仮面ライダー総合エロパロスレ3

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1名無しさん@ピンキー

おばあちゃんは言っていた。
このスレに書き込む内容は、東映製作の「仮面ライダー」シリーズのキャラクターを使ったエロ小説だ。
純愛ものでも、陵辱ものでも、萌えor燃えられる内容ならOKだってな。
また、仮面ライダーシリーズに登場したキャラクターなら誰を使ってもかまわない、と。
ネタバレありは名前欄にその旨明記する。バレが見たくなければあぼん推奨。

*煽り・荒らしは豚の餌。徹底的に放置&スルー。

あくまでも大人の為のスレです。


前前スレ:
仮面ライダー総合エロパロスレ
http://sakura03.bbspink.com/test/read.cgi/eroparo/1111912561/l50
アギト・龍騎・ブレイドでエロ萌えスレッド
http://sakura03.bbspink.com/test/read.cgi/eroparo/1072235664/l50

前スレ
仮面ライダー総合エロパロスレ2
http://sakura03.bbspink.com/test/read.cgi/eroparo/1120647426/l100
2名無しさん@ピンキー:2006/08/23(水) 13:00:04 ID:vRu4oXbH
おらおら、WWF(World Wide Fund for Nature:世界自然保護基金)の
愛くるしいパンダ様が>>2ゲットだぜ! 頭が高いんだよ、ボケ!

.         ,:::-、       __     >1 クソスレ建ててんじゃねーよ。ビンスみてーに裁判で潰しちまうぞ。
    ,,r   〈:::::::::)    ィ::::::ヽ    >3 >>2ゲットも満足にできねーお前は、俺の着ぐるみ着てプラカード持ってろ(プ
  〃   ,::::;r‐'´       ヽ::ノ     >4 お前はカキフライのAAでも貼ってりゃいいんだよ、リア厨ヒッキー(プ
  ,'::;'   /::/  __            >5 汗臭いキモヲタデブは2ちゃんと一緒に人生終了させろ、バーカ。
.  l:::l   l::::l /:::::)   ,:::::、  ji     >6 いまさら>>2ゲット狙ってんじゃねーよ、タコ。すっトロいんだよ。
  |::::ヽ j::::l、ゝ‐′  ゙:;;:ノ ,j:l     >7 ラッキーセブンついでに教えてやるが、俺はストーンコールドが好きだぜ。
  }:::::::ヽ!::::::::ゝ、 <:::.ァ __ノ::;!     >8 知性のねーカキコだが、お前の人生の中で精一杯の自己表現かもな(プ
.  {::::::::::::::::::::::::::::`='=‐'´:::::::::/      >9 つーか、自作自演でこのスレ盛り上げて何が楽しいんだ?
  ';::::::::::::ト、::::::::::::::i^i::::::::::::/      >10-999 WWEなんか見てるヒマがあったら、俺に募金しろカスども。
.   `ー--' ヽ:::::::::::l l;;;;::::ノ       >1000 1000ゲットしたって、WWF時代の映像物に販売許可は出さねーよ。
        `ー-"
3名無しさん@ピンキー:2006/08/23(水) 14:39:30 ID:Xr4EKC1o
ライダーマン「バイブアーム!」

スーパー1「チェーンジ、ピンクハンド。超振動ローター!」
4名無しさん@ピンキー:2006/08/24(木) 09:40:40 ID:WIiTOzpq
即死回避
5名無しさん@ピンキー:2006/08/24(木) 15:12:30 ID:It8cRJeo
ワームが化けた加賀美に犯されそうになる岬さん。途中でワームは岬に化け、加賀美への好意に気づき嘲笑する。

「・・・なぁんだ、加賀美くんのこと好きなのね。だったら嫌な気分でもない筈よ?」
「!?」
聞きなれた高い声に驚き、思わず閉じていた目を開けた。加賀美の姿はそこにない。
代わりにいたのは、唇に薄い笑みを浮かべたもう一人の自分だった。
「なっ・・・」
「へぇー・・・急にたくましくなった彼にどんどん惹かれていったのね」
くすくすと可笑しそうに笑いながら、ワームは岬の頬をなぞり、驚きに見開いた目を覗き込んだ。
擬態することで、ワームは擬態した人物の記憶を読み取る。
その言葉が岬の頭に思い出された。つまり、今ワームが言っていることは岬の本心ということになる。
その事実に気づいた途端、頬がカッと熱くなった。
「やめてっ!!」
「あら、恥ずかしい? ふふ、いいじゃない。私は、私の想いを言っているだけなんだし」
それとも、と岬の姿が揺らぎいだ。ゆらゆらした蜃気楼はぼんやりと姿を変えていき、再び加賀美の姿に戻る。
「こっちの姿で言われる方がいいのかな。ねぇ、岬さん。俺のこと好きなんですよね」
「や・・・」
やめて。
いつもの、変わらない優しい笑顔で、優しい声で、そんな風に訊かれたら。
「俺は、岬さんのこと大好きですよ。愛してます」
錯覚してしまう。これはワームなのに。
本物の加賀美では、ないのに。
「だから俺、岬さんのこと抱きたいって思ってるんです。いいですよね?」
「だ、だめ・・・」
「どうしてですか?」
「あ、あなたは・・・加賀美くんじゃない。ワーム、だもの」
「でも俺は加賀美新の記憶人格をすべてコピーした存在ですよ? だから、俺は『加賀美新』です」

岬さん加賀美の姿と声のため、感じてしまったり。でも危ういとこをカブトと加賀美に救出。
加賀美に助けられ、思わずワームじゃないわよね、と確認。
岬さん服着てないんで目をそむけながら当たり前じゃないですかと返す加賀美。
着替えるから向こう向いててといわれ、慌てて向こう向く加賀美。
スーツ上も渡してます。岬さん、ぽつりと「ありがと」って言って終わり。

みたいな加賀美と岬の話思いついた。BADだと孕ませ。虚ろな瞳の岬さん見つめて
ワーム加賀美「俺と、岬さんの子供・・・これからもいっぱい産んでくださいね」みたいな。

目汚しスマソ。逝ってくるわ・・・orz
6名無しさん@ピンキー:2006/08/24(木) 15:19:23 ID:It8cRJeo
ついでに。dat落ちスレ補完所で見つけたので置いときます。

仮面ライダー総合エロパロ・過去スレ
ttp://2ch.pop.tc/log/05/07/14/1624/1111912561.html

【555】真理結花【ヒロ辱】・過去スレ
ttp://2ch.pop.tc/log/06/08/21/1432/1068248335.html
7名無しさん@ピンキー:2006/08/24(木) 17:27:15 ID:+46nYX+h
>>5
加賀美と岬はいいよな。
闘いに疲れたりワームに騙されて落ち込んだ加賀美を慰める岬ってのはどーよ?
8名無しさん@ピンキー:2006/08/25(金) 00:04:41 ID:jQo7WSis
即死回避保守age
9名無しさん@ピンキー:2006/08/25(金) 03:00:36 ID:VbhjUPRY
住人の皆様、投下させていただきます。

・天道兄妹の近親相姦モノです。
・26話ネタ含(26話から数日後設定)
・樹花たんがひよりに嫉妬しています。
樹花たんはいつだって天真爛漫以外認めないという方すみません。

樹花たん(*´Д`)ハァハァという勢いで書き上げてしまいました、
以上のどれかが駄目な方は恐れ入りますがスルーでお願いします。



10天道総司×樹花【1】:2006/08/25(金) 03:01:53 ID:VbhjUPRY
 天道総司は困惑していた。
 少なくとも、まったく不本意な事に加賀美にも、ひよりにも
それと悟られてしまうほどにはあからさまに。
 話しかけられても上の空。加賀美に対する対応がおざなりな
のはいつもの事だが、それ以前に心ここにあらずといった調子
で、アレでは本日のまかない料理、ひより特製茄子と生ハムの
冷製パスタの味も、わかっていないに違いない。
 銀色のフォークをくるりと回してはいるものの、まるでパス
タをからめることは成功していない。パスタのすきまから白い
皿の底面がちらりと見えて、天道は大きくため息をついた。
最早味わう以前の問題だ。
 そんな天道を目の当たりにして、当然のように加賀美もひよ
りも困惑していた。
 天上天下、唯我独尊。世界は自分を中心に回っていると豪語
する天道でも、こんな表情をすることがあるものなのか。こん
なため息をつくような状況に陥るものなのか。
 この珍しい機会を逃してなるものかと、加賀美はコーヒーを
運びながら、本人的にはチラチラと盗み見た。普段の天道なら
そのあからさまな視線に対し、うんざりとしたつめたい視線を
返すところだが、どうやらそれどころではないらしい。
11天道総司×樹花【2】:2006/08/25(金) 03:03:07 ID:VbhjUPRY
 テーブルに置かれたコーヒーには、さらさらと白い塩が加え
られた。
――そもそもお前、コーヒーはブラックで飲んでなかったか?

 カウンターを見れば、矢張り驚きを隠せていないひよりが天
道の手の塩を見ている。加賀美同様注意したものかきめかねて
いるらしい。
「おい天道…」
 意を決して、何をやっているんだと聞こうとした瞬間、天道
の携帯のアラームがなった。次の瞬間には其をつかんで外へ飛
び出し、テーブルの上には最早飲めなくなったコーヒーと、時
間内に食べ切れなかったパスタだけが残された。
「なんだ、あいつ?」
「…さあ…」
とりあえず、この後大雨がふるに違いない。
「なぁひより。今日傘もってきたか?」
「持ってきてない。」
 残された二人は並んで空を見上げた。降るかな?と言う無言
の問いに、ひょいと肩をすくめたひよりの眼は、多分。と語っ
ている。
 開けられたままの扉の外は、夏らしい紺碧の青空だ。
12天道総司×樹花【3】:2006/08/25(金) 03:04:19 ID:VbhjUPRY
 青銅色の門を開ける手間すらもどかしい。
 乱暴に扱われたことへの不満を表すような鈍い金属音が、天
道家の庭に大きく響いた。石畳の上を数歩で走りぬけ、玄関の
扉に手をかければ、ノブは総司の心境とは裏腹に軽快な音と立
てて、その先への道を開けた。
 鍵はかかっていない、と云う事は樹花は既に帰宅していると
云う事だ。
「樹花、樹花!!」
 返事は無い。屋敷の中は静まり返り、だが確かに気配はして
いる。この声が届いていないとは考えられない。
「〜〜〜〜〜っ……」
と云う事は、最愛の妹は、総司の呼びかけを『無視している』
のだ。

 反抗期? ――まさか!!

 天道兄妹といえば近所でも知らないものは無い、評判の仲良
し兄妹だ。曰く、兄は妹を目に入れても痛くない、妹はあそこ
までおにいちゃん子では嫁に行くのが確実に3年は遅くなるだ
ろう。
13天道総司×樹花【4】:2006/08/25(金) 03:05:02 ID:VbhjUPRY
 両親を亡くしてからと云うもの、総司は樹花を誰よりも愛し、
樹花はその愛に育まれて素直に、健やかに成長した。この世の
どこを探そうとも、樹花を総司以上に愛しているものも、また
支えているものもいない。そしてそんな、守るべき樹花の存在
自体が、総司の安らぎであったこともまた事実なのだ。
 天道樹花を喪った天道総司など、天道総司ではない。樹花を
守る為なら、総司はなんだってするだろう。
 そんな最愛の妹が、彼の呼びかけを無視し続けている。


 この絶望を、どう言い表せと云うのだろうか。


 そもそもの事の起こりは、今朝にさかのぼる。
 朝、事件直後の総司の姿といったら、先ほどは若干面白がっ
ていた悠長な加賀美ですら、『この機会に良く見ておこう』な
どと云う感情を抱く前に、「絶対に今日、渋谷隕石が又落ちて
来る!!」と叫んだに違いない程の落ち込みようだった。
 茫然自失、顔面蒼白。作務衣姿で崩れるようにテーブルに手
をついた光景は、傍から見たら心臓発作でも起こした病人か、
死刑宣告をされた被告人か。
14天道総司×樹花【5】:2006/08/25(金) 03:05:53 ID:VbhjUPRY
 天道総司を、絶望の淵に叩き落したその出来事。

 つまり、樹花が朝食を食べなかったのだ。

「…そんなバカな…」
 毎朝、笑顔で自分の作った朝食を味わう樹花を見ることこそ
が、天道総司の一つの存在証明と云っても其れはけして過言で
はない。
 兄の料理は妹の笑顔の為に、時間と技術と愛を込めて制作さ
れる。そしてその料理を樹花が「んーーーっ今日の料理も、
ぐーーー!」と笑顔で食べることは、総司にとっては只の日常
以上の意味を持つ。
 平和の象徴。守るべきもの、そしてそれを自分の手で守って
いると云う証。どんなに殺伐とした戦いや、非現実的な現実が
やってきたとしても、樹花にはそれを知らないまま、何物にも
かえがたい幸福を手にしてほしいというのが、総司の願いだ。
そして勿論、それはこの手によって実現される未来だ。
 要するに『風が吹けば桶屋』的に、樹花が朝食を食べないと
云う事は総司の描く未来の崩壊を意味するのだ。
 そればかりではない。朝の元気な御挨拶、「お兄ちゃん、おっ
はよー☆」も無く、樹花は兄の手から逃げるように、顔すら合
わせずに家を飛び出ようとした。
15天道総司×樹花【6】:2006/08/25(金) 03:06:43 ID:VbhjUPRY
「待て樹花、一体」
 如何したんだ、とかけるはずだった声は途中で投げつけられた
鞄に遮られた。ひるんだ瞬間、素晴らしい瞬発力をもって、樹花
の姿は既に車道を駆けていた。
「樹花!!…っ、昼飯には戻ってこい!!」
 情けないことに、世界の頂点に立つはずの男が、走り去る妹の
後姿に対して出来たのはそう呼びかける事だけだった。
「こんな、バカなことがあるはずが…」
 天道総司はいまだかつて無いほど困惑しながら空を仰いだ。
 傍の木からじいじいと鳴き続ける蝉の声も、彼の耳には届かな
かった。


 閉められた扉は拒絶を表している。
 それでも、あと一歩下がってしまえば後にあるのは奈落、と云
う状況の総司はその拒絶をあえて無視した。
 間違いなく、気配は樹花の部屋の中からしている。
「…樹花、入るぞ」
 小さくノックしながら告げるが、其れは了承を得るための行為
ではない。返事が来る前に扉を開いて中に入れば、樹花の居場所
はすぐにわかった。いくつものぬいぐるみに囲まれたベッドの上
で、不自然に丸まった布団が総司の気配に反応するように、びく
りと小さく動いた。
16天道総司×樹花【7】:2006/08/25(金) 03:09:16 ID:VbhjUPRY
 窓は大きく開けられ、パステルカラーのカーテンは風を含んで
大きく膨らむ。採光は十分、窓際にはエアープランツが飾られ、
その条件を見る限り部屋の中は十分に明るいはずなのに、どこか
影を含んでいるような気がしてならない。其れは総司の心境の表
れなのだろうか。
「…樹花。」
 小さく、だが確かに相手には伝わるように声を出す。反応は無い。
「如何したんだ樹花。具合が悪いのか。」
「……」
 反応の無い妹にゆっくりと近づく。部屋の隅に置かれたベッド
の上、更に壁際で布団に包まり樹花は沈黙を守っている。

 何故、何が、どうして。

 思いつくのは疑問の言葉ばかりだ。
 何故俺を見ようとしない、何が原因で朝逃げたんだ、俺にも話
せないことなのか、どうして何も云ってくれないのか――
「…樹花・・・!」
 ぎしり、と総司の重みでベットが軋んだ。樹花にとっての防壁
である布団をはごうと伸ばした手は、当然のようにそれを押さえ
た妹の力に拒まれる。天道が本気になれば、このささやかなシェ
ルターなど話にもならない。それでも嫌がる樹花に対し、無理強
いはしたく無かった。悟られないようにため息をこらえ、ベット
の端に腰掛けて布団に対面する。ベットから舞った埃が落ち着く
頃ようやく、黙った総司に対して樹花がポツリと、今日始めての
言葉を発した。
「…怒ってる」
布団の中、くぐもった声は確かにそういった。
「怒っていない。だからちゃんと説明するんだ。」
「怒ってるのはアタシだもん!!」
17天道総司×樹花【8】:2006/08/25(金) 03:10:03 ID:VbhjUPRY
漸く開かれた唇は絞り出したように言葉を発した。それは悲鳴と
云ってもいいような泣き声だった。ばさり、と布団の中から現れ
た樹花の瞳は濡れている。
「樹花…」
「……」
じわり、と柘植櫛形の大きな瞳から、涙がぼろぼろとこぼれた。
「…お兄ちゃんの…」
それを合図に、張り詰めていた糸が切れたように、樹花が感情を
爆発させた。
「ばかぁああ!!」
 ばさりばさりと布団や枕、ぬいぐるみを手当たり次第総司に投
げつける。その理由が解らないまま総司はその攻撃の全てを、甘
んじて受けた。避けることは容易い。だが、それでは樹花の怒り
を受け入れることにはならないのだ。
 そんな兄の姿をみて、うなりながら樹花は兎のぬいぐるみを握っ
たままの手を下ろした。
「…もう、やだ…、……もうやだあぁ…」
 体を折曲げて、肩を震わせる。追い詰められたように呟かれた
言葉を聞いても、それでもなお総司には何故樹花が泣いているの
か、何に対して怒っているのかが解らなかった。そんな自分がふ
がいない。
 誰よりも妹を愛し、理解しているはずの兄が、涙の理由すらわ
からないなど、その高い自意識で許されることではない。記憶を
たどり、その理由を探し出す。ここ数日、その契機となりうる出
来事といえば…―――
「…プール、か?」
18天道総司×樹花【9】:2006/08/25(金) 03:11:08 ID:VbhjUPRY



 3日ほど前、結果として約束をしていたプールに一緒に行けな
かった。その後、家にいるように一方的に言いつけた。その日一
日は不満そうに膨れていたが、昨日一昨日は全くそんなそぶりを
見せなかった所為ですっかり失念していた。
「違う…そうだけど、ちがう。」
 下を向いたまま、大きく左右に首を振った。肩に流れた髪がそ
れに揺れてぱさりと乱れた。
 では、その後家に閉じ込めていたことと合わせた相乗効果か
――だが、そんな兄の考えを見透かしたように、樹花は首を振り
続けた。
「違う、そうだけど、違う、ちがうの―!」
「樹花、一人にしたのはすまなかった。だが―」
「そうじゃないの!!」
 がばっと、顔を上げる。涙で揺れる瞳の中に映る困惑したまま
の姿は、総司自身ですら情けない、と以外に表現の仕様が無かった。
「アタシを、家に残して…誰のところに行ったの…?」
 この妹の、たった一言に込められた思いを、何故気がつかなかっ
たのか。それを口にすること自体に躊躇いがあったのだろう。
それでもこらえ切れなかった、樹花のその心のうち。

『アタシではない、誰のところに行ったの?』

 約束を守らなかったことも、そのあと家に一人にしたことも。
今までの二人なら其れは問題ですらなかった。離れていても、お
互いがお互いを思っていることを知っていたから、むしろその事
に誇りすら持っていられた。だが、樹花は気がついてしまったのだ。

 離れていても平気だったのは、自分が一番だったからだという事を。

19天道総司×樹花【10】:2006/08/25(金) 03:12:20 ID:VbhjUPRY
 それは、今までと同じようにこれからも、一番が自分じゃなきゃ
嫌だと云うわがままだ。
 今まで、樹花の一番は総司で、総司の一番は樹花だった。でも、
あの日「樹花のお兄ちゃん」は「樹花を置いて誰かのところに行っ
たのだ」と。そして、それがおそらくひよりのもとだと云う事を
樹花はなんとなく感じていた。
 兄は自分のモノではない。今こうして手に握っている兎のぬい
ぐるみとは違うのだ。総司は総司の考えで行動し、樹花の知って
いる限りそれが間違っていたことなど無い。

 でも、いやだ。

 ひよりの事は好きだ。不器用だけど真っ直ぐな優しさや、独特の
空気、不機嫌な顔がふと笑顔になる瞬間。
 ――でも、大好きなのに、仲良くしたいのに、今は心のどこかで
おにいちゃんに近づいて欲しくないと思っている。おにいちゃんに
近づいて、アタシからおにいちゃんを奪う人なんて、いなくなって
しまえばいいのにと思っている…!!

 一度気付いたら堰を切ったように、どろどろとした感情があふれ
出してしまった。目を閉じても耳をふさいでも、逃れることは出来
ない汚い独占欲に、子供みたいな勝手な思いに急き立てられる。
「やだぁ。お兄ちゃん、おにいちゃん…やだぁああ」
 こんな自分は大嫌いなのに。そんなこと考えたくなんか無いのに。
だから見て欲しくないと思う反面、そんな醜さすらなりふり構わず
に、自分だけをこれからも見続けてくれるように願うことをやめら
れない。
20天道総司×樹花【11】:2006/08/25(金) 03:15:01 ID:VbhjUPRY

 そう願う自分がいることに気がついてしまったから、避けていた
のだ。気付いてほしくなくて、でも本当は気付いてほしくて、反抗
的な態度をとった。今までだったら気付かなかった感情に、知らず
知らずのうちに振り回されているのだ。

「お兄ちゃんは、アタシのお兄ちゃんだもん…」

 好き、傍にいて、こんなアタシを見ないで、大嫌い、どうして傍
にいてくれないの、アタシだけを見て、他の誰も見ないで、アタシ
だけを思って、アタシのためだけに在って、大好きなの――

 涙で掠れたそのたった一言は、樹花の自分でも収拾を付けられない、
混沌とした思いを全てはらんでいる。
 その一言と、感情の詰まった涙をみて、総司は漸く気がついた。


 妹は、こんなにも女だったのだ。


 本人はまだ気がついていないのかもしれない。だが、今表面にで
たその感情は今まで知っていた兄を慕う妹の持つ感情ではない。そ
れは女が、愛しい男に対してもつ特有の独占欲だ。
「…樹花、樹花。頼む…泣かないで呉れ。」
「やぁだぁ…おにいちゃんのばか、ばか、ばかばかばかあぁぁ!」
 痙攣したように震え続ける体を包み込むように抱きしめる。総司
の腕の中で、樹花は自分でも口にしている言葉の意味を解らないま
ま、嗚咽と共に感情を単語に載せて洩らしている。

 その姿を目の前にして、総司の体に戦慄が走った。

 小さな拳でどん、どんと叩かれる胸は痛くなどないはずなのに、
苦しくてたまらない。愛しくて、たまらない。
 樹花の涙でぐしゃぐしゃになった顔に触れる。指でぬぐっても、
ぬぐってもあふれてくる涙を止めることは出来ない。抱きしめる
手に力を込めながら、次々零れ落ちる涙に口付ける。
21天道総司×樹花【12】:2006/08/25(金) 03:17:05 ID:VbhjUPRY
「…お兄ちゃん、お兄ちゃん…おにいちゃん…」
「樹花…」
 目蓋に、瞳に、額に、頬に。
 ゆっくりとゆっくりと口唇で触れる。ぬいぐるみを握り締めたま
ま、胸を叩いてた手が呼応するように、ゆっくりと動いて総司のシ
ャツをつかんだ。込められた力は、その先を望む声にも聞こえる気
がした。
 コレは悪魔のささやきだろうか。おばあちゃんが云った様に、時
として天使に聞こえる―否。逆だ。天使が、落ちようとしているの
だ。自分のもとに、一人の女として。
 落して、いいものだろうか。この手の中に、落しても――この先
の行為が樹花を幸せにすると言い切ることができない――
 脳裏によぎった考えはしかし、深く考察される隙も無いまま追い
払われた。
 次の瞬間には、シャツを握り締めた小さな手に導かれるように、
樹花の口唇を深く犯した。


 口唇を甘噛みし、歯列をなぞり、ぬめりとした唾液を交わす。初
めてのその感触に、樹花の体が硬くなる。それでも、その硬さはけ
して不快感を表すそれではない。その証拠に最初、戸惑っていた舌
はいつの間にかおずおずとだが、総司のそれに絡められてきた。ぎ
こちないその仕草が反面眩暈がするほどの快感を産む。自らを求め
る樹花に対し、ギリギリ必要な酸素を補給するだけの呼吸を許し、
しかし逆に言えばそれしか与えられない位、総司にも余裕がなくなっ
ている。
「…ん…うぅ……お、にぃ……くる、し……」
 だが、揚がる吐息と、とろりとした瞳に制止力は皆無だ。

 抱きしめていた体をゆっくりとシーツの上に横たわらせる。放心
しているのだろうか、吐息を洩らし、ぼんやりと総司を見つめる樹
花のふっくらとした口唇からつ、と唾液がこぼれている。其れは既
にどちらのものなのか判別がつかなかった。
22名無しさん@ピンキー:2006/08/25(金) 03:21:48 ID:iyUAANCX
蟹影キボン
23天道総司×樹花【13】:2006/08/25(金) 03:23:32 ID:VbhjUPRY
 長い、最初の口唇と口唇の交わりからどれくらいたったのだろ
うか。顔中に口付けを落とした出来事が、もう随分と前の出来事に
思える。それを今度は樹花のその肢体全てを対象に繰り返した。く
たりと力が抜けて、肩で荒い呼吸を繰り返す樹花にその感覚を覚え
こませるように、指の一本一本、足先に至るまで。この体はすべて
自分のものだ。

 小さな体をつぶさないように覆いかぶさり、それに惹かれるよう
に舌を這わせながら、頤から、首筋、鎖骨へ、胸元へと骨をたどる
ように下がってゆく。薄手の服が肌を多い、その先を拒むところま
で下って、流れるように行われた動作がとまった。
「…おにい、ちゃん…?」
 感触が唐突に途切れたことに不安が生じたのか、そっと枕元から
声がした。樹花が総司の姿を視界に捉えようと上半身を起こそうと
した。
 ちょうどいい、とばかりに布地の下に手をもぐりこませる。重ね
着をしているシフォン地のチュニックとキャミソールをまとめてた
くし上げた。
「え、やっ やだっ!」
 その瞬間、快感から我に返り総司の手を止めようと振り上げられ
た手を逆に片手で束縛する。素早い動作で手首まで服をずりあげ、
スポーツブラに手をかける。その感触に樹花はひゅ、と大きく息を
飲み込んでちいさな胸が上ずった。
「やだってば!おにいちゃん、みないでっ」
 普段、洗濯して見慣れているはずの水色のチェックプリントの下
着姿に、何故と自分でも戸惑うほどに劣情をかき乱されている。健
康的に日焼けした手足に対して、普段セーラー服に包まれている胴
体は驚くほどに白い。もっと、この体中を味わいたい。
「どうしてだ、もっと、体中に口付けたい。…それとも、樹花は俺
にそうされるのは嫌なのか?」
「ち、ちがうよ、そうじゃなくて…だ、だって…」
 きょときょとと目線をそらしながら、数十秒。顔を真っ赤になが
ら伏せた目で、樹花は
「…恥ずかしい、よ……」
 と消え入るような涙交じりの声で呟いた。樹花を泣かせる奴は絶
対に許さないと思っていたはずなのに、先ほどまでは泣かないで欲
しくて仕方なかったと云うのに、今はそれがたまらなく心地よい。
24天道総司×樹花【14】:2006/08/25(金) 03:25:11 ID:VbhjUPRY
「何を云うんだ。樹花の体の事だったら、俺は黒子の位置だって全
部知っている」
「で、も…んんっ…!」
 目の前に惜しげもなくさらされた小さな胸を、触れるか触れない
かの境界でその形をなぞれば、樹花が小さく微笑みを洩らした。
「や、…なんか、くすぐったい…」
「だけじゃないぞ」
「へ?……あ、きゃぅっ!!」
 片手で愛撫してもあまる大きさの膨らみの頂点、鮮やかに色づいた
乳首に舌を這わせ歯を立てれば、それまでに無いほどの緊張が樹花の
体を走った。ぐ、っと弓なりに反った背中がシーツに沈む。
 誰よりも樹花のことを――おそらく樹花よりも知っている総司でも、
その性感帯の箇所までは流石に把握していない。ならば定石どおりに
責めるのも一つの手だ。唾液を絡ませ、爪を立て、快感を与えながら
摘み、高みへと追い詰める。胸元以外にも、普段樹花がくすぐったが
る箇所を中心に攻め続ける。きゅっと力の入った眉は苦しそうではあ
るが、だがしかしそれ以上にその口から洩れる声にあるのはひたすら
に甘い、誘いを含んだかの様な響きだ。
「ん……っあ、あぁ…や、…は……あんっ…」
「気持ちいいか?」
「ぁ、 はっ…わか…んないっ…」
 その反応を見れば聞くまでもないことをあえて聞く。
 だがまだ、それを聞かれる羞恥による快感を知る段階には早いらし
い。樹花の体は総司の愛撫の一つ一つに素直に反応を返した。
 愛撫の隙に体中至る所に残した跡を、もう一度最初からたどる。そ
の跡は樹花が反応した箇所に残した跡だ。それを樹花自身にも教え込
むように、繰り返し繰り返し口付ける。その跡は樹花が女になってゆ
く軌跡だ。
 髪の毛が白いシーツの上に広がりながら一部、首元に汗でまとわり
ついている。汗でしっとりとした艶めかしい姿態には、総司が付けた
跡の他には下着が一枚だけ。先ほど脱がせたスポーツブラとそろいで、
チェックの模様。中央にアクセントのリボンがついている。キャラク
ターもののバックプリントではないにしても、子供っぽい。樹花には
よく似合っているがそろそろ、違うタイプのものを買ってやる時期な
のかもしれない。樹花はこれから、総司の手で女になってゆくのだから。
25天道総司×樹花【15】:2006/08/25(金) 03:26:42 ID:VbhjUPRY
 テニスで引き締められ、ほどよく肉のついた足の内側に手を這わせる。
下着の上からわざと焦らすように軽く触れた途端、半ば空ろだった瞳
が見開かれた。
「え、あ、だめだめだめっ」
 とっさに両足を閉じ、両手で覆う。ぎゅ、と力をこめられた足の筋
肉がこわばっている。先ほどまで羞恥を忘れたかのように従順に受け
入れていただけに、その反応に面食らった総司がぽかんと樹花を見つ
める。
「樹花?」
「え、あ…その、…と、ちょっと待って、ちょっとまって!」
 わたわたと手を振ったかと思うと、今度はすー、はー、と大きく深
呼吸を繰り返す。そのリアクションがあまりにもいつも通りの妹のも
ので、思わずこみ上げる笑いをこらえる。純潔を捧げると云う意味が
解っていないとも思えないが、しかしこれから行われる行為がどういっ
たものなのか、完璧に把握しているとは云いがたかった。
 おしべとめしべが――より多少は知っているのだろうが、それでも
保険体育の教科書程度の知識しかない。そう育てたのは他でもない総
司だ。
 まだ樹花は何も知らないのだ。それでも、兄である自分を受け入れ
る恐怖を、初めての感覚に乱れる辱めを耐えようとしている。
 これでは――余りに可愛くて、歯止めがきかなくなる。このまま愛
してしまっては、壊しかねない。
ならば、とまだ深呼吸を続ける樹花の方に手をかけ、今日一番の優し
さでささやく。

「大丈夫だ樹花、怖がらなくていい」

 快楽を、教え込む方が先かもしれない。


 きょとんとした樹花の体を再びベッドに押し倒す。先ほどの深呼吸
で覚悟が出来たのか、今度は指がとどめられることは無かった。
 布地の上からその形を捕らえるように触れる。つぷり、とした感触
の次に伝わったのは暖かい感覚と濡れた愛液だった。既に十分すぎる
ほどに身体は感じている。指を這わせるたびに、ぐちゅぐちゅと卑猥
な水音が響いた。
「ん、あ、…う、ぅ…気持ち…悪い…」
「ああ」
 濡れた下着が肌に張り付いているその状態が落ち着かないのだろう。
もぞもぞと浮いた腰の隙間から素早く最後の一枚を剥ぎ取る。
「あっ…うー…やだ、やっぱ、見ちゃ駄目ぇ…っ」
「見なければいいのか?」
26天道総司×樹花【16】:2006/08/25(金) 03:27:51 ID:VbhjUPRY
覚悟は出来ていても、羞恥心は容易く克服できるものではない。抵抗
こそしないものの、拗ねた様にそっぽを向く樹花に笑いかける。
 今まで自分を含めた誰もが、見ることを許されなかったその身体の細
部までを見たいと云う欲求はこらえがたいものがあったが、それでもあ
えて目線は樹花の顔に合わせたまま愛撫を続けた。
「きゃぁっ…あ、…はぁっん、はうぅ…」
 自分で触れたことすらないのだろう箇所を、直接刺激されて先ほどよ
りも一際その嬌声に甘い響きが上乗せされた。かくん、と足が伸びては
つま先が宙を蹴る。

 まだ、足りない。

 もっと、もっと――指の動きから快楽を教え込ませる。何も知らない
妹を、この手で女にして、乱れさせて、自分を求めさせる。瞳には涙が、
口元には唾液が、しっとりとした肌には汗が浮かび、媚を含んだ女の声
と耳に響く水音が部屋を支配する。
「ん、きゃぅうっ!あ、あぁ…っあん、あぅ…やだ、やだぁ へ、…変
な声でちゃうぅぅ…」
「いいんだ、それでいいんだ樹花。」
「や、やぁ…変だよ、やだ、あ あ あぁ、はっ ひあぁっ――」
 襞の中をなでるように攻め続けているうちに、一際高い悲鳴にも似た
声と共に、びくんと体が揺れた。シーツをつかんだ手が小さく痙攣して
いる。
「ぁ…ふ…はぁ……ん、ん」
 一度上り詰めて、まだ快感から戻りきっていない樹花を、休ませるこ
となく耳元に舌を這わせれば、すぐにその身体は熱を取り戻した。
 総司の手も、樹花の太ももはおろかシーツまでが、すっかりと樹花が
感じた証拠として濡れてしまっている。――コレだけ濡れていれば大丈
夫だろうか。指先を、見せ付けるように舐めながらうつぶせになるよう
に命令する。
「…?な、んで?」
「今よりももっと気持ちよくしてやる、ほら」
「ん…」
 知ったばかりの快楽と、達した直後に再び煽られた熱をもてあました
樹花は、疑問よりも先に総司の命令に従った。
 シーツが皺を作るベットの上に、樹花の背中が浮かび上がる。
27天道総司×樹花【18】:2006/08/25(金) 03:29:32 ID:VbhjUPRY
 ずるり、と。

 今までその存在すら樹花には教えなかった熱を、閉じられた足の間に
滑り込ませ、足の付け根、女が一番弱いその箇所へ押し付ける。
「ひっ……!!」
「腰をひいてはいけない、そう、まだそのまま―」
 初めて知るその感覚と、生理的な恐怖から逃げようとする身体をおさ
え、肉芽を多少乱雑に愛撫するように腰を動かす。
「は、あ あぁ ああ ぁっ…!!」
 がくがくと目の前の樹花の背中が揺れる。
 粘膜が水音をからませながらこすりあう。擬似的な性交がもたらす快
楽は紛れも無い本物の熱さだ。本当は未だ犯していない身体を、犯して
いるような錯覚。
「…くっ」
 何時の間にか、樹花に釣られるように総司の息も上がり始めていた。
「樹、花…樹花っ」
「や、あ、ああ ああ あ、あっ」
 先ほどの愛撫で敏感になった所為で、どんどん樹花は激しく乱れてい
く。崩れ落ちそうになる身体を、後ろから引っ張るように腕をつかんで
支える。
「だめ、駄目駄目だめぇ…気持ち いいの  、さっきよりも、変に、
なっちゃ…の…っ」
 内側から攻めるより前に、触られることによって得る快感を教え込ま
せる。其れは中毒性を持つアルコールに似ている。美酒の味を知った者
が、それに酔い、その喜びを忘れられずに再びそれを求めてしまうよう
に。その快楽を自分から求めるように。
「じゃあ、やめるか?」
 少しも選択肢として考えていない言葉を、さも平気な様子で投げかけ
る。耳元でささやけば―
「っ!や、やめないでやめないで、もっと、おにいちゃんもっと、もっ
としてぇっ」

 すがりつく様な声にぞくりとした感覚が、一気に背筋を走り抜けた。

 一層高くなった嬌声にあわせたように樹花の身体が動いている。酔い
しれた身体は無意識に、総司の動きをむさぼろうとしているのだ。
 すでに追い立てようとしているのか、追い立てられているのかさえ解
らない。
28天道総司×樹花【19】:2006/08/25(金) 03:32:20 ID:VbhjUPRY
「あ、 あぁぁっ…へんだ、よぉ…!!まった、変になっちゃうよぉお…!!」

 その絶頂を知らせる声が引き金となって、思考回路に線が引かれたよ
うに限界を迎える。びくり、びくりと小刻みに動く背中に白濁とした熱
を放った。
「あ、つい…おに、ちゃ…」
 朦朧と、半ば意識を手放しかけながら力なく樹花の細い腕がシーツに
落ちては空中を探す。その手を引き寄せて、抱きしめた頃には先ほどま
での姿が嘘だったように、樹花はいとけない表情で眠りに落ちていた。
 それでも先ほどまでの行為の証とばかりに、身体中に総司が付けた所
有印がちらばり、腕には痛々しい位の男の手の跡が残っていた。
 それほどまでに、理性が飛んでしまっていたらしい。跡を残したこと
を申し訳ないと思う反面、そうさせたのは樹花に他ならないのだという
気もしている。
「俺は全てを司る男だ、全人類の未来は、俺が救っている…」
 眠り続ける樹花への言葉なのか、それとも自らへの誓いの言葉なのか。
総司は樹花の身体を抱きしめながらささやいた。
「だが、俺の一番大切な人は今までも、これからも樹花だ…」

 常に傍にいることが出来なくても。
 どこへ行っても、どこで戦っても。
 常にお前のことを思っている。お前の元に返ってくる。

 そのささやきが届いたのだろうか。樹花の寝顔は微笑んでいた。
29天道総司×樹花【20】:2006/08/25(金) 03:32:57 ID:VbhjUPRY
 日光が差し込むダイニングルーム。部屋中に置かれた緑は鮮やかに、
朝一番に水を与えた所為か生き生きとあたりの空気を演出する。テーブ
ルの上に置かれた朝食は今日も完璧。いつもと同じようにコーヒーを入
れて、ソファに座りながら新聞を読んでいれば二階からぱたぱたと足音
が近づいてくる。
「おにいちゃん、おっはよー☆」
「ああ、おはよう」
 朝一番の挨拶は飛び切りの笑顔でなくてはならない。そして樹花が一
日の始まりに食べる朝食は、当然のことながら
「んー、今日の厚焼き玉子も、ぐーーーっ!」
 と評価されるような出来のものでなくてはならない。
「ああ、俺の樹花への愛がたっぷり入っているからな」
 いつも通りに交わされるその会話に、微笑みながら新聞をたたむ。
コーヒーをおかわりしようと立ち上がると、真っ赤になった樹花の顔が
目に入った。
「…樹花?」
「あ、…いやっ、その」
 ぱっと目をそらしてしばらく逡巡したあと、総司の様子を伺うように
向き直る。
「……へへ、お兄ちゃん。」
「ん?」
「あのね、ぇっと、…」
 一寸こっちにきて、と手招きをする。パタパタと動くその手に導かれる
ように階段を上り近寄ると、大切なことを話す子供のように両手を口元に
当てて。
 
 それは今まで総司が見てきたどれよりもとびっきりの笑顔で。

「お兄ちゃん、だいすきっ!」

と告げた。
――ああ、この天使を落す、以前に陥落していたのは全く、自分のほうだっ
たのだ。

【了】
30名無しさん@ピンキー:2006/08/25(金) 03:38:43 ID:VbhjUPRY
投稿用に分けていくと思った以上に長…
(20)ってなんだすみません…orz

初投稿でいまいちどれくらいまで一回で投稿できるか
把握していないやら改行が一部見難いやら…
住人の皆様大変失礼いたしました。
3130:2006/08/25(金) 04:01:23 ID:VbhjUPRY
【19】全て→総ての誤字です。
…き、きめ台詞を間違え…本当にすみません!
確認はしているのですがたぶんまだ見落としがあると
思います。どうかお許しください。
32名無しさん@ピンキー:2006/08/25(金) 21:36:29 ID:m5sAlNbx
>>30
GJ(^o^)b
dat落ちした前スレ最期ら辺で需要聞いてた人だよね?
待ってたよー!
33名無しさん@ピンキー:2006/08/26(土) 01:57:26 ID:wkMRbJib
若干百合要素もあるんだが、ひより自慰ネタでもおk?
ちょっとだけ樹花も入れるけど
34名無しさん@ピンキー:2006/08/26(土) 03:09:29 ID:wkMRbJib
とりあえず投下させていただきます。
本編とはキャラの性格とか言動が多少違うかもしれませんが広い心で見てくれ。
とりあえずひよりの自慰ネタで。(少しだけ樹花あり)
ただ、1つだけオリ設定をば。
・ひよりはマンションに1人暮らし。
漏れはにわかファンなんでよくわからんが、多分家についての言及は無かった筈。
やっぱ自慰は1人部屋じゃないと。
じゃあ投下。当方かなり見苦しい文面になりそうなんで、苦手な人はスルーしてくだされ。
35名無しさん@ピンキー:2006/08/26(土) 03:27:11 ID:wkMRbJib
「・・・」
日下部ひよりは悩んでいた。とはいっても、ここ30分程度だが。
さっきから、身体が熱いのだ。部屋には空調が効いているし、風邪でもない。
事の発端は、ある1人の少女だった。

今日はひよりのバイトしているレストラン、“Bistro la Salle”が休みなので、
当ても無く街を散歩していた。普段めったに外に出ない彼女だが、何故か出かけたい気分になった。
「うう〜ん」軽く伸びをする。天気が良くてすがすがしい。
さて、何をしようか・・・そう思った矢先、
「あー!ひよりさーん!」
そう言いながら駆けてくる少女。天道樹花。“Bistro la Salle”によくまかないを食べに来る、天道総司の妹である。
「やあ」軽く笑顔を作ってかえす。彼女はひよりが心を許せる、数少ない人間であった。
「ひよりさん、何してるの?こんな所で」
運動部にでも所属しているのだろう、まったく疲れを感じさせずにそのまま話し始める。
「別に、今日バイト休みだから、散歩でもと思って。」
「へぇ〜、じゃあ、お茶しない?近くにいい喫茶店があるの。あたしも友達に約束ブチられちゃって〜。
いいでしょ?行こう!」
「え、あ、ちょっと・・・」
ひよりの言葉を聞く前に、樹花はひよりの腕を掴んで駆け出してしまった。
36:2006/08/26(土) 04:08:47 ID:wkMRbJib
「でね〜、その子がずっこけてぇ、みんな大笑いなの!」
「へぇ、樹花の学校は凄いんだね」
「でしょ〜!それでね・・・」
喫茶店に入り、2時間ほどこの調子である。
ひよりはコーヒー、樹花はジュースを飲みつつ雑談。
若者にしてみれば何とも無い事だろうが、ひよりはすごく楽しかった。
人見知りする性格のせいで、今日みたいに同年代の(年下だが)友達と遊んだ記憶が無い。
「そろそろ、出る?」
「そうだね、じゃあお会計」
「まって!あたしが払う!」
「え?いや、いいよ。僕が払うから。」
「いいの。その代わり・・・」
「その代わり?」
「ひよりさんの家に連れてって!」
「え?い、いいけど。」
「やった〜!じゃ、お金払ってくる!」
すごいスピードでレジまで行ってしまった。
人の家に遊びに行くというのが、あそこまで喜ぶほどの事か?
ま、いいか。せっかくなんだし。僕以外の人を入れた事も無いし・・・
「ひよりさん!行こっ!」
「ああ、うん」

「すごーい!きれいな部屋―!」
樹花がはしゃぐ。
「そう?まあ、片付けはちゃんとしてるけど」
「あたしの部屋、散らかってるもん。すごーく。お兄ちゃんに怒られるくらい」
てへ、と舌を出して樹花が笑う。僕もつられて笑う。
ああ、これって多分、すごく自然な事なんだ。自然だけど、とても幸せな事。
樹花がいなければ、そんな考え方をする事は無かったんだろうな。
「ねえ、ひよりさん」
「なに?」
「今日、泊まっていい?」
「えっ?僕はいいけど、天道が心配するだろ?」
「あ、じゃあお兄ちゃんに電話する〜!」
樹花は携帯を取り出し、何言か喋った後、
「ひよりさん、お兄ちゃんが代わってだって」
「え、ああ、・・・もしもし?」
「ひより、大丈夫か?樹花が迷惑かけないか?」
「ああ、大丈夫だよ。ちゃんと預かる。」
「そうか、じゃあ頼んだぞ。」
最小限のことを言って、電話が切れる。
「お兄ちゃん、何て?」
目を輝かせながら樹花が聞く。
「OKだって。じゃあ、晩御飯作るから」
「やった〜!じゃああたしも手伝う〜!」











37:2006/08/26(土) 04:43:24 ID:wkMRbJib
その後、ひよりと樹花はこれまで無かったほどの楽しい時間を過ごした。
夕食を食べ、軽くテレビを見るというごく普通の時間だが、
樹花の存在がひよりの生活に潤いを与えているのは確かだった。
普段ニュース程度しか見ないTVだが、樹花と一緒に(解説してもらいながら)
バラエティなどを見るのは楽しかった。
いつもは1人の夕食も、樹花はいろいろ感想を言ってくれるので嬉しい。
「ねえ、樹花、一緒にお風呂入ろ?」
「え?ホント!?やったぁ〜誰かと一緒にお風呂入るなんて久しぶりぃ〜」
ちゃんと僕の提案にも答えてくれる。こんな妹がいたら楽しそうだな〜って、何考えてんだ、僕。
「あ〜やっぱりひよりさんスタイルいいなぁ〜」
「そう?気にした事無いけど」
「うわ〜余裕?悔しい〜」
「はは、樹花だって大人になったら大丈夫になるよ」
「そう?じ、じゃあいいかな」
2人で入るお風呂は、ちょっと狭い。当然だ。1人部屋だから。
「ねぇ、ひよりさん」
「なに?」
「あたし、ひよりさんみたいなお姉さんが欲しいな〜、なんて」
「僕もそう思うよ。楽しいもん、樹花といると」
言いながら、樹花の頭をなでてやる。
「あは、そんな風に言われたら照れちゃうよ」
顔を赤らめながら樹花が答える。きっと天道も、こんな気持ちなんだろうな・・・
お風呂から上がる。もう少しTVを見てから寝るつもりだ。
明日もバイトは無いし、ゆっくり遊べるだろう。
樹花はTVの電源を入れ、チャンネルを変えている。
「え〜と今日は土曜映画劇場だから・・・あ、これこれ。」
「へぇ〜、映画か。いつも見てるのか?」
「うん、たまに洋楽もあるけどね。あ、今日もだ。」
映画は恋愛モノっぽかった。僕は興味は無いけれど、樹花は真剣に見ている。
正直、樹花を見てるほうが楽しい。2回ほど、目が合って笑ってしまったけど。
「あっ」
樹花が素っ頓狂な声をあげる。
「どうした?」
「いや、あの・・・」
TVから目を離さない。何があるのかと気になって見たら、
「あんっ・・・お姉さまっ」
「ああんっ・・・愛し合いましょうっ」
裸の女がベッドの上で抱き合ったり、キスをしている。
その映像に樹花は釘付けになっている。
「樹花、大丈夫か?」
チャンネルを変えながら話し掛ける。
「え、あ、はい、大丈夫、大丈夫。・・・ひよりさん、トイレ借りていい?」
「いいよ。場所は・・・知ってるか」
了解を得ると、樹花は走ってトイレに駆け込んでいった。
38:2006/08/26(土) 05:10:57 ID:wkMRbJib
やっぱ百合になっちゃったわ。スマソ。苦手な人はスルーで。


遅い。もう20分ほど待ったが出てこない。
1人でTVをみてもつまらない。とりあえず、トイレまで様子を見に行く事にした。
ところが、近づくにつれて樹花の声が聞こえてきた。なんだか苦しそうだ。
さっきの女達にもちょっと似てる気がする。そういえば、なんで樹花はあんな反応をしたんだろう。
そんな事を考えながらトイレに着いた。やはり樹花の声が聞こえてくる。
苦しいのか?待っていようか。声はどんどん大きくなってきている。意味がわからない。
「あんっ・・・ひぁぁっ・・・ああんっっ!」
「き・・・気持ちいいよおっ・・・だめぇっ・・・」
「ああっ、イッちゃうっ!あんっ、んあああぁぁぁっっ〜〜!!」
しばらく後、水が流れる音がして樹花が出てきた。
「ひ、ひよりさんっ!?もしかして、ずっといたの?」
「ああ。苦しそうだったけど、大丈夫か?」
「聞いてたんだ・・・あたしの声・・・」
樹花が床にへたり込む。何かあったのか?
「とりあえず、部屋に戻ろう。ちゃんと話し聞くから」
「うん・・・」

「で、さっきの声が何だって?」
「いや・・・聞いたんでしょ、ひよりさん。あたしのHな声」
「ごめん、わかんない」
「えっ!?じゃあ、さっきの映画の人たちを見てどう思った?」
「なんとも思わなかった」
「・・・ひよりさん、ホントにHな事知らないんだね・・・。
あのね、ひよりさん。あたしはさっき、トイレでオナニーしてたの。
オナニーっていうのは、気持ちよくなるための行為なの」
「へぇ、じゃあ、さっき樹花は気持ちよかったのか?」
「ううん、緊張してたからあんまり・・・ねえ、もう1回ヤってもいい?
ひよりさんに、オナニー教えてあげる」
「ああ、いいよ。じゃあ、見せてもらうよ」
樹花が衣服を脱ぎ始め、下着も脱いで裸になる。
お風呂で見たから僕は恥ずかしいとは思わないけど、彼女は顔が真っ赤だ。
「ひよりさん、ヤる前に、1つお願いがあるの」
「なに・・・?」
「あたし、ひよりさんが好き。すっごく好き。大好き。だから・・・キス、して」
これにはさすがに驚いた。告白というやつか。キスしたこと無いけど、樹花になら・・・
「いいよ。僕も樹花が好きだ。愛してる」
そうかえした次の瞬間には、唇を奪われていた・・・
39:2006/08/26(土) 05:32:11 ID:wkMRbJib
「じゃあ、いくよ・・・ちゃんと見ててね、ひよりさん」
「うん」
「あ、ああっ・・・」
樹花が自分の股間のヴァギナに指を入れて、小刻みに動かしている。
「ああんっ、いぃょぉ・・・みてる、ひよりさぁん?こうやってヴァギナを指で・・・ああんんっ!」
なんだろう。よくわからないけど、ドキドキしてきた。何でだろう。
そんなうちに、樹花は、開いてるほうの手で乳房を弄っていた。
「ほら、こうやって乳首を・・・ひゃぁああんっ」
胸の鼓動が激しくなってくる。どうしよう。僕もしたくなってきた。
「ほら、ひよりさぁんんっ・・・ああっ、見られてたら、もっと感じちゃうぅぅっ!
ヴァギナぐちょぐちょになっちゃううぅっ!だめぇっ、イっちゃううぅっ!!ああああっっ、ああんんんっ、あああ〜〜〜っっっ!!!」
樹花が動かなくなった。多分これが「イった」状態か。
「ハァッ・・・ハァッ・・・ひよりさん・・・見てくれた?」
「ちゃんと見てたよ・・・わかったよ。オナニーの事も、樹花の事も」
「そう・・・よかった・・・あ、お願い・・・ヴァギナのあたり、ぐちょぐちょになってるから、
ティッシュで拭いといて・・・」
「わかったよ・・・おやすみ、樹花。」
言って、キスをしてやる。それだけで、樹花は眠りに落ちていった。天使のような笑顔で。
言われたとおりに股間をきれいにしてやり、ベッドに寝かせる。
でも、僕もオナニーしたくなってきた・・・身体が熱いよ・・・
40名無しさん@ピンキー:2006/08/26(土) 11:11:24 ID:lMnPY2fN
終わり…かな?
お疲れ様でした。



話変わるけど、劇場版の天道拷問シーン エロかったな。
きっと修羅たんはあのあとハァハァしたに違いない。


41名無しさん@ピンキー:2006/08/26(土) 11:13:40 ID:lMnPY2fN
sage忘れたorz
42名無しさん@ピンキー:2006/08/28(月) 11:25:32 ID:m/sIDv28
dat落ち回避
43名無しさん@ピンキー:2006/08/28(月) 11:59:06 ID:qVsnZGAE
落ちても落ちても復活してやがるぜ・・・と言いつつ読みに来ている俺!
職人様方ガンバ!
44名無しさん@ピンキー:2006/08/29(火) 23:42:31 ID:pYxCLbXm
天道×ひより 無いかね?
45名無しさん@ピンキー:2006/08/29(火) 23:44:13 ID:AOq25rgM
ひよりもワームだからなぁ…
46名無しさん@ピンキー:2006/08/29(火) 23:59:55 ID:JZhEPMAC
岬×加賀美来 ないかね?
47名無しさん@ピンキー:2006/08/30(水) 05:55:13 ID:6pavJiny
加賀美×岬、読みたい…
一度もみたことないんだけどどっかに存在するのかな?
48名無しさん@ピンキー:2006/08/30(水) 23:12:03 ID:6TGom8vA
>>46
加賀美来……かが みき?
49名無しさん@ピンキー:2006/08/31(木) 07:44:16 ID:4V1Zphc1
ワームの本性を現し岬犬を本能のまま犯すサソリぼっちゃん読みたい
50名無しさん@ピンキー:2006/08/31(木) 20:11:55 ID:EmZcPvIV
>>47
どういう加賀美岬読んでみたいんだ?
ツンデレ岬か、姉さんのような優しい岬か、姉御肌な岬か、
ヘタレ加賀美か、お調子者加賀美か、キリッとした男前な加賀美か。
いや、書かないけどさw
51名無しさん@ピンキー:2006/09/01(金) 01:24:17 ID:4p+qyMqb
岬犬って書き込み見る度、「バイオレンスジャック」の美樹ちゃんを
連想してしまう。(古い)

岬さんは、
天道にはツンデレ
加賀美にはアネゴ系で罵りながらもあんな事やこんな事
田所さんには超奉仕
大介には女王様
ぼっちゃまには赤ちゃんプレイ
樹花使ってひよりを性奴隷
って感じ。

所で、影山がゴン誘拐時にエッチい悪戯…みたいなSSってどう?
いや、書かないけどw
52名無しさん@ピンキー:2006/09/01(金) 16:26:36 ID:+HbdKtpP
>>51
影山だったら何かする前に失敗しそうな気がw
途中まで上手く行っても、
結局はゴンに思い切り股間蹴られて再起不能とかになりそうだw
53名無しさん@ピンキー:2006/09/02(土) 14:41:47 ID:CUJNju5/
「ちょっ、だいすけぇ、またイクっ、あああ!」
「ゴン、またイッたのか。こんなのじゃ俺は満足しないぞ」
2人は全裸で、ゴンは大介のモノを股に挟みながら、大介に寄りかかって震えている。
事の発端はゴンだった。大介の宿泊しているホテルの部屋で、
「ねえ大介。あたしとHしない?。」
などと軽い気持ちで発言したからだ。
「本気か・・・?」と大介は止めたが、
「何、恐いの?」ゴンの悪戯っぽい一言が大介に火をつけてしまった。
Hなんて恐くない。ちょっと気持ち良いだけだし、大介なら受け入れられる。
そう高をくくっていたのだが・・・
「すごい・・・」
大介のモノを見て思わずそう言ってしまった。
「これじゃあ入れるのは無理か・・・素股で許してやるぞ、ゴン」
ゴンを抱きしめ、そそり立つモノをゴンの股間に挟ませる。
「ひあっ、熱い…それにあたしなんか・・・変・・・」
「クリトリスに軽く当てているだけだぞ。もっと変にしてやる。お前が悪いんだからな。」
ゴンの腰を押さえ、腰を自らのモノを激しく前後させる。
「んんっ!だ、だいすけっ、ああああっっ!」
しばらく溜まっていた欲求を少女にぶつける。大介は大きなサディスティックな快感を感じていた。
「あんんっっ、おかしく、なっちゃうっ、ああああっっ、イクぅぅっっっ!!!」
「だめだな、ゴンは。俺が満足するまではやめさせないからな・・・」
長い夜は、まだ始まったばかりである・・・



一気に書いてモタ。反省はしている。
54名無しさん@ピンキー:2006/09/02(土) 20:58:21 ID:6/Rmm6UH
どS麗奈さま×掘られる影山キボン
55名無しさん@ピンキー:2006/09/02(土) 23:33:35 ID:DsCiY6EW
>>50
ツンデレで姐御肌だけど優しい岬と、
ヘタレでお調子者だけどキリっとした男前な加賀美、
ひたすらイチャイチャチュッチュするのが読みたい。
56名無しさん@ピンキー:2006/09/03(日) 05:24:54 ID:H6YgKQBL
お調子者の加賀美が姐御な岬さんに叱られてヘタレるんだけど、ツンデレな励ましにキリッと男前になって最後は優しく微笑んでもらえるラブイチャ話、キボン。
57名無しさん@ピンキー:2006/09/03(日) 09:09:55 ID:3BHKC/YO
ひよりの正体はシシーラワームだった…!
ショックを受ける加賀美は天道とともにひよりを探すがどこにもいない。
加賀美の問いかけに天道はそれでもひよりを倒すという。
「よくそんなことが言えるな!」。
そんな加賀美を天道は甘いと切り捨てる。

三島の命令でひよりを捕獲しようとした影山の前に麗奈が現れた。
ひよりを奪い合う両者の前に現れたガタックは、ひよりを逃がし懸命に戦う。
そこへサソードが合流、ガタックをサポートするが多勢に無勢。徐々に押されていく。
そのときワームに襲われかけたひよりが再びワームに変身した。
そこへ現れたカブトはシシーラワームへ向けて渾身のライダーキックを。
ワームはあっけなく木っ端微塵に打ち砕かれてしまった…!


さ よ う な ら ひ よ り
58名無しさん@ピンキー:2006/09/03(日) 10:58:04 ID:rZtpFa7Y
>>53
GJ!
反省し終わったらもっと長いの書いてください。
59名無しさん@ピンキー:2006/09/03(日) 13:09:53 ID:9U3VGyn3
ひよりが蟹ワーム様に誘われるのは百合世界だな。
60名無しさん@ピンキー:2006/09/03(日) 13:13:33 ID:iLckFjmO
>>53
>>58に同じ
61名無しさん@ピンキー:2006/09/03(日) 14:46:13 ID:pWHJDaiR
>>58
>>60
dクス。今携帯からなんで無力だが、また今度続き書くよ。
62名無しさん@ピンキー:2006/09/04(月) 23:42:54 ID:XPXaihm5
本編がどうあれ天道×ひよりが見たいな…。
63名無しさん@ピンキー:2006/09/05(火) 07:28:53 ID:YIKG8EVv
>>30
おおおお天道兄妹が!!超萌えました、GJGJGJ!!!!!11
また投下されるの待ってます。
64名無しさん@ピンキー:2006/09/07(木) 11:56:02 ID:KxEwBH9B
ZECTの権限を利用してひよりんにあれやこれやする影山希望。
65名無しさん@ピンキー:2006/09/09(土) 01:43:38 ID:MlOzw8OO
あわや、ひよりんに挿入!?なところで天道にヌッコロされます<影山
66名無しさん@ピンキー:2006/09/09(土) 10:04:36 ID:aFr+xYNv
>>56
これってエロなしってこと?

そして映画ネタはここおkなのだろうか。
67名無しさん@ピンキー:2006/09/09(土) 11:35:40 ID:683ZakG2
映画設定はアリだと思うけど、注意だけ促しておいたらどうかな?

映画の天道×ひよりに萌えた…!
68名無しさん@ピンキー:2006/09/09(土) 12:20:01 ID:6yGB0Ans
「新」呼称に萌えた。
あとやっぱ「ぼく」→「私」チェンジ。
69名無しさん@ピンキー:2006/09/09(土) 14:11:52 ID:ryCAW/8Y
映画見てない・・・・
70名無しさん@ピンキー:2006/09/09(土) 19:56:52 ID:XfgNTpQC
映画版は見てないが、岬さんの衣装が大変よろしい。
71名無しさん@ピンキー:2006/09/09(土) 23:10:55 ID:0O/+0Cbf
じゃあ岬さんのエロ小説をヨロシク。
72名無しさん@ピンキー:2006/09/10(日) 10:29:57 ID:pe1iYdCK
総司と樹花は実の兄妹じゃなかった。
セックスしても問題ないわけだw
ひよりワームとはどうなんだろ。
遺伝子レベルまでコピーしてたらマズイかな。
総司はともかくひよりは天道とならセックスしてもいいと思ってたんだろうな
73名無しさん@ピンキー:2006/09/10(日) 10:41:21 ID:nzC5K/yB
おばあちゃん生存を確認
74名無しさん@ピンキー:2006/09/10(日) 22:33:00 ID:YN08n/VT
住人の皆様、加賀美×岬投下いきまーす。

ツンデレ比率があまりにも難しかったので
自分内ツンデレ黄金比が譲れないという漢はすみません、
スルーしてください…。
75加賀美×岬【1】:2006/09/10(日) 22:34:02 ID:YN08n/VT
最悪だ 最低だ ひどすぎる。

厄年って幾つだっけ?
今年21、それとも数えで考えるんだっけか。
本厄じゃなくても前とか後にもあった気がする。

「それか誰かに呪われてるんじゃぁ〜〜はっ、もしかして影や……」
「う・る・さ・い 。さっきっからぐだぐだぐだぐだっ」
 突然出来た影に顔を上げると、岬さんがいつもの不機嫌な顔で、俺を見下ろ
していた。
「…俺、声に出してました?」
「おもいっ…きりね」
『っ』で間をおいて、顔を突きつけて、『ね』でフン、と顔をそらす。
 あちゃぁ…。

 すみません、と頭を下げる。素直に謝れば、岬さんだって鬼じゃない。
まぁ、気持ちはわからなくもないわよ、と缶コーヒーを手渡してくれた。
「そうですよね!そうでもなきゃありえないつーか、説明できな…」
「そうじゃなくて。その現実逃避したくなる様な、しょうもなさが哀れだって
言ってるの」
 そう言って、ぺしっと傷口に絆創膏を貼る。
「いってぇ!!」
 乱暴だ!愛がない!!
「情けない声出さないの!たいした傷じゃないんだから。大体バナナの
皮に滑って歩道橋から落ちたって何よ?いっまどきコントじゃあるまいし…」
 うー…だからって、そんな扱いしなくても…。そりゃぁ確かに擦り傷、
切り傷だけどさぁ…。この辺とかちょっと打ち身だし、一番上から落ちたんだ
からスーツの下は内出血くらいしている感じがするし。
 ――不遇だ。
 折角ライダーキックで格好良く決めたのに。
 トラックの上からジャンプ、歩道橋の真ん中でフィニッシュ。一件落着、
今日もガタックとカブトの活躍で、地球の平和は守られた…戦いは終わった、
さぁ変身をといて仲間の下へ…って、

 何であんなところにバナナの皮があるんだよ…!!
76加賀美×岬【2】:2006/09/10(日) 22:36:42 ID:YN08n/VT
 天道は階段を盛大に落ちる俺をしかとしてどっかいっちゃったし。忘れねー
からな、あのスローモーションで、階段を落ちるときに一瞬見えたカオ!!
アレはぜってー馬鹿にしてた…!
 追いついて来た岬さんは、倒れているツカツカと近寄って、黙って指令車
を指すし。
 いや、あれは思わず呆れて何も言えなかったんだってわかってはいるけど。
俺、ガタックなんだぜ?バナナでこける寸前までは、ワームと死闘を繰り広げ
てたんだぜ?もうちょっと、こう、なんていうかいたわりとか、ねぎらいとか、
そういうのあってもいいんじゃないか?
「…岬さんて、ちょっと俺の扱い悪くありません?」
 ふつふつとこみ上げてきた不満を、ボソッと言ってみる。いや、目を見てい
うのはちょっと無理だから、斜め下の足元を見ながらだけど。
「…はぁ?」
 あ、また呆れてる。
「…何言ってるのよ。その缶コーヒー、誰がお金払っていると思っているの」
「いや、そーじゃなくて……」
 まだあったかい缶コーヒーを手のひらの中で転がす。
 そうじゃないけどそうか、やっぱり俺ってこういう扱いなんだ。
 …ちょっと、切ないていうか、俺……可哀想だなぁ。ヒーローなのに。扱い
悪いよなぁ、ヒーローなのに。
 本当ならヒーローってさ、こうじゃなくてもっとこう、カッコよく決まるっ
ていうか、どこか抜けてたりしても、やっぱり最後はみんなの憧れの的ってい
うか。戦いに疲れたら仲間のマドンナみたいな人がそっと寄り添ってくれて、
それでこの人を、仲間を守るためなら俺は…みたいなノリになっちゃったりす
るもんだと思うんだけど。
「田所さんが怪我したときとか、も ちょっと、やさしかったよなーとか」
 そう、ヒーローが怪我したら、みんなあんなふうに優しくしてくれるもんで。
そう思ったら、ついぽろぽろと、そんな気にしていなかったはずの不満が出てきた。
 
「俺には優しい言葉の一つもかけてくれないのに」

 俺はあなたにとって何なんですか。(あ やばい)

「田所さんばっかり贔屓してるっていうか」

(俺だって、ヒーローなのに) 怒ってる。

「あー、でも天道にだって何だかんだいって甘いですよねぇ」

 怒ってる、けど止められない。(だってずるい、もっと俺の事だって)

「媚びてるっていうか」
77加賀美×岬【3】:2006/09/10(日) 22:37:40 ID:YN08n/VT
「あなた…それ本気で言っているの…?」
 どん、と言葉が押し付けられた途端に、自分が言った取り消せない言葉の無
神経さに気づく。言っていい事と、よくない事があるだろう俺!!
「っつ」
「馬鹿だとは思っていたけど、ここまで馬鹿だとは思わなかったわ!!」
「ちが、そうじゃなくって…」
 怒鳴っているわけじゃないのに、どうしょうもない気分になるのは何故だろ
うか。謝って許してもらえるならなんだってする。そんな気分にさせるのは、
感情を抑えきれていないっていうか、抑えようとしても洩れてしまうほどの強
さの怒り。
 なんで、あんな馬鹿なことを口にしたんだろう、そんなはずないのに、馬鹿
馬鹿大馬鹿、本当はそうじゃない事位わかっているのに…!!あああ、ほんと
うに俺は馬鹿だ、すみません、すみません!
 土下座しても許してもらえない、でも違うんです、本当に言いたいのは、さっ
きの嫌味じゃなくてアレはなんていうか、俺の駄目っぽい部分がでちゃっただけで…!
 言葉にして説明したいのに、うまく口が回らない。
 ちゃんとガキみたいなこと言ってすみませんて謝って、岬さんを貶めたかった
んじゃいって、そう伝えたいのに、言葉にならない。文にならない。だって国語
はぎりぎりで3だった。得意じゃないんだ。ってそうじゃなくて。言いたいのは、
伝えたいのは、知ってほしいのはそうじゃないんだ。
「はなしなさいっ…!!」
 怒って、馬鹿でガキでどうしようもない俺に見切りをつけて、そんな俺なんか
もう知らないって今にも言いそうな岬さんは、俺を車内に残してどこかへ行って
しまいそうで、それが嫌で細い手首をつかんだ。
 ぎゅっと、つよくつよく逃げられないように握り締めて。
「俺だって、…俺にだって、少しくらい、やさしくしてくれてもいいじゃないですか」
 やっぱり目は見れないまま、声を絞り出した。
 だって、今視界が滲んでる。汗じゃない。涙だ。格好悪い、そんな目で岬さん
を見れるわけない。見られるわけにいかないのに、何で俺は岬さんの手を掴んで
いるんだろう。何で、離せないんだろう。
「俺だって、頑張ってるのに。…ガタックになって、強くなってるのに、戦って
るのに…」
 声は震えてるし、みっともない、男らしくない、あーホント最悪で最低だ。

「少しくらい、その…認めてくれたって……」

 だんだん俺の声は小さくなって、そこから先は何も出てこなかった。沈黙。脈
の音が聞こえるような静かな、息苦しい沈黙。岬さんはそれを破るように、大げ
さなくらいのため息をついた。
「本当に……救いようのない馬鹿ね。」
「っつ、」
 そのとおりだけど、そんなはっきり言わなくてもいいじゃないか。ついさっき
自分の馬鹿さ加減を思い知ったところなんだから反論できない。
78加賀美×岬【4】:2006/09/10(日) 22:38:48 ID:YN08n/VT
「……すみませ……」
 俺の貧困極まりないボギャブラリーじゃ、岬さんに謝るためには1000回くらい
謝らなきゃいけない、許してもらえなくても謝らなくちゃいけない。
 そう思って頭を思いっきり下げようとしたら、ぐわしっと頭を掴まれた。その
ままの勢いで荒々しく持ち上げられって、ごきって変な音が――
「いっいで、岬さいでででででで!!!」
「あなた今までこのチームの中で何を見てきたの?」
「はぁ?!」
 俺の首を固定して。
「あたしが、認めていない人間と、こんなに長い間チームを組むと思う?」
 岬さんは俺の目を、まっすぐに見てきっぱりといった。
「私は作戦上それが必要なら、組みたくない人とだって組むわ。でも加賀美く
んはそうじゃない。私たちは同じチームなのよ?!」
「岬さ…」
「私はあなたをチームの一員だって……その意味が…わからないの……?」
 岬さんの涙はこぼれていない。零れていないけれど、ジワリと瞳に滲んでい
る。きらきらとして、とても綺麗だ。
 まっすぐ俺を見る目は強く凛としていて、とても綺麗だ。
 だから触れてみたくなった。
 ゲンキンだけれど、まったく調子がいいけれど。
「すみません、馬鹿で」
「そうね」
 だってこの人は俺のこと、認めてくれてるんだ。
「うー、えっと、俺、岬さんから見たらしょうもないかもしれないですけど」
「かもじゃないわよ」
 ……本当に認めてくれてると判断していいんだろうか。
「えっでもチームなんですよね?!」
「女に同じ台詞を言わせないの!!」
 また怒られるし。女心って難しい。天道や風間にちょっと聞いとくべきだろ
うか。
「…すみません、ガキで」
「ガキは好みじゃないの」
「う、精進 します」
 俺は真剣なのに、どうして岬さんはここで噴出すんだろう。
「ってか、俺岬さんが好きだって言いましたっけ?」
「最っっ低の告白文句ね」

 だめだ、やっぱり俺、決まらなさ過ぎる…。

「でも、まぁいいわ。」
 耳元で男を見せて挽回してみなさいと声が聞こえた。抱きしめられた腕から
はふわっと、いいにおいがした。
79加賀美×岬【5】:2006/09/10(日) 22:39:59 ID:YN08n/VT


「岬さん、これで男って見せられますか?」
「ふふん、だ・か・らこの状態から挽回して見せるんでしょう?」
 いや、でもこれってどこからみても、完全に女王様と犬なんですけど…。
 スツールに腰掛けた岬さんを見上げて、俺はなんとも微妙な気分になる。もっ
と、こういうのは男がリードして、こう、なんていうか……。
「い・い・から、は・や・く」
 トントン、するりと足が伸びて俺の肩を叩く。さっきまで潜入捜査していた
岬さんの格好は、白っぽいミニ丈のスーツで、足には黒いストッキング。さら
りとした感触が頬をなでた。
 普段はパンツスーツのことが多いから、めったに見ることは出来ないけれど、
岬さんは足がきれいだ。恐る恐るそれに触れると、俺の指に合わせてやわらか
く形が変わった。それに反応するように小さくびくりと反応が返ってくる。
 肩に乗せられたままの足に頬ずりして、キスする。そのまま唇を滑らせて足
元まで。ハイヒールが脱げて落ちた。
「…ん、っ」
 岬さんの声が漏れる。やばい。その声エロ過ぎる。俺に、反応してる。いや
俺も反応してるけど、ここはぐっと我慢だ、男だし。
「じれったいですか?」
「べつ…にっ…」
 うわぁ、息が上がってる。ちょっと頬とか赤く染めて、すごく色っぽい。
 ふくらはぎを中指の腹でなで上げて、そこから太ももまで、出来るだけ余裕
そうに見えるように繰り返し指を食い込ませる。まさか、こんな風に触れるな
んて、考えなかったとは――妄想しなかったとはいえないけれど、現実になる
なんて思わなかったから、噛締めるように。
「ちょ、っと加賀美君……良い加減……」
「あっ!」
 一際、誘うような、甘い声に反応して思わず爪を立ててしまった。ピッっと
かすかに音がした気がして、太ももにうずめていた顔をあげる。
 黒いストッキングが破れてる。
「っ、あー、すみません、破れちゃった…」
 口では謝っているのに、視線はソコに釘付けになった。ストッキングって、
破れるとこうなるんだ……。
 さっきまで普通の薄いだけの一枚布だったのに、今は破れたところが丸く穴
になっている。そこだけぽっかりと肌の色が白い。その周りには縦に繊維が偏
って、生地自体が薄くなって肌の色が透けている。
 AVみたいだ。
「えー、もう、しょうがないわね…ってちょっと、何やって…!!」
「いや、これもありかなーと」
 岬さんの慌てている声がするけど、止まらない。もっと白い肌が見たくて、
どんどんストッキングを破る。
 び、びっ、ビィッッツ!
 ちょっとこの音も気持ちいい。肌が見える範囲が広がって、白と黒のコント
ラストに息を呑んだ。
「な、何マニアックなこと…」
「岬さん、足きれいっすね」
 岬さんの声はわなわなと震えているけど、そんな事にすら俺は興奮してしまう。
露出した肌を直接舌で味わう。
「……ぁ、ふ……ぅん、っ」
 気持ち良いのかな。でも、まだ声抑えてるって事は足りないって事だよな。
80加賀美×岬【6】:2006/09/10(日) 22:41:00 ID:YN08n/VT
こうやって普段は隠されている足を堪能するのも良いけど、やっぱりそれじゃ
足らない。もう一度開いた穴に指を入れ、力をこめた。
「ん、ぐっ」
 かってえぇえ!うーん、敵は手ごわい。
 足を覆っている部分は簡単に破れたのに、肝心なところを覆っている部分は
厚くなっていて、ちょっと指だけじゃ破けてくれそうにない。
 まけてたまるか勝利は蛹ワームと、成虫ワームを倒したところにある!
 うっすらと下着のラインだけが透けて見える。そこの部分のストッキングを
持ち上げて歯を立てる。
 今までよりも一際鈍い音がして、大きく穴が開いた。その瞬間に岬さんが息
を飲んで、少しだけ体がこわばる。
 結構かわいいトコロ、あるんだなぁ。
 俺は機嫌を良くして、下着の上から思い切って触ってみる。ぐちゅり、とし
た感覚が指に伝わった。ぴったりと下着の布地が肌に張り付いて、染みを作る。
脇から進入して、直接濡れた性器を指にした。
「なんだ、マニアックとか言っておいて、岬さんも感じているんじゃないですか」
「ば、バカッ――は、あ…っちょ誰が、そんなとこ舐めて…ぅ…良いなんていった
の…っう !」
 いやらしい水音がぐちゃぐちゃと耳の中に響く。その合間にさっきよりずっ
と甘い岬さんの嬌声が聞こえる。
「んん――岬さん、挿れます よ?」
 本当はもっと、こうおねだりされてみたいような願望がないわけじゃないけ
ど。ズボンの下がきつくて仕方ない。もう無理だ、我慢できない。
 早く早くはやく――
「あーあーっ あ…」
 ずるり、と岬さんの中に侵入する。
 熱い。じわっとした熱を犯している。
 ぎぃっと鈍い音がした。スツールに座ったままの岬さんに挿れてやるのは
ちょっとつらいかも知れない。
「みさきさん…ちょっと、こっちに…っ」
「あ…んっ……」
 そのまま体を重ねたままずらせて、床に直接座り込む。
 移動の衝撃と、岬さん自身の重みでつながりが一気に深くなった。
「あぁっ」
 かくん、と岬さんの体がのぞけった。化粧をしていても分かる。肌が赤くな
っている。汗が浮かんで、首が震えている。ごくり、と生唾を飲み込んだ。
噛み付くようにそこにキスする。
 下から突き上げながら、ブラウスに手を突っ込んで胸に手を伸ばして揉みし
だく。柔らかいのに、乳首だけがこりこりと硬くて、そこに触れるたびに今ま
で聞いたこともないような岬さんのエロい声が上がる。
 キスして、つながって、舐めて、揺らして、この人をめちゃめちゃにしたい。
81加賀美×岬【7】:2006/09/10(日) 22:44:17 ID:YN08n/VT
「みさきさん、みさきさん、みさきさんっ」
「あっあっあ、 ぅあ、 はぁ、 ん あっ あっ…」
 襞が絡み付いてきて、締め上げられる、違う、締め付けられる。
 のどが渇く、体が熱い、腰が止まらない、もっと奥、もっと声を聞いて、
もっと感じさせて、もっと感じて、もっと、もっと――
 肉がぶつかる音と、淫らな体液が絡む音、『女』そのものの声、荒い呼吸。
「っ、だめっあ、あー、あんっあっあっ――」
「岬さ…俺もっ」
 その瞬間、快楽から我に返った岬さんが叫んだ。
「――っ、らっ、ダメ、ダめよ!!中にっ 出しちゃだめぇぇぇっ!!」
「くあぁぁぁっ」
 

 はー、はー、と大きく体が呼吸に連動して上下する。ぐったりとした表情で
岬さんが睨む。
「あなた、 …いわな、かったら…中に出すつもりだったでしょう…」
「う、ぇ いや、そんな…」
 つもりはあったけど。
 ていうか、岬さんが上じゃなかったら多分そのまま出しちゃってたかもしれ
ません。
「そのうえこっんなにぐちゃぐちゃにしてくれて…」
 寸前で抜かれた所為で、手で覆ったり射す場所を定められなかったから、岬
さんの下半身に掛けてしまった、ので。

 上半身はしわくちゃになったブラウス。ボタンは一部どっかに飛んでしまっ
ていて、ブラジャーがちらちらと見えている。そのブラシャー自体も上にずれ
て胸を覆ってはいないので、ブラウスの薄い生地の上からははっきりと胸の形
が分かってしまう。
 下半身はもっとひどい。白いスカートから除くストッキングはあちこちが破
れていて、その上俺の精液が黒い生地の上に染みている。

 あー、完全にAV…

「この、バカッ!!」

 すみません。否定のしようもありません。
 でも、ちょっと今みたいに「バカ」っていわれるのも悪くない。

「あー…すみません」
「顔が笑っているのよぉ〜〜〜〜〜っ」
「あはははは、す、すみませんっ」
82加賀美×岬【8】:2006/09/10(日) 22:44:57 ID:YN08n/VT
 堪えきれなくて笑いながら謝ると、むすっと岬さんはいつものカオで一言
「疲れた」
といってぽすっと俺にもたれかかってきた。
 …やばいな、コレ。すごいときめく。
 だってなんか特別みたいだ。カオはみんなに見せているのと同じなのに、態
度だけ違うなんて、ちょっとそれ反則だ。
「……コーヒーのみます?」
「ソレ、誰がお金払ったと思ってるのよ」
 照れ隠しに缶コーヒーを拾って手渡そうとしたら、笑われた。
 
 前言撤回。
 こっちのほうが反則です。っていうか、必殺技です。

 そんな風に笑うなんて。受け取って、プルタブをあけて、一口飲んだら
「ん」って返してきて。

 コレって間接キスですよね。

 あ、そういえばキスしてない。

 順番とかもうホントめちゃくちゃだなぁ…。なんて思いつつ、今最高に幸せ
だから良いかなんて。
 缶コーヒーは温くなってるけど、糖分控えめじゃない分とっても甘く感じて、
最高においしかった。



 うん、俺は今、最高だ。



 だからこの後で、運転席に田所さんがいることを思い出した岬さんにものすごく怒ら
れたのは、また別の話ということにしておこう。
83加賀美×岬:2006/09/10(日) 22:46:35 ID:YN08n/VT
以上です。

>>56に萌えたはずがなんか途中で間違えた。
84名無しさん@ピンキー:2006/09/11(月) 02:05:18 ID:rAhgDF7B
ヽ(・∀・)ノ ワァイ
85名無しさん@ピンキー:2006/09/11(月) 05:07:55 ID:dW2slzzq
うぉー岬さん素敵だ。加賀美のダメっぷりもらしくていいっす。
てか田所さんin運転席……w

良作をありがとう、楽しかったです
86名無しさん@ピンキー:2006/09/11(月) 23:15:21 ID:ZjKTbjhh
>>74-83
君のノブレスオブリージュ高貴な振る舞いに俺はハァハァした。
グッジョブ!と言わせてもらっていいか。



何故かその後日バイトのまかない以外は貧弱な食生活なのを知った
岬さんが加賀美の家に食事を作りに来て、
食べ終わった後に加賀美が「岬さんを食べたい」とか言い出して
「今日はそんなつもりはなかったのに」と言いつつ流されてヤって
翌日は互いにオフなのを思い出して一晩中やりまくりな話を思いついた。
87麗奈×影山:2006/09/13(水) 04:35:35 ID:gHRM46+q
ウカワーム麗奈様にいじめられる可哀想な影山ネタ投下。
すみませんなんかノリで書いてしまいました。
足コキ(?)本番ナシです。
88麗奈×影山【1】:2006/09/13(水) 04:36:43 ID:gHRM46+q
何が起きたのか理解できなかった。
そして、次の瞬間頭の中は空白から怒りに染まる。
振り仰げばそこにはワーム女が嗤っていた。

蹴り倒された。

「人間が誰に口を聞いているんだ」

尊大な台詞が振ってくる。
前回は平手打ちをくらい、今回は蹴り。
ひれ伏すようなその構図に、影山は叫んだ。

「ふざけるな!俺に命令するのは三島さんだ!!
お前の命令を聞く筋合いはない!!」

自分はZECTの人間なのであって、ワームの手下ではない。
たとえ相対している存在が、決してかなわない相手であると分かっていても、
影山にはライダーとしてのプライドがある。
どれだけ汚いことをしても、それは全てZECTの為なのだ。
しかし、麗奈にとって人間のプライドなど関係はなかった。
影山という人間は、駒となるか否か、それだけの存在に過ぎない。

「お前は黙って私のいうことを聞けばいい」
「ワームの癖にえらそ…ぐぁっ」

一見、力など大してなさそうな女の姿を擬態しているが、
その正体はドレイクと二人がかりでかかっても、
倒すことの出来なかった強力なワームだ。
正体を現しているときより若干劣るものの、
鳩尾にかかる力は人間の女のそれではない。
抉り込まれる足先に胃が引っくり返されそうになる。

「ワームの癖に?勘違いするな、それをいうならお前だ
人間の癖に私に逆らうな」

麗奈は嘲りながら腹を蹴っていたハイヒールを下方に滑らせた。
89麗奈×影山【2】:2006/09/13(水) 04:37:35 ID:gHRM46+q
「…げほっ、けほっ…っつ?! っ貴様 なにをす…っ」
ぐりぐりと刺激されて、影山の体は生理反応を示し始めた。
スーツの下で、ペニスが熱を持ち、主張している。
「ふん、みっともないな…。本来は生殖のための器官だろう?」
「や、めろっ」
屈辱以外の何者でもない。
必死に首を振り、意識を逸らそうとすればするほど、体は熱くなってゆく。
「こんなことで発情するとはな」
「くっ…ぐっ…ぁっ…う、ぅ…」
「ほら、さっさとイってしまえ、そして私にひれ伏すが良い」
麗奈の声が耳にこだまする。
ハイヒールの硬い靴底が、ぐいぐいと影山を駆り立てる。
「……ち、く…ぁ…」
「さぁ、イけ、イくんだ!!」
「…っぐ…ぁっ……!!」


抵抗することすら出来なかった。

イかされた。
ワームに。
ワームに踏みにじられて、イかされた。

じわり、と服の下の気持ち悪さと、情けなさが広がる間もなく、
先ほどまで影山を攻めていたハイヒールが目前に差し出された。
「舐めろ」
「な…っ!ふざけ…」
がっッ!!
 皆までいう前に、顔面を蹴り飛ばす。
「私が舐めろといったら舐めるんだ。自分の立場を忘れるな人間」
「う…ぐっ、……う……っ」

ぴちゃり

麗奈に、ワームにひれ伏して、その靴を舐める。
先ほどまで影山を追い立てたソレを、舐める。

麗奈がその光景に嘲笑している。


握り締めた手のひらから、血が滲んだ。
90名無しさん@ピンキー:2006/09/13(水) 04:43:31 ID:gHRM46+q
以上です。
影山早ろ(ry

天道兄妹と加賀美岬に感想くださった皆さん、
ありがとうございました。
91名無しさん@ピンキー:2006/09/13(水) 05:20:44 ID:oSMzfD0V
>>90
GJです!麗奈影山は精神的というか逆レイプっぽいのが萌える…!
92名無しさん@ピンキー:2006/09/13(水) 19:26:07 ID:gxLFlpGk
おつー
93名無しさん@ピンキー:2006/09/14(木) 12:57:08 ID:riAgVb2n
>>87-89
GJ!萌えた…
94名無しさん@ピンキー:2006/09/14(木) 20:24:17 ID:d+XgJIbW
正直麗奈様ならちんこ踏んでもらいたい
95名無しさん@ピンキー:2006/09/17(日) 11:42:05 ID:6Di+yVLi
樹花は総司が実の兄じゃないことを知ってたのか・・・・
天道が理性を失って樹花を襲っても受け入れそうだな
96名無しさん@ピンキー:2006/09/18(月) 02:21:05 ID:Em9KNSEi
つうか将来はお兄ちゃんと結婚するって決めてそうだ。
97名無しさん@ピンキー:2006/09/18(月) 09:46:38 ID:CVm6VmpY
まぁ血の繋がりはないから気兼ねなくできるけどね
98名無しさん@ピンキー:2006/09/18(月) 16:44:30 ID:7E6c9qbg
気兼ね無くか…、ハァハァ(´Д`;)
99名無しさん@ピンキー:2006/09/18(月) 21:56:12 ID:Yl2rocMx
三島×蓮華×影山 なシチュ、かなりエロそうハァハァ(´Д`;)

新生矢車ンは「今、俺の事笑ったかぁぁあ?」とか言って
岬さんあたり平気でレイプしそうだ。
100名無しさん@ピンキー:2006/09/19(火) 00:17:12 ID:g4hVkqcJ
むしろ、荒れてる矢車さんを癒すSSが見たいとです。
問題は矢車さんの心を癒してくれそうな女キャラがいないことだが。
101名無しさん@ピンキー:2006/09/19(火) 01:26:10 ID:D3SSgrgY
>>10-31
亀ですが拝読しました!凄く面白かったです。

次は加賀美×樹花、天道×岬さんあたりを見てみたいっす。
102名無しさん@ピンキー:2006/09/19(火) 16:17:46 ID:yb7dxYXX
拘束天道はひよりと激しいセックスしそうだ…。
103名無しさん@ピンキー:2006/09/21(木) 03:59:41 ID:DqAgZ0mH
影山×蓮華で甘々のラブラブってのはダメ?
104名無しさん@ピンキー:2006/09/21(木) 16:17:11 ID:eWg2m/jt
蓮華にかっこつけて結局ヘコまされてヘタレそうなイメージがあるw
105名無しさん@ピンキー:2006/09/22(金) 00:55:39 ID:FdMxFxAL
ひよりの顔も体も好みなのにどうしてもエロスを感じない。他にはそれなりに感じるのに……なんか悔しい。
106名無しさん@ピンキー:2006/09/22(金) 13:13:20 ID:E/+qHJAX
>>103
斬新だな。ぜひ読んでみたいので書いてくれ。
蓮華の足はいい足だ…。
107名無しさん@ピンキー:2006/09/23(土) 23:19:44 ID:8yOWqbkK
加賀美×岬イイね。
弟みたいに思って油断してる
岬を押し倒して・・
108名無しさん@ピンキー:2006/09/24(日) 08:37:39 ID:CWyXIrfk
蓮華ちゃんあっさり餌付けされたな
109名無しさん@ピンキー:2006/09/24(日) 09:33:11 ID:g5vqQQjO
しゅっ、と糸を飛ばす蓮華。
だが天道はキュウリで受け止め、すぐさま口を口で塞ぐ。接吻。
「んんぅ……?」
目を丸くする蓮華に天道は口移しでキュウリを流し込む。
唇を離すと二人を唾液が結んでいた。
初めての感覚にポッと蓮華の頬が紅く染まる。
「うまいか。おまえはこれから初めるんだ」
そして蓮華は味覚と快楽を同時に教え込まれていく……。

日曜朝から浮かぶこんな妄想。
110名無しさん@ピンキー:2006/09/24(日) 20:38:11 ID:NCBwBppf
騙しリンクや広告の少ない優良アダルトサイトリンク集
http://geocities.yahoo.co.jp/gl/frontire1017
111名無しさん@ピンキー:2006/09/25(月) 20:19:23 ID:hFPQFxiT
蓮華が三島に言った
『一宿一飯』の恩義の
「一宿」が気になるんだが泊まったのか!
112名無しさん@ピンキー:2006/09/25(月) 20:25:41 ID:4UHdS5H9
>>87
萌えた。麗奈様に踏まれたい
113名無しさん@ピンキー:2006/09/25(月) 21:31:05 ID:hFPQFxiT
次回蓮華と影山が天道を取り合うらしいんだが・・
114名無しさん@ピンキー:2006/09/25(月) 21:37:19 ID:Hh+nY3+2
うほッ!
115名無しさん@ピンキー:2006/09/26(火) 00:33:14 ID:GFM+i5UI
誤解を招くように特撮作品を紹介するスレより。かなり(*´Д`)ハァハァしますたw

198 :先週今週のカブト:2006/09/24(日) 11:28:06 ID:uytE4gGAO
美少女高鳥蓮華は雌犬を自認するミニスカ訓練生。
上司の三島に抱かれたり、ヘアをまさぐられたりする。
影山の大事な部分を自慢のテクで締め上げ、失神寸前にしたこともあった。

天道のモノをお口で味わうのを最初は拒んでいたが、顔にかかった汚らわしい汁を舐め、キュウリを無理矢理ぶち込まれるうち、7年ぶりの悦楽に目覚め、堕ちていく。

223 :今週のカブト(ロケ地:川越):2006/09/25(月) 21:27:39 ID:lwxVHEccO
セーラー服の樹花と友達が出会った神代剣は、まだランドセルに半ズボン姿の坊や。
大人びた神代はいきなり初対面の樹花の手をとり、際どい場所へと導く。胡桃のような熱いモノが樹花の手の中で転がる。
やがて友達に促され、イってしまう樹花。

その後、樹花は独りで神代と会う。
寝そべる神代の前に跪き、樹花は気持ちを込めてたっぷりとサービスをする。
熱く柔らかい小振りな山を貪るように頬張り、神代は己の欲を満たすのだった。
116名無しさん@ピンキー:2006/09/27(水) 03:25:58 ID:0ucw100S
エロス、と言うかワロスw
117名無しさん@ピンキー:2006/09/27(水) 20:57:28 ID:F7OyOUE2
蓮華を調教する天道
でお願いします。
118三島VS間宮:2006/09/29(金) 23:23:05 ID:2IS48+Yi


とあるビルの薄暗い一室。眼鏡をかけたスーツの男と喪服の女が密議を交わしていた。
「ハイパーゼクターがカブトの手に落ちた。対応策が緊急に必要だ。」
眉間に皺を寄せ、男が話をする
「お前が未来をどうのこうのと口走るからこうなったんだろうが。」
女は冷笑を浮かべ、男を見下すような眼で話す。
「なにぃ!?」
「おとなしく我々に渡していればよかったものを。爆破などと愚かな−」
  ピピッ ピピッ ピピッ
女が嫌味たっぷりに物を言おうとした所でアラームが鳴った。男の食事の時間を知らせる合図だ。食事といっても、味覚のない彼はサプリメントをバリバリと噛み砕くだけなのだが。
 男はデスクの上に置かれたビンに手を伸ばし、話を遮られた女に不快感が走った。
「味も解らないくせに食欲だけはあるとは、人間とは理解しがたいものだな。」皮肉を交えた言葉を浴びせると、
「フン、生命活動を維持するために摂取しているだけだ。食欲があるのならばもっと喉に感触のいいものを選んでいる。ワームごときが人の欲を語るな。」と返してくる。癪にさわる男だ。
「フフッ、そういえばお前は睡眠もあまり摂っていないようだな。その分だと性欲も失せているのではないか?不能者め。」またも見下すような眼を浴びせ、男の尊厳を徒に傷つけてみた。
「馬鹿を言うな。舌は不能だが、下は有能だ。オレは女の味にはうるさいぞ。」と上手いことを言ってくる。本当に癪にさわる。
「人に擬態したワームはどうなんだ?そのルックスなら毎晩とっかえひっかえヤリまくってんだろ。」今度は男が女の尊厳を傷つけようとしてきた。この反撃を女は想定していなかった。
「・・・・・私は人間の言う愛情などというくだらないものは知らん。馬鹿らしいな。」
この言葉を聴くと、男がサプリメントに伸ばしていた手が突如止まった。そして
「ククククク・・・・・・・フハハ・・ハーッハッハッハッハ!!」爆笑し始めた。
「!?何が可笑しい!??」
「ハハハ!セックスに愛が必要だとでも思っているのか?意外と純情だな。化け物のクセに!しかもその愛というものを知らないという・・・・まさかとは思うが、お前・・・・・処女か??」相手を嘲る下卑た笑みを口元にわずかに表し、男は尋ねた。
「・・・・・な!!?・・・・突然何をぬかすのだ!デリカシーのない人間め!」珍しく女の顔が狼狽していた。その表情をみて、男の下卑た笑みは徐々に大きくなっていった。
「否定しない・・・か。フハハ、ワームにも意外とカワイイ一面があるものだな。」
「だまれ!それ以上嬲るようなら・・・・・殺すぞ!」
女の身体が光に包まれ、その姿を人外のものに変えようとした。だがその刹那、男の拳が女の頬を強打する。すると変身は停止し、美しい女性の姿のまま、その場に立っていた。
「ハハハ、昔、バラエティ番組でみたものに倣ってみたが、この類のものは姿が変わる途中に衝撃を受けると変身できないもののようだな!ありがとう仮面ノリダー・・・・もうワームは怖くない。」
自分のアドバンテージを失い、相手が何を言っているのかまるで解らず、固まってしまった女の目の前で、男は顔いっぱいに下卑た笑みを表した。
119名無しさん@ピンキー:2006/09/30(土) 00:07:25 ID:vuGBYnhp

男の左手が、喪服に包まれた肩に置かれ、右手が薄くアザのついた頬に触れた。
「や・・・やめろ・・・何をする・・」
女はワームとして生を受けて以来、初めて恐怖を感じつつあった。
「何をする?セックスに決まっているだろう。」
あっさりと男は答える。
「ふざけるな!なんで貴様なんかと・・」
「解ったよ。セックスは止めて・・・・・・レイプにしよう。」
「なっ−」
突如、男の顔が女に近づき、唇と唇が無理矢理重ねられる。
男の匂いがする。鼻息が当たる。
唇がヌルヌルして気色悪い。眼鏡が当たって痛い。
失っているはずの心が、激しく痛い。
男の右手が、頬から下へ移動していく、首筋を通り、乳房へ至ると、
その物体をやさしく撫でた。
「着痩せするタイプのようだな。」
唇を離し、満面の下卑た笑みとともに男は言った。
「や・・・やめろ・・・」
女が感じ始めた恐怖感は1秒立つごとに大きくなっていき、
その身体を覆いつくそうとしていた。
「やめろ・・・・?やめてくださいだろおぉぉぉ!」
男は激しく、女の肉体をデスクの上に押し倒した。
PCが床に落ち、サプリメントが飛び散る。
120名無しさん@ピンキー:2006/09/30(土) 08:35:46 ID:yWQWkPnM
wktk
121名無しさん@ピンキー:2006/09/30(土) 09:21:21 ID:zADgyPk8
仮面ノリダー 見てたのか 三島w
122名無しさん@ピンキー:2006/09/30(土) 19:04:19 ID:yWQWkPnM
そんな事よりよ神代、ちょいと聞いてくれよ。本編とあんま関係ないけどさ。
このあいだ、渋谷のエリアX行ったんです。エリアX。
そしたらなんか警備がめちゃくちゃいっぱいで入れないんです。
で、よく見たらなんか30年以上前の本が置いてあって、加賀美新、とか書いてあるんです。
もうね、アホかと。馬鹿かと。
お前らな、マスクドライダー計画でまだ生まれてもいない息子名前書いてんじゃねーよ、ボケが。
30年前だよ、30年。
なんか影山とかもいるし。ZECTの犬が警備か。おめでてーな。
お前たちをこれ以上通すわけにはいかない、とか言ってるの。もう見てらんない。
お前らな、ライダーカリバーやるからその道空けろと。
仮面ライダーカブトってのはな、もっと殺伐としてるべきなんだよ。
一人の女のために切れたやつと奴といつゼクターの奪い合いが始まってもおかしくない、
盗るか盗られるか、そんな雰囲気がいいんじゃねーか。中間管理職は、すっこんでろ。
で、やっと出れたかと思ったら、隣の奴が、俺はすべてのライダーを抹殺する、とか言ってるんです。
そこでまたぶち切れですよ。
あのな、最強宣言なんてきょうび流行んねーんだよ。ボケが。
得意げな顔して何が、全滅、だ。
お前は本当にライダーを消したいのかと問いたい。問い詰めたい。小1時間問い詰めたい。
お前、自分は最強って言いたいだけちゃうんかと。
ガタックの俺から言わせてもらえば今、ライダーの間での最新流行はやっぱり、
クロックアップ、これだね。
クロックアップした後にライダーキック。これが通のやり方。
クロックアップってのは移動速度がものすごく速くなる。そん代わりギャラリーが少なめ。これ。
で、それにジャンプキック。これ最強。
しかしこれをすると次から天道にマークされるという危険も伴う、諸刃の剣。
神代にはお薦め出来ない。
まあお前、神代は、美咲さんでも追っかけてなさいってこった。
123三島VS間宮:2006/10/01(日) 02:13:11 ID:Kwfl2xgt
 女の細い腕を押さえつけると男は、
味覚を感じない舌で、むさぼるように首筋を責め始めた。
女はなんとか抵抗を試みるが、
人間の姿では、押さえつけられた腕は、男の腕を押し返せない。
加えて、首筋から覚える奇妙な感覚が全身の力を弱らせていく。
(犯される。)身体中が恐怖と絶望に支配されたとき、
いつもは涼しげな瞳に涙が溜まり始めた。
 女の首筋が男の唾液に汚され尽くされると、男は右手を、
女の腕から離し、喪服のスカートを思い切りよく捲り上げた。
「!嫌ァ!」
「スカートめくりごときで叫び声を挙げてんじゃねーよ。」
細い脚を隠すパンストの上から太ももを撫でながら男が言う。
「今からお前はオレにレイプされるんだぜ。」
眼鏡の奥で冷たい眼を光らせ、男は女に宣告した。
「や・・・ヤメテ・・・・・」
女の言葉が命令形ではなくなった。
それに気付いた男は更に冷たく笑い、両手を喪服の胸元に移すと、
「やめてくださいだと言ってるだろがぁぁぁ!!」
乱暴に喪服を引きちぎった。

124名無しさん@ピンキー:2006/10/01(日) 14:37:58 ID:YvGakymP
ドキドキアゲ
125名無しさん@ピンキー:2006/10/02(月) 03:47:46 ID:gz8/4g0z
キキキキター!
三島さん格好いいw
126三島VS間宮:2006/10/03(火) 07:04:49 ID:wk0uWGIv
その顔とは少しアンバランスな感じのするふくよかな胸を包む
黒いブラジャーを、男は粗雑にずらし、白い乳房を顕わなものにした。
その胸を、両掌を大きく開けて包むと、
男は楽しそうに揉みしごきだした。
次に手は胸に置いたままで、顔は女のお腹の部分に近づき、
舌先でヘソの周りをつついた後で、ゆっくり舐め始めた。
「・・・・っ、んはっ・・!」
女は思わず声を上げてしまった。このことに気付くと、
ただただ、惨めな気持ちになり、悔しさがこみ上げてきた。
もう声なんか漏らさない・・・そう思い、口を堅く真一文字に閉じた。
そんな女の微かな抵抗など、どうでもいい男は、
ヘソをしばらく舐めた後、腹に当てた顔を、
今度は上へと移動させる。
乳房を登る際に眼鏡がズレるが、手は眼鏡を直すために動かそうとせず、
白い丘を揉み続けた。
顔が胸の上まで移動すると、男はおもむろに乳首に吸い付いた。
「−!!」
女は閉じた唇を、さらに力を込めて鍵をかけなければならなくなった。
この男の舌は不能ではなかったのか・・・
1分ほど、揉みながら吸い付いている状態を続けると、
男は手を、下へと移動させた。
127名無しさん@ピンキー:2006/10/06(金) 07:49:39 ID:SE2qK7NV
ほしゅ
128名無しさん@ピンキー:2006/10/07(土) 13:50:31 ID:h7QygaUj
人がいないので流れを豚切って広瀬さん投下するお
129名無しさん@ピンキー:2006/10/07(土) 20:49:07 ID:dUNtdvvQ
>>128
期待してます!
130名無しさん@ピンキー:2006/10/10(火) 08:38:17 ID:KFSyLqaE
期待保守
131名無しさん@ピンキー:2006/10/10(火) 12:39:05 ID:pyNYkGoJ
>>128
広瀬さんと聞くと剣崎or虎太郎or烏丸所長との逆レイプ物か、
トライアルBとの擬似父娘相姦物しか思い付かない…。
132名無しさん@ピンキー:2006/10/10(火) 22:50:34 ID:KNQeCmGI
広瀬さんて映画では結婚式前だったな。
相手は誰だったんだろう
133名無しさん@ピンキー:2006/10/12(木) 03:20:35 ID:LjOmlmsC
>>128
投下マダー?
>>132
確か外人だっけか。
134名無しさん@ピンキー:2006/10/17(火) 10:23:13 ID:hzfO+ctF
学園ドラマな二人を見て
加賀美×蓮華もありだと思った。 
135名無しさん@ピンキー:2006/10/17(火) 16:14:22 ID:h2/hpxgV
>>134
「やっだぁー、もうイっちゃたんですかぁ先輩?」
蓮華がくすくすと笑った。完全にバカにされている。
「う、うるせーよ、仕方ないだろっここんところ忙しくて溜まってたんだから…」
「ふーん、だっさぁい。それじゃ女の子満足なんてさせられませんよ」
ちらりと舌を出して加賀美の精液で汚れた顔を指先でぬぐって、舐める。
腹が立つ物言いとは反して、誘うようなその仕草に再び熱が上がるのを感じた。

みたいな妄想をした。
136名無しさん@ピンキー:2006/10/17(火) 20:29:30 ID:RkPjsTyV
「天道の命令だから仕方無く面倒見てやるんだからな!」

「師匠の命令だから仕方無く面倒見させてあげるんですからね!」

「何だと!」

「キャ〜、襲われる〜!」

「誰がお前なんか襲うか!」



駄目だ…エロにもってけない…誰か続き書いて下さい…。
137名無しさん@ピンキー:2006/10/17(火) 20:32:25 ID:X2+j80nR
>135
おもいっきりツボだ・・・!
138名無しさん@ピンキー:2006/10/17(火) 23:49:21 ID:31yZw8vN
>136
よーやくエロこじつけても
いいところで天道が邪魔しそう。
139名無しさん@ピンキー:2006/10/18(水) 01:25:53 ID:CtAibccr
>138

3Pってことか?
140名無しさん@ピンキー:2006/10/18(水) 18:05:30 ID:Koe+suO1
>>138
自分は>>103-104を読んだ時にそれがあると思った。
しかも、天道の後も入れ代わりに次々と邪魔が入る、と。
141名無しさん@ピンキー:2006/10/19(木) 20:47:24 ID:h51H5+k9
蓮「あっ・・・、せ、先輩、そこは・・・あぁンっ」

加「おい、そんな声出すなよ。ハァハァ」

蓮「そ、そんなこと言ったって・・・ハァハァ」

天「楽しそうだな」

蓮・加「わーーーっっ!!」


みたいな?
142名無しさん@ピンキー:2006/10/20(金) 20:38:02 ID:OlnvgtX0
カガミには強きなのに天道にはヘロヘロの蓮華 そしてミサキさん。
ところで天道とタブン遺伝子レベルでは妹だが実はワームのひよりとのセックスは近親ソーカンになるんだろうか?
143名無しさん@ピンキー:2006/10/21(土) 09:53:02 ID:4PqoYot2
>>142
なるでしょ
144名無しさん@ピンキー:2006/10/22(日) 05:53:03 ID:lh/WWg8U
誰か蟹×影山書いてください…
145名無しさん@ピンキー:2006/10/22(日) 10:36:44 ID:7Pvn0JLX
思わず「801板へ行け」とレスしてしまいそうになった。
次回は蟹姐×大介みたいだな。
146名無しさん@ピンキー:2006/10/22(日) 11:09:04 ID:Py0bPCR4
>141
激しくツボですw
147名無しさん@ピンキー:2006/10/22(日) 19:14:27 ID:9VgqcB00
次回麗奈様
人間の心を宿してやさしくしてくれた大介を愛しあったがため裏切り者として
殺されてしまうのかな。
セツナイね
148名無しさん@ピンキー:2006/10/22(日) 21:56:17 ID:nH42SFyl
加賀美×岬をまた読みたいのは俺だけか?
待っているのは俺だけか?

今日の岬さんは胸がエロかった……。
149名無しさん@ピンキー:2006/10/22(日) 22:40:53 ID:+aQ6wWAi
おれも気になった。
あれ、入れてるよな・・・・・
150名無しさん@ピンキー:2006/10/22(日) 23:00:28 ID:DkeTAJxb
加賀美の野球対決の時か。
あの胸で加賀美の股間のバットを挟んでしごくSSきぼん。
151名無しさん@ピンキー:2006/10/23(月) 00:08:59 ID:PrHWwSA6
岬さんならパイズリよりケツズリだろおまえら?
152名無しさん@ピンキー:2006/10/23(月) 00:42:51 ID:6IYmBDgU
加賀美×岬さん、読みたい!
蓮華といい雰囲気なってる加賀美を見て
おもしろくない岬さん、ってのも。
153名無しさん@ピンキー:2006/10/23(月) 04:12:22 ID:cnFoKLxp
>>151
バカ、その両方に決まってるだろ!
154名無しさん@ピンキー:2006/10/23(月) 21:20:04 ID:eQPnmzzp
加賀美と蓮華の雰囲気に
155名無しさん@ピンキー:2006/10/23(月) 21:23:37 ID:eQPnmzzp
加賀美と蓮華の雰囲気が面白くない岬さんが
胸や尻を使って加賀美に奉仕するSSを求む。

こういう事か?
156名無しさん@ピンキー:2006/10/29(日) 22:34:17 ID:hKCNwMQO
偽装から本物になってくれんかねー、加賀美と岬。
157名無しさん@ピンキー:2006/11/04(土) 14:31:40 ID:3UftLkgb
ほしゅ
158名無しさん@ピンキー:2006/11/08(水) 00:26:19 ID:3PVn5+rj
(´・ω・`)
159名無しさん@ピンキー:2006/11/10(金) 11:16:14 ID:R1vN/NZP
>>156
それはないだろ?
加賀美はひよりのことが好きって設定だろ

映画では式も挙げたし
160名無しさん@ピンキー:2006/11/12(日) 08:18:29 ID:BC9dQdUi
kage
161名無しさん@ピンキー:2006/11/12(日) 08:54:39 ID:6y/dB5vL
坊ちゃまと矢車さんは色んな意味で最高だなwwwwwww
ウワーてwwwwwww
162名無しさん@ピンキー:2006/11/14(火) 23:57:29 ID:m7RhPEyp
加賀美は岬さんとの偽装を意識してるなあ。
岬さんは忘れちゃってたのに。
163名無しさん@ピンキー:2006/11/16(木) 21:20:14 ID:LJH8yN7S
えーっ先輩達、つきあってたんですかぁ〜?
知らなかったぁ〜
お似合いですぅ



・・・と、はしゃぎながら実はショックを受けている蓮華を妄想してみる。
164名無しさん@ピンキー:2006/11/18(土) 17:51:00 ID:2V+Wg5sw
加賀美の中の人のブログにある写真。
ミサキーヌにネクタイ締めてもらってる姿がちょっと新婚さんに見えた。

・・・・・・笑顔で首を絞められてるようにも見えるがw
165名無しさん@ピンキー:2006/11/21(火) 13:19:50 ID:LfZ0Tf85
>164
ラブラブですなあ
166名無しさん@ピンキー:2006/11/21(火) 19:54:10 ID:3FrIFh2D
数年後、アグルと玲子みたいになるかもな。
167名無しさん@ピンキー:2006/11/21(火) 23:09:21 ID:lnI2xmFw
日テレのせいでカラミ全くなかったけど、
ヒビキ×香須実みたくなったよ…
職人様いかがでしょ?
168名無しさん@ピンキー:2006/11/25(土) 08:59:14 ID:En/CgVuV
ほしゅ
169名無しさん@ピンキー:2006/11/28(火) 22:45:24 ID:NXmMDU0F
お兄ちゃんはカブトムシだから
夜明け前に樹の蜜を吸いに来るんだよ。
樹花という名の樹の蜜を。
170名無しさん@ピンキー:2006/11/30(木) 09:19:35 ID:0dObWZqF
あげ
171名無しさん@ピンキー:2006/11/30(木) 12:01:41 ID:ihCRpWH5
Change! Hyper Penis!
172名無しさん@ピンキー:2006/12/03(日) 19:51:39 ID:0jSzPzP1
もうだれと誰のフラグがたっているのかよく分からなくなってきた。
173名無しさん@ピンキー:2006/12/04(月) 01:19:53 ID:Bz72tziN
加賀美はかっこよかったのに
がタックが・・・
174名無しさん@ピンキー:2006/12/07(木) 05:09:01 ID:uar3lGH1
病室で看病してた蓮華がいいよ
加賀美先輩を勇気づけようと体を捧げたいけど…自信がなくて師匠に教授ねがうといいってばっちゃが言ってた
175名無しさん@ピンキー:2006/12/07(木) 13:04:22 ID:pQt0tzn+
師匠に身を任せるつもりが
間違えて黒天道にお願いしてしまいどエライことになる蓮華キボウ
176名無しさん@ピンキー:2006/12/07(木) 13:41:10 ID:9gTXhyI8
黒天道は何やるのかわかってなさそうな気ガス
177名無しさん@ピンキー:2006/12/08(金) 01:22:57 ID:6cVL0n7/
黒天道は男女の区別が出来ないぞ だからパンパンして判別するんだ
178名無しさん@ピンキー:2006/12/10(日) 05:11:41 ID:+FgJxb2G
パンパンされた蓮華は黒天道の嫁になるんだな
179新英雄の最期:2006/12/11(月) 01:02:16 ID:vA3z8j/p
岬さんが変わった・・・・

カッシスの攻撃を受け、入院している神代剣を、毎日のように見舞いにいっている。
身を挺して、自分の命を救ってくれたのだから、それ自体はおかしなこととは思わない。
変なのは、その内容をオレに逐一報告してくることだ。
ヤツと何を話したか、ヤツが何を食べたかなど、つまらないことまで、眼を輝かせて話してくる。
オレにはそれが、すごく不愉快だった。
「岬さん、ひょっとして剣にほれちゃった?」
「いやーん、ちょっとドキッとしただけよん。」
どう見ても恋する乙女です。本当にありがt(以下略)

あれから数日経ち、買い物に付き合わされることになった。
剣が退院したらデートする約束をしたらしく、その為の服を買うとのこと。
何でオレが・・・・
まぁ、蓮華のセンスは確実にズレてるし、
ひよりはこうしたことに慣れていないというのは解るのだが・・・
ZECTに入って以来、いろんな悩みを抱えてきたが、
ここまで複雑な気分になったことは、なかなかない。

しかも、ここで岬さんの選ぶ服がやたらと女の子っぽいのが悔しい。
オレはパンツルックの岬さんしか見たことがないのに、
剣のために選ぶのはスカートばかりだ。
なんだか、自分がものすごく惨めな存在に思えてきた。
ZECTの一員として、人を守るために戦っているのに・・・
ガタックとして、体を張っているのに・・・・
いつも、岬さんの近くにいるのに・・・・

180新英雄の最期:2006/12/11(月) 01:46:10 ID:vA3z8j/p
「岬さん、オレって岬さんにとって、何なんですか?」
荷物を持ち、夜道を送っていく途中に、通りかかった公園で、思い切って尋ねてみると、
「?ZECTの大切な仲間に決まってるじゃない。」
素っ気無い答えが簡単に返ってきた。
彼女にとって見れば、当然の返答だが、オレは納得することができなかった。
オレの中で何かが切れ、気付いたときには、荷物を放り捨てて
彼女を抱きしめていた。
「オレ、岬さんのことが好きです。」
しかしバカらしいほど、ストレートな言葉による告白は、拒否された。それでも必死に食らい下がろうとする。
「剣の何がそんなにいいんです!?オレは、オレはずっと岬さんだけを見てきた!」
返事として、恋する乙女は剣への想いを、オレに話した。
悔しい。悔しい!オレはとうとう、ブチまけた。
「剣は・・・ワームです。剣とその姉を殺し、神代剣に擬態しているワームなんです!あいつは気付いていないけれども、
 二人が考えているような関係にはなれません!悲劇しか待ち受けていないんです!」

パチッ
岬さんの掌が、オレの頬を強く打った。
「いきなり何を言ってるの!?口からでまかせを言うにも程があるわよ!」
当然の反応かもしれない。大切に思う人間がワームだなんて言われて、簡単に信じる人間などいない。
それはオレ自身が、身にしみて解っている。

どうしようもない思い、真実を伝えても変わらない状況・・・・
オレの中で、もう1本、大切な何かが切れた。


岬さんを腕の中に抱いたまま、体重を預け、夜の公園内でむりやり押し倒した。
181名無しさん@ピンキー:2006/12/11(月) 22:51:10 ID:EWBeeSc2
キター!剣も入れて3Pだ!
182名無しさん@ピンキー:2006/12/12(火) 00:07:26 ID:KAg4idbR
いや、ここは田所さんのナニもくわえさせて4Pだ!!!!
183名無しさん@ピンキー:2006/12/12(火) 00:47:39 ID:se8gzFr5
「ちょっ!何するのよ加賀美クン!!きゃああ」
今まで散々悩んだストレスに負けて?
まさか赤い靴が人間体にも作用して?
理由なんてなんでもいい。いや、理由なんていらない。
オレは沸き起こる欲望に従い、愛しい女性を征服しようとした。
叫ぼうとする彼女を黙らせるかのように、オレの唇が彼女の口を覆い、互いの唾液が一つの液体となる。
細く柔らかい肉体の感触を覚えた両手は、その味をさらに味わおうと、体中を撫でまくった。

岬さんの今日の服装は、いつもと変わらないパンツルックのスーツ姿。
ジャケットのボタンを外し、インナーの内側へと、手を強引に進入させる。
初めて触れる、岬さんの素肌。
彼女の顔が強張る。
だが自分の中で、さまざまな脳内物質が溢れ出てくるのが、はっきりとわかった。
もう止まることなどできない。掌を上へと移動させ、ブラジャーを無理矢理ずらすと、
肘を使い、インナーもずりあげて乳房の姿をさらさせた。
オレは執拗に続けていた接吻をやめ、上体を起こして乳房を眺めた。
「いや・・・もう、やめて」
可哀想に、岬さんの眼からは涙がこぼれている。だが、オレは止まらない。
乳房を触るために手を伸ばそうとしたその時、
カチャッ
オレの頬に、何か硬いものが当てられた。

184新英雄の最後:2006/12/12(火) 00:49:43 ID:se8gzFr5
>>183
名前忘れたスマソ
185新英雄の最期:2006/12/12(火) 02:02:19 ID:/19V9lq6
オレンジの刀身に紫の柄。サソードの証だ。

「我が友、カガーミン。見損なったぞ!!」
「剣クン!」
こいつにはレーダーか何かが備え付けられているんだろうか。
そもそも入院中だろ。左腕にはまだギブスが着けられている。
そんなことよりも、なぜこいつだけ下の名前で呼ぶんだ岬さん。
「剣、お前はいいよなぁ。」
某元ザビーのようなセリフを吐き、オレは立ち上がった。

「女性を襲うとは、しかもよりによってミサキーヌを手にかけようとするとは何事だ!!」
 すべて、お前のせいだよ。神代剣。
「お前など、もはや我が友でもなんでもない!」 
 ワームもなんでわざわざこんなヤツに擬態したんだ。
「ミサキーヌはオレが、命をかけてでも守る!!」
 お前は死んでいなければいけない存在なんだよ。
「なにか言う言葉はないのか!カガーミン!!」
 うるせえ・・・
「こい!ガタックゼクター!!」
「そっちがその気なら・・・・・」
「「 変身!!! 」」
186名無しさん@ピンキー:2006/12/13(水) 18:07:44 ID:iZFDbKZE
続きを!
187新英雄の最期:2006/12/13(水) 23:57:37 ID:OIVelk4X


「1,2,3、ライダアアア キック!!」
数々の技の応酬があったが、最後は伝家の宝刀が炸裂した。
ガタックゼクターは絶望と希望を知る者に微笑む。
数日前まで現実をみれなかった、お坊ちゃまくんに勝てる道理などないのだ。
サソードは吹き飛び、変身が解ける。剣は気を失っているようで、起き上がってはこない。

「岬さん」
邪魔者を打ち払ったオレは、行為を続けようと岬さんの方を振り返った。
今は立ち上がり、着衣の乱れも直している。衣服は邪魔だ。
ガタックの姿のまま、ジャケット、インナーをつかみ、乱暴に破りちぎった。
「いやああああああ!」
岬さんは必死に抵抗しようともがくが、人間の力で何かが変わる訳もない。
ブラジャーも簡単に剥ぎ取って、上半身を裸にしてやる。
そして次は下半身だ。抱きしめて、両手でケツを揉んだ後、
パンツを豪快にむしりとった。
後は、軽く押し倒してやって、残った部分とパンティーをズリ下げていき、
岬さんはあっという間に全裸になった。
188新英雄の最期:2006/12/14(木) 01:08:21 ID:/I+ORb7Y
ここで変身解除。加賀美新へ姿を戻す。
即座に岬さんに覆いかぶさって、
さっき揉めなかった乳房を揉みしごき、乳首に吸い付いた。
「やめて!加賀美クンやめてぇ!」
彼女は必死に声をあげ、オレの体を叩いて抵抗する。
しかしオレには何の痛みも感じない。
岬さんの感触、岬さんの味、岬さんの香り、岬さんの素肌、岬さんの叫び声
その総てを脳に伝えるためだけに、五感が働いていた。

胸を思う存分もむと、右手を下へ動かす。
ヘソ、陰毛を通り、女性器へとたどり着くと、その唇を中指でなぞった。
「っいやぁっ!」
屈辱からか、岬さんの眼からはポロポロと涙が流れている。
不思議な気分だ。愛しい人がこんな陵辱をされて、ほんのわずかに良心が痛むが、
こんな陵辱を続けたいという欲望はどんどんと強くなっていく。
オレは中指をゆっくりと、口内へと侵入させた。
だが、中でいくらイジっても、まったく愛液が出てこない。乾いたままだ。
「ちくしょう!なんで全然濡れないんだよ!」
189新英雄の最期:2006/12/14(木) 01:38:49 ID:/I+ORb7Y
オレの方はもうどうしようもないくらい固まっているというのに、
彼女の方はどうしようもなく乾ききっている。
「どうしてもオレのことは受け入れられないというんですか。」
オレの眼が涙に濡れた。
だが、ここまでして退くことなんかできない。
スラックスとトランクスを下ろし、腰を合わせると、猛り勃っているものを
力任せに、岬さんの中へと挿れていった。
「いや!痛いっ!!痛い!!やめてぇっぇ!」
入りが悪い。自分でもわかっている。彼女は大きく横に首を振りながら悲鳴をあげる。
それでもオレは、本懐を遂げるために、彼女を突き刺していった。
一度、根元まで侵入すると、ピストン運動を開始する。
「岬さん!岬さん!」
オレは腰を打ちつけながら、一心不乱に彼女の名前を叫び続けた。


190新英雄の最期:2006/12/14(木) 01:41:32 ID:/I+ORb7Y






ドピュッ

最後は中に出した。
目的を遂げ、腰を抜く。岬さんは、恥辱と痛覚で涙を流し、力なく横たわっている。

どうにもならない彼女に対し、言い訳のできない行為を犯してしまった。
天道が知ったら、どう思うかな。
田所さん、もう俺たちチーム組めませんね。すいません。
オレも、力なく呆然と夜空を見上げた。

その為、オレに近づいてくる存在には、まったく気付かなかった。
数秒後、スコルピオワームの一撃がオレを貫いた・・・

               完
191名無しさん@ピンキー:2006/12/16(土) 03:04:56 ID:WzM8b5Qc
「俺はセックスにおいても頂点を極める男だ!」
「ならばアナルも知っているのだろうな」
「天道…ア・ナールと言ったか…なんという高貴な響きだ!」
「岬は好きだぞ?アナルがな」
「ミサキーヌが!?…うむ。ミサキーヌにふさわしい感じがするぞ!」

「ミサキーヌー!俺と一緒にア・ナールをry
192名無しさん@ピンキー:2006/12/20(水) 15:41:26 ID:x1dTO7H7
ロリ系が読みたい…………怪人に犯される子供のSSキボン
193名無しさん@ピンキー:2006/12/20(水) 17:55:02 ID:3xr6iYoS
>>191
ミサキーヌが好きなのはアナルはアナルでも逆アナルで、
太っといペニバン穿いたミサキーヌにアナル処女を奪われるぼっちゃまきぼん。
194名無しさん@ピンキー:2006/12/20(水) 23:58:06 ID:1ngm3oB9
>192
なぜそこで大介ゴンといわないんだ天邪鬼め。
195名無しさん@ピンキー:2006/12/21(木) 05:24:39 ID:Dk9s1hey
じゅかがみでもいくない?
196名無しさん@ピンキー:2006/12/21(木) 20:33:41 ID:9hmFtXRV
>>193
ネ申
197名無しさん@ピンキー:2006/12/22(金) 01:27:15 ID:UhXTl/Kc
>>194
それキボン
198名無しさん@ピンキー:2006/12/26(火) 10:25:14 ID:Np2QBbWE
岬さんにビンタされる加賀美・・・
ちょっと良かった
199名無しさん@ピンキー:2006/12/26(火) 11:35:35 ID:uybiVftT
「なんで言ってくれなかったのよ!!!」

バチッ

岬さんは立ち上がり、オレにビンタを食らわせて立ち去っていった。
何回だって言うチャンスはあった。何回も言いかけた。
彼女からしてみれば、オレに裏切られたという気持ちもあるのだろう。
でも、剣と岬さんがデートすることになっても言えなかった。
どうしても言えなかった・・・・。

オレは彼女の後姿を見送りながらこう思った。



「痛いけど、ちょっと カ・イ・カ・ン 」
200名無しさん@ピンキー:2006/12/26(火) 15:34:50 ID:B+QgecSn
>>199
ちょwww なんか井上脚本だったら言いそうでワロタw
201名無しさん@ピンキー:2006/12/29(金) 19:24:38 ID:I1XAee8V
>>175
少し遅いがそれキボン
202名無しさん@ピンキー:2007/01/04(木) 17:46:58 ID:7LqHCTFB
地獄兄弟にマワされる蓮華ってのはアリ?
203名無しさん@ピンキー:2007/01/05(金) 00:30:24 ID:TMe55c7w
自分は影山を足蹴にする女王様な蓮華が見たい
204名無しさん@ピンキー:2007/01/05(金) 14:22:51 ID:5DKmrmnV
特撮板のゼクター擬人化萌えスレのゼクタンネタは禁断か?
ヌゲー書きたいんだけど
205名無しさん@ピンキー:2007/01/05(金) 19:15:22 ID:ig11VUvh
俺は読みたいけど、どうなんだろうなあ。

とりあえず通報だけは勘弁の方針で宜しく。
206名無しさん@ピンキー:2007/01/05(金) 20:54:20 ID:5DKmrmnV
向こうに確認とるのも気が引けるしなぁ
解らない人もいるだろうし、荒れないなら書きたいんだけど
207名無しさん@ピンキー:2007/01/05(金) 21:30:42 ID:2ZD86hQp
かいてかいてー
208名無しさん@ピンキー:2007/01/05(金) 21:40:55 ID:EXPTjy6h
ゼクタンスレ住民の俺は書いていいとおもってる
209名無しさん@ピンキー:2007/01/05(金) 22:21:02 ID:ig11VUvh
かく言う俺もゼクタンスレ住民だがね。読みたい。

あっちのスレがちょっとエロ関係で荒れ気味だから、こっそりとやりましょう。
210名無しさん@ピンキー:2007/01/05(金) 22:51:41 ID:5DKmrmnV
>向こうでリクくれた方

自分百合はちょっと苦手なんで…スマソ
とりあえず得意分野のロリから入るという外道な俺がいる
211名無しさん@ピンキー:2007/01/06(土) 00:29:32 ID:be1CemYg
ドレタン「出来ましたぁ〜!カブトさんやハイパーちゃんが沢山のワームに触手責めされちゃう同人ですぅ〜!」
   「特にこのカブトさんの絵、リクした影山さんの他にもゼクトルーパーの一部の方にも受けそうですよぉ」
カブタン「・・・へぇ、何が完成したって・・・?」ポキポキ・・・
ドレタン「ハッ!?な、何でもありませんよぉ・・・?」
カブタン「・・・ふぅん・・・じゃあ何、その後ろに隠してる本は・・・」
ドレタン「あぁの・・・その・・・」パシッ
カブタン「・・・ふむふむ・・・『助けて天道さま―幼姉妹とワーム達―』・・・何だかベタなタイトルだねぇー♪・・・って」
   「あたし達で変なもん作るなァッ!!!1!11」つ【クナイガン】タキュンタキュンタキューン!!!
ドレタン「あぁッ!酷いですぅ!!」
カブタン「ふぅ・・・これで何とか阻止できたぁ・・・ホッ」
ドレタン「でも、PCで着彩してますから、データさえ残っていれば幾らでも印刷できますぅ」

1  ・  2  ・  3  ・  RIDER KICK!!

ドレタン「ひでびゅっ!!」
ttp://1m.mata-ri.tk/src/1M0697.jpg.html
DLKey:ドレイク乙

『チラシ裏』
実はこのスレがある事をゼクター擬人化スレで知った罠
最初は汁が描かれてなかった罠
そして・・・触手は初めて描いた罠

では、三流絵師はさっさと退散しまふノシ
212名無しさん@ピンキー:2007/01/06(土) 00:33:18 ID:CxJy/B74
>>211
GJ!!
これが流れてみれなかった790かぁ
いやいやいいものを見せてもらいました
はっ、後ろに気配が!
RiderKick
213211:2007/01/06(土) 00:56:22 ID:be1CemYg
携帯の人へ
ttp://pic.to/upload.pic.to/dl.php?e30059c2a9bea3c9ee331a75b1c6d361_jpg
これで見れない見れないと言うのはナッシングね!
214光の戦士:2007/01/06(土) 01:18:23 ID:YU2A6e7a
トップ絵の人GJ

ピクのほうがプロキシより綺麗に見えるんでありがたいのですよ


こっち常駐にしようかなぁ
215光の戦士:2007/01/06(土) 04:10:11 ID:YU2A6e7a
便乗

ラフですが
ttp://p.pita.st/?m=auzoxz06

ネオゼクに囚われたケタロス
216名無しさん@ピンキー:2007/01/06(土) 07:13:54 ID:rsddqrHW
>>194
大介がゴンを女として見ていないからな…いや、だからこそここで(ry

>>211
万回保存した
217204:2007/01/06(土) 12:32:09 ID:+C2XVFxP
>>211

パンチ「瞬……この本は何…」
影「はうあ!いや…これは誤解だ!信じて」
パンチ「RIDER PUNCH」

今書いてるから明日まで待って下さい
218名無しさん@ピンキー:2007/01/06(土) 13:23:38 ID:+C2XVFxP
下がりすぎ上げ
219光の戦士:2007/01/06(土) 14:06:49 ID:YU2A6e7a
色つけた

ttp://p.pita.st/?m=nl2roi6h
パソ環境調えたいなぁ…
220名無しさん@ピンキー:2007/01/07(日) 18:22:50 ID:XFIuRrH/
>217
今日だな
wktk
221217:2007/01/08(月) 21:26:38 ID:TSU9GAAP
書き上がったんで一日遅れですが掲載します
携帯なんで長時間のスレストご了承ください

※ロリ巨乳設定のパンチホッパーが登場します
ロリ嫌いの方は華麗にスルーしてくらはい
222:2007/01/08(月) 21:28:40 ID:TSU9GAAP
戦いの後、俺がねぐらに戻ると見慣れた顔があった
茶色を基調とした服に身を包み、小さく縮こまった格好で座っている
「パンチ…ただいま」
決まりきった挨拶だ

「おかえり…瞬」
このどことなく暗い雰囲気を身に纏った幼い少女が俺のゼクター、パンチホッパーゼクターだ
戦闘時はバッタを模したゼクターだが、普段はこうして人間の姿で一緒に生活していて、何かと世話を焼いてくれる優しい子だ
……まあちょっとエキセントリックなところはあるけど
今日もこの少女といつも通り「地獄」の生活が始まる、と思ってた
まあ確かに地獄には変わりないんだけどさ

「なあパンチ…ワームに左手をやられたんだ…手当してくれないか?」
「え…?ちょっと待ってて」
彼女は血相を変えて救急箱へ走っていった。あの子は俺にベッタリだ。粘着質と言えるほど
救急箱を抱えて戻ってきたパンチに左手の傷を見せる
あの紫のワームに付けられた傷だ。血もかなり出てる
「ありがとうパンチ…」

ほっとしたのもつかの間、ふいにヒヤリとしたものが背筋を流れた。血が抜けすぎたのかと思ったが、そうでもないらしい
この感覚には覚えがある。その瞬間、激しい痛みが左手を襲った
「ぎゃあああああ!」
パンチの細い腕に、左腕がねじ上げられているのが見える
「あの女の匂いがする!」

「いや…その…」
俺には覚えがあった
223名無しさん@ピンキー:2007/01/08(月) 21:30:24 ID:TSU9GAAP
紫のワームとの戦い
俺と共にあったのはこの子ではなかった
彼女の恋敵とも言える、金色のライダー。蜂を模した姿のゼクター

「瞬…なんで…?…そうなんだ…もう私はいらないんだ…」
この子は一人で盛り上がって怖い方向に突っ走るのが玉にきずだ。さっきも言ったけど、本当に俺にベッタリだ。怖いくらいに

「私よりザビーの方がいいんだよね…わかった」
いやいやわかったって何がわかったっていうんだよ
「いや…待ってくれ!俺にはお前しかいな」
「うるさい!」

ドスッ

「カハッ……」
彼女の拳が下腹部に突き刺さった
おいおい、ケガ人に対してボディブローは無いんじゃないか?抗議する間もなく、俺の意識は深い混迷の中に落ちていった

寒い
目を覚ますと、そこはひたすらに寒かった
寒いだけじゃなく、暗い、狭い
何かの地下室のような、いやな空間だ
よくわからないが、とりあえずここから出よう、立ち上がろうとしたが足が動かない。いや足だけではない、腕もだ。ジャラジャラと鎖の音ばかりが伝わってくる
「えっ?ええっ?」
気づけば俺は座ったまま鎖に縛り付けられていた
「何だって言うんだ!」

コツン…コツン…

錯乱した俺の耳に、静かな靴音が響いてくる
その主はやはり…

「瞬…目が覚めた?」
224:2007/01/08(月) 21:35:45 ID:TSU9GAAP
「どういうことだ!パンチ!」
冷たいオーラを纏った少女がゆっくりと目の前まで近づいてくる

「私ね、考えたの。どうやったら瞬を私だけのものにできるかなって。どうやったら他の女に取られないかなって」
彼女は屈みこんで俺の顔をのぞき込みながら言った
「私もう傷つきたくないから…でね、わかったの。瞬に責任を作ればいいんじゃないかなって…」
「どういうことだ?」
「瞬が私に一生かけて償わなきゃいけないような罪を犯してくれれば……他のゼクターのところにはいけなくなるでしょ?……」
状況が飲み込めずにいまいち回らない頭で必死に考えるが、この子の言ってることの意味がわからない
……まあ、いつもわからないけど

「どういう意味かわからないよパンチ…」
パンチが笑みとも取れない笑みをを浮かべながらゆっくりと顔を近づけてくる。吐息がかかる距離まで
「簡単に言うとね…」
「!?」
ふいに、唇に柔らかい物が触れた
それが彼女の唇だと理解するのに数瞬の時を要した
「こういうこと…」

いよいよわからない
俺の頭に手を回して激しく唇を重ねてくる
「ん―っ…んっ」
初めてのキスだった
動揺している俺の口の中に、パンチの舌が入ってくる
抵抗しようにも体は鎖で動けず、喋れば彼女の舌を傷つけてしまう
甘んじて受け入れるしかなかった

ちゅっ…ちゅば…ちゅるちゅる…

彼女の舌は俺の口の中でゆっくりと動き回り、少しずつ思考回路を壊していく

225:2007/01/08(月) 21:37:04 ID:TSU9GAAP
「んっ…んんっ」

ちゅぱぁ

彼女はもったいなさそうに俺の唇を解放した。俺たちの唾液が混ざり合って糸を引く
「はぁ…はぁ…」
「わかったでしょ…」
そのままボロボロのズボンに手を掛けてくる
おいおい…罪を犯させるって…こいつまさか…
「やめろパンチ!お前はまだ子供だろ?俺は責任取れない!」

ドスッ

また拳が入る
「もう…そのためにやってるんだから…」
パンチホッパーというだけあって、そのパンチは強烈だ。まさに名は体を表すというやつだね。また意識が朦朧としてきた
「抵抗しないでね…あ…でも抵抗する必要も…ないんだね…」
「!?」

とっさに我に返ってみると、ズボンの下でなにやら主張している物がある
傍目から見てもわかるであろう股間の膨らみ
「い…いや…これは…その…とにかく違うんだ!お…俺は断じてロリコンじゃない!!」
「この状況で言うことはそれなんだ…嘘つき……」
ズボンにかけられる力が強くなる
「や、やめろ!」
「嘘つきは…キライ…」

ビリィ

静まり返った空間に、布地の裂ける音が響いた

下着一枚、物はより強調される
「ずいぶん苦しそうだね…楽にしてあげようか…」下着に浮き出る怒張を見やり、彼女が言い放つ
「おい!それ以上は…」
これが世に言うレイプというものか
逆だけどね
彼女の細い指が、下着をスルリと抜き取った
ブルンと震えて逸物が飛び出す
「みっ…見るなぁ!」
226:2007/01/08(月) 21:41:59 ID:TSU9GAAP
いつも何かと気にかけていた少女からの初めてのキスとその特異なシチュエーションに、それはすでにガチガチに硬くなっていた

「これが…瞬の…」さしものパンチも俺も逸物との対面に幼い顔を赤らめている
まだまだ子供だからな
いや、子供に興奮してるのは俺だけど

「私が気持ちよくしてあげる…」
彼女の白い指が俺の物に絡みつく
「う…ぁ…」
正直溜まってる俺に、それだけですさまじい快楽が伝わる
そのまま軽く指を上下させ、俺の物に刺激を与えてくる
それも先端にはさわらず、鈍い根本ばかりを狙って
「うぁ…はぁ」
「瞬…かわいい…」
幼い顔が真っ赤に上気している姿に、ゾクゾクと興奮が沸き上がってくる
もったいつけるようにすりすりと両手を使って根本をこすりあげられ、少しずつ何かがせり上がってくるのを感じる
「ちょっ…やめろ!離せ!」
屈辱に耐えられずに抵抗すればするほど、鎖が腕に食い込んでくる
「暴れないで瞬…痛くしちゃうよ…」
ジタバタと暴れる俺に冷ややかに言って、彼女の指は袋へと伸びた
「ごめんね…」

「おごぁぁぁぁああああああああぁぁぁ!!?」
金的を握られ、吐き気に似た痛みが全身を駆け巡る
「瞬は…私に身を任せればいいの…」
「…は…はい…」
一瞬意識が飛ぶ、今日何度目かな
「おとなしくしててね…」
パンチがゆっくりと俺の逸物に顔を近づけた
「どんな味がするの…?」
パンチの柔らかい舌が亀頭に触れる
「ひゃう!?」

227:2007/01/08(月) 21:44:21 ID:TSU9GAAP
じらされ続けたそこは今まで感じたことのない快楽を運んでくる
「うぁぁ…」
彼女の拙い舌技が、いっそう俺の背徳的な欲情を燃え上がらせる
「ちゅっ…ちゅぱ…」
そのまま俺の物をくわえ込み、頭を上下に振られる
決して高度ではない彼女のテクも、この状況に置いては極上のそれであった
「うっ…も…もう限界…」
堰が切れる、その瞬間を迎える前に彼女は舌を離した
絶頂の寸前で、放出しかけていた物達が戻っていく

「はぁ…はぁ…何でだよ…」
「言ったでしょ…罪を犯して欲しいって…」
彼女は俺を縛っていた鎖を軽く引く。すると、それは糸のようにあっさりと引きちぎれた

「わかる…?最後までして?……瞬の意志で…それが瞬の罪…」

両手足の拘束を解かれ、冷たい床に投げ出された俺の前には無防備なパンチの姿、破裂寸前の股間、そして…「童貞の意地」
生まれてこの方彼女はできず、ZECTに入隊してからは周りは男ばかり、加えてザビーはガードが堅いし、何より任務任務でそんなことを考える余裕もない
俺は未だに女性経験がなかった

パンチが顔をのぞき込んでくる
誘われてる、こんな幼い子供に
ザビーを奪われ、この子に出会ってから俺の中に目覚めた背徳的な性癖、ロリコン
どんなに必死にかき消そうとしても根強く残った幼女性愛
いつしか彼女を性的な目で見るようになり、自己嫌悪に陥っていた

228:2007/01/08(月) 21:48:44 ID:TSU9GAAP
「もう…自分に素直になって…」
パンチが茶を基調にしたふかふかの上着を脱ぎ捨て、胸をはだけさせる
顔立ちからは想像できない大きさ
眼前に展開するもの全てが、俺の安い理性を簡単に踏みつぶした

「ごめん…」
言うが早いか俺はパンチの胸に飛びついた
両手で膨らみを包み、柔らかな感触を確かめる
「んっ…もっと激しくしていいよ……」
充血した突起に貪りつき、嘗め回す
「パンチ…」
ちゅる…じゅ…
「んぁ…ひっ…はぁ…」
彼女も少しずつ艶っぽい声を上げ始める
ぢゅっぢゅっ…
突起に強く吸いつきながら、少しでも主導権を得ようと言葉をかける
「パンチ…感じてるの?」
「ひんっ…き…気持ちいいよ…瞬のベロ気持ちいいよぉ」

いまいち自分のテクには自信がないけど、決めるなら今しかない!
「そうか!じゃあもっと気持ちよくしてやるよ!」
「…?」

彼女の反応を待たず、俺の手はパンチのスカートの中に滑り込んだ
「はじめからこうすることが目的だったんだよな…」
そのまま下着をつかむと、有無を言わさず引き抜いた
それは既にぐっしょりと濡れている
「…………」
さすがに恥ずかしがっているように見えるパンチに、下着を突きつける
「なんだかんだ言ってイヤラシい奴だな、こんなに濡らしやがって…」
「……み、見せないで…」
よし!主導権奪取成功!さすが俺!
「して欲しいんだろうが!」
229:2007/01/08(月) 21:51:08 ID:TSU9GAAP
パンチのスカートを掴むと、彼女が俺にしたように引き裂いた

「…ゴクッ……」
露わになったパンチの下半身に、俺は思わず息を飲んだ
引き締まった腿、細い脚、そして濡れそぼった恥丘、設計上毛は生えていないようだ
「あんまり…じろじろ見ないで…」
他人を屈服させられる状況など未だかつてなかった
俺はいつもやられ役
それが今、目の前にあられもない姿の少女を押し倒している
俺は一瞬勝ち誇ったような気持ちになった
「俺の好きなようにして欲しいんだろ?じゃあ愛撫なんて面倒なことは無しだ。俺を縛った罰を受けてもらう」
どうだ!絶望しろ!俺の勝ちだ!
「……いいよ…」
へ?
「でも私の初めてを奪うんだから、もうほかのゼクターのことは見ないでね…これが『罪』なの」


(´・ω・)<ヤハリソウイウコトカ
でももうどうでもいい、耐えられるわけがない、たぎった男根を、パンチの秘部に押し当てる
「いくよ…パンチ…」
「いいよ…来て…」腰を思い切り突きだし、逸物を沈める

ブチッ

何かを引きちぎるような感触と共に、案外あっさりと俺とパンチの「初めて」は失われた
「うっ…い…痛いよぉ…」
「我慢しろ!そのうち快感に変わる…たぶん」
泣き言を言うパンチを無視して腰を引き、思い切り突き出す
シュパァンと景気のいい音が響く
その拍子に結合部から彼女の純潔の証の鮮血が飛び散った
「うぉ…すごい…」
230名無しさん@ピンキー:2007/01/08(月) 21:56:45 ID:TSU9GAAP
すさまじい快楽が俺の逸物を襲う

「うぁあっ!いっ!」
そのまま容赦なくズンズンと腰を叩きつける
「いっ…うぁあっ…ふかぁ…痛い…」
「パンチすごいよ!すごすぎるよ!」
逸物は彼女の中で120%に大きくなっている
「あっ…中で…擦れて…なんか…なんか変な感じがするのぉ」
慣れてきたのか、パンチの声も艶っぽくなってくる
もっと味わいたいところだけど、情けないことに限界だった
「行くよパンチ!中に行くよ!!」
とどめとばかりに思い切り腰を叩きつける、俺の堰が切って落とされた
「うぁぁぁぁぁぁっ」
白濁液がすさまじい勢いで尿道を駆け抜けていくのがわかる
「ひっ…ふぁぁぁぁぁぁぁぁっ!」
パンチも弓なりになりながら絶頂を迎える
せばまる膣に男根が締めあげられ、白濁が吸い上げられていく
ドピュッ!ドピュッ!ドピュッ!
「おなか…熱い…いっぱい…」
譫言のようにつぶやいて、パンチの体から力が抜けた

「はぁ…はぁ…」
俺の体力も限界だった
初めての体験で溜まっていた精をしこたま吐き出し、全身から力が抜けていく
疲労感に抵抗することもできず、俺はパンチの上に多い被さるようにして意識を失った

23110:2007/01/08(月) 22:00:50 ID:TSU9GAAP
「相棒…起きろ…相棒」
頭上から聞き慣れた声が響いてきた
「ん…兄貴…」
薄目を開けて兄の姿を確かめる
「相棒…お前、随分と男になったな」
兄貴の苦笑している顔が見える

ハッと我に返ると、そこはさっきまでの地下室だった
「兄貴…どうしてここがわかったの?」「ここは俺の昔のねぐらだ…俺と、キックホッパーと、それから…お前の下にいる奴とのな」

「俺の下?………………あ゛っ゛」
俺の下にはパンチがぐっすりと死んだように眠っていた
………ほぼ全裸で…俺と…繋がりながら…

「瞬ちゃんもやっぱり男の子ねぇ…しっかりうちの妹を女にしてくれちゃって…」
「あ゛…あの…これは…何というか…その…」
「相棒…やっぱりお前は最高だ…」

「んっ……」

身震いを一つすると、唐突にパンチが目を開けた

23211:2007/01/08(月) 22:03:50 ID:TSU9GAAP
「あれ…?」
俺を見る、兄貴を見る、キックホッパーを見る、でもってまた俺を見る

「……!……」
事態を飲み込んだのか、パンチの顔がサーッと赤くなっていく
そりゃそうだよな、俺だって恥ずかしいよ?そりゃ

「……瞬がいきなり押し倒してきたの…」

はい?
「私は嫌だっていったのに…無理矢理…」
パンチが涙ながらに語る
すごいなパンチさん、迫真の演技
「いい加減にしろ!お前がいきなり」
「相棒…いいから抜いてやれ…」
「え゛っ」
思えば未だに繋がりっぱなしだ
キックホッパーがにこやかに言う
「瞬ちゃんもひどい子ねえ…こうなった以上、ちゃんと責任取らなきゃだめよ?」

「フフッv」
パンチが俺の目を見ていたずらっぽく笑った
はめられた、でもこのとき初めて俺は、この子を本当の意味で可愛いと思った
「瞬…わかったよね…」
「仕方ないなあ…俺たちはずっと一緒だよ…」
こんな言い方は本心じゃないよ
俺たちはパートナーだ!

でも、やっぱり俺ってヘタレだよなぁ……


(相棒…いいからいい加減抜けって……)
233名無しさん@ピンキー:2007/01/08(月) 22:05:23 ID:TSU9GAAP
終了です
慣れてないので、多少見苦しいところがあったらご了承下さい

次の案もあるんで、こんなのでよければお楽しみに
234名無しさん@ピンキー:2007/01/08(月) 22:19:25 ID:dYCOSeLy
本日未明 住所不定、無職 影山瞬さん(20)が
○○県××市の県道境で殺害されました
胸から血を流した影山さんを発見した通行人が通報
影山さんはすぐに病院に運ばれましたが、まもなく死亡しました
現場には多量の血痕があり、何者かに刺されたとみられます
死亡直前に金髪の少女と口論していたとの目撃証言もあり
県警はこの少女を重要参考人として目下捜索中……




BADEND
235名無しさん@ピンキー:2007/01/08(月) 22:42:18 ID:rBmh5deB
>233

製作意欲そそられて書いたパンチ

ttp://p.pita.st/?m=pprkhfzk
残業中なので色は勘弁です
作品には沿ってないですが
236名無しさん@ピンキー:2007/01/08(月) 22:56:29 ID:nn6mQr3R
>>233
ぐっじょーぶ!!
つ、次は矢車さんとキックお姉さまを・・・・・・
237名無しさん@ピンキー:2007/01/08(月) 23:04:04 ID:dYCOSeLy
>>235
>残業中
ちょwwwGJ!wwww
238233:2007/01/08(月) 23:08:49 ID:TSU9GAAP
正直言うと携帯で長文投下ってしんどいなw
パソ使えなくて執筆に手間取ったせいで一日遅れてしまった。申し訳ない

次は鬼畜入るかも
てかほかの職人さんも頼んますm(_ _)m
239名無しさん@ピンキー:2007/01/09(火) 22:04:12 ID:zPxnuVsH
パーフェクトゼクたん

ttp://p.pita.st/?m=cwst05kq
240名無しさん@ピンキー:2007/01/09(火) 22:13:06 ID:Xouy3Mx8
>>239
うわあああああああ、GJ!!

>>219
今からゼクトルになって、ネオゼクトぶっ飛ばしてケタロス助けてくる
そして助けたら俺は自害する
241名無しさん@ピンキー:2007/01/09(火) 22:42:29 ID:MIVrG5ls
>>239
ぐっじょぶ!
執筆がんばる気力をくれてありがとう!

>>240
餞別だ…これを使え
つG3-X
242名無しさん@ピンキー:2007/01/09(火) 22:46:53 ID:RBTCPU/H
>>239
GJ!

誰か過去のゼクタンのエロ絵をまとめてうpしてくれんもんかなぁ…
243名無しさん@ピンキー:2007/01/09(火) 23:46:50 ID:Xouy3Mx8
>>241
おお!これは!これさえあれば俺は百人力だ!!!!
感謝する!!!!!!ケタロスぅぅぅぅぅぅぅ今助けるぞぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉ!!!!!!!!!!
244名無しさん@ピンキー:2007/01/10(水) 00:10:06 ID:446EahnB
しかしすでにヘラクスに粛清されてるワナ
245名無しさん@ピンキー:2007/01/10(水) 07:52:01 ID:GUP6ZtmL
あぁ、消しちゃいましたねぇ

再うpしたほうがよろしい?
246名無しさん@ピンキー:2007/01/10(水) 08:55:01 ID:SoQ98FNx
>>245
ぜひとも
247名無しさん@ピンキー:2007/01/10(水) 09:18:55 ID:GUP6ZtmL
ケタ再掲載

ttp://p.pita.st/?m=svex3haf
248名無しさん@ピンキー:2007/01/10(水) 13:14:30 ID:pmmOuTdf
>235
該当のページは存在しません。
日本国内の法律に違反したデータなどは@ピタ管理事務局によって消去されている場合が御座います。

orz
249名無しさん@ピンキー:2007/01/10(水) 13:49:27 ID:GUP6ZtmL
250名無しさん@ピンキー:2007/01/10(水) 14:41:45 ID:mVq3gCqq
>>249
神!その勢いで是非SSにも手を貸して下さいm(_ _)m
251名無しさん@ピンキー:2007/01/10(水) 18:03:48 ID:jVMH3tx2
光の戦士氏の人気に嫉妬。

もういっそその調子で
全ゼクたん描いちゃえば良いさヽ(´ー`)ノ
252名無しさん@ピンキー:2007/01/10(水) 18:20:17 ID:GUP6ZtmL
絵の質でトップ絵の人に勝てないんで、数で…
253名無しさん@ピンキー:2007/01/11(木) 17:49:47 ID:eD3gz+Ek
コー姉
ttp://p.pita.st/?m=wgdakue9

前描いた顔と全然違う…
絵が固まってない&未熟な証拠ですね…
254名無しさん@ピンキー:2007/01/11(木) 21:20:59 ID:ah8g6C3W
>>253
ひんぬー万ざ『RIDER KICK』
255名無しさん@ピンキー:2007/01/13(土) 00:26:52 ID:Kb15PGRr
次誰かきましょ?
256名無しさん@ピンキー:2007/01/13(土) 04:41:28 ID:TGILH8D7
    _  ∩
  ( ゚∀゚)彡 ザビー!パンチ!
  (  ⊂彡
   |   | 
   し ⌒J
257名無しさん@ピンキー:2007/01/13(土) 16:59:52 ID:zKdvlSII
ザビーが良いと思います!!111!!
258名無しさん@ピンキー:2007/01/13(土) 18:52:26 ID:SHRGsiek
キック!キック!
259名無しさん@ピンキー:2007/01/13(土) 20:53:42 ID:Kb15PGRr
パンチ
すでに書いてるのでちょっとあとまわし

ザビー
表で宣言したとおり

キック
ガタと髪型被ったのでデザ再構成中
260名無しさん@ピンキー:2007/01/13(土) 22:07:19 ID:lxG7y7xg
サ…サソとハイパーを…

遅かったか…
261名無しさん@ピンキー:2007/01/13(土) 23:32:51 ID:kZKy0X/5
ゼク萌えスレ住人としてエロ投下は嬉しいが
それ以外のこのスレ住人的には最近の状況はどうなんだろう?
もしかして俺らってウザイ?
262名無しさん@ピンキー:2007/01/13(土) 23:49:13 ID:lxG7y7xg
俺もそれを恐れてゼクタンネタ投下躊躇してたんだよな

この流れを作ったものとしては他の住人の意見も聞きたい
263名無しさん@ピンキー:2007/01/14(日) 01:19:13 ID:Hucknguc
俺は、別にこの流れ嫌だとは、想わんが?
むしろ、ゼクタンを知れて、良かったと思う
あくまで俺は…だけどね。
264名無しさん@ピンキー:2007/01/14(日) 04:09:28 ID:zW8ZAjAH
空気読まずにスマン
ただこれだけは言わせてくれ





影山×蓮華SSマダー?
265名無しさん@ピンキー:2007/01/14(日) 13:34:21 ID:n5pxejLS
擬人化もそれはそれで面白いしね。閑散としてるよりはいいんじゃね。
普通のも読みたいけど。

てことでカガーミン&レンーゲ×ミサキーヌマダー?
266名無しさん@ピンキー:2007/01/14(日) 22:44:01 ID:vfuot9s7
ゼクター擬人化もいい。過疎スレになるよりマシだしね。
けど、1つ言わせてもらう。

蓮華絡みマダー?
267名無しさん@ピンキー:2007/01/14(日) 23:35:03 ID:9yMDsL9r
蓮華xレンゲルでひとつ…
268名無しさん@ピンキー:2007/01/15(月) 10:59:06 ID:1haSgoh9
ザビー

ttp://p.pita.st/?m=wlda6v91
ドリル質感変えてみました
269名無しさん@ピンキー:2007/01/15(月) 12:28:53 ID:rFOPQxk6
>>268
ザビーふたなりktkr!!

つー事は今までに兄貴、影山、加賀美、ゴロちゃんのアヌスを掘りまくってた訳か(;´Д`)ハァハァ…。
270名無しさん@ピンキー:2007/01/15(月) 15:23:01 ID:+d96ejeQ
影山は確実に調教済みだなw
271名無しさん@ピンキー:2007/01/16(火) 10:50:52 ID:IrY1xTmU
いや、ゴローちゃんはレイープだから逆ですよ
272名無しさん@ピンキー:2007/01/17(水) 16:00:16 ID:o0er77ub
過疎防止に
未完成ですが

ttp://p.pita.st/?m=hsggmwt8
273名無しさん@ピンキー:2007/01/17(水) 16:14:15 ID:cpnIGruI
ザビケタってことは劇場版か、GJ!
274名無しさん@ピンキー:2007/01/17(水) 18:38:41 ID:/QAjOYrV
ちと気が早いが
ハナ×良太郎×ナオミか
モモタロス×ナオミ×石丸謙二郎の3Pきぼん。
275名無しさん@ピンキー:2007/01/17(水) 19:12:58 ID:mmQSrT/9
>>272
GJ!
ところで順番は

1 2
3 4

でいいのかな
276名無しさん@ピンキー:2007/01/17(水) 19:22:07 ID:o0er77ub
はい
277名無しさん@ピンキー:2007/01/17(水) 19:52:09 ID:vZ0K+2Qp
空気読まずにレス

今現在第二段執筆中なんだけど、ハイパーの服装ってどんなんだと合いそうですかね
278名無しさん@ピンキー:2007/01/17(水) 19:58:02 ID:AbRSZvb7
top絵師のでいいんじゃねぇか?カブタンとおそろいっぽいの

あのラバースーツ(?)っぽいのをこう、無理やり破rうわなにをする(ry
279名無しさん@ピンキー:2007/01/17(水) 20:03:44 ID:kFcAV/nx
イラスト保管庫のは小さくないか?
俺はあの小さいのしか無いから
デカいのが欲しいがスレ違いですかそうですか
280名無しさん@ピンキー:2007/01/17(水) 20:16:26 ID:AbRSZvb7
281名無しさん@ピンキー:2007/01/17(水) 20:31:37 ID:kFcAV/nx
d
あの人サソード書いてないのか?
うはっまたもやスレ違いスマンカッタもうROMる!
282名無しさん@ピンキー:2007/01/17(水) 20:44:21 ID:vZ0K+2Qp
レスton!

忙しくてSSの方停滞していたが、ようやく書ける状況になった
絵の方、参考にさせていただきますね

…最終回に間に合うかな…
283名無しさん@ピンキー:2007/01/17(水) 20:52:28 ID:AbRSZvb7
>>281
書いてないぞ
早くかかねーかなぁ・・・

>>282
(・∀・)ワクテカ♪
284名無しさん@ピンキー:2007/01/17(水) 20:55:05 ID:P91J1FRw
>>281>>283
とてつもなく些細なことだが
『書く』じゃなくて『描く』な

>>272>>282
ワクテッカ
285名無しさん@ピンキー:2007/01/18(木) 19:16:35 ID:xEEOr8BK
ラフ描き終わったー

ttp://p.pita.st/?m=hsggmwt8
ttp://p.pita.st/?m=zsurrtd8

一枚絵より質が落ちちゃうなぁ

手直しいつになるやら…
286名無しさん@ピンキー:2007/01/19(金) 09:10:57 ID:JJWPJ0D/
携帯からじゃ見られんとです……
287名無しさん@ピンキー:2007/01/19(金) 11:18:54 ID:uZBnOl5a
288名無しさん@ピンキー:2007/01/19(金) 12:32:03 ID:JJWPJ0D/
オメガGJ!携帯用サンクス!
289名無しさん@ピンキー:2007/01/21(日) 12:03:28 ID:TBO8A3bB
蓮華が天道に
岬が加々美に
抱きついて祝福したな
フラグ成立おめでとう。
岬はディスカビルレストランチェーンの女社長で加々美が夫かね
290名無しさん@ピンキー:2007/01/21(日) 12:51:20 ID:xm4ZiGx8
291名無しさん@ピンキー:2007/01/22(月) 00:06:26 ID:4nJcHrh+
>>289
>岬はディスカビルレストランチェーンの女社長で加々美が夫かね

結婚はまだじゃね?

フラグ成立って事で加賀美×岬を誰か頼む。
292名無しさん@ピンキー:2007/01/22(月) 01:05:19 ID:74SEUM/B
かがみさき好きだったから抱きつきシーンは嬉しかったな。
でも岬さんは乗り越えられても、加賀美は坊ちゃまの思い出に縛られて動けなさそう。カップル成立までは遠いのかも。
293名無しさん@ピンキー:2007/01/22(月) 16:25:14 ID:iZhJOyK1
坊ちゃまが夢枕に立つとか。
294名無しさん@ピンキー:2007/01/22(月) 23:14:16 ID:gSwkD8xx
>>293
ピロートークの時に?
295名無しさん@ピンキー:2007/01/23(火) 10:30:18 ID:OpbPZb9w
加賀美×岬お似合いです。
蓮華もイイんだけどね。
ひよりとだけは違和感が・・・
296名無しさん@ピンキー:2007/01/23(火) 18:39:10 ID:vaEijbSx
キャストオフ・プットオンまくら
297名無しさん@ピンキー:2007/01/24(水) 16:05:42 ID:OSiB7d6o
クロックアップして二人だけの世界を作るわけか
298名無しさん@ピンキー:2007/01/24(水) 19:28:13 ID:0fL8JIDz
コーカサス×ザビー漫画

ttp://p.pita.st/?m=53la6zlm

おかしい…私はガタック派のはずだ…
299名無しさん@ピンキー:2007/01/24(水) 19:39:37 ID:9mClw1MQ
PC許可plz
300名無しさん@ピンキー:2007/01/24(水) 19:50:57 ID:0fL8JIDz
許可しました
301名無しさん@ピンキー:2007/01/25(木) 18:25:13 ID:EW6P6TU2
>>298
何てこった…残っているのはヘラクスだけとは…
302名無しさん@ピンキー:2007/01/26(金) 01:24:51 ID:zNshODzY
岬さんはこれを機にじいやさんと結婚だろ?w
303名無しさん@ピンキー:2007/01/27(土) 11:18:58 ID:ODgumvx8
そういや、料理上手はなんとか上手とも言うな…
304名無しさん@ピンキー:2007/01/28(日) 00:17:58 ID:ZPnjZjZX
305名無しさん@ピンキー:2007/01/28(日) 04:52:50 ID:ejTdcorW
それの保管庫みたいのないの?
306名無しさん@ピンキー:2007/01/28(日) 07:55:49 ID:ZPnjZjZX
一応ゼクたんスレに保管庫あるんですが、
使い方わからない&サイズ小さくてよめなくなる
なんですよ



コー×ザビ全5ページ予定
307名無しさん@ピンキー:2007/01/28(日) 08:32:44 ID:189jqQUi
電王…………


もう仮面ライダーは見ないかも、でもモブの演技が良かったから、もしかしたら…
308名無しさん@ピンキー:2007/01/28(日) 10:28:20 ID:CXPvy2AT
電王おもしろかったけどな。しかもエロいし。
ライダーっぽくないのは確かだけど。
309名無しさん@ピンキー:2007/01/28(日) 18:24:32 ID:189jqQUi
台詞棒読みはマズい。
全体のノリが戦隊ものに近い印象を受けた。
310名無しさん@ピンキー:2007/01/28(日) 22:37:54 ID:1PeViwt0
何喋ってるか分から無いのと、どっちがマシだろ?
311名無しさん@ピンキー:2007/01/29(月) 01:23:33 ID:t12LXRnz
電王、なかなか面白かった。
特撮としては良し。むしろ戦隊チック。

しかし
『複数のイマジンに憑かれる』
→『きっと誰が憑くか喧嘩するギャグ回があるだろうな』
→『擬人化ハーレムルート』

まで一瞬で考えた俺が嫌だorz
とりあえず桃は活発っ娘で。「よく轢かれる」属性つき。
312名無しさん@ピンキー:2007/01/29(月) 01:43:16 ID:9b87E2rj
食パン咥えて走ってたら角で主人公とブツかるんだけど
主人公全く気付かずテンション空回りまで見えた
313名無しさん@ピンキー:2007/01/29(月) 07:39:51 ID:Wwf6VmHl
ひとつだけ言っておく。あたしはいきなりクライマックス(絶頂)よ!!
「この淫乱があっ!!」
314名無しさん@ピンキー:2007/01/29(月) 22:03:30 ID:5f1Pzzbo
良太郎が
ハナとオシリーナと姉に3人がかりで優しく輪姦されたりとか
315名無しさん@ピンキー:2007/01/30(火) 16:33:53 ID:jtxZoG9f
>>313
前振り(前戯)無しで痛くないの?
316名無しさん@ピンキー:2007/01/30(火) 18:01:14 ID:d0WZ4DSD
いきなり濡れ濡れなんでそ?
317名無しさん@ピンキー:2007/01/31(水) 05:20:33 ID:vy1QzP+T
憑依良太郎による女性キャラ強制わいせつ
→正気に戻って逆レイーポ、で二度おいしい
318名無しさん@ピンキー:2007/02/01(木) 02:27:33 ID:K7qFonbJ
>>306
どの道、ココの絵を載せるのはルール違反なんじゃないのか?
だからこっちに隔離されてるんだし。
319名無しさん@ピンキー:2007/02/01(木) 21:40:15 ID:vowgPfDM
>>311
それなんてライダー少女?w
320名無しさん@ピンキー:2007/02/04(日) 14:07:59 ID:g2zXu384
「フェラは如何ですか?」
「は……? あの、えっとすみません。なんの話してるんですか……?」
「絶妙な舌使いの、フェラは如何ですか?」
「俺も俺も!」
321名無しさん@ピンキー:2007/02/04(日) 15:02:45 ID:zlcGnl9S
俺はナオミたんとのAF、逆AFを所望するぜ!!!!
322名無しさん@ピンキー:2007/02/04(日) 16:34:49 ID:oEhtoxNu
色っぽい女イマジンもそのうち出るかな。
323名無しさん@ピンキー:2007/02/04(日) 19:12:19 ID:w4n2wcX3
なにげに桃が実体化してたな
ずっと砂なのかな―って思ってた
324名無しさん@ピンキー:2007/02/05(月) 19:57:40 ID:RjZ1eeF/
>>317
モモタロス良太郎がハナやら姉さんやらをレイープ→らめぇぇぇぇ!!→逆レイーポ
かw
325名無しさん@ピンキー:2007/02/06(火) 20:16:14 ID:ACX5mYHI
電王に蹴り技は存在するのかな?

踵落としとか
326名無しさん@ピンキー:2007/02/06(火) 20:43:38 ID:QzKcdGmG
>>325
ロッドフォームでデンライダーキックを初披露するらしいけど、
お願いだからその手の質問は特撮!板でやってくれや。
327名無しさん@ピンキー:2007/02/07(水) 03:02:23 ID:5w8dqgG7
良太郎は尻を犯されるな、ハナに
328名無しさん@ピンキー:2007/02/08(木) 22:02:33 ID:1bwIUe51
一応こっちにも載せてもいいかなと

ttp://p.pita.st/?m=vsumwb7q

ヤリ終えた後のガタックたん

ttp://p.pita.st/?m=vsumwb7q
329名無しさん@ピンキー:2007/02/08(木) 22:16:27 ID:M8cUwiUd
>>328
兄貴、アドレス間違えてるよ
どっちも一緒だ
330名無しさん@ピンキー:2007/02/08(木) 23:17:37 ID:1bwIUe51
んじゃーこれ

ttp://p.pita.st/?m=ajvrkqrc
331名無しさん@ピンキー:2007/02/09(金) 15:21:18 ID:litQvxaH
>>330
相変わらず下手糞だな
332名無しさん@ピンキー:2007/02/09(金) 17:33:16 ID:mhTaO9z3
偶然拾った絵がまんまドレゼクで吹いた
http://p.pita.st/?zz23vkuq
333名無しさん@ピンキー:2007/02/09(金) 18:23:02 ID:Id46VZu3
むうw
334名無しさん@ピンキー:2007/02/09(金) 20:08:13 ID:qIsJk2rI
その女の子どっかで見たことあるなぁw
335名無しさん@ピンキー:2007/02/09(金) 20:13:18 ID:7BMsTaRa
顔のない月の春川
336名無しさん@ピンキー:2007/02/10(土) 03:27:00 ID:eHgLKYvG
>335
こんなんでました。

ttp://www.getchu.com/brandnew/9384/c9384chara2.jpg
春川 知美
倉木家の住み込みで働くメイド。気弱な苛められっこタイプなメガネ娘。
337名無しさん@ピンキー:2007/02/10(土) 12:20:15 ID:J7dh9xcC
>>332
なんか見られないんだが・・・orz
338名無しさん@ピンキー:2007/02/10(土) 13:13:53 ID:h4Ryb4/l
>>337
pc許可は貼った直後にした
他の理由は悪いけどわかんね
339名無しさん@ピンキー:2007/02/10(土) 18:15:16 ID:+SK3IpsZ
ザビー投下
ttp://p.pita.st/?m=rpdafhrm
340名無しさん@ピンキー:2007/02/11(日) 10:39:06 ID:uYgcSiy7
女の子が立て続けに謎の怪人に凌辱される事件が頻繁しハナが囮になって誘き出す事になる
そしてイマジン(しかもアダルトアニメに良く出る淫獣タイプの)に遭遇して襲われて良太郎に連絡する為の携帯を破壊され

逃げようとするが触手の前になす術なく絡め取られ
一体どんな奴と契約すればそんな気持悪い姿になるのよ信じられないって気丈に振る舞いイマジンを馬鹿にするが
イマジンの欲望を強めただけで

触手で穴と言う穴を犯され心の中で良太郎の名を呼びながら頭の中が真っ白になり
口内。アナル。膣内全てに出され
涙を流しながら気を失うハナ

後日談。このイマジンは良太郎の姉を凌辱する獲物にした為に
只でさえハナを凌辱され頭にきてたモモタロスと良太郎の前にボコボコにされ倒され平和になるのだった
たった一つの誤算であるハナがイマジンの子を身篭ってる事以外は
って妄想をしてみた
341名無しさん@ピンキー:2007/02/11(日) 23:47:48 ID:9/7fsEr2
>>339
とりあえずニーソと金髪ドリルの組み合わせは反則だとオモタ
342名無しさん@ピンキー:2007/02/12(月) 00:01:13 ID:OQ4SjUeH
足コキ得意そうなのはキックホッパーではとベタな意見を。
343名無しさん@ピンキー:2007/02/12(月) 00:32:52 ID:QEUrZKh9
じゃあパンチホッパーは手コキ担当かと脊髄反射な意見を。
344名無しさん@ピンキー:2007/02/12(月) 00:42:24 ID:2QKNeeog
>>342
ポキっとな☆
いや力技が凄そうだよね
345名無しさん@ピンキー:2007/02/12(月) 04:18:16 ID:dP1GpHG7
ソウジ「オールマイティーにこなすのが(黒)カブトゼクターだよ」

・・・カタカタカタ

黒カブ「・・・ソウジ、何やってんの?」
346名無しさん@ピンキー:2007/02/12(月) 08:02:02 ID:4CxNhljh
フェラ
カブ、ダブ、パフェ、ケタ

パイズリ
ドレ、ガタ、ヘラ


足コキ
キパ、ザビー


手コキ
パンチ、コー、サソ、ハイ
347名無しさん@ピンキー:2007/02/12(月) 14:34:33 ID:qt1lCe+q
いや足は愛理姉だろ
348名無しさん@ピンキー:2007/02/12(月) 15:23:38 ID:4CxNhljh
だれ?
349名無しさん@ピンキー:2007/02/12(月) 18:09:28 ID:W48k5wt9
電王みれと
350名無しさん@ピンキー:2007/02/12(月) 20:15:06 ID:4CxNhljh
あぁ「お姉ちゃん」ですか
ハナとオシリーナしか名前把握してなかったです


スマソ
351名無しさん@ピンキー:2007/02/12(月) 22:57:21 ID:qt1lCe+q
ナオミはケツズリだな!ハナは何だろ?
352名無しさん@ピンキー:2007/02/13(火) 01:03:45 ID:X/BojDDD
眉ズリに決まってる
353名無しさん@ピンキー:2007/02/14(水) 15:13:52 ID:m+Xp7Ng1
良太郎「らめえぇ」
354名無しさん@ピンキー:2007/02/14(水) 15:58:45 ID:n3VqqCVt
>>314
オシリーナって誰誰?
355名無しさん@ピンキー:2007/02/14(水) 16:07:50 ID:5hlzOcGk
そして良太郎のデンライナーから大量のマシンデンバードが吐き出され…

パタッ
赤い花弁が落ちた音……ではなく、時同じく食堂車にてオーナーのライフワークのアレが倒れる音である
「おやぁいけませんねぇ〜今日は調子が悪いなぁ〜最速記録更新ですよぉ」
356名無しさん@ピンキー:2007/02/14(水) 16:23:37 ID:5hlzOcGk
いつもコーヒーと共に登場するスマレっぽい添乗員=ナオミ=真魚ちゃん=秋山莉奈=オシリーナ

いつも味方怪人を殴打してるヒロイン=ハナ=鼻糞女=白鳥百合子≠ゲジコ

いつも喫茶店で男に囲まれているおっとりさん=姉さん=野上愛理=松本若菜=今年の食事系シーン担当
357名無しさん@ピンキー:2007/02/15(木) 12:56:53 ID:5H3YqMSr
>>356
ありがd!
あのコスプレねーちゃんオシリーナっていうのかー
358名無しさん@ピンキー:2007/02/18(日) 00:17:19 ID:qV57gMyH
ハナはオナニー好きそうだよな。
姉さんは男知らなそう。
359名無しさん@ピンキー:2007/02/18(日) 01:21:27 ID:KAIklpZu
でも精液は体にいいのよーってゴクゴク飲んでそうなイメージもある
360名無しさん@ピンキー:2007/02/18(日) 22:34:40 ID:MhaTwOFA
今更だけどあえて聞かせてもらう…

ゼクター擬人化いいなら
龍騎のミラーモンスター擬人化はありですか?いいですか?
ずっと前に他スレで書いたことあったんだけどスレ違いと言われて……



駄目なら大人しく電王の姉さんを…
361名無しさん@ピンキー:2007/02/18(日) 23:28:45 ID:QP7GLkYJ
ゼクター擬人化は今んとこ見逃してもらってるってレベル?
自分もゼクター萌スレの住人だが以前の流れは叩かれないかと心配だったよ。

先に姉さんを投下すれば許してもらえるんじゃないかと言ってみる。
362名無しさん@ピンキー:2007/02/19(月) 00:07:00 ID:JSxOeNgm
姉さんがどうなるのか、楽しみだ。
擬人化に反対はしないが、まずは姉さんから。

あとこれはあくまで個人的印象。
何となく姉さんは特定の相手作らず、行くときはあっけらかんと逆ハーレムいってそうなイメージが
363名無しさん@ピンキー:2007/02/19(月) 00:21:58 ID:fSJIfOSa
擬人化専用スレでも立てる?
このスレのままでもいいけど。
俺は立てられないけどな。

姉さん期待
364名無しさん@ピンキー:2007/02/19(月) 01:27:38 ID:efk533uA
擬人化オンリーじゃ過疎まっしぐらな気がする。
細々とここで続けられれば良いのだが。
365360:2007/02/19(月) 02:18:31 ID:V5p2l11B
わかった、じゃあまずは愛理姉さんから。

わけあってそうにゅーはないです。ちなみに姉×弟


 既に閉店した夜のミルクディッパー。
 僅かに明るくなっている店内に、良太郎がいた。
 今日も良太郎にとっては最悪の一日であった。
 車にひかれそうになるわ、マンホールから落ちるわ、前日の大雨の影響で氾濫していた川に流されて死に掛けるわ。
 そしてようやく帰ってきたころには、すっかり夜になっていた。
「ね、姉さん?」
「ん〜? なぁに?」
「も、もうやめにしない? ほら、時間も遅……」
「だ〜め」
 恐る恐るといった様子の良太郎の言葉は、姉の愛理によって軽く流された。
 良太郎の体がブルッと震える。
 状況を言えば、良太郎は愛理のペースに流されるがまま椅子に座らされ、ズボンを脱がされ肉棒を咥えられていた。
 愛理自身は、ただ良太郎の事を気遣ってのことだろうが……。
「どお良ちゃん? 精子出そうかな?」
「う、うん、もう少し……って違うよ姉さん。姉弟でっ……こういうのは……」
「大丈夫、ただ精子を出すだけだから。精子の溜めすぎは体に良くないの。幸運の星が逃げちゃう」
「そ、そういうのは、自分で処理でき……ぁ」
 愛理が良太郎の勃った肉棒を咥え、良太郎は言葉を中断させ体を震わせた。
 止めようとしても全身打撲と、イマジンとの戦闘で体が思うように動かず、姉の奉仕に徐々に追い詰められていった。
「んッ……んむッ、おっひぃ……んじゅッ、ンぶッ……」
「ん……ね、ねえさ……ん」
 意識してるのか分からないが、愛理は音を立てて肉棒をしゃぶっていく。
 姉から送られる快感に、良太郎は唇を噛みながら耐えていたのだが、愛理が唾液を溜め一気に吸い込んだ瞬間、良太郎の我慢は切れた。
 溜まりに溜まった濃い白濁液が、愛理の口内へと発射された。
「んッ! んんんっ!」
 一瞬眉を顰めて精子を受け止める愛理だったが、やがて全ての液を飲み込まず口内に溜める。
 良太郎も久しぶりの射精の快感に体を痙攣させていた。
 そして、肉棒から口を離すと立ち上がり、何を思ったのか用意していた青汁の中に投入。
 その行為に驚きを隠せない良太郎は、まさかと思いつつもその場から動けず、青汁が入ったコップ片手にニッコリ笑顔で近づく姉の姿を見ているしかなかった。
「はい、良ちゃん♪」
「……え?」
「グイっと!」
「の、飲むの?」
 冗談じゃない、どこの世界に自分の精液が入った青汁を飲む奴がいるというのだ。
 しかし良太郎は断ることができず、引きつった笑顔で受け取ると、コップの中を覗き込みゴクッと生唾を飲む。
 そして意を決し、目を瞑って一気に飲み干した。
「………きゅ〜」
 気絶した、飲んで数秒で気絶した良太郎。
「良ちゃん? よっぽど疲れたのかしら?」
 しかし、肝心の愛理は良太郎が気絶した理由などまったく気づかない様子。
 そして優しく微笑んだ後、良太郎が風邪を引かないようにゆっくりと毛布を被せてあげた。
「おやすみ、良ちゃん」
 店内の明かりを完全に消し、愛理は笑顔で良太郎の頭を軽く撫でた後、店を後にした……。
366360:2007/02/19(月) 02:22:07 ID:V5p2l11B


 翌日になって、良太郎の体調は最高に絶好調であった。
 恐らく精子入り青汁の影響だと思われるが、良太郎は何か複雑な気分。
 そして今日もミルクディッパーには、愛理が入れた珈琲を求めてる人が来ているのだった。
「あぁ、なんとお美しい。貴女こそ、まるでこの地に舞い降りた……えと……」
「女神?」
「そうそう、それそれ」
「しーっ。珈琲達が最後の仕事をしているところですから……」


――以上――


まぁ、版権モノあんまり書かないから不安。
こんな文でいいなら、また何か浮かんだら書こうかと思う。

ちなみに俺の中では
姉さんはおっとり天然のイメージが……。
367名無しさん@ピンキー:2007/02/19(月) 03:16:44 ID:VFLB4bO6
天然にエロイ姉さんイイ!
風の人カメオ出演ワロタw確かに居そうではあるw
起きてて良かった!
368名無しさん@ピンキー:2007/02/19(月) 09:07:59 ID:yiFwykON
GJ!!
まあ良太郎にとってよかったのかどうかはともかくw
369名無しさん@ピンキー:2007/02/20(火) 22:24:40 ID:5/HIinv+
>>364

実際ゼクターネタないとこのスレも過疎だしな

うまく共存できればいいと思う
370名無しさん@ピンキー:2007/02/21(水) 02:05:31 ID:JY39Q/1Z
で、モモタロスは実は赤髪パンクファッションちびっ子のツンデレ美少女だったってことでいいな?
371名無しさん@ピンキー:2007/02/21(水) 02:58:19 ID:NuBSlqNQ
あの声でか?
372名無しさん@ピンキー:2007/02/21(水) 10:10:15 ID:Dbn+/Zm7
脱皮すると声も変わるよ。
                 ハ_ハ
               ('(゚∀゚∩ 変わるよ!
                ヽ  〈
                 ヽヽ_)
373名無しさん@ピンキー:2007/02/21(水) 14:05:09 ID:TWGRORKg
流石にイマジン女体化?はスレ違うだろ…常識的に考えて

いっくら力技だけど健気に望みを叶えてくれるからって
374名無しさん@ピンキー:2007/02/21(水) 14:08:44 ID:V/MZgm2h
そこまでいくとさすがにひくわ
375名無しさん@ピンキー:2007/02/21(水) 21:36:06 ID:76eqLN3o
あの姿は良太郎の強さのイメージの具現だからな
元は赤髪パンクファッションちびっ子のツンデレ美少女でもおかしくない
376名無しさん@ピンキー:2007/02/22(木) 01:06:16 ID:D9d+heZY
だから愛嬌あるとしても『クリーチャーの女体化』は萌えであってエロではないだろう常識的に考えて
377名無しさん@ピンキー:2007/02/22(木) 02:28:11 ID:miD+q3hz
ハナが良太郎筆卸し→最中にモモタロス憑依でクライマックスきぼん
378名無しさん@ピンキー:2007/02/22(木) 18:05:34 ID:zxrEyGPW
>>376
触手やスライムを否定すると申すか
379名無しさん@ピンキー:2007/02/22(木) 23:47:36 ID:D9d+heZY
それはクリーチャーでなくモンスターではないか
まあ総合エロなスレだから範疇なのだろう多分
380名無しさん@ピンキー:2007/02/23(金) 00:13:18 ID:F8M4JXho
話の擦違いっぷりにワロタ
381名無しさん@ピンキー:2007/02/23(金) 00:29:35 ID:9BMu5jqT
住人の皆様、流れをまったく無視して
久々に天道兄妹投下させていただきます。
やや頭が悪く、色々と気がねないエロです 。
総司×樹花ダメな方すみませんスルーお願いします。

382総司×樹花【1】:2007/02/23(金) 00:30:45 ID:9BMu5jqT
「今日はあたしがおにーちゃんにご飯作ってあげる!」
土曜日も終わりに近づく頃。傾きかけた夕日を背に、樹花はすでに
愛用のハートエプロンも三角巾も装備して、笑顔で言い放った。右
手にノート、左手には買い出してきた材料の入った袋。瞳にはキラ
キラと、初めてのお使いに出る子供のような輝き。例え今日の夕飯
の献立が既に決まっていて、更にその材料が冷蔵庫の中で一部下ご
しらえを終え、その出番を今か今かとまっていたとしても、愛しい
妹のその姿の前では無価値に等しい。本当に大切なものを、見失っ
てはならないとおばあちゃんも云っていた。

「はいっあーん」
本日のメニューはオムライス……らしきもの、とグリーンサラダに
オニオンスープ。
チキンライスは若干炒めすぎで、肝心の卵に至っては完全に焦げて
いる。焼く際に破れた箇所はケチャップで描かれたハートによって
誤魔化されている、が。
「おいしい?」
まずいはずがないのだ。
がっしゃんがっしゃん音を立てながら、それでも楽しそうに作られ
た料理達は、技法的にはまだまだだがそれでも練習をしたのだろう
。きちんと卵を泡立てる際の注意点などの基本は抑えられている。
総司が作るそれには及ばないものの、普段使われている隠し味もい
くつかは見抜いて使用するなど試行錯誤の末の一品だ。あとは慣れ
の問題だろう。
「ああ…だがまだまだ、発展途上だな」
台所の惨状にはあえて触れまい。総司の手にかかれば一時間もすれ
ば元に戻る。
「ん〜〜〜料理の道はきびっしー!」
そういいながらも、樹花は楽しそうに自分の分の料理を口にした。
383総司×樹花【2】:2007/02/23(金) 00:32:28 ID:9BMu5jqT
テーブルの上が綺麗に片付いた後、総司に「そのまま待機!」と告
げた樹花は一人パタパタとスリッパを鳴らして台所に引っ込んだ。
「次はデザートでーす!」
「デザートまであるのか」
もちろん、と明るい声で答え、ひょいと再登場する。
「じゃーんっ」
 片手にプリン・ア・ラ・モード。もう片手にスプーン。そしてそ
れを運ぶ樹花の姿は――
「……こっちがメインディッシュじゃないのか?」
 いわゆる、裸エプロンと呼ばれるそれで。
 ふふふー、といたずらっこのように笑いながらテーブルにプリン
を置く。
「たべたいー?」
「勿論。」
 座ったままの総司の隣に立つ樹花に触れると、妹のほうから抱き
ついて何度もキスをこぼした。
「はいっ召し上がれ!」

 プリンに乗せられた生クリームを指ですくい、樹花のふっくらと
した口元へ運ぶ。
「ん……っ、は、む……」
 言葉にする前にその意図に気づいたのか、総司の指についたクリ
ームをを丁寧に舌がなめ取っていった。膝の上に抱き上げた妹に、
プリンやフルーツを一切れ一切れ食べさせる。そのたびに指の腹で
口唇や口内を愛撫すれば、たったそれだけの行為にも樹花は反応を
見せた。薄布一枚下の秘所にもう片方の手で触れれば、既にぐちゅ
りと濡れていて。
「なんだ、もう感じてるのか」
「だって、久しぶりなんだもん」
上がる呼吸を抑える様にしながら、少しばかり不機嫌そうに樹花が
総司を睨む。
「最近おにーちゃん、ひよりさんばかりんっ」
「こういう時に他人の名を出すのは感心しないな」
触れた中指をそのまま中に進入させる。樹花の弱いと判っている箇
所に引っかくように触れると、びくりと体がこわばった。
「…ん…ゴメンなさい……。あむっ…」
素直な妹は促すままに謝罪し、口唇を重ねてくる。
「ん……はぁ、私ばっかり、ずるいよ。お兄ちゃんも食べて……」
絡めた舌が一度離れたかと思うと、樹花は苺を咥えて再びキスをし
てきた。唾液の絡んだそれを受け取り、食べる。
「甘い」
「えへへ…おいし?」
「ああ」
 口から零れた唾液すらも甘い気がして、舌を肌に這わす。顔から
首筋へ、首筋から鎖骨、鎖骨から胸元へ。その途端にくすぐったが
っていた樹花が大きく反応を返す。
「きゃぁあんっっ!おっぱい…おっぱいだめぇ…!」
 唾液をまぶすように舌を使ってまだ発達段階にあるそのふくらみ
を愛撫する。色素の沈殿していない瑞々しい、それこそフルーツの
ような先端を甘噛みすると、崩れ落ちるように樹花の体から力がぬ
けた。
384総司×樹花【3】:2007/02/23(金) 00:34:59 ID:9BMu5jqT
「大丈夫か樹花」
「あんまし…大丈夫じゃないよぉ……あんっ!!」
「こっちもすっかりグショグショじゃないか」
「ゃ、あぁ…ふぁ…んっあ、はぁあ、あぁんっ!」
 一度止めていた秘所への愛撫を再開する。愛液が妙に生々しい音
を立てて、その感覚に樹花の頬が一層朱に染まった。一本一本指を
増やし、中でばらばらに動かせば、ひくりひくりと時々体が硬くな
る。そろそろ限界だろうか。
「指だけじゃたらないんだろう?もう三本も飲み込んでるのに、…
なにが欲しいんだ?」
「んん…たらないよぉ、あ、んっ!…やぁ、おにいちゃんの、ほし
いよおっ…!」
 耳元での小さなささやきに、縋りつくように悲鳴が上がった。気
が付けばぼろぼろと涙が零れている。その涙を舌先ですくって、頬
に優しいキスをする。
「おにぃちゃぁん…! もぉ、もぉだめぇっ欲しいよう、いれて!
いれてぇっ!」
「仕方がないな、ほら。上に乗るんだ」
こくりと頷いて、椅子に掛けたままの総司の上に樹花がまたがる。
片手で兄の肩に縋りつき、もう片方の手で肉棒を自らの中へ導いて
ゆく。
「う……ふぅっ… あ、 んっ  くぅぅっ」
 多少慣れているとはいえ、まだ未発達の体が男を受け入れるには
それなりの苦痛を伴う。苦しそうな表情を浮かべた頬をそっとなで
ると、泣きそうになりながら樹花は微笑んだ。

「うん…あと、ちょっとで、おにいちゃんの……入るよ…あ、はぁ

あっ  は――あああぁぁぁっ!!」

385総司×樹花【4】:2007/02/23(金) 00:35:48 ID:9BMu5jqT
一度しなった身体が、胸に縋りつくように崩れ落ちてきた。いまだ
小さく甘い声を漏らしながら、肩で呼吸をしている。
「何だ、入れだだけで達したのか?」
「ぁあぁ…ぁ、はぁん…」
 総司自身を受け入れた膣は狭く絡みついてはなさない。半ば朦朧
とした妹の表情は恍惚としていて、ひどく扇情的に映る。普段のい
たわりや、甘やかすだけの兄としてのそれとは違った、男としての
欲望が誘われた。
「ほら」
 まだ余韻に浸っていた身体を下から突き上げる。
「きゃぁあぁあんっ!」
がくん、と大きく肢体が震えた。
「ら、めっ らめぇえぇ!あ、んんっ!くぁん、いった…ばっかり
なのにぃ…!あぁぁんっ!!」
一際甘い声が耳元で繰り返される。それは普段「お兄ちゃん大好き
!」と笑っている妹のものと同じはずなのに、異様なまでに総司の
劣情をかき乱した。
「奥にっ」
「…ぁあ、お…くあたって…おにぃちゃ…おにいちゃぁあんっ」
「…っ、樹花…!」
 抱きついて、すがりついて。背中に回された手にこめられた力が
愛おしい。最奥に欲望をたたきつけて、妹を女として蹂躙する。そ
の背徳感よりも、この快楽と幸福感のほうが何倍も大きい。
「いっちゃう、いっちゃうよぉ!」
「…出すぞ、」
聞こえているのかいないのか。樹花はあえぎ声の合間に何度も頷い
て答えた。
「うんっ、う……ぁんっ! はぁんっ、…はぁ、ひゃうぅんっは、
ぁ、あ あぁっ あああぁあっ…!!」
「くっ…!」
 樹花が再び絶頂を迎えたその衝動に導かれるように、総司もその
熱を膣内に射精した。


「はー…ぁ…ん、あ…、おにいちゃん……おいし…かった…?」
 しばらくの間くたりと力を抜いたまま、総司にもたれかかってい
た樹花がのろりと顔を上げて、ぼんやりしたままの表情で尋ねた。
「ああ。最高だ。」
「んへへー…、じゃあ、おにいちゃんお返しちょうだいっ」
 髪を優しくなでながら答えると、樹花は意を得たりと、子猫のよ
うに甘えだした。
「何が欲しいんだ?」
 ごろごろと抱きつく妹に尋ね返すとひさしぶりにね、と上目遣い
でこちらを伺った。
「お風呂で、髪洗って?」
「お安い御用だ。」
 おねだりされるままに、姫抱っこで浴室へ向かう。
 
 明日は日曜日。
 甘い時間はまだこれからだ。
386名無しさん@ピンキー:2007/02/23(金) 00:38:54 ID:9BMu5jqT
以上です。
誤字脱字チェック漏れあったらすみません多分あります。

読んでくださった方ありがとうございました。
387名無しさん@ピンキー:2007/02/23(金) 00:59:47 ID:YfnvGe99
一時期うざいコテハンが居たんでNGネーム登録してたから
>382-385があぼーんな件についてw
388名無しさん@ピンキー:2007/02/23(金) 07:10:16 ID:CgTDkUfJ
GJ!
てか「最近ひよりさんばかり」ってまさかw
389名無しさん@ピンキー:2007/02/25(日) 14:43:21 ID:jSARu4g1
モモタロス×ハナ(;´Д`)ハァハァ
390名無しさん@ピンキー:2007/02/25(日) 19:03:43 ID:XkFBz5SW
>>389
ハナ×モモタロスで良いじゃない
391名無しさん@ピンキー:2007/02/25(日) 21:35:39 ID:WNB/Clih
ウラタロスはヤリチンキャラなのか。
なんか電王って比較的妄想しやすいよな。
さすが靖子
392名無しさん@ピンキー:2007/02/26(月) 20:15:51 ID:G794/kdZ
「ちょ!何するのよアンタ!」
「ひひ、いいじゃねぇか…ヤリたかったんだろ?良太郎と」
「ち、違…それに今はモモタロスでしょうが!」
「だが身体は良太郎だぜ、そらっ!」
「きゃっ!や…あ…脱がさないで…んっ!」
「嫌がるわりには、濡れてるじゃないか…洪水だぜ」
「ば…馬鹿モモタロス…んっ!」
「心配しなくても俺の自慢のソードでぶちこんでやるよ!」
「や…あ…」

「言っておくが、俺は最初からクライマックスだぜ!」

ドビュッ!

「ただの早漏じゃないの!!」
393名無しさん@ピンキー:2007/02/26(月) 21:03:49 ID:SmVXpNE8
「ちょっと!やめて!」
「いいじゃない。ヤリたかったんだよね?良太郎と」
「あんたはウラタロスでしょ!!」
「でも身体は良太郎さ・・・ほらっ・・・!」
「いやぁああっ!やめて!!」
「嫌がるならやめてもいいんだけどねぇ・・・僕は」
「嫌!やめないで!!お願い・・・!」
「なんだ。やっぱりヤリたいんじゃないか。なら仕方無いか。僕はそこまでヤリたくないけどね。」
「うぅ・・・嘘つき・・・あっ!」
「僕のロッドで釣られてみる?」
「んぁ・・・」

「僕はアイツとは違う。ゆっくり時間をかけて釣り上げてあげるよ。」

ドビュッ!

「嘘かよ!!!」


>>392
勝手に乗っかってスマソ
394名無しさん@ピンキー:2007/02/26(月) 22:43:15 ID:fkHv6X2r
>>392,393
チューハイ返せwwwwww
イマジンは全員早漏でFA?
395名無しさん@ピンキー:2007/02/27(火) 01:55:56 ID:a1IKPRIq
憑依してる良太郎が早漏だからな
396名無しさん@ピンキー:2007/02/27(火) 18:03:59 ID:EToKhqnc
限界だって言って動きが鈍くなるわ変身解除しちゃうわだったしな。
395は条件付けとして悪くない。
397名無しさん@ピンキー:2007/02/27(火) 19:41:15 ID:tpADlS/v
どうやら良太郎は響鬼さんに鍛えてもらう必要があるな
398名無しさん@ピンキー:2007/02/27(火) 20:33:08 ID:Q9a3Q42/
399名無しさん@ピンキー:2007/03/04(日) 08:43:15 ID:xkqcO8X5
>>340
その設定で書いてよ。…ていうか、書いてもいい?
400名無しさん@ピンキー:2007/03/04(日) 09:21:56 ID:YdSfB5F3
>>392
クライマックス吹いたw
401名無しさん@ピンキー:2007/03/04(日) 20:18:10 ID:bFe0ORK6

行為の間ハナがずっと良太郎の名前を呼ぶので、嫉妬するモモタロス想像した。

次回は良太郎童貞卒業かな?
ハナでないなんて……
402名無しさん@ピンキー:2007/03/04(日) 21:47:56 ID:Sh5w9C61
童貞卒業と同時に人妻寝取るのかwww

良太郎グレードタカス
403名無しさん@ピンキー:2007/03/05(月) 00:00:03 ID:mJH4GiiF
616 :名無しより愛をこめて :2007/03/04(日) 14:00:03 ID:V+B0qu4h0
>>613
つまりこういうわけか

        おーい、かぜひくよー
 (´・ω・`)
 ( つつ  (、,ノ
   ⊂~⌒( `w´)⊃
     ∪  zzz…

 ↓

  zzz… (、,ノ
     ( `w´)                 ____
    (ヽ(*´Д`)  よいしょ          |ホテル→|
    ,⊂ ノ    あったかい所にいこ   ̄ ̄T ̄
     ∪J                      |
        ハァハァ
404名無しさん@ピンキー:2007/03/05(月) 00:01:01 ID:CZTgh4jb
保守
405名無しさん@ピンキー:2007/03/05(月) 01:11:58 ID:l9iY/Cd6
今週のハナさんの猛烈な言葉責めにゾクゾクしたのは俺だけでしょうか
406名無しさん@ピンキー:2007/03/05(月) 09:39:17 ID:H6pxWJ0c
良太郎に憑依したウラタロスが、お姉ちゃんを口説きにかかる。

黄色のボタンがキンタロスだとして、紫はなんだろう?
407名無しさん@ピンキー:2007/03/05(月) 09:43:51 ID:gL3fv63/
>>406
ネタバレスレへどうぞ
408名無しさん@ピンキー:2007/03/05(月) 23:44:10 ID:y6Urg/Zb
モモがハナに手を出し、ウラが姉ちゃんに手を出す。
結果二人とも妊娠。
結局責任とるのは良太郎
409鼻クソ女:2007/03/07(水) 11:55:42 ID:gmK03dfQ
「ハナくん、いつものいいかな...?」
コホン、と鼻をこすりながらデンライナーゴウカのオーナーが上目使いに
ハナを見上げる。

「またか...」という顔をしながら、短いため息をつくとハナはデンライナー内
専用の着衣のパニエの下に指を伸ばすと下着を脱ぐ。
「ひゃ!」ツィーっと脱いだ下着と足の付け根から透明な糸がひく、周囲の空気に
冷やされ、それはハナの腿に触れ冷たさを伝える。

「アタシ...濡れてたんだ...」オーナーから言い渡されたことは、契約者として
絶対であるから従うのだが、それは自分の中では楽しみと感じてるという意識はな
かっただけに自分の体は条件反射的に反応したのを知り困惑するハナ。

「じゃ、失礼しますね」そう言うとハナはオーナーの前にひざまつき、ズボンのファスナー
を下げ、熱く硬直したものを自分の前にさらけ出す。
「こんなに硬いなら前置き無しでいいですね」
ハナはそう言うと、下着の無い自分の下半身とオーナーの熱い硬直を重ね腰を下ろして
いく。

「ん......」短くハナはうめくと、腰を沈めオーナーの硬直を自分の体の中に押し入れて
いく...ズルッっという感触と共にハナの中に太く硬いものが入っていく。
「んはあっ!」オーナーの熱いものが自分の子宮の手前で圧迫されて、その感触に思わず
悲鳴をあげるハナ。
「ううっ」オーナーはハナの熱くヌメヌメとしたものに、自分の一部が包みこまれた同時に
ビクビクと液体を分身の先から放出する。

「あん!」入れたばっかりなのに、中から熱い液体が自分の内側を叩く。
放出すると時を同じくして、オーナーは腰を引きハナの腰を遠ざける。
410鼻クソ女:2007/03/07(水) 12:07:11 ID:gmK03dfQ
「もういいよ、ありがとう」
オーナーはそう言うと、なにごともなかったかのようにコホンと短い
咳払いをすると、一等客室にハナを置き去りにして出て行く。

「もう...」オーナーに対して契約した者は、契約に逆らうことはできない。
だが、自分の欲求の中ではそれがもっと長く続いてほしいと願っている。
しかし、相手がオーナーでなければならないという限定は無いという意識を
すぐに思い出し、キッと顔を上げるとハナは放り出した下着を履きツカツカと
一等客車を出て食堂車へと向かう。

「モモタロス、いる?」
食堂車の入り口に足を肩幅まで開き仁王立ちに立つハナ。
「んぁ?、なんだ鼻クソ女か...」 
すっかり打ち解けたウラタロス相手にポーカーをしていたモモタロスは、声の
主に振り返ると、なぁんだという顔をしてハナの方に振り返った。

「なんかまた俺悪いことしたのか?」
ハナがこういう態度をとる時は決まってモモタロスがなんらかのイチャモンを
つけられ怒られる時だ、首を引き気味に構えつつハナの打撃に迎え撃つ体制
を整えるモモタロス。
「良太郎、どこにいるの?用事あるから来てくれる?」
モモタロスの角をおもむろに掴み、モモタロスを通信機かわりに良太郎へコン
タクトをとろうとするハナ。

「あいててててて」
一方良太郎はというと、例によってモモタロスに次いでウラタロスに酷使された
肉体が音を上げ、姉の練った湿布を背中一面に添付し閉店した姉の喫茶店の
テーブルの上で突っ伏していた。
「ハナ......さん?」
例によってハナに呼び出される時は不運中の不運が訪れる時なだけに今度は
何をやる羽目になるんだろう?と頭を抱える良太郎であった。
411鼻クソ女:2007/03/07(水) 12:23:37 ID:gmK03dfQ
「ちょっと用事があるの、今から二分後に手近なドアを開けてその中に入って」
またかよ...と思いながら、ギシギシと軋む体を動かしノロノロと立ち上げる良太郎
、喫茶店の資材庫のドアを開けその中へ入るとプウァーンという音と共にデンライナー
がやってきた。

良太郎はデンライナーに乗り込むと搭乗デッキで待ち構えていたハナに、手を掴まれ
「こっち」と促され後をついていく。
「モモタロス!、さっき言ったとおりの手はずでおねがい」
「やれやれ、良太郎お前もたいへんだなぁ...」と言うと良太郎に憑依するモモタロス。

「俺...参上!最初から俺はクライマックスだぜ…っと!」
お決まりの挨拶セリフを言う間もなく、ハナに後ろから蹴り飛ばされ寝台車の中へと
蹴り込まれるモモタロス=良太郎…
「なにすんだ鼻クソ女ぁ!」首根っこ掴もうとする勢いでハナへと突進する良太郎。
しかしいつものパターンでハナはモモタロスの繰り出す右手をヒョイと受け流すと
せいっ!という掛け声と共に腕投げをし、寝台車のベットへと良太郎を放り投げた。

「ハナ……さん?」状況が掴めなくて混乱する良太郎に、ハナは鼻先1cmまでズイっと
顔を近つけると良太郎に迫る。
「ちょっと協力してほしい事があるの、黙って従ってね」
ハナはそれだけ説明すると、良太郎のズボンを脱がしトランクスごと剥いてしまった。
「え……え…、あの、ちょっと…」股間を隠し背を向けようとする良太郎の腰をガッチリ
と掴み、良太郎の股間のモノを引っつかむハナ。

「よくわかんないかもしんないけど、そのうち慣れると思うわ」
そう言うと、ハナはまず良太郎の股間の竿をさすりはじめた…
412鼻クソ女:2007/03/07(水) 13:46:07 ID:gmK03dfQ
良太郎の股間を舐めてはしごき、舐めてはしごきを繰り返すハナ。
最初は怯えるだけだった良太郎も、ハナの意図することはいまだに理解
できないままなれどど落ち着きはじめた。

やがて良太郎の股間が硬くなると、ハナはパニエの下をゴソゴソと探り
下着を脱ぐ。 そして、良太郎の頭を胸に抱き良太郎のモノを腰の中へと
収めてしまう。
「これよ、これが欲しかったの…」歓喜と至福の表情で声を上げながら奔放
に良太郎の上で腰を振るハナ。

「ハナさん、出る、出る、ちょっと出ちゃうよ!」
「いいの、そのまま出してぇ!」 ハナは体を上下しながら良太郎の上で答える。

モリモリっと腰の奥から出てくる感触が通り過ぎたかと思うと、ハナの中へと熱い
液体を噴出す良太郎。 同時にビクッビクッっと数回体を痙攣させて良太郎の上
へとハナは崩れ落ちた。
「もしかして、用事ってこれ…」
ハナの真意を察知して、呆れ顔の良太郎を前にハナはぺロッっと舌を出して微笑む。

「女の子もいろいろあるのよ、そういうわけだからあと三回はお願いね」
あっけらかんとそう言うと、液体を出してヌメる良太郎の分身をまた自分の中へと
導き入れると腰を上下させはじめるハナであった…。
「いてててて…」心の中で腰痛を訴えるが例によって言い出せないでいる良太郎。


……その頃…姉、愛理は「また逃げたぁ!」とむくれながら良太郎の放り出してい
った湿布を手にしてご立腹するのであった。

終わり…
413名無しさん@ピンキー:2007/03/09(金) 23:03:24 ID:ru8wyEyz
GJッ!ハナさんエロい(*´▽`*)ハァハァ
414名無しさん@ピンキー:2007/03/10(土) 12:02:13 ID:zNsXN2r7
向こうには貼れないんでね・・・
ゼクタースレより
ttp://p.pita.st/?m=rk4svw79
415名無しさん@ピンキー:2007/03/10(土) 12:22:33 ID:qGuB/7Zb
>>414
目が怖いw
416名無しさん@ピンキー:2007/03/10(土) 13:08:05 ID:0egc8HlI
>>414はドレイクの盗撮
417名無しさん@ピンキー:2007/03/11(日) 00:11:11 ID:veCgeTEo
ザビーの後の黄色いのは何でつか?
418愛理さんLOVE 1/6:2007/03/11(日) 00:40:52 ID:o/F7SWE5
「やっと寝てくれたか…」
そう言いながら良太郎はベッドから起き上がった。
部屋に良太郎ひとりしかいない状況を考えれば不自然な発言。
その矛盾から察せられる通り、今、良太郎の意識は眠っており、
良太郎の肉体を支配しているのはウラタロスだった。
そして部屋を出ると、迷うことなく歩き始める。
「さて、どうやって釣り上げるかな……」
プランは練っていたはずだった。普段のウラタロスなら考えられないほど慎重に、だ。
それほど逃したくない相手であり、そして失敗すれば火傷ではすまない相手。
場合によっては今度こそ良太郎に見放され、時間の狭間で永遠に彷徨わなければならないかもしれない。それでも……。
ウラタロスの足が止まった。
そこは良太郎の姉、そしてウラタロスのターゲットである愛理の部屋の前だった。
プランの再確認。スキはない。大丈夫だ。問題ない。
ドアノブに手を伸ばす。……が、その手は微かに震えていた。
「フッ。僕らしくもない……。プランはすべて破棄。なるようになれ、だ。
リスクが大きいほど釣りは楽しい、そうだろ?」
ウラタロスは自分に言い聞かせるようにつぶやいた。
今度は躊躇なくドアノブを掴み、回す。鍵は掛かっていなかった。
部屋の奥のベッドへ静かに近づき、眠っている愛理の顔を見つめる。
「美しいな……。お姉さんにしておくのはやはりもったいない」
僕の恋人か、あるいは妻。それが彼女には相応しい。
そんなウラタロスの妄想を打ち破るかのように、愛理が目を開けた。
「……あぁ、良ちゃん、どうしたの?」
「え、あの……」流石にウラタロスも動揺した。
「どうしたの?……フフッ、もしかして、怖い夢でも見た?」
愛理は微笑んだ。ウラタロスの緊張が和らぐ。
「そっ、そうなんだ」精一杯頼りなさそうな声で答える。
自分の流儀ではなかったが、真の釣り人はどんなスタイルにでも対応できるものだ、と自分を納得させる。
「昔みたいね。いいわ、いらっしゃい」
愛理は良太郎をベッドに招き入れると、いきなり抱きしめた。
そして良太郎の顔を胸に埋める。
願ったりかなったりの展開だ……。
良太郎は子供の頃、眠れない夜に愛理の部屋に来ていたのだろう。
弟思いの愛理は、良太郎が安心して眠りにつくまで優しく抱きしめていたに違いない。
『安全に流れに乗ったな。思ったより簡単な釣りだった……』
ウラタロスがそう思った矢先だった。
「良ちゃん、嘘ついてるでしょ?」
まさか、見破られたのか!ウラタロスは思わず愛理の顔を見る。
予想に反して、愛理は先ほどと変わらない微笑みを湛えながら、こちらに優しい眼差しを向けていた。
「嘘なんか、ついてないよ」我ながら下手な言い訳だと思った。
「正直に言って。怒らないから」変わらず愛理は微笑みを絶やさない。
なるほど。僕が良太郎でないと気付いた訳ではないらしい。だが、まだ油断はできない。
「したいんでしょ、お姉ちゃんと」
「何を?」
愛理は目を閉じた。
「姉さん……」
愛理は顔を上げ、ベッドから降りるとパジャマを脱ぎ始めた。
呆然としているウラタロスを尻目に、あっという間に生まれたままの姿になる。
やや細身の均整のとれた躯。はちきれそうな豊かな胸はその躯には不似合いにも感じられたが、
新たな美の調和を創り出していた。
抜けるような白い肌を、部屋の間接照明が柔らかに照らしている。
419愛理さんLOVE 2/6:2007/03/11(日) 00:42:59 ID:o/F7SWE5
愛理は両手を大きく広げた。
ウラタロスは何かに操られるかのようにフラフラと立ち上がり、愛理の前に立った。
愛理は再び良太郎を抱きしめた。そして耳元で小さく囁く。
「これが良ちゃんのしたいこと、でしょ」
ウラタロスは何も言えなかった。
愛理は抱きしめていた手を緩めて、今度は真正面から良太郎を見つめた。
「相変わらずはっきり言えないんだから……。まあそこが良ちゃんのいいところでもあるし、
……しょうがないかな?」
愛理は悪戯っぽく笑う。
『……釣ったつもりが、完全に釣り上げられてしまったって訳か』
ウラタロスは遅まきながら理解した。愛理は詐欺師にとって、最も手ごわいタイプの人間だ。
嘘が通用しないタイプ。今でも愛理は良太郎が良太郎でないことなど全く気付いていない。
しかし良太郎、いやウラタロスの願望という「真実」は見通している。
『確かにわかってはいない。だが……』
このまま続ければ、渇望していた愛理との関係を持つこともできるし、上手く立ち回れば
良太郎との関係も壊す危険はないだろう。
『それで、いいのか?』
プライドの問題だ。釣り師が、釣ったつもりの魚に実は釣られていました、なんて笑い話にもならない。
しかし、目の前で最高の魚が「食べて」と言っているのに、これを逃すのは……
ウラタロスは迷っていた。
そんな時に、ウラタロスの頭に聞きなれた怒声が響いていた。
『オイコラッ、ウラタロス!テメェ、良太郎の姉ちゃんと何やってんだ!』
モモタロスか……。気付いたらしいな。
『いや、愛理さんに誘われたんだが』
『嘘こきやがれっ!』
潮時らしいな。一流の釣り師は引き時も心得ているものだからな。
『何だ?うらやましいのか』
『何でそうなンだよ!』
相変わらず扱いやすい奴だ。
『しょうがないな……じゃあ変わってやろう』
『ちょ、ちょちょちょっ。待ちやがれウラタロス!』
逃がした魚は大きいが……仕方あるまい。
『じゃあ、後は任せたぞ』
『任せたぞ、じゃねーよ。コラッ!オイッ、ウラタロス!逃げんじゃねーよ!オイ……』
ウラタロスの意識は消え去り、モモタロスの意識が良太郎の体に宿る。
「うぉっ!お、俺様ハダカ!」
ウラタロスと押し問答をしている間に、愛理が手際よく良太郎のパジャマを脱がせてしまったらしい。
「これで良ちゃんもお姉ちゃんと一緒ね」
愛理が小首をかしげて微笑む。その可愛らしい仕草とは裏腹に豊満なバストが揺れる。
『ウォオオ!デカイ!!愛理さんは着やせするんだな。スゲェ!』
モモタロスは心の中で叫んでいた。
『いやマテ。スゲェとかいってる場合じゃねぇんだ。なんとかしないとこのままじゃマズイ。ってエエ!』
モモタロスは下腹部の異常な熱に気が付いた。

『俺、勃起!』

とか言ってる場合じゃねぇよ。どうするよ、俺!!
なんとか手でその高ぶりを隠そうとするモモタロス。
しかし、愛理がその手を押さえる。
「隠さなくてもいいじゃない。……おいで、良ちゃん」
愛理はそのまま良太郎の腕を取ると、自らはくるりと振り返り、その力を利用して良太郎を
ベッドへ横たえた。
そして流れるように良太郎にしだれかかる。
「さあ、良ちゃん……どうする?」
愛理の表情はこれまでとは一変し、艶やかな雰囲気を漂わせていた。
吐息が掛かるほどの距離。胸もグイグイ押し付けられている。そして下半身も……
420愛理さんLOVE 3/6:2007/03/11(日) 00:45:08 ID:o/F7SWE5
「ウォァー!ダメだッ!もっ、もうどうでもいい!我慢できねぇぇぇぇッ!」
モモタロスが雄叫びをあげながら体勢を入れ替え、愛理を組み敷いた。
「キャッ」
突然の良太郎の動きに、愛理も驚きの声をあげる。
「よーし、イクゼイクゼイクゼェッ!」
そう言いながらモモタロスは愛理の脚を開き、その間に体を割り込ませる。
そして腰を突き出そうとした瞬間、
『ウッ!……なんだ?コシが、コシが動かねェェェェッ!』
やはり昼間のダメージが効いているらしい。
『なんでこんな肝心な時に……良太郎の軟弱野郎!』
モモタロスは良太郎を罵った。だが、そうした所で動かない腰が急に動き出すはずも無い。
「どうしたの?やっぱり怖くなった?」
良太郎の態度の急変に驚いていた愛理だが、落ち着きを取り戻したようだ。
「怖くなんかねぇよ!ただ、腰が……」
「それとも、どうするかわからないのかな?フフッ、いいわ。お姉ちゃんに任せて」
愛理は言い終わると同時に良太郎の男性自身へと手を伸ばす。
自らの手で良太郎を導くつもりだ。
そして愛理の手が良太郎の男性自身に触れた瞬間、
「アァァアアァァァァ!」
叫びと共に良太郎のペニスから大量の精液が発射され、シーツの上に降りかかった。

『触られただけで、俺、発射!!』

……最低だ、俺はっ!
入れる前にイッちまうなんて、死ぬほどカッコ悪いぜ。なんとか愛理さんにかからないようにはしたが……。
なんでこんなに思い通りにいかねえんだよ、良太郎の体は!
モモタロスは、良太郎に憑依したことを心底後悔していた。
愛理は興味深そうにシーツに撒き散らされた精液を眺めている。
そして落ち込んでいる良太郎に声をかけた。
「いっぱい出たね」
「ああ……」
モモタロスが力なく答える。
「こんなにいっぱい出せたんだから、もう一回ぐらい……大丈夫だよね」
そう言いながら愛理の手は再び良太郎のペニスへと伸びる。
そして優しく指を絡め、ゆっくりとこすり始める。

『俺、再び勃起!』

たちまち良太郎のペニスは硬さを増してきた。
手の刺激より、落ち込む自分を気遣ってくれる優しさが嬉しかった。
「すごい。もうこんなに……」
愛理があまりの回復の早さに目を丸くしている。
『ああ、俺は愛理さんの前では最初から最後までクライマックスだからな!』
モモタロスは心の中で叫んだ。
ん?それってただ早漏ってだけじゃ……あ〜いかんいかん。集中だ集中!

愛理は手を広げて待っていた。
「さあ、来て。良ちゃん……」
モモタロスは慎重に腰を下ろした。今度は大丈夫。腰はちゃんと動く。
さっきのショックが効いたようだ。まさに怪我の功名というやつだ。
愛理は手を伸ばし、自ら膣を指で広げた。
それは形だけ見れば淫らな行為であったが、今の二人にとっては神聖な儀式のように思えた。
『今度こそ、イクゼッ!』
モモタロスは正面からペニスを一気に挿入した。
421愛理さんLOVE 4/6:2007/03/11(日) 00:48:19 ID:o/F7SWE5
声も出なかった。
『スゲェ、スゲェよ!』
モモタロスは、ただ腰を叩き付けるように激しく振り続けた。
愛理はその激しさを優しく受け止めている。
「良ちゃん……、アゥンッ、良ちゃん!」
その声と共に、愛理は良太郎の腰に脚を回して、キュッと締め付けた。
同時に膣内のペニスも締め付けられる。痺れるような快感が走った。
『ダメだ!まだクライマックスは早いぜ!』
もっとこの快感を味わっていたい。その思いが、普段のモモタロスではありえない言葉を導き出した。
しかし、モモタロスの願いとは裏腹に終わりは唐突に訪れた。
「イクッ!イッちまう!ウォォォォォッーーーーー!」
全開に達したペニスから、愛理の体内に精液がドクドクと注ぎ込まれていく。
モモタロスは力尽き、肩で大きく息をしている。そして愛理に目をやった。
「良ちゃん……」
愛理は瞳を潤ませて「良太郎」を見つめていた。
快感の波が徐々に引いていき、モモタロスも少し冷静になる。
……そうなんだよなぁ。俺は今、「良太郎」なんだよなぁ。
今も愛理さんに「モモタロス」って呼んでもらえたら……カァァァッッ!クソッ!良太郎の奴がうらやましいぜ!
『……僕が、どうかしたの?』
『ゲッ!良太郎のヤツ、目を覚ましやがった!』
眠っていた良太郎の意識が急激に目覚めはじめた。
そして、目覚めた良太郎がはじめて見たものは、生まれたままの姿の姉。
『え?』
次に認識したのは、自分が全裸で姉に覆い被さっていること。
『えぇ?』
そして次は……
『えぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇっ!!……モ、モモタロス!一体何やってるんだよ!』
『いや、違うんだ!誤解だ!間違いだ!これはそもそもウラタロスが……』
『僕の体でなにやってるんだよ!』
『だからダナ。そのナンダ、あーッソウソウ!!愛理サンに誘われて仕方な』
『そんな訳ないだろ!!』
『ゴメンナサイ…』
とにかく、モモタロスのことは後だ!とりあえず姉さんに謝らないと……。
良太郎は自分の体をモモタロスから奪い返した。
そして即座に土下座しながら叫んだ。
「姉さん、ゴメン!本当にごめんなさい!」
「しーっ。静かにして、良ちゃん」
愛理が、穏やかに良太郎を制した。
『?』
恐る恐る良太郎が頭を上げると、愛理はお腹に手を当てて、目を閉じている。
「姉さん……?」
「今ね、良ちゃんの精子が、お姉ちゃんの中で最後の仕事をしているところだから……」
「それって、まさか……」
良太郎の顔色が見る見る青くなっていく。
「大丈夫よ。今日は安全日だから。心配しないで」
愛理は、なぜか寂しげに笑った。
それを聞いて少し安心した良太郎だったが、問題が解決した訳ではなかった。
姉さんは怒ってないみたいだけど、なんて説明すればいいんだよ……。良太郎は涙が出そうになっていた。
422愛理さんLOVE 5/6:2007/03/11(日) 00:50:26 ID:o/F7SWE5
「あらっ」
良太郎は声に誘われて愛理を見た。
そして愛理の視線の先を追う。
すると、愛理の蜜壺から精液が溢れ出していた。
薄い性毛で覆われた蜜壺の周りは、二人の汗と愛液で濡れている。
「良ちゃんがいっぱいがんばってくれたから、溢れちゃったのね」
そう言いながら溢れた精液をすくい取ると、いとおしそうに眺めた。
そんな愛理を見て、良太郎は恥ずかしいような、嬉しいような不思議な感情を抱いた。
しかし次の瞬間、愛理は手の上の精液を舐めはじめた。
「姉さんそれっ!」
良太郎があわてて止めたが、構わず愛理はその行為を続けた。
そして最後に手で口を押さえるようにして、精液を最後まで丁寧に舐め取った。
「……また、全部お姉ちゃんの中に入ったね」
そう言うと、愛理は嬉しそうに笑った。
その時、良太郎の中で熱いものが動き出した。
「姉さん、まだ全部じゃないよ」
「え?」
愛理は視線を落とし、……そして理解した。
「いいよ……。でも、」
愛理は良太郎の肩を掴むと、そのまま仰向けに寝かせた。
「ね、姉さん?」
「今度はお姉ちゃんが……」
そう言うと、愛理は立ち上がって良太郎の体を跨いだ。
そして腰を下ろすと、良太郎のはちきれんばかりのペニスを掴んだ。
「良ちゃん、いくね……」
愛理は良太郎のペニスを膣口にあてがうと、再び腰を下ろしていく。
「ウッ、ウフッ、ウッ、アフッ」
腰を落とすたび、愛理から切なげな声が漏れる。
良太郎は自分の分身が、姉の体内に飲み込まれていく様を見ていた。
とても現実とは思えない、夢のような、そして感動的な瞬間だった。

「アァァァッ!!」
「あぁぁぁっ!!」

愛理が、良太郎を自分の中の一番深い場所に導いた刹那、部屋に二人の声が響いた。
愛理の中は温かく、そして良太郎の男性自身に吸い付くように蠢いていた。
愛理は良太郎を飲み込んだまま、激しく体を動かしはじめた。快感の波が良太郎に押し寄せる。
しかし、良太郎は不思議と落ち着いていた。
もしかしたら、姉の膣内(なか)に入った瞬間に射精してしまうかもしれないと思っていたが、
姉の表情や動きまで観察する余裕があった。

 『まッ、俺様のオカゲ、だけどよ……』
 デンライナーに戻っていたモモタロスが、一言つぶやいた。
423愛理さんLOVE 6/6:2007/03/11(日) 00:52:50 ID:o/F7SWE5
確かに「良太郎」にとってははじめての経験だが、良太郎の「体」は既に経験済みである。
それが良太郎に余裕をもたらしていた。
愛理は目を閉じたまま切なげな声をあげ、胸を激しく揺らしながら良太郎の上でリズミカルに動き続けている。
「姉さん、……胸、触っていいかな?」
愛理は動きを止め、うっすら目を開くと、コクンと小さくうなずいた。
髪はやや乱れて顔や体にまとわり付き、上気した頬はかすかに紅い。
良太郎は愛理の胸に両手を伸ばした。
「やわらかいや……、姉さんの胸」
愛理は照れたような笑みを浮かべ、まとわりついた髪をかきあげる。その仕草は、たまらなく魅力的だった。
愛理の胸は良太郎の手にはやや余るほどの大きさで、やわらかさと共に張りも十分にあった。
良太郎が手触りを楽しんでいると、愛理が良太郎の手が離れないようにと緩やかにリズムを刻みはじめる。

『でも、信じられないな……』
良太郎は考えていた。

ずっと、自慢の姉さんだった。

子供の頃、勉強を見てくれた姉さん
ホットケーキを焼いてくれた姉さん
星を見て、星座を一つ一つ教えてくれた姉さん
僕が怒られた時、かばってくれた姉さん
僕が怪我や病気をするたびに、いつも優しく看病してくれた姉さん
いつも優しかった姉さん……

そんな姉さんと、こんなコトをしてるなんて……

『でも、そんな姉さんだから……』

良太郎は愛理の豊かな胸から手を離すと、今度は愛理の腰を力強く掴んだ。
そして下から腰を突き上げはじめる。
良太郎の意図を理解した愛理は、ゆっくりしたテンポから徐々に動きを早めていく。
最初は不協和音を奏でていた二人だったが、徐々にハーモニーを奏で始める。
「良ちゃんッ!良ちゃんッ!」
「姉さんっ!大好きだよ!姉さんっ!」
二人のハーモニーは完成を迎えようとしていた。
「姉さん!出る、出ちゃうよ!」
「うん!、一緒に、一緒にィッ!アッ、アアァァァーーーーーーン!!!」



「三回目なのに、こんなにいっぱい出るなんて……。良ちゃんは本当に元気ね」
愛理が呆れるように笑う。
「でも、嬉しいんでしょ?」
良太郎も笑う。
それには答えず、愛理は良太郎の髪を優しく撫でた。
「ねえ、姉さん」
「何?」
「キス、してもいいかな……?」
愛理は眩しそうに良太郎を見つめた。そして、黙って目を閉じる。
良太郎は愛理を抱きしめると、静かに唇を合わせた。

『もしかして僕の運って、姉さんの弟に生まれる為に、生まれる前に使い果たしちゃったのかな?』
良太郎はそんなことを考えていた。

『じゃあ、僕はすごい幸運の持ち主だったんだ!!』

end
424名無しさん@ピンキー:2007/03/11(日) 01:48:20 ID:mIuH05p3
愛里さんLOVE、良作ktkr!
三人のキャラが生きていて良いな!最後の良太郎の台詞もらしくてイイ。
425名無しさん@ピンキー:2007/03/11(日) 01:51:34 ID:sCorxsJN
モモタロスパートが笑いが止まらない件について
426名無しさん@ピンキー:2007/03/11(日) 03:11:26 ID:o/F7SWE5
>>424
思ったより長くなってしまったんで、最後まで読んでもらえるか不安だったんですが
読んでもらった上に、お褒めの言葉までいただきましてありがとうございます。
キャラ立てはこだわった所なので、そこを楽しんでもらえたのはありがたいです

>>425
ぶっちゃけモモタロスパートを一番ノって書いてましたw
あと、最後の方で「パーフェクトハーモニー」とか書きたくてしょうがなかったんですが、
それやるとメリハリを通り越して悪ふざけだとなんとかこらえたのはここだけの話。

自分的には、肝心の愛理さんをもうちょっと上手く動かしたかったなぁというのが反省点です。
もっとほわほわした天然系の方がイイかなとは思ったんですが、それだと他のキャラと
絡ませた時に話が動かせそうになかったんですよね…
誰か職人の方、お願いします!
427名無しさん@ピンキー:2007/03/11(日) 10:24:41 ID:50gHDMJ8
姉弟相姦が大好物の俺にとってはまさに神SSだった!GJ!!
428名無しさん@ピンキー:2007/03/11(日) 22:55:55 ID:9I9bg/Sm
ゴッドヂョヴ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!非常にハアハアさせていただきましたよ!!!!!
姉弟相姦は俺も大好物なので大変美味しくいただきました。
愛理さんは今まで平成ライダーに無かった「姉」キャラなのでもう期待大です。
是非とも続編とスルーしちゃったウラタロス編や後々登場予定のタロス達も愛理さんに
絡ませて欲しいものです、性的な意味で。
429名無しさん@ピンキー:2007/03/13(火) 18:16:27 ID:1PNWNTKy
gjgjgj!!
近親相姦超苦手な自分がガン見した!すげー面白い。
モモタロパート!どうしてくれるんだ、この腹の痛み。
430名無しさん@ピンキー:2007/03/13(火) 23:40:42 ID:o0O//s3m
>>417
羽だろ
431名無しさん@ピンキー:2007/03/15(木) 20:38:57 ID:COYsu7jK
ちょっとした小噺書いているんですが、困ってます。
ナオミはモモタロスとウラタロスのこと、なんて呼んでますか?
ビデオ撮ってなかった。
432名無しさん@ピンキー:2007/03/15(木) 21:48:21 ID:+OXGwWwe
>431
「モモちゃん」と「ウラちゃん」。
433431:2007/03/15(木) 22:13:43 ID:COYsu7jK
>432 どもですー。助かった。ありがとう。

モモタロス視点の小噺です。
エロ描写細かくないから気軽に楽しんでもらえたら嬉しい。
434モモタロは見た:2007/03/15(木) 22:15:26 ID:COYsu7jK

「あれ?モモちゃんだけ?ウラちゃんは?」

しばらくカウンターを空けていたナオミが戻ってきた。
「今、良太郎と出かけてる。」
ぶっきらぼうにハナが返事をする。まったく誰に対しても愛想が無い女だぜ。
それに比べたらナオミの方が女として数段………おや?
「じゃ、あとはヨロシクね。ハナさん。」
「―っかってるわよ。」
心なしかナオミの顔が赤い。足元もおぼつかないようだ。
「おい、ナオミ!どうかしたのか?熱でもあるんじゃねぇのか?」
女達は黙って振り返り俺の顔を一時眺めた後、意味深にお互い目を合わせた。
「モモちゃんありがと!なんでもないでぇ〜す!」
ナオミが今度はいつもの笑顔で振り返る。
「………そうか?」
「何も無いに決まってるでしょ!アンタなんか一人前に心配なんてしなくていいのよ!」
噛み付くようにハナが言い放ち、カウンターの横の通路から奥に消えていく。
「ばかやろう!俺はナオミを心配しただけで誰もハナクソ女の事なんか―」
その言い草にむかつきながらハナを追いかけ、
ズカズカと通路を進もうとしたその時、
「ん〜!!モモちゃんっ!!ダメよっ!!その先は関係者以外立ち入り禁止!!」
ナオミに凄い勢いで腕をつかまれ、あやうくコケそうになる。
妙にキッパリとした口調のうえ、目だけは笑っていなかった。
「そっち行ったら、電ライナーから放り出されちゃうからね!めっ!」
「?」
そういえば、この横の通路は普段ぴっちりと閉ざされている。
扉があること自体わからないように。
たまにオーナーが出てくるだけで、客が行き来しているのは見たことが無い。
「いらっしゃいませー!わかった?絶対行っちゃダメよ!」
数人入店してきて、ナオミはもう一度念を押すと客の方に行ってしまった。

気になる。

そういえば、ハナクソ女やナオミもたまにあっちに行っている。
何があるんだ?
しかし、下手に動いて乗車拒否レッドカードを突きつけられたらコトだ。

しばらく悩んでみたが、一度おきた好奇心は収めるのが難しい。
『ま、どーにかなるだろ!………よし!いくぜ!!』
あわただしくコーヒーを淹れるナオミの横でノビをすると、
「さーて、暇だし、良太郎の様子でも見に行くかなー…」
と、つぶやいて姿を拡散させた。
435モモタロは見た:2007/03/15(木) 22:17:16 ID:COYsu7jK
シュー

そっとあの通路の奥にあるライナーのつなぎ目に姿を現す。
個室が片方にズラッと並び、ライナーの音だけが響いていた。
なんだ、普通の客車じゃねぇか。
とりあえず伏せながら、慎重に奥へ奥へと忍んで行く。
しかし変だな。コレだけの客車があるのに、窓がねぇ。それに扉も。
いったいどこから。

ガタンッッ!!

「―――っやあぁぁぁぁぁぁぁ!!!!!!」

ひどい揺れがライナーに走った後、遠くで女の悲鳴が聞こえた。
ハナ?
俺は反射的に姿を拡散させると、天井脇にある通風孔に躯を滑り込ませた。
薄暗い中を先程の声に向かって忍ばせていく。
「おやおや、ダメじゃないですか。声を上げるのは禁止ですよ。」
遠くの明かりから、オーナーの声が漏れてくる。
あそこか!!!
「………ンン!ン―…ン―……!」
ハナらしいくぐもった声も聞こえてきた。何してんだ?アイツ。
格子ごしに目を凝らす。
通路側にも反対側にも窓の無い、しかし妙に明るい部屋にハナが座っていた。
やばい!見られたか!!
とっさに顔をひっこめるが、なにか様子がおかしい。
ハナの前にはオーナーがしゃがみこんでいたような…それで見えなかったのか?
俺はもう一度そろそろと中を覗き込んで…

……驚愕した。

およそ座り心地の悪そうな固い椅子にハナは座っていた。
ヒラヒラした袖に通した両腕は、その椅子に後ろ手に括り付けられ、
両足は、折り曲げられ椅子の肘掛にベルトで固定されていた。
大きく広げられた膝の奥はスカートに隠れて見えないが、
下着をつけていないのは確実だった。
何故なら、ハナの口に下着が詰められ、その上からオーナーがネクタイで猿轡をしているところだっ

たからだ。
「あれしきの振動で上も下も落っことすとは、ハナさんらしくないですねぇ。」
そう言いながら、オーナーは部屋の隅に転がるいびつな棒状のモノを拾い上げ、
ハンカチで撫で回すようにぬぐうと、スカートの奥に差し込んだ。
「っんっ!っん!っん!!」
ハナは精一杯跳ねるような動きをして椅子をガタガタと鳴らしている。
「ふっふっふ。好きですねぇ、そういうところ。いつまでたっても慣れてくれない。」

――ヴィ――――

走行が安定した電ライナーの規則的な金属音に混じって、小さく振動音が聞こえてきた。
「……ンッ!!」
ハナは声にならない声を上げると、長い睫をクッと見開き、動きを止めた。
みるみる顔が上気してくる。
開かれた唇が熟れたプラムのように真っ赤に染まり、大きな瞳に涙の膜が張られてくる。
オーナーはその様子を間近に見て、満足そうに手元のリモコンを押し直した。
436モモタロは見た:2007/03/15(木) 22:18:39 ID:COYsu7jK
ガタン!!!
椅子が跳ね上がり、今度はハナが狂ったように首を振っている。
顎をあげ、焦点の定まらない目でオーナーを縋るように見たかと思えば、
ますます上気した顔を隠すように下を向き、堪えるように苦しそうに眉をしかめる。
「いいですねぇ。実にいい表情をしてくれますよ、君は。」
オーナーはブラウスのボタンを丁寧にはずし、その下の下着をグイと上に押し上げた。
自身の下着に締め付けられ、ギチギチに張った白い双丘が現れる。
その先の小さな突起は、既に赤く充血していて摘んだら取れそうなくらい盛り上がっていた。
「私はね、挿れる事はできませんが、こういうのは………大好きなんですよ。」
長い舌を伸ばして、ベロリと舐め上げる。
ハナは目を固く閉じてイヤイヤ、と首を振る。
オーナーは時折歯を立てながら舐め続け、器用にズボンをずらして自分の股を弄った。
上下に自身を擦り上げる動きに合わせて、すぼめた口で乳房の先を吸い、そのまま揺らして楽しんで

いる。
ねろりねろりと先から付け根まで舌を這わせながら、だらしなく垂れ下がった自分のものをせわしな

く擦り上げている。
ひとしきり暴れたハナは、徐々に放心した面持ちになり、ぼんやりとそれを眺めていた。

ふとオーナーは顔を挙げ、ハナの顔を見て不興そうに方眉をひそめると、
側にあったカウンターから、客車用の小ぶりのワインを取り出した。
「ハナさん、ダメじゃないですか。私を楽しませてくれるのが条件でしょう?」
そう言うと、ポンと栓を開け半分グラスに注いで一口飲み、
だらりと力の抜けたハナから、猿轡となっていたネクタイと下着を取り除いた。
「私は別に構いませんよ。ねぇ?ハナさん?」
スカートの下に手を伸ばし、ぬらりと粘液がまとわりついたものをずるりと抜き出した。
「………これ、どうしましょうか?」
未だ気味の悪い動きをするそれを目の前に差し出され、ハナは残りの力を振り絞ってオーナーを睨み

つける。
その瞳をわざとらしく驚いたように見返して、オーナーはクスクスと笑い出した。
「どうします?」
ハナは眉をしかめてしばらく目を閉じた。
やがて震えながら顎を上げ薄目を開けると、ゆるゆると口を開いた。
そして、唾液が糸を引く濡れた舌を差し出し、
―それを舐めた。

「そうそう、上手になりましたね。………そのまま咥えておいて下さいよ。」
屈辱に満ちた表情で、醜悪なものを咥え込む。
「ハナさん、君、喉が渇いたでしょう?一杯どうですか?」
ぎくりとハナが目を動かす。オーナー半分残ったワインの瓶に手を伸ばした。
437モモタロは見た:2007/03/15(木) 22:19:49 ID:COYsu7jK

『……な、なんなんだよ、これは!』
俺はというと、目の前のありえない状況を、身じろぎひとつ出来ず見入っていた。
確かにイマジンの間でもエロビデオなりそういうものは普通にある。
しかし、俺は今までこんな事を生で目にした事はなかった。
つか、こんな世界がリアルにあるなんて思いもよらなかったぜ!
しかもそれがあの、ハナだなんて!なんの冗談だよこれは!!



ぐじゅ!ぐじゅ!ぐじゅ!
オーナーはスカートをめくり上げ、顕わになったハナの両足の中心にワインの瓶をねじ込んでいる。
タプンタプンと音を立てながら中身がこぼれないよう少しずつ飲みこませている。
「う………う、うぅうんん!!」
先程とは少し違い目の周りを赤くしたハナが、腰をくねらせながら喘いだ。
ぐじゅ!ぐじゅり、ぐじゅ………
執拗に出し入れされながらのテイスティングは、息が止まりそうなくらい淫虐だった。

俺は、興奮するどころかすっかり血の気が引いていた。
勝気というより横暴で高飛車なハナが、玩具のように扱われ虐げられている。
まるで現実味を帯びないその有様に、なすすべもなく立ち尽くしていた。
―いや、躯を元に戻す事が出来ないでいた。
ただ、見たことの無いハナの顔が焼きついて、胸が締め付けられるように痛んだ。


「んっんっん――――っ!!!」
ハナの躯が仰け反り、足の指が開ききったまま痙攣をする。
オーナーは白濁した液をハナの顔にかけると、満足したようにようやくハナの束縛を解いた。
「しばらくここで休んでいて下さい。酔いが醒めたらお仕事ですよ?」
ドサリと崩れ落ちたハナに向かって、優しそうな声をかけると、
身支度を整えて部屋を出て行った。

「………っあっんの、変態…」
ハナは力なく毒づきながら、ごろんと床を転がり天井を見上げた。
で、俺と目が合った。

―目が、

………合っちまったぁぁぁぁぁ!!!!!
やっべぇぇぇぇ!!!!!どうするよ!俺!!!
438モモタロは見た:2007/03/15(木) 22:21:06 ID:COYsu7jK
「………な…に……してんのよっっ!!!!」
ハナは怒鳴りながら上半身をガバッと起こした。が、酔いのせいか腕がくにゃりと折れてしまう。
それでも気丈にもう一度立ち上がり、俺を睨んだ。
「いつからっ?!アンタ………いつから見てたのよ!!!」
語気は荒いが、息も荒い。怒鳴るなり、また崩れそうになる。
俺は、とっさに通風孔から飛び出して躯を戻し、ハナを支えた。
ハナの体温はひどく熱く、顔からすえたようなあの臭いがした。
「はな……せっ!ばか!」
完全に四肢が脱力しているのに、なおも拳を胸に叩きつけ攻撃してくる。
どっちがバカだよ。クソ女。
蚊ほども痛くない抵抗をするハナを抱えて、部屋の隅に置かれたソファに運ぶ。
そっと寝かせてから素早くカウンターを飛び越えて、掛けてあったタオルを濡らした。
水入れたコップにストローを差し、ハナの口元に持っていく。
「………出てってよ。」
一口水をすすり、顔をソファの背に埋めて、ハナが呟いた。
「ああ、俺だってそうしてーよ。」
俺も呟きながら、ハナの躯を転がして固く閉じた瞼の上にタオルを置いた。
「目、開けるんじゃねーぞ。乾いちまったとこは取れにくいから。」
ゆっくりとぬぐっていく。
赤く染まった頬や顎などはカピカピになっていたのに、
目の周りだけは涙と交じり合っているのが哀れだった。


「よし、こんなもんだな。」
顔と首筋をぬぐい、上の服を着せ直してからハナの額に手を置いた。
下は………触れねぇよな。
むくれたような顔をするハナは、すっかり化粧がとれ、ひどく幼く見えた。
顔を逸らし、俺の目を見ようとはしない。
「ぃよいしょっと!」
わざと大きな声を出し、俺は立ち上がってひとつしかない小さなドアに向かう。
途中、足元に小さな下着が落ちていた。
ハナの唾液でぐしょぐしょになったそれを拾い、ソファに放り投げながら尋ねた。
「ナオミか誰かに換えを持ってきてもらうか?」
ハナはパシッとそれを受け取るやいなや、俺に向かって投げつけた。
「うっさい!!!誰かに言ったら殺す!!」
頭に張り付いたそれを取りながら、この可愛げのない女を睨み返す。
「言うか!つか、言えるかよこんな事!!」
ハナはその言葉にグッと押され、黙りこくった。
その様子を見て、俺は何故かひどく苛ついた。
「バカじゃねぇ、お前。嫌なら嫌だって言やいいじゃねーか。」
ズカズカと歩み寄り鼻先に人差し指を付きたて詰め寄るが、ハナは黙って目を逸らすだけだった。
ますます苛立った俺は、軽く息を吸い込む。
「―ッのハナクソ女っ!!!!」
言い放ってから身構えるが、ハナはやはり苦しそうに俯いて小さく呟くだけだった。
「………いろいろあるのよ。悪いけど、もう出て行って。」
目の前にある俺の指を払いよけもせず、そのままソファにゴロンと寝転んだ。
439モモタロは見た:2007/03/15(木) 22:22:24 ID:COYsu7jK

………ンダ――――――――ッッ!!!!

なんなんだよ!お前は!!!可愛げがねぇどころじゃないぞ!!!
腹が立つ!俺様は今猛烈に腹が立っているぞ!!
なんでそんなに弱々しいんだよ!!違うだろ?
ハンクソ女は、もっとこう、凶暴で最悪でイマジンの俺でさえ蹴り上げて………
「………おい、ハナクソ女。」
「……何よ…」
ソファに転んだまま振り向いたハナに覆いかぶさる。
「犯すぞ。」
「!!―っな!!」
ハナは一瞬目を見開いて俺を仰ぐと、

ドガッッ!!!!

次の瞬間、眉を吊り上げ背中に膝蹴りをくらわせてきた。

「何言ってんのよ!!ふざけないで!」
続けざまに俺の頬にグーでパンチを入れる。
っ痛ぇ!マジで痛ぇよ!やっぱお前最悪だな!!
俺はニヤリとしてハナを見下ろした。
「イマジンだってな、欲情くれぇするんだよ。こっち来てから全っ然やってヤってないしな。」
「ばかっ!!!このタコ!!!」
迫る俺の顎を両手でぐいぐいと押し上げて、足をバタつかせる。
「いやマジで盛っちまったイマジンは、誰も抑えることできねーぜ?」
暴れる細い手首を掴み、大きく左右に広げてソファに押し付けた。
ハナはまっすぐ俺を睨みつけてくる。すげぇ目力だ。
俺は背中がゾクゾクしてくるのがわかった。
「覚悟しやがれ。」
そのまま唇を塞いだ。

「……んっ」
ハナは全身を強張らせ、押し付けてくる俺の固い唇に抵抗してくる。
しばらく唇を重ねたが、歯をぎっちりとかみ合わせ、舌の進入をかたくなに拒む。
顔の角度を変えてもう一度挑もうとした、その時。
ギチッ
ハナが俺の下唇を噛んできやがった。
「―っ痛ぇ。」
思わず力を緩めた隙に、ハナはスルリと躯を抜いてソファの後ろに回りこむ。
「何すんのよ!クソイマジン!!」
ソファの背を盾に、俺を怒鳴りつけてくる。
そうそう、そうこなくっちゃぁ。
血の滲んだ下唇をぺろりと舐めて、全身を総毛立たせてる猫に目を移した。
「効かねぇなぁ。本気でこないと犯られるぜ、お前。」
ハナの顔色がサッと変わり、ドアに向かって駆け出した。
俺も駆け出し、素早くドアに立ち塞がって仁王立ちをする。
「―っのっ!!!」
ハナの回し蹴りが飛んできた。身を屈めてかわすと、下から渾身のアッパーが顎をかすった。
やべー。マジだ。本気だよこいつ。
次々と繰り出してくる攻撃に、腕を使って防御する。
ダン!!
ヒット―――!!!みぞおちに思いっきり蹴りが入った。
俺の躯がドアに飛ばされる。
ははっ!強ぇ!!強ぇじゃねえかよ。こいつ。
440モモタロは見た:2007/03/15(木) 22:23:49 ID:COYsu7jK

トドメの一発が顔面に迫ってくる。
俺は嬉しくなって、その腕を掴んだ。
いともたやすく止められたパンチに、ハナは一瞬戸惑って後ろに下がろうとする。
グイッ
「きゃっ!」
逆に引き寄せられ、ハナはすとんと俺の膝に納まった。
すっぽりと両腕両足で包んで、ぎゅうと抱きしめる。
「お前、凄ぇな。」
「はぁ?」
いぶかしげに俺の顔を覗き込む。
その顔はいつものハナに戻っていて、俺は笑いを堪えきれなかった。
「負けだ!負け!!―誰も、お前に太刀打ちできねぇよ。」
「???」
訳がわからないといった様相のハナが、目の前で首を傾げている。
その顔が可笑しくて、つい頬を掴んで口付けた。
「!!」
びっくりして目を見開いているハナに構わず唇を押し付ける。
柔らかい唇を頬張り、戸惑う歯をすり抜けて舌を絡ませる。
薄目を開けると、ハナのでっかい瞳がこっちを凝視していた。
「目ぇくらい閉じろ。」
唇をつけたまま呟く。
「なんで………」
「いいから閉じとけ。」
困惑気味にゆっくりと瞼が下がったのを見届けてから、もう一度引き寄せる。
歯列をなぞり、じっくりと口内を味わう。何やってんだ?俺。
でも、気持ちいいな。柔らかくてあったかくて離れたくねぇや。
何度も角度を変えながら、舌を這わせる。
ハナは全く応えようとしなかったが、構やしねぇ。舌、噛み切られないだけいいじゃねぇか。
……いや、噛み切られたっていいか。
頭の奥から響く俺の声をぼんやり聞きながら、貪るようにハナを喰らい続けた。

ふと、抱きしめている躯が小刻みに震えているのに気が付いた。
ひきつるような鼻息も聞こえる。
―?これは変だな。
口を離してハナの顔を覗く。
ハナは真っ赤な顔をして、プッハー!!!と息を吐いた。
「ちょ、死ぬかと思ったじゃない!」
苦しそうに短い息をしている。なんだ、お前息止めてたのか?
「なもん、鼻で息すりゃいいじゃねぇか。」
「―あ!」
口に手を当て、困ったように赤くなりプイと顔を背けた。
………おい、お前もしかして、
「したことなかったのか?キス。」
ピクリと躯が弾け、目を逸らしたままの顔がますます赤くなる。
「………―悪い?」
紅色の頬を両手で挟んだまま口を尖らせ、上目遣いに睨んでくる。
うわっ!!
し、心臓がとまるかと思ったじゃんよ。なんなんだよこいつは。
441モモタロは見た:2007/03/15(木) 22:26:35 ID:COYsu7jK

―危険だ。やっぱこいつは危険だ。離れよう。

頭ではそう思っているのに、腕はまったく放そうとしない。
しかも、その気など実は全く無かったのに、いまさら俺の息子に血が集まってくるのがわかった。
やばい!!これはマジでやばいぜ!!
イマジンが止まらないってのは、ホントだからな。

ばたばたと後ずさりしながら、ハナから身を離す。
「お………おい!!!ハナクソ女!!!!」
きょとんとしているハナに、ありったけの声で呼びかける。
「いいか!お前は強いんだから、もうバカな事はするなよ!」
ハナの表情が固くなり、陰りが滲み出てくる。
それを払いのけるように更に声を荒げて叫んだ。
「だいたい、これからもっと忙しくなるんだからよ、ひとりになってる暇なんかねぇぞ!
 良太郎はあのザマだし、亀のヤローなんか目を離したらなにするかわかんねー!!
 四六時中きっちりあいつらを見張っとけ!
 お、俺は大丈夫だけどよ、お前がくっついといたってイマジンくらい倒せるしよ。
 ……だからっっ!!ずっと俺達と一緒にいろ!な!わかったか!!」
ハナは目を丸くして、ゼェゼェ叫ぶ俺を眺めていたが、ふいにクスクス笑い出した。
「何言ってんのよ!アンタが一番心配なんじゃない!!」
「お、おう、そ、そうか?うん、よし、じゃ行こうか。」
手を引いて、この忌々しい部屋を出ようとする。
ハナはその手をサッと引いて、ニッと笑った。
「見つかったら厄介だからアンタ先に行きなさいよ。」
「で、でもよ…」
「もう大丈夫よ。ほら!」
背中をドンと押されて俺は仕方なく姿を拡散させる。

部屋をすり抜けようとした時、後ろからハナクソ女の声が聞こえた。
「………ありがと。」

何言ってやがる。やっぱバカだこいつ。

                         終わり
-----------------------------------------------------------

文体とかは間違ってるとこあるけど許してくれ。
442名無しさん@ピンキー:2007/03/15(木) 22:31:57 ID:+OXGwWwe
>431
GJ。超GJ。リアルタイムで楽しませてもらったよありがとう!
ハナ強いのに可愛いし、モモもいい男だ…!
443名無しさん@ピンキー:2007/03/16(金) 22:36:13 ID:oMkNkFgG
>>431
GJ!!
ええもん見させていただきました。
モモタロスの男前っぷりに惚れた。
ハナもやばいな、可愛いぞ!
444名無しさん@ピンキー:2007/03/17(土) 15:55:13 ID:BnNiM8An
GJ!モモ×ハナ好きなので超萌えた!
445431:2007/03/17(土) 16:34:57 ID:AjLO053X
どもですー。
本当は、途中モモがハナがやられてるんの見て助けに行こうとしたんだけど、
ハナに目で制止させられるっての考えてた。
勢いで書いてたらすかーり忘れてた。悪かった。
446名無しさん@ピンキー:2007/03/19(月) 11:17:21 ID:5sidBhG0
>>445
いやラブコメうまいわアンタ、感情表現お見事!
447名無しさん@ピンキー:2007/03/20(火) 12:59:00 ID:nejwrlNI
>>431
GJ! モモに惚れ直した…
448ウラタロス×ハナ:2007/03/21(水) 09:48:53 ID:YsjHJmq+
ある日のデンライナーでの会話

「こんばんは。ハナさん居る?」
「こんばんは、良太郎ちゃん。ハナさんならご自分の部屋に居ますよ。
特別客室です。お呼びしましょうか?」
「いや、いいよ。僕が行くから…」
「そうですか、じゃあまたコーヒー飲みに来て下さいね。
モモタロちゃんも、ウラタロちゃんも寝に戻っちゃって。
暇なんですよー」
「ふふ、分かりました。じゃ、また後で」
「うふふ、またねーっ」
449ウラタロス×ハナ:2007/03/21(水) 09:50:39 ID:YsjHJmq+

ハナは一人になりたかった。
最近、イマジンの活動が活発になってきた。
折角見つけた特異点はあんなだし、
馬鹿イマジンどももあんなだし。
オーナーに追い出されるのも時間の問題みたいなものだし。
奴らが喧嘩する度、苛々はどす黒い煙りとなり、ハナの中でぐるぐるととぐろを巻いている。
要するに、ハナはストレスが溜まって溜まってしょうがなかったのだ。
特別客室に客はいなかった。
少し使わせて貰おうと思って、いつの間にか寝てしまっていたらしい。
薄暗い、非常灯が点っている。
まだ夜中なのかもしれない。ちゃんとベッドで寝たほうがいいか、と立ち上がろうとして、肩に掛かる上着を見つけた。
そして、隣には――良太郎。
「ただいま」
彼はにっこり笑った。何で、こんな時間に良太郎が?
一瞬混乱したが、こちらを見つめる群青色の双眸を見つけ、
答えを悟ると、ハナは顔をしかめた。
「何しに来たの」
「冷たいな、用事がなくちゃ来ちゃ駄目なのかな…。それに帰ってきたからただいま、でしょう」
良太郎の微笑みから、急にウラタロス独特の妖しい、もとい下品な目付きに変わった。
ハナは目にきつい光を宿し、睨みつけた。
「何時もなら、良太郎の体のまま帰ってくるなんてないじゃない」
「ふふ、それは妬いてくれてるのかな」
ウラタロスの茶化したような台詞に、何時にも増して苛々する。
嫌いであるとはっきり意思表示していると言うのに何時もこの調子。いい加減うんざりする。
450ウラタロス×ハナ:2007/03/21(水) 09:52:16 ID:YsjHJmq+

その馬鹿が朗々と宣う。
「ま、強いていうなら…ハナさんを口説きに来たって所かな?」
手を重ねられた。視線が絡んでくる。

ハナは正直言って、ウラタロスが苦手だった。
相性が悪いと言っても良いかもしれない。
何重もの嘘で本心を隠し、決してさらけ出すような事はしない。
考えれば考えるほど分からなくさせる、掴み所のない言葉のロジック。
まるで泥に足を絡め取られる様な、ストラテジーに嵌まる感覚。
堂々巡りする言葉たちに翻弄されるうちに、いつの間にか本題が消滅している、なんてざらだ。
モモならまだ分かり易いのに――…ハナは噛み合わない会話にいい加減疲れていた。
良太郎も扱い難いイマジンを仲間にしたものだ。

にやりと笑うウラタロスから、さっさと視線を外し、手をはねのけた。
「早く良太郎に体を返してあげて」
「冗談」
「きゃ!」
言うが早いか、椅子に乱暴に押し倒される。
はねつけた筈の手は、ハナの両手首をしっかりと掴んでいた。少し低い声で囁かれる。
「僕、何しに来たって言ったっけね…――ハナさん」
口説きに?いや、違う…だってこれは明らかに話しあいましょう、といった態度ではない。
だったら――…
その先の答えを認めたく無くて、必死に抵抗を試みた。
だが、両手首はしっかりホールドされているし、良太郎と言えど男性の腕力には敵わない。
ならば、と自らの足を引き寄せ、蹴りを入れようとしたが、今度は腿に膝を入れられて、それを阻まれた。
ギシリ、とソファーが鳴く。
薄暗がりの中、陰った表情は読み取り難い。
451ウラタロス×ハナ:2007/03/21(水) 09:53:41 ID:YsjHJmq+

「ハナさん…」
つ、と唇をなぞる指を感じ、ぞくりとする。そのまま顔が近付いてきた。
キスされる――…ハナはぎゅ、と目をつむり、体を強張らせた。
が、何も起きない。
訝り、目を開ける。
瞬間、唇を奪われた。
貪るような激しいキス。容易に侵入して来た舌にぐいぐい押され、息ができない。
絡み続ける舌に、行き場のない唾液が顎を伝う。
唇が離れ、ウラタロスは絡み付く銀糸を舐めとった。
「ッは………狡い……」
「知らなかった?僕は狡いってさ」
やっと空気と出会い、言葉を紡ぐ。
しかし、すぐに切り返され、この程度しか言い返せない自分が悔しいと思った。
上がる息、赤く上気した肌。ハナは目を細めた。
ほつれた髪がパラリと頬にかかり、悩ましげな表情を演出していた。
耳に吐息がかかるくらい近くに顔を寄せて、ウラタロスは囁くように呟いた。
「ハナさんが…僕を忘れられないようにしてあげる」
声色が、悪戯然とした中にやけに艶っぽく、良太郎と同じ声帯から生まれたものとは思えなかった。
服の上からやわやわと胸を触りながら、ウラタロスは首筋に、鎖骨に、
無数に口づけを落としてゆく。
暫く、触れるだけのそれが続いたが、あるところできつく吸い上げられた。
「…ひあっ」
「これだけで感じちゃうの?ヤラシいね、ぞくぞくする」
つい声を上げてしまった。不覚だ。羞恥心から顔ごと視線を逸らす。
「勿論、これだけで終わらす気はないけど」
「感じて…なんか……――ふうんっ!」
反論は突然の下肢の衝撃に吸収された。
グチュグチュと掻き混ぜられる度に切な気な吐息が漏れる。
入れては、出しを執拗に繰り返す指。
「君は嘘吐きだけど、ココは正直だね」
「嘘吐き…なのは……あん…どっちよ…っ!」
唐突に指を引き抜かれた。
たまらず身をよじる。
一度火がついた身体はなかなか冷める事がない。
452ウラタロス×ハナ:2007/03/21(水) 09:57:36 ID:YsjHJmq+

「さて、何が欲しいのかな?ハナさんは」
「え………うっ、もっと…ぉ……ああんっ!」
指を根本まで一気に埋められる。
しかし、ハナはもうそれだけでは満たされなくなっていた。
自分じゃない様な声に恐ろしく思うのに、喉はたがが外れた様に切ない音を発し続ける。
縋るような瞳で懇願する。
「そうじゃ…あっ…なくてぇ……っ…!」
「だったら?」
すぐ外れた指を舐めながら、ウラタロスは再度尋ねた。
身体から欠けた寂しさが募る。
「意地悪……」
潤んだ瞳を投げ掛ける。息は荒く、胸が上下していた。
「言わなきゃ、分かんないよ?」
なおも引き離すようなウラタロスの言葉に、非常にもどかしく思う。
羞恥と欲望がせめぎあう。ハナは必死に声を絞りだした。
「我慢できない…中に、入れて……お願い――…ウラ」
だめだ、これが精一杯。
顔はこの上なく紅く染まり、長い長い溜め息が漏れた。
「うーん…僕としては不満だけど、こんな可愛いハナさん見れたんだし、合格点かな?」
「ひああんっ…ふ…あんっ、あっ…う」
「でもまだ駄目」
ウラタロスは服をずらして、手を滑り込ませた。
もう既に硬い胸の頂点を摘んだり、転がしたり。
「ああん、あっ…ダメっ…い……早く」
「まだだってば」
前よりずっと、よがる声が淫猥になってゆく。
順序の違う攻めたてに、下の口が苦しそうに喘ぐよう。
辛くて辛くて、涙が溜まってきた。
「いいね、ハナさんの鳴く声。もっと聞かせて」
イキそうでイかないぎりぎりのラインで繰り返される愛撫が、ハナのペースを存分に乱す。
胸を、腰を、背中さえ触れられるだけで快感が走る。
加速する声を止められない。
それらがやっと止んだ時、ハナは疲れてぐったりとしていた。
目が虚空をぼんやり見つめる。
453ウラタロス×ハナ:2007/03/21(水) 09:59:00 ID:YsjHJmq+

ウラタロスの片方の手が、そっとハナの頬を包んだ。
びく、と身体が反応する。
まだ両腕は拘束されたままだ。
「好きだよ、ハナさん――…好き」
急に真面目な顔付きになる。
心臓がどきん、と跳ねた。
彼にしては真っ直ぐ過ぎる言葉は、本当みたいにも聞こえるし、かえって嘘っぽくも聞こえる。
――…何で、こんな時に。
「また、嘘なんでしょう」
強がる様に言ったつもりでも、動揺が言葉を震えさせる。
彼はそれには答えない。
肝心な時に黙るなんて、やっぱり狡いじゃない。
それでも、馬鹿みたいに甘い声しか出せないのは、
彼の仕掛けた罠に、相当嵌まっているからだろう。
突然の熱い衝動に思考が途切れた。
「あああああっ!!」
必要以上に濡れていたハナは、ひと突きで一気に飲み込んでしまった。
太く、熱い、渇望したそれに満たされて、ハナは恍惚とした表情を見せた。
「力…抜いて…」
前後運動が開始される。
ずりゅ、ぴちゃ、と卑猥な音が、擦れあう度に生じた。
「ひ…あっ、…あっ、…あんっ、…あっ」
最初は不規則だった鳴き声も、時と共に一定のリズムを刻みだす。
徐々に勢いを増していくそれが、ハナの欲情を高めてゆく。
「あんっ!あんっ!ああんっ!!ひあんっ!!もっと、もっとおっ!!」
激しい衝撃に堪えながらも、身体が歓喜にうち震えていた。
二人分の重みと、暴れる肢体の下で悲鳴を上げ続けるソファー。
「ハナ……さんっ…気持ち…っ良い?」
ウラタロスの方も余裕のなさそうな声色だが、ハナも相手の事なんて考えられる余裕なんてなかった。
「うんっ…あんっ!凄……く気持ち良い……よ!…はあんっ」
普段のハナは言わない様な言葉さえ漏れ聞こえる。
ギアが上がり続けるそれを貪る様に求め続けた。
「ふ、やああああああぁぁっ!!」
最奥を突かれた時、電流が流れたかの様に身体が跳ねた。
熱い液体が体の中で暴れだす。
長い絶頂の後、ハナの視界が白く染まった――…
454ウラタロス×ハナ:2007/03/21(水) 10:00:16 ID:YsjHJmq+

朝日の中、ハナは目を覚ました。
どうやら寝ていたらしい。
肩に上着は――…ない。服も整っている。
――…なんて、夢。
思わず、溜息をつく。
手首に、掴まれた感触が残っている様な気がした。
当然、気分はよくない。顔を洗って来ようとして、あくびを噛み殺し、立ち上がる。
全く疲れがとれていない。机で寝たので当たり前と言えばそうだが。
かと言って、もう一度寝ようとは到底思えなかった。
――…ただの夢よ、恥ずかしい……
夢とはいえ、相当乱れた自分を思うと赤面せずにはおれなかった。
手水場の鏡を覗き込む。やはり疲れた顔。
「――…ッ……!?」
鏡越しの自分の異変に気が付き、絶句した。
肌が粟立ち、口の中が急激に渇く。
余りの出来事に頭がついて行けず、くらくらする。
肩と、鎖骨の境目の辺り、
服で見えるか、見えないかの所に、
――…紅い、印。
夢じゃなかった――…
つい、そこを手で覆った。
そこからたちまち熱が広がってきて、頬に伝染する。
ハナは赤い頬を否定するかの様に、鏡から目を逸らして、下を向きながらきつく目を閉じた。

――…千の偽り、万の嘘。それでもいいなら――…

頭の中に響く声が、妙に耳に残った。
455ウラタロス×ハナ:2007/03/21(水) 10:03:52 ID:YsjHJmq+
投下終わりです。
スレの流れとか、需要とか華麗にスルーしてウラ(U良太郎)×ハナですよ。
詐欺師は詐欺師らしく、終始言葉責めでw
ウラって絶対Sだよな、闘い方とか見てそう思った。
毎週楽しみ杉て、不足しがちな電王分ですが、次の日曜までみんな頑張れ。
ちょっとでもその足しになれば幸いです。
456名無しさん@ピンキー:2007/03/21(水) 16:29:42 ID:wxD3pE7x
>>445
うわあああぁぁあエローい!GJ!!
言葉責め好きなんでどきどきしました。
気の強いハナが快楽に負けておねだりしちゃうのにも萌えた(*´Д`*)
457名無しさん@ピンキー:2007/03/21(水) 16:30:35 ID:wxD3pE7x
ミスった
>>455でした…orz
458名無しさん@ピンキー:2007/03/22(木) 22:30:14 ID:BNhC51ED
新作キテターーー(・∀・)ーーー!!
>>455
ウラらしいエロスな責めっぷりGJ!
459名無しさん@ピンキー:2007/03/25(日) 13:44:31 ID:M0X7dvUd
これでチンコでも扱いときや
つポケットティッシュ
460名無しさん@ピンキー:2007/03/26(月) 00:08:54 ID:kfP1cplM
キンタロスktkr
461M良×ハナ:2007/03/27(火) 18:24:00 ID:VCGyfq2a
>>401を読んでなんか萌えたので、一気に書いてみた。
ちょっと読みにくいし、エロくもないかもしれないけど投下。
462M良×ハナ:2007/03/27(火) 18:25:19 ID:VCGyfq2a
逆立った髪と赤い瞳の青年の良太郎は、この状況に困惑していた。
いや、正確に言うなら彼に憑依したモモタロスだが。
彼の首には、いつもイマジン嫌いを公言して憚らないハナの腕が巻きつけられている。
唇と唇は重ねられ、彼女の舌は彼の口の中に忍び込んでいる。

デンライナーの客室で、いつものように気を失うように眠る良太郎に憑依しろと言う。
そしてミルクディッパーの彼の自室に連れ込まれ、思いつめた表情で突然何を言うかと思えば、
「抱いて。」
「あぁ?!頭おかしくなったのかよ!ハナクソ女。」
「いいから!つべこべ言わずにさっさと抱いてよ!」
そして今の状況になった訳だ。
訳が分からない。
しかし。

絡みつく舌。
離れる唇。
糸をひく唾液。
上気した頬にこぼれる一筋の髪。
うっすらと閉じられ、潤む瞳。
押し付けられる、豊満で柔らかな体の感触。
イマジンといえどもその魅力と誘惑には抗えなかった。

「そこまでするんなら、覚悟出来てんだろうな。俺は優しくなんか出来ねーぜ?」
モモタロスはハナの腕をつかみ、引き寄せるようにしてベッドに転がした。
破くような勢いで衣服を乱暴に脱がせる。
初めて見せる少し怯えたような表情で、両腕で胸を覆い隠すハナ。
その手首を強引に引き剥がし、噛み付くように口付ける。
ハナの眼はきつく閉じられている。

463M良×ハナ:2007/03/27(火) 18:26:20 ID:VCGyfq2a
普段は細く繊細な良太郎の指が、モモタロスが憑依したことで節くれ立った指に変わっていた。
その指が、白く柔らかな双丘に食い込みもみしだく。
愛撫というより、攻め立てるような動き。
ハナの唇を離れた口がその頂点へと移動し、甘噛みとはいえない強さで歯を立てた。
「あんっ!・・・んうんっ!」
ハナは声をあげないように耐えているようだった。
眼はきつく閉じられたままだ。

体を覆う最後の一枚をちぎるように剥ぎ取り、中指をハナのその場所にあてがう。
「んんっ!!」
そこはまだほとんど潤っていない。
敏感な場所を攻めるでもなく、モモタロスは指をハナの中に埋めていく。
「痛っ!い・・やぁっ!」
潤滑油の無いせいで動かしにくいが、モモタロスは指を出し入れし続ける。
このままもっと大きなものを挿入すると、裂けてしまいそうだ。
「あっ、いやぁっ・・・。はあぁんっ!」
ハナの頬に赤みが差し、わずかに指のすべりが良くなり始める。
出さないように耐えているらしい声も、わずかに甘さのある吐息が混ざりだす。
だが、眼は相変わらずきつく閉じられたまま、目尻にわずかな涙がにじんでいる。

「おい、なんだか俺が無理やりヤッてるみてぇじゃねーか!」
モモタロスは耐えかねて怒鳴った。
「実はヤリたくありませんでしたってんなら、今のうちだぜ。」
「・・・。」
頬は紅く染まり、きつく閉じられた眼をうっすらと開き涙をわずかに流す。
ハナの首が、横に振っているのか縦に振っているのか、分からないような曖昧な動きを見せた。
「わかんねえよ!」
だが、ハナの腕はモモタロスの首に回され、彼の顔に頬ずりをした。
そして耳元でいつもの口調で、しかし甘くささやく。
「いいから、黙って抱けって言ってるでしょ!」

464M良×ハナ:2007/03/27(火) 18:27:44 ID:VCGyfq2a
大腿を高く持ち上げ、足を大きく広げる。
その間にモモタロスは体を割り込ませた。
「・・・いくぜ?」
先ほど少しほぐされたとはいえ、まだ充分には準備の整っていないそこに、モモタロスは一気に挿入した。
「・・・あぁっ!痛っ!・・・はあぁぁぁんっ!」
動きを止めると、またためらってしまいそうでモモタロスは激しく突き進んだ。
ハナがそう言うのなら、自分も、ハナも、なにも考えずに行為に没頭したほうがいい。
「抱く」というより「犯す」というほうがふさわしいような荒々しい動き。
「んっ、んうん・・・っ、ふうっ・・・くぅっ!」
モモタロスの動きに、ハナは声を立てないよう必死に耐えていた。
眼は再びきつく閉じられている。
だがハナの両腕はしっかりと彼の体に回され、しがみつき、抱きしめていた。
モモタロスの肩に甘く歯を立て、首筋に頬ずりする。
そして、耐え切れないようにポツリと、甘さを含んだ吐息とともに切なくつぶやいた。
「良太郎・・・。」

我慢していた声は、一度出してしまうとあふれてきて我慢できないものになった。
「あんっ!良太郎!あんっ!あ・・・っ!あっ、りょうたろおぉ・・・。すきぃっ!」
きつく閉じられたままの眼から、涙がこぼれ頬を伝った。
結合した場所は、声を出すと同時にみるみる愛液が溢れ出していた。

(そういうことかよ。・・・クソッ面白くねえ!)
ハナが良太郎に思いを寄せているらしいことは、筋肉馬鹿のモモタロスもさすがに気づいていた。
そして、ハナがその思いを伝えることは出来ないということも。
だからせめて良太郎の体に抱かれたいということなのだろう。
確かにこの体は良太郎の体だ。
だがしかし。
俺は誰だ?
465M良×ハナ:2007/03/27(火) 18:28:47 ID:VCGyfq2a
「りょ・・・ん、ふぅっ?!」
その名を呼び続ける口に、噛み付くようにキスをして黙らせる。

「眼え、開けろ。」
「・・・え?」
「眼開けて、俺を見ろって言ってんだよ!」
ビクリとしてハナが眼を開くと、鼻が触れ合うほどの距離に、顔があった。
あわててつい眼をそらしたハナのあごから頬をつかみ、強引に自分のほうを向かせる。
もう片方の手は髪の毛を梳き、強く掴む。
そして低く、だが強くささやく。
「俺の、眼を、見ろ。眼えそらすな。」
そこには紅蓮の炎の瞳があった。
「つぶるな。」
そして先ほどよりはいくぶん優しく口付ける。

「眼えつぶるんじゃねえぞ!ずっと俺を見てろ!」
そういって、モモタロスは強く腰を打ちつけた。
「あぁっ!ひゃあん!あっ!ふあぁっ!あんっ!」
技巧も何も無く、痛めつけるようにただモモタロスはハナを攻め立てた。
ハナは彼の燃える瞳から眼を離すことが出来ずにいた。
「あっ、ふあぁっ!りょ・・・。んん・・・っ!」
「・・・イクぜ、ハナ。」
「んっ、ア、アタシも・・・。ふああぁぁぁっ!・・・モ・・モぉ。」
466M良×ハナ:2007/03/27(火) 18:29:30 ID:VCGyfq2a
情事の後。
背中をむけ衣服を整えるハナにモモタロスは言った。
「いいか、この体は確かに良太郎だ。でもな、俺は俺だ!そんなに良太郎の代用が欲しけりゃ、今度はカメ野郎にでも頼むんだな!あいつのほうが、そういうのは向いてるだろうよ!」
「バカモモ!」
モモタロスの頭に何かが飛んできてぶつかった。
「イテぇっ!何しやがんだ!ハナクソ女ぁ!」

「・・・ったく体は良太郎なんだから気をつけろってんだよ。」
しばらくの沈黙の後、ぼやくモモタロスにハナはつぶやいた。

「・・・あんたにしか、こんなこと頼めるわけ無いじゃない。」

「とっ、とにかくだな!俺はもう二度と良太郎の体でお前とヤッたりしねえからな!」
「分かってるわよ!・・・悪かったと、思ってる・・・、わよ。」
「そっそんなしおらしいふりすんじゃねえ!ハナクソ女!」
「なっんですってぇ〜!」
殴ろうと拳を振り上げたハナを見て、モモタロスは少し安心した。
その拳が鼻にヒットする直前。
「だがな、俺の姿のままでっていうんなら、考えてもいいぜ?」
「へ?」
間抜けな返事をしてハナの拳が止まる。
そして、泣いているような顔で笑いながらハナは答えた。
「嫌よ、あんな痛そうな体!」
「けっ、勝手なこと言うな。」

この先、どうなるかは分からない。
だが今は。
ハナの背後から腕を回し、ぎこちなく抱きしめる。
ハナも戸惑いながら体を預ける。
全く、順序が逆だ。

ハナが消え入りそうな小さな声でつぶやいたのが聞こえた。

「・・・ありがと。モモ。」
467M良×ハナ:2007/03/27(火) 18:32:49 ID:VCGyfq2a
以上です。読んでくださってありがとうございます。
このスレ読んで萌えながら書いたので、
今までの方のパクリみたいな表現がちょっとあったかも・・・。
文体も途中でころころ変わっちゃったし、文章書くのは難しいですね。
468名無しさん@ピンキー:2007/03/27(火) 19:33:41 ID:btWC1V30
神じゃ!神が来なすった!
469名無しさん@ピンキー:2007/03/27(火) 22:53:17 ID:9A9yl6q7
>>467
面白かったです!
ハナも可愛いけど、特にモモに萌えてしまった。
470名無しさん@ピンキー:2007/03/29(木) 00:54:49 ID:1alImrxl
モモタロス×ウラタロスを頼む(;´Д`)ハァハァ
471名無しさん@ピンキー:2007/03/29(木) 03:20:45 ID:lrpNsIwW
>>470
アッー!
472名無しさん@ピンキー:2007/03/29(木) 10:57:19 ID:+w9lNcRz
>470
モモ×ウラかっ?
ウラ×モモかっ?
473名無しさん@ピンキー:2007/04/01(日) 16:50:49 ID:8K4Vl4sr
イマジンてちんこどうなってんだろ
474名無しさん@ピンキー:2007/04/01(日) 17:00:09 ID:gTWudY8D
契約者の想像で具現化します。
475名無しさん@ピンキー:2007/04/01(日) 18:33:25 ID:Q/XeSuQa
キンちゃん、ハナに片思いフラグktkr
476名無しさん@ピンキー:2007/04/01(日) 18:57:24 ID:UPqnL93v
流れ豚切るが、田所×岬のエロがどこにもない…うあー読みてー!
477名無しさん@ピンキー:2007/04/01(日) 18:57:28 ID:sFizBToO
次回のカスミ草のモデルが気になる。
なによあの予告の乙女チックなソードフォームは
478名無しさん@ピンキー:2007/04/04(水) 19:04:04 ID:rIcqirz0
神よ…キン×ハナを…キン×ハナの恵みを〜!
479名無しさん@ピンキー:2007/04/05(木) 00:25:42 ID:YY0vIofj
キンて熊だから色々と凄そうだw
ハナがんがれ
480名無しさん@ピンキー:2007/04/05(木) 00:44:03 ID:dvamFlCf
ノォォォォォォォッ!
481キン×ハナ:2007/04/05(木) 02:23:33 ID:xwFClvbZ

※エロ無しです。
※続きありません。
※誰かが分岐させて、続き書いてくれるならあり…かも。
※すいません、高望みです。聞かなかった事にして下さい。
※始まります
482キン×ハナ:2007/04/05(木) 02:25:53 ID:xwFClvbZ

デンライナー、第七車両。
ハナは、自由に並ぶ丸テーブルを縫う様に移動し、一番窓際の、隅の席に座った。先客はいない。
何処まで行っても、そう大して代わり映えのしない景色ではあるが、
窓が、全て耐久ガラスでつながっており、三百六十度一望できるこの車両が、ハナは好きだった。
辛い時、考えたい時にときどき、ハナはここへ来る。
そして、今日のハナは、どちらも当て嵌まっていた。
特異点である事。特異点とは何なのか。
そして――…特異点の未来には、何が待っているのか。
何も知らない良太郎には、余りにも酷な話で。
早く知らせなきゃ、と焦る一方で、この負担をかけすぎるであろう事実をどう伝えよう、と迷う。
そんなこんなで、今日まで延び延びになってしまったのだ。
その上、彼女に理解者が一人もいない事が、辛さに拍車をかけている。
ハナは一人、孤独の淵にいた。
「ハナ、こんな所におったんか」
突然、余りにも気分に不釣り合いな声が部屋にこだました。
視線を扉のほうに目をやると、キンタロスが黄金色の体を窮屈そうに屈めて入って来る所だった。
不意の来客に、ハナは顔をしかめた。
「何?」
「飲みたいなァ思て」
口角をぐにゃりと歪めて(笑っているのか)、左手に持った物を掲げる。
やや小ぶりな日本酒のビンと猪口を、器用にも片手で支えていた。
その間にも、キンタロスは椅子とテーブルを押しのけ、ハナの方に一直線にやって来る。
483キン×ハナ:2007/04/05(木) 02:27:42 ID:xwFClvbZ

「向こうじゃどうも飲りにくうてな…」
「帰って」
短く、それでいてなるべく冷たく聞こえる様に言い放つ。
極力誰にも会いたくなかったのに…よりにもよって、一番顔を合わせたくない奴。
――…揚げ句、酒の相手をしろなんて。
ハナは、拒否の意味合いを存分に含めて、そっぽを向いた。
「そんな事言いなや」
キンタロスはそんな事は全く構わずに、どっかり椅子に座った。
「それにな、見せたい物があんねん」
キンタロスは照れ臭そうに、右手に持っていたものを差し出した。
「あ…」
それの美しさに、ハナは思わず嘆息した。
「…桜……」
ハナの眼前には、見事な桜の枝が静かに佇んでいた。
たわわに実った可憐な花達は、互いを邪魔せず、むしろ荘厳な印象すら与えている。
中心から薄く桃づき、先端に向かってひた白く。
広がる上品な五枚の花びらは、まるで切り取った雪景色の様。
そんな白雪姫の透き通る肌さながらの白花と、黒い枝とのコントラストが良く映えていた。
「こ、故意にちぎってしもた訳ちゃうで!つい、うっかりな――…」
弁明しようとしたが、桜の枝を手に取ってしげしげと見つめるハナに、キンタロスは目を細めた。
ごとり、とビンと盃を机に置く。
「こんな綺麗な桜、誰かに見せへんまま散らせたら…可哀相やしな」
ええ花見酒になるわ――…そう言って、キンタロスは屈託なく笑った。
484キン×ハナ:2007/04/05(木) 02:29:18 ID:xwFClvbZ

柔らかい液体が、そうっと注がれる。彼の手と比べると、小さな小さな猪口。
キンタロスは、それを舐める様にちびりちびり、口に運んだ。
「ハナ、おおきにな。この前は……それから――…えらい済んません」

――…何かあったんか?イマジンの事、えらい嫌っとるみたいやし……

「えらい、踏み込んだ事聞いてしもたさかい。謝らなって、ずっと気になっとったんや…。
 遅なったけど……堪忍な」
少し、ハナは表情を陰らせたが、
キンタロスの心底済まなさそうな顔が可笑しくて、つい吹き出してしまった。
「大丈夫よ…あんたが気にする事じゃないわ。
 それに、お礼なら良太郎に言って」
「ほんまに、おおきに」
「だから、良太郎に……」
「おおきに」
「……あ」
微妙に噛み合わない互いのやり取りに気付いて、二人はくすくす笑いが止まらない。
ひとしきり笑った後、ハナはふと、キンタロスの手の中の黒い盃が気になった。
「綺麗ね…それ」
「オーナーの晩酌用やて。
 何でも……なっかなか手に入らん、酒が旨なる――…星降る盃て、ナオミが」
「……使っていいの?それ」
「ナオミは、快く貸してくれたんやけどなあ……壊さへんのやったら構わんやろ」
「――…あんたが一番心配ね……」
485キン×ハナ:2007/04/05(木) 02:30:31 ID:xwFClvbZ

キンタロスは、くいっと残りの酒を煽った。
再び満ちる盃。キンタロスは微かに顔を綻ばせた。
「…旨いな。その名に恥じぬ、ええ盃や」
「…そんなに美味しいの?」
「ああ、旨いで。泣ける旨さや。――…飲んでみるか?ハナ」
突き出される黒い、盃。
黒と言っても、それは微かに緑がかった黒色で、星屑の様な金色の模様が底に沈んでいた。
透き通った水面が、音もなく波立つ。
ハナが戸惑っていると、キンタロスは何か思い付いた様に盃の上に手を翳した。
「わあ、綺麗」
彼が手を退けると――…そこには、桜の小舟が小さな湖面に浮かんでいた。
「これが花見酒の真髄や。ハナにはぴったりやろ?」
「風流ね…なかなかやるじゃない」
自然と微笑むハナに、キンタロスも笑顔が零れた。
「ようやっと、笑ろてくれたな。その顔の方が美人さんやで…」
ハナは、そんな風に誉められたのは初めてで、なんだか照れ臭くって、視線を外した。
盃を手に取る。何故か緊張する。
ハナは恐る恐る、少しだけ口に含んでみた。
ほう、と溜め息が零れる。
「美味しい…」
率直に感想を言うと、予想したよりもずっと――…甘い。
それも、砂糖の甘さではなく、丸い、自然な、大人の甘やかさ。
アルコール類の、ぴりっとした角が取れて、まろやかな舌触りと、爽やかさが共存している。
色づいた芳醇な香りは、喉を通ってしまった後もほんのり漂い、鼻腔を刺激する。
二口めは、ハナも躊躇なく飲み乾した。
決して重いわけでなく、舌に乗せるだけですうっ、とほどけて消えてゆく。
余り、酒の経験のないハナでさえ、絶品だと思った。
486キン×ハナ:2007/04/05(木) 02:34:32 ID:xwFClvbZ

ふ、と視界の隅の桜が気になった。
視界がぐらつく。何処かでみた風景。デジャ・ビュ。
突然、訳の分からない不安感に、不安定さを増す、心。

その
白い桜
毎年春に
そういえば
私の時間にも
咲いていたっけ
四つ季節が巡れば
桜は咲くんだなんて
当たり前だと思ってた
この桜は違う時間の物で
唯一人知っている私ですら
その記憶が、ぼんやり薄れて
わたしのじかんは、いまはもう

ぽろり、と雫が頬を伝った。
ハナは慌ててそれを拭ったが、目敏いキンタロスは見逃さなかった。
「何や…あんた、泣き上戸かいな」
「う…五月蝿いわね!」
何度拭っても、それは後から後から溢れて止まらない。
「いいや、構わへん」
ぽん、と頭に手を置かれた。
無骨な、優しい、大きな手の平。
鳴咽を漏らすハナを真っ直ぐ見つめて、力強く、ゆっくり言葉を紡ぐ。
「泣いたらええ。泣く時は我慢するな。
 辛い事はな…ぜえんぶ、酒のせいにしたらええねん」
「何…よ……それ」
可笑しなコメント。
そう無理して笑おうとしても、もう既にハナの感情は哀しみに支配されていて、全然上手くいかない。
鳴咽がどんどん酷くなる。
「ずっと、独りぼっちやったんやろ」
苦しくて苦しくて、喉が詰まる。
「そやかて、今は…良太郎も、モモも、ウラも……俺かて、みいんなハナの味方やんか」
優しすぎる言葉が、ハナの胸に染み込んでゆく。
「たまには、頼れ。な?」
耐え切れず、ハナは大声で泣きじゃくった。
キンタロスは何も言わなかったが、子供をあやす様に、ずっと彼女の頭を撫でていた。
487キン×ハナ:2007/04/05(木) 02:36:06 ID:xwFClvbZ

やっと、ハナが泣き止んだ時には、桜はしおれて、皆、下を向いていた。
キンタロスに貰った懐紙で、涙を押さえながら拭き取る。
「何で、そんなに私に優しくしてくれるの?」
キンタロスは、酒が入ってる以上に赤くなり、返事に困った風にそわそわした。
「……酒のせいや」
――…全く。嘘付くの、下手くそなんだから。照れ臭がり。
「その旨い酒は…この桜と、盃のお陰やな――…ごっそさんでした」
「ごちそうさまでした。桜さん、盃さん。美味しいお酒、ありがとう」
ハナもキンタロスに倣って礼を言った。
ハナは、シャイで、不器用なこのイマジンらしくないイマジンに、少し好感を持ち始めていた。
善人かどうかはまだ分からないけれど、彼はイマジンにしては異端だ。それだけは間違いない。
――…それにしても、イマジンと酒を酌み交わすなんて、ね。
以前のハナなら、考えられない。
でも、胸の中心がほんのり温かい。これもお酒のせいなのだろうか。それとも。
「壊さない様に返してあげてね。
 そんなに良い盃なんだもの、オーナー、きっと困ってる」
「分かっとる。心配すな」
「だーかーらー、あんたが一番心配なの!」
ハナは盃を奪って、勝手に歩みを進める。
キンタロスは少し情けない顔をして、早足で追い掛けた。
心なしか、ふらふら椅子を避けるハナ
それに対して、酔っていないにしても、キンタロスの巨体は同じルートを通るのに、非常に難儀していた。
「ちっとは、ゆっくり行け!酔うてんねんやろ、ハナの方がよっぽど危ないわ」
「酔ってなんかないってば…」
「酔っ払いは、皆そう言うんや」
もう到着したハナは、扉の前で待っている。
キンタロスを見つめながら、変わりつつある自分も、悪くないかも――…とハナは思っていた。
――…ありがとう、キンタロス。
これは心で呟いて。ハナは桜色に、ふんわり、笑った。
白い桜の花びらが、空になった盃の底に沈んでいた。

おしまい
488キン×ハナ:2007/04/05(木) 02:38:31 ID:xwFClvbZ

まずは、前回の作品に米を下さった方、ありがとうございました!!(どれ書いたのかは秘密)
米は美味しく戴きました。非常に励みになります!

キンタロスの渋カッコ良さにほだされて、一気に書き上げちまいました。
前回の反動なのか、エロ無しです。
スレの需要とかを無視するのは…何時もの事なんですが……すまねえです。他のエロい神に期待。
でも酒談議は、大人の特権と言うか…20禁だよね?なわきゃないか……
むしろ、酒という導入アイテムを出しておきながら、
うっふんあっはん書かなかった私が一番のヘタレです。本当に(ry
489名無しさん@ピンキー:2007/04/05(木) 12:57:14 ID:JY7P0S9Y
GJ職人さん
すごい良かった>キン×ハナ
ちょっとうるんじゃっよ
490名無しさん@ピンキー:2007/04/05(木) 20:34:44 ID:chC9Qw3N
ほのぼのしていてすごく良かったです!
キンはそう簡単にハナに手を出せなさそうだと思っているので自分のイメージ通りだった。
季節のアイテムも取り入れていて粋だね、職人さん。
491名無しさん@ピンキー:2007/04/06(金) 00:04:55 ID:wY2qsjQW
すごい和んだよGJ!!
さて、また読み返すか
492名無しさん@ピンキー:2007/04/06(金) 21:48:26 ID:WbVK+zqC
思いの外、評判が良くてホッとしました。
読み返してくれる人も居てくださる様で……嬉しいやら、恥ずかしいやら。
あったかいコメントが有り難いです。

電王は個性がはっきりしてるので、非常にキャラクターを描きやすくて良いです。
俄然、四番目の紫の奴が楽しみになりますね。(実は今、構想練ってる所です。気が早いけど)
エロも、エロなしもどっちも自在に書ける職人を目指して精進します!
493名無しさん@ピンキー:2007/04/06(金) 22:28:49 ID:nL94VxHO
そういうば専用保管庫ってないんか?
494名無しさん@ピンキー:2007/04/07(土) 17:58:57 ID:nIG5e3+g
>>493
無い。
保管庫は有った方が良いと思うんだが、自分ではどうやって作れば良いか分からんしなぁ…。
495名無しさん@ピンキー:2007/04/08(日) 23:40:14 ID:kuI/hhCN
形式としてはブログでカテゴリ分けするんでもいいと思うけど
過去ログ見れない俺には無理だがな……('A`)
496名無しさん@ピンキー:2007/04/09(月) 20:41:34 ID:moG2hmdl
力の加減が全く出来ないキンタロスin良太郎。
それを心配したハナが良太郎の自室でK良太郎を指導。
ハナには他意は全くないが、何だか妙な気分になったK良太郎がハナに抱き着く。

と言うのを妄想したが、
俺の中のキンは抱き着く以上の事をしなさそう(知らなそう?)なので
あえなく妄想終了。
キン×ハナ好きなんだが、自身のキャライメージがそれを邪魔する…。

とか言いつつも、いざやるとなるとキンは自分の事だけでいっぱいいっぱいで
ハナが泣いても止まらなくなる気もする。
で、行為後にひたすら平身低頭。
キンでコミカルなのしか想像できない俺が悲しい。
497名無しさん@ピンキー:2007/04/09(月) 20:54:13 ID:9zNGD8dQ
>>496
この設定のキン×ハナエロが激しく読みたいです
498名無しさん@ピンキー:2007/04/09(月) 21:29:05 ID:moG2hmdl
>>496
K良太郎はハナを抱きしめてるだけで満足だったが、
良太郎の体が勝手に反応して…。
と言うのも考えてみますたが、
やはりK良太郎にガンガン行って欲しい。
499名無しさん@ピンキー:2007/04/09(月) 22:12:22 ID:v45vSc1w
>>495
最低でも●持ちの奴が必要なんだよなあ。
かく言う漏れも持ってないクチだが…スマンorz

>>496
素晴らしい。シチュだけで萌えた。
是非文章化を!
500名無しさん@ピンキー:2007/04/10(火) 01:51:10 ID:Pk1NR5Tk
wiki立てて皆でやったり
専ブラで過去ログ持ってるやつが
アップしたりすればいいとおもう。
多分このスレをROMってる中にも
一人ぐらいは前から見てた人はいると思うんだ。
501名無しさん@ピンキー:2007/04/10(火) 05:10:47 ID:p3+a8gqw
ハナ「はい。あんたじゃなくて本条さんに。
人間だし、病気で引退した人でしょ。疲れるじゃない」
K本条「…そやな。…(下をやたら見る)はー。」
ハナ「何よ。」
K本条「い、いや……ま、その、オレも、こいつもあんまり女子と、
こんなベンチでに並んで座るっちゅーことが無かったんでな…
なんか、まあいいや…ジュースおおきに」
ハナは本条の視線の先に気が付いた。ふ、膨らんでいるような…
ハナパーーーーーーンチッ!
K本条「あたああっ!」
ハナ「さいってー!」
K本条「ち、違うんや、これはオレじゃなくてこいつの体が反応…」

だめだ、キンがらみだとギャグになっちゃうよ
そこがいいんだけどね
502名無しさん@ピンキー:2007/04/10(火) 12:47:55 ID:+feiivTM
>>500
ホットゾヌのログだけど、1スレ目が
「アギト・龍騎・ブレイドでエロ萌えスレッド」
で正しいのなら全部ある。
503名無しさん@ピンキー:2007/04/10(火) 20:51:35 ID:33vR81G3
496です。
自分の妄想に付き合ってくださった皆様ありがとうございますm(_ _)m
自分の中のキン×ハナはどうも寸止めと言うか、
ギャグオチになってしまうのが常で、
エロ無くてもシリアスな恋愛が見たくて仕方ありません。
(だから481-488さんには感動しました。素晴らし過ぎ)

ちなみに妄想のシチュの細かい設定書きますと、
「やたらと物を壊すK良太郎に、ハナは良太郎自身の生活を心配。
自然に振舞えるように、良太郎の自室で日用品など扱わせて指導するが
全く駄目なK良太郎。
業を煮やしたハナは、自分の手を握らせて力の加減を教えようとする。
結果、力の加減は上手くいくようになるが、
ハナの手の柔らかさにたまらなくなったK良太郎がハナに抱きつく」
とゆうものでした。
個人的には、ハナは抱き着かれてもすぐには意味は分からず
きょとんとしていて欲しいです。

妄想ばかりして、文章化に至りません。
このシチュ利用して頂いて構いませんから、
どなたかキン×ハナを恵んでくだされ〜。
504名無しさん@ピンキー:2007/04/10(火) 22:08:24 ID:Sc+UgBCp
10話までの時には
求めるハナを「勢いが一番あかん」と、格好良く押し止めるキンちゃん
を妄想した。
10話までならね……


>>502
神キタ
505名無しさん@ピンキー:2007/04/10(火) 23:41:15 ID:voEToU3f
うん、10話までなら……
来週挽回に期待しよう…ダメだったら米村回は無かった事に
506名無しさん@ピンキー:2007/04/13(金) 20:27:49 ID:qfmmz6a9
神待ち
507名無しさん@ピンキー:2007/04/13(金) 20:41:25 ID:6jB0XQ9h
>>504,505
俺の妄想は10話までの世界でしか存在しません。
小林靖子が立てたキン×ハナフラグを利用しない米村を呪う。

11話のキンタロスは、勘違いでハナを押し倒しかねん。
…………それでもいいと、ちょっと思う素直な俺もいるが、
時間をかけて愛ある合意の行為に至って欲しい。

つか、皆さんK良太郎×ハナと、イマジン体キンタロス×ハナの
どっちで妄想してます?
俺はイマジン体なんですが、これってマイナーですかね?
508名無しさん@ピンキー:2007/04/13(金) 22:37:53 ID:AvS+8uAh
>>507
俺はイマジンキンタロス×ハナとK本条×ハナで妄想
509名無しさん@ピンキー:2007/04/14(土) 14:35:49 ID:J+uIZ9VP
>>507
イマジン派です
510名無しさん@ピンキー:2007/04/15(日) 10:48:38 ID:lRfgN4vl
ハナさんキンタロスには優しいな
511名無しさん@ピンキー:2007/04/15(日) 21:56:33 ID:bfraKDp3
>>510
俺も思った。
ちゃんとそこら辺は踏襲してるのかな。
「おおきに!」と逃げないキンちゃんも、男らしくてかっこよかった。
米村はアレだがキンタロス好きだぜ。
512名無しさん@ピンキー:2007/04/16(月) 05:29:49 ID:SS4m5/OS
>>511
禿同意
今週のハナはキンタロスを見守る目がやさしかった
ハナの人のブログに「言い訳しないキンタロスがかっこよかった」と
書かれてた。これが公式ストーリーに反映されてゆくといいな
513名無しさん@ピンキー:2007/04/16(月) 18:40:36 ID:mKU7GiJp
キンハナ作成中ですが、エロくなくなりそうです。

エロなしでもupして構いませんか?
514名無しさん@ピンキー:2007/04/16(月) 19:39:56 ID:8BRYG8kd
>>513
是非読みたいです
515名無しさん@ピンキー:2007/04/16(月) 19:45:38 ID:gyQvwx/z
>>513
エロパロスレなんだし、なんとかエロイ方向に持っていってほしいところだけど、
「エロ無しです」と注意書き付けとけばいいんじゃない?
516sage:2007/04/16(月) 20:43:59 ID:7HQx4BwQ
>>513
エロなくてもよいです。凄く読みたいです。

自分もキンハナ挑戦中ですが、キンタロスでエロって難しい…。
渋く書くと寸止めしそうだし、コミカルに書くとギャグで落ちそうに。
キャラ曲げないようにと頑張ると、行為までがエラく長くなる…。
なんとか書き切りたいですが。

ところで今週のハナ、キンタロスがデンライナー追い出されずにすんだ時
「よかったわね」って言ってたけど、何か違和感が。
ハナはイマジン嫌いのスタンスから、よかったと思っても言葉にはせず、
ただそっと微笑むだけのように思うんですが。
……単なる俺の趣味か(藁
517名無しさん@ピンキー:2007/04/16(月) 22:53:09 ID:ygugfK9g
wktkしながら嬉し泣き
518名無しさん@ピンキー:2007/04/16(月) 23:18:45 ID:mKU7GiJp
>>517
泣き…泣き?



泣けるでぇー!!!!
519名無しさん@ピンキー:2007/04/17(火) 08:24:22 ID:NC/45lkN
>>518
キンタロス乙
520名無しさん@ピンキー:2007/04/17(火) 08:51:02 ID:raDlZS5L
エロなくても、キンxハナの良作が読めて嬉しいです。
ハナは誰にも言えない孤独を抱えてるみたいだから、何だかわからないけど
包容力のあるキンタロスに癒されるような場面を、公式でも見たい!
521名無しさん@ピンキー:2007/04/17(火) 21:16:34 ID:0P8P+wRX
今までの放送見返してたら、モモ×ナオミに萌えた
結構一緒にいる事が多いし、二人して頭の中花畑っぽいし

誰かエロ書いてくれ
522名無しさん@ピンキー:2007/04/18(水) 20:37:39 ID:2XUk5tYa
>>521
ウラとナオミも一緒にいる事多いよな。
でも女と見れば外見に構わず口説くウラが、ナオミを口説く場面見た事ない。
ハナにはそれっぽい事言うのに、何でだ。
自由すぎて反応が面白くないんだろうか?
523名無しさん@ピンキー:2007/04/18(水) 20:40:15 ID:bCfh2HtN
意外と真剣に好きとかだったら萌える
524名無しさん@ピンキー:2007/04/18(水) 21:17:16 ID:2XUk5tYa
>>523
それたまらん。
ナオミの中の人がインタビューで「デンライナーの外に出たい」と言ってたが、
実現するならU良太郎エスコートで頼みたい。
525名無しさん@ピンキー:2007/04/19(木) 00:56:31 ID:GvvR6T2i
>>523 >>524
俺もそう思ってた…禿しく萌える。
モモが出勤中は二人きりになることも多かっただろうし
(キンが来るまでは)
何かあってもおかしくないよな。
一丁書いてみるか…
526名無しさん@ピンキー:2007/04/19(木) 01:43:31 ID:8+GomyVM
セフレみたいな関係でもいけそう
527名無しさん@ピンキー:2007/04/19(木) 03:32:15 ID:bEEintsi
>>526
それは萌えない。
528名無しさん@ピンキー:2007/04/19(木) 16:04:38 ID:t4Y9UOO7
ナオミがデンライナーの外では、性格がガラリと変わって純情な美少女になる
という設定もいいなあ。モモが「見ちゃいられねえ!」とか言って
ナンパやスカウトから守りそうだけど。
設定では、買出しのために降りてもいい事にはなってたんだよな・・
529名無しさん@ピンキー:2007/04/19(木) 16:09:17 ID:8+GomyVM
ナオミはモモを、ウラはハナをそれぞれ思っているのに
むくわれなくて心の隙間埋めエチー とか
530名無しさん@ピンキー:2007/04/21(土) 10:02:14 ID:j0yMlPOn
モモタロスとハナちゃんの話もっと読みたい!募集あげ
531名無しさん@ピンキー:2007/04/21(土) 22:26:29 ID:Pt980Z0o
釣っても面白くない女性って事か?>ナオミ
532名無しさん@ピンキー:2007/04/22(日) 00:38:41 ID:+iAN0XMK
ナオミは上手くかわしてそう
533名無しさん@ピンキー:2007/04/23(月) 01:07:08 ID:RgrAJEQk
>461-466M良×ハナ
>467
GJ!!です!!スゲー(;´Д`)
モモに萌えた…次回作モモ×ハナ 切にキボン。
534496(K良×ハナ):2007/04/25(水) 09:44:53 ID:3fxKztio
496です。
以前カキコした妄想を亀ながら文にしましたが、
スイマセン、エロなしの寸止め未満ですm(_ _)m
その癖エラく長くて、挙句キンタロスが渋くも大人でもない…。
失望された方は思い切りスルーして下さい。





デンライナー食堂車内。
ナオミの特製コーヒーを前に、ハナは眉根を寄せて悩んでいた。
その悩みの元とは、最近良太郎と共に戦うようになったイマジン、キンタロスである。
金色の巨体と、それに見合った怪力のキンタロスは、確かに電王の新たな戦力になった。
しかし困った事に、キンタロスの怪力は、電王アックスフォーム時のみならず、良太郎に
憑依した時にも発揮されてしまうのだ。
イマジン相手の戦闘時ならいざ知らず、普通の人間である良太郎が人間ばなれした怪力を
振るってしまうのは、厄介事の種でしかない。
(つい先日も、それで一悶着やらかしてしまった所だ)
当の良太郎は「そんな事もあるよ」と(不幸に慣れ過ぎてる為か?)何となく受け入れて
しまっているが、ハナはとてもじゃないが、そんな風に鷹揚に構えていられない。
キンタロスの暴走で良太郎に迷惑がかかる事に、どうしても責任を感じてしまう。
『私がアイツを引き入れちゃったんだもんね…』
ハナの使命は、電王である良太郎のサポートだ。
だから、責任を取る事にした。

535496(K良×ハナ):2007/04/25(水) 09:51:22 ID:3fxKztio
「ほら。今度はちゃんとしてよ?」
「そうは言うけどな、お前。これ、エライ難儀な…」
言葉の合間にも、鈍い音がしてカップの側面から持ち手がもぎ取れた。
支えを無くした本体は床へ――絨毯に守られて、砕ける事がないのが幸いだった。
「あーもう! 何回言ったら分かるのよ! 力抜きなさいよ!」
「そ、そないな事ゆうたかて」
眉を吊り上げるハナと、取れてしまった取っ手とカップの本体をくっつけようと、
無駄
あがきをする良太郎。
ミルクディッパーの良太郎の自室。ハナは良太郎と――正確に言うと、キンタロスが
憑依した良太郎と向き合っていた。本物の良太郎は、デンライナー内で眠っている。
絨毯に直接座り込んでいる二人の周囲には、コーヒーカップや皿などの食器…の無惨な
残骸が散乱していた。
今日のハナは、キンタロスにいかに自然に良太郎らしく振る舞うか、しっかりと叩き込
むつもりだった。
その手始めとして、選んだのは食器。ミルクディッパーの店員として働く良太郎が常に
扱う物として、これ程最適な練習台はないだろう。
…そう思ったのだが、その練習台のほとんどが破損してしまってる。
多少壊れても構わないように、ナオミに頼んで不要な食器を貰ってきたのだが、それで
も予想以上に呑み込みの悪いキンタロスに、ハナは苛立ちを隠せない。


「アンタ、普段はカップくらい持てるのに、なんで良太郎の体に入ったらダメなのよ?!」
「コイツの体、俺の体と勝手が違うんや」
言い訳を嫌うキンタロスが言うのだから、確かにそうなのだろう。だからと言って、
放っておく訳にもいかない。一体どうすれば…ハナは考えて――思いついた。
まだ取っ手をいじっているキンタロス。その目前に、ハナは右手を差し出した。
「ほら」
「?」
怪訝そうなキンタロス。
「私の手、握って」
「はぁ??」
「実地で試した方が、よく分かるでしょ?」
美少女が青年に、手を握れと言う。状況だけ見たら色気のある光景だが、ハナはいたって
真面目である。
既に食器の大半は壊れてしまったし、良太郎の部屋にある物を練習台にする訳にもいかな
い。それなら、自分の手を使った方が分かり易いと思ったのだ。
勿論、ウラタロスが相手ならこんな事を言い出す訳はない。
相手がキンタロスだから、自分の言葉を曲解する事はないだろうと踏んだのだ。
(その体が良太郎であると言う事も、彼女に危機感を感じさせない一因なのだが)
536496(K良×ハナ):2007/04/25(水) 09:55:52 ID:3fxKztio
「それもそやな」
案の定、素直にキンタロスがハナの手を握る。途端、
「痛い!」
ハナが悲鳴を上げる。思わず手を離してしまうキンタロス。
「ス、スマン!」
「もう…骨が折れるかと思った」
眉根を寄せ、手をさするハナ。その言葉には、あながち嘘とも思えない響きがあった。
「ほら、もう一回」
再び目前に差し出される手。今度はすぐにその手を取らず、キンタロスはハナを見る。
「ええんか?」
「仕方ないでしょ。練習なんだから」
ハナはそう言うが、差し出された手を見れば、白い肌に赤い跡が着いていた。少し時間が
経ったら、痣になっているかもしれない。
「言っとくけど、痛くしたら殴るからね」
ハナの拳は、パワーには欠けるがスピードとタイミングのせいか、半端でない威力がある。
それを身をもって知っているキンタロスだったが、白くて華奢な手を見ていると、普段
自分達を殴りつけているのと同じ拳だとは思えなかった。
「分かった」
今度は慎重にしなくては。女を傷つけるのは好かない。
ハナの手を下からすくうように、手を――広げた掌に、ハナの手を乗せる状態になる。
ふに、と柔らかい――先刻は感じなかった感触だ。
ハナを見ると、大きな瞳を見開いてじっと手を見つめていた。その表情は少し強張っている。
やはり怖いのかも知れない。それでも、やめようとはしない。
こいつを支えるのは、使命感か?
その勇ましさ、潔さに、尚の事、ハナを傷つける訳にはいかないと、キンタロスは思った。
「ちょい待ちぃな。集中する」
深呼吸をして、全身の力を込めて、脱力するよう努める。
ハナも、痛みに備えて、体を強張らせながら手を凝視している。
手を握る/握られるだけの事に、異様な緊張感が漂う。

537496(K良×ハナ):2007/04/25(水) 09:58:30 ID:3fxKztio
『……アカン。余計に力が入ってかなわん』
なかなか脱力できないキンタロスは、意識を散らそうと、目前のハナを見る。
――気付けば、えらく近くにハナの顔があった。
あぐらをかいたキンタロスと、正座したハナの膝は10センチも離れていない。
手を差し出している為、ハナがやや前屈みになり、結果顔を寄せる姿勢となっている。
自然と目に入る、大きな瞳。ぽってりとした唇。白い頬。
――綺麗な顔だ。イマジンの目から見てもそれは分かる。
こんな近くでハナを見たのは、過去に戻った時以来だ。砂になりかけた自分に、泣きそ
うな顔で行くなと言ったあの時以来だ。
最初はずけずけと物を言う、キツイ女だと思った。
自分の言葉を聞こうとしない、頑なな女だと思った。
イマジンをひどく嫌っている女だと思った。
だが――だから――
『私はね、アンタ達が時の運行を変えたせいで、消滅した未来にいたの!』
『私の時間はもうどこにもない…だから、アンタ達イマジンなんかみんな消えちゃえば
いいと思ってる!』
『この私がちょっと待ちなさいって言ってんのよ? 待ちなさいよ!』
自身の事情をのけてまで、自分が消える事を止めようとするハナの理屈ではない叫びが、
胸に響いた。
ハナの叫びが良太郎の心を動かし、結果、自分は消えずに済んだ。
そして今も、ハナはこうして自分の手助けをしてくれている。
ハナは、良い奴だ。いや――良い、女だ。
『…何や? これ』
キンタロスの胸の中に、ある感情が込み上げる。だが、それがどういう感情なのか、彼
には分からない。
ただ、自分の手に重ねられたハナの手が、柔らかくて、温かくて――
もっと触れたいと、思った。

538496(K良×ハナ):2007/04/25(水) 10:04:21 ID:3fxKztio
先刻までの緊張感が嘘のように、自然と、キンタロスの身体が動き出す。
掌に乗せられたハナの手を、ゆっくりと、傷つけないよう、指で優しく包む。
そしてもう片方の手で、逃がさぬように、覆う。
手中の滑らかな感触に、キンタロスは気が昂ぶってくるのを感じていた。

「ほら、やれば出来るじゃない」
目前のイマジンの心理の変化に気付かないハナは、自分の提案が上手くいった事に素直に
喜んでいた。
先程までの仏頂面はどこへやら、満面の笑みをキンタロスに向ける。
その表情がひどく愛らしくて。胸中に溜まった感情がひときわ蠢いて――
キンタロスはハナの身体を引き寄せた。
「…っ」
柔らかい感触が、自分の胸に触れた時、キンタロスは我知らず溜息を洩らした。
「? 何よ?」
いぶかしげなハナの声。だが、キンタロスにその言葉に頓着してる余裕はない。
より一層の密着感を求めて、ハナの背中に両腕を回す。腕と体の前面にハナの体を感じ、
肩口に顔を埋める。頼りない程に柔らかいのに、確かな弾力があって、温かくて――と
ても心地良い。
もっと、もっと感じたい。もっと触れたい。もっと近付きたい――
具体的にどうすればいいのか分からない欲求が、キンタロスの中に満ちる。

「ちょっと…?」
少し不安そうなハナの問いかけに、キンタロスが口を開く。
「…痛いか?」
問いかけに、問いかけが返ってきた。しかし、普段と同じ口調にハナは安堵した。
最初は一体何事かと思ったけれど、なんだ、これも練習なんだ。それなら答えなきゃ。
「ううん、平気」
その言葉に、キンタロスの腕に更に力が加わった。二人の身体の隙間が小さくなる。
そして再び問いかけ。
「これは?」
「大丈夫」
今度は、隙間を完全に埋める。ハナの胸が、呼吸の度に僅かに盛り上がるのが分かる。
「これは?」
「…ちょっと、痛い」
「そうか」
キンタロスはそれ以上力を加える事をやめた。目を閉じて、ハナの柔らかさを味わう。
「…ちょっと、何なのよ?」
幾らキンタロス(と良太郎の体)相手と言えども、さすがにこの密着振りはマズイだろう。
そう気付いたハナが問いかけるが、返ってきたのは意外な言葉。
「俺の事、嫌いか?」
はぁ? 何なのよソレ?
こんな時に何を聞いてくるのだろうか。意味が分からなくて、ハナは困惑する。表情を読も
うにも、密着している為に顔を見る事が出来ない。
一体何を考えてるのよ?
「嫌いとか、そう言う問題じゃないでしょ? 何なのよ。説明しなさいよ」
動揺を隠す為、つけつけと言葉をぶつけるハナ。だがキンタロスは腕を緩めようとしない。
「もう…っ」
業を煮やしたハナが、腕を振りほどこうと肩を動かすが、全然効果がない。
539496(K良×ハナ):2007/04/25(水) 10:09:28 ID:3fxKztio
「ちょっと…離しなさいよ! 何なのよ!?」
事ここに至って、ハナはキンタロスに不審の念を抱き始める。
まさか……何か、おかしな事を考えているのでは…?
「アンタまさか…変な事考えてないでしょうね?」
恐る恐る疑問を口にするハナ。しかしキンタロスはあっさりとハナの言葉を否定する。
「変な気なんかない。お前とこうしてたいだけなんや」
耳元で響く平静な声。だがその言葉の内容は、どう受け取って良いのか分からない代物。
困惑して、顔をうつむけるハナ。と――
――…ある感触に気付いてしまった。
ハナは一瞬、驚いて………じわじわと怒りが湧いてきた。
「…よくもまあぬけぬけと…」
「ん?」
怒気がこもったハナの声に、キンタロスが少し我に返る。そして。
(一時的にとはいえ)自分の身体――下半身にある種の変化が起こっている事に気付いた。
「……え、あ!!!」
「何が『変な気なんかない』よ!? こ、こんな…!!」
さすがに最後までは言えず、口ごもってしまうハナ。
デニム地に阻まれているとは言え、それを内側から押し上げる確かな存在が生じていた。
密着した姿勢の為に、それはハナの同じく腹部に触れており――
明らかに……まずい状態である。

「こ、これは違うで! 身体が勝手に…」
慌てて、キンタロスは背中に回していた腕を外す。ハナを見ると、顔を赤くして――怒っ
ていた。
ハナは真剣にキンタロスを、良太郎をサポートしようとしていた。なのに、当のキンタロ
スはこんな…事になってるなんて。
自分の気持ちが裏切られたようで、悔しくて――。
「………最低っ!!」
顔を背け、吐き捨てるように言うハナ。その言葉が、キンタロスの胸に痛みを与える。
目前で身を翻しかけるハナの腕を、反射的に掴むキンタロス。だが、それがハナの怒りに
油を注ぐ結果となった。
「離して!」
「嫌や!」
振りほどこうとするハナの肩を掴む。真正面から見据える。――怒りのせいか、ハナの目
に涙が滲んでいる。改めて、自分がハナに不快な思いをさせてしまったのだと気付く。
しかし――。
540496(K良×ハナ):2007/04/25(水) 10:12:26 ID:3fxKztio
「いい加減にしてよ!」
キンタロスはハナに説明したかった。自分がなぜこんな事をしてしまったのか。
本当に変な気などなかったのだ。――身体が反応してしまったのはあくまで予想外の出来
事で。
ただハナに触れたかっただけなのだ。もっと近付いて、感じて、何故なら――。
「いやらしい気持ちで私に触らないでよ!」
「違う! そんなんやない!」
結果はどうであれ、よこしまな気持ちでハナに触れようとしたのではない。それはもっと
真剣で、切実な気持ちで――。
込み上がってくる感情を、押さえきれず、そのままに吐き出す。
「…お、お前の事…好きなんや…!!」
言ってから、自分の胸中の感情が何だったのか、ようやくキンタロスは理解した。と同時
に納得する。だから自分はハナに触れたかったのか、と。
だが、言われた方は、そうすぐ理解できる訳もなかった。
「な……」
何言ってんのよ、そう言おうとしたハナだったが、余りの事に言葉が出ない。
振りほどこうとしていた腕も、宙で止まってしまう。
この状況は、おかしい。
互いに平常心を保ててないし、感情的になり過ぎているし、その上まさかキンタロスの口
から『好き』なんて単語が飛び出すなんて――余りの事に、いつもの鉄拳を振るう事さえ
出来ない。
とにかく、キンタロスに何か言ってやらなければ。――何でもいい。自分が平常心を取り
戻せるならば。
息を吸い込んで、気を落ち着けて、言葉を浴びせようとした時、
「…!」
キンタロスの――良太郎の唇が、ハナのそれに重ねられていた。
541496(K良×ハナ):2007/04/25(水) 10:15:50 ID:3fxKztio
「ん…っ!」
ぐいぐいと唇が押しつけられてくる。顔を引いても、まるで言葉を封じるように、追いかけ
てくる。
事実、キンタロスはハナの言葉を恐れていた。自分を否定されるかもしれない、と。
確かに責められても仕方ない状況ではあったが――自分の気持ちを否定されるのが、ひどく
恐ろしかった。彼は決して、臆病な質ではないのに。
だから、口を塞ごうとした――ら、思いがけず、自分の欲求と一致した行動になってしまい、
手段に過ぎなかった行動が、目的になってしまい、
もはや毒喰らわば皿までの心境で、キンタロスはその行為に夢中になる。
身を離そうともがくハナを、背中に手を回してしっかり抱き止める。
ハナが浮かべているであろう表情を見るのが怖くて、固く瞼を閉じた。
舌を入れるでも、柔らかい唇を食むでもなく、ただがむしゃらに口を塞ぎ続ける。
「んーっ! …っ!」
非難の声は押し潰されて、呻き声のようにも聞こえる。
抵抗しようにも、二の腕ごと抱き締められている為、決定的な攻撃は仕掛けられない。それに
これは、何の罪もない良太郎の身体である。
腕を振りほどこうと、身体を動かせば動かす程、その身を押しつける形になってしまう。
良太郎の決して厚くはない胸板で、ハナの豊かな胸が押し潰される。
ジーンズを内側から押し上げるものが、より強く、下腹に押し当たってくる。
「…っ」
背中にぞくり、と来るものがあった。
どうしよう、どうしよう、何だか分からないけど――。
息苦しいのは、唇を塞がれてるからだけじゃない。
頬が熱いのは、怒りのためだけじゃない。
鼓動が早くなる。頬が染まる。
胸を押し返していた腕から、徐々に力が抜けてくる。
触れ合っている胸に、何かざわざわする感覚が生じてくる。
……何だか分からないけど、マズイ気がする。でも、身体に力が入らない。どうしていいのか、
考える事も徐々に難しくなっていく。
このおかしな状況に浸りきってしまう前に、何とかしなくちゃ――。
どうしよう。どうしたら――
思考停止に至ろうとしていたまさにその時、ハナに救いの手が差し延べられた。
542496(K良×ハナ):2007/04/25(水) 10:19:50 ID:3fxKztio
「良ちゃーん」
階下から愛理の声がした。――その途端、弾けるように二人が離れた。そして階段を登ってく
る軽やかな足音。
ハナのぼうっとしていた頭が、一気に冷めた。キンタロスの、良太郎の腕を掴んで小声で囁く。
「良太郎に戻って!」
一瞬、良太郎の首ががくりと落ちて、顔を上げると、いつもの良太郎の瞳に戻っていた。
「ん…ハナさん、特訓は…」
「良太郎、愛理さんが呼んでる!」
文字通り寝ぼけまなこの良太郎に、ハナが小声で状況を説明する。足音がドアの前で止まった。
「良ちゃん、そろそろお店手伝ってくれる?」
愛理がドアの外から声をかける。
「うん、分かった。すぐ降りるから」
ドアの方を見ながら、姉の声に答える良太郎。その下半身にハナは視線を向けたが、欲情の名
残はなかった。
『よかった…』
もしアレがあの状態のままだったら、良太郎に説明できなかった。
安心すると同時に、そんな所をまじまじ見てしまった自分に、ハナは赤面する。
愛理の足音が降りて行くのを聞いてから、良太郎が振り返り、床の残骸を見る。
「うわー…ずいぶん散らかしちゃってるね」
「そ、そうなのよ。ごめんね。ちゃんと片付けるから」
赤い顔を隠すように、ハナは顔を伏せて残骸を片付け始める。
「手伝うよ」
「い、いいってば」
破片を拾い出す良太郎。その親切さが今のハナには恨めしい。
「それで、特訓の成果ってどうなったの?」
「え……そ、それなりに、加減出来るようになった、かな」
全くの嘘ではないが、自分の言葉に何か罪悪感を覚えてしまうハナ。
「よかったね」
良太郎は何があったのか全然気付いていない。きっと普段の疲労のせいで、デンライナー内で
眠り込んでいたのだろう。
そんな彼に、本当の事を言えるはずがない。でも、嘘をつくのも辛い。だからハナは、早く良
太郎に部屋を出て行って欲しかった。
「良太郎、早く降りないと。愛理さんがまた上がって来たらまずいじゃない」
「そうだね。それじゃ、降りるね」
ハナの言葉に、立ち上がりかける良太郎。頬の熱をようやく感じなくなって、やっと良太郎の
顔をまともに見たハナは――。
「りょ、良太郎!」
「え?」
突然の大きな声に、驚いて良太郎はハナの方を向く。と、その口にハンカチが押し当てられた。
543496(K良×ハナ):2007/04/25(水) 10:22:40 ID:3fxKztio
「んむ?」
ぎゅっ、ぎゅっと強く拭って、ハナがハンカチを引っ込めた。
「え? 何? ハナさん」
「な、何でもないよ。ほら、早く手伝いに行かないと!」
「う、うん。じゃあ、片付けといてね」
肩を押して、良太郎を扉に向かわせるハナと、ハナが慌てた理由が分からないながらも、素直に
ハナの言葉に従う良太郎。
やがて良太郎が部屋を出て行ってから、ハナは握り締めていたハンカチを広げる。
…しっかりとルージュの色が移っていた。
危なかったぁ…。
良太郎自身の意識がなかったとしても、まさか自分とキスしてたなんて知ったら、彼はどう思う
だろう? きっと驚くだろう。だから、知られてはいけない。
自分は電王のサポーターだ。良太郎に動揺を与える訳にはいかない。

『それにしても…』
食器の残骸を片付けながらハナは考える。
さっきの感覚は何だったんだろう?
キスされて、身体が熱くなって…抵抗できなくなって。
そう、恥ずかしい事だが、自分はある種の官能に浸っていた。初めて味わう感覚だった。
原因は分からない。
良太郎の身体が相手だったから?
それとも、中身がキンタロスだったから?
どちらにしても、自分がその感覚に溺れかけたのは確かだ。
『情けない…』
我知らず、頬が染まるのを感じて、頭を振る。やらなければいけない事は沢山ある。まずは壊れ
た食器を片付けて、デンライナーに戻って…。
……戻ったら、キンタロスが待っている。
キンタロスの顔を見るのも、彼の事を考えるのも、先刻の事を思い出すのも嫌だった。
『ほら、また』
再び熱くなり始める頬。とてもじゃないけど、平常心ではいられない。
こんな事で、自分はデンライナーに戻っていつも通りに振る舞えるだろうか?
どんな顔をしてキンタロスに会う事が出来るだろうか?
『……どうすればいいの?』
――デンライナーに戻るのが、憂鬱でたまらないハナだった。

end??
544496(K良×ハナ):2007/04/25(水) 10:41:20 ID:3fxKztio
…スレの流れを無視しての、長過ぎる拙文申し訳ありません。
文章の形式に関しましては、初の(Web上)SSの為、
文章がくどいとか、区切りや改行など、改善の余地をひしひしと感じてます。

が、それより何より、このSSの文章力と根性のなさは何なのだ!
キャラが完全違ってしまってるこのキンタロスって何なのだ!
期待されてた方、本っ当にスイマセン!! 自分はこの程度です!
(K良×ハナよりイマジン体キンタロス×ハナが良い、と言うのもあるのですが)

そして終わってないようなラストですが、実はこの後デンライナーに戻ったハナと
キンタロスの何かを(誰も望まないのに)考えてたりしてます。
今度は最後まで行ってしまいたいですが…って書く気かよ。

神々の降臨をお待ちしておりますm(_ _)m
545名無しさん@ピンキー:2007/04/25(水) 18:10:28 ID:NZHX3kWn
gj!!!
その後希望!!!
546名無しさん@ピンキー:2007/04/25(水) 18:57:14 ID:Gp4Rgo2x
gj!
その後ぜひきぼん
547名無しさん@ピンキー:2007/04/25(水) 23:48:17 ID:6Pmozkn/
GJ!!キンハナ超萌えました!
ぜひその後を…!
548名無しさん@ピンキー:2007/04/26(木) 00:36:26 ID:gkp+Orz9
GJ!!これは萌える!!
その後が見たい
549496:2007/04/26(木) 21:12:35 ID:VibaVkqk
496です。
寸止め未満のヘタレSSに感想くださった方々、ありがとうございますm(__)m
と言うか、こんな長文を読んでくださっただけでありがたいです。

書き始めは、キンタロス即行動→最後ま一気に、とか考えていたのですが、
キンタロスって『分かってる』のかどうかさえ分からなくなり、
気づいたら少年漫画のようなアレに…。
キンタロスは「好き」とは言わんだろう!とか思ったのですが、
言いでもしないとまとまらなくて…キンタロス、適当でごめん。
(米村回だと「愛しとる」とか言ってましたけどね)

その後ですが、またしばしぐだぐだした場面続きそうですが、
一線…越えてもいいですかね?
火が点いたら一気に突っ走る二人でいいですかね?
550名無しさん@ピンキー:2007/04/26(木) 22:39:59 ID:gkp+Orz9
>>549
もうどんどん突っ走って下さい
551名無しさん@ピンキー:2007/04/27(金) 07:17:02 ID:R4LZBnnc
なんか書こうと思うんだが、何がいい?
流れ的にはモモ×ハナかな
552名無しさん@ピンキー:2007/04/27(金) 12:19:07 ID:iR31sh4/
モモ×ハナwktk
553名無しさん@ピンキー:2007/04/27(金) 13:23:39 ID:b0j0dZnZ
>>549
キン×ハナすごく良かったですよ。
続きwktkしながら待ってます!
>>551
モモ×ハナぜひ読みたいです!!
554名無しさん@ピンキー:2007/04/27(金) 17:09:49 ID:R4LZBnnc
>>552-553
おk しばし待たれよ
連休中には上げたい。
555名無しさん@ピンキー:2007/04/27(金) 21:09:45 ID:ja0osGHb
>>554
楽しみにしてます!
556名無しさん@ピンキー:2007/04/28(土) 01:02:58 ID:kzNUZV6o
モモハナもキンハナも正座して待ってる!全裸で!
557名無しさん@ピンキー:2007/04/29(日) 15:51:51 ID:bCBfsHWQ
金ハナ良すぎです!!是非とも続きをお願いします!!
558名無しさん@ピンキー:2007/04/29(日) 16:24:48 ID:n+uQviWr
今日の最後で、モモがハナをぐいっと引き寄せたのに萌えたw
モモハナ待ってる!半裸で!
559名無しさん@ピンキー:2007/04/29(日) 17:07:42 ID:zEA9Dpcv
じゃあノーマル良太郎・ハナもお願いします
560名無しさん@ピンキー:2007/04/30(月) 09:04:01 ID:AxvY5HWZ
昨日の放送見て
改めて姉さんと良太郎のいちゃつきがエロすぎることに気がついた
561名無しさん@ピンキー:2007/04/30(月) 09:57:12 ID:JztXxuxf
ハナが良太郎と出会う前って
ハナ達デンライナーのメンバーはどうやってイマジンと戦ってたんだろ?

やっぱりハナが電王に変身するか生身で戦ってたんだろうか?

生身だった場合はハナがイマジンと戦うが力で敵う筈がなく組伏せられ
「女ごときがちょっと強いからっていい気なるからこうなるんだよ。恨むなら実力を過信した自分を恨みな」
と自尊心をボロボロにされ凌辱され
イマジンに対しての憎しみが更に深まる

電王に変身出来た場合は
イマジンにハナが完膚なきまで打ちのめされ負けて変身が解除されダメージの影響で上手く動けず戦意を喪失し死を覚悟したが
服を引き裂かれ下着を奪われ全裸にされ
何をされるか察し必死に抵抗するが虚しく肉棒に突かれ絶頂し果て失神する

ってくらいな酷い目にあったのかな?
562名無しさん@ピンキー:2007/04/30(月) 15:02:24 ID:z+8KXBfv
>>561
オーナーが変身します
563名無しさん@ピンキー:2007/04/30(月) 17:43:28 ID:wSQe6mkD
マジレスすると、特異点であったハナが電王になっていたのかと。
で、契約していたイマジンにこっぴどく捨てられたと。
564名無しさん@ピンキー:2007/05/01(火) 00:45:20 ID:MxSY+U94
だからあんな性格に…
565名無しさん@ピンキー:2007/05/01(火) 01:15:50 ID:gxypVjD2
あんなに一つになったのに・・・!みたいな感じか
566名無しさん@ピンキー:2007/05/01(火) 01:32:06 ID:sUeNqNRg
>>560
エロかったよなー。自分も同意。
いろいろ妄想をかきたてられた。
567名無しさん@ピンキー:2007/05/01(火) 03:25:21 ID:MxSY+U94
イマジン体とハナの組み合わせのエロさは異常
568名無しさん@ピンキー:2007/05/01(火) 21:13:29 ID:opef0xrU
先週、先々週の放送で
ハナの顔をじぃ……っと見つめてから
「ねぇ………キスしていい?………答えは聞いてないけど……」
と小首をかしげて可愛く言うリュウタロスが頭の中に取り憑いた俺、参上(笑)
なのに文才のないのが悔しい……
誰か素敵な職人様、このシュチュエーションでどうかひとつ……m(__)m
569名無しさん@ピンキー:2007/05/01(火) 21:43:44 ID:VSZ58ToK
>>568

それかなりGJ
570名無しさん@ピンキー:2007/05/02(水) 00:13:50 ID:Q4i5YgQ4
俺は「お姉ちゃんとエッチしていい?答えは聞いて無いけど…」
ってのを思いついた。もうダメだな
571名無しさん@ピンキー:2007/05/02(水) 00:25:00 ID:iqKUAiRZ
「中に出していい?答えは(ry
572名無しさん@ピンキー:2007/05/02(水) 04:55:48 ID:WNjhENrP
お姉ちゃんには
「キスしていい?」とか「痛い事したら悲しい?」とかいちいち丁寧に確認するのに
姉以外のハナやナオミには「やっちゃうけどいいよね?答えは(ry」だの
「中に出してもいい?答えは(ry」だのとんでもない落差の有りそうなリュウ
573名無しさん@ピンキー:2007/05/02(水) 18:26:17 ID:0fh0PxXB
>>572


リュウお姉ちゃん話読みたくなる…
574名無しさん@ピンキー:2007/05/03(木) 01:14:09 ID:oAXXjRm5
思い付いたので、

・R良太郎とお姉ちゃん話
・エロくない...

リュウはちゃんとヤるよ♪なのか、
動物とダンス以外は興味ないからエロとか分かんない、なのか
分からなくて難しいですね。今後のR良太郎とお姉ちゃんの絡みに期待。
575R良太郎とお姉ちゃん話:2007/05/03(木) 01:18:19 ID:oAXXjRm5
なぜ自分がこの丘を訪れようと思ったのか分からなかったし、後から走ってきた良太郎の何か言いたそうな、それでいてそのことに触れるのを恐れるような素振りに愛理は少しひっかかるものがあった。
けれど、そんな疑問も、その場にへたり込んでしまった良太郎の前には些細なものと片付けられた。
良太郎の顔ににじんだ汗を拭いていると、尾崎がちょうど暖かい飲み物を買ってきてくれた。
それを飲ませると良太郎もいくらか元気が出てきたようだった。
愛理はほっとするものの、顔色が悪いのは相変わらずなので、尾崎に頼んで自分と良太郎を「ミルクディッパー」まで車で運んでもらった。
時間がなかったので大したものは作れなかったが、良太郎は半分寝ているといった風に愛理特製の精のつく食事を口に運んだ。
愛理が寝床を整えていると、風呂から出たばかりの良太郎が大きく欠伸をしながらやってきた。
576R良太郎とお姉ちゃん話:2007/05/03(木) 01:20:13 ID:oAXXjRm5
「良ちゃん、今日はとっても疲れているようだからここで休んでいきなさい」
「う....ん」
疲れきっているのだろう、良太郎は生返事をしながら倒れ込むと、すぐにスウスウと寝息を立てはじめた。
愛理は枕元に寄ると、その寝顔を見ながら愁眉する。
「良ちゃんは最近、どうしてこんなに疲れているのかしら。体がそんなに強くないんだから、ちゃんと御飯を食べて寝ないと駄目よ」
と小声でたしなめた。
我ながらまるで子供に言い聞かせているようだと苦笑するが、愛理の中では良太郎はまだまだ子供なのだからしょうがない。
寝顔を見ているとますますそんな気がしてきて、「お姉ちゃんの元気を少し分けてあげるから、明日は元気になってね」と、優しくその手を握った。
しばらくそうしていたが、そろそろ明日の準備をしようと手を離したとき。

寝ているはずの良太郎に手首を掴まれた。
577R良太郎とお姉ちゃん話:2007/05/03(木) 01:24:04 ID:oAXXjRm5
「良ちゃん、起きちゃったの」
「なんかね、寒くて」
「やだ、風邪引いちゃったのかしら」
愛理は良太郎のおでこの上に手のひらをのせて熱を測ってみたが、特に熱はないようだった。
そう言うと、気持ちよさそうに目を瞑っていた良太郎が「そっかぁ、ざんねーん」と目を開けた。
「どうして残念なの。風邪を引いたら大変よ」
「だって、風邪を引いたらさ、お姉ちゃんが看病してくれるんでしょ。そうしたらさ、リンゴをうさぎさんの形に切ってくれたら嬉しいな♪」
「うん、分かった。でも、お姉ちゃんは良ちゃんが風邪を引かないでくれる方が嬉しいわ」
「そうなの?」
「風邪で苦しそうな良ちゃんは見ていて辛いもの」
「そっかー、じゃあ風邪引かない!」
そう言って、良太郎は子供のように笑った。きっと寝ぼけているのだろう、良太郎の言動はいつもより幼気だった。
578R良太郎とお姉ちゃん話:2007/05/03(木) 01:28:10 ID:oAXXjRm5
「それじゃ何か掛けるもの持ってくるからね」
「ね、それよりさっきみたいなことして欲しいな。暖かかったから。いいよね?」
「さっきみたいなこと?」
「手をずっと握ってくれたでしょ」
いつから気付いていたのかしらと思いながら、愛理は良太郎の手を両手で包んだ。
少し冷たい。良太郎が空いている方の手で、その愛理の手をさらに上から包んだ。
「あったかーい♪」
その様子があまりに微笑ましかったので、愛理は両腕で良太郎を抱き締める。
昔はすっぽり包み込めたのに、流石に今はそうはいかない。
「あは♪もっとふわふわであったかくなった♪」
「良ちゃんは今日は何だか甘えん坊さんね」
良太郎が子犬のようにふんふんと顔を擦り寄せてくる。少しくすぐったい。
さっきは昔より体は大きくなったと思ったけれど、中身はまだまだ子供だと愛理は目を細める。
「電車で飲んだコーヒーより甘くて美味しそうな匂いがするー」
「良ちゃんは日だまりのような匂いね」
「そうなの?僕ってそういう匂いなの?」
目をキラキラさせながら愛理を見上げる良太郎から、ふわりとシャンプーの香りがした。
同じ物を使ったはずなのに、自分が使ったときと香りがどこか違っていた。
579R良太郎とお姉ちゃん話:2007/05/03(木) 01:30:22 ID:oAXXjRm5
頬に触れた良太郎の髪は湿っていた。
「良ちゃん、髪を乾かさなかったのね。だめでしょ、濡れたままだと風邪引いちゃうんだから」
愛理はそばに放ってあったタオルを取ると、良太郎の髪の水分を優しく拭った。
良太郎は気持ちよさそうに目をつぶっている。
「これで少しは乾いたかしら。良ちゃん、そろそろ行くわね」
「えーもう行っちゃうのー」
「寝ないと疲れがとれないでしょ。寒くないようお布団持ってきてあげるから」
拗ねたように良太郎は唇を尖らせていたが、何かを思い付いたのかにっこり笑った。
「僕が元気のないとき、こんなふうにまた手を握ったり抱き締めて欲しいなー。ね、お願い!すっごく元気になるんだ」
「良ちゃんが元気になってくれるのなら、何回でもしてあげるわ」
「本当?やったぁー♪あ、僕以外の人にしたら駄目だよ。いい?答えは聞かない!」
「もちろんよ」
愛理がにっこりと微笑むと良太郎は満足したように目を瞑り、たちまち寝息を立てはじめる。
あまりの寝つきの良さに、やっぱり良太郎は寝ぼけていたのだろうとおかしく思いながら、「おやすみ」と声をかけて愛理は部屋を出たのだった。


(終わり)
580名無しさん@ピンキー:2007/05/03(木) 01:50:08 ID:hvtlbRXQ
これは、なんという………
お姉ちゃんよりリュウタロスに萌え
GJ!!
581名無しさん@ピンキー:2007/05/03(木) 02:10:19 ID:Oh4/qFf0
(´∀`){ハァハァGJサイコウダ−
582名無しさん@ピンキー:2007/05/03(木) 03:14:23 ID:dKqFw/u7
GJ!
優しいお姉さんも萌えるし、甘えんぼなリュウタロスにも萌える……っ!
583名無しさん@ピンキー:2007/05/03(木) 09:32:57 ID:4lXsaCOS
読んでから初めてリュウが可愛くみえた
GJ!!
584名無しさん@ピンキー:2007/05/03(木) 10:30:30 ID:d5RfCiNx
リュウって、わけわかめなDQNにしか見えなくて引いてたんだが
この前の「わぁ、お姉ちゃんだあ」でちょっと萌えてきた。
愛理さんが恋愛対象じゃなかったのも意外だったし。
585名無しさん@ピンキー:2007/05/03(木) 17:30:33 ID:osytIEA8
GJ!!
リュウかわいいよリュウ。
これぐらいの甘えっぷりは、本編でもありそうなシチュだね。
本編のR良と愛理さんで、頭の中で自然に再生されたよ。
586名無しさん@ピンキー:2007/05/04(金) 07:33:02 ID:G4eIYa64
萌えGJ
587551:2007/05/04(金) 11:08:17 ID:s9nk2Prg

休日の街。十字を描くスクランブル交差点には人々が思い思いの方向へ行き交い、
ビルがまるで大きな鏡写しの様に、互いに独特の輝きを放ちあっている。
その様子を一望できる、日当たりの良いカフェテラス。
そこの片隅の、派手な男女の二人組。
女性は、整った、華やかな顔立ちをしている。道行く人を振り返らせる位の魅力はあった。
男性の方は髪を逆さに固め、目は赤い色をしている。
彼の名は良太郎――…の中の住人、ご存知モモタロス。
良太郎はいつまでも垢抜けない子供の様な服ばかり着るから、わざわざ選んでやったらしい。
――…良太郎もカメも、センスおかしいからな。まともなのは俺くらいだぜ。
本人のセンスも、相当ガラが悪いものだというのは気付いていない様だが。
Tシャツは肩がやや開いており、長い袖は肘までたくし上げられている。
腕半分は隠れているとはいえ、薄い生地越しにがっしりとした体格が分かった。
黒いそらの肩を背中を、赤く染め抜いた龍が窮屈そうに縦断している。
腰にはベルトに、冷たい地方の迷彩柄のバックルを提げている。
鎖をベルトに括りつけそうな格好だったが、彼は財布に紐(より更に強固な鉄鎖)がついているみたいで、あまり好きでなかった。
588551:2007/05/04(金) 11:10:08 ID:s9nk2Prg

そんなことよりも、彼には一番気掛かりな最重要事項があった。
モモタロスの視線は落ち着き無く、カウンターと彼女のアイスコーヒーを行き来していた。
――…まだかよ……遅ぇぜ
「じっとしてなさいよ、みっともない」
一人で行けると言ったのに、洩れなくハナが着いて来ていた。
何時でも出動可能な状態にしているらしいが、ようするにお目付け役である。
うっかり機嫌を損ねて、食いっぱぐれればコトだから、素直に従う。
我慢だ。今まで待ったんだ。あと数分位どうって事ないだろ――…と、自分自身を宥める必要はあったが。
する事がない為、視線は何とはなしにハナの方に向かう。
今は外にいるためデンライナー搭乗時とは違う服を着ている。
つややかな長い髪は三編みののち、高めのアップで留められており、黒地に乳白色の、異国の貝殻で彩られたバレッタは、
角度によって七色に輝く。
紺色と白色が交互に並べられた、マリンボーダーのカーディガン。
中には同じ紺のキャミソールが覗いている。
丈の短いパンツには、腰にゆったりと大きなリボンがあしらわれている。
螺旋を描く様に入り組んだ革のサンダルは、服に合わせた夏らしいデザインで、
脚を組み替える度に揺れるアンクレットも合間って、白い素肌が眩しい。
不機嫌そうに寄せた眉。視線は手元のアイスコーヒーに注がれている。
何とは無しに混ぜては、少しだけ口をつけ、また放す、を繰り返していた。
589551:2007/05/04(金) 11:13:58 ID:s9nk2Prg

「何?じろじろ見て」
大人びた雰囲気を纏ったハナが、ふとこちらに気付いて、鋭く睨みつけてきた。
「馬子にも衣装だな」
言うと、爪先を思いっきり踏み付けられた。
「〜〜ッ」
モモタロスは激痛に顔を歪めた。
上からの攻撃ばかり警戒していたものだから、テーブル下の武器は盲点だった。
ヒールでないだけマシだったのかもしれない。
モモタロスは、チッと舌打ちをした。
――…大人しくしていれば別嬪なのによ。
それくらい、綺麗だったんだが。
モモタロスはむくれていたが、突然ぴくりと反応した。
「!……来た」
「お待たせしましたー、ビックドリームプリンサンデーです」
ドカンと大きな容器にプリンがダブルで折り重なっていた。
色とりどりの南国のフルーツやアイスクリームが添えられ、ウエハースが突き刺さっている。
一月前から良太郎に頼み込んで、やっと実現したのだ。
これが無ければ、イマジンと闘う訳でもないのに、わざわざ外に来させて貰える筈がない。
「……また変な物頼んで」
「良太郎に許可はもらった。このプリンは俺の物だ」
「甘いわね…良太郎は」
容器をいそいそと手元に引き寄せた。
モモタロスは塔の如く重ねられたプリンに、興奮を抑えきれないでいるようだ。
「あんまり甘い物食べ過ぎると、良太郎が糖尿病になっちゃうわよ」
「どうとでも言え」
――…今の俺と、プリンを分かつことは誰にも出来ない。
例えハナでも。歓喜に打ち震えながらスプーンを入れた、その時。
590551:2007/05/04(金) 11:17:47 ID:s9nk2Prg
甘いセーキの香りの間を縫う様に漂ってきた、異質な匂い。
「……!!イマジンの匂い……」
「嘘!」
ハナは弾ける様に立ち上がった。
「やっべ…うっかり――…」
口が滑ってしまった。
今彼女にこんな事をいえば、愛しのプリンと訣別しなければならないのは目に見えている。
「こんな所で油売ってる場合じゃないわ!早く行かなきゃ!」
やっぱりな――…モモタロスは泣きそうになった。
「せ…せめて一口――…」
「これ以上ぐずぐずしてると、あのツノ――…へし折るわよ」
ささやかな抵抗を試みるも、バッサリ切り捨てられる。
腕を強引に取られ、半ば引きずられる様に席を立つ。
「あ………」
ついに誰にも食べられる事のなかったプリンは、テーブルの隅で悲しげに佇んでいる様に見えた。
これがヒーローの宿命とやらか。
許せ、プリン――…
今更ながら、特異点についた事から遡って後悔し始めた。
591551:2007/05/04(金) 11:19:21 ID:s9nk2Prg

モモタロスはまだ諦めきれない様子で、ちらちら振り返りながら歩む。
ちょうど隣のテーブルを横切ると、引っ掛けた覚えのないコップが倒れた。
「何すんだよ」
「あァ?」
男五人がニヤニヤ笑いながら、こちらを見ている。
「時計、止まっちまったんですけどー」
男はぴかぴか金色に光る、成金趣味丸出しの時計を突き出した。
確かに止まってはいるが、濡れているわけではない。いちゃもんをつけられているのは明白だった。
こんな安い芝居はウラタロスだって打たない。
誰が引っ掛かるんだろうか――…まあ、良太郎ならその限りじゃないか。
「コレさあ、もう探しても手に入らないんスけど。弁償出来るの?」
甲高い騒音が、非常に耳に障る。
さっきより、さらに苛々してきた。
――…振り回されるのは、イマジンだけで十分だ。
「この彼女差し出してくれるってんなら考えるけど?ギャハハハ」
「きゃ――…」
男が下品に笑い、ハナの腰を搦め捕った。
今までモモタロスなりに耐えていたのだが、その瞬間、怒りは臨界状態に達した。
突き出された拳ごと時計を引っつかみ、間髪入れずそれを男の顔に叩きこんだ。
あっけなくテーブルに沈んだ男に、少ない客ながらも店は騒然となる。
「知るかよ、今俺は機嫌が悪ィんだ……」
尋常ただならぬオーラを発しながら男どもを睨みつけると、一同はまるで水を打ったように静まった。
やおら腕を掴んで、ハナを引ったくる。
ハナの腕は細くて、カーディガンの上からでも中指と親指がくっついて、ぐるりと一周してしまう。
モモタロスはそのまま出口に向かって、怒り肩で歩きだす。
「行くぞ、ハナ」
「…いいの?」
――…今更何を言ってやがる。イマジンイマジン騒いだのは手前じゃねェか。
「五月蝿ェな、行くったら行くんだよ」
がっかりしてないと言えば、嘘だ。
だが、あの気分の悪い連中と隣り合わせで食うのも、イマジンの匂い漂う中食うのも、
――…どちらも願い下げだ。
幸いにも、発散できる獲物はそう遠くない。
モモタロスはどう料理するかを思案しながら、人ごみに紛れていった。
592551:2007/05/04(金) 11:25:49 ID:s9nk2Prg
551で宣言した者です。
これ、続きます。まだエロくはないけれど、必ずやります。
思いの外長くなってまして、ぶっちゃけ連休までに全部は無理そう……ゴメン
気長に待ってて下さい。
593名無しさん@ピンキー:2007/05/04(金) 17:48:31 ID:ES8b35B4
GJ!!!やっぱりこの二人良いなぁ
続きwktk
594名無しさん@ピンキー:2007/05/04(金) 20:08:52 ID:Y6bfBtE5
GJGJGJ!!!!!!
待つ!!!!いつまでも待つ!!!
595551:2007/05/05(土) 17:42:14 ID:BG/dPEpM

あれから二時間くらい街を徘徊したものの、ついにイマジンを見つける事はできなかった。
コンクリートジャングルと人ごみ、それから容赦なく降り注ぐ太陽光のせいで、二人の疲労はピークに達していた。
「く…っそ……!」
公園の日蔭があるベンチで腰を下ろす。
そこですらじりじり暑く、人は誰も居なかった。
熱を含んだ靴を脱ぎ捨て、ひんやりしたベンチに身を任せると大分楽になった。
モモタロスが発散できなかったストレスは沸々と増殖し、彼は空を仰いで放心している。
プリンを諦めさせたハナは、多少の責任を感じていた。
モモタロスは、今日という日を本当に楽しみにしていたのだ。
デンライナーの中でも、毎日指折り数えていたのを覚えている。
それに、ハナは男達に絡まれた時の、相当な切れっぷりに驚いた。
プリンであんなに怒ってるなんて思わなかったし、
何より、あのモモタロスが私事よりイマジンを優先した事に驚いていた。
それと同時に――…凄く嬉しかった。
知らない間に、随分ヒーローらしく成長してきている。
良太郎だって、今回はモモタロスへのご褒美のつもりで許可したのだろう。
確かに、他のタロス達のせいで存在を忘れがちだが、最近の彼の働きには目を見張るものがある。
だから尚更、プリンのせいで落胆するモモタロスが不憫に思えた。
596551:2007/05/05(土) 17:43:40 ID:BG/dPEpM

モモタロスが、おもむろに席を立った。行き先は砂場。
忘れ物か、もともとそこにあったのか、二つ三つのカラフルな容器が散らばっていた。
モモタロスはふらふら歩みよると、マドレーヌとか、カップケーキの型みたいな容器を拾った。
砂をざかざか詰める。ひっくり返し、そうっと持ち上げると――…プリンがひとつ生まれた。
触れると、容易に指が砂で溺れる。
砂同士のティーパーティーは、滑稽と言うより哀れであった。
何だか居たたまれなくなって、ハナは席を立った。
「ちょっと待ってて」
返事はなく、モモタロスは黙々とプリン作りに勤しんでいる。
ハナが帰ってきた時には、モモタロスの周りには大量のプリンが発生していた。
息を弾ませて、ハナは何かを差し出した。
「はい」
モモタロスの目に光が戻る。
プリンだった。チープな、何処にでもあるような量産型のプリン。
色深いカラメルと、その上に浮かぶほんのり卵色のミルクが、小さなプラスチック容器の中に納まっていた。
597551:2007/05/05(土) 17:47:52 ID:BG/dPEpM

「今日は…ごめんね。これで良かったら――…食べない?」
モモタロスの喉が上下する。
ベンチに再び腰掛け、びりりと音をたてて開封する。
付属のプラスチックのスプーンでぷつり、と掬い、そのまま口へ。
「旨い」
モモタロスは微笑み、はあ、と幸せの溜め息をついた。
甘い物で機嫌を直すモモタロスは子供みたいで、ハナは自然と口角が上がるのを感じた。
何度か口に運んだ後、モモタロスはカップを差し出してきた。
「ん、やる」
ハナは訝しげにモモタロスを見つめた。
「いいの?」
「一口くらい構いやしねェよ――…おすそ分けだ」
一口掬って舐めとると、舌の上でひんやりとろける。
ふわり、ほどけた感触が気持ち良い。
「ん…甘い。けど美味しい」
「だろ」
モモタロスは、闘ってる時とはまた違う、満面の笑みを浮かべている。
それを見て、ハナは少しホッとした。
底まで綺麗に食された容器をくずかごに捨てると、モモタロスはうん、と伸びをした。
「帰るか」
「うん」
二人は元気を取り戻し、帰るための扉に足を向けた。
598551:2007/05/05(土) 17:48:50 ID:BG/dPEpM
言い忘れてましたが、この話はキンとリュウの間くらいを想定してますので、
リュウタロスは出てきません。悪しからず。
次からはもうちょいハードになります。

サブタイって付けた方が良いんですかね……
599名無しさん@ピンキー:2007/05/05(土) 20:42:33 ID:jOx9t8Ep
>>598
GJ!!!!いいもの読ませてもらった。
続き、もの凄く楽しみにして待ってる!

サブタイは作者のご随意にってことでいいのでは?
どれがどれの続きだとかが、ちゃんと分かれば問題ないと思うけど。
まぁとにかく続き楽しみに待ってます!二度言っとく!w
600551:2007/05/05(土) 22:16:59 ID:BG/dPEpM
>>599

サブタイは任意という事ですね。丁寧なレスありがとうございます。
ちょっとばかし考えて見ましたが、私にはあまりセンスがないみたいですので止めときますw
この話に限り名前欄を551にしておきますので、参考にして下さい。

みなさんの熱い声援が嬉しすぎます…
期待に応えられるように頑張ります!
601名無しさん@ピンキー:2007/05/05(土) 23:05:06 ID:yy2mNlRU
むしろトリップ付けた方がよいのではないかと
602名無しさん@ピンキー:2007/05/06(日) 01:46:36 ID:FwP1tGBh
続きが楽しみすぎる…!!!
603名無しさん@ピンキー:2007/05/06(日) 21:28:24 ID:TMTlSUr6
GJ!続きまってます!
604名無しさん@ピンキー:2007/05/06(日) 21:42:59 ID:5TNxiKRc
空気読めずにお窺いします。

今、ウラタロス×ナオミを少しずつ書いている最中なのですが、自分今まで読み専だったので、エロパロスレに投稿したことがありません。
書く側として初心者ということでお目汚しとなってしまうかもしれませんが、ある程度書き終わったら投下してみてもよろしいでしょうか?
605名無しさん@ピンキー:2007/05/06(日) 22:27:43 ID:PtvIA8K+
>>604
良いんじゃね
まぁ投稿する時は一気にやった方が良いね
606名無しさん@ピンキー:2007/05/06(日) 22:31:07 ID:OQO5sTEM
>>604
ウラタロス×ナオミ投下するけどいいよね?答えは聞かないけど

くらい言って投下すればいいじゃないか
607名無しさん@ピンキー:2007/05/06(日) 23:00:54 ID:FwP1tGBh
飢えてるからなんでもこい!!!

608名無しさん@ピンキー:2007/05/06(日) 23:09:54 ID:nB5qYpWC
>>604
バッチコーイ!!!
609名無しさん@ピンキー:2007/05/06(日) 23:13:51 ID:pc7AFbX+
俺の期待はクライマックスだぜ!
610604:2007/05/06(日) 23:33:48 ID:5TNxiKRc
ありがとうございます。
頑張りますね(`・ω・´)
611名無しさん@ピンキー:2007/05/07(月) 00:18:21 ID:YkOMYEb6
頑張って三 (/ ^^)/
612名無しさん@ピンキー:2007/05/07(月) 18:55:02 ID:kbyA8+Kg
楽しみディス
613名無しさん@ピンキー:2007/05/07(月) 22:14:48 ID:TtrUT5Lb
604さんじゃないけど、>522-523に触発されてウラ×ナオミ書いてみた。
長い上にキス止まりでごめん。おつまみ程度にどうぞよろしく。
614ウラ×ナオミ1:2007/05/07(月) 22:18:11 ID:TtrUT5Lb
退屈と言う言葉ばかりがウラタロスの頭の中をぐるぐる回る。
戦闘時以外の良太郎憑依禁止令をハナからきつく言い渡されている現状では、メールは打て
ても女の子達と直接会って触れ合うことは当然出来ない。
嘘で飾った言葉のやり取りは大好きだが、たまにはボディトークだって楽しみたい。
しかし、良太郎との契約が未成立の為に一歩デンライナーの外に出れば、その身体は砂と化
してしまう。
カッコよく戦いたい、と喚き散らしているモモタロスと同様、女の子と遊べないことでウラ
タロスにもかなりのストレスが溜まっていた。

することもないので仕方なく車内を散歩してみる。
関係者以外立入禁止、と表示された備品庫の中に人の気配を感じて、ウラタロスは扉に手を
かけた。
ウラタロスが関係者に当るかどうかは別として、万が一不審者がいたら僕が追い払ってあげ
ないとね、と自分に都合のいい口実を胸の内に落としながら扉を引くと、鍵の掛かっていな
かったそれは音も立てずにスライドする。
中にいたのはナオミだった。
デンライナーの乗務員である彼女は、勤務場所の食堂車で使用する為か、戸棚から幾つもの
グラスを取り出しては光りに透かしてみたり、手にした布で磨いてみたり、棚の上に並べて
形を見比べたりして遊んでいる……ように見えた。少なくともウラタロスには。
実際本人は真剣なのだろうが、彼女の醸し出すほんわか、とかのんびり、とか、いわゆる
“天然”の一言で纏めることの出来る雰囲気が、そうした幼げな印象を与えるのだ。
「暇そうだね、ナオミちゃん?」
「きゃっ!」
わざと気配を消して近づき、耳許で囁くように呼びかければ、ナオミは飛び上がるように大
きく肩を震わせた。
「ウラちゃんってば! 脅かさないでくださいよぉ、もう〜」
取り落としかけたグラスを大事そうに掴みながら、ナオミは上目遣いにウラタロスを睨む。
緊張感の欠片もない声で責められて、ウラタロスは小さく笑った。
――ああ、やっぱりいいなぁ、こういうのって。
615ウラ×ナオミ2:2007/05/07(月) 22:19:44 ID:TtrUT5Lb
自分の言動に対して女の子が見せる素直なリアクション。
電話越しでは得ることの出来ない、久々の生身の触れ合いにウラタロスの心がわくわくと騒
ぎ出す。
身近過ぎて本気で口説くには躊躇を覚える相手だが、お互いに遊びの範囲を超えない限りは
問題あるまい。
またまた自分に都合よくそう結論を下すと、ウラタロスは後ろ手でこっそりと扉の鍵を掛けた。
「暇そうだね。何してるの?」
「暇じゃありませんよぅ。大事な大事なグラスの選別中です。お仕事ですよ」
ナオミは不満そうに口唇を尖らせたが、その動きは相変わらずゆっくりしたもので、少なく
とも急ぎの仕事とは思えない。
イマジン同士の乱闘の舞台になるとは言え、補充が必要になるほど食堂車の食器が壊れるこ
ともないだろう。
「そっか、残念だなぁ」
ウラタロスはくるりとナオミに背を向けた。
「暇だったら一緒に遊ぼうかと思ったんだけど。仕事中じゃあ、誘えないな」
いかにも残念と声のトーンを落しつつ、肩越しに横目でナオミの様子を窺う。
ナオミの小動物のような大きな瞳が、きらり、とひらめくのを、ウラタロスは見逃さなかった。
「……あそ、ぶ?」
手を止めたナオミが好奇心に満ちた笑みをウラタロスに向ける。
「ウラちゃん、遊びたいの?」
獲物は見事、釣り針に食いついてくれたようだ。
ほくそ笑みを面には出さず、ウラタロスはもう一押しとばかり引いてみせる。
「僕はね。ああ、でも仕事の邪魔するわけには行かないから、他当って……」
「駄目! ウラちゃん、遊びましょう」
ナオミがぐいっと両手でウラタロスの腕を掴む。
グラスはいつの間にか棚の上に置かれていた。
「いいの? 仕事なんじゃ」
「今から休憩入りまーす。だからいいのっ」
ナオミがにっこりと笑う。
616ウラ×ナオミ3:2007/05/07(月) 22:21:41 ID:TtrUT5Lb
ウラタロスといい勝負の自己弁護だ。
彼女は否定するだろうが、やっぱり暇を持て余していたのだろう。どんなに忙しくても時間
の隙間は出来るものだし、買い出し以外で外出することの殆どない日常では娯楽も少ないだ
ろうから。彼女が、イマジン同士の小競り合いに迷惑そうな素振りを見せるどころか、楽し
そうに声援を送ってはしゃぐのもその所為かもしれない。
「ね、ウラちゃん。何して遊ぶ?」
「ん? そうだねぇ……」
ウラタロスは腕を組み、片手を顎に寄せて考えるポーズを取ったが、何をするかはとっくに
決めていた。
ただし、それをナオミが喜ぶかどうかはウラタロスの関与するところではない。
ナオミと遊ぶ、のではなく、ナオミ“で”遊ぶ。
ちょっとした悪戯を仕掛けて、慌てふためくナオミの姿を見てみたい。
フェミニストのウラタロスにしてはらしくもない質の良くない思いつきだった。
退屈と言う魔物は、時に思わぬ事態を引き起こす。

ナオミは新しいおもちゃを前にした子供のように、きらきらと期待に満ちた瞳でウラタロス
を見つめている。
「ナオミちゃん。目、閉じてくれるかな?」
「こうですか?」
ナオミはウラタロスの言葉に疑問も挟まず言われた通りに目を閉じた。
白い瞼に引かれた真紅のアイシャドーがくっきりと浮かび上がって、あどけない顔立ちとの
ギャップに妙な色気が漂う。
ウラタロスはナオミの両肩に軽く手をかけ、ふっくらとしたナオミの頬に口唇を寄せた。
ちゅ、と音を立てて口づけてすぐに離れる。
これがハナ相手ならまず平手が飛んでくる場面だが、さて、ナオミはどうするだろう。
さっき声を掛けた時のように飛び上がって驚くか、真っ赤になって怒り出すか、それとも大
声を上げて泣き出すか――
勿論どの場合でもきちんとフォローする自信はある。
ウラタロスはわくわくしながらナオミの反応を待った。
ウラタロスがキスをしてから数秒、ナオミがゆっくりと目を開けた。
617ウラ×ナオミ4:2007/05/07(月) 22:23:26 ID:TtrUT5Lb
「……ウラちゃん」
不思議そうにウラタロスを見上げる瞳からは、驚きも怒りも感じられない。
――あれ?
何か変じゃないか? と僅かに戸惑うウラタロスに向かってナオミが言った。
「今、したの、キス?」
「……そうだよ」
「楽しい……?」
「え?」
ナオミがうーん、と可愛らしく首を捻る。
「遊ぶって、楽しいことでしょ? 今のは……楽しい、かなぁ?」
小首を傾げて考え込むナオミの反応は、ウラタロスにとって予想外のものだった。
これは明らかに外してしまった――と言うことだろう。
ごめんね、楽しいと思ったんだけど、とひとまず謝って、なかったことにしてしまえば良
かったのかもしれない。
しかし、垂らした釣り針に見向きもされないのでは釣り師の面目丸潰れだ。
ウラタロスが、釣り師としてのプライドに拘ったことを海よりも深く後悔する羽目になるの
はこれより少し後のこと。
「じゃあ、ナオミちゃん。これは?」
意地でもナオミを動揺させたいとムキになったウラタロスは、泣かせてしまうことを危惧し
ながらも、今度はナオミの口唇に自分のそれを押し当てた。
ナオミが大きく目を見開き、掴んだままの肩が僅かに固くなる。
驚いているのは確かだが、それでもやはりリアクションはない。
――ちょっと、ナオミちゃん、何でもいいから反応してくれないかな。これじゃひっこみが……。
人形のようにじっとしたままのナオミに口づけながら、ウラタロスは自分勝手に焦り出す。
不本意にも禁欲生活が続いていたのだ。
ナオミには楽しくなかったらしい頬へのキスでさえ、ウラタロスの雄の本能を少なからず刺
激してくれている。
そして今度は口唇だ。興奮しないわけがない。
初めて触れたナオミの口唇は予想以上にやわらかかった。
618ウラ×ナオミ5:2007/05/07(月) 22:27:03 ID:TtrUT5Lb
わずかに感じる口紅の匂いがウラタロスの理性を押し退け始める。
ウラタロスはナオミの上唇をぺろりと舐め、薄く開いたままの口唇の間に舌先を忍ばせた。
歯列をこじ開けるように舌を進入させてもナオミが抵抗もせず、ウラタロスのなすがままに
なっているのは経験が少なく、我が身に起きている事態が把握出来ない為か。
そういうところにつけ込むのは卑怯だが、卑怯は自分のトレードマークだからと気にしな
い、否、気にする余裕がない。
ナオミの口腔は熱く、濡れた感触が懐かしかった。
やはり自分からは動くことのないナオミの舌に自らの舌を絡ませ、ウラタロスは思う様ナオ
ミを貪る。
当初の目的は意識の片隅に追いやられ、ただただ女の子を味わいながらふとナオミの様子を
窺うと、彼女は目を閉じ、真っ赤な顔をして震えていた。
感じているのかと思ったのは一瞬、ウラタロスはナオミの状態に気づくとすぐさま口唇を外した。
「ナオミちゃん!! 君、何、息止めてるのっ! 死んじゃうだろ!?」
「だ、だ……っ……て……」
その場にへたり込み、ぜぇぜぇと全身で息をしながら、ナオミは涙の滲んだ目をウラタロス
に向ける。
「……口、が……ふさが、って……る、から……出来な、い、で、しょお……?」
「……ナオミちゃん? 君の、その口の上にあるものは何かな……?」
「何、って」
漸く呼吸の整ってきたナオミは目線をウラタロスの言う場所に下げ、それからポン、と手を
打った。
「そっか。鼻で息をすれば良かったんですね!」
解答に辿り着いたことで満足そうにナオミが笑う。
嬉しそうなナオミを見下ろし、ウラタロスは脱力した。
そんなに苦しかったのなら、ウラタロスを突き飛ばしてキスを止めさせれば良かったのに、
その選択肢は全く思い浮かばなかったらしい。
外見よりもずっとナオミは子供だ。
子供と言う言葉が適切でないなら純粋と言い換えてもいい。
彼女を遊びの対象にと考えた自分が間違っていた。
好みや相性とは違う次元で、決して手を出してはいけない相手がいるとするなら、ナオミは
間違いなくそれに属する人間だった。
619ウラ×ナオミ6:2007/05/07(月) 22:31:09 ID:TtrUT5Lb
猛烈な勢いで罪悪感がこみ上げる。
普段まったくと言っていい程感じることのない感情だけに、それは重くウラタロスに圧し掛
かった。
いつかナオミが誰かに恋をして、くちづけの本当の意味を知った時、強引に奪われたウラタ
ロスとのキスに傷つき、涙するだろう。
そしてナオミは、穢れを知らないあの瞳に憎悪と嫌悪に染めてウラタロスを――
何故か、酷く胸が痛んだ。
釣り師、痛恨のミス。
――失敗したなぁ。
ウラタロスはこっそりとため息をついた。
――キスが楽しかったのは本当だけどね。
ナオミは座り込んだまま、すーすーと鼻での呼吸を繰り返している。
ウラタロスはナオミの傍らにしゃがみこんだ。
「ごめんね、ナオミちゃん。嫌な思いさせて――」
「よしっ! これで大丈夫!」
「へ?」
ぐっと両拳を握り締め、ナオミがウラタロスに向き直る。
「ウラちゃん!」
「は、はいっ」
気迫に押されて今度はウラタロスが硬直した。
「鼻で息するの、試させてっ!」
「……え」
「ちゃんと練習したから大丈夫。ね?」
にっこりと小首を傾げながら、ナオミがウラタロスの首に両手を回してくる。
止めておけ、と頭のどこかで声がした。
ここで踏み止まらなければ、泥沼にはまって抜け出せなくなるぞと本能が警告する。
引き返すなら今、遊びを遊びで終わらせるなら今しかないと自分自身が一番良く判って
いるのに、ウラタロスの身体は心の声を無視して動いた。
目の前にあるナオミの肩をもう一度、今度はやさしく抱く。
その手がわずかに震えていたのは気の所為に違いない。
ウラタロスは顔を傾け、お互いの口唇を触れ合わせた。
620ウラ×ナオミ7:2007/05/07(月) 22:33:01 ID:TtrUT5Lb
あたたかくてやわらかいその感触に、ウラタロスの心臓が早鐘を打つ。
まるで初めてのくちづけのようだ。
ナオミはさっきのキスでそうするものだと思ったのか、ウラタロスが舌を入れ易いように少
しだけを口唇を緩めて大人しくじっとしている。
彼女にしてみれば練習の成果を確かめたいだけなのだろうが、ぎゅっと目を閉じて集中して
いるナオミの姿にはウラタロスへの疑念などまるでなく、あどけないその表情がいとおし
かった。
先程と同じように舌を差し入れ、ナオミの舌を啄ばみながら、ウラタロスはナオミがきちん
と息が出来ているかを確認する。
まだまだぎこちなくも息苦しさを感じる様子は見受けられず、ウラタロスはほっと胸を撫で
下ろした。
そのままキスを続けながらナオミを観察していると、白い頬にうっすらと赤みが差し、伏せ
た睫毛がゆるりと揺れる。
どこかうっとり夢見るような顔つきになったのは、今度こそ快感を覚え始めたからだろう。
そんな時の女の子は言葉でいい表せないほど綺麗で、自分の手でもっと綺麗に、もっと色香
を漂わせたくなるが、ウラタロスは理性を総動員してその誘惑に耐えた。
場所や状況を冷静に判断したわけではなく、ただなんとなく、ナオミにそれをするのが躊躇
われたのだ。
そう、ただ、なんとなく。
気恥ずかしさを感じるほどに甘い甘いキスだった。
名残惜しく思いながら口唇を離せば、銀の糸が二人の間を繋ぎ、そして消える。
「ちゃんと出来たでしょっ!?」
ぱっと目を開けたナオミが勢い込んで言った。
「うん、上手だったね。よく出来ました」
ウラタロスも先生のように答える。
色気のない会話にがっかりする反面、これ以上の進展が見込めなさそうなことに安堵した。
ナオミにとっては事故であり勉強のようなキス。
今後、ウラタロスに魔が差すことさえなければ、泥沼は勝手に遠ざかってくれる。
「……仕事の邪魔して悪かったね。僕はもう行くから」
ウラタロスは腰を上げた。
それから、さも今気づいたと言わんばかりにつけ加える。
「あ、そうそう。今のことは誰にも言っちゃ駄目だよ?」
621ウラ×ナオミ8:2007/05/07(月) 22:36:33 ID:TtrUT5Lb
「どうして?」
「だって、二人だけで遊んでた、なーんて知ったら、きっとみんなズルイって怒るだろ?」
「そっか。……みんなってことは、ハナさんにも言ったら駄目?」
ウラタロスから血の気が引く。
もっとも元々の色が色だからナオミには判らなかったのだが。
「駄目、絶対駄目!! 先輩もキンちゃんも駄目だけど、ハナさんとオーナーは特に駄目!!」
イマジン嫌いのハナのことだ、仲の良いナオミがウラタロスの毒牙に掛かったと知れば問答
無用でウラタロスをデンライナーから叩き出すだろう。
「いい? このことは二人だけの秘密だよ。ひ、み、つ」
ナオミに顔を近づけ、口許に指を添えて念を押す。
「ひ、み、つ」
同じように指を立てながらナオミが鸚鵡返しに呟いた。
「判りました。二人だけの秘密ですね」
秘密と言う言葉の響きが魅力的だったのか、ナオミは注文を受けた時のように愛想よく笑った。
これで大丈夫。
口止めはしたし、もう二度とナオミに妙な真似はしない。
ここでの出来事はなかったことになる。
「それじゃ僕はこれで」
「あっ、ウラちゃん!」
「なに?」
「遊んでくれてありがとう。本当は退屈してたの」
座り込んだまま、ナオミはぺこりと深く頭を下げた。
ウラタロスは苦笑した。
自分の方が遊ばれた気がしているのに。
とは言え、彼女がウラタロスとのキスをあくまで遊びと解釈しているのならそちらの方が
都合はいい。
「……どういたしまして」
鍵を外し、ドアを開けたウラタロスの背中にナオミの声が飛ぶ。
「ウラちゃん、また遊ぼうね」
622ウラ×ナオミ9:2007/05/07(月) 22:38:49 ID:TtrUT5Lb
「……はい?」
何か今、妙なことを言われなかったか?
ウラタロスは恐る恐る振り返った。
肩越しに飛び込んできたのは、子供のように無邪気なナオミの笑顔。
「キス、楽しかったから。次する時までもっと練習するね」
「いや、あの、それは……」
「だから、また遊んでくださいね」
ウラタロスは思わずごくりと唾を飲み込んだ。
ここは何が何でも拒絶するのが正解だと判っている。
相手を傷つけることなく誘いを断る術も持ち合わせてはいる。
けれど、どんな言い回しをしても断ればナオミは悲しむような気がする。
ナオミを悲しませたくはなかったし、ナオミの悲しむ顔を見るのはもっと嫌だった。
一方で、頭の中でもう一人の自分が叫ぶ。
――一時の情に流されてどうするんだよ、僕!!
「ウラちゃん?」
ナオミはきょとんとして返事のないウラタロスをじっと見つめている。
「……うん。その内にね」
結局、ウラタロスの口から出たのは、無難で問題を先送りにするだけの逃げ言葉。
「はい」
ナオミは心底嬉しそうに頷いた。
もう一度人差し指を口唇に当てて微笑む。
「ウラちゃん、内緒、ね?」
夢のように綺麗な微笑だった。
623ウラ×ナオミ10:2007/05/07(月) 22:45:27 ID:TtrUT5Lb
ナオミを残して逃げるように備品庫を後にしたウラタロスは、そのまま別の車両に移り乗降
口付近の壁に凭れてずるずるとへたり込んだ。
自分の言動が信じられない。
判断力の鈍さは勿論、もっとマシな言葉がいくらだってあっただろうに。
「一体どうしちゃったんだよ、僕……」
今し方のやり取りを何度思い返しても断ることが出来なかった事実は変わらない。
つまり、それは、
――次、がある……のか?
そう考え、冷たい汗が背筋を伝う。
次の機会があるとして、その時に今日以上の冷静さを保つことが出来るかまるで自信がなかった。
今でももう、ナオミのことが可愛くて仕方がなくなってしまっているのだ。
抱きしめて、キスをして、雪のようなあの首筋にも口唇を――と不埒な欲望はどんどん加速する。
駄目だ、絶対にキスだけでは終わらない。
それ自体は、ナオミの了承が得られれば問題はない。
ウラタロスが怖れているのは、その結果、心の全てがナオミに奪われてしまうこと。
それは、まるで彼女へのくちづけの代償のようだ。
ウラタロスはがっくりとうな垂れ、片手で頭を抱えた。
「勘弁してくれよ……一人に捕まるのは趣味じゃないんだよ……」
力なく呟いてみても、内緒ね、と微笑んだナオミの顔ばかりが目の前をちらつく。
否定しようもなく体温が上がるのをウラタロスは自覚した。
手遅れ、と言う言葉が脳裏をよぎる。
泡沫の恋なら星の数ほど経験があるのに、それが役に立たない程狼狽えたり、驚くくらいに
ときめきを覚えたり――
それを人は、初恋と呼ぶのかもしれなかった。

                                  ――了
624名無しさん@ピンキー:2007/05/07(月) 22:47:19 ID:TtrUT5Lb
以上。おそまつさまでした。
おつき合い頂いた方、どうもありがとう。では。
625名無しさん@ピンキー:2007/05/07(月) 22:56:48 ID:xOgGTcIv
ごちそうさまでした!
626名無しさん@ピンキー:2007/05/07(月) 22:57:54 ID:cmiJGvUo
釣り師の初恋、胸を掻きむしるほどGJGJ…!!
自分の中の公式設定になりますた。
ごちそうさまです。
ナオミもだが、ウラかわええぇぇww
627名無しさん@ピンキー:2007/05/07(月) 23:06:42 ID:eG/1FG0P
なぜここの職人様の作品はイマジンに萌える作品ばかりなのかと小一時間……

兎にも角にもGJ!です
628名無しさん@ピンキー:2007/05/08(火) 00:07:04 ID:uGGC7Dez
GJ!!
釣り師がうっかり釣られてしまったようでwww
もうこのままナオミちゃんに翻弄され続ければいいじゃないか(・∀・)
629名無しさん@ピンキー:2007/05/08(火) 09:32:53 ID:yaTw2emA
GJ!さっきここに立ち寄って、朝から良作に出会えました。
ところで、この前の放送でウラがナオミをナンパ中、という映像があったよね。
630名無しさん@ピンキー:2007/05/08(火) 14:51:55 ID:Hbv9JX7V
GJです!
ウラもナオミもかわいい…!

>>629
ナンパしてたねww
ウラ、ナオミにお花投げられててワロスw
631名無しさん@ピンキー:2007/05/08(火) 21:33:35 ID:xqhpuQuk
GJ!
めっちゃ萌えました!

>>629
「しーつーこーいー」とも言われてた
最初は二人で楽しげにくるくる回ってたのに、何があったんだww
632ナオミ×ウラ(?) 1/2:2007/05/10(木) 23:20:30 ID:SyEK+c5a
いつもの小競り合いから発展したモモタロスとウラタロスの大喧嘩は、いつものようにハナの
一喝で終了した。
派手に散らかした車内の片づけを二人に命じ、怒りの形相で仁王立ちするハナの後ろから、
ナオミがにこにこしながら顔を覗かせる。
「モモちゃんもウラちゃんも、ほんっとーに元気がいいですねぇ」
「無駄に、ね!」
怒りに任せてダンッ、と床を踏み鳴らすハナの横をすり抜けて、ナオミは笑顔のまま罰掃除
中の二人に歩み寄った。
怪人然とした大きな図体を小さくして、床に転がったカップや皿を不器用そうな指でちまちまと
拾い上げる姿が可愛らしく、ナオミはしゃがみこんで二人を見上げる。
「大変そうですぇ。手伝いましょうか?」
「いいの?」
「ありがてぇ! そりゃ、助か……」
「駄目よ」
地獄に仏とばかり、モモタロスとウラタロスがぱっと顔を輝かせたのも束の間、ハナの鋭い
一言が飛ぶ。
「散らかしたのはアンタ達なんだから、アンタ達だけで片付けるのが筋ってもんでしょ。
ナオミちゃんも、甘やかしちゃ駄目よ」
ハナの言葉に三人は顔を見合わせると揃ってため息をついた。
「はぁ〜〜〜い……」
と素直に返事をした横で一人、モモタロスがあンの鼻糞女、とぼそりと呟く。
聞き逃さなかったハナの手から空のカップが飛び、それは気持ちのいい音を立てて
モモタロスの後頭部にクリーンヒットした。
「モモも鳴かずば打たれまい、ってね」
学習能力のまるでないモモタロスに冷ややかな軽蔑の眼差しを送り、ウラタロスはナオミに
向き直った。
「ありがとう、ナオミちゃん。気持ちだけ貰っておくよ」
「終わったらコーヒーとプリンサービスしますね。……あ、ウラちゃん」
「なに?」
「ほっぺた、血が出てる」
ちょい、とナオミが細い指でウラタロスの頬に触れた。
まるで羽根が撫でるようなかすかな感触にも拘らず、ウラタロスの肌は緊張し、心臓が壊れ
そうに大きく跳ねる。
「カメはやわに出来てんなぁ? 無傷の俺様を見習えってんだ」
「手加減された――とは考えないなんて、さすが先輩、物事を深く考えない性格って人生楽し
そうでいいよねぇ」
コブの出来た頭を擦りながら憎まれ口を叩くモモタロスに対し、ウラタロスも内心の動揺を
押し殺すべく痛烈な皮肉を返した。
633ナオミ×ウラ(?) 2/2:2007/05/10(木) 23:27:47 ID:SyEK+c5a
「アンタ達、罰掃除、全部の車両に増やして欲しい?」
一触即発の険悪な空気は、またしてもハナの氷の一言で一掃される。
「ウラちゃん、手当てしなきゃ」
「大丈夫だよ、かすり傷だから」
「放っといていいわよ、ナオミちゃん。そんなの、舐めてりゃ治るんだから」
「酷いなぁ、ハナさんってば。そういうところもたまらないんだけど」
ウラタロスが意識してハナに秋波を送るその隣りで、ナオミが不思議そうに「そうなの?」と
呟くが、それを聞き止める者は誰もいない。
そしてナオミは。
青色の肩に手を掛けながら背伸びをすると、ウラタロスの頬に口唇を寄せ、薄く血の
滲んだ傷口をぺろりと舐めた。
ざらりとした舌の感触にウラタロスは硬直して立ち尽くし、モモタロスとハナは目撃して
しまった光景にぎょっと目を見張る。
次の瞬間、ハナが悲鳴に近い絶叫を上げ、モモタロスはその声に慌てて耳を塞いだ。
「ナオミちゃんっ!! なにするのっ!!」
「え? いけませんでした? 舐めたら治るんでしょ?」
きょとんとしてそう答えるナオミに、ハナは呆然と絶句する。
言った、確かに言った。
言ったがそれは言葉のあやというもので――と今更説明してもどうにもならない。
自分の言葉を真に受けたナオミを責めるわけにはいかず、理不尽と判ってはいてもハナの怒りは
当然のようにもう一人の当事者へと向けられた。
わなわなと小刻みに震える拳、紅潮した頬、興奮の為に僅かに涙ぐむ瞳。
そんなハナの姿に物凄く嫌な予感を覚え、そろそろと後ずさるウラタロスに向かって、ハナが
声を限りに叫んだ。
「ウラタロスっ! アンタ、ナオミちゃんになんてことするのよ!!」
「ええっ、 僕ぅ!? 今のは不可抗力って言うか、僕の方が」
「問答無用! このエロイマジンっ!!」
ハナはつかつかと通路を突進し、その容赦ない渾身の平手打ちがウラタロスの傷のない頬に
炸裂する。
「きゃー。ハナさん、つよーいっ」
ぶれる視界の片隅に、ぱちぱちと手を叩いて歓声を上げるナオミの姿を映しながら、ウラタロスは
暫く顔は洗わずにいようか……などと考えるのだった。

――了
634名無しさん@ピンキー:2007/05/10(木) 23:32:09 ID:SyEK+c5a
ベタでごめん。保守代わりってことでどうぞお目こぼしを。

ウラ×ナオミにレスくれた皆様、どうもありがとう。すごく嬉しいです。
また書いてもいい? 答えは(ry
635名無しさん@ピンキー:2007/05/10(木) 23:54:28 ID:3L669fnQ
なんか報われないウラタロスが俺の中でデフォになりそうだ!
GJ!
636名無しさん@ピンキー:2007/05/11(金) 00:42:04 ID:8X2WYEBF
>>634
どんとこいやぁぁぁぁぁっ!
637名無しさん@ピンキー:2007/05/11(金) 01:54:33 ID:jmirAHHQ
>>634
ウラタロスの初恋少年みたいな反応がイイw
ウラ×ナオミ、いくらでも書いてください!
638名無しさん@ピンキー:2007/05/11(金) 01:59:34 ID:jmirAHHQ
551さんのモモタロス×ハナ、次からちょいハードとのことなので
ワクテカしながら待ってたりしますw
639496(キン×ハナ前編【0】):2007/05/12(土) 10:05:24 ID:pFbUEBhO
どうも496です。
>>534->>544のキン×ハナの続き書きました!
…が、またもえらく長く、「前編」のみのUPです…。
(行為前・行為中&後で分けてたらこんな事に…スイマセン)
こんな半端な物が読めるか!とか、渋いキンタロス以外認めん!という方は
スルーして下さい…。
640496(キン×ハナ前編【0】):2007/05/12(土) 10:08:20 ID:pFbUEBhO
デンライナー食堂車内。
ナオミの特製コーヒーを手にしたキンタロスは――珍しく、眠っていなかった。
中身には手をつけようとせず、思いついたようにカップをテーブルに下ろしては、また上げ、
また下ろす――同じ動作を落ち着きなく繰り返していた。
そんなキンタロスの背中を見ながら、ウラタロスがナオミに囁く。
「珍しいね。熊が冬眠してないよ」
「きっと春が来て、目が覚めたんですよぉ」
「それなら次は腹ごしらえかな」
二人が他愛もないお喋りをしていると、食堂車の扉が開き、ハナが入ってきた。
「あ、ハナさんお帰りなさ〜い」
ナオミの声に、キンタロスがカップを置いた。
「お帰り、ハナさん。熊はもう帰ってきてるよ」
ウラタロスの言葉に、一瞬眉を寄せるハナ。奥のテーブルに金色の背中を確認し、何事もな
かったように質問をする。
「…モモは?」
「モモちゃんなら、暇だからって良太郎ちゃんの所に行きましたよ〜」
「そう。ナオミちゃん、ごめん、これ…」
ハナが差し出した食器の残骸を見て、ナオミが派手に眉を寄せる。
「あら〜、全部壊れちゃったんだぁ」
「ごめんね」
「いらないお皿だったからいいですよ。それで、特訓は上手くいったんですか?」
「熊が迷惑かけたんじゃないのかな」
「…まあ、それなりにね」
どっちの質問に対する答えか分からない返答をするハナ。実際その通りだから仕方ない。
…勿論、詳しい内容を話せる訳もないが。
「ハナさんに個人指導してもらえるなら、僕もカップのひとつくらい割ろうかな?」
「駄目ですよウラちゃん。そんな事したら、もう特製コーヒー作ってあげませんから!」
「そいつは厳しいね」
カウンターごしにじゃれあう二人の横をすり抜け、車両中央にあるテーブルに――奥側のテ
ーブルのキンタロスに背中を向けて座る。
その動きは自然だったが、感情が顔や動作に表れ易いハナにとっては、精一杯の努力の賜物
だった。
誰にも、何も、気取られてはならない――。
自然に、いつもみたいに振る舞って――。
そう決意して、見事にやり切ったつもりのハナだったが――背後から近付く足音に、危うく
眉をしかめそうになった。
『ちょっと、勘弁してよ…』
お願いだから、話しかけて来ないで!
祈りも虚しく、キンタロスがハナの前に姿を現した。
「ハナ、お前に話が…」
キンタロスがハナと向かいの椅子を引きながら、話しかけた時だった。
「…」
ハナは無言で立ち上がり、キンタロスの方を見ぬまま食堂車を出て行った。
「あ…」
一瞬、椅子に手をかけたままの姿勢で固まったキンタロスだったが、慌ててハナの後を追い
かけ始める。
その様子を見ていたウラタロスとナオミが顔を見合わせる。
「どうしちゃったのかな? あの熊」
「春なんでしょうかねぇ?」

641496(キン×ハナ前編【2】):2007/05/12(土) 10:11:14 ID:pFbUEBhO
車両内を早足で移動しながら、ハナは後ろをちらりと振り返る。――金色の巨体が追って来
ているのが見えた。
『なんでついて来るのよ!』
腹立ちまぎれに、ハナは更に大股で歩みを進める。
ハナは、とにかくキンタロスの顔を見たくなかった。
理由は――言うまでもない。さっきの、良太郎の部屋での出来事のせいだ。
いきなり抱き着いて来て、キスしてきて――キンタロスが自分にした事を、端的に表現する
なら――『痴漢行為』または『ワイセツ行為』であり、そしてキンタロスは、いわゆる『女
性の敵』と言う事になる。
だが――そんな正論で割り切る事が出来なかった。
それは、キンタロスが言った「好き」という言葉。
そして、キンタロスに抱きしめられて、自分の中に生じたある感覚。
キンタロスの行為の正否以前に、ハナはそれらを整理する事ができなかった。
だから、必要以上に時間をかけて片付けをした後も、しばらく良太郎の部屋にこもっていた
が、それでも気持ちは収まらなかった。
そして、それは今でも変わらない。だから、惑乱が収まるまで、キンタロスに会いたくなか
った。
なのに――あの熊のイマジンは話し掛けてきて、しかも後まで追ってくる。何を語られた所
で、私にはそれを冷静に受け止める事なんか出来やしないのに。
『部屋に帰って、閉じこもっちゃおうかな』
ふと頭に浮かんだ考え。だが、部屋までついて来られるのは――部屋を知られるのは何だか
嫌だった。
それに、キンタロスの怪力ならば、鍵のかかった扉を開ける事は不可能ではないだろう。
(彼がそんな不穏な行動を、実行するかどうかは別として)
『どうしよう…』
考えがまとまらぬまま、ハナは次の車両に乗り込む。
目に入ってきたのはずらりと並んだ扉――客室車両だ。今は利用者がいないらしく、しんと
静まりかえっていた。
『…あ!』
ハナの頭に妙案が浮かんだ。後ろを振り返ると、金色の巨体は、まだ一両前の車両内にいる
ようだ。――隠れるなら今しかない。
キンタロスをやり過ごす為に、ハナは一段奥まった場所に位置する一室に飛び込んだ。

642496(キン×ハナ前編【3】):2007/05/12(土) 10:13:35 ID:pFbUEBhO
飛び込んだのは、スペースもベッドも電車内のそれとしては余裕のある作りの、一等客室だ
った。
急いで、しかし静かに扉を閉めると、存在を気取られぬよう、ハナは鍵もかけずに扉の影に
潜む。
明かりは扉の小窓から差し込む光だけの、暗い室内。その中で膝を抱えて座り込んでいると、
ハナは自分がやっている事が馬鹿らしく思えてきた。
なんでかくれんぼなんてやってるんだろう。
イマジン相手にこそこそ逃げて、馬鹿みたい。
膝頭に額を当てて、自分をこの馬鹿げた状況に追いやったイマジンの事を考えてみる。

キンタロスに初めて会った時は、倒すべきイマジンだと思った。
病に倒れた空手家に取り憑いて、他の空手家を襲う凶悪なイマジン。空手家の望みも、きっ
と彼が出来なかった事――空手を続ける者達を亡き者にしようとする、逆恨みのようなもの
だと思っていた。
ハナにとって、イマジンは全て、敵である。
モモタロスやウラタロスとて、電王に協力しているからこそ、その存在を許しているのであ
って、もしも電王に仇をなすような事があれば――その時は容赦しない。
イマジンなんてどうせ、どうしようもない奴ばっかり。
イマジンなんてみんないなくなればいい――そう思っていた。

でも、キンタロスは違っていた。
空手家の望みも、キンタロスが望みを叶えようと思った理由も、ハナが予想していたものと
は全く違っていた。

『こいつはもう一度空手をやりたいと望んだ。俺はそれを叶えたいと思ぉた。それだけや』

…嘘だと思った。信じられなかった。
だって、そんなイマジンがいる訳ない。契約者の気持ちを考えるイマジンなんて。
おまけに、過去を変えるって使命まで忘れてるなんて、そんな馬鹿な事――。
自分の中のイマジンに対する気持ちが、ぐらつき始めるのを感じた。
だから、キンタロスが過去に跳んだ時は――ほっとした。
やっぱりイマジンなんてどうしようもない、倒すしかない奴等なんだって思い切れるから。
イマジンを憎み続ける事が出来るから。
なのに――

キンタロスが過去に跳んだのは、本条を守る為だった。
それを果たしたアイツは、消えていく事も仕方ないと言った。


あの時、私の中で何かが壊れた。


泣きたいのか、怒りたいのか、自分でも分からないまま、キンタロスを叱りつけていた。
自分でも無茶な事を言ってるとは思ったけれど。
初めて、イマジンに消えて欲しくないと思った。
私がいた時間に生きてた人達みたいに、いなくなって欲しくないと思った。
――後になって、あんな風に我を忘れてしまった自分を恥ずかしく思ったけど、それでもあ
れは、あの時の自分の正直な気持ちだった。
だって、キンタロスは、不器用だけど、悪い奴じゃないと知ってしまったから。
643496(キン×ハナ前編【4】):2007/05/12(土) 10:15:14 ID:pFbUEBhO
だから、消えそうになった時は助けたいと思った。デンライナーから追い出されそうになっ
た時も、本当にどうなる事かと思った。
上手くやって行けるように――良太郎も、キンタロスも――そう思って、何とかしたくて、
練習させようとした。

『そう――私は、キンタロスが心配だったんだ』
良い奴だけど、不器用だから。単純だから。何だか放っておけなくて。

『なのに――あんな事をするなんて』
ハナは、まさかキンタロスが自分にそんな事をするとは思ってなかった。
強さに夢中で、寝てばっかりいる…言うなれば、子供のようなイマジンだと思っていた。
(だから、心配だったのだ)
それがいきなり抱き着いてきて、その…男としての反応を示して、好きだと言って、キスし
てきて――。
混乱しない方がおかしいと言うものだ。

これが相手がウラタロスだったなら、始めから構う事もないし、相手をする羽目になっても
警戒心を解く事はない。
仮に手を出してきても――たとえそれが良太郎の身体であっても、多分殴りつけただろう。
嫌な事は絶対に嫌だからだ。
(相手がモモタロスだったら、キンタロス以上にありえない。ともハナは思う)

なのになんで――
なんで私は、アイツを止められなかったの?
(良太郎の身体でも、モモタロスだったら絶対に殴ってる)
なんでアイツは、私にあんな事をしたの?
(イマジンとは言え、一応男だから?)
なんでアイツは、…好き、なんて言ったの?
(――そんな言葉、言われたのは初めてだった)
なんで私は――こんなに悩んでるの? 何を悩んでるの?

胸の中にもやもやとした感情が溜まる。
自分でも何がおかしいのか分からなくなって、苛々してきた。
『元はと言えば、アイツがおかしな事をしたからいけないんじゃない』
あんな事さえしなければ、こんな気持ちになる事なんかなかったのに。
何だか腹が立ってきて、今すぐにでもキンタロスを殴りたくなった。
もし今客室を出て、キンタロスと鉢合わせしたなら、問答無用で殴りつけよう。
好戦的な気持ちになって、ハナは立ち上がる。
『もう行ったかしら?』
扉の小窓から通路を覗く。
と、――キンタロスが立っていた。
644496(キン×ハナ前編【5】):2007/05/12(土) 10:17:23 ID:pFbUEBhO
「…!」

ハナは慌てて鍵をかけようとしたが、それよりもキンタロスが扉を開ける方が早かった。
身を屈めながら、のっそりと部屋に足を踏み入れるキンタロス。その手が、扉のすぐ脇の照
明のスイッチを入れた。
周囲が明るくなり、よりはっきりと見えるキンタロスの姿に、ハナは咄嗟に後ずさりして…
後悔する。
キンタロスは扉の前に道を塞ぐように立っている。これでは部屋から出られない。
さっきまでの好戦的な気持ちは、嘘みたいに消えていた。
キンタロスが一歩踏み出す。それを受けて、ハナが一歩後ずさる。
2メートルほどの距離をおいて、キンタロスが足を止めた。そのまま、何も言わずハナを見
ている。
ハナも口を開かなかった。
室内に沈黙が落ちる。

口火を切ったのは、ハナだった。
「…何しに来たのよ?」
自分でも分かるくらい、震えた声だった。それでも精一杯の虚勢を張って、キンタロスを見
つめ返す。ハナの内心を知ってか知らずか、キンタロスが落ち着いた口調で答える。
「お前に、謝りたいんや」
「謝るって何をよ?」
「さっきの、その…」
少し口ごもった後で、キンタロスが言葉を続けた。
「妙な事して、スマン」
言って、頭を下げた。
『妙な事?』
抱きしめて、キスして、好きだって言った、それが『妙な事』?
あれだけ人を動揺させておいて、それを『妙な事』のヒトコトで片付ける訳?
――何故だか、いきなり腹が立ってきた。
湧き立ってきた感情のままに、キンタロスを睨み付けて、問いただす。
「変な事して、それで今度は後をつけて来て、一体何を謝ろうってのよ!」
「その…スマン」
「謝って済むなら、警察はいらないって言うでしょ?」
「スマン…」
不器用げに、同じ言葉を繰り返すキンタロス。けれど、ハナはそんな謝罪の言葉を聞きたい
んじゃなくて。
たったのヒトコトで片付けられてしまった出来事が、ただもう、歯がゆくて、悔しくて、腹
が立って――
「好きとか何とか変な事言って、そんなの、全然言い訳になんかならないんだから!!」
「…」
思い切り叫んだ後、返ってきた沈黙に、ハナはふと我に返る。
――ちょっと、何よ。なんで急に黙るのよ。
キンタロスが無言で近付いてきた。
やだ。来ないで。何なのよ。……怒ったの?
後ずさるハナの足がベッドに阻まれて行き詰まる。キンタロスは構わず進んでくる。
どうしよう。やだ。やだ。
ハナの背中に冷たいものが流れる。隠れる場所もない、退路を断たれた室内で、気分を害し
た怪力のイマジンと二人きり――。
ハナのすぐ目の前に立つ、金色の巨体。手を伸ばせば、触れる程の距離。
どうしよう。…………怖い。

645496(キン×ハナ前編【6】):2007/05/12(土) 10:19:06 ID:pFbUEBhO
キンタロスを見ている事が出来なくて、ハナは視線を床に落とす。
両脇で拳をぎゅっと握る。…いざと言う時の為になんかじゃない。そうしなければ体が震え
出してしまいそうだったからだ。
やがて、キンタロスが口を開いた。
「…言い訳なんかやない」
それはとても落ち着いた、言い聞かせるような声と口調だった。
「ホンマにお前の事、好きなんや」
「…!」
キンタロスの言葉に、鼓動が跳ね上がる。
やだ、何言ってるのよ。やめてよね。
『ホンマに』なんて、念押ししないでよ。また気分がおかしくなるじゃない。
アンタ、そんな事言う奴じゃないでしょ。子供みたいで、不器用で、上手い言い方も知らな
くて…って何考えてるの、私!?
頬が染まっていくのを、止めようもなくて、ハナはうろたえる。
胸が、苦しい位に高鳴ってる。
何だろ、これ。
訳が分からなくて、困ってるのに……嫌な気分じゃ、ない?
もう、本っ当に訳分かんない!!

「お前は……俺の事、嫌いか?」
動揺するハナに、再び投げかけられる言葉。
ほらまた、何を聞いてくるのよ。
そんな事言われても、どう答えればいいのよ。
心配で、目が離せない、大変な奴だけど。
正直な所、多分、嫌いじゃあないはず、だけど。
…そんな事、言えると思う? どんな顔して言えばいいのよ?

「お前には妙な真似してしもうたしな。嫌いなら、嫌いでええ。…けどな、ちゃんと俺の顔
見て言うてくれ」
大きな手が両頬に当てられて、伏せた顔を上げられる。
キンタロスの手は決して強引ではなかったが、何故だろう、ハナは抵抗できず、されるがま
まにキンタロスの方を向かされてしまう。
表情の読みにくい顔――けれど、キンタロスが自分をじっと見詰めているのが分かった。
胸の鼓動が、なぜか少しだけ落ち着くのを感じた。

「…俺の事、嫌いか?」
何かをこらえるようなキンタロスの声。――何でそんな辛そうなのよ?
そんな声聞いちゃったら、もうダメ――嘘がつけない。
嫌いとか、普通とか、この場を適当に治めるような言葉なんて言えない。
『…いいじゃない。本当の事言ったって』
嫌いじゃない事くらい、認めちゃえば。
コイツ相手につまんない嘘なんか必要ない…そうでしょ?
だって、こんなにまっすぐに聞いてくるような奴なんだから――。

頬を押さえられたまま、ハナは首を振る――左右に。
…とてもじゃないが、言葉に出しては言えなかったから。
646496(キン×ハナ前編【7】):2007/05/12(土) 10:20:39 ID:pFbUEBhO
「…ホンマにか?」
ハナの素振りに、キンタロスが急くように聞いてきたので、ハナは今度は首を縦に振った。
途端、キンタロスが顔を伏せて、大きな溜息をついた。
「…………よかった。ホンマよかった」
肩を落として呟くキンタロスが大袈裟なようで、でも、正直な振舞いがおかしくて、ハナは
くすりと笑った。
「お前、そんな笑うとるけどな…」
キンタロスが顔を上げて、必死に説明しようとする。
…でも、ハナにはもうそんな説明は、必要なかった。

ハナは、頬に押し当てられたキンタロスの手に、自らの手をそっと重ねた。
「!」
今度はキンタロスが目を丸くする番だった。
突然の事に固まってしまったキンタロスに、ハナは笑いかけて、軽く手を撫でる。大きくて、
ごつごつした拳だった。
…ハナには、自分のしている事がよく分かっていない。どうしてそんな事をするのかも。
けれど、気持ちの奥底では――明確な意識ではなかったが――分かってるつもりだった。あ
れだけ動揺した気持ちも、完全に落ち着いていた。
「…」
一方キンタロスは、ハナの心が決まったのとは真逆に、動揺していた。
ハナの、あの柔らかい手が自分に触れている。
先刻よりも――良太郎の自室で見たのよりも、ずっと柔らかい笑顔で、自分を見ている。
何でこんな事……夢でも見ているようだ。
黒々とした大きな瞳をとても見ていられなくて、視線を引き剥がす。と、ピンクの唇に視線
が止まり――たったひとつの事しか考えられなくなる。
「…」
キンタロスが背を屈めて、顔を寄せてくる。その意図する所は――多分、分かる。
ハナの鼓動が再び高鳴り始め、身体が小さく震え出す。
混乱する内にも、キンタロスの顔を近付いてきて。とてもじゃないけど、見ていられなくて、
ハナは目を閉じる。
……それでも、逃げようとは思わなかった。


やがて、唇に触れてきたのは、良太郎とは違う、硬い唇。
だけど、ハナの動悸は止まらない。

ああ、そっか。やっぱり良太郎だからじゃなかったんだ。
嫌いじゃない、どころじゃなかったんだ。

熱のこもった、しかし触れるだけのくちづけに、ハナの心と身体がほどけていくようだった。
647496(キン×ハナ前編【8】):2007/05/12(土) 10:22:31 ID:pFbUEBhO
「…」
やがて唇が離れて、押さえられていた頬も解放された。
小さく溜息をついたハナが目を開けると、すぐ前にキンタロスの顔。なんだか…心配そう?
「…スマン」
「?」
開口一番に謝られて、ハナは首をかしげてしまう。だが、キンタロスが目を反らしながら言
った次の言葉で、疑問は氷解した。
「俺の事嫌いやないゆうても、してええ事やないな」
……ああもう、ホント鈍いんだから。
何もそんなに、額面通りに受け取らなくったっていいじゃないの。もう少し、言葉が含む所
を察するとか…そんな事が出来るほど器用なら、苦労はないか。
仕方ないわね。言ってあげるわよ、ハッキリと。
「…嫌じゃない、わよ」
(それほど明瞭でもない)ハナの言葉に、キンタロスが顔を上げる。
「ホンマか?」
「うん」
「そんなら、もう一回、ええか?」
「…そんなの、わざわざ聞く事じゃないでしょ」
苦笑して、ハナは目を閉じ、顎を上げて、キンタロスを待つ。
言葉よりも判じ易いその態度を、見誤るキンタロスではなかった。
ハナの二の腕を軽く掴むと、キンタロスは誘い込まれるように唇を――ご了承頂いた強み
(?)で、今度はやや強く重ねる。
「ん…?」
強く押されて、軽く開いたハナの唇の間に、おずおずと舌が触れてくる。
――唇とは違って、柔らかい舌だった。
意図する所を悟り、ハナがもう少しだけ唇を開けると、待ちかねたように舌が入ってきた。
ちろり、と舌先が触れ合った瞬間、互いの心臓が大きく跳ねた。
更に接触を深めようと、キンタロスが角度を変えて唇を強く寄せてくる。押されて、思わず
ハナの頭が後ろに下がり、バランスが崩れて倒れそうになる。
と、キンタロスの腕が背中に回り、ハナの体を支えた。
その確かさに、ハナは安心する。
力を抜いても、大丈夫。安心してもいいんだ、この腕の中なら。
昂ぶりと、安堵。相反する感情に浸りながら、ハナはキンタロスのキスを受け続けた。

648496(キン×ハナ前編【9】):2007/05/12(土) 10:24:30 ID:pFbUEBhO
どれ位の時間が経ったのか――或いは、そんなに長い時間ではなかったのかもしれない。
キンタロスの唇が離れて、ハナは目を開ける。すぐ目前に、キンタロスの顔。
うっとりとした気持ちのまま、ハナは目前のイマジンに笑いかける。何が、と言う訳ではな
いが、何だか――嬉しかった。
と、いきなりキンタロスが身体を離した。背中に回した手を肩にずらし、リーチが許す限り
の距離を開ける。
「?」
陶然としていたハナはその唐突さに驚く。二人の間に出来た空間が、ひどく寂しい。
「…どうかした?」
「いや、その…」
キンタロスが顔を反らし、困ったように頭をかいて――口を開く。
「…出ようや」
「……っ」
なんでいきなりそんな事を言うの? 人が安心しきってる時に、そんなひどい事を。私、何か
気に入らない事した?
感情が素直に顔に表れたらしく、キンタロスが慌てて言葉を続ける。
「あ! いや、ハナは何も悪うないで! その…」
『じゃあ何で?』
更に困ったような素振りを見せるキンタロスを、ハナはじっと見つめる。
やがて、キンタロスが重々しく口を開いた。その言葉とは…。
「その、俺が……変な気になるから、な」
「…」
キンタロスの素直な言葉に、ハナは少し顔を赤くする。
えーと、それはつまり、私に、キス以上の事をしたくなっちゃったって事?
イマジンでも、そんな感覚あるんだ。未来からやって来たって言っても、人間だから?
……何でそんな事、素直に言っちゃうのかな。
そんな事言われて、「そうね」って部屋を出て行ける女の子がいると思うの?

「…いいよ、変な気になっても…」
「ハナ…」
驚いたようなキンタロス。驚いているのはハナも同様で――まさか自分が、そんな大胆な事
を言うなんて思ってもみなかった。
それでも、突然に気付いてしまった自分の感情を、抑える事は出来ないから。
「お前なぁ、分かっとんのか? 俺…ホンマに、押さえ利かんで?」
キンタロスが焦ったように言う。互いのテンションの高まり様から言って、このまま室内に
留まれば、行き着く先はひとつ。
たとえ互いの気持ちを確認したとは言っても、余りにそれは早すぎる。
キンタロスはそれを気にしているのだ。
――でも。

『キス以上の事、したいのは、アンタだけじゃないのよ』

ハナは、躊躇っているキンタロスを動かす為の、決定的な一言を探す。
と、キンタロスの背後、扉の小窓にふと気付く。
「…カーテン、開いてたんだ」
「え!?」
ハナの言葉に、キンタロスが慌てて振り返る。
小窓からは通路が丸見えで。それはつまり、通路からも部屋の中が丸見えと言う事で。
もしも車両を通る者がいたなら、二人の睦み合いが、全て丸見えだったと言う事になる。
649496(キン×ハナ前編【10】):2007/05/12(土) 10:25:38 ID:pFbUEBhO
「アカン…もし誰かに見られとったら…」
「マズイ?」
「そらマズイやろ?」
「マズイよね…それじゃ」
ハナは一歩、キンタロスに近付く。
巨体を見上げる瞳に、ありったけの想いを込めて、囁く。
「…カーテン、閉めて」
「…」
キンタロスは口を開きかけて――ごくりと喉を鳴らす。
正直な所、少女の大胆な申し出に、即、従ってしまいたい自分がいる。
唇だけではなく、もっともっと――ハナが欲しいのだ。
いや、最初は触れるだけで満足だったはずだ。それが、ハナの唇の甘さと、媚態を知り、欲
望がどんどんエスカレートしていってしまった。
けれど、そんなにすぐに欲望を押し付けてしまうのは――余りに、身勝手と言うか、乱暴と
言うか。
自分の、走り出したら止まらない性格を考えると、尚更だ。
ハナに嫌な思いをさせたり、傷つけてしまうのではと、不安になる。

「ハナ…今ならまだ止めれるで?」
精一杯の自制心をかき集めて、キンタロスが言う。その目は、客室の壁に向けられている。
ハナを見たら、自分が抑制できなくなると思ったからだ(我ながら、なんと脆い自制心か)。
けれど、それに対するハナの返答は――
「何度も言わせないでよ…結構、は、恥ずかしいんだから…」
蚊の鳴くような声に、思わずハナの顔を見てしまう。
――ハナは真っ赤になっていた。
少女が大胆な言葉を言うのに、どれほど勇気が必要だろうか。
羞恥心と戦いながらも、自分の欲望に応えてくれようとしている――そんなハナの健気さに、
キンタロスはもう我慢出来なかった。
ハナの気が変わる前に――とでも言うように、大股で扉に近付き、カーテンに手を掛ける。
一瞬の躊躇の後、一息に手を動かす。
ベージュの薄い布が障壁になって、客室は密室に変わる。
鍵がかかる音が、異様に大きく室内に響いた。


to be continued.
650496(キン×ハナ前編【後書き】):2007/05/12(土) 10:35:49 ID:pFbUEBhO
えーと……キンタロス及びキンタロスファンの方、ごめんなさい!!
長い&寸止め&キンタロスが青過ぎる!!
なんで自分が書くとまるっきり駄目な男になるんだ!?
(ハナも違うだろうとは思うんですが、キンタロスは更に輪をかけてひどい)
ついでに1話目の連番が「0」のままだよ! 馬鹿!!

えー。今回は、読み易さを考えて改行を増やしてみたんですが、
…余計に読みにくくなってるって一体何??
もっと推敲を重ねねば…。
ちなみに関西弁が嘘くさいのは、単純に勉強不足です。スイマセンm(_ _)m

後編ですが、最遅でも水曜日までには全文UPできると思いますが…
続きを読みたい人なんかいるんだろうか?
ウラ×ナオミSSみたいに萌えも可愛さもないですからね…。
(ウラもナオミも両者共に可愛い…)

他の職人さんによる、真正のキン×ハナお待ちしてます。
651名無しさん@ピンキー:2007/05/12(土) 17:37:14 ID:+vEo7OwI
ちょ…作者さんGJですよ!!

この金ハナ激萌えです。

早く続きが読みたい(切実)
652名無しさん@ピンキー:2007/05/12(土) 21:26:52 ID:+7On5UJ5
うわあ・・思わず見入ってしまう。文章上手いですねえ・・
キンxハナはほのぼのしていて大好物です。
653名無しさん@ピンキー:2007/05/12(土) 22:40:28 ID:Hb5wvRth
キン×ハナ続編キタ━(゜∀゜)━!!!
めっちゃ萌えましたよ!キンタロスは漢だしハナは可愛いし。後編楽しみに待ってますね!ありがとうございました!!
654名無しさん@ピンキー:2007/05/12(土) 22:45:47 ID:+vEo7OwI
後編が待ち遠しい。
655名無しさん@ピンキー:2007/05/12(土) 23:16:34 ID:znr4RPdR
超GJ!!!!
キンハナ続投希望!!!!


あと少し前のモモ×ハナの続編も。
656名無しさん@ピンキー:2007/05/13(日) 00:12:58 ID:1A7YKFy6
これはまことにいいキンハナですな。
657604 ウラ×ナオミ1:2007/05/13(日) 09:47:15 ID:RHERjKGx

お久しぶりです、こんにちは。604です。
予告通り、ウラ×ナオミを投稿しにきました。
とても素晴らしい作品ばかりのスレに汚点を残すことを、どうかお許しください……




ゆっくりと扉が開く音が、静かな寝台車両で遠慮がちに響く。
自分の元に向かう足跡を聴いて、ウラタロスは妙な緊張を覚える。


「ウラちゃん。起きてる……?」
ナオミは小さな声でウラタロスに問いかけた。もしウラタロスが眠っていたのな
ら、その眠りを邪魔しないように。
ウラタロスは起きていた。起きていたけれど、眠っているふりをしていることも
出来た。
起きるなと、頭の中で冷静な自分が忠告をする。きっとまた後で後悔する。だか
ら、もう止めろ。
(わかってるよ)
(……わかってる)


「ウラちゃん、…本当にもう寝ちゃった?」
(わかってる、けど)
(……今日で、最後にしよう)
「……ナオミちゃん。」
目を開けて、薄暗い闇の中ナオミを見上げれば、ナオミは微笑んだ。



(「今日で最後にしよう」って、何回目だったっけ)
658604 ウラ×ナオミ2:2007/05/13(日) 09:48:05 ID:RHERjKGx

ウラタロスとナオミの奇妙な逢引が始まったのは、もう一ヶ月近くも前のことだ
った。
その日ウラタロスは、こっそりと良太郎の身体を借りて女の子と遊ぶために、良
太郎が深い眠りにつく夜中まで目を覚ましていた。
モモタロスを起こさないように静かに扉を開け、こちらの方が落ち着くという理
由で食堂車まで移動したウラタロスは、そこでナオミと遭遇した。
まさか人と遭遇するとは欠片も思っておらず、ウラタロスは動揺したが、ナオミ
はウラタロスがなかなか寝つけずに水でも飲みに来たのだろうと無邪気に思い込
み、(ナオミがそうだったらしい)ウラタロスはその日は結局、良太郎に憑きにい
けなかった。
その翌日、ナオミはウラタロスがちゃんと眠れているかどうか心配になってしま
ったらしく、夜中にこっそりと見廻りに来た。
その晩ウラタロスは本当に寝ていて、ナオミが扉を開く音に目を覚ましてしまっ
ただけだった。けれど、ナオミが心配して来てくれたのだと知り、話を会わせて
今まで眠れずにいたと嘘をついた。ナオミのたてた音のせいで目を覚ましたのだ
と話せばナオミが悲しむと思ったからだ。


その次の日から、ナオミはちょくちょくウラタロスの様子を伺いに来た。
夜中にこっそりとナオミと会って話すことが妙に楽しくて、それからウラタロス
は「今日も眠れない」と毎日嘘をつき続けた。
ナオミは嫌な顔一つせず、ウラタロスが眠くなったと言うまでウラタロスに付き
合ってくれた。
そんなナオミの優しさは、今までにウラタロスが経験したことのないものだった

欲を持たない純粋な愛情。それがウラタロスには新鮮で、そんなナオミに好意を
抱いた。



「いつもごめんね。」
「あたしこそ、毎日見に来ちゃってごめんなさい。もしも迷惑だったら言ってね
、ウラちゃん。」
「全然迷惑なんかじゃないよ……寝付きが悪いのはボクが悪いんだし、それにボ
ク……ナオミちゃんのこと好きだし。」
あくまで、いつもの調子で。
好きだという気持ちは本当のものだったけれど、特別な意味には聞こえないよう
に、ウラタロスは告白する。
「あたしも、ウラちゃんのことすき。」
そうすればナオミは、無邪気に笑って流してくれる。
659604 ウラ×ナオミ3:2007/05/13(日) 09:49:00 ID:RHERjKGx

ウラタロスの愚かな嘘を信じきってくれているナオミが、愛しい。
その気持ちが増せば増す分だけ、薄汚れた自分がウラタロスの中で強調されてい
った。
ウラタロスとナオミとの間にある前提を「男と女」だと思っているのは、ウラタ
ロスだけ。
良太郎に憑かない限り、ウラタロスはイマジンの姿から抜け出すことが出来ない
。この姿をイメージした良太郎に罪はないが、こんな青色の怪物の姿をした自分
を恋愛対象として見てくれと願うほうが間違いだと、ウラタロスは失望していた

嫌われてはいない。けれど、特別に好かれてもいない。
たまたま眠れないと訴えたのが自分だったけれど、もしもモモタロスやキンタロ
スが(有り得ないことだが)そう訴えたのならば、やはりナオミは同じことをした
だろう。
勘違いしてはいけなかった。
ナオミは、自分たちイマジンのことを比べたりなどせずに、平等に好いている。
好きだと言ってもらえるのは、自分だけではない。



欲のないナオミに恋をしたはずなのに、そんなナオミと一緒にいるのが、苦しか
った。
(欲しいのはこんなものじゃない)
(ボクのことを求めて欲しい、)
ナオミが欲しい。
(……軽蔑されるかな)




「ウラちゃん?」
「…え、……あ…ごめん…。なに?」
「ウラちゃん……眠いの?」
ウラタロスは少し迷ったあとに、そうかも知れないと曖昧に呟いた。

「そっか、じゃあ…ウラちゃん、おやすみ。」
「……おやすみ、ナオミちゃん。」





ナオミの清らかな微笑みを見るたびに、ウラタロスの気持ちは募っていく。
(それが、とても苦しい。)
ウラタロスの憂鬱な気分とは裏腹に、額に受けるおやすみのキスは甘かった。

660604 ウラ×ナオミ4:2007/05/13(日) 09:49:31 ID:RHERjKGx

以上です。エロもラブもなくてごめんなさい……!今はこれが精一杯でした。
始めての投稿なので緊張してます。中身以外にもダメな部分がありましたら、ぜ
ひご指摘お願いしますm(_ _)m

661604:2007/05/13(日) 10:05:24 ID:RHERjKGx
すみません、携帯から確認したら改行めちゃくちゃでしたorz

読みにくくて本当にごぉめんなさぁぁぁい!!
662名無しさん@ピンキー:2007/05/13(日) 10:06:47 ID:Ba20c9yN
>>660
くそう!GJだ!
切ないモン書きやがって、ナオミも可愛いがウラタロスが可愛すぎるじゃねえか!
内容はとても良いし、文章にも特に違和感は感じないぜ!

これは……泣ける!
663名無しさん@ピンキー:2007/05/13(日) 11:05:56 ID:YsYarMj2
キンハナ、ウラナオがいっぺんに読めるなんて嬉しい!!
職人さんたちありがとう!
664名無しさん@ピンキー:2007/05/13(日) 11:15:53 ID:3Ou7Ih70
sage
665551:2007/05/13(日) 12:25:53 ID:N3I7bYbF
お待たせしました!
作品ラッシュの波にのってみるtest
一週間ぶりですね。その代わりといっては何ですが、長さが前回の二倍に相当します;スンマセ
では、お楽しみ頂けたら幸いです。
666551:2007/05/13(日) 12:27:13 ID:N3I7bYbF

近辺で電話ボックスを見つけた。出口にするのにはちょうどいい。
二人は相変わらずの仏頂面で、木陰で到着時間を待っていた。
横目でハナを見遣りながら、モモタロスはさっきから強烈な違和感を感じていた。
何かおかしい…ハナにプリンを奢って貰ってから。
プリン? ……プリン! 違和感の原因はそれだ!
先程までは頭が暑さで茹だっていたから、あっさり受け入れてしまったのだが、
冷静になって考えなおしてみれば、『ハナが』『モモタロスに』奢るなんて話、あるが筈ないではないか。
何だか不安になって、ハナに問うた。
「なあ、ハナ」
「何よ」
「もしや、さっきのプリン――…何か裏があるのか?」
「はぁ?」
「だってよ、俺の知ってるお前ェは、
 野蛮で、粗暴で、喧嘩っぱやくて、口よりも腕の方がすげえ良く立つし、
 女らしさなんて欠片もねえ。
 ましてや思いやりなんてェのは、一生見られないモンだと――…」
そこまで言ったところで、弾丸の拳が飛んできた。
日に日に鋭く、キレが増してくるのは気のせいではない。
――…何だ、何時ものハナじゃねえか。
モモタロスは鈍い痛みと闘いながら思った。
熊野郎が来てからというもの、何だかハナがハナじゃない気がしていたのだが。
――…やっぱり気のせいだったのか……?
667551:2007/05/13(日) 12:28:58 ID:N3I7bYbF

ハナは、つん、とそっぽを向いた。
「悪かったわね、思いやりがなくって!
 ――…別に……ただの気まぐれよ」
気まぐれなのか――…安心しつつも、どこか腑に落ちない。
「気持ち悪ィな……」
「……どうしても私を悪者にしたいわけ?」
うっかり呟いたせいで、ハナが次の発砲準備を始めてしまう。
「い、いや、そうじゃねえ。借りは返さねェと」
咄嗟に返事をしてしまったが、これは本当だ。
さっきのプリンは旨かったし、実際それで疲労が回復したのだから、随分役に立っている。
この調子じゃ、ハナは借りっぱなしでも気にしないだろうし、問題にもならないんだろう。
自身の律儀さに呆れるが、それだけは我慢ならなかった。
「ええい、しょうがねえ。絶対ぇ返すかんな――…何か、何かねえか?
 ええと――…ホラ、あの、炊事洗濯家事手伝いってやつとかよ…!」
何に張り合っているのだか、半ば意地で叫ぶと、ハナは吹き出した。
くつくつ、笑い声が耳を擽る。
「あんたに出来る筈ないじゃない!
 味オンチのあんたに台所任せるなんて、とんでもない。お皿割っちゃうのがオチだわ」
ころころ、笑い続けるハナ。
――…そんなに笑うこたァねえじゃねェか…。
とんだ肩透かしをくらった気分だ。
と思っていたら、パシッとその肩を叩かれた。
「それよりも、あんたには大事な仕事があるでしょ」
「仕事?」
668551:2007/05/13(日) 12:30:35 ID:N3I7bYbF

「そ、イマジンから時の運行を守ること。
 モモはそれが出来てれば、もう十分。その為なら、プリンなんて安い物よ。
 これからも、キリキリ働きなさいよね!
 ――…分かったなら、この話はおしまい。
 いいわね?」
モモタロスは頷くしかなかった。
それを見届けると、ハナは、にこっと屈託なく笑った。
どきり、と心臓が締め付けられた。
普段は険しい、彼女のこんな顔を見たのは、とても久しぶりだった。
いや、それまでに見た笑顔は、例えば良太郎なんかに向けられていた物で、
それが自分に――…というのは、過去に見た覚えがない。要するに、初めてなのかもしれなかった。
普段から美人だと思ってはいたが、笑うと結構可愛――…ッて、馬鹿野郎! 何考えてんだ、俺は……ッ!
もうやめだ。俺の方が、よっぽどらしくねえや――…モモタロスは考える事を放棄した。
幸いにも、到着時刻が近い。後、1分20秒…19…18……
モモタロスは電話ボックスの扉を開けようとして――…手を止めた。
おかしい。相変わらず、イマジンの匂いは途切れていない。
いや、寧ろ濃くなっている。匂いはみるみる近付き、ついに――…背後に。
  ヒュッ
「危ねえっ!!」
咄嗟にハナの肩を掴んで、倒れ込む。
刃が空気を切り裂いて、頭の上を通過した。
低い、恐ろしい声が響く。
「チッ、外したか」
ハナが腕の下で、浅く呼吸をしている。
「!! ――…イマジン……!」
モモタロスは、不規則な円を描いて戻ってゆく鎖鎌を確認した。
「フン………そう言う事か」
669551:2007/05/13(日) 12:34:34 ID:N3I7bYbF

体を翻して、相手を見据える。
景色に不釣り合いな異形の者が、姿を現していた。
眼は鋭く、赤砂の色をしている。
手に脚に、何かが巻き付いたような姿は、蛇を彷彿とさせた。
「見えないのに、イマジンの匂いが途切れないから変だと思っていたら…
 手前…尾けてやがったな」
掌にベルトが出現する。腰にぐるりと一周させると、カチリと音をたて接合した。
イマジンが鎖鎌を構えて、呟く。
「! ……お前、電王か。
 ちょうど良い、厄介者は葬るに限る」
「クク、やっと望んだ展開になってきやがったなァ……さっきまでの鬱憤、晴らさせて貰うぜ!
 それに――…」
ハナを目の端で捉えて、続けた。
「それに、返さねえといけねェ恩義もあるんでな――…変身!」
『sward-form』
パスを通すと赤い閃光が体を包み、力が手足の隅々まで行き渡る。
装甲が赤色にひらめき、電仮面が円を描いて頭に装着された。
イマジンが鎖を回し始めた。
鎖に繋がった鎌と重りを、巧妙に組み合わせて投げてくる。
重りの方はスピードが若干速いが、モモタロスにとっては大したことはない。
余裕でかわしつつ、慣れた手つきでデンガッシャーを組み立てていく。
イマジンがニヤリと笑い、再び鎖を放つ。
その方向には――…ハナ。
「な……!!」
必死で走り、あらん限り、デンガッシャーを伸ばす。
組み立ては終わっている。後は、刃が生成されさえすれば、リーチは足りる。
――…クソッ、届きやがれ!
  キィン!!
間一髪、切っ先が出現し、重りを弾いた。
鎖が、残念そうに戻ってゆく。
立ち位置を補い、背中で叫んだ。
「馬鹿野郎! 邪魔だ、ハナクソ女!!」
「ご、ごめ…」
「謝ってる暇があったら、とっとと行け!!」
一瞬躊躇していたが、すぐに気配は遠ざかった。
――…よし、行ったな
「スマンなァ、手が滑った」
イマジンが、いけしゃあしゃあと宣う。
「汚ェ野郎だ……よそ見してると、怪我するぜ!」
モモタロスは激しい怒りと共に、切っ先を敵に向けた。
本人気付いてはいないが、彼がこれと同じ気持ちになるのは、今日は二度めだった。
670551:2007/05/13(日) 12:36:07 ID:N3I7bYbF

デンライナーには、後で合流するしかないだろう。
もう距離は十分な筈なのに、足を止められない。
まるで魔王に追い掛けられているみたいに、急かされ、走る。
――…邪魔だ、ハナクソ女!
モモタロスのその言葉に、ハナは少なからずショックを受けていた。
ハナは調査員には向かないので、最近の仕事なんて一般人の避難活動の手伝いくらいのものだ。
まだ人間相手なら役に立てる事もあるのだけれど、
イマジンが相手だとどうしようもない、という事は嫌という程知っている。
――…謝ってる暇があったら、とっとと行け!!
さっきは自分の無力さを、痛い程思い知った。
サポートどころか、まるで足手まとい。
無性に腹が立って、辛くて、涙が滲んでくる。
足が重たくなり、やがて立ち止まる。
息を切らして、肩で呼吸する。
喉が激しく痛むのは、きっと走ったせいだけじゃないのだろう。
口先だけで、その癖ちっとも貢献できない自分が、なんとも情けなくて。
虚勢の為の、拳を作る。
幾ら固く握りしめた所で、モモタロスのそれに比べて、守れる物は余りにも少な過ぎる。
私は――…
671551:2007/05/13(日) 12:38:26 ID:N3I7bYbF

突然腕を掴まれて、現実に引き戻された。
「よう、また会ったな。ツレの男はどうした?」
反射的に手刀で、そいつの手首を叩き、後ずさる。
さっきの――…あのカフェにいた男達だった。
「痛ェな……だが、気が強い女も嫌いじゃないぜ」
舐めるように、視線が体を這った。
会った時からそうだったが、何とも気持ちの悪い奴だ。言葉を交わすだけでも、虫酸が走る。
「…何? 私、あんた達相手にしてる程暇じゃないんだけど」
男が、ショッキングピンクのシャツの尖った襟を意味もなく直す。
「あのムカつく野郎にお礼したくってよォ――…でも、あんたを奪うってのも悪くねえな」
五人もの男が、ハナを中心に取り囲んでくる。何人かは鉄パイプを手にしている。
モモタロスと対峙した時の対策がそれなら、随分お粗末な物だ。彼ならこんな集団、素手だって軽く捻り潰すくらい訳はないだろう。
「悪い様にはし――…」
手下の一人らしき男が、歩み寄って来た。
始めの一歩を懐深く踏み込んで、頬を力いっぱい殴った。
  パァンッ
「ぎゃああっ」
――…悪い様に? あんたらがしない筈がないでしょ。
そんな連中にほいほい着いて行く女が、何処にいるのか。いる筈がない。
勿論、ハナもその内の一人だった。
男達は、ハナの予想外の抵抗の強さに驚いている様だ。
――…こんな時は、どうすればいい?
男が五人ともなると、全員を倒すのは不可能だ。必然的に、逃げる選択になる。
――…一人を一点集中で叩いて、そこを突破口に逃げきる。
この中で、一番弱そうなのは――…あのリーダーみたいな、いちゃもん野郎。
ハナはターゲットを捉えると、地面を蹴って駆け出した。
  ガスッ
首筋に衝撃が走る。
しまった! 後ろの奴、鉄パイプを――…
ハナは崩れ落ちる様に意識を失った。
672551:2007/05/13(日) 12:41:18 ID:N3I7bYbF
いかがでしたでしょうか。
バトルシーン描写大好き野郎ですいません……。
どんどんベクトルがエロパロスレにあるまじき方向に傾いてきてるのは……ううん。
ヒロインがアレですからね……なるたけラブも入れる様に努力します。

ハナとモモタロスの間は、原作では二人とも無自覚な感じなので、
互いに惚れるまでの過程を丁寧に描くと、どうしても長々しくなります……。
勿論、二人共大好きなカプですから、愛を注ぐと長くなりますがw
まだまだゴールまで遠いですが、気長に待ってて下さいね。ノシ
673名無しさん@ピンキー:2007/05/13(日) 12:44:38 ID:WYcWiOzI
>>672
ををぅ、リアルタイムキタコレw
雲行きが何やら怪しくなってきたが、とりあえず急げモモ!

バトルシーンは俺も大好きだ。GJ!
674名無しさん@ピンキー:2007/05/13(日) 21:15:31 ID:Usb+Tnwd
姉弟の着信音・・w
まったく気持ち悪いくらいベタベタな姉弟だぜ
675名無しさん@ピンキー:2007/05/13(日) 21:53:53 ID:3Ou7Ih70
読み応えのある作品ばっかりですげー嬉しい!誰か保管庫作ってくれないかなぁ…
676名無しさん@ピンキー:2007/05/13(日) 22:53:38 ID:fjH5uSHb
アクション満載いいっすね!
どつきあって愛を深める夫婦漫才な二人モエス

そしてメール早打ちという予想外な特技を持つモモワロス
677名無しさん@ピンキー:2007/05/13(日) 23:35:57 ID:wnNdYH91
>551さん
つっ続きが気になる〜
本編でも「邪魔だ、ハナクソ女」シーンが好きだったりする。
がんばれモモ〜
678名無しさん@ピンキー:2007/05/13(日) 23:53:12 ID:IlQMIWwe
なんだこの神作品ラッシュは…!職人様方GJです!!
679名無しさん@ピンキー:2007/05/14(月) 00:43:50 ID:YOk20w34
盛り上がってきたぜぇえ三 (/ ^^)/
680名無しさん@ピンキー:2007/05/14(月) 04:39:57 ID:VJjQ7HDZ
>>672
GJ!今回も楽しませて貰いました
捕らわれのハナがどうなるのか気になる
このままエロパロらしい方向へ行くんだろうかw
緊迫の展開で、またしても続きが楽しみだ〜+(0゚・∀・) +
気長に、でも首を長くして待ってる!
681名無しさん@ピンキー:2007/05/14(月) 16:31:50 ID:mSOtZ8U1
期待大!
682名無しさん@ピンキー:2007/05/14(月) 18:34:52 ID:8N38Ni09
続きが気になってしまううう!
683名無しさん@ピンキー:2007/05/14(月) 22:02:58 ID:9//RAkJJ
ウラ×ナオミ熱が止まらず、他スレで見かけた「ナオミ黒幕ネタ」にも
うっかり萌えてしまったので、それベースで短いの書いてみた。
吐き出しゴメン。

さすがに妄想激しすぎる上に後半ポエマーなんで、お嫌いな方はスルーして
やって下さい。
6841/2:2007/05/14(月) 22:06:22 ID:9//RAkJJ
息がかかるほどに顔を近づけて、そしてやっとお互いの表情が見えるだけの薄明かり。
ベッドの中で抱き合う二人には、その程度の明るさで充分だった。
乱れた呼吸は凪になり、愛しい人への限りない想いばかりが胸を占める。
汗の引いた身体が冷えないようにと、華奢な身体をシーツごと包むように抱きしめれば、
ナオミは両腕を目一杯に伸ばしてウラタロスの首にしがみついた。
目を合わせて悪戯っぽく微笑みを交わしながら、お互の頬へまぶたへとキスの雨を降らす。
「ウラちゃん、だーい好き」
猫が喉を鳴らすように甘えた声でナオミが囁く。
「うん。……僕も、ナオミちゃんが好きだよ」
好きだと答えるのに一瞬躊躇してしまうのは、それが本心からの言葉だからだ。
想いを伝える言葉を口にするのが、こんなにも恥ずかしくて勇気を必要とするものだと言う
ことを、ウラタロスはナオミと出逢って初めて知った。
自分以外の誰かを大切に想うことも、それが自分に幸せを与えてくれることも、言葉でなく
教えてくれたのはナオミだった。
素顔のナオミはいつも以上に幼くて、ウラタロスはこみ上げる愛しさそのままにナオミに
口づける。
ナオミが大きな瞳でじっとウラタロスを見つめた。
「でもウラちゃんは、本当の私を知ったら、きっと嫌いになるよ」
「本当のナオミちゃんって?」
「内緒」
ナオミは肩を竦めて、ふふっと笑う。
「本当のナオミちゃんがどんな女の子でも、僕はナオミちゃんを嫌いになったりはしないよ」
「それは駄目。ウラちゃんは、私を嫌いにならないと駄目なの」
「……どうして」
「どうしても」
珍しく、きっぱりとナオミが言った。
「ね、ウラちゃん。約束して。私のこと、嫌いになってね」
指きり、とナオミが小指を差し出す。
そんな約束はしたくはなくて、ウラタロスが何も答えられずにいると、ナオミはウラタロスの
手を取って小さな小指を強引に絡ませた。
「ゆーびきりげんまん、うそついたら……」
「……ナオミちゃん、どうしたの」
「はーりせんぼん、のーますっ」
歌い終えたナオミはぱっと手を離し、ウラタロスの頬に口づけると陽気に言った。
「ウラちゃん、もう一回しよ?」
6852/2:2007/05/14(月) 22:07:54 ID:9//RAkJJ
――本当の私を知ったら、きっと嫌いになるよ。
君が、まるで予言のようにそう言ったのはいつだったろう。
――私のこと、嫌いになってね。
それは、君が僕にせがんだ、たった一つの約束だった。

そして今、敵として僕達の前に立つ君を、僕はただ呆然と見つめている。
これが、いつか君が言った、本当の君?
一体君は。
どれだけの想いを抱えて僕達の、僕のそばにいたんだろう。
あんなに近くにいたのに、僕は何も気づかずにいた。
初めての恋に浮かれて、ただ君を好きになるばかりで、君の心の中にあるものを探そうとは
しなかった。
君の、その泣きだしそうな今の顔が偽りでないのなら、君はきっと僕に助けを求めていたに
違いないのに。
この世で一番の愚か者の僕には、最高級の罰が下ればいい。
こんなにもどうしようもない僕は、君との約束さえ守れずに。

何もかも捨てて君に向かって駆け出すから、どうかこの手を掴んで。

祝福された楽園を目指すより、地獄の業火に灼かれることを僕は願う。
君がそばにいてくれるのなら。

――了
686名無しさん@ピンキー:2007/05/15(火) 09:44:16 ID:TqBGQlMC
GJGJ!!
このスレのおかげでウラナオやキンハナに目覚めたよ
職人様ありがとう!
モモハナも続きを楽しみにしています!
687496:2007/05/16(水) 19:05:32 ID:NSou51cz
こんにちは。496です。
「最遅でも水曜日までには全文UP」と書いていたキン×ハナ後編ですが、
すいません、間に合いませんでした!!!
前編投下した晩から昨日まで、風邪にやられて寝込んでました…。
期待していた方々、ごめんなさい…m(_ _)m
とにかく早く完成させて、投下いたしますのでお待ちください。

自分の駄文に感想くださる方が何人もいらっしゃって、かなり嬉しいのですが、
「ほのぼの」とか「萌え」とか言われるとちょっと…。
実は、後編の内容がちょっと…陵辱に近いと言うか…。
いや、完全合意のソレなんですが、明るく甘いらぶらぶエッチではなく
「良い」より「痛い」描写の方が多くて、
ほのぼの系とか原作のキンタロス&ハナがお好きな方(って自分もだ)には
ちょっとキツイかも知れません…。
少しでも幸せそうな二人が書けたらいいなぁとか思いつつ、
後編執筆に努めますので、しばしお待ちください。
688名無しさん@ピンキー:2007/05/16(水) 19:25:47 ID:reul6Ksg
>>687 風邪大丈夫か!?
無理すんなよ。
(´・ω・`)⊃●薬飲め。
689名無しさん@ピンキー:2007/05/16(水) 20:23:29 ID:FxbldwmA
良太郎の体がないといけないから、3Pは無理だな……(;´д`)
モモキン→ハナのエチを考えてるんだが。
さて、どうしたものか………(;`・ω・´)
690名無しさん@ピンキー:2007/05/16(水) 20:49:07 ID:P50k5JBm
イマジン体のままでヤればいい。
デンライナーの中で。
691名無しさん@ピンキー:2007/05/16(水) 21:08:31 ID:Br3vF/tx
イマジン体の方が萌える
692名無しさん@ピンキー:2007/05/16(水) 22:04:31 ID:jLkbqDm8
俺も。人外萌えの気があるからな。
693名無しさん@ピンキー:2007/05/16(水) 22:39:25 ID:vqmLvee0
イマジンのチンコってどうなってるのかさっぱり分からない……
どっかで服着てる設定だとかあったけど、アレを脱いだ姿を想像できないし、
だからってあれは服じゃなくて皮膚で下半身丸出しで普段過ごしてるとかも
なんか萎えるような気もする。
イマジンて難しいね。
694名無しさん@ピンキー:2007/05/17(木) 01:21:28 ID:e2h2Mnrp
反応した時勝手に出現すると思ってた
695名無しさん@ピンキー:2007/05/17(木) 03:48:39 ID://AFjs6N
脳内変換
696名無しさん@ピンキー:2007/05/17(木) 10:03:09 ID:tGtjfLSN
本編でもハナを見て「何だ、この気持ちは?調子狂うぜ」なモモが見たい。
「マイボスマイヒーロー」てドラマで、初恋に悩む主人公が悶々として
「この胸に中にある物を取ってくれえええ!」と叫ぶ場面を思い出すけど
あんな感じで・・
697名無しさん@ピンキー:2007/05/18(金) 18:51:09 ID:uez1g5n0
>>696

それは良いモエス。
漏れは、本編でハナとモモタロスが共闘して欲しいな。
いつも(ほぼ一方的に)どつきあい反目しあっているだけに
複数人の敵に背中合わせで闘ったりとか燃える
互いのピンチには必ず助けに来たりとか、熱い友情チックなのを展開……と、ここまで妄想して
これじゃあカポー成立が怪しい事に気付いた
698名無しさん@ピンキー:2007/05/19(土) 00:59:49 ID:EKsKCm2h
ハナが男前過ぎるからなあ・・
699名無しさん@ピンキー:2007/05/19(土) 01:21:25 ID:VjBsoWwO
>>696
そんなん・・・・グっとくるじゃないか(*´Д`)/ヽァ/ヽァ
イマジン体だとより萌えるかもしれん

っていうか693の“下半身丸出しで普段過ごし〜”のせいで、タロス達思い浮かべると
もれなく股間にモザイク入りになってしまったんだがどうしてくれるんだwwww
700名無しさん@ピンキー:2007/05/19(土) 12:56:03 ID:vsaUEynI
>>699
目を細めてみるとモザイクの向こうが見えるという都市伝説を聞いたことがある
701名無しさん@ピンキー:2007/05/19(土) 19:08:28 ID:IZXL0mLW
閉店後の店内で厨房の片付けをしながら謙作はカスミのことを考えていた
家業と掛け持ちさせるよりもモデルの仕事に専念させたほうが良いと心を鬼にして
追い出しては見たものの娘を思う気持ちは抑えがたく何度も仕事場に足を運んでは
声を掛けることも出来ず遠目に眺めてはすごすごと引き上げる
そんな日々が続くうちふと魔が差したのか謙作はつぶやいた
「モデルになんかするんじゃなかったかなあ…」
ブワサァッ!!
突然謙作の身体から噴き出す大量の砂
「なっ何だ!?」
狼狽する謙作の目の前で床に散らばった砂が寄り集まり次第に形を成してゆく
「お主の望みを言うてみよ、どんな望みもかなえてやろうぞ」
現れたのは抜群のプロポーションを持つ緑色のボディを小豆色の装甲で覆い
先端が蔦状になった深緑色の髪を足元まで伸ばしたアイヴィイマジンだった
702名無しさん@ピンキー:2007/05/19(土) 23:32:33 ID:RsEEObp2
激しくwktk
703名無しさん@ピンキー:2007/05/20(日) 07:54:48 ID:hh9HFAzJ
「すいません、ハナさんまで付き合わせちゃって…」
自販機で買った紙カップのコーヒーを手渡しながら心底申し訳無さそうに良太郎は言う
「いいのよ、キンタロスの不始末は私の責任でもあるんだから」
キンタロスの勘違いによってマネージャーに軽くない怪我をさせてしまった良太郎は
何故かK良太郎を気に入ってしまったカスミの半ば脅迫に近いお願いに押し切られ
ボディーガードのような付き人のような何とも微妙な立ち位置でグラビア撮影の行われている
スタジオまで足を運んでいた
「それでも…ありがとうございます」
なんかいい雰囲気の良太郎とハナ
その時突然良太郎の身体にスパークが走る
「俺、参上っ!」
深紅に染まった瞳を輝かせ髪を逆立てたM良太郎が叫ぶ
「ちょっと馬鹿モモ、何勝手に出てきてるのよ!」
ハナをスルーしスタッフを押し退けながらスタジオを突っ切るM良太郎
「感じるぜ、イマジンの匂いだ!」
非常口の傍に立つ謙作を見つけたM良太郎は歯を剥き出し鮫のように笑った
「てめえ契約者だな?」
「な、何だアンタは?」
M良太郎は謙作の胸倉を掴むと右腕一本で持ち上げる
「そんなことはどうでもいい、さっさとてめえのイマジンを出しやがれ!」
どう見ても悪役です、本当にありがとうございました
突然謙作を放り出し後ろに跳び下がるM良太郎
M良太郎を狙った紫色の光線が命中したコンクリートの壁が異臭を放ちながら腐食していく
「下郎が、妾の契約者に対する狼藉は許さぬぞ」
704名無しさん@ピンキー:2007/05/20(日) 16:50:07 ID:si5HayUc
割り込み失礼します。
ウラ×ハナ投下します。
セフレ設定なので、純愛好きの方はややご注意。
少し長め(多分11レス)ですが、よろしければおつき合いください。
705ウラ×ハナ1:2007/05/20(日) 16:52:21 ID:si5HayUc
視線を感じて顔を上げると、食堂車の入口近くに佇むハナと目が合った。
不機嫌顔のハナはウラタロスを見つめたまま、手の甲でコンコン、と小さく壁を打つ。
そして、無言で食堂車を出て行った。
ウラタロスはさりげなく車内を見回し、誰も今のハナの行動を気に留めていないことを確認
してから静かに席を立つ。
ハナの後を追って食堂車から通路に出ると、既に彼女の姿はそこになかった。
だが、ハナの居場所を知っているウラタロスは慌てることなく、寧ろゆっくりとした足取り
でそこへと向かう。
デンライナーに何両か連結されている個室車両。
ベッドやシャワールームを備えたその一室がハナの私室となっている。
現在、彼女にとって唯一の“自分の部屋”であるその場所で、ハナはウラタロスを待って
いる筈だった。
通い慣れたハナの部屋の前で、ウラタロスは今一度周囲を確かめながら足を止める。
無人とも、ロックされているとも思わなかったが、女性の部屋を訪ねる際のマナーとして
軽くノックした。
「開いてるわよ」
ノックの主を誰何することなく返る、無愛想な声。
失礼、と呟いてウラタロスが中に入ると、ハナはこちらに背を向けてストッキングを脱ぎ捨
てているところだった。
ウラタロスは素早くドアを閉め、しっかりと鍵を掛ける。
大きなストライドで部屋を横切りベッドに腰を下ろした。
ウラタロスが見ているその前でショーツも床に投げ落としたハナがくるりと向き直る。
きゅっと真一文字に口を結んだハナがつかつかと歩み寄って来るのを、ウラタロスは伸ばし
た手でやんわりと制した。
「ねぇ、ハナさん。たまにはもう少しサービスして欲しいな」
「……何よ、サービスって。口でしろとでも?」
無理に擦れた振りをすることはないのにと、ウラタロスは強がるハナに苦笑しながら首を
横に振る。
「そんなに無理は言わないよ。ただ、上も脱いでくれないかなって。ハナさんってば、やら
せてくれるのはいいけど、裸は全然見せてくれないじゃない。たまには胸くらい見せて欲し
いんだけど」
706ウラ×ハナ2:2007/05/20(日) 16:54:12 ID:si5HayUc
「するのに胸なんか関係ないじゃない」
ハナが不服そうに口を尖らせる。
「直接はないけどさ。その方が興奮するんだもん。だからサービスってことで」
「馬鹿じゃないの」
「男なんてみんな馬鹿な生き物だよ。女性の前じゃ特にね。――どうしても嫌ならいいけど」
「……判ったわよ」
ハナは大きくため息をついてブラウスのボタンに指を掛けた。
その指先が震え、俯いた頬が赤く染まっているのは、胸を見せることへの羞恥よりももっと
原始的な理由――強烈な性的欲求がハナを苛んでいるからだ。
面倒な押し問答を避けてウラタロスの要求を呑むことを選ぶ程、ハナの状態は切羽詰ってい
るのだろう。
意地悪をせずにさっさと事に及んでやれば良かったかと多少反省しつつも、そこに至るまで
のやり取りやムードを楽しみたいのもウラタロスの本音だった。
恋愛感情どころか、ウラタロスを性欲処理の対象としてしか認識していないハナにとって、
それは迷惑以外の何物でもなかっただろうが。
――男だって、これで結構デリケートに出来てるんだよ、ハナさん。
ウラタロスは心の中でこっそりと呟いた。

「ウラタロスって、女の子なら誰でもいいのよね? だったら私でもいいわよね?」
「誰でもって言うのは語弊があるけど……まぁ、可愛い子は好きだし、女の子はみんな可愛
いし。勿論、ハナさんだったら大歓迎だよ。――で、この状況はどういうわけ?」
時は数ヶ月前、場所はデンライナー内、ハナのプライベートルームのベッドの上。
ウラタロスは、ハナに押し倒され更に上に圧し掛かられた状態で、単刀直入過ぎる疑問をい
きなりぶつけられたのだ。
その直前、突然襟首を掴まれ有無を言わさず部屋に連れ込まれてのこの状況。
不躾な質問にも一応きちんと答えたのだから、現状に対する説明くらいは求めてもばちは当
らないだろう。
「見て判らない?」
既に服を脱ぎ始めていたハナは、苛立ったようにウラタロスを見下ろした。
「誘ってるの、アンタのこと。さっき、大歓迎って言ったわよね? OKってことよね?」
「ちょ、ちょっと待ってよ。ハナさん、僕のこと好きなの?」
「嫌いに決まってるでしょ、イマジンなんてみんな大嫌い!」
「だったらなんで」
「もう! どうだっていいじゃない。据え膳食わぬは男の恥なんでしょ? 女がここまでし
てるのよ、恥かかせたりはしないわよねぇ!?」
どう見ても、誘うと言うよりは脅迫だ。
707ウラ×ハナ3:2007/05/20(日) 16:56:26 ID:si5HayUc
確かにハナは魅力的な女性だし、誘惑に乗ってしまいたい気分にはなったが、本能が発する
危険信号がそれを押し止める。
女性に恥をかかせるのは趣味ではないとは言え、据え膳食ったら猛毒でした、ではシャレに
ならない。
「あんまり見くびらないで欲しいな」
ウラタロスが両手でハナの腕を掴むと、ハナはびくりと怯えたように身体を硬くした。
ウラタロスは腕の力を緩める。
「確かに僕は女の子が大好きだけど、見境なく手を出すほど飢えてるわけでも、相手に不自
由したこともないよ。まして、僕のことが大嫌いだって言う人と関係を持つほど落ちぶれた
くもない。釣り師は食わねど高楊枝、ってね。イマジン嫌いのハナさんにはどうでもいいこ
とだろうけど、イマジンにだってプライドの欠片くらいはあるんだよ」
語るほどにウラタロスの声は冷たく、抑揚のないものになっていった。
冷静を心掛けたつもりだが、自分で思う以上にハナの言動に憤りを覚えていたようだ。
ハナの顔にさっと朱が上り、ついで見る間に蒼白になる。
震える口唇から、「ごめん……」と詫びの言葉が零れた。
初めて目にするハナの弱々しい姿に、ウラタロスも瞬時に後悔する。
自分の言葉で誰かを傷つけるのは好きではない。
だからいつも甘い嘘だけを重ねているのに。
「……ごめん。言い過ぎた」
ウラタロスはハナから手を離した。
「今のことはお互いなかったことにしようよ。……どいてくれる?」
「駄目……」
ハナがウラタロスにしがみつく。
「でも駄目なの! アンタしか頼れないのよ」
「ハナさん?」
いつになく必死な様子のハナに、ウラタロスは戸惑いながら彼女の顔を覗き込んだ。
見れば、先ほど色を失ったハナの頬はすっかり上気し、瞳は僅かに潤んでいる。
息遣いは苦しげで、妙に熱を帯びた身体。
まさかと思うと同時に、ウラタロスはハナの身体の異変を正しく理解した。
ハナは欲情しているのだ。それもとてつもなく強く。
「……助けて」
消え入りそうな声でそれだけを搾り出し、ハナはウラタロスに身体を投げ出した。
708ウラ×ハナ4:2007/05/20(日) 16:59:43 ID:si5HayUc
あまりに辛そうなハナを見るに見兼ねて、ウラタロスは状況把握を後回しにひとまず彼女を
抱いた。
その後、落ち着きを取り戻したハナが言い難そうに語ったのが自身の体質――月のものが
近づくと性的欲求が高まると言う生理現象だった。
それ自体は珍しい話ではなく、ハナに起こるそれも、これまでは充分我慢出来る程度のもの
だったという。
それが最近になって突然悪化した。
きっかけは恐らく良太郎、つまり電王との出会いや、それにより敵味方を問わずイマジンと
の接触が増えたことだろう。
本来、ハナは既に存在しない世界の住人である。
ハナの存在自体が事象を歪めるほどの異質であり、別世界に投げ出された不安定な肉体と
精神がそのバランスを崩した結果が体質変化の原因だろうと、その時のウラタロスは推測した。
理由がどうあれ、ハナが我が身の異変に激しく動揺しただろうことは容易に想像がつく。
最中のハナの乱れ方と言えばウラタロスが驚くほどの激しさで、それが吐き出されることな
く体内で暴れ回るのだとしたら、真性の自虐趣味の持ち主でなければ耐え難い苦痛の筈だ。
日頃の言動を顧みるに、ハナの知性と教養は同世代の少女達と比較しても格段に高い。
倫理観や貞操観念にしても同様だろう。
そんなハナが身の内に情欲の炎を宿してしまったことは皮肉としか言いようがなく、彼女の
苦悩には同情を禁じえない。
内容が内容だけに誰にも相談することが出来ず、これはもう誰かに頼るしかないと思いつめ
たハナが白羽の矢を立てたのがウラタロスだった。
曰く、経験が豊富そうで、気の多いウラタロスなら間違ってもハナに本気になることはない
だろうし、後腐れがなさそうだから――と言うのがその理由だ。
これを言う時にはさすがにハナも申し訳なさそうにしていたが、ウラタロスは彼女の判断能
力に感心した。
ウラタロスに対する評価は的を射たものだし、見知らぬ相手との交渉に於ける手間やリスク
を考慮した場合、遥かに妥当で安全な選択と言える。
進退窮まった状況でも冷静な判断が出来る辺り、やはり女は怖い。いや、怖いのはハナ個人か。
「ハナさん、いっそ恋人作っちゃえば? 彼氏相手なら遠慮もいらないんだからさ」
「そんな理由で恋人作るなんて不純なこと、出来るわけないでしょ!」
ウラタロスの提案は一蹴された。
好きでもない相手と寝る方が余程不純だと思ったが、それは個人の感覚の違いだからと置い
ておくことにして、とにかくウラタロスはハナの助けになることを約束し、以来ハナに
その兆候が表れる度に請われて彼女の相手を務めている。
定期的な交わりを持つようになってから、衝動の激しさはかなり鎮まったそうだが、現象
自体がなくなるわけではない。
二人で決めた合図に従い、ウラタロスはハナの部屋を訪ねては密会を重ねていた。
709ウラ×ハナ5:2007/05/20(日) 17:03:01 ID:si5HayUc
ウラタロスを受け入れる時よりもずっと恥ずかしそうにしながら、ハナがボタンを一つずつ
外してブラウスを脱いでゆく。
直接の愛撫を受けるより肌を晒す方が恥ずかしいと言うのは、ウラタロスには少々理解し難
い感覚だったが、セックスは良くてもキスは嫌だと言う女の子も大勢いることだし、何より
ハナが恥らう姿など普段は目にすることがないだけに実に蠱惑的な光景だった。
ブラウスの下から現れた下着は意外にも黒。
細やかなレース遣いがハナの女性らしさを象徴したようなそれは、火照って赤みが差す肌に
もよく映える。
ハナは、娼婦のように“見せる”ことには当然慣れておらず、ウラタロスの視線に緊張して
いるのは明白だった。
ブラウスの袖から手を引き抜き、背中へと回す仕草ですらぎこちないまでに事務的で、常に
はないその不器用さが却ってウラタロスを興奮させていることにも気づかない。
ホックが外れ、締めつけの緩んだ胸許が揺れる。
片腕で胸許を隠すようにブラを抑え、そろりと肩紐を垂らしたハナが、睨むようにウラタロ
スを見た。
そして、ウラタロスと目を合わせたまま、ゆっくりと腕を下した。
ぱさり、と音を立てて下着が床に落ちる。
ヒールの音を甲高く響かせ、ハナはウラタロスの前に立った。
「これで――いい?」
ハナが深い息を吐く。
ウラタロスの目の前で、真白い乳房が存在を主張するように揺れた。
「……大変結構でございます」
「男って」
「え?」
ハナはウラタロスの股間に目を落すと、折り曲げた膝をそこへぐいと押し付けた。
「ほんとにこんなので興奮するのね。いつもより硬くなってるんじゃない?」
「ちょ、痛いって、ハナさん」
「早くして。これ以上焦らしたらぶん殴るわよ」
「はいはい」
ウラタロスが自身を取り出し手早くゴムを着けるのを待って、ハナはウラタロスの上へ膝乗
りになる。
ウラタロスは浮かせたハナの足の間へと指を差し入れた。
「あ……っ」
触れるか触れないかくらいの指の動きで、ハナの腰がびくんと跳ねる。
710ウラ×ハナ6:2007/05/20(日) 17:06:45 ID:si5HayUc
ウラタロスの指が触れた場所は、既にしっとりと湿り気を帯びていた。
「僕だけみたいなこと言うけど、ハナさんだって見られて興奮したでしょ?」
「っ、変なこと、言わないで……っ」
「でも、いつもよりずっといい感じだよ? ほら」
ウラタロスはスカートの中から抜き取った指をハナの目の前にかざしてみせる。
たっぷりと絡みついた透明な粘液が、指の間を幾重にも伝わって流れた。
「ね?」
「いちいち見せないでよっ」
ハナが顔を背けて怒鳴る。
ウラタロスはくすくす笑いながら、再びスカートの中に手を忍ばせた。
やわらかい恥毛を一撫でし、揃えた二本の指を秘裂に沿って滑らせるとハナの身体が大きく
わななく。
「や……ぁっ」
反射的に閉じた太腿に腕を挟み込まれ、窮屈さを心地良く感じながらウラタロスは更に
奥を探った。
窪みに指を潜り込ませると、溢れ出す体液が粘りと量を増す。
「ん……っ、や……だ、もう……っ!」
ハナが堪え切れないようにウラタロスの首にしがみついた。
「焦らさないでって、言って、るでしょっ!」
「もう少し待って」
ウラタロスはハナの腰を抱き、中に差し入れた指をゆっくりと抜き差しする。
別にわざと焦らしているわけではない。
様子を確かめないことには怖くて挿入することが出来ないのだ。
相手を必要とする程のハナの状況は充分に理解しているが、人間とイマジンでは種族が違う。
ハナの身体は、ウラタロスを受け入れるようには作られていないのだ。
これまでの経験で大丈夫と判ってはいても、用心が過ぎるということは決してない。
ハナを傷つけることだけはなんとしても避けたかった。
指を動かせば粘着質の音と共に、耳許でハナの声が響く。
これだけ濡れていれば大丈夫だろうとウラタロスはハナの中から指を引き抜いた。
それさえ刺激になってハナがまた甘い声を洩らす。
ウラタロスは両腕でハナの腰を抱えた。
「ハナさん。そろそろいくよ。力、抜いててね」
「……終わったら、殴る……」
抱きついた首にぐったりとしなだれかかったハナが、力のない恨み言で先を促す。
「お手柔らかに」
笑って、ウラタロスはハナの中心にそり立つ自身の先端を宛がった。
抱えたハナをゆっくりと下ろすことで、ハナの中にそれを沈めていく。
711ウラ×ハナ7:2007/05/20(日) 17:09:53 ID:si5HayUc
「ん……っ」
下肢からの強烈な圧迫感にハナは息を飲み、背筋を駆け上がるぞわぞわとした感覚に耐えた。
粘つく水音が鼓膜を打つ。
ただの音と思おうとしても、それはどうしてもいやらしく聴こえて、激しい羞恥がハナの
身体の中の熱を否応なく煽った。
声を噛み殺し、何も考えないようにウラタロスの首にきつくしがみつく。
緩やかな動きで全てを収めきったウラタロスがそのまま軽く腰を突き上げると、短い声を
上げてハナの身体が硬直した。
一瞬、千切れそうなほどウラタロスを締め付け、そしてすぐに脱力する。
ウラタロスの肩に頭を預け、深く大きな息を繰り返すハナの髪を、ウラタロスはやさしく、
梳くように撫でた。
軽く達した身体はそれでもまだ熱を失っておらず、ウラタロスを咥え込んだ内側は次の刺激
を待って期待するように収縮している。
ハナの中は窮屈で、今すぐにもがむしゃらに突き上げて思う様快楽を貪りたくほど気持ちがいい。
だが、自分よりもハナの身体と心を優先するウラタロスは、意識を集中して猛る自身を宥める。
「もっと、ちゃんとする?」
声を落として訊ねると、ハナがこっくりと小さく頷いた。
真っ赤に染まった頬にじんわりと汗が滲み、ほつれた髪が幾筋か絡みついている。
それを指先でといてやり、汗を舐め取るように口唇を這わせながら、ウラタロスはハナの腰
を片手でしっかりと抱き直した。
空いた右手は胸許に伸ばし、豊かなふくらみを包む込むように掴む。
「や……っだ。触らない、でよ……」
「それは無理。目の前にこんな綺麗で美味しそうなものがあるのにさ」
「ん……っ」
程よい弾力を持った柔肌にじわりと指を沈み込ませると、ハナは目を閉じてきつく眉を寄せた。
自分の都合を押し付けていることに引け目を感じているのか、行為の最中のハナは、ウラタ
ロスの要求を拒むことが殆どない。
ウラタロスも、彼女に苦痛を与えたり、本気で嫌がるような真似は決してしなかった。
恋愛感情はなくとも、友愛とも言うべき信頼が二人の間にはある。
ハナが、嫌だと言いながらも胸への愛撫を止めさせないのはその証であり、また、サービスの
延長と考えているのかもしれない。
712ウラ×ハナ8:2007/05/20(日) 17:12:10 ID:si5HayUc
ウラタロスは掌で弧を描くようにハナの乳房を揉みしだく。
長い指を持つウラタロスの手にも余る豊かなふくらみは、指の間から零れ落ちそうにやわら
かく、自在に形を変えながら少しずつ赤みと硬さを増していった。
刺激を抑えた穏やかな手の動きはハナに快感よりも安堵感を与え、忙しないながらも静かな
吐息が零れ落ちる。
目を閉じてウラタロスの愛撫を受けるハナの顔にも苦痛の色はないが、それでもその表情は
耐えると形容するのが相応しいように見えた。
「ハナさんさ、やっぱり彼氏作りなよ」
「何よ、急に……。私とするのが面倒なら、はっきり言えば……?」
「面倒なんて贅沢なこと言えないよ。そうじゃなくて、本当に好きな男との方が気持ちいい
し、きっともっと楽しいに決まってるから」
それにやはり、好きでもない男と寝るのは、ハナには似合わないと思う。
自分が言えた義理ではないし、ハナが怒るだろうから口にはしないが、もっと自分を大事に
して欲しい、なんて月並みなことを考えてしまう。
「別に、気持ちよくなりたいわけじゃないし、楽しくなんか、なくっていいの!」
案の定、ハナは叫ぶように否定した。
ハナが快楽を求めていないことは、間近で彼女を見ているウラタロスが一番よく知っている。
ハナにとっては淫らな熱を鎮める以外に意味のない行為であり、それを必要とする自分の身
体も、ウラタロスとの心を伴わない関係も、全てが忌まわしいものなのだろう。
しなやかにしなる肢体が全身で快感を訴える最中、ウラタロスの腕の中でつらそうに目を閉
じ、血が滲むほど口唇を噛み締めるばかりのハナ。
愛し愛された恋人に抱かれたなら、もっと素直に快感を受け入れるだろう。
身体だけではなく、心こそが満たされるだろう。
ハナはそれを経験で知っている筈だった。
ウラタロスが彼女の初めてではなかった事実がそれを示している。
同時に、彼女が一度は手にした至福を永遠に失ってしまったことをもウラタロスは知って
しまった。
ハナと、ハナを育んだ時間と世界はもう何処にもない。
あるべき世界を壊され、大勢の愛する人々を一瞬の内に奪われたハナの嘆きと絶望はいかほ
どのものだったのだろう。
見知らぬ世界にただ一人放り出された淋しさと心細さは。
叶うならば愛した人々と共に消えてしまいたかったかもしれない。
だが、特殊な存在であるハナの肉体はそれを彼女に許さなかった。
713ウラ×ハナ9:2007/05/20(日) 17:14:18 ID:si5HayUc
そればかりか、貪欲に生きることだけを望む命は孤独を厭い、仲間を求めて暴走を始めた。
彼女の意志を無視して――否、彼女の心に敏感に呼応して、と言うべきか。
ハナの肉体が突然の変化を起こした本当の理由。
それは彼女が再び誰かに恋をしたからだ。相手はきっと――。
本能は次代の命を繋ごうとハナの身体に働きかける。
大切なものがまるで砂のように儚く消えていく、その恐怖を知ったハナの怯えには素知らぬ振りで。
今のハナは、新しく何かを手に入れることを望んでいない。
どれだけ強く恋焦がれようとも、想いが募れば募るほど彼女は臆病になるだろう。
失うくらいならもういらない。
ウラタロスには、そんな彼女の悲痛な叫びが聴こえるようだった。
ウラタロスは本気にならないだろうとハナは言った。
彼女は無意識にもそういう相手――お互いに決して恋愛感情を持たない――を選ばざるを
得なかったのだ。
恋い慕う男と情を交わせば、想いはより強くなり、失う恐怖が常につきまとう。
本気で好きではない相手にしか、安心して身体を預けることの出来ないハナが哀れだった。

「ん……っ」
ハナが内側からの熱を逃がそうとするように身をよじる。
ウラタロスを飲み込んでいる場所は更に湿度と体温を上げたようだ。
ウラタロスは胸から手を離し、濡れた吐息を落すハナの頬を撫でた。
乱れた前髪の間から、黒目勝ちの大きな瞳が覗く。
青い影を映した双眸を潤ませながら、何故かハナが少しだけ笑った。
淋しげな笑みだった。
「……ハナさん?」
「なんでもない。いいから……もう、して」
ハナが両腕をウラタロスの肩から背中へと回すと、密着した胸から激しい鼓動が伝わってくる。
ウラタロスはハナの細い腰を片腕で抱き、もう片方の手で肩甲骨の辺りを支えながら、大き
く腰を揺すり上げた。
「あ……っ」
下からの衝撃に、ハナの身体が仰け反る。
波打つ長い髪、あらわになる白い喉。
誘う意図はないだろうに、彼女が見せる仕草は極めて扇情的だ。
いやがうえにも雄の本能を煽られ、ハナを責めるウラタロスの律動は早まった。
714ウラ×ハナ10:2007/05/20(日) 17:16:49 ID:si5HayUc
ウラタロスが突き上げる度に、乳房をたゆたわせ、ハナが短く声を上げる。
熱度の高い嬌声を耳許で何度も聴かされ、自身にも限界が迫りつつあったが、それでもウラ
タロスはハナの解放を優先した。
これまでの交わりで探り当てた、ハナの――ハナの肉体が悦ぶ箇所を先端が穿つ角度で何度
も腰を動かす。
ハナの口唇から零れる声とも息ともつかない喘ぎが、どんどん浅く、速くなる。
「ふ、……んーーっ」
ハナが首を打ち振り、きつく口唇を噛み締めた。
喉の奥からくぐもった声を上げながら、息を詰めたハナの身体が激しく痙攣する。
ハナの内側も脈打つように収縮し、薄膜一枚隔てたその刺激に抗うことを諦めたウラタロス
も滾りきった己を吐き出した。
刹那の時を置いて、二人から同時に大きな息が零れる。
全身から力が抜け、糸の切れた人形のようになったハナを抱え上げるようにしてウラタロス
は自身を引き抜いた。
達したばかりだというのにまだ物足りなさそうな己に苦笑しながら、ぐったりとしたハナを
ベッドに横たえる。
のろのろと身体を丸めるハナにシーツを掛けてやると、ハナはそれを掴んで更に身体を縮めた。
壁に向かって横たわるハナの身体はシーツに包まれ、ウラタロスからは彼女の後ろ頭しか見えない。
ウラタロスは慣れた手つきで後始末をすると、床に散らばったハナの衣服を一つずつ拾い上
げ、綺麗に畳んでからハナの脇へ置いた。
「ハナさん。寝るならシャワー浴びてからの方がいいよ。それに部屋の鍵もちゃんと掛けないと」
「……判ってる」
答える声に疲労の色が濃い。
判っていると言っても実行するかどうかは怪しいと思ったが、ウラタロスはそれ以上の口出
しを控えた。
「お母さんみたい……」
独り言なのか、寝惚けたような声でハナが呟く。
「母親が娘とこんなことしたんじゃ卒倒ものだよ。――今度、エプロンでもつけてみようか?」
「バカ……」
軽口を叩いてウラタロスはベッドを離れた。
715ウラ×ハナ11:2007/05/20(日) 17:23:14 ID:si5HayUc
「それじゃ。またね、ハナさん」
「……ウラタロス」
「うん?」
「……ありがとう」
こちらを見ないままのハナから、小さいがはっきりとした声が届く。
心からの感謝が込められた言葉だった。
綺麗な偽りが好物の釣り師には、それが少々面映く。
「……どういたしまして」
それだけを返して、ウラタロスはハナの部屋を後にした。

廊下に出たウラタロスは、壁に凭れて流れる車窓をぼんやりと眺めた。
ハナの言葉が頭の中で木霊して、どうにも複雑な気分になる。
ありがとう、なんてあの場には似つかわしくない言葉。
大嫌いなイマジンである自分になど、わざわざ言わなくていい。
ウラタロスだけではない、彼女を抱きしめる全ての相手に言わなくていい。
求めることも求められることも、与えられることも与えることも、それは当たり前のことな
のだと胸を張って笑っていればいい――全てを許しあった恋人の腕の中で。
遠慮や後ろめたさを感じる暇もなく、心の赴くままに愛しい男に身体を委ねて、その腕の中
で安らぎを得る、そんな日がハナに訪れることを、ウラタロスは願う。
孤独の鎖を断ち切り、彼女が再び幸福な恋を手に入れることを願う。
ハナが新たな一歩を踏み出すにはもう少し時間が掛かるだろうが、ウラタロスは彼女が望む
限りつき合うつもりでいた。
大切なものほど手に入れるのには勇気が必要で、今はまだ過去の呪縛から抜け出せずにいる
彼女をウラタロスは笑えない。
大事に思うからこそ遠ざけておきたい気持ちは誰の中にもあるものだ。
このろくでなしの釣り師には尚のこと、触れた途端に壊しそうで穢しそうで、手を伸ばすこ
とさえ躊躇われるほど。
胸に浮かんだ無垢な面影を想い、ウラタロスは臆病な自分を嗤った。

――了
716名無しさん@ピンキー:2007/05/20(日) 17:28:39 ID:si5HayUc
おそまつさまです。
おつき合い頂いた方、ありがとうございました。


モモ×ハナ、キン×ハナの続きを楽しみにしています。
717名無しさん@ピンキー:2007/05/20(日) 17:34:13 ID:wOxA2wbd
>>704-715
GJ、超GJ。
リアタイでごちそうさまでした。
流麗な文体が素敵過ぎる……!
ウラ良い奴だな。ともかくGJ!
718名無しさん@ピンキー:2007/05/20(日) 21:11:49 ID:snmnzMl+
思わずうっとりしてしまうほど(・∀・)イイ
719名無しさん@ピンキー:2007/05/20(日) 21:47:42 ID:pZUkhdjQ
原作知らない通りすがりですが、これはイイ!
720名無しさん@ピンキー:2007/05/21(月) 01:07:52 ID:7WQHjuRs
これは…泣けるでえ!
721名無しさん@ピンキー:2007/05/21(月) 02:36:32 ID:r9EJ+9rO
>>704-716
GJ過ぎですよ!これは良いウラ×ハナを堪能させて貰ました
ウラはいいヤツだな〜、ハナの幸せを祈らずにはおられん
またの投下お待ちしてます
722名無し:2007/05/21(月) 02:38:26 ID:+4vnLz/9
マジお前の愛に泣いた
723名無しさん@ピンキー:2007/05/21(月) 03:19:00 ID:wsqkLaeT
>>704
GJGJ!!
ウラはほんといい奴。
ハナにはほんと幸せになってほしい。
月並みな言葉で申し訳ないけど、ぐっときたよ!
724名無しさん@ピンキー:2007/05/21(月) 10:02:30 ID:3dVvcWRP
恋愛じゃなくて、友愛ってのが切なかった。
モモやキンだったら、我慢できなくなっちゃうもんな(色々とww)
じゃあ漏れはリュウハナでも書くか………いいよね?
答えは聞いてない(^∀^)
725名無しさん@ピンキー:2007/05/21(月) 16:25:43 ID:57VxL5TE
ぉぉおお美味しい――――ッ!!!!
スーパーGJ!!!!
726名無しさん@ピンキー:2007/05/22(火) 02:23:26 ID:S4Sx7Zsa
>>724
ドンと来い!リュウハナ楽しみに待ってる
727名無しさん@ピンキー:2007/05/23(水) 21:45:21 ID:PE4xtJYJ
「お前…何だその格好は?」
「出前の途中に決まっておろうが、見て分らぬかうつけ」
M良太郎に向けて伸ばした右手の先に紫色の光を宿しスタジオの照明を背負ってダーティ
ーハリー4のクリント・イーストウッドのごとく立ちポーズを決めるアイヴィイマジン
頭に被った三角巾と腰に巻いたエプロンと左手に持った岡持ちが激しくミスマッチだった
「あ、アイヴィさん?」
「世話の焼ける奴じやな、そこな痴れ者を片付けるまでどこぞに隠れておるがよい」
呆然と座り込んだ謙作をしっしっと追い払いながら三角巾とエプロンを畳み床に置いた岡
持ちの上に載せるアイヴィ
「では始めるかの」
「なんか調子狂うな…」
728名無しさん@ピンキー:2007/05/24(木) 21:46:00 ID:OTrSFPtd
>>727
続きあったんだ…?
729名無しさん@ピンキー:2007/05/25(金) 03:16:09 ID:Xv/z8Fdn

もしもハナが無事成人式を迎えられて、振袖を着たら.....?


「なっ……ギャハハハ!なんだそりゃあハナクソ女!めかしこみやがって!
 ぜんっぜん似合ってねーじゃねーか!全然……似合ってねー………似合ってねーよ」

「おやおや!ハナさん、今日は殊更素敵なお召し物ですね。いやはや傾国なほどに美しい。
 ………フフッ……そうだ、良かったら式の後は僕が帯を(ry)」

「……ム?わしはよう分からんが………マゴにも衣装ちゅうやつか?
 ………うん?うん………よう似合うと…る…ぞ………ぐー」

「お前さぁ、わざわざボクに見せに来たわけ?……答えは聞いてないけどさっ!
 へー……可愛いとこあんじゃんね。嫌いじゃないよ?………そーゆーとこ」

「ハナさんて〜和服もすごく似合うんだね〜」


ハナは一番シンプルな誉め言葉に喜びそうw誰がどれとは言わないがww
とりあえずハナには無事に成人してほしいよ(;´д`)
730名無しさん@ピンキー:2007/05/25(金) 22:17:02 ID:OvZbrJhZ
>>727
だんだん好きになってきた。続き楽しみにしてます
アイヴィたん可愛いよアイヴィたん

>>729
モモのツンデレっぷりに萌えた
個人的にはリュウも良し!
731496(キン×ハナ後編【0】):2007/05/26(土) 09:57:33 ID:Bluosam1
おはようございます。496です。
>>534-544
>>639-650
長々しく続いていたキン×ハナ、ようやく完成しました。
予告よりもかなり遅れてのUP、申し訳ありませんm(_ _)m
今回もかなり文章が支離滅裂で、えらく長くて、キンタロスが…
いや、もう言うまい…。
ただ、エロなのに余りエロくない事だけは明言しておきます(藁
それでは、心に余裕のある方のみお付き合い頂ければ幸いです。
732496(キン×ハナ後編【1】):2007/05/26(土) 10:02:27 ID:Bluosam1
デンライナー。客室車両のとある一室。
事態も感情も、もはや留めようもない所まで来ている二人がいた。

キンタロスに抱き寄せられて、ハナの心臓は張り裂けんばかりに脈打ち始める。
緊張はしている。不安も羞恥心もある――だが、それらよりも、自分を抱きしめているイマ
ジンへの想いの方が強かった。
すっぽりと包み込む腕の中、爪先立ちになって、首に手を巻きつける。指に触れる、毛皮の感触。
何だか動物みたい。…熊だもんね。
誘われたように顔を寄せてくるキンタロスを、迎えうって自分から唇を合わせる。
…軽い、挨拶程度のキスだったが、それがハナの精一杯だった。
唇を離して、見つめて、屈強な腕の持ち主に笑いかける。
その照れたような、しかし艶を含んだ笑顔がたまらなくて、キンタロスはハナの肩口に顔を
埋める。ふっと湧き立つ、髪の匂い。シャンプーの匂い。ハナの匂い――。
触れている所から、全身に熱が回る。どうしようもなく鼓動が高鳴り、体が震え出しそうな
程に気分が昂揚する。
色恋とは無縁で過ごしてきたキンタロスには、現在自分が襲われている感覚――緊張と、昂
ぶりと、衝動と、不安――全てがないまぜになった感情は、全く未知のものだった。
それらを引き起こしたのが、腕の中の少女だと言う事が、不思議で仕方ない。
この少女――柔らかくて、良い匂いのする、綺麗で、強くて、可愛いハナが全部欲しい。
けれど、どうしたら良いのか分からない。
勝手に荒くなっていく、自分の呼吸さえ止められない。

『…やっぱり動物みたい』
耳のすぐ近くで響く荒い呼吸に、ハナはぼんやりとそんな事を考える。
こんなに息の上がったキンタロスは、初めてだ。
少しだけ、怖い。でも、逃げ出したいと言う程でもない。
その熱い息が首筋に触れて、次いで唇が後を追う。そして唇を割って、舌が這う。
くすぐったい…けど、少し、ぞくぞくしてくるみたい?
良太郎の身体でキスされた時の感覚を思い出す。
気持ち悪いのとは違う、我を忘れそうになる、ぞくぞく――。
と、首筋にあてがわれた唇が、ふと強く肌を吸い上げた。
「はぁ…」
思わず、ハナの唇から艶を帯びた吐息が洩れた。

間近で聞こえたハナの吐息に、キンタロスはまるで頭を殴られたような衝撃を受ける。
目の前が真っ赤になっていくような感覚と共に、脳裏に凶暴な欲望がよぎる。
今すぐ服を引き裂いて、白い肌に吸いつき、噛みつきたい。
骨が折れてしまう程に、力いっぱい抱き締めて、自分の全てを刻み込みたい。
この少女の身体に、欲望の限りを叩きつけたい――――
自分の中の昏い部分が蠢き出すのを感じて、キンタロスは動揺する。
ハナが欲しいのは――全て欲しいと思っているのは確かだ。
だが、それはハナを泣かせたり、怯えさせたり――ハナの意思に反する行為で奪いたい訳ではない。
ハナがあの綺麗で優しい顔で笑ってくれなければ、意味がないのだから。
733496(キン×ハナ後編【2】):2007/05/26(土) 10:04:48 ID:Bluosam1
「キンタロス…どうかした?」
怪訝そうなハナの声。いきなり動きの止まったキンタロスに、不安を覚えたのだろう。
『…もしかして、さっきみたいな声出しちゃったから?』
『……呆れられたとか?』
何となく居心地の悪い気分になってしまうハナ。
「…いや、何もないで」
言って、キンタロスはハナの顔を覗き込む。
不安げな表情――ハナにこんな顔をさせてはいけないと思った。
体に回した手で優しく背中を撫でると、ハナの表情が和らいだ。
それを見て、キンタロスは少しだけ気分が落ち着くのを感じた。
ハナの表情ひとつで、気分が左右される自分が不思議だった。
或いは、表情ひとつで自分の心を動かしてしまうハナが不思議なのか。
ハナの全てが欲しいとの同じ位に、ハナの全ての反応…吐息や、声、表情の変化のひとつひ
とつ…を見たいと、キンタロスは思った。
『まずは、焦ったらアカンな』
自分に言い聞かせながら、ハナの両肩に手を掛ける。そして――はた、と停止する手。
わずかな逡巡の後で、キンタロスが口を開く。
「ハナ、これどうやって…」
ハナの服はやたらとフワフワ、ヒラヒラしていて、良く似合っているのだが――どんな風に
着ているのか、キンタロスには分からない。ましてや、その脱がせ方など言うまでもない。
言われて、ハナが自分の体に視線を落とす。確かに、キンタロスには難易度の高い服である。
良太郎に憑依してる時とは違い、力の加減は出来るだろうが…問題はそこではない。
ハナはジャケットのボタンに指を掛けかけて――キンタロスがじっと見詰めてるのに気付く。
途端、ハナの頬が朱に染まり、消え入りそうな声で呟いた。
「…後ろ、向いてて…」
これから何をするのかを考えたら、馬鹿みたいな事を言ってる自覚はあった。
でも、キンタロスの見ている前で服を脱ぐなんて、とてもじゃないけど――。
「あ、スマン…」
反論もせず、素直に後ろを向くキンタロスに、ハナは心の中で感謝する。
落ち着け、落ち着けと自分に言い聞かせながら、ハナは服を脱ぎ出す。――ファスナーを下
ろす指が震えていた。
ベッドに腰かけて、ストッキングを脚からするりと抜いて…後は白いレースに覆われた、グ
レー地の上下揃いの下着だけ。でも、これまで脱ぐなんて出来ない。
ベッドに腰かけたまま、深呼吸して、声を出す。
「…もう、いいよ」
上ずったハナの声に、キンタロスは振り向き…息を呑んだ。
豊かな胸、引き締まったウエスト、すらりとした脚――服の上からでも分かる見事な肢体が、
露わになっていた。白い肌を、グレーの下着が更に強調しているようだ。
だが、誇れるような肢体とは裏腹に、ハナは視線を足元にさまよわせていた。
頬は赤く染まり、両手は膝の上で組まれており――恥じらいの色がありありと見えた。
その様子が可愛くて、キンタロスの胸に愛しさが満ちる。
かける言葉が見つからないままに、ハナの隣に腰を下ろす。――キンタロスの体重に、ぎし
りと音を立てて沈み込むマットレス。
『まさか、壊れないよね…?』
ほんの少し、不安になるハナの肩に、キンタロスの手が置かれて。
そのまま引き寄せられて、膝の上に乗せられるように横抱きにされる。素肌にキンタロスを
感じて、ハナの体が自然と縮こまる。
734496(キン×ハナ後編【3】):2007/05/26(土) 10:06:41 ID:Bluosam1
キンタロスの手が肩紐をずらし、ホックにかかってしばし停止し――キンタロスが再び難儀
している事に気付いて、ハナは自分でそっとホックを外した。
焦ったように、キンタロスの指が緩くなった布にかかり、肩紐が二の腕を伝ってするりと落ちる。
布に押さえつけられていた胸が露わになった。

「…っ」

思わず洩れ出た溜息は、どちらのものだったか。
支え、押さえるものがなくなっても崩れる事のない、たっぷりとした質感の白い胸に、淡い
色の先端が映える。
キンタロスの手が、下からすくい上げるように胸に触れた。豊かな乳房は、キンタロスの大
きな手にも余る位だ。たぷん、とした柔らかくて重い感触がたまらない。
白い乳房に食い込む指が、ふと、固くなり始めた先端に触れた。途端、ハナの背中にある感
覚が走る。
「ぃや…っ」
思わず洩れたその言葉に、キンタロスが手を止め、ハナの顔を覗き込む。
「嫌なんか?」
「違…そうじゃなくて…」
覗き込まれて、ハナが頬を染める。
「……恥ずかしいの」
キンタロスに見られている事、触れられている事、そして、その事でぞくぞくしてくる自分
が、ハナには恥ずかしかった。
「なんで恥ずかしいんや?」
キンタロスには、ハナの心境がぴんと来ないようだった。
「お前、こんなに綺麗なんに」
ひどく素直な言葉に、ハナの身体がぴくんと震える。
「こんなに白くて、柔らかくて、綺麗なんに…」
ハナの胸の中がかあっと熱くなり、背中に走るぞくぞくが更に強くなっていく。
…本人には全く自覚はなかったが、キンタロスの言葉がハナの官能を刺激する。
感触を試すように、キンタロスの手が動き出す。
そのゆっくりとした動きに、むしろ歯がゆさを覚えながら、ハナが身を震わせる。
眉根が寄せられ、頬が熱くなっていくのは、羞恥の感情だけによるものではなかった。
『なんて顔するんや…』
泣きそうな――だが、決して嫌がっている訳ではないハナを見て、キンタロスはもっと触れ
たくて仕方なくなる。
ハナの身体をベッドに押し倒すと、その上に覆い被さり――ハナを押し潰さぬよう、しっか
り手と膝で自らの体重を支える。
一瞬、絡み合う二人の視線――ハナの目に、戸惑いと驚きの色はあれど、怯えはない事に安
堵しながら、キンタロスは肘をついて自由になった両腕を伸ばした。
くっきりと露わになった鎖骨のラインを伝い、張りを見せ始める乳房に触れる。包み込む指
のまま、形を変える様に、揉みしだく手に自然と力が加わり始める。
「…ん…っ」
触れられている胸に、ある感覚が溜まってくる事に、ハナは気付く。
それは今までにも感じた感覚と似ていて、それでいてもっと強い感覚で。
身体は更なる刺激を求め始めている。気遣わしげな、探るような指使いでは、まだそこに辿
り着けない。
735496(キン×ハナ後編【4】):2007/05/26(土) 10:08:20 ID:Bluosam1
だがハナはその慣れぬ感覚に戸惑うだけで、どうして良いのか分からないまま、くすぶり疼
く感覚に震えていた。
と、まるでハナの心中を見透かしたように、キンタロスの指先が尖った先端に触れた。その
途端、洩れ出すハナの声。
「んぁ…」
…ハナ自身も驚くような甘い声だった。
その声に押されるように、胸に触れている手が大胆に動き始める。
「あ…っ…んん…ふ、う…っ」
指が動く度、求めていた刺激が与えられ、ハナがこらえきれずに声を上げる。泣くような、
すがるような、艶の混じった鳴き声だ。
その声に、キンタロスは色づき固くなった先端を口に含む。
「やぁ…」
武骨な指先とは違う――温かくて、柔らかくて、濡れた感触に敏感な先端を包まれて、ハナ
の背中がのけぞる。
更に甘さを増す声に、キンタロスは口に含んだ先端を舌先で突ついて、舌全体で舐め上げて、
吸って、軽く歯を立てて――様々に刺激する。
ハナがどんな反応をするか、ただそれだけを知りたくて、キンタロスは愛撫を繰り返す。
ハナの白い胸元にさっと血の気が差し、ピンク色に染まる。
首が左右に振られる度に、髪がシーツ上でさらさらと音を立てる。
震える手が、シーツを握り締め、または声をおさえようと自身の唇に押しつけられ、そして
キンタロスの肩に力なくかかる。
キンタロスの名を呼ぶ、その声の甘さと来たら――
今まで見た事も聞いた事もないハナの姿と声に、キンタロスは陶然とする。
綺麗で、艶っぽくて、可愛くて――このまま食ってしまいたい。
だが――まだまだ。
もっとハナを知らなければ。
手を胸からゆっくりと下ろして行き、引き締まったウエストを撫でる。なだらかな皮膚の下
で、腹筋がびくんと跳ねるのが分かった。
最後の一枚に到達する。布地の両端に手をかけて、ゆっくりと下げて行く。ハナが少し腰を
上げて、手助けする――或いは、破られてしまうのでは、と思ったのかもしれない。
『やだ…』
外気に触れて、ハナは自分がしっかり感じてしまっている事に気付いた。確かに心地良さは
感じていたけれど――キンタロスにどう思われるだろうかと、少し不安になる。
するり、と脚から抜かれた小さな布切れが、床に落ちた。
布が落ちる先を確認してから、キンタロスはハナに視線を戻す。

目前にあるのは、隠すものの何も無い、ハナの姿。

早く欲しい。だが、コトを急ぐと勿体無いような、失敗しそうな気がして、キンタロスはあ
えて迂回する。
膝から内腿へ手を這わせながら、ゆっくりと上を目指して行く。
内腿の滑らかさ、柔らかさに、心臓が高鳴ってくる。
それは触れられているハナも同様で――誰にも触れさせた事の無い領域への進入を、恐れつ
つも、待っていた。
736496(キン×ハナ後編【5】):2007/05/26(土) 10:09:58 ID:Bluosam1
指が脚の付け根に到達し――反応に気付いたキンタロスが、ちらりとハナの顔を見る。慌て
てハナが目をそらした。
『いやらしいって思われたかも…』
しかしハナの少女らしい不安とは裏腹に、キンタロスは喜んでいた。
ハナが自分の愛撫に反応している事が、嬉しかった。
「ん……!」
触れた指で何度かそこを撫で上げると、新たな蜜とハナの声が溢れ出した。
上半身への愛撫とは違う、直接的な刺激にハナの身体は素直に反応してしまう。
触れている指に蜜が伝うのを感じながら、キンタロスはもっとハナを悦ばせたいと思った。
ぴちゃ、と音を立てて、触れていた指が離れる。
「あ…ふ…っ」
快感が中断され、ハナは息をつく。安堵と、わずかな失望に身体の力を抜いた時、キンタロ
スの両腕がハナの太腿を掴み、ぐい、と広げた。
「え…?」
大きく広げた脚の間に、キンタロスは身体を割り込ませると、そのまま太腿を持ち上げる。
「ちょ、ちょっとやだ…っ!」
今度ばかりは、ハナの声に抑止力はないようだった。
息が触れるほど、顔が近付いていた。
『見られてる…』
自分でもマトモに見た事がない、一番恥ずかしい場所を見られている。
きっとそこはしっかり濡れていて、自分の淫らさを証明してるに違いなかった。
恥ずかしくて、涙が出てきた。両手で顔を覆う。キンタロスの顔なんて見られなかった。
『もう、やだ…』
視界を遮断したハナには、キンタロスがこれから行おうとしている事を知る由もなかった。
――息が触れて、それから、熱い感触。
「…っ!?」
熱いそれは、柔らかく蠢きながら、ハナに触れる。濡れた音。濡れた感触。
「…!!!」
やだ。まさか、そんな――。
キンタロスのしている事が分かって、ハナの顔が更に赤く染まった。
「や、やだぁ…っ! ん、ふぅ…! やめ、て…っ」
ハナの叫ぶ拒否の言葉に構わず、キンタロスはその行為を続ける。
やだ、そんな恥ずかしい事――。
羞恥に、ハナがじたばたと脚を振り、腰をよじる。当然、何の抵抗にもならない。
恥ずかしいのに、本当に恥ずかしくてやめて欲しいのに――。
ハナの唇から、意味をなさない甘い叫びが洩れ出す。
下腹部に熱が広がり、奥から潤いが溢れてくる。
身体が反応するのを止められない――。
屈強の腕に押し広げられた太腿が、ひくひくと震えていた。

737496(キン×ハナ後編【6】):2007/05/26(土) 10:11:56 ID:Bluosam1
やがて、キンタロスが身体を起こした。解放されたハナだったが、息はまだせわしないまま
だった。
キンタロスは己の下半身に目をやり、隆々と勃ち上がる存在を確認して――少し、驚く。
自分のこの姿形は、身体であり、借り物である。
契約者のイメージしたカタチ=器に精神を押し込められている――ある意味では、人型の牢
獄のようなものだ。
その姿が変化するのは、イメージの暴走のように大ダメージを受けた時など、自らの身体を
保てなくなる程の衝撃に見舞われた時のハズだ。
にも関わらず、今そのカタチを突き破って自分の欲望が具現化していた。ハナの嬌声と偽る
事なき反応に、反応してしまっていた。
――どうしようもない程、ハナを欲しているのだ。
自分の欲望のカタチを確認し、もう、我慢がきかない。
「……ハナ、ええか?」
かすれた声に、ハナは顔を覆っていた手をどけ、キンタロスを見る。
自然と視線が下に落ち、そして――固まった。

…………ちょっと、それって…。

人間的なフォルムを保ちつつも、異形の姿の股間から出現しているモノの、グロテスクと言
っても差し支えない外見――は、まあさておき。
問題は、その大きさだった。
本や話で得た知識でしか男を知らないハナではあったが、キンタロスのソレが尋常ではない
サイズである事は疑いようもなかった。
キンタロスの姿は、契約者である本条勝の持つ「強さ」のイメージの具現である。
だがまさか、ソレまでもそのイメージの産物だと言うのだろうか。
(さすがのハナも、イマジンに関するそんな情報までは知らない)

『……イメージの暴走?』
咄嗟に考えついたそれは、当らずと言えども遠からずで。ハナの意識に更なる混乱を招く。

「ハナ? どうしたんや?」
固まってしまったハナに気付き、キンタロスが問う。――自分の逸物が原因だとは、全く気
付いていない。
…もしや心変わりかと、思いつく。
ハナを悦ばせようと色々したが、それは単に自分だけの欲望に過ぎなくて、ハナに嫌な思い
をさせてしまったのでは――?
確かに何度も「やめて」と言われたのに、しっかり無視してしまったし…。
いったんその考えが浮かぶと、それが正解のようにキンタロスには思えてくる。

「…そのな、嫌なら、やめたってええんやで?」
できるだけ軽い調子で言いながら、自分でも無理な事を言っているとキンタロスは思った。
こんなにもはち切れんばかりに――とにかくハナが欲しいのだから。
もしもハナが嫌だと答えても――その後の自分の行動に、自信は全く持てない。
だが、嫌がるハナを押さえつけて無理矢理――そんな事は、考えるだけでも嫌だった。
ハナを傷つけたくはなかったし、嫌われたくもなかった。
相反する感情に心中を揺らしながら、キンタロスはそれでもハナに判断を任せた。
738496(キン×ハナ後編【7】):2007/05/26(土) 10:14:40 ID:Bluosam1
『嫌ならいい』キンタロスはそう言った。けれど、ハナにはそれが本心とは思えない。
それはキンタロスを――キンタロスの身体を見れば一目瞭然で。
まじまじと見詰める事に羞恥心を覚える以前に、驚異と本能的な恐怖を抱かずにいられない
キンタロスの状態は――正直言って、怖い。
けれど。
目に見えて明らかに自分を欲しがっているのに、それでも中断を口にするキンタロスの気遣
いが嬉しくて――。
だから、怖いけれど――。

「……大丈夫よ」

「…ホンマか?」
「うん…」
キンタロスの問いに、少し無理のある笑顔で頷くハナを、頭から信じる事はできなかったが、
…もう限界だった。
それ以上の質問をする事なく、キンタロスはハナの上に再び覆い被さった。脚を更に広げ、
その間に体を入れる。
張りつめたモノが太腿に触れて、その熱さ、硬さ――実体感にハナは驚く。
『大丈夫……よね?』
女の子の身体は、受け入れるように出来ているハズ…だもんね?
不安を残したまま、ハナはキンタロスの問うような視線に頷く。
濡れた場所に己をあてがって、キンタロスが腰を入れてきた。
「んぅ……っ!」
潤ってはいても、男を知らない身体に、キンタロスを受け入れるのは困難だった。
力を抜こうと思っても、押し破られる苦痛に身体が強張ってしまう。
キンタロスはキンタロスで、敏感な先端を包み込む感触にますます気が昂ぶっていくのを抑
えられない。
自然と逃げようとする腰を押さえ、ぐい、と突き込んだ。硬いソレが、拒むものを破って中
に割り込んだ。
「んああぁっ!!」
瘤のように膨れ上がった先端を呑み込んだ腰が、がくがくと震える。
身体が切り裂かれるような痛みに、涙がこぼれる。
苦鳴を上げかけ、それが却って下腹部に響き、新たな痛みを呼ぶ。――声さえ満足に上げら
れない。
だが、まだキンタロスの全ては収まりきってない。
抵抗感に、苦痛と更なる昂ぶりを覚えながら、キンタロスはゆっくりと、前進を続ける。
「く…ぅん…ふ、ぁ……っ!」
ハナの狭い内部が切り開かれて、拡げられていく。
息がつまる。痛い。苦しい。はちきれそう。
涙が後から後から溢れて、頬を濡らしていく。
それでも、キンタロスに「やめて」とは言えなくて、ハナは指を噛んで耐えた。

「ぅ…あ、ぁ…っ」
キンタロスが全て収まった時、下腹部にその形が現れていた。
ハナは顔を手で覆ったまま、短くて、荒い呼吸――深い呼吸さえ辛いのか――を何度も繰り
返す。
キンタロス自身も痛い程だったが、彼の分身はその狭さに抗うように膨れ上がり、それが更
にハナを痛めつける。
739496(キン×ハナ後編【8】):2007/05/26(土) 10:16:20 ID:Bluosam1
「大丈夫、か…っ?」
キンタロスが上体を曲げて顔をのぞきこむ。と、ハナがいきなりしがみついてきた。
首に手を回し、肩口に顔を埋めて、キンタロスを捕縛する。ハナの上に倒れ込みそうになって、
キンタロスは慌てて手で自分の体重を支えた。
「…うごかないで…っ」
小さく呟かれた言葉は涙声で、顔は見えなくても、ハナが辛い状態なのは分かった。
「ハナ…」
何を言っていいのか分からなくて、片手でゆっくりと髪を撫でる。さらりとした髪は、指に
からむ事なく流れて行く。
ハナの苦痛をどうする事も出来ない――と言うより、自分が彼女に苦痛を与えているのだと
言う事実が、キンタロスを悩ませる。
「スマンな、ハナ…」
そんな言葉に意味などないと知りつつも、耳元で何度も繰り返す。
やがて手が外れて、体の左右に落ちた。
「…ええんか?」
キンタロスの言葉に、顔をそらせたハナが頷いた。
「動くで…」
言って、キンタロスはゆっくりと、出来るだけ緩やかに抽送を始める。
「ん…! う……くぅ…っ は、ぁ…っ!」
突かれる度にハナが洩らす声に、悦びは感じられなかった。
突き入れると息を洩らし、引くと息を吸い込む――呼吸をするのも辛そうだった。
片手で目元を覆っているのは、涙を見られたくないからだろうか。
キンタロスの方は――緩慢な抽送でも、快感はある。
ぬるま湯に浸かっているような心地良さと…わずかな、もどかしさ。
緩やかな動きだからこそ、ハナの感触を感じる事が出来る。
ハナの苦し気な呼吸さえ、内部に収縮を生じさせてキンタロスを昂ぶらせる。
――これが男と女の違いなのだろうか。
ハナには苦しいだけの行為で、己は快感を感じている事に、キンタロスは罪悪感を覚えてし
まう。
無性にハナの顔が見たいと思った。
ほんの少しでも、ハナの表情に悦びが見られたなら、自分の気持ちは軽くなるだろうと思っ
たからだ。
(あくまで自分の気持ちだけの問題だという自覚はあった)
「ハナ…」
名を呼ばれ、ハナが覆う手をのけて、キンタロスを見る。
現れたのは、苦痛に喘ぐ少女の顔――キンタロスが見た事がない、ハナの表情だった。
740496(キン×ハナ後編【9】):2007/05/26(土) 10:19:34 ID:Bluosam1
涙に潤んだ瞳で自分を見上げるハナは、ひどく弱々しくて、それでいて男心を刺激するもの
を含んでいて。
視界の刺激がダイレクトに股間に伝わって。

――――キンタロスの自制心は弾け飛んだ。

「す、スマンっ、ハナっ! 俺もう、我慢できん!!」
白い太腿を掴み直すと、強く奥まで突き込んだ。
「ふあぁっ!?」
ハナが驚いたように叫んだ、その声が、次には悲鳴に変わる。
「…痛っ! やあぁっ!! んあぁぁっ! あぁ…っ!!」
ぐちゅぐちゅと、音が立つ程に濡れていても、ハナの内部はまだ狭いままで。
膨れ上がった剛直に体内を抉られる感覚は、快感には程遠く、ハナの身体が逃げようともがく。
だが、キンタロスの手はハナの腰をしっかりと押さえつけ、激しく欲望のままに突いてくる。
「痛ぁ…っ! んっ! やめ…ひ、あ…っ!!」
ハナが顔を左右に激しく振り、新たに溢れた涙と髪がシーツに散る。震える手が、キンタロ
スの腕に幾筋もの爪痕を残す。
突かれる度に白い胸が揺れるが、それに手を伸ばそうとはせず、キンタロスはただただハナ
を貫く行為に没頭する。
苦痛を和らげる為の自衛的反応なのか、ハナの泉からは新たに愛液が溢れて、抽送を潤滑に
しようと働きかける。
だが、それは何の助けにもならなかった。

「は…っ、ぁ…っ…うぅ…っ」
ハナの声はかすれかけていて、もう息も絶え絶えといった所だ。
体奥で蠢く肉棒に、意識と肉体が翻弄される。
もう、痛いとか苦しいとかではなくて――ただただ熱かった。
熱の塊に体内を掻き回される感覚に、ハナの視界が霞みかける。

悲鳴さえ上げなくなったハナに、キンタロスは気付いていた。
だが、気付いていただけで――何も出来なかった。快感に、腰を動かす事を止められなかった。
『早く終わらせた方がハナの為』
――偽善としか言い様のない考えが頭に浮かぶ。
それ以外に、虚ろな瞳を涙で濡らして、荒く揺さぶられて弾む愛しい少女を、助ける方法は
思いつけなかった。何より、自分を止められなかった。
腰に集まってくる熱い感覚を、早く解放しなければ――。
自分の為なのか、ハナの為なのか――キンタロスの腰が更に強く、深く動き出す。
室内に、荒い呼吸と、かすれた呻き声と、ベッドのスプリングの跳ね返る音が響く。
『もう少し…っ』
「や…っ…あっ…うあぁ…っ!」
限界間近のキンタロスの動きに、ハナが再び声を洩らし始める。
体奥を突かれる度に、反射的に腰が跳ねる。それが新たな収縮を招き、キンタロスの分身を
締め上げる。
その感覚に、追い上げられたキンタロスは――
「く…ハナぁ……っ!!」
細い腰を抱え、最奥部まで突き込むと、熱い液体を放出した。
「ん、やああぁぁぁぁぁっ!!」
脈打つ度に放出される更なる熱に、ハナの体がビクビクと震えた――。


741496(キン×ハナ後編【10】):2007/05/26(土) 10:23:04 ID:Bluosam1
「はぁ…はぁ…っ」
束の間、射精の余韻に浸ってから、キンタロスはぐい、と身を引く。
ずるり、とハナの中から白濁にまみれた分身が姿を現した。
「ん……」
内部から自分を圧迫していた存在がなくなり、ハナがようやく、大きな息をついた。
下腹部が、鼓動と連動してずきずきと痛む。
シーツを握り締め続けていた指先は、痺れて感覚がなくなっていた。
涙と汗で、顔や首筋にべっとりと貼りついた髪の毛が気持ち悪かったが、払う気力もなかった。
足先がひどく冷たくて、重くて、脚を閉じる事も出来なかった。
ただ、自由になるのは呼吸だけ――そんなハナを前に、キンタロスは懐紙を取り出すと、ハ
ナの頬に伝う涙を拭い出す。
うっすらと目を開けて、ハナは弱々しくキンタロスを見上げる。
キンタロスはぎこちない指で頬に貼りついた髪を横に流すと、今度は太腿に溢れ出た――朱
の混じった白濁を拭い始める。
「!」
咄嗟に、起き上がりかけるハナだったが、下腹部の痛みに眉をしかめ、姿勢を戻した。
そうしている間にも、キンタロスの手は己が蹂躪した箇所に達する。
後から後から溢れてくる欲望の残滓を、受け止め、拭い続ける。
ようやく清め終わり、ふと見ると、白いウエストに幾つもの赤い点――左右の太腿にも、同
様の痕がついていた。キンタロスが夢中になってつけた指の跡だろう。
キンタロスの腕にも、ハナによる引っ掻き傷がついているが、とてもおあいこと言える程度ではない。
――キンタロスの胸に、ある感情が湧き上がる。
もう一度、汗に濡れたハナの髪を撫でつけると、キンタロスはいきなり床に正座で座り込み、
頭を下げた。
「スマン!!!」
「?」
キンタロスの突然の行動に、ハナは目を見張る。

「お前あんなに痛がっとったんに、俺…自分の事しか考えられんで……最低や!!」

キンタロスの胸に、重く苦い感情が満ちていた。
綺麗で、可愛いハナを、傷つけてしまった――。
涙に濡れたハナの表情が、懐紙に映った朱の色が、白い肌に残った赤い痕が、全てお前のせ
いだと自分を糾弾する。
緩やかな抽送でさえも、苦しげに呼吸していたハナを、自分は――。
涙に濡れた――本来ならば気遣って、守らなくてはならない状態のハナに、強い欲情を感じ
てしまうなんて。
欲望に押し潰されてしまった自分が、自分でも情けなくて、悔しくて。
もう二度と、ハナは自分に笑いかけてはくれないだろう。
それが最も悲しくて、涙が出そうになる。
742496(キン×ハナ後編【11】):2007/05/26(土) 10:24:10 ID:Bluosam1
土下座するキンタロスの背中が震えている事に、ハナは気付く。
本当にもう、こいつは…。
『何で私の事で、簡単に傷つくのよ?』
確かに凄く痛くて、かなり辛かったけど――それは自分で望んだ結果なのよ?
覚悟の上だったんだから。まあ、想像してたより痛かったけど…。
後悔なんて、してないんだから――嬉しかったんだから。
それなのに――本当に、馬鹿なんだから……。
「ん…」
ずきずきと響く痛みに苦労しながら、ハナはベッドの上にうつ伏せると、頭を下げたままの
キンタロスの肩に手を置く。
「?」
顔を上げるキンタロス。と、その唇にハナの唇が重なる。
「!?」
唇を離し、小さく笑うハナ。
「…これは、痛くなかったから」
「…ハナ〜〜」
泣きそうな声のキンタロスに、ハナは今度は確かににっこりと笑って、抱きしめる。
肩口に顔を埋めて、ふさふさした毛皮を頬に感じながら、小さく囁く。


「……好きよ。大好き」


743496(キン×ハナ後編【12】):2007/05/26(土) 10:26:03 ID:Bluosam1
利用者のいない客室車両、通路。
「…誰もいない?」
「ああ、おらん」
そんな会話の後、扉から出てきたのは、シーツを抱えたハナと、そんなハナを両腕に抱いた
キンタロスだった。
いつまでも客室にこもっている訳にもいかないので、余韻にひたる間もなく、身支度を始め
た二人だったが、
「ごめん…ちょっと手を貸して。起きられないの」
…説明不要な理由で、子供のようにキンタロスに手伝ってもらって支度を終えたハナが、歩
く事も辛そうだった為、結果こうなってしまった訳である。
(シーツ回収の理由も説明不要である)
正直、ハナの体を抱えるのは――決して悪い気分ではないキンタロスだったが、こんな姿を
他の者に見られてはマズかろうという自覚はあった。
大きな身体を精一杯縮めながら、ハナの私室に急ぐ。


先程の客室よりはやや広い――居住施設を備えている為だ――ハナの私室。
部屋に入って、キンタロスはすぐハナをベッドに横たわらせる。
身体を曲げて、横になった姿勢のまま服を脱ぎ出すハナ。…何も言われなかったが、キンタ
ロスは律義に後ろを向いた。
腹部に残る痛みに苦労しながら、ハナは下着一枚になると、シーツの間に入る。
「もういいよ」
言われて、振り返るキンタロス。シーツを肩までかけてやって、ハナを見つめる。
「…大丈夫か?」
言ってから、大丈夫な訳ないだろう、と自分に突っ込みを入れる。気の利いた言葉も言えな
い自分を、少し情けなく思った。
「ん…しばらく寝かせて」
お腹は痛いし、足に力は入らないし、凄く疲れていた。目を閉じればすぐにでも、まどろみ
に落ちそうだ。
けれど、キンタロスは心配そうにハナを見つめたままだ。
『…また、罪悪感?』
そういうのは、もう良いんだってば。馬鹿。
ハナは手を伸ばすと、キンタロスの手を軽く握った。
「ん?」
覗き込むキンタロスに、ふにゃ、と子供のように笑いかける。
「おやすみ」
手を引いて、答えを待たずにハナは目を閉じた。

すぐに寝息を立て始めたハナの口元には笑みが残ったままで、何だか幸せな夢を見ているよ
うにも見えた。
『可愛い顔してからに…』
キンタロスはハナの側から立ち去り難く感じたが、ずっとここにいる訳にも行くまいとベッ
ド脇から立ち上がる。
扉を閉める時、もう一度だけ振り返ってから、ハナを見る。
変わらず笑みを浮かべたままのハナの寝顔を確認し、扉を閉じた。
744496(キン×ハナ後編【13】):2007/05/26(土) 10:27:05 ID:Bluosam1
デンライナー食堂車内。
「キンちゃん、お帰りなさ〜い」
キンタロスが戻ると、ナオミが歓迎の声を上げた。
「ハナさん追っかけて行くから、何かあったのかと思いましたよぉ」
「あ、…うん。そやな」
よく分からない返事をして、キンタロスはいつもの席に着く。…実際、『何か』はあったの
だから。
ナオミがいそいそとコーヒーを運んできた。
「はい、特製コーヒーですよぉ。さっきは残してたけど、美味しくなかったんですか?」
「ナオミちゃん、熊に味なんて分からないよ」
ウラタロスの皮肉も、キンタロスには気にならなかった。と言うか、聞こえていなかった。
コーヒーを片手に、先刻あった事を思い出してみるが、何だか現実感がない――それこそ夢
のような出来事だったからだ。
だが、身体に残る感覚が、それが夢ではなかった事を物語る。
白い脚、髪の匂い、肌の感触、甘い唇、艶やかな泣き声。
五感で感じたハナの全てが記憶に生々しく残っている。
自分の感情に気付いてからたったの数時間で一気に突っ走ってしまった。
余裕もなくハナを求めて、痛めつけて――泣かせてしまった。
こんな事でよかったのだろうか、と、今更ながらに悔やまれる。
だが、それでもハナは許してくれた。
綺麗な笑顔を見せてくれた。
安心しきった、愛らしい笑顔を見せてくれた。
自分を――好きだと言ってくれた。
『……好きよ。大好き』
ハナが囁いた言葉を思い出して、キンタロスは今更ながら胸が熱くなるのを感じた。
――自分は果報者だと思った。
欲しいと思った以上のものが、手に入ったのだから。
きっとあの言葉と笑顔は、生きてる限り自分の胸から消える事はないだろう。
ハナがくれた、とても綺麗で大事なものだから――。
幸せな記憶を反芻しながら――キンタロスは眠りについた。


end.
745496(キン×ハナ後編【あとがき】):2007/05/26(土) 10:39:09 ID:Bluosam1
ようやく終わりました…。
こんな長々しい文章を読んで下さった方々、どうもありがとうございました。
終わりに至る程に、己の苦悶が透けて見えて情けないです。
何でも詰め込もうとしたからかな…もっと書きたい物を絞り込めば良かった。
でも、この後編を(まだ後編になるとは思ってなかった頃)書き始めた頃、
書きたいと思ってた事は
「ハナがキンタロスに『好き」という場面」
「ハナがお姫様抱っこされる場面」
の2つだったんですよね…。
それが書いてる内に、こんなになってしまって…膨らみ杉。
あとは他のキャラも絡ませたかったです。
「実は二人が抱き合う場面を見てしまっていたウラタロス」
とか
「戻ってきたモモタロスがハナに殴られるけれど、拳に威力がない事を
笑ったら、いきなりキンタロスにぶん殴られる」
とか。
まとめる筆力がないので、切り捨てましたけど。
ああしかし、うちのキンタロスは本当にエロ熊…スマン。

ちなみに693さんのご指摘がなかなか興味深くて、自分なりに消化しようとしたけど
駄目でした…。

こんなに長い話を書き切れたのは、感想をくださった皆さんのおかげです。
本当にありがとうございましたm(_ _)m
これに味をしめて、また何か書くかも? できれば別のカプとか。
…ああでもやっぱ、キン×ハナに走りそうな予感(苦笑)
746名無しさん@ピンキー:2007/05/26(土) 11:53:04 ID:CydbxWUm
そんな辛そうなことかくなよ〜。オレは嬉しさでクライマックスだぜ!!
マジでヤバイ。他の期待してる!!
きっとマシンデンバードで書いても許せる。出来たら避けて欲しいけど。
747名無しさん@ピンキー:2007/05/26(土) 13:05:07 ID:Cu3r20VH
泣けるで…キンハナ最強。
748名無しさん@ピンキー:2007/05/26(土) 13:59:14 ID:oHytGPQg
GJ!!良いものを読ませていただきました!
他のカプも読んでみたいけど…やっぱりキンハナも捨てがたいです!すごく萌えましたから。
749名無しさん@ピンキー:2007/05/26(土) 15:21:49 ID:OM6Q+s9b
イイ、凄くイイ(・∀・)!!
貴方がネ申か……
マジで良いモノを読ませて頂きました。GJ!!
750名無しさん@ピンキー:2007/05/26(土) 21:08:28 ID:onQQsCa9
「言っとくが女だからって手加減はしねーぞ、俺は最初からクライマックスだぜ!」
いつもの決めセリフとともにデンガッシャーを構える電王ソードフォーム
「つまり前戯は無しということじゃな、お主じつは早漏であろう?」
「俺は早漏じゃねぇぇぇぇぇぇぇぇ!!」
血涙を流しながら叫ぶ電王ソードフォーム
そのときスタジオの壁を破壊して巨大な影がのそりと入ってくる
「新手だとお!?」
驚く電王
「ええい邪魔者が次から次へと!!」
アイヴィにとっても招かざる客らしい
3メートル近い巨体と緑を基調に赤を散りばめたボディカラー
がっしりした胴体と対照的に細長い手足
黒のパンツと同じく黒のリングシュース
アップルイマジンは呆然と立ち尽くすカスミに向き直るとゆっくりとしたモーションで右手を上げ
「アッポウッ!」
目にも留まらぬ速さで空手チョップを繰り出した
751名無しさん@ピンキー:2007/05/26(土) 21:58:54 ID:mQg6CCf2
エロ熊キンちゃん可愛い!!!
GJ!!!
752名無しさん@ピンキー:2007/05/26(土) 23:55:37 ID:5X49lJXA
GJGJ!!
ハナの色っぽさと金の獣臭さがたまらん…
753名無しさん@ピンキー:2007/05/27(日) 13:49:42 ID:ABA+MkeJ
キンハナ萌えがクライマックス!
754名無しさん@ピンキー:2007/05/27(日) 14:11:28 ID:e8a+i9bR
( ;∀;)イイハナシダナー


エロ萌えしにきたのに感動しちゃってる俺キモスwwww
オーナーのチャーハンに立てる旗を作る仕事に戻るわ…
755名無しさん@ピンキー:2007/05/27(日) 23:47:47 ID:ichy8a5L
ウラ×ナオミ投下します。
今日放送の内容に触れてますので、ネタバレご注意ください。
エロなしほのぼのです。
756ウラ×ナオミ1:2007/05/27(日) 23:50:00 ID:ichy8a5L
良太郎を落ち着いて休ませる為、他の車両へと移った一行に漂う空気は凄まじく重苦しい
ものだった。
身勝手な憑依が良太郎の負担になっている自覚はあったが、それなりに良好な関係を築いて
いるつもりでいたから、一緒に戦うことを拒絶されたことはかなりのショックだったのだ。
その上、精神的疲労も重なってぐったりと横たわる良太郎に対し、そばを離れることしか
出来ない不甲斐なさが更に彼らを落ち込ませる。
良太郎を心配するあまり、いつもなら落ちる筈のハナのカミナリさえもない。
「ナオミちゃん。コーヒー……」
気まずい雰囲気に耐え切れず、努めて軽い口調でナオミに声を掛けたウラタロスだったが、
ここが食堂車でないことに気づいて語尾を濁した。
「……は無理だよね」
「あ、インスタントでも良かったら出せますけど……」
周囲に気を使ってか、ナオミは小声で答える。
「充分だよ。お願いしていい?」
「はい。じゃあ、ポット取って来ますから、少し待っててくださいね」
「ああ、僕も一緒に行くよ」
やはり居心地が悪いのだろう、ほっとしたように立ち上がるナオミと共に、ウラタロスも腰を
上げた。
聴こえてない筈がないのに、二人のやり取りにも無反応なハナ達を見回し、うんざりとため
息をつく。
「……コーヒー飲む人ー?」
礼儀として一応訊ねてみるが、ハナが首を横に振っただけで、モモタロスとキンタロスは
それぞれそっぽを向いたまま微動だにしない。
――あー、ヤダヤダ、こういう空気。
ウラタロスは顔を顰め、不安そうなナオミの肩を押すようにしてその場を後にした。

また別の車両に移動し、車内販売用のワゴンが置いてある通路の一角に辿り着くと、ナオミは
ウラタロスの様子をちらりと窺ってから、ポットのお湯で手早く二人分のコーヒーを入れた。
礼を言って受け取り、ウラタロスは後ろの壁に凭れる。
ナオミも、そのままウラタロスの隣に並んだ。
やはりすぐ戻る気にはなれないらしい。
猫舌のウラタロスは、湯気を立てるコーヒーに目を落とし、とりあえず薫りだけを楽しむ。
「……なんか、大変なことになっちゃいましたね」
両手で可愛らしく抱えたカップを啜りながらナオミがぽつりと言った。
「うん。そうだね」
「でも、良太郎ちゃんが、本気でみんなを追い出すなんてする筈ないですよ。
だから、ウラちゃんもあんまり心配しないで――」
「そのことなんだけどさ」
ウラタロスはナオミを遮り、顔を上げて真っ直ぐ目の前の壁を見据えた。
「僕、良太郎とちゃんと契約しようと思う」
757ウラ×ナオミ2:2007/05/27(日) 23:53:00 ID:ichy8a5L
「え……」
「契約して、完了させて、それで良太郎から離れるよ。砂のままで外に放り出されるのは
さすがにゴメンだからね」
「ウラちゃん……」
驚きを隠さず、ナオミが大きな瞳を更に見開く。
つぶらな瞳に見つめられ、胸の奥が痛みに疼くのをウラタロスは感じた。
「ウラちゃんはそれでいいの?」
「……あんまり良くはないけど、物事には潮時ってものがあるしね」
良太郎を通して触れる世界は綺麗だし、喧嘩ばかりのデンライナーでの生活も悪くはないが、
自分の我侭ばかりを押し通す気にはなれなかった。
良太郎には小さからぬ借りもある。
釣り師としてはらしくもない感情だが、それを返すにはいい機会だろう。
ウラタロスはそろそろと冷めてきたコーヒーを口に運んだ。
最後になるだろうその一杯をゆっくりと味わいながら飲み干すと、ワゴンの上に静かに置く。
「ごちそうさま。美味しかったよ」
ウラタロスはにっこりと笑いかけながら、ナオミに右手を差し出した。
「今まで色々ありがとう。楽しかったね」
ナオミはカップを握り締めたまま、眉を歪め、今にも泣き出しそうな、怒り出しそうな顔で
ウラタロスを見上げる。
「ナオミちゃんのコーヒー、大好きだったよ」
ウラタロスはナオミの手を取り、手袋の上からその指先にそっと口づけた。
「……コーヒーだけですか?」
「え?」
掴まれた手はそのままに、ナオミは背伸びをしてウラタロスの口唇に自分のそれを押し当てる。
至近距離に迫る、ナオミのあどけない顔。
「ナオミちゃ……」
「過去形なのも淋しいです。ウラちゃんがいなくなるのは嫌。絶対に嫌」
必死に訴えるナオミの目に光るものを見つけ、ウラタロスは柄にもなく狼狽えた。
思わず両手を回して目の前の少女を抱きしめる。
ナオミの手を離れたカップが弧を描いて床に落ちた。
零れたコーヒーよりも強く、ウラタロスの鼻腔をくすぐるシャンプーの匂い。
急激に愛しさが募り、切なさで胸の中が一杯になる。
こんな自分を引き止めてくれる誰かがいるなんて思いもしなかった。
それがナオミだということがどうしようもなく嬉しい。
折角の決意が揺らぎそうになる。
758ウラ×ナオミ3:2007/05/27(日) 23:56:58 ID:ichy8a5L
「……困らせないでよ、ナオミちゃん……」
「だからね」
腕の中のナオミがばっと顔を上げる。
「ウラちゃん、私に憑いて」
「へ?」
「良太郎ちゃんから離れたら、私に憑けばいいんですよ。私は絶対にウラちゃんと契約しない
から、そうしたら、ウラちゃん、ずっとここにいるでしょう?」
ウラタロスはナオミをまじまじと見つめ、暫し思索に耽った。
ナオミの提案は、確かに名案に思える。
だがしかし。
「ちょっと待って、ナオミちゃん。気持ちは嬉しいけど」
「変身出来ないから嫌?」
「それは別にどうでも」
「じゃあ、女の子と遊べないのが嫌?」
「あ、それはちょっと……じゃなくて!」
ウラタロスは視線をうろうろとさ迷わせ、所在なさげに頭をかく。
「良太郎から離れて、今度はナオミちゃんに――って、それってさ、いくらなんでも節操
なさ過ぎじゃない……?」
困惑するウラタロスに、ナオミはにんまりと、小悪魔的な微笑を浮かべてみせた。
「ウラちゃんに節操なんてありましたっけ?」
あまりにも的を射た言葉にウラタロスは絶句する。
「……ナオミちゃん。ちょっときつくない?」
「ウラちゃんにいて欲しいから、頑張ってるんです」
そう言って、ナオミはウラタロスの首をぎゅうと抱きしめた。
「ね、ウラちゃん。どこにも行かないで。ずっとみんなでここにいようよ。その方がきっと楽しいよ」
嘘のない、真っ正直なナオミの小さなぬくもりが、ウラタロスの身体と心に染み入ってゆく。
詰まらない意地やプライドが呆気なく溶かされる。
「……うん」
頷いて、ウラタロスはナオミを抱きしめる腕に力を込めた。
離れたくない。
その気持ちだけが全てになる。
「……ウラちゃん? もしかして泣いてるの?」
「泣かないよ」
「そうかなぁ?」
「泣いてないってば」
「あ〜やしぃ〜」
ウラタロスはナオミの細い肩に顔を埋めたまま黙り込み、ナオミはくすくすと笑いながら
きつくウラタロスにしがみついた。

――了
759名無しさん@ピンキー:2007/05/28(月) 00:05:58 ID:JdYN/x/y
GJ!
泣けるでぇ!!
760名無しさん@ピンキー:2007/05/28(月) 00:06:47 ID:yJi0DhPN
GJ!!
ウラもナオミも可愛いなぁもう!
761名無しさん@ピンキー:2007/05/28(月) 00:59:52 ID:/U/hKS2G
ななな泣けた…
GJ…!!
762名無しさん@ピンキー:2007/05/28(月) 01:24:05 ID:XhomEJ3w
おおー!
「今日はちょっときつくない?」(だっけ?)という
ウラのセリフとリンクしたぞw
GJGJ!
763名無しさん@ピンキー:2007/05/28(月) 04:15:18 ID:ED1I1lvL
GJ!2人とも可愛いすぐる!
本編で2人一緒に食堂車に現れたシーンの理由っぽくてイイ!
764良太郎×ハナ(0/5) ◆Den.o8ebLw :2007/05/28(月) 07:39:22 ID:gin7sAOA
途中までだけどいいよね?答えは(ry

今日の分だとリュウタロス×ハナで鬼畜陵辱かと思わせといて
良太郎×ハナ癒し系、むしろ本音は5タロス×ハナの逆ハーレムぽいかもしれません
765良太郎×ハナ(1/5) ◆Den.o8ebLw :2007/05/28(月) 07:40:07 ID:gin7sAOA
 細い腕に思いがけない強さで抱きすくめられたまま、ハナは身動きひとつできない状
況にある。
「……どういうつもりよ」
 辛うじてそう言うのが精一杯だった。
 家に帰る良太郎を送るつもりで乗降口まで一緒に行った。ドアが開いた瞬間、不意に
腕を掴まれてそのままデンライナーから引きずり下ろされた。訳の分からぬまま現実世
界への扉をくぐってしまい、人気のないミルク・ディッパーに連れ込まれたのがほんの
数秒前のこと。自分を背後から抱き寄せ、首筋に顔を埋めた良太郎の前髪がハナの胸元
に落ちる。
 長く癖のある、紫色の前髪が。
「ちょっと抱いてみたかったんだ。猫みたいに」
 良太郎の身体を借りたリュウタロスが、耳元でいたずらっぽく囁いた。
「人を動物扱い?いい加減にしなさいよこの糞ガキ」
「でも似てるよ。あったかくて、毛が生えてて、やわらかい」
 抱き上げた小動物を可愛がるように無造作に、痩せた手がハナの鳩尾から胸へとそっ
と撫で上げる。同時に耳たぶを舐められて、ハナは悲鳴を堪えると、力を込めて腕をほ
どいた。が、突き放す間もなく再び正面から抱き寄せられる。
「ちょっと、離して!離しなさい、この……」
「あんまり暴れると、良太郎が怪我しちゃうよ。いいの?」
 窓越しに差し込んでくる弱々しい街灯の明かりの中では、少年じみた身体の先の細さ
ばかりが目につく。陰った顔に一瞬、良太郎の寂しげな表情を見た気がして、ハナは思
わず息を飲んだ。
766良太郎×ハナ(2/5) ◆Den.o8ebLw :2007/05/28(月) 07:40:56 ID:gin7sAOA
 その隙に飛びつかれ、あまりの勢いに床に倒れ込む。リュウタロスはその上に馬乗り
になると、逃れようとするハナの肩を手で押さえた。
「ちゃんと触らせてくれないと、ぼく、悲しいよ」
「あんたの都合なんか知らない!良太郎を返して!」
 強い力でハナを押さえつけながら、リュウタロスは無造作に答えた。
「でも良太郎も、触りたがってるよ」
「え……?」
「夜さぁ、時々布団のなかで、ハナさんのこと呼びながらおちんちん弄ってる」
 あまりにストレートな表現に、ハナは呆然となった。リュウタロスは平然と笑顔を浮
かべて続ける。
「あれ、すごく気持ちいいよねぇ。ハナさんもやってる?」
「や……やらないわよっ!」
「じゃあ、ぼくがやってあげるよ。ほんとは二人でやるもんでしょ」
 リュウタロスのことだから当然答えを求めている訳もない。その手はワンピースの裾
を掴んで肩まで一気にたくし上げた。
「ブラジャー、黄色なんだ。おっきい花柄」
「やめなさっ……この、ませガキっ!」
 服に顔を覆われているせいで、ハナの声はくぐもっている。
「あれっ?これじゃ、キスできないね」
 リュウタロスは服をさらに引っ張り上げ、ハナの手首の辺りで止めた。
「これでよしっと」
「なにがよしなの……」
 ハナが抗議の言葉を言い終えるより先に、少年の唇が襲ってくる。動物をなだめるよ
うに、ただ強く押し付けるだけのキス。それを幾度か繰り返され、緩んだ口元から軽く
舌を差し込まれ、舐められる。
767良太郎×ハナ(3/5) ◆Den.o8ebLw :2007/05/28(月) 07:41:42 ID:gin7sAOA
「犬の鼻みたい」
 リュウタロスは少し顔を引くと、そう言ってくすくすと笑った。ハナは必死に服から
手を引き抜くと、相手を突き離そうと身構える。
 だがリュウタロスはあっさりその手首を掴んで押さえた。
「だめ。もっと触りたい。こことか」
 空いた手で下着の上から胸をぐいと掴む。
「ブラジャー外すよ。いい?」
「だから、やめてって……」
「答えは聞いてない」
 リュウタロスは強引にハナの身体の下に腕を差し込むと、手探りで金具を外した。そ
れを身体から引きはがすように無理矢理脱がせて、床に放り投げる。
 ぷるんと揺れた双丘を見て、リュウタロスの口からまたしてもストレートすぎる一言
が漏れた。
「あは、本物のおっぱいだ。おっきいね」
「何馬鹿なこと言ってんのよっ!」
「ぱふぱふしてもいいよね」
「駄目って言ってるでしょ!」
「答えは聞いてないから」
 リュウタロスは例によってそう言い捨てて、無造作に胸の谷間に顔をうずめる。嬉し
そうに顔をすりつける様子はあまりにも無邪気だったが、それを愛おしんでやる余裕な
どハナにはなかった。
768良太郎×ハナ(4/5) ◆Den.o8ebLw :2007/05/28(月) 07:42:23 ID:gin7sAOA
「やめて……やめてってば!」
 全身の力を込め、4本の手足を使って振り払うと、リュウタロスの身体がようやく吹
き飛んだ。いくら力があっても、もともとは華奢な良太郎の身体だ。
 テーブルの上に載せられていた椅子が、ぶつかった勢いで派手な音を立てて床に転げ
落ちる。ハナは内心で良太郎ごめん、と呟いた。多分明日には、いくつもあざが出来て
しまっているだろう。
 リュウタロスは自分の上に積み上がった椅子を軽く除けて立ち上がった。
「なんで?気持ちよくしてあげるのに」
「気持ちよくない!こんな……むりやりされて……。あんた、愛理さんともこんなこと
したいって思ってるの?!」
「それはないよ。おねえちゃんはおねえちゃんだし……ここいいよね。おねえちゃんの
匂いがする」
 リュウタロスは気が抜けそうな口調で言うと、腕を広げてするりとペンシルターンを
決めた。踏み込み無しのトリプルに、長い前髪が流れる。
「じゃあ私はなんなのよ!」
「ハナさんはねぇ……ハナさん」
 答えにならない返事を口にしながら、リュウタロスはハナの前にかがみ込んだ。にじっ
て後ずさろうとする足首をぐいと掴んで引き寄せる。
「ハナさんが嫌なら、ボク一人で気持ちよくなるよ」
 淡々と言い放って、スカートの中に手を突っ込む。ハナが必死で押さえる腕をあっさ
りはがすと、リュウタロスは一息に彼女の下着を引き下ろした。
769良太郎×ハナ(5/5) ◆Den.o8ebLw :2007/05/28(月) 07:43:58 ID:gin7sAOA
「へぇ、ブラジャーとお揃いなんだ」
 脱がせたショーツを目の高さまで持ち上げて確かめ、そのまま床に投げ捨てる。その
隙に後ずさると、背中が壁際の本棚に当たった。
「あんたが自分の身体使って私に……なんて知ったら、良太郎はどう思うかわかる?!」
「喜ぶんじゃないの?言ったでしょ。良太郎もハナさんとエッチなことしたいんだよ」
 リュウタロスはふざける子供のように四つん這いで彼女を追うと、そのまま上におお
いかぶさった。
「良太郎が喜ぶことなんだから、いいよね」
 鼠を追いつめた猫のような表情で、そう訊ねる。
「良太郎となら考えるけど、あんたとは嫌!」
「同じじゃん。これ、良太郎の身体だし」
「同じじゃないわよ。とにかく、絶対に嫌なの!」
「どうして?」
「どうしても!」
 息を感じるほどの距離でその言葉を聞いたリュウタロスがにっこりと笑う。その笑顔
に悪寒を感じたハナの首筋に、少年の痩せた指がのびた。強い力で頭を押さえ込み、強
引に口づける。
 舌で無理矢理唇を割られ、食いしばった歯を幾度も舐められる感覚が恐ろしくて、ハ
ナは思わず目を閉じた。濡れた感覚が唇から耳元まで滑り、無邪気に囁く。
「ぼくも、どうしてもハナさんとエッチしたい」
770名無しさん@ピンキー:2007/05/28(月) 09:07:06 ID:4RwEK/Ip
これはいいトリップですね

「ぱふぱふしてもいいよね」エロカワユスw
こういう状態で出てくる勇気があるのか良太郎
そして5パターンで攻められるのかハナたんハァハァ
771名無しさん@ピンキー:2007/05/28(月) 11:05:46 ID:E9IX/cH1
いいぞもっとやれw
772名無しさん@ピンキー:2007/05/28(月) 21:41:21 ID:qDLCNWan
ちょwwww男の事情をそんな簡単にバラしてやるなよwwww
しかも本人にって良太郎がかわいそうだろwwww
だがそれがいい!!!GJです!!!!

で、続きはいつですか?'`ァ,、ァ(*´Д`*)'`ァ,、ァ
773名無しさん@ピンキー:2007/05/28(月) 23:25:44 ID:b8XSITqV
久し振りに来てみたら良い作品が沢山追加されていて幸せ。
続きや新作も楽しみにしてます。
774名無しさん@ピンキー:2007/05/29(火) 01:18:45 ID:NoDytZrv
幸せだー…(´∀`*)
775名無しさん@ピンキー:2007/05/29(火) 03:56:14 ID:Buqb7188
ぱふぱふwwww龍つながりだからか?wwww
無垢ゆえの狂気ってすごい素敵だと思う。
愛理お姉ちゃんとはまた違うんですよね、ハナちゃんは。
私も触発されたんでリュウハナ←3タロスなどを練ってきます。やや鬼蓄で……(^ω^)
776名無しさん@ピンキー:2007/05/29(火) 20:53:10 ID:CrPxiiWQ
うををを。ハナが酷い目に…たまらん!
リュウタもっとやれぇ!
自分的には熊でハナを酷い目に遭わせたいですが、
496さんのキン×ハナを読んだ後では…orz
つか、496さんに鬼畜なキン×ハナを書いて欲しい!皆もそうだろう!?
496さんならキン×ハナで何書いても許せる!!

という事でお願いします>>496
777名無しさん@ピンキー:2007/05/30(水) 20:24:55 ID:Ad+TIWOJ
どっちでもイイから!ぶちこめぇ〜!!
778496:2007/05/31(木) 21:04:20 ID:hJ8UvtyF
どうも496です。
長々しいキン×ハナに感想くださった方々、どうもありがとうございますm(_ _)m
なかなか夢見すぎな話だったので、皆様に受け入れて頂けるかどうか心配だったので、
一安心と言うか…。
本当に味をしめそうな自分がいますよ(藁
まだ題材は模索中ですが…キン×ハナ続編とか書いたら、かなり粘着質だな…。

>>776
き、鬼畜なキン×ハナですか?
……K良×ハナの続きとかなら行けるかも…?
以降の話を切り捨てるとか。
でも、既に書いた話を分岐させるってどうでしょうかね?
それに、自分が書くと鬼畜になりきらない気が(苦笑)
また色々ネタ考えてみます。
779名無しさん@ピンキー:2007/05/31(木) 22:44:07 ID:hlWrVLSW
素の良太郎×ハナだったら、
どんな展開になるか想像できない・・・
780名無しさん@ピンキー:2007/05/31(木) 23:49:00 ID:49+PHxXj
>>778
個人的には>>744後の2人を見てみたいです。
なんつーか、両方とも快楽があるタイプのを…。
781名無しさん@ピンキー:2007/06/01(金) 02:28:46 ID:fOw8LyGf
ジレンマなしの、快楽に突っ走った対等な桃花が見たいなぁ(^ω^)
782名無しさん@ピンキー:2007/06/01(金) 02:43:47 ID:G98tAAvU
素の良太郎×ハナも見てみたいです。
783名無しさん@ピンキー:2007/06/02(土) 09:45:19 ID:Ps+XdIGt
萌えれてエロくてカワユスならなんでもいい気がする。
書き手の気合じゃないか、やっぱり。
784名無しさん@ピンキー:2007/06/02(土) 15:38:42 ID:ykfeHsNO
>>782
むしろハナ×良でw

「ちょっと、良太郎大丈夫?」
「う‥ん‥やっぱ、だいぶキちゃってるみたい‥」
「分かったわ、良太郎は休んでて。アタシが動くからっ!」
なんて妄想が頭を‥
785名無しさん@ピンキー:2007/06/02(土) 20:07:28 ID:n+t8Vsnf
>>784
なんかハナの方がティムコ持ちのような…w
786名無しさん@ピンキー:2007/06/03(日) 07:55:20 ID:VBXQSY83
なんかオーナーも財前直美か伊藤かずえ辺りにキャスティングしたくなってきたぞw
787名無しさん@ピンキー:2007/06/03(日) 11:26:47 ID:ULK73YTa
素の良太郎だと
・昼間の疲れが祟って最中で寝る
・ベッドから落下して後頭部強打
・姉からの着信が部屋に響きわたる
とか途中で強制終了のオチしか浮かばないw
788名無しさん@ピンキー:2007/06/03(日) 13:15:58 ID:QGIllyIu
>>787
そこに天然姉が普通に部屋に入って来て普通に交ざってそうw
姉×良×華で。
>>765-769の続き
前回と比べて俄然短いです
っていうか二度目の投稿で完結させようと思ってたけど間に合わなかった
今回出てこなかった空気タロスはちゃんと次回出てきますので御心配なく

っていうか第19話見て、侑斗を脱DTさせるためにむりやり押さえ込んで
ハナちゃんかナオミさんに筆下ろしお願いしてしまうデネブの姿が思い浮かんだよ
(侑斗的に愛理さんだけは聖域)
 ハナの首筋を離れた手がリュウタロス自身のベルトにのびる。バックルを外す乾いた音に、ハナは身をちぢこませた。
 ファスナーを下ろすかすかな音が、恐ろしいほど耳に刺さる。
「次に触ったら、良太郎ごとあんたを殺すわ」
「だめだよ、良太郎はぼくが倒すんだから」
「だったら触らないで!」
 頬に触れようとした手を振り払われ、リュウタロスは口を尖らせるとその手を彼女の鼻先に延ばした。
「つまんないから、この手はあんまり使いたくないんだけど」
 今にも指を鳴らそうとするその仕草に、背筋が寒くなる。
「あんただって、身体が良太郎だからって愛理さんがモモの憑いてる良太郎に優しくしたら嫌でしょ」
「その時は入れ替わっちゃうよ。簡単だし」
「それなら、あんただって今良太郎と入れ替わらなきゃおかしいじゃない!」
 必死に食い下がるハナに、リュウタロスが首を傾げる。
「良太郎と替わったら、エッチしてもいいの?」
「そ、それは良太郎次第だけど……」
「じゃ、替わるよ。またあとでね」
 リュウタロスの無邪気な笑顔が満面に広がった一瞬後、良太郎の身体がハナの胸に倒れ込んで来た。
「良太郎、大丈夫?」
「……ハナさん?」
 助け起こされた良太郎がぼんやりと呟く。が、自分が顔を埋めているのが何かに気づき、慌てて飛び退く。
「ちょっと、僕なにして……ハナさん服着てよ、服どこ!?」
 ハナは必死に床を手探りで探す良太郎の腕を取った。
「いいんだよ、良太郎」
「……え?」
「リュウタロスに聞いたから。私とエッチしたいなら、していいよ」
 良太郎は一瞬きょとんとしていたが、すぐに目を見開いて叫んだ。
「ええぇッ!?ちょっと待って、リュウタロスが何?」
「良太郎が時々、私のこと、オカズにしてる、って」
「そ、それ……ハナさんに言っちゃったの……?直接……」
「うん」
「あはは……これって結構、最悪の部類、かも……」
 白目をむいてひっくり返りそうになった良太郎を、ハナは慌てて抱きとめた。
「ちょっと良太郎、しっかりしてよ!」
 彼女が懸命に揺さぶっていた良太郎が、不意にむくっと起き上がる。
「なんだなんだ面白そうなことやってんじゃねぇか、俺も混ぜ……」
「失せろモモ尻!」
 ハナはその頭を掴むと、間髪入れず膝に叩き付けた。ついでに胸元を思い切り蹴りとばす。
 思い切り後ろにのめったモモタロスが、片手で顔面を押さえながらもう一方の手で悔し紛れに床を叩いた。
「素っ裸で顔面に膝いれんなこのハナクソ女!避けにくいじゃねぇかいろんな意味で!」
「うっさい!こっちだって好きで裸にされたんじゃないわよ!」
 ハナは顔を押さえたままうずくまるモモタロスの前に仁王立ちになった。
「だから裸でその格好はやめろっつーの!いろいろ見えるから!」
「見えたらなによ!私の裸に文句があるなら自分の裸晒したらどうよこの鬼の着ぐるみ!しかも趣味の悪い着ぐるみ!」
「無茶言うなハナクソ女!だいたいあれは良太郎の美的センスが悪いのがなあ!」
「知的センスの悪いあんたにはお似合いよッ!」
「ああいえばこういいやがって、ちっくしょー覚えてやがれー!」
「そっちこそ覚えてなさい!デンライナーに帰ったら本気で蹴り入れてあげるからねっ!せいぜい泣きべそかくといいわッ!」
「あぁーッ!NGワード!NGワード!」
 モモタロスが頭の上で大げさにクロスした腕を蹴りつけたハナのおみ足が、不意にがっちりと受け止められる。
「なけるで!」
「そう来たか!」
 キンタロスがむっくりと起き上がるのを、ハナは身構えつつも見守った。服だけでなく心無しか長い髪まで乱れたキンタロスの様子は、見かけだけならどこか色気がある。見かけだけなら。
「ほお……」
 自分を眺めて暢気にため息をつくキンタロスに、ハナは思わず一歩後ずさった。
「ええ筋肉しとるなあ。特にその右の二の腕のあたり……」
「モモをサンドバッグに鍛えたからっ!つか気安く触るな!」
 振り払おうとしたハナの手を、キンタロスはぐっと掴んだ。
「この流れなら言える」
 やけに真剣なまなざしで顔を覗き込まれ、ハナもさすがに気圧される。
「おれといっしょに、おっぴろげジャンプの練習してくれへんか」
 呆然、愕然、激怒と、ハナの表情が切り替わって行く。掴まれた腕を振り払ってしっかりとグーを作ると、彼女は右ストレートをキンタロスの鳩尾に叩き込んだ。
「月に代わってお仕置きよ!」
「石ノ森先生、すんまへぇぇぇーーーーん!」
 車田風に吹き飛ばされたキンタロスが天井のアンティークなライトシェードを思い切り粉々にした気がしなくもないがなあに大丈夫ギャグだから明日には直っている。
 むしろ完全ノックアウト状態で床にのびた素の良太郎の姿に、ハナは我に返ると慌てて駆け寄った。
 全裸で。
792次回こそほんとに良太郎×ハナ ◆Den.o8ebLw :2007/06/04(月) 05:26:17 ID:E/IwBX9G
てゆーか改行失敗してる、すみません。
793名無しさん@ピンキー:2007/06/04(月) 08:59:13 ID:pRLnQc2s
>>790-791
朝から笑わせてもらいました。GJ!
794名無しさん@ピンキー:2007/06/04(月) 10:38:26 ID:STG9ITrK
>>790-791
朝から笑いすぎて腹痛ぇ…GJ!
映画のほしのあきもオーナーもけっこう仮面に出てたから、無関係とは言い難いな。

ちょっと思いついたネタ。
「女にモテたい」と常日頃思っていた男の前にイマジン出現。
「女にモテる」=「女とヤれる」と解釈したイマジンが、催淫効果を持つ触手で
男と面識のあった女を襲撃。
(ただし状況を選ばない&男も一応常識があるのでヤれる訳もない)
事件を調べる内に、被害者の近くにいつもいた男に気づく良太郎&ハナ。
と、そこにイマジンが現れハナを襲撃。
良太郎(タロス憑依可)は電王に変身するが、逃げられる。
後に残ったのは、催淫効果に悶えるハナ…。

で、この後「良太郎×ハナ」・「タロス憑依良太郎×ハナ」、
デンライナーに場所を移して「タロス×ハナ」などなど
考えてみたけど、誰でヤるかがまとまらん。
快楽に突っ走ったハナを見たいんだが…誰かこのネタで頼む!!
795名無しさん@ピンキー:2007/06/04(月) 14:51:07 ID:3SvzJEpH
テンポよすぎw
かなりワロタ。GJ!!!
796名無しさん@ピンキー:2007/06/04(月) 15:36:22 ID:QLw+5GwZ
ここって、保管庫は無いのかな?
797名無しさん@ピンキー:2007/06/05(火) 10:54:30 ID:uKzI5OUS
自分の中で>>791は殿堂入りした。
「この流れ」って、どの流れだよw

続き待ってます。全裸で。
798名無しさん@ピンキー:2007/06/05(火) 14:44:45 ID:MIYrZoow
………(^o^)
799名無しさん@ピンキー:2007/06/05(火) 15:05:51 ID:zyoM6Bif
ヽ○
  ~┫ オレ
  √┗ サンジョウ

>>790-791 GJ!
800名無しさん@ピンキー:2007/06/05(火) 18:33:00 ID:i6X95p/0
>>796
残念ながら無いんだ…。
801551:2007/06/05(火) 20:17:00 ID:bMrWC3mq

イマジンはぺろり、舌舐めずりをし、不敵に笑った。
それは、ちょうど蛇が鎌首を擡げている仕草にも見えた。
「フフ、必死だな。よっぽど、あのお嬢ちゃんが大事らしい。
 邪魔なんだろう? 契約内容には含まれてはいないが――…殺しておけばよかったかな?」
「んだと…?」
軽々しく口にするイマジンに、更に怒りが噴き出してくる。
――…モモタロス、絶対倒そう
良太郎の声が内側から響いてきた。モモタロスが挑発に乗るのを窘めると思いきや、
声色からして、怒り心頭なのはモモタロスだけではないらしい。
「ったりめーだろ! 行くぜェ!!」
咆哮を皮切りに、両者は同時に地面を蹴った。
モモタロスは前方に。イマジンは後方に。
「…何なんだよ手前は! 逃がすか!」
モモタロスは拍子抜けしながら更に踏み込んだ。
通常、ソードという戦闘スタイルは接近戦において最も効力を発揮する。
故に、イマジンはゲームを優位に進める為に、距離を保つ戦法をとったらしい。
逃げながらも、鎖鎌は自在に形を変えて、何度も襲いかかってきていた。
尤も、彼にとっては、そんな小手先の戦略など
かすがいにすらならないようだが。
「よっ、はっ! おらよ!!」
モモタロスは軽々とそれらを弾き返しながら、着実にイマジンに迫っていた。
802551:2007/06/05(火) 20:18:07 ID:bMrWC3mq

「しゃらくせえ! 一気に畳んでやるぜ!!」
モモタロスは右足に力を込め、勢いよく飛び出した。
その直後、鎖が地面を這い、足元を掬われる。
「ッ、うおっ!」
――…モモタロス! 前!
「!」
良太郎の声で視線を上げると、鉄塊が真正面にやってくるのが見えた。
モモタロスは、咄嗟に攻撃を防ごうとデンガッシャーを突き出した。
顔面に当たる直前、イマジンは鎖を引いた。
「!?」
鎖は大きく軌道を外れ――…デンガッシャーに絡みついた。
左手で鎖を外そうにも、鎖は刀身ごと何度も巻き付き、完全に右手を縫い付けていた。
「ッ、この……! 外れ…ねぇ!」
イマジンが勝ち誇ったかの様な笑みを浮かべた。
「成る程……ちょっとは出来るようだが――…こいつはどうかな?」
イマジンの指先に、ぽっと光が宿る。
指の数ある小さな光球が、イマジンの手を離れた。
それらは鎖に沿ってスパイラルを描き、真っ直ぐこちらへやってくる。
逃れようにも、右手が繋がっていて、身動きが取れない。
もう、光は目前にまで。
「!! やべ――…」 ――…危ない!!
  ドン
803551:2007/06/05(火) 20:20:18 ID:bMrWC3mq

「おや、お姫様が起きたみたいだぜ」
やおら肩を掴まれて引っ張り上げられる。
体を支えきれずに、足元がふらついた。
目の前には、ピンクのシャツと男が数人。
――…そうか私、捕まったんだ。
ぼんやりしていた頭が少しづつ冷めて、覚醒していくのを感じた。
「何処よ、ここ…」
「さて、何処でしょう?」
彼らと話しても、埒があかない。
ハナは首を動かして周囲を見渡した。
場所は特定できないが、どこかの部屋の中である。カーテンは閉じられ、外の様子はわからない。
男達は五人。頬に青痣を作っている男は、ハナが殴った男なのだろう。ピンクのシャツの男もいる。
腕を動かしてみると、手首が後ろ手に縛られている事に気付いた。
更に、腰にネクタイで幾重にも巻かれていて、手首ごと固定してしまっていた。
「解きなさい! さもないと――…」
「駄目、あんたまた殴るだろ」
青痣の男が進みでてきた。
「そういや俺の分のお返しがまだだったな……そら!」
横っ面に衝撃が走った。
そのまま地面に叩きつけられる。目の奥がちかちかする。
遠くで怒声が聞こえる。馬鹿野郎! 顔に傷つけんな――…
「ぐ……痛…」
顔が床に擦れ、頬にざらりとした感触がした。
――…え……砂?
砂が床一面に広がっていた。
ここは屋内である。量からして、彼らが持ち込んだものだけとは考えにくい。
それから導かれる結論は――…この部屋に、イマジンの契約者がいる。
――…一体、誰が
男達を目だけで順に追った。今は見当もつかないが、一つだけはっきりした事がある。
イマジンなら――…イマジンならモモタロスと良太郎が、きっと気付いて、来てくれる。
もし、ハナが掠われた事に気付かなくても、彼らがイマジンを追い掛けていれば、いずれ
この場所に辿り着くだろう。
絶望の中に、一筋の希望が見えた。
――…そうと分かれば
「んん? …何笑ってんだよ」
靴の先を顎に引っ掛け、無理矢理に上向かされた。
しかし、彼女の瞳には強い光が宿っていた。
絶対に逃げだしてやる――…ハナは自分自身に、堅く誓った。
804551:2007/06/05(火) 20:21:53 ID:bMrWC3mq

ざりざり、身体が地面を擦る音。
「…ッてて……」
モモタロスは寸での所で横に跳び、光球を回避していた。
かつてモモタロスの立っていた所には、大きなクレーターができていた。
――…助かっ……わっ!
安堵もつかの間。途端に引っ張られる感触がして、慌ててカカトを地に押し付ける。
転びそうになりながら、何とか数メートル前で踏み止まった。
踏ん張った足跡が深い溝を残し、後ろに伸びていた。
「しぶといな」
「ヘッ……あの程度かよ…口程にもねェな」
「ククッ、痩せ我慢も何時まで持つかな……?」
休む間もなく、次の光球が飛んできた。
鎖がぴんと張られたまま走りだす。走り去った所から、爆発が駆け抜けてゆく。
攻撃を避ければ避ける程、双方の距離が狭まってゆく。
離れれば、恰好の的。近づけば、大鎌の餌食。
揺れる鎌は大口を開けて、モモタロスがこのまま引きずり込まれるのを待っている。
体力は時間と共に、確実に消耗していた。
「どうすりゃいいんだよ……!」
どっちに転んでも、こちらが不利になる仕組みにしている。
幾重にも仕掛けられた、巧妙な罠。
蛇特有のねちっこい、と言うより嫌らしい攻撃は、ウラタロスと良い勝負だ。と、モモタ
ロスは思った。
モモタロスは、鎖の絡まる腕を叩いた。
「クソッ……この鎖さえ外れりゃあ……!」
――…モモタロス、『あれ』だったら鎖があっても攻撃できるかも
「あァ!? 『あれ』って何だよ」
――…ほら、必殺……
「!!」
それで氷解したモモタロスは、イマジンに向って駆け出した。
繋がれていた鎖が弛み、余裕のできたデンガッシャーを振り下ろす。
  ガキンッ
鎖だらけの剣が、鎌をぎりりと噛んだ。拮抗した刃が、縦にきいきい滑る。
左手で腰を探った。目的の物が指に触れ、掴んで手元に引き寄せる。
「へへ……コイツがある事をすっかり忘れてたぜ」
翳したそれは――…パスポート。
『Full Charge』
赤い閃光がベルトに収束し、一気に刃先まで昇りつめる。
膨大なエネルギーが溢れだし、耐え切れなくなった鎖が悲鳴をあげ始めた。
赤い刃が触れた金属部分は強大な熱を孕み、あっという間に許容量を越え――…内側から
崩壊する。
「何……!?」
距離はゼロ――…逃げられない。
「その鎖が仇になったな! 俺の必殺技――…Part3!!」
砕け散った鎖の破片の中から、赤い刃が飛び出した。
爆ぜる音。一瞬の後、朱い一閃。
砂が、宙を舞った。
805551:2007/06/05(火) 20:24:01 ID:bMrWC3mq

「!! ――…居ねぇ…!」
砂塵の晴れた先には、誰も居なかった。
鎖鎌だけが、地に落ちて砂となり、さらさら流れていた。
「〜〜ンの野郎!!」
――…手応えはあったから…きっと、向こうもダメージはあると思う
   ……………多分
「次会ったら、生かしちゃ帰さねェ」
物騒な事を呟いて、モモタロスは息巻いた。
――…ところで、ハナさんどうしてるかな? 連絡とらないと
「そういやそうか――…ったく、何処ほっつき歩いてんだ、あのハナクソ女は」
――…追い出したのはモモタロスじゃん……
「……そうでした」
モモタロスは良太郎の携帯電話を開いた。


「誰から行く?」
「あ、じゃあ俺口でしてもらおっかなぁ――…」
ハナは、刃物の様に研がれた視線を向けた。
「口に入れてみなさい…噛み千切ってやるから……!!」
少女の気迫は鬼のようで、声は地獄の底から響いてくるようだった。
ハナは縛られているというのに、男たちは明らかに怯んでいた。
――…今だ
隙を突いて、肩ごと回転させ、体を抜いた。
爪先に体重をかけ、姿勢を低く保ち、足をバネのように曲げる。一瞬の間を溜め、一気に足
を弾いた。
「あっ、待ちやがれ!」
「オイ捕まえろ!!」
ハナは男達の間を縫うように駆け抜ける。目指すは、出口。
扉の前で後ろ立ち、ドアノブに手を掛けた――…が、回らない。
――…鍵が……!
806551:2007/06/05(火) 20:26:44 ID:bMrWC3mq

そうこうしている内に、腕を掴まれた。
「! 離しなさい! 離――…ッ!」
振り払おうと激しく抵抗すると、何かを差し出された。同時に、それはカチャンと音をたて
て、刃先が飛び出す。
「…!!」
鋭利な冷たさを感じ、ハナの動きが止まった。
バタフライナイフが頬をなぞり、顎先を伝って、柔らかな喉元で止まる。
「残念でしたー。鍵、かけといたの俺。役に立ったっしょ?」
「ヒュー、焦らすなよ」
「でかしたぞ……」
後ろから声がかかる。ナイフが押し当てられた部位から始まって、体全体が激しい危険信号
を発していた。
「暴れれば、ただじゃ済まねぇぜ…」
「んの女……相当な暴れ馬だな」
男達は優位を取り戻した事を悟ると、また元のにやにや笑いに戻った。
「貢献したんだ、俺でいいだろ…」
「チェッ……いいトコ取りかよ。後でちゃんと代われよな」
ピンクのシャツが、彼女にナイフを突き付けたまま交代する。
恐怖で動き出してしまいそうな身体を、必死で宥める。
「座れ……そのまま、ゆっくりと。余計な事するなよ? 血を見たくないんならな」
ハナは長い時間をかけて、床にしゃがんだ。
「よし……良い子だ」
抵抗しないハナに安堵したのか、作業を開始した。
ナイフは綺麗なラインを描く鎖骨まで移動し、ぷつり――…キャミソールの紐を切断した。
思わず指先がぴくりと動くと、また喉元にナイフが触れた。
「おっと、動くんじゃねぇぞ……」
男が、ハナの上着に手を掛けた。目の前で揺れているナイフと手。
布が垂れ下がり、白桃が覗いていた。躊躇なく、不粋な掌がそれを揉みしだく。
全身が拒み、鳥肌が立つ。気持ちの良い筈がない。
807551:2007/06/05(火) 20:27:55 ID:bMrWC3mq

こんな奴らに身体を許してしまうなんて――…それを思うと、屈辱感と羞恥でいっぱいにな
る。悔しさで噛み締めた歯の隙間から、空気が漏れた。
  ♪〜♪〜〜♪
突然、電子音が鳴り響いた。
音源は、ハナのカーディガンのポケットの中。
一体誰が。いや、誰でも良い。
直接の救いにはなりはしないだろうが、ハナにとっては天から与えられた福音にも思えた。
男は訝しげに携帯電話をポケットから取り出した。
「あ? 着信…良太郎……?」
男がそれを開き、ボタンを押す。
『おい、ハナクソおん――…』
「よう、良太郎くん…か?」
『……!? 誰だ手前は』
男の唇が、ニヤッと歪んだ。
「あんたに時計壊された――…と言えば分かる?」
――…やっぱりモモだ
ハナは足を引き寄せた。
「この娘、あんたのツレだろ?
 俺ら今から彼女に慰めてもらう所だから――…」
ハナは伸び上がってシャツ一枚の腕に噛み付くと、
男が怯んだ隙に、携帯電話に必死で顔を寄せた。
「モモッ! 砂! 砂を探して!!」
「ッ…! コラ、手前ぇッ!」
「キャッ!」
  ブツッ
  ツー…… ツー……
「何しやがんだ! てめ――…」
  ガリッ
ハナは思いっきり――…男の指を噛んだ。
「――…ッ痛え!!」
たまらず、敵がナイフを落とした。屈んで、素早く柄をくわえ込む。
伸びてくる腕をひらりとかわし、ピンクシャツの男の背中をとる。
「ひ……馬…鹿、動くなお前ら」
男は悲鳴と両手を上げた。
ハナは、男の肩に顎を乗せ、喉に――…冷たく光るナイフを押し当てていた。
このままナイフを横に引けば、ただでは済まない。
周囲を目で脅すと、男達は迂闊に手をだせず、その場で動けなくなった。
――…あんたらの思い通りなんて、真っ平御免よ
生憎、勇者の助けを黙って待っている程、悠長に構えていられる性質ではない。
囚われの姫は、魔王の寝首を掻く機会を虎視眈々と狙っていた。

続く
808名無しさん@ピンキー:2007/06/05(火) 20:55:43 ID:FASm/vhJ
リアルタイム遭遇?

511さん、GJ!
ハナさんが囚われの身でも戦う凛々しさに惚れました。
間に合えモモ!(いや、この板的には間に合わないほうがいいのか)
809名無しさん@ピンキー:2007/06/06(水) 00:08:31 ID:ljBzNDwJ
カブトでライダーにはまって過去のライダーを追いかけてる身なので響鬼やアギトなどの小説も読みたいのですが、
やはり職人さまとしては、旬の電王が書きやすかったり書く意欲が湧くものなのでしょうか?
810名無しさん@ピンキー:2007/06/06(水) 00:14:25 ID:vv4iigrE
待ってる人がいれば職人様もきっと…

アギトいいなー
811名無しさん@ピンキー:2007/06/06(水) 00:28:16 ID:9bBnRUc4
511氏、GJ!
映像化してほしいくらい!

いや、俺の頭の中ではしっかり映像化してるけどw

続き待ってる、全裸で
812名無しさん@ピンキー:2007/06/06(水) 20:35:37 ID:Wp3kzFWw
>>551
エロは見たいが…こんなに凛々しいハナが犯られるのは見たくない!!
モモ×ハナじゃなきゃ嫌だ!
間に合ってくれ、モモ!!
続き楽しみに待ってます!
813名無しさん@ピンキー:2007/06/07(木) 02:04:25 ID:7x47J/y3
↑わがまま言うなよ。
作家さん、好きなように書いてくださいね!
814551:2007/06/07(木) 07:33:06 ID:eHiUQfan
>>812

いえ、感想や意見は大歓迎ですよ。
とりわけ今回は(申し訳ない事に)ライブ感丸出しの作品っぽいので、意見があるという
のはありがたいです。
むしろこんなエロ薄味な作品受け入れてくれるのかと戦々恐々でした orzゴメンネ…
今後も、じゃんじゃん言って下さって結構です。

他の職人さんはどうか分かりませんが、反応見てニヤニヤするのもSS書きの楽しみの一種
だと思います。
ただ、自分の思い通りにならなかった時に怒りさえしなければ、言っても良いと思いますよ。
815名無しさん@ピンキー:2007/06/09(土) 13:40:02 ID:SBi2ogGi
>>810
そうですかね…?それではとりあえず翔一×真魚キボンと言っておきますw

自分でも書ければいいのですが、なかなか難しくて。職人さまは偉大ですね。
816名無しさん@ピンキー:2007/06/09(土) 23:27:53 ID:slPdBfbV
誰か侑斗ください
817名無しさん@ピンキー:2007/06/10(日) 17:33:59 ID:RLt7Sm2H
じゃあ自分はデネブを貰っていきます
818名無しさん@ピンキー:2007/06/10(日) 20:42:47 ID:HxYdY/9x
ゼロライナー関連で。
失った時間の事について知る為に侑斗に詰め寄ったハナが、交換条件として体を要求される、とか。
侑斗は侑斗で、オニャノコが常時一緒な良太郎に嫉妬するとか。
目隠しプレイとか想像して萌えた。
ハナはいろいろできてしまって困る。
819名無しさん@ピンキー:2007/06/11(月) 00:32:44 ID:FBexa43P
カウンターで仲良く踊るリュウとナオミがかわいすぎる。
無邪気にお医者さんゴッコやらせたくなるなw
820名無しさん@ピンキー:2007/06/11(月) 12:39:37 ID:ic1qNvZ0
胸を触診しますよ〜?答えは聞いてないけど!(モミモミモミ)
821名無しさん@ピンキー:2007/06/11(月) 16:28:05 ID:7KyIwX3j
オシリーナブログにて、「ナオミちゃんは侑斗くんに一目惚れ(笑)」とあったけど…ただの冗談かな?

もしも二人が仲良くなったら、ボウケンの黒黄のような感じになる気がする(子供っぽい保護者と本当の子供みたいな)
822名無しさん@ピンキー:2007/06/12(火) 13:41:30 ID:KDLEMbcN
ゼロライナーには、ナオミとはタイプの違う、清楚な萌えメイドがいても
良かったのにな、と思った。
侑人君のわがままに、いつも泣かされるとか(でも本当は惚れてるから
いじめてる)なんて、妄想してしまったよ・・
823名無しさん@ピンキー:2007/06/12(火) 14:02:06 ID:3OkI6jUA
>>822
一歩間違えるとデネブとキャラ被りそうだなw
824名無しさん@ピンキー:2007/06/12(火) 16:21:50 ID:Aten5o8E
>>823
つかむしろそれデネブじゃね?
825名無しさん@ピンキー :2007/06/12(火) 21:13:24 ID:oi2lOgpr
この流れなら言える
イマジン女体化のエロゲを一度でも考えたのは俺だけじゃないはずだ
826モモタロス×ハナ 00:2007/06/13(水) 00:44:00 ID:3lQB0REP
連載の合間の息抜きに書いてたら、すっかり本腰入っちゃってやばす。

モモハナ前提。二回目設定。…細かいとか言うない!
・ハナさんがとてもデレデレしている
・モモタロスが惚気まくる
それでもよろしければ是非召し上がって下さい。
827モモタロス×ハナ 01:2007/06/13(水) 00:45:12 ID:3lQB0REP
今日も今日とて退屈な一日だった。いや、そうなる筈だった。
何時も通り、ウラタロスにちょっかいをかけられ、気が向いたから勝負事に付き合ってや
ったりだとか。
何時も通り、リュウタロスのスキンシップのラリアットを生意気にも叩き込まれ、お返し
に腕を固めてやったりだとか。
キンタロスも、これまた何時も通り、冬眠と洒落込んでいる。
――…今度『狂熊注意』の貼紙でもしておいてやるか
ありとあらゆる暇つぶしは体験しており、そろそろ本気でする事が無くなってきた。(将
棋、オセロの類いはすぐ負けてつまらないので却下だ)
この妙に宙ぶらりんになった様な心持ちは、毎日慌ただしい事限りない2007年の連中には
分かるまい。
「あーあ、つまんね」
呟いたところで、つまらない物がつまる筈もなく、飲みかけのコーヒーのもとへ舞い戻った。
手に取ると、前には無かった異変に気付いた。
カップとソーサーの間に、小さな紙が挟まっている。
――…何だ? こりゃ
コーヒーを一口含んで、四つ折の紙切れを広げた。
『3号車06号室』
走り書いた筆跡。崩れてはいるものの、この几帳面そうな字面は、明らかにここの野郎共
の物ではない。ナオミの字も見た事があるが、もっと丸みを帯びた感じだった。後に残る
女はただ一人――…
頭の後ろで、鋭い痛みがパンッと弾けた。
喉がコーヒーを嚥下しようとしていたが、失敗して盛大に噎せた。
振り向くと、手の平サイズの竹弓を構えたリュウタロスがいた。テーブルには、大豆の袋
がひっくり返っている。
「やったぁ! 後頭部50点!」
「痛ェだろ、馬鹿野郎! そんなん人に向けるんじゃねえ!!」
言いながら、左手をぐしゃりと握り、証拠を隠した。
その女はハナという。二人はライバル関係であり――…恋人関係である。
それに至るまでには紆余曲折あった訳だが、面倒なので要約すると、『向こうが』好きだ
というので『仕方なく』付き合ってやっている、とだけ言っておこう。
――…こりゃあ、来い…って事かよ
呼び出しは呼び出しでも不良の喧嘩でなく、恋人から。して、その真意は。
妄想が先走り、顔が赤くなる。
――…駄目だ。お子様にはちょいと刺激がキツ過ぎるんじゃねえか?
828モモタロス×ハナ 02:2007/06/13(水) 00:46:18 ID:3lQB0REP

  パコンッ パコンッ
執拗に豆鉄砲の攻撃が繰り返されている。鎧を狙っているらしいので痛くはないが、うざ
い事限りない。いや、発砲のほとんどが腕やら背中やらにぶち当たっている。痛い。命中
率は最悪だ。
おもむろに立ち上がり、リュウタロスの前まで歩き、輪ゴム製の檄鉄を押さえて竹弓を取
り上げた。
「あぁーっ! 返せよー!」
「五月蝿ェ! 鉄砲は禁止だ!!」
「むぅー!」
リュウタロスはむくれていたが、暫くしてナオミが使っているマドラーに興味を示すと、
そちらに行ってしまった。
モモタロスは、所在なげな竹弓を机にことりと置いた。
ハナは、関係をやたら秘密にしたがる。内緒にしないと、彼女いわく『酷い事になる』ら
しい。もちろん、命は惜しいに決まってる。生き急ぐ真似だけは御免だ。全く、面倒なこ
と甚だしいが、こちらだって他の連中に知られたら困る訳で。
だから、あたかも今からコーヒーの飲み過ぎで雪隠に行くのだ、という振りをして出て行
かなければいけない。
いかにも立ったついでに行こうか、という演技は我ながら完璧だ。流石俺。
コツ、コツ、自分の足音だけが、広くて狭い通路に響く。
手の中の紙が、かさかさ音をたてた。自分が握り潰したせいで皺くちゃである。
――…それにしても、なんつー色気のねえラブレターだ。
  書いてある物と言やあ、場所だけじゃねーか。好きのすの字もありゃしねえ。
  つーか、これだけの単語で理解した自分に拍手を送りてえよ。
セックスは告白した時の一度きり。あれからご無沙汰だったが、まさか呼び出されるとは
思ってなかった。そうならそうと口で言えば良いのに、面倒な奴だ。
829モモタロス×ハナ 03:2007/06/13(水) 00:47:47 ID:3lQB0REP

そうこう考えている間に、三号車に到着した。端から数えて、六つめの扉。
「おい、ハナク――…」
扉の先には、見知らぬ女性がベットに腰掛けていた。細身の黄味がかった緑色のドレス。
髪は高く結い上げられている。
驚いて、急ぎドアを閉める。
「ごっ、ごめんなさいっ! 間違えましたぁっ!!」
――…何だ何だ? 何が起こってるんだ?
もう一度確認する。『306』……場所は会ってる。
だとしたら、間違えているのは中の女性だ。安堵と共に、再びドアノブをひねった。
「ちょっと失礼! あんたまち――…ッうがっ!」
ご丁寧にも鉄拳が迎えてくれた。額を強かに殴打する。
腕を掴まれ、中に引っ張り込まれた。
「馬鹿モモ! 私よ」
ぱたりと後ろ手にドアを閉めると、萌黄色のイブニングドレスがふわりと翻った。こちら
を睨みつけているのは、確かにハナだ。
「〜〜ッ、何すんだてめ――…」
言い終わるまでに、また殴られた。ったく、何だってんだ。
「あんたって……どこまでも失礼な男ね」
「分かるかっ! 紛らわしい恰好してんじゃねえ!!」
「私だって、何時もあの服って訳じゃないわよ!」
「じゃあ何で今日に限って服が違って、俺が殴られるんだよ!」
「そ、れは」
ハナが急に威勢を失い、言の歯切れが悪くなった。目を逸らした彼女を見て、直ぐにピン
と来た。
「ははァん、『俺が』来るからか?」
「違…! ば、馬鹿モモッ! 自惚れないでよッ!」
「そんなら、まあまあ可愛いげがあるな」
「黙、んっ――…」
口を塞いで、言葉を遮った。五月蝿いハナは黙らせてしまうに限る。
舌を差し入れ、口内を遠慮なく蹂躙する。より密着しようと、腰に手を回して抱き寄せた。
「ん……む、はぁっ…はぁっ」
もう吐息が艶めいてきた。
「…よっぽど、溜まってんだな」
「あ、あんたもね」
――……分かってんじゃねーか
キスだけで反応してるのは奴だけじゃない。
830モモタロス×ハナ 04:2007/06/13(水) 00:49:20 ID:3lQB0REP

人差し指で、鎖骨をなぞった。
「ボタンは」
「背中」
胸にぱたりと倒れ込んできた。ハナの右の手の平が肩に掛かる。
俯いた彼女の後れ毛が妙になまめかしい。
両手を首の後ろに回して、ひとつひとつボタンを外していった。
その間、ハナは胸の中で小さく縮こまり、大人しくしていた。
抱き寄せた時に感じた良い匂いが強くなり、絶えず本能を刺激してやまない。早く食いた
くて堪らなくなる。
全部のボタンを外し終わり、ハナの肩を絹が滑った。
豊満な膨らみが露わになる。下着は何も着けていなかった。
「ヤる気満々じゃねえか」
「……五月蝿いわね」
自分で髪留めを外すと、髪が肩に零れ落ちる。ハナは自嘲気味に笑った。
「どうせ…脱いじゃうのよね。本当、馬鹿みた――…きゃ」
脚と背中を掬い上げ、乱暴にベットの上に落とした。
ベットに膝を立てて乗り掛かると、ぎしりと軋んだ。ハナの顔に影が落ちる。瞳に映って
いるのは自分だけだ。
目をあわせたのは一瞬だけで、すぐに喉笛に噛り付いた。
「や……速いよ」
「着たままがいいんだろ…」
「そんなんじゃ……ん…、ぁ…」
白無垢の肌と香りを楽しみながら、一方で柔かい胸の感触を味わう。
「く、ん…んっ、はあっ……」
「我慢すんなよ、声」
「嫌よ……ひゃっ」
勃った中心の頂を舌の上に乗せた。つまびく。転がす。その度に微かな喘ぎ声が漏れた。
布の中に手を入れると、くちゅり、と音がした。下も何も穿いていない。
「ああっ……」
ハナは額に手を当て、嘆息した。
「濡れてんな……お前マジでいやらしいな」
「んっ、…変態に…言われたく……あっく、あんっ」
出し入れする度に蜜腔から液が溢れ、ひくひくと物欲しげに収縮する。
本音はこんな物だ。素直じゃない上、口が悪いったらない。何時もの事だが。
ふと、ハナの手の平が頬を包んだ。囁かれる声。
「ん、モモ……足りない…」
掻き混ぜる手を止め、ハナを抱き起こした。胡座をかき、その上にハナを乗せる。
言われずとも、猛った自身はとうに我慢が効かないところまで来ていた。
腰のベルトに手をかけた。取り出したそれは、ぐいと天に向かってそそり立っていた。
831モモタロス×ハナ 05:2007/06/13(水) 00:50:32 ID:3lQB0REP

「いいか?」
形式的な確認する。ハナはそっと口づけて、返事の代わりにした。
モモタロスは自分の欲望を、熟れた花唇に宛がった。そのままズブズブと分け入って行く。
接合部はドレスに隠れて見えないが、それがいっそう性感を煽った。
「やぁ……あぁっ……!」
「く……すげ」
腕をぎゅうっと握られる。
ハナの中は淫らにうごめいていて、捕らえて離さない。気を抜けば達してしまいそうだ。
二人は息荒く、視線を絡ませた。
それを合図に、震える腰を支え、抽送を開始する。小さな体が跳ねた。
「ん……あっ、あぁん」
肩に半分外れた袖がかかり、乳輪が見え隠れする。ドレスはまだ腰に巻かれたままで、そ
れがまた酷く淫猥に見えた。
「ひぁん……んんっ、脱がせてよ…染みに……んっ、なっちゃ…あっ」
ハナの方だって、微かに腰が動いている。止めるのは無理だ。
「あんっ、モモっ…あぁ、ん、ひぁん…モモ……ぉッ」
鼻にかかった甘い声が、自分の名を呼ぶ。かつては厭わしかったそれが、今は嬉しい
――…人の事言えねーな…俺
もう、少女にどっぷり溺れている。好きだ。愛してる。もっと欲しい。もっと、もっと。
心の髄まで惚れ込んだ女だ。誰にも渡すものか。
言葉にできない衝動を、体にぶつけた。ハナが奥を突く度、切なく締め付ける。
甘い声、響く水音。ぐじゅり、ぐじゅり。
モモタロスはそれすら聞こえず、快楽に任せて、ひたすら体を貪った。
「ああッ、モモぉ!」
「く…ハナ…!」
ハナの体がわななき、一際大きく収縮する。モモタロスも煮えたぎった液を吐き出した。
長い長い絶頂が二人を包んだ。
832モモタロス×ハナ:2007/06/13(水) 00:52:28 ID:3lQB0REP

「……っは」
白濁にまみれた自身を抜き、ハナを横たえさせた。自分も横になる。暑い。
口の端に笑みが浮かぶ。彼女を征服した満足感でいっぱいだった。
――…俺、愛の為に死ねるかもしれねー
『お医者様でも草津の湯でも』と言うが、馬鹿は死なないと治らないんだから、いっそう
性質が悪い。
ハナの方を見ると、苦しそうに胸が上下している。流石に心配になり、手を差し延べた。
「ハナ、大丈夫か――…」
彼女の腕が円弧を描き、もの凄いスピードで首に直撃した。
「ぐふっ!!」
完全に不意を突かれた。伸ばした手は宙を掴み、体ごとベットに沈んだ。
「くぅッ…痛ェぞコラ!」
「馬鹿モモッ! ちょっとは加減を知りなさい!!」
ハナはむくりと起き上がり、服を脱ぎ捨て――…モモタロスを押し倒した。
肩に体重をぐい、とかけられて、無理矢理押さえ付けられる。直後の力の抜けた体には容
易な事だった。頭の回らぬまま、ぼんやり考える。
――…なんで、コイツはこんな元気なんだ?
「あァ? 何だ、これは」
「…あんたばっか余裕そうでムカつく」
「はぁ? そりゃまた理不尽な理由だな、オイ。てか答えになってねぇ」
――…俺の何処が余裕そうに見えるんだか
無視して起きようとすると、胸に人差し指を銃口の形にして突き付けられた。たちまちホ
ールドアップ。だから何なんだ、これは。
「次動いたら殴るから」
「おい…」
立場を取られて不満げな声を漏らしたが、ハナはちっとも聞いちゃいない。
萎んだモノは少し弄られるだけで、たちまち回復した。現金なものだ。
ハナは腰を浮かし、そうっと跨がった。亀頭の先端がとろける蜜壷の中に誘い込まれる。
くぷり、飲み込まれると同時に、ハナの喉が反り返る。
「はぁん…」
官能にうち震え、艶やかな瞼を閉じる。荒々しい息や、上気した頬。ハナの赤く染まった
身体はしっとりと汗ばんで、濡れた唇は少し開いている。
他の奴らが、こんな淫らな表情を見る事はない。それだけで、再び燃え上がるには十分だ。
833モモタロス×ハナ 07(上は06):2007/06/13(水) 00:54:28 ID:3lQB0REP

「ん、全部…入った」
とくん、とくん。ハナの鼓動を感じる。少し狭苦しい。きゅ…と緩く攻めたてられる。
「動くよ…」
ハナは体を腹に擦りつける様に動き始めた。単なる上下運動よりも、ずっと複雑な動きを
している。狭い膣の中のいろいろな所にぶつかって、擦れて。緩慢な動きに合わせた快感
がゆるゆるやって来る。
ハナは足の指をぎゅっと丸め、嬌声を上げた。
「んっ…あぁんっ、きもち……んっ」
結合部からは花弁が押し広げられ、白い胸が揺れる。非常に良い眺めだ。ドクンと胸が高
鳴り、何かが込み上げてくるのを感じた。
「あっ……ふ…まだ固くなるの…? あんっ」
ハナの律動が早くなる。しかし、フルスロットルまでにはまだ足りない。堪らず、モモタ
ロスは声を上げた。
「ああ、クソッ! 焦れってえ!!」
「え――…? や、ちょっと…待っ、やあぁあっ」
ガバリと起き上がり、繋がったまま逆にハナを押し倒した。
片足を高く持ち上げ、肩に乗せた。膝立ちになると垂直に刺さり、結合がグッと深くなる。
腰を持ち上げ、傾斜しつつ、何度も敏感な部分を穿った。技巧も何も無い。
「ひゃあん! ああぁん! ああぁッ!!」
互いの陰部を擦り合わせ、奥へ奥へと捻り込んだ。ねだる様に、長い脚が腰に絡んでくる。
二度目は高まるスピードが桁違いに速い。
「あぁっ…も、う駄目……イっちゃ…」
ククッと痙攣したかと思うと、急激な刺激に襲われる。
「ああぁああぁっ!」
ハナの叫び声が遠くで聞こえ、二人は同時に果てた。
834モモタロス×ハナ 08(終わり):2007/06/13(水) 00:55:50 ID:3lQB0REP

「――…最ッ低!!」
拳が腹に当たったが、ちっとも痛くない。
それが相当悔しかった様で、何度も拳を振り上げる。
「ばか馬鹿ばか馬鹿モモタロス!」
なおも攻撃してこようとする腕を掴んだ。引き寄せ、抱きしめる。ふわり、馨しい香りが
包んだ。それだけで、もうどうでもよくなる。
「わーったよ、馬鹿で良い」
「……もうっ」
ハナは行き場の無い怒りを上手く発散できない、複雑な表情をしていた。言った本人も苦
笑する。
「馬鹿モモ……」
呟いて、ハナは目を固く閉じた。ふて寝をしているようだ。
縮こまるハナに毛布を掛けてやる。髪をくしゃくしゃと鳥の巣にしたら、迷惑そうに身を
よじった。
色々と放り出して来ている。ぼちぼち行かないといけない。
部屋を後にしようと、そろそろと起き上がったら、腕を捕まえられた。
「…おい、ハナ」
「……」
「帰れねーだろが」
「……」
――…参ったな…
モモタロスは少し大袈裟に溜め息をついた。
すると、注意してないと気付かない様な大きさで、ぼそりと声がした。
「………帰らなくて、いいよ」
――…な? コイツ『が』惚れてんだぜ、俺に。
最初っから、後手はこっちなんだ。また自惚れだの何だのと叱られるから、言わないが。
この現状だって不可抗力だ。こんな風に頼まれたら、誰だって断れはしない。
「しゃーねーなァ」
憤る振りをしながら、隣の彼女の寝顔と並んだ。すうすうと可愛い寝息が聞こえる。
――…あーあ、幸せそうな面しやがって
第一印象は強烈だった。出会いが既に事故の様な物だ。半紙の上にぼたりと落とされた墨。
しまったと思っても、もう遅い。黒い染みはじわじわ広がり、深く心に跡を残して行く。
ハナの瞼に雫がついている。生理的な物だろうが、放っておくには忍びなく、起こさぬ様
にそうっと拭った。
――…今まで、コイツに何度殴られたんだっけか。
今日だけで三度と…沢山。飲んだコーヒーの数を数えていない様に、余りにも日常的な習
慣になりつつある。
ハナを見て思うのは、女というのは実の所、物凄く強い生き物だという事だ。
強く、美しく、逞しく。たった一人で何処でも生きていける。米粒ひとつで七日生きる鼠
の如き生命力。男には真似出来ない事を平気でやってしまう。
それに、弱者だと舐めてかかると、とてつもなく痛い目に会う。奴らは平時でもお構いな
しに猫に噛み付くからだ。
そんな時、男は殴られても、決して殴り返してはいけない。男は耐えるべきだ。耐えて耐
えて、ひたすら耐えて。それで――…
――…殴られた分だけ、愛してやるのが男ってもんだ。
まあ奴の場合、かなり特殊なケースだが。
当の彼女は何もしらず、夢のなか。モモタロスは一人ほくそ笑み、口の中で呟いた。
「…起きたら覚えとけよ、この野郎」
――…積もり積もった分、いつか耳を揃えて返してやらァ
835名無しさん@ピンキー:2007/06/13(水) 01:51:36 ID:KRw/gn3i
GJGJ(^^)!!!!
ゴチソウサマデシタw
836名無しさん@ピンキー:2007/06/13(水) 08:36:04 ID:/aG2ctXb
超GJvvvvv
837名無しさん@ピンキー:2007/06/13(水) 09:34:03 ID:BmAQsre2
>>826-834
GJ!!
ハナも可愛いが惚気まくるモモタロスも可愛い。
838名無しさん@ピンキー:2007/06/13(水) 12:37:46 ID:qxqc1ev2
職人様お疲れ様でした。

ttp://image.i-bbs.sijex.net/bbs/dolphin/1181648016293o.jpg
839名無しさん@ピンキー:2007/06/13(水) 23:27:39 ID:jTghrU2Y
職人さんgjgj!
そして>838グッジョ!!
840名無しさん@ピンキー:2007/06/14(木) 01:51:30 ID:mdpUmjFM
GJです!
普段がやられキャラというかいじられキャラなだけに、
モモがオットコマエだと何か目から熱い汁が出そうになったわw
いつの間にか立派になりやがって・・・!!!みたいなwww
デレなハナさんってのも新鮮でカワユス
またの投下お待ちしてます!ご馳走様でした!!!
841名無しさん@ピンキー:2007/06/14(木) 19:23:02 ID:a7RyS4SR
SS投下します。

激しく片想い気味のウラ×ナオミ、というか、ウラ+ナオミ。
エロなしです。お気が向かれたらどうぞ。
842ウラ+ナオミ 1/3:2007/06/14(木) 19:25:10 ID:a7RyS4SR
りん、ちりん、しゃん……。
ナオミが歩く度に、澄んだやさしい音がする。
「ナオミちゃん、いい音させてるね」
ウラタロスが声を掛けると、ナオミは嬉しそうに振り返った。
「えへへー、気づいてくれました?」
ちりんと涼しげな音を立てながら、いそいそとウラタロスの座席へ寄って来る。
ナオミはウラタロスの前に立つと、腰に結わえ付けた組紐をひょいと持ち上げた。
「じゃーん。鈴でーす」
お披露目された音の正体は二つの鈴。
薄桃色と淡い橙色をした鈴が、それぞれ同じ色の紐に連なり仲良く揺れる。
よく見れば、鈴には桜と紅葉の絵が描かれていた。
「へぇ、可愛いね。どうしたの?」
「良太郎ちゃんに貰ったんです」
「……良太郎に?」
ウラタロスは顔を上げてナオミを見つめた。
胸のどこかがかすかにざわつく。
真面目と言うよりは融通の利かない堅物タイプの良太郎が、意味もなく女性に贈り物をするとは考え難い。
だとしたらこの鈴の持つ意味は。
ああ、マズイ。
胸の内にどす黒いもやもやが広がって、口の中がなんだか妙に苦くなる。
「どうしたの? ウラちゃん、変なカオ」
ナオミが心配そうにウラタロスの顔を覗き込んだ。
りん、とまた鈴が鳴る。
「え、……あ」
はっと我に返ったウラタロスは、乱れ掛けた自分の感情をポーカーフェイスの下に素早く隠した。
「いや、ちょっと驚いちゃってさ。あの良太郎が自分から女性にプレゼントを贈るなんてね。
奥手だとばかり思ってたけど、これじゃ僕のレクチャーも必要ないな」
「やぁだ、ウラちゃんってば!」
ナオミが噴き出す。
「そんなんじゃ全然ないですよぅ」
「え?」
ころころと笑いながらナオミが語った事の真相はこうだ。
デンライナーに乗り込んできた良太郎が下げていたコンビニの袋の中に、オマケのついたペットボトルが入っていた。
それを目ざとく見つけたナオミが可愛いと騒いだら、じゃああげる、と気前よく分けてくれたのだという。
「……なんだ」
拍子抜けしたウラタロスは座席の背もたれにどっかりと背中を預けた。
確かに、可愛らしい鈴など男が持っていても扱いに困るだけだし、欲しがる相手がいれば渡してしまうというのは、
お人好しの良太郎の行動として充分に理解できるものだ。
冷静に考えればすぐに見当がつく話なのに、早とちりしてしまった自分が恥ずかしい。
照れ隠しにいつもの癖で爪をいじってみたりするが、当のナオミはウラタロスの動揺など気づきもしないだろう。
843ウラ+ナオミ 2/3:2007/06/14(木) 19:26:39 ID:a7RyS4SR
「……ナオミちゃんはさ」
「はい?」
「良太郎にそれ貰ったのがそんなに嬉しい?」
そうやって身につけたり、はしゃいでみせびらかしたりするぐらい、ナオミには嬉しい出来事だったのだろうか。
そして、その心の意味するところは。
「それはもう、すっご〜〜く!」
ナオミが満面の笑みで頷いた。
無邪気な笑顔に、心が軋んで悲鳴を上げそうになる。
けれど、続く言葉はウラタロスの予想からかけ離れたものだった。
「だって、いいなーって言ったら、良太郎ちゃん、すぐにくれたの。私、欲しいって言わなかったのに。
そういう、やさしい気持ちが嬉しかったんです」
「……気持ち」
ウラタロスは呟く。
「良太郎ちゃんがいらなかっただけかもしれないけど、誰かにやさしくして貰うのは嬉しいでしょ?
ウラちゃんはそういうの、嬉しくない?」
「僕は……」
問われて、ウラタロスは言い淀んだ。
ナオミが喜ぶ気持ちは、ウラタロスが勘ぐるような類のものでは全くなかったようだ。
ほっとした筈なのに、気分は酷く惨めだった。
純粋なナオミの心に対して、自分の心のなんと卑しく、醜いことか。
「……ごめん、よく判らないや」
同意を求めるナオミに対して、こんなそっけないことしか言えない。
嘘ならいくらでも綺麗な言葉が言えるのに、本当のことを言おうとすれば、どうしてそれは冷たく聴こえるのだろう。
「ふーん、そっか。……ね、ウラちゃん」
ナオミがテーブルに両手をつき、顔を突き出してウラタロスを睨んだ。
「なにかな? ナオミちゃん」
怒らせてしまっても仕方がない、とウラタロスは真正面からナオミの視線を受け止める。
「もしかして、私のこと、馬鹿だと思ってるでょう」
「へ?」
「オマケで大喜びして、子供みたいとか」
「思ってないよ! そんなこと、全然考えたこともないって!」
ウラタロスは否定の意味を込めてぶんぶんと手を振る。
「だったらいいでーす」
ナオミはあっさりと、いつもの笑顔に戻った。
そして、
「ありがとうね、ウラちゃん」
今度はいきなりお礼を言われてウラタロスは首を傾げる。
ナオミの思考回路は時々幾つもの停車駅を飛ばしてしまうようで、各駅列車に乗っているつもりでいると
追いかけるのが結構大変だ。
844ウラ+ナオミ 3/3:2007/06/14(木) 19:30:07 ID:a7RyS4SR
「僕が何かしたっけ?」
「これ、気がついてくれたから。ずっとうろうろしてたのに、誰も何も言ってくれないんだよ」
「はは……」
ウラタロスは苦笑した。
さっきから用事もなさそうなのに、ナオミが通路を行ったり来たりしていたのはその所為か。
「ウラちゃんが気がついてくれて、すごく嬉しい」
へへ、とはにかむナオミに、胸のもやもやがすごすごと退散していく。
――ちょっと、正直過ぎだろ、僕……。
ウラタロスはテーブルの上に突っ伏すると、両腕で頭を抱え込んだ。
「ウラちゃん? 頭でも痛いの?」
「……ナオミちゃん」
ウラタロスは腕の隙間からナオミを見上げる。
「さっきの、訂正するよ。……やっぱり、ちょっと嬉しいかもしれない」
ナオミは一瞬きょとんとして、それから勝ち誇ったように笑った。
「でしょう〜」
子供のようなオーバーアクションでVサインを出す。
「じゃあ、もっと嬉しくしてあげる」
ナオミはそう言って腰の鈴を一つ取ると、両手に乗せてウラタロスに差し出した。
「はい! ウラちゃんにおすそ分け〜」
「え、いいよ。気に入ってるんでしょ?」
「一つあるからいいの。それにね、鈴って、厄除けになるんですって。この音で悪いものを追っ払うの。
だからウラちゃんもお守りに、ね?」
「へぇ……って、でも、どっちかと言うと、僕達は払われる側のような気がするんだけど」
本来の使命をすっかり放棄しているとは言え、時の運行を乱すイマジンは人間にとって充分、
災厄と呼べる存在ではないだろうか。
「もーう、細かいことは気にしないの!」
ぷーっと頬を膨らませ、ナオミは強引に鈴をウラタロスに押し付ける。
ウラタロスは受け取った鈴をまじまじと見つめた。
どうしよう、本当に嬉しい、かもしれない。
良太郎と同様、ナオミにも深い意図はありもしないのに。
それが判るから、ウラタロスもなんでもないことのように、愛想の良い笑みをナオミに返した。
「ありがとう。大事にするよ」
「はーい。どういたしまして」
ナオミは満足げに笑い、残った鈴を鳴らしながら元気にカウンターへ戻っていく。
足取りも軽い後姿を見送り、ウラタロスは紐の輪を摘み上げると、目の高さに掲げた鈴をちりんと鳴らしてみた。
この音色が本当に厄除けになると言うのなら、払って欲しいとぼんやり思う。
自分の中に巣食うみっともない嫉妬だとか、募るばかりの恋情と言うこの厄介な感情を。

――了
845名無しさん@ピンキー:2007/06/14(木) 20:44:02 ID:BMa7GmvO
久々のウラナオに悶えた!
超GJw
846名無しさん@ピンキー:2007/06/14(木) 21:54:01 ID:5YcA2rsH
>>845
うは、ほのぼのなのに最後ちょっと泣けた。
超GJ!
847846:2007/06/14(木) 21:56:31 ID:5YcA2rsH
レスアンカー間違えた…orz
848名無しさん@ピンキー:2007/06/15(金) 01:26:09 ID:u/tCTo0g
>>841
GJ!!萌えたよー!

うちにも同じ鈴があったから
手元に置いてニヤニヤしてる。
849名無しさん@ピンキー:2007/06/15(金) 01:55:12 ID:yhBghA7s
>>841
GJGJ!2人とも凄くカワイイ!
ウラの気持ちにナオミが気づく日は来るのかw
がんばれ釣り師w
850名無しさん@ピンキー:2007/06/15(金) 08:39:32 ID:158lssj2
さりげない日常の中での心の触れ合い、それを描ける素晴らしい職人・・
GJ!感動しました。
851名無しさん@ピンキー:2007/06/18(月) 21:43:46 ID:yrUG4kWo
>568さんのシチュを拝借して、R良太郎×ハナです。
イマジン体じゃないし、リュウタロスがあまり可愛く書けませんでした。
568さんごめんなさい。

エロなしですが、よかったらどうぞ。
852R良太郎×ハナ 1/5:2007/06/18(月) 21:45:36 ID:yrUG4kWo
やさしい木目の扉には、『準備中』のプレートが掛かっていた。
愛理のコーヒーが飲みたくてミルクディッパーを訪れたハナは、閉ざされた扉の
前で暫し佇む。
良太郎が手伝っているとは言え、実質的には愛理が一人で切り盛りしている小さな
店だから、店主の都合で店を開けられないことがあるのも無理はない。
――連絡してから来れば良かったな。
ハナはそっとため息をつく。
定休日ではないし、休業の張り紙も見当たらないから営業の予定ではあるのだろう。
どこかで時間を潰してもう一度来てみようと、ハナが踵を返したその時。
「あれー。ハナちゃんだ」
人懐っこい声がハナを呼ぶ。
「アンタ……っ」
左手で帽子を押さえ、軽やかにステップを踏みながら現れた良太郎を、ハナはきっと
睨みつけた。
紫の瞳に同じ色のメッシュ、子供っぽいというよりは子供のそのものの笑顔には、
純粋さと共に幼い狂気が見え隠れする。
それは良太郎にリュウタロスが憑依した時に現れる特徴だった。
「リュウタ! また勝手に良太郎の身体使って……。離れなさい! 今すぐ!!」
ハナは眼光も鋭くリュウタロスに詰め寄るが、相手はハナの怒りを全く理解しない。
「やーだよ」
リュウタロスはぺろりと舌を出し、掴みかかるハナの手からするりと身をかわす。
「リュウタロス!」
「ねぇ、ハナちゃん、見て見て」
リュウタロスが、ずっとジャケットの懐に突っ込んだままだった手をぱっと取り出した。
その手のひらの上で白い仔猫がみゃーと鳴く。
「可愛いでしょ? さっき友達になったんだ」
リュウタロスは意外にも繊細な手つきで仔猫を撫でながら、
「この子、飼ってもいいよね? 答えは」
「聞きなさい」
ハナはリュウタロスの口癖をぴしゃりと遮る。
853R良太郎×ハナ 2/5:2007/06/18(月) 21:47:14 ID:yrUG4kWo
「猫を飼うのは駄目よ。アンタにちゃんと世話が出来るわけないでしょ」
「出来るよ。僕たちオトモダチだもん」
「駄目ったら駄目。ミルクディッパーもデンライナーの食堂車も食べ物を扱う場所だから、
 動物は飼えないの」
「ケチー!」
リュウタロスは不満一杯に口唇を尖らせた。
「ハナちゃんのばーか、ぶーす、でべそー。ハナクソ女ー」
最初の三つは語彙に乏しい子供の罵り言葉と聞き流したハナだが、最後の一言に
こめかみがぴくりと引き攣る。
子供は周りの言葉を聞いて覚えるものだ。中でも特に口汚い言葉を好んで使いたがる。
リュウタロスにろくでもない言葉を伝染させたモモタロスには、帰ってから制裁を
加えるとして、今は目の前のリュウタロスを説得するのが先だ。
「リュウタ。猫を飼いたいなんて言ったら、愛理さんだって困るわよ」
「……お姉ちゃん」
愛理の名の威力は大したもので、リュウタロスの顔がにわかに曇った。
みゃー。
仔猫がもぞりと身じろぎする。
「あ、駄目だよ」
リュウタロスが猫を抱き直そうとすると、猫は暴れてリュウタロスの手を思い切り
引っかいた。
「いたっ」
「リュウタ!」
リュウタロスの手から飛び降りた猫は、そのまま勢いよく駆け出して何処かへ
行ってしまう。
「リュウタ、大丈夫?」
「ねこ〜〜。いたいーー」
リュウタロスの右手の甲に、赤い糸が二本引かれていた。
細い爪でつけられた傷は長く、少し深い。
引っ掛き傷の肉体的痛みと、お友達がいなくなってしまった精神的ショックとで、
リュウタロスはぴーぴーと涙ぐんだ。
「男の子でしょ。泣かないの! ……もう、しょうがないわね」
ハナは腰に手を当ててため息をつく。
中身はリュウタロスでも、外見は良太郎だ。
十八の青年が往来で泣く姿は通りすがりの他人に見せたいものではない。
「手当てするからいらっしゃい。お店の鍵、良太郎が持ってるでしょ?」
「……うん」
ぐすぐすと鼻をすすりながら、リュウタロスはポケットを探った。
854R良太郎×ハナ 3/5:2007/06/18(月) 21:49:04 ID:yrUG4kWo
良太郎が持っていた鍵でミルクディッパーに入ると、ハナはテーブル席の隅に
リュウタロスを座らせた。
良太郎の我が家も同然の場所なのに、自分が主導権を握っているのが妙な気分だ。
ハナはいつも持ち歩いている携帯用の救急セットをテーブルの上に置いた。
元々絆創膏などはバッグに入れていたのだが、良太郎と行動を共にするように
なってからはそれでは追いつかずに一式揃えたものだ。
当然、ハナが自分で使うよりも、良太郎の手当ての為に活躍する機会の方が格段に多い。
「ちょっと染みるけど、我慢しなさいよ」
ハナはリュウタロスの手を取った。
リュウタロスの手首を下から握り、空いた手でスプレータイプの消毒液を拭きつける。
「痛い!」
リュウタロスは反射的に手を引こうとしたが、ハナは掴んだ手首を離さない。
「じっとしてなさい! 自分の所為でしょ。……まったく、後で痛い思いするのは
良太郎なのよ」
「だって、猫、可愛かったんだもん」
「はいはい」
口では冷たくあしらいながらも、その後のハナの手当てはやさしいものだった。
なるべく痛みを与えないよう、慎重に薬を塗り、ガーゼを乗せ、端をテープで留める。
リュウタロスは一連の作業を食い入るようにじっと見ていた。
その口許が嬉しそうにほころぶ。
「これでよし、と。どう? 少しは痛いの、マシになった?」
「ふふーん」
「何よ」
「ハナちゃん、意外とやさしいね」
「意外と、は余計よ。それに良太郎の為なんだから。判ってるの?」
「ねー、ハナちゃん」
リュウタロスが首を傾げてハナの顔を覗き込む。
「キスしてもいい?」
「え……」
後片付けをしていたハナは、息も掛かるほど間近に迫ったリュウタロスの――良太郎の
顔に気づくと、慌てて後ろへ下がろうとした。
リュウタロスがあどけなく笑う。
「答えは聞いてないけど」
「ちょっ」
駄目だと制止する間も避ける余裕もなかった。
855R良太郎×ハナ 4/5:2007/06/18(月) 21:53:54 ID:yrUG4kWo
思わずぎゅっと目を閉じたハナの口唇に、あたたかい別の口唇が触れて、そしてすぐに
離れる。
――え?
次に何をされるかと身構えたハナだったが、そのまま何も起きそうにない気配に、恐る恐る
目を開けた。
リュウタロスはにこにことご機嫌で笑っている。
「えへ。しちゃった」
「……しちゃった、って……」
ハナは戸惑い、呆然とリュウタロスを見返した。
悪戯が成功してご満悦といったリュウタロスから、これ以上何かを仕掛けてくる様子は
見受けられない。
キスと聞いて、なんだか物凄く酷いことをされるのではないかと緊張していた躯から、
すとんと力が抜ける。
リュウタロスへの警戒心から、自分の想像が先走ってしまったことを恥ずかしく思い
ながらも、ハナはほっと胸を撫で下ろした。
――リュウタって、本当にまだ子供なんだ。
キスという行為は知っていても、その本当の意味までは理解していない。
ハナは、リュウタロスにその手の知識がないことを心の底から感謝した。
心を伴わず、ただ口唇が触れただけのそれは、ハナにとってキスと呼べるものではなく、
よって精神的ダメージも皆無に等しい。
だからと言ってリュウタロスのしたことを見逃すわけには断じて行かず、ハナは憤然と
立ち上がった。
このまま放置しておけば、いずれ迷惑を被るのは良太郎だ。
「しちゃった、じゃないわよ! 何考えてるの、このませガキ!」
「なんで怒るの? 僕、悪いことなんか何もしてないよ」
罪の意識などまるでなく、きょとんとハナを見上げてくるリュウタロスの鼻先にずいっと
指先を突きつける。
「いい? キスって言うのはね、好きな人とするものなの。いい加減な気持ちで誰とでも
しちゃ駄目なの!」
「なんだ、そんなこと。大丈夫だよ。僕、ちゃんとハナちゃんのこと好きだもん」
「ウラタロスみたいなこと言うんじゃないわよ!」
何かと甘い言葉で誤魔化したがるナンパイマジンへの怒りも混ざって、ハナは
リュウタロスを怒鳴りつけた。
女性関係でトラブルを引き起こすイマジンなど一人で充分だ。
デンライナーに戻ったら、モモタロス共々ウラタロスもみっちり絞ってやると決意する。
とんだとばっちりだが、二人は今頃妙な悪寒に襲われているかもしれない。
「アンタが好きでも、相手はどうか判らないでしょ。相手の気持ちを無視したキスなんて
ただの暴力よ。人の心を踏みにじる最低の行為なの。だからもう二度とこんなこと
しちゃ駄目! 判った!?」
「ん〜」
リュウタロスは面倒臭そうにだらだらと躯を揺すった。
「僕、むずかしい話判んない〜」
856R良太郎×ハナ 5/5:2007/06/18(月) 21:56:52 ID:yrUG4kWo
駄々っ子を見下ろし、ハナは冷ややかに目を細める。
「そう。判らないの。言って判らないんだったら、力ずくで行くけどいいわね?」
言い終わるやいなや、握り締めた拳を頭の上まで振り上げた。
「え」
「答えは聞いてないけど!」
ぱっと顔を上げたリュウタロスに向かって、ハナの拳が勢いよく空を割く。
「うわっ!」
リュウタロスは頭を抱えて身を伏せた。
ハナの拳は、黒い頭を殴る寸前で止まる。
瞬時にして帽子が消え、紫の髪も元の色に戻っていた。
「……逃げ足だけは早いんだから」
見事に寸止めを決めたハナが、忌々しげに呟く。
とは言え、良太郎の躯を傷つけるつもりは最初からなかったから、リュウタロスが脅しを
真に受けてくれて助かった。
良太郎の奥深くに潜り込んだか、デンライナーへ飛んだか。どちらにせよ、暫くは
大人しくしてくれればいいのだが。
ハナは、テーブルに伏したまま動かない良太郎の肩にそっと手を掛ける。
「良太郎。起きて」
軽く揺すると、良太郎がのろのろと顔を上げた。
「……あれ? ハナさん?」
「気分、どう? さっきまでリュウタロスに乗っ取られてたのよ」
「また……」
良太郎は困ったように眉を下げる。
この様子だと、リュウタロスが憑依していた間、良太郎は完全に意識を失っていたようだ。
――良太郎が何も知らなくて良かった。
ハナは安堵する。
リュウタロスのしたことで、良太郎に余計な気を使わせるのは彼女の本意ではない。
「ハナさん。リュウタロス……何か、ハナさんに迷惑掛けることしなかった……?」
良太郎が不安げに訊ねる。
ハナは良太郎にだけ見せる、包み込むようなやさしい笑顔で答えた。
「大丈夫。良太郎が心配することなんて、何もないから」
そう、何もない。
――あんなの、ちょっと口唇がぶつかっただけだもの。
あれは、気にする必要もない些細な出来事。
リュウタロスもすぐに忘れてしまうだろう。
そうやって二人して忘れてしまえば、それは何もなかったことと同じになる。
それでも、あのほんの一瞬の、自分のものではない口唇の感触は、まだ残っているような
気がした。
キスしてもいい?
そう訊ねた、無邪気な笑顔と共に。

――了
857名無しさん@ピンキー:2007/06/18(月) 22:23:46 ID:RpnNMeVn
やった!リアルタイム遭遇!リュウタもぬこもかわいいよ( ゚∀゚)GJ!

それにしても、みんなハナやイマジンの性格すげーつかんでるなぁ。
シーンが目に浮かぶようだよ。
858名無しさん@ピンキー:2007/06/18(月) 23:46:56 ID:VGNxfEVd
「いたい〜〜〜」とベソをかくR良太郎を想像して
激しく萌えてしまったじゃないか!GJ!!
859名無しさん@ピンキー:2007/06/19(火) 12:17:08 ID:Qmgh3Fry
容量がヤバそうなので新スレ立ててきた。
「新スレ仲良く楽しく使ってくれるよね?答えは聞いてない」

仮面ライダー総合エロパロスレ4
http://sakura03.bbspink.com/test/read.cgi/eroparo/1182222888/
860名無しさん@ピンキー:2007/06/23(土) 18:07:15 ID:HjKvZHYw
あげ
861568:2007/06/23(土) 19:35:34 ID:O8tcbO+g
>>851
遅ればせながら>>851さま有難うございます!!
萌えに任せてカキコしたひとことをこんなにも素敵なSSしていただけて本当に幸せです
>>851さまには私からありったけのGJ!と感謝をさせて頂きます


リュウ可愛いよリュウ!!
862名無しさん@ピンキー