たとえ優しさのない一時の熱でも。
 ああ、こんなにこの人に憧れてたのね。今更気づいたってもう遅くて、ひどく悲しくなる。
 想いのかわりにレン男の顔を見上げて、もぞもぞと訴えた。
「ダメ。「花びら」のせいで、っん カラダ、止まらないの……」
「……そんなっ、ダメなのはこっち だっ てっ」
 高くなった声が先ほどよりも少しだけ熱っぽい。拒絶を示すその声が悲しくて、同時にレン男の生真面目さを感じられて、少し可笑しかった。
「……ウソ」
 吐き捨てて、腰に抱きつくように身をかがめる。硬くなりはじめているレン男のそれに、ズボン越しにキスする。その刺激に彼の体がびくりと跳ね上がった。
「〜〜ッ」
「レン男……」
 刺激に耐える彼の吐息すら愛しくなって、次第に頭を持ち上げ始めたペニスの先端に何度もキスを浴びせた。そのたびに、ソレは反応して大きくなっていく。
「ぐ……ぁ……っ」
 うめく声が聞こえるだけで、膣が収縮して快感にかわっていく。そうしてまた更にキスを繰り返してから、気持ちいい? と問いかけた。返事を待たずに続ける。
「もっと、いっぱいしてあげる。だからあとでご褒美、ちょうだい……」
 レン男のズボンをくつろげて、怒張を出してやる。鼻先で雄の臭いをさせてそそりたつペニスを見て、ダク子ははじめて男性のもつそれに「おいしそう」という感慨を抱いた。
「おっきい……」
 うっとりと呟くと、早速その大きいモノの先端にキスする。そして指の腹で亀頭を扱きながら、舌と唇で竿の全体を撫でていく。
 硬いペニスが更に熱を持ち体積を増して緊張する。手の中でピクピクと愛撫に反応する様子に耐え切れなくなって、ダク子はモノを咥えた。舌先で優しくなぞるといっそう高い呻きが彼から聞こえた。
「ん んぅっ」
 更に根元まで咥えようとして、うまくできずに眉をしかめる。戦いの技を磨くことに心を注いできたせいで男性と体を重ねた経験が浅いダク子には、上手く咥えることができないようだった。えづいてしまってから、諦めてまた竿にに舌を這わせる。
 途端、その先端から熱いものが迸った。
 驚きでダク子は少し肩を震わせたが、すぐに促すように扱きながら彼の精液を受け止め、飲下していった。それが止まると、しぼんだペニスからゆっくりと口をはなした。レン男の荒い息遣いが聞こえる。
「ダク、子……」
 呼ばれて再び見上げた彼の目の端は濡れていた。
 ――好きになんて、ならなければ良かったのに。
 そうすればこんなに苦しい思いなんてせずにすんだ。花粉の力だって意地で耐えてさっさと街に戻って、今頃はいつもの宿のベッドにもぐりこんでいたに違いないのに。
 また涙がこぼれた。泣きながら諦めたように笑って、自分の胸元のベルトをはずす。
 胸を支えていたベルトがなくなって、ボンデージからたわわな乳房がこぼれでてゆれる。
「もっと……」
 そう、もっとだ。もっと、彼が欲しい。
 やわらかいその乳房を押し付けて、それでまたペニスを扱く。
 先走りの液と唾液でぐちゅぐちゅ音を立てながら擦りあげていると、ソレはすぐに熱く張りつめて谷間から頭をのぞかせた。それをぺろぺろと撫でて玩ぶ。
「んっ」
 身を屈めてなんとか亀頭を咥え、奉仕を続ける。やがて怒張が先ほどよりも硬く大きくなってきていた。
524切欠 2/5 (緑レン夫×ダクハン姐):2008/03/02(日) 05:18:14 ID:gb1N03YX
 行為を止めて先端から口へ糸を引かせながら、ダク子は問いかけた。
「……もう……っ出ちゃいそ?」
 乱れた息遣い以外に、反応はない。
「……そう」
 一人頷いて怒張を解放する。密着していた体を離すと腰の赤いベルトを緩め、下着ごとホットパンツを引き下して蜜に濡れた秘所が晒す。
「……大丈夫よ、これで終わりにしてあげるから」
 穿いていたものを脱ぎさって、またレン夫に擦り寄る。彼の身体を下に敷いて、ダク子が押し倒したような体勢だった。
「わかった よ、おいで……」
 見下ろす彼がやっとまた口を利いた。頬がすっかり上気していて、散々理性を踏みにじられきってとろんとした目で、ダク子を見上げている。
「見栄っ張り。……したくなったんでしょ? 結局は。いいえ、最初からよね……」
 ……きっと、そう。結局彼も他の男と同じだ、こんな男好きする体の女に抱く感情。優しいだけの彼はただの幻想で、嫌がっていたって、心の底では……。
 艶のある吐息とともに猫撫で声で優しく囁き、腰を浮かせる。そそりたつ怒張に秘所を押し当てた。
 待ちわびた感覚に、入り口がさらにひくついてレン夫のペニスへと蜜を滴らせる。
「正直に言うまで、挿れさせてあげない」
「ぅ……」
 そのままの体勢でゆっくりと怒張を愛撫する。快楽でパンパンになっているペニスがビクンビクンと大きく痙攣を繰り返した。
「ぁ ぐっ した いっ…… ダク 子ぉ……っ」
 ああやっぱり。どうせ、どうせ。やっぱり男なんてみんな同じだ。……それでも、彼だけは。
「……馬鹿よね。大好きよ、レン夫……」
 腰をゆっくりと沈ませる。互いによく潤滑液で濡れていたおかげか、受け入れるのは大変そうに思えた太い怒張は、すこし体重をかけただけでさほど難もなくダク子の膣へ進入した。
「ぁ……んっあっ ああぁっ」
 怒張が体に入ってくる感触に、声が抑えられない。
 太くて、大きくて、気持ちよくて、とても愛しい。愛情で繋がることばできなかったけど、とても幸せな感触。
 それを更に求めて腰を揺らし、きゅうきゅうと絞り上げる。
「レン夫……っぁっレン夫ぉ……っ ぁぅっ」
 必死に耐えていた熱い体はすぐに絶頂を跳び越し、胸を揺らして背をのけぞらせる。力の抜けたひざが体を支えられなくなって、一気に膣の最奥まで怒張をくわえ込んだ。
 それでも入りきらずに、最奥に硬い亀頭が埋まる。
 力が入らずレン夫に覆いかぶさった体が、不意に下から突き上げられた。
「ぁ……ッ!? っ ゃっ も……入らなっ…… ぁっ あぁんっ」
 気づくと彼の腕が頭と腰を押さえつけていて、逃げようとしても逃れられない。理性が飛んで欲求だけで続く乱暴なピストン運動が、最奥を、子宮をぐりぐりと突き上げていく。
 それを感じ取ってダク子はおびえた声を上げた。
「だ……駄目っ 入っちゃっ っ ヤダぁ……っ」
 おびえる彼女の意に反して、火照った身体はそれを少しずつ受け入れていく。
 厚い胸板から離れられない頭に、レン夫の熱い呼吸が聞こえている。
 ずぷ。
 訴えも虚しく、ひときわ大きく突き上げられたペニスが最奥のさらに先へと頭を埋めた。
 彼のモノが大きいのか、受け入れる彼女のそれが浅いのか――経験のない感覚を味あわされ、声にならない悲鳴が上げる。それでも更にぐりぐりと快感を求められて、かすれた声を絞り出す。
「やめて……っレン夫……レン 夫……」
 声は届かないまま、身体の奥に熱いものが放たれた。それが快感なのかすらもわからず飛び越えた絶頂に頬を濡らしながら、ダク子は意識を白く染めていった。


-----------------------
525切欠 3/5 (緑レン夫×ダクハン姐):2008/03/02(日) 05:21:10 ID:gb1N03YX
 次に目を開けると、そこには見知らぬ匂いと天井があった。
 靄のかかった頭でダク子は三度、ゆっくりと瞬きした。
 ――夢。だったら良かったんだけど。
 現実なのだと、いま身体にある疲労感と体液が乾いたのであろう不快感が教えている。「花粉」の効果はすっかり消えていたが、心はひどく重い。のどがからからする。
 ダク子はご丁寧にも装備をはずされ、裸のまま毛布をかけて寝かされていた。サイドテーブルに彼女の装備がわだかまっていて、ファーのついたコートはすぐそばの壁にきれいにかけられている。
 寝返りを打って見渡す室内には生活感があり、長鳴鶏の宿でも施薬院のものでもない。やっぱり知らない部屋だった。枕に顔を埋めて泣きたいくらいだったが、そうもいかないようだ。
 考える。記憶を整理して思考を巡らせばここがどこかはすぐに想像がついた。ダク子は気だるい身体を起こすと、ベッドのはしに腰掛けた。ついでに毛布を羽織って隣の部屋へ続くドアを見つめる。
「……レン夫、そっちにいるの?」
 ここは彼の家なのであろうと意を決してドアの向こうへ声をかけたが、返事はない。留守なのかしらともう一度声を発しようとすると、遠慮がちに数度、ドウがノックされた。
「……どうぞ」
 躊躇ってから促すと、遠慮がちにレン夫が入ってきた。ありふれた麻のシャツにズボン姿で、いつものケープとハットの格好を見慣れていると変な感じだなと、少しだけ思った。
 水の入ったグラスをダク子に差し出すと、イスを引き寄せて対面で座る。水を飲み干すのを見届けてから、彼は気まずげに口を開いた。
「……気分はもう平気?」
「ええ」
「痛むところは?」
「ないわ」
「熱は?」
「下がったみたい」
「お腹すいた?」
「まあね」
「……」
 素っ気無いやりとりはすぐに終わりをむかえ、互いに沈黙する。
 きっと扱いを決めかねているのだと、ダク子は思った。「花粉」の力があったせいとはいえ、こんな淫乱な女――そばに居たくもないのだろうに。
「……ねえ、迷惑をかけたみたいだし、もう行くわ。あんたもそのほうがいいんでしょ」
 体にも装備にも行為のあとが残っていたが、コートの前を閉めてしまえば人の注目を引くことはないだろう。そう考えながらベッドから立ち上がる。
 すると弾かれたようにレン夫が声を上げた。
「ダ、ダク子っ」。
「わかってるわよ、ひどいことしたもの。誰にも何も言わないし……もう二人っきりで探索なんて組まないよう言っておくし。大丈夫よ」
 それでいい。勝手に毛布を掴む手に力が入ったのは無意識だった。
 「おかえり」なんて言葉は、もう自分には向けられないのだろう。
 最初から帰る場所なんてどこにもなかったくせに、彼のそばにならあるんじゃないかなんて勘違いして、勝手に傷つけて、傷ついた。だからもう、そんな言葉はないほうがいい。
「違う。悪かった。あんなこと、して。それに」
「アンタが悪いわけじゃないわ。
 ……着替えるから、出ていってもらえるかしら」
「そうじゃないっ」
「なにがそうじゃないのよッ!」
 両肩を掴まれて声を張られ、ひとり感傷にひたることもできないのかとこちらも思わずヒステリックになって声を上げる。
「オレが……っ リーダーに、メディ男に頼んだんだ。君と二人で採取に行きたいって」
「なっ」
 意味がわからなかった。なんてこいつが自分と二人きりになどなりたがるのか。戦いに身を投げ打ち、そればっかりのつまらない女に。
「何よ、それ……!」
「その、強くて、綺麗で、それで、気になってて。でもオレみたいなおじさん、相手にしてくれないって思って、せめて一緒にクエストくらい行けたらって。
 ああ、もう。とにかく。オレが馬鹿なことを考えたせいだ。だから、すまない」
「ばっ  ば ば」
 言葉も出ないとはまさにこのことだろう。まっすぐに見据える茶色の双眸に、顔を火照らせてダク子は暫し口をぱくつかせた。
「……馬鹿じゃないの!?」
526切欠 4/4 (緑レン夫×ダクハン姐):2008/03/02(日) 05:22:18 ID:gb1N03YX
 やっとのことで放った言葉に、レン夫が突き放されたように手を離す。頭を垂れてぼそぼそと、「うん、ごめん」とだけ口にした。それでも止まらず、まくし立てる。
「ええ馬鹿よ。ばかばかばかっ ああぁもうっ」
 ダク子の勢いに圧されて退こうとしたレン夫の胸に飛び込む。思わず受け止めたレン夫はひどく驚いたようだった。
「グク、子……?」
「もう。馬鹿……」
 ……だいすきよ。囁いて、その胸板に顔を埋めて甘える。
「ーーっ」
 やがてレン夫の腕がぎこちなく背中に回され、ぎゅっと愛おしげに彼女を抱きしめた。
「……ね、ダク子」
 耳元でレン夫がぼそりと語りかけた。
「どうする?」
「……うん」
 上を向くと、すぐそばに彼の照れた笑顔がある。
「ん……ぅ」
 すこし背伸びして、今度は触れるだけの口付けを交わす。
 長い口付けが終わると、ダク子は体の力を抜いて彼に全てを委ねた。

-----------------------

 ――微かに軋むベットの音とともに、二人分の吐息が聞こえていた。
 覆いかぶさるレン夫がゆっくりとした動きでダク子の内側を優しく愛撫している。
 絶え間なく施される甘く優しい快感に、口から小くもれる嬌声が止められない。
「ぁんっ あっ……ひゃぅっ んっ  あぁぁっ」
 締め付けるほど強くなる快感にこれ以上ないほどの幸福感を得ながら、彼女自身もさらに腰を揺らして求める。
 太くて大きな彼の怒張が、膣の最奥を撫でた。最奥がひくつき、その感覚にたまらずに声を上げる。
「もっと……っ挿れてっ ぁんっ ぁぁっ レン夫の 全部っ……欲し……の」
 先ほどとは違って、怖いという気持ちはなかった。
 ぐりぐり。ぐりぐり。ずぷ。
 求められるままにレン夫が彼女の望むものを与えていく。亀頭が最奥の更に奥に埋まり、やっと彼のモノがダク子の中に根元まで収まった。
「ひ ぁっ ぁぁっレン夫っ レン夫ぉ……」
 更に続く愛撫にやがてレン夫のソレがさらに膨張していくのを感じた。まるで混ざり合ってしまうような感覚を持ちながら、ダク子は更にレン夫を求める。
「だいじょぶ だから……っ っ いっぱい……中っ だして……」
「……ぅん、出すよ……」
 ぐっと強く一突きされ、声もないほどの絶頂に身体がくずれる。
 熱いものが体の奥に広がっていくのを感じながら、彼の腕の中でとろんと意識が溶かしていく。
 結ばれたのはお互い情けない切欠だけど、それならおあいこよね? そんなことを考えながらダク子は幸せな眠りに落ちていった。



 終
527名無しさん@ピンキー:2008/03/02(日) 05:24:30 ID:gb1N03YX
5レスかかると思ったら4レスで収まってしまった。紛らわしくてスマソ。
エロとか知識いろいろテンパりながら書いたのでおかしなところがあってもみのがしてください。orz
528名無しさん@ピンキー:2008/03/02(日) 05:29:07 ID:gb1N03YX
落ち着け自分よ。
>>527 は「エロとか知識少なくていろいろテンパりながら」です。
そんなわけでスレ汚し申し訳ない。これに懲りてもうROMるだけにするよ、ありがとうございました。
529名無しさん@ピンキー:2008/03/02(日) 09:46:21 ID:ca61mcC7
>>528
礼を言うのはこちらの方なんだぜ

GJ!のGはグリコのGだ。受け取って元気出してくれノシ
530名無しさん@ピンキー:2008/03/02(日) 10:39:04 ID:dU+2Yqtp
グリコジョブか。新しい言語が出来たな。

>>528
と言うわけでGJ。もちついてグリコ食えw
531名無しさん@ピンキー:2008/03/02(日) 14:22:35 ID:Bm92IXsa
またもエロじゃないけどロシアンガンナー♀その他でラノベ風短編。名称はそれっぽいのを2秒ぐらいで考えたものです。

『ハイ・ラガードの朝』
眠り姫と銀雪の平野編


ギルド・ファンタジカは数多くの問題を抱えている。その一つが、銃士アーニャの『寝坊癖』である。
再三にわたる警告も無視し、さながら童話の如く眠りこける少女に対し、ギルドの面々は非常に手を焼いていた。
タイムイズマネー。そんな世の摂理に真っ向から対立する暴挙である。日が経つにつれ、ギルドには次第に暗雲が立ち込め始めていた。
―――そんな折、四度目の対策会議において衛生士クレアが発した一言から、一条の光明が射す。
「当番制で、アナちゃんを起こしてあげればいいんじゃないかしら」
それは、ギルドの今後を占う重要な案件であった。


1.まずはシンプルに

先立つものが無くては企画は続かない。というわけで、最初の日は言いだしっぺのクレアが担当となった。
「アナちゃん、起きてアナちゃん」
優しく、かつ目覚めを促進する程度の力でアーニャの体を揺する。が、効果はない。
「アナちゃん起きて。起きなさい!」
より強く呼びかけるも、一向に変化はない。と、
「くー……くー……」
「…………」
月並みな表現を用いれば、それは『天使の寝顔』だった。

「無理よ……私には……できない」
意気消沈して帰ってきたメデッィクに、憐憫と失望の眼差しが向けられる。
「よし。次は俺が行こう」
重苦しい沈黙を破ったのは、体力だけが無駄に高いパーティーの守護神だった。



2.体育会系目覚まし

「アーニャ! 朝だ! 起きろ!」
トレーニングを終えたばかりの熱血聖騎士が室内に闖入した瞬間、早朝の爽やかな空気が野獣的な香りに浸食された。
「……え? え、あ、臭い! 汗臭い!」
「うむ。起きたか。みんなが待っている。さあ行くぞ!」
そういって彼が差し出した手を枕で打ち払いながら、史上最悪の目覚めを体感した姫君はあらん限りの大声で叫んだ。
「出ぇてけええええええええええええええええええええええええっ!」
532名無しさん@ピンキー:2008/03/02(日) 14:34:18 ID:Bm92IXsa
3.おやくそく

「まったく……なぜ僕がこんなことを」
あの時、フェルマーは異議を申し立てることを禁じえなかった。
「一人の怠け者のために皆が迷惑している。クレア、君の提案ではその迷惑が二倍になるだけだ」と。
賛同者はいた。例えば、アーニャほどではないにせよ朝に弱い狩人だとか、二日酔いに苦しむ剣士だとか。
他にも、口には出さないだけで(元来口を利かないが)あの呪い師も不満を隠せていなかった気がする。
あと、なぜか採集班の新人が「その件は自分に一任してください!」などと声を荒げていたことに関しては、今をもっては至極どうでもいい。
結局、この悪しき当番制は採用されてしまったわけだから。
「おい起きろ」
険がこもるのも厭わず、フェルマーは口早にそう告げた。安っぽい造りの木製ドアを睨みつけ
「十秒待っても返事がなければ核熱の術式を編む」などと、物騒な台詞を続ける。
一秒。二秒。三秒。四秒。少し早目のカウント。
「……」
五秒。六秒。七秒。八秒。反応はない。
「……」
九秒。
「……こ」
―――十秒。
「このクソガキ! いい加減にしろ!」
「……っ!?」
結論から言えば、フェルマーは術式を編まなかった。激昂した彼が理性を失うことは周知の事実だが、
いくらなんでも一回り年下の少女に無属性の強力な一撃を叩き込むほど鬼畜ではない。
彼はただ、ドアを蹴り破っただけだ。
そうして逆に強力な一撃≠喰らったのは、果たして彼の方だった。
(―――白)
しばしの間、ファンタジカの大火薬庫こと錬金術師フェルマーの頭脳は、その情報以外の進入を一切拒んだ。

唐突に、在りし日の記憶が蘇る。
この大陸の最北に、なだらかな銀雪の平野が延々と続く不毛の地があるという。
朝は陽の光を、夜は星々の煌きを散々と反射するその雪上に生まれる光景はまさにこの世のものとは思えぬ美しさだと、
遥か昔母から聞かされ、フェルマーは年相応に喜び憧れた。
話でしか知らないその光景に、少年は夜ごと恋い焦がれていった。

白銀の大地を、彼は未だ目にした事はない。
が、今まさに、恐らくそれに匹敵するほどに美しく≠サしてなだらかな<cmを、彼はその両眼に焼き付けていた。

―――それは雪のように白く、どこまでもなだらかで―――

食堂で和やかに談笑していたギルドメンバーの耳に、悲鳴と銃声、二つの轟音がほぼ同時に届いた。
蛇足だが、アーニャは類まれなるクイックドローの使い手である。
533名無しさん@ピンキー:2008/03/02(日) 14:36:19 ID:Bm92IXsa
数日後、フェルマーは奇跡的に意識を回復した。今回も薬泉院の眼鏡男子とその助手が頑張ってくれたらしい。
手術は困難を極めたが、眼鏡男子はさる特殊執刀能力を駆使し、それを乗り越えたという。無論、これも蛇足の範疇だ。
あの日アーニャがいつもより早く起きて着替えていたのは、体育会系目覚ましの一件で懲りたからである。
今ではギルドの誰よりも早起きになり、寝不足の目をギラギラさせながら汗臭い闖入者を警戒する毎朝だ。
「……はあ」
寝ぼけ眼を擦りつつ朝食をついばむアーニャを、テーブルの反対から見るともなしに眺めつつ、フェルマーは物憂げなため息をついた。
あの日以来、どうにも様子がおかしい。具体的な説明はできないが。
(この僕が説明できない≠セなんて……)
そうこうしているうちにテーブル上の料理は消えていく。自分の皿によそったものすら、隣の聖騎士に全て食われてしまった。が、気づかない。
そして。不意に。
彼女の無作法に散らかった寝ぐせを整えたい―――などという不可解な感情が浮かんだ。
浮かんで―――消えて―――驚愕した。
「ば、馬鹿な!」
今ので式が完全に解けた。その答えは、実にシンプルなものだった。
「む? 要らないと判断したから勝手に食べてしまったのだが、それは悪かった」
聖騎士の呼びかけも、もはや耳に入らない。
(馬鹿な……)
頬の紅潮を実感しながらも、彼は対岸の姫君―――あるいはなだらかな銀雪の平野から、目を逸らせなかった―――

物語は順調に〆に向かっている。そう(筆者が)思ったその時であった。
歌い手のナタリーが、アーニャに向かって笑いかけた。
「白の下着はやめといた方がいいよ。すぐ汚れるからさ」
この直後、錬金術師の眉間に三属性の弾丸が飛来したのは、もはや語るまでもない必然事項である。

そう、すべてはお約束なのだ。


534名無しさん@ピンキー:2008/03/02(日) 14:37:47 ID:Bm92IXsa
つーかこのスレレベルたけええよ
535名無しさん@ピンキー:2008/03/02(日) 19:23:15 ID:wqr11HMt
GJすぐる。
エロ無しでも魅せるその技量に嫉妬した!
536名無しさん@ピンキー:2008/03/02(日) 22:11:04 ID:RvoUpuJM
GJ! フェルマーくんがかわええw
537名無しさん@ピンキー:2008/03/03(月) 04:06:34 ID:+npgWNOh
さりげなく超執刀すんなwwww
538名無しさん@ピンキー:2008/03/03(月) 12:25:59 ID:ICqDTAwi
ペットに大事なところをぺろぺろと傷舐めされて、
「だめっ・・・そこは傷じゃないの・・っん!」
とか言いながら感じちゃううちのメディ子。

ん?もちろんロリの方ですよ。
539名無しさん@ピンキー:2008/03/03(月) 19:29:55 ID:QZch6BIh
ペット(名前忘れた)の献身により、何とかモンスターの群れから逃げ延びた公女
自分の為に後に残ったペット(名前忘れた)を案じながら磁軸の柱を目指すも
逃げる際に受けたデスストーカーの毒により後一歩の所で体の自由を喪失
火照る体を抱えて蹲ってると、日課の魔獣の子供への餌やり(19階 依頼主シトト商店)を終えた
ガン子が登場。一目で公女の状態を把握すると、毒を吸い出すべく朱に染まった肌に唇を落とす(場所任意)
暫くそうしている内に、命が助かった事への安堵と、火照り敏感になった肌に触れる
ガン子の冷たい唇の感触と同性の少女が自分に行っている倒錯的な行為に何時しか公女の毒で混濁した頭は……

な展開を希望しておく
540名無しさん@ピンキー:2008/03/03(月) 22:58:34 ID:yjStM582
花びらに全員眠らされて象の元気な突進でhageる時節、皆様いかがお過ごしでしょうか。
ふたなりメディ子と下乳を書いたB1の365を名乗っている者です。
一応続きというか、本番まで書き上がったのでうpしたいと思います。
よろしければお付き合いくだされ。

この物語をスレ住人とwikiの成年板でパイズリ下乳を描かれたitoo氏に捧げるぜ!
541エトリアの街は眠らない3 1/6:2008/03/03(月) 23:02:35 ID:yjStM582
 舌を伸ばして、シリカの顔にほとばしった自らの粗相を舐める。
 飲み込んでみる。
 ……まずい。
 生臭い。
 生ぬるい。
 しかも喉に絡んで、飲み下そうとしてもなかなか奥に落ちて行かない。
 こんなものをよく嬉しそうにシリカは、とメディ子は思う。
 しかし世が世なら、そういう行為に喜びを感じていたのは自分かも知れないのだ。
 妙なアイテムのスペシャルパワーがなければ、射精するような身体にはならなかった。
 メディ子も年若いとはいえ女である。
 むしろ、いずれは精を受ける側だっただろう。
 だからメディ子は、込み上げるものを我慢しつつもシリカの顔の若気の至りを丹念に舌で拭い取る。
 頬。
 額。
 鼻筋や、顎先。
 鎖骨に散ったものや、艶やかな黒髪に付着したものまで。
「ん……あはっ……」
 メディ子の舌が行き来する度に、シリカは心地よさげに目を細めた。
 そんなシリカを見ていると、ご褒美をあげたくなる。
 メディ子は今まで拭った精液を、全て舌の上に乗せた。
 いっぺんに飲んでしまおうと溜めておいたのだ。
 そうして、おもむろにシリカの唇を奪う。
「んむっ!」
 反射的に身を固くするシリカを、やんわりと撫でて解きほぐす。
 そして半開きの唇目がけて、舌上の精液を、唾液と混ぜて流し込んだ。
「んんっ……あむ……」
 シリカの口内に全て精液を送ると、その舌で攪拌する。
 メディ子とシリカの舌が絡み合い、その都度くちゅくちゅと、淫猥な響きが唇の隙間から漏れる。
 唾液で薄まって、もうさほど精液の味は気にならなくなっていた。
 ふと気付くと、シリカが物欲しそうな瞳を濡らしていた。
 飼い主におねだりする、そんな子犬のような仕草がたまらない。
 いいですよ。
 メディ子はアイコンタクトで答えた。
「んっ……んっ……」
 シリカの喉が上下する。
 唾液と精液を飲んでいるのだ。
「ぷぁっ……はっ……はっ……」
 唇を離したシリカが荒く息を吐く。
 そうしている間にも、メディ子はシリカの胸元に手を伸ばした。
 年齢に比べてあまりに豊かすぎる乳房を覆う布を、上にずらす。
「あんっ」
 矯声と共に、まるでゼリーのようにぷるんとまろび出る双丘。
 小麦色の健康的な肌なのに、乳首は控えめなピンク色をしていた。
 その対比が何とも艶めかしい。
542エトリアの街は眠らない3 2/6:2008/03/03(月) 23:03:24 ID:yjStM582
 メディ子は両手で優しく、円を描くようにシリカの乳房を揉み始める。
「あ……んんっ……」
 シリカの唇から熱い吐息が漏れる。
 メディ子の手の平で様々に形を変える乳房。
 ただ柔らかいだけではなく、指で押した時に押し返す弾力もある。
 若くて瑞々しい膨らみだった。
「あ、ふぁっ!」
 びくん、とシリカの身体が跳ねる。
 メディ子が両胸の頂きをつまんだからだ。
 やはりここは敏感らしい。
「あ……はぁん……」
 指でこりこりとこねくりまわす。
 その度に、シリカの身体に震えが起こる。
 眉を寄せて懸命にこらえるような表情を見せてくれるのだ。
 それがメディ子の行為に拍車をかける。
 メディ子はシリカの胸に顔を寄せて、先端のすっかり固くなった突起を口に含んだ。
「ひゃぅ!?」
 シリカが反射的にベッドのシーツを強く掴む。
 その反応に気分をよくしたメディ子は、口の中で乳首を転がす。
「あっ、ふぁっ」
 鈴を転がすような清かな声音。
 もっと鳴かせてみたい。
 メディ子は強く吸っていた乳首を、上下の前歯で強めに噛んだ。
「いひぃっ!?」
 シリカの褐色の肌が一際躍動する。
 ぎゅ、とメディ子の後頭部に手が回された。
 もうやめて、なのか。
 もっとしてほしい、なのか。
 当然、後者だ。
 シリカのサインをそう受け取ったメディ子は、愛撫の勢いを強めた。
 口の中で乳首を吸い、舌で潰し、歯で刺激する。
 空いているもう片方の乳首も休ませる事なく指で弄ぶ。
「んんっ! んーーーーっ!!」
 瞬間、シリカの敏感な身体がおこりにかかったかのように痙攣した。
 メディ子の頭に回されている腕に力が込められる。
 シリカは唇を強く噛んで、嬌声を殺していた。
 そのまましばらく硬直していたが、不意にシリカの身体が弛緩した。
 メディ子はピンク色の突起から口を話す。
 先端が唾液でぬらぬらと光っていて、それがまた劣情をかき立てた。
「ふふ……胸だけでイっちゃったんですね」
「あ……ふぁ……?」
 焦点の定まらない瞳のシリカ。
 先ほど咥えさせた時もそうだったが、シリカは感受性が特に強い体質らしい。
 奉仕しているという事実だけで達するし、今も軽く愛撫してやっただけで、こうなのだ。
 そんなシリカだから、いとおしい。
 メディ子はシリカに密着していた身体を少しずらした。
 そうすると、今度は目の前にシリカの下半身がある位置になる。
 腰に巻かれているパレオの結び目を、そっとほどく。
 シリカの股間は、下着で覆っているにも関わらずべっとりと濡れていた。
 布越しに性器の形すら分かる。
 メディ子は躊躇一つなく、その下着を一息に下ろした。
 ねと、と股間と薄布の合間に愛液が糸を引く。
543エトリアの街は眠らない3 3/6:2008/03/03(月) 23:03:59 ID:yjStM582
「あっ……やぁっ……」
 シリカが身をよじる。
 その動作で腰が上がるのを見逃さず、メディ子は下着を太股から足首へと完全に抜き去ってしまう。
 そうして改めて、メディ子はシリカの両足を横に開かせた。
 まじまじと、シリカの秘所を見る。
 綺麗だった。
 単純な形容だが、他に相応しい言葉が見当たらない。
 何度も身体を重ねているのに、そこは鮮やかなピンク色をしていた。
 周辺の小麦色の肌とのギャップにそそられる。
 恥毛はあまり生えていないし、薄く柔らかい。
 豊満なバストと対象的に、ここはまるで未通娘のようだった。
 しかしいざ致してみると、ここはどこまでも乱れる事をメディ子は知っている。
「やだ……あんまり……見ないでよ……」
「見ますよ。当たり前でしょ」
 蚊の鳴くようなシリカの声を、きっぱりと断じる。
 そう、見ないわけにはいかないのだ。
 すでに滴るほど潤っている秘場所に顔を近づける。
 そうしてメディ子は鼻先をひくひくと動かした。
 とてもいい匂いがした。
 熟れすぎて腐り落ちる寸前の果実の、あの目も眩むような濃厚な匂い。
「やめてぇ……かがないでぇ……」
 拒否の意志を示すシリカだが、その言葉に力はない。
 メディ子はぬらぬらと淫らにうごめく花弁を、両の親指で割り開く。
 ぱく、と粘り気のある音がした。
「ぁ、やぁ……!」
 頭の上から、シリカの心地よい羞恥の声が聞こえてくる。
 メディ子はシリカの乙女の部分に、人差し指を挿入した。
「いぁ……っ」
 じんわりと熱い。
 シリカの体温よりもなお熱く。
 それに、指にかかる圧も強い。
 中指も入れてみる。
「ふぁぁっ!」
 調子に乗って薬指も。
「ぃひぃっ!」
 三本も入るほど入り口は広いくせに、いざ中に入ってみると締め付けが厳しい。
 根本まで埋没したそれを、膣の中でぐにぐにと動かしてみる。
「ひぃっ、やら、やめ……っ!」
 よい反応を返してくれる。
 三本の指をそれぞれ別の方向に動かしたり、関節を折り曲げたり。
 その度にシリカはあられもない声を上げて腰を浮かす。
 メディ子は手持ち無沙汰になっているもう片方の手で、シリカの一番敏感な肉芽をつまんだ。
「ひゃうぅぅっ!?」
 今までで一番、シリカの身体が躍動した。
 まだ終わらない。
 メディ子は外に出ている手で花芯をこね回しつつ、中に入れている指でそのちょうど裏側を刺激した。
「ら、めっ、らめらめぇっ!」
 左右に広げられていたシリカの両足が閉じる。
 ぎゅ、と頭を挟まれている格好のメディ子だが、その手を止める事はしない。
 むしろ強く激しく。
 とどめとばかりにメディ子は、秘芽をぐりっとつねり、指を奥まで突き立てた。
「ふぁっ! あひぃぃぃっ!」
 それは悲鳴じみていてメディ子の耳に心地よく響く。
 陰唇から、どぷ、と愛液が噴き出した。
544エトリアの街は眠らない3 4/6:2008/03/03(月) 23:04:33 ID:yjStM582
「シリカさん、イキすぎですよ。ちょっとは我慢してください」
「はっ、はひっ、ごめんらっ、あいっ」
 肩で息をしつつ、何とかそれだけ答えるシリカ。
 とはいえ、そろそろメディ子の方も限界だ。
 口で一回、胸で一回出してはいるが、メディ子の男性部分はもうはち切れそうなほど張り詰めている。
 メディ子は指をしとどに濡らす淫らな蜜を、自身の巨根にすりつけていった。
 そうして弛緩しているシリカの秘裂に先端を押し当てる。
「っあ……やぁ……まだ、イったばかり、なのにぃ……」
 だからこうするのだ。
 メディ子は亀頭部分をシリカの入り口に沿って往復させる。
 じんわりと熱が伝わってきた。
 その感触を十二分に楽しんで、いよいよ本番だ。
 ゆっくり、ゆっくりと陰茎をシリカの大事な部分に侵入させていく。
「う……ひ、ぃ……」
 シリカが歯を食い縛って苦悶の表情を浮かべていた。
 メディ子はシリカに挿入する時は、最初は必ず時間をかける事にしている。
 浅黒く歪な形の男根が、色鮮やかで美しい女陰に埋没していく風景がたまらなく好きだからだ。
 じっくり、少しずつ、腰を押し進める。
「あ……うぅ……」
 シリカが強く掴むせいで、シーツはすでに皺だらけだ。
 やがて、メディ子の肉棒がある位置で止まった。
「め、でぃ、こ、ちゃんっ、きつ、きついよぅ……」
 シリカが苦しそうに喘ぐ。
 まだ最奥にも達していないのに、この狭さ。
 何回も抱いているのに、その膣圧は生娘のようだった。
「も……む、りぃ……」
 額に汗を浮かべて懇願するシリカ。
 メディ子はそんな恋人に、愛しげに微笑んで、
「――そんな事言ってもやめないって、どうせ分かってるんでしょ?」
 力を込めて、腰を打ちつけた。
「いぎぃぃっっ!?」
 シリカが背骨を折らんばかりに身体をそらした。
 ごつ、とメディ子の先端に行き止まる感触。
 シリカの一番深いところにたどり着いたらしい。
 膣の道を通り抜け、おそらくこの感触は子宮口だ。
「あ……ぐ、ぁ……」
 酸欠状態のように、口をぱくぱくとさせるシリカ。
 不意に強烈な締め付けがやってきた。
 ぐ、とメディ子は喉の奥で低く唸り、唇を噛みしめた。
 それでも堪えきれずに、メディ子の剛直がシリカの一番奥で暴発する。
「あ、は……あははっ……締めすぎですよ、シリカさん。ちょっとは私の事も考えてください」
「ぁ……ぁ……っ……」
 ぶるぶると震えるシリカ。
 メディ子の腰のうずきが伝わったかのようだった。
 子宮に直接、煮えたぎる精子が注ぎ込まれる。
「……っ、はぁっ……まず、一回」
 そう、まずは、なのだ。
 シリカは肉棒を引き抜かずに、腰の抽送を再開させた。
 引く時はゆっくりと。
「う、ああぁぁ」
 押し込む時は全力で。
「ぐぅぅっ!?」
 差し込んだまま、子宮を鈴口でぐりぐりと抉り。
「あっ、あいっ、あいいいっ!」
 さらに通り道の膣を、怒張を8の字を描くように刺激する。
「ひぐっ! あはぁぁっ!」
 すでにシリカの言葉は何の意味も持たなくなっていた。
 メディ子の縦横無尽な腰の動きに合わせて、弓なりの喉からただただ音の塊を漏らすだけ。
545エトリアの街は眠らない3 5/6:2008/03/03(月) 23:05:50 ID:yjStM582
「もっと……もっと鳴いてください」
 あまりに愛しくて、シリカは激しく肉の杭を打ちつけながら、舌を伸ばしてシリカの頬を舐め回す。
 涙と涎で花の顔はもうぐしょぐしょだ。
 だけれどメディ子は、それをとても美しいと思った。
 二人の結合部分は、膣に出された精液と奥処から溢れる愛蜜で泡立つほどだった。
 ぷち、ぷち。
 ぐちゅぐちゅ。
 これ以上ないくらい卑猥で魅力的なBGM。
「あは、ふふ……すごく、いやらしいですね、シリカさん。こんなに咥え込んで離さなくて」
「や、ぁっ! いわ、いわないれぇっ!」
「あははっ、こんなんじゃ、夜は武具を売るよりも、男のお客さんを取った方がいいかもしれませんね」
「やらぁっ!」
「淫乱なシリカさんにぴったりかも。冒険者の人達は精力あり余ってますよ。シリカさんの、ここも」
 ぐり、と抉るように陽根を押し出す。
「お口も」
 シリカの口内に、指を捻じ込む。
「お尻にだって」
 今日はまだ一度も手を触れていない菊座に手を伸ばして、親指の腹で弄ぶ。
「いっぱいいっぱい精液出されてっ、何人も何人も替わりばんこでっ、乾く暇もないかもっ」
「ひぅっ……ううっ……」
 ぎゅう。
 シリカの膣がより一層収縮する。
 感じているのだ、メディ子の言葉責めに。
 そうする事でシリカがより高みへと上り詰める事を、メディ子は経験で知っている。
 そして、同時にメディ子も。
 ぞくり、と。
 背筋に、蛇が這い回るような感触。
 きた。
 四肢の先からじわじわと麻痺が広がっていくような。
 きた、きた。
 全身の毛穴がいっぺんに開くような。
 きた、きた、きた――
「ほら、シリカさん。出しますよ。シリカさんの、子宮に、全部出しますからね」
「ひゃ、ひゃあい……」
 シリカの瞳は虚ろで、呂律も回ってはいない。
 完全に、快楽という底なし沼に沈んだ表情。
 しかしメディ子は、底のない沼のさらに底にシリカを導く。
「う……く……あっ」
 肉幹の根元から先端へと、どうしようもない熱がせり上がってくる。
 雁首が膨らみ、鈴口がぱっくりと開いた瞬間。
 メディ子はあらん限りの力を込めて、腰をシリカの秘所に打ち付けた。
546エトリアの街は眠らない3 6/6:2008/03/03(月) 23:06:42 ID:yjStM582
「ひぃ、ひぃああああああああっ!」
 シリカのそれはまるで断末魔で。
 亀頭は子宮の入り口をこじ開けて、内部にまで侵入する。
 すかさず解放される、抑圧された精液。
 メディ子はお互いの骨盤を完全に密着させて、ただただ精を吐き出し続けた。
 びゅく。
「あっ!?」
 びゅく。
「あっ!?」
 びゅく。
「あ――」
 精子の塊が子宮内の壁をノックする度に、シリカは引きつるように嬌声を上げる。
 シリカのぬめぬめとした喉の奥に出した一回目。
 弾力と体温の心地よい胸の谷間に出した二回目。
 そして、潤滑油代わりに膣の中に出した三回目。
 そのどれよりも、この瞬間の射精は量も濃度も上回っていた。
 目の奥がちりちりする。
 瞼の裏側で火花がいくつも散っているようだった。
 二人、細胞まで溶け合うほどに抱き締め合う。
 やがて。
 子宮の全てを満たし終えて、メディ子の男性部分は活動を停止した。
「っはぁっ! はぁっ……! はぁっ――」
 早鐘のように鼓動する心臓を休めるように、メディ子はシリカの身体に覆い被さる。
 それはシリカも同様のようで、声なき声を上げてぶるぶると震えている。
 ふと、目が合った。
 どちらからともなく、唇を重ね合わせる。
 情熱的なそれではなく、触れるだけの優しいキス。
 こぽり、と。
 二人の結合部分から、白濁した愛の証がこぼれ落ちた。


「うー……」
 シリカがカウンターに突っ伏しながら、半目で睨んでくる。
 とても居心地が悪い。
「え、へへ……」
 思わず愛想笑いをしてみるが、そんな事でシリカの視線は柔らかくならない。
「……子宮が重い」
「……う」
「……ひどい事言われた」
「……うう」
「……すっごく恥ずかしかった」
「……ううう」
 申し開きもできない。
 まったくもって、非はメディ子にあった。
「どうしていっつもメディ子ちゃんはエッチの時は乱暴になるの」
「ご、ごめんなさい……どうも私、上に上がってきてもブースト値が
 リセットされない体質らしくて……ふとした拍子にブーストしちゃって」
「言い訳しない!」
「はい! ごめんなさい!」
 背筋を伸ばし、深々と頭を下げる。
 シリカさんだって楽しんだくせに。
 そんな言葉が脳裏を過ぎるが、死んでも口には出せない。
「……でも」
「……はい?」
「また……しようね」
「――――」

 これは特異体質のメディックの少女と、不夜城の武具店のうら若き店主の物語。
 深い愛と淫らな交わりに彩られた密会の軌跡。
 君達はそっと見守る事もできるし、目と耳と口を塞いでここから立ち去るのも自由だ。
547名無しさん@ピンキー:2008/03/03(月) 23:08:43 ID:yjStM582
以上、お目汚し失礼致しました。
何が難しいかって、会話文での喘ぎ声が一番難しい。
このスレの職人は天才じゃないかしら。

ではしばらく名無しに戻ります。
早いとこケルヌンノスを倒したい。
548名無しさん@ピンキー:2008/03/03(月) 23:13:48 ID:WAL6syaG
シリカ濃厚エロいよシリカ。GJ!
549500(投下1/2):2008/03/04(火) 12:48:46 ID:eApAr1zv
>>506
こうですか!?わかりません!

――――――――

>>496-499の後日談的な

 初めて、イメルが先に果ててしまった。それもかなり早い。
 セタには堪える必要もないほど余裕が残っている。
「ん、久しぶりで……中がいっぱいみたいな感じ……」
 起き上がろうとしたセタを鼻先でイメルが止めた。
「まだもらってないでしょ、ココ」
 ぬめったひだが細波立ってひくりと震える。
「でも起きていられないんだし」
「根性なし。男が動くって発想ないわけ?」
 イメルはするりと身を起こし、ベッドへよろよろ進む。
 上半身だけ倒れこんだうつ伏せの姿勢になって秋波を送るように振り返った。
「力入んない……これでいいわ、して」
 浮いた尻がつらさのせいか誘うように揺れ動く。
 スカートの切れ目から一筋、滴が脚を伝い落ちた。
 吸い寄せられ、覆いをめくり上げたセタは呼吸を忘れた。
 引いた弓弦にも似た曲線が白く実ってはちきれそうになっている。
 その下で、彼女の入口が慎ましくも燃えたように充血して煌いていた。
「くっ」
「ふぁっ!」
 打ちつけると、かすかな抵抗があった。ほぐれきっていない感触。
 向かい合う体勢でしかつながったことがなかったからか。
「やだ、これ……変……深い……」
 突くたび腰が沈んでいく。くびれに手を添え支えてやる。放せば崩れてしまうだろう。
 今の彼女はひどく弱い。そこまで考えて、セタは唐突に悟った。
「んっ、硬ぁい……本当、けだものね。こんな体勢が好き……なの」
「そうだよ。イメルを犯してる気がする」
「私、を……っ!? おかしなこと言わな……はぁっ、ん……ひっ、ぁは!」
 いつもの交わりでは届かない場所をくすぐった。
 言い尽くせぬ悦びでセタは知る。かつてイメルのものだった、征する愉悦を。
「それに、この体勢で求めたのはイメルだ」
 片手で乳房をまさぐる。
 コートも下着もつけているのだから、やわらかさは伝わりにくい。
 セタは気にせず揉みしだく。楽しみたいのは反応だから。
「へ、変態……触っていいなんて私はっ」
「自分で触るのはいいのかな」
 制止にやってきた手を捕らえる。
 セタは自分の手を重ねて操り、彼女の掌で愛撫を強いる。
「やぁ……んっ! なんで、私、こんなにされて……なんでっ」
 いくら交わっても乱れなかった柳髪が、割れてねじれてシーツに散らばる。
 帽子はとうにどこかへ逃げた。
550500(投下2/2):2008/03/04(火) 12:49:58 ID:eApAr1zv
「感じるんだね」
「ち、違う! ちがぅ……ちがうの……」
「違わない」
 ひだの起伏をこそぎとるつもりで突き抜けた。粘膜がきゅぅっと締まる。
「喜んでる」
「ちがうんだからぁ……っ」
 別段セタが巧いわけではない。
 イメルが好きに跳ねていたから、心地よいリズムを知られていたのだ。
 達しやすい呼吸で身体だけが昂ぶっていく。
 置いていかれた彼女の心は泡雪のようにほどけてしまう。
「セタぁ……怖い、よぉ……」
 涙声を耳にして彼は潮時を知った。
「く、出そう……だ」
「速く……終わらせてよ……ん、ふぁぁぁっ」
「いいんだね」
「はっ、はやく……こんなの、もたな……ぃ!」
「――薬、もうないんだ」
 乱れ髪に隠れきれなくなった耳へ、そう吹きかけた。
 腰をつかむ指先が柔肌にみしりと食いこむ。
「あ、はぁっ……だ、だめ! 頭おかしくなったのっ……ひ、んん」
「忘れた? イメルは、僕に犯されてるんだよ」
 彼女はゆるみきった肢体で懸命に抗った。
 構わずセタは身体をかぶせ、彼女をその抵抗ごと押し潰す。
 瞳を濡らしていた潤いが涙となってシーツを湿した。
「やっ! 抜いて! 抜い――」
 言葉ごと唇を奪った。
 溺れさせるつもりで唾液を流しこむ。
「んんんんっ!?」
 呼吸に意識が逸れたその一瞬、セタはしたたか打ち据え、浴びせかけた。
 先端が爆発めいて膨張し、白く濁った情欲を迸らせる。
「いやぁぁぁぁぁぁぁっ!」
 鼓動にも似た躍動はしばしの間くり返された。
 粘ついた逆流が零れ落ちても、ふたりは動かずにいた。

 その後、あれは嘘だと薬をとり出したセタは、眼鏡に銃床の一撃を見舞われることとなる。

――――――――

以上っす。
前回感想くれた人、今回おつきあいしてくれた人、ありがとー
うん、なんだ、その、リバーシでごめん。

やっぱここに載ると人様が書いたみたい。でも寄せるのは「全幅の信頼」だ俺。
とか思ってたら>>501でキュンとした隙に>>506の電波が。
小ネタ程度で済ますはずが……エロはまだまだ書き慣れないや。

>>502の電波も来てるから公女様書くかも。
で、電波送ったら応えるヤツなんて思わないでよね!
551名無しさん@ピンキー:2008/03/04(火) 19:56:21 ID:wPBPRmUn
>「やっ! 抜いて! 抜い――」
すみません、普通に抜きました
552名無しさん@ピンキー:2008/03/04(火) 20:28:50 ID:iGNtcFVL
いいネタが続きすぎて、困るぜ。いろいろと。
シリカもリバーシもたまらんですわい。

>>551
だれうま
553名無しさん@ピンキー:2008/03/04(火) 21:15:15 ID:BIXVwzNL
やっぱエロパロスレだしエロ書いてナンボなんでエロいやつをエロくいきます。エロいから『夜』です。ただそれだけです。
ちなみに>>531と同じギルドの話なので、併せて読んでいただければ幸いです。あっちは至って健全なんで『朝』です。

『ハイ・ラガードの夜』
売春宿始めました編


ギルド・ファンタジカは数多くの問題を抱えている。その一つが、慢性的な資金不足である。

「―――というわけで、女性諸君に一肌脱いでもらうこととなった次第でありまして。あ、ですよね。やっぱり怒りますよねごめんなさい。
 そんな得物を持たないで冷静になってくださいよ。自分はただ貧乏くじ引いただけのしがない―――」
「デスバウンド」
「サジタリウス」
「シールドスマイト」
「ヘヴィストライク」
「メギド」
「ツバメ返し」
「……………………」←睡眠の呪言
「巫剣、睡攻大斬」
「跳弾五連続ヒット」
「―――ジエンド」
「バグッ」←丸齧り
 無論、これら一連の攻撃は全て、歌い手の『舞曲』によって強化済みである。

 翌日、採集班の新人の失踪がメンバーに知らされた。
「書き置きには『辞めます』の一言だけが記されていた。このミミズがのたくるような筆跡……恐らく暴行された際、全神経の八割を損傷している」
 衛生士の分析に、男達は一斉に震え上がった。
「怖え……女怖えよ……」
「ああ……生きてただけ奇跡だよ……」
「あいつ……割といい奴だったよな……」
「そういや俺、あいつに借りた百enまだ返してなかった……くそっ! 俺の馬鹿!」
 時刻は深夜。場所は食堂。面子は男衆。全員が、三軍クラスの有象無象どもだ。
「まあ売春うんぬんはちょっとした冗談だとして、うちの財政がヤバいってことは事実なんだよなあ……」
「チッ! 一軍の連中、特に女どもだ。あいつら金に糸目をつけやしねえ!」
「しかも装備を整えるならまだしも、そのほとんどが帰還後の打ち上げに流れてるってんだから……」
 要するに、彼らはそのことを抗議したかったのだ。
そして、入って日も浅い例の新人が、伝言役に半ば強制的に選ばれたというのが今回の粗筋である。
 非道さで言えば、まあどっこいどっこいだろう。
「こんな横暴が許されていいはずがない!」
「いつかあいつらの○○な××を△△してやるぜ!」
「いや、それよりΦΦをΨΨでΩΩっていうのは、どうかな?」
「お前……天才か?」
 不毛な猥談が白熱し始めたその時、一人のレンジャーがその場にいる全員に告げた。
554名無しさん@ピンキー:2008/03/04(火) 21:17:35 ID:BIXVwzNL
「おい、エキサイトするのはいいが、もうちょっと声を抑えろ。女側にだってレンジャーはいるんだぜ?」
「あぁ? それがどうしたってんだ」
 水を差されて苛立つ男衆に対し、そのレンジャーは人差し指を立てて説明する。
「いいか、レンジャーの聴力を決して侮るな。同じ施設内なら、その耳は全ての声を捉えることができる」
「そ、そうなのか?」
「―――そう、全ての『声』をな……ふ、ふへへへへ……」
「き、気持ち悪ぃな。どうした」

「昨日メディックのクレアが、自分で自分を慰めていた!」

「なにぃっ!?」
 瞬間、ウオオオォォォォォォッ!!という獣の雄たけびにも似た歓声が上がる。
「へへ……まさか、いつ人が来るかも分からない共同浴場の中でやらかすとはな……しかも、あんな激しく……。
 大人しい顔してあいつ、相当のスキもんだぜ……? いやこの能力のおかげでズリネタに困ったことはないが、
 あれは久々に「きた」って感じだったよ」
「レンジャーマジすげえ! 死ね!」
「俺、今までお前らのことナメてたよ! ぶっ殺す!」
「そのキレイな耳以外をフッ飛ばしてやる!」
 しばしの間、動乱は収まらなかった。
「注意しといてなんだが、実際は誰もが出来るってわけじゃないんだ。
 確率は一万人にたったの一人(てきとう)。その栄光を、俺は勝ち取ったんだ」「死ね!」
「ある日気づいた……自分のスキル覧に、『盗聴マスタリー』の項目があることを」「……それって、バグじゃね?」
 胸倉を掴まれた状態で、大いに得意がる盗聴スキル持ちレンジャー。と、
 その表情が突然、FOE遭遇時に匹敵するほどの真剣味を帯びた。
「シッ! 静かにしろ!」
 ざわつく仲間を手のひらで制しつつ、レンジャーはきつく目を閉じた。
「―――盗聴スキル、発動!」
 不必要な掛け声とともに、己の体内より生じた感覚の網が、宿屋全域に展開されていく。
 そして。
「こ、これは……」
555名無しさん@ピンキー:2008/03/04(火) 21:20:56 ID:BIXVwzNL
「これ……今日の」
 とある宿屋のとある一室。樹海より帰還した冒険者二人―――聖騎士アーサーと衛生士クレアが、
反省会という名目でいちゃついていた。
「うむ。かなりの強敵だったな。ああ、傷の方はもう大丈夫だ。君が迅速に手当てしてくれたからな」
 厚い胸板―――そこに穿たれた傷痕をさすりながら、アーサーは優しく微笑んだ。
「……もとは、私をかばって負った傷よ。……ごめんなさい」
「なにを謝る必要がある。それこそがパラディンとしての本懐だ。
 ―――と、特に……愛する人を守れるのならば、俺はいくらでもその身を犠牲にしよう。だから―――」
 感謝の言葉は、柔らかい唇によって阻まれた。
「……!」
 不意打ちに全身を打たれ、アーサーはその細い目を見開いた。視界いっぱいに、熱っぽく潤んだクレアの瞳が映っている。
 しばしの間、見つめ合うままの口付けが続く。
 やがて、どちらからともなくその繋がりを解く頃には―――両者とも、もうすっかり出来上がっていた。
「アーサーって……すぐ汗かくよね……」
 ツイ、と人差し指で胸板をなぞりながら、クレアは呟いた。その瞳は、今や妖しげな色を湛えている。
「う、う、うむ。体質だ。すまん」
 アーサーの言葉を聞いているのかいないのか、クレアはその小ぶりな舌をペロリと出し―――
 あえて一度、その淫靡な姿を見せてから―――ちゅ、と彼の傷痕に吸いついた。
「シ、シシ、シャワーを、浴びさせてはくれない、か?」
「……それ、女の子のセリフ」
 小悪魔のような笑みを浮かべ、クレアはアーサーの肉体に舌を這わせていく。
胸から腹部へ、腹部から腋の下へ、腋の下から首筋へ。首筋から……再び唇へ。
「ふふ……汗臭い」
「ク、クレア……」
 成すがまま。まさにその一言だった。腕も頭も脚も封じられた聖騎士に出来ることは、
せめて無様な喘ぎを漏らさぬよう、全力を尽くすことだけだ。
「声、我慢しなくていいよ……?」
 そんな心の動きすら見破ったのか、クレアが上目遣いで囁いた。
「そ、それは恐らく男側の台詞だと思うのだが……っと、ちょっとまってくれ。さすがに、そこは……」
「んぅ?」
 クレアの舌が辿り着いた先。そこは言わずもがな、現在下履きを突き破らんとする勢いで、雄としての存在を主張している部位だった。
「絶対に、その、なんというか……そう、不快な思いをさせることになる……」
「ふーん……」
 構わず、クレアは下履きを降ろした。
戒めから解き放たれ、悠然とそそり立ったアーサーの物に顔を近づけ、そして―――
「……けほっ、けほっ」
「―――あ」
 その鈍感力ゆえの防御力などと時に仲間から揶揄されるアーサーが、このときばかりはショックを感じずにはいられなかった。
「…………も、申し訳ない…………」
 あまりにも気まずい空気が流れる―――しかしそれは、それを作った張本人である衛生士の「クス」という微笑で払拭された。
「……う・そ♪ 全然大丈夫だから、気にしないで。……あ、ごめん。ちょっと縮んじゃったね」
 そう言って一物を指でつつく彼女の顔は、普段よりもずっと年若い、いたずら好きの少女そのものであった。
「アーサーの匂い……大好きだから。全然平気だよ」
「……っ。……君のその、なんというか……そう、こういうときの『変化』には、いつも驚かされる」
「嫌?」
「いや。あ、いや! 決して嫌ではない。嫌ではないが……その……―――くっ!」
 計算し尽くされたタイミングでクレアの舌が先端を一舐めすると、アーサーの巨躯が大きく震えた。
「いっぱい冒険したんだもん。私だって……今きっと、すごいことになってるよ」
 思わず、ゴクりと生唾を飲み込む。そんな恋人の反応に満足しながら、クレアは下腹部への愛撫を再開する。
 先ほどの全身愛撫もそうとうに気持ち良かったが、やはり、この快感は比べ物にならない。
むしろ執拗なまでの口撃はこの伏線だったのか!などと現状分析しようと、迫る限界には抗えるはずもなく―――
「ひつれも……らひて……いひからね……」
 などという卑猥な水音混じりの台詞を聞かされた日には、もうたまらない。
「ああ……もう……!」
「あ、イクんだ」
「す、すまん―――!」
556名無しさん@ピンキー:2008/03/04(火) 21:23:06 ID:BIXVwzNL
「―――いま。アーサーが、逝った」
 無駄に沈痛な面持ちで、レンジャーはコトの終了を告げた。
「そうか……逝ったか……」
「わりと……早かったな……」
「クレア……エロかったな……」
「ああ……エロエロだったな……」
「あの清純そうな声で……『我慢しなくていいよ……?』だとさ……」
「まあ……こっちは終始盗聴野郎の実況解説だったから、気持ち悪くてしょうがなかったわけだが……」
「このまま待てば確実に本番に流れ込むけど……さすがにそれは耐えきれねえよ……」
「でも……途中の心理描写とかは、まずまず及第点だったな……」
一瞬の沈黙。そして。

『あ』

「え?」
「お前、このネタでR指定の小説書けよ! で、それを売ろう!」
「そ   れ   だ」
「これなら合法的に資金を稼げる!」
「なるほど……エロ小説か……!」
「いいぞ! ギルドを救うのは俺たち(やることが無くて暇な)三軍なんだ!」
 ここで一つの危惧が浮上する。
「だが、表紙や挿絵なんかはどうする? 文字だけの作品なんて、まず見向きもされないぜ」
「あ、そうか……そりゃそうだよな……」
 皆のやる気が急激に萎えようとしたその時、普段は目立たないドクトルマグスのダンカン(二十六歳・独身)が、意を決したように立ちあがった。
「……お、俺、絵書けるぜ! 今まで秘密にしてたけど……な」
「な……馬鹿野郎! なんで黙ってた!? 今度うちのカス子を触手で二穴凌辱しました的なやつ書いてくれよダンカンこの野郎!」
「あ、ああ。いいぜ……ていうか、実はもう書いてるんだ……触手はわりとポピュラーなジャンルだし……得意分野だ」
「あなたが神か」
「絵師決定! これはもういくしかねえな!」

 こうして結成されたサークル《第三兵団》。その処女作『メディック 〜夜の戦後手当〜』は、再販に再販を重ねる大ヒットとなった。
「決めた! 俺、これで食っていく!」
 そして大ヒットとなってしまったがゆえに、その存在はギルドの女性陣の知るところとなる。
「(´・ω・`)」
 入念なリンチの後、カースメーカーの精神操作により以前からの盗聴行為も白状させられた件のレンジャーは、当然の如くギルド追放と相成った。
 
 そして何年もの月日が経った。盗聴のスキルもすっかり失った彼がある日ふと立ち寄ったゲイバーで、
あの日ギルドを去った採集班の新人と運命の再会を果たすことになるのだが、それはまた別のお話。
語られる機会は、恐らく永遠にない。
 
 このどーーーーーーーーーーしようもない物語は、もういいからさっさとそれっぽい格言で〆ることとしよう。

『因果応報』


了 
557名無しさん@ピンキー:2008/03/04(火) 21:25:36 ID:BIXVwzNL
……はい如何でしたでしょうか『ハイ・ラガードの夜』バーボンハウス編。
うん、タイトルが釣り臭くなってしまったのは完全な誤算なんだ。すまない。そんなエロでもなかったしね。
とにかく何か頭の悪い連中で『男子さいてー』的なものをやってみたかったんだけど、最後とかもうどうでも良くなってノリは打ち切り漫画。
あと衛生士クレアがなぜか匂いフェチになってしまったのも誤算。なんだろうコレ。書いてたのは俺なのに。すごく不思議だ。

つーかこのすれれべるたけええよ
558名無しさん@ピンキー:2008/03/04(火) 21:30:34 ID:iGNtcFVL
>>557
こんなネタがポンポンでてくるアンタの頭の中身も十分すげええええよ

……さ、次は『メディック 〜夜の戦後手当〜』の内容を、
さらにリアルな筆致で本番含めてエロエロにいこうか?
559名無しさん@ピンキー:2008/03/05(水) 01:09:56 ID:g/C9pGL/
>>557
貴方が神か!
馬鹿っぽい三軍連中がすげー愛らしいぜw
560名無しさん@ピンキー:2008/03/05(水) 02:16:10 ID:a9wN+L8V
投下。
変態要素やや高めで、特に唾液フェチ・匂いフェチ要素が強いので注意。
561ボッタクル商店マスタリー10 (1/9):2008/03/05(水) 02:17:48 ID:a9wN+L8V
「……はい?」
「……だからね、ごめんなさい」
 シリカに申し訳なさそうに頭を下げられ、幼さの残るパラディンの少年は呆けた顔で首を傾げた。
 そしてシリカ商店に着いてからの、そう長くない出来事を思い返す。
 樹海から帰還した少年がシリカ商店に着いたのは深夜一時、もう街の明かりも酒場の周辺にしか残っていない時間帯だ。
 こんな時間でも商店は冒険者のために店を開けている。
 店主の彼女がいつ眠っているのかはエトリア七不思議のひとつとさえ言われている。
 閑話休題。
 探索メンバーの中で最も経験の浅い彼は、ギルドを代表して今回の探索で得た素材や鉱石を売りに来ていた。
 要は使い走りなのだが、実際に一番の新顔なのだから特に反感を抱くこともない。
 重い鎧も宿に置き、普段着で軽い夜の散歩気分だった。
 獣の皮や羽、原石を袋からカウンターに積み上げ、シリカがそれを丁寧に品定めした上で一つ息を吐き、こう言ったのだ。
「ごめんね、お金が足りない」
 ……こういう次第だった。
 自分の記憶が間違っていないことを確認すると、改めて逆方向に首を傾げた。
「あの、今僕は物を売ってるんですよね」
「そうだよ」
 我ながら間抜けだなと思う質問にもシリカはこっくりと頷いた。
 布を巻いただけの胸元から覗く乳房の下部に目が行くのを自覚し、慌てて目を逸らしながら少年は重ねて尋ねた。
「手数料とかそういうのが必要ってことですか? でも今までそんなの」
「じゃなくてね」
 カウンターの裏から金銭を入れた箱を取り出し、それを見せながらシリカがまた頭を下げた。
「今回の買取分、払った上で最低限の資金を残しとく現金がうちにないの。だから、今全額は払えないわけ」
 現金第一を唱えるシリカらしからぬ言葉は、本人にとってもやはり不本意なようだった。
 理解が頭に広がるのを実感はしたが、それで解決とはいかない。
「で、でも困りますよ。何でお金、ないんですか?」
「それが悩ましいところなんだけどね。ちょっとキミ達の頑張りにうちの財政が追いついてないのよ」
 そう言って気難しげに腕を組む。
 腕に下から持ち上げられた乳房がその柔らかさとサイズを強調し、少年は真っ赤になって横の棚に視線を移す。
「大まかに言うとうちの収入は当然道具の売却費、支出は開発・製造費と職人さんへの賃金、それとキミ達のくれる材料の購入費なのね。
 でもキミ達が最近たくさん持ってくる貴重な材料、それの元が取れてないの」
 そう言って持ち上げて見せたのは強大な火竜の、その牙だった。
 少年達のギルドは、既に迷宮の最深部をその射程に入れているのだ。
 ちなみに少年は竜のブレスを防ぐ、文字通りパーティーの盾として働いている。
「こういうの使って、凄く強くて目玉が飛び出るぐらい高い武具は作れるけど、買える人がいなくってさ」
「……なるほど」
 そういった武具は自分達で既に購入しているが、その後も材料は毎日のように仕入れては売っている。
 最高級の装備を二軍メンバーに買い揃えてなお余るほどの現金が、自分達のギルドには集まってしまっていた。
「うーん、こういうことも稀にあったりはしたんだけどね。ここまでお金搾り取られるとはボクも思わなくて」
「えっ。あー、その、すいません」
 なんだか自分達が悪いような気がして、少年が逆に頭を下げる。
「いやいや、こっちも珍しいもの扱わせてもらって、つい買いすぎちゃったってのもあるから気にしないで」
 シリカは慌てて手を振り、その面を上げさせた。
562ボッタクル商店マスタリー10 (2/9):2008/03/05(水) 02:18:30 ID:a9wN+L8V
「……うーん、でもどうしましょう。支払いはまた後日、ってことになるんでしょうか」
 ――このまま宿に帰ったら『この役立たず』、って流れになるんだろうなぁ。
 ギルドのメンバーに問答無用でぼこぼこにされる情景が浮かび、思わず身震いする。
 かさ張らない高級品はひとまず持ち帰り、売れるものだけ売ろうかとも考えた。
「そこで物は相談なんだけどね」
 シリカはぴっと一本指を立て、カウンター越しに少年に身を寄せた。
「うわっ!? な、なんですか!?」
 浅黒くも滑らかな肌が視界いっぱいに広がり、少年は思わず上擦った声を上げた。
 それでもシリカは身を引かず、それどころか少年の肩を掴んでさらに引き寄せる。
 身を乗り出した姿勢のせいで、今度は上から胸の谷間が見下ろせる。
 首から提げたアクセサリーが谷間と布の間に引っかかっているのがまた何とも扇情的だった。
 ごくりと生唾を飲む少年の心中を察したように、安心させるような穏やかな笑みを浮かべてシリカは言った。
「足りない分の支払いはボクの体でどうかな」
 あまりにあっけらかんと言われ、少年はその意味を理解するのに十秒はかかった。
 否、十秒かかってもまだ呆然とシリカの目を見返している。
 その様子にくすっと笑い声を漏らし、今度は理解させるためだろう、甘えるような声でこう囁いた。
「払えないの悪いからさ、その分ボクがキミにエッチなことしてあげる。それで勘弁してほしいな」
「え……え、えええええ!?」
 店の外にまで響きそうな声を上げる少年の口を、シリカがさっと塞ぐ。
 空いた手を口の前に立て、「しー!」と注意した。
「す、すいません。でもそれ色々まずいっていうか、だだだ駄目ですよそんなの!」
 あからさまに女性経験を欠いた、純情な反応を見せる少年にシリカは笑みを崩さない。
 冗談やからかいなどではなく、本気のようだった。
「だってさ、こんなたくさんすぐには払えないし、手元にも現金残さなきゃ商売できないでしょ」
「そ、そうですけどまたお金が出来たときにでも払えば……」
「ボク、誰に対しても借金だけは作りたくないの。だからボクを助けると思ってさ。ね?」
 カウンターを回り、シリカが表に出た。
 上半身だけでなく下半身も水着や下着程度にしか隠していない。
 いつもの姿ではあるのだが、少年にはいささか刺激が強すぎる。
「で、でも……僕……」
 完全に狼狽えてしどろもどろになる少年に、シリカは止めを刺すようにそっと胸元に手を乗せる。
「……ボク、魅力ないのかな?」
「そ、そんなことないです!」
 シリカに欲望の目を向ける男冒険者の数は相当な数にのぼる。
 少年とて例外ではなく、こっそりその乳房に見入ったり妄想の中で捌け口にしたことは一回や二回ではない。
「ふふ、ありがと」
 そう言うシリカの微笑には、年下の少年に対する慈しみに隠れて、標的に狙いを定めた猟師の表情が浮かんでいた。
563ボッタクル商店マスタリー10 (3/9):2008/03/05(水) 02:19:28 ID:a9wN+L8V
「それじゃ、と」
 少年がしっかりと答えを返すより早く、シリカは店先に『ただいま休憩中』の札を下げて戻ってきた。
「ほら、ぼーっとしてないでこっちおいで。外から見えちゃうでしょ」
 そう言ってカウンターの裏側に少年を引っ張り込んだ。
 二人してカウンターの陰にしゃがみ込み、身を寄せる。
「で、でも、僕がそんな……」
「もう、煮え切らないなぁ」
 呆れたようにシリカは溜息をついた。
 そして自分の背に手を回すと、いとも簡単に結び目を解き、胸元を覆う布を取り去った。
 エトリアのフルガード、陰でそう呼ばれ絶対視されていた布があっさりと防御を解いたのだ。
「わ……」
 至近距離でそれを見て、少年は興奮と感嘆の入り混じった声を漏らした。
 隠すものの何もない、生の胸。
 見た目より締め付けているのか、普段よりさらに一回り大きく見える乳房が呼吸に合わせて上下している。
 その大きさと重さに負けず、しっかりと張りがあり形は整っている。
 褐色の膨らみの中央には鮮やかなピンク色の突起が勃ち、その存在を主張している。
 これ以上ないほど女性的魅力に溢れた双丘に、少年の目は逸らすこともできず釘付けになった。
「触りたい?」
 悪戯っぽい声に、少年は躊躇いがちに頷いた。
「揉んだり舐めたりしたい?」
 耳元すぐ近くで聞こえる声はまさに悪魔の誘惑だった。抗う術は何もない。
 もう一度少年が頷くと、シリカは彼の手首を取って自分の裸の胸に導いた。
 掌に信じられないほど柔らかく温かな感触が広がる。
「はい、どうぞご自由に」
 その声に操られるように、少年は堪えきれず手に力を込めた。
 掌に乳房が張り付き、手の形に合わせて柔らかくたわむ。
 緊張の震えに興奮の震えが加わり、その震えにすら反応して乳房はふるふると震える。
「どう?」
「柔らかい……です」
 乾く喉に唾を流し込み、荒い息を吐き、早くも息も絶え絶えといった風情で少年は答える。
 初めて直に触れるそれは苦しいほどに官能を刺激し、全身を熱くさせてくる。
 両手で左右それぞれの乳房を掴み、夢中でその表面を撫で回す。
 一日の労働で滲んだ汗が表面に染み付いており、そのほのかなべとつきがさらに生々しく興奮を喚起する。
「ほらほら、もっと力入れた方がボクもキミも気持ちいいよ?」
「は、はい……!」
 言われるままに、そして欲望に突き動かされるままに力を強め、乳房を揉みしだく。
 指の隙間から柔らかく肉がはみ出て、指先はどこまでも沈んでいく。
 掌の中央で乳首が押され潰れるのがはっきりと分かる。
 痛いのではないかとふと思って見上げると、シリカの顔には快楽の表情が滲んでいた。
 それを見て、少年の最後の躊躇は消し飛んだ。
564ボッタクル商店マスタリー10 (4/9):2008/03/05(水) 02:20:50 ID:a9wN+L8V
「っ…やん……! キミ、揉むの上手だよ。気持ちいい……んっ!」
「僕も、はぁっ……柔らかくて、気持ちいいです……!」
 手に収まらない乳房を無理矢理収めようとするたび、その柔肉はたわみ、変形し、少年の手に快楽をもたらす。
 揉んでいるだけで股間のものはそそり立ち、射精しそうなほどの興奮が体中を行き交う。
 もう離すことなど考えられない。そう思った矢先にシリカはさらに提案した。
「乳首、口で吸ってもいいよ。お乳は出ないけどね」
 断る理由もなく、少年はすぐさま顔を右の乳房に押し付けた。
 視界が褐色の肌に埋まり、まず真っ先に感じたのは思いの外濃い汗の香り。
 日中滲み出ては乳房に染み込み、そして今の行為で再び溢れて珠となった汗。
 それが揮発して至近距離にある少年の鼻腔に吸い込まれ、体臭として脳が認識する。
 彼はまったくそれを不快とは感じなかった。むしろ。
「はぁ、はっ……シリカさんの胸……すごくいい匂いがします……」
 今や純粋に興奮に震える少年の声を受け、シリカは楽しそうに笑う。
「あは、思ったより変態だったんだねぇキミって。ちょっと恥ずかしいよ」
 頭上からの声を受けながら、少年はより深く顔を押し付ける。
 シリカの乳房は窒息しそうなほど柔らかくぴったりと顔面を受け止め、押し返す。
 その快感に没頭しそうになる間際、唇の端に固く尖った突起が触れ、当初の目的を思い出した。
 もう胸しか見えない中、唇の感覚だけで乳首を口の中央に持っていくと、すぐさましゃぶり付いた。
 一際敏感なのか、それだけでシリカの体ははっきりと跳ねた。
「ひゃっ! もう……順応早いなぁ」
 呆れ声と共に頭をそっと撫でられる。
 その心地よさもしっかりと享受しつつ、口中に入った乳首を上あごと舌でしっかりと掴む。
 微かなしょっぱさを舐め取ると、まさに吸うための形をしているそれを思い切り吸った。
「ひぁぁぁん! あ、大丈夫、そのまま吸って……や、やぁ……っ!」
 シリカが快感を感じている。それに調子付き、少年は夢中でひたすら乳首を吸い続けた。
 うっすらとしたしょっぱさ以外に味があるわけではない。自分に性感が走るわけでもない。
 それでも、窄めた口に乳輪ごと含んで吸うという行為には雄の欲望を刺激する何かがあった。
 少年は呼吸も忘れ、時折息苦しそうに息継ぎをしながらシリカの乳頭を貪った。
「うっく……ふぁ……! はぁ……ほんとに男の子っておっぱいが好きだよね」
 しみじみと言いつつシリカは少年の手首を取り、空いている左胸に触れさせる。
 命令されるまでもなく、少年の手はそちらの乳房も五指で引っ掻くようにこね回した。
 もう材料の精算などということは頭になく、文字通り目の前にある胸を五感で感じることしか考えられなかった。
 シリカの小さな喘ぎと、耳を直に通るような自分の呼吸の音に包まれひたすら胸を弄っていると、股間に鋭い感覚が走った。
「っ!? シ、シリカさん?」
 実際には膨らんだズボンにシリカがその小さな手で触れただけなのだが、予期していなかったこともあって敏感に反応してしまう。
「はふぅ……うわ、おちんちんガッチガチじゃない。このままだと蒸れちゃうでしょ。換気換気」
 そう言って片手で手際よくズボンのホックを外し、下着ごと掴んで一気に下ろす。
 下着の前に引っかかりながらも、勃起したペニスは勢い良く飛び出してひやりとした夜気にさらされた。
 それをシリカは触れるか触れないかぎりぎりのところで形を確かめるように撫でる。
「へぇ、可愛い顔の割におっきいんだ」
「え、そ、そんな……」
 シリカさんにだけは言われたくないです、という言葉を発する余裕もない。
 驚きとからかいの混じった声に、興奮で麻痺していた羞恥心が一気に蘇る。
 慌てて胸から顔を離す少年を、シリカは強引に抱き寄せて再度胸に口づけさせた。
 苦しさと至福を同時に感じる少年の耳に、シリカの囁きが甘く染み入ってきた。
「ね。よければボクのおっぱいで挟んであげようか」
565ボッタクル商店マスタリー10 (5/9):2008/03/05(水) 02:22:09 ID:a9wN+L8V
「あの、挟むって、その……!?」
 少年は柔肌に唇を塞がれながら、くぐもった声で聞き返す。
 かつてないほど敏感になっている陰茎。
 それがこの乳房で挟まれる感覚を想像して、心臓が苦しいほどに高鳴る。
「どう? ボクだって恥ずかしいんだからさ、気分が乗ってる今のうちだよ?」
「お、お願いします!」
 即答だった。
 このまま続けていたら吸っているだけで射精してしまいそうだった。それではあまりに情けない。
 半分以上が褐色の乳房に遮られた視界の端で、シリカがにやりと笑うのが見えた。
 その笑みの真意を考える間もなく少年は解放され、新鮮な――商店特有の香りに満ちているが――空気を肺に流し込んだ。
「じゃあ楽にして目、閉じてくれるかな」
 吸われていた右胸を撫でながらシリカが目を弓にする。
「は、はい。それじゃあ……お願いします」
「さっきも聞いたよそれ」
 楽しそうな声を聞きながら少年は言われたとおりに目を閉じた。
 シリカが身を寄せるのが空気の動きで分かる。
 脚を広げ、性器を曝け出した間の抜けた姿勢で床に座り、挟まれるその瞬間を待つ。
「へへ、それじゃ行くよ」
 ペニスを挟むにしてはやけに高い、頭上からの声に微かな不安が芽生える。
 それを裏付けるように、顔に柔らかなものが押し付けられた。
 さっきまで自分から密着していたものだ。考えるまでもなく、シリカの胸だと分かる。
 が、今度は片方ではなく、両の乳房の間に顔が飲み込まれていく。
「んぐっ……!? な、何を……!?」
 風通しのいい服装とはいえ、汗の溜まる谷間だ。その香りが強く鼻を突いてくる。
「おちんちん挟むなんてボクは一言も言ってないよ」
 脳天にシリカの声がゆっくりと注がれ、頬を両側から乳房が挟み込んでくる。
 抱きつくような姿勢で、シリカは少年の顔を言葉通り胸に挟みこんでいた。
 顔中が弾力に富んだ柔らかさに包まれ、騙された憤りより興奮が勝った。
「汗で汚れた胸がいい匂いなんて変態君は、顔をパイズリしてあげるよ」
 ねっとりとした声で囁くと、シリカは乳房を手で内に寄せて少年の顔を擦り始めた。
「ん! うぷっ!」
 湿った胸に圧迫され、息苦しさのあまり空気を求めて顔を動かすが、どちらを向いても褐色の乳房に邪魔される。
 たまらず息を吸うと、濃密と言っていい汗の匂いが鼻腔を満たす。
「ほら、すっごい汗かいてるでしょ? これでもいい匂い?」
 自分ではいいと思っていないらしい体臭を積極的に嗅がせ、それでもシリカは興味深そうに弾んだ声で尋ねる。
 鼻先は谷間の中心に達し、そこに溜まった汗を吸い込みそうになった。
 今自分が突っ込んでいるのは遠巻きに見ていた幻想半分の隠れた胸でなく、現実の生々しい雌の剥き出しの乳房だ。
 それを特に嗅覚で自覚させられ、それでも少年は唾を飲み息を荒くする。
「シリカさんの、匂い……いやらしくて、すごく興奮、します……!」
「わぁ、本当に変態なんだ。キミ、そんなにボクのおっぱい好きなの?」
「はい、大好きです……!」
 自発的に、シリカにも分かるように大きく息を吸い、自分から顔をさらに密着させる。
 ゆっくりと乳房を押し当てていたシリカの手が止まり、顔面がシリカの体の震えを感じ取った。
 笑いの震えだ。
「あっははは! あー、嬉しいなぁこんなに喜んでもらえて。じゃあ、からかうんじゃなくて本気でいじめてあげるよ」
 え、と谷間の隙間からシリカの顔を見上げる。
 その瑞々しい唇から、つぅっと一本の糸が伸びていた。
566ボッタクル商店マスタリー10 (6/9):2008/03/05(水) 02:24:11 ID:a9wN+L8V
 シリカの口から伸びた糸はゆっくり、しかし次第に加速して真っ直ぐ谷間へと滴り落ちてくる。
 それが唾液だと分かったのは、その糸が少年の眉間に着弾してからだった。
「うわぁ!?」
 単純な驚きから顔を引こうとする少年を、シリカは強く挟み込んで逃がさない。
 口の中でぐちゅりと唾液を掻き回して楽しげに囁く。
「何するかって? パイズリって唾で滑りよくするでしょ。キミの顔もよく滑るようにしないとね」
 そして真っ赤な舌を見せつけ、溜めた唾液をもう一度といわず、二度三度谷間へと吐き出す。
 少年の顔は瞬く間にシリカの体液にまみれた。
 汗以上に独特の強い匂いが狭い谷間に充満する。
 追い討ちをかけるようにシリカは乳房を押し付け、顔と乳房の間に隙間なく唾液を塗り広げて行き渡らせた。
「んっ、気持ちい……キミはどう? 嫌だったら、今ならまだやめて……」
 乳房を軽く左右に開き、少年の汚れた顔を見てシリカは言葉を止めた。
「はぁ、はぁっ……!」
 乳房との間に何本も細い糸を引かせ、泣いているような呼吸の音を響かせ、少年はシリカを見上げている。
 その目に浮かんでいるのは嫌悪でも恐怖でもなく、情欲だった。
「大丈夫です。……いや。もっと、してください……」
 懇願。
 それを受け、シリカは叩きつけるように強く、再び少年を乳房で挟み込んだ。
 びちゃりと濡れた打音が響き、汗と唾液が飛沫となって散る。
 そこに追加で唾を垂らし入れ、シリカはリズミカルに乳房を上下に擦り付けた。
「まったくキミには驚かされるよ。ほんっと信じられないぐらいの変態だね」
 粘り気の強い唾液が顔と乳房をとろかすようにぬめる。
 興奮はさらに汗も体の奥底から湧かせる。
「えへへ。ボクの匂い、取れなくしたげるからね」
 心底楽しそうに言って、シリカはとろとろと唾液を垂らし入れてくる。
 唾液と汗が混ざり合い、顔という器の上で掻き混ぜられ、むせ返るような濃厚な匂いとなって少年の嗅覚を犯してくる。
「どう? さすがに臭いかな?」
「はい……でも、でも……!」
 気持ちいい。
 唾液でぬるぬるになった乳房が全方向から顔に絡みつき、シリカ自身の匂いをなすりつけてくる。
 既に興奮で焼ききれた理性は、唾と汗の臭気すら欲情の対象にしてしまう。
 夢中でシリカの体液をすすり、窒息しそうなほど強烈な乳房での圧迫に酔い痴れる。
 性欲が全身を満たし、射精したいという欲求が痛いほどに股間を責め立てる。
「苦しそうだね。匂いとか顔だけじゃ精液、出せないもんね」
 唾の沼となっている谷間に手を突っ込んで少年の顔を指先で弄繰り回し、シリカはうんうんと頷く。
 少年の顔が栓になり、既に乳房の上を溢れた唾液が滑り落ちるほどの惨状になっている。
 手を動かす度、ぐちゃぐちゃと下品な粘音が店中に響く。
 『体で払っている』シリカの立場の方が本来下であることなど、二人とも既に気にも留めない。
 ただ倒錯的な情欲に身を任せるだけだった。
567ボッタクル商店マスタリー10 (7/9):2008/03/05(水) 02:25:42 ID:a9wN+L8V
「あんっ……ふぅ……じゃあそろそろ楽にしてあげようね」
 音を立てて谷間から手を抜き、シリカは優しく囁いた。
 片腕を少年の後頭部に回し、どろどろの乳房に限界まで抱き寄せる。
 そして谷間から抜いた手を、互いの体に隠れて見えない下半身へ伸ばした。
 匂いと柔らかさと体液に徹底的に蹂躙され少年は息も絶え絶えという有様だった。
 ただ恍惚とシリカに犯される幸運に浸っている彼を現実に引き戻したのは、更なる快感だった。
 唾液にまみれたシリカの手が少年のペニスを探り当ててしっかりと握り締めている。
「あはっ、すっごい固い。もう我慢しなくていいからね。思い切り出しちゃってよ」
 嬉しそうに言って、唾液を塗りたくるようにして強く上下に扱いた。
「うぁっ、あっ、あぅっ!!」
 どこを触られても感じてしまいそうな極度の興奮状態の中性器を弄られ、少年はたまらず声を上げる。
 その声もシリカの乳房に吸い込まれ、当のシリカはくすぐったそうに体を揺らす。
「出る?」
「は……いっ! で、出ます……っ!」
 喜悦にまみれた声を聞き、シリカは尚も悪戯っぽさを消さずに声をかける。
「じゃあ言ってみようか。キミはボクの何に興奮して射精しちゃうのかな?」
 五感が全て性感に直結しているような状態で、羞恥も何もない。ただシリカに従って素直に口が動いた。
「シリカさんの、胸に興奮して……!」
「駄目駄目。もっとはっきりと、キミが変態だってことが分かるように言わないと出させてあげない」
 見上げるシリカの目はダークハンターを思わせるサディスティックな期待に輝き、口はさらに唾液を垂らす。
 それを鼻に直接浴びながら、少年は既に射精しているのではないかというほどの快感の中叫んだ。
「シリカさん、の……唾と汗でぬるぬるして臭い胸に興奮して……うっ、うあっ……! で、出ます……!」
「よくできました。じゃあこれでとどめ、っと」
 シリカの五指が握りつぶすように閉じ、親指は亀頭の先端を強く擦った。
 全身が熱くなる中、性器だけが形容し難い快楽に襲われる。
「あぐっ、シリカさ…シリカさん……! うあぁぁっ!!」
 汚しつくされた乳房へしゃにむに顔を擦りつけ、少年は絶頂に達した。
 ありたっけの精液を吐き尽くし、それでも消えない性感に身を震わせ、いつまでもシリカの名を呼び続けた。
568ボッタクル商店マスタリー10 (8/9):2008/03/05(水) 02:27:51 ID:a9wN+L8V
 満足げなシリカが体を離すと、二人の密着部に溜まっていた体液が床に音を立てて落ちた。
「……ふぅ。こんなに出しちゃって。溜め込んでたら体に毒だよ?」
 そう言ってシリカは自分の腹を見下ろす。
 ゼリーのように濃い、大量の白濁液がシリカの肌を汚していた。
 美しい褐色の肌に、汚らしい精液はよく映えている。
「はぁ……っ」
 自分がそれだけの量を出したのを信じられない思いで眺めながら、少年は長い息を吐いた。
 死にそうなほど気持ちよかったが、疲れた。
 疲れた上に、行為の最中自分が人間としての尊厳を全て失ったような気がする。
 しかし、それすらどうでもいいと思えるほどシリカの責めは少年の欲望を完全に満たしていた。
「あ、あの……ありがとう、ございました」
 唾にまみれた顔を拭うこともせず、ぺこぺこと頭を下げる。
「いえいえ。こっちも気持ちよかったし、商売だからね」
 笑って手を振るシリカに、純朴な童貞の精神状態に立ち戻った少年は頭を下げる。
(……商売?)
 そういえば、足りない材料費を体で払うという、そのための行為だった。
 愛情も何もないということを改めて思い出し、少し残念に思う。
 現金分はいくら払ってもらえるのか知らないが、仲間にどう説明したものか……
 いや、まずはどこかで顔を洗わなければ……
 射精で冷静になった頭で悩んでいると、上半身裸のままのシリカがポンと肩を叩いた。
「じゃ、5000enね」
「……はい?」
 5000enとは予想以上に少ないが、それ以前にシリカは金銭を差し出してはいない。
 理解できず首を傾げる少年に、シリカは満面の笑みで言い直す。
「揉ませて吸わせて半額、挟んで残り半額、さらにキミの信じられない変態性欲を満たすためのサービス、5000en」
 少しの気後れもなく、先ほどまで淫欲にまみれていたとは思えないさばさばした態度で言い切る。
 少年は呆気に取られ、シリカの言葉の意味を反芻する。何回思い返しても意味が一つとしか思えない。
「キャッシュでお願い」
 シリカはどこまでも容赦なく最高の笑顔を浮かべている。
「さ……」
「さ?」
 叫んだ。
「詐欺だーーーっ!!」
「失礼だなぁ! ボク、自分の体は安売りしない女なの!」
 大きな胸を自身満々に突き出し、手を突き出して催促する。
 ぼったくりだ。
 ぼったくりもいいところだが、言い争っても絶対に勝てない。その上とてつもない弱みを握られた。
 シリカの体臭にまみれて射精させられたなど言い触らされたら、その日のうちにエトリアを逃げ出さなければならない。
 少年は半泣きで財布を取り出し、5000enを渋々差し出した。
569ボッタクル商店マスタリー10 (9/9):2008/03/05(水) 02:30:29 ID:a9wN+L8V
「あぁもう……みんなに何て言えば……」
「あはは、女の誘惑って怖いよね。うーん、罪作りなボク」
 陶酔するように自分の裸身を撫で、シリカが目を閉じる。
 その指が乳首の上を辿ると、ぴくっと全身が震えた。
 魂まで抜かれた心地でその様子を眺めていた少年に、シリカは再び淫猥な笑みを向ける。
「ね。こんなにぐちゃぐちゃにしちゃって、ボクもイッちゃいそうなくらいエッチな気分なんだけどさ」 
 この上何を言い出すのか――少年は半ば怯えるような気持ちで頷く。
 彼の萎えた性器を指先で弄くって軽いむず痒さを与えた後、シリカは腹の精液を拭って舐めた。
「ボクのおっぱい、もっと壊れるぐらい揉んだり抓ったりしてイカせてみたくない?」
 胸だけでも結構イケるんだ、ボク――そう言って濡れ光る乳房を自ら強く握り、大きく喘ぐ。
 その直接的に本能へ訴えかける光景に、少年の喉がごくりと鳴る。
「今度はぶったり踏んだり、おちんちん擦りつけたり、好きにしていいよ。20000enキャッシュで、ね」
 あの胸を自由にできる……その得難い夢が現実的な価格で提示され、少年の心は脆くも揺らいだ。
 今持っているのはギルドの財布だ。シリカ商店を財政難にするほどのギルドだけあり、20000程度余裕で支払える。
「どうする? このままボクのオナニーショー見るだけにするのかな? ……んっ」
 持ち上げた乳房をゆっくりと舐めて見せる。唾液の泡が胸の上でたゆたう。
 それを見て、大量に射精したばかりのペニスが嘘のようにそそり立っている。
「……お願い、します」
 無理だった。
 なまじその味を体に教え込まれてしまっては、もうシリカの誘惑から逃れる手段などない。
 差し出した20000enを、レジ裏の箱にひょいと投げ入れると、シリカは腕を広げ少年に胸を曝け出した。
「まいどあり。じゃ、続きしよっか」
 雌の匂いを振りまくシリカに、少年は再び飛びついた。

 こうして、ギルド員による少年への私刑という些事を生み出しながら、今日もシリカ商店の経済は円滑に回るのだった。
 本当に現金が足りなかったのか、それとも新たな収入源を作り出す謀略だったのか、真相を知るのはシリカのみである。
570名無しさん@ピンキー:2008/03/05(水) 18:42:30 ID:gXMnOunX
まあ、このお店には『解呪』と『鑑定』がないから、こういうサービスで稼がないとNE!
571名無しさん@ピンキー:2008/03/05(水) 19:38:42 ID:KHekKasW
そういえば鳥は三こすり半でいくらしいんだが
鳥の人達は…
572名無しさん@ピンキー:2008/03/05(水) 19:46:41 ID:7jxVk4Lb
逆に考えると3回半付けば鳥の女の子たちは…

…ゴクリ
 ある日のこと。
 夜を徹しての樹海の探検でヘトヘトになったギルド『R』の面々は、街に帰ってきてからひたすらに爆睡して、目を覚ましてから空腹に耐えかねて、酒場にやってきた。そこで出迎えたのは、威勢の良い主人だった。
「いよう、お疲れさんだったなお前たち。一度に二つも依頼を片付けてくれるたぁ、働き者でこっちゃあ大助かりだ」
『R』が、任せていた依頼を二件片付けてきたのを聞いて、主人は満足そうに奥の棚から報酬を引っ張り出してきた。
「ほれ、こっちがトムソンからの報酬で、こっちがじいさんからの分だ。嬢ちゃんたちには、その、なんだ。『ちょうどいい』かもな」
 なぜかニヤニヤしながら主人が差し出した報酬の品を見て、『R』の銃撃手ステファニーと斧使いオリーヴの姉妹は、首をかしげた。
 二つの、同じ形をした、アクセサリー。
 どうやら用意された報酬は、偶然なのか、同じものだったらしい。
 しかし、姉妹が首をかしげたのはその偶然に、だけではなさそうだ。
「ほあー……」
 妹のオリーヴは、毎朝姉が綺麗に髪を編み込んでくれるおかげで大きく目立つおでこをかしげて、間抜けな声を上げた。
「これは……めずらしい形ですねえ……」
 姉のステファニーは、愛用している眼鏡をつい、と指で直して、あらためてその品物を観察した。
 仲間の異国の剣士が身につけている花の形のかんざしとか、衛生士のギルドマスターが普段なかなか使う機会がなく大きな鞄の奥に突っ込んだままのバレッタぐらいの大きさだろうか。
 しかし、奇妙な形をしている。
 少なくとも、人里離れた所に住む木こりの父に育てられた姉妹は、こんなアクセサリーを見たことがなかった。
 どちらかというと。
「はわー……お姉ちゃん、これ、キノコみたいだねえ」
 少なくともオリーヴにとっては、食卓でおなじみの、焼いても良し煮ても良しの食材にしか見えなかった。
「そうねえ……キノコみたい、っていうか、キノコそっくりねえ」
 ステファニーも、同じ感想だった。里山で暮らしていた姉妹にとって、キノコは実になじみ深い食材である。あとは、樹海で襲いかかってくる魔物としての大キノコだろうか。どっちにしたってなじみは深い。
 しかし、そんな形のアクセサリーがあるとは。
「おっきなキノコだよ、お姉ちゃん!」
「でも食べられないのよねえ、このキノコ」
 その二つのアクセサリーを持って、首をかしげつづける田舎者の姉妹。
 そんな仕草に、主人のニヤニヤはなぜか止まらなかった。
 いや、ニヤニヤしているのは主人だけではない。
「ま、まあっ、マスターったら、もう……っ」
 ギルドマスターを務める衛生士、ムーンは、妙齢の頬をさっと赤く染めてしまったが、口元が弛むのを押さえられない。
「……」
 カタナを遣う口べたな異国育ちの剣士、まなつも、なにやら思い当たることがあったのか、口元を不器用に引きつらせて、そっぽを向いた。
「んふふふふーっ、マスターったらぁ〜ん。あたしたちが、使ってるところ、想像したんでしょ、コ・レ・♪」
 褐色の肌の聖騎士、リトルロックに至っては、ニヤニヤを隠そうともせず、主人にしなを作って見せていた。
「ほれほれぇ、マスターもまだまだ『現役』な・ん・で・しょ・お?」
 他の仲間たちよりも色の濃い肌の手を、なにやら主人の腰のあたりで、もぞもぞさせ始めたりしている。
「ほらぁ、こぉんなに、ゲ・ン・エ・キ・♪」
「ば、ばかやろ、ぉ、そ、そういうんじゃ、ね、ねぇ、よぉ」
 主人の呼吸がなにやら、急に乱れだし……しばらくして、ひときわ大きなため息をついた。
「あふぅ」
「んっふふふー♪」
 だが、そんな周囲の様子に、全然心当たりのない姉妹は、そのちょっと大きめのアクセサリーを、冒険者にしては可愛らしい、それぞれの手に握って、
「なんだろうねー?」「なにかしらねえ?」
「どうやってつかうんだろうねー?」「どうやってつかうのかしらねえ?」
 首をかしげているばかりであった。

──
こんなことがあってさ……
女の子ばかりのギルドへの報酬に、キノコ型の飾り2本はあんまりだと思うんだ……
575名無しさん@ピンキー:2008/03/05(水) 23:18:42 ID:Mk7mWf3K
じゃあ、男ばかりのパーティの報酬にアケビ型の飾りをだな……
576名無しさん@ピンキー:2008/03/06(木) 00:20:01 ID:src8u0Yw
>>569
君は変態王を名乗ってもいいし、名乗らされてもいい。
577名無しさん@ピンキー:2008/03/06(木) 01:18:01 ID:XOik2eAu
>>576
節子それ二択やない
578公国薬泉院の治療士助手は俺の嫁!:2008/03/06(木) 13:44:34 ID:kMzZYhrX
世界樹の迷宮2 2次創作

【公国薬泉院の医師助手のお願い】



迷宮の探索を追え、宿で休むことになった君達は各々、重たい鎧や杖を置いて身体を休め始める。
君も同じように武器を置いて休もうとしたところ、宿屋の女将から手紙を渡された。

「公国薬泉院で勤める助手のから、あんたにだってさ」

君は覚えているだろうか。
以前クエストで迷宮に入ったとき、公国薬泉院に勤める医師に助手がいた事を。
小さな白い封筒に入った手紙を裏返すと君の名前が書いてあり、何故自分にと思いながらも君は封を破く。
『公国薬泉院の裏手にある廃小屋で待っています』
そこには簡潔なメッセージと助手の女性の名前が右隅に小さく書かれている。
ますます疑問に思いながらも君は用心のために床に置いた武器を再び手に取り、ギルドメンバーに外出の旨を伝え外に出た。

君は通い慣れた足取りで公国薬泉院を目指すと、いつも入っている入り口を通り過ぎて、わき道を通って公国薬泉院の裏手に出る。
そこはめったに人が立ち入らない場所になっており、通りから外れた場所にあるため通りの喧騒はここまで届かず、
静か過ぎる空気が満ちていた。
君は視線を左右に振ると、今いる場所からさらに奥に、建物が見えることに気づく。
おそらくあれが指定されている廃小屋だろう。
君は手に持った手紙に再び視線を落とし、場所に間違いがないことを確認して歩を進める。
579公国薬泉院の治療士助手は俺の嫁!:2008/03/06(木) 13:47:00 ID:kMzZYhrX
廃小屋は見た目と違って中に入ってみると、意外としっかりとした作りになっていた。
埃だらけというわけでもなく、定期的に掃除されているのだろう、目をそらしたくなるような酷い汚れは見当たらず、
何が入っているのか分からない箱がいくつも積まれ、布が被せられていた。
「あ、あの。お待ちしていました」
小屋の中を見渡していた君は不意に後ろから声を掛けられる!!
反射的に手に持った武器を握りなおして後ろを振りかぶると、そこには驚いた顔をした小柄な女性が立っていた。
君に手紙を渡した、公国薬泉院の医師の助手だ。
先ほどの声が彼女が発したものだと分かると君は武器の矛先を下ろし、彼女に謝罪の言葉を述べた。
「お、驚かせてごめんなさい。きてくれるとは思ってもいなかったので」
驚いた表情を一変させ、急に声をかけてしまったことを恥じて、ひたすら謝り始める。
「実はあなたにお願いがありまして・・・」
そういって彼女は小屋の扉を閉めると、奥に腰掛けられる場所を示し、座ってほしいと促した。
彼女は持ってきたランプを壁に置くと、ほとんど密着するように自分の横に座った。
それからは時折こちらを伺いつつ、話すための言葉を捜しながら手をもじもじと動かしている。
君は彼女が話し出すまで静かに黙っていると、彼女は決心したのかこちらを向いて口を開いた。
「あ、あのですね。実はその・・・」
そういって彼女は顔を赤らめながら、自分に話し出した。
最初は君と彼女が出会った話から始まり、公国薬泉院ではお世話になっているお礼を述べられた。
そして君も何度もお世話になっている、あの公国薬泉院に勤める医師の話になると、さらに頬を染めた。
「実は私、先生に、その、告白したんです」
彼女はやっとその言葉を口にすると再び下を向いて黙ってしまった。
その顔はランプの光のせいだけでなく、すでに真っ赤といっていいほどの色で染められている。
「でも私、断られました」
彼女は再び言葉をつむぐと、悲しげな声で思い出すようにつぶやいた。
「『君はまだ子供だ。もっと大人になってからでも遅くはないよ』って」
恥ずかしげな表情から一変して悲しい表情に変わった彼女の肩を励ますように軽く叩く。
おそらく彼女は、落ち込んだ自分を、比較的親しい君に励ましてもらいたいがために、あのような手紙を出したのだろう。
そう思って君は彼女に励ましの言葉を投げかけようとすると、ふいに助手が顔を上げ、
こちらを真剣なまなざしで見た!!
「だから私、決めたんです。先生のために、早く大人になるって」
彼女は座っていた腰を少し浮かせて君に近づいてくると、防具を身にまとった君の足に手を乗せて上目遣いでこちらを見上げてきた。
「だから、お願いです。私に、そ、その・・・。お、『大人』というものを教えてください」
さらに近寄ってくる彼女と先ほどの言葉に驚いた君は少し下がってまじまじと目の前の女性を見た。
真剣な瞳はランプの炎で宝石のように光り、その肢体はいつもとは違った感じに見て取れ、
体全体がうっすらと朱をさしているように見えた。
「いつもお世話になっているギルドの方の中で、一番親しい、あなたならと思って」
彼女は座っていた箱から腰を浮かすと、君の目の前の床に座り、君の下半身に手を手を置いた。
580公国薬泉院の治療士助手は俺の嫁!:2008/03/06(木) 13:49:47 ID:kMzZYhrX
「だ、ダメです、か?」
そういって再び懇願するような表情を浮かべた彼女を見て、君は混乱する頭とは対象的に、下半身のふくらみを覚えた。
次第に膨らんでいく下半身の一部に気づいた助手は最初は驚いていたが、意を決したように君の着衣に触れだす。
「す、凄く膨らんでる・・・」
すでに外からは不自然なほど膨張してしまったた下半身を隠すことは不可能と思った君は、
そのまま床に座る彼女の前で下半身だけ着衣を脱ぎ、そそり立つ部位を彼女の前にさらした!!
「ふ、ふわぁ!!」
突然目の前に現れたものに目を見開くと、何度か手を伸ばしたり、ひいたりしてから恐る恐る君の下半身に触れた。
「あ、凄く熱い・・・」
一度触れるとそのままいろいろな部位をこするように触れだし、小さな手を動かし始める。
生死の場で戦う者とは違う、傷ひとつない綺麗な手が君の部位に触れていると感じてからさらに下半身が熱くなっていく。
さらに大きくなるものを目の前に、最初は驚いていた彼女だったが、少しずつ慣れてくると、先ほどまで言葉を発していた
口を近づけ、精一杯広げて君の物を含みだした。
「あ、凄い・・・。おっきくて入らない・・・」
小さな口に収まりきらないほど膨張したものを、彼女は口と手を使って一生懸命触れていく。
その不慣れな動きに、今まで感じたことのない快感を感じた君はいつのまにか、息を荒くしていた。
もっと快感を求める君は、いつのまにか手が届く範囲にある彼女の頭や身体に触れだし、身体に指をはわせていく。
「だ、ダメ・・・。そこは・・・」
君の指が彼女の胸に触れると、彼女は一度口を下半身から離し、甘い声を上げた。
「そ、そこはその・・・。私、小さいから、恥ずかしくて・・・」
どうやら彼女なりの悩みの種となっている部位に君は触れてしまい、彼女は恥ずかしそうにその部位を隠すようにした。
君はやさしく声を掛けると、続きを促すように彼女に指示し、隠すようにしている彼女の胸をやさしく触りだした。
「や、だから、ダメです・・・」
口と手の動きを再開させた彼女は今までとは違うぎこちない動きで身体をくねらせ始める。
時折口からは甘い吐息が漏れ、その息が君の下半身にかかるとなんともいえない快感が背筋を上っていった。
しばらく君たちはお互い、それぞれの行為を続けた。
だんだんと動きを滑らかにしていく彼女の動作に君の下半身は限界まで膨張し、やがて身に覚えのある快感が生まれだした。
「え、あ、どうかし・・」
膨らんだ部位に口をはわせていた彼女はいきなり苦悶の声を出した君を疑問に思い、見上げた。
君は上ってくる快感の正体を感じ取り、彼女の口にそそり立つ下半身を近づけ、そのまま解き放った!!
「え、う、嘘っ。きゃっ!!」
今までずっと触れていた場所から白い液体が勢いよく飛び出し、彼女の口を中心に汚していく。
勢いをとめることなく、何度も震え、そのたびに彼女の顔が白く汚れていく。
止まることをしらないかのように、何度も液体を解き放っていた君の下半身は、やがて少しずつ収まり、
少しだけ小さくなってその動きを止めた。
一方彼女は、いきなりの事にぽかんとした表情をして自分の顔にかかったものを手にとってまじまじと見始めた。
「あ、凄い・・・。これが、あの・・・」
助手の女の子は恥ずかしそうに白い液体の名前をいうと、顔にかかった液体に鼻を近づけたり、口に含んだして観察していた。
「っん、ふ。ぅ、変な味ですっ・・・」
口に含んでいた液体を喉に落とすと、表情を歪ませた。
期待していたものと違うものだったのだろう。
彼女はそれ以降は口に含むことなく、顔についたものはそのままにして君を見上げた。
「あ、ありがとうございます。その、こんなことに付き合っていただいて」
581公国薬泉院の治療士助手は俺の嫁!:2008/03/06(木) 13:52:58 ID:kMzZYhrX
最初より幾分慣れた表情で君を見上げている彼女の顔には、先ほど君が果てたときに付いた液体が顔だけでなく、
金色に光る髪の毛までを汚していることに気がついた。
そのなんとも官能的な絵に君は再び下半身が熱くなってくるのを感じる!!
君は先ほどと同じか、もしくはそれ以上に下半身を膨らませていく!

そんな君を置いて彼女は満足したのか、持ってきたバッグから白い布を取り出し、顔に付いた液体を丁寧にふき取り始めた。
「なんか私、少し自身が付きました。お、男の人を、き、気持ちよくさせられる事が分かって」
彼女は微笑むと、自分の衣服の乱れを直し始めた。
次に未だ下半身を露呈させたままでいる君を見ると、恥ずかしながら膨らんだ部位を隠そうと君の着衣を直し始める。
どうやら彼女は先ほどの行為で一区切りとし、ここを立ち去るつもりらしい。
手を恥ずかしそうに手を動かし続ける彼女を目の前に君は、未だ納まりきらない下半身を見て自身に問いかけた。


『ここで終わりにしてしまうのか』


そう自分に問いかけ始めると、ますます熱くなっていく体を止められそうにない!!
君は決心して未だ自分の服を直し続ける彼女の肩をつかむと、自分と場所を入れ替え、彼女を今まで自分が座っていた箱に座らせる。
「え、えっ!!あ、あの?」
突然のことに目を見開く彼女を見て君は意を決したかのように手を伸ばし始める。
彼女に服に手が触れる直前に、君はふとある事を思いついた。
君は今までギルドのメンバーと苦楽をともにし、迷宮に挑んできた。
そのメンバーとは常に辛いときも、楽しいときも一緒に味わってきた大切な仲間だ。
そのメンバーにも今君が味わっているこの『快楽』を与えてもいいのでは、思った。
君はギルドに所属する同性のメンバーを頭に思い浮かべた。
片手に収まるだけのメンバーを思い浮かべた君は、彼らをこの場に呼び、
目の前で困っている表情をしている女性にこの『大人の味』を覚えさせるのもまた一興だと考え出した。
君はそのまま一人で、目の前の女性と行為を続けてもいいし、仲間にもこの快感を味あわせるためにメンバーを集めてもいい。
君はどちらを選ぶ?


【一人で挑む】【仲間を呼ぶ】


End
582名無しさん@ピンキー:2008/03/06(木) 13:57:09 ID:EWUc/mqc
GM調のテキストがいいな、GJ!

TRPGのGMが地の文と助手のセリフ演じてるの想像して
脳内がちょっと楽しいことになった
583名無しさん@ピンキー:2008/03/06(木) 18:19:36 ID:o2Rj+UUd
GM乙GJ
TRPGのGMが少女で助手のセリフをたどたどしく演じてるの想像して
下半身がちょっと楽しいことになった
584名無しさん@ピンキー:2008/03/06(木) 21:25:13 ID:zHTPl1ca
最近の新作ラッシュは凄いね
ぼつぼつ、一周クリアした書き手の人が増えてきたってことかな
585名無しさん@ピンキー:2008/03/06(木) 21:38:44 ID:Q9t5cYOn
>>581
利根川可愛いよ利根川。
でもなんだ、糸は普段から持ち歩いてくれ、な?

>>584
あっという間に、容量オーバーなっちゃいそうだな、このスレも。
次スレは480kの時でいいんだろか?
586公国薬泉院の治療士助手は俺の嫁!:2008/03/06(木) 23:31:01 ID:kMzZYhrX
>>582

感想ありです。
利根川?と聞いて最初分からなかったけど、ぐぐったら判明。
カドゥケウスつながりだったんですね。

一応>>581の続きを書いてるけど、出来上がるか不明;
俺の中で助手がどんどん汚されていく・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ふぅ。
587名無しさん@ピンキー:2008/03/06(木) 23:59:13 ID:L4RTYMau
>汚されていく
い い ぞ も っ と や れ
588名無しさん@ピンキー:2008/03/07(金) 00:34:06 ID:ZKxXy6eA
ちょっと間を空けてからスレに来ると、あまりの新作ラッシュで
GJが間に合わないんだぜ……。
どのギルドもエロくてたまらん。職人たちにGJ!

>>585
480KB越えたら、次スレテンプレ準備→移行、ぐらいがちょうど良さそう。
589名無しさん@ピンキー:2008/03/07(金) 02:47:08 ID:QNVxAe/E
「ぁ、ん…っ…ふぁ…これが…あ…っ……これが、欲しかったのぉ…っ!」
と顔を蕩けさせながら、自宅で魔物の子供の青い肢体の上で淫らに体をくねらせる極彩色の王さんと
子供を拉致られて、血相を変えて上がりこんでいくも、体勢を立て直した極彩色の王さんに
三秒でやられて、その後百合な方法で調教される魔物のお母さんの話を希望しておく
590名無しさん@ピンキー:2008/03/07(金) 07:52:25 ID:zJpVRSVr
>>586
あれがツキモリとアンジュということを知らずに、
そのSSと書いたというのなら、
あなたはなんと言う純粋なエロス人(えろすびと)か

いいぞ、カドケの設定なんか無視してもっとやれ
591名無しさん@ピンキー:2008/03/07(金) 08:08:26 ID:zJpVRSVr
つーか480kbで次スレテンプレ準備か
IIが発売してるんで多少改変したけど↓でOK?

―――――――
君の目の前に開かれているのは、
DS用ゲーム「世界樹の迷宮」及び「世界樹の迷宮II」の二次創作スレッドだ。
君はこのスレッドを覗いてもいいし、このまま閉じて立ち去ることも出来る。
もちろん、自分でSSを書いて投下しても構わない。

なお『世界樹の迷宮II』は、世にでて間もない為
ハイ・ラガード公国を舞台とした冒険譚を
SSとして投下予定の冒険者は、後進の冒険者に配慮して
『世界樹の迷宮II ○階(階層)以降のネタバレあり』
などと、ネタバレの有無を投下前に明記する事を強く推奨する。

準備が出来たのなら
さあ、剣を抜いて戦いたまえ!(性的な意味で)

前スレ
【DS】世界樹の迷宮でエロパロ B5F
http://yomi.bbspink.com/test/read.cgi/eroparo/1195402711/

過去スレ
【DS】世界樹の迷宮でエロパロ B4F
http://sakura03.bbspink.com/test/read.cgi/eroparo/1179583286/
【DS】世界樹の迷宮でエロパロ B3F
http://sakura03.bbspink.com/test/read.cgi/eroparo/1174360480/
【DS】世界樹の迷宮でエロパロ B2F
http://sakura03.bbspink.com/test/read.cgi/eroparo/1171538580/
【DS】世界樹の迷宮でエロパロ B1F
http://sakura03.bbspink.com/test/read.cgi/eroparo/1169308514/

保管所
ttp://w3.abcoroti.com/~eparo/sekakyu/wsb.php

――――――
あと、今更スタイルはかえられないだろうけど、
次スレは「B6F」で良いのか? IIは登るし。
592名無しさん@ピンキー:2008/03/07(金) 11:06:37 ID:ywdt/hVr
>>590

カドゥケウスはwiiのやつを少し遊んだことがあるから、
公国薬泉院の医師がカドゥケの主人公っぽいってのは分かってたけど、
助手も似てたんだ・・・。

>>591

オレはそのテンプレと「B6F」スタイルでいいと思う。
593名無しさん@ピンキー:2008/03/07(金) 13:35:28 ID:/FGMUgDF
>>591
「B6F」で。
どこまでも堕ちていこうぜ。
594591:2008/03/07(金) 19:43:22 ID:KKx1E+o1
問題なかろうと思ったんで、立ててきた。

【DS】世界樹の迷宮でエロパロ B6F
http://yomi.bbspink.com/test/read.cgi/eroparo/1204886546/
595名無しさん@ピンキー:2008/03/07(金) 23:38:23 ID:fuQXpwep
ろだ見たらSSのtxtがいくつかあったんだが、非エロのSSスレもあったりするのか?
596名無しさん@ピンキー:2008/03/07(金) 23:44:16 ID:zJpVRSVr
世界樹非エロっつーと、ここの「作品投稿スレ」とか。
まあ、あんま機能してないみたいだけど。

http://jbbs.livedoor.jp/otaku/8730/
597名無しさん@ピンキー:2008/03/07(金) 23:52:47 ID:fuQXpwep
>>596
む、避難所か、これは盲点だった!と思ったが、最後の作品投稿が1年近く前だった。
ろだにあるのは最近のものみたいなので違うみたいだ。
うーん、どこでやってるんだろ。
俺、得ろ描写下手だからどっかあれば、と思ったんだけどなぁ。
何はともあれ、ありがとう。
598名無しさん@ピンキー:2008/03/08(土) 00:02:50 ID:LwEMUCza
別にここでいいと思うよ
非エロもかつていくらでもあったし
599名無しさん@ピンキー:2008/03/08(土) 00:05:40 ID:FPT0wxHK
>>598
そうか。
形になりそうならそのうち投下するわ。

二人には俺の感謝の気持ちのこもった熱いヴェーゼをあげよう。ありがとう。
600名無しさん@ピンキー:2008/03/08(土) 00:21:21 ID:feLLy/6p
>>599
そのヴェーゼの熱さをエロへの情熱へと夜の転化だ。
601名無しさん@ピンキー:2008/03/09(日) 06:39:46 ID:pGBz2+e0
しかし今回は、攻略したいNPCが多くて困るな。
金髪ロング隠れヒロインの○○○○なんて、このスレ的にはめっさ美味しいネタだし。
602 ◆NQZjSYFixA :2008/03/09(日) 14:59:26 ID:LLDGH+Un
十七階到達記念小ネタ


ひいきのギルドの面々が十七階に踏み入ったという報告を受けて、交易所の娘は自然に顔がほころぶのを感じた。
エトリアの世界樹を制したと鳴り物入りでハイ・ラガードの町にやってきた彼らは、決して名前負けせぬ破竹の勢いで
この階層まで歩を進め、いまや一般人だって三人に一人は知っている。
 そして、そんな彼らは少女にとって実は初めてかもしれない、最初から付き合った「お得意さん」なのだ。
 我が事のように嬉しい。
 と言うとずうずうしいかもしれない。けれど、顔が笑みの形になってしまう事を止められない。なので、
笑顔のまま気合を入れなおす。さあ、客足もそろそろ途切れる時間帯だし、勉強の時間にしよう。
 あのひと達が訪れてからというもの、停滞していた樹海探索が急ピッチで進められるので週に一度は
新商品が開発されるくらいなのだ。構造や具体的な性能など、覚えておかなければ顔向けできない。
 カウンターに樹海用ブーツを並べ、一つ一つについて名前と性能を暗唱した後、留め金をはずして
はける状態にしてからまた戻す。職人の手製で、かつ全てが試作品のようなところがあるので、
それぞれぜんぜん違う方式で留めるから覚え切るのはちょっと骨だったが、今はもう完璧だ。
 一通り、武器防具についてそんな確認を行ったあと、今度はカウンターの下から古びた本を引っ張り出した。
図鑑である。しかも樹海の生物の。
 こちらは興味本位という面が強いが、あのひと達が一体どんなものと戦っているのか、どうしても知りたくなったのだ。
ちなみに、公宮に行ってみたら割りとあっさり貸してもらえた。写しが大量にあるそうだが、特にあのひと達御用達の
武器屋、というのが大きかったみたいだった。帰るとき、本を抱きながらスキップしたのを覚えている。
 暗記する勢いでじっくり読んで、そろそろ記された部分は終わりのようだが、不思議な埋まり方をしていた。
どうやら昔々には17階より先に進んだギルドがいて、そのひと達が残したモンスターの情報が一つ二つある。
図鑑の現状での最後の項目は、
「巨大な邪花……そのまんまの名前」
 姿だけで、他には情報は無い。どういうモンスターなんだろう?と思いながらも、そろそろ時間が無いようだ。
いつものパターンだと、このくらいの時間帯であのひと達が帰ってくる。笑顔で迎えないと。



 果たして、どやどやと六つの影が交易所に入ってきた。
 娘は、最後の一つを見てとても怪訝そうな顔をしたものの、最終的には
この若者たちならありうる、と判断して、何も訊かなかった。
 彼女だけを責められるものではない。なぜなら、それはいっちょまえにブーツなどを履いていたからだ。
なぜそれがそんなものをはいていたのだろう! 普通ならもう少し違う形で、この話は幕を閉じていたかもしれない。
 ともあれ、娘はなじみの顔への挨拶を済ませると、六つ目の影の前に跪いて、こう言った。
ttp://www3.uploader.jp/user/sekaijyu_x/images/sekaijyu_x_uljp00062.jpg
 五人の重傷者と血痕とさまざまな体液を現場に残し、一人の行方不明者を出したこの事件こそが、
後に二つの世界樹を制覇したギルドの受けた最大のクエスト、末永く語り継がれるサガの幕開けである事は、
以外にもあまり知られていない。




……あれ?続かないよ?
603名無しさん@ピンキー:2008/03/09(日) 17:05:43 ID:DXoEb+wG
やべぇwwwふいたwww
604名無しさん@ピンキー:2008/03/09(日) 17:57:39 ID:Trk3lgg7
これかww
自分も最初見たとき吹いたわww
最後に戦ったモンスターの名前になっちまうんだよな
これくらいのバグならかわいいもんだ
605名無しさん@ピンキー:2008/03/10(月) 01:53:16 ID:J45vDLnk
なんつーかSSと絡めると格段と面白さが増すなw
ていうか>>602のセンスに脱帽だわ。
606名無しさん@ピンキー:2008/03/10(月) 03:06:30 ID:QbASYww2
うちは 危険な花びら だったな、、、
607名無しさん@ピンキー:2008/03/11(火) 01:02:34 ID:ySGz5qPb
ちくしょうみんなどんどんクリアしてるんだな……
そろそろ本腰入れてゲーム進めないと、スレの流れに全くついていけないぜ!
608名無しさん@ピンキー:2008/03/11(火) 01:12:10 ID:ySGz5qPb
途中送信してしまったorz

>>528
すげえ遅レスになってしまったけれど、続き待ってたよ!
ちゃんと決着つけてくれてありがとう。
途中放置とか、予告だけして結局半端な未完とか、そういうの多いから。
(このスレが特にそうということではなくて、エロパロ板全体の傾向として)

きちんと結ばれた上に、思い通じたラストで良かった。
GJ、そして乙でした。
609名無しさん@ピンキー:2008/03/16(日) 20:07:54 ID:r62E0y6v
妄想垂れ流し
むっちゃ読みにくいと思うけど御免
610名無しさん@ピンキー:2008/03/16(日) 20:08:24 ID:r62E0y6v
眼鏡メディに自分の名前を付け後のメンバーを金ガン子、金ドク子、姫子、ぺドカスメにした俺
フゥーハハハ俺様のハーレム完成だぜ!!
そう思っていたあの頃

以下現実

回復役の俺が最後尾なのはいい、だが誰も俺の名前を呼んでくれない
俺を呼ぶ時は「くすりばこ」と皆言う
戦闘中は「くすりばこはそこに放置」「邪魔やから動かんどいて!」
俺だって戦える所を見せるためにマイマイクラブを握り締め突撃、ダメージ4
「役立たず…」「アイテムが殴りに行ってどうするの!!」…なんと言う屈辱

宿に帰っても苦しみは終わらない
皆俺の目の前で着替え始めるんだ、俺だって男だぞ
いくらパーティーの仲間とはいえこれはまずいと思い言ったんだ、そしたら
「今なんか聞こえた気がしたんだけど?」「気のせいちゃうか?」「姉は何も聞いてないぞ」「…解らない」
完全に無視ですよ、だけどまぁ生着替えなんてめったに見れるものじゃないし
4人とも可愛いのは確かなんで俺のワラビテ刀が凄い勢いで上段の構えを取ってさ
それを見た姫子が「まぁ、鞘撃(プッ)」
鞘被って無いやい…
611名無しさん@ピンキー:2008/03/16(日) 20:08:56 ID:r62E0y6v
中略

この生活にももう慣れた
まぁ可愛い子4人との同棲生活なんて貴重だし毎日着替えも見れるしこの生活もいいかなぁって思い始めた頃
「お姉さま、ねんがんのエリアヒールを覚えたわ!」「うむ、我々も十分強くなった、そろそろ新メンバーを加えてもいい頃だろう」
新メンバー?え?俺どうなるの?
「キルド長、くすりばこを引退させてペットにしたいのだが」
捨てられちゃうの?くすりばこは捨てられません売れません、でしょ?
「…いや、くすりばこをペットにしたい」
ペットにしたい?俺を?俺がペット?
「よろしくな、ポチ」「え?いや、俺の名」ばしぃっ!!ビンタされた、痛ぇ
「ペットが人間の言葉で話すな!!」びしぃっ!!「何故ペットが服を着ている!全部脱げ!!」

全裸+四つん這いで連れまわされた俺、もう許して
「ペット用の装備を頼む」ああ、ここは商店か
あの、あ〜、ひまわりちゃんが俺を見てる、すっごく見てる、裸の俺を見てる
そう思うだけで俺のフランベルジュが…「アイスショット」縮みました
612名無しさん@ピンキー:2008/03/16(日) 20:09:32 ID:r62E0y6v
中略

ペット生活は辛い、3層に着いても裸首輪なんでなおさら辛い
皆の盾になり傷つくのはまだいい、この間なんて雪トカゲの息で死にかけた金ドク子に傷舐めしたら
「汚い!臭い!!汚らわしい!!!」そんな事言われても…こっちだって舌凍傷なりそうなの我慢したのに…
早く人間に戻りたい、そう思いながら爺とあでりん倒して進んでったら…噂のスキュレーさんが
クライソウルを尽く受け止める俺、なんで忠義の心こんな時に発動するんだろう、俺死ぬかも…
「ヒーリング!」俺回復!!助かっ「ポチ、とっとと行きなさい!」てねぇ、はいはい行きますよ何でも命令してくださいよ
「ポチ!丸齧り!」「ワウッ!!」スキュレーさんの乳房に齧り付く俺
彼女もクライソウルで対抗してきましたが俺の乳首攻めに耐え切れず4ターン目に撃破
「よくやったぞ、ポチ」「ポチ、凄いじゃない!」「ポチ見直したわ〜」「…ありがと、ポチ」
もしかして俺って強い?役に立ってる?…俺の時代来たー!!
俺…初めて褒められた…正直嬉しい、全裸なのに、ペットなのに、凄い嬉しい
だが、町に帰ると
「お姉さま、回復ばっかり飽きたー、今度巫剣使いたい」「うむ、姉に任せろ」
俺に近づいて金ガン子は「喜べ、本日を持って貴様をメディックに復帰させる、今まで人扱いせず済まなかった、だが…」

金ガン子が何か言っている、だが俺には何を言ってるのか理解できない
俺は同じ事を考え続けていた
「もう放置プレイ無いの?露出も駄目なの?何か物足りない…」
俺は完全に染まってしまった、もしこのままで居たいと言ったら4人は軽蔑するだろう
だが、それを想像するだけで俺はゼラチン質の核を跳弾してしまうのであった
613名無しさん@ピンキー:2008/03/16(日) 20:10:11 ID:r62E0y6v
軽く受け流してくれると凄く嬉しい
614名無しさん@ピンキー:2008/03/16(日) 20:17:41 ID:1QxlyHjo
全力でいじり倒したい衝動に駆られてるんだがw

ま、当人が放置プレイをご所望では仕方ない。
Good Boy、ポチ。(誉め言葉
615名無しさん@ピンキー:2008/03/16(日) 22:13:12 ID:lBVA9lWj
>>613
つパリング
616名無しさん@ピンキー:2008/03/16(日) 22:15:38 ID:Wv+vnuT8
>>613
そのほとばしる性熱をファイアガードで吸収して事なきを得た。
617名無しさん@ピンキー:2008/03/22(土) 13:58:06 ID:0yW4c2fS
今更無印4層


「本気ですか? また無茶ばかり」
長剣の手入れに余念のない様子の闇狩人に、声音ばかりはたしなめるようにしたものの浮かべる表情は心配と成功への確信とがないまぜになったもの。

「他に誰が出来る」
小さなため息と、治療用アンプルの瓶のかちりと触れ合う音に僅かに顔を向け、一言だけ
吐き出すように告げた後にことさらあさっての方を向くのは強がりと僅かな自信の無さを
隠すための方便。

「守人」あるいは「森人」と名づけられたモノ達を殲滅するよう特命を受けたギルドは、
長鳴鶏の宿で各々一人部屋を借りるだけの身になっていた。
開いているのか閉じているのかわからぬ目から表情を読み取りにくいフロントマンに
言葉巧みに薦められ、けっして安くは無い代金を支払うことになっていたということもある。
樹海探索を終え、いつものように酒場で食事を取りながらの打ち合わせ、その席上でふいに
闇狩人が一件の依頼を受ける、と言い出した。常には5人で探索する樹海の奥にただ一人で挑み、f.o.eと呼び習わしている相手を倒してくる。既に熊や蟹には勝利した報告を出していた
が、今回の相手は触手と言った方が正しい枝と、強力な毒素を持つ樹液がやっかいな相手だ。パーティで最初に挑んだ時などは乱入してきた二本目から、味方を鼓舞する歌姫や
治癒術に奔走する衛生士が太い蔓に足を取られ、投げ出されたことから連携が崩れかけて
散々な目にあっている。若い女性のような姿態のモリビトを軽くあしらう程度には実力が
ついたものの、強敵であることには変わりはなかった。

「それはそうでしょうけれど」
一旦言い出したら後には引かない事は短くもなくなった付き合いでギルドの皆が承知して
いる。入念に準備をするようにという騎士の一言で打ち合わせは終了。次回の探索の為に
治療用の薬品を整理する衛生士の部屋で当たり前のように剣の手入れをする男を見て
女は思った。
 攻防一体、ということなら確かに間違いはない。自分と歌姫はこと攻撃に関しては得手ではない。騎士では毒樹の動きについていけないだろう。野伏は治療薬の使用タイミングを
選ばなければジリ貧だろうか。

「多少無茶しても診てくれる奴がいるから安心して無茶ができる」
手入れを終えた剣を置き、立ち上がると背中から女を抱きしめる。
「安心してって…… ん、ぅんっ」
振り返ってあげようとした抗議の声は重ねられた唇に飲み込まれる。
そのまま男の舌は女の口腔内に侵入し、蹂躙する。
そしてそのままもつれるように二人寝台へと倒れこむ。

唾液の交換をしながら互いの服に手をかける。
剥き出しになった胸板に指を滑らせていた衛生士の手が止まった。また、浅くは無い傷が
増えている。平行に数本走っているのは虎の爪痕だろうか、大きいこれは剣技に長けた
モリビトのものだろう。指先でなぞり、傷の一つひとつに口接ける。褐色の肌で見た目には
わかり難いが新しいもの、古いものと少なくは無い傷跡を指がなぞる。
(なぜ、こんなにも?)

肌をなぞる唇の感触と落ちかかる金の髪、顔が下がるにつれて足の付け根に近づいてくる柔らかな乳房の弾力と滑らかな肌の手触りを楽しみながら闇狩人は考えていた。
樹海を探索する以上、無傷というわけにはいかないだろう。それでも彼女を傷つけたくない。騎士のように盾になることは出来ないが、それなら傷つけるものを先に排除すれば。
思考は衝動にかき消された。
すっかり臨戦態勢となった分身が納まり先を求め、先端から先走りさえ滲ませ始めている。一旦身体を起こして体勢を入れ替え、女の秘所を指で探る。適度な潤みを指先に捕らえ、くちゃりという水音と指を動かすたびにあがる甘い声に後押しされるかのように分身を突き入れる。


翌朝
「糸は持ちましたか?」
尋ねる衛生士の耳に「”濡れた金糸”なら」と囁き、顔色を変えさせて置いた後に『アリアドネの糸』の帰還先目印を渡して糸球をしっかり持って樹海に入る闇狩人の姿があった。
618名無しさん@ピンキー:2008/03/24(月) 22:06:58 ID:50cqBtyl
最初ガンリューさんの話かと思ったけど、彼はレンジャーやったね。
しかし『糸』の材料って一体なんなんだろ。
エトリアでもハイラガでも普通に売ってるし。
619名無しさん@ピンキー:2008/03/24(月) 22:57:28 ID:Zl3cji/K
元はミノスの迷宮を抜け出るための糸だが、
もう小さい磁軸みたいなものとしか解釈のしようがないわな。
620名無しさん@ピンキー:2008/03/24(月) 23:25:38 ID:9ONxhBV3
Iの頃はずっとカンダタ的に考えていた俺参上
まあ5層でその妄想は儚く消えたわけだが

天井さえなければ……
621名無しさん@ピンキー:2008/03/27(木) 21:09:20 ID:RNQ+Rwv9
書いた後で指摘されてガンリューさんシチュとの類似性に気づいたorz

自分の中ではかなり昔投下させてもらったものの続き扱いなので職業固定だが

君達は ガンリュー×サクヤに変換してもいいし
なにこれツマンネとpkrするのも自由だ!
622名無しさん@ピンキー:2008/03/27(木) 22:15:10 ID:HQV7JCQc
ガンリューXサクヤの昔話と考えれば確かにスゲェイケる。ご飯五杯は食えそう。
623名無しさん@ピンキー:2008/03/31(月) 23:04:06 ID:W+n6H6J1
念のために次スレ再掲

【DS】世界樹の迷宮でエロパロ B6F
http://yomi.bbspink.com/test/read.cgi/eroparo/1204886546/l50
624名無しさん@ピンキー
ほう