【戦闘】強い悪の女戦士を屠るスレ 2【やられ】

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1名無しさん@ピンキー
悪の組織その他、悪辣な女悪役が、
正義役に屠られるってのが基本ライン。

・創作/二次創作、どちらも歓迎。ただし実在人物はNG。
・エロ・グロ表現の有無・程度は書き手の任意。
・スレタイは「屠る」となっていますが、
 屠るかどうか(死 or 戦闘不能)も書き手次第。
・雑談や感想レスなど、書き手が投下しやすい環境を心がけましょう。
・特殊属性につきsage推奨。

◆前スレ
 ★強い悪の女戦士を屠る創作スレ★
 http://sakura03.bbspink.com/test/read.cgi/eroparo/1112600419/

◆関連スレ
 悪の女をつかまえて
 http://sakura03.bbspink.com/test/read.cgi/eroparo/1080476860/
               悪の女との「えっち」がメインの場合はこちらに。
2名無しさん@ピンキー:2006/07/05(水) 01:05:21 ID:fc/zB1w7
>>1 乙&GJ

テンプレまでしっかりと流れをおさえるとはやるな。
しかし、正直このスレが2を迎えることができるとは夢にも思わなかったよ。
3名無しさん@ピンキー:2006/07/05(水) 01:11:30 ID:SWF8swLa
>>2
確かに。しかも雑談で埋まるのではなく容量いっぱいで、だからなあ。
マイナー属性としては快挙だ。

では住人の皆さん(どれだけいるかは知らんけどw)、保守よろしく。
4名無しさん@ピンキー:2006/07/05(水) 01:42:29 ID:J7fRZJwq
1乙です。
ゴッドの降臨を待ちつつ保守。
5名無しさん@ピンキー:2006/07/06(木) 14:22:43 ID:rQjVAoAl
神待ち
6『剣士カイリの受難』:2006/07/07(金) 01:53:23 ID:axreRAH8
1.

カイリが左右を深い森に囲まれた峠道を越え、谷間の村に辿りついた時、
目の前に広がっていたのは、この世の地獄とも思えるような光景であった。
槍で股間から串刺しにされた女、首や手足がありえない方向に折れ曲がり事切れている少年。
身体が真っ二つにわかれた白髪の老女、脳天から短剣を刺されたままの青年……
カイリの視界には惨たらしい死体が山のように散乱していた。

ざっと数えて二十人ほど。村の規模から考えてほぼ全体の五分の一程度だろうか。
飾り物が村中にみられる。中には仮装したままの亡骸もあった。
時期から考えて、収穫祭か何かが行われていた矢先に襲われたのかもしれない。
カイリはこの残虐非道な行為を前に怒りに震えながらも、村に足を踏み入れた…………

刹那、全身を舐めつくし飲み込まれるような感覚に襲われる。
経験したことのない、不快な症状に思わずよろめくカイリ。
(この感じは一体? 何だっていうんだ……盗賊か山賊が村人を殺したってわけじゃないのか……)
全身にまとわりつくような邪気を追い払うかのように頭をブンブンと左右に振っていると、
遠くの方からかすかに、若い女の話し声が聞こえてきた。
7名無しさん@ピンキー:2006/07/07(金) 01:55:53 ID:axreRAH8
「これで、終わったかな」
「いや、まだ隠れている奴がいるかもしれないよ。」
「しっかし、これだけ一方的なんて快感ね。自分の命をチップにしないで好き放題殺れるなんて。
 団長もいい仕事みつけてきたもんだわ。報酬もいいし、
あ、あとで色々漁ろうよ。宝石とか隠し持ってた奴もいるかもしんないし」
血に濡れた剣を持ち、鎧を着込んだ若い三人の女が、
むせかえるような血臭のたちこめる場を平然と歩いてくる。
鎧といっても戦争時のような重装備ではなく、動きやすさを重視した軽装である。
それぞれ形状は異なるが、ほとんど胸と股間だけにしか装甲がない。
二人は鎧の下に、肌に吸い付くようにフィットしたインナースーツを着込んでいるが、
残る一人はその鎧の下には何も身につけておらず、日に焼けた小麦色の肌を晒している。
三人とも細身ながらも鍛え上げられた身体である。
会話に夢中になっていた彼女たちの眼に、
村の入り口に立っているカイリの姿がやっと飛び込んできたのか、
くだけた雰囲気をガラッと変え、剣を構えて走りよってくる。

二十を過ぎたかどうかといった年齢、幼さの消えた精悍な顔だち、
金属製の鎧に身をつつみ、腰に長剣を携えている。
一目で剣士であると推測できるカイリをみては、彼女たちが警戒するのも当然であった。
8名無しさん@ピンキー:2006/07/07(金) 02:00:20 ID:axreRAH8
カイリは剣を抜かず、じっと女たちを睨みながらそばに来るのを待った。
剣が届くか届かないかの間合いで、三人は散開しカイリを囲む。
「……おまえたちがやったのか」
「そうよ、剣士様。こいつらを殺したのは、あ・た・い・た・ち。
 そしてこいつらの仲間入りをするのがあんたってわけ。」
小麦色の肌を露出した女がカイリを挑発するように云う。
カイリは顔をしかめながらも彼女たちに問うた。
「なぜ、こんなことを……村の人たちに、ここまでされる咎があったというのか」
「さぁ、知らなーい。あたいたち雇われただけだもの。」
「なるほど、盗賊も最近は雇われる時代なんだな」
挑発でもなんでもなく、カイリにとってはただの素直な感想であったのだが、
その言葉は彼女を怒らせるには十分な効果があった。
「盗賊なんかと一緒にすんじゃないよ!あたいたちは誇り高き傭兵さ。
 セナイラ傭兵団っていやぁ、あんたも聞いたことあるだろ」
9名無しさん@ピンキー:2006/07/07(金) 02:02:23 ID:axreRAH8
……確かにカイリも聞いたことがあった。
『セナイラ傭兵団』――団長の名を冠したその傭兵団は、女だけの集団で、
その構成員はあまり多くなく、四十人に満たないという。
彼女たちは戦争屋というよりは何でも屋で、金さえもらえれば、
どんな非道なことでも引き受けることで有名であった。
『誇り高き』などとはとてもいえない集団で、実際の戦争に参加するより、
領主にしたがわぬ領民の虐殺など、道義的に避けるようなものがとにかく多い。
それも喰うため仕方なくというわけではなく、
団長はじめ団員は好んで 汚れ事を引き受けるという噂である。
眼の前の惨状をみて、どうやらその噂は本当のようだとカイリは思った。
「ああ、聞いたことがあるな。じゃあ……どうせ俺も殺すつもりなんだろう。
 そうだ、最後に聞かせてくれ。誰に頼まれたかは知らないが……こんなことをして罪の意識はないのか」
冷静をよそおいながらもカイリはそう彼女たちに訊ねる。
その回答いかんで、彼女たちの運命が決まるのだがそんなことは、もちろん知る由もない。
10名無しさん@ピンキー:2006/07/07(金) 02:03:45 ID:axreRAH8
クスクスクス。忍び笑いが三人の女傭兵の口元からこぼれる。
そして我慢できなくなったのか、それがひどい嘲笑にかわる。
「あひゃひゃひゃひゃっ。あんたどこのお坊さんだい。罪の意識ぃ?
 それって何なのかしら。あたいはね。すべてを思うままに奪うのがモットーなの。
 しかも、報酬をもらいながらなんて最高じゃない。何度も言うけどあたいたちは傭兵。
 盗賊なんかと一緒にしないで。ちゃんと雇い主の役に立ってるんだから」
……この三人の中ではリーダー格なのだろう。
さっきから不快な物言いをする小麦肌の女の言葉で、カイリは腹を決めた。

シュッッ
すさまじい速さの踏み込みとともに、長剣が鞘から振り抜かれた。
傍目からは、ただ女傭兵との間にある空間を薙いだようにしかみえない。
挑発していた女傭兵も、何が起こったかまるで認識できずにキョトンとしている。
「な……なに。驚かすんじゃないよ。もういい、さっさと死にな」
少しどもりながらもカイリへ斬りかかろうと剣を振り上げる。
11名無しさん@ピンキー:2006/07/07(金) 02:06:00 ID:axreRAH8
カイリは微かに苦笑を浮かべただけで、避けようともしない。
女傭兵がその薄笑いに激昂し、カイリを斬り殺そうと剣を振り下ろそうとした時、
彼女の胸の中心にあった鎧の止め具が真っ二つに割れた。
鍛え上げられた肉体には不似合いな、脂肪がたっぷりと詰まった豊満な乳房が、ブルンッと勢いよく飛び出す。

大きな谷間が消え、重力に逆らえず横に流れるように乳が垂れる。
「えっ?」
女傭兵は驚き、おのれの身体に生じた異変に初めて気付く。
彼女の眼がとらえたのは下腹部から首のしたまで続く一筋の赤い線。
「ひぃっ!!」
短い悲鳴をあげる小麦肌の女傭兵。
ブシュゥゥゥゥッ
女傭兵の身体の中央を走る切り口から血飛沫が地に、空にむけてほとばしる。
失血のためかどんどん、眼は虚ろになっていく。
「な、なんでぇっ。いやっ……」
信じられぬといった表情のまま、膝をついたかとおもうと、
前のめりに、程よく肉のついたお尻を突き出すように崩れ落ちた。
12名無しさん@ピンキー:2006/07/07(金) 02:08:27 ID:axreRAH8
目の前の光景が信じられないのか、残った二人の女傭兵は動けない。
その隙を見逃すカイリではなかった。
左にいた肩まであるボサついた茶髪の女傭兵の首を、その髪ごと斬り飛ばす。
「ヒィッ」惚けた表情のまま、ゴロゴロと転がる頭部。
遅れて、首から膨大な量の血が間欠泉のごとく不規則に湧き出てくる。

「さて、と。残るはおまえ一人だな」

ゆっくりと、カイリは呆気にとられたままの女傭兵へとふりむく。
彼は親友の仇である盗賊団を壊滅させた頃の、まだ幼さの残っていた彼ではない。
幾多の決死の冒険をくぐり抜け、著しい成長をとげていた。
変わらぬのは、罪なき者を苦しめる悪党を憎む心である。
13名無しさん@ピンキー:2006/07/07(金) 02:09:33 ID:axreRAH8
「あ、ああっ……」
まだ幼さの残る顔におびえを浮かばせる女傭兵。
剣はなんとか構えているだけで、腰はひけている。
あまりの圧倒的なカイリの業にすでに戦意を喪失していた。
「おいおい、今の今までおまえらがやってきたことだろう。
 それが巡って自分の番になっただけ……
 武器も何も持たない村人をこれだけ殺ったんだ。
 報いは受けるべきだろう……なんだ、戦う覚悟もないのか」

ゆっくりとにじり寄るカイリ。女傭兵−ミリのひきしまった太ももを伝う黄金色の水。
力量の差は歴然。もし逃げて背中をみせようものなら一瞬にしてやられるだろう。
進むも退くも待つのは死。恐怖で彼女が失禁してしまうのも無理はない。
『セナイラ傭兵団』に入団してまだ日が浅く、今回のような一方的な殺戮のみで、
実際に殺し殺されるという「戦」を経験していないミリにとっては無理からぬことであった。
14名無しさん@ピンキー:2006/07/07(金) 02:11:16 ID:axreRAH8
「なんだ、お漏らしか。……仕方ないな」
そう云うとカイリは構えていた剣を鞘におさめる。
「俺は剣を使わないでやる。これならおまえにも可能性があるんじゃないか、さぁっ!」
あからさまな挑発。しかし、ここまでされてはミリもひきさがるわけにはいかない。
「ふざけないでぇっ!」
そう叫ぶことでミリはおのれを奮い立たせ、カイリに襲いかかる。
振り下ろした剣はあっさりとかわされ、体勢を崩したミリの腹にカイリの重い拳がめり込んだ。
「ゴブゥッ」鍛え上げられた腹筋の上からもズドンッと響く一撃。
くの字に身体を歪ませ、持っていた剣を落とし、腹をかかえてしゃがみこむ。
「グヒィッ、ハヒィ、ハヒィ……」
呼吸も困難なのか必死で息を整えようとする。
「苦しいか。これが戦うってことだ。弱い人々を蹂躙するだけしか、してこなかったんだろう?
 しっかりとその身に痛みを刻んでからあの世に行け。」
そういうと、皮のブーツで再び腹を蹴りこむ。
「アギィィィッ ヒィン……ヒィィィッ……許…し…て」
痛みと恐怖で涙をこぼし、紫色に変色した腹をさすりながら、なんとかミリは命を乞おうとする。
15名無しさん@ピンキー:2006/07/07(金) 02:24:25 ID:axreRAH8
カイリは、いたぶるようなことは好きではない。
相手がどんな悪党であろうと、こういった行為には嫌な気持ちになる。
しかし、そうも言ってられなかった。
『セナイラ傭兵団』を殲滅させると心に決めたのだ。何よりも情報がいる。
「命が惜しいなら教えてくれ。まずおまえら傭兵団は総勢何人だ。」
「は、はひぃ。あ、あの私たちを…いれて…戦闘要員は……さ、二十八人です。」
完全に戦意を喪失したミリ。仁王立ちするカイリを見上げながら、腹の痛みをこらえ必死で答える。
「誰に、どんな依頼を受けてこんなことをしている。」
誰に雇われたか。恨みを買いやすい任務ばかりの『セナイラ傭兵団』にとって、
それを他者に話すことは最大のタブーとされたが、
もはやミリにはそんな決まり事など、どうでもよくなっていた。
「あの、その交渉事は団長がされているので……あの黒い服を着た女の人です。
 えっと、り、理由はよくわからないんですけど、皆殺しにすることで悪……」
ビュンッ ブシュゥ
そこまでだった。風を切る音とともにどこからか放たれた矢がミリの腹を貫いたのだ。
「なん…で」まるでわからないとばかりに目を見開き、その理由を問うかのようにカイリをみる。
カイリは既にミリどころではなかった。剣を抜き、周囲を警戒する。予想通りカイリを狙って次々と矢が飛来した。
幸いにも一方向だったことで何とか長剣で切り払いながら走り、石造の家を盾に身を隠す。
残されたミリは身体中を矢に貫かれ絶命していた。

「やれやれ、これで三。あと二十五か。骨が折れるな」
そう一人つぶやくカイリ。近接戦闘だけなら自信もあったが、
弓という遠方からの射撃と組み合わさるとなんともまずい。
(さて、どうしたものかなと……)
カイリは呼吸を整えながら、この状況を打開するために考えを巡らせた。
                                    
                                                                 つづく
16クレイバンの人:2006/07/07(金) 02:32:09 ID:axreRAH8
>>1乙です。

完成させてからとも思いましたが、とりあえずスレに弾みをと、途中までですが投下しました。
いやぁ、新スレですね。なんか嬉しいです。このスレも完走できるよう盛り上がりたいですね。

前スレの未完SSについては、なんとかしたいなと思ってます。
実はどれも八割方完成してるんですが、
エロ&やられ描写だけで「つなぎ」の部分が書けなくて投下できない……

相変わらず不定期ですが、よろしくお願いします。
17名無しさん@ピンキー:2006/07/07(金) 02:39:22 ID:4CrftXfs
おおクレイバンの人だ!GJです。雑魚さんの悲哀が良ひ。
クレイバンの人の作品が読めて嬉しいよ。

前スレラストのスレ住人の嗜好会話はすごい濃いなw
18名無しさん@ピンキー:2006/07/07(金) 10:05:28 ID:neP8Ly86
おおっ!(巨乳盗賊に筆下ろししてもらった)カイリ君ネタですか!
嗜虐心たっぷりのエロ傭兵萌え。
中堅〜団長がどんなエロい散り様を見せてくれるのか期待です。
19名無しさん@ピンキー:2006/07/08(土) 14:48:30 ID:f4yIu+KW
やられ情報。

某所で紹介されてた、「NORA -ノラ-」の蛇女めあてに月刊少年ジャンプ読んだんだが、
敵ボスの盾→敵ボスに役立たずと殺されるというコンボで個人的には萎えた。

ただ今月からはじまった「動乱」って和風ファンタジーマンガは期待できるかも。
十二将っていう中ボス系の敵が出てくるんだが、その中の二人が女性キャラ。
一人は花魁系巨乳姐さん、一人はチャキチャキ江戸っ子風姉ちゃん。

もちろん、一話なので十二将の野郎が一人やられただけだけど、
主役の復讐心や、十二将が死ぬ予言などといった設定もあるし可能性がある。

特に花魁系巨乳姐さんは絶対改心しないっぽい悪系美女顔(好み)なので有望株。
20名無しさん@ピンキー:2006/07/09(日) 06:21:45 ID:7P+3BHtE
今度創刊される「月刊ヴァルキリー」(キルタイムコミュニケーションズ)は
全ての漫画が「戦うヒロイン」ものらしいので

や ら れ の 意 味 で 期 待 し て い る !!!
21名無しさん@ピンキー:2006/07/09(日) 17:40:43 ID:JIthXMfb
前スレ含めて、エロゲの「やられ」ってあんまし話題に出ないけど、
皆が推す「やられ」のあるエロゲって何?

ちなみに俺は「七巴の剣」がかなりハァハァできる。
悪の女とのHはほとんどないのに、やられは必ずあるという仕様。(ま、どちらともあれば最高なんだが)

該当キャラ
下忍(覆面をした紫色の忍服をきた集団、乳だけはゲーム中一番大きいかもというくらいの爆乳)
椿幻之丞(分身の術を使用する戦士系お姉さん)
弁財天水鴎(江戸っ子風元気系お姉さん)
金色夜叉(普段は着物を着たお姉さん、変身すると黄金色の素裸獣人)
浄瑠璃翠玉(鎧を着た金髪巨乳お嬢様、エロシーンもあり)
烏羽玉天女(乳首がはみ出した薄手の衣をきた巨乳お姉さん)
吹雪(悪側だが裏切ったり、敵に殺されたり、主人公と恋の逃避行したりとかなり微妙な大人しめの少女、EDあり)
冥府魔道皇萬劉亞(ラスボス。角が生えた熟女、EDあり)

お姉さん率といい、死亡率といい、
やられ絵がなくテキストだけなキャラが数名いるって欠点をのぞけばかなり俺好み。
エロシーンはほとんど主人公とヒロインである七巴のHばかりです。

22名無しさん@ピンキー:2006/07/09(日) 19:31:48 ID:mGhMIh7y
>>21
猛烈に気になるな。やられ絵はあり?
23名無しさん@ピンキー:2006/07/09(日) 20:13:09 ID:JRFtZy3X
冥府魔道皇萬劉亞さんが気になるお。
24名無しさん@ピンキー:2006/07/09(日) 20:13:30 ID:rGekHJRl
あ、ごめん。
「テキストだけなキャラが数名」ってことは、それ以外はやられ絵があるのか。
自問自答スマソ
25名無しさん@ピンキー:2006/07/09(日) 21:37:20 ID:JIthXMfb
HDDからアンスコして、今手元にないので、記憶で書く。
曖昧な部分があるが、大体間違っていないと思う。

下忍: やられ絵あり(※ただし忍者コスのままはなし)  
         何体も雑魚キャラとしてやられる。
         画像は立ち絵、上空から襲いかかるCG、村娘に変装して近づき返り討ちにあうCG

椿幻之丞:  やられ絵なし 鉤爪で身体を裂かれて死亡(だったかな)
         立ち絵のみ
   
弁財天水鴎: やられ絵なし   鉤爪で身体を裂かれて死亡(だったかな、両方いっぺんにやられる)
         立ち絵、顔アップでヘヘンと笑っているCG

金色夜叉: やられ絵あり   臍に手裏剣、股間から頭まで刀で真っ二つ
         立ち絵、攻撃CG、臍に手裏剣CG、股間から頭まで刀で真っ二つCG
         膝をつく七巴に立ちはだかるCG、主人公を焼き殺すCG(こいつ多いな)

   
浄瑠璃翠玉: やられ絵なし   やられ1、鎧を七巴に斬られ、裸体を晒したあと逃げる。
                        2、リベンジと時限爆弾で殺そうとするが、失敗。
                          逆に手が届かない鎧の背中部分にとりつけられ、あわてふためく。
                          七巴その場を去る、遠くから爆発音……
         立ち絵、ホホホ笑いCG、アーマー破壊され裸体を晒し驚くCG、
         主人公の少年に放尿CG、主人公の少年に足コキCG、


烏羽玉天女: やられ絵あり   目玉に手裏剣を投げ入れられる。
                    そのあととどめをさしたか、手裏剣に毒が塗ってあったか…記憶が曖昧。

         立ち絵、彼女の攻撃手段である髪の毛で縛り付けてるCG、眼に手裏剣が刺さるCG


吹雪:やられ絵(あったかどうかも記憶なし…)
    CGもどうだったか……裏切ったり、主人公の少年と愛の逃避行したり……悪女といいがたいのでパス。


冥府魔道皇萬劉亞:やられ絵なし  やられたはずだけど、記憶にない……ひょっとしたらやられてない?   
         立ち絵(ふたなり、超巨大男根)、笠をかぶり変装した姿で七巴に接吻を求めるCG、
         笠をかぶり変装した姿で七巴をイかせるCG、少年の母を犯すCG、
         自信に満ちた顔で野望に燃えるCG、吹雪に男根を舐めさせるCG
         七巴の秘所をまさぐるCG、真剣白刃どりするCG、少年に犯されるCG(数枚)
         少年と祝言をあげるために輿に二人で乗っているCG


こんな感じです。個人的なオススメは浄瑠璃翠玉と烏羽玉天女。
椿幻之丞と弁財天水鴎はせめて一枚くらいHかやられのCGが欲しかった。
26名無しさん@ピンキー:2006/07/10(月) 10:49:03 ID:HksdB+XJ
>>25
超・乙!(頭の悪い表現で悪いが…)
体験版は触った記憶があるなぁ。今はメーカー(rouge)が亡くなってるみたいだな。
サイトも閉鎖されてしまってる。

とりあえず攻略メモ発見。

ttp://www5d.biglobe.ne.jp/~rodemass/game_k/gk_nanaha.html
27名無しさん@ピンキー:2006/07/10(月) 11:13:23 ID:HksdB+XJ
じゃあ俺もエロゲでのやられを探すとするか…既出ばかりだが…

・ガンブレイズ(PC98/SS)
私的に聖典。薔薇十字軍という組織の幹部がほぼ全て女。首領も女。
倒すとエロCGと共に陵辱シーン後に死亡(淡白)。実はバランスが極悪で難しい。
自分なりに補完しないと満足は出来ないだろう。小説版は必須か。

・穴座悪奴(Win95・98)
どう見ても上記の作品を参考にしてます。謎の教団テロリストとの攻防戦。
女幹部が3人。いずれも倒されると陵辱シーン後、死亡。
こっちはさほど難しくは無い。古いものだがCGは悪くない出来。

・鋼の鬼(Win95〜)
「やられ」のために生まれてきたような…エロゲなんだろうか(疑問)
くの一部隊との戦い。最終ボス含め一定の解法があり倒すとやられCGが拝める。
文章が濃厚だがCGが追いついてない感がある。惜しい。

・ランスVI(WinXP)
アリスソフトの看板の一つ。やりこみ系RPG。バランス絶妙。
やられとしてはライトだが魅力的なキャラが多いので楽しめるはず。
"やられ"の点で見るなら「鬼畜王」のほうも見逃せない。

他にやられがあったものを列挙する。
「アンビバレンツ」「ブランマーカー2」「闘神都市II」「HEART WORK」
「Fate/stay night」「対魔忍アサギ(外伝も出ているようだ…)」
28名無しさん@ピンキー:2006/07/10(月) 23:43:13 ID:4f33IYoU
ネットをひたすら巡って「悪の女」が登場する作品をピックアップしてみた。
このなかで、「やられ」があるかどうかを諸兄に聞きたい。
みんなで情報を集めまくれば、いいデータベースができると思うんだよね。

開運戦隊巫女サンレンジャー(アクアハウス)
開運戦隊巫女サンレンジャーりべんじ(アクアハウス)
特命戦隊ユズレンジャー(ANIM)
超昂天使エスカレイヤー(アリスソフト)
デアボリカ(アリスソフト)
流聖天使プリマヴェール(エスクード)
機動少女プリティ・ギア(M-pure)
超光戦隊ジャスティスブレイド〜秘密結社でGo!〜(MAIKA)
超光戦隊ジャスティスブレイド2〜世界制覇へのカウントダウン〜(MAIKA) 
ジュエルナイツ・クルセイダーズ(ゼロクール)
レベル・ジャスティス(ソフトハウスキャラ)
人妻戦隊アイサイガー(ディスカバリー)
特捜天使シェルセイバー(TinkerBell)
光臨天使エンシェル・レナ(Triangle)
ダイブボカン〜お仕置きだガメ〜(女体光学研究所)
みらくるツインズ〜恋の魔法をあなたに〜(フューチャー)
フーリガン(フロントウィング)
魔法少女沙枝(ミルフィーユ)
サムライジュピター
鳳凰戦姫 舞夢
御魂〜忍〜
ライディ
〜魔将の贄〜
戦乙女ヴァルキリー
黒の歌姫
けがれた英雄 〜邪淫聖女狩〜
乳忍者 〜摩天楼に乳ボンバー〜
MinDeaD BlooD(Black Cyc)
蟲使い(Black Cyc)
HEAVEN 〜Death Game〜(M na RED)
Dangel(ミンク)
Danger Angel〜異常進化〜(ミンク)
ASSASSIN Ann(Active)
29名無しさん@ピンキー:2006/07/11(火) 00:08:29 ID:tcSrlxzj
ちなみに実際に俺がやったなかで、>>27が挙げてないものを簡単に紹介

野獸戰隊シバルカン:やられあり 戦隊モノ。宇宙犯罪組織の女怪人・女幹部を犯し殺していく。
   
VIPER・V12:やられなし     宇宙刑事モノ。ゲル大佐という露出度・ルックスともに、
                      個人的にはかなり上位の女幹部が登場。主人公をフェラのみでやられなし。 

VIPER・F50:やられあり     宇宙刑事モノ。ゲル大佐が再び登場。ただし、露出度・ルックスともに減。
                     ラスボスとしてやられるが……ちょっと萎える形態になる。
                     両作品ともにゲル大佐とのHが皆無なのが残念。
      
松島枇杷子は改造人間である。:やられあり  戦隊モノ。いくら改造され悪事を働いているとはいえ、
                              正義面してクラスメイトの女の子を惨殺していくヒロインは正直、微妙。
                              女怪人のHもある。体験版があるので大丈夫だったら製品版で。

重装皇女メタルプリンセス:やられなし      露出度高のお姉さん系女幹部、男装系女幹部、ロリ系女幹部が登場。
                              正義側で「捕まえてH」、悪側で「ご奉仕H」の二種類がある。
                              「やられ」はないけど、悪の女とのHが楽しみたいなら良作かも。

30名無しさん@ピンキー:2006/07/11(火) 11:18:36 ID:ZbM8tEvT
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|Д゚) ……ミンナニハナイショダヨ
⊂)
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つ【苺は甘い?30】 ok2226.zip 七巴(敵CG詰め)

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|  サッ
|)彡
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31名無しさん@ピンキー:2006/07/11(火) 13:57:30 ID:ZbTFVuM5
アリガトウアリガトウウンババー。
金色夜叉のやられ顔が良ひ。ラスボスの角が折られて力が出ない的なのも良ひ。
なんか桜大戦みたいだ。
32名無しさん@ピンキー:2006/07/11(火) 19:09:41 ID:bJQtqJst
アンビヴァレンツは自分的には最高のシチュエーションだったなー。
主人公の精液が相手にとって強力な毒で、しかもやられたあと霧状に掻き消えるとか…
以前どこかで、こういうシチュエーションのエロゲーは結構あるなんて書き込み見かけたけど、
自分が知ってる限りだとトワイライトゾーン4しか知らない…
なんでも、敵の美少女宇宙人の弱点が「地球人の精液」で、何度かぶっかけると耐え切れなくなって死ぬとか?
実際にプレイしたことないし、検索してもさっぱり情報がないから、これまた以前どこかの掲示板で見かけた
情報でしか知らないんだけども…
本当によくあるのかね?S○Xで殺しあうみたいなエロゲーって。
「これはそういう感じのゲームなんじゃね?」っていうのあれば教えていただけないだろうか。


>>28
ちと細かいとこの記憶が怪しいかもしれないけど…

人妻戦隊アイサイガー(ディスカバリー)
 女怪人三人、幹部一人やられあり。
 ディスカバリーのHPの紹介で見られるけど、クモ女、ネコ女、蝙蝠女と、あと娼婦みたいなやつ。
 もう一人の女幹部(剣士風)は、確か改心しちゃうんじゃなかったかな…
 残念ながら全部やられる瞬間の絵は無し。幹部の娼婦みたいなやつはひょっとしてあったかも?

Danger Angel〜異常進化〜(ミンク)
 敵の女妖魔3,4人やられあり。やられシーンの絵は無し。
 たしかメリッサとかいう海賊に変装するヤツが、自分的に一番良かったと思うなー
 戦闘で倒した後、「〜様バンザイ…ぐああぁ…」みたいなこと言って消えていった記憶があります。

ライディシリーズでは、女敵は倒した後でエッチなお仕置きして終了。
女敵からは死人出なかったと思う
33名無しさん@ピンキー:2006/07/12(水) 00:37:27 ID:f7rXS6Je
>>30
ありがとう、ありがとう(*´Д`*)
これで今夜のおかずに困らなくてすむよ。
34名無しさん@ピンキー:2006/07/12(水) 01:13:31 ID:qyjNsH7V
>>32
アンビバレンツは最高だよな。シチュもストーリーも大好きだ。ヒロインは大嫌いだがw
「やられ」でイチオシはやっぱドゥルガー。
露出度高いコス(乳出しボンデージ)に金髪。性格は高慢、サディスト。けど、油断してすぐやられるお馬鹿さん。
戦闘不能になった彼女が命乞いし、いやがりながらも喘ぎ、絶頂を迎え、そして消滅するシチュは何度もお世話になった。
次点で赤髪長身巨乳戦士のフェンリルかな。ディアドラ様は別格、「やられ」だけでなくキャラとして最萌えの一人。


アイサイガーの情報サンクス。女怪人がやられるのは体験版で知ってたんだが、
好みのヴィズネラがやられるかどうかわからなかったんで結局、買うの見合わせてたのよね。
今度、みかけたら買う決心がついたよ。


あと、やられエロゲ情報も一つ。
フロッピー時代なので手に入らないかもしれないが、「bacta2」ってADVは、
主人公のおふさけ探偵が、褐色の全裸妖魔達を拳銃やバルカンでバンバン迷いなく撃ち殺していく。
35名無しさん@ピンキー:2006/07/12(水) 15:14:23 ID:AOaSK/H7
アンビバレンツって言葉をどこかで聞いたことあると思ったら、
小学校においてあったパソコンに体験版として入ってた奴だ。
36名無しさん@ピンキー:2006/07/12(水) 23:46:37 ID:KciGSKv4
スゲー小学校だww
37名無しさん@ピンキー:2006/07/13(木) 02:07:19 ID:miDE/z/W
ヒロイン系スレの隆盛をみてると思うんだが…
あいつらと俺たちの違いって大体は幼少の頃に正義と悪どちらに性を感じたかなんだよな。
そして、圧倒的にヒロイン(またはそのピンチ)に萌えた奴らが多かったと。
特にリョナとか、腹責めとかどっちでもOKなはずなのに悪の女が対象にほとんどならないってのが、
如実にその比率を物語っていると……まぁ分析したところで現状は変わらんわけだがw
38名無しさん@ピンキー:2006/07/13(木) 02:19:35 ID:dexmuPYu
>>37
逆に言うと、ヒロインは滅多にボコられたり殺されたりしないからそっち系が貴重と感じるんだろうな。
でも悪のほうがコスや振る舞いは絶対的にエロ度が高いわけで、なんで俺らがこんなに希少種なのか不満を感じる。
それこそ愚痴ってもしょうがないんだけど。
まああれだ、ここの人間は作品世界が一方的に押し付ける『正義』に納得しなかった、知能の高い人間だと言う事かな。
ひねくれてるだけかもしれんがw
39名無しさん@ピンキー:2006/07/13(木) 02:35:01 ID:miDE/z/W
まあ大っぴらに俺たちの嗜好が認められる世界なんてのは狂ってるので、
日陰でやってるのはいいんだが、あともう少しくらい増えてもいい気がするな。

けど、「悪女やられ」がほとんど特撮や深夜外のアニメで登場しない現状をみると、
これからもっと幼少時の「目覚め」がなくなって、先細りになっていくかもw


あと悪女好きの人間が何故「やられ」にこだわるのが多いか考えたんだが、
皆がそれぞれ持っているだろう悪女との邂逅には「やられ」が付随している事が多く、
そして彼女たちの最期の苦しみや喘ぎが脳内で「性欲(欲情)」にリンクされちゃったんだろうなぁなんて思ったりw。
40名無しさん@ピンキー:2006/07/13(木) 03:19:55 ID:a6fnlP62
>>39
「やられ」自体をP○Aがだめ出しするしなw
この趣向の人は、潜在的にはソコソコいるとは思うけど。

そんな俺は両方イける混沌野郎。
41名無しさん@ピンキー:2006/07/13(木) 08:42:04 ID:0M3KLUMU
>>40
に・・・兄さん?
42名無しさん@ピンキー:2006/07/13(木) 11:06:31 ID:JKzVPGiL
時々真面目な考察をするこのスレが大好きだ
43名無しさん@ピンキー:2006/07/13(木) 23:07:02 ID:miDE/z/W
聞いてみたいんだけど、
両方イける人って、純粋に女へのリョナ(フェイタルなのも含む)が好きってことなの?。
俺なんかだと『悪の女』という属性にハァハァなので、行為そのものはHでもやられでもいいんだけど。
まあ、どちらもあれば最高だが。
44名無しさん@ピンキー:2006/07/14(金) 10:32:56 ID:xLIHkA1b
>>43
悪の女は大好きだ。陵辱でも殺害でも勃起する。
敗北後に生存してしょんぼり閑居してるのを見るのも最高だ。
味方やられも好きだが、ヒロインだけは死んでくれないと興奮しない。

そしてヒーローはとことんカッコイイのがいい!
どうせ消すからその前に、叩き非難覚悟で晒しておきますw
ttp://bbs8.fc2.com/php/e.php/DG-BBS/
ムシャクシャしてやった。見てもらえるだけでよかった。今は反省している。

ところで絵板の需要ってありますか? リョナ絵2号板と同じの。
ここのためだけに有料版借りてもいいと思ってるんだけど……
板さえあれば、そのうち神絵師が降臨してくれるかもしれないし。
お返事待ってます。
45名無しさん@ピンキー:2006/07/14(金) 23:26:03 ID:qE5Wn12j
うーん。ヒロインはイマイチ…。やっぱあくどいキャラが好きだわ、俺。
ちなみにどうでもいいことだが、「リョナ板」が「やられ板」に名称変更したらしい。
ややこしいな…。

>>44
gjー。
絵板の需要はどうなんだろう。
悪女やられ系は画像掲示板はあっても「絵板」ってまだ無い(と思う)し、
一定の需要はあるかも。…俺は描けないけどorz
46名無しさん@ピンキー:2006/07/15(土) 01:02:32 ID:KkEFhlQX
>>43
気付いたら軽度のリョナリストだった。
47名無しさん@ピンキー:2006/07/15(土) 11:35:18 ID:3+Ut9j7F
>>44
Good Job。手書きをスキャンしたものかな?
…そういえば前スレが落ちたな。
48名無しさん@ピンキー:2006/07/15(土) 11:45:07 ID:3+Ut9j7F
よぅし、暑いし、なんか書くか。
設定とか考えずに短編書くぜ。反省はしない。
49名無しさん@ピンキー:2006/07/15(土) 11:49:35 ID:3+Ut9j7F
…なぜ、こんな判断を。
そう思った時はもう遅かった。
眼前の男の持つビームセイバーが私に向けて振り下ろされる。
「馬鹿なヤツだ…」
男がマスクの下からのくぐもった声で言う。ため息混じりに、だ。
私は再び、悔しい思いに駆られた。
全身を真紅のボディアーマーで包んで顔も見えない、
こんな変態ルックの正義面にこう言われるのは屈辱の極みだ。

だから許せなかった。

こんな変な格好のやつに自分の部隊を全滅させられたことが。
カワイイ部下がヤツの剣の錆びに――光子の刃には付かないか。
…とにかく、全て斃された。みなその辺に屍となって転がっている。
そして私も一閃で屈する羽目になったのだ。己の鞭もすでに千切れた。
圧倒的強さ。床に染みていく自分の赤い血が恨めしい。悔しい。

こんな男に…!この私がッッ!
激情に駆られて爪を尖らせて立ち上がった時には奴が振り被る体勢をとっていた。
一瞬で、私が奴の元に向かう刹那に相手の剣が閃くのだ。
こんなことなら一撃を受けて倒れた時に動かなければよかった。
だが後悔してももう遅い。もう、遅いのだ。

刀が、振り、下ろされる―――……頭頂部から侵入する熱と違和感を感じつつ、私は逝った。
50名無しさん@ピンキー:2006/07/15(土) 12:01:27 ID:3+Ut9j7F
「がっ……!」

目前の女が自分の光子刃によって刻まれる。
俺はそれを愚かだとしか思わなかった。

自身の目的は「悪を斬る」。それだけだ。
世界征服を企む秘密結社を倒すことが俺の任務だ。
今回も交通機関を掌握するために暗躍していた魔人どもを
己の剣で打ち倒した。当然、殺すつもりだ。

だが死にかけている奴に剣を突き立てるほど、俺は優しくない。
戦えないのなら別に生きていても構わないし、奴らの痛みは悪事を働こうとした報いだ。
だから動けなくなった者は放っておこうと思ったのに…こいつは向かってきた。

「馬鹿なやつだ」

ごとん。女としてそれなりに熟れた体が血を撒き散らして倒れる音を
背中で聞いて、俺は剣を収めて携帯電話のボタンを押した。

「任務完了。全てを屠殺した。これより、帰還する」

〜終〜
51名無しさん@ピンキー:2006/07/15(土) 21:36:11 ID:yRdgwa9T
イイヨイイヨー。GJ!
「それなりに熟れた体」とか「屠殺」とかの表現が無情すぎて逆にエロかった。

どうでもいいが「屠殺」って放送禁止用語なのな。ATOKでも変換できなかった…
52名無しさん@ピンキー:2006/07/15(土) 22:45:57 ID:64jiOZuJ
>>51
サンキュー。
「屠殺」はご存知の通りNGだ。
俺が最初に知ったのは北斗の拳のケンシロウvsハート前の会話だったりする。
後に「屠殺場」から「ブタ小屋」に差し替えられた。

さて、ここからは本番だ。帰る途中に考えついて「これイイ!」と思ったネタ。
前に言っておくがオチで女戦士が死なない。それだけ勘弁な。
53名無しさん@ピンキー:2006/07/15(土) 22:46:28 ID:64jiOZuJ
「ぁ……ぁ……ん」
ギシギシと悲鳴を上げるベッドと女の喘ぎが重なる。
冷やりとした女の柔肌も今は熱を持ち汗ばんできている。
触れ合うような前戯を済ませ、俺は上になっている肢体に手を回す。
両脇から背を通り、肩を優しく握ってこちらへ手繰り寄せる。
女も誘いに乗って俺の身体にもたれかかってくる。
その大振りな胸が俺の厚い胸板と合わさり、軽く潰れる。
「ん…」
それに感じたのか女が吐息を漏らした。その甘い息が俺の頬を撫でた。
女はそのまま、俺と強く抱き合ったままゆっくりと悶え始める。
眼前で淫らに蠢く女の頬へ左手を伸ばして顔を寄せ、口付けをする。
数秒、女の瞳と俺の眼の視線が交じり合う。唇も、舌も重ね合う。
そしてどちらともなく淡い結合を解き、唾液の糸もすぐに空中で溶ける。
「ふふ…」と女が妖艶に哂う。俺も少し気分が良かった。
「貴方って、ほんっと無愛想なのね〜」
「なんでだ?」
「だって、始める前からずっと無表情なんだもの。変わんないから逆に面白いの」
「つまらない、とか思わないのか?」
「ううん。全然♪」
そう言うと女は翡翠色の長髪を揺らして俺に抱きつき、自分から俺を求めに来た。
いよいよ、か。俺は脳裏でそう考えた。

だがそれは…この流れに乗るものではなかった。
俺はこれから――この女を殺さなければならないのだ。
54名無しさん@ピンキー:2006/07/15(土) 22:57:33 ID:64jiOZuJ
――女を抱きたくなる。正義の味方にだってそんな時はある。
たとえ相手が、敵側の戦闘員であろうとかまわない。

…俺は今、半分"任務"でこの女を抱いている。
『組織の末端から情報を聞き出す』そう言われた。
"ウチ"の組織が何処からか嗅ぎ出したのだ。
詳しく聞くと"結社の雑魚が身体を売っている"。そういう内容だった。
「お前、行ってきたらどうだ?」と下卑た笑みを浮かべた同僚に促された。
そいつは別件の捜査があるため、俺に話を持ちかけてきたのだ。
自分としては断る理由はなかった。ちょうど予定も無く、戦闘疲れも残っている。
なにより先に述べた通り、そんな気分だったからだ。

写真は既に撮られていた。当然隠し撮りだ。
ウチも趣味が悪い。わざわざ加工して容姿が分かりやすいようにまでしていた。
お陰でこちらは簡単にターゲットを発見できた。
見た目は自分より少し幼い、大学生くらいの年恰好だ。
そいつは街中で自分からアピールしてきた。手間が省けたというわけだ。
後は言うまでも無い。そいつの商売に乗って――ついでに愉しませてもらう――でもって尋問するだけだ。

俺は女を抱いたまま、詰問口調で口を開こうと…したところで先制された。
再び唇を重ねられたのだ。やれやれだぜ。
55名無しさん@ピンキー:2006/07/15(土) 23:17:07 ID:64jiOZuJ
その口付けは、やけに長く感じた。
実際は数秒だろうが…その間には妙な沈黙があった。

2度目の接吻を済ませた直後、女は口を開いた。
「ね。そろそろ…」
潮時か。そう確信した。だが若干の諦念もまた、あった。
「あぁ…」
何故か俺の口からは諦めの声が挙がった。相手からすれば単なる応答と取られたのだろうが…
上体を起こす女。その手が自身の秘所へと向けられる。
そうして俺の股間へと、十分に誇示されたソレに近付く、その刹那、

俺は両手を交錯させ、叫んだ。
「―――碧玉の威光よ!わが身に降りよ!」

そう叫んだ直後、重ね合わせた手の平から聖なる光が迸る。
俺の異変に女が一瞬唖然とし、すぐにハッとなって我に返った。
すぐに身体を起こして騎上位の姿勢で叫ぶ、「お前は――」
彼女の形相が憎しみを帯びる。そして長い髪がふわりと持ち上がった。
そうだ。俺はお前の敵…

「聖石戦士!ギョクレンジャー!」

あっという間に俺の身体は碧緑のボディースーツ――本当にウチはいい趣味をしている――に包まれた。
説明する気など無い。瞬着された俺の姿は、まさに戦隊ヒーローのそれへと変わったのだ。
「あ…ああ…」
女が騎上位のまま自分の髪を掻き乱す。その様も徐々に変貌していく。
日本人らしい黒い瞳の色は髪と同じ翡翠色に染まり、長い髪はますます持ち上がっていく。
「悪いな。そういうわけだ。」
「畜生!」
女が髪の中から短刀を取り出して俺に突き立てようとする。
だが所詮は雑魚。俺には止まって見える。
片手で武器を払いのけて、白く輝く手の平を相手の胸に当てた。
当たった瞬間、電撃が相手を襲う。
「ぅあっ!」とショックで仰け反る女。
光はすぐに失せ、短刀が床に落ちて金属音を鳴らすのと同時に彼女の肢体が俺に倒れ掛かってきた。
56名無しさん@ピンキー:2006/07/15(土) 23:36:21 ID:64jiOZuJ
「…脱着」
ボソッと呟くと、ボディスーツは光の粒子となって俺の両手の甲に収まって消えた。
後には静寂だけが残された。
…いや、俺の胸の上で意識を失っている女の荒い息遣いだけが俺の耳に届いている。
部屋は行為を始める時に電気を消していたので真っ暗だ。
それでも、カーテンから指すネオンの光が、辛うじて互いの姿を認識できる程度の明度を保ってくれている。
そのお陰で俺は彼女の顔をしっかりと眺めることが出来た。
「すぅ…」
やがて女の息が柔らかなものになる。
出力は抑えてあるので火傷もないようだ。肌を触ってもちょっと腫れている程度で済んでいる。
俺は女を両腕で包んでしばし余韻に浸ることにした。
女の顔をみる。…よく見ると目には涙が。痛みのせいか、それとも…

プルルルルルッ

俺の思考を携帯の着信音が遮る。画面を見ると、俺を誘ったあの同僚の名前が表示されている。
面倒だが出ねばなるまい。俺は携帯を手に取った。

「もしもし」
「よぅ、どうやら終わったようだな」
「なに?」
「ははは。悪いね。観させてもらったぜ。お前のプレイをな」
「…この変態め」
「お前だってなかなかのモンだぜ」
「変態は否定しないのか」
「ああ。俺もあのテの変則プレイは好きだぜ!イェア!」
「…切るぞ」
「ちょ、ちょっと待てよ。まだ用件が済んじゃいねぇ」
「なら早く言え」
「ああ。お前の可愛い彼女が起きる前に済ませてやるよ」
「誰が彼女だ」
57名無しさん@ピンキー:2006/07/15(土) 23:52:56 ID:64jiOZuJ
……ピッ。少しの会話の後で俺は通話を断った。
「…なんて?」
気付くと女が顔だけ起こしてこちらを見ている。その目には相変わらず涙が浮かんでいる。
「お前を連れてこいってさ……夜が明ける前に」
「せっかちね」
「そうだな。だがまだ夜中の2時だぜ」
そう言いつつ、俺は彼女の涙を親指の腹で拭ってやる。
彼女は抵抗することなく、むしろ自分から顔を寄せて応じた。
「丑三つ時ね」
「そうだな」
その目は元の黒に戻っている。眼差しは先ほどの交じり合っていた時のものに戻っている。
そこに憎しみも、敵意も無い。
「あたしは末端だから、機密なんてちっとも知らないわよ?」
「初っ端から期待なんてしていない」
「あら。酷いのね」
文句を言ってむくれる女。手を伸ばして俺の髪を弄る。
「ああ。もうちょっとやり方があったな」
「痛かったわよ。とっても」
口を尖らせる女。俺は両手でその胸を、先ほど痛めつけてしまった部分を撫でた。
優しくマッサージを施す。その時彼女が漏らした甘い声が若干、久しく感じられた。
「悪かっ…」
俺は申し訳ない旨を伝えようとして、またも口を唇で塞がれる。
女がすぐに離してこちらを真正面から見つめる。
「だ〜め。どうせ謝るなら、こっちで示して」
そうして互いの股間に指を刺す。なんて甘美なお誘いだ。
本当に、やれやれだ。
半分任務――半分戯れ…気紛れが過ぎた結果がこうだ。笑える。
「そうだな。では、楽しむか」
「あはっ…」

彼女が俺の方に両腕を回す。密着した姿勢のまま、俺たちは性のリズムを刻み始めた。


その様子を…
「……う〜わ〜。羨ましいぞこの朴念仁!ちっくしょう!俺がやっとけばよかった〜…あ〜も〜!」
ビルの影で監視していた出歯亀捜査官が一人、身悶えしながら悔しがっていた。

 〜完〜
58名無しさん@ピンキー:2006/07/15(土) 23:54:28 ID:64jiOZuJ
終了。微妙にスレ違いだぜ!だが後悔しない!

渋い雰囲気を目指したが、出せただろうか。
59名無しさん@ピンキー:2006/07/16(日) 00:23:49 ID:gEsq5eWT
どっちかというと「つかまえて」スレ向きじゃないかとも思うが、良かったyp!
飄々とした感じが楽しいな。おにゃのこもかわいい。
60名無しさん@ピンキー:2006/07/16(日) 01:32:05 ID:H9IrMA7O
http://idol.bbspink.com/test/read.cgi/hgame/1152888591/l50

悪の女をつかまえてINエロゲ板
61名無しさん@ピンキー:2006/07/16(日) 11:30:54 ID:1V9roxzo
いや、分かってた。分かってたけど、

変身のタイミングまでは同じ流れ→剣を突き立てる→死体ドサリ→そのまま屍姦

こんな流れにしたら引くだろ?
62名無しさん@ピンキー:2006/07/16(日) 13:09:59 ID:ZYxPy6jV
そりゃそうだw
63名無しさん@ピンキー:2006/07/16(日) 22:38:43 ID:9v9v+CkN
やられ情報。

東京クレイジーパラダイス 花とゆめコミックス(白泉社) 16巻〜18巻

該当キャラ:フレイア
             
        黒革ボンデージ系の服装の美少女(笑顔が凶悪、二十くらい?)
        有線刃物を自由に操るサイボーグ。16巻の後半に登場。かなり強い。
        17巻で主人公(女、男装した女子高生)と戦闘。
        追い詰めるものの負けて命乞い。しかし実は主人公を油断させるための罠(外道)。
        18巻で殺る決意を固めた主人公の作戦にひっかかり、
        自らの有線刃物で上半身をズタズタにし死亡。


絵は少女マンガだけど十分大丈夫なレベル。
個人的にはお姉さまがいいんだけど、外道レベルがかなり上なのでいい感じ。
        


64名無しさん@ピンキー:2006/07/16(日) 22:49:57 ID:XOPpFqyR
はあ
65名無しさん@ピンキー:2006/07/17(月) 11:51:55 ID:HZsoBucU
一瞬東京アンダーグラウンドかとw

こっちもやられ情報。
古いものだが、PC98の「Bacta」ってエロゲー。
敵が全て女。女の子に乗り移ってる妖魔でヤっててイクと正体を現す。
そこを主人公が拳銃でズドン、というのが大体の流れ。
「2」もある。実は今、GUROchanで落とせる。
66名無しさん@ピンキー:2006/07/18(火) 01:38:47 ID:QB+L5HYr
ネット上の駄目なエロSS 第六章
http://sakura03.bbspink.com/test/read.cgi/eroparo/1151634440/96-103

↑ではネタにされまくってるが、絵と文が結構このスレ向きかなと思うので紹介してみる。
67名無しさん@ピンキー:2006/07/18(火) 02:55:14 ID:llzFdwnM
アクエリアス吹いたwwww
68名無しさん@ピンキー:2006/07/18(火) 03:09:45 ID:QHEoZerE
文章は、脳内補完すればアリだ。
絵は脳内再生しとく。ってプロかこいつw
69名無しさん@ピンキー:2006/07/18(火) 03:18:39 ID:6sgRHdyX
衣装と「女淫兵」という単語だけで
その絵と文でもアリと思えてしまう自分が怖い!
70名無しさん@ピンキー:2006/07/18(火) 09:17:39 ID:VvxtySZN
>>66
起きて早々なに見せるんだw モニタに牛乳吹いたww
きっと女淫兵ってのは邪ネ申の尖兵で、男の寝込みを襲ってセックスバトルで生気を吸うんだな。
男は負けたらミイラにされて、逆に女淫兵はイカされ過ぎると悶えながら死ぬんだな。
そんで最期は
「あっはぁーん負けたわーっ!
あなたの淫徳高い超ド級淫槍には、この巨乳デカクリ超淫乱ハメハメ美少女隊長のあたしも敵わないわ!
さすがねっ! ああ〜やられたぁ〜ん、助けてぇしぬぅ〜vv 邪ネ申様お許しおぉ〜ん」
っていうクドイ台詞を長々とケツ振りながら言って、がっくり倒れて死体残すんだな。
男のほうは死体の処理に散々困ると。それが邪ネ申クオリティ。
ウハ俺の脳内補完もたいがい狂ってスwww
7170:2006/07/18(火) 13:02:36 ID:VvxtySZN
やっちまった…… 他のスレには内緒な(゚b゚)

http://cgi.2chan.net/up2/src/f157736.jpg

あと、俺の正体解っても名前言わないでw
72名無しさん@ピンキー:2006/07/18(火) 13:19:19 ID:llzFdwnM
直リンじゃ見れないな。ふたばのあぷ小で見られた。

一発で特定しますた。

Blogのリンクが趣味全開でイイじゃないか。
某文章の「AとかB選んだやつバカだろ!死ね!(まさに外道)」が微妙にムカつくw
73名無しさん@ピンキー:2006/07/18(火) 13:19:26 ID:60WY+z8W
ちょwwwwwwww GJww
ここのスレ住人はアクティブだなww
7470:2006/07/18(火) 13:39:10 ID:VvxtySZN
>>72
>>73
ありがとうw 一応他の人のために秋耳で借り直した。
http://akm.cx/2d/src/1153197398265.jpg
こいつの二次創作SSとかも書きたいけど、今はちょっと体が辛くてなあ……(´ー`)
7566:2006/07/18(火) 21:53:35 ID:QB+L5HYr
>>70
GJ!某スレを紹介した者だが。

すげーぜあんた。仕事早いし萌えるし最高!!
あと、マジにリンクが面白い。もちろん俺はシネー派だ。
とにかく陰ながらいつも応援してるんでこれからも頑張ってくれ。
7670:2006/07/18(火) 22:07:11 ID:VvxtySZN
>>75
ありがとう(つД`) 色々放置しまくりだけど頑張るよ。

言い忘れてたけど今日、ここ専用のお絵かき&絵うp有料板のお金振り込んできた。
専属板さえあれば、神絵師が出現するかもしれないし。
作成完了のメール来たら、アドレスここに晒すよ。
77名無しさん@ピンキー:2006/07/18(火) 23:54:38 ID:58uiAgrP
>>66
こ…これは…w
女のセリフだけならこのクドさも許せるが。

>>70
エロくて悪そうで激しくGJ! つーか>69の妄想もなかなかオイシイw
78名無しさん@ピンキー:2006/07/19(水) 01:22:46 ID:0iMXqINF
>>70
お絵かき版まで(金まで使って)作ってくれるなんて。いいヤシだな。
俺はまったく描けないので感想だけになりそうだが、盛り上がることを祈ってるよ。


ところで「リョナ板」が名称を「やられ板」から、また「リョナ板」に戻したな。
ややこしくないのでこちらとしてはいいけど、あっちはなかなか大変そうだ。
79名無しさん@ピンキー:2006/07/19(水) 22:23:04 ID:snQdhiFG
>>78
「リョナ板の人々はやられ趣味というものを知らん」ということが
とても良く分かる一件だったなw
80名無しさん@ピンキー:2006/07/20(木) 19:30:37 ID:p/pP82FE
なんで「やられ板」になったのか理解できなかった。
リョナのままで良いじゃないかっ!
81名無しさん@ピンキー:2006/07/20(木) 21:43:38 ID:vk9oGAvR
この流れで聞いていいか?リョナって何?
82名無しさん@ピンキー:2006/07/20(木) 22:09:24 ID:LfNlukgo
>>81
猟奇オナニー、略してリョナ。女が痛めつけられたり殺されたりする二次で喜ぶ。
痛がるならヒロインでも悪役でも格ゲのキャラでも、女なら何でもいいらしい。
普通はリョナニストと呼ぶんだろうがそれじゃ面白くないんで、
俺は勝手にベルセルクの「クシャーン」にひっかけて「リョナーン」て呼んでるw
バカにしてるわけじゃないけど、なんかイメージ的にかぶるんだよww
83名無しさん@ピンキー:2006/07/20(木) 22:10:00 ID:aytap/xW
>>81
語源は「猟奇オナニー」。「猟奇オナニー」→「リョナニー」→「リョナ」。
派生語としてリョナる、リョナニストなど。
そもそもは「家庭用ゲームでの女キャラの悲鳴でオナる」という意味で使われてたんだが、
使用範囲が広がって最近はグロから陵辱まで節操なく使われはじめてる。
ヒロインや味方の女キャラを対象にすることが多い。
84名無しさん@ピンキー:2006/07/20(木) 22:10:34 ID:aytap/xW
リロードしろよ俺 orz
85名無しさん@ピンキー:2006/07/20(木) 22:31:22 ID:vk9oGAvR
>>82-84
ありがとう。
前スレから読んではいるんだが
最近見かけるようになって気になってたんだ。
86名無しさん@ピンキー:2006/07/21(金) 01:49:52 ID:Y/ZNdrbI
やられ好きだけどリョナって四肢切断とかそういうのも含まれるんだよな。敷居タカスクリニック。
このスレ住人ってやっぱ屠る>悪の女なのか?
87名無しさん@ピンキー:2006/07/21(金) 02:00:42 ID:jB7U4JCe
俺は少なくとも悪の女>屠るだ。
正義の味方や一般人が屠られようが、犯されようが全く萌えない。
ただ、屠られる>犯す ではある。
88名無しさん@ピンキー:2006/07/21(金) 11:43:33 ID:X74vnmrD
>86
「つかまえて」スレと住人を兼ねてる身としては、
やっぱ「悪の女」が重要かと。
単に屠りが好きなだけなら猟奇スレが有るしな。
89名無しさん@ピンキー:2006/07/21(金) 13:41:47 ID:lmFmD91o
俺はやられ属性もリョナ属性も猟奇属性(二次限定)も兼ねている。
優先順位は悪女>一般>味方。屠られる>犯す>単なる敗北。
意外と犯されてから(以下問題発言につき検閲削除)

敵とも味方とも取れない第3勢力のやられも好きだ。
90名無しさん@ピンキー:2006/07/21(金) 13:47:57 ID:clZkHkSK
リョナいいよリョナ
鼻姦とか目姦とか脳姦とか。
91名無しさん@ピンキー:2006/07/21(金) 15:09:08 ID:X74vnmrD
>>90
ここはリョナスレではないので定義も議論も避けるが、
それは猟奇スレでやってくれ。
あと、sageて。
92名無しさん@ピンキー:2006/07/22(土) 00:20:13 ID:EkICE/Kh
ちょっとゴメン。
リョナは横に置いといて、こんなもん見つけたんだけど誰か知りませんか。
http://vote2.ziyu.net/html/fumio.html
「戻る」を押しても403だし、手がかりは特撮系って事とIDらしきfumioの名だけ。
もしかしたらコメントを残した人がここにも来てるんじゃなかろうかと思って。
93天上戦機−ヤマト−:2006/07/22(土) 12:09:26 ID:ObGq7qb2
「クラスのみんなの仇だっ!死ねぇぇぇぇっ!」
戦機鎧アマツを装着した高校生、飛鳥耶麻斗のクサナギブレードが、
闇王国オーパの女戦闘隊長ウズネの凶機鎧マガツヒを斬り裂いた。
「ギャアァァァッ!」
叫び声をあげ、凶機鎧の爆発に巻き込まれるウズネ。

「……やったっ」
満身創痍ながらもウズネを倒した耶麻斗は小さくガッツポーズをとった。
完全にパワーを使い切った戦機鎧が大気に溶けるように粒子状になったかと思うと霧散する。
激しい戦闘で疲れきり、息も絶えだえの耶麻斗は崩れ落ちるようにその場に膝をついた。
瞬間、ものすごい力で押し倒される。
「うわっ」
押し倒したのはウズネだった。耶麻斗より頭一つ分大きい彼女は頭から血をダラダラと流しており、
ウズネの鍛え上げられた身体のラインをしっかり浮かび上がらせていたボディースーツは、
そこかしこが破れ、ウズネの褐色の艶かしい肌が露出している。
耶麻斗が気を動転させながらも、
その視線はボディスーツの締め付けから解放され、
ひとまわり大きくなったように感じる零れ落ちそうなほど、たわわに実った左乳房にむけられていた。
「あたし……だけじゃ死なないよっ……耶麻斗、あんたも道連れにしてやるっハァァァンッ」
致命傷を負ったウズネの体内にある生命管理システムが、
異常なまでの性的興奮を人工的に造りだす『女王の情け』を起動していた。
彼女が絶頂を迎えたとき、周囲を巻き込む大きな爆発がおこるのだ。
94名無しさん@ピンキー:2006/07/22(土) 12:11:30 ID:ObGq7qb2
「は、離せよぉっ」
馬乗りになったウズネをひきはがそうと耶麻斗は必死にこころみるが、
戦機鎧がなければ、常人の数倍はある闇王国オーパの構成員との筋力差は覆せない。
ウズネはそんな耶麻斗の抵抗を無視し、自らの爆乳に抱きかかえるように耶麻斗の頭を埋めさせた。
片方はボディスーツごしの、片方は生乳という感触の違う、
しかしムニュムニュと柔らかい胸が、汗と柑橘系の香水の匂いとともに耶麻斗の顔面を包みこむ。
「んんっん……」
息が苦しいのか、呻く耶麻斗。
「ハァッどうだい、クラスのみんなの命を奪った女のおっぱいは…フゥンッ、気持ち…いいかい?」
ウズネは短く喘ぎながらも抱きしめた耶麻斗を挑発する。
耶麻斗の意志とは無関係に股間の『男』がどんどん硬く、屹立していく。
罪のないクラスのみんなを惨殺した敵とはいえ、美しいお姉さんに半裸で抱きつかれてはたまらない。
とくに戦いばかりで女性経験に乏しいウブな高校生である耶麻斗には、耐えがたい刺激であった。
しかも、着ているのがボディスーツではもちろん勃起を隠せはしない。
「ハァァッン、すごい全身が性感帯になってるみたいだよぉ、
 ファァッ、オチンチンは正直だねぇっそら、みせてみなよ」
鼻にかかった淫靡な声が余計に、耶麻斗の精神を侵していく。
95名無しさん@ピンキー:2006/07/22(土) 12:14:08 ID:ObGq7qb2
ウズネは胸の谷間から耶麻斗を解放すると、耶麻斗のボディスーツを股間部をひきちぎった。
ビィンッと少し皮のかぶったままであるが、
一介の高校生とは思えぬ、大きな勃起した男性器が勢いよく飛び出す。
すでに少し破れ、黒い茂みが見え隠れしていた股間部の布を自ら広げ、女性器を露わにさせた。
興奮のためか、陰毛がすでに淫らな汁で濡れ湿っていることが耶麻斗にもわかる。
「ハァハァッなかなか、フゥンッいいモノもってるじゃないか。
 本当はしゃぶったり、このおっぱいで挟んだりしてあげたいんだけど……もう時間が……ないからね」
そういうなり、耶麻斗の男根の根元を細い手でつまむと、おのれの膣へと誘導する。
「あ、ああっ」
耶麻斗はなすがままに、ウズネの蜜のしたたるに咥えこまれていく。
「はぁぁあっ」
「ヒャァァァンッ」
男女の喘ぎが同時に、激戦を繰り広げた学校の校庭に響きわたった。
ウズネは『女王の情け』によって敏感になった女性器がもたらす今までの十数倍もの刺激に耐え切れず、
一方の耶麻斗は暖かくまとわりつくように男根を締め付ける快絶に思わず声をあげてしまったのだ。
トロンとやらしげな表情を浮かべながらウズネはゆっくりと上下に動く。
96名無しさん@ピンキー:2006/07/22(土) 12:24:51 ID:ObGq7qb2
「ハァァンッどう、だい……あたしの膣は、他の女とは違うだろ。そうだ、おっぱいも揉んでおくれよぉっ」
そういうと耶麻斗の両手を掴み、さきほどから卑猥に揺れ動くおのれの爆乳へと導く。
他の女どころか、耶麻斗にとって初めての女がウズネであった。
耶麻斗はさきほどから必死の抵抗を試みているが、なんの効果も示さず、ウズネのされるがままになっている。
半分戦意を喪失した耶麻斗はいわれるがままに彼女の両乳房を下から持ち上げるように揉みしだいた。
たっぷりと重量感のある柔らかな胸が形を変える。
露出している左乳房は指と指のすきまから乳肉がこぼれだし、いやらしさを増す。
そのあいだにもウズネはひたすら喘ぎ声を漏らしながら激しく上下に運動をくりかえていた。
「おっぱいも、おまんこも…すごいよ、こんなのってハァァッァッもうイイのぉ
 ねぇ、耶麻斗ぉ、あんたもイっていいんだよ。どうせ死ぬんだ、
 妊娠なんて関係ないんだから……どんどん中に出しなよぉっ」
その言葉が手伝ってか、すでに限界をこえていた耶麻斗は暴発するように、
ドクドクと濃厚な白濁液をウズネの膣中に放ってしまった。射精の快感が耶麻斗の全身を支配する。
「ハァァァッ、イっちゃったんだねぇ。どうだ、気持ちよかったかい。
 けど終わりじゃないよ。もっともっとっあたしもイくまで、もっとだよぉぉっ」
敵との死と隣り合わせの『性(生)の営み』、そしてウズネの「妊娠」という言葉に反応し、
耶麻斗はあらためて命を奪うことはすべての可能性を断つことなのだと罪の意識が生まれてしまっていた。
しかし、そんなことに関係なく、耶麻斗の若さあふれる男性器は衰えることを知らず屹立したままだ。
「もう、あたしもダメみたいだ。フアァァンンッ、もう、もうイっちゃう、ああ、あと少しだよぉ」
ついにウズネにも限界が近づいていた。逝くと同時に爆発するのが『女王の情け』である。
耶麻斗はすでに抵抗をやめ、もういちど絶頂をむかえようと自らも腰をふっていた…………
97名無しさん@ピンキー:2006/07/22(土) 12:30:16 ID:ObGq7qb2
数秒遅ければ爆発にまきこまれるのが必至と思われたその時、
飛行ユニットを搭載した戦機鎧が空中から急降下し、
騎乗位で今にもイきそうになっていたウズネの肩を鉤爪のような手で掴むと、空へと急上昇した。
地上には二度目の射精をむかえた耶麻斗だけが残る。
「ハァァァンッ、イく、イくぅぅっ、な、なんなのよおまえはぁっ!」
すでに臨界点ギリギリのウズネは湧き上がる性衝動をおさえきれないまま、
正体不明の戦機鎧に耶麻斗抹殺を邪魔されたことに憤る。
「まだ、耶麻斗に死んでもらっちゃ困る奴もいるってことさ……さぁっおまえ一人で逝け」
さらに上へ、今度はウズネだけを放り投げた。
既に地面からの高度は数十m、落ちれば即死だ。
『女王の情け』でさえも一時的に効果を失うほどの恐怖がウズネを襲う。
「いや、落ちる、いやぁぁぁぁぁぁぁっ」
「クロウカッターッ!」
そう叫ぶと、戦機鎧を装着した謎の男が落下するウズネにむかって急接近した。
鋭利な刃のついた翼型の飛行ユニットが、彼女の爆乳を瞬間ムニュウッとたわませたかと思うと、
まるでバターのように、その褐色の身体ごと両断する。
「フヒャァァァンッ」
ウズネは最期にイクこともできず、喘ぎのような悲鳴とともに爆散した。
98名無しさん@ピンキー:2006/07/22(土) 12:35:43 ID:ObGq7qb2
黒い空戦型戦機鎧を装着した謎の男は再び耶麻斗のもとへとゆっくりと降下していく。
耶麻斗はなんとか助かったことに安堵しながらも、
憎き仇に童貞を奪われたこと−初めての性体験に興奮し射精してしまったことで、
死んだクラスメイトを裏切ったような気持ちになったのか、
そしてウスネの死に思うところがあるのか複雑な表情を浮かべていた。
「たすけてくれてありがとう。あの、あなたは……」
「……今はまだ名乗るべき時じゃない。ただ、耶麻斗。おまえの敵じゃないことは確かだよ。
 それにしても……おまえはまだまだ詰めが甘い。こんなことじゃ闇王国オーパには到底太刀打ちできない…。
 強くなるんだ。身体を心を鍛えろ。今云えることはそれだけだ……さらばだ、また会おう」
そう一方的に言い捨てると謎の男は再び急上昇し、すさまじいスピードで東の空へと飛んでいく。
数分、呆けたような表情でじっと空に消えていく黒の戦機鎧をながめていた。
その空にむけ、こらえきれなくなった感情を爆発させ「ちくしょうぉぉぉぉぉっ!」と耶麻斗は吼えた。
99クレイバンの人:2006/07/22(土) 12:46:55 ID:ObGq7qb2
できるだけ、短編でエロやられを書こう第二弾です。
前スレの>>682のように1レスでとはいきませんでした。
よければ感想お願いします。


「悪の女」が屠られるのが、「悪の女」とHするのが好きです。「正義のヒロイン」とかは全く萌えないです。
優先順位は屠る>犯される>犯すでしょうか。
今回のSSは「犯され逆転屠り」ですね。
なんかバレてるみたいなので白状しますが、
「悪の女」とHの衝動が高まったときはあっちに書いてます(といっても二本だけですが)。


>>92
かなり前に、何度もみた事はあるんですがどんなサイトだったかは覚えがないです。
100名無しさん@ピンキー:2006/07/22(土) 14:46:22 ID:5MZsKGwg
クレイさんGJ!ほんといい職人さんだ。
なんかクレイさんのヒーローはいろいろ葛藤がありつつも敵をばたばた倒していくのが格好良いよ。
10192:2006/07/22(土) 17:44:09 ID:EkICE/Kh
すごいよ、短い中によくまとまってるよ。
そしてエロいよ! クレイバンの人はマジで神だなぁ。
>>100の言うとおり、主人公にまだ青いとこがあるのがまたいいんだ。
102名無しさん@ピンキー:2006/07/22(土) 20:06:26 ID:EkICE/Kh
お絵かき板キタコレ! (゚∀゚)
http://w5.oekakibbs.com/bbs/akujolove/oekakibbs.cgi

宣伝じゃないのはアドレスのIDでわかるよなw
思う存分使い倒してください。
103名無しさん@ピンキー:2006/07/22(土) 20:39:23 ID:IXIfNBTS
キター!お疲れ様です。今度何か描きにいきたい。
版権はおけ?
104名無しさん@ピンキー:2006/07/22(土) 21:06:27 ID:8pQ384qC
>>99
激GJ!!
血まみれのまま逆レイプ→屠り…たまらん。
そしてイけなかったまま散ったウズネさんに激萌え。

>>102
乙&GJ! そして>103に期待
105絵掲”管理”人:2006/07/22(土) 21:06:52 ID:EkICE/Kh
>>100
もう版権でも番犬でもオリジでも!
絵師様もコメ人さんも大歓迎(゚∀゚)ノ
106絵掲野郎:2006/07/22(土) 21:08:15 ID:EkICE/Kh
しくった。前のは>>103へのコメントね(´∀`;)
107名無しさん@ピンキー:2006/07/25(火) 00:05:12 ID:YSMLhNYl
コミックヴァルキリー発売したらしいけど、敵女悪女はいた?
108名無しさん@ピンキー:2006/07/25(火) 21:00:50 ID:SpAf96qo
リョナ板では好評のようだぜ。
ただリョナで盛り上がってるんで「やられある?」って聞きづらい雰囲気。
大人しく発売を待つぜ…って発売日は今日だったか。
109名無しさん@ピンキー:2006/07/25(火) 21:54:18 ID:kUmY0roI
>>107
俺も気になってはいるが…あんまり期待はしてないかも
110名無しさん@ピンキー:2006/07/26(水) 00:33:25 ID:6dLiZv4m
リョナ板での情報

 135 : 名無しさん :06/07/25 23:34 ID:???
 >>132
 パラパラっと見て
 今回顔見せ、次回以降戦うかもしれないよ×2
 女同士で戦ってるよ×8
 こんな感じだった。

…と言うことだそうだ。
111名無しさん@ピンキー:2006/07/26(水) 01:20:23 ID:6i6lDaEC
一号から「やられ」は期待していないので、
とりあえず悪の女がいるかどうかだけでも知りたいな。
特攻した猛者の情報待つってところか。
112名無しさん@ピンキー:2006/07/26(水) 13:46:31 ID:2NKiasCu
暑いからネタを書いた。今度は屠るから大丈夫だ!
113名無しさん@ピンキー:2006/07/26(水) 13:48:11 ID:2NKiasCu
「俺は正義の味方!太陽からの使者!貴様の命を嘗め回す!」
「ちょ…なによアンタ!」
繁華街の街角で急に全身タイツ男に声をかけられた女。
周りの人がおぞましい物を見る目つきで男をチラ見しては足早に去っていく。
実は女は悪の結社の構成員だった。男はおもむろに抜刀して叫びだす!
「敵女屠らいでおきべきか!悪女殺らいでおくべきか!」
ブンブン、手にしたビームサーベルを振り回す(自称)正義の味方。
「あぶな…危ないじゃない!…ひっ!?」
チッと音がして女の長髪の端っこが光刃によって焼かれる。
なおも振り回される刃。
「殺らせろ!」正義の味方が絶叫する!
「やーよ!」反射的に女も叫ぶ!
「なら犯ってから殺らせろ!」血走った目で喚く太陽からの使者!
「もっと嫌よ!ふざけないでよ!」女は呆れながら拒絶する。
早く帰ってお風呂入ってお酒飲んで、このバカを忘れたい。
「それじゃあ""敵女悪女を屠る"俺の使命が果たせないじゃないか!」
「知らないわよ!なによその使命!?」
「お茶の間の皆さんに満足いただくには貴様に死んでもらうしかないのだ!」
「夏だからってイカレすぎじゃないのこのピンポコナマズ!」
「黙れメス豚!今宵の生け贄はこの豚じゃ〜!」
「ひぃっ!」
女の髪を掴んで逃げられないようにし、サンライトイエローに輝く刃が振り下ろされる!
「やだやだ!作者のバカ!ヴァルキリー無かったからってこ……きゃああああああ!」
「ぎぇぇえええええい!」
女の悲鳴と男の奇声、そして観衆のざわめきが交錯し―――女の胸を男が貫いた!
「きゃ……がふっ!」喀血して、女は倒れた!
悪の構成員とはいえ末端なので普通の女だった!蒸発もせず死体を晒している!
「人殺しだー!」「警察はまだかー」

男は刀を納め「成敗!」と松○健の口調で決め台詞を吐いて逃走した。
「逃げたぞー!」「捕まえてー!」
背後でサイレンが鳴り響いていた………正義の裁きは続く! 〜完〜
114名無しさん@ピンキー:2006/07/26(水) 16:06:53 ID:mHHRJCH+
正義wwwwGJ!
こういうのもいいな。
115名無しさん@ピンキー:2006/07/26(水) 18:01:10 ID:7UO5ruOD
ちょwwただの通り魔www
116名無しさん@ピンキー:2006/07/26(水) 20:30:09 ID:NVcAxZDw
バロスwwwGJw
117名無しさん@ピンキー:2006/07/27(木) 00:29:34 ID:Rw2Xg+6K
太陽よりの使者(?)に胸を刺された女。
悪の組織の医療技術を活かした懸命な治療により奇跡的に助かった!
脅威の医術で即日退院。自宅で安静に、との指示に従うことにした。
シャワーを浴びて、ビールでも飲んでこの日の不幸と苦痛を忘れ去らんとグビ飲みを――ゴクッ…

ガッシャァァン!その直後、窓ガラスがぶち破られた!カーテンも切り裂かれる!

キラキラと月光に輝くガラス片。バラバラと散る布切れ。呆然とする女。
現れたのは全身を網タイツで包んだ変態だった!
「俺は正義の翼!月光からの使者!貴様の肢体を八つ裂きじゃ!」
大仰なポーズでこちらを指差す正義の翼(本人談)!
ブブゥーーーーーーッ!女は思いっきりビールを拭いた!
「またなの!?」「まただよ!?」――この間0.5秒。
「冗談じゃないわよこの人面トマト!なんで一度倒した私のところに来るのよ!」
激しく食ってかかる女!二度も襲われたのではたまらない!
「全ての女戦士を暴行の上SATSUGAIせよ!メス豚ども(の首)を蹴り飛ばせ!」
「人の話を聞きなさいよ!あっ、よく見たらアンタ昼間の太陽の使者じゃないの!」
「誅殺し放題!オレは正義!」
「なにノってんのよ!その替え歌はDMCに対する冒とくなのっ!?」
女の呆れをよそに変態は歌い続ける。長くなるので省略〜。
「みなのGJが俺を呼び起こした!俺はやってみせるぜ!
 俺のこの手が白濁色に萌える!世界の中心でバロスwwwと轟き叫ぶ!」
「一気に必殺に持っていかないでよ!他所でやって!他所で!」
「次にお前は"人の話を聴きなさいよこのアーダン野郎"と言う…」
「人の話を聴きなさいよこのアーダン野郎――はっ!」
一瞬の隙を突いて変態の拳が唸る!
「――攘夷っ!」
ドゴォ!「ぐはぁ〜〜〜っ!」
腹にパンチを喰らい壁まで吹っ飛ばされて倒れ伏す女!即座に意識が地獄へと落ちていく!
変態はまたも大げさなポーズで勝利を誇示する!「この勝利は世界の為に!」

その時部屋のドアが叩かれる!ドンドン!
「ミユキさん大丈夫!?凄い音が聞こえたわよ!?」「警察呼びましょうよ!なんかヤバいッスよ!」
月光の使者はその声を聞きつけると月の光を浴びて加速し、一瞬にして姿を消した!……悪の栄えた試しなし! 〜終〜
118名無しさん@ピンキー:2006/07/27(木) 01:00:00 ID:qyDk5Deh
またwwww正義(自称)wwwほんとGJww
119名無しさん@ピンキー:2006/07/27(木) 01:01:38 ID:lwuTWtmg
今後も復活とやられを繰り返すであろうミユキさんに大期待……!!
120名無しさん@ピンキー:2006/07/27(木) 08:10:21 ID:LrM5xlH3
ダメだw クラウザーさんしか、思い浮かばないww
121名無しさん@ピンキー:2006/07/28(金) 13:00:39 ID:/SgcgjNj
好評のようで嬉しいです。
自分は絵心がない&スキャナー持ってないので絵板に貢献できそうも無い。
だからSSを書いてスレを賑わすぜ!

さて、ネタのくせに話は次の展開に入ります。
幕間なのでちょっと短め。地上最強ネタ。
122名無しさん@ピンキー:2006/07/28(金) 13:01:37 ID:/SgcgjNj
2度も正義の裁きを受けた結社の下っ端・ミユキ(仮名)!
再び息を吹き返し、3度目に備え特訓を施されることとなった!

「あたしはあの変態をかならず殺す!!」

一方、通り魔・殺人未遂と相次いだ事件はニュースや新聞で取り沙汰され、
それまでも同様の襲撃事件が各地であったことが判明。
警察は目撃情報をまとめ、全ての情報に共通する"怪しいタイツ姿の男"に着目。
身体的特徴から見て、これらを同一犯の犯行とみてこの男を指名手配した。


戦いの荒野をひた走る男がいた――それはあの正義の味方だった。
警察の捜査と秘密結社の殺し屋に狙われ、逃げ惑う日々を送っている。

「おれは正義の味方だ!
 どんな悪が相手でも一撃で地獄へおくることができるんだ!
 手段は選ばない!適当だ!
 しかし正義をつらぬくってのもつらいもんだぜ。
 おれが正しすぎるばかりに警察みたいなやつらから命をねらわれているんだ…
 あんなこと(連続殺人未遂事件)になっちまって…もう日本に入られない。
 だれもいないところに逃げだすしかないな。

 にくい!おれの力が!
 このおれの素薔薇しい宿命が!」
123名無しさん@ピンキー:2006/07/28(金) 20:40:41 ID:n9ibBR1e
>>122
もう正義の味方カオス過ぎてどっから突っ込めばいいかわからねぇw

てか竜かよ!!よりによって竜かよ!!
124名無しさん@ピンキー:2006/07/29(土) 00:40:55 ID:yMMVS3TI
どうしよう、続きが楽しみで仕方なくなってきたw
125名無しさん@ピンキー:2006/07/29(土) 01:41:35 ID:wUnnGMJC
故郷を離れ、樹海で修行に励むミユキ。夕食に串カツを食べることにした。
頭の中はある馬鹿への復讐の事で一杯。断じて恋が芽生えたりはしない。
だが己の力不足もまた、感じている――そんな時であった。
「ミユキ――ミユキよ」
「誰!?」
聞きなれないがどこか親しみのある声がした。ミユキは戸惑いつつも警戒した。
「新手のスタンド使いか!?」
瞬時に戦闘態勢をとるミユキ!目を凝らして相手を見つめる!
夕日を背に煌めくその姿は神々しすぎてミユキには視認できない!
だが彼女には彼が何者かすぐに分かった!いや、魂で理解した!

そこにいたのは……極東の聖地MNLに住まう生き神●●T様であった!!

「左様。我が名はM●●だ。ミユキよ、そなたに力を貸しに来た」
眼前の神がミユキの心を読んだかの如く言葉を吐いた。ミユキはたまらず平伏する。
(だけどなんでこんなところに?っていうか作者ぶっ殺されるわよ…?)
いぶかしむミユキの心を見透かすかのように、神の唇が再び言葉を紡いだ。
「ミユキよ、何故うたがうのだ。私は●E●だ。私は正義の味方を倒すため復活した」
そうして「これを見るがいい!!」と神が唸りを上げて天に祈った!
すると空が二つに割れ、狭間に覗く小宇宙(コスモ)から二つの稲妻が迸り地を打った!!
「ああ、こ…これは!」
着弾点でシュウシュウと煙を上げる二つの人影。それは徐々に姿を現した。
二人の姿の正体を認識した瞬間、ミユキは我をも忘れて叫んでいた!

「か…神が、神が復活して最初の奇跡を起こした!世界で最強の敵女悪女をよみがえらせた!」

「"氷雪女"と、あの"氷牙の剣"を…… こ の 世 に 復 活 さ せ た の だ !!」

「ミユキよ。合間、合間にキャベツを食べるのだ。キャベツの成分が胸焼けを防いでくれる」
「はっ!かならずや彼奴(きゃつ)を打ち倒してみせます!」
「うむ。」
満足そうに頷いた神●●●は夕日に消えていった――……    
126名無しさん@ピンキー:2006/07/29(土) 02:18:10 ID:wUnnGMJC
俺は作者!重ねて竜ネタで申し訳ない!

白状します!

実は「竜」持ってない!未読だ!
ブックオフで立ち読みしたきりで…もう店頭に置いてない。
ネットで拾ったネタも限界だ!

にくい!1000円で躊躇した俺が!
吹いちまって居た堪れなくなって足早に去った愚かしさが!
127名無しさん@ピンキー:2006/07/29(土) 06:09:49 ID:tJ5w/fps
竜ってなに?
128名無しさん@ピンキー:2006/07/29(土) 09:47:21 ID:zfMVmm8z
ここで●●●さんをネタに使うのはやり過ぎな気もするがとりあえず乙。
しかし神様の立ち位置がどう考えてもやられ見たい側というのが泣けてくる……。
129名無しさん@ピンキー:2006/07/29(土) 10:17:51 ID:yMMVS3TI
す げ え wwww
なんかもう古本屋でプレミアつく臭がプンプンするぜ!
それにしてもすさまじい楽屋ネタだw

あ、ちなみに>>127はこれ読んでみ。
ttp://blog.livedoor.jp/textsite/archives/23449152.html
笑ろ死ぬな、必ず生きて帰れ!
130名無しさん@ピンキー:2006/07/29(土) 12:10:56 ID:mErab8LE
とある採石場で地上最強のフレーズに惹かれ修行する全身タイツの変態!
今日も「ビックリするほどユートピア!ビックリするほどユートピア!」と絶叫する!
誰もいない真昼の荒野で床オナニーする。おかずが無いが地上最強なので気にしない。
「ぬふぅ」

――ヤバイ。超ヤバイ。ちん○ヤバイよ。マジヤバイ。
まず擦り切れる。もう痛いなんてモンじゃない。蝶☆死ねる。
自慰道はシグルイなり。

その時!何処からか笑い声が聞こえてきた!
「ホーッホッホッホ!久しぶりねピンポコナマズ」
見上げると、高所からこちらを見下ろす3つの影!ミユキと氷関係の人たちだ!
「ナズェイギデイルンディス!ダディヤナザン!?(; 0w0)」
「ネタが古いのよ!大体21世紀にもなって全身タイツとか馬鹿じゃないの?」
「俺は正義の味方!俺を超えるタイツは俺しかいない!」
「…ええぃ!埒が明かん!お前たち!やっておしまい!」
ミユキの掛け声で二人の地上最強の敵女が動き出す!

「あたしが演じていたのよ」と氷を飛ばしてくる氷雪女!
「あたしは他の二人のようには行かないよ!」と剣を手に向かってくる氷牙の剣!
台詞が現状にそぐわないのは不具あ…いあいあ……仕様です!
だが正義の味方は動じない。ドイツ軍人じゃないけどうろたえないッッ!
「氷の剣先 ややちべたいか…」と氷の魔力を帯びた斬撃を避けつつ、
「おお、この柔肌。まるで氷のようじゃ。よく出来ておる喃。氷雪女は…」と舌を這わせる。
「エンジェル如きが」「味も見ておこう」「デモンズを(ry」「レロレロレロレロ…」
「あ…はぁ…」遂に原作の台詞を忘れ悶える氷雪女(変換時は"こおり・ゆきおんな"で一発!)
れろれろれろれろ。巧みに肌の露出した部分を舐め回す変態。ハァハァ(; ~д~)
ちんちんおっきおっき!おっぱい!おっぱい!ちゅぱ…ちゅぱ……じょぼぼぼぼぼぼ……変態失禁。
正に傍若無人の様相にてミユキ嬢は正視に耐えず目耳を塞いでその場より退場しおった。
「おのれ…次は"氷牙の稲妻"…」置いてけぼりを喰らった氷牙が叫ぶ!
だが「次は、無い!」と吐き捨てる全身タイツ!
「!」ハラリとはだける女子の服。下着は無く乳房が丸見え。
「あっ…あっ…なに?」赤らむ顔が即座に青ざめる。控えめなバストに亀裂が走る!
「♪むーざんむーざん。ポロリもあるでよ〜ぉ…ええかぁ〜?ええのんかぁ〜?」
不気味な歌声を聴きながら氷牙の剣の胸から上がずるりとスライドする。

ゴトリ……氷牙の剣(実は名無し)―――再起不能(リタイア)
131名無しさん@ピンキー:2006/07/29(土) 12:23:41 ID:mErab8LE
復活した奴らの参考画像。
ttp://grugru.mine.nu/box/guru_guru_3541.gif

>>129
ご苦労様です。
132名無しさん@ピンキー:2006/07/29(土) 14:02:49 ID:gOgQicr3
図に乗ってるな全身タイツw
っていうか
>>125>断じて恋が芽生えたりはしない。
フ ラ グ 立 っ た
133名無しさん@ピンキー:2006/07/29(土) 20:15:27 ID:ZoUcPxlb
>>129
竜ってのは初めて知ったけど、「おねえさん」はイイな。エロいしやられてるし。
134名無しさん@ピンキー:2006/07/29(土) 20:57:49 ID:tJ5w/fps
一つはZENKIの作者で
もう一つはナーガスの作者?

ナーガスといやあモリガンよかったな
出産して自分の子供と。。。なシーンとか
135名無しさん@ピンキー:2006/07/29(土) 21:59:32 ID:LoJ4AGZK
黒岩よしひろ先生と増田晴彦先生
"かつて"やられ作品を連発していたお方と、新作待望中のお方。
後者については下記のwikiは必見です。

ttp://ja.wikipedia.org/wiki/%E5%A2%97%E7%94%B0%E6%99%B4%E5%BD%A6
136名無しさん@ピンキー:2006/07/30(日) 00:36:14 ID:ZGzWqy7i
>>130
男の方が失禁してんのか?w
137名無しさん@ピンキー:2006/07/30(日) 03:57:36 ID:6fOJGmj5
>>136
変態が虎眼先生のパロをしてるからだろう。
138名無しさん@ピンキー:2006/07/30(日) 07:11:50 ID:qFuiDTA2
139名無しさん@ピンキー:2006/07/30(日) 14:43:48 ID:Gw/nfN0y
>>138
ちょwwwwおまwwww空想具現wwwwGJGJGJGJ!
140名無しさん@ピンキー:2006/07/30(日) 15:53:47 ID:Gw/nfN0y
「もー!タイツ最低!キモい!」
ミユキは採石場の惨事に耐え切れず逃げ出してしまった。赤面を隠せず動揺する。
頭からタイツの露出した醜悪なイチモツの姿が離れてくれない。素数を数えたが途中で詰まった。
あの、(# ^ω^)ビキビキっと膨張して勃起したペニs……「だぁ〜っ!」
「大体どこが最強の敵女よ。全然駄目じゃない!」
当たり散らしながら走り、気がつけば別の荒れ地に迷いこんでしまった。
戦いに来たのに逃げるなんて我ながら…「逃がしゃしないぜ!このメス豚が!」
ミユキがハッとなって振り返ると正義のタイツが背後にいた!いつの間に!
「フオオォォォ!残念だったな!正義の味方からは逃げられない!」
「いやーっ!変態っ!」再びフラッシュバックするドス黒いマグナムの輝き!
ミユキは負けじと正義の味方を睨む!よく見るとタイツの上からパンティを被っている!
変態タイツだ!しかもヤバい下半身が氷雪女にIN!…って、
「何してんのよ!?!?」「見れば分かるだろう!"公開"レイプだ!」
「はあ…あはぁ……」両腕で抱えられた氷雪女は完全に虜にされて肉奴隷と化している!
「ここにはあたししかいないわよ!」「数など問題ではないのだ!見て!俺を見てて!殿っ!」
そうこうしている間にも(一方的な)愛のバイヴレーションは激しさを増していく!

「敵女をッ!犯して!アレして!いただきかしらッ!…それだけよッ!それだけが満足感よッ!」
「はぁ…やめ…溶けちゃ……中で出さな……っ!!」悶える氷雪女。だが、もう遅い!
「中出しや!妊娠など!どうでもよいのだぁーーーーーっ!」カッ!正義の魔羅が激しく輝く!
「「いやあああぁぁあーーーーっ!」」二人の乙女が淫らな輝きを前に同時に悲鳴を上げる!
「UUUURRRRRRYYYYYYY!!!! 絶頂ッ!ぜっちょぉぉぉぉううう!(最悪)」
愕然とするミユキの前で最高潮に達するタイツ仮面(Oh!クラスチェンジ!)ッッ!!!
「白濁色の波紋疾走ーーーッッ!(ザーメンミルク・オーヴァドライヴ)」
掛け声と共に光が集約され、タイツ仮面のすべてが氷雪女の女にブチブチ込まれる!
「く…くっさぁぁい!説明不要ッ!ゲロ以下の臭いがプンプンするわぁぁーーーっ!?!?」
混迷を極める荒れ地!錯乱するミユキ!最終兵器男汁をブチ撒ける正義のタイツ仮面!!
全てが混沌(カオス)!さよならモラル!ようこそ新世界!彼の尊敬する人はスペルマンッ!
「君が!消え失せるまでッ!注ぐのをやめないッッ!!」弾幕を送り込む鬼畜正義!
「ギャアアアッ!」アツい波紋の衝撃(SMASH!)を受けて逝きながら溶解していく氷雪女!
原作どおりの断末魔を上げつつブジュワァァ〜〜ッと細胞レベルで崩壊していく!

「―――これが、悪を屠るってことだ」正義はトドメにそう呟いた。 〜続く〜
141名無しさん@ピンキー:2006/07/30(日) 23:57:51 ID:H2PJJ8QO
もーネタのオンパレードでわけわからん事になってきたなw
142名無しさん@ピンキー:2006/07/31(月) 00:08:08 ID:IPfVtnL+
シチュ的には結構いいのに男がバカネタを叫びすぎてて萎えるのが難点だな。
143名無しさん@ピンキー:2006/07/31(月) 00:09:36 ID:j/jKN5kM
よくもまぁネタをそこまで組み合わせられるもんだなw
シリアスなのが好みだが、たまにはギャグ調で悪女が屠られるってのもいいもんだw


しかし、一ヶ月たたずにレス数が150近くか……
前スレが150まで二ヶ月近くかかったことを思えば二倍強のスピードだ。
この調子で、どんどん盛り上がって欲しいな。
なんか板自体の存続がピンチだとかいう話もあるようだが、大丈夫だろう(楽観)。
144名無しさん@ピンキー:2006/07/31(月) 16:03:40 ID:f9jd7kJh
>>139から>>140の間でこんな馬鹿な文章書いたのか。あほだな(誉めてるつもり)
エロパロ板が消えたら俺たちはどこへいけばいいんだ!
145名無しさん@ピンキー:2006/07/31(月) 21:45:45 ID:S2nx+Zjv
>>140
相変わらずGJ!
最後は地球が真っ二つでミユキエンド?w

>>144
心配するな、まだしたらばがある……といっても某所へ押しかける事になるが。
146名無しさん@ピンキー:2006/07/31(月) 22:21:54 ID:XQa7v5KW
氷雪女、入滅。タイツ仮面はご満悦だった。
ミユキは戦慄する。ただの変態だと思っていたが「腐っても正義の味方」だったか。
タイツ仮面(変態)は告げる。「次は貴様の番だ」という死の宣告を。

「ハハハハ…そうはいかんざ○…」

唐突に声が割り込んできた。しかも寒い。
タイツとミユキの前にそいつは現れた。
日の光を後光に背負い、濃い紫を基調とした衣装の、神がかった姿…
「M…●●●様」とミユキが震える唇でその名を呟く。
だがタイツ仮面は動じなかった。それまでの痴態からは想像しにくい
重いトーンで言葉を紡ぐ。
「…違うな」
「え?」ミユキが驚きの声を上げる。その驚きは双方に向けられていた。
さっきまで『URRYYY!』とか『ザーメ(ry』とか叫んでいた男とは思えぬタイツ仮面。
その変態の言葉に不敵な笑みで応えるその筋の有名人●E●様――その神が笑う。
「ほぅ…そちの目は誤魔化せぬか。巫山戯(ふざけ)るのもここまでにしておくか…」
そういうと急に後光が失われ、衣装が消滅し、姿はみるみる変貌して神がかりの片鱗すら残らぬ、
どこにでもいるラフなスタイルの…一人の男になった。
ミユキはその変わり様に「あっ」と声を漏らし、激しく取り乱した。
だが、二人とも相手の正体が誰かまではさっぱりだった。男は一方的に喋りだした。
「ふふふ…お前たちに分からぬのも無理はない。だが、私はお前たちの主なのだ」
147名無しさん@ピンキー:2006/07/31(月) 23:10:59 ID:XQa7v5KW
「なんだと?」「なんですって?」"主"という単語に二人は同時に反応した。
「わたしはお前たちの創造主だ。戯れにお前達を想像し、創造した…」
「はじめはただの短編ネタだった。だが飽くなきわたしのパッションが炸裂し、次の文を書かせた」
「「……」」二人は黙って男の話を聴いている。ミユキは相手をキチ○イと認識し始めていた。
「正義の味方。お前は出てきては裁きを下し、去っていくだけの存在で――」
「ミユキ。2作目で適当に名をつけたお前は裁かれては復活するだけの単純なやられ役だった」
「だが少々話をいじりすぎて収拾がつかなくなった」ミユキはカクッと肩を落とした。なんだそりゃ、と。
「後先考えずに書くからだ」タイツ仮面が突っ込む。相手の正体に薄々感づいている様子。
「はははは。パロディもそろそろごっちゃになってきて考えるのが面倒なのだ。だから死ね」
「ちょ……滅茶苦茶じゃない!」こいつは基地外だと判断したミユキは相手に食ってかかる、が…近寄れない。
「馬鹿め!製作者特権発動!貴様らが俺に触れることなど絶ッッッッッ〜〜〜〜〜〜対!に…出来ぬのだァァーー!」
「自分でネタに走ってどうするのよ!」ミユキのツッコミ属性は筋金入りだ。もうアホかと。馬鹿かと。
「黙れ黙れ!わたしは飽いたのだ!竜ネタで征くとか氷牙たん復活とか『正体はアン●●オ』とか考えていたのだ!」
「神が偽者、ってのは…」「まんま竜ネタの"キリスト→実は偽者で大悪魔だった"話よねぇ」二人が顔を合わせる。
「べ、別に狙ってディスってる訳ではない!DMCネタとかまだまだあるけど…雑誌あまり置いてないから新ネタ出ない…」
「コミックス待ちとかほざいたらレイプした後にSATSUGAIされてさらにその後で犯されるぞ」とタイツ仮面。
「ぐっ!図星だが反論はしない!――ギャグはここまでだ!」
男は高笑いをし、眼前に魔方陣を敷く。何かを召還する気らしい。
「エロパロ板が消滅することがあろうと我々は生き延び続ける!もっともそんなことは許さないぞピロシキ!」
「残念だが恋のフラグはまやかしだ!シグルイネタ使ったけど読んでない!叫びすぎてて萎えさせてゴメンなさい!」
「前作(>>53から>>57まで)の主役といい仲になった娘の名はミカ!実はパンプキンシザーズネタ入ってます!」
「ここで新曲!"メス雑魚夜想曲"(ボガァァァ)!!」
「正義も愛も慈悲もいらねぇ!勝利も感動も友情もいらねぇ!女やられ役を突き出しな!」
「やられ役さえあればいい!やられ役さえあればいい!あとはゴミだ!やられ役さえあればいい!そう、女やられ役さえいればいい!」
「やられ業界は永遠だ!300万本ヒットのRPGの夢と同じく滅びることはない遠くも親しき黄金郷(エルドラド)よッ!」
「お前たちが私が生み出す登場人物に過ぎん!私はお前たちの主だ!風雲児さまと呼んでみろ!ふはははは!!!」
「その長口上は最近のRPGの影響か!」「とんだ勘違い野郎ね!」二人は呆れている。
空は見る見るうちに夜の戸張に覆われていく――空間転移。

「我が提唱する新たな敵女悪女――"妹"の属性を司る娘よ!今こそ我が呼び声に応え現世にそのあるべき姿を示せ!」

ガカッ!っと雷光が閃く。そして魔方陣から一人の少女が現れた。
年は成人少し前か。まだ少し幼さの残る顔立ち。ややつり上がり気味な目は非常に気の強そうな印象を見るものに与える。
背は低くせいぜい160cm程度。腰まで伸びた髪は2chのスレの背景色と同じ薄い灰色。胸は無――控えめだ。

「非人道的虐殺鬼畜二足歩行英霊兵器<SPECTOR>――ブロフェルドよ!この二人を抹殺せよ!」

『了解しました――私が相手です、兄さん』

誰の妹でもないのに少女は凛とした澄んだ声音で二人の前に立った。
148名無しさん@ピンキー:2006/07/31(月) 23:50:45 ID:XQa7v5KW
少女――ブロフェルドがこちらに歩み寄る。
これから闘うはずだったタイツ仮面とミユキはそれどころではないと判断してブロフェルドに対して
戦闘態勢をとる。

『兄さんと姉さんには悪いけど、素手で敵うと本気で思っておられるのですか?』

歩きながら嘲笑するブロフェルド。自身の実力の相当な自信があるようだ。
歯噛みするミユキ。だが相手のオーラに気圧されて先制できない。それはタイツ仮面も同様だった。
彼女の容姿は何処にでもいそうで、それでいて異様な井出達をしている。
上着は紺のブレザー。しかも袖ありの冬使用。このクソ暑い季節(日中気温35度前後…)だというのに汗一つかいていない。
下は短めのスカートだ。黒いニーソックスがすらりとした美脚を太股まで覆っている。履いているのは本皮の革靴だ。
「どうみても征服…じゃなかった、制服ね」ミユキが鼻で笑う。
「見ているこっちが暑くなるな」タイツ仮面が呟く。
(…あんたも十分暑苦しいわよ)ミユキは心の中でそう思う。
ちなみにミユキは涼しげなスポーツウェア(パッと見はマラソン選手)を着ている。基調は赤。

と、ブロフェルドが突然立ち止まり二人とマスターとの、ちょうど真ん中の位置に立った。
『ところで、製作者がでしゃばるなんて滑稽だと思わない?』
「「「「え?」」」その場の三人がいぶかしむ。
『変態入っている兄さんを、やられ役から外れつつある姉さんを死という形で矯正する』
『それが私の使命――……』
タイツ仮面とミユキは自分たちが兄、姉と呼ばれていることに文句を言うのが無駄だと分かっているので何も言わないが
彼女の言葉の真意を掴みかね、その挙動に注目する以外どうすることもできなかった。
敵の戦闘力は未知数にして存在自体も別次元の代物だ。迂闊な行動に出ることは出来ない。
『兄さんを罵る痴れ者……姉さんをあざ笑う愚か者――私の戦場には、不要よ』
その目線は自分を呼んだ男に向けられている。

次の瞬間、ブロフェルドの右手から放たれた光弾が己のマスターを直撃し、男はこの場から消滅した。
『大きすぎる力は全てを壊す……貴方も同じです、マスター』
先ほどと違い、無感情にして無味乾燥な表情でブロフェルドが宣告した。

『兄さんと姉さんは私のものです――』少女がタイツ仮面たちに向き直りニッコリと凄惨な笑みを浮かべた。
「"排除、開始"ってわけ?」
『それは違います。姉さん。あなた達をわたしのモノにするんです。いえ、してみせますわ』
                                              〜次回・決戦!!〜
149名無しさん@ピンキー:2006/08/01(火) 00:07:55 ID:HTpIdyo5
書き手さんが死んじまったぞオイw
そして頑張れミユキさん。
150名無しさん@ピンキー:2006/08/02(水) 04:46:34 ID:/YxQDQ0j
さよならXQa7v5KW、次回作で会おうw
151名無しさん@ピンキー:2006/08/03(木) 01:52:49 ID:Tkioiw7p
『私が消したのはマスターXQa7v5KW…今のマスターはTkioiw7pだから心配いらないわ』
「訳わかんないわよ」





                    ,_,..,ィヽ,、       |
                   /;;::r‐〜-ミ、     |  残念だが一回お休み。
                 4~/へi::::::;/,ヘミ7     |  また今度会おう!
                 '-l|<>|:::::|<フ1|i'    ノ  
                    l! '" |::::l、~`リ    へ
              /`ー、  ハー;";::i:::ヾイl! ,r'~`ヽ、 \
           ,.ィ" ri l i ト、 1:|`丶:;;;:イ' ill!7、 、 y;  ヽ、_` ー―――――
      ,. -‐''" 、 くゝソノリ~i | - 、 , -‐'7ハ ヾニト-    ~` ー- 、_
   , ィ ´      ,ゝ、_ `r'   l |  、レ // `テ三..ノく _ `       ヽ、
  /       , -' ,、  `、_)   l,i,  i //  (/  ...,,;;;;:` 、        ヽ
 ;'       '" ノ ;;;;::::      i !  : //    .....:::::;;イ、_、_\ _    _ノ
 l ..,, __,ィ"-‐´ ̄`i::::: ゙゙゙= ...,,,,,. l | ,//  - = ""::;; :/       ` '''' '"
            ヾ :;;;,,     ,i l,//     ,,..," /         _,,.....,_
   ,. -- .,_        \ :;,.   ;'  V ;!   `;  /;: ノ      ,.ィ'"XXXXヽ
  /XXX;iXXミ;:-,、     ヾ  '" ''' /./!  ヾ   /    ,. - '"XXXXXXXX;i!
 ,!XXXXi!XXXXX;`iー;,、  i   、. / ;:::゙i   ;: , |  ,. r'"XXXXXXi!XXXXXX:l!
 |XXXXX;|XXXXX;|::::::::|`ヽ、    ,! ,': : :|    ,.レ"::::|XXXXXXX|XXXXXXX;l!
 !XXXXX;|XXXXX:|:::::::::i  `   ;! : :  i!  / !:::::::::|XXXXXXX|!XXXXXXX|
 XXXXXx|XXXXX;!:::::::::::!   `. /::    | '"   l:::::::::::|XXXXXXX|XXXXXXX |
 XXXXXx!XXXXxリ:::::::::::!    |::     |    i:::::::::::ゞXXXXXツ1XXXXXXX|
 XXXXX/ \XXソ::::::::::/     i!::    ノ     i!::::::::::::ゞXX:/  lXXXXXXX|
 XXXX:/   `ヾ::;;;;;:ツ      ヾ;::: ; ノ      ヾ:;;:::::::ゝ'"     ヾXXXXX |
  XXX/       `ヽ 、     _ゝく      _,,. -`''"        i!XXXXX:|
 XXX7           `'''''''''''"    `'''''''''''´              |XXXXX !
 XXX|                                      |XXXXX|


「あんたはなにやってんのよ!」
152名無しさん@ピンキー:2006/08/03(木) 11:21:36 ID:qQeYYt5X
工エエ(´Д`)エエ工

とりあえずミユキさんが気になる。
153名無しさん@ピンキー:2006/08/03(木) 17:26:33 ID:/zBJ/QTU
自称・妹な新キャラと戦う羽目になったタイツ仮面と女やられ役。
だがそうスムーズに戦闘開始とは行かなかった!

???「ちょっと待ったー!探したぞミユキ!」

書き手とブロフェルドに続く第3の乱入者たちが高所に現れた。
「我々を忘れてもらっては困る!世界征服を目論む悪の秘密結社、ただいま参上!」
高らかに吼える謎の男。天に向けてそびえ立つ緑のモヒカンが特徴的だ。黒マントが全身を包む。
その後ろには戦闘員(全員が女・ボディペイント)たちが控えている。裸同然ゆえ涼しそうだ。
そう。彼らこそ当初ミユキが所属していた組織。名前はない。あえて名乗らないのだ。
「フ●ーメイ●ンでもロ●ゼン●ロイツでもネオ●チでも青●でも持ってこんかい…ぐへへへ」
ボスらしいモヒカン男は下卑た笑いで冗談らしき台詞を呟いている。関係者の方スンマセン。
『何ですの兄さん。あの如何わしい男たちは』
ブロフェルドは怪しげな集団とタイツ仮面を交互に見比べている。
「なんで俺なんだよ。俺は正義の味方だぞ」
『どうみても兄さん寄りです。井出達とか特に似通ってる感じで汚らわしい』
「…コンドー部長だわアレ。恥ずかしい。アジト以外で見たくない面なのに」
ミユキは明らかに脱力している。かつての上司だったコンドー部長は好色を通り越したドスケベだ。
後ろの戦闘員(50人ぐらい)の裸同然のボディペイントも彼の趣味なのだ。
ミユキも戦闘員として働く時は同じ格好をしている。恥部を隠せる程度の際どい衣装(?)だ。
その戦闘員の様に興奮を覚えたタイツ仮面が「全員レイプしてくれるわ!」と叫ぶ刹那、
『ちょうどいいサンドバッグだわ。これで姉さんも足を洗えるわけね』
…とブロフェルドがピシャリと場の空気を殺す。

「なんだとこのチンチクリン…ナイムネは引っ込んでろ!わたしは揉める乳にしか興味はない!」
ズバリと切り捨てるコンドー部長(ドスケベ)!そういえば戦闘員はみなバストが大きめだ。
タイツ仮面が何気なくミユキの胸囲をスキャンしようとして…激しく睨まれて動きを止めた。
(安産型か…)辛うじて尻を分析するにとどまった。抜け目ない奴。

…ブロフェルドが無言で構えた。"ドスケベとその下僕たち"との距離は高低差もあり
かなり開いている。コンドー部長が呆れる前に彼女がアクションを起こした。
「はっ!」と手を突き出すたびに白い光弾が放たれる!一撃、二撃、それは戦闘員に向かっていく。
「うお!お前ら避けろ!んでもって、かかれぇい!」慌てて指示を出すコンドー部長。

50人の塊は散り散りになってタイツたちのいる荒れ地に降り立っていった!!
154名無しさん@ピンキー:2006/08/03(木) 18:05:19 ID:/zBJ/QTU
ブロフェルドが最初に放った2発がそれぞれ戦闘員に直撃し悲鳴を上げる暇すら与えず粉砕する。
残りの48人が上空からばらばらと降ってきてブロフェルド一人を狙う。
当初はタイツ仮面をやっつけるつもりだった部隊が全く別の相手と戦っている。
当のタイツ仮面たちは48対1の戦闘を見守るしかなかった。
そうしている間にも戦闘員が次々にブロフェルドに襲い掛かるが…

『爆ぜよ』の声と共に眼前の空間が文字通り炸裂し戦闘員数人を吹き飛ばす。
吹き飛んだ範囲から漏れていた頭や手足だけが足元に散らばる。

『見えるか?』と嘲笑う声と共に手足から何かが空間をゆっくり進む。
よく見るとほの暗い紫に光る弾。だが彼女たちがそれを認識するのは自身が殺される寸前だった。
不可視とまではいかなくとも視認困難な殺戮の光球。次々に発射され10人ほどを抹殺する。

さらに両の掌から交互に波動が放たれる。最初の光弾より遥かに大きな蒼い奔流(レーザー)が
戦闘員数人の列を二つなぎ払う。その眩しさに「きゃああ」と悲鳴を上げて防御する者も数名いたが
その動作は全く意味をなしていない。触れたものを破壊する無慈悲な裁きはその腕を焦がし
胴体に達し胸や顔を破砕する。そうして命もろとも身体が消滅する。
波動の展開にともなって、同じ結末を何人もの戦闘員が追う。後には何も残らない。何も――…

残ったものは25人。まだまだ数があるにもかかわらず、その全てが浮き足立っていた。
何人かは泣いてしまい完全に戦意を喪失している。漏らした者もいるに違いない。
哀れな犠牲者に成り果てた戦闘員たちをブロフェルドは足先からのビームで一人一人始末する。
作業的に行われる惨劇。ある者はどてっ腹に穴が開き、ある者は首無し死体となって転がる。

残り15人。逃げようとした者に向けてブロフェルドが何かを放つ。
それはいくつもの光弾だった。いずれも逃げる戦闘員の眼前に回り込んでその場に停滞する。
突然眼前に現れたソレに戦闘員は気付きながらも自ら突っ込んで爆散。足だけがその先に落ちた。

「私は<SPECTOR>が一人"地縛"のブロフェルド。誰も私に触れられず、逃げることも敵わない――」
155名無しさん@ピンキー:2006/08/03(木) 23:49:34 ID:qqOyJnY2
戦闘員も残り8人となってしまった。停滞していた光球を下げるブロフェルド。
"地縛"の言葉に相応しい戦闘スタイルは相手に身動きさせる隙すら与えない。
「やああぁぁーーー…がっ!?」「とおおぉぉーーー…げっ!?」「いやああぁぁーーー…ぶっ!?」
戦闘員のプライド(凡骨根性)を胸に飛びかかった3人をバリアで防ぎ、障壁の縁(へり)で粉砕する。
バリッという衝撃音と共に顔面や上半身を失って骸と化した戦闘員を前に残りが恐怖におののく。
「おのーれ!おのーれ!ミユキを捕まえに来たのに、何でこんなガキにィィーー!」
コンドー部長が狼狽しながら逆上する。顔色も青くなったり赤くなったり大忙しだ。
「さっさと捕獲して俺のどす黒いデスペニスを彼女にIN!…な計画が!」
神は死んだ、と言わんばかりの迫力で嘆きに嘆く。その響きはあまりにインモラルだ。
「はあはあ戦闘員たんのなかまじきもちいよはあはあ…」と半分逝きつつある。
「お前の上司ってなんか変だな。あれの夜伽の相手をしてたのか?」
ブチッ、タイツ仮面の失礼な言葉に元・戦闘員の端くれミユキの中で何かが切れた。

「 あ た し は 処 女 よ !!」

地団太を踏んで自身の純潔を叫ぶ。やってない。やってないのよあたしは、と。
「だから欲しいのだ!お前の初物はこのコンドーが…「黙れ変態!訴える間もなく殴ッ血KILLる!」
鬼神の如き形相と地獄より響くかのようなドスのきいた重低音ボイスでミユキが激昂する。
『ふぅ…もう付き合いきれません。下品な男と中古品どもには消えてもらいましょう』
たちまちブロフェルドのゲージが300%突破!BLOOD HEAT!
古より伝わりしコ●ミコマンドを高速で入力し、キュピン!とその目が光った!
 
   ユニバース       ディストーション
『…次元の顎(あぎと)に――――引き裂かれよォォ!!』

ちょっと恥ずかしい大袈裟な台詞と共にその身体から禍々しくも忌々しい紫と蒼の光がほとばしる!
愛しの兄姉(はぁと)は対象外。コンドー部長と戦闘員の生き残りを破滅の光が包み込む!



    /\___/ヽ
   /''''''   '''''':::::::\
  . |(○),   、(○)、.:|  
  |   ,,ノ(、_, )ヽ、,, .::::|      うおっまぶしっ!
  .|   ,rエエェ、  .::::::| 
   \  ヽr-rヲ .:::::/      
,,.....イ.ヽ`ー `ニ´ ―ノ゙-、.
:   |  '; \_____ ノ.| ヽ i
    |  \/゙(__)\,|  i |
    >   ヽ. ハ  |   ||
156名無しさん@ピンキー:2006/08/05(土) 13:49:07 ID:ALgv4MPL
「もう、いいよなぁ」タイツが呟く。氷牙の剣から強奪したパンツは脱いでいる。
『そうよね兄さん…』妹が応える。周りにはもう誰もいない。先の閃光で全て死んだ。
「? なにがもういいのよ?」ミユキだけポカンとしている。
「近親強姦とかネタもあるけどなぁ」『却下です』二人だけで会話している。
「だからなんなのよ」一人だけ置いてけぼりだ。
「そもそも書き方が悪かった」『ネタだけで済ませばよかった』
「パロディもいい加減出ないし」『これ以上スレに迷惑はかけられない』
「はぁ?」と突っ込む間も無く――…

「やられ役だから早く殺らなくちゃ」『読者様に面目が立たないのよ』

「え?」とミユキが戸惑いを見せた時にはすべてが手遅れだった。
球状の力場の中に閉じ込められて身動きできず、タイツが強引にパンツを被らせ言の葉を潰される!
「モゴ…モゴゴー!」抗議の声は汗臭い下着の中で殺される。いきなりピンチだ。

「俺は正義の味方!夕闇よりの刺客!打ち切りより力を得て今こそ愚かなる戦闘員Mを屠らん!」
『私は妹!"地縛"のブロフェルド!天命に従い哀れなる姉君に静かにして鮮烈なる死を与えん!』

生殺与奪は最早この二人に握られている。所謂処刑寸前って展開だ。

「悪いな。3度目を得たのが運の尽きと思え!」
タイツの拳が唸る!FINISH HER!
157名無しさん@ピンキー:2006/08/05(土) 14:05:04 ID:ALgv4MPL

「ヤ〜ラヤラヤラヤラヤラヤラヤラヤラヤラヤラヤラヤラァァァ〜〜〜〜」
ド ゴ ド ゴ ド ゴ ド ゴ ド ゴ ド ゴ ド ゴ ド ゴ !!!

無数の拳が打ち込まれる!力場ごとタコ殴りにされているミユキ!
全然減ってなかった体力ゲージがズンズン減っていくのを感じる。

「ヤラヤラヤラヤラヤラヤラヤラヤラ…ヤラヤラヤラヤラヤラヤラヤラヤラ…」
ドカバキ!ドカバキ!ドゴドゴドゴドゴドゴドゴ

意味不明な掛け声はドゴドゴと殴られる音と同じにしか聴こえない!
手が、足が、胸が、腹が、打ち込まれる拳で次々に醜く変形しては戻り変形しては戻りを繰り返す。

「ヤラヤラレ〜!ヤラレ〜ヤラレヤラィヤラヤラヤラヤライレ、ヤラヤヤラララララララァァ〜〜!」
ド ガ ド ゴ ド ガ ド ゴ ゴ ゴ …

拳の波は最高潮に達する!全てのヤラレ好きに捧げるヤラレの原始リズムが波紋疾走を呼ぶ!

「ヤレヤラヤラレレヤラレヤラララァーーーーーーーッッッッッ!!!」
キュドドドドドドドド……ドドドドドーーーーーーーッ!!

「 F A T A L I T Y !!!!」  ド ガ ァ ッ ッ ッ !!

「やっだばぁぁぁっぁぁぁぁぁぁっぁああ〜〜〜〜〜〜!!!!!!」
血反吐と共に全てがブチ撒けられ、あの世(ばらいそ)に向けてスッ飛んで逝く!!ドグシャア!

荒野に響く聖なる兄妹の勝ち台詞!

『「 や は り 最 後 に 勝 つ の は 正 義 な の だ ! ! 平 和 万 歳 ! !」』


 正義の変態 タイツ仮面 ――――――――― 〜 完 ☆ 結 〜
158名無しさん@ピンキー:2006/08/05(土) 14:07:34 ID:ALgv4MPL

ながながと下らない話書いてゴメン!
付き合ってくれた人、描いてくれた神、ありがとう!

さらば!
159名無しさん@ピンキー:2006/08/05(土) 16:34:04 ID:OuFgXuOa
最後はモーコンネタですかw
GJでした。
160名無しさん@ピンキー:2006/08/05(土) 17:23:42 ID:LZu6oyMW
乙!!
よくもまあ曲がりなりにもまとめたもんだw
つーかミユキさんのことだから次の日には復活してそうだけどな。
161名無しさん@ピンキー:2006/08/05(土) 22:55:57 ID:dx8sAtoU
はあ、面白かった。


ママー、来週からの新番組はー?w
162名無しさん@ピンキー:2006/08/06(日) 21:52:57 ID:Ttj8WOTM
GJ.。ギャクだけどしっかりと屠ってくれてよかったよ。
「ギャグエロやられ」ってネタなのにマジに屠られてかわいそうっぷりが増すな。
ところで、前スレ含めてついに今回の一連のSSで版権キャラがやられたんだな。
163名無しさん@ピンキー:2006/08/07(月) 00:16:51 ID:RdGdFlcY
そういやSSで版権キャラのやられってなかったもんな。全てオリジナル?だし。
パクリ元を数えただけでもすごい数だ。
164名無しさん@ピンキー:2006/08/07(月) 02:29:35 ID:Tyj0TqkJ
前スレで北斗の拳ネタあったけどキャラはオリジナルだったな
165名無しさん@ピンキー:2006/08/07(月) 09:02:55 ID:QYFdBv2r
あー……版権つーかその、米田先生の「ねむれぬよるに」の女淫兵なら、
実はずっと発表できないままに小説だけ書き続けてる。絵描いたあと書きたくなってな。
でも微妙にスレ違いなんだよね、エッチで死ぬしエロシーン以外が長いし。
しかも女のあえぎ声つーかあえぎ台詞くどいし。
あと主人公がたぶんこのスレ最弱。普通の現代人w
こんなんだけど、ちょっとづつ投下していい?
166名無しさん@ピンキー:2006/08/07(月) 10:03:34 ID:szdjF265
Hで死ぬのは、アンビバレンツとか昔のエロゲにもあるんだし全然問題ないでしょ。
悪の女がやられるっていうのが括りなんだし、スレ違いじゃないんじゃないか。
ちなみに>>70のなら結構良かったぞ。ということで投下プリーズ。
167名無しさん@ピンキー:2006/08/07(月) 11:40:56 ID:2xVQvPdD
投下ワクテカ
168名無しさん@ピンキー:2006/08/07(月) 17:37:15 ID:QYFdBv2r
注:このSSは作家の米田淳一先生によるWEB発表ショートストーリー「ねむれぬよるに」に淫スパイヤされた二次創作です。

***

 世にごまんといるプログラマの中で、俺はかなり底辺にいるんじゃないかと思う。
 大企業にいる友達なんて「さすがゴッグだ、月末になっても仕事がないぜ!」とかふざけてるのに、俺は零細企業で一日中パソコンに張り付いてる。
 だいたいネット関連の会社なのに、本格的なSEが俺一人とはどういう事だ。
 これで社内に可愛い女の子でもいればまだ我慢できるものを、周囲の女性は肉を持て余すパートのオバチャンばかり。
 しかも腹立たしい事に、社長は外回りと称してベンツ乗り回してナンパ三昧。
 悲しい。ただひたすら悲しい。
 俺は今夜も手当ての出ない残業を終わらせ、電車に揺られて帰ってきた。
 いつもと違うのは、少しばかり乗客が少ないだけだ。というか俺一人だ。だからどうしたって事もないけれど。
 アパートの電気をつけると、朝脱ぎ捨てたパジャマや読み散らかした新聞がそのままになっていた。
 当然だ、片付けてくれる女性など居やしない。
 忙しくて出会いなんかないし、どうせ俺みたいな薄給男は結婚偏差値ゼロだろう。
 簡単にシャワーを浴びると、俺はテレビの前のローテーブルに向かい、缶ビールと弁当の包みを開けた。
 今日の昼休みに買ってきた、新発売のステーキ弁当だ。わびしい俺の、小さな贅沢。
 電子レンジで温めるとほっこり湯気を立てはじめた大判ステーキを見て、俺は今日初めて生きる幸せを感じた。
「いただきま……」
 闖入者が現れたのはその時だった。ガタンと木の板が動く音がした後、天井から誰か降ってきた。
「っじゃあーーーーん! まさかの時に邪神の呼び声! 悪の軍隊、女淫兵参上!」
169名無しさん@ピンキー:2006/08/07(月) 17:39:45 ID:QYFdBv2r
うわー……ホントに投下してしまった、こんな恥ずいのを。死のうorz
170名無しさん@ピンキー:2006/08/07(月) 17:44:20 ID:Yyj/yG4B
は、はやく続きをwktk!
171名無しさん@ピンキー:2006/08/07(月) 18:33:04 ID:0Umpxs95
>>169
ここで放置されるとすげー困る。
172名無しさん@ピンキー:2006/08/07(月) 18:56:17 ID:QYFdBv2r
 彼女はそう叫んでけたたましい音と共にテーブルへ着地し、仁王立ちになった。
 茶髪のショートボブでかなりの美人だ。吊り気味の眉に丸くてくるっとした茶色の瞳、アイシャドウはダークグリーン。
 すっと通った鼻筋から、ピンクのルージュを塗った大きめの唇へと流れるラインは、俺がよく買う萌えフィギュアのように美しい。
 ピアスは少し野暮ったく、派手めの大きい金輪だ。雰囲気からすると年齢は俺よりちょっと下、二十三、四といったところか。
 手足はすらっと長く、女らしい曲線を保ちつつも程よく筋肉のついた完璧なスタイルをしている。
 そして服装は……ちょっと待て、これは服と呼べるのか。
 薄絹みたいな水色のノースリーブシャツは、下から押し上げるメロンほどもある美乳やツンと立った乳首を、隠しもせずに透過している。
 カットも大胆で、背中や腹部はほぼ丸出し。
 着ている意味があるのかどうか疑わしいが、男の性欲を刺激するのにこれほど適したデザインはない。
 両肩にはグリーンのプロテクターがついていて、これはゴムっぽく見えた。
 どう説明したら良いのか解らないが、ドラゴンボールの登場人物が似たようなものをしていたかもしれない。
 そして下半身、これが一番問題だ。なんと彼女はズボンもスカートも履いておらず、シャツと同じ素材のパンティ一枚。
 もちろん中身は丸見えで、大きめのクリトリスやぼってりと脂ののったピンクの大陰唇が、薄い陰毛と共に
 〃我を崇めよ〃とばかりに俺の目線の少し上から見下ろしている。
 きゅっと引き締まった長い脚には、肩のプロテクターと同じ色をした膝小僧まで覆うピンヒールブーツ。
 そんなのがいきなり出現したもんだから、当然俺は驚いてひっくり返った。
 が、そこは俺も大人だ。『わー悪の軍隊だたすけてー』とか叫んだりしない。察するに、彼女は出張イメクラのデリヘル嬢だ。
 好事家の注文で天井裏から襲い掛かったはよいが、あいにく部屋を間違えてしまったというのが真相だろう。
 だがそんな事はどうでもいい。驚愕から立ち直りテーブルの上を見て、俺の胸は張り裂けそうになった。
 彼女のブーツが、俺の大事なステーキ弁当とビールをぺしゃんこに踏み潰し、グチャグチャにしてしまっていたのだ。
173名無しさん@ピンキー:2006/08/07(月) 18:57:50 ID:QYFdBv2r
 毎日辛い仕事に耐える自分に、ほんの小さなご褒美として買ったステーキ。
 それが金持ち野郎の道楽で雇われた女に踏まれてしまった。
 貧民の俺には、ヒルズ族とかそこらから見たら虫ほども大したことない贅沢さえ許されないのか。
 負け組の俺は、幸せになっちゃいけないのか。
 俺はたまらず泣き出した。
「お、俺の晩飯……俺のステーキが! うわあーん!」
 床に突っ伏して涙を流す俺を見て、今度は彼女がびっくりする番だった。
「あ、あの、なんで泣いてんの。ねえ」
「かえせ! 俺の晩飯をかえせ! いやもういい、出て行け!」
 ガキのように泣きじゃくって怒鳴る俺を、彼女はオロオロしながら眺めていたが、やがて何を考えたのかキッチンでゴソゴソしはじめた。
「何してるんだよう、うっうっ」
 やがて彼女がもってきてくれたのは、レバニラ炒めだった。
「おいしい……」
 洟をすすりあげながら食べる俺の前で、彼女はニコニコしながら正座している。それにしても目のやり場に困る衣装だ。
「こんな事してていいの? 部屋間違ってんのに。お店に怒られるよ」
 被害者は俺なのだが、こんな時でも相手の事を心配してしまうあたり、俺はどう足掻いても勝ち組にはなれそうにない。
「いいえ、ここで合っています。私の持ち場はここです」
 彼女は突然すっくと立ち上がると眉を吊り上げ、殺気の篭った目で俺を睨み付け、ブーツの踵をガツンと鳴らして敬礼しながら叫んだ。
「邪神軍東京制圧吸精師団練馬区方面第二大隊所属第七女淫兵中隊第ミ=ゴ3574二等兵、僭越ながら貴殿を男と見込んでセックスバトルを挑みます!」
 俺はレバーを口の中でモシャモシャ咀嚼しながら彼女を見つめ、飲み込んでから言った。
「ごめん、もっかい言って」
174名無しさん@ピンキー:2006/08/07(月) 19:00:35 ID:QYFdBv2r
ぐっふおぉ、もう投下した以上後には引けねぇのか。怖いスレだw
とりあえず今日はここまで、感想やら叩きよろしく(´Д`;)
175名無しさん@ピンキー:2006/08/07(月) 21:34:53 ID:b+chwDS+
うーむ…BFスレに誘導した方がいいんだろうか…と思いつつ…

まあ、何だ…無理せずがんばれ…。
176名無しさん@ピンキー:2006/08/07(月) 21:40:10 ID:mjTdiOc4
GJ!実にGJだ!すでにツッコミどころ満載wwオイシイ展開だ。

>俺がよく買う萌えフィギュアのように美しい。
私的にツボったwwwナイス表現!
177名無しさん@ピンキー:2006/08/08(火) 01:33:43 ID:rEDkMNwi
あ、あらかじめ断っておくのを忘れたが、女淫兵ものには>>66が紹介してくれたスレの
「邪ネ申様テイスト」を全部入れないと負けかなと思っている。
みんな、避難するなら今のうちだ!……おう!

ということで開き直った。うん、もう俺は壊れたw
じゃ、日付が変わりましたので本日分投下して寝るお( ^ω^)
178名無しさん@ピンキー:2006/08/08(火) 01:37:49 ID:rEDkMNwi
「邪神軍東京制圧吸精師団練馬区方面第二大……」
「いやそこじゃなくて、セックス何?」
「セックスバトルです! われわれ女淫兵の誇り高き戦い方です!」
 真面目そのものの顔で恥ずかしい事を言う彼女を見ながら、俺は考え方を改めた。
 どうやら彼女はデリ嬢ではなく、電波嬢らしい。
「そうか、そうかぁ。それは立派な事だなあ」
 適当に笑って話を合わせながら、俺はテレビのリモコンをとってスイッチを入れた。
 彼女はきっとストレスか何かでおかしくなっているのだろう。容姿も声も可愛いし料理も上手いのに、気の毒なことだ。
 料理も作ってくれたことだし、今夜一晩くらい泊めてあげてもいいかもしれない。
 いや、いっそセックスバトルも受けてみるか。せっかく挑まれちゃったんだし。
 そんな事を思いつつチャンネルを変えてニュース番組にしようとしたが、どうも変だ。
 どこの放送局も流している映像は一つで、しかも映っている場所はどうやら東京都内のみ。
『――繰り返しお伝えします。現在東京都内全域において、女淫兵と名乗る集団が出現し、次々と男性を襲っております。
 怪力のうえ、拳銃や武器が効かないため…えーただいま入ってきたニュースによりますと、警視庁が陥落した模様です。
 もう一度お伝えします、警視庁が陥落しました。なお首相は先程、非常事態宣言を発令し、都民の避難を……』
 女性アナウンサーが緊迫した声で延々と読み上げるニュースをバックに、灯台みたいのがくっついた警視庁ビルから煙があがっている。
 路上で必死に発砲を繰り返す警官を、いま俺の横に突っ立っているのと同じ格好の女性たちが押し倒してゆく。
 パトカーがひっくり返って炎上し、そこへまた別のパトカーが突っ込んで燃える。
 MP5A5を乱射するSAT隊員が女淫兵二人に飛びつかれ、武器とズボンを奪われた。
 と、ここで画面が激しく揺れて横倒しになり、音声が途切れた。カメラマンが押し倒されたらしい。
 次に写ったのは、画面いっぱいに淫蕩な笑みを浮かべる女淫兵の顔だった。
 息をするのも忘れて見入っていた俺はテレビを見て、横の彼女を見た。そしてまたテレビを見て、彼女を見てから悲鳴を上げた。
「ぬぅわんじゃこりゃあぁぁああああーー! くsあgfhtふじこ!」
 我ながら池沼すぎる。糞すぎる。
 俺はこんな恐ろしい事態が起きてるのにも気づかず、悪の軍隊にご飯つくってもらって喜んでたのか。もうアホかとバカかと。
 恐怖が一気に俺の背骨を駆け上がり、脳の中まで凍りつかせる。
(やばい、逃げよう!)やっぱり結論はそれしかない。が、ドアに向けて二歩もいかない内に、我が逃走は阻止された。
179名無しさん@ピンキー:2006/08/08(火) 01:40:56 ID:rEDkMNwi
「逃がしません! たあーっ!」
 次の瞬間、俺は襟首を引っ捉まれて玄関前からベッドの上まで投げ飛ばされた。
 狭いアパートとはいえ随分と距離があるのに。ニュースで言っていた通り、ものすごい力だ。
 彼女は手早く俺の上にまたがり、待ちかねた恋人のような顔をして俺の服を引きちぎっていく。
 思わず恐怖で固まりそうになる頭を、俺は必死に回転させた。
(落ち着け、落ち着け、ここでパニクったら助かるもんも助からん)
 そうだ、なにも慌てることはない。
 どうせさっきまでその気満々だったし、相手が悪の戦闘兵だと解ったからといって、予定を変更する必要は全然ないのだ。
(それにしても、なんでセックスバトルなんだ? 別に格闘でも良さそうなものを……)
 ちらと浮かんだ疑問は、いきなり脳髄へ這い登ってきた快感の一撃で吹っ飛んだ。
 俺を裸にした彼女――ミ=ゴ3574二等兵だっけか? 製造番号みたいな名前だ――は、
 半立ちになっていた俺の肉棒を舐め回して喉の奥まで絡めとり、いとも簡単に全勃起状態までにもってきていた。
「うふっ、なかなか立派な肉槍持ってるじゃない。もうこんなにチンポ汁噴いて、射精したくてしょうがないのね!」
 言いながらひょいと俺の顔を跨ぎ、薄水色のTバックに包まれた自らの陰部を俺の口に押し付ける。
「私の淫唇もね、他の淫兵のバトル見て濡れ濡れなの。ううっ、貴方のいやらしい汁臭に私完全に発情してるわ!」
 微妙に意味のわからないセリフを口走りながら、彼女は俺の顔の上でプリンとした尻を振った。
 いきおい俺の唇と彼女の大陰唇がこすれあい、口の中にトロっとした愛液が入ってくる。
「うふ、淫槍の中一杯に淫欲ためて淫玉と一緒に淫股全部が沸騰してるのね!
 さあ、舌で私の股間をなぞって! 私の乳首もパンパンの勃起でプルプル言ってる……」
 どうでもいいが、この女はなぜいちいち状況を解説するのだろう。しかも言葉がやけにくどい。
 虹裏メイドの「くどいさん」と間違えそうなほどくどい。……やばい、よく考えたら俺はくどいさんが好きなのだ。
 いやもちろん嫁は逝きさんだが愛人にするなら絶対くどいさんであって、ちこいさんやめどいさんではないのだ。
 そう考えると解説も途端に素晴らしいものに思えてきた。くどくどしさマンセー!
180名無しさん@ピンキー:2006/08/08(火) 01:49:30 ID:rEDkMNwi
 俺は舌に力をこめ、彼女の太ももをがっちりと腕でホールドしたまま『ズキュウウウン』と
ザクバズーカの発射音が出んばかりにメガトンパンチ級のディープキスを股布もろとも彼女の膣へ捻じ込んだ。
 大きめのクリトリスを弄びながら、それを二度三度と繰り返す。
 ――ズキュウウウン! ズキュウウウン! ズッキュウウウウーン! 連邦のMSは化け物かーっ!
「ぎゃひぃっ!」
 案の定、彼女の反応は素早かった。俺の陰茎を放し、上半身をのけぞらせ、
俺の与える快楽から逃れようと思わず身をよじりながらマシンガントークを繰り出す。
「ひぃあー信じられないっ! セックスラップ・パンティの上から貴方の淫ら過ぎる舌が私の淫膣壁を舐め回してこじ開けて
飛んで飛んで飛んで回って回って回ってもうこれだけで大往生しそうよっ! 欲しいのね!? そんなに私が欲しいのね!?
ああ〜ん、でも私は負けるわけにはいかないの! だって女淫兵だもん!」
 もうちょっと舌で鳴かせてみたかったのだが、それは彼女が許さなかった。
 俺の腕を半ば強引に引き剥がし、自身の秘所を俺の猛り狂った下半身へと持っていく。
「いい? セックスバトルは分かってるわね、先に戦闘不能になった方が負けよ。まずは軽く淫唇とペニスでフレンチキスするから……」
 上気した顔で説明する彼女の言葉が終わるのを待たず、俺は彼女の両太股に手をかけて腰を突き上げた。
「そんなの待てないね! いきなり根元までがいいんだい!」
 俺の〃ちょびっつ限定版ガレキ1セット〃を賭けてもいい。今夜の俺は最強だ。もう何て言うか負ける気がしねぇ。
 ああ、くどいのいいよ。古館ばりの解説いいよ。なんて素敵なんだ女淫兵。
 ズボッともズニュッポともつかない音が響き、俺は彼女の正中を貫く。
 一瞬口を開けたままポカンとした彼女は次の瞬間、自分の乳房を掴んで絶叫した。
181名無しさん@ピンキー:2006/08/08(火) 12:37:34 ID:Ik9UVbdg
我が逃走吹いたww
182名無しさん@ピンキー:2006/08/08(火) 23:11:21 ID:9DEXATYz
くどいのいいよくどいの
183名無しさん@ピンキー:2006/08/09(水) 15:39:08 ID:+jGhcVQg
「きゃああああああはうーーっ! いきなり突っ込まれた! すごくゴリゴリの淫徳高いペニスねっ!
いやっ! ゴリゴリしたチンポが子宮の奥どころか淫核まで擦りまくって淫悦すごいわ! 私リアルファイトしてるっ!
そうよ、哀しいけどこれ戦争なのよね! ハアーンいいっこれは演習ではない繰り返すこれは演習ではないっ!
頑張れ私っ! でも気持ち良すぎる! 私の二段締め淫膣が効かないなんて想定外よ! すごいのね!」
 もう俺が口を挟む暇もない。真っ赤にした顔を上に向けながら髪を振り乱し、一方的に喚き散らす。
 ちなみに俺はパンティを突き破るつもりでそのまま突っ込んだのだが、彼女の薄水色のパンティは破れなかった。
 生地が陰茎にとりついて、コンドームみたいになっている。セックスラップとか言ってたから、これで正しいのかな。
 いいことだ。快感が抑えられればそれだけ長く楽しめる。
「あんっ、淫欲で淫茎に浮き出た血管が淫膣をゴリゴリと刺激してるのっ! セックスラップされてるのにすごい性感!
ああっもうだめ、もうダメ! 我慢できない、すごい、いく! いくイク逝く!」
 彼女の方はそろそろ限界のようだ。まだまだ楽しみ足りないが、とりあえず一足お先にイかせてあげよう。
 俺は彼女をぎゅっと抱きよせ、上の唇に優しく優しくキスしながら下の口に強烈なピストンをくらわせた。
「ひぎぃーっ、ああぁぁあぁぁああいくううぅぅううぅぅうううううーーーーっ!」
 天を仰ぎ、溺れてもがき苦しむように腕を振り回し、口をパクパクさせながら体を震わせ……そしてガクッと脱力した。
「ああ、そんな…私が……女淫兵の私がイかされた……」
 俺のほうはまだ満足してない。ここでやめてなるものか。
「まぁ〜だまだいくYOーーーー!」
 焦点の定まらない瞳で呆然と呟く彼女の左乳首を、俺は親の仇とばかりに吸い上げる。
 そして再び陰茎を、今度は前より長いストロークで出し入れし始めた。
「えっ、嘘!? まだイかないの? まだ蹂躙するの? いやっ、もうやめて! 私ヘンになっちゃう! あなた強すぎるのぉっ!」
184名無しさん@ピンキー:2006/08/09(水) 15:40:12 ID:+jGhcVQg
 こればっかりは、神が止めろと言おうが仏が止めろといおうがやめられるもんじゃない。俺はますます動きを早めた。
 と、ここで妙なことが起こった。彼女のシャツがスルスルと上がりはじめ、肩のアーマーの中に収納されてゆく。
 パンティは横の金色の金具がひとりでに取れて、ファサッと落ちた。
「あ……!」
 その時、彼女はなんとも言えない表情になった。驚きと、哀しみと絶望と、諦めがないまぜになったような顔だ。
(畜生、なんていい顔するんだ!)
 俺は一度陰茎を膣から抜いてパンティを素早くどけると、生のまま挿入して出し入れを続ける。
「ひいぃっ、淫槍が淫膣直撃してるわ! いや! ナマはダメ! ナマだと感じ過ぎちゃうっ!」
 生だからこそいいのだ。おまけに怯えながらも――何を怖がってるんだ?――火照って快感に歪む彼女の顔は、ますます俺に火をつけた。
「うおりぃや〜〜〜! お前の淫らすぎる淫膣に俺のチンポドリルをドリリングだーっ!」
 彼女に影響されて俺の台詞にも矢追町とか入ってきたが気にしない。
「ひぐぅっ! やめてンッ、許してンッ」
「おらおらおらぁ!」
「ああーっ、逝くンッ、逝くンンッ、とっても逝くンッ! 死ぬンッ、私終わるンンッッ!!」
 下腹部に何かを感じたので見ると、彼女は失禁していた。尿かどうかは判らないが、ジョボジョボと透明の液体が出ている。
 彼女を見ると自分のお漏らしにも気づかず、小さく「いや、いやあ」と繰り返しながら膣をギュウギュウ締め続けている。
 これを境に、急に彼女は無口になった。
 そして彼女の胴体が、内側から白く発光しはじめた。蛍光灯どころの明るさではない。電圧をかけすぎた液晶テレビほどの輝きだ。
(もしかしたら女淫兵は、イカせすぎると爆発するのかもしれない……)
 そう思ったが、快楽に溺れる俺には最早どうでもいい事だった。彼女と一緒に吹き飛ぶなら、それも悪くない。
 俺はますます腰の動きを早め、とどめとばかりに光の速さで突き上げる。
「はああぁぁーーっ! ぎゃああああぁぁぁぁーー!」
 彼女の絶頂の声と一緒に眩い光が俺の部屋に満ち、俺は思わず彼女の乳に顔を埋めた。
「うおっ、まぶ(ry」
185名無しさん@ピンキー:2006/08/09(水) 16:03:02 ID:+jGhcVQg
***
 シャワーを浴びて戻ってきた俺は、ベッドの上で背を向けたままぐったりしている彼女に声をかけた。
「君もシャワー浴びなよ。そのままじゃ気持ち悪いだろうし」
 タバコに火をつけて、冷蔵庫から出した麦茶をあおる。が、彼女の返事がない。
「どうしたの?」
 心配になった俺は灰皿にタバコを置いてベッドに近寄り、彼女を転がしてこっちに向き直らせた。
 彼女は目を見開いた無表情のまま、動かない。
「ちょっと、しっかりしなよ! 救急車呼ぼうか?」
 見開いたままの彼女の目が、ゆっくり動いて俺を見る。美しい唇が微かに動き、搾り出したような声が漏れた。
「……げ……て……」
「え?」俺はよく聞こうと、耳を彼女の口に近づけた。
「逃げ……て……。東京から……逃げて……」
 彼女の言う意味がまったく解らないまま、俺は彼女の体をゆする。
「おい、しっかりしろって! おい! 気をしっかり持て、傷は浅いぞ!」
 彼女がこの時浮かべた笑顔を、俺は生涯忘れない。ぜったい忘れることなどできない。
「……さよ……なら……」
 それが、彼女の最期の言葉だった。
186名無しさん@ピンキー:2006/08/09(水) 16:04:08 ID:+jGhcVQg
***
 殺してしまった。俺は女をやり殺した。
 そのことだけが頭の中をぐるぐる回り続け、気がつくと俺は彼女の死体を風呂場へ運び、包丁でバラしていた。
 まさか性交バトルで正当防衛もないだろうし、警察に見つかるとヤバい。他の女淫兵に見つかると更にヤバい。
 それにしても女淫兵は、やはり人間とは違うのだろうか。切っても赤い血は出ず、代わりに白い液が出る。
 切断面はスポンジっぽい。たまにめり込んだ警察の銃弾とかも出てくる。銃が効かない筈だ。
 胴体中央部にドリアンみたいな形をした銀色のカプセルがあったので、そうっとリビングに持っていって開けてみた。
 中から出てきたのは、変な電子部品や基盤だった。……女淫兵はロボットなのか? 生き物なのか?
 いつの間にか窓の外が白み始めているのに気づいて、俺は慌てた。出勤時間が迫っている。
 さらに悪いことに、どこか遠くから野太い声とドアを叩く音がしてきた。
「警察です! 誰かいませんか、開けて下さい!」
 なんてこった、ポリが俺のアパートを巡回している! 俺は泡をくって中枢部を押入れに仕舞い、残りの解体作業を急いだ。
「警察でーす! 誰か生き残ってませんか、開けて下さい!」
 ちょうど黒のゴミ袋に死体を詰め込んでいる時、出し抜けにうちのドアが叩かれた。
 バラした腕で袋が破れそうになっていたもんだから、俺は焦りのあまりガキのようなことを言ってしまった。
「留守です、誰もいません!」
「いるじゃねえかよ! さっさと開けろこの野郎」とうとうドアが蹴破られ、警官が部屋に侵入してきた。
「警察だ!……おう!」
 その若い警官は俺と風呂場の惨状をみて、なぜか感激したような笑みを浮かべた。
「おう、生き残ってるな。よし!」警官は俺に手錠をはめた。
「何するんですか!」
「決まってるだろ!? お前を署まで連行するんだよ! うりゃ!」
 警官は俺を風呂から引きずり出し、尻を蹴飛ばして外に連れていこうとする。
        〔こんな場面で挿絵とか別になくていいです〕
「キャ!?」
「しょっぴくゼ!」
「やめて下さい、まだ俺服も着てないし! それに今から仕事が……あああああ!」
 俺は生まれてはじめて、パトカーに乗せられてしまった。しかもフルチンで。
(前編・終わり)
187名無しさん@ピンキー:2006/08/09(水) 16:12:38 ID:+jGhcVQg
最後はネタとして↓を入れてみたーよ。
http://sakura03.bbspink.com/test/read.cgi/eroparo/1151634440/6

しかし改めて自分の書いたの読み直すと、これはもう
「作者急逝により連載中止」にしたほうがいいかもわからんね。
188名無しさん@ピンキー:2006/08/09(水) 19:45:47 ID:F/q2fSvb
屠り方がちょっと変わってる。
ヤッたら死ぬって勿体ない話だが『クレイバン』でもそんな女幹部がいたな…

お疲れ。そして中・後編を待ってるぜ!!!!!!!
189名無しさん@ピンキー:2006/08/09(水) 23:51:21 ID:00hIOY6l
お馬鹿なノリながらもしっかりエロくてGJです
190名無しさん@ピンキー:2006/08/10(木) 03:39:38 ID:U11MfSL0
>>188
>>189
ありがとうありがとう(つД`)
中編はエロい場面もやられもなくて普通だから、さらっと流してくれろ。
191名無しさん@ピンキー:2006/08/10(木) 03:40:59 ID:U11MfSL0
 連れていかれた警察署は、某ゾンビゲー二作目に出てくる署そこのけの混乱振りだった。
 受付のお姉さん警官はずっと笑顔で歌いながらネギ振り回してるし、いい歳をした刑事二人が
「さいたまさいたまー!」とか叫びながら走り回っている。異常事態に対処しきれず皆がおかしくなっているようだ。
 そして俺はというと、なんとかトイレでパクったタオル一丁を腰に巻き、取調室に座らされて小さくなっていた。
 目の前には警官らしからぬアロハシャツの眼鏡デブが一人。こいつは絶対に現場職じゃない。人手が足りないのだろう。
「それで? レバニラ作ってもらってからどうしたの」
「だからさっきも説明した通り、テレビのニュースを見て逃げようとしてですね……」
 答えながら、しきりとペンを走らせるデブの手元をそっと覗いてみた。調書に変なことを書かれたらたまったもんじゃない。
 どれどれ……?
 ――女淫兵が『悪の軍隊参上』と言ったので、被害者は『俺の晩飯返せ』と言ったら、女淫兵はレバニラを作ってやって、
そして被害者はテレビを見たので、二人でセックルをした――
「幼稚園児の日記以下だな、あんたの文章」
 いい加減頭にきた俺が思わず突っ込むと、デブは苦虫を噛み潰したような顔で睨みつけてきた。
「なんだよぅ! こんな書類なんか、意味が通じればそれでいいんだ。おれはプロ作家じゃないぞ、文章なんか書けるか」
「いや通じてねえし。まったく意味不明だし。作家じゃないとか以前の問題だし」
 俺達はしばらく憮然とした顔でにらみ合っていたが、俺はふと気になって訊いてみた。
「ところで、俺が殺しちゃったのに……ていうか向こうが死んだのに俺が〃被害者〃なの?」
「当たり前だろ! あいつらは殺したほうがいいんだ。むしろその方が褒められるんだって」
「ひでぇな、警察が殺しを勧めるのか」
 正直、『殺したほうがいい』という言い草にはカチンときた。あんな可愛い彼女達を害虫みたいに言いやがって。
 納得できずに怒っている俺の前に、デブは取り出してきたファイルを置いて顎でしゃくった。見ろという意味らしい。
 不承不承ページをめくると、即身仏っぽいものの写真がいっぱい貼ってある。
「何このエジプトミイラ写真集」
「バッカおめー、そりゃ女淫兵に負けた連中の成れの果てだよ!」
「ハァ!?」
192名無しさん@ピンキー:2006/08/10(木) 03:42:04 ID:U11MfSL0
 慌ててもう一度よく見てみると、確かにミイラは現代の洋服を着ている。誰もが苦しげな顔で息絶え、両腕を上に突き出していた。
「女淫兵はな、もし男が自分より先に絶頂に達したら、チンコから男の体液を吸い取っちまうのよ」
「そんな無茶な!」
「だろ? だから言ってるんだよ、殺したほうがいいって」
 そう言われても、にわかには信じられなかった。あんなに綺麗で優しい彼女達が……
 その時、取調室のドアがノックされ、スーツを着込んだお偉いさんらしい人が真面目くさった顔で入ってきた。
「あっ、室井管理官!」
 デブが慌てて立ち上がろうとして、机に出っ腹ぶつけて悶絶した。俺はゲラゲラ笑ったが、室井とかいうのはニコリともしない。
「ロビーまで来てテレビを見てみろ」
 それだけ言うと、ぷいと出て行ってしまった。俺はまだ痛がるデブに肩を貸してその後に続く。
 ロビーにはまともな警官と若干まともでない警官が集まり、ツルッパゲの老人がひたすら喋るテレビ放送に見入っている。
 画面に映っているのは本来なら〃笑っていいとも〃のスタジオの筈だが、フジテレビが占拠されたらしい。
 ピンクで派手なスタジオの後方には女淫兵がずらりと〃休め〃の体勢で整列し、手前に某作家よろしく軍服姿の老人。
『……であるから、我が手先、女淫兵にセックスバトルで勝てなかったものは死ぬべきだ。また彼等はただ死んで終わるものではない。
唯一邪神、クトゥルフ股介(またすけ)が狂気の渦に投げ込む者たちだ。理由は性的に軟弱なる男は死ぬべきだからだ。
今の日の本が腐っておる原因の一つ、それは性的に弱く、生物学的に劣った男どもが跋扈しているからに他ならない!』
「ああ、だからセックスバトルなのか……」
 やっと納得した。それにしても、セックスが弱いのは人間として劣っている証拠なのか? それならAV男優は偉いのか。
 俺の頭の上に飛び交う「?」マークを無視したまま、テレビ放送はまだ続く。
『日本、アジア、しいては世界を正し、かつ守ることができるのは、唯一邪神であるこのクトゥルフ股介しかいない!
従って、その第一段階として日本国首相の座にクトゥルフ股介がつくのを良しとせぬ者は悪人であり、
クトゥルフ股介が狂気の渦の中に投げ込む者だっ!』
「このフレーズ、さっきも使いませんでしたっけ。アホだなこのオジン」
 俺は横で固い表情をしているスーツのお偉いさんに話しかけたが、「静かに」と怒られただけだった。
193名無しさん@ピンキー:2006/08/10(木) 03:45:48 ID:U11MfSL0
***
 やっと余っている警官の制服を恵んでもらった俺は、なぜかデブと一緒に大会議室に連れてこられた。
「えー、首謀者は自称・生物学博士で自称・コンピューター工学博士で自称・天才革命家の〃米田股介〃七六歳無職」
「自称ばっかりじゃんよ。終わってるな」
 また俺が突っ込みを入れると、会議室に山ほど詰め掛けた刑事の中から苦笑と失笑が漏れ、説明している刑事からは睨まれた。
「犯人は〃女淫兵〃なる無線型生体ロボットを使って永田町を初めとした都心部を襲撃し……」
「あれってやっぱロボットだったのか?」俺は横のデブに小声で聞いてみた。
「そう……とも言えないな。簡単に言うと、殺人ダッチワイフラジコンってとこかな」
「ラジコン?」誰かが動かしていた、という意味だろうか。
「つまりその……例えばお前が倒した女淫兵、あれは一人の個体だと思ってるだろ」
「うん」
「ところが違うんだな。お前さ、携帯用ソフトとかで見たことないか? 画像に向かって言葉を入力すっと返事してくれるやつ」
 そういえば覚えがある。あらかじめ登録された辞書の中から、こちらが入力した言葉に対応した反応を返す自動応答式ロボットだ。
「……つまり?」
「つまり、あいつらは個体ごとに思考して動いてるわけじゃない。そんな能力もないし、もちろん個別の人格もない。
あいつらを動かしているのはどっかに設置された、たった一つの巨大なマザーコンピューターで、
それを破壊しない限り何人倒そうが無駄ってことさ」
 俺も技術職の端くれだから、デブの話はよく理解できた。納得できるかどうかは別としてだが。
「なるほど、無線で動くラジコンだとして……素材は何を使ってるんだ?」
「粘菌の一種を特殊加工したものらしい。人間の筋肉と同じように、微弱な電気信号で動くんだ。だからバッテリーも小さくてすむし……あ」
「うん? あ……」
 気がついてみれば、俺達の声は会議室中に響き渡っていた。刑事達が皆こっちを向き、しきりと頷いたり「へぇー」等と言っている。
 プレゼン用スクリーンの前にいた刑事が、ものすごい顔で俺達を睨みながら吐き捨てた。
「ご丁寧に説明してくれてどうもありがとう。もう俺が解説することは何にもないよ!」
>***
 その後俺が連れてこられたのは、署の地下奥にある武器庫だった。
「ちょっとこれを着けてみてくれ」
 そう言われて渡された仮面ライダーの変身ベルトのようなものは……まんま変身ベルトだった。
 スイッチを入れると、ベルトから這い出た光がたちまち俺の手足を埋め尽くして覆い、格好いい強化スーツになってゆく。
「うわ、すげえ! これはどういう仕組みなんだ?」
 ベルトから出てきた虫っぽい顔のヘルメットだけ脱いで訊くと、デブはこともなげに説明する。
「これ本当は自衛隊用に開発された量子格納式防弾・強化ロボットスーツなんだけど、警察は使えないんだよね」
「警察が使えないものを、一般人の俺が使っていいのかな」
 試しに足踏みしてみると俺の脚は信じられない速度で動き、パンチを繰り出してみると自分で自分の拳が見えない。
「仕方ないさ。法整備がまだ完全じゃなくて〃とりあえず警察はダメ〃って事しか決まってない。
だから今朝から、あんたみたいに女淫兵に打ち勝てたスケベ男を捜しては連れてきてたんだよ。捜査協力費もかなり出るから、いいだろ?」
「なるほどねえ……っていうかスケベ言うな。これで女淫兵をバッタバッタとなぎ倒せばいいんだな?」
 すっかりライダー気取りになった俺がジャブを繰り出していると、デブは微妙な笑い方をしながら言った。
「あーそれなんだが……格闘で倒すはやめたほうがいい」
「は?」
「そのスーツはマグナム弾も防ぐし、十トンの衝撃にまで耐えるけど……女淫兵のキックは、分析だと最大威力が十一トンなんだ」
 じっとりした目で睨む俺の視線に臆したか、デブは慌てて補足した。
「いやっ、でもな、そのスーツ専用のいい武器があるんだよ。俺がふざけて作ったんだけど、こんな時にはぴったりだ」
 ロッカーからバックパックを出してきて、俺の背中に装着した。
「ほら、オプションの〃ハイドラ触手〃だ! スーツと同じ脊椎神経スキャンで思うままに動くからな。ちょっと動かしてみろ」
 そう言われても、具体的にはどうしたらいいのかさっぱり判らない。「えーと……」
「なんかこう、エッチなことを考えるんだよ!」
 とりあえず俺は、アドバンサー・ティナを思い出してみた。あの場面を想像すると、微妙な興奮に反応して触手がニュルリと動き出す。
「お、動い……あぎゃーっ、なんじゃこりゃーっ!」
194名無しさん@ピンキー:2006/08/10(木) 03:46:52 ID:U11MfSL0
 途端に肛門を何かに貫かれ、俺はケツをおさえて絶叫し、前のめりに倒れた。
「ああ、触手の受ける感触は電気信号に変えられて、スーツ内の前立腺に差し込まれた棒から快感がフィードバックされるからな」
「なんでだよ、別にただの触手バイブでいいだろうがよっ!」
 涙目で抗議する俺の顔を、デブは近寄ってきて不思議そうに覗き込む。
「なんで? なんで? 快感は、あったほうがいいと思うけどなあ……あったほうがいいよぉ」
 眼鏡の奥で目をパチクリさせる奴の顔を見て、俺はもう一切の文句を諦めた。
「うん、じゃあ逝こうか……」
「おう、おれも技術サポートとして一緒に行くからな」
 あっけからんと言い放つデブを、俺は今度こそ理解不能の目で見つめた。
「ハァ?」
「そのスーツは試作品なんだよ。お前が死ぬのはどうでもいいが、スーツが壊れたら大変だ」
 笑顔からして悪気がないのは判っているが、どうにもこうにもムカつく男だ。今日は厄日か?
「一応、名刺渡しとくわ。おれ、こういうもんだから」
 得意げに渡された名刺には『警視庁サイバー課 二羽 比沙男』と書いてあった。
「ふぅん、あんた『ふたば☆ピザお』って言うのか」
「なっ……」ピザ男は一瞬絶句したあと、顔を真っ赤にして怒鳴った。
「おおおれは『にわ ひさお』だよっ! 誰が双葉のピザだ、誰が! ぶるわあぁぁああああぁぁ!!」
「だってピザじゃん」
 知らない人のために説明すると、最近はデブのことをピザと呼ぶのだ。ピザばっかり食ってそうなのが由来らしい。
「よろしくな、ピザ男」
「ヒサオだっちゅーの!」
(中編・完。やられと関係ない場面ばっかりでスマソ)
195名無しさん@ピンキー:2006/08/10(木) 03:57:42 ID:U11MfSL0
うわ、投下の区切り間違えてら。おれアホス。

クレイバンの作者様に、厚かましいお願いがあります。
どうか少しだけダークキッドをお貸し願えませんでしょうか。
この主人公だとエロ屠りしかできませんが、彼ならマジやられができます。
決して悪いようには書きませんので、どうか御一考のほどをお願い申し上げますm(__)m
196名無しさん@ピンキー:2006/08/10(木) 12:02:34 ID:yr5o2q/G
やられ関係なく笑えたww
もうすでに唯一神とか柳葉t…室井さん使ってるんだし、
名前と設定を改ざんした形での 無 断 借 用 を決行すべ……


――>>196は腹を掻っ捌いて死ぬべきだ。
また、これまでさんざんパクってきた連中の手で煉獄の炎の中に蹴り落とされる者である。
197名無しさん@ピンキー:2006/08/10(木) 15:16:28 ID:U11MfSL0
>>196
あっ、兄貴ぃぃいい〜〜!
198名無しさん@ピンキー:2006/08/10(木) 21:40:06 ID:tN/v+EQ2
邪ネ申ネタとクトゥルーを混ぜるとは思わなかったw
そうか、ユゴスの菌類なのか…

ダークキッドに関しては>>196に同意
199名無しさん@ピンキー:2006/08/11(金) 00:47:57 ID:fntPF0Fw
hosyu
200名無しさん@ピンキー:2006/08/11(金) 01:44:20 ID:4QMBXTYw
うーん、どうもクレイバンの作者さんはこれ↓の真っ最中らしいしなあ。
ttp://grugru.mine.nu/image/yukarin_m.wav
別に「どうしても貸して貰わないと書けない」って訳じゃないんだけど、
やっぱ気分的にカッコイイ場面にはカッコイイ人が欲しいわけでw
俺の作った「なにそれ?」みたいな亜流キャラでは出せない味ってのもあるし。
その辺は俺の「即興でも魅力的なキャラ作成力」の不足なんだろうな……(´*` )

まあいいや、許可頂けるまでギリギリな場面まで書き進めます。

>>199
ホッシュお疲れ様です。
201クレイバンの人:2006/08/11(金) 02:25:05 ID:wgNruKZ7
あの、本当にリアルが忙しくちょっとしばらく適当にしか顔出せないです。
あのダークキッドその他適当に使っていただいて構いませんので、SS頑張ってください。
コメディながらも悲しくイって死んんじゃったのが、かなりよかったです。
202名無しさん@ピンキー:2006/08/11(金) 03:05:52 ID:4QMBXTYw
クレイバンの作者様キターー(゚∀゚)ーー!!
ありがとうございます、このご恩は必ず返します!
あと身に余るお言葉まで頂けて木に登ってしまいそうですw
お忙しいところを呼びつけてしまい、本当に申し訳ございませんでしたm(__)m

という事で調子にのって、一気に登場シーンまで!
……と思ったけど、書いてるうちに眠くて誤字が多くなってきた上に明日早いので、
相変わらずアホな場面でひとまず寝ますw
203名無しさん@ピンキー:2006/08/11(金) 03:10:57 ID:4QMBXTYw
◆8月11日/東京/捜査割当地域:六本木周辺
    主人公「俺」こと『坂下 祐樹』
 終了条件1:女淫兵の全滅
 終了条件2:謎の味方との邂逅

 機動隊の装甲車で連れてこられた六本木は、もはや俺がよく知っている場所ではなくなっていた。
 繁華街はゴーストタウンさながらに閑散とし、人々は屋内に閉じこもっている。衝突した車が火災を起こしているのに、消す人もいない。
「車で進めるのはここまでです、あとは徒歩でお願いします。じゃ、頑張って下さい」
 機動隊員はそういい残し、装甲車を乱暴に運転して逃げるように去っていった。
「ひでぇ有様だな、まるで紛争地帯だ。日本でこんな事が起こるなんて……」
「ああ。永田町のあたりはもっとひどいらしい……」
 乗り捨てられた車が散らばる通りには、夏の太陽が空しく照りつける。俺達以外に動くものはない。
 枯れた倒木のようなものがあったのでよく見ると、それは干からびてミイラにされた黒人だった。
 地面には、剥がれた爪から出た血で書いたダイイングメッセージが残されている。
〃ニーホンジンノ セーヨクハ イジョ〃
「お、おい、あれ見てみろよ」
 ピザ男が俺の肩を叩くので振り返ると、一ブロックほど向こうの路地に誰かいる。倒れたホスト風の男と、その上で激しく腰をふる女淫兵。
 その周りでは別の女淫兵二人がクスクス笑いながら、哀愁を漂わせて苦しそうに喘ぐ男を見下ろしている。
「あああ、お、おれはもうダメとです……至福の中で死ぬとです……熊本のおかあさ〜ん」
「あははっ。顔がよくてもコッチのほうは全然ダメね、情けない男! この女淫兵中隊ディープワン427上等兵のナカで死ぬがいいわっ!」
 バトル中の個体ともう一人は、俺を襲った彼女と同じショートヘアで服も同じだ。これが一般兵タイプなのだろう。
 だが他の二人を一歩引いたところで見ているのはポニーテールで、プロテクターやブーツなどが青い。こっちは指揮官クラスだろうか。
「出番だっ、いくぞ!」
 ピザ男の掛け声を皮切りに、俺は走り出した。
「待てぇーーーーい、そこまでだっ!」
 叫びながらジャンプし、カッコよく放置車の上に降り立つと左腕を引き、真っ直ぐ伸ばした右の人差し指をびしりとつきつけた。
「お前達っ、いい加減にしりるれ!」
 やばい、噛んだ。
204名無しさん@ピンキー:2006/08/11(金) 03:13:26 ID:4QMBXTYw
「なんだお前は!」
 強化スーツに覆われた俺の姿を見て、ホストに跨っていた女淫兵も立ち上がった。ようやく解放された男はいざりながら逃げていく。
「ああっ、助かったとです!」
 よく見るとあのピン芸人じゃなくて、真似して稼いでるだけの人だったようだ。
「この俺がいる限り、お前らの好きにはさせん!」
 さっきの失敗台詞をカバーすべく、俺は精一杯格好をつけてポーズをとる。そして今度はうろつき童子を思い浮かべた。
「むんっ、触手展開っ!」
 俺のバックパックから伸びる無数の触手マニュピレーターが、臨戦態勢をとっている彼女ら目掛けて一直線に伸びる。絡めとる!
「きゃあっ!?」
「ひい!」
「あわわっ!」
 まずは手足の自由を奪い、オッパイをムニョムニョムニョムニョムニョムニョムニョムニョムニョムニョと刺激した所でおもむろに三人を持ち上げる。
 初めは大の字で空中に持ち上げ、おもむろにパンティの上から局部をこすると、三人は激しい喘ぎ声を出し始めた。
「ふぉっほーーう! ケツ穴は痛いがそれ以上に気持ちいいぜ!」
「あ、おい!」
「なんだよぅ、今いいとこなのに」
 ピザ男に話しかけられてムスっとしながら振り向くと、奴は目を三角にしながら念を押す。
「楽しんでばっかりいるんじゃねーよ。マザーコンピューターの位置を聞き出せって!」
「あ、そうか」
 言われてやっと思い出した。女淫兵征伐だけでなく、捜査のお手伝いもしないといけないのだ。でないと捜査協力費が貰えない。
 俺は全身に力をみなぎらせ、いよいよ三人の性器へ突入を開始した。
「うぅおおおおおおお!! マザーーーーッ! マザーはどこだ! ムァザァーーーー!!」
「お前それ、なんか別のもんになってるYO!」
205名無しさん@ピンキー:2006/08/11(金) 21:51:00 ID:1jxws3Tl
ディープワンで気付いた。兵士の名前もクトゥルフ繋がりかww
ミ=ゴも神話に出る菌類の名前だったとは知らなかった。

触手というと俺もうろつきとか淫獣シリーズとかになってしまう…
ゴジラvsビオランテも触手モノだぜ!(わりと本気の眼差し)
206名無しさん@ピンキー:2006/08/12(土) 04:42:45 ID:Nqi0NlZV
ハイドラ触手はハイドラショック?
いろんなネタてんこもりだな。
207名無しさん@ピンキー:2006/08/13(日) 19:38:05 ID:C6WSI+TR
暑さと忙しさで執筆スピード&まとめ力ガタ落ち……スマソ

>>205
うん、あれ普通に触手だよな(真顔)
ちなみに最初の彼女を含めて番号がゴロ合わせになってたりする。

>>206
細かいとこまで気づいてくれると嬉しいw
208名無しさん@ピンキー:2006/08/13(日) 19:38:40 ID:C6WSI+TR
 後ろでピザがなんか喚いてるけど気にしない。俺はじっくりと出し入れしながら〃取り調べ〃を続ける。
「さあ言えっ! マザーコンピューターはどこにある!」
「あぐっ! くっ、くそうっ、言うもんかっ!」
「こ……この程度で我ら女淫兵が口を割るとでも思って……あああん!」
「ひいぃん! 私の淫膣っ、私の淫膣が触手に奥までバッコルムバッコルムされてアヒン!」
 三人目のやつはセックスバトルの最中だったものだから、既に感じすぎて意味不明なことを言っている。
 さすがに三重奏で喚かれるとワケがわからんので、俺は触手を下っ端二人の口に突っ込み、ちょっとだけ偉そうなポニテ隊長のみ喋らせた。
「むぐーふ、むぐっぐー!」
「ふんむぅぅぅぅー!」
「お前は多少偉いんだろ。どうだ、マザーの位置を吐いてくれれば、部下ともども助けてやってもいいぞ」
「ううっ、そんな……!」
 と、隊長の両脇で快感に悶える部下が同時に、頭を激しく横に振り出した。
「むぐぅ、ふんぐぅー!」
「ふぁいふぉお、はめへふー!」
 ポニーテールを揺らして快感に体をくねらせながら、隊長は観念したように。
「……ほ、本当に……知らないん、ですぅ……私みたいな…ハァン…ただの中尉には…ヒンッ!…何も知らされてなくて……」
 多少がっかりしたのは事実だが、俺にしたって最初から簡単に行くとは思っていない。
「そうか、悪かったな」
「ああっ、それよりトドメを……トドメを刺して下さいーーッ! も、もう感じすぎて苦しいですっ! お願いとどめを!」
 白目をむいて懇願しはじめたポニテ隊長は、いつの間にかコスチュームが解除され、ブーツとプロテクターだけの姿になっている。
 他の二人も同様で、口から触手を抜いてやると、涎を垂らして舌をまろび出させながら叫ぶ。
「たっ、隊長が逝くなら私も逝きますぅううっ! 私達、どこまでも一緒ですぅっ!」
「ああぁ〜、ダメもうダメ、もう限界! 邪神様お許しをっ、私やられちゃいますううぅぅ!」
 少し悩んだ末に、俺は覚悟を決めた。拘束用の触手を多少ゆるくし、逆に女性器へのピストンを最大にする。
「くらえ触手奥義、〃女王蜂大往生〃ォーーーッ!!」
 ちなみに技名はついさっき考えた。適当な奥義ではあったが、三人は獣のような断末魔をあげながら身悶える。
「グギャアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアーーーーーーッ!」
「アキャアアアアアアアアアアアアアアアアアーーーーーーーーーーーー!!」
「グエエエエエエエエーーーーーーーーーーーーーーーーーッ!!!!」
 彼女達は眩く発光し、股間から冷却水――だと聞いたがやっぱり小便ぽい――を激しくほとばしらせた。
 そしてひときわ大きく輝いたあと、ふいに灯りがパチンと消えて、俺の触手にずしりとした三人分の重みがのしかかった。
 何も悲しむことはない。彼女達は望みどおり、三人一緒に息絶えたのだ。そう……悲しむことはない。
209名無しさん@ピンキー:2006/08/13(日) 19:40:36 ID:C6WSI+TR
「はあ、はあ、はあ……」
 俺は荒い息をつきながらも三人の骸をそっと地上へ下ろし、歩道の脇に並べてやった。
「おいっ、大丈夫か!?」
 ピザ男が駆け寄ってきて、路上へ崩れかける俺を立たせようとする。
「だ、大丈夫なわけないだろ。一度に三人と……セックスしたんだぞ。ちょっと休ませてくれ」
「あ、ああ、そうだな。スマン」
 ピザ男は俺のヘルメットを脱がすと、背負ってきたザックから冷えたウーロン茶のペットボトルを出してきてくれた。
「お疲れさん。ほら」
「ありがとう」
 さっきまで俺が踏み台にしていたクラウンのドアを開け、俺が後部座席に、ピザ男が助手席に座ってしばしの休憩をとる。
「それにしても……」
「ん?」
 ウーロン茶を飲み終わった俺はタバコをふかしながら、物言わぬ女淫兵たちを見ながら口を開いた。
「なんで彼女達は、逝く寸前に光るんだろうな」
「うーん」
 ピザ男は首をかしげながら、俺と同じように女淫兵の死体を見た。二人の間に沈黙と、タバコの紫煙だけが流れていく。
「……ホタル、かな。ホタルが光るのは、求愛のためなんだ。
何年も幼虫で過ごして、成虫になると一夏だけ光って交尾し続けて……死ぬ」
「ふうん。じゃあ、彼女らも似たようなもんなのかもしれんなあ……」
 そのロマンチックな思い込みによる静かな雰囲気は次の瞬間、最悪の形で裏切られた。
「こっちです! 確かにこっちで光りました!」
「本当なの? 見間違いじゃないでしょうね」
 女淫兵が交わす会話と、バラバラと大勢が走ってくる音が急速に近づき、俺とピザ男は慌てて立ち上がった。
 向かいのビルの間から、俺達の後ろの建物から、横の路地から、ぞろぞろと女淫兵が集まってくる。
 あれよあれよと言う間に、俺とピザ男は女淫兵の大軍に取り囲まれた。その数、ざっと五十人以上。
「なるほど。何のために光るのか、よーくわかった……」
「初日でいきなりアレだけど、これはもうだめかもわからんね……」
210名無しさん@ピンキー:2006/08/13(日) 20:13:50 ID:xHslOiKb
バッコルム の検索結果 約 2,240 件
アヒン の検索結果 約 507 件
バッコルムされてアヒン の検索結果 約 8 件

おそるべしバッコルム…ッ!
211名無しさん@ピンキー:2006/08/13(日) 21:06:39 ID:C6WSI+TR
うわお、なんか途中で変になってる文とかあって恥ずかし杉。
焦ってるとダメだな……(´・ω・`)

>>210
いや、マジで検索したあんたの方がすごいw
212名無しさん@ピンキー:2006/08/14(月) 12:22:25 ID:ENU8KppL
なんか80年代のロボットアニメのメカっぽい名前だな>バッコルム
213名無しさん@ピンキー:2006/08/15(火) 02:50:09 ID:Y4aFqiJf
 だが、神は俺を見捨てなかった。俺がいよいよ死を覚悟した時、どこからか男の声がふってきたのだ。
「手こずってるようだな」
 周囲を見渡すと、いつの間にかバーの屋上でネオンサインに片足をかけ、俺たちを見下ろしている奴がいる。
 夏だというのに喪服みたいに真っ黒なシャツで、汗もかかずに太陽を背にして立っている。
 髪の毛は染めているのか元からか知らないが、白に近い銀色だ。顔はよく見えないが、それでもかなりの……
「ウホッ、いい男」
 新たに出現したその男を見て、女淫兵たちは俺をターゲットから外した。
「むっ、新手か!」隊長の一声で一斉に格闘の構えをとり、バーの屋上の男に向き直る。
 男はそれに動じることなく、ポケットに手をつっこんだまま、すっと両目を瞑った。
 病人かと見まごうほど白い彼の頬を、右目から流れた血が一すじ落ちてゆく。
 そして次に彼が両目を開けた時、彼の双眼は真っ赤に染まっていた。黒目も白目もなくなった、恐ろしいまでの真紅だ。
「チャージ・フルスペック」
 彼が小さく静かに呟いた瞬間、体からカッと閃光がほとばしる。次の瞬間、そこには真っ黒な強化スーツに身を包んだライダーが立っていた。
「なんでだ? 変身ベルトもしてないのに!」
「改造人間なのか!? ……それにしても、あれはもしかして……」
 驚く俺とピザ男の前で、漆黒のライダーは屋上から跳んだ。一陣の黒い旋風と化した彼は、急降下して立ち並ぶ女淫兵の間を駆け抜ける。
「あっ!」
「えっ!?」
 彼が通り抜けた所に立っていた女淫兵が驚きの声を上げ、彼女らの腹部には見る間に横一文字の線が現れた。
「あっ、あっ、ああああああ!」
「いやあああああああ!」
「うっ、うわああああーーっ!」
 十人あまりの上半身が悲鳴をあげながら地面に落ち、残った下半身からは露出した中枢部の機械がショートして青白い炎を上げる。
 道の反対側で止まって向き直った彼を見ると、右手がもはや人間のものではない。
「なんだあのでっけえ剣! ガッツの持ってるやつか!?」
 ピザ男が汗を拭いながら眼鏡をかけなおす。「マジで〃ドラゴン殺し〃みたいだな」
「おのれ、よくもっ!」
 すかさず近くにいた一般兵が左側からパンチを繰り出すも、彼はそれを軽くのけぞってかわすと、左手で彼女の顔面をがっしり掴んだ。
「うっ!? あ……が…ひぐっ! ひいっ!」
 メキメキ、ゴリゴリと嫌な音が響き、掴まれた女淫兵の頭部が歪んでいく。やがて顔と同じく歪んだ悲鳴を残して、彼女の頭は砕け散った。
「ひぶあぃやぁっ!!」
 脳部分に入っていた小型カメラや無線受信部が白い体液と共に飛び散り、首無しの彼女はギクギクと奇妙なステップで数歩歩いて倒れた。
「小癪な! 全員まとめてかかれ!」
 士官タイプの隊長が号令を下すと、残った女淫兵が一斉に彼目掛けて飛び掛った。が、それでも彼は動じない。
 軽くスウェーバックすると右隣に路駐してあったベンツの後部バンパーに足をかけ、思い切り踏みつけた。
 手綱を引かれた馬よろしく直立したベンツを壁にして右からの突撃を防ぎ、左方に向けてでっかい刃物の右腕をなぎ払う。
「うぐ!」
「があっ!」
 断末魔を上げられたのはまだラッキーな方で、殆どの女淫兵は何が起こったか理解する間もなく首をすっ飛ばされた。
 息絶えて立ちすくむ左前列を放置したまま、彼は戦列中央へと一気に飛んだ。着地と同時にぐるんと一回転し、黒い竜巻を引き起こす。
 周囲の女淫兵が声もなくバラける頃には、命令を下したポニテの隊長に向かって一直線に突進していた。
214名無しさん@ピンキー:2006/08/15(火) 02:57:09 ID:Y4aFqiJf
「ひ……ひい、ひいいいいっ! 来るなぁ!」
 恐怖に声を上ずらせながら、小隊長が右足を高くあげて連続キックを繰り出す。
「このっ! 死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ねしんじまえーーーーっ!」
 警察の分析によると、女淫兵のキックは一平米あたり十一トンもの威力がある。それは俺も聞いた。
 危ないと思って助けに入ろうとした俺達は、だが、さらに信じられない光景を見せ付けられた。
「うわ! あいつ、クロスさせた腕だけでキックを防いでやがる!!」
「ありえねーーーーッ!! なんだよアレ、俺の強化スーツより頑丈じゃんか!」
 ついでに言うと、俺とピザ男はすでに格闘漫画などで言うところの〃驚き解説要員〃に転落したっぽい。
 ガガガガガガガガガと物凄い勢いで当たるキックを受けて一歩も引かず、彼は隙を見て隊長の背後に回った。
「ああっ!?」
 ちょうど右へハイキックを出していた隊長は避けることもままならず、股間と左肩を掴まれてヒョイと持ち上げられる。
 次の瞬間ぐるんと空中で回され、彼女の天地は逆転した。そして股間を鷲掴みにされたまま、脳天から地面へ叩き付けられた。
「メメタァ!!」
 肩まで道路に埋まった隊長は、空に向けた長い脚をむなしくバタバタさせていたが、
やがて水飲み場のようにジョロジョロと冷却水を吹き上げると、ポウッと光って動かなくなった。
「何なのこいつ! いやあー!」
「うわああああ! 助けてー!」
「あっこら、逃げるな!」
 残った一般兵は隊長がやられたことで怖気づき、背を向けて逃げてゆく。もう一人の士官が止めるのも聞かない。
 黒いライダーは、逃亡を図った連中にも容赦しなかった。
 ダッシュで追いかけると、彼女ら目掛けて道の真ん中に放置されていたエスティマを蹴り飛ばしたのだ。
 サッカーボールよろしく跳んでいったエスティマは、逃げてゆく彼女らの背中に激突した。
「ヘギョミツ!」
 哀れな悲鳴を上げた彼女らはそのままビルと車体に押しつぶされ、あえない最期をとげた。その一秒後、追い討ちとばかりに車が爆発する。
 彼が現れてから、わずか十五秒。残った女淫兵は、ポニテの士官ただ一人。
「どうした、逃げないのか」
 炎と黒煙をバックに話しかけながら、彼はゆっくりと残った一人に近づいてゆく。
「ううぅっ……くそっ、卑怯者! なぜ貴様は邪神様のご意思通り、セックスバトルで戦わない!」
 女淫兵士官は歯噛みしながら悔しがり、彼に指を突きつけて罵った。
「貴様、さては短小なんだろう! それともインポか!? いずれにしても邪神様の下で生きる価値のない男だ!」
215名無しさん@ピンキー:2006/08/15(火) 02:59:33 ID:Y4aFqiJf
 漆黒のライダーは立ち止まり、呆れたように天を仰ぐ。俺はこの時、彼がヘルメットの中で嘲笑うのを感じた。
「ふん。そんなに言うなら、ちょっとだけ付き合ってやろう」
 言うが早いか空中へ軽々とジャンプし、再び俺の視界で捉えた時には士官のすぐ後ろに立っていた。
「あ!?」
 慌てて振り返ろうとする彼女の左の乳房をがっしりと掴み、普通の腕に戻した右手をパンティの中に滑らせる。
「あっ、うっ、は……」
 思わず前屈みになろうとするのをオッパイで引き戻され、彼女はがに股のまま股間をいじられて、次第に感じてゆく。
「ううっ、ひっ!? ああ、そんな……そんなぁ、指だけでッ……!!」
 グチュグチュと愛液のかき回される音が大きく響き、彼女のブーツの足はガクガク震え、息遣いも荒くなってきた。
 たちまち絶頂へ向かって追い詰められてゆく女淫兵士官とは逆に、ライダーは怒りを込めた声で静かに語りだす。
「俺はな、お前らの言う理想なんか大嫌いだ。『美しい方が優れている』とか『強い者こそ優れている』とか、結局は選民主義を持ち出してくる。
下らないんだよ、うんざりなんだよ! 貴様らはどうせ、自分のせいで傷ついて死んでいく人間の事なんか考えないんだろうな!」
 怒気を強めながら、彼は指に力を込めて次第に愛撫をいっそう早めた。
「くうぅっ! つ、強い男だけの世にするのが何故悪い…ハァン! お、憶えていろっ、必ず私の仲間がお前を……あふっ!」
 女淫兵が意味のある言葉を喋れたのはそこまでだった。大きめのクリと乳首をゴリゴリ摘み上げられ、舌をとび出させて悶える。
「ファー、ブルスコ……ファーブルスコ……ファーブルスコファー」
 ライダーはキモくなったのか飽きたのかは知らないが、彼女が光りだしたところで愛撫をやめ、首にチョップを食らわせた。
「モルスァ」みたいなことを言いながら凄い勢いで飛んでいった彼女は、バーの壁に人型の窪みを作って半分めり込んだ。
 壁の破片を落としつつ自分の体を壁からひっぺがし、ヨロヨロとこちらへ寄ろうとするも、彼女はピタリと動きを止める。
「お……おっ……」
 目を一杯に開け、内股で立っているのがやっとという感じだ。着衣――といってもパンツだけだが――のまま冷却水を垂れ流し、
やがてゴボッと自らの白い体液を吐く。ゆっくりと前のめりに倒れ、尻を高々と上げたまま地面に沈んだ。
 なんと、彼女の体は巨神兵よろしくドロドロと溶けてゆく。あまりに強い衝撃を受けた為、菌同士の結合が外れてしまったのだろうか。
「フン、所詮は大人の玩具か」
 シュッと音がした後、ライダーは元の姿に戻っていた。あれだけ暴れたのに変化はなく、髪型の乱れもないし汗もかいていない。
 そして俺とピザ男は、もはや解説要員の役すらできなかった。驚きでまともな言葉が浮かばないのだ。
「すっ……Sugeeeeeeeeeeeeeeeeeeeeeeeeeeeeeeeeeeee!!」
「つっ……Tueeeeeeeeeeeeeeeeeeeeeeeeeeeeeeeeeeeee!!」
216名無しさん@ピンキー:2006/08/15(火) 03:06:05 ID:Y4aFqiJf
ダメだ、せっかく貸してもらったのに全然カッコよく書けてない(´・ω・`)
結構マジで料理したのにな。しかもまた誤表現がそのままで鬱。

>>212
あのスレで「乙バッコルム、バッコルム!」って書き込みを見た時は、
俺も何のことかさっぱりわからんかったよw
217名無しさん@ピンキー:2006/08/15(火) 09:56:14 ID:0/GkxLNS
ちょwwww女淫兵の中身ファービーかよ!
あの玩具はやっぱり邪神の使いだったんだな。
ずっと前からそうじゃないかとは思ってたが…
218名無しさん@ピンキー:2006/08/15(火) 13:20:11 ID:0/GkxLNS
今日もTVを見ながらPCで遊ぶ日々。若きニート男は某ブログ掲載の『○菜レイ○ー』で爆笑していた。
その時、天井がミシミシと悲鳴を上げ始める。ラップ音かと思った直後、
「邪神の呼び声により悪の女淫兵、推・参!」
ドッギャア!天井を破って降って来た恥ずかしげな格好の女が俺のPCを踏み砕いた!
(※ これは2次創作です。暑さで逝っちゃった男の散文と思ってくだせぇ!)

ついでに『隣の部○の○女』攻略中だった携帯がばらばらになった!
「私は邪神軍東京制圧吸精師団以下略!貴方にセックスバトルを申し込むわ!」
愛しの自作パソコン2号機は愛する携帯(プレシャス)と共に稼動後わずか半年足らずでこの世を去った。
だが突然現れた半裸同然の女に俺の視線はKUGIDUKEだ。色気は絶望に勝るのだ。
「KUGIDUKE?…釘デューク?」「釘づけっ!」
思考を読まれた!?読心術か!?こやつ何者ッ…!
見た目はどう見ても下着姿。しかもコスプレっぽい。配色は白黒基調。これなんて手抜き?
おかっぱな髪も垂れ気味な瞳も黒だ。体格はキュ・キュ・キュ。うはwwwショボイwwww
「だれが貧相よ!ウェストは文句無いでしょ!?」「心を読むな!そして、無い胸を張るな!」
控えめに過ぎる胸を突き出して威張る珍入者…もとい闖入者に思わずツッコミを入れてしまう。
これも生きる者のサガか・・・
「失礼ね。女は胸の大きさじゃないもん!…時間が惜しいわ。早速勝負よ!」
「是非も無しか!俺の絶倫を見せてくれる!」
こうなったらヤケだ。なんかニュースで騒いでるが俺の耳には入らない!
イッツティータイム。ナウゲッタチャ〜ンス。ヤーノットギルティー。
「喰らえ俺のサイ○ガン!曲げて撃つこともできr……ルゥおおおおおあああぁぁぁぁあ!?」
俺は誘ってくる女淫兵とやらのヘヴンズゲートに向けていきり立った息子(マイ・サン)を突き入れた。
だが入れた途端…途端…とたん…と、た……んんんん―――――――………気持ちいい〜。
「はやっ!早いよこの人!」

今ココで明かされる衝撃の新事実!その答えは60秒後!チャンネルはそのままで!

(―――60秒後…)

「この男、早漏だわ」
サイコ○ンから全ての生気を吸われ現代のミイラと化した男を眺めながら女淫兵(名前未設定)は呟いた。
試合時間、たったの5秒。記録的早さで男は"達して"しまい、それが命取りとなった。
享年18歳。遺言は「ツンデレの時代は終わった。これからは『素直ヒート』の時代が…ああ…」だった。

馬鹿を始末した淫兵はTVに映る喧騒に一瞥をくれた後、次の獲物を求めて走り去っていった…
219名無しさん@ピンキー:2006/08/15(火) 13:27:32 ID:0/GkxLNS
ヤッチーマッター!(KILL BILL風)
しかも(※)の辺りが変な位置に移動してるし('A`;)

頑張れ>>216氏(作者さん)!!応援してるぜ!
あ、残った兵士は好きにしてくれておk。
220名無しさん@ピンキー:2006/08/15(火) 17:42:03 ID:Y4aFqiJf
>>217
うはwGJGJGJwwつか主人公やられてカワウソスw

あくまで裏設定だが、女淫兵の電子部品はコストを抑えるため売れ残りの初代ファ(自粛)
……えーと、こんなの見つけてきた。
ファー○ー:
http://boy.from.jp/mu/robom.cgi?nono=4485
ハドソ……じゃない、「脱げ」と入力すると何かが起こる!

邪神占い:
http://www.geocities.co.jp/Playtown-Yoyo/3145/jasin/jasintop.htm
わたしゃツァトグァだったよヽ(´ー`)ノ
221名無しさん@ピンキー:2006/08/15(火) 18:29:11 ID:0/GkxLNS
どもども。
どれ、脱げと入力してみますか………なんじゃこりゃー。

>邪神占い
イスの大いなる種族でした…なにこの「バモイドオキ神」みたいなイラストww
222名無しさん@ピンキー:2006/08/18(金) 23:19:38 ID:EJGK1UGV
保守age。ちなみに俺はクトゥルフになった。なんかすごい
223名無しさん@ピンキー:2006/08/19(土) 00:18:15 ID:WzoAkR8O
俺はデュグラディグドゥだった。
224名無しさん@ピンキー:2006/08/19(土) 00:26:45 ID:TiLyDlfm
自分もイス。病んでるなぁこの絵w女ボスがパーティーに痛めつけられて
「こうなったら私の真の姿を見るが良い!」とかいって変身する怪物みたいな。
225名無しさん@ピンキー:2006/08/21(月) 00:52:28 ID:U0YivG5P
>>224
そういう展開って嫌すぎるw 頼むから最期まで美しいままで死んでくれww
226名無しさん@ピンキー:2006/08/21(月) 09:01:12 ID:06md+1ry
アザトースでした。
鬼太郎のとーちゃんみたいな茶碗風呂に入ってて、結構可愛かった。
227名無しさん@ピンキー:2006/08/21(月) 13:07:43 ID:4TkPeVgu
ラーン=テゴスになた。丸くて愛らしい顔つきだ。
俺は痩せてる上に証明写真が悪人面になる。印象が反対だ('A`)
228名無しさん@ピンキー:2006/08/21(月) 22:43:48 ID:T+vC3tXL
うざ・うざ・いえい うざ・うざ・いえい うざ・うざ・うざ・いえい
いかあ はあ ぶほう・いい らあん=てごす くとぅるう ふたぐん  らあん=てごす

                 ハ_ハ  
               ('(゚∀゚∩ らあん=てごす らあん=てごす!
                ヽ  〈 
                 ヽヽ_)
229名無しさん@ピンキー:2006/08/21(月) 22:54:52 ID:nNTaZQOZ
>>225
とどめの前に元の女の姿に戻って「あの醜い姿、貴様にだけは見られたくなかった…っ」
とか言ってくれたらちょっと萌えるかもしれない。
230名無しさん@ピンキー:2006/08/21(月) 23:31:01 ID:Vcljq+ox
>>216
少し亀レスだがGJ。
今までのSSのなかでも一番エゲツない圧倒的なまでの屠りがよかった。ま、ここらへんは嗜好だろうが…
231名無しさん@ピンキー:2006/08/21(月) 23:44:21 ID:aLn/r5bs
ここで悪の女を倒すのは、男の正義の味方しかいけないの?
個人的には、同じ悪(ただし闇社会の人間の分は守ってる)のお姐さまやおにゃのこに、
「あんたみたいな考え無しの下衆に好き勝手されるとアタシ達が迷惑なのよ」と仕置きされるのに燃え・・・萌えるんだが。
232名無しさん@ピンキー:2006/08/22(火) 00:26:05 ID:hOhqacin
>>231
んー…それは別にかまわない…と思う。
「悪」の相対的なものが「正義」と言われているだけなのだと…、
「正義」が必ずしも正しいものとは思えないし(某大国…)。

とかく「正義」なんてものは勝者の詭弁でしかないのですよ…(えー。

などと言ってみて…
壊滅させられた「悪」の秘密結社の幹部が「正義」を標榜する特殊戦隊相手に
戦いを挑んでいくSSが来たらいいかも…。
233名無しさん@ピンキー:2006/08/22(火) 18:45:05 ID:RRY8ARB5
善「我々こそこの地球で唯一無二の"正義"なのだ!悪辣どもに聖なる裁きを!」

悪「最後に笑うのは"悪"!世界を征服してくれる!この世は全て我らのもの!」

何故か悪側だとチープになってしまうww
234名無しさん@ピンキー:2006/08/22(火) 20:42:59 ID:oTsut2Z/
皆それぞれ邪神の影響を受けてますね……でも>>228はナズェオドッデルンディス!!(怯)
>>229
それなら愛せる自信あるよ(人外もスキ)
>>230
ありがとう〜。エロ戦だけじゃ皆飽きるだろうから、派手なぶった斬りも入れたくて。

そうそう、女淫兵二次創作の作者から「なんじゃそりゃ」っていうお知らせがあります。
執筆専用にしてたノートPCの電源が入らなくなりました。原稿は中のままです。
今電源を変えたりコード変えたりしてますが、こりゃ最悪マザボ逝ったかも。
……素直に書き直したほうがいいかな……(´Д`)
235名無しさん@ピンキー:2006/08/23(水) 00:01:30 ID:wa4LSrdG
>>234
俺ですか!? Σ(°□°;)ヒイィ

聞いた範囲ですと電源部が逝ったようですね…
HDDが無事だと思うので物理的にサルベージして他のノートPCに
丸ごと移し変えるのはどうでしょう。取り出すのは工具で出来ると思いますが
危ないようならショップで要相談ですね。
236名無しさん@ピンキー:2006/08/23(水) 00:06:11 ID:RRY8ARB5
あと内臓HDDにカバーをつけてUSB接続式の外付けHDDにする方法もあります。
こっちのほうが安価ですが自分が試したことがあるのが前者の方法なので
ちょっと分からないです。
237名無しさん@ピンキー:2006/08/23(水) 18:50:09 ID:y4XUT4Ug
>>235 & >>236
ありがとうありがとう。今日、電気屋に持っていきました。


手持ちのコードが、二本とも中で断線してただけでした。
まさかそう来るとは…… orz
238名無しさん@ピンキー:2006/08/23(水) 19:47:28 ID:6Pnro0pe
あ、そっちがやられてましたか…そういや自分のも接触不良起こしてます。
持ち回ってると痛むみたい(当然か)

ともあれ、復帰オメ。
239名無しさん@ピンキー:2006/08/26(土) 11:28:35 ID:fDYDh7oO
>>238
ありがとう、お大事に……(´-`)
相変わらず気恥ずかしいけど、続投いってみます。
240名無しさん@ピンキー:2006/08/26(土) 11:30:41 ID:fDYDh7oO
「お前ら、怪我はないか」
 彼が俺達のほうへ寄るのと、ビルの陰からヘリが現れたのはほぼ同時だった。
 腹に『警視庁』と書かれたヘリは放置車両をよけて交差点の真ん中に降り立ち、ぶくぶく太ったオッサンが降りてくる。
「いやぁ〜、すばらしいぞダークキッド君、君は英雄だっ!」
 近寄ってくるオッサンを見て少し眉をひそめ、ダークキッドと呼ばれた男は言葉少なに返した。
「そんな事より副総、ブラックレディースの捜査資料は本当に分けてくれるんだろうな」
「ああ〜もちろんもちろん! もう下のものに渡すよう言ってある。うん」
 二人が何やら俺の解らない会話を交わしている間に、ピザ男がそっと俺に耳打ちする。
「やっぱりな。ダークキッドだよ、あれ」
「なにその日本語に訳したら〃暗い子〃」
「警察の中で流れてた噂でな。小さいときにライダー改造されて、そのまま成人した改造人間がいるってんだよ。それがあいつ」
「へぇー。そういうのって、やっぱ手術代高いのか? 俺もやりたい」
「〃やりたい〃じゃねーよ、既存技術だとあんなにいじれば成長が止まるんだぞ! 妄想の域だと思ってたのに」
 少し離れて立っているダークキッドの方をちらりと見ると、彼はそっぽを向きながらも、こっちに注意を向けているようだった。
(やべ、全部聞かれたかも)
「副総監、ここの上にあるクラブを仮の本部にしましょう。どうせ誰もいません」
 いつの間にかオッサンに付き従っていたメガネの小物っぽいのが、揉み手擦り手で高級クラブの看板を指差している。
「うふひっ、そうしよう。われわれ幹部には快適な環境が必要であるからな。うひひふひひ」
「そうしましょう、そうしましょう。むふひひひ」
 ボトル目当て丸わかりの態度で、おっさん二人は手もみしながらビルの中に入っていく。
 ダークキッドは二人に付いていきかけたが、ふと足をとめて俺とピザ男を振り返った。
「お前らも来いよ。仮本部なんだから、ここで休憩できるぞ」
「あ? 俺もいいの?」
「ええ〜、副総監とヒラのおれが一緒なんてまずいだろ……」
 ピザ男はおっさんに遠慮があるのか、ビビりながらモジモジしている。腹はでかいくせに気の小さい男だ。
「なんだ? ここは幹部専用の本部にするつもりであって、ただの警官には他を用意しようと思ってるんだが」
 副総監とかいうのが眉間に皺を寄せ、俺たちを値踏みするように見た。小物が触手つきの俺を見ながら副総に囁く。
「同じライダーでも、あっちの方は全然かっこよくないですね! まるでイソギンチャクです」
 『黙れコシギンチャク』とよっぽど怒鳴りたかったが、俺はピザ男のために我慢した。
「確かになあ…… おい君、その変なのは知り合いか?」
 と、ここでダークキッドは思いもよらない事を言った。
「ああ、知り合いだ。二人とも、オレの事をよーく知ってる」
 ……やっぱり聞こえてた。
241名無しさん@ピンキー:2006/08/26(土) 11:34:52 ID:fDYDh7oO
◆8月22日/東京/探索地域:新宿
     坂下 裕樹
 終了条件1:女淫兵の全滅
 終了条件2:情報の入手

「オラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラ!!!!」
 今日も夏の炎天下、俺のチンコが燃えてくるYou're SHOCK!! 触手で絡めとった女淫兵は十六人、どれもが光って逝く寸前だ。
「あぎゃあああーっ私の下半身が串刺しにされてるぅ子宮まで串刺しよぉこんなことってありえなぁーい!」
「そんなぁ〜二段締め淫膣機能が効かないっ強すぎるわぁなんてすごい男なのーっ!」
「ぐふっ淫膣奥までグチュグチュされて淫核こすられて淫悦すごいのもう我慢できないーっ!」
「いやあああズッニューされてるズッニューされてるズッニューされてヒギィーー!」
 彼女達は綺麗な顔を快感に歪ませ、思い切りもがきながら涙と涎を垂れ流す。俺の触手にかかる負担も半端ではない。
 だが、それでも俺はやらねばならぬ。俺が姦らねば誰がやる。
 ギリギリと折れそうに不安な音を立てる触手をなんとか操り、俺は全員のフィニッシュに入った。
「あぐぅ生膣クニュクニュの襞とカリがこすれあってもうダメもうダメいやもういく逝くイク!」
「まっ負けたわーっ貴方の淫徳高い淫乱触手にはこの淫乱隊長のあたしも敵わないわクトゥルフ様お許しおぉ〜ん!」
「ひぐぅんもう死ぬ死ぬ死ぬ死ぬ死ぬ死ぬ死なせて死なせて殺して死なせてころシギャーーーーー!」
「うげぇぁっぷぐぅううううううっ!?」
 爆発かと見まごうばかりの光がビルとビルの間を縫い、そして一瞬後、彼女らは快楽の余韻にうち震えながら機能を停止した。
 俺本体の一番近くで悶えていたポニテの隊長が死ぬ間際、俺に抱きつきヘルメットの上からキスして囁く。
「あ……ありが……とう……。貴方に……倒してもらえて……よかっ……」
 それだけ言うと、ガクリと首を落として息絶えた。俺はいつものように全員の亡骸をそうっと地面に戻し、
大きく見開いた目を一人ずつそうっと閉じてやる。
 俺に倒されてよかった、か。ものすごく心が痛むが、彼女らが東京侵攻をやめない限りはどうしようもない。
「おーい坂下、片付いたか?」
 剣の右腕をひっさげ、隣の通りからダークキッドがやってきた。俺はあれ以来、彼とペアを組んで女淫兵討伐に出ている。
「やっと十六人やっつけた。そっちは?」
「ああ、ざっと三百人くらいぶった斬ったかな」
 すごいことをさらりと言ってのけて変身を解き、ダークキッドは無線機をいじっているピザ男に向き直った。
「ほかに奴らが出没してる地域はないか」
「いや、今日はもうないよ。あらかた全滅させたみたいだ」
 ピザ男は俺ににもうなずきかけた。「どうする、引き上げるか?」
「うん、今日はアガリだな。迎えのヘリを呼んでくれ」
 俺はそう応え、静まり返ったオフィス街を見渡した。早くここを元に戻さないことには、日本がダメになってしまう。
 明日もがんばろう――俺はそう胸に刻みつつ、近づいてくるヘリの風圧に身を晒していた。
242名無しさん@ピンキー:2006/08/26(土) 11:36:11 ID:fDYDh7oO
***
 最近の俺はずっと、サウナスパつきのホテルに置かれた『邪神対策本部仮詰所』で暮らしている。
 こういう仕事は待機時間の方が長い。暇な時はピザ男と一緒にホテル内の漫画喫茶で遊んでたりする。
 一度だけ口をすべらせて「これって殆ど徴兵じゃん」と言ったら、次の日室井さんと女の刑事が来て
〃あくまで国民の義務としての捜査協力であり赤紙ではない〃と小一時間ほど説明された。
 周囲が冗談の通じない堅物ばかりなのを除けば、公安のお墨付きで会社を休めるのはありがたい。
 というわけで、俺は自分の部屋の天井にある通気孔の格子をはずした。
「こら待て」
「ん?」下を見ると、ピザ男が俺のズボンの裾をつかんでいる。
「なんで通風孔のサッシ外すんだよ、今までの話の流れと全く関係ないだろ」
 仏頂面で抗議するピザ男に、俺はため息をつきながら説明してやった。
「退屈なんだよ! 漫喫も風呂もサウナも飽きたし、こうなりゃメタルギアごっこでもしなきゃやってらんねー」
「えー、おれとふたば見ようぜ。もうすぐ虹裏名物の定時スレが上がる時間なんだ」
「知るかヴォケ! クソスレ立てて叩かれとけ!」
 俺はピザ男を無視し、通風孔に潜り込んだ。もちろん覗きの為だが裸目当てではない。それなら十分すぎるほど間に合ってる。
「警察にスカウトされた女淫兵ハンターって、俺の他にどんな人がいるのかな……」
 すぐ隣の部屋はダークキッドだ。彼はバスローブ姿でテレビを見ていたが、いきなりひょいとこっちを見た。
「坂下、何してるんだ。潜入の訓練か?」さすが改造人間、もうバレた。
「いや、退屈しのぎにノゾキでもしようかと思って」
「……覗きってお前……」
 果てしなく呆れられたが、俺は暇人なので気にしない。匍匐前進でなおも進む。次の部屋には、ちょっと説明し辛い連中がいた。
「キタキツネ物語! キタキツネ物語!」
 叫びながらケツに箒つっこんで四つんばいで走り回る全身タイツの変な男に、ひたすらPSで遊ぶゴスロリ少女。
「ちょっとぉー! もうすぐご飯なんだから、そこ片付けてよね!」
 そして二人に怒鳴るも無視される二十代の女。かなり美人だが、惜しいことにちょっとやつれている。
 見る限り家族でもなさそうだし、三人の関係はさっぱりわからない。考えても仕方ないので、とりあえずスルーしよう。
243名無しさん@ピンキー:2006/08/26(土) 11:52:47 ID:fDYDh7oO
 さらに進むと、また下を覗けるポイントに到着した。今度の部屋では人相の悪い男達が自動小銃を磨いている。
 服装は一様に黒BDのスワットスタイル。なぜか89式だのAK47だの、P90だのM16だのを持っている。
 確かに軍用の自動小銃なら女淫兵の中枢部まで貫通できるが、一般人に当たったらどうする気だ。
 俺の変身ベルトのように警察が与えたとはちょっと考えにくい。どこで買ったのだろう。
「今日の収穫は〃イスの大いなる種族〃だったわけだが。お前らはどうだ」
「俺は〃ラーン=テゴス〃だ。コンプリートには程遠いな。というか何種類あるんだコレ」
 彼等が見せ合っているのは、女淫兵のプロテクターについている部隊章だ。トレカぽく集めてるらしい。
「へへへ……見ろよ、俺のはクトゥルフだ。唯一邪神さま直属部隊の女淫兵を殺ったぜ!」
「うお、すげー! 直属部隊、どこにいた?」
「お台場だよ。邪神のやつ、ずっとフジをジャックしてるからな、白黒だからすぐ解るぞ」
「すごいといえば、今日のメト沢も凄かったよな!」
 話を振られた、ベッドでタバコをふかしている男は……どう見てもドラム缶型ロボットです。本当にありがとうございました。
「ほんと、メト沢のドリルはすげーよ。相手が二等兵だろうが大尉だろうがドリュドリュいっちゃうしな」
「んン〜おまえらぁ、ちょっとおれを買いかぶりすぎなんじゃねえかぁ〜?」
 渋い若本ヴォイスで答えて、彼はゆっくりと起き上がる。ていうか『ガシャコン』って音がした。
「おンやあ? そういや反田はどうしたんでぇ〜ぃ」
「ガレージだ。なんでもティーガーで女淫兵轢いちまったとかで、履帯に洗剤ぶっかけてた」
「んン〜車を洗剤で洗いすぎるってぇのも考えもんだよなぁ〜。機械はしょせん機械、水質や環境ほど大事じゃねぇ」
 それはひょっとし……いやいや、突っ込む所はそこじゃない。こいつら戦車まで持ってるのか!
 俺の驚きをよそに、机でノートPCを操作していたオールバックの男が画面を見ながら口を開く。
「呉井の奴、やっぱデスマーチで来られねーってよ。賀古梅と出井馬は連絡すらつかねぇ」
「マジかよ。もったいねぇ、こんなチャンス滅多にないのにな」
 女淫兵に襲われるのがチャンスとは、この集団の目的がいよいよわからなくなってきた。と、誰かが叫びながら走ってくる。
「大変だァーッ!」絶叫と一緒にドアを蹴破って現れたのは、比較的まともそうな男だった。
「どうしたぁ、ンまずは落ち着けぇい」
「フレトニーが一階のロビーで『女子プロレスを見せろ』って暴れてる!」
「なんだと!!」皆が一斉に立ち上がり、メト沢がベッドから飛び降りた。ドスンと部屋が揺れ、俺のいる通風孔も揺れる。
「餡田、お前ちょっとガレージいって反田呼んで来い。二之内と柿斗はおれと一緒にこい!」
「おう!」メト沢の指揮のもと、男達は電光石火で飛び出していった。
「……何なんだ、あいつら……」
 このお話はフィクションであり、実在の人物や遺伝子組み替え大豆は使用しておりません。パクリ300%濃縮還元。
244名無しさん@ピンキー:2006/08/26(土) 20:25:15 ID:uuGAkr/8
俺たちのレスを組み込みやがった!?なんてGJなやつだ。
ちなみにイソギンチャクと聞くといの一番にエレクトリックファンが浮かぶ。

いつも"女戦士"で検索してここに来るんだが…
引っかからなくてビビった。最近検索エンジンおかしいな。
245名無しさん@ピンキー:2006/08/26(土) 20:36:49 ID:lJQnoBvc
>>244
専ブラ入れれ。一発だから
246名無しさん@ピンキー:2006/08/26(土) 21:11:45 ID:BExjPLqR
GJ!過去レスを組み込みつつ、更にクロ高ですかw
ミユキさん、相変わらず苦労してるんだw
247名無しさん@ピンキー:2006/08/27(日) 01:50:35 ID:MkcNNtGA
あの家族そうなのか?wwなんか悲惨なことになっとるwww

新構想あるけど小説ネタには微妙なキャラだなぁ。
分かりやすく言うとバットマンのジョーカーに触発されたバカ笑い女。
見た感じはヤマケンのSPEEDとかに出てる殺し屋・文坂見たいな感じ。
両方合わせるとBacta(PC98のエロゲ下。2がある)のディルサーラとモロ被りという…('A`)
248名無しさん@ピンキー:2006/08/28(月) 07:10:11 ID:/2gyKGa/
>>247
結構いいんじゃなかろうか。
気になるようなら、せっかくだから誰かもう一人キャラを足してしまうとか。
249名無しさん@ピンキー:2006/08/28(月) 17:07:34 ID:hny37I0R
ジャック・ニコルソンに見惚れただけなんですけどね…
女戦士関係ないけど素敵過ぎる逸材だww

もう一人…う〜ん。

「正義の味方!好きだああああ!お前になら殺されてもいい!!抱いてくれ!」
「来い来い来い恋ッッ!来た来た来たキター!あたしと地獄で添い遂げてくれぇぇぇ…」

あれ?(´Д`)
250名無しさん@ピンキー:2006/08/28(月) 22:11:40 ID:/2gyKGa/
それなんていう、何?www
251名無しさん@ピンキー:2006/08/28(月) 23:17:14 ID:aDbo989U
なんでそんな極端なキャラは出てくるんだwww
252名無しさん@ピンキー:2006/08/28(月) 23:46:36 ID:f/ipHEBr
これは素直ヒートだなwwwww
253名無しさん@ピンキー:2006/08/29(火) 19:36:42 ID:L5GK5qF0
笑「あっははははは!醜いブタめ!逃げろ逃げろ逃げ惑え〜〜!あははははは♪」
熱「ダメだああぁぁ!逃げちゃ駄目だ正義ィィ!あたしの胸に飛び込んで来てくれ!」
笑「ほらほらほらほらぁ〜。さっさと逃げないとブチ殺すわよ!逃げても責め殺すわよ〜!」
熱「あたしの愛が怖いのか正義ッ!お前はそんなに臆病だったか!あたしは哀しいぞォ!」

笑「貴女!パーティの邪魔よ!しかも五月蝿すぎるわ単細胞!ぶっ殺すわ〜!ひ〜っひひひ!」
熱「お前こそジャマだぁ。あたしと正義との逢瀬の前に立ち塞がるのかバカおんなぁぁぁ!」
254名無しさん@ピンキー:2006/08/29(火) 19:38:20 ID:L5GK5qF0
いかん。またバカなノリになっていく…。ある意味スランプじゃよ。
255名無しさん@ピンキー:2006/08/29(火) 20:19:49 ID:rPq/2zaM
>あたしの愛が怖いのか正義ッ!お前はそんなに臆病だったか!あたしは哀しいぞォ!
噴いたwデレデレだね。
256名無しさん@ピンキー:2006/08/29(火) 20:42:25 ID:ztgWWjjH
いいなあ、よくそんなキャラ考えつくなあw
257名無しさん@ピンキー:2006/08/30(水) 01:32:16 ID:BpG2frQg
「死前吐情報!正義居場所何処?」
「時間少。早期白状願。我多忙也」
「沈黙姿勢?愚者!願通即殺!」

真面目なのが浮かんだのは良いが…どっかで見たキャラだなぁ。
258名無しさん@ピンキー:2006/08/30(水) 10:41:25 ID:kcF9Vl5r
卿は銀髪がお好きかw
259名無しさん@ピンキー:2006/08/30(水) 16:21:48 ID:E7srH+Ih
彼女が普通に喋った時にキュンと来ましたw
260名無しさん@ピンキー:2006/08/30(水) 20:54:31 ID:8Z/rf9lC
エンディングで空気読めてない相方を海に蹴り落とすシーンが好きでした

あれも敵女になるよな…悪女かと聞かれれば微妙だが
261名無しさん@ピンキー:2006/08/30(水) 21:15:42 ID:J6Pb0n1T
これなんて新ジャンル?
262名無しさん@ピンキー:2006/08/31(木) 00:13:44 ID:7g7/gNeG
元ネタがわかんないんですけど。
263名無しさん@ピンキー:2006/08/31(木) 00:27:04 ID:MDfhuNrx
>>262
FF8の風神。ググるとすぐ出る。

それよりポマエラ、くっちゃべってる場合じゃございませんことよ!!!!11
絵板についに、ついに本物の神が降臨されましたぞ!!!!!!!!

ttp://w5.oekakibbs.com/bbs/akujolove/oekakibbs.cgi?mode=res_msg&resno=23&author=0&thumb=0&picwid=500&pichei=679&thisfile=23.jpg
264名無しさん@ピンキー:2006/08/31(木) 13:30:30 ID:6V0hLGIv
萌えより燃えを意識した!!
羨望の眼差しで見つめたぜ!
265名無しさん@ピンキー:2006/08/31(木) 20:59:11 ID:MDfhuNrx
米田先生の『ねむれぬよるに』、大幅に修正加筆されてオチがコスプレ夫婦になってる。
あと「女淫兵」っていう単語も無くなっちゃった。
邪ネ神スレで叩かれたのを察知したんだろうか。
ttp://princess072.web.infoseek.co.jp/nemuyoru.htm
266名無しさん@ピンキー:2006/08/31(木) 23:07:22 ID:OTZ8FNmT
叩かれたっつーか愛されてたのに orz
267名無しさん@ピンキー:2006/09/01(金) 23:21:23 ID:z3a/8fI6
 前略お袋様、俺の〃2006年通風孔の旅〃はまだ続く。今度は警察官用の休憩所にやってきた。
「聞いたか、とうとうこの事件で陸自が腰あげたらしいぞ」
「ああ、聞いた。でもな、まず偵察からとはどういうこった。おれ達警察は市民を守るため、
効きもしない9ミリだけで戦ってきたんだぞ。やる気あるのか自衛隊は」
 ヒラ警官の怒りと悲哀に同情しつつ進むと、静かな曲が聞こえてくる。下を覗くとバーラウンジだった。
 あの副総監――ググってみたら軍で言う将軍あたりっぽい――はここ最近、昼間からバーに篭っている。
 上役の警視総監の死亡がわかった時点で行動にルーズさが目立ちはじめ、今や立派なアル中ヒッキーだ。
「それで副総、本当にBLの捜査資料をダークキッドに渡してしまうんですか」
「ははは、バカ言っちゃいかんよ君ぃ。あんなならず者に、なんで手柄の元手をくれてやらにゃならん」
 副総と腰巾着が交わす不穏な会話が耳に飛び込み、俺は体を硬直させて聞き入った。
「奴はこの前も、現場にいた特潜捜査官の指示に従わず、犯人の女どもを皆殺しにしたそうじゃないか」
「ええ、本当に自分勝手な奴です。いったい何様のつもりなんでしょうね!」
「正義の味方のつもりなのさ。まぁ〜ったく改造人間の青二才が粋がりおって。BL壊滅はワシの手柄になる予定なんだぞ」
「ええ、そうですとも。あんな奴、利用するだけしてポイですよ。邪神逮捕も必ずや、ぜんぶ副総の功績に……」
 それ以上はもう聞いていられなかった。本来ならここで『そうはいか●なおと!』とか叫びつつ派手に
登場せねばならない所だが、へたれな俺にそんな度胸はない。しかし、せめてこの事をダークキッドに教えてやらねば!
 俺はすぐさまその場で転進しようとしたがスネークのようにはいかず、十字路で方向転換してやっとこさ帰路についた。
 帰り道で再び部屋を覗いてみると、戻ってきた謎集団がバイトの子が配る弁当を受け取っている。
「ンう〜ん。良子ちゃんはい〜つ見てもおっぱいが大きいなぁ」
「やっだーメト沢さんエロ杉ーvV」
「おれはもうちょっと小さめのおっぱいに知性を感じるわけだが。でかすぎると豚のケツみたいだ」
「いやーん反田さんのいじわるー。モヒカンむしっちゃうぞっvV」
 俺は名前すら知らなかったが、いつも弁当屋から食事を届けてくれる巨乳の女子高生は彼等の人気者らしい。
 女淫兵は男しか襲わないので、情けないが戦闘以外での外出役は常に女性だ。ゆえに女性の配達バイトが大繁盛している。
 長い髪をアップにして後ろで止め、セーラー服の上に弁当屋のエプロンをした彼女は確かに可愛い。
 しかしケチをつけさせてもらうと、下半円型の三白眼は彼女に隠された底意地の悪さを表しているようだし、
誰にでも振りまく笑顔や語尾のハートが嘘くさい。俺は人相屋ではないが、他人を見る目はあるつもりだ。
「ところで良子ちゃん、今日の〃アレ〃は?」
「おう、アレだよアレ! アレやってくれよ!」
 男たちにヤンヤと喝采を浴びて、彼女は顔を赤らめながらスカートのふちに手をかける。
「もー、しょうがないなー。じゃあ、やっちゃおうかな!」
 そう言ってスカートをぺろおおおおおおおおおおおおおん!と一気にめくりあげた。
268名無しさん@ピンキー:2006/09/01(金) 23:22:23 ID:z3a/8fI6
 露になったのはレースの白パンツ……だけではなかった。
 デザートイーグルやUSPのような大口径拳銃から、ファマスやステアー等の小銃が太股にびっしり貼り付いている。
「うぇるか〜む! 今日もいいのがあるよ、ストレンジャー」
「AKの予備マガジンください」
「うっひゃっひゃ、センキュー」
「おれは89式の弾と、あとファマスも。いつもありがとな、良子ちゃん」
「いえいえこちらこそ。まいどあり〜」
 男たちは惜しげもなく札束を渡し、パンツを見ながら銃を受け取る。あの娘は一体何をしているんだ!?
 ここは日本だぞ? 日本て武器売ったり買ったりどせいさんですか? というか俺は何を言っている、今更マザー2か。
 激しく混乱しはじめた俺の頭を、さっきの会話がまともに戻してくれた。
(そうだ、ダークキッドに会って話さないと)
 武器密売弁当屋娘のことはひとまず忘れることにして、俺は帰り道を急いだ。途中で下から
「あれー、あたしのエビフライは!?」
「まったく記憶にございません」
 とか聞こえてくるが、もう覗いてる暇もなくドタバタと匍匐で進む。だが、肝心のダークキッドは部屋にいなかった。
「うぉ〜いピザえもーん、ダークキッドはどこ行ったんだよ!」
「おかえりのび樹くん……じゃねえよッ! ダークキッドなら、外のレストランに食いに行ったよ」
「なんでまた大事な時に!」
「弁当に飽きたんだってよ。あと油が悪いらしくて、食べると必ず腹が痛いとか言ってたなあ」
 こんな時に堂々と一人で外出できるのはすごいとしか言いようがないが、一体何のためだろう。
 考えてみれば俺は、彼のことを何も知らない……
 結局その日、ダークキッドが帰ってくる事はなかった。
269名無しさん@ピンキー:2006/09/01(金) 23:30:39 ID:z3a/8fI6
◆8月22日/東京/探索地域:地下鉄構内
     安藤 良子
 終了条件1:邪ネ申テイストを出すためオリキャラを入れる
 終了条件2:>>231を満足させる

 カーステレオから椎名某をメドレーで流しながら、くたびれた弁当屋のスバル・サンバーバンが街をゆく。
 ダッシュボードに置かれたカーナビ兼小型PCに映し出されるのは、組織内連絡のための秘密ページ。
『ブラックレディーズ全戦闘員に告ぐ。あの目障りな女淫兵を排除せよ。これは我らが幹部ケイト様のご命令である』
「あーあ、壊す男が無くなってとうとうブチ切れちゃったよ、あのボク女。ま、アタシにとっちゃ好都合だけど」
 PCを切ると、彼女はニヤリと笑ってサンバのアクセルを床まで踏み込んだ。店に帰るのは後回し、今はする事がある。
(そろそろ〃フェーズ2〃も試してみたいんだよね。なのに間抜けの政府と来たら、ダッチごときにてこずっちゃって)
 こうなったら彼女――今は仮に良子と呼んでおこう――が自らの手で、女淫兵の数を減らしてやらねば。
 巧みなハンドルさばきで操られ、弁当屋のサンバは百貨店の地下駐車場へと消えた。
 ややあって代わりに出てきたのは自衛隊の軽装甲機動車、通称ライトアーマーだ。商品同様、これも盗品である。
 銃座のMINIMIはロボット化され、一人でもプロポで運転席から操作できるようになっている。
『警ら隊三号車から本部どうぞ、渋谷駅付近に女淫兵えー……百人あまり出現、至急ハンターの出動乞う』
『本部了解、三号車ただちに帰投して下さいどうぞ』
 無線機から流れてくる警察無線を頼りに、良子はライトアーマーを走らせた。
 ほどなくして銃声と怒声、女淫兵の悲鳴が近づき、良子は運転席に座ったまま、銃座のプロポを取り出す。
 セックスバトルを果敢に挑むも銃で撃ちまくられ、女淫兵が敗走してくる。ここからは角になって現場は見えないが、
ハンター側も何人か押し倒されて犠牲になったらしく、仲間を呼ぶ悲痛な声やいまわの際の絶叫が街に響く。
「う〜ん、いーねいーね。やっぱ戦場はこうじゃなきゃね、ヒヒヒ」
 口の端をゆがめてほくそ笑み、良子はプロポの発射ボタンを押した。銃座が火を噴き、逃げてきた女淫兵を蜂の巣にする。
「うぐぁっ!」
「げふぅっ!」
 たちまち十数人が心臓部を撃ちぬかれて跳び上がり、もんどりうって地面に転がった。
 路面に冷却水をぶちまけながらギクギクと痙攣を繰り返す仲間を見て、後から来た兵士が愕然としている。
 顔に恐怖を浮かべて周囲を見渡すが、哀しいかな〃中の人〃に軍事知識がないのでライトアーマーを判別できない。
 ようやく一台の車の天井にある銃座に気づいた時、最後の一人に新NATO基準の5.56mm弾が襲い掛かる。
 一分毎に六五〇発という凄まじい掃射をくらい、彼女の首から上がきれいに吹き飛んだ。
 残った胴体はフラフラ彷徨ったあげく車道によろめき出て、何も知らずに走ってきた軽トラに轢かれた。
「ぎゃっはっはっはっは! バーカバーカ、くそオナホ」
 手を叩いて爆笑している最中、良子は視線を感じて左前方を見た。
 コンビニの前で中学生くらいの少女が二人、女淫兵の死体とこっちを交互に見くらべている。
(お、カモ発見)
270名無しさん@ピンキー:2006/09/01(金) 23:41:08 ID:z3a/8fI6
遅ればせながら、隊長の絵も前に描いた一般兵の絵と合わせて置いときました。
もうすぐこいつらの出番も終わりです。
いや出てきますが別物になってるのでw
ttp://w5.oekakibbs.com/bbs/akujolove/oekakibbs.cgi?mode=res_msg&resno=24&author=0&thumb=0&picwid=648&pichei=648&thisfile=24.jpg
271名無しさん@ピンキー:2006/09/02(土) 21:03:16 ID:gy/OhYKl
新展開&絵師キター!
ホントこのスレの住人はアクティブだな!

マジ外道な良子さん。こういう表裏がはっきりしてるキャラは好きですぜ。
だが、どう見てもやられ役www

272名無しさん@ピンキー:2006/09/02(土) 23:16:12 ID:FdFbIc4S
>>271
さんきゅ〜、わりと愛着のあるキャラだから褒められると嬉しいwww
やられ役新しい分できたので置いておきますw

……あ、今気付いたけど>>266wwwwおまwwIDが『OTZ』wwww
273名無しさん@ピンキー:2006/09/02(土) 23:16:57 ID:FdFbIc4S
 良子はすぐさまサイドブレーキを引くと銃座のプロポを持って車を降り、二人に走り寄った。
「ねーねー、あんたらもコレやってみない? ゲームみたいで楽しいよ」
「えっ? でも……」
 口ごもって後ずさる彼女らに、良子はわざと馴れ馴れしい態度で話し掛ける。
「だってさー、あいつら超ウザくね? 彼氏殺されたコとか友達にいない? 仇とるチャンスだよ!」
 途端にはっと顔を上げ、二人は顔を見合わせた。心当たりがあるらしい。ビンゴだ。
「十字キーで回転、赤いボタンで発射、他のボタンは意味ないからね。じゃ、頑張って」
 嬉々としてプロポをいじりだす中学生を尻目に、良子は再び弁当屋のサンバに乗り換えると目黒駅を目指した。
 女淫兵は普段、地下からやってくる。この混乱ぶりでは警察も気づいていないだろうが、
実は侵攻の際に埼玉高速鉄道線から南北線へ無理矢理乗り入れた兵員輸送列車が、終点の目黒駅に停車しているのだ。
 エプロンを助手席に放り出すと、良子は無人と化した駅ビル内へと侵入した。見張りは改札前に一般兵が二体。
 数が少ない理由は明白、あのライトアーマーだ。今ごろ渋谷駅前は、押し寄せる女淫兵と良子の〃即席手下〃の激戦だろう。
 改札機にもたれて腕を組み、頭を垂れている歩哨の姿は人間が居眠りしている様子に酷似している。
 壊れているようにも見えたが、近づくと片方がたちまち警戒モードへと以降し、良子を睨み付けた。
「誰!? ここから先は通っちゃいけないのよ」
 もう一人も微かな電子音をあげて起動し、もたれて腕を組んだまま相棒と侵入者を見つめている。
「えへへぇ、女淫兵のおねーさんみーっけ! ねえ、エッチしよエッチー!」
 良子はわざとアホの子のように叫び、女淫兵に抱きついて豊満なバストに顔を埋めた。
「はぁ? ちょっと、女淫兵は女とはセックスしないのよ! 女同士でなんて……」
 プログラムにない事を求められ、当惑する一般兵。それでも服の上から乳首を吸われ、段々と股間が湿ってきた。
 彼女らは想定外の事態が起こった場合、案外押しに弱い。良子はそれをよく知っている。中の人がそうだからだ。
「ねえ〜いいでしょー。この上にいい場所あるんだー。行こう、ねえ、いこいこ」
「もうー、お姉さんは忙しいのに……」
 眉をひそめてそうこぼしながらも、彼女はもう一人の見張りに無言でうなずきかけた。相棒は苦笑してうなずき返す。
「しょうがないわね、ちょっとだけよ」
「わーい」
 女淫兵の手を引いてエレベーターに乗り込むと、良子は迷わず最上階のボタンを押した。
 ドアが閉まるのも待たず、連れてきた女淫兵に後ろから抱きつき、パンティの上から秘部の感触を存分に楽しむ。
「あっは……ああん、こんなところでぇ……ひぅん、あひぃっ」
 グチョグチョと愛液が掻き回される音が響き、立っていられなくなった女淫兵は股を広げたまま腰を落としていく。
「あはは、お姉さんかわいー」
 そして最上階に到着したエレベーターが開いた時、良子はスカートの下に隠していたバヨネットを、やおら女淫兵の首に突き立てた。
「あっ!? が、がはぁっ!」
274名無しさん@ピンキー:2006/09/03(日) 00:58:20 ID:pbn6TOlp
こ、これは…淫殺!?
275名無しさん@ピンキー:2006/09/03(日) 20:45:15 ID:+7B1O+ZB
この「ホワイトホリゾント」の上巻に淫膣兵ってのが出てるみたいだ。
200円……買うか? やめとくか?
ttp://princess072.web.infoseek.co.jp/shop_18.htm
276名無しさん@ピンキー:2006/09/03(日) 21:44:40 ID:Ze8hUr/i
下巻の"多数対多数"から乱交での淫闘もありか?
値段面では躊躇しようが無いと思うから後はDL購入に踏み出すか否かですね
277名無しさん@ピンキー:2006/09/04(月) 04:23:29 ID:N47nLxGD
 何が起きたか理解できないまま、女淫兵は良子を振り解こうとジタバタ暴れる。
 良子は抵抗にも慌てることなく、突き立てた刃をクイクイと左右に動かした。
 ――ブツンッ! 
「ゴフッ…………!!」
 頚部のコードが切れ、バヨネットが抜かれると同時に女淫兵はビクビクと痙攣し、がに股のまま腰を振って冷却水を垂れ流す。
 その女淫兵を、良子は邪魔だとばかりにフロアへ蹴り飛ばした。
「まずは一人、と……」
 白パンツを脱ぎ、膣から取り出したビニール袋入りのC4をエレベーターに設置すると、空のまま一階に返した。
「さあて、これからが骨だわ」
 配電室にも同じ細工を施し、エスカレーターで二階まで降りる。コンコースへ続く大階段の脇で隠れていると案の定、
もう一人の見張りはそわそわしていた。空のエレベーターだけ到着して相棒が帰ってこないので、心配になってきたのだろう。
 持ち場を離れて確認に行くべきか、それとも任務を優先して留まるべきか迷っている。
 結局、彼女は相棒への心配を抑えられなかった。エレベーターのボタンを押し、開いた箱に乗る。
 ドアが閉まった直後、良子は改札出口と入口改札の間にある柱へ走った。
 エレベーターに仕掛けた爆弾には、破壊力を増すために良子がしてきたベルトがくくり付けてある。
 飾りのリベットが山ほど打ち込まれた、すぐさまクレイモア地雷の材料になるベルトが。
(三階……四階……最上階!)
 良子はリモコン信管のスイッチを押した。遠くで爆発音が響き、ビルが微かに揺れる。
 改札を飛び越え、良子は来るべき大音響と騒動に備え、エスカレーターの向かいにある低い壁へ隠れた。
 予想通り、破壊されたエレベーターの箱が落ちてきた。すさまじい音が響き渡り、今度は大きな揺れが起こる。
「ちょっと、今のは何の音なの!」
 ややあって下のプラットホームから、わらわらと二十人ばかりの女淫兵小隊が上がってきた。
 すぐに見張りが消えているのに気づいた彼女らは、煙を上げているエレベーター扉に恐る恐る近づく。
 ――キンコーン……
 涼しげな音を立て、一人が押した『一階』ボタンに応じ、エレベーターのドアが開いた。
「うっ!?」
「何なのこれ!」
「ひ、ひどい!」
 彼女らが見たものは、爆発の衝撃と飛散したリベットでズタズタにされた、仲間の無残な死体だった。
 上半身は焼け焦げ、まだ動く右足だけが力なく、エレベーターの壁をゴツン、ゴツンと蹴っている。
278名無しさん@ピンキー:2006/09/04(月) 04:24:31 ID:N47nLxGD
 小隊長はしばし唇を噛んで変わり果てた部下の姿を眺めていたが、気丈にも顔を上げて指示を出した。
「やった奴はまだ上の階にいる筈よ、手分けして探して! 散開!」
「はっ!」
 小隊が大階段を上がり、駅ビル内に散らばっていくのを確認すると、良子は今度は配電盤にしかけた爆弾を起動させた。
 ビル全体が闇に包まれ、肉眼では何も見えなくなってしまった。と同時にヒラリと身を躍らせ、
止まったエスカレーターの下へ飛び降りる。そして胸の谷間から暗視ゴーグルをとり出した。
 別電源になっているのではないかと心配したが、ついているのは非常口を示すランプだけ、それも所々しか残っていない。
 上りホームには南北線の電車、下りホームには普通の電車を押しつぶし、禍々しい形の女淫兵搬送列車が停まっている。
 ここに良子の目当てがいるはずだ。邪神軍の中でたった一体しか造られなかった、女淫兵の大佐が。
 一般兵と尉官は占領用のユニットだが、大佐だけは違う。彼女は無線中継機なのだ。
 アジトから発せられる何千人もの女淫兵を操る電波を、大佐が増幅して発信している。
 それが死んだら――壊れたら――どうなるか。答えは明らかだ。
 都合のいいことに、全く視界の利かなくなった大佐は、列車から出てウロウロしていた。
「みんな、どこなの? どこにいるの……?」
 高校生くらいのボディに、ツインテールで露出度の高い赤色の制服。プリーツスカートと黒のネクタイが特徴的だ。
 こいつは他の兵士のような戦闘能力もセックスバトル機能もないが、自己防衛本能を高めに設定してある。
「どこなの? さっきの音はなに? ねえ、誰か……」
 今にも泣きそうな声で周囲をキョロキョロ見渡している大佐に、良子は素早く近寄ってバヨネットをふりかざす。
「ヒッ!?」
 ところが刃が脳天に突き刺さる直前、女淫兵大佐は滑って尻餅をつき、良子のバヨネットは虚しく空を切った。
「あってめえ、避けんじゃねえ!」
 苛立って怒鳴る良子の姿を完全に認めた大佐は、鋭い悲鳴を上げて脱兎のごとく逃げ出した。
「きゃああ、いやぁ! 誰か、誰か助けてぇ!」
 涙を振り飛ばして金切り声を上げ、ヨタヨタ逃げていく姿は『大佐』の称号にひどく不似合いだ。
 実際、彼女はただの怯えきった少女にしか見えない。だから良子が手加減するかと言うと、勿論そんなことはないが。
「待てゴルァ! 死んだれやーっ!」
 追いすがって大佐の髪の毛をむんずと掴み、か細い喉をバヨネットで掻き切ろうとした。
「あっ、3680中尉!」大佐の顔がぱっと希望に輝き、良子の背後を見据える。
「え?」
 振り返ろうとした次の瞬間、良子は腹を蹴られて吹き飛んだ。
279名無しさん@ピンキー:2006/09/04(月) 04:31:49 ID:N47nLxGD
書いてるうちにわかんなくなってきた。こりゃどっちが悪だw
あ、そうか。>>231の希望通りだから、いいのか。

……いいのか!?(゚∀。;)

ところで皆様、良子の外見を描いてくれた神が出現しました。
ttp://w5.oekakibbs.com/bbs/akujolove/oekakibbs.cgi?mode=res_msg&resno=26&author=0&thumb=0&picwid=500&pichei=696&thisfile=26.jpg
この作中ではやられませんがw
280名無しさん@ピンキー:2006/09/04(月) 23:35:13 ID:kFtoEccB
良子殺られないって時点で萎えた。
281名無しさん@ピンキー:2006/09/05(火) 01:02:15 ID:h7XOhfrf
>>280
う〜〜〜〜〜ん……よしわかった、あとで屠る。
282名無しさん@ピンキー:2006/09/05(火) 07:57:56 ID:h7XOhfrf
 壁に叩きつけられ、床に崩れ落ちそうになるところを、辛うじて良子は踏みとどまった。
 彼女を蹴ったのはポニーテールの士官ユニットだ。中尉らしいが、まだホームに一人残っていたとは。
 セーラー服の下にクッション性のある防弾ベストを着ていなければ、確実に内臓が破裂して死んでいただろう。
 加えて、大佐にも当たるかもしれないと考え、中尉が若干手加減をしたのが幸いした。
「う……ゴホッ! てめぇ……」
 吐きそうになるのを懸命に堪える良子を厳しい目で睨みつけながら、中尉は大佐に向かって必死に叫ぶ。
「大佐、ここは私に任せて下がってください!」
「う、うん」
 大佐はツインテールを揺らしながら、列車の中へと逃げ込んでいった。
「ちっ!」
 バヨネットを逆手に持ち替え、良子が格闘の構えをとる。と言っても、彼女は改造人間でも何でもない。
(おまけにアタシ、格闘戦は苦手だっつの! 必殺専門だっつーの! やっべぇ、どうすんべ……)
 こんなシチュエーションは大誤算だ。気を抜くとパニックになりそうな頭を必死に回転させ、良子は次の手を考える。
「たあーっ!」
「くっ!」
 中尉が繰り出したキックをバック転で回避し、良子は一気にエスカレーターの近くまで逃げた。
(そうだ、ここ角じゃん!)
 思いつくが早いか、彼女の行動は素早かった。スカートのジッパーを一気に下ろし、下半身から剥ぎ取って背後に投げつけたのだ。
「あうっ!?」
 飛んできたスカートを、中尉は自分の顔に掛かる直前、手を振って払いのける。
 だが、スカートが落ちてクリアになった視界に中尉が見たものは、自分めがけて飛んでくる手榴弾だった。
 すさまじい爆発と光をエレベーター裏でやりすごし、良子はそうっと角をのぞき見た。
 中尉は哀れにも両足と右腕を吹き飛ばされ、腹から機械を露出させながら痙攣している。
「へっへっへ、あとはアンタだけだよぉ、たいさちゃ〜〜ん。ど〜こに隠れたのかな〜♪」
 暗視ゴーグル、セーラー服の上だけとパンツ、下は濃紺のハイソックスとスニーカーという姿で、彼女はバヨネットを弄ぶ。
「ひーっひっひっひ、隠れてないで〜、出ておいで〜♪」
 スカート無しでも全く気にしていない。生き延びる為なら、産まれたての赤子を投げつけるのも厭わない。そういう女だ。
 バヨネットを上に投げてはキャッチしつつ進む良子に、奇声と共に横から大佐がぶつかってきたのはその時である。
「う、うわああああああーっ!」
 窮鼠猫を噛むとはまさにこの事。恐怖で錯乱状態になった女淫兵大佐は、果敢にも良子にタックルをかましたのだ。
「がぁっ!」
 床に吹っ飛んだ良子の手から、バヨネットがはなれて座席に刺さる。その隙にまたもや大佐は逃げ出した。
「待ちやがれ糞がぁ!」
283名無しさん@ピンキー:2006/09/05(火) 07:58:46 ID:h7XOhfrf
 必死に起き上がった良子はバヨネットを引き抜くと猛然と追いすがり、ついにホーム階段で大佐を引き倒した。
「ひぎゃっ!」
 その首へ今度こそ良子のバヨネットが沈みかけるも、大佐は良子の両手首を掴み、涙で顔を歪ませながら最後の抵抗を試みる。
「どうして、どうして私を殺すの!? 私がいないと、父様が困るのよ!」
「ああ、そう。でもアタシはあんたが生きてたほうが困るわけ。だからさっさとくたばれ!」
「いやあ、いやだあああ! うわああーっ!」
 大佐はまるで人間のように泣き叫んで身をよじり、じりじりと押し負けて近づいてくる刃を見つめて叫ぶ。
「もっと生きる! 死にたくないよぉ! 父様と約束したもん! 日本を支配したら、本当の娘にしてくれるって!」
「ハァー? そんなの嘘に決まってんじゃん。たかが人形の分際でナニ寝言いってんの? ちょーウケるんだけどぉ」
「ほ、ホントだもん! 私、人間になるもん! 人間になって、父様と……父様と一緒に……ひ、ひぃい!」
 彼女の言葉を遮って、ゆっくり、ゆうっくりと、バヨネットの刃先が大佐の白い喉に吸い込まれてゆく。
 渾身の力とかなり重い体重をかけ、良子は止めることなく柄まで押し込んだ。
「がっ……がびゅうっ……ごほっ、ごぉっ……ゴボゴボ……」
 目を見開いて全身を強張らせ、口から女淫兵特有の白い血液を吐きながら、大佐は徐々に抵抗する力を失っていった。
 彼女の手が良子の手首から完全にはなれたところで、良子はバヨネットを缶切りのように動かした。
 ゴツッ、バキリ、ブツッと不愉快な音が響き、大佐の首が完全に胴体から切り離される。
 そして静寂が訪れた。腹部バッテリーからの電気で動いていた頭部アンテナは完全に機能を停止し、もう動くことはない。
 自分の仕事に満足し、良子はセーラー服上着のポケットからタバコを取り出してくわえた。
「ありゃ?」
 腰に手をやって怪訝な顔をしてから、彼女は不機嫌そうにタバコをはなした。ライターは、スカートのポケットに入れていたのだ。
「うわ、サイアク〜……せっかく百貨店で万引きしたのに。大損害だわ、こりゃ」
 不機嫌ついでに大佐の首を上に放り投げ、落ちてきたところを蹴り飛ばした。
 そのまま踵を返して地上へ向かった良子には知る由もなかったが、蹴られた大佐の首は中尉の死体の傍らに落ちた。
 捻じ曲がった首で大佐の頭部を見つめ、半分しかない顔で涙を流す中尉は、まるで大佐を守れなかったことを詫びているように見え、
中尉に額を向けて転がる大佐の首はあたかも、部下と一緒にひたすら悲しみに沈んでいるように見えるのだった。
284名無しさん@ピンキー:2006/09/05(火) 08:02:04 ID:h7XOhfrf
***
 新しいスカートを探すのも後回しにして、サンバのシガーソケットで一服する良子の隣で携帯電話が鳴った。
(きたきた、クトゥルフのジジィかな?)
「はい、良子です」電話の相手は予想と違い、女の声だった。
『もしもし、ぼくだけどぉ。ちゃんとやったの? ダークキッドがまだ生きてるじゃない』
 名乗られなくともこいつは声だけで誰だかわかる。変に甘ったるい喋り方のくせに、一人称が〃ぼく〃。
「ああ〜、ケイト様ですかぁ。それがねー、あいつ支給された毒薬全部食わせたのに死なないんですよぉ」
『じゃあ他のも試しなよ! まさかきみ、渡されたものしか使わなかったんじゃないだろうね』
「試しましたってぇ! 神経毒から細菌兵器から、アタシ特製の〃寝込むライス〃まで食わせましたぁ」
『で?』
「おいしかったそうです。直接お礼言われました」
 これは嘘だ。いつもダークキッドは弁当を渡しても、ろくすっぽ顔も見ずに生返事しかよこさない。
 が、ケイトは本気にしたらしい。電話の向こうで押し黙る様子が、彼女の驚愕を表している。
「これから暫く監視のみを続けます。そろそろ怪しまれてると思うんで」
『……うん、そーしてぇ。じゃーね』
 それだけ言うと、電話を一方的に切ってしまった。
「〃そーしてぇ〃じゃねえよ、同人大好きボク女のイタイ腐れ痴女が。マンコ刺されて死んじまえ」
 良子は内心、ケイトをバカにして嫌っている。まず乳が良子にもう少しで届くほど大きい。
 それだけでも許しがたいことだが、さらにエゴが強くて性格が厚かましい。BL団員の中でもとりわけだ。
「なんであのバカ女が巨乳なんだよ! 巨乳が許されるのはアタシみたく清らかな美少女だけだよ。キモーイ」
 キモイを連発しながら吸殻を窓の外へ投げ捨て、サンバを動かしかけて彼女はふと、クラッチを踏んだまま考え込む。
 何だろう、何か忘れているような気がする。確かライトアーマーが……
(あ、いけね。あのキモーイガールズ、どうなったんだろ)
 急いで発進し、渋谷駅前を目指した彼女の目に飛び込んできたのは、ひっくり返されたライトアーマーだった。
「もったいねー。まだ使えたのに」
 激闘の跡を物語るかのように、そこかしこに女淫兵の残骸が横たわり、コンビニのガラスは割れている。
 良子がスカウトした二人の少女は、店内で死んでいた。
285名無しさん@ピンキー:2006/09/05(火) 08:03:43 ID:h7XOhfrf
 一人は突き飛ばされて商品棚のフックに全身を貫かれ、苦悶の表情のまま息絶えている。
 もう一人はレジ奥まで逃げ、そこで逆上した女淫兵に首を締められたようだ。鬱血した顔で白眼を剥き、舌を出して事切れている。
 床は女淫兵の血と少女たちの血、それに敵味方がいまわの際に漏らした排泄物がぶち撒けられ、ひどい臭いだ。
「あーあ。あんたらも所詮は安っぽいザコだったって事だね」
 世の中には三種類の人間がいる。すぐ死ぬのは安っぽい人間、後で死ぬのはよく訓練された安っぽい人間。
 ――ホント、戦場は地獄だぜぇ! フゥハハハーハァー!
 そして最後が良子やほんの一握りの人間、つまり世の中を生きる術を知っている選ばれし者という訳だ。
 ザコは使い捨ての道具にされても文句は言えまい。血まみれのカバンを蹴り上げて、良子は中から財布を盗んだ。
「ま、せいぜい親の金で盛大な葬式でも上げてもらいな、厨房ども」
 金だけ抜き取って財布を投げ、サンバに戻るとまた携帯電話が鳴っている。
「はい、良子です」
『わ、わしだ、股介だ! どういうことだ、女淫兵の動作がおかしくなったぞ!』
 やはりクトゥルフはかけてきた。しかも相当取り乱している。全部隊への無線操縦が切れ、焦っているのだろう。
「んー、警察が妨害電波でも始めたんじゃね? 連中もバカじゃないからさぁ」
 笑い出したいのを我慢して深刻ぶった声を出すのは、かなり骨が折れるものだ。
「で? いまアジトなの? あ、そう。これからアタシがこれから言うことをよーく聞いてね。
司令室のコンピューター脇に、緊急用のCD−Rがあるでしょ、それインストールして。ラベルの名前は
       えむ おー しー ハイフン しー おー えす
ものすごい数の警告が出るけど、全部〃無視して実行〃押して。じゃあね」
 電話を切ったあと、良子はプッと吹き出した。口を抑えて激しく肩を震わせ、最大の努力でもって笑いをこらえていたが、
やがて沸き起こる爆笑の衝動に耐え切れず、とうとう腹を抱えて笑い出した。
「ぎゃーっはっはっは! ヒーヒヒヒ! こ〜りゃ面白いことになるわ! ( ゚∀゚)アハハハハノヽノヽノヽノ \ / \/ \」
286名無しさん@ピンキー:2006/09/05(火) 08:06:53 ID:h7XOhfrf
一気に投下してしまいました、スマソ。
次回からまた坂下とピザ男のパートです。
287231:2006/09/05(火) 09:29:03 ID:UAMu0h40
久しぶりに覗いたら、とてもとても素晴らしいものが・・・!
ただの吐き捨てを汲み上げて下さって感激です。
ん〜、お腹いっぱい。とても幸せ。ありがとうございました!
288名無しさん@ピンキー:2006/09/05(火) 15:14:40 ID:2s8Hl933
>>280から>>281までの流れでこれ連想したw

                      _____
                    /
                    / 良子死なないのかよ!萎えたぜ!
                  ∠
            ∧_∧    \_____/ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
           (  ´Д`)  ,-っ      | そうか!よし!後で屠る!
          /⌒ヽ/   / _)       \   
          /   \\//           ̄ ̄ ̄ ̄ ̄V ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
          /    /.\/         ‐=≡   ∧ ∧
         /   ∧_二つ        ‐=≡   ( ´Д`) ハァハァ
         /   /           ‐=≡_____/ /_
        /    \        ‐=≡  / .__   ゛ \   .∩
       /  /~\ \      ‐=≡  / /  /    /\ \//
       /  /   >  )    ‐=≡  ⊂_/  /    /  .\_/
     / ノ    / /       ‐=≡    /    /
    / /   .  / ./          ‐=≡   |  _|__
    / ./     ( ヽ、          ‐=≡  \__ \
   (  _)      \__つ           ‐=≡ / / /
   . ̄         ``)         ‐=≡  // /
               `)⌒`)     ‐=≡ / | /
                ;;;⌒`)    ‐=≡ / /レ
               ;;⌒`)⌒`)‐=≡ (   ̄)
289名無しさん@ピンキー:2006/09/05(火) 16:23:58 ID:h7XOhfrf
>>231
喜んで頂き、こちらこそありがとうです。
231氏も他の皆様も、また何かご要望あればどうぞ。
多少の無理は大丈夫です。

>>288
見た瞬間爆笑したww
290名無しさん@ピンキー:2006/09/05(火) 22:30:12 ID:YdjLRayE
良子さんがこのスレに相応しい外道ヒロインキャラと化しつつある予感w
291名無しさん@ピンキー:2006/09/05(火) 23:44:23 ID:YdjLRayE
近頃思うんだが「強い悪の女戦士」の"強い"部分を出してる作品って少ないよな…
どうしてもネタや雑魚ヤラレに集中してしまう感じがする。
幹部というアクセントも立場上の強さでしかないし…
むしろ"より強力にやられる特権階級やられ役"という損な位置づけだww
292名無しさん@ピンキー:2006/09/06(水) 00:17:30 ID:p9UUfGHg
確かに悪女の活躍=暴虐っぷりを描いてヤラレに持ってけばより萌えるかも
でもまあヤラレそのものと違って描写が巧くないと飛ばし読みされちゃう気が
293名無しさん@ピンキー:2006/09/06(水) 01:10:58 ID:EcyAgqR8
>>291
女淫兵の大佐を書いた時、俺も同じことを思った。
あいつと中尉を屠って萌えるよりも、むしろちょっと悲しかったのが俺の本音だ。
だから、俺はもうあんなのは書くまいと心に誓った。
でも俺はもしかしたら
とんでもなく間違った事をしようとしているのかもしれない。
いくら強い女といったって、ザコ全部をあんなにしてしまうなんて。

すまんが皆、良子がクトゥルフに一体何をしろと言ったのか
もう一度よく見てくれ

わかったところで
もう遅いけれども
294名無しさん@ピンキー:2006/09/06(水) 08:19:16 ID:bQ+SRsWM
良子みたいなキャラは、死にそうになりながら強い敵をやりまくり
自分はちゃっかり生き残るそういう展開でもいいんだがな
外道だけど何故か最後は正義の味方扱いになったりw
295名無しさん@ピンキー:2006/09/06(水) 13:50:15 ID:XnV6RT2y
>>293
感情移入するのは分かりますとも。書いてる最中に
モッタイナイ精神(笑止w)も芽生えるんですよね〜。
あんなこと、って言ってますが
バイオレンスジャックに比べたらまだまだですぜ。大丈夫大丈夫w

…フォローになってNEEEEE!

股介が打たされたラベル…『MOC-COS』!新時代の幕開けですね!
296名無しさん@ピンキー:2006/09/06(水) 17:48:28 ID:P1WxFzax
ttp://www-2ch.net:8080/up/download/1157531872531551.0Lgd2j
DLPASS:taisa

つい大佐に萌えて絵を描いてしまった
今は反省している
お絵描きチャットで描いたのでサイズは軽いけど絵はデカイ、すまない
297名無しさん@ピンキー:2006/09/06(水) 21:43:03 ID:I823h207
>>293
「山かきっ娘ふんどし仕様にしろ」って言ってるのか?
298名無しさん@ピンキー:2006/09/06(水) 23:05:15 ID:p9UUfGHg
>>291
GJ!大いに萌えた。
反省なんかしないで、このまま絵板デビューとかしちゃって貰いたい
299名無しさん@ピンキー:2006/09/06(水) 23:16:37 ID:EcyAgqR8
>>294
ありがとうw
でも毎度の勝ち逃げは許さないのがこっちの礼儀ってもんでもあると思うんだ(笑)

>>295
そうそう、勿体無くなってきたりw フォローどうもw
新時代ですよ〜。楽しい楽しい黙示録の始まりですw

>>296
うおっっとぉ、またしても神降臨!(゚Д゚)
大佐の絵、ありがとうございます。五万回保存しました。
実はこのスレ、専用のうp&お絵かき板もあるんで、よろしかったらそちらにも降臨して下さいまし。
きっとみんな喜びます。
ttp://w5.oekakibbs.com/bbs/akujolove/oekakibbs.cgi

>>297
いんやー、全然大したこと言ってないお( ^ω^)
あの糞ド外道いわく『セックスバトルとかお遊びはここまでだよww死になwww』ってことだお( ^ω^)




『MOC-COS』
ttp://moccosep2.hp.infoseek.co.jp/
300名無しさん@ピンキー:2006/09/07(木) 08:59:27 ID:2QaRtnIq
寝込むライス・・・

シャボンがしみいる〜
子猫のおひげよ〜
泣かないで〜

本当にネタの宝庫だ。
301名無しさん@ピンキー:2006/09/08(金) 01:10:31 ID:paRogstx
>>296
大佐と聞くと「はかったな たいさー」を思い出すw
とても首チョンパされた娘とは思えん。

女やられ的新ジャンル:ちびっ子&ウザイ三連星

正「俺は正義の使者!悪の手先なら子供とて…この○トレイツォ容赦せんっ!」
ち「(びくっ)」
三「怖がらせたぞ…」「こんな小さい子を…」「変態タイツめ…」
ち「子供じゃないもん!この作品の登場人物は全て18歳いじょ…」
正「黙れッ!ぶっ殺してやる!」
ち「ひっ!!? ふ…ふぇ…」
三「あ!泣かした!」「なんて奴だ!」「酷い男だ…」
302名無しさん@ピンキー:2006/09/08(金) 05:11:35 ID:jUgBMOaw
>>300
尾仁子お嬢様マジツンデレ。
>>301
三連星uzeeeeeeeeee!! でもタイツ仮面なら気にせずライダーファックしてそう。
それが奴のジャスティス!

ところで、今度こそノーパの電源いかれて初稿がパーになりました。
めげずにメインPCで書いてたら突然フリーズして今日書いた分がパーorz
やっぱり『女淫兵が全部モッコス化』なんて書いたからいけなかったのだろうか……

もう怖くて仕方ないので、書けてる分からこまめに投下します。
303名無しさん@ピンキー:2006/09/08(金) 05:12:35 ID:jUgBMOaw
***
 押入れの中で彼女が泣いている。膝を抱えて座り込み、子供のように体をゆすり、肩を小刻みに震わせて。
俺が最初に殺した、あの彼女が。俺はそれを、アパートの自分の部屋の真ん中に座って見ているだけだ。
「どうして泣いてるんだい」
 ひどくぼやけた俺の声に、彼女は顔をくしゃくしゃにしながら答えた。
「だから……だから逃げてって言ったのに……東京から逃げてって言ったのに」
 それだけ言うと顔を膝の間に埋め、ひとりごちながら激しい嗚咽を繰り返す。
「もう間に合わない……みんな死ぬ……貴方も死んでしまう!」
「泣かないで。泣かないでくれよ」
 俺はゆっくりと立ち上がり、彼女のそばへ寄ろうと一歩を踏み出した。
 途端、部屋の電気が消えた。周囲は闇に包まれ、自分の鼻先さえわからない。俺は仕方なく手探りでスイッチをつけた。
 明るくなって振り返ると、俺は女淫兵にかこまれていた。
 すごい数だ。俺のまわりだけ少し空けて、見渡す限りの女淫兵。地平線まで彼女らが埋め尽くしている。
 一体どうやって、いつの間に入り込んだのだろう。いや、それより俺の部屋はこんなに広くないはずだ。
 軽く混乱しつつも俺は腹に手をやり、そこで初めて気付いた。変身ベルトがない。
「逃げてって言ったのに」
「せっかく逃げてっていったのに」
「逃げてって言ったのに逃げてって言ったのに言ったのに」
 口々に低くつぶやきながら、彼女らが俺に手を伸ばしてくる。無数の手が俺を掴み、渾身の力で締め上げる。
 彼女たちは目を見開き、瞳を赤く光らせて、徐々に俺に向かって詰め寄ってきた。
 と同時にどこかで重苦しい鐘が鳴り出し、それが合図だったかのように彼女ら全員が笑い出す。
「逃げてあははははは言ったのに言ったのにあはははははははは」
「あはははははははははははははははは逃げてって言ったのにあははははははははははははは」
「あはははははははははははは逃げあははははははははははははは言ったあはははははははははははははは」
 俺を掴む手はますます増え、そのどれもが俺を激しく引っ張る。もう体がバラバラになりそうだ。
「たのむ……やめてくれ……どうしてこんなことを……」
 俺の発した弱弱しい声は、彼女たちの甲高い笑い声にかき消された。
304名無しさん@ピンキー:2006/09/08(金) 05:13:55 ID:jUgBMOaw
***
「……き……ゆうき…………裕樹! おい起きろ、裕樹!」
 胸倉掴まれて揺り起こされ、俺の意識が現実に戻って来るまで、少しの時間を要した。
 俺が寝ているのはホテルのベッドの上で、目の前にはピザ男がいる。
「なんだよ、もう朝か?」
 起き上がりながら枕元の時計を見ると、まだ夜中の三時だ。
「勘弁しろよ、こんな時間に……」
「いいから窓の外見ろ! 大変なんだ!」
 ピザ男はそれだけ言うと、脂っぽい汗を降り飛ばしながらドタバタ走っていった。
「どうしたってんだ、一体」
 起き抜けの不機嫌な面でノロノロと窓のカーテンをめくった俺は、眼下に広がる光景を見てこう思った。
「なんだー、これも夢かぁ……」
 とにかく眠いので横になろうとして、俺はふと妙な事実に気づいた。普通、夢の中で眠いか?
 もう一度、今度は深呼吸して脳みそをしっかり動かしながら、カーテンをめくって下を見てみた。
 青いロングヘアの女が、道幅いっぱいに並んで行進してくる。道路はもはや見えず、上から見えるのは見渡す限りの青い頭。
 一糸乱れぬザッ、ザッ、ザッ、ザッ、ザッという足音が、俺のいる四階の客室まで響いてくる。
 夜の光を浴びて輝く青が、このホテル目指して押し寄せてくる。まるで津波だ。
 恐怖にかられながらもパジャマを剥ぎ取ってズボンを穿いただけの姿で変身ベルトを持ち、
一足飛びに階段を駆け下りると、一階ロビーはすでに戦場と化していた。
 ソファーには血塗れの負傷者が寝かされ、手当てもされぬまま放置されて呻いている。
 片隅では、あのガラの悪い連中のうち二人が必死になって壊れた何かを直していた。
「信じられねぇ! メト沢が出撃して五分でバラバラにされた!」
「早く直せ! こいつがいなきゃ話になんねぇぞ!」
 手当たり次第に部品をくっつけているが、どう見てもメト沢の部品とは違うものが混じっている。タイヤとか。
 そして俺が夢の中で鐘の音と思っていたのは、外から聞こえてくる砲声だった。
 タイガー戦車がホテル前の道に陣取り、しきりと砲撃を繰り返している。
 警官たちはそれに負けじと無線や電話に怒鳴っているが、うまくいかないらしい。
「もしもし、もしもーし! ……ダメだ、四谷の仮本部との連絡が途絶えた!」
「奴らに飲み込まれたんだ! 自衛隊との通信はまだ繋がらないのか!」
 必死でノートパソコンや回線をいじっているピザ男の姿もある。
 どうやら誰も状況を説明する余裕がなさそうなので、俺は仕方なくメト沢を修理している二人に近寄った。
「なあ、一体何が起きたんだ!」
「女淫兵どもが変異しやがった! 今度のはものすごく硬ぇぞ、五発は撃たないと死なねぇ!」
「やっぱりメト沢ビーム砲がないとダメだ! ……あれはもう女淫兵じゃねえ……〃邪神兵〃だ……」
 それ以上は教えてくれそうにない空気だったので、俺は変身ベルトのスイッチを入れつつ外に飛び出した。
305名無しさん@ピンキー:2006/09/08(金) 05:42:36 ID:jUgBMOaw
この回には挿絵もあるので晒しておきます。
ttp://w5.oekakibbs.com/bbs/akujolove/oekakibbs.cgi?mode=res_msg&resno=30&author=0&thumb=0&picwid=900&pichei=602&thisfile=30.jpg
これ描いてる最中にも何十回もフリーズしました。ネタじゃなくて。
そしてネタでも何でもなく、夜中の四時に部屋のドアノックされて開けたら誰も居ませんでした。
昔、心霊サイトを運営してた頃でさえこんな目に遭った事なかったのに……

     )、._人_人__,.イ.、._人_人_人
   <´ 邪神じゃ、邪神の仕業じゃ! >
    ⌒ v'⌒ヽr -、_  ,r v'⌒ヽr ' ⌒
// // ///:: <   _,ノ`' 、ヽ、_ ノ  ;;;ヽ  //
///// /::::   (y○')`ヽ) ( ´(y○')    ;;|  /
// //,|:::     ( ( /    ヽ) )+     ;| /
/ // |:::     +  ) )|~ ̄ ̄~.|( (       ;;;|// ////
/// :|::       ( (||||! i: |||! !| |) )      ;;;|// ///
////|::::    +   U | |||| !! !!||| :U   ;;; ;;;| ///
////|:::::       | |!!||l ll|| !! !!| |    ;;;;;;| ////
// / ヽ:::::       | ! || | ||!!|    ;;;;;;/// //
// // ゝ:::::::: :   | `ー----−' |__////
306名無しさん@ピンキー:2006/09/08(金) 08:22:33 ID:CODUESxM
>>305
「クトゥルフ股介」なんてネーミングするから……<祟り
307名無しさん@ピンキー:2006/09/08(金) 11:57:18 ID:/gPHe0c9
ノートPCの中の人を地獄の底に突き落としたのか!>唯一神
308名無しさん@ピンキー:2006/09/08(金) 23:16:10 ID:Z5fz4U8r
>>305
>心霊サイトを運営してた

マジ?
309名無しさん@ピンキー:2006/09/09(土) 00:51:52 ID:Z4x/iS02
>>305
昔テレビでホラーやヒーローものを見てたときと同じような緊張感を味わった。凄い!
310名無しさん@ピンキー:2006/09/09(土) 02:45:31 ID:1n4a8IGs
>>305
今明かされる驚愕の新事実浮上!?
今頃になって「ツケが回ってきた」可能性もありますぜ…
311ダークキッドvsブラックレディース:2006/09/09(土) 23:49:25 ID:ldL39qCq

クレイバンの人です。
ご無沙汰しています。今回はブラックレディースですが悪vs悪です。
http://ch1.artemisweb.jp/read1/andre757/4/14/のネタで勝手にコラボです
お持ち帰りしてみました。できるだけ元ネタに沿ってやってみましたが、どうでしょうか。
悪vs悪だからか、残酷描写がいつもよりキツイのでご注意ください。エロ描写も少ないかも。



   「残虐!!大幹部ケイト、死の制裁」
312名無しさん@ピンキー:2006/09/09(土) 23:51:48 ID:ldL39qCq
「ふぅん……で、作戦も部下も何もかもほっぽりだして逃げ帰ってきちゃったんだ……」
どことなくふざけた、けれど少なからぬ怒気を含ませて、
ブラックレディースの大幹部であるケイトは目の前でひざまづく女にいう。
ここはBLの司令室。豪華な絨毯が敷きつめられ、
左右には赤いボディスーツの上級戦闘員がそれぞれ五人ずつ直立不動で並び、事の成り行きを見守っている。
「い、いえ、ここは態勢を立て直してから、
 もう一度ダークキッドを倒そうと……そう、せ、戦略的な撤退です」
ケイトをみようともせず、部屋の中央でひたすら地面に顔を伏せながら、
なんとか失態を取り繕うとしている女は名をマリーシャという。
髪を固めて軍帽におさめ、蝶とも蜘蛛ともみえる凶々しいアイマスクで顔を隠している。
ブラックレディースの幹部であり、戦闘員からの叩き上げであった。
ただし叩き上げによくみられる部下の信望が厚いなどといったことは全くなく、
小狡く、怪力だけが取り柄の女であり、BLに所属していた年数だけで取り立てられたといっても過言ではない。
これといった敵がおらずブラックレディースが全世界で暗躍できていた時代からの古株であった。
外見は二十代の後半だが、実年齢はそれより少なくとも十は上である。
313名無しさん@ピンキー:2006/09/09(土) 23:53:03 ID:ldL39qCq
だからこそ、直属の上司であるケイトが憎かった。
十代にもみえるはちきれんばかりの水も弾くような若い肌、
そして型崩れのまったくない爆乳と形容してもよい胸に代表される、女なら誰もが羨む抜群のスタイル。
不老手術や改造手術を受けているとはいえ、元の体型からそうイジれるものではない。
マリーシャはじめケイトへの嫉妬と羨望はブラックレディースの女たちに共通のものである。
もちろん、そんな肉体や若さへの嫉妬だけが憎悪する理由ではない。マリーシャが何より許せなかったのが、
一年ほど前にどこからともなく大幹部として現れ、自分たちをアゴで使うようになったことだ。
ブラッククイーンの「お気に入り」だそうだが、クソ生意気な小娘に、クダけた口調で命令され、
反抗もせず働く自分がどんどん情けなく、いつしか憎しみばかりが募るようになっていたのである。
314名無しさん@ピンキー:2006/09/09(土) 23:54:38 ID:ldL39qCq
「えっとぉ……ダークキッドにひたすら数と武器だけで力押しって報告にあるんだけど、
 これって作戦っていえるの?あ、あと負け犬がどんな表情してるかみたいからを顔をあげてね」
『力押し』といってもマシンガンなど各種陸戦用の銃火器に戦車、そして戦闘ヘリまで投入した作戦である。
いくらブラックレディースを脅かす改造人間とはいえ、ただの一人にこれだけの戦力を集中させて負けるなどと、
誰が想像できるか。そうマリーシャは心の中で愚痴をこぼす。
そして顔にくやしさと少しの愛想笑いを浮かべながら、
豪奢な椅子に長く細い脚を組んでおのれを見下ろすケイトにむけた。
「眼がこわいぞぉー。ぼくを睨んでも仕方がないよ。
 リラックスリラックス、さぁレッツいいわけタイーム!」
「はっ、今回は搦め手ではなく、通常の戦力だけでどこまでダークキッドに通用するかの実験でありました。
 結果としては残念な結果に終わりましたが、ダークキッドの今まで知られていなかった戦闘形態を
 確認することができたのは成果だと考えています。この経験に学び、
 次こそは必ずやダークキッドを仕留めてごらんにいれます。」
人を怒らせる才能には事欠かないケイトの挑発に顔をひきつらせながら、
マリーシャはすでに想定していた答えをよどみなくいいきった。
いいわけとして苦しいことは確かだが、小娘一人適当に言いくるめることなど簡単とあなどっているのだ。
315名無しさん@ピンキー:2006/09/09(土) 23:59:23 ID:ldL39qCq
実際、ダークキッドとの戦闘は一方的なものであった。
百名もの戦闘員を配置につけ、逃げも隠れもできない白昼の荒野。
彼我の戦力差、そして圧倒的な地の利に余裕をみせていたマリーシャの顔が恐怖に歪むのは
戦闘がはじまった数分後のことである。ダークキッドの能力はまだ全容は解明されていない。
ただ、いかな能力だろうと圧倒的な戦力の前では象と蟻のようなものだとたかをくくっていた。
しかし、ダークキッドが平常時の形態から、青色の形態へと変化した瞬間、
肉眼でとらえるには非常に難しいほどのスピードで戦闘員達を蹂躙したのである。
とにかく弾が当たらない。四方八方より撃ち続けられるマシンガンをかわし、BLの戦闘員の柔肌を切り裂いていく。
時には彼女たちを盾にして、銃弾を受ける。戦車はまるで棺桶だった。
主砲も機銃も効果がなく、車内に戦闘員からもぎとられた手榴弾を投げ込まれ沈黙。
空からの機銃掃射や戦闘状況の把握を目的に投入した戦闘ヘリもなす術なく、
ローターをやられて墜落炎上。そんな絶望的な戦闘であった。

銃声と爆音、そして戦闘員たちの悲鳴や嗚咽が入り混じること十数分。
気付けば、おのれ一人になっていたマリーシャは完全に戦意を喪失し、命からがら逃げ帰ったのである。
316名無しさん@ピンキー:2006/09/10(日) 00:02:15 ID:B3raoWQl
「……無能だね。あと、いいわけも面白くなーい。もっと開き直ってバカがバカやってすみません。
 今度は少しでもバカじゃないことします。バカだと認めますから、バカにしていいですから、
 今回ばかりはバカにめんじて命だけは〜なんてのを期待したのにぃ……」
バカといいたいだけなのか、ただただバカの連呼がマリーシャに投げかけられる。
「お、お許しを。せめてあと一度、機会をお与えください」
ケイトに頭を下げることでプライドはズタズタであったが、
上司は上司、失態は失態。仕方がないと悔し涙を浮かべながら頭を地面にこすりつけ懇願するマリーシャ。
そんなマリーシャにどんな言葉をかけようかとケイトはニヤニヤしながら、彼女の醜態をみている。
ケイトの心の中ではすでに答えは決まっていた。あとはどれだけ、マリーシャを苦しめるかだけの言葉選びだ。
「うーん、無能の怪力年増女にもう一度チャンスを与えるなんて時間と資源の無駄な気がするけどぉ…、
 反省もしてるみたいだし、長年、BLに貢献してくれてたみたいだし………」
ここで、一度ケイトは言葉をきった。
マリーシャはなんとか名誉を挽回する機会が与えられそうだと文脈から判断し、
安堵の表情を浮かべつつ顔をあげケイトをみる。
そこには形容しがたいほどにサディスティックでいやらしげな笑みでマリーシャをみつめかえすケイトがいた。

「けどやっぱり、バカは何やらしてもどうしようもないよね……うん、死刑ってことにけってーい!」
317名無しさん@ピンキー:2006/09/10(日) 00:04:18 ID:B3raoWQl
死の宣告。そして、どこまでもふざけきった口調についにマリーシャは我慢の限界を越えた。
「ふざけるなぁ、小娘がぁぁぁっ」そういうなり、ケイトの細首をへし折らんととびかかる。
彼女の首にわずか数十センチまで迫ろうとした瞬間、マリーシャの視界からケイトの姿が消えた。
「猪女、ま、豚じゃないだけマシかな。脳味噌まで筋肉でできてるんじゃないのぉっ」
ケイトの挑発が後ろから聞こえてきた。ゆっくりとふりむくマリーシャ。
そこには豊かに実った巨大な乳房を抱えるように腕を組むケイトがいた。
そして、事態を飲み込んだ上級戦闘員達がケイトを守るように囲みをつくる。
「はい、これで最初で最後の下克上もお・し・ま・い……少しはいい夢みれた?」
「どうして……」
「教えてあげなーい……バカにいっても意味ないし。
 おばさん、少しは頭使わなきゃ。ここにいる上級戦闘員にも勝てないんじゃない」

318名無しさん@ピンキー:2006/09/10(日) 00:09:26 ID:B3raoWQl
その言葉が余計にマリーシャの怒りを増幅させた。
マリーシャにほどこされた特殊改造は『怪力』と『肉体硬化』である。
力に関してはBLのなかでも一、ニを争うが、すべては直接戦闘の肉弾戦に特化した能力だ。
ただ近頃の改造のブームは特殊戦仕様であり、
ケイトの「上級戦闘員にも勝てない」という言葉がマリーシャのコンプレックスを刺激したのである。

「フンッ、ガキがいきがるんじゃないよ。どうせ逃げ回ることしかできないんだろう。
 もうBLも何も知ったことか、みんなみぃんなブチ壊してやるよぉっ」
マリーシャが覚悟を決め、そう叫ぶとパチパチと手を叩く音が上級戦闘員の影から聞こえた。ケイトである。
「ちょっと、カッコいいかも。頑張ってって感じ。けどね……マリーシャ。
 大事な恥ずかしい部分が丸見えだよぉっ、アハハハハハッ」司令室にケイトのかん高い笑い声が響く。
マリーシャが、ハッと下をみると黒革の紐パンツがいつのかまにか切り裂かれ床に落ち、
おのれの濃い陰毛が生えた恥部と、ひきしまったお尻が丸出しの状態であった。
カァッとくやしさと恥ずかしさで顔を赤らめるマリーシャ。
ケイトばかりか周りにいる上級戦闘員からもクスクスと失笑が漏れる。
「バカにするなぁっ!」
そう叫ぶとケイトにむかって少し垂れ気味の巨乳を揺らしながら突進し、
一番近くにいた上級戦闘員の頭と股間を掴んだかと思うと、勢いよく持ち上げた。
「いや、何するのやめっ」
とっさのことに対応できない上級戦闘員をよそに彼女の細い腰部分を頭の軍帽にあてると、
そのまま徐々に両手に力を入れ折り曲げていく。
「ガハッ、苦し、た、たすけっ」
もちろん、マリーシャのその隙を逃す上級戦闘員たちではない。
二人の戦闘員が腰のナイフを抜くと一人が彼女の胸の谷間に、もう一人が首めがけて突進する。
319名無しさん@ピンキー:2006/09/10(日) 00:13:56 ID:B3raoWQl
ガキンッ
思いがけないことがおこった。マリーシャの鍛えられた肉体に刺さるのではなく、弾き返されたのだ。
「フフ、あんたたちまだまだひよっ子だねぇ。『美しき鋼のマリーシャ』って二つ名を知らないとみえる」
そういうと彼女の白い肌がどんどんとひび割れた灰色の硬質のものへと変化していく。
「もう、きれいも汚いもないよ。クソ生意気な小娘を八つ裂きにできるなら安いもんさね」
全身に身につけていた黒革の衣装もちぎれとび、筋肉が隆起したマッスルボディへと変化していく。
身に着けているのはすでに軍帽とアイマスクのみだ。
「フフフッ。どうだい、鋼の肉体に超人の力。私がブラッククイーン様に与えられた能力はっ」
誇らしげにいうなり、抱えていた上級戦闘員を真っ二つにへし折った。
「イヤァァァァァァァッ」
断末魔の叫びとともにボタボタと内蔵と血をしたたらせ絶命する戦闘員。
「ケイトッ、あんたはこんなもんじゃすまないよ。足、腕すべて引っこ抜いてから殺してあげるわ」
血を浴び興奮するマリーシャは下卑た笑みを浮かべながらいう。
「ぼくじゃなくてダークキッドに対してやりなよって……
 バカで猪で……あと一つ岩石女ってのもつけたしたげる、ゴツゴツして醜くて直視できないし……
 うん、わかったよ。ぼくが相手したげる。君たちは見物してていいよ。」
呆れた口調で面倒くさそうにいうケイト。ただし、かんしゃくではない純粋な怒りが端々からにじみでていた。
320名無しさん@ピンキー:2006/09/10(日) 00:19:52 ID:B3raoWQl
「いい、心がけだよ。小娘ぇっ」
二つになった上級戦闘員の上半身と下半身をケイトにむけて投げつける。
なんなくかわすケイト。そこには巨体を揺らしながら迫ってくるマリーシャがいた。
「ひゃっはぁ、掴まえたぁっ」
「キャァッ」
両腕をケイトの細い腰にまわし、さば折りの要領で持ち上げるマリーシャ。
ちょうどケイトのギチギチに革ベルトで締め上げた柔らかな爆乳が彼女の顔にあたる。
「何が大幹部だ。てんで弱いじゃないか。どうせ、ブラッククイーン様に肉体で取り入ったってところだろ。
 フフしかし、生意気なおっぱいだねぇ、前々から見せびらかしてるようで気に入らなかったんだ」
勝利を確信したのか、余裕をみせるマリーシャ。
「ハァァンッ」
逆にケイトは身をくねらせながら切なげな途切れ途切れの喘ぎを漏らしているだけだ。
その姿態はどことなくエロティックで、その事が余計にマリーシャの怒りに火をつけた。
「さぁ、どうしようか。フフフそうだねぇ噛み千切ってあげるよ」
そういうと、まずは締め上げた革ベルトを歯でひきちぎる。
おさえのなくなった乳房が、勢いよくブルンッとマリーシャの目の前で弾けるかのように飛び出す。
肌艶のよい改造ではなしえない柔らかく弾力のある天然モノの乳房であった。
「ホント、ムカつくガキだよ。さぁっ自慢のおっぱいがグシャグシャになるのを嘆きな……」
マリーシャは男ならむしゃぶりつきたくなる魔性の乳房めがけ、喰らいつこうとアングリ口をあけた。
321名無しさん@ピンキー:2006/09/10(日) 00:23:28 ID:B3raoWQl
次の瞬間、彼女が咥えこんでいるのは乳房でも桜色の乳首でもなく……
ケイトの右手、そしていつまにか鋭く伸びた指先の爪であった。その爪は口内から喉を裂いている。
「アグゴゲェェッ」
「あのさ、口を大きく開けるのってレディとしては下の下だと思うんだけど……どう?」
そして、間髪いれずに左手の指先も爪が伸び、マリーシャの両目に突き刺さる。
「グギャァァッ」
痛みと驚きでマリーシャの腕の力が抜け、ケイトは身体も自由になる。
「悲鳴も女の子らしくできないかなぁ……ま、おばさんだから無理か」
眼を潰され何もみえず、恐怖だけが高まるマリーシャはケイトの声がする方にむけ、
やたらめったらに両腕をふりまわす。
「おばさんみたいなザコ、どうとでもなるから、ちょっと手を抜いてあげたんだけどな。
 そうそう、掴む時は身体だけじゃなく両腕ごと掴まないと。まぁ、そうしても実は無駄だったんだけど」
「来ぶな、来ぶなぁぁぁっ」
喉に血が溜まり、上手に発声もできないまま、恐怖に怯え、がむしゃらに腕や足をふりまわす。
「あとはぁ……肉体に頼りすぎなとこかな。頭まで筋肉だからいってもわかんないかもしれないけど、
 強化されない部分があるってのは理解しとかないと、まあ猪バカ岩女だから仕方ないか」
そういった瞬間、ケイトの姿が一瞬消え、
再び現れたときにはマリーシャの秘所に彼女の鋭利な爪が突きこまれたいた。
「例えば、こことかね。あ、オチンチンじゃなくてごめんね。」
「グビャァァッ」
痛みで醜い悲鳴をあげながら、なんとかケイトに拳をふりおろすマリーシャ。
しかし、むなしく空をきる。いつのまにかケイトはさきほどまで座っていた椅子に腰かけていたのだ。
戦闘員たちにもテレポートしたようにしかみえないケイトの瞬間移動、
唯一、両眼を特殊強化している一人の上級戦闘員だけはケイトが超高速で移動しているのがわかった。
もちろん、両眼を失ったマリーシャにはどちらでも関係なく、ただただ恐怖と痛みで混乱している。
322名無しさん@ピンキー:2006/09/10(日) 00:26:11 ID:B3raoWQl
BLの改造によって付加される特殊能力は極度の集中を要求する。
マリーシャの肉体強化も例外ではない。痛みと精神的疲労がピークに達し、
灰色のゴツゴツとした肉体が、艶かしい白い肌の肉体へと戻っていく。
眼と口そして秘部から流す血が裸身を朱に染めていた。
「さてと、気がすんだ?上級戦闘員の殺傷に上官反逆。間違いなく死刑は確定だね
 実は、態度次第じゃもう一度だけチャンスをあげてもいいかなと思ってたんだけど……
 早とちりするから。本当に……ばぁぁぁーーーか、アハハハハハッ」
「クソックソッ、クホガヒがっ、ほうしにのってぇぇ」
マリーシャはなおも、戦意は喪失していないようだ。ひたすら悪態をついている。
「何言ってるかわかんないぞぉ。発音ははっきりと。
 ま、命乞いするよか戦闘員としてはマシかなと思うけどね。
 けど、そういう態度はぼくが気に入らないんだなぁ。
 これでカッコいい男の子っていうんだったら、また違うんだけどね」
ケイトの美少年、美青年好きがBLのなかでも有名であり、
後に某国の芸能界を震撼させる若手イケメン大量拉致殺人事件を起こすのも彼女であった。
「さて、あとは方法だけど……うん、さっきマリーシャ、きみがいってたので殺ってあげる」
「ウガァァァッ」
最後まで抵抗をと、マリーシャは再びケイトに掴みかかろうと声のする方向へ突進を試みた…が動かない。
323名無しさん@ピンキー:2006/09/10(日) 00:34:47 ID:B3raoWQl
「ケイトォッ、何をひたのぉ、ほむふめがいきがってぇぇぇっ」
「教えてあげなーい。実をいうとまだ実験段階なんだよね、この能力って……。
 さてとお試しお試し。うーん、えっと『八つ裂き』ってさ、やっぱり八つに裂くってことだと思う?」
そういうなり、マリーシャの両腕がボトリッと落ち、腕のつけ根からボトボト血が噴出し、絨毯を濡らしていく。
「ギヒィィッ」
「これで三つ」間髪いれず両脚が切断され、血がとめどなく床に落ちる。
そう、なぜか両脚がなくなってもマリーシャの身体は浮いたままなのだ。
「これで、五つ。引っこ抜いたわけじゃないけど、ま、一緒だよね。あとなんだっけ?」
「ほほしてやる、ほほしてやるぅっ」ひたすら呪詛のようにつぶやき続けるマリーシャ。
「会話になってなーい。バカは嫌いだよ。そう、思い出した、乳房を噛み千切るとか野蛮なこといってたよね。」
その言葉にはじめて、マリーシャは「ヒィッ」と短く恐怖の声をあげた。
「ほ、ほっぱいははめ、はめてよ、はめなさいっ!」
「だぁめ。あとやめなさいっていいたいらしいけど、ハメなさいにしか聞こえないよ」
ケイトは彼女の乳房をすぐに切断することはしなかった。
どういう理屈なのか、乳首をはじめ、少し垂れ気味の完熟の乳房に適度な刺激を与えていく。
「ハァァッ、何これ、ひ、ひもち……ひひ」痛みを忘れるほどの快感がマリーシャの乳房に広がっていく。
そして、乳首が勃起した瞬間、たわわに実った乳房が熟れきって腐るかのように落ちた。
「グギャァァッァァァッ」快絶の悦びが、悶絶の痛みへと変わる。
「これで七つと……もちろん最期はおばさんがさっきまでしてた犬の首輪みたいなのがついてたココだけど」
そういいながら、自分の首に手をやる。
「最期に言い残すことある?」
ケイトの問いに、失血がひどく朦朧となりながらもマリーシャは最後の力をふりしぼる。
喉に詰まった血がとれたのか彼女のハスキーボイスがもどり、発声もきれいだった。
「じ、地獄へ落ちろ、おむつもとれない小便娘」
ザシュッ
首がゴロンと落ち、彼女の身体を支えていた『何か』が解かれたのか乳房を失った身体も地面に落ちた。
「これで、八つ裂き完成。ま、おばさんにしては最後まで心が折れずに頑張ったじゃない。立派、立派」
どこまでも残酷なケイトの責め。もちろん、彼女の誰よりも嗜虐的な心のあらわれでもあったが、
おのれに反抗的な態度がそこかしこにみえるBL戦闘員たちを、
恐怖によって支配しようという思惑も彼女にはあった。
ここにいる十名(九名になったが)の上級戦闘員にケイトの圧倒的な力と残虐性をみせつければ、
彼女たちは部下にもこの惨状を伝え、逆らうものはいなくなるといった効果を期待していたのである。
ケイトが上級戦闘員たちを睨みつけるようにみまわす。すくみあがる戦闘員たち。どうやら、効果は上々のようだった。
324名無しさん@ピンキー:2006/09/10(日) 00:40:29 ID:B3raoWQl
「ま、そういうことだから。これからの任務頑張ってね。
 信賞必罰、ダークキッドを倒したら、幹部は間違いなしだしだよ。
 けど、とりあえずは、すっごい部屋汚れちゃったからお掃除が君たちのお仕事ね。
 もちろん絨毯もかえとくんだよ、そうだなぁ、今度は赤くてフカフカのやつね。よろしくぅ」
上級戦闘員は金縛りが解けたかのように、八つにされたマリーシャと真っ二つにされた戦闘員の亡骸を手に持つと、
片付けるために、それぞれが逃げるかのように司令室からでていった。

「フフフッ、これでよしっと。さぁシャワーでも浴びるかな。 マリーシャに触られたとこすっごく気持ち悪いし……」
一人そうつぶやくと、戦闘員とは逆の扉−司令室の後ろの扉−を開き、薄暗い通路へと消えていった……

                                              
                                                                    了
325クレイバンの人:2006/09/10(日) 00:50:20 ID:B3raoWQl
慌てて直リンクしてしまった……すみません。
考えたら絵掲示板でもないですね。管理人さん、絵師の方にも申し訳ないです。
今回書いてみて思ったんですが、やっぱり個人的には正義(男)vs悪の女が一番萌えますね。
もちろん、正義(女)vs悪女も悪女vs悪女も好きですが。

あとこの場を借りて。
SSにしても絵にしても私がつくった拙いキャラなら適当に使っていただいて構いません。
大体、自分のSSが絵や他のSSに使っていただけるなんて夢のようで嬉しいし有難いです。
本当は各々個別に感謝の意を書き込まないといけないんですが、ここでまとめて失礼させていただきます。

しっかし、スレが、前スレに比べかなり活性化していて嬉しいです。
ずっと続けられてるSSもパロとか笑いを含めながらも、やる(殺る)ことはやっててかなり好み。
ギャグをいれると余計にやられるキャラに哀愁がでていいですね。頑張ってください。「名無し」で応援します。
326名無しさん@ピンキー:2006/09/10(日) 01:11:43 ID:xaivdmFH
クレイさんキタ―(゚∀゚)―!
マリバロン式といい、文字通りの八つ裂きといい、激しくGJです。
327草鞋屋:2006/09/10(日) 07:48:34 ID:057kl+Cb
遂にコテハンで来てしまいました(大したことないか)
下らない妄想を見事に取り入れ昇華していただき光栄の極みです。
どんどん増していくケイトのエグさが最期への期待を膨らませますね。
これからも無理をなさらず頑張って下さい。
328安奴隷:2006/09/10(日) 12:51:13 ID:dlVLx5EI
じゃあ私もコテでw
クレイさん、今回も素晴らしい屠りSSを読ませて頂きありがとうございます。
マリーシャがちょっともったいなくて萌えました。
アイデアを使ってもらった草鞋屋さんが羨ましい。
そのうち有志で円谷プロばりに『呉井プロ』とか立ち上げましょうかw
うちの板でよろしければ、直リンでも何でも好きに使って下さい。

そうそう、前にダークキッドをお借りした御礼をすると言ってましたが……
クレイさんだけにではく、ここの全員に対しての御礼ではいけませんか。
さしずめ『強い悪の女戦死を屠るスレまとめサイト』なんてのはどうでしょう。
http://andre.h.fc2.com/matome/
↑あくまで「こんな感じかもよ」という見本です。新たに専用鯖探し中。
pukiwikiも考えたんですが、mixiとかブログでもいいかなと思ってます。
皆様のご意見お待ちしております。
329名無しさん@ピンキー:2006/09/10(日) 15:27:02 ID:K6lujRRm
>>328
GJ!…ってちょwwwTOP画像www
330草鞋屋:2006/09/10(日) 19:25:38 ID:057kl+Cb
>>328
実は私もやろうと思ってたんですが、TOP画像見て「負けた」と思ったので諦めますw
331安奴隷:2006/09/11(月) 11:12:39 ID:g4xwOyke
>>330
|ω・`)

|´・ω・`)つ□

|ミ サッ

ttp://akujolove.blog74.fc2.com/
332名無しさん@ピンキー:2006/09/11(月) 12:02:16 ID:WniuBIX7
>>331
うほっ。いいまとめ!
やっぱクレイバンの中の人はすごいなぁ。

誰か初代スレ保存してる方いませんか?
333名無しさん@ピンキー:2006/09/11(月) 13:07:13 ID:K+SuP1R4
超GJ!
なんか、どんどん更新されていってるな。管理人さんお疲れ様です。
なんか、2スレ目にしてかなり一人前のスレになっていってる気がする。
もちろん、職人はじめ絵掲示板やまとめスレつくってくれてる人たちのおかげだけど。
334名無しさん@ピンキー:2006/09/11(月) 15:41:05 ID:g4xwOyke
>>306>>307
……orz
>>308>>310
(ノ´∀`)ノ⌒○
ttp://www.geocities.co.jp/SilkRoad-Oasis/4013/
>>309
ありがとう、そう言ってもらえると嬉しい。
正直、俺のやつなんてまとめに載せてもらう価値あるのかなって思うけどね。
>>332
ありまっせー。どっかにうpりましょか?

ところで、皆さんに心配をかけたノートPCのその後。
(´Д`)「母ちゃん、えむぃのノート壊れた」
J( 'ー`)し「マザボか?」
(´Д`)「いや、たぶん電源」
J( 'ー`)し「取り替えてもらってきなさい」
(´Д`)「いやそれがな、女 が マ ン コ ぶ っ 刺 さ れ て 死 ん で る 絵
とかがデスクトップにあるねんけど……」
J( 'ー`)し「………………」
(´Д`)「…………」
J( 'ー`)し「……〃天狗のしわざじゃ〃言うときなさい」
(続く)
335名無しさん@ピンキー:2006/09/11(月) 16:51:43 ID:g4xwOyke
 その次の瞬間、俺は侵攻してくる途方もない敵のど真ん中に佇んでいた。
 白ベースボディと黒い手袋、下半身はわずかに女淫兵の名残を残しているが、全くの別物と言っていい。
 右を向いても邪神兵、左を向いても邪神兵、正面を向いても邪神兵。目を赤く不気味に光らせて、
一様に意味不明な微笑みを顔に貼り付け、一糸乱れぬモデル歩きでゆっくり近寄ってくる。
 視界が闇に消える遥かな先まで、隊列がずっと続いていて最後尾が見えない。
 ホテル玄関すぐ右側では初期型タイガーが、砲塔を縦横無尽に振りながら狂ったように撃ち続けている。
 主砲の横には、昨日俺が通風孔から覗いた全身タイツ男が。
「――焼き払えッ!」
 彼が腕を振り上げるたび88mmアハトアハトが火を吹き、邪神兵の最前列がバラバラになって吹き飛ぶ。
 だが彼女らは砲撃で空いた空間をすぐさま塞ぎ、倒れた仲間を構いもせず、ハイヒールで踏みつけてひたすら行進してくる。
「なぎ払えッ! どうした、それでもヨーロッパを血に染めた虐殺兵器かッ!」
「うっせー、だいぶガタが来た骨董品なんだぞ! 良子ちゃんに無理言って取り寄せたんだからな!」
 言い争うモヒカンとタイツを無視し、ひたすら土嚢のバリケードから重機銃を乱射しているのが金髪のオールバック。
 正面の道を見ると、銀髪の少女が手から黒い玉を出しながら戦っている。今日は水銀灯風ではなく、ブレザー制服だ。
 どういう原理か知らないが、玉で邪神兵を十数人づつまとめて威勢よく吹き飛ばしている。
 討ちもらして接近する一人か二人の邪神兵は、あのやつれ美人が格闘で倒すという按配だ。
 今のところ、この二方向への加勢は必要ない。大丈夫だ。しかし続けて左の道を見た俺は、あまりの危うさに目を疑った。
 僅か数人の黒BDと警官が、パトカーを盾に自動小銃やショットガンを乱射している。
 既に何度か撤退を繰り返したらしく、邪神兵の間にひっくり返った装甲車が見える。
 圧倒的な数で徐々に押し切られ、ホテル前まで残すところ百数十メートル。俺が走り寄ると、うちの一人が気づいて叫んだ。
「撃ち方やめろ、ライダーが出るぞ!」
 彼らを通り過ぎ、俺はジャンプして空中で触手を展開すると、着地と同時に最前列を絡め取った。
「尋常に勝負だっ! 片っ端から逝かせてやる!」
336名無しさん@ピンキー:2006/09/11(月) 16:53:11 ID:g4xwOyke
 俺は今まで通りセックスバトルを挑むつもりでいたが、彼女らの反応を見てたじろいだ。
 全員、キョトンとした顔で自分の股間にうごめく触手を一瞥した後、おかしくて堪らないというように笑い出したのだ。
「ははははははは! お前、畏れ多くも我を犯すと申すか」
「はははこやつめ! あははははははははこやつめ!」
 傲慢さを含んだ、凛としてエコーがかかった声で一斉に笑い出し、締め付ける俺の触手を難なく外した。
「なにっ!?」
 それだけではない。信じられない位に大きく口を開き、上下の牙で合金製の触手をバリバリ噛み千切った。
 人工筋肉がぶった切られ、ライダースーツの神経スキャンデバイスから痛みが逆流し、俺の口から思わず絶叫が漏れる。
「ぐわぁぁああーーーっ!」
 股間だけでなく脊椎や腕にも激しい痛みが何度も何度も押し寄せ、俺は身をよじってもがき苦しんだ。
 激痛のあまり立っていられない。羽をもがれた虫のようになった俺を、彼女らが半円に囲む。
「ほほほほ、愚か者めが」
「ほほほほほほ、脆弱なる人間どもめ。邪神の前にひれ伏すがいい」
 動けない俺を口々に嘲る彼女らの中から、ポニーテールの個体が進み出て俺の前に立った。
 この髪型ということは、元は士官クラスの女淫兵が変化したのだろうか。右腕に何か巨大な武器がついている。
「どれ、死ぬ前に見せてやろう。我ら邪神の力を」
 カシャンと音を立てて武器が作動を初め、見る見るうちに中心部分の銃身が青い光を帯びてゆく。
 それが何なのか理解した時、俺はホテルのほうへいざりながら叫んだ。
「レ……レールガン……レールガンだ! 戦車を下げろ! 戦車を下げろぉーーッ!」
 俺の叫びも虚しく、青いポニーテールの邪神兵はレールガンを発射した。
 バシュッと辺りに閃光が満ち、これまで右翼を守っていたタイガー戦車の後部にボゴンと穴が開く。
 灰色の車体が少し前に移動するのと、砲塔の上で言い争っていたタイツとモヒカンが下を見るのはほぼ同時だったろうか。
 その一瞬後、ホテル前道路は炎に包まれた。誰もが戦うのをやめて振り返り、燃え上がる車体と誘爆する砲弾の山を見つめる。
「ぁぁぁあああああっちぃぃぃいいいいいいいい!!」
「んだぁぁぁああああああああああああああああ!!」
 全身火達磨になった戦車の乗員が、黒煙を上げながらホテルに逃げ込んでいく。
「うわっ、冗談じゃねえ! ライダーも戦車もやられたぞ!」
「撤退、撤退! 全員ホテルまで撤退しろ!」
 黒BDの集団は逃げ出したが、警官の一人が動かない。俺を気遣っての事ではなく、恐慌状態に陥っているのだ。
「あ、あははは、あひゃ! あーっひゃっひゃひゃ!」
 狂笑しながらパトカーの横でショットガンの連射を繰り返す彼に、四方から邪神兵がゆっくりと迫る。
「やめろ……やめてくれ……」
 俺が伸ばす手はそれに届かず、ただ無力に宙を掻くだけだ。警官の正面にいる邪神兵が腕を振り上げた。
 ――バシュッ!
 赤い飛沫が散り、パトカーが赤く染まる。たった一突きの手刀に心臓を貫かれて、警官は絶命していた。
337名無しさん@ピンキー:2006/09/11(月) 16:53:30 ID:9GpzsN55
>>334
供養場見てきた…夜道が怖くなるじゃないかYo!
深淵には何があったのかも気になる〜。

前スレうpヨロ。俺って「うまなとき」しか書かなかったっけ?とか
記憶が曖昧なんで…ちなみにMNLに投稿した小説ネタがデビュー作です。
338名無しさん@ピンキー:2006/09/11(月) 16:59:42 ID:g4xwOyke
 いざりながら逃げる俺に向き直る邪神兵たちを見ながら、俺は不思議にも無感動だった。
 炎上する戦車、転がる死体、主を失ったまま回るパトカーの赤色灯。すべて、あまりにも現実味がなさすぎる。
 俺はここで何をしているのだろう。陥落寸前のベルリンと、どこか異次元の戦争がくっついたような場所で。
 ここは本当に東京だろうか。現実の世界だろうか。まだ夢を見ているんじゃないか。解らない、何も解らない。
 ただ一つ言えるのは……俺は死ぬということだ。味方は既にホテルまで退き、路上には一人も残っていない。
「だから逃げろって言ったのに」
 俺にレールガンを向けた邪神兵が、思い出したように呟いた。そして、にっこりと微笑んだ。
 静かに目を瞑った俺は、次に来るであろう衝撃と痛みに備えて体を硬くした。
 ――バシュッ!
 やがて肉を貫く音が響いたが、おかしな事に痛みがない。緩慢な動きで瞼を開いた俺の目に、眩しい光が差し込む。
 道路から突き出た、銀色に輝く棒が一本。それを追って視線を上げると、棒は邪神兵の股間へと消えている。
「あ……う……!?」
 遅れること数秒、俺は何が起こったか理解した。彼女は下から串刺しにされ、周囲の兵士が驚いている。
 刺された邪神兵は先程までの傲慢な態度を一変させ、驚きと痛みに目を丸くして牙をガチガチ鳴らしていた。
「う、うわあ、うわああああ! がっ……ぐふっ」
 邪神兵がガクリと頭を垂れると、銀の棒はまた前触れもなく地面へ消え、間髪置かずに俺のまわりを超高速で突き上げ始めた。
 ドスドスドスドスドスドスドスドスと小気味良い音が響き、新たに股間を刺された邪神兵が悲鳴を上げる。
「ひぎぃ!」
「ぐえっ!」
「げふぅっ!」
 たちまち数十人がガラクタと化し、その場でバタバタと倒れてゆく。俺の周りが綺麗になると、地面から誰かが飛び出した。
 アスファルトの破片を撒き散らし、槍に変化させた右腕の血を振り落としながら俺の前に降り立ったのは……
「ダークキッド!」
339名無しさん@ピンキー:2006/09/11(月) 17:12:10 ID:g4xwOyke
「すまん。ちょいと用事があったんでな、帰りが遅れた」
 黒スーツにワイシャツ、青いネクタイをしてボストンバッグを担いでいる彼は、会社帰りのリーマンにも見えてしまう。
 右の袖から伸びるでっかいスピアと、血のように真っ赤な眼球さえなければ。
「これ、持っててくれ」
「えっ?」
 ずしりと重いバッグを俺に投げ、彼はズボンのベルトをいじった。よく見ると変身ベルトによく似ている。
 〃チュイーン〃という充電の音が終わらぬうちに、彼はベルトに向かって命令した。
「ライダーキック」
 レストランで注文でもするように言い放つダークキッドの両足が、見る見るうちに青い炎に包まれた。
 彼はそのまま走るでもなく、行進してくる邪神兵の前にスタスタ歩いていく。
 そしてパッと飛び上がると、いきなり空中から急降下して最前列の邪神兵の胸を蹴った。
 ――ドゴォォッ!
 衝撃波が隊列に沿って広がり、居並ぶ邪神兵を突き抜けてゆく。
 連鎖は留まる所を知らず、遥か後ろの邪神兵まで胸から火花を散らして次々と爆発する。
 ドミノ倒しのようになった彼女らを見届けもせず、彼は正面と右方向へも同じ事を繰り返した。
 蹴られて舞い上がった邪神兵はバラバラになりながら、ある者はその場で安物の花火のように爆発し、
ある者はビルの窓を突き破って下半身を壁に垂らし、またある者は無傷の仲間を壊しつつ吹っ飛んでいく。
 三方向が見渡す限り残骸ばかりになったのを確認すると、彼は駆け足で戻ってきて俺を引っ張り上げた。
「立てるか? これで少しは時間が稼げたが、そうのんびりもしていられないぞ」
「あ、ああ……」
 俺はというと、バッグを抱えて呆然とするしかなかった。最初に会って以来、彼のすさまじさには度肝を抜かれっぱなしだ。
 一体彼は誰にいつ、何の目的でもって、こんなに人間ばなれした改造をしてもらったんだ?
 助けてもらっておいて失礼な話だが、ともすれが彼は恐ろしい化物にも思えてしまう。
 もしかしたらそれが、彼があまり人と積極的に関わらない理由なのかもしれない……
 そんな思いをひた隠しにしながらホテルに向かって歩き出そうとした時、上からローターの回る音が降ってきた。
 二人で夜空を見上げると、今まさにホテル屋上から、警視庁のヘリが飛び立つところだった。
 それを追いかけてフェンスに激突した黒BDの連中が、ヘリに向かって口汚く罵り、あまつさえ銃撃している。
「てめぇこの野郎、戻って来い腰抜けー!」
「チキンがぁー! 敵前逃亡は重罪だ、貴様それでも軍人かぁー!」
「おーやおや……どうやら副総監殿は俺達を見捨ててトンズラあそばすらしい」
 げっそりした様子で苦笑するダークキッドに釣られて、俺も苦笑いを浮かべた。
340名無しさん@ピンキー:2006/09/11(月) 17:24:59 ID:g4xwOyke
さすがクレイさんだ! 直後に投下すると俺の文が邪神作品に見えるぜ!
……あ、邪神作か。

>>337
どこのロダがいい? 好きなとこに上げてあげるよ。
MNLに投稿したなら、俺も確実に愛読者ですw
『深淵』はレンタルのリンクcgiだったけど、壊れたっぽい。
あと、久しぶりに見るとランプのmidiも壊れてるな……風の音だったんだが。見事に廃墟だw

(ノートPC顛末の続き)
電気屋に持っていった俺はそこで、故障はPC本体ではなくACアダプタのみという事実を聞かされ、喜びながら帰ってきた。
だが家に帰り着いて玄関を開けようとした、その時!!
スタンドで、平らな道に立てておいた自転車が風もないのに転倒。前カゴに入れておいたPCが玄関の石畳に激突。
これはもう呪いとか祟りとかチャチなもんじゃねえ……! もっと恐ろしいものの深淵を味わったぜぇ……!
341名無しさん@ピンキー:2006/09/11(月) 17:37:51 ID:9GpzsN55
>>340
お世話になります m(_ _)m

長持ちするところが良いな…ぐるぐるアップローダーとかどうでしょう。

恐怖系サイト(所々壊れた廃墟)って現役運営サイトより怖いじゃんよ…
つーか連載中に投稿かぶっちゃってスンマセン。
342名無しさん@ピンキー:2006/09/11(月) 17:55:18 ID:g4xwOyke
>>341
あいよー、ぐるぐるの『guru_guru_4032.txt』、米は『お借りします』。
連載なんて気にしなさんな、どうせ駄文だぁw

あのサイトやってたのは何年前になるんだか……もう五年かな?
つーかまだネット上に存在してるとは思わんかった。なんでだろ、幽霊船のくせに。
まだ結構アクセスがあるのかな。
343名無しさん@ピンキー:2006/09/11(月) 18:36:20 ID:9GpzsN55
>>342
乙。実に乙だ!
344名無しさん@ピンキー:2006/09/12(火) 00:33:00 ID:L/sIds6D
>>342
丁度その頃、俺はオカルト系に結構はまってたんだが
お主のところは知らなかった。
ちらちら読んだけど、なかなか良さそうだな!
345名無しさん@ピンキー:2006/09/12(火) 09:49:37 ID:xpq4bC3V
んー…5年前…。
ネット上でMNLを見つけて日参してたころかなぁ…。

…まあ今でも日参しつつ新作を待ち続けてるわけなんですが。

そう考えると時間の流れってのは早いねぇ…。
346名無しさん@ピンキー:2006/09/12(火) 13:33:58 ID:uLfupuhq
女やられ役探索は衝撃だった。

昔はゲームや漫画に出る女やられ役に萌える単なるやられ好きだったが、
今ではこのスレの作品に出る女悪役に萌える単なるやられ役になりました。
(エマ7巻あとがき参照)
347クレイバンの人:2006/09/12(火) 19:07:43 ID:rG5UanIL
安奴隷さん、まとめサイト本当にお疲れ様&GJです。

名前を書いていない自分が悪いんですが、
「北斗の屠り!」         初代スレ36氏
「女エースパイロットの最期」  初代スレ166氏
「天上戦機−ヤマト」       初代スレ682氏  は私が書きました。

もしよろしければ、まとめサイトの訂正をお願いしたいのですが。お手数おかけしてすみません。


私はMNLの存在を知ったときすごく救われた気分になりましたね。
リアルのオタ友達にも一人も同じ趣味いなかったですし(今でも誰にもいってない……)。まさに神サイトです。
348まとめブログの中の人:2006/09/12(火) 20:12:35 ID:Vq/rFJGG
>>347
あ〜い、了解しまし……

……は?

( ゚д゚)ポカーン

(( ;゚д゚))アワワワワ

(((( ;゚Д゚)))ガクガクブルブル

(((((((( ;゚Д゚)))))))ガクガクブルブルガタガタブルガタガクガクガクガクガク
349名無しさん@ピンキー:2006/09/12(火) 22:13:14 ID:uLfupuhq
>>348
う、うろたえるな!ドイツ軍人はうろたえないッッ!!!(( ;゚Д゚))ガクブル
350名無しさん@ピンキー:2006/09/14(木) 23:22:47 ID:pN8Oyo4L
過疎ったな。燃料投下いるか?
351名無しさん@ピンキー:2006/09/14(木) 23:49:08 ID:VDnCTvdg
盛り上がるならOKだ!ぜひ頼む!
352名無しさん@ピンキー:2006/09/15(金) 00:03:42 ID:/5rR/LUC
これくらいで過疎ったって…
他の大勢のスレが泣くよw
353名無しさん@ピンキー:2006/09/15(金) 00:07:55 ID:hL/Xjg/r
近頃の勢いがすごすきたからだろう。
前スレなんて3日なんてザラ、時には10日放置ってのもあったしな。
354名無しさん@ピンキー:2006/09/15(金) 00:57:37 ID:NUTqItOs
過疎っているかどうかはともかく燃料投下きぼん
355名無しさん@ピンキー:2006/09/15(金) 02:45:55 ID:LiFfP08N
>>344>>345
私にゃ自分が作ったお化け屋敷なんかよりも、
クレイさんのゴッドパワーの方が怖いw
五年前は自作小説でエロゲくさいAVGとかも作ってたよ。
>>349
一瞬自分の存在価値を疑ってサイト畳もうかとまで考えたが、
それはあまりに手前勝手だと気づいてやめた。どうせ俺は俺だw
>>350
スマソ、燃料お持ちなら給油お願いします。
356名無しさん@ピンキー:2006/09/15(金) 06:11:58 ID:I8LFTSMI
寝起きの「隣の部屋の魔女」プレイ。
ぶっ殺されてブチ切れ覚醒したので勢いで燃料投下しようと思う。
357名無しさん@ピンキー:2006/09/15(金) 10:05:58 ID:rcsOwaz/
「…とこれこれそういうわけで我々の手にこうして小判の山があるわけで…」
「大胆な手を使うのぉ。横領させたらそちの右に出るものは無いわ…」
二人の男がろうそくの火の元で囁きあっている。傍には風呂敷で包まれた小判の塊…
「そちも…悪よのぉ」「いやいやぁ、代官さまほどでは…」
グッフッフ〜。下卑た笑いが二人の間でかわされる。絵に描いたような悪代官&越後屋コンビだ。
と、不意に障子が勢いよく開かれた。現れたのは…勘定奉行!
「貴様の悪事もこれまでだ!大人しく縛につけぃ!」
「な、なんだと!?」「ひ、ひえぇ!」
次々になだれ込んでくる岡っ引や御用聞きたち。
「御用だ!御用だ!」「御用だ!」「御用だぁ!」
"御用"の大合唱で代官は慌てていたが越後屋は冷や汗をかきながらも、取り乱してはいなかった。
闖入者どもの立てる騒音に紛れるようにこっそり手に持ったキセルで柱を3度叩いた。
それが"秘密の合図"だ。天井の板の一部が音も無く動く。
上方を目玉だけ動かして視認した越後屋は代官に囁いた。
『尾出忍軍の忍です…ここは逃げましょ…』
その言葉に代官は心の中で笑みを浮かべた。横領はバレたが捕まるのは免れるか?
じりじりと後ずさりながら時を待つ。
板が開ききって、ポカンと天井に暗闇の穴が開く。何人かの岡っ引が天井の変化に気付いた。
勘定奉行は気づいていない。雑魚どもが知ったところで忍を仕留められるものか!
やがて開いた空間から足先がヌッと出てきた。代官は多少焦らされた気分になったが耐えた。

そして―――上から忍の体が落ちてきた。

忍の身体はドスン!と畳の上に叩きつけられる。その場にいた皆が唖然として静まる。
そして沈黙が部屋を支配した。
358名無しさん@ピンキー:2006/09/15(金) 10:10:32 ID:rcsOwaz/
呆然とする場内。沈黙を生んだ張本人の忍は部屋の中央で倒れたままピクリとも動かない。
代官も、忍を雇った越後屋自身も予想外の展開に思考が着いていかないでいる。
…最初に動いたには最も動揺の少なかった勘定奉行だ。
足先でうつ伏せの忍を蹴って身体を裏返す。
ゴロリと無抵抗に転がる忍―――女だ。短髪で後頭部では女と分からなかったが、
転がされて仰向けになったその身体の特徴はまさしく女のそれだった。代官は唾を飲む。
忍者らしい漆黒の衣装の胸の部分が膨らんでいる。少しはだけて鎖帷子が見えている。
だが注目すべきは左側の乳房…クナイが深々と刺さっていた。
代官は次に顔を見て、凍りついた。唖然とした表情で固まったそれは確かに死に顔であった。
「し、ししし、死んでるぅ?!」
誰が見ても死体だった。降ってきたとき、既に死んでいたのだ。
「貴殿らの悪あがきはお見通しだ!」
奉行が声高に宣言し、憎憎しげに天井を見上げた。
「もっとうまくやれんのか!たわけ!」
誰に向かってか?…代官はそう思ったがすぐに自分の馬鹿さ加減に気付いた。
奉行の叱咤に応じて忍が"二人"降りてきた。
一人は蹴落とされるかのごとく、一人はクモの如くするりと舞い降りた。
先に下りてきたのは目下に転がる物と同じ衣装の"ぽにぃてぃる"の忍。
恐らく仲間なのだろう…彼女は激しく臀部を打ったようだが、まだ生きている。
後から出たのが奉行の呼んだ忍らしい。紺色の忍装服を着た小柄な男だ。
「な、何奴!?」
聞かずにはいられない代官。男の代わりに女の忍――ーくの一が尻をさすりながら答える。
「え、炎魔忍軍の者みたいですぅ〜」などと緊張感のない甘ったるい声を出す。
奉行は男を睨んでぶつぶつ文句を言っていたが相手が取り合っている様子は無い。
まっすぐにこちらを見据えている。その瞳に隙は無く恐怖すら感じさせる。
359名無しさん@ピンキー:2006/09/15(金) 10:27:08 ID:rcsOwaz/
「な、何をやっとるんじゃあ〜」
くの一以上に情けない声で越後屋が地団太を踏みながらぼやく。
くの一のほうも「すみませ〜ん」とまるで責任感が無い。
「おい越後屋!他に忍はおら…「もはやこれまでだな!」
男が見た目によらず威勢のいい言葉を放つ。代官は「うぐ」と息を詰まらせた。
「他の二人の忍も天井裏で果てている。もう手玉は残っていないぞ」
その言葉を裏づけるかのように天井から血がポタリと滴ってきた。
生き残りのくの一の背中に入り、彼女は「ひゃあ!」と悲鳴を上げて飛びのいた。
そして飛びのいた先にいた御用聞きの胸に飛び込んじゃって…そのまま捕まった。
彼女はそのまま「あれ〜?」などと腑抜けた表情で「御用だ!」合唱団の中に消えていった…
その様子を奉行が顔の手を当てて見送る。泣きたいのは代官の方である。
「まったく戦力にもならん!阿呆が!」
行き場を無くした代官が越後屋に八つ当たりする。越後屋が「ひぇえ〜」としゃがみ込む。
「これまでか!かくなる上は若造を道連れにしてくれる!」
腰の刀を抜いて「えいや!」と躍り出る代官。咄嗟に反応した忍だったが、
代官も武士の端くれか、忍の一閃を見切り、かする程度で避けて奉行に斬りかかる!
が、奉行も読んでいた!即座に抜刀し代官の腰をざくりと斬る!
「がはっ!」と血を吐く代官の背に忍の追撃。悪事を働いた報いを受けた瞬間だった。
「残るはお前一人!覚悟しろ越後屋!」
「ひ、ひぃ!」
観念したかのごとく両手を握り締めゆっくりと前に突き出す越後屋。
奉行が後ろの男二人に越後屋の連行を促そうとする刹那、忍と越後屋の双方が奔った!
シュッと空を切る音が奉行の耳に届き、続け様に刀の擦れ合う音が弾け、二人の影が離れる。

「ちっ!しくじったか!」
先程までとは全く違う声音で越後屋が毒づいた。
360名無しさん@ピンキー:2006/09/15(金) 11:02:34 ID:rcsOwaz/
「ぬっ!貴様、ただの越後屋ではないなっ!」
奉行の言葉でその場の空気が張り詰める。
忍も越後屋に向けてクナイを構えている。
「…ふっ」
越後屋が笑みを漏らす。おもむろに肩を掴んで衣服を脱ぎ放った。
バサッと閃く"越後屋こすちゅーむ"を「むん」と斬りさばいた忍と一行が目にしたのは、
それまでの中肉中背の風情とはかけ離れた"ぼでぃらいん"のくの一だった。
栗色の髪を後ろで結い上げて馬の尾のように垂らしている。
「この藩を腐敗させ内部を押さえる手筈が一瞬で水泡に帰したわ!」
キッとこちらを睨みながら力強く吐き捨てる。その声も親父声から女のそれに変わっている。
「尾出の手の者か!」
「如何にも…我が名は"うづき"。先の"あしも"や"かふか"とは一味もふた味も違うぞ」
「おのれぃ!」
憤慨した様子の奉行を忍が手で制す。「ここは拙者が」の意思表示だった。
うづきと名乗ったくの一が戦の姿勢をとる。
その"ぼでぃらいん"にぴったりと合っている忍装束は確かに先のくの一とは一線を画す姿だ。
胸の形や腰つきまでくっきりと浮き出ている姿は一見かなり危うげだが
衣服による干渉が極力抑えられた戦闘向けの衣装であることを忍は見抜いた。
―――雑魚ではなさそうだな。
内心そう思った瞬間には相手が飛んできていた。奉行は部下に「下がれ!」と檄を飛ばす。
この場は忍同士の忍らしからぬ戦場と化した。巻き込まれぬようにと後方に注意を促す。
うづきは×(バツ)の字を描くように刃を走らせる。受けるより避ける方向で忍も対処する。
さらに一閃。部屋を照らしていた明かりのロウソクが絶たれる。
後方の岡っ引のもつ複数の堤燈が二人の姿を照らし出す。
もっとも、二人とも明かりに頼りはしない。相手の気配、そして繰り出される刃の瞬きを読む。
術など使わず真っ向から勝負する忍。
しばらくして「埒が明かぬ」と呟き、うづきがクナイを投げつつ後ろへ飛びのいた。
忍は避けようとしたがクナイを凝視し即座に叩き落す。
奉行が遅れて気付いた。「―――煙り弾が付いている!」
361名無しさん@ピンキー:2006/09/15(金) 11:18:29 ID:rcsOwaz/
ぼしゅううううう!
地面に刺さったクナイの柄から白煙が吹き上がる!
奉行たちは「おのれ!」と眼前を覆ったが、忍は躊躇わずに前方へ駆け出した。
見えぬ視界からキィン!キィン!と打ち合う音。
二人が斬り合っているのか!?…奉行はそう思ったが煙が晴れず、思うように動けずにいた。
そして数秒後に視界が開けた時―――部屋から双方の姿は消えていた。
「なっ、何処へ行った!」
驚いた奉行だったがすぐに脇から金属音が聴こえてきて、慌てて通りへ向かった。

「くっ!しつこいぞ!」
多少の焦りを見せるうづきと、無言で顔色一つ変えずに刃を交える忍。
打ち合う内に外に出てしまったのだ。
うづきは逃走を図れず、はたまた打ち勝つことも適わずに四苦八苦していた。
ならば―――"ある手"に思い立ったうづきはクナイを至近距離で放つ。
予想外の動きに防御で応じた忍に急接近して腕を掴む。グイと捻ってクナイを取り落とさせた。
「!?」
「ふふ…」
先程までの険しい表情から一転して妖艶な笑みを浮かべるうづき。
自ら忍の胸に飛び込み、胸が相手の胸板に押されて軽く潰れるほどにまで迫った。
あいての足に太腿を寄せ、片手を忍の股間に添える。
そして、唇を重ねた。忍は目を見開きはしたものの、戸惑いは感じられない。
「ん……っふ……」
口内に舌を絡ませて相手の股間に添えた手を前後させる。
やがて、忍の肉棒が硬さを持ち始めた。

これが彼女の"術"。忍を虜にせんがために淫らに蠢くくの一…。
忍の目が徐々に空ろになるのをうづきは確かに見た。
362名無しさん@ピンキー:2006/09/15(金) 11:37:25 ID:rcsOwaz/
「ふてん丸…ッ!」
後方から奉行とその仲間達が駆けて来た。忍二人の姿を認めるや戸惑って足を止める。
"ふてん丸"というのがこの忍の名前らしい。
「んふふ…」
奉行を挑発するかのごとく、妖しげな笑みを浮かべるうづき。
ゆっくりと唇を離す。唾液が名残惜しげに短く糸を引いて、空間に溶けるように千切れた。
棒立ちになるふてん丸。力なく地に立つ姿はどこから見ても"傀儡"であった。
「くっ!くの一の術か!」奉行が刀を手に身構える。
「そう。もはやこの男は我が操り人形!……あしも!」
「はぁ〜い」
呼び声に応えて"あしも"と呼ばれた――あの軽い雰囲気のくの一が岡っ引の群れから抜け出した。
「し、しまった!逃げ出したか!」
「この娘は間抜けで阿呆だが愚図ではない。侮ったな」
「うづき、ひどぉいですぅ〜」
とても愚図じゃないとは思えない声に場の空気が砕けそうになる。
「さ、ふてん丸とやら。足止めは頼んだわよ」
そう言うとふてん丸の頬に両手を添えて再び口づけをするうづき。
が、その時、うづきが唇を離した瞬間に変化が起こった。
「――あっ」
うづきが、ビクリとした。ふてん丸の目に驚いたのだ。
先程のような呆けたものではなく、慄然とした意志が感じられる。
「まずい」と思ったときには遅かった。身体から急速に力が失われていく。
「う、うづき?」
あしもが異変に気付いたが最早その声に応えることは適わない。
「……」うづきは先程のふてん丸と全く同じようになった。
力無くその場に棒立ちになり、目はトロンとして虚ろになっている。
「―――敗れたり」ふてん丸はそう呟くと傀儡と化したうづきから離れた。
ふてん丸から離れてもうづきはその場に立ち尽くすだけだった。
363名無しさん@ピンキー:2006/09/15(金) 11:54:22 ID:rcsOwaz/
「あわわ…うづき…」
あしもが取り乱す。うづきは完全に"あっち"に旅立っちゃってる。
一番頼りになるコが一番カッコ悪い姿になっちゃってどーすんのよー。
「残るはお前一人だな。大人しく、再び捕まるんだな」
「あひゃ!?」
びくーん。あしもはその場で固まった。自慢できることではないが近接戦はからっきし駄目だ。
術はあることはある…というかそれだけが唯一の取り得なのだが、はたしてどうしたものか!?
その場でふるふるとかぶりを振ってうづきと同じ"ぽにぃてぃる"の尻尾を左右に揺らす。
「神妙にしろォ!」
「は、はひぃっ!(汗)」
ようやく前に出ることが出来た奉行とその他大勢があしもたちに迫る。
もーやるっきゃないよー!ヤケクソになったあしもは凄い速さで足元に多量の爆弾を投げる!
「に、忍法・微塵〜!」  どか〜〜〜ん!!
ショボイ響きとともに閃光が辺りを包む!煙り玉と焼夷弾と爆弾だ!
ふてん丸ら三人はまともに巻き込まれ、その他大勢は悲鳴を上げて逃げ出した。
「わっぷ!自爆技か!?……ん?」
凄まじい爆炎と爆風の中で怯んだ奉行は脇を通り過ぎる影を無意識に引っ掴んだ!
「あひゃあ!?」
掴んだのはあしも!その場につんのめってビッタ〜〜ンとカエルのように引っくり返った。
「…ただのくらまし、か」ふてん丸が冷静に分析した。
「紛らわしいんじゃ阿呆!」奉行は捕まえたあしもをしっかり組み伏して縄で縛った。
「ご、ゴメンナサ〜イ」あしもは縄で"スマキ"状態にされ、今度こそ敗れた。

一方、術を返されたうづきは爆風で飛ばされて地面に刺さっていた。
「はっ!あ、あたしとしたことが………カクッ」正気に戻ったのも束の間、あっさり気絶した。

「えー、うむ。これにて一段落だな」奉行が捕り物の終焉を告げた。

〜…オチなし。しかも唐突に終わる。ぬるぽ 〜
364名無しさん@ピンキー:2006/09/15(金) 11:55:28 ID:rcsOwaz/
うはwwww時間かかりまくりんぐwwwwふひひ!スンマセン!
365名無しさん@ピンキー:2006/09/15(金) 13:39:13 ID:LiFfP08N
>>364
GJ、実にGJwww
出てきた時には既に死んでるのって新鮮。
死ぬ必要のまったくなかったかふか他が哀れだw
ふてん丸の淫術がえしはマジで自衛官にも習得させといた方がいいな。
366名無しさん@ピンキー:2006/09/15(金) 15:15:34 ID:TIqRXYBZ
GJ!
モデルはライブアライブのくノ一かな?
だったら俺はお持ち帰り派w
367名無しさん@ピンキー:2006/09/15(金) 20:07:15 ID:I8LFTSMI
GJ!最初から読んでいくと時間がかかってるのが分かるな。
ひょっとしてリアルタイムで書き進めたのかな?
368名無しさん@ピンキー:2006/09/16(土) 19:25:11 ID:HacSWOuY
GJ!なんか捕縛で終わるってのは新鮮だな。
こういう時代劇ものって、捕まえられて、その時は命を長らえても
結局は拷問・打ち首あたりで屠られるのかなと想像してしまう。
369名無しさん@ピンキー:2006/09/16(土) 20:54:12 ID:aaw4ErJs
ども。続きも模索中。モデルは>>366さんの言うとおりLALです。
最初はかふか同様に屠る展開のつもりだったが書き進めるうちにいつものアホな方向に…
さらに「時代劇モノの知識が足りないな」と思い始めて…('A`)

ヒャア もうがまんできねぇ 鬱だ!
370名無しさん@ピンキー:2006/09/17(日) 10:59:30 ID:UohVreee
「く、あたしがこんなことで捕まるなんて…」
くの一の"うづき"は牢屋で反省していた。自身の術が敗れ、醜態を晒したことを悔いていた。
操ろうとして逆に操られ、あげく仲間の術で吹っ飛ばされて気絶。気付いた時には拘留の身。
どこの下忍ヤラレだ。などと自嘲する。もっとも自分も隣の牢のあしもも下っ端ではないのだが位は低い。
捕まったと気付いた時に即座に脱出を目論んだが四方を石に囲まれては対処が難しい。
ここは地下だろうか。普通の座敷牢などでは不安だと判断されたか、ふてん丸とやらの入れ知恵か。
とにかくこのまま打ち首なんぞになる気は全くない。うづきは悩んでいた。
…と、外から人の気配がした。うづきの思考は一時中断される。
ヒタヒタと粗雑な石畳の上を歩く足音。この音の軽さは、女か子供か。
「うづき様」
「! おうま!?」
牢の前に立ったのは見知った顔であった。くの一の"おうま"…部下だった"かふか"等と同じ位の忍である。
うづきにとって部下にあたる娘だ。特徴として青い髪を左右でくくって垂らしている("ついんている"だ…)
女中の姿のなっているが、うづきには一目でわかる。彼女は「しっ」と人差し指を立てる。
「―――助けに、来たわけではないな」
「はい。掟に則り、うづき様を始末せよと命ぜられ、はせ参じました…」
少し残念そうに言うおうま。騒がしい"あしも"と違い、この娘は内向的で大人しい。
純朴でとてもくの一らしく見えず、ただの街娘よりもよほど頼りなく見えるために潜入に向いている。
そんなおうまが…適材適所とも思うが、うづきは少し腹が立った。

この娘にあたしを殺させようだと!お頭め!ふざけおって!
371名無しさん@ピンキー:2006/09/17(日) 11:00:25 ID:UohVreee
おうまはあっさりと錠を外し、中に入ってきて丁寧に戸を閉めた。
「入り込むのは簡単でした。でも内側からは難しそうですね」
牢の中を見渡しながらそんなことを呟く。うづきは自力で縄を解いて立ち上がった。
その様子におうまは感心ながらも任務遂行のために速やかに太刀を握る。
「言っておくが、ただで殺されるつもりはないぞ」
「え?」
あうまはうづきの一言で一気に狼狽した。うづきはますます腹が立った。
「掟は分かる。あたしもかつて仲間を裁いたことがある。だが…」
「逆の立場になるとやはり嫌なんですか?」
「それもある。死にたくない。それもあるんだが――相手がお前じゃなぁ」
うづきのため息におうまは「はぁ?」と首を傾げた。理解に苦しむといった風だ。
「格下であることが問題なのではない。"お前"なのが気に入らんのだ」
「う、うづき様は私がお嫌いですか…?」
ちょっとだけ潤んだ瞳になるおうま。子供を泣かせた気分になってうづきは慌てた。
「そ、そうじゃない。別に嫌いとかでなく、どちらかといえばお前は好きだが……」
今度はうづきの方がうろたえてしまった。しどろもどろになっておうまの言葉を否定する。
「うづき様は私のことがお好きですか…?」
ぐす…とベソをかきながら涙目でしゃべるおうまにうづきは先の苛立ちを忘れてしまいそうになる。
「勘違いするな。部下としてだぞ。部下とし…「なら私がうづき様を気持ちよくさせてあげますぅ」
突然真剣な表情になっておうまがずいと前に出てきた。
「はぁ!?」
「うづき様のおっしゃった意味が分かりました!半人前の自分では不満だと言いたいのですね!」
「ああ。そうだ。というか声を抑えろ。声を!」
「ならば、うづき様をイカせて、私が半人前でないことを証明した後でぶち殺します!」
「なんでそうなるのよ!ってか ぶち殺すって…「逝きます!」
「ちょっ……おま………おk……っっ?!」
是非も無し。おうまは全裸になってうづきを脱がしにかかった!
372名無しさん@ピンキー:2006/09/17(日) 11:01:40 ID:UohVreee
「あ、やめ…」
いきなり襲い掛かってくる元・部下に上司は戸惑いを隠せなかった。
もはや強姦魔と化したおうまはやや血走った目でうづきの肢体を舐め回す。
身体にぴったり合う忍衣装が強制排除されて床に投げられる。髪留めも飛ばされて、
残るは足袋だけになった。ちなみに装備は全て役人に没収されたのか針一つ見当たらない。
うづきとおうま。互いの裸体が地下牢に届く月光の元で露わになる。
身体的特徴はうづきの方が整っている。おうまも発育は良いが如何せん、やせ過ぎである。
アバラ骨までしっかり浮き出ている辺り、うづきは少し食生活の心配をしたがそれどころではなくなった。
仰向け状態にされておうまが上に乗っかってくる。胸と胸が正面から挨拶して乳首で接吻した。
うづきもおうまも思わず「うっ」とうめく。おうまから指と指を絡められ、自動的に応じてしまううづき。
おうまが顔を寄せてうづきの頬をぺロリと舐める。
「どうやら逃げるわけにはいかないようだね」
「はい。必ずや認めさせてあげますよ、おづき様」
悪戯っぽく笑うおうま。うづきは半ば観念した。いかにくの一といえど裸で武器なしでは相手は倒せない。
体術ではうづきの方が上だ。素手での殺人術こそ習得していないが相手が攻勢に出ても潰せる自身はある。
自身の記憶ではおうまが真っ当に格闘訓練を積んだことは無かったはず。
そうこう考えているうちにもおうまの舌はうづきの耳を伝う。予想外の感触にうづきは唸った。
「ふふ…観念してくださいうづき様。何も愛しあう最中に殺しにかかったりはしませんよぉ」
腰を動かして下半身同士を摩擦させてくる。胸も微妙に動いていて妙な気分になる。
うづきに"その気"はないが…少しだけ悪くない気持ちになってきた。
おうまの愛撫は続く。かつては男を淫術でモノにして弄んだうづきは未知の誘いに揺らいでいた――。
373名無しさん@ピンキー:2006/09/17(日) 11:02:36 ID:UohVreee
「ふふ…うづき様の弱点みーつけた♪」
耳たぶを軽く甘噛みされてうづきは感じていた。さらにおうまの指がうづきの下の口にあてがわれた。
この調子で前戯に興じていては時間が足りなくなる。そう判断したのだろう。
「んっ…おうま…」
「うづき様は処女ではないのですよねぇ…お頭が言ってましたぁ」
「! あの助平ジジィ…」
瞬間的に湧き出た殺意に唇を噛むうづき。おうまは気にも留めずに下を攻める。
「だいじょうぶ。うづき様の此処、すんごく綺麗ですよぉ」
そう言いながら入り口で遊んでいた指の関節を曲げて中に侵入する。
途端にうづきの敏感な領域に達してうづきはたまらず歓声を上げてしまう。
さらに耳で遊んでいたおうまの舌がうづきの唇近くをさ迷い始める。
もはやかける言葉もなく、うづきは「あぅ…」などと力なく感じる快楽の虜と化しつつあった。
「アハ、挿れちゃえ。うづき様〜」
そういうとより深くに指をゆっくりと進めるおうま。彼女自身も感じているのか、秘所が濡れている。
いままでのおうまとはかけ離れた印象のおうま。人とは分からないもんだとうづきは考える。

だがこのまま虜に成り果てて溺れて逝くつもりなどない、うづきは反撃を考えていた。
374名無しさん@ピンキー:2006/09/17(日) 11:03:39 ID:UohVreee

彼女の術は接吻した相手を強制的に魅了し、操ること。
その対象は問わない。男はもちろん、女も…家畜すら操れるのだ。実際、猫はうまくいった。
かつて部下を裁断した時も魅了の術で動きを封じ、棒立ちの娘の心の臓を刺し、殺した。
少し楽しんだ後で、おうまには死んでもらおう。うづきはそう考えていた。
戸は閉まっているが鍵は開いている。脱出は簡単だ。
「そういえば…んっ…あしもは……どう……なった?」
「ん…そんなこと…どうだっていいじゃないです…かっ」
質問をかわして腰を振って擦り寄り、うづきを刺激する。空いている片方の腕をうづきの背に回して
よりしっかりと密着して胸を押しつけて全身を上下させてうづきを愛する。
「あ…は…」
指先は巧妙にうづきの内側を弄び、舌はうづきの顔を舐め回す。
うづきは快楽を覚えつつも時を待った。
そして、ついにおうまの唇がうづきの唇と接触し、濃厚な口付けとなる。
続けざまに舌の洗礼。舌同士が絡み合ってうづきの言葉もおうまの言葉も封じられる。
「ん…んん…」「んふぅ……あっ……んふ…」「お…う………ん」「あふ……あふあ……っ…」
まとわり続ける舌。踊り続ける指先。うづきは堪らない気持ちを抑えつつ術の発現を待った。
(接触は成った!腑抜けた瞬間に首を折ってやる!)
おうまはいい娘だが、自分の命には換えられない。可哀想だが、ここで死んでもらわねば。
舌が離れ、指が抜かれる。うづきはおうまと顔を合わせた……まだ術に」かかってないようだ。
(個人差があるからな。もう少し…)
「さて、ここからが本番ですよぉ」
あしもを思わせる甘たるい猫なで声。うづきは思考に介入されると共に、妙な不安を覚えた。
「本番?」…とうづきが不審に思った次の瞬間、ニュルリ。おうまの股間から何かが生えてきた。
「征きますよ。覚悟してくださいねうづき様。」

それは、どうみても男性器だった。しかも立派だ。
375名無しさん@ピンキー:2006/09/17(日) 11:05:04 ID:UohVreee
感心している場合ではない!一瞬だけ空想を旅していたうづきは現実に直面した。
「すごく……太いな…」などと感想を言う間におうまがそのイチモツを無遠慮に突き立てる!
うづきは「ひぎぃ!」などとらしきない悲鳴を上げる。だがおうまは取り合わない。
暴力的に、暴食的に、うづきの女を貪るように動く。淫猥な調子で激しく愛する。
そのあまりの激しさにうづきのよく熟れた胸が上下する。おうまはその動きを両の手で制する。
そして上と下を同時にこねくり回す。胸を掴む手も優しく、時にぎゅっと強く揉んでくる。
うづきは先程までの余裕を完全に失っていた。おうまに犯されている。その意外性に思考が追いつかない。
両性具有だったおうま。そういえば彼女の主たる術を把握していなかった。思えば落ち度であった。
男よりもよほど恐るべきオスとしての性の技。その威力を思い知らされつつうづきは絶頂を迎えんと…
「う……うう……」
と、突然、唸り声がうづきの耳に入った。肉体の振幅が増し、少々痛く感じる。
「痛っ…こら!おう、ま?」
抗議の視線を向けたうづきはおうまの様子を見て愕然とした。


「うう……う、ウウゥゥ……ッ」
そこにいたのは彼女の知るおうまではない。

ポタポタと汚らわしい唾液がうづきの豊かな胸の真ん中に落ちる。
それはおうまの口から垂れている。人間に牙と呼べるような歯があっただろうか。

「あ…ああ……お、おうま!?」
うづきの目の前にはおうまがいる。だが目に前にいる紅い眼をした女は、おうまに見えない。

「グフゥ……グググ……」
男性器を突き、彼女の肢体を激しく揺らしつづける"そいつ"は、徐々に、変貌していた。
376名無しさん@ピンキー:2006/09/17(日) 11:05:39 ID:UohVreee
「グウォーーーー!」
獣のような、いや、獣そのものの咆哮が牢屋を席巻する。
「痛い!あっ…あっっ!いたぁい!」
引き続き暴食されるうづき。膣内は肥大化したおうまの肉棒でずたずたにされる。
胸を握る手も大きくなり、伸びた爪が皮膚に刺さって血を流す。
「ぎゃああああぁぁぁ!!」
うづきはもう、くの一ではなく、ただの少女として悲鳴を上げ続けた。
腰の振動は依然激しく、ついに接続部から血が滴り始める。だがおうまは止まらない。
愛らしかった顔つきはまるで鬼のようで、アバラ骨の見えていた身体も今は異常に筋肉がついている。
うづきは正気を失いそうな意識の中で"鬼"を連想した。

否、目前で己を喰らう者こそ、鬼なのだ。

そうして一方的な愛撫に成り果てた性交の中でおうまが絶頂を迎える。
うづきは血を失って、それ以上に精神的な衝撃を受けて青ざめ、イクどころではなかった。
「ヴッ…ヴ…ヴオオオオォォォォーーーーッッッ!!」
今まで聴いたこともないおぞましい雄叫び。そして射精の感触。小刻みに震える巨躯。
うづきはこの世の悪夢を思い知った。零れ出る精液と血を呆然と見続ける。
その後――――しばらく膠着していたおうまが、不意にうづきを放した。
ゴトン、と力なくその場に倒れ伏したうづきは真っ白に汚された肢体を冷たい石畳に落とされた衝撃で
我に返った。少しだけ気を失っていたようだ。
「?」うづきは一瞬だけ現状を掴みかね、次におうまがじっとこちらを見つめていることに気付いた。
その姿は元の華奢な少女の姿に戻っていた。
377名無しさん@ピンキー:2006/09/17(日) 11:06:30 ID:UohVreee
「あ…あ…?」
「大丈夫ですか?うづき様?」
おうまは心配な様子で話し掛かけてくる。男性器もその姿を引っ込めていた。
うづきは今までのことが夢ではなかったかと思ったが自分の体を見るとそれが願望に過ぎないことを
まざまざと思い知ることになった。全身が白濁色にまみれ、胸や陰口からは血が流れている。
なにより、頭痛がする。激しい頭痛。衝撃的すぎて頭がおかしくなったのでは、と思った。
「イカせるまえに勝手に高ぶっちゃって御免なさい」
「お…うま…」
「でもこれでうづき様も私を半人前扱いしませんよね?」
にっこりと微笑むおうま。うづきは頷いたつもりだった。うづきでなく、あの鬼の姿に恐怖したから。
「よかった〜。それじゃ先刻言った通り、ぶち殺してあげます♪」
呑気な調子でおうまが言う。うづきにとってはもうどうでもいいことだった。
犯され尽くした身体では抗いようもない。なにより、血を流しすぎた。
「し、しにたくない…」
無様にも泣き言を言ってしまう。素の自分が吐露し、涙を流す。
「掟は分かっているはずです――もう私でも大丈夫ですよね?」
おうまは一転、真剣な表情でうづきに問うた。だがうづきに答える余力はなかった。
かくん、と頭を垂れる――――前にうづきは最後の眼光を煌めかせた。
「とまれ」と願った。術の効力に賭けたのだ。悪あがき。正にその通りの行動。

だが、甲斐はあった!

一瞬だけビクンと身を強張らせたおうま。うづきはおうまが持ってきていた太刀を引っ掴んで彼女に突き立てた!
ドス、と確かな手ごたえ。流れ出す赤い血。「あ…」とうめいてその場に倒れるおうま…
うづきは九死に一生を得たことを実感した。
378名無しさん@ピンキー:2006/09/17(日) 11:07:03 ID:UohVreee
「御免なさいね、おうま…」
太刀から血を振り払って、うつ伏せに倒れているおうまを哀れむうづき。
刺した先は心臓。まず、助からないはず。彼女はピクリとも動かない。
うづきはおうまの衣服で精液を拭い、自分の服に着替えて牢を出ようとした。
自分にぴったり合う装束。まだ身体は火照っているし傷も酷い。さらにベタベタする。
行くあてなど無いが今は城から出よう…ボーっとした頭でそう思い歩を進める。
牢を出て廊下を進む途中、うづきはあしもがいるはずの牢を覗き見た。
そこには「くーくー」などと寝息を立てるあしもの姿。うづきは呆れて何も言えない。
放っておこう、そう決めて前へ進んだ。

「――――なんとか抜け出したか」

ビクリ!うづきは思わぬ声に身構えた。
まだおうまの血にまみれた太刀を手に前方へ向けて構える。
「…見てたの?」
「ああ、一部始終見せてもらった」
前方の闇から見覚えのある衣装が姿を現す。奉行所の雇われ忍者・ふてん丸だ。
「悪趣味ね!」
「お主のところの鬼ほどではない。正直、あれが相手だと困るところだった」
「見過ごせばいいじゃない」
「それは出来ぬ。ウチの雇い主はあれで好色でな。おうま殿あたりだとコロリと騙されるやも知れん」
くっく、と笑うふてん丸。こんな男だったのか…とうづきは不快感を覚えた。
「禍根は絶つ、ってわけね」
「その通り。無論お主をこのまま見逃す気も無いぞ」
それは分かっていた。見逃す気ならはなからこうして対面しに出てこないだろう。
うづきは傷付いた身体に鞭打って戦闘体勢に入る。と、ふてん丸が口を開いた。
「その前に…後ろに鬼がいるぞ?」
「え…」
"鬼"という単語に恐怖を覚え、条件反射的に後ろを振り返る。

「うづき様、酷いです…」 〜 続く 〜

379名無しさん@ピンキー:2006/09/17(日) 11:10:37 ID:UohVreee
続き投下しました。徐々に脱線してるぜ。
さて、ここでアンケートだ!

1.ふてん丸に無様に助けを乞う!ヒロイン街道一直線編。
2.あしも乱入!"忍法・微塵"再びでジェノサイド!血のオーシャン編。
3.鬼にぶっ殺される。現実は非情である。
380名無しさん@ピンキー:2006/09/17(日) 12:07:07 ID:8Xu365hw
えろooooooooooooooooo!
激しくGJ、これはいいわ。
俺ごときがきぼんできる立場ではないが、選択肢は本当に迷うな。
2もいいけど他も捨てがたいし、どうすりゃいいんだw
381名無しさん@ピンキー:2006/09/17(日) 14:06:19 ID:UOvRRHzv
まずGJ!
その3択なら2だが…
とりあえず乱入の前に緊迫感溢れる3者のからみを見せて欲しいって贅沢?

それにしても獣化おうまの雄叫びみたいな凄いIDだな。
382名無しさん@ピンキー:2006/09/17(日) 17:21:59 ID:XNMGDMXl
必殺・まるちえんでぃんぐの術!!

…スマソw
383名無しさん@ピンキー:2006/09/17(日) 17:26:16 ID:9axJdQHV
GJ!うづきがいい感じだな。
次だが話の展開を考えるなら1がベタかもしれないけど、
このスレとしても、好みとしてもやっぱり2か3を推したい。
どれになるにしても頑張ってください!
384名無しさん@ピンキー:2006/09/17(日) 17:32:54 ID:XNMGDMXl
382だが、何度もスマソ。
もしも余力があったら、ぜひ「捕まえて」スレに「1」を投下きぼん。
(ここまでの経緯は「屠るスレ」を参照、とかの形で)
385名無しさん@ピンキー:2006/09/17(日) 19:18:13 ID:azp+CaLo
どうもです〜…確かになんかIDが吠えてるみたいになってるw
やっぱり全員舞台に上がるのが良さげなので「2」でいきます。

>>384さん
「1」を捕まえてスレに?…う〜む。考えてみます〜。

イメージソース:
"うづき"と"あしも"…LALの「くのいち」。あしもの服装は天誅3Ver.
"かふか"(死亡済み落下娘)…天誅1の「くのいち」。つり目です。
"おうま"…名前の由来はオーマ。見た目は某ゲーのさっちん。微妙な例えでスマソ。
386名無しさん@ピンキー:2006/09/17(日) 20:20:47 ID:0zy2bsn9
悪の女戦士のやられ香港映画シーン
http://www.youtube.com/watch?v=LzaVaEv2-G4&mode=related&search=
387名無しさん@ピンキー:2006/09/18(月) 00:01:29 ID:vHSc4Uh5
折角だから1を選ぶぜ
捕まえてスレに希望
388名無しさん@ピンキー:2006/09/18(月) 05:48:48 ID:OOpanLQs
1を捕まえてスレに投下、こっちでは2が読めるってのはすごく魅力的なんだが、
その場合は誰か事前に告知してきたほうがよくないか?
あっち限定の客もいるだろうし。
389名無しさん@ピンキー:2006/09/18(月) 05:50:57 ID:12tb1TmD
やられ大好きだが、あしもにはちょっと生き残って欲しい自分がいる……
390名無しさん@ピンキー:2006/09/18(月) 08:12:57 ID:tnAwSFoY
難しい選択だ・・
391名無しさん@ピンキー:2006/09/19(火) 09:47:36 ID:brrs14eg
第3話の弐「ブラッドプールはミジンコのかほり!」

「そんな馬鹿な!」
うづきはたじろいだ。確かに心臓を突き刺したはずだ。
その証拠に、うづきの刀は血でまみれているし、
おうま自身の胸の辺りは血で真っ赤だ。
「酷いですうづき様」
だがおうまは平然とした顔でこちらの話しかけてくる。
よく見ると口元に血を拭った後がある。
「酷いです…」
おうまは無表情から徐々に泣きそうな顔に変わっていく。
うづきは背筋が寒くなる思いがして刃先をふてん丸から変え、おうまに向けた。
その手元は震え、刀身がカチカチと鳴る。
「どうした?ふるえてい「黙れ!!!」
背後から茶化される気配がして即座に喚く。訳がわからなかった。
「おうま…何故生きている!確かに殺したはずだ!」
「はい。確かにうづき様に殺されました。殺されましたとも」
二度、殺されたと連呼する。その声に怨嗟は感じられないが根に持っているのは明らかだ。
「生き返ったとでも言うのか!」
「…違います」
「ならなんで生きている!おかしいだろ!」
「はい。おかしいですよね」
ぐす、と鼻水をすするおうま。うづきの背後でふてん丸が何か言いそうにしたがまた怒鳴らそうなので止めた。
うづきも相手を追いつめている事に気付いていたが、それ以上に「心臓を刺されて倒れたのに痛そうにもしていない」おうまが、
不思議で怖くてたまらなかった。逃げるより今はその事で頭が一杯だ。
「うりゅしゃいなぁ〜。静かにしてくだしゃい〜」

と、舌ったらずな声が傍の牢から聴こえてきた。
ふてん丸の記憶が確かなら、そこはお騒がせ忍者の牢だ…
392名無しさん@ピンキー:2006/09/19(火) 09:48:12 ID:brrs14eg
「にゃんですかぁ〜」
「!…あしも!?」
うづきはあしもがその牢にいるのを知りながらも驚いてしまった。
先刻見た時は熟睡していたくせに、こんな時だけ起きてくるとはいい加減な、と苛立ちをつのらせる。
「あ、うづき様。あとふてん丸さんに………おうま様!?!?」
眠たそうな顔で順繰りに相手を確認していたあしもはおうまに目が止まった途端「ひっ」と唸った。
「あしも様。おはようございます…」
半ベソで牢の中のあしもにぺこりと頭を下げるおうま。あしもは戸惑ってあたふたしている。
『あしもがおうまに恐怖感を?…というか"様"付け?』とうづきは気になった。
「や、やややや、やばいですうづき様。おうま様がああああ、あたしたちを根絶やしににににに」
支離滅裂といった風で慌てるあしも。続いて、
「ここ殺される死なされる助けてお頭〜」
ギャース!と気炎を吐いてどこぞに救難信号を発信しまくっていた。
「その様子だとお主はおうま殿の術を知っているようだな」
ここでの"鬼"とは、あの獣化のことだろう。
『こちらも何故に"殿"?』などと思ったうづきだが先にあしもを問い詰めることにした。
「あしも!あなた、おうまの術を知ってるの?」
「忍法・微塵!にんぽう・みじんっ!に〜んぽ〜う・みっじぃぃぃんっっっ!!!」
混迷の極みを見せ自慢の自爆技を叫びまくるも肝心の爆薬が無くて無意味に終わる。辺りに石ころを投げるだけだ。
「相変わらず何も考えてなさそうで面白いです、あしも様」
泣き顔でくすくす笑うおうま。自分が混乱の元であることは気にも留めてない様子だ。
「ひいぃ!ごめんなさい許しておうま様〜。どうか鬼にならないで〜」
土下座どころか全てを地に投げ出して哀願するあしも。眼前の牢など防衛線にすらならないのを知っているのだ。
「あしも様もうづき様同様に私を困らせるのですか?」
「め、めめめ滅相もない〜」
「ならブチ殺されてください」
「い、いやですぅ」
「ブチ殺します」
「ひぃ〜(泣)」
ふてん丸はそのやり取りを見てついうっかり笑ってしまった。うづきは笑えぬ現状に歯噛みするしかなかった。
393名無しさん@ピンキー:2006/09/19(火) 09:53:58 ID:brrs14eg
はい。てなワケでまず「2」の投下をば!なんですが、

すんません。
昨日布団の傍にノートPCを広げて、あぐらかいて猫背全開でこれ書いたりSTGしたりしてたら
馬鹿が祟って腰痛になった様子。あたた… or2
しばらく休載します〜。
394名無しさん@ピンキー:2006/09/19(火) 15:41:42 ID:L5AIaWnq
あしもはおいしいキャラだなあ……w
って、作者さん大丈夫ですか。無理はいけませんよ無理は。
ご回復を祈りつつ楽しみに待ってます。

誰にも聞かれてないですが、わたしゃベッドで『く (∀゚ )』って感じにノート横置き。
こんな使い方して壊れないのかどうかは、全然知りませんww
395ダークキッドvsブラックレディース:2006/09/20(水) 14:46:41 ID:ZXRkovbE
「壮絶!!女幹部ケイトとの死闘」 後編
      
前編は前スレの>>492-512 
もしくは「強い悪の女戦士を屠るスレ まとめblog」(http://akujolove.blog74.fc2.com/)に収録されています。
396名無しさん@ピンキー:2006/09/20(水) 14:47:56 ID:ZXRkovbE
3.
血の海で満たされた空間には四つの音が入り混じっていた。
ボタボタッと、零ニの切断された右手首から血がしたたり落ちる音、
吸い付き、舐めつけるような独特の音、いやらしげ鼻息、
そして痛みをもしくは悦びをこらえるようなくぐもった声……

「んん…んぐ……んぅん……ふぅんっ……」
零二の半勃ちになった『男』の根元を指先で優しく掴み、
小さな口に標準より少し大きなソレを咥えこむ膝立ちの若い女がいた。ケイトである。
上目遣いに零二をみる。
快感を必死で我慢せんとするその表情に満足したのか、
勝ち誇ったような笑みを浮かべると『男』を咥えるのをやめた。
ケイトの唾液でヌメヌメになった男根があらわになる。
「ふふ、気持ちいいんでしょ。素直になりなよ」
「は……はれが……ひもちいひもほか。」
「あはは、何いってるかわからないぞっ」
零二はケイトが股間部を隠していたベルトで轡をかまされたため、上手く喋ることができない。
「そんなこといってぇ……ここは正直だよっと……」
ピーンッと軽く指で零二の勃起しかかった男根をはじく。
397名無しさん@ピンキー:2006/09/20(水) 14:49:27 ID:ZXRkovbE
ケイトによって捕えられたあと、着ていた服を再び『何か』によってズタボロにされ、
執拗なフェラを今まで受けていたのだ。零二にとっては屈辱以外のなにものでもなかった。
腕からの失血がひどく、種の保存という本能レベルでの勃起という面もあったが、
しかし、なにより心はどうあれ体は男である。
美しく若いエロティックな肢体の女に迫られ、下半身が反応してしまっていたのだ。

「本当、君ばっかりいい目にあってるんだから、もっとうれしい顔しなきゃダメだぞ。
 ぼくはね。おっぱいやお尻を揉まれるのが大好きなのに、君が変な能力持ってるから我慢してるんだよっ!!」
嘘っぽい怒った顔をつくりながらケイトは零二にいう。
何が『いい目』だ、と零二は心で悪態をつきながら、
口調といい、表情といい人をイラつかせるのに関しては天才だな、と感心もする。
「……………」
何も答えない零二に少し本気で怒ったような表情をみせたが、
すぐに何か楽しげな悪戯を思いついた子供のような笑みをつくる。
「そうだっ……すっっっっっっごく気持ちいいことしてあげるよ!
 もうっケイトさまーどこまでもついていきますーってなのをねっ」
そういうと、胸の深い谷間からガラスの小瓶をとりだす。
さっきのリモコンといい色々はさまってる胸だな、と心のなかで零二はつぶやく。
そして、ただ心の中でしか悪態をつくことができないおのれの状況に情けなくなった……
398名無しさん@ピンキー:2006/09/20(水) 14:50:46 ID:ZXRkovbE
ガラスの小瓶にはトロリとした液体が入っていた。
「さぁ、これはなんでしょうっ!」
「……………」
「もう、ノリが悪いぞっ。答えはローションですっ。
 あ、特別なものってわけじゃないよ。そういうのもあるけど面白くないからね」
一人で高揚しているケイトは小瓶の栓を抜くと中身をおのれの二つの双丘の谷間に流し込んでいく。
艶かしく半ゼリー状の液体によって濡れ光る白い肌がなんともいやらしい。
「こういうのってさ、ちょっとしたゲームみたいで好きなんだ。
 君たちって悪い女の子にイかされちゃプライドとか色んなのが
 ズタズタだって思ってるから頑張るんでしょ。
 そういう奴をイかせると身も心も征服したって感じになるんだよね。
 すっごく気持ちいいし、その後ジワジワと殺すときって面白い表情するんだよねぇ。
 せっかくの覚悟が一度折れちゃってるから涙流しながら命乞いとかしちゃったりするのっ」
ケイトのサディスティックな言葉に零ニは辟易する。
こんなケイトを、そしてブラックレディースを放っておくわけにはいかない。
(あきらめてはだめだ、まだ何かできることはあるはず)
零二はめげそうな心を奮い立たせる。
399名無しさん@ピンキー:2006/09/20(水) 14:52:31 ID:ZXRkovbE
そんな思いが零二の眼にあらわれたのか、ケイトは零二の顔をマジマジとみる。
「ふふん、いいね。そう、その表情だよっ。それでこそ戦いがいがあるってもんだね」
小瓶を投げ捨てると、濡れ光る爆乳を零二の『男』にこすりつけてくる。
ふにゅ、ふにゅと柔らかな感触が亀頭を刺激する。
「んぅっ……」
しかし、零ニは少しは反応するがさしたるほどでもない。
零二はケイトの責めに対抗するべく、できるだけ意識を他の事に集中させていたのだ。
彼女の隠された能力である、圧倒的な切断力を持った『力』の謎を読み解くことに…
能力の正体をダークキッドに伝えることさえできれば…………

その強い信念がケイトの性攻から零二を守っていたのだ。
勃起しつつあった男根も半勃起程度におさまってきていた。
400名無しさん@ピンキー:2006/09/20(水) 14:55:42 ID:ZXRkovbE
しかし……そこまでだった。零二は飛ばしていた意識はすぐに現実にひきもどされた。
ケイトが乳房のこすりつけが効果をなさないことを悟ったのか、少しくやしげな表情を浮かべると、
零二の『男』を、ケイトの両乳房にまるで飲み込むかのように挟みこんだのだ。
「く……くはぁぁぁぁっ……」
今までほとんど何も発しなかった零二の口から喘ぎの声が漏れる。
パイズリは、膣内に挿れることに比べれば刺激という面ではそんなに強くはない。
ただ、その柔らかさと胸で挟みこまれ擦られるというシチュエーションによって快感が増幅される。
しかし、ギチギチに革ベルトによって締め上げられたケイトの深い谷間は、膣に負けぬ圧力も同時に混在させていた。
「ふふっ、どう気持ちいいでしょ。たまらないでしょ。ぼくの自慢のおっぱいはどぉ?」
ケイトは両手で胸を縦に動かしはじめる。
ローションで滑りがよくなった谷間は第二の膣と化し、何度も挿入を繰り返すうち、
零ニの男根は半勃起からガチガチの完全なる勃起状態に変化していた。

「ふぁっ……くぅ……はぁぁっ」我慢できずに漏れ出る零ニの声。
「フフッ、無理せずにね。いつイってもいいんだよっ」
ケイトが挑発する。しかし、その挑発に抗う力が零二には残されていなかった。
柔らかな乳肉が両側から零ニの『男』を責め立てることに加えて、
真上から見下ろすことでインパクトが格段にあがったおのれの一物を挟み込んだ爆乳をみてしまい、
精神的にもいっそうの高揚状態に陥っていたのだ。
「すごいでしょっ、ぼくのおっぱい。
 柔らかいし大きいし、100%天然ものなんだよ」
どんどんと高まる乳圧、そしてケイトが時折漏らす短い喘ぎが、零二に我慢の限界を超えた。
「くぅぅっ!」
ズピュッ……ビュッ…ビュッビュッ……
ケイトの魔惑のパイズリに耐え切れず、ケイトの胸に溜め込んだ精を放つ。
「あ、きたきた暖かいのが、おっぱいにっ!うわぁ濃いなぁっ溜まってたでしょ?」
谷間からドロリと垂れる精液、ケイトは胸から男根を抜くと、勝ち誇った顔で零二をみる。
「で、どう?そんな泣きそうな顔しないでよ。大人でしょぉぉぉっ」
顔にまで飛び散った精液をいやらしげにその赤い舌で舐めとりながら思い切りバカにしたようにいうケイト。
零二は自分が情けなくなったが、彼女の胸でイってしまったことは事実だった。
401名無しさん@ピンキー:2006/09/20(水) 14:58:46 ID:ZXRkovbE
「さて、と。ダークキッドはまだ来ないみたいだし、イっちゃった君に最後のプレゼントをあげる」
「…………」
「反応なし、と。なんか一人芝居してるみたいでヤダなぁ。
 けど、わかるよね。フェラ、パイズリときたんだから、最後はもちろん……ココ」
そういいながら、左手を蜜が滴り落ちる股間部、薄く剃った陰毛、その奥にみえる一本の縦スジに持っていく。
「そろそろ、君だけを気持ちよくさせるのも癪だからね。君のオチンチンでぼくを満足させてよ」
まずは直立していた鉄柱をリモコンでケイトにとって挿入にちょうどよい角度に調節する。
「こんな、感じかな。ぼくね、もう我慢できないの……って。
 えー、またフニャチンになっちゃったのぉ。ダメだよ。ぼくみたいな女とこれからハメハメできるってのに」
「フン……」そう鼻であしらい、そっぽをむく零二。
ケイトは両手で零二の顔をおさえこむと猿轡の上から濃厚な舌を絡めたキスをする。
目を剥く零二。間近でみる猫を思わせるケイトの顔に一瞬ドキっとし、「可愛い」などと場違いな事を思ってしまう。
「んん、んんん……はぁっ」数十秒の長い口腔のまさぐりが終わるとしてやったりといった表情で零二をみるケイト。
「どう、ぼくのディープキス。気持ちよかったでしょ?」
そういって眼を零二の股間に落とす。彼の『男』は再び勃起をはじめていた。
「もうちょっと……ってところかな。ンフフ。あとはこれだぁっ」
零二に跨ると、股で、弾力あるムチムチの内股をうまく使いながら零二の半勃起の男根をこすりはじめた。
「ウォォッ」強烈な刺激が零二を襲う。胸とも違う新たな感触に思わず声を漏らす。
「フワァァッ」ケイトの方も、性器のまわりの敏感な部分がこすれて感じるのか蕩けるような甘い喘ぎが出る。
彼女の動きにあわせてリズミカルに動く爆乳が零二の眼に入りこむ。もう、零二は性の衝動に身を任せるしかなかった。
数分しないうちに男根は先ほどよりも硬く、そして痛いほどに勃起し反り返った。
「はい、我慢大会終了。うーん、やっぱり結構大きいね。気持ちよさそう。
 ぼくももうオマンコがヌチャヌチャだし……いただきまーす」
402名無しさん@ピンキー:2006/09/20(水) 15:06:34 ID:ZXRkovbE
ケイトが態勢をもう一度整えなおすと、ゆっくりと零二の肉棒をその肉壷に咥えこんでいく。
肉襞が過敏な亀頭に絡みつきまとわりつく、耐えようもない刺激が零二の男根を襲う。
逆にケイトは予想よりも大きかった零二の『男』に子宮口を小突かれ嬌声を上げた。
「うひゃぁぁっ、いいよ君、思ったよりもずっとイイっ」
そしてゆっくりと味わうかのように、肉壷に咥えては離しを繰り返す。
ケイトは鉄柱を両手で持ち、動きを調整している。
そのため、彼女の快感に悶える表情や揺れ動くたわわに実った乳房を零二は目の当たりにすることになる。
そして、ケイトから発せられる牝の匂いと淫らに喘ぐ声。
触覚だけでなく、視覚、嗅覚、聴覚と五感のうちほぼすべてからもたらされる快感に逆らうことのできない零二。
ついには、自ら動ける範囲で小刻みに腰を揺らし、ケイトを求める。
ブラックレディースとの死闘、ケイトの謎の能力、
先ほどまで零二にかろうじて正気を保たせていたものは頭の片隅に追いやられ、ひたすら性の交わりに没頭していく。
「いいよ、あはぁっ、最初から、ヒィンっそうすりゃよかったんだよ。ハァァァンッッッ」
ケイトは喘ぎ続けながらも、自ら腰を振り憎き敵に性の悦びを感じている零二が『堕ちた』ことを確信し、
そもそも、この美貌とパーフェクトなボディを持つぼくに逆らうことが間違いなのだと自尊心を満足させる。
ゆっくりだったストロークの間隔が短くなっていく。
パンパンパンッと下腹部が激しくがぶつかりあう音が実験場に響きわたる。
絶頂へとのぼり続ける二人、ケイトの搾り上げるような膣の締め付けに限界を感じ最初にイったのは零二の方だった。
ドクドクとケイトの膣内に精液が流し込まれる。
「あはぁっぼくもぼくも……イく、イく、イクゥゥゥゥッ」
続いてケイトが零二の顔をその爆乳に抱きかかえるようにして絶頂を迎える。
ピクピクと快感のために痙攣しているのが肌を伝わり、零二にもわかった。
精を放ち、少し冷静になった零二は何度も何度も心の中でダークキッドに謝り、足手まといになる前に死にたいと願った。
403名無しさん@ピンキー:2006/09/20(水) 15:07:51 ID:ZXRkovbE
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ケイトと零二のいる実験場の手前にある厨房。
時間外のため、本来なら誰もいないはずであったが、
入り口から死角になるような場所に男が倒れ、その前でペタンと座り込んだ女がブツブツと何かをつぶやいていた。

「あ、あなたが悪いんだから、せっかくかくまってあげたのに……」
そう独り言をつぶやく上級戦闘員の前で、某国の有名アイドルが事切れていた。
胸にはナイフが刺さり、血がどくどくと流れ出ている。さんざん、嬲ったあともみてとれる。
ケイトがお気に入りのアイドル以外を処分しようと実験場へと彼らを連行しようとした時、
上級戦闘員の権限で、彼女がFANであったあるアイドルを下級戦闘員に命じて秘密裏に連れてこさせたのだ。
そして、お礼にと肉体関係を迫ったのだが、アイドルは感謝するどころか家に帰してくれと連呼した挙句、
こんな悪いことはよせなどと、お説教じみたことを言ってきたのでカッとなって嬲り殺したというのが事の顛末である。
悪いのはどちらかは明白であるが、アイドルの融通のきかなさが余計に状況を悪くしたともいえる。
404名無しさん@ピンキー:2006/09/20(水) 15:13:20 ID:ZXRkovbE
上級戦闘員はつい衝動で殺してしまったことを悔やみながらも、
TVの中でしかお目にかかれないアイドルを自分の手で葬ったことに喩えようもない興奮を感じていた。
支配欲、征服欲が暴走した結果であるが、ブラックレディースでは珍しいわけではない。
ひたすらおのが欲望を解放せんとする彼女たちの日常の光景である。
「ああっ」
我慢できなくなったのか、上級戦闘員はアイドルの死体を視姦しながら、
乳房に左手を股間に利き腕である右手を持っていき、マスターベーションをはじめる。
ボディスーツごしにもわかる乳首の勃起、その乳首をのせた豊かな乳房を強く揉みしだき、
股間部の横から指先を入れ、ピチャピチャと淫水の音を響かせながらクリトリスを弄くるさまは卑猥である。
髪にウェーブをかけ熟した魅力を醸し出す女は見た目は二十代の後半か。
きつめの顔立ちはとろけるような表情をつくり、ひたすら自慰にふける。
「んんっ、いいよぉ、いい……よぉっ…」
彼女は最後までイくことはできなかった。何故なら“死神”があらわれたから。
405名無しさん@ピンキー:2006/09/20(水) 15:17:48 ID:ZXRkovbE
“死神”−ダークキッドは厨房に入った瞬間、くぐもった喘ぎ声を出す彼女に駆け寄った。
事態の認識におくれが生じた上級戦闘員は、
何が起きたのか、迫りくる男は誰なのか、理解できた頃には首筋にダークキッドの腕の刃をあてられていた。
「やれやれ、ネクロフィリアか。どこまでも堕ちた鬼畜め……」
「あ、あっ」
「いつもならさっさと首を掻っ切っているところだが……
 お前に一つチャンスをやろう。俺が今から質問する。その回答次第では考えてやってもいい……」
「は、はひぃぃ」ダークキッドの戦闘力は嫌というほど知っていた。
そして、自分ではたとえ不意打ちであろうとなかろうと勝てないことも。
上級戦闘員に与えられた能力はさまざまだ。彼女は戦闘補助。純粋な戦闘力は下級戦闘員と変わらぬ能力しかない。
ひたすら、ダークキッドの機嫌を損ねないようにすることだけに集中する。
「一つ、新宮零二をみかけなかったか」
新宮零二……確かダークキッドとともにBLに抵抗する男の名だと思い当たる。
「いえ、おみかけしてません……けど、お願い命だけは……」
「まだ、質問は終わっちゃいない。お前が助かるかどうかは残り二つの質問にどう答えるかだ」
「は、はい」自分の身体を慰めていたときの火照りもなくなった。今は恐怖の汗が全身から滲み出ている。
「ケイトはどこにいるか知っているか……」
「そ、それなら、ケイト様ならす、すぐ隣の実験場に……おられます」
「グッド。なんとなく想像はできるか、あの女はそこで何をしている……」
救出したアイドルに聞いた実験のために連れて行かれたという話がダークキッドの頭にチラつく。
「そ、その攫ったアイドルの……実験といいますか…そのしょ処刑です」
「外道が……」怒りを極力おさえ、吐き捨てるようにいう。
406名無しさん@ピンキー:2006/09/20(水) 15:19:40 ID:ZXRkovbE
「最後の質問だ。ケイトの能力はなんだ。幹部ならいくつかの能力を持っているはずだ」
知るはずがないと思いながらも、これからの戦いにそなえダークキッドは一応聞いてみる。
さきほどのように知らないが助けてくれと命乞いをすると踏んでいたのだが、思いがけない反応が返ってきた。
何かを思い出したかのようにビクビク震えている。彼女は知っていたのだ。ケイトの隠された能力を。
「知っているな。話せ、話せばお前を殺すのはやめると約束しよう」
「ほ、本当ね。本当よね。わかったわ、話すから殺さないで」
「早く話せ、時間がない……」零二が心配だった。
「わかったわ……ケイト様の能力は――――」
彼女にだけは視えたのだ。ケイトの能力が。幹部であったマリーシャがケイトに逆らい暴走した時、彼女はそこにいた。
そして、両目を特殊強化している彼女だけがケイトの能力を捉えることができたのだった。

−−−−◆−−−−◆−−−−

「そうか……ケイトもとんだミスを犯したもんだ。この女を生かしておくとは。
 よし、約束どおり殺さないでおいてやる……しかし、もう少しお前には役立ってもらうぞ」
上級戦闘員からケイトの秘密を聞いたダークキッドはそうつぶやくと考えついた策を話しはじめた……
407名無しさん@ピンキー:2006/09/20(水) 15:22:16 ID:ZXRkovbE
4.

「んふふっ、気持ちよかったぁっ……まだ身体中がふわふわしてるよ。
 それじゃあもう一回しようっ……てわけにはいかないか。ダークキッド隠れてないで出てきなよ」
ケイトの呼びかけに応じるかのように開け放しの扉の影から人影が二つあらわれた。
一人はダークキッド、そしてもう一人は赤いボディスーツの上級戦闘員だった。
腕を後ろにひねられ、ダークキッドの前を歩かされている。
ケイトは荒い息遣いのまま零二との性器の結合を解き、立ち上がる。
もちろん精液と淫水で濡れた陰部を惜しげもなく二人に晒すかたちとなる。
「あれぇっ、てっきり一人でくるかと思ったのに……女を連れてなんて、なかなかやるね」
まるでモテない男が彼女を連れてきたといったような軽い口調でいうケイト。
ダークキッドは何も反応せず、ケイトとの距離を詰めていく。
「ストップ!! それ以上近寄るとこいつの命がどうなっちゃうかわかんないよっ!
 ……しかし、ホントッに二人そろってノリが悪いんだからっ。モテないよ、そんなことじゃ。
 ふふ、でぇっ……ひょっとして……人質のつもりじゃないよね?」
呆れかえった顔をしながら尋ねるケイト。ダークキッドの答えは……
「そのつもりだったんだがな。もし、零二と交換に応じるなら今回は見逃してやってもいい」

「……ここでさ、可愛い部下のためだ。仕方ないって感じでオッケーしたら、
 結構イイ奴じゃんってことになるのかなぁ。えっとぉ、うんセライアだったよね。あんた捕まっちゃったんだ」
極めて軽そうに話すケイト。しかし、端々からイラつきがみえる。
「す、すみません、ケイト様。お許しを!」
ダークキッドに殺されるかもしれぬ人質の状態でなお、ケイトの怒りに触れることを恐れるセライア。
それだけケイトは彼女たちを恐怖によって縛りつけている存在なのだと、ダークキッドと零二はあらためて認識する。
「さぁ、どうしよっかなぁー」
ケイトはニヤニヤと笑みを浮かべながら思案にくれる表情をつくる。
もちろん、ケイトの答えがNOであることは、ここに生き残っている者ならば誰でも知っていた。
408名無しさん@ピンキー:2006/09/20(水) 15:25:07 ID:ZXRkovbE
ダークキッドが殺さずに人質をとったのは何も零二と人質交換の条件になるからと思ったわけではない。
ブラックレディースの幹部にとってみれば、ましてケイトであればなおさら上級戦闘員の命などゴミのようなものだ。
人質をとった理由。それは……戦闘員の身体を盾にすることでギリギリまで変身を悟らせないためであった。
ダークキッドには三つの変身形態がある。
『超装』『超力』『超速』いずれも一〇分以上は維持できず、体力の消耗も激しい。
また他の能力を犠牲にする特化した戦闘形態であるが故にそれぞれ弱点もある。
「きーめた。ぼくの答えはぁ……」
ケイトが間延びした口調で話しはじめた時、腕をひねりあげているセライアから「合図」があった。
(今だ、『変身』……)
心の中でつぶやくと、ダークキッドは『超速』形態への変化をケイトからは見えづらい足元からはじめた。
肌の色がてかりを持つ青へと変化していき、頑健な身体は鋭角的なすべてを切り裂くような細身へと変わっていく。
「死んじゃえっ」
ダークキッドの改造された眼でさえ、集中してかろうじて視ることのできる細い超鋼製の糸、
それを自在に操る『念糸』がケイトの隠された能力である。
知らなければ気付かず絡めとられていたであろう縦横無尽にうごめく『糸』が
上級戦闘員ごとダークキッドを捕えようと迫りくる。
糸が到達する少し前、ダークキッドの変化が最後までのこった頭部にいたり、完全なる変貌を遂げた。
青く、もはや人というよりは人型の化物となったダークキッドは、
戦闘員を残したまま糸をかわしながらケイトと肉眼ではとらえきれないスピードで近づく。
あわれセライアは頭の先から足のつまさきにいたるまで、全身を糸にからめとられ、
まったく身動きできないまま、受身もとれずに後ろに倒れこんだ。
409名無しさん@ピンキー:2006/09/20(水) 15:28:53 ID:ZXRkovbE
ケイトも何がおこったか気付かぬうちに首と胴と泣き別れ………にはならなかった。
「ちっ、カット」
糸を切断すると、ダークキッドの踏み込みを後ろに飛んでかわす。
「くっそぉ……」
そして両手の超硬質の爪を一気にのばすと、ダークキッドにむかって『超速』に勝るとも劣らない速度で襲いかかる。
『念斬糸』は実験的に付加された能力にすぎず、
ケイト本来の能力はダークキッドから零二が聞いていたように超高速移動を可能にした『神速』である。
ダークキッドのような身体の変化もなく、ケイトの人工生体内臓が耐えられるかぎり瞬間的な加速が得られるのだ。
その時間はおよそ一時間!!
すでに肉眼ではとらえられない戦闘が、倒れたセライアと零二をよそに繰り広げられていた。
零二はただ、左手をおのれの胸の前で力強く握り戦況を見守ることしかできない。
        ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
410名無しさん@ピンキー:2006/09/20(水) 15:30:24 ID:ZXRkovbE
−−−−◆−−−−◆−−−−

もはや、床だけではない。天井や前後左右の厚いコンクリートの壁を地面とばかりに蹴りこみ、
ダークキッドの四本の刃とケイトの爪が火花を散らしながらぶつかり合い、
存在する空間すべてを使って戦闘をくりひろげていた。
チュイィィィィンッ
「もう……あれで…勝てると…思ったのに!」
「馬鹿女の……浅知恵……だ!」
中央でダークキッド両腕の刃とケイトの爪がせめぎあっている。
両者のゆずらぬ拮抗をダークキッドが破った。
両腕の刃をひき身体を左にひねる同時に右脚を大きくふりあげ、
ケイトにむけて刃で切り裂くように蹴りこむ。
「そんな…フェイントォッ!」
左の爪で右足を受けると、残った右の爪がダークキッドの左肩を裂いた。血がにじむ。
「フフン、なんだ正攻法でいけるじゃない」
「クッ!」
立て直しとばかり、ダークキッドは体勢をたてなおしながら後方へ飛ぶ。
(まずい……か)
『超速形態』を維持できるのは残り二分。残された手段は……
再び、刹那も止まらぬ超高速での戦闘に突入した二人、
しかし、左肩に受けたダメージのために少しスピードが落ちたダークキッドの方が劣勢で防戦にまわっている。
長期戦になれば負けるしかないダークキッドは最後の賭けに出た。
地面に転がってた各種の武器を走りざまにケイトに投げつけはじめたのだ。
「無駄なあがきぃっ」そういいながら、爪で打ち落とし続けるケイト。
武器をかわさない選択をとったことに彼女の油断があった。
そのいくつかにダークキッドが厨房からくすねていた小麦粉の袋が結わいつけてあった。
武器が打ち落とす衝撃で粉塵がケイトの身体を包む。
411名無しさん@ピンキー:2006/09/20(水) 15:32:45 ID:ZXRkovbE
「こざかしいよっ」そういってケイトは超スピードで視界が制限される粉塵を抜ける。
しかし、元いた場所にダークキッドの姿はなかった。
「ど、どこ?」
ダークキッドを一瞬見失うケイト、それが両者の命運をわけた。
「上っ!?」
「遅いっ!」天井を蹴りこみ、限界までスピードを上げたダークキッドの右腕の刃が、ケイトの肉体を縦に切り裂いた。
「うああぁっ」
短い叫びとともに、その場に立ち尽くすケイト。一瞬、全ての音が消える。
プツッ そんなかすかな音が静寂を破った。
ケイトの若々しさの象徴であり、そして淫猥の象徴でもあった乳房が、
歩くたび、走るたびたぷんたぷんと揺れ動き、どんな男の心をも捉えた爆乳が、
黒革のベルトの戒めが解かれ、弾け膨張するかのごとく横に広がり、全貌をあらわした。
綺麗で乳輪の小さな形のよい桜色の乳首が、ツンと勃ち、小刻みに震えている。
少し遅れて…………縦に赤い線が走ったかと思うと血が、
ケイトの白い肌を朱に染める赤い血飛沫がとめどもなく溢れ出てくる。
「あ、あ、そんなぁ……ぼくが…やられる…なんて」
小悪魔のような表情が崩れ、信じられないといった顔でダークキッドをみる。
412名無しさん@ピンキー:2006/09/20(水) 15:33:58 ID:ZXRkovbE
ダークキッドも変身形態が限界時間を越え、すべての肉体変化を解除した。
刃も何もない、ただの人と変わらぬ精悍な顔つきをした長髪の青年が姿をあらわす。
「ギリギリ……だったな」そういって、荒い息を整えながら小憎らしい笑みを浮かべる。
三時間は通常変身も不可能である。まさに薄氷を踏むような戦いであった。
「どうだ、ケイト。苦しいうわっ」
最後まで言い終わらぬうちにケイトの唇がダークキッドの口をふさぎ、
朱に染まった若々しい肢体がダークキッドの逞しい肉体に抱きついた。
むせぶような血の香りとともに、たわわに実った淫乳や柔らかい肌の感触がぬくもりとともに伝わってくる。
腕や足を使えないように巧妙に、絡みつくように抱きしめられているため、
数時間は常人にも劣る力しか出せないダークキッドには脱け出すことができない。
「フフフ……気持ちいいでしょ。安心して、実は君のことが好きでたまらなかったなんてオチじゃないから」
413名無しさん@ピンキー:2006/09/20(水) 15:35:41 ID:ZXRkovbE
「……離せ」冷静を装ってダークキッドはいうが、そこには焦りが少しみられる。
「……離さないよ。ぼく……すっごくくやしいけど、もうダメみたいなんだよね。
 けどさ、一人で逝くのって淋しいじゃん。だから……体内の自爆装置起動させちゃった……
 適当に決められるんだけど、ぼくが逝っちゃったら何にもならないから五分ね、それくらいなら保つと思うし」
ダークキッドを道連れにするというケイトの覚悟。
彼女を切り裂いただけで勝利を確信し、油断したダークキッドの致命的なミスだった。
必死でケイトの死の抱擁から脱け出そうと試みるダークキッドだが、限界点を超えた身体はどうしても動かない。
「フン……無駄だよ……ぼくと一緒にここで死ぬんだ……ダークキッドを倒すんだ……きっと母さまも喜んでくれる」
「母さまだと……」
「あれ、言ってなかったけ。そう、きみが憎くて憎くてたまらないブラッククィーンはね、ぼくの母さまなんだよ」
何故、こんなに見た目はもちろんのこと実年齢も若くみえるのに大幹部なのか、
その謎がダークキッドの中で一気に氷解したが、だからといってこの状況が好転するわけでもない。
ここまでか、とさすがにダークキッドも覚悟を決めた。
ケイトの方も失血からか、その表情は青白い。
アイドル達の血が渇きはじめた床は、再び彼女どんどん溢れ出る血で満たされていく。
「ねえ……最期にさ、Hなことしよ。少しでも気持ちよくなって逝こうよ。
 こう、肌と肌をこすりあわせてさ、後ちょっとは手も動かせるでしょ。それでぼくの身体を弄って」
ケイトのどこまでも尽きぬ性の欲望は、死の間際でも変わらない。
「……」ダークキッドは答えない。ケイトはつまんないとつぶやきながら少しでも快楽に身を浸そうと、
股間や乳首など敏感な部分をダークキッドの服やジーンズに擦りつける。
ケイトはひたすら慾ることに夢中で気付かなかった。ダークキッドの眼に希望の光が宿ったのを。
414名無しさん@ピンキー:2006/09/20(水) 15:39:39 ID:ZXRkovbE
ケイトの肉のタップリとつまった淫らな尻が
スリスリと触られたかと思うとグニュウと揉みしだかれる。
「はぁん……いい……よ。ダークキッドっ
 ぼく……お尻を揉まれると……すっごく感じちゃうんだ……」
「俺じゃない」
ダークキッドは否定するが、ケイトはなおも続ける。
「ふふ、あと……二分と三〇秒…
 ねぇ、もっと触ってお尻をもっと……指を這わせて、
 この状況でもできるでしょ。もっともっと気持ちよくさせてぇぇ」
息をハァハァと切らしながらも、ケイトの性欲はとどまることをしらない。
「はぁぁぁっ、いいよぉダークキッドっ。穴に…お尻の穴に……指を突っ込んでぇぇっ」
お尻の割れ目に指が這いまわることですさまじい快感がケイトの身体をかけめぐる。
ケイトは体内の自爆装置を起動させると同時に、全身に性的な興奮がもたらされるように改造してあったのだ。
もちろん、死への恐怖を少しでもやわらげるためである。
「だから、俺じゃない」
415名無しさん@ピンキー:2006/09/20(水) 15:41:59 ID:ZXRkovbE
「僕だよ」
ケイトの背後で尻を触っていたのは縛られていたはずの零二であった。
「な……なんで……」
「最初にダークキッドがお前に一撃をくわえようとしただろ。
 あの時、俺を柱に縛りつけていたものを斬ってくれたのさ」
右手首からの大量の失血で全身を震わせながらも零二はケイトに答える。
「そ…そんなぁ……」
「そう、そして『あやつり人形』が発動されるってわけだ」
尻に零二の左手が触れたことで、ケイトはすでに動きを束縛されていたのだ。
「心は自由にできなくても、身体だけでやっぱ十分だったね」
ケイトがダークキッドを抱きしめていた腕が意思とは関係なく両側に開いていく。
絡めていた両足も、その交わりが解かれた。
ケイトは身につけているのはブーツのみ。
縦に切り裂かれた血まみれの白い裸体を、拘束がとかれ、存在を主張してやまない二つの大きな乳房を、
精液と淫水とそして血に濡れた股間を、すべてダークキッドに晒していた。
「あ……ああ……やめっ」
416名無しさん@ピンキー:2006/09/20(水) 15:48:35 ID:ZXRkovbE
ダークキッドは処刑の際、ケイトが戯れにアイドルたちに持たせた武器の一つである刀を手に持つと、
彼女にむかって脇構えに構えた。
あとは切り込むばかりとなった時、気力を全て使い果たしたかのように零二が横にフラっと倒れた。
その瞬間にケイトにかかっていた『あやつり人形』が解ける。
ケイトは身体に自由が戻ったことを知ると最後の力をふりしぼり、ダークキッドめがけて爪を突き入れんとする。
「死んじゃえぇぇっ」
バシュゥゥッ
勝負を決める斬り合いの勝者は………ダークキッドであった。
ケイトの爪を寸前でかわしたダークキッドは彼女のムッチリとした太股を切り裂いていた。
「キャアァァッァァッ」
立つことのかなわなくなったケイトは、大きく淫らな乳房を床に押しつぶすように前のめりに倒れる。
「下手すると、爆発する危険があるからな……足だけ斬らせてもらった
 さてあと一分半くらいか……おのれの罪を少しでも悔やみながら…死ね」
417名無しさん@ピンキー:2006/09/20(水) 15:52:32 ID:ZXRkovbE
「はは……いっつもすげぇわ……」
突然倒れた零二はそういうと気を失う。駆け寄るダークキッド。
「ヤバイな、血を失いすぎている……」
そういうなり零二を抱きかかえ脱出しようと、倒れのたうちまわるケイトに横目に入り口へとむかう。
「私も助けてぇ……」
糸で絡めとられてから身動き一つできず置き去りされていたセライアが、ダークキッドに声をかけた。
「ああ、いたな。助かったよ。お前がいなけりゃどうなっていたかわからなかった」
「それじゃ……お願いしますぅっ」
一瞬、逡巡したダークキッドだったが
「残念だな…………いつもの力があればお前も助けてやるんだが。
 ごらんのとおり満身創痍で一人抱えている状態だ。あきらめろ」
「そ、そんなぁ、話が話が違うじゃない」
「……やれやれ、少しは考えろ。俺は殺さないと言ったんだ。他の誰にお前が殺されようと知ったことじゃない。
 だいたい、いたぶり殺したアイドルの死体の前でオナニーをしていたクズ女を助けるはずがないだろう。
 地獄でみんなとアイドル談義にでも花を咲かせるんだな」
「いやぁぁぁっ」
そういうとダークキッドは零ニを抱え、実験場をあとにした。
そして、残されたセライア。ケイトの自爆まであと三十秒となった。
「ひ、ひぃぃぃっ」
糸で絡めとられた艶やかな肢体を器用にゴロゴロと転がし、なんとか実験場を抜け出ようと必死で試みる。
そのセライアに覆いかぶさるようにのしかかる人影、ケイトであった。
足を斬られ、なおも腕の力だけで彼女のもとまで這いずってきたのだ。
「君の……せいで、ぼくが…やられちゃったんだ。
 すぐにでも…くびり殺してやりたいとこ…だけど……もう……そんな力も……ないや」
逝く寸前のケイトがセライアを押しつぶすような態勢でそうつぶやく
「やめてぇ、ケイト、死ぬならあんた一人で死になさいよっ」
ここにきて上司も部下もない、ひたすらわめき散らすセライア。
「……やだよ。淋しいもん。母さまぁ……仇…お願いね…」
「ひぃっ」
ケイトの魔乳が爆ぜたのが上級戦闘員の最期の記憶であった。
けたたましい音をたて、ケイトの爆発に連動し実験場どころかアジトをも消滅させる大爆発がおこる。

その時、ダークキッドと零二は………………

                                                                了
418クレイバンの人:2006/09/20(水) 15:59:44 ID:ZXRkovbE
半年間もお待たせしました。
ダークキッドvsブラックレディース、ケイトのエロ&やられです。かなり長くなりました。
まぁ対大幹部ということで許してください。

>>357さんのSSの途中に挟みこむような形になってしまって、すみません。
ちょっとしばらくネットにもつなげない状態が続きそうなので投下させてもらいました。よかったら感想お願いします。

357さん、お身体にはくれぐれもお気をつけください。
「名無し」で感想書いてるのでここでは何も書きませんが、続き楽しみにしてます。
419357の中の人:2006/09/20(水) 16:45:20 ID:pbCfieIv
その>>357はリアルタイムで更新を見守ってたワケで。久々にwktkしてました!
最高ですぜダンナ!こっちはいつまでも名無しのままで申し訳ない…

一気ににここまで投下できるのが既に凄すぎます。
しかも中はダークキッドvsケイト(鬼畜で素敵なぼくっ娘)のガチバトル!
「お母さま〜」な辺りがコヨーテラグタイムショーの12姉妹みたいで好みです。

零二ってこのスレでは貴重な男やられ役ですよね。
420名無しさん@ピンキー:2006/09/20(水) 22:32:14 ID:/RWcw98m
キタ━━━━(゚∀゚)━━━━!!!
超GJ!!
逆レイプあり、やられあり、たまらんです。
そしてセライアたん、哀れ。
お持ち帰りしてやればいいのに…って、それができないから放置されたのか。
421名無しさん@ピンキー:2006/09/20(水) 22:39:54 ID:cOSWpMRo
抜け出そうと必死にクネクネするセライアたん(;´Д`)
422名無しさん@ピンキー:2006/09/20(水) 23:50:43 ID:3ZQ8u981
ついにケイトがやられてしまった…。セライアさんチョトかわいそうw

ほんと、いつもすごいボリュームのSSです。
ありがとうクレイバンの人!ダークキッド格好良いよ!!
423名無しさん@ピンキー:2006/09/21(木) 04:54:52 ID:R+vRf+T2
ケイト、期待とエロシーンとお乳ともったいなさをありがとうww
そしてクレイさん超GJ!! 今回も抜ける展開でした。貴方こそこのスレの主神。
最後の血まみれでもつれあう必死なセライアとケイトを想像するとたまりません。
私もいっつも名無し(その方が遠慮がなくていいかなと思うんで)ですが、
日夜激しく応援してます(´∀`)
424名無しさん@ピンキー:2006/09/23(土) 15:01:31 ID:xlSXL5uK
「書き込みが無いわ…こんな時こそ保守ageね!」
謎の"刈り上げ戦闘員"あらわる。胸と尻だけ露出した極彩色のタイツが異様だ。
今、その戦闘員がひっそりと何かをしようとしている…そこに、謎の男登場!
「そうはいかん!」
「だれ!?……きゃあああああ!変態」
男は―――全裸だった。顔をグンゼで隠している。自慢のムスコをペロ〜ンと露出。
「卑猥な変態グンゼがみすぼらしい裸全開120%で猥褻物陳列上等な恥知らず行為をアタシの前で…」
戦闘員は「はわわわ…」と戦慄きながら混乱する。
「まぁ私のデリンジャーでも見て落ち着きなさい」
変態グンゼはずずいと距離を詰め、股間を怒張させ、前に突き出しながら腹話術でこう叫んだ。

「オカアチャン!」

「いやああああああああああ!!!!」

ナイムネ戦闘員は絶叫してその場を去った―――だが逃げられない!
変態グンゼは光の速さで女戦闘員に追いつき、無防備な腰を持ち上げて虹色っぽいタイツを剥ぎ、
デカ尻のある一点にイチモツを突き入れて高速で腰を振った!
「保守sage!保守sage!」と叫びながら戦闘員をいたぶる。レイプ行為同然だが正義の味方なので気にしない。
「あん!あん!あん!あん!」顔を紅潮させ、リズミカルな悲鳴を上げる戦闘員。

…普通なら保守のためのageは別段咎められるような行為ではない。「ageんなボケ」と罵られる程度だ。
だが!このスレは「sage推奨」だ!正義の変態グンゼは無知な戦闘員を許さない!
怒涛のストンピング。さらに押し倒し前も攻める。戦闘員は処女だったがグンゼなので気にしない。
「グンゼは貴方の顔を覆っている物であって別にアタシはグンゼじゃなくてそんでもって痛い!痛い!いつもの3倍痛い!」
「一撃必殺!保守sage!」変態グンゼがそう叫ぶと、白濁色の波が戦闘員の中でほとばしった!
「ひゃあああ!やめてよしてやめてよして……あっ……」
拒絶から一転、ビクンと脈打った戦闘員の身体が光を放つ。本来なら『うおっまぶしっ』だが絶頂に達したグンゼは気にしない。
腰を押さえられ四つん這いになりながら光り輝く戦闘員。そして――…
「ああぁぁぁ…………あわび!」
断末魔の悲鳴と共にボグゥン!と光の粒子となって弾け散り霧散する戦闘員。虹色タイツと下着だけがその場にパサリと落ちた。
後には射精後の恍惚と戦闘員の突然の消滅を前に呆然とする変態グンゼの虚しい姿だけが残った。

保守――――sage。
425名無しさん@ピンキー:2006/09/23(土) 15:14:21 ID:y5gPQWEM
>>424
また変な正義の子キタ――(゚∀゚)――!!
しかも精液で消滅wwwwwGJGJGJwwwエロイイヨイイヨーww

ところでこのスレ、sageはマジで大事だな。
昨日何の気なしに『ダークキッド』でヤフー検索かけたら……
クレイさんのSSを荒しの道具としてコピぺしてる罰当たりがいた。
ちょっと藁人形買ってそのDQN呪ってくる。
426名無しさん@ピンキー:2006/09/25(月) 02:41:53 ID:Df4k7NHm
コミックヴァルキリー2号目がもうじき発売ですよ。
今回もヤラレの観点から雑誌の暗部を鋭くえぐってみよう。
427名無しさん@ピンキー:2006/09/25(月) 14:26:22 ID:vIL7h9wT
>>426
また街さ出てでかい本屋で予約してくるだ(´ω`)
428名無しさん@ピンキー:2006/09/25(月) 17:40:34 ID:euT818lF
今度こそ密林で予約したぞ…。
429名無しさん@ピンキー:2006/09/25(月) 22:30:19 ID:cXFW2IhN
創刊号買えなかった人ってけっこういるのか?
430名無しさん@ピンキー:2006/09/28(木) 19:55:35 ID:oq77E0Hg
創刊号買えなかったけど、2号は買えた。
思ったより悪女&やられ多くて満足。この調子でいって欲しい。

あと18禁コミックスだけど、最近出たコミックスで、
「スーパーヒロインDX」ってのに 3本悪女が出てるのがあった。
どれも「やられ」るけど、ビルにめりこんだりしてコミカルだったり、
超兵器にビビってるコマで終わったり、見事にやられるけどちょっと化け物すぎるとかイマイチっちゃあイマイチ。
431名無しさん@ピンキー:2006/09/29(金) 10:48:06 ID:X/W6rKnz
絵板はどこ?
432名無しさん@ピンキー:2006/09/29(金) 11:04:05 ID:eftAaRMe
絵板。これからはテンプレに入れたほうがいいな。

ttp://w5.oekakibbs.com/bbs/akujolove/oekakibbs.cgi
433名無しさん@ピンキー:2006/09/30(土) 01:28:19 ID:gA3LIDzz
皆がヴァルキリーに夢中になってる隙に、
間が開き過ぎた上にどうでもいいシーンを投下して寝るw
434名無しさん@ピンキー:2006/09/30(土) 01:29:16 ID:gA3LIDzz
◆8月23日/東京/探索地域:国道122号線
     坂下 祐樹
 終了条件1:東京から生きて脱出
 終了条件2:事件の発端を暴く

 ホテルのロビーからは警官の姿が消え、様々な機材が倒れて転がっている。俺達が入るとシャッターが降り、玄関を塞いだ。
 残っている警察関係者はピザ男だけ。しょんぼりと背を丸めてソファーに座り込み、虚ろな目をしている。
「ピザ男、他の警官はどうした」
「裏口から逃げちまったぁ、止めたのに……。副総監が逃げて浮き足立ったんだ。逃げられるわけないのによ」
 ピザ男のすぐ近くでは、さっきまでメト沢の修理をしていた二人が頭を抱えている。
「ちょっと目ぇ離したら盗まれたぁーー! 誰だメト沢持ってったのは!」
「だからエンジンキーかけとけって、あれほど!」
「お前がバイクの部品なんか混ぜるからいけねぇんだ!」
 こいつらは話をするだけ無駄だろう。他の連中はというと、これからどうするかで激論の真っ最中だ。
「だからな、一階を放棄して踊り場に機銃据え付ければ……」
「エレベーターで来られたらどうすんだ」
「じゃあ主電源切っちまえ」
「ふざけんな、暗闇で戦うのかよ!」
「待てぃ! 援軍が来るアテもないのに篭城戦は自殺行為だ。ここはホテルを捨てて退いた方がいい」
 殴り合い寸前の彼らに割って入ったのはタイツ男だった。意外なことに、ダークキッドまでタイツの案を推す。
「その通りだ、相手の数が多すぎる。現についさっき、市ヶ谷の駐屯地は立て篭もった挙句に壊滅した」
「じゃあどうするんだ、歩いて逃げたってすぐ追いつかれるぞ」
 当然の反応が返ってきたが、彼は親指で外を差すと、こともなげにうなずいた。
「俺はここに来るまで下水道を通って来たんだが、奴ら下水には入り込んでないぞ。歩きで十分逃げられる」
 刹那、全員が互いの眼を見交わす。一番最初に口を開いたのはピザ男だ。
「ここの地下駐車場にマンホールあったよな。そこからガスと電気水道の共同溝に辿り着ければ、埼玉まで……」
 その言葉が終わらぬ内に、数人がマンホールの確認へ、数人が地下の地図を求めて走り出した。
「坂下、お前に渡すものがあるんだ」
 俺に向き直ったダークキッドが、担いできたボストンバッグから大型の銃を二丁出す。
「これは本来、お前のライダースーツとセットで使うために開発されたハンドガンだ。持ってけ」
 ズシリと重い銀色の銃はデザートイーグルよりでかい。ハンドガンというより〃ハンドキャノン〃のような気がする。
「生身の人間じゃ到底扱えんが、変身したお前なら反動を制御できる筈だ」
「でも、こんなものをどうやって手に入れたんだ?」
「あちこちにツテがあってな。俺は確かに暗い子かもしれんが、友達は多いほうなんだ」
435名無しさん@ピンキー:2006/09/30(土) 01:30:08 ID:gA3LIDzz
 横ではロビーのテーブルから吸殻だらけの灰皿や飲みかけの缶コーヒーが叩き落され、地下の地図が広げられている。
 着々と脱出計画が進められるのをよそに、俺はなおもダークキッドに話しかけた。
「そりゃそうと、夕方から今までどこ行ってたんだ」
「支援者まわりさ。ついでに腹具合もおかしかったから、ちょっと検査してもらってきた」
 意外と軟弱な答えに拍子抜けしていると、彼は破顔しながらまたしても人外くさい台詞を吐く。
「おれの腸から何が出てきたと思う? 炭そ菌にテトロドトキシンにO-157、挙句にプトマインとカンタリスだよ!」
 それで単なる腹痛とは、この男はどれだけ頑丈なんだ。「そ、そうか……でも最後の二つがわからん」
「プトマインは屍毒で、カンタリスはツチハンミョウの毒だ。どっちも中世に使われた古典中の古典だな」
「へえ」感心はしても意味を理解しかねて首を傾げる俺に、ダークキッドは表情をひきしめて囁く。
「あの弁当屋の娘、かなり危険な奴だ。狙いが俺だけならいいが、もし会っても絶対に気を許すな。ひどい目にあうぞ」
「わかった」俺が黒BDの連中をちらりと見ながら頷くと、彼はさらにマウスに似た物体を出してきた。
「それから、これを渡しておく。端的に言うと短時間だけ〃俺になれる〃薬剤だ。まだ実験段階だから保障はせんが」
 こんないい物があるなら、もっと早くくれればいいのに! と思ったが、次の一言で小便が漏れかけた。
「ボタンを押せば針が出るから、いざとなったら心臓に突きたてろ。すぐ効くからな」
 心臓!? 心臓に注射って何!? それ何ていうザ・ロックのラスト? もしこれを使う羽目になったらどうしよう。
 呆然とする俺の後ろでは、完璧なルートを見つけたらしいその他大勢が喚いている。
「いけそうだぞ! 地下だけを通って埼玉まで抜けられる!」
「あれ、そういえば人数が足りなくないか?」
 ふいに冷静に戻った誰かが発した一言で、俺もつられてキョロキョロした。
「メト沢は最初にバラされて盗難として……あ、あの女の人がいない。やられたのか?」
「いいえ。姉さんはホテルに引き上げる時、しんがりで戦ってました。たぶん取り残されて……」
「……ああああ!」いきなりソファーから立ち上がり、頭を抱えて叫びだしたのはダークキッドだ。
「すまん! もしかしてザコどもと一緒にライダーキックで蹴ったかもしれん! 色違いかなと思って……」
 二、三秒ほどしんと静まり返った後、ロビーはやおら拍手喝采に包まれた。
「屠ったのか!? 屠ったんだな! よくやったGJGJGJ!!!!」
「さすが俺達のヒーローだ!」
「うはwwwwおkwwwww」
 何が何だか意味の分らない賞賛を浴びせられ、彼は仕方なく無言で手を挙げて応える。
「じゃあ、目出度いところでそろそろ逃げようぜ。お前も来るだろ?」
 俺がタイツ男を振り返ると、彼は首を横に振った。
「いや、おれにはやる事がある……見ろ!」
 彼の指差す窓の外の夜空には、ビルの間から見え隠れする半透明の巨大な顔が一つ。あれは……
「……モッコスだ」
「間違いなくモッコスだな……」あまり見たくない物を見る目をする皆の前で、タイツは堂々と言い放った。
「類似品が闊歩したせいで、本物の封印が解けてしまったようだ。おれはこれから、モッコスをレイプの上SATSUGAIしに行く!」
436名無しさん@ピンキー:2006/09/30(土) 01:49:51 ID:gA3LIDzz
「無茶だ! あんなもん殺せないだろ!」
「それ以前にとてもチンコなんか起たねぇ! やめろ、逆に殺されるのがオチだ!」
 必死になってやめさせようとする黒BDどもに耳を傾けもせず、彼は俺にビニール袋を差し出した。
「おれも、お前にこれを渡しておこう。実家から送ってきたシイタケだ」
「はあ、ありがとう」下げた頭を上げてみれば、もうタイツ男の姿は無かった。
 ロビーの高窓を突き破って空を飛び、というか制服の女の子に吊り下げられて、星空の彼方へ去っていった。
「死んだな、あいつ」
「まだ若いのに無茶しやがって……」
「もういいから放っといてさっさと逃げようぜ」
 人間、いざとなると薄情なものだ。俺達はとる物もとりあえず地下駐車場のマンホールへ飛び込んだ。
「ダークキッドは残るのか?」
「ああ。検査のついでに体の調整もしてもらったから、何分もつか試してみたいんでな」
 漠然とした不安が拭いきれず、俺はマンホールの蓋を上げたまま、ダークキッドと足元の闇を交互に見た。
「心配するな! おれはいざとなれば、ビルの屋上を跳んででも逃げられる」
「わかった……でも無理すんなよ」

***

 真っ暗で湿った下水管を少し進むと、地図の通りに広い共同溝へ出た。
 電灯などはついていないが、ほとんど全員がライトを持っているので迷うこともない。
 その道をひた走ること数十分。このまま逃げ切れるかもしれないという希望は、しかし、突然断ち切られた。
 地下道は何の前触れもなく、冷たいコンクリートの壁で終わっていた。
「行き止まりだと!?」
「そんな!」
 あまりに受け入れ難い事実に、全員がL字ライトやシュアファイヤで壁を照らす。それでも壁には窓すら見つからない。
「……そうか、この共同溝は未完成なんだ! 女淫兵の襲撃で、工事が遅れてたんだ!」
「くそ、なんてこった! 今更引き返せないぞ」
「どうする。出口はあるが、一か八か地上に出てみるか」
 確かに、行き止まりの横には地上へと続く階段がある。地下鉄出入り口によく似ていて、地上の様子が階段から覗ける。
 そこから数人でそっと顔を出して見渡すと、すぐ近くには家具の量販店、その店先にバスが突っ込んでいた。
 いち早くランドマークを見つけた者が、震える声で囁いた。
「……元郷駅が見える。まだ都内だ」その言葉に、誰もが頭を抱え込んで絶望のため息を漏らす。
「待てよ、ここは川口元郷なんだな? まだ助かるぞ」
「ピザ男、なんか策があるのか」しっかりと頷いたあと、ピザ男は大通りの方を指差す。
「いいか、よく思い出せ。あそこの道が国道122号線、ずっと行けば川口から高速道路だろ。だから……」
「……なるほど、あのバスを頂戴して……」
「一気に皆して、埼玉まで遠足か!」
「バナナはおやつに入りますか?」
437名無しさん@ピンキー:2006/09/30(土) 10:58:09 ID:JtlMIQpO
おお。久々に展開が…メト沢とミユキさんがwwwwモッコス!?

ともあれGJ。ピザ男は誰からもピザ男呼ばわりか。やっぱふたば☆ピザ男だな。
だんだん逃走劇になってきたな。というかモッコスやられシーンは…無理かw
438名無しさん@ピンキー:2006/09/30(土) 10:59:15 ID:JtlMIQpO
うは、書き足したら変な文に!
ヴァルキリー2巻はやられが満載だったちょー
439名無しさん@ピンキー:2006/10/01(日) 12:48:44 ID:D93pQvnH
うおー。こっちも連載再開じゃー。
絵板に貼られたラストライダー様のくの一やられが神すぎる。
440名無しさん@ピンキー:2006/10/01(日) 12:49:53 ID:D93pQvnH
〜これまでのあらすじ〜

時は幕末…絵に描いたような悪代官の用心棒として働いていたくの一・うづき。
普段は越後屋として悪事に荷担する一人二役な生活。だがその二人にも年貢の納め時が来てしまう。
奉行とその仲間たちに現場を押さえられ、悪代官と部下の忍びのほとんどを失い自身も投獄されてしまう。
脱走の手立ても無く困りはてていた時、くの一・おうまが忍びの掟に則りうづきを始末するため現れた。
好機とばかりに遁走を企てながら相手をするうづき。だが、なぜか彼女と交わることになってしまう。
おうまの性の技は恐るべきものだった。しかも絶頂に達した彼女は鬼と化してうづきを喰らおうとする。
危機一髪のところで機転を利かせておうまを刺し、傷つきながらもなんとか抜け出すことに成功したうづき。
出口も目前に迫ったその時、彼女を捕らえた奉行の子飼い忍者・ふてん丸が現れる。
さらに殺したはずのおうまも後ろから迫る。うづきの部下、おっちょこちょいなくの一・あしもも加わり
牢屋はドタバタの様相を呈していた―――――……
441名無しさん@ピンキー:2006/10/01(日) 12:51:16 ID:D93pQvnH
さて…くの一が三人。どうしたものか」
うづきたちの方を見て思案顔になるふてん丸。当然、真正面から斬りかかるつもりなどない。
そもそも現状が面白いので傍観を決め込む気だった。だが後のことを考える必要があった。
(共倒れとかしてくれないかなぁ……)などと楽なほうに思考する。
「ちょっと!そこのコッパ忍者。黙って見てないで捕まえなさいよ!」
と、そこに荒っぽい声がかけられる。苛々した様子でうづきが睨んでいた。
ちなみにコッパとは役人に足で使われているパシリな忍のこと、だったと思ふ…
「生憎と自分の命が惜しいのでな。鬼とか爆弾忍者に手折られとぉない」
うづきの発する殺気を軽々と避けながらそんな感じで茶化すふてん丸。
件の鬼と爆弾忍者は先程から牢を間にはさんで騒いでいる。
「忍びの掟に従えないのですか」
「なんでおうま様なんですぅ〜。せめて毒物使いの"はまち"ちゃんの手で安らかな眠りを与えてほしかったですぅ〜」
「観念しているんですか?あしも様?」
「そりゃ死にたくなんかないですよぉ〜!」
それまでの会話から何の進展もなく、完全な平行線で会話が繰り返される。
「くっ。せめておうまの術さえ断てれば、後は何とかなるのに…」
うづきは先の性交時におうまが見せた鬼の形相を、そして自分の膣をズタズタにしようとした巨根を思い出し身震いする。
普段は大人しい娘だっただけにあの瞬間の変貌が殊更恐ろしく思えた。
その恐怖の対象が今、己が知る中でもとびきりお馬鹿な部類の、それも筆頭に位置するあしもと問答し合っている。
穏やかな性格こそ似通っているがどちらも物騒な能力があるのは見逃せない事実だ。
だが、現在のあしもからは肝心の爆薬が抜かれている。おうまに抗う術は皆無のはずだ。
「このままでは役人の手で絞首刑に処せられますよ」
「ひぃ〜、嫌ですぅ〜」
「でしょう?だからここで大人しくブチ殺されて…」
「それも嫌すぎますぅ〜首引っこ抜かれるのも怖いです〜」
半泣きになって恐ろしいことを口にするあしも。確かにあの筋肉隆々の鬼の姿なら人など容易く引き千切られてしまうだろう。
442名無しさん@ピンキー:2006/10/01(日) 12:52:05 ID:D93pQvnH
「おおそうじゃ。あしも殿、これを」
と、唐突にふてん丸が懐から取り出した何かをあしもに渡す。牢越しだが小さいそれはすんなり隙間を抜けてあしもの手に渡った。
おうまは相手に敵意を感じなかったので傍観していた。うづきはどう逃げ出すかで頭の中が一杯で反応が遅れた。
「ん〜?………あっ!あたしの小道具〜」
手渡されたもの――手の平大の大きさの巾着袋――を怪しむことなく迷わず開封したあしもは中身を見てぱあっと開けた顔をした。
うづきははっとした表情でふてん丸を見やる。彼はただにやりと口元を歪めただけだった。
あしもはゴソゴソと中を漁って手近な道具を取り出す。
「あしも様の小道具…爆弾ですか?――って、はっ!」
おうまは一瞬何か納得した表情をして、即座に危険を察知してその場を離れた。
「そのとおりっ☆これで脱出ですよぅ!」
未来への光明を見出したあしもは輝く目をした乙女と化して眼前の木の牢を粉砕せんと躍進する。
「忍法・微塵!!」
牢に向けて爆薬を投げ放つあしも。ガカッ!と閃光が瞬き、同時に爆音が――――「あっ(汗)」
…なにか間抜けな声が聞こえた気がしたがとにかく爆薬が破裂し牢は容易く吹き飛び木片を辺りに散乱させた。
同時に砂埃が舞い、おうまもうづきもふてん丸さえもこの瞬間は視界を閉ざされ目の前のから身を守ることに専念した。
ガラガラと天井の一部が鳴り、石の欠片が落ちる。爆発の規模からして崩落の危険は無かろうがうづきはちょっと怖かった。
そして少し時間が経った。徐々に煙が晴れ、視界が開ける。爆破の主たるあしもは分からないが少なくとも3人の忍は無事のようだ。
「げほっ…これはまた派手にやらかしたのぅ」と爆破の発端を担ったふてん丸が最初に口を開いた。
緊張状態を打破せんがために没収した品を返してみたのだが、早速使おうとするとは予想外だったらしい。
「うぐぐ、相変わらず無茶ばっかりする娘ね」とうづき。モロに粉塵を被ったためか、全身が埃まみれだ。
「まったく、そんなことをしても逃がしはしませ……あれ?」おうまがふと何かに気付いた様子になる。
うづきはすぐに何に気付いたか分かった。壊れた牢の奥。ゴチャゴチャになった牢の中で、そのゴミに紛れて人が伸びている。
あしもだ。全身ズタボロになって半ば裸同然の格好で目を回している。ふてん丸がその様子に爆笑した。

「……はにゃあ〜〜」
あしもは防御もせず、思いっきり爆風に煽られたのだ。頭の中は逃げ出すことを考えるだけで精一杯だったらしい。
頭をしこたま打ったせいで大きなタンコブをこさえた彼女はひっくり返ったカエルに似た姿勢で気絶していた。
あまりにも赤裸々なその姿におうまは顔に手をやって「参った」と思った。うづきは呆れて言葉も無い。
443名無しさん@ピンキー:2006/10/01(日) 12:52:48 ID:D93pQvnH
ふてん丸は笑いながらも焦っていた。
(あれ? 爆薬意味ないじゃん!)
せっかく状況を動かそうと思ったのに…いや、たしかに爆発的に事は進んだ。文字通りに。
だが肝心要のくの一が自爆。これは想定外だ。そのくの一・あしもも完全に伸びてしまっていて、しばらく目覚めそうもない。
結果的に、おうまは得をしたことになった。始末しなければならないくの一が勝手に倒れたのだ。
後は止めを刺せばいいだけ。さっさと済ませて、うづき相手に専念すればいいのだ。
うづきがどう動こうかと考えあぐねている隙におうまは牢の中に入ろうとした。
慌てたうづきが刃を向けて戦闘体勢をとる。自業自得とはいえこのままあしもが死ぬことはない。
ある意味『らしい』とは思うが、こんなつまらない死に方をすることもなかろうとうづきは思った。
「…部下思いですねうづき様。ですが私には敵いませんよ?」
うづきの必死な姿にフッと笑みを浮かべるおうま。それは侮蔑というよりは哀れみに近い。
そしてその哀れに思う気持ちを自身にも向けてこう明かした。
「あと2回。うづき様は私を刺し殺す必要があるんですよ」
「―――は?」うづきは訳がわからず困惑する。ふてん丸もピク、と反応したがそれだけで、壁に背を預けて傍観を決め込む。
「私はね。そういうヒトなんです」とおうまは寂しげな顔で言う。
うづきは先程のおうまとの問答を思い出していた。
「おかしいでしょう?――今の貴女に私を2度、殺せますか?うづき様?」
おうまのその言葉は余裕からのものではなく、忠告に近かった。
真正面から鬼と化した自分には適うはずもない。
もう少し生きていたいのなら邪魔をせずあしもが死ぬところを見守れ。
つまり、そう言いたいのだろう。未だ下半身の痛みと疼きが癒えないうづきにすれば確かに難題だ。
「…言っておくが拙者は何もせんぞ。どうせ最後に相手する気なのだろう?」
「その通り、殿方は最後に犯しながらくびり殺します」
再び微笑しながら物騒な物言いをするおうま。美しい娘の姿だがうづきには彼女の雰囲気に畏怖の念を覚えた。
あしもは、未だに目を回している…その無防備な首筋に、おうまの細い指が当てられる―――
444名無しさん@ピンキー:2006/10/01(日) 18:48:08 ID:8UI8wZFy
おお、来た北キタ! あしも……wwww
そしてふてん丸、まさに外道wwwGJ!
445名無しさん@ピンキー:2006/10/01(日) 22:15:04 ID:ExojhmTv
おうま一人でうづきたちの任務がこなせそうな気がする俺ガイル。
とにかくGJ!!やられが待ち遠しい
446名無しさん@ピンキー:2006/10/04(水) 09:13:28 ID:9Mpspm2c
ttp://w5.oekakibbs.com/bbs/akujolove/oekakibbs.cgi?mode=res_msg&resno=41&author=0&thumb=0&picwid=700&pichei=620&thisfile=41.jpg
の絵に触発されて書かせていただいた短いSSです。草鞋屋様、本当にありがとうございます。
時代劇描写なんてできるほど知識もないですが、ただただ絵からシチュを想像して書きました。
絵の魅力を十分に引き出せているかは疑問ですが、よろしくお願いします。
447名無しさん@ピンキー:2006/10/04(水) 09:15:08 ID:9Mpspm2c
顔に狐面、背中に忍者刀、袖が肩までしかなく歩くたびに白褌がチラチラとみえる短い黒装束。
彼女たちの外見の特徴をいくつか挙げるだけで、どれだけ奇抜な格好であるかはすぐにわかろう。
しかし、彼女たちを一目みれば、その視線はとぼけた狐面でも、露出した太股でもなく……胸にいく。
特に男となれば十人いれば、少なくとも八人は間違いなく胸に注目せざるを得ない。
何故なら闇夜の城下町を徘徊する彼女たちの柔らかく大きな乳房が、
胸元の大きく開いた装束からはみだしているばかりか、その乳首までもが見え隠れしているのだから。
そして胸の谷間から乳房の下まで、まるで乳を強調するかのように背中の刀をささえるための紐が結ばれている。

彼女たちは近頃城下を騒がす盗みに火付け、果ては殺人と悪行の限りを尽くす謎のくの一集団であった。
448名無しさん@ピンキー:2006/10/04(水) 09:19:06 ID:9Mpspm2c
つまらなそうに見張りをしている狐面のくの一に背後に忍び寄る影一つ。
殿様にくの一集団の首謀者の捕獲とその者以外の殲滅を命じられた藩お抱えの忍である。名を時雨丸という。
抜き身の忍者刀を片手に、気配を絶ちながらゆっくりゆっくりとくの一に近づく。
「ふぁぁっ……眠いわ…」
そう言って、両手をあげて背伸びをしているくの一の口元が狐面の上からごつい手でおさえこまれる。
「ふん……むぐぅぅっ」
勢いが強かったのか、ただでも胸元がばっくり開いた装束がはだけ、桃色の乳首が露わになり、
豊かな乳房の大部分が冷たい夜の外気にさらされる。ほぼ同時に彼女の首筋には鈍い光を放つ刃が押し当てられた。
恐怖と肌寒さからムクリと勃ちあがる乳首、ブルブルと小刻みに揺れる乳房。
刹那、時雨丸の刀がシュッと彼女の首をかき切った。
「はぁぁっ……」喉を斬られ声を失ったくの一が喘ぐように息を漏らす。そして舞い上がる血飛沫。
音をたてられ気付かれれば困ると、口元をおさえていた左手を下にずらし、
はだけた胸元に、巨大な両乳房を押しつぶすようにあてる。乳が上下にむにゅっとたわむ。
そのまま、ゆっくりとあおむけになるように後ろに倒す。
449名無しさん@ピンキー:2006/10/04(水) 09:30:23 ID:9Mpspm2c
ビクビクと痙攣しているが、すでに致命傷。このまま放っておいて問題はないと立ち上がった瞬間、
眼前に狐面のくの一が立っていた。ちょうど路の角であり、どちらも至近まで気付けなかったようである。
これは不覚と時雨丸は内心慌てる。しかし、当のくのいち、眼の前に起こった状況に対応できずに一瞬の隙ができる。
今が勝機とくの一にダッと近寄ったかと思うと左手で彼女の首根っこを掴んだ。
「しまっ……」
動きを封じられたとくの一が悔やんだがもう後の祭り。血に濡れた刀が彼女の股間に突き入れられた。
ザシュゥゥゥ
「はぎぃぃぃっ」
狐面のためくぐもった悶えるような呻き声とともに、前かがみになったくの一の狐面がポロッととれる。
歳は二十を過ぎたあたりか、涼しげな細長い眼が特徴的な美しい女であった。その顔が苦痛に歪んでいる。
くの一は振り絞った最後の力で忍の肩を両手で掴むと、
「いやぁっ……」首を横に振りながら、子宮や腸が深く傷つけられ避けられぬ死を拒否するようにか細い声を出す。
口元を隠した忍は顔色一つ変えず、より深く刀を突き入れた。
「ひぎゃぁっ」秘所を隠す白い褌がどんどんと赤く染まっていく。しかし、絶命にはいたらない。
手間取ることを嫌ったのか、忍は刀を手放すとどこからともなく苦無を取り出し、
くの一の心の臓めがけて、たっぷりと脂肪のつまった大きな乳房の上から押し込むように刺し込みひねりを加える。
「あっ……」
眼が見開かれ、先ほどまで時雨丸を睨んでいた焦点が合わなくなる。ブルルと震えたあとに事切れた。

近くに気配がないことを確認すると刀と苦無を同時に勢いよく引き抜く。
支えを失ったくの一が前のめりにお尻を突き出すように崩れ落ちる。
装束がその勢いでめくれ上がり、血で朱に染まった褌とプリプリと量感のあるお尻が無様に晒された。
「これで、二人……大したことはないな」
時雨丸はそうつぶやきながら、くの一の胴衣で刀にべったりとついた血と脂を拭き取った。
450名無しさん@ピンキー:2006/10/04(水) 15:52:12 ID:ttYDw4aP
うおお、エロ過ぎるSSキター(゚∀゚)
クレイさんマジGJです。絵掲との連携も素晴らしい。
451名無しさん@ピンキー:2006/10/04(水) 16:17:07 ID:yiVHypWM
近頃のSSは「エロく殺る!」のがコンセプトなのか!?…って前からか。
絵板からの2次創作ってのも面白い試みですね。
元絵でのくの一の胸部の露出度の高さを前面に押し出した文章が良い!
452名無しさん@ピンキー:2006/10/04(水) 17:39:42 ID:yiVHypWM
クレイさんのすぐ後で恐縮だが続きが出来たので貼ります。
453名無しさん@ピンキー:2006/10/04(水) 17:41:01 ID:yiVHypWM
「うにゃあ〜」
あしもはまだ伸びたままだ。既にその細い首筋をおうまの指が撫でている。
彼女は爆発のせいでくすんだあしもの肌の汚れを指先で突っついてこそぎ取ったりしている。余裕だ。
今から鬼と化してあしもを殺すのだろうか、うづきは止めようと思ってもおうま(鬼)への恐怖で動けずに歯噛みしている。
ふてん丸は相変わらずの傍観者気取りだ。先程あしもに道具を返したことは結果的におうまの手間を省いただけに留まった。
(少しだけ火薬を拝借しといたほうがよかったか)などと後悔の念を抱いている。
「ふふ…それでは始めさせていただきます、あしも様」
おうまは妖艶な笑みを浮かべると、先にうづきの前で見せたように股間に手をあてがい肉裂を弄び始めた。
「んっ…あふぅ…」
「ぬ。再びイチモツを生やす気か?…このままあしも殿も犯すつもりじゃな…」
ふてん丸が冷静に分析する。どうやらうづきとおうまの交わりを出歯亀していた模様。
うづきが見られていたことを知ってふてん丸を物凄い目つきで睨んだが彼は目線を明後日の方向にそらして取り合わない姿勢をとった。
仕方なく剣を構えなおして破れた牢にじりじりと歩み寄る。
おうまは自慰兼"変異の下準備"に文字通り精を出している。淫猥な声を漏らして秘部を漁る彼女に周囲への警戒心はない。
後ろから刃で一突きすれば――彼女の言うことが真実なら――2度目の死を与えられるはずだ。
そして蘇生するだろうからそこで首をはねてしまおう。うづきは順序だって物事を考えた。
少々変わっているが自分もあしもも助かるにはまずこのおうまを…うづきは覚悟を決めた。

今、目の前にいるのは鬼ではない。自慰に耽る一人のくの一に過ぎないのだ!
454名無しさん@ピンキー:2006/10/04(水) 17:41:32 ID:yiVHypWM
牢は狭く、膠着していた場からわずか十数歩でおうまの背後を取る位置まで来られたうづき。
足元は木片やら何やらで散らかっていたがその場を足音を殺して進むことなど忍には造作もないこと。
うづきには未だ先の陵辱の苦しみが残っていたがそこはそれ、抜かりなく動くことができた。
ふてん丸はまるで物見遊山が如く成りゆきを見守っている一観客となっている。傍観は事ここに至っても変わらず、だ。
そして、うづきはゆっくりと刀を構える。もちろん気配は断ち、一切の音も立てぬ静かな振る舞いで…。
おうまはそのことなど露知らず、ついに先に出したモノと同じ立派な男根をその股間より生やす。
既にそのそそり立つ物体は自身の愛液で十分に濡れており、怒張から感じさせる力強さに加え、ぬらりとした質感すら伴っている。
これを…引っくり返されたカエルのように無様に横たわっているあしもの丸見えの肉裂に挿れるつもりか。
そして高ぶるうちに獣化し、太くなった鬼の指で彼女の首をへし折る、おうまの魂胆はそんなところだろうか。
うづきは早急に事を成す必要があった。交わってからでは遅い。弾みであしもまで突き刺してしまうわけにはいかないのだ。
剣をおうまの丸まった背と垂直になるよう構え、

「ふぅ…」

おうまのその一呼吸を合図とし、電撃的に必殺の一閃を走らせた!
刃は確かにおうまの艶やかな肌を貫き、ずぶりと肉を裂く感触をうづきの手元に確かに届けた。
前は心臓を、今度は少し逸れて肺の位置辺りを通った。そうして、おうまの膨らんだ乳からズル、と血に塗れた刃が突き出る。
傷から血が流れてあしものボロボロになった体を洗う。それでもあしもは気絶しっぱなしで目を回している。
衝撃を受けて再び身体を痙攣させるおうま。大きく仰け反るその肢体の腰の部分に足を掛け、うづきは捻りながら獲物を引き抜く。
えぐり出されるようにして剣が抜ける。
少々間を置いてあしもが口から鮮血を噴出させた。目は見開かれているがそれは驚愕ではなく自身の痛苦からであった。
ゆっくりとうづきの方へ振り向いて何かを言おうとするがゴボゴボと血を吹くだけでまったく言葉にならない。
残酷なようだが…やむなし。うづきは少し早まっておうまの首を落としにかかった。

だが次の瞬間、うづきは見た。
――――おうまの目が、笑っているのを確かに見た。
455名無しさん@ピンキー:2006/10/04(水) 17:42:02 ID:yiVHypWM
胸から血を流しながら不適に笑うおうま。身体は朱に染まり、量だけ見れば明らかに致死量と分かるほどだ。
だのにこの娘は平気そうな面でうづきの青ざめた顔を正面から見つめている。
「なんで…なんで死なないのよ…」
「――本当に、うづき様は酷い女(ひと)です…」
おうまが一歩、歩み寄る。自身の作った小さな血だまりを踏んで軽い水音をたてつつうづきの方に寄る。
うづきは気がどうかしてしまうそうな気持ちだった。さっきは一度、完全に死んだ。だが、今度は全然倒れない。
「ちょっと気が飛んでしまいそうですけど、大丈夫です」
などとニッコリ笑うおうま。そして自身の股間に手を添えて持ち上げる。
さらに、空いた手で呆然としているうづきの首根っこを素早く捕まえた。
「あっ!」とうづきが一足遅れて反応したが距離が近すぎて刀が振るえない位置までおうまは迫っていた。
そのまま、グイと上体を押された姿勢にされる。ちょうど、うづきとおうまの股間同士が真正面から合う位置に来る。
これから起こることを想像してうづきはさらに青ざめ……
ズブリ、と力強く強引に突き入れられた肉棒の感触で理性の半分が飛んで散っていくのを感じた。

「ひぎいぃぁあ!!」

乾きかけの忍び衣装を容易く引き裂き、未だ傷も癒えぬうづきの膣を並の男のそれを上回るおうまの逸物が容赦なく突き刺す。
再び血が流れ、先の強姦以上の痛みがうづきの脳に激しく伝わっていく。…うづきの精神が蝕まれる。
「うあっ!がっ……あああぁぁぁ!!」
「静かにしてくださいうづき様。このくらい、胸を貫かれる痛みに比べれば"ヘ"みたいなモノですよ?」
文字通り乱れ狂ううづきに対して全く平静に相手するおうま。汗こそかいているが全く疲れを感じさせない。
だが動くたびに彼女の胸からは血が流れていく。『気が飛びそう』と言うからには痛みを感じているはずだが当人はけろりとしている。
やがて、再びおうまの身体が変容していく。ずっと見入っていたふてん丸も「ほぉ」と牢の外から顔を近づけてくる。
うづきは涙に濡れた視界でおうまの変わりゆく様を目の当たりにしていたが首を絞める力と股間の連結が一切の脱出を許さない。
半ば獣じみた声―男のだみ声よりなお聞き苦しい―でおうまが喋る。
「先にうづき様から戴きま〜す……ぐぅおおおおおぉぉぉぉ!!!!」
「ひっ、ひぃ!やめ……ぁああああ゛あ゛あ゛!!!」
恐怖に支配されたうづきの悲痛な叫びが牢内に響き渡る!だが誰も救いの手を差し伸べはしない。

次の瞬間、無情にも鬼が二度目の降臨を果たした。
456名無しさん@ピンキー:2006/10/04(水) 17:42:53 ID:yiVHypWM
「ぐぅああああああ!」
それまでに加え更なる膂力がかかる。その一突きがうづきの膣壁を突き破る!
「ぎゃあああああ……あっ!……あっっ!!」
絶叫が途絶え、あまりの衝撃に目をむいて放心するうづき。だらりと四肢を垂らし、強力で体が持ち上げられ両足が地を離れる。
それは実に恐ろしい光景だった。黒光りする大きな鬼にか弱い肢体が弄ばれている。
ふてん丸も恐怖した。あしもがもし目覚めたなら即座に気絶しなおすことだろう。それほどに悪夢じみている。
最早うづきのあしもとは血と白い液体で塗(まみ)れている。鬼は理性をうかがい知れぬ深紅の瞳でうづきをただ見つめているだけだ。
手の力はうづきを絞め殺さない掴むだけだが、いつでも捻り潰せることだろう。

「何故こんなことに…」うづきはそんなことを考えたが答えは単純だった。
"任務に失敗した"それが唯一にして確かな理由。これは後始末なのだ。最初におうまが言ったように。

『忍の掟』――自分でも分かりきっているはずなのに今のうづきには全く、分からなかった。

やがて鬼は無造作にうづきを抱き―――強力に握り締める。骨が砕け、肉が裂かれ、臓物がはみ出る。
「………っ!?」
さらに目をむいたうづきは、だがしかし、その詮無い動作が最期となった。目玉はそのままぐるりと上を向き血を吹く。
「ぐぁばああああああ!!!!」
「…………ぶじゅ」
鬼の雄叫びとうづきの口から血の飛まつが散るのはほぼ同時だった。
すぐにその可愛らしさの残っていた顔が頭部ごと鬼の顎に砕かれる!ぐしゃ、ぐしゃと咀嚼されていく。
更に呑まれる。細い腕が、膨らんだ胸が、女性らしいくびれの肢体が次々に鬼となったおうまに『始末』されていく。
そうして束の間の残虐な振る舞いは暴威を萎めていく。掟による裁きは幕を閉じ、一人のくの一が消えた。
呆然と一部始終を見送ったふてん丸と気絶しっぱなしのあしもと鬼(おうま)だけが牢という領域の中にいる。
457名無しさん@ピンキー:2006/10/05(木) 01:47:27 ID:skjFyx71
あああ、とうとううづきが喰われてしまった……
続きを激しく期待!!!!!111
458名無しさん@ピンキー:2006/10/06(金) 16:48:35 ID:UNOEuoco
鬼はくの一を暴食して血を拭うこともせずに次なる標的を狙う。
…前にクルリと向きを変えてふてん丸の方を見た。
「!」
ふてん丸は心臓を鷲掴みにされた思いがした。
いっそのこと気絶しっぱなしのあしもを喰らってるうちに逃げようか、などと考えていたのに
肝心の鬼がわざわざこっちを見つめてきてしまったのだ。
…太刀が通るだろうか。何せ相手は化け物だ。先のうづきの最期が脳裏をよぎる。
圧倒的な怪力。人身を事も無げに噛み砕ける顎。野に棲むどんな獣より恐ろしい眼差し。
絵でしか見たこともない架空(のはずの)存在と、こうして相対する羽目になるとは。
ふてん丸の脳内を、いつもの倍の速度で物事が行き交う。
「ふふふ…恐れていますね…」
と、そんなふてん丸の思考を聞き苦しいだみ声が中断させた。
「しゃべれるのか」
「もちろんです。ちょっとお行儀が悪かったかもしれませんね」
ボタボタとうづきの残滓を口からこぼす鬼に行儀の"ぎ"の字もない気がする。
「ともあれ、これで私の命はあと3つに戻りました。うづき様のお陰です」
かなり聞き取りづらいが鬼の姿のおうまはハッキリと人間の言葉を紡ぐ。
見た目は正に怪物。山賊も裸足で逃げ出すどす黒い巨躯。髪の間から角が生えている。
だが意思は人間そのもの、いや、こいつはこういう"ヒト"なのか…とふてん丸は理解した。
「喰らった命を我が物とする…というわけか」
「はい。血肉は我が身のそれとなり――魂は我が魂と共に。」
鬼は解りづらい表現をする。うづきはおうまに吸収された、と考えるべきなのだろうか。
「さて、あしも様はこの通りいつでも食せます。まずは貴方を始末するとしましょう」
などと、おうまが聞き捨てならないことを口走った。
――やはり次の標的はふてん丸、と目したようだ。
459名無しさん@ピンキー:2006/10/06(金) 16:49:12 ID:UNOEuoco
「どうやらうづき様の一太刀は私に死を与えられなかった様子…無駄死にですね」
笑って…いる様に見えない顔の歪み方にふてん丸は苦笑いを浮かべる。
おうまの視線の先を見ると、確かにうづきが刺した傷が目に見える速度で塞がっている。
あれもうづきの血肉がおうまの物となっている証なのか。
「3つ、と言ったが割と蓄えが少ないようだな…おうま殿」
太刀を構えて見せながらふてん丸が嫌みを言う。けん制ではなく、冗談のつもりだ。
「いえ、私はまだ若輩ですから。3つ以上は内に秘められないようなんです」
それは恐らく感覚的なもの――それがどんな感じかは知る由も無いが――なのだろう、
おうまは少し曖昧な調子で返してきた。
「年長者の方はそれこそ怪物ですよ。100以上の魂を抱える方もいますから」
「…大所帯だな」
ふ、と笑みを無理やり浮かべながらふてん丸が距離を考えた。
相手は大柄だが怪力の前では木の牢は楯になり得ないかも知れない。
むしろかえって危険かも…どっちにしろ瞬発力が知れない。
「抵抗するつもりですよね?…え〜と」
「ふてん丸だ。以後よろしく。ところでおうま殿」
「なんですか?命乞いなら聞き捨てますが」
「いや、ちょっと気になることがあってな。喰われたもの自身は一体どうなるんじゃ?」
「さあ…時々夢に出る程度ですね。死にきれてないから化けて出てるんだと思いますが…」
鬼は正に鬼気迫る姿なのにどこかとぼけた仕草で頭の上に「?」を浮かべる。
あれほど無残に喰われ尽くしてなお鬼の内部で苦しむ続けるとは…惨い。
ふてん丸は先に喰われたうづきと、そして他の者たちが少々哀れに思えてきた。
「ちなみに犬猫の類は食料にしかならないです。人でないと魂魄としては使えないらしいです」
おうまは思い出したかの如く話を付け足してきた。
460名無しさん@ピンキー:2006/10/07(土) 11:27:57 ID:i/bGw2Xg
>>458
勝てるんですかね、ふてん丸はww無理っぽい気配がしますよww
って言うか、人の魂が1UPキノコww怖いwww

なんかこのスレ、強い悪の女って銘打ってるせいか、
SS中に登場する敵女の強さがどんどんインフレを起こしてるような気がします。
いや文句じゃなくて、天井知らずに上がってもそれはそれで面白いんですがw
461名無しさん@ピンキー:2006/10/07(土) 13:29:14 ID:gj9PkTtF
>>458
ついに対決ww100人以上残機ありってそれどんなマリオwwwGJ!
早く続き読みたいです!
462名無しさん@ピンキー:2006/10/10(火) 13:07:52 ID:Nr5m6ugv
「さて、そろそろ丑三つ時…逝く時に迷われぬようお気をつけて…」
鬼がだみ声で挑発してくる。口調以外は女子とも人間とも思えぬ異形が迫る。
ふてん丸は近づきすぎぬよう距離をとるが、鬼の腕(かいな)は真っ直ぐ伸ばせば
大人の男の身長ほどの長さになるだろう。引っ掻かれるだけで肉が削がれる。
慎重にならざるを得ないが時に大胆にならねば斬ることは出来そうもない。
鬼の後方のあしもは――まだ伸びてる。いや、寝ているのか?あれは?
「うにゅ…」と件のあしもが寝返りを打つ。
その一瞬、鬼の意識が後方へ移った。
『今だ!』ふてん丸はこの時を逃すまいと好機を迎えたことを喜ぶ声を口内に秘めながら
口に中に何かを含んだ。
鬼は本の少し視線を後ろにくれただけですぐにこちらに向き直る。
「ふふっ。やっぱりあしも様はのん気です。後が楽しみですよ」
ニヤニヤ(しているように見えない)しながら鬼が舌鼓を打つ。
いつもなら何か皮肉でも言ってやろうと思うふてん丸だが今回は黙っていた。
それを恐怖と緊張のせいだろうと思ったおうまは嘲笑混じりの笑みを浮かべて爪を走らせた。
…刹那、ふてん丸が口から先ほど含んだ何かをおうまの紅い眼に向けて吹き出す!
「――!」おうまがそれに気付くのと自身の目玉が数本の"針"に貫かれるのはほぼ同時だった。
「ぐっ!」痛みよりも視界を潰された苦渋で小さく悲鳴を漏らすおうま。
爪は狙いを大きく外れて木の牢を粉々に引き裂く。
その様を見て「やはり身を防ぐ役にも立たぬか…」と思わず呟いたふてん丸の声を
鬼は耳ざとく聞きつけた。片方の眼だけで声のほうを探し、動く物にもう一方の爪を向ける。
それは武将の使う長槍よりはるかに太く鉄槌の如く力強い、当たれば人など肉の塊と化そう。
だがふてん丸は忍者として数多くの修羅場も経験してきている。
おいそれと貫かれはしないが、場が少々狭すぎる。壁や牢の残骸が行く手を塞いだ。
おうまも動き回るのは難しいことが分かっているので動かずに長い腕だけで攻撃する。
眼前の修羅場を前に、あしもはただぐっすりと平気な様子で眠っているだけであった…
463名無しさん@ピンキー:2006/10/10(火) 13:36:40 ID:Nr5m6ugv
恐ろしい勢いで豪腕を振るうおうま。遠巻きに周りをうろついて好機を窺うふてん丸。
どちらも疲れは全く見せず、集中しあっている。
やがておうまの眼から針が"自然に抜け"て潰れた瞳が光を取り戻し始めた。
その人外ぶりと再生のおぞましさに寒いものを感じながらふてん丸は次の手を考えた。
試しに手裏剣を放ってみるが恐るべき動体視力が飛んでくるそれを捉え、掴んだ。
「げっ!」思わず驚嘆の声を発するふてん丸。笑って手裏剣を返すおうま。
鬼の大きな手から放たれた手裏剣は性格にふてん丸に頭の少し上を通過して石の壁に刺さる。
「そんな玩具で私は倒せませんよふてん丸様。それに…私も一応くの一です」
それまでの力任せから一変、精密な投擲を行ったおうまの腕。ふてん丸は連投を控えた。
(一つだけいいものがあるが…今は使いづらいな…)
懐の"奥の手"も投げ物なのだが先ほどの調子を見るにその場で使っては逆にこちらが危うい…
火の気も水気も無いので火遁や水遁は使えず、地面は石畳ゆえ土遁も無理。
室内なので風遁も起こしづらい。残念ながら晴れている故に雷も呼べぬ。
詠唱で雲を呼ぶという高度な技はふてん丸には無い。
「困っていますね…この場では術も使えますまい」
おうまもくの一なので忍の使う手は粗方見当がつく。ちなみに、彼女も高度な術は使えない。
「こちらの武器も通じぬとなると、後は…」
「互いに正面から斬り合うしかないでしょうね」
ふてん丸は脂汗と冷や汗を流しながら剣を構え直した。おうまも応じる。
鋭い爪を前に臆しているのではない。自身の剣の腕に自信が無いのだ…
「正面からは、御免被るっ!」
切羽詰ったふてん丸は半分やけくそで足元に煙り玉を叩きつけた。
「―――!…往生際の悪い!」
再び視界を塞がれたおうまは相手が逃げたか、虚を突いて斬りかかって来るか判断しきれず
その場に留まるしか出来なかった。構わずこの巨体で動いも狭い通路でぶつかるだけだ。
彼女はじっと煙が晴れるのを待った。
464名無しさん@ピンキー:2006/10/10(火) 14:02:40 ID:Nr5m6ugv
煙はすぐに晴れた。おうまはふてん丸の汚さに少々の苛立ちを覚えながらも
焦らずに時の刻みを数え―――煙の中からふてん丸が現れる様を見て豪腕を突き出した!
「甘い!」「――のはそちらだ間抜けが!」「!?」
ほんの一瞬のやり取り。大木の如き太さの腕の上で跳ねるふてん丸が再び煙り玉を放つ。
今度は眼前で火花を散らして白煙を噴く。攻撃ではない、嫌がらせか。おうまがたじろぐ。
ふてん丸は白煙に包まれる狭い牢の中で鬼の体の周りを這いながら回り続け、攻撃をかわす。
斬り込むことは敵わないが、こうしていれば喰らうこともない。
傍から見れば苦し紛れ(実際そうなのかもしれないが)だがその実、ある隙を狙っているのだ。
ぶんぶんと手当たり次第に腕を振るうおうまは攻撃下手だ。
恐らく本格的にその力で戦闘に臨んだ経験が浅いのだろう。ふてん丸はそう感じた。

そしてその見解は当たっていた。おうまは、鬼の力を使った戦いに不慣れなのだ。
若年ゆえに未だに"知ることも知らずにいる"おうまはその大いなる力を扱いきれていない。
彼女が主任務に就けない理由がここにあった。要するに、隠密としては使いづらいのだ。
現にこうして牢の中は大騒ぎだ。これがもし城内ならたちまち怪物退治が起こること必至。
くの一としての能力も判断力も並以下なのでまともに忍とやり合うとまず勝つことが出来ない。
だからこそうづきたちに力を悟られなかったのもあるわけだが…
今回は"牢の場所"もあって"上"が試験的に彼女を出したに過ぎなかったりする。

「……があああああああぁぁぁぁぁぁ!!!!」
ついに痺れを切らして咆哮しながら腕を振るい壁ごとふてん丸を粉砕せんと尽力するおうま。
――本人には先に述べた"上"の評価に対する自覚が足りないことも付け加えておかねばなるまい。

そうこうしているうちに、遂にふてん丸は鬼の頭の上に達し、人の胴ほどもある首を両脚で蟹ばさみにした。

465名無しさん@ピンキー:2006/10/10(火) 14:17:44 ID:Nr5m6ugv
「持久戦は焦らした方の負けでござるよ、おうま殿!」
それを決め台詞にして、ふてん丸は鬼の脳天に向けて思い切り刀を振るった。
ドスッ!…手応えあり。さしもの鬼の皮も鋼を弾くほど硬度があるわけではなかった。
「ぎゃああああ!」
たまらず悲鳴を上げるおうま。脳天に達した刃の先端がおうまの頭脳を掻き回す!
「いっかな鬼といえど此処が壊れればまともに動けまい!」
ふてん丸は吹き出す赤い血をもろに浴びながら更なる力を入れる。
ガツッ!刀が何かに当たって止まった。…頭蓋か。ふてん丸は即座に刀を抜き放った。
「げぁ……おげ……」
おうまが定まらぬ視点をさ迷わせる。命の蓄えが3つもあるとはいえ、全ての制御を司る
脳を破壊されては正常な動きも判断も思考も間々ならない。
自身の血で濡れながらおうまは後ろに倒れ、ズズン、と地を揺らした。
「はにゃっ!?」
その衝撃でようやくあしもが目覚めたようだ。飛び起きて辺りを見渡している。
見れば、うづきはいない。鬼――おうまは血だらけで倒れている。そしてふてん丸も血みどろだ。
危うく二度目の気絶を向けそうなあしもは何とか気を張ってそれを防いだ。
が、血の気は引きまくっている。青ざめた表情で言葉を紡ごうと努力してみる。
「な、なななな…ここ、これははは??」
が、まったく話になってない。そこでふてん丸があしもの起床に気付いて声をかけてみた。
「む。よう、あしも殿。お早うでござる」
着地した先であぐらをかいてあしもに挨拶するふてん丸。
おうまはあしもを避けて倒れ伏したため彼女に怪我は無かった。
というか先ほどの争いの中、よく無事だったものだ。ふてん丸は呆れを通り越して感心した。
466名無しさん@ピンキー:2006/10/10(火) 16:49:24 ID:Nr5m6ugv
「これは、一体?」
あしもは頭の上に『?』をいっぱい浮かべながら現状の把握に努めた。
確か自分はふてん丸さんから道具を返してもらって、それでとりあえず牢を破ろうとして、
そしたら逃げ場所が無いのに気付いて…あ〜、わたし吹っ飛ばされて気絶してたんだ〜。
――と、そこに至ったところであしもは傍らで伸びているおうまに声をかけてみる事にした。が、
「ししし、死んでるぅぅぅぅ!!!」
当のおうまは頭から血を流し、白目をむいている。どうみても死体だ。
彼女に殺されそうになっていたのも忘れてあしもは慌てて頼れるくの一を探した。
だが、見当たらない。仕方なく向こうで座って一息ついているふてん丸に恐る恐る尋ねてみる。
「ううう、うづき様は?」
「…残念ながら、おうま殿に…殺され申した」
ふてん丸は少しうな垂れながらうづきの死に様をありのままに述べた。
それを聞いた瞬間、あしもの脳天に電撃的な衝撃がほとばしった!
「そ、そんなぁ〜」
声はいつもの調子だが彼女は確かに哀しんでいる。知らぬ間にそんな恐ろしいことが…
「ついでに言っておくがそこな鬼めは完全に死んだわけではござらん。早々に離れられよ」
「ふぇ?」
半泣きであしもがきょとんとした顔を向けた直後、
「う…や、やってくれましたね…」
傍の死体がそう呟きながら蠢いた。あしもは吃驚して飛び起き、牢の隅で小さくなった。
「これで今日2度目の死亡、じゃな。気分はどうだいおうま殿」
「ふふふ。うづき様のお陰で命はあと2つ…あしも様も起きられたようですし、すぐに――」
あしもは血にまみれたおうまの眼光で一気に縮んでしまい「ひぃ」と情けない声を上げる。
「――新たな魂魄をこの身に 「おうま殿」
と、唐突にふてん丸が割って入ってきた。おうまが『ん?』とばかりに表情を曇らせてそちらを向く。

その瞬間には口内にクナイが飛び込んできていた!
467名無しさん@ピンキー:2006/10/10(火) 17:07:10 ID:Nr5m6ugv
「がぼぉ…!?」
避ける間も無くクナイを思いきり口に含んでしまったおうまは混濁気味の意識を更に困惑させてしまっている。
「あしも殿、伏せられよ!」
「ふぃ?」
ふてん丸が身を屈める様子を見て訳が分からないままあしもも応じる。頭の中の『?』印は増える一方だ。
そして、一瞬おうまの口内が鮮烈な光を放ったかと思った直後、

ドオォン!と爆音を轟かせながら鬼のいかめしい顔面が木っ端微塵に吹き飛んだ。

巨体は激しく振動し、起き上がった上半身が弾かれるように揺れ動いて石畳の上に再び叩きつけられる。
その凄絶な様を見てあしもが「きゃああ!」と珍しくまともな悲鳴を上げ身体を縮めて飛び交う破片から身を守った。
「またまたやらせていただいきました、でござる」
調子に乗って冗談めかした口調でふてん丸がべろを突き出した。
先ほど温存した奥の手の『火薬入りクナイ』による不意打ちは見事に功を奏し、おうまに今夜3度目の死を与えた。
爆発の影響で天井からパラパラと埃が落ちる。あしもは身体に破片やら何やらが触れるたびに「はぅ〜」などと漏らしている。
「これで残りはあと一つ。はたしてこれはおうま殿自身の命のことなのか。それとも"余りが一つある"ということなのか……む?」
ふてん丸が先のおうまの話に考えをめぐらせているうちに頭部を失った鬼の体が見る見るうちに萎んでいく。
獣化が解けている。それはあしもの潤んだ目で見ても明らかだった。
黒光りする巨躯が目に見える速さで縮んで、元の少女の体型をとっていく。
不安定に凹凸を繰り返す中でおうま自身の可愛らしい顔が肉の中から這い出てくるのをふてん丸は見た。
すぐに蘇生するのか…ふてん丸は再び刃を構え、あしもは何が起きてもいいよう縮こまった姿勢のままで小さく控えめに身構えてみる。
やがて完全に少女の身に戻りきったおうまはゆっくりと起き上がり始めた。
鬼のときとは正反対に、年頃の乙女としてはやや痩せ気味の身体は何も身に着けておらず、全裸だ。
その柔肌には土の汚れこそあるが、傷は一つも負っておらずこれまでの攻防を感じさせない。
ふらふらと貧血でも起こしたかのように青ざめた表情で呆けている。
ふてん丸もあしももやや拍子抜けしたが、おうまが両足ですっくと立つのを持て再び気を引き締めた。
が、その口からは意外な言葉が出た。

「あ、あれ……どうして、戻っているんでしょう?」
468名無しさん@ピンキー:2006/10/10(火) 17:29:07 ID:Nr5m6ugv
おうまは訳が分からなかった。何故、どうして、この身が人に戻っているのか。
『自分の命の余剰は自身の物を外して"三つ"。いつか食べた酒臭い殿方のが一つ。先日倒した他所の忍者のが一つ。うづき様のが一つ…』
最初にうづき様に刺し殺された時のは『上…お頭に命ぜられて食したくの一のもの』である。
それは無意識に内から離れて逝ったから感じられる。
ふてん丸に頭を斬られて…その辺りからの認識が曖昧なのだ。自身が分からなくなるという感覚が判らない"感覚"。
あれは…なんなんだろう。ふてん丸のとった意外な攻め方はおうまに混乱をもたらしていた。
さらに連続して頭脳を粉砕された。そのせいで再び収拾がつかなくなった。

失われた二つの命は誰のものだろう……?

「……様?」
誰かが何かを言っているのが耳に入る。それでおうまの思考は途絶した。
「…うま様ぁ〜?」
この変に間延びした声。これはあしもだ。我に返ってそちらを見つめる。
あしもはおうまの裸身を見て本の少し顔を赤らめている。おうまは隠すことまで意識が向いていない。
ふてん丸は…まじまじとこちらを観察している。おうまは見る見るうちに羞恥心を抱き始めたまらず両手で胸を隠した。
「な、なななに見てるんですかふてん丸様!」
「無論。何を見ている。うむ、見事じゃ」
あしもは女性同士だし風呂に共に入った中だから別に何とも思わない彼女だったが、殿方に見られることには耐性がなかった。
今度は他の所が丸見えになってふてん丸の前に晒される。彼は「眼福。眼福。」と鼻息をやや荒げて興奮している。
「ふてん丸さんって助兵衛(すけべえ)さんだったんですね…」
上から下までまじまじと見つめるふてん丸にあしもが珍しく"他人に向けて呆れる様子"を見せる。いつもなら呆れられる側だというのに…
「その様子だと、何ゆえ元に戻ったのか理解しかねているようだな」
助兵衛ふてん丸が鼻息を抑えて真面目くさった顔になっておうまに問う。あしもも調子を戻しておうまを見つめた。
「それが……痛ぅ…」
自分にも分からないんです、と続けようとしたおうまを、突然の頭痛が襲った。
思わず胸を覆っていた手を額にやる。ふてん丸とあしもは不審なものを感じとった。
「…おうま様?どうかしたんですかぁ?」
「い、いえ。大したことで―――あっ」
軽い目眩を覚えながらも、おうまは気丈に振舞おうとして、前に無防備に倒れた。
469名無しさん@ピンキー:2006/10/10(火) 17:53:00 ID:Nr5m6ugv
不意に倒れるおうま。ふてん丸もおうまも「あっ」と声を合わせて驚く。
おうまの意識は再び混濁すえる。地面に倒れる直後、意識を失う直前に目に入った砕けた石。それが彼女の頭を強打した。
ガン!と音が聴こえてあしもが更に吃驚して駆け寄る。本来なら自分は命を狙われている身のはず。
だが目の前で仲間が倒れたのを見て見ているだけでいられる彼女でもない。
「ああ゛……うぐ……ぅ…………」
おうまは頭を抑えることもせずに呻き、そのまま眠るように意識を失った。頭からは血が流れている。打った時に怪我を負ったようだ。
「あわわ。おうま様〜」
あしもが慌てふためいている。見かねたふてん丸が傍に寄って来た。
どうしようか迷っているあしもの脇から出てきておうまの様子を見る。
2度も脳を吹っ飛ばしたのが効いているのかもしれない。ふてん丸はそう思いながら彼女に触れる。
彼女の肌の体温は低く、ひやりとした触感を与える。だが、ふてん丸はすぐに異変に気付いた。
―――息が弱い。
ふてん丸は急に本気になって彼女の首もとに手をやる。あしもが余計に慌てているが取り合っている暇はなかった。
「…おうま殿?」
…返事はない。指先から感じられる脈がどんどん遅くなっていく。打ち所が悪かったのか…
やがて、おうまの息も脈も、止まってしまった。
(こんなに簡単に、死ぬものなのか)ふてん丸は心外な気持ちだった。
だが果たして、彼女の命はどうなったのか。彼は冷静さを取り戻して先ほどの思考を再開した。

ふてん丸は知らない。おうまの命があと一つあることを。あと一つ、彼女自身の命があるはずなのだ。

だが当の本人は地面にうつ伏せに倒れたままぴくりとも動く気配がない。
あしもは余りにもあっけなさ過ぎる死を遂げた彼女の身を心配して顔を撫でている。
「―――どうやら、本当に最期のようじゃな。おうま殿…」
ふてん丸が彼女のうっすらと開いている目を指で閉じてやって、すっとその場に立った。
「あしも殿、牢がこの有様ではこのままこの場にいるわけにもいくまい」
「…え?」
ふてん丸の声にあしもが顔を上げる。その、すがる様なあしもの表情に苦笑しながら彼は手を差し伸べた。
470名無しさん@ピンキー:2006/10/10(火) 18:19:32 ID:Nr5m6ugv
牢は惨憺(さんたん)たる有り様だった。牢は砕け、地面はおうまやうづきの流した血で染まり、頑丈なはずの壁が抉れている。
さらに囚われていたはずのくの一の姿が丸ごと一人分消え、その代わりに闖入者たるおうまの遺体が倒れている。
ふてん丸とあしもはその光景を痛ましい気持ちで振り切り、地上を目指した。
あしもを先導するため、ふてん丸は前に出た。あしもの服は爆発等諸々の影響でズタボロだ。そっちも工面しないと…
「――あっ」
と、出口の傍まで来たところで後方のあしもが地面の出っ張りに躓いて転ぶ。どんくさいな、とふてん丸が笑みをこぼす。
「ほらほら、大丈夫でござるかあしも殿」
苦笑しながら後ろを振り向いてあしもを助け起こそうとしたふてん丸は、ふと牢の方を何気なく見た瞬間に違和感を覚えた。
……なにか変だ。そう思って目を凝らし、彼はその牢の惨状の上に"あるはずのものがない"ことに気付いた。
――――おうま殿の遺体がないっ!
「あしも殿!走るんじゃあ!」
「え?」
ふてん丸は得体の知れぬ予感に襲われてあしもの背を押す。あしもは訳が分からず後方を見て――ふてん丸と同じ不安を抱いた。
「あっ。お、おおおうま様が!?」
「そうじゃ!はよぅ!……!?」
その瞬間、頭上から何かがふてん丸を襲う!爪のような刀のような、とにかく何かがふてん丸の肩口を切り裂いた!
「うがぁっ!」
訳も分からずその衝撃で吹き飛ばされたふてん丸はたまらずあしもを巻き込んで倒れた。
ここにきて月明かりが暗くなって前方の視界を不確かなものに変える。
「おうま殿か!?」
ふてん丸は声を張り上げるが応答がない。代わりに第2の刃が降ってくる!
負けじと刃を振るって正体不明の一撃をいなす。さらに蹴りを敵がいるであろう方向に向けて放ったが…手応え無し。
ただふてん丸に数滴の血が滴った。これはおうま殿が頭から流しているものではなかろうか。
「そんな手負いで暴れてどうする!もう無意味なことはやめるんじゃあ!」
あしもは怯えてふてん丸の裾を掴んでいる。ふてん丸は相手の位置も分からず、ただ2度の襲撃が上だったことから天井に向けて叫ぶ。
と、月明かりが再び牢を照らす。
荒れまくった内部を複雑に入り組みながら照らす光が、やがて天井にまで届く―――そこに、彼女はいた。

     うりりりりりりりりりりりいいいいい
「―――烏璃璃璃璃璃璃璃璃璃璃璃夷夷夷夷夷いいいいいぃぃぃぃぃぃ!!!!」

天井に爪を立てて水平にへばり付いている全裸の女体。長い髪もまるで吸い付くかのごとく壁に向けて沿っている。
胸の膨らみはかつてのおうまのそれより大きく、おうまより長く麗しい両脚がすらりと伸びている。
そして顔はより大人びたものに――…そこまで見て、あしもが驚愕の表情を浮かべる。それはふてん丸も同じだった。

「―――――うづき殿っ!?」                         〜続く〜
471名無しさん@ピンキー:2006/10/10(火) 18:25:52 ID:Nr5m6ugv

――――ここまで前置き!前置きぃッ!
URRRRRRRYYYYYYYYYY!!!

スンマセン。ほんとごめん orz
472名無しさん@ピンキー:2006/10/10(火) 22:20:41 ID:jlMZ60DC
>>471
工エエ(´Д`)エエ工  おうまが残り一機と思ったらうづき復活!?
これは嫌でも期待が膨らむwww
473名無しさん@ピンキー:2006/10/11(水) 20:13:42 ID:LOTZlkg2
読み返してみると無駄に長いな…我ながら迷走しすぎ。
当初の3択とは随分と離れてまいりました。あしも、どうしようかなぁ。

>>472さん、ここから本番だから楽しみにしててくださいねー。
474名無しさん@ピンキー:2006/10/15(日) 02:01:44 ID:3iCRY6bP
「腑鵜鵜鵜烏烏(FUUUUU)……」
天井にピッタリとくっ付いた姿勢で全裸の女が――目の前で惨殺されたはずのくの一が息を吐いている。
まるで久しぶりに新鮮な空気を取り入れたかのように嬉しそうに呼吸する。
「う、うづき様?」
ふてん丸の傍のあしもが恐る恐る顔を出す。『うづきは殺された』とふてん丸から聞いたが、
彼女自身はそれを目の当たりにしたわけではない。うづきはこうして眼前に(奇異な姿勢でだが)生きて存在しているではないか…
「んん〜?」
ギョロリ。声をかけられた女が目だけであしもの方を見る。猛禽類を思わせる眼差し。
直視されたあしもは思わず畏縮する。彼女の知るうづきはこんな目はしない。
「あしも…にふてん丸、ね」
上から見下ろして相手の姿を認識するうづき。ふてん丸が聞く限りその声は紛れもなくうづきのものに違いない。
だが、おうまの消失とうづきの再登場。この点と点が奇妙な繋がりを持っていることを彼はすぐに感じた。
「一応、確認しておかねばなるまい……うづき殿、とお見受けするが、本当にお主か?」
あしもではないが、ふてん丸も彼女を刺激せぬようなるだけ落ち着いた口調で彼女に問う。
と、うづきは答えもせずに天井(ちなみに岩で出来ている)に突き立てて身を固定していた五本の指を離し、床に降りてきた。
スッと降りて無駄な音一つ立てないその姿勢はくの一のものだ。だが目の前に立たれているだけでも異様な不安を覚えさせる…
「見て分からない…?」
よく熟れた果実に手を当ててそう言って笑う――哂(わら)う彼女の姿は扇情的だったが、同時に魔性もまた漂っているように思える。
「あしも、貴女はどう思う?」
「ひっ…」
突然名指しで指名されたあしもは先ほどの眼光への恐怖もあってか、悲鳴を上げてしまう。
本来なら限りなく軽い性格の彼女だが、案外今の引っ込み思案というか臆病な部分が彼女の素なのかも知れない。
が、ドジなのは変わらないようだ。悲鳴を上げながらも体は呼びかけに応じてしまい自然と前に出る。条件反射とはこのことだ。
ふてん丸が「おいおい」とその背に声をかけそうになる。読めない娘だ、と呟く。
「―――え、え〜っと、うづき、さま?」
あしもは目の前にいるのが間違いなくうづきであると思い込むようにしながら呼びかけてみる。
「なに?」
うづきは愉しげに耳を傾ける。その笑顔は紛れもなくあしもの知る大好きなくの一の顔なのだが…何かが、違って見えるのも確かだ。
475名無しさん@ピンキー:2006/10/15(日) 02:25:43 ID:3iCRY6bP
「二人ともどうしたの?…まるで"お化け"でも見るような目つきね」
うづきはニヤニヤと厭な笑みを浮かべながら前方の二人を交互に見つめる。
あしもはびくびくしながら不安げにうづきの裸身と表情を交互に見ている。
ふてん丸は冷や冷やしながらあしもとうづきの一挙一動を観察している。
――その場は妙に張り詰めた雰囲気で包まれていた。

「ふ、ふてん丸さんから、うづき様が死んだと聞かされてたんですけどぉ〜」
硬直気味だったあしもが久しぶりに普通の口調でうづきに話しかける。若干の臆面はあったが聞かずにはいられない。
『ふてん丸から〜』と聞いた瞬間にうづきは一瞬あしもの背後にチラと目を向けた。
ふてん丸はドキリとしたがそれも一瞬のことだった。うづきはすぐに視線をあしもに戻す。
ふてん丸はその目を見て『――やはり人のそれとは思えぬ』と言いそうになったが堪えた。口に出すのは危うい…
「死んだ?――いいえ、それは正確ではないわ」
そう言って、今度は両の手を両胸に当てて主張する。ふてん丸が無意識に唾を飲んだ。
「え、それじゃあ…」
「あたしは確かにここにこうして生きているのよ?それは疑いようもない事実だと思わないの?」
「う、うん…そう思いたいんだけど〜、でも〜」
あしもはどうしても迷ってしまう。言葉で言い表せないが『なにか変だ』とは思っているのだ。
この女(ひと)はこんなに恐ろしい印象を持ってはいなかったはず。今までとは全く違う……まるで、別人だ!
「うづき様!あ、あの―――あっ」
意を決して必死で何か言ってみようとしたあしもの頬にうづきの右手が当てられる。
――暖かい。あしもは率直にそう感じた。
「どう?温もりを感じる?」
「うん。確かに…死んでいるならこんなに暖かくないですよね〜」
あしもは無理に笑みを作った。ふてん丸は以前としてうづきへの警戒を解いていない。先ほどから不安でならないのだ。
彼にとっては安心できる材料など何一つ無いのだ。あしもはうづきの体温を確かめているから少しだけ警戒が解け始めている。
「じゃあ…もう少し間近に迫っちゃおうかな…」
うづきはふてん丸に対する挑発に近い態度であしもにそっと寄り添う。
ボロを着ているに近い姿のあしもと一糸纏わぬ姿のうづき。肌と肌が零距離で触れ合う。
あしもは羞恥で真っ赤になった、が…ふてん丸は戸惑いとより一層の警戒心を抱いただけだった。
476名無しさん@ピンキー:2006/10/15(日) 02:49:29 ID:3iCRY6bP
「はわわ…う、うづき様?」
予想外にして想定外の珍事に紅潮するあしも。
胸が当たったり太ももをこちらのももに絡ませてきたり…というか何かイケない所が密着しそうで…
(あ、頭がフットーしちゃいそうだよぅ)
露骨に赤くなるあしもの顔を仰ぎながらうづきがその頬に口づけをした。それであしもが更に上気する。
「ふふ…ほんと、この娘って可愛いよねぇ、ふてん丸?」
あしも越しにふてん丸の顔を見つめるうづき。いつもなら鼻の下を伸ばすふてん丸だが、今回はずっと固い表情でいる。
「あら怖い。そういえば初めて会った時もそんな感じだったわね」
彼女が言っているのは最初の捕り物の時の話だ。
「これでも忍の端くれ。"わきまえておる"つもりでござるよ」
ふてん丸はいたって真面目に返す。本来ならいやらしく交わる二人を押し倒したい衝動に駆られるのだろうが…勝手が違う。
「あ、うづき様…何をするんですぅ〜」
うづきの耳元であしもが抗議の声を恥ずかしそうにしながら上げる。その口をうづきが二度目の接吻で封じる。
「……!」
初めて会った時、を回想していたふてん丸がハッとなった。そう、うづきの術は確か――!
「あぅ…」
唇を重ねられたあしもがビク、と身を強張らせる。そのまま脱力してその場にへたりそうになったがうづきが体で受け止めて見せた。
「ふふふ…可愛いこと…」
うづきがあしもの頬に舌を這わせる。あしもは力無く呆けている。
「接吻で相手を操る術!うづき殿!これは一体…っ!」
ふてん丸の声。だがうづきは取り合わない。
「"目覚めた"ばかりなんで喉が渇いてるのよ。ちょっと貰うわね?あしも?」
そう言って喉に当てていた左手に力を入れるうづき。その只ならぬ様を制止しようとふてん丸が動く間もなく、
二つの身体が宙へ飛んだ。いや、正しくはうづきが跳躍したのだ。
今度は手も使わずに天井にビタァとヤモリか何かのように張り付く。だが、仰向けであることが異様だ。
「うづき殿!やめ――」
ビス!うづきの指先が放心しているあしもの喉に鋭く、深く入り込む!
「烏鵜李李李李李李伊伊伊伊伊(WWRRRRRRYYYYY)ィィィーーーーー!!!」
ズキュン!ズキュン!…激しく飛び抜けるような音が静かに響くのをふてん丸は確かに耳にした!
「あっ…あっ…っ!」
操られて身動きの取れないあしもは視線を虚空に虚しく漂わせながら哀しげな声を漏らすことしかできない…
「あ、あしも殿ォォーーーーっ!」
477名無しさん@ピンキー:2006/10/15(日) 03:12:13 ID:3iCRY6bP
それは…血を吸っているのだろうか。
うづきの禍々しい指先が不気味に脈動する度にあしもの細い身体が痙攣する。
あしもの目には恐怖と絶望が浮かんでいる。何故、かつての仲間からこんな仕打ちを受けねばならないのか。
彼女には分かる筈も無かった――…うづきは知っている。
喉の渇き、いや、魂の餓え!…血は生命(いのち)也!
それはうづきの本能。"新たに構築された"生物的本能が彼女をそうさせた。そしてうづき自身、それに悦びを感じているッ!

「うづ――き――さ…ま……」
呆然と見届けるふてん丸の眼前で、あしもが糸の切れた人形のように四肢を垂らす。
うづきが満足げに恍惚とした表情を浮かべ、感動のあまりか落涙しているのをふてん丸は見た。

そうしてホンの一瞬の略奪劇が終わり――あしもの肢体がうづきの手を離れて固い地面にドサリと落ちる。
「……っ!」ふてん丸が真上にうづきがいるのも構わずに傍に寄ろうとする、が…風を切る音が聞こえる!
瞬時に対応し身を引くうづきが上から襲ってくる!
「玖倭阿阿阿唖唖KWAAAAA)!!!」
甲高い異様な咆哮。鬼と化したおうまの重々しいだみ声とは一線を画す異質さが上から降ってくる。
回避する刹那、ふてん丸はうづきの顔に浮かぶ狂気を目の当たりにして凍りつきかけた。
『これはもう人ではない!』彼の中で確実な認識が生じた。
鋭く尖った爪による斬撃がふてん丸の背を裂く。最初の方の時と同じで浅いが、肌が斬られて血が流れる。
その、ふてん丸の血が付着した指先を嘗めるうづき。
「ふふふふふふ…」
狂える笑顔でふてん丸を挑発するうづき。ふてん丸は刀をしっかり構えなおす。斬れるかどうか、それも分からなかった。
「何故じゃ。何故あしも殿を、あのような…」
ふてん丸は憎憎しげに、彼女に問う。チラッとわき見してあしもを見た。彼女はピクリとも動かない。
「手近な果実を口にしただけよ」
「――彼女は柿やビワではないぞ」
「ええ、みすぼらしいったらありゃしない。まるで血の詰まったズタ袋よね――」
「…ッッ!!」
あんまりな言い草だ。ふてん丸は先におうまがうづきを残酷に処刑した光景ですら抱かなかったほどの怒りを覚えた。
478名無しさん@ピンキー:2006/10/15(日) 03:41:10 ID:3iCRY6bP
ふぅ、とうづきが一息つき、一方的に語りかけてきた。
「―――あたしは確かにおうまに…あのコに喰われたわ。頭から、ばりばりとね」
「…」
ふてん丸は黙って聞く姿勢をとる。今すぐ斬ってやりたいが、当初の疑問を解きたい気持ちも強かったからだ。
「あの鬼の中で肉は裂かれ、魂すら噛み砕かれ、死んだかと思えば…死にきれていない。そんな感覚よ」
それはふてん丸には分かりようもないこと。分かる気もしないが…
「あのコは3つまで魂を内に包むことが出来るの」
「それは、俺も聞いた。そして、彼女は俺の目の前で確かに3度倒れた。」
ふてん丸は薄々気付いている。目の前にいるのが――それまで戦っていた者と"同一"だと。
「魂の総数は"彼女自身のものも数えると"4つ」
その答えにふてん丸が反応する。前に自身の中で考えた推察、その片方が真実だったか。
「内にいる時に"視えた"のが二人。大した事ない連中だわ。勝手にさ迷ってて、勝手に死んだ。今度こそ、ね」
二人分。恐らく戦いの最中に脳天串刺しと頭部炸裂という2度の死の代償となった者たちだろう。
そして――突然倒れて散らした儚い命。あれは―――その先をうづきが継ぐ。
「そうして…3度目に逝ったのがあのコ。"おうま自身"…」
「…なんじゃと!?」
順繰りにいけば、その時失われることになるのは『うづき』という予備では…ふてん丸は衝撃を受けた。
だが更なる衝撃が待っていた。うづきが身を強張らせている。身体を固くしながら続ける。
「貴方の考えている通りよ。通常ならそこで死ぬのはあたし。でもね、ちょっと違うのよ…」
ふてん丸は驚愕に目を見開いた。うづきの背。ちょうど背骨の辺りが割れ、いや、肩、腰、膝といった骨の形が浮き出る部分から…
鬼の肌のように黒く、武者の鎧の如く硬そうな何かがうづきの滑らかで美しい肢体を包み込むように伸びるのを見た。
その変化は次第に進み、手の甲や足先、しまいには胸骨の辺りにも生じ始めた。それは骨に似ている…
まるで、生物が身を包むために纏う鎧のように――――外骨格。その姿はトカゲの鱗や亀の甲を連想させた。
「ふぅ〜」
変化を遂げ終えるとうづきがうっとりとした様子で満足げな声を上げる。それまで垂らしていた長髪も真の金色を帯びる。
「おうま殿の…身体を掌握した、というのか」
「――ご名答。流石に頭の回転は早いのね」
感心した風にしながらその長い髪を片手でまとめて結い上げ、あしもから拝借していたのであろう布切れで止め、馬の尾の様に垂らす。
かつての彼女の髪型。だがふてん丸にはもう今までのうづきには見えなかった。
479名無しさん@ピンキー:2006/10/15(日) 04:17:42 ID:3iCRY6bP
豊かな肢体の美しい曲線をそのままに、黒光りする外骨格で包まれたその姿は人ではない怪異。
漆黒と柔肌の白さが交互に表れている奇妙で禍々しいがどこか女らしい扇情さを感じさせる全体像。
その雰囲気は本来の持ち主であったおうまの鬼の姿とは全く違った異様さを醸し出している。
金髪よりも金に近い色の髪はこれまでどおり馬の尾のように垂らし、顔も可愛いらしさと美麗さを併せ持つ整ったものだ。
だが目が違う。鬼の紅い眼光とそれ以上の"闇"を秘める――猛禽の類、いや、それは正しく鬼の瞳をしている。
「おうまに掛けてた操りの術はあたしを取り入れたことでより強固になったようね…」
"鬼"と化したといって差し支えない『うづき』が先ほどの告白をそのまま続ける。
「少し呼びかけただけなんだけれど、あのコったら倒れちゃって…」
くすくすと笑ううづき。そのあごに、変異によって黒々とした手甲の付いた手が添えられる。
「それで所有権は完全にあたしの物になったわ。――ひょっとしたらこういうことは他の鬼にもあり得るのかもね…」
鬼に喰われ、死ぬことも許されずに内部をさ迷って時に主の夢に出るという犠牲者たち。
ふてん丸は思った。もしかしたら、うづきのように下克上を果たす者も中に入るのかもしれない、と。
そしてうづきの見せたこういった変異もまた、鬼の力なのだろう。そうすると、おうまのあの姿は力の一端に過ぎなかったのか――
「で、その身体と力を以て何とする?」
半ば決まりきったことを聞くような感覚で問うてみるふてん丸。答えは聞く前からわかっている…うづきはカッと目を見開いて答えた。
「知れたこと。この力であたしを陥れた全てのものに復讐してやるのよ!そして栄達を極め、更なる力を得てやる!」
爛々とした瞳にはうづきのものとは思えぬほどの狂気が浮かんでいる。ふてん丸は戦慄を覚えた。
「―――鬼は帰なり、か」
太刀を構え…ふてん丸が覚悟を決める。
「うづき殿。それは妄執でござろう」
「ふふ…そうかも知れないわね。でもね。せっかくだから、あたしはこの血塗られた道を選ぶわ」
自嘲するうづき。だが狂想に憑かれた彼女の目に迷いはない。
「免罪など請わない。たとえ――かつての友を喰らおうとも。そして、邪魔するものは"除く"のみ…」
ふてん丸はあしもを見る。相変わらず動かない彼女は、うづきの糧にされたのだ。ふてん丸はうづきへの憎しみを抱く。
何故このような惨いことばかり起きるのだ……何故に、うづき殿が斯様な鬼畜にまで堕ちたのだ――…
その、人を捨てて鬼へと堕したうづきが構える。爪を伸ばし、瞬時に短刀のように変じさせて鋭く研ぎ澄ませる。
「屠所の豚のように…真っ青な顔にしてからお前の鮮血のぬくもりを――ああぁ味わってあげるぅ…」
それまでとは全く違った獰猛な気配を漂わせるうづき。尖った爪で石の壁を掻く。ギギィと嫌な音が響く。
「……」
来るか。ふてん丸はもう彼女と話そうとは思わない。今できることは一つ、彼女を斃す。それだけだ。
「絶望ォーーーーーに身をよじれぃ!クソ虫がぁ!!」
そう吐き捨てた直後、飛びかかる野獣のそれを上回る勢いで鬼が襲いかかってきた!
480名無しさん@ピンキー:2006/10/17(火) 05:35:47 ID:V2mkMrJt
こわっ! 鬼こわっ! 下手な貞子よりこわっ!w
でもここまで強くなった鬼武者じゃない鬼くノ一を屠ってこその主人公。
がんがれふてん丸!
481名無しさん@ピンキー:2006/10/17(火) 10:18:14 ID:8oPsgUK7
>>479冒頭を読んでて思ったが鬼くの一・うづきの姿は
ウィッチブレイドの影響受けまくりんぐじゃないのかね?w
482名無しさん@ピンキー:2006/10/17(火) 12:54:38 ID:d5FizCDb
qe
483名無しさん@ピンキー:2006/10/17(火) 16:29:28 ID:d5FizCDb
lh
484名無しさん@ピンキー:2006/10/17(火) 17:00:10 ID:8oPsgUK7
なんか絵を描こうと思っても全然ダメだ…死にてぇ('A`)
485名無しさん@ピンキー:2006/10/17(火) 18:35:23 ID:V2mkMrJt
>>484
生`、たまにはそんなこともあるさ。
俺なんか仕事しようと思っても全然ダメだ……死にてぇ('A`)
486名無しさん@ピンキー:2006/10/17(火) 22:03:33 ID:Hr0dW4SI
>>484>>485
お前らしっかり汁!!
ククルとナギ4巻でも読んでやられ分を補給するんだ!
487名無しさん@ピンキー:2006/10/18(水) 19:02:12 ID:k+eIyQO0
「女の子が描けなくてむしゃくしゃするから女戦闘員をレイプする」

夕焼けを見ながらそんなこと考えてた。
488名無しさん@ピンキー:2006/10/19(木) 01:30:03 ID:v2/6ADyF
>>486
情報ありがとう、もうちょっと生きてみるw

>>487
はぁ? なにそのすごく見てみたいお題。
聞いただけで長生きしちまうだろーが!
489名無しさん@ピンキー:2006/10/21(土) 01:08:12 ID:97VsXAo1
「女の子が描けなくてむしゃくしゃするから女戦闘員をレイプする」
夕焼けを見ながらそんなこと考えてた。

とは言え女戦闘員なんてそこらにいるはずがなくて、ますますむしゃくしゃしてきた。
「女戦闘員のバカヤロー、上手いこと女の子が描けないのも、就職活動に失敗したのも全てお前らの所為だー」
誰もいないはずの河原で叫んでみた。

「誰がバカヤロウですって?」「ひぃー(そうだ)」「ひぃー(そうだ)」
後ろから声がするので振り返ってみる。
そこには黒を基調としたボディアーマーに身を包んだ女を先頭に、エロゼンタイの女たちがいた。
(説明しよう…エロゼンタイとはエロい体つきを全身タイツに包んだ女のことである。
…もちろんゼンタイの下に下着をつけるような無粋なまねをするような奴は天が許しても許さない人はいるはずだ…)

「むかつくわねー、あんたたち、あいつをやっちゃいなさい!!」
「ひぃー」「ひぃー」
「お前らは」 戦闘員たちの攻撃をかわしつつ聞いてみる。
「通りすがりの秘密結社の女幹部と戦闘員たちよ、堤防をランニングしてた柔道部員にでも見えた?」

 )ノ 先生…こんな感じですか…
490クレイバンの人:2006/10/21(土) 02:40:02 ID:r4QNh3BN
>>489
女戦闘員なんていたら、むしゃぶりつきたくなりますが、まず返り討ちでしょうねぇ。
殺るにしても犯るにしても実力がともなわないとキビしいですw続き期待したいですが、どうでしょう。

 
色々中断させてすみませんが、SSの>>447-449の続きを投下します。
これも前回と同じく、絵から想像して書いたものです(今回は個人のサイトですのでURLは書きませんが)。
絵と文の相乗効果を期待してますがどうでしょうか。
491名無しさん@ピンキー:2006/10/21(土) 02:43:21 ID:r4QNh3BN
2.
瓦屋根の上を器用に歩く狐面のくの一。
歩くたびに乳首が胸元を隠せないほど小さな胴衣に擦れ合い、その刺激からかコリコリに勃起している。
胸がある程度大きければ乳房の大部分が露出することになるこの衣装はもちろんわざとであり、
捕り方の油断を誘うためである。
しかし、今夜、彼女たちが対峙する相手はそんな甘い感傷など一切持ち合わせていなかった。

次なる屋根に飛び移らんと屋根の際まで寄った瞬間、くの一の右手首を強い力で下に引っ張られた。
「きゃっ」
突然のことに驚き、短く悲鳴をあげ落ちる。
鍛錬を積んだくの一ならば、この高さなら受け身をとればどうということはない。
瞬間的に彼女は態勢を空中でととのえようとする。しかし、彼女が地面に落ちた時は死体になった後であった。
突然、大きな乳房が上から蹴られたと思った刹那、彼女の首が太く温かいもので締められる。
「グファッ」
それは時雨丸の鍛え上げられた左足であった。鋼のような筋肉でグイグイと首元を圧迫されていくくの一。
彼女の狐面は足で絡めとられたひょうしにとれ、先にコトンと地面に落ちる。
露わになったくの一の苦悶の表情。赤黒く変色していく顔、クリっとした眼は大きく見開かれ涙を浮かべている。
口からはよだれをダラダラとこぼし、途切れ途切れにか細い呻き声を漏らす。
両手で必死で時雨丸の脚をひきはがそうと試みるが、彼女の細腕ではなんの効果もあげられない。
何とも驚異的な膂力を持つのは時雨丸である。
おのれと彼女の体重を、逆手に持った手だけでささえ、同時にその太股で彼女を締め上げているのだから。

手と足をバタつかせ、この苦しみからなんとか逃れんとするくの一であったが、徐々にその力が弱まっていく。
やがて手足をだらんとさせたかと思うと、白眼をむき舌を出した凄絶な苦しみの表情そのままに窒息した。
彼女の股間からは黄色い水が、むきだしの太股をつたい流れ落ちていく。
くの一が死んだと腿に伝わった感触で判断した時雨丸は、やっと締め上げていた脚をほどいた。
ドサッと自らの小便の中に落ちるくの一。
受け身もとらずグニャリと足をあらぬ方向にむけて倒れるくの一をみて屠ったことを確信した時雨丸は、
疲れもみせずに屋根の上をそろりと覗いた。
492名無しさん@ピンキー:2006/10/21(土) 02:46:10 ID:r4QNh3BN
くの一の落下音を聞きつけたのか、そこにはあたりを見回す新たなくの一の姿があった。
「誰かいるの?」
面を被っているため、くぐもってはいるが可愛げのある声でいう。
もちろん、答える時雨丸ではない。
くの一はゆっくりと彼のもとに近づいてくる。
屋根から下を覗き込もうと彼女がした瞬間、時雨丸は一気に屋根によじのぼる。

「なにっ」そういって背中の刀に手をかけたくの一だがそれを抜くことはかなわなかった。
時雨丸は思いきり、押し倒すようにくの一に体当たりをしたのである。
もとから足場の悪い屋根の上、態勢を崩し後ろにガチャンと瓦にぶつかる音とともに倒れるくの一。
時雨丸はすかさず彼女に馬乗りになる。
「やめっっ」
裸に軽装の鎧、口元を隠した壮年の男に突然襲われ動転するくの一。
両手両脚、身体全体で必死に男を振り払おうとするが、男は冷徹な眼でくの一を見下ろしたままそれを捌き、
右手で刀を抜きながら暴れるくの一の右腕をもう一つの手で押さえつける。抜かれた刀が月光でキラリと光った。
「いやぁ、お願いぃっ死にたっっグヘェッ」
命乞いだったのだろう彼女の言葉が最後まで紡がれることなく、時雨丸の無慈悲の刃が声帯ごと首に突き刺さった。
瞬間、くの一の身体がビーンと硬直し、足が跳ね上がる。ついで口からは血反吐。
少しおくれて首から血の飛沫が馬乗りになった時雨丸の顔にかかるまで噴きあがる。
ビクンッビクンッと豊かな乳房を、そして全身を痙攣させる。
致命傷を負いながらなおも生に執着があるのか、
自由な左腕が虚空にむかってのび、まるで何かを掴もうとするような動きをみせたあと、ついに力尽きた。

今にもはずれそうであった狐面が彼女の死が合図であったかのようにとれ、
幼さの残る顔を苦痛にゆがませたものが時雨丸に眼前に飛び込んできた。
そのくの一の形相を冷たい眼でジッと見下ろす時雨丸。
何を思ったか、腕を押さえ込んでいた左手で重力には逆らえず横にながれた大きな乳房を揉み、そしてこねくりまわした。
「このような、格好で……、乳を放り出した程度で男を誑かそうというのが甘いのだ。
 忍としては二流、三流よ。貴様らのやった所業、地獄で悔いろ」
答えの返ってこないつぶやきを言い終わるやいなや立ち上がり、次の獲物を求め歩き出した。
493名無しさん@ピンキー:2006/10/21(土) 05:36:30 ID:OQU0ThlE
>>489
GJ〜(´∀`) ヤンキー女みたいに絡んでくる戦闘員に、なんか和んだよw
河に放り込んで屠ってみたいww
あと就職なんて時の運です。偉い人にはそれが(ry

>>クレイさん
今回はいつにも増して激エロですね。次から次へと屠られるくのいちの色気がたまりません。
起爆剤を作ったWさんともどもお疲れ様でした、ありがとうございますm(__)m

あ〜、ところで執筆二十万文字を突破されたそうでおめでとうございます。
え〜その〜、よろしかったらまたうちの板でも覗いてやって下さい(笑)
494名無しさん@ピンキー:2006/10/21(土) 07:41:30 ID:i0vwq7J5
朝から素敵なSSが読めて幸せです。
>>489氏が小ネタを本当のネタに昇華させてくれてて吹いたww
間違いなく逆レイプされる予感。

>>クレイさん
狐面くの一の第2弾デター!小手先の色気など通じない素敵忍者・時雨丸GJ!
495489:2006/10/21(土) 09:30:11 ID:L727fk/Z
えー…寝る前にふと思いつきで書いたネタに評価していただいてありがとうございます。
クレイバンの人さんとか他の職人さんみたいな書き物は無理なので勘弁してください。
(ネタハイクラデモサシアゲマスカラ…)
続きとして
@返り討ちにあって、ゼンタイ戦闘員たちに逆レイプを食らう主人公
Aゼンタイ戦闘員たちをエロ倒していく主人公
Bゼンタイ戦闘員を無常にも打ち倒し、女幹部をも屠る主人公
…などを期待したいです。(期待かよ

実はこの主人公屠るスレ1の時にこれまた思いつきで書いた「イオナズンコピペ」の時の学生のつもりだったり。
(あの後戦闘員たちとのバトルで面接が無茶苦茶になった所為で「就職活動に失敗」ってなったのです。
多分、あのときの組織と同じ組織だと思われます。…戦闘員ゼンタイだし、女幹部もおんなじような格好してるし。)


496名無しさん@ピンキー:2006/10/22(日) 00:45:53 ID:FemclvCJ
鬼の力を得た――取り込まれたようにも見えるうづき。その目は正に鬼気迫るものがある。
「玖烏倭嗚呼嗚呼嗚呼(KUWAAAAAA)ッッ!!」と怪鳥のような声が牢屋内に響き渡る。
狭い通路内を縦横無尽に、時に壁と垂直になって走る姿は人間を(ある意味において)超越しているのかも知れない。だが、
ふてん丸の目には『人を捨て魔に陥った女』にしか映らない。けっして、超越者などではない。
壁伝いに走ってきたうづきが、位置を地に戻して正面から迫ってくる。
両手に付いた漆黒の鉤爪がふてん丸の胸に向けて突き出されるが、ふてんまるは刀で受け流し、死の斬撃を脇に逸らす。
普通ならここで斬り返す…だが相手は人外にして未曾有の膂力を誇る怪異だ。
外したと判断した途端、恐るべき瞬発力で真横に飛び退いてふてん丸の視界から消え去る。初速すら視認困難だった。
横か?後方か?真上か?――どの方向から来てもいいよう警戒を強めるふてん丸。
単純な戦闘力ならこれまで戦ったあらゆる忍を凌駕するであろう相手に今の場所は不向きに感じる…
先のおうまは図体が大きく、動きも緩慢だったがこの鬼は人と同じ大きさで、猫のように俊敏だ。相手にしづらかった。
そう考えてるうちにうづきが視界に乱入してきた。一度外れて再び目の前に現れた彼女に対しふてん丸は予測していながらも面食らう。
一瞬にして刀を弾かれ丸腰になったふてん丸。
慌てず、先ず後ろに退こうとしたが両脇から回り込むように爪が迫り回避ができない。ふてん丸は身を強張らせる。
…それと同時に彼女の胸が―鬼と化した影響なのかは不明だがその膨らみは前より大きくなっているように見える―が
ふてん丸の胸に真正面からぶつかってきた。胸板に二つの饅頭が当たって柔らかい圧迫感がふてん丸を刺激する。
先ほどの両手もふてん丸を包み込むように周り、あっという間に抱擁の形になった。
「ふふふ…弱すぎるわ」
そう嘲りながら舌をふてん丸の頬に這わせ、背中に回った手をゆっくりと――ふてん丸の服と肌を薄く裂きながらずらした。
背の痛みがゆっくりとふてん丸を襲う。苦痛に顔を歪めた彼の腹を唐突に蹴り上げたうづきはその反動で一旦離れた。
背を裂かれた状態で地面に仰向けに倒れ伏したふてん丸はゴツゴツした荒い石の床で傷ついたその背を強く打ちつけて悶絶する。
「……っ!!」声にならない悲鳴を上げる彼の上に、小さく跳躍したうづきが圧し掛かってきたことで更に傷を痛めつけた。
「ぐああ!」今度は声が出た。激痛に耐える彼の頬に脂汗が浮かぶ。その頬を手でさするうづき。離れ際に爪を軽く立てて裂いた。
「腑兎鵜兎鵜(FUUUU)…だんだん…青ざめてきたわねぇ…ふてん丸ゥゥ」
不気味に微笑み、爪に付着した血をなめ取りながらうづきが挑発する。
「とっても美味しいわぁ……この鮮度…苦味…貴方の中に流れる生命(いのち)…」
恍惚とした表情で指先から手の平まで丹念に血を嘗め尽くそうと舌を這わせる彼女の姿に、ふてん丸は確かに恐怖した。
仰向けのままうづきに乗られて弄ばれている――なにか打開策は……ふてん丸は痛みに耐えながら必死に意識を巡らせた。
両肩はうづきに足で押さえられている。腹の上に彼女の身体がある。眼前にはうづきの股間(黒い甲羅で覆われている)がある。
そこで彼は思いついた。一歩間違えば玩具のまま死ぬことになる――だがこのままでいるよりはいい!彼はある"賭け"に出ることにした。

「うづき殿…俺とやらぬか?」
「はぁ?」
497名無しさん@ピンキー:2006/10/22(日) 21:31:40 ID:VFEYCHwa
「ご立派な太ももで挟まれては身動きがとれん。お手上げでござるよ」
そう言ってふてん丸は苦笑いを浮かべ、肘を軽く曲げて手をヒラヒラさせて『降参』の意思を示す。
うづきは怪訝な顔でその様子を見つめながら小ばかにした風にこう返した。
「そんな話を素直に信じると思う?」
「…苦しいでござるか」
さらに苦笑いの"苦さ"の度合いを増した笑みを浮かべるふてん丸。
しばらく考えていたうづきだったが、ふとある考えに至り、にやりと笑ってこう言った。
「よぅし。ならあたしが気持ちよくさせてあげる…」
「ぇ…?っておわっ!」
うづきがふてん丸にまたがったままの姿勢で後方に向けて姿勢を回し始める。
何故承諾されたのか、について図りかねていたふてん丸だったが彼女の行動を前にそれどころではなくなってしまう。
何せ眼前で尻やら足が押しつけられながらぐいぐいと強く動いているのだ。うづきは方向転換のつもりだが、ふてん丸からしたら
その光景はたまらなく扇情的である。彼女の身体にはところどころに黒い外骨格があり、体に当たるとゴツゴツとした硬質さを感じる。
というか尖ってる部分が痛い。だがその点を除けば彼女は裸体に等しい。沸き立つ興奮に彼の本能が揺さぶられる。
「瓜威慰(URYY)…」
頭上でうづきがあの珍妙な声を小さく上げる。ふてん丸の股間が大きくなっていることに気付いたのだ。
もはや彼女は完全に背を向けた姿勢になっているが、ふてん丸の腕は彼女の美しい脚によって固定されたままだ。
下手に抜け出そうとすれば折られることは必定、か……丸い尻と腰つき周りの外骨格の奇妙さを眺めながら彼はそんなことを考える。
うづきはそんなふてん丸のことなど意にも介さず、忍装束の奥の膨らみに興味津々の様子。
するりと衣を脱がせて彼自身を露出させる。そこには思っていた以上に立派な逸物がそそり立っていた。
「くっ」と後方で声がする。暴かれたことを悟ったふてん丸が悔しがっているのだ。彼は今、人ならざるものに欲情している。
(なんとか好機を掴まねば…と思ったのだがこんな展開は予想外でござるよ〜)
頭だけを動かして周りを見る。視界の片隅であしもが倒れていることに気付いた。彼女は相変わらずピクリとも動かない。
「心配しなくても殺してなんかいないわよ」と女の背中が喋る。見ずとも気配だけでふてん丸の動きを予測したようだ。
「――何を馬鹿なことを。今の俺は自分の身を案じることだけで精一杯で……うわっ!」
講義しようとしたふてん丸を未知の感覚が襲う。これは…何だ!?
「下手なことしたら噛み千切るからね」再び背中越しにうづきの声がした。今度は警告のつもりらしい。
何を噛み千切るというのか…ふてん丸は不思議に思ったがその後の感触から見当がついて真っ青になった。
口内で彼の男が愛撫されている――それも舌で弄ばれている!
「ぐぅ…これは…っ!まずい!虜になりそうじゃ!」
498名無しさん@ピンキー:2006/10/23(月) 18:56:40 ID:v+nTcxUX
このまま69に突入しそうな体勢wwww
それにしてもウィッチブレイドのビジュアルを意識するとテラエロス。
499名無しさん@ピンキー:2006/10/24(火) 15:57:01 ID:P2Z/fnXb
>>498
「先生!69ってなんですか!」(AA略)と思いつつ調べた―――把握したッ!

ビジュアルはウィッチブレイドそのまんまと見てくれておk。
というか絵に描こうとして見事にナニな出来になり破り捨てて自己嫌悪に陥った orz
しかも職場で。今も職場。うはww
500名無しさん@ピンキー:2006/10/25(水) 20:58:52 ID:Y6WoPW55
500は俺が盗った。残り100KBだがどうなるか楽しみ。
501名無しさん@ピンキー:2006/10/26(木) 02:01:38 ID:+SvBYwwO
絵掲も賑わってるし本スレも伸びてるし、言うことなしって感じだ。
502クレイバンの人:2006/10/26(木) 04:11:59 ID:9JyFuRar
SSの>>447-449 >>491-492の続きを投下します。
これも前回、前々回と同じく、SSの元になった絵があります。
個人のサイトですので今回もURLは書きませんが、
管理人様がまとめブログにリンクを貼られるかと思いますのでそれを参照にしていただけると、
倍以上に楽しめると思います。一応、文だけでも大丈夫なようには書いてますが。
503名無しさん@ピンキー:2006/10/26(木) 04:16:09 ID:9JyFuRar
3.
時雨丸が屋根伝いに狐面のくの一達を探し歩いていた矢先、
大商人の蔵の前でソワソワと、何やら落ち着かない様子のくの一が眼に入った。
すぐさま、彼女を真下に覗くことのできる場所へと移動し、状況の把握につとめる。
まず蔵からかすかな灯りが漏れているのがわかった。彼女の仲間が中にいるのかもしれない。
そうなれば、あのくの一は金目の物を物色している間の見張りのようなものかと時雨丸は納得し一人小さくうなづく。

となれば、今あのくの一を殺れば他の者に発見される恐れがある。
くの一が数人程度なら負けるはずはないと時雨丸は自信を持っていたが、逃げられるのだけは避けたかったのである。
時雨丸は今夜で全てを終わらせる気でいた。もし一人でも逃がせば次からは警戒され仕事がやりにくくなるだろう。
彼女たちに敵う者はいない――そう油断している今こそ首謀者を召し捕り、
他のくの一を皆殺しにする好機であると考えていた。
さて、どうしたものかと時雨丸が動きかねていたところ、
当のくの一が「ちょっと……」とやはり蔵の中に仲間がいるのだろう、
一言二言声をかけたかと思うと、急ぎ足で蔵の入り口から遠ざかり裏にまわる。
時雨丸は音をコトリともさせずに屋根の上を忍び歩き、彼女を追う。
数瞬遅れて時雨丸がくの一を見やると、そこには白褌をとろうと何やらお尻あたりに手をやる彼女がいた。
何故、先ほどからモジついていたのかを理解した時雨丸はやれやれとでもいうように小さく首をふると、
刀の先を真下にむけて、何のためらいもなく頭から飛び降りた。
ズブゥゥゥゥゥッ
深く深く、落下の勢いと時雨丸自身の重さすべてが刀を媒介にしてくの一の脳天を直撃し、
頭の先から彼女の胃腸あたりまで一直線に刺し貫いた。
悲鳴もあげず、逃げ場のない衝撃に股を大きく開きながらその場に崩れ落ちる。
彼女の奇異な行動の原因――「尿意」を我慢する力も失われたのか、
黄色い水が勢いよく褌を濡らしながらジョポポと滴り落ちる。
時雨丸は刀を支点にゆっくりとほとんど音もたてずに地面に足をつけた。
もし、くの一の脳天を貫いた時に少しでも刀に横への力が加わっていれば折れてしまっただろうし、
腕から全身にくる強い痺れのような衝撃に常人なら身体がどうにかなってしまっただろう。
まさに超人の業、神業であった。
くの一は絶命せずに、いまだカクンカクンと全身を揺らしている。
大股開きでたわわな乳房をブルブルと揺らしながらビクついている様はどうにも卑猥であった。
時雨丸はただただ冷静にくの一の首に腕をまわすと、ゴキンッとひねり折る。ついに死を迎え痙攣がとまる。
彼女の股が開ききるような形で地面に押さえつけ、ゆっくりと刀を引き抜く時雨丸。
血がくの一の頭頂部からピューと噴き出すが意に介さない。
二人目を倒した時のように刀についた血と脂をくの一の胴衣で念入りに拭き取ると、
蔵にいるくの一を倒すべく、気配を殺しながら近づいた。
504名無しさん@ピンキー:2006/10/26(木) 04:21:14 ID:9JyFuRar
4.
くの一が二人、立ったまま抱き合っている。
女の象徴である豊かな乳房と乳房が触れあい、押しつぶされグニャリと形を変えている。
彼女たちの両手は、興奮で火照った互いの身体をまさぐりつづけていた。
まわりには少し埃のかぶった箱や仏像など整理はされているものの統一感のない物があふれかえっており、
なかには値打ちの品ではないかと思われるものもいくつかある。
そう、彼女たちが睦みあっているのは時雨丸が倒したくの一が見張りをしていた蔵の中であった。
耳をすませば荒く、いやらしい二人の息遣いが蔵から洩れ聞こえてくる。
狐の面は外していない。それが彼女たちのまぐわいを妖しく、まるで物の怪が抱き合っているように錯覚させる。

昂揚がついに一線を越えさせたのか、はたまた自分達には誰も敵わぬという油断のあらわれか、
一人は相手の褌を、もう一人は相手の胴衣を荒々しくはぎとるように脱がせる。
「ハチッ」「ロクッ」
互いに何かを確かめ合うように相手を呼ぶくの一。
ハチと呼ばれた胴衣を脱がされ褌だけのほとんど裸に近いくの一は、
抱き合うロクと呼ばれたくの一の褌がとれ剥き出しになった股間に、優しく指を這わせた。
「ハァァンッ」という嬌声とともに肉体をくねらせるロク。
負けじとロクはハチの乳房を揉みしだきながら親指で彼女の勃起した乳首を擦る。
「イヒィィィッ」ハチはその敏感な部分への刺激にたまらずよがり声をあげる。

ハチにロク……彼女たちの「仕事」の時に使われる名である。平時では生まれた時につけられた名を名乗るが、
こういった「仕事」の場合には足がつかぬように数字や月の名、十二支などで互いを呼び合うことにしているのだ。
ただし混乱を避けるため、抜けたり死んだりして欠番がでるまで最初に与えられた呼び名がずっと使われる。
ハチとロクも彼女たちが長く使ってきた名であり感極まって互いを呼んだのもその名に愛着がわいていたからであった。
505名無しさん@ピンキー:2006/10/26(木) 04:31:43 ID:9JyFuRar
くの一たちは立っていられなくなったのか、ペタンッとその場に座り込むと、より激しく責めあう。
ロクはハチの手でその秘め所をひたすらにいじくられていた。
指を突き入れられ蜜壷をかき回され、ヒィィヒィィッと喘ぎ声をあげつづけている。
陰核をつままれた時には、よりいっそうの乱れた声で悦びを表現する。淫汁がとめどもなくあふれ、床を濡らしていく。
ロクも責められるままではない。片手で崩れのないハチの豊かな乳房を優しく揉みながら
面をずらして口元を出し、そのの乳首を舌で舐め、口に含み、母のお乳をねだる子のように吸っている。
「ハフゥゥンッ、あ、強く噛まないでぇ……フヒィッ」
ハチもその快絶の悦びに白褌を秘部から流れ出る淫らな蜜でしめらせていた。

彼女たちが乱れお互いをむさぼりあう姿を蔵の入口から表情一つ変えずに冷静にみている男が一人、時雨丸である。
見張りのくの一を倒し、気配を断って近づいた結果がこれであった。
彼女たちの痴態に呆れ果てていたが、時雨丸にとって労せず殺せるにこしたことはない。
時雨丸はこの状態からの反撃は考えられないと蔵の中に入る。
その時、「ハァァァァァッァァンッッ」と長い淫らな絶叫をロクがあげた。プシュゥゥと勢いよく膣から潮を吹く。
ロクはハチの股間への執拗な責めに耐え切れず、ついに絶頂を迎えたのである。
少し遅れて、くの一たちの真横に立った時雨丸が足が高くふりあげたかと思うと、
そのままロクの首に踵から落とし、強烈な一撃を延髄に叩き込んだ。
グキッ、ブチンッ
首の骨が折れハチの股間に顔を埋めるかのように倒れ絶命するロク。
身も心も快楽に委ねてしまっていたロクは死ぬ寸前まで時雨丸の気配を感じ取ることはできなかった。
骨の折れる音ともにしたなにかを引きちぎるような音の正体、
それはロクが咥えこんでいたハチの乳首が時雨丸の踵落としの衝撃で噛み千切られた音であった。
506名無しさん@ピンキー:2006/10/26(木) 04:33:07 ID:9JyFuRar
「ハギィィィィッ」敏感な乳首への痛みに悲鳴をあげるハチ、
乳首があった場所からは白いお乳ではなく、赤い血がドクドクと流れていく。
時雨丸はハチの背後で腰を落とすと彼女の耳元で囁くように問いかけた。
「さて、と。眼の前のお仲間のように死にたくなかったら答えてもらおう。お前らは……何人いる……」
「ロクゥッ、ロクゥッ……」
痛みがおさまってきたのか、ロクが殺されたことが信じられないのか。死んだくの一の名を連呼するハチ。
答えのないハチに少し苛立ちを感じたのか、乳首のとれていない左乳房を後ろから強く揉みしだく。
柔らかく大きな乳房がいやらしげに形を歪ませる。
「い、いたいぃっ……いたいよぉっ……」
「なら、答えろ。お前らは何人いるんだ」
「し、知らないよ……お頭しか人数なんて把握しちゃいない……」
その言葉に嘘偽りはないようだった。
「なら……大体でいい」
「い、いったら助けてくれるのかい」
忍は死しても口を割らず。忍の心得のいろはであるが、どうやらこのくの一たちには通じないようだ。
「ああ、正直に答えたら命までは奪わん、約束しよう」
「し、信じるよ……二十くらいかねぇ……三十はいってないのは確かさ」
このくの一で七人だから、最低あと十三人は倒さないとと頭の中で計算する時雨丸。
507名無しさん@ピンキー:2006/10/26(木) 04:35:16 ID:9JyFuRar
「他の奴らは今どこだ……」
乳房から彼女の細い顎に手をやりながら、次の質問をする。
「知らないよ……お頭が適当に組をつくってその組で行動するんだ」
「……この組はお前で最後か」
「あ、あと二人いるよ…」
「どこに?」
「さぁっ……知らないね……いやお楽しみ中かもね。一人生かしておいたし……」
その言葉に時雨丸は強く反応する。気がかりなことがあったのだ。
彼女たちがあれだけ悶え声をだしても、蔵のあるこの屋敷から誰も顔を出さないのだ。
「まさか……」
「……フフフッ。そうだよ、屋敷の奴らは今ごろ三途の川を渡ってるさ……
 ただ、娘っ子は一人生かしておいたんだよ。だからまだ生きてるかも……」
彼女たちが安心しきって性行為に没頭していた理由が時雨丸にやっとわかった。
すでに屋敷に生きている者がいなければ何をしても咎められることはない。
そして次の行動に移っていないことから、
彼女たちの組の今日の「仕事」はあとはこの蔵や屋敷内からめぼしい物を盗み出すだけだったのだろう。
「生かした娘は今どうしている……」
「あとの二人がネチネチといたぶり殺すのが好きなのさ、あたしゃ理解できないがね。
 ひとおもいに殺るのが綺麗なやり方ってもんさ……ヒヒッさぁ、娘を助けたきゃさっさと行った方がいいんじゃないかい」
下卑た笑いを漏らすハチ。もう彼女の頭の中にはロクの代わりになる女をどう探すかでいっぱいだった。
間に合うか。そう心の内で焦る時雨丸。この場で彼がやることは眼の前のくの一、ハチの始末だけとなった。
508名無しさん@ピンキー:2006/10/26(木) 04:47:50 ID:9JyFuRar
「さて、もう少し色々聞き出したかったが、時間がないようだ」
「そうそう、さっさと行きな。娘っ子がまだ生きてりゃいいがねぇ……」
ハチは時雨丸が焦っていることが面白いのか、ふざけたような口調でいう。
「……お前は忍というものを勘違いをしている」
急に冷たくとがった氷を思わせるような低い声で時雨丸はハチにいう。
「なんだってんだい……ああ、そうか何でもペラペラ喋っちまうあたしが忍の風上にもおけないってんだね」
そうイラつくようにいう。忍の掟に嫌気がさし抜け忍となって路頭に迷っていたおりに、
今のお頭に拾われたハチにとってはそんな決まり事はどうでもいいことだったのだ。
「違う……」そう、即座に否定する時雨丸。
「じゃあ、何だってんだい」
「忍は武士ではないということだ。目的の為ならば手段を選ばん、まして悪党との口約束など守る必要などない……」
その言葉の持つ意味……少しの間をおいてハチにもようやく理解できた……
「ヒィィッ、嘘だろう……何でも答えたじゃないか……ね、ねぇ殺さないでおくれよ」
時雨丸は逃げられないように、乳房が圧力でつぶれてしまうのではないかと思うほど強く胸元に腕をまわす。
もう片方の自由な手で懐から苦無を取り出し、
ハチのお尻の割れ目から背骨にそってスゥゥッと軽く薄皮を切り裂きながら彼女のうなじが艶かしい首元まであげていく。
身体をガッチリと固定され、徐々におのれの身体を切り裂きながら、上へ上へとあがっていく苦無に、
今まで一度も体験したことのない恐怖を感じるハチ。
チョロチョロッ、恐怖で我慢がきかなくなったか黄金色の水がハチの褌の隙間から漏れ出て、
彼女の股間に倒れこみ事切れていたロクの顔面を濡らしていく。
「いや、やめとくれやめとくれぇっ!」
時雨丸は悪党の命乞いに聞き入れるほど、甘い心など持ち合わせておらず、また殿の命令は絶対であった。
ズブッ
ハチの盆の窪に深々と苦無が突き入れられる。
狐面でその表情はわからないが恐怖と痛みでゆがみきっているのは間違いなかった。
お尻を浮かせるようにビクンビクンと数回はねた後、股をいやらしくひろげたままの姿で事切れた。

時雨丸は動かなくなったハチをそのままにすぐさま立ち上がると、娘の無事を祈りつつ屋敷にむけて走った。
509クレイバンの人:2006/10/26(木) 05:02:03 ID:9JyFuRar
一応、今回は以上です。
考えたらもう400kb超えてるんですね。
すごいスピードだなぁ。三ヶ月とちょっとしか経ってないのに。
ひょっとしたら悪の女をつかまえてスレの次スレ移行よりもはやく、3にいくかも。
510名無しさん@ピンキー:2006/10/26(木) 15:50:50 ID:bZUOk3kG
エロスはいいのだが狐面付けっぱなしだから激しくシュールな絵になる罠。
残り13人をどう始末するのか楽しみッス!
511名無しさん@ピンキー:2006/10/26(木) 17:48:33 ID:JtF96Nc6
命乞い無視というあたり、エロすぎます。GJ!
512名無しさん@ピンキー:2006/10/26(木) 22:35:39 ID:XU4vIqvT
う〜〜ん、クレイさんお得意のエロ+必殺風屠りが何時にも増して栄える作ですね。
褌最高!

>>510
絵はもう某所にあるでよ。
513名無しさん@ピンキー:2006/10/27(金) 17:47:42 ID:FR37l5Qd
ふてん丸の視界は大きな尻で埋まっている。
「何故こんなことに」などと考えても仕様が無い。
逡巡は非生産的で無意味な試みだ――ずっと昔に教わったことが脳裏を過ぎる。
このままではこの女の淫らな技の虜になってしまう。なんとかして状況を打破せねばっ。
あいも変わらず動く様子の無いあしもの背を見ながら打開策を練る。
(彼女を殺さないのは俺の様に愉しんでから殺すと決めているからなのか)
よく見ると血の筋があしも首の辺りを流れている。惨いことだ…
「何を考えても無駄よ。用が済んだら噛み千切って真っ青にしてやる…」
ふてん丸の男根を咥えながら器用に喋るうづき。
「……考えるとも。このまま一方的にしゃぶられる俺ではないぞ!」
考える時間を邪魔されたふてん丸は8割方ヤケクソ気味に"考えていた策"を前倒しで実行した!
「は?…わっ。わわっ」
むにゅう。うづきの丸いお尻に何かが当たる。生暖かくてちょっと気持ち悪い感触がする。
両腕は封じているはず…そう思ったうづきだがすぐに答えが出た。
「むぅ、この甲羅の裏にうづき殿の本丸があるのでござるな?」
自分の尻から声がする。そしてそれはふてん丸の声――彼は上体を僅かに起こしてうづきの尻に顔を埋めていた。
これまた器用に舌を出してうづきの女を覆っている外骨格を舐める。ちょっとだけ汗の味がする…ふてん丸はそう感じた。
「な、何をするだァーーー!?」
うづきが微妙に困惑しているのが分かる。
「いやいや、まだ始まってはおらんぞ、うづき殿。これからナニを始めようではないか」
「噛み千切っちゃってもイイっての?」
「俺は最初に『やらぬか?』と聞いた筈。なのに俺だけ快楽の坩堝にはめようとは人が悪い」
そう言いながら頬で尻に挟まれる感触を味わいつつ舌で外骨格の目ぼしい点を集中的に苛める。
「んっ」とうづきが反応した。歯を立てられるのではないかと一瞬だけ思ったふてん丸だったが、幸いにも咥えられてない模様…
「お返しに奉仕してやるでござる。ふふふ。」
下卑た笑みを最後に、舌なめずりに精を出すことに専念しだすふてん丸。
うづきもそれを受けて「ふふふ…」とこちらも何かを含んだ笑み。
「なら腕だけ放してあげる……言っとくけど余計なことしたら直ちにちょん切るわ―――よっ?」
警告を発するうづきを無視してふてん丸は自由になった腕で彼女の美脚を持ち上げた。
うづきは反射的にふてん丸の腰にしがみ付いて――半ば逆立ちに近い姿勢になった。
座っているような姿勢のふてん丸の眼前には先ほどよりもより淫口に近い位置の甲羅が広がり、
逆さまになったうづきの前にはふてん丸の力強い腰つきと怒張した逸物が変わらずそこにある。

奇妙な体勢で二人は互いの敏感な部分を舐め始めた…
514名無しさん@ピンキー:2006/10/27(金) 21:45:06 ID:7sWKUDHm
おお、ふてん丸の反撃キタコレww
どんな策を見せてくれるのか楽しみ。期待してますぜ!
515名無しさん@ピンキー:2006/10/27(金) 22:58:37 ID:Mukhd4/v
ジョジョ1部ゲーのクソっぷりに泣いた。
何を作るダァー!許せんッ!
516名無しさん@ピンキー:2006/10/29(日) 15:35:07 ID:dZejru2C
ちょっとすいません、いまクレイさんにあげるナイメス様の絵描いてるんですが、
イメージがいまいち反映できなくて困ってます。
誰でもいいので絵掲でご意見下さい。

http://w5.oekakibbs.com/bbs/akujolove/oekakibbs.cgi?mode=res_msg&resno=62&author=0&thumb=0&picwid=467&pichei=600&thisfile=62.jpg
517名無しさん@ピンキー:2006/10/30(月) 14:47:17 ID:ACIbNpPJ
>>516
おおナイメス様。クレイバンストーリーの中では今のところ一番濃いキャラ
ではないかと思ってます。
…にしても凄まじい爆乳ですな。

恐れ多い事ながら……乳が大きすぎて胴が極端に短く見えるのが難点かと。
518名無しさん@ピンキー:2006/10/31(火) 02:36:46 ID:qsgAf2+J
>>517
すいませんw 上から見下ろされてるアオリを目指したんですが、
けっきょく塗ってもその感じは出せませんでした。おれ下手スww

へたれな出来ながらも一応完成し、絵掲にうpっておきました。
ご協力頂いた皆様、誠にありがとうございましたm(__)m
519名無しさん@ピンキー:2006/10/31(火) 22:14:18 ID:MXbK8QOX
ageる!
520天上戦機−ヤマト−:2006/11/01(水) 02:47:51 ID:0eAY2Rrf
ハァッハァッッと、荒い息づかいが聞こえる。ここは広い庭を持った大きな屋敷、耶麻斗が住む旧家である。
「ウズネ……先…生…」
耶麻斗が、先日激闘を繰り広げたウズネを思い出しながら、勃起したおのれのイチモツを必死にしごいていた……

−−−−−−*−−−−−−*−−−−−−*−−−−−−*−−−−−−

クラスメイトを皆殺しにし、高校を半壊させた闇王国オーパのウズネ。
彼女は病気で休職した(実はすでに殺されていたのだが……)教師の代理として赴任した。

体育館の壇上に立ち着任の挨拶をするエキゾチックな顔立ちに褐色の肌を持つウズネ。
歩くたびに揺れる豊かな胸、形のよいなお尻にキュッとしまった細い腰、
そして、そんな抜群のスタイルを隠そうともしない、
ボディラインがはっきりわかるタイトなスーツを着込んだ彼女は「宮上ウズネ」と名乗った。
彼女をみて男子生徒は狂喜乱舞し、女子生徒は「大人の女」を強調する彼女に嫉妬と羨望の眼をむけた。
耶麻斗も妖しい色香を漂わせるウズネを見てドギマギしていた。
挨拶を終え椅子に座っても、しつこく彼女を見ていると目が合った。
優しげな微笑を浮かべるウズネ。みつめていたことがバレたと思いヘラヘラと笑ってごまかす耶麻斗。
あとで殺し合い、そして童貞を奪われることになるとは知る由もなかった。

次の日からの授業は男子生徒にとっては天国だったろう。
夏であったためか、ウズネの服装が集会の時よりもはるかにいやらしくキワドくなっていたからだ。
ブラウスのボタンをとめず、大きくはだけた胸元。そこには柔らかそうな双丘によって深い谷間ができている。
それに加えてスリットの入った超ミニスカートを履いているとなってはもうたまらない。
ウズネが授業を行っている間、男どもの飢えた狼のような目は彼女の身体に釘付けになっていた。
耶麻斗も例外ではない。ただ、よくウズネとは目が合った。目が合えば微笑んでくれる。
一度、黒板に解答を書かされたことがあったが、ウズネがつけている柑橘系の香水の匂いを嗅げて嬉しかった。
もちろん、目が合うのは観察されていたためだが、
闇王国オーパと「戦う」意味をいまだ十分に理解していない耶麻斗に、そのような策謀を見抜く力などなかった。
521名無しさん@ピンキー:2006/11/01(水) 02:49:17 ID:0eAY2Rrf
ウズネが赴任してから二週間ほどたった後、ある噂が学校に流れはじめた。
ある生徒曰く「ウズネ先生が特別授業といって性のお勉強をさせてくれる」
またある生徒曰く「ウズネ先生は二人きりになれば、頼めば身体をいくらでも触らせてもらえる」
同時期に、この学校で生徒の行方不明事件が数件発生していたのだが、
ウズネに熱をあげていた耶麻斗は、気にもとめていなかった。
ある日の授業中、忘れ物をしたから準備室までとってきてとウズネに頼まれた。
名前を覚えてもらっていたこと、そしてわざわざ指名されたことで耶麻斗は舞い上がった。

耶麻斗が戦機鎧アマツを召還装着するには戦機剣クサナギが必要である。
普段はいついかなる時でも竹刀袋に入れてクサナギを持ち歩いている。
他の学生からは奇妙に思われることもあったが、祖父の形見だと適当な嘘をつきごまかしていた。
たとえ体育の時でさえ、常に目の届くところにおいてある。
いつものように竹刀袋を持って教室をでようとした耶麻斗に、
それを持っていてはとてもじゃないけど持ってこれないとウズネが呼び止めた。
「いいカッコ」をウズネにみせつけたい耶麻斗は少し逡巡した後、教室にクサナギを置いて飛び出した。
背後で耶麻斗を見送るウズネが凶々しい笑みを浮かべたが気付かない。
522名無しさん@ピンキー:2006/11/01(水) 02:51:43 ID:0eAY2Rrf
荷物を抱えて帰ってきた時、ウズネは竹刀袋の紐を解き、布にくるまれた直刀をウットリと眺めていた。
「何してるんですか先生。それは僕のものですよ。大切なものだって言ったでしょう」
耶麻斗が荷物を両手に帰ってきた時、
勝手に刀を、それもオーパとの戦いにはなくてはならぬ超古代文明の遺物を触っていたウズネに憤った。
「フフフ、そうよね。これがなきゃ戦機鎧を装着できないもんねぇ」
さっきまでの優しい笑みではなく、いやらしく邪悪な笑みを浮かべるウズネ。
「えっ」
何故、戦機鎧なんて言葉が出てくる?耶麻斗の疑問の答え、それは一つしかなかった。
「そう、私は先生なんかじゃない。あなたの敵、闇王国オーパの戦闘隊長ウズネよ」
「なんだって……」ショックを隠せなかった。憧れの先生が敵だったことが信じられなかったのだ。
そんなやりとりをポカーンとクラスの生徒たちは聞いていた。
現実離れした単語の連続に、演劇か映画かと思いキョロキョロとカメラを探すものまでいた。
「先生ごっこ楽しかったわ。若くて生気のみなぎった少年達のエキスもたっぷりいただいたし」
闇王国オーパの民は外見は現在の地球人とほぼ同じだが、彼らの食料は地球人とは異なり「精気」である。
吸精鬼とも呼ばれる彼らは、性行為はじめ様々な方法で人間はじめ動物からエネルギーを奪うのだ。
奪われたものは程度にもよるがほとんどが衰弱死してしまう。
「残念だけど、それも今日でおしまいね。ホントは全員食べちゃいたいんだけど、
 そんなわけにもいかないし……そうだ、みんなにこれまでのお礼にごほうびをあげちゃう」
ウズネはあっけらかんと、本当に素敵なプレゼントがあるかのようにいった。
523名無しさん@ピンキー:2006/11/01(水) 02:55:43 ID:0eAY2Rrf
何をしようと考えているかわかった耶麻斗はクサナギを取り戻そうとウズネに駆け寄った。
彼女に辿りつく前に空中に突如現れた直径50cmほどの球状の闇空間から、
ウズネは黒緑色の凶々しい直刀を召喚し、それを手に取った瞬間、間髪入れずに横に薙いだ。
「そぉれっ」「やめろぉぉぉ」二つの声が重なる。
刹那、横に薙いだ刀から黒く光る刃が発生し、机や椅子とともにクラスの皆の胴が真っ二つに両断され、
それでも勢いはとまらず、コンクリートの壁に深く亀裂が走った……
一瞬にして絶命したものがほとんどだったが、下手に腰あたりを薙ぎ払われたものは、
内臓がグチャグチャと飛び出し、死に少しずつ近づいていくおのれを認識して悲鳴をあげ、呻いていた。
「あ、あ、あああああああっ」絶望の声をあげる耶麻斗。
「どう、気に入ってくれたかしら。本当は一人ずつ美味しくいただきたかったんだけど、誰かさんが急かすから」
口の端を歪ませ、愉悦に満ちた表情でウズネは耶麻斗を挑発した。
「悲しいわねぇ。二週間そこそことはいえ教え子たちが死んでいくっていうのは…あはははっ」
心にもないことを言いながら、ウズネは左手でクサナギを抱えたまま、右手で黒い剣を耶麻斗にむける。
「耶麻斗君、そんなに悲しまないで。すぐに皆と同じあの世に送ってあげる」
そういって、斜めに切り払うように黒光りする剣を振る……襲い掛かる光の刃。
ジュオオオンッ!
ウズネの手にあったはずのクサナギが急に意思があるかのようにその手から逃れ、
耶麻斗の前方でまるで盾のように空中で静止した。
ウズネの放った光刃がクサナギに吸収されるかのようにかき消える。
ボロッ
クサナギを覆っていた封印布が解かれ、見事な意匠をほどこした青銅色の直刀が姿をあらわした。
「なんで……」
「……師匠がいってた。クサナギは生きているって。いつも資格者を探しているんだって。
 僕は何度か戦機鎧を装着できた。けど、いつも偶然だ。多分、僕が戦いたくないって思っているから。
 けど、今からは違うよ。僕は戦う…ウズネ先生……いやウズネ、お前ら闇王国オーパを絶対に許さない!」
クサナギはついに真の資格者として認めたのか、自然に耶麻斗の手に納まった。
524名無しさん@ピンキー:2006/11/01(水) 02:56:33 ID:0eAY2Rrf
「チッ」
クサナギという神剣の比類なき霊力を知っているウズネはこのままでは形勢不利と考えたか
教室の三階の窓を蹴破って外へ勢いよく飛び出た。
「マガツヒィィィッ」
落下する間にウズネは闇王国オーパの凶機鎧を召還する。
瞬間、空中に黒く禍々しい球状の物体が現れたと思うとウズネを飲み込んだ。
ウズネの着ていた服がバラバラにちぎれとび、コールタールのような黒いドロドロとした液体が
彼女の褐色のグラマラスボディに張り付きボディスーツを形成する。
その後、彼女の身体を深紫色の鎧「マガツヒ」が覆っていく。
各部位の装着時に愛撫されるような快感がウズネの身体をかけめぐり、闇の中で恍惚の喘ぎを漏らす。
ガチャンッ、地上にの降り立つウズネ。現実世界では凶機鎧の装着に一秒もかかっていない。
「さぁ、降りてきなさい耶麻斗。決着をつけましょう」

耶麻斗も望むところだった。
「アマツ召喚!」
ウズネを追うように三階の窓から飛び降りながら耶麻斗は叫ぶ。
神々しい光が耶麻斗の全身を包む。
学生服がかき消え、耶麻斗を包み込んでいた光が、
耶麻斗の高校生にしてはかなり鍛え上げられた身体にまとわりつき白いボディスーツとなる。
そして白銀色にきらめく戦機鎧「アマツ」が装着されていく。
身体のすみずみまで清められ浄化されるような感覚が耶麻斗の全身をかけめぐる。
地上に降り立ちウズネと対峙する耶麻斗。

そして……戦いが、耶麻斗にとって忘れられぬ戦いがはじまった……
525名無しさん@ピンキー:2006/11/01(水) 02:58:13 ID:0eAY2Rrf
−−−−−−*−−−−−−*−−−−−−*−−−−−−*−−−−−−

「ウズネッ……」
どんどんと耶麻斗のイチモツをしごく勢いが強まっていく。
クラスメイトを殺したウズネのことは憎かったが、
ただ憎いだけでは片付けきれぬ複雑な感情を耶麻斗は持っていた。
彼女は憧れの先生であり、童貞を奪った相手なのだ。無理もなかった。

破れたボディスーツがいやらしかった。勃起して固くなったチンポをつまんだ彼女の手がヒンヤリして気持ちよかった。
彼女の蜜のしたたるアソコは想像したよりもはるかに締め付けてきたし、暖かかった。
いやらしい喘ぎが今でも耳にこびりついている。何より目に焼きついているのはウズネが逝く瞬間だ。
黒い戦機鎧を装着した男にウズネは空中から放り投げられた。
そして、黒い戦機鎧の翼で…翼で…顔を埋めた、両手で揉みしだいた、彼女の柔らかな爆乳が切り裂かれたのだ。
最後の喘ぎのような悲鳴と相まって、耶麻斗を興奮させた。
もう二度とウズネの身体を味わえない、『もったいなさ』
そんな昏い欲情を抱きつつ、耶麻斗はついに絶頂に達し白濁の液を空中に飛ばした……
526クレイバンの人:2006/11/01(水) 03:05:10 ID:0eAY2Rrf
>>93-98の続き?を投下します。

やられがないのでかなり微妙だとは思いますが、
>>93-98と一緒にお楽しみいただければ幸いです。

実は耶麻斗が青臭い自慰をしている間、
そんなバカで油断している耶麻斗を守るための暗闘が、
外で繰り広げられているという構想があるので、
それもいつか文章にしたいと思っています。
527名無しさん@ピンキー:2006/11/01(水) 03:16:18 ID:lf5uhFQc
耶麻斗……わかるわかるその感覚w
急に断ち切られた想いってのはいつまでも忘れられないもんですね。
ある意味、ここの人の殆どが味わった経験では。
私なんか餓鬼の頃、女性の悪役を好きになるたびそんな思いしてましたしね。
クレイさんGJです。
528名無しさん@ピンキー:2006/11/02(木) 20:53:12 ID:VNxijVky
なんか他人事と思えんw <耶麻斗
このもやもやした葛藤がやられ好きの基本だよなあ、と思いますた
529名無しさん@ピンキー:2006/11/03(金) 20:22:21 ID:JXzYfBoY
そろそろ430KBなので早いが次スレのテンプレ叩き台つくってみた。スレタイからは「強い」を抜いた。
「悪の女をつかまえて」はこれが次スレいくときは、あっちも新スレになっているだろうから差し替えってことで。
1は(常にみることになるし)長いのもなんなんで、次からは2レスで構成するのはどうだろうか。

           1レス目

【戦闘】悪の女戦士を屠るスレ 3【やられ】

悪の組織その他、悪辣な女悪役が、
正義役に屠られるってのが基本ライン。

・創作/二次創作、どちらも歓迎。ただし実在人物はNG。
・エロ・グロ表現の有無・程度は書き手の任意。
・スレタイは「屠る」となっていますが、
 屠るかどうか(死 or 戦闘不能)も書き手次第。
・雑談や感想レスなど、書き手が投下しやすい環境を心がけましょう。
・特殊属性につきsage推奨。

◆前スレ
【戦闘】強い悪の女戦士を屠るスレ 2【やられ】
 http://sakura03.bbspink.com/test/read.cgi/eroparo/1152028736/l50

◆まとめサイト・絵板
強い悪の女戦士を屠るスレ まとめblog
  ttp://akujolove.blog74.fc2.com/
 † 強い悪の美女を屠る絵掲 †
  ttp://w5.oekakibbs.com/bbs/akujolove/oekakibbs.cgi


           2レス目          

◆歴代スレ
 1:★強い悪の女戦士を屠る創作スレ★
     http://sakura03.bbspink.com/test/read.cgi/eroparo/1112600419/
 2: 【戦闘】強い悪の女戦士を屠るスレ 2【やられ】
    http://sakura03.bbspink.com/test/read.cgi/eroparo/1152028736/l50

◆姉妹スレ
悪の女をつかまえて
     http://sakura03.bbspink.com/test/read.cgi/eroparo/1080476860/
                   悪の女との「えっち」がメインの場合はこちらに。
悪の女をつかまえて INエロゲ板
   http://idol.bbspink.com/test/read.cgi/hgame/1152888591/l50
                   悪の女が登場するエロゲに関してはこちらで。
530名無しさん@ピンキー:2006/11/04(土) 00:21:20 ID:h4dOg4Im
>>529
乙!たしかにもう「強い」を入れる必要は無いよな。

でも連載作を見てると単体が強力、というネタが増えてきてる気がするから不思議。
再開マダー?
531名無しさん@ピンキー:2006/11/04(土) 02:45:16 ID:+zdqAz3X
> 俺達はヒソヒソと言葉を交わしながら、家具屋の店先に突っ込んで止まっているバスを見た。
 地上に出ればあちこちにたむろしている邪神兵にたちまち見つかるだろうが、バスで逃げてしまえば関係ない筈だ。
 共同溝出口からバスまで、ざっと見積もって百メートル。全員で走れば二十秒、バスを道に戻すのに十秒。
 三十秒だ。三十秒の間、邪神兵をバスの近くから引き剥がすだけでいい。俺は覚悟を決めた。
「……わかった、俺が三十秒だけ囮になってやる。その間に何とかしろ」
「やってくれるか!?」
「頼んだぞ!」
 皆の声を背に受けて、俺は銃を構えて飛び出した。
「おいこら偽モコスども! こっちだ!」
 通りを彷徨っていた邪神兵が、俺に気付いて駆け寄ってくる。バスからだいぶ離れた所で、俺は振り向きざまに発砲した。
 ――ドゴォッ!
 通常の銃では考えられないほどの音が響き、やや遅れて悲鳴が上がる。
「あうっ、ふぐうぅんっ!」
 目の前にぱっと白い血の華が咲き、撃たれた邪神兵がのけぞった。吃驚した、すぐ後ろに追いつかれていたとは。
 至近距離からの一撃で右の乳房を吹き飛ばされた彼女は、ぶるんと露出した左の乳を地面に叩きつけるようにして倒れた。
 続いて走り寄った新手の顔面を狙って撃つと、首から上が綺麗になくなった。物凄い威力の銃だ。
 彼女は首なしのまま惰性でバタバタと俺に走り寄り、白レオタに包まれた豊満な胸を俺にぶつけてからひっくり返った。
 次に来た邪神兵の腹部を撃つと、「うっ」と呻いて体をくの字に折り曲げ、長い青髪を振り乱しながら地面に転がる。
 ここまでが25秒。もうバスが動き出している頃だろうと思い、銃を構えながら家具店のほうを見た。
 だが、バスは相変わらず店先に突っ込んだままだ。セルモーターがギュルギュルと情けない音を立てるだけで、一向に動こうとしない。
「どうした、急げ!」バスに怒鳴ると、運転席のモヒカンが怒鳴り返した。
「大変だ、エンジンがかからねぇ!」
「何だと!!」
 俺は慌てて周囲を見渡した。俺に向かってくる邪神兵の数は時間と共に増え、向こうの通りや別の区画からもどんどん集まってくる。
 マガジンは空なのにリロードする暇さえない。今の俺はさながら、スミスに囲まれたネオだ。
「ちえぇぇぇぇぇい、仕方ない!」
 俺は僅かに残った触手を総動員し、地面に倒れて死んでいる邪神兵の足を絡めとった。
 そして鎖鎌並みに振り回し、雲霞のごとく襲い掛かる邪神兵を片っ端からぶっ飛ばす。
「オーラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラァ!」
「ひぎっ!」
「ぐひぃ!」
「げっ!」
「ふぶぅっ!」
532名無しさん@ピンキー:2006/11/04(土) 02:46:27 ID:+zdqAz3X
 首をねじられ胸を打たれ腕を飛ばされて次々と宙を舞う邪神兵で夜空が見えなくなったとき、ようやく始動音が響いた。
 俺にとってはこの時ほど、バスのエンジン音が有難く聴こえたことはない。
「坂下ーーっ、乗れーーーーッ!」
 窓から首を伸ばして叫ぶピザ男が、救いの天使に見える。ずいぶん汚い天使もあったものだが、まあいい。
 と、バスの後部が出し抜けに吹き飛んで外れた。
 中の黒BDどもが発破をしかけ、俺を乗せやすく、また後方を攻撃しやすくしたらしい。
「おい、エンジンまで飛んだらどうする気だ」駆け寄りながら叫ぶと、うちの一人がしれっとして答えた。
「なあに、そん時はそん時だぁ」マジかこいつら。
「ところで、なんでまだそんなもん下げてるんだ?」
 言われて気づくと、俺は邪神兵の死体をまだ触手で持ったままだった。
 彼女は仲間に打ち付けられて上半身がなくなり、既に中の機械もバラバラになっている。
 そおっと地面に向けて離してやると、彼女はバウンドしながら夜の闇へ流れていった。

***

 バスの後部に仁王立ちになり、俺は追いかけてくる敵に備えた。
 最初は余裕で逃げ切れるかと思えたが、バスがカーブや放置車両をよけて減速するにつれ、
次第にそれは甘い考えだったと思い知らされた。
 邪神兵は暗闇の中から赤い目を光らせ、たちまち接近してきてバスの灯りに照らされる。
 青い髪をなびかせて俺をはっしと見つめ、物も言わずにバスとほぼ同じ速度で追いすがってくる彼女たち。
 ついさっき俺にあんなに手ひどくやられても、それでも彼女らは諦めないのか。
 その姿は単に俺の肝を冷え固めるだけではなく、一種の究極美による陶酔を与えた。ぶっちゃけ美しすぎて怖い。
「何やってんだ、撃て!」
 ピザ男に怒鳴られて俺は反射的に引き金を引き、バスに乗り移ろうとしていた邪神兵の頭を吹き飛ばした。
 首を失った体だけがのけぞり、バウンドしながら後方に流れていく。それを皮切りに、恐怖の逃走劇が始まった。
 両手二丁撃ちの俺は一人、二人と走ってくる彼女らの頭を、或いは胴体を撃って風穴を開け、転倒させて引き離す。
 中には腕が取れたり、首がもげかけたまま走ってくる邪神兵もいる。
「足だ、足を狙え!」
 金髪のオールバックが俺の横でAK47を乱射しはじめた。と思ったら連射を続ける俺の股下からRPGがにゅっと伸び、
後ろの奴に注意もしないまま発射した。追いかけてくる邪神兵の群れが炎に包まれ、一瞬遅れて吹き飛ぶ。
「イイィーヤッホーウ、やったあ!」
 発射した一見真面目そうな男は興奮して急に立ち上がり、ついでに俺の股間へ頭突きを食らわせた。「ひでぶ!」
 睨みついでにバスの中を振り返ってみると、RPGのバックファイヤで窓ガラスはすべて飛び、全員がひっくり返っている。
「お前なあ、場所考えて武器使え!」
「あれえ? MGSでもバイヲでも後ろの人は大丈夫だったんだけどな」
 これだからゲームしかしない奴は困る。更に文句を言おうとした俺の目に、とんでもない光景が映った。
 後ろに遠ざかる炎を通り抜け、あるものはジャンプし、さらに追撃の邪神兵が来る。
「おまいら寝てんじゃねー、まだ来るぞ!!」
533名無しさん@ピンキー:2006/11/04(土) 02:50:49 ID:+zdqAz3X
 叫んでハンドキャノンを構えなおし、狙いをつけかけて俺は度肝を抜かれた。
 なんと彼女らは、今度は道の両側にあるビルの壁を斜めになりながら走ってくるのだ。
 大きな胸と尻を揺らし、すらりと伸びた脚を覆うブーツのヒールをコンクリの壁にひっかけ、全速力で接近してくる。
 それも一人や二人ではない。バスの後ろはあっという間に、道も両側のビルも邪神兵で埋め尽くされた。
「がああっ、ありえねぇ事しやがって!」
「大丈夫だ、脚さえ狙えば他の奴も巻き添えで転ぶ筈だろ!」
 弾の尽きたAKを投げ捨て、金髪が今度はMINIMIで掃射をはじめる。しかし、彼の目論見は見事に外れた。
 弾幕で脚を引き千切られた壁走り邪神兵はそのまま四つん這いになり、速度を落とすことなくザカザカ這いずってくる。
「これはひどい! 確かに〃強い悪の女を屠りたい〃とは言ったが、こりゃ強すぎだろ! しかもきめぇ!」
「しまった、そういえばスレタイに〃美しい〃って入れるのを忘れたぞ!」
「あーもう、うるせ! 気に入らんなら黙ってPOMれ!」
 もはや恐慌状態に陥った俺達は、互いに意味の分からないことを怒鳴りあいながらトリガーを引き続けた。
 何体倒したか、何回リロードしたかも解らなくなった頃、バスはとうとう川口ジャンクションを通過して高速に乗った。
「た、助かった……」
 次第に速度を落とし、追撃を諦めて引き離されてゆく邪神兵を眺め、俺は思わず床に座り込んだ。
 他の連中も緊張の糸がぷっつり切れたか、へたりこんで荒い息をついている。
「見ろよ……朝日が昇るぜ」
 窓の外から差し込む光を、全員が弛緩しきった顔で受ける。
 割れた窓の下から一人の邪神兵がぬぅっと現れたのは、その時だった。
 誰もが油断しきっていて、アクションなど起こせない。
 そんな中へ彼女は身を躍らせ、なんと一人の男の顔を股座で挟んで床へ押し倒した。
「うわっ! ぐふぅむっ、むぐぐぐッ!」
534名無しさん@ピンキー:2006/11/04(土) 02:54:18 ID:+zdqAz3X
 彼は邪神兵の女性器で口と鼻を塞がれ、逞しい太股でギリギリと頭を締め上げられてもがいている。
「しまった、横に張り付いてやがったか!」
「野郎ッ!」
 両側から二人が飛び掛ったが、邪神兵は空いている両手で二人の頭を掴み、互いをガツンと叩きつけて放り出した。
「くそっ、人海戦術! 全員かかれ!」
「おう!」
 全員が一斉に邪神兵に襲い掛かり、腕を押えたり胴を押えたり乳を揉んだりの大乱闘となった。
 俺は何とか股の間にいる男を助けてやろうと腰に飛び付いたが、締め付けがすごくて脚が外れない。
「ぐうぅっ、なんて力だ!」邪神兵が飛び込んでから既に三十秒、男の顔は赤紫になっている。
「ラチがあかねぇ、首を落とすぞ! お前らしっかり押えてろ!」
 後から飛び掛った金髪が腰のナイフを引き抜き、邪神兵の首に手をかける。刹那、彼の腕を邪神兵が噛んだ。
「んぎゃああああ、いででででで!」
「がんばれ餡田!」
「そうだ、お前の腕ぐらい安いもんだろ!」
 腕の肉に四本の牙を深々と突きたてられながらも、彼は何とか邪神兵の首を切り落とす事に成功した。
 巨大でボリューム感たっぷりの女体がビクビクと痙攣し、やがて力なくダランと大の字になって動きを止める。
「今だ、引き剥がせ!」
「大丈夫か木暮!」
「ハァハァ、おれは無事だ……ザコ女の股間で窒息なんて、危うく夢が叶っちまう所だったぜ!」
「まったくだ! はははは」
「やれやれだぜ! はははは」
 和気藹々と笑いあう皆をよそに、腕を噛まれた金髪だけは失血で青い顔をしながら喘いでいる。
「ちょ、お前ら、おれ! おれ忘れてる!」
「は? そういえばお前まだいたの?」
「とっくにBFスレに逝ったと思ってた」
「いつまで痛がっている。自演は見苦しいぞ」
 白BDの男にビシリと言い放たれ、彼はショックを受けて固まった。「誰か手当てしてくれよぉ……」
 仕方がないので俺はピザ男を手招きして、救急キットを持ってこさせた。
「ピザコ、オペの準備だ!」
「あらまんちゅ! って誰のつもりだお前」
 医者並とはいかなかったが、手当てはそれなりに上手くいった。手違いと言えば麻酔の量を間違えた位だ。
「よーし、これで助かる筈だ……たぶん」
「おいおい、こいつ白目剥いてうわ言いってんぞ! ブラックジャックに謝れ!」
535名無しさん@ピンキー:2006/11/04(土) 02:55:56 ID:+zdqAz3X
「あ〜、大丈夫、大丈夫」
 スキンヘッドで巨漢の黒BDが、手をヒラヒラさせながら気楽なことを言っている。
「多少首がとれても血が無くなっても、俺たちゃ死なないからよ。まあ息が止まったらやばいけどな」
「は? それはどういう……」
「まだわからんか」
 ずいっと前に出てきたのは、あの紫のモヒカンだった。
「つまり俺達はな、時にお前らの監視者であり時に創作……」
「あの、どうでもいいけど」横からピザ男が口を出してきたので、俺達は揃って奴の顔をみた。
「お宅さぁ、運転してた人じゃなかったっけ。じゃあ、今ハンドル握ってるのは誰なんだぜ」
 俺達はしばらく互いに見つめあい、またピザ男の顔を見て、そして運転席へと視線を移した。
 空っぽの運転席を確認するのとほぼ同時にバスは突然路肩に乗り上げ、俺達の体は床から浮き上がった。
「あああぁぁぁぁあああああああぁぁぁぁあああああああ」
「いいいいいぃぃぃぃやぁぁぁぁああああああああああ」
「うぎゃぁぁぁあああああああああああぁぁぁああああああ」
「ええええええぇぇぇええいいいいいいあぁぁぁあああああきみから」
「らめぇぇぇぇええええええええぇぇぇええええええええ」
「こなああああああぁぁぁぁゆきぃぃぃいいいいいいいい」
 俺達を乗せたバスは悲鳴と怒号を撒き散らしながらガードレールを突き破り、そのまま高架下へと落下していった。
536名無しさん@ピンキー:2006/11/04(土) 03:09:28 ID:+zdqAz3X
久しぶりの投下ですいません。いつもバカネタですいません。
いよいよ次章で終わるので勘弁してやって下さいm(__)m

>>529
乙です。これ終わったらたぶん私はロムるだけか、名無しで茶々入れるだけだと思います。
次スレも悪女クオリティw
ところで絵掲って、捕まえてスレの人にも使わせてあげちゃダメですかね?
537名無しさん@ピンキー:2006/11/04(土) 03:18:41 ID:q3932aVy
リアルタイムで読んだ。こういう感想はどうかと思うんだが、
純粋に小説として面白い。ゾンビ系パニックものの面白さ。
多分、敵が集団モッコスということでエロさ軽減、
味方がそんなに強くなく知恵と勇気とノリでなんとか頑張ってるのが原因かなと思うんだが。

ぜひとも続きが読みたいので頑張ってください。


>>535
自分はいっこうに構わないし、
あっちの今のスレが落ちたら掲載したSSの拾い先も考えなきゃいけないから、
まとめBlogも……と思っていたけど。
ただし、某分類でいうシーネ派はスンナ派に対して全然OKだけど、
逆に純粋なスンナ派はシーネ派系イラスト&SSに拒否反応おこすのではと心配。というのが俺の意見。
538名無しさん@ピンキー:2006/11/04(土) 14:17:19 ID:Iw1pQFFM
ボンバーガールのパロなんてどうでしょう?
悪の女戦士がギャルの賞金稼ぎに屠られるシーンが結構あります。
539名無しさん@ピンキー:2006/11/04(土) 21:08:51 ID:+zdqAz3X
>>537
ありがとうございます。
うーんなるほど。このシーンの挿絵も添えればちっとはエロくなりますかね。
SSとしては卑怯な手ですがw

スンナ派に関してはそうですね。前にあっちのスレで
『俺は悪の女が死んでしまうのは何が何でも嫌だ。絶対見たくない』
って言ってる人も見かけたし。
描いてもらった記事ごとにリンクしてもらえば、
他の屠り絵は見なくて済むとは思いますがどうなんでしょうね。
一回あっちでも聞いて来ようかな。

>>538
これですね。
ttp://comic.2ch.net/comic/kako/1025/10253/1025304179.html
100レスで落ちてる……('A`) なにこの当時の連中の冷淡な扱い。
表紙見ただけでも結構えっちくさいのに。
540名無しさん@ピンキー:2006/11/07(火) 22:53:54 ID:Tyeu0wlv
>『俺は悪の女が死んでしまうのは何が何でも嫌だ。絶対見たくない』

昔、えらい大魔王がこう言ってた。

「滅びこそ我が喜び。死に逝く者こそ美しい…」
541名無しさん@ピンキー:2006/11/07(火) 22:57:07 ID:ZNOC8yz1
>>540
ゾーマ吹いたw
542名無しさん@ピンキー:2006/11/08(水) 14:30:49 ID:ZDWuq5Ba
ふてん丸はうづきの腰を上半身全体で支えるようにしながら彼女の濡れた女の証を愛した。
うづきもふてん丸の下半身に覆いかぶさるようにして彼の怒張した男の象徴を可愛がった。
それはとても奇妙な光景で、だが少しもおかしくない姿であった。
二人とも愛欲に身体を任せて互いを求め続ける。
先ほどまでの殺し合いなど何処へやら、といった風だ。
だが双方とも戦いを忘れたわけではない。この愛撫が終われば…相手には死んでもらわねば。
ふてん丸は生き残る(ついでに成り行きで助けることになったくの一を救う)ために…
うづきは鬼の力を使って自分を貶めたもの全てに復讐するために…

自分は一体何をしているのだろう、などという疑念はふてん丸の中には少しも浮かばなかった。
催淫効果でもあるのではなかろうか…既に術中にはまっているのではないか…
快楽で呆けた頭の片隅でそんな考えが浮かんでは消える。
ただ、どこで抜け出し反撃を始めるかは常に心がけねばならない。そう思いつつ舌を働かせた。

うづきはほんの気まぐれのつもりだったが「悪くない」と内心で思い始めていた。
ちょっと前に死にかけた恐怖とは正反対の感情。この牢で自分は乱れきっている。
最初におうまと抱き合い、その後で食い殺され、鬼として帰り、仲間を食い、
今こうして敵のはずの忍と遊んでいる。不思議なものだ…そう感じつつ口を動かした。
543名無しさん@ピンキー:2006/11/08(水) 15:04:50 ID:ZDWuq5Ba
あしもは意識の深層から何とか生還した。
うづきにより血を搾取されたせいで顔色は青ざめていて生気に乏しい。
だが死に瀕しているわけではなく、本人からすれば貧血気味に近い感覚だろう。
彼女は覚醒しながら色々と考えていた。

…身体は動かせない(妙な倦怠感がある)がなんとか目玉だけは動かせそうだ。
自分はどうしていただろう?確かふてん丸――前は敵だった気がする――さんと一緒に
暗い地下牢から逃げ出し…なにから逃げてたんだっけ。
思うように思考が出来ないもどかしさ。なぜ自分は地べたで寝てるんだろう?

なんとか現状を把握しないと――…あれ、なんだあれ?

声は出ないがなんだか変なものが動いてる。あしもは不思議に思って目を凝らした。

ん〜、と力を入れて凝視。どうやらここは地下牢のままらしい。世界がちょっと暗い。
だが、世界よりもう少し手前。目の前で何かが蠢いている。とても怪しいモノがそこにいる。
少し怖いがこちらに害をなす気配もなさそうだし、何より背を向けている。彼女は観察を試みた。
それは足や手が本来の場所とは別にもう一組分が妙なところから出ていて、上と下に頭がある。
こちらに尻を向けて(あれは男のものだろうか)その場で自分自身を弄んでいる。
――怪物?妖怪?
一瞬そう判断したあしもはしかし、それが違っていることにすぐ気付いた。
あれは…人間だ。よく分からない体位だが人間二人が性行為をしている…でも、誰だろう?
一人は忍び装束を身に着けている。多分ふてん丸だ。いやらしいなぁ…
もう一人は、女の人だ。しかも裸。でもところどころに鎧めいた黒いのが見える。なんだあれ。
時々顔が見え隠れしている。男の人の恥ずかしい所からチラ見するそのお顔は…

あ!わかった。うづき様。うづき様だ!
544名無しさん@ピンキー:2006/11/08(水) 15:54:00 ID:ZDWuq5Ba
彼女は知人の顔を見て一気に目が覚めていく自分に気付いた。
そうだ。あれはうづき様じゃないか。
死んだと聞いたのに生きていたうづきさ―――あ、こっち見た。

「――あら、あしも。目が覚めたの?」
「えっ」
ふてん丸がうづきの声でドキッとした。反射的に手が止まる。
うづきはふてん丸の腰の辺りから顔を出してあしもを見つめる。
「相変わらずお寝坊さんね。こっちは勝手に楽しませてもらってるわ」
「え?え?」
あしもは狼狽してうづきとふてん丸を交互に見比べる。身体がだるいので頭だけ起こしている。
彼女は現状の理解云々より二人のことで頭が一杯だった。何故そんな体勢を?と考えている。
が、考えても分からないのでとりあえず見つめている。なにを言えばいいのかよく分からない。
ふてん丸は姿勢が姿勢だけに後ろを見ることもうづきの脚を離すことも出来ずにいた。
なんとか意識だけを集中する。うづきの顔はふてん丸の股間から離れている。
動くなら今だが…背後の展開も気になる。
と、眼前にある彼女の陰部…周りの黒い甲羅が動き出した。徐々に閉じていって彼女の裂け目を覆う。
ふてん丸はその様子を気味悪く思って「げっ」と声に出してしまった。
うづきは耳ざとく聞きつけ、ふてん丸を赤い恐ろしげな瞳でキッと睨んだがすぐに目線を戻し、
不安げにこちらを見つめるあしもを見つめた。
「そういえばまた間食したくなっちゃったな。こっちよりそっちのが美味しそうだし…」
その言葉にあしもは「え?」と分からないといった風な反応だったが
ふてん丸はそうは思わなかった。とにかく拙い気がして慌てて反論する。
「う、うづき殿。拙者はまだ出しておらぬでゴザルよ!?」
「この遅漏。さっさと出すもん出しなさいよ」
「そんな無茶な…まだ始めたばかりじゃ…つーかこの甲羅動いてるでござる」
「お黙り!」
「お主のココは引っ込み思案でいかんな。イかず後家はいかんでござるようづき殿」
「なによそれ!あたしが不感症みたいだとでも言うの!?」

目の前で奇妙なやり取りをしている二人を見てあしもは確信した。
あぁ、あれは間違いなくふてん丸さんとうづき様だ。なんだか変な格好だが間違いない。
545名無しさん@ピンキー:2006/11/08(水) 15:57:04 ID:ZDWuq5Ba
久々に続き投下。スレ容量ヤバスwwwって笑い事じゃないか。

実は先を考えず徒然なるままに書き綴ってる状態デス。
やっべ。どうやって終わらそうこれ。

546名無しさん@ピンキー:2006/11/08(水) 21:13:35 ID:3IMfRk+u
容量ヤバスwwそろそろ次スレの用意かな。

今回もGJ。
あしもの爆薬が残ってる。まだ慌てるような時間じゃないw
547名無しさん@ピンキー:2006/11/08(水) 22:25:20 ID:OwgLRsG/
>>546
いつも読んでくれてサンクス。
細かい伏線を覚えてくれてるのがすごく嬉しいッスw

↓ 時流に乗った変換(気を悪くしたらゴメンね)

「ご愛読あざーすwwww伏線忘れてましたwwwwうはwwwサーセンwww」
548名無しさん@ピンキー:2006/11/10(金) 22:37:29 ID:X+7wVutF
VIP変換てwww
スレも終わりかけだと人も来んな。
ということでバカネタを一つ。

叶恭子「フハハハハ、よく来たなケンシロウ!」
叶美香「ここから先は我ら姉妹を倒さねば進めぬわ!」
ケンシロウ「あたたたた、ほわあたあっっっ!!!」
叶姉妹「セレブッッ!!」

このコピペで抜いた俺は勝っていると思う。
549名無しさん@ピンキー:2006/11/10(金) 22:48:54 ID:Pnpul515
>>548
あの二人は悪役っぽくて結構好きだ
550名無しさん@ピンキー:2006/11/11(土) 13:18:40 ID:pYJ0iGAz
>>549
DMCの「ウォシャレ!」を思い出したw
551名無しさん@ピンキー:2006/11/12(日) 19:04:40 ID:UdjZIyey
叶姉妹は確かに悪女っぽい感じでエロイ。
残り50kbか。作品の長さにもよるけどあと1、2本は大丈夫かな。
552名無しさん@ピンキー:2006/11/12(日) 19:27:23 ID:GyFV+8gn
>>539
ボンバーガールに登場するメガリスの戦闘員は全員女です。
エミーに容赦なく屠られてます。
553名無しさん@ピンキー:2006/11/12(日) 23:15:34 ID:96XRLG8c
>>535
その状況で歌うなよw
554クレイバンの人:2006/11/13(月) 03:00:27 ID:Ud8fw4WH
SSの>>447-449 >>491-492 >>503-508の続きです。
今回も絵師さんの挿絵(むしろこれが絵のためのSSかな)がありますので、
あとでまとめブログにてお楽しみください。一応、文だけでもわかるように書いてます。
555名無しさん@ピンキー:2006/11/13(月) 03:11:14 ID:Ud8fw4WH
5.
狐の面というのは一見、滑稽である。
しかし、そんな面をしている奇妙な姿の女に闇夜でいきなり出会えばやはり恐怖を覚える人が多い。
稲荷や狐の怪異などという神・妖怪とのつながりを連想せずにはいられないからかもしれない。
ただ、たいていの男は一瞬ビクついたあとに、彼女たちの肉体が持つ魅力に負け逃げるどころか抱きついてしまうだろう。
その末路が、たとえ無惨な骸をさらすことだとしても……
さて男ではなく、迫られるのが年端のいかぬ少女であればどうであろうか……



素裸のうら若き娘が狐面のくの一二人から必死で逃げていた。
狐面の女たちは刀で家族たちを一瞬にして皆殺しにしたあと、
この娘だけ、何故か衣服を剥ぎ取られ夜露のしたたる屋敷の庭へと叩き出されたのである。
「いやぁぁっ誰か、誰かぁっ」
恐怖ですくみきった身体をなんとか奮い立たせ逃げようとするが、突然の惨劇に気が動転し上手く娘は走れない。
そんな無様な醜態をみつつゆっくりとした足取りで二人のくの一は追いかけていく。
「思う存分逃げなさい……助けを呼んでも無駄、ここらあたりの奴は全員殺しちゃったからねぇっ」
後ろから迫りくる狐面のくの一たちの声に娘の恐怖はどんどんと高まっていった。
556名無しさん@ピンキー:2006/11/13(月) 03:12:11 ID:Ud8fw4WH
「ああっ」
足がもつれ、地面に転がる娘。すぐに背後をふりかえり視ると、もうすぐそばまで、くの一が近づいていた。
腕を前で組んで豊かに熟れた胸を強調するような格好のくの一が二人、妖しく月明かりに照らされている。
「もう……終わりなの。つまんないわねぇ、もっともっと必死で逃げる姿がみたかったのに……」
「綺麗よ、お嬢ちゃん。若くて瑞々しくて……フフッ食べちゃいたいくらい……」
「あっあっあっ……」
声も出ない娘、何故こんな目に遭うのか。ただ、いつものように父や母、そして弟と寝ていただけなのに……
怖くて、くやしくて、どうしようもできない自分が情けなくて涙が頬をつたう。
「あらあら、泣いちゃったらダメじゃない。お姉ちゃんでしょ……」
「ああ、いいっ。いいわ、やっぱり下見の時に目をつけといてよかった……」
二人のくの一は嗜虐に満ちた声が娘に投げかけられる。
557名無しさん@ピンキー:2006/11/13(月) 03:16:24 ID:Ud8fw4WH
「し、下見っ?」
娘はその言葉に反応し、反復する。
「そうよ、この顔に見覚えはないかしら?」
そういって狐面を少しあげる一人のくの一。その顔は三日前に娘の父が営む呉服屋にあらわれた女であった。
初対面なのに、妙に店を手伝っていた彼女に絡み、ペタペタと手や顔を触ってきた奇妙な客であった。
「あ、あなたはっ……」
「あら、覚えていてくれたみたいね。あの時の美人のお姉さんよ。
 お嬢ちゃんがあんまり可愛いもんだから、皆に言って今回殺さないでいてもらったのよ」
そういって妖しく卑しい笑みをこぼすくの一。
「な、なんでこんなこと……なんで皆を殺したんですかっ」
化け物ではない人だということがわかったためか、娘は気丈にもくの一に訊ねる。
「ああっ、その怒った顔も素敵……そうね、答えてあげる。
 お金が欲しかったの、あと金持ちも嫌いだし……けど一番の理由は……あなたが欲しかったから、なぁんてどうかしら」
ふざけた物言いで、くだらないことを理由にするくの一に、娘は頭に血がのぼった。
「そんなことで……返して父上と母上を、次郎を返してぇっ」泣き叫ぶ娘。
「うるさいねぇッ」
二人の会話をじっと聞いていたもう一人のくの一が、娘の腹に強烈な蹴りを放つ。
「グェェッッ、ガホッ、ガホッ」
娘は腹をおさえてうずくまり、呼吸が苦しくなったのか咳き込む。
「あんた、自分の立場わかってんのかいっ」
そういってもう一度蹴りこもうとしたくの一を、狐面を頭にずらしたくの一が腕で制してやめさせる。
「お嬢ちゃんはあたいが見つけたんだから。今日はあたいの好きにさせてくれるって約束でしょ」
機嫌を損ねたような声で咎めるくの一。
「はいはいっ、もう好きにしなよ。
 あんた、せいぜいこのお姉さんに可愛がってもらいな。
 あたしゃ、なかで金のなりそうなの探してるよ」
呆れかえったのか、くの一はそういって屋敷のなかへと戻っていく。
「ありがと。次やるときは代わってあげるからね」
そういうと狐面を被りなおし、再び娘に向き直る。
「痛かったかいお嬢ちゃん、怖い女はどっか行っちゃったから、二人でイイコトしようねぇっ」
責め抜きたい欲望をどうにかして抑えようとして、しかし失敗しているくの一の猫撫で声はいっそう不気味で、
娘は痛みよりも何よりも恐怖で身体を硬直させた。
558名無しさん@ピンキー:2006/11/13(月) 03:24:03 ID:Ud8fw4WH
胴衣を脱ぎ捨て、褌一枚になるくの一。
胸がだんだんとふくらみつつある未だ少女の身体である娘とは違い、
くの一の裸体は肉と脂がのった熟れきった完熟の肉体であった。
娘はそんなくの一の裸体をまざまざと見せつけられ、貧相なおのれの身体が気恥ずかしく腕で必死に隠そうとする。
その仕種が余計にくの一を興奮させることになる。
くの一は生娘をいたぶるのが何よりも好きで、
娘たちが恐怖しビクビクと身体を震わせたり、縮こまったりするとそれだけで股間に淫ら汁があふれてしまう。
特に肌と肌を重ね合わせて娘たちの恐怖を身体全体で感じとることは、このくの一の最高の快楽であった。
そして最後に、肉体を重ねおのれがイク寸前に殺す。
その時、くの一は男との性交では到底達することのできない絶頂にのぼりつめるのである。
くの一はそのような残酷で淫靡な想像を頭にめぐらせただけで、股間がジワリと濡れ、白褌を湿らせていた。
娘はそんなくの一の気配を感じ取ってか余計に身体を小さくさせる。
559名無しさん@ピンキー:2006/11/13(月) 03:28:52 ID:Ud8fw4WH
娘のかすかにふくらむ乳房とくの一のたわわに実った乳房が重なる。
乳白色の乳首と紫色の乳首が擦れ合う。二人の乳首が寒さと刺激でコリコリに勃起する。
娘は身体を震わせ、くの一のされるがままになっている。
くの一は肌で彼女の恐怖を感じとり、少しイく。
「お嬢ちゃん、最高だよぉ」
そういうや、今度は彼女の小さな頭をみずからの豊かな胸の谷間に片手で力強く押しつけた。
乳の柔らかさを顔の両側で感じる娘、しかしそんな気持ちよさも束の間どんどんと呼吸が苦しくなってくる。
娘は乳の谷間から逃れようと手足を動かしのたうつ。苦しみ紅潮していく娘の肌をみてくの一は興奮する。
そしてその間に空いた手で器用に地面に置いた鞘から刀を抜いておく。
最後の最後で娘にゆっくりジワジワと刺し込むつもりであった。

「プハァッッ ハァハァハァハァッ」
やっと巨乳谷間地獄から解放され呼吸を整える娘、赤く苦しそうな顔をみてくの一は股間をしとどに濡らせる。
「ダメだッ。もっと愉しもうと思ったけど我慢できないよぉっ」
「キャッ」
くの一は娘を押し倒すと自らの白褌の股間と、娘のまだ生え揃わない短い陰毛におおわれた股間を強く擦りあわせる。
二人の外性器が擦れ合い、刺激が身体中ををかけめぐる。
「アンッ……フゥン……フワァン……ハァァッン」
「ウヒィィッ、いい……いひぃぃ……ああっ、アアアアアッた、たまんないひぃぃ……」
二人のいやらしい性の喘ぎが屋敷の庭に響いた。
560名無しさん@ピンキー:2006/11/13(月) 03:36:40 ID:Ud8fw4WH



巨尻が、肉づきのよい尻がブルブルと揺れている……
時雨丸がかすかに喘ぐ女の声を聞きつけ駆けつけた時、
まず目に入ったのはくの一の褌とひたすら卑猥に揺れる尻だった。
その後よくみれば、くの一が娘に覆いかぶさって性に溺れる痴態であることがわかった。
くの一の手にはキラリと光る抜き身の刀が今にも娘の首筋を貫かんとしていた。
屋敷の障子ごしに何やら気配がするが、そんなことを警戒していたら娘を助けられない。
そう一瞬のうちに判断した時雨丸は刀を抜くとできるだけ音をたてないように注意しながらくの一めがけて走った。

「お嬢ちゃんっ、あたいイっちゃう、あたいもうイっちゃうよ。
 お嬢さんちゃんも逝かせたげるから、あぁあぁぁぁぁぁんんっ」
「いや、やめ、ハァン、ハァン、やめっ……」
悦楽と恐怖二つが入り混じる彼女たちのまぐわいの終わりは……時雨丸の刀によってもたらされた。
ズシュゥゥッ
駆け寄った勢いそのままに揺れる尻めがけて突き入れられた刀はくの一の内臓をギチギチに引き裂き、
血で赤く染まりつつある白褌に鍔があたって止まるまで深々と刺さった。
「ひぎゃぁぁぁぁっ」断末魔の叫びが屋敷にこだまする。  
最後の最後に……今まで味あわせ、味わってきた娘たちの死への恐怖と苦痛を、自らの身体で感じてくの一は息絶えた。
561クレイバンの人:2006/11/13(月) 03:50:04 ID:Ud8fw4WH
今回はこれで終わりです。

コラボってのはこの時雨丸がはじめての企画ですが、
難しい面もありますが、SSのもとになる絵がかなりツボで萌え(燃え)るので楽しいですね。
562名無しさん@ピンキー:2006/11/13(月) 11:00:30 ID:Te67Gqlu
>>クレイさん
リアルで鼻血が出ました。ありがとうございます。
そろそろ年末が近づいて何かとお忙しいでしょうが、次も楽しみにしております。
563名無しさん@ピンキー:2006/11/14(火) 23:43:09 ID:bMjiBzBX
尻にぶっ刺したのかな
564名無しさん@ピンキー:2006/11/17(金) 00:20:22 ID:6VNarJjd
>クレイさん
かつてこれほどまでに「くの一」という単語に劣情を抱いたことはないッ!

余談:
昨日のアンビリバボーの「感動の〜」でステイプルトン先生って人が出てビックリ。
…ガンブレイズのステイプルトみたいな名前。Googleで調べてみるとわりと多い苗字みたい。
565名無しさん@ピンキー:2006/11/17(金) 02:13:01 ID:4tXw6ouc
先生じゃなくて選手だおw
566名無しさん@ピンキー:2006/11/17(金) 10:12:05 ID:TkxCLiZa
うはwww遊びながらテキトーに観てたのバレたwww
567名無しさん@ピンキー:2006/11/19(日) 01:27:25 ID:llEhtR2d
うづきの関心は今や完全にあしもの方へ移っていた。
ふてん丸のマラから口も手も離してそちらへ向かおうとする。
が、彼女の気紛れに戸惑っているのか、ふてん丸のほうは動きが鈍い。
「ええい、離れなさいこのヘボ!」
「へ、ヘボ? なんとも心外な…わっ?!」
痺れを切らしたうづきは無理やりふてん丸を引き剥がそうとした。
「ちょ…うづき殿、鬼の力で……」
彼女が絶妙に絡み合った姿勢から強引に抜け出そうとしたため、
ふてん丸の手足があらぬ方向に行きかけ…絞められ…
「うがががが…」堪らず間接が悲鳴を上げ、彼自身も奇妙な声を漏らし出した。
もどかしい思いをしながらうづきがふてん丸から身体を完全に離す頃には
ふてん丸は泡を吹いてしまっていた。
568名無しさん@ピンキー:2006/11/19(日) 01:57:42 ID:llEhtR2d
A:俺 B:我

A「ネタに走りたい。ネタに走りたい。ネタに走りた〜い」
B「そうはいかんだろう。常識的に考えて…」
A「何故だ。これを書いてるのは俺だ。どうしようが俺の勝手だ」
B「前作(タイツ仮面)はネタに走りまくった挙句に打ち切りしやがっただろお前」
A「相応しい最後だろうが」
B「今回は真面目にヤラレ書くって決めてたじゃん」
A「人の心はうつろいゆくもの。時の流れや女心と同じよ…」
B「うっさいボケ。書けー殺せー」
バキッ!ボゴッ!!
A「ぐへっ!……知った風な口を聞いてんじゃねえぞおおおおおおおお!このちっぽけな小僧g…」
ドゴドゴドゴドゴドゴドゴドゴドゴ
A「ぐあばあああああああ!!!!」

B「お見苦しいところをお見せした。また後日。次は完結編です」
569名無しさん@ピンキー:2006/11/19(日) 09:17:01 ID:1NZKpocM
>>568

プッチ神父吹いたw
570名無しさん@ピンキー:2006/11/20(月) 15:52:49 ID:mIqN76AD
せめて作者の代わりにネタを投下するぜ!
ttp://syarecowa.moo.jp/toukyou/2/43.html
ライダーもボケたら迷惑だなw
571名無しさん@ピンキー:2006/11/20(月) 23:44:23 ID:uDezw85J
>>570
最後の「ドンマイ」までがネタかwwwおじいちゃん強いし。
572名無しさん@ピンキー:2006/11/21(火) 10:24:28 ID:dEu8t1L4
「あら?案外だらしないのね」
ふてん丸から身体を離したうづきは白目になり泡を吹いているふてん丸を鼻で笑った。
あしもは彼の危うげな表情を見て「うわ〜」などと哀れんでいる。
「そういえば何を思って彼で遊ぼうとしたんだっけ?………ま、いいわ。さあ…あしも」
「は…はいっ!?」
目と意識をふてん丸に集中させていたあしもはうづきの何気ない呼びかけで過剰に驚いてしまった。
それを見てうづきは「なに驚いてんのよ」と不満げにしつつ汗で濡れた身体をこちらに寄せてくる。
「まだ少し気だるそうね。あたしが目覚めさせてあげるわ」
艶っぽい声音で誘ううづきを見るあしもだったが、彼女を見ることで気絶前に我が身に起きた大事を思い出しかけてきた。
たしか――そうだ。自分は彼女に…
「やっぱり貴方のを先に吸っちゃうとしましょう。つまみ食いのままではお行儀が悪いしね」
血―――血を吸われたんだった!
「わぁ!」思い出した途端にあの時首を襲った痛みと恐怖、そして何より怖かったうづきの赤い目が記憶に蘇ってきた。
「わっ!?」突然叫んだあしもにうづきまでもが驚いてしまった。一瞬ビクッと身を強張らせたその様はまるで猫のようだった。
あしもはそれまで身を支配していた倦怠感を忘れ、眼前に迫るかつての友を凝視しながら喘いだ。
呼吸は荒くなり、動悸がする。冷や汗までかき始めた。それほどまでにうづきの吸血行為は衝撃だったのだ。
「なのよ。びっくりさせてくれるじゃない」
うづきは少々不愉快そうな面持ちで乱れた長髪を手で整えながら接近を再開する。
また自分の血を吸うのか。何故友達である自分を苦しめるのか。あしもには分からない。理解の範疇を超えていた。
「ひょっとして、思い出したぁ?」
くすくすと笑う彼女は、気絶前にも思ったことだが、やはり、自分が知るうづきとは大分違って見えた。
頼れるくの一、自分より三つほど年長で忍としての心構えを教えてくれた友、先日も作戦時に不安だった自分を勇気づけてくれた仲間。
だが……今、目前で赤い目で自分を見つめる彼女は確かにうづきという名前で、
(格好が少々異色だが)その女の自分から見ても美しく整った顔立ちと体型は彼女の物で間違いない。
それでも、この女はどうしてもかつての友とは思い切れない。こんな…こんな怖いひとじゃなかった!
震える唇で、あしもは何とか言いたい言葉を必死に紡いだ。もう手が届きそうなほど傍に来ているうづきという名の別人に向かって。

「うづき様、じゃない」
「え?」
「うづき様は…うづき様じゃない!」
573名無しさん@ピンキー:2006/11/21(火) 12:20:09 ID:dEu8t1L4
――この娘は突然何を言い出すのだ。
無礼な態度を示す友に対して、うづきは心外な思いだった。
いつも予想の斜め上の行動をとってくれる愉快な(逆に言えば迷惑極まりない)忍のあしも。
さっきも"微塵の術(本来なら目くらましから単純な爆破まで行える汎用性の高い技)"で自分を吹っ飛ばして半裸になって伸びた娘が…
その彼女が、こともあろうに自分を『うづき様じゃない!』などと言うとは。自分は間違いなくうづき本人だというのに。
ひょっとして記憶がはっきりしたことで逆に錯乱してしまっているのか?…だが彼女の目はいつになく真剣だった。
キッとこちらを睨んでいる彼女の姿勢は彼女を昔から知っているうづきすらあまり見たことのない精悍な様だ。
「な、なに言ってるのよ。あたしは…」
「違います!変です!」
言葉をさえぎられた。しかも言うに事欠いたのか『変』と来た。やはり彼女は予想外な子だ。誰が変だ。失礼な。
…まあ、今の自分は確かにそれまでとは違う。おうまに身も心も喰われ、その死の淵から彼女の器を奪ってまで這い上がったこの姿は、
もはや純粋な人のそれとは一線を画す存在と化している。物の怪の類といっても過言ではない。というか、この身は鬼そのものだ。
あしもはそんな自分を指して『変』と評しているつもりなのだろう。
自分の腕を見てみると、爪は鋭く尖り、手の甲には鎧めいた甲羅が備わっている。
腕自体も見た目こそ細身で女性らしい肉付きだがその実、尋常ならざる膂力を感じる。軽く拳を握るだけで認識が強まる。
少し。ホンの少しだが自分が人でなくなったことに対する自嘲が芽生えた。自己嫌悪とまではいかないが…自虐的ではある、か。
「やはりうづき様は…えと…」
…嗚呼、何故、なぜそこで躊躇するのか。少し苛立たしい。彼女らしいが。面倒なので代わりに自分が言おう。
「―――死んだ、と言いたいの?」
「え?…あ、はい」
彼女は少しだけいつもののん気な彼女に戻って、すぐ警戒の表情に変わった。
――締まらない。本当に締まらない。なんて生意気なんだろう。
愛らしく思って彼女に触れた。怖がるかと思ったが全然、臆面も出さない――可愛くない。
「ふてん丸さんの言ったことは本当でした。うづき様は、お亡くなりになったんですね」
あしもは意を決したかのように一気に言葉を吐く。ここで「お前は死んだ」と言い切れない辺りが彼女の煮え切らないところだ。
「でもあたしはこうして目の前に――」
「今ここにいるうづき様はうづき様であって…んと…別の方です!おうま様とおんなじの…お、鬼です!」
またしても言葉を遮られた。いや、叩っ斬られたようなものだ。なんて不躾な。だが、彼女の言は正しい。まったく、当たっている。
「……そうよ。あたしは一度死んだ。一度死んで、帰ってきたのよ!」

もういい。この娘は、もういい。

「彼にも言ったわ。貴女にも教えてあげる……あたしはこの力で全てに、復讐してやる!―――あんたも、例外じゃないわ!」
574名無しさん@ピンキー:2006/11/21(火) 12:54:43 ID:dEu8t1L4
「――聞いたぞ妖怪…鬼の本性見たり!」
うづきの背後から声がした。男の声―先ほどまでだらしなく気絶していたはずの…ふてん丸の叫びだ。
あしももうづきも不意を突かれた。特にうづきはあしもに集中するあまり、完全に無防備になっていた。
如何に鬼の感性が常人の何倍も鋭かろうが気づきさえしていないものに反応は出来ない。
その細身の撫で肩に三角に尖った石がぶつけられる。肩口は甲羅が防備されているため「かーん」という硬質な感触が彼女に伝わった。
「所詮は妄執の虜か。見下げ果てた物よの、うづき殿!」
ここでようやくうづきの視界にふてん丸が入った。彼はしっかりと覚醒していた。目にも力がこもっている。
格好は先ほどと変わらぬ忍び装束だ。先の愛撫での着衣の乱れはいつの間にか正されている。素早い奴。
「いつ目覚めたのよ」
「俺は始めから気絶などしておらん」
真顔で言うふてん丸だが、実はあの時は本当に意識が飛んでいた。泡は本物だし窒息しかけていたのも事実だ。
だが隠す。今はそんな過去の些事など本当にどうでもよい話であり、うづきの本音を再び耳にしたことの方がはるかに重要なのだ。
友の前で堂々と復讐を主張したうづきの浅ましさ、力が彼女を狂わせた決定的瞬間を掴んだ時でもある。
「どうやら遊びが過ぎたようね。殺してから相手を取り替えるべきだったかな」
鋭く長い爪を更に伸ばし、その手に舌を這わせながらうづきが静かに威嚇する。赤い目にたちまち憎しみの火が灯る。
振り返り様に空いた手でサッとあしもの腕を撫でた。それは風が通り過ぎるかのような速さで、あしも自身にはほとんど見えなかった。
手を振り切ったうづきの爪の先に振る前まで無かった赤い塗料が付着している。ふてん丸はすぐに気づいた。血だ。
あしもは遅れて「あっ」と驚いた。うづきに撫でられた腕に小さく細い引っかき傷が出来ている。
「痛っ…」痛覚が切り傷の痛みをあしもに教える。彼女の目の端に涙がたまる。
うづきはその様子を横目でチラリと見た後、すぐに視線をふてん丸に戻しながら爪に付いた血を舌で舐めとった。
まだ暖かい、その生き血を喉に通して、うづきは恍惚を顔に出し、同時に狂気を滲ませる。
「そこまで堕ちたか」
ふてん丸はそう言ってどこからかクナイを一本取り出して逆手に持つ。
「隠し芸が得意なのね。忍だから十八番でしょうけれど…」
わざとゆっくりした口調で挑発気味に喋る。ふてん丸は彼女の言葉を無視して構えに集中する。
「さっき思い知ったばかりじゃないの?」
うづきも戦闘の体勢に移る。上体を沈ませ、猫のような形をとる。あしもは尻が突き出されて見えて目のやり場に困っている。
だがうづきは取り合わない。背中であしもが怯えているのを感じとりつつ、ふてん丸への戦意を湧き立たせる。
先ほどは容易く圧倒できた相手だ。だが今度は決意めいた様子が窺える。何か手があるのかもしれない。必殺を心がける覚悟を決めた。
ふてん丸は先の一戦を脳内で再現し、彼女の読みにくい動きをどう捌くかに神経を尖らせた。下手をすれば即死は免れない。
「では、参る!!」
ふてん丸が動いた。同時にうづきも跳ねる。あしもは――座して事を見届けるしかないようだ、と思った。
575名無しさん@ピンキー:2006/11/21(火) 13:31:27 ID:dEu8t1L4
刃を手にしているとはいえ、クナイのそれは短い。相手の爪の方が尺がある。既にこの時点で相手に分がある。
こちらには術を含め隠し玉がいくつかある。が、忍術は相手も知るところ。下手な手は読まれ、命取りになる。
ふてん丸は闇雲に攻めることをせずに相手の攻撃の前後の隙を探ることにした。
うづきも忍の出方は熟知している。こちらの隠し芸は何もないが、肉体の力だけで十分"釣り"が来る、はずだ。
疲れを感じる心配はないだろう。後は如何に巧く立ち回りヘマをせず相手を仕留められるかという事に集中するのみだ。
足捌きはどちらも忍のそれだ。無駄な音を立てない軽やかな足運び。辺りは石や牢の破片がゴロゴロしているというのに
二人ともまったく気にする風にない。あしもだってくの一だが彼らほど見事な動きは到底できそうもない。ただただ感心するばかりだ。
速さは超人的な体力を誇るうづきの方が上だ。ふてん丸の周りをぐるぐると駆けずり回る。
ふてん丸は不要な前進は避け、背後だけはとられないようにと懸命に方向を合わせる動きに徹した。
「WWWRRRRYYYYYYAAAA――ッ!!!」
耳をつんざく金切り声。鬼と化してからの彼女独特の奇声と共に、無数の突きがふてん丸に襲いかかる。
黒く変じた爪の、針の山と称するに値するほどの攻めはしかし、ふてん丸に一つとして当たらない。
たんなる連打ではなく、そのどれもが必殺の一撃、ふてん丸の胸を狙ったものであることを即座に察知した彼はその矛先を
僅かに身体をずらすという最小の動きをとることで全ての殺意を中空へと放たせたのだ。
再び素早い周回を再開するうづきの目にも留まらぬ残像の中から「チッ」という舌打ちが聞こえた気がした。
と、すぐさま次の一手が打たれる。側面を八つ裂きにせんと第2の針の山が降りかかり、ふてん丸の視界の半分を埋めた。
瞬時に反応して上体を屈ませ、低姿勢のまま摺り足でその場を退く。ついでにクナイで横をなぎ払ったが、既に彼女はいない。
それどころか……少なくとも見渡す限りの視界にうづきの姿はない。
あしもがどこかで「あっ!」と驚きの声を上げたのと、ふてん丸が悪寒を感じて飛び退ったのはほぼ同時だった。
上からうづきが降ってくる――恐るべき速度で天井に張り付き、そのまま跳躍したか。ふてん丸は冷静ながらも驚きを禁じえずにいた。
バン、と叩きつけられる拳。頭蓋を砕く一撃のはずだったそれは牢屋の粗雑な石畳を代わりに粉砕した。
膝を曲げた着地の姿勢から速攻で足が飛んでくる。ふてん丸は驚きを吹き飛ばしてその場から跳躍し、槍の如き蹴りを避けた。
だがふてん丸の足の裏が再び石を踏む頃にはうづきが立ち上がり次の回し蹴りを放つところだった。
受け止めようとすれば骨を砕かれるかもしれない一撃。先のおうまの恐ろしいまでの戦闘力を思い出してふてん丸は再び避けに専念した。

休む間もない応酬にあしもはただただ呆然とするしかない。開いた口が塞がるいとまもない。
恐ろしい光景だ。自分なら何度死んでるだろう。うづきは自分に対してもあのように爪を振るうのだろうか。
先ほどああは言ったが、やはりあしもにとってうづきはうづきだ。獣が如く疾駆する姿を目の当たりにしてもその認識だけは不変だ。
だがどこかで終わりは来る。どのような結末であれ、いつかは自分が動かねばならない事態が、すぐそこに迫ってきているのだ。
うづきの勝利はあしもの死に繋がる。それすなわちふてん丸の死が前提にあることは言うに及ばず。
ふてん丸が勝てば――自分はどうなるだろう。それは今現在の自分には判断できない程の未来だ。
ひょっとしたら、やはりその先に死罪が待つのかもしれない。でも――…
576名無しさん@ピンキー:2006/11/21(火) 14:16:36 ID:dEu8t1L4
「RRRRRRYYYYYYY―――ッ!」
うづきの切っ先がついにふてん丸の太腿を引き裂く。だが彼も負けじと刃で自分を斬りつけたうづきの手の甲を掻き切った。
「ぐっ!猪口才(ちょこざい)なッッ」
「ふっ!はっ!どうだうづき殿!」
「GUUUUUAAAAA―――ッッ!無駄無駄無駄ァァッッ!」
今度は拳そのものが振るわれる。鉤爪付きの抜き手による乱打が目の前一杯に広がる。
怒りと憎悪で歪んだうづきの鬼気迫る様に戦慄を覚えつつ、後退するふてん丸は避けるだけでなく突きの限界点に自身の刃を合わせ、
その指先を切り裂いた。緻密な反撃でうづきが怯む。指先が2つ、爪ごと切り落とされ地面に落ちた。
「どうだっ!」とばかりに勝ち誇って見せるふてん丸。もちろん虚勢だ。まさか当たるとは思ってなかった。
だが目は恐るべきうづきの生態を捉える。…指先がすぐに"生え変わる"!!――やはり化け物だ。
一拍おいて「KWAAAAッ」と牙をむいて襲いかかるうづき。後方に余裕が無くなり、相手の身体を引かせるために蹴りを放つふてん丸。
当てる気もなく、けん制のつもりだったその脚をうづきはサッと掴んで彼の体ごと捻るように払った。
ふてん丸はたまらず転倒する。恐るべき動体視力だが、脚を切り落とされなかったのは幸いだ。
その場で身体を回すふてん丸に容赦なく抹殺の一撃を放つうづき。女の細腕が鞭のようにしなり…刀へと転じる。
空を切り裂き肉を貫かんとする攻撃を脇に逸らしたふてん丸は飛び退きながらあらかじめ口に含んだ含み針を放つ。
五本ほどの縫い針のようなそれは、うづきの眼前で全て横っ面を打たれて叩き落された――小細工は効かない。
先のおうま戦は反応や動作は鋭かったが、攻めや守りは大胆かつ荒々しかった。が、うづきはその点まったく違う。
見事にして華麗、そして鮮烈。正面切って挑んでこの様だ。そろそろ術を併用しないと身が持たない。だが使える手が無さすぎる!
こんなことならもっと修行するべきだった、などと一瞬でもふてん丸が考えた隙に横腹を蹴りが襲う。
即座にクナイを突き立てることで振り抜かれるのを防いだ。だがクナイは彼女の脚に突き刺さって持っていかれてしまう。
あっと思った時にはうづきがクナイを投げて返してくる。首を傾げてなんとか避けたがクナイは背後の石の壁に見事に刺さった。
――抜いている暇は、ない。すぐに次を取り出……そうと試みたところで、うづきの凶悪な爪が迫ってきた。
流石に呆気にとられたふてん丸はやや慌ててその一撃をかわそうとしたが脇腹をかすってしまう。
零れる血。だが苦しむのは後でもできる。使えるものを。できることを。するべきことを優先すべき。
はっと思いついたふてん丸は意を決して小袋を取り出す。中には細かい紙きれが多量に仕込まれている。
「くっ。忍法・雪木がらし!」
そう叫びながら紙をうづきに向けて散布する。紙は紙吹雪となり、更にふてん丸の術によって勢いを持って襲いかかる。
つむじ風が吹雪を帯びて彼女の身を覆っていく。本来なら紙が含んでいる薬(麻痺薬の類)が相手の動きを奪うのだが…
「こんなものが効くとでも!」
小賢しい反撃を嘲笑ううづき。全然効いていないようだ。心底呆れながらもふてん丸は次の手を打つ。
「まだ終わらん!忍法・コマまわし!」
瞬時に相手の懐に飛び込んでうづきのたわわな胸と腰のくびれ辺りを手で撫でるように――それでいて素早く薙ぎ払った!
座興で使う忍法・コマまわし。紙吹雪に覆われたままのうづきがその場で独楽のように回る姿は見ていて滑稽だ。
うづきは鬱陶しそうに身を守るも、なすがままになっている。目を回すことも平衡感覚を失う様子も見受けられない。
そろそろ仕上げか、ふてん丸は自身の最高の技に賭ける決意を固め、彼女を回しながら手で韻を結んだ。
577名無しさん@ピンキー:2006/11/21(火) 15:21:41 ID:dEu8t1L4
あしもの目前でうづきが紙吹雪に覆われ激しく回転している。その周りをふてん丸が高速で回りながらなにやら術を呟いている。
うづきはいい加減、彼の稚拙な策が邪魔で邪魔でたまらなくなってきていた。発憤して叫ぶ。が、
「くううううううっ!なんのつもり―――」
「忍法・カマイタチッ!」
彼女の抗議をふてん丸が殊更大きい声で強力に遮った。それとともにうづきを包む風が勢いを増し、切り裂く刃と化す。
「―――ッッ!?」
気づいたときにはもう遅かった。眼前を舞う紙吹雪が次々に風に引き裂かれていくのを彼女は見た。
さらにふてん丸が放つ塊のような疾風が彼女の身を吹き飛ばす。うづきの体が"カマイタチ"となった風に切り刻まれいていく。
無数の無形の刃による斬撃。鬼といえど見えないもの、掴めないものは壊せない。風は彼女の防御を素通りし、身を守る鎧も裂いていく。
「きゃああAAAAAAッ!!」
そのあまりの衝撃にたまらず悲鳴…らしき叫びを上げるうづき。
紙吹雪はもはや散り散りになり、身体中を傷だらけにした彼女の肢体が露になる。
身を包む鎧以外は裸同然の彼女は完全に"風に晒されている"状態だった。斬られた所には普通の人間と変わらぬ血が流れる。
だがまだ、致命には至りそうもない。巻き込まれながらも、うづきは見えない攻撃に抵抗している。
遂に彼女の身体が地に着いた。どうと倒れて、風が止み、凄絶な技が終焉を迎え霧散していく。
白亜の舞は最期には赤い血の輪舞になっていた。凄惨で美しい光景は牢内を朱に染めて消えた。
だがうづきは止まることは無かった。むくりと起き上がる最中にも細かな傷が目に見える速度で塞がっていくのが見えた。
「お、お、おのれぇぇぇ!!」
ボタボタと血を滴らせながらうづきが怨嗟の声を上げる。流石に痛むのか、動きが鈍っている。
なんとか立ち上がろうとしている彼女に、ふてん丸ではない、第2の方向から何かが投げ込まれた。
「―――あしも殿ッ!」
ふてん丸の声にうづきもあしもを見た、いや、半ば八つ当たり気味に睨みつけた。
だが彼女の瞳が彼女を映す刹那――この時彼女は迂闊にも投げ込まれた物への注意を怠っていた――袋が炸裂した。
黒い粉が飛散し、瞬間的に火花が散る。閃光は僅かに瞬いたのみ、破裂も小さく、ささやかな抵抗かと彼女が判断しかけた次の瞬間、
彼女の身体に付着した黒い粉、特殊な火薬が勢いよく燃え始めた。
「なっ!…UUUOOOOHHHHHH―――ッッ!」
あっという間に火達磨になるうづき。ふてん丸も呆然とその様を見つめるしかない。
腰まで垂らしていた馬の尾の如き金髪にも火が移って燃え上がり、チリチリになっていく。
「新手の微塵の術か!だが何処に火薬を――いや、なんとなく想像がつくが、とにかく今だッ!」
好機を逃さずクナイを抜き、燃え上がるうづきの胸に向けて投げ放つふてん丸。

クナイは、確かに彼女の胸の谷間、その中心付近にズブリと突き刺さった!
578名無しさん@ピンキー:2006/11/21(火) 16:07:27 ID:dEu8t1L4
「ぐっ!がはっ…!?」
喉を焼かれ咳き込むうづき。
それとともに火が衰えていく。その熱は鬼の身体を持つうづきを焼き尽くすには至らなかった。
だがわずかに黒く焦げた彼女の胸にはふてん丸の放ったクナイが突き立てられている。骨を避け、肉に深く食い込んでいる。
それを信じられないといった風に見つめていた彼女の瞳から力が抜ける。苦悶の表情が緩み、身体が後方に倒れていく。
やがてその場で仰向けに倒れたうづきは四肢を力なく投げ出し、荒い息も胸の上下も弱まっていった。
「…終わった、の、か?」
ふてん丸は恐る恐る確かめるようにうづきを覗き見た。
美しかった彼女の体は切り傷と火傷と、その損傷によって彼女が流す赤い血によって見るも無残な姿となっていた。
特にクナイの刺さった胸の出血は酷い。明らかに致命傷だっただろう。
「今の彼女にはおうま殿の言っていた"命の予備"はないはず。彼女の命を散らせば、鬼は死ぬ」
うづきの顔は生気も気迫も抜け、赤い瞳は虚空を見つめたままで止まっている。半開きにの口からは恐ろしげだが小さい牙が見える。
どうみても死んでいる。ふてん丸はそう認識し、思わぬ手助けをしてくれたあしもに礼を言うために彼女から離れた。
あしもは目覚めたままの、座り込んだ姿勢のままでふてん丸とうづきを交互に見比べている。

…とんでもないことをした気がする。あしもは自身の行為に恐れおののいていた。
奥の手を思い出して(恥ずかしかったけど)なんとか取り出し、必死の思いで点火して投げた。
それは始めに袋に仕込んだ火薬で爆破して更に中身に仕込んでいる別の火薬を相手にぶち撒け、爆破時に火が着いていたそれらが
連鎖的に火を噴き相手を火で包む……という複雑な代物だった。
当時は「操の危機にこれを」などと上忍の人に冗談交じりに渡された物だったが、思わぬところで役立ったものだ。
だが想像以上に効果が出た。あんなものを隠し持っていたなどと、しかも文字通り"肌身離さず"潜ませていたなどと…
しかも相手はうづき…様。結果的にとどめをさしたのはふてん丸さんだったが、自分が彼女の死に手を貸したのは事実だ。
彼女に殺されたくない――その思いが自分を動かした。二人の鬼気迫る戦いぶりから受けた衝動も後押ししたのだろう。
そして今、うづき様は地面に倒れ、少しも動く風にない。どうやら今度こそ、
「!! ふてん丸さ――……!」
「…ん?」

ずぶ…と、鋭くも鈍く、残酷な音をあしもはしっかりと耳にした。
ふてん丸の胸から黒い何かが突き出るのを…はっきりと目撃した。
579名無しさん@ピンキー:2006/11/21(火) 16:40:23 ID:dEu8t1L4

紅い瞳が、赤く彩られた世界を映し出す。
視界は真っ赤だ。火事だろうか。いや、確かに。確かに火事だったとも。
燃えていたのは自分。燃やしたのは…燃やしたのは誰だ?ふてん丸ではない。彼は我が心の臓を撃ち貫いた。
だが彼奴ではない。では誰が。誰がおる。
「この豚がAAAAAHHHHHHッッ!」
血反吐をぶち撒けながら怨嗟と殺意と破滅を吐き出す。目の前に憎っくき雌がいる。呆然と、だが泣きそうな顔でこっちを見ている。
こいつだ。こいつが。『うづきは死んだ』と言った。そうだ。だからあたしを火葬にかけようとしたのか。許せない。許せないッ!
「ぶっ!ぶがはっ!」
眼前の、ついさっき突き刺して見せたこの馬鹿が醜い声を立てて、自分と同じようにして血を吐き出す。
邪魔だ!邪魔だ!クソ虫が!あたしは、復讐するんだ!全てに!自分をこんな目に遭わせたもの全部にッ!
ふてん丸、貴様など我が糧になど絶対に値しない。このまま命尽きるがいい。さぁ逝け。今すぐ旅立て。
「な、なっ!?……う、うづきィィィィ!!」
ついに殿を捨ててあたしを呼び捨てか。汚らしいクソが!
憎くて憎くてたまらないので突き刺した左腕に力を込める。彼の屈強な背を容易く貫通した腕は、やはり簡単に通っていく。
勢い余って肩まで入ってしまった。自分の大きめの胸が彼の血塗れの背に当たる。構うことはない。このまま死ぬまでこうしていよう。
次はあしもだ。彼女を食い殺し、喰い散らかす。そして彼女は我が糧となり未来永劫苦しみ続けるのだ。いい気味だ。本当に!

ふてん丸は自分の身に起きた決定的な事態を、意外にも冷静に受け止めていた。
苦しいという範ちゅうなのだろうかと思えるほどの痛み。即座に意識はあの世へと向かいそうだが必死に堪えた。
必死、可笑しなことだ。心臓はとうの昔に使い物にならなくなってしまっているというのに。
いずれ必ず死ぬというのに、必死になる自分。こいつはお笑い種だ。あしもにも教えてやらないと。これはきっと"受ける"。
だが彼女は泣いている。それはそうか。目の前で命の恩人が死にかけてる。しかも背後に鬼が睨んでいる。これは、かなり怖い。
だがこのままうづき殿を野放しにする事は出来ない。彼女は自分の背後で世にも恐ろしい怨み節をぶつぶつと呟き続けている。
…やはりうづき殿はもういないのかもしれない。後ろで延々と呪詛を吐き続ける彼女はやはりただの鬼に過ぎないのだ。
自分は陰陽師でもないし僧でもない。だがこの鬼めは祓わないと。何としてでも。
どうせ自分はじきに失う物が無くなる身なのだ。何を惜しむことがあろう。

「ああ…あああああ……」
自分は、やはり無力だ。あしもは頭を小突きまわしたい気持ちで一杯になっていた。
いずれにせよ神速を誇るうづきの突きをふてん丸が受けることを止める術はなかったろう。
だが、悔しい。それに、彼が目の前で今にも死にそうになっているのを見るのが辛い。でも目は逸らせない。
これほどまでに立て続けに凄惨な現場を見たのはこれまでの人生の中でも初めてだ。
あんまりにも哀しくて涙もどんどん出てくるし嗚咽も止まない。ふてん丸から見れば、とても酷いくしゃくしゃな顔に見えるだろう。
うづき…は凄い形相でこちらに向けて何事か聞き取れないことを次々に口走っている。多分すごく酷い悪口なのだろう。
と、ふてん丸が笑っている。なんで笑っているんだろう。とても痛いはずなのになんで彼は微笑んでいるのだろう?
580名無しさん@ピンキー:2006/11/21(火) 17:04:27 ID:dEu8t1L4

ふてん丸の心配事は二つあった。一つはあしもの事。間違いなく自分はいなくなる。彼女はこの場で独りになってしまう。
なんとかなるだろうか。なってくれると嬉しい。誰かがいてくれるとなお嬉しい…もちろんうづき殿は除外して、だが。
そしてもう一つ。実はこっちのほうが心配だ。果たして出来るか。"素手で"など初の試みだ。
「ふてん、丸ウウゥゥゥ!!」
背後で相変わらず怨嗟が聞こえる。飽きない娘だ。そういえば胸が背に当たって気持ちいい…。悪くない。
「……っ」
なんとか言っておけることを言っておかないと。声に出そうとしても胸や肺に穴が開いては喋れたものじゃない。
血だけならどんどん出る。あしもが浴びたら可哀想じゃないか。なかなか声を出してくれない喉が恨めしい。
「…っ!……はっ……あっ!……あぃし……」
なんとか足掻いてみる。幸いにしいて、あしもがこちらの意図に気づいてくれた。恐る恐る顔を近づけてくる。血が彼女の頬にかかった。
「あっし……も、……どうか……ッッ」
ずぶ。うづきの腕が回る。まずい。抜く気か。ここで剣を抜かれるわけには行かない。
奇妙な閉塞感が抜け、異常な解放感が身体を駆け巡る。栓が抜けた気分だが、最後の好機と見た。気力を振り絞り叫ぶ。
「……あしぃも……殿ッ……生き……延びられよ……」
ぎりぎりで言いたいことが全部言えた。無事伝わったようであしもは涙を流しながらうんうんと頷いてくれた。
まだ後ろで鬼が騒いでいる。それを疎ましく思う気持ちもとうに擦り切れた。彼女を"連れて行って"やらないといけない。

ふてん丸は最期にあしもに向けて「ニッ」と笑ってみせた。呆気にとられた彼女の涙が一瞬止まる。
――それだけで十分だった。

("忍法・影一文字")……声ではなく、心でそう念じた。

次の瞬間、腕を抜き放ち狂気の笑みを浮かべたうづきの、その狂える美貌が固まった。
喉を何か鋭利なもので深く斬り――いや、抉り取られた。
よく見ると、ふてん丸の手が、彼の手刀が血に染まっている。誰の?…彼のじゃない?
―――それきり、彼女は考えることが出来なくなった。

どさり、と一対の男女が血に染まって倒れ伏す。あしもはその一連の惨劇に心を奪われていた。
眼前の二人、折り重なるようにして死んでいるうづきとふてん丸。
あしもは泣き腫らした顔で二人を見つめ続けた。他に、することが思い浮かばなかった。
581名無しさん@ピンキー:2006/11/21(火) 17:38:21 ID:dEu8t1L4
………。
どれだけの時がすぎただろう。どのくらいの間こうしていただろう。
目を開けると視界が少し明るかった。よく観察してみると牢内に入る光が明るくなっているのに気づいた。
どうやら、少し眠ってしまっていたようだ。全てが終わって気が抜けたのかもしれない。
目の前を見た。そこには変わらず二つの遺体があった――もう彼らを前に涙を流すことは無かった。
この牢の中で何人の命が尽きていっただろうか。おうま、おうまの中の魂たち、うづき、そしてふてん丸。
自分を残してみんな逝ってしまった。この先、自分はどうすればいいだろうか…。
(あしも殿、生き延びられよ…)
脳裏にふてん丸の言葉が浮かんだ。実際は血を吐きながらの、とても聞き取りづらい声だったが、あの時は確かにはっきりと聞こえた。
「…そうだ。行かないと」
彼らの闘いの間、ずっと抜けっぱなしだった腰が軽々と浮いた。幾分か疲れが取れてくれたようだ。
なんとか立ち上がって、おうまが亡くなった時にふてん丸が導いてくれた出口への階段に足を踏み入れる。
そこは牢の中と同じく石造りの、粗雑なものだったが上がるのは苦にならなかった。
最後に、背後の二人に向けて手を合わせ、地上を目指す事にした。

地上に出るまでさして時間はかからなかった。出口の戸は開いていて(おうまが壊した錠が壊れて落ちていた)、すぐに出られたのだ。
出口付近にはボロが一着捨てられていた。今の格好よりマシだろうと思い、あしもは着替えることにした。ちょっとホコリ臭い…
そうしてボロを纏って地下牢を出てみると…一面に青々とした草むらが広がっていた。さらに目の前には海が見える。
「え…?」
あしもは意外な光景に圧倒されつつ、辺りを見回してみた。草むらはすぐに途切れ、僅かな砂浜が後に続いていた。
一通り歩き回ってみると
「ここは…離島だったの〜…」
あしもが呆然とそんなことを口にした。見上げると綺麗な蒼天が限りなく天の果てまで広がっている。夜は完全に明けていた。
そしてあしもはすぐに接岸されている小船に気が付いた。2隻…おうまとふてん丸のものに違いない。
足が見つかれば後は行動するのみ。幸いにしてそう遠くない距離に陸地が見える。長い航海は必要なさそうだ。

「向こうに着いた後のことは後で考えよう。まずは、行かないと」
あしもは船の一つ――偶然にもふてん丸のものだ――に乗ってゆっくりと漕ぎ始めた。
頼りない動きだが、船は彼女に応じて少しずつ岸を離れていった。

やがて…日の光が見守る中、なんとか対岸に着いたあしもは、もと来た島をしばらく眺めた後、何処かへと去っていった。

 〜完〜
582名無しさん@ピンキー:2006/11/21(火) 17:39:59 ID:dEu8t1L4

終わった。そして俺の休日も終わった('A`)後悔などしないYo!
これまで応援してくれた人、ありがとう!

そしてあと10KB…連載中の作家様、申し訳ない!
583名無しさん@ピンキー:2006/11/21(火) 18:32:31 ID:qGiya3iZ
GJ!!!超絶GJだ!!! 何回もリロードして最後まで読んだ。
ジャンプ的なアクションと、ちょっと寂しい終わり方が良かったYO
ついに完結おめでとう。ついでにスレもいい具合に埋まった。
584名無しさん@ピンキー:2006/11/22(水) 00:32:30 ID:s2HDMZbn
今更だけど
ケイトの声って誰があってると思う?
585名無しさん@ピンキー:2006/11/22(水) 05:19:39 ID:YT7Hl2/+
>>582
GJすぎる……!
このスレでくのいちに対して『生き残ってくれてよかった』と思ったのは初めてだぜ……
あしもには幸せになって欲しいよ
586名無しさん@ピンキー:2006/11/23(木) 16:31:11 ID:ZG09KldJ
>>584
たはは、そう来たかw
むっとするかもしれんが、ちょっと聞いてくれた
ら嬉しいな。必ずマンセーしろとは言わないが、こう
ゆう作品完結の瞬間には
かならず感想など書いてあげるのが、職人さんへのかな
りの労いになると思うんだ。て事で悪いけど、ここは一つスレの為にも頼むよ。

 ゆかりんマーチはデスまあち〜♪
587名無しさん@ピンキー:2006/11/23(木) 17:49:12 ID:rWwf0XO2
>>586

横槍をいれるようだが、別に感想の流れを止めたわけでもないんだから、
そこまで言うのは逆に感想の流れを止めてスレの空気を悪くするような気がするんでどうかと思う
しかも>>586自分は感想とか書いてないしさ

で、流れを止めるのもあれなんで585で一回書いたけどもうあえてもう一回言っておく
作者GJすぎるぜ……!
かなりの大長編、マジで乙!
588名無しさん@ピンキー:2006/11/23(木) 19:28:47 ID:f2ujxHrT
>>582です。感想ありがとうございます。
今の俺の心配事は>>536氏のこと―――やばい。絶対入りきらないよコレじゃ…
589名無しさん@ピンキー:2006/11/24(金) 00:59:42 ID:BiIDQj0k
>>587



み 
590名無しさん@ピンキー:2006/11/24(金) 03:48:10 ID:/ayD6q8f
……やられ好きは個人的にひそやかな趣味だったんですが、まさかこんなスレがあるとは思わなかった。
書きたいネタはあるんですが、やっぱり悪でないといけないんでしょうか。
書くと大抵どっちも悪でないというか、なんらかの原因で対決する事になったというパターンが多いもので。
それとも他にやられ系のスレがあればそちらに行った方がいいですか?
591名無しさん@ピンキー:2006/11/24(金) 05:47:22 ID:4y92b7P/
>>586を見て、やっぱりこのスレは住人同士が仲良いんだなってのを確信。
でも「なにを言うだぁーっ!」とばかりに出てきた>>587が救われねぇww
それにしても、田村ゆかりってば最近は何の声してたっけ?
>>588
大長編忍者アクション完結、激GJ!! あしもともお別れか〜。
そして536は俺な訳だが、こっちは次スレで完結になるかなw
>>590
やられを愛でるのはここと……他は女雑魚スレぐらいですかね。
でも対決するならやられる方が自動的に敵役という事になるし、
まああんまり気にせずここで書いて下さったらいいと思います(´ω`)
楽しみにしてますよ〜。
592名無しさん@ピンキー:2006/11/24(金) 12:00:04 ID:iCsLi2Fz
>>591
おお!!次スレ完結宣言ktkr!蝶☆楽しみにしてます!

あしもはFA宣言しますんでお好きにどうぞ。見た目は>>385参照のこと。
結局、終わってみたら当初とかなり変わった流れになってしまった。
あの時に提示した『1』を期待していた方々、すいません!
593名無しさん@ピンキー:2006/11/24(金) 21:57:29 ID:/ayD6q8f
>>591
> それにしても、田村ゆかりってば最近は何の声してたっけ?
最近だとやはり魔砲少女。
もっともバカ魔力でやられ役をぶっ飛ばす方だけど(笑)。
594名無しさん@ピンキー:2006/11/26(日) 21:03:45 ID:1d6danxx
>>593
なるほど。この頃とんとテレビ見ないから知らなかた。

スレ埋めをかねて、役に立つかどうか解らんが妄想の燃料として聞いた話を一つ。
知り合いの友達は中国武術の達人で、花見の季節が楽しみだそうな。
なんでかって言うと浮かれて一般人に絡んだり屋台にみかじめ要求するヤクザが出てくるからで、
そういうDQNを見つけては「まあまあやめなさい」って止めに入る。
喧嘩になると相手の体にズブッと指を突き入れて、筋肉の腱を引き千切るんだと。
腱を切られたら痛いなんてもんじゃない。大の男がのたうち回る程の激痛。
しかも首の筋とか狙うんだって。腱は治りにくいから、関節曲げる度に苦しむ事になる。
で、恨みを買わないために、そのヤクザにもちょこっと自分の体を刺させてあげるんだそうな。
だから服脱いだらその人傷だらけ。
警察きても、警官がしょっぴくのは『刺されて血を流してる一般人』より
やっぱり『一見無傷だけど意味不明のままのたうってるヤクザ風の男』だし。
「なんでわざわざヤクザ狩りを」って聞いたら、
「いいじゃん、あいつらクズだしプゲラ」ですとさ。
そんな話きくと、ダークキッドも本当にいるような気がしてきたw
595名無しさん@ピンキー:2006/11/26(日) 23:29:30 ID:Nr594NSG
>>594
ごめん。本当の話かも知れないけど
「知り合いの友達」で始まった上にその内容だと
都市伝説にしか見えないw

でも「ヤクザ」を「ヤクザの美人幹部(女)」とかで妄想すると
非常にエロいネタだと思ってしまった。
596名無しさん@ピンキー:2006/11/27(月) 02:23:34 ID:H1u7Tq3B
>>595
だよなwww
俺もその話聞いた時は「それ半分くらいフカシじゃねーの」ってオモタ。
まあ、話して聞かせてくれた人は信用できる人なんだけども……

美人ヤクザいいね。調子こいて背中の刺青丸出し肩はだけとか。
あと花見で暴れてるレディース(女の暴走族)を倒したりしたら萌えね?
ちょっと昔の古臭いツッパリ不良どもね。田舎いけばまだ生息してるかな。
族と言ってもただのチンピラと侮れないんだこれが。
何年か前に見たニュースで、暴走族が夏祭りの会場に火炎瓶投げ込んで
小学生の女の子が大やけどを負ったってニュースをガチで見たよ。
そんな悪いお姉さんは屠りSS書いちゃってもいいよね? 飯井夜寝?(ウズウズ)
597名無しさん@ピンキー:2006/11/27(月) 03:12:13 ID:7fmrGjPU
屠るというのが格闘やCQBなどの観点と無縁でいいなら火炎放射器ってどうよ?
598名無しさん@ピンキー:2006/11/27(月) 03:13:12 ID:FaRw1t5i
埋める前にすまんが誰か次スレ立ててくれないか。。

>>529のテンプレの姉妹スレの

悪の女をつかまえて
     http://sakura03.bbspink.com/test/read.cgi/eroparo/1080476860/   を


【つかまえて】悪の女とH 2【つかまえられて】
     http://sakura03.bbspink.com/test/read.cgi/eroparo/1162820600/l50  にさしかえて。


俺の意見はこれくらい。あとは立てる人に任せる。
599名無しさん@ピンキー:2006/11/27(月) 05:27:41 ID:H1u7Tq3B
立てて来た。
http://sakura03.bbspink.com/test/read.cgi/eroparo/1164572421/
でも、すげえ間違いやらかしちまった……
600名無しさん@ピンキー:2006/11/27(月) 23:15:23 ID:H1u7Tq3B
さて、埋めましょか。
火炎放射器は……どうなんだろう。
文章力がある人ならエロく書けるかもしれない。要は使い方?
601名無しさん@ピンキー:2006/11/27(月) 23:50:33 ID:ShyTq69R
さすがに火だるまはグロい…

俺はどう苦しいのかよくわからない謎の電撃が好き。
戦隊怪人が戦隊相手に使ったり、特撮幹部がミスした部下に使ったりするやつ。
アレなら都合よく苦しめられそうでいいんじゃないかな。
602名無しさん@ピンキー:2006/11/28(火) 01:21:19 ID:ptebrnOl
言われてみれば本当に謎だなあw<謎の電撃
考えれば考えるほど「どういう風に苦しいのか」が全く分からんw
603名無しさん@ピンキー:2006/11/28(火) 04:12:31 ID:/scjbCEs
あ、燃えるといえば火炎放射器じゃないけど『サイレン』にこんな武器あったわ。
ttp://www.youtube.com/watch?v=GTTHGltBVj0
これで相手が屍人じゃなくて、女の吸血鬼とかだったら最高なのにな。
604名無しさん@ピンキー:2006/11/28(火) 10:07:56 ID:cicQStI7
謎の電撃ってあまりに謎すぎて文章でどうあらわせばいいんだろうと悩む。
適当にコジツケ設定にするのか。
605名無しさん@ピンキー:2006/11/29(水) 02:30:45 ID:pghS2AR/
ああいう電撃は服も破けたりしますかw
>>604
フォースじゃ、すべてフォースの暗黒面で説明できる!
606名無しさん@ピンキー:2006/12/03(日) 01:15:33 ID:URLQPIwr
火炎放射器は少々えぐいと反省
女を溶解させる小説があるサイトがあったので、
溶液の濃度や勢いを操作できる文字通り溶解銃があれば服を溶かしたり
骨だけにしたりできて燃やすより盛り上げれそうだ。
607名無しさん@ピンキー:2006/12/03(日) 01:41:26 ID:vUhsNegn
って…溶解もグロいじゃないかw
服だけってのはナイスだけど
608名無しさん@ピンキー:2006/12/03(日) 01:46:43 ID:IAqOJA0b
もうね、衣服だけ溶かす特殊溶液開発しましょうよ。
609名無しさん@ピンキー:2006/12/03(日) 05:15:47 ID:Y9QHEUZq
>>608
お前天才じゃね?
610名無しさん@ピンキー:2006/12/03(日) 09:10:00 ID:0MHb7Ij7
あ、それ昔設定だけ考えたことある。

化学合成繊維だけを分解してしまう光線を発射する銃。
木綿とか絹みたいな天然繊維には効果ないんだけど、ナイロンとかの化学繊維を消失させちゃう。

悪の組織に知らずに協力させられていた博士が、自分の娘に発明品を託して逃げさせようとして…。
「博士の娘が光線銃撃つ」⇒「悪役女『何のつもり、何とも無いわよ』」⇒悪役女、大事なところが丸出しに
その後どういう展開にしようか悩んでお蔵入りになったけど…。

悪役女の服装はレオタードにストッキング、ショーツまで化繊という設定で。

とりあえずチラシの裏程度だけど。
611名無しさん@ピンキー:2006/12/03(日) 18:52:21 ID:8l1nBnC9
屠るのスレでは微妙だけど、全裸にされたショックと羞恥によって悪の女戦士の洗脳が解けるとか、
子宮に衝撃を与えたら正気に戻るとかにしたらエロにピターリ
612名無しさん@ピンキー:2006/12/04(月) 00:02:47 ID:Y9QHEUZq
アーマー破壊状態で屠る、というのも乙なもんですぜ。
613名無しさん@ピンキー
悪かは知らないけど、功を焦った婦警(設定は近未来で、今より少しだけ装備がいい)が果敢に前進するも、
アラブ人テロリストにカラシニコフで容赦なく撃たれるってどう?
突撃銃の弾丸が拳銃弾にしか耐えれない抗弾ベストを貫く光景は壮絶なアーマー破壊状態だろう。