★強い悪の女戦士を屠る創作スレ★

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1名無しさん@ピンキー
ボディービルダーやプロレスラー系の格闘女悪役が、
正義役と死闘の末、屠られるってのが基本設計。
例えば肉体に秘められた秘密を探るべく、裸に剥かれ、
最後は死化粧まで施され、肉体美を晒される、ってどうよ。
上記のコスのキャラなら、萌える香具師多そう。

あと使用されるもしないも貴方次第。
あくまでフィクションのノベライズとして、イメージの叩き台のURL↓
ttp://www.nicolebass.com/menu/products/products_photo5.jpg
ttp://www.aprilhunter.com/aboutme/faq/
2名無しさん@ピンキー:2005/04/04(月) 16:41:44 ID:km3W6/dJ
2げと
3名無しさん@ピンキー:2005/04/04(月) 16:41:57 ID:2cp/ohwK
>上記のコスのキャラ

>下記のコスのキャラ

スマソ。
4名無しさん@ピンキー:2005/04/04(月) 16:43:01 ID:XDnh/wdc
結構難しい設定だな。
俺には書けないな、素人なもんで。
しかも、俺はそんな設定じゃ興奮しないんで創作意欲は湧かない・・・
5名無しさん@ピンキー:2005/04/04(月) 16:48:02 ID:xEyOz2VE
モエネーヨ
6:2005/04/04(月) 17:17:53 ID:2cp/ohwK
別にムキムキ専とかデブ専とかじゃなくて、
美と強さとを両立させた女を
こういう風に倒してみたい、ってだけでもオーケー。

萌えるイメージ静止画像をupでも良いし。
間口は広く、奥行きは不覚がモットー。

7名無しさん@ピンキー:2005/04/04(月) 17:56:03 ID:XDnh/wdc
>1

ためしに、どんな感じがいいのかあんたが書いてみてよ。
それを参考にやってみる・・・
8名無しさん@ピンキー:2005/04/04(月) 20:53:55 ID:EGlqelqD
確かに難しいそうな気がする
9名無しさん@ピンキー:2005/04/05(火) 17:11:41 ID:L2Vu55Uy
>>1
強くて憎たらしい女をプロレスの大技で仕留めてやるってのは、見てみたいな。
10:2005/04/07(木) 02:54:34 ID:FM/388sX
即死防止の為にも、那智親衛隊持ってきたいのだが。
誰か触発された職人が現われるまでの繋ぎになるか自信は全くないので。

とりあえず時間稼ぎに、過去レスのコピペ改から、映像化キボンぬシーン・アウトラインをば‥悪文スマソ。
ttp://www.nicolebass.com/menu/products/products_photo5.jpgのパワフルボディが青のリンコスの代わりに
 真紅のガウンに包まれたまま、闇プロレス用に設えられた地下施設のトレーニング部屋内扉を吹き飛ばすごとく、
 バスルームの湯気と共に、押し出される。
 「誰もいないのかしら、変ね‥‥‥ウッ!」。
 …人種的偏見に驕れるドイツ系最強女へ小細工なしで真っ向から勝負を挑み、体力的ハンデを技術的優位でカバーし
 逃げだした女戦士をついに吹き抜けホールの二階へ追い詰め、揮身の後ろ回し飛び蹴りを女の横っ面に叩き込み、
 既にグロッキーとなってた女戦士は錐揉みしながら宙に舞い、勢い余って階下へ手摺越しに叩き落とされる。
 そしてワインレッドの地に花柄のトラックスーツで身を固めた少女の面影を宿した中国風の女が優雅な足取りで
 モスグリーン色調のベルベット絨毯敷きの階段を降りていく…
 応接セットの脇に敷かれた、由緒ありげなバザール柄の絨毯の表に
 白磁の肌を漆黒レース地のセパレート下着で際立たせた地下プロレス女王の肉体が
 鍛え抜かれた太腿の付け根を合わせたまま、大の字に横たわったままだ。
 目をやや薄く開いて無念そうで凄艶な表情、肉感的なローズピンクの唇から少し突き出した舌先と垂れた唾液の細い一筋‥
 冷たく見下ろしたかと思いきや、ストーリーの謎解きともなるネオナチの女戦士の肉体に刺しこまれたタトゥーの秘密を探るべく、
 体重差は40キロ前後はあろうながら、女性ならではの曲線美を守った美肉を包む
 黒レースのブラジャー、そしてパンティーを遠慮なしに荒々しく剥がしていく。
 東洋男を暴力で蹂躙する快感に酔いしれた犯罪組織支部の女ボスに恋人を殺されたスレンダーで中背の美少女。
 それは同時にネオナチ女戦士の女の部分への復讐であったのかもしれない。
 しかし金髪の美獣の息の根を確かめなかったのは、彼女の過ちであった…

11名無しさん@ピンキー:2005/04/08(金) 00:58:59 ID:B34vAvHI
>>10
>ネオナチの女戦士の肉体
>地下プロレス女王の肉体
やはり股間に訴えるものと来るか?

12名無しさん@ピンキー:2005/04/09(土) 01:06:16 ID:x9qqa7cx
枯れ木のような老人や美少年相手の方が萌えるかもよ。
13名無しさん@ピンキー:2005/04/09(土) 03:45:12 ID:G2gcSL1p
BL(ブラックレディーズ)の秘密基地に侵入した。彼女達は世界征服を企む多国籍集団。
構成員は全てサイボーグ化した女性で、殺人・テロ・誘拐など何をするにも良心の呵責をもたない非常の集団である。
彼女達の科学力と狡賢い作戦には警察や各国の軍軍隊も対抗することができなかった。
BLに人質にされ俺の命を守る為、サイボーグ研究の第一人者であった母はその手術の執行を強制されていた。
だが、母はBLの非道な数々の行い耐え切れず、秘密裏に俺に改造手術を施した。
俺はその改造された力を使ってなんとか母と二人で脱走したものの、母はその道中で捕えられ、殺された。
・・・・・・その時から俺はBLに復讐をすることに全てをかけてきた。

そしてこれまで彼女達の作戦をつぶし、ついに彼女たちの首領がいるという秘密基地に侵入したのだ。
14名無しさん@ピンキー:2005/04/09(土) 03:48:13 ID:G2gcSL1p
俺は排気ダクトから侵入している。この何層にもなる秘密基地のどこかに首領がいるはずだが、
まだ何の手がかりもない。手近な排気口から覗くと下はトイレだった。
そこへ胸を強調するようなレオタードタイプの戦闘服に身を包んだ下級戦闘員が豊満な乳房を上下に揺らしながら
あわててトイレに駆け込んできた。もちろん、その理由は一つ、用を足すためだろう。レオタードを脱ぎ足まで下ろす。
改造されているためか、訓練の賜物か、しなやかな無駄のない筋肉質で健康的な肢体があらわれる。
(さてと)
排気口から極力音の出ないように降り、鍵のかかったドアをこじ開ける。
そこにはまだ事態を認識していない半裸の女が一人。その一瞬の隙をついて口をふさぎ、
腹に拳を叩き込む。相手も改造されているとはいえ、所詮は下級。
俺のように徹底的に戦闘用に改造されたわけではない。鍛え上げられた腹筋は何の意味もなさず、
その身体は衝撃で前かがみになる。ただ、口をふさいでいるのでうめき声もろくにあげられない。

15名無しさん@ピンキー:2005/04/09(土) 03:52:21 ID:G2gcSL1p
「もう俺が誰か知ってるな。さあ首領のブラッククイーンのいる場所を吐いてもらおうか・・・」
腹に拳を突き入れられ苦悶の表情、そして涙を浮かべている戦闘員に質問する。
「私、下っ端だから首領のいらっしゃる部屋などわかりません。だけど、だけどお願い命だけは・・・」
「そうか。お前程度のザコじゃ場所もわからんか、やはり幹部クラスでなくてはな・・・」
洋式の便器に女戦闘員を尻から力任せに押しやり動けなくさせた。元々我慢の限界だったのか
恐怖のためかは知らないが小水を垂れ流している。トイレでなければ俺の服が汚れているところだ・・・
「駄目だ」俺は右腕を鋭利な刃がついたものへと変形させる。
そして一切の躊躇もなくその刃で女戦闘員の頚動脈をかき切った。
「うぐっ!!」彼女は声も出さないまま噴水のようにその血液を私にかけながら絶命する。
「まず一人・・・・」
俺は再び排気ダクトへと飛びうつり、次の獲物を探す。
16名無しさん@ピンキー:2005/04/09(土) 03:58:00 ID:G2gcSL1p
とまあ、>>1 の嗜好と合致しているかわからないけど書いてみました。(多分、ちょっとずれてるよね)
まあ、私もこういったスレが今まで何度もあらわれ、すぐに消えて涙を飲んできたので。
支援の意味をこめて。
17名無しさん@ピンキー:2005/04/09(土) 04:08:08 ID:e/mPLHpN
オリキャラじゃなきゃ駄目なの?
18薬師寺準一郎:2005/04/09(土) 04:38:09 ID:I0MNHKOk
女戦闘員をなめきってる主人公が痛い目にあい、殺されるのはどうです
19名無しさん@ピンキー:2005/04/10(日) 01:34:17 ID:mS2OVfEx
>>13>>15の続き

そこへ……
「アケミぃ、何してるの?遅くない?班長に怒られるよーーー」と何とも気の抜けた声がした。
どうやら先程の女戦闘員は同僚を外に待たせていたらしい。やれやれ…
同僚の女は「アッ!!」と声をあげた。
アケミと呼ばれた女戦闘員の血がトイレから外に流れているのを発見したのだ。
「し、侵入ぅううう」
同僚の女が動揺した叫ぼうとした瞬間再び排気ダクトから彼女めがけて飛び降り、その勢いで彼女を倒してマウン

トをとる。彼女達下級戦闘員でも常人の3倍の力を持つように改造されているが、母が持つ全ての技術を駆使して

造りかえられた俺の身体性能にかなうはずもなく、トイレのタイルの上に押し付けられる。
「いやぁ…」地面に押さえつけられた下級戦闘員が苦悶の声をあげる。
「大人しくしろ、どんなに暴れても結果は同じだ」
20名無しさん@ピンキー:2005/04/10(日) 01:37:19 ID:mS2OVfEx
「ダークキッド……」
次々に秘密作戦を完膚なきまでにつぶした際にBLで使用されるようになった通称名を女はつぶやく。最初は世界

征服を企む集団にダークなどと呼ばれるのは心外だったが……
”闇の申し子”という意味でなら、復讐に全てを傾ける俺にはふさわしいのではないかと、
今ではその名を呼ばれることに対して抵抗はなくなっている。
「どうせお前もブラッククイーンの居場所などわかるまい」
「……知らない、知らないわ…………けど助けてぇ!」
「お前等はいつもいつも命乞いをするがな。お前は命乞いをした者を助けてやったことがあるのか。」
BLは幹部などプライドと確固たる信念を持って行動する者達以外は、大抵こういう状況になると、助けを乞う。

それが無理とわかると……
「わたし、何でもするわ…ねぇ、この身体好きにしていいから……お願い」とこうだ。
色仕掛けで隙をつくことを狙ってるのかもしれないが、こういった誇りをかなぐり捨てた行動には吐き気がする。
何の信念もなく、目先の快楽にだけ身を委ねることを目的としてBLに所属し、
人を殺すことを何とも思わないクズどもには呆れと怒りしかわいてこない。
この女も身動きがとれない肉体ながらも最大限に肉体をしならせ、おのれの魅力をひきだそうとする。
21名無しさん@ピンキー:2005/04/10(日) 01:42:37 ID:mS2OVfEx
「そうだな…」
俺は腕を抑えていた片手を離し、レオタードの上からも乳首の突起が見えるふくよかな乳房をきつく揉む。
「あああぁあん」精一杯感じたような声を出す……いつもいつも、なんて芸のない。しかしこれで油断する各国の

諜報員がいるというからその効果はまんざらでもないのだろう。俺はその柔らかい乳房を強く揉み続ける。
「あふぅ・・いい、いいの・・・イイ。あはぁああ。」
揉むたびによがる振りをする下級戦闘員に少し憐れみを感じる……何もわかっちゃいない。
「俺の名前をダークキッドと呼んだな、それじゃあお前も俺の噂なら聞いたことがあるのかな」
揉みしだくことはやめず、質問する。
「ハァハァ、アハァ、ええ知ってるわ。最凶の復讐鬼。一切の感情を捨てた殺人鬼。出会った者は全て無惨な骸を

アアアハァウン、アンさらすぅううう」
「よく知ってるじゃないか。ならさ、お前はこれからどうなると思う」
乳房を揉むことをやめ20代前半とおぼしき、褐色の肌と口の横のホクロが印象的な女にもう一度問いかける。
「ハァァァン…ハァ……お願いです。もう何もしないから。ここを出て警察に出頭するからぁあ」
ようやく、自分の置かれた絶望的な状況を理解したかと思うと、再び命乞いを始める。何の意味もないのに…
………もうこんな繰り返しはうんざりだった。
22名無しさん@ピンキー:2005/04/10(日) 01:46:17 ID:mS2OVfEx
「……わかった。そこまでの努力に免じて簡単に逝かせてやるよ」
「えっ?」
両腕を首にまわし、優しく起き上がらせたと思うとおもむろに唇をその熟れた女戦闘員の唇と重ねる。
『ああ、イかせてやるね。フフ、ダークキッドといっても所詮は男。この程度、ならわたしの虜にしてあげる』
とでも思っているのだろうか。舌が自分の口腔に侵入してきた。自分からとは……
飽きれかえりながらも俺はそれに応じ舌と舌をからませる。この馬鹿は何もわかっていない……


その、数十秒の淫靡な交わりが終わり、唇と唇が離れると女はなんとも淫蕩な笑みを浮かべる。しかし、その余裕を

ともなった笑みは長くは続くなかった。自らの両腕を首にやったかと思うと首を振ってイヤイヤをし、何かを訴えか

けるような目をしたかと思うとそのまま事切れる。改造された俺の唾液は自分の意思で他人を致死に至らしめる
猛毒を生成できる。その事を知らないこの女は自らディープキスにより摂取したわけだ。
絡ませていた腕をほどく。既に死体となった身体は支えるものが何もなくなった為、そのまま後ろに崩れ落ちた…

「今度生まれ変わるなら、もっとまともな人生を歩むんだな・・・」
外からでは何の傷もなく、眠っているとしか思えない骸にそう言い捨てる。
さて、この女は班長がいるといっていた。班長というと上級戦闘員か・・・何か知ってる可能性があるな。
次はその班長とやらを探すとしよう。
23名無しさん@ピンキー:2005/04/10(日) 01:49:25 ID:mS2OVfEx
DAT落ち回避のために、再び支援。
俺みたいな駄文野郎でなく、真の職人さんの降臨を願う!!
まあ、このシチュ萌えな人なんてそうそういないと思うけど……
24本家薬師寺準一郎:2005/04/10(日) 11:22:28 ID:2YHiZJT0
無敵を誇る身体も戦闘で衰えさすのは如何です
25名無しさん@ピンキー:2005/04/11(月) 21:56:26 ID:Sm5Ka+ah
(・∀・)イイ!!
26名無しさん@ピンキー:2005/04/12(火) 01:19:31 ID:bBB3sU/m
>>17
1じゃないけど、既成キャラでもいいと思う。っていうかこんな過疎スレで制限してたらすぐ落ちるかと。
悪の女戦士・・・・・・ゴールデンアックスのズブロッカとかかな。
27名無しさん@ピンキー:2005/04/13(水) 00:27:23 ID:TSKFvLaf
こういうのってさ
正義のヒロイン>悪のヒロイン
SEX(犯す)>倒す(屠る、殺す)
というように二重に需要がないんだと思う。あと今回は1で限定されすぎな気もするが。
28名無しさん@ピンキー:2005/04/13(水) 00:41:35 ID:7Ag6b2ZP
>>27
確かに。
限定されたすぎたら、いいのが書きにくい罠・・・
29名無しさん@ピンキー:2005/04/13(水) 00:58:33 ID:FY+pUVO/
正義のヒロインが悪に屠られる方が断然萌える!
30名無しさん@ピンキー:2005/04/13(水) 01:21:00 ID:IqlVtfpD
>>27
エロを絡めた屠り方だったら良いんじゃないかな?
1の設定であえて、萌えツボを探ると、
戦士としての属性をはぎ取って、女らしさを露出していくプロセスとか。
31名無しさん@ピンキー:2005/04/13(水) 01:33:41 ID:GpwHGreM
32名無しさん@ピンキー:2005/04/14(木) 02:26:37 ID:GoAMgNne
1ってもうこのスレにいないのかな。
よければ>>17や、どこまで趣旨を拡大解釈していいかについて答えて欲しいんだけど。
ある程度拡大すればひょっとしたら職人さん降臨あるかもしれないし。
33名無しさん@ピンキー:2005/04/14(木) 04:21:05 ID:1+ak/9aV
mS2OVfEx氏への感想が無いようなので書くが
すんごいイイ。もしかして某サイトでも投稿してた方かな。

普段は血も涙もないくせに自分がやられそうになると色仕掛けで
なんとかしようとする、強くて美しくてあざとい敵さん。
しかし強い主人公にはかなわない、という。このパターン。
34:2005/04/15(金) 16:44:56 ID:uDPXKZP5
みなさん、長らくのご無沙汰、失礼をば致しますた。

>>32
オリキャラ熱烈歓迎。
断りなかなったのは配慮不足でスマソ。
>>6の糊で、どうぞ。
もう、日本人でも何人でも。
例えば美人悪役プロレスラーとか、美人映画女優の悪役とか。
マイナーならイメージ原画像とかリンクしても良しでつ。
35名無しさん@ピンキー:2005/04/15(金) 22:40:15 ID:i831ZOQP
>>34
オリジナルでも、そうでなくても構わんという事ですよね。
17でも32とも違う人ですが。
36名無しさん@ピンキー:2005/04/15(金) 22:51:45 ID:gGgGzk2S
「北斗残悔拳!!」両手の親指が、胸と股間だけを隠した露出の多い女のこめかみへと挿し込まれる。
「お前の命はこの指を抜いてから三秒、その三秒に自分の罪深さを思い知れ」
北斗神拳今代の伝承者であるその男が女に対して呟く。完全なる死刑宣告であった。
「いやあ、抜かないで、抜かないでぇ」
その女は死の恐怖に震えながらも必死の命乞いをする。
化粧が少し濃いものの、十分美人といってよい顔も恐怖によって既にクシャクシャだ。
部下も全員、この男の謎の拳法によって殺され、後は自分のみ。もはや絶望だけが心を支配していた。
「ごめんなさい、ごめんなさぃーーーーーー」
涙がその豊満な胸にこぼれ落ち、キラリと光る。男はその女の目をじっとみる。
澱んだ悪党特有の目はこんな状況にあっても何の変化もない。
男は何の反省もないと判断した。
37名無しさん@ピンキー:2005/04/15(金) 22:56:52 ID:gGgGzk2S
「さっきまであんなに笑って村人を殺していただろう。お前に、もはや生きる資格はない」
「いやぁあああ、いやいやいや、助けて、ねぇお願いよぉ」
女はそう叫んだかと思うと
こめかみを筋肉の塊のような両腕で固定されているにもかかわらず必死で男に歩み寄り
(わざと男が伸ばしていた肘を引いた)、胸を男の身体にすりつぶし小刻みに動く。
そして右手を男の股間に持っていきズボンごしにいじりはじめた。
「お願い。溜まってるんでしょ。こんな時代だもの。
 それにあなた『正義の人』みたいだから村人とかに手出さなそうだし」
下卑た笑いを浮かべる。この極限状態においてこんな笑みを浮かべられる神経が男にはわからなかった。
しかし、少し逡巡したあと、
「そうだな、じゃあ一回口ででも抜いてもらおうか」と空々しく呟き
圧倒的な力でこめかみに親指を挿したまま座り込ませる。
「それいかんでは考えてやらんでもない」
その答えを聞いて女は、ニタァと泣き笑いのような顔をつくったかと思うと、
ズボンのベルトを外し降ろし始める。
「ああ、噛み切ろうなんて思うなよ。まあ何かの拍子に
 ちょっとでも俺が指をはなしたら……ボンッだからな。」
38名無しさん@ピンキー:2005/04/15(金) 23:00:40 ID:gGgGzk2S
「はっはひ」
2mにも及ばんとする男の身長に何ら見劣りすることのない、巨根が姿をあらわした。
この荒廃し、水もろくに手に入らない時代にシャワーを浴びるなどということはまずできない。
そのため、半勃ちになったそれはひどく臭った。
しかし女もためらってはいられない、左手で男根をささえ、
舌でその先端をチロチロと舐め始める。
「んふゥ、はぁはぁ」
息をもらしながら必死に舐め続ける。亀頭の先っぽををその横を……
そして左手は根元の皮の部分を上下に動かしこすり始める。
最初はあまり反応もよくなかったが、続けるうちに段々と固くなっていくことに女は安堵する。
「なかなか上手いじゃないか」
「あはぁ、うふふふ」
39名無しさん@ピンキー:2005/04/15(金) 23:03:46 ID:gGgGzk2S
その言葉に一縷の生の望みを見出したのか、女は男を見上げて何ともいえない表情をつくる。
「……さっさと続けろ」
「はひぃ」
今度は巨根すぎて顎が持つかどうか心配だったが、ビクつきながらも意を決して咥えこむ。
何とかいけた。大きすぎるので歯で擦ってしまうのを注意しながら、
吸いついたり、出し入れしたりするする。
チュバチュバと淫靡な音が死体と血に満たされた荒野に空しく響き渡る。
女は口だけでなく、こんな時代にはなかなかみられない形のくずれていない、
豊満な両乳房で挟み込み刺激することも忘れない。
何せ、この数分間で自分の命運が決まるのだ。なんらの妥協も許されなかった。
続けるうちに半勃ちも完全な勃起状態に。射精が近いのか男根もピクピクと痙攣しはじめた。
女はもう顎の感覚がなくなるほど限界だったが、止めるわけにはいかない。
「そろそろだな……」
ドピュッ、ピュピュピュ……
本当にいつから溜め込んだかわからないほど、濃厚で量の多い白濁液が
女の顔面にふりかかる。たった一回で女の肩から頭部にかけては精液まみれとなった。
40名無しさん@ピンキー:2005/04/15(金) 23:07:00 ID:gGgGzk2S
「なかなか気持ちよかったぞ」
そう言うやいなや再び両腕に力をいれて無理やり女を立たせる。
最初はこめかみだけで支えられているようなものだったが、
女も最後の気力をふりしぼって足にふんばりをいれて自らの力で立った。
「そ、それじゃあ」
精液でベトベトになろうとも何らの嫌がるそぶりをみせずに、男の決断を待つ。
「だめだ、お前はここで死ね」
冷酷な言葉が投げかけられる。
「そんな、そんな、そんな……約束が違うじゃない、ひどいわ」
生への望みが断たれたことによる狼狽、そして怒りがこみあげる。
「そうだな、ひどいな、ああひどい。けれど、お前らがさっきまでやったのはそういうことだ。
 ……間に合わなかった…助けることができなかったが、『子供だけはどうか』と願う父親に
 わかったと答えたお前はその後どうした」
静かな怒りが男を震わせる。
41名無しさん@ピンキー:2005/04/15(金) 23:10:56 ID:gGgGzk2S
「あの子は最期にこう言った、『お父さんがお願いしたのに、僕ごめんなさいしたのに』ってな。
 そんな年端のいかぬ子供を辱めた挙句、殺したんだ。それをどう思う」 
「あ、あ、あぁあああああああああ」
女は男の怒りを、そして自分の行いが決して許されないことなのだと初めて認識する。
「………別に俺は『正義の味方』でも何でもない。
 てめえら悪党にとっては死神だ、恨んでくれてかまわん」
「いやいやいやぁああああ、ごめんなさいごめんなさひぃぃぃぃ」
男は指をためらいもなく抜く。腰が抜けたのか女はその場にへたり込む。
股間からは失禁したのかチョトチョロと小水が地面を濡らしていく。
「いや、いや、死にたわっ」
頭部が、胸が、腹が…すべてが波うちいびつに歪みはじめた瞬間、爆ぜる。
残されたのは内臓と血まみれになった骸のみ、生前の美しい身体の面影はもうどこにもなかった。。
男はそれを見届けると、いずこかへと立ち去った。
42名無しさん@ピンキー:2005/04/15(金) 23:16:09 ID:gGgGzk2S
とまあ、どこぞの『北斗の拳』をモチーフに創ってみました。うーん……精進します。


>>33
mS2OVfExです。拙作を喜んでいただきありがとうございます。
まあチマチマと書いていきたいと思うのでよろしくお願いします。

ただ、私はこのスレが正真正銘初めての投稿ですので、
その某サイトで投稿されていた方とは同一人物じゃないです。
つーか、もしよかったらそのサイト教えて欲しかったり。ぜひ読んでみたいっす。
43名無しさん@ピンキー:2005/04/16(土) 22:16:23 ID:9mesjriw
4433:2005/04/17(日) 12:23:05 ID:U6hWL1Ee
>>42
キター 今回もやってくれましたな。
あんまり他の人の反応無いみたいけど、俺は正直好き。
心理描写がいいし、読みやすいです。

でもってそのサイトですが「女やられ役」でググってトップに来るサイトの
宝物殿>2001年の小説の中で2回投稿してる人の作品。まわりくどくてスマン。
45名無しさん@ピンキー:2005/04/19(火) 03:23:10 ID:bNljefRw
>>44
レスありがとうございます。頑張ります。
 
  で、サイトについてなんですがサンクスです。
  けど何ていうかアクセス数1万の頃からROMってます。そのサイト(もう5年くらい…)。
  いや、本当に素晴らしいよねそのサイト。そこ見つけたとき世の中に同胞がいたんだと感謝しました。
  同じ性癖の人っているんだって。

  あと、僕もそのSS書きの人すごく好きでした。ちょっと非道いくらいが好みなもんで。
  考えれば、嗜好が同じだから似てしまったのかもしれないっすね。

   
 
4644:2005/04/21(木) 21:49:08 ID:OjU0MFyo
>>45
やはりご存知でしたか。
これだけのモノを書く人なら知ってるだろうなとは思ったんですけども(笑

これだけのレベルならそこに投稿しちゃっても喜ばれそうですね。
是非次回は媚び媚び萌え萌えだけど極悪なおにゃのこを激しく懲らしめて下さい(希望
47ナチスドイツ:2005/04/21(木) 23:02:32 ID:D9VhO3ya
悪のヒロインと正義のヒロインが対決し正義のヒロインが敗北するの希望
48名無しさん@ピンキー:2005/04/22(金) 03:39:57 ID:OL/gU+Gt
狭い排気ダクトをいくらか進むと、小さな個室があり、明らかに上級戦闘員とわかる赤のレオタードの女と
その前に直立不動で立っている下級戦闘員が二人いた。
「アケミとナルンはどうしている。もう3分の遅刻だぞ。BLの掟を忘れたのか」
「キー!アケミが化粧室へ行くといっていました。ナルンがそれを呼びにいったはずですけど・・・」
「ふむ・・・。そんなことで遅れるようでは世界征服など夢に過ぎん。たるみすぎだ」
上級戦闘員が事情もしらず憤っている。……あの女ならもしかしたら何か知っているかもしれない。

俺はまたも排気ダクトから飛び出し、まずは横並びに整列している下級戦闘員に飛びかかる。
意表をつかれ何も行動できない二人の下級戦闘員に対し
両腕を刃に変形させるやいなや、股間から首まで下から上に一気に引き裂く。
服が二つに裂かれ、二人のこぶりだが形の良い乳房と薄い毛に覆われた陰部が露出する。
それに一瞬遅れて身体から血飛沫が勢いよく飛び散り、壁と地面を赤く濡らした。


二人の女戦闘員は声を一度も発することのないまま、自らの血の海に沈む。
49名無しさん@ピンキー:2005/04/22(金) 03:43:36 ID:OL/gU+Gt
「さてと…お前に聞きたいことがあるんだがな」
「あっ・・・貴様ぁあ」
さすがは上級戦闘員といったところか。
彼女は怯まず、腰に下げてあった黒色の直径10cm程度の金属球をこちらに投げつけてくる。
いくら相手が改造強化してあるといっても、俺とはレベルが違う。
視認した後、俺は少し首をひねるだけで頭部を狙ったその球を避ける。
「ふっ」 その動作を見て彼女は小憎らしい笑みを浮かべる。

「ぐふっ……」突如背中に常人であれば気を失うほどの痛みが走り、一瞬視界が暗くなる。
「くそっ、なんだ」
「あはははははは」
上級戦闘員は巨乳を揺らし高笑いをあげる。
そのそばで先ほど避けたはずの金属球が何もない空中に浮いていた。
しまったテレキネシスか。
下級戦闘員は肉体を強化するサイボーグ手術しか施されていないが、
上級ともなると、今回のようにいわゆる超能力さえも脳をいじることで手に入れている場合がある。
超能力をも科学的に解明したBLの技術力のなせる業だ。軍隊でさえ彼女たちに太刀打ちできない理由がそこにある。
50名無しさん@ピンキー:2005/04/22(金) 03:46:40 ID:OL/gU+Gt
……そう考えている間にも、
金属球は物理法則を無視する無軌道な動きと弾丸のようなすさまじいスピードで迫ってきた。
……避けきれない!!
「がはぁっっ!!」
腹部にもろにめりこむ。強化された身体のため、きついボディブローを一発喰らった程度で
たいした威力ではないものの何度も喰らうのはどうにもまずい。
「あははは、あんたダークキッドよね。けど大したことないじゃない。皆やられたって嘘なんじゃないの。
 ふふ、いいわ。もっともっと喰らわせてあ・げ・る」
左手を腰にあて、レオタードからも谷間がよくわかる大きな胸をそらせて調子のいいことをのたまう。
51名無しさん@ピンキー:2005/04/22(金) 03:49:20 ID:OL/gU+Gt
やれやれ、上級戦闘員程度に不覚をとるとは……。
仕方がない…こんなところで使う予定はなかったが…

「うがぁああああああ!!」声あらげ、そして心の中でスイッチを入れる。
今まで、身体のある部位だけを変形させる為に使用していた俺の最大の武器である変身機能を全身に……
柔軟性、俊敏性に優れながらも大口径の銃弾であろうと防ぎきる硬質の皮膚への変形、
そして右腕の刃を刀と呼べるような80Cmの長く鋭利な刃へと変化させる。
肌の色は艶かしいてかりを持つ緑色に。身体のあらゆる箇所をその皮膚で覆う為に、
もはや人間とはいいがたい姿になっている。三つある変身形態のうち、近接戦闘に特化したものである。
この変身形態は体力の消耗が著しく10分以上は維持できない弱点を持つ。
それに、俺はもう人間ではないことを再確認してしまうこの完全なる戦闘形態を憎んでさえいた……


いや、そんな逡巡は後でいくらでもできる。
今はこの生意気な、自分の立場をわきまえない女を倒すことに専念しよう……
52名無しさん@ピンキー:2005/04/22(金) 03:52:25 ID:OL/gU+Gt
「何だ……その姿は……ふざけるのもいい加減にしろぉぉ!!」
明らかに動揺した表情の上級戦闘員は少し後退する。
「うわあああああ」
そう叫ぶやいなや、先ほどよりもスピードで金属球をこちらに向けて無軌道のまま突っ込ませた。
俺の胸にあたるのを確認してから、すかさず右手で掴み金属球の動きを封じ込める。
本当は先の二度よりも大きい衝撃なのだろうが、この状態ではこの程度ではほとんど痛みを感じない。
「あ、あ、あ・・・」上級戦闘員は茫然自失のようだ。
さてはこの金属球を操るだけが与えられた唯一の能力だろう。
この金属球の中には微力な超能力にも反応するようなモノが埋め込まれているはずである。
彼女にこの球以外のものを動かせるほどの改造手術を施されているとは階級からも考えにくい。
53名無しさん@ピンキー:2005/04/22(金) 03:54:47 ID:OL/gU+Gt
「さてお返しだな。しっかりと受け取れよ。」俺は大きく振りかぶり全速力で金属球を投げつける。
「ひぃっ」短く彼女が悲鳴を上げたかと思った瞬間、その金属球は顔のすぐ横を抜けて
壁にガンッと音を響かせながらめりこむ。
「ちょっと手元が狂ったかな」
「ああっ」その恐怖から地面にしゃがみこんだ。
赤いレオタードの股間には染みができている。どうやら少し漏らしてしまったらしい。
俺は戦意を喪失し、恐怖で肉体を震わせている上級戦闘員に近づく。
「あ、ああああ・・・」
どうやら恐怖で言葉を紡ぐこともできないようだ。
まずは変身を解く。少し立ちくらみがした。一分ほどしか経っていないのにこの疲労感…
ブラッククィーンに辿りつくまでには先が長いというのに……
しかし、まあ何はともあれ
「お仕置きの時間だ……」
54名無しさん@ピンキー:2005/04/22(金) 04:20:23 ID:OL/gU+Gt
>>13−15
>>19−22 の続きです。

なんというか、いまだ戦闘員レベルですんで、スレ名である「強い悪の女戦士」
の「強い」部分が欠けている気がしますが。
もし続くならもっと「強い」のを出したいと思います。


>>44
媚び、萌え、極悪……頑張ります。
55ナチスドイツ:2005/04/22(金) 16:07:33 ID:5upmsDlD
隙を見て下級戦闘員に攻撃させ、その下級戦闘員を中級戦闘員に出世させて下さい。
56名無しさん@ピンキー:2005/04/25(月) 05:22:01 ID:ZbHaEKeI
「あらら、こうも見事にやってくれるとはね。」
場所は深い森の中にある洞窟。
旅人や近隣の村を襲って金品を強奪、時には命までも奪う盗賊団の隠れ家となっていた。
しかし、その隠れ家に動く者は今や二人だけ……
洞窟内は十数体にも及ぶ盗賊達の骸、そして彼らの流した血の臭いで覆いつくされていた。
「あんた、何かあたいたちに恨みでもあんのかい。」
盗賊団の女首領がこの惨状の原因である男にむかって問いかける。
首領であるレシンダは外見は二十代の後半といったところ。
切れ長の目に銀の髪が特徴的な肉感的な女である。
右手にはナイフ、身を包むのは胸を隠す薄手の布と擦り切れ、太股があらわになるほど短いパンツのみ。
その他に彼女を着飾るものはなく、鍛え上げられた肢体を臆面もなく晒している。
57名無しさん@ピンキー:2005/04/25(月) 05:23:29 ID:ZbHaEKeI
「盗賊に恨みを持つ者がいても何の不思議もないだろう……
 ……十日前にメイル……ある男がこの辺りで殺された。
 四肢を切断された無残な姿で往来に投げ捨てられていた、覚えがあるだろう」
黒髪と彫りの深い顔立ちの青年は村人が着るような服装に皮鎧を上半分だけ着込んでおり、
その手にはここにいる十数人もの盗賊団の命を奪った業物の剣が握られている。
「十日前ねぇ……あぁ、あの男か女かもわからないヒョロイ男ね。
『盗賊行為なんてやめて、貴方達も立派な仕事につきなさい』なーんて自分の置かれた
 状況完全にわかってなくて説教たれるもんだから、頭にきちゃってね。
 あんまし殺すことないんだけど、もう思いつく限り残酷な方法で殺しちゃったわ。
 腕も足もちょんぎったのにまだしぶとく生きててね。最期は『助けてカイトォ!』って
 あ、あれ、カイトって何のことかと思ったけど、ひょっとしたらあんたのこと?」
58名無しさん@ピンキー:2005/04/25(月) 05:24:36 ID:ZbHaEKeI
カイトと呼ばれた青年は親友であったメイルへの残虐行為、それを何の罪悪感もなく
楽しそうに話すレシンダに、そして救えなかった自分に対する怒りから、完全に頭に血がのぼる。
「死ね!!」
レシンダの息の根を止めようと一直線に襲い掛かる。
今まで十数人を不意打ちに近いとはいえ、かすり傷一つなく殺した剣技はそこにはみられない。
ただ、ただ殺すことだけを考えた突進である。
相手が素人ならばどうにかなったかもしれないが、相手は盗賊団を束ねる首領。
カイトの刺突はかわされ、そのすれ違い様、ナイフで左手を斬り付けられる。
「くっ!」
「はは、大したことないねえ。」レシンダが嘲り笑う。
幸い致命傷ではない、カイトは一撃を加えられた時点で冷静さを取り戻していた。
この女は確かにすばしっこいが、自分が手に負えないほどではない。
息を整えて再び斬りかかろうとした時、視界が歪み、身体に痺れを覚える。
59名無しさん@ピンキー:2005/04/25(月) 05:26:05 ID:ZbHaEKeI
「あはは、このナイフには痺れ薬が塗ってあったのさ。どうやら効いてきたようだね。」
レシンダは笑みを浮かべると急に動きの鈍くなったカイリに近づいてくる。
「ふふん、さぁさぁもう剣が届く距離だよ。ほらほら斬れるんなら斬ってみな」
挑発するレシンダにカイリは今にも倒れそうな身体に無理やり命令し、剣を振り下ろす。
あっさりとかわすレシンダ。
「ふん、そんなノロくちゃ虫一匹殺せないよ!!」
そういうやいなや、肌と肌が触れ合うほどの間合いに詰め寄り、
もう身体を支えることも難しくなったカイリを腕と足を巧みに使って転ばせる。
「がっ」
受身さえ取れなくなったカイリは頭部と背面をもろに地面に叩きつけられ、
一瞬意識を失う。しかし、ここで意識を手放せばあとに残るのは死のみ。
カイリはなんとか数瞬後には回復し、現状の確認を行おうとする。
60名無しさん@ピンキー:2005/04/25(月) 05:27:19 ID:ZbHaEKeI
その時腹部に重みを感じた。そうレシンダはカイリを転ばせるや、すぐにマウントをとっていたのだ。
彼女の右手にはナイフ、かたやカイリは剣を転ばされた時にどこかへやってしまっていた。
「ふふ、絶体絶命だねぇ。」
ニヤニヤと卑しげな笑みをこぼす。この圧倒的優位の状況が嬉しくてしょうがないようだ。
「くっそぉ……」
友の仇も討てず、命を散らす事が悔しくて涙がでてきそうになる。
しかし、それをこらえて必死にレシンダを睨みつける。
「いいよぉ、その眼ぇ!あたい恨まれてるんだねえ。
 そっかぁあんたのお友達を殺した張本人だもんねぇ。そりゃ悔しいよねえ。けど!!」
そういうと、右手のナイフではなく空いた左手で拳をつくってカイリの顔面を殴りつける。
「あたいも大切な手下をあんんたに殺されちゃったんだよ。
 こっちが十三人で、そっちが一人なんて割があわないじゃないか。」
自分たちの所業の数々を完全に棚において、カイリを責める。
61名無しさん@ピンキー:2005/04/25(月) 05:28:49 ID:ZbHaEKeI
もはや、レシンダに盗賊行為に対する罪の意識などはない。
なおも、数発レシンダはカイリを殴りつける。身体が思うように動かないばかりか、
マウントをとられたこの状況ではなんの反撃も防御もできない。
口から、鼻からも血がでて、思うように息もできなくなってきた。
「ち、く……」
「ち、く?なんだい、畜生?あはは、もう愚痴をこぼすことしかできないのかい。
 嬉しいのか、残念なのかわからないけど、簡単に死ねるなんて思わないこったね。
 いたぶりつくして殺してあげるからさぁ。」
愉悦に顔を歪ませ、これからどうこの玩具を使って遊ぼうかと手を休め思案する。
カイリは朦朧とするなかでなんら意識的ではなかったが、
レシンダの胸を覆い隠すだけの薄手の布からこぼれ落ちそうな乳房を凝視していた。


            ただ、この行動が両者の運命をわけることになる。
62名無しさん@ピンキー:2005/04/25(月) 05:30:03 ID:ZbHaEKeI
視線に気付いたレシンダは少し不機嫌そうな顔をつくると
「なんだい、あんたもやっぱり男だねえ。こんな状況になっても胸が気になるのかい?」
「ち…が…」
「ちがうことなんかあるもんかい!!そのいやらしい眼がすべてを語ってるよ、あはは馬鹿だねぇ」
本当にカイトはそんな気は毛頭なかった。友を、メイルを殺した女を
「女性」としてみられるはずはなかった。ただ、たまたま泳いだ目線の先がレシンダの胸だっただけだ。
しかし、勘違いしたレシンダは何かを思いついたのか、いやらしい表情を浮かべる。
「そうだ、あんた顔はいいしね。犯したあとに殺したげるよ。
 うちの手下共はブサイクばかりだったから、ヤりたくもなくてさ、男日照りが続いていたんだ。」
「や…めろ」
犯された後に殺されるなどという屈辱は耐え切れない。ただ殺された方がマシだ。
心の底からの想いを必死で言葉を紡ぐ。
「あんたに拒否する権利なんてないよ。それにもっと嬉しそうな顔をしな!
 このレシンダ様が直々に犯ってあげるっていうんだから。あんたももう固くしてるんだろ?」
そう言うと、ズボンごしに男根を握ろうとする。しかし、特に固くはなっていない。
カイトには全くその気はなかったのだから仕方のないことであった。
63名無しさん@ピンキー:2005/04/25(月) 05:31:35 ID:ZbHaEKeI
しかし、その事実はレシンダの女としてのプライドを傷つけ、彼女の歪んだ欲望に火をつけることになる。
「フニャチンのままとは…舐められたもんだねぇ。わかった、あんたがその気なら徹底的に犯したげるよ」
レシンダは胸に巻きつけた薄手の布を左手で無造作にひきちぎる。
抑えつけられていた両乳房が勢いよく飛び出した。ウォーターメロンに匹敵するほど大きく、
しかしとても柔らかそうな熟れた乳房、そしてその上にのったピンク色の乳首。
こんなジメジメとした洞窟では到底お目にかからないものである。
「どうだい、触ってみたいだろう?」
右手は万一のためにナイフを握ったままだが、空手である左手でその乳房を揉みはじめる。
淫靡にその形を変える爆乳はカイトを挑発する。
カイトはもう二十歳になる。しかし修行に明け暮れる毎日であった為、いまだ童貞であった。
いくら、ここで反応すれば友に申し開きができないと心を冷静に保とうとしても無理がある。
その乳房と、揉みながら時折漏れるレシンダの卑猥な声にカイリの息子は抑えがきかなくなっていった。
「んふふ、さてと今度はどうかな。」
64名無しさん@ピンキー:2005/04/25(月) 09:01:29 ID:ZbHaEKeI
数分続いた挑発行為の成果を確かめようとレシンダは再びを左手を股間に持っていく。
そこには、固くなったモノがあった。
「あははははは!なんだいなんだい、あんたの友達を殺した女にアソコが反応しちゃってるよぉ。
 復讐だのなんだのいっちゃってくれてたけど、あんたそんな資格全くないねぇ」
嬉しそうにレシンダはカイリを言葉で責める。
「さあて、じゃあ今度は直接拝ませてもらうことにしようか。」
ナイフでズボンを肌を傷つけないよう器用に切り裂くと、固くなり上向きになった
カイリの男根が姿をあらわした。
「なかなか、いいもの持ってるじゃないか。
 しっかし、なーんか小奇麗だねぇ。ひょっとしたら童貞だとか?」
特にレシンダは意図を持っての言葉ではなかったが、カイリは図星を指された為に顔がヒクついてしまう。
「本当にそうなのかい。ふふふ、そっか初物なんだね、このチンコは、じゃあ味でも確かめてみようか。」
そう言うとレシンダは口でカイリの男根を咥える。
もちろん、口に咥えこまれるなどという行為を体験することもカイリにとっては初めてであった。
全身に快感が駆け巡り、「はぁ…」と情けない喘ぎ声を上げてしまう。
65名無しさん@ピンキー:2005/04/25(月) 09:02:46 ID:ZbHaEKeI
咥えられただけでもこんな状態なのに、なおも、レシンダはピストン運動を繰り返す。
いかにも慣れた動きでどんどん、気持ちよくなっていく。
免疫のない、カイリは今にもイきそうになっていった。
「ふぅふぅふぅんんん・・・」こらえようとしても声が漏れてしまう。
復讐もなにも考えられなくなっていく。
「あ、あ、ああぁ」
ドピュッドピュッドピュッピュピュ!!
復讐に燃えるあまり、自慰もしていなかったことも手伝ってか、
濃厚な白いスープがレシンダの口腔に大量に発射される。
そのいくらかを嚥下し、残りはこぼれ落ちる。
「あーららあ、イっちゃったねえ。復讐すべき、憎い女の口でイっちゃったねえ。
 あの世で何だっけ、そうメイル君が怒ってるよ!『何してるんだ』って!
 あんた何もコラえずにイっちゃったもんねぇ。情けないねえ本当に!」
「ちく……ちっく………畜生……」
情けない自分が嫌で涙がこぼれ落ちる。身体も動かずやりたい放題にされる自分が許せなかった。
「いい、いいよぉ。あんたのその顔。最高だ、悔しいよね悔しいよねぇ。
 なんかその顔みてるだけで濡れてきちゃったよ。
 ねえ、もっともっとそんな顔見せとくれよ」
嗜虐趣味のあるレシンダはこの強い男が涙を流すことにたまらない刺激を感じていた。
言葉だけでなく、彼女の会陰からは淫水がトロトロと流れ落ち、下着が濡れはじめていた。
66名無しさん@ピンキー:2005/04/25(月) 09:03:49 ID:ZbHaEKeI
「さあて、次はどうするかね……そうだあんた胸好きだったよね。うん、このお乳で今度はイかせてやるよぉ」
もう、万一のことはないと思ったのか、ずっと持っていたナイフを傍らに置く。両手を自由にする。
そして再び馬乗りになり、今度はそのたわわに実った乳房をカイリの顔にすりつける。
「どう・・・んん・・だい。あんたが欲しがってたお乳だよ。気持ちいいだろう。」
「あ、ああ」
気持ちよくないといえば、嘘になる。憎い、殺したいという感情に偽りはなかったが、
その肉の快楽を否定する根拠にはなりえなかった。
レシンダはカイリの顔を胸の谷間に挟み込み、顔を埋めさせると、両手で胸を押さえつけたり離したりする。
「ほうら、もう最高だろう。いいよいいよ。どうせ、あと少しで死んじゃうんだ。
 何も考えずに気持ちよくなりな。」
もし、両手が動けば、何も考えずに自らの手でこの爆乳を揉みしだいたかもしれない。
それほどまでの快楽であった…………うん?その時、さっきまでこれっぽっちも動かなくなっていた
手がかろうじて動かせることにカイリは気付く。
まだ完全ではなかったが、さっきよりはだいぶマシだった。
どうやら、ナイフに塗られた薬の効き目がなくなってきているらしい。
レシンダはカイリを犯し殺すという行為に興奮し、
今も胸で挟み込むことでカイリを辱めることに没頭しすぎて、その事に気付いていない。
カイリにとってこれはチャンスであった。
67名無しさん@ピンキー:2005/04/25(月) 09:04:55 ID:ZbHaEKeI
「どうだい、気持ちよかったろぉ!!」
よっぽど溜まっていたのか、性欲に完全に狂ってしまっているレシンダは
数分に及ぶ胸による責めの後、カイリに聞いてくる。
一時は肉欲に溺れてしまいそうになったカイリだったが、勝機がでてきたことからかなり冷静になっていた。
しかし、それをレシンダに勘付かれるわけにはいかない。
恍惚な表情を浮かべ、あたかも、レシンダを欲しているような声を漏らす。
「いいねぇ。その表情!!あんたも復讐なんてするよりも
 気持ちいいことばっかり考えてたらよかったんだよ。」
よだれをたらし、だらしない顔でそううそぶく。
「けどまあ、遅いけどね。あんたはここで私に犯されながら死ぬんだ…
 ああ、ああ、もう我慢できないぃぃ!!」
この状況は彼女にとって最高の快楽をもたらすらしく、
自分の胸を揉みながら軽くレシンダはイク。
「はぁはぁはぁ、フフフ。そろそろ本番といこうかね。」
脱ぐということさえ面倒なのか、置いてあったナイフでパンツを切り裂き、会陰をあらわにする。
カイリは冷静になったとはいえ、肉体的な反応を抑えられるわけではなく、
先程のレシンダの行為によってカイリの男根は再び立派にいきり勃っていた。
68名無しさん@ピンキー:2005/04/25(月) 09:06:13 ID:ZbHaEKeI
「うん、んふぅ、はぁーんん……!!」
もうグショグショに濡れていたアソコでゆっくりとカイリのそれに迎え入れる。
「ああん、いい!入ったよ、入った。、これであんたも童貞卒業だよ。
 まあ悲しいことに人生も卒業だけどねぇ……。
 そうさね、私がイく瞬間にあんたを逝かせることにしようか。」
そういうと、置いてあったナイフを再び手に持つ。
「じゃあ、あんたも気持ちよくなるんだよ、いくらイってもいいからね。
 それがせめてものあの世への手向けだよ、感謝しな!!」
そういうと、騎乗位のまま上下に動きはじめる。
「ハァアン、ハゥン、ハァアアアアン、いいよいぃぃい最高だよあんたぁ」
レシンダの上下運動によって激しく揺れる胸、淫靡に卑猥に揺れ動く。
「アフゥン、アァァ、アアアァァアァンンン」
どうやら絶頂も近そうだ。油断しきっているのか目をつぶって感じることに専念している。

69名無しさん@ピンキー:2005/04/25(月) 09:07:07 ID:ZbHaEKeI
今しかない!!
だらしなく下がった右手首を全ての力をふりしぼり殴りつけ、ナイフを落とさせる。
「ひぎゃっ!」
痛みに驚き、カイリの男根から思わず会陰を引き抜き立ち上がる。
その瞬間、レシンダがカイリにかけていた体重がなくなる。
カイリは勢いよく半身を起こし、目の前にあるレシンダの陰部に拳を突き入れる。
「あぎぃぃ」
股間をおさえてうずくまるレシンダ、彼女が落としたナイフを手に立ち上がるカイリ。
「形成逆転だな」
まだ、痺れの残る身体ではあったが、それを悟らせないようレシンダを見下ろしながら冷静に呟く。
レシンダは痛みを必死でこらえながら、状況が一変したことに愕然とする。
カイリは反撃を防ぐため、ナイフをレシンダの背中に軽く斬りつける。
「あうぅぅ」
「さて、今度はお前が死の恐怖に苦しむ番だ。」
即効性のため、すぐに効果があらわれ身体の自由がきかなくなってくる。
「ああ、やめ……て」
レシンダの言葉を聞くと、カイリは背を向けて歩き出す。
内心、見逃してくれるのかと安堵したものの、すぐにそれが勘違いだとわかった。
カイリは先程の戦いの中で落とした自分の剣を取りにいっただけだった。
「メイルは四肢を切断されたんだっけな?」
そう特にレシンダに問いかけるというでもなく一人言のように呟く。
「ひ、ひひぃぃぃ」
その言葉が自分にどういう結果をもたらすのかを想像してレシンダの顔は恐怖に歪む。
70名無しさん@ピンキー:2005/04/25(月) 09:33:25 ID:ZbHaEKeI
カイリが剣を手に持ち近づいてくる。
先程まで、『坊や』という印象しかなかったが、今はレシンダにはカイリが『死神』にみえた。
「ゆ、許し………て」
「もちろん………駄目だね。女だからといって容赦はしない。お前が一番の元凶だしな。
 ただ、腕や足を切断するなんていう残虐な方法はとらないでやるよ。
 俺はお前ら盗賊なんていう下賤な輩と違って『剣士』だから。」
もう、生きるなんていうことは叶わないことをレシンダは知る。
そして、今まで殺してきた者達の恐怖がはじめてわかった。
「さて、と。選ばせてやるよ。首を落とすか、心臓を一突きか。できるだけ楽に殺してやる」
そんなもの選べるわけがない。どっちにしろ死ぬことに変わりはないのだ…………

そうだ!何か閃いたのかレシンダは一縷の望みをかけて、痺れる口から必死に言葉を吐き出す。
「ね……ぇ。私………さ、さっき………イって…ない…の…よ。一度も。だから………
 おねが……い。イか…せてから殺し…………て」
そう、これなら相手もあたいと同じように油断するかもしれない。
可能性としては無いに等しかったが、このまま死ぬよりもはるかにましだとレシンダは考えた。
71名無しさん@ピンキー:2005/04/25(月) 09:35:27 ID:ZbHaEKeI
「……いいだろう」
カイリは剣を万一にも拾われないように遠くに投げ捨て、再びナイフを持ってレシンダの傍に行く。
しかし、レシンダの最後の望みはすぐに絶たれる。
カイリはそばによるとナイフで何度も軽くではあるが、身体を斬りつけられたのだ。
痛みも恐怖で麻痺しているためかあまり感じなかったが、
ナイフの毒により肢体の麻痺とともに意識が朦朧とした。
同じような轍は踏まないようにカイリは細心の注意を払ったのである。

レシンダは仰向けに寝かされ、さっきとは逆の体勢となる。
片方にはナイフを持ち、もう片方で手に収まりきらないほどの大きな胸をゆっくりと揉みしだく。
身体のほとんどがボゥっとしているために、鈍くはあったが、
ゆっくりとレシンダの身体を快感が支配してくる。
「あ……あぁ」
声が漏れる。レシンダにはもう時間の感覚さえ曖昧になっていたが、
どんどんと気持ちよくなっていった。
カイリは憎い仇ではあったが、戦った相手に敬意を示すことは忘れない。
それが『剣士』である資格だと思っているからだ。だからこそ、レシンダの無理な要求も呑んだのだ。
72名無しさん@ピンキー:2005/04/25(月) 09:38:05 ID:ZbHaEKeI
胸を揉むこと、そしてレシンダの喘ぎで固くなったカイリのモノを濡れきった会陰に挿入しようとする。
ただ、カイリは経験がない為か、なかなか入らない。
しかし、その会陰のまわりを刺激する行為がレシンダにまた違った悦をもたらす。
「いい……いいよぉ…あん…たぁ」
もう、恐怖を感じる回路がおかしくなってしまったのかレシンダはただ肉欲に身を任せている。
「あひぃぃぃぃぃ!!」
やっとカイリは固くなったそれを挿れることに成功する。
義務的にやっているとはいえ、膣の締め付けに童貞のカイリが耐え切れるはずもない。
「うぅぅ」イってしまうのを耐えながらピストン運動を繰り返す。
「イヒィ、アァァン、アン、アァァアアアアアアアア!!」
そろそろレシンダもイくようだ。
カイリももう耐え切れなくなっていた。

「イクゥゥゥゥゥ!!」という叫びとともにレシンダが果てるのと…カイリの膣内への射精と………
そして、カイリのナイフがレシンダのまるで揺れ動く大きな乳房を避けて心の臓を突き刺すのは同時であった。
73名無しさん@ピンキー:2005/04/25(月) 09:40:02 ID:ZbHaEKeI
快楽の最中に逝ったレシンダからカイリは男根とナイフを引き抜く。
レシンダは悦に顔を歪めたまま死んでいた。
何の罪もない村人達を苦しめ親友を殺した女の最期だった。
カイリの表情には喜びも哀しみもない。
ただ、裸であっては何もできない。まずは何もいわぬ骸から服を奪い取り着込む。
そして、このまま立ち去るか、この盗賊団を弔ってやるかを考えた…………
                                                 了
74名無しさん@ピンキー:2005/04/26(火) 00:00:23 ID:ZbHaEKeI
ああ、推敲まともにしてないから冷静にみたら本当にボロボロだ……
いくらも粗がありますが、特に名前の統一もできてないのが致命的。
もし読んでくれてる人がいるなら、主人公はカイリってことで(カイトをカイリに脳内変換でお願いします)。
あと、>>72のラストの「まるで」は削除で。他にも色々ありますがとりあえず……
75名無しさん@ピンキー:2005/04/28(木) 02:29:12 ID:Mupnj6m8
>>24
レンタル可能なビデオテープなら、
「98分署 香港レディ・コップス」ラストとか
「ブルー・リベンジ」オープニングとか、
示唆的なんだよね。

強い女のやられっぷり、に萌えられるか否かについて。
76名無しさん@ピンキー:2005/04/28(木) 15:23:02 ID:+Ax54phX
>>28は、>>75を見て開眼すべきか?
77ナチスドイツ:2005/04/28(木) 23:33:57 ID:4Td7eLLr
服を着込んだカイリが次の盗賊団の頭になる設定をお願いします
78名無しさん@ピンキー:2005/05/07(土) 00:55:06 ID:DgyrGC10
ほしゅ
79名無しさん@ピンキー:2005/05/07(土) 21:57:48 ID:Jx0QUrTC
なんだか相変わらず感想書きは自分だけっぽいが
とりあえず>>48-53>>56-73にご両人に最大の賛辞を送りたい。

>>48-53
続編乙です。敵もとんでもないけど、主人公もとんでもないなあw
このままの感じで暴走を期待します。

>>56-73
長文乙。いや正直主人公がやられそうになって、
このスレって悪の女戦士に倒されるスレだったっけか!と
かなりハラハラした。レシンダのキャラが凄くいい。エロイ。

とりあえず感想も無しでリクだけってのは礼儀に反するので
かなり遅くはなったけど書いてみた。自分も書けたらいいんだが…。
80名無しさん@ピンキー:2005/05/07(土) 21:59:23 ID:Jx0QUrTC
思うところをひとつ。

>>1氏の思うところとは既に別かもしれないが、自分としては
「強い」「悪の」「女」どれも欠けてもダメだと思うのです。

「女」って言ってしまえばズルい生き物でしょ。しかもそれで
「悪い」奴なんだから精神的な女らしさがさらに強調されるわけですよ。
加えて「強い」というわけで、肉体的にも洗練されているわけだ。

そういう象徴としての「女」を屈服させたいという、
征服欲みたいなのがあるんだろうなあ。
だからここに上がってるようなSS読むとスカっとする。
81パタリロ16世:2005/05/16(月) 10:24:03 ID:XN7TXGI5
悪と悪を対決させるようなSSキボンヌ
昔で言えば御数寄屋坊主河内山早春みたいな。
82名無しさん@ピンキー:2005/05/16(月) 14:02:18 ID:uzX/kbP5
ここのコテハンはキボンヌばっかりなんですか。
職人さんが浮かばれない。
83名無しさん@ピンキー:2005/05/16(月) 17:10:14 ID:uI+MDfVr
>all
強い女を美しいまま萌える屠り方を提案してくれ。
84名無しさん@ピンキー:2005/05/18(水) 18:15:15 ID:G8oPXYtb
中国のどっかの都市の場末映画館にて。
只今、日中の女流アクションスターが豪華キャスティングされた作品の違法上映中。
銀幕一杯にアップされた香港進出を図るヤクザの女殺手役水野美紀が白肌に映える黒ハイレグ姿で、
囚われの身から真紅チャイナ風リンコスに鳳凰金ラメ意匠の正義役公安警官、章子怡と闇興行のリングにて対峙する。
ハイソなルックスながら、野卑た声援を送る東京セレブたちの熱気に煽られたように、水野は追い詰めたコーナーで打撃技ラッシュを決める。
足元ふらつきグロッキーの章に向かって中指も立て、吹き替えの微妙にありえん台詞で散々中国人を挑発しまくる。
「お前ら東亜弱夫は永遠に大日本帝国の奴隷なのよ。ハイヤッ、ハイイイィィ〜!」
オーバーモーションで後ろ回しの飛び蹴り(もちワイヤーアクション)っ!
からスローモーション撮影に切り替えて…
中華小姐は、弾かれたように飛び、迎撃のハイキックがカウンターへ…
女殺手のクローズアップ顔側面にクリティカルヒット、吐血と汗と振り絞り散らし、
「グウウウウウエエエエエ〜〜〜!!」…
音程と声音とがシンクロして高まりつつ、首先を梃子に曲げたまま、
今度は反対方向へ錐揉み状で落下していく。
何度も違うアングルから、リプレイを続けざまに流す。
そして最後は最初と同じアングルから、等速で。
床に突っ伏したまま、のたうち、苦悶した所へ、片足フットスタンプが腰の窪みへと…
プリマドンナの如く、フラミンゴか鶴かのポージングの中華小姐。
着地の反動で揺さぶられた女殺手はラストカットで無念そうに目を開き、
濃いルージュの口元から、とうとう荒々しく最期の吐息をついて、凄艶なアップ顔。
85名無しさん@ピンキー:2005/05/22(日) 01:08:31 ID:/VGBEdBd
強くて美しい女性が男に心より挑戦して(格闘) 敗れてボコボコされる内容のスルはないですか??
86名無しさん@ピンキー:2005/05/22(日) 02:17:56 ID:NeOhu6wN
>>85
ここなんかだいたいそういう話題だけどな。

ttp://comic6.2ch.net/test/read.cgi/rcomic/1024102067/l50
87名無しさん@ピンキー:2005/05/22(日) 12:26:31 ID:9UioTT2j
ブラックレディの続をきぼんします
88名無しさん@ピンキー:2005/05/22(日) 13:13:11 ID:/VGBEdBd
>>84 ~87

ttp://bbs.2ch2.net/test/read.cgi/ryonani/1116570775/l50

男に負けて(主に格闘)ボコボコされる強くて美しい女の小説スレ

89名無しさん@ピンキー:2005/05/28(土) 12:55:49 ID:fSAshouC
新作期待あげ
90グロッキー:2005/05/28(土) 22:17:21 ID:OFgxFnPt
90ゲット
新作待ってます!
91名無しさん@ピンキー:2005/05/28(土) 23:57:56 ID:D10vM+yp
「こ、殺さないで」
一見、ただのOLといった服装だがその中に着込んでいるのが大きく異なっていた。
体にピタっと吸いつくようにフィットした胸部が大きくV字に開いた動きやすそうなボディスーツである。
その女は悲壮感を漂わせながら背後にいる男にうわずった声で話しかけている。
話しかけられた男は丸縁の眼鏡をかけた目つきの鋭い青年、体はガタイがいいとはいえない細身である。
青年は冷静なよくとおる声で彼女の必死の願いに答える。
「今まで、そういって助けたことがあんたににあるのかい?」
そういって掴んでいた彼女の右腕をよりいっそうひねりあげる。
「あひぃいいい」
女は情けない声をあげ、必死の思いで青年の質問に答える。
「えっと…その…はい。いつもいつも殺したりするわけじゃないの。ほら時々は…そう見逃すわ。
だってね。うん。だから今回、あなたが見逃してくれるのもおかしくないのよ。だからだから…」
かなり気が動転し、心臓の鼓動が高まっているのを掴んでいる腕越しに青年は感じる。
「けど、アンリの時は助けてやらなかったんだな。」
青年は語気を強め、空いている左手で女の豊満な乳房を握りつぶすように揉みしだいた。
「あっく、いぎぃい、ウンッッッッ!!」
女は少し声を出したかと思うとこらえるような悲鳴をあげる。
「痛い、・・・お願い助けて助けて・・・そう私ならあなたの奴隷にでもなるし・・・何でもします。いくらでも

股を開くから!!
あなたの彼女より絶対に満足させたげるから!!!だから……」
最後の「彼女より〜」は完全に蛇足であった。青年はその言葉を聞いた瞬間、表情が憤怒の形相になる。
92名無しさん@ピンキー:2005/05/29(日) 00:00:54 ID:D10vM+yp
「ふんっ!彼女より…か。そこまでいうなら股を開いてもらおうか」
といって掴んでいた腕を解放する。
彼女…ミナは内心ほくそえむ。やはり男なんてそんなもの。
色情には勝てやしない単純な生き物だ。少し相手をしてやって油断したところを…
「ありがとう。絶対に満足さ・せ・て・あ・げ・る」
ミナは上着を脱ぎ中に着込んでいるスーツを少し下ろして胸元をはだけさせた。形の良い大きな乳房があらわれる。
「どう、結構イイ感じの胸じゃない?それと」
といって彼女はスカートを片手であげ、もう片方の手でスーツの陰部の部分を縦に割く。
「ここはもっと天国を見せてあげられるわよ」

……そのミナの姿を見て…彼、新宮 零二は回想する。
零二は刑事だった。正義感が昔から強く熱心に悪を狩るのが日課であった。
だから国家転覆を狙い、女性だけの理想世界を創りあげようと
大規模のテロを世界中で繰り返すBL(ブラックレディーズ)を追うのは自然の流れだったといえる。
彼はその組織の核心に迫ったが…その時、最愛の恋人であるアンリが殺され、彼自身も致命傷を負い、
生死の境をさまよった。彼はその後、奇跡の生還を果たす。その身に極めて特殊な能力を備えて。
彼は刑事を辞め、そして復讐の鬼となった。そして、スパイ兵と呼ばれる最下級員を路地裏に追い詰めたのだ。
彼女は彼が見たアンリを襲ったグループの一人だった。
ほとんど戦闘訓練を受けていないスパイ兵相手には対サイボーグ用の拳銃を使うまでもなく、
刑事時代に習った体術だけで十分、押さえ込むことができた。
93名無しさん@ピンキー:2005/05/29(日) 00:03:26 ID:15U+0SRa
彼はミナを荒々しく地面に押し倒した。
「もう、せっかちなんだから。あせらなくても逃げないわ…」
彼はその言葉には反応せず、ただミナを睨みながら独り言のようにつぶやく。
「僕は・・・何故かはわからないけれど、ある能力を身に付けた。」
「その能力は極めて限定的で使用法に困るものだった」
「???」ミナは非常に怪訝な顔になる。この男は既に頭が壊れているのか……
それにしても、こんな魅力的な女性がと密着しているというのに…
この男は男根は萎えたまま、ただ睨んでいるだけ……
なんだか…ムカっ腹がたってきた。これだから男はこの世に要らないのだ。
女性だけで子が産める技術が開発された今、彼らはやはり存在してはいけないのだ。
ミナは彼の独白を聞きながら顔は妖艶に微笑みながらそう考える。
「僕はね。直接相手の体に触れている時のみ、相手の体をほんの少し……自由にできるんだ。」
この男は何を言ってるのだ?隙を見て殺そう。私の陰部は改造強化してある、くわえこんだら本当に離さない。
こいつには男根とこの世にお別れになってもらう。
94名無しさん@ピンキー:2005/05/29(日) 00:04:32 ID:15U+0SRa
「ほら、考え事なんて後にして楽しみましょ」
「だから、アンリを殺したクズと性交なんてできるわけがないだろう!!」
「えッ」
「さっき【いくらでも股を開く】といったよな?なら実行してもらおう。君は死ぬまで『股を開き続ける』!!」
零二はミナの両手を押さえながら、絡まらせていた足を解放する。
しめたこれでコイツに蹴りを叩き込める。ミナはそう思ったが体が動かない。
いや動いている。ゆっくりとだが股が開いていく!
「な、何、ねえ何なの?」
「いくらでも股を開くといったろ?だから開かせてやってるのさ。」
「そ、そんな!」
彼女の全身から恐怖で汗が吹きだす。こんなはずではなかったのに…起死回生のチャンスを狙っていたのに…
「許して、許してください。そんなの嫌。そう、あなた刑事だったわよね。自首します。自首しますから」
「知らなかったのか?僕はとうに刑事なんてやめている!僕はただの復讐者だよ!!」
その間にもどんどん股は開いていく。自分の限界をもう少しで越えてしまう。
「何でもします。何でもいいます。だからお願いお願いします」
「駄目だね。お前はここで悔やみながら死ぬんだ」
緊張が限界にまで達し、彼女は小水を出した。
「お漏らしか・・・クズの最期にふさわしいな」
95名無しさん@ピンキー:2005/05/29(日) 00:08:49 ID:D10vM+yp
「助けて…」
……しかし、とミナは考える。股を開ききるだけで人は死ぬだろうか?
体操部の女性や戦闘部隊の女性は完全に股を開いても何ともない。
私はそういった訓練をしていないから股関節がどうにかなるかもしれないが…
死ぬというのはいいすぎではないか……
そう考えると、少し安心する。まだ大丈夫だ。後は股関節が外れるか破壊される痛みで気絶してしまわないかだ。
もし気を失ってしまえば、もう次に目覚めることはないだろう。
耐えなければ、耐えてこの危機を乗り越えればチャンスはやってくるはずだ。
そう考えているうちにも、限界を越えて股が開いていく。いくら止めようと思っても自分の意志ではどうにもならない。
・・・ガクンィィィッ
「アァアアアイイイ!!!!」
鈍い音がしたかと思うと全身を痛みがかけめぐる。ああ、意識が遠のく…ダメだここで意識が飛べば……駄目ぇ!!
ああ、なんとかこらえられたようだ。しかし、もちろん痛みは残る。
「ふーん。よくがんばったな」
「ハァハァハァ……どう、ここまでがんばったんだから…今回だけは見逃して。」
これで聞き届けてくれなければ…本当におしまいだ。
96名無しさん@ピンキー:2005/05/29(日) 00:11:34 ID:15U+0SRa
「……いいだろう、仲間の居場所を教えれば命だけは助けてやる」
「そ、それは」
「どうした?今度は…そうだ窒息とかがいいかもしれんな」
ミナの心はその時、助かりたい一心だった。もう仲間を裏切ることになんの躊躇いもない。
彼女は、仲間の、BLの本部について息も絶え絶えながら話した。
「どう、これで…助けてくれるわよね。」
「………」
零二は何かを考えている。ああ、駄目か。
「いいだろう。僕は助けてやる。仲間でも呼べるなら呼べばいい。」
勝った、私は生きている。まだ生きられる。
零二は完全に股が開ききったいびつな身体から手を離し、路地裏を出て行く。…助かったのだ。
フンッ、ハハハ助かった助かった。本当に馬鹿ね、ここで私を見逃して無事に生きてられるはずがないのに。
定時報告ができない時には捜索が開始される。三十分もしないうちに仲間がみつけてくれるだろう。
その時にあいつのことを報告すれば戦闘部隊が動く。ちょっとした能力があろうが、彼女たちにかかれば
所詮は人間。すぐにあの世行きだ。
ミナは加虐的な想像をすることですぐに意識を手放してしまいそうな痛みに耐えることにした。

97名無しさん@ピンキー:2005/05/29(日) 00:16:09 ID:15U+0SRa
その想像が現実となることはなかった。
零二は足をとめ、何かちょっとした言い忘れがあったように振り返らずに言う。
「僕は助けたけど……もう少し、あんたらの所業がどれだけの人間に恨みを買っているか知るべきだったな。」
「何のこと?」
彼はその問いに何も答えず路地裏を去る。それと同時に長身で筋肉質の男が入ってくきた。
………あれはイヤイヤイヤイヤイヤァァ、あれはあれはダークキッド!!!
ああ、ちっとも助かっていなかった。あいつに会って生き延びた者はいないって話だ。怖い怖い死にたくない。
「イヤァァァァアァンググッ!」一瞬にして走り寄ったダークキッドに最期の叫びもまともにあげられずに口を塞

がれる。
「お前のおかげでアジトがわかったよ。本当に助かった。だから苦しませずに逝かせてやる」
その言葉と同時に鈍い痛みが続いていたはずだった股間部から何故かとめどない快感が全身に広がっていく。
ダークキッドが何かしたようだがわからない。ただ、ただ何も考えられなくなっていく。
『お姉さまぁ!ごめんなさい……』直属の上司であるスパイ部の幹部への想い。それがミナの最後の思考となった。

98名無しさん@ピンキー:2005/05/29(日) 00:25:24 ID:15U+0SRa
ご無沙汰してます。ダークキッドの話の続き……じゃなく、>>13前の話ってことで。
ワンパターンなので、次からはなんとか改善を試みます。

>>79
いつも感想ありがとうございます。えっとコテハンつけてないのが悪いんですが、
なんというか、>>48-53>>56-73、両方とも自分です。
後者はなんとかパターンを脱したいと思って勢いで書きました。
(といいながら今回のは何なんだって話なんですが……)。努力します。

99名無しさん@ピンキー:2005/05/29(日) 08:28:36 ID:aAFgkjtE
そろそろBLのボスの登場ですか?
100名無しさん@ピンキー:2005/05/29(日) 19:51:43 ID:EBm4/jpY
最後に何が起こったのかよくわからんけど激しくイイ(・∀・)!! GJ!
101名無しさん@ピンキー:2005/05/31(火) 01:37:32 ID:1/gL9+x6
ついに、異星からの侵略者、女だけで構成されたレンナル帝国地上制圧軍の
アジト中枢にクレイバンは辿り着いた。
侵入者を防ぐために罠が仕掛けられ、また迷路と化していたため、時間と体力を消耗したが、
ここさえ潰せば帝国の作戦遂行能力のほとんどが失われ、残るは母船にいるノール女帝だけとなる。
たった一人ではあるが、彼らの野望を叩き潰す力を持つのは自分しかいない。
ここが正念場と、気力をふり絞りさせここまできたのだ。
そして、目の前には十数名の上級戦闘員、そして憎き帝国の最高幹部であるナイメスがいた。
戦闘員が露出している部分は髪の毛だけなのに対し、
色白で金髪の彼女は非常に露出度の高い格好をしている。
身に付けているのは黒いブーツと股間から胸の半分あたりまでを覆う銀色の鎧のようなものだけなのだ。
その『鎧』で特徴的なのは二つある。一つは臍の部分に何かを放出するような、球体の虹色にきらめく
突起物がついていること、もう一つはこの『鎧』は前面のみで後ろは皮のベルトで留めていることである。
そのため、肉がたっぷりつまったお尻はむきだしであり、わずかにTバックのようなもので
大事な部分を隠しているだけである。何より、地球人の男の目を引くのは
巨乳を通り越し爆乳の域に達した乳房のほとんどがあらわになっていることだろう。
乳首は隠れているものの、その上はあらわになっており、また『鎧』が乳房をまとめているため、
大きな谷間ができている。明らかに戦闘員に比べ明らかに戦闘に向かない格好だといえた。
102名無しさん@ピンキー:2005/05/31(火) 01:39:35 ID:1/gL9+x6
「ナイメス、覚悟しろ。今日がお前の命日だ!」
「炎結!」
一瞬、光に包まれたかと思うと、青年は燃えるように赤いコンバットスーツを全身に装着していた。
クレイバンこと赤崎透はレンナル帝国に滅ぼされたネリン星から最後の希望として贈られた、
超科学技術の結晶であるコンバットスーツを着装することのできる地球唯一の人間である。

「ふん。今日こそあなたをあの世に送ってさしあげますわ!!さぁ、殺ってしまいなさい。」
ナイメスが艶のある、しかし凛とした声で戦闘員たちに命令する。
その声を待ちかねていたのか、弾けるように勢いよく
十数名の上級戦闘員がいっせいにクレイバンに襲いかかった。
戦闘員たちは身体にピッタリと張り付き、その悩ましげなボディラインを浮き彫りにした
緑のボディスーツに身を包んでいる。素材には宇宙蛇ナメンの皮を使用しており、
地球製の口径の小さな銃弾などは跳ね返してしまう。
その為、地球では重装備の軍隊でもないかぎり、太刀打ちできない。
また、頭部も特殊金属でつくられた仮面で覆われているため、頭部を狙っても有効とはいえなかった。
103名無しさん@ピンキー:2005/05/31(火) 01:56:07 ID:1/gL9+x6
しかし対クレイバンとなるとコンバットスーツの力は圧倒的で、
宇宙蛇程度の装甲では意味がなかったし、仮面に関してはむしろ逆効果であった。

地球生まれの日本人である彼にとって、いくら地球侵略をたくらむ異星人とはいえ、
当初は20代そこそこのうらわかき女性を斬り殺すのにはためらいがあった。
赤崎の、いや大半の人類の基準からすればレンネル帝国のアマゾネス達は相当の美人揃い。
そんな女達が顔を隠さずにむかってくるというのだから剣も鈍るというものである。

帝国との戦いをはじめた一年前は能力では勝っていたもののその葛藤故にたびたび危機に陥っていた。
それがふっ切れた理由の一つとして先に逆効果と書いたようにクレイバンではない
抵抗勢力から弱点である頭部を守る為に、彼女たちが仮面をつけはじめたことがある。
これにより彼女たちを斬る時の苦悶の表情を目の当たりにすることがなくなったからだ。

しかし、それでも極力命を奪うことはせずにいた彼がレンナル帝国を心より憎むように、
打ち倒すことに躊躇しないようになった理由は他にある。それは最愛の家族を殺されたことである。
戦闘が佳境に入ってきた数ヶ月前、父と母、そして姉が捕えられ、赤崎の目の前で串刺しにされたのだ。
帝国は報復行為としての殺人を行う場合、股間から真上にレーザースピアで突き殺すという慣習がある。
クレイバンとして彼女たちの支配に抵抗した結果であった。
104名無しさん@ピンキー:2005/05/31(火) 01:59:26 ID:1/gL9+x6
「ハァッ!」
先陣をきった戦闘員が大きな胸を揺らしながら走り寄り、
手に持ったレーザーナイフをクレイバンに突き刺そうとする。
もちろん、無謀に一人だけで突っ込んできたわけではない。
先陣の彼女に少し遅れて跳躍した戦闘員が上空からクレイバンめがけて
特殊な金属でできた棍棒を振り下すとという二段構えだ。
瞬時にその状況を判断したクレイバンはレーザーナイフをかわし、その戦闘員の後ろへと回り込む。
それをチャンスとみたか待ちかねていたかのように、
三人目の戦闘員がレーザーナイフを両手にもって駆け込んでくる。
しかし、それはクレイバンのあえてみせた隙であった。
後ろへと回り込んだ勢いを殺さず半歩移動してそのナイフを避ける。
と同時に戦闘員をある方向にポンッと押しこむ。
その方向とは最初にナイフを持って突撃してきた戦闘員のいる場所である。
かわされた挙句、この数瞬では体勢を立て直していないその戦闘員の背中に
無情にも仲間である女のナイフが突き刺さった。
「グフゥァッ!!」
仮面ごしにくぐもった声が聞こえた。そのナイフは不幸にも胸を貫いていたのだ。
それも致命傷となるに十分な箇所だった。
105名無しさん@ピンキー:2005/05/31(火) 02:02:15 ID:1/gL9+x6
「ご、ごめん」
気が動転し、ナイフから手を放して一歩あとずさる。
刺された戦闘員は立つことも困難なのか膝をついたかと思うと真横に倒れた。
レーザーでありその部位を焼ききるために血はでない。
しかし倒れ痙攣する姿は彼女の命が長くないことを物語っていた。
後悔、それが女戦闘員の心を支配したがそれも一瞬で終わる。
すぐに後ろから羽交い絞めにされたからである。クレイバンであった。
「身内になら謝るんだな」
それが彼女の聞いた最後の言葉となった。
首をコンバットスーツによって何十倍にも強化された腕で絞められる。
「カハァック……」声も出ない。出るのは吐息のみ。しかし窒息の心配はなかった。
何故なら首の骨が折られ絶命したからである。

あまりにも簡単に二人が倒されたため、皆あっ気にとられる。
その沈黙のなか、パシィッと、地面を叩くナイメスのムチの音が響き渡った。
「な、何をしていますの。早く、数でかかればクレイバン如き何ということもありません!!」
ナイメスが少し焦りながらも戦闘員たちをたきつける。
気をとりなおし、再び戦闘員達が群れをなして襲いかかる。
しかし、その隙間をぬってクレイバンは腰に下げられたレーザーブレードを抜いていた。
クレイバンは手始めに、先程、上空より棍棒を手にむかってきた戦闘員の腰あたりをなぎ払う。
「え、あ、あ、あぁあああぁっぁぁイヤぁ!」
蛇皮のスーツはなんらの防護手段ともならず、腰から上がズレて地面にドサッと落ちる。
106名無しさん@ピンキー:2005/05/31(火) 02:04:44 ID:1/gL9+x6
「死ねぇ!」「いやぁぁ!」「おぉぉぉ!」
戦闘員達は気合を入れるためか恐怖に打ち勝つためか、
それぞれ思い思いの言葉と共にクレイバンにむけて突進してくる。
しかし、その行為はほとんど犬死にといっても過言ではなかった。
彼女達の武器は一度もクレイバンにあたることなく、なぎ払われ、突き刺され、
次々と悲鳴とともに、その艶やかな肢体を無残な死体へと変えていく。
ものの数分で彼女達はたった三人を残すのみとなった。


「ああ、もう!やっぱり正攻法じゃ勝てませんわね。」
ナイメスが苦虫をつぶしたような顔をして愚痴を漏らす。そんな声でさえ艶かしい。
特にナイメス自身が意識しているわけではなかったが、他の星人はともかく地球人の男にとっては
声だけイってしまえるようなたまらない声質の持ち主であった。
「もう、仕方ありませんわ、少し不本意ですけど……クレイバン、よくお聞きなさい!!」
残りを片付けようと勢い込んだところで声をかけられ足をとめる。
「わたくしも、こんな卑怯な真似はあまりしたくないんですけど…あなたが強いのがいけないんですよ」
その声とともに、何の変哲もないかに思われたナイメスのいる横の地面が二つに割れ、
Xの形した金属柱がせりあがってくる。
それは家族を殺されたクレイバン−赤崎にとって忘れることのできようはずもない、
レンナル帝国が串刺し刑にする時に使用されるものだった。そしてそこに磔にされているのは……
家族を殺され、意気消沈していた赤崎を励まし、心の拠りどころでもあった親友、深島茂也であった!!
107名無しさん@ピンキー:2005/05/31(火) 02:10:31 ID:1/gL9+x6
「フフン、驚いて声も出ないかしら。そうねぇあなたの隠れ家にいたんですものねぇ。
 けどね、わたくしたちがいつもいつもヤラレっぱなしというわけではありませんのよ」
勝ち誇ったように大きな胸を反らしてナイメスは語る。
「前にあなたにやられた時、ひそかに後をつけさせましたの。
 いつもは警戒しているようでしたけど、あの時深手を負っていたあなたをこの男は
 回り道をせずにそのまま隠れ家に運び入れた……」
カツカツと靴音を鳴らしながら柱に縛られ、猿轡をされている深島に近寄る。
歩くたびに揺れる肉感的な尻が平時なら気になったかもしれないが、この状況ではそんな気は毛頭おきない。
「これ以上は説明不要ですわね。あなたをここにおびき寄せ、この場所に辿り着くまでのトラップや
 戦闘員は時間稼ぎ、その間に別働隊が彼を拉致した、と。こんなわけですの。」
ナイメスのいっけん丁寧だが、その端々から地球人への嘲りが垣間見える
言葉遣いがクレイバンの怒りを増長させる。
「それで、子供たちはどうした!!」怒りで頭がクラクラする。
もしかしたら……そんな悪い予感がクレイバンの脳裏をかすめる。
隠れ家である研究所にはこの帝国の侵略で親を殺され孤児となった少年や少女が十数人いたのだ。

108名無しさん@ピンキー:2005/05/31(火) 02:13:35 ID:1/gL9+x6
「子供たち…そんな報告は聞いていませんわね。どうなんです?」
磔にされた深島とともに地下からせりあがってきた戦闘員三人にむかってナイメスが問う。
「ハッ。ご命令はクレイバンの親友である深島を拉致せよとのことでしたので、
 子供たちは放置しておく予定でした。ただ抵抗する子供が数名おり、
 私たちにも被害がでましたので、結果的には全て処分いたしました」
極めて冷静に、何のこともないかのように戦闘員の一人が答える。
「オホホホ、そう処分しましたの。それはとてもよろしいことです。まだ子供たちとはいえ、
 将来的にはわたくしたちの支配に抵抗する不穏分子になりかねませんものねぇ。」
ナイメスは挑発するように美しい顔を歪ませ嗜虐の笑みを浮かべる。
クレイバンを絶望に陥れることができて愉快でたまらないのだ。

(そんな嘘だ嘘だ嘘だ嘘だ、タクもナナミもレツもミサも殺されたっていうのか……ふざけるな
 そんな馬鹿な話はない。あいつらはまだ中学生にもなっていない子供たちなんだぞ、
 それを少し抵抗したくらいで……)
「嘘だ!!そうだろう茂也!!こいつらは嘘をついてるっていってくれよ!!」
クレイバンは認めたくないという気持ちをあらわに叫ぶように茂也に問いかける。
しかし、茂也は猿轡をかまされているために答えることができない。
「マスクごしにでもあなたのお気持ちが伝わってきますわ。うん、うん、悲しいですわね。
 嘘だとお思いになりたい気持ち痛いほどわかります。それじゃあ、この男に真実かどうか聞いてみましょう」
そういうと、ナイメスは戦闘員に機械式の猿轡を解除させ、深島の口を自由にさせる。
しかし、直接聞くまでもなくクレイバンにはわかっていた。
何故なら泣く姿などみたこともない深島の目からとめどなく涙がこぼれていたからだ。
「すまん………透。俺……護れなかった。突然襲われて……全部俺のせいだ。みんな、みんな死んじまった。
 いや、俺が殺したも同然だ。ほんとうに、ごめんな」
109名無しさん@ピンキー:2005/05/31(火) 02:17:04 ID:1/gL9+x6
「畜生ーーーーーーーーーー!!!!!!」
クレイバンは咆哮をあげる。そのすさまじい怒りとやりきれない思いが入り交じった声は
ナイメスはじめ、戦闘員達を震え上がらせるには十分であった。
「う、動かないでくださいな。動きますと、この男も殺してしまいますわよ。
 そ、その物騒なレーザーブレードもどこかに放りなさい。」
明らかに狼狽を隠しきれていないナイメスはクレイバンの暴走を警戒して、
声が裏返りながらもナイフがついているムチの柄を深島に突きつけそう告げる。
……沈黙、クレイバンは動かない。そしてコンバットスーツに身を包むクレイバンが
何を考えているのかはナイメスも戦闘員達にも読み取れない。
「何をやってますの、もう!あなたに残った最後の友人が人質にとられてるのですよ。
 ほら、さっさと武器を捨てなさい!!」
焦るナイメス。子供たちを殺したことをクレイバンに伝えたのは逆効果だったかと悔やむ。
しかし、内心、勝利を確信していた。深島とクレイバンとの厚い友情は聞いている。
出世のために友人であろうと何であろうと全て捨ててきたナイメスにとって、
そんな感情など虫唾が走るものでしかなかったが、
彼らにとってはそれは何にも代えがたいものなのだろうということは理解している。
クレイバンが見捨てるはずがない。しかし、そこに彼女の誤算があった。
110名無しさん@ピンキー:2005/05/31(火) 02:19:49 ID:1/gL9+x6
深島がクレイバンに語りかける。
「なあ、透。お前しかさ、いないんだよ。家族を殺されても、どんな犠牲を払っても
 他の誰もこいつらに立ち向かうことなんてできないんだ。けどさ、お前は戦える。
 お前ならきっとこの世界を救ってくれる……」
「何をお喋りしてますの!」
ナイメスが空いた左腕で深島の腹部を殴りつける。
「さぁ。早く、ブレードをお捨てなさい。次は本当に殺しますわ!!」
しかし、彼女の怒りも関係なく深島は再び腹部を強打されたことで息も絶え絶えながらなおも続ける。
「ハァハァ……ハァ。お前は俺が人質にとられてるってのに……剣を…放さない。
 そう、それでいいんだ。覚…悟を決めろ。安い…もん…だ。俺の命を投げ出すだけで…救えるなら」
「黙りなさい!!」
「透、いやクレイバン!!世界を頼む!!!!」
深島はそう叫ぶと同時に、首筋にあてられていたナイメスのナイフで自ら首を掻き切った……
頚動脈が切られ噴水の如く血が吹き出ていく。深島の顔からどんどん血の気がなくなっていく。
その光景をみて、クレイバンは「親友を見捨てた」自分の罪悪で心が押しつぶされそうになる。
ただ、それにもまして怒り、それがクレイバンを支配していた。誰も守ることのできない自分の弱さ。
そして、そして何よりもこんな状況をつくったレンナル帝国に!!!!
111名無しさん@ピンキー:2005/05/31(火) 02:25:02 ID:1/gL9+x6
深島の自殺行為に唖然としている、ナイメスと戦闘員たち。そのなかでもクレイバンを取り囲んでいた
先程の戦いでまだ残っていた上級戦闘員がまずその怒りの餌食となった。
彼女たちが構える隙もなく、一人は首を飛ばされ、一人は真っ二つに両断された。
そして、最後の一人。二人が一瞬のうちに殺されたことで恐怖から腰を抜かし、尻餅をついていた。
「ヒィィィィィッ!」迫り来るクレイバン情けない悲鳴を漏らす。クレイバンはその戦闘員の前に仁王立ちになる。
もしかしたら、何も気付かないままに殺された方が楽に死ねたかもしれない。
戦闘員は死の恐怖で頭がおかしくなりそうになった。
「イヤァァァア!!」甲高い女の叫びと同時にブレードが一閃し仮面だけが割れる。
まだ幼さの残る可愛らしい女が顔を恐怖でひきつらせていた。
クレイバンははじめて彼女たちの表情がみたくなったのだ。
彼女たちが仮面をつけはじめてから、その表情をみたのは今回が初めてだった。
何故か。それは復讐に燃えたぎっていたとはいえ、
彼女たちが侵略者で異形の者達だと思い込むことで倒してこれたからである。
帝国の幹部達は仮面をかぶっていないために倒すことに苦慮したことも、見逃したことさえある。
赤崎の非情に徹しきれない一面がそこにあった。
しかし子供たちが殺され、深島を死に追いやった彼女たちを
初めて自覚的にたとえ「女」であろうと殺すと決めた。この行為はその決意表明であった。
「ア、ア、アッ……」
言葉さえ紡げない女の小ぶりの胸めがけてブレードを刺し込む。
「アァアァッ………」
最後の上級戦闘員が尻を突き出した格好で崩れ落ちた。
112名無しさん@ピンキー:2005/05/31(火) 02:35:48 ID:1/gL9+x6
今回はメタルヒーロー物(シャ○バンとかジャスピ○ンとかです)をモチーフに書きました。
一気に投稿するとあれなんで今回はここまでで。あと二回くらいで完結予定です。
ナイメス戦は「幹部」ですのでしっかりとスレの趣旨に沿うよう「強く」したいと思います。
113名無しさん@ピンキー:2005/05/31(火) 20:24:39 ID:JCHjNre4
バッタバッタとなぎ倒していく様がスバラシイ。激しくGJ。
114名無しさん@ピンキー:2005/06/01(水) 08:51:55 ID:5206I4LF
超GJ
ナイメス様のパイズリを激しく読みたい
115名無しさん@ピンキー:2005/06/01(水) 18:37:13 ID:Fpk0XW+Q
「キィィィ、上手くいくはずでしたのにぃ!あなた達少しでも時間を稼ぎなさい」
ヒステリックにそう叫ぶと広間の奥にある扉にむかってナイメスは走り去ろうとする。
「待て、逃がすものか」
クレイバンは追おうとするが、その前に三人の黒色のスーツを着た特殊部隊の戦闘員が立ちふさがる。
「ナイメス様には指一本触れさせん!」
勢いこむがどこか及び腰だ。どんなに善戦しようと到底敵うはずもない相手だからだろう。
しかし、クレイバンにとっては彼女たちがたとえ降参したところで許すつもりは毛頭なかった。
なんせ子供たちに直接手を下したのはこいつらなのだ。
「お前らを見逃してまで追うわけがないだろう。子供たちの仇、覚悟しろ。」
戦闘能力では上級戦闘員にも劣る彼女達に勝ち目などはじめからなかった。
ただ普通なら一瞬にして斬り殺すことができたはずであったが、クレイバン自身がそれを避けた。
わざと、彼女たちの手足だけを斬ることで戦闘不能にのみさせたのである。
「ヒギィイイ」「ウグゥゥゥ!!」「イヤアアアアイヤァァァァァッ」
それぞれが痛みをこらえきれず叫び声をあげながら受身もとれず倒れる。
今までのクレイバンでは考えられなかった残虐な行為であった。
「少しでも、子供たちの……今までにお前たちが殺した者たちの痛みや恐怖がわかったか……」
その間に、ナイメスは既に扉の奥へと消えていた。
すぐに追おうとはせず、苦しんで呻き声をあげる戦闘員達をよそに深島のもとに行く。
116名無しさん@ピンキー:2005/06/01(水) 18:42:32 ID:Fpk0XW+Q
縛り付けていた縄をほどき、深島を解放する。そして、着装を解いてクレイバンから赤崎という青年にもどる。
既に大量に失われた血は深島がもう助からないことを如実に語っていた。
血の海のなかで深島を赤崎は抱え込み懺悔する。
「すまない、俺はお前までお前まで犠牲にしちまった。俺、最低だ」
深島は最後の気力を振り絞って首をふり、かすかな笑みを浮かべる。
それは赤崎の行為を何も責めていないということを伝えんとする深島の精一杯のものだった。
(あ・と・は・た・の・む)
声帯もないため、口の動きだけでそれだけを伝え静かに目を閉じた。
「茂也ーーーーーーーーーーー!!」
赤崎の慟哭が部屋中に響き渡る。しかし、彼にはその余韻にひたる時間はない。
深島を横たえると悲しみを怒りにかえ、赤崎は起ちあがる。再びクレイバンへと「炎結」する。

まずは、呻き声をあげて苦しんでいる三人の始末をつけることにした。
三人の仮面をはぎとる。他の帝国人(ガラム星人)同様、どれも美人揃いであった。
もっとも、赤崎にとってそんなことはどうでもいいことであったが。
「早く殺せ!」
気丈な一人の戦闘員がクレイバンに言った。命乞いすることは彼女の矜持が許さないのだろう。
「殊勝な心がけだ。その気構えがあるなら何故、子供たちを非戦闘員を手にかけるようなことをした。」
静かな怒りを漂わせながら、問いかける。
「ふん、お前ら地球人のような未開人をどうしようと我々の勝手だ!」
痛みをこらえ、必死に歪んだ笑みをつくる。
「それが答えか……」
クレイバンはレーザーブレードでその戦闘員の首をはねた。コロコロと首が転がっていく。
117名無しさん@ピンキー:2005/06/01(水) 18:43:55 ID:Fpk0XW+Q
「次はお前だ……」
その横に足を切断され、倒れている戦闘員に問いかける。
「どうせ…何と答えようと…殺すん…だろう?」
既に生きることを諦めているのか、目をつぶり、覚悟を決めているようだった。
再びクレイバンは問いかける。何故、子供たちを殺したのかと。
「抵抗したからだ、一人殺られた。抵抗しなければ殺すことはなかった。」
「……お前もそうか?」残りの一人にも聞いてみる。
「違い…ますぅ。ナイメス様の…命令で…仕方なかったの。だから命だけは助けて……お願い…。」
プライドも何もかなぐり捨て、媚びた目と泣き声でクレイバンに必死に命乞いをする。
「さっき、ナイメスの命令は深島を拉致することだってお前らの一人がいってたんだがな……」
声を怒りで震わせながら、クレイバンは彼女の言葉を否定する。
「馬鹿めが、先に逝かせてもらう」
二人目の戦闘員が奥歯に仕込んであった毒物を噛みつぶし嚥下する。
「ウッンンッ!」少し身体が痙攣したあと、すぐにピクリとも動かなくなった。
118名無しさん@ピンキー:2005/06/01(水) 18:45:49 ID:Fpk0XW+Q
「自害したか……さて残るはお前だけだ。同じようなことができるか。」
「イヤ、イヤ、イヤァアア。お願い。死にたくない。死にたくない。わたし死にたくないィィィィ」
まるで幼児化したように泣きわめく。
「本当のクズだな、お前は……」そう冷酷に告げると戦闘員を残し、再び深島が磔にされていた柱まで行く。
もちろん、クレイバンは彼女を許したわけではない。
落ちている深島がされていた機械式の猿轡をとって再びクレイバンは戦闘員のもとにもどる。
戦闘員は首をふり必死でイヤイヤをするが、頭を手で固定され無理やりその猿轡をつけられるた。
「ングゥウウ、ンンンッ」
「自害する覚悟もないらしいし、うるさいだけなんでつけさせてもらった。
 俺はな……心底お前みたいな奴が許せないんだ。」
そういうとブレードで彼女が着込んでいるスーツを切り裂く。
抑えられていた乳房がブルンと勢いよく飛び出した。ナイメスほどではないが、かなりの巨乳である。
しかも、寝そべっていても形が崩れない。彼女たちが普段から身体を鍛えている証拠であった。
そして陰毛のない、アソコもあらわになる。ガラム星人はほとんど地球人の女性と変わらないが、
違う部分もいくつかある。陰部に毛が生えないこともその特徴の一つであった。
もう一つ陰部に関して対地球人に限定してだが重大な弱点があった。ここではまだ詳しくそれを記さないが、
死に直結する事柄のため、レンネル帝国人にとって裸にされることは屈辱というレベルの話ではなかった。
119名無しさん@ピンキー:2005/06/01(水) 18:48:25 ID:Fpk0XW+Q
クレイバンは猿轡を噛ませたあと、再び肉感的な裸体を晒す戦闘員から離れる。
上級戦闘員たちの屍から何かを探しているようだ。
その間、既に正常な思考ができない戦闘員はなんとか身をひねらせて、転がってでも逃げようとしていた。
しかし、数回転したところで、それが何の意味もなさないことに気付き、
今度は必死の命乞いを試みる。しかし、猿轡をされているために言葉にもならなかった。
もう、どうしようもないことを悟った彼女は、恐怖を早く終わらせるにはもう自害するしかないと
奥歯にある毒物を噛み潰そうとして、それさえも猿轡によって不可能であることに気付き絶望する。
そんな、いたずらに残り少ない貴重な時間を浪費したあと、
クレイバンがもどってきた。その手にレーザースピアを持って……

彼女は理解する。
それは想像していたものとは違い、ある意味で『まだマシ』ではあったが、死ぬことにかわりはなかった。
クレイバンはレンナル帝国の「ガギギ・ジルマ」、つまり全裸にして辱めたあとに、
レーザースピアによる股間から頭部までを刺し貫く処刑法を実践しようとしていたのだ。
今までに何度となく見物し、自らもその処刑を担当していた。それは彼女たちにレンナル帝国人には
至上の快楽とも呼ぶべきもので、最高の興奮をもたらす処刑方法である。
確か、クレイバンの家族もみせしめの為に、この方法をとったのではなかったか……
そこまで考えたあたりで、クレイバンの手が彼女の豊満な左乳房を鷲掴みにした。
金属のヒンヤリとした冷たさが胸に伝わる。恐怖は頂点に達し、失禁してしまう。
地球人とは違い、黄色くはなく、赤みがかった色をしていた。
「もう、何をこれからしようとしてるのかわかったような顔だな。
 お前らの大好きな処刑法で地獄に行かせてやる。
 父さんや母さん、そして沙希姉さんが……どんなに苦しかったか身をもってしれ!!」
120名無しさん@ピンキー:2005/06/01(水) 18:51:33 ID:Fpk0XW+Q
長さ60cmほどの柄の先を乱暴に膣内へと押し込む。
小水が少しは淫水のかわりになったものの、本当に濡れているわけでもない。
少し裂けてしまい、血がにじむ。ただ、手足の痛みに比べればどうということはなかった。
しかし、その恐怖は完全な恐慌状態をもたらす。小水を漏らしただけではすまず、
涙や鼻水、ヨダレなどあらゆる穴から羞恥心などとうに捨てたかのように垂れ流す。
そして必死で身をくねらせ、なんとか逃れようとする。
だが、クレイバンの押さえつける力は圧倒的で掴まれた乳房がちぎれそうに痛むだけであった。
「死ね……」クレイバンはレーザースピアのスイッチをONにする。
「ンッ!!!!」
ジュゥゥ。一瞬にして伸びきったスピアが戦闘員の体内を焼ききり、死に至らせる。即死であった。
本当の「ガギギ・ジルマ」ではかなりの時間をかけて、股間から頭部まで到達させるので、
一瞬の痛みだけで逝けたのは彼女にとっては幸いだったのかもしれない。
乳房から手を離し立ち上がる。強く握っていたために、跡がクッキリと残っていた。
クレイバンはひどく虚しくなった。
激情に駆られ、人間としてやってはいけないことをしてしまったのではないかと。
しかし、今は悔やんでいる時ではないと、その思いを断ち切る。
残るはナイメスのみ。彼女が逃げ込んだ閉じられた扉を斬り破り、後を追った。
121名無しさん@ピンキー:2005/06/01(水) 19:25:11 ID:Fpk0XW+Q
これで第二回目終了です。
次からはナイメス戦、ただ後二、三回続くかも。
あとこれからリアルでまた暇がなくなり、なかなか書けない(書き込めない)可能性が高いので
既に書きあがってるキリのいいところまで今日か明日にアップします。

あと、何故1と私の書くのに『ズレ』があるのか考えてみたんですが…
考えるに自分のって二次元的(マンガ・アニメ・特撮系)なんですよね。ネタも文章も。
対して1さんが望まれるのは三次元的(ドラマ・映画・女子格闘系)なのかなと。
ネタとしてはどっちも大好きなんですが、少なくとも私では後者は難しい。

>>100
いや、何がおこったのか……詳細に書けばよかったかも。
次からは適当な言葉で終わらせるのをできるだけ避けたいと思います。

>>113 >>114
ありがとうございます。バッタバッタはこれからは幹部戦なのでもうないですが、
シチュとして大好きなので またやりたいです。パイズリは善処します。

122名無しさん@ピンキー:2005/06/02(木) 00:03:34 ID:Fpk0XW+Q
扉の中は執務室なのか、豪奢な机と椅子があり、その前にナイメスが立っていた。
ただ、地球のそれとは異なるのは左右の壁に何十人もの人間の姿が浮き出ていたことである。
生きたまま塗り固められたのか、それぞれがもがき苦しんだ姿が鮮明に残されている。
これはレンナル帝国の野蛮な風習などではなく、ただナイメスの異常なる嗜好のたまものであった。
クレイバンはその狂気の部屋に一瞬圧倒され、吐き気をもよおしたが、怒りをもって何とかこらえる。
「観念しろ、ナイメス!貴様の数々の悪行もこれで最後だ!お前だけは、お前だけは絶対に許さん!!!」
クレイバンの怒りの言葉に、ナイメスは高慢な笑みを浮かべた。
「観念するのはあなたの方ですわクレイバン!
 何故わたくしが可愛い部下を見殺しにしてまで逃げたのかわかっていないようですね。
 彼女たちのおかげですべて準備が整いました。さあ、お死になさい!!」
ナイメスの声と共に左右の壁から乳白色の触手のようなものが無数に伸びてくる。
「ハァッ!!」
気合とともに、伸びてくる触手をブレードで切り裂いていく。
しかし、いくら斬っても後から後から湧いてくる触手についに手足を絡めとられてしまう。
右手に持っていたレーザーブレードも地面に落ち、
両手足に何重にも触手が絡みついて全く身動きがとれなくなってしまった。
「クソォッ!ここまできて…」
「オホホホ、無様ですわねクレイバン。こんな単純な罠に引っ掛かってしまうなんて。」
ナイメスは憎らしげな笑みを浮かべて、クレイバンの方へと近づいてくる。
「ウフフ、あなたもわたくしのコレクションに加えさせていただきますわ。
 どうなかなか芸術的な壁でしょう。死ぬ間際にみせる生への渇望、そのすべてがあるのですから」
123名無しさん@ピンキー:2005/06/02(木) 00:11:07 ID:0Iq9I0WT
彼女の倒錯した感覚に軽く眩暈を覚えるクレイバン。
「貴様ぁ、どこまで人間を、地球人を冒涜すれば気がすむんだ!」
「ああっ、わたくしに対して心底怒っていますのね!いいですわ。もっともっと憎んでくださいな!
 けどンフフ、そんな格好で吠えても何も怖くありませんわよ。
 さぁて、コレクションに加える前に少しばかり今までの恨みをはらさせていただきましょうか」
バシィィ!ナイメスが手に持ったムチを高速でクレイバンに叩きつける。
「グゥゥ……」
コンバットスーツごしでもかなりの衝撃がくる。
「あああっ!最高です。最高ですわ。あれだけ私たちを苦しめたクレイバンをこんなに好き放題にできるなんて」
ナイメスの顔が愉悦で歪みきっている。
典型的なサディストである彼女にとっては夢にまでみた光景が現実のものとなっているのだろう。
「ああ、もっともっと苦しんでくださいまし、もっともっとお叫びになって!!」
ナイメスのムチが何度も何度もクレイバンの全身を叩きつける。
本当ならナイメスの電磁ムチは出力さえあげれば数回で
クレイバンのコンバットスーツを破壊し、装着者の赤崎を殺すことも可能であった。
しかし、ナイメスは今までクレイバンによって辛酸を舐めてきたため、
少しでもそのストレスを解消しようと、出力を最小限にしてクレイバンを痛めつけているのである。
「グァァァ!」いくらこらえようとしても、こう何度も喰らえば声をあげずにはいられない。
そのクレイバンの叫びがますますナイメスの興奮の度合いを高める。
「ダメです。ダメです。もう、もうたまりません。」
ナイメスの左手が股間へと伸びていく。どうやら彼女の興奮は性的なものに直結していたらしい。
124名無しさん@ピンキー:2005/06/02(木) 00:13:07 ID:0Iq9I0WT
『Tバック』をずらし、その細く長い美しい指を
彼女のお気に入りの性感帯であるクリトリスへと持っていき、既に勃起しているそれを少し強めにつまむ。
「アハァン。ハァハゥン。イイィ!」ビクビクッとナイメスが震える。
「すごい…ンンンです……わ、こんなに…アフゥ…興奮したンのは初…めてです。
 それもこれもクレイバンあなたのおかげ…アハァン。さあもっともっと痛がってェ」
右手でムチを振るい、左手で膣内やクリトリスをひたすらいじくる。
もちろん、そんな無理な体勢ではさきほどまでのようなスピードは出せないし、回数もかなり減る。
そのため、大したダメージをクレイバンは喰らっていない。
しかし、その事実をナイメスに悟らせないためにも
(オナニーに熱中しているナイメスがそれに気付くかどうかは少し疑問であったが)、
数回に一度はさも衝撃に耐えられないかのような叫び声をあげ、
ナイメスを安心(というよりはその声をオカズに)させていた。
そして、この状況をどう切り抜けるかを思案しはじめる。
125名無しさん@ピンキー:2005/06/02(木) 00:14:45 ID:0Iq9I0WT
一方そんなクレイバンの思惑を考えもしないナイメスはよりいっそう、オナニーに没頭していた。
膣内は洪水のように淫水であふれ、ムッチリと肉付きのよい太股を伝い流れ落ちていく。
地球の誰と比べても見劣りしないスタイルと美貌の持ち主のオナニーはひどく淫靡であった。
「アァァアン、ハァン、フゥゥゥゥゥンン!」男を性獣に変えてしまうような甘い声が漏れ、
どんどんとナイメスは高みに上りつめていく。既に、クレイバンをムチで叩くことも必要としなくなっていた。
クレイバンが触手に捕えられた無様な醜態だけをオカズにひたすらに指でクリトリスをいじくりたおす。
ムチも地面に落とし、空いた右手で『鎧』からたわわに実った乳房を取り出した。
隠れていた桃色の乳首が露わになる。コリコリッとその乳首を指先でつまんだあと、
今度は乳房全体を優しく揉みはじめた。
彼女の手には到底おさまることのない柔らかなそれは、揉むたびに自在に形を変えていく。
「ハヒィィ、ハゥンハゥンハフゥゥ。」声が段々大きくなっていく。
ナイメスのこの痴態、危機的状況であるがクレイバンでさえ男根が固くなっていく抑えられなかった。
「スゴイィィン。クレイバンみて。わたくしをみてぇえええ。イクぅ、イキますぅ。アアアアァァッ!」
最後はもう立っていられないのか、膝をついたかたちで絶頂を迎えた。
126名無しさん@ピンキー:2005/06/02(木) 00:17:45 ID:0Iq9I0WT
十分にクレイバンに屈辱を与えたあとに殺す。それがナイメスの算段であったのだろう。
しかしその目論みは崩れ去る。
ナイメスがイく瞬間、クレイバンは自らの興奮を理性で殺して、行動に移る。
まず着装を解いた。そのことでコンバットスーツ分の厚みがなくなり触手に緩みが生じる。
赤崎自身を再度触手が縛りあげる前にナイメスのもとに一直線に走りはじめる。その間5m。
走りながら「炎結」し、クレイバンに。
自慰行為の余韻に浸っていて放心状態のナイメスの細い腰を掴み、
蹴り破った扉のむこう、つまり先ほどまで激闘が繰り広げられた広間へと投げ飛ばす。
迫りくる触手をかわしつつ、自らも広間へと跳躍する。
10秒にも満たないその間に、クレイバンは一気に劣勢から抜け出すことができた。
127名無しさん@ピンキー:2005/06/02(木) 00:20:07 ID:0Iq9I0WT
私事での連続投稿すみません。
ちょっとエロ重視にしてみました。多くとも後二回で終わらせます。
128名無しさん@ピンキー:2005/06/02(木) 10:42:40 ID:+2KktcyG
GJ(*´Д`)ハァハァ
129名無しさん@ピンキー:2005/06/02(木) 23:36:31 ID:s3nVrZPu
(゚∀゚)イイ!!
130グロッキー:2005/06/03(金) 00:25:52 ID:JZkJpJJN
130ゲット
131名無しさん@ピンキー:2005/06/03(金) 03:33:03 ID:SGCK2GFD
ナイメス様(*´Д`)ハァハァ
132名無しさん@ピンキー:2005/06/04(土) 13:11:46 ID:8yqTxWRZ
エロ話でもあり、メタルヒーロー物でもある。
特撮板の住人である俺には、クレイバンはツボ入った。
作者さん頑張れ、超頑張れ、実にGJ!!
133グロッキー:2005/06/04(土) 15:11:21 ID:QZqonffn
133ゲット
俺は主人公に不利になって欲しい
134名無しさん@ピンキー:2005/06/04(土) 15:41:20 ID:+5F2/zoO
かなりの形勢不利からの逆転の話きぼん
135名無しさん@ピンキー:2005/06/05(日) 01:49:39 ID:OxzybRGZ
>>133
コテハンにマジレスするのもアレだが
このスレはタイトルからして「屠る」とあるように
どっちかといえばS寄りの方が多いスレだ。
あまり主人公に不利になりすぎても萌えない。
だって女戦士をヌッ殺すのがメインだし。

M趣味ならバトルファックスレに行った方がいいぞ。
こっちとあっちじゃ微妙に需要の種類が違う。
136名無しさん@ピンキー:2005/06/05(日) 23:45:41 ID:/hhHzbRB
>>135
ここのコテハンに遠慮は不要w
137名無しさん@ピンキー:2005/06/07(火) 01:29:19 ID:sqVv24EF
誰か今いる職人さんの他に書く人いないのかなぁ。
今一人でしょ?これじゃいずれ限界がくる気が……
138名無しさん@ピンキー:2005/06/07(火) 22:42:35 ID:waFD6Ds/
>>137
よそのスレではエロSSを書くこともあるけど、
アクションシーン等を書くのが非常に苦手なのでこのスレにはむりぽ…orz
139名無しさん@ピンキー:2005/06/08(水) 01:21:44 ID:iGyJNo0t
>>138
アクションだけが屠る方法じゃないはずだ!とか言ってみる。
君ならやれる。
140名無しさん@ピンキー:2005/06/09(木) 17:40:41 ID:UNvFMJk4
「風の騎士団」のリス様で妄想してみる
141名無しさん@ピンキー:2005/06/10(金) 00:11:02 ID:JQAJtI7P
それって誰だっけ?
『風の騎士団』っていうと五巻(四巻?)冒頭で、次々技を繰り出すが、かわされて
逆に気付かないうちに乳の真ん中から上下真っ二つにされた女戦士しか覚えてないんだけど…それかな?
確かにかなりイけましたが。
142名無しさん@ピンキー:2005/06/10(金) 08:26:11 ID:eBIRXWKh
リスは敵大幹部の一人じゃなかったけ?結局倒される前に打ち切り喰らったけど。
乳真っ二つの氷牙の剣もいいけど、2巻の蛾女もいい。
火達磨になって落ちるシーンとか。
143名無しさん@ピンキー:2005/06/10(金) 20:32:52 ID:zdEyvNdw
スキュレーはどうでしょうか ?
144名無しさん@ピンキー:2005/06/10(金) 21:18:07 ID:eBIRXWKh
蛾女ほどキャラが立ってないし、氷牙の剣ほど外見が良くないからなぁ・・・>スキュレー
145名無しさん@ピンキー:2005/06/11(土) 05:25:48 ID:jWJCji7w
しかし、いくら油断していたとはいえレンネル帝国最高幹部であるナイメス。
投げ飛ばされた瞬間に事態を把握し、空中で体勢を立て直して足から地面に降り立つ。
ただ、自らの招いた失策に動揺していることは確かであった。
「あああ、何てことでしょう。このわたくしが…わたくしがゴニョゴニョしているのに攻撃するなんて卑怯ですわ」
ナイメスは自分の行いに少しは恥じらいがあるのか、
頬を紅潮させ、言葉をにごしながらクレイバンを責め立てる。
「卑怯なのはお前だろう、ナイメス!今度こそ息の根をとめてやる。」
レーザーブレードとムチ、二つとも執務室の地面に転がっているため両者に武器はない。
戦闘員達の武器が落ちているものの、どちらからも距離が離れている。
こうなれば、どちらの体術が優れているかである。まずはクレイバンがナイメスにしかけた。
クレイバンが何度も突きをくりだす。常人ならば避けきれるスピードではなかったが、
レンネル帝国でその智謀だけでなく、戦闘能力でもトップクラスのナイメスにとってはそう難しくはなかった。
ナイメスは両乳房を縦に横にとブルンブルンと大きく揺らしながら後退し、クレイバンの攻撃をかわしていく。
オナニーの後、再びしまう暇もなかった為に『鎧』にその爆乳をのせただけの格好となっていたからである。
「………待ってやるから、そのやたらに肥大した乳をどうにかしろ。」
一時的に攻撃の手を休めたクレイバンはナイメスに静かにつぶやく。
『女であろうと殺す』そう決心したクレイバンであったが、
ここまで扇情的な姿を(偶然の産物とはいえ)魅せつけられてはその手も鈍るというもの。
まして「女」であるナイメスがこの痴態を晒し続けることに抵抗あるに違いないと考えた結果であった。
146名無しさん@ピンキー:2005/06/11(土) 05:29:32 ID:jWJCji7w
ナイメスはキョトンとした表情でクレイバンの突然の提案を咀嚼したあと、
男を誘うような妖しい笑みを浮かべ、左手をそのあまりに豊かな胸に持っていく。
「ンフフフフ。そう、そうですの。純粋ですわねぇ、クレイバン。さっきから、このおっぱいが気になって
 仕方がなかったんでしょう。ひょっとしたらアソコも大きくなっていたりして。」
さきほどの恥じらいはどこにいったのか挑発するナイメス。クレイバンは何も答えない。
図星が半分、呆れが半分というところであった。
「フフ結構ですわ、クレイバン。せっかくの申し出ですか。お断りします。
 それとも興奮しすぎて戦えないとか?もし、どうしてもというなら土下座したら考えてあげますわ。
 そうですわね。土下座していただいたら胸も…そしてココもあげても構いませんわよ。」
ナイメスは右手で女の大事な部分を指してなおも挑発を重なる。
クレイバンはその言葉に呆れをとおりこして怒りがこみあげてくる。

「色狂いの露出魔め!できもしないことを言うな。いや、後でゆっくりお望みどうりにしてやる」
      
その言葉のどこがナイメスの冷たく歪んだ心に触れたのか。
笑みがひきつったかと思うと怒りかそれとも恐怖か、豊かだった表情が一瞬にして無表情と化し、
艶っぽかった声が凍りつくような冷たい声にとって変わった。
「クレイバン。あなた、ただじゃ死ねませんわよ。
 あなたにはレンネル帝国の歴史に残るほどの凄惨な死を与えてあげますわ」
「その言葉そっくり返してやる!」
それが戦闘再突入の合図となった。
147名無しさん@ピンキー:2005/06/11(土) 05:30:20 ID:jWJCji7w
ナイメスがほとんど何の前動作もなしに、クレイバンに頭部めがけて蹴りを放つ。
彼女の黒いブーツの先にはヒットすれば、宇宙で最も硬いとされるガギジルム製のナイフが
飛び出す仕掛けとなっている。当たりさえすればコンバットスーツごと赤崎の脳を貫ける。
クレイバンは上体を後ろに反らして避けた。しかし、黒いゴーグル部分だけがひっかかり、切り裂かれる。
赤崎の目元の部分にヒンヤリとした空気が入ってきた。
「クッ!」
「あらあらどうしましたの。スーツ越しでなく生でわたくしをみたくなったのかしら」
声はわざとらしく色っぽくしていたが、表情は固いまま。
さきほどまでの挑発とは少し趣が異なっていた。それほどまでに、ナイメスは真剣であった。
「ホラホラ、いきますわよ。」
突きが蹴りが、細く長い腕や足が次々とクレイバンに襲いかかる。
揺れる乳がどうしたなどという次元ではなかった。後退に後退を重ね、ついには壁際に追い込まれる。
148名無しさん@ピンキー:2005/06/11(土) 05:31:46 ID:jWJCji7w
「これで最後です。死体には色々イタズラをしてあげますから、安心してお逝きになって!!」
左とみせかけて、右の蹴りが再びクレイバンの頭部を狙う!!
しかし、これはクレイバンの作戦であった。「追い込まれ」たのではなく「誘い込んだ」のである。
前に一歩踏み込み襲いくる右足の脛部分を左手で受け、
勢いを殺してから右手で足を掴み、つま先を壁に持っていく。
自動的に飛び出すブーツの機能をナイメス自身がどうこうできるはずもなく、
壁にむけてナイフが飛び出して、そのまま深く突き刺さった。
「ああっ」
踵の部分にボタンがあり、それを押しさえすればナイフは引っ込む。
しかし、クレイバンがその余裕を与えてくれるはずもない。

右足が自分の身長よりも高い壁に刺さり、左足一本でようやく立っている。否応なく股が広がり、
『Tバッグ』ごしに彼女の陰毛のない「女」の部分が完全に晒されていた。
(もし、クレイバンの拳が全力でわたくしのアソコに叩き込まれたら……)
そんな想像がナイメスの頭によぎり、全身から汗が吹き出した。
149名無しさん@ピンキー:2005/06/11(土) 05:32:42 ID:jWJCji7w
しかし、ナイメスの想像は杞憂に終わる。
クレイバンの左手がナイメスの股間ではなく、壁に刺さった右足のブーツに伸びたのだ。
そしてその動作は「叩き込む」というよりは「掴む」といった方が正しかった。
「な、何をしますの」
その問いにクレイバンは答えず、今度は右手でムチムチした右太股を掴んでブーツを脱がせた。
ムワっした熱と臭いがナイメスの美しく白い素足から放出される。
そして、ブーツを捨てた左手であらわになった右足首を掴んだまま、右手で今度は勢いよく左足をすくいあげた。
「キャッ」
急に支えの足を失ったことで頭と背中をしたたかに打ちつけるナイメス。
「ウウッン…」
痛みで動きがとれない間にクレイバンは左足のブーツも脱がせた。
150名無しさん@ピンキー:2005/06/11(土) 05:35:45 ID:jWJCji7w
クレイバンのトドメも刺さず、ブーツを脱がすという行動の意図を掴みかね混乱していたナイメスも
ようやく冷静にこの状況から抜け出す方法を考えはじめた。このままではいずれにしろ殺される。
彼女の豊満な肉体に伸びんとするクレイバンの両腕が迫ったとき、ナイメスは最後の手段をとった。
『鎧』の臍部分にある球体がチカッときらめいたかと思うと、
広間全体にまばゆいばかりの光が照射される。本来は逃走の為に使用する内蔵型照明ビームを使用したのだ。
もし、クレイバンのコンバットスーツが完全な状態であれば何の効果もなかったろう。
しかし、この状況。つまりゴーグルが破壊されている状態であれば絶大な効果があった。
「グァァァァァァァッ」
間近で照明ビームを直接視たクレイバンは眼に光が焼けつき、何も視えなくなる。
それでもナイメスの両足を掴んでいるのだから、離さなければまだクレイバンの方が優勢だといえた。
しかし、ナイメスの両腕が自由であり、この状況で何らかの攻撃が行われればかわせないとの判断から、
クレイバンは両足を離して距離を保つため、跳躍した。

一方これで有利になるかとみえたナイメスもそう簡単に事は運ばなかった。確かに「賭け」には勝った。
ムチとブーツ、そして一度しか使えない逃走用の内蔵型ビームしか身に付けている武装はなかったため、
もしクレイバンが両手を離さなければ、空手の自分にはどうしようもなかったからだ。
ただ、問題もあった。内蔵型照明ビームが強力過ぎたことである。
発動する瞬間に目をつぶったものの、それでも瞼を通過してくる光に眼を少なからずやられてしまっていた。
本来なら、これを使用する時には専用のグラスをつけるのだがこの切迫した状況では不可能である。
何とか立ち上がるが、何も視えない。もちろんクレイバンも同じ状況であろう。
失明の危険性はなかったが、なんとか視えるようになるのに一分以上、完全に回復するまでには数分かかるだろう。
どちらが先か。それが勝負の分かれ目となる。
一秒でも早く相手よりも回復するようにナイメスは心より祈った。
151名無しさん@ピンキー:2005/06/11(土) 05:42:37 ID:jWJCji7w
眼が回復しないことにはどうにもならない。
ただし、下手に動けば死体や武器などで障害物がいくらも地面に転がっていることから
察知される可能性が十分ある。
そのため、ナイメスは今いた場所から少しだけ移動したあと、息を殺して身をひそめる。
彼女はこの間に、その魅惑的な胸を『鎧』に収めていた。
さきほどは挑発のために、さらけだしたままであったが、
次こそは多分、ほんの些細なミスが死につながる最後の戦いとなる。
揺れてバランスがとりにくくなる乳房をしまうことは彼女の覚悟のあらわれであった。
収める時に『鎧』で擦れた乳首で少し感じてしまい、「ンッッ」と短く声が漏れる。
どうやらクレイバンには気付かれなかったようだが、地球人の女性よりも性的に感じやすいガラム星人の中でも、
群を抜いて敏感な自分の身体をこの時ばかりは恨めしく思った。

ナイメスには解せないことがあった。
クレイバンが自分を倒す二度のチャンスを棒に振っているからだ。
一度目は執務室でのこと。イってしまったナイメスは完全に無防備であった。
もし、クレイバンが投げ飛ばすのではなく、あの勢いで蹴りを頭部に放っていたとしたら、
自慢の美貌は醜くひしゃげ、それでも全ての威力を殺せないで首から上がちぎれとんでしまったであろう。
二度目はさっきのブーツを脱がす行為である。
あれにしても、そんな無駄なことはせずに股間なり、胸なり、顔なりに拳を叩き込まれていたら
致命傷となっていた。一体、クレイバンは何を考えているのか。
もちろん、この広間の惨状をみるに「情け」をかけているなどと考えるのは楽観的に過ぎる。
そしてクレイバンのさっきの言葉を反芻し、一つの結論に達する。
やはり、もし敗れることがあれば……………
152名無しさん@ピンキー:2005/06/11(土) 05:48:54 ID:jWJCji7w
しかし、どうやら戦の女神はナイメスに微笑んだかにみえた。
ナイメスが真っ白な世界からぼやけながらも視界が回復したときに、
クレイバンは身動きもせずに広間の中央でつっ立っていたからである。
忍び寄って最小限の動作でレーザーナイフを頭部か首筋に突き刺す。
それがナイメスの最初に浮かんだ策であった……
しかし、これはクレイバンの罠ではないかという想像も頭から離れない。
一度目も、二度目も策を弄され、それ無様にも嵌ってしまっている。
果たしてどちらが正解なのか……しかし、考える時間はほとんどない。
ほんの数秒後には回復してしまっている可能性がある。

ナイメスの出した結論は前者であった。
この状況で手をこまねいていれば、不利になるのは自分の方だと判断したからである。

153名無しさん@ピンキー:2005/06/11(土) 05:57:12 ID:jWJCji7w
足元に落ちていたレーザーナイフを拾い、ソロリソロリとクレイバンに忍び寄るナイメス。
この一撃で決める!必死の覚悟をもって、放った必殺のレーザーナイフはクレイバンの後頭部を貫通した。
即死だったのか、ナイフが突き刺さったままのクレイバンは声の一つも出さずに前のめりに崩れ落ちる……

「や、やりましたわ。ウフフフ、最期はあっけないものですわね。
 悲鳴や命乞いがもっともっと聞きたかったので少し残念ですけど……フフフフフ」ナイメスの表情は明るい。
ナイメスは今までの人生でこれほどまで命を危険に晒したこともなかったし、恐怖を感じたこともなかった。
その二つから解放された安堵、そして憎きクレイバンを葬り去った喜びからであった。

「さぁて、クレイバン。これで終わりじゃありません。
 今までのわたくし、そして帝国への反抗の代償はあなたの死体で払っていただきませんと。
 まずはその、醜い死顔をみせてくださいます?」
ナイメスがうつぶせになったクレイバンを抱きかかえひっくり返した。
破壊されたゴーグルから、
レーザーナイフによって潰され直視に耐えない赤崎の顔がみえ…………………………なかった!!!!
ナイメスの眼に入ってきたのはナイフで貫かれた後頭部から明かりが漏れ入るだけの空洞だったのだ!!
154名無しさん@ピンキー:2005/06/11(土) 06:02:32 ID:jWJCji7w
「本当に『クレイバン』しか眼中になかったんだな、そこまで思ってくれるなんて嬉しいよ」
ナイメスの背後で声がした。クレイバン、いや赤崎の声だ。
とっさに逃げようとしたが抱きかかえたクレイバン、
ではなくクレイバンとなるための『コンバットスーツ』の重さで動くことができない。

「どういうことですの。説明していただけますかしら」
恐怖で声が震えているのがナイメス自身にもわかった。
赤崎が手に持った何かの武器を振り下ろすだけで、自分は殺されてしまう…
そういった生殺与奪の権利がすべて赤崎にあるのだから仕方がないともいえる。
しかし、実はナイメスは簡単には逝かせてくれないという確信めいたものがあった。
「もう二度とするつもりはないがね。スーツだけを『炎結』することも可能なんだよ。
 お前の光で何も視えなくなった俺は一度装着を解いて、スーツだけを再び『炎結』させた。
 あとはこの広間へとつながっていた、さっき俺がここに辿り着いた時に使った通路にもどって
 隠れていただけさ。あとはもういいだろう?
 お前は『クレイバン』に集中しすぎてて、他のことがおろそかになっていたんだよ。」
赤崎はナイメスの問いに答える。彼女はおのれの完全なる敗北を知った。
155名無しさん@ピンキー:2005/06/11(土) 06:10:29 ID:jWJCji7w
「で、わたくしをどうしますの?」
「まずは……こうする」
赤崎が手に持っていたナイフで両足首の腱を斬った。
「キャアアッ」
短い悲鳴とともに、膝を折ったまま仰向けに倒れる。
抱いていたコンバットスーツの下敷きになったような格好だ。
「無様だな、ナイメス!」
怒気を強め、赤崎はナイメスをあざける。
「アァァアア、お願いです、クレイバン。殺して…くださいません?ひとおもいに。
 助けてなんて虫のいいことは言いませんわ。だから、せめて、せめて苦しませないで殺して。」
ナイメスは痛みをこらえながら、必死に頼みこむ。
しかし内容は意外なことに命乞いではなく殺人の請願であった。
「殺すだけなら、すでに二回そのチャンスはあった。お前もわかっているだろう?
 何故わざわざ殺さなかったか。それも頭のいいお前なら気付いているだろう。
 今まで、何千何万という人々がてめぇの、てめぇらの勝手な理屈で無惨に殺されたんだ。
 罪を悔いながら最高の苦しみのなかで死ね!!」
「イヤァァァァッイヤァァァァァッァァ!!」 
恐怖のため、あれほど高かったプライドをかなぐり捨ててナイメスは悲鳴をあげる。
赤崎の言葉でさきほどの結論が正しかったことを彼女はあらためて確信した。

何をそこまでナイメスは恐れるのか。それは………セックスである。
156名無しさん@ピンキー:2005/06/11(土) 06:15:45 ID:jWJCji7w
彼女たちガラム星人にとって地球男性に膣内に射精されることは死を意味した。
ガラム星ではレンナル帝国が世界を支配したことにより、
男子は重労働、そして子を産むための精子工場としての役割しかない。
帝国の構成員のほとんどはレズビアンであり、
彼女たちの日常的なセックスはディルドーなどを用いた、ただ肉欲や性欲を満たすためだけのものである。
ナイメスがクレイバンに対して行った性的な挑発行為は地球で得た知識の真似事であり、
実際には同様の行為が男ではなく、女にむけて行われる。

そんな毛嫌いする男に触れられたくもないが、
実験的に罪を犯した女囚人を捕獲した地球の男と交わらせたことがあった。
異種族交配など彼女たちにとっては余興のようなものであったが、驚愕の結果がもたらされた。
男が射精したあと、女が突然苦しみだしたのだ。
女は必死の形相で全身をかきむしり、のたうちまわった挙句に悶死したのである。
科学班の調査結果により地球人の精子を膣内から摂取することは
ガラム星人にとって宇宙で他に類をみない猛毒であることがわかった。
そして数分間続く体内が焼け爛れるような苦しみは「ガギギ・ジルマ」がもたらす痛みの数十倍とされた。

ナイメスの不幸は四つあった。一つはもちろん、クレイバンに敗北したこと。
二つ目はクレイバンが地球人の精はガラム星人を死に至らしめることを知っていたこと。
二つ目は戦闘員ではなく、司令官であるために自決用の毒を歯に仕込んでいないこと。
そして四つ目。この状況下では唯一の(といってもすぐに死ぬわけではないが)、
舌を噛み切るという自殺行為がレンナル帝国では禁忌であり、
女帝への最大級の冒涜であるという特異な文化を持つことであった。
157名無しさん@ピンキー:2005/06/11(土) 06:37:48 ID:jWJCji7w
『クレイバン』の第四回です。
屠る方法どうしようかと迷いましたが今回はこんな感じで。
後一回で終わります。


>>128 >>129 >>131
ありがとうございます。
これからも屠りとエロ上手く混ぜたいと思います。

>>132
悪の女戦闘員、怪人、幹部などなどイイですね。いやそんなの関係なしに純粋に特撮大好きですが。
ちなみに私のこのスレ的な性癖の目覚めは『宇宙刑事ジャスピオン』のギョール・ブリマでした。

皆さんは何で目覚めてしまったか、とちょっと話題をふってみる。
158名無しさん@ピンキー:2005/06/11(土) 12:18:57 ID:NVk8XHnB
私の場合、周りが「悪の女幹部はせくすぃーだ」と騒いだのを聞いたことがきっかけ
目覚めたのがいつかは忘れてしまった
悪女を嬲る喜びに目覚めたときかもしれない
159名無しさん@ピンキー:2005/06/11(土) 17:12:30 ID:0FoQrI/V
>>157
逆転の筋書きがお見事。毎度ながらGJです。ナイメス様がエロくてえげつない最期を迎えるのを期待w
目覚めたきっかけは007/ゴールデンアイですかね。
ファムケ・ヤンセン演じる殺し屋女がエロ過ぎた。
160132:2005/06/12(日) 12:20:20 ID:+rm/qeS9
クレイバンの作者さん、返答ありがとう。

俺が目覚めた時か…、ここだけの話だが、
「仮面ライダーBLACK」の大怪人ビシュムだな。
あの死に様が、実にエロくてなぁ…。
アレでエロに目覚めたと言っても、過言じゃない。
それも、ただエロに目覚めたんじゃなくて、
女性キャラの死に様にエロチズムを求めると言う、
オマケまで付いて来たからなw
161グロッキー:2005/06/12(日) 14:31:09 ID:GF8MPyrx
ショッカー女怪人と仮面ライダー1、2号が戦う時、萌えた。
162名無しさん@ピンキー:2005/06/12(日) 23:06:59 ID:rP80Tu6E
俺は幼稚園のときギルザで目覚めますた。
レーザーブレード刺されたときの声がやけにエロくて…あと太もも。
てなモンだから今のクレイバンのSSはナイメスがギルザとダブってますよ。
お嬢口調も被ってるし。

今じゃ悪役でないと萌えねぇ…orz
163名無しさん@ピンキー:2005/06/13(月) 21:12:03 ID:B4l5n4vI
俺の目覚めはよく覚えてないけど、多分、戦隊モノのザコ女怪人だろうなぁ。
戦闘員が全員やられて圧倒的有利が圧倒的不利になった時の焦りとか、
息つく暇も無くタコ殴りされたりとか、外見に似合わず色っぽい声とか、
「怪人と言えど所詮は使い捨て」感とか、

そんなトコに消防ながら反応しちゃったんだろうなぁ・・・
164132:2005/06/15(水) 18:31:24 ID:9I71S7/4
あ、クレイバンの作者さん?
さっき気付いたんだけれども、
「巨獣特捜ジャスピオン」ですよ。

確かに、ギョールの格好はエロかったですね。
ヒーローのジャスピオンと、巨大ロボのダイレオン、
どっちも強くて好きだったなぁ。
165クレイバンの作者:2005/06/16(木) 00:03:58 ID:jxoBlYKQ
あ、そうっすね、ご指摘ありがとうございます。確かシャイダーまででしたね、宇宙刑事は。

なんか小学生や幼稚園で目覚めたって人、多いですね。かくいう自分も幼稚園ですが……
なんというか、もう少しメジャーなもので目覚めてたらなぁとか、
コソコソ趣味を隠さずに堂々といえる程度のフェチならよかったなぁと時々思います。
まあ、もう手遅れですが………
166名無しさん@ピンキー:2005/06/19(日) 03:04:13 ID:nzxu2kVa
現在、この惑星シーカスにあるサイベン帝国とワスラン共和国の戦争状態にある。

今回の戦争が今まででと違うのはCAと呼ばれる巨大な人型兵器が活躍していることである。
その開発はサイベンが先に開発に成功し、以前は拮抗状態であった両国のミリタリーバランスは大きく崩れた。
サイベンはその圧倒的な軍事力で数ヶ月でワスランの領土の半分を奪取。
サイベンの完全勝利かと思われたが、ある開発者の亡命によりワスランも遅れてCAの開発に成功。
国力では相手国の四倍にも及ぶワスランは、その生産力を頼りに反撃の狼煙をあげた。

CAのシステムは簡単にいえば『自分の動き』を全長10mほどの二足型ロボットが、
ほとんど誤差なくトレースするもので、圧倒的な火力とスピードを持ち、
なおかつ精密な動きをする汎用性の高い人型兵器である。
ただし、そのCAにも弱点はあった。それはCAの受けた破損(その他)のおよそ30%を
そのまま人間の身体に伝えてしまうことである。
もしCAの頭部に専用ライフルの弾が当たれば、
胴部分のコクピットに被弾してなくても、その衝撃でショック死してしまう場合がある。
もちろん、本当に傷つくわけではない。ただCAと人間を繋げている擬似神経が『痛み』だけを伝えるのである。
しかし、その『痛み』は常人が耐えられるものではなかった。
そのため、圧倒的な攻撃力とひきかえに、
一戦闘でのパイロット死亡率は異常なほどの高さを示している。
しかし、この戦争の行方を左右しかねない強力な兵器であるため、
両軍とも人命の損失は省みず、大量のCAを投入していた。
167名無しさん@ピンキー:2005/06/19(日) 03:06:08 ID:nzxu2kVa
そしてオレことレイジル=ゲインはワスラン共和国のエースパイロットとして、
特殊戦闘用のCA「ガイラ」を操縦している。
しかし、まずいことに密林の哨戒中に7機の敵軍のCAと遭遇してしまった。
それも「桃色の悪魔」とオレたちの間で呼ばれている恐ろしい力を持った遊撃部隊である。
彼らはピンクという戦術も何もあったものではないカラーリングのCAを駆っているが、
実力は本物で、既に7つものワスランの小隊が完全に叩きのめされている。
もちろん逃走は不可能……いや、例え可能だったとしてもオレはやらないだろう。
恐怖よりも怒りが勝っていたからだ。「桃色の悪魔」には個人的に恨みがある。

戦争である……仲間がやられても「軍人」であったら仕方のないことだと、
(もちろん、そんなに割り切れるもんじゃないが)なんとか諦められる。
しかしだ。「民間人」なら話は別、こいつらは敵国の村っていうだけで皆殺しにしやがったのだ。
それも一つだけではない。抵抗したってのならまだ話はわかる。けど女や子供、老人とお構いなしだ。
CAで燃やす、握りつぶす、天高く放り投げる、木に串刺しにするetc…etc…。
ただ殺すわけじゃなく、思いつくままに趣向をこらして殺しつくす。
その中にはオレの家族や友人もいた。
いや、わかってる。「軍人」なんだから私情でってのはご法度だ。けど、もう我慢できなかった。
偵察用の特殊CAで面と向かった戦闘には不向きだが、こういった密林でのゲリラ戦なら勝機はある。
オレは、CAを哨戒モードから戦闘モードへと移行させた………
168名無しさん@ピンキー:2005/06/19(日) 03:09:57 ID:nzxu2kVa
「桃色の悪魔」とワスランに称されている部隊は実は女性だけで構成されている。
それも軍規違反などでつまはじき者にされていたアウトローの集団だ。
命令違反、独断専行、禁止されている最前線での異性交遊など、
パイロットとしての資質が高くなければ銃殺刑とされても仕方がないような者たちなのだ。
しかし、この状況下において彼女たちを処分することはサイベンにとっては大変な痛手である。
上層部は苦虫をつぶしながらも黙認し、集団行動が苦手な彼女たちに独立したゲリラ的な戦闘を命令していた。

ぴったりと身体に吸い付くようにフィットし、豊満な肢体のラインが露わになった薄手のボディスーツを着た
レーン=トーネがコクピットでイラついていた。赤髪と厚い唇が印象的な女だ。
(ちなみにスーツが薄いのは、そのままの動きをCAに伝えるには厚手のものでは誤差が生じてしまうからである。
 本当は何も身に付けない、つまり裸で乗ることが一番望ましい。)
熱帯林の中で遭遇したワスラン共和国の見慣れないCAがセンサーから忽然と姿を消したのだ。
近頃開発されたステルス迷彩の実験機かもしれない。いたぶるつもりで散開したのが仇になった。
無線も何らかの電波妨害があるのか他の者達と連絡がとれない。
「ちっ!やんなるねぇ!!」
乳首さえもしっかりと浮き出ており、裸よりもむしろエロティックではないかと思えるスーツごしに
Fカップはあろうかという大きな胸を軽く揉む。レーンが混乱するとでる癖だ。
揉んでいる左手の接続は切っている。
再びつなぐのに二秒半かかるので戦場を舐めているとしか思えない行為だったが、
エースとしての驕りと余裕が彼女をそうさせた。
169名無しさん@ピンキー:2005/06/19(日) 03:13:07 ID:nzxu2kVa
「ふん、絶対に楽には死なせてやらないよ!」
ハスキーな声で一人つぶやくレーン。
捕獲した時にはどういった風にいたぶり殺そうかと、訪れるであろう未来図に想いを馳せる………
もちろん、油断しているわけではない。
どこから襲い掛かってきても右手に持ったサブマシンガンで蜂の巣にしてやろうと
周囲に注意を払っているのだ。そして……

ガサッ

「そこかいっ!」
左手を接続しなおしながら、銃を音がした方向に瞬間的にむける。
CAでありながら、その鮮やかな動作は彼女がエースであることを証明していた。
しかし、そこにはCAも人間もおらず、ただ鬱蒼としげった木々のみ。
風で擦れ合う音だったかと、少し安堵の息を漏らす。
「やれやれ、ん?ギャッ!」
急に後ろにひっぱられた感覚があったかと思うと、CAがあおむけ状態で倒された。
しかし、目の前には密林に隠れながらも視える青々とした空だけで他には…………何もなかった!!!
にもかかわらず、腰あたりに圧力がかかり、身動きがとれなくなる。
 何 も い な い よ う だ が 何 か い る の だ
その「何か」に馬乗りになられたのだろう。
しかし、敵機の姿が以前としてみえない……レーンは自分の眼を疑った。
170名無しさん@ピンキー:2005/06/19(日) 03:19:15 ID:nzxu2kVa
「え、ちょっと。やだよぉ……!!」
コクピット内で恐怖のあまり叫びをあげる。
急にライフルを持っていた右腕のつけねあたりに耐えられないほどの痛みがはしる。
「いぎぃいいいいい、ひぃぃぃぃぃ」
どうやらCAの右腕が切断されたようだ。
そして、今度はこめかみをかなりキツクつままれたような感覚が伝わってくる。
どうやら頭部のバルカンもつぶされた。この状況で使用できる武装はなくなった。
次は確実にコクピットのある胴体部分を狙ってくるだろう。
そうなったら自分は22歳の若さで散ってしまう。レーンはその現実に耐えられなかった。
もっとイイ男とSEXしたいし、ブランドの服で着飾りたい……
何よりも、サディストであるレーンはこのいたぶられるだけの状況が我慢ならなかった。
「ちくしょう、ちくしょう、ちっくしょおお!」
何度も何度もしつこいくらい叫び続ける。目には涙、股間には黄色い滴……
もし、スピーカーをONにしていれば、仲間にその声を拾ってもらえれば援護が来て
助かった可能性もあったが、彼女はそこまで頭が回らない。

171名無しさん@ピンキー:2005/06/19(日) 03:30:23 ID:nzxu2kVa
そうだ、投降しよう。レーンはまるで素晴らしい答えをみつけたかのような顔になる。
「軍人」としてなどという誇りはなかった。今まで彼女が軍にいたのは「合法的に残虐行為ができる」
そんな単純な理由だった。サイベンがどうなろうと知ったことじゃない。

あれだけ、残虐行為に身を浸しておいて投降するなどという虫のいい話が通じるはずはない。
しかし、相手にその判断を委ねる必要はなかった。
なぜなら、彼女が投降しようとスピーカーをONにするのが彼女が生前とった最後の行動となったのだから。

コクピットに亀裂が走ったかと思うと、
ビームナイフが、(いやレーン自身はその青白く光るそれが何であるのか認識できたかも怪しいが)
彼女のちょうどその豊満な乳房を貫いた。
「サイベン帝こ…くふぅがはぁんっ」
彼女は最後まで説明することができなかった。上下に両断され一瞬のうちに絶命する。
172名無しさん@ピンキー:2005/06/19(日) 04:12:33 ID:WEcYZ/Ng
イイヨイイヨ〜
173名無しさん@ピンキー:2005/06/21(火) 13:04:51 ID:QZaexbDF
クレイバンマダ〜?
174名無しさん@ピンキー:2005/06/23(木) 22:40:30 ID:MDtYtqou
保守上げ
175名無しさん@ピンキー:2005/06/26(日) 03:28:05 ID:QR3fBmjS
泣き叫ぶナイメスに覆いかぶさっていたクレイバンのスーツが、
細かい粒子状になったかと思うと消えていく。赤崎がスーツの『炎結』を解いたのだ。
解放されたナイメスは赤崎から少しでも距離をとろうと四つんばいになって這いずる。
彼女の背中は『鎧』を留めるベルトが斜めに交差しているだけで、白くきめ細やかな肌があらわになっている。
そして、大事な部分だけを『Tバック』で隠したたっぷり量感のあるお尻が
ナイメスが動くたびに小刻みに左右に揺れる。
彼女は必死に逃げようとしているのだ。もちろん、それは全く意味のない行為で、
しかも、もし他人がこの光景だけをみれば……赤崎を誘っているかのようにしかみえない。
176名無しさん@ピンキー:2005/06/26(日) 03:29:43 ID:QR3fBmjS
「ヒィヒィヒィィィィィッ」
醜態をさらすナイメスに赤崎はゆっくりと歩み寄り、そのお尻に軽く蹴りを入れる。
「ハァァアンッ」
体勢を崩して無様につぶされるナイメス。
「情けないな、ナイメス!もう覚悟を決めろ!!」
ナイフをジーンズにさしこみ、空いた左手で背中を押さえる。
そして残った右手を………ナイメスの秘所へと持っていく。『Tバック』ごしに二本の指がなぞる。
「ヒィヤァッ!!」
「さっき、オナニーしていたからか?濡れたままじゃないか。
 挿れるのが難しいかと思ったが、これなら少しイジれば大丈夫そうだ。」
セックスという男女の性の営み。快楽をもたらすその行為を赤崎はまるで興奮など何もないかのように、
ただ淡々と濡れているという事実をナイメスに告げる。
「イヤァ。イヤです。それだけは、それだけは許してくださいな。お願いです、クレイバンッ」
無駄とわかりつつももう一度頼みこむナイメス。
「そんなこと聞けるわけないだろう。さっさとヤらせてもらう。いや、その前に……
 動くなよ。動けば背中が滅茶苦茶になるだけだがな。」
赤崎がレーザーナイフをとりだし、スイッチを入れるとブゥンという音ともにナイフ状のレーザーが出る。
なんとか、もがれようとジタバタしていたナイメスもその音を聞いて静かになる。
ブツッブツッ。『鎧』を留めていたベルトがちぎれとぶ。
これで彼女が身につけているものは『Tバック』だけとなった。
赤崎はうつ伏せになっていたナイメスを後ろから抱き起こす。
『鎧』に隠れていた爆乳が、そして可愛らしい臍が露わになる。
もちろん、赤崎には臍はみえなかったが、
垂れずにその存在を主張する乳房だけでは後ろからでも視ることができた。
177名無しさん@ピンキー:2005/06/26(日) 03:32:08 ID:QR3fBmjS
「ヒィイイ、やめてぇっ、やめてぇっ!ハァァンッ」
嘆願が喘ぎ声にかわる。
ナイフを再び腰にしまいこみ、空いた両手でナイメスの乳房を鷲掴みにしたのだった。
男のゴワついた手に触られるのは初めてで、加えてそれが憎いクレイバンともなると相当の嫌悪感があったが、
あまりに感じやすい胸の持ち主であるために、それでも感じてしまっていた。
赤崎もその大きさ、そして何よりもその柔らかさに圧倒されていた。
彼の大きな手でも収まりきらない乳房は、吸い付くようなきめ細やかな肌触りを持ち、
揉むたびに変幻自在に形を変えていく。今までに赤崎が経験した誰よりもいやらしい乳であった。
「ヒィインッ、ハァアン、やめてぇ、やめンンッイヒィン、ハァァンァイィィィッ!!。」
鼻にかかったいやらしく乱れた声が部屋全体に響き渡る。
両腕が自由なので揉みしだくクレイバンの手に肘でも落とせば、この状況から抜け出せたかもしれないが、
感じすぎて、身体の力が抜けてどうにもならない。
赤崎はなおも乳を責めながら、指で桃色にツンとたった乳首を摘みひねる。
「ヒャァァァァァンッ!!」
いちだんと高い声で喘ぐナイメス。
全身性感帯のような彼女のなかでも、乳首は特に感じやすい部分である。
このままイってしまうかとも思うほどの快感が体内を駆け巡る。
赤崎も乳を揉む行為だけでペニスが爆発しそうに膨らんでいた。Gパンで押さえつけているために少し痛い。
178名無しさん@ピンキー:2005/06/26(日) 03:32:59 ID:QR3fBmjS
左手はそのままに、右手をナイメスの股間へと持っていき、『Tバック』をずらし中に指をすべりこませる。
「アヒャアアァァッ」
膣内は汁で溢れもうジュクジュクであった。
「そろそろいいようだ。これから死ぬってのにこんなに濡らして快感に喘いでいるとはな」
「アハァッ。やめてぇ、イヤですイヤァ。やめてください。ヒキャッ!」
座り込んでいたナイメスの首に手刀をいれる。隙だらけだった彼女は対応できない。
痛みで苦しんでいる間に赤崎はカチャカチャとベルトの音を鳴らしながら、ジーンズとパンツを脱ぎ捨てた。
股間部分を露出させるだけで、ズボンがずり下がっていては非常時に思うように動けないからである。
痛みで動けないナイメスの目にそそり勃つ男根が飛び込んできた。
179名無しさん@ピンキー:2005/06/26(日) 03:33:42 ID:QR3fBmjS
どうする、どうしたら、この状況を打破できる?このままでは挿れられ、最低の死を迎えてしまう。
狂いながらのたうちまわる自分を想像してナイメスは赤い滴を少し股間から漏らした。
とにかくイかせなければ。イかせれば最悪の事態は防げる。
「お願いがありますの。どうか聞いてください、クレイバン。」
首筋の痛みをこらえながら、必死に懇願する。
「ダメだ。」
赤崎は行為に及ぼうとナイメスの肩を押さえつけた。
「レンナル帝国には古くからの掟があります。女が男に完膚なきまでに負けた時には、
 『胸を持ってイかせ、精に支配されよ』と。だからお願いですクレイバン、
 殺されるのは構いません。ただこの掟も守れずに死ぬのは司令官としてのプライドが許しませんの。
 どうか胸であなたのソレを挟ませてくださいな。」
構わず、ナイメスは言わんとしていたことを全て話す。この『掟』は真実なのか。
いや、このナイメスの言葉は嘘八百であった。
大体、レンナル帝国が建国されて数百年、男などただの奴隷であり、
そんな愚かな男達に負けるなんてことはこの地球に来るまでは起こりえない事態だったのだ。
ただ、膣外で一度だけイかせるために考えた、ナイメスにとって最後の賭けであった。
180名無しさん@ピンキー:2005/06/26(日) 03:35:14 ID:QR3fBmjS
パイズリさせろ。端的にいえばそういうことだろう。そんな掟があるのか、どうも怪しい。
しかし、もし罠だとしても一体、パイズリすることに何の意味があるのか。
赤崎はナイメスが何を考えているのかわからなかった。いや、わからなくて当然である。
地球人である赤崎には想像もつかない彼女の『思い込み』のなせるものだったのだから。
どちらにせよさっさと膣に突っ込んで射精してしまうのが上策であるのは間違いない。
しかし、と赤崎の心には迷いが生じる。司令室でのオナニーでナイメス自身が揉んでいた乳、
そしてついさっきまで揉みしだいた乳。目の前の妖しく誘う柔らかで大きな乳。
それに挟まれしごかれるということ。
何度殺しても飽き足らないほど憎い女であったが、赤崎も『戦士』である前に『男』であった。

「俺は3ミリ秒でクレイバンに『炎結』できる。何か少しでも変な動きをすれば……」
「ええ、ええ、わかっていますわ。もちろんそんな愚かなことは致しません。
 それでは承諾していただけますの?」
赤崎に最後まで言わせずに畳み掛けるように、言葉を重ねるナイメス。
その声には必死さと何か焦りのようなものがあった。
「ああ、何を考えているのか知らんが乗ってやる。」
「疑り深いですわね。フフ、けどありがとうございます。誠心誠意尽させてもらいますわ。」
181名無しさん@ピンキー:2005/06/26(日) 03:36:18 ID:QR3fBmjS
なんとか、ナイメスの思惑通りに事が進んだものの、
男のピクつく醜怪なペニスを胸で挟むなどナイメスにとってはもちろん初めてのことである。
今までセックスといえばディルドーだったのだから挟むという行為自体、経験のないことであった。
しかし、彼女にとってはここが正念場。膝立ちの状態で、そぅっとクレイバンのそそり勃つモノを挟み込む。
彼女の胸が大きいため、ほとんど埋もれてしまったペニスに柔らかな肉の圧力がペニスにかかる。
「挟むだけでイかせられると思うのか?」
「フン、そんなわけありませんわ。もっと気持ちよくしてさしあげます」
そういうと円を描くようにゆっくりと両手で乳房を動かし始めた。
フニュフニュと卑猥に形を変えながら強烈な刺激をペニスに与えていく。
膣とはまた違った感触が赤崎を支配していく。
「ふん。なかなか巧いじゃないか」
「言いましたでしょう。これは完全なる敗北を与えられた者が誠意を持って勝利者に尽す行為です。
 気持ちよくなってもらわなければ、わたくしのプライドにかかわりますわ。」
嘘まみれの台詞である。実際にはナイメスの心は怒りで煮え繰り返っていた。
媚びた言葉を吐き、パイズリなんて屈辱的な行為をしなければならない自分に、
そして何よりもこんな状況に追い込んだクレイバンに!。
しかし、ここでイかせればまだ勝機はある。なんとかそう思い込むことで全てを投げ出したくなるのを我慢する。
182名無しさん@ピンキー:2005/06/26(日) 03:39:31 ID:QR3fBmjS
「ハァンッ、フゥファァッフゥンッ!!」
ペニスという異物が中心にあったが、自身の乳を揉んでいることには変わりない。
そのためナイメスも感じてしまっていた。しかし、それ以上に赤崎は興奮していた。
「おい、イって欲しいんだろ?ならもっとだ。もっと早めろ」
「フフ、わかりました。」
フニュフニュフニュフニュフニュフニュッ、ゆっくりだった円運動が次第に早まり、
挟み込む両手の力も強くなっていく。
先ほどの数倍の刺激がペニスに伝わっていく。
「ハァアン、ハァハァハァフフ、早く早くイってしまいなさい。わたくしのお顔にたっぷりとかけてぇ」
赤崎はこらえきれなくなっていた。今までのセックスとは比べものにならなかった。
いくら敵、いや敵だからこそなのか。生きるか死ぬかの極限状態であったことが
赤崎に異常なほどの興奮を与えていた。
ナイメスのしごきは、円から高速の上下運動に変わっていた。耐え切れない!!
「クッ!」
ドピュッ、ピュッピュッ、ピュッピュッ!!
183名無しさん@ピンキー:2005/06/26(日) 03:40:24 ID:QR3fBmjS
戦いに続く戦い、休まる暇もなかった赤崎にとって数ヶ月ぶりとなる射精である。
一度に出す量としては地球人にとってみれば相当の量がナイメスの顔にふりかかる。
白濁に顔中を汚されるナイメス。口からの摂取はガラム星人にも害がないため、
(もちろんドロッとした液体には抵抗があるが)その表情に恐怖は窺えない。
いや、むしろ何か「してやったり」といった表情をしている。
精液をかけられたことで再び恐慌状態に陥ることを想像していた赤崎は拍子抜けした以上に、
あらためてナイメスがさっきから何を企んでいるのかと訝しむ。
「何がおかしいんだ」
「ウフフ、何もありませんわ。それにしても地球人というのはザーメンの量が少ないんですのね。」
挑発ともとれる言葉だがナイメスにはそういった意図は何もなく、素直な感想である。
ただ、これは彼女が地球人の肉体構造に無知なことに起因していた。
「フン、だからどうした。さて、お前のリクエストには答えてやった。さあ挿れるぞ……」
その言葉に少し怒りを覚えながらペニスを柔かく大きな乳房から離す。
「待って、待ってくださいな。今挿れるのはダメですわ。舐めとりますからお願いお待ちになって。」
精液が赤崎の男根に付着していれば挿入されるだけで毒がまわり逝ってしまいかねない。
ナイメスは必死に懇願する。
「つまらない策だ。噛み切られることをわかっていてそんなこと誰がさせるか。」
「違いますわ。さっきあなたが言いましたでしょう。瞬間的にクレイバンに『炎結』できるって。
 それにそんな野暮なこと考えていませんわ。ただ、そのままで挿れられたら……お願いします。」
さっさと殺してしまうべきか。それともいくら敵としてとはいえ、一年もの間戦ってきた女に対して
最後くらい情けをかけてやるべきか。赤崎は迷ったが、望みどうりにさせてやることにした。
184名無しさん@ピンキー:2005/06/26(日) 03:47:38 ID:QR3fBmjS
「そうだな、このままではすぐに逝ってしまうものな。いいだろう。
 ただ少しでも変な動きをしたら……わかっているだろうな」
そういうと両手でナイメスの側頭部をがっしりと掴む。
「舌だけだ。咥えようなんて思わなくていい。」
「フフ、わかりましたわ。」
ナイメスの赤く妖しい舌がのび、半勃ち状態の赤崎の亀頭をチロっと舐める。
「ック!!」
敏感な部分を舐められ、快感が駆け巡る。しかし情けない声を出すことは赤崎のプライドが許さなかった。
なおもナイメスはチロチロと精液を舐めとっていく。
少しでも残っていれば死につながる……その恐れが彼女のその舌の動きにも反映し、
絶妙の舌さばきである。ンフゥ、ンフゥンッ、ンンッ!鼻で卑猥な声を出しながら舐め続けるナイメス。
赤崎の男根は再び固く反り返っていく。

「ンフフ、もういいですわ。さあ、どうぞお好きになさって。」
舐めとり終わったナイメスは顔にかかった白濁液を手でぬぐいながら、まるで誘うかのように言う。
あきらかに、パイズリされたあたりからナイメスの言動には余裕がある。
膣内に射精すればナイメスは死を待つより他ない。
それを何よりもわかっているはずなのは彼女自身だというのに。
「殊勝な心がけ、と言いたいところだが本当にいったい何を考えているんだ?」
「心外ですわね。最後くらい楽しみたいだけですわ。もう何度でもイってくださって結構ですのよ。」
185名無しさん@ピンキー:2005/06/26(日) 03:50:05 ID:QR3fBmjS
「何度でもイって」そして「ザーメンの量が少ない」……ナイメスの言葉を反芻するうちに
赤崎には一つの考えに思いあたった。
「聞きたいんだがな、さっき俺の精子の量が少ないと言ったろう?ガラム星人の男はそんなに多いのか。」
濡れに濡れた秘所に勃起した男根を突っ込まれると思いきや、
突然の質問されたので興を殺がれ少し不機嫌になりながらナイメスは答える。
「ウフフ、気になさってたんですの。そうですわねぇ、ショックかもしれませんがクレイバン、
 あなたの七倍はあるかしら。なんせ、溜めに溜めたザーメンを一気に放出するのですから。」
「ほう、そうなのか。じゃあ一度射精してしまったら、次にイった時にはザーメンの量はどうなるんだ。」
「少なくとも三日は何も出ませんわ。ある程度溜まるまではね。」
何を当たり前のことをこの男は聞くのだ。わざわざ説明することではないだろう。
「はははは、そうか。そういうことか。じゃあ俺はもう射精することはできないんだな。」
「何を言いたいのかわかりませんが、もちろんそうですわ。あなたは胸で挟まれイってしまった……
 どんなに頑張っても無理です。ウフフ、わたくしの勝ちですわ。
 さあ、どうします。さっさと違う方法で殺します?それとも三日お待ちになります?」
ナイメスの策では肉の快楽に溺れさせ、隙をみて殺すつもりであったがこうなれば仕方ない。
少なくとも、射精されることは避けられたのだ。
死ぬのは嫌だが、クレイバンの思惑通りにならなかったことがせめてもの救いだと彼女は考えた。
186名無しさん@ピンキー:2005/06/26(日) 04:06:26 ID:QR3fBmjS
「四つん這いになれ」赤崎はナイメスの問いには答えずに彼女に命令する。
ナイメスはクレイバンがくやしくて怒り狂う姿をみたかったのに、淡々としているのが癪にさわった。
「ふん、わかりましたわ。」もう媚びる必要もない。憮然とした調子で指示通りにする。
赤崎は突き出された柔らかく、見事な張りの巨尻を両手で掴み、いきり勃った男根を挿れる用意をする。
後背位をナイメスに強制したのは、事実を彼女に伝えたとき抵抗できないようにするためであった。
「ナイメス、お前は地球人について何も知らないようだな。」
「突然、何をおっしゃいますの。」
「何故、地球人の射精時の精子の量が少ないのか。それはな、何度でも射精が可能だからだよ。」
ビクゥ!!ナイメスの身体が震えるのが掴んだ尻から伝わってくる。
「嘘ですわ。そんなのは、嘘です。」
「確かめたこともないんだろう?男なんて地球の男なんてゴミ同然だものな。
 いいさ、自分の身体で確かめてみればいい。」
「ヒィィィッ!!」
そういうと、彼女の濡れた肉壷の奥まで一気に刺し貫く。
恐怖のためか、いやよほどの名器なのか締めつけがすごい。
必死に逃げようとするナイメスの細い腰を掴み、何度もピストン運動を繰り返す。
「アハァン、イヤイヤ、嘘ぉぉ、イヤ、嘘、いや、いやいやぁぁぁ」
重力には逆らえず、地面にまさに擦れんとする爆乳が上下に激しく揺れる。
「ダメェ、ダメェ、アフゥン、そんなぁ、イヤぁぁぁン」
考えてみれば、一度しか射精できなければ胸でイかせることをあのクレイバンが
承諾するはずはない。本当に、本当にそうなのだ。ナイメスは快楽と恐怖で狂ってしまいそうだった。
腰から胸に手を持っていき、揺れ動く豊満な胸を揉みしだきながらペニスを出し入れする。
既に勃起状態のクリトリスにペニスが何度もあたり、刺激が倍増される。
「ハゥン、ハァァァン、イイィ、イイヤ、イイィィィン!!」
射精されたら死ぬ。しかし、その恐怖よりも快感がナイメスの心と身体を支配していく。
187名無しさん@ピンキー:2005/06/26(日) 04:12:11 ID:QR3fBmjS
パンッパンッパンッパンッ 肉と肉がぶつかりあう音が部屋中にこだまする。

「アァン、アァンアアン、イっちゃう、いあああああああああっ!」
赤崎の激しいストロークに耐え切れずナイメスがまずイく。赤崎もそろそろ我慢の限界にきていた。
「ナイメス。これでお前も最後だ。
 家族の、茂也のそして子供たちの、お前に殺された皆の思いを受け取れ!!」
「イヒィイィ、イかないで、イかないで、イかないでぇえええ!!」
「死ねナイメス!!!」
恐怖のためナイメス括約筋がペニスをギチギチに締めつけ、赤崎は強烈な快感と共に絶頂を迎える。
ドクッ、ドクッ、ドクッ…ナイメスの子宮に赤崎の精が注ぎ込まれた。
188名無しさん@ピンキー:2005/06/26(日) 04:13:19 ID:QR3fBmjS
ズポッ 赤崎は自らの男根を引き抜き、ナイメスから離れる。
「あ、ああ、あぁぁぁあ……」彼女は射精された事実を受け入れられず放心状態だ。

数秒後、ナイメスの身体が跳ねた。ビクンビクンと痙攣を繰り返す。
「ギヒィィィィッ」
ナイメスは身体をかきむしる。彼女の爪が白く美しい肌をひっかきまわし、血で染めていく。
「アギギギ、グヒャアアア」
そこに彼女の妖艶な声は存在しない。濁った声をあげ、のたうちまわる。
「ガグギィィィィ」
白目をむき、よだれをたらし、ナイメスはその顔を苦痛に歪めている。

赤崎は苦しむナイメスを冷静にみつめながら、殺された人々を、
そしてレンナル帝国との戦いの日々思い起こしていた。

「ゴロジデぇ、ゴロジデェグダザイィィィ」
痙攣を繰り返し、血みどろになったナイメスの叫びが赤崎に届く。
「お前が、今までやってきたことの報いだ。十分苦しめ。」
「イギャァァァァ、オネガギィィィィ」
赤崎は彼女の醜態を目の当たりにしてひどく虚しくなる。
今までのナイメスのやってきたことを考えればこの程度の苦しみでは生ぬるいともいえた。
しかし、赤崎には赤崎は非情になりきれなかった。
189名無しさん@ピンキー:2005/06/26(日) 04:15:17 ID:QR3fBmjS
『炎結』

再びクレイバンとなった赤崎は破壊されたゴーグル部分から苦しみのたうつナイメスをみつめ呟く。
「逝かせてやるよ」

「デッドクロス!!」
叫びとともに、ナイメスの真上にレーザー状の十字架があらわれ、
ナイメスの身体が空中に浮かんだかと思うと、その十字架に磔になる。

クレイバンがナイメスにむけて走り出す。
「クレイバンダイナミックアタック!!」
血まみれの裸体、その胸元にクレイバンのパンチが叩き込まれた。

「ガハァァァァァァンッ!!」
胸を貫かれ絶命するナイメス。十字架が高熱を発し彼女の肉体を消滅させていく。
レンナル帝国最高幹部ナイメスの最期であった。
190名無しさん@ピンキー:2005/06/26(日) 04:18:02 ID:QR3fBmjS
「茂也、仇はとったぞ。安らかに眠ってくれ」
クレイバンは茂也の亡骸を抱き、アジトを後にする。

残る敵はレンナル帝国の母船「レナス・ジール」にいる女帝ノールのみ。
しかし、今だけは戦いを忘れて茂也と子供たちのために泣くことにした。


      
191クレイバンの作者:2005/06/26(日) 04:25:02 ID:QR3fBmjS
お待たせしました。一応、完結です。
なんか、普通に屠っとけばよかったかなとちょっと後悔しながら、性描写書いてました(苦手)。


192名無しさん@ピンキー:2005/06/26(日) 04:30:28 ID:4PHzHXrg
スーパーGJ!!!!!!!
193名無しさん@ピンキー:2005/06/26(日) 04:33:09 ID:N0cD+WPX
G!J!
194名無しさん@ピンキー:2005/06/26(日) 22:56:51 ID:EPGfSEHV
新作キタ━━━(゚∀゚)━( ゚∀)━(  ゚)━(  )━(  )━(゚  )━(∀゚ )━(゚∀゚)━━━!!
作者様乙!GJ!!
195名無しさん@ピンキー:2005/06/27(月) 02:31:30 ID:I1UHj5h/
ダイダバダッタヽ(´ー`)ノダイダバダッタ

なんか普通にかっこいいなクレイバン
196名無しさん@ピンキー:2005/06/27(月) 20:41:43 ID:NioC6+sD
激しくGJ!
セックルシーンもエロいながらも殺伐としていてGJですた。
197 ◆qjtBZ14hGg :2005/06/28(火) 11:29:21 ID:QyJAyPTW
母船に無事に辿り着けないように罠を仕掛けとくとか
198名無しさん@ピンキー:2005/06/29(水) 05:47:48 ID:tYSNm9jI
>>197
しかしその罠も利用して悪の女をグチャグチャ(ry
199名無しさん@ピンキー:2005/07/01(金) 03:57:55 ID:17B85Pl3
(前回の対ナイメス戦よりも前、赤崎ことクレイバンが相棒の茂也と共に
 レンナル帝国との戦いに身を投じて数ヶ月たった頃の話である)

ガラム星からの侵略者、レンナル帝国の突然の侵攻によって廃墟となったビル群、
そのとあるビルの屋上に十数人の人影があった。
「ハァハァハァッ」
首輪をした全裸の少年が、全身をブラウンの濃い体毛で覆い、
肩甲骨あたりから翼を生やした人?の股間を舐めている。
「ハァンッ!そうだ、その調子だよ。もっと、もっと心を込めて舐めな。」
その声でハスキーながらも女性とわかる。
実際に胸のあたりをみれば豊かな二つのふくらみがあった。
200名無しさん@ピンキー:2005/07/01(金) 03:59:41 ID:17B85Pl3
帝国で幹部に昇格するためには二つの道がある。一つはもちろん「実力」でのしあがること、
「実力」といっても様々でなかにはライバルを陥れるといったあまり誉められないものもある。
代表的な者としてはレンナル帝国地上軍最高司令官であるナイメスがいる。
そして二つ目、それは改造手術を受けることである。ある程度の年数を軍人として過ごし、
帝国への忠誠心の厚い者がその資格を与えられる。
ある程度優秀でありさえすれば、誰もがその権利を持つことができ、
数階級も特進して幹部の座を手に入れられるのであるが、いくつかの理由から敬遠されていた。
そのなかで、彼女達にとって最も大きな理由は姿形が大きく変ってしまうことである。
一応、人間体への変身能力も付加されるが、オマケのようなものでせいぜい十分程度である。
幹部の地位の代わりにガラム星人の美的センスからいっても「醜い」姿で
一生を過ごさなければならないというのは「女」である彼女達には耐えられないものであった。
また個人の能力や性格によって差はあるが、
叩き上げの幹部には見下され、部下達にも裏では嘲笑されることも多い。
そのため、何かよほどの目的でもない限り、改造手術を受ける者はいない。
現在、帝国でも「怪人」幹部(「怪人」というのは蔑称である)は
十数人程度(既に何人かはクレイバンに倒された)おり、いずれも特殊な能力を持ち、その戦闘能力は高い。
201名無しさん@ピンキー:2005/07/01(金) 04:01:49 ID:17B85Pl3
地球でいえばコウモリと人間が合成されたような姿を持つ彼女の名はリット、
帝国の「怪人」幹部である。
冷酷非道なレンナル帝国のなかでも、リットは出世欲に駆られるままに改造してしまった
その身に強くコンプレックスを抱いているためか、かなり歪んだ性格の持ち主である。
彼女の性癖は少年性愛。いや愛という言葉を使うのは誤解をまねくだろう。
まだ地球でいえば中学生にもなっていない幼い子供達を
奴隷として扱い、性の玩具にすることに至上の歓びを感じているのだから。
そこに愛はなく、ただ欲望だけがあるだけだ。

屋上の十数人の人影、リットと彼女の股間を舐めさせられている少年の他に、
六人の戦闘員、貯水タンクに鎖でつながれている全裸の少年が四人いた。
少年達はいずれもリットや戦闘員によって連れ去られてきたのである。
曇った空、そしてビル風が吹き荒れるなか、全裸で屋上にいるというのは
それだけで拷問である。
リットが欲望を満たす場所に屋上を選んだのも、少年達を苦しませるために違いなかった。
202名無しさん@ピンキー:2005/07/01(金) 04:03:40 ID:17B85Pl3
「いい、いい、そうだそうだよ。アフゥン。」
涙を流しながらリットの股間を舐める少年の苦しみなど、まるでかいさないように快感に悶える。

「リット様、お楽しみのところ失礼します」
仮面をつけた戦闘員がリットにおそるおそる話しかける。
リットはかなりの癇癪持ちで、激昂した彼女に殺された部下も何人もいるのだ。
その声で、少年が彼女の濃い体毛に覆われた股間部から顔をはなした。
「誰が、やめろといった。私がいいというまで舐めるんだよ!!」
小さな少年の頭を両手でつかみ、ひどく臭う陰部へと再び押しつける。
「ぶへぇ、ぶへっ、ぶはぁ」息もまともにできない状態の少年はなんとか
鼻で呼吸しながら、再び舌を這わせる。

性の快楽を邪魔されたリットの怒りは戦闘員にもむく。
「あんた、どういうつもりだい。事と次第によっちゃただじゃおかないよ」
「はっ。最高司令官ナイメス様から映像通信が入っております」
「ナイメス様から?……そりゃ仕方ないねえ。さっさとつなぎな!」
「はひぃ」
声を震わせながら、戦闘員は手に持っていたリモコンを操作する。
「あんたはいつまで舐めてるんだよぉ!」理不尽な怒りを少年にむけ、蹴り飛ばす。
何の罪も無く、年端のいかぬ子どもへのこの仕打ち。
残忍なレンナル帝国人でさえ顔をそむけたくなる行為の数々であった。
203名無しさん@ピンキー:2005/07/01(金) 04:08:05 ID:17B85Pl3
空中に司令室の豪奢な椅子に腰掛けたナイメスの立体映像が浮かび上がる。
金髪に白い肌、そして男ならむしゃぶりつきたくなるような爆乳。そしてガラム星人屈指の美貌。
そんな彼女に対しリットは嫉妬に身を焦がしながらも、できるだけ冷静をよそおう。
「これはこれは司令官殿、いつみてもお美しいですな」
「お世辞はいいですわ。あなたは……相変わらずのようですね。」
ビルから送られてくる映像の端に全裸の少年達を確認して呆れ声を出す。
その声も艶かしく、彼女のコンプレックスを刺激する。
リットとて、決してスタイルが悪いわけではなく、顔も少々キツめだが美人といってもよい。
しかし、全身を体毛に覆われているのは事実。人間の姿をした獣といった風体である。
また人間に比べ、体臭もかなり強い。
まして比較対象がレンナル帝国一といっても過言ではないナイメスでは仕方のないことでもある。
204名無しさん@ピンキー:2005/07/01(金) 04:09:17 ID:17B85Pl3
「はっ。私の数少ない趣味でありますから。軍規では認められていると思いましたが」
「はぁ。何もね、リット。そのことを咎めてるわけではないのですよ。
 わたくしも司令室の壁に人間を埋めオブジェにしているのは知っているでしょう?」
ため息をつくナイメス。その動作一つ一つが優雅でリットはそれがまた気に入らない。
「そうでしたね。で、何の用でしょうか。私も色々と忙しいのですが」
上司にむかってとは思えぬ言葉と態度に、ナイメスも怒りを覚える。
「下着もはかずによくそんなセリフがでるものですわね。
 お楽しみの真っ最中だったあなたの何が忙しいのかしら」
皮肉の一つもいいたくなる、というものだ。
いや、ナイメスがイラついているのには他の理由もあった。
「まあいいわ。さて本題に入ります。
 あなたもわかっていると思いますが、地球の占領作戦が大幅に遅れています。」
不遜な態度をとっていたリットもさすがにその言葉の持つ意味がわかったのか、顔をひきしめる。
205名無しさん@ピンキー:2005/07/01(金) 04:20:54 ID:17B85Pl3
「クレイバンですね。」
「そうです。数ヶ月前に現われたあの憎きクレイバンによって何度も作戦をつぶされたばかりか、
 彼に触発されたのか、降伏寸前だった各国でもレジスタンス活動が盛んになり、
 人的、物的被害も甚大です。」
「で、私に彼を殺せと?」
「もちろん、そうしていただければそれに勝る殊勲はありませんわ。
 ですけどね。わたくしはそんなことが言いたいわけではないのです。」
「それでは何をおっしゃりたいのでしょう」
リットはとぼけているわけではない。ただ本当に理由がわからなかっただけなのだ。
ただ、その言葉がナイメスの逆鱗に触れたのか、美しい顔がひきつりこめかみがピクピクと動く。
「あなたの担当する、アジア第四ブロックの軍事作戦が大幅に遅れていますの!
 それもこれも長官であるリット、あなたが趣味に走り本来の職務をおろそかにしているからです。
 何か申し開きはございまして!!」
立ち上がりながら机をバンッと叩き、ナイメスは顔を怒りで紅潮させる。
前のめりになったため、ゆったりとした執務用の服の隙間から
大きな胸の谷間が黒いレースのブラとともに見え、それが画面に大写しにされる。
206名無しさん@ピンキー:2005/07/01(金) 04:23:22 ID:17B85Pl3
(ちっ、みせつけやがって。しかし、あれだなそんな報告をした奴はあとでくびり殺してやる)
バレたことに心の中で舌打ちしながら、できるだけ真面目ぶって答える。
「いえ、誰からの報告か知りませんがそれは誤りです。
 少しの遅れはありますが作戦はおおむね順調に進行中であります。
 期日までには、その結果をご報告できるかと。」
リットの「趣味」に付きあわせているのはここにいる六名のみ。
他の全部隊は作戦遂行中のはずだ。明日から自分も参加すれば、何とか間に合うだろう。
「フフフ、いったいどの口がいうのかしらね。あなた部下にも信頼されていないのじゃなくて?
 貴方にお預けした部隊の三分の一が壊滅状態にあります。
 まだ詳細は報告されていませんが、おそらくはレジスタンスの反抗によるものかと。」
「えっ」
本当にそんな報告をリットは受けていなかった。
ああ、そういえば副官に全滅しない限りは連絡するな(つまり連絡するなということだ)と
命令していたかもしれないと彼女は思い出す。
「本当に知らなかったようですね……あなたの愚かな行動によって
 かわいい帝国軍人達の命が失われてしまったのです。
 その責任はリット、すべてあなたにあります。
 いいわ。予定通り今後の第四ブロック担当は副官のレイルに任せることにします。
 あなたは軍事裁判にかけられるでしょう。まあ更迭だけで済むことを祈っているのですね」
「くっ。さきほど軍規違反ではないとナイメス様、あなたがおっしゃったのですよ」
無駄とわかりながらも必死の抵抗を試みるリット。
「職務をきちんと遂行していればです。当たり前でしょう!
 あなたにはこれ以上何も話すことはありませんわ。それではごきげんよう。」
ブツッと映像が切れる。どうやらナイメス側から切られたようだ。
207名無しさん@ピンキー:2005/07/01(金) 04:24:41 ID:17B85Pl3
リットは改造手術を受けてまで手に入れた地位がガラガラと崩れ去るのを感じ、
目の前が真っ暗になる。お終いだ。もうレンナル帝国での出世は望めそうにもない。
いや、それどころか処刑される可能性もある。
どうすればいい。どうしたらこの状況から抜け出せる。いっそのこと裏切るか。
しかし、この姿。そしてこれまで地球人にしてきた、
いや現在進行中の少年達への行為を許し受け入れてくれるとは考えがたい。
イライラする、それもこれもクレイバンが次々と我々の作戦をつぶしてきたからだ。
クレイバン?そうだ、クレイバンを倒すことができれば名誉挽回、それどころか出世もありうる。
「フフフ、これはいい。おいお前らクレイバンが今どこにいるか。探れ。一刻も早くだ」
戦闘員に檄を飛ばす。つばを飛ばしながら野蛮な男言葉を喋る最低ランクの上司に
怒り、そして失脚したことを目の当たりにした今、あざけりを覚えながらも
恐怖のため逆らうことはできず、戦闘員達は一人を残し、五人は屋上の扉を開け階段を下りていく。

「ふん、まずはこれでいい。さて、しかしこの怒りをどう鎮めようかね。」
失態の原因はすべて自分にあり、怒ることになんらの説得力もなかったが、
リットはその怒りをもっとも弱い者達にむけることにした。そう何の罪もない少年達に……
208クレイバンの作者:2005/07/01(金) 04:31:43 ID:17B85Pl3
>>192 >>193 >>194 >>196
ありがとうございます。これからも頑張りたいと思います。

>>195
「普通にかっこいい」とはかなり嬉しいお言葉です。
エロ、やられ、特撮のカッコよさを上手く混ぜれるよう精進します。


ってことで「クレイバン」で過去編です。
また続きものかつ不定期ですが、よければ読んでください。
209名無しさん@ピンキー:2005/07/03(日) 20:59:14 ID:aKKQ16XK
おお、今度は過去話でVS怪人ネタですか!
しかし読んでて、レンナル帝国の怪人幹部の描写が、
暗黒結社ゴルゴムの剣聖ビルゲニアにダブりましたね。

仲間内からも怖れられ蔑まされている所とか、
恐らくは使われるだけ使われて、用済みとみなされれば、
アッサリと切り捨てられるだろう事が想像出来る所とか…。
そう考えると、怪人幹部に少々憐れみを覚えますね。

ともかく、クレイバンの作者さん、GJ&ファイトォ〜!
210名無しさん@ピンキー:2005/07/03(日) 22:34:23 ID:Y+80RwBt
ナイメス様の執務服姿ハァハァ
211名無しさん@ピンキー:2005/07/04(月) 02:15:34 ID:+uTPA7qY
>「ヒーローを倒して一気に名誉挽回」
ものすごい死亡フラグがw
212名無しさん@ピンキー:2005/07/09(土) 06:31:45 ID:Y3oVqMi7
保守炎結
213名無しさん@ピンキー:2005/07/13(水) 05:01:04 ID:zXjRGNzK
赤崎透と親友である深島茂也は幼い少年ばかりが何者かによって拉致されるという事件に、
レンナル帝国の影を感じ、調査に乗り出した。
連れ去られる時に目撃される空を飛翔する正体不明の人型生物。
それが廃墟と化した旧市街地の方に飛び去っていったという情報をもとに、
彼らは旧市街に足を踏み入れ探索をはじめたのだった。
そこで彼らがみたのは…………

−−−−・−−−−・−−−−・−−−−・−−−−・−−−−・

「おいっ、あれをみてみろ」深島が手で指差した先に、14階建ての高層ビルから出てくる人影がみえた。
旧市街の探索をはじめて数時間、『生きている』人間をみたのははじめてだった。
人数は五人、着ている服装から若い女性であることがわかる。
これが、平穏な頃であったら何の不自然もなかったが、
ほとんど人が寄りつかなくなっている今ではかなり奇妙な光景である。
214名無しさん@ピンキー:2005/07/13(水) 05:02:11 ID:zXjRGNzK
まだ二人には気付いていないようで、玄関口でペチャクチャと喋っている。
「お前たち、何をしているんだ」突然の声にビクッと五人とも身体を震わせた。
赤崎と深島の方に彼女たちがふりかえる。
(ク、クレイバンッッ!)
地球人に偽装し、これからのスパイ活動の打ち合わせをしていた戦闘員五人は
結果的に何の苦労もせずに赤崎−クレイバンを発見できたわけだが、
彼女たちにとって、それは最悪の形であった。
「えっと、あのその……」
ジーンズにTシャツ、そしてボサっとした黒髪。
顔は可愛らしいが一番地味目な格好の女が何とか返答しようとしどろもどろになる。
(バカッ! そんなのじゃ、怪しいっていってるようなもんじゃない)
残る四人のうち三人はその戦闘員に心の中で突っ込みをいれるが結局は同じで何も動けない。
しかし最後の一人、この五人のなかではリーダー格にあたる女は何を考えたか赤崎達に近づいていく。
黒のキャミソールに派手なアクセサリを身に付けた女−ラシィナは、
そのまま赤崎の腕をつかみ、ピトッと自身の胸にあてる。柔らかな感触が腕に伝わってきた。
ノーブラのようで、しかもキャミソールのサイズが大きいのか、チラッチラッと胸元から乳首が見え隠れする。
215名無しさん@ピンキー:2005/07/13(水) 05:03:08 ID:zXjRGNzK
「何をするんだ!」
彼女の両手を払いのけ、少し顔を赤らめながらも警戒態勢をとる。
たとえ、戦闘員だろうと一人だけなら何とでもなると少し余裕をもっていた赤崎も、
いきなりの行為に狼狽を隠せなかった。
「あら?お兄さん、そっち目的で来たんじゃないの。」
動揺を隠しながら、できるだけ艶っぽい声を出す。
「どういうことだ。ここが危険なのはわかっているだろう?」
その言葉にキョトンとした表情をするラシィナ。スパイ活動で磨いた演技力をフル動員させる。
「アハハハ、あんたつまんない大人だね。レンナルが怖いんだろ?
 ここはそんなのすべて忘れさせてあげるとこなのよ。」
よくわからないといった表情の赤崎、こういった方面にはかなり疎いのであった。
「だからさ、私たちが性のお相手をしてあげるところだっての。何しにきたのか知らないけど
 遊んでいってよ。あんた達、結構カッコイイからまとめてこれでまけとくからさ」
三本の指をたてるラシィナ。ここまできてやっと赤崎は理解できた。これはいわゆる売春行為なのだと。
216名無しさん@ピンキー:2005/07/13(水) 05:04:25 ID:zXjRGNzK
レンナル帝国の侵攻以来、生活に困窮して春を売る女達が増えていると聞く。
彼女たちにそんなことを強いる帝国への怒り、
そして身体を売るしか術のない彼女たちへの憐れみが赤崎の心を支配した。
しかし、こんな危険な場所でこんな行為を繰り返すというのは、
レンナルだけでなく、飢えた男達の餌食になりかねない。
いや、何よりも彼女たちに『あの凄惨な光景』をみせるわけにはいかない。
どうすれば彼女たちを安全に親元に帰すことができるのか。
正義感のかたまりのような赤崎はどのように彼女たちを説得しようかと思案する。
彼女たちが帝国の戦闘員であるという警戒心はこの時点でかなり薄れていた。
性的に迫られたことで男を奴隷が道具としか思っていないレンナル帝国ではないと判断したのだ。

ラシィナの機転が彼女たちの危機的な状況を救ったかにみえた。
クレイバンはいわゆる「正義の味方」なのだから私たちを叱ることはあっても、
彼女の提案にのることはないだろう。どうにかこの場をやり過ごして、
すぐにリットのバカ上司に報告すればいい。
だがそんな彼女の思惑はおもわぬ伏兵によってつぶされることになる。
217名無しさん@ピンキー:2005/07/13(水) 05:05:21 ID:zXjRGNzK
「いいね。俺たちも溜まってたんだ。
 透、お言葉に甘えてちょっと寄っていかないか」
それまで沈黙を守っていた深島のいきなりの提案に、赤崎もラシィナもギョッとしながら彼の方をむく。
「おい、茂也。何をいいだすんだ。今、そんな状況じゃないことはわかってるだろ!!」
「えっと、その……」
赤崎が吠える。今まで必死に演技していたラシィナも予期せぬ言葉に反応できない。
「いいじゃんか、大した用事でもないんだし久しぶりにイイ事しようぜ。あんたもそう思うだろ?」
そういうとラシィナの手をひっぱる。いきなりのことにバランスを崩した彼女は
茂也に抱きかかえられるようなかたちとなる。
「うーん、いい匂い。なんて香水使ってるのかな。」
そういいながらも彼女の身体をペタペタ触る。
深島は普段からかなり楽観的な性格をしており、
何事も深く考えすぎる傾向にある赤崎のそばにいてくれることは、かなり救いになっている。
しかし、それにしても今日の茂也は異常だと赤崎は感じた。
茂也の恋人でもあった自分の姉貴が殺されてまだそんなに経っていないというのに、
こういう態度をとるのは絶対におかしい。
どうしたものかと考えていると、茂也が赤崎にむかって目くばせをし、小さくうなづいた。
やはり何かの策だということか。女に抱きついているのも、今の行動を悟らせないためのもののようだ。
赤崎もここは自分を抑えて、のってやることにした。
218名無しさん@ピンキー:2005/07/13(水) 05:06:45 ID:zXjRGNzK
そんな赤崎の決心をよそに茂也はいまだ彼女を離さず、ついには水色のショートパンツに手を突っ込んだ。
「ヒャンッ」股間に生で触れられ、耐えに耐えていた彼女もたまらず全力で茂也を引き離す。
「もう、いやらしいわね。最低よ!!なんか相方も乗り気じゃないみたいだし、話はなかったことにしましょ」
と怒ったふりというより、演技でも何でもなく真剣に怒るラシィナ。
しかし、なんとか理由もでっちあげることができた。
クレイバンの方はさっきから反対しているし、なんとか乗り切ったと心の中では安堵する。

しかし、今度はそのクレイバンからとんでもない言葉が飛び出した。
「いや、そうだな。たいした用事でもなかったよな。ちょっと休んでいくか。」
その言葉にラシィナはすっとんきょうな声をあげる。
「えっ?」
「だから、あんた達と、その、なんだイイ事したいなと」
しどろもどろになりながら、赤崎は言葉を返す。
「あああ………そう。そこまでいうんなら……けどさっき三枚っていったけど五枚にしてもらうわ。
 それでもいい?」
「OK、OK。それぐらいなら出すよ。あんた達のような美人とヤれるなんてめったにないしな」
どこまでも軽い深島の言葉で最後の抵抗も無駄に終わるラシィナだった。
219名無しさん@ピンキー:2005/07/13(水) 05:08:06 ID:zXjRGNzK
「じゃあ、交渉成立ね」
こうなれば部屋に連れ込んで閉じ込めてやる。ラシィナは作戦変更を余儀なくされかなりイラついていたが、
なんとかそれを声に出さないようにする。
「じゃあ、ついてきて。あんたたちもボヤっとしてないで。さあ『ベッド』に行くわよ」
今度はラシィナがただ傍観しているだけだった残りの四人に合図を送ってうながす。
このビルの二階の一室を彼女たち戦闘員の寝床にしていた。
二階にしたのは電気がないためエレベーターが使えないことと、警備のためである。
ただ簡易ベッドが置いてあるだけの粗末なものだったが、
即席の売春宿としては「らしい」つくりで今回に限っては好都合といえるだろう。


その寝室にむかう途中も深島は四人の女に胸を触ったり、お尻を触ったりとちょっかいをだしていた。
ラシィナは諜報部出身でいわゆる「色仕掛け」の訓練も受けているが、
残る彼女たちは生粋の戦闘要員なので、身体を許すことなど(それも男に)したことがない。
深島の破廉恥な行為は彼女たちにとって屈辱であったが、あとちょっとだと何とか我慢していた。
220名無しさん@ピンキー:2005/07/13(水) 05:11:55 ID:zXjRGNzK
「さあ、ここよ。で、誰をご指名かしら。」そういうと扉を開く。そこは寝室になっており、
簡易ベッドが六つならんでいた。どうにか二人を犠牲にして、
お楽しみ中(彼女たちにとってはゴムはつけてもらうつもりだが、それにしたって死と隣りあわせだ)に
閉じ込め、リットを連れてくる。それがラシィナの策であった。

「透、お前は誰がいい?」
「えっ」こういった状況になるまでには何かが起きるはず。
そんな風に漠然と考えていた赤崎は、かなりとまどう。
仕方ないので五人の顔と服装をみくらべてみた………さっきまでは舞い上がってしまっていて
気にもとめなかったが、よくみると何かしらの違和感があった。
服装はそれぞれ系統が異なるとはいえ、今時の日本の若い女の子の格好である。
しかし、どれも美人なのだがその顔つきや肌が少し日本人とは違う気がしたのだ。
もしかしたら、と思ったが今は茂也に任せようと思い、結局思案の末に
パンツがみえそうなほど短くしたスカートを履き、一番化粧の濃い女を指名する。
売春といいながらも、セックスに何故か抵抗がありそうな感じを皆から受けていたので、
比較的一番遊んでいそうな(それも偏見であるが)女を選んだのだった。
「へー、彼女みたいなのが透の好みなんだ。」ヘラヘラ笑いながら深島は赤崎を煽る。
「で、あなたはどうするの」ラシィナが今度は深島に問いかける。
「うーん、そうだなぁ……じゃあ残った四人全部で」
「何?ふざけてるの、ここは一人って決まってるの。さあ選んで」もう、イラつきを隠そうともしない。
221名無しさん@ピンキー:2005/07/13(水) 05:13:05 ID:zXjRGNzK
「そうだなぁ……いややっぱ一人も逃がすわけにはいかないから選べねぇよ。レンナルの戦闘員さん。」
さっきまでのふざけた口調が一変し、鋭く凍るような深島の声が廊下に響き渡る。
「なに……いってるの?あんな宇宙人と一緒にしないでよ。すっごい迷惑だわ。
 本当に何を証拠に……そんなこというなら帰ってよ」
何故、バレた。しかし、何も言わなければ認めたことになる。
動揺しながらも何とかこの場を乗り切ろうとラシィナは精一杯の声を出すが震えてしまっていた。
「証拠か。まあ最初っから怪しいと思ってたんだけどな。
 あんたがすっごく張り切ってる時、他の四人がどんな表情していたか知ってるかい?
 とてもじゃないけど『売り』をしてる女にはみえなかった。ただ、どうなるか不安そうにみてたんだよ。
 けどな、何よりの証拠はあんた自身なんだ。股間を触らせてもらったが毛が生えてなかったし、
 剃り跡もなかった。これでもまだ『私パイパンで毛が生えないの』なんていうかい」
ガラム星の女性は陰部に毛が生えない。それが地球人の女性との外見上の決定的な差異である。
ラシィナは何も言い返せない。少しの静寂のあと………先に動いたのは戦闘員の方だった。
222名無しさん@ピンキー:2005/07/13(水) 05:14:38 ID:zXjRGNzK
「いやあああ」気合とともに、さきほど答えに窮していた地味な女が拳をふりあげて深島に襲いかかる。
深島はその腕をとり、彼女の勢いを殺すことなく一本背負いのように投げる。
女の身体は宙に浮き綺麗な弧を描いたかと思うと、かたい床にたたきつけられた。
「グフゥッ」
突然のことに受身もとれず背中だけでなく頭も打って脳震盪をおこす。
なおも深島は拳を彼女の鳩尾に突き入れる。
「ガハァッ」それがとどめとなり、痛みと呼吸困難で気を失う。


赤崎は深島の鮮やかな動きに呆気にとられている目の前の戦闘員(さきほど指名した女である)の隙を見逃さず、

彼女の両腕を掴んで、膝を彼女の股間に勢いよく突き入れた。ミニスカもめくりあがり、紫色の下着がみえる。
「ひっ………」あまりの痛みに声もでない。
なおももう一発、膝を叩き込む。激しい恥骨への衝撃のあと、鈍痛が広がっていく。
白目をむき、悶絶する戦闘員。赤崎が両腕を離すと自身で立つこともできないのか、
股間をおさえてしゃがみこもうとする。
赤崎はフィニッシュとばかりに、ちょうど腹あたりにきた顔をボディブローの要領で鉄拳をめりこませた。
「ブハァッ……」鼻っ柱を折られ豪快に血を噴き出しながら吹っ飛んでいく。
223名無しさん@ピンキー:2005/07/13(水) 05:17:26 ID:zXjRGNzK
一瞬にして二人やられ、唖然とする戦闘員達。
しかし、それでも彼女たちは厳しい訓練の賜物か、すぐに気を持ち直し、再び襲いかかる。
胸を強調する服を着た女がその大きな谷間から長さ8cmほどの小型ナイフを取り出して深島に投げつける。
「おっと……」
頭めがけて投げられたナイフを最小限の動きでかわす。
しかし、それは彼女たち戦闘員にとっても想定内。
その隙を逃さずもう一人の戦闘員が身を低くしながら走りより深島を押し倒した。
「うわっ」
「フフ、油・断・大・敵」バカにしたような猫撫で声でささやきかけられる。
美人に馬乗りになられる………
それは平時なら男にとっては少し屈辱的でありながらも嬉しいシチュエーションであろう。
ここから性的に襲いかかられるというならば、興奮するという諸氏も少なからずいるはずである。
しかし、彼らは残念なことに命のやりとりをしている。
そうなるとマウントをとられた深島はかなりの危機的状況だといえた。
224名無しさん@ピンキー:2005/07/13(水) 05:18:13 ID:zXjRGNzK
−−−−・−−−−・−−−−・−−−−・−−−−・−−−−・

「茂也ぁっ」
深島を助けるため、近づこうとする赤崎の横をナイフがかすめる。
飛んできた方をみると、さっきナイフを投げた巨乳の女が左手に三本のナイフを持って立っていた。
「クレイバン、あんたの相手はあたしだよ」
「くそっ」
赤崎は戦闘員によって足止めを余儀なくされる。

−−−−・−−−−・−−−−・−−−−・−−−−・−−−−・
225名無しさん@ピンキー:2005/07/13(水) 05:21:17 ID:zXjRGNzK
「さあ、あんたから死ぬんだよ。すぐにクレイバンもあの世に送ってあげるから安心して逝きな」
そういうと髪にさしこんでいた桃色のピンを引き抜く。その先端は針状になっており、猛毒が塗られていた。
「……見逃してくれない。今、見逃してくれたら痛い目にあわないですむぜ」
「あんたバカ?この状況で何言ってんの。さっきからペタペタ触りやがって。男のくせに気持ち悪いんだよ」
『男だから』 触るんだろうとツッコミをいれたくなるが、レンナル帝国人の感覚としては当然である。
「そっか、残念。なあちょっと俺の右手みてみな」
「えっ」
そこにはいつのまにかスタンガンが握られていた。
「じゃあ、まあそういうことで」

226名無しさん@ピンキー:2005/07/13(水) 05:22:02 ID:zXjRGNzK
バチィィィッ
スタンガンを尻に押し当てられ、50万Vの電撃が彼女の全身を駆け巡る。
「あはぁっっ」
痺れ、手に持っていたピンが使われることなく床に落ちる。
そして前のめりに、つまり深島にむかって倒れこんだ。
ちょうど深島の頭の部分に彼女の胸がきて服ごしではあるが顔を乳で挟まれたような格好となる。
柔らかな胸の感触が顔にあたる。気色がいい。
「もっと違う機会だったらな………」
そう、つぶやきながらもまんざらではなさそうな深島。
しかし…お腹あたりに彼女の股間の温かさではない、新たな液体状のものが広がっていく感覚があった。
(これって……)
深島の想像通り、それは弛緩した身体から流れ出るガラム星人特有の赤い小水である。
パッとのしかかっている彼女を払いのけ立ち上がる。臭気とともに、染みが彼のジャケットについていた。
「やれやれ……」気をとりなおして彼は注意深く周りをみる。
ナイフを投げつけてきた戦闘員が赤崎によって倒される瞬間だった。
そしてラシィナは……
227名無しさん@ピンキー:2005/07/13(水) 05:23:08 ID:zXjRGNzK
−−−−・−−−−・−−−−・−−−−・−−−−・−−−−・
戦闘員のナイフは三本とも左手の指と指との間に挟まれている。
持ち方からみて、どうやら三本同時に投げつけようとしているようだ。
彼我の距離は4m。もし戦闘員の投擲が外れれば、赤崎は懐に入ることができる。
どちらにしてもチャンスのある距離であった。
彼女は投げない。何故なら、赤崎をここで「足止め」しておくことに意味があるからだ。
あと数十秒もすれば、仲間がもう一人の男−深島を殺して助けにくる。そうなれば三対一。
勝機がでてくる。そう考えていた。
はっきりいって、その認識は誤りである。もし赤崎が『炎結』しクレイバンになれば、
民間人に偽装し、たいした装備もない戦闘員にまったく勝ち目などないからだ。
いまだ赤崎が生身のままでいる理由。それは余裕であった。
しかし、このままでは茂也が危ない。スーツを装着しようとしたその時……
「あはぁっっ」
喘ぐような短い悲鳴とともに、深島に馬乗りになっていた戦闘員が倒れこむのがみえた。
「ちっ」
あてが外れた戦闘員は少しでもダメージを与えようと巨乳をブルンッと揺らしながら
三本のナイフを赤崎に投げつける。
228名無しさん@ピンキー:2005/07/13(水) 05:24:01 ID:zXjRGNzK
焦った投擲、そして三本というそもそも命中率に欠けるそれを赤崎はなんなくかわす。
投げつけたままの姿勢でいる戦闘員に近づき、
彼女の乳首がうっすらと白いシャツの上からみえる左乳房に拳を叩き込む。
ダメージという点では鳩尾や股間などの急所を狙った方がはるかによい。
しかし、胸という敏感な部分は瞬間的な「痛み」だけでいえばかなり上位にくる。
そして他の部位よりも特にこの戦闘員は巨乳であるがゆえに狙いやすい。
「あぁんっ」案の定、戦闘員は痛みにもだえ胸を隠すように前屈みになる。
そのために自ら差し出す形になった顔面に飛び膝蹴りを喰らわせる。
「ぷぎゃあっっ」顔が弾け、醜い悲鳴とともに倒れた。
−−−−・−−−−・−−−−・−−−−・−−−−・−−−−・
229名無しさん@ピンキー:2005/07/13(水) 05:25:10 ID:zXjRGNzK
ラシィナは逃げていた。かなわない、強すぎる。少なくとも五人では話にならない。
彼女の心は恐怖に染まっていた。
二人倒された時点で、誰にも気付かれないよう、通路にむかってそろりそろりと歩く。
途中からは早足になり、階段につくころには走っていた。
「待てっ」
後ろから深島の声がした。残り二人も倒されたらしい。
追いかけてくる足跡が聞こえる。怖くて振り返れない。階段を上るか下るか……
一瞬の逡巡のあと、下ることを選択する。どうせリットにこのことを報告しても殺されるのがオチだ。
それよりは、ここは逃げた方がいい。彼女はそう考え何段も飛ばしながら駆け下りる。
このような逃走は許されることではなかったが、
諜報部出身で戦闘に自信のないラシィナには仕方ないことだともいえた。
一階、外の明るい光がみえる。その光にむかって胸を揺らしながら全速力で走る。
後ろから深島が追いかけてくる。ハァッハァッ、息を切らしやっとのことで扉を開け外にでた。
しかし………そこには赤崎が立っていた。
「なんでぇ、なんでよっ!」
逃げることができた。そんな喜びも束の間、何故か先回りしていた赤崎に憤る。
赤崎は無言で二階を指さす。窓が割れていた。そこから赤崎は飛びおり、ラシィナを待ち構えていたのだった。
(殺されるっ)
恐怖のために腰が抜けその場にへたれこむ。赤崎が深島が前から後ろから近づいてくる。
「いやぁぁぁぁあぁ」ラシィナは叫び声をあげた……
230クレイバンの作者:2005/07/13(水) 05:51:48 ID:zXjRGNzK
お待たせしました。クレイバン コウモリ女編(仮)第二回です。
第二回のコンセプトはいつもみたいに屠るばっかりでなく、
殴ったり蹴ったりの格闘重視でやってみようです。
あと二回か、三回で終わる予定。

>>209
ビルゲニア…BLACKはもちろん観てましたし、どんな造詣かも覚えていますが
彼のキャラクター自体はあまり覚えていないなあ。また観てみます。
まあ大神官(大怪人)ビシュムにハァハァするのメインになっちゃう気がしますが。

>>210
何というか、ナイメス様という自分でつくったキャラクターに自分がハァハァできるかどうかはともかくとして、
あとでヒーローに倒されることが確定している悪の女のエロシーンはかなり萌えます。

>>211
ですね。どうしようもないくらいの典型的ヤラレキャラですw 。



231名無しさん@ピンキー:2005/07/13(水) 12:42:35 ID:XVTvP48C
キタ―(゚∀゚)―!
やはり戦闘員が倒されるシーンは個人的に激しく萌え。
ヘタレなあたりもたまらんです。
232名無しさん@ピンキー:2005/07/16(土) 02:19:39 ID:2jxRqRTU
いいね、悪役の醜い命乞いが見たい
233 ◆iQ1CwzKqLM :2005/07/16(土) 10:48:13 ID:TobYINpg
命乞いするのは正義の味方だけで十分
悪役なら命乞いすると見せかけて正義の味方や男の油断を誘うなんてどう?
これは私の考えでリクエストじゃない
234名無しさん@ピンキー:2005/07/16(土) 12:29:43 ID:QQIcYd9P
このスレ、いやクレイバンシリーズを読んでのその発言か?
出なかったら読んでこいや、それからでも遅くない
235名無しさん@ピンキー:2005/07/16(土) 23:19:47 ID:m1oahNUF
クレイバンGJ
シュチュも、文体もかなりレベル高いっすね。
でも、クレイバンって、バイパーのキャラじゃあ…。
236名無しさん@ピンキー:2005/07/18(月) 22:19:34 ID:4aGUeap2
バイパーはブレイバンじゃなかった?
237名無しさん@ピンキー:2005/07/22(金) 22:54:01 ID:o8dllJ4V
今日の金曜ロードショー……俺たちだけが喜ぶ『ルパン三世』……
なんかこのスレのコンセプトすべて詰め込んだような内容で住人としては嬉しかったけど
ルパン三世の一ファンとしては複雑……
238名無しさん@ピンキー:2005/07/22(金) 23:24:52 ID:N08GdnJK
近年の物件では相当良作だったな。
でも過去最悪のつまらなさだったな。
239名無しさん@ピンキー:2005/07/22(金) 23:31:28 ID:Czw9VEfE
折れた妖剣が心臓を貫いて悦楽の表情で死んでゆく女剣士・・・
240名無しさん@ピンキー:2005/07/23(土) 13:56:38 ID:M1pjgteM
某所でゼントリックスの話題がチラリと出たけど、ロボットのヤラレもいいよな。
プログラムに逆らえないところというか、モノ扱いされるところというか。健気さというか。

ゼントリックスのシルバー5(なぜか京言葉)
ステルスを破られる→「かまへん!」と主人公ロボと勝負する→空中で衝突、爆破
→丸焦げの頭部が地上に落ちる→味方側の女に足蹴にされる

アバレンジャーのフラビジェンヌ
敵幹部の地位を奪おうとするが、結局その幹部の命令通り動くようされて
最期は「一の槍様・・・」と助けを求めながら爆発。
241名無しさん@ピンキー:2005/07/23(土) 16:46:25 ID:umHpiIng
>>238
見てないんだけど、なんかマズーなことあったんですか?

僕はTVスペシャルって、最近のしか見たこと無いんだが
東京クライシスは好きだった・・・あと、タイトル忘れたけど蜘蛛の暗殺者の島のやつ
1stコンタクトはなんか違うとオモタ
242 ◆iQ1CwzKqLM :2005/07/23(土) 22:36:41 ID:vfQWBEFV
フラビジェンヌてアバレンジャーじゃなく忍風戦隊ハリケンジャーじゃなかった?
243名無しさん@ピンキー:2005/07/23(土) 23:38:43 ID:M1pjgteM
>>242
だったね。スマソ

>>241
単純にTVスペシャルとしては一番つまらなかったってことなんじゃない?
244名無しさん@ピンキー:2005/07/28(木) 23:50:47 ID:+PPO+fcO
保守
245名無しさん@ピンキー:2005/07/29(金) 02:31:31 ID:e9rOcpcs
ageついでに……
前からちょっと聞いてみたかったんだけどこういう嗜好持ってる人って
「正義の男が悪の女を倒す」のと「正義の女が悪の女を倒す」のとどっちが萌えるの?
ようは男vs女か女vs女かってことだけど。
246名無しさん@ピンキー:2005/07/29(金) 05:56:53 ID:IIDm/0da
ちょっとコメディ調の正義の女(若い)が、シリアス調の悪の女(正義側の女よりも年上)を
倒すってのが好きだな。

「こ、こんなやつに・・・こんな小娘に〜」
247名無しさん@ピンキー:2005/07/29(金) 08:06:10 ID:gSL6GfyY
女VS女は全然萌えないな
男が悪の女を叩きのめすのがいい
248名無しさん@ピンキー:2005/07/29(金) 08:29:48 ID:g4YjdiR3
>245
俺の場合は、完全な悪の女が、なんの罪もない一般人の男を痛めつけるシーンに興奮する。
正義の女が悪の男を痛めつけるシーンには何も感じない。
249名無しさん@ピンキー:2005/07/29(金) 16:49:40 ID:wSYNe63P
>>245
自分としては女vs女のほうが好きかな…
ベルトコンベア系アクションとかでも最初に使うのは女性キャラだし…
男でもいいんだけどね…

でもこのスレ的には性技(正義に非ず)のヒロインが悪の女を倒すってのが一番かも…
250名無しさん@ピンキー:2005/07/29(金) 18:07:42 ID:RJO3p8M7
女流アクションの宝庫、香港映画にて、ジョイス・コウ主演の、
「98分署 香港レディコップス」を誰か見た人他にいない?
正義女対悪役男、悪役女対正義男(こちらは1回だけ)の末、勝ち残った二人の女が、ファイナルにて激突する。
それぞれテンポ良く小技も大技も繰り出し、ハードだけどスタイリッシュで、官能的な演出だった。
悪の女のパワフルさも憎らしさも本格的で、それが崩れていく様もまた、彼女のヘソ出しルックが手伝ってか艶かしい。
特にロバート・デ・ニーロ主演の「レイジング・ブル」を想起させるような、ダメージ大な技シーンが
両者とも、わざわざリプレイされる所など、人によっては、たまらんかと。
スレの趣旨に萌える人にとっては、色々な示唆を与えてくれる逸品と信じたい。
ちょっと古くて本数少ないけど、レンタル店探せば、まだ見つかるかもしれない。

>>246
同好の士ハケーン、嬉しいス。
萌えの壷をさらに細かく追及したら例えば、こんな感じかな・・
女子大生ぐらいの年頃で可愛い系な小娘が、三十路入り前後くらいの大柄で美麗系な悪の女と対決し、
最初、技術の差もあって苦戦するけど、舌戦も絡めた頭脳プレイを経て、形勢が徐々に逆転する筋書きが好きでつ。
もし映像化するなら、短くとも2分以上は続いた一騎打ちシーンの末、とうとう足元もふらつく悪の女が、
相手がふと晒した隙をフェイントとも知らずに、表情をぎらつかせる。
だが彼女の死力振り絞った起死回生の一撃がヒットする寸前に、致命的なカウンター技を食らい、
アップされた美貌を苦悶で歪め、セクシーな肢体を宙に舞わせ、床にのたうつ断末魔の女の悲鳴が高く響く。
そこへ無駄にカッコ良く、バク転とか決めた正義女が降り立ち、悪女の割れた腹筋の鳩尾へ気合込めて、正拳突き。
「ズムンッ!」腸が千切れるような効果音に一拍置いて、「ンックッ!」喉を鳴らした後、半開きにした口端から一筋吐血して悪女昇天。
「・・・おっ、ばっ、さっ、んっ、男はまだ酔わせても、小娘には勝てない体じゃ、自慢にならないね!」

・・長文駄文の妄想で引っ張りすぎてスイマセン。
251名無しさん@ピンキー:2005/07/29(金) 19:48:29 ID:VhX1YwWS
>250
あー。その妄想は結構共感するものが。
だけど俺も上手く文章にできん。
252薬師寺涼子:2005/07/29(金) 22:17:33 ID://fLoArP
小娘こそ正々堂々と戦わない卑怯者
253名無しさん@ピンキー:2005/07/29(金) 22:46:37 ID:IIDm/0da
この場合、悪の側の女は「若さ」っていう絶対的なものにおいては、正義の小娘には
勝てないんだよね。だから「力」で上回ろうとして必死になって向かってくる。
でもその「力」に対して、小娘側が頭脳プレイや「ピンチ→覚醒」や、はたまた普通に力で
上回ったりすると、いよいよ悪の女は小娘に勝さる要素が無くなって、無残に敗北することに
なるってのがイイ。
それに「卑怯」の要素ってのは年の功でもあるから、そのお株まで取られたとなると、
悪の側はもう完全敗北ですな。
254名無しさん@ピンキー:2005/07/30(土) 00:15:46 ID:fzShn9kT
SS投下されたわけでもないのに一日で8レス……
職人さん待つだけじゃなく、
誰かが「悪の女」に関するネタ振って語り合ったらこのスレも活性化するってことかな。
ちなみに、俺は男vs女が萌えます。いや女vs女も好きなんだけど選べっていわれたら。
255名無しさん@ピンキー:2005/07/30(土) 03:26:23 ID:jVtAx/Wb
正義の男が悪の女を懲らしめる、っていうのがいいけど
同年齢同士だとやはり男が強いのは当たり前なわけで。
小学生くらいの男の子が、20代半ばの悪の女をやっつける、っていうのがいいな
256薬師寺涼子:2005/07/30(土) 09:31:14 ID:hAN2upEw
悪のお株を盗むのは正義のヒロインじゃない、また悪のヒロインでもないわ。
強いて言えば泥棒ヒロインワザナシとでも言うわ。
257名無しさん@ピンキー:2005/07/30(土) 09:45:52 ID:4Y5VjUfI
>>255
お前は俺か

現在、年端もいかぬ少年キャラが悪の女兵士をバタバタ薙ぎ倒すSS考案中
258薬師寺涼子:2005/07/30(土) 10:21:35 ID:hAN2upEw
250さん続きお願い
259名無しさん@ピンキー:2005/07/30(土) 17:59:25 ID:h8YDW/eQ
>>255
なんかそれ、「五星戦隊ダイレンジャー」の、
キバレンジャーVS地獄の三人官女みたいだなw

でも、イヤリング官女&ネックレス官女の人間体は若かったが、
長女の指輪官女の人間体は既にオバサ(ry
260名無しさん@ピンキー:2005/07/31(日) 04:08:51 ID:galZwFkF
>>250
すげぇよあんた。その妄想、ばっちりキたよ。
何がいいって、悪の女にトドメを刺すのが、みぞおちへの突きってところ。
やっぱし、悪役とはいえ美形の女、顔は殴りたくないわな。

でもって自慢の引き締められたボディのどてッ腹に強烈な一撃を食らって、
(事前にザコキャラにパンチを食らっても、鍛え抜かれた腹筋で跳ね返して、
『なにそれ?猫のパンチでももうちょっと効くわよ』
みたいな台詞で悠々と決めてくれたらナオヨシ)
悔しさと苦痛の入り混じった表情で悶絶してくれたりすると最高。
261薬師寺涼子:2005/07/31(日) 14:45:08 ID:li8ZTGyT
最初の出だしが「小娘が疲れてる最中に反撃する」と言う続きでお願い
262名無しさん@ピンキー:2005/08/01(月) 23:36:26 ID:grC4Nkl6
>>257
「地球少年ジュン」みたいな話になるのかー

ってわかんないよね…自分だってわかってないけど…
263名無しさん@ピンキー:2005/08/09(火) 22:02:42 ID:dHcSQuYI
>>255>>257
戦士でもないし殺しもしないけど、悪の生徒会一味が学園を支配する女子高を舞台に、
生徒会一味に姉を拉致監禁された小学生男児が女子高に乗り込み、
生徒会一味の悪女たちを叩きのめして、Hな格好で放置して晒し者にしたあげく、
ダンボールに詰め込んで警察に送り届けるSSなら考案済み
264名無しさん@ピンキー:2005/08/09(火) 23:17:11 ID:CabG4+7r
>>263
男は黙って投下汁!
265名無しさん@ピンキー:2005/08/10(水) 10:53:10 ID:rMP6hkJO
>>263
そんなアウトローな解決をした上で警察に頼ったら
自分の立場が悪くなるだけだと思うがw

それはともかく投下しる
266薬師寺涼子:2005/08/10(水) 13:53:03 ID:4B3WIzrN
「何処狙ってるのかしら?それは私の影武者よ。本物の私はここよ。」と正義の小娘を馬鹿にする悪のくの一の設定でお願い。
267名無しさん@ピンキー:2005/08/10(水) 21:41:36 ID:MvnsmyDF
>>263
支配していた女子高で被害者達から支配されちゃうオチではないのね。

それはおいといて投下カモン!
してください。お願いします
268263:2005/08/10(水) 21:45:49 ID:HBKC506b
了解です
今ちょっと忙しいので今すぐというわけにはいかないけど必ず。今月中を目標としてがんばります
269名無しさん@ピンキー:2005/08/10(水) 21:49:20 ID:ZzXOTPUi
待ってます。
あと、かなり特殊な趣向のスレなのでsageる方向でよろしく。
270名無しさん@ピンキー:2005/08/11(木) 16:28:42 ID:ohgfsMbB
セーラームーン系の何かステッキから光が出て、相手にとどめを刺すってのが好きなら
アニメ版チャチャもオススメ。
44話のハーピーと56話のソプラノがやられてくれます。
271名無しさん@ピンキー:2005/08/12(金) 01:54:44 ID:nzaLi+tQ
272名無しさん@ピンキー:2005/08/18(木) 21:59:29 ID:mS1u80Qe
じゃ俺も

ttp://www.shreddedbabes.com/contente/updates/danafleyser/index.html

悪の女戦士たるもの、これくらいの体躯じゃなきゃ責め甲斐がない
273名無しさん@ピンキー:2005/08/18(木) 23:39:25 ID:hMlODvd3
気持ちは分かるが、画像貼りは板違いなのでほどほどに。
274名無しさん@ピンキー:2005/08/22(月) 14:28:51 ID:WCSUQqXy
おお〜。良スレ発見!職人さんも高レベルで、続きが激しく気になります。

自分も参加したいけど…生憎髪型とか服装など肝心の人物の特徴を示す描写の知識が足りないのでなんとも(汗)
275名無しさん@ピンキー:2005/08/23(火) 00:58:37 ID:JKZKITOE
276名無しさん@ピンキー:2005/08/24(水) 02:29:19 ID:nvDtN4Da
>>245
「正義の男が悪の女を倒す」がいい、男がイケメンだとなお良い
277 ◆dara.q6OFI :2005/08/24(水) 14:32:44 ID:P7NA56aF
「悪が悪を倒す。」の忘れてない?
278名無しさん@ピンキー:2005/08/25(木) 11:53:39 ID:pY4rC9Kv
炎結せよ、クレイバン!スレ住人の為に!w
279 ◆dara.q6OFI :2005/08/26(金) 13:39:33 ID:DwVErZD7
河内山宗春が藩の悪事暴くように二十一世紀の河内山宗春が出て来るバージョンをキボンヌ
280名無しさん@ピンキー:2005/08/28(日) 21:51:08 ID:0IR+onD9
今日のマジレンジャーはどうでした?
281名無しさん@ピンキー:2005/09/03(土) 00:01:00 ID:hx1Tjdmm
ホシュッ
ところで屠り方はどんなのが皆はいいか。
あと痛めつける程度かマジに屠るのかどの程度が好みか。
職人さん降臨まで話題としてどう?
282名無しさん@お腹いっぱい:2005/09/03(土) 22:39:18 ID:XWNsG5o3
>>281
腹責め。
羽交い絞めOR壁に四肢を固定して身動きできない状態で、
前後に極太バイブを挿入し、
延々と腹を殴り続ける。
最初は鍛えぬいた腹筋のおかげでダメージを食らっていなかった女戦士も、
快楽と苦痛の中で悶絶。
最後は鉄ナックルを嵌めた拳で臍のあたりにトドメの一撃で子宮破裂、
女戦士も口と股間から血を流して失神。
それを見下ろして正義の男が、

「・・・今すぐ手当てをすれば、死ぬことはない。
だが、お前は決して子を孕むことは出来ぬ。
お前は女である資格を失ったのだ。」

とつぶやいて立ち去る。
283 ◆dara.q6OFI :2005/09/04(日) 14:41:28 ID:OB8y9vDZ
それって正義の男のやる事じゃなく、卑怯者や復讐心の持つ男のやる事じゃない?
284名無しさん@ピンキー:2005/09/04(日) 16:09:36 ID:BHKaYcFr

>>282
ダイゴスをもっと強烈にしたような責めだね
身重だった恋人を殺された恨みとか?
285名無しさん@ピンキー:2005/09/04(日) 19:33:52 ID:/sxfdbEu
このスレ的にはやっぱり肉体と肉体のぶつかり合いが主流なのかな…?
戦車とか機動兵器とかはやっぱり邪道…?
286名無しさん@ピンキー:2005/09/05(月) 18:14:47 ID:XxXnDJRO
>>285
ここは『エロパロ板』だからエロいの前提
エロくない奴は…フェチ板にでも行ってくれ
287名無しさん@ピンキー:2005/09/06(火) 19:57:54 ID:48/Ynjpe
>>286
板のトップをよく読んでみれ。
288名無しさん@ピンキー:2005/09/06(火) 21:13:46 ID:ZojOwAnk
>>281
命を賭けて戦うからこそ「戦士」なのであってね。
ならばしっかり屠ってやるのが礼儀というものだろう。
「女は殺さん」なんてのは相手に対する侮辱である。
289名無しさん@ピンキー:2005/09/07(水) 00:01:58 ID:T2zITude
『剣の国のアーニス』みたいに、
捕らえられた女戦士を、意識がある状態でその腹を裂いて
内臓を抜き取る

って屠り方をキボン
290名無しさん@ピンキー:2005/09/07(水) 07:00:16 ID:PxrgGW9X
スプラッタは流石に違うだろ
291名無しさん@ピンキー:2005/09/12(月) 09:15:05 ID:mulQ34hB
悪の女ではないから少しスレ違いかも知れないが....
女の子が惨めにリンチされて脱衣のなりますが.......... これ題目知り人いますか?
是非題目をお知らせ下さい~~~

http://rapidshare.de/files/4964565/bb.mpeg.html

下のほうにあるFreeというところクリック。
次のページがひらいたら(こみ具合によりことなるが)下のほうに
ある数字がカウントダウンされていき、それがおわるとダウンできる。
292名無しさん@ピンキー:2005/09/12(月) 15:34:31 ID:z5cCbuHb
激しくスレ違い
293名無しさん@ピンキー:2005/09/14(水) 22:32:16 ID:UCL0NEak
中国人乙
294名無しさん@ピンキー:2005/09/23(金) 23:40:18 ID:1FpT0/V/
某スレみたいにノベルゲーとかRPGとか作ればこのスレも盛り上がるのかな。
295名無しさん@ピンキー:2005/09/24(土) 19:52:43 ID:ro+W2+5R
>294
さらっと無茶をいうなw
296名無しさん@ピンキー:2005/09/26(月) 10:20:54 ID:RWqqYJ06
悪の親玉のことが好きで
愛故に善悪関係なしに
とにかく戦って戦って戦いまくる悪の女戦士とか萌え
………………………微妙に違う?
297名無しさん@ピンキー:2005/09/26(月) 12:29:39 ID:Uj8KvsME
>>296
いいよ別に。

最後、捨て身の攻撃を仕掛け、親玉の名を叫びながら壮絶に散ってくれるならば。
298名無しさん@ピンキー:2005/10/06(木) 08:52:58 ID:98cfkZTm
ホシュッ
299名無しさん@ピンキー:2005/10/09(日) 00:13:54 ID:xiLyhqUT
保 坂ナオキ
300名無しさん@ピンキー:2005/10/09(日) 12:59:08 ID:VS8V9dZE
最近考えて放置したプロット

2千年くらい前の中国で、美しくも残忍な戦の精霊、常勝の精霊に命を狙われた元書院吏の男
精霊が滅ぼした国の数十番目の王位を持つ男は、精霊と幾千の軍勢に人間の叡智で立向かう

・幾千の軍勢に追われる男が向かうのは数万尺の山の頂、味方は近代登山術
・闇の中でも目が見えるようだ、と言われた男が知っていたのは、星による測距技術
・互いに武器が尽きて投石戦を繰り広げる、男の不利を埋めるのは、2次方程式と弾道学
・精霊が仕える国家の財を、男は王の子息を装い奪取する「我、我、詐欺」

追って追われての関係なのにいつしか精霊は男の命を救ったりするようになる
「貴様が私以外の者に屠られるなど許さない、貴様の命には・・・誰一人触れさせない」
幾千の軍とたった一人で闘った男は「病」で息絶えるが、男は精霊の使い魔になる事を選ぶ
まぁ毛色の変わったラブストーリーになりますわな

このスレ的なヤマ場としては、幾多の罪無い命を屠った剣術の達人である精霊と
男との一騎打ち、男は荒縄と黒石で作った手製武器(アボリジニの狩猟具)で立ち向かう
縄の先の黒曜石の塊で刀を弾き、頭部を狙うように装った凶器は精霊の喉に巻きつく
精霊を男は縄で引きずり「高い木に吊るしてやる、美しき常勝の精霊に最後をくれてやる」
精霊が生まれて初めて天と地と神に助けを求めた時、森羅万象を操る精霊の能力が発動する
男は遁走するが、大地を味方につけてさらに美しくなった精霊を自らの手で殺す事を誓う
301名無しさん@ピンキー:2005/10/09(日) 23:16:07 ID:AiiaupMd
>>300
それ精霊って女なんスか?
あと、一騎打ちに敗れた精霊を凌辱したりとかの展開はないんスか?
302名無しさん@ピンキー:2005/10/09(日) 23:18:03 ID:uPU85nZj
このスレの根底に関わる質問。

精霊はけっきょく屠られないの?
303名無しさん@ピンキー:2005/10/11(火) 10:52:08 ID:ba/NJPfc
300です

精霊は女です、もともと守護月天のSSとして考えたシロモノで、モデルは紀柳
追っかけてくる軍勢を残忍な女戦士達にしてもオモシロいかも

囚われて血みどろで吊るされた男が精霊に、自身と性交を強制する拷問にかけられるが
女の弱点であるハードな責めで返り討ちにしてマン・・・まんまと脱出するとか

ひとに殺せぬ精霊を活版印刷の怪文で失脚させ、羅針盤を頼りに外洋に放りだし
漂流し衰弱した精霊を火薬で吹っ飛ばし、完全に殺す
男が「中世の三大発明」でひとに殺せぬ精霊をブッ殺し
精霊がひとの上に君臨していた時代が、終わる

まぁ、スカっと殺しまさ、女戦士もバンバン殺ります
304名無しさん@ピンキー:2005/10/12(水) 19:02:53 ID:shEF7a7F
>>303
>まぁ、スカっと殺しまさ、女戦士もバンバン殺ります
楽しみに待っております
305名無しさん@ピンキー:2005/10/13(木) 00:34:55 ID:Tu5uvUhI
>>303
う〜ん、どうも俺のイメージでは精霊ってのは、
肉体を持たないエネルギー生命体が浮かぶからな。

物理的に破壊可能な肉体を有する存在が、
果たして「精霊」と呼ばれうるのか等と、
全く持ってずれた事を考えてしまった俺。
306名無しさん@ピンキー:2005/10/14(金) 00:42:24 ID:mirCLw3f
>>305
うん、ずれてる。
せっかく書こうって相手に、ここでそういう突っ込みはどうよ?

>>303
楽しみに待つぞ。
楽しみに待つ。
307名無しさん@ピンキー:2005/10/15(土) 00:56:58 ID:EDOEoM34
>>303
山本アツジの「剣の国のアーニス」で
女戦士嬲りに目覚めた俺としては、
精霊も配下の女戦士も、腹責めで屠って欲スィ
308名無しさん@ピンキー:2005/10/15(土) 23:57:16 ID:12YP2r11
豪快にぶった斬ったり
首折りサバ折りもいいな
309名無しさん@ピンキー:2005/10/21(金) 19:33:23 ID:DD/4X4RX
筋肉質で憎らしげな女戦士が、顔は奇麗なまま、十は超える鈍い打撃効果音ラッシュの果て、スローモーションで床へ仰向けに崩れ落ち‥
戦闘服かレオタードかフリル付のリンコスを、汗まみれの全裸にまで荒々しく剥かれながら、苦悶の表情と呻きを漏らしつつ‥

主役視点で、乳房か恥部か、女の急所がルックダウンした視野に入る、と一瞬間を置いてクローズアップされ‥
裂帛の気合と共に、乳房への爪先立ちか、恥部への貫き手か、大振りモーションで叩き込まれ‥!
CTスキャン風イメージ画像で、女戦士へのダメージが急所から全身へと広がっていくさまが‥!

致死の一撃で悶え苦しむ彼女の肉体の蠕動が、ピタリと止まる。
苦しげに突き出された濃いルージュの半開きな唇の戦慄きをも。

恥毛をむしとられても、動かぬ女戦士。
冷たい死の宣告。


そんなエロチックな演出を見てみたいものだ。
310名無しさん@ピンキー:2005/10/24(月) 02:30:26 ID:znuERFxq
SS期待age
311元祖薬師寺涼子:2005/10/24(月) 14:19:00 ID:BvPMZZqX
上に同じ!!同感!!
312名無しさん@ピンキー:2005/10/24(月) 17:13:29 ID:n3zExxEi
>>309
>恥毛をむしとられても、動かぬ女戦士。
 冷たい死の宣告。
久々にヒットしますた。これ、壷ですね。「むしりとられても」ですよね?
最後まで守り抜きたい秘密の花園の蹂躙こそ死亡確認ってのが、萌えます。
その前に戦士としての心身の鎧を剥ぎ取られ、かよわい女に戻ってる所へね。
ただ、低くも色っぽい悶声バックに憎しみ込めた恥毛むしりを食らい、
ウッ!と咽喉奥を甲高く鳴らし、全身ビクビクッと震わせ、
それが苦痛の果ての安らぎか、最期の瞬間にマゾチックな女の喜びに目覚めたのか、
凄艶な微笑と熱い吐息で事切れ、ゆっくり傾いた顎にやがて一筋のよだれ、次にそれを追う赤い液体が。
数十分後、勝ち誇った事後連絡を受けたエンバーミング秘密スタッフたちが駆けつけ、
赤く染まらぬ舌先覗かす口端と股間から鮮血を垂らし、弛緩した白磁の肉体美に残る激闘の痕が、ファンデーションで優しく包まれ、
彼女だけに許された乳首の下の赤いサソリのタトゥーが、メスで切り取られていく。
果たして、美を極める遺体の用途は?
これが私としては、より乙な展開なのも否めません(何言ってんだか)。

よほどの悪辣女ぶりが前ふりに来るんだろうし、それも良いっす。
ビルドアップされた最強女の死亡確認方法は慎重にってことで、
他に萌える演出とかあったら、これはまた面白いけど、
どなたか良い案を御存知ですか?
あと正義側が中学生ぐらいの少年だと、屈辱感が倍加されてよろしいでつ。
80キロはありそうで二の腕と持ち余りする乳房とを誇示する女戦士が、
半分くらいのウェイトの男の子のスピードについていけぬまま、
一撃必殺の技が時には惜しいところで決まらず、半死半生をさまよう。
正義心は強くとも性の羞恥を知らぬ少年による悪戯心で、
30前後の女としても盛りの艶姿をさらけ出されてしまう、なんてですね。

ちなみに自分的な悪役女候補リスト
・ゲルマン系ネオナチ暴力集団女ボス
・中朝韓系反日ボス格女戦士(破壊工作員、殺し屋、マフィア、軍人・・)
313名無しさん@ピンキー:2005/11/15(火) 01:07:01 ID:ewunUEZM
任務を失敗した戦闘員や工作員を足で踏みつけたり、鞭で引っ叩いたりする
サディスティックなKGBの女幹部とか中国共産党の女政治将校
314名無しさん@ピンキー:2005/11/15(火) 03:11:17 ID:wCnPCuAd
なんこ濃そうなスレですね(^^;

でも中国や南北朝鮮の女性たちは、
気が強そうで軍人向きかも。
 
んで、あげ
315名無しさん@ピンキー:2005/11/15(火) 22:58:18 ID:x79d+rgY
ヒーローに犯されてMに目覚め、組織を裏切ってヒーローの側について
犬馬の如くにこき使われても、デレデレベタベタにヒーローにつきまとう
女幹部の話が読みたい。
グレートマジンガーの炎ジュンをもっと大きく筋肉質にした感じで。
ヒーローにだったら鞭打たれる事も、性的快感に昇華する。
316名無しさん@ピンキー:2005/11/16(水) 00:08:02 ID:tsxO9a4i
スレ違いだと一応は言っとくか。
317名無しさん@ピンキー:2005/11/18(金) 02:05:26 ID:5QpHQq1z
というかそれ正義の味方じゃないじゃん
318名無しさん@ピンキー:2005/11/18(金) 18:41:39 ID:c/U3LtFO
アマゾンのモグラ獣人なんか、かなり軽く扱われていたと思うが。
319名無しさん@ピンキー:2005/11/18(金) 19:23:31 ID:jgw8ZBnq
誤爆?
320名無しさん@ピンキー:2005/11/21(月) 02:53:19 ID:S5wTBzIR
1.
そのくの一は確かにあたりを警戒していた。
しかし、家屋の陰に身を隠している、
わずか一間ばかりの距離にいる男の気配を感じとることはできない。
男の隠行はそれほどまでに洗練されているということか。
女は全身を網目状の帷子を身につけているだけで、ほとんど裸に近い格好である。
忍ぶ者として、こんな夜に目立つ白い肌を露出させているのは愚かとしかいいようがない。
黒装束に身を包む男は飛びかかる機をうかがいながらそう思う。
確かにその姿に油断する者もいるだろう。ただ、彼女たちが対峙するであろう同じ忍は
まだ若いうちから女の色香に迷わぬように修行を行う。
男−魁丸も幼いときより、年頃の女を何人も抱いてきた。
自分の常識は他の忍び里では違うのであろうか。そう自問する魁丸。
しかし、どちらにしても彼にとって発見しやすい彼女たちの姿は好都合である。

背後から忍び寄ると、左手をくの一に顔にむかってのびる。
「ふぅっん」
冷たく厚い手が、張り手のような痛みをともないながら
突然口元をふさいだことに驚き、逃れようと身をくねらせ鼻息を漏らす。
321名無しさん@ピンキー:2005/11/21(月) 02:54:32 ID:S5wTBzIR
もちろん、この機会を逃す魁丸ではない。
右手に構えた刀を背中から突き刺した。その刀は心臓と豊かな左乳房を貫き、
血に濡れた刃先が一尺ほど飛び出す。
「くぉぉぉ………!」」
くの一は声にならない悲鳴を漏らしながら、痛みと胸より突き出た刀に自らの『死』を感じとった。
グリッ…魁丸は冷静に刀を半回転させ決定的な致命の一撃とする。
それでも女は最期の執念とばかりもがいていたが、やがてその動きも弱まり、完全に動きをとめる。
それを確認してからやっと魁丸は刀を抜き、口元を覆っていた手を放した。
ゆっくりと崩れ落ちるくの一。あらためてみれば二十を少し過ぎたくらいの女が
美しい顔を歪め虚空を睨みつけるように目を見開き事切れていた。
「すまぬな。これも忍が定め・・・・」

魁丸はその言葉を残しその場を立ち去る。彼は一刻も早く密書を
殿の下へ届けるという使命をおびていた。
322名無しさん@ピンキー:2005/11/21(月) 03:00:06 ID:S5wTBzIR
彼の仕える坂野関之進の忠野城がある城下町に帰ってきた時、
くの一の集団がこの密書奪取を目的に襲いかかってきた。
おそらくこの密書を届けられることに一番恐怖を感じている者……表向きは伴之進の忠実なる
家臣である筆頭家老 姶良介行お抱えの忍であろう。魁丸はもちろん読む権利などなく、
ただ命令を遂行する立場であるので、その内容は推測でしかなかったが、
この密書には彼の謀反の動きが詳細に記されているに違いないと考えている。
近頃の不穏な姶良氏の動き、そして密書の出所もそれを指し示していた。

「くの一の集団」。そう十数名はいたであろう。忍とも思えぬふざけた格好、
そして女ではあったが、それでも訓練を受けた忍である。明らかに多勢に無勢。
勝てる見込みもなく散るのは武士だけでいい、逃げるも手の内と魁丸は煙幕球を用いて
かろうじてその場を逃げることができたが、城へと至る道はまだかなりあった。
彼にとってせめてもの救いは彼女たちが自分を追い密書を奪うため散らばったことであろう。
街のいたるところに彼女達は忍んでいるが、個別での戦いということなら魁丸に分がある。
ただもし、発見されて再び仲間を呼ばれればその時点で彼の敗北は決定的である。
煙幕球など緊急に避難する手だては魁丸にはもうなかった。
323名無しさん@ピンキー:2005/11/21(月) 03:01:44 ID:S5wTBzIR
魁丸は長屋の陰をぬうように慎重に歩を進める。……一人いた。
みれば何か水飲の為の桶と桶との間に屈みこみなにやら変な仕種をしている……
どうやら用を足しているようだ……本来、任務中は我慢すべきもの。
しかし彼女は耐えられなかったのだろう……ただ、とあらためて魁丸は思う。
どこか変だと。忍として常識が欠けていると。もちろん、それはこの非情の世界では命取りになる。

ほとんど足音を出さずにそのくの一の下にまで疾走。
彼女が彼の存在に気付いたのは、二つの桶蓋に足をおき、月明りが魁丸の身体で遮られ、
陰ができた時だった。
「あっあっ…」冷徹な目を闇夜に光らせる男、手には刀、絶望的な状況である。
しかし、例えばこの状況であれば彼女のとりうる策は二つあった。
一つ、前転し桶の上に立つ魁丸の股をすり抜け逃れる。
おのれの出した小水に自ら飛び込むことになるが死ぬよりは遥かにまし。
一つ、桶蓋という極めて不安定な場所にいる魁丸の足元を崩す。
こちらは上手くいけば形勢逆転の可能性もある。
瞬殺ではなく数秒の猶予があったのだから彼女が一流の忍であれば十分に選びとれたはずである。
しかし彼女のとった行動はいやいやと首をふり「許して」と、か細い声で懇願するという、
もっとも愚かなものであった。
324名無しさん@ピンキー:2005/11/21(月) 03:09:27 ID:S5wTBzIR
「御免!」
そう低く呟くと、両手で持った刀をくの一の脳天を突き刺した。
「アグボェッ……!」
小さく断末魔の叫びをあげ、女は下に溜まった小水に前のめりに倒れこむ。
頭から流れ出る血と脳漿がそれに混じる。
突き上げられた柔らかく形のよいお尻はまるで男を誘っているかのように淫靡であった。

魁丸は再び闇に隠れる。その心には少し虚しさが残った。死を常に覚悟した者同士の戦い。
だからこそ相手を殺すことを一切の躊躇なしにできる。しかし、これでは……
最初に襲われた時には確か十数人もの姿があった。まだ十人以上はいる計算になる…
できればもう殺さずに城まで戻りたい……
普段の彼を知るものならば想像もできないほど魁丸は気付かぬうちに
精神的な迷いが生じていた。その迷いは彼を後に窮地に追い詰めることになる。
325名無しさん@ピンキー:2005/11/21(月) 03:10:42 ID:S5wTBzIR
殺したくない。魁丸のその思いはすぐに裏切られることになる。

「……アッ!」「………ダメェ!!」
女の喘ぐ声がする。気配を消し、その声のする家と家の間の小さな隙間を覗く。
そこには二人のくの一が帷子を脱ぎ素肌をすべて露わにして……重なりあっていた………
326名無しさん@ピンキー:2005/11/21(月) 03:13:21 ID:S5wTBzIR
「お姉さま!お役目の最中です。」
「そんなこといわないの。こんな時でもなきゃ二人になれないでしょ。
 皆が上手くやってくれるわ。それよりはやくしましょ」
「………そんな」
「もうっ!大丈夫よ。ウフフ、こんなの持ってきちゃった。」
そういうと暗くてよくわからないが反り返った棒のようなものを
お姉さまと呼ばれたくの一が取り出す。
「それは…」
「これはね。こうやって…フゥン、ハァッハァッンンンッ!」
二十も後半だろうか。熟れた身体をプルプルとひくつかせ声を漏らしながら
使いこまれているだろう女陰に片方を挿した。
「そして交わるの。殿方のアレの紛い物ってわけね。」
「これを……」先ほどまで『お姉さま』の行動を咎めていたくの一。
まだ幼さの残る、下手すれば二十もまだ越えていない幼い顔つきの女はその棒をみて興奮したのか、
小ぶりの胸をたわわに実った『お姉さま』の豊満な胸にすり寄せたかとおもうと
「優しく……してください」と耳元で囁いた。
『お姉さま』は薄く笑うと、「可愛い子ねぇ」と少女に軽く口づけをした。
327名無しさん@ピンキー:2005/11/21(月) 03:15:41 ID:S5wTBzIR
魁丸にはそんな彼女たちの囁きあう場違いな言葉は聞こえなかったが、
何をしているかは一目瞭然である。もう呆れるしかなかった。
このくの一集団はどうやら忍のイロハも知らない素人の集まりなのか。
さっきの用足しにしろ、これにしろ……『殺してください』といっているようなものである。
しかし、それが逆に彼から殺意を奪ったことも確かであった。
さっさと無視して先を急ぐことが賢明だと魁丸は判断する。
328名無しさん@ピンキー:2005/11/21(月) 03:18:04 ID:S5wTBzIR
「アァンッウヒィィィ!」どうやら『お姉さま』はもう一人の幼いくの一と結合したようだ。
もう、言葉もみつからない。魁丸は気取られぬように足を進める。
「ウゥーーーーーワンワンッ!!」
犬!!!!!
彼女達の乱れた姿に気をとられ、彼は野良犬の接近に気付かなかったのである。
(不覚!!)
魁丸は電光石火の勢いで、犬を斬り捨てる。そして女達に目をやる……
当たり前、例え忍でなくとも気付いたであろう状況では
いくら愚かなくの一といえど気付かぬはずはなく、あわてて闘いへの準備をしようとしている。
しかし呆れた、いや滑稽なことに陰部はつながったままであった……
『お姉さま』と呼ばれた方は、慌てながらも発煙筒で彼の存在を知らせようとしている。
運がなかったのは果たしてどちらの方か。いやどちらもか。
魁丸は全速力で距離をつめんと走る。
「はやく、はやくこのお亀様をとれ」
「そんなそんな何で何でとれないのぉ!!」
どうやら膣が恐怖によってか焦りのためか『お亀様』を咥えてはなさない。

329名無しさん@ピンキー:2005/11/21(月) 03:21:44 ID:S5wTBzIR
魁丸にとってはこれは絶好の機会である。
「「ひぃぃぃぃぃっ!!」」
彼女たちの恐怖の声が重なる。
そして、ただ一閃。
二人の首の頚動脈と声帯を斬る。
血しぶきが飛び散るが……もちろん彼女達は声を出せない・・・・・
ただ二人は見つめあい、抱き合うように崩れ落ちる。

まさに『無駄な殺生』。魁丸の心はまた軋む。
自分が警戒を怠らねば敵とはいえ、命まで奪うことはなかったという後悔。
そして最期の悲鳴。これは他のくの一達に聞かれたものと考えられる。
(まずいな……)そう心の中で魁丸は呟いた………

                                            
                                            つづく
330クレイバンの作者:2005/11/21(月) 03:32:44 ID:S5wTBzIR
アク○イアの忍ゲーが出た記念ってことで、
天○ 第二話の設定をモチーフに「対くの一」で書いてみました。

今のところ『強い悪の女戦士』いないですが……
続きを書ければスレの趣旨に沿って出したいです。

つーか、それよりも「きちんと終わらせろよ」と思っているのがあるんですけどね。
筆がなかなか進まないので。
最後まで書くってのはなかなか体力のいる作業だなぁと、
あらためてしっかりラストまで書く作家は偉いなあと思ったり。
『クレイバン』とか『ダークキッド』とか………
いつかはってことでよろしくお願いします。
331元祖薬師寺涼子:2005/11/21(月) 15:16:59 ID:FZWNJPLr
敵でも無抵抗な者を殺すな!!
332名無しさん@ピンキー:2005/11/21(月) 17:41:13 ID:sNk7dt1G
>>330
うん、取りあえず急がずゆっくりと
自分のペースでやってくれたらいいよ。
       
                 ハ_ハ  
               ('(゚∀゚∩ いいよ!
                ヽ  〈 
                 ヽヽ_)
333名無しさん@ピンキー:2005/11/22(火) 18:46:16 ID:K6Pm4qPV
微妙にスレ違いなのかもしれませんが、強い悪の女戦士やられも雑魚やられも
両方好きな自分には最高でした。GJ!
雑魚やられの聖地とも言える某サイトにも投稿してみてはいかがですか?
334名無しさん@ピンキー:2005/11/22(火) 22:19:27 ID:/T6z+NE9
他所は他所。
335名無しさん@ピンキー:2005/11/23(水) 15:59:49 ID:r3tDTa/F
2.
(……誰も来ない……か? しかし………)
魁丸が二人のくの一を殺して数分……いまだ他のくの一が迫り来る気配がない。
『杞憂』の二字が魁丸の頭にのぼる。
実はあの悲鳴は誰にも聞こえていなかったのではないかと…
『楽観視』……『油断』につながる観方は決して忍のとるべき思考ではない。
しかし、四人のくの一をあっさりと屠ることのできたことが
魁丸の鉄の心に少し風穴をあけ、その『油断』を入り込ませていた。
(いや、あり得ないことではないか……どうみても忍としては二流、いや三流なのだ)

そう結論づけると、魁丸は待ち構えるために隠れていた場所から這い出し、
平屋の屋根にのぼる。今度は屋根づたいに城を目指すつもりであった。
336名無しさん@ピンキー:2005/11/23(水) 16:01:45 ID:r3tDTa/F
少し歩を進めると屋根の下にあたりを警戒しているくの一がいた。
街に数本ある幅のひろい本道であり、
彼女を殺さなければむかいの屋根には移ることはできない………
そのくの一には先ほどまでのくの一とは異なる特徴的な部分が二つあった。
一つは赤い布で口元を隠していること。
そしてもう一つは大きな……という言葉では表現できないほど豊かな胸である。
今までの四人とは比べものにならない大きさ。乳房が帷子に収まりきらず、
上と横に肉がはみでていた。任務に支障をきたすのではないだろうかと思える
大きさだが常日頃の訓練の賜物か垂れてはおらず、はっきりとそのお椀型の乳房を前に突き出している。
帷子ごしにみえる乳首は桜色で乳輪とともに乳房とのつりあいがとれた適度な大きさ。
普通の男がもし、これを間近でみたならば獣と化し、
むしゃぶりつくことを抑えられないだろう。
それほどまでの淫惑の魅力を女の胸は持っていた。
しかも胸だけが突出しているもののそれだけではない。
彼女の肢体すべてが男を骨抜きにする色香、いや妖香を漂わせていた。
337名無しさん@ピンキー:2005/11/23(水) 16:02:51 ID:r3tDTa/F
しかし、幸いなことに(いや不幸なことか)月明かりだけがたよりの暗い夜道……
魁丸にはその魔性の身体を堪能することはできない。
ただ、口元を隠していること、そして帷子で抑えられないほど胸が大きいことだけはわかる。
いつもの冷静な彼ならそれだけのことでそれ以上もそれ以下もない。
すぐさまに隙をみて飛び込み、彼女の類稀なる性的な淫力に一顧だにすることなく
あの世への引導を渡していただろう。

だが、彼は『動揺』していた。いや『興奮』しはじめていた。
主たる原因はやはり闘いとはいえ、無抵抗の女を殺したこと。
そして生理的、性的な姿態をまざまざとみせつけられたことにある。
もう一つ隠された、彼の身体だけが覚えている『記憶』によって
その『興奮』はひきおこされているのだが魁丸にはもちろんその自覚はない。
むくむくと褌の中の一物が勃起していく。
(私は何を考えているのだ。煩悩は敵。
 これでは色に溺れた先程のくの一となんら変わらぬ。
 南無阿弥陀仏……南無阿弥陀仏……)
ひたすら気持ちを落ちつけようと題目を唱える。
338名無しさん@ピンキー:2005/11/23(水) 16:04:10 ID:r3tDTa/F
そこに隙があった。
バサァッ!!
座り様子をうかがっていた屋根を覆うように広げられ魁丸に迫りくる捕獲用の網。
(しまっ…)
しかし、超人的な反応速度で前方に転がりそれを避ける。つまりは軒下への落下。
もちろん、そこに待つは月明かりに美しき姿態を浮かび上がらせる魔乳のくの一。
いや、それだけでなく刀を光らせ左右より走り迫るくの一、二人!!
受身をとってそのままに、懐より苦無を二本とりだし、左右のくの一に投擲。
「クォォッ!」
「イギャッ!」
見事、彼女たちの眉間に突き刺さり、勢いそのままにもんどりうって倒れる………
339名無しさん@ピンキー:2005/11/23(水) 16:07:16 ID:r3tDTa/F
そこまでだった……
首筋に交差して行き場を失わせたままにあてられる二本の短刀。
両の手にそれを握りこむのは口元を隠した女。
魁丸は視線を胸に持っていくまでもなく、
彼女が自分を『興奮』させたこの状況に追い込む直接の原因ともなったくの一だとわかった。
「やれやれ、手間かけさせてくれちゃって……」
その声は低く、美声とはいえない。しかし声の発し方というのだろうか。
そこには経験をつんだ大人の女だけが持つ色気が多分に含まれていた。
顔で唯一露出している眼は切れ長、少し吊りあがり気味で鋭い視線を魁丸に投げかけてくる。
死線をくぐりぬけたものが持つ眼。
鼻と口は隠れているが、多分それをとれば冷たく妖しい魅力を放つ美人の顔が拝めるはずだ。
短刀を押しあてられ首も動かせず視線を外せないという理由もあったが、
魁丸は絶体絶命の状況にもかかわらずその女の『戦闘力』ではなく『魅力』の分析をはじめていた。
そして、どこのくの一ともしれない女に何故か、何故か既視感をおぼえていた……
340名無しさん@ピンキー:2005/11/23(水) 16:08:54 ID:r3tDTa/F
ストッ、ストッ、ストッ、ほとんど着地の音もたたせずにくの一達が屋根から降りて来る。
また物陰よりも数人、魁丸を囲むように集まってきた。
その数総勢七人。魔乳のくの一をあわせて八人。
ここに魁丸を襲ってきたくの一がすべて集合していた。
(なんたる失態か。くの一達の仕掛けた罠にはまってしまうとは)
刀をあてられたまま既に座りこまされ、鼠の這い出る隙間のないほど取り囲まれた今の状況。
魁丸は自分の油断がまねいた深刻な事態をあらためて認識していた。
裸体、いや裸体よりもむしろ卑猥といえるかもしれない帷子だけに身を包んだ女達に
囲まれるというのは人によっては夢のようであるかもしれない。
しかし魁丸にとってはこの状況ではただの悪夢でしかなかった。
341名無しさん@ピンキー:2005/11/23(水) 16:12:03 ID:r3tDTa/F
「六人も殺られるなんてのは少々意外だったね。ま、その半分くらいは見積もっていたけど」
六人も仲間を殺されているのに何故か楽しそうに云いながら、
魁丸に魔乳のくの一に負けず劣らずの大きく柔らかそうな乳を揺らしながら近寄るくの一がいた。
その女は魁丸の命をその手に握るくの一とは対照的に青色の布で口元を隠している。
他に顔を隠している者はいない。二人には何か特別な理由があるのか。
魁丸は再び己の心に問いかける。それは近寄ってくる女にも既視感があったからである。
しかし、その思考はすぐに途切れた。
「仲間が殺られたんだ。そういうことは云うもんじゃないよ」
本当にそう思っているのかは怪しいような、
けれどここはこう云っておかねば他の者に示しがつかないから仕方なしにとでもいうような
口調で決して魁丸から目線を離さぬままに赤い布で口元を隠した女が云う。

赤色の布で顔を隠す女を朱奈、
青色の布で顔を隠す女を藍奈といった。
彼女達は姉妹であり、そしてこのくの一集団「解戒座(げかいざ)」の頭領と副頭領であった。
342名無しさん@ピンキー:2005/11/23(水) 16:14:41 ID:r3tDTa/F
「ごめん、ごめん。姉様は厳しいんだから。さてとまずは顔を拝ませてもらおうかな。」
そういうと、目元しか露出していなかった魁丸の黒色の頭巾がほどかれる。
汗でぬれ湿った短く切った黒髪、濃く意志の強そうな眉、
そして何より左頬の獣かもしくは鉤爪にでもやられたのか三筋の傷痕が印象的な
まだ二十歳くらいの年若い男であった。
全体的な容貌としては惚れる女も数多いであろうなかなかの美青年である。
その顔があらわになった時、ビクゥッと朱奈と藍奈に動揺が走った。
そして、二人は顔をみあわせる。
「なんだ、私の顔に何かあるのか」
その動揺を見逃さず、魁丸は二人に問いかけた。
「い、いや何。むさくるしい顔かと思ったら結構若くていい男だったんで驚いたのさ」
朱奈はそう云ったが何かを知っていて繕っていることは間違いなかった。
(やはりどこかで会ったことがあるのか……)しかし、思い出せない。
「まぁそんなことはどうでもいいんだよ。さて、預かっている文があるだろ。
 渡してもらおうか。」
「何のことやら」と、とぼける魁丸。
「ふざけんじゃない」
質問していた朱奈ではなく、藍奈の拳骨が脳天に打ち下ろされる。
その揺れで首筋にあてられた短刀で薄皮が裂け血がこぼれおちる。
どちらも痛みとしては大したものではない。まだまだこの程度では拷問とも呼べない。
343名無しさん@ピンキー:2005/11/23(水) 16:18:19 ID:r3tDTa/F
「ま、わざわざ手渡してくれなくてもひん剥いちゃえばいいんだけどね。
 ボサッとみてないであんた達も手伝って」

そう藍奈がいうと、四人はいざという事態に備えるため、
四方にそれぞれの武器を持ちながら戦闘態勢を維持し、
残りの二人が魁丸の装束を脱がし始めた。
朱奈・藍奈はそれを間近でみている。朱奈はそのまま両手に短刀を藍奈は空手ではあったが、
彼女たち二人には全くといっていいほど隙がなかった。
何か少しでも妙な動きをすればたちまちに首が飛ぶことは明白である。
やはりかなりの手練れ。くの一達へ命令しているところをみるに、
どうやらこの二人が彼女達を率いているのだろうと魁丸は判断する。
大勢の女達の環視の中で脱がされるというのはかなりの屈辱ではあったが、
その結果が少しでも彼女たちの鼻を明かすことができるかと思うと少しは気が楽になった。
装束、その内にあった暗器の数々はすべて剥ぎ取られ脇におかれ、ついには褌一枚となる。
鍛え上げられた身体があらわになる。あらゆるところにしなやかな鋼の筋肉がつき、
常日頃から鍛錬をかかさずおこなってきた証が全身より漂っている。
344名無しさん@ピンキー:2005/11/23(水) 16:21:22 ID:r3tDTa/F
その肉体美にくの一達はみとれながら………
しかし、いくら脱がしても……見事な裸身だけで密書はどこにもないことに苛立ちを感じていた。
「どこだい……」
低い怒りを内に秘めた声で朱奈は問う。
「だから何のことやら」とぼける魁丸。
「あんた、こんな臭いところに隠してるんじゃないよ……ね!」
藍奈はまだとぼけつづける魁丸の股間を思い切り蹴っていた。
「グホォォォォッ!!」
両腕を二人のくの一に押さえられていたため、大きく身をくねらせることはできなかったが
あまりの悶絶にひたすら目を白黒させ、呻き声を出す。
「さて、こいつの大事なところを拝ませてもらおうじゃないか」
藍奈が顎で合図をすると腕を押さえていたくの一の一人が褌をほどいていく。
そこにも、肝心の密書はなかった。あらわれたのは魁丸の一物のみ……
先ほどまでの勃起はおさまっていたが、しなだれたそれは成人男子でもかなり大きさを誇っていた。
ゴクッ、脱がす役目を負っていたため、
一番の至近距離で見ることになったくの一は息を飲み、股間がうずくのを感じた。
345名無しさん@ピンキー:2005/11/23(水) 16:23:55 ID:r3tDTa/F
「最初からなかった……とは考えられないんだよね。
 まして紙だし飲み込んだというのも疑問が残る。いや何かに包んで飲んだとしても、
 結局捕まって、腹かっさばかれたら同じだしね。結論は一つだ。
 あんたこの街に入ってからどこかに隠したね」
朱奈は冷静に判断する。それが正解であった。
魁丸は交わっていたくの一二人に己の油断から悲鳴をあげられたあと、
こういった状況になることを予測して、殺したあとすぐにある場所に隠したのだった。
「面倒くさいことをしてくれたもんだねぇ。けど本当に立派になったもんだ。」
後半の言葉はかなり不可解ではあったが、
魁丸はやっと鈍い股間の痛みから解放されつつあってそれどころではなかったので聞き逃した。
「うふふ、けどこれで楽しめるじゃない姉様。死んだら誰にもわからないから
 自ら死を選ぶこともないだろうし、いくらでも責め続けられるんだから」
赤い艶かしい舌がチロッと口から飛び出し、舌なめずりをする藍奈。
そこにはむしろ簡単にみつかるよりよかったという喜びがにじみでているように感じられた。
346名無しさん@ピンキー:2005/11/23(水) 16:24:56 ID:r3tDTa/F
「そうだねぇ……しかしこんな外でってなるといくら夜中でも安心してできないね。」
「いつものようにすればいいじゃない。」と藍奈
「うふふ。じゃあさっそく取り掛からないとね。」
なにやら嬉しそうにそういうと周囲を見渡し、
それじゃああそこにしよう、と五間ほど離れた家屋を指さした。
『いつものように』とはいったいどうするのか。何やら胸騒ぎを覚える魁丸。
347名無しさん@ピンキー:2005/11/23(水) 16:26:27 ID:r3tDTa/F
腕と足を荒縄で縛り上げられ、くの一達に四方を囲まれながら指さした家にひきずられていく。
その家は……空き家ではないだろう?そんな疑問が思い浮かんだ時、
彼女たちが何をしようとしているのかわかった。
藍奈は引き戸を開けようととして、
何かつっかえ棒のようなものでそれが閉じられていることを確認したあと、
ここかな、と正確に刀を戸に突き入れてその棒を両断する。
カランと音をたてつっかえ棒が地面に落ちるとほぼ同時に引き戸をあけ、
朱奈と藍奈がずかずかと足を踏み入れた。
そこに三人の親子が粗末な筵をひき、麻布の布団を上からかけて寝ていた。
もちろん、突然の闖入者に三十過ぎの無精ひげの男は飛び起きる。
そして「あ、あんた達はなんだ」とビクつきながら問いかけた。
348名無しさん@ピンキー:2005/11/23(水) 16:28:53 ID:r3tDTa/F
その先には二人の口元を隠し、
帷子では抑えることのできぬ美しく妖しい魅惑の魔乳を持つ女が二人立っていた。
「あなた達を極楽につれていってあげるためにきたのよ」
「な、何を」そういう男の視線は二人の胸に釘付けになっている。
妻がいるとはいえ、そしてたとえこのような状況であろうとも彼を男なら責めることはできない。
それほどの魔性の魅力を彼女たちの乳は持っていた。
「さあきて」そういうと朱奈は腕をひろげて男を呼びこもうとする。
「あ、あ、ああっ」抗えずにフラフラと彼女の胸へと飛び込んでいく男。
朱奈の胸の谷間に男の顔はすっぽりと埋もれた。
帷子ごしにも伝わってくる柔らかさ、ぬくもり。
両乳房に挟まれた男の股間は熱く反り返るように勃起していた。
「気持ちいい?」優しく問いかける朱奈。
「ああ、ああ」ただただむさぼるように胸に顔を埋める男。
「それじゃあこのまま極楽に逝かせてあげるよ」
朱奈は左手で男の頭を固定して、
そして腰に吊り下げている短刀を右手で引き抜き……………
男の首を一瞬の早業で…………切り落とした。
血飛沫があたりを一面の朱に染める。
切り落とした張本人である朱奈はその血を全身に浴び恍惚の表情を浮かべていた。
349名無しさん@ピンキー:2005/11/23(水) 16:30:40 ID:r3tDTa/F
これは何の夢だろうと上半身だけを起こして、
ただ魅入っていた妻はやっと自分の愛する夫がどこのものともしれぬ女に殺されたことを認識し、
「あ、あんたぁ!」と布団から這い出して男の身体にかけよらんとする。
藍奈は勢い込んだ妻の足元に自分の足をちょいとひっかけた。
すてんと転ぶ女。その背中に馬乗りになる藍奈。
「男だったらあんたにも極楽みせてあげるんだけど」
そう、独り言のようにつぶやく。亭主を失った女は恐慌状態で泣き叫んでいる。
女の目の前に朱奈は十分に堪能したのか、ゴトッと抱え込んでいた男の首をおいた。
「あんたぁっ!!」女は両手をのばしすがりつくように首を抱きしめる。
「あの世でもなかよくしなよ」
そういうと藍奈はさっきから手に持っていた刀で女の首を薙いだ。
再び辺り一面に血飛沫が飛ぶ。
藍奈も興奮したのか左手でおのれの乳房を軽く揉み忘我の表情をつくる。
350名無しさん@ピンキー:2005/11/23(水) 16:34:37 ID:r3tDTa/F
残ったのは年端もいかぬ少女だった。まだ七つか八つくらいだろう。
母の叫びを聞き、起きてそして目にしたのは二人の見知らぬ女と
転がる父母の首と血を噴き出し続ける身体。そんなまさに地獄さながらの光景だった。
「おっ、おっ」おっ父、おっ母とでも云おうとしているのだろうが声が出せない。
ただ、呆然としている。そんな少女に朱奈と藍奈は卑しげな笑みを浮かべながら近づく。
「可愛いね。名前はなんていうの?」
「あんたの大切なおっ父と、おっ母はね、あんたをおいて先にあの世にいっちまったんだよ」
逝かせたのは自分たちだということを棚にあげ、狂気をはらんだ女二人が交互に少女に語りかける。
「あ、ああ」少女はあまりの恐怖に何も言葉にすることができない。
351名無しさん@ピンキー:2005/11/23(水) 16:37:39 ID:r3tDTa/F
「もうやめろ………」そう声を出したのは戸口から
この非道な行いを見させられていた魁丸だった。
罪なき人々を殺めるとは……許せなかった。怒りで顔が真っ赤になっているのがわかる。
いや、確かに殿の命令とあらばたとえ女子供であろうと自分も手にかけるだろう。
拷問するために家屋を利用することも策としては悪くなく、
邪魔な家族を殺すことも仕方ないともいえよう。
しかし、しかし、彼の忍ではなく一人の人間としての心が彼女たちの行いを許せなかった。
彼女たちは『殺し』を愉しんでいる。それが何よりも許せなかった。
そんな魁丸を魔性の姉妹は睨みつける。
「フン、じゃあ何かい。この子の命を助けたら密書の在り処を教えてくれるっていうのかい?」
朱奈はまるで嘲るかのように魁丸にそう問う。
その言葉で血がのぼった頭が急激に冷めていくのを感じた。
そう、いくら義憤に駆られようと己は忍。お役目も為なら鬼にならねばならぬが定め。
「そ、それは……」
口ごもる魁丸に、ほらみろという視線を投げかける。
「あんた本当に馬鹿だね。まぁ、そういうの嫌いじゃないけど」と藍奈。
「まあ、ここで素直に吐かれちゃ興醒めもいいとこだしね。
 そんなにみたくなけりゃ目でもつぶってな。」朱奈は吐き捨てるように云う。
352名無しさん@ピンキー:2005/11/23(水) 16:38:29 ID:r3tDTa/F
「ってことでお嬢ちゃん。こわいお兄さんもいることだし、楽に逝かせてあげるよ」
そう呟く朱奈。いつのまにか背後にまわっていた藍奈が包み込むように少女を抱きしめ、
そしてその腕がつつと身体をのぼり首にかかった瞬間、強い力でひねった。
あり得ない方向に首が曲がり、少女は結局一言も発することのないまま事切れる。
少女の眼から一筋の涙がこぼれおちた……
353名無しさん@ピンキー:2005/11/23(水) 16:40:53 ID:r3tDTa/F
「くそおっ」
何もできなかった自分が情けなく、咆える魁丸。
そんな魁丸の葛藤をよそに一仕事を終えた朱奈は間髪おかずにくの一達に次の命を発した。
「これから色々な『声』や『音』が飛び交うからね、両隣も同じように。
 いつものようにできるだけ静かに殺るんだよ。
 ひょっとしたら今ので起きてるかもしれないから気をつけな。
 なんせ不審に思われて役人に報されたら厄介だからね……」
「それからそれが終わったら、密書の探索だ。こいつが隠してそうなところを徹底的に探しな。
 あと、お霧、樹祢!さっき男をひん剥いて十分楽しんだだろ。
 あんた達は死んだ仲間の死体をどこかに捨ててきな。一切の証拠を残すんじゃないよ。
 その男はそこらへんに転がしておけ。後の面倒はわたしたちがみる。
 さあ、夜明けまでが勝負だ。さっさと行きな。」
魁丸は朱奈が勢いよく発した命令通りに血で染まった床に乱暴に投げ出される。
朱奈・藍奈以外のくの一達は二手にわかれ両隣の家へと駆け込んでいく音が聞こえる。
今のような惨劇が繰り返されるのだろう……魁丸はくやしくてたまらなかった。
何故、心が揺れてしまったのか。あの時に心を鬼にして躊躇いなく、
くの一たちを屠っていればこんなことにはならなかったのにと何度も後悔していた。
354名無しさん@ピンキー:2005/11/23(水) 16:42:07 ID:r3tDTa/F
「さて、と。姉様……」
「そうだね。本当に、本当に久しぶりだよ。心ゆくまで愉しもうねぇ。」
何が久しぶりなのか。
いつだって機会があれば拷問していそうな二人の会話としては違和感がある。
彼女たちへの既視感と彼女たちの不可解な会話はつながっているように魁丸は思った。
その謎が解け、魔性の姉妹の正体が明らかになるのはこのすぐ後のことである。
                     
                                                    つづく
355名無しさん@ピンキー:2005/11/23(水) 16:44:17 ID:r3tDTa/F
ということであまり間隔をおかずに第二回です。かなり長くなりました。
これだけ独立してみるとなんかスレ違いな感じですが、いつも圧倒的じゃなくて
時にはピンチになってからの逆転というのもいいかなと思いこうしてみました。

>>332
またこれからリアルが忙しくなるのでお言葉に甘えてゆっくりやらせてもらいます。

>>333
気に入っていただきありがとうございます。

いや、それも考えたことは何度もありますし、
あんな神サイトはやはりどこ探してもないっていうくらい大好きなんですが、
それこそ筋違いというか、
あのサイトの主旨である女ザコにSSが絞れないので遠慮しております。

『悪の女を屠る』ことに性的な興奮があるため、
そこに幹部もザコも(このスレの主旨とはあまりに逸脱するので避けていますが、
必殺シリーズの非戦闘員悪女も)なく等しく愛でているので。
あと、どうしても性的な描写過多になってしまう傾向もありますし。
まあ、きちんとそこを抑えて投稿すればいいんですがね。
356名無しさん@ピンキー:2005/11/26(土) 01:21:46 ID:4GXQb9Fi
GodJob!!

個人的嗜好ですみませんが、もしよろしければメインキャラの
屠り方のバリエーションに、
腹責め を加えてやってください。ご検討お願い申し上げます。
357名無しさん@ピンキー:2005/11/26(土) 14:00:44 ID:pmS6xBmy
オレはボコボコ好き!!!
358クレイバンの作者:2005/11/27(日) 12:01:46 ID:+iG4/m32
>>356
ありがとうございます。
メインキャラかどうかはお約束できませんが、
まだザコが何人か残っているので、腹責めやってみたいと思います。
えっと質問なんですが、腹責めはただダメージを与えるものではなく、
その責めをもって屠ることが望まれているんでしょうか?


最近考えていることなんですが、エロパロ版でいえば、
男vs女であれば『男が女に犯されるやつ』『女が男を倒す』
女vs女であれば『女同士の壮絶なバトル』
両方OKなのは『強い悪の女戦士を屠る』『勝負に負けて犯される』『悪の女をつかまえて』
これくらいだと思うんですが、結構これって結果が異なるだけで過程は同じなんですよね。
例えば自分が書いた>>56-73の女盗賊や今回の忍者ものって展開次第じゃ
『強い悪の女戦士を屠る』ではなく『悪の女をつかまえて』のように屠るまでいかず、
犯すあたりでとめておくこともできるし、
主人公が逆転しなければ『男が女に犯されるやつ』『女が男を倒す』『勝負に負けて犯される』
というのにもなりうるわけで。
つまり途中で選択肢を選ばせて結果を変えるノベルゲー(orゲームブック)のような形式をとれば、
すべてのスレの嗜好を内包するものが可能なのではということです。

まあ、問題は単純に文章量が増え、また自分の性癖と異なる結果を書かなければならないこと。
それとやられる(殺られるor犯られる)のが正義か悪かという特にこのスレでは重要なファクターが
各スレで異なることでしょうか。

ただ、もし各スレの職人が協力できれば、幅広い楽しみ方ができるゲームが可能なのではないかと。
チラシの裏ですが、前々から考えていたので書いちゃいました。皆さんどう思います?
359名無しさん@ピンキー:2005/11/27(日) 13:41:03 ID:0dnsBGoS
複数スレ対応ということなら確かに効率的だと思うし
場合によっては楽しみが増えることもあるだろうけど
読み手にとっては「人による」としか言えないのでは?

つまり他のエンディングに興味がない人にとって
あまり利点が無いという事です。
360名無しさん@ピンキー:2005/11/27(日) 20:26:39 ID:78ns+otz
選択肢で勝ち負けが変化するってのは嫌だな。
勝つ奴は絶対に勝つ、負ける奴はどうあがいても結局は負ける。
そういう一方的な話が好きなので。
361名無しさん@ピンキー:2005/11/28(月) 00:08:00 ID:jwIW0SAD
>>358
おお、レス有難うございます!
腹責めですが、やはり割れた腹筋が自慢の格闘女戦士を姦計にて捕らえ、
その鍛えぬいた見事な肢体を広げて大の字に縛り付けた後、
ボスの居場所などの秘密を吐かせる為に延々と腹を責めてゆく・・・
というシチュが好みです。

最初は自慢の腹筋で耐えてみせたものの、主人公に
呼吸のタイミングを見切られ、腹に込める力を抜いた隙に、
渾身の一撃を喰らって悶絶する女戦士。
(しかも気を失わずに苦痛が持続するよう、みぞおちよりもやや下の胃を狙う主人公)
その後は延々と腹を責められ、腹筋が内出血で紫色に染まるも、
なお強情に口を閉ざす女戦士に敬意を表して、
主人公は彼女の縛りを解き、一本の剣を与えて勝負しろと迫る。
仲間の仇でもある自分を倒してみろ、という挑発に、女戦士は腹をガード
しながら果敢に挑む。
・・・が、すでに急所を責めつくされ、動きが鈍くなっている彼女は主人公の
敵ではなく、主人公のフェイントにまんまとひっかかり、ガードを解いた瞬間に
究極奥義の一撃を腹に喰らい、
「・・・グジュ」という不気味な音とともに内臓を圧壊させられて散る。

そんな屠り方を希望です。
362名無しさん@ピンキー:2005/11/29(火) 01:17:48 ID:POTP2h7v
>クレイバンのひと
毎度GJです。「妖艶な悪役幹部」が好きな身としては続きを激しく期待。
分岐は…個人的には逆レイプ系も好きなのでぜひ読みたいんだけど、理屈としては>>359に同意。

>>361
細かすぎる設定や希望は書き手に負担なので、もうすこし自重した方が良いかと。
というか、>>361の内容は俺も好きなので、できれば361自身に書いて欲しい。
363名無しさん@ピンキー:2005/12/03(土) 01:19:12 ID:awVQ7UBO
>>362.>>クレイヴァンの人
あいすみませぬ
自分としては
小ダメージの連続〜大技でトドメ で屠る
という流れの一例として書いただけでございまして。
この内容はお忘れになってくださいまし。
364名無しさん@ピンキー:2005/12/07(水) 05:45:02 ID:gE2hCG5E
魔乳姉妹のダブルパイズリに期待(*′д`)
365名無しさん@ピンキー:2005/12/07(水) 16:50:35 ID:NR1xRjus
ここの住人的にはソウルキャリバーVはどうよ
キャラクリエイトで好きなように悪女っぽいキャラ作れるし
性格もそれっぽく出来るし

俺は雑魚女とか女幹部っぽいキャラをエディットして
切り刻みつつハアハアしてますよ
366名無しさん@ピンキー:2005/12/07(水) 21:36:58 ID:vWpTxlRv
>>365
やあ同志。
367名無しさん@ピンキー:2005/12/08(木) 00:06:35 ID:dJN3EdlW
>>366
やっぱいたのか同胞w
368名無しさん@ピンキー:2005/12/09(金) 20:18:37 ID:weOz/2Xa
任務に失敗した悪の女戦闘員や工作員を悪の女幹部が鞭でシバいたり
顔をハイヒールで踏みつけたり、ハイキックを浴びせて反吐を吐かせるシーンとか。
369名無しさん@ピンキー:2005/12/10(土) 12:23:50 ID:uYo2fy/U
>>365
ザコっぽい格好に作ることはできるが、
集団戦がないので「ザコっぽさ」を演出しにくいのが難点だ。
370名無しさん@ピンキー:2005/12/10(土) 17:41:06 ID:zTucxRRw
それ、作ったキャラをCOMに割り当てられるの?
371名無しさん@ピンキー:2005/12/12(月) 12:04:01 ID:LK6C/f0g
>>370
練習モード以外では無理。難点のひとつではある。
372室町由紀子:2005/12/12(月) 13:44:10 ID:fNKW1kFI
悪が善を退治する
373名無しさん@ピンキー:2005/12/13(火) 00:22:47 ID:cLUufX6n
>>371
レスさんくす。
うーん残念。
374室町由紀子:2005/12/13(火) 15:31:11 ID:2WP2gEpi
320〜354に出てくるくの一の正体教えて
375名無しさん@ピンキー:2005/12/15(木) 18:54:44 ID:LgHhFOrf
>>1-374
戦国時代の女武将、女城主ものや、
江戸時代の大名正室、側室とかで、
極悪の貴婦人と手下女たちを
巧妙な手口で隠密裏もしくは
カコイイ殴り込みとかで屠るってSS、
どなたかにキボンヌです。

くの一とか、武装した侍女とか、女武者とかを容赦なく、
そしてゴージャスな女ボスも、始末して、世間をあっと言わせるような。
376名無しさん@ピンキー:2005/12/16(金) 02:34:07 ID:YybKeQ4X
さがっているのでage
>>375
必殺っぽくなりそうなんだけど、このスレ的にはありなのかな?
377375:2005/12/16(金) 09:06:22 ID:HC5Qe/l3
>>376
スレタイとログからして、
「強い(主観的だけど)悪の女戦士を屠る」
がローカルルールだから、
必殺系でも、その手の嗜好なら大丈夫です。

例えばボス格の華麗な貴婦人もまた武装して
薙刀の名手とか、でもって十分、基準を満たせます。

378375:2005/12/16(金) 09:09:22 ID:HC5Qe/l3
長ったらしい私の駄文ですけど、ひとつのイメージ叩き台として、下記に。

一様に緋縅(ひおどし)の小具足を身にまとい朱塗りの脇差を腰に差した御局たち数人を引き連れ、
輸入ものの木綿無地を仕立てた白地で矢柄模様の小袖を襷がけにした
二十人ばかりの御殿女中たちに前後左右を取り囲まれ警護されるのは、
行列の隙間に垣間見える女城主なのか。
五尺六寸(1.7m)はある父譲りの長身で、肩幅も胸板も、
そして高く細く秀でた鼻筋の下に、南蛮渡りの、パールに輝くローズピンクなルージュの両唇もまた、
女としてはやや大きく厚いものの、肉感的な印象が高貴な威厳と共に備わっている。
きりりと結んだ白絹地の鉢巻の額正面には、狩野派の意匠を思わせる精密なタッチの鳳凰が真正面から翼を広げ舞う。
洋風好みの秀吉へ合わせ、アイラインとマスカラとでアピールした切れ長の目を、
妖しく縁取る、ビューラーで巻き上げたような睫毛との間には、
剃り残したような細線の柳眉が黛で巧みに描かれているようだ。
烏の濡れ羽色に光沢を放つ丈なす黒髪には兜代わりに
金鍍金の表面の上にサファイアやルビーを象嵌した鉄製の宝冠が煌く。
彼女一人許される金銀で装飾された小具足に萌黄の腹巻を締め、
黄金造りの大小を腰挟み摺り足で、白足袋を深更の二の丸御殿の回廊に進める。
銀の手甲面に五七桐の家紋を線彫りした彫り口へ施した金泥が、燭台の蝋燭の火を受け鈍く光る。
冬の陣の篭城戦を間近に控えての城内巡視の一行の前に、
その場の足軽はじめ侍大将たちも平伏する。
豊太閤に愛された頃からさして寄る年波を感じさせぬ松坂恵子のような白皙の美女か、
あるいは姥桜ながらも健康で豊満な肉体からのフェロモンと白粉とが、
なお男心を時めかす戦国最後の貴婦人‥
昼下がりの沐浴場にて背中を流す年増の侍女を人払いし、苦痛の呻きをあげる御付の美少女を組み敷く喜び。
不倫の許されぬ側室時代からの習慣を行事のごとく果たした快感を思い起こし、歩みつつ僅かに身震いするかつての「茶々姫」であった。
持ちあまりのする白桃の、未だ御椀を伏せたような美乳とそそり立つ乳首とが、練り絹の下に揺れ、呼吸と共に息づく。
濃い密林に縁取られたクレバスもまた視聴者の想像通りに、白濁の液に覆われたのだろうか。

さりながら驕慢な彼女に忍び寄る影が二つどこかに潜んでいた‥
379名無しさん@ピンキー:2005/12/20(火) 23:24:31 ID:QCimMCq0
>>375
続きを頼む!
380室町由紀子:2005/12/23(金) 12:01:38 ID:k4oF6rc3
同感!!
381名無しさん@ピンキー:2005/12/27(火) 16:05:47 ID:gx0QWsVU
期待age
382必殺悪女狩:2006/01/08(日) 19:12:32 ID:ZaB/eNYB


 とある藩の城下町……。その平和な町を乱す悪女の一団があった。
男をたらしこんで盗み、強盗、放火などの悪行をさせる。
しかし、それは金品など目的をもったものではなく、ただの遊興の一つとしてである。
ただ生き抜くことさえも辛いこの江戸の世に、悦楽を求めて人々を苦しめる不逞の輩。
その主犯は藩主の娘、つまり寧姫であるという。
世間では本当によくできた姫様であると評判は良かったが、これが寧姫の本性であった。
しかし、そんな悪行にはそれ相応の報いがあるもので………
383名無しさん@ピンキー:2006/01/08(日) 19:14:24 ID:ZaB/eNYB
1.

寧姫の屋敷。姫はもちろんのこと、
ここには何も知らぬ護衛の侍、そして姫の片棒を担ぐ女中たちが住んでいる。
その女中たちの寝室。夜も更け四人全員が布団をかぶって寝ていた。
一人の女中の上に天井裏から垂れる糸一つ。
その糸をつたい、落ちてくる滴がある。致死性の毒物がその液体には含まれていた。
既にこの方法で一人はあの世へと送っている。そしてあおむけに寝ている女中はもう一人。
日焼けし浅黒い肌が特徴的な彼女の口元に滴が垂れ、女は無意識のうちに舐める。
「フゥンッ」短く喘ぐように声をあげ、痙攣し…そして静かになる…
これで残るはあと二人。
384名無しさん@ピンキー:2006/01/08(日) 19:16:26 ID:ZaB/eNYB
さて、どうしたものかと天井裏にひそむ男が思案していると、
一人がムクと起き上がり、障子を開けて歩き出す。
足取りもおぼつかない。どうやら寝ぼけながら厠に向かっているようだ。
これを好機とばかりに天井から音もなく飛び降り、背後から男とは思えぬ細い腕をまわし、
首を絞めあげる。細腕に似合わず力はすごい。
女はハッと目覚めたが時すでに遅く、手足をジタバタさせるが
女の力では振りほどくことができない。女の汗と甘い体臭が漂う。
ガクンッ
数分の後、女の身体から力が抜けたかと思うと、
男は足に生暖かいものを感じた。どうやら厠が近かったためか失禁してしまったようだ。
しかし、まだ気を失っただけ。音を立てぬようにと、そろと冷たい床に寝かせる。
はだけた寝用の着物からこぼれみえる乳房が艶かしい。
さて止めを刺そうと懐から男は毒の入った筒を取り出す。
人差し指にその筒に入った毒薬を数滴たらし、吐息の洩れる口に咥えこませた。
人体のそなえもつ反応故に、嚥下してしまう女中。
意識がないため、特にもがき苦しむこともなく事切れる。
385名無しさん@ピンキー:2006/01/08(日) 19:18:26 ID:ZaB/eNYB
これで残るは後一人。しかし残った女中は………
ドサッと何かが廊下から寝室の布団へと投げ込まれた。
他の部屋に聞こえるくらいの音ではなかったが、
さすがにその部屋で寝ていた女は気付き、何の音かと目を覚まし周囲をみる。
そこには、こちらをみつめてぼうっと立つ細身の男。
恐怖で悲鳴をあげようとした瞬間、月明かりに照らされ男の顔が浮かび上がった。
「あ、あんたは……」
むくと起き上がり、男の整った顔をマジマジとみる女。
「そうだよ、匙彦だ」
小声でささやくように女−おせんに正体を明かす。
「ど、どうしてこんなところに?」
驚きを隠せないおせん。それもそのはず、こんな夜中に姫のお屋敷に男が一人。
藥師の匙彦……つい最近、町で偶然知り合った男である。
もちろん、匙彦にすれば偶然などではなく、世間を騒がす犯人の調べが進む中、
浮かびあがったのが寧姫で、その情報収集を目的に、この女中に近づいたのだ。
386名無しさん@ピンキー:2006/01/08(日) 19:19:59 ID:ZaB/eNYB
「あんたに会いたくてさ」
「えっ」
顔を赤らめるおせん。おせんは匙彦に惚れていた。
いつも優しくしてくれ、顔もいいなんていう男はなかなかいない。
既に幾度か情を交わしてもいた。
「けど、いくらなんでもまずいよ。ほら、皆起きちゃったらどうするんだい」
慌ててそういうおせんに、薄く笑みを浮かべた匙彦が答える。
「その心配はないよ。あんた以外は全員もう三途の川にむかってる最中だろうから」
その言葉の意味を咀嚼して理解するのに少し時間をかけたあと、
あらためて他の三人をみる。二人はただ眠っているようにしかみえなかったが、
しかし残りの一人は布団の上に服を乱して寝ているというよりは倒れていた。
寝相が悪いというのでは、少し片付けられない異様な様態である。
顔はみえないが服や髪からは、同じ女中のおけいだとわかる。
少なくともこのように寝るような女ではない。
387名無しさん@ピンキー:2006/01/08(日) 19:21:16 ID:ZaB/eNYB
「ど、どういうことだい。匙彦が……」
「ご名答。俺の調合した毒で逝ってもらった」
「なんで……」

匙彦はおせんの問いに答えず、近寄ると着ている浅黄色の着物の中に左手を突っ込み、
まさぐるように、彼女の右乳房を揉みしだく。
「ハァンッ。」
胸の形は少し不揃いだが豊満というべき乳房がグニャリと形をかえる。
「自分の胸の内に聞いてみな。本当になーんにもやましいことはないかい?」
その言葉におせんは顔色を蒼白に変える。
「そんな…まさか…」
「そうだ。近頃、世間を騒がしている強盗・放火なんでもござれの悪党集団だってのは……」
知られている。おせんは理解した。何故始末されるかを……
これが表沙汰になれば自分たち女中は市中引き回しの上、打ち首獄門は当然だが、
それが寧姫ともなれば……問題は藩だけにとどまらず幕府の知るところとなり、
最悪、おとりつぶし……裏で殺されるというのは至極当然だろう。
「し、仕方なかったんだよぅ。姫様に命じられたんだ。
 ねえ、あたしだけでも助けとくれよ。見知った仲じゃないのさ。」
そういうと、乳房を掴んでいる匙彦の腕にそっと両腕を絡める。
388名無しさん@ピンキー:2006/01/08(日) 19:24:20 ID:ZaB/eNYB
「痛ぇ、痛ぇ、痛ぇ、痛ぇ、痛ぇ、助けてくれまだ死にたくねぇ…
 まだうちの子供が子供が家ん中いるんだよぉ……
 畜生、畜生、何でこんなことに。許さねえぇこんなこと許せねぇよ」
くぐもった、低く、聞く者に恐怖しか与えないような怨嗟に満ちた声で匙彦がつぶやく。
「え、なんだい……」
「俺は町の薬屋だ。知ってる町の連中が何もわからぬまま、
 あの大火で死んじまった。俺の薬なんてほとんど役に立ちはしない。
 火傷もひどいとどうしようもねぇえし、人間ってのは煙に捲かれりゃすぐにお陀仏だしな
 みーんな苦しんで今のような言葉残して死んだんだ。ずっと耳にのこってるんだよ」
匙彦の乳房を掴む力が強まり、揉むというよりは握りつぶすようなほど形が歪む。
「ひぎぃっ………堪忍、堪忍しとくれぇ」
痛みと恐怖に気が狂いそうになりながら、なおも命乞いをするおせん。
目には涙が浮かんでいる。
「往生際が……悪い……ぜ」
何故か、怒りというよりはイラつくようにつぶやく匙彦。
389名無しさん@ピンキー:2006/01/08(日) 19:26:06 ID:ZaB/eNYB
2. 1/2

「そこまでだよ」
トンッと鋭く小さな痛みが匙彦の背中に走る。
後ろには毒を舐めて死んだはずの浅黒い肌の女中が小刀を匙彦の背中にあてていた。
「ちっ、死んだはずじゃあ」
「お前、あたいが飲むとこみたのかい?せいぜい舐めてるところか喘いでるところだろ。」
「やれやれ、まんまと騙されたってわけか。しかし何者だいあんた?ただの女中じゃねえな」
「お美代?」
おせんも状況がわからぬとでもいうようにとぼけた顔をしている。
「フンッ。考えてもみてごらんよ。
 一国の姫様をお守りするのに護衛の侍だけじゃあ、とても足りないってことさ」
「くの一か……」
確かに男だけでは守れない状況というのもあるだろう。
いつも身の回りの世話をする女中に紛れ込んでおけば、緊急の事態に対応できる。
匙彦はまだまだおのれが半人前だと心の中で恥じていた。
「想像にお任せするさ。フフ、お前には色々聞かせてもらうよ。
 事の真相まで辿り着いてるようだけど、あたいたちの始末を命じたのは誰かとかねぇ」
390名無しさん@ピンキー:2006/01/08(日) 19:30:12 ID:ZaB/eNYB
おせんは安堵のため息をついていた。何やらよくわからないが助かったようだ。
しかし、こうなると惚れた女の弱みか、
さきほどまで自分を殺そうとしていた匙彦を憐れに思う。
「しかし、お前、始末屋としては二流だね。
 殺したかどうかの確認もしない、始末の対象とくっちゃべってすぐに殺さない。
 それとも何かい、やっぱ情を交わした女には鬼になれないってこと。」
挑発するかのように匙彦にお美代は言い放つ。
「否定……はできねぇなあ。まだあんまりこれを稼業にしてから日も浅いしな。
 けどな、俺はそうだが他の奴は違うぜ」
そう匙彦がいうと同時にお美代は首の襟を捕まれ後ろにひっぱられた。
「な、なに」
状況を判断できぬまま、今度は足をひっかけられ、ペタンと尻餅をつく。
そして最後に首筋にある急所に細く長い針が刺し込まれた。
「アガァッ」
目を見開きフルフルと身体を痙攣させるお美代。
なおもとどめとばかり、背中からもう一本の針が心臓に吸い込まれる。
心臓を貫き通し、薄いが形のよい乳房も貫き、最期に彼女の黒い乳首からその先が飛び出した。
「ハァンッ!」
フゥッと見開いていた目を閉じ、お美代はまえのめりに崩れ落ちる。
391名無しさん@ピンキー:2006/01/08(日) 19:32:26 ID:ZaB/eNYB
おせんが匙彦の肩越しにみたお美代を刺した者の正体。それは死んでいたはずのおけいだった。
いや、よくみれば顔は似てもにつかない。
確かに髪と着物は同じだが、そこにいるのは女とみまごうばかりの小柄な優男である。
「すまねぇな銀次」
後ろもふりかえらずに匙彦はそういう。
「今回までだ。最初の五回だけは始末を助けてやるってのが掟だからな。
 しかし情けねえなあ。」
「面目ない。まさかこんなことになるたぁ思わなかった」
銀次と呼ばれた小柄な男はかつらと着物を脱ぎ捨て、褌姿となる。
「お、おけいは……」
震えながら、銀次におせんは訊ねる。
「おけい……ああ、この着物の女か。
 外で素っ裸で眠っているよ。もう二度と目は覚まさないけどな」
やはり殺されたのだという事実におせんはうちのめされる。次はあたしの番だ。
そんな、おせんを尻目に銀次はたんたんと寒い寒い、とつぶやきながら、
部屋の外にあった自身の着物を着込んでいる。
「さて、と匙彦どうする。俺はこれから姫様に引導渡してくるが………
 てめぇができねえなら、この女もついでにやってやろうか」
「いや、いい。こいつは俺が始末する。」
「……そうか、ま、もう助けはいらねぇよな。………さっさと終わらしてくるわ」
そう言って部屋の障子を閉めて出て行く間際、
急に立ち止まったかと思うとふりむきもせず、低い声で匙彦にむかって冷たく言い放つ。
「掟だよ、匙彦。覚悟決めろ。下手うつんじゃねぇぞ。俺はあんたを殺したくはない……」
392名無しさん@ピンキー:2006/01/08(日) 19:34:27 ID:ZaB/eNYB
3.
 
「おほほほほ、愉快じゃのう。なんとまあ綺麗に燃えたことよ」
「それはもう寧姫様、私達、女中一同、丹念に仕込みましたので」
ほとんどの者が寝静まる夜中に二人の女のささやき声が、寧姫の寝室からこぼれている。
寧姫の声にまだ三〇になるかならずの妖艶な雰囲気をもった女中頭が答える。
「さて、次は何をして楽しませてくれるのじゃ?」
「そうですねぇ…今度は丹波屋に忍びこんであやつめが貯めこんだ財で
 この部屋を埋めて見せましょうか。」
「あはははは。丹波屋のおやじの顔が見物じゃな、それでは期待しておるぞよ」
「ははぁ」
深くお辞儀をし、退出する女中頭−朱路。女中とは仮の姿、彼女もお美代同様、姫様付きのくの一である。
本来なら雇い主である藩主の手前、いさめなければならぬものを、
盗んだ金はどうしてもよいという姫の言葉に眼がくらみ、姫の狂気の道楽に付き合っていた。
393名無しさん@ピンキー:2006/01/08(日) 19:37:31 ID:ZaB/eNYB
退出すると、早速次の指令を伝えるため、部下の女中のもとへと急ぐ。
        ガサッガサッ
庭の茂みから何か音がする。曲者かと朱路は警戒する。
「私です」
そこから現れたのはつい、朱路が最近知り合った浪人の継輔と名乗る男だった。
明日をも知れぬ貧乏侍だったので、これは利用できると先日、朱路が身体と金で買った男だ。
男の甘い顔が気に入ったというのもある。
「ああ、丁度よい。」
静かに庭に出て、今度の計画の実行犯にさせるべく、彼の側へと近よろうとした瞬間、
急に首が絞まったかと思うと木を擦る摩擦音と共に宙に吊り下げられる。
「ハフゥゥゥゥファアッァァァ……」
手足をバタつかせ、悶え苦しむ。声がほとんど出せない為、目と手で助けを継輔に請うが、
何も動こうとしない、暗いために表情はわからぬが助けてくれるつもりはないようだ。
死にたくない。その思いがこの状況において少し冷静にしてくれる。
女中頭は懐に短刀を差し入れていることを思い出し、
あわてて取り出し、自分を吊り下げている糸を切ろうとする。
彼女は必死でわからなかったが、その動きをみて継輔は刀を抜いて歩み寄っていた。
394名無しさん@ピンキー:2006/01/08(日) 19:38:50 ID:ZaB/eNYB
朱路の抵抗が功を奏し、やっと首を絞めていた糸が切れた。
継輔の構えていた刀がここぞとばかりに、
股間から彼女の落下に逆らうように下から上へと斬り上げる。
彼女の身体は着物と共に真っ二つに裂かれるはずであったが、さすがはくの一。
空中で身をひねることで朱路はなんとか避けた。
しかし着物は見事に斬られブルンッと熟れた豊満な肉体を晒した。
数歩後ろに下がりながら態勢を立て直す朱路。
月明かりに照らされた白く熟れつつもひきしまった裸体が美しい。
「あんた、ただの浪人じゃないね。何者だい」
継輔を睨みつけながら訊ねる。
「始末屋ですよ。表じゃ裁けぬ悪を始末するね。
 しかし、私も驚きました。あなたを抱いたとき、
 いやに鍛えられた身体だと思いましたが、忍とはね。」
どうやら、姫様の悪事は露見していたようだと朱路は舌打ちする。
395名無しさん@ピンキー:2006/01/08(日) 19:41:10 ID:ZaB/eNYB
さて、逃げて助けを呼ぶか、このまま戦うか。なんせ継輔だけでなくあと一人いる。
はたして逃げられるものだろうか。
「もう一人には手を出させません、一対一で勝負をつけましょう」
朱路の逡巡を解したかのように継輔は彼女にむかっていう。
「闇討ちしようと考えていた奴のいうことか!」
そういいながらも、朱路の腹は決まった。継輔を倒し(いや牽制するだけでもいい)、
もう一人をふりきってそのまま逃げる。姫などもう知ったことではない。
十分稼がせてもらった。他藩に落ちのびて、悠々と暮らそう、と。
継輔に小刀を構え豊満な乳房を躍らせながら迫りよる朱路。
継輔の一太刀をかわしきり、その勢いのまま塀をとびこえ逃げる算段である。
だが彼女は見誤っていた。継輔の剣技の鋭さを。
        一閃!!
朱路は継輔の横をなんとかくぐり抜けられたと安堵し、そのまま走り抜けようとする。
しかし、足がどうにも前に進まない。怪訝に思いおのれの裸体に目をやる。
そこには肩から腰に斜めに走った一筋の赤い線。そして、その線がズズッとずれていく。
「ひぃっ」
数瞬遅れて斬られた一筋の線から血飛沫が噴き出し、
朱路の裸体を朱に染めながら身体の上半身が斜めに地面にむかって落ちていく。
「いやぁっ」朱路そのか細い叫びが最期の叫びとなった。
朱路の地面にぶつかると視認した数瞬後、視界が暗転し意識が永久に霧散する。
396名無しさん@ピンキー:2006/01/08(日) 19:42:25 ID:ZaB/eNYB
「やれやれとんだ手間をかけさせてくれますね」
闇の中へとつぶやく継輔。その暗闇からがたいのいい男があらわれた。
「懐刀を持ってるなんて思わなくてよ……やっぱり普通の女中ってわけじゃなかったようだな。」
「詰めが甘いのが剛三の悪いところです。匙彦みたいに新米じゃないんですから……
 まあ過ぎたことはいいですけど。さて残るは姫様だけですね……」継輔が答える。
「大丈夫、銀次が上手くやってくれるだろうさ」
397名無しさん@ピンキー:2006/01/08(日) 19:46:39 ID:ZaB/eNYB
4.
女中頭が部屋を出たあと、誰の気配もなくなったことを確認し、着物を脱ぎ始める。
全てを脱ぎ捨てた後には白く、十代とは思えない肉感のある肢体があらわになる。
「フフフ、全てはわらわの思い通りじゃ。」そうつぶやきながら、
右手をまだ生えそろわない陰毛が若さを感じさせる股間に、
左手をふくよかな胸へと持っていき愛撫をはじめる。
「あはぁっ、こんな楽しい遊興もわらわが嫁ぐまでのこと。
 次の年にはもう、わらわはあの無粋な男の妻。それまでにもっと楽しまねばのう。うふぅ……」
398名無しさん@ピンキー:2006/01/08(日) 19:54:55 ID:ZaB/eNYB
おのれの身体を慰めながらただ快楽に没頭していく寧姫。
その痴態を天井裏の穴から眺める小柄の男が一人……銀次である。
特別にしつらえた長く細い鞘におさまった鍼灸用の針を腰の帯にさしている。
「ああ、ああああぁ、いい、いいのぉぉ、ああ、感じる、感じるぅっ」
どんどん激しさを増していく、寧姫の自慰。
「あ、あ、あぁああああああぁぁっ」ついに最高潮に達すると思われた瞬間、
這いつくばり、尻を浮かせて自慰を行っていた蘭姫の背後に
優男が音もたてずに降り立った。
「い、いくぅう、むぐっ」
銀次は寧姫の口を手際よく左手でおさえ、そりかえさせるように起き上がらせる。
間近でみれば透き通るように白く、瑞々しい身体。
プリッと張りのあるお尻は並の男であればむしゃぶりつきたくなるだろう。
399名無しさん@ピンキー:2006/01/08(日) 20:07:04 ID:ZaB/eNYB
銀次は彼女の耳元で囁いた。
「もったいねぇなあ、お姫さん……こんないい身体持ってんのに、
 この若さで命を散らすことになるんだから。
 いけねぇよ。すべてのこの世は因果応報でできてんだ。
 悪さにはそれ相応の罰がくだるってことさ。」
腰から針を抜き、その傷一つない美しい背中に針の先端を上から下に這わせる。
「んっくっ」
その痛みに少しくぐもった呻きをあげる寧姫。
彼女の股間の割れ目にその長細い針が到達するやいなや真っ直ぐに上に突き入れた。
寧姫は一瞬、硬直したかと思うとその下腹部の痛みが全身をかけめぐったか、
のたうちまわろうとする。その身体を男は力でおさえつけ、針をひきぬく。
再びするどい痛みを感じたのか、いっそう強く暴れる。
目からは涙、口からはよだれ、そして股間からは赤い血が流れでている。
しかし致命となるものではない。
銀次が寧姫への皆の恨みを少しでも晴らさせようと、
ただ苦しませるために放った一撃であった。

400名無しさん@ピンキー:2006/01/08(日) 20:16:49 ID:ZaB/eNYB
「何か言い残すことはあるかい」
銀次が左手を口元から離す、
「いやじゃ。いやじゃ。助けておくれ。金ならいくらでもやる。
 ちょっとしたいたずらなのじゃ。頼むわらわはまだ死にとうないんくぅっ」
もうそんな無様な命乞いなど聞きたくもないとばかりに再び口をふさぎ銀次。
「本当にどうしようもねぇお姫さまだな………お前の快楽のために燃やされ路頭に迷った者、
 殺された何百人もの人の恨みはこんなことくらいじゃ、はらせやしないが………
 あとは地獄の閻魔様にお任せするぜ。」
銀次は左手を支点にくるっと後から寧姫の前に態勢をかえる。
彼の目の前には涙や鼻水、よだれそして局部からは血と入り交じった小水と
ありとあらゆるものを垂れ流す姫の姿があった。
顔には幼さがまだ残る顔立ち。
ま、あんただけのせいじゃない。あんたを放蕩に育てた親も悪いんだけどね。
そう心の中でつぶやく。その少しの逡巡をふりはらうかのように右手をふりかぶったと思うと、
豊満な乳房の左乳首から心臓にかけて絶妙の角度で刺し貫いたあと、ひねる……
「ヒィンンンッ!!」フルフルと痙攣を繰り返す寧姫。乳房の微動が少し卑猥だと銀次は感じた。
数秒後、寧姫は暴れることをやめガクッと全身の力が抜け崩れ落ちる。
目を見開いたその形相は一国の姫とは到底思えぬ苦悶の表情のまま固まっていた。
401名無しさん@ピンキー:2006/01/08(日) 20:17:29 ID:ZaB/eNYB
2. 2/2

「一緒に逃げよう」
おせんは匙彦の目をじっとみてそういう。
「さっきの銀次とかいう人とのやりとりでわかったよ。
 あんた、あたしにまだ未練あるんだろう。ねぇったら」
「だめだ。あんたにはここで死んでもらう」
目をそらしながら匙彦はつぶやくようにいう。

お美代が指摘したとおり、
匙彦は情報を得るため、おせんに近づくうちに少しずつであるが心を奪われていた。
始末屋になって日の浅い匙彦には無理からぬことである。
未だ心を鬼にすることができずにいたのだ。
もちろん、掟を破れば、銀次のいうように他の始末屋が彼らを追ってくるだろう。
そして、匙彦にはおせんを連れて逃げ切る自信もなかった。
402名無しさん@ピンキー:2006/01/08(日) 20:18:19 ID:ZaB/eNYB
「あたしを殺しちゃったら、もうあたしを抱けないんだよ。
 ねぇ、また一緒に気持ちよくなろうよぉ」
そういいながら着物をはだけ上半身を外気に晒す。
白い肌と大きな乳房があらわになる。
左の乳房を持ち上げるとその桃色の乳首をチロリと舐める。
顔は十人並みだが、身体の方は女中にしておくには惜しいほど卑猥である。
「いいじゃないか。まぁ悪いことをしたと思うけどさ、
 まぁ死んだ奴には運がなかったってことだよ。」
「運がなかっただと……」
もし、おせんが本音をださずに必死で匙彦を口説いていれば、
二人の逃避行は難しいとしても、心中くらいはできたかもしれない。
しかし、いくら言葉でごまかそうとしても、おせんは心からの悪党であった。
仕方なくではなく、率先して悪事に加担していたのだ。
それがポロリと口からこぼれてしまった。
「てめぇらがしでかした悪事の犠牲になった奴らを『運がなかった』ですまそうってのか」
怒気を強めた声とともに匙彦はそらしていた目線をおせんにもどして睨みつける。
「え、そ、その」
口ごもるおせん。しまった、と思ったがもう後の祭りである。
403名無しさん@ピンキー:2006/01/08(日) 20:20:32 ID:ZaB/eNYB
「悪党に情けをかけようとした俺は本当に馬鹿だった。
 身体はどうか知らないが、あんたの心は犬畜生にも劣る鬼畜だよ」
そういうとあらわになった右の乳房をつぶれるほどに強く左手で握りしめる。
右手で懐から小さな一つの筒を取り出した。
「ひぎぃっ痛ぃっ、いたいよ匙彦ぉ。」
そんな、おせんの言葉などお構いなしに匙彦は器用に右手だけで開け、
中のどろっとした液体を手につける。
「今日は三つ薬を持ってきた。一つは他の奴らに使ったすぐ死に至る薬。
 一つは本当はおせんっ………、あんたに使おうと考えていた楽に逝ける薬。
 そしてもう一つ。これは使うことはないと思ってたんだがな。
 苦しみのたうちまわり、その果てに逝く薬だ!」
404名無しさん@ピンキー:2006/01/08(日) 20:21:26 ID:ZaB/eNYB
「ひぃっ!!」
そういうと乳房をはなし、左手で足をつかんで女の秘部をまんぐりがえしの要領で
さらけださせる。
「やめっ、やめて匙彦ぉっ!」
それなりに大きな声を挙げるが、
夜這いをふせぐために護衛の侍の部屋とはかなり離れているため聞こえるはずもない。
「苦しみながら死ね!」
液体のたっぷりついた右手の人差し指と中指二本を彼女の肛門に突き入れた。
「あぎぃっ!!」
十分に濡れていないところに突き入れられたのだから痛みも相当のもの。
そして、痛みとともに恐怖がやってくる。
「いやぁ、いやぁっ!!!」
涙と鼻水がとめどもなくあふれでる。
「ほんの一分程度で効いてくるはずだ。
 あんた達に殺された奴らがどんな思いで死んでいったか地獄に行く前にしっかりと身体に刻みつけな」
405名無しさん@ピンキー:2006/01/08(日) 20:24:02 ID:ZaB/eNYB
「助けとくれ、助けとくれよぉ。お願いだよぉぉ!!」
必死で匙彦にしがみつくおせん。柔らかな感触が匙彦を包む。
彼女の焦燥をよそに匙彦の頭はどんどん冷えていく。
「なあ解毒の薬はないのかい。ねぇいやだよぉっ!」
さすがに声が大きいと思ったか、おせんの口を手でふさぎ身体を布団に押さえつける。
「んぐぅっんん!」
そして一分と数秒の後、
おせんの呻きがピタッとやんだかと思うと、今まで以上の呻きとともに
匙彦の力でもおさえきれないほどの力でのたうちまわる。
おせんは肛門に焼け付くような痛みをさきほどから感じていたが、
それが全身に広がっていき、形容できないほどの痛みに襲われていたのだ。
目を白黒させながら痴態を晒し続けるおせんに匙彦も少し憐憫の情がわいてきた。
「あと十数分は続くだろう……どうだ苦しいか」
泣き叫びながら(もちろん口をふさがれているためくぐもった声しか出せないが)
必死でうなづくおせん。
406名無しさん@ピンキー:2006/01/08(日) 20:27:53 ID:ZaB/eNYB
そしてこの世のものと思えぬほどもがき苦しむこと数分、
何度も愛し合ったおせんがこれ以上苦しむのを匙彦が我慢できずに音をあげた。
「これを飲みな、楽に逝ける。」
そういって取り出した薬を、おせんは奪い取るように掴み、口から流し込んだ。
二分後、全身を焼けただれるような痛みはひいていき、変わりに身体が火照ってきた。
「なん………だい……これ」
息を切らしながらも必死で言葉をつむぐおせん。
「媚薬入りの毒薬だ。あと数分で逝ける。
 まあ自分で身体を慰めていれば、忘我のうちに逝けるだろう。」
「優し……いんだ…………こんな……悪…党にさ。匙彦は…」
さっきまでとはうってかわって、優しげな表情のおせんに匙彦は少し罪の意識を覚える。
「ねぇ。最期に………抱い…て……よ」
「………それはできない。掟だ」
407名無しさん@ピンキー:2006/01/08(日) 20:28:39 ID:ZaB/eNYB
始末屋が裏でつくられた後、対象が女である場合、犯し殺すという者が後をたたなかった。
その行為には悪を誅するという理のなかに下衆な劣情が入り交じる。
人を殺すということはどれだけ大義名分があろうと下の下の行為。
そこに女を犯すという行為を加えれば悪党と何も変わらない。
そう判断した当時の元締め(女であったことも少なからず要因としてあろう)は
これを禁止したのである。破れば死をもって償うという厳しい罰とともに。
408名無しさん@ピンキー:2006/01/08(日) 20:30:52 ID:ZaB/eNYB
「ケチ……だねぇ。なら…………みてて。あたしが……あたしを…慰めてる……姿……を」
「わかった……」
おせんは右手を乳房に持って行き、左手を会陰に持っていく。
くしくも寧姫が自慰をはじめるのとほぼ同じ時刻であった。
乳房を手のひらで軽く揉みながら親指と人差し指で、
既に屹立した桃色の乳首をコリコリとつまむ。
同時に左手は二つの指で陰核の皮を剥くとやさしくさする。
「ハァンッッ。フゥフゥ、匙……彦ぉ、すご……く気持ちがいい……よぉっっ」
壁によこたわり、股を大きく開きながらのおせんの自慰行為は
死を間際にむかえ、媚薬の効果以上におせんの身体と心は、
まさに淫の極致ともいえる域に達していた。
匙彦の一物は褌のなかで既にパンパンに勃起している。
その心はなんとも複雑である。
しかし、これが自分の責とばかりに目をそらさず、彼女の淫蕩な行為をみつめていた。
おせんはたわわに実った肉果実を淫猥にムニュムニュ歪ませながら匙彦を見つめ返している。
陰核をクチュクチュと音をたたせながら執拗にいじる指はどんどんとはやまる。
淫水はとめどもなくあふれ、肉付きのよい太股や布団を濡らしていく。
「いい……のぉ。すご…い…こんなの……初めて…だよぉ、
 匙……彦みて……てね、あた……しが逝くのをぉぉっ!!」
悪女の情けはこんなにも深いものか。
愉悦の表情を浮かべながらなおも激しくおせんはおのれの身体を慰める。
逝くのがはやいか、快くのがはいか。
肛門に塗った毒が消えたわけではない、より強力な毒の効果が打ち勝っているだけだ。
相乗の効果もあり、もってあと一分だろう。
匙彦はおせんの最期を目に焼き付けんとする。
409名無しさん@ピンキー:2006/01/08(日) 20:32:38 ID:ZaB/eNYB
そろそろ絶頂が近いようで乳房を揉むのも、陰部をこするのも、すごいはやさだ。
おせんはとろけるような眼で匙彦をみる。
「好きだよぉ………匙彦。あの世……で、待って……るね。今度は……抱い……て。
 あ、けど……あんたと………あたしじゃ……行き先が………違う……かなぁ」
「一緒だよ。先に地獄で待ってな」
多分、今日一番の優しい声でおせんを地獄に送り出す。
いくら町の皆を殺した悪党といえど、惚れた女には違いなかった。
「嬉し……いぃぃ。ハフゥンッ。逝くよぉ快く逝く快く逝く快くぅぅっっ!!!」
脳髄が痺れるかのような忘我と共におせんは逝(快)った。
潮が弾けるようにおせんの会陰から吹き出す。その表情は淫をおびながらも安らかである。

「本当に甘いなぁ俺ってやつは……」
そう匙彦は一人つぶやくとその場をあとにした。
410名無しさん@ピンキー:2006/01/08(日) 20:35:56 ID:ZaB/eNYB


「来ました……ね」
「おせぇぞ、匙彦。本当にあの女と逃げちまったかと思ったじゃねぇか。」
始末を終えれば、集まることになっていた橋の下に匙彦が歩いてきた。
既に継輔、銀次、剛三の三人は十分ほど前からその場にいた。
誰もが内心、匙彦が掟を破るのではないかと心配していたのだ。
「すまん、ちょっと手間取った。」
「それで……しっかりと殺ったんだろうな」
剛三が匙彦に聞く。
「………ああ。掟を破るようなことは何もしていないよ」
情を交わしたわけでもないことも含ませた言葉を匙彦は選ぶ。
「しっかりと殺れなかったあなたがいう台詞じゃありませんね。」
継輔は微笑を浮かべながら剛三に云う。
「お前、今それはいわないでくれって云ったところじゃねぇか。
 俺の面目はどうするんだよ。ああ、ちょっとしくじっちまっただけなんだ。
 きちんと始末は継輔がつけてくれたしよ」
ごつい体を揺らし顔を赤らめながら剛三が弁解する。
匙彦にもやっと少し笑みがこぼれた。
「まぁ、何にしてもこれで五回だ。一人前とはとてもいえねぇが、もう助けてやらねぇぞ」
鍼師の銀次がそう匙彦にいう。
「すまなかったな。無様な醜態みせちまって。次からは大丈夫だ」
「ホントかよ」
半信半疑の銀次だが、匙彦は今回の始末で成長したことは確かだ。
それが人としていいか悪いかは別にして……

「まぁ無事に終わったんだパーッと遊ぼうぜぇ!」
今回の依頼主は藩の家老であった。寧姫の放蕩な行いのせいで藩を潰されたらたまらぬと、
姫の殺しを頼んだのである。報酬も普段の仕事の四倍はあった。
「そうだな……それもいいかもなぁ」匙彦が何かを押し殺すようにそうつぶやいた。

そろそろ明け方が近い。いらぬ疑いをかけられぬようにと四人はそれぞれの家路を急いだ。
 
                                                         了
411名無しさん@ピンキー:2006/01/08(日) 20:36:33 ID:ZaB/eNYB
>>375さんのような時代考証も何もない「なんちゃって時代劇」ですが
 必殺ものを書いてみました。このスレ的にかなり、ボーダーな気がしますが
 これといった該当スレも特になく、ここが近しいかなと思ったので投稿してみました。
 スレタイは「強い」「悪の」「女」「戦士」を「屠る」とわけることができると思いますが、
 なかなか全てを満たすSSって書けないですね。
 「悪の」「女」「屠る」という最低条件しか満たせてない……。
 「戦士」に当てはまるくの一も申し訳程度だし……
412名無しさん@ピンキー:2006/01/08(日) 21:02:12 ID:4v83JpyW
>>411
激しくGJです。
お美代さんと朱路さんのやられ方がツボですた。
>1の指定はあんまり気にしなくてよいかと。(そもそも限定しすぎだし…)
413名無しさん@ピンキー:2006/01/09(月) 03:53:37 ID:aKnbCBw9
いや、最高です
今度はハングマンみたいに悪女が晒されて市中引き回しのうえ打ち首獄門、っていうのも
作ってほしいですな
414クレイバンの人:2006/01/12(木) 01:06:47 ID:QD0b4KvF

>>358の提案は忘れてください。けど、一回暇があればそういうの作ってみたいなあ。

>>412
ありがとうございます。お美代と朱路がツボですか。
やっぱヤラレって感じがいいんでしょうか。。

>>413
ありがとうございます。
晒し…晒しかぁ。どうでしょう。
けど、そろそろちょっとくらいパターンを変えたいと思ってはいます。
ずっと主人公が青年&屠る ばっかりなので。


ちょっと前から皆さんに聞いてみたかったんですが、
エロとやられの比率ってどれくらいが好みなんでしょう。
エロパロだからエロの比率高めてきたんですが、
これまでのいただいた感想みてると
需要としてはエロ3:やられ7くらいがちょうどいいのかとも思ったり。

あとスレタイはおいとくとして、
ぶっちゃけ女幹部系(強い悪の女戦士)一人のやられと
女戦闘員(弱い女ザコ)複数のやられどっちが萌えますか。

415名無しさん@ピンキー:2006/01/12(木) 12:35:00 ID:pNON4onS
女ザコ複数のやられ
416名無しさん@ピンキー:2006/01/12(木) 20:50:17 ID:8wrns9Ae
>>414
エロの比率はそのあたりが妥当かと。やっぱり無いと寂しいしw

>幹部か戦闘員か
どっちも‥‥というのは贅沢としても、ザコだと人数が多いから、
個々の描写がどうしてもあっさりしてしまうので
個人的には幹部の方が好き。

以下チラシの裏
「勝利を確信した直後に劇的な反撃を食らって屠られる」というのが好きだー
「自分の方が強いと思っていたら、実は実力が違いすぎてその差が分かっていないだけだった」というのが大好きだー
417名無しさん@ピンキー:2006/01/13(金) 00:56:48 ID:tbWxmcy2
なんとかザコ描写もお願いします、是非とも。
ただ、ザコってのはザコだけで完結させると締りに欠けるので
やはり隊長なり幹部なりでしめるのが話のセオリーかと。
だから必然的に”両方”って事になっちゃうんですよね。

エロ部分はほとんど読み飛ばしてるんだけど
逆に読み飛ばすからあっても構わないですw
418名無しさん@ピンキー:2006/01/16(月) 03:11:10 ID:YpQ+Y7ue
高飛車で豪勢な服を着て威張ってた悪女が、悪事を暴かれて警察官たちに腰縄をつけられて
豪勢な衣装を剥ぎ取られ(全裸じゃなくても可)野次馬に指を指されて大笑いされながら
引っ立てられていくのが好きです

プライドも何もかも捨てて必死に鼻水を垂らしながら命乞いする、って言うパターンが好き

西○史子なんかが悪徳女医を演じてハングマンのように上記設定で懲らしめられるのが見たいですね

どちらかおいうとヒーローはあくまで悪女を私的に殺したりはせず、法の番人に引き渡す、っていうのがいいです
419名無しさん@ピンキー:2006/01/20(金) 02:46:39 ID:bSLy1JJ4
西○史子の仕置期待age
420名無しさん@ピンキー:2006/01/20(金) 17:15:07 ID:yv1aPUvR
まあ俺も読みたいけど、スレタイ的にな…戦うのか?戦士なのか?w
421名無しさん@ピンキー:2006/01/25(水) 23:11:49 ID:H5Q1GtJF
>>378から続く

 左右傍らで膝をつく侍女たちに金糸銀糸の縫い取りを施した、色合鮮やかな防寒打ち掛けの襟元を
 かねてからの習慣通りの遣り口で、小袖と間着、下着ごと緩々と引き剥がすよう命じ、
 既に四半刻前(約30分)、解かせた小具足と腹巻とを、捧げ持つ目前の美少年双子小姓を物憂げに見やる。
 四十路半ばながら、姥桜とはならぬまま、さらに爛熟した茶々姫が奥御殿寝間の綾錦羽毛布団を敷かせた褥から
 すぐ側の床机に荒々しく腰を下ろしてから物の数分も経っていない夜更けのこと。
 金襴の腰帯も武装解除のついでに、ほどかれた末、行灯の光を部屋隅で鈍く照り返している。
 気性荒い戦国の姫は吐息を深々‥と、快楽の呻きと共に早待ちきれず、
 辛うじて慎まやかに閉じられていた両膝を転瞬、大きく割って股先を開く。
 勢いよく両手で前身頃を払って、裾先を宙へ舞わせつつ、フェロモンは雪肌から発散した。
 紅花で淡く染めた白魚の指先を密林のクレパス深くへと分け入らせ、裾先が快楽の歓喜に震え蠢く。
 香炉代わりの懐炉が数箇所取り巻き、寒さをとうの昔に打ち払っても、熱芯のそれには敵うべくもない。
 「おおっ、あっ、あっん、はうっ‥は‥なんぞ、そこに居るのじゃ、そなたたち、さ、下がりゃあっ!」
 傍若無人の女城主もさすがに恥じらい、女武芸者も含めた、御局と部屋女中たち十名程は、
 薙刀の錆びとしかねぬ移り気な姫武者を恐れ、礼儀正しく後ずさりもせず一目散と退散するも、
 襖ばかりは静かに閉めて、敬意を表するのは忘れない。
 次の間に控える者もあれば、無言で会釈して、その場を離れるものもいる。
 密か口で囁かれる低い声音‥「なんとしたこと‥」「お方さまは、ご乱心召されたが如くの、お振る舞いじゃ」
 「ご幼少のみぎりより、ご寵愛遊ばされた大野殿をお呼び立て致すのが、お気にかなうのでは?‥‥」「勝手なこと致すものでない」
 かくのばかり妖しき嬌態、天下人の母というより、今に至って女大名とでも言うべき、貴婦人は、権勢と美と双方を極めても、
 天運から見放されつつあるのを、本人も無意識裡に悟っていたのかもしれない。   
 
 しかし国母気取りの女の真上天井裏から羽目板が静かに埃一つ落とさず、外されて行くのを誰も知らない。
 かつて寵愛を賜った太閤も関心した、気配を察する彼女の勘の良さも役立たぬ、高天井が災いした。
 サファイアがルビーが真珠が、左右前後に揺れる宝冠の金鍍金の地色を緑と赤と白とで彩って映えているのは、オリエントの王妃のごとくの装い。
 宣教師たちからの献上品であったのは、遠く歴史に埋もれた秘密であったが、  
 大柄な彼女のセックスアピールが、西洋人の目にも鮮やかな印象を残したゆえの、献上品選びであったのではないか。
 一人残された信長の姪は、声高に呼ばわるつもりだった。呼ばわれば一瞬の後に、来るはずだった。
 「お種、き、来やれ、今宵の伽はそちが果たすのじゃ。あ、あっ‥‥ん」
 しかし、声は裏返り、かつ官能に揺さぶられ、小さすぎた。
 かねてより薙刀の素振りを日々くれたせいで、柔らかく盛り上がる両肩のラインの果てから、
 はらはらと脱げ落ちて露出していく諸肌、そして上腕が夜気に触れる。
 胸上と谷間から微かに覗かれていた白磁の円錐に整う美乳が、流石に年輪で黒ずんだ乳輪ごと露に晒される、
 も、当然、淀殿の今の意の介する所にあらず。
 細く開けては閉ざす黒目勝ちの両眼より鮮やかな、白鉢巻の正面に塗られた金泥の鳳凰、太閤桐文様の金箔でコーティングされた転がる篭手は、
 例えば怨敵、家康寵愛の側室にて女武者、お梶の方の調度品には見られぬ、虚栄の証ならずんば之をなんとせん。
 太閤の愛を一時でも独占した彼女は、花顔よりも瑞々しい肉体美をこそ、女の最大の武器としていたが、
 頭上暗中の刺客の鼻にも届き匂いたつ芳香は、秀吉好みの濃い化粧と相まって、息子秀頼を俯かせるほどのものだった。
 
 母から天与の美を送られても、されど気品は受け継がなかった愚将、淀の方を 
 一人冥土に送るべく、プロジェクトが始動されんとす。
 さて真珠の光沢のリップから吐息ごと漏れる声音は尚、悩ましくも執拗であるが、愛撫にも飽きたようだ。
 「ふふっ、和議なった暁には、今の巴御前なるわらわが、お梶とやらを差し出させ、組み伏せて、みせようかのぉ」
422名無しさん@ピンキー:2006/01/29(日) 21:42:20 ID:UvozuBj8
早くやられがみたい!
423名無しさん@ピンキー:2006/02/07(火) 04:52:41 ID:OWvHngXj
職人降臨期待age
424名無しさん@ピンキー:2006/02/07(火) 07:43:54 ID:CiZEtvae
425クレイバンの人:2006/02/09(木) 00:37:55 ID:xnxZiC2d
>>53 の続き投下します(ダークキッドvsブラックレディース)

約10ヶ月ぶり……
426名無しさん@ピンキー:2006/02/09(木) 00:38:57 ID:xnxZiC2d
威圧的に上級戦闘員を見下ろしながら、
俺はできるだけ感情を殺し冷酷な声を演出しながら上級戦闘員に語りかけた。
「お仕置きの前に一つ聞きたい。ブラッククィーンはどこにいる?」
「ブラッククィーン様のおられるところは知っている……
 それを言えば…お仕置き……私の命を助けてくれるか?」と俺に問い返す。
失禁し、声まで震えているが口調だけは気丈だ。ここが下級戦闘員とは違うところだが…。
命乞いをしている時点でたいした違いはない。
「やれやれ」俺はその場に座り込み、上級戦闘員を睨みつける。
思わず目線をそらした女のたっぷりと量感のある大きな乳房をかなり強めに揉みこむ。
「いたぁっ」
「おまえに選択肢はない。ただ言えばいいんだ。それと、言葉遣いには気をつけろ。」
「助けてくれ…いや、ください。ごめんなさいこれまでのことは反省する……します。
 命だけは……お願いぃ!!」
「なら早く!」
「ブ、ブラッククィーン様はこの基地の最下層におられます。
 それ以上は………助けて、ねえ!助けて」
所詮、下級戦闘員に毛の生えた程度の「誇り」しか持たない、この上級戦闘員を俺は心から軽蔑した。
サイボーグ化し、男より強くそして若い姿をたもったままにあらゆる快楽を享受できる。
そんな女のエゴが体現したかのようなブラックレディース。
崇高な目的など理解もしない組織の下っ端程度に忠誠心など期待するのが間違いなのだろう。
まぁ、そこに付け入る隙があるのだから感謝すべきかもしれないが。
427名無しさん@ピンキー:2006/02/09(木) 00:40:11 ID:xnxZiC2d
「そうか・・・・・・さて、これでおまえは用無しになったわけだが・・・・・・どうしようか」
汗ばみ、いびつに歪んだ巨乳をあらためて強く握りながら、逡巡するようなそぶりをみせる。
「迷うくらいなら見逃してよ、お願いだ……です。
 そうだ!あんた戦ってばかりでタマってるんでしょう?
 私の肢体でそれを解放してあげる。それでどう?死体相手にそういうことはできないんだし、
 いい条件だと思うけど。代償は殺さないことだけでいいから」
「……あまり時間はないんだが……そうだな三分以内に一回イったら考えてやるよ」
慈悲ではない。ただより強く恐怖と絶望を与えるために彼女の申し出を受けた。
「ありがとう。じゃあ……」
その時、上級戦闘員の眼が生気をとりもどしたかのようにみえた。
それほどまでに性技に自信があるのか、いやそのような感じではなかった。
どちらかといえば……勝機を見出したかのような…
428名無しさん@ピンキー:2006/02/09(木) 00:41:35 ID:xnxZiC2d
上級戦闘員はレオタードから肩をぬいて脱ぎ、胸だけはだけた半裸になる。
強く揉んでいたため、手の跡がついている。既に黒く乳輪の少し大きな乳首がつんとたっている。
今からの行為に興奮してというよりも、恐怖の為に身体が反応してといった感じだ。
女は俺がはいているジーンズのチャックを開け、
いくらも固くなっていない男根を、そろっと汗ばんだ両手でつまみだした。
それを大きな二つの乳房に挟み込む。柔らかい感触が男根への刺激となる。
「あはぁっ」と吐息を漏らしながら男根に柔肉をこすりつける。
どうやらパイズリで私をイカせる気のようだ。

一分経過……

両手を巧みに使いながら、乳房で挟んでいるモノに刺激をあたえている。
しかし、少しは大きくなったものの屹立までには至らない。
憎むべき復讐すべき対象としか考えていないBLの戦闘員にこういった行為を受けても、
まったくそういう気分にはなれない。
「はぁ…はぁっ…はぁ……」段々と彼女の顔が蒼白になっていく。
生き延びる最後のチャンスである。しかし、この一分間の必死のパイズリは徒労に終わった。
残り二分……イカすことができなければ待っているのは「死」だ。怖いのだろう。
少しも哀れむ気持ちはない。そもそもこんな戯言を受け入れたのは、おのれの復讐心を満たすためだ。
それに相手は何人殺しても何とも思わないBLの上級戦闘員。殺した数が一桁ということはあるまい。
その罪は購わなければならない……
しかし、気になるのはやはりこの上級戦闘員の眼。
顔面は蒼白。小刻みに身体が震えているのもわかる。しかし、眼は何かを虎視眈々と狙っている。
他の戦闘員が駆けつけるまでの時間稼ぎかそれとも………
429名無しさん@ピンキー:2006/02/09(木) 00:43:05 ID:xnxZiC2d
女は意を決したのか、赤紫のルージュが淫蕩な印象を与える厚ぼったい口唇を開いたかと思うと、
男根を口に咥えながらのパイズリに移行した。
「んっむっ!」
自分の男根が咥えられ刺激を受け続けているのにもかかわらず、頭は冷静になっていく。
何を企んでいるのかわからないがさっさと殺すべきだろうか……
二分が過ぎた頃、男根のまわりに水滴が飛び散りはじめた。
最初は汗かと思っていたがどうやらこの女の涙のようだ。
勃起させることさえできない焦りと死への恐怖が彼女に涙を流させているのだろうか。
これが演技だとは到底思えない。やはり俺の勘違いか。


そんな必死の思いはやっと少し憐憫の情が生まれる。
そう思うと、みるみる内に男根は大きく固くなっていく。
上級戦闘員もそれを感じたのか刺激を強める。どうやら勃起はしたようだが……
既に勃起した時点で三分が経過していた。
これ以上ここに居るのは得策ではない。後数分したら増援も来るだろう。
430名無しさん@ピンキー:2006/02/09(木) 00:44:20 ID:xnxZiC2d
キュル……………キュル……キュルッ


女に時間切れを告げようとした時、俺の耳がかすかな摩擦音をとらえた。
音のする方に眼をやると、さっきまで自分を苦しめていた金属球が
めり込んだ壁からもう少しで自由になろうとしていた。。
やれやれ、まんまとハメられていたのは俺だったってことか。
超能力というのは心身の状態にかなり影響されるが、
こんな状況下でパイズリとフェラをしながら、
金属球を制御し再び攻撃可能な状態に持っていくとは。
少しBLを舐めすぎていたのかもしれない。
しかし、フェラチオとはなかなかやる。
咥えこまれたままでは身動きがとれず、金属球を避けきれない。
このままいけば、殺られていたのは自分かもしれない。

強引に手で頭を掴み、女の口から男根から強引に離す。
気付かれたことを上級戦闘員は悟ったのか、
金属球が呼応したかのように俺の頭部を狙い超スピードで迫りくる。
431名無しさん@ピンキー:2006/02/09(木) 00:47:53 ID:xnxZiC2d
とっさに俺は上級戦闘員の頭と股間に手をやって、女の豊満な肉体を盾にした。
一瞬のことでスピードを緩めることもできない金属球の直撃を女は背中に受ける。
いくらサイボーグ化されているとはいえその衝撃に耐えきれるはずもなく、
金属球が胸部にめりこむような形でやっと止まる。
大きな胸の谷間に球が埋め込まれたような感じだ。
「ガハァッッッッ!!」
目を見開き血を吐く上級戦闘員。その血のいくらかが自分にかかる。
女を床に放り投げ、血を腕でぬぐう。
「なかなかの作戦だった。おまえの勝利への執着はなかなかのものだ。
 あやうく、殺られるところだったよ………もう聞こえていないか」
美人といっていい顔を驚愕と痛みに歪め、上級戦闘員はすでに事切れていた。
432名無しさん@ピンキー:2006/02/09(木) 12:16:56 ID:CTQA2cO0
>クレイバンの人
続きキター!
ダークキッドは結構悪質だなあw
悪役美女の「優勢→劣勢→命乞い→小細工→やられ」の黄金パターン、激しくGJです。
433名無しさん@ピンキー:2006/02/10(金) 02:37:38 ID:2eah5oRs
本当に素晴らしいですね。
けど、クレイバンの人任せにしないでもっと沢山の人が書きに来て欲しいなあ。
まあ俺も自信がなくてROMってるんだけど・・・
434名無しさん@ピンキー:2006/02/11(土) 13:10:26 ID:qAhSjsxF
>>433
書きてー!このムラムラしたものを発散したいぜ!って人は結構いるんじゃないかな。
初めの一歩が、なかなか踏み出せないのかも…
俺もムラムラしたもんはあるが、なかなか表に出せないorz
435名無しさん@ピンキー:2006/02/14(火) 00:02:52 ID:HuNMulRU
ダークキッドage
436421殿へ:2006/02/14(火) 21:58:45 ID:G2cDbth3
>>421
>>>>細く開けては閉ざす黒目勝ちの両眼より鮮やかな、白鉢巻の正面に塗られた金泥の鳳凰、太閤桐文様の金箔でコーティングされた転がる篭手は、
  例えば怨敵、家康寵愛の側室にて女武者、お梶の方の調度品には見られぬ、虚栄の証ならずんば之をなんとせん。
  太閤の愛を一時でも独占した彼女は、花顔よりも瑞々しい肉体美をこそ、女の最大の武器としていたが、
  頭上暗中の刺客の鼻にも届き匂いたつ芳香は、秀吉好みの濃い化粧と相まって、息子秀頼を俯かせるほどのものだった。

清楚な女戦士が討ち取るのもよいけど
忍者の刺客?が仕留めるのもよさそう
よろしければ>>1の趣旨で死美人ぶりも
必殺シリーズのように映像で見てみたい
437名無しさん@ピンキー:2006/02/14(火) 22:06:44 ID:G2cDbth3
高貴でも淫靡な肉体に下される死の裁き
女の割に強いといっても所詮は悪足掻き
438名無しさん@ピンキー:2006/02/23(木) 01:10:22 ID:nfFC3kau
>>
439名無しさん@ピンキー:2006/02/24(金) 23:24:23 ID:ReO6oylL
FF4内で
月の女神にバックアタック+抱擁ハァハァみたいな。
突然、背中に女の胸の感触と首筋に吐息を感じるってのを想像。

もっともこれだけのやりとりだと屠られてるのは男の方だけど。
440名無しさん@ピンキー:2006/02/25(土) 09:31:41 ID:c7lOvw4F
>>439
じゃあ屠られてるのは後列にいたはずのリデ○アとロ○ザで…
って…悪じゃない…
441名無しさん@ピンキー:2006/02/27(月) 21:40:31 ID:FqnTkHqf
>>440
なら、抱擁した月の女神Aは混乱中。○ーザだと思って抱擁したら実際はレズ仲間の月の女神Bで
月の女神Bは愛しい相方の胸の感触や首筋への吐息に感じ、恍惚の表情で徐々に石化していった…
月の女神Aがハッと混乱から覚めるが時既に遅し、女神Bは「はぁ…」と艶っぽい息を最後に動かなくなった。
でどうだろう。だめか。そうか。
442ANT:2006/03/03(金) 16:41:43 ID:gqAYWbaO
ちょっとネタを振ってみる…このスレ向きじゃないかもしれないけど…(BFスレ向き?)

『ANT』
・「Alien N Troopers」の略称(仮。
・外宇宙からやってきた人間型異星人。
・人間女性に寄生し種族の数を増やそうとしている。
・人間男性には非常に強い敵対心を向け、除去を試みる
(人間男性の遺伝子がANTにとっては弱点であり、
体内に吸収されてしまうと生命活動を停止してしまうため)。

・ANTおよび寄生された女性(以下寄生体)は黒く堅い外骨格に覆われている。
(その強度は普通の拳銃弾をはじき返す)
・外骨格が完成すると「非常にプロポーションに優れた女性」という姿をとる。
・筋力は元の姿の1.5倍程度になる。
ただ、外骨格の強度により人体くらいなら簡単に貫通してしまう。
・生命力は人間とほとんど変わらない。
・寄生する際には女性の子宮部分にANTの子供を植えつける。
外骨格が形成されてもそこへ通じる管(膣)は塞がれず、体内に通じている。
(一応ライフル等で処理するのが一般的だが、外骨格の隙間(膣口)から男性遺伝子を
流しこむと言う方法(つまりはSEX)で倒すハンターもいる

・ANTおよび寄生体は生命活動を停止すると、分解・消失してしまう。
・寄生体が消失する際には、寄生された時に着用していた衣類が現れその場に残る。
【ANTには服という概念が無いため、寄生を行う際に服を脱がせることは無い
外骨格が形成されると共に服は体と同化していくが、死ぬと体組織の分解に従い服だけが残される】

こんな感じの設定でSSを書いてみようかとおもってみたのだけど…
どうだろう…。
まだまだ詰めたほうがいいのかな…
443名無しさん@ピンキー:2006/03/03(金) 20:41:39 ID:gwWYPseB
まずは何はともかく書いてみるのが一番かと。
他スレだけど設定に凝りすぎて、
実際のSSになると書けなくなることがよくある。
期待してます。
444名無しさん@ピンキー:2006/03/03(金) 22:42:28 ID:v8X7CTMX
>>442
寄生された女性は助からないのね?
それならぜひ読みたい。
445名無しさん@ピンキー:2006/03/05(日) 23:07:41 ID:uyqkB6W/
アリさん

         「秘密のパーティは死の香り」

(本編とは別物なので、独立したものとして読んでください)
447名無しさん@ピンキー:2006/03/06(月) 01:40:27 ID:u1muDsVs
「本日はわたくしの主催するパーティにお集まりいただき本当にありがとうございます……」
歳は三十半ば、政界への進出を考えていると噂される青年実業家。
いやその言葉だけでは正確には伝わらないだろう。なにせ雲雀崎寧子は女なのだから。
左目下の泣きボクロが印象的な寧子は
青いドレスから露出した肌に少し老いを感じさせるものの、
それを補ってあまりあるほどの熟した女だけが持つフェロモンを全身から醸し出している。

寧子が政財界の著名な人物、またはその子女を集め、催されているのが今回のパーティである。
参加者はすべて男。そして接待をするのは女……そういった類のものだったからだ。
そう、少なくとも表向きは……
448名無しさん@ピンキー:2006/03/06(月) 01:41:30 ID:u1muDsVs
壇上の挨拶が終わり、寧子はステージを降りる。
この会場において素顔を晒しているのは寧子のみ、
他の男女はアイマスクをして正体を隠していた。
女たちの人数は二十名ほど、あぶれる男のないようにとの配慮か少し男の参加者よりも多い。
目元はアイマスクで覆われているため、実際の素顔はわからないが、
鼻や口そして全体の顔立ちから美女ぞろいだということがわかる。
髪や肌の色はさまざま、しかし誰もが流暢な日本語を話しており、
目の肥えた政財界の男たちも満足していた。
こういった場にふさわしく男も女も正装である。
寧子の隣にいて何やら話し込んでいる赤いドレスの女をのぞけば、
他の女はすべて黒いドレスを身にまとっている。
すべてがいやらしく胸元と背中が大きく開いたキワドイもので統一されていた。
449名無しさん@ピンキー:2006/03/06(月) 01:43:09 ID:u1muDsVs
「ウフフ、楽しんでらっしゃる?」
黒くまっすぐな髪を肩までたらした女が一人で口にワインを運んでいた男に話しかけた。
「……ああ」
いかにもつまらなそうに答える長身の男。
タキシードの上からでもわかる筋肉質な身体つきをしている。
「フフ、つれないお方。」
「あたしは舞奈というの……今宵のパートナーは貴方にしようかと思うのだけど、どうかしら」
いかにも源氏名といった趣の名だが、特に男は興味をそそられないようだ。
ただ、「パートナー」という言葉にだけ反応し舞奈に聞き返す。
「フフ、すぐにわかるわ。」
怪しげな笑みを浮かべはぐらかす舞奈。
男はまるで興味をなくしたかのようにテーブルに並ぶ豪華な食事に手をつける。
何かを観察しているように鋭く視線を動かしているのだが、
誰にとっての幸か不幸かはともかく、アイマスクのため誰もそのことには気付いていない。
なおも舞奈はその男を気に入ったのか、何か話題をみつけて話しかけている……

こういった組み合わせはまさに例外ともいうべきで、
ほとんどの男は美人の女にチヤホヤされ、デレデレと相好を崩し、
たわいもない、時には性的にきわどい会話に没頭していた。
450名無しさん@ピンキー:2006/03/06(月) 01:44:33 ID:u1muDsVs
三十分ほどの歓談のあと、再び寧子は壇上へと歩を進める。
「皆様、楽しんでいらっしゃると思いますが、ここで一つお願いがあります。
 ここにいる淑女たちが、ぜひ皆様と抱き合いたいというのです。
 大変、不躾ではありますが、どうかお聞き入れ願いたいと思います」
微笑を浮かべながら、そうマイクごしに話す寧子。
注意深くみれば、彼女の眼に何か凶々しいものを感じることもできたろうが、
酔いもまわり、なにせ美女とのハグの機会である。誰も断ろうはずもない。
「ハハッいいでしょう」
そんな声がいくつかあがったかと思うと皆、二、三言近くの女性と言葉を交わしたあと、
数十分の会話ですっかり打ち解けた女と抱きしめあう。


「さぁ。わたしたちも」
そういって男を迎えるため両手を広げる舞奈。
男は少しの逡巡のあとやれやれといった顔のまま、舞奈を抱きしめる。
甘ったるい香水の匂い、柔らかい女の感触。男の厚い胸板につぶされる豊かな乳。
今この会場にいる男たちは誰もがその感触を味わっているのだろう。
「いいわ。すごくたくましい身体。フフ、抱きしめがいがあるわ。」
そうつぶやく舞奈。抱きしめがいという言葉が強調されていたことに男は気付く。
そして、ため息をつきながら小さく首をふる。
451名無しさん@ピンキー:2006/03/06(月) 01:46:00 ID:u1muDsVs
「皆様、そのままお互いに抱きしめあったままお聞きください。
 まずは淑女たちのお願いをお聞いくださったことを感謝したいと思います。
 そして……」
そこで寧子は一息つく。何か覚悟を決めたように、
何かこれから起こることへの期待に胸ふくらませるかのように。
「わたくし、重大な発表がございますの。わたくし、いや女の願いでございましょう。
 ずっと若くありたい。その想いは年をとるにつれ強くなってまいりました。
 もうその気持ちが抑えきれないとき、ある組織からのオファーがありましたの。
 熟考のすえ、わたくしは契約を交わしました。このパーティはその祝賀会なのです。」

   『何をいっているのか』 
男たちの脳裏にクエッションマークが浮かぶ。
なかなか次の言葉を発しない寧子のせいで興が覚めたのか、
女を抱くことをやめ、離れようとする男も数人いた。
しかし、女たちは男を抱きしめる腕をはなそうとはしなかった。
「君、離しなさい。聞こえないのかね。離せといっとるんだ。」
男の恫喝も意に介さず女はまわした腕を解こうとはしない。
452名無しさん@ピンキー:2006/03/06(月) 01:53:07 ID:u1muDsVs
寧子はその異変を当然のように受け止め、なおも続けた。
「そう、永遠の美貌には代償はつきもの。
 それは……大変残念なことに今回参加いただいた皆様、つまり男たちの血ですの。
 今回のパーティはわたくしが新生するための契約の場でもあります。
 さぁ、ブラックレディースの皆様。場はととのいました。存分に抱きしめてあげなさい。」

その言葉が合図だった。
女たちは男たちを抱きしめる。まさに死ぬほど。
細腕とは思えぬ強力な力で男たちの骨が砕かれ、内臓がつぶされていく。
「がっ」「ぐぎぃぃっ」「やめっ」「ぐひゃっ」
男たちは何の抵抗もできずに息絶えていった。
女たちは殺人の興奮からか皆恍惚の表情を浮かべている。
なかにはあまりの高ぶりに少しイってしまったものもいた。
453名無しさん@ピンキー:2006/03/06(月) 01:54:49 ID:u1muDsVs
しかし、一組だけ例外があった。
「ああ、さっきまでつれなくして悲しかったわ……
 でも、いいなりにならない男ってのもすごく興奮しちゃう。
 そんな男を抱き殺せるなんて……もう……最高っ!」
そんな戯言を男につぶやきながら抱きしめる舞奈の表情がどんどん硬くなる。
改造された腕をもってしても少しも骨がひしゃげる感覚が伝わってこないのだ。
そして、男も苦悶の表情どころか、平然とした顔を崩していない。
「ど、どうして」
「そりゃあ、俺も改造されているからさ。」
「えっ」
その言葉と同時に、今度は舞奈が強く抱きしめられた。
強化骨格が軋み、内臓が悲鳴をあげる。
「いやっ、やめっくひぃぃぃぃぃぃ」
身体が圧迫され、顔は赤黒く変色していく。
舞奈は最後の力をふりしぼり、男のアイマスクを奪い取る。
そこには……死神の顔があった。
「ダー……ク……キッド……ガハァッ」
血反吐を吐き事切れる舞奈。
腕を解くダークキッドと呼ばれた男。
信じられないという顔のまま身体中を粉々にされた舞奈はその場に崩れ落ちる。
454名無しさん@ピンキー:2006/03/06(月) 01:56:43 ID:u1muDsVs
自分をずっと嫌らしい目つきでみてきた豚のような男たちが殺されていく様を
壇上から眺めていた寧子は予想外の出来事に焦りの表情を浮かべた。
「な、なんなのよ。こんなの聞いてないわ。ねぇどういうことなの!」
リーダー格なのだろう、赤いドレスを身にまとう女の方にむかって寧子は叫ぶ。
初老の男を抱き殺した女は憎憎しげに舞奈を倒した男を睨みつけながら答える。
「そいつはダークキッド。我がブラックレディースの天敵よ。
 いつもいつも性懲りもなくどこにでもあらわれおって……
 おおかた、本来の参加者と入れ代わったのだろうが……
 しかし、飛んで火にいる夏の虫とはこのこと。」
指を鳴らす赤いドレスの女。それがサインだったのだろう。
二十ほどの黒いドレスが宙に舞う。
黒いドレスの下からは胸元が大きくVの字に開いたボディスーツ。
さきほどまで興奮状態にあったためか数人の女の乳首がスーツごしに浮いている。
いわずとしれたブラックレディースの下級戦闘員である。
彼女たちの手には内太股に忍ばせていた小銃があった。
硬質のプラスティックでできた著名な銃をBLが独自に改造し威力と精度を高めたものである。
すべての銃口がダークキッドの方を向いていた。
455名無しさん@ピンキー:2006/03/06(月) 02:04:55 ID:u1muDsVs
「さぁ、これで貴様も最後だ。
 いくら折島博士の遺作といえど、この数で狙われたらひとたまりもあるまい。」
勝ち誇る。赤いドレスの女。
ダークキッドは彼女が司令塔。上級戦闘員といったところかと冷静に判断していた。
寧子は事の推移についていけず、壇上でオロオロとしている。
「そいつは…どうかな。」
挑発するようなダークキッドの言葉に赤いドレスの女は激昂する。
「構わんやってしまえ」
銃声が響き渡る前に、会場が闇に包まれた。
偶然、いやそうではない明らかに人為的に照明が落とされたのだ。
そのことを予測していたかのように、先に動いたのはダークキッドだった。
タキシードが破け、両腕の外側から硬質で鋭利な刃が飛び出す。
そして一目散に混乱している下級戦闘員のもとにひた走る。

眼も強化されある程度の暗視能力は下級戦闘員も備えているものの、
所詮は量産用のものであり、常視と暗視との切り替えには時間がかかる。
ダークキッドの母、折島博士が粋を集めて改造したダークキッドの眼は一瞬にして、
その切り替えが可能であり、行動に差がでるのは歴然とした結果である。
またこのアクシデントがダークキッドがひきおこした故意によるものだとすれば、
彼の行動になんの疑問も生じない。
456名無しさん@ピンキー:2006/03/06(月) 02:07:10 ID:u1muDsVs
ブラックレディースの戦闘員にとってまさにその場は地獄と化した。
闇からの刃が女たちの柔肌を切り裂いていく。
顔が胸が腕が腹が尻が足が、一切の躊躇なく斬られ血飛沫をあげる。
「ハゥン」「ヒギィィィッ」「キャァァ」「ヒィンッ」
下級戦闘員の悲鳴が会場にこだまする。
彼女たちの持っていた銃とて暗闇のなかでは当たるものではない。
むしろ仲間を撃ってしまう可能性の方が高い。
しかし、恐慌状態に陥った下級戦闘員は、赤いドレスの女の落ち着いて固まれという指示も聞かず、
やたらめっぽうにセミオートの銃を乱射する。
「なんでぇ」「わたしだよぉ」「撃たないでぇ」
もちろん犠牲になったのは同じ下級戦闘員。
口径もそんなに大きくないため致命傷にはならなかったが、
命中箇所によっては戦闘不能にするには十分な威力である。
457名無しさん@ピンキー:2006/03/06(月) 02:09:36 ID:u1muDsVs
あまりに一方的な戦場を抜け出し電気室へと全速力で走る下級戦闘員。
豊かな乳房とお尻が縦に横にと揺れる。
照明さえもどれば多対一、いくら戦闘力に差があるとはいえこちらには銃がある。
勝敗を決するのは時間。しかし、もし、あの停電が人為的なものであるならば、
この電気室にダークキッドの仲間がいてもおかしくない。
(1・2・3)
心の中で数をかぞえたあと、扉を思いきり開き部屋のなかにむかって女は銃を構えた。
そこには誰も……いなかった。
「なかだけを警戒しすぎだよ。隣の部屋やむかいの部屋にいるってことも考えなきゃね」
そう、背後から男の声がしたかと思うと、すぐさま首根っこを掴まれる。
しかし、下級戦闘員も負けてはいない。
この下級戦闘員は上級戦闘員への昇格も期待されるエリートであった。
右足のかかとで男の足を思い切り踏みつける。
「くっ」
ひるんだ隙にくるっと振り返り、細身の男に体当たり。
「がはぁっ」
ふっとばされた男を尻目に慌てて、電気室に案の定落ちていたブレーカーを引き上げる。
照明がもどった。これでダークキッドの思いどおりにはならないだろう……
この功績は大きい、下級戦闘員−ジェンナはほくそ笑む。
上級戦闘員を飛び越して幹部という道もありうる。彼女の妄想は膨らむばかりである。
まずはとどめをと、ジェンナはふっとばしたさっきの男にかけよる。
男の横にはさっき外れたのだろう、丸縁の眼鏡が転がっていた。
458名無しさん@ピンキー:2006/03/06(月) 02:11:58 ID:u1muDsVs
もし、この時ジェンナが男の正体を知っていれば結末は変わっていただろう。
しかし、ジェンナは知らなかった。そして大役を果たしたという安堵と、
彼女が生来持つ嗜虐の心が運命を決めた。
金髪を揺らし、男に近づくと股間を苦痛に歪めた顔を押しつぶすようにのせる。
「ウプゥッ」
「フフ、息ができないでしょう。いつもなら窒息させちゃうんだけど
 今日は時間がないからわたしの自慢の太股で絞め殺してあ・げ・る」
彼女が太股に力を入れようとした、その時男の両手が彼女の柔らかく大きなお尻に触れた。
「ふりほどこうとしているのかしら、
 それとも、最期くらい大好きなお尻をさわりながら死にたいってこと?」
余裕のジェンナがあらためて力を入れようとした時、
おのれの身体がまるで金縛りにあったように動かなくなっていることに気付く。
丸縁の眼鏡の男−新宮 零二の能力『あやつり人形』が発動したのである。
「な、なにをしたの?」
気が動転し、男に問いかける。もちろん窒息状態にある零二が答えられるはずもなく、
その答えは彼女自身の身体が示すことになる。
459名無しさん@ピンキー:2006/03/06(月) 02:16:10 ID:u1muDsVs
ジェンナの小銃を持っている腕が、彼女の意に反して動き、
白く大きな胸の谷間に小銃が挟みこまれる。
「な、なに、え、どうなっているのよぉぉぉっ」
男が何か細工をして自身が操られていることはわかった。しかし、止める術がわからない。
「ね、ねぇやめて、とめてぇぇっ」
泣き声のジェンナ。恐怖で涙があふれてくる。
トリガーセーフティが押し込まれ、あとは引き金を引くだけの状態になる。
「やめて、とめて、やめて、とめて、やめて、とめてぇぇっっハァァァァァァン」
パンッ、パンッ
渇いた銃声が二回響く。自ら撃った銃弾は心臓を貫き、ジェンナは仰向けに倒れる。
慌ててジェンナを押しのける零二。ハァハァハァッっと窒息寸前だった零二は肩で息をする。
おのれの意識がなくなるか、ジェンナが倒れるかのかなりきわどい戦いだったのだ。
「ふぅぅぅぅっ。やれやれ、これでお漏らしまでされたら大変だったな」
一人つぶやく零二。一応、元警察官であるが、
純粋な戦闘ともなれば、戦闘用に改造された下級戦闘員にもおくれをとるため、
復讐を胸に誓ったものの、最近はダークキッドの裏方に徹していた。
今回も、ダークキッドと無線で連絡をとりながらの作戦遂行であった。
手で触れたものを操ることができるという能力があっても、
触れてから操るまでにタイムラグが何秒かあるため、今回のようにすぐさま反応されては発動前に
やられてしまうのである。まさに偶然が重ならなければ、今地に臥しているのは零二であったろう。
「さてさて、ダークキッドの旦那はうまくやってるかねぇ」
460名無しさん@ピンキー:2006/03/06(月) 02:18:12 ID:u1muDsVs
照明がもどったとき、既に下級戦闘員の三分の二、十三名がすでに戦闘不能になっていた。
まだ息のある者もいたが、致命傷であり長くはない。
今この会場で動ける者は赤いドレスの女、銃を構えた下級戦闘員六名、
そして壇上で大股をひらき、腰を抜かしている寧子、そしてダークキッドである。
「わずか一分で十三人だと……ありえん」
その惨状に驚く赤いドレスの女、上級戦闘員であるカリーネである。
ラテン系の黒髪の女。彫りの深い顔立ち。モデルのような八頭身の体型。
赤いドレスもみればフラメンコ用の衣装にもみえる。

「しかし、こちらはまだ七人いる。死ね、ダークキッド」
カリーネの号令の下、ダークキッドにむけ、七つの銃弾が牙をむく。
横っ飛びにかわし、そして、そして今日の参加者のうち一番太っていた男を盾にした。
小銃のため、脂肪のたっぷりとつまった身体を貫通するほどの殺傷力は持たない。
いや、仮に貫通したとしても既に威力が殺されており、
改造されたダークキッドの肉体を致命的に傷つけることはない。
非道な行為と罵るものいるかもしれない。
しかし、命を賭けた戦いにおいてダークキッドのとった行動は責められるのか。
少なくともダークキッドはそのような謗りなど毛ほども何も思わないだろう。
彼はただひたすらに『復讐鬼』なのである。
461名無しさん@ピンキー:2006/03/06(月) 02:19:53 ID:u1muDsVs
男の身体を抱えたまま戦闘員にむかって突き進む。
彼我の差1m。ここまで来ればダークキッドの独壇場である。
彼が刃へと変化させられる身体部位は四つ。両腕両足の外側である。
両腕だけでなく、両足も鋭利な刃に変化させ、太った男の死体を相手にむかって投げると同時に、
回し蹴りの要領で下級戦闘員一人の上半身を斜めに薙ぐ。
勢いそのままに今度は軸足も浮かせ蹴りこむ。もう一人、今度は頭部がきれいにスライスされる。
あまりの早業に動揺している一人の下級戦闘員の胸の谷間に右腕を突き刺す。
引き抜くと同時に両腕をのばし一回転、二人の下級戦闘員の首がすとんと落ちる。
一息の間に五人。圧倒的な強さである。
カリーネはかなわないとみたかその間に後方に飛びのいていた。
残されたの下級戦闘員ただ一人。
「あ、ああっ助けっ……」必死でこらえる下級戦闘員。
前には復讐鬼、背後には生殺与奪について絶対の権利を持つ上級戦闘員。
ブラックレディースお得意の命乞いもできないのである。
462名無しさん@ピンキー:2006/03/06(月) 02:23:10 ID:u1muDsVs
小柄な二十前後の女は身体を震わせながら、
いっこうに攻撃してこないダークキッドに銃口をむける。
クリクリとした大きな眼いっぱいに涙を浮かべている
「よーく狙え、外せば地獄行きだ」
さっき抱き殺した男の顔が下級戦闘員−レイナの脳裏に浮かぶ。
父の名代として参加していた三十過ぎの容姿端麗な男だった。
ああいった場は苦手だったのか、少しおどおどしていたが、
真剣に「本当に抱きしめてしまっていいの」と聞くので、
少し年上ながら可愛いと思ってしまった。
そんな男をペットにしたいなぁなんて考えて、
ものすごく興奮しながら殺した。ちょっと濡れるくらい気持ちよかった。
けど、終わった後に少し後悔した。ああ、これはその報いなのだ。
あの世に行ったら謝ろう。まあ行き先は違うかもしれないけど……
そう軽く夢想してレイナは少し落ち着いた。
463名無しさん@ピンキー:2006/03/06(月) 02:25:53 ID:u1muDsVs
震えはとまる。
「死んじゃえっ」
黒い言葉をかわいい声にのせてレイナはダークキッドの頭部めがけて銃を撃つ。
首をひねるだけでかわすダークキッド。
そして、意外な行動にでた。
彼女を抱き寄せると唇を奪ったのだ。
「んんっ」
舌をからめるディープなキス。
呆気にとられるカリーネと寧子。
そして、接吻が終わったあと眠るように事切れるレイナ。
猛毒であるダークキッドの唾液を摂取したのである。
しかし、刃で切り裂かれるよりははるかに楽な死を与えた事への疑問は残る。
レイナの表情に何かをみたのか……真相はダークキッドだけが知る……
464名無しさん@ピンキー:2006/03/06(月) 02:29:57 ID:u1muDsVs
「ま、なにはともあれ、わたしだけということだな……しかし、わたしはそう簡単にはやられんぞ」
肩を抜いた赤いドレスがスルッと地に落ちる。
あらわれたのは一糸まとわぬ、カリーネのすらっとした細身の身体。
並の男ならいやらしさよりもその美しさに目を奪われていたことだろう。
もちろん、ダークキッドはそんな感情をまして憎きBLに対して抱くはずもなく、
ただ、彼女の次の行動を警戒している。
「我が死の舞踏、存分に味わうがいい」
カリーネは軽快にステップを踏む。それはまさにフラメンコ。
本来ならサパトスと呼ばれるフラメンコ用の靴を履き、
はじめて鳴らすことのできるコツコツ、コツコツという軽妙な床を叩きつける音が会場に響き渡る。
そして何も持っていないはずの手を打ち鳴らせば、パリージョと呼ばれるカスタネットの音がでる。
小ぶりな乳を上下に揺らす全裸のフラメンコというどちらかといえばシュールな光景である。
もちろん、そんな彼女の踊りをボゥッとダークキッドが鑑賞しているわけではない。
音にしても改造した身体の中に内蔵しているのだとすれば不思議でもない。
そう結論づけ、腕の刃をカリーネめがけて何度も振るうのだが何故かスルリとかわされるのだ。
その間、カリーネの身体がどんどんと薄れていき、むこうの壁が透けてみえる。
そしてついに一撃も加えることなく、カリーネの姿がみえなくなった。
その現象をみて『透明化』が上級戦闘員たるカリーネに
与えられた能力なのだろうとダークキッドは推測する。
ならばと、下級戦闘員から流れ出た血で、池と化した血だまりのなかに身を移した。
こうすれば近づけば血が跳ね、上級戦闘員の位置がわかるとの判断からである。
465名無しさん@ピンキー:2006/03/06(月) 02:32:00 ID:u1muDsVs
しかし、響き渡るコツコツ、カッカッという音はするものの、
いっこうに地面の血に足跡がつくなどということはない。
「ガハァッ」
鋭い鈍器で殴られたような衝撃が背後からダークキッドを襲う。
すぐに刃のついた腕をふるうが、むなしく空を切るのみ。
今度は前から腹にむかって一撃がくる。
「グホォッ」
蹴りこむがまたも何の感触もなし。
ただ、コツコツカッカッという音だけがただ耳に残る。
なぶられるように身体中を衝撃が襲う。反撃すれども相手には何のダメージも与えられない。

万事休すかとダークキッドが覚悟を決めた時、
バンッ銃声が会場に轟いた。ジェンナから奪った小銃を零二が撃ったのだ。
あたりこそしなかったがその音がダークキッドを救った。
ダークキッドはただの一歩たりともカリーネが『死の舞踏』をはじめた時から動いていなかった。
つまりは、『死の舞踏』とはダークキッドが考えたように『透明化』などといったものではなく、
『催眠術』であった。カリーネが裸体を晒したのも、ダークキッドを術中にはめるブラフにすぎない。
手と足に内蔵されたフラメンコに似た音が催眠を誘発させ、
対象を無抵抗にさせるというのがカリーネの能力であり策であった。
音に依存しているが故に、会場にいなかった零二には効かず、
そして彼の発砲音が催眠の音を乱し術が解けたのである。
466名無しさん@ピンキー:2006/03/06(月) 02:33:38 ID:u1muDsVs
「しまった、仲間がいたか」
ダンスをやめ、そう叫ぶカリーネ。術を破られればもろいもの。
それが彼女の最期の言葉となった。
ダークキッドは右腕を刃から全高八〇cmの刀と呼ばれるような鋭利なモノへと変化させ、
カリーネにむかって突進。
カスタネットの役目を果たし、さっきまでダークキッドにダメージを与えていた
特殊合金を内蔵している掌でカリーネは受けようとするが、
ダークキッドのスピードの乗った一撃をその小さな掌だけで受けることなどできない。

刃が鈍い煌きを放ち、カリーネの身体に斬りつけられる。
一瞬の後、カリーネの美しい裸体に不似合いな頭から股間までに赤い筋が走り、
そして彼女の身体は左右真っ二つに切断された。
ものすごい量の血飛沫があとからあとから噴き出ていく。
467名無しさん@ピンキー:2006/03/06(月) 02:34:39 ID:u1muDsVs
カリーネが倒れ、ついに寧子の味方はいなくなった。
さきほどまでの戦いでダメージを受けながらも、ゆっくりとした足取りで近づくダークキッド。
「ひっ、ひぃぃ」事業に成功したキャリアウーマンというイメージをかなぐり捨て、
寧子は無様な醜態を晒している。
「どうだ、悪魔に魂を売った感想は。老いない美しい身体は手に入れたかい」
静かに、まるで諭すかのようにダークキッドは寧子に問いかける。
しかしその問いの後半は聞かずともわかっていた「まだ」だったからだ。
今回の契約が遂行され、はじめて改造手術を受ける予定であった寧子の身体は、
未だ三十半ばの若さを失った身体だけだ。
いや、もし同年代の女がみればうらやむような肌を持っていたが、
寧子自身にとっては忌々しい老いを刻んだ姿態だった。
「な、なにが悪いのよ。ずっと美しくありたいなんて女なら誰もが思っていることじゃない。」
ヒステリックに叫ぶ寧子。呆れたようにダークキッドはいう。
「悪いことじゃないさ。それを否定するつもりもない。
 しかしな、多くの犠牲のもとにってのは違うんじゃないのか」
「あ、あんな金と女しか興味のない腐った豚共を殺して何が悪いのよ。
 そうよ世界は女が支配すべきなの、男は死ぬか奴隷、ハハ、それでいいじゃない」
あきらめたのか、命乞いもせずに心のままをぶちまける哀れな女に、
ダークキッドは少し憐れに思う。
まだ、改造されていないただの人間であるということも彼女への殺意を奪っていた。
パンッ
戦闘員から奪い取った銃を寧子にむかって撃つ。銃弾が彼女の頭の横をかすめ壁にめりこむ。
「ハヒィッ」
チョロチョロと黄色い液体が青いドレスを濡らしていく。
「命まで奪わん。好きにするがいい。
 だがもし次、ブラックレディースとしてあらわれたときはいっさいの容赦はしない」
そういうとダークキッドは血でむせかえる会場を振り返りもせずに入口で待っていた
零ニとともにその場を後にした。
468名無しさん@ピンキー:2006/03/06(月) 02:41:21 ID:u1muDsVs
「はひひひひひひぃっ、助かった。ダークキッドォォォわたくしをコケにしてぇぇっ
 けど、顔は覚えたわ。フフ、雲雀崎寧子を舐めないことね。社会的に抹殺してあげる」
暗い野望を胸に秘め、復讐に燃える寧子。そう、生き延びたそのことで寧子は勝ったと確信した。
契約は遂行したのだ。これで永遠の若さが手に入ると心の中でほくそ笑む。


「なぁに、この惨状は」
人を逆なでするような声とともに会場の入り口にあらわれた一つのシルエット。
血も死体もまるでみえないかのようにズンズンとまっすぐに寧子のもとへと歩いてくる。
黒皮のベルトのようなもので胸と股間だけを隠した女であった。
といっても胸部は乳首だけが隠れているようなもので胸のほとんどの部分が露出している。
股間部も同じようにお尻はむきだしで『女』の部分だけが黒皮で隠れているだけだ。
惜しげもなくあらわにした全身のプロポーションは、男がすぐに股間を握りしめてしまうほどに
いやらしい身体つきをしている。柔らかそうな歩くごとに揺れ動き形を変える爆乳、
くびれた腰、そして形のよい大きなヒップ。そして寧子が何よりも嫉妬したのは若さである。
ほとんどが露出した身体から誰もがうらやむ十代の肌の張りや艶がみてとれるのだ。
469名無しさん@ピンキー:2006/03/06(月) 02:42:33 ID:u1muDsVs
「さぁて、みわたすところあなたが唯一の生存者みたいだけど……
 そうさっき書類でみたわね、ええと確か雲雀崎寧子」
どこか猫を思わせるかわいらしい顔つきの女が寧子の名前を呼び捨てにする。
「は、はいそうです。あなたは」
「ぼくぅ、ぼくはねぇケイト。ブラックレディースの幹部ってところかな
 えっと、自己紹介も終わったところでなんでこんなことになってんのか教えてちょうだい」
若者言葉というのだろうか。寧子は彼女の口調にかなり苛立ったが、
幹部という立場は絶対である。事の顛末を細かに伝えた。
もちろん、寧子自身が契約を遵守したこと、
人間である自分にはダークキッド相手にはどうしようもなかったことは強調して。
「また、ダークキッドか。なんていやなやつっ。こんどはあたしがこらしめてやらなきゃ」
プンプンッと怒るケイト、女子高生がいたずら好きの男子に怒っているようにしかみえない。
しかし、寧子もそんな感想を持ったが、なりはともあれ幹部である。もちろん口には出さない。
470名無しさん@ピンキー:2006/03/06(月) 02:43:53 ID:u1muDsVs
「あの、それで、ブラックレディースへの入会の件は……」
おそるおそるケイトに聞く寧子。
「うんっ。そうだね、契約もしっかりと守ったようだし入会を認めたげる」
喜色満面の笑みを浮かべる寧子。
紆余曲折あったがこれで「永遠の若さ」が手に入るとなれば安いものだ。
「じゃあ最初の指令ね」ケイトはニヤニヤしながらそう告げる。
まるでいたずらを思いついたかのように。
「は、はいっ」
直立しながら指令を待つ寧子。
「うーん、ぼくの実験台になって」
「は?」
「だから、実験台になってっていってるのお・ば・さ・ん。
 あんたの財産はすべてBLがもらった。もう用済みなんだよねおばさん
 だから最初で最後の指令はぼくの実験台になること。すごいよ幹部じきじきなんだから」
すべてを犠牲にしたのに裏切られた。
寧子はこれほどまで人は怒ることができるのかと思うほど頭にきた。
何よりもこんな小娘におばさんよばわりされたことが一番……
471名無しさん@ピンキー:2006/03/06(月) 02:45:05 ID:u1muDsVs
「キィィィッ」
金切り声をあげて、ケイトの絞め殺そうと首に手をかけようとする。
その時、全身に痛みが走ったかと思うと身体がまったく動けなくなる。
そして青いドレスがバラバラになり熟れた裸体が晒される。
「ハハ、努力はしてるみたいだけどやっぱりおばさんの身体だね。
 お腹あたりが少したるんでるんじゃない」
「え、なに。いやぁみないでぇ」
若い女に老いた裸体をみられる。これほどまで、寧子にとって恥ずかしいことはなかった。
「ふん、みたくもないよ。サヨナラお・ば・さ・ん」
「やめっ、ゲブッ」
ケイトの声と同時に寧子の身体に線が幾重にも走り、
そして二十以上のパーツに分断されボタッボタッとその場に肉のピラミッドをつくる。
「お役目ご苦労さま、なかなかいい実験台だったよ。ダークキッドに試すのが今から楽しみだ」
茶化したようにいい、肉と化した寧子を一瞥するとケイトもその場をあとにした。

                                                        つづく
472クレイバンの人:2006/03/06(月) 02:54:10 ID:u1muDsVs
ということで一応おしまいです。思ったより長くなってしまいました。

最初に書いたようにダークキッドVSブラックレディースではありますが本編(本部潜入編)ではないです。
いや、本編は潜入がメインになっているので純粋にバトルにしたいと思って書いた別物。
本編のように一人称ではなく三人称ですし。コンセプトは「やられ」重視です。
『必殺悪女狩』のときにいただいた感想を参考にやられ8:エロ2 くらいの配分にしてみました。

なんか続きもの多くて、どれも完結してませんが気長に待っていただけたらと思います。
473名無しさん@ピンキー:2006/03/06(月) 23:10:12 ID:RZQdt+7s
キタ━━━━(゚∀゚)━━━━!!!
いいなあ、雑魚やられ・中堅やられがてんこ盛りでw
「斬られる→タイムラグ→あぼーん」が二つもあって個人的に大満足ですた。

>やられ8:エロ2
個人的にはもっとエロくてもいいですよ?w
…って、住人の要求を全部満たすのは絶対無理なので、お好きなように書いてください。
474名無しさん@ピンキー:2006/03/13(月) 19:45:56 ID:TJT8K4+Z
162 :名無シネマさん :03/07/12 17:49 ID:dJJso9xK
例えばこんな映画があったらどうか。
ドイツ系の美形(藁)で、肩幅も胸板の厚みも背丈もあるビルダーが
極悪女の格闘女帝として出演するアクションものに
日本人女性の美と強さとを体現する主人公キャラとして
本格的海外市場デビューさせ、演出を担当したい(諸般の事情で絶対無理)。
日本女の中でも少々大柄程度でしかない美紀タンが、
人種的偏見に驕れるドイツ女へ小細工なしで真っ向から勝負を挑み、体力的ハンデを技術的優位でカバーし
逃げだした女をついに吹き抜けホールの二階へ追い詰め、揮身の後ろ蹴りを女の両乳に叩き込み、
既にグロッキーとなってた女は勢い余って階下へ手すり越しに叩き落とされる。
ワインレッドの地に花柄のイブニングドレスで美々しくきめた彼女が優雅な足取りで
モスグリーン色調のベルベット絨毯敷きの階段を降りていく。
そして応接セットのガラステーブルに墜落した、
金ラメのリングコスチューム(藁)でセクシーにきめた地下プロレス女王の屍体
(目をやや薄く開いて無念そうで凄艶な表情、口の外に少し突き出した舌先と吐血の筋)を冷たく見下ろしたかと思いきや、
ストーリーの謎解きともなる、ネオナチの女戦士の肉体に刺しこまれたタトゥーの秘密について探るべく、
体重差が30キロはあろうかというグラマラスな屍体を包む
カラフルなワンピースの布切れが彼女によって遠慮なしに荒々しく剥がれていく。
東洋男を暴力で蹂躙する快感に酔いしれたネオナチ支部の女ボスに恋人を殺された美紀タン。
それは同時にネオナチ戦士の女の部分への復讐であったのかもしれない。

フィクションに現実を少し混同させてしまったようだけど、
見たくても見れないことへの、ちょっとした慰め。
475名無しさん@ピンキー:2006/03/13(月) 19:51:11 ID:TJT8K4+Z
>>474のコピペのような地下プロレス女王もの、見てみたいす。
美と戦闘力の頂点に達した三十路入り前後の悪の華を如何に葬るか?
描写とアイデアとに秀でたライターさん、きぼんぬ。
476名無しさん@ピンキー:2006/03/13(月) 23:13:57 ID:P9LZfQWl
感想だけは欠かしてない住人その1だが。
正直、投下されたSSには反応せずに、毎回かわりばえのしない「あらすじだけ」を
垂れ流すだけ、ってのは住人としてどうよ。
「ライターさんきぼんぬ」じゃねぇよ。

>クレイバンの人
ぶっちゃけ、このスレ見捨てても良いんじゃないですか?
やられ系サイトに投稿するとか、ご自身でサイトを作るとか…
このスレを離れても需要はあると思うんですが…。(要らぬお世話ですいません)
477名無しさん@ピンキー:2006/03/14(火) 11:20:33 ID:W+TVwIuC
独ソ戦においての
ナチスSSの女将校VSソビエトNKVDの女政治委員
478名無しさん@ピンキー:2006/03/14(火) 15:14:39 ID:qOrv6NSC
うっは、久しぶりに覗いてみたらクレイバンな人の新作キテタワァ!
エロいブラックレディースとか、ナイスバディで一人称ボクな敵幹部とか、相変わらずツボ突かれまくりっす。
エロとやられの比率ですが、6:5ぐらいで、エロくやられてくれるのが個人的には最高…
なんですが、あんま気にせずにその時の情熱のままにやるのが一番いいと思いますよ。
いろんな好みの人がいるわけですしね。それに読む方も好みかそうじゃないかのムラがあったほうが、
好みの話がキタ━ヽ(゚∀゚ヽ(゚∀゚)ノ゚∀゚)ノ━!!時の喜び+αが増幅するってもんではないでしょうか。
いかに最高の料理でも、同じものを毎日食べ続ければ飽きてしまう…みたいな?意味不明?すまそorz

>>476
確かに、ただでさえ作者さん少ない(というか一人…?)のに、
高レベルな作者求むって言うのはワガママかもね。
475、476両人の言いたいことはすごく分かるけど、まったりいきましょうぜー

あと、「こういうシーン見てえ…」とか思ってる人、高レベルな作品ばっか求めずに、まずは自分で書いてみればいいんじゃね?
いきなりスレに書き込むのはちょっと…て人は、テキストファイルに書いてうpロダ使うとか。
気軽に書いてみたら、想像以上にいいものが出来てしまったってこともあるし。
長文ごめん
479名無しさん@ピンキー:2006/03/16(木) 17:34:05 ID:qI1QrPIT
確かにこのスレだけじゃもったいないし、永久保存すべきですよね。
それにぜんぜん触発されないここの住人もどうかと思う。あ人のこと言えないか
480名無しさん@ピンキー:2006/03/16(木) 20:13:25 ID:1Fkyj8Lx
ボクっ娘は気の強い善玉ヒロインに多いが。
481名無しさん@ピンキー:2006/03/17(金) 17:56:55 ID:HX4AI5WC
http://www.luciarijker.net/thebook.html
公式サイトに紹介された格好よい写真表紙の本。

世界最強の女にして、「ミリオンダラー・ベイビー」の悪役、ルシア・ライカ。
http://www.luciarijker.net/gmovies.html

映画出演なら、悪役専門でやってほしいな。
482名無しさん@ピンキー:2006/03/18(土) 22:29:20 ID:y04CDvss
職人がSS投下してくれるまで、書けないならせめて萌え雑談をするのが
過疎をふせぐ方法だし活性化につながると思うんだ。

ということで少しネタふり。
          どれくらい悪い女が好みか。
俺は何も殺らなくても……くらいのレベルの悪事を働く女が主人公に無惨にもやられるのが萌える。
483名無しさん@ピンキー:2006/03/18(土) 23:59:53 ID:ZqI+BgPe
「マッド・ブル」で逃げようとしたとこを裸に剥かれて
鎧ベアハッグで圧殺された誘拐犯の女なんかは正しくそれでしたな。
「いつものスリーピーじゃない・・・」感じがした。
思えばあれ以来あの漫画、それまでちょくちょくあった女やられが無くなった気がする。
484名無しさん@ピンキー:2006/03/19(日) 00:43:01 ID:Vhk/FYyq
あの場面が残酷に感じられるのは
女の犯した悪事の度合いではなくて
スリーピーが圧倒的優位にあったから。
確実に逮捕できる状況で殺したのはあれだけかと。
485名無しさん@ピンキー:2006/03/19(日) 08:28:29 ID:j3FQR7Lm
ここクォリティ高いな。支援ホス
486名無しさん@ピンキー:2006/03/19(日) 22:28:53 ID:OLUOE0Ex
>>482
俺としては何回死刑にしてもしたりないようなのを屠るのが好き。
正義側の私怨が入ったりすると引いてしまうというか、悪役に同情してしまうかも。
487名無しさん@ピンキー:2006/03/20(月) 03:39:16 ID:+VDkj4g6
>>486
同意
488名無しさん@ピンキー:2006/03/21(火) 19:44:48 ID:TQC8ClWa
>>482
たんなるヒラ女戦闘員なら善人の命を良心の仮借なく命を奪う奴じゃないと。
それが女ボスなら美人で驕慢でかつヒヨワそうでなきゃ、容赦なく屠る。

上の淀君SSを文才ないけど、リレーさせてもらおうかな…
489名無しさん@ピンキー:2006/03/28(火) 12:42:45 ID:bbtD/ELr
>>439辺りから…発展
ファイナルファンタジー5にて…
バル城地下にて「せきぞう」と遭遇。
「せきぞう」は美しい女性の姿で襲い掛かってくる。
ファリス、レナ、ククルが『ブレイク』の魔法で石に変えられ(バッツは男だから狙われなかった)
「金の針」を使おうとしたバッツが間違えて「せきぞう」の体に金の針を使ってしまう。
(間違って刺さった場所は想像にお任せ…)
だが、そこからひびが入り(「あんこくかいき」)砕け散る「せきぞう」。

ちょっと無理多すぎか…。
490名無しさん@ピンキー:2006/03/28(火) 23:34:15 ID:JTG2QKR1
保守アゲ
「壮絶!!女幹部ケイトとの死闘」 前編
      
(本編とは別物なので、独立したものとして読んでください
 「秘密のパーティは死の香り」 の数ヵ月後という設定です)
492名無しさん@ピンキー:2006/03/31(金) 12:56:48 ID:1xeF2GUF
1.

ムニュゥッ!
背後から細い腕がケイトの右乳房を飛び越え左の乳房を鷲掴みにした。
柔らかく豊かな胸が大きく形をかえる。
「キャッ」突然のことに驚いたのかケイトが短く可愛い声をあげた。
「おっと動くなよっ」
少し神経質そうな男の声がケイトの耳元で囁かれる。
背中には筒状のものがきつくあてられた。銃であることはケイトにも容易に想像できた。
「ははっ、なんだい。ぼくが誰か知っててやってるの?」
「ああ、知ってるさブラックレディースの幹部のケイトっ」
その声の主、丸眼鏡をかけて細身の青年は彼女を奪われBLに復讐を誓った零二であった。
「ケイト様をつけてくれなきゃ、プンプンだよっ」
背後からで表情は読めないがおどけたように言うケイトに零二は怒りを覚えた。
「大幹部様だかなんだか知らないが、少しは言葉に気をつけた方がいい。
 どこから、そんな余裕がでてくるのかはしらないが、もうお前は好きには動けない」
493名無しさん@ピンキー:2006/03/31(金) 12:58:56 ID:1xeF2GUF
零二の手にもおさまりきらない大きく張りのある乳房を強く握り締めながらケイトに云う。
「もう、もっと優しく揉んでよ。あんまり気持ちよくないぞ。
 しかしあはは、なんだかさ、か弱い女性を脅してレイプしちゃうぞって感じだよね。
 けど、驚いたよ。ホントにピクリとも動けないや。
 ……となるとなんか資料でみたな。ああ、そう新宮零二でしょう」
どこまでも状況を理解していないかのようなセリフがケイトの口からあふれだす。
「ま、こんな血生臭い場所じゃなければ、お前の言葉も少しはうなづいてやるよ。
 それと、答えるつもりもなかったが正解だ。しかし、あれだな僕も有名人になったもんだ」
四角く縦横20mほど、天井までも8mはあろうかという高さをもったコンクリートむきだしの空間。
誰もいないが天井近くの横壁にガラス張りの部屋を観察できるような部屋があることから、
実験や処刑などに使われているのかもしれない。
零二はそう思う。そして後者は非常に説得力を持っていた。
この空間に大小あわせて百以上の肉片が地面に転がっていた、その間を埋めるのは血、血、血。
およそ十人近い人間だったものがこの死の海を形成している。
慣れていない者であれば、この光景をみれば卒倒するか、吐き続けるかのどちらかだろう。
494名無しさん@ピンキー:2006/03/31(金) 13:02:11 ID:1xeF2GUF
ケイトは股間と胸(といっても乳首)を黒いベルトで
申し訳程度に隠している以外は惜しげもなく裸体を晒していた。
その裸体は返り血にまみれている。ケイトの白い肌に赤が映えた。
「ふふ、そりゃダークキッドに金魚のフンみたいについてってコソコソしてりゃね。
 嫌でもマークされるよ。ねぇ、ところでぼくだけが唯一の生存者だって考えてくれないのかな」
周囲を確認するためか、落ち着かないのか眼を泳がせながら、ケイトは零二に問いかける。
確かにこの部屋に忍び込んだ時、既に惨たらしい死体の中にただ一人ケイトが立っていただけだった。
しかし、その死体は判別しにくいが多分、女は混じっていない。
そしてケイト自身はたかぶりが極限に達したのか、荒く息を弾ませながら恍惚の表情を浮かべていた。
状況証拠としては十分だし、たとえ誰かがこの惨状をつくりだしたとしても、
BLの幹部として散々悪行を重ねてきたケイトに同情するほど零二は甘くなかった。
「誰がそんなこと信じるか。さっさと地獄に送り込みたいが、
 今回はちょっと用件がある。お前たちがさらったアイドルたちはどこにいる?」
秘密のパーティでの闘いから数ヶ月、その間もダークキッドとBLの死闘は続いていた。
そんな矢先、若手の男性アイドルばかりが何者かに次々と攫われるという事件が相次いだ。
身代金の請求もなし。この事件にBLの影をみたダークキッドと零二は調査の末、
ついにアイドル達が捕らえられているというアジトに潜入したのだった。
495名無しさん@ピンキー:2006/03/31(金) 13:03:26 ID:1xeF2GUF
「君、馬鹿でしょ。アイドルが攫われました。その秘密基地にきました。
 何故かそのBLの大幹部のまわりには死体が肉の塊となって転がってます。
 これで答えがわからなきゃ、小学生からやり直した方がいいよ」
人を逆なでするような口調で零二を嘲る。そう、零二が薄々感づいていたとおりこの死体は……
「まさか……、お前ぇぇっ」
怒りに身を任せて構えていた銃のセーフティを外し撃とうとした瞬間、ケイトの声がそれをさえぎった。
「慌てない慌てない。これで全部じゃないよ。あと……あの子とあの子と…あの子。
 うん三人は残してる。しかし、よくも他人のことでそんなに怒れるよね。感心するよ。
 うーんとね、ぼく、カッコイイ男の人とか可愛い男の子とか大好きなんだ。
 だから部下に命じて攫ったんだけどさ、こんなナイスバディの女の子が誘ってるのに
 協力的じゃなかったり、いざ本番ってのに勃たなかったり、
 あと、やっぱ下手なのってダメだよねぇ。」
聞かれてないことまでダラダラと喋るケイト。
496名無しさん@ピンキー:2006/03/31(金) 13:04:02 ID:1xeF2GUF
「で、意のままにならないから殺したって?」
できる限り冷静をよそおいながら、しかし怒りを隠し切れてないままに、零二は確認する。
「正解!けど、ヒントをこんだけあげちゃ答えられて当たり前だよっ。
 そう、ぼくね。自分の思い通りにならないと嫌なんだ。
 けど残った三人はなかなかだよ。顔はもちろんのこと、従順だし、Hも上手いし……
 だから飽きるまでは飼ってもいいかなって」
改造されているので実際の年齢=外見ではないが見た目は十代後半である。
ただその精神性はもっと幼い。しかも、倫理観は欠如し、
常人では何人束になってもかなわないほどの力を持っている。
まさに始末に終えないという表現が似合うのがケイトという女であった。
497名無しさん@ピンキー:2006/03/31(金) 13:05:04 ID:1xeF2GUF
「もういい、お前が狂ってるってのは十分わかった。
 ああ、他のアイドルのありかなんて言わなくていい。
 このアジトにいるんだろう?あとでゆっくり探す。
 いやダークキッドがもう見つけているかもしれないな」
うんざりしたように零二はケイトにたいしてつぶやく。
「あれぇ、そっかダークキッドもきてるんだ。ま、ザコの君だけじゃ辛いよね。
 よく、この実験室まで来れたもんだと思ってたんだ。フフッ、けどチャーンスッって感じ。
 今度こそダークキッドをやっつけてやる!!」
あの秘密パーティでの闘いの後、BLの陣頭指揮にたったケイトは幾度かダークキッドと対峙し、
そのつど辛酸をなめてきたのだ。
498名無しさん@ピンキー:2006/03/31(金) 13:06:19 ID:1xeF2GUF
「もうダークキッドに会うことはない。お前は今からここで死ぬんだ。」
床に死体の他にゴロゴロと刀や槍、斧といった武器が転がっていた。
零二は爆乳に握りしめていた手をケイトの後ろの首筋にずらすと、能力である『あやつり人形』で、
そのなかの刀をケイトの毒々しいまでに赤いマニキュアが爪に塗りたくられた手に握らせる。
「さぁ、彼らを殺したその刀で自らの腹をかっさばいて苦しんで死ね。」冷たい零二による死の宣告。
「えーやだ。嘘ーっ。本当に身体が勝手に動くー。ぼくまだ死にたくないよー」
ケイトの右腕に持った刀がまさに自分の腹に吸い込まれんとするのに、
その言葉は棒読みで、危機感がまるでない。
「ふふ、ぼくの身体は自由にできても、心までは自由にできないんだから!」
どこかで聞いたようなドラマじみたセリフとともに、刀がバラバラに、
何かあればすぐにでも撃てるように構えたいた銃も同じくバラバラにされ、
そして、零二の身体がこんどはピクッとも動かなくなった。
そして首筋を掴んでいた右手首がポトリと落ちた。
499名無しさん@ピンキー:2006/03/31(金) 13:09:25 ID:1xeF2GUF
「な……にっ」肉体の痛みよりも先に驚きが零二の心に去来した。
『あやつり人形』の呪縛からとけたケイトは
クルッと迫力のあるバストを揺らせながら零二にむきなおる。
ボリューム満点の乳房をギュウギュウにベルトで締め付け大きな谷間ができた胸、
細い腰に、きわどく割れ目だけを隠した股間、スラッとのびた足。
改造しただけでは修正不可能なプロポーションの女が
腰に手をあて全体的に猫を思わせるような顔に勝ち誇ったような笑みを浮かべて零二をみつめていた。
「ふふんっ、一度言ってみたかったんだよね。さっきのセリフ。
 なんか、ちょっとシチュエーションが違う気もするけど……」
「どういう……ことだ」
手首から血がドクドクとあふれ出る。かなり鋭利なもので切り落とされたのか痛みはそれほどでもない。
「だからぁ、いったじゃん心は自由にできないって。君の能力ってさ欠点があるんだ。
 心は支配できない、つまりぃ、サイコキネシスとかいわゆる超能力の類には全然意味ないんだよね。
 君も知ってるでしょ?上級戦闘員以上はなんらかの能力が付加されるって、
 まあ脳をイジッた人工的なものが大半で、生まれつきの『超能力』ってのじゃないけど」
「くっ」確かに知っていた。いつもなら警戒している。
しかし、数度のダークキッドとの戦闘でケイトがみせたのは強化され伸長自在の爪を武器とした超高速戦闘。
直接みたわけではないが、ダークキッドからの情報から
一時的な超加速こそが彼女の能力と読んでいたのだ。零二の致命的なミスであった。
500名無しさん@ピンキー:2006/03/31(金) 13:10:42 ID:1xeF2GUF
「くやしいが僕の負けだ、殺せ」
身体は動かない、そして手首からの出血。
たとえ放置されても失血死はまぬがれない。零二は覚悟を決めた。
「あれぇ、命乞いもしないんだ。なんか拍子抜けぇ」
どこまでも人を喰った物言いでケイトはつぶやく。
そして、じっくりと零二の顔をみつめた。
「うーん、君って資料の写真よりずっといい男だねっ」
そういうなり、大きな胸の谷間からリモコンのようなものを取り出し、
いくつかボタンを押すと地面から肉片を血をかきわけて鉄柱が一つせりあがってきた。
零二は身体中に鋭利な刃物で切られるような鋭い痛みが走ったかと思うとひっぱられるように、
鉄柱に背中からぶつかる。衝撃とともに背中全体に鈍い痛みが広がる。
「グハァッ」
そして今度は全身の痛みから足首と手首だけの痛みにシフトした。
相変わらず動けないが今度は全身を締め付けられているというより、
足首と手首−右手は失った手首の少し手前あたり−の部分を鉄柱に縛り付けられたような感覚がある。
「うーん、まだ上手く調整できないなぁ。まぁ大丈夫でしょ、カット」
意味がその時の零二には掴めなかったが、ケイトの能力に何か関連するものだという推測はできた。
よくケイトをみれば、さして運動もしていないのに全身にびっしょりと汗をかいていた。
それが、彼女の姿態のやらしさをより強調していたが、そんなことよりも……
零二の思考はそこで中断された。いつのまにか肌と肌が触れ合うほどにケイトが近づいていたのだ。
501名無しさん@ピンキー:2006/03/31(金) 13:12:11 ID:1xeF2GUF
「ねぇぼくとHなことしようよ。君っていい男だしさ、 実はさ、こいつら殺してからすっごい興奮してんだよね」
猫のような顔にニヤニヤと笑みを浮かべながらケイトは言う。
理解できない言動に零二は自由になった首を横に小さくふりながら、「断る」と短く言った。
「もうーいけずぅ。ってまぁ予想通りなんだけどね。
 君のいうことなんて関係ないんだよーだ。ぼくがやるっていったらやるんだよ」
「ふんっ」
鼻で笑うと唾をケイトにむかって吐き捨てる。下衆な女へのちょっとした抵抗であったが、
なにより、こうすれば怒りに我を忘れて自分を殺すだろうという計算であった。
零二の唾はちょうどケイトの左頬にあたった。
「ふーん、そんなことしちゃうんだ。」ケイトの顔から笑みが消える。
「さぁっムカついただろ。さっさと殺せよっ」
数秒の沈黙、そして……こらえきれなくなったのかケイトが腹を抱えて笑い出した。
「あは、あははははっ。すっごくいい男だよね、君は。惚れちゃいそうっ。
 ぼくね自分の思い通りにならないこともすっごく嫌だけどね、
 それよりも人が嫌がることをするのはもっと好きだし、そっちを優先することにしてるんだ」
零二の表情が蒼白になる。それは失血のせいではなく、
自分が一番恐れていたことをケイトが実行にうつそうとしているからである。
「君さ、人質になるの怖がってるんでしょ。
 ダークキッドに迷惑かけるなら死ぬーみたいな。うるわしき友情ってやつ?」
「くっ」
「図星なんだぁ。うんうんぼくの勘ってすごいよねっ。」
人をおちょくるのが何よりも好きなのだろうケイトは表情をコロコロ変えながら自画自賛する。
502名無しさん@ピンキー:2006/03/31(金) 13:14:08 ID:1xeF2GUF
(ダークキッド……後は頼む)
そう心のなかでつぶやくと、零二は舌を噛み切ろうと口を大きく開けた。
舌を大きく突き出した口にケイトの左手が突っ込まれる。
ガキッ
手を突っ込まれて、ガキッは普通ない。
しかし、零二が思い切り噛んだケイトの指は肉というよりは金属だった。
強化した伸縮自在の超硬質の爪を収納しているのだ、無理はなかった。零二の歯が欠ける。
「いったーい。女の子の手を噛むなんて野蛮っ」
ニヤニヤとした笑みは崩さす、そんな軽口をたたく。
「君たちってさ……まぁBLに逆らおうなんてそんなにいないけど。
 何でそんなにワンパターンなわけ」
本当にしょうがないなぁなんて感じにケイトがつぶやくなり、
右手で器用に股間を隠すように巻いていた黒色のベルトを外す。
ベルトから毛がみえないように鋭角に剃られた薄い毛が特徴的な陰部が露わになる。
汗か、はたまた淫らな水か。その毛は濡れ、湿っていた。
ケイトは左手を抜くと同時に、そのベルトを零二の口に押し込む。
皮のにおい、汗のにおい、小水のにおい、そして淫水のにおい。
それらの入り混じった独特のにおいが零二の鼻腔をくすぐる。
そのままベルトは頭部を一周し、簡易の猿轡になった。
「これでよしっと。手間かけさせてくれちゃって。 さぁ、ダークキッドがくるまで愉しもうね、人質さん」
自殺さえも不可能になった零二にもうなす術はなかった。
503名無しさん@ピンキー:2006/03/31(金) 13:17:12 ID:1xeF2GUF
2.

胸元がV字に開いたボディラインが否応にもでる密着型の黒いボディスーツに
身を包むBLの下級戦闘員が扉の前に立っている。
少し太めの身体のせいか、スーツからはみでた大きな尻がたるんでいる。
胸も巨乳ではあるが左右で少し不揃い。顔も不美人というわけではないが決して美人ともいえない。
ただ、それが逆にいやらしさを醸し出しているといえなくもない。
齢は二十代前半ほとんど整形もしていないようだ。
ただ、肉体を多少強化しているだけだろう。下級戦闘員といってもいくつかのランクがある。
BLは女が追求してやまない「美しさ」を餌にして構成員を釣る。
最初からその「美しさ」を与えてしまえば、裏切る危険性があるからだ。
貢献度に応じて、身体的な「強さ」が強化されるし、「美しさ」も与えられる。
特に『若返り』と『不老』は幹部クラスの貢献によって与えられる最上のものだ。
世界を支配せんとするテロリスト集団にもかかわらず、
上級戦闘員に与えられる特殊能力を含めた「強さ」よりも「美しさ」を望むという彼女たちの姿勢が
皮肉でもあり、ダークキッドはじめ対抗する者たちのつけいる隙でもある。
504名無しさん@ピンキー:2006/03/31(金) 13:18:18 ID:1xeF2GUF
その下級戦闘員は入会したてであった。その初仕事が今回のアイドル拉致である。
TVで観るしかなかったアイドルを拉致監禁し嗜虐の限りを尽くせる。
最初は少し良心が咎めたが、彼女は自身の昏い欲望が満たされていくのがわかった。
マネージャーには用がないので殺せと命じられたので、
豚のような悲鳴をあげて命乞いをするでぶっちょの中年男を見下ろし、鉤爪で少しずつ痛めつけた。
生殺与奪の権利をすべて自分が握っていると感じ、興奮した。
逃げようとする男の背中を尻から真上に切り裂き殺したときは少しイってしまった。
あとはBLのために働き、コンプレックスのあるこの身体を少しずつ美しくしていくだけ。
「ふふっ」
自然と下級戦闘員の口から笑みがこぼれる。その口が背後から何者かに押さえつけられた。
505名無しさん@ピンキー:2006/03/31(金) 13:19:27 ID:1xeF2GUF
「ふぅんっんんん」
声にならず、荒い鼻息を漏らす。
お尻の割れ目に食い込ませるように、
金属ではない何か生体的なイメージを持った鋭利な刃があてられていた。
(何、こんなの聞いてない。やだやだ、ひぃぃぃっ)
背後にいる男はダークキッドであった。
この下級戦闘員はBLに抵抗する最大の敵である彼について知らされていなかった。
そして、おのれを殺す死神の正体がわからぬまま、彼女の人生は終わる。
右腕から飛び出たダークキッドの刃が彼女の肉感的で重量感のある尻から背中までを切り裂く。
血をほとばしらせ、白目をむきながら倒れこむ下級戦闘員。
「いやぁっ……」最後に小さくそうつぶやき彼女の意識は闇に消えた。
(見張りがいたということは、この部屋には何かあるな)
周囲に戦闘員がいないことを確認したあと、ダークキッドは聞き耳をたてた。
506名無しさん@ピンキー:2006/03/31(金) 13:21:43 ID:1xeF2GUF
三つのベッドがあった。それぞれのベッドの上には裸で抱き合う男女。
いや、女は全裸が二人に、一人は女は赤いスーツを着込んだままだ。
いずれも今の体位は騎乗位。女がSEXの主導権を握っているのは間違いない。
男は三人ともタイプは違うものの整った甘いマスクをしている。齢は十代後半から二十代前半。
攫われたアイドルに他ならなかった。いずれもその表情は疲労の色を濃くしている。
「はぁんいいよぉ、最高ぉぉぉっ、あのSOG−GANの史徒崎君と犯れるなんてぇ」
上級戦闘員であろう赤いスーツの女が叫ぶようにいうのは
人気アイドルグループとそのメンバーの名である。
「あふぅん、もっと、もっとお乳をきつく揉みしだいてぇっ」
「はぁんっいいのぉいいのぉっ」
全裸の女二人−脱ぎ捨ててあるスーツをみれば黒いので下級戦闘員だとわかる−も負けずに、
性の営みに没頭している。戦闘員達が交代する十数分の休みが数回あっただけで、
ほぼ十時間近く男たちは犯されつづけていた。しかし、もちろん拒否はできない。拒否すれば、
殺されるかどこかに連れ去られることはこの男たちには嫌というほどわかっていたからだ。
もちろん衰弱死や腹上死の心配はない。事後は強力な栄養剤を注射器で打たれる。
改造も可能な医療設備はどんな大病院もかなわないほどオーバーテクノロジーのかたまりだし
たとえ脳出血や心停止で倒れようと大丈夫。そして、何よりも幹部のケイトのお気に入りの三人だ。
少なくともその部下である戦闘員の気まぐれで殺されることは決してない。
だからといって、永遠とさえ思える性の狂宴に彼らの精神がどこまで持つかはわからなかった。
507名無しさん@ピンキー:2006/03/31(金) 13:23:56 ID:1xeF2GUF
「隊長はぁんっ、けど……なんでぇぇん…服脱がないん…ですか、
 それだと、はぁもっと弄ってぇ、挿れられないんじゃ……はぁんもっと突いて突きこんでぇぇぇぇっ」
質問と喘ぎが重なり、少し意味がとれないようになりながらも下級戦闘員は上級戦闘員に問いかける。
その間も少し小ぶりの乳はじめ身体全体を上下に揺らしながら会陰にいきり勃った男の一物を咥えこみ、
四度目の絶頂に達そうとしていた。
「はぁ、はぁっ、あんた達のと……ふぅん……違ってね、これは特注なのさ…ふわぁぁぁん、
 もっとぉ大好きだよぉ。史徒崎くぅん。股間の…まわりが…ものすごく柔らかい素材でできててね、
 そのまま…はぁっはぁっ挿れることもできるし、ま、コンドームみたいな……もんさねぇぇぇえいいのぉ。
 あと、なんか……知らないけどね……この格好のままのほうが…興奮するの、史徒崎君もそうでしょ?」
彼女にとっては君までが固有名詞なのだろう。三人のなかでは一番の巨乳を揺らしながらそう答える。
スーツごしに大きく勃起した乳首がみえる。外見は三十路前後、スタイルも良い。
もちろん、生まれたままの身体ではないだろう。
ただ、既存の整形技術の数段上の手術のため、素人目には天然と何もかわらない。
そのことも悪魔に魂を売ってまでBLへの入会がやまない理由でもある。
問いかれられた二十前後の青年は朦朧としているのか、虚ろな表情のまま「はい」と答える。
喋ることで興奮が少し覚めたのか、いやらしい笑みを浮かべたと思うと
覆いかぶさるように史徒崎に抱きつき彼の口唇に今日十数度目の舌を絡めたディープキスをした。
最後の一人、他の戦闘員との会話にも参加せずにSEXに没頭している下級戦闘員は
男を抱え込むように前のめりになりながら、膣に男を迎え入れ、Cカップの乳を執拗に責めさせていた。
「もっとっぉ、もっとぉっ乳首コリコリして、いいよぉっいいよぉっ。
 はぁぁんっ。すっごい、子宮にズンズンくる。身体中が溶けそうだよぉぉっ」
508名無しさん@ピンキー:2006/03/31(金) 13:25:17 ID:1xeF2GUF
(……やれやれだ)
予想していたとはいえ、ダークキッドは扉から耳を離して首をふり小さなため息をつく。
性奴隷のための拉致および監禁。BLの考えそうなことだ。
さて、漏れ聞こえるぶんには少なくとも戦闘員が三人か。どうという数ではないが……問題は……
足元で死体となった下級戦闘員からアイマスクを奪い、顔につける。
(まぁ、ないよりはマシだろう。さて、あとはスピード勝負だ……3、2、1)
バァンッ
扉が盛大に開け放たれた瞬間、ダークキッドが駆け込み、まず一閃。
「イクゥゥゥゥゥッ!!」
のけぞりながら、絶頂を迎えた上級戦闘員に質問をしていた下級戦闘員の首が、
顔に法悦の表情を浮かべたまま勢いよく飛ぶ。
「もう少しぃぃ、もう少しでイくからもっとつまんでぇぇぇぇっ」
乳を弄られ、絶頂寸前だったもう一人の下級戦闘員はイくことが永遠にかなわないまま、
背中から胸に刃を突き入れられ、のしかかっていた男に抱きつくように倒れこみ息絶えた。
一瞬、女の背中から刃が飛び出し、男が「ひぃぃ」と情けない声をだす。
509名無しさん@ピンキー:2006/03/31(金) 13:27:05 ID:1xeF2GUF
最後に扉から一番奥のベッドにいた上級戦闘員は他の二人の始末にかかった数秒の間に
さすがに侵入者に気づいたかベッドの上に立ち上がり、ダークキッドを迎え撃とうとする。
それが彼女の敗北を決定づけた。史徒崎と抱き合い絡み合ったままであれば、
刃が史徒崎を傷つけるかもしれないため、ダークキッドの逡巡を生み、
上手くやれば史徒崎自身を人質にできる可能性があった。
しかし、立ち上がった上級戦闘員はただ無防備な身体をダークキッドに晒しただけである。
上級戦闘員は身につけた特殊能力を使う間もなく、ダークキッドの二つの刃で十字に切り裂かれた。
「ギャァァッァッ」
断末魔の悲鳴とともに血が天井まで勢いよく吹き出る。
上級戦闘員は最期の力をふりしぼり、
ダークキッドではなく、般若の形相で史徒崎によろよろと近づき、
血まみれの胸に彼の頭を抱きよせ「史徒……崎くぅん……」そう言うなり、事切れた。
その言動は彼女の死ぬ間際でも尽きない飽くなき欲望からでたものでしかない、
しかしこの極限状態において史徒崎を恐慌状態におとしいれるには十分すぎる効果をもった。
510名無しさん@ピンキー:2006/03/31(金) 13:28:37 ID:1xeF2GUF
「ひぃぃぃぃぃぃっ」
上級戦闘員を押しのけると
言葉にならない悲鳴をあげ狂ったようにダークキッドに掴みかかろうとする。
「ちっ」
舌打ちすると史徒崎の延髄に軽く手刀を叩き込み気絶させる。
そして放心状態の二人にむかって言い放った。
「簡潔に言ってやる。俺はお前たちを助けに来た。それだけは確かだ。
 そして、お前らを安全に救うためには、こいつらを殺すしかなかった。」
『何も殺さなくても』命を賭して救ってもそう男たちがのたまうのを何度もみてきた。
何十、何百という罪なき人を殺す悪党であろうと、平和ボケした彼らにはそう言う者たちが必ずいた。
いや、それがひょっとしたら正常なのかもしれない。
おのれが常にBLとの戦場に身を置いていたため狂ってしまっているのかもともダークキッドは思う。
どちらにせよ、今回はこの男たちを助けると決めたのだから
罵詈雑言も甘んじて受けると心に決めていた。ただ、後々人相を警察などに喋られるのは困る。
アイマスクを奪い取ったのは、自分の正体を隠すためである。
511名無しさん@ピンキー:2006/03/31(金) 13:31:42 ID:1xeF2GUF
とにかく救出の際には混乱されることが一番危ない。
こういう場合は高圧的に事実と次の行動を指し示すのが一番というのが、
ダークキッドの経験則としてあった。しかし、それは杞憂に終わる。
実際に彼らがどう思ったのかはわからないが、何をいう気力もないようであった。
ただ、虚ろにダークキッドをみつめ、その指示を待っている。
「攫われたのはもっといたはずだ。他の人はどうした」
そう問いかけたダークキッドに十代後半のまだ少年と青年の境にいる男が答える。
「こ、殺されたか…残った人はさっき、連れて行かれました。
 なんか最後に実験に使ってやるとかなんとか……」
「……わかった……まずはお前らだけでも安全なところまで連れて行ってやる。
 疲れているだろうが、もう少しがんばれ。」
そういうと、気絶させた史徒崎を抱えて部屋から出ようとする。
「何をしている。モタモタしていると殺されるぞっ」
「は、はひぃ」
彼らの着衣はすでに処分されここにはない。裸のまま二人はダークキッドについていく。
512名無しさん@ピンキー:2006/03/31(金) 13:33:05 ID:1xeF2GUF
ダークキッドの内心は複雑であった。今回の首謀者である幹部のケイトがいなかった……
さっき、零二と二手に分かれたが、もしあちら側にケイトがいれば零二が危ない。
実をいえば、こんな男たちを助けるよりもダークキッドはケイトとの戦いを優先させたかった。
しかし、零二が攫われたなかに知人がいるとかで、しぶしぶ今回の救出を承知したのだ。
(ふふ、あいつが復讐鬼である俺の唯一の良心かもな……ん)
「おい、安須井というのはいるか」
走るというよりは早歩きで来た道をもどりながら問いかける。
「安須井は……一番最初に……殺されました。お前らは間違ってる早く俺たちを解放しろって……
 あのケイトっていう女に逆らって……」
(やれやれ……あいつの知人だけあるな。正義心が仇になったか)
「そうか……それでケイトはどこにいった」
「だから、さっきいったのはケイトって呼ばれてた人で……みんなを連れて行った奴です。
 ……あの、ところで安須井とはお知り合いなんですか」
「いや……」
そういって会話は途切れた。
ところどころに倒れている戦闘員に男たちはびくつきながらも
ダークキッドからはぐれないように必死でついていく。
(やはり、あっちにケイトがいる可能性が高まったな。
 死ぬんじゃないぞ、零二。こいつら送ったらすぐに助けにいってやるからな)
心は逸りながらも、ダークキッドは表面上は落ち着きを保ちながら少しだけ歩みを早めた。

                                                       後編に続く
513クレイバンの人:2006/03/31(金) 13:49:46 ID:1xeF2GUF
>>473 >>478
感想ありがとうございます。本当に励みになります。
そうですかエロの比率もっとあった方がいいですか。
いや、自分がそのまま調整せずに書くとやられ6:エロ4くらいになるので、
これからはおっしゃるように比率はあまり気にせず情熱そのままに書くことにします。
……ということで、今回の ダークキッドvsブラックレディース はエロ比率高めです。


>>476さん、
いつも感想大変ありがたいですし、心配していただき大変嬉しいです。
ただ、現時点ではこちらに投下を続けていきたいと思います。
しかし、自分でサイト作るなんて考えたこともなかったです。
18禁(21禁)サイトって管理が難しそうですし……
514名無しさん@ピンキー:2006/03/31(金) 23:54:55 ID:ARX5aLVU
番外キター!
エロも多めでやられもあって、すげーGJです。
ケイトさんも逆レイプ中の戦闘員ズも淫乱丸出しでいいなあ。
個人的に悪女は淫乱でないと、と思ってるので激しくツボでした。
戦闘員がセクロス中にやたらあっけなく殺られちゃうのもなお良し。

>476は…まぁ、ちょっと脊髄反射っぽくてお恥ずかしいです。
515名無しさん@ピンキー:2006/04/09(日) 13:32:25 ID:+OFJzkGA
保守age
516名無しさん@ピンキー:2006/04/12(水) 18:54:54 ID:IC+so76c
ageついでに。

画像関係は四葉の「敵女悪女板」、情報交換の場としては「女性やられザコ総合掲示板」、
イラスト関係は大御所はじめいくつかのサイトがある。
そして、ここの住人は多分、上記のものはたいていチェックしてると思う。
(あと、腹責めやキャットファイトといったそれぞれの好みに特化したシチュ系サイトも)。
となると、このスレに求められるものは「女やられSS」しかない。
だからこそ職人がSSを投下するまでこのスレにはほとんど動きがないんだろうなぁと考えてみた。
517名無しさん@ピンキー:2006/04/12(水) 21:10:04 ID:ssjcNESQ
>>516
まあそのとおりだろうな。その辺は俺もチェックしてるし。
つか、サイトorブログを持ってる人でこのスレをチェックしてることが確認されてる人も
複数いるんだがな。
518名無しさん@ピンキー:2006/04/15(土) 03:09:42 ID:EfHbNuUh
MNLの常連さん達って2chのノリが苦手そうな印象がある。
したらばはともかく本家では「名無し」はほとんどいないし。
あとスレの名前も新規参入への障壁になってるっぽい
519名無しさん@ピンキー:2006/04/15(土) 12:01:43 ID:Ay+UNrBz
自意識過剰
そんな話ここですることじゃないし
この流れじゃなおさら投下しにくい罠
俺は主旨と多少外れていようと
今まで「書く」と予告した人の投下を待っているんだが・・・
過疎過ぎて逃げられたか?
520518:2006/04/15(土) 19:58:27 ID:EfHbNuUh
別に自分のことを言ってるわけじゃない。
「書こう」と思うとしたらああいう人達だろうと思う。
「逃げられたかも」と思うんなら尚更自分で書けばいいのに。
521名無しさん@ピンキー:2006/04/16(日) 00:07:49 ID:x4h1k9dy
やられシーンだけなら妄想力爆発で書けるけど、その前後を書くのが異常につらい…。
やられる女が「悪」だというのを明示するためには一応のストーリーが要る、ってのが
思ったより大変だ。
522名無しさん@ピンキー:2006/04/17(月) 02:16:53 ID:5VsILDtn
というわけでむりやり1個書いてみた。
やられるのは一人だけど。
523名無しさん@ピンキー:2006/04/17(月) 02:18:31 ID:5VsILDtn
「ったく、ユラの奴‥‥なんでこんな面倒なことを考えるかねぇ」
 ある小さな町。盗賊退治の依頼を受けた二人の片割れ、大柄な男はそう独り言をこぼした。
ユラ――相方の男は、今は盗賊が根城としている屋敷に「囚われて」いる。もちろんそれは見せかけ。
予定の時間に合わせて中で混乱を起こし、そこにガルト――この体格の良い男――が切り込む、
という算段だ。本来ふたりの実力をすれば田舎の盗賊ごとき、正面からで十分なのだが、
ユラがやたらとこの策にこだわったのだ。
「‥‥どうせ名のある剣士でもいるって話を聞いたんだろうけどよ‥‥ま、いいけどな。
とりあえず明日の夕方まで、あいつの無事を祈りつつ――祈る必要もねえけど――酒でも飲むとするか」

* * * * *

 屋敷の広間。どう見ても堅気には見えない男達――中には女も見えるが――の輪の中心に、
黒いローブ姿の男が縛られたまま床に座らされていた。そう、ここが件の盗賊の根城であり、
縛られているのが件の「ユラ」だ。感情の感じられない顔と言い、華奢な体つきと言い、
線の細い印象を受ける。が、その横に投げ出された剣――盗賊共に武装解除されたのだろう――は、
持ち主の印象にはおよそ不釣り合いなほど長い曲刀だ。
「ふぅん、お前が捕虜かい。ふふふ、なかなかきれいな顔をしているじゃないか」
 広間の正面に立つ三十路前後の女が、捕縛された男のあごをくいっと持ち上げ、そう笑った。
その身体は豪奢な宝石で飾られ、女の下品さを際だたせている。いや、決して不美人ではない。
むしろ美貌と言っていい。だがそのいかにも男好きといった容貌や過剰に色気を意識した振る舞いは、
とてもではないが上品とはいえない。
「リザーナ」
「ここに」
 応えたのは、捕虜を囲む中にいた女。
(――これが〈毒蛇〉のリザーナですか)
 ユラは目だけでその相手を見た。
 たとえるなら雌豹のような女。流れるような黒髪、鋭い眼、身体の線を隠そうともしない軽装の
――むしろほとんど装飾品に近い鎧からは豊かな乳房と深い谷間、引き締まった腹筋が見える。
防具に露出が多いと言うことは、それだけ身体能力に自信があると言うことだろう。紅い舌が、
淫らとしか言えない仕草で美しい唇を舐めた。
「リザーナ、最近の働きは大したもんだねぇ。
褒美といってはなんだけど、その男、しばらくお前に預けるよ。好きにしな」
「はっ。ありがとうございます」
 そう頭を下げると、リザーナと呼ばれた女はにたりと笑った。
(‥‥あとでお手合わせ願いますよ、リザーナさん)
524名無しさん@ピンキー:2006/04/17(月) 02:19:44 ID:5VsILDtn

* * * * *

「さっさと入りな‥‥ふふっ」
 女にせっつかれるように、ユラはその部屋に連れ込まれた。手は後ろ手に括られているが、
その他は自由にされている。
「お、おかえりなさいませリザーナ様!」
 女が部屋に入ると、せっぱ詰まった声が出迎えた。そしてそれに遅れまいと、同じ挨拶が
輪唱のように続く。薄暗い部屋の中には半裸あるいは全裸の男が十人近くいた。若い。
十代の半ばから後半といったところだろうか。
(‥‥ハーレムですか‥‥良い趣味してますねえ‥‥)
 部屋の女主人は男達に防具を外させ、ゆったりとした部屋着を羽織ると見るからに豪華なソファに
腰掛けた。商人から奪い取ったのだろうか、ソファには猛獣の毛皮が敷かれている。グラスにワインを
注がせると、それをあおりながらワインに劣らず真っ赤な唇を開く。
「その坊やの服も脱がせなさい――そうだ、坊やの名前は?」
「‥‥ユラです‥‥――?」
 ユラは渋々答えてやると、ふと痛みを感じて下を見た。‥‥どうやら焦った少年が、
ベルトの金具を引っかけてユラの脇腹に小さな傷を付けたらしい。
「‥‥? 何かあったの?」
「いえ、ちょっとした傷が――」
「あ、あ‥‥ひ‥‥」
 無造作にユラが答えかけると、傷を付けた少年が途端に震え始めた。その反応に女の目が
すぅっと細くなる。ソファから立ち上がると、ゆっくりと歩み寄り――
「傷‥‥ね。ルド? どうしたのかしら?」
「ひぃ‥‥お‥‥お許しを‥‥」
 あごを捕まれ、涙声になる「ルド」と呼ばれた少年。
「ユラは姉御から預かったお客人よ? そのお客に傷を付けた子には‥‥お仕置きが必要よねぇ?」
紅い爪が少年の首筋を這う。
「あ‥‥あ‥‥」
「お前は――用無しよ」
――ゴギッ!
鈍い音が響くと、哀れな少年の首はあり得ない方向に曲がっていた。
525名無しさん@ピンキー:2006/04/17(月) 02:20:53 ID:5VsILDtn

* * * * *

「あひぃっ! あはぅ、っく、あああっ、んはあぁぁぁああ!!」
 薄暗い部屋に激しい淫声が響く。
「は‥‥あぁぁっ! す‥‥すご‥‥い‥‥! 奥まで‥‥当たって‥‥! ひぃ、ひああぁ!」
「――ここ、ですか?」
「ああああっ! そこ、そこぉっ!! 突いて、ユラ、もっと、――っくぅぅう!!」
 黒髪を振り乱し、半狂乱になって悶え狂うのはこのハーレムの主、リザーナ。
彼女四つんばいにさせて貫き、絶叫させているのは「客人」であるユラ。線の細い容姿からは
想像もつかないほど、彼は巧みにリザーナを貫いた。
 ハーレムの少年達は、部屋の隅に固まって成り行きも見守っていた。リザーナは「客人」を
傷つけたという名目でルドを「処分」したが、それは彼女の気まぐれに過ぎないと誰もが知っていた。
ほんの少しでも気分を害せば、躊躇なく殺される――さらわれ、「飼われて」いる彼らは、
多くの仲間達の運命からそれを学んでいたから。
 そして、その「客人」もおそらくその運命から逃れられまい――彼女を満足させることができず、
無惨な最期を遂げるだろうと思っていた。だが。
「か、固い、太いわ、すご‥‥い‥‥! あ、あたしが、こんな‥‥に‥‥!
またイく、ああ、イくぅぅうう!! あはぁああああ!!!」
「素敵ですよ、リザーナさん‥‥もっとイってください‥‥胸はどうですか‥‥?」
あいかわらず表情を浮かべずに、ユラは女を抱く。女を後ろから抱きかかえるようにして貫きながら、
片手で豊かな胸を揉みしだく。汗に塗れた肌がぬめり、固く尖った乳首が手のひらを刺激する。
「あぁあ! おっぱい、もっと、ああ、もんで‥‥あくっ!!
こ、壊れる――イく、イく、イく、――んああああぁぁぁぁあああぁあ!!!」
(久しぶりですね‥‥こんなにイイ抱き心地は‥‥。ふふ、僕としたことがのめり込みそうですよ、
リザーナさん。でもまあ、そうも言ってられませんけどね)
 緩急をつけたピストンにひたすらイき続ける女を楽しみながら、
ユラは明日の予定に思いをめぐらせた――。

* * * * *

 翌日。リザーナは激しすぎる夜を過ごし、昼前だというのに泥のように眠っている。
ユラがその間、もちろん何もしていないわけはない。
 彼女のハーレムの少年からこの屋敷の構造を聞き、奪われた自分の剣をひそかに回収した。
本来ならこの次点でリザーナを始末すれば話が早いのだが、ユラにとってそれは最後だ。
この地方の剣客に知られた女性剣士、〈毒蛇〉の名でも知られたリザーナ‥‥勝負したい。
いや。感情をほとんど顕わにしないユラにとって、ただ一つ心躍るのは名のある剣士と
殺し合うことだけだ。名声には興味がない。ただ、自分の力を知りたい、測りたい。
とにかく、相棒がやって来るのは今日の夕暮れ。それまでにある程度の準備をして、
そのあとメインディッシュを平らげ、まぁ‥‥あとは相棒に任せてもいい。どうせガルトは
「悪党を退治する」のが楽しいのだから、獲物が多くても文句は言うまい。
526名無しさん@ピンキー:2006/04/17(月) 02:22:37 ID:5VsILDtn

* * * * *

「火事だー!」
「火がー! 誰かー!!」
約束の時間。盗賊達の屋敷の数カ所で、同時に火の手が上がった。誰がやったのかは知れたこと。
リザーナが眠り込んでいる隙に懐柔したハーレムの少年達だ。彼らは小間使いのような役割もあったため、
屋敷内を移動するのに支障はなかったからだ。
「お、おい、なんだ、どうなってんだ!?」
「敵か!?」
 統率が取れているとは言い難い男どもが右往左往する。
「ちっ‥‥役に立たない連中ね! 騒ぐんじゃないわよ、分担して消しにかかりな!
お前ら! ぼさっとしてないで襲撃に備えろ!」
 広間で烏合の衆を指揮するのはリザーナ。一喝に怯えたのか、盗賊達はなんとか冷静さを
半分ほど取り戻して消火と警戒に当たり始める。
「姉御は無事かしらね‥‥ったく、町の連中も弱いくせにしつこいったら――?」
「リザーナ様! お部屋からも火が!」
「なんですって!?」


「遅かったですね、〈毒蛇〉さん」
「‥‥その名を知ってるとはね‥‥ユラ‥‥そう、あんたが‥‥」
 待っていたのは煙と炎ではなく、黒いローブに身を包んだ男だった。
そしてその腰には、取り上げたはずの曲刀。
「ええ、もうすぐ僕の相棒がこっちに来るはずですから、その準備です。――あ、来たみたいですね」
入り口の方がにわかに騒がしくなり、金属音と人間の怒号と悲鳴が響いてくる。
「ちっ‥‥陽動か‥‥こざかしい。
これだけの騒ぎを起こしてくれた以上、残念だけど――死んでもらうわ」
 チキリ、と女の剣が小さな音を立てる。
「ええ、こちらとしてもそのつもりです。
まあ、僕たちの邪魔はしない、悔い改める、というなら、肌を重ねた縁で逃がしてあげてもいいんですよ?
正直、あなたほどの女性を斬るのはちょっと惜しいですし」
 相変わらず感情を感じさせない声。もっとも、「惜しい」と言っても本心は殺し合いを
楽しみたいのだろうが。その言葉にリザーナはどす黒い笑みを浮かべる。
「ふふ、奇遇ね。あたしも同じく、よ」
 ユラが曲刀に手を掛ける。
「――つまり」
「殺し合い、ね」
 冷たい殺気を身にまとい、二人は対峙する。
 ザリッ。
 リザーナの足が、半歩にじり寄り――凄まじい瞬発力に激烈な殺気を載せ、剣が空を裂く。
飛び下がるユラに向け一瞬の停止もなく踏み込んでそのまま斬り上げ、さらに下がるユラを貫く
――はずだったが、紙一重でユラが左に避ける、と見るや彼女は大きく跳んで距離を取った。
「一対一の勝負を仕掛ける変なことをするだけはあるわね‥‥ふふ‥‥抜いてもいいのよ、その剣。
ちゃんと殺し合いましょ」
527名無しさん@ピンキー:2006/04/17(月) 02:23:55 ID:5VsILDtn
「‥‥そうですか、じゃあそうさせてもらいます」
 柄に掛けた手が強く握りこまれる。
 ザリッ。
 ユラが半歩踏み出す。リザーナはニィっと笑うと、剣を構え――
――ギャリィッ!
「!!」
 耳障りな金属音が響く。リザーナがかろうじて鍔で止めたことを確認すると、
ユラはわずかに引いて凄まじい速さで縦横に斬りつける。そしてそのスピードに慣れたのか、
最初は圧倒されていたリザーナの剣が徐々にそれを効果的に受けてゆく。
そして、じりじりと攻守が入れ替わり、防戦に転じようとした瞬間、
ユラは大きく跳んで再び距離を取り――

――チンッ。
――ユラの剣は澄んだ音を立てて再び鞘へと戻った。そしてその手が刀の柄から離れ、
殺気が霧散する。女が嗤う。
「あらあら、たしかにいい腕だけど、もう終わり? ふふっ、それもしかたないわね。
あたしのカラダを味わったんだもの‥‥オトコにこのカラダが斬れるはずないわよ。
さあ、ここまでね。あたしを悦ばせてくれたお礼に、楽に死なせてあげるわ‥‥」
 驕慢、色欲、陶酔、嗜虐。ユラは心底呆れた口調で応え、
「――もう少しできる剣士だと思ったんですけどね‥‥ちょっとがっかりしましたよ、リザーナさん。
じゃ、もう僕は行かせてもらいますから」
 そう言って無造作に女の横を通り、すれ違ってゆく。
「何言ってるの? ここで終わりだって言ってる――のに――えっ‥‥?」
 彼女の剣が、刀身の真ん中から斜めにずれ、落ちた。
「‥‥なっ――!」
 彼女の驚きの声に振り向きもせず、ユラは平然と足を運ぶ。
「ちょっと‥‥え‥‥? あ‥‥!?」
 手に感じていた剣の重みが消える。右手を見ると、手首に赤い線が現れ、ずるりとその先がずれた。
「て、手が――! あ、ああっ!!」
 ぼと。ぼとり。右手が、次いで左手が落ちる。両肘がぱっくりと裂け、落ちる。
二の腕に細い筋が現れ、落ちる。切り口からは鮮血が吹き上げ、あたりを染めてゆく。
「ヒィ――い、いや、どうして――! か、かふっ‥‥う、う‥‥そ‥‥」
 すっぱりと滑らかな切り口を見せ、胸を護っていた軽装鎧が落ちる。見事な張りの乳房、
昨晩ユラに揉ませていた淫蕩な乳房が露出し――赤い線が何本も交差し――
「む、むねが――からだ――あたしのカラダが――」
 一瞬の間に、彼女はようやくすべてを悟った。何が起こったのか、ではない。
次の一瞬に起きる運命を悟った。それでも、その一瞬のうちに彼女は極限の絶望を味わった。
多くの男を狂わせてきた淫美な肉体が、醜く――いや、芸術的な太刀筋で斬り刻まれ、
そして、死――死ぬ。このあたしを斬る、この身体を斬れる、そんな、そんな男が――!
 張りつめた乳房に這う線から、紅い液体がじわりと溢れる。そしてそれを皮切りに、
彼女の上半身を縦横無尽に走る紅い線からそれぞれに、真紅の液が流れ――
「た、たすけ――いや、し、死にたく――」
ブシュウゥゥゥッ!
 悲鳴と同時に、ほとばしる血潮は全身から勢いよく吹き出し、傷一つ無かった彼女の肉体を
真っ赤に染めてゆく。
「ああぁぁっ、だ、だれか、たすけ‥‥こん‥‥な‥‥!!」
コンナトコロデ死ニタクナイ
モット殺シタイ
  モット抱キタイ
    モット抱カレタイ
       モット――
「ひいぃぃいぎゃあああぁぁぁ――‥‥あ、あ゛、あ゙ぐぁ‥‥ぉ‥‥」
 絶望の悲鳴は濁った声に代わり、そして途切れた。
 ドサドサッ、グチャ、ドチャ、ドサッ――
 美しかった身体がズタズタの肉となって崩れ、そして傷のない頭がその上に落ち、
上半身を失った脚が倒れた。それが肉欲と自分の外面の美しさだけに囚われ続けた女剣士の最期だった。
 背後に断末魔と肉塊の崩れる音を聞きながら、ユラは相変わらず感情を感じさせない口調で呟いた。
「そうそう、リザーナさん。剣技は僕の足下にも及んでなかったですけど、体の具合はなかなかでしたよ。
――じゃ、地獄で悪魔にでも抱かれててください。いずれまた、そっちで逢えるかも知れませんね」
肉欲に取り憑かれた女剣士には、多少の慰めになる言葉だったろうか。
528名無しさん@ピンキー:2006/04/17(月) 02:27:59 ID:5VsILDtn
以上前半。一応後半も考えてますが書くかどうかは俺も知りません。
なんつーか設定・キャラ・やられのすべてにおいてクレイバンの人の偉大さを痛感しますた。
529クレイバンの人:2006/04/17(月) 22:52:18 ID:3AsqM0hw
コテハンか名無しか迷ったんですが、今回はコテハンで。

>>522さん
超GJです。
リザーナさんの言動とやられ方がツボにスマッシュヒット。
いいですね。「お前はすでに死んでいる」系が大好きなのでやられ方がたまらない。
あと、いい女は斬られないなんて思ってる高慢なとこも最高です。めっちゃハァハァです。
ぜひ続きもよろしくお願いしたいです。


やっぱ書き手は多い方がスレ全体としても良いですし、
なによりも「書く」のではなく「読める」ということが個人的にすっごく嬉しいです。
自分で書くと、どんなエロ&やられ展開なんだろうとハラハラすることが一切ないので。
あと設定・キャラ・やられのすべては好みなので偉大もなにもないかと。
530名無しさん@ピンキー:2006/04/17(月) 23:50:08 ID:boOXvuRp
うはwおもしれー
リザーナの肉体の描写がイイっすね
後編wktk
531522:2006/04/19(水) 00:41:09 ID:XF/TjsBS
感想どうもです。よそのスレではエロSSを書くこともあるんですが
エロ自体が目的ではないSSを書くのは初めてかも。

>クレイバンの人
スマッシュヒットと言っていただいて大っ変光栄です。
俺も「お前はすでに〜」系はホントに好きです。はい。
…基本的に趣味が似てるんですかね(w

>>530
thx。
ムチムチのおねーさんが好きなので描写はつい力が入ってしまうです(w

後編はいちおう首領を成敗するシーンを考えてますが
どういう形にするか決めかねているので、ちょと先になるかと。
532名無しさん@ピンキー:2006/04/19(水) 03:02:38 ID:vdjqPIDq
>>522の人
ちょwwここまででもかなり面白いのにさらに後編があるというのか…
恐ろしい人だ。ちょっとユラに魅力を感じてしまった。
533名無しさん@ピンキー:2006/04/26(水) 01:32:48 ID:2u5HAEe3
SS期待age
534522:2006/04/26(水) 01:51:00 ID:Hj29E+HN
いちおう>523-527の後編ができたので投下します。
535名無しさん@ピンキー:2006/04/26(水) 01:53:15 ID:Hj29E+HN
 ユラがリザーナを屠ったころには、既に邸内の戦闘はあらかた終わっていた。中央の広間には
そこかしこに死体が転がる。無論ほとんどが男だが、中には女の姿もいくらかある。だが、ガルトの剣は
一切の躊躇を見せなかったのだろう。肩口から腰まで斬り裂かれているもの、細いウェストで
真っ二つになっているもの、股間からのど元まで斬り上げたとしか見えないものなど、
女だからとためらった形跡は全くない。
 一対一を得意とするユラに対し、ガルトは対集団戦となると鬼神のごとき勢いを見せる。
ここの死体の群など、おそらくあっというまに築かれたものだろう。「女でもためらわなかった」と
いうよりは、性別など気にするまでもなく「敵」としてしか認識しなかった、と言った方が適切かも知れない。
「この様子だと、もう僕の出番はないみたいですね‥‥――?」
 石造りの廊下の奥、倉庫のようなところから。何やら気配がする。ユラは慎重に歩みを進め、
その内部をうかがえる位置まで近付いて聞き耳を立てた。

* * * * *

 雑物が溢れる倉庫のような部屋。おそらく、戦利品の貯蔵庫だろう。その中に女はいた。
「ダーシャってのはあんたか? 悪いがここまでだ」
「ちっ、だらしのない連中だね。時間稼ぎにもなりゃしない‥‥。そうさ、あたしがダーシャ。
ここの連中を仕切ってたんだけどね」
 ややハスキーな低めの声で、ダーシャと呼ばれた女は忌々しげに答えた。襟元がヘソまで深く切れ込んだ
ゆったりした服をまとい、髪や首、耳、あるいは手首や腰にいやというほど宝飾品がまとわりついている。
過ぎた装飾が彼女の趣味の悪さと貪欲さを示しているが、濃厚な色香という点では似合っているとも言える。
「‥‥ここがてめえらの宝物庫、ってわけか。
けっ、馬鹿みてえに貯めこみやがって‥‥町の連中が弱るわけだ」
「――町の奴らに雇われたのかい?
なぁんだ、あいつら‥‥くくっ、もう絞り尽くしたかと思ってたんだけどねぇ‥‥
あんたみたいな腕利きの剣士様を雇えるだけの金があったとはね。だけど大した額はもらってないだろ?」
「‥‥」
「ふふふ、図星って顔だね。‥‥どうだい、ものは相談だけどさぁ――」
 そこで言葉を切ると、女首領は腰をくねらせながらゆっくりと歩み寄る。
そして左腕をガルトの首に絡ませ、右手でそのヘソのあたりをなでるようにしながら、ねっとりと囁いた。
「‥‥どうだい、この部屋のお宝、あたしと山分けしないかい?
連中の依頼料なんて霞んじまう程度の額にはなるよ?」
「‥‥俺が金で釣れると思っているのか?」
 濃いアイシャドウで彩られた気怠げな眼が暗い光を見せる。
「‥‥くっくっ‥‥ふふふふ‥‥雇われたくせに偉そうなこと言ってんじゃないよ。
金で動かない人間がいるとでも言うのかい? ‥‥それにねぇ‥‥」
 ヘソのあたりをなでていた手がゆっくりと下りてゆく。
「あたしの話に乗ってくれるならさぁ‥‥こっちも満足させてやるよ。
‥‥これでも町の連中に義理を立てるかい‥‥?」
「フン――そこまで言うなら、満足させてみろ」
536名無しさん@ピンキー:2006/04/26(水) 01:54:29 ID:Hj29E+HN
 静かにそう言うと、ガルトは一気にダーシャの唇を奪った。女は舌を絡ませてそれに応えながら、
逸物を厚手の生地のズボンから取り出し、指先でそれを巧みにしごき上げる。
「ふふっ。なかなか立派じゃないか、あんたの」
 そう言って下品な笑みを浮かべると、ダーシャは跪いてガルトのそれをためらうことなく口に含んだ。
半勃ちのそれを喉奥までくわえ込み、舌で巧みに刺激しながら頭を前後させる。
 ‥‥じゅぶっ、じゅぐっ、ぬぷっ、じゅくっ‥‥。おそらくわざとだろう、卑猥な音が
石造りの倉庫に響く。その刺激に、ガルトの分身は見る間に固さと大きさを増してゆく。
「――ぷはっ。あぁ‥‥でかいじゃないか‥‥。こんなにでかい男、うちの連中にはいないよ‥‥。
ふふ、こんなので突き上げられたら子宮が壊れちまう‥‥」
「休むな」
「あぁん‥‥わかってるよ。‥‥はむ‥‥ん」
 亀頭をくわえ込み、舌を回転させて攻める。かと思えば、根元から鈴口まで、舌の先を這わせて刺激する。
(ちっ‥‥上手いな、このアマ‥‥。だが――本気で、これで俺が落ちると思ってんのか?
俺がこいつをヤったあと、気が変わる――そんな風には考えねぇのか?
‥‥いや、そんなハズはないな。となると、時間稼ぎ、か)
 警戒、あるいは「仕事」に出ていた連中が帰ってくるという可能性もあるかもしれない。
だが、邸内にはまだユラがいる。あいつに任せておけば背後の心配はあまりないだろう。
なら、しばらくこの女で遊んでやってもいい。
「胸も使ってみろ」
「んふふ‥‥いいよ」
 ダーシャは肌を顕わにすると、しなやかな身体を惜しみなく見せつける。
たっぷりと量感のある乳房を揉みしだき、そこにガルトの肉棒を挟み込むと、巧みにそれをしごき上げる。
熱く張りつめた亀頭が谷間からのぞくと、その鈴口を舌先が襲い、厚めの唇がそれをくわえ込む。
柔らかな乳肉が与える心地よい圧力と、焼けつくような口の愛撫が巧みに責め立てる。
「あっ‥‥んっ‥‥はぁん‥‥ああ、固くて‥‥熱いのが‥‥胸で感じちまうよ‥‥はぁ‥‥ん」
(‥‥こいつ‥‥巧いな‥‥くっ)
「――っ! 出すぞっ‥‥!」
「んうっ!?」
 女の頭を押さえ込み、いきり立った逸物をしっかりとくわえ込ませ――
「んんっ!!」
 ドクッ! ドクッ、ドクッ、ドクドク‥‥
 口内に大量の精液をはき出す。そして激しい律動が収まりかけるころに、腰を使って喉奥を突く。
ダーシャの顔が歪み、唇から白濁した液があふれ出る。しばらくそのままの体勢でいたが、
完全に律動が終わるとようやくガルトは女の頭を押さえる力を弱めた。
「‥‥ごほっ‥‥。はぁ、はぁ‥‥んっ」
 息を荒くしながらも、大量に注ぎ込まれた体液を苦もなく飲み下してゆく。口角からこぼれ落ちた精液は、
指先がすくい取って乳房に塗りつけてゆく。てらてらとぬめる乳房がますます淫らな表情を見せる。
「あふっ‥‥。すごい量‥‥ふふ‥‥。それに‥‥まだ萎えないのかい?」
 女首領の目の前には、いまだ天を突いてそそり立つ肉の棒が突きつけられている。
目が陶然としているのは単なる色仕掛けの表情だけではないだろう。うっとりとした眼でそれに指を絡めると、
もう一度舌を這わせて精液の残りを舐めとってゆく。
そして再び口内にそれを導き――と、なにやら騒がしい気配がかすかに感じられた。
二人は一瞬それに気を取られ――行動はガルトが速かった。
「んぐっ!?」
 ダーシャの頭を掴むと同時に何の遠慮もなく思い切り腰へ突きこむ。肉の棍棒が喉を奥深くまで抉り
息を詰まらせた瞬間に腹を蹴り、腰を素早く引いて肉棒を一瞬で引き出すと、咳き込む女を
思いきり蹴り飛ばす。完全に後手に回った女はそのまま吹き飛び、財宝の山に無様に叩きつけられた。
「――がふっ‥‥あぐっ‥‥っ!」
 ダーシャがようやく武器を手に立ち上がったときには、既にガルトは剣を構え、完全に
臨戦態勢になっていた。入り口付近での物音は争いあう音になっており、ユラがそちらを
押さえているのは間違いない。
537名無しさん@ピンキー:2006/04/26(水) 01:56:17 ID:Hj29E+HN
「‥‥げほっ‥‥イヤな男だね、しゃぶってやったのに‥‥」
「悪ぃ。まさかチンポが殺し合いで役に立つとは思わなかったけどな」
「‥‥なるほど、殺し合いをお望みかい。せっかく儲け話を持ちかけてやったのにねえ」
「どうせただの時間稼ぎだろうが。ま、援軍は相棒が押さえてくれてるから、
せっかくの誘惑も無意味だったな」
 そこまで言うともはや問答無用とばかりに斬りかかる。
「――ハアッ! オラァッ!!」
 気合と共に大剣が唸り、空気を切り裂く。だが女首領はそれを軽々と避ける。
「ふふ、あんたの剣は戦場の剣技だねぇ。――おっと。だけどこういう狭い部屋で、
身軽な相手とサシでやるには向いてないんじゃないかい? ――っ、ほらね。‥‥くくっ」
 意外なほどの身軽さで次々と身をかわす。手にした大振りのナイフでは防げないことが
分かっているのだろう、受けようとするそぶりは全く見せない。かわりに、積み上げられた財宝を
巧みに使いながら俊敏に動き回り、隙を見てそのナイフを振るう。認めたくはないが、
彼女の批評は当を得ていた。
「っ!」
 ガルトの頬に浅い傷がつく。その飛沫にまぶたが反応し、視界が狭まった瞬間。

 ザシュッ!
「ぐっ!」
 ガラァン――!
 右手をざっくりと切られ、ガルトは剣を取り落とした。
「ふふふ、剣を握れなきゃ困るだろう? 惜しかったね。お前の負けだよ、色男」
「‥‥」
「じっくり殺してやるよ‥‥私の部下達の仇だからね!」
 言うや否や、流れるような動きでガルトに傷を刻んでゆく。
無論ガルトもむざむざ斬られているわけではない。巧みに避けるが、それでもダーシャの動きは
それを難なく捉え、さらに皮膚と肉を切り裂いていく。
(速い‥‥避けるだけでは勝てない‥‥だが剣は握れない‥‥なら!)
 ガルトは動きを止める。それに呼応するかのように女は大きく跳び下がり、どす黒い笑みを浮かべた。
「ふふ、観念したかい? 死にな!」
 そう言い捨てるとニ、三度左右に大きく跳びつつ距離を詰め、その最後に一気に突っ込む。
そしてそれが狙いだった。動くものに襲いかかってくる敵は、素手の今は捉えがたい。
だが、制止物に向かう者は、最終的には必ず直線運動だ。その瞬間――
ヒュッ――ザグッ――ドボォッ!!
「‥‥あ゛‥‥が‥‥」
 ガルトの胸板にナイフが刺さり、そのまま体の中へ潜り込もうとした瞬間、
ダーシャの腹部を拳が撃ち抜いた。
「剣がないなら‥‥素手しかねぇだろ」
 彼女は意識の半ばを手放したと見え、男の厚い胸板に寄りかかるように倒れ込もうとする。
が、ガルトは腹にめり込ませた拳でそれを支え、左手でその顔を上げさせる。焦点もぼやけ、
不規則な荒い息にじっとりと脂汗をにじませて、口の端から垂れるどす黒い血が乳房を汚している。
「‥‥はぁっ‥‥はぁあっ‥‥」
「いい顔だ。誘ってる顔よりずっと色っぽいぜ、なんてな」
 めり込ませた拳に女の痙攣を感じた後、
 ――ずっ
 おもむろに腕を引くと、拳にはべったりと血がぬめる。ダーシャは寄りかかったまま、
ビクビクと細かく震えている。鍛え抜かれた腹筋の中央が大きくくぼみ、臍から血が湧れる。
腹筋を撃ち破った衝撃が臓器に深刻なダメージを与えているのだろう。おそらく、このまま放置しても
さほど長くは持つまい。だが、「もう瀕死だから」などと言って帰るほど、ガルトは悪党に優しい男ではない。
細い首を男の左手が捕らえる。
538名無しさん@ピンキー:2006/04/26(水) 01:58:47 ID:Hj29E+HN
「さんざんやってくれたよな、あんた。さっきのは俺の右手の礼。じゃ、これはあんたに切り刻まれた礼だ」
 ズドォッ!!
「あがぁっ!!」
 もう一度、腹を右手が貫く。身体がくの字に折り曲がって跳ね上がり、口から鮮血が吹き出す。
「効いたか? じゃ、これが最後、本命だ。てめぇらに殺された連中の恨み、味わえ」
 首を掴んで壁に押しつけ、大きく右腕を引く。苦悶に喘いでいた女の目が見開く。
「――ま、待って、やめ‥‥!」
「死ね」
ドグシャァァアッ!!
「ガハァァアアアア゙ア゙ア゙ッ!!!」
 凄まじい絶叫と血飛沫。拳は胸の谷間に吸い込まれ、胸骨を粉砕し、心臓を叩き潰した。
そしてそのまま強くひねりを加える。グチリ、と嫌な音が響き、その臓器は原形を留めず壊れた。
ごぼごぼと濁った音を立て、血潮が口からあふれ出る。冷たい光を湛えていた眼は飛び出さんばかりに見開き、
黒目は完全に上を向く。しなやかな手足はビクン、ビクンと最後のダンスを踊り――ついに動かなくなった。
首を掴んでいた左手の力を緩めると、壁に真っ赤な跡を残して女の身体がずるずるとへたり込み、
そのまま床に崩れ落ちた。その胸のあたりから、床に紅い染みを広がらせながら。

「お疲れ様です、ガルトさん」
 興奮さめやらぬガルトに、緊張感があるのかないのか判然としない声が突然背後から掛けられた。
「‥‥お前、いつから見てた?」
「ガルトさんの右手が斬られたあたりでしょうか?」
「手伝えよ!」
「あはは。そうですね、危なくなったら助けるつもりでしたよ。必要なかったんだからいいじゃないですか。
‥‥増援というか、外回りから帰ってきた人たちは僕が片付けました。そこで死んでるのが首領さんでしょ?
じゃ、これで全部でしょうか」
「くそ。――ま、これで仕事は終わったな」

 こうして、町を脅かした盗賊団は一人残らず滅ぼされた。

* * * * *

「っててて‥‥ちっ、メシ食うのも一苦労だな‥‥」
 酒場。二人の男が祝杯を挙げている。一人はどうにも食べにくそうにしているが。
「利き手を傷つけられたあと、さらにその手でぶん殴ったりするからですよ」
 あまり気遣う風もなく、ユラはそう言い放つ。
「くっそ‥‥好きに言いやがって。だいたいよぉ、俺とお前じゃ殺った数も全然違うじゃねぇかよ!
なんでえらそうな顔してやがんだ!」
 ガルトが短気を起こすが、そんなことで表情が変わるユラではない。
「働きにかかわらず報酬は山分け、それが僕らのルールじゃなかったですか?
‥‥それと。言っておきますが、リザーナさんはガルトさんの手に負える腕じゃなかったですよ」
「何だと、てめぇ!」
 がたん、と立ち上がった大男を周りの町人たちがなだめすかす。二人はあやしげな流れ者だが、
とにもかくにも厄介な盗賊共を一掃してくれたのだ。その夜は住人達を巻き込んだ宴になった
。――翌朝しらふに戻った酒場の主人は、店の汚れように愕然としていたが。
539名無しさん@ピンキー:2006/04/26(水) 02:01:03 ID:Hj29E+HN

* * * * *

 二十数年後。

 ――ギィン!
 長々と続いた剣戟の音がようやく終わる。長い曲刀を持った男が、ゆっくりと崩れ落ちた。

 気が付くと、あたりの風景が変わっていた。彼が気を失う前に見たのは町はずれの森だったはずだ。
だが、今いる場所は確かにそこによく似てはいるが、大地は赤茶け、木々は枯れ果てている。
生暖かい風は鉄錆の匂いを乗せて鼻を突く。
「――これは‥‥一体‥‥」
 男は不審そうに辺りを見る。ふと自分の手を見ると、少し違和感がある――声も、手も、
ずいぶん若々しい気がする。そう、彼がかつて剣技の絶頂を極めていたころのように。
(夢‥‥でしょうか? それにしては生々しいというか、
妙な違和感がありますけど‥‥ひょっとするとこれは‥‥)
「久しぶりね、ユラ」
 唐突に声が聞こえた。聞き覚えのある女の声。
「‥‥あなたは‥‥。やはりそうですか、納得しましたよ。
――それにしてもここであなたと会うというのは‥‥僕がそれほどあなたに心を奪われていた、
ということですか。‥‥我ながら、ちょっと意外ですね」
 振り向いた先には女がいた。かつて彼と灼けつくような一夜を過ごし、そして彼が屠ったはずの女。
美しい黒髪、獰猛な瞳、挑発的な唇。男の視線を誘ってやまない胸や腰つきも、あの夜と寸分も変わらない。
「ふふふ‥‥このあたしをたっぷり抱いたあげく殺しておいて――忘れられるとでも?
待ってたよ、あんたがここへ堕ちてくるのを。――修羅の地獄へようこそ。歓迎するよ‥‥」
 あの日と同じ妖艶で高慢な声がそう言い終えるやいなや、女は目にも留まらぬ速さで男の身体に斬りかかる。
刀身がユラの胴を深く斬り裂くのと、ユラの剣が女の胴を串刺しにするのは同時だった。
「‥‥ふふ‥‥腕を上げたじゃないですか、リザーナさん」
 自分の体を斬り裂いた女の美貌を左手で抱き寄せ、ユラは囁いた。答えは――口づけ。
互いに体を貫いたまま二人は血の味のキスと睦言を交わし、そしてそのまま身体を重ねて絡み合う。
あの日の夜のように。

 修羅。
 戦いと殺し合いを楽しんだ者達が、戦いの果てに堕ちるところ。死ぬこともできずに殺し合い、
それに倦み疲れ絶望し、それでも殺し合わざるを得ないという凄惨な地獄。その地獄に一組の男女がいた。
飽きることなく殺し合い、飽きることなく互いの身体を貪り合う。歪み、狂った愛情に塗りつぶされた男女が。

「好きよ、ユラ‥‥何度殺しても殺し足りないくらいね‥‥」


(終)
540名無しさん@ピンキー:2006/04/26(水) 02:11:05 ID:Hj29E+HN
以上後編+α。なんかぐだぐだですが…。

書いてるうちにリザーナが気に入ってしまったので
悪役のままむりやり救済エピソードで締め。俺の中ではハッピーエンドです(w
とりあえず書きたかったやられパターン(お前はもうry / 腹部打撃)を
消化してしまったので、しばらく何も書けないぽ。orz
541名無しさん@ピンキー:2006/04/26(水) 03:06:04 ID:DJB7sK1M
起きてて良かったーーー!!
いい屠りっぷりでした
ラストちょっとどころじゃなく意外ww
542名無しさん@ピンキー:2006/04/26(水) 18:27:53 ID:GZIGjMoF
>>540
乙&GJ!いい空気感出てます。
なかなかハードに屠りまくりつつ、エロとのバランスがいいと思った。
543名無しさん@ピンキー:2006/04/26(水) 20:09:12 ID:S7pNcM5p
青年は森を抜けた。息を潜めて見つめる視線の先には、多数のテント。
ところどころで青白い炎が周囲を照らしているが、明らかに何かが燃えて生じているものではない。
キャンプの周囲には、見張りの兵士と思しき人影が散らばっている。そしてその兵士達は女性であった・・・しかも人間ではなかった。
紫がかった妖しく輝く肌、尖った耳に黄色く光る眼。地獄の女神ヘルに仕える黒き精霊、ダークエルフである。
ヘルは死者の軍団を保持し天上の神々と常に対立関係にあるが、今はまだ正面切って立ち向かえるような実力はなく、その矛先は主に人間界に対して向けられた。
天上の神々はいつかヘルを含む邪悪な神々との決着をつける為に、戦女神フレイヤの僕たるワルキューレ達を使って人間界から定期的に勇士を選び出し徴発しているが、
ヘルは天上の神々と違い生きている人間の運命に干渉することはできないので、直接人間界の戦士たちを虐殺して黄泉の国へと連れてくるのである。
殺され、黄泉の住人となった戦士達はヘルに忠誠を誓い武芸の鍛錬を続け、いつか訪れるであろう天上界との決戦に備えることとなる。
ダークエルフ達は人間の戦士を殺し、連れ去る為の実行部隊を構成しているのである。兵士の確保という点ではワルキューレ達と同じ様な役目だが、
ひとつの種族全体がヘルの意思に従っている為、こちらの方が数でも効率でもはるかに勝っていた。
もっとも人間界への侵略にかつて人間であった兵士たちを使うことは忠誠心に悪影響を与える為、
ダークエルフ達が黄泉の女王の軍隊の大部分を占めるようになったのも当然と言えた。
544名無しさん@ピンキー:2006/04/26(水) 20:09:43 ID:S7pNcM5p
青年は思案を巡らす。夜の得意なダークエルフは夜間の出撃が大好きで、今夜もキャンプに残っている人員は全兵力の四分の一程度であろう。
主力部隊の帰還前にこのキャンプを全滅させなければならないが、もし一人でも逃がした場合、侵略拠点となっている砦から大部隊が繰り出してくる可能性もある。
フレイヤがワルキューレ達を遣わしてくれると巫女は言っていたが・・・とそこへ、二人のダークエルフが近づいて来た。
一瞬気づかれたかと思ったが、そうではなかった。どうやら見張りの任務に飽きてしまったらしい。
「何も無いところって退屈だわ〜」「人間に抵抗なんかできるわけないのに」などという会話が聞こえてくる。これは別にタカをくくっているわけではない。
彼女たちは単なる妖精ではなく、邪悪な神とはいえ女神ヘルの加護を受けた存在である。普通の鉄製武器などでは彼女たちを殺すどころか、傷ひとつつけることはできない。
だから人間達は本当に抵抗することもできず、殺戮されるがままだったのである。彼を除いては・・・

二人のダークエルフは今や青年のすぐ傍までやってきていた。ダークエルフの戦構えはあって無きが如しで、手甲と脛当て、兜に顔を隠す覆面のほかは
股間と胸をわずかに隠す小さな金属片が豊満な柔肌に押し付けられているだけである。
全く体を保護する気の無い格好だが、彼女たちは人間の武器を恐れる必要が無いのだから当然ともいえる。
もっともこれほどまでに扇情的な姿になってしまったのには彼女たち自身の性質もあった。
高貴で純潔を重んじ、平和を愛して人間と共存する中つ国のエルフたちに対して、ダークエルフは洗練された挙動と高度な知性を有する点以外は全てが正反対で、
闇の種族に相応しく好戦的で嗜虐的、極度に淫乱であった。だから服装だって簡単に着脱できるほうが良いのである。
今この二人のダークエルフは人間の戦士をヘルのもとへ送るという名誉ある行為に携われなかったこと、
そして殺戮の快楽に身を任せられなかったことによる鬱憤を別の手段で晴らす為にこっそりとキャンプを離れてきたのだった。
545名無しさん@ピンキー:2006/04/26(水) 20:10:46 ID:S7pNcM5p
「でも、大丈夫かしら・・・?意味の無いこととはいえ任務は任務なのよ」と一人が言う。
「任務っていうのはヘル様に尽くすこと。意味の無いことに時間を費やすなんてヘル様に対する冒涜だわ」
率先して抜け出してきたと思しきダークエルフはその言葉も終わらぬうちに相方に歩み寄り、胸を、尻を撫で回し始めた。
「ンッ・・・で、でもアンッ・・・もしもあのジークフッゥゥン」愛撫されているだけなのに言葉を紡ぐこともままならない。
鋭敏な精神力を持ちある程度の第六感までも備えている通常のエルフに対し、身体能力の高さ、そして異常なまでに敏感な肉体がダークエルフの特徴なのである。
事実彼女達はいつも快楽に悶えているわけではなく、一度戦いとなれば別に魔力的な防護無くしても普通の人間の剣など軽々とかわすことができる。
「あのジークフリートとかいう男のこと?心配無いわよ、あいつの婚約者はこっちの手の内なのよ。人間なんて情にもろいんだから。
ねえ、そんなに心配ばっかりしてたら楽しくないじゃない」そういうと自分と相手の胸当てを外し、思い切り抱き寄せる。
弾け出た巨乳がぶつかり合い、変幻自在に形を変える。
「アァッ、アッ、ウッ、ウフ、アフン、アッ、アアァ〜〜〜〜〜〜!」二人の声が、狼の遠吠えのごとく夜の闇に響き渡る。
仲間にばれてしまうかもしれない、などとは思わないらしい。
それどころかしばらくすると、森のいたるところから同様の喘ぎ声が聞こえてきた。どうやらこういったことは日常茶飯事のようだ。
呆れるばかりではあるが、それが彼女達の隙となってくれるのだから人間達にとっては有難いことでもある。
二人のダークエルフは今や腰の防具(などとは呼び難い単なる金属片だが)も脱ぎ捨て、重なり合っていた。
主導権を握っているらしい方が後ろから腕を回し、地面に座ったままで相方の胸を揉みしだく。責められている側も投げ出してあった槍を取り、
またぐ形で盛んに動かし自分と相手の女陰を同時に刺激する。さらに腰を上下させ、相手の胸を押し潰す。
攻防はとどまるところを知らず、絶頂に向かって二人のダークエルフの意識は遠のいて行く。今しかない。
546名無しさん@ピンキー:2006/04/26(水) 20:12:22 ID:S7pNcM5p
青年は腰に下げた鞘から短刀を抜き茂みから飛び出すと、一気に二人のダークエルフのもとへと距離を詰める。
抱きつかれ胸を弄ばれていたダークエルフの視界に人影が映る。手に何か黄金色に輝くものを持っており、こちらに向かって突っ込んで来る。
途端に理性が戻り、彼女は状況を理解する。「神々の子」だ。かわさなければ。
だが絶頂を迎えていた直後の体は思う様に言う事をきかない上、後ろのダークエルフには人影が見えておらず、相変わらず恍惚とした表情で彼女の胸を握り締めている。
危機的状況にも関わらず彼女を拘束する快感。彼女は微かな抵抗とばかりに中腰の情けない姿勢から槍を突き出したが、緩慢に動く槍は結局、
彼女の相方に最後の快楽をあたえただけに終わった。
青年はダークエルフの懐に飛び込み、左胸に短刀を突き立てた。体内に侵入してきた冷たい異物に、ダークエルフの体はビクン!とひきつける。
と同時に素早く後ろのダークエルフの足を払う。バランスを失ったダークエルフは相方に抱きついたまま後ろ向きに倒れ込む。
青年は前側のダークエルフの胸に突き刺さったままの短刀に手を添え直すと、今度は全体重をかけて思い切り押し込んだ。
「ハグゥゥッ!」「アガァァァァ・・・」二人は重なり合って手足をバタつかせ体をビクつかせしていたが、やがてその動きも力の無いものになっていく。
青年はまだ短剣にのしかかっていたが、やがて最後の痙攣が止まると力を抜き、二人の亡骸を踏みつけ短剣を引き抜いた。
折り重なって倒れた二人のダークエルフが動かないことを確認する。何といっても相手は死の国からやってきたのである。

ダークエルフの急所は限られており、しかも神々が直接鍛えたこの短剣でしか殺すことはできない。
彼は二人のダークエルフの急所を同時に貫くことができる瞬間を狙っていたのだった。そしてなんとか、二人を同時に相手にせずに同時に仕留めることができた。
しかし彼は失策を犯してもいた。二人に悲鳴を上げられても、どちらか一人の口をふさぐことしかできない。
相変わらず多くのダークエルフ達は同僚との情事に没頭している様子であるが、この悲鳴を聞きつけたものも少なからずいるであろう。
どうするか?青年はまた思案を巡らす。
547名無しさん@ピンキー:2006/04/26(水) 20:20:05 ID:S7pNcM5p
初投稿です。妄想を書きなぐっただけで短い&読みにくくてすいません。
自分もやっぱりクレイバンの作者様ってスゴイんだなあと実感しました
548名無しさん@ピンキー:2006/04/27(木) 01:07:07 ID:nysNYGCt
あんたも、充分凄いぜ。
ダークエルフ萌え。
549名無しさん@ピンキー:2006/04/27(木) 23:44:09 ID:yu49DDkb
GJ!
キャンプ全滅が目的と言うことは、
今後ハードな殺りまくり展開でしょうか。
激しく期待。
550名無しさん@ピンキー:2006/04/28(金) 03:12:27 ID:a6uWFHs2
これまたGJ!読み応えあるね。

ただ改行入れてくれるともっと読みやすいんで、できたら次回はヨロ
551547:2006/04/28(金) 10:44:13 ID:gzI/uxWu
感想どうもです。スベってないようでよかった。
こんな調子でキャンプ全滅なんかできんのか?って感じですが
努力させていただきますw
552怒龍戦記リュウナ外伝:2006/04/29(土) 04:32:33 ID:vZx6nZNL
1.
もう八年も前のことになる。『あの時』、ぼくはまだ中学生にもなっていなかった。
ぼくは父母を幼いときに事故で亡くし、発明家の祖父の手で育てられた。
祖父が最近発明した物質転移装置は運用を間違えば、
一つの国を崩壊させることのできる兵器にもなりえるほどのものだった。
祖父はその世界を変えることのできる発明に恐怖し、世に公表せずに封印することに決めた。
しかし……ある秘密結社がその噂をかぎつけ……ぼくと祖父は誘拐されてしまった。


祖父は気高い誇りを持った、たとえ命を脅かされそうになっても
国家の転覆を狙うテロリストなどに屈することないような人間だった。
しかし、祖父にも弱点があった。それは……ぼくだ。
唯一の肉親であったぼくを祖父は溺愛していた。
自分はともかく、ぼくの生命が危ないともなれば秘密結社に従うしかなかったのだ。

そう、ぼくは囚われの身だった。
まだ幼いぼくは何らの抵抗もできず、人質として監禁されていた。
秘密結社の名はLOD、レディースオブダークネス。
闇の女達……女性だけで構成された多国籍テロリスト集団で、
目的は女性完全優位による世界の支配を目論んでいた。
もちろん、当時は組織の名前も彼女たちの目的も何も知らず
ただ、ぼくや祖父を誘拐した恐ろしい女たちに脅え、泣くばかりであったが……


彼女たちは誘拐された時こそ、普通のOLといった格好をしていたが、
普段はまるで水着のように扇情的な、
肌の大部分を露出させた黒を基調としたコスチュームに身を包んでいた。
まだ性に目覚めていない少年であったぼくには、ただの恐怖の対象でしかなかったが、
もしもう少し年を重ねていれば、そしてこんな状況でなければ
間近に見ただけで股間を硬くさせていたに違いない。
553名無しさん@ピンキー:2006/04/29(土) 04:38:53 ID:vZx6nZNL
2.
誘拐され、監禁されていたのは数日だった。
ある日、ぼくが泣きつかれて寝ていると警報が鳴り響き飛び起きた。
スピーカーからの慌てた声を聞くとどうやら、アジトに侵入した者がいるらしい。
TVみたいに、その侵入者が『正義のヒーロー』だったらいいなと心の中でお祈りした。


……監禁された部屋の扉が開かれた。
入ってきたのは『正義のヒーロー』ではなく、怖い形相をしたLODの戦闘員だった。
息を切らし、大きな胸を上下に揺らせながらぼくに近づいてくる。
「ひぃっ」
ぼくは短くひきつった悲鳴をあげた。
「仲間はみんなやられちまったけど……フフッ、あんたさえいえば……」
嫌な笑みを浮かべながらぼくの肩に手をおく。
銀髪を一つにまとめポニーテールにした二十代半ばの女だった。
コスチュームのメッシュになった部分からみえる二つの乳房は他の女性に比べ大きかった。
当時の身長だとその大きな胸が自分の目線と同じくらいにあったことも手伝ってか、
彼女の顔はもう曖昧だが、その巨乳だけは今も目に焼きついている。
554名無しさん@ピンキー:2006/04/29(土) 04:42:43 ID:vZx6nZNL
「そこまでよっ」
よくとおる声とともに、戦闘員の後を追ってきたかのように部屋に入ってきた者がいた。
それは残念ながらまたも『正義のヒーロー』ではなかった。
しかし、まだ高校生くらいしかみえない少女は『正義のヒロイン』だった。
龍の意匠をほどこしたチャイナドレスを着た、長い黒髪の華奢な身体つきの少女は、
優しげな顔つきに似合わない鋭い目つきで戦闘員を睨みつける。
戦闘員は慌てて、ぼくの後ろにまわって……自らの身体に強くおさえつけた。
そしてそれは当然……
むにゅう、と彼女の大きな胸の谷間に
ぼくの頭がすっぽりと挟まれるようなかたちとなった。
女の汗の匂いと、柔らかいおっぱいの感触、ぼくはその時生まれて初めて性的な興奮をおぼえた。

「こ、このガキがどうなってもいいのかい……」
戦闘員は腰につけていたナイフをぼくの首筋にあて少女にむけて言う。
「くっ」
少女はくやしそうな表情を浮かべる。
「は、は、ははははっ。そうだっいい子だ……何もしなけりゃこのガキの命はたすけてやるよっ」
うわずったままだが、明らかに優位にたった余裕がその声からは感じられる。
ただ、肌が密着しているぼくだけは戦闘員が少し震えていることがわかった。
なんにせよ、祖父と同じようにまたぼくのせいで少女をピンチに追いやったことは確かだった。
迷惑ばかりかける弱い自分が本当に心の底から情けなかった。
さきほど感じた興奮も急激に醒めていった。
555名無しさん@ピンキー:2006/04/29(土) 04:44:46 ID:vZx6nZNL
3.
「本当に卑怯なやつっ……」
「何とでもいうがいいわ、リュウナ。くやしいでしょう。
 フフッせっかく助けようと思ったのにさっきも失敗しちゃったんだもんねぇ……」
戦闘員のセリフが頭に入ってきたとき、
その言葉の持つ意味を恐怖を押し殺してでも確認せざるをえなかった。
「じ……じいちゃんは……」
「あんたのじいちゃんはね。ああ、うるさいから聞いても泣くんじゃないよ。
 死んだよ。あんたみたいに人質にとられてね。
 このリュウナにあんたのことを頼むとかお涙ちょうだいなことを言いながら自ら死を選びやがった」
リュウナと呼ばれた少女は目をそらす……その彼女の行動で戦闘員の言った事は真実だとわかった。
大好きだった祖父の死。それは衝撃ではあったが……泣き叫びたかったが……
最後までぼくのことを案じながら命を断った祖父の誇り高い行動は、ぼくに勇気を与えてくれた。
「まぁ、恨むんならこのリュウナを恨みな。こいつがわたしたちのアジトに侵入してこなけりゃ、
 あのジジイももう少しは生きていられたんだからねぇ」
身勝手な戦闘員の言葉が言い終わると同時に、
ぼくは祖父の死によって手に入れた勇気を胸に、自分を押さえつけている戦闘員の腕に思いきり噛みついた。
「ギャッ」
突然の痛みに思わず、手をはなす戦闘員。一心不乱に彼女から逃れようと走るぼく。
「このガキィーっ」
再び捕まえようと低い怒りの声をあげながら手をのばそうとする戦闘員。
その戦闘員の手はぼくを永久に掴むことはなかった。
556名無しさん@ピンキー:2006/04/29(土) 04:47:19 ID:vZx6nZNL
ぼくとすれ違うように駆け寄ったリュウナの細い拳がうなりをあげ、戦闘員の腹にめりこんだ。
「ぐはぁっ」
痛みに前かがみになった戦闘員の顎にリュウナの掌底があたる。
「ぶひゃぁっ」衝撃で吹っ飛び、ぶざまに尻餅をつく。
「あんたたちは…あんたたちだけは絶対に許さないんだから」
ヨロヨロと起き上がる戦闘員にリュウナは近づきながら、両手を流れるように動かす。
ぼくは首だけを後ろに振り向かせた姿勢のまま、
リュウナと戦闘員の攻防を拳を強く握りしめながらみていた。
「ハァハァハァっ……ひっひぃぃぃぃっ」
痛みをこらえ、情けない声をあげながら戦闘員は
さきほどの打撃でもなんとか落とさずにすんだナイフでリュウナを刺そうと突き出す。
そんな彼女の最後の抵抗をリュウナはなんなくかわすと、
「ハァァァァァァァッ   ハァッ!!!」
烈しい気合とともに何かの軌跡を描くように動かしていた両手の手首を合わせ、
指の間接を曲げ、鉤のようにして勢いよく戦闘員の両乳房に押し当てた。

その時、信じられないことがおこった。
リュウナが戦闘員にあてた部分を中心に、
彼女の姿態を包みこんでいたスーツが細切れにちぎれ飛んだのだ。
557名無しさん@ピンキー:2006/04/29(土) 04:50:58 ID:vZx6nZNL
「ファァァァンッ」
鼻にかかった悲鳴とともに、
ブルンッと巨乳を揺らしながら、戦闘員は鍛え上げられた白い裸体を晒す。
「怒龍撃掌」
そうつぶやくと戦闘員に背をむけ、ぼくに優しく微笑みながら歩いてくる。
ぼくは驚いた。
戦闘員を倒したわけではない。
ただ着ていたスーツがバラバラになっただけで、
ぼくの目には戦闘員にいくらのダメージも与えていないようにみえたからだ。
「フンッ痛くもかゆくもないわよっ。死ねぇリュウナァッ!」
ナイフを手に襲いかからんとする戦闘員。
「あぶないっ」
ぼくは必死で叫ぶ。しかしリュウナはふりむかない。
そして、まさに戦闘員のナイフがリュウナの胸を貫こうと迫った瞬間、戦闘員の動きが止まった。
カランッ
ナイフが戦闘員の手から落ちる。身体中に衝撃が走ったのか、
身をクネクネとよじったあと、立っていられなくなったのか膝を落とす。
「ひぎゃぁぁぁぁっ」
そして濁った悲鳴をあげながら戦闘員は両乳房に自らの手を揉みしだくようにあてる。
その胸には双丘を横断するかのように龍の形をした痣のようなものが浮かんでいた。
558名無しさん@ピンキー:2006/04/29(土) 04:54:35 ID:vZx6nZNL
「ど、どうなったの……」
ぼくはリュウナにおそるおそる聞く。
「怒龍撃掌……体内の『気』を狂わせ破壊する奥義よ。それよりケガはない、大丈夫?」
「だ、大丈夫だけど」
何の説明にもなっていなかった。
しかし、説明されなくても戦闘員の状態をみればなんとなく理解できた。
「ひぃぃっひぃぃぃぃぃっ胸がぁおっぱいがぁぁぁぁ」
どんどん胸の龍の痣が大きくなっていく。
戦闘員は痛むのか苦しいのか、今の状況からなんとか逃れんとおのれの巨乳をかきむしる。
「痛いっ痛ひぃぃぃ、たすけてぇたすけぇぇぇぇっ」
そして、どんどんと龍が大きくなるにつれ、
身体の動きに関係なく、乳房がまるで龍がのたうちまわるように動きだす。
「……あたしがやっといて何だけど、
 あんまりみてて気持ちのいいもんじゃないわよ。さ、行きましょう」
リュウナの言葉はぼくの耳には、ほとんど入ってこなかった。
祖父を失った哀しみ、ぼくを人質にとり祖父の命を奪ったLODへの怒り、
戦闘員とおさえつけられた時の興奮と恐怖、そして情けなさ。
それがないまぜになり、あの時のぼくの心はどうにかなっていたのかもしれない。
裸の戦闘員の狂態に、ぼくは興奮し、ぼくの『男』はガチガチに勃起してしまっていた。
ぼくはリュウナを無視し戦闘員を凝視していた。
「はぁぁっイヤぁっ死にたくなぃぃっいやぁぁぁぁぁぁっぶぇっ」
龍の痣が彼女の豊満な両乳房を覆いつくすように広がったとき、
龍に食い破られるように胸が爆ぜた。
盛大に天井にまで血しぶきを飛ばしながら膝を折るように後ろに倒れこむ戦闘員。
ピクピクッと痙攣を繰り返していた。

「あ、あっあああぁぁぁぁぁぁっ!」
その時、ぼくの緊張の糸が途切れた。
誘拐されたあとの数日間で起こったことに、初めてみる女の痴態と悪党とはいえ人の死に、
幼い精神が耐えられなくなったのだろう。
叫び声をあげて……そして、その後のことは覚えていない。
気がついた時、見知らぬ天井の見知らぬベッドでぼくは寝かされていたのだった………。
559名無しさん@ピンキー:2006/04/29(土) 04:59:41 ID:vZx6nZNL
4.
−−−−・−−−−・−−−−・−−−−・−−−−・−−−−・
「怒龍撃掌っ」
夜の路地裏でぼくの声が響く。『あの時』とは違う変声後の低いテノール。
まわりには胸元が大きくV字に開いた露出度の高い黒いボディスーツの女戦闘員が十数人倒れている。
ぼくの一撃は、同じ形だが色が赤いボディスーツに身を包んだ女戦闘員の両乳房を直撃した。
柔らかい胸の感触が手に伝わると同時に、
『あの時』と同じように女戦闘員のボディスーツがバラバラにちぎれ飛んだ……
560名無しさん@ピンキー:2006/04/29(土) 05:02:09 ID:vZx6nZNL
身寄りのなかったぼくはリュウナの師匠に引き取られ、
祖父の命を奪ったLODに復讐すべく、怒龍聖拳を習った。
生まれつき素養があったらしく、
体得には三十年かかるところをたった五年で免許皆伝となった。
もちろん修行中もリュウナのサポートとしてLODと死闘をくりかえした。
今は……大好きだったリュウナも師匠もいない。
LODとの最後の戦いの時、
女首領とともにLOD本部の崩壊に巻き込まれ行方不明となったのだ。

しかしLODが壊滅し、
平和がおとずれたと思ったのも束の間、新たな組織があらわれた。
組織の名はブラックレディース。
LODと同じ女性だけの秘密結社で、世界征服を企む改造人間たちの集団だ。
ぼくの直観は、この突如としてあらわれたBLにLODの影を感じとっている。
リュウナの遺志(いや遺志ではない、リュウナはきっとどこかで生きてる)を継ぎ、
ぼくはたった一人でもBLと戦い続ける道を選んだ。
561名無しさん@ピンキー:2006/04/29(土) 05:11:36 ID:vZx6nZNL
……鷲掴みにしていた乳房から両手をはなすと、
『あの時』のリュウナのように上級戦闘員に背をむけ歩き出した。

背後から女の少し動揺した声が聞こえる。
「はははっ、びっくりさせないでよ。何をやったかしらないけど…
 おっぱいが揉みたかったの?それとも裸がみたかったの?
 私はすごく高いよぉ……だけど、そうねぇお代はあんたの命でいいよっ!」
両手に持った鎌でぼくを切りつけようと裸体を隠そうともせず迫りくる気配がする。
避けようとも思わない、なぜならもちろん……
「ふひゃぁぁぁぁぁぁぁん」
鎌が落ち、龍形の痣が浮かび上がった大きな胸を両手で、
茶褐色の乳首を摘み上げるように指で挟みながら持ち上げる上級戦闘員。
「な、なにをしたの……いやぁ胸が、お乳がぁぁぁっ」
「気の流れを狂わせたんだ。
 あと一分もしないうちに、あんたのドス黒い心が詰まった胸が弾け飛ぶ。
 せいぜい、自分のやってきた所業を悔いるんだね。」
ぼくはふりかえりもせずに冷たく言いはなつ。
「いやぁぁぁっ、やめっやめて、お願いどうにかしてぇっ、
 そうだっ、私の、私の身体に興味ない?
 ねぇ、いくらでも好きにしていいかひゃぁぁぁっ」

LODにしろ、BLにしろ、
この女たちのせいで犠牲になったものは数知れない。
どんなに命乞いをしようとまったく許す気にはなれない。
「あんたのようなクズ女はこれっぽっちも抱く気になれない。
 せいぜい、最期まで豚のように醜い悲鳴でもあげてな」
ぼくが抱きたいのは、ぼくが好きだったのは……。
「このクソガキィィィっぐひゃぁぁなんか大きくなってる、
 大きひぃぃ、なんで、お乳が勝手に動いてるいやぁぁぁ」
胸の龍が限界に近づいている。そろそろだ。
「じゃあね、もしあの世ってのがあったらまた会おう」
「死に死に…たくわぶひゃぁぁ」
夜の星空にむけ『あの時』と同じように上級戦闘員の胸が爆ぜ、血飛沫があがる。
それがシャワーのように上級戦闘員をそしてぼくを濡らしていく。

「……リュウナ」なぜか自然と口から想い人の名前がでた。


                                                 了
562クレイバンの人:2006/04/29(土) 05:32:30 ID:vZx6nZNL
えー本伝もないのに、いきなり外伝です……
「ぼく」が主人公、視点も「ぼく」なので外伝ってことで。
はじめて女の子をヒーロー側に持ってきてみました。
なんか他の職人さんがいると本当に嬉しいし触発されますね。
BLの対ケイト戦後半は半分くらいは書いてますんで、
できるだけ近いうちに投下します。

>>522
後編お疲れさま&GJ。
非道いやられってやっぱ好みです。
けどやっぱ私もダーシャよりリザーナの方が好きかも。
なんとも性格とやられがたまりません。


>>547
GJ!ダークエルフってめっちゃ好みです。設定凝ってますね。
私なんていつもその場限りのなんちゃって設定ですから。
(そろそろ作品間の整合性に困り中)。
とにかく続き期待してます。ガンガン屠るのをハァハァしながら待ってます。
563522:2006/04/29(土) 19:08:33 ID:f10Y4Nxr
コテハン(と言って良いのか)で書くべきじゃないのかもしれないですが…
>クレイバンの人
外伝GJです。
ダークキッドやクレイバンのような「正義ゆえの非道」とは違って
原体験に性欲が絡んでいるヒーローというのは屠りシーンも何やら後ろ暗い感じがして余計にハァハァ。
で、確信しました。
やられ方に関しても、そもそも女性の趣味に関しても、
俺と好みが非常に似ているということを!(w

では、再び名無しに戻ります。
564名無しさん@ピンキー:2006/05/01(月) 20:17:10 ID:9e2pg9ZY
とにかくできる限り隠密行動を保たねばならない。
青年は二人のダークエルフの屍骸を茂みに隠すと、近くの高木に登った。
いた・・・また二人、ダークエルフが歩いてくる。
前の二人とは違って明らかに周囲を警戒している。やはり聞きつけられたか。
頭の悪い半動物的な種族と違って、ダークエルフは常に二人一組で行動する。
彼にとっても非常にやり辛い相手であった。
「確かにこの辺だったわ。叫び声が聞こえたのよ」
「あなた耳が利くのねえ。わかった、私が見てくるわ」
「私はどうすればいいの?」
「あなたは私を見てて。せっかくこんなところへきたんだから・・・ね?」
そういうと相手の唇を引き寄せ、熱っぽい接吻を交わす。そして茂みに分け入っていった。
残った方は相方の後ろ姿を、いとおしくてたまらないという感じで見つめている。
青年にとっては都合のいいことだが、いずれにせよ彼には待っている時間はなかった。

彼は、狙い澄まして木の上からダークエルフに飛び掛った。
ダークエルフは気配を感じ振り向いたが、よける間もなく体当たりを喰らって地面に仰向けに叩きつけられる。
豊満な体をクッションに着地した青年は、ダークエルフの口を塞ぎ、その左胸に短剣を振り落とした。
ズン!と音がしてダークエルフの体を冷たい刃が貫通する。あまりの強さに下半身が撥ね上がる。
素早く短剣を引き抜き茂みに目をやる。
「フレミア?今の音は何?」と言いながらもう一人のダークエルフが顔を出した。
その瞬間、青年の投げた短剣が彼女の額に突き立った。目を見開き、声も立てられぬまま
大きく仰け反ると、激しく痙攣しながら仰向けに崩れ落ちた。

どうやら他の者に感付かれずに済んだようだ。
確実に即死したにもかかわらずなおも痙攣を繰り返すダークエルフの体を無理矢理押さえつけて
短剣を引き抜くと、青年はキャンプに向かって歩を進める。
つまらぬ時間の無駄をしてしまった。急がなければ・・・
565名無しさん@ピンキー:2006/05/01(月) 20:17:47 ID:9e2pg9ZY
「ンフゥッ」後ろから口を塞がれ、ダークエルフは短く吐息を漏らす。
一瞬相棒が抱きついてきたのかと思ったが、その体ががっしりとした男のものであることに気付く。
だが彼女が取り乱すひまも無いうちに、豊かな左乳房の付け根に斜め下から冷たい金属の塊が挿入され、
心臓を突き破った。全身に衝撃が走り、体が激しく引きつける。
苦しみに悶えながら必死に助けを呼ぼうとするが、口と体を押さえつけている力は尋常ではなく、
虚しく手足をバタつかせるだけに終わった。意識が完全に無くなる直前に彼女の視界に映ったのは、
同じように心臓を突かれて動かなくなった相棒の骸だった。

痙攣の収まったダークエルフの体を静かに地面に下ろし、青年は更にキャンプの奥へと歩み入る。
彼は焦っていた。既に半分程の見張りを倒したが、ここに捕らわれている筈の彼の婚約者、
純粋エルフのグルトヒルデを一向に見つけられないのだ。しかもそろそろ夜明けが近い。
間もなく出撃中の主力部隊が帰還する筈である。そうなれば彼女達はここで起こっていることを知り、
グルトヒルデは即座に、彼の手の届かないところへ移されるだろう。

なにも彼は自分の都合だけで行動しているわけではなかった。
グルトヒルデと自分が深い愛情で結ばれているのは確かだが、それだけではない。
二人はそれぞれ神々の祝福を受けた「選ばれた」存在で、グルトヒルデには女神達の、
そして自分には男神たちの力が宿っている。この二人が交わり、成した子は全ての神々の力を授かった
究極の戦士として、天上界を永遠に守護するのである。
要するに、グルトヒルデを失うことは天上の神々の弱体化につながるのであった。

彼は静かに、ひときわ大きな幕舎に近付いた。
二人の見張りが出入り口を固めている。恐らく、将官クラスの人物が中にいるのであろう。
最早グルトヒルデがいるとしたらあの中だけである。なるべく手の出したくない場所だったのだが・・・
青年は意を決して飛び出す体勢を整える。最早隠密性など望むべくもないのである。
566名無しさん@ピンキー:2006/05/01(月) 20:18:25 ID:9e2pg9ZY
「ヒューーーッ!」というかん高い笛の音のような音が森に響き渡った。
幕舎の見張りにあたっていたダークエルフは突然間近で轟いたその音に驚き振り返る。
そこには咽喉から鮮血を噴き出させだらしなく舌を垂らし、ガクガクと膝をビクつかせながらくずおれる同僚の姿があった。
そして彼女が身構える間も無く、上方から一人の人間が落下して来た。たくましい両足が彼女の首に巻きつく。
「ゴリッ!」という鈍く痛々しい音が鳴り、頸骨が破壊される。首が半回転した状態で解放された彼女の体は
糸の抜けた操り人形のようにへたり込み、股間からは黄金色の水が溢れ出していた。

青年は幕者の中に飛び込んだ。中には四人のエルフがいた。三人は紫の肌に豊満な体、銀色に輝く髪。ダークエルフである。
そして今一人は非常に華奢な体つきに透き通るような白い肌と優しく柔らかな樫の木を思わせる栗色の髪、
黒く大きく、慈しみと哀しみを湛えた、吸い込まれるような瞳をそなえている。
彼の愛しい想い人、純粋エルフのグルトヒルデであった。
もっとも、彼は彼女とはまだ何もしていない。彼女の神秘的な可憐さを前に、手を触れるだけで彼女を傷つけてしまうような
気がして踏みとどまっていたのである。
それだけに、彼は今の状況に激怒した。
グルトヒルデは首と両手足に鉄の輪を嵌められ、鎖で鉄格子つきの檻につながれていた。
衣服はすべて剥がされ、全身に痣や傷を作り、目尻に涙の跡をつくり開きっぱなしの瞳は焦点が定まっておらず、呼吸も
弱々しいまま床に伏せっている。
そして三人のダークエルフのうち二人は手に小さな棘のついた鞭を持っており、それには血がべっとりとついていた。
しかしそれ以上に彼が激怒したのは、グルトヒルデの慎ましげな秘部から血が流れ出ていることであった。
よほど濃密な快楽の時間を送っていたのだろう、三人とも必要以上に驚いているようにみえる。
チャンスであったが、いずれにせよ彼はためらうつもりはないのであった。

彼は瞬時に飛び掛った。
二人のダークエルフは鞭を振るい応戦しようとするが、鞭というものは狭い室内では拷問ならともかく
戦闘に使うのには非常に不便である。
もっとも二人が鞭を振るうより早く、青年はそのうちの一人に飛びついていた。素早く「神々のダガー」を
ダークエルフの頭頂部に真っ直ぐに突き刺し、引き抜く。
「げう!」短く声を発してダークエルフは崩れ落ち、尻を天に突き上げるような姿勢で床に突っ伏した。
次のダークエルフに狙いを定める。彼女の振るう鞭を短剣で両断すると、神業的な速さで距離を詰める。
武器を失ったダークエルフは「ひぃっ」と情けない声を発して逃れようとしたが、無論全く無駄なことであった。
腰を抜かして後ろ向きに逃げようとするダークエルフをおもいきり蹴り倒す。ダークエルフが膝を突き四つん這いになると、
うなじより少し下のあたりに短剣を突き刺し、一気に尻まで引き下ろした。一瞬のけぞった後、口をパクパクさせながら
うつ伏せに倒れ込む。脊髄を切り裂かれたダークエルフの体は血飛沫を噴き出しながら痙攣を繰り返す。
567名無しさん@ピンキー:2006/05/01(月) 20:19:01 ID:9e2pg9ZY
彼は最後の一人を睨み据えた。慌てて指揮官用の長剣を手に取った様だが、あまり使い慣れてはいないようだ。
これまでの見張りに較べ、若干豪華な装身具を身に着けている(といっても露出度は相変わらずだが)。
恐らく軍団長の二人の副官のうちの一人であろう。勿論彼は話し掛けて確認する気などさらさら無かった。
彼女の持った長剣の柄の部分に、大量の血が付着していたのである。彼は腰を低く身構えた。
ふと一瞬、冷静な気分になる。指揮官のくせに相当おびえているようだ。自分は彼女の目にどう映っているのだろう。
無論彼が迷ったりするはずも無い。奴等にとって俺が死神か何かに見えたとしたら面白い話だ、
奴等自身が死神の使いの筈なのに。などと思っただけである。

と、相手は驚くべき行動に出た。彼女はほとんどぴくりとも動かないグルトヒルデに向かって長剣を振り上げたのである。
自分の死が避けられないと見るや、弱い者を道連れにしようとする。まさに最低な種族である。
青年は短剣を投げつけた。空気を裂くような速さで短剣が飛び、ダークエルフの腹部に突き刺さる。
「うぐっ!」彼女の動きが一瞬止まったのを見逃さず彼はその懐に飛び込んで短剣を引き抜き、
悶えるダークエルフの陰部に突き刺した。
言葉にならない絶叫が響き渡る。必死に引き抜こうとするが、青年は残酷な表情で彼女の両腕を掴み上げる。
陰部から血の混じった小水を垂れ流しながら胸を、尻を激しく振りつつ悶えるダークエルフ。
彼の心はだんだんと虚しさを覚えていた。怒りと、彼女への想いに駆り立てられたとはいえ、
純粋なグルトヒルデの目の前でこういうことをすること自体が彼女への冒涜なのである。
彼はダークエルフの陰部に突き刺さった短剣を引き抜くと、猶も苦しみ悶えている彼女の首を瞬時に掻き切った。
苦痛の表情のまま転がる生首。しかしいずれにせよ、彼女は苦痛から解放されたのである。

気を落ち着けると、彼はグルトヒルデの拘束を解きにかかる。一刻も早く、彼女の安全を確保しなくては・・・
568名無しさん@ピンキー:2006/05/01(月) 20:27:10 ID:9e2pg9ZY
続き書きました。まだスベってないか不安です・・・
設定に凝り過ぎて書き辛くなったかも・・・いくつかの矛盾点は見逃してくださいw
なるべく見やすいような改行を志したつもりです。

>>クレイバンの人
ありがとうございます。つくづく投稿して良かったと思います。
微力ながらついていきますのでよろしくお願いします!
569名無しさん@ピンキー:2006/05/03(水) 00:41:39 ID:hYbTv4lU
GJ!
殺伐とザクザクやられていくのがハァハァ。
それにしてもダークエルフってすてき。
570名無しさん@ピンキー:2006/05/03(水) 03:56:27 ID:wQfkoHfO
GJ!
そうなんだよ、淡々とやられてるのが(のに)ハァハァだ。
それでいてエロさがあるのは何故だろうな。
次はグルトヒルデ連れての脱出戦?それともこれで完結かな?
どちらにしろ次回(次作)にも期待しているんで頑張ってください!
571名無しさん@ピンキー:2006/05/05(金) 22:11:22 ID:jqRlw22q
ひょっとしたら、まだどこにも紹介されてないかもしれないんで、このスレにでも保守がてら。

チャンピオンの『ダブルソウル』っていうコミックスで、教育実習生に化けた霊牙っていう
エロコスチュームに身を包んだ悪の女戦士が3巻では腕を斬られ、
最終巻の7巻では主人公に顔などを蹴られた挙句、頭から股間まで一刀両断されてた。
他にも5巻に鎧に身を包んだ悪の女戦士が登場し、殺られてる。こちらは露出度低し。
572名無しさん@ピンキー:2006/05/05(金) 22:40:34 ID:fH1gKTm9
>>571
初めて聞いた情報dクス。さっそくネットで3・5・7巻だけ注文したw

ところで、このスレはやっぱりかなり特殊な性癖のスレだし、
猟奇スレとかと同様にsage進行にした方が安全だと思う。
強制することじゃないけど。
573名無しさん@ピンキー:2006/05/05(金) 22:54:38 ID:jqRlw22q
すまん、確かにそうだな。ていうかネットで注文って早ぇっ。責任重大だなぁ。

つーか、あれだな500kbかなんかでスレって終了だったっけ。
今400kb越えたし、ちょっとずつでも次スレのスレタイやら1テンプレやら考えた方がいいかもな。
sage進行明記などを含めて。
今回の1には悪いけど(もちろん、このスレ作ってくれたことは感謝はしているが)、
もっとキャッチーなテンプレならもう少しは人集まるかもしれんし。
574名無しさん@ピンキー:2006/05/05(金) 23:40:01 ID:fH1gKTm9
>>573
他に欲しかった本とセットで注文したから安心せれw

たしかに今の進度からいくと1000まで埋まるまでに容量オーバーだな。
スレタイは…そうだなあ。「悪の」は外せない気がするが、あとはどうだろう。
「悪役女を倒す小説スレ」とかの方が汎用性があるかも。他の人の意見も知りたい。
575名無しさん@ピンキー:2006/05/05(金) 23:41:34 ID:yOchr0He
今の無駄に勢いのあるスレタイは捨てがたいw
現行+2人目 とかそんなんでいいと思うが…
576名無しさん@ピンキー:2006/05/05(金) 23:59:36 ID:jqRlw22q
じゃあ俺も話振った手前、スレタイへの意見を一つ。
「悪の」は外せないのは確か。多分これを外すと悪女系よりはるかに需要の多い、
正義系(ヒロピン)系にスレをのっとられるだろうw。
あとは「戦う」や「戦士」など、戦闘員に限定する文句をいれるかどうか。
これを入れると必殺系の悪女はスレ的に微妙になる。
ただ、非戦闘員系はまったく萌えない人もいるのでここは考えどころかも。
あとは、「屠る」や「倒す」など、対象をどうするかの部分。
やられるだと「殺る」のか「犯る」のかよくわからないから避けるべきかなと思う。

あと、猟奇スレからの流用だが、テンプレに
●SSを投稿される職人さん、大歓迎です。どんな妄想でも思う存分に表現して下さい。
ただし、SS上の登場人物は架空キャラに限定し、実在の人物を扱うのは当然ながらNGです。
架空キャラであれば、漫画・アニメ・ゲーム・ラノベなどの二次パロでも、オリジナル創作でもOK。

はいれとくべきかも。実在の女優さんとかでSS書かれると問題ある気がかなりするし。
577名無しさん@ピンキー:2006/05/06(土) 01:07:05 ID:x+MfO22p
うむ、確かに>>575の意見も一理あるw
あとはテンプレで指定すればいいことだしな。

猟奇スレからの>>576流用テンプレは確かに要ると思われ。
578名無しさん@ピンキー:2006/05/07(日) 20:01:14 ID:a8dW7Vhg
口を挟みながら通りますよ。
表現のニュアンスを緩めつつ、明確にしてみた。

【殺戮】悪の女を屠る エログロSSのスレ2【戦闘】
または
【殺戮】悪の女を屠る†エログロSSのスレ2【戦闘】

がちバトル以外の、暗殺や一方的殺戮がある現状に対応。
また、「エログロSS」という表現が入る事で分かりやすさが上がると思う。
二次はだめ、みたいなイメージがあるので「創作」は外した。

†は殺害する武器を表しているみたいでカッコイイかな、と入れたが、
装飾はウザがられる事もあるので避けるべきかなとも思う。
いずれにせよ、★●などで装飾するぐらいなら【】で挟む典型的スタイルで、
検索に引っ掛かる確率を上げるべきだと。

あと、テンプレには「あくまでも、女が戦いで屠られる事を主題とし、
グロを主題とする場合は、こちらの猟奇スレが適切な場合も」と誘導リンクして、
要求グロ度を明らかにしつつ、猟奇スレの関連派生スレという位置付けにして、
逆に向こうのテンプレにリンクを貼ってもらったらどうかと。
個人的には、極端なグロをむしろ感激したいぐらいだけど。
579名無しさん@ピンキー:2006/05/07(日) 20:09:34 ID:a8dW7Vhg
もう一つ。

【殺戮】〜〜【戦闘】は、
【戦闘】〜〜【殺戮】でもいいかも。

展開上の基本的な順序の意味でも、
殺戮よりは戦闘の方が間口が広いはず、という意味でも。
580名無しさん@ピンキー:2006/05/07(日) 20:20:35 ID:9gxBVFcY
グロとか殺戮とかの表記はちょっと嫌かも。
今までのSSにはないけど気絶程度でいいって人もいると思うんだよね。
グロを入れるとちょっと方向性の違う人が入ってきそうなイメージあるんだよ。

このスレは「悪の女を倒す」が大前提にあって、猟奇(グロ度)は二次的なものだと認識してたんだけど。


そんな俺はスレタイは>>375を推す。テンプレはまだまだ皆で考えたいな。
581名無しさん@ピンキー:2006/05/07(日) 20:24:11 ID:9gxBVFcY
ごめん>>575だ。
【  】つけるなら、【戦闘】〜〜【やられ】あたりがいいな。 
582名無しさん@ピンキー:2006/05/07(日) 22:39:16 ID:9kGvfgtE
テンプレか…
表現はまた後で詰めるとして、必要と思われる要素を仮に挙げてみる。
・悪の女を屠る/倒すのがメインの小説を扱う
  ※「悪の女」に説明がいると思う。現スレ>1のは片寄りすぎてるが…
・創作/二次創作不問
・エロ表現の有無・程度は書き手の任意
・特殊属性につきsage推奨

・関連スレ?
悪の女をつかまえて
 (↑「捕まえてお仕置き」はこっち。やはり過疎)
【ザコ】雑魚女キャラを描いたエロパロ【やられ】
 (↑「殺られ」「犯られ」どちらを扱うのかも分からないうちに過疎化)
猟奇・鬼畜・グロ・嗜虐・リョナ系の総合スレ 第5章
 (↑「悪の女を倒す」と関係のない猟奇表現はこっち)

さしあたっての課題は「悪の女」をどう表現するかだと思う。
…案外難しいな。
583名無しさん@ピンキー:2006/05/09(火) 11:14:51 ID:0pnTxDeC
『悪の女』と書くと「女=悪」みたいな誤解を受けられそうな希ガス。
『悪役の女の子』とか『敵役の女』とか…って一緒か。
御大のアイデアを拝借して「女やられ役」とか書くか?

このスレを見るにエロやられも多いから…こんなのどうよ?
【戦闘】悪役の女を斃す創作スレ【淫闘】
584名無しさん@ピンキー:2006/05/09(火) 11:23:47 ID:0pnTxDeC
"悪役女とは…"はいざ文章にしようと思うと難しいな。
開き直って軽く書いてみるか。

悪役として出てくる女の子を成敗する、という趣旨のSSを扱うスレです!
人物は既存・創作問わず。ただし実在の人物(女優など)のネタは好ましくない。
内容も自由。ギャグからエログロまで幅広くOK。ただし不謹慎ネタは自粛して下さい。
また、こんなSSがあるよ!という情報も歓迎します。
585名無しさん@ピンキー:2006/05/09(火) 12:36:39 ID:mI6D0Qfn
「悪の女」でググると「悪の女幹部」が大量に(約 13,800 件)ヒットするな。
そこから女幹部を除外しても約600件。案外、説明不要な概念なのかも知れん。
586572:2006/05/11(木) 00:27:32 ID:Jj0hH4QG
>>571
今日届いたよ。(連休中に尼存に頼んだのが悪かった…)
霊牙さん(*´Д`)ハァハァ
これ見よがしな悪役美女顔といいエロコスといい、
最初は結構強いのにラストは雑魚の如く一刀両断されるところといい、
なんつーかツボすぎ。
…問題は3・5・7巻だけでは本筋が全く解らんということかw

ともあれ情報thx!
587571:2006/05/11(木) 00:42:49 ID:PZSvc+Ga
俺も本筋知らないw……立ち読みできるとこで探してみつけた物件だったから。
喜んでいただけたようでよかった。
俺もかなりハァハァできたからな。霊牙さんには。
大御所はザコのデータは揃ってるけど、
女幹部系は少ないから探せば結構でてくると思うんだよね。
ということでまた情報。今度は小説だけど。

二次元ドリーム文庫
『人妻くの一忍法帖』
熔虎
褐色の肌と鍛え上げられたエロボディを持つ元くの一の妖魔。
さんざん主人公のくの一たちをエロく嬲ったあと、頭を割られて死亡・消滅。
ただし、色々あってフタナリ。

二次元ドリームノベルス
『宇宙刑事ルフィア』
蜘蛛姫大佐
白い肌、熟れた身体を持つエロコスの女幹部。
さんざん主人公(宇宙刑事、女なのが私的に残念)たちをエロく責め抜いたあと、
復活した主人公たちに罪状を読みあげられ現行犯で死刑宣告。
戦うも頭を両断され断末魔のセリフを言いながら絶命。

ちなみに相当調べたが二次ドリ系で悪の女やられあるのマジにこれくらいかも……。
588名無しさん@ピンキー:2006/05/11(木) 12:26:21 ID:PgF2f6a8
二次元ドリと言えば(その道で有名な)はあばあと西氏が書いてたのがあったな…
あれは無いか。

氏の作品では女戦士…というか女軍人やられなら結構あったぞ。
589名無しさん@ピンキー:2006/05/13(土) 03:18:11 ID:sPmqy78G
>>588
検索しても、どの作品かちょっとわかんないんだけど詳細を。
あと、かなり重要な部分なんだけどその女軍人って悪なの?
590名無しさん@ピンキー:2006/05/13(土) 09:16:38 ID:AJjrTkZj
グロ耐性がないなら止めときな。
本は「隷嬢メイド ルミエラ」だな。陵辱物ってだけ。
作品は『天城』か『凶銃の系譜』だろうか。

近頃のは買ってないんで分からん。
591名無しさん@ピンキー:2006/05/13(土) 10:56:22 ID:sPmqy78G
ああ、あの人か。グロは大丈夫なんだが、
俺の定義ではやられるキャラクターが悪かどうかイマイチはっきりしないので、
パスしてるわ。どうもグロ>悪の女なのは萌えない。とにかく情報サンクス。
592名無しさん@ピンキー:2006/05/13(土) 18:22:54 ID:AJjrTkZj
一例で言うと…
メイド:魔術戦の末に後ろから首絞め
デュラハンもどきの女剣士:剣で対決→捕獲→後で斬首の刑
ツンデレ副所長:セクロス中なのを遠くから狙撃
同上:剣で対決→腹を切って内臓ボロリ
露の金髪魔術師:魔術戦→剣で心臓を一刺し→トドメに頚動脈切断
不死の少佐:仲間に裏切られて射殺とか、挟み撃ちにされて魔術で消滅とか。でも滅びはしない。

などがある。
593名無しさん@ピンキー:2006/05/14(日) 23:25:25 ID:NdfMsE2P
四葉の敵女悪女板に霊牙たんの画像をうpっといた。
携帯カメラで撮ったんで画質悪いけど。
594名無しさん@ピンキー:2006/05/14(日) 23:44:38 ID:kXwGcPjP
あんた本当に買うのもUPるのも仕事が早えな。なんか紹介したかいがあるよ。
595名無しさん@ピンキー:2006/05/15(月) 01:00:15 ID:HG00475j
戦国忍者伝   
 
             楓姫と朔丸の章
596名無しさん@ピンキー:2006/05/15(月) 01:03:30 ID:HG00475j
「ひぎゃぁぁぁぁぁっ」
三尺ほどしかない丈の短い胴衣の胸元が大きくはだけ、豊かな胸が露わになっている。
その谷間に黒鉄色の刃が深々と突き入れた。
柔らかな肉に刃をブスリと刺し込む感触が刀を通して手に伝わってくる。
俺が今、対峙しているのは俺が仕える殿の愛娘、楓姫の命を狙わんとしたくの一である。

隣国の城主は領土拡大の野望尽きることなく、幾度も戦や暗殺を仕掛けてきている。
今回もまだ十になったばかりの姫を、将来の嫁ぎ先が自分を脅かす同盟に利用されてはたまらぬと
暗殺しようとしたのだ。丑三つ時、城のはなれで寝ていた姫を襲う忍ども。
お付の者は皆殺され、くの一がまさに短刀を姫に斬りつけようとした瞬間、
幾人もの忍を倒し、なんとか駆けつけた俺はくの一を体当たりで突き飛ばすことができた。

そして姫を逃がして刀を交えること十数合、
股間に蹴りをみまって怯んだところに刀を思いきり胸に突きさしたのだった。
「く、くそっ……無念。……けど…ただでは死なないっ」
齢二十を越えたあたりのくの一は、赤茶けた髪をふり乱し、整った顔を苦痛に歪ませ、
痛みに喘ぎながらも異様なまでに眼を爛々と輝かし、俺をみつめる。
その眼に俺は身体全体が吸い込まれるかのような感覚にとらわれる………
597名無しさん@ピンキー:2006/05/15(月) 01:05:23 ID:HG00475j
「ハッ」
数秒間、意識がどこかにいってしまっていたようだ。
気付けば、すでにくの一は事切れており、 
胸に刺さった刀をささえにかろうじて立っている状態だった。俺は刀を抜く。
ドサッと受け身も何もなく後ろに倒れるくの一。倒れた衝撃で巨乳が大きく揺れた。
白い肌、揺れる乳房、袴をはいていないためチラチラとみえる股間を隠す下帯……
なぜか動悸が激しくなり、そして彼女の身体から目が離せなくなっていた。
はだけた胴衣の隙間から薄茶色の乳首がみえる……
くの一を任務で殺したことはいくらでもあるが……
何かいいようのない感覚にさいなまされる……豊かな乳房は……幼き日の母が思い出す。
幼くして死んだ母の乳房とくの一のそれを重ね合わせる。

おのれの思考がだんだんと夢でもみているかのように不確かなものになっていくのがわかる。
しかし、その暴走を止める術がない。
ただ心の片隅で目の前で動かぬモノとなったくの一が最期の力をふりしぼり、
何かしらの術を俺に施したのだろうかなどとも考えるが、おのれの昂りを抑えるにはいたらない。
598名無しさん@ピンキー:2006/05/15(月) 01:07:14 ID:HG00475j
……少し感触を味わってみたい、この乳房を女の秘め所を……心の逸りはすぐに行動につながる。
どこからか、おのれの犬畜生にも劣る行為をいさめようとする声が聞こえるが、どうにもならない。
刀を背中にくくりつけている鞘に納めると、胸から血がだくだくと湧き出ることを気にもせず、
さきほどから妖しく自分を誘う大きな乳房を両手でわし掴みにし、揉みしだく。
事切れて間もない肉体はまだ温かみをおびていた。興奮はどんどんと高みにのぼっていく。
この柔らかな感触はなかなか味わえるものではない。
忍びの里での淫術修行にて性の悦楽は克服していたはずだが、抗えないほどの魅力を感じる。
胸だけでなく身体全体をまさぐり、その女特有の柔らかい肉の弾力を愉しんだ。
股間は既に膨張をはじめていた。このくの一の秘所におのれのいきりたった肉竿をぶちこみたい……
俺は右手で下帯の紐を荒々しくほどくと、下腹の黒い茂みへと手を持っていき、その感触を確かめる。
割れ目に指をはわせる、もちろん濡れているはずもない。しかし、そんなことはどうにでもなる。
死体であるということも、とうに忘却の彼方である。

ただ女体をむさぼり喰らうことだけが頭にあった。
599名無しさん@ピンキー:2006/05/15(月) 01:14:16 ID:HG00475j
「何をしておるっ!!」
その時、楓姫のかん高い声が俺の虚ろう心を掴んだ。
戦いが終わり静かになったため、逃げた先からお戻りになったようだ。
半裸の死体にまたがり、今にもおのれの肉竿を挿れんとしていたおのれの醜態を恥じる。
「これは、お見苦しいところを。
 どうやら、このくの一めが最期にはなった催淫の術にかかってしまったようで。
 しかし、ご無事でなにっ!」


術が破られたため、回復してきた五感がおのれの背後からくる強烈な殺気を告げた。
「姫っ!危ないっ!」
楓姫めがけて数本のクナイが勢いよく飛んでくる。
姫の前にさっと仁王立ちになり、鉄の手甲でクナイを払いのける。
間一髪である。気を周囲にはりめぐらし、敵の気配を探る。
「はっ」
両方を鋭く尖らせた棒手裏剣を襖の影にむかって放つ。
「ちっ、失敗したか」
闇から、闇に負けぬ漆黒の黒髪を後ろで一つに束ねたくの一が姿をあらわした。
「一族に伝わる淫術をこうもやすやすと破るとはあんたただ者じゃないね」
現れたくの一は、さきほど俺が倒したくの一よりも大きな巨乳というよりは爆乳の持ち主であった。
その胸は胴衣におさまりきるはずもなく、
襟元も常にはだけたような状態になり乳首をかろうじて隠しながらも
その柔らかそうな乳房の大半をさらけだしている。
また袖が脇までしかない装束のため、外の乳肉もはみだしていた。
しかし、術から脱け出した俺にとっては、決して心を揺れ動かすような代物ではない。
「幼き姫をこのように卑怯なやり方で狙う輩に答える義務はない。」
俺はくの一にむかってただそう言い放つ。
600名無しさん@ピンキー:2006/05/15(月) 01:17:31 ID:HG00475j
「ふんっ、同じ穴の狢のくせに格好つけるんじゃないよっ。
 死体を弄ぼうとした鬼畜のくせにさぁっ」
もちろん、それは挑発にすぎない。
高慢そうなくの一はさきほど倒したくの一よりは二つ三つ上だろうか。
長い眉に細い眼が特徴的な顔立ちをした女で、
鍛え上げられながらも肉感的な身体からは淫らな雰囲気を漂わせている。
「何をほざく、ここで倒れているくの一の術であろうが」
「本当かい。あんたの心にしまってある願望がでてきたんじゃないかい?」
「馬鹿なっ。戯言はたいがいにしろ」
俺は少し冷静な心を失い反論する。
「何とでもいうがいいさ。しかし、あんたんとこの姫さんはどう思っているかねぇ」
チラリと後ろの楓姫をみると、信じていたものに裏切られたかのような青ざめた表情をしていた。
「朔丸っ、そなたこの女がいうように
 まさか屍に昂りを覚えるような輩ではなかろうな……」
そこには鬼畜や外道をさげすむような眼というよりは、
何かそうであってはわらわにはどうすることもできぬというような、
絶望を秘めた眼でこちらをみつめてくる。
「違います。さきほど申しましたように操られていただけです」
俺は慌ててむきなおり否定する。
「むぅっ」
真偽を確かめようとじっと睨みつける楓姫。眼の大きい可愛い顔は疑念で歪んでいる。
その小さな姫の視線が上に泳いだ。
601名無しさん@ピンキー:2006/05/15(月) 01:22:52 ID:HG00475j
目線の先にはくの一。
「馬鹿だねぇ、ちゃんとこっちをみとかなきゃ」
そういってくの一両手の短刀を俺めがけて振り下ろす。
それを鞘から中ほどまで抜いた刀で受け止める。
「馬鹿は貴様だ。殺気をそこまで漂わせればどうしようともわかる」
「ちっ、嫌なやつだねぇ」
そういいながら跳んで後退するくの一。
俺がふりむくと同時にこちらに今度は駆け込んでくる。思ったより速い。
くの一が右手を心臓、左手は首を狙って突いてくる。
その速さに反応が遅れ、かわしたものの、左腕の忍装束と共に、腕を少し斬られる。
「くぅっ」
なかなかやる。さきほど倒したくの一よりも動きがはるかに俊敏である。
そう思った瞬間、今度は短刀をつきだしたまま身体をひねり、踊るように斬りつけんとする。
そのすばやい動きには驚嘆するがいかに速いとはいえ、
おのれが即座にしゃがみこめば短刀が俺を切り裂くことはない。
これを勝機とみて、右手の刀を捨てて這うような姿勢から相手の足首をつかむ。
「あっ」
くの一のしまったとでもいいたげな小さな叫びと共に力任せにひっぱりあげる。
「きゃっ」その声と共にあおむけに転倒する。
爆乳が盛大に揺れ、はだけた胴衣からは少し大きめの乳輪とともに乳首がみえた。
髪留めもとれ、艶やかな黒髪がハラリとばらけ広がる。
俺は彼女の腹あたりに馬乗りになる。すかさず、くの一の両手首に手刀。
「ひっ」その痛みに耐えられず、短刀を離す。
一つの短刀は放り投げ、もう一つの短刀を女の首筋にあてる。
「勝負あったな」
「フフ、それはどうかねぇ……」
その言葉と同時にくの一の眼が妖しく光る。
602名無しさん@ピンキー:2006/05/15(月) 01:31:28 ID:HG00475j
「しまっ……」気付いた時には既に遅かった。
敵としてしか認識していなかったくの一が誰よりも愛しく魅力的な女に、
その肉感的な身体が魔性の魅惑を漂わせているかのような錯覚がおき、
そして、それがどんどんと現実味をおびていく。
「あははっ。同じ手に二度もひっかかるとは、どこの忍か知らないけど詰めが甘いわよ」
「さぁ……すっごくあたいの身体が気になってきただろ。
 そんな物騒なモノは捨てて、あたいの胸を弄ってよ」
俺はいわれるがままにくの一から奪った短刀を捨て、
彼女の胴衣の上からその凶暴な乳房を揉みしだく。
胴衣の上からでも伝わってくる肌の暖かさ。そしてフニャフニャと形をかえる乳房。
「はぁっっ。いいわ、その調子よぉっ」
勝利を確信した笑みを浮かべながら、胸を揉まれる気持ちよさによがるくの一。
俺は今度は胴衣を無造作にずらすとあらわになった乳首を優しくつまみ弄る。
「ふぁんっ……わかってるじゃない。あたいの弱いとこ。ひゃぁんぁぁぁっ」
親指と人指し指で桜色の乳首をいじくりながら、
他の指と掌で西瓜ほどもあるが、比べるも愚かなほど柔らかな乳房を揉み続ける。
「はぅんっ……戦場でのやらしいことって……ふぅん…すっごく興奮しちゃう…んあぁんっ
 お腹に……あたってるアァンッ あんたの竿もどんどん固くなっていくのがわかるよぉ。」
すこし落ち窪んでいた乳首がどんどん固さをもち、ついにはムクリと顔をだし勃起状態となった。
603名無しさん@ピンキー:2006/05/15(月) 01:33:03 ID:HG00475j
「最高っ……ふふっ、すぐ殺してもいいんだけど、もう少しだけあたいを愉しませてあげる。
 そうねぇ。今度はアソコを優しく弄ってちょうだい」
俺は左手で、弾力性に富んだ爆乳を揉みしだきながら、
右手ではくの一の股間に持っていき、濡れ湿った下帯をとる。
そこには黒い茂みにおおわれた秘所があった。
その割れ目に人差し指と中指を挿しいれ、肉壷を巧みにいじくる。
「いいよぉぉぉっふひゃぁんっ 姫様っ、これが男と女の性の営みってやつさ。
 ガキには少し刺激が強すぎるかもしんないけど、冥土の土産さね。よーくみときな」
本来ならば姫のことが何よりも気になるはずなのだが、
俺の意思はまるでどこかへいってしまったかのように、このくの一のことしか考えられなくなっている。
そのため視線さえ姫にむけられず、姫がどんな表情でいるのかうかがいしることはできない。
しかし、こんな風に考えるだけの意思が残っているぶん始末が悪い。
「そ、そうだ……ふぅん。お豆さん、お豆さんを弄っとくれよ。
 お豆さんを弄られるのが何よりもたまんないんだよぉっ」
俺は濡れた肉壷の入り口あたりにある、ニュルリとした小さな突起物を命令通りに指で擦る。
「ふひゃぁぁぁあんっ」ビクンっとくの一の身体が悦びで跳ねあがる。
604名無しさん@ピンキー:2006/05/15(月) 01:39:38 ID:HG00475j
その時、高くしかし凛とした声が俺に呼びかけてきた。楓姫だ。
「朔丸、さっきは疑ってすまぬ。そなたは正しかった。
 どうか、わらわの願いを聞き届け、普段の朔丸に戻っておくれ。
 そして、この女狐をこらしてめおくれ。頼むっ」
声だけで涙ぐんでいるのがわかる。楓姫は心の底より俺を信じてくれた。その涙が俺を…………

「はぁぁんっ、いいよぉっ上手いねぇ……ああんっ、
 たまんない、たまんないぃぃっ 殺すのが……もったいないくらいだよ
 もっとだもっともっとお豆さんをぉぉぉっ」
くの一は本来の目的である楓姫のことなど忘れたかのように、
お豆を弄られることに没頭し、よがり狂っている。
俺はもちろん命じられるままに………………くの一のお豆を二つの指でつまむと力いっぱいに…つぶした。
「はぁぁん……っぐぎゃぁぁっぁぁぁっ」
女の身体の中で一番敏感とされる部分は、優しく弄れば何にも代えがたい快楽をもたらすが、
逆に一切の情なく責めれば絶望的な痛みをもたらすものだという。
股間をおさえ苦しむ様をみると、くの一はまさに極楽から地獄へ落ちていく感覚を味わっているのだろう。
605名無しさん@ピンキー:2006/05/15(月) 01:48:32 ID:HG00475j
「朔丸ぅっ」
楓姫は涙声ながらも嬉しさを隠し切れないような声で俺の名を叫ぶ。
馬乗りになっていたくの一から起き上がると楓姫にむかって頭をさげる。
「姫っ、助かりもうした。姫の声が心の奥深いところまで届き、
 やっとのことで、こやつの呪縛から解き放たれました。お叱りは後ほどいくらでも。
 まずは、この外道を冥府に送りますゆえしばしお待ちを。」
「うむ」
涙目に満面の笑みを浮かべ微笑む楓姫。
俺がふり返ると、股間を手でおさえ血と淫らな液を鍛え上げられた太股へそして足首へとつたわせながら、
ヨロヨロと立ち上がるくの一の姿があった。
「姫の命を狙った輩を決して見逃すわけにはいかん。
 しかし、少し待ってやろう。短刀でも何でも拾ってかかってくるがいい」
俺は地面に捨て置ていた刀を拾う。くの一もそばに落ちていた短刀を拾い構える。
「あたいの、あたいの大切なお豆さんになんてことしてくれるんだいっ……
 しかし、あんたも甘いねぇ。あのままとどめをさせばいいのにさぁ」
こぼれ落ちそうに熟した二つの大きな肉果実を隠そうともせず、そうのたまう。
「ごたくはいい。さっさとかかって来い」
「その甘さが、あんたの命取りだよっ」
606名無しさん@ピンキー:2006/05/15(月) 01:57:28 ID:HG00475j
くの一の身体が躍動し、その速さを生かして縦横無尽にあらゆる方向から打ち込みがくる。
乳首を勃起させたまま、抑えのきかなくなった二つの大きな乳房も
縦に横にと彼女の動きにあわせてまるで異なる生き物であるかのように揺れうごめく。
俺はくの一の斬撃をかわし、刀で受け止めながら必勝の機会を待つ。
「さぁ、興奮してきたろぉ。いいんだよ、
 もう刀なんて手放しちゃいな、あたいとさっきの続きやろうよぉっ」
俺はその言葉に反応したかのように、
構えをとき、右手は刀を持ったまま両腕をだらんとさげる。
くの一も動きをとめ、ゆっくりと俺に近づく。彼女の胸がどんどんと視界の大半を占めていく。
「あたいを舐めやがって、少しでも術にかかりさえすればこっちの勝ちなんだよっ。
 しかし馬鹿だねぇ、せっかくの勝機を逃したばかりか三度も術にかかるなんてさっ
 姫はすぐにあの世に送ってあげるよ。先に逝きなっ!」
ザシュゥゥッッ
短刀が俺の首筋を切り裂く前にかわし、刀を真上に突き上げるかのように……くの一の股間に刺した。
「ぐびゃぁぁぁっっ」
「貴様のくされたマンコに俺のはもったいない。刀でも咥えながら逝くんだな」
秘所に刀を突き入れられ、信じられないといった表情で細い眼を見開き俺をみつめるくの一。
両手からは短刀が落ち、畳に突きささる。
「俺も冥土の土産に教えてやる。眼さえみなければいいんだよ。
 視線がさがっていたことに気付かなかったのが貴様の敗因だ。
 ああ、今からもう一度術をかけるならかけてくれ。
 もう姫と俺以外に気配は感じないからな。」
虚ろな表情のまま何かに気付いたように口の端を歪めて笑みをつくるくの一。
「……ふふっ、なんてこったい。あたいの自慢の胸が仇になったってわけか…………グハァッ」
血反吐を吐くと意識を手放したのか、ふっと表情を消すくの一。刀から手をはなすと、
前のめりに、二つの柔かく大きな乳房を俺の身体に擦らせながら崩れ落ちる。
倒れたひょうしに胴衣がめくりあがり、
刀のささった股間部が、たっぷりと量感のあるお尻が、まるで誘うかのようにあらわになった。
607名無しさん@ピンキー:2006/05/15(月) 01:59:55 ID:HG00475j
ビシュゥゥッ、股間からの血飛沫で装束を汚しながら刀を引き抜くと、姫のもとに赴きひざまづく。
「姫、数々の我が落ち度、罰は後でいくらでも受けまする。
 ただ、せめて本丸に着くまでは姫をお守りすることをお許しください」
「うむ、そこまでおのれを責めなくともよい。そなたはわらわの命を救ってくれた。感謝しておる。
 まぁ付きの者が皆殺されたのは残念じゃがな……斬られた腕は大丈夫のようじゃの。
 さぁ、まずはわらわを城まで連れていくのじゃ。父上にもはやく報せねばっ」
深刻そうな顔、しかし安堵のためかかすかに笑みを浮かべる姫。
なんとも愛らしく、命がけで守らねばとあらためて俺の心を揺り動かす表情である。
「御意っ」
今回の失態は十分に責められても仕方のないものである。
姫の寛大な心で許されたことは望外のことといえた。
608名無しさん@ピンキー:2006/05/15(月) 02:06:10 ID:HG00475j
「ところで」
「はっ」
「さっき、この女狐めに、眼をみないでいたといっておったな。
 まさか眼をつぶっていたわけではあるまい。どこをみておったかと少し気になっての」
「ええ、いやその……」俺は言いよどむ。
「なんじゃ、わらわの問いに答えられぬのか」
「む、胸でございます」
「ほぉぉっ、なんじゃ操られて苦しい思いをしとるかと思っておったのじゃが、
 どうやら違うようじゃの。そうじゃのぉ、あの女狐の乳房は稀にみる大きさであったからの
 揉めて嬉しかったか。やはり胸の大きなほうが朔丸の好みか……」
声に棘がこもる。何やら姫を怒らせた様子。
「いえ、胸をみたのは術にかからぬため、
 そして乳房の揺れる方向によって相手の行動を知るためにございます。
 よって仕方なきこと。決して胸に見惚れていたわけではございませぬ」
姫を溺愛する殿に不味い報告をされれば首が飛ぶ。
そして、なにより姫に誤解されたままというのは何故かとても悔しい。
「そうか、なにやら怪しいがそういうことにしておいてやろう。
 母上をみる限りわらわの胸があそこまで大きくなるとは到底思えぬしな。」
なんとか納得してもらえたようで俺は心のなかで安堵のため息をもらす。しかし……
「ご納得いただけたようでなにより。
 しかし楓姫。あのくの一と姫の胸に何の因果がございまする」
「あ、いや何でもない。気にするな。さぁさっさと城に急ぐのじゃ。」
そう慌てたかのようにいう楓姫。
まだ何やらブツブツと顔を赤らめながらいっているが聞き取ることができない。
「さぁ、この朔丸におぶさりくだされ、瞬く間に城へとお連れしましょう」
「あ、ああ。うむ」顔を火照らせたまま力強くしがみつく楓姫。
俺は姫を背負うと周囲を警戒しながら城へと駆け出した。

                                                   了
609クレイバンの人:2006/05/15(月) 02:18:43 ID:HG00475j
第一弾(魁丸と魔乳姉妹の)も完結してないのに「くの一」もの第二弾です。
短編書くつもりだったんですが何故か妙に長く……
エロと戦闘(やられ)のバランスを半分ずつくらいにしてみました。
ダークキッド含めその他未完の長編は……すみませんがもう少しお待ちください。
とかいって次も新しいのかもしれませんが……

次スレに関しては……
下手にコテハンがいうとアレなので名無しで議論に参加させてもらいます。



『ダブルソウル』読みましたが、霊牙は超ツボです。
エロいコスチューム、悪役系美人顔、同情する価値もない悪、高慢な性格、
そこそこに強いけど弱い、無残な最期。
そして主人公の何のためらいもなく痛めつけ屠るスタンス。
私的にはパーフェクトな悪の女戦士(幹部)であり、そしてやられだと思います。
610名無しさん@ピンキー:2006/05/15(月) 13:38:58 ID:IS6caDrv
クノイチー! GJ!!
爆乳くのいち姐さん、エロいけどちょっと格好いいな。
姫との掛け合いもよかったです。
611名無しさん@ピンキー:2006/05/16(火) 23:26:22 ID:C7crjrLc
前回のエロコスのくのいち達もヨカタが、これは別物シリーズ…?だよな
幼いツンデレ姫に顎で使われる忍者というのはいいなあ

この姫の姿に変化して騙そうとするくのいちを、姫の姿のまま屠って凹む朔丸
慰めようとしてツンツンプンプンしながら朔丸に手こきしてあげる楓姫
こんなのを見たくなったが、ロリ悪女屠殺はスレの嗜好からは外れるのかな
612名無しさん@ピンキー:2006/05/18(木) 10:34:08 ID:kev6s/HJ
ロリ系悪女でもいいんじゃない?

強いかどうかが微妙なラインに入りそうだが…。
ロリ系って搦め手攻撃がメインで、実際に戦闘させたら弱いってのがパターンだし。
613名無しさん@ピンキー:2006/05/18(木) 11:12:45 ID:igXGyB/h
ロリは他の悪女と絡めて"連携技"とか"実は最も強い"という展開だと
燃える。邪魔忍が良い例だ。

俺の拳が女の腹に吸い込まれる。
派手に吹っ飛んだ女はその先の女の子に向かって転がっていった。
その女の子は倒れる仲間を片手で押して止めた。
「もぉ〜使えないなぁ〜」
悪態をつきながら、足で倒れ伏した女の胸を容赦なく踏みつける。
つま先がその豊満なバストにめり込み、女は苦悶の表情を浮かべる。
「あぅっ!や、やめて…」
「やめてほしかったらさっさと立ちなさいよ。このグズ!」
女の子が足の力を更に強める。グズ、という厭な音と共につま先が胸に刺さる。
「ぐ!…ぁ!」
声にならない悲鳴を上げ、激しく身体を強張らせる女。脂汗が顔に浮かぶ。
「ここで頑張らないと王子様にヤラれて殺られちゃったりするよぉ?」
自分の2倍近い年齢を重ね、身長も違う女をゴミのように扱う女の子。
見た目は子供だが…とんだ悪魔のようだ。

「ホラホ…あ〜らら、死んじゃったぁ。つまんないの〜」
614名無しさん@ピンキー:2006/05/18(木) 14:51:42 ID:JDBt70pE
JOJOの第四部に代表されるように搦め手でも「強い」といえば「強い」だろう。
ロリ系悪女は全然ありだと思う。
ところで>>613、萌えたので作品化求む。
615名無しさん@ピンキー:2006/05/18(木) 16:19:56 ID:igXGyB/h
了解。今回のはロリというよりお嬢様属性にシフト気味なんで、
次はもっと子供子供した奴にして書いてみるよー
616名無しさん@ピンキー:2006/05/18(木) 18:13:28 ID:LkmZ5Dcm
クレイバンの人はどうみても巨乳/おねえさん属性だから、ロリは>615に期待だな。

つか、>613のネタみたいに、怒りでも正義でもなく
「単に味方(悪役)に殺される悪役女」ってのも萌えるな。
(スマン、俺も年増好きなんだw)
617名無しさん@ピンキー:2006/05/20(土) 14:43:55 ID:Z1KNH2Md
年増云々以前に自身のリアル年齢がその域に近付きつつある…
だが俺は永遠のおねえさん属性を保ち続けるぜ!

逆に子供やロリは苦手。うはwww
618名無しさん@ピンキー:2006/05/20(土) 17:19:23 ID:c2VajQkm
>617
やあ俺。
619名無しさん@ピンキー:2006/05/20(土) 22:43:34 ID:TGDkMLZc
>>617
やあ俺、その2。
そうだよな、しかしどこまで「おねえさん」なんだろう。
近頃(美人限定だけど)40歳くらいまでいけるんじゃないかと思う自分がいるw
歳はとりたくないものだ。
620名無しさん@ピンキー:2006/05/21(日) 19:58:13 ID:vBkkEnC+
600過ぎたので久しぶりにage。
いや、sage進行なのもsageててもレスが続く限り大丈夫なのも知ってるが、
このスレ時々やばいくらいに過疎るからな。
前にsage進行のスレが放置され続け落ちてしまったんだ……。
621名無しさん@ピンキー:2006/05/21(日) 20:02:22 ID:LqnqD1k1
おとなしく専ブラ使いなさい。
622613:2006/05/22(月) 12:28:34 ID:4hL5O1dV
出来たぞー。昨日の1時〜4時までかけた完全書き下ろし…
の割にしめ方が分からずにグダグダになった。失望しろ。
623613:2006/05/22(月) 12:29:05 ID:4hL5O1dV
1.
“地下13階に気をつけろ…”
――それはダンジョン攻略を目指す冒険者の間でまことしやかに囁かれる噂。
それが何を意味するのかを正確に知るものは少ない。
ただ一つ明確なのは…それが確実に命にかかわる事である、ということ。
何に対してなのかは不明だが、13階以降を行く者はその階はとりあえず足早に去ることを鉄則としている。

「おーい、回復薬取ってくれぇ」
「あいよー。ハイポでいいかぁ?」
「おう。さんきゅ」
ドワーフのブッハが盗賊のパイオからハイポーションを受け取る。
薄暗い通路に淡い蒼の光が燈る。ブッハの傷が見る見る癒えていった。
「ねぇ、そろそろ戻ったほうがいいんじゃない?アイテム少なくなってきたよ?」
エルフのアルテが弱気の表れた声で俺に話しかけてきた。
「…ん?」
言われて点検してみると、用心して用意した回復薬が底をついてきていた。
「まさかここで悪魔が出るとはな〜」
パイオが眉間に皺を寄せて呟く。
迷宮の深部にあるという次元の扉。そこから這い出るという魔界の住人――悪魔(デーモン)。
本来なら強者しか近寄れぬはずの地下20階以降にしか出ぬはずの化け物どもだ。
詠唱なしに魔術を放つ彼らは人間とは格の違う領域で冒険者を死に陥れんと攻めてくる。
…それがここ12階で、しかも背後から奇襲をかけてきたのだ。
俺たちは慌ててアイテム・魔術を駆使して戦い、なんとか倒すことに成功した。
「でも、ま、命が助かっただけ良かったし、戦利品もあったから悪いことばかりではないわな」
そう言ってパイオが右手に持って袋の中身を取り出す。
「悪魔の報酬…」
アルテが呟く。パイオの持つそれは我々の知る如何なる物とも違う色をした、野球のボールぐらいの大きさの宝石だった。
624613:2006/05/22(月) 12:30:30 ID:4hL5O1dV
2.
悪魔が冒険者に戦いを挑むのは何も取って食おうというわけではない。
彼らは我々に『戦い』を挑んでくるのだ。純粋に。力と力のぶつかり合いを目的に襲ってくるのだ。
そこに正々堂々などない。だから不意打ちも平気でやる。時には集団リンチじみた事も起こる。
人間の言葉を話すことなどない連中からその意を汲み取ったのは…無論戦った冒険者たち自身だった。
戦いに勝った時、悪魔は傷ついた体で冒険者に膝をつき…アイテムを差し出して息絶える。
最初は何かの冗談だと言われていたが、例が増えるにつれて「どうもそうらしい」との解釈に至った。
そしてそれはいつからか「悪魔の報酬」と呼ばれ、人々に様様な形で受け取られる特別な存在と化した。
悪魔連中の思惑は分からないが、ここのダンジョンに棲む彼らがやることはこれだけのようだった。
人界侵略など考えず此処で訪れる者に戦いを挑む――ここの悪魔は皆その様だった。
それは宝と最深部への羨望を抱いて進入する我々冒険家と似た気持ちなのかも知れない……

俺たちが戦った「角の生えた猿の悪魔」も致命傷を受けると、急に俺たちの前に座し、宝石を寄越して倒れた。
その顔は何故か満たされた感があり、奇襲をかけてきたとはいえ俺たちの動きを見るや真正面からの戦闘に切り替えた。
まるで試すかのような…いや、実際に試されたのかもしれない。そして勝利の報酬でその力にむくいるのだ。
その戦利品を肴(さかな)にしつつ、俺たちはキャンプで一休みしていた。
「たしかにこんな浅い階層で入手できたのは僥倖だけれど、なんだか怖いわ」
いつもは気丈な女エルフもこの宝石を見る時は恐れを隠し切れずにいた。
彼女たち『森の人』にとって悪魔自身は忌むべきとはしないが、このような得体の知れない物への警戒は強い。
「へっ。呪いはかかってないって言ったじゃねぇか」
ブッハは腰を上げて伸びをしながら文句を垂れる。悪魔との戦闘で負傷した両膝は綺麗に治癒されたようだ。
「嫌なものは嫌なのよ。どっかの強欲と一緒にしないでくれる?」
「おい。ここでそれを言うかよ。潔癖なエルフさんよ…」
ぶんむくれるエルフと拗ねるドワーフ。これは彼らの種族間の仲の悪さが端的に出ている会話だ。
もっとも、二人ともほんきでやってるわけではないが…
「よしなよ旦那。アルテさんも」
「「あんたは黙ってろ(黙ってて)」」
「うぐ。び、ビルド〜」
息の合った二人の声に打たれた盗賊が俺の名を呼ぶ。
俺は戦士の武器である鋼の剣を収めた鞘を腰に付けて腰を上げた。
625613:2006/05/22(月) 12:31:50 ID:4hL5O1dV
3.
いつもの言い争い(主に種族の優劣について)を繰り広げる仲間を諌め、俺たちはキャンプを出た。
たった一度の不慮の自体で備えが不十分になった。もう一度などあっては堪らない。
パイオとアルテの提案から、俺たちは地上を目指すことにした。
「出直しかぁ。もしそれ(宝石)が高く売れたら、魔法防御の鎧が欲しいのぉ」
「同感ね。連中ったら節操なく魔術を撃ってくるんだもの。楯を構えて防ぐのも限界があるわ」
先程とは打って変わって意見が同調し合っている二人を前に、パイオはヤレヤレのポーズを見せた。
「…にしても不思議な輝きだよね」
また袋から取り出して宝石を眺めるパイオ。この男は盗賊と鑑定士の両方のスキルに長ける。
が、その鑑定眼をもってしても件の宝石は分からないとの事だった。
"この世のものではなく、あっち――魔界の物でしょーね"とのコメントがあったのみ。なんともアバウトだ。
それを聞いてブッハは"お宝には違いねぇや"と言い、アルテは"呪いは無いけど、なんか怖いな〜"と漏らした。
宝石の輝きは、ピンク?色。だが輝くというよりはその逆かもしれない。神秘的、でいいかもしれない。
とにかく俺にとっても得体の知れないソレは、どんな物かは地上の知識陣に聞いてみないと判断のつかないブツに過ぎない。
疲れも拭いきれないし、早々に帰ろう―――。
と、その時、

「遊ぼうよ…」

幼い、女の子の声が聴こえた…気がした。

「なぁ…今」「なにか声が…」「聞こえた」「よなぁ?」
俺たちは一斉に立ち止まり、先程の声への疑問を口にした。
いつも力強いブッハも少し調子を落として真剣な顔つきになっている。
「子供の声…」「だったわよね?」
エルフのアルテが横から言葉を接いだ。ブッハが少しムっとなったがすぐに周囲に意識を戻す。
「階下からだね」
4人中最も耳ざといパイオが姿勢を低くして足元を見つめる。
「下…13階、か」
俺もブッハもアルテも、13階という考えに思いを巡らす。
『13階には気をつけろ』の警告。そこから聴こえる――

「おいでよ…」
626613:2006/05/22(月) 12:32:38 ID:4hL5O1dV
4.
女の子の声。明らかに、異様だ。
魔物の闊歩するダンジョンの、それも13階に幼子が居ようなど、普通には考えられない事態だ。
みなそれには気づいている。問題は、
「どうする?無視するか?」
俺の思考をブッハが断絶する。顔を上げてそれぞれの目を見た。
みな不安げだが怖がってはいない。得体の知れない、少なくとも人ではなさそうな何か。
それを前にして去る、それは回復薬の在庫も乏しい俺たちには情けなくも懸命な手なのだ。
いや、恥じることも無い。最悪。悪魔との戦闘が待ち受けている可能性もゼロではない。
その能力の優劣こそあれ、疲弊した俺たちのうちで犠牲が出る可能性があるのを見過ごすことはできない。
「階下から誘ってくる相手よ。間違いなくやばい相手だわ」
彼女の口から"やばい"という単語が出るのは珍しい。が、本気で危険を感じているということの表れでもある。
「そうだな」
「はやく去りやしょう」
俺が結論を出す前にパイオの奴が方針を決めた。その心はすでに地上に飛んでいるに違いない。
素早く手製のマップを取り出して来た道のチェックを始める。呆れるつもりは無いが気が削がれる思いをした。
「10階まで行けば王宮の設けてくれた転送の陣がある」
「それで一気にズラかろうぜ」
マップを覗き込みながら相談する。アルテはパイオがマップ上で走らせている指先を目で追っている。
「――よし。こっちだ」
いつもは2番手3番手を歩くパイオが我先にと先頭に立って歩き出す。
頼りがいのある姿に、俺は先程失せた気力がちょっと戻るのを感じつつ、足を進める。
その後ろにアルテ。得意の弓を携え、辺りに勘を巡らせながら着いてくる。
最後尾はブッハが守る。その手には悪魔を仕留めたバトルアックスを握っている。
後ろと周囲の気配りを二人に任せ、俺は前列のパイオをいつでも庇いに行ける用意を整えることにした。
魔術を弾く楯を構え、暗闇に神経を集中する。道をたどる事に専念するパイオの楯となるために。
俺たち4人はゆっくりと元来た道を戻る。

「どこにいくの?」

声は、いまだ聴こえてくる……
627613:2006/05/22(月) 12:33:33 ID:4hL5O1dV
5.
そして、俺たちは階段の所まで戻ってきた。

下へと続く階段を――……

「ちょっ…なんで13階に続く階段に着いちゃうの?」
「そ、そんな、確かに」
パイオは慌ててマップを見直す。だが、
「間違いないな。辺りの地形や通ってきた道からするに、これが元来た階段だぜ」
ブッハが確信をもって言う。俺もその言葉に異論は無い。
「ああ。ここまで正確にたどって、そしてこの階段に着いたんだ…ただ、上下が変わってるけどな」
ダンジョンには様々なトラップがある。
落とし穴・吊り天井・宝箱もどきのミミック・化け物だらけの通称「怪物の詰め所」…だが、
「階段が入れ替わってるなんて聞いたこと無いわよ?」
俺の心の言葉をアルテが代弁する。そう。そんな話は知らない。あるとすれば、魔術。
「声の主の仕業かな?」
パイオが怯えた調子で呟く。地上へ飛んでった心は此処に戻ってきているみたいだ。
期待が無くなって望みが薄くなってきているのが見て取れる。マップの端が強く握られてひしゃげる。

「ふふふ」

「ひゃあっ!?」
女の子の笑い声―らしき声に文字通り飛び上がるパイオ。ブッハが斧を構えなおす。
アルテが矢を階下の暗闇へ向け、俺は剣を抜く体勢に入る。

「こっち。こっちだよ」

瞬間。

「…ぅあ…」意識が…。
「ビルド?…ぁ」アルテの声が聴こえ、
「二人ともどうし…ぐっ!」ブッハがうめき、
「頭が…」パイオがたじろぐ。

「こっちにおいでよ…ふふふ」女の子の愉しそうな声が頭の中に木霊した。
そして、俺の意識は下に向かって、飛んだ。多分、ほかの3人の意識も…
628613:2006/05/22(月) 12:34:31 ID:4hL5O1dV
6.

気づけば、俺は真っ暗闇に一人立っている。
俺たちの入っているダンジョンは通路を構成している石自体が光を放っていて、光源なしでも探検できる。
石の光る理由などは俺の知ったことではないが、確かなことは冒険が楽だということだ。
だが、ここにはそれがない。
光の加減で明暗こそ珍しくなかったが、完全な"闇"は今まで体感したことが無かった。
分かるのはいつも通りの荒い石畳の感触と肌寒い空気だけだ。

「やっと来たね」

不意に、目の前、本当に目前で声がした。あの、女の子の声だ。
俺ははっとなって前を見た。
「こんばんわ、戦士のお兄ちゃん」
そこには…ケラケラと愉しげに笑う女の子。見た目は間違いなく人間だが、
周囲は妖しげに―あの宝石のように桃色に―ほの暗く光っていて、おかげでその輪郭がはっきりして見える。
俺は何気なく自分の身辺を確かめた。…特に何も失ってはいないようだ。少なくとも、自分は。
「…仲間はどこだ?」
「知らなぁい」
そいつは我関せずといった風に答えた。つま先でぐりぐりと石畳を弄る。
容姿・服装は街にいる、農家の娘といった風貌だ。特別な感じはしないが、それが逆に、不思議だ。
「…きみは誰だ?」
本当は「貴様」や「お前」と呼びたかったが、見た目に釣られてつい口調を和らげてしまった。
刺激しないように、と考えたところで目の前の娘は、さっきとはうって変わって嬉しげな様子で答えた。
「あたしはバンデッタ。見ての通りの女の子だよー」
バンデッタ――それが少女の名前らしい。その響きに聞き覚えはあるが、意味はわからない。
女の子らしいような、全く合ってないような。そんな感覚。10歳あるかないかの少女は今度はこっちに質問する。
「お兄ちゃん…ビルドはここに何しに来たのー?」
「…何しにって、分からないか?」
「えー?」
『わかんないなー』と指をアゴに当てて可愛げ一杯に返すバンデッタ。
…俺の名前をどうして知ってるのかは問題ではないので聞かなかった。相手は只者ではないのが分かるからだ。
「きみは悪魔なのか?」
「んー?そうかもー?」
その場でクルクル回転して遊んでいる。その右手にはいつの間にか樫の木の杖が握られている。
街でも売っている品なのですぐに分かった。
「ビルドは人間だよねー?」
「ああ。そうだ」
「にんげんさんなんだよねー」
「見れば分かるだろう?」
「わかるよー?」
…なんか疲れる。階下から聞こえてきていた時の不気味さは何処へやら。
629613:2006/05/22(月) 12:35:14 ID:4hL5O1dV
7.
「えへへー」
そいつは愉しそうに杖を振り回して踊っている、ように見える。
「なにが目的で「にんげんさんゲットだぁー」
頭に浮かんだ疑問を口にする途中でバンデッタが声を上げた。実に嬉しそうだ。
その「ゲット」というのがとても引っかかるが。
「さっきドワーフ見つけたけど、あれで何人目だったかなー?」
『んーと』と指折り数を数える女の子。その様子は普通に街で遊ぶ女の子そのものだ。
「って、待て。ドワーフだと?」
「え?そーだよ?ぶっはって変な名前ー」
『あははー』と笑って杖をクルクル回す。"ブッハ"。それは間違いなく
「すぐ死んじゃって面白くないんだー」
ぶーたれる子供。頬を膨らませてそれらしく怒っている。
ブッハ。死んじゃって。俺は彼女の放つ単語を理解しきれずにいた。

今この娘は何と言った?死?

困惑する俺の傍に何かが歩いてくる気配がした。慌てて振り返り、
「………っ」
息を呑んだ。そして吐き気をもよおす。
そこには…
「なんでドワーフって野蛮なのかなー」
自身の両腕で自身の頭部に斧を振り落とした姿で"歩いてくる"ブッハの姿だった。
その目に光は無く、血がボタボタと地面に落ちる。
俺はたまらず吐いてしまった。
人形のように意思なく歩く友の変わり果てた姿に、俺は恐怖と嫌悪を覚えてしまった。
「やめろっていったのに、分からず屋さん♪」
バンデッタがそのブッハだったモノにちょん、と指先を当てる。
瞬間、立ち止まって揺らいだが、ソレはすぐに歩行を開始し、元出た闇の中に消えていってしまった――
630613:2006/05/22(月) 12:36:14 ID:4hL5O1dV
8.
「そーだ。あれで4人目だぁ」
パッと華やいだ表情でバンデッタが喜んだ。
「あれは、お前がやったのか」
俺は気分の悪さに脱しきれぬまま彼女を睨みつけた。が、相手は全く動じない。
「違うよー。止めたのに振るうからああなるんだよー」
ああなる、とは、つまりあのような無残な――斧が自分に返るようなことのことか。
徐々にだが怒りが込み上げてきた。だがここで痺れを切らす訳にはいかない。
相手がこちらに何かをする気配も無いし、先攻してブッハのようになっては終わりだ。
「まさかアルテとパイオも?」
「会ったかもねー。会ったよー」
矛盾する回答。俺は既に接触していると判断した。
バンデッタが奥へすっと消えて、すぐに出てきた。そして俺の足元に一つの袋を投げて寄越す。
転がるそれには血が付着していた。最後に見たときは土による汚れしか付いてなかったのに。
「パイオって背の小さいホビットだよね。2ゲット目だー」
「パイオは背は小さいが人間だよ。で、またしても『ゲット』ってことは」
袋から宝石が出てきた。俺はそれを拾いつつ視線を彼女に向ける。
「そ。会ってる会ってるぅ♪悲鳴上げて逃げたから、逃がしてあげたよー」
「…そ、そうか」
その言葉に、俺は安堵を覚えて――
「でも多分生きてないね」
次の言葉で望みが絶たれる思いを味わった。
「だって走っていっちゃったけど、全然出口の方向じゃないし。あっちは確か…グレーターデーモンが」
「ぐ、グレ…っ!」
俺は絶句した。グレーターデーモン。地下30階以降で目撃される上級悪魔だ。
「って言ってもそれは人間さんの呼び名で、此処にいるのはバルログっていって火の魔神だけどね」
その口調はそれまでと違って若干大人びたものになっているが、愉しそうなノリは依然変わらないままだ。

その直後、遠くで友の悲鳴が聞こえた気がした。きっと気のせいだろう。そう信じたい。
631613:2006/05/22(月) 12:36:47 ID:4hL5O1dV
9.
「エルフはどうした」
「察しの通り。もー会ってるよーん」
再びふざけた口調でバンデッタが回る。この踊りもいい加減癇に障る。
「ビルドお兄ちゃんが一番おねぼうさんだったよー。アルテちゃんは2番目おねぼうさんー」
「…あれは朝が弱いからな」
もう何のことか分からん。俺は諦観を込めて相手をしている。
ブッハ。そして(おそらく)パイオを喪った喪失感が沸々とこみ上げてくる。
しかし、心は乾いて、涙も流せない。
体は何の束縛も受けていない。だが、金縛りに遭ったかのごとく、動かない。
自身の気持ちが己に呪いをかけたかのようだ。俺はもうただ、歯を食いしばっていた。
「あの娘に会いたい?」
そんな俺に急接近してきて、俺の顔を下から覗き込みながらバンデッタが囁く。正しく悪魔の囁きか。
これが醜悪なゴブリン顔ならゲロ臭いツバでも吐いてやりたいが、今それをこの少女にするのは自殺行為かもしれない。
抜刀の速さに自信はある。が、ブッハの姿が俺を躊躇わせる。それは同時に、亡き友からの警告にも感じられた。
俺の腰までしかない身長の少女は、嬉しげに回って奥へ消え、10秒くらいで
「連れてきたよー」と、アルテの手を引いて戻ってきた。
アルテの見た目は別れた時のままだ。どこも怪我していないみたいだが、その顔は青ざめている。
「ビルド……ブッハが…」
「ああ、知ってる」
あれを見たのか。ならばその顔色の悪さも分かる。俺たちは突然の仲間の死を悲しみきれず、
俺とアルテの、ちょうど真ん中に立って調子よくスキップしているバンデッタを凝視した。
「エルフはもう6人目だけど、女の子は初めてなんだよねー」
「なんだと」
俺は彼女よりも早くバンデッタに食ってかかった。初めて相手に大して声を荒げる。
もう限界にきていた。アルテは瞬間キョトンとしたが、すぐに不安を顔に出してバンデッタを見つめる。
「そんな怖い顔しないでー怖いよー」
バンデッタがブルブルと振るえる仕草をする。が、もう相手にしない。
「ふざけるな!俺たちをなんだと…」
「獲物だ」
不意に、少女の口調が変わる。
「お前たちは…あたしのエモノだよー」
また口調が子供子供したものに戻る。
「これは遊びだよー?わたしたちの、ひまつぶしー」
それまで気にも留めなかった目が、真紅の目が妖しく光った。
632613:2006/05/22(月) 12:37:19 ID:4hL5O1dV
10.
「悪魔にとってここに入ってくる君たちは絶好の獲物」
明るく、自己を顕示しながら詠うように喋る。
「時には戦って、時には虐めて……時々犯す」
「そうして殺め殺められ、束の間の娯楽を楽しむ」
「…束の間のって?」
アルテが弓に手をかけつつ距離を取り、俺も剣に手をかけてバンデッタを睨む。
「無論ー」
ここでバンデッタはピ、と人差し指を立てた。
「我々の悲願。地上の制圧」
また、口調が歪む。その調子は老獪な響きを孕んでいる。その目からも幼さが失せる。
その小さな肢体には人ならざる魔力が蓄えられている。果たして…
「勝てる気でいるの?」
クルリとあどけない笑顔をこちらに向ける。この切り替えの早さも不気味だ。
「下等生物諸君。お前たちは格好の玩具だ」
こちらに顔を向けたまま、右手をアルテに…彼女の顔に恐怖が浮かぶ。
「ひ…」
「やめ…」
俺は必死で腕をアルテに向けて伸ばした。
刹那、バンデッタの手のひらから何かが飛び出て、アルテの顔面にべちゃりと付着した。
その勢いで彼女はその場に尻餅をついた。
「…んがんご…っ!」
顔には緑色の粘液。スライムか。引き剥がそうとしたが俺の手にも巻きついてきた。冷たく、柔らかい。
アルテは慌てているが息苦しそうではない。パニックに陥って手足をばたつかせている。
「あははははは。無様。無様よ。あはははは」
その様を見てバンデッタが腹を抱えて笑っている。
なんとかスライムを引き剥がした。アルテはゴホゴホと咳き込む。
「くっ!ふざけやがって!」
宝石を転がし、俺は剣を抜いてバンデッタと相対する。
そのとき、背後で呻き声が挙がった。
633613:2006/05/22(月) 12:38:02 ID:4hL5O1dV
11.
「アルテ?」
俺は慌てて背後を見た。
「…ん、ぁあ…」
すると、アルテが服を両手で掻き毟っている。
「…何をした!?」
俺は怒りを露にバンデッタに食ってかかった。彼女は笑いながら応える。
「さっきのスライムに仕掛けがしてあるの。ちょっとした実験よー」
子供のする悪戯っぽい笑み。アルテは弓を捨て、矢を放り、媚態を露に体を捻らせる。
「はぁ……ぁ。からだ。体が、あぁぁ……」
上着を破り、髪を掻き上げ、全ての衣服を脱ぎにかかる。
「あ、ぁぁ…はぁ…あつい。あついよ」
「なっ!?アルテ!やめるんだ!しっか…うがっ」
体を電撃のようなものが走る。さっきと違い、今度は本当に金縛りにかかってしまった。
「こらこら、邪魔をしないの」
俺の体を魔術で縛りつけつつ、バンデッタがアルテに近づく。
己が手によって見る見るうちに裸になっていくアルテ。その美しい肢体が次第に暴かれていく。
「んあっ……かゆい、かゆい…あつい……あ…っ…つっ……」
無駄のない細い体をそのか細い腕で抱き、大きくはないが形の良い胸を、乳房を指先で弄ぶ。
足を大胆に開き、秘所は早くも濡れてきている様だ。
「あぁ…たす……ビルド……ん……んん……っ」
仰向けになって、舌で自分の体を舐める。指先で自身を愛撫する。
最早、正気の欠片も見えない。自慰に従事する女エルフを、少女の姿の悪魔が舐めるように観察する。
「あら、ちょっと早いような…」
バンデッタが気になる呟きを漏らす。それをいぶかしむ間もなく、アルテの状態が変わる。
「あっ……あっ……んぁぁああ!」
「アルテ!?アルテ!」
それまで痴態を晒していた彼女が、突然苦しみだしたのだ。
悶えるのとは違う。それは苦痛に歪んでいる。爪を立てて胸を掻く。
紅潮した顔が土気色を帯び始め、涙と涎を垂れ流す。それは…
「人って脆いのねーもう死んじゃいそうなんて」
思案顔でバンデッタが言う。
死…俺はその言葉を反芻しながら体を動かそうと懸命に身をよじる。が、全く動かない。
彼女の掻き毟った跡は傷になり血が浮かび、下半身からも血が流れる。
「ビ…ド、………た…す………っ……!」

ゴボリ!口から噴出すように血があふれ、彼女は脱力して絶命した。
634613:2006/05/22(月) 12:39:57 ID:4hL5O1dV
12.
「あーははははぁ。面白!おもしろーい!」
両腕を上げて大喜びする少女。俺の限界はとうに過ぎ、もはや殺意しか残らない。
眼下のアルテは血まみれで力なく倒れ、その美しかった肢体は変わり果てた姿を石畳の上に晒す。
その顔は苦痛も通り抜け、虚ろな表情でこちらを見つめたまま逝っている。
「媚薬のつもりがすごいことになっちゃったねー!」
そこでこっちを見てニヤリと笑う。
俺はただ、目前で助けられなかったエルフへのやり切れぬ想いに打ちひしがれつつも、悪魔への憎悪を膨らませていた。
「今度はアルテちゃん愛しのビルドお兄ちゃんの番だよー」
杖を片手にバンデッタが近づいてくる。
俺はその愛らしく見えなくもない顔にツバを浴びせ…ようとしてかわされた。
「もー汚いなー」
そう言いつつ、杖の先で俺の胸を小突いた。
「そんなばっちいお兄ちゃんは、いっそ汚い花火になっちゃえー」
ケラケラ笑いながらバンデッタが距離をおく。
途中、アルテの亡骸を飛び越えて、その向こうに広がる闇と同化する。
そして声だけが聞こえてくる…。
「あと10秒で爆発だよー」
10秒、その声とともに俺の中で何かが悲鳴をあげる。
「ぐぁ!」
体を激痛が走る。血が、血が逆流する。
「飛び散れ下等生物ー」
虚空から『あははははー』と馬鹿らしい笑い声が聞こえてくる。
気配が四方から発せられ、はたしてどこからのものか全く分からない。
体の痛みは増すばかりだ。汗はダラダラと流れつづけ、彼方此方から血が噴出す。
どうやら、ほんとうにはなびになってしまうようだ……
「あと5秒ー。あははははー」
「っ!っっ!」
もはや声も上げられない。体を構成する全てが何かに変わる、そんな気がする。
「なかなか面白かったよおにいちゃーん!」
もうこの悪魔の声など聞いていられない。ただ、足元のアルテが哀れでならない。
「畜生!畜生!」
声が、出る。血とともに慟哭が露出する。
「糞!糞!糞!くっ…」

"―――汝、何を哭いておる?"

「……?」
ついにイカレたか。頭の中で声が聞こえた。
635613:2006/05/22(月) 12:41:04 ID:4hL5O1dV
13.

"――我は怨嗟に応えるもの"

その声は直接頭に響いてくる。
時間はもう幾ばくもないはずなのに、その間は時間的余裕が感じられる。

"―――汝、時間がないな?早く言え"

宝石の癖に五月蝿いな。なにを言えってんだ?
もう声にもならない。否、口などない気がする。目も鼻も耳も、指も腕も、滅びている気がする。
が、しかし、そいつははっきりと応じてくれた。

"我は呪いをもたらす。我が呪いにその先を示せ"

偉そうな奴だな。ならあの小娘を黙らせてくれ。

"――それだけで良いのか?"

ああ。どうせなら永遠に黙らせてやってくれないか。

"――永続の呪いは我では無理だ"

なら、いっそ死でイイや。早くしてくれ。もうしんどいんだ。

"――了承した……では、さらばだ。我が主よ"

ああ。まかせたぜ…。
俺は眠ることにした。なんだか分からんが、少し気が晴れた。
636613:2006/05/22(月) 12:44:15 ID:4hL5O1dV
14.

そして、一人の戦士が火を吹いて飛び散った。

閃光が、疾る。

「あーははははははぁ」
少女の姿の悪魔が、笑う。

その直後、

「あはは……」

その光の中から一振りの剣が現れた。

「!?」
慌てて回避しようとするも―――時既に遅し。
その鋼の剣が少女の小さな胸を貫く…

「がっ!…………」

人と同じ赤い血を流し少女は宙に静止する。

「な、なぜ……」

これはたしか、あの人間が持っていたもの。偶然か。しかし彼女には分からない。
こんなものが我が身体を容易く貫くなど……魔術すら帯びぬ鉄の固まり風情が…

「あ……ヴェンデッタ……御主さ、ま………」

――しばらくして、その身体から魔力が抜け落ち、固い石畳の上に小さな身体が叩きつけられて、暗闇に静寂が戻った。
その場にはバラバラの肉塊と二つの少女の遺体。それと、こなごなに砕け散った"ただの石ころ"が遺された。
637613:2006/05/22(月) 12:44:50 ID:4hL5O1dV
15.
こうして4人の冒険者が消えた。
流浪の旅人だった彼らを気に止めるものは少なく、宿屋や酒場の者が心配する程度だった。
それも時とともに忘れられていき、新たな冒険者がダンジョンへ次々と挑んでいく日々が流れていく。

やがてバンデッタの言った通り悪魔の本格的地上侵攻が始まり、世は混迷を極めることになる。
が、それはこれはまた別の物語である。
638613:2006/05/22(月) 12:46:38 ID:4hL5O1dV

〜完〜

…ってことで、終わりです。なんか当初の物とかけ離れてるな。
正直、エロと子供ネタが苦手なんで不慣れな感じが隠せてないと思う。
639名無しさん@ピンキー:2006/05/22(月) 23:16:18 ID:GejND0RK
GJー。
でもちょっとやられがあっけなかったかも。
640名無しさん@ピンキー:2006/05/22(月) 23:47:05 ID:2vsHiI2l
正直、炉利のやられ部分は淡白だったけど、
ドワーフとホビットのやられ(?)はオモロ怖かったぞ。
641名無しさん@ピンキー:2006/05/23(火) 00:16:42 ID:SEDL/Q/g
いいと思うけど長いな。一気にスレの寿命が・・・
642名無しさん@ピンキー:2006/05/24(水) 12:01:07 ID:gN135Pvm
いままでの話を総合しつつ、自分の考えも入れてテンプレ案のたたき台を作ってみた。

【戦闘】強い悪の女戦士を屠るスレ 2人目【やられ】

悪の組織その他、悪辣な女悪役が、
正義役と死闘の末、屠られるってのが基本設計。

・創作/二次創作、どちらも歓迎。ただし実在人物はNG。
・エロ表現の有無・程度は書き手の任意で。
・スレタイは「屠る」となっていますが、
屠るかどうか(死 or 戦闘不能)も書き手次第で。
・雑談や感想レスなど、書き手が投下しやすい環境を心がけましょう。
・特殊属性につきsage推奨。
643名無しさん@ピンキー:2006/05/24(水) 13:20:01 ID:Nbe1MAoE
GJ。なかなかいいんじゃないか。
最終的にはもう少し詰めなきゃいけないかもしれないけど、
俺は基本的にそのスレタイ&テンプレに賛同。あとは前スレ(このスレ)のアドレスくらいかな。
644名無しさん@ピンキー:2006/05/25(木) 19:57:53 ID:AGvMwoR9
殺すのモッタイナーイとかは「悪の女を捕まえて」へ

等関連スレはどこまでだ?
645名無しさん@ピンキー:2006/05/25(木) 21:08:42 ID:cR8IPjsv
思いつく関連スレはとりあえず
・悪の女をつかまえて
・【ザコ】雑魚女キャラを描いたエロパロ【やられ】
・猟奇・鬼畜・グロ・嗜虐・リョナ系の総合スレ 第5章
‥‥のあたりか。

場合によっては「正義のヒロインに関してはこっち」という形で
・戦隊シリーズヒロイン陵辱小説スレ4
‥‥も関連スレに入れてもいいかも知れないし要らないかも知れない。

あ、雑魚スレにSS投下されてた。
646名無しさん@ピンキー:2006/05/25(木) 23:35:41 ID:d8dfyApD
あと、
【版権・オリ】◆強い女性キャラがやられるスレ◆
これも関連といえば関連か?
なんか関連っぽいのが多くて良くわからなくなってきた。誰か選別きぼん
647名無しさん@ピンキー:2006/05/28(日) 02:41:20 ID:f1JcR38E
関連スレをどうするかだが整理すれば

・エロパロ版に限るのか他版も含めるのか。
・関連スレを「悪の女」で括るか、「リョナ」で括るか、はたまた「グロ」で括るか。
もしくは、すべてを含めて関連スレ一覧を載っけるのか。

といった問題があるように思う。

個人的には関連スレを「悪の女をつかまえて」に限定して姉妹みたいにやっていきたい。
「やられ」はこっち、「エッチ」はあっちみたいに。

あと>>642のテンプレだけど
・エロ・グロ表現の有無・程度は書き手の任意で。
とグロも書き手の好みでいいんだよってことを明記した方が間口が広くなるかも。
648名無しさん@ピンキー:2006/05/28(日) 11:22:27 ID:4l5cfG0q
>647
なるほど。「つかまえて」スレに限定するのもいいな。
テンプレ案改正も同意。

つか、いまさらだがこのスレの住人って何人だよw
書き手の人を含めて片手で足りるんじゃね?w
649名無しさん@ピンキー:2006/05/29(月) 00:07:48 ID:YBnNfSEm
>>648
まぁ、ROMを合わせりゃそれなりにいるだろうが、
実際書き込んでる住人となると、
書き手あわせても10人はいかないだろうな。(さすがに片手とは思いたくないw)
点呼なんてとると悲しい結果になるだろう。
けどまぁ特に荒れることもなくマターリここまでこれたからよかったんじゃないか。
650名無しさん@ピンキー:2006/05/29(月) 20:10:32 ID:UFXah2uI
ものは言いようだなw
651名無しさん@ピンキー:2006/06/01(木) 11:36:06 ID:yzDvc7Bn
話題がないのでやられの情報でも。

20年ほど前の作品だが、
マガジンコミックスの『装甲武神ヤマテック』っていう現代パワードスーツものに
「やられ」がいくつかあった。それも全三巻中、すべてに1つずつ。
1巻 一.三巻でやられるボス屍緋華 裸での水浴びシーン。&主人公との戦闘
    ニ.馬頭刹 レオタード(水着?)のお姉さん。味方の女を操るが失敗。
          主人公に「いっちまいなーっ」とパワードスーツごと刀で斬られやられる。
          やられる寸前の驚愕シーンのみで、やられの直接的な描写はなし。        

2巻 叱祇尼 黒のドレス?みたいなのを着たお姉さん。
        投げナイフで主人公を追いつめるものの、失敗。
        今度はパワードスーツで戦いにのぞむものの、
        主人公に体当たり→拳を突き入れられる。拳は叱祇尼の顔の間近で寸止め。
        「ひぃぃぃーっ」と恐怖で悲鳴をあげる彼女をビーム砲で殺す。
        ボロボロになった叱祇尼が「これで勝ったと〜」といいながら死亡。

3巻 屍緋華 ファンタジーの女戦士みたいな格好をして主人公を追いつめる。
        剣を主人公に突き立てるが致命傷にはならない。
        ブチ切れた主人公がパワードスーツを着込み、大刀を屍緋華の横腹に斬りつける。
        それでも戦おうとする屍緋華のドテッ腹にビーム砲。
        「ひいいいーっ」という悲鳴とともに真っ二つ。
        それでもすぐには死なない屍緋華。最後は主人公の自爆に巻き込まれ死亡。

絵は80年代4〜5頭身系だが、主人公の一切の躊躇なき屠りはかなりいい感じ。
652名無しさん@ピンキー:2006/06/01(木) 19:09:17 ID:gNL3gPax
また凄いネタだなあ…。
2巻の例を見るに、「一切の躊躇なき屠り」というより
むしろ嗜虐なんではないかという気がw
653名無しさん@ピンキー:2006/06/04(日) 16:38:32 ID:BDmHyGqq
このスレの寿命、あとSSが長いので一本、短いので二本ってところだね。
で、>>642のテンプレ案に修正加えたのをつくってみた。
あせらずスムーズに次スレに移行するため、そろそろ決めとかない?
修正・提案など意見をお願い。関連スレどうするかなぁ。

【戦闘】強い悪の女戦士を屠るスレ 2人目【やられ】

悪の組織その他、悪辣な女悪役が、
正義役と死闘の末、屠られるってのが基本ライン。

・創作/二次創作、どちらも歓迎。ただし実在人物はNG。
・エロ・グロ表現の有無・程度は書き手の任意。
・スレタイは「屠る」となっていますが、
 屠るかどうか(死 or 戦闘不能)も書き手次第。
・雑談や感想レスなど、書き手が投下しやすい環境を心がけましょう。
・特殊属性につきsage推奨。

◆前スレ
 ★強い悪の女戦士を屠る創作スレ★
 http://sakura03.bbspink.com/test/read.cgi/eroparo/1112600419/

◆関連スレ
 悪の女をつかまえて
 http://sakura03.bbspink.com/test/read.cgi/eroparo/1080476860/
               悪の女との「えっち」がメインの場合はこちらに。
654名無しさん@ピンキー:2006/06/04(日) 17:41:25 ID:JgapdgYB
>>653
改定案賛成ー。
まぁ、焦る事態になるとはあんまり思わんけどw
655名無しさん@ピンキー:2006/06/05(月) 22:07:08 ID:lVB1Jrdl
そのテンプレだと……

予想されるFAQ:悪限定なの?→またこの質問かよ
656名無しさん@ピンキー:2006/06/05(月) 23:35:22 ID:Dv7gzHpw
えっと、こんだけ「悪の〜」つけてても悪の女以外OKか聞いてくるってことか。
それともそういうのを想定してFAQをつけた方がいいってこと?
657名無しさん@ピンキー:2006/06/05(月) 23:59:41 ID:EIzQ5S9L
そこまで想定する必要あるかなあ…。
無事に新スレを迎えたとしても新規の人がそれほど現れるとは思えんが。
つか、 悪限定なの?→そうだよ で終わりそうな気がw
658名無しさん@ピンキー:2006/06/06(火) 02:49:52 ID:m70DOPDC
俺もテンプレはこれでいいと思う
ただ「正義役と死闘の末、」の部分は無いほうがいいような気もする
659デスリープファイト:2006/06/06(火) 06:13:02 ID:bS7Dgn8t
暴力によって支配された無法都市、ここは地獄のデスリープシティ。
女ボスが仕切っていることで有名なギャング『ブラッディパイソンズ』
その『ブラッディパイソンズ』にたった一人で立ち向かう男がいた………
660名無しさん@ピンキー:2006/06/06(火) 06:18:25 ID:bS7Dgn8t
黒のTバックみせつけるようにジッパーを下げたままのショートパンツ、
上半身はそのジーンズを吊るす赤いサスペンダーで、乳首や乳輪を隠すのみという出で立ちの女。
歳は二十半ば。右腕には毒蛇のタトゥー。金髪にきついアイシャドウ、そして漆黒のルージュ。
男を従えることに喜びを感じている彼女の名はラネル……武闘派で知られる『ブラッディパイソンズ』の女ボスである。

「ふひゃひゃっ、ここにいるあたしの舎弟たちがねぇ……
 精液でお腹パンパンになるくらいまで犯してたよぉ」
両手に持つトンファーをくるくると遊ばせながら、下卑た言葉を対峙する男に投げかけている。
「妹を何故襲った……」肩を怒りで震わせながら、
武骨な筋肉を藍色の革ジャンとジーンズにおさめた2m近い長身の男−レイジは問う。
「犯したかったからでぇぇす」
ヘラヘラと笑いながらレイジをとり囲む十人ほどの男たち、
その中でもひときわ頭の悪そうなモヒカンの男がふざけた口調で答える。
「そうそう、なんか私清楚ですって雰囲気が気に入らなかったんだよねぇ
 けどね最初は嫌がってたが、途中からだんだん気持ちよくなってきたのか、
 あっちからお願いしますぅなぁんて、男どもを誘ってたんだよぉ。」
ニヤニヤと美しい顔に嗜虐の笑みを浮かべながら、ラネルはモヒカン男の言葉をおぎなう。
661名無しさん@ピンキー:2006/06/06(火) 06:21:30 ID:bS7Dgn8t
今にも爆発しそうな怒りをおさえながら、レイジはもう一つラネル達に訊ねる。
「何故、殺した……」
「犯しまくってたら、勝手に死んだんでぇぇす。不可抗力でぇぇぇす」
「ギャハハ、すげぇっ不可抗力ってどういう意味?おまえ難しい言葉知ってんなぁぁっ」
とりまきの男たちがふざけあい爆笑する。
「…………」
「はははっ首しめたらアソコの締まりがいいなんていう奴がいたからさ、試してたんだよねぇ。
 けどそいつ、ちょっと力入れすぎちまったんだろうね。
 なんかダランとして虚ろな眼をしてるなぁなんて思ってたら、
 そのままポックリ逝きやがった。本当にかわいそうにねぇぇぇっ。」
人を舐め貶めることが快感なのか、挑発的な表情をしながらラネルはいう。
「…………」
「本当はね。あのまま誰ともしれない赤ちゃん孕ませて、
 オタオタしてる姿を皆で毎日笑ってやろうって計画だったんだけどねぇ。残念なことしちゃったよ」


レイジが駆けつけた時、彼の妹は精液にまみれ路上に眼を見開いたまま事切れていた……
ひたすら絶叫した………助けられなかったおのれのふがいなさに、鬼畜外道どもへの怒りに。
662名無しさん@ピンキー:2006/06/06(火) 06:24:05 ID:bS7Dgn8t
人通りのない落書きだらけのストリート。
そこに、レイジの眼の前に、妹を犯し殺した人の皮を被った悪魔たちがいた………
「もう使うまいと思っていた……こんな人を殺めるだけの拳は……けど、それも今日限りだ」
自分に言い聞かせるように、そしてラネル達への宣戦布告をかねて静かにレイジはつぶやく。
「うひゃひゃホントに馬鹿だねぇ。この人数に勝てると思ってんのかい。
 ふざけんじゃないよ。フフっ痛めつけて痛めつけてそれから妹んとこ送ってやるよ」
そして、いきなり左手を膝につけたかと思うと、ムッチリとした大きなお尻を左右にふり、
右手を口元にもっていき「あはぁんっ」とやらしげな喘ぎ声と同時に投げキッス。
前かがみになったことで、こぼれ落ちそうなほどたわわに実った乳房を
おさえこんだサスペンダ−がたわみ、たぷんたぷんと二つの肉果実が揺れる。
そして隠されていた薄紫色の艶かしげな乳首が顔をのぞかせた。
「うっひょぉぉっ姐さんの挑発ポォォズっ。姐さんやる気だぜぇ」
どこまでも馬鹿馬鹿しい、彼女たちの言動に辟易しながら、
レイジはこれからの戦闘にそなえ、中国拳法に似たファイティングポーズをとる。
「あたしの挑発ポーズの意味わかってるねっ。
 こいつにトドメさした奴にはオマンコにハメハメさせたげる。
 そうだ……なんかこいつなんか妙に落ち着いててムカつくからね。
 今日はラネル様の極上フェラに昇天パイズリをセットだ!」
ラネルのその言葉が合図になった。
歓喜の雄叫び……いや奇声をあげて男たちが思い思いの武器を手にレイジに襲いかかった。
663名無しさん@ピンキー:2006/06/06(火) 06:33:00 ID:bS7Dgn8t
−−−−−−*−−−−−−*−−−−−−*−−−−−−*−−−−−−

……………男たちがひたすら呻いている。いや、すでに呻くことも生命活動をやめたものもいた。
肋骨が折れ肺に刺さったもの、頭がコンクリートと膝に挟まれ陥没したもの、
心臓に手刀を突きこまれたもの、金玉を蹴り潰され悶絶しているもの………ほとんどのものが致命傷。
かろうじて一命をとりとめたとしても、一生まともな生活ができないほどダメージを受けていた。
デスリープシティではそういったものが生きていけるほど甘くはない………

ヘビー級のウェイトにすさまじいまでの拳法で彼らを冥土の入り口まで連れていったレイジ。
「ハァハァっ、女……あとはおまえだけだ……」
息を切らしながらゆっくりとした足取りでレイジはラネルに近づく。
「う、嘘だよっ、こ、こっちは荒くれ野郎が十人もいたんだよ。
 それを一人で……く、くるんじゃないよっ」
ラネルは信じられないといった表情に恐怖をにじませつつ力任せに右手でトンファーをふるう。
「ガハァッ」
その攻撃がレイジのわき腹にめりこんだ。
さっきまでのレイジならそんな大ざっぱな攻撃など軽く避けていたはずであった。
しかし、彼も無傷とはいえなかったのだ。致命的な傷はないものの擦過傷は数知れず、
そして十人を相手にしたことで体力が限界に近づいていた……
「ひゃははっ、やっぱり十人も相手にしちゃあ限界がくるよねぇぇぇっ
 さあ、さあっ、さあっっあたしのトンファーの味はどうだいっ」
ムチムチした豊満なボディを右に左にとひねりつつ、レイジに打撃を加えていく。
サスペンダーがその勢いでずれ、威圧的なまでに存在を誇示してやまない爆乳があらわになった。
抵抗のなくなった二つの成熟した乳房はラネルの動きに合わせブルンブルンと縦に横にと揺れ動く。
664名無しさん@ピンキー:2006/06/06(火) 06:37:46 ID:bS7Dgn8t
防戦一方のレイジ。頭部だけはしっかりガードしているもののいくら
鍛え上げられた鋼の肉体とはいえ、鉄の棒をそう何度も受けて耐え切れるものではない。
腕の骨にはヒビが、いたるところに赤黒い痣ができている。
「すごいっ、すっごい気持ちいいよ。
 オマンコにチンポハメるなんかよりはるかに興奮するねぇっ
 ひゃははっ痛いかい。痛いだろうねぇっ!
 もうちょっとだったのにねぇ。すっごい心残りだろうねぇ……」
ラネルは少し息を切らせながら白い肌を赤みがさすまで上気させている。
興奮した表情は淫虐の色気を醸し出していた。
「さぁ、これでトドメだよっ……ふふ、すごいよっ、みて乳首勃っちゃったよぉっ……
 そうだ、あの世に行く前に、いいこと教えてやるよ。
 首締めてあんたの妹殺したのはねぇっ。あそこで死んでるあいつらじゃないっ。このあたしさっ!」
ラネルのその言葉で、疲労によって心が折れつつあり、
痛みで腕のガードも下げてしまっていたレイジの双眸に光が宿る。
「なん……だと……」
「ま、ペニパンだったし実はオマンコが締めつけるも何もなかったんだけどねぇっ。
 そう、あんたホントの仇も討てずに死んじゃうのさ、さあっあの世で妹にゆっくり謝りなっ」
そういって頭と首を狙いトンファーが突きこまれる。
ブゥンッ 残像がみえたとラネルが錯覚するほど高速の動きでレイジはその一撃をかわすと、
ラネルの両手首に手刀を叩き込んだ。
「ひぎゃっ」トンファーがカランッと音をたてて地面に落ちる。
彼女の慢心が、言動が、レイジの怒りを頂点にまで押し上げ最後の力をふりしぼらせたのだ。
665名無しさん@ピンキー:2006/06/06(火) 06:42:56 ID:bS7Dgn8t
「ひっひぃぃっ。わ、悪かった、許しとくれよ。降参だよぉっ
 あぁっそ、そうだ、ただとはいわないよ。あたしの身体好きにしていいからさっ」
そういうなり、ラネルは左手で勃起した乳首を指で摘みながらその熟れた乳房を揉みしだき、
黒のTバックのなか、自身の秘裂に右手を持っていく。
「ねぇっ、耳をすましてごらんよ、クチュクチュッって音が聞こえるかい。
 あんたと戦って興奮しちまってさ、乳首が勃っちゃったどころか……
 ほら、こーんなにオマンコが濡れちまってるんだよっ」
ぬらぬらと妖しく淫水に濡れ光る手をレイジにみせる。
ラネルを怒りと憐れみのないまぜになったような微妙な顔のままみつめるレイジ。
「………わかってる。大事なあんたの妹を殺したんだ。
 許されるわけないし、あたしを殺したいって気持ちも当然だ。
 けど、頼むよ。命だけは勘弁してよ。
 金でもあたしが気に入らなけりゃ他の女でも
 あんたの望みなんでも……なんでもあげるからさ、ね」
さっきまでとは真逆といっていいほどの真剣な、
そしておのれの行為をいかにも反省しているような表情でラネルはレイジをみつめかえす。
666名無しさん@ピンキー:2006/06/06(火) 06:44:51 ID:bS7Dgn8t
数瞬の後、レイジのぶあつい左手がラネルの爆乳を鷲掴みにし、そして強く握りこんだ。
右手は彼女の濡れそぼった秘裂に。指を強引に押し入れかき回す。
「ふぁぁぁっい、痛い……痛いよ……
 けど、これであんたの気がすむなら安いもんだ……
 本当にすまない、調子にのってた。
 こんな状況になってはじめてわかった……あたしは最悪の女だよ……ごめん…
 あんたのいうことなら何でもきくからさ、さぁ何でもいってよ」
眼をうるませながら、本当に申し訳なさそうに言うラネル。
レイジの心が揺れる。妹の仇とはいえ、抵抗しない女を殺すことは気がひけたのだ。
ラネルが『女』であることを確かめるような今の行為は
レイジのとまどう心に一つの決心をうながすものでもあった。
667名無しさん@ピンキー:2006/06/06(火) 06:47:33 ID:bS7Dgn8t
………パァンッ
ラネルの顔を勢いよく今まで乳房を揉みしだいていた手ではたくと彼女に背をむける。
「俺が気が変わらないうちにこの街から出て行け、次に会ったら必ず殺す」
非情になれない男がそこにいた。よろめきながらもその場を立ち去ろうとするレイジ。
「こ、こんなクズな女を本当に助けてくれるのかいっ………
 わかった。あんたのいうとおりにするよ。今日中にもこの街から……」
ラネルの右手がそろりと後ろにやる。
そこにはラネルの魅惑の巨尻に隠れてレイジからではみえなかった小さなナイフが縛りつけてあった。
「ひゃっはぁぁっ甘ぁぁぃ、死んで出てくのはあんたさぁぁぁっ」
鞘からナイフが抜かれ、ラネルはレイジの首筋めがけて飛びかかる。
バシィ
「ぎゃひぃっ」
ナイフを持ったラネルの細腕がレイジの太い鋼の腕に裏拳によって振り払われた。
レイジの顔は諦めとさげすみ、そして何よりも怒りが支配している。
「救いようのない……外道め…………俺が…地獄まで案内してやるぜ」
668名無しさん@ピンキー:2006/06/06(火) 07:08:32 ID:bS7Dgn8t
「あっ、あっゆ、許しぃひっひぃぃぃぃぃぃぃぃっ」
恐怖のあまりラネルは股間から黄金色の水があふれ出す。
その股間にレイジの膝が恐ろしい勢いをもって吸い込まれた。
「ふぎゃぁっ」
ミシィッという音ともに恥骨が砕け、その衝撃が子宮までとどく。
経験したことない鋭い痛みと鈍い痛みが同時にラネルを襲う。
ラネルはその場にへたりこもうとするが、レイジの重く速い拳がそれを許さずにラネルの腹を突き上げた。
「ぐぶぇぇぇっ」
ラネルの口から血反吐がゴヴォッと吐き出される。
「いやぁっっ、し、死にったっ」
グシャァッ
拳がめりこみ、成熟した魅惑の右乳房がその勃起していた乳首ごと陥没する。
その一撃がレイジの怒りの連撃の狼煙であった。
残された左乳房が、腕が、足が、腹が、首が、肩が、
顔をのぞくあらゆる部位がレイジの拳によってラネルを、そして彼女の『女』を破壊していく。
「オォォォォォォラァァッ」
「ぶっぎゃぁぁぁぁぁぁぁぁぁっ」
レイジの渾身の一撃を顔面に喰らい、
美しい顔を醜くひしゃげさせながら吹っ飛び、コンクリートの壁に轟音とともにぶつかり崩れ落ちた……

「あとは俺が地獄に行くまでツケにしといてやる……せいぜい先にゆっくり楽しんでおけ」
レイジはそう既に絶命しているラネルにむかって吐き捨てると、
今にも倒れそうな身体をなんとか奮い立たせ、いずこかへと去っていった……
                              
                                                              了
669クレイバンの人:2006/06/06(火) 07:18:56 ID:bS7Dgn8t
ファイナルファイト系をイメージして書いてみました。
今回はエロよりもやられ重視で。
500KBだとしてもあと、20KB弱残ってるから大丈夫かなと思って投下したんですが、
もし迷惑かけてたらすみません。
670名無しさん@ピンキー:2006/06/06(火) 12:07:06 ID:7flvBYrC
全身打撃GJ!!
だめな外道っぷりが光るなあw
671613:2006/06/06(火) 12:39:28 ID:ZmTPc3Oe
北斗のザコキャラの如くボコボコにされる様が浮かんだYo!
ただ「ぶっぎゃあぁぁ!」はジョジョっぽかったw
672名無しさん@ピンキー:2006/06/08(木) 18:01:25 ID:QlDCLLNM
四葉に上がってた画像に触発され「エペリュージュ」を買ってみた。
敵の姐さん(ディナス)が何巻に出てくるのか分からず、1〜3巻すべて買った俺は無論>572なわけだがw
結論から言うとなかなか良い物件だ。作中の会話等だとかなり強いキャラのようなんだが、
それは画としてはほとんど表されてなくて、ただのエロ噛ませ犬だというのが惜しいが。
この漫画は全般に擬似セックスを思わせる描写が多いんだが、その中でもエロさを前面に押し出してるのがイイ。

1回目のやられは腹を腕でぶち抜かれる→血を吐いて倒れる。
2回目のやられは主人公を攻撃→首を鷲づかみにされて宙ぶらりん→頭吹っ飛ばされてジ・エンド。
あんまり濃い描写はない。

エロキャラ・やられ女はこれだけ。というわけでこのスレ的に必要なのは1巻のみ。
話全体はどーでも…ゲフンゲフン。
やられ悪女度はB+。エロいので水増ししてA。(参考:霊牙はS)
673名無しさん@ピンキー:2006/06/10(土) 21:04:16 ID:0LCpr0b7
700近いのでage
674名無しさん@ピンキー:2006/06/11(日) 19:49:29 ID:6HUQk40s
>672 情報サンクス。俺も一巻だけ探してみよう。

んで、テンプレ案だが>658がいいかも。
ステルスやられ(暗殺)がそれなりに今までのSSにある以上、
>658の方が幅が広くなるし、スレに合致してるな。
けど悪同士で殺しあうとなると主旨がズレてくるから正義役だけは残しといた方がいいかもしれん。

「正義役に悪の組織その他、悪辣な女悪役が、 屠られるってのが基本ライン。」 でどうよ。
675613:2006/06/12(月) 17:53:19 ID:NOnfbeiT
短編投下。

「うふふふ…」
「まて悪者!」
「なにやつ!?」
「とぉ!たぁ!」
「きゃー」
676名無しさん@ピンキー:2006/06/12(月) 17:54:25 ID:NOnfbeiT
しまったwww名前がwww
677名無しさん@ピンキー:2006/06/12(月) 19:15:01 ID:sETPEILT
>>674
改訂同意。が、>1の原形を残した語順で
「悪の組織その他、悪辣な女悪役が、正義役に屠られるってのが基本ライン。」
の方が個人的には良いかと。

>>675
短編っつーか小ネタと言えww
678名無しさん@ピンキー:2006/06/12(月) 22:54:46 ID:2tehki5k
不覚にも最後の二行で萌えた。駄目だ俺
679名無しさん@ピンキー:2006/06/18(日) 22:05:56 ID:rY1avcIf
馬な時?
680名無しさん@ピンキー:2006/06/19(月) 20:09:39 ID:e6SXYs11
だれが縦読みしろとw
681名無しさん@ピンキー:2006/06/20(火) 13:39:27 ID:pE8cnkXM
うまなとき吹いたw
682名無しさん@ピンキー:2006/06/22(木) 23:04:40 ID:EYeHx2Oc
「やぁぁっ!」
前だけを隠し、背中がすべて露わになったレオタードの女戦闘員が
電磁ナイフを自分のおヘソのあたりに構え、
超古代文明の遺産である「戦機鎧」を着込んだ飛鳥耶麻斗へと襲いかかった。
「とりゃぁぁっ」
裂帛の気合とともに女戦闘員の勢いをカウンターにした一撃が、
彼女の成熟し、たわわに実った両乳房の深い谷間へと吸い込まれた。
「いやぁぁんっ」
可愛い悲鳴とともに数メートルも吹っ飛ばされ転げまわる女戦闘員。
その強化された拳のダメージは生体強化された彼女であっても致命傷となるものだった。

せめて一太刀と、ヨロヨロと立ち上がる女戦闘員に、全身を愛撫されたかのような快感が駆け巡る。
「はぁぁぁぁっ」耐え難い興奮に艶っぽく喘ぐ女戦闘員。
彼女の仕える闇王国オーパで『女王の情け』と呼ばれる生体反応である。
女戦闘員の強化された身体に内蔵してある生命管理システムが致命傷と判断すれば、
爆発する瞬間までに、強烈なまでの性的興奮を人工的に造りだすのだ。
「あはぁぁっいやぁいやぁ……あたし…まだ死にたくなひぃぃぃっ」
襲いくる死の恐怖と言葉ではいいあらわすことのできぬ至上の快楽に法悦の表情を浮かべながら、
豊満な乳房を、ツンと勃起した乳首をレオタードごしにフニュフニュ、コリコリと弄くる。
股間からは淫らな水がとめどもなく溢れだし、股間を濡らしていく。
「すごひぃぃっ気持ちいいっ、死ぬのはいやぁっけどすごい、すごいよぉぉっ」
細い指でクリトリスを、そして蜜壷に勢いよく突き入れて
チュクチュクと卑猥な音をあたりに響かせながら、どんどんと絶頂に近づいていく。
みせつけ誘うかのようなオナニーショーを目の前で繰り広げられ、
十七歳の耶麻斗の肉竿は戦機鎧のなかでムクムク起き上がり硬くなっていく。
「ねぇっ、あたしを抱いてぇっあなたの手でもっと気持ちよくさせてぇぇっ」
むっちりとしたむきだしの巨尻を突き出して女戦闘員は耶麻斗を誘う。
敵とはいえ、年頃の美人のおねえさんである。
こんな痴態をみては戦機鎧を脱ぎ、むしゃぶりつきたくなるのが普通の男の子の反応だ。
しかし、爆発にまきこみ相手を道連れにするという、
闇王国オーパの卑劣な策であることを師匠から聞かされていたため、
耶麻斗は必死で耐えながら、ただただ快楽に溺れきった女戦闘員をみつめるだけである。
「もうだめぇ、イっちゃう、逝っちゃうよぉ…イク逝くイク逝くぅぅぅぅっ」
ビクビクッと痙攣したかと思うと大量の飛沫が股間から飛び散る。
耶麻斗が友人に借りたAVでいつかみた「潮吹き」だ……などと思った瞬間、女戦闘員の身体が爆ぜた。
すさまじい黒煙がたちのぼる。生前の姿をいっさい残さないほどの爆発であった。

はじめて装着した戦機鎧、敵とはいえはじめての殺人、そして最期の女戦闘員の痴態……
(こんなのと、こんな奴らとこれからやり合うのかよ……)
耶麻斗はまだ戦闘経験も性的な経験も乏しい。
これからの戦いに不安をおぼえるのは当然のことであった…………
683名無しさん@ピンキー:2006/06/22(木) 23:08:52 ID:EYeHx2Oc
>>675に触発されて、
一レス(短編)でやられエロSS書けるか挑戦してみました。
684名無しさん@ピンキー:2006/06/23(金) 18:55:05 ID:yFtRpr2u
な、なんか単発と思えんエロさだ…GJ!
685名無しさん@ピンキー:2006/06/26(月) 00:58:39 ID:M6OBX1Oj
過疎スレだし、職人さんのSS投下の頻度を考えても微妙なラインだが、
残り15kbだから投下を控えているってことはないのかな。
ひょっとしたら次スレたててこのスレは埋めた方がいいかもと思ってみたり……
686名無しさん@ピンキー:2006/06/26(月) 05:17:35 ID:fLvdld7e
そんなことよりも、うんこって固さによって、
名前が変わることを知ってるかい?

▲----固い----
うんがん(岩)・・・・2週間以上の便秘(危険な状態)
うんせき(石)・・・・2週間以内の便秘(切れ痔は確実)
うんこ(標準)
うんち(標準)
うんにょ(でじこじゃないよ)・・・・やわらかくて拭きやすい
うんしゃ(沙)・・・・牛乳の飲み過ぎ。軽い寝冷え
うんすい(水)・・・・牡蠣等による食中毒、赤痢
▼--柔らかい--
687名無しさん@ピンキー:2006/06/26(月) 19:10:53 ID:dp84q5Lk
>>685
ううむ、確かに悩むな。
一応毎日巡回してるから、埋まったらその日の内に新スレを立てられるとは思うけど…
688名無しさん@ピンキー:2006/06/29(木) 23:49:49 ID:v60KKN1W
新スレ、立てたほうがいいかもな。
心機一転で、もう少しくらい人も集まるかもしれないし……
689名無しさん@ピンキー:2006/06/30(金) 22:52:09 ID:iYdBJIOA
「エペリュージュ」一巻購入した。
ディナス、やられとしては評価はBくらいだけど、
主人公’sを責め責めなエロいS系お姉さんなのでAって感じ…あれ>672と同じだw。

……どうもな…SS書いてる人含め、このスレの住人って「お姉さんキャラ」好きに偏ってる気がする。
690名無しさん@ピンキー:2006/06/30(金) 23:19:39 ID:ZOuBoAsS
>>689
ぎくっ!…俺はガキが苦手なんじゃ。

だいたい体型がつまらん(嗜好家の方いたらスマソ)
691名無しさん@ピンキー:2006/06/30(金) 23:21:05 ID:ZOuBoAsS
余談。
使った後で「嗜好家」って単語あったかな?と不安になってYahoo!検索。

…ビビったw
692名無しさん@ピンキー:2006/06/30(金) 23:47:19 ID:iYdBJIOA
検索してみたw 違うよなぁ、ネクロ○ィリアとは。
いや、一般人からみたら一緒くたにされるかもしれないけど…
俺たちが愉しむのは「過程」で彼らは「結果」つーか……いや深く考えないでおこう…
693名無しさん@ピンキー:2006/07/01(土) 00:54:05 ID:1p8rgWC+
>>689
ディナスのエロさは良いよな。やられ以上に悪役的エロさがいい。

そしてお姉さんキャラ、大いに結構!!
やっぱ「エロ+サド+(大人の)美女」ってのが「強い悪の女」嗜好家(wのツボなんだと思う。
(個人的考え。違う趣味の人にはスマソ)
694名無しさん@ピンキー:2006/07/02(日) 03:18:15 ID:URZtriGc
ロリやられは嫌いじゃないが
テキストのみだと難しい気がする。
695名無しさん@ピンキー:2006/07/02(日) 22:06:48 ID:gWMFAMVu
ロリだけが話題になってるが、世の中にはお姉さんとロリだけじゃない。
少女(16歳〜19歳くらい)もいるんだと主張してみる。
つーか少女系もこのスレでは皆無に近いな……女子高生テロリスト集団とかもアリかなと思うんだが。。
696名無しさん@ピンキー:2006/07/03(月) 05:48:19 ID:xHvQyJEH
じゃあちょっと分類してみようか…。

▲―――若い―――
ロリ悪女(10代前半)……肉体的に成熟しておらず戦闘能力が低い為、どちらかと言うと策略を好む。
             労せず幹部として君臨するため、弱者に対する容赦が無くパニックに弱い。
少女悪女(10代後半)……どちらかと言うと前線に出てくる戦闘員タイプ。
             足りないところを元気で補う。
お姉さん悪女(20代〜30代前半)……悪女の中間管理職。幹部、戦闘員どちらになっても良い。
             その体を惜しげもなく晒してくれる。
熟女悪女(30代後半〜)……その雰囲気は悪とは思えない母性の塊。
             とは言えやはり悪の組織の一員であると言うことを実感させられる。
悪婆(不明)     ……最早体が動かず、概ね親玉クラス。(若返って戦いを挑むことはあるが)
             主人公のいままでの戦いのストレスを、その体で受け取ることが多い。
             
▼―――年寄り―――


えーっと…主観なので…皆さんで訂正してくれると良いかも。
697名無しさん@ピンキー:2006/07/03(月) 11:11:56 ID:EvlkaJDO
分類的にはお姉さん悪女かなぁ。ちょっと行き遅れ感のあるNo2的な残忍なお姉さん(おばry)とかが一番好み。
指摘するといちいちお約束でキレてくれたりする可愛い面もありつつ、実際の悪事はのーみそ吹き飛ばしたり残酷。

悪婆にちょっと興味が湧いたのは秘密です。はい。
698名無しさん@ピンキー:2006/07/03(月) 22:41:33 ID:ME4dx8h2
思うことをすべて>697に書かれてしまったw

他に、「親玉の愛人を兼ねている」ってのも好きだ。
勝手に自分は特別扱いだと錯覚してたら、あっさり捨て駒にされたり。
699名無しさん@ピンキー:2006/07/04(火) 01:21:18 ID:RDJz68+o
本当に>>697にほとんど書かれてるね。みんな、嗜好似すぎw こりゃ偏るわ。
>>697みたいな可愛い面もある残忍な悪女が
正義の刃で(エロく)屠られるのが、余計にもったいない感じで萌える。
700名無しさん@ピンキー:2006/07/04(火) 02:24:00 ID:f7IvddEl
自分は違うがそういう事を言っちゃだめか?
701名無しさん@ピンキー:2006/07/04(火) 02:31:39 ID:NNp5WhHF
全然構わない。むしろ詳しく語って俺の悪のおにゃのこジャンルの視野を広めさせてください。
702名無しさん@ピンキー:2006/07/04(火) 05:30:23 ID:RDJz68+o
そう、今の偏りを是正して幅広くやりたい。
「お姉さん」だけじゃなく、もっと色んな嗜好を語りたいし、知りたい。
703名無しさん@ピンキー:2006/07/04(火) 12:21:44 ID:Yl/ug8AX
是正という言葉は不適切だと思うが(今が「間違っている」わけではないし、何より書き手さんの趣味は尊重したい)、
様々な同好の士がどういう嗜好なのかは確かに気になる。
704名無しさん@ピンキー:2006/07/04(火) 16:47:13 ID:3m+9ifJ/
自分は一番最初に(エロパロ板来る前に)読んだのが少女悪女だったかな…

あえてURLとかは書かないけど女子高が実はテロリスト養成所でってやつ。
ここではお姉さん系が多くて自分も好きだけどたまに少女モノ読んでみたい。
眩しいほど少女の魅力発散しつつ、ちゃんと悪いやつとか。
705名無しさん@ピンキー:2006/07/04(火) 19:55:06 ID:2ru3grxm
なんかどうしても悪い女の子(女の人)が好きなんだよなぁ。年はあまり関係ないや。

屠るまで行かずともアンパンチ的に成敗、
次の週にはまた予定調和wで女の子が悪事をするみたいなアニメ的展開が一番好きだ。
ドロンジョとかが一番近いのかな。
706名無しさん@ピンキー:2006/07/04(火) 21:48:11 ID:FV+Oy+O+
アンパン「ア〜ンパ〜ンチ〜!(ギュ〜ン……バキッ)」
バイキン「おぼえてなさいよ〜(ハ〜ヒフ〜ヘホ〜)」

『こ、こんな感じでどうでしょう?』
『……違う!こうだ!』

ア「アン…(ググググ!)」
バ「ひ、ひぃ!」
ア「パァンチ!(ギャン!ドグチァ!)」
バ「ばびぶっ!?べぼっ!!(ベキベキ!ゴパァ!)」
707名無しさん@ピンキー:2006/07/05(水) 00:39:25 ID:fc/zB1w7
JOJOの敵を女体化してハァハァ(オラオラでぶちのめされるのとかを想像)してる俺でも
…………バイキンは無理だったw

雑談も楽しいが、そろそろ本気で次スレ立てないか?
708名無しさん@ピンキー:2006/07/05(水) 00:53:44 ID:SWF8swLa
よし、立ててくる。
709名無しさん@ピンキー:2006/07/05(水) 01:00:49 ID:SWF8swLa
立てた。
【戦闘】強い悪の女戦士を屠るスレ 2【やられ】
http://sakura03.bbspink.com/test/read.cgi/eroparo/1152028736/

スレタイ長すぎだったので、「2人目」を「2」にした。テンプレは今までの流れを踏まえたよ。
710名無しさん@ピンキー:2006/07/05(水) 01:23:50 ID:fc/zB1w7
こっちは「埋め」だな。ただ埋めるのも面白くないし、
レスごとに今までハァハァした印象深い悪女とその作品名を書きながら埋めていくでどうよ。
とりあえず、まず俺から。
『ウイングマン』のバルダ様。
徹底的な悪っぷりとウイングマンの勧善懲悪八つ裂きっぷりで何度もお世話になった。
711名無しさん@ピンキー:2006/07/05(水) 01:33:38 ID:SWF8swLa
「悪魔城ドラキュラ 月下の夜想曲」のサキュバスたん。
主人公を悪夢の中にに閉じこめる→主人公の心を操ろうとして失敗→逆上されてボコられる
主人公:「夢の中での死は精神の死だ。抜け殻のまま、永遠にさまようがいい」
サキュ:「待って、お願い、ひぃぃぃー!」(暗転)

俺の場合、ネットが普及してから自分の属性が顕在化したので、案外ネット上のネタが多いな。
ナイメス様とか。
712名無しさん@ピンキー:2006/07/05(水) 02:09:34 ID:J7fRZJwq
「妖精王」クイーンマブ
夢魔で淫魔だったか。ダークエルフなのにライトエルフを結婚させられ、その上夫は自分を愛すよりウホッに走る。
ぶち切れて女王様化。手段を選ばずエルフ界、人間界を掌握せんとするも
主人公&ウホッパワーに負けて腕を切られ、崩れる城の中で悲鳴をあげながら弟と滅びる。

「機動戦士ガンダム」キシリア閣下
有名だけど。自分が覇権を握るために弟にわざと援軍を送らなかったり兄の脳みそを吹き飛ばす。
これからはアタシの時代イヤッホーとなってたら自軍がぼろ負け。
自分がその家族を殺しつつも気に入ってた部下にくびちょんぱエンド。
他ビンタされたのがきっかけで兄を爆破・ヘマした部下に棺おけ的MS贈ったりとっても悪い子。

その他色々。自分の好きなように生きて散るというのに惹かれ萌える。
でもこのスレのおかげで「死にたくない、助けて!」っつって無様に逝く悪い子シチュもいけるようになった。ありがとう職人。
713名無しさん@ピンキー:2006/07/05(水) 10:42:59 ID:fJuzaBn0
面接官「特技は悪女退治とありますが?」
学生 「はい。悪女退治です。」
面接官「悪女退治とは何のことですか?」
学生 「悪に走った女を倒すことです。」
面接官「え、悪の女?」
学生 「はい。悪の女です。」
面接官「・・・で、その悪女退治は当社において働くうえで何のメリットがあるとお考えですか?」
学生 「はい。女スパイが襲って来ても守れます。」
面接官「いや、当社には襲ってくるような女スパイなんて来ません。それに人に危害を加えるのは犯罪ですよね。」
学生 「でも、クノイチとかアマゾネスにも勝てますよ。」
面接官「いや、勝つとかそういう問題じゃなくてですね・・・」
学生 「悪の組織の女戦闘員とかとも戦えるんですよ。」
面接官「ふざけないでください。それに悪の組織って何ですか。だいたい・・・」
学生 「悪の組織ってのはいろんなところにその魔手を伸ばしてるんです・・・」
面接官「聞いてません。帰って下さい。」
学生 「あれあれ?怒らせていいんですか?やっちゃいますよ、悪女退治。」
面接官「いいですよ。やって見せてください悪女退治とやらを。それで満足したら帰って下さい。」
学生 「運がよかったな。この場には悪の女は・・・いない(…いやいる…)みたいだ。」
面接官「かえr・・・」
面接官 「ふっふっふ、私の変装を見抜くとはさすがだな。」
(今まで何も話さなかった女性面接官、野暮ったいスーツを脱ぎさる。その下から現れたのは)
女怪人「この大企業の面接に紛れ、わが組織の人材を集める作戦だったが・・・。」
面接官「ひぇー。」
女怪人「ばれてしまっては仕方あるまい。お前たちやっておしまい。」

意味の無いイオナズンコピペ…あはは。
714名無しさん@ピンキー:2006/07/05(水) 12:17:33 ID:vpeXnwfz
「お前たち」ってことは他の面接官も戦闘員なのか!w
715名無しさん@ピンキー:2006/07/05(水) 12:59:26 ID:8a1eEkIB
ひぇー と言ってる面接官以外の面接官か、集団面接の他の学生かどっちかだな。
などとマジレス
716名無しさん@ピンキー:2006/07/05(水) 13:59:40 ID:k94eucQt
無関係の面接官カワイソスw
天井や床やらで待機してた仲間怪人の線も捨てがたいです。
717名無しさん@ピンキー:2006/07/05(水) 20:46:34 ID:f4kFmq6v
ふふふ…スレ終盤だから思い切って吐露できるぜ。

実は敵女を助けるのも好きだ!特に本編で不憫な娘ほど良い!
理由は巷で言う「モッタイナァ〜イ」
死する展開があるなら、生かす展開があってもいいじゃない。
718名無しさん@ピンキー:2006/07/06(木) 00:27:19 ID:Go/U0mii
お決まりの展開で敵を倒す話を読んでると
ここでこの女幹部を助けて、逆洗脳してあせあqwせdfrtgと昔はよく考えたものだ
これは悪の女を捕まえて向きなのかな
719名無しさん@ピンキー:2006/07/06(木) 00:36:54 ID:DIRwFgD6
俺はその他大勢の女ザコの1人が
なんとなく流れで生き延びてしまうようなのが好きだ。
死ぬも生きるもただ状況に流されるだけ。
そんなのがいい。悪とか善とか以前に凡人てのはそんなもんだ。
720名無しさん@ピンキー:2006/07/06(木) 00:48:12 ID:SmuoIV9A
>>718
ヒーローの活躍で崩壊しかかった悪の組織の女幹部を
勢力拡大のため新興組織が捕えて洗脳 忠実な手駒に

というのではダメなのか?
721名無しさん@ピンキー:2006/07/06(木) 01:32:35 ID:aeCu20J1
>>720
718じゃないがそれすごくいいな
好きなパターンだ
722名無しさん@ピンキー:2006/07/06(木) 01:37:12 ID:vRlp418A
洗脳されて悪になった女を屠るって、ちょっと可哀相なんで遠慮したいなぁ。
むしろそういう悪の女とのHが読みたい。
「調教や洗脳などで悪の奴隷になるヒロイン」スレの住人もこっちにいるのかな。
被ってるようで被ってない感じで微妙なんだが。
723名無しさん@ピンキー:2006/07/06(木) 17:36:04 ID:Gpv3uOJF
>>722
そのスレの存在すら知らなかったが、長寿スレなんだな。やはり需要の差があるのかw
俺としては「訳あり悪女」よりも「理由もなく悪女」の方が(屠る屠らないは別としても)萌える。
ブラックレディースの面々とか。…で、そろそろ埋まった?
724名無しさん@ピンキー:2006/07/06(木) 18:59:35 ID:5QPNAAnq
悪の奴隷になるヒロインってその「元ヒロインが悪側とねんごろになる」展開は好みじゃないや。
元ヒロインVSヒーローで、涙をのんでヒーローがヒロインを手にかけたりすると燃えるかも。

さっき犬夜叉読んでたんだが神楽が良かった。もうほとんど善側に傾いた悪女だったが。
725720:2006/07/06(木) 20:25:03 ID:/eRSthfp
確かに漏れは「調教や洗脳などで悪の奴隷になるヒロイン」スレ住人でもあるが

向こうのヒロインが洗脳されて酷い目にあっちゃうヤラレ感と
こちらのどうせ悪人だから酷いことしてもオッケーなやっちゃう感

この違いは理解しているつもりだが?



こんな感じで主張をしあってれば、埋まりそうだよなw
726名無しさん@ピンキー:2006/07/06(木) 20:43:00 ID:htIE9GXL
というわけでめでたく埋まったようだがw
727名無しさん@ピンキー:2006/07/07(金) 02:51:39 ID:C4mT/D3S
tes
728名無しさん@ピンキー
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