スレから追い出されたSSを投下するスレ

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1名無しさん@ピンキー
微妙にスレの空気からずれたSS。
投下したら叩かれそうだなあと思うSS。
そんなSSをとりあえず投下するための専用スレ。

うpロダ代わりにご利用ください。






……と、こんなスレがあってもいいと思うのよね。
2名無しさん@ピンキー:2006/10/17(火) 09:47:26 ID:31VKl0sp
不要!

エロ無しスレ、レイプスレ、スカトロスレ、女体化スレ等、
各種シチュエーションスレは揃ってる。

それらを利用すれば良い。
3名無しさん@ピンキー:2006/10/17(火) 12:58:06 ID:p9vT5pAN
上記に無いものというと…
一方的なSMプレイとか、強制フェラオンリーのSSとか?
でもどっちもレイプスレや鬼畜スレで間に合いそうだな。
4名無しさん@ピンキー:2006/10/17(火) 13:03:42 ID:3jp75axV
じゃあ、「別に特殊性癖なわけでもないのになぜか叩かれたSSの続き」とかを
じゃんじゃん投下するスレにしようぜ。
5名無しさん@ピンキー:2006/10/17(火) 13:48:25 ID:hS7mVclc
投下っていうかそういうSSだともはや墓場だと思った
6名無しさん@ピンキー:2006/10/17(火) 14:34:01 ID:ZWQIb8cy
こんなスレはあっていいと思う。というか、欲しかった!
複合的な内容でどこに投下したもんか迷うことってあると思うし…
投下したいけど今のスレの雰囲気では確実に荒れるだろうな〜とか…
こう思い迷っているうちにHDの隅で朽ち果てていく自作品は、やっぱり可哀想になるよ。
7名無しさん@ピンキー:2006/10/17(火) 23:07:01 ID:0HNjktVu
>>6
ぜひ投下してください。待ってます。
8名無しさん@ピンキー:2006/10/17(火) 23:41:48 ID:hySeb80A
これはスレタイが失敗だな
明らかに感じが悪い

例えば「スレが無いシチュのSSを投下するスレ」等にすれば、もっと入り口を広く持てたろうに
9名無しさん@ピンキー:2006/10/18(水) 01:21:54 ID:wuQoGbqT
そうだねえ
追い出された、っていうのは被害者意識を感じてしまうな

「迷子のSSちゃん、こちらでお預かりしてますスレ」 これもアカンか
10名無しさん@ピンキー:2006/10/18(水) 01:30:30 ID:5obYsMzt
まあ若干控えめに、
「暗愚どもには理解されなかった悲劇のSSを投下するスレ」

あたりではどうだろうな。
111:2006/10/18(水) 09:37:30 ID:MxDHTZvQ
うわ、叩かれまくりwww
ぶっちゃけ、「うpロダ代わり〜」が本音だった。

アップローダに上げたtxtファイルは、流れるし、落として開くまでが地味に面倒だしで、案外読み手の目に触れにくいと思うんで、
そういうのを回避する用途に使ってもらおうとしたんだけれど、言葉が明らかに足りてないですな、俺w

とりあえずここに投下して本スレにURLを貼れば、2chブラウザから1クリックでそのSSに飛べて便利だと思うのだがどうだろう?
スルーしたい人もスルーしやすいだろうし。
12名無しさん@ピンキー:2006/10/19(木) 16:15:50 ID:rN7Dmfec
よっしゃ俺が書いちゃる

(うう、恥ずかしいよぅ)
 あたしはじりじりとお尻の位置を動かして無駄な足掻きをしてみる。
 でも、そうやってもじもじ動いていると、カチャリと無常な音。先輩がこ
っちを伺っているのが判ってしまう。
 先輩が居心地悪そうに視線を逸らす。私の心の中は恥ずかしさと申し訳な
さといたたまれなさで一杯だ。
 「「あのっ」」
 先輩と私の声が綺麗にハモる。
 ううう、何でこんな状態になっちゃったんだろう。先輩と二人で旧体育館
の木陰(告白呼び出しの黄金スポットだ)なんて、普通に考えれば舞い上が
るほど嬉しいはずなのに、コレのせいで素直に喜べない。

 何かを言いかけた先輩に、私は座り込んだまま、視線だけでどうぞお先に
と勧める。先輩も私にどうぞどうぞと勧めてくれている。
 ああ。先輩だって居心地悪いに違いない。こんな変な状況に巻き込まれて、
呆れ果てているだろう。私は絶望的な気持ちになる。
 先輩と私で先を譲り合う。でも、考えてみれば悪いのは頼子とはいえ、頼
子は私の友達だ。となれば、頼子の悪戯を詫びるのは私だし、詫びる側が先
に詫びるのが筋だろう。

 私は呼吸を吸い込んで、必死の勇気を込める。
「「ゴメンなさい!」」
 またハモってしまった。

 見上げれば、先輩も申し訳なさそうに私に謝っている。
 「あの、なんでですか? 何で先輩が?」
 「いや、頼子のせいだろう。この手錠……」
 そうなのだ。今私たちは、手錠でつながれているのだ。
 詳しい説明は面倒なので端折るけれど、親友(いや! 悪友だ! いまか
らそう決定した!)頼子の悪戯だったのだ。たしかに私は先輩に憧れていた
し「お近づきになりたいなぁ」なんて云ったこともあったけれど、頼子の悪
乗りがここまでとは思ってなかった。
13名無しさん@ピンキー:2006/10/19(木) 16:16:24 ID:rN7Dmfec
 だいたいタイミングが悪すぎる。

 私は自分を隠すように身体をぎゅっと抱きかかえる。部活バスケの後なの
だ。私は絞れるくらいに汗をかいちゃっている。Tシャツも髪もびしょぬれ
だし、スパッツからもぽたぽたと雫がこぼれて水溜りを作れそうだった。
 無駄に大きい胸もブラが透けちゃってるだろう。恥ずかしい。
 ここは日陰だけど夏休みは目の前。天気はピーカン。汗の引く気配はない。
 こんな風に汚れて汗臭い格好で先輩に繋がれているなんて格好悪すぎだ。
先輩に相応しいとまでは行かなくても、私だってもうちょっと小奇麗で涼や
かな印象で先輩とはお近づきになりたかったのに。

「頼子のこと、知ってるんですか?」
 私は胸をなるべく隠すように抱きかかえて、しゃがんだまま尋ねる。
 頼子はこの悪戯を仕掛けるために、先輩に何か吹き込んだのだろうか?
「うん。従姉妹なんだよ。あいつ、昔っからすごい悪乗りの悪戯でさ」
「え、あ……ええぇっ!?」
 私は思わず大きな声を上げてしまう。うう、じゃぁ、頼子は先輩のこと最
初っから知ってたんじゃない!? そ、それなのに、わたしったら先輩は涼
しげで格好いいとか、本を読んでる横顔が素敵! とか乙女全開なラブトー
クを繰り広げてたんですか。わたし馬鹿ですか。はめられてますか!?

「え、あは。あははは……」
 情けない顔で私は笑う。
「もしかして、頼子の知り合い?」
「はい。あの、バスケ部の珠瀬です。……頼ちゃんとは友達してます」
 先輩をチラッと見上げる。
 ううう。先輩こっち見てるよ!
 ――そりゃあたりまえだけど。
 格好悪いなぁ。髪の毛ちゃんとまとまってるかな。
 前髪ぺっとりになっちゃってるよね。そ、それより脚だっ。私は先輩の視
線から隠すようにもじもじしてみるが、そんなことは出来る訳がなかった。
太いんだよぉ、バスケのせいだっ。
 私は抱え込むようにしゃがみこむ。ううう。穴があったら入りたい。
14名無しさん@ピンキー:2006/10/19(木) 16:17:02 ID:rN7Dmfec
「えっと……」
「はぃっ」
 先輩の声にちょっと裏返った声で返事をしてしまう。体育会系の悲しいサ
ガだ。返事だけは反射で出てしまう。
「いま、携帯で頼子呼び出そうとしたんだけどね」
 あ、そか。先輩冴えてる。そだよね、部活をしてた私はハンドタオルくら
いしか持ってないけれど、先輩は普通に携帯持っていたらしい。ラッキーだ!

「でも、なんか繋がらないんだ」
 あぅ。がっくり。
「メール出しておいたから、そのうち反応あると思うけれど。……ごめんな。
あんまそっち、見ないようにするからさ。着替えに行くわけにも行かないだ
ろうし」
「い、いえ! こちらこそ、先輩に見苦しいものをお見せしましてっ。あは
はは、何言ってんだろう」
 もう笑ってごまかすしかない。

 その時だった。
 思い出しても気絶しそうになる。
 ……ううう。
 あたしは、よっぽど緊張してたんだと思う。
 ううう、しちゃったのだ。

「あぅっ、あううううっ」
 何も考えずに飛び退った。2mは跳ねた。バスケで鍛えた脚力で、しゃが
んだ状態からうさぎ跳びの要領だった。でも考えなしで、私は手錠で先輩と
繋がっていたのだ。
 ぎちぃと肉に食い込む音と激痛。それよりなにより、まったくの不意打ち
で振り回された先輩は、突き飛ばされるように私にぶつかってしまう。
「あ、あわ、ひゃぅっ!」
 混乱して手を振り回す私。崩れた私の上に先輩がいる。
 必死に私をかばってくれてるのだと後で気がついた。先輩としては私を下
敷きにしちゃうのが当たり前なのを、両手で突っ張って私をつぶさないよう
にしてくれてたのだった。
 でも、そのポーズはあんまりにもあたしにとっては刺激的過ぎた。
15名無しさん@ピンキー:2006/10/19(木) 16:18:27 ID:rN7Dmfec
 汗でぐちゅぐちゅになったTシャツのすぐそばに先輩がいる。うう、汗臭
くてごめんさいっ、引っ張っちゃってゴメンないっ、おならなんかしちゃっ
て本当にゴメンなさいっ。頭は真っ白で、パニックになった私はじたばたと
手を振るけれど、先輩の突っ張った手に繋がれていて、どうにもならない。
 そのとき、またしても私のお腹が鳴った。
 私は必死にそれを押しとどめようとしたのだ。
 それだけは神に誓って本当なのだ。
 でも、パニックを起こした私の精神と身体は私の願をいともあっさり無視
して……やっぱりおならをしてしまった。
「ご、ご、ごめんなさい。先輩っ。ごめんなさいっ」
 穴があったら入りたいなんて生ぬるい。
 神様、お願いです、どうかリセットを。
 ああ、頭を打って記憶がなくなるなら、私は工事用の杭打ち機で頭を打ち
たい。
 私がいくら謝っても、お腹はくるくるなってる。
 あまりの恥ずかしさに、体が熱くなって、一気に汗が噴出してくる。太も
もをこすり合わせてごまかそうとすると、湿ったスパッツがくちゅくちゅと
音を立てる。それも恥ずかしくて、私は真っ赤になる。
 おならをしちゃったばっかりのお尻が妙に意識されてしまう。必死に食い
しばってるのに、ゆっくりと内側から撫でられて押し広げられるような感覚。
脳の神経が焼ききれそうなほど恥ずかしくてもどかしい。

「ごめんなさい、ごめんなさいっ」
 涙が吹き出る。鼻がぐじゅぐじゅとなってしまう。
 頭が真っ白になって何もうまく考えられない。
 必死に我慢してるのに、お腹がくるくるなって、断続的に漏れてる。――
おしっこを漏らすより恥ずかしい。そう考えた瞬間身体が震えた。
 漏らす。その言葉で身体の内側の深くて危険な部分、普通は知っちゃいけ
ない大事な部分を撫で上げられたみたいにぞくりとする。自分の動きでもま
れるようにこすりあわされている太股の内側が熱くなる。
16名無しさん@ピンキー:2006/10/19(木) 16:19:47 ID:rN7Dmfec
「珠瀬ちゃん……」
 先輩がいる。先輩が近くにいるよぅ。
 先輩があたしのこと見てるよぅ。きっとずぶ濡れになって、おならしてる、
汚くて臭い子だと思われてるよぅ。身体が熱い。なのに頭の中は痛いほど冷
たい。耳が、音が、きーんって遠くで鳴ってる感じがする。
 私は一瞬もじっとしていることが出来ずに身を揉み続ける。
「ごめっ、ごめんらさぃっ、あのっ。切りますっ、いま手を切っちゃってす
ぐはずしますっ。だから、ごめんらさいぃっ。臭くてびしょ濡れで、汚いで
すっ。今すぐはなれちゃうので、本当にゆるしてくらっ」
 混乱した私はめちゃくちゃに暴れまわって先輩の下から逃れ出ようとした。
こんなみっともない姿で先輩のそばにいるなんて出来ない。この世の終わり
だ。少なくとも私の終わりだ。

 ――くちゅ。
 涙で朧に曇った視界が暗くなる。
 柔らかい感触。
 反射的に半ば開けた私の唇を、とろりと何かが舐める。
 電源を切られたみたいに動けない私の唇を何かが侵す。優しくて、蕩ける
ようで、抵抗できないほどの強制力を持った何か。その一撃で私の身体がぶ
るぶると震える。力が抜けて、私はまたおならをしてしまう。
 恥ずかしい。死にたいほど恥ずかしいはずなのに、唇の感触だけでその恥
ずかしさが丸ごと気持ちよさに書き換えられてしまう。
17名無しさん@ピンキー:2006/10/19(木) 16:21:49 ID:rN7Dmfec
 先輩が丁寧に私の上唇を舐める。
 それが終わると下唇。
 触れ合うキス。挨拶が終わると舌でノック。
 繰り返されるその手順の全部がお酒みたいにくらくらして何も考えられな
い。
 とろり。
 離れた唇が発熱したようで甘い余韻にしびれている。

 先輩は私の首からかけていたハンドタオルで、私の涙でぐちゅぐちゅにな
った顔を拭ってくれる。優しい感触に、私は何の思考も戻ってこない空っぽ
の頭のまま、仔犬みたいに拭かれるままになる。
 気持ちいい。
 先輩にされることが全部気持ち良い。
 先輩にもっと触られたい。
 ぐちゅぐちゅの胸も。
 湿ったスパッツも。
 恥ずかしい匂いを先輩に嗅がれたい。

「落ち着いた?」
 ――なんだろう。何も考えられない。
 ――頭の中、真っ白だ。
 ――でも、何か云わなきゃ。
「大丈夫だよ。もうちょっとすれば外れるし、珠瀬ちゃんは綺麗で良い匂い
するよ」
「あのっ」
 私は何も考えてなかった。
「先輩にくんくんされたいですぅ。先輩、私と付き合ってくださいっ」
−終−

続かない
18名無しさん@ピンキー:2006/10/19(木) 22:35:34 ID:bQhHh0Da
まあ、おそらくこのスレに投下すれば良かったんだろうな

放屁エロパロ
http://sakura03.bbspink.com/test/read.cgi/eroparo/1128906431/
19名無しさん@ピンキー:2006/10/20(金) 03:42:21 ID:4gR2hzPr
あれだ、投下前にどのスレから弾かれたのか明記してくれると一層楽しめる。
20名無しさん@ピンキー:2006/10/20(金) 11:35:39 ID:1F6HvMSh
オリジナル要素追加しすぎて原作ファンにはむしろキツいだろ的なSSとかどうだろう。
21名無しさん@ピンキー:2006/10/21(土) 07:46:05 ID:EjKufiuV
原作レイプSSとか?
22名無しさん@ピンキー:2006/10/21(土) 17:06:36 ID:7Vxw9ESc
書き手控え室スレで例文として一部分だけ出したやつなんだが、なんか気にいったので書き上げてみたものを投下してみる。
23名無しさん@ピンキー:2006/10/21(土) 17:15:05 ID:7Vxw9ESc
「は……あ、はあっ……あぅんっ!」
「ぐちょぐちょだよ……百合子のアソコ、俺のチンポでかきまわされてすごくぐちょぐちょだよ……!」
「はぁうん!三上…さぁぁん……」
誰もいない夜のオフィスに男女の嬌声と粘膜が絡まる淫らな音だけが響いていた。
「あぁんっ……あぁんっ…すごいよう、こんなきも…ちいいっ…はじめっ…あぁうっ!」
今、俺は部下である24歳の高嶺百合子と無人のオフィスでタイトスカートをたくしあげ、白いレースの下着を足首まで下ろしただけの姿で交わっていた。
40過ぎの中年男に美しい若い娘。
まるで強姦しているかのように見えるかもしれない。だが、これはあくまでも合意の上だった。


「ねえ、三上課長」
「なんだい、高嶺くん」
今から数時間前のことだ。
残業していた俺は書類から顔を上げずに生返事をした。
彼女の、眼鏡ごしにもはっきりわかる睫毛の長いつぶらな瞳につんとした可愛らしい唇、背が低くてややぽっちゃりだがバランスの取れたスタイルに興味はないではなかった。
だが、書類を読んでいる途中で顔を上げるのが単純に面倒くさかったのだ。
「クールな人……」
「ん、何か言ったかい?」
「いいえなんでもありません。……ハンコが、欲しいんです」
「ああ、どこに押すんだい?」
なんだそんなことか……俺は仕事を中断するとデスクの引き出しに手をかけた。と、その手をおしとどめるように百合子が自らの手を重ねてきた。
「……違うんです。私が欲しいハンコは課長のハ・ン・コ」
可愛らしく頬を赤らめながらそう囁くと彼女は、俺の手を自分のスカートの中に導いた。
「私のココに、課長の淫菅……押して欲しいんです」
「高嶺くん!きみは自分が何を言っているのか分かっているのかっ!?」
くちゅり……もうそこは既にしっとりと熱く潤っている。俺は指を動かしてそこをめちゃくちゃに掻き回したい衝動を必死にこらえた。
「ええ分かっています。課長は、今日はお誕生日でしょう?ですから、私課長に抱いて欲しいんです。
もっとはっきり言うと、課長とセックスしたいんです」
「ありがとう高嶺くん!じゃあ、これから二人でホテルに行こう。ラブホテルなんかじゃないぞ。もっといいホテルだ。だって俺は課長だからな」
三上一郎42歳。
この年齢にして独身の俺を人は『クールな仕事の鬼』と思い込んでいるらしいが、実は単なる面倒くさがりな上に人との、特に女性との付き合い方がわからず気がついたらここまできてしまったというだけなのだ。
だからとりあえず貯金だけはいっぱいある。
休日、一人暮らしの部屋で通帳を眺めながら畳の隅に生えたペンペン草をひっこ抜く生活とはおさらばだ。
俺はうきうきと彼女の肩を抱いて歩き出した。
「いやです課長私もう待ち切れませんっ!今すぐここでセックスしてっ!」
そう叫ぶやいなや彼女は俺にむしゃぶりついてきた。すごい力だった。
「よし、いいんだね高嶺くん!」
俺は服の上から彼女の豊かな乳房をもみしだいた。
「百合子と呼んで、課長っ!」
「ああ、百合子っ!」
震える指で乱暴にボタンを外すと、ブラジャーごと引き剥がした。
白い乳房がこぼれるようにプルンと飛び出す。
会社の地味な制服の上からでも彼女の胸の豊かさはよく分かっていたが、こうして脱がしてみると格別だった。
全体を掌で大きくこねまわしながら先端を口に含んで舌先で転がすとコリコリと固くしこってくる。
「はぁ……ん」
「かわいいよ、百合子。もうこんなに固くして……」
「課長の淫菅も……もう、こんなに」
膝を俺の足の間に割り込ませると百合子は、太股で俺の固い股間を擦った。
「早く……淫菅欲しい。ちょうだい、淫菅……ああ……」
「まだだ」
ちらちらとピンクの舌が見え隠れする、熱に浮かされたような百合子の顔を観賞しながら俺は彼女のスカートをたくしあげ、下着も下ろす。
「ああ……っ!」
24名無しさん@ピンキー:2006/10/21(土) 17:25:09 ID:VwTo3TF6
>>23
AVみたいな展開にワロタ
25名無しさん@ピンキー:2006/10/21(土) 17:26:28 ID:7Vxw9ESc
デスクに手をつかせて尻を突き出すようなポーズを取らせると、惜しげもなく晒されたむき出しの秘裂がヒクヒクと震える。
「恥ずかしい……っ!」
「嘘をつけ、俺には物欲しそうに見えるぞ」
「ひぁっ、ぁっ、ぁっ……んんっあっ……」
中指でずぶずぶとピストンしながら人差し指で肉の芯を撫で、時折強くいじる。
「ん?これはなんだい百合子」
中指の腹のあたりにコリコリとしたひっかかりを感じた俺はそこを掻いてみた。
「そこは……ひぁっ……だ……めええっ!」
百合子の声がひときわ大きくなり、切なげにかぶりを振った。
「なんだ、ここ、いいのか?」
柔らかい秘肉の中、まるでそこだけグミのようにコリコリしているそこを俺は執拗に引っ掻いた。
「ひぃっ……あぁあぁんっ!あ、あ、あ、や……そこ、やあっ!変…にな……あああああーっ!」
掻き回すたびに百合子の秘裂からは液が溢れだし、床にいやらしい水たまりを作りはじめた。
「そうか。これがGスポットというやつか」
俺は指の動きを早め、さらに激しくそこを攻めた。
「ああーっ!だめぇ、だめ……ぇっ……!いやらしいお汁と一緒にっ……私の脳みそもっ……流れていっちゃう、いっちゃううんっ!ああーっ!ぎゃーっ!ひいーっ!」
ヒクヒク痙攣する百合子の秘穴から大量の汁が飛び出して俺を飛び越し、斜め後ろのデスクに命中した。
佐々木のデスクだ。俺は心の中で快哉を叫んだ。
以前、仕事の疲れから尿道炎にかかった俺は病院に行くため佐々木に休暇を交替してくれと頼んだのだ。
「なあ、頼むよ佐々木、いいだろう」
「嫌だね。その日は女と海に行くんだ。夜はホテルで潮干狩りさ。活きのいい赤貝をとるんだ」
「そんなこと言わずに頼むよ。放置して二度と使い物にならなくなったら困るんだよ」
股間を押さえて哀願する俺を、佐々木は鼻で笑った。
「どうせ一生使わんだろう」

あの時の佐々木の憎たらしい顔が昨日のことのように思い浮かぶ。
どうだ佐々木。俺は会社でこんな美人とセックスして俺の指でイカせた本気汁をおまえの机にぶちまけてやったぞ。羨ましいだろう。ざまあみろ!
「ああ…ん」
百合子は、眼鏡をずらして滲んだ涙を拭いている。
「どうしてコンタクトにしないんだい?」
「だって、透明だから無くすと困るじゃない」
「無くさないよ。目の中に入れていれば」
「そういえばそうね」
テヘっ、と百合子は微笑んだ。
「だめだ。可愛すぎる」
俺は下半身むき出しの百合子を抱き上げ、オフィスの隅へと運んでいった。
そこにはコピー機がある。
「な、何するの」
「今日の記念だ。マン拓をとるんだよ」
百合子をコピー機の上に座らせて俺はスイッチをいれようとした。
「いやああっ!」
「ゆ、百合子?」
「恥ずかしいーっ!」
そう言い残すと百合子はむき出しのまま走り去っていった。
「ゆ、百合子……」
何がなんだかよくわからなかったが、どうやら俺は調子に乗り過ぎて彼女を傷つけてしまったらしい。
「嬉しかったんだ……」
コピー機のガラス面にうっすら残った百合子の湿りけを指でなぞりながら俺は後悔に身をよじった。
「さよなら、俺の誕生日」
人生こんなものさ。立上がりかけたその時、ドアが開いた。
「課長」
「百合子?どうしたんだ」
「これ……」
26名無しさん@ピンキー:2006/10/21(土) 17:28:32 ID:7Vxw9ESc
百合子は、卒業証書のように円筒状に丸めた紙にピンクのリボンを結んだものを差し出した。
広げてみると、マン拓だった。
「これは!」
「いきなり逃げ出してごめんなさい。でも、課長にとられるのはどうしても恥ずかしいから自分でとったの」
「百合子、ありがとう。最高の誕生日だよ!」
私と百合子は倒れこみ、再びもつれあった。
「ああっ!私の桃色朱肉に課長の固くて太い淫菅押してっ押してっああっーっ!」
「押すよ、淫菅押すよ、百合子っ!」
「ああっ!淫菅感じるうっ!」


それから俺と百合子は婚淫届に判を押し、立派な夫婦になった。
今でも誕生日にはマン拓をとって乾杯している。
27名無しさん@ピンキー:2006/10/21(土) 17:30:11 ID:7Vxw9ESc
終わり。

途中でカキコが消えて焦った。
28名無しさん@ピンキー:2006/10/22(日) 00:01:24 ID:2EE0qPEO
テラワロスwww
GJGJGJ!!!11!1!
29名無しさん@ピンキー:2006/10/22(日) 00:23:22 ID:Zg7g4uFF
いろんな単語がツボにはまったwwwもう印鑑押せねえw
30名無しさん@ピンキー:2006/10/22(日) 11:14:34 ID:8Hrijxn2
投稿カモーン!
31名無しさん@ピンキー:2006/10/22(日) 11:21:15 ID:8Hrijxn2
ふと思いついたんだが、書き手の練習&読み手の批評もOKという方向もいいんじゃまいか。
GJはつくけどもっとうまくなりたい!とか、いつもスレストorz俺の何が悪いんだ誰か教えてくれよとか、
需要はありそうだがどうかな?
32名無しさん@ピンキー:2006/10/22(日) 12:04:25 ID:46V0v8lY
確かに、それは需要ありそうだね。
2chでは馴れ合いを好まないせいか、厳し目に批評をする事が
良しとされる事が多いけど、その割に練習する箇所が無いんだよね。
自信が付くまで自分で推敲しろっていう意見もあると思うけど、
他人の意見を聞いて参考にするのも実がある事だと思うな。
331/4:2006/10/22(日) 12:19:22 ID:lZB04fko
じゃあとりあえず書き手の練習という意味も込めて投下してみる。
だいぶ前に別スレに投下して、ほとんど反応がなかった奴を書き直してみた。




 僕が所属するテニス部は上下関係が半端ではなく厳しい。先輩の命令とあらば後輩は、男女の関
係なく好き放題に──パシリのような基本的なことから、果ては性的なことも含めて──ヤられて
しまう。
 そんなわけで部活の女の子なんかはほぼ例外なく、先輩たちの肉奴隷状態だった。
「ことに及ぶ」のは部室を使うことが多いが、その現場は上の学年しか見られないことになってい
る。だから、好きな同級生の裸は永遠に見られない。
 そのくせ先輩が自慢好きで、携帯でセックスの様子を逐一生中継してくるものだから、僕はかな
り欲求不満気味だった。
 壁の向こうで好きな女の子が脱がされてて、体の様子を事細かに伝えられてくる。
 おっぱいの大きさとか陰毛の生え方から、どんな風に突っ込まれて、どんな風に喘いでいるのか
まで……
 あの明るくて誰に対しても優しい彼女が、先輩の前で全裸になってオナニーとか奉仕とかさせら
れているのかと思うと、いても立ってもいられない。
 だけど僕には何もできない。
 先輩に逆らうことはできないから……
 そんなある日、先輩のひとりが僕に声をかけてきた。上下関係の厳しい部活の中では珍しく、友
達感覚で付き合える先輩だった。気楽な気持ちで応対する僕に、先輩はいきなり用件を切り出して
きた。
「見させてやろうか」
「えっ?」
 にやにやと話しかけてくる彼の言葉の意味が、一瞬、何のことだか分からない。
「たまには下級生にも『アレ』を見せてやろうか、って言ってんの。お前も見たいだろ。同級生が
目の前でよがってるところをよ。AVなんかよりもよっぽどコーフンすんぜ」
 ようやく先輩の言おうとしていることが分かった。本来ご法度である同級生の女の子の『現場』
を見せてくれようとしているのだ。
「ほ、ほんとに……」
 思わぬ申し出に、僕は我知らず声がかすれる。先輩はへへへと笑ってうなずいた。
「他の先輩には内緒にしろよ。特別サービスだ」
 案内されたのは部室の隣だった。たしかパソコン部が部室に使っているはずだが、今日は部活が
休みの日らしく、部屋の中は無人だ。僕は先輩に続いて、部屋の中に入った。中央には14インチ
のテレビが置かれている。隠しカメラでも仕掛けてあるんだろうか、画面上に部室の映像が映って
いた。
342/4:2006/10/22(日) 12:21:33 ID:lZB04fko

 向かい合う一組の男女。男は二学年上の真田先輩。
 そして女は──成瀬はるか。
 僕が以前から好意を寄せていた同級生の女の子だった。黒いセミロングの髪が可愛らしい童顔に
よく似合う。すらりとした肢体にまとうのは、白と紺を基調とした古風なセーラー服だ。
「はるか……」
 喉がカラカラに渇いていた。まさか彼女がいるとは思わなかった。
 今から行われるのは、好きな女の子と他の男とのカラミの現場だ、と理解する。そして僕は一部
始終をこの部屋で鑑賞することになるのだろう。思考がぐるぐると混乱し、心臓だけが早鐘を打ち
だした。
「確か、成瀬のことがいいって言ってたよな、お前。ここなら、あいつがエッチする現場をたっぷ
りと楽しめるぜ。サイコーだろ」
 横で見ている先輩が僕に耳打ちする。だけどそんな軽口に反応する余裕すら、今の僕には失われ
ていた。画面上のやり取りに、完全に目が釘付けだ。
「あ、あの、本当にするんですか……?」
 はるかが唇を震わせる。いつも優しく明るい性格のはるかだが、今はその明るさが完全に鳴りを
潜めていた。三年生の先輩を前にして、かなり緊張している様子だ。真田先輩は無言ではるかに覆
いかぶさり、強引に唇を重ねた。肉厚な唇が可憐な唇に押し付けられ、舌がはるかの口中に差し込
まれるのが見えた。
「ん、んむっ……」
 夢中でお互いの口を吸い合っている光景に、のぞき見している僕は思わず呼吸を止める。憧れの
少女のキスシーンを目の当たりにしたショックは、自分で想像していた以上に大きかった。しかも
さらなる衝撃が目の前で展開されようとしている。
「俺が相手じゃ嫌か、あん? 上野にも石川にもヤラせてんだろ? あいつらから聞いてんだぞ。
目の前でオナニーまでして、同時に二本突っ込まれてよがってたってよ」
「そ、それは向こうが無理やり……」
「男が好きなんだろ? チンポなしじゃ生きていけないんだろ? じゃあ俺にもヤラせてくれても
いいんじゃねーの? 先輩がこうして頭下げて頼んでんだぜ、あん?」
「は、はい……」
 真田先輩の脅迫じみた物言いに、はるかは眉を寄せてうつむいた。
「……わかりました。どうぞ……」
 はるかはすでに処女ではない。過去に何人もの男とセックスの経験があることを分かってはいた。
だけど、こうして目の前で他の男とのセックスを承諾するのを見るのは、やっぱりショッキングだ
った。
 なんで、こんな男に体を許そうとするんだ……君はもっと真面目な女の子のはずだろ。
 立場の弱い後輩だから仕方がないのかもしれないが、そんな理性は簡単に吹き飛んでしまう。怒
りと嫉妬で目の前がカッと熱くなる。
353/4:2006/10/22(日) 12:22:16 ID:lZB04fko

 真田先輩がはるかをベッドの上に押し倒した。セーラー服の上衣はそのままに、スカートだけを
たくしあげ、ショーツを脱がす。僕は呼吸を止めて、その光景を凝視した。
 夢にまで見たはるかのアソコは清純な外見どおり、きれいなピンク色の秘唇だった。まさか彼女
の性器を目の当たりにできる日がこようとは……僕はただただ感動していた。
 先輩はローションのボトルを抜き(部室に備え付けてあるようだ)彼女の性器に塗りたくった。
「いい眺めじゃねえか。たまんねぇ」
 真田先輩の張り詰めた切っ先がぬめる秘口に押し当てられる。ぬちゅっ、という湿った音がここ
まで聞こえた。
「いいんだな。入れちまうぞ」
 にやけ面で先輩がたずねると、はるかはほんの少しだけ緊張をにじませ、うなずいた。いまさら
彼女に拒否権などあるわけがない。先輩は満面の笑みを浮かべて体を倒し、腰を押し進めた。
 僕は息をこらし、ふたりの行為をさらに凝視する。花弁を左右に押し広げて、肉根の先端がにゅ
るっと膣口に潜りこんだ。
「い、痛いっ、痛っ、たっ……」
 はるかは顔をしかめて、セミロングの黒髪を激しく振り乱す。処女ではないが、まだそれほど経
験豊富というわけでもないらしい。
「我慢しろ。すぐに入るからよ」
 先輩があやすように言って、彼女の唇に何度も軽いキスをくりかえす。その間も少しずつ、少し
ずつペニスを肉孔の奥へ押し込んでいく。そうしてペニスを半ばまでねじ入れると、今度は一気に
腰を沈ませる。
「あぁぁっ……!」
 はるかが艶っぽくあえいで、濡れた瞳をゆっくりと開けた。
「す、すごく熱い──入ったんですか……?」
 まるで夢でも見ているかのような呟き。自分の胎内に入ってきたモノの、あまりの熱さに驚いて
いるらしい。
「奥まで突っ込んでやったぜ。よく締まるじゃねーか」
 先輩が大きく息を吐き出す。猛々しいものが彼女の中心部を深々と貫いていた。
(ホントに入ってる……セックスしちゃったんだ……)
 はるかが体を奪われた瞬間を目の当たりにし、僕は全身の力が抜けるような感覚に襲われる。初々
しい桃色の合わせ目を限界まで押し開き、節ばったペニスが潜りこんでいるのが見える。
 僕が日ごろ夢見ていたことを、真田先輩はあっさりと成し遂げてしまった。悔しさと嫉妬、そし
て圧倒的な羨望で全身が熱くなる。
 根元まで挿入され、はるかはかすかに青ざめた顔で唇を震わせていた。
 先輩はしばらく身動きひとつせず、彼女に体を重ねていた。体を奪った征服感に酔いしれている
のだろうか、やがてゆっくりと腰を突き動かしはじめた。
364/4:2006/10/22(日) 12:22:52 ID:lZB04fko

 上体を倒してはるかの唇を吸い、舌をからめながらゆっくりと加速していく。先輩の下腹部が力
強くしなり、彼女の腰の奥へ何度もたたきつけられる。すらりとした白い裸身が激しく揺さぶられ
る。
「どうだ、俺の?」
「ど、どうって……」
 荒々しいセックスに、彼女は声も出ないようだ。はっはっはっ、と短い呼気を吐き出しながら、
初々しい秘唇を突き上げられるにまかせている。いつも僕が見ている、はるかの表情とはまるで違
っていた。何かにすがるようにも、許しを求めるようにも見える、複雑な表情。おんなの、顔だっ
た。
 僕は魂が抜けたような脱力感を覚えながら、自分の片思いの相手が目の前で他の男とセックスす
る様を眺める。眺めることしかできなかった。
「ああ……もうダメだ、イク。中に出すからな」
 固唾を呑む僕の前で、先輩がはるかの白い尻を引き寄せ、動きを止めた。
「あ、熱っ……はぁぁぁぁっ!」
 はるかが喘ぎ、弓なりに優美な裸身を反り返らせる。僕は、先輩が彼女の清らかな胎内に射精し
たことを悟った。
(な、中に出すなんて……! はるかが妊娠したらどうするつもりなんだ、こいつ!)
 僕は心の中で先輩に罵声を浴びせた。しょせん下級生の悲しさ、隣の部屋に飛び込んで、面と向
かって言えないのが悔しいところだ。
「ああ、中に出てるっ……!」
 男の体液を最後の一滴まで膣に注ぎ込まれ、はるかは大きな喘ぎ声を上げた。始まる前は嫌がっ
ていたくせに、今ではすっかり満足そうな表情を浮かべている。
 真田先輩は満足そうに上体を起こし、彼女から体を離した。ヌルッという感じではるかの秘孔か
ら赤黒い男根が抜ける。無残なまでに押し広げられた花弁の間から白濁した精液があふれ出た。
 このにやついた男に対し、はるかは体の中に射精まで許したのだ。その証を目の当たりにして僕
の心はあらためて打ちのめされた。
 はるかと真田先輩はセックスの余韻を楽しむかのように、濃厚なキスをいつまでも交わしていた。

【終わり】
37名無しさん@ピンキー:2006/10/22(日) 12:57:38 ID:4kmfaBvl
どきどきしましたよ。
読みやすいし、上手い!
序盤から引きつけられました。

主人公とはるかのセックルも見たかったなw
38名無しさん@ピンキー:2006/10/22(日) 18:19:30 ID:i9UwbhUx
普通にいいと思うんだが
練習レベルじゃないぜこれ
39名無しさん@ピンキー:2006/10/23(月) 01:44:46 ID:gwaiaXl5
>33 GJ
すごく的はずれかもしれないけど、自分は二次パロをメインに書いていて
ふと気付いたことが。「見せつけ・のぞき」を歓迎しないスレがあるみたいだ。
以前別々のスレにそれぞれ違うシチュのパロを投下した。
一方からは「え、いいの?」ってくらいGJの連発。
他方では「…?」「このキャラ好きだぁっ、GJ!!」と、異なった反応をもらった。
あとは、心情描写ほぼ無しで、坦々と両思いカプのエチを書いたら、
ありがたい程レスもらった
やはりスレの雰囲気や、原作の設定が大事だったんだな
40名無しさん@ピンキー:2006/10/23(月) 22:58:01 ID:dOTm3q/5
確かに覗きはいやだなあ。寝取られみたいで難易度高い。

ただ、そういうのとは別に設定に疑問を感じたのは確か。
たかがサークルなのに、ここまで強要されてなんで辞めないのかとか。
徹底的に突き抜けていい意味でアホエロっぽくするか、この文章路線でシリアスな収容所設定にするとかすればいいと思った。
偉そうにスマソ。
41名無しさん@ピンキー:2006/10/28(土) 01:03:44 ID:QfMarFFr
捕手あげ
42名無しさん@ピンキー:2006/10/28(土) 02:49:23 ID:x+tlireu
age
43名無しさん@ピンキー:2006/10/30(月) 03:45:07 ID:iuv99Kno
>>33って盗作じゃん
4433:2006/10/30(月) 07:27:14 ID:8lke+GLP
>>43
前に別スレに投下したやつのリライトなんだけど……
【体験談】幻の続きを完成させるスレ【小説】の4−9が俺
45名無しさん@ピンキー:2006/10/30(月) 07:44:46 ID:vFmBE6Ls
>>43
おまえはここのスレタイも引用してきた文章自体も読めないのかw
46名無しさん@ピンキー:2006/10/30(月) 07:51:54 ID:mgdjP2Ec
>>43
ブギャーwww
47名無しさん@ピンキー:2006/10/30(月) 09:57:22 ID:1rRAltEF
    ┌○┐ < お前みたいな奴はお仕置きしてやる
    \ | /
    / Y \
      l  
     /○ヽ←>>43
48名無しさん@ピンキー:2006/10/31(火) 00:02:03 ID:IChsDa5c
>43の人気にshit
49ある日の月の光を浴びながら…:2006/11/05(日) 14:47:55 ID:dL/jbD3W
全てを包み込む夜の闇

その中に夜の闇を暖かく照らす月の光

その光は優しく優しく照らしてくれる光

私は・・・
私はあの時の約束を守るためこの場所で待ち続けている・・・


ジャリ・・・ジャリ・・・ジャリ・・・


男:「よぉ、ひさしぶりだな」

女:「えぇ・・・それより、相変わらずあなたの遅刻癖は直らないのね」

男:「・・・・遅くなってすまん」

女:「仕方ないわね。誰かさんの所為で待つのは慣れたから別に良いわよ」

男:「道が混んでてな」

女:「・・・・・あら言い訳?」

そういうと彼は少し黙り込んでしまった

ふふ・・・・久々の再開に遅れてくる貴方が悪いんじゃない
そう、心の中で呟いていたら

彼が私の顔を真剣に見ながら・・・・

男:「3年・・・あれから3年たったんだな」


女:「えっ・・・・」

男:「なんだよ?俺が忘れてたかと思ったのか?」

女:「うん、だって○○だよ・・・忘れてると思ったし、ましてや来るなんて期待してなかった」

そう、年齢の割りに物忘れが激しいあの彼が忘れずに来てくれたんだ!!
嬉しくないわけ無い!!
うん・・・もう、駆け出して抱きしめたいくらい嬉しい!!!

男:「それに、俺だって好きな女との約束なんて忘れないって」

女:「・・・・」

うわぁ〜!!
うわぁ〜!!!!
うわぁ〜!!!!!!!
こ・・・こ・・・・こ・・・この彼は本物!!!??
付き合ってた頃なんて絶対こんな言葉言ったりしなかったのに〜!!!
3年って月日が為せる技ですか!?
50ある日の月の光を浴びながら…:2006/11/05(日) 14:58:53 ID:dL/jbD3W
男:「そういや、あれから元気でやってるのか?」

女:「元気だけが私の取り柄だよ、当たり前じゃない」

男:「・・・・・まぁ、元気が取り柄のお前だもんな(笑)」

女:「むぅ〜〜ひど〜い!!○○君は私をそんな風に見てたんだね!!」

ずばり言われると悔しい!!
本当に悔しい!!
むぅぅぅぅぅぅぅ〜〜〜〜〜!!!


男:「まぁ、俺も・・・げん・・・きにしてる・・・」


突然彼の顔が下を向き・・・体が震えだす・・・・

女:「ちょっとどうしたのよ?」



その時・・・・

・・・・・彼の・・・・・目から・・・・・


月明かりに照らされた・・・涙が流れた・・・・



男:「はは・・・ごめんな・・・折角の再開だってのに・・・泣いちゃってさ」

女:「ううん・・・気にしないで。私もあなたに会えるのが本当に嬉しいんだから」
51ある日の月の光を浴びながら…:2006/11/05(日) 15:07:30 ID:dL/jbD3W
涙は拭いたけどまだ目が真っ赤な彼と一緒に
夜の空を眺める・・・

眺めてからどれくらい経っただろうか・・・・

数秒・・・
数分・・・

とても・・・・とても・・・・穏やかな時間・・・
大好きな人と夜の空を眺めている・・・・

再び彼が私の顔を真剣に見つめながら・・・

男:「俺・・・今度結婚するんだ」

女:「えっ?」

男:「今日はこの報告に来たんだ。だから笑って報告したかったのに・・・泣くなんてのは予想外だったな・・・・」

女:「・・・・・」

私は・・・黙って彼を見つめている・・・
何か・・・何か一言言いたいのに・・・
声が・・・・どんなに出そうとしても声が出ない・・・・

男:「それから、もうここに来る事は無いと思う・・・」

女:「・・・・・」

結婚って言葉を聞いた時そんな感じがした・・・・
聞きたくなった・・・
だって・・・彼は私の事を好きだって言ってくれた

男:「だから・・・・今度は・・・・」



男:「今度は・・・・天国で・・・結婚しよう・・・それだけだ・・・じゃあな・・・○○」

その言葉を発した後・・・彼は・・・・私の前から去っていく・・・・
私は・・・動く事が出来ずにその背中が消えるまでずっと見つめている


そう・・・私は3年前死んだんだ・・・・
・・・・ふふ・・・・3年たっても彼・・・・
あんまり変わってなかったなぁ…安心した
それに・・・あいつ・・・・
私の名前・・・・3年前なんて・・・ぜぇぇぇぇ〜〜〜〜たい呼んでくれなかった
私の名前を呼んでくれた
えへへ・・・鏡見なくても絶対顔が真っ赤だな

そんな事よりも・・・・一生って死んでるから関係ないけど、「結婚しよう」って言った事…一生絶対忘れないからね!!

だから私は・・・月の光を浴びながら今日も彼を待ち続ける
52ある日の月の光を浴びながら…:2006/11/05(日) 15:11:13 ID:dL/jbD3W
以上です
初めて小説を書いたてみました
こことか、ここ以外に小説を書いてる人は本当に凄いと思いましたよ。
では、失礼します
53名無しさん@ピンキー:2006/11/05(日) 15:46:14 ID:Yfm5p9LC
嫉妬スレに投下しなくて正解でしたね。
54名無しさん@ピンキー:2006/11/05(日) 15:59:29 ID:B6tjC6pN
こういうの書くやつってさあ。。。

このスレあるいは他所のスレのSSや普通の小説と自分の作品とを読み較べてみてどこかおかしいと思わないのかね?
初めてだといってるが、それにしてもひどすぎるだろ。
違和感に気付いても直す技術がないのか、そもそも気付かないのか、どぅなんだ?
55名無しさん@ピンキー:2006/11/05(日) 16:14:05 ID:iC/8tUwV
>>54
他人の批判をする前に、「。。。」や「どぅなんだ」など、
ご自身の文章も少し気にされたほうが良いかと思います。

いや、>>52もエロパロ板に来ていい年の人間が書いた文とは思えないが
56名無しさん@ピンキー:2006/11/05(日) 16:29:18 ID:dL/jbD3W
上のを書いた者ですが、直す技術は今の俺には無いですし、他の作品と比べるておかしいのは分かりますよ
でも、書いてみないよりは書いてみようって思ったんで書いてみたんです。
全部読んでくれたのか分かりませんが、少しでもこうやって書いてくれてありがたいです

もっと勉強してきます
57名無しさん@ピンキー:2006/11/05(日) 16:54:30 ID:cPo5Bw/U
そうだね。何もしない奴とは天と地の差があるね。
とりあえず……の乱用が気になったのと女の感情変化に違和感あるのと
天国で結婚しよう、うん、はねーよと思った。
次回作に気体。
5854:2006/11/05(日) 17:09:43 ID:Ujl8x/CI
>>56
言いすぎた、ごめん。

49-51はまず一行開けと体言止めをやめて、「」の前の男とか女とかいうのをなくすよう気を配ればぐんと良くなると思うよ。
それから、男女表記だけど、どんな短い話でもキャラクターに名前をつけてあげたほうがいい。
男、女、○○だと感情移入しにくいから。
・・・もなるべく最小限に。便利だからつい使いたくなるけど。

>>55
SSじゃちゃんと三点リーダー使ってるよ。
ぅは誤植だ。指摘ありがとう。すまんかった(恥)



59名無しさん@ピンキー:2006/11/05(日) 19:23:02 ID:dL/jbD3W
57さん、58さん返事遅くなってすみません
それから、アドバイスありがとうございます
教えてもらった事と、小説の書き方の基礎とかをしっかり勉強してきます
60名無しさん@ピンキー:2006/11/05(日) 19:34:45 ID:KNr0nUjl
>>59
ここがけっこう参考になるかも↓

SS書きの控え室 過去ログまとめ
ttp://knoria.e-city.tv/frame.html

SSを書くときのテクニックとか、項目ごとにまとめてあるから見やすいよ
61名無しさん@ピンキー:2006/11/08(水) 15:06:32 ID:hK1fMv8G
仕事が忙しくて3日遅れでですが、60さん教えてくれてありがとう
62名無しさん@ピンキー:2006/11/08(水) 22:40:57 ID:Awark3pU
痴漢SSスレに投下したら、「コレではレイプものだ」と大非難を受けた……。
嗜好ってのは本当に難しい。
63名無しさん@ピンキー:2006/11/09(木) 00:45:13 ID:aP5Qrt+T
>62
多ジャンルに跨ってしまう内容で、強姦系スレも存在する以上、スレ違い扱いは仕方ないのかも?
でも、個人的には面白く読めたので一言。気を落とさずまた書いてくれる事を期待してます。
スレ違い失礼。
64名無しさん@ピンキー:2006/11/11(土) 12:14:13 ID:jL8jk0oT
age
65名無しさん@ピンキー:2006/11/11(土) 13:38:05 ID:QN2TiGbi
主従スレで投下したものの番外編的なもの。
主従スレは女主男従オンリーだからスレ違い。
人外スレに誘導されたけど人外っぽさは正直ないのであちらに投下してもスレ違いになりそうな気がする。
投下させていただきます。
ジンニーヤと王子の話です。
66王子とジンニーヤ1:2006/11/11(土) 13:38:54 ID:QN2TiGbi
 腰まで届く銀色の髪。淡雪の白さに似た白銀に指が絡む。艶やかな髪を撫でるように梳き、緩く編み上げていった。
「相変わらず綺麗な髪ね」
「ありがとうございます」
 根本まで編み、アイーシャは手を離す。
「変わりないようで安心しましたよ。先日お会いした時はずいぶんと疲れているようでしたから」
「そうかしら?」
「ええ。体というよりは心が。ずいぶんと不安定になっているようにお見受けしました」
 椅子に腰掛けたまま振り返り、ザイールはアイーシャの頬へ手を伸ばす。繊細そうな指が頬に触れ、髪に触れる。
「悩みは解消されましたか、アイーシャ」
 幼なじみの問いかけにアイーシャは笑みで答える。ザイールも同じく笑みを返し、アイーシャから手を引いた。しかし、それがおりきる前に脇から現れた濃い蜜色の腕が手首を掴んだ。
「いい度胸じゃねえか、ザイール」
 先ほどまでは確かに二人きりだったというのにアイーシャの隣にはどこからか現れた青年が立っていた。
「ああ、アルジャジール。あなたも変わりないようですね」
「俺は気安く名前を呼ぶなといわなかったか」
「では、ジン。どうか手を放していただけませんか? アイーシャに触れたことは謝ります。恋しい女性が他人に触れられ気分を悪くしたのは理解できますから」
 咎めるようにアイーシャに名を呼ばれ、ジンは舌打ちをして腕を放す。
 見下ろすジンの目に映るのは育ちの良さと気品を全身から滲み出したいかにも王族といった様相の青年。菫色をした優しげな瞳。肌は白く、体つきは華奢だ。
「ザイールに失礼でしょう。謝りなさい」
「俺の許可なくお前に触れたこいつが悪い」
「どうしてあなたの許可がいるのですか」
「お前が俺のものだからだ」
 うそぶくジンにアイーシャの怒りが高まっていくのは目に見えて明らかだ。ザイールは二人のやりとりを微笑みながら眺めている。彼の目には愛し合う恋人たちがじゃれあっているようにしか見えない。
「僕は邪魔者のようですから失礼させていただきましょうか。夕食の時にまたお会いできますし」
 立ち上がり、二人に向かって深々と頭を下げる。引き止めるアイーシャと二三言交わし、ザイールは自室へ戻ることにした。
67王子とジンニーヤ2:2006/11/11(土) 13:40:42 ID:QN2TiGbi
 アイーシャに大切な人ができたことがザイールは嬉しくてたまらない。口を開けば喧嘩ばかりしているようだが、お互いを見る目は優しい。二人の間には確かに愛情が存在している。それが確認できただけで、わざわざ宮殿に招待した甲斐があったというものだ。
 晴れやかな気分のまま、ザイールは自室の扉を開いた。途端に噎せかえるほどの濃密な香りに包まれた。蠱惑的なこの香り、ザイールの脳裏に一人の女性の影がよぎった。
「……アイリーン」
 後ろ手に扉を閉め、ザイールは吐息混じりに名を呟く。その声に応えるように寝台で人影が揺れる。不機嫌そうな声とともに一人の女性が現れる。
「遅い!」
 現れたのは少女と呼ぶのがふさわしいような女性であった。幼さの残る顔立ち、開きかけた蕾のように未成熟な体。それでいて表情だけはいやに大人びている。あと十年もすればアイーシャ以上の美女になるであろう。
「私を待たせるとは貴様もずいぶんと偉くなったものだな。なあ、ザイール」
 憤るアイリーンに向かってザイールはにっこりと笑んでみせる。
「まさかいらしているとは思いませんでしたから。僕の顔など二度と見たくないとおっしゃっていたではありませんか」
「うるさい! 貴様は跪いて私に許しを請えばいいのだ。わかったなら跪け。そして、過ちを悔いて詫びろ!」
 腰に手を当て、アイリーンは居丈高にザイールに命じる。
「あなたは相変わらず変わったお人ですね。しかし、そのようなところがあなたの魅力かもしれません」
 ザイールは片膝をつき、アイリーンの左手をとる。そうして顔を近づけ、手の甲に口づけた。
「反省してるのか?」
 ザイールの行為で多少の溜飲が下がったようでアイリーンは優しく問う。
「ええ、心から……とお答えしたいのは山々ですが、心当たりがまったくありませんので反省のしようがありません」
「ザイール! 私を怒らせること自体が罪だ。理由なんてわからなくていい。私の言うことは絶対だ!」
「そうですか。それは気づくことができず申し訳ございません。僕はまだまだ未熟なものですからお許しください」
 心底反省したように表情を曇らせるザイール。アイリーンはすっかり気をよくしたようだ。
「わかればいいのだ、ザイール」
 アイリーンの手がザイールの顎を掴んで上向かせる。ザイールの瞳を覗き込み、アイリーンは少しだけ顔を近づけた。ザイールもアイリーンも微動だにせず、見つめあうだけで時が過ぎていく。
68王子とジンニーヤ3:2006/11/11(土) 13:42:01 ID:QN2TiGbi
「……ザイール」
 苦々しく呟くアイリーン。ザイールは不思議そうに首を傾げた。
「どうして、きっキス…しないんだ!」
「ああ、キスを求めていらしたのですか。僕はてっきり瞳に興味を示されたのかと思ってしまいましたよ」
「バカ! だから貴様は、んっ、あ……」
 顔を赤くして離れかけたアイリーンの二の腕を掴み、ザイールは体をあげて唇を重ねる。下唇を軽く噛み、僅かに開いた唇をこじあけて舌を差し込む。歯列をなぞり、上顎を舐め、舌を絡め、唾液を流し込む。遠慮なくアイリーンの口中を味わい尽くしていく。
「ご満足いただけましたか?」
 互いの唇を繋ぐ銀糸を指で拭い、アイリーンの唇を親指でなぞる。
「き、訊くな!」
 顔を背けながらもザイールの腕を掴む手は一向に離れない。それどころか少しばかり震えているようだ。
 顎の高さで切り揃えられたアイリーンの髪に触れ、ザイールは露わになった耳に唇を寄せた。
「命令をください、アイリーン」
 甘さを含んだ低い声で囁く。アイリーンの体がびくりとしたのに気づき、ザイールはくすりと吐息を漏らす。
「笑うな! 無礼者!」
「失礼しました。あなたがあまりに愛らしいものですから。さあ、アイリーン。どうすればあなたの意に添えるのか僕に教えていただけませんか?」
 円かな瞳を潤ませ、アイリーンはザイールを見上げる。ぱくぱくと口を何度か開閉させ、ザイールの腕をきつく掴む。何度か小さく呻いた後、涙の滲んだ目でザイールを睨みつけた。
「貴様はどうすればいいと思う? 多少の無礼は許してやる。考えて実行してみろ」
 威勢がいいのは台詞ばかりでアイリーンの顔は羞恥で赤く染まり、体には要らぬ力ばかり入っている。ザイールは少し考えるように首を傾げたが、すぐにアイリーンの体を引き寄せた。
「たぶん間違っていないと思うのですが、抱いてもかまいませんか? 僕の希望としましても、あなたを抱くのが一番望ましい答えなので」
「だ、だから! 訊くなというのがわからんのか!」
 ぽかぽかと胸を叩くアイリーンの拳を包み込み、ザイールは再び唇を重ねた。先ほどより優しく慎重に。
「ふ、ぁ……ザイール…」
 ザイールの首にアイリーンの腕が絡むとザイールは彼女の膝裏に腕を差し込み、抱き上げて寝台へ運ぶ。その間も口づけを繰り返し、アイリーンの体からは徐々に力が抜けていく。
「アイリーン。あなたはとても愛らしいですね。表情も声も、とても可愛いですよ」
69王子とジンニーヤ4:2006/11/11(土) 13:44:12 ID:QN2TiGbi
 横たえたアイリーンの手を持ち口づけ、ザイールは欲情など微塵も感じさせない笑みを湛える。
「綺麗ですね、アイリーン」
 すっかり威勢のなくなったアイリーンの衣装を剥ぎ取りながらザイールは囁き続ける。
「あなたの乳房は小ぶりですが感度がとてもよろしい。それに頂は綺麗な桃色をしていて、ああ、僕に触れてほしいと訴えているかのようですね」
 ぴんと尖った頂に指を添え、先端をかすめるようにこすりつける。アイリーンの体が震え、切なげな吐息が漏れる。
「こちらもよく見せてください」
「い、いやっ!」
 ザイールが下着を取り払うや否、アイリーンは膝をぴったりと合わせてザイールを拒んだ。
「あなたがお嫌ならば無理強いはしません。ですが、残念ですね。きっと蜜を溢れさせて僕を誘っていたでしょうに」
 ザイールの手が膝から太股を伝い、臍の下を撫でた。アイリーンからは甘い吐息が漏れ、膝から力が抜ける。それを見逃さずにザイールは彼女が必死に隠そうとした割れ目へと指を滑らせた。
「あっ、ザイール! んっ、いや……あっ、ああ」
 再びアイリーンが足に力を込めたが既に遅く、ザイールはぴたりと閉じきった割れ目に指を添わせて何度も執拗にこすりつける。既に溢れていた蜜を絡め、時折隠された肉芽にも触れる。
「気持ちがいいでしょう? こんなに溢れさせているのですから」
 手を動かし続けたまま、ザイールは桃色の頂に舌を這わせた。口に含み、舌で転がし、吸いついて刺激する。
「あ、あんっ! ザイー……ひぁっ、あっ! ああ!」
 ザイールの人差し指がアイリーンの中へ潜り込む。指一本でもきついほどのアイリーンの中をザイールは少しずつ解していく。徐々に指を増やしていき、ザイールが潜り込む隙を作り出す。
「アイリーン、力を抜いて」
「え、あ…ん」
「痛くしませんから。心配しないで」
 膝裏を支えて足を上げさせる。さらけだされたアイリーンの秘所にザイールはそそりたつ欲望を押し当てる。アイリーンの幼い体に添えるとまるで凶悪な凶器に見えてしまう。しかし、ザイールは自らの欲望とアイリーンの期待に答えて先端を潜り込ませた。
「あ、入っ……やっ! あああっ!」
 僅か先端が埋まっただけできつい。それでもザイールは蜜を絡めるように前後に揺らしながら奥へと押し込んでいく。
70王子とジンニーヤ5:2006/11/11(土) 13:52:24 ID:QN2TiGbi
こうして抱くのは何度目かわからないというのにアイリーンの膣は毎回処女のようにザイールの侵入を拒む。
 口づけたり励ましの言葉をかけたり、たっぷりと時間を使ってザイールはアイリーンの中へ欲望を埋め込んだ。根元までぴったりと入りこみ、アイリーンの最奥へ先端は届いている。
「もっとよくして差し上げますよ」
 腰を抱き寄せ、足を肩に跳ね上げて、ザイールは初めから遠慮なく腰を叩きつけた。
 本当は最初からあんなに手間をかける必要などないほどアイリーンの体は頑丈にできているのだが、ザイールは出来る限り優しく抱きたかった。できるなら挿入後も優しく揺すってやりたかったのだが、ザイールの欲望がそこまでで限界に達してしまったのだから仕方ない。
 濡れた音を立てて互いの腰がぶつかり合う。ザイールもアイリーンもすっかり快楽の虜だ。ザイールは時折低く呻いて猛然と腰を振るい、アイリーンは甲高い声を上げてザイールにしがみつく。限界は思いの外早かった。
「ああ、アイリーン」
 欲望の滾りをほとばしらせた後、ザイールはきつくアイリーンの体を抱きしめる。髪に顔にキスの雨を降らせた。
「やはりあなたは素晴らしい女性です。もっとあなたに尽くさせてください。あなたに尽くすことが僕の喜びなのですから。アイリーン、僕の想いを受け止めてください」
「え? 待て! あ、いや…」
 アイリーンを抱きかかえたまま体を横に倒してザイールはアイリーンの片足を曲げさせる。そして、再び腰を使い始めた。達したばかりで敏感になっているアイリーンの中をザイールの欲望が遠慮もなしに抉っていく。当然、アイリーンは悲鳴をあげた。
「あああああっ! や、やめっ、だって、さっき、いったばっかり! あん、あっ、あっ、あっ」
「ん? これは、いやですか、では」
 息を弾ませて答えながらザイールはアイリーンを突き上げるスピードを緩める。そして、体を起こしてアイリーンの腰を掴んだ。抜けかけた欲望をしっかりと埋められ、アイリーンは四つん這いになって腰を高く突き上げる格好にさせられる。
「これなら、どうですか」
「違っ! そう、いう…んぅ、意味じゃ……あああっ!!」
 アイリーンの懇願虚しくザイールは容赦ない突き上げを再開する。先ほどまでとは違う角度で内部を抉られ、アイリーンはあっという間に快感に沈む。
71王子とジンニーヤ6:2006/11/11(土) 13:54:42 ID:QN2TiGbi
「どう、です? 気持ちいいでしょう」
 ザイールの問いかけに答える気力などあるはずもなくアイリーンの口からは意味をなさない言葉ばかりが漏れていく。
「ああん、いい、いいの……ひっ、いああん! あっ! ザイ…いく、いっちゃ、ああ…ああああぁっ!!」
 全身をこわばらせ、アイリーンは二度目の絶頂を迎えた。ザイールは引きちぎらんばかりに締め付けてくる感触を楽しむように動きを止めてアイリーンを見つめる。
びくびくと体を揺らすアイリーンを見ているともっと啼かせたくてたまらなくなってくる。
「まだです。まだ終わりませんよ」
 力なく寝台に上半身を投げ出しているアイリーンの体を抱き起こし、ザイールは自らに腰掛けるような体勢に持ち込む。アイリーンは自らの体重でより深くザイールを迎え入れてしまう。
ザイールはアイリーンの膝裏に手を添えて大きく開かせる。そのままアイリーンの体を持ち上げたり下ろしたりと思うままに動かしていく。
「ざ、ザイール…も、死んじゃ……あっ、奥、奥にぃ! ひゃっ、あああっ」
 そこへ下からの突き上げも加わり、アイリーンは終わらない快楽に涙を流して屈服させられる。
「大丈夫、ですよ。あなたは、ジンニーヤですから、そう簡単には、死にませんよ」
 アイリーンの頬に舌を這わせ、ザイールは欲望の赴くままに腰を叩きつけ続けた。
 結局、ザイールがすっかり満足してしまうまでアイリーンはありとあらゆる格好で貪りつくされてしまうのだった。
72王子とジンニーヤ7:2006/11/11(土) 13:56:32 ID:QN2TiGbi
 行為後、アイリーンはザイールの寝台を占領して死んだように眠り続けた。日が西に傾き始めた頃、アイリーンはようやく目を覚まして起き上がった。
「おはようございます。ずいぶんとよく眠ってらっしゃいましたが体力は回復しましたか?」
 窓際の椅子にかけて本を読んでいたザイールが顔を上げて微笑む。人畜無害を絵に描いたような顔を見ているとあんな風に激しく翻弄されたことが夢であったような気がしてくる。
「まあな」
「そうですか。それをきいて安心いたしましたよ。僕としたことが少し夢中になりすぎてしまいましたから」
 椅子から立ち上がり、ザイールはアイリーンの側へ歩み寄る。
「それもすべてあなたが魅力的すぎるからいけないのですよ、アイリーン」
 身を屈めたザイールに耳元で囁かれ、アイリーンは反射的に背後へ飛び退く。
「き、貴様という男は! 分を弁えろ! 私は貴様のような人間が容易く触れ」
「ええ、理解しています。だからいつもあなたの命に従っているでしょう? あなたの許しを得た時しか触れていないではありませんか」
「そ、それは、そうかもしれないが……よ、寄るな!」
 笑みを湛えてゆっくりと近づくザイールを見つめながら、きっとすぐに自分に触れることを許可してしまうのだろうとアイリーンは頭の片隅で思った。


おわり


73名無しさん@ピンキー:2006/11/11(土) 17:46:39 ID:tYITCpBH
馴れ合いさえ始まらなければ良スレになるな
74名無しさん@ピンキー:2006/11/11(土) 19:42:01 ID:mpJpvehb
>>65
ネ申キテタ!
GJGJGJ!!
ツンデレアイリーンやばい可愛いwwwww



ザイールは確信犯だな…
75名無しさん@ピンキー:2006/11/11(土) 21:19:56 ID:spYcBvxz
>>72
いいもん読ませて貰った。
主従スレ行ってくるか…
76名無しさん@ピンキー:2006/11/12(日) 01:20:37 ID:rTEY4Aq7
>>72
GJ!
強がりの美少女に超萌えた。
書いてくれてありがとう。
77名無しさん@ピンキー:2006/11/12(日) 01:36:18 ID:XvIfsWhd
主従スレからきた。

こっちでもGJ!ちょっとアイーシャとジンも出てきて嬉しかったよ
78名無しさん@ピンキー:2006/11/12(日) 04:14:12 ID:WI48R1Rq
腐敗してきました
79名無しさん@ピンキー:2006/11/12(日) 12:28:06 ID:84RlN6Zo
よく考えるとこのスレに投下された作品は追い出されたSSだから
元のスレにいっても好みのものがあるとは限らんのだな
80名無しさん@ピンキー:2006/11/12(日) 13:57:36 ID:5+h3aHaP
むしろ元スレには「こういうSSだけは絶対に無い」と思うべきかもな。
81名無しさん@ピンキー:2006/11/15(水) 19:02:52 ID:CT4tNlMD
インスパイア率が高すぎて行き場が無い物。一応一話完結。
自分でもなんでこんなものを書いたのかよくわからない。
821/4:2006/11/15(水) 19:03:33 ID:CT4tNlMD

 いつしか、二人の間に会話は無くなっていた。
 華美で安っぽい装飾の施されたその個室は思いの外防音性に優れているらしく、外界の雑音も遠く届かない。
 よって必然的に二人は静寂に包まれており、それが逆に彼の心を、彼女の心を騒々しくかき乱していた。

 やむを得まい。なんせ、彼らは初めて同士。
 彼は童貞であり、彼女は処女であったのだ。
 その初々しい有り様ははたから見れば微笑ましいものだが、当人達としてはそれどころではない。
 恐怖、欲望、興味、そして愛――多種多様な感情が駆け巡り、彼らの精神はまさに葛藤の極地にあるのだ。

 並んで座ったベッドの上の、その手と手の距離が果てしなく遠い。
 互いに想いを確認し合った仲とはいえ、今一歩を踏み出す度胸がどちらにも欠けている。

 そんな彼らを影から見守るほの暗い照明のそのまた影にある壁の穴から、別の視線が彼らを見守っていた。
 三人目の男の名は夏野宗仁、またの名をエージェント:ナッティボーイ。
 とてもきちんとしている少年として裏社会では名の知れた紳士である。

 そして、その紳士たる彼の行動はもちろん盗撮、覗きなどといった下衆な目的によるものではない。
 彼は一人のエージェントとしてそこに居た。

(そろそろ頃合だな……)

 二人の様子を慎重に見極めて、宗仁は心の中で呟く。
 彼らが入室してから、既に四十分が過ぎようとしていた。
 ご休憩は三時間だが、状況は既に膠着しつつあり、これ以上の進展は望めそうにない。

 ならば、とまた心中で呟き、宗仁はどこからか一本の蝋燭を取り出だした。
 ほの紅い柔らかな色合いのそれは「蝋燭」などと呼ぶより、「キャンドル」などと呼んだ方がそれらしい。

 宗仁は電子ライターでそれに着火すると、穴からそっと手を伸ばし、部屋の片隅にそれとなく設置した。
 ほどなく、室内に微かな甘い香りが充満し始める。
 それにつれて、ベッドに並んで強張っていた二人の肩から徐々に力が抜けていくのがわかる。

 ――言うまでもなく、宗仁の使ったキャンドルによる効果である。
 それは一種のアロマキャンドルで、特殊な香りを発散するものだった。
 香りには、アドレナリンの放出を促進することで、緊張をほぐし気分を高揚させる効果がある。
 その効果は極めて小さなものであるが、慕い合う二人にはそのごくわずかな後押しで十分なのだ。

 事実、その後押しで彼は一歩前進して見せた。
 一瞬、力むような顔をした後、そっと隣の彼女の手に手を重ねたのだ。

「タ、タカくん……?」

 彼女は少しの怯えと大きな期待に溢れた瞳で、そっと彼を見つめる。

「ひばりちゃん……、その、始めよう」

 そのいたいけな視線を真正面から受け止め、彼は言い遂げた。
 相対する彼女は少し目を伏せ、そのあどけない顔をこくりと頷かせる。
 彼は彼女の華奢な肩に両手を回し、その小さな頭を自分の胸に抱き締めた。

 それを見守る宗仁は心中で息をつく。
 第一段階は突破したと言えよう。これからしばらく、自分のなすべく仕事は無い。
 それでも、張り詰めた気はまだ緩めない。
 まだ、もっとも重大な仕事が残っているからだ。

 ――察しの良い方はお気付きだろう。
 彼、夏野宗仁ことエージェント:ナッティボーイの任務は、青少年の健全な異性交遊を援護し応援することである。
 本人たちの与り知らぬ所より見守り、時に救いの手を差し伸べながら、記憶に残る初体験を作り上げるのだ。
832/4:2006/11/15(水) 19:04:13 ID:CT4tNlMD

 宗仁は天井裏に移動していた。
 むろん、二人の様子は事前に用意してある覗き穴によって伺うことができる。

 どうやら、互いに着衣を脱ぎ、ペッティングの段階に入ったらしい。

「ぃ、痛……っ」

「ごっ、ごめん、強かった?!」

 だが、緊張しているのか、タカくんと呼ばれた少年の手つきはおぼつかない。
 少女は先ほどから頻繁に苦痛の声が漏らし、眉を苦しげに歪めている。

 しかし、あえて宗仁は手を出さない。
 ここで手を出すのは野暮と言うものである。

「ううん。ごめんね、大丈夫……。もっと、しよう?」

 そう。初めてならば、ぎこちなくなってしまうのは必然。
 最初から上手くいく人間など居ないのだ。
 そして、その障害を、二人で経験するのもまた大切な通過儀礼なのである。

「んっ……、あ……ぅんっ!」

 時間を経るにつれて、少女の声に少しずつ甘いものが混じっていく。
 少年が、少女の反応と助言によって少しずつコツを掴んでいるのだ。

「あ、あぅ……、ふぅ、ふ……」

 腕の中で可愛らしく悶える愛しい少女を前に、少年はごくりと唾を飲み込む。
 先ほどから触れている少女の秘所は、既にわずかながら湿り気を帯びている。

「……そ、そろそろ、いいかな?」

 少年は搾り出すように呟くと、少女の反応をうかがった。
 一方で、少年の分身は、既に痛いほど張り詰め、行き場をなくして佇んでいる。

「え……、あ……」

 少女は、思わず少年の股間に釘付けになった。
 それは少女の想像よりもはるかに大きく、凶悪な姿をして彼女に迫っていた。

「――……うん。きて、タカくん」

 しかし、何故だか、嫌悪感は抱かなかった。
 少年自身を身体に受け入れるのを、ずっとどこかで望んでいたからかもしれない。
 たとえどんなに醜く、恐ろしげでも、愛する相手のものならば受け入れられる――いや、受け入れたい。

「ひ、ひばりちゃんっ!」

 感極まったように名前を呼ぶと、少年は少女に覆いかぶさった。
843/4:2006/11/15(水) 19:04:58 ID:CT4tNlMD

(……! 今だっ!)

 すかさず、宗仁は手元のリモコンを操作する。
 瞬間、二人の真上の天井が音も立てずに裏返り、ワイヤーで自らの身体を逆さに吊った宗仁が現れた。
 だが、その姿は程なく空中に溶け入るようにして消えてしまい、彼らの目には映らない。
 ――光学迷彩。現代科学の粋を集めて作られた、究極のステルス装置である。
 特殊な金属繊維で編まれた専用スーツを用いることにより、光を反射せず後方へ迂回させることができるのだ。
 サーモグラフィなど特殊な装置を使わなければ、使用者の姿を捉えることはできない。

 宗仁は巧みにワイヤーを操作し、少年の背面、二人から死角となる位置に回り込んだ。
 そして、スーツの内側から一つの薬瓶を取り出し、その液状の中身を大型のスポイトで採取する。

「タカくん、ちがう、そこじゃない……」

 少年は、挿入に戸惑っているらしい。好都合だ。
 宗仁は少年の後ろからそっとスポイトを伸ばし、中身の薬品を飛ばして軽く少女の秘所を濡らした。

「んっ……、ひっ、う……、タカくぅん……」

 擦れ合う性器の感触がその刺激をごまかし、少女はそれに気付かない。

「こ、ここだ……。ひばりちゃん、いくよ」

 ようやくその場所を見つけた少年が、少女に最後の確認をした。
 少女は顔を真っ赤にしながらも、きて、と短く応えた。

 そして、少年の男性自身が、少女の入り口を割り裂いていく。

「うっ、す、すげ……」

 少女のそこは熱くたぎり、少年を奥へと誘った。
 今すぐに、力の限りそこに突き込みたい衝動に駆られる。

 だが、少年は必死に抑えた。そんなことをすれば、痛いに違いない。
 目の前の愛しい少女を、できるだけ苦しませたくはない。

 はやる気持ちを抑えて、少年はできる限りゆっくりと腰を進めていく。

「あっ、あん、は、入って……!」

 一方で、少女は必死にこらえながらも、心の片隅で安堵していた。
 想像していたよりは、痛みが小さい。
 友人たちに吹き込まれた知識では、もっと激しい痛みを伴うイメージだったが、これなら耐えられそうだ。

(きっと、タカくんが優しいから……)

 目の前の恋人が更に愛しくなり、そっと手を添えて抱き締めた。

「もっと、強くしても、へーきだよ……」

 ――残念ながら、愛の奇跡ではない。
 やはり、宗仁の使用した薬品の効能であった。それは滑りを良くするローションであると同時に、経皮吸収型の麻酔薬でもあったのだ。
 ただし、個人差はあれど、その効果は極めて小さいものである。
 破瓜の痛みは重大な通過儀礼であり、できる限り手を加えられるべきではないからだ。

「ひばりちゃん、は、入ったよ……、全部、入ったよ」

「ふっ、はぁ、ぁ、ホント……?」
854/4:2006/11/15(水) 19:05:53 ID:CT4tNlMD

 スーツの下で、宗仁は密かに息をついた。
 ここまで来れば、任務はほぼ完了である。後は当人達に任せて問題あるまい。
 ワイヤーを操作し、宗仁はまたも天井裏へ消える。

「ひばりちゃん、す、すごい、気持ちいいよっ!」

「タカくん、タカくんっ……!」

 後に残されたのは、今度こそただ二人だけ。
 愛し合う二人に、これ以上の野暮は無用である。

 ホテル――頭にラブがつく――の屋上に一人佇み、宗仁は一服していた。
 任務後はこうしてくつろぐのが、彼の習慣だった。

「また先を越されちまった、か……」

 タバコの煙と共に吐き出したのは、小さなため息とささやかな弱音。
 任務の直後は落ち込むことが多い宗仁だが、今日はいつも以上にナーバスになっていた。

 さもありなん。今日担当した二人は、彼の中学時代の後輩だったのだ。

「鷹矢とひばりがね……、付き合ってたのは知ってたけど」

 中学を卒業する頃にはそんな噂が流れていたから、数年間に渡るお付き合いの末の初体験と言うことになる。
 とても喜ばしいことだし、先輩として当然、祝福してやるべきことだ。

 しかし、宗仁の心には、大きなわだかまりが残っていた。

「みんな、俺を置いていっちまいやがるな……」

 何を隠そう。幾人もの初体験を見届けていながら、彼自身は未だ童貞だったのだ。
 彼もまた人間である。自尊心が邪魔をして、素直に祝福できないのである。
 聡明な彼は、同時に、そんな自分の態度がどれだけ惨めで、みっともないものであるかもよく理解していた。

「二人とも、おめでとう。幸せにな」

 言葉だけを搾り出してみても、心の伴わないそれは、やはり虚しい。
 宗仁は思考を断ち切った。
 これ以上の葛藤は心の毒だ。

 タバコはだいぶ短くなった。宗仁は携帯灰皿にそれを葬り、ゆっくりと立ち上がる。

 エージェントとしての任務は、今後も続いていく。
 助けを求める子羊たちは後を絶たない。
 彼らに救いの手を差し伸べることこそ、自らの存在意義である。
 そこに疑問を挟むべく余地はない。
 宗仁はエージェントであり、依頼人がそう在れと望むなら、そう在るほかに無いのである。

 宗仁は今後も戦い続けるだろう。
 自らを殺し、友を見届けながら、これからどこへ向かうと言うのか。
 幾重にも入り組んで立ち上るタバコの煙が、彼の孤独と迷走を暗示していた。
86名無しさん@ピンキー:2006/11/15(水) 20:07:27 ID:XbNZYkrY
バロスwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwww無駄にかっけえwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwww
87名無しさん@ピンキー:2006/11/15(水) 20:58:47 ID:1bIJVg+E
元ネタはZERRY藤尾の漫画?
88名無しさん@ピンキー:2006/11/15(水) 21:03:03 ID:CT4tNlMD
>87
ビンゴ。あまりに笑ったものだからつい。
89名無しさん@ピンキー:2006/11/15(水) 21:43:38 ID:O7ZS3RO/
>「みんな、俺を置いていっちまいやがるな……」

ここで噴出した
90名無しさん@ピンキー:2006/11/16(木) 01:04:04 ID:jTQ/l48B
alkn6219.zip  pass: zerry
元ネタ貼っとく。


誰か続編みたいのプリーズ!!
91名無しさん@ピンキー:2006/12/01(金) 17:19:01 ID:tToDYeHV
保守
92名無しさん@ピンキー:2006/12/10(日) 07:06:33 ID:23PNy+Ml
age
93名無しさん@ピンキー:2006/12/11(月) 18:17:52 ID:2A1ZyrPx
良スレハケーン!!
お気に入りしといて困ったときに利用するよ。
94名無しさん@ピンキー:2006/12/12(火) 00:20:42 ID:3wQRs4Dq
>>93
今俺がなにを考えているか分かるか。

「では、>>93を今すぐ困らせるにはどうすればよいのだろうか」。
これだ。
95名無しさん@ピンキー:2006/12/12(火) 13:04:02 ID:uRTz0YBU
93がいるスレに行き叩けばよいのでは?w
96名無しさん@ピンキー:2006/12/12(火) 16:58:45 ID:y3hITJ/6
>>94-95
今は困ってないので叩かないでほしい。

実はいろいろなスレで投下しまくっているのだがちょっとまえにとあるスレで
エロssの投下予告をしたらスレの住人から
ここはエロじゃなく萌えが中心なんだ、と投下する前に追い出されたことがある。
欝になってゴミ箱に入れたのだがどこにあるのかわからなくなった。
パソ内大掃除をした時に発見したら持ってこようと思ったのでお気に入りしている。
97名無しさん@ピンキー:2006/12/13(水) 00:30:05 ID:k1AL+d06
>>95
それは真っ先に考えたがしかし、
居るスレが分かるんならそこに行っておとなしく読んでりゃ済む話だよなw

>>96
……というわけなので、安心して掃除に精を出してくれたまえ。
98名無しさん@ピンキー:2006/12/14(木) 03:08:45 ID:9f7L2ZHR
素直にお前のSSが読みたいだけだっていっちまえよw
99名無しさん@ピンキー:2006/12/20(水) 23:38:30 ID:Q1sr9D+c
ほす。
100名無しさん@ピンキー:2006/12/28(木) 03:14:35 ID:ZdYKryaQ
 幾夜も身体を重ねた。でも、会話はほとんど無かった。仕事のことと閨の間の枕詞だけ。

 話せば亀裂が入る……そもそも話すことなんてないわよね。共通の思い出、見習い時代を
思い起こせば、そこには必ずミョンイがいる。内人時代は、あれ以来ほとんど話さなかった
から、思い出なんてちっとも無くて。
 そして尚宮になってから、ぶつかることばっかりで。
 あなただって判っているから、きっと何も言わないのでしょ。

 もしお互い普通に話すことができていたなら、そうね。私はクミョンのことばかり話し、
あなたはきっとチャングムのことばかり話していたでしょうね。互いの弟子自慢、そういう
のをしてみたかった気もするけれど。
 もしこれからあなたと、思い出らしい思い出を作っていけるなら。
 でないと茶飲み話をするにも、ずっと黙ったままになるわよ。

 やっぱり話すことなんて何もないのよ……けれど言葉が要らないほど、今こうして触れ
合えるならそれでいい。

 愛しているだの言えば、好きなのかって聞けば、あなたが逃げていくような気がする。
これ以上私に強いるな、と。
 けれど……。一度でいいから、口にしてみたい。
――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――
 部屋の外では決して気配を見せない。それが暗黙の了解。
 けれど水剌間ですれ違う時、視線や空気が甘く粘るのを……お前だけでなく私自身も
そうなってしまうのを感じることがある。
 二、三日会えないだけで落ち着かず、遠くに姿を認めただけで浮き足立ってしまう。

 いけない。
 もう戻れないところまで、来ているのではないか。
――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――
 終わった後はお互いを撫で合い、余韻を楽しみ、同じ部屋で同じ空気を吸いながら眠りに
付く。
 ここに連れてきてから、もうすぐ半年になる。
 あなたはどんどん艶っぽくなっていく。私があなたを変えたのよ。

 でもあの時は、こんなに……ここまで感じさせたり、感じさせられたりするとは思って
いなかった。
 私を求めてくれて……私は幸せ。でもあなたは? 私と居ていて楽しい?

 私には判る。あなたには守るべき者がいる。将来を約束していた友……その娘。それを
忘れることはできないはず……。
 私は覚悟の上で、その者たちの不幸の上に自分の幸せを築こうとした。
 
 でもあなたはどうなの? あの子たちを騙し続けることができるの? 

 幾度となく離れ逃れようとするのが、私には判るの。
 私が求める時、昂り震えながら時折涙が滲むことがある。あなたは気が付いていない
でしょうけど、あの涙、時々苦い味が混じっている。そう思えてならない。
 
 あなたが離れていく日が来るのなら、ああ、考えたくも無い。
 あなたに抱かれなければ、いや抱かなければよかったのか。再び引き裂かれるのは、
きっと死ぬより辛いだろう。


101名無しさん@ピンキー:2006/12/28(木) 03:15:05 ID:ZdYKryaQ
済みません、誤爆しました。
102名無しさん@ピンキー:2006/12/30(土) 14:07:15 ID:J7D9/Ap9
hosyu
103名無しさん@ピンキー:2007/01/02(火) 00:19:04 ID:h7EVixOo
まだ生きてやがったのかジジイ
104名無しさん@ピンキー:2007/01/08(月) 13:04:09 ID:4tJh12Tv
ここにはまだ人はいるのですか?
105名無しさん@ピンキー:2007/01/08(月) 13:13:25 ID:gXL4FHtn
inaiyo
106名無しさん@ピンキー:2007/01/17(水) 22:36:07 ID:Zv8Oovbw
その場合は、このスレだな、

スレから追い出されたSSを投下するスレ
http://sakura03.bbspink.com/test/read.cgi/eroparo/1161043643/l50
107名無しさん@ピンキー:2007/01/18(木) 02:33:21 ID:MSZ7xill
どこへの誤爆だ?
108名無しさん@ピンキー:2007/01/26(金) 00:20:20 ID:WHxiZIBc
明らかにスレの雰囲気に合わないが、自分的萌えの産物を投下してみる。
獣人スレの空気にも、ショタの空気にも合わない。
小学生一人称SS。
おまけに、この主人公は平均より頭が弱い。少し電波も入っているだろう。
なので、文章が大変読みにくい。
因みに、ミニサイズネコ耳美少女と頭の弱い美少年で想像してください。
そら、そんなモン、どこにも投下できんわ、という代物です。↓

109子猫物語1:2007/01/26(金) 00:23:07 ID:WHxiZIBc
ぼくの名前は、高橋えいきといいます。
今年で小学校四年生になります。
ぼくは今日、子ねこをひろいました。
とてもかわいい子ねこです。
ぼくがひみつ基地にしている空き家のうらに、ダンボールに入れられて、ミウミウと泣いていました。
最初はにんげんの女の子かと思ったけど、耳とシッポがついていたし、なき声も大きさもねこだったので、ねこだと思います。
小人みたいな大きさだったけど、小人はいないと思うから、ねこです。
名前はミウミウ泣いていたので、ミウにしました。
お母さんはねこがキライなので、ぼくがミウをひろったことはひみつです。
ミウは耳と髪の毛とシッポ以外はつるつるで、形もにんげんみたいです。
おっぱいはピンク色のぷっくりしたチクビがふたつついていて、にんげんといっしょです。
髪と耳とシッポはチクビよりも少しこゆいピンク色で、はだの色は真っ白です。
ぼくのことを涙目で見上げながら「ミゥミゥ」となくので、お腹がすいているのかなと思って、服の中にミウを入れて、家につれて帰りました。
ミウはとてもあったかくて、すべすべしてて、ミウのはだとぼくのはだがくっつくと、すごく気持ちよかったです。

家についたときは、服の下にミウを入れていたのがお母さんにバレないか、ドキドキしたけど、バレなくてよかったです。
ぼくの部屋に入って、ミウを服からだすと、ミウはぶるぶるふるえていました。
寒いのかなと思って、ぼくはミウをおふろに入れることにしました。

いっしょに湯ぶねにつかると、ミウのはだはピンク色にそまって、すごく気持ちよさそうでした。
「みゃぁ〜ん」
元気になったミウは、ぼくのむねにしがみついて、ぼくのおっぱいをすってきました。
「みゃぁあ〜ん」
ミウはいくらすっても、なめても、ぼくのチクビからおっぱいがでないので、悲しい声を出しました。
「みゃ?」
ミウはぼくのおちんちんに気づくと、ぼくのおちんちんをなめはじめました。
「だっ‥だめだよミウッ!きたないよっ」
ぼくは思わず声を出したけど、台所からお母さんが
「栄樹ー?どうしたのー?」と、きいてきたので、
「なんでもなあい」と返事をして、声を出すのをがまんしました。
ミウはいっしょうけんめいぼくのおちんちんをなめていて、ぼくはなめられすぎて変になりました。
体があつくなっておちんちんがかたくぼっきしました。
ミウはますますいっしょうけんめいになめつづけて、ぼくのおちんちんの皮をむいてしまいました。
ぼくは声をだしそうになったけど、お母さんに聞こえてしまうので、がまんしました。
ミウは本当にねこの赤ちゃんくらいの大きさしかないので、体中でぼくのおちんちんにしがみついていて、ふとももでぼくのきんたまをはさみこんでフニフニしたり、かたくなったチクビをおちんちんにこすりつけてきたりしました。
そうされると、ぼくは背中がぞくぞくして、でもおちんちんはあつくて、おしっこしたいような、ヘンな気持ちになりました。
しんぞうがどんどんバクバクしてきて、ぼくは、はぁはぁして、苦しくなって、もうげんかいだと思ったとき、頭の中が真っ白になりました。
するとおちんちんの中から何かアツイものが、すごいいきおいでびょるびょるっとでてきました。
目をあけて見てみると、ぼくのおちんちんから白くてどろどろしたものが、どくどく出ていました。
ミウはそれをおいしそうに、チュウチュウと吸っていました。
ぼくはミウに吸われる度に、こしがガクガクとけいれんして、気持ちいいような苦しいような、気が遠くなるのを感じました。

ぼくはミウがあんまりいっしょうけんめいミルクを欲しがったので、神様がぼくのおちんちんからミルクが出るようにしてくれたのだと思いました。

110子猫物語2:2007/01/26(金) 00:23:47 ID:WHxiZIBc
ミウがぼくの家にきた日から、ミウはぼくと同じベッドで眠っています。
ミウがはじめて家にきた次の日の朝、ぼくはとてもおどろきました。

一番最初は、ぼくの両手の中に入る大きさだったミウが、大人のネコとおんなじくらいの大きさになっていたのです。
たった一晩でこんなに大きくなっていたので、ぼくはすごくおどろきました。

そして、やっぱりミウは猫っぽくなくて、人間の女の子みたいな形に、ネコの耳とシッポが生えているようにしか見えませんでした。
ぼくはこのままミウが大きくなったら、人間の女の子になっちゃうのかなぁと思ったけど、泣き声はやっぱりネコの赤ちゃんとおんなじでした。
気のせいか、ミウのおっぱいも、前より大きくなった気がしました。
ミウの体は真っ白で、すべすべで、髪やシッポはふわふわで、さわるととても気持ちいいです。
ミウの目は真っ黒で、ときどき黒目の大きさが変わるけど、まつげが長くてかわいいです。
ミウはおへそやおっぱいをくすぐると、「みゃぁ〜ん」といってよろこびます。
ぷにぷにしているおっぱいの先を指でつまんだり、つついていると、ミウの目はどんどんウルウルしてきて、顔が真っ赤になります。
そうなると、ぼくもなんだかヘンな気持ちになってくるので、あんまりさわらないでいてあげたほうがいいのかな、と思いました。

ぼくはこの日、小学校から帰ると、まっ先にミウにごはんをあげました。
ミウを拾ってきたことはひみつなので、お母さんにないしょでキャットフードや牛乳を買ってきて、ミウに食べさせようとしたけど、ミウはまだ赤ちゃんだからか、食べてくれませんでした。
ぼくは最初の日に、ぼくのおちんちんからミルクが出たことを思い出して、ミウにぼくのおちんちんを吸わせてみました。
ミウのベロはざらざらしていて、それでぼくのおちんちんをなめられると、ぼくは、またすぐ気持ちいいみたいな、変な気持ちになって、ぼっきしました。
ミウは「みゃあんみゃあん」といって、一生けんめいおちんちんをなめました。
おしりを高く上げて、シッポをゆらゆらゆらしながら、チュウチュウぼくを吸いました。
またぼくのおちんちんは、かたく熱くなって、ぼくはこしがガクガクってなって、またドクドクッておちんちんからあったかいミルクがでました。
ミウは顔じゅう体じゅうミルクだらけになりながら、ぼくのおちんちんをうれしそうになめていました。

この日から、毎日ぼくはミウにおちんちんのみるくをあげることにしました。
ミウはおちんちんがほしくなると、「みぃみぃ」と泣くようになりました。
ミウは最初の夜ほど、身長はのびなかったけど、一ばんで、1pはのびているみたいでした。
ぼくの体も大きくなっているみたいで、とくにおちんちんはミウにすわれるたびに、大きくなっている気がしました。

111子猫物語3:2007/01/26(金) 00:24:33 ID:WHxiZIBc
ある日、ミウが「みぃみぃ」と泣いていたので、お腹がすいたのかなと思って、おちんちんを出すと、ミウはお口に入れないで、おしりをむけてしまいました。
ぼくは、お腹がすいてたんじゃなかったのかな、と、不思議に思ったけど、ミウがそのまま、おしりをおちんちんにこすりつけてきたので、またびっくりしました。
ミウは「みゃあぁ〜ん」といままで聞いたことのない泣き声を出しながら、おしりをぐりぐりこすりつけてきました。
ぼくはミウがいつもとちがうので、少しこわくなったのと、おしりをこすりつけられたおちんちんが、すごく気持ちいいのとで、どうしていいのか、わからなくなりました。
いつもよりドキドキして、おちんちんも、すぐに熱く、かたくなってしまいました。
ミウはおしりを高く上げて、もっとはげしく、こすりつけてきました。
すると、ミウのオシッコするところに、ぼくのおちんちんがあたりました。
そこはぬれていて、ぼくは最初、ミウがおもらしをしたのかと思ったけど、それは、もっとぬるぬるしていたので、オシッコじゃないみたいでした。
そのぬるぬるしたのが、ぼくのおちんちんにくっついて、そのまま、ミウのおしりをこすりつけられると、ぼくは気持ちよすぎて、クラクラしてきました。
こすれる度に、じゅぷっ!じゅっぷっ!という音がして、ミウは、顔を真っ赤にしながら、おしりをどんどん、くねらせてきます。
ぼくの息も、はぁはぁしてきて、苦しいのか、楽しいのか、よくわからなくなりました。

その時、ミウの体にある、ぬるぬるしたのが出てくる穴の中に、ぼくのおちんちんが、すっぽりと、入ってしまいました。
「みゃあう!みゃあぁぁ〜ん!!」と、ミゥがいっそう、かん高い声で泣きました。
ミゥはヨダレをたらして、とろんとした目をして、ほっぺたを赤くしていました。
おっぱいをいじったときにする顔に、とてもよくにていました。
でも、もっと、気持ち良さそうで、見ているぼくも、もっとヘンな気持ちになりました。
その穴の中は、ミウの口の中よりも、熱くてきつくて、気持ちよくて、ぼくは思わず、かたくぼっきしたおちんちんを、その穴のおくまで、つきたてました。
後は、知らないうちに、こしが勝手に動いていて、ぼくは何度もその穴の中に、おちんちんを入れたり出したり、こすりつけました。
おちんちんがすごく熱くて、どんどんふくらんでいって、ミウの穴の中は、どんどん、ぬるぬるがあふれてきて、ぐちゃぐちゃ言う音が大きくなっていって、止まらなくなりました。
ミウのおしりと、ぼくのお腹がぶつかって、ぱちんぱちんと言う音も、止まらなくなりました。
ミウはその度に、「みゃうっ!み゛ゃっ!みゃあぁん!!ああ〜ん!」と泣いて、おしりをくねらせました。
ぼくはもうガマンができなくなって、ミウの中に熱いミルクを、たくさん出してしまいました。
おちんちんがミウの中でビクビクって、なって、たくさんたくさん、出してしまいました。

ミウもぼくも、体がビクビクして、息もハァハァしたけど、すごく気持ちよかったです。



112名無しさん@ピンキー:2007/01/26(金) 00:27:31 ID:WHxiZIBc
以上です。
日ごろの文章と全く違うので、書いている本人だけが楽しいという、まさにオナニーSSでした。
失礼しました。
113名無しさん@ピンキー:2007/01/26(金) 00:35:17 ID:JjiAfEpx
GJ! ハァハァした
114名無しさん@ピンキー:2007/01/26(金) 00:39:26 ID:4ytMF2TN
GJ!面白いよ。
115名無しさん@ピンキー:2007/02/10(土) 20:14:14 ID:wBPZJH/d
保守
116名無しさん@ピンキー:2007/02/19(月) 01:02:32 ID:DqVZFf49
期待age
117名無しさん@ピンキー:2007/02/19(月) 05:49:57 ID:vVKivM8K
保守
118名無しさん@ピンキー:2007/02/23(金) 23:59:51 ID:5sG7/yvb
保守
119名無しさん@ピンキー:2007/02/27(火) 02:27:57 ID:oUVTrg9X
諸事情で行き場が無くなっちゃったSSを投下したいんだけど、
話が長い&エロに入るまで長い&ゲームのパロ なんだ。

すぐに投下出来る訳じゃないんだけど、保守していいかな。
120名無しさん@ピンキー:2007/02/27(火) 02:37:22 ID:j3RZKpoI
まあ、頑張って。
121名無しさん@ピンキー:2007/02/28(水) 08:40:31 ID:XjUYHwim
もしこのスレに「投下しちゃいけないSS」があるなら、
それはこのスレの意味がないってことだと思うぞ。
なんでも上げるがよろし。
122名無しさん@ピンキー:2007/03/04(日) 20:09:24 ID:SxQzPIAs
ほんとに何でも投下していいの?二次でも?
元の作品知らない人は、どうするのかな?
123名無しさん@ピンキー:2007/03/04(日) 22:46:51 ID:sJb0uj5E
おk。ここはそういうの了解済みなところ。
過去レス読めば前例があるでしょ。
124名無しさん@ピンキー:2007/03/04(日) 23:22:21 ID:SxQzPIAs
>>123
ありがとう。書き上げたら考えるよ。
通常は普通の創作板にいるんで、エロパロのスレには投下しにくいんだよね。
住人の好みってもんがあるみたいなんで。
125名無しさん@ピンキー:2007/03/18(日) 05:16:30 ID:sLVHL9gh
保守
126名無しさん@ピンキー:2007/03/25(日) 22:37:14 ID:W2NnIHKf
ちょっと通りますよ
127名無しさん@ピンキー:2007/03/28(水) 03:10:41 ID:7U3mzatk
をっ、創作板の住人ですかっ。期待期待
128名無しさん@ピンキー:2007/03/28(水) 03:26:02 ID:7U3mzatk
って、3/4のはなしかよっ
129名無しさん@ピンキー:2007/03/29(木) 19:26:07 ID:G2KZ5QlY
けっこう特殊性癖な場合でも貼っていいのかな。
反応があったら同志発見で嬉しい。
130名無しさん@ピンキー:2007/03/29(木) 23:05:55 ID:xQmLTSWc
>>129
特殊な性癖ってのが何なのかは分からんが、注意書きがあれば良いんじゃね
パロなら、元ネタも書いていてくれると嬉しい
131名無しさん@ピンキー:2007/03/30(金) 00:22:04 ID:zFUzyPSr
>>129
エロパロ板のローカルルールに従う限り、ここは何張ってもおk。
132名無しさん@ピンキー:2007/04/01(日) 01:29:26 ID:9peptkkE
>>129
最近普通のSSには飽きたんで、そんな話があるなら読んでみたいよ。
133名無しさん@ピンキー:2007/04/04(水) 22:33:21 ID:VSAsuvVR
何か面白い話がないかな
134名無しさん@ピンキー:2007/04/07(土) 01:02:09 ID:6S8BdT9e
保守
135名無しさん@ピンキー:2007/04/10(火) 23:59:47 ID:zi/HsAY+
保守
136名無しさん@ピンキー:2007/04/16(月) 00:42:31 ID:j8mO/rk4
age
137名無しさん@ピンキー:2007/04/22(日) 21:55:57 ID:8gZlSZ1K
ほしゅ
138おかわり!姉妹丼 ◆U5oiU4.Zk6 :2007/04/24(火) 02:38:31 ID:Ng6tFjXu
えーと、ハーレムスレから事情があってこっちに投下します。

今回投下するのは、
【エロより】ハーレムな小説を書くスレ【幸せ】 8P
http://sakura03.bbspink.com/test/read.cgi/eroparo/1174204650/

の 363-371 姉妹丼は甘くない? 

と 420-425       おかわり!姉妹丼 前編
  471-483 485-486 おかわり!姉妹丼 中編

 の続きとなる、おかわり!姉妹丼 後編(完結)となります。
139おかわり!姉妹丼 ◆U5oiU4.Zk6 :2007/04/24(火) 02:41:38 ID:Ng6tFjXu
 たった二つの高速道路の発券ブースには、赤信号が並んで浮かんでいた。
 ゲートの上の閉鎖中という文字と、ブースを塞ぐように停まっている黄色い車も見える。
「ここも駄目」
 照明を全て消した四駆の車内で、ナビの画面だけが白く輝いている。
 伸一はインターチェンジに設定された目的地マークを消去した。
 わずか数kmの田舎町。県をまたぐ山と小さな川で区切られた県境。
 道路にはわずかな外灯しかなく、田んぼと山には当然ながら明かりはない。
 高速道路に設置されたナトリウムランプが、周囲を不気味に黄色く染め上げていた。
 そして光が届かないところは、黒い影となって闇に沈んでいる。
 伸一達はその闇に潜んでいた。
 真琴が携帯電話を取り出した。無情にも圏外の表示が出る。
「なんで使えないんだろ、昼にここを通った時はアンテナ3本だったんだよ」
「……おそらく抑止装置っていうやつだよ。携帯を妨害する電波発生装置があるんだ」
「あの建物は普通でない感じだったから、そういう対策もあって不思議じゃないわね」 
 そういうと綾子は黒々とした影となっている背後の山を振り返る。
 黒メイド隊と綾子達は、あの山の中腹から降りてきた。
 そこにあったのは、伸一を監禁していた施設。
「抜け道は?」
 後席から乗り出した美琴がナビを睨む。詩乃は黙ったまま座っている。
「無い。どれも川と山でとぎれているんだ」
 伸一はマップをスクロールさせた。
 ナビの示すルートは、結局、二本ある橋のどっちかと、一本しかない峠、そして高速道路を通るものしかない。
 橋と峠道は抑えられている。
 先行した黒メイド達が次々と警察の職質にあったり、違反で捕まったりしたからだ。
 敵が脱出した伸一達を必死になって追いかけてこない理由がそれで見えた。
 地形と警察、さらには高速道路まで抱き込んだ封鎖網に自信があったということになる。
140おかわり!姉妹丼 ◆U5oiU4.Zk6 :2007/04/24(火) 02:43:01 ID:Ng6tFjXu
で、なぜ、こんなホテル?」
 十分後、伸一達はホテルの部屋にいた。
 インターチェンジからすぐの入り口にビニールスダレがかかっているホテルである。
 なぜかTVからはエロビデオが流れ、ベッドは無駄に大きくコンドームが常備されている。
 風呂もやはり豪華で、変な形の椅子があった。
 照明は、変なブラックライトで、おおよそまともなホテルではないというか、ラブホテルである。
「面白いの発見!」
 その辺をごそごそあさっていた真琴が、とんでもないものを持ち出した。
「ばっ、ばか! しまっとけ!」
 もちろん、伸一の制止に素直に従う真琴ではない。
 ペニスをかたどったピンクのバイブレーターを手に持って、真琴は美琴と共にまじまじと見つめた。
 ついでに詩乃もしっかりと見ていたりする
「ふーむ。……なんていうか、こんなの使うのって、わびしいね」
「私はいらないけど、姉さんは持ってた方が良いと思います」
「いやいや、美琴クン。バイブちゃんは浮気しないヨ? どう? この子に処女捧げたら?」
「姉さんこそ、二十四時間いつでも相手にしてくれるからお似合いですよ」
 バイブレーターを持って構えた真琴に、ピンクローターを持ち出して突きつける美琴。
 詩乃の視線が限りなく氷点下であるが、もちろん姉妹は気にしない。
「……ねぇ、綾子さん、なんでこんな……うわっ!」
 バカを続ける二人にあきれて、ホテルに入った理由を尋ねようとして伸一の目が驚きで丸くなった。
 綾子が無造作に服を脱ぎ、下着すら外そうとしていたからである。
 上げていた髪がほどけ、腰まで伸びるウェーブのかかったものになる。
 成熟した女特有のまるみの帯びた体のラインが露わとなり、母性を感じさせる乳房が重たげに揺れた
「伸一君も脱いで。お風呂大きいし、一緒に入るわよ」
「は? 一緒にって、……えええ!」
 伸一の態度に事情を察知した真琴が、柳眉を逆立てて抗議する。美琴も珍しく同調した。
「ちょっとお母さん! 何考えているのよ!」 
「何って、ナニよ。……SEX」
 その言葉に綾子以外の全ての人間が息を呑んだ。
「黒メイドに聞いたわよ。伸一君、そこのメイドの子に、一人しか幸せに出来ないって言われたんでしょ?
 それで首にナイフで傷つけたのよね?」
 突然話題を変えた綾子の問いに伸一はうなづくしか出来なかった。
「……で、さっきからずーっと何か考えていたわよね。
 まさか一人で囮になれば私達を逃がすことが出来るとかじゃないわよね?」
「!?」
 図星をつかれて伸一は顔色を変えた。そして姉妹も表情を険しくした。
「……やっぱり。さてと、全部白状してくれるわよね。でないと私が伸一君を全部洗うわよ」
「わ、わかりましたよ」
 綾子と姉妹によって睨まれて、伸一はため息を吐いて話し始めた。
「……詩乃に言われてわかったんです。俺の日常が、綾子さんの犠牲で成り立っているって。
 綾子さんは好きな人を作ることも出来ずに、血のつながらない俺の世話をしてくれて。
 そして俺が真琴と美琴のどちらかを選べば、残った方が不幸になるって事も。
 だから、ここらあたりで、みんなと別れるのが良いんです。
 助けてもらったから、みんなを無事に逃がすことが、今の俺に出来ることなんです」
 伸一の言葉を聞いて、綾子の顔が険しくなった
「……離婚しても家族っていったわよね」
「その気持ちだけでありがたいです。でも……」
「ねぇ、貴方が連れて行かれる前の私の言葉、聞こえていた?」
「え? あ、ヘリの音が大きかったから……」
 綾子がふっと小さなため息をついた。そしてすこし笑う。
「そうなんだ。……真琴、美琴、それにそこのメイド。服を脱がすから伸一君を抑えていて」
141おかわり!姉妹丼 ◆U5oiU4.Zk6 :2007/04/24(火) 02:43:38 ID:Ng6tFjXu
 突然の綾子の訳がわからない言葉に伸一は動揺した。
「ちょっと綾子さん! いったい何を?」
「だからいったでしょ。ナニよ。SEXを伸一君とするの」
「……なんでですか?」
「決まってるでしょ! 愛する人が出来て、愛する人の世話を出来て、ほんとうに幸せだった。
 なのに、朴念仁君がわかってくれないから、……伸一君が本当に好きだから……」
 綾子の目から涙の滴が墜ちた
「……行ってしまうって言うなら……レイプしちゃう! 
 私の身体に溺れさせて、あふれるぐらいに中に出させて、子供を産んで、本当の家族になるの」
 唖然とする伸一を尻目に、綾子はスラックスを抜き取り、トランクスに手を掛けた。 
「お母さん、しんを独占するつもり?」
「私だって奥さんになりたい!」
 綾子の手を止めたのは、真琴と美琴の言葉だった。
「じゃあ、脱げば良いじゃない。混ざりたいなら良いけど、黙ってみてる子に伸一君はあげない」
「……みんなでいっしょに? 結構、恥ずかしいんだけど」
 綾子のとんでもない提案に、真琴はずれた答えを返した。
 恥ずかしいという問題だろうかと伸一は思った。
「真琴も美琴も、影で伸一君が相手とやってて我慢できる? 
 あんた達は仲が悪い癖に独占欲強いんだから、同時に相手してもらうほうがいいと思うけど。
 ま、嫌ならそこで指をくわえてみときなさいよ」
 ずれにとどめを刺すような綾子の言葉に、真琴はしばらく考え、そしてレオタードとタイツを脱ぎはじめる。
「って脱ぐのかよ!」
「うん、だってやっぱり、しんとこうなりたかったし。しんの初めては欲しいし」
「仲間はずれはイヤ。見ているだけはもっとイヤ」
 美琴も全速力で脱ぎはじめ、伸一はますます困惑した。
 そしてただ一人服を着ている詩乃を見ると、その視線に気付いた綾子が詩乃に声をかけた。
「詩乃ちゃんとか言ったわね。あなたはどうする? 見ている? 一人だけ不幸になる?」
「……いいんですか?」
 いいんですかって、混じる気ですか? と伸一は心の中でつっこんだ。
「本当は伸一君に近寄ってもらいたくないけど……気持ちはわかるから。でも独占はなし」
 その言葉で服を脱ぎはじめる詩乃に、伸一はぐらぐらする頭で叫ぶ。
「詩乃!」
「私も……伸一様の子種……欲しいから……もうがまんできないから」
 だが返ってきた言葉は、すでにただれていた。
142おかわり!姉妹丼 ◆U5oiU4.Zk6 :2007/04/24(火) 02:44:49 ID:Ng6tFjXu
 真琴が鼻歌を歌いながら、シャツを脱がした。顔が満面の笑顔だった。
 美琴が、伸一の右手を自らの巨大な胸に押し当てて、うっとりしていた。
 その柔らかくも重い感触に、伸一は下半身に血が集まっていくのを感じていた。
「美琴、伸一君は美琴の胸が気にいったみたいよ。ほら」
 起ちはじめた肉棒をしっかりと掴んで、綾子は伸一の股を広げた。
 そしてそこに綾子自身と詩乃が入り込んだ。
 何をする気だと思った瞬間、伸一は真琴に唇を奪われていた。
 容赦なく舌が入り込んで、口蓋をなめ回し、舌に絡んでつついてきた。
 さらに伸一の左手が真琴に取られ、陰毛とその下のうるみに導かれる。
 口が解放され、至近距離で真琴が頬を染めて笑みを浮かべる。
「気持ちいい。……やっぱり、しんに触ってもらうのは最高だよ」
「真琴はこんなので……」
「兄さん、私にも」
 真琴に問いただそうとした伸一はキスで再び口を塞がれた。今度は美琴だった。
「独り占めできないのは残念だけど、私も美琴も幸せだよ。きっとこうなるって思ってた。
 だってしんが美琴を選んでも、私、絶対あきらめないつもりだったし」
「私も兄さんが姉さんだけしか愛さなくても、兄さんの子供を産むつもりだった」
 その言葉が終わらないうちに、下半身に腰が抜けそうな快感が走る。
 肉棒を二枚の濡れた舌が這い回っていた。
「んちゅ……私だって……あむ……伸一君のおちんちん……れろ……夢にみてたんだからね」
「……ちゅぷ……詩乃だって……こうなりたいって……んふ……」
 先端が熱く柔らかいものに包まれたり、ぬめった舌が巻き付いたり、果ては柔らかい胸肉に挟まれたりもする。
 それが二人分で、伸一に耐えられるはずもなく、出てしまいそうになって腰と足が震えた。
「……詩乃ちゃん……精液を独り占めしたら……今日はお預けにするからね」
 豊満な胸の谷間に肉棒を埋めながら、先端を吸っていた綾子がつぶやく。
「綾子様も……、全部飲んだら……承知しません」
 唇で幹を挟みながら、詩乃も口を先端にずり上げて、思い切り啜った。
 二つの唇に被われた肉棒が震えて拍動をはじめる。
 伸一は声すら上げられなかった。ただ身体をふるわせるのが精一杯だった。
 唇の隙間から白いものが飛んで綾子の顔に掛かるが、綾子と詩乃は微動だにせず喉を動かし続ける。
「お母さん、私にも〜」
 真琴の声に綾子は陰茎から口を離すと、口を少し開けて舌に貯まった白い液を見せた。
 そこに真琴と美琴が舌を伸ばして口づけし、精液と唾液の混合物を絡め取って飲み込んだ。
 母娘三人の口が白い液の糸で結ばれる。
「んー、確かにおいしくはないけど、飲めないこともないね」
「姉さんは無理しなくてもいいですよ。兄さんのものは私が飲みますから」
「なに言ってんの、美琴だって、変な顔して飲み込んでたくせに」
「二人とも喧嘩はやめなさい、まったく。
 だいたい伸一君だって、私達のあそこを愛してくれるんだからね。
 美琴は自分のあそこのねばねば、舐められる?」
 綾子の意地悪い問いに、美琴の顔がこわばる。
「お母さん、それ、キモイですから」
「そういうことよ。……詩乃ちゃん、いい加減、口から離しなさい。
 ここで出し過ぎると、入れてもらえる回数が減るわよ」
 顔に飛んだ精液を指でぬぐって舐めながら、綾子は詩乃を制止した。
 詩乃は一心不乱に飲んで、中に残った精液を吸い取った上に、お掃除をしていた。
 そして再度勃起した肉棒をみて、蕩けた顔で舐めていたが、綾子の制止により渋々顔を離す。
143おかわり!姉妹丼 ◆U5oiU4.Zk6 :2007/04/24(火) 02:46:16 ID:Ng6tFjXu
「じゃあ、真琴、美琴、あんた達からいきなさい」
 何か少し考えていた綾子が、姉妹を見て言った。
「いいの?」
 少し不思議そうな顔をして、姉妹が綾子を見た
「伸一君の初めてが欲しかったんでしょ。
 処女は上になって自分のペースで入れた方が痛まないから、ちょうど良いしね」
 そういうと綾子自身は、ベッドの上に横たわる伸一の頭の方にまわり、顔をおろして口づけを交わす。
「ふふ伸一君、これからは毎日キスしましょ。朝も晩も寝る前も、……いいわね」
 射精の余韻でぼけていた伸一が、訳も分からずうなづいて、綾子の顔が男を支配した女の喜びに輝く
「可愛い、……もう蕩けているの? ……ほら、真琴も伸一君のものになるわ。いっぱい中で出すのよ」
 膝立ちで伸一にまたがった真琴が、肉棒の先端を己の性器に押し当てた。
 そしてゆっくりと腰を落とし、自らの中に愛しいものを埋め込んでいく。
「……しん、私、うれしいよ。……私も初めてだから」
「……真琴」
 未経験故の狭隘さが、伸一を強く締め付け、快感が引き延ばされて続いた。
 震える足が徐々に徐々に下がり、ついに真琴の尻が伸一の腰に落ちた。
 真琴が、女になった悩ましい顔で、ため息をついた。
「……しんが熱いよ。……あぅ……中でぴくって。……しん、わたしの中ぁ、気持ちいい?」
 伸一は答えられなかった。ただひくつく腰を必死に抑えている。
 それをみて満足そうな顔をすると真琴はゆっくりと腰を動かした。
 わずかながらでも快感があるのか切なげな顔を真琴は時々みせて、あえぐようなため息をもらす。
 真琴は伸一の手を握ると、一心に腰を振りはじめる。時折真琴が顔をしかめると、肉壁が伸一をくいしめた。 
 突然、伸一が真琴の手を強く握りしめるとともに、真琴の中で、はぜた。
 興奮のためか、白い肌が桃色に染まった体で真琴は伸一に倒れ込み、伸一と真琴は肌を密着させて互いを抱きしめた。
「とくんとくんって……しんがわたしの中で……」
 伸一の肉棒が放出しながら硬度と大きさを失いゆっくりと抜けていく。真琴の中が伸一を惜しむかのように締め付けた。
 最後の一滴まで真琴の中に吐き出して、外に抜け出たと思ったら、伸一のものはすぐにくわえられた。美琴だった。
144おかわり!姉妹丼 ◆U5oiU4.Zk6 :2007/04/24(火) 02:46:45 ID:Ng6tFjXu
 綾子や詩乃に比べれば、舌の動きはつたなかったが、その分一生懸命に愛する気持ちが伸一にも伝わってきた。
 詩乃が美琴の背後にまわり、胸を掴んで持ち上げると、伸一自身を挟む。
 そして詩乃自身も濡れそぼった性器を伸一の太股にすりつけながら、美琴の胸ごと肉棒をもんだ。
「こんな立派なおっぱいもってるのに使わないなんて、伸一様ががっかりします」
「あ……そんな、……嘘、大きく……なっている」
 縮こまって胸肉の中に埋まっていた逸物が、胸の間から顔を出し、熱さと固さを美琴に伝えだす。
 我が子を抱きしめるかのように胸ごと肉棒を抱いて、美琴は先端に口をつけ、尿道口やエラに舌を這わした。
 放出から短時間で、逸物はもとの堅さを取り戻し、美琴が幸せそうな笑みを漏らした。
 伸一に胸を吸わせていた綾子がかすかに頷き、うっとりと伸一に抱きついていた真琴が体をずらした。
 美琴は肉棒を離すと伸一をまたぎ、手を伸ばして詩乃によって固定された伸一に、そろそろと腰を降ろしていく。
 美琴の中は真琴同様の狭隘さだけでなく、肉壁が奥に引き込むような動きをみせ、伸一は吸っていた綾子の乳首を思わず離した。
 根本まで入ってしまうと、美琴は小さく息を漏らしてから、伸一の両手をとり、自らの胸に導いた。
 張りと柔らかさと重さが混ざり合った吸い付くような心地よい感触を伸一は感じ、美琴の胸肉をやさしくこねる。
 そして手を突く固い突起を指で挟んで丁寧にこすり、先端をゆっくりとさすった。
 それだけで美琴の腰が動きはじめた。
 美琴が感じているのを知って、伸一はさらに胸を愛撫すると、美琴は支える力を失って伸一に倒れ込んで覆い被さった。
 そのまま美琴は伸一に唇を重ねる。今度は伸一が舌を入れ、胸をまさぐる手と動きを合わせる。
 伸一を取られてしまった綾子が苦笑して、美琴の脇腹に舌を這わせた。
 見ていた詩乃も上気した顔で、自らの胸を揉み、秘部を愛液で濡れ光る伸一の足にさらにこすりつけた。
 やがて伸一も逸物からもたらされる快さに腰を動かしはじめた。
 伸一に舌を吸われ、胸をいじめられながら懸命に腰を振っていた美琴が、一つ大きく腰をふるわせた。
 同時に伸一も詩乃に深々と入れて、そして耐えきれなくなり胸をわしづかみにして射精した。
「……んあっ、はあぅぅ、……兄さんっ」
 美琴の身体が反り返ってぶるぶると震え、そして脱力して伸一の上に落ちる。
 それを綾子と詩乃が羨望の目で見つめた。
145おかわり!姉妹丼 ◆U5oiU4.Zk6 :2007/04/24(火) 02:48:14 ID:Ng6tFjXu
 出し切って結合部から抜け落ちた肉棒を、美琴の尻を押しのけて、詩乃が口に含む。
「し、詩乃ぉ。いくらなんでもすぐには無理だって」
 だが待たされ続けた故の渇きが詩乃を駆り立て、口での愛撫に磨きをかけた。
 もちろん小刻みに腰を動かし、股間を足にこすりつけている。
 そして持ち主の予想に反して、肉棒は四度目の復活を果たした。
 至福の表情で口腔愛撫を続ける詩乃を、不意に真琴が引き剥がし、そのまま、詩乃を押し倒して肩を押さえつける。
 伸一を綾子が支えて起こした。美琴はその側で寝転がってうっとりと体を伸ばしている。
「お願いです。……詩乃に、詩乃に伸一様を……。もう、我慢できないんです……。お願いです……意地悪しないで……」
 うねうねと切なげに腰を動かしながらせがむ詩乃に、真琴がのぞき込んで訪ねた。
「私はね、詩乃さんを信用できないんだ。でもしんをすごく好きなのはわかるから、誓って欲しいんだよ」
 詩乃の欲情に曇った目に、少しだけ理性の光が戻る。それをみて真琴は続けた。
「もう絶対に、しんを閉じこめたり裏切ったりしないよね?」
 答が無いのを見て、綾子は伸一の後ろから胸を押しつけて抱きつく。
 そして胸の丸みを味わせるように体をおしつけながら、伸一に唇を重ね、手を股間に伸ばして陰茎をしごいた。
 側で上体を起こした美琴が、伸一の肉棒に口を寄せ、先端にキスをする。
「だ、駄目だよ、綾子さん。そんなことをしたら……くぅ」
「……いやぁ! 詩乃に下さいぃぃ……伸一様を詩乃にぃぃ……」
 泣きながら懇願する詩乃に、真琴はもう一度訪ねた。
「絶対にしんを裏切らない? 閉じこめない? しんと私達以外の人の言うことを聞いたりしない?」
 綾子が伸一を前に押し、肉棒が詩乃の性器に触れたところで止めた。
 挿入される期待を肩すかしされて詩乃は狂ったように腰をくねらせる。だが、美琴が詩乃の足を真琴が肩を抑えていれさせなかった。
「誓えないならしんをあげない。そんな悪い女に二度としんを近づけさせないよ。
 でも誓えるなら、しんと一緒にいさせてあげる。一緒にならしんとするのも……許してあげる。
 だから、ね? もうしんを裏切らない?」
「……ああああ、う、裏切りません、……裏切らない、……裏切らないからぁぁぁ」
「しんを閉じこめない? 独り占めしない?」
「閉じこめないぃぃ! 独り占めもしないからぁぁ 早くぅぅ!」
 涙を流しながら詩乃が体を揺さぶっても、真琴と美琴は許さなかった。
「詩乃さんが言うことを聞く人は誰?」
「……伸一様、伸一様、伸一様ぁぁぁぁ」
「私達もよ、忘れないで」
「は、はい。真琴様も美琴様も綾子様も言うことを聞きますからぁ!」
 その言葉とともに綾子が伸一の腰を押した。肉棒が深々と詩乃に刺さり、悲鳴のような喜びの声があがった。
「伸一様が、きますぅぅ……。来るぅぅぅぁあああ」
 結果的にじらされることとなった伸一も無我夢中で腰を振った。
 絞り込むような詩乃の中は、伸一の腰に甘いしびれをもたらした。
 だがすでに三度放出した陰茎は、なかなか絶頂には至らない。
「あああ、駄目、だめだめだめだめぇぇぇーー、……うぁ? いやぁぁぁーー、止めないでぇぇぇ」」
 先に詩乃が絶頂を迎えようとしていた時、綾子が伸一の腰をつかんでとめた。
「詩乃ちゃん、詩乃ちゃんはだれのものなのかしら? 誰の言うことを聞くの?」
「はぁぅ、わ、わかりましたからぁぁぁ。詩乃はぁ、詩乃はぁ、伸一様のものですぅ。伸一様だけのぉぉ、メイドですぅぅ。だからぁぁ」
「よくできました」
 綾子が腰をはなし、伸一が再び詩乃に肉棒を打ち込み始める。詩乃の目が焦点を失い、涎が垂れて、顔がかえって無表情になった
「……くるぅぅ、深いのが……きちゃうぅぅ、きちゃうきちゃうきちゃうよぉぉ、だめぇぇぇ」
 詩乃の指がシーツにめり込んで鷲掴んで、体が震えながら反り返り、背中が浮き、おとがいがのけぞった。
 暴れる腰を必死で捕まえながらなおも伸一が出し入れを続けると、詩乃の腰ががくんと落ちた。
 だが再びおこりのように体を震わせながらのけぞり始め、それを数度繰り返した。
 すでにあえぎ声はない。ただ口がぱくぱくと開閉するのみだった。
 伸一も肉棒を引き絞るような圧力の中で放出感に襲われ、深く深く肉棒を打ち込んで拍動感と共に精を放った。
 次の瞬間、伸一の背中に詩乃の爪が突き立てられ、息が詰まような力で抱きしめられる。
 乳房を振るわせて、背骨が折れそうな程のけぞりかえり、数秒間、凍ったようにその姿勢で固まった。
 そして唐突に詩乃はベッドに落ちた。そのまま規則正しい寝息が聞こえ始める。
146おかわり!姉妹丼 ◆U5oiU4.Zk6 :2007/04/24(火) 02:50:09 ID:Ng6tFjXu
「あらら? 詩乃さん、寝ちゃった?」
「……なんか幸せそうな顔をしてますね」
 姉妹が体をつつくが、全く無反応のまま、詩乃は眠り続けた。
「すごくいっちゃったんだね。いいなぁ」
「私は軽くですけどいきましたよ。姉さんは不感症ですね」
「むう! 私だってちょっと気持ちよかったけど、しんに気持ちよくなって欲しかったから我慢したの。愛なのよ」
「愛と言うことにしないと、胸も小さくて不感症なら、姉さん、女として終わってますしね」
 伸一がやたら頼りなくなった腰を詩乃から離し、ふらふらしながらベッドに腰を降ろす。
 ため息を一つついたところで、唇を奪われた。綾子だった。
「女の子を気絶させるなんて……伸一君のここは、とっても悪い子かしら?」
 綾子が手で肉棒をもてあそび、肉食獣の雌の顔でほほえんだため、伸一は力なく笑うしか出来なかった。
 とんと軽く、綾子が伸一を押した。それだけで伸一は後ろ向けにベッドに倒れ込んだ。
「伸一君のここは、私の……私達のもの」
 萎えた肉棒が優しい指使いでかわいがられる。
「そして私のここは、伸一君のもの。……好きにして良いけど優しくしてね」
 伸一の顔を肉感的な太股がまたぎ、女そのものが詰まった肉ともいうべき白く大きな尻が降りてくる。
 安らぎにさえ満ちた柔らかさの内股と尻に頬を挟まれながら、女の臭いと共に濡れて輝く陰部が目の前に差し出された。
 それと共に水が跳ねるような淫らな音が足の方で始まった。
 そして吸われたり、ぬめったものが巻き付いたりなめ回されたりすると少しずつ貯まった物がせり上がるあの感触が戻り始める。
 伸一も女陰に舌をのばし、ひだの合わせ目に見える丸い突起をつついた。
 そして陰部全体をなめあげ、膣に少しだけ指を入れた。
 ほんの先端の一関節分だけなのに、綾子のそこは指をくいしめた。うごめいて指をさらにひきずりこもうとする。
 その動きに驚きながら、伸一は舌を寄せて、突起を優しくなめあげた。
 綾子は声を漏らさなかった。肉棒を愛撫する動きも止まらず、ただ少し体を震わせただけだった。
 指の腹で膣壁を丁寧にゆっくりとさすり、時折指を鈎のように曲げてひねる。おおきな尻がぶると少し震えた。
 指を抜こうとすると肉壁がからみつく。指をゆっくりと回転させ、肉壁をさすりながら指を抜いた。
 膣から白っぽい液があふれ、それを舌でなめとって、綺麗にする。
 ひだを舌でなぞり、突起にすべりおりて唇でつまむ。舌を絡めて吸い上げると、綾子の動きがちょっと止まった。
 伸一は空いた手を、尻を撫で、腰に手を滑らせ、脇腹を軽くなで上げて、伸一の腹に張り付いた乳房にあてた。
 そしてしこった乳首を探り当てて、指でもてあそぶ。
 もう一方の手は、再度指で膣壁をこすりあげながら、クリトリスを転がして包皮を剥き。舌でそっとなめた。
 綾子の体が長く震え、伸一を愛撫する動きも止まった。
 指を少し曲げて、膣の奥深くに入れる。ざらついたところを柔らかく押しながら、ゆっくりゆっくりと出し入れした。
 肉棒を吸い上げられる力が強まり、伸一はだんだんと下半身に血が集まってくるのを自覚した。
 大きさをましたクリトリスをもう一度唇でつまむ。膣に出し入れしていた指を、もう一本増やして二本にした。
 そして思うがままに突起を吸って舐め、指を往復させ、膣壁を楽しんだ。
 今度こそ反応は激烈だった。跳ねまくる尻を抱えてをむさぼると、尻が、身体が震えた。
「はああぅぅう! ……それぇ……それを、もっとぉぉぉ! 私をぉ、食べてぇぇぇ」
 太股が伸一の顔を締め、愛液が顔に垂れて、陰部がさらに押しつけられた。
 息が詰まりそうになりながら、しこった突起にわずかに歯を立て、膣の奥のざらつきをこすった。
 締め付けていた太股が痙攣して緩み、伸一の顔に温かい水がぶちまけられる。
 咳き込みながら伸一は上体をずらして綾子の尻から抜け出した。
 綾子がうつぶせで荒い息をしながらぐったりとしていた。ほどけた長い髪が背中から尻に広がっている。
147おかわり!姉妹丼 ◆U5oiU4.Zk6 :2007/04/24(火) 02:51:20 ID:Ng6tFjXu
 それを見ていると、姉妹がにじり寄ってきて半立ちの肉棒に手を出した。
「真琴! 美琴まで!」
「ん? だって、私、しんのこれ、可愛がってないし」
「兄さん、中途半端じゃ気持ち悪いでしょう?」
「……あのな」
「いいからいいから、私達にもさせてよ」
 そういうと真琴はにこにこしながら、まるでキスでもするかのように美琴と顔を寄せて肉棒をくわえた。
 驚いたことに、技巧に乏しい舐め方のはずなのに、息のあった二人の舌が、伸一に快楽を与えはじめた。
「ほらほら、美琴、私達が可愛がったからしんがとろけてるよ」
「ちゅぴ……むふ? ……ほうへふね」
 楽しげに肉棒をついばむ真琴と真面目に愛撫する美琴は、対照的ながらも伸一に確実に快感を送り込んでいた。
 姉妹の共同作業で瞬く間に、肉棒に堅さが戻った。それをみた姉妹が満足げに愛撫を止めた。
 そして姉妹は母親に近寄るとその身体を転がし、荒い息をつく母親を仰向けにした。
 それから左右に陣取ると綾子の足を持ち、膝を折り曲げて太股を広げて股を大きく広げた。
「きゃあ! 真琴、美琴、何やってるの! 足を離して! お願いだから!」
 だが姉妹は悲鳴をあげる母親を無視して、伸一を呼んだ。
「さあ、お母さんだけ仲間はずれはかわいそうだからね、しん」
「兄さんを呼びながら慰めてたこともありましたから、最後までしてあげてください」
 その蠱惑的な姿に、伸一は膝立ちで綾子に寄った。
 そして陰茎を綾子の陰部に押し当てる。
 もう綾子は取り乱さなかった。ただ伸一を静かに見つめただけだった。
 体重をかけてゆっくりと入ると、中の壁が姉妹を産んだとは思えないほど、伸一をぴったりと包み込んだ。
 それは姉妹の未経験の狭さでもなく、詩乃の必死に求めていた締め付けとも違った。
 包み込みながら柔らかくうねり、そのくせ抜こうとするとどこまでも吸い付いてきた。
 その快さのあまり伸一はいつのまにか腰を動かして、肉棒を打ち込んでいた。
 綾子に覆い被さり、口づけを交わしながら、綾子の舌をむさぼる。
 綾子の舌を吸ってなめ回すと、打ち込んでいた肉棒にさらに柔らかい壁が巻き付き、柔らかく伸一を絞った。
 綾子が身体を震わせた。見ると、姉妹が綾子の乳首を吸っていた。
「綾子さん」
「んぁぉおお、伸一くぅぅん、抱いて欲しかったの、ずっと……ほしかったのぉぉぉ」
 腰を振りながら綾子は涙を流していた。肉壁はさらにうねり奥へと吸い込みはじめる。
 それでもすでに数回放出した肉棒はまだ放出まで至らず、甘いしびれを味わいながら伸一は奥をえぐった。
 綾子の足が伸一の腰に巻き付いたため、肉棒を出し入れするために腰を掴んだ。
 結合部からは水音と肉同士がぶつかる音が響いている。
 伸一の先端がざらついた所にあたり、そこを責めた。
「あはぁぁぁ、そこそこそこそこぉぉ、いくぅーーーーー」
 身体が反って硬直し、すぐに脱力する。伸一はそれに構わず、さらに抽送を続けた。
 中をかき混ぜ、天井を突き、ざらついたところを先端でえぐった。
 揺れる豊かな乳房を頬張りたくなって、真琴が吸っている乳房に顔を寄せた。
 真琴とディープキスのように舌を絡めながら乳首を転がし、つついた。
「兄さん、……私とも」
 呼ばれて美琴の方を向き、唇を合わせて、乳首をついばんで吸う。
 そのたびごとに腰が跳ね、肉壁に包まれてしぼられる肉棒の中を徐々に精液がせり上がった。
「だめぇ、胸がぁぁ、また来るぅぅ、ああああああああ、あはぁぁぁぁあああああ」
 綾子は反り返りながら身体をがくがくと揺らした。
 伸一ももう止まらなくなっていた。肉棒の中をせり上がってくるものが伸一を突き動かしていた。
「変になる、おかしくなっちゃうぅぅぅ、……だめだめだめぇぇ、こわい、こわいぃぃぃ………あ、あ、あぁーーー」
 綾子の中が、猛烈に伸一を絞りあげた。せり上がったものが、目の前のフラッシュと腰の抜けるような解放感ともに出されていった。
 綾子の足が痛いほど伸一を締め付け、身体がぴんと硬直し、目から光が消えた。、   
 放出する拍動感と共に、綾子の身体が小刻みに跳ね、やがてゆっくりと収まっていく。
 それとともに伸一の四肢に軽いしびれが始まり、力が抜けて綾子の腰を離した。
 小さくなったものがうなだれたまま綾子から抜け、今度こそ伸一に強烈な睡魔が襲いかかった。
 もはや何がどうなっているかわからないまま、伸一の意識は暗転した。
148おかわり!姉妹丼 ◆U5oiU4.Zk6 :2007/04/24(火) 02:52:55 ID:Ng6tFjXu
「太陽って、こんなにも黄色かったんだな」
 日曜午前10時、晴れ上がった初夏の空。空は青いが、太陽は恐ろしく黄色い。
 ラブホテルの玄関で、伸一は頼りない腰の軽さを自覚しつつ、空をみあげてそうつぶやいた。
 その黄色い太陽のまぶしさで、伸一はふらついた。途端に四人の手がすぐに出て伸一を支えた。
 女達は、元気でつやつやしていた。誰もが満ち足りた雌の獣という雰囲気であった。
 詩乃ですら、心からの笑顔を浮かべて伸一に寄り添っている。
「見つけたぜ!」
 車に戻ろうとした一行を、下品な男と警備員達が取り巻いた。
「けけけ、こんな所に隠れてやがったぜ。ええ、ラブホテルで乱交パーティかよ?」
 下品な男は、単に精神的優位に付くために、からかったに過ぎなかった。だが……
「乱交じゃないよ。でもいっぱいしたから楽しかったよ、ね?」
 真琴の直球返しに、動揺したのは下品な男自身だった。
「……うっ。ちぃ、……へへへ、なかなかやるじゃねーか。まあ、そんなことはいい。おい、そこの童貞小僧」
 伸一が自分のことだと分かる前に、美琴が対応していた。
「そんなひと、いませんが?」
 冷たく無表情に語る美琴に、男は渋い顔をした。こういう女を男は苦手としていた。
「……うるせーな、そこの男のことだよ」
「兄さんなら童貞じゃありません。それに女をちゃんと満足させてくれる大人です。小僧じゃありませんが何か?」
 男は鼻白んだ。そして助けを求めるかのようにきょろきょろと見回し、詩乃を発見してほくそ笑んだ。
「詩乃か、良いところにいたな。おい、その小僧を連れてこっちに来い、詩乃」
 詩乃は小首をかしげた。
「……なぜ、私があなたの命令を聞かなければならないんです? それに伸一様を渡すなんてありえませんが?」
「はっ? 何をいってるんだ、詩乃。キーワードが聞こえなかったのか?」
 そういって、意味不明の詩を読んだ後、もう一度命令した。
 だが、詩乃は動かなかった。それどころか男をみる目が冷たくなっていく。
「詩乃! 忘れたのか、この俺の恩を!」
「ありがとうございました。でも詩乃はもう伸一様のものに完全になってしまいましたから……」
 いやんなどと照れて身体をくねくねさせてたりする。男はすっかり訳が分からなくなった。
 そして話し相手として、唯一まともそうな落ち着いた大人の女、綾子を選んだ。
「おい年増、あの小僧を渡さなければ……」
 酷い目にあうぞとでも言いたかったのだろうか? だが、男はそれ以上続けることが出来なかった。
 気がついたときには綾子の電光石火の左ストレートを浴びていたからだった。
「あらあら、年増なんてどこにいるのかしら?」
 にこやかに語る綾子に、警備員はおろか、伸一と詩乃と姉妹も引きつった。
「年増は禁句だな」「私、死にたくないから」「危険があぶない」「伸一様の言うとおり」
 鼻血を吹き出して倒れ伏す男を、警備員達はだれも助けようとしなかった。
「任務失敗ですかな」「怪我すると馬鹿馬鹿しいぞ」「しかし仕事だろ?」「無理して小僧捕まえたって、給料は増えないぞ」
「それもそうだな」
 警備員達は、拳を構えた。
 伸一達に緊張が走る。だが警備員達は、その拳で己自身を殴った。
 唖然とする伸一達の前で、適当に怪我をした警備員達は、ばらばらと去っていった。
「なんだ。こんなことなら時間稼ぎでここに泊まることもなかったわね。……でも結果オーライかしら?」
 綾子はそうつぶやいた。

 この後、伸一達は剛伸と合流した。すでに警察の検問も、高速道路のゲート閉鎖も無くなっており、そこはただの田舎町に過ぎなくなっていた。
 ただ、山の中腹のあの施設は、遠くから見えるほどの黒煙を発していた。
149おかわり!姉妹丼 ◆U5oiU4.Zk6 :2007/04/24(火) 02:55:34 ID:Ng6tFjXu
Epilogue

 伸一の朝は、こんがらがった手足を外すのから始まる。
 素っ裸の真琴と美琴が両側から伸一に手足を絡ませて寝ているためである。
 絡まる手足を起こさないように丁寧に外し、そして姉妹同士で絡み合うようにセットし直す。
 ただ外しただけでは、伸一がいなくなったのをすぐに察知するから、仕方がない事であった。
 本日はうまく解除再設置に成功し、伸一はベッドから出て階下に向かった。
「おはようございます、伸一様。本日の朝食は……」
「うん、おはよう、詩乃」
 昨日、ただれまくりの乱れまくった姿をかけらも見せず、詩乃はメイドを全うしていた。
 伸一がテーブルにつくと、手際よく皿を運び、コーヒーを注いだ。
「おはよう、あなた」
 台所で綾子が伸一に挨拶をした。綾子は姉妹がいないとき、伸一をあなたと呼ぶようになった。
 それを聞くたびに、伸一はこそばゆい感じがするのだが、しかし止めはしなかった。
 あなたと呼ぶときの綾子の顔が、とても幸せそうだったからだ。
「綾子さん……じゃなくて、綾子。今日は本家に行くんで、よろしく」
「遅くなるのね、ちょっとさびしいわね」
 さびしそうな顔をする綾子を招き寄せると、キスを交わす。
「早く戻ってきますよ」
 そして振り返って、おとなしく待つ詩乃にもキスをする。
「それにしても、あの娘達は起きないわね」    
「すぐに起きますよ」
 その伸一の言葉が終わるか終わらないかのうちに、二つの悲鳴があがった。
「ぺーぺっぺっぺっぺ。美琴ぉ、あんたと朝からキスなんて、ちょーおぞましすぎ。私は姉妹レズなんて超ゴメンだからね。キモイよ」
「ぺーぺっぺっぺぺぺ。姉さん、キモイのこっちです。姉さんの汚れた唇なんて考えただけで鳥肌ものです。バイオハザードです。道に落ちてる犬の糞です」
 ののしり合いつつ、服を着ながら二人は駆け下りてきた。そして俺を見つけると目を輝かす。
「兄さん、口直し、ごめんなさい!」
 伸一の首に捻挫を起こしかねない角度から美琴は飛び込み、唇を重ねた。
「あーーー! ちくしょう、とられたよぉ! こうなったら、下で口直しぃ!」
 そういうと机の下にもぐり、伸一の足下に近寄ろうとした。
 いい音が二回して、姉妹は頭を抑えてうずくまった。
「まったく毎日毎日飽きずに馬鹿ばっかり繰り返して……」
 怒る綾子の側で詩乃が笑いをこらえて、皿を運ぶ。
「だーってぇぇ。しーん、私も口直しぃ」
「はいはい」
 真琴とのキスをして、食事を再開する。休日の今日は、さして時間は差し迫っていなかった。だから伸一は良い機会だとして計画を実行に移した。
「悪いけど、食事終わっても、ここで少し待っててくれる?」
 伸一の言葉に、全員が興味深げに頷く。伸一は全員が食事を終わると、目的の品を取りに階上にいき、五つの小箱を持って戻った。
「何?」
「あけてみてよ」
 女達はそれぞれの目の前に置かれた箱をためらいながら開けた。
 それは指輪であった。シンプルではあるが高貴なデザインの、エンゲージリング。
「受け取ってくれる……かな?」
 返答は突き出された四つの左手。
 伸一は一人一人の薬指に指輪を付けてやり、そして四人の手で伸一の左手薬指に指輪がはめられた。
「……改めて言うのは恥ずかしいんだけど……、真琴、……美琴、……綾子……詩乃、……俺の……お嫁さんに……なってください」

 もうこの物語も終わりだから、女達の返事は書く必要が無いだろう。後に彼らが通うM高校でエンゲージリングの伝説が出来たということだけ伝えておく。
 
Fin
150おかわり!姉妹丼 ◆U5oiU4.Zk6 :2007/04/24(火) 02:56:41 ID:Ng6tFjXu
というわけで、終わりです。場所をお借りいたしました。ありがとうございました。
151名無しさん@ピンキー:2007/04/24(火) 06:04:53 ID:O3WRf1iV
>>150
4PキターーーGJ!!!
人数多いだけでなく4人分の具合がしっかりかき分けられててヌけたw
152名無しさん@ピンキー:2007/04/24(火) 21:22:48 ID:5Uz9Oud7
ハーレムスレから出張GJ!
153名無しさん@ピンキー:2007/04/26(木) 06:21:13 ID:YpruU/yt
ナイスなエロ&4P
義務で書いたとは思えない位ですね

まぁメイド寝取り自慢の脇役がもっと不幸になって欲しかったが
154名無しさん@ピンキー:2007/05/04(金) 00:02:15 ID:3sRLLHVS
ほしゅ
155名無しさん@ピンキー:2007/05/05(土) 14:35:50 ID:qR+nHNpv
保守
156名無しさん@ピンキー:2007/05/07(月) 17:53:07 ID:RZ2L7B7L
5pじゃね?保守
157名無しさん@ピンキー:2007/05/09(水) 03:00:08 ID:6rD+Ttw4
大企業部長の二人目の奥さん。
割と若い。
社宅暮らし。
大人しくて気が弱い。

名前くれ。苗字も。
お願い。
他に投下できそうなスレがない話を一つ書く。
158名無しさん@ピンキー:2007/05/09(水) 08:27:40 ID:8mVd8sJt
>>157
大企業の部長で社宅暮らし?
転勤族かな? と、そっちの方が気になった。

つ大河内 早苗
159名無しさん@ピンキー:2007/05/09(水) 08:46:27 ID:uKimYR/t
大河内早苗
うん。ありがとう。
投下予定、今夜。
160奥さん、電気屋です。:2007/05/09(水) 22:19:25 ID:y0BAvtho
 とある平日の昼下がり。俺は仕事で訪れた先の家で、はらはらと泣き崩れる若い奥さんを前に、やや
温くなった麦茶を煽っていた。一仕事どころか、きっちり二仕事終えての一服である。火照った体に直っ
たばかりのエアコンからの涼風が心地よかった。
 胸元を脱がされた服で隠し、しゃくりあげている女性を改めて眺める。こちらの一挙動にいちいち脅え、
後ずさりながらも小さくなる事しか出来ないようだ。相当芯が弱いらしい。小声で、どうしようとばかり呟い
ている。
 終わってしまった事だ。どうしようも何も無い。きっと俺が帰った後は、バレずに済むような算段ばかり
に気を使うのだろう。
 ただ、こちらとしては今日だけで終わるつもりは無かった。折を見て隙を見て、何かと理由をつけて何
度もこの家に上がり込み、楽しませてもらうとしよう。ああ、仕事にも張りが出るという物だ。
 俺は手短に身支度を済ませ、無駄に爽やかな笑顔を浮かべて、裸のままの奥さんに近付くと、その
柔らかい髪を二三度撫でた。
「じゃあ、また来ますね。奥さん」
「ッ! い、いえ。あの、もう……私」
「ははは。では失礼します」
 そして後ろを向き、力なく鼻を啜る音を背中で聞きながら、足取りも軽く会社への帰路に着いた。

 何があったのかは状況から簡単に推察できるだろうが、敢えて言葉にすると、俺が若い奥さんに
セックスを強要したのである。
 日々、日差しが強さを増してくる初夏の六月。得意先である某企業の社宅から、エアコンの調子が
悪いとの連絡が入った。バブル期以前から国内ではそれと知られた大きな企業の社宅で、作りも堅牢
な7階建てのマンションである。それが各階15部屋の棟2つであるから、世帯数は200を越える。家電の
消費が激しい近年、当然ながら需要も多く、我が大森電気店からこのマンションの担当を拝命した
俺は、修理に営業にと引っ張りだこだった。
 エアコンの修理なら一人で十分と、車に飛び乗った俺は電話を寄越した管理人室に直行、問題の
部屋に道具一式を持って上がり込んだのである。
 大河内さん宅。俺の知る限りでは本社第二渉外部の部長さんの家だ。現トップ達とは学閥が違う為に
出世街道には乗れず、部長止まりだそうだが、若手には信頼も厚いらしい。ただ、上の思惑か役目柄か
国内外への出張が多いとか何とか。以前一度離婚しており、年の離れた今の奥さんは二人目なのだ
そうだ。
161奥さん、電気屋です。:2007/05/09(水) 22:21:01 ID:y0BAvtho
「済みません、わざわざ。あ、麦茶お注ぎします」
 で、その奥さん。大河内早苗さんは、やたら丁寧で腰の低い人だった。ぺこぺこと頭を下げ、問題の
エアコンを触ってもいない内から冷たいお茶を出してくれる。有難くもそれを頂きつつ、仕事に取り掛か
る俺だったが、正直、気はそぞろだ。どうしても目が早苗さんを追ってしまうのである。
 白いブラウスにベージュのフレアスカート、足元はストッキングという、あっさりとした格好の彼女は、
如何にもな若奥様だった。軽くパーマを当てた髪は肩の辺りで内向きにカールしている。やや細い眼と
形の良い眉はどちらも垂れ気味で、化粧は薄く、リップの色も大人しい。全体的にほっそりした印象が
ありながら、部分部分の肉付きは良い。総じて言えば気の弱そうな美人だ。
 俺の仕事振りをまじまじ眺めるのも悪いと思っているのか、落ちつかな気に部屋の中をうろうろして
いる。
 問題は今日が気温30度近い夏日で、日陰にいても汗ばむ程の陽気であるという点だ。本人は気付い
ていないようだが、しっとりと浮いた汗の所為もあってか、白く薄いブラウスが物の見事に透けているの
である。薄桃色のブラジャーが、レースの柄まで丸分かりだ。更に言えば、脚立に乗って上から見下ろ
すと、白い胸元から覗く谷間が否応無く視界に入るのである。
 時々、後ろを向いて何やら戸棚の整理をしているのだが、その度にゆらゆらと揺れる尻は、むしろ
こちらを誘っているんじゃないかと思った程だ。
 俺は彼女に一言断って床にビニールシートを敷き、エアコンを取り外すとおもむろにドライバーを取り
出し、分解を始めた。そして内部を観察して重々しく頷く。
「あの、どうでしょう? 直りますでしょうか?」
 大げさな修理振りに、眉を顰めておろおろとうろたえる早苗さん。口元に手を当てた仕草が、妙に
色っぽい。大丈夫ですよ、という俺の答にホッと吐いた息も熱く見える。が、これは単に気温が高い
所為だ。
 俺は携帯を取り出すと社に電話をかけ、上司に状況を知らせた。基板がどうのコンプレッサーがどうの
と説明し、ちょっと時間が掛かる旨を伝える。社宅の名簿を持っている上司の返答は「時間が掛かっても
いいから、きっちりやっとけ」だった。やはり大企業部長の肩書きは強い。
 さて。これで時間が稼げたわけだ。この若奥さんを今しばらく眺めて楽しむだけの。
 実の所、エアコンは分解修理など必要としていなかった。夏を控えてフィルターの掃除をしたようで、
素人仕事にしては埃も綺麗に払われているし、内部の機械は回路も含めて正常に稼動している。では
何故、スイッチが入りにくかったり温度調節が上手く行かないのかと言うと、単にリモコンの電池が切れ
かけているだけだ。
162奥さん、電気屋です。:2007/05/09(水) 22:22:13 ID:y0BAvtho
 迂闊が過ぎるぞ奥さん。まぁ、エアコンは社宅の基本設備に入っているので住人の不手際に寄る故障
以外は費用会社持ちなのだが。
 そうして、本来の所要時間を100倍近くオーバーし、いい加減引き延ばし工作のネタも尽きた所で、俺は
漸くエアコンを壁に戻した。手持ちの新品アルカリ乾電池をさり気無くリモコンにセットしておもむろに
スイッチを入れる。当たり前のように気持ちよく起動し、涼風が部屋に流れ出た。
「ああ、直りましたか。良かった」
 この数十分の間ずっと俺に視姦されていたとも知らず、心底ホッとした様子で胸をなでおろす早苗さん。
余程嬉しかったのか、汗だくの俺に向かってこんな事を言い出した。
「ご苦労様です。あの、よろしければシャワー浴びていかれますか?」
 有難い申し出である。いわゆる社交儀礼的な、Noを前提としたセリフでなさそうだというのが特に。それ
でも普通なら断る所である。が、俺は受けた。実際汗をかいていた以上に、調子に乗ったのである。
 勧められるままにバスルームに入り、着替えにと新品のTシャツまで貰った。修理費用は請求されな
いのだから、掛かった手間からすると、奥さん的には旦那用のTシャツ一枚など、失っても十分プラスの
範疇なのだろう。遠慮なく受け取り、温い湯で汗を流す。
 さて、シャワーから上がったら上がったで、またぞろ麦茶を頂いたのだから、一体どこまで奉仕的な人
なのか。出入りの電気店のスタッフと言っても、見知らぬ男をいつまでも若い女性が同じ部屋に置いて
おく物ではないというのに。
 暑かった部屋はまだ冷えていない。彼女も上着を羽織っていない。下着の透けたブラウスはそのまま。
俺の脳みそも煩悩が静まっていない。
 人の家で自慰に耽るのは流石に躊躇ったが、こんな事なら汗を流すついでに精液も出しておくべき
だったかも知れない。
 そうすれば、魔が差す事もなかっただろう。
 俺はぼうっとする頭で、しかしどこか冷静に、自分の手が早苗さんの胸に触れているのを見た。
 そうそう、この胸。これを触りたかったんだ俺は。
 あっと気付いた時には遅かった。手は完全に彼女の胸に置かれ、あまつさえ微妙に柔肉を揉んでいた。
 ギギギと、油を差していないブリキのロボットのような緩慢な動作で、奥さんは僅かに首を上げた。俺の
顔を見る瞳に、みるみる涙が溜まっていくのが分かったが、こちらはこちらでテンパっていたので敢えて
無視。結果、お互いリアクション待ちの状態だ。
163奥さん、電気屋です。:2007/05/09(水) 22:23:30 ID:y0BAvtho
 豊かな胸に触れ続ける俺の手は、振り払われてもいなければ、対象に逃げられてもいない。俺の方に
次のアクションが無いと知るや、俯いて細い顎をガクガクと震わせている。悲鳴を上げるでもなく、ただ
じっと嵐が過ぎるのを待つように。
 電車で痴漢にあっても耐えてしまうようなタイプだ。誰にも言えず、一人になってからわんわん泣く感じ
の。
 逃げたいのに足が竦む。悲鳴を上げて人を呼ぼうにも恐怖で喉が詰まる。こんな人がいるから性犯罪
は無くならないのだろうなあ。と既に加害者になる腹を決めた俺は、胸を触る手を左に代え、自由になっ
た右で早苗さんのブラウスのボタンに手をかけた。
「ひっ! ……ッ」
 短く息を飲むような声が彼女の口から漏れるが悲鳴には至らない。職人然とした電器屋の突然の凶行
に脅え、小動物のように声も無く震えているだけだ。
 お腹の辺りまでのボタンを外し、スッとブラウスの中へ手を滑らせる。軽く汗ばみ、しっとりとした肌触り
が心地良い。指先で胸の輪郭をなぞりつつ、手を喉元まで上げていく。そして両手でブラウスの襟を
掴み、早苗さんが未だ硬直している隙を突いて両肩を露出させる。
「あ、あッ……い、いやぁ」
 ここに来て漸く抵抗し始めた彼女だが、時既に遅し。肘まで脱がされたブラウスに拘束された手は
自由に動かせなかった。これで一気に血の気が引いたのか、彼女は腰が抜けたようで、崩れ落ちるよう
にしゃがみ込んだ。
「い、いやっ……お願い、です。止め……」
 床に着いた手と足の踵で、僅かずつ、だが必死に後ずさる。それを追いかけるように俺も前進。
 大河内家リビングのカーペットを二人で這った時間は、当然ながらそう長くなかった。タン、と鈍い音を
響かせて、若奥さんの背中が壁に押し付けられるまでだ。彼女は左右を見回して逃げ場を探すが、
そんな猶予がある筈も無い。正面から迫る俺の顔を、首を捩って避けようとするのが精一杯。それすら
果たせず、俺に唇を奪われた訳だが。
「ん、んーッ! ん、んはっ……。う、うあ、どうして」
 一度は振り切られた唇を再び合わせ、今度は逃がさないとばかりに左手で早苗さんの顎を固定。ここ
ぞとばかりに俺は彼女の口を蹂躙した。閉じ合わされた唇に舌を割り入れ、ツルツルとした綺麗な歯を
歯茎まで嘗め回し、唾液を流し込み、音を立ててそれを啜る。
 この間、右腕で絡みつく蛇のように奥さんの上半身を撫で回した。腰、腹、背中、言うまでも無く胸も。
手の平全体を使って余す所無く。
164奥さん、電気屋です。:2007/05/09(水) 22:24:31 ID:y0BAvtho
 そうする内に観念したのか、徐々に彼女の体から力が抜けてきた。緊張し、力一杯抵抗すべき肉体を、
精神が支えきれなくなったのだろう。心が折れてしまったというヤツだ。ついに俺の舌の侵入を許した
口腔の更に向こう。喉の奥で小さく嗚咽し、ポロポロと涙を零している。
 これは――有難い。
 人形のようにグッタリした早苗さんの顎から左手を離す。一方的なディープキスはそのままに、俺は
彼女の背中に両手を回し、プチとブラジャーのホックを外す。流石にそれを知った彼女の体には緊張が
走ったようだったが、結果としては嗚咽の音が僅かに強まった程度だ。
「んぐッ……んっ、んんッ。――んッ!? んぁ」
 ホックが外れたブラジャーの横から手を滑り込ませ、豊かな乳房を麓から頂点に向けて絞るように、
だが決して力はいれずに優しく揉みしだく。一度頂上を掠めたら手を引き、また麓から同じ要領で温か
い丘を撫でる。奥から手前に、彼女の方から自分の方へ。
 張り詰めた水風船より柔らかく、綿袋にしては中身の詰まった早苗さんの胸。手触りも滑らかで、想像
していた物とは比べ物にならない。指先の神経が快感を覚えるほどだ。
 思わず乱暴に鷲掴みたくなる衝動に駆られるが、そこはグッと抑え、あくまで優しく丁寧に揉み上げて
いく。同時に、口を犯すキスの方も、恋人を慈しむような優しげのある物に変えていく。
 突然振って沸いた極度の恐怖と緊張。精神の麻痺に伴った肉体の脱力。そこに加えられたのが、力
ずくの蹂躙――ではなく、温かく包み込むような愛撫。
 人の脳はこんな時、器用に錯覚してくれる物だ。一時的にではあっても己の身と精神を守る為に、目
の前の脅威を、脅威と認識しなくなる。と、何かの本で読んだ事があるが、多分官能小説の一下りなの
で真偽の程は不明。
 何はともあれ功を奏した。
 若奥さんの吐息が甘くなったのである。感じ始めたのだ。
「んあっ……、あ、ぁ。んはぁ――」
 一旦キスを止めて顔を離すと、お互いの唇に唾液の橋が掛かった。だが直ぐに崩落し、彼女の鎖骨に
タラリと垂れる。それを舌先で舐め上げた俺は、そのまま早苗さんの首から胸元にかけてのラインに、
啄むような軽いキスを降らせる。両手は胸を覆う位置で固定し、捏ねるようにゆっくりと乳房を揉む。時折、
指の根元で挟んだ乳首を軽く刺激しつつ。
165奥さん、電気屋です。:2007/05/09(水) 22:25:36 ID:y0BAvtho
「あ。あ、やぁ……。ダメ、なの――に……んっ」
 そんなまったりした愛撫が体に合ったのか、彼女は大分良くなって来たらしく、胸を揉む俺の手の動き
に併せて気持ちよさ気な声を上げた。その度に乳首の充血も進み、硬く膨れる。
「だ、ダメ……。そっちは、っんあ! 止め……んああ!」
 若奥さんがはしたなく涎を垂らす光景を見て、俺は次のステップへと進んだ。スカートの中へと手を滑
らせたのである。ストッキングに包まれた細い足の膝から太ももを、少しずつ場所をずらして何度も往復
する。指先で、或いは掌で。真っ直ぐにも、ジグザグにも。緩急をつけて撫で回した。
「あ、ぁあああッ! い、んッ。……あぁっ」
 特に内ももが好きなようで、そこを撫でられると早苗さんは甘い悲鳴を隠せない。当然、俺もそこを
重点的に責めた。マッサージのように角度を変えて擦り、撫で、そして軽く揉む。
 弱点を探り当てられた彼女は、最早完全に俺の為すがままだ。一切の抵抗は無く、間断無く続く愛撫
に身をゆだねている。嬌声も1オクターブ高くなった。いつの間にか涙は止まっており、代わりに切なげ
な吐息が溢れている。
 スイッチが入ったか――。
 体の芯に火が灯り、性感の高まりが頂点を求めているのだ。
「あ、あああッ! んあっ、んやぁ……だめ、ダメぇ。ん、ひぁっ!」
 今の体勢ではこれ以上の事がやり難いと考えた俺は、甘ったるい声で悶える早苗さんを抱きかかえ、
そっとソファに下ろした。ついでに――キスや愛撫を交えつつ――邪魔な衣服を脱がしていく。ブラウス、
ブラジャー、スカート。それらを剥ぎ終わると、もう一度彼女を抱き上げ、今度は俺が先にソファに座った。
奥さんは俺の膝の上だ。いや、膝と言うより腹の上。彼女の腰と、俺の下腹がピタリとくっつく位置で後ろ
から抱き締めている状態である。両足は広げさせ、ソファに立てた俺の膝の外側に。正面から見れば、
俺がM字、早苗さんは大股開きといった光景だ。
「あ、ヤ……やだぁ、こんな――んっ、格好で……ん、ぁ。あああッ!」
 そこにいない誰かに見せ付けるように、後ろから胸を揉み、弱点の内ももを擦り上げる。さっきよりも
若干力を強めての愛撫に、だが火のついた彼女は見事に反応した。
 隣近所に聞こえるのではないかという程の、甘い悲鳴が部屋中に響く。細い手は頼りなく俺の腰を掴
み、離そうとしない。実にいい傾向だ。
「あ、や。やああぁ……そんな、所――ダメぇ」
 ももを擦っていた俺の右手が、更にその足の付け根に行き当たる。脱がせていないストッキングと
パンティは、隠し様も無く濡れていた。上から軽く押さえれば、ジワリと染み出した粘性の液体が指に
絡みつく。二層の薄い布の上から割れ目を探り、中指でなぞると、トロトロの愛液は下着では抑えきれ
ないほど溢れ出した。
166奥さん、電気屋です。:2007/05/09(水) 22:26:40 ID:y0BAvtho
 激しく体を揺らし、細かい痙攣に襲われている早苗さん。絶頂までもう少しという所で、俺は手を股間か
ら離した。
「うあ、あ、んッ! な、何で……や、やめたら……」
 鼻に掛かる切なそうな声で続きを求める彼女は、自ら体を揺らして刺激を得ようとする。だが、腰にも
腕にも力が入らないのは相変わらずのようで、むしろ微妙な震動が更に切なさを強くしているようだ。
 俺にした所で、別に意地悪をするつもりは無い。辿り着けないもどかしさに悶えている若奥さんの絵面
は大変に素晴らしくはあるのだが。それ以上に自分が我慢できなくなっていたのだ。強硬に自分を主張
するペニスが、ズボンの中で痛いほど反り返っている。加えて、さっきから細かく揺れる女の尻に触れ
続けていたのだから。
 早苗さんの白い下腹まであるパンティストッキングに指を掛け、スススと下ろしていく。最後の砦を崩さ
れようとしている彼女は、だがそれすら刺激になるようで、「あ、あ、あ」と断続的な悲鳴を上げて快感に
震える事しか出来ない。
 下から腰を持ち上げ、ストッキングとパンティを一緒に掴み、丸い尻から抜いていく。ある一点を通過
すると、何かヌルッとした物が俺のズボンを濡らすのを感じた。その瞬間、ペニスが更に硬度を増す。だ
が膨張をズボンとトランクスに阻まれ、はっきりと痛い。
 いっそこの時点で自分のを出そうかとも思ったが、既に早苗さんのパンティは足の付け根まで来てい
る。やはり先にこっちを脱がせてしまおう。
 俺は彼女の足を閉じさせ、片手で膝を抱き上げた。これも割りと屈辱的な格好であるが、自分の内もも
がピタリとくっ付いた衝撃で、早苗さんは電気でも走ったかのように震え、声も無く喘いでいる。下着が足
を通過する間など、仰け反って快感に耐えていた程だ。
 やがて爪先まで脱がしきったパンティとストッキングが、ストンと床に落ちる。ふわりと、では無いのは
水分を吸って重くなっている所為だ。
「あ、や、やああ。わた、私……はだ、裸に――」
 ついに全裸にされた奥さんは、極々僅かに理性も残っているのだろう、身を捩って逃げるそぶりを見せ
る。にしてもその動きが却って快楽に繋がってしまうのだから世話は無い。
 俺は再び彼女を抱き上げて体勢を変えた。完全に出来上がり、後は達するだけの早苗さんをソファに
仰向けにさせる。一度立ち上がった俺は、彼女の目の前でズボンを脱ぎ、トランクスからペニスを取り出
した。
 途端、早苗さんはギョッと目を剥く。が――例によって逃げない。
167奥さん、電気屋です。:2007/05/09(水) 22:27:43 ID:y0BAvtho
 この場合、逃げないのと逃げられないのでは割りと差があるのだが、どちらにしてもやる事は同じだ。
 俺は彼女に覆いかぶさると、先ずは額から徐々に下に向かって丁寧にキスの雨を降らせた。目元に、
鼻先に、唇には多少時間を掛けて。首元に、胸元に、乳房には舌を這わせる。そして硬くなった乳首を
俺の唇が甘噛みする頃には、一度は覚めかけた早苗さんの理性も埋没。堪らないとばかりに自分から
俺の頭を抱き締めてきた。
「あ、あンッ! い、いいっ。あ、ああんッ――私、わた、気持ち……良い」
 再燃する火に油を注ぐように、丹念に愛撫をする。乳頭を舌先で転がし、胸を麓から頂上に向けて揉
み、内ももを円を描くように撫で擦る。
 手で、口で、舌で、若い奥さんの体を味わいつくそうとする俺だが、やはりもう限界だ。お互いに寸止め
のままでは気も狂うだろう。
 僅かな距離を隔てて体を離し、俺はグッタリと投げ出された早苗さんの足を大きく開かせた。キュッと
目を瞑り、果ての無い切なさに悶える彼女に抵抗は無い。むしろ自分から開いたくらいだ。
 そそり立ったペニスをほころんだ花弁に当てる。トロトロと蜜を零す秘所は、花と呼ぶには艶かし過ぎ
るかもしれない。見るだけで頭が眩む。
「ん、やあああッ! やっ、あ! 止め……やめッ! お願い……う、ああ」
 挿れ――ると見せかけて、俺はペニスを軽く握り、その先端で割れ目を上下に擦った。ここに来ての
意地悪に、思わず早苗さんも絶叫を上げる。鳴りを潜めた理性はともかく、高まるだけ高まった本能と
肉体は相当期待していたのだろう。ポロポロと涙を零していた。
 犯している身で何だが、流石に悪い事をした気がする。涙をキスで掬い取り、優しく頭を撫でて彼女を
宥め、改めてペニスを秘所にあてがった。
 ヌプと先端が埋まる。その熱い感触に我を忘れ、俺はそのまま早苗さんの奥深くを求めて挿入した。
 大した抵抗も無く男の物を飲み込んでいく秘裂だが、それでも膣の締まりは悪くない。時折、キュッと
狭まる感じが素晴らしく、特に柔らかい襞の絡みつきは極上だ。細かい蠕動が根元まで埋まった俺の
ペニスを、弱々しく、だが恐ろしく淫らに包み込む。その微妙な刺激は、入れているだけで俺の背筋から
性の快感を引きずり出した。温かい蜜は途切れる事無く湧き上がり、激しく汲み上げられるのを待って
いるようだ。
「んあーッ! あ、ぁ、あ……。い、良い――んああっ、あんッ!」
 ゆっくりと腰を引き、また埋めていく。そしてまた引き、奥深くまで埋める。その度に、吐き気がするほど
の快楽の波が俺を襲った。餓鬼のような性欲に、自分の理性が押しつぶされていく。俺の腰に脚を巻き
つけ、焦点のあっていない瞳で、甘い甘い悲鳴を上げる早苗さんの姿がそれに拍車を掛けた。
168奥さん、電気屋です。:2007/05/09(水) 22:28:45 ID:y0BAvtho
 もう、耐えられない――。
 俺は彼女の腰をガッシリと両手で掴むと、ひたすら強く、貪るような抽送を始めた。その勢いで目の前
の乳房もフルフルと上下に揺れている。肉を打ちつける拍手のような音は、だが飛び散る愛液の所為で
鈍く濁っている。
「あ、ぐッ! あ、あ、もう。私、わた……ん――く、あッ」
 押し付けられた俺の胸板に抱きつき、早苗さんは最後の高まりを迎えようとしていた。俺は俺で射精感
はリミット一杯まで持って数秒といった所だ。しがみ付いた若い奥さんの肉体を全身で感じながら、彼女
の膣内を突き上げる。
「あ、あぐっ。ンああっ! も、もう……あ、んッ。や、ああああッ!」
 やがて一際高い悲鳴を上げ、早苗さんが絶頂に達した。背中を仰け反らせてガクガクと腰を震わせて
いる。その長い痙攣をペニス全体で感じながら、俺は彼女の膣内に、たっぷりと射精していた。
 濁流のような快感と、凄まじいまでの満足感。やはり女の腹を精液で満たす以上の快楽は無い。
 入れっぱなしのペニスの根元にグッと力を込め、尿道に残った精液も全て早苗さんの体内に吐き出す。
「うあああ……。く、はぁ――んああ……っ」
 その際、まだ硬さを保った物で何度か緩いピストン運動をすると、彼女は壊れた人形のように四肢を投
げ出したまま、苦しげな呻き声を上げた。絶頂感の波が未だに続いているのだろう。一度は治まりかけ
た痙攣が、また始まっている。
 どこを見ているのか分からない、ぼうっとした目。だらしなく涎を垂らした口元。脱力しきった早苗さん
に、理性の光はまだ戻っていない。
 ヌルリとペニスを引き抜き、さてどうしようと頭を捻る。
 このまま身支度をして帰ってしまってもいいのだが。正直な所、未練があった。折角の機会なので、
もう少し、この若奥さんを楽しみたいという。
 時間は、まあ何とかなる。実際、まだ昼を過ぎたばかりだ。会社には「時間が掛かる」と言ってあるの
で、今しばらくの猶予はある。
 なら、迷う事も無いか。
 俺はぼんやりしている早苗さんを抱きかかえ、もう一度体勢を入れ替えた。
 まだ体は熱い――。
169奥さん、電気屋です。:2007/05/09(水) 22:30:12 ID:y0BAvtho
「んっ。ちゅ……んむ――はぁ、はぁ」
 大企業部長宅でありながら、そう広くないリビングに、電器屋スタッフの俺と、この家の奥さんが唾液を
交換し合う音が響く。早苗さんは見知らぬ男とのセックスに、すっかり溺れていた。撫でられては甘く鳴
き、擦られては切なげに鼻を啜る。キスをすれば自分からは唇を離そうとしない。
 旦那の名前を呼ぶわけでもないので、のぼせ上がって相手を間違えているわけでも無さそうだ。
 後で他の住人に聞いた話なのだが――。
 彼女、大河内早苗さんは社宅内に親しい友人が一人もいないそうなのだ。世帯数は200を越えるという
のに。それと言うのも、歳の離れた夫は地位も責任もある部長職。配偶者の社内権力=自分の社宅内
地位という特異な世界で、若い彼女は旦那の役職と釣り合いが取れておらず、更にはその旦那がトップ
から煙たがられているという微妙な立場である。その上、そもそも部長クラスの人間は自宅を構えてい
る方が多く、社宅に残る大河内家は稀な例である。と、いうわけで孤立化は避けられないのだ。おまけに
頼るべき旦那は出張が多く、帰ってきても疲れ果てており、挙句の果てに寝室まで別というから、泣けて
くる話ではある。
 敵こそいない物の、周囲に味方はおらず、性根のおっとりしたこの人が誰に頼る事も出来ず、甘える
べき人に甘えられもしない。なるほど、ストレスも溜まり放題だ。困る困ると口で言い、顔で泣きつつも、
若い男――俺の事だが――をホイホイ家に上げてしまうのも頷ける。
 と、後にホイホイこの家に上がるようになった俺は思った。
 閑話休題。
 どっかりとソファに腰を下ろした俺は、正面を向いた早苗さんを膝に乗せ、じっくりとペッティングを楽し
んだ。弱々しくもすがり付いてくる彼女の腰を抱き、ゆったりと愛撫する。一度大きな絶頂を迎えた後の
早苗さんは、どこを触られても感じるらしく、常に小刻みに体を揺らし、その気持ち良さに鳴き続けた。
「はぁ、はぁ……んっ。もっと、撫でて――。はぁ……はぁ」
 荒く吐く息もさっきより甘い。熱に浮かされたように頬は上気し、俺の手が止まる度に愛撫をねだる。ま
るで小さな子供のようだ。が、それにしては股間からトロリと垂れた粘度の高い白濁液と、止めどなく溢
れる光る蜜が艶かし過ぎる。
「んぁ……はぁ。んッ、そこ……気持ち、良い。はぁ……んっ」
 左手で腰を抱いたまま、右手は早苗さんの乳房を掴み、円を描いてグネグネと揉む。ついでに掌で
乳首を優しく擦ると、彼女はうっとりと目尻を下げた。もう片方の胸を口に含み、やはり舌先で硬い乳首
を舐め上げる。恐らくは背筋を快感がほとばしっているのだろう、若い人妻は息も出来ずに仰け反った。
170奥さん、電気屋です。:2007/05/09(水) 22:31:19 ID:y0BAvtho
「あ……ん。んく――はぁ……はぁ」
 フラリと倒れる背中を抱きとめ、互いの胸を押し付けあうように体を合わせる。これで安心してしまうの
だから困った物だ。俺は嬉しいが。
 そんな調子でひたすら早苗さんを甘えさせて、どれほど時間が経っただろう。壁掛け時計は後ろにあ
るので不明だが、日差しの向きが覚えている物とは若干変わっていた。そうは言っても別に焦る事はな
いのだが、困る事もある。
 体の具合だ。既にお互い、いい感じに高まっていた。彼女はしきりに上目遣いで俺に何かを訴えてい
たし、俺もそそり立った物がいい加減痺れを切らしている。
 弄る必要もなく早苗さんの秘所はトロトロだ。俺はソファに座って正面を向き合ったまま、彼女の太もも
の下に腕を入れて持ち上げ、グッと抱き締めた。
「はぁ……あっ! ん、あ、あああ。入って――来る。んあっ……ぁ」
 そして俺の体を滑り台にしてゆっくりと奥さんを下ろし、ペニスで貫いていった。
 いわゆる対面座位の格好で深く繋がり、互いの体を愛撫し合う。我慢比べのように二人して腰だけは
動かさず、肩を背中を、そして胸を撫で、口を合わせて舌を絡め合った。
「ん、はぁ……はぁ。も、わた――私。……おね、がい。んッ! あ、ああ」
 だがそれも堪えきれなくなった彼女が根を上げて終了。俺の胸に鼻先を擦り付け、甘い声で先に進ん
で欲しいと呟いた。
 こんなおねだりをされては答えない訳にもいかない。右手で早苗さんの脇を、左手で腰を掴むと、ゆっ
くりとその細い体を持ち上げる。伊達に毎日家電製品を運んでいない。この辺は技術職に見せかけた
体力系の面目躍如だ。
 ペニスの雁が膣口付近まで来た所で今度は下ろしていく。そしてまた持ち上げ、下ろす。
「はあっ! あっ、あっ……んああーっ。だ、だめ――ん、あーっ!」
 快楽に溺れ、激しく身を捩る早苗さんを押さえつつの抽送だが、元より非力な彼女の事であるから、
大した問題ではない。むしろその所為でペニスが膣壁のあちこちを擦り、受け取る快感も一様ではな
かった。それは彼女にも言える事で、自分の中を掻き回される気持ち良さに、甘い悲鳴が高々と上
がっている。
 早苗さんを持ち上げては下ろす動作を次第に早く、力強くしていく。それは体の奥底から沸き起こる
衝動と同期し、やがてそれでは飽き足らなくなった俺は、ついに自分から腰を打ち付けるようになった。
171奥さん、電気屋です。:2007/05/09(水) 22:32:29 ID:y0BAvtho
「んあッ! ぐっ――や、やぁ! 激し……あ、ああッ!」
 彼女を持ち上げ、下ろすと同時にペニスで突き上げる。早い動きで、力一杯。早苗さんとしては、津波
に飲み込まれたイメージだったかもしれない。それもまあ、半ば当たっているだろう。ただしこちらは快楽
の波。
「あ、あああッ! んっ、ぎ……。く、あ、あああああッ!」
 翻弄されるしかない彼女は、俺を差し置いてあっさりと臨界点を越えたらしい。一瞬、全身を硬直させる
と、ビクビクと大きく痙攣し始めた。そして激しい身悶えが嘘だったかのようにガクッと脱力し、そのまま
動かなくなる。失神してはいないようだが、腕はおろか指を動かす気力も無さそうだ。
 それで納まらないのが俺の方で、猛るだけ猛ったペニスが、彼女の中で硬く屹立している。
「う、あああ……。ん、ぁ、――っ。……ッ」
 二度目の大きな絶頂を越えたばかりの早苗さんには辛いだろうが、もう少し、俺は彼女の体を動かさ
せてもらった。ドロドロになった膣内の肉襞を掻き分け、最深部の壁を擦り付ける。熱い愛液で肉茎全体
が包まれる中、ザラザラとした感触がペニスの先端を刺激し、感電したような衝撃が下半身から広がる。
同時に射精の衝動が堰を切り、俺は再び早苗さんの膣内に精液を注いでいた。出せる分を一滴も残さ
ず、たっぷりと。
 目を瞑り、肩で息をする彼女には声もない。ただ大人しく俺の吐き出した精をその体内で受け止める
だけだった。

 ブーン、と低い唸り声を立ててエアコンが涼しい風を送っている。地上7階のこの部屋に下界の音は
届かない。雲一つ無い晴天の昼下がり、あるのは漸く落ち着きを取り戻した男女の息遣いのみ。
 暫くの間抱き合ったまま、俺と早苗さんはセックスの余韻に酔っていた。気だるく、心地よい。人妻と
間男という背徳感も加えれば感慨もひとしおだ。
 やってしまった――と、ぼんやり考えつつも俺の内心は弾んでいた。一度ここまでやる事をやったの
である。この気の弱そうな奥さんは二度目を断れまい。三度目も、その先も。
 じっとしていればエアコンのお陰で汗も引くし頭も冷える。このまま眠ってしまえたら最高なのだが、
生憎とそうもいかない。
 俺はのそりと起き上がると、全裸のままの早苗さんをソファに座らせて、自分はシャワーを浴びに向
かった。勝手知ったる他人の家とはこの事か。知ったのはついさっきだが。
 汗とその他の体液二人分を洗い流し、身も心もさっぱりした所で身繕いを整えた俺は、事の前に
奥さんが注いでくれた麦茶で喉を潤した。その頃になって己を取り戻した彼女は、脱がされた服を着る
でもなく胸元に掻き集め、はらはらと涙を落とした。
172奥さん、電気屋です。:2007/05/09(水) 22:34:31 ID:y0BAvtho
 と、こういう過程を経て、物語冒頭の部分に戻るわけである。

 その後の話は蛇足だが。
 あれから一年が過ぎても、俺と奥さんの密かな情事は続いていた。関係も相変わらずだ。何やかやと
理由をつけてやってくる俺を、拒みきれない早苗さんが家に上げてしまい、なし崩し的にたっぷりとセック
スを堪能。お茶を一杯飲んで帰るのが恒例になっている。
 ストレスの上昇と解消を同時に行っている形の彼女は、特に精神のバランスを崩すでもなく、割とすん
なり状況に適応していた。そういう意味では強い人なのかもしれない。いわゆる最後まで生き残る感じの。
 いつ終わるか分からない関係だが、それは普通の恋人同士にも同じ事が言える。だから、今は先の事
など見えなくていい。
 俺は部屋に響く甘い鳴き声を、ただ無心に楽しんだ。


 了

 ―*―*―*―

オーソドックスな若奥さんと間男の話を書いてみたかった。
二人きりスレか鬼畜スレに投下しようかと思ってたけど、どうにも何か違うのでここに。
お目汚しでした。

>>158
名前付けてくれてどうもです。
173名無しさん@ピンキー:2007/05/09(水) 23:58:48 ID:AfOTivw7
読ませてもらった。GJ!
ほんとオーソドックスな官能小説、大人のファンタジーな感じ。
文章がなめらかで読みやすくて良かったし、前半の奥さんの描写が
性格をよく表していてうまいな、と思った。

こういうの久しぶりに読んで楽しかったです。
174名無しさん@ピンキー:2007/05/10(木) 00:37:31 ID:7YUZdh8g
面白かった!何か懐かしい雰囲気w
175名無しさん@ピンキー:2007/05/10(木) 00:46:10 ID:XkYzreBz
ど真ん中に力の入ったいいストレートだ!
176名無しさん@ピンキー:2007/05/10(木) 17:38:54 ID:n3FVXoLP
触発されました。
今行き詰っているので、参考にさせていただいて、男視点で一つ書いてみたいと思います。
177名無しさん@ピンキー:2007/05/11(金) 22:00:05 ID:6gNiEARx
これは良スレ。
GJ!!
178名無しさん@ピンキー:2007/05/11(金) 23:20:15 ID:F4RRsGTu
GJ! すごー!!
「酒屋の配達員と団地妻」みたいないわゆるテンプレ設定だけど
テンプレゆえに実は読んだことなかったよ、こういうの!

電気屋…これで味をしめて、この社宅団地200世帯全部チェック入れてたりして……
179名無しさん@ピンキー:2007/05/15(火) 11:53:53 ID:TjJRn2QB
ここ色んなジャンルが読めていいね
180大和撫子[優衣]顔面陵辱糞パックエステ編:2007/05/23(水) 01:41:03 ID:Vj+wZK4G
プロローグを別スレに書いたのですがスレ違いと指摘され、
スカスレに投下しようかと考えたのですがこのスレを見つけたのでこちらにしました。
属性は顔面陵辱がメインのSSですがスカもあります。

【大和撫子[優衣]顔面陵辱糞パックエステ編 】
本間優衣…ヒロイン
三木宗一…優衣の好きな人 趣味カメラ     
島崎加代子…委員長
青山卓磨…学年一のキモい男子生徒
黒川恵理子…加代子に加担する。

-[属性]-
★★★★★ 顔面陵辱 
★★★★★ [ゲロ・糞(汚物)・小便・精液(ザーメン)・唾 ] 塗りたくり
★★★☆☆ 糞食・飲尿・ザー食・ザー飲
★★★★☆ 鼻穴拡張
★★★★★ 臭い
★☆☆☆☆ 寝取られ

--[優衣の身体の変化]--
  ★★★★★ 匂い
初 ★★★★★ 美白綺麗な肌
  ☆☆☆☆☆ 鼻の穴の大きさ
日 ☆☆☆☆☆ 口臭
  ☆☆☆☆☆ 腋臭
----------------------
  ★★★★★ 臭い
最 ★★★★★ 汚い肌
臭 ★★★★★ 鼻の穴の大きさ
日 ★★★★★ 口臭
  ★★★★★ 腋臭
----------------------
-■プロローグで書いた事を簡単に説明■-
クラスメイトに誘われて新しいエステのモニターをすることになる優衣。

それは優衣を快く思っていない一部の女子の罠で
優衣に目隠しと特殊な鼻せんをさせることにより偽りのエステと気付かせずに、
優衣の匂いや白い肌、鼻の穴の大きさを卑猥に塗り変える顔面陵辱エステ。

※特殊な鼻せんには良い香りが発せられて、それを長時間つけ続ければ
それが鼻毛に付着して鼻せんをとってもその匂いが最低1週間ぐらいは消えずにいる。
その鼻毛に付着した良い香りの匂いのせいで、
優衣は自分のクサイ臭いに気付く事ができない。

◆大和撫子[優衣]顔面陵辱糞パックエステ編◆
卓磨や加代子視点による顔面陵辱メイン

◆臭い女[優衣]私の全ての初めてを奪った人…編◆
優衣、宗一視点による寝取られメイン
顔面陵辱編と話が前後します。

--01--
「えっ!? 写真撮るんですか?」
加代子はエステの初回日と最終日にどれだけエステの効果が出たのかを
わかるために写真撮影するのよと優衣に説明する。
「でも…モニターの件はOKしましたけど、チラシのモデルもあるなんて聞いてないです…」
「あれ、恵理子ちゃんから聞いてなかった?」
隣にいた恵理子は優衣に、話すの忘れちゃってごめんねと謝る。
181名無しさん@ピンキー:2007/05/23(水) 02:50:05 ID:+tcrwtPk
追い出されたSSを投下するスレであって、設定を披露するスレではないんだなあ
ある程度書きためてから投下したら?
182180:2007/05/24(木) 10:49:53 ID:D7DTz/D9
すいません。
設定を書いたのは、スカ表現などがある内容を教えるためと、
続きを投下していいか様子を見るためでした。
それでは完成してから続きをあげます。
183名無しさん@ピンキー:2007/06/06(水) 01:19:23 ID:uNZD4Ym0
保守
184名無しさん@ピンキー:2007/06/06(水) 21:16:46 ID:NZcH18+Z
hosyu
185名無しさん@ピンキー:2007/06/08(金) 15:00:04 ID:Mwd7osZe
うpロダ代わりに投下させて。

某女性向けゲームブランドスレで大不評な男のオナニーもの。
自分は発端の投下者じゃないんだが、実際、別のキャラで書いたらどうなるか試してみた。
しかし、ネタ発想、ギャグおちでエロなし、スレはただいまカオスでとてもこんな
遊びネタを投下できる雰囲気じゃない。キャラはコ○ダ2、加地です。
186op.72 1/1:2007/06/08(金) 15:01:42 ID:Mwd7osZe
やっぱさすがにやばいって。
そうは思うものの、自分の右手はすでに股間に伸び始めていた。

天羽さんから、ついさっき1枚3千円で買い取った日野さんの写真。コンクールの演奏姿を収めたもので、
常識的に見れば特段エロティックなわけじゃない。
けれど、赤いロングドレスから伸びる二の腕。青いドレスからちらりとのぞく白いふくらはぎ。
アップスタイルで映える、華奢なうなじ。
それの持ち主が日野さんというだけで、すべてが僕には扇情的で魅惑的だ。少しの想像力を働かせる必要すらなく、
簡単にその写真は欲望を開放する道具になるだろう。

でもなー。さすがにこれで抜いたら、明日日野さんの顔見られないよ。
頭ではわかっている。それでも身体は正直だ。制服のズボンの上からでもわかるぐらい、自分のものは
立ち上がってきている。
早々に練習室に駆け込んだのは正解だったかもしれない、と思いながら、ため息をつく。
昨日日野さんと練習していたときは神々しい空間にすら思えたこの部屋も、今は単なる隠れ場所でしかない。

ズボンのジッパーに指先がかかる。
グランドピアノに置かれた写真の中で、赤のロングドレスをまとった日野さんの姿が目を引いた。上げられた
脇の辺りから、胸の横が見えそうで見えない。その境界上のエロティシズムがまた僕を煽る。
もう、我慢できない。ごめん、日野さん。今日だけ許して。
心の中で謝って、ジッパーを今まさに下ろそうとした瞬間、背後からミューズの声がした。

「加地くん、さっきのお金だけど―――」
「うわあああっ!」
「……加地くん?」
………ぎりぎりセーフ?
僕はなるべく不自然じゃないように、首だけを捻って声の主を見た。
練習室の入り口で、少し怪訝そうな表情で僕を見る日野さんがいる。僕が非常事態だということなど
もちろん知らない彼女は、さっき天羽さんに渡したお金を手に僕のもとへと歩いてきた。
「ご、ごめん日野さん。びっくりして」
「ううん、こっちこそノックし忘れてごめんね。それでね、写真のお金返しに来たんだけど……」
近づく日野さんにばれないよう、下半身をカバーするために、上半身を少し屈めて肩を抱くようなしぐさをする。
さすがに、股間を隠すのはあからさますぎてやばいし。
「加地くん、もしかして体調悪い?」
身体を屈める僕を見て誤解したのか、日野さんが心配そうな顔をする。そんな優しいところも大好きだよ、日野さん。
でも今は、悪いっていうか、逆に健康的過ぎるっていうか…。

「そっか」
すこし眉を下げて、日野さんが残念そうな顔をする。
「アメリカでちょっとつまってたから、加地くんと練習できないかと思ってたんだけど」
ちょっと待って。「アメリカ」って、僕の大好きな曲。それで日野さんと一緒に練習なんて嬉しすぎなんだけど。
「体調悪いなら、無理させられないよね。私は月森くんか志水くんと練習するから、
今日は加地くんもちゃんと休んでね?」
にっこり笑って、日野さんは引き止めるまもなくお金を置くと練習室を出て行った。
これって天罰? 神聖なる練習室で淫らなことをするなっていう、ファータとかいう妖精の戒め??
練習に誘われて内心まんざらでもないどころか絶対喜んでる、月森と志水くんの顔が思い浮かぶ。
行き場のない右手を虚空で握りしめて、僕は今日一番大きなため息をついた。

187名無しさん@ピンキー:2007/06/08(金) 15:12:36 ID:Mwd7osZe
以上。
「なんでもあり」の言葉に甘えて投下させてもらいました
188名無しさん@ピンキー:2007/06/08(金) 19:25:33 ID:ADbE190H
>185
GJ! 試しに書いたのが加地ってあたりが何とも。
自分もその某スレ見てるけど、男のオナニーなんて当たり前だろう。
某スレが今なお紛糾中なのは乙女が夢見過ぎなだけでは。
加地、報われるといいね。乙でしたー。
189名無しさん@ピンキー:2007/06/11(月) 01:22:57 ID:g6GqTwI8
保守
190名無しさん@ピンキー:2007/06/20(水) 21:50:19 ID:Zpegk91J
>>1ここがあったか
191名無しさん@ピンキー:2007/07/05(木) 19:49:21 ID:sOB7Hyga
へい、かまーん
192名無しさん@ピンキー:2007/07/05(木) 23:40:20 ID:e984Pzqk
ちょっとスレの趣旨とそぐわなかったのでこちらに。
デスノートと桃太郎のパロです。かなり関係ない話です。
::::::::::::::::::::::『桃太郎月子さん』の、はじまりまじまり〜:::::::::::::::::::::
桃太郎月子さんが、鬼ヶ島へ行くと…
「ああ、お待ちしていました」
洞窟の奥で踞った変な男がバリバリと甘そうな菓子を貪っている。
彼を小さくしたような小鬼が菓子を捧げ、そばに控えた老人が茶を出す。
「お前かぁ!そこらじゅうの洋菓子和菓子砂糖問屋まで襲って食品を盗んだ甘鬼は!」
「人の家に来て、ずいぶんなご挨拶ですね…」
鬼は盆菓子を囓った。
「さあ、犬松田!猿相沢!雉粧裕!行くのよ!」
「ええ〜お姉ちゃん帰ろうよ〜変な人だよ〜」
「月子さん、この人何か変ですよ…帰りましょうよ。ワンワン」
「ウキキ…」
甘鬼は目の下のクマをどろーんと濃くし、嫌そうな表情を浮かべた。
「ホントに嫌な人たちですね。好きにかけて、茶でも飲んで下さい」
毒気を抜かれた一同が座ると、小鬼達が美味そうな茶と菓子を目の前に置く。
「わー。いただきまーす」
粧裕が菓子を口に入れた。
「ちょっと!雉粧裕、あんた何食べてるの!毒でも盛られたらどうすんの!」
「おいしいよ〜」
粧裕が呑気そうに茶を啜った。
「美味しいでしょう。ものすごく美味しいんですよ…ちなみに毒は盛っていません」
月子の皿から一つ摘み上げ、囓る。
猿と犬もつられて食べ始める。
「うまーワンワン」
「ウッキッキー」
桃太郎月子も恐る恐る口にする。
「おいし…」
ついつい顔が綻ぶ。
「ええ…美味しすぎるのがいけないんです」
「何、どういうこと?」
「この甘い砂糖菓子を食べて虫歯になって顎が崩れて死んだ者、砂糖の値上がりを見込んで投資に失敗して首を吊った者。
栄養を摂るべき時期に砂糖に飲み込まれ栄養不良になって肥満する子供。
百害って一利無しだと思いませんか?」
193名無しさん@ピンキー:2007/07/06(金) 00:35:18 ID:K0iDR6Ua
そう言いつつ鬼は間断なく口に菓子を流し込んでいく。
月子もモグモグと頬張りながら不思議に思った。
「でも、少しならいいんじゃない?それにあなただってそんなに食べたら体に悪いわ」
「私は持って生まれた特異体質だからいいんです。
それより、あなた達もそんなに食べると、歯クソが滅茶苦茶たまりますよ…」
恐ろしく無粋な事を呟きつつ、次々と派手な盆菓子を口に入れる。
「じゃ、あなたは世直しの為に砂糖関係を盗んだって言うのね」
「まあ、そんな所です…」
「ちゃんと買えばいいじゃないの」
「別に買ってもいいんですけどね…」
「何!じゃあ買え!ボゲー!」
月子は立ち上がって剣を机にブッ刺した。
「凶暴ですね…砂糖は苛々を促進するという噂もありますからね…」
イラッときたが、抑えて月子は椅子に座った。
「私が責任を持って、盗んだ品物の代金を届けるわ。それでどうかしら」
「いいですよ」
老人の持ってきた洋菓子をつつきながら鬼が言った。
「一件落着だねー、お姉ちゃん」
口元をクリームだらけにした粧裕が嬉しそうに言った。
「ワンワン」
「ウキキ」
興奮のために語彙が激減した犬と雉が答える。
「それで良いんですが、一つお願いがあります…」
甘鬼が月子をじっと見つめた。
「使いは部下に行って貰って、あなたは鬼ヶ島に泊まってくれませんか」
桃太郎月子は驚いた。
考えるより早く長い鎖を持った小鬼が走り出、月子の手首に手錠をかけた。
反対側の端を甘鬼が自分の右手首にかける。
「これで帰れません」
「な…何すんのよ!」
老人と小鬼が、大八車に代金とお土産を乗せて犬に牽かせる用意を調えた。
「じゃ、畜生どもとは、さようならですね…」
「ちょ!待てぃ!」
194名無しさん@ピンキー:2007/07/06(金) 00:37:41 ID:K0iDR6Ua
主人の言うことも訊かず、すっかり帰り支度をととのえた犬松田は嬉しそうに尻尾を振っている。
「お姉ちゃん、早く帰ってね〜」
「ウキキキキ」
「さようなら…」
甘鬼は手を振ると、桃太郎月子に向かって、嬉しげに口角を上げた。
「甘い夜の始まりですね」
「ななっ…何言ってるの…」
甘鬼は剣を構えた桃太郎月子の渾身の一振りを、器用にかわすと、月子の眼前に飛び込んできた。
剣が叩き落とされ、踵を踏んだ靴で遠くへ蹴られる。
小鬼が剣をさっさと運んでいってしまう。
「どうするつもり?」
月子は鬼を睨んだ。
「私の剣を見て貰って、使って貰うって感じ…ですかね?
出てきた砂糖水まで飲めとは言いませんよ」
鬼は砂糖でべとべとの指をしゃぶるようにして小首を傾げた。
「分かったわよ!早く見せて!さっさと使うから!」
月子桃太郎は怖れ戦く。
甘鬼はさらに嬉しそうに口角をぐっと上げた。
「では寝所へ」
鎖を短く持って強引に引っ張って行く。
「ちょ…ええっ?何?」
--------------------------------
寝所から盛大な悲鳴が上がった。
「ぎゃああ!何出してんのよ!変態!」
「本当に酷いですね…」
壁に張り付いた月子桃太郎と、怒張をしごく鬼。
「剣はコレです」
ひくひくと充血し、青筋が浮いた陰茎を月子に見せつける。
「何言って…」
「じゃ、使いましょうか、鞘は…後にしますか。まずは盛り上がらないと」
月子を抱きすくめ、何度も顔や耳にキスをする。
「んっ…ふ…んっ……」
195名無しさん@ピンキー:2007/07/06(金) 00:40:35 ID:K0iDR6Ua
ちょっとずつ衣服をずらして行き、撫でながら肌にキスをしていく。
「んっ…くっ…ああん…んんっ…」
肌を刺激するうちに桃太郎月子の声に甘い響きが混じり始めた。
「気持ちいいですか」
がばっと胸を開くと甘鬼は月子の名前の由来になっている桃のような乳房にむしゃぶりついた。
「これは…美味しいです。堪りませんね…」
鬼は、桃のような乳房の先についた蕾にベロベロと長い舌を巻き付けたり、音を立てて吸い付いては放したりする。
その度に桃太郎月子は甘く切ない喘ぎ声を上げ、股をくねるように蠢かせた。
「はぁっ……ああん…いや…やん……だめぇ…」
すっかりトロンとした表情の月子はねだるように背中を撓らせた。
脚をモジモジさせて、腰から湧き出る性感に悶える様は卑猥である。
「はあん…何だか、腰の奥や股が熱くてムズムズする…」
「鞘が剣を欲しがっているんですよ…」
「なにそれ……」
「まずは小刀で…」
鬼の指が力無く開いた脚の間に差し込まれた。
「蜜は出ていますね」
クチュクチュと音をさせて塗り広げ弄ると月子は又悶え始めた。
「あん……いやぁ…いい…ああん」
鬼の指が月子の蜜の吹き出る穴に差し込まれた。
月子がビクリと体を硬直させる。
鬼は指を出し入れし始めた。
クチュクチュピチャピチャと水っぽい音が漏れる。
桃太郎月子は体を弛緩させた。
「ああっ……すごい……あん…だめぇ…」
「ここですか。それともここですか」
差し込まれた指が増やされて、更に水音と動きが激しくなる。
「ああん、…そこぉ…そこが…いいのぉ…ああん…だめ…いっちゃう…いっっちゃうう!」
股を開いて鬼の指に悶えていた月子は、脚を突っ張らせ体を痙攣させた。
「ああん…いや、恥ずかしい…」
ぴくぴくと蠢く肉襞の指への締め付けを堪能すると、鬼は指を引き抜いた。
「じゃ、鞘に剣を納めますよ」
屹立した怒張を月子の股間にあてがう。
溢れた蜜を絡めると、ずぶずぶと入っていく。
196名無しさん@ピンキー:2007/07/06(金) 00:42:17 ID:K0iDR6Ua
「んぐう…んんっ…あん…」
鬼は月子の腰を抱えるとゆっくりと突き上げ始めた。
「ああっ……だめっ…」
濡れて広がった月子のそこは、いきり立つ怒張をくわえ込んでヒクヒクとまた蠢いた。
「気持ち良いですよ…」
「あん…うんっ…ああん……いい…」
蜜を泡立たせて鬼が突くと、月子は甘くくぐもった喘ぎ声を上げ続けた。
鬼は夜中月子の鞘に剣を出し入れし続けた・・・。
--------------------------------
桃太郎月子の帰りを待ちわびる夜神夫婦の元に、手紙が届いた。
甘い香りのする紙を開くと、月子の文字で何事かが書き付けてある。
犬松田と猿相沢と雉粧裕を呼ぶと、父の夜神は言った。
「桃太郎月子は、鬼を懲らしめ手下にしたそうだ。
これからは、砂糖にまみれた世を正すために二人と手下で世界を巡るらしい。
”ばいお”とやらでサトウキビから燃料を作る実験もしておると」
犬と猿と雉はがっくりと項垂れた。
「お前達も来たければ来いとある。行くか?」
犬松田は嬉しそうに尻尾を振った。
猿相沢は喜びのあまり松の木に駆け上がる。
だが雉粧裕は哀しそうに夜神父と母を見た。
「私はここに残ります。夜神父と母が寂しい思いをせぬよう、お姉ちゃんの帰るまで一緒に待ちましょう」
夜神父と母は雉粧裕を抱きしめた。
「では、私たちは早速ですが、桃太郎月子様の元へ参りましょう」
犬松田が言うと、猿相沢は同意するようにウキキと唸った。
「ああ、月子を頼む」
父母の目には涙が光っていた。

昔こっぷり
::::::::::::::::::::::『桃太郎月子さん』 おわり:::::::::::::::::::::
197名無しさん@ピンキー:2007/07/06(金) 05:55:26 ID:iGUz42K1
>>192は月女体化スレでした
198名無しさん@ピンキー:2007/07/06(金) 14:07:29 ID:z72ySFGv
>>197
桃太郎月子を読みにきましたw
面白いです!
向こうでこのくらいなら書いてもいいんじゃないかと思うけど、
なかなか判断がむずかしいですよね。
乙でした!
あっちのスレでもまた投下してくださいね。
199名無しさん@ピンキー:2007/07/07(土) 15:28:22 ID:7kDsjQ9n
「モテない男が人格の入れ替わりでモテたエロ小説」より来ました。
http://sakura03.bbspink.com/test/read.cgi/eroparo/1181567583/

本編はすでに投下済みなのですが、番外編を投下するにあたり、
スレ違いなのではないかという指摘を受け、他所にUPしたものをDLしていただくという形で
ご提供させていただいたのですが、携帯でも読みたいというご要望がいただきまして
ここにも投下させていただきたく存じます。

かなり長い上に、エロが少なく、本編を見ていない方にはわからない部分も多々あるかと存じますが、
なにとぞ、よろしくお願い申し上げます。

では、本文です。
200番外編・岡部の話:2007/07/07(土) 15:30:07 ID:7kDsjQ9n
それは遠い遠い記憶。
いつのものかもしれない古い映像。
俺の前には少女が居て、そのほかには誰も居ない。
少女はメソメソと泣いている。
オレは少女から目を離し、あたりを見渡す。
ここは何処だろう、と。
直ぐに答えは浮かぶ。
そうだ、空き地だ。
今はもうマンションになってしまった空き地だ。
いま? じゃあ、今っていったいいつだろう。
思い出せない。
そんなことより、目の前の少女が気になる。
だからオレは彼女の手をとり、小指を絡ませ言ったんだ。

「ぼくがしょうらい、えらいおいしゃさまになって、ゆずのからだからびょうげんきんををなくしてやる。
で、そのあとにけっこんしよう」

そのあと少女はこういったんだ。

「こーくん。…………ありがとう、って」

………………。
正直、今でも信じられない。
なにしろ、オレは朝起きたら別人になっていた。
それも、ただの別人じゃない。
なんと昨日自殺未遂を行ったばかりの、出来立てホヤホヤの壊れ物の十代って感じだ。
でも、まだそれを確信できない時もあった。
なにしろ朝起きたら、白い天井、白いベッド。
そのベッドを、知りもしないやつらが俺のことを取り囲んでいた。
そいつらは実に悲痛そうな表情をうまく誤魔化し、オレの生還を喜んでいた。
感極まった感のある連中の表情。
俺にはもちろん意味なんてわからない。

――いや、当てはめれば判らなくもない。でも、信じられない――

だから、こう呟いた。
「……ここはどこ、だ?」
俺を取り囲んでいる連中の中で、一番トシくってそうなオッサンが涙をこらえながら返答する。
「ここは、病院だ。お前は、助かったんだ」
半分涙声のオッサンは、正直、キモかった。
でも、病院?
助かった?
ということは。
「寝てる間に死にかけた、のか? オレは?」
病気だろうか? 天災だろうか?

――それとも、本当に?――

オレの思考をさえぎるようにオッサンは言った。
「……。なにを言ってるんだ。お前は――」
オッサンを制するように、今まで泣いていたオバサンが口を挟む。
「オトウサン。今は、そっとしといてあげましょう」
オトウサン?
と言うことは、このオッサンとオバサンは夫婦ということか。
で、さっきからオレのことを静かに睨んでいるのが、その息子っと。
……でも、ちょっとまて。
なんで見ず知らずの家族にオレは見守られているんだ?
っていうか、オレの家族は?
あぁ、そうだ。今は両親は不在なんだった。
だったら、オレを助けてくれたのは柚子か?
201番外編・岡部の話:2007/07/07(土) 15:30:51 ID:7kDsjQ9n
でも、俺を取り囲む顔のなかに、柚子の顔はない。
……ということは、こいつらが?
「あんたたちが、オレを助けてくれたのか?」
世の中捨てたものじゃないな。
でも、家で寝ていた俺を、どうして見ず知らずの親子が助けられるんだ?

――もしかして、本当に――

「あんたたち? お前! 親に向かって――!!」
「あなた! きっとまだ、混乱してるんですよ! ねぇ、そうでしょ? ○○○」
○○○。
それは一つのキーワード。
信じたくない、キーワード。
でも、確かめなくてはならない。
オレは起き上がろうとする。
すると、今まで傍観者気取ってた白衣の男が口を挟む。
「だめだ。まだ動いてはいけない」
うるさい。黙れ。
オレには確かめなければならないことがあるんだ。
! そうだ。
オレは冷めた目でガンくれてる若い男(たぶん、夫婦の息子)に、顔を向ける。
体のあちこちが痛むが、それどころではない。
「おい、お前。そうだ、そこのお前だよ」
若い男は見下すような視線に、少し戸惑いを混ぜる。
「僕? なんだい? 兄さん」

――“兄さん”。あいつの言っていたことに符合する――

「オレの名前を言ってみろ」
「はぁ?」
心底、不思議そうな若い男。
だが、今は、若い男の心境なんて知ったことじゃない。
その場に居る全員が戸惑っている。
「なに、言ってるの? ○○○」
「いいから、お前。言え!」
先ほどからのオレの態度に、さすがにオッサンが黙っていない。
「おい! なんだ、さっきから!」
「オトウサン!! まだ、○○○は混乱して、そうなんでしょ? ○○○」
「兄さん……」
「早く言え!」
オッサンは激昂し、オバサンは混乱し、若い男は渋面をつくる。
それでも、若い男はこう言った。
「○○○ ○○○。それが、兄さんの名前だよ」
○○○ ○○○。
間違いない。

――アイツの言っていたとおりだ。だが信じたくない。信じたくない!!――

オレは恐怖でガタガタ震える。
まだだ。
まだ、確信したわけじゃない。
「……誰か。鏡を、鏡で俺の顔を見せてくれ………」
「鏡? 鏡を、どうするの? ○○○」
アホか。
鏡ですることといったら、一つしかないだろうが。
オレは極力、心を静めるよう努めながら、もう一度言う。
「いいから、鏡を。早く。お願いだから」
オバサンの後ろで、オッサンと白衣の男が話しているのが見える。
『どうやら………、息子さん……。ショックで………………』
だが、そんなことはどうでもいいことだ。
202番外編・岡部の話:2007/07/07(土) 15:31:53 ID:7kDsjQ9n
そうこうしている内に、若い男が折りたたみ式の手鏡を渡してくれた。
オレはゆっくりと開き

――イヤだ。見たくない。知りたくない!――

その中に顔を覗かせる。
そこには。
今最も、見たくない顔が。
オレではない別人の顔が、――○○○の顔が写りこんでいた。

「――でさぁ、オタク死んじまったワケ♪ ここまではおk?」
見渡す限りの光の空間。
見たこともない白い花が、地平線までびっしりと咲いている。
いかにも天国っぽい場所。
ソコにオレは立っていた。
そして、目の前には天使。
そう、天使だ。
中性的な顔、白い服、白い翼。
なるほど、馬鹿馬鹿しいほどにイメージどおりの、天使。
そいつは見た目とは釣り合わないほど軽い口調で話しかけてくる。
「オレ、死んだのか?」
「だからぁ〜、そう言ってるだRO★ オタク、馬鹿ぁ?」
嘲るような天使の口調。
でも、オレはそれどころではない。
なにしろ死んでしまったのだ。
死んでしまったということは、もう、生きられないということ。
なんということだろう。
あまりにも唐突過ぎて、怒れないし、涙も出ない。
ただただ呆気にとられるだけだ。
「そうか、死んだのか………」
呆然と呟く俺に、天使はことさら明るい口調で言った。
「でもぉ〜、もしかしたら、もう一回だけ生きられる、かも?」
「は?」
「実はぁ〜、オタクの魂、別の人間と交換しちゃってさぁ★ そっち経由だったら、
何のペナルティも契約もなしに生き返られるZE★」
「? 何言ってるんだ?」
意味不明だ。
言ってることの半分も理解できない。
天使は、おどけるように続ける。
「つまりぃ、お前、『岡部浩二』としては死んだけどぉ。別人として生きるなら
まだ、可能性はあるってこと★ 『諦めたら、そこで試合終了ですよ』ってヤツゥ〜?」
「別人として、生きる……?」
そんなこと有り得るのか?
「有り得るから言ってるんですぅ〜★」
……心を読まれた。
「そうすれば、死ぬことなく。まだ、生きられる、のか?」
「だからぁ、そう言ってんジャン★ おk?」
どん底だった心に、一筋の光が差し込んできた。
「生きられる……!? まだ、生きられるのか!?」
「別人としてだったらねぇ★ どうする? アイ○ル?」
俺は飛びつくように言う。
「生きる生きる生きる!! 喜んで生きる!!」
「おk! おk! それでこそ漢だZE★ じゃ〜、早速――」
なにやら呪文(?)を唱えだした天使にオレは割り込んだ。
「ちょ、ちょっと待ってくれよ。オレが入れ替わるのはどんなヤツだ!?
それくらいは教えてくれよ!?」 
天使は物凄い面倒そうな表情になり、オレを睨む。
「あ〜? またかYO! まじダリィ……。っていうか、根性足んなくね?」
「またかって……。オレはお前に会うのも初めてなんだが」
そんなに面倒くさがられる理由はないはずだ。
203番外編・岡部の話:2007/07/07(土) 15:33:27 ID:7kDsjQ9n
つうか、根性足りないとか言うな。
それでも、天使の不機嫌は治らない。
「わかってるつうの。オメェの話じゃねぇよ。馬鹿、馬鹿馬鹿」
「うっせえよ。早く、説明しろっての」
「うっせ。お前、マジうっせ。ハイハイ。よぉく、聞いてくださいねぇ〜、おぼっちゃん――」
そして、天使の説明が始まる。
オレがこれから入れ替わって生きる人間。
名前は○○○ ○○○。
当然男。
家族構成、両親と弟が一人。
現在学生。
オレはこいつのことをよく知ってる。
「――っていうか。俺のクラスじゃん。つか、『ブタ』じゃねぇか」
○○○は苛められっ子。
そして、オレはコイツのことを苛めていた張本人。
どうやら、コイツ、なんだか知らねぇけど、自殺したらしい。
でも、ギリギリ助かり、今、病院にいるんだとか。
で、オレがコイツとして生きる。
………生きる〜!?
「えぇ!? マジで!? なんでよりにもよってコイツなんだよ!?」
どうせなら、金持ちとか、芸能人とか、そんなのを期待してたのに。
天使は物凄く怒った顔になり、こっちに詰め寄ってきた。
「あぁ!? 何都合のいい事言ってんだよ!! オメェ、真性のアホだな!!」
「んだとぉ!?」
オレも天使にガンをつける。
すると天使は俺の首を両手でホールドし、そのまま信じられない力で持ち上げた。
「ぐっ、………ううう。は、けへっ………」
どうやら天国でも首を絞められれば苦しいらしい。
そんなことのんきに考えている暇はなく、ただただ、苦しかった。
「チョーシこいてんじゃねぇぞ、人間風情が!! テメェ、誰に口聞いてると思ってんだ!?」
「クヘッ、………ズ、ズミ……バセン…………」
遅い来る耐え難い苦痛に、オレは切れ切れに謝るしかない。
天使はそれを聞くと、花畑の中にオレを放った。
なぜか無臭の花の中、オレはゴホゴホとしばらくむせる。
宣告するように天使は言った。
「イヤなら別にいいんだぜ。お前はただ、虫のように死ぬだけだ。それでもいいんなら
それを選択しろ。誰も強制はしてねぇんだからな」

――死ぬ。

それだけは、どうしても恐ろしい。
イヤだ、イヤだイヤだ! 死にたくない!!
だから、オレは――。
「いきたい、です。だれでもいいですから、もうぜいたくはいいませんから、いきたいです」
オレの言葉を聞いた天使は、態度を豹変させ言った。
「おk★ おk★ せいぜい、狂人に見られねぇように演技しNA★」
そして、俺は意識を失った。

混乱はした。当然だろう?
何しろ、起きたら別人になっていたなんて。
あの胡散臭い天使の説明があったところで、とうていすぐさま理解することなんてできない。
それでも、いつしか俺の心は安定してきた。
残念なことに、オレには繊細な神経などと言うものがないらしい。
だって、そうだろう?
周りの人間はオレのことを○○○と呼ぶし、鏡はいつまでも○○○の顔を映し続けている。
……受け入れるほか、ないじゃないか。
まぁ、もちろん。
状況を丸ごと受け入れるのに多少時間はかかった。
その間、暴れたり、暴言を吐きまくったりした。
オレが○○○じゃないことを声高に主張したりもした(当然、理性ある人間たちはそんなこと取り合ってもくれなかった)。
204番外編・岡部の話:2007/07/07(土) 15:34:20 ID:7kDsjQ9n
何日も昼夜を問わず一睡もできないときもあった。
その間、オッサンや、オバサンにも迷惑やら心労やらもかけただろう。
だが、それも数日立つうちに、収まった。
意味がないことを悟ったからだ。
どうやったって、オレは今までの『岡部浩二』じゃない、『○○○○○○』なのだから。
体の治療があらかた終わり、心の治療に移行する時、俺は決めた。
コレを夢だと思い込むことにした。
よくできた、何日も続く、夢。
あるいは、現実によく似たゲーム。
いつ終わるともしれない、ゲーム。
そう考えると、心に少し余裕ができた気がする。
…………気のせいかもしれないが。
そうしなければ狂ってしまいそうだった。
なにしろ、今までの人生が丸ごと変化してしまったのだ。
それもよりにもよって『ブタ』の人生にシフトするとは。
最悪だ。
『ブタ』が自殺なんかしなければ、こんなことにはならなかった。
オレは『岡部浩二』として、いまでも柚子や前島とおもしろおかしく生きていられたのだ。
…………本当は違う。
『ブタ』が自殺しようと、自殺しまいと、オレは『岡部浩二』は死んでいたのだろう。
少なくとも、天使はそんな様なことを言っていた。
それでも、そう思わなければやってられなかった。
だから、そう思うことにした。
『オレがこんな目にあっているのは、全部、○○○のせいだ』と。
あの時、天使に選択肢を与えられ、そして、自ら選択したにもかかわらず、オレは、いつまでも逃げていた。
『○○○○○○』という現実から。
いつまでも、逃げていた。

オレはいまだ少し痛む左足を引きずりながら、病院の屋上に出た。
本当はオレのような自殺未遂者は屋上に出るのを禁じられているのだが、
もう、オレが、……○○○が病院に担ぎ込まれてもう○ヶ月もたったからだろうか?
最初は暴れていたオレだったが、ある日を境にピタリとそれをやめたので、医者が信頼してくれたのだろうか?
毎日、オレが屋上に出たいとせがむから、うっとおしくなっただけかもしれない。
とにかく、オレは屋上に短時間だが、出られる権利を得た。
オレは屋上に出ると、真っ先に病棟で知り合った山口の爺さんのところに行く。
そこで、一本ばかしのヤニをねだり、それを吹かすのだが。
今日、シーツがはためく屋上に爺さんの姿はない。
どうやら、検査か何かで何処かに言っているようだ。
「…………なんだ」
アテの外れた俺は、シーツをよけながら、グルリと屋上を回ってみる。
ボロボロに錆びた高い、あまりにも高いフェンス。
黒く汚れ、所々苔むしている、コンクリートの打ちっぱなし。
それは、いつもどおりの汚い、地方の総合病院の屋上だった。
それでも、見舞い客のこない部屋の中でくすぶるよりはいい。
オレは空を見上げた。
そろそろ初秋の季節だと言うのに、いまだに日差しが強い空は、何処までも青く、
ところどころ大きな雲がかかっている以外は、果てることなく澄み切っていた。
「…………なぁんて、考えても、寂しいだけだなぁ」
これだったら、ナースセンターでオネェサンと遊んでいるほうがいい。
まぁ、それも、時折小さく聞こえてくる「キモい」という声を無視すればだが。
オレはそれでも動かず、たなびくシーツの群れをぼんやり眺めていた。
すると、屋上と病院内をつなぐ扉が開閉するかすかな音が聞こえてきた。
誰かが入ってきたと言うことだろう。
迎えの時間にはまだ早い。
だが、俺が今いる場所からは、シーツが邪魔で入り口が見えない。
ま、特に気にする必要はないか。
俺はそう思い、フェンスをつかんで空を見上げた。
すると、見知らぬ闖入者は、こっちに近寄ってきた。
いまだに姿が見えないが、軽い足音が響くのでそれとわかる。
オレは何の気なしに、そっちを見た。
205番外編・岡部の話:2007/07/07(土) 15:35:11 ID:7kDsjQ9n
そこには。
栗色のセミロングの髪。スレンダーで小柄な体。幼く、あどけない顔。
「…………柚子? 柚子じゃないか!?」
オレがまだ『岡部浩二』をやっていたときの幼馴染がそこにいた。
そいつは驚いた顔で俺を見る。
オレはかまわず、少女の肩をつかみ、揺さぶった。
「オレだ! 『浩二』だ!! わかるか!?」
「やめ、離して!! やめてください!!」
少女は強くオレのことを突き放した。
バランスを崩し、オレは後ろに倒れこむ。
「…………柚子……」
古くからの幼馴染の強力な拒否に、オレは呆然とする。
少女はその場から離れようとする。
「まて、待ってくれ!! 両家柚子!!」
そこでようやく、相手の顔を見る余裕ができたのか少女は立ち止まる。
「……あなた、もしかして……」
「そうだ。オレだよ。オレは――」
「○○○くん? あの、クラスメイトの○○○、くん、ですか?」
「――。………………」

両家柚子。
『岡部浩二』の幼馴染。
肉体関係を持ったこともある、彼女。
世話焼きで、甘ったれで、猫好きで、料理好き。
そして、幼いころから病弱でもあった。
物凄く長い名前の持病を患っており、よく入退院を繰り返していた
(オレはその病名をどうしても覚えられなかったことは覚えている)。
そして今も入院しているらしい。
「○○○くんもこの病院だったんだね」
オレたちはシーツの影の中、屋上に仲良く並んで立っている。
「ああ。柚子は――、両家はこの病院がかかりつけなのか?」
だが、もちろんオレは気づいている。
柚子が微妙に距離を置いて立っていることを、いつでも立ち去れるように足に力を入れていることを。
「うん。そうなんだ。小さいころからずっと」
オレはそのことには何も言わない。
両家の反応は当然だと思うから。
そりゃそうだ。
なにしろ、『もう死んでしまった幼馴染の名前を名乗り、掴み掛かってきた変人』が
隣にいるのだから。
というか、今すぐに逃げ出さないのが奇跡だ。
「それで岡部の話なんだが……。いいか?」
柚子は気丈に微笑むと、小さく頷いた。
「じゃあ、聞くが……、本当に死んだの、か?」
「……うん。今から○ヶ月前、学校の屋上で」
心筋梗塞だったという。
まだ、若いのに。
直前まで元気だったのに。
それでも、帰らぬ人になってしまったらしい。
「………………コウくん、その日一日変だったんだ」
思い出してきたのか、涙声になりながら柚子は続ける。
「わたしのことを両家って呼んだり、昼も一人で食べたし、放課後だって、
勝手にどこかに……わたしを置いて」
……そのとき、『岡部浩二』に入っていたのは○○○だったのだろうか?
どんなことを話し、どんな顔で生きていたのだろうか?
聞きたい。
だが、恐ろしい。
オレ以外のオレが存在した、その事実がたまらなく恐ろしい。
オレが逡巡している間に、とうとう柚子は両手で顔を覆った。
泣いているのだろうか?
抱きしめたい…………!!
206番外編・岡部の話:2007/07/07(土) 15:35:54 ID:7kDsjQ9n
でも――
「あのとき、無理にでも、一緒に帰るんだった!! 一人にするんじゃなかった!!
わたしのせいだ……。わたしのせいで、コウくん、死んじゃった……!!」
できない。
オレは肩を震わせる柚子に触れないまま、立ち尽くす。
いや、できるはずだ。
何か、柚子に伝えることができるはずだ!
「両家……、いや、柚子。聞いてくれ。オレは実は『岡部浩二』なんだ」
柚子は両手を下ろし、涙でぐしゃぐしゃになった顔をオレに向ける。
「な、に……言って……?」
「オレが『岡部浩二』なんだ」
見つめ合うオレと柚子。
しばらくして、また柚子は顔を覆った。
「酷い……! 酷いよ、○○○くん……!!」
「いや、オレは本当に――!」
柚子は大きくしゃくりあげながら、なおもオレを非難する。
「確かに……コウくん、○○○くんに、いろいろ、意地悪、したよ。でも、
死んだ人を騙って、……騙るなんて。酷すぎるよ、○○○くん……!!」
「オレは――」
そのとき、柚子の様子が急変した。
息が荒くなり、両手で胸を押さえている。
俺はそれのことをよく知っている。
『発作』だ。
幼いころ、遊んでいたときなんかにたまに出ていた。
その時の対処法を思い出す。
オレは抵抗する柚子を強引に寝かせる。
それでも柚子は苦しそうだ。
それを見届けると、オレは看護婦を呼びに病院内に急いで戻った。

「初めまして。岡部君?」
その人が尋ねてきたのは、柚子の治療が終わり、容態が落ち着いたと言うことで
オレは病室に無理やり帰らされた後だった。
ある意味個室のような特殊な構造をしたその病室は、一応四人部屋だ。
だが、大きな敷居が中心を走っており、プライバシーは守られている。
オレは柚子のこと、そして学校に現れたという『岡部浩二』のこと、そして、これから
どうするかを、ぼんやりと考えていた。
だから、いきなり『岡部』呼ばわりされても反応が遅くなった。
「は? アンタ、誰?」
そして初めて声の主のほうを見る。
とんでもなく長い黒髪、日本人形を思わせる顔つき。
っていうか、超美人だった。
「ふふ、本当に○○○君じゃないわ。別の人がなってる」
? ますます意味がわからない。
だが、なんていった? この美人?
「オレが○○○じゃない……?」
『岡部浩二』と柚子が通っている学校の制服に身を包んだその少女は、静かに微笑んだ。
「そうなんでしょ? 岡部君?」
「…………アンタ、何者、なんだ?」
オレの問いに彼女は胸を張り、誇らしげに答えた。
「っふふ、オカルト研究会名誉会長の由来麗華よ」
由来麗華。
聞いたことだけはある。
学校でも評判の美人の先輩。
だが、性格がキツく、自分は霊能力者だと思い込んでいる危険人物でもある。
そんな人間が何故、こんなところに。
それにオレのことを『岡部』といった。
どういうことなんだ。
「ふふふ、思ったより冷静ね。自分の正体を知っているから、と、感激のあまり
飛びついてくるかと期待していたのにね。残念だわ」
オレは、オレが『岡部浩二』だと知っている人間の出現に、正直、恐怖した。
207番外編・岡部の話:2007/07/07(土) 15:37:22 ID:7kDsjQ9n
だって、それを他人に認められたら、夢ではなくなる。
ゲームではすまなくなる。
さっき、柚子にオレが『岡部浩二』だと主張したくせに、オレは逃げ腰になってしまっていた。
「それで、私は自己紹介したのだから、あなたからも自己を紹介してほしいわね。どう?」
先輩は挑戦的にオレを見つめてくる。
先輩の体から少女特有の甘く、爽やかな香りが香ってくる。
「(やっべ、スゲー美人だ)」
それどころではないのだが、それでも正直、見入ってしまう。
何しろ、○ヶ月にもわたる入院生活だ。
溜まって、溜まってしょうがない。
「(って、ああ! そんな場合じゃないだろう!! しっかりしろ、オレ!)」
オレは冷静を装い、なるべく自然にこういった。
「オレの名前は、○○○○○○です」
先輩は吹き出した。
「アハハ、今更、取り繕ってもダメよ。岡部君。大丈夫、私はあなたを狂人とは思わないから」
「オレは○○○です。先輩」
「やれやれ、どうして、オトコノコって言い出したら聞かないのかな? ○○○くんもそうだったわ」
「○○○にあったんですか?」
オレは反射的に反応してしまう。
しかし、それは――
「あ、引っかかったわね、岡部君」
失敗だった。
先輩はパイプ椅子を勝手に取り出すと、行儀よく座った。
「さ、岡部君。このオカルト研究会の名誉会長に何か言うことがあるんじゃないのかな?」
どうやら、長い話になりそうだ。
オレは覚悟して、大きく息を吸った。

「――ふぅん。そんなことがあるとはね」
「疑わないんですか? 主にオレの正気とか……」
あるいはアンタの正気とか。
先輩は少女のように軽く微笑む。……くそっ、絵になる。
「目の前に生きた証拠がいるからね」
「だから――、信じる?」
「ふふ。信じる信じないを通り越して、単なる事実、だからね」
オレは先輩の目を見る。
先輩の目はとても澄んでいて、まるで赤ん坊のようにひたむきだった。
「それで、オレはどうすればいいんでしょう……」
「あら、無意味な問いね。自分でもう答えを決めてしまっているのに」
それでも――、と先輩は続ける。
「こういうときに言うのもなんだけど、一般論でいうと……。まずゆずたんに謝りなさい。
そして、もう二度と、自分を『岡部』だ、なんて考えずに、○○○○○○として生きなさい」
これが正解に最も近いでしょう。
先輩はそう言うと、カバンからペットボトルを取り出し、中身に口をつけた。
静寂の病室の中、先輩が液体をあおる音が、よく響く。
「それでも、オレは――」
先輩が後を引き継ぐ。
「――オレは、『岡部浩二』が生きていることを、ゆずたんに伝えたい? 
彼女の罪悪感を取り除きたい? 少しでも心を軽くしたい? 寄り添いあいたい?」
そして、断罪するように言い切る。
「でも、それはエゴよ。もう『岡部浩二』が世間的に死んで、もう○ヶ月もたってる。
今はそれに拘泥しているゆずたんも、いずれは立ち直るわ。その時、『岡部浩二』が
まだ生きているなんて、残酷だし、なにより荒唐無稽よ」
わかっている。
本当はオレなんかがいないほうがいいのは。
柚子の前に姿を現すのが間違っていることも。
それでも――
『――わたしのせいだ……。わたしのせいで、コウくん、死んじゃった……!!』
あんな顔、柚子にはさせたくない。
散々浮気したし、女遊びも何度もした。
それでも許してくれた柚子。
208番外編・岡部の話:2007/07/07(土) 15:38:34 ID:7kDsjQ9n
都合のいい女、そう思っていたときも確かにあった。
だが、今にして思う。
アイツ以上の女なんて存在しない。
アイツが支えてくれていたから、オレは『岡部浩二』は生きていけたのだ。
そして今、アイツが支えを必要としている。
……もしかしたら、不要なのかもしれない。
余計なお世話なのかもしれない。
忘れさせたほうが幸せなのかもしれない。
それでも、それでも――オレは、オレは!!
「柚子と一緒に居たいんです。アイツのことを守ってやりたい」
俺の言葉を聞いた先輩は大きく、魅力的に笑った。
「やっぱり、ね。最初から、あなたの中で結論は出ていたのでしょう? だったら、
女々しく、私に相談するフリなんてするな。メッ」
そして先輩は小さな手で軽く俺の頭を小突く。
オレはそれを受けながら、もう一度尋ねる。
「――それで、オレはどうすればいいんでしょう」

「話しをしなさい。なるべく多く。でも、彼女を追い詰めない程度に。…………。
そんな不安そうな顔をしないで。大丈夫よ。アナタとゆずたん、長い付き合いなんでしょう? だったら、その時間に賭けなさい。一緒に居た時間に――」
翌日、オレは柚子の個室の前に居た。
扉は閉まっており、硬く、冷たい印象を受ける。
まるで、拒絶されているような。
俺はそんな印象を振り払うように、扉をノックした。
コンコン。
軽くも鈍くもない音が木霊する。
そして、すぐに反応があった。
「――はぁーい。どうぞぉ」
オレはすぐには扉を開けない。
「オレです」
扉の向こうから息を呑む気配が伝わってくる。
「…………○○○、くん? なの?」
「………入ってもいいか?」
しばらくの沈黙。
その間俺は何も言えない。
そしてようやく
「入ってもいいよ。……どうぞ」
入室の許可がもらえた。
恐る恐る入った個室の中は、少し雑然としていた。
病室中、私物がそこらに置いてあり、入院生活の長さを感じられる。
「パイプ椅子があるから、使って……」
「あ、ああ。じゃ、遠慮なく」
ベッドの近くのパイプ椅子に腰掛ける。
すると柚子はすぐさま、お茶をいれ、渡してくれた。
「はい、こんなものしかないけど」
「ああ、あり、がとう」
お茶に口をつける。
熱い液体が喉を降りていく感覚。
無性にうまかった。
そんなことに感動していたオレに、柚子は話し出した。
「昨日はゴメンナサイ。迷惑かけて……」
「迷惑なんて、そんな――」
言いかける俺をさえぎるように柚子は言う。
「アレ、冗談だったんだよね。ゴメン。そういうの疎くて。酷いこと言っちゃってゴメンナサイ」
柚子はオレの顔を見らずに謝る。
オレは大きく首を振る。
「アレは冗談なんかじゃない。本当の話なんだ」
柚子はビクリと肩を揺らす。そして疲れた声を出す。
「また、その話、するんだ…………」
「柚子が信じてくれるまで、な」
柚子は唇を噛み、ゆっくりとこっちを向いた。
209番外編・岡部の話:2007/07/07(土) 15:39:26 ID:7kDsjQ9n
「両家」
「は?」
「両家って呼んで。……柚子なんて、気安く呼ばないで、くれるかな。○○○くん」
今まで聞いたこともないような冷たい声。
オレはその拒絶含みの声に挫けそうになる。
でも、オレは――。
「どうしたら、信じてくれるんだ? 柚子?」
その時、今日初めて、柚子の顔が崩れる。
「信じるなんて……! 信じられるわけないじゃない! コウくんが別の人になってるなんて!
わたしにとって、コウくんは一人なの!! もう死んじゃったコウくんだけがコウくんなの!! 
それなのに、いきなりコウくんを名乗ったりしないで!! もう、これ以上、わたしを、
わたしのコウくんを傷つけないで!!」
息を荒げる柚子。
マズイ。あれほど、先輩に『追い込むな』と言われたのに。
このままでは、また発作が――。

俺は賭けに出た。

柚子の左手をとる。
反射的に振りほどこうとする柚子を無理やり押さえ込み、小指と小指を絡ませる。
そして、祈るように言った。

「ぼくがしょうらい、えらいおいしゃさまになって、ゆずのからだからびょうげんきんををなくしてやる。
で、そのあとにけっこんしよう」

それは遠い、遠い昔に交わした約束。
まだ、女とか男とか区別される前の遥か彼方の約束。
柚子の病気のことをよく知りもせず、でも、発作と、発作による入院に
苦しむ柚子を元気付けるために言った、本気の約束。

「! こーくん…………? こーくん……!?」

柚子の口から、漏れ出るような声。
それは無意識のものだったようで、柚子は右手で口を押さえる。
そして、震える声で言った。
「どうして、…………どうして。わたしとコウくんしか知らないハズなのに……」
オレは苦笑しながら答える。
「言ったろ、バカユズ。オレは『岡部浩二』だって。『コウくん』だってさ」
柚子はいよいよ混乱してきたようだ。
「え、だって!? でも、こーくん……。わたしと、でも、でも……バカユズって……」
「信じられないのも無理はない。オレも未だに信じられないんだからな」
「そんな、そんなそんな、そんなぁ……!? でも、でも。ウソ……」
「ウソじゃねぇよ。もう一つ証拠を見せてやる」
俺はそう言うと、未だ混乱のきわみにある柚子の耳に口を寄せた。
「…………お前の太ももの付け根には。――――――――がある」
「………!!!」
柚子は顔を真っ赤にし、両手で顔を覆った。
「な、なななな、なんでなんでなんで……!? わた、わたし――」
もうコレくらいで十分だろう。
あんまり追い詰めるな、とあの美人の先輩も言ってたし。
俺はそう判断すると、湯飲みを置き、椅子から立ち上がった。
「じゃあな。今はまだ信じられないだろうけど、一晩じっくり考えてくれ」
柚子はあわてたように、まだ赤い顔をオレに向ける。
「ま、待ってよ。これじゃ、いくらなんでも、判断材料が――」
「あんまり、お前に負担もかけらんねぇだろ。いいから、安静にしておけ」
「そ、そんな――」
「じゃあな」
オレは制止する柚子の声を振り切り、病室を後にした。
210番外編・岡部の話:2007/07/07(土) 15:40:15 ID:7kDsjQ9n
「――第三十二問。わたしの小学校のときのあだ名は?」
「ゆずたん。っていうか、ずうっと『ゆずたん』だろう」
翌日。
柚子の病室に再び訪れた俺を待ち構えていたのは、柚子による『思い出質問攻め』だった。
最初は遠慮がちに質問してきた柚子も回を重ねるごとに、だんだん明るく、かつ図々しくなっていった。
オレも初めのうちは『これで柚子に信じてもらえるなら』と思い、謙虚に答えていたが、
質問があまりにも長いのでいい加減うんざりしてきた。
「第三十三問。わたしたち――」
「ちょ、ちょっと待て。いい加減にしてくれ」
オレは柚子の質問を遮った。
そんなオレを柚子は少し楽しそうに、そして不思議そうに見つめる。
「一体いつまで続くんだ。もう、さすがにうんざりして来たぞ」
「えぇ? だって、昨日がんばって作ったのに……」
手元のノート(びっしりと文字が書かれている)を眺めながら残念そうに言った。
「もう、これ以上は付き合いきれんぞ。バカユズ」
「う〜、しょうがないなぁ。じゃ、あと一問。いいでしょ?」
オレはため息で返答した。
それをどう解釈したのか、柚子は最後の一問を読み上げる。
「最終問題。わたしの持病の正式名称は何でしょう?」
――!!
オレは硬直した。
「(正式名称!? た、たしか、凄く長かった、のは、覚えているんだが……)」
必死に頭を回転させる。
昔の記憶を穿り返し、イメージで脳を雑巾のように絞る。
だが。
「(わ、わからん!! 正直、全然わからん!! くそっ! くそっ!!
 柚子がせっかく信じかけているというのに!! オレは!!)」
そんなオレを不審そうに見る柚子。
「わからない……? やっぱり――」
「ス、スマン。柚子。どうしても……」
「――やっぱり、コウくん、なんだね……」
「ああ、スマン。やっぱり、コウくん――え?」
今、柚子は何て言った?
たしか――
「……『やっぱり、コウくん、なんだね』って……? ええ?」
「……コウくん」
「……柚子!!」
オレは思わず、柚子の手をとり、はしゃいだ。
「やっと、やっと、わかってくれたか……!!」
「……うん! 半分だけね」
「え?」
柚子はゆっくりと俺の手を剥がす。
「半分だけ信じるよ。○○○くんの言ってること」
俺はその時、どんな情けない表情をしていただろう。
「は、はんぶん……」
「うん、半分だけ……」
「それに○○○って…………」
「………うん。ゴメンナサイ」
柚子は泣いている様な笑ってる様な複雑な表情で続けた。
「わたしの中で、やっぱりコウくんは、たった一人のコウくんなの。ほかの人のこと
まだ『コウくん』って、呼べない」
「……そんなオレは、本当に――」
「――だから、ゴメンナサイ」
柚子は俺に頭を下げた。
俺はそんな柚子を見たくなくて、強引に顔を上げさせる。
「……いいって! 気にすんな!! そ、そりゃ、そうだよ! そんなのいきなり
信じられるわけないって!! オレがちょっと強引過ぎただけだから………
だから、頭を上げてくれ!! な、柚子?」
……正直、こたえた。
あんなに確認したのに、あそこまで行ったのに。
211番外編・岡部の話:2007/07/07(土) 15:41:26 ID:7kDsjQ9n
半分だけ。
心のどこかで信じていたのだろう。
『柚子だったら、きっと判ってくれる。信じてくれる』と
盲目的に、妄信的に。
オレは深く息を吸い込むと、大きく吐いた。
「(今はそれでいい。半分だけでもいい。いつか、きっと柚子も――)」
判ってくれると言うのだろうか?
そんなことを信じているのか? オレは? 
……いい加減目を覚ませ。
俺の中の、何かがそうささやく。
……もう、柚子にとっても『岡部浩二』は過去の人間なのだ。
俺は目を閉じ、心の声に耐える。
……そして、お前もいい加減諦めろ。○○○○○○。
「(違う。それはオレの名前じゃない。オレの名前は――!!)」
「――○○○くん! ○○○くん!」
そう呼ぶ、柚子の声でオレは正気に戻った。
「オ、オレは……」
「どうしたの? 凄い怖い顔してたよ?」
不安そうに聞いてくる柚子。
オレは額の脂汗をぬぐい、無理やり微笑んだ。
「わ、悪い。ちょっとボーとしてた」
柚子は気まずそうな顔をしている。
「やっぱりわたしが、○○○くんのこと、コウくんって認められないから、かな?」
「ち、ちがう、ちがう。ぜんぜん関係ぇねぇよ。美人の看護婦さんの事、考えてただけだ」
「え?」
「田淵さん、てぇの。スッゲェ巨乳なんだぜ!」
見る見る柚子の顔が不機嫌になってくる。
「(し、しまった……! いつもの癖で……! ほかにいくらでも誤魔化しようが
あったろうに!! オレの馬鹿!!)」
緊急回避として話題を探す。
窓から差し込む光の筋。
「(コレだぁ!!)」
「いやぁ〜。ホント、いい天気だよなぁ。そう思わないか、柚子」
「…………」
柚子はそっぽを向いてしまった。
「(しまったぁ〜! 安易すぎだったかぁ!!)」
オレが後悔していると、
「プッ、ふふふ……」
柚子がいきなり吹き出し、笑い出した。
オレには何がなんだかわからない。
「柚子……?」
「ゴメンゴメン。なんだか本当にコウくんと会話してるみたいだったから……、つい。ふふ」
いや、実際、『コウくん』と会話しているのだが。
だが、柚子の笑顔を見ていると、そんなツッコミは霞んだ。
「(まぁ、いっか)」
残暑の残る初秋の日差しの中。
少女はにじむ涙を隠しながら、いつまでも笑い続けた。

そんなこんなで丸一月経過した。
相変わらずオレのところには見舞いは来ず、オレはいつも柚子の病室に入り浸っていた。
最初のころは警戒していた、柚子とその両親だが、日付が経つにつれ次第に態度を軟化していった
(それでも、柚子の父親はいい顔をしなかったが。というか、この父親の“いい顔”なんてついぞ見たことがない)。
それでも、オレは未だに『○○○くん』だった。
「(まぁ、いいさ。焦ることないさ)」
そう自分を慰めるのにも慣れてきた。
そろそろ、本格的な秋の気配が病院を包もうとするそんなある日、オレは柚子に呼び出された。
正確に言うと、消灯時間をすぎてから来てほしいと頼まれたのだ。
オレは一も二もなく、それに従い、夜、看護師の目を盗み、柚子の病室まで来た。
扉の前のオレ。
こんな時間にノックするわけにもいかない。
212番外編・岡部の話:2007/07/07(土) 15:42:20 ID:7kDsjQ9n
しょうがなく、オレは勝手に入り込んだ。
部屋の中はすでに暗く、今まで明るいところにいた俺は、目が慣れるまでしばらくかかった。
俺は極力音を立てずにベッドに近寄る。
「……柚子? 起きてるか……?」
これで寝てたら、笑うよな。
そんなことを考えたが、柚子はちゃんと起きていた。
「コウくん。来てくれたんだ」
あまりにも自然で少しの間気づかなかった。
「コウ……? お前、やっと……!?」
「コウくん……!! 声が大きい……!!」
柚子は器用に小声で怒鳴った。
だが、オレはそれどころではない。
なにしろ、丸一ヶ月だ。
一ヶ月、毎日毎日、肩を落としてきた成果がようやく……!
これで興奮するなと言うのが無理だ。
でも、わからない。
嬉しいが、どうして、今更?
俺は思ったまま尋ねた。
その疑問に真正面から向き合うように、柚子はオレを真っ直ぐに見つめたまま答えた。
「うん……。不思議なんだ。わたしの中のコウくんはただ一人なのに、あなたの中にも
コウくんがいる。ずうっと一緒にここに、病室に居てくれたでしょ?」
オレは頷く。
「ほかに行くところもなかったからな」
「ふふ。それでも、なんだか、こう、胸の中に入ってきたの。わたしの中のコウくんと
あなたが一つになっていく感じ。わからない、よね?」
「ああ。全然、判らん」
正直な感想だった。
それでも。
嬉しいのは事実。
「だが、これでようやく、オレが『岡部浩二』だと認めてくれたわけだな?」
首をかしげる柚子。
っていうか、ここは頷いてくれよ。
「そうじゃなくて、なんていうか……。コウくんだけど、違う人だし。でも、コウくんだし」
「バカユズ。訳わかんねぇよ」
柚子は困ったように微笑を浮かべる。
「う〜ん。言葉にすると難しいなぁ。やっぱり、コウくんのこと信じてることになるのかなぁ?」
「オレに聞かれても」
そして、オレは笑った。
この○○○に入ってから、たぶん、一番の笑顔。
「ま、いいや。オレのこと、また『コウくん』って呼んでくれただけでも」
「う〜ん。う〜ん。そうなのかなぁ」
まだバカユズは悩んでいる。
「で、それを言うためにわざわざ呼び出したのか?」
それだったら、明日でもいいじゃないか。
まぁ、一番に心変わりを教えてくれたのは嬉しかったが。
だが、柚子はゆっくりと首を振った。
「それもあるんだけど……。本当はね、聞いてほしいことがあったんだ」
「聞いてほしいこと?」
なんだろう、何か悩みだろうか。
「あのね、実は私――」
! ――廊下から足音が!
「おい、ちょっと、マズイ。誰か来た!!」
俺はなるべく声量を抑えて怒鳴る。
柚子はすぐさま、ベッドの掛け布団を開ける。
「この中に入って!」
そして、オレの全身がベッドに入るか否かの刹那。
ドアがスライドする音が聞こえた。
しばらく開いたままの扉。
「(やっべ。バレたか?)」
少し焦り、できるだけゆっくりと体を布団の中に押し込む。
213番外編・岡部の話:2007/07/07(土) 15:43:33 ID:7kDsjQ9n
だが、ただの見回りだったようで、中に人が入ってくること無く、扉はまた閉まった。
そして、ふたたび足音。
今度は遠ざかっていく。
「よし……。行ったか。やれやれ、と――」
ベッドから出ようとした俺は、

ギュッ

柚子に抱きつかれ動けなくなった。
「……おい、柚子?」
「そのままで聞いて。コウくん」
すぐ傍で、柚子の息遣いと声。全身に暖かい体温を感じる。
「実はね、私。病院、移ることになったんだ……」
「! 本当か?」
背中で柚子が頷く気配。
「もっと都会の、もっと大きい病院。……明日の昼には」
「明日ぁ!?」
オレは声を抑えることも忘れ、大声を出した。
それを咎めることなく柚子は続ける。
「明日はドタバタして、挨拶ぐらいしかできないから。ちゃんと話せるのはこれで最後なんだ。ゴメンね。驚いた?」
「……お前、そんなに悪いのか?」
正直、意外だった。
確かに今まで発作は何度もあった。
話しているとき、病室に訪れたとき、病室を去るとき。
それでも、小さいころよりはましになったと思っていた。
「ううん。発作自体は回数も少なくなってきたし、前よりも軽くなってきてるんだ」
「じゃあ、どうして?」
柚子はなんでもない風を装って言う。
「昔から決まってたんだ。手術に耐えられる年齢になったら、長期入院して手術するって。
それが、わたし、コウくん居なくなってちょっと、ココロのバランスおかしくなって
今入院しているんだけど。最近は、それも落ち着いてきたから。だから、手術することになったんだ」
「………難しい手術なのか?」
しばらくの間、沈黙がベッドの中を支配した。
それでもオレは確認する。……確認しなければ。
「難しい手術なんだな。柚子――」
「大丈夫だよ」
間髪入れずに柚子は答える。
でもオレは気づいていた。
柚子の手が、声が微かに震えていることを。
「大丈夫。死んだり、寝たきりになったりはしないから。手術してくださるお医者様も、有名な人だから」
「……そうか」
自分に言い聞かせるような柚子の声に、オレはただ頷くしかない。
そして、柚子は殊更声を小さくして言った。
「だから、コウくん。今日で、しばらくお別れなんだよ」
「……そうだな」
柚子は世闇に消え入るように囁く。
「だから、わたしの、わがまま聞いて……」
「……なんだ?」
「………わたしに、手術する勇気を、………ください」

オレはベッドに腰掛け、膝の上に柚子を乗せる。
小柄な柚子の体の、想像以上の軽さに俺は驚いた。
「お前、前よりずいぶん軽くなってないか?」
「そ、そうかな………。これでも出された食事は全部食べてるんだけど………」
「バカユズ。もっと太れ」
柚子は振り向くと、困ったような表情を浮かべた。
「それだったら、コウくんに嫌われちゃうよ……」
「ピザじゃなければ大丈夫。オレは守備範囲広いんだ」
「ピザ?」
「なんでもない」
214番外編・岡部の話:2007/07/07(土) 15:44:40 ID:7kDsjQ9n
喋りながら、オレは柚子の華奢な体を触る。
久しぶりの柚子の体はなんだか懐かしいような、それでいて別人のような感触をオレに与えた。
「ふふ、くすぐったいよ、コウくん」
そういいながら、柚子は俺の手に手を重ねる。
「つうかさぁ、お前ってホント、いい体してるよな」
柚子の耳が赤くなる。
「………いい体って……」
「細いのに柔らかい。いやらしいところはいやらしいし。……ムネはねぇけど」
オレは、手を腹から上に動かし、自己主張が控えめな胸に到達する。
それでも柔らかな乳房を、手の中に収め、弾むように動かし感触を楽しむ。
「ん? お前、少し減ったんじゃね」
「ヒ、ヒドイよ! これでも気にしてるのに……!!」
「冗談だよ。ま、それでも――」
「それでも……?」
「オレはお前の胸、好きだけどな。掌にジャストフィットって感じで」
「うぅ……」
そのとき、柚子はどんな顔をしたのか、容易に想像がついた。
「(きっと、これ以上ないほど真っ赤にしてるんだろうな……)」
オレはそんなことを考えながら、柚子の胸を触る。
下から上へと回すように揉んで、しっとりとした感触を堪能する。
そうしていくうちに、次第に柚子の体から力が抜けてきた。
「んっ……、はぁ、はあぁ……。あ、んんっ。ふぁあ! はあ、はあ……ん」
柚子の口から久しく聞いていなかった質の声が漏れ出してくる。
オレはそれを聞きながら、生の肌のダイレクトな体温を感じていた。
そして、乳房をも揉みしだきながら、とうとう指は先端の蕾に触れる。
「はぁう! ん、コウ、くん。……そこ、凄く、敏感で。はっ、はあぁ……」
「知ってるよ。お前、オレを誰だと思ってるんだ? お前の初めてをいただいた男だぞ」
周りの柔肉をマッサージしながら、乳首を苛める。
摘んで、押して、転がして、引っ張る。
そんなことをしているうちに、先端は硬く尖り、柚子はより敏感な反応を示す。
「はあっ、コウくん……! はあ、はぁん、ふぁあ! んん、んぅぅ!!」
「お前、本当、乳首弱いよなぁ。敏感すぎだっつうの……!」
繰り返し乳首をこね回していると、柚子は足をせわしなく動かし始めた。
落ち着きなく太ももを動かし、まごついている。
オレは片手を、柚子の両足の間に下ろしていく。
そして、股間の中心に進入させると、そこは明らかに濡れそばっていた。
「すっげ。もうこんなに濡れてる」
「うぅぅ。はぁう、んん。やめ、て、恥ずかしいよぉ……」
消え入るような声で柚子は抗議した。
そんな抗議は当然無視し、オレは柚子の大事な部分に触れる。
もうすでにうっすらと潤っているソコを、人差し指と中指で、優しく撫でる。
「んんっ、ん! はぅ、んっんっ! スゴ、く、浮いちゃうよ、んんっ……!」
濡れた二本の指の腹で、軽く掻くように性器の形をなぞる。
動かすたび柚子の粘膜が指にまとわりついてくるのが気持ちいい。
薄い媚肉をこねまわすと、柚子の内部から蜜が溢れ出し、オレの指をぬらす。
「これだけ濡れれば大丈夫か? じゃあ、柚子……」
「はぁ、はぅう。コ、コウくん。もう大丈夫だから……。来ても、平気、だよ……」
俺は柚子の言葉に無言で頷くと、もうすでにガチガチに勃起していたペニスを、柚子の膣穴にあてがう。
そして、柚子の体を少しずつ下ろし、中に進入させる。
柚子の入り口を、亀頭がとおり、オレは温かく湿った感触を味わう。
「あ、あぅぅ、んんっ……! コウくんの、なかに、わたしの中に、あっ、あっ、入ってくる、よぉ。んぅっ!!」
「柚子。久しぶりだから痛いんじゃないか?」
柚子は息を荒くしながら答える。
「だ、だいじょうぶ。んんっ……! だから、おくまでぇ、おくのほうまで、きて……!!」
「………わかった。じゃ、いくぞ」
柚子の言葉に答えるように、柚子の体を下ろしていく。
余計な時間をかけないように、ペニスがあらかた埋まったとき、少しだけ勢いをつけて柚子の体を突き抜けた。
「んんんぅ……! 入っ、たぁ……。はぁ、コウくん。入ったぁ、よぉ……」
オレは柚子の体を抱き、さらさらの髪の毛ごと頭を撫でてやる。
「ふぅ……。大丈夫か、柚子」
215番外編・岡部の話:2007/07/07(土) 15:45:34 ID:7kDsjQ9n
「そんなに、気を、使わなくても、だいじょう、ぶ。んぅ……! コウくんの凄い、あったかい、ね」
「つうか、お前の中も、あったかい。ていうか、あちぃ……」
まるで熱湯のような柚子の内部。
少し腰を動かすだけで、その熱と粘液で、腰のほうがじわじわと痺れてくる。
そのままでも十分気持ちよかったが、それで満足できるはずがない。
「じゃあ、動かすぞ。柚子」
「はぁ、はぁ。うん。来て、コウくん……!」
オレは柚子を抱えるように抱き、ゆっくりと抽挿を開始した。
締め付けのきつい奥深くではなく、比較的浅い部分を責める。
「んっ、はあ、はうぅっ! コウくん……、ソコ、すごく、来ちゃう、よぉ……!」
久しぶりの感覚に戸惑う柚子。
オレはかまわず、丁寧にソコをペニスで擦った。
「んっんっ……! はあぅぅ! そこ、そんなに入れたらぁ……! ダメェ……!」
柚子の声のトーンが高くなり、内部から漏れ出す蜜は粘度が上がってきた。
オレは腰の動きに変化をつけるため、より深い部分に亀頭を届かせる。
繊細なひだが俺を歓迎し、熱い感触に、オレは思わずうめく。
「んぅぅっ……!! そ、そんな、奥のほうまでぇ、入れたら、はぁうっ、し、痺れちゃう、んんっ、よぉ……!!」
「うぅ……。お前の奥に入っていってるのがわかる、ぞ……!」
「ひぃん! あ、あうぅっ! すご、い奥のほうにぃ……来てる……よぉっ!」
オレはペニスの全長を使うように、柚子の内部をピストンする。
十分にほぐれた柔肉が、オレの性器をキツク包み込む。
オレの敏感な部分が擦られ、思わずオレはうめく。
「……柚子、お前、気持ちよすぎ……だ」
「はぁ、はあっ! んっ。コウくんっ……! うれし、いよぉ……。あ、ああ!」
柚子もようやく慣れ始めたのか、オレの動きに腰を合わせてくる。
前後に動かすようなその動きは、柚子を高めていったようだ。
「ああっ! あ、す、すっごくぅ、痺れ、ちゃうよぉ……。んんっ!!」
複雑な動きが、オレのちょうどいい場所を刺激し、大きな快感の波が押し寄せてくる。
柚子のほうも限界が近いのか、全身の動きが激しくなってきている。
「ん、柚子……。そろそろ……!」
「はぁっ、はぁっ! う、うん! 出してぇ、せーえき、いっぱい出して……えぇ!!」
汗だくになりながら、オレは腰の動きを早め、限界を迎える準備をする。
すぐさま、オレのペニスは律動し、溜まりに溜まった精を、一気に吐き出す。
「出るぞ、柚子……!!」
「ひぁあん! あ、あう、ふぁ、んんん……っ!!」
「くぅっ……!」
柚子の狭い内部に、大量の精液が流れ込む。
柚子の性器はどんよくにそれを取り込むが、それでも納まりきらなかった精液が入り口から溢れ出た。
柚子は全身を弛緩させ、小刻みに震えていた。
「はあ、はあ、柚子……」
「はぁ……、ん。コウ、くん。すごく、感じ、たよ……。あたま、真っ白になっちゃって」
柚子は未だに入ったままの俺の性器に手を伸ばす。
「あ、あれ……? な、なんか、まだ、硬いままだよ……?」
「ああ。ま、溜まってたからな」
「ふふ」
柚子は微笑むとベッドに仰向けになった。
「? 柚子……?」
ワケがわからない俺に柚子は言う。
「コウくん。まだ、少しだけ勇気が足りないよ。だから、頂戴……?」
「柚子……。いいのか?」
「……うん。コウくんのこと、もっと頂戴。もっと、わたしの体にコウくんの証、刻み付けて……」
「わかった……」
オレは柚子の足を開かせると、いきり立ったままのペニスを挿入した。

それから何度も体を重ねあったオレと柚子は、いよいよクタクタになり、
後片付けを簡単に済ませると、二人してベッドに倒れこんだ。
「……はぁ。さすがに疲れたな」
「なんか、まだ入ってるみたいな感覚だよ?」
「はは、だろうな。もうオレも完全に出し切ったよ」
「うん。お疲れ様でした」
216番外編・岡部の話:2007/07/07(土) 15:46:21 ID:7kDsjQ9n
そして、しばらく心地のいい沈黙が部屋を覆った。
このまま眠ってしまうか、とも考えたが、さすがにまずいので目をしばたかせる。
そんなオレに柚子は甘えるように言った。
「やっぱり、コウくんは、コウくんだったね」
「いったろ、最初から。オレが『岡部浩二』だって」
「そうだね。でも、今日、あの、ええっと、エ、エッチして、ようやく確信したよ」
「ん? て、ことはオレとのセックスはワンパターンってことか?」
多少、ココロにダメージ。
そんなことで、オレが『岡部浩二』だと確信されたのだったら、酷い話じゃないか。
でも、柚子はそんなオレを諌めるように首を振った。
「ちがうよ。コウくんは強引だけど、優しいなぁって。今も、変わらない、ね」
「はぁ……」
俺にはぜんぜん意味がわからない。
そんなオレを見つめていた柚子の目に涙が浮かぶ。
そして、そのまま柚子は顔をゆがめると、オレに抱きつき、泣き出した。
「ゆ、柚子……?」
「コウくん。コウくんコウくんコウくん! 寂しかったよぉ! コウくん!!」
「柚子……」
柚子の涙が、俺の胸を濡らす。
オレは両手で、柚子を抱きしめた。
柚子。
こんなにも俺のこと……。
胸がいっぱいになりつつも、少し加虐心がわき、イジワルなことを口にした。
「……柚子。でも、信じなかったのはお前だぞ……?」
「だってだってだって! 信じられるわけないよ! コウくんがコウくんじゃなくなったなんて!!」
「ま、それもそうだよな」
そのまま、柚子はしばらくオレに泣きついていた。
そして、ようやく収まったかと思ったら、オレに抱きついたまま呟く。
「もう、コウくんと離れたくない。ずっと一緒に居たいよぉ……!」
「柚子……」
それはオレだって同じだ。
もう離したくない。
このままずっと、こうしていたい。
柚子は必死になって俺に訴えた。
「ねぇ、このまま逃げよ? わたしと一緒に、遠いところまで、逃げようよ……!」
オレと一緒に居たい。
離れたくない。
だが、それだけじゃない。
手術に対する恐怖心もあるのだろう。
何処に連れて行かれるのかという不安、そこでどうなるのかという不安。
それはあまりにも大きすぎ、腕の中の少女では受け止め切れないかもしれない。
オレを見つめる、真摯な柚子の視線。
その視線にこめられた内心の葛藤に、一瞬、オレは頷きかけた。
だが、すぐさま苦笑の顔を作ると、かるく柚子の額を小突く。
「お前、オレと一緒に居たくないのか?」
「居たいよ……! だから――」
悲痛な声が胸に刺さる。それでも。
「バカユズ。だったら、ちゃんと体を治せ。向こうに行って、手術を受けるんだ」
「……コウくん」
オレの知っているお前ならソレができるはずだ。
世話焼きで、甘ったれで、猫好きで、料理好き。
小さなころから病弱で、発作に苦しめられていたお前。
それでも、一度だって弱音をはかなかった。
苦しいのを我慢して、辛いのを乗り越えて、それでもオレの隣に居続けたお前だ。
ただの願望かもしれない。
ただの買いかぶりなのかもしれない。
それでも、オレは期待する。
両家柚子に。
オレの大切な幼馴染に。
217番外編・岡部の話:2007/07/07(土) 15:47:28 ID:7kDsjQ9n
「で、ちゃんと俺のところに帰って来い。俺の隣にな」
「コウくん……!」
いつだって、お前は隣に居た。
だから、これからもオレの隣に居てください。
………………。
我ながら、よくもまぁ、こんな恥ずかしい台詞を口にしたもんだ。
オレは自分の顔が紅潮しているのをはっきりと自覚する。
長い沈黙の後、柚子はゆっくりと大きく頷いた。
「……わかったよ。コウくん。わたし、行ってくるね。で、手術を成功させてくるよ」
それでこそ、お前だ。
それでこそ、両家柚子だ。
俺は無理やり笑みを作ると、殊更に軽い口調でこういった。
「おう。オレはその間に、巨乳の田淵さんとよろしくやってるよ」
みるみる、柚子の顔が膨らんでいく。
「……もう!! コウくん!!」
それでいい。
これでこそ、いつものオレ達じゃないか。
「冗談だよ、冗談。ハハハハハ………」
月明かりが眩しい病室の中、オレの笑い声が響いた。
そろそろ、朝日が照らし出すころだ。
それはオレと柚子を祝福するように、この部屋に降り注ぐことだろう。

朝が本格的に到来する前に、オレは自室へと退散した。
部屋に戻ったオレは、昼ごろまでぐっすりと寝た。
柚子が両親と挨拶に来るころにちょうどよく目覚めたオレは、今度は笑顔の柚子と対面した。
別れ際、柚子は大胆にも、両親が目の前にいるにもかかわらず、オレに唇を合わせた。
だが、記憶に強く残ってしまったのは、柚子の唇の感触ではなく、俺を睨み付ける柚子の親父の物凄い顔だった。
………。
柚子が病院を移った後、オレは直ぐに精神の安定を認められ、退院した。
まぁ、今でも月一の検診があるのだが、それも特に問題はない。
学校に戻ったオレは、○○○○○○として生活を送る。
最初のほうは戸惑ったり、友達が全く居ないとかで驚いたりしたが、それも直ぐに慣れた。
そして、今、オレは――。

『――日ごと寒さが増しているが、元気か? オレは元気だ。
 ていうか、元気すぎて学校が物凄くかったるい。
 まぁ、『岡部浩二』だったころに比べて、マトモに授業にはでている。
 (中略)
 冬休みになったらバイトして、そっちに遊びに行けたらなとか考えているが、
 オレは天性の浪費家なので期待はしないように。
 (中略)
 あれから色々あったが、何とか誤魔化し誤魔化しで、生きている。
 だからお前も、ガンバレ。
 こんな無神経なことしかいえないが――』

「ん? 文通用の手紙ね。感心感心」
学校の図書室。
普通の学校にしては狭すぎるその図書室で、オレは辞書を片手に手紙を書いている。
そんなオレの手紙をけしからんことに覗いてきた人が居た。
オカルト研究会名誉会長を名乗るその人――
「先輩。邪魔しないで下さい」
――由来麗華先輩は短い髪を撫でるように触る。
それは、あのあまりにも長かった髪をバッサリと切った後の、先輩の癖だった。
「邪魔じゃないわ。心配しているのよ、これでも。だって、文通を薦めたのは私なんだから」
遠くに行ってしまったアイツを、寂しがり屋で甘えん坊なアイツをどうすれば、元気付けることができるのか。
そんな相談に乗ってくれたのは、この先輩ただ一人だった。
そして、先輩に薦められるままに、俺は柚子に対して初めての手紙を送った。
返事は直ぐに来た。
やはり、オレの読みどおり、寂しかったらしい。
それから、お互いが居ないことを埋めるように、俺たちは手紙を出し合った。
218番外編・岡部の話:2007/07/07(土) 15:50:10 ID:wXM1cW04
どんな些細なことも。
どんなつまらないことも。
手紙にして、文にしたためて、送った。
「ふふ。なんだか初々しいわねぇ」
「………。っていうか、勝手に読まないで下さい」
しかし、そんな文通も途絶えたときがあった。
アイツの持病が悪化し、手術どころではなくなったのだ。
そんな事情を、アイツの母親直筆の手紙で知ったオレは――。
「――あの時は大変だったわ。何度私が話しかけても上の空なんですもの」
「そうなんですか? ……正直、よく覚えてないんですよ」
「こんな美人が話しかけてるっていうのに、失礼しちゃうわ」
「……それ、自分で言わないほうがいいですよ」
そして、ようやく手紙が返ってきた。
嬉しかった。
正直、本当に嬉しかった。
それから手紙は途絶えることなく届き、今も続いている。
「で、ゆずたんの手術って、いつだっけ?」
「12月23日です」
「クリスマスイヴイヴね。……ずいぶんとずれ込んだわねぇ」
「アイツの体力の回復を待ってたそうですよ。これでも結構ギリギリなんだとか」
「そう。……成功するといいわね」
「…………成功しますよ。絶対」
きっと、アイツは宣言どおり戻ってくるはずだ。
オレの隣に。
○○○○○○ではない、『岡部浩二』このオレの隣に。
オレは、柚子の手紙の最後に、必ず書かれている一文を思い出した。

『――コウくん。また、会おうね。そして、ずっと、ずぅっと、一緒に居ようね』


219199:2007/07/07(土) 15:53:00 ID:wXM1cW04
以上で投下を終了します。
いきなりの不躾な投下にお怒りであろうスレ住民の皆様。

スレ汚しな駄文を長々、垂れ流して申し訳ございませんでした。
なにとぞ、寛大なご処置をいただけますよう、お願い申し上げます。

では、失礼いたします。
220名無しさん@ピンキー:2007/07/07(土) 18:00:01 ID:ilGOqzuj
>>219

当該スレに書くのもなんなので、こっちに感想を書いてみる。
長文スマン。


主人公が「ブタ」と詰って苛めていた○○○○○○が自殺したせいで入れ替わったから、そいつを恨むのは仕方がないんだけど、
過去、自分がそいつを苛めていた事実に対して、後悔も反省もないんだな。

そのあたりにフォローも何もないもんだから、ストーリーの盛り上がりに対して素直にのめり込めない。
読者(この場合俺)に「こいつは改心した」という認識を、ヒロインとの真摯なやりとりの前、あるいは途中で持たせるように書いてくれないと、
そのやりとりが白々しく思えてしまう。

この主人公はヒロインに対して真摯になったけど、いじめは悪いことだと考えていない。
ヒロインとラブラブで付き合いながら、不細工な自分よりも苛めやすい誰かを見つけて、この直後でもクラスの誰かを苛めてるよ。

そんな風に見えてしまうから。(それとも、俺がひねくれているのか?)
そしてそんな主人公に惚れているヒロインも、軽く見えてしまう。
(過去、いじめをしていた主人公を諫めたことはあったろうけど、それでもいじめを止めなかった彼を許したのか?)

「いじめは誰でもやってることなので、大した罪ではない」
というテーマ(あるいは作者の持論)があるなら、もっと上手く書かないと中途半端になる。
おそらく世間一般では、「いじめ=心が醜い」だから。


こんな感想を期待しているとも思えないけど、読後にモヤモヤしたものが残ったんで、とりあえず書いてみた。
「気に入らない作品はスルー」を守れない俺も大人げないけど。

このスレのみなさんには迷惑掛けてスマン。
221名無しさん@ピンキー:2007/07/08(日) 02:22:41 ID:4aVaQ2cp
>>199
学生さんなのかな?普段敬語使ってないでしょ
199と219の日本語、変だよ
SS書きの人の最初の文章に引っかかってしまったんで、本文は・・・すまん
前置きの奇妙な文章がなかったら読んでたかも・・・
222名無しさん@ピンキー:2007/07/08(日) 15:30:23 ID:lrCfqj4I
ブサメンからイケメンに入れ替わった時には混乱する描写があったのに、
今回はそれがなくて物足りなかった。
223名無しさん@ピンキー:2007/07/08(日) 17:04:04 ID:KkNQf2hH
>>221
いやいや、社会人でも使えない奴は使えない。
224名無しさん@ピンキー:2007/07/08(日) 21:54:43 ID:91JnsrU0
ブサ→イケより面白かった
225名無しさん@ピンキー:2007/07/08(日) 21:55:45 ID:/z0NHDAr
こいつ自分に批判的と取れる意見が付いたら漏れなく名無しで書き込むなぁ
226名無しさん@ピンキー:2007/07/08(日) 22:12:14 ID:91JnsrU0
頭おかしいのがいるスレだったか


フェイスオフの刑事みたいなのが好きだから、普通におもすれーと思ったんだが
自重するわ
227名無しさん@ピンキー:2007/07/08(日) 22:14:38 ID:k0uR09YA
>>219なにはともあれ、乙
228名無しさん@ピンキー:2007/07/21(土) 13:09:38 ID:tDE0CBlX
ここうpろだ替わりなのか。
あとで使うかもしれないな。
229名無しさん@ピンキー:2007/07/21(土) 21:56:47 ID:MYsBiapg
こんなスレもあったとは
230名無しさん@ピンキー:2007/07/28(土) 19:21:08 ID:ci9OavF7
保守
231名無しさん@ピンキー:2007/07/28(土) 22:46:42 ID:H1o/blrY
ニャ━━━━ヽ(゚∀゚)ノ━━━━ン!!
232名無しさん@ピンキー:2007/07/28(土) 23:33:49 ID:McXou9ea
ほしゅ
233名無しさん@ピンキー:2007/08/02(木) 23:59:26 ID:jlG2lMaA
このようなスレを落としてはならないのだ!
234名無しさん@ピンキー:2007/08/03(金) 00:01:10 ID:7c0AbG8U
うむ
235名無しさん@ピンキー:2007/08/12(日) 04:42:16 ID:2rtC2QXS
フルスレになって携帯の人が読めなくなったのでとーかするかもしれませんぴょ
236名無しさん@ピンキー:2007/08/12(日) 08:04:46 ID:4v/T9oJy
237名無しさん@ピンキー:2007/08/19(日) 00:41:11 ID:NkB1EkP8
あげよう
238名無しさん@ピンキー:2007/08/20(月) 00:50:56 ID:9GXzmH2L
ほす
239名無しさん@ピンキー:2007/08/20(月) 00:54:41 ID:SFAZVF0I
このスレはAGE推奨
240;゚д゚)<ひさびさにメイドさんぱやぱや:2007/08/20(月) 03:21:46 ID:aydzefXT
tyoppiri転載
241;゚д゚)<ひさびさにメイドさんぱやぱや:2007/08/20(月) 03:22:36 ID:aydzefXT
900 ◆MUMUMU4yyk むむむsage 2007/07/16(月) 14:48:18 ID:J/TW7Vxm
今日はカリキュラムテストです。通称カリテ。今日もまたさんすうのテストの時は時間があまりました。
あのきかいな文章の鎌足をほーぅ!程式なしで一体どうしろというのでしょう。
暇でした。お口がさみしい……ので鉛筆をくわえてかじろうとしたその時、
瞬く間の出来事として、ボクは見たのだ。前に座っている牛気くんが消しゴムにシャーペンを突き立てるのを。そしてこともあろうにノックしたままシャーペンをヌいたのです!
ああああああああああああなんということでしょう!三分後には消しゴムに毛が茂りました。
ちょうどいい具あいに斜方状な芯。ボクは感嘆しました。まさしく消しゴムからシャー芯が萌え出たのです。
眼鏡をかけていた牛気くん。がんきょうの絃柄を逆さまにしたようなうねった髪を眺めながらボクは思い出しました、
小学校のとなりの花屋さんでうっていたしばかりくんを。
ボクはすっかりこーふんしてしまいました。たわしだとか私のぼろぞうきん、そんなヒワイなことが頭をよぎりました。
だからなんとボクも消しゴムをお菓子始めたのです。鉛筆を食べようとしていたあのボクが、鉛筆で消しゴムをいたぶりはじめたのです。
まず消しゴムを解答用紙の上に寝かせ、上から力をいれて押さえてろっ角形の鉛筆を転がしながら前後に動かします。
ごりゅごりゅむにむにと手から刺激がつたわります。解答用紙は少しズレました。
次に消しゴムの真ん中に鉛筆を突き立てました。少し刺したところで鉛筆をネジまげ芯をおりました。杭のように残った太い、鉛筆の芯。
黒鉛の黒みが回りに走り、芯にこびりついた木がまるで豆です。
ここでシャーペンを取り出しました。毛を生やすためです。牛気くんがよほど器用なのかはたまたボクが不器用なのかうまく放射状にはなりませんでした。ずいぶんと偏った毛並みです。
このなまことも毛虫ともとれる奇怪な生物をひっくり返してアシが何本もあるタコにしようと思いましたが、うまくタチません。どうしても斜めになってしまうのです。カタカタと揺れる。振動するタコ。まさしくタコアシ配線です。
グラファイトは横におっぱい結合した六角形の平面構造の繰り返しです。そして鉛筆は六角形です。ああなんと合理的な符合でしょう!
さて、うまく勃たないこの消しゴムちゃんの前傾姿勢は異様なほどこちらに迫ってくるのでボクは腹がたちました。
シャーペンで芯を回収します。ノックしたままシャーペンを芯にそって動かし粉を吹かせながらまずは一本抜きました。
脱毛は大変な作業でした。そもそも牛気くんのと違い、小さめの消しゴムを使ったのです。それでもシャー芯一箱使ったので毛は密生しています。テラジャングル。
242;゚д゚)<はいじゃないが:2007/08/20(月) 03:23:27 ID:aydzefXT
901 ◆MUMUMU4yyk むむむsage 2007/07/16(月) 14:49:09 ID:J/TW7Vxm
ボクは直定規を取り出しました。ばきびきぶきべきぼき。ぶちぶち。定規を机に平行にし自分の方へ刈り上げます。
剃毛です。少し豆がじゃまでした。やっぱり消しゴムはヒワイな物体です。白、白濁、ゴム、シャー芯で穴を開けた。思わず使用ずみという余計な形容詞を付けたくなります。
毛はちょっと硬かった、共有結晶な剛毛だからしょうがない。ああ電子の共有輪姦! 電子の愛は踊るのです。

剃毛をされた毛虫は、見るも無惨に黒い切り株だらけでした。ボールペンのばねによるノック機構で机を走らせます。黒い軌跡が波打って痙攣していました。
もはや、たわしをこえてやすり。
ひどく長さが不揃いな毛をケースに戻しながら、ボクは思いました。
もうだめだ。こいつは消しゴムとしての生命を終えたに違いない! 消しゴムよ生まれ変わるんだ……。新たな生命よ、萌えい出るのだ!

それはどう見ても見まがうことのない女性器でした。女性器以外のものとはどうしたって思えない、正に女性器そのものだったのです。
そして女性器、そう彼女は鉛筆とまぐわることを望んだのです!
ボクは彼女の望みを満たすために鉛筆を取り出しました。お豆の下にまた鉛筆をつきたてます。机目指して貫通させます。姦通のよろこびなのか、摩擦による振動なのか彼女が痙攣します。
鉛筆が机に達したの確認してから上下に激しく動かします。激シクこすられて白い消しカスが飛びちります。
洗えば洗うほど垢が出るなんて皮肉な体質だなとボクは思いました。
それでもなにかが足りませんでした、消しゴムでも消せない色、破瓜だけでなく、月ごとに涎を排泄するあの色が足りない!もっと激しいプロメテウスの火がほしい!
ボクは当時流行り始めたゲルインクのボールペンを毛でかき回して逆流させ、彼女にぶっかけました。
解答用紙にも降り懸かりマーブル模様が出来上がりました。視線が定まらなくなるあの渦。迷ったような試験官の不審な目。
ああ、ボクは竿を突き立てながら“彼女”と共にオルガスムスに達したのだ、卵巣を失うような、去勢されて淫らなものを恐れるあの目が!
243名無しさん@ピンキー:2007/08/20(月) 20:59:33 ID:3LG9Dcid
最終行だけ読んだ
244名無しさん@ピンキー:2007/08/23(木) 09:36:29 ID:iz92V2zj
245名無しさん@ピンキー:2007/08/31(金) 16:49:57 ID:wn6JfXRa
保守
246名無しさん@ピンキー:2007/09/05(水) 16:53:09 ID:yOKKCLwx
結局先輩は攻略対象外だったのか・・・
一番期待にしてただけに残念
247さよならベイベー:2007/09/10(月) 19:23:12 ID:aVPi0fsQ
悪の組織に所属する、ダメ男と美少女の話です。
悪の女スレは、敵との絡みなので、投下できなかったので、ここで。
248さよならベイベー:2007/09/10(月) 19:23:55 ID:aVPi0fsQ
二つのガラス壁に囲まれた窮屈な空間は、確実に気温と湿度は、周囲から5℃近く上
がっていると思われた。
 
 「……暑い。暑苦しい!あっちに行きなさいよ!」
 
 はっちタンは眉をしかめると、背後にのしかかるごりらイモーマンに、ぶつぶつと
文句を言う。
 身動き取れないごりらイモーマンは、すまなさそうに謝るが、何度謝罪しても、け
してはっちタンは、許してはくれない。

 「うぅぅ、ずみません。隙間がちょっとしかなくて…」
 「あんたが逃げるの遅いから、こんな事になっちゃったんでしょ!」

 ピカピカの強化ガラスは、鏡のようにそんな二人の姿を映し出す。
 
 はっちタンこと蜂野 千矢子(はちの ちやこ)は、12歳の美少女だ。
 悪の組織「超亜荷丸団」に、下っ端構成員として属している。
 肩下の長さの、栗色でサラサラとした髪。長い睫毛に茶色の大きな瞳、小さな高い
鼻に、ぷっくりとしたピンク色の唇。
 まだ幼さの残る顔に似合わず、胸は65Fは有り、ウエストがきゅっとくびれている
ため肉の薄い尻が妙に大きく見える。
 ただし、性格のほうはお世辞にも、良いといえない。
 やたらと頭の良いのを振りかざし、すぐに人を馬鹿にしたり、思い通りにいかない
と、短慮に人を罵る。それ故か、悪の軍団内でも皆に遠巻きにされているようだった。

 一方、ごりらイモーマンこと、後藤 茂太(ごとう しげた)も、「超亜荷丸団」に
はっちタンの更に下っ端構成員として所属している。
身長は180センチと大きく、筋肉もしっかりとあるが、気の弱さが表に出ているた
めか、どうも冴えない。
おまけに根っから悪でなく、元がただの一般童貞大学生で、自己啓発セミナーに行っ
たら悪の組織だったという抜けっぷりからか、作戦行動にもミスが多く、皆に馬鹿にさ
れていた。
 二人は汚名挽回のため、ダメっ子ながらも何とかしようと手を取り合い、悪の組織内
で助け合ってきた。
今夜は、他の仲間に先駆けて、敵たる正義の味方、御光教授の研究所に忍び込んだの
だが、運動神経の不自由なはっちタンが警報装置に引っかかり、あえなく二つのガラス
壁に、二人そろって密閉されることとなってしまった。
 はっちタンは、大きな胸をガラスにぎゅうぎゅうと押し付けられ、背後からはごりら
イモーマンの大きな身体にのしかかられ、苦しげに喘ぐ。

 「ん〜。もぉ、何とかしなさい!協力プレーよ!」
 「ご、ごめん。腕一本ずつぐらいしか、動かせない。」 
249さよならベイベー:2007/09/10(月) 19:24:34 ID:aVPi0fsQ
なんとか楽になろうとはっちタンが、身をよじる。
 そうすると、ごりらイモーマンの鼻先で、少女の甘い花のようなシャンプーのいい
香りが広がり、股間では、はっちタンの可愛い戦闘用ミニスカートに包まれたお尻が、
ぷりぷりと擦りつけられた。

 (た、たまりません…。)

 ごりらイモーマンの柔らかかった肉棒が熱を持ち、少しずつ硬くなりはじめる。はっ
ちタンのお尻に、強く当たるのをいけない!と思いつつも、元に戻すことが出来ない。
 次第に息が荒くなり、はっちタンの肩に置かれていた両手は、徐々に壁に押し付け
られ、横にはみ出している巨乳へと、向かっていく。

 (俺、こんなに理性が弱かったっけ…ごめんよ、はっちタン)

 一方、はっちタンはお尻に当たる大きな硬い異物に、戦々恐々としていた。
 本物の獣さながらのごりらイモーマンの行いは、多分食事の度に飲まされる薬のせい
だと、はっちタンは思った。
 飲むと、薬が理性にまわされる脳の働きを、強引に野獣の本能や力へとフィードバッ
クさせるので、強大な力を持つが、本能に従い理性を失いやすくなる。

 「や、やめなさい!この童貞エロゴリラ!!」
 (確か孔雀団長が……本能。この場合、性欲か。冗談じゃないわ!)
 「ごめんよ。勝手に動いて……」

 はっちタンが懸命に動くと、無理な動きのせいか、ミニスカートがめくれ上がってき
た。 純白の汚れないパンテイが露わになり、一層ごりらイモーマンの獣欲を掻き立て
る。

 むにゅうぅ。

 その無骨な両手が、横チチに触れた。

 「きゃあああ!」

  ごりらイモーマンは、そのまま何とかキツイ隙間から手を動かし、はっちタンの巨
乳を鷲掴みにする。広げた指の間に、少し硬いはっちタンの乳首が収まった。
 それを、そのまま指に挟みこんで、前の固いガラス壁に何度も擦り付ける。
 柔らかな、たわわな両胸を揉まれ、はっちタンは緊張に身を固くしたが、乳首は刺激
に固さをまし、徐々に性感を高めていった。
250さよならベイベー:2007/09/10(月) 19:25:10 ID:aVPi0fsQ
 はっちタンも、同じ薬を飲んでいるのだ。
おまけに、13歳になれば団長から「大人の儀式」を行うとされていて、身体中を弄ら
れていたので、愛撫に敏感に反応してしまう。

 「あっ、あっ!……んん、やぁあ」

 腰をくねらせて、甘い声を漏らす。
 (壁でコリコリしちゃうよぉ。きゅうって、触ってほしい。ご、ごりらなんかに…)

 「可愛い声だね、はっちタン。……あれぇ、なんか俺のズポン冷たい…」

 理性の飛んだ、エロ本能のみの、ごりらイモーマンが言葉責めしてくる。
 その大きな怒張と擦り合わせられていた、はっちタンのパンティが、愛液でぐっしょ
りと濡れていく。
 どんなに不都合な相手でも、はっちタンの身体は受け入れようとしてした。
 
 「はっちタンの甘いハチミツで、ちんぽもっと大きくなっちゃうよ。」
 「だめぇ。エッチなの、だめぇぇぇ。」
 
 卑猥な言葉で責められると、はっちタンの秘唇からますますヌルヌルとした液が出る。
 ごりらイモーマンは、片方の手を胸からはずし、はっちタンの下のお口へと手を伸ば
す。己の肉棒の位置も直し、先がはっちタンのパンティを突き破るように、ツンツンと
当てていく。
 パンティを隔てて、二つの性器が触れ合いぐちゅぐちゅと音を立てる。
 秘唇に、豆に、肉棒の先が当たり、はっちタンの頭の中は、もうエッチな事で一杯で
自分から押し付けて腰を振る。

 「はっちタンは、処女ですか?」
 「ぁ…、んっ…は、はい。…―だっ、だから、や、め、て。」
 「でも、はっちタン。下のお口のハチミツ、ちんぽ欲しいってトロトロだよ。」
 「ち、がう、も…。処女は団長さまの…」

 ごりらイモーマンは、懸命に小さな頭を振って拒もうとする、はっちタンの性器を、
肉棒の先をグリグリと押し付けて強烈な刺激を与え、乳首をギュッと摘みあげた。

 「はっ!あ、あ、……だめ!だめ!」 
 「団長さまに、俺ごめんなさいって、言うから、ごめんなさいって!」


251さよならベイベー:2007/09/10(月) 19:25:56 ID:aVPi0fsQ
 はっちタンのぐしょぬれの秘唇の間に指をはわせ、一本だけ入れようとする。
 滑りで抵抗無く指は飲み込まれ、中の襞はそれだけじゃ物足りないように、きゅん
と締め付けて、指を味わう。
 ごりらイモーマンは、もう我慢できないとパンティをずらし、肉棒の挿入を試みた。
 
 「入っちゃう!やぁあああ!!」
 
 言葉とは裏腹に、はっちタンが挿入しやすいように、両足を広げる。

 ぬるん。

 肉棒の先の先は、ツルンと団長たちの教えの賜物か、すんなりと飲み込まれた。
 しかし、カリ首の広がった辺りから、はっちタンの襞が強く締め付けはじめる。ゆっ
くりと突き入れるが、かなりキツイ締め付けが肉棒の侵入を拒もうとする。

 「はっちタンの処女まんこ、キツキツだよ。」
 「い、痛い。…や、やっぱり、―だめぇ。」 
 「深呼吸して。おっぱい揉んで、お豆イジイジしてあげるね」

 胸やクリトリスへの愛撫で、身体の緊張がいったん解れ、はっちタンの中が、ゆるん
だのを見計らい、ごりらイモーマンは、根元までずん、と挿入した。

 「……っ!」

 そのまま形を馴染ませるように、ごりらイモーマンが動かないと、逆にはっちタンの
膣内が焦れるように、収縮して肉棒を呼吸するように締め上げる。
 はっちタンは、目に涙をにじませるが、顔は赤く火照り、犬のように浅く息をして、
ぴくぴく身体を震わせる。
 
 「はっちタンの、すごくイイよ!」

 理性の振り切れたごりらイモーマンは、もはや遠慮なしに、ずぷずぷ肉棒を突きこむ。
一突きするごとに、男の強い動きに対抗しようととろり大量の愛液が溢れ出す。中を擦
りあげられる毎に、はっちタンの身体から傷みではなく、快感がこみ上げてきた。
 薬が、調教が、肉棒が、はっちタンを、小さな少女から、淫乱なメス犬へと変える。

 「…あっ、あ、あ、あ―!!」
 「はっちタン。はっちタン。出すよ!いっぱい出すよ!」

 はっちタン自ら腰を振ると、中の締め付けとその刺激に耐えられず、ごりらイモーマ
ンが、一際大きく突き上げて、射精した。
 ぶくん!びゅっ、びゅっ、びゅっ……はっちタンの中で、熱い液体が注ぎ込まれると、
膣内は、もっと欲しがるように締め付け、男の精液を搾り取った。
 初めての二人は、異常な状況での初体験の快感と、薬の副作用のためか、繋がりあっ
たまま意識を失った。
252さよならベイベー:2007/09/10(月) 19:26:32 ID:aVPi0fsQ
失神していた二人を、数人の制服を着た男達が、引き剥がす。
 そのまま担架に乗せられて、どこかに運び去られていく少女の姿を、中央に立つ老人
が痛ましげに、見送った。
 
 「亜荷丸の基地にいないと思ったら、こんな所に来てたのか…」

 御光教授は、力なく呟く。
 今夜は、一年前に失踪した孫の千矢子が、超亜荷丸団の基地に洗脳されているらしい
との情報を得て、孫を取り戻し決着をつけんと乗り込んだのだ。
 苦闘の末、亜荷丸団は壊滅したが、いくら探しても千矢子は見つからなかった。失望
と共に、研究所に戻ると千矢子は、見知らぬ青年とセックスをしたまま気を失っていた
のだ。
 千矢子の秘唇は、ぎちぎちに男を銜え込み、太ももに大量の精液と処女の証の一筋の
赤い血を垂らしていた。
 顔は安らかな、満足しきった12歳の少女の寝顔だったのが、一層哀れだったが。

(わしがもう少し早く情報を掴んでおれば、この研究所に帰ってくれば……)

「御光教授。我々がもっと早く動けていれば。誠に申し訳ございません!」
 
 軍の幹部たちが、何とも言えない表情をして、頭を下げる。
 御光教授はため息をつくと、頭を振った。

「いや。とりあえず生きていただけでも、良しとしよう。奴らももう、孫を傷つける
ことは、出来んしな。」
「しかし…」
 「奴らの洗脳など、わしが解いてみせる。そして……この一年の事は、あれの頭から
も 身体からも消してやるさ。」

 老人は、大丈夫だというように笑いかけると、千矢子の消えた扉へと向かった。

253さよならベイベー:2007/09/10(月) 19:27:07 ID:aVPi0fsQ
 研究所までもう少しのところで、紙袋が破ける。
 御光 千矢子は、あわてて転がるリンゴやオレンジを拾おうとした。
 坂道を幾つものリンゴが転がっていく。必死に走って捕まえようとする千矢子の前に、
青年が手にリンゴを抱えて、笑いかけた。

 「そんなに前も見ずに走ったら、危ないですよ。」

 身長が180センチはありそうな、大きな体の気の弱そうな大学生くらいの青年だった。
 千矢子に、リンゴを渡そうとするが、破れた紙袋を見て、自分の持っていたコンビニ
袋の中身を出し、落ちた果物を入れるように促した。

 「ありがとうございます。」
 
 千矢子がペコリと頭を下げると、青年はどういたしましてというように、首を振った。 

 ドン!と千矢子の胸がなる。

 (なんだろう?何か懐かしいみたいな…)
 「あ、あの……。どこかで、お会いしませんでしたか?」

 千矢子の大きな胸が、ドキドキと弾んだ。が、青年は申し訳なさそうに、答えた。

 「ごめんなさい。俺は見覚えがないんですが…」
 「そ、うですか。」

 何か釈然としないが、青年がそう言うからには、きっと間違いないだろう。
 もしかして、去年事故にあい記憶喪失だった時に、会った人かもしれないと思ったが、
懐かしさだけが千矢子の胸に残り残念だった。

 「じゃあ。本当に、ありがとうございました。」

 千矢子は無邪気に微笑むと、祖父の研究所目指し、もと来た道へと戻る。
 途中何気なく振り返ると、遠くなった青年は、自分を見ていて、手を振ってくれた。
 何となく嬉しい気持ちになり、千矢子も手を振り返す。

 (あの人、この近くに住んでるなら、また会えるかな?)
 
 また会えるといいなと思いつつ、千矢子は祖父の待つ研究所へと、帰っていった。

 「……バイバイ、はっちタン。」
254さよならベイベー:2007/09/10(月) 19:28:24 ID:aVPi0fsQ
  
 後藤 茂太は、はっちタンの一年前より背の伸びた後姿をいつまでも、見つめる。
 記憶をはっちタン同様に操作されていたが、彼女ほど強くはなかったのか、徐々に
あの一年に起きたこと、自分と共にいた少女のことを彼は思い出した。
 (だけど……)
 あの時、自分が刑務所にも入らずに、何らかの罰も受けなかったのは、何もしていな
いことと、もし何かあっても、気の弱い自分が事を起こすことがないだろうという御光
教授たちの考えの下、釈放されたのだと思った。
 もちろん、平凡な生活を愛しみ、彼はあの超亜荷丸団での出来事を忘れた。

 今日は偶然、友人に会いに来てぶらりと歩いていたのだが、彼女と出会ってしまった
のだ。
 (はっちタンは、何も覚えてない。……でも、その方がいいんだ。)
 一目見て、懐かしさと愛しさがこみ上げた。
 あんなしょうもない所で、二人で助けあっていたこと。気の強いはっちタンの、ハキ
ハキとした、話し方。悪態。そして、笑顔。
 胸が痛くなったけど、彼女の幸せを祈ろう。彼は、そう心に決めて、他人の振りをし
たのだ。
 (もう、二度とここには来ない。だから……)

 「さようなら。幸せに、はっちタン。」

 ごりらイモーマンは、はっちタンに別れを告げた。


(おしまい) 
255名無しさん@ピンキー:2007/09/11(火) 07:51:49 ID:eD3mCyZi
>>248gj!
たまらん(;´Д`)ハァハァ
そしてほす
256名無しさん@ピンキー:2007/09/11(火) 08:03:29 ID:eD3mCyZi
もう少し感想を・・
特撮の悪の組織風味で懐かしい感じで面白かった。
はっちも、子供の沢山出るの実写特撮ドラマの主人公みたいだし、今時の発育の良すぎる子供って感じ
切ないよヘタレイモーマソ
でも12歳はダメだろwwwww
だけどハチミツ(*´Д`)ハァハァだという
257名無しさん@ピンキー:2007/09/11(火) 13:45:17 ID:xJIMPF4l
>>248
ありがとう、萌えたし癒された
落ち切ないよ
258名無しさん@ピンキー:2007/09/12(水) 00:42:38 ID:8tI6Prnf
>>248
GJ!
ごりら身を引いちゃダメだろ…切ない結末にしかならねーんだから

それそうと、悪の女スレは『悪の女』がえちしてれば良いんであって、コレはスレ違いにならん筈
あっちで投下しても多分歓迎されるよ
259248:2007/09/12(水) 17:59:38 ID:yUlYicYd
感想ありがとうございました。
とても勉強になります。
悪の組織は、ヤッターマソや昔の特撮モノの、地方すら征服できないやつらを
イメージしてたので、気付いていただけて嬉しかったです。

あと、自分はよくエロラブコメを書くので、最初考えてたのは、

二人が合体したエクスタシーパワーの爆発で、あとからきた悪の組織が壊滅。
研究所に帰ってきた博士たちは、廃墟の中で、ごりらイモーマンにまたがり、
50回目のセックス中のはっちタンを目撃。

「はっちタ〜〜ン、もぉ、かんべんしてくださぁ……」
「まだまだ!協力パワーよ!はみちつミルク、シェイクオン!」

ごりらイモーマンは搾り取られて、博士は孫に呆然という、オチでした。



260名無しさん@ピンキー:2007/09/12(水) 18:54:51 ID:UMTklCVL
今からでも、全然遅くない
>>259 のオチにして、悪の女スレに再投下すれ
261名無しさん@ピンキー:2007/09/12(水) 19:05:04 ID:fGF7hkNQ
>>259(・∀・)イイ!!
262248:2007/09/13(木) 17:06:16 ID:Si6xAM7P
悪の女スレに、色々書き加えててコメディーオチにして投下してみました。
再投下というのは、初めてなので、こちらで読んだ方にも、多少は楽しめる
ようにしてみました。
気が向けば、また読んで見てください。
263名無しさん@ピンキー:2007/09/13(木) 17:42:08 ID:KYRU/aZT
良くやった、GJ!!!
264名無しさん@ピンキー:2007/09/27(木) 23:11:15 ID:Ww6Wr+50
保守
265名無しさん@ピンキー:2007/10/05(金) 18:59:10 ID:5GKQ2Hdq
しばらく見ないうちに俺のいた過疎スレが消滅しやがった。
誰のせいだ! 俺のせいだ!
266装甲はフルメタルなの:2007/10/05(金) 19:01:12 ID:5GKQ2Hdq
『フルメタ×なのは』


 幼い頃から傭兵として育った相良宗助にとって苦い思い出というのは数えられないくらいに多い。
 斥候から戻ってみたら味方の部隊が全滅していたとき、自分より幼い兵士を殺したとき、頼りにしていた戦友が裏切ったとき。
 そうした苦い経験を経て、一流の兵士である彼は第六感とでもいうべきものを身に着けるようになった。
 不吉なことが起こる前触れをなんとなく肌に感じるのだ。
 だから、今日の彼はひどく落ち着かなかった。


 登校するときには担任の神楽坂恵理の車を爆破してしまったし、授業中、教室の黒板を蜂の巣にしてしまった。昼休みはスプリンクラーを作動させ、かなめにハリセンで叩かれまくった。
「相良君、君にお話があります。放課後、生徒指導室に来るように」
 恵理からそう言い渡されたとき、宗助は即座に拒否した。
「その命令には従えません。今日だけはどうしても外せない用事があります」
 そうだ、千鳥を護衛しなければならない。宗助は自分に強く言い聞かせた。

「自分を拘束するおつもりなら、今この場で先生を人質にとり血路を開いてでも帰宅します」
 むろん、宗助の反応に恵理は激怒するが、宗助のいつにない真剣な脅しにかよわい女性教師は屈せざるを得なかった。
「そ、そうなの。あ、あ、あ、明日でも先生は構わないけれど」
「明日も都合がつくかは判断いたしかねます」
「む、無理なら仕方ないわよね。あはは、無理なんだものね、仕方ないわよね、無理なんだもの」
「感謝します」
 乾いた笑みを浮かべる恵理に一礼し、宗助は教室を出て行った。後を追ってきたかなめが宗助に問いかける。
「ちょっと、今日はどうしちゃったのよ? またミスリルの関係?」
「わからない。だが、ひどく嫌な予感がする」
267装甲はフルメタルなの:2007/10/05(金) 19:04:16 ID:5GKQ2Hdq

 下校途中、寄り道しようとするかなめを強引に家まで送っていく。
「聞こえるかウルズ6」
『こちらウルズ6、感度良好』
「周囲に敵影は」
『見つかんねぇ、前方に一人可愛い子が立ってるが、ありゃ年下すぎるな。もう10年すりゃイイ女になりそうなんだが』
 クルツ・ウェーバーがいつもの調子で軽口を叩くが、決して警戒は緩めていない。今日、街はひどく静かだ。まるで何か、透明なバリアに囲まれているかのように。


 宗助はかなめを伴って人通りの多い道路を歩く。人ごみに紛れてかなめを狙いに来るケースも想定されるが、それよりも遠くから銃撃されることのほうが危険だ。
 人通りの多いところなら肉の壁が弾丸を受け止めてくれる。
 そのとき、白い制服を身に着けた小学生くらいの少女が宗助の横をすれ違った。頭の両側で可愛らしく結った髪型は黒のリボンで結ばれている。
「伏せろ、千鳥!」
 宗助が反射的にかなめを地面に押し倒す。周囲の人がなにごとかと振り返るが、宗助は構わず拳銃を身構える。


 一秒、二秒、三秒待ってみても何事も起こらない。
「ソーズケ、アンタって奴は。おかげで手を擦り剥いちゃったじゃない」
 とうとう、かなめの堪忍袋の緒が切れて衆人の目の前で喚きだした。
「あ、あの、大丈夫ですか」
 そんななか、先ほど擦れ違った少女がかなめに手を差し出す。
「ああ、平気よ。どうもありがと」
 差し出された手を受け取ろうとするかなめ、しかし宗助が少女の手を叩き落とす。
「ちょっと宗助、なんて乱暴なことするの!」
かなめが額に青筋を浮かべて激昂し、ハリセンで叩く。
268装甲はフルメタルなの:2007/10/05(金) 19:08:24 ID:5GKQ2Hdq
「待て、千鳥。うかつに誘いに乗るのは危険だ。俺がアフガンにいたとき、幼い子供をつかった自爆テロが・・・・・・」
「その話はもういいわよ。ごめんね、あたしは千鳥かなめ。あなたは名前何て言うの?」
 名を尋ねられて、少女は嬉しそうに満面の笑みを浮かべて答える。
「わたし、なのは! 高町なのはだよ!」
「なのはちゃんか、可愛い名前だね。よろしくね」
 かなめが自ら右手を差し出す。なのはと名乗った少女も同じく手を差し出し、互いの手が触れ合った直後、辺りが閃光に包まれた。
「リリカル、マジカル!」
 突如として起こった光の爆発、その中心から現われ出てきたのは白いロングスカートに身を包んだ先ほどの少女だった。辺りの人影は自分とかなめ以外、跡形もなく消えている。
 なのはが杖のようなものを高々と振り上げる。
《Sealing Mode》
杖が高らかな女性の声で吼える。
もはや宗助は躊躇しない。拳銃を発砲し、少女の小さな身体に実弾を撃ち込む。


「いやぁ、ソースケッ!」
 かなめが悲鳴を上げる。だが、実弾をまともに浴びたはずの少女は顔色一つ変えずに杖を振り上げる。
「第一級ロストロギア『ウィスパード・シリアルZ』封印!」
 なのはの杖が光り輝く。球状の光に捉えられたかなめの身体が宙に浮く。
「きゃあああ、ソースケ、ソースケェ!」
 溺れるように手足をばたつかせるかなめだが、宙に浮いたままでは足がかりになるものがない。手足はむなしく空を掻くばかりだった。なのはが広げた手のひらをぐっと握りこむ。
 ボンッと空気が破裂するような音が響き、かなめの身体が跡形もなく消え去った。
269装甲はフルメタルなの:2007/10/05(金) 19:10:44 ID:5GKQ2Hdq
「クリリンのことかーーーー!」
 宗助が間違った名を叫ぶ。
「クルツ!」
『おう!』
 宗助が素早く距離をとり、狙撃をクルツに任せる。かなめはウィスパードだ。敵はかなめを殺すより、生かして捕らえたいはずだ。恐らく、なんらかの方法で隔離したに違いない。周囲にいる人々を消し去ったのと同じように。
 人の姿がないのを幸いにクルツの駆るM9が街路樹を踏みしだき、なのはに迫る。
《It comes》
 魔法の杖レイジングハートが敵の接近を告げる。鋼鉄」の巨人が大質量の腕を振り下ろす。
《Protection》
 激しい発光現象が宗助の目を眩ます。今度の攻撃は防弾ジャケットでは防ぐことができない。小娘一人、影さえ留めないはずだった。


《Divine Buster.》
 直後、クルツのM9を一筋の光条が射抜く。
『レーザー砲だと? そんな馬鹿な!』
鋼鉄の巨人が炎と黒煙を上げ、胴体から崩れ落ちる。直撃を免れたコクピットは無事だが、砲撃を食らった部分は溶解したように蒸発してしまっている。
「クルツ、無事だったか!」
 仲間の生存が確認できたことに束の間の安堵を覚えるが、状況が悪いことには変わりない。宗助は想定外の耐久力と火力を備えた敵を相手に対抗手段が見出せないまま、相手を観察する。
「アマルガムではない……貴様、どこの所属だ!」


「わたし、ただの民間人だよ」
 そう答えるなのはの言葉を宗助は到底信じることができない。
「なぜ俺を殺さない」
「そんなことしないよ」
「殺す価値もないというわけか」
「ちがう! そうじゃない、そんなんじゃ、ないよ」
 なのはは少女特有の傷つきやすい表情を見せると、俯くようにして背を向けた。少女の身体がふわりと飛翔する。
「待て、千鳥をどうする気だ。彼女を返せ!」
「ごめんなさい」
 少女、高町なのははその言葉だけを残して去っていった。後にはM9の残骸と二人の兵士だけが残された。


続く
270名無しさん@ピンキー:2007/10/05(金) 19:17:17 ID:mDpzHA8Z
>「クリリンのことかーーーー!」
> 宗助が間違った名を叫ぶ。

お前コレやりたかっただけだろwwwwwww
271名無しさん@ピンキー:2007/10/06(土) 01:57:09 ID:/ygcCoiJ
なんというカオス……
カリーニン少佐まだー?
272名無しさん@ピンキー:2007/10/11(木) 18:01:04 ID:jRZNSLEh
 ニコニコ動画で「ぷにぷにぽえみぃ」というアニメを見た。
 バカな子でエロ話を一つ書きたくなった。
 で、書いてみたけど、どこに投下していいか分からなかったのでここに。
273名無しさん@ピンキー:2007/10/11(木) 18:02:37 ID:jRZNSLEh
 10月も半ばを過ぎると、めっきり秋らしくなった。
 秋といえば、スポーツの秋であり、食欲の秋であり、何より芸術の秋である。そんな訳で、俺
は愛用のクロッキー帳を小脇に抱え、のんびりと学校への道を歩いていた。
 時刻は昼過ぎ、普通なら級友と昼食後の雑談でも交わしている頃だが、今日は異なってい
た。試験明けの休日、なのである。故に家でのんびりしていても誰も文句は言わないのだが、
それでも制服を着て学校に向かうのは、ひとえに秋だからだ。

「流石に人気は少ないな。ま、休みだし」
 校門を抜けて昇降口に向かい、靴を履き替えて部室へ。俺は美術部所属であるからして目指
すのは当然ながら美術室だ。俗に旧校舎と呼ばれる老朽化した建物の1階奥。普段から人の
寄り付かない場所で、隣の第二理科室と併せて肝試し際には重要チェックポイントともなる。
 まあ、美術部員に限っては自分達の根城なのだが。
「って、誰かいるのか?」
 今日は1人静かにデッサンの練習でもしようと思っていたのだが、肝心の美術室からは、何故
だか人の声が聞こえてくる。それも女の、しかも助けを求める叫びだ。
 人気の無い校舎の片隅で、まさか。まさか――!
「まさか、とは思ったが。やっぱりお前か、桜井」
「あ、先輩っ! サクライが大変です。助けて下さいっス!」
 駆け寄ってドアをガラリと開けると、中には一匹の珍妙な生物が床に転がってもがいていた。
見た目からして人間ではあるまいが、その顔には見覚えがあった。美術部の後輩、桜井智子
である。
「いや先輩! サクライは人間っス。れっきとした人間ですってば」
 自称人間でサクライを名乗る生物が俺のモノローグに盛んに抗議しているようだが、やはり
どうみても珍獣である。恐らくはヤドカリの一種だろうか。
「ヤドカリ違う! 自分でもそう思いましたけどヤドカリ違いまス!」
「はぁ。まあ、何でも良いけどな。ちゃんと後片付けしておけよ」
「ちょ……先輩ーっ! 帰らないで、帰らないでーっ!」
「はああぁぁ……」
274名無しさん@ピンキー:2007/10/11(木) 18:03:59 ID:jRZNSLEh
 さて、深い溜息を吐いた所で状況を説明しよう。
 一応人間の桜井智子は、どういう経緯でそうなったのか、体を折り畳んで金属の筒にすっぽり
と嵌って転がっていた。筒はトタンかブリキか、薄い鉄板を丸めた物で、長さは40センチ弱、直径
は30センチもないくらい。一方の端から桜井の肩から上と両足の先が出ており、もう一方からは
小振りの尻がにゅっと出ている状態だ。制服姿のようだが、スカートが筒の中で引っかかってい
るのか、尻の方はパンツが丸出しだ。これを写真にでも撮れば、一生強請れそうな光景ではあ
る。まあコイツはこの程度では恥にも思わないだろうが。
「いやいやいや、めっさ恥かしいっス! うわーん、先輩にパンツ見られたー」
 ゴロゴロと器用に床を転がって身悶えしている桜井。コイツを一言で表せ、と聞かれたら十人中
十人が「バカ」と答えるだろう。そういう女生徒だ。
 元気が有り余っているのか、彼女は普段から珍妙な行動が多い。と言うか、思い付きを即行動
に移そうとするのだ。後先を全く考えずに。結果、大事になってしまう場合もママあり、新聞に載っ
しまった事が2回ある。街中で突然ビル登りを始めて降りられなくなった時と、トラックの荷台に捕
まって高速に入ってしまった時だ。それぞれ、消防と警察が出動して大騒ぎになった。その他、
桜井が後先考えずに行動して進退窮まった事例は枚挙に暇が無い。
 で、今日もまたバカを始めて二進も三進も行かなくなったワケだ。
 ベソかいて喚いている彼女を他所に、椅子の一つに腰を下ろした俺は、改めて深い溜息をついた。
「で、今日は何だって缶に嵌ってるんだ?」
「ええとですね。昨日の晩にインターネットで中国雑技団の動画を見たんですよ。それでですね、
ちっさい女の子が筒を潜ってまして」
「で、今日学校に遊びに来たら手ごろな筒を見つけて、思わず挑戦してみた、と」
「そーなんです!」
「アホの子め」
「うわーん! 出来ると思ったんですよぅ」
 普通は思わない。だがそれを思ってしまって、かつ実行してしまうのが桜井智子という女の子で
ある。
 ちなみに、コイツの珍妙なセンスが美術方面に炸裂すると面白い作品が出来上がる事がある。
その天然バカにしか為し得ない作品はプロの審査員を唸らせるほどで、春の展覧会では彼女の
作った塑像が審査員特別賞を受賞した。で、桜井の意外な才能に内心で驚愕した俺は、一時期、
彼女に美術の基本を叩き込もうとマンツーマンで基礎を教えていた事がある。結局の所、何一つ
物にならず、バカが俺に懐いただけという有様だったが。
275名無しさん@ピンキー:2007/10/11(木) 18:04:40 ID:jRZNSLEh
「あのー、先輩? 助けてくれると嬉しいなー、なんてサクライは思うんですが」
「分かった分かった。仕方ない」
 とは言った物の、どうすればこの筒は外れるんだろうか。当初のコイツの予定通り、肩と頭を押
し込んで潜らせるのはどうだろう。
「ギャー! 先輩、痛い。痛いっス! か、肩、肩外れそう!」
 そう思って押し込んでみたが無理だった。肩だけなら通りそうな物だが、両足も一緒に潜らせる
には如何せん幅が足りていない。となると逆に、腕を掴んで引っ張り出す方向で責めてみるか。
「ちょ、ちょ、待っ! 腰が、腰が砕けるっス。お、お尻が引っかかって」
 引っ張るのは無理だった。であればアレだ。引いてダメなら押してみろ、だ。桜井入りの筒を脇
に抱え、片手で尻を押し込んでいくしかない。
「あ、あの、先輩! わわわ、私のお尻、触ってます! ささ、触りまくってますよね!?」
「ええい! うっさいぞ桜井。ちょっと黙ってろ」
「うわー。何かスッゴイ台詞言われてる気が。あ、でも先輩なら……。って、あの! つ強すぎっ
ス。出来ればもう少し、ソフトなタッチで」
「それで抜ければ苦労無いだろう! アホの子め」
「ちょ――ッ! い、嫌ぁ。叩かないで、お尻叩かないでーっ!」
 パンツ丸出しの尻をパチンパチンと平手で打つのは、まあ照れ隠しの所為だ。バカではあるが
桜井もこれで高校1年生の女の子である。生尻まで薄い布一枚を挟んだだけという姿には、俺の
男心も疼くという物。あまつさえ、それを手で触れるとなれば――。
 いやいやいや。落ち着け、俺。相手は桜井だ。何か新種の生き物だ。
 そう心に念じて、一旦彼女を床に転がす。そうそう、コイツを扱うには多少ぞんざいなくらいで
丁度良い。
「うむ! 無理だな」
「見捨てないで下さいよぅ」
「そう言ってもなぁ。大人しく119に連絡して助けを呼んだほうが」
「ダダだ、ダメっスよ! 今度大事になったら、サクライはママンから1ヶ月夕御飯抜きの刑にーっ!」
 押してもダメ、引いてもダメというなら他にどんな方法があると言うのか。うーむと頭を捻っても
出てくるのは溜息ばかりである。
276名無しさん@ピンキー:2007/10/11(木) 18:05:24 ID:jRZNSLEh
「う……。あ、あの――先輩」
 美術部員らしく考える人のポーズで彼女の救出方を思い悩む俺に、当のバカ本人はさっきとは
打って変わって小声で、だが困った事を言い出した。
「あの、た、大変な事が……」
「何だ? 筒の中で骨でも折れたか? それなら問答無用で救急車を呼ぶが」
「い、いえ。サクライこう見えて体は丈夫なんで、怪我は無いんですが。そのですね……割とこう、
緊急事態が迫っておりまして」
「うん。だから何さ」
「えっと、ですね。その……お、お手洗いに。行きたいかなー、なんて」
「お手洗い――だと?」
 俺が沈痛な面持ちで頭を抱えたのは言うまでも無い。筒に嵌ったままで、どう用を足すという
のか。とは言え、こればっかりは生理現象なので文句も付けられない。
「あの、せせせ、先輩。サクライ、実はかなり緊急事態でカウントダウンが、がが」
「分かった。ちょっと待ってろ、誰か女の先生を探してくるから」
 仕方なくそう言って腰を上げたのだが、彼女に足首を掴まれて俺は立ち止まった。一体何が
問題なのかと思ったが、どうもその猶予すらないらしい。顔を真っ赤にしてゴロゴロと右に左に
転がっている。
「む、無理っスーっ! 実はサクライ、先輩が来る前から耐えてたっスー! でも先輩が来てく
れて助かったーと思ったら、意外に頼りにならなくて、女の子1人助けられないのか、この態度
ばっかりデカイ先輩はーなんて、ちょっとだけ思ったり何かして」
「じゃあな桜井。俺、帰るから。戸締りよろしく」
「わーっ! 嘘っス、サクライってば先輩の事、凄く頼りになると思ってるっス。だから帰らない
でーッ! ていうかもう限界っス! ホホホ、ホントのホントに危険領域突入っス! お願い、ト
イレに連れてってプリーズ!」
「ええい、仕方の無い!」
 実は余裕あるんじゃ無いかとも思ったが、どうも本当に限界のようだ。長台詞の合間合間に
本気の顔で歯を食いしばっている。流石に放っておいて漏らさせるのも哀れだし、美術部室を
汚されては俺も困る。取り敢えずは何を置いてもトイレまで彼女を運ぶべきだ。そう判断した
俺は、缶入り桜井を小脇に抱えて美術室を飛び出した。
277名無しさん@ピンキー:2007/10/11(木) 18:06:21 ID:jRZNSLEh
「って、ここ男子トイレじゃないですかーッ! サクライこれで花も恥らう乙女なんで、出来れば
女子トイレが良かったなー、なんて思うわけですけど、うわあ、男子トイレってこうなってるんで
すね、また一つ要らない知識が増えてしまって、あああ、せせせ、先輩ーッ! 呆れないでッ!」
 一瞬、捨てて帰ろうかと真剣に思った。が、これもアホな後輩を持ってしまった先輩の定めだ。
思い直して、大きい方用の個室に入り、洋式トイレの便座を上げて、そして迷った。どうすりゃいい
んだ、これから?
「う、ううううう! せせせ先輩ぃ、サクライ限界っス。も、もう出るっス!」
「おい。いや、むう。仕方ない。これは自業自得だからな」
「えッ! あ、ちょ。せ、先輩、アンタ何ばしよっとデスかあああ、……あふー」
 肝心の桜井はトタンの筒に収まっているわけで。ただ尻と腰は前述の通りパンツ丸出しなわけ
で。ただ、問題は本人の手がパンツに届かないという所にあるわけで。
 俺はあくまで緊急時の措置として、彼女のパンツの股間部分を横にずらして性器を露出させ
た。これには彼女もギョッとしたようだが、尿意の決壊が先んじたらしい。チョロチョロと黄色い
液体がほとばしり、その排泄感に桜井は思わず頬を緩めた。
「あのー、先輩。これって何だか道を踏み外したカップルのアレなプレイみたいで」
「バカ言ってないで、さっさと済ませなさい」
「うぃーッス」
 何かを超越してしまったような顔で、またバカがバカを言う。さて、困ったのは俺だ。前にも
言ったが、バカはバカなりに女の子なわけで、その大事な部分が目に見える状態にあるとい
うのは、ちょっとした興奮体験である。加えて言えば、パンツをずらし続ける為に、かなり割れ
目から近い位置に指があるワケで。
「あのー、先輩。もしかしてジッと見つめてたりしませんか?」
「うっさいわ、ボケ」
「うわああん! サクライ、おしっこしてる所、先輩に見られてるーッ! 見つめられちゃって
るーッ!」
「まあ、この際だし」
「ひ、開き直ったーっ!? ちょ、あの、先輩っ! 先輩ってばーっ! う、うう……」
「あ、ああ。分かった。悪かったよ。見ないから、もう見ないから」
 この期に及んでのバカ発言に、俺も思わず乗ってしまったが、アレはアレで彼女なりの照れ
隠しだったようだ。普通に涙ぐんでいる。これは俺が悪いだろう。反省して横を向いた。が、そ
れで終わりとはいかない物で。
278名無しさん@ピンキー:2007/10/11(木) 18:07:07 ID:jRZNSLEh
「あの、先輩。お、終わったので、その……。拭いて欲しかとでス」
「おう。って、俺がか?」
「はぁ、サクライ手が届かないっス」
「むうぅぅ。い、いいけどよ」
「あ、でも。喜んじゃダメっスよ」
「黙れ、珍妙な生物め」
 便座を下げて、そこに缶入り桜井を下ろし、トイレットペーパーを巻き取って切り取る。紙越しで
はあるが女の子の秘裂に触れるわけで、割と緊張の一瞬だ。そんな内心の動揺を悟られぬよう、
勤めて冷静に手を伸ばし、そして拭いた。
「こんなモンか?」
「そんなモンっス」
 事が事だけに彼女も言葉少なげだ。と思ったら当の桜井は、何だか悟りを開いた坊さんのよう
な顔をしていた。何も考えないようにしているのだろう。意外に賢いやつだ。
 ずらしたパンツを戻し、拭いた紙を捨てる。紙に染み込んだ液体の感触が指先に残るが、彼女
に習って考えないようにしよう。それがいい。
「じゃ、戻るか」
「うぃーっス」
 トイレを出て、一度廊下に桜井を転がし、戻って手を洗って拾い直す。酷いと喚いた彼女に拳骨
を食らわしながら、俺は美術室へ戻った。
 さて、振り出しに戻ったのだが、果たしてこの生き物を、どうやったら人間に戻せるのか。差し
迫った危機を脱した当人は今の状態に適応しだしたようで、変に楽しげに部室内をうろつき回っ
ている。
「器用なものだな、おい」
「てへへー。実はサクライ、楽しくなってまいりました。ヤードーカリー、ヤードカリー、私は愉快
なヤードカリさーん」
 筒の一方から出た両手両足の先をかさかさと動かし、俺の周りを歌いながら行進する桜井。
バカだバカだとは分かっていたが、ここまでとは。
 ただ、実の所、バカなのは俺も同じである。先ほどトイレで見た彼女の秘所と、拭いた時に
触った感覚が頭にちらついて消えないのだ。その上、さっきから目の前でパンツ一枚に覆われ
ただけの尻がユラユラと揺れているのである。
279名無しさん@ピンキー:2007/10/11(木) 18:08:05 ID:jRZNSLEh
「うー、むむむむむ」
 マズイマズイとは思いながら、目は尻を追ってしまう。桜井はこれで黙って大人しくしている分
には意外に可愛らしい女の子である。顔立ちも愛嬌があるし、よく動き回るだけに無駄な肉も無
い。で、その割には肌も白くて滑らかだ。まあ、今は珍妙なヤドカリ行進を楽しんでいるわけだが。
 困った事に、意識しだすと余計にバカが可愛く見えてきた。ああ、いかん。あの尻に触りたくなっ
てきた。今度はこう、撫でる感じで。
 うむ。よし、救出を名目に触っちゃろう。
「というわけで、ていっ!」
「ひゃあ。って、先輩、何スか? 今サクライ良い所なんですけど」
「何がどう良い所なんだ。いい加減にヤドカリ踊り止め。人間に戻れ、手伝ってやるから」
「うぃーっス」
 目の前を暢気に四足歩行していた桜井を捕まえ、俺は座ったまま彼女を膝に乗せた。そして
左手でトタンの筒を押さえ、右手で尻を押す。最初は敢えて全力でグイグイと。
「い、痛いっス! 先輩、ササ、サクライの腰が、腰がーッ!」
「ええい、惰弱な。と言うか、どっか引っかかってるのかな」
「はぁ、あの。押して頂けるのは有り難いんデスが、角度がちょこっと違うんではないかとサクラ
イは推測します」
「こうか?」
「いやン」
「それとも、この方向か?」
「あふン」
「変な声出してないで、ちゃんと答えなさい」
 とは言うものの、俺としては望ましい展開ではある。押し込むべき角度を推し量るという理由を
つけて、後輩の尻を触りまくれるのであるからして。少しずつ手の平の位置を変えながら、俺は
彼女の小振りながらも弾力のある尻を撫で回した。
「はうッ。あの、もうちょい下でして、あ、そこ。そこっス。そこから真っ直ぐ横に押し出して頂ければ」
「分かった。……こう、かッ!」
「いい、痛ったー! ち、ちょ、待った、待ってプリーズ!」
 名残惜しくはあるが、いつまでも触っていると俺の内心がバレる。まあ十分堪能できたのでい
いかと思い、桜井の言う通りの場所を強く押し込むが、例によって本人からストップがかかった。
今度は何かと思ったら、どうも太ももの肉が引っかかっているらしい。
280名無しさん@ピンキー:2007/10/11(木) 18:08:50 ID:jRZNSLEh
「えっとですね。サクライの適度に発達したモモ肉を、ちょっと筒の中に押し込んで欲しかとデス
よ。そのままだと痛いので」
 なるほど確かに、背中側を上にしていたので分からなかったが、太ももの裏、足から尻にかけ
ての辺りが筒の縁に引っ掛かっていたようだ。生意気にも白い肌に、痛々しく赤い筋が出来てい
る。つまりこの辺の肉を先に筒の中へ入れればいいわけだ。
 缶入り桜井を半回転させて問題の部位を確かめたわけだが、よくよく見ると、いわゆる女の子
の一番大事な場所のすぐ横である。つまり彼女は足をグッと折り畳んで筒に収納されているわ
けで、位置的に太もも付け根の裏がそこに来てしまうのである。
「あの、せせ、先輩。もしやサクライのシークレットプレイスを観察とかしちゃってませんか? い
や、その辺りがつっかえてるのはサクライも承知なんですが」
「とめどなく気のせいだ。今からお前のブヨブヨの太ももどうにかするから黙っとけ」
「ブヨブヨは酷いっスー。せめてプニプニくらいに……あ、んっ」
 さて、ミッションを開始すべく俺は彼女の裏モモに手を伸ばし、先ず指先でギュッと押さえつけ
てからスライドさせるように筒の中に押し込んでみた。が、本人曰くプニプニの太ももは変に弾
力があって、押し込んでもまた元に戻ってしまう。で、何度か同じ事を繰り返して見るわけだが、
場所が場所だけに、アレだ。すぐ横のアレを手が掠めてしまうのは決してワザとではないので
ある。
 ワザとではないのであるが、健全な男子高校生の手は持ち主の意図しない動きを勝手にし
てしまう事もままあるわけで、気付いたら親指の腹が桜井の割れ目をパンツ越しになぞってい
たのも、やはりワザとではないのである。
「と言うわけなのですよ。桜井君」
「嘘だーッ! ぜったいワザとだー……って、んっ、あ、ぁ」
 一応はモモ肉押し込め作戦も継続中なので、これはれっきとした救助行動の一環である。
人工呼吸が口と口を合わせてもキスでないのと同じで、これも性的愛撫というわけでは決して
無い。
「んっ、あ、あぁ、サクライなんだか切なくなってきましたよぅ。んあっ、って先輩! あんたモロ
に触ってるじゃないっスかーッ!」
「うむ」
「うむって、ちょ、待って。ホントに待って。このままじゃサクライ、んっ……あぅ」
 あくまで救助の一環なのだが、俺もまた人である故に思わず我を忘れてしまう事もあるのだ
からして、いつの間にかマジ触りであった。しかしながらこのバカにゴメンと謝るのは先輩とし
て人としてどうなのか。相手がコイツでなければ謝って済む問題ですらないとしても。
 こうなったらもう、適当な理由をつけて誤魔化すしかない。
281名無しさん@ピンキー:2007/10/11(木) 18:09:33 ID:jRZNSLEh
「俺が思うにだな」
「はぁ、何でしょう。と言うか先輩、目が獣になってるような気がして怖いっス」
「俺が思うに! このままじゃ無理だ。お前の足はプヨプヨ過ぎる」
「あ、ブヨブヨからプヨプヨにレベルアップしました。これはつまりサクライの魅力的な太ももに、
流石の先輩もクラッときているという何よりの証拠ではと推測しマス」
「黙れズンダ餅弁当」
「ズンダ餅弁当! 言葉の意味は分かりませんが、とにかく凄い屈辱だ!」
 話がそれそうなので、一度彼女の尻をピシャリと叩く。例の如く抗議が返ってくると思ったが、
桜井は無言で震えただけだ。切なくなって云々は本当らしい。
 よし、この流れなら、後は有無を言わさず勢いで押していこう。
「でだ。もっとこう、テンションを低くしてだな、グデーッと力を抜かないと、どうにもならない」
「はあ、確かにそうかもしれないっスけど。この状況で力抜けって言われても、中々に難しい物
がありまして。普段なら脱力はサクライの得意とする所ではありますが」
「そういうわけで、アレだ。お前、一度、イけ」
「は? あの、サクライは先輩の言わんとしている事の真意がイマイチ掴めないんですが……」
「うむ。つまり、性的絶頂を迎えた後にグッタリした所を押し込めば、スポーンと抜けるのではな
いかと」
「なるほどー、流石は先輩。漫画的手法を敢えて実践するわけですネ。って、えええええっ!?
 いや、如何に敬愛する先輩と云えども、真顔で性的絶頂とか言われるとサクライびっくりと言
うかドン引きと言うか。確かに漫画的手法はサクライとて望む所ではありますが、成人向けとか
いうシールがついちゃうような漫画は割りとこう、サクライ苦手にしておりまして」
「黙れ雌豚」
「うわああんっ! 何気に酷い事言われたーッ!」
 バカなりに本気でへこんだようで、缶入り桜井は涙目だ。泣かれては困るので、よしよしと頭
を撫でる。そして落ち着いた辺りで今度はイかせるための愛撫を本当に開始。もう一度膝の上
で彼女を半回転させ、背中を上にする。そして左手で筒を押さえ、右手を尻に当てた。
「うわっ! こ、この人ホントにやってる。ちょ、せ、先輩、冗談じゃなかったんですか? サクラ
イ大弱りなんでスけど……んっ、んんっ! あ、あっ」
「勿論だ、いつも言ってるだろう。俺はいつだって本気だ、と」
「そんなの初めて聞いたっスー!」
282名無しさん@ピンキー:2007/10/11(木) 18:10:25 ID:jRZNSLEh
 さわさわと尻を撫で回し、指先を伸ばして割れ目をなぞる。余り力をいれず、中指を上下にス
ライドさせるように。こうなってしまうと俺の方はノリノリだ。なけなしの遠慮も次第に消えてくる。
「あうっ、んっ。……せ、先輩、あの。ぁ、ああっ、サクライ、何だかホントに――んっ」
「うむ、それでいい。何かして欲しい事があったら言え」
「あ、じゃあ……もうちょっと上の方を重点的に――じゃなくって! ややや、止めて欲しいっス。
ね? ね?」
「勘違いするな桜井後輩。これはお前の為に、お前の為にやっているんだ。で、上の方って、こ
の辺か?」
「はぅ……そ、そこっス。あ、何だかジンジンするぅ。って先輩ーッ!」
 割れ目の最上段付近、いわゆるクリトリスの辺りだろうか。指を立ててそこを突付くと、セリフは
ともかく、彼女の様子は目に見えて変わってきた。筒の反対側から出ている足先がモゾモゾと動
き、顔は紅く染まっている。息遣いも荒い。
「む、ん? ありゃ。これは……」
「あっ、ん……だ、ダメっス。そんなに触ったら、サクライは、何かこう、液体のような物を」
「いや、もう出てるけど」
「え、えええっ! だ、だからダメって言ったんスよーっ」
 指が湿っぽいなあと思ったら、本当に濡れていた。俗に愛液と呼ばれるものだ。バカでも女の
子なんだなあ、と改めて感心し、調子に乗って愛撫を続行。そうしたら、出るわ出るわ。最初は
湿っぽい程度だったが、徐々に水気が増して、いつの間にやら彼女のパンツがビッショリになっ
ていた程だ。続けて割れ目を擦ると、それは更に量を増し、ついには床に小さな水溜りを作る
までになった。
「むう。冷静になってみると凄い物だな」
「れ、冷静にならないでくださいよぅ……んっ、んんっ! あぁ、あう」
 相当感じてしまっている桜井は、時折ピクリと体を震わせ、性の快感に耐えている。耐えなく
て良いのに。
 さて、これ以上の事をするか否かの選択肢が脳内に浮かんだのだが、ここに至っては考え
るまでも無い。俺は濡れたパンツの中へと指を侵入させた。そして割れ目を探り当て、中指を
第一間接まで入れてみる。
「くあッ! ちょ、先輩……んああッ。そ、そんな事まで」
283名無しさん@ピンキー:2007/10/11(木) 18:11:37 ID:jRZNSLEh
 文字通りの手探りに流石の桜井もバカを言う余裕はないようだ。全身に力を入れ、体内に侵入
した異物の感触に抵抗している。ただ、性感の方も急上昇したようで、苦しげながらも高い嬌声
が室内に響いた。
 順調である。最早目的が何であるかなど意識の向こう側に行ってしまったくらい順調である。気
を良くした俺は彼女の中に入った指を僅かに抜いて、また入れるという行為を繰り返した。その
度に桜井も甲高い鳴き声を上げる。うむ、これは止められん。
 止められないのではあるが、如何せんのっぴきならない事になっていたのが、俺の股間だっ
た。もう大分前から完全に屹立し、ズボンを押し上げている。何らかの手を打ってあげないと若
さが暴発しそうだ。
 そして、その何らかとは、やはり今現在、右の中指が入っている場所ではないのかという提案
が脳内議会で提唱されているわけで。
 俺はおもむろに指を抜くと、改めて彼女に問いかけた。
「あのな、桜井。入れて良いか?」
「はぅ? んくっ……? な、何をっスかー?」
「チンポ」
「……はぁ? あ、あああ!? いやいやいや、かかか、勘弁して下さい、ちょ、ちょ、先輩!
 何かジーッて音が聞こえたんスけど。具体的に言うと、チャックを開けた時みたいな!」
 それは正しい。正しくチャックを開けた音だ。ギンとそそり立つ俺の物が解放された音でもある。
 俺は缶入り桜井を持って立ち上がり、少しばかり場所を変えた。そして戸惑う彼女を、机の上
に寝かせる、というか置く。検討の結果、背中が上だ。
「あの、こう見えてサクライ、割とデリケートな生き物でして。その、あんまり乱暴にされると困っ
ちゃうなー、と思うわけですが、どうでしょう先輩、その辺り」
「安心しろ」
「はぁ……えっと、それはひょっとして優しくするから、とかいう意味でしょうか? それはまあ
優しくはして欲しいですけど、ちょっと今日はご勘弁願いたいかなー、なんて。出来ればこう、
先輩から告白を受けて三日三晩サクライが考えた末に、交換日記から始めて、手を繋ぐ、
キッス、熱いキッス、深いキッスの順序を経て、お付き合い一周年記念にベイフロントのホテ
ルのスカイバーなんかで、街の光が綺麗です、いやお前の方がもっと綺麗さ、何ていう甘い
会話の後で実は先輩が部屋を取ってあるんだ、今日は帰さないよ、なんて感じの展開がサ
クライ的に宜しいんじゃないかと思う次第でありまして」
「安心しろ」
「ですから何を安心すればいいんでしょうか?」
「安心しろ」
「安心できねぇぇぇっ!」
284名無しさん@ピンキー:2007/10/11(木) 18:12:22 ID:jRZNSLEh
 いわゆる学校用の机に安置された桜井は途端に騒がしく喚き始めたが、これは緊張と照れ隠
しだろう。優しく声を掛けてポンポンと頭を撫でると安心したのか、うぐぅと唸って大人しくなった。
「だから安心してねぇっての!」
 さて、向こうの具合も良いようだし、そろそろ始めよう。俺は机に置いた缶詰を片手で支え、もう
片方の手を伸ばして彼女の濡れたパンツをずらす。おう、ヒクヒクと微かに蠢くほころんだばかり
の花弁が大変にエッチだ。
 そこへペニスを慎重にあてがい、侵入角度を見定める。
「う、うわあーっ! 何か、何か当たってまス。私の大変な所に何か奇妙な物体が当たってまス」
「奇妙とか言うな。長年連れ添った俺の相棒に対して失礼な」
「こりゃスイマセン。先輩の相方さんでしたか。私、サクライと申しますって、イヤァァっ! たた
た、助けてーッ」
 取り乱す桜井にちょっとだけ気がそがれるが、濡れる秘所を探るペニスの感覚に、再び闘志
が湧き起こる。
 そうだ、冷静になるな、俺。冷静になるな。
「この状況、冷静に見ると、ホントにエライ事っスね」
「だから冷静になるなって言ってんだろ! ダボがっ!」
「――ッ! ギャーっう」
「あ、入った」
「んんん、んなアホな展開で、あうっ、サクライの、サクライの初めてがぁ……」
 場を弁えない桜井のボケに激昂した俺が、思わずバカのドタマを叩こうとした瞬間だ。侵入体
勢の整っていたペニスが、そのままズブと埋まってしまった。ある意味痛恨のミステイクである。
挿入感をじっくり味わおうと思っていたので。
 まあいい。入ってしまった以上は次のステップだ。
 破瓜の痛みに喚き散らす缶入り桜井を両手で支え、彼女の最奥へとペニスを侵入させる。初め
て男を受け入れる上に、体勢が体勢だ。膣内はキツイ事この上ない。お陰さまで快感どころでは
なかった。これは衝撃だ。ギチギチと締め付けられ、ペニスが悲鳴を上げるほどである。それで
も抜きたいとは思わないのは、そこが女の中だからだろう。人体の不思議と言うべきか。
「うーむ、なるほど」
「うぐっ……な、何がなるほどなんスかッ! ちょ、もう、止め。あうっ、ん」
285名無しさん@ピンキー:2007/10/11(木) 18:13:01 ID:jRZNSLEh
 感心しつつも俺の相方は桜井の終着地点に到達。コンと肉の壁を叩いた。となれば今度は引
き抜いていく番だ。繊細な女性器を守るべく、愛液が多量に分泌されだしたのか、挿れた時ほど
にはキツくないのが有り難い。割と楽に出口付近まで戻す事が出来た。
 そんな感じでゆっくりと出し入れを繰り返す。そしてその動きが自然に早くなってきた時には、
俺も桜井もセックスに没頭し、言葉も無く快楽を貪っていた。
 と、どれくらい時間が経っただろうか。恐らくは大して長くは無いだろう。トタンの筒に収まった
彼女の体が、急に激しく震えだした。同時に俺もまた腰の辺りに堪えきれないザワメキを感じる。
「う、う、うぅぅぅっ! せ、先輩、サ、サクライは限界っス」
 そう呟いたかと思うと、桜井は一際高い悲鳴を上げた。ペニスを包む柔らかい肉が収縮し、全
身が細かく痙攣する。その衝撃で俺も限界を超えた。堰を切ったように精液が尿道を駆け上り、
先端から噴出していく。
「ふ……ふぅ。あの、せ、先輩? もしや、とは思いますが。しゃ、射精とやらをなさってますか?」
「うむ。たった今終わった所だが。あ、でもちょっと待って。もうちょっと」
「は――はぁ、うぃス。って、あーんっ! 中で出されてるよぅ……」
 腰に力を込め、尿道に残った分まで搾り出す。実に素晴らしい気分である。濁った頭の中が
スッキリと晴れていくようだ。その晴れた頭でふと思ったのだが、筒に収まった桜井は、形状と
いい用途といい、まるで巨大なオナホールのようである。口に出すと流石に本気で泣かれそう
なので言わないが。
「あの、所で先輩?」
 うははははは、と声に出さずに笑いつつ、ペニスを抜いてハンカチで拭う。タバコが吸えるな
ら一服でもしたい所だ。一仕事終えるとはこの事か。
「あのう、事の倫理的問題はともかく、私ことサクライも、ぜ、絶頂に達した訳ですが」
「うん。良かったじゃないか。やっぱり2人共に気持ちよくなってこそだよな」
「で、ですね。先輩確か、サクライが、その、グッタリした所を見計らって押し込めば上手い具合
に筒から抜けるような事を仰っていたように記憶しておりますが」
「スマン、忘れてた。もう一回やるか」
「勘弁しろよ、このモラルハザード野郎っ!」
286名無しさん@ピンキー:2007/10/11(木) 18:13:44 ID:jRZNSLEh
 そう言えばそうだった。困った事に、完全に目的を放棄していたようだ。いやはや。
「いやあ、エロ漫画か何かなら、2人してイった瞬間に、こうスコーンと抜けてお前が床にベシャッ
と這いつくばるという面白いオチに繋がるんだけどなあ。ホラ、お前って漫画みたいなキャラだし」
「う、うわあああんっ! 面白いオチはサクライも歓迎ですけど、成人向けは苦手だって言った
じゃないですかぁっ」
 図らずも処女を失った事と、筒から抜けなかった事。どちらが悲しいのか、えぐえぐと泣きベソ
をかく桜井。
「どっちもに決まってんだろうがぁ。……うっ、うっ」
 さてどうした物か。押してもダメ、引いてもダメ。漫画オチもダメとなると、正直もう後が無い。
本当に119に連絡するしかないのだろうか? 俺はそれでも構わんが。
 と、ちょっと首を捻って考えていると、ある物が目に入った。工作用の鋏だ。そうだ、切れば済
む事じゃないか。今になって思い出したが、バカが嵌っている筒は、去年の暮れに先輩が工事
現場で拾ってきたというガラクタだ。潰した所で誰も困らない。
「と、いうわけで。切る」
「うっ、うっ……え? ええっ!? あの、サクライこう見えて健康だけが売りなんで、出来れば
五体満足でいたいかなー、なんて思うんですが。ちょ、待って! プリーズ、ストップ猟奇的手
法!」
「諦めろ。なーに、最初はちょっと痛いかもしれんが、直ぐに気持ち良くなってくるさ」
「いや、おかしいです! おかしいですって、そのセリフ。それさっきのエエエ、エッチの前に言
うべきでしょ!?」
 カションカションと大きな鋏を彼女の目の前で閉じたり開いたりしてみせる。慌てて逃げる桜井
だが、今いる場所は机の上だ。派手に落ちて転がった。
「痛ーッ! でも切られるのはもっとイヤーッ!」
 そのままゴロゴロと転がって逃げる根性は大した物だが、逃げ切れる筈も無い。あっさりと捕
まえられて、机の上に戻された。
「落ち着け。切るのは手足じゃなくて筒のほうだ」
「イーヤーッ! 死んでしまうーっ! って、筒? あ、その方法がありましたか。いやあ、流石
に先輩。困り果てた後輩を勢いで犯しちゃう鬼畜野郎だけあってクレバーですなぁ」
「さて、見たいテレビがあったんだっけ」
「いやああ! 帰らないで、お願いっスー! ここから出してーっ! 後、責任も取ってーっ」
「分かった分かった。ちょっとジッとしてろ」
「うぃーっス」
287名無しさん@ピンキー:2007/10/11(木) 18:14:31 ID:jRZNSLEh
 暴れるのをやめた桜井をしっかりと押さえ、両太ももの間にある隙間に鋏を入れる。鉄板と言っ
ても彼女が転がる度にベコベコと凹むくらいの薄い物だ。銅版を切れる工作用の鋏なら十分に
切れよう。
「という訳で、サクライ復活っスー! いやあ、一時はどうなる事かと思いましたが。後は先輩に
責任取ってもらうだけっスねー」
「それは御免こうむる」
 解放された途端、大ハシャギで美術室を走り回る桜井だったが、如何せん長時間に渡って筒
の中に嵌っていただけに、あっという間にバランスを崩して転び、壁に激突した。まあ、その程度
ならいつもの事だが。

 さて、ようやく桜井を助け出した今現在、既に日が傾いていた。折角の休日に心を鎮めてデッ
サンに勤しもうという試みはあえなくオジャンになったが、まあそれなりに役得もあったので、こ
れは良しとしよう。
「ううううー。先輩、桜井の初めてを奪っておきながら、責任とってくれないのは酷いですよぅ……。
うううー」
「ええい、メソメソ泣くな! 俺が来なかったら、缶に嵌ったまま明日になってからの発見だぞ。
しかもお漏らし付きで」
「うっ! それは流石にサクライも引き篭もり決定ルートです」
「だろう。俺には感謝しておけ」
「はあ。有難う御座います、先輩。って、何となく言いくるめられてる気がしまス」
「気のせいだ」
 残る問題は帰り際にワザとらしく泣きベソをかいて引っ付いてくる桜井をどうするかだが。これ
も適当にあしらっておけばいいか。バカだし。
 さて、そろそろ分かれ道だ。俺はやたらと引っ付いてくる桜井を引き剥がし、猫のように持ち上
げて放り投げた。
「じゃあな、桜井。バカなのは仕方ないとしても人様に迷惑をかけるなよ」
「うぃーっス。あ、先輩先輩。今度ウチに来てくださいね。一家を挙げて歓迎しますので」
「絶対に断る」
「ええーっ」
 スタコラ逃げ出した俺を桜井が追ってくる。
 願わくば、早いトコ諦めてくれますように。

―*―*―

 結論:バカな子を書くのは難しい。
 やっぱりプロはたいしたもんだ。
288名無しさん@ピンキー:2007/10/12(金) 04:34:15 ID:iVFDBSYu
GJ!
馬鹿な子、なかなか可愛かったし面白かったぜ。
289名無しさん@ピンキー:2007/10/12(金) 10:30:17 ID:ISghoj4K
って言うかSSのレベルが高ぇよ。なんだコレw
290名無しさん@ピンキー:2007/10/13(土) 00:06:25 ID:2zJsqDAz
面白ええええええええええ!!!!!
元のスレどこだよ。こんな職人を…もったいねぇ。
291名無しさん@ピンキー:2007/10/13(土) 07:18:32 ID:Z161kuo1
>>290
 >>272 を良く読みなされ
 
 今回ココは『投下場所不明』作品用スレになっただけだから
292名無しさん@ピンキー:2007/10/13(土) 17:43:32 ID:ftHxWHkN
暇にまかせて読んだが、面白すぎるwww
293名無しさん@ピンキー:2007/10/13(土) 19:12:40 ID:cSeHeRx0
続編が読みてえwww
サクライ馬鹿可愛い杉www
294名無しさん@ピンキー:2007/10/15(月) 02:29:08 ID:X/FEXBQR
バカ(アホ)な子スレとかないのかね。
295名無しさん@ピンキー:2007/10/16(火) 02:32:24 ID:qyJn1hkU
【処女】ボーイッシュ四人目【貧乳】
http://sakura03.bbspink.com/test/read.cgi/eroparo/1187559831/l50#tag263
から流れてきました。
上記のスレで連載していた物の続きで、二〜三回に分けて投下させていただこうと思います。

*注意*
ファンタジー
寝取られ・三角関係
逆ハーレム系
エロ未到達ご容赦ください

 パンを焼く香りがする。
 少女達の他愛の無いおしゃべりや、甲高い笑い声がする。
 結局朝まで眠り込んでしまったのかと、クロルはごしごしと目を擦りながらベッドから起き
上がった。
 ちらと時計を見ると、いつもの起床時間より少し早い。
 もぞもぞと身支度を整えて廊下を抜け、歯を磨こうと洗面所に向かう途中、居間でウィルトス
と出くわしてクロルは一気に眠気が吹き飛んだ。
「おはようございます」
「お、おはようございます……今朝は早いんですね」
「長期観察期間中は観察対象の行動開始前から張り込むのが原則ですから」
「は、はぁ……」
 当たり前のように答えて、ウィルトスが開いたノートにさらさらとペンを走らせる。
 少し冷めていますが紅茶をどうぞと勧められ、クロルはいつになく事務的な様子のウィルトス
の正面に腰を下ろした。――すっかり歯を磨く気が失せたのだ。
「なんか、そうしてると現役時代みたいですね。頭良さそうに見えます」
「それ、普段は頭悪そうに見えるって言ってます?」
 拗ねたように唇を尖らせるウィルトスにわざと返事をせずにティーカップを傾ける。
 するとウィルトスは諦めたように溜息を吐き、くるくるとペンを回しながらクロルを見た。
「ところで気付いてましたか、クロルさん」
「何にですか?」
「昨晩、クリスさんはヴィクター君の部屋で寝ています」
 ごぷ、とクロルが紅茶を吹き出す直前に、行動を予想していたようにウィルトスがノートを
退避させる。
「嬌声の類は僕の聴力では確認できませんでしたが、まだ性交には至っていないでしょう。
しかしヴィクター君の首筋にあからさまなうっ血の痕跡が――」
「ちょ、きょ、教官!」
 テーブルに飛び散った紅茶を台布巾でささっとふき取り、ウィルトスが再びノートにペンを
走らせ始める。
「二失点ですよクロルさん」
 とん、とピリオドを打ってペン先をクロルに突きつけて、ウィルトスはにこりと微笑んだ。
「……悪趣味ですよ」
「自覚しています。実に楽しい」
「そのノート、観察記録でしょう」
「正解です――読みたいですか? まだ走り書きの所見ですが」
 悪趣味だ――と罵っておきながらなんではあるが、読みたくないと言えば嘘になる。
 クロルは取り澄ました表情できちんと椅子に座りなおし、すっとウィルトスに片手を差し出した。
「悪趣味ですよ?」
「自覚してます――実に楽しい」
 先程の会話を、発言者を入れ替えて繰り返す。
 悪戯っぽく微笑むウィルトスに同種の笑みを返して見せて、クロルはウィルトスからノート
を受け取った。
 さすがにまだ初日だけあって分量は三ページ分と少ないが、ウィルトスの予想は結局未来予
知と変わらないレベルで的中する。
 乱雑で判読しがたい文字を慣れた調子で読み進め、クロルは神妙な面持ちでノートを閉じた。
「――本気ですか、これ」
「第三者の介入がなかった場合の話ですけど――悪くすればそうなります」
「でも……これじゃクリス君ただの地雷女ですよ」
「あの手の少女はこういうものですよ。避妊具を常備してプレッシャーでもかけときますか」
296名無しさん@ピンキー:2007/10/16(火) 02:33:32 ID:qyJn1hkU
 クロルからノートを受け取りながら、ウィルトスがふざけているのか真剣なのか分かりかね
る口調で呟く。
「いや、でも、さすがにこれは……」
「人は愛情を得ることに貪欲なものですよ。特にクリスさんは母親を亡くしていて、愛する父
も家を空けがちだ。大人の男性からの包容力と愛情に餓えていると言っていいでしょう。一方
ヴィクター君は――余計なお世話かもしれませんが、そろそろ商品を並べ始めないと開店時間
に支障が出ませんか」
 唐突に講釈を打ち切って、ウィルトスが時計を見上げて首をかしげた。
「ぅえ! ほんとだ!」
 慌てて立ち上がり、すっかり冷めた紅茶を飲み干して店舗への階段を駆け下りる。
 ヴィクター君は――の続きが気になったが、あれはウィルトスが意図的に言葉を切ったもの
だ。最初から話す気など無いのだろうから、尋ねるだけ無駄である。
 厨房に下りるなり、ヴィクターに寝坊か、とからかわれたが、クロルは無視して普段どおり
に淡々と任務を遂行した。
 少し慌てたが商品の陳列は予定通りに滞りなく終り、いつものように好きでもない菓子パン
をおいしそうに食べながら出てくるウィルトスと入れ違うようにして厨房に戻る。
 ヴィクターと軽口を叩きながらジープのキーに手を伸ばし、ふと、クロルはヴィクターに視
線を投げた。
 その首筋に、鮮やかな赤い痕――。
「僕も浮気相手見つけようかな……」
「――なに?」
 ふと呟いたクロルの言葉を聞きとがめて、ヴィクターがあからさまに不快そうに片眉を吊り
上げた。
 その様子に気をよくして、ふふん、と鼻で笑って踵を返す。
 おい待て、どういう意味だそりゃ、と怒鳴るヴィクターを無視してひらりとジープに飛び
乗って、クロルはアクセルを踏み込んだ。

 排気ガスの中に取り残され、ヴィクターはあの糞アマ、と口汚く罵った。
 ガレージの床に唾を吐き、クロルの言葉の意味を考えて思い切り顔を顰める。
「なんだそりゃ……くそ! 意味わかんねぇよ!」
 浮気なんて――そんな事をするのなら、意地を張らずに懲罰期間を縮めれば済む話では無い
か。一言――命令だって構わない。たった一言抱けと言ってくれさえすれば、いくらだって、
何度だって、求めるだけ与えてやれるのに――。
「……くそ! 何が気に入らねぇんだよ!」
 怒鳴ってから、そりゃ、毎回やりすぎる事は認めるが――と頭の中で補足する。
 見えなくなりつつあるジープを睨んでもう一度、今度は若干肩を落として悪態をつき、
ヴィクターはとぼとぼと階段を上って居間へ向かい、乱暴にソファに寝転がった。
 昼の分のパンを焼き始めるまで三時間程度休憩だ。
 ウィルトスを手伝ってもいいのだが、ヴィクターが店頭に顔を出すと売り上げががた落ちす
るらしいので半ば強制的に休憩をおおせつかっている。
 つまりは、何もせずにじっとしているのが仕事なのだ。
297名無しさん@ピンキー:2007/10/16(火) 02:34:14 ID:qyJn1hkU
 ぱたぱたと、廊下を走る音を聞きとめて、ヴィクターはふと投げ出していた体を起こした。
 元気よく――それはもう元気よくクリスが部屋に飛び込んでくる。
 そして、やはりクリスは昨日と同じように怒っていった。
「もう! 今日は早起きしようと思ったのに! 起こしてって言ったのにひどいよ!」
「起こしたじゃねぇか」
「嘘だ! ぼく起こされたらちゃんと起きるもん!」
「実際起きなかったな」
「起きるもん! ヴィクターがちゃんと起こしてくれなかったんだ!」
 確かに、ちゃんとは起こさなかったかもしれない。
 起きなければ殴る――と言うのは、例え対象がクロルだろうと変わらない暗黙のルールだが、
さすがのヴィクターもクリスにそれを適用しようとは思わない。
 だが、無理に揺すり起こすのが可愛そうなほどぐっすり寝ていたし、声を掛けたらもぞもぞ
と不機嫌そうに布団を被ってしまったのはクリスである。
「……手伝いたかったのに」
「うん?」
「朝、パン焼いたんでしょ? 手伝いたかった」
 ぶぅ、と頬を膨らませて、ぽすんとヴィクターの隣に腰を下ろす。
 前髪に触れるとふて腐れたように顔を背けたので、ヴィクターはわざと追わずに手を引いた。
 少しだけ意外そうに振り返り、平静を装うヴィクターからもの言いたげに視線を反らす。
 触れて欲しがっているのが見え見えで、ヴィクターは口元が緩むのを抑えるのに苦労した。
「もういいよ。今夜徹夜するから」
「徹夜? 冗談だろ」
「本気だよ!」
「やめとけ。だったら早く寝て早く起きろ」
 それが出来たら苦労しないよ、とクリスがもっともなことを言う。
「運動しろ。そうすりゃ早く寝られるだろ」
「運動って?」
「そりゃあ、走るだとか、縄跳びだとか……」
「……えっちなこととか?」
 恥ずかしそうに頬を染め、それでも興味津々な様子でクリスが聞く。
 その、初々しく危うい色気に、ヴィクターは唖然として固まった。
「な、なんてね! まじになってやんの。ヴィクターのえっち!」
 慌てたように取り繕って、クリスがばっと立ち上がる。
「そっかー。運動か。じゃあぼく、一回家に帰って着替え取ってくるね。お父さんに書き置き
残しておきたいし」
「徒歩でか?」
「そうじゃなきゃ運動にならないじゃん」
 まったくもってその通りである。
 無理に呆れたような表情を作ってヴィクターを見下ろし、踵を返す寸前、クリスは不意に床
を蹴ってヴィクターの首に抱きついた。
 開いた唇を乱暴にヴィクターの唇に押し当てて、まだお世辞にも上手いとは言えない動きで
ヴィクターの舌を絡めとる。
 こちらからは動かずに好きにさせてやると、クリスは満足したのか――しかし少し不満そう
に――ヴィクターから唇を離した。
「昨日のキスと全然違う」
「……そうか?」
「昨日のはもっと、気持ちよくて、くすぐったくて、ぞくぞくした」
 拗ねたように唇を尖らせて、ひらりとヴィクターから身を離す。
 その柔らかな温もりが名残惜しくて、ヴィクターはばたばたと走り去るクリスの後姿を見つ
めて目を細めた。
298名無しさん@ピンキー:2007/10/16(火) 02:34:48 ID:qyJn1hkU
「じゃあ、いってきます」
「おう。行って来い」
 まるで家族にするようなやり取りだな、とヴィクターは思った。
 妙に胸にこみ上げてくる物がある。
「くそっ……!」
 短く、今にも唾を吐きそうな勢いで吐き捨てて、ヴィクターは再びソファに横たわって乱暴
に目を閉じた。


                   ***


 本日の食事当番はウィルトスのはずなのだが、今日もキッチンにはヴィクターが立っていた。
 売り上げ計算に手間取ったために少し遅れて食卓に姿を現したクロルを見つけ、ウィルトス
がお疲れ様ですと紅茶を勧める。
 応じてありがたくティーカップを傾けながら、クロルはどんな手を使ったのだと半ば囁くよ
うにしてウィルトスに聞いた。
 あははは、とクリスの楽しげな笑い声がダイニングまで届く。
「なぁに、魔法の言葉をちょっと……」
「魔法の言葉ねぇ……」
「気になりますか?」
「クリス君関連でしょう」
「正解です。クリスさんが喜びますよと言ったら一発でした」
 相変わらず、ウィルトスは観察ノートを書いていた。
 今朝には数ページだったはずなのに、今や半分がウィルトスの文字で埋め尽くされている。
「思っていた以上に重症だったみたいですね」
「乙女の恋わずらいですか……」
「いえ、クリスさんの話じゃありません」
 きょとんとしてペンを止めたウィルトスに、こちらもきょとんとした表情を返す。
 やれやれといった様子で肩を竦め、ウィルトスはノートを閉じてティーカップを傾けた。
「ヴィクターがクリス君に入れあげてるって言いたいんですか?」
「半分正解です。まぁ、男心ってやつですね。男は求められるのに非常に弱い。しかもクリス
さんは可愛らしく素直で若々しい上にヴィクター君を怖がりません」
 若々しく、素直で、可愛らしい。
 頭の中で繰り返してみて、クロルは内心溜息を吐いた。全て自分には当てはまらない単語である。
 二十歳もとうに超えているし、そうでなくても精神的に枯れている面があるのは否定できな
い。素直とはとてもじゃないがいえないし、可愛げなんて欠片もない。
「捨てられるかな……」
「さぁて……求められて手を出してしまい、妊娠して結婚に至る――という可能性は十分に考
えられるでしょうねぇ」
「パン屋やめちゃうのかな」
「心配するのはそこですか」
 やや呆れたようなウィルトスの声色に、軽く肩を竦めて見せる。
 他に何を心配しろと言うのだ――という意味だ。
「パン屋が潰れたら傭兵業に専念かなぁ。ルーベルでも鍛えて引っこ抜いてくるか」
「ヴィクター君が聞いたら怒り狂いますよ」
「言いませんよ」
 僕も命が惜しいですから、と言い返し、ふわりと漂ってきたおいしそうな香りにきゅるきゅると
腹が鳴る。
299名無しさん@ピンキー:2007/10/16(火) 02:35:26 ID:qyJn1hkU
「一つ、いいことを教えてあげましょうか」
「……なんですか?」
 唐突に切り出したウィルトスに、クロルは片眉を吊り上げて問い返した。
「執着するのは、なにも格好悪い事じゃありませんよ」
「なんですか、それ」
「そのままの意味です。君だって、何もかも諦めている人よりも、執着して足掻く人のほうが
好きでしょう」
「そのどちらも、度合いによると思います。諦め過ぎてるも確かにどうかと思いますけど、過
度な執着は見苦しいものでしょう? そりゃ、もうちょっと頑張れよって、思うこともありま
すけどね」
 にこりと、満足そうにウィルトスが笑う。
 さっぱり意味がわからず首をかしげるも、ウィルトスはそれ以上何も言ってはくれなかった。

 空腹も手伝ってか、いつもより張り切っていたのかは知らないが、今日の料理はいつもより
も美味く感じられたが、クリスの賑やかさに辟易し、クロルはどうにも食が進まなかった。
 クリスが感動に目を潤ませておいしいおいしいと騒いでいるのを見ると、自分も確かにその
味に感動していたはずなのに、そんなに騒ぐほどの事では無いだろうとさえ思ってしまう。
 ちらと、褒めてほしそうにヴィクターがこちらを見たが、クロルは無視して淡々と食事を進
めた。代理とばかりにウィルトスが褒めていたが、ヴィクターは不満そうである。
 結局、ろくに味わいもせずに料理を胃に詰め込んで、クロルは早々に戦線を離脱した。
 クリスは家から着替えを持ち込んだようで、風呂上りにはきちんとパジャマを着ていたし、
家に書き置きも残してあるから親は心配ないと言う。
 うきうきと頬を赤く染め、ヴィクターとキスしたんだよ、と恥ずかしそうに語る姿は少年の
ように初心で少女のように愛らしく、クロルは一言、よかったね、と笑ってクリスの柔らかな
髪を撫でた。

 夜――半ば深夜と言う時間帯である。
 リビングのソファに寝転がって本を読んでいると、酒でも取りに来たのかヴィクターが姿を現した。
 お互いに、驚いたように視線を交わす。
「眠れねぇのか」
「いや、本が読みたくて」
「自分の部屋で読みゃいいだろうがよ」
「僕の部屋、君の部屋の隣なの」
 意味が理解できなかったのか、ヴィクターは一瞬沈黙した。
 直後に、申し訳無さそうにあぁ、と頷く。
「悪い。うるさかったか」
「いいよ。あの時はまだ時間早かったし。ここの方がキッチンに近いし」
 紅茶もコーヒーも酒も好きな時に飲みたい放題だ、と答えると、ヴィクターは笑ってクロル
の正面に腰を下ろした。
 酒を取りに来たのではなかったのか――クロルは無視して本を読み進める。
「……あのよ」
「うん?」
「今日、おまえの好物だった……と、思うんだが」
「あぁ……そうだったね」
「……まずかったか?」
 不安そうな問いかけに、驚いてクロルは顔を上げた。
 その表情は拗ねたようで、頑張ったのに褒めてもらえなかった子供のようで――。
300名無しさん@ピンキー:2007/10/16(火) 02:36:01 ID:qyJn1hkU
「まさか」
 思わず、溜息と共に笑みがこぼれた。
「凄くおいしかったよ。ただ、ちょっと食欲なくて……だから僕の事よりさ、クリス君の好物
作ってあげなよ。結構いい感じに進展してるみたいじゃん」
 に、と悪友の笑みを浮かべてヴィクターを見る。
 瞬間――ヴィクターの表情に苛立ちが宿ったのをクロルは見た。その、睨むような視線に
ぎくりとする。
「……なに? 喧嘩でもしたの?」
「いや……」
 すっくと、ヴィクターが立ち上がる。
 突然のヴィクターの態度の変化についていけなくて、クロルは疑問をいっぱいに含んだ視線
でヴィクターの表情を追った。
「そうかよ……おまえはいらねぇか……」
 その言葉に、きょとんとして目を瞬く。
「いや……誰もいらないなんて言ってないじゃん。おいしかったよ。ほんと。ただ量が食べら
れないだけで――」
「可愛くねぇ奴」
 吐き捨てるようなその言葉に、こんどはクロルが凍りついた。
 そんな事はわかっている。今更明言するようなことでもないだろう。
 それなのにわざわざ、どうしてそんな言い方で――。
「あぁ……自覚してるよ。僕には可愛げなんか欠片もないさ。君と知り合う前からずっとこう
だったと思うけどね。今まで気付かなかったわけ? 普通の女の子を間近で見て女の子の可愛
さってものに気が付いた?」
「俺は――!」
「可愛い女の子を愛でたいなら部屋に帰れよ。クリス君が正にそれだ。君が誰に何を求めよう
と構わないけど、僕に無いものを僕に求めるのはやめて欲しいね。迷惑だ」
「クロル!」
「可愛い子が欲しいんだったら街に出ればいくらだって見つかるよ? 君が探そうとしないだ
けで、君みたいな男が好きって奇特な女の子だって少なかない。強い男に守って欲しいっての
はか弱い女の子の憧れだからね。なんならナンパに付き合おうか。男装してりゃあ誰も僕を女
だとは思わないよ。簡単に引っかけられる」
 ぱたん、と本を閉じて唇を吊り上げ、底意地の悪い表情でねちねちといたぶる。
 ヴィクターは苛立ちを宿した瞳で傷ついたような表情を浮かべ、怒鳴るのを堪えるように静
かに奥歯を噛み締めた。
「可愛くて、聞き訳がよくて、君に心酔してる、君だけを見てる女の子が欲しいんだろ? そ
りゃ欲しいさ。誰だって欲しい。そして、そんな女の子が現われたんだ。わかるよ。人は自分
の都合のいい人間を全ての基準にしたがるからね。クリス君を基準にすれば、僕は可愛げなん
て欠片もない。比較対象が現れてやっと気付いた? 僕に執着する必要なんかないってさ」
 にやにやと笑いながら、何も言わないヴィクターの横をすり抜けて廊下へと続く扉に向かう。
 振り返りもしない後姿を背後に置いて、クロルは続けた。
「浮気のつもりが本気に――なんて、よくある話だよヴィクター。誰も君を責めやしない。も
し僕に遠慮してるんだったら、それこそ気にしなくていい。お情けで側にいてもらおうなんて
考えは持ってないよ。僕はそんなに可愛らしい女じゃない」
 他の女が好きだと言うなら、他の女を愛すればいい。感情は自由だ。誰にもそれを非難した
り、押し込めたりする権利は無い。
「君が誰を愛そうと祝福するよ。好きにすればいいさ。君の好みにあった人と、君の思い通り
の恋愛を楽しめばいい。だからお願いだよヴィクター。僕を君の好みと比較して責めないで。
惨めになるよ。僕は歪んでるし汚れてる。自分じゃどうにも出来ないんだ」
 わざとらしく懇願するようなその口調に、とうとうヴィクターは振り返った。
 もう、その瞳に苛立ちは宿っていない。
 ただ焦燥と、あふれ出しそうな悲しみだけがこもっていた。
 言い過ぎたか――と思う。クロルは急激に頭が冷えていくのを感じて自分の言葉に後悔した。
「そんな事、誰も言ってねぇじゃねぇか! 俺はただ――!」
「応援してるよ」
 怒鳴ろうとするヴィクターに、これは静かにそう告げた。
 はっとして、ヴィクターがクロルを凝視する。
301名無しさん@ピンキー:2007/10/16(火) 02:36:35 ID:qyJn1hkU
「視野が狭いって言っただろ? いるよ。ちゃんと。君の事愛してくれる普通の女の子が。無
理に僕だけを見なくていい。普通の恋愛がしたいと思ったら、していいんだ。だから、僕に無
いものを僕に求めないで。他の人を見つけて、その人に求めて欲しい」
 清純とか、清楚とか、一途とか、貞淑とか――失ってしまった物ばかりだ。初めから持って
いないものまである。
 ヴィクターが何か言おうと開いた唇は、しかし何も言わずに閉ざされた。
 その、震える唇をしばし見つめて、精一杯の優しさを込めて微笑みかける。
「かっとなってごめん。でもさ、可愛くないって――そりゃクリス君に比べりゃ可愛くないだ
ろうよって、思うじゃん。さすがに僕がああだったらちょっと痛いし。もう二十三だよ?」
 いくら、何度訂正してもクロルを十代の孫と混同する老夫婦がいたとしても、明らかに年下
の少年に、同い年か年下として見られてばかりだとしても、である。
「恋人は別に作ってさ、気が向いた時にでもその体で僕を喜ばせてよ。そういう関係も悪くな
いと思わない? 親友で、戦友で、悪友でいやらしい意味でのお友達。まぁ普通の恋愛をした
いんだったら――」
「本当に平気なんだな」
 暗く沈んだ声だった。
 落胆して、どこか責めるような雰囲気さえ伺える。
「……なんとも、思わねぇんだな……」
 言うなりつかつかと早足で歩き出し、ヴィクターはドアの前に立っていたクロルをすり抜け
て廊下の向こうへ消えていった。
 静かにドアを開け、そして閉める音がする。
「なんだよ……もう」
 ぐしゃりと、クロルは髪を自身の髪を乱暴に掴んだ。
「僕にどうして欲しいんだよ……!」
 ウィルトスの言葉を思い出す。
 現在の状況を整理する。
 ヴィクターの性格を考える。
 結果は出ていた。執着しろ――と言っているのだ。嫉妬して見せろと、きっとそういうこと
なのだろう。
 だけど、嫉妬の仕方などクロルにはわからなかった。
 否。やり方はわかっている。演技ならばお手の物だ。ヴィクターを騙すのは容易い。
 だけどそうじゃない――そうじゃないのだとわかっているからこそ、クロルにはどうしたら
いいのかわからなかった。


               ***


 最近――と言うよりここ数日、目に見えて食欲が落ちたと思う。いつも妙に眠そうで、配達
を任せるのが不安になる程注意力が散漫だ。
 クロルは体調を崩しているようだった。
 食事当番時にクロルが用意した食事はいつもどおり彩も鮮やかで味もよく、クリスは美しい
盛り付けを見て嬉しそうにはしゃいでいたが、とうのクロルは一口食べたきりであとはただち
びちびとミルクを舐めていた。
 喧嘩とも呼べないような一方的ないさかいをした。
 それは、自分の欲求が満たされない事に苛立ち、八つ当たりをした結果であり、クロルに非
と呼べる部分があったとは思えない。
 それがわだかまりとなって残っており、ヴィクターはクロルを気にしながら、結局気遣うよ
うな発言はしなかった。
302名無しさん@ピンキー:2007/10/16(火) 02:38:02 ID:qyJn1hkU
 自分が何をしたいのか、ヴィクターはよくわからなくなりつつあった。
 最初は、クロルを嫉妬させてやろうという幼い対抗意識だった。
 クリスと子供じみた恋愛ごっこに興じるのは楽しかったし、性的な事に興味津々で、しかし
まだまだ初心で幼いクリスには危うい色気さえ感じられた。
 だが一向に嫉妬の気配も見せず、あまつさえ二人の関係を応援するような行動や言動を示し
 たクロルに対し、ヴィクターは抑え切れない苛立ちを覚えていた。
 そしてその苛立ちを、クリスを甘やかす事で発散していたのだ。
 悪循環だった。完全にはまり込んでいた。
 甘えさせてと擦り寄ってくる存在が、抗いようがない程愛おしくて――。

 クリスを家に招いてから、一週間と一日が経過した昼過ぎのことである。
 週に一度の定休日であるこの日に、ヴィクターはリビングのソファでクリスを膝に抱きなが
ら、感触を楽しむようにすべすべとしたその脚を撫でていた。
 すらりとした白い脚はふにふにと柔らかく、時折くすぐるように指を動かすとクリスが
くすぐったそうに身を捩る。
 一度か二度クロルが通り過ぎたが、いまやこちらに一瞥をくれることもなくなっていた。
 そこまでに、興味が無いのかとまた苛立つ。半ば諦めに近かった。
 愛してない証拠じゃないか――。そんなクリスの言葉が頭を過ぎる。
「ヴィクター」
 くいとクリスが首を反らせて、ねだるように目を閉じた。
 胸の奥がざわつくのを感じる。しっとりとした唇を指でなぞり、ヴィクターは求められる
ままクリスの唇に口付けた。
 くちゅりと、唾液の絡まる音がする。
 相変わらずクリスのキスは下手だ。だがそのたどたどしさが可愛くて、意地悪をしてやりたくなる。
 ふにゅりと、服の上から小さいながらも柔らかな乳房に触れる。
 それだけで目を剥いて驚いたクリスが唇を離そうと身を捩るのを優しさで押さえつけ、
ヴィクターはふにふにと、小さな乳房をとても愛撫とは呼べない穏やかさで揉みしだいた。
 とろんとした目をして、クリスがもどかしげに身を捩る。
 もじもじと足の上で組み合わせていた手をふと上げて、クリスはヴィクターの手を取って
導くように引っ張った。
 どうして欲しいのかと、唇を離して耳たぶに唇を寄せる。
 しかしクリスは言葉では何も言わず、顔を真っ赤に染めて自らシャツを捲り上げた。
 と言っても、あくまでヘソの上までである。
「どうした。暑いのか?」
 わかっているのに、わざと聞く。
 するとクリスは泣きそうな表情でヴィクターを振り返り、意地悪な笑みに気付いてふて腐れ
て俯いた。
 がばっと、シャツを元の位置に戻してしまう。
「ヴィクターの馬鹿! もう触らせてあげない」 
「おいおい、そりゃひでぇだろ」
 小さな手を取って口元に導き、ぱくりと指を口に含む。
 クリスはうひゃぁ、と妙な声を上げ、這わされる舌の感触に慌ててじたばたと暴れた。
ちゅうちゅうと音を立ててしゃぶると、ぞくぞくと身を震わせて唇を噛む。
303名無しさん@ピンキー:2007/10/16(火) 02:38:43 ID:qyJn1hkU
「それ、だ、だめぇ……」
 と甘ったるい声を出し、クリスははあはあと息を乱してぐったりとヴィクターの胸に体重を預けた。
「この程度でそんなんじゃ、まだ俺の相手は無理だな」
 子供だとからかうような、しかし滲み出る優しさを込めてヴィクターが笑う。
 その言葉にむう、と唇を尖らせたクリスの視線が、ふとドアの方に向いた。
 がちゃりと音を立てて現われたのは、予想通りクロルである。一瞬だけ視線が合ったが、こ
れはヴィクターから反らした。
 恥ずかしいよ、と嫌がるクリスを無視して、体の隅々まで優しく撫でる。
 ひゅう、とクロルが軽快に唇を鳴らした。
「この涼しいのにこの部屋だけやけに暑いと思ったよ。暑くてのぼせそうだから、僕ちょっと
出かけてくる」
 いつものように軽口を叩いて、クロルが部屋を横切っていく。
「具合悪いんじゃねぇのか? 自重しろよ」
 その後ろ姿にぶっきらぼうな気遣いの言葉を投げると、クロルは投げやりに手を上げて応じ
ただけで慌しく去っていった。
 クリスが目を瞬きながら、見えなくなった後ろ姿をじっと見る。
「大丈夫かなぁ……」
「まぁ、あいつは頭いいからな。体調管理くらい自分で出来るだろ」
「ヴィクターって友達に厳しいタイプ?」
 その問に、ヴィクターはそんな事は無いと答えようとして沈黙した。
 普段だったら、間違いなく外出を阻止しているような体調であるのは明らかだ。ベッドから
起きないように縛りつけでもしていたかもしれない。
 そのくらい、目に見えてクロルは弱っている。
「あーわかった。けんかしたんだ!」
 クリスの真っ直ぐな指摘に、思わず苦笑が浮かんだ。
 ヴィクターの方が年上なのに、大人気ないよとクリスが偉そうにふんぞり返る。
「……いいんだよ」
「うん?」
「あいつが悪いんだ」
 ぎゅうっと、クリスの体を抱きしめる。
「そういうふうに言ってる人の方に、大概は原因があるもんだよ」
 心地良さそうにヴィクターに頬を摺り寄せながら、クリスが悪戯っぽく目を細める。
 ヴィクターはそれ以上、クロルの事について口に出そうとはしなかった。

 夕方を少し過ぎた時刻だろうか――不意に、玄関先に設置してある電話のベルが鳴った。
 ヴィクターが立ち上がる間もなく受話器を取る音がして、あぁ、おっさんか――と思う。
 特に聞き耳を立てる事もなくクリスを隣に据え置いて武器の整備をしていると、ウィルトス
が突然外出の準備を始めたのでヴィクターは怪訝に思って作業の手を止めた。
「どうした?」
 と問うと、ウィルトスはちらとだけヴィクターと――ついでクリスに視線をやって嘆息した。
 一言、
「クロルさんが倒れました」
 愕然として、ヴィクターは立ち上がった。
 ほらぁ、とクリスが非難するような声を上げる。
「どこだ! すぐに迎えに――!」
「こないでください」
 静かな命令だった。その言葉に、ぞっとする冷たさがある。ウィルトスの表情はあくまで普
段どおりでつかみどころがないが、しかし上機嫌で無い事は明らかだった。
「……なに?」
「迎えに――ではなく、僕はクロルさんの様子を見に行くだけです。連れて帰ってくるつもり
はありません。今、彼女にとって最適な環境はここではない」
 というか、ここは最悪です、とウィルトスが眉を寄せる。
「彼女……? 彼女って?」
 クリスはクロルが女だという事実を知らない。
 首をかしげるクリスを無視し、ヴィクターはウィルトスと睨み合った。
 無視しても構わない命令と、無視すると問題な命令がある。
 ウィルトスの雰囲気から察するに、これは、明らかに後者だ。
「……理由は」
「わかりませんか」
304名無しさん@ピンキー:2007/10/16(火) 02:39:17 ID:qyJn1hkU
「わかるわけねぇだろ!」
「でしょうね――だからこうなりました。だからダメです」
「意味が――!」
「ヴィクター君」
 殴りかかりそうな勢いだったヴィクターは、しかしウィルトスが一瞥をくれたクリスの表情
にぎょっとして握り締めた拳を緩めた。
 そんなに、恐ろしい顔をしていただろうか――。
「このまま出て行くと、君は間違いなく追ってくるでしょうから一つ釘をさしておきます」
 ふわりと――ウィルトスが参謀の顔で笑ってクリスを見た。
「クリスさん。しっかりヴィクター君を捕まえておいてくださいね」
 瞬間、ぎゅう、とクリスがヴィクターの腕を抱きしめる。
 はっとして見下ろした先には、怯えながらも必死にしがみ付く子供の姿――。
「大丈夫。話を聞いたところによると、ぐっすりと眠っているだけのようです。なにせここ数
日、クロルさんはろくに眠っていない。家から離れて緊張の糸が切れたんでしょう」
 普通、緊張の糸とは最も安心できる場所で切れるものではないのか。
 最適な環境では無い――とウィルトスは言った。思い当たる節はある。
 だが、あんなにも平然としていたのに――。
「ヴィクター君」
 すぅ、と、意地悪くウィルトスが目を細めた。
 随分昔に、最低、と笑顔で言われた経験があるが、それよりも嫌な表情だ。
「満足ですか?」
 激しい眩暈を覚えた。
 吐き気に近い気分の悪さが這い上がってくる。
 くるりと軽やかに踵を返し、ウィルトスは部屋を出て行った。

                          切らせていただきます。
305名無しさん@ピンキー:2007/10/16(火) 08:54:13 ID:zP7+HkHN
これは気体
306名無しさん@ピンキー:2007/10/16(火) 17:41:04 ID:6q8YGNhM
切ないです。早く続きが読みたい
307名無しさん@ピンキー:2007/10/17(水) 01:08:08 ID:DqIhAnGT
ここまででも充分GJだが、続きも期待大!
308名無しさん@ピンキー:2007/10/17(水) 04:17:27 ID:SWcGjF1e
あ〜、毎度のことだけど話の展開にどきどきしてる。
309名無しさん@ピンキー:2007/10/19(金) 01:43:46 ID:8Pcw7n34
>>295続き
寸止め

 眠りの浅い日が続き、食欲は減退するばかり。空腹を覚えて食事を前にしても、口に運ぼう
とすると急激に食欲が萎えて行く。
 無理に詰め込んだ固形物はこらえ切れない吐き気に負けて便器に流し、たっぷりと糖分を含
んだ紅茶とミルクで脳を騙しているような状態だった。
 ストレスに弱い性質だとは思っていない。風邪か何かだろうと思ったが病院に行く気も起き
ず、放っておけば治ると思い続けて一週間が経過した。
 週に一度の定休日――ルーベルに稽古をつけてやる日である。
 朝から行く約束をしていたのにどうしても起き上がれず、結局昼を過ぎた頃にようやく気力
を奮い起こして家を出た。
 ヴィクターは自重しろと言ったが、約束を破る事はしたくない。
 ジープを走らせてエリーの家のドアを叩き、遅れたことを謝罪してルーベルをみてやった。あまり期待はしていなかったが、受身は言ったとおり取れるようになっている。
 期待していなかっただけに素直に褒めて組手を教えようとして、一瞬ふ、と意識が飛んだ。
 ルーベルにはまだ、組手の相手の変調に気付けるような余裕は無い。
 恐らく渾身の力を込めただろう拳を辛うじて防ぐ事しか出来なくて、クロルは軽く数メート
ルは吹っ飛んで柔らかな芝生を転がった。
 エリーの悲鳴が聞こえ、ルーベルの駆け寄る足音がした。
 慌てて立ち上がろうとした体が、地面に縫いとめられたように動かなかった。
 力強い腕に抱き起こされる。
「眠い……」
 ようやく、ただ一言そう呟き、クロルは意識を失った。

 柔らかな布団の感触。女性の部屋特有の、清潔で甘い香り。
 あぁ、倒れたんだな、という自覚はあったが、目を覚ます気にはなれなかった。
 だらだらとした眠気に身を任せ、かといってそれ以上深く眠る事もしない。
 ふと、髪に触れる指があった。顔にかかる前髪を払い、優しく耳にかけてくれる。エリーだ
ろうかと思ったが、覚えのある男物の香水にクロルは一気に覚醒した。
「き、教官!」
「三失点ですよ」
 呻くように呟くと、ウィルトスが困ったように笑った。
 飛び起きようとした体が言う事を聞かなくて、ごろりとうつ伏せになって枕に顔をうずめる
と、よしよしと頭を撫でられる。
「でも、今のは無しにしてあげます――気分はどうですか? 最悪でしょう」
「どうしてここに……」
「君が倒れたからです。エリーさんが連絡をくれました」
 そうだ、倒れたのだ。倒れたのだから、連絡が行ってもおかしくない。
 なんだかまだ寝ぼけているようだった。単発の事実は理解できても、それを連ねて新たな結
論を導けない。
「……痛い」
「全身に擦り傷と打撲があります。特に腕の打撲は酷い――衝撃を殺せなかったんですね? 
ルーベル君の拳の形がもろに痣になってます」
 ぐぅう、と呻いて、だらだらと起き上がる。
 そこは予想したとおりエリーの部屋で、時計を見るととうの昔に夜だった。
 気を失った時は、まだ夕方だったはずなのに――。
「エリーは……」
「ルーベル君の部屋で寝るそうです。ルーベル君はリビングのソファで――ちなみに僕はゲス
トルームをあてがわれていますが、使う予定は今のところありません」
 この部屋に泊めていただこうかと――というウィルトスの言葉を聞きながら、体のあちこち
の絆創膏や湿布を確認してげんなりする。
 擦り傷は風呂に入るときに染みるだろうし、腕に巻いた包帯の奥に停滞する鈍い痛みは格別に酷い。
「折れなくて良かった……」
 思わず零した呟きに、ウィルトスがうんうんと同意する。
「まさか当たるとは思っていなかった――と落ち込んでいましたよ。見るからに本調子ではな
かったのに、思慮が浅かったとも。真っ直ぐで気持ちのいい青年だ。好感がもてます」
310名無しさん@ピンキー:2007/10/19(金) 01:44:27 ID:8Pcw7n34
「偉そうな御山の大将ですよ。馬鹿だし世間知らずだ。正義感はあるみたいですけど、真っ直
ぐと呼ぶには無理があります」
「君は教え子に厳しいですねぇ」
 誰に似たんでしょう、とウィルトスが笑う。
「目が覚めた――と、二人に報告してきます。何か食べられますか?」
「いえ……あの、食欲が……」
 ないんです、と、消え入りそうな声で答える。
 するとウィルトスは立ち上がりかけた腰を再び深く椅子にすえ、長い溜息を吐いてクロルを見た。
「クロルさんは、ヴィクター君がいらないんですか?」
 その、あまりにも露骨な言い方に、クロルは愕然となった。
 その表情を返事として受け取ったのか、ウィルトスが微笑む。
「一つ、君は重大な思い違いをしています。君にはヴィクター君を繋ぎとめる力なんかありま
せん。ヴィクター君に限らず、誰かを縛り付ける力なんて持っていない」
「そんな事――!」
 はじめからわかってますよ、と怒鳴ろうとしたクロルを、しかしウィルトスは静かに制した。
 授業の最中にくだらない質問をするなとでもいうような態度だ。
「例えば君が一言、浮気なんてしないで――と言ったところで、それはなんの意味も持たない
と言ってるんです。その言葉に強制力なんて存在しない。その言葉を聞いた誰かがその通りに
するかどうかは、結局その人自身が決める事だ」
 強制力なんてない――。
 言われるまでも無い、当然のことだった。
 クロルには権力もなにもないし、クロルの言葉に逆らったからと言って不都合を生じる事は無い。
「人は決断を下す時に自分の持っている情報を吟味します。浮気をしないで欲しい、側にいて
欲しい、そういった言葉の類は、いわば決断を下す時の情報です。決断を強制する力はなくて
も、決断に大きな影響を及ぼす。クロルさんは今、ヴィクター君に“君なんていらない”とい
う情報を与え続けているんですよ。“お好きにどうぞ”“僕の事は気にしないで”と、まるでク
リスさんにヴィクター君を押し付けたくて仕方がないようにさえ見る」
「そんな……だ、だれもそんな事言ってないじゃないですか!」
「いいえ。君ははっきりと口に出して言っています」
 はっきりと口に出して――。
 思い返せば、次々に浮かび上がってくる。
 ヴィクターはあんなにも、ただ一言を望んでいたのに、クロルはその逆の言葉で突き放して
ばかりいた。
「一方に強く求められ、一方に突き放されれば、どんなに強固な意志でも揺らぎます。君は彼
が伸ばした手を掴まずに静観している。それどころか、立ち去るのを応援している、祝福して
いる。そんなにヴィクター君が要らないのかと疑問に思ってしまうほどだ」
 傷ついたような、責めるようなその視線。
 だけどその視線にどう対処していいのかわからなくて、気付かないふりをし続けた。
「言ったでしょう。執着するのは格好悪いことではありません。君は、過度に執着を見せなさ過ぎる」
 ウィルトスが優しく、だがどこか厳しさを込めて締めくくった。
 でも、だけど、それならば、一体どうしろと言うのだ。だって――だって。
「でも……だって……クリス君はあんなに、ヴィクターの事が好きなんです……」
「君は、それほど好きじゃないんですか?」
「そうじゃありません! でも、比べてみれば、僕とクリス君、どっちがいいかなんて一目瞭
然じゃないですか! クリス君は若くて可愛くて、純粋で、素直で、まだ処女だし……ヴィク
ターはずっと普通の恋愛がしたかったんです! だから――!」
「だから、クリスさんにあげてしまおうと――なるほど、いらないんですね」
「ちが――! そうじゃなくて……だから……!」
 だから――。
 その続きを促すような沈黙にクロルは涙を堪えて唇を噛んだ。
 だって、クリスはあんなにもヴィクターを愛しているのだ。あんなのも一途に。真っ直ぐに。
 比べるのもおこがましいほど、クロルにはクリスが輝いて見える。
 ヴィクターだって自分より、クリスと一緒にいた方が幸福なはずだ。
 だから――。
「みっともない……じゃ、ないですか……」
 結局、本音はそれなのだ。
 潔く身を引くべき場面で、見苦しく縋る姿が。
 優しさに縋って引きとめ、最も幸福を願うべき存在の幸福を奪うのが。
311名無しさん@ピンキー:2007/10/19(金) 01:45:03 ID:8Pcw7n34
 結局、涙はいつも堪えられない。
 ウィルトスやヴィクターの前では特に、見栄や意地はあっけなく感情に突き崩される。
「僕だって……ほんとはッ……でも、だって、そんな、素直な人間じゃないんですよ! 甘え
るなんて恥ずかしいこと出来ないし、嫉妬なんてもっと無理ですよ! かっこ悪いことじゃな
いって言われたって、そんなの、演技でもないのに!」
 めそめそと泣き出してしまったクロルを前に、ウィルトスは小さく吹き出した。
 笑う事ないだろう、と恨めしく思う。
 ごしごしと涙を拭いながら睨み付けると、ウィルトスはふいに両手を開いてクロルの体を抱
き寄せた。
「まったく、君は本当に可愛らしい意地っ張りだ。君がそんなだから、いじめたくて仕方なく
なる。僕たちが君に素直さや従順さを求めましたか? 素直で従順な君なんて、想像するだに
つまらない。難攻不落の意地っ張りを陥落させるのが楽しいんです」
「なんですか、それ……」
 ぎゅうと、ウィルトスの胸に縋りながら恨めしげな声を出す。
「そのままの意味です。わかりませんか?」
「悪趣味ですよ……!」
「自覚してます。実に楽しい」
 にこりと、ウィルトスが笑う。
 その笑顔に何も言い返す事ができなくて、クロルは思い切りウィルトスを睨み付けてから、
頭から毛布を被って篭城を決め込んだ。


                 ***

 
 クロルが倒れた、とウィルトスに聞いてから、ヴィクターはずっと落ち着かなかった。
 親友が倒れたのだ。それは仕方ない事だと思うし、当たり前の事だと思う。
 だが、どうしても気になる事があった。
 ウィルトスの言葉だ。
 男性であるはずのクロルのことを彼女と呼び――そして、ヴィクターの同伴を拒絶したあの言葉。
 捕まえておけ、とウィルトスは言った。クリスがそれに従ったのは、今ヴィクターを行かせ
てしまうと、二度と自分の所に戻ってきてくれないような、そんな不安感があったからだ。
 放せと命じたヴィクターに逆らって、一緒にいてよとしがみ付くと、ヴィクターはひどく
苦しげな表情を浮かべて、しかしクリスを選んでくれた。
 一緒にクロルの所へいく――という選択肢が浮かばなかったのは、恐らく、クリスの中でも
う確信が芽生えていたからだろう。
 淡々と明日の仕込みを済ませ、いつもより味気ない食事を取りながら、クリスは沈んだ様子
のヴィクターを元気付けようと必死に明るく振舞った。
 それをくんでくれているのだろう。冗談を言えばヴィクターも笑ってくれたし、擦り寄って
いけば頭を撫でてくれたが、ヴィクターの心がここにないのは明らかだった。
 この家に泊まりこむようになって一週間――その間一度も、ヴィクターは恋人に会いに行く
素振りを見せずにクリスにかかりっきりだった。
 だからひょっとしたら、自分はその人より愛されているんじゃ無いかと――そんな期待を抱
き始めた矢先だった。
 クリスだって女だ。気が付いてしまえば、ヴィクターが目で追っていたのが誰かくらいはす
ぐ分かる。

「……クロルって、女の人……だったんだね」
 汗を流したい――と言って地下室に降りたヴィクターは、底なしの体力で延々サンドバッグ
を殴り続けていた。
 話しかけても生返事で、それが凄く悔しくて、なんとか振り向かせようとクリスが切り出し
たその言葉に、ヴィクターは驚いたようにサンドバッグを殴る手を止めた。
「恋人って……もしかして、クロルの……こと?」
 忌々しげに、ヴィクターが乱暴に溜息を吐く。
 グローブを脱ぎ捨てる動作にはいつもの優しさが見えなくて、クリスはぎゅっと両膝を抱い
て顔を伏せた。
「そうだ」
 短く、しかしはっきりと肯定する。
312名無しさん@ピンキー:2007/10/19(金) 01:46:08 ID:8Pcw7n34
「愛してるの……?」
「ああ。愛してる」
 膝を抱く腕に力がこもった。
 遊びでいい。捨てられても構わない。そう思っていたはずなのに、揺ぎ無いその言葉がひど
く悲しかった。
「でも、クロルはそんなに、ヴィクターのこと愛してないみたいだった……」
 自嘲を含んだ笑いを零し、ヴィクターはサンドバックに体重を預けてクリスを見た。
「そうだな」
 と呟く言葉に、なんらかの感情は見出せない。
「だって、本当に愛してたらさ、目の前で他の人といちゃいちゃされたら怒るじゃん。それに
クロルは……だって、応援してくれるって、言ったんだ」
「ああ。そうだってな」
「ぼくの方が、ヴィクターのこと必要だって……思ってるよ」
 少なくとも自分は、ヴィクターの浮気相手に応援するなんて言わないし、目の前でべたべた
されているのを平然と眺めたりしていられない。クリスは瞳を潤ませて顔を上げ、真っ直ぐに
ヴィクターを凝視した。
「だいて」
 ヴィクターの表情は動かない。
 クロルの名前を出した時から、明らかに様子がおかしかった。
 怒っているのだろうか。嫌われただろうか。そう思うと、ひどく怖い。
「ヴィクター、ぼく――」
「俺は――」
 ふいと視線を反らして、ヴィクターがタオルを手に踵を返す。
「おまえを抱こうと思った事は一度もねぇし、これからも抱く気はねぇ」
「でも――!」
「クリス!」
 鋭い一喝に、クリスはびくりと肩を竦ませて青ざめた。
「――今夜は客間を使え」
「お、怒ったの? ねぇ、ごめん。ごめんなさい!」
 慌てて駆け寄り、その腕に縋り付く。
 するとヴィクターは一瞬、振り払おうとするような素振りを見せ――しかし思いとどまって
疲れたような溜息を吐いた。
 いつものように、わしわしと頭を撫でられる。
「少し一人になりてぇんだ。頼む」
 いつもと変わらない優しい笑顔。
 するりと腕を振りほどかれ、しかしクリスはそれ以上追いかける事が出来なかった。
 あの優しい、穏やかな笑顔がヴィクターの全てではないのだ。
 力強く冷え切った、どこか狂気さえ含んだ目で、ヴィクターはクロルを愛していると断言し
た。その目で見られる事を恐ろしいと思い、優しい笑顔に安堵した自分に、クリスはささやか
な失望を覚えた。
 自分は、ヴィクターの何も知らない。
 だけどクロルはずっと昔からヴィクターを知っていて、きっとあの冷たい目も、呼吸が止ま
りそうになる恫喝も当たり前のように知っていて、それでもヴィクターの恋人なのだ。
「ぼくだって……」
 慣れればきっと、あの目も、恫喝も、平然と受け流せるようになる。
 ヴィクターを怖がらないから、強いから、昔から知っているから恋人なんて、そんなのずる
いではないか。
 だって、愛情では絶対、こちらの方が上なのに――。
 ぎゅっと唇を噛み締めて、クリスはヴィクターから大分遅れて地下室の階段を駆け上がった。


            ***


 どうして、気が付いてやらなかったのだろう。
 どんな苦境にあっても決して折れない強いクロルを倒れるまで追い詰めて、自分は一体何を
したかったのだろう。
 あんな幼い少女を巻き込んで、あてつけの道具に使って、自分はいつからこんなにも、卑怯
で汚い行動を取る男になったのだろう。
313名無しさん@ピンキー:2007/10/19(金) 01:46:42 ID:8Pcw7n34
 忌々しかった。
 ウィルトスがクロルに会わせたがらない理由だってよくわかる。
 それなのに――わかっているのに、ひたすらクロルに会いたくて――。
「クソッ……!」
 行かないで、と縋り付く腕を振りほどけなかった。
 クリスの事は好きだ。
 だが、気が変になる程求めるようなものとは違う。
 もっと穏やかで、くすぐるように触れ合って、そばで笑っていてくれればそれでいい――そんな
存在だったのだ。
 そのクリスに――自分が言わせたのだ。抱いてと。まるで、捨てられるのを恐れて差し出す
ような表情で――。

 地下室でクリスと別れてシャワーを浴び、酔いたくて、眠りたくて、ヴィクターは自室で酒
をあおっていた。
 しかし、生憎とヴィクターは他に類を見ない酒豪である。酒好きのクロルが撃沈しても、
平然と飲んでいられるうわばみだ。
 三本の缶ビールを空にして酔うのを諦め、ヴィクターは乱暴にベッドに横たわった。
 一瞬――恐らく十分程度眠っていたように思う。
 控えめに響いたノックの音に、ヴィクターははっとして起き上がった。
「……クリスか」
 声を聞かなくとも、この家でヴィクター相手にノックなどするのはクリスしかいない。
 入っていいか、と問うので許可すると、クリスはおずおずと、恐る恐るドアの隙間から顔を
覗かせてヴィクターの様子を伺った。
 一瞬の睡眠で、随分気分は落ち着いたように思う。
 クリスもそれに気付いたのか、嬉しそうな表情でひょいと部屋の中に飛び込んだ。
 風呂上りなのか、ブラウンの髪が湿ってつやつやと輝いている。
「眠れないのか?」
「ううん……あのねヴィクター」
 思いつめたような――どこか決意したような表情にぞくりとした。
 しまった、と思う。入室を許可すべきではなかった。
 しかし思った時にはもう遅く、次の瞬間、クリスはヴィクターの首筋にしがみ付いていた。
「……どうした」
 わかっているのに、わざと聞く。
 クリスは答えず、ぎゅうと、しがみ付く腕に力を込めた。小さく、柔らかな体が震えている
のがわかった。シャンプーの香りが鼻をくすぐる。
「だいて……」
「今、まさに抱いてるな」
「違うよ! そうじゃなくて……」
 よしよしと背中を撫でると、クリスはそれを嫌がって身を捩った。
「ぼく、子供じゃない」
「そうか?」
「クロルより、胸もおっきいよ」
「そうだな」
「愛してるんだ! ほんとだよ。ぼくとじゃ嫌なの? ぼくが嫌いなの?」
 一つ、証明された事があった。
 クロルはいつも、ヴィクターは誰に迫られても陥落する純情可憐な坊やだとからかったが、
決してそんな事は無い。
 疼きもしない下半身に安堵した。そこまで下衆ではないようだ。
 そっと肩を掴んで引き剥がすと、クリスはやだやだと首を振って無理やりヴィクターに口付けた。
 下手な動きで舌が絡まり、クリスが不満をぶつけるようにヴィクターの肩を叩く。
 仕方なく応じてやると、クリスはまたヴィクターに体を密着させ、唇を貪りながらぼろぼろと
泣き出した。
314名無しさん@ピンキー:2007/10/19(金) 01:47:22 ID:8Pcw7n34
「好き。好きだよ。好き。好きなんだ」
「ああ。わかってる」
「じゃあ、なんでだいてくれないんだよ! ぼく、痛いのだって我慢できるよ!」
「やめとけ。無理だ。絶対に後悔する」
「だってクロルとはするんでしょ?」
「あいつは見た目によらずすげぇ経験豊富なんだよ」
 そのクロルが、処女の時に相手をしたら激痛に泣くと評したブツである。
「だったら、ヴィクターが経験、つませてよ」
 お願い、と耳元で囁く。
「だめだ」
「どうして!」
「おまえじゃ勃たねぇ」
 はっきりとそう告げると、クリスは明らかに傷ついた表情でヴィクターを凝視した。
 次の瞬間、振り上げた平手が容赦なくヴィクターの頬を打つ。
 甘んじて受けたその平手に痛みらしい痛みを覚える事はなかったが、それでもヴィクターは、
自分がいかにクリスを傷つけたかを再度深く認識した。
「たたせてやる」
 がばっと、クリスが乱暴にシャツを脱ぎ捨てた。
 ぎょっとしたヴィクターの眼前に、白くて柔らかそうな乳房が晒される。
 堪えきれない嗚咽と涙に忙しなく肩を揺すりながら、クリスは乱暴にヴィクターのズボンに
手をかけた。
「クリス! よせ!」
「嫌だ!」
 泣きながら叫ぶクリスを、しかしヴィクターは力尽くで引き剥がした。
 暴れるクリスをなだめようと、背後から抱き込むように再び膝に座らせる。
 降ろして、放してともがく体を根気強く揺すってやると、クリスは暴れるのをやめてすんす
んとすすり泣いた。
「処女だからだめなの? 面倒くさいことになるって思ってるの?」
「違う。そんなんじゃねぇ」
「ぼく、面倒くさいことなんて言わないよ。ヴィクターのものになりたいんだ。ヴィクターに
気持ちよくなってほしいんだ。一つになりたいんだ」
 必死にうったえるようなその口調に、危険な一途さがありありと見て取れる。
 心酔している――と、クロルがそう表現しただろうか。
「側にいてくれりゃあいい。――セックスなんざマッサージと同じだ。なんの意味もねぇよ」
 あぁ、まさか、自分がこの台詞を言う日が来るとは思っても見なかった。
 だが、体を重ねる事をこんなにも重大視するクリスには、たかがと割り切って見せるべきだと思う。
「マサージと同じなら、してくれたっていいじゃないか!」
 すかさず、切り返すようにクリスが怒鳴った。
 言われて見れば、確かにその通りである。
 クロルやウィルトスならば、こんな時にどう切り返しただろうか――。
「それに、だって、クロルとはするって、さっき言ったじゃないか。たかがマッサージなら、
する必要ないなら、しなくたっていいじゃないか!」
「いやぁ……あいつは……なんだ、別だ……」
「なんだよそれ! 意味わかんないよ!」
 まったくである。やはり、迂闊に基本思想と異なる発言をすべきではない。
 再びじたばたと暴れだしたクリスを慌ててなだめながら、ヴィクターは最近とみに使わなか
ったおかげですっかりさび付いた頭を必死になって働かせた。
「わかったよ……じゃあ、処女じゃなければいいんだね?」
「――なに?」
 ばっと、ヴィクターの腕を振り払い、クリスは床に飛び降りた。
「セックスなんて特別なことじゃないって言われたって、ぼくはヴィクターとしたいんだ! 
適当な棒でも突っ込んで処女喪失してやるから!」
315名無しさん@ピンキー:2007/10/19(金) 01:47:56 ID:8Pcw7n34
 本気だ。
 明らかに本気の目をしている。
 慌てて立ち上がったヴィクターから逃げ出すようにひらりと実を返したクリスの腕を、しか
しヴィクターは強靭な瞬発力でがっちりと掴んで引き戻した。
「なんだよ! なんだよもう! 放してよ!」
「落ち着けクリス! おまえまだ十六なんだぞ!」
「歳なんて関係ない! ヴィクターがしてくれないなら処女喪失の相手は無機物だからね! 
そしたら、それこそ一生後悔して暮らしてやる! ヴィクターのせいだからね! 全部ヴィク
ターが悪いんだからね!」
 子供じみた理論である。
 腕の中で崩れ落ちてしまった少女をしっかりと抱きとめて、ヴィクターは泣きじゃくる子供
をなだめてベッドに戻り、再び深く膝に抱き寄せた。
 その、腰にまわした腕に更に力を込めて抱きしめると、クリスは驚いたように体を強張らせ、
おずおずと首を反らせてヴィクターを見た。

「――わかった」
 すぅ、と、ヴィクターの瞳から優しさが消える。
 腰に回された腕にはいつの間にかとても振り払えない程の力が込められおり、クリスは身動
きが取れない状況に今更になって竦むのを意識した。
「言っておくが……」
「ひんっ……」
 かりりと、耳たぶに歯を立てられる。
 低く脅すような声にぞくぞくと鳥肌か立ち、クリスはむき出しの乳房に無遠慮に触れてきた
大きな手をぎゅっと掴んで目を閉じた。
「俺は女を痛めつけて喜ぶ性質だ……泣き叫んだって無駄だからな」
 そんな言葉とは裏腹に、ふにふにと胸を揉みしだく手は優しい。
 直接触れて欲しいと、ずっと、毎晩そう思っていた事が、なんの感慨もなく達成されていた。
 それどころかヴィクターの手は、はっきりとしたその先を連想させる動きでクリスの体を愛撫する。
「い、いたいのは……ぃひゃうッ」
 きゅ、と突然乳首をつままれて、クリスは思わず上がった奇妙な声に慌てて口を押さえた。
 しかしヴィクターの指は容赦なく、しかし優しく的確に転がし、つまみ、押しつぶしてくる。
 自然に、床に付かない足がふらふらと踊った。爪先がきゅっと丸まり、口を押さえていたは
ずの手はいつの間にかヴィクターの腕をつかんでいる。
「んん……ぁ、んぁ……」
 自分で触れている時とは違う、予測が出来ない他者からの刺激が苦しくて身を捩ると、それ
を叱るようにしっかりと腰を抱きなおされる。
 もじもじと腿をすり合わせていやいやと首を振ると、ヴィクターはその様子に気付いて短パン
から覗いた太腿をねっとりと撫でさすった。
「どうして欲しい」
 わかっているくせに、わざと聞く。
 ヴィクターは意地悪だ。
「さわって……」
「どこを」
 間髪いれずに、重ねて聞く。
 クリスは唇を引き結んでぶんぶんと首を振った。
「ここか?」
316名無しさん@ピンキー:2007/10/19(金) 01:48:30 ID:8Pcw7n34
「あっ……ちが、そこ……じゃ、なく……てぇ」
 くりくりと、指の腹で乳首を押しつぶされる。
 そこも気持ちいい。
 だけどそこじゃなくて、もっとちゃんと、もうこんなに疼いているのに――。
 たまらず、自分で慰める時のようにズボンの中に指をすべり込ませると、ヴィクターの手が
それを静かに制した。
 細い手首をガッチリ掴み、否応もなく引き戻される。
「や、なんで……!」
「マナー違反だ――お仕置きが必要だな」
 だって、それはヴィクターが触ってくれないから――。
 文句を言おうとした瞬間、どさりとベッドに横たえられて視界いっぱいに天井が広がった。
 なに、と問うまでもなく、下着ごと短パンを剥ぎ取られる。
 全裸の体を見下ろされている状態がたまらなく恥ずかしくて、クリスは真っ赤になって乳房
を隠すように肩を抱いた。
 しかしヴィクターが掴んだのは腕ではなく、クリスの細い両足だった。
 膝裏を掴まれ、思い切り左右に開かれる。
 ヴィクターの眼前に、何一つ隠すものもなく晒された自身の秘部に、クリスは全身が羞恥で
燃えるように熱くなるのを感じて悲鳴を上げた。
「やだ! だ、だめだよヴィクター! 見ないで、やだ!」
「処女でもそれなりに濡れる――か」
 からかうような、馬鹿にするような口調でヴィクターが言う。
 何も言えなくなってしまったクリスに意地の悪い笑顔を見せて、おもむろにヴィクターは
身を伏せた。
 うそ――と、果たして声になって出ただろうか。
「や、や、や……やぁあぁあ! あ、ひぁあぁ! やめ、ヴィク、そぇ、へ、へんだよぉ!
やめて、き、きたない……!」 
 風呂上りで本当に良かったとか、ちゃんと洗えているだろうかとか、そんな事が頭の中をぐ
るぐると巡り、クリスは混乱の中なんとか逃れようとじたばたと身を捩った。
 しかしガッチリと腰を捕らえられ、逃げ出そうとしてもぐいぐいと引き寄せられる。
 びちゃびちゃ、じゅるじゅると獣の食事染みた音をたて、ヴィクターはクリスの秘部に丹念
に舌をはわせ、とろとろと溢れる愛液をすすりあげた。
 押し上げられる。
 指でするよりずっと鋭い、痛いような絶頂へと押し上げられていく。
「やめて! やめて、やめて、やめてぇ! きちゃう、から、きちゃう……きちゃう、きちゃ
――ぁあぁあぁ!」
 びくん、と弾けるように背筋をそらせ、クリスは掴んだシーツをぐいと引き寄せてがっくり
と脱力した。
 くちゃり、と粘っこい音を立て、ヴィクターがようやく身を起こす。
 ぼんやりとした視界に、相変わらず感情の伺えないヴィクターの冷たい双眸が映った。
 ジジ、とファスナーを引き降ろす音がする。
 そして。
 愕然と――クリスは目を見張ってそれを見た。
「うそ……そんな、だって……うそ……」
「触ってみろ」
 ぐいと手を引かれて半身を起こし、半ば無理やりその肉の棒を握らされる。
 とてもクリスの手に収まらない大きさだった。
 頭のどこかで、赤ん坊の頭だって出てくるのだからこの程度大丈夫だ、と冷静に励ます声がする。
「処女は指二本でもキツいぞ――どんだけいてぇかわかるな」
 どこか面白がるような声だった。
 慌ててその凶器から手を放し、ふるふると首を振ってずりずりとベッドの上を後退する。
「ごめん……な、さい……」
 完全に怯えきり、クリスは途切れ途切れ謝った。
 あれだけ、後悔すると言われたのに――やめておけと言われたのに無理を言ったのは自分だ。
 今更後戻りなど出来ないのだろう。
「なんで謝る」
「ごめんなさい……」
「泣き叫んでも無駄だって言ったよな?」
「ごめんなさい……ごめんなさい……」
「あれほど後悔するって言っただろうが」
317名無しさん@ピンキー:2007/10/19(金) 01:49:09 ID:8Pcw7n34
「ごめんなさい、ごめんなさい、ごめんなさ――」
 膝を抱いて縮こまろうとするクリスの足首を、ヴィクターの手が静かに掴む。
 戦慄して悲鳴をかみ殺したクリスを無視し、ヴィクターは乱暴にクリスの両足を割り開いた。
 愛液でぬらぬらと光る、しかし頑なに閉じた秘裂に強直の先端が押し当てられる。
「許して……ゆるして、ゆるして、ゆるして!」
「なにを」
 恐怖で引きつった頬に暖かいものが流れた。
 泣き叫んだも無駄だ――無駄だ。無駄なのだ。
「助けて……たすけ」
 ぐいと、ヴィクターが腰を進める。
 いやだ、いやだ。怖い。怖い。
「や、や――やだぁあぁ! お父さん! おとうさぁぁあん!」
 叫んだ瞬間、唐突に拘束から解放され、クリスは反射的に両足を抱き寄せた。
 ガクガクと震えながら、はっとして顔を上げる。
「――誰が我慢できるって?」
 にやにやと意地悪く――だがこの上ない優しさを込めてヴィクターが笑った。
 ったく、おったてるのに苦労する日が来るとは思わなかったぜ、と天井を仰ぐ姿に、土砂崩
れのように、全身から力が抜ける。
 みっともなくて、情けなくて、うわぁぁん、と大声を上げて泣き出すと、ヴィクターがいつ
ものように、よしよしと頭をなでてくれた。
 たまらず、さっきまで死ぬほど恐ろしいと思っていた男の胸にすがりつく。
「ごめんなさい、ごめんなさい、ごめん、ごめ……!」
 優しく抱きしめてもらい、下半身の屹立も無視してヴィクターの脚をまたぐ。
 惜しみなく与えられるキスの雨が嬉しくて、クリスは自分の見苦しさを思い返して恥ずかし
さにまた泣いた。

「ほらよ、砂糖入りミルクのインスタントコーヒー風味」
 服を着とけよ、と言い残して部屋を出たヴィクターが、戻ってくるなりそんな言葉と共に差
し出されたコーヒーカップを両手で受け取り、クリスはソファにのっそりと腰を下ろしたヴィ
クターの膝にそそくさとよじ登った。
 おいこら、と文句を言うのを無視して逞しい胸に背を預け、言葉どおりの乳飲料を傾ける。
「ちゃんと、できると思ったんだ」
 むう、と唇を尖らせると、頭上でヴィクターがずず、と音を立ててカップの中身をすする。
「だっておかしいよ。男の人のって、みんなそんなに大きいの? それとも、家のお父さんの
が特別小さいの?」
「俺のが規格外なんだ」
 自慢する様子もなく、どちらかというと忌々しげにヴィクターが応える。
 クリスはますます頬を膨らませ、そんなのってないよと文句を言った。
「……クロルは、あれ、入るんだ……ゆるいんじゃないの」
 ごん、と頭に拳骨が落ち、クリスは初めてヴィクターに殴られた衝撃に一瞬呆然となった。
「い、い、痛いじゃないか!」
 首を反らせて睨み上げると、今度は両頬をつねられてじたばたと身もだえするが、カップを
持っているためろくに抵抗が出来ない。
「いひゃいいひゃい、いひゃぁぁ!」
「次、俺の前であいつの悪口言ったら三日は顔がはれ上がると思え」
 ばちん、と音がしそうな勢いで解放され、ひりひりとする頬に身を縮めて悶絶する。
「なんだよ! だって本当の――うそですごめんなさいただの嫉妬です」
 睨み上げたその顔の、悪鬼も怯える鬼神の笑顔。
 さぁっと青ざめて慌てて視線をそらし、クリスはぐいぐいとカップの中身をあおった。
 こん、と空になったカップをテーブルに置く。
 結局、クロルが一番なのか――。だが、それも仕方が無い事だと、今ならば素直に思えた。だって自分はあんなにもみっともない子供なのだ。まだまだ、ヴィクターとは釣り合わない。
「――口でだったら僕でも出来るんじゃないのかな!」
 突如浮かんだ閃きにはっとして顔を上げると、瞬間再び拳骨で殴られた。
 あぐ、と呻いて縮こまり、鈍痛に悶絶する。
「な、なんだよもう! 痛いなぁ!」
「そういう事は、有機物で処女喪失してから考えろ」
「それって野菜でも使えってこと……?」
「や、やさ、野菜っておまえ……!」
「ヴィクターの変態!」
318名無しさん@ピンキー:2007/10/19(金) 01:50:08 ID:8Pcw7n34
 思い切り罵って、膝の上から飛び降りる。
 待てこの野郎、と怒鳴るも、ヴィクターが追ってくる様子は無い。
「ヴィクター」
 乱暴にドアを開けて外に飛び出し、ひょいと、クリスは来た時と同様にドアから顔だけ覗か
せてヴィクターを呼んだ。
「なんだ!」
「好きだよ」
 ぐ、と、ヴィクターが言葉を詰める。
 諦めたように肩を落とし、深く溜息を吐いたヴィクターをどこか切ない気持ちで見つめ、
クリスはすぐ正面のドアを開いてゲストルームに飛び込んだ。


切らせていただきます

あと一回だけ続きます。
319名無しさん@ピンキー:2007/10/19(金) 02:54:16 ID:7meCSyKi
おお、今回はすばやい投下でうれしい。
登場人物全員かわいくてかわいくてたまらない。
320名無しさん@ピンキー:2007/10/19(金) 02:59:42 ID:GQOUFXAq
いや、すばらしいわ。
展開は微妙に好みから外れるんだが、ぐいぐいと読ませてくれる。
テンポも良い。

上げる前にもう一回読み返していただけると良いかも。
321名無しさん@ピンキー:2007/10/20(土) 01:14:04 ID:UcLRHgvr
ダレモイナイ…ウィルトスニモエルナライマノウチ
322名無しさん@ピンキー:2007/10/20(土) 12:28:23 ID:uo6bhMpU
面白かった。早く続きが読みたいです。
323名無しさん@ピンキー:2007/10/21(日) 14:36:36 ID:yZyP1qko
毎度、似たような言葉になってしまうのが申し訳ないくらいのGJ!です。
あと1回が、楽しみなようであり、また残念なようであり。
324名無しさん@ピンキー:2007/10/23(火) 02:43:25 ID:Ims4l/G2
>>318続き
噛み付き・吸血描写有

 エリーの家で倒れた翌日、クロルは猛烈な空腹を覚えて目を覚ました。
 ウィルトスは既に目覚めており、早いんですね、と言うと長期観察期間中はうんぬんという
口上を述べられ、観察対象がいつの間にかクロルに代わっていたことを知る。
 ウィルトスに連れられてダイニングに下りると、エリーが珍しくウィルトスを無視してひた
すらクロルを気遣った。
 ルーベルも痛いところは無いかとか、どこか傷になっちゃいないかと不安げにしていたが、
すでに傷だらけの体である。今更傷が増えたところでどうと言う事はないと答えると、エリー
がその言葉に憤慨してきぃきぃと声を荒げた。
 いくら既に傷があるからって、改善や現状維持を放棄するのは怠慢だと言う。
 とにかく空腹だったのでトーストを焼いてもらい、クロルはもそもそとパンを一枚だけ平らげた。
 胃が小さくなっているのか、量が全く入らない。
 どうせ今日もパン屋は休みだろうから、昨日みられなかったぶんルーベルをみてやろうと提
案すると、また倒れるぞ、そんな事より体を治せとエリーとルーベルに怒鳴られ、クロルはそ
のあまりの剣幕にたじたじとなった。
 叱られてばかりの一日である。
 結局その日は、ウィルトスも交えて四人でうだうだと過ごした。
 トランプをしたり、料理をしたり、現役時代のウィルトスの話にルーベルが感動したりと、
有意義にだらけた一日だったように思う。
 僕はそろそろお暇しますが、クロルさんはどうしますかと問われて、結局クロルも一緒に帰
る事にした。
 家に帰ってヴィクターとクリスがいちゃついていたらどうしよう。なにか嫉妬らしき事をし
て見せないと、またヴィクターを傷つけてしまうだろうか。
 そんなクロルの不安を読み取って、ウィルトスが落ち着いてください、と笑う。
「そんなに深刻に構えなくても、ヴィクターは僕とクリスくんどっちが大事なの? とかやれ
ば、一発で落ちますよ」
 などと、明らかに面白がっているとしか思えないことを言うので、クロルは嘆くような諦め
たような溜息を吐いてぐったりと座席に背を預けた。
「そんな事聞くなんて、頭悪い女の典型じゃないですか」
 おまえの方が大事に決まってるよ――と言ってもらえることを前提とした、卑怯で惨めな問
いかけである。
 虫唾が走ります、と切り捨てると、ウィルトスはそれなら大丈夫だ、と頷いた。
「ヴィクター君だって別に、クロルさんの見栄や意地を突き崩すような行動を望んでるわけじゃ
ないでしょう。君が自分で許せる範囲で思ったこと言って、したいと思ったことをそのまます
ればいいんです」
「別に、言いたい事もしたいこともない場合はどうするんですか」
「君は何一つ思うところがないのに、唐突に食欲をなくして寝不足で倒れるんですか?」
 それは病院に行くべきかもしれませんねぇと、ウィルトスが困ったように眉根を寄せる。
「君は、クリスさんを可愛がってるヴィクター君を見て本当に何も感じなかったんですか?」
 問われて、クロルはううん、と目を閉じて考えた。
 ヴィクターは楽しそうに笑っていて、クリスの笑顔も幸せそうで、ただ漠然と、あぁこれは
身を引くべきだな、と思った。それだけだ。
「お似合いだなって……思いました」
 それだけです、と応える。
「それだけですか? 本当に?」
 とてもそうは見えませんでしたけどねぇ、とウィルトスがちらとクロルを横目で見やる。
 その視線にたじたじと身を引きながら、クロルは誰もいるはずが無いのに人気を気にするよ
うにきょろきょろと視線をあたりに走らせた。
「ちょっと……いいなぁって……思った、かな……」
 膝に抱っこしてもらって、優しく撫でてもらって、キスしてもらって、そしてそれを素直に
受け入れられるクリスに対し、羨望に近い感情を覚えたのは否定できない。
 いつも自分が、うっとうしい、と言って振り払う行為だ。
325名無しさん@ピンキー:2007/10/23(火) 02:44:05 ID:Ims4l/G2
 そして、だからこそお似合いだと思ったのだ。
 ヴィクターは甘えられることを求めていて、クリスは甘えることを望んでいる。
「でも僕は、あんな風にはできないから……だから、嫉妬っていうか……なんか、そういうん
じゃないんです。ほんとに……」

 そう言ったきり、きゅう、とうな垂れてしまったクロルを助手先に見ながら、ウィルトスは
どうしたものかと沈黙した。
 今にも泣きそうな表情で、耳と尻尾があったら力なくへたっていそうな雰囲気で、寂しそう
で、辛そうで、こんなにも甘やかして欲しそうにされてはとても厳しい言葉など出てこない。
「……僕、ヴィクターと親友なんです」
「はい。知ってます」
「色恋沙汰で……なんか、壊れたら……やじゃないですか……」
 あぁ――なるほど。
 頭の中で納得し、ウィルトスはもう随分と昔から気付いていたことを改めて実感して一人ど
こかほのぼのとした気分になった。
 クロルは、本当にヴィクターが好きなのだ。
 どんな関係でも構わないから、側にいて、笑い合って、喧嘩をし合っていたいのだ。
 その関係を続けるためなら、たとえ恋人の座を誰かに譲り渡してでもヴィクターの幸福を祝
福し、願っていこうと思っているに違いない。
 ほんの些細な嫉妬が決定的な崩壊を呼び起こすことは少なくない。愛情が憎しみに変わるこ
となど日常茶飯事だ。
 そして、そういった人間の心理を利用するようにクロルを訓練したのはウィルトスだ。
 クロルは愛憎劇の末路がどんなに恐ろしく虚しいものかを第三者の視点から知っている。
 失う事が恐ろしくて縛れないとは、なんとも純情では無いか。ウィルトスは上機嫌だった。
たまらなくクロルを愛しく思う。
「可愛いですね、クロルさん」
 だから思わず、そう言わずにはいられない。
 するとクロルは呆気に取られたような顔をして、
「な、なんですかいきなり……!」
 と怒るのだ。
「からかわないでくださいよ、本気で悩んでるのに……もういいです」
 ふいと、視線を反らされてしまう。
 そんな様子もやはり、たまらなく可愛くて――。
「にやにやしないでくださいよ、殴りたくなります」
「にやにやなんかしてません」
 ぎろりと睨まれ、心外です、と唇を尖らせる。
「人の不幸がそんなに楽しいんですか。趣味悪いですよ、ほんとに……」
 そっぽを向いてジープの扉に肘を突き、ぶつぶつと文句を言う。
 そんなクロルの姿に目を細め、ウィルトスは自覚してます、と微笑んだ。


                  ***


 すっかり日が落ち、街灯の明かりとジープのランプだけが頼りとなった田舎道に大柄な影を
みとめて、クロルはあ、と声を漏らした。
 ジープの音を聞きつけたのだろう。ヴィクターが玄関へと続く階段の下に立っていた。
 ウィルトスにちらと視線をやると、ウィルトスは何も言わずに、ただ小さく頷いた。
 車庫に入らず、階段の前でジープを止める。
 促されるままジープを降りると、お帰り、もただいま、もなく問答無用で抱きしめられ、
クロルはうわ、と悲鳴を上げて助けを求めるようにウィルトスを見た。
 しかしウィルトスはとぼけたような笑顔を浮かべただけで、再びアクセルを踏み込んだ。
車を置いて先に中に入っていますと、なんとも薄情なことを言う。
 一向に緩む事のない力強い拘束が苦しくて、クロルはヴィクターの腕の中でじたばたともがいた。
326名無しさん@ピンキー:2007/10/23(火) 02:44:46 ID:Ims4l/G2
「暴れるな」
 命令されて、むっとするとも大人しくなる。身長差と夜の闇のせいで、クロルからはヴィク
ターの表情がわからない。
 ただ、抱きしめてくる腕の力だけが全てだった。
 なんだか凄く、自分が悪い事をしたような気がして――。
「ごめん」
 思わず、謝った。
 その瞬間、ヴィクターが息を呑んで体を離す。
「……心配かけた。自重しろって言われたのに――」
「俺」
 とん、とクロルの両肩に手を置いて、ヴィクターは膝を折りかねない勢いでうな垂れた。
「最低だ」
 搾り出すようなその声に、クロルの方が困ってしまう。
 泣いているのではないかと不安になって、そんなに心配をかけたかと申し訳なくなって、確
かめるようにヴィクターの目元に指を這わす。
 泣いてはいないようだった。ほっとして、わしわしとその髪を撫でてやる。
「クリス君と何かあった? いじめて泣かせでもしたの?」
「そうじゃねぇ……! そうじゃ……あぁ、くそ。おまえが帰ってくるまで、言いてぇことた
くさんあったのに……」
 忘れちまった、と呻いてまた――今度はクロルの頭を抱え込むようにして抱きしめる。
「好きだ」
 だから、そういった甘い言葉は苦手だと言ってるのに――。
「愛してる」
 立て続けに言われて、クロルは真っ赤になり、身の置き場に困っておろおろと視線を泳がせ
た。
「やめろよ……なんだよいきなり。そんなの、く、クリス君に聞かれたら泣かれるぞ」
「愛してる」
「ヴィクター!」
「おまえがいらねぇって言ったっていいんだ……ほんとに……それでもよかったんだ」
 ――勝手に捨てんな。たたるぞ。
 ふと、そんな言葉を思い出し、クロルはどきどきと胸が高鳴るのを意識した。
「なのに俺……おれ……」
 可愛いやつ。可愛い、可愛い、愛しいやつ。
「不安で……」
 ぎゅっと、放したくない、と主張するように抱きしめる腕に力がこもる。
 たまらない――勘弁してくれ、それはずるい。
 そんな言葉を頭の中で繰り返すクロルをしっかりと抱きしめて、ヴィクターがぽつりぽつり
と言葉を落とす。
「俺、おまえの事傷つけて……倒れるまで追い詰めて……」
「ヴィクター、い、痛いよ……」
 言いながら、クロルもヴィクターの背に腕を回して抱きしめていた。
 道端で抱き合うなんて、いい恥さらしだ。みっともない事この上ない。周囲の目を気にしな
いいわゆるバカップルだ。
 でも、それでもいいと思った。ただひたすらに、求められるままにヴィクターに触れていたい。
「俺、おまえが倒れたって聞いて……どうしたらいいか……だけど、嬉しかったんだ……」
 ぽたり、と音がしたような気がした。
 はっとして見上げたヴィクターは、やはりというか泣いていて――。
「くそ! もう! なんなんだよ! 泣くなよもう!」
 叱り付けるように言いながら手を伸ばして、乱暴に涙を拭う。
 するとその手を引かれて唇を押し当てられ、クロルはひどく久々なその感触にすぐさま落ちた。
 お互いをかき抱いて、失っていた物を求めるように貪りあう。
 注ぎ込まれる唾液を飲み干して、ねじ込まれる舌を吸ったり甘噛みしたりしてやると、仕返
しのように乱暴に口腔を犯される。
「ね……クリス君は――」
「帰った。親父が迎えに来てな」
 言いながら、もどかしげにクロルの体を抱え上げる。
327名無しさん@ピンキー:2007/10/23(火) 02:45:30 ID:Ims4l/G2
「振られたの?」
 くすくすとからかうように笑ってやると、ようやくヴィクターも笑った。
 ついばむようなキスを交わしながら階段を上りきり、今のソファに崩れるように座り込む。
 ヴィクターの膝をまたいで飽きもせずまたキスをして、クロルはふと、思い出したように
ヴィクターの耳たぶに唇を寄せた。
「愛してるよ」
 ぎくりと、ヴィクターが緊張するのがわかる。
「クロル、俺……」
「浮気なら、いくらだってしてもいい。君が僕以外の女を抱いたって気にしない。本気なら、
僕以外の人を愛したってかまわない」
「クロ――」
「でも、親友の立場は奪わないで。つまらない嫉妬はしないから、嫌いにはならないで」
 ぎゅうと、その首にしがみ付く。
「僕は、幸せな君の側にいたい」
 思ったことを、思ったとおりに言えばいいとウィルトスは言った。
 それならば、恐らくこれが精一杯だろうと思う。この、見栄と意地が熱情に負けている時に
出る言葉以上に素直な言葉など、きっとクロルには一生吐けない。
「俺……もう、我慢できねぇ……」
 その言葉にぎくりとした。
 拒絶を許さない、何処までも必死な色気がクロルの押さえ込んだ情欲を絡めとる。
「クロル、我慢できねぇんだ……頼む、後で懲罰でもなんでもうける……」
 するりと上着を剥ぎ取られ、ぐいぐいとシャツをたくし上げられ、クロルは縋るような目つ
きで許可を待つヴィクターの瞳を凝視した。
 鎖骨に唇が落ち、舌が這う。
 ズボンの留め金がはずされ、ファスナーが下ろされる。
「……僕、昨日からお風呂入ってないから、舐めるのは無し」
 ムードを粉々に打ち砕くような事をいい、ヴィクターから視線を反らす。
「特別だからね」
 言うなり、ヴィクターがクロルの乳房にしゃぶりついた。
 その、乱暴とも言える動きにたまらず切なげな悲鳴が漏れる。
「ばっか……そんな! がっつくなぁ……んく……!」
 もう、キスの時点からこちらが我慢できなくなっていたのだ。
 ズボンの中など、触れなくてもどろどろになっているのが自分でわかる。
 もどかしくて、もどかしくて、早く中に欲しくて乱暴に衣服を脱ぎ捨てると、ヴィクターは
この日ばかりは焦らしもせずにいきなり奥まで突き入れた。
「あ、はぁ、ふ……ふか、いぃ……」
 しばし最奥で留まったまま、感触を楽しむようにヴィクターが息を吐く。
「すげぇ、なか、熱くてどろっどろ……」
「き、君のだって……いつもより、なんか、おっきいよ……」
 挿れたまま抱きしめあい、罵りあうような口調でお互いがいかに気持ちいいかを並べ立てる。
 ずっと耐えてきた分、忘れかけていたその快楽は一層大きく感じられ――。
「なんか、たまには禁欲もいいかもね……」
 などと思ってしまうクロルである。
「無理だ……もって二週間だ。それ以上は気が狂う」
「うん、僕もそのくらいが妥当だと思う」
 片や渋い表情で、片や笑顔で唇を交わす。
「動くぞ」
「うん」
 静かな宣言でヴィクターの首に絡めた腕に力を込め、緩やかな腰の動きに深く長く息を吐く。
 自然に腰が揺れるのが止められなくて、もっと長くこの時間を楽しみたくて、だけど早く解
放されたくて苦しくなる。
 ヴィクターの両手がしっかりと尻の双丘を掴み、ぐにぐにと揉みしだきながら乱暴に突き上げた。
328名無しさん@ピンキー:2007/10/23(火) 02:46:15 ID:Ims4l/G2
 ぐちん、と奥を抉られて、鈍い痛みのような感覚にびくりと身を竦ませる。
 そんなクロルの様子に気付いているのかいないのか、ヴィクターは執拗に、なんどもそこを
狙って突き上げた。
「あく、あ、ぃあ、ひん……!」
 そのたびに蕩けきった声が上がり、苦しくて縋った逞しい肩に深々と爪痕を刻む。
 とろりと溢れてきた血液を誘われるように舐め取って、また激しく突き上げられてこらえ
切れずに歯を立てる。
「ヴぃくたぁ、ヴぃくた……ぁ!」
 ほんとは、ほんとは、ほんとは――。
 ヴィクターの血で赤く染まった唇に、言葉を奪うようにヴィクターが口づける。
 鉄臭い、生臭い味。汗のにおい。苦しげな息遣い。逞しい腕、熱い胸板、広い背中。
 全部、ほんとは、なにもかも――。
「だぇ……も、だぇ、あぁ……ひ、ぃう、い、いっちゃ……」
 全部、独り占めにしたいくらい愛しくて――。
 弾けるような絶頂がクロルの視界を白く焼いた。
 一瞬遅れて、注ぎ込むように吐き出される熱い粘液。腰を震わせて絶頂に震えるヴィクター
の肩にぐったりともたれかかり、ふと、クロルは視界に入った赤色に舌を伸ばした。
「……クロル?」
「僕のだ」
 はっと、ヴィクターが息を詰めた。
 傷口に唇を押し当てて、深く抉られてだらだらと血液を流す肩をちゅうちゅうと吸い上げる。
「あぁ……おまえんだ。全部おまえのだよ」
 安心させるように言ってくれる声が優しくて、背中を撫でてくれる手が暖かくて。
 ふと、我に返った。
 口の中に広がる、不愉快な鉄の味。
「わ、うわ……! ご、ごめん! すぐに手当て――!」
 慌てて離れたクロルの腕を、しかしヴィクターはがっちりと掴んで放さなかった。
 にやにやと、それはそれは満足そうに笑ってクロルを見る。
「な……なんだよ」
「なにがだ?」
「なに笑ってんだよ……!」
「なんだ、記憶がありませんでしたってか?」
 数秒前だぞ、とヴィクターが笑う。
 とんでもない事をやり、とんでもない事を口走ってしまった自分が悔しくて、にまにまにや
にやと笑うヴィクターが憎たらしくて。
 余韻もムードも全てぶち壊しにして。

 ――とりあえず、殴った。


                   ***


「いつかヴィクターを奪ってみせる!」
 数日後、閉店直後の夕暮れ時である。
 細々とした雑務を終らせて居間でくつろいでいると、父がまた猟に出かけたとかでクリスが
息を切らせて押しかけてきた。
 そして、開口一番これである。
「お、おいクリス……!」
「さ、さすがにこの前は始めてだったし、大きくて入らなかったけど、こんどまでに修行して、
ちゃんとヴィクターのをうけいれられるようになるんだ! そしたらもう、ヴィクターはぼく
の魅力にめろめろなんだ!」
329名無しさん@ピンキー:2007/10/23(火) 02:47:25 ID:Ims4l/G2
 ほほう、と、クロルとウィルトスが声を零したのはほぼ同時である。
 蒼白になって硬直したヴィクターを冷めた目で見つめ、クロルとウィルトスは呆れと嘆きの
こもった溜息を吐いた。
「勃ったんですか……もう少し潔癖な人かと思っていました。認識を改めましょう」
「い、いや、それはだな! それはいろいろ、こっちにも事情が――!」
「入れる寸前まで……ねぇ」
「ご、誤解だクロル! いや、確かにつっこむ寸前まではいった。いったが最初っからいれる
気はなかったんだ! ほんとに!」
 必死に弁解しようとするヴィクターに、二人の態度は冷たい。
 クリスだけがおろおろと狼狽えるヴィクターにしがみ付き、クロルに捨てられてもぼくがい
るからね、とにこにことヴィクターを甘やかしている。
 その様子に更にクロルが片眉を吊り上げたのに気が付いて、しかしクリスを振り払える非情
さもヴィクターには無くて――。
「ウィルトス。今からなにか予定、あります?」
「それが驚くべき事に、明日の朝まで完全にフリーです。誰かに構ってもらわないと寂しくて
死んでしまいそうです」
 はっとして、ヴィクターがちょっと待ておまえら、と制止をかけるが、それで止まるような
二人ではない。
「じゃあ、今から僕とデートしてくれませんか? ちょっと足を伸ばして、お洒落でアベック
が沢山いるようなべったべたなデートスポットまで」
「人間観察ですね。おもしろそうです。情景に溶け込むために、僕たちもらぶらぶでべたべた
で甘々なカップルを演じる必要がありますね」
 すっくと、二人同時に立ち上がる。
「ちょ、ま、待て! おま、俺はどうなる俺は!」
「人の恋路を邪魔するやつは――ってよく言いますしね」
「あとは若い人同士でっ――てやつですね。いやぁ、歳を取ると気が利かなくていけません」
 ははは、と乾いた笑いだけを残して、二人が一糸乱れぬ軍人の足並みで去って行く。
 ぎゅう、と腕にしがみ付くクリスの柔らかな感触を心地よいと感じてしまう不誠実な自分を
頭の中で罵りながら、一人取り残されたヴィクターはがっくりとその場に崩れ落ちた。
 三人に平穏な三角関係が戻ってくる日は、まだまだ先の事になりそうである――。


以上です。
長らくお付き合い頂きありがとうございました。
330名無しさん@ピンキー:2007/10/23(火) 03:05:09 ID:iVVYtbjB
いつも思うけど、作者さんの文章大好きです!
ヴィクターとクロルが幸せそうで何より
読めて良かった。また楽しみにしています!
331名無しさん@ピンキー:2007/10/23(火) 05:05:29 ID:Z0ANYFzs
おつかれ様ですー
前半のテンポと表現が気になりましたが(うまく言えずすみません)
帰宅後から終わりまでは非常によく、引き込まれました

終わってしまうのが残念なような、相変わらずの二人も残念なような嬉しいような
332694:2007/10/23(火) 14:18:10 ID:7JFFSHZR
GJ!!
自分は前半部も、クロルの感じた気分と時間の速度を感じさせて良いと思いました。
作者さん重ね重ねGJ!
333名無しさん@ピンキー:2007/10/23(火) 14:22:30 ID:7JFFSHZR
↑失敗。名前の数字はGJと無関係です。
334名無しさん@ピンキー:2007/10/23(火) 16:41:20 ID:8xmU7fBo
甘〜〜い!
甘すぎるよ、クロルヴィクターカップル!
だがそこがいい!


帰宅までの違和感は、カギカッコなしのセリフが連続しちゃうあたりかな。
あの辺り、山田悠介テイストぽくなっちゃってる気が。
335名無しさん@ピンキー:2007/10/24(水) 03:05:15 ID:+5qS2RP6
ヴィクターとクロルは対面座位が好きなんだね。
336名無しさん@ピンキー:2007/10/26(金) 01:52:44 ID:dGPgV0Uu
毎回とても楽しく読ませてもらってます。
こっちのスレに引越して自由度が増えたとおもうから、また、この三人の
シリーズ書いて欲しい。たまには、ウィルトスにもいい思いさせてあげてくれ。


337名無しさん@ピンキー:2007/10/26(金) 01:59:11 ID:BwYzHaQa
>>336
誤爆スレの363あたりを見てみるといいと思うんだ。
338名無しさん@ピンキー:2007/10/26(金) 03:37:59 ID:dGPgV0Uu
>>337
ありがとう。いろんな意見があるんだね。
339名無しさん@ピンキー:2007/11/01(木) 10:59:58 ID:MTLy4i0g
久々に来たら六九氏が移住しててびっくり。ともあれお疲れさまでした。このシ
リーズは長きに渡りとても楽しませていただきました。
もしまた書かれる機会がありましたら軍人時代のラストからウィルトス生還、パン屋
開店までの話なども見てみたいです。
340名無しさん@ピンキー:2007/11/01(木) 15:33:14 ID:BzgSLGGz
>>339
>>337
知ってるかもしれんけど一応
341名無しさん@ピンキー:2007/11/02(金) 16:43:10 ID:5Hsrz9xN
>>340
さんく。誤爆スレなんてあったのね。
342名無しさん@ピンキー:2007/11/12(月) 22:49:27 ID:0v73x4OI
ほしゅ
343名無しさん@ピンキー:2007/11/19(月) 20:26:03 ID:68BglOWc
保守
344名無しさん@ピンキー:2007/11/24(土) 02:30:01 ID:ibM7qP1E
保守保守
345名無しさん@ピンキー:2007/11/25(日) 02:03:11 ID:iNc/inW4
週に一回は保守しないとスレが落ちてしまうのかな?
346名無しさん@ピンキー:2007/11/26(月) 04:10:48 ID:4AL/sYQd
月に1回でも問題ないよ。
この板は勢いないし。
347名無しさん@ピンキー:2007/11/28(水) 02:52:16 ID:stt/q5Cb
でも圧縮が近そうな気配
348名無しさん@ピンキー:2007/11/28(水) 02:56:35 ID:Ttd+Vq8J
近いどころか、ついさっき圧縮起きたよ
349名無しさん@ピンキー:2007/11/29(木) 20:35:26 ID:aM1uAWjv
んじゃ暇ならこいつを読んでやってくれんか?

http://pie.bbspink.com/test/read.cgi/eromog2/1194174180/l50
350名無しさん@ピンキー:2007/12/01(土) 15:56:20 ID:dxu8AIBW
某スレで、めぞん一刻のSSを投稿していた人が、このスレにめぞん一刻のSSを投稿すると言っていたけどSSの投稿はいつ頃になるのかな?
351名無しさん@ピンキー:2007/12/01(土) 16:43:49 ID:c6lKPwwV
某スレもなにも、そのまんまめぞんのスレじゃんw
352名無しさん@ピンキー:2007/12/03(月) 00:57:26 ID:ZmOQIzxh
ほしゅ
353名無しさん@ピンキー:2007/12/04(火) 18:41:43 ID:3hloZX7X
見習いさん・・・
354名無しさん@ピンキー:2007/12/07(金) 19:02:12 ID:4H8cNKw4
355名無しさん@ピンキー:2007/12/08(土) 16:42:52 ID:jAo1cPSA
356名無しさん@ピンキー:2007/12/09(日) 12:02:04 ID:39fj3vjU
357名無しさん@ピンキー:2007/12/09(日) 15:34:36 ID:MM5x2VAt
358名無しさん@ピンキー:2007/12/10(月) 13:48:34 ID:BjMZW1wq


流れを切るな馬鹿者ぉ!(byいかりや長介)
359名無しさん@ピンキー:2007/12/10(月) 22:16:46 ID:7RAhn8zM
だめだこりゃ
360名無しさん@ピンキー:2007/12/12(水) 02:12:59 ID:v5r9ZTrJ
とりあえず糞職人は叩きまくって創作意欲をなくさせることが重要だな
それでも粘着するようならスレの住人自体の質を低下させて荒廃させるのがいい
そして廃墟にしたところに得意げに投下してるバカの一人芝居を笑う隔離場所にすればいいw
361名無しさん@ピンキー:2007/12/12(水) 02:31:16 ID:00mPCCvv
>>360
日常生活で、よっぽど嫌なことがあったんだろうなぁ。
362名無しさん@ピンキー:2007/12/12(水) 11:58:23 ID:Bm95Axyr
>>360
お前日常でも周りから煙たがられてるだろ?
363名無しさん@ピンキー:2007/12/12(水) 17:13:41 ID:v4qlFl1U
あえて言おう、マルチ乙であると!
364名無しさん@ピンキー:2007/12/12(水) 23:48:44 ID:JLI+tu/o
365名無しさん@ピンキー:2007/12/13(木) 02:44:41 ID:YVZnfHBZ
366名無しさん@ピンキー:2007/12/13(木) 21:18:32 ID:6jYRfmu7
367名無しさん@ピンキー:2007/12/13(木) 22:03:29 ID:b37McMpY
368名無しさん@ピンキー:2007/12/14(金) 01:29:23 ID:E4q99Uin
369名無しさん@ピンキー:2007/12/14(金) 01:54:43 ID:/ycHXDfp
荒らしばっかりだな。
370名無しさん@ピンキー:2007/12/14(金) 18:47:30 ID:pJIY2jB5
穂藻沙秘江ちゃん
371名無しさん@ピンキー:2007/12/15(土) 00:51:38 ID:pQkNm8i2
見習職人さん・・・
372名無しさん@ピンキー:2007/12/18(火) 17:25:26 ID:m9usTyja
>>369


俺は出っ歯のゲーマーじゃないぞ
373名無しさん@ピンキー:2007/12/19(水) 00:43:14 ID:wNlT48h8
ほしゅ
374名無しさん@ピンキー:2007/12/21(金) 00:12:17 ID:yt2bbGAv
保守
375クルデレ社長と秘書田中:2007/12/21(金) 00:22:41 ID:C+Ls6rxp
昼飯の後気持良く寝ていたら突然ガタンと音がしイスから落ちた。
イスを蹴られたらしい、俺の気持良い睡眠タイムを妨害するのは誰だ?
 
「いつまで惰眠をむさぼっているつもりだね?田中君」
 
俺を夢の世界から呼び戻したのは、身長は165センチくらい、スタイルが良くスレンダー、胸は小さくなくだからといってお世辞にも大きいとは言い難いクールな人だった。
 
「しゃ、社長!すいません!」
 
相手が誰だかわかると眠気がすべてふっとんだ。怒らせると恐いのだ。
 
「まったく、最近だらけてきてないかね?最初の頃はあんなに真面目だったのに」
 
まったく表情を変えず手を目にあてて悲しそうになってる人をよそおう。
 
「すいません」
 
そりゃあ仕事覚えるのに必死だったからなー
 
「まあ、君の最近の所行などについては後でじっくり話し合うとして今日の予定は?」
 
手帳を開きスケジュールを伝える。
 
「はい、1時半からライ○ドアで会議、3時から楽○の社長とお茶会、4時から支店を回って終わりです。」
 
「わかった、早く車を用意してくれたまえ」
 
「はい」
 
秘書も楽じゃないなーと思いながら急いだ。
376名無しさん@ピンキー:2007/12/23(日) 23:03:55 ID:NNxqyf0T
めぞん一刻のSSを書いていた見習いさん、このスレに来てほしいな。
377名無しさん@ピンキー:2007/12/24(月) 00:06:27 ID:NNxqyf0T
捕手
378名無しさん@ピンキー:2007/12/24(月) 00:58:18 ID:71R2ECq0
具体的な名前を出すのは逆効果だと思いますよ
379名無しさん@ピンキー:2007/12/24(月) 01:14:17 ID:sOtP+jqN
>>378
ごめん。
以前、その書き手さんがこのスレにSSを12月以降に投稿すると言っていたから俺、ずっと信じて待っているんだ。

その書き手さんにプレッシャーかけてしまっているかもしれないな俺・・・
380名無しさん@ピンキー:2007/12/24(月) 23:26:08 ID:GQMJgjWT
>>375
投下する場所がわからなくてここにしたけどクーデレって何処に投下するべきなんだろ(´・ω・`)
381名無しさん@ピンキー:2007/12/24(月) 23:32:37 ID:pZ7QGAeJ
>>380
ttp://sakura03.bbspink.com/test/read.cgi/eroparo/1196288942/
お前は半年ROMってたほうがいいな
382名無しさん@ピンキー:2007/12/26(水) 03:03:22 ID:SMjlwZ/R
続き物をこのスレに投下する場合、過去に投下してある分は
まとめてアプロダに上げて続きを投下、とかでいいのかな?
あと、元スレから追い出されたのではなく、自分から元スレを離れた場合でも
ここへの投下はありなのだろうか……?
383名無しさん@ピンキー:2007/12/26(水) 03:15:00 ID:wdjqrswQ
>>382
ここに投稿しても問題ないと思いますよ。
ところで、何のSSを投稿するんですか?
384名無しさん@ピンキー:2007/12/26(水) 10:26:43 ID:i9HRPOdT
ID変わってると思いますが>>382です。
まだ元スレを離れると決めたわけではないので、どのスレから
はぐれようとしているのかはまだ秘密にさせていただきたく。
少し前までは居心地良いスレだったんだけど、どういうわけか
今はギスギスした投下しづらい雰囲気でして……。
385名無しさん@ピンキー:2007/12/26(水) 14:54:10 ID:IU1fvYFZ
緊急保守
386名無しさん@ピンキー:2007/12/26(水) 17:11:46 ID:mPaO0rbZ
保守
387名無しさん@ピンキー:2007/12/26(水) 19:13:57 ID:r2Fgq74o
緊急保守ageします
388名無しさん@ピンキー:2007/12/26(水) 19:16:41 ID:mPaO0rbZ
保守
389名無しさん@ピンキー:2007/12/26(水) 20:18:05 ID:mPaO0rbZ
今日のエロパロ板はどうしたんだ?
同じタイトルのスレが乱立している・・・
390名無しさん@ピンキー:2007/12/26(水) 21:57:14 ID:BnyM86Co
391名無しさん@ピンキー:2007/12/27(木) 00:08:34 ID:tGDc3QeZ
ここはまだましだよ
葉鍵なんてひどいものだ
392名無しさん@ピンキー:2007/12/27(木) 03:48:55 ID:zw2G6NIS
保守
393若野盆地竹村竹子029:2007/12/27(木) 05:37:53 ID:+d+nvjV/
『おねがいティーチャー&ツインズ』が、自分が留守にしてた間に亡くなってしまいました。
ガーン!!!!!

「先生は、私達がここで可愛がってあげる」
そう言うや深衣奈は、みずほの両脇下から両手を伸ばし両胸を揉みしだきながら、
右側からみずほの口内へと舌を入れる。
「あっあっあっあっあっあっ」
みずほの乳首は硬く勃起し、深衣奈の指によって良い様に摘まれ、玩具にされている。
「先生のここもスゴイです〜」
樺恋はみずほのパンティーを降ろすと、クレヴァスを下から上へと、すくう様に舐める。
「あっあっあっあっあっあっ」
「ここで三人で楽しみましょうよ先生」
「そうですよ〜先生」
394名無しさん@ピンキー:2007/12/27(木) 19:18:26 ID:c994a0qv
保守
395名無しさん@ピンキー:2007/12/28(金) 01:22:27 ID:988bt25u
395
396若野盆地竹村竹子029:2007/12/28(金) 04:19:25 ID:Nj1Vo09w
後日。晴子と共に、またここにやって来たみずほ。

「深衣奈ちゃんと樺恋ちゃんが言ってた先生とエッチしたトコってココみたい〜」
「ここって『おねがいティーチャー&ツインズ』のエロパロ板じゃないのよ」
「いいって。知らない人達の方が燃えるでしょ先生?」

そう言うと、みずほの両肩を抱き、背を伸ばして口づけをする。
そして、自分の両胸でみずほの両胸に上下に擦り合わせる。

「はぁはぁはぁはぁはぁはぁはぁはぁはぁはぁ」
「先生オッパイ大きいから感度イイね。」
「そんな事言っちゃ駄目よ。晴子ちゃん」
「その割には〜」

晴子がみずほのスカートをめくると、ニーソックスにガーターベルト・紐パンティーと
眩いばかりの下着が露になった。そしてスカートが降りるとそれらはまた隠れる。
共に下着は白のシルクだ。

「ふふふ、先生ったら『久し振りにイイ所行こう』って言ったら、こんなにおめかしして・・・。
深衣奈ちゃんと樺恋ちゃんの後一週間位間が有ったけど、その間御無沙汰だったみたいね」

またスカートを上にめくり、みずほの紐パンティーのクレヴァス部分を決して触らぬよう
‘そのすぐ近く’の股関節近く左足側付け根を、右手人差し指でツンツンと指圧する。

「あっあっあっあっあっあっ」
「先生のアソコ少しずつ開いていってるぅ」
「いや、見ないで」
「うふふふふ」

晴子との胸の擦り合いの時から、ほんの少しではあるが開いていたクレヴァス部分は、
晴子の言葉責めにより『見てくれ』と言わんばかりに勃起し、晴子はそれを手前少し下から
眺め、みずほの羞恥心を煽る。

「ツンツン」
「あんっ」
「じゃあこれは?」

クレヴァス部分を触らぬ様、右手親指・人差し指で、その左右の肉を広げて行く。

「あっあっあっあっあっあっ」
「先生のアソコ段々お汁で透けて見えてるよ」
「言わないで」
「ふふふふ」
「でも、その前にさっきの続き」

自分の両胸でみずほの両胸に上下に擦り合わせ揺れるみずほの両胸。

「服脱がしちゃおう」

みずほの赤のセーターを上からボタンを外し脱がす。そして暫く擦り合わせ。
次は黒のロングスカートをホックを外し脱がす。

「先生の胸、唯でさえ感度イイのに薄着になって大変ね」
397若野盆地竹村竹子029:2007/12/28(金) 05:49:01 ID:Nj1Vo09w
続き。みずほの白のブラウスを上から順にボタンを外す晴子。

「先生の今日のブラジャーは白のフロントホック。うふふふ」
「晴子ちゃんったら」

みずほのブラウスを、左右に前部分をはだけさせ、自分の胸でまたブラジャー一枚のみになった
相手の両胸をグリグリと擦り合わせる。

「あっあっあっあっあっあっ」
「先生、初めの頃より声が高〜い」

晴子の方は学校の制服(冬)のままである。晴子の胸と擦り合う度、ブラジャー内のみずほの乳首は
仰け反る程の快感が押し寄せ、されるがままになっていた。

「晴子は全然気持ち良くないよ」
「はぁはぁはぁはぁはぁはぁはぁはぁはぁはぁ」

もっと密着して擦り合わせる晴子。少しずつではあるが、みずほのブラジャーは‘上下へ行く力’以外の
僅かであるが‘左右に行く力’により、外側へとめくれていた。

「先生のオッパイ左側半分以上出てる〜」

肩紐がずれた 左のブラジャーは晴子の前に乳首を見せていた。

「ふふふふ、いただきま〜す」
「あんっ」

パクリと勃起した左乳首を咥えられ、口内でみずほの左乳首は舌先で舐め転がされていた。そして時々チューチュー
と吸われ、仰け反る。

「こっちもみせて〜」

右胸は少し外側へとはだけている程度だが、フロントホックを外され左胸同様露になる。

「うふふふ」

晴子は、みずほの後ろに回り、左脇下から顔を伸ばし左乳首を舐め・吸い。背中から右脇下へ伸ばした右手で右胸を
揉み・乳首を摘んで弄び、左手をクレヴァス部分を触らぬ様、親指・人差し指で、その左右の肉を広げて行く。
そしてツンツンと付近への指圧もし、最大限の勃起にする。

「先生スゴイスゴイ」
「はぁはぁはぁはぁはぁはぁはぁはぁはぁはぁ」
「先生のクリトリス、包皮から剥けてパンティーの布地に擦れてるね」
「言わないで」
「ふふふふ、もっと指圧してあげる」
「あっあっあっあっあっあっ」

晴子はテンションを上げた。みずほの包皮から剥けたクリトリスが、パンティーの布地に擦れる間隔が狭まり、徐々に
オーガズムに達しようとしていた。
「あっあっあっあっあっあっ、イクッ」
398名無しさん@ピンキー:2007/12/28(金) 11:24:02 ID:/rBu339z
いいよいいよ〜♪♪
399名無しさん@ピンキー:2007/12/28(金) 20:29:37 ID:my9aeUiS
色々検索かけてみたのですが該当するスレが見当たらないので
こちらのスレに投下させて頂きます。
ネタはサークルアウトバーンの同人ソフト「パーフェクトホール」です。
400パー穴SS:2007/12/28(金) 20:30:56 ID:my9aeUiS
灰燼町派出所、この一部では有名な交番には、これまた一部では有名な二人の美人警察官が詰めていた。
汐見マドカと桜木メグ

汐見マドカは派出所に持ち込んだTVゲームに熱中していた。
アップにして纏められた金髪に切れ長の目、おおよそ警察官に相応しくない出で立ちと勤務態度である。
マドカから少し離れた場所にマドカとは正反対と言っても良い容姿の婦警がいた。
長い髪にくりくりとした大きな瞳、一見するとまだ女学生のような幼さを残している。
桜木メグは今日も上機嫌にコンパクトの鏡に映る自身の顔を見つめながら新作の口紅を試していた。

ゲームが上手く進まないのかマドカはコントローラーを手放して軽く伸びをする。
「さてと、そろそろお昼ね。メグ、あんた今日お昼どうするの?」
パチンと音を立ててメグがコンパクトと閉じ、口紅を馴染ませるように上下の唇を擦り合わせる。
「んー別に決めてないですけど、先輩はどうするんですか?私コンビニ行くんで何か買って来ましょうか?」
その言葉を待ってましたと言わんばかりにマドカがにんまりと笑う。
「ありがと。でも私、今日家から持ってきてるのよね〜んふふ」
そう言うとマドカはバッグの中をガサガサとまさぐり出す。
「え?珍しいですね。先輩お料理出来たんですかぁ?」
マドカがバッグの中から取り出したのは直径が手の平大、高さ18センチメートル程の瓶だった。
恐らくジャムの瓶なのだろうがラベルは丁寧に剥がされていた。
キョトンとしているメグにマドカが取り出したお得用サイズの瓶を見せ付ける。
「なんですかぁ?コレ」
メグは不思議そうに瓶をしげしげと見つめる。
「何だと思うぅ〜?んふふふ♪」
瓶の中には若干黄色の混じった白いゼリーのようなモノが詰まっていた。
コンデンスミルクのようにも見えるが黄色の部分と白い部分が分離していたり、所々泡だっている。
「はっ!まさかっ、先輩これって…」
メグが何かに勘付いたような声を上げる。
「やっと気付いたのね…、そうよザーメンよ♪」
ニヤニヤと笑いながらマドカは誇らしげに胸を張る。
「うわぁ〜、ど、どうしたんですかこんなに一杯…」
瓶の中には八分目くらいの高さまで白濁がたっぷりと詰まっていた。
「うふふ…、昨日ちょっと公園でねぇ…ふふふふふっ♪」
空いた手を顎に当て思い出し笑いをするマドカ。
「こ、公園ですか?でもこんなに一杯…」
メグはもはや瓶の中身に目が釘付けだった。
「知ってる?あの公園さ、ホームレスが公園の一角にテント村みたいなの作っちゃってるのよ」
「ホ、ホームレス…テント村…?ゴクリ……」
メグが生唾を飲み込む。
401パー穴SS:2007/12/28(金) 20:32:04 ID:my9aeUiS
「それでね、私時々ストレス解消にホームレスのおじさん達の臭〜いチンポをしゃぶりに行っててさぁ。
もーすごいの何の、ホームレスって溜まってるからさガンガンぶっかけてくるのよぉ」
マドカは頬を染めながら熱っぽく語る。
「私の職業が婦人警官だって知ったら日頃の公務員に対する鬱憤が爆発しちゃったみたいでさ、
洋ピンのギャングバング物みたいに四方八方からザーメンぶっ放して来るのよぉ、もう本当に便器になったって
感じでさぁ、すんごい濡れちゃったぁ♪」
聞いていたメグもいつの間にかうっとりとした目つきになっていて、自分がホームレスに射精用便器として
扱われている様を想像していた。
「はぁ…厭らしい……って!先輩ズルイですわ!そんな楽しそうなこと一人でするなんて、メグも誘って
下さいよぉ」
メグが子供っぽく頬を膨らませて抗議する。
「駄目駄目、公園のホームレスとたむろしてるガキ供は私のザーメンフレンドなんだから。メグと一緒に行ったら
私の飲めるザーメンが減っちゃうじゃない。メグも自分のザーメンフレンドくらい自分で探しなさい」
「ぶーぶー、先輩ずる〜い」
「ほらほら、拗ねないの。おすそ分けして上げるから、ほーら開けるわよ」
マドカが瓶の蓋を開けると、瓶の中に封じられた生臭さが解放される。
男の欲望が詰まった獣の臭いだった。
「うわぁ〜、いい匂い〜♪それにプルプルしてて美味しそうですわぁ」
瓶の中に詰まった精液はドロドロのゼリー状の部分と、さらさらとした液状の部分が分離していて
汚らしいマーブル模様を彩っていた。
「うふふ、瓶に直出ししてもらったから純度100%のザーメンよ。おじさん達は私のお口に出したかったみたいだけど
お口から瓶に移しちゃうと私の唾液が混ざって純粋なザーメンじゃなくなってしまうものね」
マドカは自らの精子へのこだわりを後輩に聞かせ胸を張る。
「さっすが先輩、ザーメンへの造詣が深いですねぇ」
「んふふ、まぁね〜♪その替わり次は口の中を便所にさせろって念を押されたけどね」
マドカはメグに流しからコーヒーを入れる時に使うスプーンを持って来させるとおもむろに瓶に差し込む。
スプーンによって分離していた液体とゼリーが混ぜ合わされる、
時折金属のスプーンとガラスの瓶が干渉しカチャカチャと音が鳴る。
マドカは程よく攪拌され、泡立った精子をスプーンですくう。
スプーンの上に収まり切れなかった精子がドロリと垂れ落ちる。
「うわ〜、お…美味しそうですわぁ……」
メグはそれがまるで全人類にとって共通の美味であるかのように精子を見つめる。
「じゃ、ブレンドザーメンいただきま〜す」
マドカが卑猥に舌を突き出し、舌に向けてスプーンを傾ける。スプーンの上に乗った白濁がずるりと滑り、マドカの
舌の上に落ちる。
「えぁ…んっ………」
舌の上でプルプルと震えている粘塊が舌と一緒に口内に納められる。
公園に住居を構える男性ホームレス全員分の精子が交じり合った獣欲のゼリーは複雑な味を醸し出し
マドカの味覚を支配した。
まるでワインのテイスティングをするようにマドカは舌の上で精子を転がしまずは味覚で楽しむ。
苦味と塩気と甘味が舌の上で踊り、鼻を鳴らす度に精子特有の生臭さが口から鼻に抜ける。
「ふぅ─、んふぅ……」
402パー穴SS:2007/12/28(金) 20:33:09 ID:my9aeUiS
ポカンと口を開けたメグが羨望の眼差しでそれを見つめていた。
「せ…先輩、どうですか?美味しいですか?」
マドカはその一言で我に帰り、ゴクリと音を鳴らして汚液を嚥下する。
生卵の白身に粘り気を加えたような感触がマドカの喉を通った。
「んぐ……、はあぁ〜、んふふ……メグ、精飲三大要素知ってる?」
不意にマドカが問い掛ける、メグはまだ惚けたような顔で頭の上にはクエスチョンマークが浮かんでいる。
「それはね、味、臭い、喉越しよ。生の搾りたてザーメンじゃないから臭いが少し物足りないけど
味は申し分無いわ、何人もの男にお口を便所にされてるような味よ、それに喉越しも最高よ、喉の奥の粘り気が
しばらく取れそうにないわね」
ぺろりと舌なめずりをしてソムリエ顔負けの解説をしてみせる。
「やんやん、メグも飲みたい〜。マドカ先輩早くメグにも汚いザーメンのおすそ分けして下さいですわ〜」
腰をクネクネさせながらメグが喚き立て、大口を開けて舌を無様に突き出す。
「ふふふ、しょうの無いザーメン狂娘ねぇ」
マドカは自分のことを棚に上げ、微笑みながら瓶からまたたっぷりと白濁のゼリーをすくい上げる。
「ほーら高い所から垂らすからしっかりキャッチするのよ〜」
マドカはスプーンを高く揚げて見せる。
「へぁ……あぁぁん……」
それを見てメグは一滴も零すまいと限界まで口を開き受け止めやすいように舌を凹状にする。
精子はギラギラと下劣に輝きながら垂れ落ちる。
ベチャリと音がしてメグは器用に舌で受け止める。
「んぁっ!あぁぁ…う……」
ベチャリ、ベチャリと連続して落とされた汚液がメグの凹状にした舌を満たした。
「んふぅー、ふぅー……」
メグは口内の生臭さをより愉しむため、鼻腔に獣臭さを充満させた空気を通し鼻を鳴らす。
そしてクチャクチャとガムを噛むように咀嚼し、精液で口をすすぐ。
「メグったらザーメンでお口クチュクチュしてるのね。どう?粘っこいでしょ?」
咀嚼され空気を含んだ精液をメグは舌の上に集めて口を開いて見せる。
「わお♪ザーメンくっさ〜い。私が苦労して集めたザーメンジャムよ、ほらほらもっと味わいなさい」
メグは舌上のゼリーを指で摘み伸ばしてみせる、ゼリー状だった精液が糸を引き、糸が切れる寸前で
口を尖らせて啜り上げまた口内に納めて咀嚼する。
「あむ…んぅ…じゅる…くちゅ、ぐちゅ…」
ガムは噛めば味が無くなって行くがマドカ特製ザーメンジャムは噛めば噛むほど味と臭みが口内に充満
し、精液狂いの二人にとっては永遠に楽しめるガムであった。
「さぁ、飲みなさい。婚約者が居てまだ処女の癖にザーメンの匂いが染み付いたその喉でホームレスの
くっさいザーメン飲み干しなさい」
マドカのゴーサインが出るとメグは口内の感触に未練を残しながらも獣液を嚥下する。
「んぐっ…ごくっごく…んぎゅ……はぁ…はぁ〜〜っ」
生臭いゼリーのズルズルとした喉越しにメグは吐息を漏らし肢体を振るわせていた。
「美味しいぃ〜ザメーン、ホームレスザーメン最高ぅ〜」
メグが惚けた声を上げ目を潤ませる。
「先輩、もっと、もっと飲ませて下さい。メグにその臭くて美味しいザーメン飲ませて下さぁい」
「あ、こら、次は私の番でしょ。これだけ集めるのに何時間かかったとおもってるのよ」
マドカはスプーンに山盛りの精子をすくい上げ、嬉しそうに頬張るのであった。
403パー穴SS:2007/12/28(金) 20:34:13 ID:my9aeUiS
「何か…まだ食べたり無いわねぇ」
「そおですねぇ……お口の中がザーメンの臭いで一杯ですから普通の御飯は食べる気しませんし」
お徳用サイズのジャム瓶は既に空っぽで二人とも不満気に空の瓶を見つめていた。
「メグ、パトロール行くわよ」
「え?もうお昼終わりですか?」
素っ頓狂な声を上げるメグにマドカがニヤリと笑って見せる。
「公園行くわよ、下校してるガキどもとホームレスの間にトラブルが発生するかもしれないからね。
それに、ホームレスのオジサン達には口を便器替わりに使わせてあげる約束しちゃったからね」
メグの顔がパァッと明るくなり笑顔で口元から白い歯が覗く。
「え、それじゃあ先輩のザーメンフレンド紹介してくれるんですかぁ?」
「まぁね、それに私一人でザーメン便器ってのも大変だからねアンタにも手伝って貰うわよ」
「やったぁっ!先輩大好きですわ!私玉舐めでも、アナル舐めでも恥垢掃除でもなんでしちゃういますわぁ」
「そうと決まれば行きますか。あ、途中でスーパー寄って卵買うわよオジサン達に差し入れして
飛びっきり濃いのを出して貰いましょう。」
「ハイっ!!ザーメンジャムの次は生絞りザーメンだなんて夢のようです!」
二人の口淫婦警は最高の食事が待つ公園へと向かうべく派出所を後にした。
                                 
                                  <終わり>
404名無しさん@ピンキー:2007/12/28(金) 20:35:22 ID:my9aeUiS
以上です
有難う御座いました。
405名無しさん@ピンキー:2007/12/28(金) 21:21:31 ID:kN2gA502
>>404
gj!

この圧縮前まではザーメン・精液スレがあったんで、そこが適しているはずなんだけど。
とりあえずそこ以外となれば、こんなスレはどうですか?

淫語スレッド
ttp://sakura03.bbspink.com/test/read.cgi/eroparo/1147527389/l50
406名無しさん@ピンキー:2007/12/29(土) 09:19:19 ID:kmsr4e7b
あげ
407404:2007/12/29(土) 21:08:48 ID:EeJpRg2g
>>405
有難う御座います
実は淫語スレへの投下も考えたんですが今回それほどバリバリ淫語使ってないなぁ
と思いまして。別のエロパロスレでこのスレが多目的スレと紹介されてたのを思い出して
投下させて貰いました。
また何か投下するかも知れませんがその時はよろしくです。
408名無しさん@ピンキー:2007/12/31(月) 01:29:35 ID:zo4iuyLn
保守
409名無しさん@ピンキー:2007/12/31(月) 21:19:57 ID:3ogDOiQJ
>>406
年内に書き上げようと思っていましたがなかなかうまくいかないのが
現状です。まぁ気長に待ってくださればと思います。
あと、このスレで私の名前等は出さないでくださいね。
410名無しさん@ピンキー:2007/12/31(月) 22:26:57 ID:BKAVAICo
>>409
あなたのレスの意味がよく分からんのだが
411名無しさん@ピンキー:2008/01/01(火) 01:10:25 ID:PENHUcWV
>>410
きっと誤爆だ
412名無しさん@ピンキー:2008/01/01(火) 07:47:02 ID:izQRTR8j
保守
413名無しさん@ピンキー:2008/01/01(火) 23:18:15 ID:5a9dhZdD
414名無しさん@ピンキー:2008/01/03(木) 00:15:56 ID:LWx47R4i
保守
415名無しさん@ピンキー:2008/01/03(木) 00:20:50 ID:62iv2UbZ
なんでいつもあげて保守するのかな?
416名無しさん@ピンキー:2008/01/03(木) 15:25:05 ID:Me2V/xuo
>>411


Go! Back!!
417名無しさん@ピンキー:2008/01/04(金) 20:37:12 ID:ssPyTeKE
見習いさん
418名無しさん@ピンキー:2008/01/04(金) 21:39:05 ID:Nnp+Zcbb
419417:2008/01/05(土) 09:55:49 ID:CJPyex7h
>>418
あなたのレスのおかげで409のレスが誤爆ではないことが分かりました。
以後、例の人の名前は出さないようにします。
レスありがとうございます。
420名無しさん@ピンキー:2008/01/07(月) 00:11:48 ID:IDeJI6Wa
420
421名無しさん@ピンキー:2008/01/07(月) 14:12:07 ID:Fizerilm
このスレに投下されたSSはエロパロ保管庫に入らないのだろうか?
422名無しさん@ピンキー:2008/01/07(月) 16:49:42 ID:EozEDkSD
>>421


保管庫作ればいいじゃん。
423名無しさん@ピンキー:2008/01/09(水) 00:45:04 ID:C2m3BX43
エロパロ保管庫なんてものがあったのか。
424若野盆地竹村竹子029:2008/01/12(土) 03:15:42 ID:/+gw0pIO
397 の続き今度改めて書こう。
425名無しさん@ピンキー:2008/01/12(土) 13:04:42 ID:1pH4ZqfJ
>>424
続きに期待してますよ。
426名無しさん@ピンキー:2008/01/13(日) 01:35:27 ID:GEnOKQqF
427名無しさん@ピンキー:2008/01/14(月) 10:18:14 ID:QLJDN+mx

428名無しさん@ピンキー:2008/01/15(火) 21:18:05 ID:kwCUcr5e
めぞんのSSに期待
429名無しさん@ピンキー:2008/01/16(水) 00:13:06 ID:76svCVL8
>>426
こんなものがあったんだ。

レスありがとう。
430名無しさん@ピンキー:2008/01/16(水) 02:09:08 ID:b1IDdIYa
http://sakura03.bbspink.com/test/read.cgi/eroparo/1188927762/519

519: 2008/01/16 01:12:30 76svCVL8 [sage]
響子さん好きじゃあああああ
431名無しさん@ピンキー:2008/01/16(水) 10:33:28 ID:XtwPWYcF
めぞんスレの奴、ここはめぞんスレじゃないんだから自重しろ。
うざすぎる。
432名無しさん@ピンキー:2008/01/16(水) 21:32:35 ID:DVzSqq9f
追い出されたSSならいいのでは。
433名無しさん@ピンキー:2008/01/17(木) 14:12:18 ID:xzGHtu8Y
スレを追い出されたのは>>428の方だったりして。
434若野盆地☆麻枝准:2008/01/21(月) 06:06:50 ID:VqUhmRie
響子さんが朱美から女の喜びを教わる話奈良善し。
435名無しさん@ピンキー:2008/01/21(月) 11:34:54 ID:u6JUfTi6
test
436名無しさん@ピンキー:2008/01/21(月) 11:40:09 ID:d87TVYQu
響子でレズはちょっと違う感じ
437名無しさん@ピンキー:2008/01/23(水) 12:39:10 ID:9m7yRcxB
エロパロ板 過去ログ倉庫
http://ninjax.dreamhosters.com/eroparo/
438名無しさん@ピンキー:2008/02/01(金) 00:30:50 ID:uRGjIwNJ
保守
439名無しさん@ピンキー:2008/02/09(土) 01:41:33 ID:d2G2gVls
保守
440名無しさん@ピンキー:2008/02/12(火) 22:09:42 ID:NPYLFLsY
これは?携帯だけだけど
ttp://courseagain.com
441名無しさん@ピンキー:2008/02/14(木) 22:54:18 ID:IMAYyu8g
保守
442名無しさん@ピンキー:2008/02/19(火) 17:03:41 ID:j81OS6gS
小学生の話を書きたいと思った。
で、書いてみたけど投下先に迷ったのでここに。
小学生の話だけど、ロリ萌えスレとはちょっと趣旨が違うかな、と思って……。
という、どうでも良い事はともかく。
投下っ!
443名無しさん@ピンキー:2008/02/19(火) 17:04:35 ID:j81OS6gS
「ちょ、あ、アンタ達ッ! 離しなさいっ、離しなさいよッ!」
「テッちゃん、ロープ。紐でも良いや、何か縛る物無い?」
「あ……縄跳び。あるよ」
「よッしゃ。貸して」
「止めなさいっ、コラ! 先生に言いつけるからね。絶対だからねっ」
「ケンジ、ガムテープあった。ガムテープ。これで口塞ごう」
「おお、ナイス。流石ヒロ君」
「止めッ。や――っ! ん、むーっ、むぅーッ!」
 時は放課後。場所は教室。状況は居残り掃除の真っ最中。
 俺達は、だがサボりを決めて逃げ出そうという所でお目付け役の委員長に遭遇。口論にもならず、一
方的に喚き散らす委員長を勢い余って捕獲した――という訳である。
「正義は勝ーつ」
「自由だー!」
 手を後ろで縛られ、口にガムテープを張られた委員長が床に転がって物凄い顔で睨んでいる。その
横で俺は、ノブ、ヒロ君、テッちゃんの三人の前で宣言した。
「これより、横暴な委員長にお仕置きを加えるっ」
「おー、ケンジ偉い」
「何スンの? スゲー事する?」
「あ……もう、止めた方が」
 さて、どうしよう。宣言したはいいが、別に何をしようと決めていたわけではない。とは言え、流石に女
の子相手に暴力は如何せんダメだというくらいは分かる。やっぱり定番の額に肉だろうか。それとも脇
腹や足の裏をくすぐって悶絶させようか。いや、どうせ悶絶なら――。
 グッと拳を握って、天へ突き出し、俺はこう叫んだ。
「よし、おっぱい触る!」
「おー」
「おっぱい触るか。見事だぜ」
「だ、ダメなんじゃ……」
 3対1で意見が分かれたように見えるが、唯一の反対票を投じたテッちゃんもセリフとは裏腹に、どこか
期待した様子で委員長の胸をチラチラと伺っている。眼鏡でお坊ちゃんだが、実はむっつりさんなのだ。
 実質全会一致。よし触る。
444名無しさん@ピンキー:2008/02/19(火) 17:05:23 ID:j81OS6gS
「むーッ! むぅうぅう!」
 凄い形相で俺を睨む委員長だが、縛られて転がされているのでは何も出来ない。一つゴクリと固い
唾を飲んで、俺は右手を伸ばした。
「お、おっ。おー……」
 小っちゃいけどちゃんと柔らかい。結構感動だ。思わず、そのままモミモミと指を動かしてしまう。
「どう? ケンジ、おっぱいどう?」
「おう。何か、面白えぜ。柔らかいだけだけど。何か、面白え。グッとくる」
 尺取虫のように体を捻って逃げようとする委員長を片手で押さえつけ、好き放題に胸を弄りまくる。そ
んな俺に触発されたのか、他の三人もオズオズと手を伸ばしてきた。
「俺も、俺も触ってみよう」
「じゃあ、俺もー」
「ご、ゴメンね。委員長、ごめんね……」
 派手に頭を振って嫌がる委員長だが、流石に4人掛かりで来られては身動き一つ出来ない。口に張ら
れたガムテープの奥で、うーうーと唸るだけだ。
「おっ! ちょっと、お前ら。ここ触ってみ、ここ」
「おー。おー、何かある」
「ちーくーびー。固くなってる、ちょっとだけど」
「……き、気持ち良いのかな?」
 服の上からでも分かるほど、委員長のおっぱいに変化が現れたらしい。俺達は顔を見合わせて、感
心したり感動したり、それぞれに感想を述べ合う。当の委員長は恥かしいのか腹が立つのか、顔が
真っ赤だ。
 お仕置きには十分だ。が、興奮した俺はここで止めようなどと欠片も思わなかった。こうなったら興味
が尽きるまで委員長で遊びまくろう。
「良し、ノって来た! ノブ、ヒロ君、ちょっと抑えてて」
 そう言って俺は委員長の体を起こし、彼女の服のボタンをプチプチと外し始めた。
「んんーッ! んううッ」
 脱がされていると知った委員長は何かを必死に叫んでいるが、全く言葉になっていないので無視だ。
「ケ、ケンジ君。か、可哀想だよ……」
 などと一応の静止がテッちゃんから入るが、本気で止めようと思っているわけじゃない。その証拠に、
喉がゴクリと鳴っている。
445名無しさん@ピンキー:2008/02/19(火) 17:05:58 ID:j81OS6gS
 ボタンを外し終わり、俺は委員長の服を乱暴に剥いて上半身を露にさせた。
「ブラジャー、ブラジャー。生意気ー」
「ちゃんと付けてるだネエ」
 へーと感心するノブとヒロ君。
 しかしながら困ったのは俺である。委員長の体を触りまくりつつ、背中にあるはずのホックを探すが、
どうにもそれらしい手触りが無い。
「なあ、コレどうやって外すんだ?」
「あ……これフロントホックだよ。前についてる留め具をズラせば……」
 当たり前のように教えてくれるテッちゃんが頼もしい。
「テッちゃん、流石!」
「テッちゃん、むっつり!」
「テッちゃん、エロ知識はクラス1!」
「ちが、違うよー。偶々知ってただけで……」
 謙遜するテッちゃんのエロ知識に敬意を払いつつ、俺は彼の言うとおりに止め具を外す。
「さあ、諸君。いよいよ生おっぱいですぞ」
「んんーッ! んんうんんー!」
 多分、委員長は『ダメ、止めなさい』と言ってるんじゃないか。というヒロ君の推測にコクコクと頷く
彼女だが、勿論それで止まる俺ではないし、俺たちではない。
 4人の視線が胸に集まった所で、俺はブラジャーを左右に開いた。
「んんんんーーッ!」
「おっぱいだ」
「おっぱいだネー」
「おっぱい、おっぱい」
「おおお、おっぱいだぁ……」
 グラビアアイドルのおっぱいとはボリュームもサイズも段違いに小さいが、委員長のおっぱいは、
ちゃんとおっぱいだった。
 白い肌がふっくらと膨れ、先っちょにはピンク色の乳首がちょこんと乗っている。僅かではあるが、
彼女が身を捩るたびにフルッと揺れている。
「よ、よーし。生おっぱい、触っちゃうぜ!」
 宣言した俺は、ついに泣き出した委員長を完全に無視し、両手で彼女の胸を掴んだ。そして言葉も
無く、触り、撫で、揉みしだく。
446名無しさん@ピンキー:2008/02/19(火) 17:06:30 ID:j81OS6gS
「ケンジ、ケンジ。夢中だネ」
「俺もー、俺も触りたいー」
「あの、せめて優しくしてあげたら……」
 三人が何かを言っている事に気付いたのは、暫く経ってからだ。声が耳に入らないほど夢中で揉ん
でいたらしい。ハッと顔を上げて『スマン』と詫びる。
「そ、それより、アレだ。お前らも触っとけって。凄いぞ、凄い面白えぞ」
「ケンジ、我を忘れたー」
「お、おう! っていうか、それはもう良いだろ。ホラ、テッちゃんも」
「う、うん。ゴメンね、委員長……」
「じゃあ、俺は後ろカラー」
 委員長の真ん前から退くと、3人は思い思いに彼女へと手を伸ばした。ノブは右から、ヒロ君は後ろ
から、テッちゃんは左から。それぞれ、委員長の小振りなおっぱいを堪能している。ノブは鷹揚に手の
平全体で揉み、ヒロ君は指先であちこちを擦り、テッちゃんは乳首を摘んだり突付いたり。
 俺は俺で、別に手を休めたわけではなく、空いた場所を埋めるように指を伸ばし、その柔らかさを
確かめるように押しつぶし、また離すのを繰り返す。
「ん、んんッ! んぐっ……んー」
 4人の、計8本の手で胸を好き放題に揉みまくられた委員長は、グスグスと鼻を鳴らしながら、それ
でも抵抗していたが徐々に様子が変わってきた。目が虚ろになり、小刻みに震えだしたのだ。
「な、なんだ? おーい、委員長」
「おー。ビクビクしてる。これヤバイ?」
「テッちゃん、テッちゃん。どう?」
「委員長、気持ち良いんだ。多分……」
 熱に浮かされたような彼女の鼻に掛かる唸り声を前に、俺とノブとヒロ君は少しうろたえる。が、
テッちゃんだけは興奮した面持ちのまま、ポツリとそう呟いた。
「こ、コレが気持ち良い状態ってヤツだったのか」
「そう言われてみれば、そうなのカモ」
「おー。女体の神秘かー」
「う、うん。ホラ……」
 テッちゃんは確かめるように委員長のおっぱいをそっと揉み、いつの間にか真っ赤になっていた
乳首を指でキュッと挟んだ。
447名無しさん@ピンキー:2008/02/19(火) 17:08:17 ID:j81OS6gS
「んんーッ! ん、んっ……」
 途端、委員長が反り返り、鼻声で唸る。なるほど、苦しそうではあるが、痛がっているわけではない
ようだ。涙も止まっており、さっきまで吊り上がっていた目がトロンと垂れ下がっている。
「そ、そうか。気持ち良くなってんのか」
 グッと拳を握り、前へ突き出す。すると他の三人も同じ仕草で返してくれた。特に意味は無い。やっ
てやったぜ、という心意気を表したまでだ。
 初めて目にする女の子の痴態に、俺たちの目は釘付けである。が、勿論見ているだけの俺ではない。
「こうなったらさ、全部脱がしてみようぜ」
「全部? パンツも? パンツも?」
「おー、ケンジ勇者」
「い、いいのかな……。後で委員長に怒られないかな……」
 確かに後で激怒するかもしれないが、それはそれだ。そもそも、そう言ったテッちゃんも、ソワソワ
と手を握ったり開いたりしている。
「ス、スカートって確か」
「その辺に、ホックとジッパーがある筈だけど……」
「流石、テッちゃん」
「研究熱心ダネー」
「ち、違うッたらー。ホントに偶々知ってただけで……」
 テッちゃんの指示通り、ホックを外してジッパーを下げる。そしてノブとヒロ君に委員長を両脇から
支えて貰い、俺は彼女のスカートを脱がせた。
「パンツっ」
「パンツっ、ナイス」
「パンツっ、サンキュー」
「パ、パンツ……濡れてる……」
 モジモジと太ももを擦りあわせる委員長のパンツは、白地に水色の横ストライプだった。いっそ見事
なまでの縞パンである。しかも股間が湿っていた。
「良し、こここ、コレも脱がすぜっ」
 委員長本人はグッタリとしており、抵抗は無かった。それを良い事に、俺は力強く宣言しつつ、俺は
縞パンに手を掛け、スススと下ろしていく。
448名無しさん@ピンキー:2008/02/19(火) 17:08:51 ID:j81OS6gS
「おー」
「おおー」
「おおおー」
「う、うわあ……」
 足の付け根に、俺たちと同じ物が無い。代わりに肉と肉を合わせた溝が一本あるだけだ。これは
結構ショッキングな絵面だ。そういう物だとは知っていたが、こうしてマジマジと見ると、やはり男と
女は違う物だと感心する。
「へー、女ってこうなってるのか」
「んーッ! んーッッ!」
 委員長は足をバタバタと動かし、必死に俺を蹴り飛ばそうとしているがノブとヒロ君が手際よく押
さえ込んだために虚しい努力に終わった。むしろ2人に一本ずつ足を取られたせいで、股をガバッ
と開いた格好になっている。
「フニフニしてる。思ったより柔らかいな」
 割れ目の両側を指先で弄り、感触を確かめた俺は、下手に触ると壊れそうな程の繊細さに思わ
ず息を飲んだ。三人も固唾を呑んで委員長の割れ目を覗いている。
「テッちゃん、コレどうやったら気持ちよくなんの?」
「え、えっと。割れ目に沿って指で擦ったり、舌で舐めたりすれば良いんじゃないかな……」
 セリフ途中で委員長が「余計なこと言うな」とばかりにテッちゃんを睨みつけた為に尻窄みになっ
てしまったが、要領は分かった。先ずは、とにかく擦ってみよう。
 テッちゃんの言う通り、割れ目に沿って指をあてがい、上下に滑らせる。
「んんっ!? んんーっ、んんんぅ」
「あ、良い感じみたいダネ」
「おー、委員長が変な顔になってる」
 言われて見れば、確かに委員長は目をギュッと瞑り、眉がハの字になっていた。くすぐったいの
を無理矢理ガマンしているような顔だ。ひょっとして凄く気持ち良いのだろうか? 感じているという
ヤツかもしれない。
 俺は委員長の具合を確かめるべく、丁寧に割れ目の上を指で撫でた。
「んっ、んん……っ。んふっ――んんっ」
「す、凄いよ。委員長、感じてるんだ……」
 テッちゃんが目を輝かせて喜んでいる。どうやら正解だったらしい。委員長の様子は俺が見て分
かるほど変化していた。手足の力が抜け、体中がピクピクしている。目蓋は薄く開かれ、トロンと
垂れ下がっている。おまけに唸り声がやたら甘ったるい。
449名無しさん@ピンキー:2008/02/19(火) 17:09:32 ID:j81OS6gS
「い、委員長。声がスゲぇエッチな感じだ。何言ってるか分かんないけど」
「俺にも弄らセテ、ケンジ」
「おー。おー、俺も触ってみたい」
 興奮してきたらしいヒロ君とノブが我先にと手を伸ばし、委員長の割れ目をグリグリと捏ねた。テッちゃん
はというと、何か思う所があるのか、割れ目の上の方だけをしつこく擦っている。
「テッちゃん、それ何やってんの?」
「あ、うん。この辺にクリトリスがある筈なんだ……」
 何よそれ、と首を傾げる俺にテッちゃんは目を泳がせながら解説してくれた。豆粒くらいの大きさ
で、優しく擦ると気持ちよくなれる女だけの器官だそうだ。よく分からないが、全ての女に共通する
エッチな弱点らしい。
「んんーッ! んんっ……んふ、んううっ」
 ヒロ君とノブが弄りまくっているお陰で、委員長はさっきから凄い声で鳴きっぱなしだが、この先に
まだ弱点があるのか。
 興味を引かれた俺は、彼女の両脇から楽しそうに割れ目弄りをしているヒロ君とノブの肩を叩いた。
「なあ、委員長のそこをさ、指で開いてみようぜ。テッちゃんが言うには、そん中に女の弱点がある
らしい」
「弱点? 面白そうダネ。見てみたい」
「おー、やってみよう。やってみよう」
 委員長は苦しそうに鼻で息をしている。口をガムテで塞がれたままなので呼吸も楽じゃ無さそう
だ。が、俺はお構い無しに手を伸ばした。再びヒロ君とノブに委員長の足を開いてもらい、両手の
親指で割れ目の左右を押さえる。
 そしてトロッとした液体で濡れたそこを、くぱぁと開いた。
「うお、何かスゲエっ」
「本当だ。ちょっと気持ち悪いカモ」
「おー、内臓っぽい。でもグッとくる」
 広げて見た割れ目の中は、なるほど内臓っぽくて気持ち悪い。だが、これがとんでもなくエロい
光景であると本能で分かった。確かにグッとくる。
450名無しさん@ピンキー:2008/02/19(火) 17:10:08 ID:j81OS6gS
「ヤワヤワヨレヨレの肉が重なってる感じダネ」
「うーむ。で、こっちの穴がいわゆるチンポ入れる穴か」
「おー、狭いよ。思ってたより」
「子供だからじゃね?」
 思わずジィっと見つめ、観察してしまう。
「あ、これだよ。クリトリス。うわあ、こうなってるんだ……」
「んんんッ! んんんん――ッ!」
 見惚れていた俺たちを差し置いて、一人行動を起こしたテッちゃんは、割れ目の一番上にあった
小さなピンク色の突起を指先でチョンチョンと突付く。その途端、グッタリしていた委員長がガムテの
奥で絶叫し、一気に仰け反る。
「うお、凄い反応。いいぞテッちゃん、もっとやれ」
「う、うん。ゴメンね委員長……」
 尖った肉の芽をテッちゃんが指で触れる度に、委員長の背筋が弓なりになる。流石に弱点と言う
だけあって効果は抜群らしい。割れ目の中から出てくるトロトロの液体も、見た目に量が増えてき
た。何より、委員長の表情が目まぐるしく変化している。ギョッと目を剥いたかと思うと、急に細目に
なり、端がトロンと垂れ下がる。苦しげで今にも死にそうだと思えば、次の瞬間には陶然となって
気持ち良さそうな笑みを浮かべる。
「これ、どんだけ気持ち良いんだ?」
「快感は、僕ら男より女の方がずっと凄いらしいよ……」
「流石テッちゃんダネ。詳しい」
「おー、女体を語らせたらクラス1」
「ち、違うってば。た、偶々何かで読んだ事があって……」
 などと、俺たちが話している間にも、委員長の様子はドンドン乱れていった。今や目の焦点は合っ
ておらず、全身をガクガクと震えさせている。
「んっ、んふっ、ん――。んんんんーーッ!」
 と思ったら、グッと頭をそらせ、喉の奥で絶叫。そのままビクビクと痙攣を始めた。
「うわ! い、委員長? おい、大丈夫か?」
「アレ? これ、マズイ? 救急車?」
「おー。おー。大変な事態に」
 取り乱す俺とノブとヒロ君だったが、テッちゃんだけは慌てず、むしろ感動した様子で委員長を眺
めていた。
451名無しさん@ピンキー:2008/02/19(火) 17:11:05 ID:j81OS6gS
「イッたんだ、委員長。イッたんだよ……凄い、気持ち良さそう……」
「イッた、って。あの? 噂に聞く、イクってやつ?」
「うん。絶頂って言って、凄く気持ちよくなったって事……」
 おお、コレがか! 確かに委員長は一山越えたような顔だ。相変わらず体中がピクピクと細かく
震えているが、気持ち良過ぎてこうなったなら問題は無いというわけだ。
「これ、このまま弄り続けたらどうなるんだ?」
「さ、さあ? そこまでは……」
「良し、やってみようぜ。折角だからもっと委員長で遊んでみよう」
「ケンジ、鬼だ。でも賛成スル」
「おー。日頃の復讐を兼ねて、限界まで遊ぼう」
「だ、大丈夫かなぁ……」
 宣言した俺が、先ずは指を伸ばし、委員長の割れ目を再び撫でた。今度はリズムに変化を付け
たり、周りの柔肉を軽く揉んでみたりと色々試してみる。
 ノブは彼女の片足を手に取り、太ももから尻にかけて丹念に撫でたり擦ったりしている。しなやか
な手触りが気に入ったのか、頬を緩めて楽しそうだ。
 ヒロ君は後ろに回り、両手で胸を揉みだした。彼なりに工夫しているようで、ただ揉むだけでなく、
潰すように捏ねたり、優しく擦ったりと様々な動きを加えていた。
 小柄なテッちゃんは、眼鏡を外して委員長の腰に抱きつき、ヘソやお腹をチロチロと嘗め回してい
た。軽く噛んでみたりもしているようだ。何だか流石だと思う。
「んっ、ふわ……。らめ、止め――っ、ん。あ、ぁあ……」
 一度派手にイッた委員長は、体に力が入らないようで、俺たちにされるままだ。口のガムテープが
半分ほど剥がれているが、まともな言葉は喋れていない。むしろダラダラと唾液を零すばかりだ。
 俺が弄る股間の方もトロトロの液体が大量に溢れ、教室の床がまるでお漏らしをしたかのように
ビッショリである。
「お、また委員長の体が痙攣してきた」
「またイクのカナ? イクのかな?」
「おー、二度目だ。委員長はエッチな子」
「凄いなあ、目が飛んでるよ……」
 俺たち四人に体中を弄られた委員長は「あふあふ」と苦しげに悶えつつ、右に左に体を捩っている。
細くなった目からポロポロと涙が零れて、物凄く切なそうだ。ここは止めを刺してやるべきか。
 割れ目をなぞる指の動きをスピードアップさせ、更にクリトリスを捏ね回す。
452名無しさん@ピンキー:2008/02/19(火) 17:12:00 ID:j81OS6gS
「んぐッ! あ、あ……らめ、それ……。あ、ぁああああっっ!」
 俺だけでなく、ノブ、ヒロ君、テッちゃんの三人も各自がそれぞれに委員長の体を刺激する。その
甲斐あって、あっけないほど簡単に彼女は悲鳴を上げた。そして仰け反り、痙攣する。
「うーん。いやあ、人の体って凄いな」
「女体の神秘というヤツだね。男じゃこうはならないヨ。きっと」
「おー。ちょっと羨ましいかも」
「実に、勉強になっちゃった……」
 委員長はグッタリと床に寝そべり、だが電気ショックでも受けたように、小刻みに震え続けている。
俺達はその様子をしげしげと眺め、口々に感想を述べ合った。
 微妙にまったりした空気が流れる。暫く委員長は動けないだろうし、この辺で撤収するのも一つの
選択ではあるのだが。目の前に裸の女の子がいて、今なら何をしても無抵抗という状況である。
正直、溜まらない。俺の目は、彼女の体に釘付けになったまま動かなかった。
 散々弄り、観察した委員長の割れ目は赤く充血して痛々しい。が、それでも、ある種の衝動が湧き
上がり、止まらないのは俺が男だからだろう。
 実の所、おっぱいを服の上から触った時から、ズボンの中で俺の分身が固くなってしょうがないのだ。
「も、もう我慢ならん。俺、委員長にチンポ入れるっ!」
 高らかに宣言し、パンツごとズボンを下ろす。その勢いで、反り返った俺の分身がぺチンと下腹を
叩いた。イカン、暴発しそうだ。
「マジ!? マジ、ケンジ凄い」
「お、おー! 勇者様降臨だー」
「ホホホ、ホントにやるの……?」
 三者三様の反応。だが共通しているのは三人とも興味深々であるって事だ。グッタリしている委員長
を床に寝かせ、両足を持ち上げて片方ずつノブとヒロ君に持って貰う。
 挿れるべき穴は溝の下の方だ。さっき観察したから分かる。チンポを握り、慎重に位置を確かめて
から、俺は委員長へ挿入した。
「お、おおうッ! 結構キツイ……しかも熱い」
 スンナリとは入らない。だが場所に間違いは無いことは本能で分かった。ここはひたすら前進ある
のみだ。委員長の腰を抱き、チンポを突き刺すように無理矢理押し込んでいく。
453名無しさん@ピンキー:2008/02/19(火) 17:12:40 ID:j81OS6gS
「あ、あああッ!! 止め、んぐーーッ!」
 流石に体の中に異物が入ってくるのは衝撃が大きかったのか、グッタリしていたはずの彼女は
突如目を見開いて唸る。というか叫んでいた。
「う、もうちょっと。もうちょっと。うわ、スゲエ……」
 急に強張った委員長の体は、だが却って俺には強い快感になった。チンポを包む肉の壁がギュウ
ギュウと締め付けてくるのである。こうなると俺も理性を保てない。本能の赴くままに腰を押し付け、
グイグイと委員長の中に潜り込む。
「おおお、おあー……」
「どう? ケンジ、どう? どんな感ジ?」
「気持ち良いのー?」
「うわあ、うわあ……せせせ、セックスだー……」
 委員長の腰を掴んだまま、彼女の中へチンポを全部埋め込んだ俺は、脳ミソをかき回された
ような快感に打ち震えていた。気持ち良いなんてモンじゃない。
「お、おおお。俺、今、委員長の中に、入ってる……」
 膣の中に分身を挿入している、ただそれだけで吐きそうなほどの快感が体中を駆け巡ってい
た。四方からグネグネとチンポを押しつぶすように、襞肉が絡みついているのだ。これは、凄い。
「おっ、おっ……」
 じっとしていただけだったが、既に射精感が限界近くまで高まっている。
「あんっ、んん――っ! ちょっ、んあっ、んぐっ!」
 委員長の方はと言うと、痛そうだ。痛そうではあるが、ジッとしていたのが功を奏したらしく、痛そう
な中にもさっきまでのようなジワジワ感があるらしい。微妙に目がトロンとなっていた。
「う、動く。動くぞ俺は」
 限界が近い俺は、例によって宣言し、言葉どおりに腰を振った。再び委員長が絶叫するが、もう
どうしたって止まる物ではない。チンポを1回出し入れするだけで、怖ろしい程の気持ち良さが俺の
全身に伝わるのだ。
「おっ、おっ、おおおう!」
 夢中で腰を打ちつけ、委員長の膣内を己の分身で掻き回す。もっと、もっとと思うことは思うが、
悲しいかな、最後の時はあっさりとやって来た。
 もう堪えきれないという所まで頑張った俺は、一際深くチンポを彼女の膣内へ挿入し、そこで
一気に射精した。
454名無しさん@ピンキー:2008/02/19(火) 17:13:11 ID:j81OS6gS
「ふあ、あっ、んんんんーーッ!?」
 委員長もなるようになったらしい。大きく痙攣して背中を反らせていた。同時に、キューッと収縮した
膣が、俺の分身から精液を搾り出すように締め上げる。それがまた射精後の俺に更なる刺激となっ
た。思わずチンポの付け根に力を込め、一滴残らず精液を吐き出してしまう。
「ふはああああっ……。す、凄かった」
 全部出し切った所で、俺は委員長から分身を引き抜き、ガクッと崩れる。
「どうだった? どうだった?」
「ケンジ、スゲー。最後までやった」
「これが、せ、せ、セックス。本物の……」
 三人から口々に感想を聞かれるが、呆とした俺の頭で言えるのは一つだ。
「き、気持ち良かった」
 自分でチンポしごくのとは全くの別物だ。何より女の中に精液を出すという経験は、その瞬間から
世界が変わるほどだと思う。恐らく今の俺は、凄く良い顔をしているだろう。
 そんな俺を見て、ノブとヒロ君が恐る恐る本音を口にする。
「お、俺もしていいのカナ?」
「おー。お、俺もー」
 口には出さないがテッちゃんもゴクリとツバを飲んでいる。三人のズボンはパンパンにテントが
張っていた。
 別に俺に断る必要は無いのだが、まあこれも先達の務めだろう。
 俺は拳を握り、親指だけを突き立てて三人に向けてグッと持ち上げる。
「グッド!」
455名無しさん@ピンキー:2008/02/19(火) 17:13:57 ID:j81OS6gS
 それから、小1時間程。俺達は代わる代わる委員長の体を堪能した。最終的には全員裸になって
彼女で遊び尽くした。
 口に咥えさせて舐めてもらい、女の子の細い指で擦ってもらい、口に体に精液を掛け捲った。勿論、
膣内への挿入と射精は当然で、テッちゃんに至っては尻の穴に挿入という知識を実技で披露して
男を上げた物だ。
 一人が前の穴、一人が後ろの穴、一人が口で咥えさせ、一人が手に握らせる。このフォーメー
ション。正に親友同士にしか為しえない連携であった、と後に俺は思う。
 肝心の委員長はと言うと、俺たちに好き放題にされている間、彼女もまた快楽で脳ミソをやられ
ていたようだ。口のガムテを完全に剥がしても甘ったるい鼻声で鳴くだけだし、拘束を解いても逃
げようとしない。異様に素直になり、俺たちの言う事を何でも聞いた物だ。ずっとああだったら
良かったのにと、やはり俺は後に思った。

「ふぅ……。いい加減、疲れたな。もう、今日は搾っても出ないぜ」
「そうだネー。俺も、暫くは無理無理」
「おー、おー。チンポ、痛い」
「ぼ、僕も、今夜は腫れちゃいそうです……」
 各自、ハンカチなりタオルなりで体を拭き、服を着る。日は大分傾いて、もう夕方だ。まったりと
落ち着いた空気が流れ、俺達は顔を見合わせて少しばかり言葉も無く笑いあった。
「さて。コレ、どうしよう?」
 コレ、とは。完全に虚ろになった目でグッタリと教室の床に横たわった委員長の事である。
 全裸で、顔と言わず体と言わず、精液をぶっ掛けられている。股間からトロトロと零れる白濁液が
とんでもなく生々しい。
 息はしているし、胸も上下に動いているので生きてはいる。が、さっきからピクリとも動かないのが
困りものだ。
「何と言うか、こう。やるだけやってしまったな」
「しまったネー」
「おー。いっそ清々しい」
「このままじゃ、流石に可哀想だよぅ……」
456名無しさん@ピンキー:2008/02/19(火) 17:14:49 ID:j81OS6gS
 正直、放りだしてバッくれようかとも思うが。まあ、テッちゃんの言うとおり、それは如何せん可哀想
だ。ちょっとしたお仕置きにしては、成る程、やり過ぎである事は認めざるを得ない。
「じゃあ、あー。せめて体を拭いて服を着せるくらいはしておくか」
 という俺の提案の元、濡れタオルでグッタリした委員長の体を丹念に拭き、元通りに服も着せる。
4人とも今日は打ち止めではあるが、それでも女の子の体に魂を揺さぶられるのか、それぞれに胸を
揉んだり、股間を撫でたりしつつであったが。
 その後、じゃあ帰ろうかという所で、まだ床が精液塗れである事に気付いた。これもこのまま放置
出来ない。独特の匂いが充満した教室で授業を受けるのは避けたいのだ。問題はそれだけでは
無いような気もするが。
 仕方なく、机をどけて掃除する。濡れ雑巾で入念に床を磨き、飛び散った五人分の体液を拭き
取る。と、俺はそこで大変な事に気がついた。
「大変だ、お前らッ!」
「えー? どうしたノ、ケンジ」
「何か、困り事が残ってたかー?」
「何だろう。僕で力になれれば良いけど……」
 大げさに叫んだ俺を、三人が振り返って首を捻る。ワナワナと震えた俺は、そんな彼らを見つめ、
思ったことを口にした。
「俺たちが、掃除をしているッッ!」
「あ!」
「ああ!」
「あーーっ! 掃除が嫌で、逃げようと思ってたのに……」
 何て事だ。
 結局、委員長に捕まった俺達は、まんまとしてやられたという訳だ。
 いやはや、女は怖い。
457名無しさん@ピンキー:2008/02/19(火) 17:15:48 ID:j81OS6gS
 と、ここで終わっておけば頓智話として綺麗なオチであったのだが。
「……言いたい事は、それだけ?」
 ゾッとするような声に、俺達は震え上がった。
 ケツの穴にツララを突っ込まれたような気分とはこの事か。恐る恐る振り返ってみて、そう思った。
 鬼が、そこにいたのである。
 片手に持った椅子を、まさか武器に使うんじゃ無いだろうな、と考えたのを最後に、俺の記憶は
途切れている。
 目を覚ましたら病院にいた。しかもアレから二週間後だ。
 いやはや、女は怖い。


 了

 ―*―*―*―

キャラから導入から最後のオチまで、大原某のエロ漫画そのままですが、気付いた人は気付かなかった事にして欲しい。
458名無しさん@ピンキー:2008/02/19(火) 22:22:26 ID:kTJeBcX6
いいね!
この手の初々しいのもなかなか。

しかし、あれだけやられて・・・強いな。
459名無しさん@ピンキー:2008/02/20(水) 01:40:57 ID:TBpipUfm
頑張って掃除してる間に復活したんじゃなかろか。
とまれ、グッジョブ。委員長も災難だなー
460名無しさん@ピンキー:2008/02/20(水) 11:31:13 ID:X3/kWtZw
>>457
> キャラから導入から最後のオチまで、大原某のエロ漫画そのままですが、気付いた人は気付かなかった事にして欲しい。
確かにここまで一緒にするとは思わなかったw
461名無しさん@ピンキー:2008/02/24(日) 23:00:29 ID:SGYYODFF
何かを耐える女の子を書きたいと思った。
で、書いたけど、また該当スレがなかったのでここに。
ジャンル的にはボーイ・ミーツ・ガールだと思う。その割に品が無い気もするけど。
まあいいや。
とりあえず、投下っ!
462名無しさん@ピンキー:2008/02/24(日) 23:01:25 ID:SGYYODFF
 高校1年の二学期も半ばを過ぎた、とある日。
 俺は見慣れない風景が後ろへ流れていくのを車窓からボンヤリと見送っていた。
 高速道路を走るバスは座席を通して心地良い震動を伝えてくる。
 これで車内が静かなら、学校に辿り着くまで眠っていられるのに――。
 ウンザリと溜息をついた俺は、マイクを片手に下手糞な歌をがなり立てているクラスメイトをジト目で
眺めた。
 日帰りの研修旅行なのである。ワザワザ県外の美術館まで足を伸ばし、理解不能のオブジェを観賞
するという学校の行事。
 要するに遠足だ。高校生になってまで遠足とは片腹痛いが、1年全員強制参加の行事であり、美術
の単位にも関わるとなればサボるわけにもいかない。
 俺達は6人単位の班に別れ、美術館を歩き回り、パンフレットを貰って土産を買った。
 そして、今現在は、帰りのバスの中というわけだ。
 車内の人間は主に二種類に分けられる。
 前方に集まり、備え付けのカラオケを交代で楽しむ者。そして後方に座り、グッタリと座席にもたれ
て疲れを癒している者。前者がクラスの3/4を占め、俺を含む残りが後者だ。
 最後尾の一列並んだ座席はカラオケ組が荷物を放り出していった為に座れず、俺はその一つ前に
座っていた。一人ではない。小柄な女の子と相席している。隣も前も空席なのに、何故俺が彼女と
一緒なのかと言うと、別に深い仲だからではない。彼女、三島由希の提案による物だ。
 今の内に班別レポートの打ち合わせをしてしまおう、という。
 確かに良い提案で、俺に断る理由はなかった。俺と三島を含む班で、この面倒な課題に真面目に
取り組めそうなのは、俺たち2人だけだからだ。今の内に打ち合わせを済ませておけば、今夜中にも
我が班のレポートをでっち上げられる。
 しかしながら問題は三島の体力で、話をしている内に彼女は船を漕ぎ出した。ウツラウツラと。良く
もまあ、カラオケ合戦真っ最中のバスの中で眠れる物である。

 さて。
 話はバスが高速道路に乗り、サービスエリアでの一時休憩を挟んだ辺りから始まる。
463名無しさん@ピンキー:2008/02/24(日) 23:02:05 ID:SGYYODFF
 休憩後、バスに戻ると後ろの方で三島が手招きしていた。目を覚ましたらしい。自販機で買って
きたのか、缶入りの冷たい紅茶を手に持っている。
「えへへ、眠気覚まし。ゴメンね、私寝ちゃって……」
 可愛らしく舌を出した彼女は、短めのポニーテールを揺らして頭を下げている。苦笑した俺が彼女
の隣に座った所で点呼が終わり、バスは再び走り出した。
 缶紅茶を飲み干した彼女は、だが物の10分ほどでまたも船を漕ぎ出す。全くもって益体も無い。
 とは言え、小柄で朗らか、仕草一つにも厭味の無い三島由希である。それが隣であどけない寝顔
を晒しているという状況は、結構、いやかなり嬉しい物で。俺は窓の外の景色と彼女の寝顔を代わ
る代わる楽しんでいた。――のではあるが。
 それから数分後。三島はハッと目を覚まし、突然、眉根を寄せて俺を見上げてくる。
 何やら大層困った事があるようだ。
「ど、どうした?」
 小声で尋ねると、彼女はアワアワと取り乱し、やがて観念したようにショボンと下を向く。そして打ち
合わせの為に広げていたレポート用紙に、ボールペンで何かを書きつけ、俺に向ける。
『おトイレ、行きたい。どうしよう?』
「ど、どうしようって。お前、さっきの休憩の時に行かなかったのか?」
 コクンと頷く三島。既に涙目だ。口は閉じて、だが変に波打っているのがギャグ漫画みたいである。
中々の顔技を持っているな、とちょっと感心。
 しかし本人はいたって本気で困っているらしい。力なく俺の制服の袖を掴んでオロオロしている。
「仮にバス止めて貰っても、ここは高速だしな。下の道に出るまでガマンするしか」
 俺の腕をキュッと掴み、何かを訴える彼女だが、無言のままでは分からん。というか、俺にどうにか
しろと言っても仕方が無いと思うのだが。
「と、とにかく頑張れ。最悪、高速を出たら一度、休憩を挟んでもらおう」
 俺の腕を掴んだまま俯き、うーと唸る彼女。だが、暫くして波が引いたのか、コクンと頷く。そして
静かになる。
 だが、それも長くは持たなかった。
 再び顔を上げ、ノートに何かを書く三島。それをノロノロと俺に見せる。
『あとどれくらい?』
 あー、行きの時の時間を鑑みるに……。
464名無しさん@ピンキー:2008/02/24(日) 23:02:58 ID:SGYYODFF
「に、2時間は掛からないかと思う」
 これがかなりショックだったのか、彼女は俺の腕をギュッと掴み、またも涙目で何かを訴えてい
る。加えて、フルフルと首を振っている。
 いや、否定した所で、時間が短縮されるわけでは無いんだが。と言うか、ダメっぽい。かなりダメっ
ぽい。危険領域に入ってるっぽい。本人もの凄い困り顔だ。
 どうした物か。
 考えあぐねている間にも、三島は俺の右腕を力一杯掴み、必死に何かを耐えている。と思ったら、
不意にグググと背筋を伸ばした。両足を思いっきり閉じてもいる。そして、そのまま5秒ほど。呼吸す
ら止めて体勢を維持。
「はぅ……っ! く、くぅ――。……ふぅ」
 かなり強い波だったが、かろうじて耐えたようだ。下を向いて呼吸を整え、再び助けを求めるように
俺の顔を見つめてくる。
 最早決壊は時間の問題らしい。目に溜めた涙は、既にポロポロと零れ始めている。俺は俺で気が
気じゃないのだが、それはそれとして。クラスメイトの女の子が真っ赤な顔で涙を零しながら上目遣い
で見上げてくるという光景は、正直、かなりグッと来るものがあった。
 どうにか助けてあげたいが。何か上手い手はあるだろうか……?
 大音響のカラオケに顔をしかめながら、頭を働かせて考える。
 そして結論は――策無し。
 正直、出す物出さないと事態は収まらないだろう。そして出せる状況で無い以上、ここは耐えるしか
ない。だが「どうにも出来ません。頑張ってガマンしろ」と斬って捨てるのは余りに芸が無い。
 そこで俺は自分の鞄を漁り、空のペットボトルを取り出した。
「……」
「……っ!?」
 これにしろという訳ではない。こんなものを手渡されれば、三島としても耐えるしかないだろうという
意味だ。流石にバスの中で、隣に男が座っているという状況で出すもの出したりはしまい。
 うううー、と唸りアメリカン・クラッカー状の涙を目から下げてカチカチ鳴らしている彼女には悪いが、
ここは頑張って貰うしかない。
 というのに、――あろう事か。
 三島はキョロキョロと辺りを伺い、大多数の連中が前方の席に集まっている事を確認するや、
ソロソロと自分のスカートを捲りだした。
465名無しさん@ピンキー:2008/02/24(日) 23:03:39 ID:SGYYODFF
 マジか!?
 愕然とする俺。ギョッと横を見ると、テンパッた彼女の目は完全に据わっていた。
 マジらしい。
 腰を浮かせて可愛い縞パンを脱ぎ、膝まで下ろしている。童顔に良く似合う薄いアンダーヘアや、
その下のピタッと閉じたスジがバッチリ見えてしまっている。
「はふっ、はぅ……っ。んッ」
 だが当の本人は俺が横にいるのもお構い無しだ。というかそこまで気が回らないのだろう。紳士な
ら席を移動するか、少なくとも目を瞑るべきだが、そこはそれ、俺も男の子であるからして目が離せない。
 三島は細い足を開いて、股間にペットボトルを宛がうが、どうも角度が上手く定まらないようで難儀
していた。座席に深く腰掛けているのが問題らしい。悪戦苦闘しつつ腰の位置を動かし、最後には殆
ど座席に寄りかかるだけという格好になった。
 小さなお尻が、ちょっとだけ席に乗っている感じだ。
「うっ、うっ……く。……ひっ――あぅっ!」
 そしてスカートをたくし上げ、再びペットボトルを割れ目に添えるのだが。そこでバスの揺れに耐え
切れず、グラリと身体が倒れた。その拍子に前の座席の背もたれにオデコをぶつけたようだ。スンスン
と鼻を鳴らしている。
 まあ、衝撃で出るもの出ちゃわなかったのは、もっけの幸いかもしれないが。
「う、うう。あの……」
 ホッと胸をなでおろす俺に、三島は酷く情け無さそうな顔を向けた。隣で男がバッチリ観察している事
に、今更ながら気付いたらしい。と、思いきや。
「お、お願い……。ちょっとだけ、支えてて」
 本気か? というより正気か?
「お願い。は、早く……して」
「わ、分かった」
 彼女の消え入りそうな声に俺の中の変な部分が反応し、思わず了解してしまった。顔を赤らめた女
の子に「して」などとおねだりされるのは初めてであるからして。
 座席を区切る肘掛を上げ、三島にグッと近付いた俺は、彼女の小柄な身体を横抱きにする。俺の顎
が三島の額にあたるくらいの密着度だが、これくらいでないとバスの揺れには対応できまい。
「あぅ……。んっ、あ、ありがと」
 彼女の方にも否は無いようだ。どう致しまして、である。
466名無しさん@ピンキー:2008/02/24(日) 23:04:26 ID:SGYYODFF
 そして失敗の許されないチャレンジは始まった――。
 三島がソロリソロリとスカートを捲り、腰までたくし上げる。既にパンツは下ろされているので、女の
子の秘密の場所が丸見えだ。如何せん悪い気がして視線をずらすと、今度は制服の隙間から胸元
が見えてしまう。即ち、可愛らしいブラジャーがチラチラと。
 下半身を露出させた女の子を抱きかかえているのだ。正直、エロい光景しか目に映りません。助け
ろ、誰か。いや、助けるな。
「ふっ、はふっ……。あ、あの――足が、足を」
「うん? あ……そ、そうか」
「ひぅ――ッ!! あ、ぐっ。くぅぅ」
 余りの状況に俺までテンパっている中、三島は両太ももを擦り付けてモジモジしている。どうも俺が
グッと近寄りすぎた所為で、足が開けないらしい。そこで俺は、片手を伸ばし、彼女の片足をヒョイと
持ち上げて自分の膝に乗せた。
 やってから気付いたが、実にとんでもない事である。確かに三島の両足はカパッと開きはしたが、
これじゃ丸っきり何かのプレイだ。
 だが体勢を変える暇は無いようで、彼女は俺の膝に片足を預けたまま、苦悶の声を上げつつも股間
にペットボトルを宛がった。
「はーっ、はーっ。……ん、んんっ。うぐっ」
 慎重に場所と角度を定めている三島の顔に変化が現れる。口が窄み、顎に梅干状の皺が刻まれ
た、その直後――。
 チョロチョロと何かの液体がペットボトルを打つ音が俺の耳に届く。いやもう、何かの液体というか
黄金水というか尿であり、つまり、おしっこなわけだが。
 音は次第にジョロジョロになり、見た目にも勢いを増していた。女の子の割れ目、その中段あたり
から不純物を含んだイエローのウォーターが流れ出ている光景に、頭がクラクラする。しかもその
女の子は俺自身がガッシと抱きかかえているわけであり、これはもう傍目にはそういうプレイにしか
見えないだろう。
 困った事に、俺自身の目から見ても、そういうプレイにしか思えないのだから。
「……ふぅーっ、んッ。んっ」
 やがて音が小さくなり、勢いもなくなって来たようだ。そして完全におしっこが止まったのを確認した
三島は、スカートから手を離し、ノロノロとペットボトルに蓋をする。
467名無しさん@ピンキー:2008/02/24(日) 23:05:19 ID:SGYYODFF
 俺は俺で鞄からウェットティッシュとゴミ用のビニール袋を取り出した。そしてティッシュを一枚抜
いて彼女に手渡そうとしたのだが、三島はペットボトルを手にしたまま動かない。おまけに俺の腕ご
とフラリと背もたれに倒れこんでしまった。完全に放心状態だ。
 スカートは手から離れたとは言え、殆ど捲れたままで、一仕事終えた股間は丸出しのまま。片足が
俺の膝に乗っている所為で、足も開いたままだ。
 困ったのは俺である。流石にこのままにしておくわけにはいかない。せめてパンツだけでも穿いて
もらわないと、カラオケ組が荷物でも取りにきたら大変である。
 しかし――だ。その前にしなければならない事があるだろう。それは俺が片手に持つウェットティッ
シュが教えてくれる。
 三島の股間を、拭かないと。誰が? 本来なら当然、本人がすべきだが、その本人は放心状態で
グッタリしている。
「う、うぐ……。恨むなよ」
 これも放って置いて良い物ではない。実際、彼女の割れ目から、僅かに残った尿が雫になって零
れようとしているのだ。早急に拭き取る必要アリと見た。
 俺は意を決すると、片手に持ったウェットティッシュを三島の股間にそっと当てる。そして割れ目を
なぞるように尿を拭き取る。
「む、むぅ」
 しかしながら、表面をさっと撫でるだけではダメなようだ。ちょっと指を押し込むと、ジワリと暖かい
感触があった。
 ティッシュを離して見ると、おしっこを吸ったそれが黄色く変わっている。女は男に比べて尿道が短い
と聞くが、それでも結構残るものらしい。
 俺は使用済みのティッシュをビニールに入れ、もう一枚、新しい物を抜いた。

 この辺で、三島由希の様子がおかしい事に気付かなかったのは、果たして俺のミスなのか――。

 再びウェットティッシュを彼女の股間に当て、丁寧に割れ目をなぞる。
 その行為が、純粋な手助けだけで行われたとは誰も信じないだろう。実は俺も信じない。俺は熱に
浮かされたように、初めて触れる女の子の秘裂をきっちり撫で回していた。
468名無しさん@ピンキー:2008/02/24(日) 23:06:18 ID:SGYYODFF
「ふぅ……っ。んっ、あぅ」
 普段なら大問題であり、犯罪そのものなのだが。この時ばかりは触られた本人、つまり三島の方
まで変になっていたのである。
 割れ目を撫でる指の動きに併せて、彼女は目を潤ませ、切なそうに俺の腕に抱きついた。そして
コテンと頭を俺の肩にもたれさせ、身を預けてくる。
 いつ頃からなのかは分からないが、三島は俺に触られて感じていたのだ。いわゆる性的な意味で。
「んっ、あぅ。わ、私――何か、おかしく……なって」
 この反応には俺もヒートアップせざるを得ない。既に2人の体温で冷たさを失っていたウェットティッ
シュで、彼女の綺麗な割れ目を執拗に撫で上げる。
「あっ、あ。そ、そんな事されたら……んっ。だ、ダメなのに――んっ」
 一擦りする毎に三島の方もテンションが上がっていくらしく、徐々に声は熱を帯び、高くなってくる。
俺は思わず辺りを見回し、気付かれていないかどうか確認した。
 一番近くにいる者でも斜め前の更に前に座っている。しかも耳栓とアイマスクを装備して、軽くいびき
をかいているようだった。余談だが、ソイツは姉御肌の女生徒である。豪胆なものだと、ちょっと感心。
 前の方では相変わらず大音響のカラオケ大会が続いているし、一応は大丈夫そうだ。が、油断は
出来ない。
「み、三島。あんまり、大きな声出したらダメだって」
「んんっ。んっ、う、うん。わ、分かった。あの……だから、続き」
 スンスンと鼻を鳴らして哀願するように俺を促す彼女。本当に分かっているかはともかく、年齢が
退行しているような仕草に、俺の中の何かが吹っ切れた。
 ヤバイ。コイツ――可愛い。
「お、お、おう。じゃあ、触るぞ」
「うん。んッ……はぅ。んっ、あ……気持ち、良い」
 俺は最早用済みのウェットティッシュをビニールに捨て、今度は指で直に触れる。
 左手を俺の腕にギュッと絡ませ、右手でペットボトルを胸元に抱き込んだ三島は、完全に俺の愛撫
に身を委ねていた。
 恍惚の笑みを浮かべ、うっとりと目を細めてくれるのは嬉しい。が、正直、そのペットボトルから手を
離すべきだと思う。中身アレだし。
469名無しさん@ピンキー:2008/02/24(日) 23:07:17 ID:SGYYODFF
 既に彼女の股間からはトロトロと愛液が漏れ始めており、俺の指を濡らしている。このまま続けれ
ば、さっきとは別の意味で困った事になってしまうのだが。まあ、こうなってしまった以上は止められ
ない。ここで後先考えたら負けだ。何に勝つのかはともかく。
「あ、あっ。んっ……はぎゅッ! んーっ、んっ……い、いいよぅ。んっ」
 クチュリ――と、実にエッチな音が耳に届くようになってくると、三島は声に抑制が効かなくなって
きたらしい。また声が高くなってきた。が、彼女の方もマズイとは思ったようで、唇を噛んで堪えてい
る。ただ、それも一瞬しか持たず、直ぐに頬を緩めてしまっていた。
 何かしら対策を取らなければならない。つまり口を塞ぐ方法を。
 指を不規則に動かしつつ、頭を捻る俺。何かを咥えさせたらいいと思うが、ハンカチ程度では口を
開けば落ちてしまうだろう。ハンドタオルを喉の奥まで押し込んだら確かに声は出せないが、如何
せん鬼畜っぽい。ペットボトルに目が行ったが、流石にそれは論外だ。
 だとすると、方法なんて一つしか無いじゃないか。
「あむっ!? ……っ! ……んっ、ん。あむ、ちゅ――んっ」
 俺は三島の肩を抱き寄せ、熱い吐息を吐き出している唇に吸い付いた。唐突なキスに面食らった
のか、彼女は驚いて目を見開いたが、それも一瞬。直ぐに大人しくなり、むしろ積極的にこちらの唇
を吸ってくる。
 唾液を交換し、お互い恐る恐る伸ばした舌先を舐めあい、俺と三島は暫く夢中でキスを続けた。
「ん、んんっ。んちゅ――。……はぁ、はぁ」
 呼吸の為に一度口を離し、だが距離はそのままをキープ。鼻と鼻が擦りあうくらいの位置関係だ。
この位置が良い。いつでも口を塞げる、この位置が凄く良いっ。
 首尾よく喘ぎ声対策を完了させた俺は、彼女の肩に回した右手の位置をそっとずらしていく。細っ
そりとした二の腕、華奢な脇の下、そして緩やかに膨らんだ小さな胸へ。
「んあっ! ……あむ、んちゅ。んんっ、んっ」
 何処を触られようとしているか、俺の意図は向こうにも分かっていた筈だが、それでも声を上げて
しまう三島。だが、俺は至近距離で待機していた自分の口で、咄嗟に彼女の口を塞ぐ。想定どおり
に上手くいった。
 気を良くした俺は、そのままキスを続けながら三島の胸を優しく揉み始める。同時に、中断してい
た股間への愛撫も再開。唇、胸、割れ目の三箇所を刺激された彼女は、沸き上がる衝動が急に増
えてきたらしい。震えながら身を捩っている。
470名無しさん@ピンキー:2008/02/24(日) 23:08:22 ID:SGYYODFF
「んーッ! んんーっ。……んぐ、ぷはあっ。あぁッ、あむ!? んっ……」
 性の快楽が全身を駆け巡っているのだろう。塞いでいた口を離すと、大きく息を吸い込んで、だが
それすらも刺激になってしまったのか、鼻に掛かる甘い声を上げる。勿論、俺はその声がバス中に
響き渡る前に、またもキスで封をする。
 三島がモゴモゴと喚いているのを口の中に感じながらも、俺は両手を止めない。ブレザー越しに胸
を揉み、股間の方は割れ目を少し開いて花弁、つまり小陰唇と思しき襞を擦る。
 と、俺の腕を掴む彼女の手が急に力強くなってきた。カリカリと爪を立てるように引っ掻いても来る。
どうやら大分切羽詰ってきたようだ。
「あ、ぁ、あっ。わ、私……私、んッ! 気持ち、良い――あぅっ」
「そろそろ、イキそう?」
 割れ目の下方、僅かに開いた小さな膣口に中指をそっと差し込みながら、俺は彼女の耳元で訪ね
た。それにキュッと目を瞑り、コクコクと頷く三島。
 さっきまでの嬌声が鳴りを潜め、むしろ歯を食いしばっている所を見るに、本当にもう少しのようだ。
 俺は胸へ伸ばした右手を肩までずらし、彼女の上半身を強く抱き寄せた。
「んっ、んんッ! くふっ……あ、もう、もうッ! ダ――あむっ、んっ」
 思わず「もうダメ」と叫びそうになった三島の口をキスで塞げば準備完了だ。
 左手は、未だ穢れの無い綺麗な膣を傷つけないよう、入り口に差し込んだ指を優しくスライドさせる。
同時に親指で小陰唇の最上段、即ちクリトリスを軽く押す。
「んんん……んぐっ、――んむ、んんんッッ!」
 2・3回、陰核への刺激を与えた所で、ヒクヒクしていた膣口が俺の指を咥えたまま、キューッと閉じ
る。それと前後して三島の身体はガクガクと痙攣。背筋は一気に仰け反った。
 絶頂に達したのだ。
「はぅ……はぅ、んあ。――ふぅー……」
 そして暫く硬直していた彼女だったが、一度大きく深呼吸すると、糸が切れたように崩れ落ちた。瞳
はボンヤリとなり、俺の腕の中でグッタリと伸びている。
「三島? おーい、三島さん?」
 呼びかけても返事が無い。ただ口をパクパクと動かすだけだ。よほど強い快感だったのか、全てを
出し切ったような表情は、恍惚を越えてアルカイックスマイルじみている。ここまで気持ち良くなれる
というのは、少し羨ましいかもしれない。
471名無しさん@ピンキー:2008/02/24(日) 23:09:45 ID:SGYYODFF
「……んっ。……あぅ」
 快楽の波は未だ継続中のようで、時折、膣口に入れたままの指は、キュッと抱き締められていた。
 俺は、彼女の膣が収縮を止めたのを見計らって指を抜き、抱きかかえていた上半身を背もたれに
寝かせた。
 そして改めて三島の状態を眺める。
「あー、これは。いやはや」
 果てるだけ果てた彼女は、幸せそうな顔で目を閉じ、身じろぎ一つしない。荒い呼吸で肩が上下し
ているが、それだけだ。股間から零れた愛液で下半身がベタベタなのに、である。
 どうも感覚のメリハリが大きい体質らしい。さっきの放尿後も同じように放心していたし。
「ッて事は。後始末はまた俺か……」
 まあ、今度ばかりは自分に責任があるので仕方ないのだが。
 俺は左手で頭を掻こうとして、だが指がトロトロになっている事を思い出した。先ずはこの指から
拭いていくか。
「……ん。ちょっと、しょっぱい」

   /

 さて。
 三島が己を取り戻したのは、俺が彼女の足を完全に拭き終わってからである。
 うーん、と可愛く唸って目を開けた彼女は、先ずバッチリ見えちゃってる下半身を眺め、次いで
不思議な顔で首を傾げる。そして急に目を見開くと、顔を真っ赤に染め、閉じた口を波打たせて
俺を見た。
「えーと……とりあえず、コレ」
 そして俺の手渡したハンドタオルで取り急ぎ股間だけを隠し、現状を再確認中。尚、例のペット
ボトルは今現在、俺の側のドリンクホルダーに刺さっていた。ボンヤリ状態の三島が落っことした
のを俺が拾ったからだ。
 記憶を回想しているのか、彼女の表情がクルクルと変わって面白い。急に引き攣ったかと思う
と、次の瞬間にはふにゃっと崩れ、かと思うと愕然と天を仰いでいる。
 最終的にどういう考えになったかイマイチ不明だが、三島はおずおずと俺の腕を取り、抱き締めた。
472名無しさん@ピンキー:2008/02/24(日) 23:10:53 ID:SGYYODFF
「あー、いや嬉しいけど。三島?」
 何だか凄い好感度の表れのようだが、顔だけはそっぽを向け、拗ねたように唇を尖らせている。
「何だか結果は同じになっちゃってます」
「ふむ?」
 彼女のセリフに少し頭を捻ったが、なるほど、言いたい事は分かった。本来のミッションである、
三島のトイレ云々はちゃんと果たせたが、代わりに別の液体がダダ漏れだ。
 結果的にスカートはビショビショ。守れたのはパンツだけ。
「これは……勝負に勝って、試合に負けたという事でいいんだろうか?」
「どっちも負けちゃダメだったのにーっ」
 パンツを膝まで下げたまま、ポカポカと俺の胸を叩く三島。
 さて、今度は学校に着くまでに彼女のスカートを乾かす方法を考えなくてはいけないようだ。
 カラオケ大会はまだ続いているし、とりあえず――脱がすべきかね?


 了

 ―*―*―*―

漏らしそうな女の子、或いは漏らしちゃった女の子をカッコよく助けて、そのまま懐かれたいという
願望を形にしてみた。
昔どっかのスレで見た『教室で漏らしちゃった女の子にバケツで水ぶっ掛けてフォロー。今は俺の
嫁です』というコピペが頭に残っていたらしい。

何でそんなのが理想なんだろうか、俺は。
473名無しさん@ピンキー:2008/02/25(月) 00:23:17 ID:Y4mvi9WJ
いやん素敵〜。
三島カワユスですな。ごちそうさまでした。
ちなみにそのコピペ自分も見たことあるw
474名無しさん@ピンキー:2008/02/25(月) 01:39:08 ID:v8+IVy2M
やばい、引き込まれた
そのペットボトルくれ
飲む
475名無しさん@ピンキー:2008/02/26(火) 07:05:13 ID:n8AHeG8R
>>461
二人きりスレ向きの話だな?

ttp://yomi.bbspink.com/test/read.cgi/eroparo/1187857177/
476名無しさん@ピンキー:2008/02/28(木) 19:13:31 ID:p3l9ottA
あげとくぜ。着想が出たら何か描く。
477名無しさん@ピンキー:2008/03/02(日) 20:30:28 ID:wlXREZra
保守
478名無しさん@ピンキー:2008/03/03(月) 20:12:10 ID:4p6pwTqb
遅レスだがな>>474
飲むなこらwww
479名無しさん@ピンキー:2008/03/04(火) 11:19:31 ID:6tIpIoIK
ほす


>>160の電気屋
>>273の馬鹿な子
>>443の委員長
>>462のペットボトル
これ4つとも同じ人が書いてるんだな
アンテナで作者のサイト見つけて感動した
この人の書く話は全部ツボった
480名無しさん@ピンキー:2008/03/07(金) 12:27:08 ID:GVHDZJCs
女とヤってお金が貰える♪
まさに男の夢の仕事!
出張ホストっておいしくない?
ttp://rootinghost.com/2ch/01_info.html
481名無しさん@ピンキー:2008/03/08(土) 02:22:04 ID:hFgelVbd
専用スレはあるのですが、シチュが特殊なSSを投下させていただきます。
以下説明を。

元作品は「らき☆すた」
http://yomi.bbspink.com/test/read.cgi/eroparo/1204706400/

普段はゆたかとみなみをネタに百合ものの漫画を描いてるひよりが、
ユタカ(♂)とミナミ(♂)を題材にBL(男同士)のエロ漫画を描く、という内容です。
というわけで、描写は薄いのですが、ジャンルは「ホモ」です。
(自分は15禁と18禁の間、くらいのつもりで書きました)
あちらでは801は禁止なのでこちらに移動させていただきました。
タイトルは「もし○○○が男だったら 2」となりますが、
私がすでに「もし○○○が男だったら」という作品を書いてしまったので
「2」と付けただけで、内容は関連していません。

おそらく5レスになります。よろしくお願いします。
482もし○○○が男だったら 2:2008/03/08(土) 02:23:22 ID:hFgelVbd
「もし私たちが男の子だったらどんな感じかな?」
「小早川さん、急にどうしたの?」
 質問者であるゆたかを除く三人の頭の上にハテナマークが浮かんだ。
「昨日、お姉ちゃんたちがそんな話をしたみたいで、ちょっと気になっちゃって……」
(泉先輩が男になってツンデレな柊かがみ先輩をからかう? それともかがみ先輩が男に
なって泉先輩をぶっきらぼうに扱うんだけど、体は正直で……みたいな?)
 ひよりの脳内に、早速妄想ワールドが出来上がりつつある。
「田村さんはどう思う?」
「えっ、私!?」
 もちろん、ひよりが慌てている理由をゆたかが理解できるはずもなく、今度はゆたかが
ハテナマークを浮かべる。
「私は、そうだなぁ……」
(大して変わらないような気がするなぁ。ボーイズラブには興味ないかもしんないけど)
 答えは出来たが、何も知らないゆたかの前でそんな単語を使うのも躊躇われた。
「どうかな……よくわからないね」
 とりあえずの無難な答え。
「パティちゃんはどう思う?」
「タイシテ変わらないでしょうが、ボーイズラブには興味を持たないかもしれまセン」
 ガクッ
 ひよりは盛大にコケて、机に突っ伏した。
「ボーイズラブ? 男の子の恋がどうしたの?」
「ボーイズラブというのはデスね……」
「パティ、それはやめといて!」
 ひよりは急いで復活してパティを止めた。
「それより、岩崎さんはさっきから喋ってないけど――」
「…………」
 そのみなみを見ると、暗い顔をして自分の胸を見下ろしていた。
「えっと、小早川さんは」
 暗黒のフォースに呑み込まれそうだったので全力でスルー。
「私は……ちっとも男の子らしくなれないよね……こんな体だから……」
 語るゆたかの瞳は少し悲しそうで。
「男の子だったらみなみちゃんにも助けてもらえないし……」
「そんなことない」
 いつのまにか立ち直ったみなみの瞳は真剣で。
「ゆたかが男の子でも女の子でも、私には関係ない」
「みなみちゃん……」
 潤んだ瞳で見詰め合う二人の傍らで、ひよりが一人悶えていた。
「いつもの光景デスね」
 一人で勝手に納得するパティであった。



 その夜、ひよりの机の上には数枚の原稿用紙が散らばっていた。
「ネームは出来たっス。あとはこれを仕上げれば……」
 勿論、それはゆたかたちとの雑談をネタにした漫画である。その内容は――
483もし○○○が男だったら 2:2008/03/08(土) 02:24:11 ID:hFgelVbd
  ◆  ◇  ◆


 体育の時間、グラウンドではジャージを着た男子生徒たちが汗を流しながら走っている。
トラックを七周半、千五百メートルを走ってそのタイムを計測するのが今回の授業の課題
であり、肉体的には盛りを迎えた彼らにその程度の距離は大したものではないのだが――。
「はぁっ、はぁっ、はぁっ……」
 ユタカは苦しそうだった。ともすれば女の子と間違えそうになる童顔に、十二歳と言って
も通用しそうな小さな身体。お世辞にも丈夫とは言えない身体に鞭打っている姿を、ある者
は素晴らしいと思うだろうし、ある者は痛々しいと思うだろう。
 そのユタカを、ミナミは息を整えながら見つめていた。ユタカは二周ほど残しているが、
ミナミはとっくに完走している。二人には、それほどに体力の違いがあるのだ。
「はぁっ、はぁっ……」
 留学生のパットが周回遅れのユタカを追い抜かそうとしたその時。
「あれっ?」
 ユタカが間の抜けた声を出しながら、操り糸が切れてしまったかのようにその場に倒れた。
「ユタカ!?」
 すぐ近くにいたパットがユタカを抱き上げる。
「パットくん……」
 ユタカは自分を抱える人の名を弱弱しく呼んだ。金髪碧眼で彫刻のような顔立ち、それは
思わず吸い込まれそうになるほど美しく――
「ユタカ!」
 ユタカの身体が大きく揺れた。ミナミが駆けつけて来て、パットの腕からユタカを奪った
のだと、数秒たってから気づいた。
「パット、ありがとう。後はおれがやるから。ユタカは、おれが守るから」
 返事を待つことなく、ミナミはユタカを抱えて駆け出した。
「ワタシも諦めませんよ……」
 ミナミの背中を見送りながら、パットは誰にも聞こえないように呟いた。
484もし○○○が男だったら 2:2008/03/08(土) 02:24:54 ID:hFgelVbd
「ありがとう、ミナミくん」
「気にするな……」
 ユタカのお礼に、それだけ返した。
 ユタカを保健室に運びベッドに寝かせ、砂に汚れたジャージの上着とTシャツを脱がせ、
水で冷やしたタオルで身体を拭いてやる。ミナミにとっては手馴れた作業である。
 始終無言で一通りの処置をこなし、ユタカを見つめる。
「無理するなって言ってるだろ。自分の限界ぐらい判れ」
 その瞳は、とても厳しい。
(ホントは、こんなことを言いたいんじゃない……)
 もっと優しい言葉をかけてやるべきなのだと、本当は解っている。なのに、口をついて
出るのは乱暴な言葉ばかりで……。
「わかってるよ。だけど、ぼくにも意地があるんだよ」
「意地?」
 ユタカは上半身を起こしてミナミを見据える。体を起こしてなお、みなみの顔はユタカ
よりも遥か上にある。
「男の子らしくなりたい……ミナミくんと並んでいたい……だからぼくは……」
 無言で、ミナミはユタカを抱き寄せた。
「えっ……?」
 ユタカは、ミナミの薄い胸板に思わず頬を摺り寄せてしまう。ミナミの細くしなやかな
腕がユタカを包み込んだ。その実その腕は、ユタカを抱えるほどの力を秘めている。
 ミナミの精悍な顔が、更に引き締まる。
「男だろうと女だろうと関係ない。ただユタカのことが……」
 ミナミに遠回しな言い方は思いつかなかった。ただ一言。
「好きなんだ」
 ただ一言、真っ直ぐな言葉。
 決意が固まったのなら、さっさと行動すればいい。男なんだから。
「ミ、ミナミくん……」
 ミナミの右手がユタカの着衣の下を弄り、男の象徴を優しく撫でた。
 それは十分すぎるほどの熱を帯びてそそり立っていた。
「心配しないでいい。ユタカのここは、立派に男の子だ」
485もし○○○が男だったら 2:2008/03/08(土) 02:25:47 ID:hFgelVbd
 ミナミの手が、そそり立ったそれを扱いている。その手つきは先刻までのミナミからは
想像つかないほどに優しく繊細だった。
「ミナミくん、くぅっ、なんでそんなに上手いの」
 同性だからこそできる的確な愛撫は、ユタカをいとも簡単に昂らせた。
 ミナミは答えずに、ただユタカが歯を食いしばって快感に耐える様子を見つめていた。
「出ちゃう、ぼく、もう出ちゃうよ」
「出したいならいつでも出していい」
「ん、んっ……!」
 ユタカの硬く、熱い部分から精が迸った。それは飛び出た勢いのままにミナミを汚す。
 ミナミはそれを意に介すことなく、ユタカを押し倒した。
「ただそのままでいてくれればいい。おれのことを受け入れてくれればいいから」
「うん……」
 男子とは思えないほど可愛らしい容貌の少年がシーツを背にして潤んだ瞳でこちらを
見つめ、しかし男の象徴は立派に自己主張している。その様相は、見る者にある種の
倒錯感をもたらす。
 もちろん、ミナミも例外ではない。ミナミのそれも、熱くたぎっていた。
「ユタカ……」
 ユタカの中にそれを挿し入れる。同時に、ユタカの表情は快感に歪む。
「うぅっ、んっ」
 ユタカの表情も声も男の部分も、ミナミの行為で悦んでいることを示している。
 ミナミもまた、滅多に変えない表情が変わっている。クールなイメージとは裏腹に、
情熱的にユタカを見つめ、夢中になって抽送を繰り返す。
「ユタカ、ユタカっ!」
「ミナミく、ん、んっ!」
 ミナミの男の部分が、ユタカの中に己の欲望を解き放ち、二人同時にそのまま果てた。
 それでもミナミはユタカをいたわることを忘れない。快楽の中で夢うつつを彷徨う
ユタカを、しっかりと抱きしめる。果ててしまえばそれでお終い、などという男とは
違う、本当の優しさをミナミは持っている。
 ミナミはどんなユタカでも受け入れるつもりでいたが、受け入れてくれたのはユタカの
ほうだ。ただ強さを誇るだけの男とは違う強さを、ユタカは持っている。
「ありがとう、ユタカ……」
 乱暴にしてしまったことを少し後悔しながら、ユタカの強さと、自分を受け入れてくれた
ことに感謝した。


  ◆  ◇  ◆
486もし○○○が男だったら 2:2008/03/08(土) 02:27:23 ID:hFgelVbd
「どうかな?」
 質問したのは、ひより。質問の内容は、ひよりが描いた漫画の感想。
「濡れ場が弱いデス!」
 回答するのは、パティ。回答は、ひよりが描いたボーイズラブ漫画の感想。
 もし誰々が男だったらという女の子同士の雑談から出来た作品ならば男女での恋愛もの
になるのが自然な流れのはずだが、そこで何故男同士を描いてしまうのか、そこに突っ込む
者は誰一人としていない。
「もっとエロシーンにページを割いてクダサイ! もっとエロエロでガチュンと!」
「無理無理、私の知識じゃこれ以上の描写はできないよ」
 ページ数のことはともかく、16歳の女子高生では入手できる知識にも限界がある。手段
を選ばなければ方法がないわけではないが、それを実行するのは健全な高校生としての道
を踏み外すこととなるので、やるつもりはない。18禁の漫画を描いている時点で十分道を
踏み外しているような気もするが。
「残念デス。もしワタシが男だったらヒヨリに教えてあげられるのデスガ」
「それは……できないよ」
 一瞬、パティが男で自分が『教えて』もらうところを想像してしまった。
「デスガ、それに似たようなことはできマス」
「似たようなこと?」
「そうデス、これを使えば教えてあげられマス!」
 そう叫んだパティがいつのまにか手に持っていたのは、男性器を模した棒状の道具に
バンドを付けて腰に装着できるようにした器具――ペニスバンドであった。
「え、遠慮させてもらおうかな……」
 ひよりは青ざめて後退る。パティはその分前進する。ひよりが壁際に追い詰められる
のに時間はかからなかった。
「あの漫画は、もう一つ不満がありマス。なぜワタシが脇役なのデスか」
「あれはただなんとなく……」
 ひよりは怯え切っている。部屋の隅でガタガタ震えて命乞いしそうな勢いだ。
「次回作ではヒヨリが登場してワタシと恋にオチマス。そのための練習デス。今回は
正常位でしたカラ、次は騎乗位デスね」
「次描くの決定? っていうか私、逃げられな……アッー!」
 嗚呼、もしひよりが男だったらこんな目に逢うことはなかったのに。

 ……とは言い切れないかもしれない。合掌。


−おわり−
487名無しさん@ピンキー:2008/03/08(土) 02:27:56 ID:hFgelVbd
というわけで投下させていただきました。お目汚し失礼しました。
488名無しさん@ピンキー:2008/03/08(土) 10:48:36 ID:hFgelVbd
後で気付きました。
「騎乗位」は「バック」の間違いです。
自分は時々この二つの名前がごっちゃになってしまいます。
すいませんでした。
489名無しさん@ピンキー:2008/03/08(土) 23:50:16 ID:garYaWGG
思いっきりニヤニヤしながら読んでたw
あくまでネタの範疇としてならこういうのもありだな。
490名無しさん@ピンキー:2008/03/13(木) 10:19:05 ID:ke2uygtB
ほしゅ
491名無しさん@ピンキー:2008/03/15(土) 07:09:46 ID:MGtXetFr
保守
492名無しさん@ピンキー:2008/03/21(金) 02:38:22 ID:EXyaltLd
ほしゅう
493名無しさん@ピンキー:2008/03/24(月) 10:53:39 ID:S0WoxN5T
保守
494名無しさん@ピンキー:2008/03/27(木) 19:36:32 ID:J4ciHfQH
495名無しさん@ピンキー:2008/03/30(日) 00:08:37 ID:vgHrWkw/
保守
496名無しさん@ピンキー:2008/04/06(日) 02:04:09 ID:uLGAfLRZ
保守
497名無しさん@ピンキー:2008/04/11(金) 00:51:24 ID:4mp7thmS
498名無しさん@ピンキー:2008/04/12(土) 00:24:39 ID:tOOLij7C
ho
499名無しさん@ピンキー:2008/04/13(日) 17:03:10 ID:4q7cIQy5
みなさんこんばんは。
なんとか桜の季節に間に合いましたのでめぞんスレに
不定期連載してたものの続編を投下します。
ちなみに異常に長いです。

タイトルは「A10 桜の下で (後編)」


ではどうぞ
50001/21:2008/04/13(日) 17:03:57 ID:4q7cIQy5
「時計坂駅〜」駅のアナウンスが駅構内に響き渡る。二人は電車を乗り継ぎ慣れ親しんだ時計坂駅
に降り立つ。
「なにか買い物とか行きますか?」駅を出た五代が何気なく尋ねる。
「そうですね……」響子さんが立ち止まり考える。すると響子さんの目がある建物に釘付けになる。
「あの……五代さん……?」
「なんですか?」
「あたし達、その……お役所にはいつ行きましょうか……?」
「役所……?ああ、届ですか。当日にって少し前に決めたじゃないですか」
「ええ……。でも、その……」
「どうしたんですか?」響子さんの何か言いた気な様子に五代が気になって尋ねる。
「実は……あたしさっきそこのお役所で名前の手続きしたんですけど……他の書類も一緒にまとめ
てたんで今全部持ってるんです……」
「そうですか」五代は響子さんの言葉の意味がとっさに理解できず間抜けな返事をする。
しかし、すぐにその言葉の意味に気づき思わずはっとして振り向く。
「ま、まさか響子さん、今から……?」
五代の言葉にこくりと頷く響子さん。
「もう……出しちゃいませんか?」響子さんが上目遣いで五代の顔色を伺う。
「五代さんとは一緒に行きたかったんです。……前のときはお義父さまに代わりに出していただい
たんで……」響子さんは俯いて言葉を続ける。。
「準備が整っているんならもう行っちゃいましょうか」五代はすっかり乗り気になる。
「いいですか……?」
「もちろんですよ」五代はそう告げると響子さんと並んで役所に向かって歩き始める。


「おれ達……もう夫婦なんですね……」たった今、二人で手続きを終えたばかりの五代が役所の玄
関を出てしんみりとつぶやく。
「ええ……」響子さんも合わせる。
「なんだか信じられませんね」
「ほんと、あたし達が夫婦なんて……。出会った頃は考えもしなかったわ」そういって響子さんが
五代を見る。
「あの頼りない浪人さんがあたしのだんな様になるなんて」思わずくすりと笑ってしまう。
「その頼りない元浪人さんにお嫁さんにしてくださいって言っちゃったんですもんね」五代が負け
ずにやり返す。他愛のない会話を繰り広げる二人。
「じゃあ五代さん、帰りましょうか」
「あっ、そういえば響子さんももう五代さんなんですよね」
「そういえばそうね。でもやっぱりすぐに呼び方なんて変えられないわ」響子さんが少し困った顔
になる。
「いいんですよ、最初は。少しずつ変えていきましょう」五代が微笑む。
「そうですね……あ・な・た」響子さんが少しおどけて言ってみせる。
「ああ……響子……」五代は逆にまじめな顔をしてみせる。
「ふふふ……」
「ははは……」
二人の笑顔が弾ける。

50102/21:2008/04/13(日) 17:04:21 ID:4q7cIQy5
「ところで響子さん。うち(一刻館)に戻ったら一の瀬さん達になんて説明します?」
「んーなんだか色々聞かれそうですね」
「おれ達がもう届けを出したなんて言った日には……」
「根掘り葉掘り聞かれて朝まで宴会ですね」響子さんが笑う。
「そうですよね……」五代がはぁ……とため息をつく。
「仕方ありませんわ、あそこがあたし達のうちなんですから」響子さんはさほど気にしていないよ
うだ。しかし、五代は響子さんと一緒になれた今日という日にいつものメンバーに邪魔されたくな
い。昨晩一緒にいられなかった分、二人でゆっくり話したいし、あわよくば……と思い始める。
「ねえ、響子さん、ちょっと寄り道していきませんか?」
「構いませんよ」響子さんがあっさりと頷く。
「響子さん、おれ……響子さんと夫婦になった今日という日はやっぱりその……」五代が少し躊躇
する。
「なんですか?」
「その、ずっと響子さんと二人っきりでいたいと言うかなんというか……」五代が少し照れる。
(何言ってるのかしら?)もちろん響子さんは五代の意図に気づくはずがない。
(そうだ、響子さんは鈍いんだ。わかるように言わないと……)五代は決意を新たにして口を開く。
「おれ、今日はずっと響子さんと一緒にいたいんで……誰にも邪魔されず二人っきりになれるとこ
に付き合ってくれませんか?」
「一刻館(うち)にかえればいいじゃない」響子さんがきょとんとした顔でこたえる。
(くぅ〜)響子さんのあまりの鈍さに五代が身悶える。
(や、やはり単刀直入に言わねば!)五代は覚悟を決める。
「響子さん、その……ホテルに行きましょう。おれ、今日は誰にも邪魔されずに響子さんと二人で
いたいんです」
「な……」響子さんが顔を真っ赤にして背を向ける。
「こんな街中で……やめてください!」響子さんがつぶやく。
「でもおれ……」
「五代さん!」響子さんが五代を睨む。
「すみません……」五代は響子さんを怒らせてしまったことに気づきいつもの癖で神妙に謝る。
「……別に謝らなくても……」響子さんもきつく言いすぎたかなと少し後悔する。
「いえ、いいんです……。帰りましょう」そういって五代が歩き始める。そんな五代の背中を見て
いると響子さんは申し訳ない気持ちになってくると同時に五代の気持ちもなんとなくわかるような
気がしてくる。響子さんも誰にも邪魔されたくないという思いは五代と同じなのだ。それに五代の
妻としてこれからは五代をもっと立てなければならないと思い直す。
「あの、五代さん……」響子さんが五代を引き止める。
「なんですか?」
「あのね……」響子さんは顔を赤くして俯く。
「どうしたんですか?」五代はそんな響子さんの様子を不審に思い尋ねる。
「その……あたしも五代さんの気持ちも、なんとなくわかりますし……」そうつぶやくと響子さん
は五代の袖をそっと掴む。
「えっ……?」五代は響子さんの豹変に驚く。
「あの……どこにでも……連れて行ってください」響子さんが俯いたまま声を絞り出すようにして
言う。
「無理しなくていいんですよ」五代は明らかに表情が硬くなっている響子さんを気遣う。
「大丈夫です。あたしはもう……五代さんの奥さんなんだから……」
「でも……」
「ほんとにもう大丈夫ですから……」響子さんが表情を和らげて五代の顔を見る。
「響子さん……」五代は響子さんが響子さんなりに自分に気を遣おうとしていることに気づく。そ
れを断るのも逆に良くないかもしれないと思うし、それになにより……五代はいつだって響子さん
を抱きたいのだ。
「わかりました、響子さん。じゃあ行きましょうか」五代はわざと明るく言う。
「はい……」響子さんは返事をすると五代と並んで歩き始める。
(響子さん、ほんとに無理してないかな……)五代は並んで歩きながら響子さんの様子を伺う。
「そんなに気を遣わないでください」響子さんが笑いながら言う。
「その、すみません……」夫婦になったとはいえどうも五代は響子さんに頭が上がらない。
(だらしないんだから!)響子さんは半ば呆れると同時にそんなところも五代らしいと思いなんと
なく納得する。

50203/21:2008/04/13(日) 17:05:12 ID:4q7cIQy5
そしてホテルの前にたどり着き足を止める二人。
「ほんと、えっちなんだから……」響子さんは手を後ろに組んで五代の顔を見上げいたずらっぽく
つぶやく。
「いや……その……」五代が頭をかく。
「いいから入りましょ!」響子さんは自ら五代の手を引く。やはり五代は響子さんにどこか遠慮し
てしまう。


「そういえば初めての時もホテルでしたね」響子さんはやはりラブホテルには抵抗があるようで少
し不満をこめてつぶやく。普通のホテルに泊まるよりお手ごろのため今後の生活を考えるとどうし
てもこうなってしまう。
「すみません……」五代は響子さんにジャンバーを脱がせてもらいながら謝る。
「大体結婚する前からあんなにしょっちゅうあたしのこと抱くなんて……。あたしはそんなに軽い
女じゃないつもりだったのに……」響子さんがぶつぶつと不平を言う。
「その……すみません……」五代は響子さんに全く頭が上がらない。
「まぁいいんですけどね、いまさら遠慮なんてしなくて」響子さんはジャンバーをハンガーにかけ
ながらつぶやく。
「じゃあ遠慮なく……」そういって五代が響子さんをぐいっと抱き寄せる。
「もう、そういう意味じゃないわ……」響子さんは形だけ少し抵抗してみせるが求められるまま五
代と唇を重ねる。
「すぐにそうやってごまかすのよね」
「夫が妻を抱きしめるのは当然じゃないですか」五代が反撃を開始する。
「そりゃそうですけどね……」響子さんの言葉の途中で五代がまたもや唇を合わせる。仕方なく響
子さんは目を閉じるがなかなか五代が唇を離してくれない。
やっと長いキスが終わると響子さんはうっとりしかける自分を励まし五代を睨む。
「シャワーくらい浴びさせてください」
「五代響子と音無響子の違いを一刻も早く確かめてみたかったんですよ」そういって五代が笑う。
「違うわけないじゃない、どっちにしろあたしなんだから」響子さんが呆れた顔をする。
「ええ、確かに違いません……」そう言って五代が瞳を閉じる。
「どうか……したの?」響子さんが五代の様子を不審に思って尋ねる。
「いえ、なんでもありません。……シャワーを……」五代が響子さんの背中を軽く押す。
「ええ……」響子さんはなんとなく違和感を感じながらもシャワーへ向かう。

五代は響子さんが浴室に入ったのを確認すると部屋を出てタバコの自販機の前に立つ。お金を投入
し自販機からタバコを取り出すと部屋から持ってきたマッチでタバコに火をつける。
「ゴホゴホッ……」あまりに久しぶりにすったタバコは少し刺激が強すぎたようだ。五代はイラつ
いた様子で灰皿にタバコをこすりつけ火が消えたのを確認すると、残ったタバコとマッチをゴミ箱
に投げ捨て部屋に戻る。

(五代さん、どうしたのかしら……?)シャワーを浴びながら響子さんはさきほど五代から漠然と
感じた違和感を思い出す。しかしシャワーから流れ出る熱いお湯が響子さんに些細なことを忘れさ
せる。風呂もない一刻館と比べると抱かれる前と後にシャワーを使えるのは響子さんにとっては夢
のようなことなのだ。

「五代さん、おまたせしました」響子さんが姿の見えない五代に声をかけるが返事はない。一体ど
うしたことかと考えていると五代が部屋の外から戻ってくる。
「五代さん、どこに行ってたんですか?」響子さんが当然の疑問を口にする。
「いえちょっと……」五代は歯切れが悪い。
「もう……あんまり時間もないことですし早くシャワー浴びちゃってください!」響子さんが五代
の背中を押して五代を浴室へと導く。
「わかりましたよ、響子さん」五代が笑いながら浴室に入る。しかし響子さんは五代と反対に驚い
た表情で閉じられたばかりの浴室のドアを見つめる。
(これ……タバコの匂い……?)響子さんは五代からタバコの匂いを嗅ぎ取る。本人にはわからな
いが、タバコの匂いというものはなかなか消えない。五代は浪人の頃にタバコを吸っていたがいつ
の間にか吸わなくなっている。
(五代さんがタバコを……。しかもこんな時に……)響子さんは何がなんだか分からない。
一般的にタバコを吸う理由はストレスの発散。つまり今五代は自分を部屋に残したまま外にタバコ
を吸いに行かなければならないほどのストレスを抱えているということになる。
(五代さん、どうして……?)響子さんは椅子に腰掛け五代の胸のうちを想像する。
50304/21:2008/04/13(日) 17:05:37 ID:4q7cIQy5
ガチャリ……
「お待たせしました。シャワーを浴びるとすっきりしますね」五代が浴室から出てきて笑顔で響子
さんの向かいのソファーに腰をおろす。
「やっぱり一刻館にもお風呂は無理でもシャワーとか欲しいですねぇ」五代は笑いながら響子さんに話しかけるが響子さんが自分の顔をじっと見つめていることに気づく。
「響子さん、おれの顔に何かついてますか?」
「いえ、そういうわけじゃ……」そうこたえると響子さんはまたも五代の表情を見つめる。

二人の間にしばしの静寂が訪れる。その静寂を破り響子さんが口を開く。
「五代さん、今何を考えているんですか?」響子さんがしっかりとした口調で五代に尋ねる。
「何って……それはおれの質問ですよ。おれがシャワーから出てきたら響子さん、なんだか怖い顔
して俺のこと見てくるから……」五代が当惑してこたえる。
「あたし、怖い顔なんかしてません!」響子さんが普段より怖い顔をして言う。
「やっぱり怖い顔してますよ。一体どうしたんですか?」五代が響子さんに聞く。
「じゃあ聞きます。さっきどうしてタバコなんて吸ったんですか!?」
「えっ……」五代が響子さんの言葉に驚く。
「さっき五代さんから昔やめたはずのタバコの匂いがしたんです」響子さんが五代を見つめる。
「そうですか」五代が軽く息を吐き出す。
「ちゃんと話さないと……ダメですよね?」
「当然です!」響子さんが五代を問い詰めるようにして言う。しかしその直後に響子さんの口調が
変わる。
「それにね……」
五代はその口調の変化に響子さんの言葉の続きを待つ。
「それに……キャバレーに行き始めたときみたいにあたしの知らないところで五代さんがまた一人
で悩んでいるんだとしたらあたし……」そういって響子さんが俯く。
五代はそんな響子さんの姿に本当に自分のことを心配してくれているんだなと嬉しくなると同時に
きちんと説明しなければと思う。
「わかりました、響子さん。ちゃんと話します」その言葉に響子さんが顔を上げる。
「実は自分自身の中でうまく感情をコントロールできない部分があって少しイラついてしまってい
たんです」と五代。
「……今日、惣一郎さんのお墓の前で言ったこと、あれは嘘じゃありません。あの時は響子さんが
いつ自分のところに帰ってくるか自信がなかったんです。だからこそどんなことがあっても響子さ
んを諦めずに待ち続けるって惣一郎さんに伝えたかったんです」そこまで言って五代は一呼吸おく。
「でも……響子さんと正式に夫婦になって、さっき響子さんを抱きしめたときについ思ってしまっ
たんです。なんで響子さんはおれから離れていこうとしたんだって」
「……」五代の言葉に視線を逸らす響子さん。
「惣一郎さんの前ではこんなにも早く響子さんが戻ってきてくれると思っていなかったからあんな
風に思いました。けれど実際にまた響子さんがおれの腕の中に戻ってきたらおれの中の醜い部分が
顔を出してきてしまったんです。だからそんな自分が許せなくてついタバコを吸ってしまったんで
す」

50405/21:2008/04/13(日) 17:05:59 ID:4q7cIQy5
五代の言葉に響子さんは俯いたまま顔をあげることができない。そんな響子さんに五代が優しく語
りかける。
「でも響子さんは気にしないでください。これはあくまでおれの気持ちの問題ですから」
「で、でも……」
「もう大丈夫なんです」そういって五代が響子さんに微笑みかける。
「えっ……?」
「さっき部屋に帰ってきて響子さんの顔を見たとき思ったんです。なんでこんなことに拘ったんだ
ろうって。だって、響子さんは今、確かに目の前にいるじゃないかって」
「五代さん……」
「だからそんな顔しないでください。響子さんにはいつも笑顔でいて欲しいんです」
「……でも、結局あたしが昨日結婚したくないって言ったのが全ての原因で……」響子さんが五代
を見上げる。
「もう大丈夫ですから」五代は響子さんを安心させようと優しく微笑む。その笑顔に……響子さん
は素直に自分の気持ちを言葉にし始める。
「五代さん、あたしね……昨日、一の瀬さんに五代さんが出て行ってしまうかもしれないって言わ
れて……初めてあなたを失ってしまうことの怖さに気づいたんです」
「響子さん……」
「この半年間、あなたにとても大切にしてもらって……あたしはそれが当たり前のことだって思っ
てしまっていたんです。本当は簡単には手に入らないって知っているはずなのに……」
五代は響子さんの言葉を固唾を呑んで聞き入る。
「でもね……五代さんを失ってしまうかもしれないと思ったときやっと思い出したんです……。あ
たしのことを本当に大切に想ってくれる人がそばにいてくれることの意味を」俯いたまま話す響子
さんの感情が昂ぶり言葉が少しずつ震え始める。
「……惣一郎さんを……失った日の記憶と一緒に……」そういって響子さんが言葉に詰まる。
「もういいです、もういいんです響子さん!」五代が響子さんに歩み寄り両肩を掴みもうこれ以上
話さないよう説得する。
「大丈夫ですから……」響子さんはそういって五代の手を払う。
「五代さん、あたしね、確かに一昨日の晩、惣一郎さんのことを吹っ切ったつもりでした。でも結
局そうではなかったんです。だから昨日、あんなことを言ってしまったんです。でも……でも今は
違うんです」そこまで言うと響子さんは顔を上げ五代を見る。
「うまく言えないけど……前より強いこの気持ちをなんて言えばいいのか……どうすれば五代さん
にわかってもらえるのか自分でもわからないんです」
五代はそんな響子さんに一瞬言葉を失う。
「初めてなんです。自分以外の人を……自分より大切に思うなんて……」響子さんの瞳から少し涙
が溢れはじめる。そんな響子さんの姿に五代は心を打たれる。
「響子さん、もう泣かないで……」五代が響子さんの涙を指で拭う。
「でも、あたし……」響子さんはまだ泣き止まない。
「響子さん、もうわかりましたから」そういって五代が響子さんを抱きよせる。
「ごめんなさい、あたし年上なのにあなたに頼ってばかりで……」響子さんは五代にしがみつく。
「いいんです、響子さんはおれの大事な人ですから。それにおれ、やっぱり響子さんに頼りにされ
たいですから」そういって五代が優しく抱きしめると、響子さんは心がゆっくりとあったまってい
くのを感じる。
五代は響子さんの様子が少し和んだのを感じ、少し重くなった空気を変えようとあることを思いつ
き実行する。
「響子さん、ちょっと失礼しますね」そういうと五代は自分にしがみつく響子さんを少し押し返し
その背中と足に手をまわす。
「えっ……何……?」

50506/21:2008/04/13(日) 17:06:27 ID:4q7cIQy5
響子さんは五代の意図が読めず慌ててしまう。しかし、五代は構わず響子さんを一気に抱き上げる。
五代に抱き上げられた響子さんはわけがわからず思わず体を小さくして五代にしがみつく。
「大丈夫ですよ、響子さん。もっと力を抜いてください」五代が響子さんの耳元で囁く。
そんな五代の言葉に響子さんはゆっくりと目を開く。すると五代が自分の顔を覗き込んでいること
に気づく。
「びっくりするじゃないですか!」響子さんは五代を睨むが笑って受け流される。そして自分がい
わゆるお姫様抱っこをされていることに気づく。
「下ろしてください」響子さんが思わずつぶやく。
「いいじゃないですか。今日は結婚記念日なんですからおれにもかっこつけさせてください」
そういって五代が響子さんを抱き上げたままベッドに向かう。そんな五代に響子さんはたまにはい
いかもと思い五代の首に両腕をまわし五代にニコリと微笑む。
「似合わないことしちゃって……」
「三鷹さんだったらこういうのが似合うんでしょうね」響子さんからさっきまでの沈んだ表情が嘘
みたいに消えていることに気づき五代はほっとしながら軽口を叩く。
「五代さんだって……結構似合いますよ」
「いいんですよ、気を遣ってくれなくて」五代が笑いながら言う。
(気を遣ってるわけじゃないのに……)そんなことを思っていると、五代はベッドに座る形で響子
さんを下ろし、自分もその横に腰を下ろす。そしてそのまま響子さんの体をぎゅっと抱きしめる。
「あっ……」五代に強く響子さんを抱きしめられ響子さんは思わず喘ぎ声をあげる。
「まだなにもしてませんよ」五代が響子さんからかう。
「そんなんじゃありません!」響子さんが顔を赤くして否定する。
「ははは」五代はそんな響子さんをとてもかわいらしくく思い、ついにやにやしながら響子さんの
髪を撫でる。
「な、なんですか……?」にやつく五代を不審に思い響子さんが五代に尋ねる。
「いえ、おれは響子さんが本当に好きだなあと思って」
「な、なんですか、いきなり……」五代の言葉に顔を赤くする響子さん。
「昔、響子さんにカセットテープを入れたラジカセを渡したことありましたよね」
「そういえばそんなことありましたね」
「さっき響子さんに自分の気持ちをなんて言えばいいかわからないって言われたとき、ついその時
のことを思い出しちゃいましてね」そう言って五代が笑う。
「……どういうことですか?」
「あの時、響子さんに怒った顔でラジカセ返されてテープを間違って渡したことに気づいたんです
けど……」
「あの時の中身は……園児あてですか……?」
「ええ、おれドジなんで園児へ渡す奴と響子さんに渡す奴を間違えちゃって。園児にひどくまじめ
なことふきこんだものを渡しちゃってあとで保護者に説明するの大変だったんです」
「あんな大事なときに間違えちゃうなんて……おかしいわ」そういって響子さんもクスリと笑う。
「そういえばあのテープどこにいったんだろ、あの部屋のどこかにあるはずなんだけど」五代が部
屋の様子を思い出そうとする。

50607/21:2008/04/13(日) 17:06:48 ID:4q7cIQy5
「五代さん……」
「はい?」
「そのテープは……管理人室に大事にしまってますから」俯いたまま響子さんがつぶやく。
「えっ……?」
「少し前に五代さんの部屋を掃除しているときに見つけたんです、あのテープを。別に深い意味は
なかったんですけど、たまたまラジカセが目に入ったから音楽でも入っているのかと思って何気な
く聞いてみたんです」
「響子さん……」五代が驚いた表情を見せる。
「最初はわからなかったんです、なんなのか。でも内容が内容だから何回も何回も聞いているうち
に……やっとわかったんです。これは……あたしが迷ってたあの時、五代さんが伝えたかった内容
なんだって」そういって響子さんが五代を見つめる。
「それ以来、あのテープはあたしが大切に保管してます」
「いや、その……」五代は驚きと照れで言葉が続かない。
「五代さん」響子さんが五代の名前を呼ぶ。
「は、はい……」
「あなたがあたしに笑いかけてくれると……あたしは心が落ち着いてとても幸せな気持ちになりま
す……」そう言うと響子さんは顔を赤くして視線を逸らす。その言葉があのテープで五代が伝えた
かった内容に対するこたえであることに五代は気づく。
「響子さん……」五代はただ響子さんを抱きしめる腕に力を込める。

お互いの肌の温もりを確かめ合い抱きしめあう二人。
「あのテープで好きとか愛してるとかそんな言葉じゃ言いきれないっていってましたよね」五代に
抱きしめられたまま響子さんは世界中で五代にしか聞こえない小さな声で語りかける。
「ええ……」
「でもあたしは女ですから……はっきりと言葉にして欲しいんです」
「……」
「だから……五代さんのいろんな気持ちを全部込めて……言ってください……」響子さんは五代の
胸の中で俯いたまま想いを伝える。
「響子さん……」五代が少し体を離し、響子さんを見下ろす形になる。
「おれ……響子さんのことが……好きです」
「……」
「響子さん、顔を上げて……」五代の言葉に響子さんが顔を上げる。
「好きです、響子さん」五代は響子さんの瞳を見つめ、そのまま唇を重ねる。

「んん……」響子さんの口から微かな喘ぎ声が漏れる。五代は響子さんの後頭部に手をまわし響子
さんの唇を自分に押し付け何度も何度も口づけを交わす。そしてゆっくりと……響子さんをベッド
に押し倒す。

50708/21:2008/04/13(日) 17:07:09 ID:4q7cIQy5
五代は黙って響子さんの帯をゆっくりとほどく。響子さんは目をつぶったまま五代のなすがままに
脱がされていたが、乳房をあらわにされると反射的に両手で乳房を隠してしまう。
「隠さないで……」五代は耳元で囁く。
響子さんは躊躇しながらも五代の言うとおり俯いたまま両手を下げる。
「とってもきれいです……」五代が感嘆してため息をつく。
「そんなに……じっと見ないでください……」響子さんが恥ずかしそうにつぶやく。
「だって……すごくきれいですから」五代が反論する。
「もう!あたしばっかり脱がせて不公平よ」響子さんが不平を言う。
「そんなに嫌がらなくてもいいのに……」五代は自ら裸になり響子さんに覆いかぶさると響子さん
を強く抱きしめる。直に触れる響子さんの乳房の弾力が心地よい。そして同時に抱きしめた響子さ
んの肩が、あまりに細く頼りないことに気づく。
<おれの言葉で響子さんはどんなに心細く不安に思っただろうか>五代は自分の先日の言動を思い
出し恥じる。そして自分が一刻館に戻ってきたときに響子さんがつぶやいた言葉を思い出す。

「よかった、戻ってきてくれたんですね……」

自分はなんと罪深いことをしてしまったのか。響子さんを不安にさせてしまうとは……。
五代は間近で響子さんをじっと見つめる。
「響子さん……」五代はまたもや響子さんと口づけを交わす。二度と手放したくない、それが五代
の偽らざる本心。そしてその五代の熱い想いは……口づけを更に情熱的にし、二人の舌がお互いを
求め始める。
「んん……」響子さんは五代とお互いの舌を擦り付けあっていると自然に喘ぎ声をあげてしまう。
そしてそのまま五代に舌を吸われ始めると自分の意思とは関係なく体が勝手に反応し始める。自分
の中の女が激しく男である五代を求め始めているのだ。

「ああ……」五代が響子さんの首筋に舌を這わせ始めると響子さんは自然と体をびくつかせてしま
う。いつも通りの五代の愛撫。しかしそれが響子さんにとっては最高の喜びなのだ。最愛の人に愛
されているという実感は何物にも変えがたい。
そんな響子さんの反応に気を良くした五代はゆっくりと……そして優しく響子さんの乳房を両手で
正面から愛撫し始める。すると響子さんの乳房が五代の愛撫によりその形をさまざまに変える。
実際のところ、響子さんは乳房を愛撫されてもそこまで快感を得るわけではない。しかし、大好き
な五代に胸を愛撫されているという事実に体が熱くなってしまい、徐々に性感を高められてしまう。

「はぁはぁ……」響子さんの息遣いが少しずつ、しかし確実に荒くなっていく。道行く男の目を惹
きつけずにはいられないほど大きいのに張りがある乳房を五代は思う存分に揉みしだく。
しかし、その愛撫が乳房のみで決して自分の最も敏感な乳首には愛撫が及ばないことに響子さんは
気づく。
(あたし、もしかして……焦らされてるの……?)響子さんが目を開き五代の表情を見ると……五
代が自分の表情をずっと伺っていることに気づく。
「響子さんの胸……いつからこんなに大きくなったんですか?」五代が無遠慮な質問を響子さんに
突如投げかける。
「し、知りません!」響子さんが顔を真っ赤にして顔を背けたままこたえる。
「響子さんのこの胸がおれだけのものだなんて……たまりません」五代はそうつぶやくとついに響
子さんの敏感な突起を刺激しはじめる。
「あん……」響子さんはその快感に堪えきれず思わず甘い声を発し始める。五代の指が乳首をつま
んだりさすったり引っ張ったりするたびに響子さんは無意識のうちに体をよじる。するとその度に
ベッドがギシギシと音を立てはじめる。つまりベッドが音を立てれば立てるほど、それは響子さん
が感じてしまっていることの証なのだ。

50809/21:2008/04/13(日) 17:07:36 ID:4q7cIQy5
「相変わらず……響子さんは胸が弱いですね……」五代が響子さんの乳房を両手で下から包み込む
ようの覆い、そのまま親指でクリクリと二つの乳首を同時にこねくりまわしながらつぶやく。
「んん……!」その刺激を我慢できず響子さんの口から熱い吐息が漏れる。
(やだ、すごく気持ちいい……)響子さんは思わずその快楽に身を委ねたい衝動に駆られる。
「響子さんの感じてる姿……相変わらずたまりません」五代がそうつぶやくと響子さんの顔が真っ
赤に染まる。
(は、恥ずかしい……)響子さんは自分のはしたない姿を五代の眼前に晒すことに抵抗を感じ、快
感に耐えようとする。
「その恥ずかしがって我慢しようとする表情がまた……」五代は響子さんの表情を眺めながら愛撫
を続ける。
「ああ……!!」響子さんが我慢しようにも我慢できず声をあげはじめる。その様子に五代は股間
が熱くなってくるのを感じる。それこそ五代が最も好むシチュエーションの一つなのだから仕方が
ない。そしてもっともっと響子さんの感じている姿を見たくなった五代は……響子さんの右の乳首
に吸い付く。

「はぁっ!!」響子さんが耐え切れずまたもや嬌声をあげ体をびくつかせる。
五代はいつものように舌で乳首を転がしたり舌先で乳首の頂点を刺激したりして快感を送り込む。
「くっ……」響子さんは必死に耐えようとする。しかし五代の舌業の前にあっさりと声をあげてし
まう。もちろんベッドも絶えることなくその軋む音で響子さんが感じていることを間接的に表現し
続ける。
(もう……我慢……できない……)響子さんは自分の体が完全に五代に屈服してしまったことを思
い知らされる。そんな響子さんの反応に満足した五代は逆の乳首にも同じような責めを施し響子さ
んの両の乳首を唾液まみれにさせる。もちろん先ほどまで舌で刺激していた乳首も忘れずに指で刺
激し続ける。

「ああ……」響子さんの口から絶えず喘ぎ声が漏れ続ける。もう響子さんは自分の声を抑える努力
すらしていない。響子さんは喘ぎ声を五代に聞かせ、体をびくつかせることで自分が感じているこ
とを五代に伝えることしかできないのだ。
五代はそんな響子さんの様子に次は右手の指を響子さんの最もプライベートな部分に這わせる。
「ひっ……」響子さんが激しく反応する。響子さんの秘所は本人の意思とは無関係に突然の侵入者
を手厚くもてなす。既にわかりきっていることではあるがそのぬるぬるとした感触に五代は響子さ
んが完全に欲情していることを確認する。

「響子さん……もうすっかり濡れてますよ……」五代は囁くように響子さんに伝える。
(あたし、そんなに濡れてるの……?)響子さんは五代の言葉により一層の快感を得はじめる。
「響子さん、これからですよ」五代はそう告げると右手の指を響子さんの中で折り曲げ指の腹で恥
骨ごと刺激する。
「あっ!!」響子さんはあまりに甘美な刺激に一瞬意識を失いそうになる。しかしベッドのシーツ
を掴みなんとか意識を保つ。
「響子さんの一番感じちゃうところは確かこの辺でしたよね……」五代は響子さんの反応を伺いながら響子さんの急所を探し始める。
「は、はあっ……!」五代がある部分を指で刺激すると響子さんが一際激しい反応を示す。
「ここですね」五代は得意気な表情でつぶやく。
「だ……だめ……」響子さんはあまりの快感に逆に拒否反応を示す。
しかし、五代はそんな響子さんの反応に秘所への愛撫を強める。
「はあああ……」響子さんは思わず体をのけぞらせる。左の乳首を五代の舌で刺激され……逆は五
代の左手で刺激され……秘所の最も敏感な部分は五代の指で遠慮なく刺激される。響子さんは成す
術もなく官能の世界に誘われてしまう。

50910/21:2008/04/13(日) 17:07:58 ID:4q7cIQy5
「響子さんの体……相変わらず最高です」あまりに抱き応えがあるそのしなやかな肢体に五代がつ
ぶやく。
「そ、そんなこと……言わないで……」響子さんが息も絶え絶えに抗議する。
「ほんとは言って欲しいっておれは知ってますから」五代はしたり顔でそうつぶやくと乳首から離れ響子さんの頭を左手で支えその表情を覗きこみながら愛撫を再開する。
(やだ、今日の五代さんすごくねちっこい……)響子さんは五代の愛撫がいつもと少し違うことに
気づく。いつもならもう挿入してくるタイミングなのにそのそぶりを全く見せないのだ。相変わら
ず五代の指は響子さんの秘所をゆっくり掻き回しもっと感じる場所はないかと響子さんの秘所を探
検し続ける。
(こ、このままじゃあたし……)響子さんは自分が追い詰められていることに気づく。このままで
は指と舌だけで達せさせられてしまう。しかも今、自分の顔を覗き込まれてしまっているためあの
瞬間の表情を五代にじっくりと見られてしまうのだ。もちろん響子さんのそんな心の中の葛藤など
お構いなしに五代の愛撫は続く。
「あ、ああぁぁ……」響子さんは頭の中が真っ白になっていく感覚に包まれる。五代は響子さんの
反応に気を良くして指を2本に増やしその動きを加速する。
「だ、だ、だめ……」五代が指を増やし加速したその刹那、響子さんは声を震わせながら一瞬、ての感覚をなくしてしまう。

五代は響子さんの表情とその手ごたえに響子さんが軽く達してしまったことを悟り指を引き抜く。
そして軽く息を弾ませる響子さんに優しく口づけする。
「あ……」急に五代に唇を奪われ思わず声をあげる響子さん。口づけのあとも自分を見つめたまま
の五代に気づき響子さんはなんだか照れてしまい顔を背ける。結局、あの瞬間の表情を五代にじっ
くり見られてしまったことに響子さんの羞恥心は激しく増幅し、まともに五代と顔を合わせること
ができないのだ。
(かわいい……)五代はそんな響子さんを思わず抱きしめる。照れて恥ずかしがる響子さんがとて
つもなくかわいいのだ。

「ひ、ひどいわ、あたしばっかりこんなにして……」響子さんが息を弾ませながらつぶやく。
「響子さんがあまりにかわいいから仕方ありませんよ」そういって五代が笑う。
「……かわいいはやめて。あたし……年上なんだから……」響子さんが強がりを言う。
「だめです」そういって五代はまたも響子さんに口づけする。
(もう……五代さんったら……)五代に抱きしめられ両手を五代の背中に回し唇を重ねていると細
かいことなどどうでもよくなってくる。今はただ、こうやって抱き合っていたいのだ。
「ねぇ、響子さん」五代が唇を離し響子さんの顔を見る。
「なんですか?」
「おれのことを好きって言ってください」五代は響子さんの言葉を求める。
「そ、そんなの……恥ずかしいわ」響子さんが躊躇する。
「おれ、響子さんに言って欲しいんです」
「もうあたしの気持ちなんてわかってるでしょ」響子さんはやんわりと拒否する。
「耳元でそっとつぶやいてくれるだけでいいんで。だっておれはさっき響子さんのことが好きって
いいましたよ」五代は響子さんを至近距離から見つめ言うように目で促す。
(子供みたいね)響子さんは仕方ないといった表情になる。
「……好き……」響子さんは五代の首に両手をまわし抱き寄せると五代の耳元で囁く。
「もう少し大きな声で」。
「……好きよ……」響子さんが観念して再度つぶやく。
「俺の目を見て……」五代が響子さんの顔を見つめながら再度求める。
「そんな……」響子さんが再度躊躇する。しかし五代の瞳に見つめられているとなんだかごまかし
てはいけないような気がしてくる。
「……五代さんのことが……好き……」響子さんはつい五代の求めるままに言葉を口にする。
「もう1回……」五代がさらに求める。響子さんは今度は躊躇せず口を開く。
「……五代さんのことが好き……大好き……」何度も好きと言わされ体だけでなく気持ち
までもが昂ぶってしまった響子さんは、思わず五代にしがみつく。

51011/21:2008/04/13(日) 17:08:20 ID:4q7cIQy5
「響子さんの体……相変わらず最高です」あまりに抱き応えがあるそのしなやかな肢体に五代がつ
ぶやく。
「そ、そんなこと……言わないで……」響子さんが息も絶え絶えに抗議する。
「ほんとは言って欲しいっておれは知ってますから」五代はしたり顔でそうつぶやくと乳首から離れ響子さんの頭を左手で支えその表情を覗きこみながら愛撫を再開する。
(やだ、今日の五代さんすごくねちっこい……)響子さんは五代の愛撫がいつもと少し違うことに
気づく。いつもならもう挿入してくるタイミングなのにそのそぶりを全く見せないのだ。相変わら
ず五代の指は響子さんの秘所をゆっくり掻き回しもっと感じる場所はないかと響子さんの秘所を探
検し続ける。
(こ、このままじゃあたし……)響子さんは自分が追い詰められていることに気づく。このままで
は指と舌だけで達せさせられてしまう。しかも今、自分の顔を覗き込まれてしまっているためあの
瞬間の表情を五代にじっくりと見られてしまうのだ。もちろん響子さんのそんな心の中の葛藤など
お構いなしに五代の愛撫は続く。
「あ、ああぁぁ……」響子さんは頭の中が真っ白になっていく感覚に包まれる。五代は響子さんの
反応に気を良くして指を2本に増やしその動きを加速する。
「だ、だ、だめ……」五代が指を増やし加速したその刹那、響子さんは声を震わせながら一瞬、ての感覚をなくしてしまう。

五代は響子さんの表情とその手ごたえに響子さんが軽く達してしまったことを悟り指を引き抜く。
そして軽く息を弾ませる響子さんに優しく口づけする。
「あ……」急に五代に唇を奪われ思わず声をあげる響子さん。口づけのあとも自分を見つめたまま
の五代に気づき響子さんはなんだか照れてしまい顔を背ける。結局、あの瞬間の表情を五代にじっ
くり見られてしまったことに響子さんの羞恥心は激しく増幅し、まともに五代と顔を合わせること
ができないのだ。
(かわいい……)五代はそんな響子さんを思わず抱きしめる。照れて恥ずかしがる響子さんがとて
つもなくかわいいのだ。

「ひ、ひどいわ、あたしばっかりこんなにして……」響子さんが息を弾ませながらつぶやく。
「響子さんがあまりにかわいいから仕方ありませんよ」そういって五代が笑う。
「……かわいいはやめて。あたし……年上なんだから……」響子さんが強がりを言う。
「だめです」そういって五代はまたも響子さんに口づけする。
(もう……五代さんったら……)五代に抱きしめられ両手を五代の背中に回し唇を重ねていると細
かいことなどどうでもよくなってくる。今はただ、こうやって抱き合っていたいのだ。
「ねぇ、響子さん」五代が唇を離し響子さんの顔を見る。
「なんですか?」
「おれのことを好きって言ってください」五代は響子さんの言葉を求める。
「そ、そんなの……恥ずかしいわ」響子さんが躊躇する。
「おれ、響子さんに言って欲しいんです」
「もうあたしの気持ちなんてわかってるでしょ」響子さんはやんわりと拒否する。
「耳元でそっとつぶやいてくれるだけでいいんで。だっておれはさっき響子さんのことが好きって
いいましたよ」五代は響子さんを至近距離から見つめ言うように目で促す。
(子供みたいね)響子さんは仕方ないといった表情になる。
「……好き……」響子さんは五代の首に両手をまわし抱き寄せると五代の耳元で囁く。
「もう少し大きな声で」。
「……好きよ……」響子さんが観念して再度つぶやく。
「俺の目を見て……」五代が響子さんの顔を見つめながら再度求める。
「そんな……」響子さんが再度躊躇する。しかし五代の瞳に見つめられているとなんだかごまかし
てはいけないような気がしてくる。
「……五代さんのことが……好き……」響子さんはつい五代の求めるままに言葉を口にする。
「もう1回……」五代がさらに求める。響子さんは今度は躊躇せず口を開く。
「……五代さんのことが好き……大好き……」何度も好きと言わされ体だけでなく気持ち
までもが昂ぶってしまった響子さんは、思わず五代にしがみつく。

51112/21:2008/04/13(日) 17:08:41 ID:4q7cIQy5
「ねえ、響子さん」響子さんがそんなことを考えているとは露知らず五代が声をかける。
「なに……?」響子さんは正気に戻って返事をする。
「おれ、響子さんも気持ちよくなって欲しいんです」
「えっ……?」
「響子さん、ちょっと体を動かして……」五代は上半身を起こすと響子さんの肢体を誘導する。
「こ、こんなの……恥ずかしい……」響子さんがつぶやく。俗に6と9の数字で表される体位にな
る。
「響子さん、続けてください」五代は響子さんの言葉を無視してお願いする。
「は、はい……」響子さんは諦めて頷くと五代のものを喉の奥までくわえ込む。そしてそのままゆっ
くりと頭を前後に動かし五代に舌と唇で快感を与え始める。
「や、やるじゃないですか、響子さん」五代はそうつぶやくと響子さんの最も敏感な突起を舌でい
たぶり始める。
「はあっ…!」響子さんは思わず声をあげる。五代は反撃とばかりに執拗に舌で舐め続ける。そし
て同時にまたも胸のふくらみに手を伸ばし、そのつぼみをくりくりと刺激する。
「だ、だめ……あたし、また……」響子さんは快感に流されはじめる。実は響子さんはもう……限
界なのだ。すっかり体が欲情してしまっているところに最も敏感な秘所の突起を舐められてしまっ
ては我慢できるはずがないのだ。
「だめですよ、響子さん。お口が留守になってますよ」五代が余裕の表情で響子さんを注意する。
「ご、ごめんなさい……」響子さんは我慢して再度五代のものを口にするがさっきと違い、五代に
与えられる快感に気を取られ集中できない。
「どうしたんですか、さっきの方がずっとよかったですよ」五代は指を秘所に挿入し響子さんに刺
激を与えながら響子さんを責める。
「そ、そんな……もう……やめてください」
「なにをです?」五代が楽しみながら尋ねる。
「そ、その……指を抜いて……ください……」
「どうして?」
「……」響子さんはこたえられない。しかし五代はこたえを聞くまでもなくわかっている。
「仕方ないですね」五代はわざとそうつぶやくと体を起こし膝立ちになると響子さんに自分自身を
見せ付ける。
「これならできますよね」五代は響子さんを引き寄せ自身を響子さんの目と鼻の先に突きつける。
響子さんを好きに弄ぶ感覚に五代のものは見事なまでにそそり立っている。
(ご、五代さんのこんなに……)響子さんは目の前でそそり立つ五代のものを見て、この構図に激
しく興奮する。6年もの間、自分が主導権を握っていたはずの関係は半年前五代に一刻館で初めて
抱かれた夜に崩れ去り……夜の生活では自分が五代に従わなければならなくなったことを改めて思
い出す。
「あんまり焦らさないでください」五代は興奮を抑えきれず大胆にも響子さんの唇に自身を押し付
ける。
「わ、わかりましたから……」響子さんは小さな声でそうつぶやくと……再度五代のものを口に含
み奉仕を始める。
五代は自身を包み込む響子さんの口の温かい感触に酔う。そして四つんばいのまま五代のものを口
に含み奉仕を続ける響子さんの姿に激しく興奮し始める。
「響子さん、よく表情を見せて……」五代は響子さんの頭に手を添えて表情が良く見えるように調
整する。
一方の響子さんは黙って五代に従い五代の顔を見る。少し前には毎回のことだったが……響子さん
を従わせる優越感に……五代に従わされる被虐の快感に……二人は激しく興奮する。

51213/21:2008/04/13(日) 17:09:04 ID:4q7cIQy5
ズチュッズチュッ……
響子さんの唾液と五代の我慢汁がいやらしい音を立てる。その様子に五代はもう自分が抑えられな
くなり響子さんの側頭部を掴むと欲望のままに腰を動かし、独りよがりな快感を得はじめる。
(最高だ!)五代が心の中で叫ぶ。響子さんの口を秘所に見立てて腰を振る行為に五代の興奮は最
高潮を迎える。

(の、飲まされる……)響子さんは五代の興奮しきった表情に久しぶりに飲まされるのを覚悟する。
五代が自分で腰を動かし始めるときは例外なくそのねっとりとした嫌な匂いを放つ精液を自分に飲
ませるときなのだ……。

しかし……響子さんが覚悟を決めた瞬間、五代の手から力が抜け響子さんの口から五代のものが引
き抜かれる。
「……?」驚いた響子さんが五代を見る。
五代は何も言わずに響子さんを仰向けに押し倒し体を密着させる。
そんないつもと違う五代に響子さんはどうしたことかと五代の様子を伺う。
「おれ、知ってるんですよ……」そういって五代が少しまじめな顔になる。
「な、なにをですか?」響子さんが五代に尋ねる。
「今日は……赤ちゃんが出来ちゃう日ですよね」
「えっ……」響子さんは五代の言葉に驚く。
「だから今日は響子さんの口じゃなくて子供ができるとこにださないといけません」五代が得意げ
に言う。
「な、なんでそんなこと知ってるのよ!?」響子さんが当惑して尋ねる。
「響子さんのことはなんでも知ってます」そういって五代が笑う。
「へ、変態!」
「響子さんがおれの子供を生んでくれるんならおれは変態でもなんでもいいです」
「もう……」
「じゃあいきますよ」五代が自身に手を添えて響子さんの大事なところにあてがう。
「ちょ、ちょっと待って」響子さんが抵抗する。今五代に抱かれてしまったらあっというまにイか
されてしまう。
「なに言ってるんですか、おれはもう我慢できません」五代は響子さんの抵抗を無視して一気に挿
入の体勢に入る。
「だ、だめ……」五代のものの先端が自分の中に入ってくる感触に響子さんは言葉だけでも抵抗し
ようとする。しかし五代はそのまま躊躇なく腰を進める。

ズズズ……
既に十分すぎるほどに潤っている響子さんの中に五代のものが何の抵抗も無く一気に分け入る。

「くっ……はあああああ……!!」響子さんは予想通り五代に入れられただけであっさりと一瞬意
識を飛ばしてしまう。乳首や秘所を弄ばれ既にいやというほど感じさせられてしまっているにも関
わらず五代に口で奉仕させられ、あまつさえまるで犯されるように口を五代のもので蹂躙されてし
まった。
フェラチオとイラマチオによるどす黒い快感は響子さんの体を激しく昂ぶらせ、挿入と共に響子さ
んをあっさり絶頂に導いてしまったのだ。

51314/21:2008/04/13(日) 17:11:12 ID:4q7cIQy5
「だからだめだっていったのに……」響子さんがうわ言のようにつぶやく。しかし、そんな響子さ
んの姿はさらに五代を興奮させる。
(響子さん、今……挿れただけでイったのか……)五代は響子さんの反応に驚きを隠せない。しか
し同時に男としての自信が体の底から湧きあがってくる。
「もっと……響子さんの声、聞かせてください」五代はそういうと響子さんへの責めを開始する。
(だめ、五代さんはまだ全然なのにあたしまた……)響子さんは五代の腰の動きにまたも意識が遠
のき始めるのを感じる。二度も達してしまった響子さんの体は貪欲に更なる快感を求め始ているの
だ。

(絶対に離さない)自分に抱かれて陶酔の表情を浮かべる響子さんを眼前に見下ろしながら五代は
心の中で思う。自身を包み込む温かさとその吸い付いてくるような感触に五代は至福の時間を過ご
す。響子さんの感触を愉しむことが出来るのは世界中で自分だけなのだ。

「ああ……五代さん……」響子さんの口から喘ぎ声が漏れる。
なんの工夫もない五代の腰の動き。だが五代に体を密着されると体だけでなく心まで五代に包まれ
ているような奇妙な安心感を得てしまう。この人の腕の中で果ててしまいたいと響子さんは心の底
から思い両腕を五代の首に回す。するとすっかり硬度を増してしまった乳首は五代の胸に擦られ響
子さんに新たな快感を送り込み……五代の荒い息をすぐ耳元で感じ五代も興奮していることに更に
興奮を深めてしまう。
(響子さん、ものすごく感じてる……)五代は響子さんのそのあまりに淫らな反応に改めて自信を
深め、これでもかと自身を響子さんに突き立てる。
「あっ……くあっ……!!」響子さんは五代のなすがままに喘ぎ声を発し続ける。響子さんの体は
もう深い絶頂を欲し始めているのだ。気を失ってしまうほどの激しいオーガズムを求め響子さんは
無意識のうちに五代のお尻に手をまわし自分の股間に五代のものを押し付け始める。五代はそんな
響子さんの反応に少し意地悪をしたくなり、いよいよというその瞬間、五代は腰の動を止める。
(な、なに……?)響子さんはわけがわからず五代を見る。
「響子さんの残念そうな顔が見たかったんです」響子さんと目が合った五代がそういって笑う。
「ふ、ふざけないでください!」響子さんが一瞬普段の調子に戻り五代を怒る。
「ふざけてなんていませんよ」そういうと五代は響子さんの両手首を掴みベッドに押さえつける。
「あっ……」響子さんは五代の逆襲に驚く。夜の営みでの五代は普段と違い大胆だ。響子さんが少
しぐらい嫌がっても自分の思うとおりにことを進める。その普段と違う強引さに響子さんはなぜか
反抗できない。いくら気が強いといっても響子さんもやはり女性、男性である五代に引っ張っても
らいたいのだ。もちろんその前提には五代への厚い信頼と愛情があるのはいうまでもない。
「どうして欲しいんですか?」五代が響子さんの顔を覗きこんで意地悪く尋ねる。
「……」響子さんは顔を背ける。さっきから顔を背けてばかりだ。
「すごくかわいいですよ、響子さん」五代はそう告げると響子さんに口づけをして自身の腰を回転
させて先ほどまでと違いじっくりと響子さんをいたぶり始める。五代のものによる秘所への堅実な
愛撫は響子さんを確実に高め……日ごろの理性を奪ってゆく……。
「気持ちいいですか……?」頃合を見て五代が響子さんに尋ねる。
「……」響子さんはただ黙ってこくりと頷く。
「次は……どうして欲しいんですか?」五代が再度尋ねる。その問いかけに……響子さんは自分の
望みを素直に告げる。
「もっと奥まで……突いて……」すっかり欲情してしまった響子さんが五代を見つめる。
「なにを……?」五代が意地悪く尋ねる。
「五代さんの……を」響子さんははしたなくも放送禁止用語を口にする。
「どこに……?」響子さんの口から思わぬセリフを引き出した五代が調子に乗って尋ねる。
「あたしの……に……」響子さんは五代が求めるままに卑猥な言葉を口にする。もう……我慢できないのだ……。
「わかりました」五代は激しく興奮したまま、響子さんの望みどおり響子さんの最奥部まで自身をねじりこむ。
「そ、そうよ……!」響子さんが五代の背中に回す手に力を込める。
「響子さん、いきます!」五代は響子さんを強く抱きしめながらピストン運動を再開する。
「き、来て……五代さん……」響子さんが顔をのけぞらせて五代を求める。
51415/21:2008/04/13(日) 17:11:35 ID:4q7cIQy5
グチュグチュと響子さんの秘所が卑猥な音を立てる。響子さんの秘所からは興奮のあまり泉のよう
に愛液が溢れ出している。そこを五代が……何の遠慮も無く自身で何度も何度も貫く。

「あっ……ああっっ!!」響子さんが五代の前でしか発することのない激しい喘ぎ声をあげる。そ
れは一刻館ではまず許されない甲高い喘ぎ声で響子さんはそんな声をあげてしまう自分自身にまた
さらに興奮する。
一方で五代は響子さんの激しい反応に興奮し始めるが同時にいつも響子さんが喘ぎ声を必死に我慢
していたのかと思うと申し訳ない気持ちになってくる。その分、今日は響子さんを心ゆくまで満足
させるつもりになる。
「ご、五代さん……イイ……」響子さんが途切れ途切れに五代に快感を伝える。
「響子さん……」五代はそんな響子さんをなんとしても自分より先にイかせたい。

「ご、五代さん、あたし、もう……」響子さんがそんななか限界を告げる。
「おれももう……だめです」五代はそうこたえると響子さんと唇を重ね、そのまま獣のようにピス
トン運動を繰り返す。そんな五代の責めに……響子さんはついに最後の一線をあっさりと越えてし
まう。
「んんん……んはああああああ!!!!」響子さんが甲高い喘ぎ声とともに先に全身を震わせ五代
は激しく締め付ける。
「うっ……きょ、響子さん……」五代もその締め付けに逆らわず響子さんの最も奥……子宮口に今
まで我慢してきた真っ白い精を流し込む。

ドクドクッ……

「ふぅ……」五代は響子さんに精をたっぷりと流し込み果てしない満足感を得る。
「はぁはぁ……」響子さんはおぼろげな意識の中、五代の動きが止まり自分の背中に回された手に
力が込められたことにより五代が射精したことを知る。
「あん……」五代は十分に余韻を愉しんだ後、最後まで精を出しきろうと軽く腰を振ると響子さん
はそれだけで甘ったるい声をあげる。そこがまたとてもかわいらしい。
「響子さん……」五代は響子さんを優しく抱きしめる。
「ご、五代さん……」響子さんは前後不覚のまま五代の厚い胸板にしがみつく。
「相変わらず響子さんは最高です」五代が響子さんの髪を撫でながらいう。
「そ、その五代さんだって……すごく……」響子さんが顔を赤らめる。
「もう少しこのままでいていいですか?」まだつながったままの五代はもう少し響子さんと一つに
なっていたい。
「はい……」響子さんがこくりとうなずく。
そのまま二人抱き合っていると響子さんが不意に口を開く。
「五代さん、あたしね……」
「……?」
「あたし……こんな風にあなたに抱かれていると……すごく幸せなんです。変な意地を張ったりし
ないで、あなたのことだけを考えている自分が一番……好きです」
「響子さん……」五代は素直な響子さんにたまらなくなる。そしてそれはある異変につながる。
五代は気づいてしまったのだ。自身があっという間に復活していることに。
「響子さん……」
「な〜に?」響子さんが甘えた声を出す。
「響子さんはもう満足ですか?」
「えっ……」
「おれ、その……」そういって五代が少し腰を動かしてみせる。
「な、五代さん、もうすっかり……」響子さんが驚きの声をあげる。自分の中で五代のものがすっ
かり戦闘体制を整えていることに気づいたのだ。

51516/21:2008/04/13(日) 17:12:34 ID:4q7cIQy5
「もう一回いきますね」五代はつながったまま体を起こすと響子さんの体も同じように起こし自分
を跨らせる。
「そ、そんな、あたしはもう十分……」響子さんが抵抗するが五代は響子さんの腰を掴みゆっくり
と下から突き上げ始める。
「ああっああっ……」五代に下から突かれまたもや嬌声を上げ始める響子さん。
(いやだ、あたし、またすごく感じてしまう……)
抵抗する響子さんを無理やり抱いて屈服させるのも五代の趣味の一つ。大体響子さんが本気で嫌がっ
ているなら五代にもわかる。響子さんは恥ずかしさから抵抗するそぶりを見せているだけなのだ。

「響子さん、下を見て」
「なに……?」響子さんが下を見ると……響子さんが五代を貪欲に飲み込んでいる光景がはっきり
と目に入る。
「おれと響子さん、ちゃんとつながってますよ」
「……」
「目を離さないで」そう告げると五代は下からまたも突き上げ始める。グチュグチュと響子さんの
秘所がまたも卑猥な音を立てはじめる。
(こ、こんな……)響子さんは自分の中に五代のものが何度も出たり入ったりする様子から目が離
せない。
「響子さん、手をおれの肩に乗せて……」五代は響子さんの両腕を掴み自分の肩に手を導く。
「そのまま自分で腰を振って……」
「はい……」五代との性器の結合を見せ付けられた響子さんは体の底から熱くなり、五代の求める
ままに腰を振り始める。もちろんその間も二人の性器の結合から目を離すことはない。
「どこを見てるんです?」
「……」響子さんは返事もせずに腰を振り続けていたが突如動きを止め五代に抱きつく。
「責任とってくれないと許さないんだから……」
「えっ……?」
「あたしをこんなエッチな女にして……。あたしが一の瀬さんみたいになっても……ずっと抱いて
くれないと許さないんだから……」響子さんが豊満な胸を五代の押し付けて言う言葉に五代は即座
にこたえる。
「もちろんです。おれの奥さんは響子さんしか……五代響子しかいませんから……」そういって響
子さんに口づけする五代。
「約束よ……」そういって五代にしがみつく響子さん。しかし五代はもはや我慢できない。一刻も
早く響子さんの中でイきたいのだ。
「響子さん……」五代は響子さんの体を反転させうつぶせにする。五代の動きに黙って響子さんも
お尻を掲げる。
「おれ……なにも言ってないですよ」五代が響子さんのおしりを軽く叩く。
「……」響子さんは言われる前からお尻を掲げてしまう自分が信じられない。
「じゃあ……えっちな新妻に……満足してもらいましょうか」五代は他愛もない冗談をいいながら
ゆっくりと響子さんに後ろから挿入する。

「はああっ……」響子さんは体を少し震わせながら自分の中に五代のものが自分の膣を満たしてい
く感触を愉しむ。
「やっぱり後ろからしたときの締め付けが最高ですね」
「いちいち……そんなこと言わないで……」
「そうですね、男ならやっぱり言葉じゃなくて行動で示さないと」五代はそういって響子さんを再
度満足させるために腰を打ちつけ始める。
51617/21:2008/04/13(日) 17:12:55 ID:4q7cIQy5
「あん……あっ、ああっ!!」五代が腰を送るたびに響子さんの口から声が漏れる。完全に昂ぶっ
てしまっている響子さんの喘ぎ声は先ほどと同じく大きく甲高い。
(やっぱり後ろからだと気持ちよすぎて……だめ……)
既になんどもイかされてしまっている響子さんの肢体は五代の責めの前にまたも絶頂を迎えてしま
う。
「おれはまだですよ、響子さん」五代は尻を掲げたままぐったりとベッドに倒れこんでしまった響
子さんの両腕を掴むと無理やり響子さんの体を起こしてピストン運動を再開する。
「もう……許して……。あたし、ほんとにおかしくなる……」響子さんが悲鳴をあげる。
「ダメです」五代は響子さんの悲鳴を無視して腰を振り響子さんに快感を与え続ける。
(毎回こんなことされたらあたし……虜にされてしまう……)そう思う端から響子さんは意識を飛
ばしてしまう。そしてそんな響子さんの痴態に五代も限界が近くなる。
(そろそろかな)響子さんの体を十分に愉しんだ五代は終わらせようと響子さんの腰をしっかりと
掴み激しく腰を……五代のものを響子さんに打ち付けはじめる。
「ご、五代さん、もう……許して……」響子さんは半ば放心状態で五代に突かれ続ける。
「くっ……」自分の全てを受け入れ、何度も恥ずかしい姿を見せる響子さんの姿に……五代はつい
に限界を迎え心置きなく精液を放出させる。

五代は響子さんのお尻を思いっきり自分に押し付けると最も奥に精液をドクンドクンと流し込む。
25歳の五代は2回目でもまだ大量の精液を流し込むことが可能だ。
(たまらないな……)五代は心の中で思う。あの響子さんを自分のもので前後不覚にして二度も精
液を流し込む。今度坂本に会ったら自慢してやりたいくらいだ。響子さんはもう名実共に自分の妻
なのだ。
51718/21:2008/04/13(日) 17:13:21 ID:4q7cIQy5
五代はゆっくりと自身を響子さんから引き抜くと枕元にあるティッシュで自身をきれいにし、つい
でに響子さんの秘所から流れる愛液もきれいにふき取る。そしてそのまま自分に抱きつかせると響
子さんが意識を取り戻す。
「五代さん……?」響子さんは一瞬状況が把握できない。しかし、腰がなんだか砕けてしまった感
じがして自力では起き上がれないことに気づく。
「また来ましょうね、一刻館じゃこんなことできませんから」そういって五代が笑う。
「えっち!」そういって響子さんは五代に背中を向ける。何度も何度も自分のはしたない姿を見ら
れて五代にあわせる顔がないのだ。そんな響子さんを五代は後ろから優しく抱きしめる。
「響子さんとこうしていられるならおれはえっちでも変態でもなんでも構いませんから」
「ふふふ……」響子さんは五代の言葉がおかしくてつい吹き出してしまう。響子さんだっていつも
と違い住人達の目を気にしなくていいのはやはり気楽で、だからこそあんなにも乱れてしまったの
かなと思い返す。
「でも子供ができちゃう日って……そんなこと知ってるなんて正直驚きましたわ」響子さんが変な
ものを見るような目で五代を見る。
「そりゃあ、家族計画に必要じゃないですか。それに……大体わかりますよ」五代が悪びれるどこ
ろかむしろ当然といった表情で言う。
「やっぱり変態ね」響子さんが笑う。
「それはないですよ、響子さん」五代が頭をかく。
「でも確かにたまにはこういうところに来るのもいいかもしれませんね、いつもと違うとこだとあ
たしなんだか……」そういって響子さんが赤くなる。
「響子さんに喜んでもらえて嬉しいです」
「それに、やっぱりシャワーを浴びれるのはいいわね。今はまだいいけど夏とかはきつそうじゃな
い」そう言って響子さんが笑う。
「はぁ……」五代がなんとなく頷くが、同時に少し複雑な表情になる。
「響子さん……」
「今度はな〜に?」響子さんが五代の胸に頬を寄せながら尋ねる。
「おれがだらしないばっかりに管理人をやめることもできず、風呂もない一刻館に住むことになっ
てしまってほんとにすみません」五代が響子さんの耳元で囁く。
「五代さん……」
「三鷹さんと結婚していればこんなことには……」
「馬鹿ね……」響子さんが五代に微笑む。
「自分が言ったことも覚えてないの?」
「なんのことですか?」
「ふふふ……あたし達はお互いが一緒にいたいから一緒にいるのよ。いつか、五代さんがあたしに
言ってくれたじゃない」
「響子さん……」五代は響子さんの飾らない言葉に自分への深い愛情を感じ言葉が出なくなる。
「あたしはね、三鷹さんじゃなくてあなたと一緒にいたいの」
「響子さん……」
「それにあたしはあそこが好きなんです。だってあそこはあたしがあなたと……そして他のみんな
と初めて出会った場所じゃないですか」そういって響子さんが五代に向き直って微笑む。
「そうですね、あそこで全てははじまったんですもんね」
「そういうことよ」そうつぶやく響子さんの脳裏に今までのさまざまな記憶が自然と思い出されて
くる。
518名無しさん@ピンキー:2008/04/13(日) 17:13:57 ID:4q7cIQy5
次スレたててみます
519名無しさん@ピンキー:2008/04/13(日) 17:17:51 ID:4q7cIQy5
立てれなかったんで次スレ立ったら続き落とします
520名無しさん@ピンキー:2008/04/13(日) 17:50:42 ID:IohT5qOd
スレタイかえた方が良かったのかもしれないけど

スレから追い出されたSSを投下するスレPart2
http://yomi.bbspink.com/test/read.cgi/eroparo/1208076450/
521名無しさん@ピンキー:2008/04/13(日) 17:54:59 ID:4q7cIQy5
>>520
ありがとう
522名無しさん@ピンキー:2008/04/13(日) 20:04:27 ID:U9fj+ocq
523名無しさん@ピンキー:2008/04/14(月) 16:00:35 ID:7Ge8o4B7
てす
524名無しさん@ピンキー:2008/04/19(土) 19:37:11 ID:GwDHZwzQ
書けないの?
525名無しさん@ピンキー:2008/04/19(土) 21:10:01 ID:8P8JK4FU
500kbで書けなくなる
今498kb
526名無しさん@ピンキー:2008/04/19(土) 21:41:59 ID:83JbOenp
まだ書き込めるか
527名無しさん@ピンキー:2008/04/19(土) 22:46:25 ID:GwDHZwzQ
それってどうやってみるの?>>525
528名無しさん@ピンキー:2008/04/19(土) 23:00:14 ID:83JbOenp
500いったな
529名無しさん@ピンキー:2008/04/19(土) 23:32:18 ID:YnO+AoGN
正確に言うと512kB(KB表記だと500KBだけど)

>>527
元スレ開いたり、専ブラの情報欄とか(あれば)見たり
直でスレ開くと下の方に
500 KB [ 2ちゃんねる 3億PV/日をささえる レンタルサーバー \877/2TB/100Mbps]
ってあるでしょ
530名無しさん@ピンキー:2008/04/20(日) 00:34:11 ID:lq+wIInE
そろそろ、うめようか
531名無しさん@ピンキー:2008/04/20(日) 14:01:40 ID:lq+wIInE
うめ
532名無しさん@ピンキー:2008/04/20(日) 16:18:01 ID:lq+wIInE
埋めさせてもらうよ
533名無しさん@ピンキー:2008/04/20(日) 18:31:10 ID:ZJ5NEaim
このレスで終わりかな?                                                                               
534名無しさん@ピンキー
(・∀・)