>>454 男「お前、また胸でかくなってないか?」
ボ「お前な、それセクハラだぞ?
オレは別にデカチチなんか要らないのにさあ……邪魔だっての」
男「お前は何もわかってない」
ボ「何がだよ? 運動にも邪魔だし肩こるしで散々なんだぜ?」
男「それだけの価値がオッパイにはある」
ボ「お前な、そういうことオレの前で言うなよ。野郎同士だけでやれ、乳の話は」
男「余計なお世話かもしれないけど、下着とか困らないのか?」
ボ「下着? ああ、普段はブラしないから」
男「なるほど。つまりそれは誘ってるわけか」
ボ「誰がンなこと言ったよ。窮屈なんだようるせェな」
男「そうか。じゃあ今度二人で下着を買いに行こう。今からお前に似合う下着を考えとくよ」
ボ「余計なお世話……ってわけでも、ないけどさ……あるにこしたことないし……
じゃ、じゃあ頼むけどよ! 変な意味は無いからな? その辺わかってるよな?」
男「わかってるさ。最高の勝負下着を見つけてやる」
ボ「お前わかってないな? わかってないだろ?」
おれにはこれが限界のようだ
457 :
454:2008/01/31(木) 01:23:03 ID:hUrY77Sx
やってくれたなw
不覚にも萌え尽きたw
節分ネタ
「節分には主に3つの楽しみがある『豆まき』『豆を食う』『恵方巻き』だ」
「なに? 急に」
「いいから聞け。第一に『豆まき』。これは問題無い。二人で厄払いして幸せを呼びこもう」
「勝手に決めんなよ。……別に異議は無いけどさ」
「だが『豆を食う』これは大いに問題有りだ。お前に任せると普通に豆を食うだけになってしまう」
「へ? それじゃダメなわけ?」
「ああ。俺は普通の豆なんぞに興味は無い。俺はお前の『お豆』を味わいたいんだ」
「は……?」
「お前の『豆』を味わいたいんだ。じっくりと」
「ボクの……豆?」
「いやいい。忘れてくれ」
「なになに? なんかのギャグだったの?」
「第三の『恵方巻き』に話を移そうか」
「おい、教えろよ!」
「もちろん恵方巻きも普通には終わらせない……」
「無視かよ。で、恵方巻きがなんだって?」
「お前には、俺の硬くて太い恵方巻きを思う存分食わせてやるぞぉぉ!」
「え、ホント? 自信ありげだな、楽しみにしてるゼっ! がっかりさせんなよな」
「…………」
「に、しても、あんた料理とかできるの? やたら自信満々だったけど」
「……普通?」
「へえ。良かったら今度ボクにも教えてよ。ボク料理なんてからっきしだからさー」
「ああ……検討してみる……」
「なんか元気なくなってないか? もしかしてプレッシャーかけちった?」
「いや、大丈夫……なんでもないよ……」
「ホントかよ?」
「大丈夫だって」
素晴しい(笑)
あと、色々してそっち方面の知識を得た後の反応があるとなおGJだw
やっぱりボーイッシュな子はええのう
何故このスレが過疎るか考えてみたんだが
やっぱり
>>459みたいな感じでアピールしても天然ガードが発動してエロに入りづらい
のが原因じゃないかと思った
だがその天然ガードを崩してエロに持ち込んだり、
ボーイッシュ娘が暴走してエロに進むこのスレのSSが……
好 き や ね ん !!
という訳でひんぬーボクっ娘は俺の嫁。
かっこいいことが大好きで、なんでも一番になりたがるボーイッシュ少女。
喧嘩だって男の子に負けたりしない。
幼馴染で一つ年下のあいつは体はデカいけど頭のなかは空っぽ。
でっかいだけで喧嘩だっててんでよわい。
いつも勉強教えてやってたのに、いつもまもってやってたのに、
最近あいつはなんだか妙に他人行儀でよそよそしい。
ぼくは頭がいいから、頭のいい高校に進学できたけど、あいつは馬鹿だから、
結局普通以下の高校にしかいけなかった。
あんなにがんばって勉強おしえてやったのにさ。
そんなあいつに、部活の帰りにばったり出くわした。
ハンバーガーで釣ったらほいほいついてくるんだから、ほんと馬鹿。
最近どうしてるんだとか、勉強は進んでるのかとか聞いたけど、上の空で聞いてない。
ハンバーガー食べてばっかいないで、ぼくの話聞けよな。
で、彼女はできたの? って、高校で友達とよくするような話題を出した瞬間、
あいつがちょっとだけ反応した。
ははぁん。こいつはアレだ。恋するオトコノコだな。
応援してやるから、詳しくはなせとせっつくと、あいつはふて腐れて黙ってる。
それで、おまえこそ彼氏はできたのかよ、なんて聞いてくる。
本当は彼氏なんか出来た事ないけど、ここでそんな事を言ったら舐められる。
だからぼくは、当たり前だろって答えた。
あいつは驚いて声も出ない。キスだってした事あるんだからな、と胸をはると、
あいつはますます目を丸く見開いてぼくをみた。
どうだ。尊敬したか。さぁぼくに頼って来い! 神に縋る仔羊のごとく!
そしたらあいつ、でもまだ処女だろ、なんて言ってくる。
あたりまえだろ、って言おうと思ったけど、なんだか馬鹿にしたような聞き方だったから、
ぼくはまた嘘を付いた。
でも、はっきりとは言わない。「処女だと思ってるんだ。へー」って、にやにや笑ってやるだけ。
そしたら、あいつすごく驚いた顔でぼくをみて、相手は誰だってつっかかってきた。
だから、ぼくの事はどうでもいいんだよ。問題は君の恋愛成就!
そういって好きな人とか、恋人の話を聞こうとしたら、乱暴に腕を引っ張られた。
まだポテトが残ってたのに、凄い力でぐいぐいずるずる、すっかり暗くなった道を引きずられる。
なんだよ、こいつ、こんなに力があるなんて聞いてない!
なんだ急に、はなせよ馬鹿って暴れると、どっかのアパートの壁に押さえつけられて、
キスされた。
すごく乱暴にキスされた。
ぼくはもう、ほんとにもう、ただびっくりして、ファーストキスだったのにって思ったら、
急に凄く悲しくなってきて、ぼくはなんにも言えずにただぼろぼろ泣き出した。
でも、あいつはキスをやめてくれなくて、その上ふとももとか、胸とかもぞもぞさわってくる。
怖くなってようやく、ぼくは暴れに暴れてあいつの事をめちゃめちゃになぐって、これでもかってくらい引っかいた。
ばか。ばか。大馬鹿野郎! もう君なんか大っ嫌いだ!
ぼくは大泣きに泣きながら大声を上げて、一目散に駆け出した。
こんな甘酸っぱい青春エロ話が結構好きだったりします。
この後「ぼく」は「あいつ」をさけにさけてさけまくって「あいつ」の怒りを買えばいいとおもいます。
「あいつ」は「あいつ」で「ぼく」の元彼を探そうとして、「ぼく」に彼氏が出来た事なんか無いことを知って
死ぬほど後悔するといいと思います。
ボーイッシュもえ。
貴様、よくもこんなGJを…許さん、完成させないと許さんぞ。
以下同文
以下同文
なっ、なにやってんだよ
続き書かないとゆるさないぞ
キミが書いてくれるならボクだって……
これ以上言わせるなよぉ〜
以下同文
以下同文
保守代わりに投下。
俺の名は貞義。かっこよくてオールマイティでナイーブな男だ。
彼女の名は春香。天使のような優しい女、天然ボケなところがまた可愛い。
俺と彼女は小さい頃から幼馴染で、家も隣り合わせ。
俺はずっと昔から彼女に片思いし、近頃に告白しようと思っている。
そして、新学期がやってきた。
それと同時に春香の親戚の子が、転校してきた。
名前は衛といい、これはこれは大変おてんばな娘だ。
私服はパーカーと短パンの服を愛用していて、金きり声で一人称はボク。
ちびっ子のくせに、人一倍男勝りで、頑固なのだ。
しかし、彼女が俺と出会ったことが命取りだった。
なぜならば、俺も彼女と同じぐらい負けず嫌いの人間だからだ。
そのためか、彼女の何かと俺と敵対する。
他の人の前では猫をかぶっているが、俺にはいつも冷たく当たる。
初対面から、俺らはお互い険悪な態度で接した。
まあ、俺が彼女をからかったのもあるけど。
春香がいなかったら、喧嘩になったに違いなかった。
その時だが、俺はコイツこそ、俺の生涯の最大なライバルだと感じた。
それから、俺とコイツは毎日勝負事で競った。
学校で定期試験の点数を競い、ゲーセンで格ゲーや音ゲーで対戦し、春香の家では人生ゲームやババ抜きで勝負した。
とにかくどんな些細なことでも、やつは俺の邪魔をしてくる。
しかも、やつはなぜか春香とすっごく仲がいい。
春香は天然ボケしているから、やつに丸めこめられていることに気付いていないのだ。
そのせいで、俺は春香の目の前では、堂々とやつに仕返しできない。
そんなに嫌なら避けていればいいものだが、最悪なことに、やつは俺の後ろの席に座ることとなった。
そしてもっと最悪なことに、やつは春香の家に住みついている。
春香と仲がいいことに、時々春香の同じ部屋で寝たりしている。
なんて最低な女だ。
そしてもっともっと最悪なことに、俺が春香に惚れていることを、やつに知られてしまったんだ。
「ふーん、お前、春香のこと好きなんだ」
あいつが悪戯っぽい冷笑を浮かべて、そのセリフを言った姿を思い出すと、俺は吐血しそうになる。
それからは地獄の日々だった。
俺がなんとか知恵を絞って春香に近づこうとするたびに、あいつはまるで嫌がらせのように春香と俺の間に割り込んでくる。
春香は誰にも優しいところを、やつがいつもつけ込む。
そして、俺が春香に近づくという目的は、いつも後半からやつと対峙する目的にすり替わってしまう。
勝負熱からさめて「はっ」と我に返ったとき、チャンスはすでに遠のいた。
こうしているうちに、時期も冬になった。
俺はついに意を決めて、春香に告白しようと勇気を振り絞って、彼女を屋上に誘い出した。
そして砕け散った。
放課後の教室、生徒達が次々と出て行くのを見届けながら、俺は呆然と座っていた。
背後から、アイツのうるさい声が聞こえる。
「おい、バカよし、帰るぞ」
ゆっくりと振り返ると、かばんを持って帰宅しようとする彼女の姿があった。
バカよしというのは、彼女曰く、俺の名前さだよしから来た愛称らしい。
しかし今、俺は何の反応もせず、ただぼけーっとすわっているだけだった。
「なにアホ面してんのよ。これじゃあバカと呼んであげても、似合ってしまうではないか」
彼女はいつものように挑発っぽい口で聞いてくるが、俺が無反応のところを見てきょとんとした。
「あれ、太陽が東に沈んだのかな?今日のバカよし、元気ないね。あ、そういえば……」
彼女は何か思い出したように、ぽんと手を叩いた。
「そういえば、お前何日か前にこんなことを言ってたな。
『男一生の願いだ。今日は春香に告白するから、邪魔しないでくれないか』とかなんとか。
まあ、真顔でそう言われると、私も鬼じゃないから譲ったけど。んで、結果はどうだった?春香、もちろんオッケーしたでしょう?」
彼女は興味津々に俺の方を見たが、俺がさっきからぼうっとしていたことにようやく気付いたのか、
彼女の顔色が愕然や不安に変わりはじめた。
「お、おい、ま、まさかお前……春香にふられたのか?」
こくりと、俺はゆっくりと小さく頷いた。
放課後の夕日は、寂しい橙色を帯びて沈んでいく。
俺は痴呆のようにぽかんと口を開け、衛に支えられながら帰路についた。
何度も倒れそうになった気がした。そのたびに衛に声をかけられた気もした。しかし、そんなことなど俺にはどうでもよかった。
家の玄関まで送られて、衛は「じゃあ、また……明日ね。貞義、本当に大丈夫か?」と、心配そうに俺を見送った。
俺は目が虚ろになったまま、彼女に返事もせず家に入った。
そして、自分の部屋に戻ってから、制服も着替えず。ただ膝を抱きかかえて、ぼうっと座りこんだ。
窓の向こうには、春香の家が見える。
小さい頃から、俺と春香は毎日のように一緒に遊んでいた。
俺はもとから陰湿な人間だが、彼女の天使のような輝きにふれていくうちに、俺も心が温かくなった。
春香は、俺の全てだ。
明日から、俺は彼女の前で、どんな顔をしていけばいいだろうか。
今まで彼女と一緒に過ごした楽しい思い出が、走馬灯のように浮かんでくる。
いろんな事を思い浮かんでいる間、いつの間にか空が暗くなった。
「コンコン」
外を見ると、衛はベランダに立っていた。
やはりいつもの私服姿で、上着にはカジュアルパーカーを着て、裾の下から動きやすそうな短パンが見える。
彼女は冬がどんなに寒かろうと、その格好をしているという。
短パンの下から、健康の色を帯びた太ももがあって、足首から下は、絵柄の無い純白の靴下をはいている。
ショートカットヘアに、いつも自信に満ちた瞳。
いつも行動力に溢れた、爽やかな雰囲気がそこにあった。
彼女は勝手にベランダの窓をあけると、中に入ってきた。
「よう、貞義、久しぶりに遊びに来てやったぞ」
彼女は明るく挨拶をした。しかし、俺は彼女を一瞥しただけで、すぐに顔を下に向けて落ち込んでいた。
俺と彼女は同じぐらいゲームが好きで、彼女もよく俺の部屋に来てゲームで勝負をする。
俺の部屋は春香の部屋とベランダが隣り合わせだから、その気になれば簡単にお互いの家に乗り込める。
しかし春香は当然そんなことはしないし、俺だって女の子の部屋へ行くなど変質者じみた行為をしないから、
ベランダを実際に乗り越えたのは衛のみだった。
二人でよく深夜まで、戦略ゲームで勝負し続けた。
彼女は俺の様子を見て、仕方ないなという表情で部屋に入ってきた。
「貞義、いつまで落ち込んでんだよ」
「……」
「お前らしくないぞ」
「……」
「なんだよ、これじゃ張り合いがないじゃないか」
「……」
「うんとかはいとかへーとか、なんか言えよ」
「……」
「あー!この漫画の新刊、手に入れたんだね!ボク前から読みたかったんだ」
「……」
「へー、また超展開になってるな。あはは、面白い」
「……」
「……」
「……」
「……」
「……」
衛の言動に対し、俺はただぽかんと床の一点を見つめ続けた。
彼女の顔に徐々に怒りが集まり、漫画本を元の場所に戻し、俺の側まで来た。
そして、俺の顔を掴み、むりやり彼女の方に向ける。
「こら!お前は男だろう。一回二回ぐらいふられたって、どうってことないぞ……って、涙を流すな!」
いつの間にか、俺の目の前は涙で模糊となってしまったようだ。
「男が泣くなんて、カッコ悪いぞ?ほら、袖を貸してあげるから、好きなだけ泣いていいぞ」
彼女は腕を出すと、俺はなりふりかまわず彼女の袖を掴んで、今までこらえてきた涙と鼻水を存分に垂らした。
「ちょ、ちょっと!冗談って言ったつもりなのに……あーあ。
でも、まさか、春香のやつがお前を振るなんて……正直、ボク思わなかったよ」
「うっ、うぇん――」
まもない間、俺の体液は彼女の袖を一杯に染めた。
彼女は俺の鼻水を見て顔をしかめたが、いまさらを腕を戻すわけにも行かず、ただ腕を伸ばしたままだった。
そして俺の惨めさを見かねたのか、ついにキレだした。
「だらしないぞ!ふられたぐらいで、そんなに落ち込むこと無いだろ!」
「お前に、お前に俺の何が分かるというんだ!」
「え?」
「春香は、春香は俺の心のエンジェルだ。俺の小さい頃から生きがいだ。憧れだ。
あいつが俺の側にいたからこそ、あいつの笑顔があったからこそ……あいつは、俺に明日を生きる希望を与えてくれるんだ!」
俺の激昂っぷりに押され、衛は肩をすぼめた。
「そ、そこまで言うか?」
「ああ、言うぜ。俺は春香が好きだ大好きだ。俺の人生の中で、絶対彼女をめとるんだ。
十年前からそう決めたんだ。お前に俺の気持ちが分かるか?彼女と結婚できなかったら、俺の人生の意味が半分消えるんだ」
「う、うう……」
「お前が現れてから、毎日毎日邪魔ばっかりしやがって!俺はお前にどこでそんな恨みを売ったっていうの?
俺が不幸になるのを見て、そんなに楽しいのかよ!」
「ご、ごめん……」
決して俺に謝らなかった衛も、ついに頭を下げて、小声で申し訳なさそうに呟いた。
「最初は、本当にいたずらしてやろうと思ってた。途中からそうじゃなくなったけど……でも、本当にそれだけなんだ。
ボクだって、春香は絶対あんたのことが好きだと思ってたし……本当に、ごめん……」
彼女が悪びれた様子で頭を垂れるのを見て、俺は荒々しい気分を抑えた。
「いや、もういいんだ。俺が振られたのも、別にお前のせいじゃないし」
「いや、ボクのせいだ。ボクがお前にちょっかいだしたせいだ。お前が怒ってるんなら、好きなだけをボクを殴れ!」
「……本当に殴っていいんだな?」
「い、いや、やっぱりいいや。痛いのは嫌だな……で、でも、まだチャンスがあるはずだよ!
春香と取り直して、もう一回気持ちを伝えてあげれば、今度こそ……」
「いや、俺にはもう春香に合わせる顔が無い。会ったところで、昔みたいに彼女と話できないよ」
「そ、そんな!」
「もう、ほっといてくれ。俺にはもう生甲斐が無くなったんだ」
俺はそう言って、なまくらのような体をベッドまでに這わせ、頭を枕の中に沈めた。
無限に広がる灰色の気持ちが、俺の心を充満する。
その時だった。
衛は突然ベッドの上に跳ね、俺の首を掴んだ。
「な、なにをする!」
彼女は俺の襟を掴み、俺の体を起こした。
「春香がそんなにいいのかよ?お前も男なら、あいつよりもっといい女を見つければいいじゃない!」
「ぐっ、それができないから泣いてんだろが!」
「ああ、お前は泣き虫だ!弱虫だ!意気地なし!バカ!アホ!」
彼女は俺の体をベッドに乱暴に叩きつけて、言いたい放題にののしる。
「お、お前になんか言われたくないよ!」
俺はすぐに身を翻し、彼女の体を下に押さえつける。
「お前がそんなんだから、春香に振られたんだよ!」
衛はひじで俺の胴体を押しのけ、もう一度俺の体を下に押さえつける。
こうして二人ともいつもより本気を出して、ベッドの上で揉み合いを始めた。
しかし、悲しみのせいで余計に体力を消耗した俺は先にばてて、彼女の太股に押されて下になった。
二人はお互いを睨み合って、額に汗をかきながら呼吸を荒くした。
「はぁ、はぁ、どうだ、参ったか」
「ぜぇ、ぜぇ、ふん、わかったよ俺の負けだ。ちっ、女にマジになるわけがないだろ」
そうは言うものの、俺の体は力がまったく入らないくらい疲れた。
その時、彼女は珍しく勝ち誇った表情ではなく、無表情のまま息を切らし、俺を上から見下ろした。
「おい、もういいだろう。速くどけよ」
俺は憮然となって喋るが、彼女は俺の言葉が耳に入っていないようで、ただ俺をじっと見つめた。
「ねえ、さっきも言ったんだけど、春香以外の女をみつければ、いいだけだろう」
「だから、俺は春香じゃなきゃだめなの」
「お前にとって、春香はそんなにいいのか?」
「ああ、そうだ!」
「彼女じゃなきゃ、だめ?」
「え?」
俺はやっと衛の異様な雰囲気に気付き、戸惑った。
彼女は無表情のまま、清らかな瞳でまっすぐ俺の目を見る。
俺は……
選択肢
>>473 A「そうだ。彼女じゃなきゃだめだ」
>>474 B「……」静かに衛を見つめ返す。
選択肢A
「そっか……」
衛はベッドから降りた。
彼女はしばらくむこう側の壁へ向いたままになるが、その後いつもの明るい笑顔で俺に振り向いた。
「お前、その言葉本当に偽りは無いんだろうね」
「あ、ああ。俺は本気だ!」
「分かった、これからボクも協力してやるよ」
「へ?」
「春香がお前の恋人になるよう、協力してやるって言ってんだよ!」
「な、なにを今更!」
「もーう、男のくせに意気地なしだから」
衛は俺の頭に軽くチョップを下し、余裕に満ちた表情を浮かべた。
「彼女はなぜオッケーしないか、お前はその理由を聞いたのか?」
「え?い、いいえ……その時はそれどころじゃなかったから……」
「もし春香がお前のことが嫌いなら、彼女がお前のことがベタ惚れになるようにする。
もし彼女にすでに彼氏がいるのなら、そいつから春香を奪ってやる。
それぐらいの覚悟がなきゃ、お前は春香が好きだといえるのかよ!」
衛が喋った一字一句は、俺の胸を深く叩きつける。
「そ、そうだ……たとえ春香に彼氏がいても、そいつよりも俺のほうが春香が好きだ!」
「その意気!このボクが認めたライバルが、こんなところで挫けてどうする!」
「ああ、ありがとう衛!お前のおかげで目が覚めたぜ!待ってろよ、春香!俺は絶対にお前をめとるんだ!」
そして、俺は衛と熱き友情に満ち溢れる握手を交わした。
……後から判明したことだが、実はその日の春香はいつもの天然ぶりで、俺からの告白を気付かなかったようだ。
俺は彼女の反応を早とちりしてしまい、振られたと勝手に思い込んでしまった。
そのことで衛のやつに三日続けて叱られたが、まあ、結果オーライになった。
そして、衛に励まされた日を境に、俺と衛は無二の親友となった。
彼女の助力もあって、俺が試行錯誤的に春香に当たり続けた結果、
ついに春香の天然ボケバリアを突破し、彼女に俺の思いを伝えることができた。
そして今、二人で幸せな付き合いを続けている。
ハッピーエンドかも
選択肢B
俺は驚いた。
衛の目から、いつの間にか涙が満ち溢れていた。
彼女の頬を伝って、俺の顔に滴った。
女の子が泣いているのをこんな近くで見るなんて、初めてのことだった。
「衛……」
俺は小さく彼女の名前を呟き、自然と指を彼女の頬へ伸ばし、キラキラしたしずくを拭いた。
その柔らかい頬っぺたにふれると、彼女はその小さな体をびくっと震わせた。
言いようの無い微妙の空気が、俺たちの間に流れた。
その時、俺はふと何かを悟ったような気がした。
彼女は小さく囁いた。
「ボク、馬鹿だったんだね。ボクは春香のことが一番大切な親友だと思っている。
だから、貞義が春香が好きだってことを知った時、ボクはいやだったんだ。お前に春香を取られたような気がして……
でも、そうじゃなかったんだね。ボクは貞義じゃなく、春香のことを嫉妬したんだよ」
「……えっ」
「今になって、ようやく分かったよ。ボクは一生懸命、貞義から春香を遠ざけようとしたんだけど、全然逆だったんだ」
「衛……」
「でも、ボクは怖かった。もし、春香も貞義のことが好き、どうしたらいいかって。だから、ボクはたぶん、
貞義がふられて、良かったなと思ってる。ああ!ボクってこんなにいやな人間だったんだね。
本当にショックだよ」
衛は震えながらも、言葉を紡いだ。
彼女の悲しい顔を見ると、心の鼓動が一気に加速し、頭の中が混乱した。
そして自分でも驚くぐらい、心の中に愛おしい感情が満ちた。
手は自然に衛の首に手をかけて、彼女の顔を自分の方へ寄せた。
彼女は驚いた表情になって、近づける俺の顔を見つめる。
二人の熱い吐息が、お互いの顔に降りかかってしまう。
彼女は頬を真っ赤に染めて、目をつむった。
そして、俺達の唇は静かに重なる。
――次の瞬間、世界はまるで止まったように感じた。
衛の心臓がドクン、ドクン鳴る音が、彼女の胸から俺の胸に伝わり、そして俺の心に伝わってくる。
俺も目を閉じ、ただ暗闇の中で彼女のぬくもりを感じた。
どのくらい時間が過ぎたのか、俺達はようやく離れた。
「ファーストキスだったのよ」
「奇遇だね、俺もだ」
再び見つめあうと、俺は彼女の顔から溢れ出す優しさを見つける。
とてもかわいい、女の子らしい表情だった。
今まで一度も、衛からこんな表情を見たことなかった。
俺は思わず彼女の体を抱き寄せた。
「ひゃう」
彼女の力が入らなくなった体は、簡単に俺に引き寄せられる。
その柔らい身体を、俺はベッドの下側に押さえつける。
衛は目をうっすらとあけ、火照った表情で腕を横に伸ばした。
彼女の荒い息とともに、胸が上下していく。
「ボクで……いいの?」
「なにが?」
「貞義は、ボクじゃなくて、春香のことが好きだろ?」
「……さっきお前の言葉を聞いて、分かったんだ。俺もいつもお前をからかってるけど、
最初は面白いからだと思ってた。でも、よく考えたら、俺は一番楽しかった時というのは、
たぶん、お前とふざけてる時だったんだ」
「……」
衛は何も言わず、ただ顔を更に赤く染めた。
「衛、して……いい?」
「……うん……」
彼女が頷くのを見て、俺はごくりと息をのんで、衛の襟に手をかけた。
パーカーのファスナーをおろし、中のシャツと一緒に優しく脱がしてあげると、
思ったとおりの小さな胸がブラジャーに包まれて俺の前に現れた。
短パンのチャックもあけ、彼女の両足からゆっくり脱がすと、彼女らしい質素の白ショーツが見える。
衛は恥ずかしさをただじっとこらえ、乙女の体を小刻みに震わせ、俺にいいように脱がされる。
顔と同じ雪白の柔肌、形のよい臍。
ほっそりとした手足はと怯えた表情は、まるで小動物のように加護欲をそそる。
柔らかそうな胴体は、赤みを帯び始めた。
普段から想像もつかない女の子らしい体だった。
彼女の肌は月光に浴びて、まるで美しい彫刻のように、幻想的な輝きを反射する。
「さ、貞義、恥ずかしいよ……」
彼女はついに耐えられなくなったのか、泣きたくなるような声で言った。
「きれい」
「え?」
「すごくきれいだよ、衛」
「う、うん……ありがとう」
衛は視線を泳がせて、消えかかるように言った。
穢れが一つも無い体。肌はまるで息を吹きかけるだけで、破けそうな感じ。
しばらく彼女の下着姿を堪能した後、俺はついに彼女のブラジャーのホックをはずしとり、そして下の白いショーツを優しく脱がした。
衛もついに羞恥心が最高点に達したのか、両目をつむった。
弾力に富んだ胸の二つの膨らみ。
外気にふれる愛おしい恥丘。
俺は彼女の体を存分に鑑賞した後、指を彼女の首に触った。
そして、そのまま手を下へ滑らせた。
指は彼女の鎖骨、胸の谷間をなぞって、彼女の臍や太股へとすべる。
「あっ!」
彼女は思わず目を開け、不満げに俺を見つめる。
「ごめん、なんとなく試したかった」
俺は悪びれた笑顔を浮かべた。
「ねえ、さっきから思ってるけど、なんで靴下だけ脱がさないの?」
「そっちのほうがエロいからに決まってるじゃない」
「義貞のエッチ!……ボクの胸、やっぱり、小さいのかな」
「うん、小さいね」
「そ、そうよね……」
俺の無情の答えに、衛は涙目になった。
「ははは、そんなに気にしてるのか。俺がほかの女の胸を見たこと無いから、分かるはずが無いじゃないか。
それに、本当に好きな人なら、胸なんて気にするはずないだろう?」
そう言うと、俺は彼女のふくらみの先端を口の中に含んだ。
「あ、ああっ!」
汗と混じった彼女の胸は、甘酸っぱい味が伝わってきた。
俺はもう彼女のもう片方の胸をやさしくもみながら、もう片方の手で彼女のふとももをさすった。
「……っく!ううん……」
衛は両手でシーツを掴み、体を震わせた。
彼女のうごめく様子は、俺の胸底から欲情を?き出す。
「貞義はずるいよ。こっちだけ真っ裸にして、貞義が服を着てるなんて」
衛は目をを細めて、のぼせた表情で言った。
「じゃあ今から脱いであげようか」
彼女の甘い誘惑に乗せて、俺は素早く制服を脱ぎ捨てた。
「きゃっ!」
いきなりの行動に、衛は恥ずかしいあまりに両手で顔を覆った。
「何をやってんだか。両手の隙間から盗み見してるの、バレバレだぞ」
「だって、だって……おかしいもん」
「何が?」
「だって、さっきから、なんかずっと貞義にやられっぱなしの気分になってるよ。そんなの、おかしいよ、変だよ」
彼女の負けず嫌いな面構えを見て、俺は笑いがこぼれそうになった。それと同時に、甘い感情が俺の中でじーんと広がった。
「衛、今日この時だけ、俺に負けてくれないか?」
俺のまっすぐな目から避けるように、彼女は小さく「わかったよ」と答えた。
俺たちはお互いのぬくもりを感じながら、体を重ね合わせた。
― ※ ―― ※ ―― ※ ――
そして次の日、二人は真ん中に天然娘を挟んだまま、気まずくお互いの顔を見ることになったとさ。
以上おわり。
エチーシーンが途中で終わったのは、手抜きだったごめんなさいごめんなさいごめんなさい。
あまりにも緊張してどきがむねむねしたせいで、いろいろ間違えた。日本語の表現とか、アンカーとか。
GJ!
衛のエロが読みたい(´・ω・`)
481 :
名無しさん@ピンキー:2008/02/12(火) 22:38:27 ID:aonPQi46
投下するのは現代の話じゃなくてもいいんか、ここ?
異世界だろうと現実だろうと現代だろうと過去だろうと未来だろうと大歓迎だよ!
実際SFと異世界は過去に投下されてるよ!
484 :
名無しさん@ピンキー:2008/02/20(水) 01:53:12 ID:0dj1Vzn0
ロリっ娘でボクっ娘でエロエロな話が読みたいです……><
小説初投下です。
このスレか男装か、またはツンデレか迷ったあげくお邪魔します。
「そこ!何してんだ!!」
怒鳴り声と同時に、鞭が頬をかすめていく。
「・・・っ!」
毎日、毎日石を運んでいる。
この作業は隣の国が攻めてこないように、城壁を作る工事だと聞いている。
私の暮らしていた村はもともと豊かではないのに、戦のせいで、田畑はめちゃくちゃになっていた。
戦に借り出されていた男達が戻って、やっと田畑を元に戻そうという時だった。
それなのにある日突然役人がやってきた。
まだ十四の弟も、戦から戻ったばかりの父様も、結婚が決まったばかりだった兄様も。
村の男は、皆連れて来られた。それだけじゃない。
役人たちは、村に残っていたわずかばかりの食料を奪い、女たちも連れて行った。
見目が良い女性は王や上役への貢物に、若い女性は兵士の慰み者に。
母様も例外ではなかった。何かを感じ取った母様が役人の目を盗み、私の髪を短く切り
さらしを締め、男装をさせてくれた。
採石場の方はめどがついたら解放されるだろうという淡い期待を込めて。
「女という事が悟られないよう上手くやるんですよ。」
「……母様」
「ふふ……。あなたは私に似て美人だから無理かもしれませんが、採石場にいる間だけでも何とか偽りなさい。」
そう言って私に不安を与えないようにしてくれた母様。
だから私も何でも無い事の様に努めなくてはならない。
「また会える事を切に願っています。どうかご自愛を」
「そうね。……林(リン)元気で。」
いつか母様に再会出来ると信じ耐える日々を送った。だけどここに来てから半年は経とうとしている。
そして村に残されたのは年寄りと幼い子供たちだけ、働き手がいなくなってしまった村。
「手を止めるな!!!」
思いを馳せる暇さえない。
少しでも休んでいると役人の鞭が飛んできた。逆らったりしようものなら、気を失うまで殴られる。
……仲間が殺される事も珍しくなかった。
最低限の食事ときつい労働。病人や怪我人が後を絶たなかった。
「……ん?おい!そこの聞こえないのか!?立て!!」
役人に鞭を振られ叱咤されているのは、三日前から高熱を出している弟だった。
本当は働ける状態では無いのに休む事すら許されず、石を担ぎ上げたまま倒れこんでいた。
「止めろ!!!この体調じゃもう無理だ!!それくらい分かるだろ!」
私は慌てて弟と役人の前に駆け寄った。ただでさえ生まれつき体が弱いのにこれ以上何かされたら
……考えたくもない結果がよぎる。
「……リン。だ、めだ。に……げろ」
弟は立ち上がる体力が無いのだろう、真っ青な顔をして弱々しく首を振る。
「バカ!何言ってるんだ!!」
弟を担ごうとしてドサリと派手に地面に転げる。
力が完全に抜けきってしまった体は何て重いんだろう、私は弟一人も担げないのか……。
あまりの無力さに腹が立つ。
「いいから……おいて、いけ。」
「うるさい兄弟だ。どけ!」
「……っ!!」
役人に思いきり横腹を蹴飛ばされ骨が軋んだ。
脆い体は簡単に飛ばされ、私も地面に這い蹲るような格好になる。
「リ…ン…」
「お前もだ!!」
弟を容赦無く殴りつけ、蹴飛ばす。鋭い鞭の音と、蹴りつける鈍い音。
辺りに響く役人の怒鳴り声。
グシャッと嫌な音がして、弟の鼻から地が流れ落ちてきた。
「やめろ!!!!」
立ち上がり、唇を噛み締め役人に体当たりをしようとした。
その肩を誰かに掴まれた。
「止めて下さい。そいつを殴るんなら俺を代わりに」
「……父様?」
「ふん、お前は父親か。」
役人は嫌な顔でにたりと笑った。
「お前ら一家はどいつもこいつも怠け者らしいなぁ!いい機会だから思い知らせてやろう!」
足を振り上げると、弟の腹を思い切り踏みつけた。
一度だけじゃない。何度も、何度も繰り返し弟の腹を踏みつける。
ピクリとも動かない弟をまるで砂袋か何かのように踏み続ける。
「!!」
「やめろぉぉぉーーーー!!!!!!」
怒りに任せて前に出た私を思い切り押し退け、父様は役人に向かって持っていた『のみ』を振り上げる。
ギラリと何かが光った。鋭い閃光が走り
瞬間、真っ赤な血が空に飛び散った。
雨の中の泥人形みたいに地面に崩れ落ちていく父様。
役人が剣を抜き、喉を貫いていたと判断出来た時には遅かった。
そのままそれは弟にも突き立てられ、同じように空に赤が舞った。
「……ふん、黙って働いていればいいものを。」
役人は、父様の服で剣をぬぐうと辺りを見回した。
「おい!誰かこいつらを捨てて来い。」
「……ぁ、」
悪い夢だ。きっと明日の朝になれば、いつもと変わらない顔で二人は笑っているに決まっている。
だけど二人の見開いたままの虚ろな目が、そんな夢は掻き消した。
今起きた事は現実だ。ここにいる二人はもう息をしない。
……
何でもなかったかの様に立ち去ろうとする役人の背中を追いかける。
「リン、やめろ。」
不意に誰かが、私と役人の間に割り込んできた。
「兄様……」
「無茶をするな。お前まで殺される。」
「それでもいい………」
「お前まで死んで、それで親父たちが喜ぶと思うのか!?」
弟は自分を置いていけと言った、父様は私を止めて役人の間に割って入った。
二人とも私を助けようとしていた。そんな事は分かっている。
分かってるからこそ、一人ここでのうのうとしていられるわけがない。
止める事も出来なかった、見ているだけだった自分が何より許せない。
「頭を冷やせ。今追っても殺されるだけだ。時期を待つんだ」
時期?兄様は何を言っているのだろう。
「リン、よく聞け。たぶんここに居ても解放される可能性は無い。」
分かってる……。
「……気付いています。」
死体置き場を見るともう随分古い骨がある。何年も前に連れてこられた人のものなのだろう。
「そうか。お前は相変わらず賢い子だね。」
幼かった頃よくしてくれた様に、大きな掌で頭をくしゃくしゃと撫でられる。
「……よして下さい兄様。」
そうは言ったが、表情が和らぐ兄様を見ているのは私も悪い気がしなかった。
「まずはここを逃げよう。仇討ちはその後確実にやるんだ。」
一刻も早くあの役人を殺したい衝動を押し込めて、頷く。
「よし。手筈だが見回りの剣兵はここ、弓兵はそこを担当で定時に巡回してる。
見つかってしまったら弓兵は俺が引きつける。剣兵だけなら、俺たち二人とも足は速いからどうにかなる。
勿論見つからないようにするのが最善だが。」
砕石作業をするのに与えられた道具では逃亡の邪魔になるだけで、何かに使用出来るという事が無い。
良い策とは言えないが、以前から脱出の事を考えていた私もそれ以上に良いものが出てこなかった。
「弓兵は私が引き付けます。私の方が足は速いので兄様よりマシです。」
「駄目だ。」
「かえって邪魔です。」
「……」
兄様は、はーー、と盛大に溜息をついた後「言い出したら聞かないからな。」と笑顔で言ってくれた。
納得してくれたことに私は胸を撫で下ろす。
これでいい……
大切な人が死ぬところを見るのは、もうごめんだ。
マルチ乙
>>490 ごめんね。先にツンデレにお邪魔したんだけどスレ違いになりそう
だったからこっちに投下させてもらった。
こりゃたしかにツンデレスレ向きじゃないわ
デレまでがヘヴィすぐるw
読ませる人なので俺は大歓迎なり
確かに重い、重いが…
それがいい…!
続きを期待
あと歯を食いしばって不屈の闘志を燃やす女の子ってクるものがあるよね
>>492>>493 ありがとうー。
なにぶん長くなりそうなので最後まで書き終わってません。
ちょこちょこ切りのいいところまで出来たら投下させてもらいますね。
今更ながら注意書きですが、確かに鬱くさいので注意。↓
****** *******
計画を細かく練り、月のない夜まで待った。
おかしい………
あまりにも見張りがいなさすぎる。何だか嫌な静けさだ。
今日は諦めて別の日に見送った方が良いのではないだろうか
「お前!!」
役人の怒鳴り声が辺りの静寂を破った。
!?兄様が見つかった。だけどどうしてあんな所に計画と全然違……
…………
お腹に……、兄様のお腹に
矢が突き刺さって
「リン来るな!逃げろ!!」
「ちっ。もう一人いたのか!」
「…………やだ、に、ぃ……さま」
呼子を吹こうとする見張りに兄様は飛びかかった。
紐が引きちぎられて、呼子が地面に転がる。
騒ぎを聞きつけた一人の剣兵が駆けつけ、そのまま兄様に向かって剣を振り上げた。
「リン、にげ……」
言葉も終わらないうちに、剣が体を切り裂いて……
「こいつ!放せ、!!!」
すでに血の気のない顔は、嘘みたいに青白かった。
それでも見張りにしがみついて
「……は、し……れ、はや……く、」
「…ぃ…さ、ま」
「……はしれ!!!」
それはほとんど悲鳴だった。はじかれるように私は夢中で走り出した。
「……………い、き……ろ」
振り向かずまっすぐに。壁を登り、草を蹴散らし、木の枝をなぎ払って、ただひらすら走った。
どこへ向かっているのかなんて分からない。そうしてどれだけ走ったのかもわからない。
ただ暗い方へ暗い方へと走った。獣も通らない木々の中へ。
息が切れ、胸が張り裂けそうに痛んだ。だけど、立ち止まることはできなかった。
兄様の最期の言葉に従って、私は走り続けることしかできない。
そうしながら私は誓った。
父様と弟を殺した役人。
兄様を殺した見張り。
この二人を刺し違えてでも殺すと。
そのために、今はなんとしても生き延びると。
「っ!」
木の根に足を取られて、体勢を崩してしまった。
そのまま積もった落ち葉に足を滑らせて、急な斜面を転がり落ちていく。
……このままどこまで落ちていくんだろうか。
そう思いながら、私は意識を失った。
ここは何処だろう。
地面の上に何枚か服を重ねた上に寝かされていて、上には大きな上着がかかっている。
床も、壁も天井も、地面がむきだしだから、どうやら洞窟の中らしい。
肉を焼く臭いに混じって、膏薬の独特の臭いが漂っている。
見れば私の体のあちこちに膏薬が張ってあった。
随分良い待遇だがまさか
「にい……」
「ようお嬢ちゃん。目ぇ覚めたのか?」
そう言って現れた男は三十近いだろうか、ひげを少し伸ばしたかなりがっしりした背の高い男だ。
整った顔立ちとしっかりと着込んだ上等な鎧を見ると、山をねぐらにする野党の類には見えない。
だけど、鋭い目や腰の大きな剣には戦の臭いが染み付いている。
役人でもなさそうだけど、無防備に信じることはできない。
「……俺は男だ、女じゃない」
「女じゃない、か。寝てる間に身体を拭いて手当てをしたのは俺なんだが、どう見積もっても男には見えなかったぞ。」
「………お前、勝手に人の身体を見たのか!?」
「おー見た見た。だけどなぁそう言うことはもっとこう、ばんっと立派な乳をつけてから言え。
お前みたいな十六、七のガキんちょの身体を見たところでどうにもなりゃせんさ。」
―――な、!?
「悪かったなガキんちょで!別に、そんな……胸があろうとなかろうとそういう問題ではなく
お前のような無礼な奴に見られたことが屈辱だ!」
こんなことが言いたいわけじゃないのに、男のあまりにも無遠慮な言葉が私を怒髪衝天させる。
「怒るなって、後五年くらい経てばお前、見目が良いからべっぴんになってるぞ。
肌は真っ白だし、髪なんて珍しい色をしている。金。いやどっちかっつうと白か」
「違う!そういうことを言ってるんじゃない。お前は私が寝ている間に何を見たんだ!
それに髪なんて、金でも白でもどっちでもいいだろう。見目だって良い方じゃない!」
まくしたてるように一気に言いきってしまった私に、鋭い目を細めて男は心底楽しそうにケラケラと笑った。
「お前面白い奴だなー。そんなに言うなら奴隷商のところへでも行って値踏みしてもらうか?こっちの言い値で売れるぞ。」
冗談じゃない。こんなところで捕まってたまるものか。
「まぁ、とりあえず落ち着け、傷に障る。」
瞬間信じられないほど男が優しい表情になる。
敵意がないことを示すみたいに、腰の剣を床に置いてドカっと座り込んだ。
こっちの考えが見透かされているようできまりが悪い……。
……悪人に見えないのが悔しい。
「俺の名は江蘇芳、スオウでいい」
「……………」
「ん、なんだよ?」
「手当てしてもらったのに取り乱して、その、わるかった。
……それとありがとう。私はリン。察しているかもしれないが近くの採石場から逃げてきた。」
「おう、気にするな。しかしよくあそこから生きて出れたものだ。まぁ、役人に突き出すなんてことはしないから安心しろ。」
そう言ってぐしゃぐしゃと豪快に私の頭を撫でまわす。
「………」
……全然似てないけれど、
ずっと前から耐えてきたものが溢れてしまいそうだったからやめてほしかった。
「ん、どうした?」
「……別に、どうもしない。」
そうだ、こんなことしてる場合じゃない。
「こんなこと、してられない」
床から飛び起きようとした私に、足の痛みが襲い掛かりしゃがみこんでしまう。
「おいおい、無理するなって崖から落ちて一日寝込んでいたんだぞ。」
「……っ、駄目だ、役人のところに行かないと」
「役人?一体何を考えているんだ?」
スオウは私を寝床に押し戻そうと体を掴んで放さない。
「放せっ」
「おとなしくしろ!何があったか知らねぇが、その怪我で行かせるわけにはいかない」
「くっ……!」
バタバタと見っともなくもがく私をスオウは床に縫いとめ、鬼の様な形相でにらみつけてくる。
「何のために俺が手当てしたと思ってるんだ。それとも手間を省いて今ここで俺が殺してやろうか。」
「……理由くらい聞かせろ。何があった?」
有無を言わせない言葉と、のしかかかってこられたスオウの腕があまりにも重い。
「………話すから、手をどけてくれないか。」
早く行かせてはくれないだろうか、言葉にすると息がつまってしょうがない。
スオウは何も言わずに話を聞いていた。
そして最後まで聞き終わると、黙ってクシャリと私の髪をかき混ぜた。
「………よしてくれ。」
「俺のガキにな、よくこうしてやってたんだ。癖みたいなものだから、気にするな。」
「……」
「……よく聞け。俺には分かる。お前は賢い、俺の言うことがちゃんと分かるはずだ。
お前の兄貴はわざと囮になって見張りに切られながら、しがみついて放さなかった。
父親は、お前を止めて自分が役人を殺しに行った。それはどうしてだ?お前なら、分かっているだろう?」
兄様の気持ちも、父様の気持ちも分かる。そしてスオウの言いたいことも分かった。
だから、私は何も言えずにうつむくしかなかった。
「みんな、お前に生きていてほしかった。そうだろう?家族に助けられた命だ。無駄にするな」
わかってる……わかってるけど、兄様みたいなことを言わないでほしい……。
「だけど。それじゃあ助けらてそのまま何もせず。ただ無駄に生きろと言うのか?
確かに助けられた、だけど。みんなはそのせいで、………私のせいで死んだ。」
理不尽に命を絶たれ無念だっただろう。
父様と弟の顔は安らかなものではなかったのだから。
「………時間をかけてよく考えるんだ。家族がお前に託した望みを」
「何も思いつかない………ただ一つ、果たせなかった復讐を成し遂げること以外は」
「………」
「私にはもう何も残っていない。」
もう行ってもいいだろうか……。
「それじゃあ。世話になってすまなかった。生きて帰れたら必ず礼をする。」
「……何も残ってないか。」
壁に手を這い、なんとか片方の足で立ち上がる。くそ、まともに歩けやしない……。
ちょうどいい枝でも探して杖代わりにしよう。
「よし!リン。俺と一緒に来い」
「…………お前、ひ、人の話を聞いて、、な!」
抗議の声など無視し、私の両手足を布きれで硬く結び始めた。
「うわっ、ちょっと!」
さらには有無を言わさずスオウに…………担がれた。
「……これは、何だ?」
「俺は罪人でな。追手を撒きつつ進んでいる。こんな所にお前一人で居たら怪しまれるしな。」
「ちが、そうじゃなくて。この仕打ちは何だ?」
「直ぐには動かしたくないんだが、そうも言ってられんしな。」
何が楽しいのか、スオウはにこにこと子供のように笑っている。
「お前のことは誰にも話さないから、私を置いていけと言ってるんだ。」
「それにしても、なんだかこうしてると人攫いみたいだな。口に轡をはめれば完璧だ。」
「…………それはこれ以上暴れると轡を噛ませるという脅しか?」
「さぁ?」
ダメだ。この男、何を言ってもダメだ。話が噛み合わない。
別の方法を考えよう。
スオウは私を担いだままで、灯り代わりに燃やしていた焚き火に砂をかけた。
それが消えると、急に闇に包まれる。
嫌な闇だった。
心だけでなく、体までしめつけられるような気がしていた。
「役人も一人の人夫のために躍起になって捜索なんぞせんよ。
どちらかというと俺の追手が来ている。だがお前一人居たところでどうということはないさ。」
私が体を強張らせたのがわかったのか、スオウがそんなことを言った。
「………」
「だから怖がるな。」
「怖くなどない。」
「はは!そうか、じゃあ行くぞ。」
私を笑い飛ばし。スオウは大股に歩き出した。
日が暮れかけた山道だというのに、私を担いだままペースを崩さない。
「その……すまない。重いだろう」
「何言ってやがる。軽すぎて鍛錬にもなりゃしねぇ、もっと肉を喰え肉を。」
「…………そう、なのか……」
私は食べることに執着しないので、ついつい食事は忘れがちになってしまうのだけど
こいつは肉ばかり食べていそうだなぁとふと思う。
そうやって見上げていたスオウの顔がさっと引きしまった。
「じっとしてろ」
低く呻るように言って、私を木の陰へと下ろす。
「おい、これ……」
私はというと手足が縛られたまま、どうすることもできない。
また足手まといにしかならないのかと思うと、本当に情けないが
せめて布を切ってくれないか……
スオウはスラリと見たこともないような大剣を抜く。
「おい、出てこいよ!こねぇならこっちから行くぜ三下共?」
「バカ、そんな!」
挑発するようなことを!
ヒュッ!!!
その瞬間、何かが風を切る音がした。
「そこかっ!」
自分に向かって飛んできた矢を叩き落し、そのまま矢を放ったであろう敵目掛けて獅子のごとく猛進する。
「ぅを、!!――――――ぎゃぁぁぁぁ!!!」
「次!」
「貴様ぁ!!!!!!」
「ぅぁ゛ぁああ!!!!」
白刃がきらめくたび男たちの断末魔が耳をつんざく。
強いなんていうものじゃない。まるで獣だ。
あまりの太刀の速さと正確さに、男たちは切り結ぶことすら許されず地面に沈めていく。
数人切られたところであまりの力の差を感じたのだろう。
半狂乱になり喚き散らしながらスオウに飛び掛る。
そんな無茶苦茶な弓と太刀では届くはずもなくまた沈められていく。
「次!!」
一騎当千とはこのようなことを言うのではないだろうかなど、ぽつりと思った。
「おい、リン!ほら、行くぞ!」
「ぁ……。」
終わったのか……。
「あいつ等の本隊が近くにいるだろう。幸い日も暮れかけているしこのまま闇に紛れて距離を稼ぐ。」
そう言って私の傷に負担がかからないように、ゆっくりと先程のように担ぎ上げる。
さっきまであんなにも沢山の人を切った手だというのに
あまりにも暖かく私の身体を包んだから、どうしていいか分からなかった。
乙
ぱたぱたぱたぱた…。
ぎぃぃぃ、ばたん。
ぱた、ぱた……ぱた。
………………………。
………。
ぺたん。
ころ、ころ、ころん。
じぃー…。
「おーい?」
! ………。
ぱたぱたぱた、ばたん。
「こんな所にいたんだ」
ちら。………ぷぃ。
「…んー。すっかりなんもないねー」
………。
「ほとんど全部送っちゃったから、後は僕達だけだね」
………、…。
「んー?」
………、……。
ぱた、ぱた…すとん。
………、………。
ぎゅ。
………!
「そーゆー時は我慢しなくていいよ?」
じわ。
「お別れ会、皆来てくれたね」
ぐず、
「今日はワガママ、言わずにいたね」
ぐすん、ぐすん、……、
「偉かったね、だから…」……っ
ぎゅう。
「泣いても、いいよ?」
っっっ!
〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜っ!!!!
………。
………………………。
「落ち着いた?」
………こくん。
「ん。強いね」
………。
「だから、ご褒美♪」
ちゅ
しゅぼっ…!
………っ!?
「あはは、元気になったね」
くぃくぃ。
「なんだい?」
ぼそ………、ぼそ…。
「ん。どういたしまして」すくっ。
「じゃあ、最後は笑顔で行こうか?」
こくん。
「また次スレで」
…ぺこり。にぱ。
お久し振りです。
また寝付けなかったので書きました。
分かり難いかも知れませんが引っ越し&埋めネタです。
相変わらずストーリー皆無ですが私は(ry
では以下、何事も無かったように埋め作業をどうぞ
…っぐはぁ!?
誤爆った……。
見なかったことにして下さいoTL
おまえかw
無口スレで待ってるぜ