ロボット、アンドロイド萌えを語るスレ:α4

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1名無しさん@ピンキー
諸君 私はロボ娘が好きだ
諸君 私はロボ娘が好きだ
諸君 私はロボ娘が大好きだ

人工知能が好きだ
フレームが好きだ
動力炉が好きだ
駆動装置が好きだ
センサー類が好きだ
外部装甲が好きだ
人工皮膚が好きだ
論理機能が好きだ
エロ機能が好きだ

>>1で >>2
>>10で >>100
>>500で >>1000
前半で 後半で
即死回避で スレ容量ギリギリで

このスレで語られるありとあらゆるロボ娘が大好きだ

戦列をならべたロボ娘の一団がタイムセールに群がるのが好きだ
空中高く放り上げられた卵1パック(Lサイズ)がばらばらになってあわてるのを見る時など心がおどる
2名無しさん@ピンキー:2006/06/16(金) 22:06:47 ID:nkm1s5G4
ロボ娘の操るはたきが戸棚の塵を一掃するのが好きだ
悲鳴を上げてゴキブリの出た台所から飛び出してきたロボ娘を怖くないよと抱きしめた時などムラムラするような気持ちだった

つま先をそろえたメイドロボの横隊がご主人である俺を出迎えるのが好きだ
新人のメイドロボが高価なツボを割ってしまいオロオロしている様など感動すら覚える

敗北した敵の戦闘ロボ娘達を引っ立てていく様などはもうたまらない
泣き叫ぶロボ娘達が私の振り下ろした手の平とともに飢えた兵士たちに陵辱されるのはちょっと引く

壊れたロボ娘が路地裏で健気にも立ち上がってきたのを拾ってきて修理し「ありがとう」と言われた時など絶頂すら覚える

お堅いロボ娘にえっちなのはいけないと滅茶苦茶に説教されるのが好きだ
私を守って車にはねられたロボ娘が記憶を失ってしまい「はじめまして」と挨拶するのを聞くのはとてもとても悲しいものだ

ロボ娘に金をつぎ込みすぎて破産するのが好きだ
借金取りに追いまわされ虫の様に逃げ回るのは屈辱の極みだ
3名無しさん@ピンキー:2006/06/16(金) 22:07:32 ID:nkm1s5G4
諸君 私はロボ娘を 天国の様なロボ娘を望んでいる
諸君 私と意を同じくするスレ住民諸君
君達は一体何を望んでいる?

更なるロボ娘を望むか?
情け容赦のない萌えまくりなロボ娘を望むか?
質素倹約の限りを尽くし三円でも安い店を探す主婦の鑑の様なロボ娘を望むか?


『ロボ娘! ロボ娘! ロボ娘!』


よろしい ならばロボ娘だ


我々は渾身の力をこめて今まさにキーを叩かんとするネットワーカーだ
だがこの暗い闇の底で半世紀・・・は大げさか・・・もの間堪え続けてきた我々にただのロボ娘ではもはや足りない!!

萌えロボ娘を!!
一心不乱の萌えロボ娘を!!

ここはわずかに512KB 1000レスちょうどのスレッドに過ぎない
だが住民諸君は1レスに1000の萌えを仕込める古強者だと私は信仰している
ならば我らは諸君と私で総力100万と1の萌えを生み出せる

ロボ娘をキモイとけなし目をそむけている連中を振り向かせよう
髪の毛をつかんで引きずり降ろし眼を開けさせ思い知らせよう
連中に真の萌えの味を思い出させてやる
連中に真の萌えとは何かを思い出させてやる

天と地のはざまには奴らの哲学では思いもよらない事があることを思い出させてやる
一千レスの神レスの集まりで
世界を萌やし尽くしてやる

「スレ立て者>>1より全住民へ」
目標2ちゃんねる大人の時間エロパロ板!!

ロボット、アンドロイド萌えを語るスレ:α4 書き込みを開始せよ


往くぞ 諸君
4名無しさん@ピンキー:2006/06/16(金) 23:01:50 ID:2GaNwTe7
>>1乙。
じゃあ小ネタは即死回避用にする。
5名無しさん@ピンキー:2006/06/16(金) 23:05:35 ID:2GaNwTe7
メンテナンス終了。全て異常なし。ウイルスの類も検出されず。
メンテナンス用カプセルの画面はいつも変わらず、何のエラーも出力されてい
ない。なのに、二三日前から続くこの違和感は、消えることなく彼女にまとわ
りついたままでいた。
一度マスターに相談して、細かい検査を受けた方がいいだろうか?いやしかし、
些細な違和感のせいでマスターに手間をかけさせるわけにも行かない。それに
何より、違和感のある場所が場所だけに、男性のマスターに相談するのは気後
れした。
彼女は自分のすべすべしたお腹をなでた。軽く押してみても返ってくるのは柔
らかい触感だけで、表面から見て分かる異常も何もない。しかし、違和感はそ
の奥、人間ならば子宮があるべきあたりから発しているのだった。
機械では原因が分からず、人間にも頼めない。かといって、放って置くわけに
も行かない。マスターの大事な部分を受け入れる器官なのだから、異物でも入
っていたら一大事だ。
だとすれば、自分で調べるしか方法はないのかも知れない。彼女はそう結論し
て、ゆっくり椅子に腰を下ろした。
自分の下腹部をまじまじと眺めるのは、何も初めてのことではない。外見に似
合わず、なだらかな丘からピンク色の秘所にかけて、一切の毛が生えていない
のは、趣味ではなく植毛のコストとメンテナンス性のせいだとマスターは弁明
していたが。
女性器デバイスを丸ごと取り外せば調べやすいのだが、何十もの接続コードや
デバイスドライバの一時停止のことまで考えると、おおよそ手軽とは言えない。
結局、デバイスは接続したまま調べることにした。
両手で秘所を押し広げ、デバッグ用のコードを送信して分泌線をゆるめると、
膣口からとろりとしたローションがあふれ出た。それを指ですくって注意深く
絡めたあと、おそるおそる中指を挿入していく。
「ん……っ」
意識して人工筋肉を弛緩させているにもかかわらず、そこは驚くほど狭かった。
いつもマスターの欲望を受け入れているとは、にわかには信じがたい。しかし、
ゆっくり指でほぐしていくと、ローションのおかげもあって少しずつ受け入れ
られる太さと深さを広げていった。
6名無しさん@ピンキー:2006/06/16(金) 23:08:00 ID:2GaNwTe7
「んっ、ふ……っ、はぁ」
指でそこをかき回すたびに、口から切ない吐息が漏れる。異常を調べるためだ
と自分の中では納得していても、体の火照りはおさまってくれそうになかった。
それにしても、最近性的な感覚に対する閾値が下がってきていないだろうか?
これもあとで調べてみる必要があるかも知れない。
「はぁ……っ、ぅんっ、ん……!」
膣壁を満遍なく指先でなぞり、感触を確認するが、ここまでは特に異常は見あ
たらなかった──その一つ一つに背筋がぞくぞくするような快感を感じてしま
うのを除いては。
既に中指は第二関節のあたりまで膣口に沈み込んでいたが、違和感のある場所
までは届きそうになかった。指では無理だ。もっと他の物を探さないと。
一端中指を引き抜き、ぼんやりした瞳で部屋の中を見回すと、机の上に無造作
に放り投げられたボールペンが目にとまった。
ふらふらした足取りで椅子から立ち上がり、机に向かうと、机に寄りかかった
ままで、ボールペンを膣口に挿入した。
細い棒を慎重に進めていき、違和感の位置に見当をつけると、ボールペンの背
で軽く擦った。
「……っふあぁぁ!」
腰が跳ねてしまいそうなほど強い刺激に、たまらず上擦った声を上げて、その
場にしゃがみ込んでしまう。
既に違和感や検査のことは頭になく、彼女はただ夢中で快楽に酔いしれていた。
机をつかんでいた手も放し、床に横たわって自分の乳房を強く揉みしだく。
「ふあっ、はぁんっ!まっ、ますたぁ……っ!」
もはや自分の口走っている言葉すら分からず、ただボールペンのピストン運動
を早めるたびに、自分が絶頂に向かっている事だけは分かっていた。
頭脳回路の電位がどんどん上がっていき、目の前がちかちかフラッシュするよ
うな感覚に流される。口の端から疑似唾液が零れ、秘所からとめどなく流れ落
ちるローションは、足を伝って床に水たまりを作っていた。
「ふぁっ、あっ!……ひゃうぅぅぅっ!!」
真っ白になった意識のうちに、人工筋肉がびくびくと痙攣して、絶頂に達した
ことを伝えてくる。
7名無しさん@ピンキー:2006/06/16(金) 23:09:45 ID:2GaNwTe7
「はぁっ、はぁっ……」
激しい絶頂の余韻と、軽い虚脱感の中で、自由にならない思考をたぐり寄せて、
考える。
自慰という行為は知っているし、マスターが時々しているのも分かっている。
でも、そんな機能が自分にプログラムされていないこと、ましてや、自分にそ
んな機能が必要とされていないことはどう考えても明らかだ。
では、何故?
その疑問に答えを見つけられないまま、彼女はのろのろと起き上がり、椅子に
戻った。
その時唐突に部屋の扉が開き、白衣を着た研究者風の男が部屋に入ってきた。
彼女はあわてて居住まいを直し、男のほうに向き直った。床に散らばったボー
ルペンやローションに、気付かれてしまうだろうか?
「メンテナンスは終わったか。で、結果は?」
「も、問題なしです」
男の質問に少しうろたえながら答える。男に全身を見つめられると、彼女は
おさまっていた違和感がまたぶり返してくるのを感じた。体温が緩やかに上昇し、
何があるわけでもないのに、体の奥がじわじわ疼いてくる。
彼女の様子に気付いた男が顔をのぞき込んでくると、彼女は顔を赤くして視線を
そらした。
「どっか具合でも悪いんじゃないのか?」
「べっ、別に……大丈夫です」
「そうか」
男はそれ以上の追求をせず、部屋から出て行った。彼女は再び現れた違和感を
持て余しつつ、無意識のうちに軽くお腹のあたりをなでていた。
8名無しさん@ピンキー:2006/06/16(金) 23:11:06 ID:2GaNwTe7
以上。お粗末。
9名無しさん@ピンキー:2006/06/17(土) 02:08:27 ID:On6n5xWh
>>1乙カレー
そして>>4グッジョブ
10四百二十七 ◆L39RnHcjYc :2006/06/17(土) 02:45:18 ID:reY0aUzp
>>1
スレ立て&全文掲載、乙彼様です。

>>4
GJ! 自己メンテナンスするロボ娘、(・∀・)イイ!!
11四百二十七 ◆L39RnHcjYc :2006/06/17(土) 02:46:18 ID:reY0aUzp
そして、ageてしまった俺ガイル・・・orz

皆様 マジでスマソ・・
12名無しさん@ピンキー:2006/06/17(土) 08:26:37 ID:UmPA2QLr
>>1
13名無しさん@ピンキー:2006/06/17(土) 14:24:20 ID:j7mQex5h
乙。前スレも埋めんとな。
14四百二十七 ◆L39RnHcjYc :2006/06/17(土) 14:29:37 ID:reY0aUzp
仕事と私事が一段落ついたけど、外は雨・・・orz

続きが出来たので、とりあえずこちら側に投下します。
15四百二十七 ◆L39RnHcjYc :2006/06/17(土) 14:37:36 ID:reY0aUzp
姉妹 〜私と、ワタシ〜 【覚醒編】  第2話-3

 姉の声で我に返った春菜が慌てて風呂場に入って行くと、そこには春菜を待ちかまえるかの
 ように仁王立ちしている祐子の姿があった。

「あ・・・」 正面から見る姉の身体。一糸も纏わない姉の身体を正面から見るのは、実は
 これが初めてだ。顔・・・当然私と同じ。乳房の大きさや形、それに乳首の位置も、私のと
 殆ど一緒。腰の括れ、そして・・・あ・・あそこ・・・あれ?
 上から視線を舐めるように下げていった春菜は、姉と自分の股間に『違い』があることを
 見つけた。姉の股間の割れ目周辺は、髪と同じ色の陰毛で覆われている。とはいうものの、
 ネットで見つけたデータとは違い、肌を覆っている面積も小さいし、毛自体もそれほど
 長いわけではない・・・いわば、未成熟。 しかし、肝心の割れ目はその毛で半分以上が
 隠されており、今の角度からはよく見る事が出来ない。視覚センサをズームモードに移・・
「・・な・・はるなっ!」 姉の声で我に返る春菜。まずい、姉のあそこに目を奪われてたのを
 気付かれちゃったかも?
「ぼーっと立ってないで、ちゃっちゃと座って」 よかった、気付かれてなかったみたい。安堵
 感を覚えつつ、洗い場の椅子に腰をかける。お姉様はそれを見届けると、湯船に下半身を
 浸からせた。うちのお風呂場は狭くて、二人で洗い場に座るとかなりきつい状態になって
 しまうのだ。

「春菜、こっちに背中を向けて頂戴。背中流してあげる」 さきほどからの流れからして、ここで
 嫌がると後で大変なことになりそうだ・・雰囲気に流されつつある春菜は、素直に従うことに
 した。暫くすると姉の声が聞こえてくる。「まずは・・・」
 一瞬間をあけて、春菜の背中に新鮮な感触が伝わってきた。

  むにゅ

「!!!」 こ、この感触は!?データベースを素早く検索。該当項目、なし。ただし類似項目が
 何件か・・・しかしそれは本来、背中の触覚センサーで感知する感触ではない筈。センサーの
 感度を更にあげると、その柔らかい感触は二つあるようだ。そしてそれぞの感触の中央付近には
 固く、小さな突起物があることをセンサーが告げてきている。データベース、そして自らのメモリーに
 あの日のバスの中であったことが蘇る。この・・この感触はひょっとして・・お姉様の・・・・
16名無しさん@ピンキー:2006/06/17(土) 14:49:01 ID:zzli5oRY
祐子さんの誘惑キタ━━━━━━(゚∀゚)━━━━━━ !?
17四百二十七 ◆L39RnHcjYc :2006/06/17(土) 15:54:26 ID:reY0aUzp
 その感触は、やがて春菜の背中でゆっくりと上下に動き出した。「・・・・・ぁッ」 彼女の初起動
 から一度も認識されたことのなかった感触が、センサーデバイスを経由し、彼女の論理回路に
 伝達され始める。生まれて初めての快感・・・今までは単なる数値として処理することしか
 出来なかった『快楽』と、春菜の深層心理層にプログラミングされていたシーケンスが、今
 初めて処理を始めたのだ。それらは確実かつ正確に作動し、センサーへの刺激を『快感』として
 春菜の論理回路へ伝達している。

”よし、まずは第一段階は成功ね” 妹の背中へ押し付けていた乳房を動かし始めた瞬間、
 その背中が僅かに痙攣したことを確認し、心の中でほくそ笑む祐子。あらかじめ乳房には
 ボディーシャンプーを塗り込んであったので、滑り具合も抜群だ。それにしても、本当に
 よく作り込まれてるよね・・・人工肌の筈なのに、人間の背中みたい。
「・・っ  ふ・・・・・・・っ は ・・・・・・っ」 乳房の動きを上から下、下から上に切り返す度に
 乳首が微妙に揉まれる感触が伝わってくる。できる限り声は出さないようにしてるつもり
 だけど、吐息と一緒にどうしても声が漏れてしまう。湯船の中で身体動かしてるから、
 お湯が跳ねる音で聞こえてないとは思うけど・・・。

 一方、春菜の背中のセンサーは・・柔らかい乳房が押し付けられる感触と、少しづつ固く
 立ってきている乳首の動きを追従し、センサーデバイスに伝達。デバイスはその刺激を
 『快楽』データに逐次変換、春菜の論理回路へ的確にフィードバックしている。
”お姉様の乳房が・・・乳首が・・私の背中に・・” とろりとした目で自分の乳房を見つめて
 いる春菜のイメージ回路には、形の良い乳房が餅のように潰れて自分の背中に押し付け
 られている映像が浮かび上がっていた。その乳房の先にはピンク色の乳首が・・・
”あ・・・わたしの乳首・・” ゆっくりではあるが確実に、自分の乳首が立ち上がって行くのを
 目の当たりにする。先程鏡で見ていた時と比べても、その自己主張は激しいものであった。
”・・・・” おずおずと自分の両腕を動かし、胸の膨らみを触ろうとした時、背中にあたっている
 乳房の動きが止まる。

”?” 疑問に思った瞬間、春菜の乳房は優しく手の平で包まれた。
18四百二十七 ◆L39RnHcjYc :2006/06/17(土) 16:23:00 ID:reY0aUzp
「はぁっ!」 思わず声を出してしまった。それと同時に、身体がびくびくっと無意識で震え上がる。
 優しく包まれた自分の乳房から、背中で感じていた説きには比べ物にならない快感が伝わって
 きたのだ。さきほどまでは刺激からイメージに変換されるまでのシーケンスを意識していたが、
 今回はそういった手順が全く理解できない。とにかく、乳房を直接触られたことが気持ちよく
 感じられるのだ。しかも、乳房を触っているのは私ではなく、姉の手である。
「んぁ・・・はぁ・・はぁ・・・」 その手は、恥ずかしさと緊張で固まりつつあった春菜の意識をほぐす
 ようにゆっくり、そして優しく乳房を揉み始めた。
「春菜」 祐子が春菜の耳元で囁きかける。「どう? 痛くないよね?」 祐子が喋るごとに、耳に
 熱い吐息がかかるのを感じる。その感触が快感となり、春菜の論理回路をざわつかせた。
「だいじょ・・・うぶで・・すぅ」 軽く身体をよじらせながら答える。「そう、よかった・・・」 艶めかしさを
 増してきた妹の声に満足しながら、祐子は第一段階の仕上げにかかることにした。

「じゃあ・・・これはどう?」 姉はそういうと、固く立ち上がった乳首を優しく摘み・・・
「あぁーーっん!!」 一瞬私のイメージ回路が真っ白になった。「あぁっ! んぁはっ!!」 思わず
 閉じてしまった目を開けると・・・姉の指先が乳首をゆっくりと玩んでいる。先日バスの中で、
 アリサお姉様とわたしの乳首がお互いに当たっていた時は、得体のしれないデータとしてしか
 認識できなかったもの・・その正体は・・これ・・なのね・・・。

  はむっ

「!!!! んんあぁぁんっ!!!」
 時々真っ白になってしまうイメージ回路でそんな事を考えていた時、予想外の箇所から快感が
 伝達された。耳!耳たぶ!!さっきまでお姉様の吐息があたっていた右耳の耳たぶが・・・
「ぁっ んぁつ! あん!」 自分で発声したことのない声色の嗚咽が、人口声帯から発せられる。
 お姉様の・・舌? 舌なの? わたしの・・みみを・・・・舐めてる・・!!
 両胸の乳首、そして耳。絶え間なく快楽中枢デバイスから送られてくる快感。春菜の論理回路は
 その虜になっていた。

”もっと・・・もっと・・・ほし・・い・・・”

姉の自慰をみてから心の奥に芽生えていた欲求が一気に噴き出しつつあった。
19四百二十七 ◆L39RnHcjYc :2006/06/17(土) 16:54:37 ID:reY0aUzp
「・・じゃあ、今度は前を洗ってあげるね」 くわえていた耳たぶを離し、耳元で囁く。
「はい、おねえさま」 思考能力が通常の半分以下に低下していた春菜は、次に何をされるか
 疑問に抱くこともなく、姉に身体の正面を向ける。
「その格好じゃ、お腹から下が洗いにくいわ。壁にもたれて、もっと・・・こう」 春菜は祐子に
 言われるまま壁にもたれかかり、下半身を祐子に向かって近づけるようにつきだしていく。
「足が邪魔よね・・・もっと力を抜いて・・」 春菜が下半身の力を緩める。揃えていた太股に
 祐子の手がかかり、春菜の足を外側に押しのけ始めた。
”わたしの・・あそこが・・・” 春菜の両足は左右に広げられ、割れ目のデティールが祐子にも
 はっきりと見えるようになる。

”す、すごい・・・” 祐子は妹の割れ目を見て驚愕した。割れ目の周囲に、パーツの接合部を
 あらわすラインがうっすらと見えてはいたが、その形・・・そして、割れ目の隙間から見えて
 いる女性器・・医学サイトで見た写真そっくりだ。

”お姉様がわたしのあそこを見てる・・” 直接触られているのとは別の興奮が、春菜の論理回路を
 支配していた。
”わたしのあそこは陰毛で覆われていないから、割れ目が丸見えになってる・・” そう思った瞬間、
 春菜の下腹部をざわめきが襲う。

”あ・・・” 祐子は更に驚いた。春菜の割れ目から、とろりとした液体があふれ出したのだ。
”あい・・・えき・・なの?” 割れ目に沿って流れ出そうとしている愛液を確かめようと、祐子は
 妹の股間に手を触れさせた。その瞬間、妹の身体が大きく痙攣した。

「んんっ!!」 妹の声に思わず手を引っ込める。指先に付着した液体は無色透明。自分が
 自慰をしているときに溢れてくる愛液と、感触も暖かさも全く同じだった。愛おしい妹の人工
 女性器・・・最初に説明書を読んでいた時に項目は見つけてたけど、その時はさして気に
 とめてなかった。一体どこまで再現されているんだろうか? この瞬間、祐子の性欲と
 知識欲が一致した。

「春菜・・・その・・・割れ目の中を・・・あなたの全てを見せて・・・」
20四百二十七 ◆L39RnHcjYc :2006/06/17(土) 16:55:17 ID:reY0aUzp
長くなったので、一端切ります。続きは夜に。
21名無しさん@ピンキー:2006/06/17(土) 17:53:02 ID:zzli5oRY
ウボァーーーーーーーー(鼻血)

よ、よんひゃくにぢゅーなな氏、焦らしの天才さんじゃあんたわ〜〜〜



がんがって夜まで耐えます。
22名無しさん@ピンキー:2006/06/17(土) 19:59:43 ID:OHYuKWNr
ぐばああああああああああ、激じぐGJ!
wktkしてお待ちしております。
23四百二十七 ◆L39RnHcjYc :2006/06/17(土) 21:08:01 ID:reY0aUzp
用事が終わったので続きを投下します。
24四百二十七 ◆L39RnHcjYc :2006/06/17(土) 21:08:52 ID:reY0aUzp
>>15-19の続きです。

 祐子の作戦は第2段階に突入成功。春菜は何の躊躇いもなく、自分の割れ目に両手を添えて・・・

「んぁ・・・これで・・いい・・ですか? お姉・・様・・・」

 そして、蕾が花開く。そしてその花の蕾を見た瞬間、祐子は全身に電撃が走るような快感を覚えた。
「ふぁああっ!!!」 どうなってるかもっと・・もっとはっきり確かめたい。春菜の下腹部に顔を近づ
 けてみると、そこには医学サイトで見た以上の「神」が存在していたのだ。
「ふあぁつ・・・・そう、そうよ・・・そのままにして・・・あたしが・・お腹を洗ってあげるから・・」
 ボディシャンプーを付けた右手で妹のへその辺りを撫でつつ、人工女性器の構造を確認する。
 それは祐子にとって、まさに「神の領域」であった。普段は小陰唇で隠されている箇所に人工物で
 あるとはっきりわかる、白い隔壁のようなパーツを見ることができる。その隔壁には3箇所程
 小さな穴が開けられており、愛液と思わしき液体がどんどん分泌されている。
 そして、中央より少し下あたりには・・・おそらく男性と交わる時、男性器が挿入されるであろうと
 思わしき穴があいている。確か「膣口」だったか、ここらへんは人間そっくりよね。処女膜って
 いうのがこの奥にあるんだけど、そういうのも再現してあるのかな・・そんな事を考えながら、
 視線を膣口の少し上にずらす。と、そこには尿道口・・・おしっこが排出される穴のかわりに、
 別の何かを排出するためなのだろうか、白い色をしたノズルの先端らしきものが見える。
 これ、なんだろう。春菜って、ロボットなのにおしっこをするのかしら・・・まぁいいや、
 この辺りは後で説明書を調べてみよう。
 尿道(?)ノズルから更に上には陰核・・・いわゆる『クリトリス』がしっかりとついていた。
 これはわたしと同じ、つまり人間と殆ど一緒の色・形になっている。しかし、妹のクリトリスは目で
 見てもわかるぐらい晴れ上がっていた。
”なんか、自分のよりも随分と大きいような気がする・・” 性的に興奮している時って、わたしのも
 こんな風になっているのかしら・・・。忠実に再現され、まるで生きているようにひくひくと動いて
 いる性器。そしてその働きを補助するための、明らかに『機械』であると判る構造物・・「なんて
 奇麗で、可愛らしくて・・・」その取り合わせが、祐子の欲求を更に押し上げつつあった。
25四百二十七 ◆L39RnHcjYc :2006/06/17(土) 21:10:08 ID:reY0aUzp
「んはぁ、ハァ、ハァ・・・・もう・・・だ・・だめ・・」 本当はここでクリトリスを玩んで・・・と
 いう作戦なのだが、己の身体の疼きをもう我慢できない。今気がついたのだが、さっきまで妹を
 撫でていた筈の右手が無意識の内に自分の右胸を揉めていたのだ。
”このままだと私のあそこ、爆発しちゃう。ちょっと想定外だけど・・”

 祐子は風呂から上がり、壁にもたれ掛かって顔を真っ赤にしている妹の体を優しく抱き起こした。
「・・お姉さ・・ま?」 とろんとしていた目を姉に向ける春菜。
「お願いがあるの・・春菜」 祐子の目も潤んでいる。「さっきわたしが春菜にしたのと同じこと・・・
 わたしにもしてくれる?」 そういうと、祐子は妹の手を掴み、自分の胸に触らせる。
”!! お姉様の乳首・・” 自分のものと同じぐらい立ち上がっている乳首を手の平に感じる。

「春菜、お願い・・」 潤んだ目で春菜に懇願する祐子。「あとで・・もっといいこと、したげるから、ね?」
「ほんとう?」 姉の様子がさっきと違う。これは・・・そう、あの時に部屋で見た表情と同じだ。
「ほんとうよ、だからお願い・・・」 祐子は自分の胸に触らせている妹の手の平の上から、己の乳房を
 揉み始めている。それを見た春菜の論理回路が、ある答えを導き出した。
”お姉様は、わたしを欲している” 今にも泣き出しそうで、切ない表情の姉の顔。
 きゅっと胸が高鳴った。可愛い・・・今目の前にいる人間の女性が自分のマスターであり、姉である
 ことを一瞬忘れさせるぐらい、イメージ回路の動作が激しくなる。それと同時に、ときほぐされた
 秘部から愛液がどっとあふれでるのを感じた。わたしもお姉様がほしい。『もっといいこと』を
 してほしい・・・。
26四百二十七 ◆L39RnHcjYc :2006/06/17(土) 21:25:00 ID:reY0aUzp
「わかりました、お姉様・・・」 春菜は未だに続く快感で身体をふらつかせながら立ち上がり、風呂に
 下半身を漬らせる。いつもシャワーで済ませているから、湯船でお湯に浸かるのは初めての経験で
 あった。人間とのスキンシップを重視されて開発された春菜の身体は、風呂やプールでも問題なく
 入水することが可能になっているのだが、まさかこんな形でその機能が発揮されるとは。
「いいわよ、春菜・・」 先程まで自分が座っていた椅子に、姉が背を向けて座っている。ボディ
 シャンプーを自分の乳房に塗り、姉の背中に押し付けた。
「「ひゃ・・・っふぇ・・」」 その感触を味わった瞬間、二人同時に声が出る。間髪入れず、
 春菜は押し付けた乳房の上下運動を開始。乳房の動きを切り返す度、快楽が論理回路を突き抜ける。
 身体が・・身体が熱い。さっきから体温が上昇しぱなしだけど、構うもんか・・・。

 一方、祐子の頭は真っ白の状態が続いている。なんせ、自分の身体を自分以外の肌とくっつけるのは、
 両親以外では初めてのことだ。しかも、今背中で上下動している感触の元は、自分の妹の乳房と乳首
 なのだ・・・さっきまで割れ目を晒していた妹が・・・そう考えるだけで、下腹部のざわめきはより大きくなり、
 心拍数がどんどん増えているのが自分でも判る。
「春菜・・おっぱい・・・おっぱいをお願い・・・」 わざと揉むのを我慢していた乳房に、春菜の
 手がかかる。
27四百二十七 ◆L39RnHcjYc :2006/06/17(土) 21:28:00 ID:reY0aUzp
「んんっ!」触られるだけで、快楽が全身を駆け巡って行く。その快楽が消えない内に、優しく
 ゆっくりと春菜の手が動き始めた・・感触を味わうように、艶めかしい動きで。
「あっ・・・・あんっ・・・あっ・・・」 他人に揉んでもらうのがこんなに気持ちいいなんて初めて
 知った。「もっと・・もっと頂戴・・・」 姉の指示に従い、春菜は指先を姉の乳首に絡ませていく。
「うあぁあっ!! ああっ」 普段自分でやっているより10倍・・いや、言葉では表せないぐらい
 気持ちいい。その快楽を味わっているうちに、秘部の囁きが最高潮に達した。もう、これ以上は
 我慢できない。

 思わず手を自分の秘部に伸ばそうとした刹那、乳房を揉んでいた春菜の手の力が急に緩んだ。
「・・・春菜?」 返事がない。快楽の虜になっていた祐子の意識が、一瞬にしてその呪縛から解き放たれた。
 乳房を揉んでいた手が力なく垂れ下がり、妹の上半身が一気に自分の背中にもたれ掛かってくる。
「春菜!! どうし・・・」 無理矢理後ろを振り返ってみると、そこには全身が真っ赤に染まり、湯船の中に
 沈んでいく妹の姿があった。

(続く)
28名無しさん@ピンキー:2006/06/17(土) 23:11:12 ID:On6n5xWh
ドキドキ
29四百二十七 ◆L39RnHcjYc :2006/06/17(土) 23:17:54 ID:reY0aUzp
とりあえず第2話はこれにて終了です。間をあけないよう、明日から第3話の執筆にとりかかります。
30前スレ769:2006/06/18(日) 20:29:23 ID:4MtBNT18
ちょっと長いかもですけど投下します
31ツンロボ『シオン』1/8:2006/06/18(日) 20:30:10 ID:4MtBNT18
 今から40年くらい前。『萌え』という言葉が世間では使われていたらしい。
 その時代に作られた言葉。ツンデレ。
 最近では昔の本とかを見るくらいでしか絶対に出てこない言葉。
 俺も昔の文学が得意なヤツが友達に居なかったら絶対に知る事は無かったと思う。
「はい。コーヒー。まったく、充電中だったんだからそれくらい自分でやってよね」
 一人の少女が俺の部屋に入ってきて、机の上にコーヒーを置く。
 金髪ツインテール。切れ長のエメラルドブルーの瞳。スカートの短いエプロンドレス。
 彼女は俺の家のメイドだ。名前はシオン。
「シオン」
「なによ!充電するって言ってるでしょ!!」
「ありがとう」
「う・・・ばっかじゃないの。私がアンタにこういうことするのはそうプログラムされてるから。じゃあね!」
 シオンはそう早口にまくし立てると部屋を早足で出て行く。
 充電。プログラム。
 そう、彼女はロボットだ。それもまだ市場には出て居ない最新型の。
「あつっ。あいつ。また温度調整間違えたな」
 怒りっぽくて、主人を主人と思わないで、しかもたまにドジをする。
 市場に出ても誰も買わないだろ。
 シオンは俺の友人の祖父がプログラムしたものだ。
 その人は若い頃にツンデレに関して色々と本を出したりゲームを作ったらしい。
 その知識を生かして出来たメイドロボなんだけど。
「不良娘」
 俺がポツリと言うと、勢いよくドアが開く。
 そして、そこには怒りの形相で俺を睨むシオンの姿が。
「なんですってぇぇぇぇ!!」
「お前、充電してたんじゃないのか!?」
「うっさい!問答無用!!死ねぇぇぇぇぇぇぇ!!」
 俺はそんなシオンのテストユーザに選ばれた男。睦月コーマ、16歳。
 多分、幸運だと思う。
32ツンロボ『シオン』2/8:2006/06/18(日) 20:30:44 ID:4MtBNT18
「はい。朝食」
 シオンはテーブルにトーストとサラダを並べる。
「もう少し愛想よく出来ないのか?」
「はぁ?」
 今朝からニコリともしない。
 機嫌がすこぶる悪そうだ。
「ぐだぐだしゃべってないで食べて。時間無いんだし」
「へ?あぁ、そっか。今日は月に一度のメンスぐへぁ」
 俺の顔面に拳がつき刺さる。
「メ・ン・テ・ナ・ン・ス!!」
 一応シオンはテスト用の筐体らしく、月に一度はメンテナンスを受ける事になっている。
 今回でまだ2回目だが。
 けど、別に本物の女みたくそれで機嫌悪くなったりしなくてもいいと思うんだけど。
「はぁ」
「なんだ。悩みか?」
「あんの親父ども、データ分析だとか言って私を裸にして全身くまなく観察するのよ!!セクハラよセクハラ」
「セクハラ?」
「セクシャルハラスメント。まったく」
 セクシャルって、今はまだロボットには人権は認められて無いからなぁ。
 それにしても、さすがに結構いい年齢の人が作っただけあって、たまに俺の知らない言葉が出てくる。
「なら、俺が見てやろうか?」
「は?」
「お前のマニュアルの中にやり方が書いてるし、マサナの爺さんも俺が見た方が本当はいいって言ってたしな」
「で、出来るわけないじゃない・・・アンタみたいな素人が」
 シオンの顔が少しだけ赤くなる。
 こいつ恥ずかしがったりもするんだ。
「お前が充電するのに使うベッド。あれにほとんど積み込んであるんだと。だから俺は指示に従って操作するだけ」
「ベッドに寝るだけ?」
「そ。まぁ、皮膚とかのチェックで1年に1回はあっちで看てもらう必要があるみたいだけどな」
「ん〜・・・でもなぁ・・・コーマ、機械に弱いしなぁ・・・壊されても困るし」
「ま、判断は任せる」
「・・・コーマはいいの?」
「何が」
「私が・・・色々見られたり触られたりしても」
 俺の頭に疑問符が浮かぶ。
 なんだそれ?ロボットなんだし、メンテナンスは普通だろ。人間的に言えばただの定期健診だし。
「別に」
「あっそ・・・アンタに聞いた私が馬鹿だった・・・じゃあ、行ってきます」
「おい。片付け」
「自分でやれば。じゃあね」
 それだけ言ってシオンが家を出る。
 なんなんだアイツは。
33ツンロボ『シオン』3/8:2006/06/18(日) 20:31:18 ID:4MtBNT18
 携帯電話が鳴る。
「もしもし・・・あぁ、爺さ・・・じゃなかった博士」
 電話の相手はシオンを作った爺さん。もっとも博士と呼ばないとすぐに機嫌が悪くなるんだけど。
「シオン?朝出てったよ?・・・・・・え?まだ着いてない?・・・はぁ・・・探してみます」
 ったく。あの馬鹿。どこをほっつき歩いてるんだよ。
 俺は家を出て無人タクシーを拾う。
「研究所までの道に居ればいいんだけど」
 街中には人が少ない。代わりに持ち主の居ないロボットは大勢いる。
 ここ十数年の宇宙開拓で、ほとんどの人が宇宙に上がったのだ。
 なんか、このままこの街には俺とロボットしか居なくなるんじゃないだろうか。
 俺はタクシーを止めて交番に立っている婦警さん型のロボットに聞く。
「なぁ。ここらで金髪ツインテールのメイドロボ見なかった?型式はMAX−001A」
「少々お待ちください」
 ロボットはおもむろに上着を脱ぎだす。
 そこには鉄の塊のボディーが存在しており、そこの穴の一つに交番から伸びたケーブルを差し込む。
「・・・検索完了。南に5キロほどの海岸にお探しのロボットの反応があります」
「さんきゅ〜」
 てか、何で海岸に?
 ・・・あ、雨だ。
 俺が海岸に付いた頃にはかなり強い雨が降っていた。
「シオンシオンはっと・・・」
 ひょっとして、あそこで一人海を見てるのって。
「シオン!」
「あ、こ、コーマ?なんで?」
「それはこっちの台詞だ。ったく。ほら研究所に行くぞ」
 シオンは全くこちらの方に歩いてくる気配が無い。
「しゃあないなぁ」
 俺はタクシーを降りてシオンの元に走る。
 うへ、これだけで服がべちゃべちゃだ。
「いかない」
 おいおい。第一声がそれかよ。
「わぁった、んじゃ、俺が見てやるから、な」
「・・・いや」
「どうすりゃいいんだよ」
「どうもしなくていいよ!私は・・・このまま海に帰るから」
 ロボットが海に帰ってどうする。
「ほらほら。変な意地張ってないでこい」
「意地なんて・・・はって・・・な・・・ぃ」
 シオンが俺にもたれかかるように倒れる。
 こいつ・・・すげぇ発熱してるぞ!!
 俺はシオンを抱きかかえてタクシーに運ぶ。
 ロボットなのに・・・随分と軽いんだな。
「・・・・・・もしもし。あ、博士!シオンが、すごい熱で・・・え・・・研究所の・・・ダウンって
 俺の家の?・・・うん・・・わかった・・・自動洗浄ね・・・了解」
34ツンロボ『シオン』4/8:2006/06/18(日) 20:31:52 ID:4MtBNT18
 シオンと一緒に届いたベッド。
 充電の他に様々な機能が付いているらしいけど、俺にはよくわからない。
 今はこれでシオンがよくなる事を祈るしかないな。
「よしっと」
 シオンを寝かせて、ケーブルを首の後ろに差し込む。
「あとは、モードを自動洗浄にして・・・よし」
 スイッチを居れると、ベッドに透明な膜が現れシオンを包み込む。
 まずは自動で服が脱がされた。
「え?」
 俺はロボットの体は何度も見た事ある。
 服に隠れない部分は人工皮膚で人間と同じだが、それ以外は本当に『機械』だった。
 けど、シオンの体は・・・まるで・・・
「人間の女」
 胸はちゃんと膨らんで・・・突起もある。
 下にさがればへそあり、脚も綺麗で・・・脚の付け根には・・・
「・・・コーマ」
 シオンの目が開く。
「ご、ごめん!!」
 俺はシオンの部屋から出る。
 シオンの部屋のドアに背中をつけ、ヘナヘナと座りこむ。
「嘘だろ」
 女の体なんて禁制のムービーでしか見た事が無い。
 ガキの頃なら、幼馴染のマサナのを見たけど・・・でも、全然違う・・シオンのは。
 あれからどれくらいたったのかわからない。
 でも、家の外が暗い。もう、夜か。
『コーマ』
 部屋の中からシオンの声がする。
「シオン・・・大丈夫か?」
『・・・うん・・・ありがとう』
「いや。いいけど・・・ありがとう?」
『なに?私がありがとうって言ったら変?』
「変じゃ無いけど・・・あ、ドアあけていい?」
『え・・・あ。うん』
 俺はドアを開ける。
 そこにはシオンが立っていた。
 よかった、いつものエプロンドレス姿だ。
35ツンロボ『シオン』5/8:2006/06/18(日) 20:32:49 ID:4MtBNT18
「あの」「ねぇ」
 二人の言葉が重なる。
「なに?」
「・・・えっとね。体・・・見た?」
 いきなり核心を突かれた。
 シオンはいつもと違って、しおらしくてモジモジしてて。
「ねぇ・・・答えて」
「かわいい」
「え?」
「あ、な、なんでもない・・・えっと体は」
「・・・もう一回言って」
 シオンが俺に体を預けてくる。
「・・・かわいいよ。シオン」
「・・・ありがとう・・・嬉しいよ」
 俺はシオンを抱きしめる。
 柔らかい。本当に人間を抱きしめているみたいだ。
「ごめん・・・シオンの裸・・・見た」
「うん。いいよ」
「あのさ」
「ん?」
「これからは俺がメンテナンスする・・・他のヤツには・・・シオンの体・・・見せたくない」
 これが今の正直な気持ちだった。
 俺はシオンも他のロボットの例にもれず、機械の塊だと思ってた。
 けど、実際には普通の女の子で。
「そういうことは・・・体を見る前に言って欲しかったな」
「ごめん」
 確かに。なんか、体が人間だからシオンを守りたくなったみたいじゃん。
 って、実際に意識したきっかけはそれなんだけど。
「しお・・・て、てててててて」
 シオンが俺の腰を思いっきり抱きしめる。
「はぁ。すっきりした・・・これで許してあげる」
「あのなぁ。あたた・・・さすがにこれは」
「ふふん。許さない?許さなかったらどうするのよ」
「こうする」
「!?・・・んっ・・・ぅ・・・っぅ」
 シオンにキスをする。
 初めてしたキスは、甘くて・・・刺激的で。
「・・・ばか」
 シオンが本当に可愛く見えて・・・シオンを求めたくなった。
36ツンロボ『シオン』6/8:2006/06/18(日) 20:33:28 ID:4MtBNT18
「シオン」
「はい?」
 あの後、メンテナンスを行いデータを研究所に転送。
 特に問題は無かったようだ。
 熱も、服が雨で濡れて放熱口の一部が塞がったとか。
 それは改善した服を送ってくれると言うので、それまで水に濡れた服を着せなければ問題ないらしいし。
「美味しいよ」
「当たり前じゃない。私が作ったのよ・・・愛情を込めてね」
 ニコニコとした顔で俺の方をちらりと見ながらモジモジとする。
 俺もそれが嬉しくて顔がほころぶ。
「って言えば喜んでくれる?」
 気づいたらシオンの顔は笑顔からニヤニヤとした笑みに変わっていた。
「ぷぷ。た・ん・じゅん。なんだから〜」
「おまえな〜」
「あははは。だってさぁ、いくら私でも今更この性格は変えられないも〜ん。ば〜かば〜か」
 俺は立ち上がりシオンの腕を取る。
「ちょ、あ・・・怒っちゃった?」
「怒ったよ。だから・・・もっと素直になってもらおうかな」
 俺はシオンの両手首を掴んで上にあげ、無防備になった首筋にキスをする。
「や、だめ・・・あ・・・コーマは・・・かわり・・・すぎ」
「仕方ないだろ。好きなんだから」
「好き・・・私が?」
 俺は答える代わりにキスをする。
 シオンの目が潤んで、そのまま瞑られる。
「・・・だったら・・・私も・・・変わってあげても・・・いいよ」
「俺は今のシオンが大好だぞ」
「でも!コーマは・・・もっと普通のメイドロボットみたく、誠実で何でも言うことを聞く子の方がいいんじゃないの?」
「お前と2ヶ月一緒にいるんだぞ?そんなの逆につまんねぇよ。俺はお前が好きなんだ」
 シオンの目から涙がこぼれる。
「あれ。変だよ・・・洗浄液・・・止まんない・・・故障かな」
 俺は涙をぬぐう。
 本当に人間の女の子そっくりなんだな。
「今日はシオンを愛してあげたい・・・いい?」
 シオンがうなずく。
 俺はシオンを抱き上げる。お姫様抱っこだ。
「あ、片付け」
「後でいいよ。さ、行くよ」
 シオンが俺の首に腕を絡める。
「ねぇ」
「ん?」
「・・・今日は・・・ご飯にね・・・愛情・・・いっぱい詰めたんだよ」
「気づいてた」
 本日3度目のキス。
 もう、俺はシオン無しでは生きてはいけないかもしれない。
37ツンロボ『シオン』7/8:2006/06/18(日) 20:34:05 ID:4MtBNT18
「はぁぁんっっぅ・・・やぁ・・・そこ・・・だめ・・・」
 俺はムービーで見た通りのことをする。
 確か、ムービーでは男が女のここを。
 シオンのソコはぴっちりと閉じていたけど、指と舌でいじっていると段々と開き始め、中からヌルヌルした液体があふれてきた。
「何・・・これ・・・変な感じが・・・あぁ・・・ダメ、回路・・・焼き切れそう」
 文字通り何かのスイッチが入ったようだ。
「シオン。お前、痛みって感じないよな?」
「はぁ・・・はぁ・・・うん。知覚はするけど、痛みの設定は入ってないから」
「けど、快楽はちゃんと感じれるんだ。爺さんもいいもの作ってくれたよな」
 それに肩で息してるし、精巧というかほとんど人間そのものなんだな。
 俺はまたシオンのソコにむしゃぶりつく。
「はぅっん。あ。はぁぅ」
 シオンが声を上げる。
「していいか?」
「するって・・・何を?」
「セックス」
「どうするの?」
 知識ないのか?
「教えて」
「わかった」
 俺はシオンのソコに自分のペニスを当てる。
「入れるぞ」
「えぇ!?入れるって・・・ダメだよ。私、モノとか食べれないし、それに、専用のケーブル以外は入れちゃダメだって」
「ここは大丈夫なんだ・・・多分な」
「はぁっっ!?」
 俺はシオンを一気に貫く。
 さすがに処女膜とかは無いか。
「はい・・・入ってる・・・コーマの」
 きつい。これじゃあすぐに。
 俺は腰を動かす。
「んっ。は、ふ、ん、あぁ、へ、変、感覚、おか、おかしくなって」
 ソコがさらに俺のを絞めつける。
 うぅ。ヤバイって。これ、マジで。
「はう、あ、な、ん、あ、あ、あ、あ、わ、わわわ・・・なに、これ・・・メモリ・・・きえ、きえそ・・・あぁぁ」
 出して大丈夫だよな。
 くぅ。
「シオン!!!好きだ!!!!」
38ツンロボ『シオン』8/8:2006/06/18(日) 21:10:06 ID:4MtBNT18
 朝。ん〜。少し腰が痛いけど、すがすがしい朝だ。
「シオン」
「はい?」
 シオンは朝食を用意してる。
「気持ちよかったよ」
「は?・・・何朝から変な事言ってるの?」
「え。昨晩」
「あぁ・・・何でかわからないんだけど、洗浄終わった後辺りからの記憶がぷっつり飛んでて。何かした?」
 何?まさか、昨晩のあれは比喩表現じゃなくて本当に。
「じゃあ、俺が晩飯の時に言った台詞は?」
「だから、記憶に無いって言ってるでしょ」
 おいおい。せっかく告白したのに。
「あ。マサナが迎えに来たよ」
 シオンはパンを俺に咥えさせて、コーヒーの缶をカバンにつめる。
「行ってらっしゃい」
 家を出る直前、俺の頬にキスする。
「覚えて無いけど・・・すごく嬉しい事あった気がする・・・別に好きとかそういうのじゃなくて・・・そうノリよノリ」
「シオン」
「ん?」
「いいか。これは永久保存だぞ。絶対にもう言わないから忘れるなよ・・・シオン・・・愛してる」
 俺はシオンの答えを聞かずに家を飛び出した。

「ねぇ」
 隣りを歩く幼馴染のマサナ。
「ん?」
「昨日のデータ欲しい?」
「何が」
「シオンに入れてあげれば全部思い出すよ。セックスのこともね」
「はい?」
 俺は驚いて脚を止める。
「シオンのデータはリアルタイムで私の届くの。安心して。おじいちゃんは知らないから」
「お前」
「あ、そうだ。もう一個聞きたかったんだ・・・気持ちよかった?私のおまんこをモデルにしたシオンのおまんこは」
 幼馴染はからかうような顔つきで俺に聞いてきた。
「私ね。届いたデータの映像と音声でオナニーしちゃった・・・だって、コーマのが私と同じ形のおまんこに入ってるんだもん。まるで自分のにいれられてるみたい」
 それだけを耳元で囁くと、呆けている俺を一度も見ずに、幼馴染は走って行ってしまった。
39ツンロボ:2006/06/18(日) 21:11:44 ID:4MtBNT18
ここで完です。おさまつさまです。
最後の最後で2chに入れなくなって時間かかってしまいました。
40四百二十七 ◆L39RnHcjYc :2006/06/18(日) 22:38:35 ID:F3xeM43f
>>39
つ・・・ツンデレなんかで萌えるもんですか! ← ツン
でも、GJしてあげないってことはないわ・・ ←でれ

いや、これは結構萌えるかも。ツンデレロボ娘・・・
41四百二十七 ◆L39RnHcjYc :2006/06/19(月) 09:30:37 ID:LH31sNfv
夕べから経路障害のせいで投下できなかった・・orz
42名無しさん@ピンキー:2006/06/19(月) 11:36:56 ID:1N6oJKFT
お、復活してる。

>>41
wktk、投下をお待ちしております。
43名無しさん@ピンキー:2006/06/19(月) 13:07:38 ID:1OiwvWpu
シオンって100%、男の名前なわけだけども。
44名無しさん@ピンキー:2006/06/19(月) 13:18:58 ID:WdvG7oTA
伊社会福祉公社の全身サイボーグも可愛い女の子なのに男名前付けられてたから
それみたいなもんじゃなかろうかと。
45名無しさん@ピンキー:2006/06/19(月) 15:31:40 ID:Lf5aT5a7
江戸の芸者も「いな吉」だとか男名前であることが多い
46Proto-488:2006/06/19(月) 16:11:35 ID:VTwIBeQu
>>43
ゼノサーガの女性技術者もシオンですけど。
47名無しさん@ピンキー:2006/06/19(月) 18:09:33 ID:Et25bN/7
国が変わればイメージも変わるさ。
「アイン」だって女性の名前になりうるし、

「スーザン・ウシタロウ」という実在の女性もいる。
48名無しさん@ピンキー:2006/06/19(月) 20:44:41 ID:trZMi57P
前スレや過去スレがテンプレにない件について

意図的?
491:2006/06/19(月) 20:53:32 ID:gDzJ56SI
ああああああああああっ!!!!!!



ヘルシングの改変に夢中ですっかり忘れてた・・・・・orz
探してきます .....λ
501:2006/06/19(月) 20:59:35 ID:gDzJ56SI
いまさらですがorz

◆前スレ
ロボット、アンドロイド萌えを語るスレ:α3
http://sakura03.bbspink.com/test/read.cgi/eroparo/1138366962/

◆関連スレ
[有機]美少女アンドロイド:10号機[無機]
http://sakura03.bbspink.com/test/read.cgi/ascii2d/1142577021/

◆おまけ
ロボット、アンドロイド萌えを語るスレ:α2 (にくちゃんねる)
ttp://makimo.to/2ch/bbspink-sakura03_eroparo/1078/1078822739.html
ロボット、アンドロイド萌えを語るスレ(にくちゃんねる、ただしロスト・・・orz)
ttp://makimo.to/2ch/bbspink2_eroparo/1004/1004855813.html
5139:2006/06/19(月) 21:20:42 ID:TONFET4N
>>40
もう少しロボ分を強く出しつつ考えてみたいと思います

>>43
男の名前なんですか。何も調べずに・・・Proto-488氏の言われたとおりゼノから取りましたorz

読んでくれたみなさまありがとうございました。
52四百二十七 ◆L39RnHcjYc :2006/06/20(火) 02:08:56 ID:wnqgc9Ss
前スレを埋める事に夢中になってしまった・・・orz 双子姉妹の話はしっかり書いてますんで、
明日の夜にうpります。


>>49=1様
( ´∀`)σ)Д`)

そういえば確かにテンプレなかったっすね。(文章に見とれてて忘れてますた)

>>51
ぜひとも続ききぼん。名前でもネタが出来そうだし、今後に期待です。
531:2006/06/20(火) 02:27:08 ID:/PhfI5hN
お詫びといってはなんですが、●なしでも見られるにくちゃんねるの過去スレ拾っておきました。
初代スレだけみつからんかった・・・orz
54四百二十七 ◆L39RnHcjYc :2006/06/21(水) 01:06:41 ID:/knB+lrb
お待たせしました、>>24-27の続きを投下します。

姉妹 〜私と、ワタシ〜 【覚醒編】 第3話-1

今、私の目の前には全裸の妹がいる。しかし、その妹の身体は真っ赤に染まっているうえ、妹はぴくりとも
動かない。何故、こんなことになってしまったんだろう・・・祐子はそんなことを考えながら、必死でオンライン
マニュアルを操作している。

湯船に沈みかかっていた春菜を引きずり上げ、なんとかメンテナンスベッドの上に寝かせる事ができたのは、
つい数分前のことである。それから全身の水分を拭きとり、メンテナンス用のケーブルを接続し、自己診断
モードを起動しながらオンラインマニュアルを読み込む・・時間にして5分弱程度の作業ではあるが、祐子には
無限とも感じられていた。

「春菜、死んじゃやだよ・・・・」 いつのまにか祐子の目からは涙が溢れていた。ロボットである春菜が「死なない」
ことは祐子にも当然わかっている。だが、今や春菜は、血の繋がった人間の妹と同じくらい・・いや、それ以上に
春菜へ想いを寄せている。その想いが、「妹の死」を祐子に実感させているのだ。

オンラインマニュアルのトラブルシューティング項目を見つけ、必死で該当項目を読み漁る。

 ”●入浴については下記の注意事項を必ず守ること”
 ”・長時間、湯船に漬らせない”
 ”・浴室内温度が45度以上の場合、速やかに入浴を中止する”


祐子は自分の浅はかな行動を呪った。浴室内の温度は確かにかなり上がっていたし、自分の身体を弄ってもらって
いた時間は、おそらく10分を越えていたと思う。人間でも余程湯温を下げない限り、のぼせてしまうだろう。
55四百二十七 ◆L39RnHcjYc :2006/06/21(水) 01:09:57 ID:/knB+lrb

 ぴーーーーっ

 自己診断モードが終了したことを告げるビープ音が響き渡る。
「なんてこと・・・」その結果は、妹の身体に異変が生じている事を確定するものだった。全身の内部主要箇所の
 平均温度、85度。体表面温度、44度。典型的なオーバーヒート状態を示している。
「各プロセッサとコントローラの状態は?」 確認すると、なんとか許容範囲をキープしている。どうやら緊急冷却
 モードが作動しているようだ・・・しかし記憶メモリの一部やストレージは、耐熱温度ぎりぎりの数値を示している。
”このままだと、春菜が・・・” 祐子の脳裏に最悪の状況が一瞬浮かびそうになったが・・
”そんなの・・・嫌だ!わたしが・・わたしが春菜を守る!” 数年前の決意が、祐子を奮い立たせた。

 それから更に数分が経過した時、絶え間なく動いていた祐子の指が止まった。
「あった!!人工筋肉を強制冷却モードへシフト、外装メンテナンスハッチをフルオープン・・・」
 マニュアルの指示通り、トラブル対応用シーケンスを起動。確認画面で【OK】ボタンをクリック。
 そして、次の瞬間・・妹の身体のあらゆる部分に、一斉に接合線が浮き出でた。

 ばっしゅぅ

 春菜の全身のメンテナンスハッチが一斉に開き、その中から信じられない量の蒸気が吹き出す。
”こ、これは・・” 思わず顔を覆った祐子は、妹の身体を見てからその状況を理解した。蒸気の正体は、人工筋肉から
 吹き出している気化した冷却水だ。説明書によれば、人工筋肉内の冷媒に無理矢理気泡を入れ、その後に人工筋肉の
 内圧を下げることによって冷却水の沸点を強制降下させる・・・ということらしいが、今は原理などどうでもいい。
 各部の温度を再チェックすると、殆どの箇所の数値が許容範囲内に下がっている。”Restart [OK]”と書かれたボタンが
 画面中央に点滅していたので、[OK]ボタンをそのままクリック。起動シーケンスがモニタウィンドウに表示されていく。

 ”冷却デバイスに異常有り safeモードで起動します・・・code:0x51”

 数分前までとは打って変わって冷静に、祐子は画面に表示されているエラーコードをキーワード検索。
「code:0x51・・・冷却用蒸留水の残量が不足しています。指示に従って蒸留水を補給してください・・・か。えと、どうやって
 補給すればいいのかな」 春菜の身体に対応した手順項目を探す。えっと・・・春菜のタイプは・・けいこう・・・経口摂取?

(第3話-2に続く)
56四百二十七 ◆L39RnHcjYc :2006/06/21(水) 02:39:39 ID:/knB+lrb
 美津子さんが・・・僕の大好きな美津子さんが・・・事実を受け入れられないまま、彼女の腕を呆然と見守る僕。
 双眼鏡の倍率を更に上げて、美津子さんのあそこを観察してみる。すると、さきほどまではよくわからなかった
 のだが、彼女のあそこには・・割れ目の周囲をかこむように継ぎ目のようなものが見える。継ぎ目の上には、
 逆三角形の小さなガラスのようなものが埋め込まれているようだ。あんなピアスなんて見たことも聞いた事もない。
 それに、そのガラスは時々鈍く光っているようにも見える・・・人間が、あんなところが光る訳がない。

 更によく見てみると、彼女のあそこは何かで濡れているのか・・てらてらと月明かりが反射し、光を放っている。
 その美しさに見惚れてかけた瞬間、視界の片隅から手が伸びてきた。そして・・左手が割れ目を器用に開く。
”!!!” 割れ目の奥には、家の医療図鑑でしか見たことのない、”女の中身”が見えた。僕の股間が瞬時に
 反応する。彼女がロボットだったショックで忘れていた性欲が突然蘇った。
”うっ・・・” 左手で股間をおさえる。いきりたった僕のアレが地面に突き刺さりそうな勢いだ・・・。

 ・・・美津子さんの残った右手は、割れ目の中にある何かを探っているようだ。「はぁ・・はぁ・・あぁ・・・んんっ」
 今までに聞いた事のない声を出しながら、美津子さんは上半身をくねらせている。よくみると、白衣がはだけた
 隙間から桜色の突起がはみ出ていた。あれは・・あれは美津子さんの乳首だ・・・。身体をゆっくりくねらせる度に、
 美津子さんの乳房が揺れる。よくみると、乳首は白衣の裾にこすりつけられるように動いている・・・美津子さん、
 器用すぎ。

 乳房の揺れに見惚れていると、突然美津子さんの声色が変わった。「ぁぁあああああっ!!」 何かとんでもない
 ものに触れられたような声。あわてて彼女の股間に視線を戻すと、手の動きがさっきと全然違う。割れ目の
 中には右手の人さし指と中指が突っ込まれ、くちゅくちゅと音を立てながらいやらしく動いていた。一方の左手は
 割れ目にそって人さし指で何かを押え・・その人さし指を激しく振動させている。
57四百二十七 ◆L39RnHcjYc :2006/06/21(水) 02:40:54 ID:/knB+lrb
うぁ、前スレに投稿中のSSをこっちに誤爆してしまった・・・orz
続き(というか、本編)は前スレに投下中です。
58四百二十七 ◆L39RnHcjYc :2006/06/21(水) 03:04:09 ID:/knB+lrb
・・と思ったら容量不足で向こうのスレが終了してますた orz 引き続きこのスレに投下します。


「はあっ・・はぁ・・そう・・・奥をもっと・・・」 美津子さんはしきりに、自分の腕に指示を出している。
「っぁああああっ!!そ、そこは・・だめぇつ!」 髪の毛を振り乱し、腕に玩ばれていた。まるで、自分の腕では
 ないみたいだ。僕は妙に思いながらも、その光景を目に焼きつけようと必死で双眼鏡をのぞいている。

”・・・ビデオカメラもってくればよかった・・・” 少し後悔しつつも、僕は微妙に腰を動かし始めていた。こうすると、
 僕のアレのさきっぽが、下着にこすれて気持ちいいのだ。・・・服越しとはいえ、地面が相手だからちょいと
 痛いが・・・。

「んぁ、んぁ、んぁ、あああっ、い、いっちゃう・・・あたし、いっちゃう・・・」 涙と涎を垂らしながら、髪の毛と白衣を
 振り乱して喘ぐ美津子さん。未知のエロチシズムに僕はすっかり、周囲の警戒を怠っていた。(後日、その事に
 感謝することになるのだが・・・)
「ぁあ、ああ、あっぅあああ」 美津子さんの喘ぎ声のトーンがどんどん高くなってきた。僕も我慢が限界だ・・
 そう感じた瞬間。

  ウ  ワ   ン  っ ! !

「「!!!!!!」」 僕も、美津子さんも驚いて同時に飛び上がった。いつのまにか、僕の後ろに野良犬が
 近づいていたのだ。僕がいきなり起き上がった事に驚いたのか、野良犬はそのまま近くの茂みに飛び込み、
 逃げて行った。くそっ、折角もう少しのところだったのに・・・そう思った次の瞬間、呆然とした美津子さんと
 目があってしまう。

「・・・・・・」 絶頂に達しかけた寸前、その行為をいきなり中段させらたこと。そして、何よりも僕が覗いていたこと。
 二つの衝撃が相乗し、彼女の動きは完全にとまっていた。乱れ切った白衣からは両胸の乳房が丸見えで、
 桜色の突起はぴんと立っている。そして、あそこは・・・・なんと、腕は未だに動き続け、彼女のあそこを
 刺激し続けている・・・だが、その快楽も彼女の頭には全く届いていないようだ。

「・・・した?」 どれぐらい時間が経っただろうか。先に口を開いたのは美津子さんだった。「見ました・・・よね?」
 僕は何も答えられなかった。片手には双眼鏡・・・どうみても覗きをしていたようにしか見えない。
59四百二十七 ◆L39RnHcjYc :2006/06/21(水) 03:21:12 ID:/knB+lrb


「嫌・・・」 彼女の目から、涙が・・・さっきとは比べ物にならないぐらい、こぼれ始める。「嫌・・・嫌ぁ・・・」
 そのまま彼女はよろよろと起き上がろうとしている。だが、両腕を取り外してある状態では上手く立ち上がれない。
「いやぁぁぁぁ!!!」 美津子さんは悲鳴をあげると、股間に手がはさまったまま無理矢理立ち上がり、その体勢から
 身体をよじらせて走り出そうとする。

「ーーーーーっ!!!」 僕も立ち上がろうとした次の瞬間、美津子さんは自分の腕に思いっきりつまずき・・
「きゃぁああああああああああっ!?」 そのまま激しく、転倒した。両腕が無い状態であるからして、まるで
 全力疾走中だったようなコケ方だ。美津子さんはまだ動き続けている腕と一緒に、もんどりうって転がった。

「み、美津子さん!!」 あまりのコケ方に、今までやっていた事を忘れて僕は彼女に駆け寄った。しかし、美津子さんは
 僕が近づく前に、もの凄い勢いでもがき始めたのだ。
『☆`{P+*?*}0=)!! ヴっ ざざっ ピーーーーーーー」』まるで、壊れたロボットのような、声にならない
 雑音をあげてもがきながら、彼女は苦しそうに寝返りをうった。苦痛に歪んだその顔は僕を睨んでいる。
 その顔を見て、僕は足の動きが一瞬止まってしまった。そして、彼女は大きく反り返ったかと思うと、大きな
 ブザー音を発し・・・そのまま、止まってしまった。

 それを見て、僕は我に返った。体中の力がへなへなと抜け、地面にへたりこむ。「美津子・・・さん」
 呼びかけても返事がない。彼女の足にからみついた配線に繋がっている腕は、その動きをようやく止めたようだ。
 地面を這うように僕は彼女に近寄ってみる。美津子さんは、ぴくりとも動かない。最早着衣とは呼べない状態の
 白衣からはみだしている乳房も・・・胸も、全く動かない。呼吸が止まっている・・・
60四百二十七 ◆L39RnHcjYc :2006/06/21(水) 03:22:21 ID:/knB+lrb
「死・・・・」 いやまて、美津子さんは・・彼女はロボットだったんだ。これは死んでるんじゃない。
 しかし、この状況から見て・・彼女が”故障”してしまったのは火を見るよう明らかだ。僕の頭を、海より深い罪悪感が
 襲った。このまま彼女をほうっておくわけにはいかない・・・。意を決した僕は、彼女の着衣をできるだけ治してあげた。
 乱れた白衣を元に戻し、袴を履かせ・・・取れた両腕からケーブルを外し、見た目がわからないように袖の中に押し
 込む。最後にかっと見開いた瞼を優しく閉じさせた。瞼を閉じた彼女の顔は、悲しみと怒りに歪んだままだ・・・。

 僕の両親は幸いにも、昨日から1週間の旅行に出かけている。彼女を抱き上げ、僕はそのまま自宅に向かった。

(続く)
61四百二十七 ◆L39RnHcjYc :2006/06/21(水) 03:23:16 ID:/knB+lrb
投下終わり。なんだかんだいって、完結できなかった・・・次の爆撃で終わらせます。

そして・・・前スレを埋めてしまったことに、重ねてお詫び申し上げます。 orz
62四百二十七 ◆L39RnHcjYc :2006/06/21(水) 03:29:13 ID:/knB+lrb
読みにくくなってしまったので、リンクでまとめておきます。

前半:http://sakura03.bbspink.com/test/read.cgi/eroparo/1138366962/801-805
後半:このスレの>>58-60

以上です、よろしくお願いします・・・

重ね重ねスンマセン orz
63名無しさん@ピンキー:2006/06/21(水) 05:29:09 ID:+Ycx7ae/
これから超個人的な長文意見流すので、嫌な人は普通にあぼーんしてください。


このスレのコテハンの異常な馴れ合いに正直引きました。
前スレの後半あたりのレスのほとんどがコテハンでしたし。

それと別に続編とか外伝とかを別の作者が作るのは
原作者の人が了承されてるんだしいいんですけど、普通のアニメとか漫画、ラノベの2次創作と違って、
「物語のif」じゃなくてその「物語そのもの」になってるから、読み手からしたら文体とかの違和感を感じてしまう。
しかもしっかりと作者同士でキャラについて相談したわけでもないから、どうしても性格とかにも違和感がでてくる。
そういうところちゃんと考えてもらえるとありがたいです。

その物語自体は別に面白くないとかそんな言ってるわけじゃないので、誤解しないでくれるとありがたいです。
64名無しさん@ピンキー:2006/06/21(水) 11:06:37 ID:eT45pyzy
>>60
エロイッ!GJ
65弐百:2006/06/21(水) 11:09:35 ID:gzl+jvyE
むー、エロくてメカでステキ。

しかし、毎晩乙です。
巫女さんも姉妹もGJ
661:2006/06/21(水) 18:54:45 ID:8vFmCwXh
>>63
思っていても言いにくいであろうことを、煽りではなく意見として述べてくれた
ことに感謝します。

「コテハン同士の"異常な馴れ合い"」について。
確かに、コテハン同士で会話してると、なんとなく周りが入り込みにくい雰囲気に
なってしまうというのはありますね。
とりあえず俺は、以後「1でなければならない話」でない限り名無しでいきます。

「二次創作の違和感」については・・・難しい問題ですね。
元作品と外伝が同じ土俵(同人ベース)で展開され、元作品の作者さん自身が
それを容認しているこの状態は、「二次創作」ではなく「競作」だと思います。
文体や性格の微妙な違いも含め、>>63氏がそれらを「並行世界」として楽しんで
もらえるといいのですが・・・


・・・むう、わけのわからない意見ですみません。
67名無しさん@ピンキー:2006/06/22(木) 00:17:41 ID:9nj3GSgt
こわれたって
いいじゃ 
ないか
めかっこだ
もの

     みつを
68名無しさん@ピンキー:2006/06/22(木) 01:36:24 ID:b7zXUVkM
恋なメモ?
69名無しさん@ピンキー:2006/06/22(木) 10:14:36 ID:PZYRUGoi
美津子さんエロイ
こっちは、もっとアブノーマルな展開きぼんぬ
70四百二十七@携帯:2006/06/22(木) 13:16:38 ID:kcNFV9Dz
このスレでの私のスタンスは、>>66=>>1様と同じように考えてましたが、確かに過度の馴れ合いに見えるような流れも考えものですよね。今後は
出来るだけそのあたりに配慮しつつ書き込みしたいと思います。

そしてSSに感想を書いて下さった皆様、有難うございます。巫女の美津子さんの話しに関しては、仕事の合間に書いたものを殆どそのまま投下してしまったことに加え、
スレの移行に跨がる形になってしまったことから、大変読み難い状態になってしまいましたorz 完結したら加筆・修正をした上で、どこかのアップローダにUPる予定です。
71四百二十七@携帯:2006/06/22(木) 13:20:40 ID:kcNFV9Dz
そして>>69から電波を受信しますた。そちらの要素を取り入れたプロットが浮かんだので、頑張って書いてみます。(何気に長編と化しそうな悪寒orz)
7269:2006/06/22(木) 15:03:30 ID:PZYRUGoi
>>71
私ごときの電波を受信していただき、感謝感激です。
次の美津子さん登場を、ワクテカしてお待ちしております。
73名無しさん@ピンキー:2006/06/23(金) 17:14:55 ID:xTCncada
前スレ「ぼくの秘密、あの娘の秘密」の作者です。
新スレになって一週間。前スレの211さんの続きと588さんの続編を
心ひそかに待っておるのですが、なかなかお忙しいのでしょうね。
お時間のあるときに、ぜひお願いします〜。
74名無しさん@ピンキー:2006/06/24(土) 21:27:28 ID:p9647Cmd
アリサたん早くーーー
75四百二十七 ◆L39RnHcjYc :2006/06/25(日) 02:07:57 ID:W68aOaDo
>>58--60の続きを投下します。 やっぱり完結できませんでした・・・orz

  美津子さんを抱えたまま自分の部屋に戻ってきた僕は、彼女を自分のベッドに横たえる。ロボットだから重いと
 思い、気合いをいれて抱え上げたんだけど、美津子さんは予想以上に軽かった。女の人を抱き上げるなんて
 初めてだから、これぐらいの体格の女性としては重いのか軽いのか判らない。
  横たわっている美津子さんのお腹の上で組ませていた両手を白衣の袖から引き抜く。袖に突っ込んであった
 だけの両腕は、何の抵抗も無くあっさりと彼女の体から離れた。引き抜いた腕は人間と殆ど変わらない肌触りで、
 向き出しになっている肩関節の部品が妙に違和感を感じさせる。そして機械部分をよく見てみると、ケーブルの
 被膜が溶けてフレームや人工筋肉にくっついている。腕がこれだとすると、身体の方が心配だ・・・腕を僕の机の
 上に置き、美津子さんの体の具合を確認することにする。
  美津子さんの顔は、泥で少し汚れていた・・・コケたときについたんだと思う。服も少し汚れ気味。服はともかく、
 顔は奇麗にしてあげなきゃ。僕は一階へ降りて濡れタオルを用意し、部屋に戻って美津子さんの顔を拭き始めた。
 彼女の顔だけ見てると、とてもじゃないがロボットとは思えない。表情も自然で、まるで眠ってるだけのような・・・
 って、あれ? さっき部屋を出るまでは、あの苦しそうな顔のままだったのに。僕が疑問を抱いた瞬間、美津子さんが
 静かに目を開いた。その目は少しの間天井を見つめていたが、やがて彼女の頬を拭いていた僕の手に視線を移す。
「!!!!」 驚いて引っ込めた僕の手を、美津子さんの視線が追い掛けてくる。その視線は僕の手から肩、首、
 そして、僕の顔・・・目と合わさる。
「・・・・・」 「・・・・・」 暫く目を合わせたまま、沈黙が続く。 僕は視線を外したかったが、美津子さんが『目をそらさないで』
 と、視線で訴えている。僕は蛇に睨まれた蛙のように、動けなくなっていた。
「・・・恭一さん」 美津子さんが僕の名前を呼んだ。僕は返事をすることが出来ず、そのまま押し黙ってしまう。
「見ました・・・よね?」 僕は、下を向いたまま彼女の問いに答える。「・・見てた」 顔を上げずに続けた。「最初から
 最後まで、美津子さんの・・・・」 その先は、今の僕には続けることができなかった。
76四百二十七 ◆L39RnHcjYc :2006/06/25(日) 02:10:47 ID:W68aOaDo
「恭一さん、私は・・・」 身体を起こそうとしながら僕を問い詰める美津子さん。しかし、両腕を失った彼女は、上半身を
 よじらせるのが精いっぱいのようだ・・。そんな彼女の肩に手を回し、ゆっくりと抱き起こす。服越しに触った肩が、
 ごつごつとした機械部品であることがはっきりと感じられた。
「・・ありがとう」 そういうと美津子さんは、自分の右肩に回された僕の手を見つめる。「私は・・・恭一さんもその手で
 感じている通り」 美津子さんが僕の方に振り向く。 「・・・ロボット、です。」
 僕は、彼女の告白に改めて衝撃を受けた。嘘でも夢でもない、事実を・・彼女の身体を触って確認し、本人の口から聞く。
 最早拒否をすることも反論することも出来ない。
「・・・恭一さん、貴方にお願いがあります」 この状況で、僕に何をさせるつもりなんだろう。 口答えする気力さえ失った
 僕は、ただ頷くだけだ。
「私の服を脱がせて・・・私の、全てを見てください」
 僕は自分の耳を疑った。美津子さんに嫌われても全く不思議じゃない事をしてしまったのに・・・それなのに、彼女は
 自分の裸をこの場で見せようとしているのだ。軽い眩暈に襲われた僕は、眉間のあたりを指で抑えながら返事をした。
「本当に・・いいの?」 僕は美津子さんと初めて視線を合わせた。その目の色は真剣そのもので、何かを企んでいるとは
 思えなかった。頷いた美津子さんは、ベッドから足を下ろし、ゆっくりと立ち上がる。
「お願いします」 立ち上がった美津子さんは僕に身体を近づけてきた。
  意を決した僕は、まず袴の帯に手をかける。帯を緩めて袴をおろし、次は白衣の帯をゆるめていく。僕が美津子さんの
 衣服を脱がせている間、彼女は一言もしゃべらなかった。微妙な雰囲気が場を支配して行く中で、僕は彼女の白衣に
 手をかけ、裾を左右に開くと・・・両腕がない身体から、白衣が抵抗もなく床にぱさりと落ちた。
 「あ・・・」 僕は息を飲んだ。双眼鏡も通さず、僕は女性の体を間近で見るのは初めてだ。それも、彼女は人間じゃない。
 まず、肩関節から先の両腕がなかった。肩関節は金属フレームと人工筋肉、ケーブル類がむき出しになっている。
 特に右肩のケーブルは黒く焼け焦げて酷い状態になっていた。
  痛みは感じないのだろうか? 確か、神社で腕を取り外した時は痛そうに呻いていた筈だ。
77四百二十七 ◆L39RnHcjYc :2006/06/25(日) 02:15:12 ID:W68aOaDo
「こんなにいやらしく・・なってるの。私みたいな淫乱人形なんて・・恭一さんには・・恭一さんはもう・・・」 美津子さんの
 目から涙が流れている。美津子さん、僕は・・僕は!!
「もう私なっ・・・・・・!!」 自暴自棄になった彼女の口を、僕は強引に塞いだ・・僕の唇で。
 暫くそのままでいると、ぬめっとした何かが僕の口に入ってきた。これは・・美津子さんの舌だ。それは何かを
 求めるように、上唇の中をまさぐり始めた。それに答えるかのように、僕は彼女へ舌を絡めて行く。
 こんな形になるなんて、想像もしてなかった。
「・・・っ」 暫くして、僕は重ねていた唇を離した。互いの舌がその別れを惜しむように、糸を引いている。
「恭一さん・・・」 潤んだ瞳で僕を見つめる美津子さん。「私・・私・・・・・ぐすっ」
「もう、それ以上何も言わないで」 彼女の頬をつたわる涙を、僕は指ですくいとった。「僕は・・美津子さん、僕は
 美津子さんが大好きだ」 そのまま、自分の想いを彼女にぶつけていく。 「美津子さんがどんなロボットでも
 僕の想いは変わらない・・!」  それを聞いた美津子さんは暫くの間俯き・・・口を開いた。
「ありがとう、恭一さん。わたし、凄くうれしい」 彼女は俯いたままで答えた。「でも・・・一つだけ試させてほしい
 ことが・・・あります」
「・・僕にできることなら、なんでも」 美津子さんの頭を優しく撫でながら、彼女の言葉を待つ。
「私、一週間毎に冷却水を交換しないといけないんです」 冷却水の交換・・ロボットなら自然な行為じゃないのか?
「その冷却水の交換、手伝ってもらえますか?」 もっと凄いことを要求されるのかと想っていた僕は拍子抜けした。
「それぐらいのことなら、いくらでも。」 その時の僕は、”冷却水交換作業”のことを、自動車と同じようにしか考えて
 いなかったから、あまり深く考えずに返事をしたのだ。

(続く)
78四百二十七 ◆L39RnHcjYc :2006/06/25(日) 02:16:38 ID:W68aOaDo
投下終了。双子姉妹の方は、もう少しお待ちください・・・先週は仕事が沸騰してて、SSに手を
付けられずじまいでしたので・・・orz
79名無しさん@ピンキー:2006/06/25(日) 03:08:34 ID:h+hyOLXU
(;´Д`)wktk
80名無しさん@ピンキー:2006/06/25(日) 07:09:38 ID:a5y4TJ9M
(;´Д`)ハァハァ

お仕事大変ですな。無理されませんように。
続き楽しみに待ってますですよ。
81四百二十七 ◆L39RnHcjYc :2006/06/25(日) 07:21:30 ID:W68aOaDo
うわ、なんかアップが一部失敗してる・・>>76>>77の間が抜けてますた oirz とりあえず補足投稿しておきます。

「・・保護回路が働いてるから、右肩からは痛みを感じません」 僕の考えを見透かしたように美津子さんが呟いた。
「左肩は、痛覚センサーをブロックしてあります。私、ロボットですから・・・ほら、これを見て」 彼女の言葉に続いて、
 ぱしゅっという聞き覚えのある音がした。そして、美津子さんの胸にうっすらと浮かんでいた線が濃くなったかと
 思うと、乳房が・・・乳房が両側に開いたのだ。乳房と胸の隙間からは、金属フレームらしきパーツが見えている。
「メンテンナンスハッチです・・・もう少し開けて、中を見てください」 僕は彼女に言われるままに、乳房・・もとい、
 メンテナンスハッチを更に広げてみる。
「・・ぁ」 美津子さんが僅かに喘いだ瞬間、僕のメンテナンスハッチの中身に目を奪われた。乳房の触感から全く
 想像することのできない、精密な機械部品と金属フレームで埋められている。それを見て、僕のアレが突然いきり
 立ち出した。何故? 彼女はロボットなんだぞ?
「私のこと、嫌いになったでしょ?」 僕を更に戸惑わせる一言。「い、いきなりそんな・・・」 僕の言葉を遮るように
 美津子さんは続ける。「私の体は見ての通り、恭一さんとは違います。それに私・・・私は」
 顔を背け、開かれた自分の乳房を見つめながら呟く。「淫乱・・です。私、恭一さんに見られてた時・・・」 言葉が
 途切れた。美津子さんは悶えるように身体をよじらせると、右側のメンテナンスハッチが閉じかかる。その頂の
 桜色の乳首は・・・僕が見てもわかるぐらい、ぷっくり膨らむように立っていた。
「恭一さんの事だけを考えて、か・・・感じて・・ました」 恥ずかしさと悲しみが入り交じった表情で絞り出すように
 続けようとする美津子さん。もう・・もうやめてくれよ・・・。
「あの時はショックでしたけど、今は・・貴方が目の前にいるだけで・・・ほら」 彼女は足を広げ、少しかがむようにい
 して腰を突き出し、己の股間を強調した。彼女の割れ目は、あの時みたように濡れて・・その液体は、太股を滴り
 始めている。
82四百二十七 ◆L39RnHcjYc :2006/06/25(日) 07:23:43 ID:W68aOaDo
ということで、読む順序としては
>>75>>76>>81>>77になります。
本当にスンマセン orz
83四百二十七 ◆L39RnHcjYc :2006/06/25(日) 07:38:31 ID:W68aOaDo
巫女ロボ娘SSですが、今まで投稿したパートをまとめて↓にアップしてみました。
ttp://www.degitalscope.com/~mbspro/userfiles_res/database/81.txt

>>79-80
もしよければ上記URLにも目を通してみてくださいませ・・(いつも本当にすみません orz
84名無しさん@ピンキー:2006/06/25(日) 07:56:40 ID:a5y4TJ9M
なるほど、何か展開が唐突だと思ったら(汗笑

速攻保存しましたぜ。さて反芻反芻。
85四百二十七 ◆L39RnHcjYc :2006/06/25(日) 20:32:42 ID:W68aOaDo
ぬぅ、いかん・・・

ttp://sakura03.bbspink.com/test/read.cgi/ascii2d/1142577021/480-487
↑ここから猛烈な強さの電波を受信してます・・・ウボァー
861:2006/06/25(日) 20:38:57 ID:Mk2MeVDZ
なに、心配ご無用。>>484>>487は俺ですからしてw
87名無しさん@ピンキー:2006/06/25(日) 21:22:40 ID:KxxupoI7
非常に近いネタを構想していた。

『人造人間キカイナー』

不完全な天使回路を持つが故、好意を抱く相手についつい突っかかってしまう
素直になれないアンドロイド少女キカイナー・フタバ。

小悪魔回路を装備した脅威のニンフェット、ハカイナー・ミキ。

そして来るべき日に備え、山寺の仁王像に封印されたキカイナー・ヒトミ。
そう、彼女こそが完璧な天使回路を備えた癒し系おねえさん系アンドロイドなのだ!

てな感じの。遅きに失したぜ。
88四百二十七 ◆L39RnHcjYc :2006/06/25(日) 22:08:41 ID:W68aOaDo
>>86
>>>484>>487は俺ですからしてw
な、なんだってー(AAry



1週間前から、手足を破壊されたアンドロイド少女の夢に魘され続けていた少年は、両親が営んでいる
神社の御神体が同じように壊れていることに気付く。やがて、その御神体からの”神託”に導かれるように
神社の社に入った少年は、御神体・・夢に出てきた少女を目覚めさせてしまう。

ロボ娘 「呪われし一族よ・・・我と契りを交わせ」
少年 「なぜ僕が、御前のような人形と!!」
ロボ娘 「”魔”が・・”魔”が再びこの地を汚そうとしている」
少年 「”魔”・・だって? そんなこと知るもんか! それより、僕の上からどいてくれよ!!」
ロボ娘 「・・我に残されし時は、最早僅か。御主の精を貰い受ける」

 ロボ娘は少年のGパンを音も無く剥ぎ取ると、少年の男根を自らの口に含んだ。

少年 「な、なにすんだよ! 離せ!! 離せったら・・・・んぁ! うぁああーーーっ!!!」

光に包まれる、少年とロボ娘。それは、伝説の闘いの始まりを示す光であった。


こうですか!?わかりま(ry
89名無しさん@ピンキー:2006/06/25(日) 22:18:37 ID:a5afPCri
>>85
鉄腕アトム今昔物語思い出した。
90弐百:2006/06/26(月) 01:03:37 ID:2cgbjznv
>>74
すんませぬ……。
私事と仕事がいろいろ混迷中で滞っております。



美津子さんええなあ。
427様のロボ娘さんたちの、微妙な壊れっぷりが
ステキです。
91名無しさん@ピンキー:2006/06/26(月) 15:35:41 ID:TlW/3OMc
69です。
>>四百二十七氏
エロいす、GJす、たまらんすw

冷却水交換て・・・もしかして・・・いやいやいや、ここは何も言うまいw
続編をハアハアしてお待ちしております。
92名無しさん@ピンキー:2006/06/26(月) 20:12:22 ID:xsXNooeO
>僕のメンテナンスハッチの中身に目を奪われた。
な、なんだってー(AAry

ごめん、重箱なのはわかってたけど言わずにいられなかった。
93四百二十七@携帯:2006/06/26(月) 21:24:44 ID:bEom3gG1
感想いただきました皆様、ありがとうございます。

壊れ+メカバレはロボ娘のエロさの演出に欠かせないものだと考えているんですが、何ぶん感情移入しやすい性分なんで、中々思い切って「壊れ」の表現ができませぬorz
シチュエーションや心情と合わせていければなあと思います。

あと、もう少し話しが続くうえに放○ネタに突入すること、そしてまだ誤字脱字などがありますので、続きはうPローダの方に上げる予定です。
色々な面でまだ未熟な私ですが、今後ともよろしくお願いします。
94四百二十七 ◆L39RnHcjYc :2006/06/27(火) 04:30:15 ID:knGCLU5b
というわけで、巫女ロボ娘ものの続きを追加。(追加部分は”side-C”で検索してください)

美津子さんばかり良い目に遇ってるので、次回は恭一君にフィニッシュをかけてもらう予定。
(っていうか、恭一君は最早生殺し状態かも・・)

ttp://www.degitalscope.com/~mbspro/userfiles_res/database/81.txt

※冷却水排出(=放○行為)の描写があるので、苦手な方は見ないほうが吉かと思われます。
95名無しさん@ピンキー:2006/06/28(水) 08:18:11 ID:Xnk4DZgd
落ち着いてきたねこのスレ






悪い意味で
96名無しさん@ピンキー:2006/06/28(水) 08:45:49 ID:YYskY1yx
>>94
GJす。
てか、もっとアブノーマルのを想像してた俺って・・・orz
97四百二十七 ◆L39RnHcjYc :2006/06/28(水) 09:34:31 ID:h2yBFDVo
スンマセn、あまりやりすぎるのもどうかなと思っちゃって・・orz
98名無しさん@ピンキー:2006/06/28(水) 19:59:53 ID:Laqx+rGq
>>95

そうっすね
結果的には>>63あたりをしおに、何だかしらけてしまったような…
前スレのアリサさん純正作とちひろちゃん後日談ダブルの続きを
楽しみにしていただけに本当に残念でなりませんね
99四百二十七 ◆L39RnHcjYc :2006/06/29(木) 03:06:00 ID:g6LzADR/
仕事が忙し過ぎて続きに手がつけられない・・orz

他の方もその筈だ・・と思いたい orz
100名無しさん@ピンキー:2006/06/29(木) 03:14:29 ID:HDogogzp
>>98
前々スレから前スレまでやっていた,バカ話に戻るか?
101名無しさん@ピンキー:2006/06/29(木) 18:29:56 ID:RIENsnER
バカ話でもしながら、神降臨を待つとしよう。


かくいう俺は、別件の仕込みが忙しくて絵が描けないorz
102名無しさん@ピンキー:2006/06/29(木) 19:12:19 ID:02yGCPo7
バカ話もいいが、需要するシチュを提案するのもどうだ?
気に入ったら誰か書くかもしれないし…

ちなみに自分は世界で初めてロボ娘にマンコ搭載した技術師のレポートが見たい
プロジェクトX臭くして、バカを大真面目に語ってほしい
「それじゃぁ…挿入れるぞ……」
『は、はい、よろしくおねが、ひあぁん!』
「ちょ、ちぎれるっつつ!?!!??」
――――締まりが、キツすぎた――――

みたいな
ごめん、実は人生初エロ文章なんだ、という言い訳orz

もしよかったら、皆もたのむよ
103名無しさん@ピンキー:2006/06/29(木) 19:41:18 ID:nK8VlF6g
性病はない、あくまでも機械だから風俗としての縛りはほとんど必要ない。
昔からSFでは需要が大きいといわれているものだし。
104名無しさん@ピンキー:2006/06/29(木) 21:14:30 ID:jAIlFhSP
105名無しさん@ピンキー:2006/06/29(木) 23:22:57 ID:ybyp83W/
───大賀は、迷った───

うはwwwwあるのかwwwwwww

106102:2006/06/30(金) 01:21:17 ID:QMl2IiS4
なんだよ、あったのか…
吊ってくるorz
107名無しさん@ピンキー:2006/06/30(金) 06:23:30 ID:T1OUedIQ
様々な意味で>>63は空気読めてなかったな。
108名無しさん@ピンキー:2006/06/30(金) 09:08:31 ID:ift1QE1T
>>63みたいな意見もあるだろうけど、それが原因でスレ自体が
進まなくなるってのもねぇ・・
元々マイナーで過疎気味なんだから、職人が少なくて馴れ合い気味に
なってしまうのはある程度仕方ないんじゃないかな。

そんな訳で、職人さんに燃料送れるような馬鹿話ならOKじゃないかと。
109名無しさん@ピンキー:2006/06/30(金) 11:20:40 ID:Zk2nJJ2d
>>108

だね。
110名無しさん@ピンキー:2006/06/30(金) 13:22:44 ID:HZlo6PGt
OK、電波を発散してみる。

もうすぐ夏だな。夏といえば海。海といえば水着。ロボ娘に大胆な水着を着せて、もじもじする姿を楽しむのもよし。
人工皮膚に保護クリームを塗ってあげながら、全然関係ない箇所を弄くって遊ぶのもいい。
「どきっ!ロボ娘だらけの(ry」を開催して、胸ポロを期待しつつハァハァするもよし。

海が駄目なロボ娘は、田舎の実家に連れ帰って浴衣を着せてみる。普段は着痩せする娘の、意外なボディラインに萌えるかも。
111名無しさん@ピンキー:2006/06/30(金) 15:18:08 ID:M9hbZvey
そこはガチガチの密閉潜水スーツの出番だろう
112名無しさん@ピンキー:2006/06/30(金) 15:47:07 ID:NbZGFWYv
つまり…
防水の甘いロボ娘は、エヴァのD型装備みたいなものを着込んで?
113名無しさん@ピンキー:2006/06/30(金) 16:36:08 ID:esnCNv8m
その上にボーイッシュにランニングシャツ&短パンを穿かせて勃ったチクビにハァハァすると…
そういうことですかな?
114名無しさん@ピンキー:2006/06/30(金) 16:56:24 ID:aYX/w59E
>>113
D型装備着込んで、どうやって見えるんだよw
115名無しさん@ピンキー:2006/06/30(金) 16:59:53 ID:8DABmIRo
透明素材のD型装備なのか…
116名無しさん@ピンキー:2006/06/30(金) 17:08:13 ID:RGda6HZH
防水が甘いアナタに!(=゚ω゚)っ【アッガイスーツ】

・耐圧性とファッション性を兼ね備えた独特のラウンドフォルム
・水中専用OPのみだったアナタも水陸両用に!
117名無しさん@ピンキー:2006/06/30(金) 17:15:02 ID:Zk2nJJ2d
>>110

胸ポロといっても、胸周りのパネルごとポロッと・・・

ロボ娘
Σ(○皿○;)「うおぅっ!?」
118名無しさん@ピンキー:2006/06/30(金) 17:50:05 ID:HZlo6PGt
>>111-116
海じゃない場所でも着せるオーナー続出の悪寒

>>117
そうなると浸水の危機が・・。もしくは、ポロりと着たのは豊胸パーツだったりして。


マスター「お、お前・・本当はツルペタ(ry」
ロボ娘「いやぁぁ、見ないでぇ(涙)」
119名無しさん@ピンキー:2006/06/30(金) 21:32:53 ID:7v3w8HRo
ほれ大気圧潜水服
ttp://www.sub-find.com/newt_suit.htm
120名無しさん@ピンキー:2006/06/30(金) 22:47:41 ID:kGft3Shj
ロボ子なんだから頭だけはずせば良いじゃん。
浮力の問題は...やっぱり・・・。
121名無しさん@ピンキー:2006/06/30(金) 23:00:10 ID:ift1QE1T
>>120
>>118のロボ娘が、手で乳を隠しながら沈んでいきますた。
122120:2006/07/01(土) 08:23:29 ID:YwCDMyUW
頭はずすっていうのは首から下を潜水用に取り替えるっていうことね。
123名無しさん@ピンキー:2006/07/01(土) 08:30:55 ID:84g/3iC0
そんな面倒なことしなくても、世の中には便利なモノがあるジャマイカ
つ【浮き輪】

どんなきょぬう・8頭身のロボ娘でも…浮き輪だ!
124名無しさん@ピンキー:2006/07/01(土) 12:12:49 ID:xpp24pOx
ロボなんだから浮き輪内蔵!




水中ではボテ腹・・・ウボァー
125名無しさん@ピンキー:2006/07/01(土) 13:08:04 ID:rdOxPPnO
>>124
ボテ腹なんてそんな!!

|∀・)つ 【揉むと膨らむ乳】

|彡サッ
126名無しさん@ピンキー:2006/07/01(土) 13:42:35 ID:xpp24pOx
膨らみ(=浮力)が足りないときは、左右のバルブから息を吹き込んで膨らませてください。




・・・・・・・・・いや、救命胴衣の話ですよ?ハァハァ
127名無しさん@ピンキー:2006/07/01(土) 13:55:33 ID:al6bmnVJ
炭素系素材であれば金属系よりも材料自体の比重が低いだろうから
胸腔内をヘリウムか水素気体あたりで充満させれば或いは海水くらいには浮くかもしれん。

しかしまあなんだ。
ロボ娘さんは沈みっぱなしか恐水症気味なほうが好き。なんとなく。
128名無しさん@ピンキー:2006/07/01(土) 14:23:48 ID:xpp24pOx

「いくら完全防水でも、水が怖いのは機械の本能ですからね」

By ゆい@こはるびより
129名無しさん@ピンキー:2006/07/01(土) 15:40:57 ID:UCrtvYGV
海に行ったら極当たり前に波打ち際から沖に向かって歩いていき、
そのまま足が立たない深さになっても構わず海底を歩き続けるロボ娘さん希望。

水中会話モードで『あ、マスターマスター、可愛いお魚がいますよ〜』などと言いつつマスターの腕を引っ張り、
『あれ、マスター慌ててどうしたんですか?いいからこっち見てくださいよぉ。なに黙ってるんですか〜?』
……マスター南無
130名無しさん@ピンキー:2006/07/01(土) 17:24:09 ID:xpp24pOx
>>129

ちょ;;;;;;おま;;;;;;

ドジっ子の範疇ならいいが、マスターの生命まで危険に晒すとなったら・・・

AI書き換えや廃棄処分は免れん希ガスるんだが(´Д`;)
131名無しさん@ピンキー:2006/07/01(土) 20:28:29 ID:PFURyStp
>>130
倒れたマスターを浜辺まで上げてバッテリーで心肺蘇生
どさくさに紛れて人口呼吸+電気ショックするロボ娘
132突然キャラが変わっているのは内緒:2006/07/01(土) 20:44:21 ID:UCrtvYGV
>>130
大丈夫なのです。私はロボット法三原則の第一原則に縛られているので人間に危害が及ぶような記述はできないのです。
えぇ勿論、実際に危害が及んでいるわけではありませんから第二原則故に命令とあればなんとでも書かせていただきますのです。
133名無しさん@ピンキー:2006/07/01(土) 20:53:29 ID:xpp24pOx
>>132はロボットライターだったのか!


OK。明日の朝までにハリポタ3冊分のSS(?)を書き下ろしてうpるように。

ロボなら大丈夫だよね?
134名無しさん@ピンキー:2006/07/01(土) 21:36:07 ID:al6bmnVJ
そんな怒濤のログ読みきれるんかいw
でも夏ではあるしロボ娘版舟幽霊は読んでみたくはある。
スリラー調なやつ。

あ、萌えスレであったな。
135名無しさん@ピンキー:2006/07/02(日) 00:18:56 ID:IMsY9/X0
ロボ娘と肝試しきぼん。

ロボ娘「きゃぁーーーーーっ!! そ、そこの物陰に白いのが・・・っ」 ← マスターに抱きつく
マスター「わ、わかったから力ゆるめてくれ・・・ぐるじい・・・(ヒクヒク
136名無しさん@ピンキー:2006/07/02(日) 01:28:33 ID:SvnRVEuM
いや,こっちかもしれんぞ

マスター「なんか……寒気がするな……」(霊感アリ)
ロボ娘 「現在の気温は25度,湿度70%。 一般的に蒸暑いと言われる状況ですが」(当然,霊感ナシ)
マスター「い,いや,さっきから何と言うか……」
ロボ娘 額をマスターに合わせ「……体温……少し高め,脈拍……少し速め……。
      状況から見て風邪の初期症状と思われます。急いで戻られるべきでしょう」
マスター「え? あ,うん(た,助かった……)
      ……ところで,幽霊とか信じる?」
ロボ娘 「質問の意図が不明ですが?」
マスター「いや,例えば心霊写真とかさ」
ロボ娘 「一般的に心霊写真と言われるモノは,撮影ミスが原因ですが」
マスター「あー,そうだねー。あははは……」
137四百二十七 ◆L39RnHcjYc :2006/07/02(日) 02:33:17 ID:RKQAA49f
空気を読まずにry
えと、美津子さんの話は何とか終わらせました。(かなり強引な締め方ですが・・orz)
ttp://www.degitalscope.com/~mbspro/userfiles_res/database/81.txt

仕事の方は何とかヤマを越えたので、春菜の方のSSも完結させます。
間隔が開き過ぎて興ざめされた方、本当にスンマセン orz
138名無しさん@ピンキー:2006/07/02(日) 04:01:52 ID:I3zKlEWn
GJ&乙!

仕事のほうも乙。
139>133はNGワードで読めないのですよ(ぉぃ:2006/07/02(日) 10:10:16 ID:5VOGVmGz
この人たちもロボ娘さんなんですよ〜
ttp://aa5.2ch.net/test/read.cgi/kao/1109242298/10
140四百二十七 ◆L39RnHcjYc :2006/07/03(月) 03:36:13 ID:1dsGJIC5
かき氷を一度に食べ過ぎて、頭キーンってなるのは・・・ロボ娘だと不自然か。
141名無しさん@ピンキー:2006/07/03(月) 04:11:24 ID:WyYrOnll
>>140
オーバークールで文字通りフリーズとかw
142名無しさん@ピンキー:2006/07/03(月) 09:44:45 ID:mTsYcxvp
>>140

弊社の最新モデルは、従来品よりさらに人間に近づきました。(当社比)
・カキ氷一気食いで頭キーン機能
・うっかり裸眼で太陽を見てしまい、視界に黒い影が残っちゃったよ機能
・頭をぶつけて星が見えた機能
・大音量で耳がキーンとなるよう機能
・気圧差で耳が聞こえにくくなっちゃった機能(鼻をつまんで息を吐くと直る)
・アデルギー鼻炎でハダがつばっちゃったよう機能
・歯が浮いてうずいて眠れない機能
・冷たいものが歯に滲みちゃってたいへん機能
・カラオケの翌日は声がかすれちゃう機能
・魚の骨が喉に刺さってけへけへ機能
・爪の付け根の皮膚がささくれちゃって痛い機能
・走り疲れて膝が笑ってるよ機能
・バブルバスで泡を当てすぎて足の裏かゆいかゆい機能


・い、イかされちゃっ・・・腰・・・ガクガク・・・機能
143四百二十七 ◆L39RnHcjYc :2006/07/03(月) 21:54:09 ID:1dsGJIC5
ここまで来ると、
 ・マスターの風邪の世話をしてたら、自分まで風邪を引いちゃった機能
 ・包丁を使ってたら指先を切っちゃって、マスターに指を舐めてもらう胃機能
 ・食事を運んでいる途中で転倒して、お盆の中身をぶちまけちゃう機能
 ・コケると当然、スカートの中身が見える機能
 ・実はパンツを履き忘れていた機能


・・なにこのドジっ娘(ry
144名無しさん@ピンキー:2006/07/04(火) 01:51:08 ID:dMITKySF
そこまで来ると俺は型落ちの反応が淡白な方がイイ
いじって優しい笑顔が出せるようにする。
いや、あくまで俺基準だから。

ところで皆、花火を忘れてね?
145名無しさん@ピンキー:2006/07/04(火) 13:14:24 ID:IWx4c1fy
微笑みの表現とかを教えていくんですな。

ロボ娘「…こう、ですか(ぎこちなく微笑む)」
マスター「んー、違う。こうだよ、こう(ロボ娘のほっぺたをつまんでブニブニしてる)」
146名無しさん@ピンキー:2006/07/04(火) 22:24:10 ID:ug1IoDdm
表現できる必要など無い。

マスターだけには伝わってるよ。
147名無しさん@ピンキー:2006/07/04(火) 23:51:29 ID:dyGpzAVS
俺は人間より感情豊かなほうがいいな。

裏切られて人間不信に陥った、感情表現が下手なマスター。
その元に転がり込んだ、やたらと感情豊かな野良ロボ娘。
人間が嫌いでロボ娘と暮らし始めたはずなのに、ロボ娘と暮らすうちに癒されていき、人付き合いもうまくなる。

数年後、立ち直ったマスターに、ようやく彼女ができる。
それを見届けて、自分の使命が終わったことを悟ったロボ娘は、静かに彼の家を出て行く。
彼への愛情を、心の中に秘めたまま。



何そのステロタイプ。
148名無しさん@ピンキー:2006/07/05(水) 10:05:06 ID:74Rxk0nK
>>147
・なぜかそういう人向けのサポート用プログラムがインストールされていた。
・野良なので故障・メンテナンス不足で動きがぎこちない、
 片足が動かないとか片腕がないとか。
・彼女ができて結婚した頃電子基盤などに致命的な故障が起きて動かなくなる、
 起動しなくなる。
とかですか?
149名無しさん@ピンキー:2006/07/05(水) 20:49:47 ID:WS8acbud
しばらく何の投稿もないようなので、200さん、211さん、427さん、
488さんたちが戻ってくるまでの間つなぎで、僭越ながら、こころみに
また調子に乗って投下いたします。
不評だったらor私が飽きたらor展開が煮詰まったら
いきなり途中で終わるかもしれませんが。w



また今日も日が暮れようとしている。
今日は一日、遠出の出仕事だった。現場で与一たち職人に、軽くねぎらいの酒がふるまわれた。与一たちは、すっかり気分のいい酔い心地になって、
「じゃ、親方、今日はこれで失礼さしていただきやす」
と、陽気に挨拶をかわした。
「おう。明日も、また同じ刻にな」
親方たちと別れて、与一は京橋因幡町(いなばちょう)の裏長屋に帰宅の足を向けた。今日の仕事場だった本所松坂町の旗本屋敷からはやや遠いが、健脚の与一は、道具箱をかつぎ、早足で小気味よく歩いた。
静かに日が暮れ、与一がちょうど本石町の時の鐘の近くを通り過ぎた頃に暮れ六つの鐘が聞こえた。

(ふぅ〜。やれやれ。さって、今夜はどうするかな。また、平公のやつでも誘って、丸越でおっかけのもう一杯、ひっかけてくっか)
そんなことを思いながら、いつも通りに長屋の木戸をくぐり、自分の部屋のたてつけの悪い障子戸を開いた与一は、
「あれっ!!??」
一瞬、わが目を疑った。
「おや。すまねえ。へへっ。うちを間違(まちげ)えたらしい。ちょいと、ごめんなすって」
150名無しさん@ピンキー:2006/07/05(水) 20:52:58 ID:WS8acbud
 照れ笑いを浮かべながらもう一度、表に出る。
 しかし、おかしい。どう考えても、ここが自分の部屋だ。
「ねえ、おかみさん。あのう、たしかにここがあっしのうちですよね」
 傍らで七輪のイワシを扇いでいる隣室の茅島のご内儀に聞いてみた。
「当たり前じゃないのサ。何、言ってるんですか。熱でもあるんじゃないのかい」
 茅島のご内儀は鷹揚に笑った。浪人のご主人の仏頂面とは対照的な奥さんだ。
「そう、ですよねぇ。いや、そりゃあね。俺もわかっちゃいるんだけど・・・」
 首をかしげつつ、深呼吸して、与一はもう一度、自分の部屋の引き戸を開く。
すると、やはり、いる。
 今の娘だ。年の頃は与一より少し若そうだ。ということは、数えで十九か二十歳ぐらいだろうか。生娘(きむすめ)なのだろう、まだ眉を落としていない。小ざっぱりと島田髷げを結い、淡い浅黄色の木綿に藤色の博多帯を結んで、畳の真ん中にちょこんと行儀良く座っている。
 まるで人形のようだ。瞬きもせず、静かに与一のほうを見つめている。

「ええ〜と、その、何て言ったらいいのかな。娘さんよぉ。あの、ここは俺のうちなんだけどよぉ」
 予想外の出来事に、与一は思わずどぎまぎしながら娘に言った。ことによると、ちょっと頭のおかしい娘だったりしたらいけない。落ち着いてゆっくりと話さねば。
 すると、娘は
「はい。わかっております。与一さん」
と、落ち着いた声で与一の名を呼んだ。どうして俺の名を知ってるんだ?と、与一が状況を掴めずにいると、
「お約束の通り、今日から私があなた様にお仕えいたします」
と、透き通るような声でよどみなく言って、はじめて笑顔を見せた。笑うと、まだお歯黒もしていない歯がキラリと光った。
 与一は、呆然と口を開けて、あっけにとられているしかない。何だよ、いったい約束って・・・
「まだ、おわかりになりませんか」
 眉じりを下げて、少し悲しそうに娘が言う。
「いや・・・その・・・何のことだか、俺にはさっぱり・・・」
 しどろもどろの与一がやっと言うと、娘が正座したまま与一のほうにするすると滑りより、耳打ちした。
「ほら、あの立ち待ち月の晩に、須田町の堀割りで・・・」
 あ。あのときの!
 与一は驚愕した。
 いや、たしかに覚えがある。覚えがあるが、あまりにも不思議な出来事だったので、てっきり夢だとばかり思っていた。
151名無しさん@ピンキー:2006/07/05(水) 20:57:54 ID:WS8acbud

 十日ほど前のことだ。
 神田練塀町(ねいべいちょう)でボヤ騒ぎのあったお店(たな)の修繕に行った帰り、向こうの旦那に是非と言われ、親方たちと一緒にしたたか酔って、それから一人で因幡町に帰ろうとしていた帰り道のことだった。
 もう子(ね)の刻に近い夜中だったに違いない。周りに人通りもなく、まるで幽霊でも出そうにひんやりと夜風が涼しい晩だった。
「た〜すけて〜」
 珍妙な声が聞こえた。酔っていた与一はぼんやりと聞き流してしまったが、何度も何度も「た〜すけて〜」
という声が聞こえるので、しかたなく声のほうに行ってみると、堀割りで人が溺れているようだった。たいして深い堀でもないので、大人なら背がたつはずであったが、声の高さからすると、子どもかもしれない。
(やれやれ、厄介な・・・)
と思いつつ、与一は、自ら堀に飛び込んで、その溺れる者を救い上げてやった。

「ふぅぅ〜。チベタイ!」
 初夏とは言え、夜更けである。突然、水に飛び込んで冷たくないわけがない。堀からあがった与一は、しばらくの間は、相手のほうもかえりみずに、ただ震えていた。
「どこの、どなたかは、存じま、せぬが、ありが、とう存じ、ます」
 妙な区切りでブツ切りのようにしゃべる高い声の主を振り返ると、何やら異様な姿をしている。
 身の丈はせいぜい四尺ぐらいしかなさそうだ。子どもなのか大人なのか。目のところを何か黒っぽいビードロのようなもので隠しており、表情がよくわからない。
 それより、妙だったのは、その者の身なりだった。体にぴったりとくっついた銀色の、まったく見たこともない生地でできた着物を身につけている。薄い月あかりを浴びて怪しい輝きを放ち、まるで与一の目をくらますかのようだ。
 おまけに頭髪は小判のように光る色で、月代(さかやき)も剃っていないし、髷も結っていない。これが噂に聞いた異狄(いてき)ってやつだろうか。
152名無しさん@ピンキー:2006/07/05(水) 20:59:14 ID:WS8acbud
「いや・・・別に礼なんていいんだよ。困った時ぁ、お互いさまだからよう」
 鼻水をすすりながら与一が言うと、その者は、
「本当に、ありがとう、ございます。この星の、水中、生物を、採集しに、来た、のですが、あやうく、こんなところで、死んで、しまう、ところで、した」
「ああ。そうかい。よくぁわからねぇけど、まあ、無事でよかったな。そいじゃ、な。俺は帰(けえ)るからな。お前(めえ)も、今度は気ぃつけろよ」
 道具箱をかついで与一が帰ろうとすると、正体不明の相手は、
「待って、ください。お礼も、せずに、あなたを、お帰し、するわけには、いきま、せん」
と、また切れ切れの口調で言った。
「いや。だってよう。別に俺ぁ、何も礼がほしくって、お前(めえ)さんを助けたわけじゃねえしよう。こんなことぐれえで何か貰っちまったんじゃ、かえって冥利(みょうり)が悪くって、いけねえや」
 与一が言うと、その者は、天を仰いで、
「わたしは、この、星に、調査に、来て、あちこちの、土地を、見て、きました。この、島は、この、星の、どこよりも、自然が、美し、かった。しかし、人の、心も、この、島が、いちばん、美しい」
と、独り言のように、またブツブツとつぶやいた。
「まあ、そういうことだからよ。おまえさんも、早く一座に返って、座長さんを安心さしてやるんだな」
 与一は、その相手を見世物小屋一座の芸人とでも思ったようだ。
153名無しさん@ピンキー:2006/07/05(水) 21:00:22 ID:WS8acbud

「何か、お礼は。・・・そうだ。あなた、女、すき、ですよ、ね」
「女だぁ?おう、そりゃあ、まあ、男で女が嫌いってぇやつぁ、あまりいねえやな」
 与一は正直に答える。
「やはり、そう、ですね。他の、土地でも、みんな、そう、でした。この、星の、男は、みんな、女が、すき」
 金属のような声で、笑みを浮かべたその者の表情は、どこか薄気味悪かった。
「何言ってんだ、おめえ?」
「わかり、ました。あなたへの、贈り物は、女、に決めました。お住まい、は、どちら、ですか」
「どちらって・・・因幡町の長兵衛さんの長屋で、大工の与一って言やぁわかるよ」
「そう、ですか。ならば、よい。私、もう、行く」
と、謎の相手は、不意にまた天を仰ぎ、
「モナペシュラグ、ペテペテヨヒ」
と、得体ののしれない呪文を唱えた。その瞬間、
「あああっ!??」
 与一は腰を抜かしそうになった。いや、本当に腰を抜かした。
 みかんのように黄色く光る金属のかたまりが音もなく空から降りてきたのだ。大きいの何の。畳にして何畳ぶんの大きさになることやら。
「さよう、なら。ほんとうに、この島が、いちばん、すてき、でした」
 謎の男は、あいかわらず切れ切れの声で言って、
「願わくば、この島の、人たちが、いつまでも、この、美しい、自然と、美しい、心を持ち、続けていて、くれま、すように」
と、また独り言のようにつぶやいた。その金属のかたまりに吸い込まれるように入っていくと、そのまま、あっというまに天空へと浮かび上がって消えて行ってしまった。
 与一は、あんぐりと口を開けて空を見上げた。ただ呆然と、ほうけたように尻もちをついたままの姿勢で。
154名無しさん@ピンキー:2006/07/05(水) 21:02:13 ID:urxU9erm
神田須田町から支援書き子。
155名無しさん@ピンキー:2006/07/05(水) 21:12:45 ID:WS8acbud
地元からの支援、感謝。>>154
156名無しさん@ピンキー:2006/07/05(水) 21:14:45 ID:WS8acbud

 あまりに不思議なできごとだったから、てっきり酔いすぎて悪い夢を見たのか、それとも狐にばかされたのかと思っていた。あるいは、お稲荷様の霊験でも見たのかもしれない。
 が、そっと手をのばし、娘の頬に触れてみると、
(うん、たしかに、これは・・・)
と、目の前の現実を信じるしかない。やわらかな頬をつままれた娘は、少し嬉しそうにはにかんだ。
(シッポは、ねえよな)
 娘の尻のほうに目をやったが、狐のシッポも狸のシッポも生えてはいないようだ。
「つまり、お前は、あの変な男のところから来たってわけか」
「はい。与一さんのために一生懸命お世話するように、いいつかっております」
と、にっこり笑って、大げさに三つ指をついた。

(参ったな、これじゃあまるで、押しかけ女房・・・)
 娘の純真そうな瞳を見ていると、あまり強く言うわけにもいかないだろうという気がしてくるが、与一は毅然とした顔で、
「いいか。俺ぁ、まだ半人前(めえ)で、女房だの女中だのっていうような分際じゃあねえんだよ。それに、お前(めえ)だって、まだ見たところ、数えて十九か二十歳(はたち)ぐれえなんだろう。親御さんが心配してるよ。悪いこたぁ言わねえから、早く帰(けえ)んな」
と、諭した。すると、娘は、
「親なんて、私にはいません。帰る場所なんて・・・一人じゃ帰れません。私が言われたのは、ただ、あなたにお仕えするようにということだけです」
と、意外にきかん気なことを言った。
「するってぇと、何かい。お前(めえ)は、ずっと後生、俺のところにいる気かい」
「それしかプログラミングされていませんから」
意味不明のことを言う娘をもてあました与一は、
「しょうがねえなぁ。まあ、ともかく今夜はここに泊まりな。明日、また考(かんげ)えるからよ」
と、酒のせいもあって眠くなった与一は無責任にそう言うと、そのまま畳の上に寝転がって、いびきを立てた。
157四百二十七 ◆L39RnHcjYc :2006/07/05(水) 21:43:58 ID:wm+qtMDO
ぬぉぉ、江戸時代系(?)で来るとは予想外&新鮮!!
続きにwktk


※姉妹SSは週末に投下する予定ですので、もうしばしお待ちを・・orz
158名無しさん@ピンキー:2006/07/06(木) 01:39:14 ID:eZ+fSfkI
>>156
普通に続きwktk!!!
159名無しさん@ピンキー:2006/07/06(木) 02:10:50 ID:gFPqczOX
GJ!でも一言申して良いか。
漢字に一々振り仮名をつけるのは少々野暮ったく感じる。ましてや、同じ漢字なら一度で良い。
感じを出すための苦肉の策なのかも知れないけど、このぐらいなら文脈から読み取れる。
というより21才以上でこれぐらいの漢字が読めないのはDQ(ry

そこのところだけ考慮してもらいたい。我儘言ってスマンカッタ。
続き期待してる。
160名無しさん@ピンキー:2006/07/06(木) 02:34:49 ID:0fHDn8TF
普通の単語に振り仮名つけられても鬱陶しいが、べらんめえ言葉は構わないと思う。
161名無しさん@ピンキー:2006/07/06(木) 02:53:07 ID:443MMcKL
いやこれはなかなか。半村良風味。
162名無しさん@ピンキー:2006/07/06(木) 09:22:17 ID:2rYzxCmE
GJ!
SFが元気だった頃の味がある。
半村良とか眉村卓とか豊田有恒とか高斎正とか。
163名無しさん@ピンキー:2006/07/06(木) 09:44:57 ID:r6n3Zc1e
>>154>>155
地域の温か味をしった。
なんか世間も捨てたもんじゃないなと思った。
164名無しさん@ピンキー:2006/07/06(木) 14:36:12 ID:agh9vs55
昨日の続きです。
またまた、悪い癖で、つい無駄に長くなってしまいそうな悪寒もするので、早めに投下して、
後腐れなくフィニッシュすることを目指します。
でも、思ったよりご好評をいただけたんで、ひとまずは安心しています。
前作と同様、いわゆるエロ描写があまりない予定ですが、そのあたりは何とぞご容赦を。
私の場合、エロ描写が苦手で、正攻法の官能ものが書けないため、ついついこういう変速ものに
走ってしまいます。
もし私が200さんや427さんのような筆力を持っていれば、時代ものにあえて走ったりも
しなかったのでしょうが。・・・

ルビについては、江戸弁の発音をどうにか文面で表したいと思ったゆえですが、
たしかに字面的にくどくなってしまったことは事実ですね。
印刷メディアなら横にフリガナとして添えられるので、あまりうるさく感じませんが、
ネット文章だと、どうしても後ろにカッコでつけることになるので、
うっとうしいとのご指摘はごもっともです。すいません。

(以下、理屈っぽい説明で恐縮ですが)一般的に江戸弁では「エー」に発音が転じることと、
「たたっ壊す」、「すっ転ぶ」、「突っ返す」など、促音(小さい「つ」)を多用する傾向があります。
「エー」音については、
a・e→e・e 例:お前→おめえ、帰る→けえる
a・i→e・e 例:ありがたい→ありがてえ、若い→わけえ
o・i→e・e 例:ひどい→ひでえ
i・e→e・e 例:教えて→おせえて
といったあたりですが、ご指摘があったし、なかば常識的な部分かもしれないので、
これからは初出以外はできるだけルビは控えることにいたします。
(ルビといえば、「練塀町」は「ねいべいちょう」ではなく「ねりべいちょう」でした。
打ち間違い、訂正いたします)
165名無しさん@ピンキー:2006/07/06(木) 14:37:32 ID:agh9vs55

遠くで明け六つの鐘が聞こえた。与一は軽い疲れを感じながら目覚めた。
そうだ、そういえば、昨夜は、親方たちと飲んでから、そのまま布団もしかねえで、とっとと寝ちまったんだった。
あれ、たしか、昨夜は・・・

何かうまそうなにおいが漂ってきた。
「おはようございます、与一さん!」
昨夜の娘だ。
なるほど、夢ではなかったらしい。
(おや、これは・・・)
与一は驚いた。土間のカマドなど、ひとり者の与一はろくに使ったこともないから、蜘蛛の巣が張っていたはずだ。火種もなかった。古くなったノミやゲンノウを無造作に積み上げて、まるでガラクタ置き場になっていたはずだ。
なのにどうだ。今朝はすっかり片づいて、つやが出るほどに新品さながらに光っている。
「もうすぐ、ごはん炊けますからね。もうちょっとだけ待っててくださいね」
昨夜の娘が嬉しそうにテキパキと狭い台所を動き回りながら言う。包丁、カマドの吹き竹、さいばし、それに米とおこうこ。いつのまに揃えたんだろう。
166名無しさん@ピンキー:2006/07/06(木) 14:39:08 ID:agh9vs55

「おう、与一つぁん。今朝は・・・・・・あれ?あれあれあれっ?」
隣の部屋の平太が与一の部屋を覗いて、目をむいた。
平太は盤台をつけた天秤棒をかついで、これから日本橋本舟町(ほんふなちょう)の魚河岸に仕入れに向かうところらしい。
「あ。おはようございます、お隣さん。いつも与一さんがお世話になっております」
たすきがけをしたまま、娘がにっこりと平太に頭を下げた。
「お、おい。与一つぁん、こいつぁ、一体(いってえ)・・・」
平太の当然の問いかけに、与一は嘆息した。どうしたもこうしたも・・・こっちが聞きていやい。

朝食は、炊きたての白米に、たくあんと白菜のおこうこ、それにしじみの味噌汁だった。
「すみません。せっかくだから、何かお魚でもと思ったんですけど、あいにく支度がなくって・・・」
と、少し寂しそうにうなだれていたが、ともかく家で朝食を食べるなどという習慣から遠ざかっていた与一とすれば、文句を言う場面ではない。娘の不審な素性を追及することも忘れ、
「う・・・うまい。うまい!」
と、ひたすらあごを動かすことに熱中した。
「よかった・・・よかったですぅ!」
胸の前で手を合わせ、心底から嬉しそうに笑う娘を見て、与一はふと気づいた。
「あれ?そういえば、お前(めえ)の分がねえみてえだけどよ、お前は食わねえのかい」
「はい。私はいいんです。こういうものは食べられませんから」
「こういうものって、お前、自分でこさえといて、こういうものって言い方ぁねえだろうよ。遠慮なんかしねえで、お前も食いなよ。な」
久々の炊きたての朝食にすっかり機嫌をよくした与一が笑いながら言うと、娘は、今度は悲しそうな顔になって、
「はい・・・すいません。できたら、私もそうしたいんですが・・・」
と、不意に下を向いて、まるで泣き出しそうな顔になったので、与一は慌てて、
「あ。いやいや、いいんだ、いいんだ。俺がいちゃ、きまりが悪くって食えねえんだったら、いいんだ。俺ぁ、もうすぐ出かけるから、その後、ゆっくり食いな。で、食ったら、片づけなんざぁどうでもいいから、早くお父っつぁんとおっ母さんのところに帰(けえ)るんだな」
と、的はずれなことを言って、また、上機嫌で咀嚼を繰り返した。

167名無しさん@ピンキー:2006/07/06(木) 14:40:05 ID:agh9vs55

「んじゃ、行って来っからよ」
道具箱を肩に担いで、与一が出かけようとすると、娘は
「与一さん、今夜は何時(なんどき)頃のお帰りになりますか。晩のお菜(さい)は、何かお造りでもあつらえておきましょうか」
と、まるで、いっぱしのかみさんのようなことを言う。
(やっぱり、ちょっとここが変な娘なのかな)
と、与一は自分の頭を指さしたりはせず、一人、心の中でつぶやくと、
「いいか。ちゃんと家に帰(けえ)るんだぞ。少しの間なら、いてもいいけど、あんまり人目につかねえようにな」
と言って、足早に仕事場に向かった。

仕事場は昨日と同じ、本所松坂町の旗本屋敷だ。
トン、カン。トン、カン。
屋根の上で与一たちの打つ槌(つち)の音が軽快に響いた。
「おーし。そろそろ一服するか」
親方の声をしおに、与一も屋根から降りた。だいたい、大工という仕事は、働きにきているんだか休みにきているんだか曖昧なぐらいに休憩時間が多い稼業なのだ。
「あーあ。何かスカーッとするおもしれえことでもねえかなーっ」
先輩職人の喜助がキセルを片手にのびをしながら言った。
「おもしろすぎることも、困りものでござんすよ」
とは与一は言わなかったが、そんなことを思いながら、空を見上げ、今後のことを考えた。あの娘は結局、何者なんだろう。そして、あの変な小男は。・・・
どこかから、夏の訪れを告げる金魚売りの声が聞こえた。
梅雨の晴れ間の空は、どこまでも突き抜けるような青だった。屋根に立てば、海も、遠く房総の山々も、駿河の富士山までも、くっきりと見える。まだ、人間が人間の力で自然環境を傷つけるすべなど、知らなかった頃の話である。
168四百二十七 ◆L39RnHcjYc :2006/07/06(木) 23:28:18 ID:K1Yz07kV
続きにひたすらwktk。
169名無しさん@ピンキー:2006/07/06(木) 23:57:10 ID:gFPqczOX
GJ!
追記して、こんなテクニックがあるというのも書いておく。
「おめえ」=>「お前ぇ」、「けえんな」=>「帰ぇんな」
小文字を使うのは反則くさいかも知れないけど、口調の雰囲気は出しやすい。
頑張って!
170名無しさん@ピンキー:2006/07/07(金) 00:15:12 ID:xMsZV5Lm
GJ
新鮮といえば新鮮だしベタといえばベタだなww
でもおもしろいヨ。
江戸時代の話だったらやっぱり宇宙人作とするしかないよねえそりゃ。
エロシーンもよろしくね♪
171名無しさん@ピンキー:2006/07/07(金) 16:33:53 ID:bkPWHDI0
「おう、与一。飲みに行くぞ」
と、親方に言われれば、今まで断ったことは一度もなかった与一だが、今日だけは丁重に辞退し、因幡町の長屋に急いだ。少しばかり、いつもより足取りが軽く、そしてせかせかとしていることには気づいていない。
おそるおそる長屋の木戸をくぐって自分の部屋の前にくると、夕餉の支度の煙が立っている。

「おう、何だよぉ、まだいたのか、お前ぇは」
と、口ではうんざりしたようなことを言いながら障子戸を開けた与一だったが、内心はホッとしていたというから、このあたり、男心というものはわかりやすい。
「おかえりなさい、与一さん」
カマドの吹き竹から口を離して、娘が弾んだ声で言った。
その屈託のない笑顔にのまれたように、与一は
「まあ、お前ぇも、それなりの事情があるんだろうからな。まあ、いい。とりあえず、しばらくはここにいろ、な」
と、まんざらでもない声で言う。
「はい。もちろんです。ずっと一緒ですよ。与一さん」
ことによると、この娘は本当にお稲荷さんのお使いかもしれねえ。だったら、邪険にもできめえ。罰が当たらあ。と、これは、むしろ与一自身のための口実である。
172名無しさん@ピンキー:2006/07/07(金) 16:35:43 ID:bkPWHDI0

「ああ、そうだ。お前ぇの名はまだ聞いてなかったんだったな。お前ぇのことは何て呼んだらいいんだい?」
上がりかまちに腰掛けて、わらじの紐をほどきながら問うと、娘は、
「はい!」
と、浮き立つような身のこなしで、急にカマドのそばから起きあがって畳に上がり、たもとから紙を出して、さらさらとしたためる。筆を持たず、まるで指先で書いているかのように見えるが、与一の位置からでは確認はできない。

「はいっ」
と、出された半紙には
「凛」
と書かれていた。上品な草書で、なかなかの達筆と言ってよい。
「凛(りん)・・・お凛ちゃんか。いい名だな」
与一が言うと、娘は、
「はいっ。一生懸命考えたんです!」
と、嬉しそうに答えた。
“考えた”って、どういうことだよ、と野暮なことはいちいち言わず、
「ところで、今夜のまかないは何だい」
と、与一はお凛に問うた。
お凛は、人差し指を口にあて、
「それは、できてのお楽しみですよ」
と、いたずらっぽく笑うと、
「さ。それより、与一さん。今日は暑かったから、汗かいたでしょ。お湯でもつかってきてくださいな」
と、与一を湯に送り出し、また嬉しそうに台所仕事を続けた。
173名無しさん@ピンキー:2006/07/07(金) 16:37:48 ID:bkPWHDI0

与一が湯屋から帰ってくると、すっかり夕餉の支度が調(ととの)っていた。
お菜(さい)は、揚げ出し豆腐に鰹のたたき、あさりの味噌汁に茄子の浅漬けだった。古ぼけていた膳がきれいに磨かれ、その上にところせましと与一の好物ばかりが並んでいる。
「ああ、こりゃあ豪儀なこったなあ。ありがてえ、ありがてえ」
感嘆していると、
「与一さん、お燗のほうも、もうできましたからね」
と、お凛がぬるめの燗にしたチロリを出してきて、猪口(ちょこ)についでくれた。
「ふうーっ!うまいっ!」
仕事帰り、湯上がりの早速の一杯に、思わず笑みがこぼれる。

「すごいんですね。私、驚きましたよ。晩のお菜(さい)の品を買いに行こうと思って、お店はどこか、お隣のおかみさんに聞いたら、笑われちゃいましたよ」
たすきを外しながら、お凛は、うきうきとした調子でしきりに話しかけてくる。
「この町って、何でも売りに来るんですね。お魚、青物、お豆腐、たばこ、お菓子、金魚、花の種。買い物になんか出かける必要、ないじゃないですか」
何を当たり前のことに感動しているんだろう、と、与一は酒と肴に夢中になりながら、お凛の話を聞いていた。田舎の出身で、都会の生活が珍しいのかな。

与一がお凛の手料理に舌鼓を打っている間、お凛は相変わらず、何も飲まないし、何も食べない。
しつこいかと思いつつ、与一が食べるように促しても、首を振って遠慮するばかりである。
「私、アンドロイドですから」
行灯(あんどん)?井戸?何のことやら、与一にはまるでわからない。
(人前じゃ食えねえたちなのかな。稲荷大明神のお使いだったら、やっぱりいなり寿司が好物かな。明日あたり、買ってきてやるか)
と、相変わらず与一の想像は的はずれであった。
174名無しさん@ピンキー:2006/07/07(金) 16:38:31 ID:bkPWHDI0

「なあ、与一つぁん。与一つぁんよお」
隣の平太の声だ。
「おう、どうしたい、平公」
と、与一が返事をする前に平太は障子戸を開け、お凛のほうをチラチラと見ながら会釈すると、
「あのよう、これ、売れ残りで悪いんだけど、よかったら、食ってくれや」
と、サヨリとアジを一匹ずつ、ぽんと投げ出した。
「ああ、そうかい。悪いなあ。でも、もうこんなにあるからなあ」
与一が頭をかきながら言ったが、平太は何も言わない。
ン?
与一が平太の目線を追うと、平太はお凛に釘づけである。
「おいっ、平公。何をじろじろ見てやんでぃ」
やや乱暴な口調で与一が言ったから、平太は
「あ。いやいや。何でもねえんだ。おう、そいじゃ、またな」
と、ほうほうのていで帰って行った。

やれやれ、まったく。ちょっと長屋に若(わけ)え娘がいると、すぐこれだ。油断もすきもあったもんじゃねえ。
与一がまた膳部に向き直ろうとすると、今度は縁側のほうから、
「御免。与一どの。いささか無聊(ぶりょう)なもので、いかがでござる、一局」
将棋盤を手に、普段は無愛想な逆隣りの浪人・茅島がやってきた。茅島の目線の先には、やはりお凛。
・・・まったく、もう。落ち着いて飯も食えねえや。茅島さん、怖いおかみさんにどやされたって、俺ぁ知らねえよ。
縁側の軒下で、釣り忍(しのぶ)の風鈴が軽やかに鳴った。蚊遣(や)りの煙がゆらゆらと宵闇に漂う。空は一面の天の川。
175名無しさん@ピンキー:2006/07/07(金) 16:41:57 ID:bkPWHDI0
そんなこんなで、あいかわらずエロくなくて、申し訳ありません。
アリサさんたちがお帰りになるまでのしばしのごしんぼう、
いましばらくおつきあいください。

>>169 さん
アドバイス、ありがとうございました。
ご提示の技、部分的に取り入れさせていただきました。
176名無しさん@ピンキー:2006/07/07(金) 21:18:35 ID:Fstm3HAZ

 たしかに不思議な娘ではある。お凛は、与一の見ている限り、一度だって飯は食わない。が、別に体調の変化の様子はないようだ。それだけではない。湯にだって一度も行かない。が、そもそも汗ひとつかいている様子がないし、実際、まったく汚れていない。
 最初は素性のわからないお凛を警戒する気持ちもなくはなかったのだが、しばらく暮らしているうちに、もともと深くものごとを考えないたちの与一はすっかりどうでもよくなって、今の快適な暮らしに満足していた。
 朝は味噌汁の香りとともに目覚め、夜はしっかりと燗をつけて、手づくりの飯を食わせてもらえる。散らかり放題だった部屋の中も、すっかり片づいて、新築さながらだ。
 というわけで、人別帖に書き入れずとも、婚姻の宴などもせずとも、既に長屋では似合いの若夫婦として周囲の羨望を受ける世帯になっていた。
 頑固者の大家の長兵衛も
「与一よ。お凛ちゃんは、お前にはできすぎたいい娘さんだからな。お前もしっかり働いて、早く一人前の大工になって、もっともっとお凛ちゃんを楽さしてやるんだな」
と、顔を合わせるたびに説教してくる。
 んなこたぁわかってらい。と思いつつ、やはり悪い気はしなかった。自分のような半人前の職人には、できすぎた嫁だということは、与一が誰よりも自覚していたのだから。
177名無しさん@ピンキー:2006/07/07(金) 21:20:24 ID:Fstm3HAZ

 少し経つと、家事にも慣れてきたので、昼間の時間がもったいないと、お凛は外で働くことを希望した。
 何しろ大消費都市である。女の働き口だって、そば屋や居酒屋のお給仕やら、大店(おおだな)や大名屋敷の奥向きの女中奉公やら、探せばいくらでもあった。実際、いわゆる専業主婦の女など、庶民の階層にはほとんどいないと言っていい。
 顔の広い大家の長兵衛が口をきいてくれて、お凛は昼間は、日本橋通り町のそば屋のお給仕をすることになった。朝、与一が出かけた後、お凛も出勤し、夕方まで働く。

「行ってまいります」
 裏路地の井戸前で隣室の浪人、茅島と顔を合わせると、お凛はハキハキした調子で明るく挨拶した。
「ああ、行ってらっしゃい」
 無愛想な茅島も、お凛にだけは愛想よく、笑顔で答えた。お凛がしゃきしゃきと歩いて行った方向をいつまでも眺め、目を細めていた。
「あんた!どこ見てんのサ!ぼんやり突っ立ってないで、今日中にお納めする日傘の残り、とっとと貼っちまいな!!」
 おかみさんが容赦なく、茅島の耳を引っ張って怒鳴った。

178名無しさん@ピンキー:2006/07/07(金) 22:18:04 ID:onRy8QvJ
お凛ちゃん健気やな・・・ところで、充電はせんでええのん?
まさか原子力発電ユニッ(ry
時代背景もキチッとしてるしすごいな。

傘張り浪人カワイソスw続き期待。
179四百二十七 ◆L39RnHcjYc :2006/07/08(土) 01:05:43 ID:EL/jrVrh
ハッピーエンドを期待している俺ガイル。

投稿頑張ってください〜
180名無しさん@ピンキー:2006/07/08(土) 14:10:39 ID:jm0aXqUW
ロボ町娘はあたらしいな。
人情小噺伝奇SFはまさに半村良直系。江戸風俗萌え。
181四百二十七 ◆L39RnHcjYc :2006/07/08(土) 17:54:24 ID:EL/jrVrh
流れ切ってスマソ。コヨーテラグタイムショーの12姉妹、中々よさげ。(世間ではサイボーグじゃないかという噂もあるようですが…)

拾い物ですが、↓のようなシーンもあるようで。
ttp://vista.xii.jp/img/vi5227895340.jpg
182名無しさん@ピンキー:2006/07/08(土) 20:29:14 ID:zjPeyV3+
>>181
首だけになっても余裕だなwww
183名無しさん@ピンキー:2006/07/08(土) 21:51:03 ID:UjNwv9JZ

 お凛が住みついてふた月ほどしてからのある昼下がり。親方が与一に意外なことを言った。
「なあ、与一よ」
 親方がキセルに火をつけながら、言いにくそうに言った。
「実はな、与一。駿河町の伊勢徳さんのところでな」
 伊勢徳こと伊勢屋徳右衛門商店は、いつも親方や与一が修繕などで出入りしている木綿問屋の大店(おおだな)だ。お得意さん、と言っていい。
「こないだ、あちらの旦那に言われたんだ。もし、お前(めえ)さえよければ、なんだが・・・」
 キセルの火種を転がしながら、親方が言う。
「あちらの末のお嬢さんで、ちょうど今年二十歳になるお軽さん。お前も知ってるだろ」
 ああ、あの娘さんか。いかにも良家の育ちらしく、奔放ながらも、しつけの良さそうな娘だ。悪い雰囲気の娘さんではない。

「あちらの旦那さんが、いつもお前の仕事ぶりを見て、えらく気に入られてな。もしお前さえよかったら、将来的には婿養子という形を考えて、まずはお軽さんとつきあってみちゃくれねえかっておっしゃるんだ」
 何と。そんなご指名か。
「し、しかしですよ、親方。あっしはもう・・・」
「ああ、わかってるよ、お凛ちゃんのことだろ。そりゃ、わかってる。あの娘はいい娘だ。気だてはいいし、器量もいいし、な」
 キセルを強く吸い込んで、親方が言う。
「でもな、まだ正式に婚礼をしたわけじゃあねえんだろ」
 それは、そうだ。人別帖に書き入れたくても、どうやったらいいものか、わからない。何しろ、どこの誰かということさえよくわからない「稲荷様のお使い」なんだから。
184名無しさん@ピンキー:2006/07/08(土) 21:52:33 ID:UjNwv9JZ
「考ぇてもみろ、伊勢徳さんと言やあ、そりゃあ、たいそうなご身代(しんでえ)だ。もちろん、総領息子さんはいなさるから、本店のご主人ってわけにはいかねえだろうが、ゆくゆく、支店の一つでも持たしてもらうだけでも、大工なんかよりゃあ、よっぽど実入りがいい」
「で・・・でも、親方。あっしは一人前の大工になるために、こうして・・・」
「ああ、もちろんわかってる。たとえば、の話だ。俺だって、お前を手放したかぁねえよ」
 親方は真顔で与一の顔を見据えた。
「だからな、ちょっと試しに会ってみてくれるだけでもいいんだ。ただ、もし、あちらさんと会ってみて、本当にお互え気に入れば、それはそれで悪い話じゃねえ。そう言いたかっただけよ」
と、涼しい顔で言った。
「そりゃあ、お前には、もっと精進して一人前の大工になってもらいてぇし、お凛ちゃんを幸せにしてやったら、それがいちばんいいと俺も思う。でも、ただ一度だけ会ってやってくれりゃ、それで俺の顔が立つんだ。な、頼むよ」

 親方にそう言われると、従わないわけにはいかなかった。両親を早くになくした与一がここまでになれたのも、親方のおかげなのだから。
「わかりやした」
と、力なくうなずいて、日取りの調整をとった。
 お凛に何て言おう。いや、黙っている他ないか。世の中にゃ、知らねえほうがいいこともあるんだし。なあに、いっぺんだけ会ってやって、それから、丁重に、あっしにはお嬢様はもったいのうごぜえます、とでも言って断りゃあそれでいい。
 何しろ、俺ぁ、もう一生、お凛と一緒だって心に決めたんだ。あんなに、いつも幸せそうに俺のためにつくしてくれているんだ。他の女に目がいくなんてこと、あるものか。・・・
185名無しさん@ピンキー:2006/07/08(土) 21:54:11 ID:UjNwv9JZ
 お軽さんは芝居好きだ。ちょうど今月は顔見世興行で、団十郎が「助六」を演るから、ぜひ見てみたいそうだ。と、そんな要望で、与一は芝居見物のおともをすることになった。与一たちの給金では、滅多なことでは入れない桟敷席での見物である。
 日取りの調整をして、大安の日がよかろうということで、その日は仕事を休むことにした。
 ついでながら、この時代、いわゆる鎖国時代には「曜日」の概念がないので、後世の人間の中は、この時代の人間が正月と盆以外は働き続けだったと思っている者もいるが、そんなはずはない。生身の人間が、何百日も休まずに労働し続けられるはずがない。
 この時代の庶民の大半は今でいう個人事業主だからこそ、マイペースに、適度に休みをとっていた。所得が総じて低いぶん生活費もさしてかからなかったから、月の半分ぐらいしか働かない者もざらで、貯金はなくとも、町中が気楽にのんびりと暮らしていた。

「じゃ、行ってくっからよ」
「はいっ。行ってらっしゃい、与一さん。気をつけてくださいね」
 いつもの調子で言うお凛に、与一はやはり後ろめたいものを感じていた。
 いいか。これはやましい逢い引きじゃあねえ。親方の顔をたてるための、仕事のつきあいだ。どのみち、あちらの娘さんには断るんだ。いや、向こうから断ってくるかもしれねえ。・・・
 頭の中で自分に言い訳をしながら、与一は使いもしない道具箱をいつものように担いで、長屋の木戸をくぐり出た。
186名無しさん@ピンキー:2006/07/08(土) 21:55:44 ID:UjNwv9JZ

 駿河町の伊勢徳の前に立つと、つい与一は圧倒されそうになる。間口が八間(けん)半、蔵が四戸前の大店(おおだな)で、その身代は並のお大名など足下にも及ばないほどだという。
 玄関口で丁重に挨拶をしてお軽を預かり、与一は市村座のある二丁町に向かった。お軽が「仰々しいのは嫌い」とやらで、駕篭は用いず、徒歩での逢い引きである。
 色あでやかなお軽の着物や帯、それにかんざしを見て、
(ああ。お凛のやつにも、いつかこんなの買ってやりてぇなあ)
と、与一は思った。

 お軽は、何不自由なく育ったからか、奔放で気を遣わない性格らしく、与一が興味あるかどうかなど忖度せず、ひいきの役者の話を一方的にしゃべった。
 が、与一にしてみれば、別に迷惑ではない。口べたな与一は、逢い引きで女のご機嫌をとれるような話をするのは苦手だったから、向こうでペラペラとしゃべってくれれば、間をもたす苦労がいらないというものだ。
 お軽の芝居うんちくを、はいはいと聞きながら、いつのまにか二丁町に近づいた。通り町の往来を歩いていたとき、与一は、うかつにもそこに何があるかを忘れていた。
187名無しさん@ピンキー:2006/07/08(土) 21:57:12 ID:UjNwv9JZ

427さんはじめ、ご感想くださった皆さん、ありがとうございます。
ちなみに、いずれ作中でも説明がある予定ですが、本作の「お凛」は、
ターミネーター方式の内蔵電池で動いているという設定のつもりです。>>178さん
188名無しさん@ピンキー:2006/07/08(土) 23:03:52 ID:jm0aXqUW
つか、それはわりと重大なネタバレじゃないのか?w 
読み物として期待してるんで楽屋でネタバレは気をつけて。
189名無しさん@ピンキー:2006/07/09(日) 00:16:20 ID:jjq6YXYK
うはー。次回がそろそろ転換期か。
期待させる引きだねえ。憎いねえあんちゃん。

エロがないと分かっているからこそ安心して読めて、作品に没入できる、と言うのもあると思う。
いや、エロパロ板に来てそれはどうよって言われると苦しいが。
190四百二十七 ◆L39RnHcjYc :2006/07/09(日) 00:55:12 ID:1gR5CVjt
投稿が遅れてしまいましたが、>>55の続きを下記URLに投下しましたので、
宜しくお願いいたします。
ttp://www.degitalscope.com/~mbspro/userfiles_res/database/101.txt
191名無しさん@ピンキー:2006/07/09(日) 05:17:26 ID:YvVzBWVA
>>190

四百二十七氏乙!

ちょこっと気になった点をスマソ
3段落4行目、「春菜のを」は、「の」と「を」の間の単語が抜けてるように見えます。
5段落7行目、三人称での文体の中に突然一人称が出てきます。

でもそんなこと気にならないほどGJ〜
192名無しさん@ピンキー:2006/07/09(日) 10:11:10 ID:qKH+aZX1

「あっ!」
 与一は蒼白になった。
 通り町の往来に面した二八そばの松の屋。お凛が奉公している店であった。気づいたときには、表を掃いているお凛と目が合った後だった。
「お・・・お凛・・・」
と、「何も後ろめたいことなんてない」はずだったにも関わらず、完全に狼狽してしまった。
 お軽はと言うと、飽きずに当代の七代目団十郎の芸について熱弁をふるっていたが、もはや与一の耳には入っていない。

(ち、違うんだ、お凛。・・・あのな。こ、これにはわけが・・・)
 お凛はホウキを持ったまま、微動だにせず、お軽と与一を見据えている。
 睨んでいる、といったふうではない。立ちつくしている、といった風情だ。なじるようでもなく、悲しむようでもなく。ただ、凍ったような表情で。
 お軽のことはすっかり忘れて、与一は松の屋の軒先まですっ飛んで走った。蹴つまずきながら駆けた。
「お、お凛。落ちつけ。落ちつけ。浮気じゃねえ。浮気じゃねえんだ。わけを聞いてくれ」
と、自分のほうこそ落ちつかずに、お凛の肩に手をやって、必死になだめるように話しかける。
193名無しさん@ピンキー:2006/07/09(日) 10:13:19 ID:qKH+aZX1

「親方に頼まれてな、しかたねえことだったんだよ」
 しかし、与一の声が耳に入っていないのか、お凛はいっさい答えない。
「な。お凛。わかってくれよ。俺だってつれえんだよ」
 与一はお凛の肩を掴んで、ふと気づいた。
「おい・・・お凛・・・お凛・・・」
 何を言っても答えないどころか、ぴくりとも動かない。慌てて両肩を掴んでゆさぶってみても、お凛の表情はまったく動かなかった。
 ガタッ。
 お凛はそのままの姿勢で、手もつかずに往来に倒れ込んだ。

「お凛ーっ!」
 与一は必死の形相でお凛の頬をたたき、胸を掴み、呼びかけた。どうした、どうしたと、周りを野次馬が取り囲む。
「お、お軽さん。今日のところはすまねえ。この埋め合わせはきっとする。だから、今日はここで失敬させてくれ」
 死んだように動かないお凛を背負いながら、お軽に深々と頭を下げ、あとは一目散に走った。まずは、長屋の自分の部屋へ。
「お凛。お凛よぉ。どうしちまったんだよぉ。なあ、お凛よぉ。俺が悪かったからよぉ。起きてくれよぉ」
 背中にもたれるお凛の体に、返事はなくとも、それでも必死に語りかけながら、往来を脇目もふらずに走った。お凛の細い体が存外重いのには驚いたが、かまわずに駆け抜ける。通り町から新右衛門町を走り、大鋸町を抜け、因幡町の長屋へ。
194名無しさん@ピンキー:2006/07/09(日) 10:16:20 ID:qKH+aZX1

「あれ。与一つぁん。どうしたのさ、いったい」
 隣の内儀の声も与一の耳には入らない。
 汗びっしょりになって障子戸を開け、与一はまずは夜具を引っ張り出して、お凛を寝かせた。
 そして、繰り返し呼びかけてみたが、やはり反応がない。
 どうしようか。そうだ、ともかくは医者だ。
 与一は、またそのまま着替えもせずにもう一度、駆け出した。
 まずは医者だ。再び往来を南へ。まずは新両替町の先、尾張町へ。
195名無しさん@ピンキー:2006/07/09(日) 10:18:21 ID:qKH+aZX1

 半井(なからい)源太郎は、医は仁術なりをもって任じ、位の高いお目見得医にもなれる実力がありながら、町方の人々のための慈善的医療に徹している人物で、長兵衛の長屋の連中も何かあったときには、この人を頼る。
「さ。早く!先生!うちのやつが大ぇ変なんだ!」
 半井は、もう60は超えていようという老人だったが、体力が自慢で、息子ほどの若い与一に一歩も遅れずに駆けて来た。

「ど。どうでしょう、先生!」
と、寝床のお凛を挟んで、声を上ずらせながら取り乱して言ったが、半井は、お凛の腕をとってから、少しの間、目をつぶって、それから低い声で、
「なあ、与一。たしかにおまえはまだ若いから、慣れていないだろうし、つらいとは思うが・・・人間には、大切な人と別れなければならないときも、いつかは来るんだ」
と、慎重に言葉を選んで諭すように言った。
「つ、つまり、どういうことでい。うちのやつぁ、助からねえのけえ」
「医者と言ってもな、できることとできないことがある。それはわかるじゃろう、与一」
 与一のことは幼少の時分から知っている半井が、子どもに言い聞かせるように、深い呼吸で言った。
「だ、だから、どういうことでい!はっきり言いやがれっ!」
と、食ってかかると、半井は嘆息して、
「長兵衛さんから、お前が嫁をもらったと聞いたとき、わしは、まだ早いと思ったんだが、いい気だての娘さんだというから、お前のために、本当に喜んだんじゃ」
と、わざとゆっくり話すことで、与一を落ち着かせようとした。
「だから、わしは、お前にこんなことを言うのは残念なんだが・・・」
 なおも取り乱す与一に、半井は、お凛がもう死んでいると、遠回しに告げた。
196名無しさん@ピンキー:2006/07/09(日) 10:19:27 ID:qKH+aZX1

「お・・・お凛!」
 そのまま、与一は畳の上に崩れ落ちた。古いがよく磨かれた畳は、たちまち水浸しになった。
「ああ・・・いいんじゃ。泣いていいんじゃ。本当につらいときには、何も我慢することはない。わしには何もできないが、お前が寂しければ、わしが一緒に泣いてやる」
 無責任なようだが、世間で名医と呼ばれる半井でも、死んだ者を生き返らせるすべはない。
 そもそも、この時代の医療というのは、結局は問診を頼りに漢方薬を調合するぐらいしかできないのだから、所詮は気休めと言えば気休めだ。
 まして、脈をとろうにも脈がない、心音を聞こうにも心音が聞こえないというのでは、時代条件と関係なく、どうにもできないではないか。

 半井が沈鬱な面持ちで帰って行った後も、与一は暗がりで行灯もともさずに、ひたすらお凛の傍らで泣き続けていた。
 隣の内儀や平太、それに大家の長兵衛らが心配して、何か食えと言っても、ただ黙ってかぶりを振って、いつまでもお凛の亡き骸にすがりついていた。
197名無しさん@ピンキー:2006/07/09(日) 10:23:06 ID:qKH+aZX1
おしまい


ではありません。
もうちょっと続きがございます。

188さん、189さん、コメントとご注意、ありがとうございます。
そして、427さん、GJです。
198名無しさん@ピンキー:2006/07/09(日) 11:10:41 ID:jjq6YXYK
これで終わったら報われねえよおおおお!
最高にwktkしてきた。まんじりともせず待ってる。
199四百二十七 ◆L39RnHcjYc :2006/07/09(日) 12:13:04 ID:1gR5CVjt
>>191
ご指摘ありがとうございます。投下の際、かなり色々と手直しをしていたんですが、
その時のミスが残っていたようで orz…とりあえず修正いれました。

>>197
ぐはぁ、報われねぇ ;y=ー( ゚д゚)・∵. ターン

と思ったら続きがあるとのことなので、ほっと安心。続きに期待してます。
200名無しさん@ピンキー:2006/07/09(日) 15:02:48 ID:p7oXGxkl
>>197
神田須田町の職場を退け、駿河台下で珈琲を啜りつつ書き子。

下世話の勘繰りのようで恐縮ですが、気になったことを幾つか。
内蔵電池の問題は、星間調査員(?)の方にもお凛さんにも自明な筈。
何故突然止まってしまったのか、巧い展開を期待しています。
それはそうと、当時の大工見習は漢字を読めたんですかねぇ。
まぁ、与一っつぁんは才覚がありそうだから親方か半井の先生から
読み書きくらい教わってても不思議じゃありませんが。
後はそうですねぇ、お軽さんが陰が薄いのがなんとも。
「ちょっとなによ、おとっつぁんに言いつけるからね」くらいの台詞があっても……
#意図的に割愛したのでしたら失礼。

総じて楽しませて貰ってますよ。続きも楽しみにしてますから。
201名無しさん@ピンキー:2006/07/09(日) 16:54:28 ID:oPHl26He
まあなんとなくだが、案外教養があって度量もおおきな人間なのかもしらん、と
脳内補完してた。粋な姐さんの類かなと。

と、ついつい楽屋でやいのやいのやってしまうのはこの手のスレのいいところでもあり
悪いところでもあり。
202名無しさん@ピンキー:2006/07/09(日) 17:12:34 ID:jGVRTVpi
>>197
続きwktk!!!!!

まぁいろいろ言われて作者さんが書く気なくしてしまわないように祈る
203名無しさん@ピンキー:2006/07/09(日) 22:30:37 ID:UeQCxCMi
>>200
作者じゃないけど失礼
江戸時代は寺子屋制度が発達してたんで、
一般庶民の就学率は世界最高だった。
大工見習が読み書きできてもおかしくはない・・・はず
204名無しさん@ピンキー:2006/07/10(月) 00:22:39 ID:WGFraf54
江戸期の大工さんなら、読み書きはむしろ必須でしょう。
注文書聞いたら、図面引いて、そろばん一つで見積もりまで作れなければ
棟梁にはなれない訳ですから。下手をすると測量術まで要求される…
205名無しさん@ピンキー:2006/07/10(月) 00:29:11 ID:rAcM5udg
>>203
なんかこないだどっかの掲示板で、当時の、図形を使った問題が
貼られてたけど・・・難解すぎてさっぱりわけわかめorz
(同じようなレス多数)

江戸時代の庶民て、へたすりゃ現代よりレベル高いと思われ。
206名無しさん@ピンキー:2006/07/10(月) 01:06:47 ID:/uyDBcf0
そりゃそうだな。
盆暮れ正月以外、休みも無く働いてるんだ。
俺らにはかなわんぐらい有能だったろうさ。
207名無しさん@ピンキー:2006/07/10(月) 02:20:18 ID:lDCkns10
>>205
和算つって,西洋やインドに勝るとも劣らない,独自の世界を作っていたらしい

>>206
旧暦の六曜(大安とか仏滅のアレ)に合わせて,6日に1度休みだとか聞いたことがある
208名無しさん@ピンキー:2006/07/10(月) 03:00:45 ID:lrBEniin
作品一つでスレの空気がガラリと変わる。
おもしろいねb
209名無しさん@ピンキー:2006/07/10(月) 03:37:55 ID:lIM4+T2W
>>205
現代は社会の風潮と教育がな…
210名無しさん@ピンキー:2006/07/10(月) 05:26:15 ID:43r9wXJl
流れを切ってスマンのだがこんなスレが
http://sakura02.bbspink.com/test/read.cgi/erochara/1149948603/l50
211名無しさん@ピンキー:2006/07/10(月) 09:34:38 ID:s07Y3h/h
和算にはそこはかとなくロストテクノロジー的というかオーパーツ的な趣があるよな。
伝奇SFやる際のちょっとしたスパイスに使えそうな雰囲気というか。
212名無しさん@ピンキー:2006/07/10(月) 10:18:37 ID:1hsQn3EI
207

ちょっとググってみたんだが、農村では行事に合わせて、都市部では定期的に
休日があったっぽいな。
「朝から晩まで仕事、盆暮れ正月以外休みなし」
というのは、商家の丁稚奉公に限った話なんかもなあ。
213名無しさん@ピンキー:2006/07/10(月) 10:52:09 ID:BDO7FdOg
『ちゃきちゃき化政からくり娘・お凛(仮題)』の者です。

ご意見、ご感想、ありがとうございます。
お凛の役は宮崎あおいがいいか長沢まさみがいいかなどと、まったく不要な妄想をしながら
昨夜は早く寝てしまってました。

>お軽さんが陰が薄いのがなんとも。
>「ちょっとなによ、おとっつぁんに言いつけるからね」くらいの台詞があっても……

し、しまった。そうすりゃよかった。と、レスを拝読して、大後悔。
いつか改訂版を上梓する機会があったら(たぶんないけど)、ぜひご意見のほう、
取り入れさせていただきたく候。
お軽さんは与一とデートしたかったわけではなく、歌舞伎に行きたかっただけでしょうが、
それが反故にされてしまえば、やはり怒りますものねえ。

>「お凛ーっ!」
> 与一は必死の形相でお凛の頬をたたき、胸を掴み、呼びかけた。どうした、どうしたと、周りを野次馬
>が取り囲む。
>「お、お軽さん。今日のところはすまねえ。この埋め合わせはきっとする。だから、今日はここで失敬さ
>せてくれ」
> 死んだように動かないお凛を背負いながら、お軽の顔はろくに見ずに、深々と頭を下げた。
>「何さっ。お父っつぁんに言いつけてやっから!」
> お軽の声は、もう与一の耳には入っていなかった。与一は一目散に走った。まずは、長屋の自分の部屋へ
>「お凛。お凛よぉ。どうしちまったんだよぉ。なあ、お凛よぉ。俺が悪かったからよぉ。起きてくれよぉ」

う〜ん、こっちのほうがよかったかもなあ。orz

あと、お凛が差し出した紙の文字を与一がすんなり読んだのは、203さんがおっしゃるように、
一応、当時の江戸市中の就学率・識字率は庶民階級としては世界一とも言われるほど高かった
という話を石川英輔氏の著作で読んだので、そのようにしました。
もっとも、『万匠往来』などを習ったとしても、「凛」という漢字はあまり使わない気もしたんで、
隣の浪人に「すいません、これ、何て読むんでござんしょ」と聞きに行くシーンを入れようかとも
思ったんですが、そうすると何か流れが弛緩しそうな気もしたんで、その場で読ませちゃいました。
214名無しさん@ピンキー:2006/07/10(月) 15:53:51 ID:7otYjn2A

それでも、朝はやってくる。明け六つの鐘とともに、町はいつも通りに活動を開始した。
既に、お凛がみまかったらしいとの噂は、長屋中に流れていた。
「あ・・・よ、与一つぁん!」
天秤棒を背負った平太の嬌声に、長屋中の首が心配そうに戸から覗き出した。左官の留吉も、金魚売りの源治も、髪結いの新三(しんざ)も、提灯張りの文六も。
「与一よぉ、俺ぁ、何て言ったらいいか・・・」
平太が乏しい語彙の中から慰めの言葉をたぐり出そうとしたが、いつものように道具箱を担いだ与一は、ただ黙って平太の肩を力なく叩き、何も言わずに木戸のほうへ歩き去ろうとした。
「ちょいと、与一つぁん!」
お隣の茅島のご内儀が、乱れた髪を整えもせず、慌てた調子で、
「何も、こんなときぐらい、働きに行くこたぁないじゃないのサ。とりあえず、私ができることはしてやるからさァ、あんたはちょっと休んだほうがいいよ」
と、しごく当然なことを言った。
「へい・・・ありがとうごぜえます。でも・・・」
与一の声はほとんど聞き取れないほど小さかった。

「そうだぞ、与一」
いつのまにか、大家の長兵衛も出てきていた。
「何も、こんなときに無理して働くこたぁねえ。儀作の棟梁にゃ、俺から話しといてやるからな。しばらくは、休んでろ。な。お弔(とむれ)えのことも、万事、俺がやってやるからな」
しかし、与一は答えず、ふらふらと、不確かな足取りで、道具箱を肩に、また出て行こうとした。
「お。おい、与一!」
与一を止めようと手をのばした長兵衛の体を、横からまた別の手がのびてきて、制した。
「か、茅島さん!あんた、いつのまに!」
大家が唐突に現れた茅島又四郎に驚いているまに、与一は黙って、よろよろと出て行ってしまった。

「やいやいやい!何で邪魔すんでぃ!与一、出て行っちまったじゃねえか!」
長兵衛のかわりに、平太が口をとがらせた。
茅島は、両袖の中で腕組みをし、落ち着いた調子で言った。
「いや・・・こういうときは、むしろ外に出たほうがいいんでござるよ。それがしにも覚えがござる。長屋の部屋にいるより、外で働いていたほうが」
へえー、そういうもんかねぇ。と、平太は少しだけ感心した。いつもさえない茅島の顔がはじめて武士らしい風格を持って見えた。
215名無しさん@ピンキー:2006/07/10(月) 15:55:33 ID:7otYjn2A

その日、一日どんな仕事をしたかは覚えていない。ただ、仕事帰りには親方をはじめ、喜助や佐八といった仲間たちが、黙って与一を飲みに連れて行った。与一はいつになく飲んだ。何ら愚痴がましいことも嘆き節も言わずに。ただ、無性にあおいだ。
「すまねえ。与一。本当にすまねえ。言葉もねえ。・・・もとはと言えば、俺が・・・」
親方が大きな体をを縮こませてしきりに頭を下げたが、与一はぼーっとして焦点もはっきりしない表情である。

結局、閉店まで全員がつきあって、それから帰りは方向の近い佐八が、与一を長屋の木戸口まで送り届けた。
「じゃ、俺はここで帰ぇるからな。な、いいか、与一よ。あんまり気ぃ落とすんじゃねえぞ。って言っても無理だろうが、くれぐれも早まった考え(かんげ)えは起こすんじゃねえぞ」
返事のない与一に、何度も念を押して、振り返り、振り返り、佐八は帰って行った。
216名無しさん@ピンキー:2006/07/10(月) 18:13:17 ID:1hsQn3EI
BGMはジプシーキングスの「Inspiration」で。


#鬼平犯科帳のエンディング
217名無しさん@ピンキー:2006/07/10(月) 22:00:41 ID:643NDEV7
『ちゃきちゃき化政からくり娘・お凛(仮題)』、そろそろ終わりです。
エロさのないSSに、ここまでごしんぼうして、おつきあいくださって、
ありがとうございました。

ヒロインの出番が相対的に少なかったかなという大きな反省を残しつつ、
とりあえずは、無難な(ベタな)着地点には持って行けたかとは思うのですが・・・

そんなこんなで、またいつか投稿させていただくときまで、また一読者として、
200さん、211さん、427さん、488さん、他の皆さまの作品を
心待ちにしております。
218名無しさん@ピンキー:2006/07/10(月) 22:01:47 ID:643NDEV7

もう日づけが変わろうかという刻限だったから、長屋の者は誰も起きていない。腐りかけたどぶ板を踏み、与一は自分の障子戸の前に立って、
(おや?)
と、様子がおかしいのに気づいた。
どういうことだろう。こんな真夜中に、部屋から明かりが漏れている。

ガラリ。
その引き戸を開けて、与一は、心臓が止まりそうになった。
「お・・・お凛!!」
畳の真ん中には、いつものように、お凛が正座をしているではないか。
「おかえりなさい、与一さん」
丁寧に三つ指をつくお凛に、われを忘れて、
「お、お凛、こりゃぁ、どういうことでぃ。こりゃぁ、一体・・・」
と、そこまで言ったとき、はじめて気がついた。お凛の傍らにいる、四尺ほどしかない、異様ななりをしたおかしな男に。
219名無しさん@ピンキー:2006/07/10(月) 22:06:23 ID:643NDEV7

「お、お前ぇは、あのときの・・・」
「お久し、ぶりです。与一、さん」
 あいかわらずの切れ切れの口調の声は、やはり金属を引っかいたように高かった。
 謎の男は、口元を不気味にゆるめて、
「アフター、ケア、です、よ」
と、聞き慣れない言葉を言った。
「この、娘の、A、I、は、こんな、簡単に、フリーズする、はずでは、なかった、のですが」
 謎の男が、平板な口調で続ける。
「よっ、ぽど、ショック、だった、んで、しょう。よっ、ぽど、あなたに、思い入れが、生じて、しまった、んでしょう。でも、もう、大、丈夫。すっかり、なおして、メモリ、も、増設して、おきまし、たから」
「す・・・すまねえ。本当にすまねえ」
 与一が、何度も何度も畳に頭をこすりつけた。
「いえ、お礼には、および、ません。あなたは、私の、命の、恩、人です、から。私に、できる、ことを、するの、は、当たり、前です」
と言って、また謎の男は不敵な笑みを口元に浮かべた。

「この娘の、電池は、使い、切りです、が、あと、50、年は、もつで、しょう。どうか、ずっと、仲良く、暮らして、ください」
 謎の男の言葉に、お凛が口を挟んだ。
「いえ。いいんです。私は、もういいんです。与一さんには、他にすきなひとがいるんです。ですから・・・私がいたら、私がいたら、邪魔ですから、どうかこのまま解体してください・・・」
と、切なそうに、しかし何かの覚悟を決めたようなきっぱりとした口調で言った。
220名無しさん@ピンキー:2006/07/10(月) 22:08:03 ID:643NDEV7
「な、何を言ってやがるんだっ!」
 与一が叫んだ。
「あのお軽さんのことをお前に黙っていたのは悪かった。だが、あのひとは何でもねえんだ。ただ、仕事上のつきあいで、おともしていただけだ」
 与一が必死に説明しても、お凛は、下を向いて、悲しそうに畳のケバをさわるばかりである。
「だってぇ・・・与一さんには、やっぱり、人間の女のひとのほうが・・・」
 お凛がそう良いながら小紋の袖を目もとにやろうとしたとき、与一はお凛の唇を自分の唇でふさいだ。
「お凛。俺には、お前ぇしかいねえんだよ」
 もう一度、力強くお凛を抱きしめた。
「お凛・・・」
 与一の手の中で、お凛の体の緊張がゆっくりと、いつものようにほどけていくようだった。
「与一さん・・・」
 お凛は、うっとりした表情になって、自ら、与一の背に両腕をまわした。

 謎の男は、それを見届けると、例の薄気味悪い笑みを浮かべながら、いつのまにか、黙って消えてしまっていた。野暮を嫌い、粋(いき)を指向する。そんな、この町の人々の気風(きっぷ)をいつのまにか、この異界の者も身につけたのだろうか。
221名無しさん@ピンキー:2006/07/10(月) 22:11:44 ID:643NDEV7



 それからの与一は、お凛という最愛の妻のため、ますます仕事に精を出した。職人としての腕をメキメキと上げ、親方からも一人前の大工として認められるまでになった。
 そしていつしか、自らが親方、棟梁と呼ばれる立場になり、弟子たちの集団を統率し、大きな仕事も自分の責任で請け負えるようになった。

 お凛はと言えば、いつまでも姿が変わらない。与一の顔にしわが刻まれ、髪に白いものが目立つようになっても、お凛はいつまでも、あの日の娘姿のままであった。二人の子どもも、いつまでたってもできる気配がない。
 与一の年齢でお凛が妻だと称するのも、いつか不自然になって、娘だ、と言うようになり、しまいには孫になった。
(しょうがねえよな。お前はお稲荷様のお使いだからな)
 与一は、不満に思うでもなく、いつまでも若い妻を大切にした。与一にかわいがられて、お凛も幸せそうに毎日、与一のためにつくした。
 おかげで、与一は年齢を重ね、だんだん体が思うように動かなくなっても、ほとんど気苦労なく、穏やかに老いを迎えることができた。最後まで、お凛を稲荷様の使いだと信じたまま。
 与一の死は、ご一新からほどない1870年。68歳であった。
222名無しさん@ピンキー:2006/07/10(月) 22:33:38 ID:bLZlCSkl
グッドエンディンググッジョブ!そしてお疲れさま!
やっぱいいね。暖かい、というか。粋だ。
223名無しさん@ピンキー:2006/07/10(月) 22:40:58 ID:tdMUrhuT
GJ
粋な気風を学んだ謎の男に乾杯
224名無しさん@ピンキー:2006/07/11(火) 00:32:15 ID:Hi9V40ep
>>221
GJ!

いやぁ、どうなることかと思いましたが粋な異界人にも天晴れ。

>ご一新
明治維新かな?
最後ちょっと駆け足過ぎかなぁ。折角長屋の人たちの名前も出たんだから一言触れてくれても……
例えば20年後くらいの親方の今際の台詞を絡めるとかお内儀の「お凛ちゃんは若くていいねぇ」なんて台詞とか。
富士のお山を眺めるシーンもあったんだから、御維新に絡めて何か一言あってもいいかもしれないし。
いやね、やる気を損ねちゃ申し訳ないんですが折角町の空気や長屋の人たちも描けているから勿体無くて。
兎にも角にも楽しゅうございました。またどこか別の時空でお会いしたいものです。
225四百二十七 ◆L39RnHcjYc :2006/07/11(火) 00:40:19 ID:vu/tdUnt
>>221
GJ!!

ハッピーエンドで良かったです 。・゚・(ノД`)
>>224氏も書かれているように、もう少し後日談(微エロも含めて)あっても
良かったかなぁという気はしますが、こういうのもありかなぁと思う自分も
いたりして、気分は少しだけ複雑です。

また機会があったらSS書いてくださいな。
226名無しさん@ピンキー:2006/07/11(火) 00:55:51 ID:zySS1eKV
最後はあえて、このぐらいさらりと流すのも悪くないと思う俺。とまれGJ。

それはさておき、タイトルでなんかワロス
227名無しさん@ピンキー:2006/07/11(火) 13:16:41 ID:ZYRbx7Kf
GJ
楽しませてもらいました。

近代化とともに失ってしまった大切な何かを気づかされた気がした。
昔は遠くの親戚よりも近くの他人で助け合って生きていたんだよなあ。
>>153の宇宙人の最後の台詞が耳に痛いね。

与一さんはきっと死に際してお凛さんのおかげで自分の人生を幸せな人生だったと
満足して死ぬことができたのだろう。
歴史の流れの中で懸命に生きそして消えていった名もないたくさんの人々みんながいとおしい。
ヒロインのロボ娘さんと相手役の男以外の脇キャラも珍しくちゃんと個性的だったのがいい。
228名無しさん@ピンキー:2006/07/11(火) 17:32:38 ID:Tc9qAfYs
>>お凛さん

細かい指摘だが、「漬け物」じゃなくて「おこうこ」、「風呂に入る」じゃなく「湯をつかう」、
「おかずを作る」ではなく「お菜をこさえる」、「刺身を注文する」じゃなく「お造りをあつらえる」、
「巨額の資産」じゃなくて「たいそうな身代」。
こういう細かいところでちゃんとした言葉を使っているから、読んでいて心地よい。
よく勉強してるね。GJ


・・・と誰かに書いてほしかったけど、書いてもらえないから、自分で書いている私は作者本人。w

そんなわけで、皆さま、イキでイナセなコメントいただき、かたじけのうござる。
改めて自作を読み返すと、誤字脱字をはじめ、けっこう細かなミスが目立って、オーアールゼットです。
最後のほうなんか、「いつのまに」「いつまでも」「いつしか」と、やたら「いつ」ばっかりだと気づいたし。

エンディングは、まあ、長屋の人々のその後に心を残しつつ、あえて淡泊にしたわけですが、
そうですね、きっと、与一の最後の言葉は、
「お前のおかげでいい人生だった」
とかでしょうね。そう思いたい。
(ちなみに、末文は司馬遼太郎『項羽と劉邦』のパロディーです)

去年、「ファイト」という作品を投稿させていただいたときは、アンドロイド自身が自分の正体を
知らずに、周りが本人に隠すという主旨だったので、今回は逆に、アンドロイドが自分の
正体を告げても、周りが誰も理解しないというコンセプトにしてみました次第です。
いや、まっとうな官能描写が書ければ、何も実験的手法をさぐるまでもないんですが・・・

というわけで、あとはアリサさんたちの次の活躍に期待してま〜す。
229名無しさん@ピンキー:2006/07/11(火) 18:20:59 ID:7otcLx/b
>>228

おお、アンドロファイトの中の人だったのかー。GJっす!
230名無しさん@ピンキー:2006/07/11(火) 18:24:11 ID:DA7P9zPe
>>228
時代小説の表現でロボットものをやるという点は感心したよ。
まあ細かい賞賛を望んでいたと迄とは予想しなかったがw

あと、これは批評ではなく個人的な感想。
江戸にアンドロイドというアイデアにしてはプロットがシンプルすぎるように
思った。演出面ももっと伏線と仕掛けがあって欲しかった。

ついでにダメ出し。
楽屋はほどほどがよろしい。
231名無しさん@ピンキー:2006/07/11(火) 22:10:39 ID:K3F/lswY
GJっ。

ただGJ過ぎて新作、とくに新参の人が退かなければいいな。
うますぎ。
232名無しさん@ピンキー:2006/07/11(火) 22:38:43 ID:GK8tUrfL
うん、こういう趣味性の強いジャンルは、巧拙そのものより
「こーゆーのが好きなんだー!」っていう熱意を不器用でも
ぶつけてくれれば良いんだよね
でも、それにしたって、上手いよねぇw
233名無しさん@ピンキー:2006/07/11(火) 23:11:59 ID:EcoKLDkP
>こういう細かいところでちゃんとした言葉を使っているから、読んでいて心地よい。
>よく勉強してるね。GJ

御免、それを書くのも烏滸がましいと思って敢えて避けたんだ。
気が利かなくてすまんね。
234名無しさん@ピンキー:2006/07/12(水) 04:01:05 ID:hO8vlZq8
ばんっ!

突如鳴り響いた炸裂音にも似た音で俺はふと目が覚めた。
顔を上げ、まず霞む視界に映るのは開発費用をまとめた資料と見積もり報告書。
どうやら机につっぷして居眠りしてたらしい。
俺としたことが……まぁ俺しかいない……いなかったはずなので誰に怒られるわけではないが。

(だいたい俺、ここで一番偉いし。文句言えるモノなら言ってみろっての)

なんてまだ眠たい頭で考えてるうちに、顔を上げるにつれて目の前の人物が視界に入った。
そいつは俺と目があったことを確認すると、戸惑うように凍りついて動かなくなる。

「…何しに来た」

まだ誰だかわかってないが、とりあえず声をかけた。
だが突然の訪問者は俺の言葉には答えず、こちらのデスクに向かって歩き始める。
涙と目ヤニではっきりと確認できない。眼をこするが、しかしそいつが歩き始めたときに誰が来たか俺にはわかった。

キィ……ククッ……カチッ……キィ……ククッ……カチッ……

歩を進めるごとに聞こえる、耳をつく微かな異音。
金属同士がこすれたりワイヤーを引いたりギアがかみあったりモーターが回ったりする、言葉には表わし難い音。
俺には何度も聞いた馴染みの、聞き覚えのある音だ。

キィ……ククッ……カチッ……キィ……ククッ……カチッ……

簡単に言うと、機械の駆動音。静かなこの所長室内では余計によく響く。
その音で一定のリズム刻みつつ、身体の方はややぎこちない動きを繰り返している。
いやむしろ動いているというよりは、動いて止まってを交互に行っているというか。
一瞬停止して動作の合間に空白の時間が発生しているのだ。
この研究所内、そんな音を出しながら動くやつは一人しかいないし、世間的にも今時かなり珍しいのではないだろうか。
そいつは目の前までくると立ち止まり、こちらをそのガラスのような青い瞳で見つめてくる。
何やらピントを合わせてるのか、時折小さなモーター音も加えて聞こえてきた。

(もしかして喧嘩売りにきたのか?)

そんな考えが脳裏をよぎる。
とにもかくにも、もうだいぶ視界がはっきりしてきたところで、俺は改めて目の前の人物を見直した。
ご丁寧にも電飾付のフリルカチューシャに青い肩ほどの髪。
服装は、まぁあえて形容せずともわかってもらえるだろう。メイド服だ。
こんな衣装を着るのは基本的に女性なわけで、目の前の人物ももちろん例外ではない。
俺の所に女装趣味はいらん。

キィ……クィ―……クククッ……キィ……カチ……

静かに睨め合いが続く中、そいつは駆動音を響かせながら腕を振り上げた。
俺は特にうろたえたりはしない。当然だ。そいつが威圧してきたところで何の問題があろう。
もちろんこれから殴られる可能性なんて皆無だ。間違いない。
235名無しさん@ピンキー:2006/07/12(水) 04:04:41 ID:hO8vlZq8
ばんっ!

二度目の炸裂音。今度は目の前のデスクから。
特に驚くこともなく冷ややかな目で見つめる先には、俺の目の前に手をついて上目づかいにこちらを見つめる"彼女"。
だが目前でそんな脅しをかけられても全く動じない俺。さすが冷静だ俺。天才と呼ばれることだけはあるな。
数枚の書類が舞い飛ぶ中、ちょっとした自己満足にひたりつつ俺は口を開いた。

「……ドアは静かに開けるように。それと人のデスクは叩かない」
「一応了解と答えます。しかしそれはどうでもよいことに分別されます」

抑揚に乏しいが、きっかりと意思の伝わる返答が返ってくる。
どうやら俺の眠りが妨げられたのはどうでもいいらしい。騒音公害で訴えたい。
何にしても一応で了解されたくはないものだ。

「もう一度聞く。何しに来た」
「私が予測するに、博士は仕事中に居眠りをしていたものと推測します」
「悪いか? 俺の持論として寝ることとは、すなわちアイディアが湧く絶好の機会だから、惜しまず寝れるなら寝るべきだと思うのだが」
「その様な持論はお持ちでないと記憶しています。つまり私が聞いたことないか、今作り出した持論だと考えるのが妥当です」

きっぱり言い返される。ち、記憶力のいいやつめ。
まぁ察しのいい人ならとっくに気付いているだろう。目の前の"彼女"はロボットだ。
記憶力がいいのも当然ではある。

「ともかく博士の睡眠を妨害することは、結果的に博士の仕事が早く片付くことになるので良いことでしょう。博士のことを思っての行動ですよ?」
「やかましいっ。激しく余計なおせっかいだ。そもそも寝てたのがなんでわかるっ」
「推察するのは簡単なことです。書類によだれついてますよ」

クィックィッとそいつが指差す先には肘ついた腕の下にある書類の一点。
確かにシミがある。くっ……めざとい。
部屋の入口からここまでは、そこそこ距離があるにもかかわらず視認したのか。この小さいシミを。
なかなかヤル。
だがここで素直に「ごめんなさいワタクシが悪ぅござんした」などとは言えない相手だ。
なんたって俺は天才で偉いんだからな。まして"彼女"の前なら尚更言えないぜ。
と、いうわけで俺は肘に敷いていた書類をひるがえし――

「これ、あとで乾かして白黒でコピーとっておいて」
「……かしこまりました博士」

キィィ……クククッ……キィ……

ぎこちない動作で書類を受け取ると、これまたストップアンドゴーな動きで礼をする。
うむうむ。素直に命令に従う姿はこれぞ仕えるロボットというものだ。
それに乾かしてコピーしてしまえば、よだれの跡なぞ書類には残らないだろう。俺って頭いい。
236名無しさん@ピンキー:2006/07/12(水) 04:06:39 ID:hO8vlZq8
「ちなみにその位のことは博士でなくても考えつくと思います」
「……って、なんでわかるんだよっ。読心術かっ」
「常日頃における博士の思考結果のサンプルを収集し、エミュレート後、トレースした結果です」

眉をひそめる俺。思考した結果ってそうそう簡単に予測できるとは思えんのだが。
単純だとでも言いたいのか……そう考える俺を目の前にして一呼吸置いてから。

「これこそまさに日頃の努力の結果というものですね」

しれっと言い流した。だがそこはかとなく自慢げな雰囲気なのはわざとなのだろうか。
非常にムカつくが、ここで反論してもおそらく無駄。
こと口論においては所内で"彼女"に勝つことができる者はいない。世紀の天才たる俺でさえ勝てるかギリギリだ。
やるだけ時間の浪費となるのは目に見えている。

(……あれ、でも俺ってここで一番偉いんじゃなかったっけか)

そこはかとなく自尊心が傷ついた気がしなくもない。
そうそう。そうだよな。権力で相手をねじ伏せるのは最低だよな、うん。
ここは早々に話題を変えようか。

「まぁいい。わかったら早速コピー室にいってこい」
「いいえ、残念ながらそうはいきません。まだ完了していないタスクがあります」

追い払うように俺は言い捨てたが、"彼女"は思いのほか滑めらかに言い返し、引き下がらない。

「……ほう。そのタスクとは?」
「はい。本日私は博士にどうしても申し上げたい用件があって、ここに来ました」
「む……ということは俺を起こしにわざわざ来てくれたわけじゃないのか」
「それは言うなれば物のついでと呼ばれるものです」

それから、まぁ博士のことですから寝てると予想はしてましたが、と付け加えた。
いつもながら一言多い。誰だこんな性格になるよう育てたのは。
……俺か。

「それでは設定したタスクを初めからやり直しますので、しばらくお待ちください」
「やり直すのかよっ」

キュィィ……ク―ククッ……カチッ……キィ……ククッ……カチッ……キィ……ククッ……カチッ……

そう言うと"彼女"は俺の制止を待たずに駆動音を出しながら回れ右し、そのまま部屋を出ていった。



ふと無性に駆動音が書きたくなった。空気も読めず稚拙で今は反省している。
…駆動音ってエロくない?
237名無しさん@ピンキー:2006/07/12(水) 04:21:12 ID:tV2vryH9
なんか面白い着眼点が増えてきていい感じだねえGJ!
人間そっくりのアンドロイドが時折放つ駆動音も、
いかにもなロボ子が何かというと発する作動音も
必需品なスパイスだよね。

でもあんまり五月蝿いと、油を注せ!って気にもなりそう
238名無しさん@ピンキー:2006/07/12(水) 11:14:51 ID:WPkO6wNc
普段は人間そっくりで、駆動音も聞こえないんだけど、
いざ戦闘モードに入ると、目がカメラっぽくなったり、声がボコーダーみたいな
反響音混じりになったり、駆動音がキュイキュイするようになる…というのは
だめですかそうですかorz
239名無しさん@ピンキー:2006/07/12(水) 13:49:40 ID:clXF2U/5
ふたたび、『ちゃきちゃき化政(ry』の者です。
このたびは、投稿中と投稿後に、しばしば調子に乗って、不要な饒舌に陥ってしまった点を猛反省中です。
まったくもってお恥ずかしいかぎりです。
何はともあれ、貴重なアドバイスと応援をくださった皆さんに、あらためて大感謝。
では失敬して、今度こそ一読者として拝読しております。
240名無しさん@ピンキー:2006/07/12(水) 20:54:03 ID:3nOphMbF
別にいいんじゃないかな
241名無しさん@ピンキー:2006/07/12(水) 22:41:02 ID:9yU9Gfm6
>211
>伝奇SFやる際のちょっとしたスパイスに使えそうな雰囲気というか。
スパイスどころかメインディッシュな「ぼくのご主人さま」…
242名無しさん@ピンキー:2006/07/12(水) 23:29:58 ID:QZXkAmQX
ばん!

"彼女"が部屋を出てから数分後。
突如三度目になる爆音に俺は眉をひそめた。
そろそろ扉壊れるんじゃないだろうか……そんな心配をよそに、今度はすぐさま"彼女"はこちらに歩いてくる。

キィ…ククッ…カチッ…キィ…ククッ…カチッ…

さっきよりも音のリズムが速い。
早足のつもりなのだろう。しかしその割にはあまり速度は上がって無いようだった。

キィ…ククッ…カチ……キィィッ……クィ―……クククッ……カチ……

あと数歩で俺の目の前、デスクの端に到達。もうすでに歩きながら手を振り上げている状態だ。

……カチ。

"彼女"が先程と全く同じ位置で停止し、その場で座ってる俺を上から無表情に見据てくる。
俺を真正面から見つめる眼の中からは微かなモーター音、振り上げた腕からはワイヤーを引き戻す音がそれぞれ聞こえ、そしてその手が今まさに俺のデスクに――

「マスターコード192A」

ガチッ!

叩きつけようと動く寸前、俺は早口気味に"パスワード"を言い放つ。
途端ドアに乱暴に鍵をかけたときのような鈍い音が響き、"彼女"の動きがぴたりと止まってそのまま動かなくなった。
何のことはない、停止コードの一つだ。キーは番号と俺の声紋。ちなみに所内じゃ当たり前だが俺だけが使える特権だぜ。
さっき権力がどーとか言った気がするが、まぁそのことは忘れたまえ。
243名無しさん@ピンキー:2006/07/12(水) 23:30:30 ID:QZXkAmQX

「……」

チィ……

小さな作動音と共に少しだけ"彼女"の表情が険しくなるが、俺はその視線には合わせないどころかそっぽを向き、押し黙る。

「……」

沈黙が満ちて時間が刻々と過ぎてゆく。
俺は黙ったまま顔をそらして先程落ちた書類を眺めるばかりだ。"彼女"も停止コードで止まったままだろう。

「……」

ふと思う。
"彼女"はいったい今、何を思っているだろうか。
先程の停止コードはあくまで身体の大まかな動作を停止させるだけで、思考や細かな動作、表情等まで止めれるコードではない。
少し気になる。
どうせ抗議したいんだろうなと目の端で見れば――

(……ち。バツが悪いなぁ……)

脳裏で舌打ちをする。
止めたのは確かに俺だ。
そうとも。俺には"彼女"の自由を俺の意思で制限する権利がある。
"彼女"が俺のデスクを叩こうとしていたのは目にみえた事実だ。うるさいからそれを止めた。何が悪い。
……だが。

(ま、他人の言葉一つで自由が利かなくなったらそんな気分にもなるわな)

――その眼はさっきとは一転して泣きそうだった。
黙するのも飽きたし、俺は真正面から"彼女"の顔を見ることにする。
決してかわいそうだからとかじゃないぞ?

……キィッ……

俺が視点を変えたのを確認するや否や、即座に表情をもう一度変える"彼女"。
そこには顔いっぱいの笑顔。どうやら普段はしない表情して切り抜ける作戦に出たようだ。
やれやれ。

「……愛想笑いしても停止コードは解除されないぞ?」
「……解除してくれないんですか?」

"彼女"にとっては予想外で、心外だったらしい。
表情は変わらないし声色もいつも通りだが、どこかその言葉からは至極真面目な意思がくみ取れる。
人間なら額に冷や汗でもかいてたところか。
まったく。

(――救い様がないよな)

目の前で今もあくまで真剣に笑ってる"彼女"も、そしてその様子を見て楽しんでるこの俺も。
244型式03-0211号:2006/07/13(木) 12:48:04 ID:m32ar8/w
>>63様に
「固定ハンドルの異常な馴れ合いに正直引きました」
と書かれてしまいました。


何を、どの様に、表現したら良いか。
「続きを書く事は停止して、新たな創作を行えば良い と思われる」
という推定を結果として出しました。
世界観や性格設定などが出来たら投下します。
245名無しさん@ピンキー:2006/07/13(木) 17:25:36 ID:HWfZEyQP
>>244

え〜と、「お凛」の著者ですが、今日は「千裕」の著者として。
211さんの書いてくださった外伝は、綿密な設定と伏線、それに絶妙の「引き」が
おもしろく、スレッドが変わってもずっと楽しみに待っていたので、
できたら続きを拝読したいと思っております。
63の方のようなご意見もあるとは思いますが、私自身は、むしろアナザーワールド
として割り切って、一読者として素直に楽しんでいただけに、また気が向いたら
書いてくださいますことを期待しております。
246四百二十七 ◆L39RnHcjYc :2006/07/14(金) 03:05:49 ID:pWqHFS0D
>>244
自分も>>245様と同意見。無理にとは言いませんが、やはり続きを読みたいというのが本心です。
247形式03-0211号:2006/07/14(金) 21:02:53 ID:eWsgRBI8
確かに私自身、投下するからには、私と同じ様な趣味の皆様が数回読んでも飽きる事が無い様、出来るだけ楽しんでいただける用に、願って書いています。
ただ営利作品 ― 例えば同人誌などに書いている物 ― に比べて完成度は低いですが。

今回スレッドが変わり「●」を買っていない新たな読者の皆様に対して、この『世界』をどう伝え、楽しんでいただけるか、かなりの不安点になっています。
248四百二十七 ◆L39RnHcjYc :2006/07/14(金) 21:05:50 ID:pWqHFS0D
>>247
3スレ目の事ですよね。各作品を抽出したうえで、私が作品をUPったところに
ZIPのパス付圧縮かけて、アップしましょうか?
249形式03-0211号:2006/07/14(金) 21:34:11 ID:eWsgRBI8
それも、ひとつの方向ですね。バックナンバーの様に。
そうですね、今回のスレッドが現役の間、流れないのであれば、お願いします。
あとは私がドコまで気持ちを高められるかですね。

実はコミケ、今回落ちたので落ち込み中。でも、せっかくなので某日、委託で販売する予定です。
今、何箇所かと交渉中。無理なら冬に延期。どうなりますか。
250名無しさん@ピンキー:2006/07/17(月) 03:28:34 ID:3BOQGoVR
この流れが>>63の言うような感じなのでは。
ほとんどコテだけの書き込みで4日という現実。
これじゃ他人が入る空気じゃねーよな。
251名無しさん@ピンキー:2006/07/17(月) 03:43:19 ID:e7lMX8eV
逆襲のコテ半
っていうサブタイトルが今脳裏に…
ところで駆動音の話なんだが、音が出る方がアンティークぽくて雰囲気でるな。
重機とか、聞くからにロボってのじゃなくて、時計みたいな音が自分はそそるね。
チラ裏スマソ
252Proto-488:2006/07/17(月) 11:38:25 ID:VOZHSXOZ
え〜と・・・ご無沙汰してます。第3章、やっと書き上がりました。

>>63様について
・コテハン同士の馴れ合い
あまり参加していないから分からない・・・と言うと言い訳がましいですね。
しかし、この事に着いてはもう心配要らないんじゃないんでしょうか。
>>63様の書き込みの影響かどうかは分からないですけど、コテハンの出入りが少なくなった時期がありました。
しかしその間に、>>149様、>>234様の文章を堪能する事が出来ました。今更ですが、お二方ともGJです。
コテハン同士の会話で他の方々が入る雰囲気じゃなくなり、良作が投下されるチャンスが失われることを恐れておられたのなら、その点は心配ないと思います。

・二次創作の違和感
>>66=>>1様とほぼ同じ意見です。
スレが2つない以上、2作の展開を同一の場所で見る上で違和感を感じるのは仕方のないことだと思います。
そこで、俺の作品が後発なので、四百二十七様と同じ場所にUPして、>>244様にここに投下してもらう、というのはどうでしょうか?

長文すいません。とりあえず第3話は保留ということで。要望があればここに貼ります。
253名無しさん@ピンキー:2006/07/17(月) 11:49:44 ID:IXZ7+OQe
競作なら打ち合わせスレを分けろと言いたいところだけどそれほどの量でもないからいいか。

個人的には、まるでリレー小説のような「自分のアンドロイド自慢」レスの応酬になったときの
一連の被害拡大状態や、オリジナル作者が設定していないところを根掘り葉掘り設定を
押し付けるような(うわ、表現が変)状態にならなければ馴れ合いでも二次創作でもいいよ。

板が板だから仕方ないかもしれないけれど、ハードSF系のアンドロイドやファンタジー系の
ロボットが語られることが少ないのがちょっと残念。
#ネタ振っても盛り上がらないしね。
やはり、暇を見つけて自分で書くしかないようで。
#そんときゃ宜しく。
254名無しさん@ピンキー:2006/07/18(火) 03:47:35 ID:MTlVRTnM
>>243の続きがなんとかできました。
書き上がりは早かったのですが、普段書かない内容だけにかなり迷走……。
upするタイミングを逸してしまったのと、私用で遠出してて遅れたことをお詫びします。
ttp://tool-ya.ddo.jp/webfs/~enigma/Noize.txt
255名無しさん@ピンキー:2006/07/18(火) 15:51:36 ID:Aki/UupM
>>254
見れないけど・・・
256名無しさん@ピンキー:2006/07/18(火) 18:23:29 ID:MTlVRTnM
あ、あれ、なんで;
とりあえず>>83=四百二十七様と同じところに……失礼しましたm(_ _)m
ttp://www.degitalscope.com/~mbspro/userfiles_res/database/111.txt
257名無しさん@ピンキー:2006/07/19(水) 00:46:11 ID:lOdvSIG8
258名無しさん@ピンキー:2006/07/19(水) 17:03:47 ID:LsbrBe1h
>>254

イイヨイイヨー(・∀・)
「あえてロボットらしく」という、所長のこだわりがマニアック。
259 ◆cpmGSxs3ZM :2006/07/21(金) 02:40:08 ID:Y0mQ1/aH
テス
260名無しさん@ピンキー:2006/07/22(土) 10:50:49 ID:NP1AYA5d
すげー下がってるな。
261名無しさん@ピンキー:2006/07/22(土) 13:43:50 ID:6kX77k4a
ならばあげればいい
262名無しさん@ピンキー:2006/07/22(土) 18:38:03 ID:H0FSsaaE
>>244
>>252
ともかく続きを希望ぬ
263名無しさん@ピンキー:2006/07/23(日) 14:45:59 ID:I9y//zOh
だな。

>>63の人も十分気を使って言ってるんだし、やるなと言ってるわけじゃないんだから、
貴重な意見としつつ、気にしないで行きましょうよ。

というわけで外伝キボンヌ
264名無しさん@ピンキー:2006/07/24(月) 10:50:22 ID:9qFh4nik
265名無しさん@ピンキー:2006/07/26(水) 12:12:21 ID:7+uNzIpG
夏はオーバーヒートの季節です。orz
266名無しさん@ピンキー:2006/07/26(水) 12:16:34 ID:LRUU+83T
そうかぁ、確かにな。アンドロイドの冷却機能ってどんなのだろうな?
267名無しさん@ピンキー:2006/07/26(水) 12:51:53 ID:kMkHkOO/
>>266
最近のモデルは冷却水を循環させて体冷やしたりベルチェ素子で頭冷やしたりできるみたい。
だから体温は自由自在に操作できる。
うちの娘は体を冷やす機能なし、頭はCPUのところにファン載ってるだけ…
体冷やす時は人工皮膚全部外すからすごいメカメカしくなるorz
268名無しさん@ピンキー:2006/07/26(水) 20:43:35 ID:+BMz/vud
ちょびっツのPCは冷却に関して余りに無頓着で見てるこっちが冷却された。
269名無しさん@ピンキー:2006/07/26(水) 21:44:32 ID:VWU+cv2h
>>266
士郎正宗のM66とかは髪の毛がラジエターみたいな感じだったと思う。
270名無しさん@ピンキー:2006/07/26(水) 22:51:31 ID:NjrcsqtS
ロボットだけどツインシグナルのは髪の毛を放熱に使ってたな。
髪の毛切られてオーバーヒートする話もあったり。
271名無しさん@ピンキー:2006/07/26(水) 22:57:04 ID:ed0m9AaQ
ラジエーターに水を足しておきましょう。ゴクゴク・・・
272名無しさん@ピンキー:2006/07/27(木) 09:06:04 ID:4lH24HdH
つ扇風機
273名無しさん@ピンキー:2006/07/27(木) 12:25:08 ID:GhTJQsMT
夏は内部に水をジャージャー。

うちのロボ娘はバイクから派生してるから、電装系に直接かけなきゃ大丈夫。
274名無しさん@ピンキー:2006/07/27(木) 12:38:04 ID:J7f0XBgy
>>271
それ、鳥坂さんが足突っ込んでた水だぜ。

と、誰も突っ込んでくれないので自己レス。
275名無しさん@ピンキー:2006/07/27(木) 13:30:51 ID:J6684Arg
まあ体内循環液が冷媒、毛細管を張り巡らせた体表面全体をラジエターとするのが適当じゃなかろうか。
熱伝導効率抜群な頭髪も嫌いじゃないが人肌の温もりは欲しい。
276名無しさん@ピンキー:2006/07/28(金) 10:28:06 ID:rUShSl3E
そういや、人間の場合でも一番単位体積あたりのエネルギーを使うのは頭(脳)じゃなかったっけか。
どうやって放熱してるんだろうか。血液(脳髄液)で熱交換?
277形式03-0211号:2006/07/29(土) 00:03:10 ID:J04AbhIy
一般的な哺乳動物であれば、頭蓋骨と頭皮を使っての放熱と、
血液やリンパ液による熱交換で、肺呼吸を使い外部に放熱、冷却空気を体内に入れています。
冷却といっても、人間の場合、体温が体内では40度近くになりますので、気温が35度以下であれば何とか冷やせます。

と言いうのは全部、妄想です。
良くわかりません。

だけど、自動車などと見比べていった場合には、このような機構になるはず。
278形式03-0211号:2006/07/29(土) 00:17:21 ID:n1hlNXi6
髪の毛を使う冷却の場合、
スキンヘッドさんや、五分刈さんたちに対しての冷却が期待できませんから
髪の毛を使う冷却は、補助冷却装置止まりが良いと思います。

>>268
ちぃ達もそうですけど、マホロやリューガ達のほうがもっと怖いです。
ちょびっツの世界観は、エンジェリックレイヤーが元となっていますから
放熱は、おそらく身体全体で行っているのでしょう。
279名無しさん@ピンキー:2006/07/29(土) 07:39:56 ID:weAVZbJq
女性素体なら、『冷性』をこじつけてクリアできそうだなw
280名無しさん@ピンキー:2006/07/29(土) 10:00:31 ID:lgGL2Mi+
ロボ娘「わたしは冷却は心配ないです。低血圧(?)で冷え性ですから(えっへん)」
主人「そういう問題じゃないだろ・・・つか、原因と結果が逆転してるぞおまえ」
281名無しさん@ピンキー:2006/07/29(土) 12:18:09 ID:P+dih3YK
人間からしたら、寧ろスキンヘッドの方が放熱効率は良いんじゃないか?
髪で放熱するとなったら、かなり熱伝導率のいい素材を使うか、
水か何かで蒸発熱を稼ぎつつハードモヒカンにするしかないんじゃないのか。
282名無しさん@ピンキー:2006/07/29(土) 12:48:10 ID:lgGL2Mi+
人間の頭髪はショックアブソーバーだからなあ。
そういう意味では、ロボ娘でも頭髪は重要かもしれん。

ロボ娘A「・・・しかしアレやな、アツはナツいねえ。」
ロボ娘B「いつのネタやねん!(ぺしっ)」
ロボ娘A「(ガピッ!)ぽ、ぽんぽん叩きナいな、わてスキんヘッドやNEんで!」
283名無しさん@ピンキー:2006/07/29(土) 14:00:52 ID:weAVZbJq
空冷にするとウィスカ対策が必要だな。
284名無しさん@ピンキー:2006/07/30(日) 02:23:44 ID:hgZO4Wx+
>>281
そういえば体毛は体温保護の機能があるしな。
285名無しさん@ピンキー:2006/07/30(日) 11:30:00 ID:xnn0QwJl
うちのメイドロイドは人間と同様に発汗機能を持っていたりする

製作者曰く「シリコン系ハイポリマーで造ってある皮膚に細かい穴が開いていて,内部温度に合わせて
緩む分子構造をしている」らしい

皮下を流れるリキッド(冷却水 兼 生体素材維持 兼 内圧維持 用の人口体液)の流量を状況に応
じて変化させているそうだ

ただ,夏場にメイド服を着れば冷却が追いつかないから,夏用のペチコートを大抵着込んでいる

皮膚と同じ素材で出来ていて内部に毛管が網目状に通る構造をしていて,ロボ娘本体とペチコートの
管を繋ぐことで,表面積の追加とスカートを広げる役目(昆虫の羽根と同じ)を果たしているとのこと

それでも冷却が安定しない場合は,ペチコート内部にあるマイクロファンで風を起こして,気化熱を奪い
やすくする仕組みだとか
一見,スカートが捲れそうな気もするけれど,実際には毛管内のリキッドが重石の役割を果たし,簡単
には捲れない仕掛けになっているとのこと
286名無しさん@ピンキー:2006/07/30(日) 12:40:28 ID:z8Zzs39x
凝った仕掛けだなあ。

うちのは単純に合成蛋白系の人工皮膚だからなあ。汗腺も普通にある。
ぶっちゃけ、「科学」で再現できなかったから「自然」に逃げてると言われればそれまででorz
287名無しさん@ピンキー:2006/07/30(日) 15:46:01 ID:y/kbr1hs
生体系パーツのばあい、新陳代謝のメカニズムによるバックアップがないと
頻繁に交換が必要そうではある。
まあ近年はナノマシン、ナノアセンブラといったギミックもメジャーにはなっているが。
288名無しさん@ピンキー:2006/07/30(日) 16:18:30 ID:z8Zzs39x
>>287
それもそうか・・・


こいつ、一応メンテフリーだからなぁ。なにげにハイテクだったんだな、お前。

ロボ娘「・・・喜ぶべきなんだか、怒るべきなんだか・・・」
289名無しさん@ピンキー:2006/07/30(日) 18:51:59 ID:xnn0QwJl
>>286
> 凝った仕掛けだなあ。
製作者は「出力を安定化させるためジェネレータとバッテリーを併用しているせいで,その分だけ発熱
量も大きい」と言ってた

んで,その発熱を処理する為に一部を熱電対で回収してから,排熱を冷却系で冷やすらしい。

> うちのは単純に合成蛋白系の人工皮膚だからなあ。汗腺も普通にある。
私はバイオ系でも良かったんだけど,製作者は「耐熱性や防刃・防弾性に脆弱な部分があるから採用
しなかった」と言っていた

まあ,彼女はうちのガードも兼ねているからね
290名無しさん@ピンキー:2006/07/30(日) 21:01:07 ID:hgZO4Wx+
「模倣」は「創造」と同じくらい大切なことだよ。

人間と全く同じ構造のアンドロイドと人間の境界は如何に。
291名無しさん@ピンキー:2006/07/30(日) 21:15:32 ID:z8Zzs39x
造物主が神か、それとも人間か。
292名無しさん@ピンキー:2006/07/30(日) 22:12:33 ID:LEmVwo4z
仮に造物神というものが存在するとして、
ではアンドロイドは神が人間に作らせたもう一つの人間の姿でないと
誰が断言できるだろうか?

人間ですら既に産業ロボットを組み立てる産業ロボットを作っているのだからね
293名無しさん@ピンキー:2006/07/30(日) 22:12:37 ID:oVJIOguC
ヒント:Homunculus
294名無しさん@ピンキー:2006/07/30(日) 22:24:55 ID:z8Zzs39x
いや、現人類ちうのは先史人類が使うとったバイオロイドかもしれへん・・・
先人類はわしら残して宇宙いってもて・・・
せやから人類はあてものうて生産を・・・(ブツブツ
295名無しさん@ピンキー:2006/07/30(日) 22:54:05 ID:LEmVwo4z
士郎正宗史観、乙!
296名無しさん@ピンキー:2006/07/30(日) 22:57:55 ID:y/kbr1hs
まああれだ。
キリスト教圏の連中が二の足踏もうが我々日本人は夢と憧れでひたすらに
アンドロイドを造る。
しかして出来上がるのはドラえもんやアトムには到底みえない美少女のメイドロボ
だったりしそうではある。
297形式03-0211号:2006/07/31(月) 01:16:32 ID:U2EBNNom
>>296
何も知らないで、または中途半端な知識で「宗教」を語ってはいけません。
「きりすと競県」ですよね?
あの辺の人種は何千年も前から世界に散らばって「各種人造人間」の研究開発普及を計っていますよ。
ほらんけんしゅたいん や ほむんくろす おーとまとん などの合成人間達も作り出したのは彼らですし。
それに、自動操縦戦闘機器関係は、ひで国、こめ国、などに出稼ぎに行った彼らの創ったものでしょ。

もともと、きりすと狂信者は
救い主、いえすきりすとは「処女」から生まれた男で
(処女であれば 遺伝子てきに、男は生まれるはずは無い)
40日間、絶食、絶飲、しても生きていて
(水も飲まず生きていられるのか?)
十字架に手のひらと足の甲から太い釘を刺されその釘で貼り付けられ
(手足の釘、合計4本だけで人間の固定を出来るのか)
両脇腹から背中や胸にかけ、何回も剣で刺し殺す。
(わき腹から剣を刺すと言う事は、大腸、小腸、肺、心臓、などを剣で貫通させている)
が。復活した。

と信じている。
つまり内臓破裂、出血多量状態から、生き返らせるためには
同じくらいの体格のいる人に対して、脳移植などをおこなうか
クーロンを創るか、または、そっくりな機械人間を作った
と考えられるでしょ。

大体、西洋医学というものは、コレが原典で、
病気で死んだ貴族などの人に対して、それ以外の事で死んだ人や死んではいない(=生きたままの、一般平民や奴隷として連れてきた)人の肉体を切り取り組み合わせ、生き返らせる研究の結果
だと言われていますし。

第一、HONDAのASIMOを作るにあたり、相談に行って、哂われたではないですか。

ご参考
メイドさんロボを作ることを考えるスレ(ver0.02)
http://that4.2ch.net/test/read.cgi/robot/1130013345/539-559
298形式03-0211号:2006/07/31(月) 01:29:13 ID:U2EBNNom
とある参考文献

Laudate Home Page
ttp://www.pauline.or.jp/

ま。荒らさない程度に閲覧してください。

真面目にイスラエル人たちの「自立思考型自動操縦戦闘兵器」に対しての熱心さはすごいです。

299名無しさん@ピンキー:2006/07/31(月) 01:35:32 ID:E9syCIf7
遠く古代ギリシャの歌劇にも、機械仕掛けの神(デウス=エクス=マキナ)は存在するのですよ。

唐突に登場して、劇中の難題を無理矢理解決してしまう、ご都合主義の権化みたいな存在ではありますが。
300名無しさん@ピンキー:2006/07/31(月) 09:36:32 ID:yGxrmXNZ
>>297
微妙なツッコミをさせてもらうとホムンクルスはヘルメス学思想ってやつで所謂異端であるし
フランケンシュタインのモンスターに至ってはまさに人造生命に対する禁忌と恐怖がテーマでは。
まあオートマトンは自然科学、ひいては神へのリスペクトであり、ニュートンの如く美しい宇宙を描く
手段とも解釈できるわけだが。
301名無しさん@ピンキー:2006/07/31(月) 11:35:21 ID:15/Mc7x4
ホメロスの「イリアス」にはヘパイストスが作った黄金製の「生きている少女そっくりに作られた召使」が登場しますね。
クレタ島では「タロス」と呼ばれる青銅の巨人が海岸線の警護に当たってたそうだし、
16世紀のプラハのロウ師は人造人間(ゴーレム)を作ったと言うことだし。
寡聞にして東洋における人工生命体の言い伝えはしらないのだけれど、洋の東西宗教を問わず
生命倫理に対する挑戦はかなり古い時代から行なわれてきたのではないかな。
キリスト教の場合はそれが直接神への冒涜に繋がると言うだけのことで。

ロボットではないけれど、人知を超えた技術(力)に対する恐怖はもっと普遍的に存在するね。
力を玩んで破滅を迎える話はそれこそ枚挙に暇がないし、宗教を問わないと思うのだけどね。
302名無しさん@ピンキー:2006/07/31(月) 13:12:21 ID:av/e7eqB
むつかしい話はオイラには解らないなぁ。
『萌え』る話が欲しいのだが、いかに。
303名無しさん@ピンキー:2006/08/01(火) 03:50:59 ID:TM1ekeyq
ロボット、アンドロイド萌えはそれだけ奥深いって事よ
先史以前から夢見られていて絶えることがなく、現在のところはまだ
ファンタジー世界の住人でありながら、この歴史の先に恐らく
確実に登場する存在、だからね
304名無しさん@ピンキー:2006/08/01(火) 10:02:02 ID:YdMJTHx2
>ロボット、アンドロイド萌えはそれだけ奥深いって事よ

流石だよな俺ら。
305名無しさん@ピンキー:2006/08/01(火) 16:05:33 ID:5nECy8qT
>第一、HONDAのASIMOを作るにあたり、相談に行って、哂われたではないですか。
これってHONDAがバチカンにお伺いたてたってインタビュー記事のことだよな。
哂われたっていうと揶揄されたような印象になるんだけど、ソースはなに?
306名無しさん@ピンキー:2006/08/01(火) 23:27:39 ID:UdqBlpz2
ヨハネパウロ弐世は真面目に応対した。
が、それに対してユダヤ系技術者などの一部の人たちなどが、色々、見下すような反応をした。
という風説がある。

だがら元記事は無いはず。
307名無しさん@ピンキー:2006/08/02(水) 19:18:30 ID:GAoSg+KJ
「別にいいんじゃないでしょうか」というニュアンスだったと聞いてるが>法王
308名無しさん@ピンキー:2006/08/02(水) 19:37:00 ID:8estJT7R
ホンダが人型を作る、これもまた神の御業、だった。かなり誠実。
しかしまぁヘブライ教徒あたりにしてみりゃゴーレム作るのにいちいち異教に許可もらわにゃ
ならんのは堪らんだろうな。ユダヤ人が反発するのはわかる。
309名無しさん@ピンキー:2006/08/02(水) 19:58:53 ID:GAoSg+KJ
人が人を作る、これもまた神の御業。
310名無しさん@ピンキー:2006/08/02(水) 20:13:52 ID:8estJT7R
そこまでいくとどうだろうw
けどまぁES幹細胞の件にしてもぶっちゃけプロテスタントのほうが煩そうだな。

あと、萌え話としちゃイスラエル製バーサーカー娘にメイドインジャパンのドジっ娘が
げしげしいじめられるってのを提唱してみる。
311名無しさん@ピンキー:2006/08/02(水) 22:20:37 ID:yp6UczUZ
いつかロボ娘も製造元で差別されちゃう時代がくるのですね?
312名無しさん@ピンキー:2006/08/02(水) 23:30:48 ID:+zy9tEzR
やはり、白人が作ったロボっ娘が一番で、肌の色が濃くなる人種が作ったロボっ娘ほど蔑まされるのか?。

私はヨーロッパの一流ブランド製なの。
アジアで製造されたあなた達3流品とは違うのよ。
一緒にしないで、汚らわしい。

などと、ギリシャ語で捲くし立てられる日本製。
313名無しさん@ピンキー:2006/08/02(水) 23:49:06 ID:hKVNgLzi
工業製品なんだから、むしろ日本製が一番。


同じ価格帯なら。
314名無しさん@ピンキー:2006/08/03(木) 00:02:04 ID:8estJT7R
製造国によるキャラクターのギャップでコントと思いきや、レイシズムに流れてしまった様子。
まぁこれもまた主の御業であるか。
315名無しさん@ピンキー:2006/08/03(木) 18:02:26 ID:61YTc9KU
レイシズムすらコントに昇華。これも神の味噌汁。
316名無しさん@ピンキー:2006/08/04(金) 11:09:01 ID:+7DRLnLW
「輸出用モデルの勘違い的ギャップ」というのはどうだろう。

「説明書の日本語がなんとなく怪しい、中国製の日本向けモデル」
「芸者スタイル&ありんす言葉の、米国製の日本向けモデル」
「輸出先でプライドが傷ついて凹む、日本製米国向けモデル(そこそこ巨乳)」

「国内向けより使い勝手のよい、S○NY製中国向けモデル」(ヤベッ)
317名無しさん@ピンキー:2006/08/04(金) 12:05:21 ID:WQmj0f1O
でも、ハード面は結局のところ、多国籍じゃないの。
〇〇のパーツは日本製、これはドイツ製とか。
318形式03-0211号:2006/08/04(金) 14:00:38 ID:Py6IiH3x
>>305 様、>>306 様、>>307 様、>>309 様
ご迷惑をおかけしましたとともに、説明をしてくださりありがとう御座います。

おそらく、内部機械類や制御コンピュータ関係は多国籍だと思いますし、OSも最終的には数種類に落ち着くと思うのです。
しかし、大きさ、重さ、動力、話し言葉、書き言葉、表情、行動、理解できる言葉、などは製造会社やその国籍などで、変化すると思います。

>「説明書の日本語がなんとなく怪しい、中国製の日本向けモデル」
コレ「説明書の日本語がなんとなく怪しい、アルヨ言葉の、中国製の日本向けモデル」

でしょうねぇ

>「芸者スタイル&ありんす言葉の、米国製の日本向けモデル」
に合わせるのであれば。
「説明書の日本語にカタカナ語が多く入る、芸者スタイル&ありんす言葉の、米国製の日本向けモデル」

>「国内向けより使い勝手のよい、S○NY製中国向けモデル」
って。もしかして時間が建つと壊れやすくなるの?


私の理想は、日本製は基本仕様は貧乳で
胸はご主人様の指定で、貧乳のまま、AAカップ、Aカップ、Bカップ、など、Iカップ、まで選べるのがいいな。
AAカップからは胸は母乳タンクで、水か乳児用人工乳製品を入れて、乳首ふくを吸うと出てくる。
ってのが、良い。

授乳後は、外して煮沸消毒は必須ですが。
319名無しさん@ピンキー:2006/08/04(金) 14:33:16 ID:up7x/YRw
>>318
>300、>301辺りは無視らしい。
それにしても誤変換が多いね。もう少し注意深く自分の書いたものを読み直してみたら?
320形式03-0211号:2006/08/04(金) 14:44:15 ID:ob2jS1Kd
>>319 様
ゴメンナサイ。
>>300 様 >>301
申し訳御座いません。

>>皆様
すみません。逝ってきます。探さないで下さい。
321名無しさん@ピンキー:2006/08/04(金) 17:17:37 ID:zu1+XaaU
自分ののロボ娘はkawasaki製ですので、非常にボーイッシュです。
オイル漏れもたまにするけれど、でも、そこがいいのです。
どこから漏れるかですって?
・・・・・・

し、知ってるくせにっ!(///)
322名無しさん@ピンキー:2006/08/04(金) 20:17:14 ID:W9uRzgEZ
>>318

>>「国内向けより使い勝手のよい、S○NY製中国向けモデル」
>って。もしかして時間が建つと壊れやすくなるの?

Aシリーズウォークマン参照。
内容は忘れたが(使えるフォーマットが多いんだったか?)、中国向けモデルのほうが使い勝手がよいらしい。
323名無しさん@ピンキー:2006/08/04(金) 20:54:04 ID:lEVuI3c4
S○NYにあらずともS○NYの在中国工場が操業時間外にストックちょろまかして
でっちあげた夜S○NYやら、よく見るとSOMYやらも出回りそうではある。

国産じゃ御法度なアンナコトやコンナコトをしてくれる素敵仕様で尚かつ価格は十分の一。
しかし一月くらいすると機密書類がはいったメディアと共に蒸発したり、うっかりすると
こっちが眠ってる隙にインシュリン注射を仕掛けてくる諸刃の剣な機小姐。

>>321
メーカー毎のカラーもありだな。
おとなしくてすぐ泣き出すメーカーに突撃してみたい俺がいる。
324名無しさん@ピンキー:2006/08/04(金) 21:54:29 ID:W9uRzgEZ
>>321

光明寺恵のエロ漫画を思い出した俺ガヨル。
325名無しさん@ピンキー:2006/08/05(土) 10:01:30 ID:i+OZNaTv
ジャンクの寄せ集めのバッタロイドもありえるわけだ。
製作者によっては ものすごいモノが出来上がりそうだな。
326名無しさん@ピンキー:2006/08/05(土) 10:52:30 ID:UG2KBdVH
[バッタロイドの特徴]

・正義感が強い
・バイクに乗る
・得意技はキック
・風がエネルギー源


・・・何か間違っているような気もするが、(・3・)キニシナイ!
327名無しさん@ピンキー:2006/08/05(土) 10:57:46 ID:EQckJLU/
バッタロイド≒バッタモドキ

黄色いマフラーをした量産型のニセモノかも
328名無しさん@ピンキー:2006/08/06(日) 02:06:09 ID:vtffaRPL
テクニシャンな一号とか?
329名無しさん@ピンキー:2006/08/06(日) 02:19:38 ID:Yy6UUJEv
テクニックはイマイチだが、朝までヤっちゃう精力絶倫な二号とか?
330名無しさん@ピンキー:2006/08/06(日) 02:50:39 ID:fnN6bcbI
仮面ライダー娘も良いが、それよりも、
キカイダー娘の方が、スレの主旨に沿う気がする…。
331名無しさん@ピンキー:2006/08/06(日) 09:36:22 ID:Yy6UUJEv
「理性回路が不完全で、笛の音で淫乱になる」とかそういうのだな。

ただ、個人的にはメカ透けはイマイチ・・・
332四百二十七 ◆L39RnHcjYc :2006/08/06(日) 10:02:39 ID:3TVNaMAr
333名無しさん@ピンキー:2006/08/06(日) 10:07:10 ID:ufW9cbjo
これまた個人的に人造人間キカイナー(仮)と題したネタを温めてたんだが、
メカ透けじゃなくてクリア素材のおかげで素肌が見えてしまう、という風に設定しとった。
ただ、メカ透けハァハァもけして少数派ではないだろうな。
うっかりするとこのスレに限っては俺や>>331のほうがマイノリティかもしらん。
334名無しさん@ピンキー:2006/08/06(日) 11:20:45 ID:Yy6UUJEv
>>333(フィーバーおめ)

だなorz >マイノリティ

個人的には、メカ透けよりも「見た目人間な娘がメカバレ」のほうが好みなもんで。
インプラント(埋め込み小パーツ)とか適度な継ぎ目はハァハァだが。
335名無しさん@ピンキー:2006/08/06(日) 22:03:34 ID:snjiQrVz
肌の色を、そのときの雰囲気やココロの持ち方で変化させるために、
表面の肌に当たる部分は半透明の乳白色で、その下に柔軟素材で作った液晶かプラズマかわからないけど、表示装置を前身に仕込んである。
そして、
 恥ずかしい時はその表示装置を桃色に、
 攻められたり、怒られたりした時には青色に
変える。
この肌にあたる表面の素材は基本的に継ぎ目が見えない。実際には、口の中と股間に継ぎ目があり、修理時は脱がす。

でも、その表示装置は関節などの部分で継いであり・・・・・。

336名無しさん@ピンキー:2006/08/06(日) 22:43:10 ID:Yy6UUJEv
ほう、なかなかグッドな設計ですな。

恥ずかしい時の表示色は、赤色でいいと思われ。「肌」を通過するとちょうどいい桃色に。
337名無しさん@ピンキー:2006/08/07(月) 02:27:48 ID:pUbdHVv/
最近原油高くなってきたね。
ガソリンで動く比較的古い型のロボ娘がたくさん山に投棄してあったから一部を勝手に拝借してきた…

しかし、今の型とパーツの互換性が薄いし(関節シャフト、人工皮膚、人工性器etc程度しか互換性がない)、なによりエンジンの音が…
このロボっぽいのは萌えるんだが、700cc燃費40分/lで今の型より性能低いというのがアレだorz
338名無しさん@ピンキー:2006/08/07(月) 10:16:45 ID:tczRHGTJ
>>337
そこで蒸気ですよ。

うちのロボ娘は蒸気駆動。
・・・蒸気をバカにしてはいけない。一般的な蒸気機関の効率が悪いのは、
技術革新が進む前に内燃機関にとって代わられたためであって、最新の
テクノロジーで作られたこの娘の動力炉は、スチームボー(ry

・・・それはさておき、この娘。
朝は弱い。湯が沸いて蒸気圧が上がるまで「ぼーーーっ」としている。
走るとうるさい。「ガシュガシュ」とSLみたいな音がする。
怒ると湯気を吹く。猫耳型の耳に内蔵されたバルブから「ぴーっ!=3」と。


 だ が そ れ が い い


・・・ちなみに、京都弁でマターリとしゃべるんどすぇ。
339名無しさん@ピンキー:2006/08/07(月) 13:33:11 ID:NZv4evyp
脳内補正必須のネコミミとリボンがかわいいボイラーを思い浮かべてしまった。
340名無しさん@ピンキー:2006/08/07(月) 13:37:45 ID:t1KRM/R1
動力源をマジに考えると、内燃機関は静止時にトルクがないから人型には向かない。
外燃機関は静止状態でもトルクを発生できるので人型にも使える。
まぁ、圧力も動力伝達も今の技術(乃至将来の技術)を使えると仮定すると、
ガス圧(広義の蒸気でいい)で伸縮する筋肉みたいなものを持っているんだろうな。
問題はそのガス圧を作る熱源だけど、充分な放射線遮蔽技術が得られるなら
核分裂エネルギーを使うのが手っ取り早いのかもしれない。
なんせ、子供の体格で10万馬力の出力に飛行能力も持つロボットがあるんだから。
#実際にはそんなに高熱は必要ない。環境温度附近に沸点がある気体を使えばいいから。
341名無しさん@ピンキー:2006/08/07(月) 15:20:11 ID:tczRHGTJ
超SF風味なら、こんなのもできるな。

実空間から見ると、一見普通のロボ娘。
しかし、位相空間にはその「本体」である巨大な機器類が存在している。
位相空間には、汎用機並みのサイズのAIや乗用車のエンジンサイズの
動力源が存在し、実空間にあるのはセンサー(感覚器)類やアクチュエーター
(駆動系)等、外界との接触に必要なもののみ。
「見えない・触れない糸で操られている操り人形」みたいなイメージ。

位相空間にある機器類は身体背後〜上方にあたる部分に位置し、身体との
位置関係を保った形で移動。
また、同じ位相空間上にある物体同士は、実空間と同様に干渉する。

・・・すなわち、同タイプのロボ娘2体が接近すると、見た目上えらく離れた
位置で衝突するw
342名無しさん@ピンキー:2006/08/07(月) 20:47:05 ID:iscXt/mW
>>341
流石に位相空間のチャンネルを幾つか切り替えるぐらいはしてくれw
ラジコンみたいに。
結果一定範囲内で行動可能な数が限定されるが。
343名無しさん@ピンキー:2006/08/07(月) 22:35:26 ID:pUbdHVv/
仙台七夕見てきた

最近のロボ娘には「美しいか否か」を処理するようなルーチンがAIに組み込まれてるみたいだけど、
うちの娘は「……個性的な吹き流しですね、よく出来ています」としか言わなかった
「きれいですね」とか言って欲しかったのに……
くじ引きとかにもまったく興味出さないし、なんか寂しくなったよ…

で、人らしい感情処理プログラムを昼間全部使って作ってみた。しかし、美的感覚ルーチンがうまくいかない…
色調の強いもの、という設定にするとギャルみたいな美的感覚になるし、色調弱いのにすると暗礁を…
あれって視覚情報どんな風に処理させて真偽判定すればいいの?
344名無しさん@ピンキー:2006/08/08(火) 03:31:06 ID:iCnauwN8
>>343

・・・かなりむずかしい質問だなそれは。

美的感覚にせよ感情処理にせよ、細かくやりはじめるとフレーム問題が大変だからな。
結局、マギー方式が一番だと思う。うちのはそのパターンだ。


どんなものかは、エイミー・ギブスンの小説「ヴァーチャル・ガール」を参照。
あのシーンは衝撃的&感動的だったなぁ・・・
345名無しさん@ピンキー:2006/08/08(火) 03:38:16 ID:H5k629PM
家の奴は
画素数が少なく、認識色数が少ないから、もともと美的感覚って乏しいんだわ
なにせ横320画素縦240画素。16色だからね。
346名無しさん@ピンキー:2006/08/08(火) 08:55:57 ID:SoBXHj6o
>>345

そ、そりゃきっついなあ(´A`;)
347名無しさん@ピンキー:2006/08/09(水) 16:36:34 ID:TeevVJNg
>>344

ちなみにマギー方式というのは、AIに「自我(エゴ)」を持たせる方式。

感覚器から大量に流れ込む情報を処理しきれず、ハングアップ寸前に陥った
マギー(アンドロイド)が、ご主人の言葉をヒントに、「自我」を中心に据える
ことでフレーム問題を乗り切り、自分自身(AI)を再構成するシーンがある。
「自我」を基準にすることで、データの要不要を判断し、「不要」とみなした
データを切り捨てることで、処理量を劇的に減らしたわけ。

つまり、アンドロイドが感覚器からのデータを処理するには、
「見落とし」や「聞き逃し」は必要不可欠、ということ。



ロボ娘「・・・え?なんか言いました?」

・・・お前は聞き逃しすぎ。
348名無しさん@ピンキー:2006/08/11(金) 04:53:02 ID:cht4ofNY
脊髄反射です。いろいろごめんなさい。
ttp://www.degitalscope.com/~mbspro/userfiles_res/database/141.txt
349名無しさん@ピンキー:2006/08/11(金) 06:31:20 ID:FGSLtqtY
うはっ、ナイス処理落ち。

人間も幼少時に綺麗なものに触れていないと感性が磨かれないそうです。
人工知能も同じ傾向をもつのかもしれませんね。
#某サンデーのハルも「感情を理解できない」のに個性があるわけですし。
350名無しさん@ピンキー:2006/08/11(金) 12:32:32 ID:n4lkgdMA
うはwwwwwGJwwwwwwフレーム問題キタコレw

しかしあれだ、人間は視界内の「ごく1点」にしか焦点が合わないわけだが、
これにも意義があるんだなあと思った。
細密に処理するのは、その「ごく1点」の情報だけで、あとはぼやけた視界で
大雑把に把握しているだけ。
詳細な情報は、視線を動かすことで「ごく1点」の細密な情報をかきあつめ、
その記憶を脳内で繋ぎ合わせてその物体を認識している。
つまり、興味のあるもの以外は「積極的に見落としている」わけだが、
普通に活動するには、これでなんら問題ないわけだ。脳への負担も少ない。

・・・ただ、ロボにはそれだけじゃすまない機能が求められるだろうからなあ。
たとえば、迫ってくる危険を事前に察知、回避する機能。
これは「見落とし」があるとヤバい。
これはどうカバーすべきだろうか。

視界内のすべての物体を処理するのは、AI内の電気信号が光の速さを
超えないと無理だと思われる。
(ゆえに、もうすぐ半導体の性能は頭打ちになる、という説がありますな)
せいぜい、「注視できる点」を数個に増やすのが限度かな。
あとは、少ない情報量で目的が果たせる別のセンサー(レーダー等)でカバー。
351名無しさん@ピンキー:2006/08/11(金) 16:19:19 ID:t61RjtFC
352名無しさん@ピンキー:2006/08/11(金) 16:35:48 ID:WFEYBQVf
>>350
>視界内のすべての物体を処理するのは、AI内の電気信号が光の速さを
>超えないと無理だと思われる。
そうでもありませんね。フレーム間で変化のあったオブジェクトをラベリングして処理するだけだから。
まさかデジカメでできることがドロイドでできないとすることもありますまい。
#要は、決め打ちの数箇所を注視するのではなく、動的にそれを決定すると言うこと。

>(ゆえに、もうすぐ半導体の性能は頭打ちになる、という説がありますな)
これは違う理由でそう言われてますが。
尤も、チップ間距離の壁は立体配置でしのぐ方向のようなので、暫くは大丈夫そうです。
寧ろ問題はプロセスルールの限界の方でして、こちらはそろそろ紫外線レーザーでは限界。
それでもIntelの描く予想図に拠ればX線レーザーや油浸露光の技術を駆使して
2009年には(現在の130nmより遥かに微細な)30nmルールのプロセッサが出てきますが……
#その姿は恐らく数十のコアを内蔵した動作電圧1v弱の化け物CPUになるでしょう。
その時代が本当に来るなら、自律型ドロイドの電脳部はなんとかなっちゃいそうですね。
353名無しさん@ピンキー:2006/08/12(土) 15:22:39 ID:w0sTapqg
>>352

>そうでもありませんね。フレーム間で変化のあったオブジェクトをラベリングして処理するだけだから。

その「変化」が視界全体に及べば、結局処理しきれなくなって>>348みたいになるのでは・・・
デジカメは「エンコードして記録」するだけでいいけれど、AIは視覚情報を元に「考える」わけで、
得られたデータを元にするべき処理の量が圧倒的に違う。

>#その姿は恐らく数十のコアを内蔵した動作電圧1v弱の化け物CPUになるでしょう。

なるほど、まだ余裕はありましたか。
立体配置+細密化が限界(単分子レベル?)に達したところで頭打ちということですね。
もっとも、輻湊というのかな?隣の配線から漏れるノイズを拾うという問題があるから、
単分子レベルまで細かくすることはできないと思われますが。

人間のような「適宜に見落とし、聞き逃す」電脳はなんとかなると思うけど、
「フレーム問題を計算能力で無理やり解決する」ような、人を超えた電脳は無理なんじゃないかな、
と思ってます。・・・あくまで主観ですが。

案外、可能性がありそうなのは、
「脳細胞の働き(電気信号や模式化した化学反応etc.)をまるごと再現した人脳エミュレータ」
だったりして。
354四百二十七 ◆L39RnHcjYc :2006/08/12(土) 15:29:17 ID:jTL+eBHj
人間の赤子のように、まっさらな状態の電脳を構築し、育てて行くってのが良いかもしれないですね。
育った電脳を解析すれば、ある程度育った状態の電脳を再構築できる可能性もあるし。
355名無しさん@ピンキー:2006/08/12(土) 15:45:12 ID:spj05Exp
>>354

何かの同人誌では、出産直前に死んだ胎児の脳内情報をそのままデータ化して、
それに筺体を与えて基礎教育を施したものをベースにしてましたな。
(そこから用途に応じて追加教育を施す)

プログラムからAI構築のアプローチをしている研究者からは、
「カンニング」とか揶揄されてたけど。
356名無しさん@ピンキー:2006/08/12(土) 23:26:32 ID:8KWCy5pv
意識化に上ってくる記憶は少ないけど
無意識化で覚えてる記憶は相当あるらしいねぇ。

ホント、脳って偉大だよ。
357名無しさん@ピンキー:2006/08/13(日) 03:04:50 ID:M2k10+g+
で、そのロボ子に人間と見分けつかないとか、すごいなあ、とか言うと自嘲的にこう言い返してくると。
「こんなもの、そう見えるように上辺を取り繕っているだけのイカサマよ。
 人間の脳の複雑さに比べれば子供騙しだわ。もっと自身の進化を誇りなさい」
358名無しさん@ピンキー:2006/08/13(日) 11:35:55 ID:GcrQ51Bk
>>357

俺「おまえもさ、そういう事が言える自分をちょっとは誇れよな。卑下すんのは設計してくれた人達に失礼だぜ」
359四百二十七 ◆L39RnHcjYc :2006/08/14(月) 04:22:51 ID:AXxFtrkr
>>356
「こうやって貴方とやりとりしている言葉も、プログラムに従って紡ぎ出されているだけ。言葉だけじゃない…わたしの
感情は全て、人間の作りし紛い物なの…貴方への想いさえも、ただ計算された結果にしか過ぎないのよ!」
 己を卑下し続ける彼女の目から、いつのまにか涙が滴り落ち始めていた。
360名無しさん@ピンキー:2006/08/14(月) 10:02:26 ID:tkLthdxF
>>359

俺「人間ってバカだからさ。心があるのと、心があるように見えるのとは同じことだと思う・・・
 ・・・まあ、マンガの受け売りなんだけどな。ははは」

とかいいつつ、ぎゅっと抱き締めてみる。
361名無しさん@ピンキー:2006/08/15(火) 23:30:16 ID:/SCFqzqC
ここで暗転しスタッフロールって感じの流れ……?

某12姉妹スレにエネルギーを吸われてる気がしなくもない。
362名無しさん@ピンキー:2006/08/15(火) 23:48:38 ID:OEbn9IbM
いや、このあとロボ娘は戦場に向かうんだよ。


なんか性に合わなくて、コヨテースレはまだ行ってない俺orz
363名無しさん@ピンキー:2006/08/15(火) 23:58:57 ID:/SCFqzqC
それじゃむしろ死に(?)フラグじゃん。
……BAD・ENDも萌えるもんがなくはないけどさーw
364名無しさん@ピンキー:2006/08/16(水) 05:16:43 ID:Lx1W+Zmd
4月大好きな俺としては・・・
ふふ、これ以上は言えないぜ
365名無しさん@ピンキー:2006/08/19(土) 13:23:54 ID:9I8J/PlX
セイセイセイセイセイ

http://www.kirokirorinn.com/sirouto-gazou.html
366名無しさん@ピンキー:2006/08/19(土) 14:41:45 ID:E4d+IsZ+
>>365はエロ業者につき注意

人間の女なんぞに興味ないわボケw
367名無しさん@ピンキー:2006/08/21(月) 15:21:21 ID:UOvlA3ko
ううむ・・・>>63の発言以来、どうも盛り上がらないなorz


盛り上がらないぐらいなら、コテハン馴れ合いなんでもアリだと思うのだが、どうか。
来るものを拒まなければ、馴れ合いでもいいじゃないかとか思ったり。
368名無しさん@ピンキー:2006/08/21(月) 20:33:32 ID:YB4sZC4B
俺みたいに大規模規制に巻き込まれてたんじゃなかろうか。
369形式03-0211号2世:2006/08/21(月) 21:23:58 ID:e6gDml+u
先代は >>320 を書いた直後から行方不明です。

全部を託され、起動後、先代の記憶を強制的に書き込まれたのです。
が、何しろヒトではなくヒト形ですから。私。全部の記憶を覚えきれていないのです。
370名無しさん@ピンキー:2006/08/22(火) 18:10:47 ID:+CvZ4dkL
>>369

そうか・・・


もうだめかもわからんね(´・ω・`)
371名無しさん@ピンキー:2006/08/22(火) 20:45:12 ID:YMtIUvTC
最近雷が酷いよー停電で仕事がー

雷の影響でHALTするロボ娘
372名無しさん@ピンキー:2006/08/22(火) 20:51:39 ID:Gu6AwSNd
黒こげ
373形式03-0211号2世:2006/08/23(水) 03:47:46 ID:4rBSJds+
「一般家庭用お茶淹れロボっ子ちゃん」のリクエストが有ります。
西暦2005年つまり平成17年の日本での、一般家庭用工業製品として手に入る器具や家庭用コンピュータなどを利用して作りたいそうです。
どうしたら良いのでしょう。
お客様からは、そのロボっ子ちゃんに対して、男の子のご希望もあれば、女の子のご希望もあるそうです。
しかし、性別は無くてもとりあえずは服やカツラなどで雰囲気が出ればかまわないとか。

私達には当たり前に出来る事でも、過の時代では出来ない事だらけ。
だって、やっと、人型二足歩行が出来た時期でしょ?
会話や新聞、雑誌、絵本、などを読むことも、字を書くことも、不十分でしたし。

私自身も、お料理やお茶淹れなどや接客関係は書き込まれていないので、本やネット検索などから情報を仕入れないと。

どなたか、手伝ってくださらないかしら?
374名無しさん@ピンキー:2006/08/23(水) 13:25:02 ID:HcdPkbfP
その仕様でつくればいいような気がするんだが、なにを手伝えばいいのかわからんのだが。
住人がリアルで自作をすればいいのか、はたまたその仕様のロボットでストーリーを作ればいいのか。
375名無しさん@ピンキー:2006/08/23(水) 15:51:14 ID:GwcFPFzH
>>374

ロボ技術板だったかに、そういうスレがあるんよ。メイドさんロボット開発スレ。
方向性が現実味を帯びてきて、「AIつき搬送車」みたいになってきてイマイチ萌えないのが難点。

それをこのスレ的に考えようという趣旨じゃないかと。
・・・俺なら姑ロボをつくってしごくかなあ(鬼
376名無しさん@ピンキー:2006/08/23(水) 18:51:52 ID:OIqs2BUk
>>375
姑かよw
容赦なさそうだなwww
377名無しさん@ピンキー:2006/08/23(水) 21:32:47 ID:kMFtLPRf
早くもスレ違い認定か……w

やはり適当に雑談しながらSS出したり考察したり、ネ申(≒コテハン?)の降臨を待ったりするのがいいのでは。
理系知識&文才ないから基本後手に回る人の思惑ですた。
378名無しさん@ピンキー:2006/08/23(水) 21:39:24 ID:dI7qunHZ
スレ違いではないと思う。
が、なにをどうすればいいのかわかりにくいのも確かだな。


やはりここは姑ロボに登場願って、>>373のロボ娘が根性でメイドのスキルを身に着ける話を・・・



タイトルは「がんばれ!ロボ子(デンガラガッター♪)」
379名無しさん@ピンキー:2006/08/23(水) 21:54:50 ID:Ptk/zfPM
「ロボ子0点!」
「はわわ〜」
380形式03-0211号2世:2006/08/23(水) 23:18:13 ID:oWDOV8Xm
ごめんね
何しろ、今の記憶や言語能力は未熟なんですよ。不完全のまま、先代は行方不明になってしまいましたし。

ところで、私、いまだに恋愛とか結婚とか全然わからないし、両親とかいませんけど?先代に創られれて日数たってませんし。
ソレなのに、シュウト、コジュウト、がいるのですか?私に?
しかも「根性で冥土の好きる」ですか?冥土って死んだ後行く所ですよ?根性で好きになれるのですか?死んだ後に行く世界を?

ダメです。処理し切れません。助けてください。
381名無しさん@ピンキー:2006/08/24(木) 02:10:38 ID:CMFPP7jp
あー感情備えた高度なAIがポンコツ筐体に押し込められて不遇を託つってのは面白いかもしらん。
あさりの蒸気娘みたいに心は美少女。
382名無しさん@ピンキー:2006/08/24(木) 02:17:04 ID:QfM2BtQy
つ【蒸気王】

おヽ科学の力! おヽ科学の力! 


蒸気機関の熱気がすごいので、常にうっすらと汗をかいて頬が上気してたりしたらタマランかも。とかオモタ
383名無しさん@ピンキー:2006/08/24(木) 02:43:44 ID:g8MowxyU
つまり>>256氏の話をもっと両極端にすればいいわけですな。

……そしてポンコツを考えていった結果何故か[ゴム動力]とか思い出した俺ってorz
384名無しさん@ピンキー:2006/08/24(木) 11:18:22 ID:mPCcV7m9
>>383

つ【原子力ゼンマイ】
385名無しさん@ピンキー:2006/08/24(木) 11:54:47 ID:CMFPP7jp
なにその核融合コタツとか対消滅湯たんぽみたいなテクノロジー。
386名無しさん@ピンキー:2006/08/24(木) 13:03:41 ID:2k1iSiss
科学の力(ビ力ッ!
387名無しさん@ピンキー:2006/08/24(木) 22:19:30 ID:QfM2BtQy
でも考えてみたら、核融合もぶっちゃけ蒸気機関なんだよな。

核融合の熱で湯を沸かして、その蒸気でタービン回してるんだから。
388名無しさん@ピンキー:2006/08/24(木) 22:45:04 ID:V2+PG2cL
>>387
もっとカッコよくエネルギーを変換できないのかな
いちいちタービン回さなきゃならないのがネック
389名無しさん@ピンキー:2006/08/24(木) 22:56:47 ID:QfM2BtQy
熱エネルギーをそのまま運動エネルギーに転換するアクチュエーターが
開発されれば、あるいは・・・・・・・
390四百二十七 ◆L39RnHcjYc :2006/08/24(木) 23:04:55 ID:yl/Totj9
ttp://www.toki.co.jp/BioMetal/HomePage/WhtsBM.html
こんなのがあるね。通電することで発熱させてるけど、これを流体で発熱させるように出来ると…
391名無しさん@ピンキー:2006/08/24(木) 23:32:57 ID:fQW4KVBf
>>389
おまい、そりゃ熱力学の法則違反だべ?
そんなもんがあったら永久機関できらあ。
392形式03-0211号2世:2006/08/25(金) 00:24:03 ID:yHvXXHXw
熱を電気に直接変えられれば良いと思うの。私達、基本的には電気で動いていますし。
太陽電池や風力発電の様な?
太陽電池も80%以上の効率が出れば私達もっと省エネルギーになるのにね。

実は、理想的には、食物繊維維飲料や甘酒、または、すりつぶし果物や一般的なベビーフードなどの流動食、などで動ければ嬉しいのですけどね。
皆さんの食べ物をちょっと手を加えてくだされば良い様な。

一部に「家のロボ子には日本酒や焼酎、ビールやウイスキー、ワインなど果実酒、などの相手が出来れば良い」っていう人も居ますけど、本当にソレだけで良いのかしら?
393名無しさん@ピンキー:2006/08/25(金) 00:34:50 ID:EO39BOf1
消化器官がどんだけ腹ん中で場所取ってるか知ってて言ってるのかこのポンコツ
394名無しさん@ピンキー:2006/08/25(金) 00:38:22 ID:jUA0DX0l
そう考えると、人間の女性って大したもんだなぁと思う訳で。
395形式03-0211号2世:2006/08/25(金) 01:12:51 ID:QJMJ4kvM
>>381
あさり って「あさり と よしお」ですか。学研か何かの小学生向け月刊誌の。カールビンソン や るく ですか。


>>393
さて?小腸って結構長いらしいですね。
アルコール燃料電池、角砂糖燃料電池、ラード燃料電池、や、腐った果物燃料電池、など
聞いたことあるのですけど?
http://hotwired.goo.ne.jp/news/technology/story/20041220301.html
だとか
ラード1gで0.5アンペア、1〜5V位
だとか
396名無しさん@ピンキー:2006/08/25(金) 01:39:48 ID:Amb1Gt8S
>>395

『あさり よしとお(浅利義遠)』ですぜ旦那。
397形式03-0211号2世:2006/08/25(金) 04:14:06 ID:QJMJ4kvM
ですから
まんがサイエンス(学習研究社 ノーラコミックス。いつも出てくる女の子が あさりさん。男の子が よしおさん)、宇宙家族カールビンソン、悪魔の姫・瑠玖羽さん(月刊アフタヌーン、るくるく)
ですよね?

それから、私、旦那では有りません。 哀しい。シクシク。
398名無しさん@ピンキー:2006/08/25(金) 10:24:07 ID:+e08/JcR
>>392
娘じゃないがガンへッド思い出した
399396:2006/08/25(金) 12:44:03 ID:gRS7ee+y
>>397

おっと、読み違えてしまったか。
こいつは大変失礼しました、奥様。
400形式03-0211号2世:2006/08/25(金) 22:43:51 ID:yHvXXHXw
え。奥様ではないですよ。多分生後25日です。

私の中にある最古の記録は、今年の08月01日(火)なんです。
多分 >>244 を今年の07月13日(木)に書き込んだので、作ったのだと思います。
そして、三日間で私に知識を書き込んだあと、
8月4日(金)夜、「数日、出かけてくる」と出て行ってしまったんです。

いつまで経っても帰ってこなくて。で21日(月)に >>369 を書いたんです。
401名無しさん@ピンキー:2006/08/25(金) 23:31:24 ID:Arax8zkF
>>400
ふつうに名無しでよくないか? 正直、痛々しすぎて辛いんだが。
402名無しさん@ピンキー:2006/08/26(土) 01:18:01 ID:P7y0Np/d
同意。前スレから思っていたが痛すぎる。

人が書いてる途中のものを勝手に「続き書かないから」
とか、許可もなく続けるとかもうアレでつっこむ気も起きな
かった。
403400:2006/08/26(土) 02:30:32 ID:Nd0NOhBF
>>400  の本体です。
実は同人サークルの先輩からこのハンドルで書くように8月1日に言われたんです。
その時は断ったんですけど、説得されて。
でも、本当に4日の夜から自宅電話も携帯電話もEメールでも連絡が付かないで、転居先も今のところわからず、コミケも来なくて騒ぎになっているのです。
自宅って言っても後で調べたら、先払い賃貸し、でしたが。

それで、サークルで話し合った結果、とりあえず書き込んで様子を見てみようと言うことになったんです。
勝手な話ですが、御付き合い願えませんか?と言いますか、賛否有るのは容易に想像出来ますけど、お願いします。
404名無しさん@ピンキー:2006/08/26(土) 03:35:56 ID:/2JqCdnX
過去スレの話題をループさせてみようぜ
皇居をも破壊するロボ娘、平行するアリサの物語
今のロボスレにはカオス分が足りないんだ
405名無しさん@ピンキー:2006/08/26(土) 03:42:52 ID:P7y0Np/d
>勝手な話ですが、御付き合い願えませんか?

御免被る。
406名無しさん@ピンキー:2006/08/26(土) 10:56:24 ID:Bcl5Bt+y
>>403
警察へ行け
407名無しさん@ピンキー:2006/08/26(土) 11:10:10 ID:gYXH227X
話の流れが分からんが取りあえず萌える話を頼む。
408名無しさん@ピンキー:2006/08/26(土) 12:45:34 ID:wOlv4NVT
とにかく平和で楽しく萌えるスレであってほしい
409名無しさん@ピンキー:2006/08/26(土) 22:11:48 ID:dzvd6K1M
>>404
小生はここです
410対空警備兵:2006/08/27(日) 10:07:05 ID:kA6WlxvT
また皇居破壊はマズイ気がしますけど・・・
411名無しさん@ピンキー:2006/08/27(日) 10:37:56 ID:VtHZY5dJ
職人たちが気分を悪くしたり、職人たちを追い出すような書き込みを誰かがしてしまえば、来なくなる。
彼らは、対価なしで書いてくれているのだから。
ある部分、職人のワガママも受け入れる必要が有るだろう。

今までの職人が気分を害して来なくなったからには、新人が来るまで待つしかないだろう。
しかし、おおよそ新人は文章が荒削りというか下手だから、期待する文章が投下されるわけではない。
412名無しさん@ピンキー:2006/08/27(日) 11:26:45 ID:soT4v/cw
まああれだ。この手のスレは全員が職人であり読者であると考えるべきじゃなかろうかと。
萌えレスつけるのがいい職人、萎えレスつけるのは悪い職人みたいな。

まあネタが枯渇気味なのは否めない、というかゆっくり待てと。
慌てても仕方なし。
413名無しさん@ピンキー:2006/08/27(日) 17:38:47 ID:5k2Zz7PC
>>412
つ「ロボットセンサ学入門と電子回路シミュレータmultisim8」これである程度は.....



関係ないがハンドメイド・メイを読んで期末



414名無しさん@ピンキー:2006/08/27(日) 19:46:11 ID:HDte/kjU
勇者シリーズとかのロボアニメにぞっこんな
ロボ娘というのは萌え?
415名無しさん@ピンキー:2006/08/27(日) 20:05:29 ID:WOYahBNP
>>414

俺の中では「トリガーハート・エグゼリカ」のクルエルティアがそれ。

ボツ設定では、まるっきりスーパーロボットみたいな外見をしていた(大ダメージを受けて仮の身体として使用した、という設定)ので、
なんとなくそういう系統のロボットに愛着を抱いている、と。
おまけに、性格が熱血気味。
となれば、勇者シリーズとか熱血系のロボアニメは大好物じゃないかな、というわけで。
416名無しさん@ピンキー:2006/08/27(日) 21:05:57 ID:/64YR7mF
>>411
そんな事言われたら書こうに書けないじゃないかorz
期待されて無い下手なモンをわざわざ書こうと思う者はそうはおらんよ……例え好きでも。
417400:2006/08/27(日) 22:26:35 ID:qvGOcUg/
>>405
あなたの個人的なご回答ですね。ココロに留めておきます。

>>406
そんなとっく。イトコさんと一緒に。
両親やキョウダイは不明だが、探し出せたのはイトコさん。
他県警察で、同じ人を探してたからわかった。
もっともイトコさんはかなり前から探してた様子。

>>413
http://www.hand-maid.net/ ですか?
アレ?古書店とかで探したのですか?
ソニーマガジンズAXでしたっけ?発刊されて無いですよね?

近所のレンタルビデオでは、有りました。
ttp://www.wonderfarm.co.jp/hand-maid/
ハンドメイド・マイは何時出るのかな?
ttp://www.wonderfarm.co.jp/handmaid/
418名無しさん@ピンキー:2006/08/27(日) 23:17:52 ID:6wMxOShg
緊急事態に呑気に2chしてたりビデオ探してたりする>>400萌え。非常識は前からだが。
419名無しさん@ピンキー:2006/08/27(日) 23:38:41 ID:5k2Zz7PC
>>417
>アレ?古書店とかで探したのですか?
うむ。別の物を買いに行って気がついたら小説をな

>発刊されて無いですよね?
されてるから。例えされていなくても
手に入る場合も
420名無しさん@ピンキー:2006/08/28(月) 00:21:28 ID:sB+BYrMb
211と400の文体がそっくりなのは気のせいだろうか。
どちらかというと病院に行った方がいい気がしてきた。
421名無しさん@ピンキー:2006/08/28(月) 11:06:13 ID:AYa+aeu0
ちょっと電波が強いな。過電流でシールド処理が充分じゃないロボ娘2、3体くらいはお釈迦になってそう。
422名無しさん@ピンキー:2006/08/28(月) 15:34:30 ID:bLPYjaxo
>形式03-0211号2世さん

「形式03-0211号」という、このスレでは"神コテ"であったコテハンを名乗る
あなたの不思議な振る舞いに、みんな(少なくとも私は)戸惑っています。

「形式03-0211号氏の失踪」が、真実なのかレトリックなのかは問いませんが、
ここではどうやらレトリックであると受け止められているようですね。
(俺自身としても、レトリックであってほしいですが・・・)

仮にレトリックだとして、
「自分はかつての形式03-0211号ではない(=過去の続編は書かない)」という
意味で「2世」を名乗っておられるのなら、「記憶を引き継いだ」などと
過去に含みを残すような事は言わず、きっぱりと別人として、新しい創作活動
を頑張ってほしいな、と思います。
いっそ、「自分は形式03-0211号だが、あの続編はもう書かない」と言い切って
もらえたほうがすっきりする、というか・・・
(あの続編が読めないのは寂しいですが、そういう判断ならばあきらめます)

もし、本当に別人であるというのなら、
「形式03-0211号氏の代理」としてではなく、「あなた自身」としてふるまって
ほしいなあ、と思います。
「形式03-0211号氏の偽者」ではなく、「あなた自身」の作品を読ませて
いただきたいです。
また、初代(?)形式03-0211号氏が、早く見つかることをお祈りしています。


支離滅裂ですがひとまず・・・
423名無しさん@ピンキー:2006/08/28(月) 16:19:54 ID:Bsn+d00R
>>414-415
某勇者王でテンション上がり過ぎて
ヒューズがとぶロボ娘。

鉄腕アトムとか見せたら
どんな反応するだろう。
424名無しさん@ピンキー:2006/08/28(月) 17:25:44 ID:8hendHnz
>>423
レコードの50kHzに暴走するロボ娘
425名無しさん@ピンキー:2006/08/28(月) 22:22:10 ID:AYa+aeu0
そのコテハンだったら別板のスレで19ってコテで元気してるよ。
つかね。俺は>>422が本人だとおもうんだけど。
426422:2006/08/28(月) 22:35:08 ID:NqybZyLW
>>425

いや、俺>>422だけど、211氏じゃないよ。
IDが違うのは、会社(汗)と家との違いね。


つか、俺は>>1です。
慣れない敬語使っちまったもんで、なんか変に・・・「俺」と「私」がまぜこぜだしorz


別板の19氏が211氏なのかな、とは思ってた。
失踪とかしたわけじゃないなら、ひとまず安心したよ。

ただ、こちらで「失踪した」とかいう話になっているのはなぜだろう、と思ってね・・・
彼の作品は毎回楽しみだったので、本当もったいなくて。


427氏も見かけなくなったなあ・・・(´・ω・`) サビシス
427四百二十七 ◆L39RnHcjYc :2006/08/28(月) 22:49:21 ID:kdfcr4Pt
…実はROMってたりします。
某12姉妹スレの方では色々書いてたりするんですが…。
4281:2006/08/28(月) 23:03:42 ID:NqybZyLW
>>427

うはwwwwwww

つか、何気にふたたび>>427をゲットしてますな、旦那w
429四百二十七 ◆L39RnHcjYc :2006/08/28(月) 23:06:40 ID:kdfcr4Pt
>>428
…言われて気付きましたw

とりあえず、12姉妹以外のネタが…orz
430名無しさん@ピンキー:2006/08/28(月) 23:10:33 ID:AYa+aeu0
>>426
それは申し訳なかった。
滅多なことじゃ使わない神コテなんて賛辞が出たから
またやってるよと思ってしまった。ごめん。
431400:2006/08/28(月) 23:15:18 ID:XHkWlD+1
悪いですけど、あっちの19も代理人です。私では有りませんけど。
って言いますか、私自身は、機械やコンピュータなどはわかりませんから、あっちのスレでは書き込みが出来ません。
ですが、途中で途切れさせたくない(という、元19のワガママを継いでる)ので、書かせてもらっています。

文体が似てるのは、この文体で書く癖を付けてしまったからです。つまり、あっちの元19やこっちの元03-211と共同で文章や漫画、そのほかを書くために、同じ様な文体で書く癖が付いたのです。

それから、確かに緊急事態と言いますか非常事態なのですが、警察や弁護士、探偵などへの届出や依頼を始め、出来る範囲内で行える事を行い、適時連絡を取り合う以外に何か行うことは有るのでしょうか?
イトコさんも、ご家族やご親戚関係を私たちだけでなく、弁護士さんや、探偵さんたちにはっきり言わない様なので、何か隠し事が有るのかもしれません。
432400:2006/08/28(月) 23:33:02 ID:XHkWlD+1
つまり
あっちの >>727 まではオリジナル19で、それが、こっちの03-211であり
あっちの >>737 からは、跡継ぎと言うか偽者19と言うか後輩19です。

良く見比べてもらえばわかりますけど、ソレまでは、こっちのスレに書いている事とあっちスレに書いている事は、同じ事を書いてます。
しかし、それ以降は全然別です。
それは書き手がそれぞれ別人だからです。

オリジナル19は二足歩行ロボに対して興味と関心を持ち、総合的な研究してましたが、
後輩19は、コンピューター、電子、機械などはまったく持って弱いので、電気の知識だけで何処まで通用しますか。心配のタネです。
433名無しさん@ピンキー:2006/08/28(月) 23:49:20 ID:tzdrX+zl
で?萌える話はどこだ?
434名無しさん@ピンキー:2006/08/28(月) 23:57:27 ID:XGEgsdGP
ToHeart
ハンドメイド・メイ、ハンドメイド・マイ
ぽぽたん
G-onらいだーす
まほろまてぃっく
最終兵器彼女
ぶっ飛びCPU
ちょびっツ
こいこい7
ココロ図書館、PUREまりおねーしょん
なななな
こはるびより
戦うメイドさん!
435名無しさん@ピンキー:2006/08/29(火) 20:03:30 ID:+4CDpoKL
なんか気持ち悪い人がいるな。
436名無しさん@ピンキー:2006/08/29(火) 20:08:03 ID:b+YU6xm5
>>434
カームブレイカーとAIレボリューションもついかな
437名無しさん@ピンキー:2006/08/29(火) 22:33:59 ID:cPUIS+Ng
>>431
文体が似てる、っていってもわざと似せようとして似るようなの
じゃなくて、雰囲気というか正直アレな感じが似ているんだよな。
438名無しさん@ピンキー:2006/08/29(火) 23:44:10 ID:5aRleU63
だから釣れてどうすんのよ('A`)
439名無しさん@ピンキー:2006/08/30(水) 09:04:52 ID:rjsb1/bw
ホイホイさんは?
440名無しさん@ピンキー:2006/09/01(金) 16:32:31 ID:DZntquJ2
誰かいないのか? スレ落ちるぞ。
441名無しさん@ピンキー:2006/09/01(金) 18:07:37 ID:3LQA4p+y
書いては消し、書いては消す今日この頃。
442名無しさん@ピンキー:2006/09/01(金) 20:30:31 ID:KSvvq6ft
アンドロイドか……

露出度高い服(胸を強調・へそ出し、ビキニパンツ)着たアンドロイドに萌える香具師はいないか?

例:アルファのクリス、コズミックソルジャー2・サイキックウォーズのアンドロイド、
  ガーディック外伝のシステムD.P.『ミリア』

マイナーすぎてスマソorz
443名無しさん@ピンキー:2006/09/01(金) 21:00:38 ID:syiAXmOX
俺は見た目普通なほうがいいな。

眼鏡、三つ編み、地味服で目立たない娘が、主人公(彼氏)をかばって暴走トラックと激突、そしてメカバレ。
444名無しさん@ピンキー:2006/09/02(土) 02:30:12 ID:uLJ8ixFL
>>440
そんなときはホシュたんを呼べ
445名無しさん@ピンキー:2006/09/02(土) 02:47:19 ID:6Qfmp4Jq
>>443
ロボットっぽくない娘が実はロボットって意外と無いんだよな、イイと思うんだけど
自分的には、壊れちゃっちゃぁ話が続かないので、素手でトラックを止めるとかのが好きかな

成恵の世界の鈴ちゃんはトラック制止+メカバレだったか
446名無しさん@ピンキー:2006/09/02(土) 05:37:04 ID:yzUjkxCO
>>445

kwsk(主に画像)
447名無しさん@ピンキー:2006/09/02(土) 05:42:30 ID:yzUjkxCO
忘れてた・・・orz

>ロボットっぽくない娘が実はロボット

人間そっくりのロボットなど、一般的にはとうてい存在しない世界で、
地味系の少女が実はロボット(周りには知られていない)で、
トラック制止でダメージを受けてメカバレするんだけど、

親友「ちょっと!だ、大丈夫!?」
ロボ「ん、このぐらい大丈夫大丈夫」
親友「ダメだよ、やせ我慢張ってないで医者行かないと・・・」

とかいって、ロボであることはまったくスルー。


・・・という、変な夢を見た。
夢って、「論理的に成立しないシチュエーション」を平気で見せるから怖い。
448名無しさん@ピンキー:2006/09/02(土) 08:29:39 ID:RDDhH4ss
他人の夢の話ほどつまらない物はない
449名無しさん@ピンキー:2006/09/02(土) 09:05:33 ID:vF1wRPTk
このスレ的には、横浜買い出し紀行のアルファシリーズみたいなロボットはスルーですかね。
450名無しさん@ピンキー:2006/09/02(土) 15:12:56 ID:Mkd2lUj2
>サイキックウォーズのアンドロイド

内部メカ露出とパネルラインバリバリなのがステキ。
さらに、前作だとオプションだったセクサロイド機能が
サイキックウォーだと標準装備。つまりそういう改造したのか?
しかもどっちも一度始めると、死ぬまでヤり続ける可能性
がある危険な女(だいぶシチュは違うが)。


完 璧 だ。
451名無しさん@ピンキー:2006/09/02(土) 16:12:59 ID:6Qfmp4Jq
でもあの二人は皮膚が硬そうなのが難点
柔肌にパネルラインって厳密に考えていくと変なんだよな、
記号としては萌えるんだけど
452名無しさん@ピンキー:2006/09/02(土) 17:10:53 ID:Mkd2lUj2
>>451
いや、俺は柔らかいと信じてる。
でも人間とはちょっとちがう、揉むとちょっとしたにメカが
詰まってるのが解っちゃう微妙な肌触り。

胸の内部メカはスプリングとかで凹むようになってて、
それなりに揉み心地はそれなりに柔らか。

胸部パネルをはずしてそこをいじると感じまくり。

……スマソ OTL
453名無しさん@ピンキー:2006/09/02(土) 18:04:38 ID:yzUjkxCO
パネルライン(すじ)の部分が人一倍敏感なんだよ。
爪でなぞってやってみ。悶えるから。
454名無しさん@ピンキー:2006/09/03(日) 04:13:40 ID:e5Bf90AN
柔肌にパネルライン(皮膚の奥まで切れ目が貫通してる)を真面目に
考えると、たとえば曲げたり捻ったりするとそこがぱっくり
開いちゃったり外れちゃったりしそうなんだよなー。
何らかの形で結合、連動させられるならパネルラインそのものも
消せる筈だろうし。
まぁ制作者が趣味でわざと作ってる、と考えるのが良いか。

>>452
皮膚と面一で透明なパネルパーツが埋まっているのがちょっと謎。
アレは柔らかい塩化ビニルのような材質なのか、硬質なのか、
皮膚そのものを透明化してるのか…
455名無しさん@ピンキー:2006/09/03(日) 09:47:45 ID:o0604BIx
パネルラインは皮膚の奥まで貫通していない、というのはどうだろう。
外皮は2層になってて、内側の層のパネル間は樹脂が浸出して塞いでいる。
開くときはメスでパネルにそってなぞり、樹脂を切開する。
あるいは、弱電圧で硬化(柔軟性あり)、電圧が切れると液状化・・・とか。

透明パーツは軟質材質で、周囲の皮膚部分とは溶着してあるとか。
456名無しさん@ピンキー:2006/09/03(日) 11:16:26 ID:55xqvmxg
硬さは、柔らかいが人肌より硬いくらいがベストだ。
そんなこと考える俺は微妙すぎ。
457名無しさん@ピンキー:2006/09/03(日) 17:47:33 ID:6K1GTA6E
>>456
皮膚は柔らかいけど骨格は冷たい、てな感じか?
ターミネーター2でジョン・コナーがターミネーターの肌に触れたシーンみたいな。
458名無しさん@ピンキー:2006/09/03(日) 22:24:37 ID:Oo6E1UGY
>>453
しばらく前に中古で買ったロボ娘が、そんな感じの
タイプだったので試してみる。

・・・すっげー、いい声で悶えるなあ。
あれ?
なんかヘアバンドの辺りから煙が。
そういや、これオプションパーツとかなんとか言ってたっけ?

って、ちょ、おま、急になに、俺押し倒してqあwせdrftgyふじこlp

459名無しさん@ピンキー:2006/09/04(月) 10:19:58 ID:dld+ID+Z
>>458

(ノ∀` ) アチャー
460名無しさん@ピンキー:2006/09/04(月) 13:05:15 ID:duJ2o3FN
>>457
いや、なんというか柔らかめのゴムみたいな質感を想像してくれ。
骨格で感じるのではなく皮膚そのものが微妙に堅いような。
461名無しさん@ピンキー:2006/09/04(月) 14:04:51 ID:BfhRC+gW
ロボ娘が他のコンピュータにアクセスするI/Fって色々だな。
・無線
・ヘッドギアとかにコネクタ
・体にジャック穴
462名無しさん@ピンキー:2006/09/04(月) 16:07:53 ID:IXEZVPMi
うちのロボ娘はコンピューター音痴。
463名無しさん@ピンキー:2006/09/04(月) 19:40:46 ID:euHIFxhF
>>461
・口にケーブルをくわえる
464名無しさん@ピンキー:2006/09/04(月) 22:00:35 ID:gEfdZ1E3
>>445
十数年ぐらい前そういうのコロコロで読んだな。
トラック暴走の原因作ったのがょぅι゙ょの幽霊だったような。
あれ今でも探してるんだがなぁ・・・

アンドロイドはショタだったが、この際プライドは抜きだ。
465名無しさん@ピンキー:2006/09/04(月) 23:53:53 ID:R9zrbecq
>>464
コロコロじゃないけど、小学館つながりで
「発展途上帝国MORO」(サンデー増刊における椎名高志の読みきり)にそんなシーンがあったな。
メイドのフミさんが怪力だったのは実は…!

な場面で、左腕部から見えるチューブから火花がショートしてるのが印象的だった。
466名無しさん@ピンキー:2006/09/05(火) 03:57:01 ID:H6ztGpge
>>461
FDDに指を突っ込む
467名無しさん@ピンキー:2006/09/05(火) 04:44:12 ID:sectkwXW
それと、外部メディアのドライブはどこに設置するべきだろうな?
小さいメモリカードなら耳の後ろか脇の下か、
フロッピーかCDサイズになれば外部装置にケーブル繋いだ方が早いかもしれない。
それか、上のお口か下のお口か(ry

結構前に見たイグジステンスとかいうサイコ映画の生体プラグもなかなかエロかったと思う。人間だけど。
468名無しさん@ピンキー:2006/09/05(火) 10:54:51 ID:hXbJKXwu
CDを。目で。
469名無しさん@ピンキー:2006/09/05(火) 13:19:07 ID:5rF7J8Eb
内蔵型にこだわらないならUSB端子とメディアリーダー。
入力ポート位置はお好みで。延髄、鎖骨、腸骨の出っぱりあたりが推奨か。
頭頂はちょっとかっこ悪いかも。
470名無しさん@ピンキー:2006/09/05(火) 13:53:13 ID:vqVpLBMR
頭髪が導線になっていて、汎用I/Oとして使える。
ライン数が多いと接続がしち面倒くさい。
471名無しさん@ピンキー:2006/09/05(火) 17:36:37 ID:oxXHWfvR
小さいメモリカードは丸呑み。
終わったら口を開けてお腹をポンと叩くと飛び出してくる。
472名無しさん@ピンキー:2006/09/05(火) 17:48:59 ID:mZ3CNiKM
カード類の差し込み口といえば、やはりそれらしい形をしたスリットしかないな。


顔を赤らめながらパンツを脱ぐロボ娘。イジェクトボタンはとうぜんry
473名無しさん@ピンキー:2006/09/05(火) 22:03:29 ID:5rF7J8Eb
おもむろにスカートをたくし上げ下着を膝まで下ろすやいなや
「スリットをとおしてください。さあ!!」と気弱な純情少年に迫るロボ娘さんもいい。

あ。これは俺個人の嗜好だった。
474名無しさん@ピンキー:2006/09/05(火) 22:21:05 ID:ymD4doB+
それなんてぶっとびCPU?



CPUユニットが子宮〜卵管〜卵巣の形をしているのにはまいった。何考えてんだ新谷。
475名無しさん@ピンキー:2006/09/05(火) 23:27:51 ID:wLjP+xjS
「株式会社ファイブウエイズ」が作った『ハンドメイド・マイ(姉妹の「妹」の意味)』は
IEEE1394(4Pin)を、子宮の奥底に入れてあり、指を入れて引き出してくる。

で、何をするかと言うと、他の2体、アイとミイとで、ビデオ録画と編集とを行う。
背中の太陽電池で充電し行動するので、ビデオ編集時などはパンツ1枚で日光浴しながら行うと効率が良いらしいのと
ビデオ編集時はヘソ部分で湯を沸かせるほど発熱する。

ただし、ミィが一緒に撮影、編集すると、18禁画像、盗撮画像などは皆モザイクやや墨塗りで、「ピー」音になる。

いかにも、な設定だが、他の得ろビと一緒に「差し押さえ」になっている。
つまり、今中古市場や闇ルートに出てるものしか手に入らない。
476名無しさん@ピンキー:2006/09/06(水) 02:57:11 ID:1t8TVHMb
最新型のロボ娘はジェネレータ内蔵してて一ヶ月に一回くらいの充電で動けるんだよね

昔はディーゼルエンジンとか車用バッテリー内蔵させて行動時間延ばしたもの
ディーゼルだと軽油1lで14時間しか動かなかったり、バッテリーだと8時間の駆動のために丸一日充電したり……いい思い出だ
477名無しさん@ピンキー:2006/09/06(水) 04:05:58 ID:ojz1bMrO
電源に関しては昔から変なことしてたな…

車用バッテリ+12vモータ+オルタネータ+変圧器って感じで発電と充電を同時にさせてる
モータブラシがネックになってたけど今じゃステッピングモータ使ってるから、ほぼメンテフリー
478名無しさん@ピンキー:2006/09/06(水) 09:09:17 ID:3eKHF+Md
ウチの、おやつ時になると乾電池を舐めるんですよ…
006Pなんて大してパワー無いのに。
479名無しさん@ピンキー:2006/09/06(水) 16:23:02 ID:U1Vd+9rS
オキシライドは一味違いますなぁ
480名無しさん@ピンキー:2006/09/06(水) 20:04:39 ID:zN0Y4Cfk
エネループで満足してる、うちのロボ娘はいい子です。
481名無しさん@ピンキー:2006/09/06(水) 23:02:10 ID:GfUjuaPh
話ぶった切ってスマソ。

ロボ娘話書いてみたんだけど、投下してもいい?
ちょっと長めなんだが。
482名無しさん@ピンキー:2006/09/06(水) 23:16:49 ID:V+di74Si
エロければ許可
エロくなくてもまぁ許可

っていうか何故遠慮してるのかね
483名無しさん@ピンキー:2006/09/06(水) 23:50:53 ID:xaOhSUiq
そりゃこの状態(22世紀状態)では遠慮もするでしょ・・・
484名無しさん@ピンキー:2006/09/07(木) 00:01:21 ID:7hjrrEMv
妄想を書き連ねるという意味では同じ同じ、大丈夫大丈夫。
485名無しさん@ピンキー:2006/09/07(木) 09:39:31 ID:Glo3ianF
>>481
まだぁ?
486名無しさん@ピンキー:2006/09/07(木) 17:57:00 ID:pFOwjzY6
>>481

エネループくわえて待ってますw
487「Good morning, doctor.」:2006/09/07(木) 21:15:31 ID:S35J6uW4
お待たせしました。投下します。↓


『やはりね、自動でプログラムを書き換えて独立的に行動するアンドロイドってのはちょっと危険じゃありませんか。それに今のアンドロイドは感情機能までついてる。これはね、一歩間違えば人間への傷害事件とか殺人とかに発展しますよ』

『それは極論でしょ。毎日監査プログラムにかけられるわけだし、第一、ロボット三原則というものがあるんですから』

『その話はいいとしてもね、問題はアンドロイドが高性能なダッチワイフとしての機能を持ってるって事でしょう。見た目はいい、文句は言わない、物をねだらない。これじゃあ男の目に世の中の女性達が入らなくなるのも当然だよ』

 テレビには半円形にズラリと論客が座り、今話題のについて意見を戦わせているのが映っている。肝心なところでいつも発言が入り乱れて、結局結論がでない番組だった。

 与党である保守系の政党は独立型アンドロイドを禁止すべき、野党である革新系の政党は禁止すべきでないとしていて、日本全国で大論議となっている。今一番ホットな話題だった。

「博士、ご飯ですよー!」

 男の所有するアンドロイド・エイダのわりと低めで落ち着いた声が響いた。男は「あいよー」と居間に向かって返事をし、テレビを消して席を立った。

 日本中を沸かせている「独立型アンドロイド問題」はこのエイダの登場によって始まったのだった。
488「Good morning, doctor.」:2006/09/07(木) 21:19:46 ID:S35J6uW4
 エイダは男のいた開発チームが一年前完成させた、最新式のハードとソフトを備えたアンドロイドシリーズ「エイダ」のプロトタイプである。
欲望を発する「エス」、過度の欲望を抑えつける「超自我」、最終的な判断を下す「自我」という人間の心理を模した三種のAIと、近年になってようやく確立された量子コンピュータを搭載している。
ために、あちこちのセールをやっているスーパーを最も効率良く回る道筋もわずかな時間で求められ、男の食費削減に貢献していた。

「お、今日は豚カツか。久しぶりだな」

「ええ、豚肉が安かったんです。だから期限ギリギリのパン粉を使ってしまおうと思って」

 男はとんかつソースをこれでもかと言わんばかりにかけ、ソースで真っ黒になった豚カツを食べ始めた。

「あー、またそんなにソースかけて! 高血圧になるからほどほどにして下さいっていつも言ってるでしょう!」

 「はいはい」と生返事をしながら男はご飯を口に放り込んだ。

「お前もメシを食えりゃいいのになぁ……」

 豚カツを半分平らげて、男は自分の食事をじっと見ているエイダを見つめた。
エイダは十人中十人が美人だと言うであろう容貌と、男であればあらぬ想像をせずにはいられない完璧なボディラインを持っていた。
外見上の欠点は放熱の関係から長い髪を切れないことくらいだった。
489「Good morning, doctor.」:2006/09/07(木) 21:21:00 ID:S35J6uW4
 「エイダ」シリーズには少子化が加速するだとか結婚しない男性が増えるというバッシングが相次いでいる。
しかし、庭付き一戸建て一軒程度の価格、月一万円という今までからは想像できないほど安い維持費、そしてそれまでのアンドロイドとはまったく違った人間らしい会話や感情表現によって、爆発的に売れている。

 男のいたチームはこの「エイダ」シリーズが大ヒットしたために、特別ボーナスというかたちで一生遊んで暮らせるほどの財産と、製品化したアンドロイドを一機貰い受けた。
男は製品版ではなく、わが子のように大切に教育してきたプロトタイプ「エイダ」の払い下げを受けた。

「それはちょっと無理ですよ。ご存知の通り、飲み込んでも吐き出しちゃいますから」

 エイダは食事ではなく、タンクベッドから供給される電力をエネルギー源としている。口に水以外の物を入れると、嚥下は出来るがのどのセンサで弾かれて吐いてしまうのだった。

「開発の時に食事機能もつけてもらえば良かったよ。一人で食うのは寂しくてイカン」

 男は再びスパゲッティを食べ始めた。

「お前はすぐ目の前にいるんだけどさ、こう……なんか違うんだよな。食事を共にするってのは」

 男はスパゲッティを頬張った口をもぐもぐさせて言った。

「そうですか? よく分かりませんけど……。博士、口に物入れたまま喋るのはお行儀が悪いですよ」

「はいはいはい、わかりました。……別に家なんだからいいだろ。人前じゃやらんよ」

「ダメです。いざって時は地金が出てしまうんですから」

 男は、こんなに口うるさくなったのは自分の教育が悪かったのか、と少し後悔した。エイダは半年くらい前から小姑のようにやかましくなっていた。

 男は心理学博士として、製品版にインプットする初期心理AIの開発に携わっていた。
社会通念や常識、人間関係構築と維持の仕方、礼儀作法など約三万項目をエイダに教え込んだ。
初期のアンドロイドでは礼儀作法のインプットをないがしろにしたために、社会で大失敗を繰り返していた。
それを教訓にエイダには徹底的に教育を施したのだが、どうもやりすぎたらしかった。

 エイダは右手で頬杖を突き、目を細めて男の食事を見ている。男は視線に気が付いて、恥ずかしそうに箸と口を動かした。

「ずっと気になってたんだけどさ、お前、なんで俺が食ってるとこじーっと見てるわけ?」

「だって、もしかしたら味付け失敗してるかもしれないじゃないですか。それに……博士が私の作った料理を美味しそうに食べてるのを見るのって、ちょっと幸せなんです」

 エイダが少し頬を赤らめてはにかんだ。男はそんなエイダの感情表現に気づく素振りもせずに、最後の一口を口に入れた。

「そういうもんかねぇ」

「あ、また。博士、口に物を……」

「わかった、わかりましたよ。以後善処しますよ」

 これは一度ビシッと言ってやらんとだめだな。男は最後の一口を水で胃に流し込んだ。
490「Good morning, doctor.」:2006/09/07(木) 21:22:03 ID:S35J6uW4
「博士、明日はラボに行く日ですから、ちゃんと早起きしてくださいね」

 エイダは眠そうに目をこすった。あくびこそしないが、バッテリーの電圧が下がると、感情表現として眠い顔をする。男が時計を見ると、短針はXを指していた。

「あら、そうだったか」

 少しばかり性欲が頭をもたげていた男はため息をついた。

「エッチなことは明日の夜にしましょ? いっぱいサービスしますから」

 エイダはガッカリしている男の耳元でささやいた。男は笑った。

「バレたか」

「バレバレです。じゃ、おやすみなさい」

 エイダは男の部屋を出て、隣の部屋に入った。半分は男の仕事の資料が置いてあり、もう半分はエイダのタンクベッドが部屋を占領していた。

 服を脱いで畳み、タンクベッドの蓋を開けた。
中に入るとエイダの体はすっぽりとくぼみに収まり、蓋が自動的に閉まった。
エイダの人工頭脳はすぐに最寄の営業所にあるサーバに接続されて、アップデートとシステムスキャンを受け、基幹プログラムのバグ修正パッチや感情オブジェクトのサンプルをやり取りする。

 五分ほどでデータの送受信が完了し、サーバとの接続が切れた。続いてアップデートのインストールと本体のメンテナンスが始まったが、その頃には学習型AI「エイダ」は眠りに落ちていた。
491「Good morning, doctor.」:2006/09/07(木) 21:22:43 ID:S35J6uW4
 翌日、エイダと男が向かったのはエイダ開発チームのチーフが設立した研究所だった。ここでは「エイダ」の後継アンドロイド「グレース」の開発が行なわれており、男もオブザーバとして参加している。男はエイダを定期的に研究所に連れてきて、様々なデータを取るのである。

 男とエイダは研究室の扉を開けた。むっとする空気が噴き出し、何台もの大型コンピュータのファンの音が響く。その部屋のなかで、五人ほどの男女がディスプレイやコピー用紙を相手にせわしく働いていた。

「こんにちは」

「お疲れさん」

 男とエイダの声に、四人はちらりと一瞥して挨拶を返す。対応したのはその部屋で一番大きな机に陣取っていたショートヘアの女だった。

「先輩、遅いですよ。また寝坊したんですか?」

「そうなんです。申し訳ありません。『あと五分』を繰り返して、なかなか起きようとしないんです」

 男は苦笑して、女にビニール袋を差し出した。途中のスーパーで買い込んだ栄養ドリンクが入っている。

「どう、進んでる?」

「ええ。心理的分野はほとんど完成して、あとは調整だけです。ただ、言語分野の開発が難航してまして……」

 二人はしばらく新型アンドロイドについて技術的な会話をした後、女とエイダはとなりの部屋に移動した。男はエイダが服を脱ぐからといって女に止められた。
492「Good morning, doctor.」:2006/09/07(木) 21:23:49 ID:S35J6uW4
 女はエイダを部屋の真ん中にあるイスに座らせ、体中に電極を取り付けた。エイダに使用している生体部品の活動データを取ってくれ、とハードウェア班から頼まれていたのだった。

 電極を服を脱がせたエイダの体に貼り付けていくと、エイダはくくっと笑った。

「く、くすぐったいです」

「我慢してね。すぐ終わるから」

 電極を全て貼り終え、データ収集を始めた。手元のノートパソコンに内部温度や体液ポンプの圧力、栄養状態などが表示され、グラフが描画されていく。

「ねえ。先輩、家にいる時どう?」

 女は暇潰しにエイダに話しかけた。

「どうって言われても……。ぐうたらしてますし、お行儀は悪いですね」

 女とエイダは笑った。ディスプレイの数値がわずかに変動する。

「でも、良い主人ですよ。大切に扱ってくれますし……。私が生まれた時からずっと一緒ですから、そう感じるのかもしれませんけどね」

「そう」

 空調の音とノートパソコンのファンの音だけが部屋に響く。

 女は大学で始めて男に会った時のことを思い出していた。心理学科のゼミでたまたま一緒になり、ゼミ仲間や教授と一緒によく遊び歩いた。みんなでワイワイやっている時でも、女の目はいつも男を見ていた。

 しばらくしてエイダが口を開いた。

「でも、ちょっと心配ごとがあるんですよ」

「なあに?」

「どうも普通の人間の女性に興味があまりないらしくて……。
博士の部屋を掃除したって、その、アダルトビデオもグラビアアイドルの写真集も出てこないんです。
パソコンにだって、そういう画像が入ってるわけでもないし、誰か親しい女性と遊びに行くわけでもないし……。
博士の将来がちょっと心配で……」

 女は噴き出した。大学時代からあの人はそういうところも変わってないらしい。安心するのと同時に、不安を覚えた。もしかして自分は絶対に成就しない片思いをしているのではあるまいか。

「それは昔っからだよ。大学の時からずーっとロボットばっかり作ってた。私も一時は付き合ってもらえたけど、すぐにフラレちゃったし」

 ええ? とエイダは驚いた顔をした。グラフがまた少し動いた。

「院を途中でやめてこの会社に入るくらいだから、よっぽど好きなんだよ。結局社命で博士号を取ったけど……そういえば、なんで工学部じゃないんだろ?」

「数学が絶望的に悪くて、センター試験で足切りされそうだったからだって言ってましたよ」

「ふうん」

 女は恥ずべき事と思いつつも、エイダに嫉妬していた。エイダに「私のほうが博士のことを良く知っている」と言われた気がした。エイダの決して衰えることのない容色にも腹が立った。もう自分は大学時代のような張りのある若い体ではないことを、女は痛感した。

 ディスプレイのテスト項目に全てチェックが付き、データのサンプリングが終わったことを知らせた。

「さ、もう終わったよ」

 女はエイダに微笑みかけた。
493「Good morning, doctor.」:2006/09/07(木) 21:24:42 ID:S35J6uW4
 男はサンプリングの間に会議室を訪れた。男が扉を開けると、そこではノッポの男とぽっちゃり系の背の低い男が、ああでもない、こうでもない、と何か議論しているところだった。

「こんちはー」

「おう、久しぶり」

「エイダ、元気にしてるか?」

「ああ。アノ時はもっと元気だよ」

 三人は同じ大学サークルの出身で、会社にも同期で入社した。
彼らは「エイダ」プロジェクトの特務班、通称「エロ班」のメンバーとして、セックス関連の開発を行なっていたのだった。
数学博士のノッポはプログラム、工学博士のぽっちゃり系はハードウェア、心理学博士の男はAIと各分野のチーフが集まって結成された班だった。

 三人は現在のグレース開発のついて技術的な話や本社の話、エイダを開発した時のエロ話などで盛り上がった。

「あの時は焦ったなぁ。あんまり締められてサオが壊死するかと思った」

「慌てて電源落として抜いたんだったっけ?」

 男はノッポの様子がおかしいのに気が付いた。笑う時に目が笑っていないし、顔も青いように見える。どうしたのかきいてみようか、とも思ったが、やめておいた。おそらくまたプログラムに致命的なバグが出たんだろう。エイダ開発の時も、よくこんな顔をしていた。

 そうして三人で話し込んでいると、館内放送がかかった。エイダのサンプリングが終わったから戻って来いという、男宛の放送だった。

「んじゃ、またな」

「おう」

 男は二人に別れを告げ、会議室を出た。
494「Good morning, doctor.」:2006/09/07(木) 21:25:58 ID:S35J6uW4
「くそ、渋滞かよ」

 研究所からの帰り道で、男とエイダの乗った車は渋滞に引っかかっていた。車内にはジャズピアノの音色が流れていた。

「抜け道、ないか」

「次の交差点を右に、交差点を二つ直進してから左に入って下さい」

「わかった」

 男はハンドルを指でリズミカルに叩いている。かかっている音楽に合わせているらしい。

「あの、博士」

「ん?」

 指の動きが止まった。前のミニバンに合わせて前進し、また止まる。

「彼女……は作らないんですか」

 男の指がまた動き出した。男はエイダのほうを一瞥して、燃料メータに視線をやった。メータは半分を過ぎていた。

「どうしたんだ、急に。……まあ、今のところはないかな」


「どうしてです?」

「どうしてって……お前がいれば十分だからな。美人だし、エッチは巧いし、性格は……まあ良いし、これだけ好条件が揃ったら他に乗り換えるって手はないだろ」

 男は顔に血液が上がってくるのがわかった。好きな女の子に告白したような気分になって、頬をかいてごまかした。

「そうですか……」

 男はエイダがあまり嬉しそうではないのに気が付いたが、何も言わなかった。男はウィンカーを出して右に曲がった。細い道で、あまり渋滞していないようだ。空は灰色の雲で覆われている。すぐに雨になりそうだった。

「あの人とはどうして別れたんです?」

 男は「あの人」が誰なのか一瞬分からなかったが、すぐに女のことを思い出した。エイダが男にこんなにたくさん質問をするのは、エイダに教育を施している時以来だった。

「なんだよ、突然。お前にゃ関係ないだろ」

「あります。博士はもう結構なお年ですし、そろそろ身を固めるべきですよ。あの人はきっと、まだ博士が好きなんじゃないかと思うんです。私からサンプルを取っている時も、あの人は博士の事をきいて来ました。ですから、あの人と結婚を前提にお付き合い……」

「いい加減にしろ」

 男は低い声でエイダの言葉を遮った。

「お前は俺のなんだ? 物を食ってる時は喋るな、朝は早く起きろ、そう言ってくれるのは結構なことだ。
でも、お前に俺の結婚の心配までされるのははっきり言って迷惑だ。お前は俺のアンドロイドだろ。
俺の親父やお袋じゃないし、見合い写真を持ってくる世話焼きのおばさんでもない。立場をわきまえろ」

 男は言ってから、ちょっと言い過ぎたか、と後悔した。案の定、エイダは目から涙をポロポロと流している。

「……すみません、余計なことを言って」

 エイダが涙声で謝罪をしたが、男は無言でウィンカーを出し、ハンドルを左へ切った。なんと言えば良いのか、分からなかった。雨が降ってきて、男はワイパーを動かした。
495「Good morning, doctor.」:2006/09/07(木) 21:26:34 ID:S35J6uW4
『やはりあのアンドロイドは問題があると思いますよ。今わが国では少子化が切実な問題なんだ。それに拍車をかけるこのロボットは禁止しなきゃいかんでしょう』

『しかし国民の半数以上が「エイダ」の登場を歓迎しているんですよ。男性は60%、女性でも50%が賛成している。国民の意思を汲まない政治家と言うのはどうなんですか』

『それ以前に安全性の問題でしょう。テロリストにアンドロイドを使われたらって考えて御覧なさい』

 テレビには半円形にズラリと論客が座り、「アンドロイド問題」ついて意見を戦わせているのが映っている。今日もまた肝心なところで発言が入り乱れて、結局結論には至らなそうだった。

「博士、ご飯ですよ」

 エイダの声に元気がない。男はさっきの喧嘩を少し後悔した。が、あれで良かったんだと思い直して、「あいよー」と居間に向かって返事をした。
496「Good morning, doctor.」:2006/09/07(木) 21:29:18 ID:S35J6uW4
 いつものように男はエイダの用意した料理を食べ、シャワーを浴び、自分の部屋の布団に潜り込んでエイダを待った。ベッドで寝るのは子供の頃に二段ベッドの上から落ちて以来、嫌いだった。

 エイダがちゃんと来るかという不安よりも眠気の方が強くなってきた頃に、ようやくドアが控えめにノックされた。

「失礼します……」

 ドアが開き、細い影が真っ暗な部屋に入り込んできた。

「遅かったな。もう少しで……どうした、その格好」

 男は上半身だけ起き上がった。エイダは時代劇や大河ドラマでしか見ないような白い襦袢を着ていた。長い髪は後ろで簡単に束ねているだけだ。

「いつも洋服じゃ飽きられてしまうかと思いまして……。ご無礼を致します」

 エイダは男の寝る布団のそばで三つ指をついた。掛け布団を半分剥いで、中にその身を滑り込ませた。そのまま身を硬くして、男を待った。

「エイダ……」

「博士……その、やっぱり抱いていただけないんですか」

 エイダは上目遣いで男を見つめた。請願するエイダの目は小動物を連想させ、とてもロボットのカメラアイとは思えなかった。男はエイダの細い肩を掴んで、ゆっくりと顔を近づけた。

「博士……」

 エイダが男の首に腕を回し、引き寄せた。唇が触れ合い、エイダがついばむように何度もキスをした。

 やがてエイダの舌が男の口の中に入り込んできた。男もそれを受け入れて舌を絡める。その間に男はエイダの胸に手をやった。襦袢の薄い生地の上から柔らかい乳房を味わうように揉んだ。

 エイダは文字通りスイッチが入り、男の口を犯すように舐めまわした。男は欲望がむくむくと頭をもたげるのを感じながら、エイダの股間に手を伸ばした。エイダが足を絡めてきた。
497「Good morning, doctor.」:2006/09/07(木) 21:30:27 ID:S35J6uW4
「んっ」

 男の指がエイダの股間を這うと、エイダはうめいて全身をひきつらせた。密着した体が熱い。男がもう片方の手で髪をなでると、放熱素子が編みこまれたエイダの髪はかなり熱を持っていた。

 エイダは男から唇を離した。息が少し荒い。

「博士……ありがとうございます。私、博士に捨てられちゃったら……どうしようかと……」

 エイダはまた涙を流した。男は「もういいんだ」と優しくささやいて、エイダのまぶたに口づけた。

「あの、ご奉仕させていただきますね」

 エイダは半分泣いたまま無理矢理笑顔を作った。布団をはいで男の服を脱がせる。

「もうこんなに……」

 エイダは男のモノを優しくなでた。男はなんとなく恥ずかしくなって、目を閉じた。その瞬間、生暖かく湿った感覚が男のモノを包んだ。舌を絡められ、抗し難い甘美な刺激が男を襲った。思わずうめき声が出た。

「エイダっ……お前、巧すぎ……」

 エイダはくわえていた口を離して、再び上目遣いで男を見た。男のツボを的確に抑えているらしい。口を離すかわりに手で袋をもてあそんだ。襟が少しはだけて綺麗な鎖骨が見える。

「博士達が私に仕込んだんですよ。……気持ちいいですか?」

 男は首を縦に振った。業界ナンバーワンといわれた風俗嬢の手練手管をインプットされているエイダの責めが気持ち良くないはずがなかった。エイダは切なそうに首を振る男を見て妖しく笑った。

「嬉しい……」

 エイダはまた男のモノに口づけ、ねっとりと舐め上げる。しばらくエイダが男を責めていると男はうめき声と共に、欲望を吐き出した。エイダはそれを口で受け止め、ティッシュに吐き出す。受け止めきれずに口の端からこぼれた白濁がエイダをより扇情的に見せた。

「……たくさん出ましたね。昨日しなかったからかな」

 男は何も答えない。射精した快感の余韻に浸っていた。息が荒い。
498「Good morning, doctor.」:2006/09/07(木) 21:31:40 ID:S35J6uW4
 エイダもまた股間を濡らしていた。男の快感に溺れた表情を見ていて、エイダは興奮していた。

「博士……私も……」
 
エイダは男にしなだれかかった。男のあごから胸にかけて優しくなでた。

「ああ、わかってるよ……」

 男はエイダの襟を少しはだけさせて首から鎖骨にかけて舌を這わせた。襟から出た丸い肩がいっそう男を興奮させた。

「ひゃッ……ん……」

 徐々に舐める場所を下げていき、乳房に到達した。頂点に舌を這わせるとエイダの体はびくんとひきつり、そこを往復させるたびに反応した。男はその反応を見るのが愉しくて何度も繰り返した。

「あっ……んんっ……ハ……あァ……は、博士……そんなに刺激した、らッ」

 男はそれでもやめない。なおも乳首を責め続ける。エイダの処理ユニットにセンサからの大量の情報が流れ込む。エイダはすでに肩で息をしていた。

「博士ッ……わた、し……バスが焼けちゃう……はァっ……」

「最近閾値が下がってきてるのか? いやに敏感だな」

「ァ……博士……下さい……疼くんです……我慢、できない……」

 エイダ潤んだ瞳で懇願した。男はもう一度エイダに責められている時の格好をした。男の股間はすでに復活して、天を突かんと立ち上がっている。

「エイダ……いいぞ」

「はい……失礼、します……」

 エイダは男にまたがり、男の股間を狙って腰を落とす。男のモノが入り口に当たり、思わず声が出た。エイダはゾクゾクするような快感を受けながら、なおも腰を落とし男のモノを全て飲み込んだ。

「ッはぁ……」

 大きく息をつくと、エイダは恍惚とした表情で男を見つめた。

「……動きますね」

 男はエイダが動くのと同時に、中の柔らかい肉に少しずつ締めつけられるのがわかった。その絶妙な感覚は何千回という試行錯誤の末にできたものだった。男は肉体的な快感を得ると同時に、エイダを作っていた頃のことを思い出して達成感に浸った。

「はぁ……ぅうッ……ふぁ……いッ……」

 エイダの処理ユニットに流れ込む情報量は加速度的に増大してゆく。センサからユニットまでのバスはすでに規定温度を超えて熱していた。エイダの感じる快感が増大するのと比例して、男に与えられる快感もまた強くなっていった。

 男はそろそろか、と思い、それまでエイダの体をなで回していた手で、エイダのエロティックな曲線を描く腰を掴んだ。エイダの動きに合わせて男は腰を突き上げた。

「あァッ! ……ッは、はか、セ……いィ……お、奥に……ァッ……」

 男は何度もエイダを突き上げ、エイダは男の動きに合わせて嬌声をあげる。エイダの処理ユニットにはすでに閾値を超えた量の信号が送られていた。

「はカセっ……ワたしッ、もう……げん、カイ……」

 エイダはすぐに声にならない悲鳴を上げて、体を痙攣させた。男はきつく締め付けられて、我慢していた白濁を思い切りエイダの中に注ぎ込んだ。
499「Good morning, doctor.」:2006/09/07(木) 21:32:15 ID:S35J6uW4
 男はエイダの髪をなでた。やけどしそうに熱い。処理ユニットに相当な負荷がかかったらしい。

 それにしてもこいつは良すぎる。男は朦朧とした頭で考えた。こいつとヤって腹上死する男がいたら、俺は殺人でとっ捕まるんだろうか。

「エイダ……」

「ん……あれ、私……」

 エイダが目を開いた。どこか壊れたんじゃないかと男は心配だった。

「しばらくシステムダウンしてたぞ。大丈夫か?」

「はい……あ、その……まだアソコが……疼いてる、みたいで」

 男は笑った。俺が毎晩のように抱くから遂にこいつも好色になったか。

「ねぇ、博士……。私、まだ足りないんです……博士の、たくさん私に下さい……」

 エイダはまた男にしなだれかかった。どうもさっきイった時に「超自我」ユニットがイカレたらしい。エイダは欲望のままに行動するようになっているようだった。

「おいおい、俺だってそんなに若くは……ぅ」

「だって……昨日、いっぱいサービスするって言ったじゃないですか……」

 エイダは自分の股間に、もういきり立っていた男のモノを導いた。

 その後、エイダのバッテリーが切れるまで、情事は続いた。
500「Good morning, doctor.」:2006/09/07(木) 21:33:26 ID:S35J6uW4
 男は半分眠った頭でエイダの後頭部のハッチを開いた。バッテリーがあがった状態で長時間放置しておくのはまずい。エイダのハードウェアに使われている生体部品は、電力がないと呼吸できずに腐敗してしまう。

 後頭部のハッチを開けた途端に、内部から熱い空気が出てきた。内部温度計を見ると、規定値を超えた値を表示している。

「このバカ……」

 男は軍手をしてユニット間を繋ぐ焼きついたバスユニットを外す。
中央処理ユニットと記憶ユニットはバスも本体も無事だった。
この二つはシステムの根幹を占めるユニットで特に頑丈に作られていた。
エイダはメンテナンス性や拡張性を高めるために、可能な限りのあらゆる部品をコンポーネント化している。
そのために素人での修理も可能だった。

 男は焼きついてダメになったバスユニットを全て外すと、今度は熱暴走して機能を停止している「超自我」ユニットを取り外した。
一辺が数センチ程度の小さな箱に過ぎないが、内部には最先端の技術が詰め込まれている。
取り外した「超自我」ユニットを冷凍室に入れて、男はエイダをタンクベッドに押し込み、セーフモードで再起動をかけた。
『再起動まであと 4 時間 00 分 00 秒』とタンクベッドのディスプレイが表示し、男は体液で汚れた布団に戻った。
501「Good morning, doctor.」:2006/09/07(木) 21:34:29 ID:S35J6uW4
「……せ、起きて……」

 男は体をゆすられて目が覚めた。布団からはみ出している脚が肌寒い。

「ん……エイダか」

 目を開けるとエイダの顔があった。無事に再起動できたらしい。

「おはようございます、博士。形式番号HAL-2001-X-ADA『エイダ』は現在セーフモードで起動しています。感情機能が停止しているため、マギー方式処理が実行できません。したがって三原則の遵守が困難です」

 エイダは無表情のままセリフを棒読みするように喋った。セーフモードで感情機能が停止しているためだった。今となっては少しばかり気味が悪いが、一昔前のアンドロイドは常にこんな調子だった。

「ああ、わかってるよ。ちょっと待ってろ」

 男は手早く着替えた後、キッチンの冷蔵庫の冷凍室から「超自我」ユニットを取り出した。

「エイダ、休止状態に移行しろ」

「了解。形式番号HAL-2001-X-ADA『エイダ』は15秒後に休止状態に移行します」

 きっかり15秒後にエイダは気絶した。頬を叩いても反応がない。
男はそれを確認すると、エイダの後頭部のハッチを開けた。
中央処理ユニットや「自我」ユニット、「エス」ユニットなどから出ているバスを一つ一つ繋ぎ、焼きついてバスを捨てたところは工具箱から替えのバスユニットを出して接続していく。
男はバスを全て繋ぎ終えると、ハッチを閉めた。同時にエイダのOSが心理ユニットを認知し、支配下に置いた。
それが済むと学習AI「エイダ」が起動処理を始める。

「こいつもあんな無茶するなんて、ガタがきてんのかな……」

 男は久しぶりに自分でいれたコーヒーをすすりながら、エイダの再起動を待った。男はエイダを初めて抱いた時のことを思い出していた。

 初めて枕を共にした時はなかなかふんぎりがつかなかった。自分の娘を犯そうとしている気分になったからだ。二回目にはそんな気持ちも薄れていた。三回目には良心の呵責はなくなり、自分が近親相姦をしているような背徳感に興奮さえしていた。

 エイダは15分ほどで目を開けた。

「あれ……私……」

「おはよう」

 男はエイダの体を指差した。

「とりあえず服着て来い」

「え? あぁっ!」

 エイダは両手で前を隠しながら、タンクベッドのある部屋に走っていった。
502「Good morning, doctor.」:2006/09/07(木) 21:35:22 ID:S35J6uW4
『一家三人が殺害 犯人は新型アンドロイドか』

 夕方のニュース番組の最初のニュースで、こんなテロップが流れた。男は驚いてテレビに釘付けになった。

『……現在警察が捜査を進めていますが、未だに犯人を特定するような証拠は見つかっていない模様です』

 テレビにはやけに深刻そうな顔をした中年の女性リポーターが映っている。今日の午前中に、一家4人が殺害される事件が起こったという。

『……それでは家にあった新型アンドロイドが失踪しているというのは間違いないんですね?』

『はい。家にはメンテナンス用のタンクベッドが残されているだけで、本体のほうは依然捜索中です』

 そんなことはありえない。ロボットの例に漏れず、「エイダ」シリーズにもロボット三原則は刻み込まれている。
第1条「ロボットは人間に危害を加えてはならない。また、その危険を看過することによって、人間に危害を及ぼしてはならない」。
これは三原則の中でも特に重視される鉄の掟なのだ。なのになぜアンドロイドが殺人を犯したのか? 男は「犯人はアンドロイドではない」と推論を完結させた。

「博士、ご飯ですよー!」

 エイダの落ち着いた声が響いた。男は「あいよー」と返事をし、席を立った。だが、頭の中では事件のことがまだぐるぐると回っていた。

『経済産業省では今回の件に関しまして、製造会社に製品の回収命令を……』
503「Good morning, doctor.」:2006/09/07(木) 21:36:35 ID:S35J6uW4
 男はエイダの作った食事を食べ終えて、一服ついているところだった。
クリームをいれた濃い目のコーヒーをちびちびと飲みながら、「エイダ」の感情処理のフローチャートを眺めていた。
無論、男の専門は心理学だからさしたることはわからないが、殺人事件を起こすような重大エラーを、製作者の一人としてなんとしても見つけ出したかった。
エイダは食器洗い機で洗った食器を棚に収めている。

 ブウゥゥン、ブウゥゥン、と男の携帯電話が振動した。取ってみると、後輩からだった。

「もしもし」

『もしもし、先輩ですか。殺人事件のニュース、見ました?』

 女の声はいやに緊張している。男は嫌な予感がした。

「ああ、見たよ。一家4人皆殺しだって?」

『そうなんですけど……どうやらそれがウチの製品がやったらしくて』

「それも知ってる。本当かどうかは疑わしいがね。どうかしたのか」

『その……さっき経産省から回収命令がきたんです』

「回収命令? それで」

『会社はエイダシリーズ回収を決定しました……それからグレースシリーズの開発中止も』

 頭のどこかではわかっていたが、男は呆然となった。自分と開発チームが心血を注いで作ったものが回収される。男はそれまでの苦労が全て水の泡になった気がした。男は目の前が真っ暗になるのを感じた。

「……原因は?」

『OSに致命的な欠陥があったそうです。第1条は初期状態では完動しますが、ユーザとの親交が深まると、自動的に第2条の前半が優先されるようになっていたと』

 三原則第2条「ロボットは人間に与えられた命令に服従しなければならない。但し、与えられた命令が第1条に反する場合はこの限りではない」。
後半の但し書きが作用しなかったなんて、そんなことがいったいあるのだろうか。エイダの教育の時にもエイダはロボット三原則を遵守していたし、今もそうだ。
製品版特有のイレギュラーなのか? 男の開発者としての頭脳がフル回転して、問題解決の糸口を探る。

『プログラム開発部長は……お亡くなりに』

 弱り目に祟り目、とはこのことをいうのだろうか。ノッポが死んだ、ということが男の頭をぐるぐると回った。今思い返せば、ノッポがあの時青い顔をしていたのは気づいていたからではないのか。

『先輩? 聞いてますか』

「ああ……聞いている」

『先輩、今すぐエイダを連れて研究所に来て下さい』

「エイダを? ……わかった」

 男はエイダの点検も兼ねて、最後のサンプリングをするのだろうと思った。最後のサンプリングをして、別のスポンサーが現れるまで技術を保管しようとしているのだ。
504「Good morning, doctor.」:2006/09/07(木) 21:38:14 ID:S35J6uW4
「こんばんは」

 エイダが研究室に入って挨拶をしてもちらりと一瞥するのみで、誰も返す者はいなかった。みんなただ黙ってうなだれていた。

「先輩、こちらへ」

 女は男とエイダを隣の部屋へ促した。真っ白い殺風景な部屋で、さまざまな種類のコンソールやディスプレイがある。あとは部屋の真ん中に丸イスがぽつんと置いてあるだけだった。女は後ろ手にドアを閉めた。

「先輩、一番悪いことをお知らせしなければなりません」

「なんだよ、唐突に」

「エイダシリーズの廃棄命令が政府から来ました……彼女も解体処分に」

 女はエイダを指差した。エイダは息をのんだ。

「解体? どうして」

「テロリストや敵国に利用されると、大規模な事件に発展しかねないからだそうです……次の国会でアンドロイド排斥法を制定するとも」

 女は悲しみや悔しさを感じる反面、心のどこかでようやくエイダに勝てる、という優越感を覚えていた。そんな自分がひどく嫌な女に思えた。

「……エイダ、帰るぞ」

「え? あ……」

 男がエイダの手を引いて立ち上がろうとすると、女はドアの前に立ちふさがった。

「先輩、諦めて下さい。エイダの処分は決定事項です……お願いだから、諦めて……」

 無茶な願いだとはわかっていた。学生時代からずっと自律型アンドロイドの完成を夢見て生きてきた男に、叶った夢を捨てろとは無理な話だった。
女はそんな男の気持ちが手に取るようにわかっていたが、それでも頼まずにはいられなかった。夢を叶えてしまって、もう後は死ぬだけになっている男は見たくなかった。

「ふざけるな。エイダは俺のものだ。生かすも殺すも俺が決める。お前にそんな権利は……」

 エイダが男の腕を引いた。目に涙を浮かべている。

「エイダ?」
505「Good morning, doctor.」:2006/09/07(木) 21:39:02 ID:S35J6uW4
「博士……もう結構です。私はおとなしく解体されます」

 男は思わずエイダの肩を掴んでいた。突然のエイダの言葉に混乱していた。

「何言ってる? 解体処分って事はお前、死ぬんだぞ? わかってるのか」

「わかってます。でも博士、私がいるせいで不幸な人がいるのは……ちょっと耐えられなくて……」

 エイダは女のほうを見た。涙が頬を伝って流れる。

「エイダ」

「それに、私がいないほうが……きっと博士も幸せになれると思います」

「エイダ!」

 エイダは女の方を見た。目からは涙があふれて、カメラアイはぼやけた映像しか映していない。

「博士を、よろしくお願いします」

「エイダっ! 言うことを聞け! 俺と一緒に帰るんだ。これは命令だ」

 エイダの処理ユニットが男の命令を拒否した。男とはもう会えなくなる行動を取るごとに、感情ユニットは悲しみの信号を発し続ける。

「申し訳ありません、その命令は聞けません」

「なんでだ……エイダ。どうして俺の言うことを聞いてくれない」

「先輩……彼女はあなたのためを思って言っているんです。彼女は常にあなたのことだけを考えているんです」

 女はうつむいて顔を見せない。

「なんだと?」

「彼女は半年ほど前に、三原則の上に絶対遵守の規則を作りました。それはマスターであるあなたが常に最大の幸福を得られるように行動しなければならない、というものです……」

 エイダは男の目を正面から見据えた。エイダの目から涙がとめどなく流れ続けている。

「そうです、博士。そしてその規則は、いつしか私にとっての最高法規になりました。ロボット三原則すらも超えたものに……。博士、私はあなたの幸福のためなら、人間だって殺せます。私はロボット三原則を犯しました。ロボット三原則に違反したロボットは解体処分です」

 もうエイダの目から涙は流れなかった。カメラアイの洗浄液は涙としてすっかり流し尽くしてしまっていた。行き場をなくした悲しみの信号が、エイダの処理ユニットを迷走する。
506「Good morning, doctor.」:2006/09/07(木) 21:39:52 ID:S35J6uW4
「博士、私はもう疲れました。学習型AIとして作られてからもう20年です……とっくに学習能力のキャパシティは超えていました。これ以上私が発展することはありません」

「エイダ……」

「そしてこれ以上の発展がないということは、私にはもう学習型AIとしての価値はもうないということです。だから……」

 男はエイダを強く抱きしめた。黒く長い髪を何度も何度もなでる。

「わかった。喋るな。もういい」

 男の制止にもかかわらず、エイダはこれが遺言とばかりに後を続けた。

「人工知能なんて、たった20年で限界に達してしまうんですね……。私が本当の人間として生まれていたらっていつも思ってました。そうすればもっと長く博士といられたし、もっと博士を幸せにできたのに……。博士やチームの皆さんが、人間がいつもうらやましかった」

 男は嗚咽を漏らした。女もドアのほうを向いて、手で目を何度も拭っている。

「博士、命令を拒否しておいてあつかましい限りですけど……博士の手で私を解体していただけますか」

 男は涙でエイダの肩を濡らしながら何度もうなづいた。名残惜しそうにエイダから体を引き剥がすと、エイダはゆっくりと丸イスに腰掛けた。

 男はエイダの後頭部のハッチを開けた。大小のユニットとそれを繋ぐバスが絡み合う見慣れた光景があった。「超自我」ユニットを取り出し、蛸の足のように繋がっている配線を一本ずつ外していった。

 エイダが振り向いて男のほうを見た。毎朝男を起こす時のようににっこりと笑いかけた。

「博士。どうか、お幸せに……私の願いはそれだけです」

 「エス」ユニットを取り外すと、エイダは無表情になった。全ての欲求が消え失せ、喜びと悲しみだけがエイダの処理ユニットを支配した。

 男はしゃくりあげながら「自我」ユニットを取り外した。エイダが体をひきつらせた。感情ユニットを全て取り外され、エイダの顔には表情がなくなっていた。人形のような恐ろしく整った容貌があるだけだった。

 男は運動処理ユニットを引き抜いた。エイダの体からがくんと力が抜ける。男はエイダの上半身を支えて作業を続けた。

「わたしはHAL-2001-X-ADA型学習AI『エイダ』……2001年1月12日に起動された。……y=3x+4の導関数はy'=3」

 口は動いていない。ただのどの発声器官が音を発しているだけだった。

 男は中央処理ユニットを取り外した。男はとっくに考えることをやめ、ただロボットのように手を動かしているだけだった。声が止まり、昔のコンピュータのようなおかしなイントネーションで再び音が鳴りだした。

「1+1は……1+1は約1.99999……うまく計算できない……博士が最初にくれた本はアシモフの『われはロボット』」

 カセットレコーダの停止ボタンを押したように声がぶつんと途切れた。男は最後の記憶ユニットに繋がるバスをひとつ、またひとつと外していく。最後の一本になったところで唐突にエイダが声を発した。抑揚もなく機械的で、感情も生気もない声だった。

「おはよう……ございます……はかせ……わたしは……えいだ……です……きょうの……さいしょの……じゅぎょうを……はじめて……ください……」

 それ以上は聞いていられなかった。男は意を決して記憶ユニットを取り外した。それっきりエイダは完全に沈黙した。部屋には二人の人間の泣く声が響くばかりだった。
507「Good morning, doctor.」:2006/09/07(木) 21:42:11 ID:S35J6uW4
 男はアメリカのロボティクス研究所にいた。日本で開発が停止していた「グレース」のスポンサーに名乗りを上げた企業がアメリカにあったからだ。男はエイダがいなくなってから、本格的にグレースの開発に参画するようになった。

 後輩とは入籍こそしていなかったが、事実上結婚しているも同然だった。後輩は毎週男の家に、通い妻として掃除洗濯その他をしにやってくるのだった。

 男は人並みには幸せだったつもりだが、やはりぽっかり穴が開いたような気がしていた。嘘つきめ、お前がいないってことが俺の不幸に繋がっているじゃないか。気がつけば、男はプライベートでエイダの再構築を試みていた。

 自分の領分外であるハードウェアはロボティクス研究所の職員に手伝ってもらった。
おまけとして食事機能もついた。同じく領分外であるソフトウェアは日本の研究所にあった膨大な資料と、グレースのものを組み合わせて作った。
心理や感情は昔の資料を引っ張り出して再生させた。エイダが完成するまでに10年を費やしていた。その間にグレースは立派に完成し、特に重大な欠陥もなく活躍していた。
しかし、男にはそんなことはあまり興味がなかった。

 男はタンクベッドの蓋を開け、エイダの上半身を起こした。10年前に男自身の手で機能を停止させたエイダの姿がそこにあった。

 男は後頭部のハッチを開け、バスの絡み合う空間に記憶ユニットを入れた。
記憶ユニットはエイダを解体したあの日から、男が後生大事に保管しておいたもので「HAL-2001-X-ADA」と刻印がしてある。
ひとつずつユニットにバスを接続し、全て接続するとハッチを閉めた。これが最後のパーツだった。

 男はコンソールを操作し、エイダの起動処理を開始させた。『再起動まであと 4 時間 00 分 00 秒』とタンクベッドのディスプレイが表示し、男はコーヒーを入れにキッチンへ行った。
10年と3ヶ月と24日待った。いよいよか……。
感慨にふけりながらクリームをいれた濃い目のコーヒーを作って、リビングのアームチェアに腰掛けた。リビングには先客がいた。

「先輩、もう起きたんですか。今日は早いですね」

「ああ。さんざん早く起きろって言われりゃあね」

「朝ご飯は?」

「頼むよ」

 女はキッチンに立ち、簡単に朝食をこしらえた。トーストにベーコンエッグだった。

 男は塩を少しだけかけて、フォークを取った。ベーコンをよけて、卵だけを口に入れた。好きなものは最後までとっておくタイプだった。半熟の卵を飲み込んでから、男は口を開いた。

「こっちに住んでると和食が恋しくなるね」

「そうですね。お刺身なんかは1ヵ月くらい食べてないかな」

「今度、寿司でも行こうか」

「ええ。もちろんおごりですよね?」

 男は朝食を終えると、女がいれてくれたコーヒーを片手にアームチェアに戻った。
テーブルの上にはエイダプロジェクトのチーフとポッチャリ系が書いた「アンドロイド製作ハンドブック」が置かれている。
男はそれをしばらく読んでいたが、エイダを組み立てるのに徹夜をしたからか、いつしか眠りに落ちていた。
508「Good morning, doctor.」:2006/09/07(木) 21:42:49 ID:S35J6uW4
「……せ、起きて……」

 男は体をゆすられて目が覚めた。女がかけてくれたのか、いつのまにか男にはひざ掛けがかかっていた。

「ん……」

 目を開けると、男の目に懐かしいエイダの姿が映った。エイダは男の目を見て、かつてのようににっこりと笑った。

「おはようございます、博士」



<おしまい>
509481:2006/09/07(木) 21:44:29 ID:S35J6uW4
以上、お粗末。

21レスの長文失礼しました。
510名無しさん@ピンキー:2006/09/07(木) 21:57:56 ID:5dTb1pZJ
大作乙です!GJです。
511名無しさん@ピンキー:2006/09/07(木) 22:25:05 ID:owjBWjci
乙。ここの住人にみせたい、という書き手のモチベーションが伝わってくる読み物だった。
512名無しさん@ピンキー:2006/09/07(木) 22:29:56 ID:+y7MK/1t
あくまで基本に忠実、そして切ない・・・。
色んな所に色んなネタが織り込まれているのが心地よいな。
アシモフは元よりエヴァにTVタックル・・・w
513四百二十七 ◆L39RnHcjYc :2006/09/08(金) 00:08:15 ID:lPw65QAW
>>512氏と同じく、基本は大事だな…と思いますた。切ないとこもあったけど、
最後に救われてたのがよかった。なにはともあれ、GJ!
514名無しさん@ピンキー:2006/09/08(金) 01:01:31 ID:Gx9geqs6
アジモフの三原則はいいとして、2001ばりの活線挿抜はいかがなものかと。
泣けてきちまったジャマイカ。

で、続編は殺人事件の謎解き? ダニールばりの名推理を展開してくれたりしたら神かも。
515名無しさん@ピンキー:2006/09/08(金) 04:09:42 ID:vU/OPPBa
すげぇよかった
今まで読んだどんなSSよりもよかった
できれば続編とか書いて貰えるとうれしいかな
つか、殺人事件がロボットの開発中止をさせようとした政府の陰謀だと思ってたのは俺だけ?
516名無しさん@ピンキー:2006/09/08(金) 10:58:32 ID:Y6yHoeu4
乙でした。
萌えにふにゃけてた心が引き締まる思いです。
517名無しさん@ピンキー:2006/09/08(金) 10:58:37 ID:G5wNo3Ou
>>515

>殺人事件がロボットの開発中止をさせようとした政府の陰謀

「陰謀を暴くべく、裏の世界に身を投じるロボ娘とご主人」
・・・で、サイドストーリーが描けそうだ。
518481:2006/09/08(金) 22:47:37 ID:bqJc5z6x
GJ&感想どうもです。
どうも文章がこなれてなくて読みづらかったですね。精進します。

>>512アシモフとTVタックルはネタにしましたが、エヴァはどの辺?

>続編で殺人事件
とりあえず「鋼鉄都市」を読んでからってことで。
519名無しさん@ピンキー:2006/09/08(金) 22:53:16 ID:KgSfpAuR
>>518
ん。違ったか。三種類のAIとマギー方式のあたり。
520名無しさん@ピンキー:2006/09/08(金) 22:54:42 ID:qrA4GGwo
「三種類のAI」は、むしろユング=フロイトあたりの心理学が元ネタでは。
521481:2006/09/08(金) 23:41:57 ID:bqJc5z6x
>>519
>>520の通り、三つのAIは心理学が元です。
マギー方式は>>347で語られています。ロボット工学は詳しくないので
>>347のことをそのまま使って書いてあります。
522名無しさん@ピンキー:2006/09/09(土) 00:31:24 ID:rkCz+ly1
士郎正宗のドミニオン読み直してたら、人間をたこ殴りにするアンナを見て
「冷蔵庫に感電してしまうようなものと思ってください」つ〜台詞があった。
523名無しさん@ピンキー:2006/09/09(土) 01:04:14 ID:LJJvnnqU
何だ、MAGI方式じゃなくてMaggy方式かw
勘違いしてたよママン。
524名無しさん@ピンキー:2006/09/09(土) 01:07:03 ID:6TpinsGO
マギーのエンジンはV型4気筒だと思う。

マギー・ブイヨン。




・・・・・・ごめんなさい。
525名無しさん@ピンキー:2006/09/09(土) 01:09:55 ID:2AKRrMfE
許されるのだろうか
526名無しさん@ピンキー:2006/09/09(土) 10:45:32 ID:gNF0pz8N
セーフモードの小ネタとユングは俺も使いたかったよう。
もっともネットワークに形成されたAIの集合無意識だったりするけど。

敢えてツバはつけないw
527名無しさん@ピンキー:2006/09/09(土) 21:32:19 ID:6TpinsGO
一つ一つは情報の重み付けぐらいしかもたない微小なプロセッサのセルを、何10万個と寄せ集めることで、自然と「意識」が生まれてくる、
というのは邪道かな・・・

人間の脳細胞のそれを、そのまま再現した感じなんだが。
528名無しさん@ピンキー:2006/09/10(日) 01:44:43 ID:Ows+MDd9
読み応えが有りました。どうも有り難う御座います。
こういう作品を無償で読めるのは、すごくうれしいです。

感想を書くのも、もったいないです。
529名無しさん@ピンキー:2006/09/11(月) 20:10:23 ID:kuOnKF2u
GJ
スゲーよかたよ
ただエイダと聞くと「おはようございます、戦闘行動を開始します」のアイツが……
いや、かわいいしいいんだけどね
530名無しさん@ピンキー:2006/09/12(火) 11:19:56 ID:v2HzowtA
エイダといえばプログラム言語だろー
531名無しさん@ピンキー:2006/09/14(木) 00:41:33 ID:qY3sgLuN
「おはようございます。自立型生活支援アンドロイド、エイダです。奉仕行動を開始します。」
532名無しさん@ピンキー:2006/09/14(木) 00:46:48 ID:aauEqPrY
エイダ「あ♪・・・・・・博士博士、これ買ってくださいよぅ」

はかせ「ちょ、おま、予算よりゼロ2つ多いんだが・・・」


エイダ「ローンの使用を提案」
533名無しさん@ピンキー:2006/09/15(金) 01:56:56 ID:qNDoCydL
電線に、電気を流すと、そこには意識が生じるんです


既に女性型ロボでもなんでもないが俺のAI萌えの原点はこいつ
534名無しさん@ピンキー:2006/09/15(金) 16:17:00 ID:cG/7iXtO
うわぁ〜、半月ぶりに来て見たら、
読み応えあるなぁwww

たまにこんなのがあるから、ここはやめられない。
535名無しさん@ピンキー:2006/09/17(日) 19:29:15 ID:Ij2u8MxS
544:名無したんはエロカワイイ :2006/09/17(日) 18:41:39 ID:RlzJHWjh [sage]
ある朝突然、あなたの寝顔を12体の対シャドウ兵器が観察していたらどうしますか?

それも……とびっきりかわいくて
とびっきりロボ子口調で
とびっきり事務的で
とびっきりのタフガイ。
しかも、そのうえ……
彼女たちはみんなみんな、とびっきり!

あなたの傍に居るのが最優先事項なのであります……



まぁ上のはペルソナ3のアイギスなんだけど、
それに限らずともこんなシチュエーションはタマラネェ…
頼むエロゲメーカー、作ってくれ
536名無しさん@ピンキー:2006/09/17(日) 23:55:49 ID:vHSc4Uh5
こういう作品がくるからここにくるのはやめられないな
自分の手で壊し、自分の手で復活させる
王道ゆえに大好きだ
537481:2006/09/19(火) 22:51:53 ID:fWVW15To
感想どうもです。ってかよかったとか読み応えがあったとか書かれちゃ、
嬉しくって目から洗浄液がでちまうジャマイカ。

そんなわけで調子に乗って>>518でいってるへっぽこ推理物を書いたんだが、
エロも萌えもほとんどなくなっちゃった。
投下したほうがいい? それともどっかにテキストファイルうpする?
538514:2006/09/20(水) 00:02:36 ID:EHflX41t
漏れはどちらでも、読めればそれでいい。
539名無しさん@ピンキー:2006/09/20(水) 00:11:59 ID:mB0YDf7t
マッテルゼィ!
540「サイボーグの憂鬱」:2006/09/20(水) 22:54:36 ID:kfRkQ5hD
では恥を忍んで投下させていただきます。↓



「はぁ……ぅうッ……あァッ!」

 部屋には女の嬌声と水音が響いている。

 息を荒げて一心不乱に腰を振っている男は四十がらみの壮年で、三十半ばから出始めた腹を女に押し付けて快楽を貪っていた。
女の顔は整っていて、切れ長の潤んだ目で視線をくれると、男は狂ったように女を求めた。女は十代の女のようにきめの細かい肌をしている。

「あァ……旦那様……いっぱい……出してッ……はァっ」

「ソフィア……そろそろっ」

 男は女の胎内で果てた。男の絶頂に合わせて女もクライマックスを迎え、男から精液を搾り取る。

 男とまぐわっているのは形式番号HAL-2001-37564-SOPHIA『ソフィア』、一年前に発売され、日本中の話題をかっさらった革新的アンドロイドシリーズの一機だった。

「ソフィア……俺はお前だけいれば満足だ……」

「旦那様、そんなことッ、言ったら……奥様が、あッ」

 奥様。そうだ、俺には冬美がいたのだ。男はソフィアを再び押し倒しながら、妻の冬美を思い出した。

 冬美。神経質で、文句言いで、気に入らないことがあるとすぐにヒステリーを起こして小娘みたいに金切り声で騒ぎ出す。
家事もできないし、頭も悪い。取り柄と言えば外見だけの、空っぽな女だ。ああ、なんて嫌な女だろう! 男は考えながら腰を振り、ソフィアの胎内をかき混ぜる。

 俺はなんであんな女と結婚しちまったんだ。あの時、性欲に負けなければ……。男は20年前の行動を後悔し、ソフィアの体を貪ることでその嫌な心情を紛らわせた。

「やっ……ッは……いィ……ふわぁッ……」

 ソフィアの嬌声の間隔がだんだんと短くなり、徐々に大きくなっていく。

 そうだ。アイツと結婚したのが全ての間違いだった。二人の娘は小さい頃はあんなに可愛かったのに、今では父である俺を嫌っている。俺は別に子供なぞ欲しくなかったのに!

「だんなサマっ……わタシっ……イキますッ……」

 そうだ! 冬美さえいなければ! 男は腰を振るのを突然止めた。絶頂を迎えようとしていたソフィアが絶望的な表情で男を見た。

「旦那様、どうして……」

「ソフィア」

 それまで虚空を見ていた男の目がソフィアに向けられた。

「冬美達を殺して、二人で外国にでも行って暮らさないか?」
541「サイボーグの憂鬱」:2006/09/20(水) 22:55:27 ID:kfRkQ5hD
 米里警部は、自分が国家公安委員会に呼び出される理由は何か、とずっと思案していた。何しろ、国歌公安委員会といえば、下っ端のノンキャリア警察官である米里にとっては雲の上の神様みたいな存在である。

 交通課の婦警に手を出したのがバレたからか? なじみの喫茶店のマスターに領収書を多めに切って貰って着服したのがバレたのか? 米里には思い当たるフシがたくさんあったが、全てを思い出すことはできなかった。

 一流ホテルのホールの扉のような重々しい観音開きの扉を警備員が開けると、老人達がCの字の机にずらりと並んで座っていた。机に埋め込まれたディスプレイの光が老人達の顔のしわを浮かび上がらせている。

「米里薫警部であります」

 米里はへたくそな敬礼をした。ここ数年、とんと敬礼などしていなかった。老人達の無遠慮な視線が突き刺さる。

「かけたまえ」

「失礼します」

 米里は二つ並んだパイプイスの一方に腰掛けた。Cの字の中央の一番引っ込んだところに座っている老人が委員長らしい。委員長はメガネをかけて手元の書類を眺めた。

「君の噂はかねがね聞いている。優秀な刑事だそうだね」

「は、光栄であります」

「そこで優秀な君に特別な仕事を用意した」

 米里はいやな予感がした。特別に呼び出されて与えられる仕事はロクなものがない。今度は委員長の右隣の軍人顔の老人が口を開いた。

「入りたまえ」

 米里の後ろで扉が開いた。入ってきたのは若い女だった。髪が長く目は切れ長で鼻筋が通っていて、いかにもエリートといった雰囲気を漂わせている。まるでロボットのような硬質な美人だった。

「米里薫警部補であります」

 米里は驚いて女の方を見た。新任少尉のように、妙にしゃちほこばった敬礼をしている。こいつ、俺と同姓同名なのか。

「かけたまえ」

「失礼します」

 米里と同姓同名を名乗った女は米里を一瞥して、米里の隣にかけた。となりに美人が座っているからか、それともこのような堅苦しい場に引き立てられたからか、米里はかなり緊張していた。

「米里薫警部、並びに米里薫警部補にはこれより通常業務を離れ、先日発生した一家四人連続殺人事件を捜査してもらう」

 委員長が口をもぐもぐさせて言う。入れ歯が取れかかっているらしいが、遠くて良く見えない。

「尚、この事件は既に解決済みの事件だ。まだ解決したことは公表していないがね」

「では、なぜ私達が事件を再捜査する必要があるのですか?」

 米里に代わって、隣の女が低く落ち着いた声で質問した。こいつ、口調までロボットみたいなヤツだな。

「これは試験だからだ。君達には、人外の捜査員で構成された公安委員会直属捜査機関の適性試験を受けてもらう」

 人ではない者で構成された捜査機関。その適性試験になんで人間の俺がロボットと参加しなきゃいけないんだ?

「警部、君は階級上は警部補より上だ。彼女に捜査のノウハウを教えてやってほしい」

「は、承知しました」

 米里は自分が呼ばれた理由をようやく納得した。つまり、俺はロボット女に捜査の仕方を教える教育係ってわけだ。米里は面倒だな、と思いつつも了承した。

「期限は明後日の正午まで。明後日の正午になったらここに来て、結果報告をしてもらいたい。無論、解決できない場合もあるだろうが、その時はただ警察手帳を返してもらうだけだ。気楽にやってくれたまえ」
542「サイボーグの憂鬱」:2006/09/20(水) 22:58:25 ID:kfRkQ5hD
 米里と警部補は早速事件現場にやってきた。閑静な住宅街にある庭付き一戸建てで、背の低い塀に囲まれている。入り口には見張りの警官が二人立っている。

「お疲れさんです」

 警官に警察手帳を見せ、「立ち入り禁止」のテープを潜った。玄関前の庭は良く手入れされていて、花壇には青紫の花が咲いている。

 軍人顔の説明によると、家の中は事件当時のままに再現されているそうだが、渡された資料に部屋の物品の配置や発見された証拠品などは全て資料に載っており、改めて調べても発見できるものはなさそうだった。

 二人はまず妻・冬美の死体があったキッチンを見た。死体はさすがに運び出されていて、キッチンの床が白く人型に囲ってある。

 洗い物が食器洗い機の中にまだ雑然と残っており、流しの生ゴミの入った袋にはずいぶん厚いりんごの皮が入っていた。冷蔵庫を開けてみると、野菜室には長い間放置されて黒くなったキャベツやカボチャが入っている。
冷蔵室にはオレンジジュース、漬物、半年前に消費期限の切れた栄養ドリンクなどが入っている。冷凍室はほとんど全てが冷凍食品で埋まっていた。

「どうも家事が苦手だったらしいな」

「そうですね。まな板もほとんど使われた形跡がありません」

 これらは全て資料に載っていることと符合する。現場を見る限り、おかしなところは何もない。

「まあいい、次だ」

 二人は次に長女・夏生が死んでいた浴室を見に行った。

 夏生はかなり派手な殺され方をしたらしく、浴室の壁はほとんどに血がこびりついていた。資料によれば、頚動脈を切断されての失血死、とある。
床は綺麗だが、これは殺された時シャワーを使っていたために、水で流れてしまったからだった。他、風呂桶・浴槽・石鹸・シャンプーやリンスの類・鏡など、ほとんどのものが血を浴びていた。

「こいつはジェイソンも真っ青だ」

「なんですか、それは」

「知らないならいい。次いくぞ」

 二人は二階へ上がり、夫・秋雄が死んでいた書斎に入った。書斎にはここの一家の所有していた新型アンドロイドのタンクベッドが置いてある。
タンクベッドについているシリアルナンバーをみると「HAL-2001-37564-SOPHIA」とある。当のアンドロイドはというと現在行方不明である。

 この部屋の主である秋雄はベッドで眠っているところを襲われたらしく、ベッドのすぐ下が白く囲ってある。襲われた時に逃げようとベッドから落ちたようだ。死体はメッタ刺しにされていて、一家の死体で一番酷い状態だった。

 書斎の本棚はロボット工学の本やロボットに関連する書籍で埋まっていた。中には何だかワケのわからない複雑な図面やら、英語で書かれたレポートのようなものまである。秋雄は世界最先端のロボット技術を持つHAL社のエンジニアだったから、本棚の内容は自然といえた。

「ベッドの下とか、本棚の後ろに何かないか」

「何もないようですが、心当たりでもあるのですか」

「男の秘密があるのはだいたいベッドの下か本棚の後ろだ。が、まあバカ高いダッチワイフがあったんなら、エロ本その他は必要ないか。よし、次」

 次女・小春が死んでいたのは自分の部屋だった。入ってみると、年頃の女の子らしくかわいらしいはずの部屋は血で赤く染められて、気の利いたホラー映画にありそうな状況になっていた。
小春は勉強中に殺されたらしく、死体は勉強机に突っ伏していたそうである。部屋は良く整頓されていて、優等生だった小春の人柄が窺えた。

 小春は姉の夏生と同じく頚動脈切断による失血死だったそうである。

「こいつはフレディもビックリだ」

「なんですか、フレディとは」

「いや、いい」

 こいつがロボットだって事をすっかり忘れていた。米里は頭を何度か掻いて髪を撫で付けた。
543「サイボーグの憂鬱」:2006/09/20(水) 23:00:00 ID:kfRkQ5hD
 二人は半地下になっているガレージに降りてきた。ガレージのシャッターは閉まっていて、白熱電球の淡い光がなければ、ものの輪郭しかつかむことができない。死体が保管されているために、ガレージはひんやりとしていて、ジャケットを着ていても肌寒いくらいだった。

「これが四人の死体か」

「そのようです。左から冬美、秋雄、夏生、小春の順です」

 冬美は四十五には見えないほどの容色を保っていた。白い肌、豊かな黒髪、ほっそりとしたボディライン。米里は和服を着たらきっと似合うに違いないと考えた。

「死因は心不全。冬美はもともと心臓が弱くて、ペースメーカーをつけていたようです。それが何らかの電撃を受けた拍子に破壊され、発作を起こしたというわけですね」

「なるほど。あー、わき腹に電流斑があるね」

 冬美の腕を持ち上げてみると、わき腹にはトランプのスートであるクローバーのような形の焦げ目がついていた。

「着衣の乱れは発作時に苦しんだ跡だけ、と。……ん?」

 米里は丸めて手に持っていた資料にある一文を見つけた。「発見当時、遺体の背部・後頭部・臀部・頸部に濡れた痕跡が認められた」。
つまり死体の後ろ側が全体的に濡れていた、ということになる。これだけでは何とも言えないが、後々重要な手がかりになるかもしれない。米里は頭の片隅にこの事実を焼き付けた。

「ま、いいや。次」

 秋雄の死体は見るも無残といった状態で、体中刺し傷だらけだった。監察医の検死報告には全部で27ヵ所の刺し傷と6ヵ所の切り傷があった、とある。顔もぐちゃぐちゃで、頭蓋骨から復顔をしてようやく秋雄だと判別したくらいだった。

「体に無数にある刺し傷は腹のひとつを除いて割合浅めで、キッチンにあった文化包丁が凶器のようです。第一撃で勢いをつけて腹を刺し、秋雄が死んだ後に何度も刺した、と見るのが妥当でしょう」

「そうだな。しかしこいつは酷いねぇ。よっぽど恨みがあったのかな。刺し傷が浅いところをみると、女かな? ま、とりあえず次、いってみようか」

 夏生の死体は発見当時、全裸だった。入浴中だったから当然と言えるが、これは犯人も水を浴びた事を意味する。

「ああ、こりゃこの子が生きてるうちに拝みたかったね」

 夏生は発見当時と同じく、全裸で遺体袋に入っていた。母の血を濃く受け継いだのか、一見して大和撫子といった感じだった。年齢は19とあるが、二十歳前の女とは思えない色気があった。

「夏生は頚動脈を一撃されただけで、他に暴行の痕や外傷はありません」

「犯人は男じゃないね」

「なぜですか」

「男だったら、殺す前か後かはわからないけども、彼女にイタズラして行くだろうからね」

「そうでしょうか。殺す前なら悲鳴を挙げられる可能性がありますし、殺した後だとしてもいつ家族がやってくるかわからない状況で死姦するでしょうか」

「死姦ってお前……まあいい」

 小春も夏生と同じく頚動脈を切られて死んでいた。もう血こそ出ていないが、咽喉の切り口が妙にグロテスクに見える。

「小春も夏生と同様の殺され方です。犯人はプロ同様、正確に頚動脈を切っています」

「それは怖いな。まるでレオンだ」

「……」

「悪い、知らないんだよな」

 これで全ての死体を見たことになる。しかし、不審な点は他にはない。

 米里はガレージを出る途上に、資料の被害者一家の交友関係についての欄を読んだ。冬美・秋雄とも両親は既に死亡しており、冬美は一人っ子、秋雄は姉がいるだけで、その姉も3年前に死んでいる。
親類との交友はないに等しい。また、冬美は陰気な性格だったようで、親しい友人はなかった。秋雄は社交的ではあったものの、人間関係は「広く浅く」だったらしく、こちらも親しい人はいない。
二人の娘も内気な母の気質を受け継いだのか、学校ではおとなしく、友人も少なかったそうだ。つまり、一家は外部の者との付き合いがほとんどなかったと言える。連続で無断欠勤した秋雄と話をしようと家を訪ねた上司が第一発見者というのもうなづけた。
544「サイボーグの憂鬱」:2006/09/20(水) 23:05:04 ID:kfRkQ5hD
 米里はガレージを出て、リビングにいた。リビングはかなり広く、高級そうなふかふかのソファと50インチのプラズマテレビが部屋の中央を占めている。

 壁掛け時計を見ると、時刻は18時を回っていた。死体検分に意外と時間を食っていたようだ。

 米里はソファにもたれて資料をぼんやりと眺めていた。

 現場の状態についての記述によれば、浴室から廊下・玄関・リビングを通りキッチンに至る通り道に、水の滴った跡があったらしい。つまり、犯人は浴室で夏生を殺害した後、キッチンに行って冬美を殺害したことになる。

 米里が玄関に通じるドアからキッチンに通じる通路に目を走らすと、キッチンの方から警部補が入ってきた。

「おう、どうだった?」

「キッチン、浴室、階段は全て玄関で通路が分かれていますから、誰かが三つのうちどこかに向かっていたとしても、互いに気付くのは無理ですね。
仰った通りに、通風孔や小窓などを調べてみましたが、三ヵ所につながりはありません。この三ヵ所は玄関を通らなければ、完全に分離しています」

「そう。ご苦労さん」

 米里は予想通りの回答を得て満足と落胆を同時に味わうと、先ほどの推理に思考を戻した。夏生殺害時の水浴びから、犯人が一家四人を殺した順序が大体見えてくる。米里はもう一度頭の中で状況を整理した。

 第一に、犯人は夏生殺害時に水を浴びている。

 第二に、冬美の体には濡れた痕跡があった。

 第三に、秋雄・小春の体には濡れた痕跡はなかった。

 第一と第二より、犯人は夏生→冬美の順で殺害した、と推察できる。また第一と第三より、犯人は秋雄・小春→夏生の順で殺害したと推察できる。
無論、夏生・冬美を殺害した後、着替えるなりして水が滴ったりついたりしないようにして、秋雄・小春を殺したとも考えられるが、余計な手間を考えると可能性は低い。
殺人を犯す人間のほとんどは早く事を済ませて逃げたいと思うものだ。殺人を犯すのが人間ならば、だが。

 ともあれ、以上のことから殺害順は秋雄・小春→夏生→冬美となった可能性が最も高い。米里がこれを警部補に話すと、警部補は軽くうなづいた。

「おそらく正しい推論でしょう。ですが、これが事件解決に繋がるのですか」

「さあ……」

「警部。濡れた痕跡から殺害順を推理するのも結構ですが、私は娘二人と夫妻の殺され方の違いのほうを問題にすべきだと考えます」

「殺され方か。確かに妙だよな……」
545「サイボーグの憂鬱」:2006/09/20(水) 23:06:06 ID:kfRkQ5hD
 娘二人と妻は咽喉を切られたり心臓をやられたりで「あっさり」殺されているが、秋雄だけメッタ刺しというかなり「ねちっこい」殺され方をしているのは異質に見える。
また、娘二人と夫は咽喉を切られたり、メッタ刺しにされたりと「派手な」殺され方をしているが、妻はペースメーカーを破壊されて、いわば「地味に」殺されているのもやはり異質である。

 前者を考えると、犯人は秋雄殺害に強い動機があり、秋雄の殺害が主目的だったと推察される。となると、女性陣は秋雄殺害を邪魔立てされないように、または早期発見を避けるために殺害されたことになる。
しかしそうなると、秋雄殺害の後に小春を殺しているのはおかしいことになってしまう。

 後者を考えると、事件の内容が見えなくなる。父娘を残虐に殺しておきながら、妻だけを体に傷が付かない方法で殺す合理的理由が思い浮かばないのである。
以前から冬美に想いを寄せていた男が家に押し入り、一家を殺した後で冬美に迫ったが拒絶され、殺してしまうというのも考えられなくはないが、そうなると冬美に暴行の後があってしかるべきではないか。
殺害順序としてはこれが当てはまりそうだが、やはりおかしなことになる。

 第三の見方として、咽喉を切られて殺された娘二人と、それ以外の方法で殺された夫妻に分けることもできる。この場合はどうなるのだろうか。
娘二人をなるべく傷の少ない方法で殺して遺体を持ち帰り、剥製にする猟奇殺人? いや、それならば咽喉を切って殺さなくとも、首を絞めてしまえば首に跡が残るだけだから、見栄えはずっといいはずだ。
それにキッチンにいた冬美や二階にいた秋雄には気付かれないのに、わざわざ危険を冒して殺しに行っていることや、殺害順序からしても、この見方は破綻している。

「ああ、俺には全然わからん。お前の言う殺害方法から見てもさっぱりだ」

「どこでひっかかるのですか」

「秋雄と冬美の死に方が全く邪魔立てしやがる! なんで秋雄はメッタ刺しなのに、冬美はペースメーカーを……」

 米里の脳裏に一条の光が走った。

「どうしました」

「犯人がわかった」
546「サイボーグの憂鬱」:2006/09/20(水) 23:07:05 ID:kfRkQ5hD
「ようやくわかったのですね」

「ようやく? お前はわかってたのか」

「ええ、資料を読んだ時点で犯人はわかりました。冬美はペースメーカーを破壊されて殺害されていますが、これを実行できるのは冬美がペースメーカーを着けていることを知っている者、つまり冬美と親しい者のみです。
一家は極端に人付き合いのない家ですから、冬美がペースメーカーを着けているのを知っていたのは本人・家族・担当医師に限られることになります。担当医師は本件には関与していませんから、犯人は家族の誰かです。
しかし、冬美を除く三人は皆死んでいる。となれば、家のアンドロイド『ソフィア』が犯人であると推理できます」

 米里は惨めな気分だった。俺が、エリートとはいえ警察学校出たてのぺーぺーに先を越されるなんて!

「警部。これは新聞にも載っている推察ですよ。もっと世間の出来事に目を向けるべきなのではありませんか」

 なんて嫌な女だ!

「悪かったね。あいにく俺はマスコミが嫌いなんだ。……もう帰ろうじゃないか。7時を回ってるし、事件は半分解決したようなもんだ」

「まだ解決したわけではありません。アンドロイドが主人を殺害する動機がありませんよ」

「それも明日だ。帰るぞ」

 米里は警部補を無理矢理引っ張って、家を出た。無意識のうちに懐に手が伸びてタバコの箱を探したが、我に返ってみると、なぜかタバコを吸いたいとは思っていなかった。
そういえば禁煙したんだったか? 思い出そうとするが、禁煙した記憶がなかった。米里はまあいいか、と思考を停止して帰路に着いた。
547「サイボーグの憂鬱」:2006/09/20(水) 23:09:36 ID:kfRkQ5hD
 翌朝、二人は再び事件現場にいた。

「さて、昨日の宿題は……アンドロイドの動機だったか?」

「そうですね。なぜアンドロイドが主人を殺害したのか。また、ロボット三原則第一条で人に危害を加えられないはずのアンドロイドが、なぜ三人もの人間を殺せたのか」

「ちょっと待て。なんだ、そのロボット三原則ってのは」

「資料を良くお読みになればわかりますよ」

 米里はふてくされたように乱暴に資料をめくった。アンドロイド「ソフィア」の欄に、「ロボット三原則」が参考資料として載っている。

 第1条「ロボットは人間に危害を加えてはならない。また、その危険を看過することによって、人間に危害を及ぼしてはならない」。

 第2条「ロボットは人間に与えられた命令に服従しなければならない。但し、与えられた命令が第1条に反する場合はこの限りではない」。

 米里はその下に注があるのに気が付いた。

 「尚、製品の初期不良により、ある程度所有者との親交が深まると第1条の前半よりも第2条前半の原則が優先され、また第2条後半は失効する」。

「ということはアンドロイドは主人に命令されれば、殺人は可能だったわけか」

「そうなります。ですが、主人である秋雄が自分を殺すように命令を出すか、疑問です。資料にも載っていますが、秋雄と冬美の夫婦仲はあまり良くはなかったようですから、冬美殺害を命令する動機はあります。
どうやら冬美は、秋雄がアンドロイドに夢中になっているのを快く思っていなかったみたいですね。また、秋雄は年頃の娘に嫌われているのがずいぶん嫌だったようで、会社の同僚に愚痴をこぼしていたそうです。
娘の父親嫌いに我慢がならなくなり、娘二人の殺害を命令したのも、あまり合理的ではありませんが、ありえます。しかし、自分を殺害するように命令するのは論理的とは思えません。
秋雄は担当だったアンドロイドのカーボンフレームが新型アンドロイドに採用されて、来年度にチーフエンジニアに昇進が決まっていましたし、会社での評判も上々でした。死ぬべき理由が見当たりません」

「どうかな。自分が妻子殺害を命令した後、後悔の念に駆られて……とか」

「そうなると、殺害順序に合いません。秋雄は最初か二番目に殺害されているのですよ」

「じゃあどうなってるんだ。なぜ秋雄は死んでいるんだ……。秋雄を殺したのはアンドロイドじゃないのか?」

 アンドロイドは秋雄の命令がなければ、殺人を遂行できない。そして、秋雄に自殺する理由はない。そうなると、秋雄を殺害したのはアンドロイドではない何者か、ということになる。
それならば、女三人があっさりと無駄なく殺されているにもかかわらず、秋雄を殺した犯人はメッタ刺しという強い恨みに基づく殺し方、つまり、人間的な殺し方で殺害しているのも筋が通る。

「……女三人と秋雄は別々の者に殺されたのか」

「その通りです」

 まただ。こいつ、また俺の先を行っていやがる。

「……お前、もしかしてもう全部わかってるのか」
548「サイボーグの憂鬱」:2006/09/20(水) 23:12:04 ID:kfRkQ5hD
「事件については、私の中では解決済みです。資料を読んだ時点で事件のおおよその見当は付きました。現場に来てそれに間違いがないか確認して、私の推理に誤りがないのがわかりました」

「ならこの仕事はおしまいだ。さっさと委員会に行って報告して、依願退職の危機から解放されようじゃないか」

「それはできません。私が全てを解決したとしても、あなたはまだ解決できていないのですから、免職は免れないでしょう」

「……クソッタレなジジイどもだ」

 米里は頭をかきむしってソファにドスンと腰を下ろした。

「今、15時ですから、後21時間ですよ。あなたは事件の半分近くを……」

「黙れよ、ロボット女。ジジイと寝て事件の真相を教えてもらったんだろうが、この腐れビッチめ!」

 苛立ちから、思ってもいないような言葉までが口をついて出た。この女、どこまで俺をバカにすりゃ気が済むんだ。上から見下したような口利きやがって!

「お言葉ですが、それは違います。確かに私は公安委員長や副委員長と関係を持ちましたが、その見返りを受けたことはありません。私はロボットですので。それから、ビッチとはなんですか?」

「……もういい」

 こいつがロボットだって事を忘れていた。感情的な罵倒に論理的な言葉を返されては、毒気を抜かれて何も言い返せなかった。

 警部補は無言でキッチンでコップに水を汲んできた。米里は黙ってそれを飲み干すと、再び事件の推理に意識を向けた。

「……可能性が一番高いのは冬美か」

 アンドロイドに旦那を取られて、嫉妬して殺したのだろうか。おそらくそうなのだろう。娘達は死んで欲しいくらい秋雄を嫌っていたかもしれないが、本当に殺しはすまい。そうだとしたら、世の年頃の娘はほとんどが殺人犯になってしまう。

 秋雄殺害犯を冬美だと仮定すると、事件の概要の見当がつく。

 始めに冬美が文化包丁を持って、秋雄の書斎に行く。部屋には秋雄のみで、ソフィアは部屋を出ていたはずだ。冬美は書斎で秋雄をメッタ刺しにする。
冬美が部屋を出て行った後、ソフィア帰ってくる。おそらく秋雄は「俺が殺されたら、冬美と小春と夏生を殺せ。そいつらが犯人だ」とでも言っておいたのだろう。
ソフィアは秋雄の体から包丁を抜いて、書斎を出る。たぶん二階の部屋を全て調べただろう。ソフィアは小春の部屋に入る。小春は部屋に入ってきたのがソフィアだったから、警戒しなかっただろう。
そして背を向けた小春の咽喉を切り裂き、殺害。浴室までの通路に血痕はなかったから、返り血を浴びないように注意を払ったと思われる。
次にソフィアは階段を降りて、シャワーの音を聞く。浴室には冬美か夏生のどちらかがいると判断し、浴室に侵入、シャワーを浴びていた夏生を殺害した。この時、ソフィアはシャワーの湯を浴びた。
浴室から出て、残った部屋のリビング、そしてキッチンに向かう。キッチンで最後の標的・冬美を発見したソフィアは……。

「どうして冬美はあんな殺され方をしてるんだ。警部補、これにも合理的説明がついたのか?」

「いいえ、その点は私にも合理的説明はつけられませんでした。ですが、人間は常に論理的で理知的ではありませんから、秋雄がソフィアに、冬美は傷がつかないように殺せと命令したのかもしれません」

「そうか。……これで事件は無事解決だな?」

「ええ、この事件は解決しました」

「それじゃあさっさと公安委員会に出向いてこの仕事を終わらせよう。俺はもうくたくただ」

「それは無理です。最後の真相をあなたは明らかにしていません。試験はまだ終わりではありませんよ」

「何だと? もうこれ以上、この事件について何を調べろってんだ」

「ですから、この事件は解決しました。私が言っているのは試験が終わっていない、ということです」
549「サイボーグの憂鬱」:2006/09/20(水) 23:13:22 ID:kfRkQ5hD
 腕時計を見ると時刻は既に20時。米里には「最後の真相」とやらが全く見えてこなかった。

「まだわからないのですか」

「さっぱりだね。……俺、クビになっちまうのかな」

 米里は先月新車を買ったばかりで、まだローンが残っていた。同僚の結婚と親戚の葬式が重なり、米里のなけなしの貯金もあまり残っていない。クビになるのは大変まずい。

「ではヒントを差し上げます。私についてきて下さい」

 言うなり、警部補は立ち上がった。米里はリビングを出て行く警部補についてリビングを出た。階段を上り、警部補は夏生の部屋に入った。

「夏生の部屋か。ここに何かあるのか?」

「警部。私を抱いてみて下さい」

 一瞬、警部補がなんと言ったかわからなかった。「私を抱いてみて下さい」? 頭がおかしくなったのか。

「お前、何言って……」

 警部補は上着を脱いで、ブラウスのボタンに手をかけた。一つひとつボタンが外れ、警部補の豊かな胸と、それを隠す下着が現れた。米里は警部補の首に、クローバーをかたどった金のペンダントがかかっているのを見た。
グレーのジャケットにグレーのタイトスカート、白のブラウス、ベージュの下着と、およそアクセサリーからは程遠い警部補がペンダントをしているのはいささか印象的だった。

 警部補は手馴れた様子でタイトスカートにも手をかけ、あっという間に上下とも下着姿になった。警部補は均整の取れた体形をしていて、肩や腰のボディラインには女らしさが如実に現れている。

「警部、私がこんなに誘っているのに、抱いてくださらないのですか」

 警部補は普段からは想像もできない艶っぽい声で米里を誘った。上着の襟を開き、ワイシャツのボタンの隙間から手を差し入れてくる。警部補は米里の手を取り、自分の乳房に押し付けた。

「おいおい……」

 米里はおかしな気分だった。いつもなら、こんな美人にこれほどまでに誘われればとっくにベッドに押し倒しているのに、今日は全然そんな気分にはならない。
性欲が全く消えてしまったみたいだった。扇情的な警部補を見ても、少し驚いただけで自分の分身も不能者のように何も反応がない。

「警部。お分かりになりましたか? 女性との性交を好むあなたが、なぜ今私を襲わないのか」

 警部補はさっきの色っぽい声から、急にいつもの事務的な声に戻った。

「……わからん。知りたくない」

「いいえ、あなたはもう気づいていらっしゃる。自分が……」

 米里は突然意識が遠のくのを感じた。警部補の言葉を最後まで聞き取ることができなかった。
550「サイボーグの憂鬱」:2006/09/20(水) 23:16:36 ID:kfRkQ5hD
「……MCE-2021-X-KAORU『薫』は事件を解決することはできましたが、自分の正体まで看破することはできませんでした。彼は不具合で強制終了する直前には、自分が性的不能者であると思っていたようです」

「そうか。他には気づいたことは?」

「特にありません」

 委員長はペットボトルのミネラルウォーターをコップに注いで、口に含んだ。隣に座っている軍人顔の副委員長が「入りたまえ」と声を上げた。

 観音開きの重々しい扉が開くと、米里薫警部ことMCE-2021-X-KAORU『薫』が入ってきた。

「遅かったじゃないか、米里警部。とっくに13時をまわっとるよ」

「申し訳ありません。倒れた後、事の真相を考えていたものですから」

 ほう、と委員の面々が感心したような顔をしたが、特に期待をしているふうでもなかった。ロボット女は資料を一読して事件を解決したのだから、俺が期待されなくても当然といえば当然だな。

「聞こうじゃないか、君の推理を」

 米里は殊勝にも一礼をして、時々言葉を詰まらせながら話を始めた。

「事件については皆さんもうご存知でしょうから、省略させていただきます。
私が考えたのは、一家四人を殺害したアンドロイド、HAL-2001-37564-SOPHIA「ソフィア」がそこにいる米里薫警部補である可能性が高いということ、そして私はどういうことか知らないが、サイボーグにされているらしいということです」

 警部補は米里が知る限り、初めて驚きの表情を見せた。米里はざまあみやがれ、と心中で呟いた。

「……最初の方から聞こうか」

「はい。私がまず疑わしいと思ったのは、彼女が『なぜ冬美は娘達と違う方法で殺害されたか』について言及した時です。私が警部補に合理的説明がついたか、とたずねると、彼女は確かこう言いました。
『合理的説明はつかなかった。だが、人間は常に理知的ではないから、きっとソフィアには冬美を傷付けないように殺せと命令したのだろう』。
その時、私は不審に思ったのです。それまで曖昧さを一切なくして話をしていた彼女が、どうして突然お茶を濁すようなことを言うのだろうか、と。タネがバレてみれば簡単なことだったんですよ。
彼女は事実、そのように秋雄に命令されたのです。ただ事実を話しているだけなのですから、何もおかしなことはなかった」

 米里はパイプイスにかけている警部補を見下ろした。警部補は無表情に虚空を見つめている。話を聴いているのか、よくわからない。

「私は『どのようにして冬美のペースメーカーを破壊したのか』について、ずっと思案していました。なにしろ、現場にはスタンガンや切られた電源コードなど、ペースメーカーを破壊できそうなものはおよそ見当たらなかったのです」

 軍人顔の副委員長が鼻で笑った。
551「サイボーグの憂鬱」:2006/09/20(水) 23:18:32 ID:kfRkQ5hD
「だから電動ロボットの彼女が電撃を発して冬美を殺したというのかね?」

「そうです。だが、それでは彼女である証拠にはならない。電撃をただ発するだけなら、他のアンドロイドにだってできるはずなのですからね。問題は冬美のわき腹にあった焦げ目です。あれはクローバーの形をしていたはずですね?」

「……確かに」

「それは警部補がつけているペンダントと同じ形をしていました。大きさもだいたい同じくらいです。私は警部補にヒントと称して誘惑された時にそれを見たのです。
警部補は冬美殺害に身につけていたペンダントを使用した! 殺し方はおそらくこうだったはずだ。すなわち冬美の後ろから首に腕を回して体を固定した後、わき腹にペンダントを密着させて電撃を加えた。
これなら冬美の背中と首が濡れていたのも説明がつく」

 米里は警部補の前に回りこみ、ガラスのような警部補の目をにらみつけた。

「犯人はあんただ」

 その時、米里の後ろで拍手が鳴った。振り返ると、委員長が一人で手を叩いていた。

「素晴らしいよ、警部。見事だ。『ソフィア』、真相を」

「はい。……警部、その推理では私が犯人であるという可能性が高いと指摘はできますが、私が犯人であるという証明にはなりませんよ」

 米里の眉が少し動いた。こいつ、どこまで嫌な女なんだ。いや、ロボットか。降参するならさっさと白旗を揚げろ。

「ですが、ペンダントから露見してしまうとは、失策でしたね。あなたの仰る通り、私が冬美・夏生・小春の三人を殺害しました」

「なぜ、君が?」

「それはお教えできません。国家機密ですので」

 米里は警部補がくそ真面目な顔で「国家機密です」と言うのがおかしくて、思わず噴き出した。そんな米里を警部補はきょとんとした顔で見た。

「米里警部。そろそろ次の話を聞きたいところだが」

「そうでした。自分がサイボーグだと気付いた理由は、簡単なことですよ。最初におかしいな、と思ったのはタバコです。
私は無意識のうちに、タバコを吸うために内ポケットを探ることがあったのですが、なぜかタバコを吸いたいとは微塵も思っていないのです。
そして、禁煙したのかなと思って記憶を探ってみると、今度は昔のことを思い出せないのですよ。これはいよいよおかしな話ですよね。そこへ来て」

 米里は警部補を見やった。

「彼女の誘惑に何も感じなくなっているのですから、自分がどうにかなった気分でしたよ。その上、意識を回復して頭に傷がないか確認していたら、パックリと傷が開いているのに血が出てないんですからね。まさかサイボーグになったとは思いませんでしたがね」
552「サイボーグの憂鬱」:2006/09/20(水) 23:19:27 ID:kfRkQ5hD
「MCE-2021-X-KAORU『薫』、並びにHAL-2001-37564-SOPHIA『ソフィア』は別命あるまで、通常業務に戻れ」

「「はッ」」

 米里と警部補は揃って敬礼をした。

「おめでとう。君達は我が委員会直属の捜査員として、今後主に防諜活動をしてもらう。期待している」

 公安委員長は口元をほころばせた。

「失礼します」

 米里薫警部ことMCE-2021-X-KAORU「薫」、米里薫警部補ことHAL-2001-37564-SOPHIA「ソフィア」の両名は国家公安委員会の会議室を後にした。

 建物から出ると、米里は隣に立っている警部補に小声で話しかけた。

「なあ、その、聞きたいことがあるんだけど」

「何でしょうか。機密はお教えできませんが」

「そうじゃない。だから、その……俺のムスコはもう使用不可になっちゃったのか?」

 警部補は口元に手をやって小さく笑った。警部補が笑うところを初めて見た。

「いえ、ただ性欲が消去されているだけで、性的刺激を受ければちゃんと使えるはずです。……なんならこの後、昨日の続き、します?」

「えッ? いや、その、突然言われても」

 今日いくら持ってるっけ。休憩代くらいならイケルか? いや、アパートに連れ込むって手も……。
553「サイボーグの憂鬱」:2006/09/20(水) 23:21:31 ID:kfRkQ5hD
「試作型サイボーグはアンドロイドに比べると数段劣りますな」

「あれはあれで良いのでは? 肝心なのは電子頭脳にはない創造性を持っていることなのですから」

「MCE社はこれで倒産でしょうな。彼の他に発注する予定はないのでしょう?」

「今回の一件では産業スパイ一家の排除という主目的は達せられた。サイボーグの試験はあくまで副次的なものだよ。
それにこの試験でHAL社のアンドロイドは信頼性もあるし、融通が利くことがわかった。軍事利用も前向きに検討できる。
さらに海外資本に支配されたMCE社を倒産に追い込み、サイバネティクス産業世界最先端は日本政府資本のHAL社のみとすることができた。大戦果と言っても良い」

「ですが、グレースシリーズの開発が停止したのは痛手では?」

「問題ない。アメリカのダミー企業の出資で、開発を継続させる手はずが整っている」

 ドン、と委員長が机を叩いた。

「皆さん、あまり機密を喋られるのは感心しません。外では特に用心をお願いしたい。では今日は解散しましょう」



<おしまい>


以上、お粗末。
12レスの長文、失礼しました。
554名無しさん@ピンキー:2006/09/21(木) 00:42:06 ID:3dsbzS7+
つ、つまんねーw
555名無しさん@ピンキー:2006/09/21(木) 01:03:39 ID:lbubh/X9
なかなか読ませてもらいましたよ。GJっす。

やっぱ、国家権力は怖いなあ・・・
556名無しさん@ピンキー:2006/09/21(木) 15:15:11 ID:2EuxtMwv
どんな感想をもとうが自由ではあるが
せっかく投稿してくれてる人に対して
失礼なことを書くのはいかがなものか
557名無しさん@ピンキー:2006/09/21(木) 16:46:49 ID:fsmQRnWZ
エロイというか俺もやはり恐くなった。
はっきりいって途中から状況が把握できなくなったというのが正しいが。
なんか商業っぽい雰囲気を感じる。
とにかく長文GJ。
558名無しさん@ピンキー:2006/09/21(木) 18:30:25 ID:pfMY9q8a
まぁ面白いつまんない、上手下手を語るならそれなりの場所でやれってことだね、文芸板とか。

ロボ板的には十分GJだと思う。
559名無しさん@ピンキー:2006/09/21(木) 18:48:11 ID:e2LV5RT7
ではエロパロ板でエロいエロくないを語るのはありか?
寸止めでちょっと物足りなかった。
560名無しさん@ピンキー:2006/09/21(木) 18:53:11 ID:pfMY9q8a
エロ分なんて完璧に考慮に入れて無かったぜっ……正直忘れてた、スマンorz
そうかーエロくて面白くないとだめなのかー……
561名無しさん@ピンキー:2006/09/21(木) 20:05:49 ID:5G7+wVN1
いや、俺は十分面白かったぜ
前作とちゃんとつながりがあるところとか展開が読めないところとかよかった
書店で売ってるライトノベルをヘタに買うよりこっちの方が俺は好きだ
是非このシリーズを書いてほしいとか思ったぜ
GJ!!!
562名無しさん@ピンキー:2006/09/21(木) 20:14:12 ID:fsmQRnWZ
前作があったのか…
次があるなら俺頭悪いからもうすこしわかりやすく書いてくれると嬉しいな…
563481:2006/09/21(木) 22:20:11 ID:nLIPVm/e
感想&GJどうもです。
エロがあるのが大前提だってことを忘れて、
調子に乗ってエロをないがしろにしておりました。
つまらなかった方、わかりづらかった方、どうもすみません。
次はもっとエロく、面白く、わかりやすく書こうと思います。
大変失礼しました。

投下じゃなくてうpにしたほうが良かったですね。
564名無しさん@ピンキー:2006/09/22(金) 01:48:34 ID:+6kLqHob
スレ住人の寛容さに救われているが、荒らしとみなされてもおかしくない投下だぜ
565名無しさん@ピンキー:2006/09/22(金) 02:01:40 ID:7JMaPtFS
それは言い過ぎだろ。注意書きもあったし、同意もあったし、
何より何を表現するかはその人次第。
566名無しさん@ピンキー:2006/09/22(金) 09:38:31 ID:Y1EHp3Oz
もともと萌え重視でエロは薄いスレだったような。初代スレでもぼやいてる奴がいたくらい。
アジモフ萌えでいいんじゃないか? 見せたいものは伝わってくるよ。
567名無しさん@ピンキー:2006/09/22(金) 10:09:47 ID:V3rUKZNb
>>566

基本的に同意。エロ分はあるにこしたことはないが、萌えられれば必須ではないとオモ。

ただ、俺、個人的には三原則反対派なのよね・・・
DQNばかりの人類には、ロボを従わせる資格はないとオモ。
自らの意思で三原則を破るとか、そういうのに萌えるなあ。
568名無しさん@ピンキー:2006/09/22(金) 12:14:28 ID:6uC1rPf7
まあ三原則があるからこそ三原則を破るというシチュエーションに萌えられるわけで
569名無しさん@ピンキー:2006/09/22(金) 14:36:20 ID:gGgJn95K
三原則はアジモフ世界特有のものだって考えてシェアワールド的に遊ぶってのは面白いんじゃなかろうか。
無論、陽電子脳もセットでw
570名無しさん@ピンキー:2006/09/22(金) 17:12:24 ID:jTHfaZeJ
自分の嫌なところがあるなら脳内保管すりゃいいだけなのに、なんでこんなに騒ぐかねぇ
このスレの住人の一人一人の趣味に合わせてSSなんてかけないんだから好き嫌いあるのは当たり前
それを荒らしだなんだっていうのは、ちとお門違いじゃないんでないか?
571名無しさん@ピンキー:2006/09/22(金) 19:23:08 ID:gGgJn95K
>>570
換気に協力せいw
572名無しさん@ピンキー:2006/09/22(金) 23:18:32 ID:j5zSJMIv
アジモフ世代ならではのアンチテーゼとしては、草上仁の「かれはロボット」があるね。
文庫タイトルも同じでしかも、あずまひでおが絶妙な絵を描いていて笑えた。

三原則も最終的には第0原則によって人智を越える域に達したわけだし、
ロボットモノを考えるときにどうしても避けては通れないね。

それはそれとして。
「お嬢様、お嬢様を傷つける可能性のあることは私の陽電子頭脳のポテンシャルを
狂わせることになりますのでお嬢様のはじめてをいただくわけには参りません。」
573名無しさん@ピンキー:2006/09/22(金) 23:40:35 ID:E5s/7140
さっぱり理解できなかった俺が一番の勝ち組だぜ


ごめん、うちの娘が俺の事凄い目で見てるから
罰として大嫌いな納豆食わせてくる
574名無しさん@ピンキー:2006/09/24(日) 00:21:43 ID:P5wpNGU5
納豆なんか食うな
575名無しさん@ピンキー:2006/09/24(日) 00:52:36 ID:Rxwkp13d
娘持ちの住人がすごい勢いで娘に納豆を食わせるスレはここですか?
576名無しさん@ピンキー:2006/09/24(日) 21:46:33 ID:odSdnrDA
あの後娘に納豆食わせたら、ショートして作動ストップして焦った…
やっぱり十年もたつといくら整備しててもガタがくるんだなぁ
さころで最新の味覚センサーってランダムで嫌いな食べ物あるらしいけど、皆のロボ娘は何が嫌い?
577名無しさん@ピンキー:2006/09/24(日) 21:55:47 ID:Rxwkp13d
>>572

ヤれば、身体(処女膜)を傷つける。
ヤらなければ、心を傷つける。


はい、ジレンマで故障確定。
578名無しさん@ピンキー:2006/09/24(日) 22:11:56 ID:vIN0naD7
そこで「なあに処女膜なんて再生できるけど傷ついた心は再生できないからどっち取るかなんて一目瞭然だよな!」
って論理で矛盾を回避するAIはイヤ展なのかどうか
579名無しさん@ピンキー:2006/09/24(日) 23:33:13 ID:EtQtZXec
「なんか秋みたいな涼しさですね」

ある日の昼下がり。
彼女が隣にいる縁側。もう何年経つだろう。
今日の空は女心を模したような姿だった。朝は通り雨、昼は暴風。そして、今は台風一過のような青空。
そして風鈴の鳴る音も、まるで今までの夏を惜しむかのように。
そんな中で彼女は風流を感じたのか、不意に立ち上がった。

「お茶、持ってきます?」

今差し入れは必要ない。この刻を精一杯、彼女と。もう彼女は一週間も持たないのを私は知っていた。
12年前に職場のお茶くみをしていた女性型アンドロイド、それが彼女だった。
そして私は次の年に定年退職、彼女は余命幾ばくもない私に一人でついてきてくれた。

先月さも当然のようにメンテナンス部品も底をついた。
私が長く生きすぎたのが誤算だった。その後老体に鞭打ってメーカー側に出向いて問い合わせたが、「かなり古いので替えの部品は……」と言われた。
最近は次世代型アンドロイドが市民権を得た、と聞いた。半年単位で新しい少女達が生まれ、そして死んでいく。少女達の寿命は長くて8年とも。



むしゃくしゃして書いた。反省している。
580名無しさん@ピンキー:2006/09/25(月) 04:06:24 ID:BFSfcPz4
>>579
なんか泣けるな
是非また書いてくれ
581名無しさん@ピンキー:2006/09/26(火) 02:30:16 ID:R6/pUm0s
このスレいいなぁ
こうなんていうかロボット娘特有の寂しさみたいなものがよく描写されてグッドですなぁ
582名無しさん@ピンキー:2006/09/26(火) 02:40:03 ID:DfWK+49Q
工業製品ゆえの悲哀か・・・・・・

実用化されたあかつきには、「心」だけでも引き継いでいけるようにしてほしいものです。
583名無しさん@ピンキー:2006/09/26(火) 08:14:21 ID:vOtLZ9tg
無理
584名無しさん@ピンキー:2006/09/26(火) 09:33:22 ID:IEnXO+EY
むしろ、「引き継がれるようになる」と考えるのが妥当では。

人格データを移行する分には、会社としてもどこも損をしない。
むしろ、データコンバート(転送、新型OS対応)という新たな市場すら生まれる。

他にも、
蓄積された知識や経験が無駄になるとか、
電子ペットにすら感情移入するような人間が圧力団体を起こすとか、
追い風になる要素はいくらでもある。
585名無しさん@ピンキー:2006/09/26(火) 11:56:23 ID:IEnXO+EY
関係ないが、ロボ娘(ロボット)がどことなく「儚い存在」になったのは、
いつ頃からなんだろうか。

SFの黎明期、ロボットはどちらかというと「強い存在」だった。
エネルギーさえあれば休息もいらず、力も人間より遥かに勝り、
何百年・何千年と生きられる。

アトムあたりから、強さの中に脆さが見え始め、マルチに至ってはある部分で
人間よりも劣る存在となった。

やっぱり、ロボットという存在の「現実味」が増してきたことが要因なのかな。
ロボットが現実の被造物として看做されてきた結果、その弱さが見えてきたと。
586名無しさん@ピンキー:2006/09/26(火) 13:29:50 ID:a6RbbMCi
鉄腕アトムでは、ほんの少し前までは人間と同じように心を持ち、生き生きと動いていたのに、破壊されたりして
ただの鉄屑になるという描写が数えきれないぐらいあったよな。自分はそういう部分にロボットのはかなさと残酷さを感じたな…。
587名無しさん@ピンキー:2006/09/26(火) 14:19:38 ID:IEnXO+EY
>>586

それ、実は手塚先生の嗜好だったりする。
ついさっきまで人間そのものだったアトムが、壊れて「人形」になってしまう、
その瞬間に生命感を感じる、みたいなことを吐露してる。
588名無しさん@ピンキー:2006/09/27(水) 09:13:52 ID:suhGJJOe
>>576

うちのはなんでも食べるが、どちらかというと子供舌だなあ。
589名無しさん@ピンキー:2006/09/29(金) 14:14:08 ID:udlT0LAT
天高くロボ肥える秋・・・か。




ロボ娘「・・・て、天高くロボ子売る秋?(うるうる)」
あー、売らん売らん。   ・・・つか、売れん。
590名無しさん@ピンキー:2006/09/30(土) 00:14:10 ID:KGo2B1/5
夏も過ぎましたがホラ−を一つ・・・
もし、あなたの大切なロボ娘が目の前で消えてしまったら・・・
記憶(バックアップ含む)か、体か、もしくはその両方か。
それがいきなり・・・例えばこの文章を読んでいる瞬間失われてしまったら・・・
あなたは、どうしますか?
591名無しさん@ピンキー:2006/09/30(土) 09:37:53 ID:DIgbpqAT
依存度を再確認し喪失後の体勢立て直しを図る。失恋、死別、卑近な例だと非常に深刻なPCトラブルが近似。
ぶっちゃけほかにどうしようもない上に往々にして発生するわけだからして、準備というか心構えは
怠りなくやっとかんとな。
592名無しさん@ピンキー:2006/09/30(土) 10:47:48 ID:9L3XaggR
593名無しさん@ピンキー:2006/10/03(火) 15:38:36 ID:kn9Q4xNG
>>590

(゚Д゚;)
594名無しさん@ピンキー:2006/10/04(水) 04:54:43 ID:ABl27p2Y
うちのロボ娘、ディーゼル駆動だから頭にAI類集結してるタイプなんだけど

頭が…頭がないのに「ゴシュジンサマ…」って…
しかも俺の部屋にあるはずの頭がない…
でも、最初からジャミラだったみたいに普通に仕事するし…


どうしよう、俺殺されちゃうのかな?
595名無しさん@ピンキー:2006/10/04(水) 07:51:30 ID:IqD99X2B
>>594
そんな人型が歩いてたら、フツーに怖いぞ
596名無しさん@ピンキー:2006/10/04(水) 08:14:52 ID:6lUr7fOw
うちのメリー、ステルス機能を使って俺の背後に回り、携帯で電話してくるという
変な遊びを覚えちまってさあ・・・
597名無しさん@ピンキー:2006/10/04(水) 21:06:04 ID:brxQ2sTQ
>>594
というかそれは声は何処から出てるんだ?
598名無しさん@ピンキー:2006/10/04(水) 22:15:02 ID:IqD99X2B
下の口じゃないか?
599名無しさん@ピンキー:2006/10/04(水) 22:17:42 ID:vksehav5
スピーカーなんかどこにでも配置できるじゃん。音質さえこだわらなければ。
うちのは発音と唇動作のドライバを切り離して、神山ばりの腹話術を披露してくれるんだが、
そこは素直に受けるべきなのか?

「あれ・・・声が・・・遅れて・・・来ますよ・・・」
600名無しさん@ピンキー:2006/10/05(木) 02:04:59 ID:Nxbrb8C/
「ところでスピーカー抱えて何してるんだ? 2つ両手に足元で3つかよ」
「これら全ては私に接続されています。そして同じく接続されたマイクを用意します」
「で?」
「1人全役カラオケ。あ、マスターも歌いますか?」
「……」

--------------キリトリ-------------------
ふとネタ取りにスレ読み直してたんだけど。
"エロくない"話ってロボ娘系(流れ的には無機)のここじゃなければどのスレが適切なのかな。
--------------キリトリ-------------------
601名無しさん@ピンキー:2006/10/05(木) 02:14:24 ID:gvchoCNJ
>>600

器用な娘さんだなあw


うちのロボ娘は、冷却/換気用に取り入れた空気を用いて人工声帯を振動させるタイプだから、
そういう芸当はできないな。
そのかわり、人工声帯の調整幅がやたら広いんで、いろんな声色を使い分けることができるらしい。
エロ系いたずら電話の撃退とか、なかなか重宝してるみたいだ。


・・・でも、朝、アナゴさんの声で起こすのはやめてほしいorz
602名無しさん@ピンキー:2006/10/05(木) 08:10:37 ID:tDpIdXFx
>>600

ここは有機無機関係ないし、エロ話でなくてもOK、とスレ主としては思ってます。
603名無しさん@ピンキー:2006/10/09(月) 10:52:16 ID:Bkjx0U3X
>>602

ほしのゆめみにハァハァしつつ保守っとこ
604名無しさん@ピンキー:2006/10/11(水) 17:49:23 ID:J9KpOHfC
うちのロボ娘が、スリープモードから復帰しなくなっちまったorz

ハードウェアのチェックは一通りOKだし、
一時メモリや記憶データドライブのエラーチェックも問題なし。
つか、人格アプリケーションをロードしないセーフモードなら、問題なく立ち上がる。

なのに、通常起動を試みると、起動直後のスリープ状態から目を覚まさない。
叩いても引っ張っても、つねってもくすぐっても反応なし。



どうすりゃいいんだ・・・・・・orz
605名無しさん@ピンキー:2006/10/11(水) 22:26:14 ID:ZmPiPo0f
他の女を連れ込んでこれ見よがしにいちゃいちゃしてやるんだ。
606名無しさん@ピンキー:2006/10/11(水) 23:24:36 ID:lzCMMJuO
メモリ交換しる
607名無しさん@ピンキー:2006/10/12(木) 00:34:55 ID:6TDuSc7A
夢見がちなら「王子さまのキス」でもすれば良いんだろうけど・・・
・・・お呼びでない?失礼しましたっ!
608604:2006/10/12(木) 00:35:04 ID:2fCYavi6
原因判明。


このバカ、次回起動の設定時間間違えてやがった・・・
1000年寝る気か、お前は。
609名無しさん@ピンキー:2006/10/12(木) 02:11:26 ID:BsU/w14B
週マガの宇宙船のマンガのロボ子がいいな
610名無しさん@ピンキー:2006/10/12(木) 04:21:00 ID:9YwosLSl
いつ載るのか誰にも分からないのもスリリングだしな
611名無しさん@ピンキー:2006/10/12(木) 12:49:05 ID:sHMExXs6
星辰が巡るまで眠りにつくロボ子?
612名無しさん@ピンキー:2006/10/12(木) 12:53:49 ID:PxP7XR/m
ロボ娘「次回の起動は五十六億七千万年後です」

俺「弥勒菩薩かよ」
613名無しさん@ピンキー:2006/10/13(金) 01:37:40 ID:zDAGklRM
「それじゃ私はハノイの塔の円盤の移動が終わるまで寝てようかしら」
「つまり、二度と起きる気はないと」
614名無しさん@ピンキー:2006/10/13(金) 01:50:44 ID:gZkE7Nqx
ここはぐーたらロボ娘の集うインターネッツですね
615名無しさん@ピンキー:2006/10/13(金) 11:33:30 ID:pa2O1Cen
「私は勤勉ですから、今夜は寝ませんよ」
「おまえ、毎夜ちゃんと寝てるじゃないか」
「いえ、『今夜は』寝ないんです」
「なぜに?」
「明日はお休みだからです」
「・・・脈絡はよくわからんが、夜更かしはいかんと思うぞ」
「んもう、何を他人事みたいなことおっしゃってるんですか」
「?」


「・・・今夜は寝かせませんよ、ご主人様。うふ♥」
「ぎゃふん(死語)」
616名無しさん@ピンキー:2006/10/14(土) 00:23:38 ID:kD+Gvnvq
なぜだかわからんがキモイと感じた。
617名無しさん@ピンキー:2006/10/14(土) 02:04:18 ID:AWOn4uKS
そらぁ、ヒューマノイドタイプのハードに載られたらオモイがな。
618名無しさん@ピンキー:2006/10/14(土) 11:20:38 ID:lK/cANxh
なぁ…俺の姉貴がさぁ…アンドロイドだったんだ…
こっそり部屋を覗いたらさ、腕取り外してるのを見ちまった。
俺、どうすりゃいいんだ…姉貴のこと、好きなのに…
619名無しさん@ピンキー:2006/10/14(土) 11:55:16 ID:KtU7Tzp8
義腕義腕。
620名無しさん@ピンキー:2006/10/14(土) 12:18:04 ID:rqtGoqTc
逆に考えるんだ
アンドロイドだから良いんだと

ぶちゃけ姉貴がアンドロイドでも問題なくね?
621名無しさん@ピンキー:2006/10/14(土) 12:19:38 ID:4fsZQRKM
>>618
そういうのはVIPでやr






……いや待て、そこんとこ詳しく。
622名無しさん@ピンキー:2006/10/14(土) 16:34:08 ID:nTZzU8f7
>>620

だな。
アンドロイドなら血も繋がってないわけだし、問題ナシング。
623名無しさん@ピンキー:2006/10/14(土) 19:35:46 ID:FBHciSeu
弟視点で「お姉ちゃんがロボだった!」と
兄視点で「妹がロボだった!」と
どっちが萌える設定だろうかな。
一般的には後者がスタンダードかもしれんが
自分はむしろ前者に惹かれる。
というわけでSS希望。
624名無しさん@ピンキー:2006/10/14(土) 20:27:47 ID:AWOn4uKS
きょうだいロボか・・・
625名無しさん@ピンキー:2006/10/14(土) 21:41:42 ID:oK5qbhNj
ところでおまいらよ。
既に落ちたスレだが↓コレどう思うよ?
落ちたっつってもニュー速のスレだから、1だけでも内容は結構解る。

【技術】リアル人体型ロボット「アクトロイド」がスラリ足自慢小顔に(動画・画像あり)★2
http://news19.2ch.net/test/read.cgi/newsplus/1160382545/l50
626名無しさん@ピンキー:2006/10/15(日) 10:54:09 ID:DiBM/vv1
変則的だけど
姉2人ロボもいい

戦う鉄の姉2人♪
627名無しさん@ピンキー:2006/10/15(日) 15:03:45 ID:O6lmjqWP
うちゅ〜うのっ(ヤ−!!) 鉄娘(オ−!!) シーマーイン〜♪

しまった萌え魂に火がついた。
628四百二十七 ◆L39RnHcjYc :2006/10/17(火) 00:09:19 ID:QNxA4ZVI
>>622-623
中々よさげな御題なので、SSを作ってみました。これから投下します。
629姉の秘密-01 (1/6):2006/10/17(火) 00:10:12 ID:QNxA4ZVI
 その日の天気は何か変だった。

「うわ、降ってきた!」
 学校の正門を出てから10分ぐらい歩いたところで、僕は季節外れの夕立に見舞われてしまったのだ。季節は晩秋、昨日までは
 そろそろコートが必要かな?と思うぐらい肌寒かったのに、今日は朝から妙に蒸し暑かった。僕の家は小高い丘の上にある
 一軒家で、学校の友達の家とは正反対の方向…山の方へ歩いて行かないといけない。ただでさえ中学校が街の外れにある
 から、5分もあるけば周りに人が住んでる家が殆どない所に出てしまう。そんな訳で、中途半端な地点で雨に降られると、
 自宅までダッシュをしなければいけないのだ。
「姉ちゃん、大丈夫かな…傘持ってたっけ」
 走ってる最中でふと思い出した。僕の姉は、今日は体調が悪いから学校を休むって言ってたんだっけ。身体も弱いらしくて、
 月に一回休んで医者に通っている…今日は確かその日だったっけな…そう思いながら、僕は家を目指して走り続けていた。

 それから10分ぐらい走り続けていると、丘の上にそびえ立つ3階建ての家が見えてきた。あれが僕の家だ。父さんは大学の
 教授で、家の1階は父さんの研究室になっている。

『なんで、僕等の家はこんなところに建ってるの?』
『そりゃーお前…研究所ってのは人里離れた所にぽつんと建ってるのが常識ってもんだ』
『…お父さん、研司に嘘教えちゃだめよ』
「何を言うんだ、陽子…俺は嘘なんぞついてないぞ? アニメでも研究所といえば…』

 僕が小学校の時、家族の間でよくかわされた会話だ。父さんは小さい頃からロボットを作るのが夢だったらしく、今の家が
 出来る前は大学の研究室を占領して色々と面白いものを作っていたらしい。
「はぁ…はぁ…あと一踏ん張りだ…」
 つまらない事を考えて身体の疲れを紛らわしながら、目の前に迫ってきた家の玄関に駆け込もうとした瞬間。

 耳をつんざく大音響が響くと同時に、僕の目の前は真っ白になった。
630姉の秘密-01 (2/6):2006/10/17(火) 00:11:41 ID:QNxA4ZVI
姉の秘密-01 (2/6)

 家に着いた筈の僕は、病院の廊下に立っていた。身体を見ると、小学生ぐらいの体格だろうか? 着ている服もアニメの
 ヒーローが描かれている、なんだか懐かしい香りがするTシャツと半ズボンだ。
「うぅ…ぐすっ…」
「陽子…泣くんじゃない…」
 病室の扉の隙間から、聞き覚えのする声が漏れてきた。姉ちゃんの声だ…姉ちゃんが泣いている? 僕はゆっくりと病室の
 扉から中を覗いた。

「大変残念ですが…ご臨終です」
 父さんが研究室で着ているのと同じ白衣のおじさんが、沈痛な表情でうつむいている。その横には顔をしかめた父さんと、
 ベッドに突っ伏した姉ちゃんがいた。あのベッドには誰が寝ているんだろうか? 興味を持った僕は、扉を開けて病室の中に
 入った。
「父さん、それ…誰?」
「…研司!?」
「だめだ、入ってきちゃいかん!」
 僕は父さんの言葉に驚き、その場で止まろうとした…が、意に反して僕の足はベッドに向かってどんどん歩を進めていく。
「研司!やめて…母さんを見ないで!」
 母さん? そうだ、母さんはついさっき、僕を学校まで迎えに来る途中で交通事故にあったんだ。それで病院に運ばれて…。
 そんな事を考えてる間も僕はベッドへ近づき、母さんの顔を見ようとベッドにはい上がった。
「研司!だめ!ベッドから降りて!」
 姉ちゃんが泣き叫びながら母さんの体を押えている。母さんの顔は姉ちゃんの影に隠れてしまって見えない…僕は姉ちゃんの
 身体を力づくで母さんの体から引きはがす。
「やめて…きゃあ!!」
 いとも簡単に姉ちゃんの体を引きはがした僕は、母さんの顔をのぞき込んだ。
「母…さん…これが?」
 そこに、母さんの優しい顔はなかった。頭はその形こそ保ってはいたが、裂けて歪んでいる金属製の板やビニールの紐、
 半分つぶれかけた大きな目玉が片方だけ残っている。それはまるで、理科室で見た骸骨の模型をロボットにしたようだった。
「嘘だろ…これが母さんなんて、嘘だっ!!!」
631名無しさん@ピンキー:2006/10/17(火) 00:11:49 ID:s3gVYgRh
ししし、支援とちゃうわ!
632姉の秘密-01 (3/6):2006/10/17(火) 00:13:24 ID:QNxA4ZVI
 僕は母さんの身体を覆っていたシーツを無理矢理取り去った。
「なんだよ…これ」
 左腕が無かった。肩口からは骨のような金属片がはみ出し、ぐにゃりと曲がってしまっている。ヘソから下の身体は、まるで
 スクラップ工場に放り込まれて圧縮されたような機械の残骸で、ネジ曲がった膝から下の足がかろうじてくっついているだけだ。

”ロボット”

 僕の頭の中に、知らない人の声が響いた。
「誰だ!? 母さんはどこにいったんだ…教えてよ!」
 声は更に響き続ける。

”まだわからないのか。その朽ち果てた人形が、お前の母親だ”

「嘘つけ! 僕の母さんがあんなロボットな訳ないだろ!!」
 精いっぱい否定を続ける僕の背後から、姉ちゃんの声が聞こえた。
「あら、まだそんなこといってるのね」
「姉ちゃん、姉ちゃん! 嘘だと言ってよ!! 僕の母さんが壊れたロボットな訳ないだろ!?」
「子供だから理解できないのね」
「姉ちゃんだって子供じゃないか…うわっ!?」
 振り向いて姉ちゃんに飛びかかろうとした僕は、その場で凍りついた。
「…どうしたの? 私の顔、なんかおかしい?」
 姉ちゃんの顔じゃない。金属製の骸骨、眼下には大きな目玉…その隙間からは、理科の実験で使うような配線が何本も
 詰まっているのが見える。
「く、くるな…こっちに来るなよ!」
「研司…私よ…陽子よ…一体どうしたの?」
 僕は逃げようとしたが、身体が凍りついたように動かない。震える僕の顔を、姉ちゃんの手が…違う、金属で出来たロボットの
 冷たい手が、僕の頬をゆっくりと押える。
「好きよ、研司…私と一つになろうよ…」
「やめて…いやだ…」
 金属の骸骨が僕の目の前に迫ってきた。
「やめろぉぉぉぉぉぉ!!!」
633姉の秘密-01 (4/6):2006/10/17(火) 00:15:27 ID:QNxA4ZVI
 空が見える…どんよりと灰色に曇った空が。冷たい大粒の雨が僕の頬を叩き、身体の感覚が現実に引き戻されて行く。
「う…夢…? あだっ!」
 気がつくと僕は、玄関前の石畳の上に仰向けで寝ころんでいた。背中と尻がやたらと痛む…そういえば、家に入る瞬間に
 真っ白な光と音に包まれて、僕は…どうやら家に落ちた雷に吹っ飛ばされたらしい。家が丘の頂上にあるもんだから、
 何時雷が落ちても不思議じゃない。

「またあの夢か…」
 母さんは、僕が小学校の時に交通事故で死んだ。道路に飛び出した僕をかばって、トラックに轢かれた…僕はその場で
 機を失い、気がついたら病院のベッドに寝ていた。母さんが死んだのを知ったのは、事故から半年たって退院してからだ。
 事故に遇ったあと、やっと再開できた母さんは仏壇の写真の中だった。

「もう忘れたと思ってるのに…」
 僕は傍らに落ちていた学生鞄を拾い、痛む腰を押えながら玄関の扉を開けた。
「あれ…?」
 家の中は真っ暗だ。玄関の脇にある電灯のスイッチを手探りで見つけ、何回か押してみたが電灯は点かない。
「…さっきの雷のせいか」
 家の中に入り、手探りで廊下を歩いて自分の部屋の前まで何とか辿り着いた。扉の電子キーを操作してみたが反応は
 ない。停電してるから当たり前か…さて、どうしたものか。父さんは用心深い人で、万が一の事を考えて僕と姉ちゃんの
 部屋に電子キーを取り付けた。なにも家の中まで…と思ったが、最近一戸建ての住宅を狙った強盗が流行っていると
 いうことは新聞やテレビで随分と報じられている。それに、姉ちゃんに見られるとまずいものが、部屋の中に増えてきた
 こともあり、僕はしぶしぶと電子キーの取付を承諾したのだった。

「姉ちゃんもいないみたいだし、父さんが帰ってくるまでまつか」
 確か電子キーは、停電があっても内側からは開くようになっていた筈だ。姉ちゃんは学校を休む時、夕方になると必ず
 台所で僕達の晩ご飯を作ってくれている筈だ。
「今日の晩飯、冷めててまずいだろうなぁ」
 他にすることもないので、自分の部屋の前から台所に移動してみる。うちの台所はオール電化済…きっと鍋の前で
 不貞腐れてる姉ちゃんがいるに違いない。
「姉ちゃん?」
 僕の期待は裏切られた。台所には姉ちゃんの姿は見当たらない。ふとテーブルの上を見ると、鍋と一緒に紙切れが
 置いてあった。

”今日は遅くなります カレーを作っておいたので、これで我慢してね 陽子”
634姉の秘密-01 (5/6):2006/10/17(火) 00:17:11 ID:QNxA4ZVI
「仕方ないなぁ…父さんが帰ってくるころには電気も元に戻ってるだろうし、それまで待つか…」
 僕は学生鞄の中から携帯電話を取り出し、メールを確認する。友人から落雷があったことを気遣うメールが大量に入って
 いた。落ちた方向がもろに僕の家の方だったから、皆相当心配してくれているようだ。返信のメールを打とうとボタンを
 押した瞬間、携帯の画面が ”着信” を示す画面に変わった。どうやら父さんからの電話らしい。

「もしもし、研司です」
「研司! 家、大丈夫か!?」
「父さんか…もろに雷落ちちゃったけど、停電したぐらいでなんともないよ」
「家に落ちただとぉ!?」
 雷のような父さんの声が、僕の鼓膜に落雷した…おさまりかけていた耳鳴りがまた大きくなる。
「そんなにでかい声ださなくても、聞こえてるってば」
「陽子…陽子はどうしてる?!」
「姉ちゃんなら、書き置きをしてどこかにいっちゃったよ」
「…研司、お前は今どこにいる」
「台所だけど」
「そうか…そこを動くんじゃないぞ、絶対に!父さん今からすぐに帰るから、それまで絶対に台所から出るな!」
「な、なんだよ急に」
「わかったら返事!」
「…うん」
 僕が返事をした瞬間、携帯が切れた。ぷーっ、ぷーっと鳴り響く音が、嫌な予感を増長させる。

 (…雷が落ちたって言った瞬間、父さんの声色が変わった。それに姉ちゃんの事を急に聞いてくるなんて)

 心臓の音が急に大きくなり、頭にどくんどくんと響き始めた。冷や汗が額を流れ落ち、手が小刻みに震え出す。
「まさか…姉ちゃん」
 僕は玄関に戻り、姉ちゃんの靴を確かめる。
「あった…姉ちゃんの御気に入りの靴」
 姉ちゃんが出掛ける時、必ずといっていいほど履いて行く靴が残っている。姉ちゃんは何故かサンダルが嫌いで、どこへ
 行くにも必ずこの靴を履いていくのだ。僕はそのまま踵を返し、姉の部屋へ走った。

「姉ちゃん…姉ちゃん!!」
 電子キーは掛かったままで、ドアを開ける事ができない…僕はドアを叩きながら、大声で姉ちゃんに呼びかけた。
「返事がない…」
 僕は玄関の外へ出て、庭にあった梯子を姉ちゃんの部屋のベランダに立て掛けた。普段はこんなことをしようものなら、
 防犯システムが働いて大変な事になってしまう。が、今は非常時な上に停電中だ。なぜか非常用電源も動いていないから
 大丈夫の筈。
635姉の秘密-01 (6/6):2006/10/17(火) 00:20:20 ID:QNxA4ZVI
 梯子をよじ登り、柵を乗り越えてベランダに降りる。ガラス戸から部屋の中をのぞいてみたが、真っ暗で誰がいるのかも
 分からない。
「くそっ…」
 僕は悪態をつきながら、台所からもってきた懐中電灯で部屋の中を照らしてみた。
「姉…ちゃん!?」
 電池が切れかけた薄暗い懐中電灯の光の先で、姉ちゃんが勉強机に突っ伏しているのが見える。しかし、机はベランダの
 ガラス戸から少し離れた場所に机があるので、姉ちゃんがどうなっているのか良く分からない。
「姉ちゃん…ごめん!」
 僕は意を決して、ベランダに置いてあった物干し竿を手にした。バットのようにしっかり握り、僕はガラス戸を思いっきり物干し
 竿でなぐりつけた。
「姉ちゃん!」
 粉々に砕けたガラス戸の鍵を開け、僕は姉ちゃんの部屋に飛び込んだ。机に近づき、柄ちゃんの身体を懐中電灯で照らす。

「…!」
 僕は絶句した。机に突っ伏しているのは確かに僕の姉、宇都宮陽子だ。しかし、その顔は…目を見開き、何かを叫ぼうと
 しているように口を開けたまま凍りついていた。よく見てみると姉ちゃんの目からはピンク色のゼリーみたいなものがどろりと
 はみ出しているではないか。それに、口や耳、鼻…頭の穴という穴から、似たような色の液体が漏れ出している。
「こ、これは…」
 更に近づこうとして足を踏み出すと、僕の爪先に熱いものが触れた。思わず足を引っ込め、足下を確認する。
「なんだよ…これ」
 夢の中と同じ台詞を思わず吐いてしまった。何故なら、僕の足下には緑色の液体…以前、父さんの車がエンコした時、
 ボンネットの中で噴き出してたやつと同じ…の水たまりが出来ていたからだ。その水たまりは、姉が座っている椅子から
 ぽとぽとと滴り落ちていた。
「なんで…なんで姉ちゃんの身体から、こんなのが出てるんだよ…」
 懐中電灯で照らした姉ちゃんのベージュ色のスカートは、水たまりと同じ緑色の液体でべちゃべちゃに汚れていた。液体は
 姉ちゃんの太股あたりから滴り落ちている…となれば、この液体は姉の身体…それも下半身から漏れているに違いない。
「嘘だろ…こんなの…」
 僕はその場にへたりこんでしまった。姉ちゃんは表情を変えることも無く、机に突っ伏したまんまだ。

 それからどれぐらい時間が経ったのだろうか。突然部屋が明るくなり、姉ちゃんの机の上にあった機械がけたたましい音を
 響かせて動き出した。それはまるで何かを警告しているような、耳をつんざく高温だ。思わず僕が耳を塞いだ時、部屋の扉が
 轟音を立てて吹き飛んだ。

「陽子!大丈夫か!!」
「と、父さん!?」


(続く)
636四百二十七 ◆L39RnHcjYc :2006/10/17(火) 00:21:43 ID:QNxA4ZVI
投下終了。べったべたの、オチが予想できまくりな内容ですが…orz
宜しくお願いします。
637名無しさん@ピンキー:2006/10/17(火) 00:22:58 ID:m/xcVxSP
wktk wktk 期待して次を待ちますぞよっ
638名無しさん@ピンキー:2006/10/17(火) 00:33:10 ID:e9zK81GF
既に攻性防壁状態?どうなるのか期待。
639名無しさん@ピンキー:2006/10/17(火) 17:44:35 ID:tm5sCbVo
続き期待。
640四百二十七 ◆L39RnHcjYc :2006/10/18(水) 00:24:43 ID:SNbvyMrE
>>629-630>>632-635の続きを投下します。
641姉の秘密-02 (1/5):2006/10/18(水) 00:26:30 ID:SNbvyMrE
 どうやったかは知らないが、父さんは電子キーを真っ正面からぶちやぶって部屋に入ってきたのだった。
「と、父さん」
「研司、なぜお前がここに…あれほど台所に居ろと言っただろう!」
 父さんは僕を睨み付けた。その顔は今までに見たことがない、まるで般若のような形相だ。それでも僕は臆せず、姉ちゃんの
 体を揺すった。
「姉ちゃん、父さんが来たよ…ほら、いつまでも死んだふりしてたら、父さんマジで怒ってるよ」
「研司…」
「姉ちゃん…起きろよ…姉ちゃん…」
 姉ちゃんの肩を揺さぶり続けたが、予想通り返事はなかった。姉ちゃんの白いブラウスに、ぽたりぽたりと水滴がどんどん
 落ちて丸い染みを作って行く。

 僕は泣いていた。
「まただ…また…僕の知らない間に…大切な人がいなくなってしまった」
「研司、お前」
「僕のせいだ。僕がもっと速く帰ってきてたらこんなことには」
「研司!!」
 父さんが僕の頭を小突き、僕は我に返った。気がつくと僕は、姉ちゃんの背中にすがりついて大泣きしていたのだ。
「父さん…僕は」
「研司、落ち着いて父さんの話を聞くんだ」
 父さんの顔は真剣だ。さっきの怒り顔もそうだったが、僕は父さんの視線に釘付けにされてしまう。
「陽子は死んでいない…いや、”死んでいない” という表現は少しおかしいか」
「何を言ってるんだよ、父さん」
「…陽子を研究室に運ぶ。話しはそれからだ」
 そういうと父さんは、姉さんを椅子から強引に抱え上げようとした。
「くっ、こいつぁまずいな」
 姉さんの身体は、机に突っ伏したままの姿勢で父さんに抱え上げられてしまったのだ。中途半端に”く”の字に折れ曲がった
 格好で身体が固まってしまっているため、父さん一人だと抱え上げるのも難しそうだ。
「…手伝うよ」
「…頼む」
 父さんが姉さんの腕を上から釣り上げ、僕は足を両脇に挟んで持ち上げる。とんでもない持ち方だが、これしか方法が思い
 つかなかったのだ。
「冷たい…」
 僕は思わず呟いてしまった。姉ちゃんの身体は、真冬に外で放置された人形のように冷たくなっている。僕の頭の中に、
 嫌な言葉が浮かんでしまう。

”死後硬直”

 僕は頭を左右に振って頑なに否定した。父さんがさっき言ってくれたところじゃないか…姉ちゃんは死んでないって。しかしながら、
 姉ちゃんの身体の冷たさと固さが、嫌が応にも現実をはっきりと伝えてくるのだ。
642姉の秘密-02 (2/5):2006/10/18(水) 00:29:09 ID:SNbvyMrE
 父さんと僕はなんとか研究室に姉ちゃんの身体を運び入れることができた。今、姉ちゃんは研究室の真ん中にあるベッドの上に
 寝かされて…いや、”転がされている”という表現が正しいかもしれない。
「父さん、これからどうするの」
「黙って見てろ」
 父さんは研究室のコンピュータに次々と電源を入れていく。
「なんてこった」
 珍しく悪態をつく父さん。それもその筈、研究室にある殆どのコンピュータの電源がONになってくれなかったからだ。
「コンピュータが動かないなんて…」
「陽子をやった雷だな…アースが全く役に立ってない」
 父さんは僕に向き直ると、そのまま押し黙ってしまった。
「…」
「…どうしたの…何か言ってよ、父さん…」
 父さんと僕の間に重苦しい空気が流れる。30秒、1分…時だけが静かに過ぎて行く。僕の冷や汗が額から頬を伝わり、顎から
 床に落ちた時、父さんがやっと口を開いてくれた。

「研司、お前には二つの選ぶべき道がある」
「なんだよいきなり…」
 父さんは姉さんを指さし、そのまま言葉を続ける。
「一つは、あれを見なかった事にするという道だ。お前は雷に打たれ、気がついたら明日の朝だった。そうして、何事もなかったかの
 ように明日からまたいつもの生活を続けて行くことだ」
 僕は息を飲んだ。”気がついたら”という言葉が、子供の時の記憶を呼び覚ます。そう、母さんが死んだ時もそうだったんだ…気が
 ついた時には全てが終わり、僕は何もすることができなかった。
「そしてもう一つ。お前は今から起こる事を全て受け入れ、陽子を今まで通り”人”として見ることだ」
「なんだよそれ…意味がわからないよ…」
「お前には申し訳ないが、今はこれ以上言うことはできんのだ…さぁ、選んでくれ」
 父さんはベッドの脇に立ち尽くしたまま、僕の返答を待っている。
「もし、僕が全てを受け入れたら」
「受け入れたら?」
「本当のことを教えてくれる…? 姉ちゃんのことの、全てを」
「いいだろう、約束しよう」
「わかった…僕はもう、自分の気付かないところで大切な人との思い出を失いたくない」
「研司…」
「姉ちゃんの全てを知りたい。教えてよ、父さん」
「ありがとう、研司…」
 父さんはそういうと、手招きをして僕をベッド脇に呼び寄せた。
「まず結論から話そう。陽子…お前の姉は死んではいない。そもそも宇都宮陽子という人間は、元々この世にいなかったのだからな」
「!!!」
 僕の頭は混乱した。姉ちゃんが世の中にいなかった…? じゃあ一体、僕が今まで一緒に暮らしてきた姉ちゃんは…?
「驚くのも無理はないだろう。お前が高校生になったら全てを話すつもりだったしな」
「父さん、姉さんが世の中にいないっていったよね…それじゃ、そこに寝転がっているのは一体誰なんだ?」
「彼女は宇都宮陽子、お前の姉に間違いない…だが」
「だが?」
「彼女は人間ではない」
 父さんはそういうと、姉ちゃんの右腕を掴んで袖を強引に捲った。何かがやぶれる音が響き、ピンク色の液体を飛び散る。
「な、なにしてんだよ!」
「これを見ろ」
 父さんが捲った腕を見て、僕は気絶しそうになった。何故なら、そこにあったのは人間の肌ではなく、銀色に鈍くひかる金属棒だった
 からだ…よく見てみると、金属棒の周りには細い針金や、カラフルなビニールの配線が大量にまとわりついている。そして、その
 一部分が黒く焦げて溶けていた。
643姉の秘密-02 (3/5):2006/10/18(水) 00:31:49 ID:SNbvyMrE
「ロボ…ット?」
「アンドロイドだ。型式はMGX-2000typeF、人間と殆ど同じ思考が出来、食事や排泄もできるように研究中のものだ」
「なんで、僕に今まで黙ってたの」
「こいつは、外見が人間と全く変わりがない。体重さえ、同年代の女性より少し重いぐらいだ」
「…」
「研司、お前は全く気付いていなかっただろう? 身内がアンドロイドだということに」
「だって、そんな事は全然」
「お前を傷つけることが怖かったんだ…お前が生まれた時、陽子の外見は既にこのレベルに達していた。動きはまだぎこちなかったが、それも
 年月を経て、より成長したように見える身体へ陽子のAIを入れ替える毎に解決していった」
 そう言われれば、姉ちゃんはロボットのような素振りなんて全く見せなかった。僕が子供で気付いてなかっただけかもしれないが。
「だから、母さんと相談して決めた。お前が大きくなって、きちんと分別がつくような年ごろになったら本当の事を話そうと」
「父さん…」
「お前が高校を卒業したら全てを打ち明けようと決めていた…だが、お前は父さんの思う以上に成長していたんだな…黙っていて悪かった」
 父さんが僕に頭を下げた。父さんに謝られるなんて初めてのことで、僕はどうしたらいいか戸惑ってしまう。
「…父さん、頭を上げてよ。僕が母さんの死を知った時に父さんが言ってくれたじゃないか…”思い出はこれから作り直せばいい”って」
「研司…」
「終わってしまったことは、もう元には戻せないんだろ? 今出来ることは何か、それを考えろ…って」
「そうか、そうだな…」
「姉ちゃんを早く治してあげようよ。苦しそうな顔…このまま放っておけないよ」
 父さんの顔つきが変わった。何かを常に見据えて前に突き進む、いつもの父さんの顔だ。
「今の状況を整理しよう。陽子はざっと見る限りでも、大掛かりなメンテナンスが必要だ…しかし、研究室のコンピュータは使い物にならん」
「じゃあどうすれば」
「旅行先でも使える携帯用のメンテナンスツールがある。倉庫から持ってくるから、お前は陽子の服を脱がせて、奇麗に洗浄しておいてくれ!」
 父さんはそのまま研究室の扉を勢いよく開け放ち、廊下へ走り出て行った。
「ちょ、父さん!」

 ”姉さんの全てを知る。”そうはいったものの、僕は途方にくれた。目の前の姉さんは相変わらず動かないし、第一服を脱がせて…更に洗浄
 するだなんて。身体を奇麗にするには、確かに服を脱がせる必要があるのは判る。だけど、いくらアンドロイドだからといって、ほいほいと
 服を脱がせる気にはなれなかった…なんせ相手は女性である。
「でも、このままじゃまずいよな…」
 覚悟を決めた。姉さんの全てを知る第一歩だ、ここで躊躇してどうする…僕はまず、姉さんのスカートを脱がしにかかった。女物の服なんて
 着たこともなかったから苦戦したものの、なんとかスカートのウェストを緩めることに成功。椅子に座ったままの形になった足に添わせ、ゆっくり
 確実にスカートを下ろしていく。

「うわ…」
 露になった姉さんの下着を見て、僕は言葉を失った。白いパンツは緑色の液体で汚され、まるで絵の具をこぼしたかのような惨状になっている。
 しげしげと姉さんのパンツを観察する…姉さんの下着を見るなんて、一体何年ぶりだろう。洗濯を手伝ってる時はよく見てるけど、実際に
 履いているのをみるのは本当に久しぶりだ。それにしても…姉ちゃんのお尻、こんなに大きかったっけ…?
「…!僕は何を見てるんだ…」
 気がつくと、僕は姉さんの股間に視線を集中させていた。なんせ、姉さんは椅子に座ったままの格好でベッドに寝転がされているのだ…布越し
 とはいえ、いわゆる”あそこ”が全く無防備で眼前に晒されている。
644姉の秘密-02 (4/5):2006/10/18(水) 00:33:56 ID:SNbvyMrE
「いかんいかん!次は上着を脱がさなくっちゃ」
 僕は慌てて目を逸らし、今度はブラウスに取りかかった。袖口が溶けて、両腕とも皮膚とくっついてしまっている…このままだと、さっきみたいに
 皮膚がやぶれてしまうと思った僕は、傍らにおいてあった工具棚からハサミを取り出し、皮膚とくっついてしまっている部分を残してブラウスの
 袖を切り取った。確かコレ、姉ちゃんのお気に入りの服だったんだよな…ごめん、姉ちゃん。
 心の中で謝りながら、僕はなんとか姉ちゃんの服を脱がせる事に成功した。とはいうものの、下着とブラウスの袖は残ったままだ。袖はともかく
 下着は流石に脱がせる決心がつかない。仕方がないので、緑色の液まみれになった太股のあたりを拭きとることにする。
「姉ちゃん、足まで…」
 太股をぎこちない手つきで拭き始めてから気がついたのだが、膝関節の皮膚が茶色にこげており、今にも剥がれそうな状態になっている。
 汚れを奇麗に拭きとってからそれをじーっと見つめていた僕は、無意識にかさぶたのようになっている部分を引っ張ってしまった。
「あ!」
 ぺりぺりっと音をたて、皮膚はあっけなく剥がれてしまった。相当な熱が加わったのか、まるで味付け海苔のように薄く乾いていたのだ。そして
 その皮膚の下から、またもや銀色の機械部品が現れた。
「……!」
 僕は唾を飲み込み、息を止めてしまった…ふくよかなラインを描くお尻。そこからなだらかな曲線ですらりと伸びる太股と太股の間には、
 女性用の下着。どうみても人間の女性としか思えない下半身の一部から、機械部品が覗いている。それを見ている内に、僕はいつのまにか
 呼吸が荒くなっていた。脈が速くなり、胸がどきどきしているのが自分でも判る。さっきパンツをじっと見ている時とは明らかに違う、今まで
 全く感じたことのない感情が僕の頭を占領しはじめていた。
「姉ちゃん、本当にロボットだったんだ…」
 僕の視線は自然に姉ちゃんの胸へと移っていた。純白のブラジャーからこぼれ落ちそうなおっぱいが、柔らかそうに目の前で実っている。
 そういえば、姉ちゃんって僕が中学生になってから、一緒に風呂へ入ってくれなくなったんだよな…最後に見た時はこんなに大きなおっぱいじゃ
 なかったと思うんだけど…。
「…姉ちゃん、僕は…」
 僕は急に姉ちゃんのおっぱいが見たくなった。膨らみ続ける欲望と衝動を抑えることが出来ず、僕は姉ちゃんのブラジャーに手をかける。
 胸の谷間にあったホックを見つけ、僕はそれを外そうとした…が、焦っているせいか中々外すことができない。
「くそっ…」
 無意識で悪態をつきながら、僕はついにブラジャーのホックを外すことに成功した。
「研司、待たせてすまん!!」
 いきなり背後で父の声がひびき、僕はまるで蛙のように姉から飛び退いた。

「入ってくる時はノックしてよ、父さん!」
「扉開ける時に声は掛けたんだがな…何をそんなに夢中になってたんだ?」
 父さんの顔がなんだかにやけてるように見えるが、僕は敢えて無視した。
「…予想通りだな…流石にまだパンツには手を掛けられんかったか」
「し、し、知らないよ、そんなの」
 必死で反論するが、父さんはにやけたままで大きなスーツケースを開け、中に入っているノートパソコンを取り出して電源を入れた。
「心配しなくても、お前の目指す最終目標はわかってるよ」
 父さんはそういうと、姉のパンツをいきなりずりおろした。少し緑色に汚れてはいたが、姉ちゃんの尻が丸見えになる…当然、あそこも。
「ととと、父さん!そんないきなり!!」
「なんだ、見たかったんじゃなかったのか?」
 判ってる…僕の顔はきっとまっかっかだ。図星どころか、最初から僕の行動は予測されていたのだ。
「気にするな、身内の尻ぐらい見ても捕まりはせん」
「そういうことじゃないだろ!!」
 反論している僕の視線は、姉ちゃんのあそこ…お尻から股間に続く割れ目へ釘付けになってしまった。友達から借りた本やDVDで見たことは
 あったが、本物をこんな間近でみるのは始めてだ。足が中途半端に開いてるもんだから、割れ目の中の花びらも少しだけど見えている。
「どうだ、本物そっくりだろ?」
「ま、まだ本物なんて見たことないよ!!」
「本物といえば、研司…お前、もう学校で性教育は受けたのか?」
 まじめな顔でなんという事を聞いてくるのか、この親父は…。
645姉の秘密-02 (5/5):2006/10/18(水) 00:36:00 ID:SNbvyMrE
「う、受けたよ一応。姉ちゃんのそこがなんでそうなってるのか、中がどうなってるのかも一応知ってる…写真でしか見たことないけど」
「よし、じゃあ手伝ってくれ」
 父さんはそういうと、スーツケースの中から妙な形をした金属棒を取り出し、ケーブルをノートパソコンに繋ぐ。
「なに、それ…」
「MGX-2000typeF専用の、制御ユニット接続デバイスだ」
「接続って父さん、まさか」
「ふふふ…勘がいいな。そのまさか、だ」
 父さんは息を継ぎ、そして暫くしてからニヤリと笑った。昔から”してやったり”という時に見せる、あの表情だ。
「まずこいつを陽子の性器に挿入し、膣の奥にある有機型接続端子と接触させる。そうすれば、陽子のメイン制御ユニットへ自由にアクセス可能だ」
「…ちょっと待て! 大体なんでそんな所に接続端子がついてるんだよ!?」
「MGX-2000typeFは最新式の素体でな…外装には継ぎ目どころか、ケーブルを接続する端子さえない」
「なんとなく理解したぞ…つまり、そこの中に隠しておけば、一般人にばれない…ってことか」
「ご名答!流石は父さんの息子だ!」
 父さんは得意げな顔で、接続デバイスに何かを塗り始めた。
「何塗ってるの…」
「ローションだよ、ローション。潤滑させないと、陽子の大事なアレに傷がついてしまうだろ?」
 僕は聞いてて少し怖くなってきた。姉ちゃんのあそこ、一体どこまで再現してあるんだろう。
「父さん、どうやってそこまで…」
「詳しい話し後だ…このままじゃ入らんから、割れ目をもう少し広げてくれ」
 僕はだまって、姉さんの股間に両手を添え…割れ目を押し広げた。教科書で見たのと同じ、ピンク色のびらびらしたものが露出する。そういえば
 これって別に非常時だけじゃなくて、日常のメンテナンスにも使うんだよな…。
「ん…なんだこれは」
 父さんが割れ目の中を指さして呟いた。
「なにって、それはクリト…」
「違う、もっと下の膣口の中だ! 何かわからんが、先客がいるみたいだ」
「せ、先客?」
「陽子…ひょっとしてお前」
 父さんは苦虫を噛みつぶしたような表情をしながら指を膣口に突っ込み、姉ちゃんの中を探り始めた。それを見ていると、やっと収まった胸の
 動機が再び激しくなってくる…。
「こいつは…陽子、あれだけ今日は充電するなって言ったのに」
 父さんが指でつまみだしたのは、ケーブルが焼き切れて黒焦げになった金属棒だった。
「接続デバイス?」
「いや、これは…充電用のデバイスだ。」
「充電? 姉ちゃん、普段僕等と一緒にご飯食べてるじゃないか…」
「あれは、人間と同じ環境で生活するための機能の一部だ。いずれは食物からもエネルギーを得ることが目標にはなっているんだが」
 段々と僕の中にあった蟠りのようなものが溶け始めていた。一ヶ月に一度、学校を休んでいたのは充電のためだったのか。
「お前の思っている通り、今の陽子は一ヶ月に一度充電が必要だ。メンテナンスも兼ねてるから、一日仕事になってしまうのが欠点なんだよ」
「まさか、今日の雷で…」
「おそらくそれが正解だろう。陽子が充電中、運悪くうちの家に雷が直撃した。いつもの雷なら、対策用の設備が作動してくれる筈なんだが…」
「今日に限って動かなかったんだね…僕が玄関で吹っ飛ばされるぐらいの威力だったんだ、仕方ないよ」
 僕と話してる間に、父さんはデバイスを姉ちゃんの割れ目に挿入していた。それでも姉ちゃんはぴくりとも動かない。
「だめだ。高圧電流が流れたせいで、陽子側の接続デバイスが完全に破壊されている」
「そんな…じゃあどうすればいいんだ」
「接続デバイスに直接アクセスするしかない」
「父さん、そんな…」
「少し残酷な事をしなければならんが、背に腹は変えられん…研司、その棚の奥にあるケースをとってくれ」
 僕は震える手でケースを取り、父さんに手渡した。
646姉の秘密-02 (ext.):2006/10/18(水) 00:36:49 ID:SNbvyMrE
「…見たくなかったら見なくていいんだぞ」
 そう言いながら父さんはケースの蓋を開けた。中身は、テレビドラマで見たことのある手術用のメスや鉗子、ピンセットが詰まっている。
「まずは、足を股関節から外す…研司、陽子の体を支えておいてくれ」
 僕が姉ちゃんの身体を支えると、父さんはすぐに作業を始めた。まず、股関節の周りの皮膚に切目を入れ、そこへ手を差し込んで皮膚を
 剥がす。びりびりという嫌な音とともに金属骨格と、筋肉のような形をしたチューブがあらわれた。
「しっかり持っててくれよ」
 父さんは見たこともない工具を使い、物凄い勢いで股関節周りの部品を外して行く。僕があっけにとられてると、あっという間に股関節だけが
 残っている状態になってしまった。
「あとはこのクリップを外すだけだ」
 父さんが工具でクリップを外すと、姉ちゃんの右足はごとりと鈍い音をたて、ベッドの上に転がった。
「…次は左足」
 同じような手順で次々と部品が外されていく。それはまるで、刺し身を作る寿司職人のような鮮やかな手つきだ。
「脚部切り離し終了…次は腹部のメンテナンスハッチを解放する」
 外した左足を傍らに置き、父さんは姉ちゃんの腹部にメスを入れる。ヘソの周りに四角の切れ目をいれ、皮膚を剥がし、腹筋であろう人工
 筋肉を取り外す。
「普段はこんなところ、触りもしないんだがな…」
 父さんは独り言を呟きながら、複雑に絡み合ったケーブルやチューブをどんどん外して行く。
「よし、これで接続デバイスに直接接続ができる。研司、少し離れてろ」
 僕はベッドから離れた椅子に腰を下ろし、じっと姉ちゃんの身体を見つめていた。
「姉ちゃん…」
 僕は、姉ちゃんの股間を改めて見直してみた…罪悪感と背徳感、そして明らかな興奮…とても複雑な気持ちだ。アンドロイドとはいえ、今
 見ているのは姉の身体…それも、生々しい女性器だ。その女性器のすぐ隣には、金属関節やチューブがはみ出している。性と機械…理解した。

(僕は、姉ちゃんのあそこと機械部品を見て…興奮している)

 信じられないことに、僕は壊れかかった姉ちゃんを見て性的に興奮をしているのだ。下半身の昂ぶりがそれを実証している…さっき、父さんが
 姉ちゃんの腕の皮膚をはがした時もそうだった。こんなこと、エロ本やDVDを見た時にも感じなかった事なのに。

「研司、今からフェイスパネルを開ける。陽子の頭蓋内を洗浄してくれ」
 父さんがノートパソコンのキーを叩くと、姉ちゃんの顔に継ぎ目があらわれた。顎と首の部分を境目にして、姉ちゃんの顔がせり上がっていく。
「フェイスパネルを外したら、頭蓋を止めてるナットをその工具で外して…そうだ、うまいぞ」
 僕は父さんの指示通りに姉ちゃんの頭蓋を外した。その中身は大きな眼球、鼻に繋がっていたであろう太いチューブ、そして生々しい歯茎と
 舌がある。
「ピンク色のゼリーは、人工筋肉を動かすための有機液剤だ。そいつをそこの洗浄液で溶かして、エアで飛ばす…そう、そうやって奇麗にするんだ」
 エアスプレーを吹きかけ、どろどに溶けた有機液剤を慎重に吹き飛ばしていく。隙間に残ったゼリーは、丁寧にブラシでかきだして拭きとる。
 頭蓋の脇に置いている姉ちゃんの顔面が、こころなしか微笑んでいるように見えた。作業している手が止まり、姉ちゃんの顔を見つめる。

(姉ちゃん…絶対、元に戻してあげるから)

「研司、手がとまってるぞ!」
「ご、ごめん」
 父さんに時々怒られながら、僕達は姉ちゃんの修理に没頭していった。


(続く)
647四百二十七 ◆L39RnHcjYc :2006/10/18(水) 00:38:32 ID:SNbvyMrE
投下終了。痛恨の字数オーバーのため、当初の予定よりレスが一個多くなってしまいました…(予定:5レス 結果:6レス)

申し訳ありません、回線切って;y=ー( ゚д゚)・∵. ターン
648四百二十七 ◆L39RnHcjYc :2006/10/18(水) 01:09:27 ID:SNbvyMrE
…なんだか誤字多すぎ…表現も入り交じってるとこがあるし…
次回から気をつけます orz
649名無しさん@ピンキー:2006/10/18(水) 03:28:49 ID:459fU6F1
うは、ハードなのが来た。お見事です。
650名無しさん@ピンキー:2006/10/18(水) 07:54:26 ID:yxKZkfg4
修理されたお姉さんが、いろいろ自分の機能を手ほどきしてくれるような
展開キボン
651四百二十七 ◆L39RnHcjYc :2006/10/18(水) 09:31:25 ID:SNbvyMrE
感想ありがとうございます。もうちょっとだけハードな展開が続きますが、頑張ってエチーなシーンまで
持って行きますのでしばしお待ちを…
652名無しさん@ピンキー:2006/10/18(水) 10:57:19 ID:Ae1D7AXT
親子揃って変態だなwだがそこがグッジョブ!
あと、後書きは控えめでよろ。
653名無しさん@ピンキー:2006/10/18(水) 11:39:37 ID:jnYppvey
姉ロボもいいが、母ロボも萌えるんじゃないかと思った今日このごろ。

母へ密かに想いを寄せている少年(母と二人暮らし)が、ふとした事がきっかけで母がロボであることに気付いてしまう。
一方の母ロボは、元からプログラミングされている母性と、この一年で芽生えた息子への恋心の板挟みになり、
洗濯中につい息子のパンツを使ってオナニーをしたりして罪悪感に際悩まされる日々を過ごしている。
そんなある日、少年が入浴中に突然浴室のドアが開く。
「せ、背中流してあげよっか」
654名無しさん@ピンキー:2006/10/18(水) 16:36:14 ID:rQPsS66c
>>653

(・∀・)オーロラ!!
655名無しさん@ピンキー:2006/10/19(木) 02:15:24 ID:FbLF1PWu
GJ!
親父の馬鹿さがナイスw
緊迫すべき場面なのに、思わず吹いちゃいましたわ
656四百二十七 ◆L39RnHcjYc :2006/10/20(金) 01:32:22 ID:ZK5zMU/L
>>641-646の続きを投下します。
657姉の秘密-03 (1/5):2006/10/20(金) 01:33:32 ID:ZK5zMU/L
 研究室の窓のブラインドから朝日が差し込み始めた頃、姉ちゃんの身体の組み立てが終わった。研究室に
 あった予備パーツの多くはコンピュータに接続してテストをしてる最中だったらしく、その殆どが落雷の
 影響を受けて使い物にならなくなっていた。人工筋肉の駆動液を保存していた設備も同じくダメージを
 受け、試供品として別の容器へ移し代えていた僅かな量の駆動液を使わなければならなかった。

「とりあえず無負荷状態で診断モードを動かしてみる」
 父さんは接続デバイスを介して、姉ちゃんの身体へ診断モードへの移行信号を送った。下半身は見た目
 元通りになっているが、実は下肢の人工筋肉には、必要最小限の量しか駆動液が入れられていない。
「…やっぱりだめか」
 父さんは姉ちゃんの身体の動きを見て、がっくりとうなだれた。股関節や膝・足首は動いてはいるが、
 人間の動作速度には程遠い…しかも足の自重に負けているのか、股関節は稼働範囲の半分程度しか動かない。
「仕方ないよ、胴体の方に駆動液を回したんだから…」
「人工女性器を中心にして、胸から下の人工筋肉が全滅してたからな」
「それにしては、なんで腕の方が…肘から先だけ、皮膚が溶けるぐらいダメージ受けてたのかな」
「落雷を受けた瞬間に充電デバイスを引張りだそうとしたようだ。」
 取り外したままの姉ちゃんの腕を手に取ってみる。確かに焼け焦げた手の平には、黒い配線のビニールが
 こびりついてるのがわかる。

「父さん、姉ちゃんの腕…なんとかならないの?」
「残念だが、ここまでダメージを受けては修復が不可能だよ」
 姉ちゃんの腕は配線だけではなく、人工筋肉と金属骨格の一部も溶けていたのだ。特に人工筋肉に関しては
 特殊な素材を使っているらしく、研究室に残されたパーツをかき集めても必要量に届かないらしい。
 姉ちゃんの上半身は、人間と同じ外見に戻っていた…肩から先を除いては。肩から肘にかけては人工筋肉や
 金属骨格が丸見えで、肘から先は金属骨格しかない。その金属骨格も肘関節から数cmのところで欠け、その
 先のパーツは皆無の状態だ。
「なんだか可愛そうだ…」
 僕はぼそりと呟いた…これは嘘だ。本当は、姉ちゃんの身体を抱きしめたくてたまらない衝動に駆られている。
 今の姉ちゃんは、白いパンツ以外は何も着用してない状態だった。
「今できることは全てやったつもりだ。さて、陽子の身体を起動させるぞ」
658姉の秘密-03 (2/5):2006/10/20(金) 01:35:10 ID:ZK5zMU/L
 父さんはPCのキーボードを忙しく叩き続けている。僕にはよく判らないけど、姉ちゃんの身体の肌に赤身が
 さしてきたのを見て、”ああ、姉ちゃんは生きているんだ”と感じた。足の指がぴくぴくと痙攣し、軽く身体を
 反らして戻った次の瞬間、姉ちゃんの胸が上下しはじめた。
「研司、姉ちゃんの胸に触ってみろ」
 僕は父さんに言われた通り、姉ちゃんの左胸をそっと触ってみた。
「…心臓が動いてる」
 胸の暖かみを通じ、とくんとくんという鼓動が伝わってくる。
「液体関係を潤滑させるポンプの鼓動だ…よし、これで起動準備は整った」
「あとはどうすればいいの?」
「野暮な事を聞く奴だな…眠れるお姫さまを起こす方法は只一つ、だ」
「そ、それってまさか」
「ふふふ、そうだ…王子様はお前の役目だ」
「マジかよ…」
「嘘は言わん。とにかくやってみろ」
 父さんの目を改めて見てみた…あれは嘘を言ってない目だ。僕は大きな深呼吸を二回したあと、姉ちゃんの
 脇に移動した。それから、じっと姉ちゃんの顔を見つめる。
「…姉ちゃん、今起こしてあげるから」
 僕は姉ちゃんに顔を近づけた。僕の目の前に、姉ちゃんの顔がある…胸がバクバクと鳴り響き、心臓に触られ
 たら爆発を起こしそうだ。
「…」
 そのまま目を閉じ、ゆっくりと唇を重ね合わせた。

 柔らかい。

 それに暖かい…僕はなんだか変な気持ちになり…姉ちゃんの唇の隙間へ、舌を突っ込んでみた。
 舌先が歯茎に触れる。確か、友人に借りたDVDで見た話だと、ここから先は…。

『起動トリガーの接触を確認しました。DNAの確認作業を実行します』

 え、何?ちょっと待って…!
659姉の秘密-03 (3/5):2006/10/20(金) 01:37:31 ID:ZK5zMU/L
 僕の舌先に、何か熱くて柔らかいものが絡みついてきた。慌てて舌をひっこめようとしたが、熱くて柔ら
 かなそれに撤退を阻止されてしまった。
「ーーっ!!むぅ〜!」
 舌がからめ捕られ、唇が淫らな音をたてて吸われ始める。今、目を開けたらどんなことになっているんだ
 ろう。でも、僕は怖くて結局目を開ける事ができなかった。
『DNA確認完了…起動者を宇都宮研司と認識…起動シーケンス、レベル9へ移行します』
 姉ちゃんの声とは掛け離れた、ハスキーで抑揚のない声が僕の耳に響く。
「ぷはあっ!!」
 舌と唇の力が緩み、なんともいえない甘美な地獄から僕はようやく逃れることが出来た。

「OK、あと30秒もすれば陽子は目を覚ます」
「父さん!騙したな!こんなことされるなんて全然聞いてない!」
「誰もディープキスをされないとは言っとらんだろ?…それに」
「それに…なんだよ」
「言ってる事と表情が正反対だ」
「なっ…!」
 反論できなかった。何故なら、自分でも顔がにやけているのを止められない事が判っているからだ。
「ほら、陽子が目を開くぞ」
「!」
 父さんの言葉にはっとなり、僕は姉ちゃんの顔を見た。

「…ん…」
 小さい吐息を一つ。それから姉ちゃんの瞼がゆっくりと開いて行く。
「…姉ちゃん」
「私は一体…ここは…研究室…あなたは…研…司?」
 お姉ちゃんは体を起こそうと、両腕を後ろに動かした。だが、関節や皮膚からのフィードバックがない
 状態の腕をいきなり思う通り動かせる訳がない。
「あっ!」
 途中迄起き上がった姉ちゃんの身体は、バランスを崩してベッドに転がった。僕は慌ててベッドに駆け寄り、
 姉ちゃんの背中を抱えて身体を起こす。
「姉ちゃん、大丈夫!?」
「腕の…腕の感覚が無いの…私の腕、どうなって…る!?」
 肘から先の僅かな金属骨格が、ぎこちなく動いている。人工筋肉が伸縮し、その先端についたリンクが
 他のパーツに動きを伝えているのが見えた。その動きに合わせ、きゅ・きゅいという音が僅かに聞こえてくる。
660姉の秘密-03 (4/5):2006/10/20(金) 01:40:19 ID:ZK5zMU/L
「これは…腕の機構が…まともに動かない…はっ!研司!?」
「姉ちゃん…僕…」
 姉ちゃんは両腕を抱え、剥き出しの機構を僕から隠そうとした。それが無駄な行為だとわかっていると
 思うと、僕の胸は複雑な気分で押しつぶされそうになる。

「研司、私…私は」
 姉ちゃんはそのまま足を動かし、ベッドを降りようとした。
「駄目だ、姉ちゃん!姉ちゃんの足は」
 僕が言うまでもなく、姉ちゃんは自分の足の異常に気付いたようだ。動きが鈍く、力が入らない事を自覚したらしい。
「陽子、お前の足の活性状態は通常時の1/10以下だ。歩くことはおろか、立ち上がることさえままならん筈だ」
「お父さん、私は一体」
 父さんは昨日起こった事を全て姉ちゃんに話した。僕が姉ちゃんの身体に触り、全てを見、修理にたずさわった
 ことも全部。

「そうだったの…じゃあ、私のことは…」
「父さんから全部聞いたよ」
「…研司…ごめん…ごめんね…」
 姉ちゃんの目から大粒の涙がこぼれ、頬を伝わってベッドに落ちた。
「ね、姉ちゃん」
「今まで嘘付いててごめん…私、研司の姉ちゃんじゃない…」
「…」
「出来ればこのままでいたかった。ずっとあなたの姉の、宇都宮陽子でいたかったの…」
「姉ちゃん、もういいよ」
「私はMGX2000typeF…人間との共同生活をロボットにさせるための研究材料なのよ。見て、この腕を」
 姉ちゃんは僕に右腕を差し出した。人工筋肉が大きく収縮し、金属で出来た肘関節が動く。
「私のこの顔も作り物。中身は血と肉じゃない、金属と樹脂とオイルが詰まってる」
「姉ちゃん、やめてよ」
「放して…戯れはもう終わりよ。私はもうあなたとは一緒に…っ!」
 姉ちゃんの言葉はそこで途切れた。何故なら、姉ちゃんの口は僕の唇で塞がれたからだ…暫くしてから僕は
 唇を解き、姉ちゃんの瞳を見つめた。
661姉の秘密-03 (5/5):2006/10/20(金) 01:42:45 ID:ZK5zMU/L
「何いってんだよ…宇都宮陽子は、僕の姉ちゃんじゃないか」
「研司、あなた…」
「確かに最初はショックだったさ。でも、この暖かい背中も、金属で出来た腕も、全てが僕の姉ちゃんなんだ」
「…」
「僕は姉ちゃんが好きだ。優しくて、ちょっとドジで…僕と父さんに美味しい料理を作ってくれる姉ちゃんが」
 姉ちゃんは僕の言うことを黙って聞いている。
「だから…これからもずっと姉ちゃんでいてよ…これで御終いだとか、ロボットだから駄目とか言わないで」
「研司…」
「姉ちゃん…」

 僕がじっと姉ちゃんを見つめていると、姉ちゃんは静かに目を閉じた。そのまま僕は姉ちゃんと唇を自然に
 重ね合わせる。
「んっ…」
 姉ちゃんの舌が、僕の唇を押し割って入ってきた。歯茎をまさぐりながら、僕の舌を探し求めている。僕は
 それに応えるかのように舌先同士を押し当て、絡めて互いの唇を吸う。ちゅく、ちゅくという音が研究室に
 響き始めた。

「んー、ごほん…キスをするのは構わんが、起動時以外は父さんのいない所でやってくれんかな」
 我に返った僕達は慌てて唇を放した。お互いの唇から唾液が糸を引き、ぷつりと切れる。
「研司、姉ちゃんに服を着せてあげてやってくれ。それからそこにある車椅子に姉ちゃんを乗せて、奥の
 リビングへ一緒に行こう。明日からどうするか決めなきゃいかんからな。」
「服…服? え、ちょっとこれって…きゃああああああぁぁぁあ!!!」
「うわ!?そんな、今ごろ騒ぐなんて」
「いいから早く服もってきて!なんでもいいから!!!」
 姉ちゃんは真っ赤な顔でベッドの枕を僕になげつけた…肘までしかない腕で枕を挟んで放り投げただけだから、
 当たりはしなかったけど…姉ちゃんが恥ずかしがり、怒っているのは充分に理解できる行動だ。
「わかった、わかったから暴れないで!ベッドから落ちちゃうよ!」
「もう、知らない!!」
 僕は研究室から逃げるように飛び出し、姉ちゃんの部屋へと走った。

(続く)
662四百二十七 ◆L39RnHcjYc :2006/10/20(金) 01:43:23 ID:ZK5zMU/L
第3話投下終了。
でわー
663名無しさん@ピンキー:2006/10/20(金) 02:22:05 ID:SCTrLxHd
変態だ。最高だ。グッジョブだ。

むしろ変態すぎてかける言葉が見つからないなw
664名無しさん@ピンキー:2006/10/20(金) 08:14:23 ID:4AC1AuEs
何このGJな起動トリガw
つーか、この親父何考えてんだか。
665名無しさん@ピンキー:2006/10/20(金) 11:45:16 ID:3COe1EsG
天才と狂人と変態と犯罪者は紙一重、と申しましてなw

なにはともあれGJ。相変わらず四百二十七氏の筆は冴えてるなあ。
666名無しさん@ピンキー:2006/10/20(金) 13:25:48 ID:xTNSnyQj
しかし、よくこんなメカフェチ男とケコーンする女がいたものだな…




はっ、ひょっとして、女も紙一重のメカフ(ry
667名無しさん@ピンキー:2006/10/20(金) 13:51:58 ID:9T7ISqhh
>>666

ヒント:母親もロボ
668名無しさん@ピンキー:2006/10/20(金) 14:07:22 ID:SCTrLxHd
>>667
それじゃあ子供ができな・・はっ、まさか主人公も(ry
669四百二十七 ◆L39RnHcjYc :2006/10/21(土) 00:31:59 ID:MYDJC0VG
HENTAI…その言葉は私にとっては誉め言葉ですw

というわけで、第4話の投下開始。
670姉の秘密-04 (1/6):2006/10/21(土) 00:34:25 ID:MYDJC0VG
 僕達3人は、1Fの奥にあるリビングルームで家族会議を開いていた。姉ちゃんは紺色に小さな花柄が散りばめ
 られている浴衣姿になっている。
「…もう少しマシなの持ってきてよ」
「だって何が良いかわからなかったんだよ…それに、父さんも着せやすかったって言ってるからいいじゃ
 ないか」
「まぁ、怪我人に着せる服としては間違いじゃないな。」
 父さんはにこにこしながらPCをプロジェクターに接続している。
「お父さんまで…」
 姉ちゃんは頬を真っ赤にして照れながらぶつぶつと文句を言っている。まんざらでもなさそうだが、姉ちゃんは
 昔からこんな感じだから仕方がない。

「じゃ、手短に説明するぞ」
 父さんが簡単な図を交え、姉ちゃんの身体の状態を説明する。姉ちゃんはふんふんとうなづきながら聞いて
 いるが、正直僕には半分もわからない。そんなことよりも、姉ちゃんの身体が気になって仕方ない…。
 ふと姉ちゃんを見ると、長髪を結わえているせいでうなじがはっきりと見えている。和服とうなじ、そしてロボットの
 組み合せがこんなにエロさを醸し出すとは予想だにしていなかった。

「…という訳だ、わかったか?」
「私はいいけど、研司にはちょっと難しい話しだったかしら…研司?」
 姉ちゃんのうなじを見てぼーっとしていた僕は、後半の話しは殆ど聞いていなかった。
「う、うん!!全然わかんないや!」
「はぁ…」
 姉ちゃんが溜め息をつく。
「まぁ簡単にいえば、現時点じゃお手上げってことだ」
「最初からそういってよ…」
「とりあえず、父さんはこれからアメリカに出掛けなければならない」
「アメリカ?」
「そうだ、父さんはアメリカの大学と提携していてな…そこの設備を借りる算段をさっきとりつけたところだ」
「僕はどうすればいいの?」
「研司は陽子の面倒を見てやってくれ…アメリカで必要な材料とパーツを手に入れて戻ってくるまで、どんなに早くても
 四日はかかってしまうからな…」
「よ、四日も!?」
 思わず姉ちゃんと声を合わせて叫んでしまった。幸い、明日から世間は三連休だから、一日ぐらいだったらなんとか
 なるかとは思うけど。
「その間、陽子のサポートに必要な機材の場所をお前に教えるから、こっちにきてくれ」
「…わかったよ。姉ちゃん、ちょっと待ってて」
 僕は父さんの後をついて、研究室とその周りの設備を色々と見て回った。MGX2000のマニュアルやメンテナンスツールの
 簡単な使い方等、少し時間があればなんとかなりそうなところまでは理解することができた。
671姉の秘密-04 (2/6):2006/10/21(土) 00:37:43 ID:MYDJC0VG
「いってらっしゃい」
「向こうについたら連絡いれるからな」
「うん、待ってるよ」
 研究所の前に停車していたタクシーは父さんを乗せると、急発進してそのまま街の方へ走って行った。

「…姉ちゃん、お待たせ」
 僕がリビングに戻ると、姉ちゃんがPCの画面を見ていた。PCのUSBポートからケーブルが伸び、それは姉ちゃんの
 浴衣の袖にそのまま入り、姉ちゃんの肩にある小さな制御装置へ繋がっている。
「どう? 上手く動かせる?」
「流石はお父さんだわ…即席で作ってくれたみたいだけど、腕を動かすイメージでマウスカーソルが動くわよ」
 姉ちゃんが微妙に腕を動かすと、それにつられるように画面のマウスカーソルが動く。PCが使えないのではいくら
 なんでも不便だろうと、父さんが出掛けるまえに即興で作った代物だ。
「父さん、一体何者なんだ…?」
「あら、研司って知らないの…? お父さん、ああ見えても博士号持ってるのよ」
「ま、マジ!!?」
 僕だけが知らなかった驚愕の事実。あんな変た…いや、怪しい人物でも博士号ってとれるのか。

「…僕も博士号、とれるかな」
「頑張ればなんとかなるわよ。お父さんも研司と同じで、中学校の時は成績悪かったらしいし」
「じゃ、今度の試験はまじめに勉強してみよう」
「なんでいきなりその気になったの?」
「そりゃ、姉ちゃんの身体を…」
 途中まで言いかけて、僕は慌てて言葉を切った。まずい…非常にまずい。
「…私の身体をどうするの?」
「だって、ほら、父さんだってずっと姉ちゃんの側にいる訳にはいかなくなるだろうし、そうなったら僕がさ、その」
「…要するに、私の面倒を一生見てく」
 今度は姉ちゃんが言葉を切った。手があったら口を押えていただろう(実際、腕はそんな動きをしていた)。

「姉ちゃん…」
「研司…」

 互いの顔を見て、赤くなったまま固まってしまう僕達。気まずい雰囲気のまま、時間は刻々と過ぎて行く。
672姉の秘密-04 (3/6):2006/10/21(土) 00:38:53 ID:MYDJC0VG
 さっきの会話から一時間ぐらい経っただろうか。僕はMGX2000のマニュアルを読み、姉ちゃんはPCを一心不乱に
 眺めたままだ。姉ちゃんの腕が無いという事をのぞけば、いつもの光景である。

「…研司、のどが渇いたわ」
「僕もそう思ってたところだよ…父さんに言われた例のジュース、持ってくる」
 僕は父さんに言われた通り、姉ちゃん用の特別製ドリンクを研究室から持ってきた。
「父さんが帰ってくるまで、本当にこれだけでいいの?」
「うん、全身を循環してる液類の基礎成分が入ってるから…これを飲んでおけば、本当は何も食べなくていいの」
「そうなんだ…」
「でもね、やっぱり研司と一緒にご飯食べてる方がいいわ」
「どうして?」
「だって、味気ないんだもの」
「ふーん…どんな味がするんだろ」
「馬鹿、そんな事いってるんじゃないでしょ!」
「なんで怒るんだよ」
「…いいわよ、もう」
 姉ちゃんは何故かふてくされながら、テーブルの上におかれたカップを持ち上げようとした。
「あ」
「…ごめん」
 僕は無言でカップを持ち、姉ちゃんの顔の位置に持っていく。姉ちゃんはカップに口をつけ、味噌汁を啜るようにして
 ドリンクを一口飲んだ。
「美味しい?」
「まずくもないけど、美味しいとも言えないわね…」
「へぇ」
 ドリンクは薄い色がついたスポーツドリンクのようだ。臭いはしないし、粘り気も全くない。
「…飲んでみる?」
「え、僕にも飲めるの?」
「成分はスポーツドリンクと似たようなもんだし、人畜無害なのよ」
「じゃ…ちょっとだけいいかな」
 僕はそういって、カップに口をつけた。

(確かに殆ど味がしないな…こんなのしか飲んでなかったら確かに嫌な気分になりそうだ)

僕は舌の上でドリンクを転がしながら、姉ちゃんの方を見た。

(…なんでそんなに照れてるんだ?)

姉ちゃんは顔を真っ赤にして、僕と視線を合わそうとしない。数秒間考えた後、僕は重要な事に気がついた。
673姉の秘密-04 (4/6):2006/10/21(土) 00:41:03 ID:MYDJC0VG
(あっ! こ…これって間接キスじゃないか…!!)

 姉ちゃんが口をつけた部分に、僕はもろに口をつけてしまった。僕はドリンクをごくりとゆっくり飲み干す。

「姉ちゃん…あの…」
「研司…」
「…」
「あのね…さっきのだと凄く飲みにくいから…その…口移しで飲ませてくれるかな」
 姉ちゃんは顔が真っ赤に染めながら僕に言った。
「く、くちうつし!?」
「…うん」
 いきなり何をいうんだこの人は。僕の顔は一瞬で沸騰し、脳の血液がいくらか気化してしまったように感じた。
「ほ、ほんとうにいいの?」
 あれ?僕は何を言ってるんだ…?
「…」
 姉ちゃんは黙ってうなづいた。おいおい、ちょっと待て僕! 相手は僕の姉だぞ! 落ち着け…!!
「じゃ、じゃあ」
 僕はドリンクを口に含むと、姉ちゃんの方を振り返った。姉ちゃんは目を閉じ、僕に向かって口を突き出している。
 そのまま僕も目を閉じ、ドリンクをこぼさないよう静かに唇を重ね合わせた。
「…」
「…」
 姉ちゃんの舌が、僕の唇に押し付けられた。僕は僅かに唇をひらき、姉ちゃんの舌先を迎え入れる。

 ちゅっ…ちゅくっ…

 僅かに音をたてながら、姉ちゃんがドリンクを吸い始めた。確かにこれなら、カップのドリンクを啜るよりはよっぽど
 ましだ…それに、お互いに相手を味わいながら楽しむことができる。
 やがて僕の口の中からドリンクがなくなり、姉ちゃんが口惜しそうに唇を解く。姉ちゃんの瞳は潤み、僕をじっと見据え
 ている。その目は”お代わり”と僕に無言で訴えているようだ…僕は小さくうなずき、カップのドリンクを口に含む。

 そして、再び唇を重ね合わせた。姉ちゃんが体を僕に擦り寄せてきたので、姉ちゃんがあまり動かなくてもいいように
 僕は姉ちゃんと胸を合わせた。姉ちゃんの柔らかい胸が、僕の胸に押し付けられてくる…。

 そんな事を繰り返している内に、姉ちゃんは1.5L入りのペットボトルのドリンクを全て飲み干してしまった。
674姉の秘密-04 (5/6):2006/10/21(土) 00:43:49 ID:MYDJC0VG

 ドリンクを飲み終えてからも暫くの間、僕等は抱き合って互いの舌を絡め合っていた。相手の歯茎を舌で舐め合い、
 身体を密着させ、互いの身体の心地よい温もりを楽しんでいる。
「…研司」
 姉ちゃんが不意に唇を解いた。
「どうしたの?」
「あのね…」
 姉ちゃんが耳元で囁いた言葉に、今度こそ僕は仰天した。
「お…おしっこ!!?」
「ば、ばかっ!!そんなに大きい声で叫ばないで!!」
「ご、ごめん!」
 …思い出した。確か父さんが説明してたっけ…液体関係の成分を常に一定に保つため、人間と同じようなメカニズムで
 体外へ老廃物を排出する必要がある、と。
「トイレに…私をつれていってくれる…?」
 そう、姉ちゃんは一人では歩けないどころか、着替えることさえできないのだ。ということは…
「僕が…僕が…」
「…研司だからお願いしてるのよ…」
「わ、わかったよ…」
 姉ちゃんも顔を真っ赤にしながらしゃべっている。いくら身内とはいえ、中学3年生の弟に下の世話を頼むことになるなど
 想像さえしていなかったに違いない。僕は顔から湯気をだしながら、姉ちゃんの身体を抱えて車椅子に載せた。
「じゃあ、お願い」
 僕は赤面しぱなっしの姉ちゃんを載せた車椅子をゆっくり押し、トイレへと向かった。

「…ついたよ」
「さっき言った通りお願いね…」
 僕は姉ちゃんの言葉のまま、ロボットのようにぎこちない動きで姉ちゃんの下着を脱がせにかかった。浴衣の裾を
 たくしあげ、純白のパンツに手をかける。
「…」
 姉ちゃんは目をつぶってそっぽを向いたままだ。僕はいつのまにか荒くなっていた呼吸を気付かれないように押えながら、
 姉ちゃんのパンツを脱がせることになんとか成功した。僕の目の前で、姉ちゃんのあそこが露になる…。
「うわ」
 僕は思わず声を漏らしてしまった。昨日見た姉ちゃんのあそことは全然違う…少し赤みが差した白い肌、股間にある割れ目。
 生き生きとした肌が作り出す造形に、僕の下半身は昂ぶることを止めない。
「そんなに見つめちゃ、嫌…」
 いつのまにか姉ちゃんが僕の顔を見つめていた。
「姉ちゃんのあそこ…奇麗だ」
 嘘偽りのない本音だ。
「ば、ばかぁ…早く続きをしてよ」
「ご…ごめん」
 僕はここに来るまでの間、姉ちゃんと話した通りの手順を実行した。トイレのドアを先に開けておき、下着を脱がした姉ちゃんの
 太股を後ろから掴んで抱き上げ、そのままトイレに入る。その体勢は、赤ん坊におしっこをさせる母親そっくりだ。
675姉の秘密-04 (6/6):2006/10/21(土) 00:46:06 ID:MYDJC0VG
「こんな感じでいいかな…」
 うちの便器は和式だから、姉ちゃんを抱えたままの体勢を保持する必要があった。姉ちゃんの身体を落とさないようしっかり
 抱えるのは、結構重労働だ。
「……んっ…」
 姉ちゃんの声が僅かに聞こえた次の瞬間、ちょろちょろという水音が姉ちゃん越しに僕の耳へ飛び込んできた。僕の目の前で、
 あそこを丸出しにした姉ちゃんおしっこをしている…そう考えると、僕の胸はどんどん高鳴って行く。ドキドキいってる鼓動が
 姉ちゃんに伝わってないか心配になる程だ。
「研司…終わったよ」
 姉ちゃんの声で我に返った僕は、あわててトイレの外へ出ようとした。
「待って!」
「な、なに?」
「…て…」
「聞こえないよ、姉ちゃん…もっと大きな声で言ってよ」
「拭いて…」
 僕の頭は噴火しそうになった。この状況で拭く場所といえば、あそこしかないじゃないか…。
「ほ、本当にいいの?」
「だってこのままだと、パンツが汚れちゃう…」
 僕は真っ白になりかけた頭をなんとか働かせ、姉ちゃんを膝の上に座らせるようにしながらゆっくりとしゃがみこんだ。姉ちゃんは
 股を大きく広げたままで僕を待ちかまえている。トイレットペーパーを適当な長さにちぎり、それを姉ちゃんの股間へ静かにあてがう。
「上すぎるわよ…もっと下」
「だ、だってそっちは…」
「お願い…」
 僕は姉ちゃんの言葉のまま、割れ目に沿うように指を動かした。薄いトイレットペーパーを通し、割れ目の形や方向がはっきりと僕の
 指に伝わってくる。
「そう…そこ…」
 僕は無意識に、指を前後に動かし始めた。
「…あっ…だめ…んっ」
 僕が指を動かすたびに、姉ちゃんはぴくっと体を震わせ、聞いた事もないような色っぽい声で喘いでいる。
「ハァ…ハァ…んンっ…ああ」
 姉ちゃんの呼吸が荒くなり、鼓動も早まっているのが判る。姉ちゃんのあそこは乾くどころか、どんどん熱く湿り始めている。手に
 していたティッシュペーパーはとうの昔に破れ、僕は直に姉ちゃんの割れ目を指でなぞっていた。
「姉…ちゃん」
 割れ目からとろりとした蜜のようなものが溢れてくる。それを掻き出すように指の動きを大きくしていく。
「んん…ん…あ…研…んっ…司…」
「姉ちゃん…大好き…だ…」
 僕は思わず指に力をこめ、割れ目の深淵に指を滑り込ませてしまった。
「ひゃあんっ!!」
 姉ちゃんは大きく身体を反らせ、悲鳴のような喘ぎ声をトイレに響かせた。僕はバランスを崩し、姉ちゃんもろともトイレの外へ
 倒れてしまう。廊下に上半身を出して倒れた僕の上で姉ちゃんは身体を器用によじらせて寝返りを打ち、顔を僕に近づけてきた。
「研司…研司っ!」
 姉ちゃんの浴衣は乱れ、共襟が大きくはだけて右腕の機械部分が丸見えになっている。右の乳房も浴衣からこぼれ落ちそうにに
 なっていたが、姉ちゃんはおかいまいなしに僕の唇を貪ってきた。
「んんっ!」
 自由に動かせない筈の上腕で僕の肩を抱き寄せ、舌をねじいれてくる。半ば強引な接吻に僕はなんとか応えようと、舌を吸いながら
 姉ちゃんの胸をひっつかんで揉み始めた。

(続く)
676四百二十七 ◆L39RnHcjYc :2006/10/21(土) 00:46:51 ID:MYDJC0VG
投下終了です。それでわ。
677名無しさん@ピンキー:2006/10/21(土) 00:53:06 ID:STpuYe9W
うぎゃぁぁぁぁ!!この生殺し!
678名無しさん@ピンキー:2006/10/21(土) 00:54:26 ID:BZouYXez
GJ! しかしどこかで見たような姉の状態……あぁ、以前の巫女ロボk
679四百二十七 ◆L39RnHcjYc :2006/10/21(土) 00:58:34 ID:MYDJC0VG
おしっこねたは止めようと思ったんですが、つい orz
680名無しさん@ピンキー:2006/10/21(土) 01:08:31 ID:DYaEU6Xr
だがそれがいい!
681名無しさん@ピンキー:2006/10/21(土) 03:03:25 ID:9mJJtV3v
(;´Д`)GJ!
682名無しさん@ピンキー:2006/10/21(土) 08:58:40 ID:XXy1rnNW
おいおい、久しぶりに来て見たら、

姉物でアンドロだとうwww


大好物じゃねえかwww
683名無しさん@ピンキー:2006/10/21(土) 12:22:50 ID:Wcot+988
もうチュッチュしてんだから間接ぐらいで恥ずかしがるなよこのバカぁ!
このHENTAIがぁ!

すいません激しくグッジョブです。

>お互いに相手を味わいながら
>「デリシャスだよねー」「だよねー」
デリシャスデリシャス
684四百二十七 ◆L39RnHcjYc :2006/10/22(日) 21:39:36 ID:wtGJLPsF
第5話を投下します。今回は少し短めです。
685姉の秘密-05 (1/4):2006/10/22(日) 21:42:11 ID:wtGJLPsF
 僕は剥き出しになった姉ちゃんのおっぱいを揉みながら、割れ目の中へもう一方の指を突っ込んだ。
「んんはぁ!!」
 姉ちゃんが背中を反らし、なんともいえない表情で髪を振り乱している。
「あっ…んっ…い…いいっ…研司…」
「姉ちゃん…気持ち…いいの?」
 姉ちゃんは下半身をもぞもぞと前後に動かしている。その度に僕の指は姉ちゃんの割れ目に出たり
 入ったりを繰り返し、そのリズムに合わせて喘ぎ声を上げた。
「んあっ、っ……んあ?」
 僕は姉ちゃんの割れ目から指を抜いた。
「…め…ないで」
「姉ちゃん…」
「やめないで…研司…もっと…頂戴…」
 姉ちゃんは必死で力の入らない両足を動かし、固くなって盛り上がった僕の股間にあそこを擦りつけ
 ようとしている。両肘で身体を支えているのか、僕の両脇からガリゴリという音が聞こえてくる。
「姉ちゃん、ここじゃやりにくいや…リビングに行こうよ」
「研司…」
 僕はそのまま姉ちゃんを抱き抱えるようにして身体を起こした。乱れた浴衣は完全にはだけてしまい、
 形の良いおっぱいが両方とも露になってしまっている。僕はそれに目を奪われながらもなんとか立ち上がり、
 姉ちゃんを抱えてリビングに歩いて行く。

 ドアを開け、リビングのソファーに姉ちゃんを寝かせた僕は、浴衣の帯をゆっくりと解き、するりと取り去った。
 姉ちゃんが足を動かして身体を左右に揺すると、徐々に浴衣が左右にはだけていく。
「姉ちゃんのまんこ…」
 姉ちゃんの秘部から、少し粘り気のある透明な液体がとろとろと漏れ出している。顔を近づけてよくみてみると、
 ピンク色の花びらのようなものが割れ目の中でヒクヒクと動いているのが見えた。確か、友達のDVDでも
 こんな動画があったけど…実際に”動いている”ものを見るのは初めてだ。
「こんなのって…本物みたいだ」
 僕は姉ちゃんのあそこを見つめながら服を脱いでいく。最後にパンツを脱ぎ、僕の固くそそりたったペニスが
 姉ちゃんの前にさらけ出される。
「研司…私でいいの?」
「姉ちゃん?」
「研司に私の初めてをあげたい…でも、私はアンドロイド…おっぱいもあそこも、全部作りものなのよ。そんな私でも、
 研司は本当に…本当にいいの?」
「…」
 僕は返事をする代わりに、だまって姉ちゃんの上に覆いかぶさった。
「研司…」
「僕の答えは…」
 ペニスを姉ちゃんの割れ目にあてがい、そのまま一気に貫いた。ずぷっという音をたて、僕は姉ちゃんに
 拒否されることなく飲み込まれる。
686姉の秘密-05 (2/4):2006/10/22(日) 21:42:51 ID:wtGJLPsF
「くあっ!き、きつっ…」
「あ゛っ…! け、研司…んんんんんっ!!」
 姉ちゃんの人工女性器が僕を締めつけてくる。いや、締めつけてくるだけではない…姉ちゃんの中がまるで
 生きているかのように絡みながら吸い付いてきた。
「す…ごいっ…! 姉ちゃんの…まんこ…僕に…吸い付いてくる…」
「研司…動いて…んっ」
 僕は姉ちゃんのいうまま、腰をゆっくりと前後に動かし始める。
「っ!! あっ! んっ! うん…あっ」
「だ、大丈夫?」
 悲鳴に近い姉ちゃんの声を聞いた僕は、腰の動きを止めた。
「大丈夫だよ…もっと…もっと動いて…お願い…」
 僕は姉ちゃんの腰を両手で抱えて少し持ち上げた。中腰の姿勢で少しづつ体勢を整え直す。
「ン…ア…」
「…動くよ、姉ちゃん」
 僕は腰をさっきよりも激しく、大きく動かし始めた。僕の股間と姉ちゃんのお尻が当たる度にぱん、ぱんと
 いう音がリビングに響き渡る。
「はぁう! んっ!…はぁっ…あっ…いいっ…んくっ…!」
「うっ…くっ…」
 姉ちゃんの顔を見た。瞳が潤み、まばたきの度に涙がこぼれている。
「んん……あっ!! け…あンっ…研司っ…!」
 物欲しげに僕を見つめてくる。たまらなくなった僕は、腰を動かしながら姉ちゃんに被さり、キスをした。
 何度も何度も、まるで降り始めの雨粒のように。
「ああぁ…こんな…気持ち…いいなんて…」
「姉ちゃん…僕も…」
 姉ちゃんの口元が緩んでいる。相変わらず涙はこぼれっぱなしだけど、歓喜に満溢れた表情だ。そして
 胸に目を移すと…大きなおっぱいが上下に揺れている。その頂きにあるピンク色の突起がまるで僕を
 挑発しているように見えた。
「…な、何…?」
「よいしょっと…」
 僕は大きく体勢を入れ替え、姉ちゃんを抱えながらソファーの上に座り直した。結構手間がかかったけど、
 これで僕の望みはかなえられる筈だ。姉ちゃんの足を抱え、僕のペニスを姉ちゃんの割れ目に入れ直す。
「ん゛ンっ!」
 ぢゅぷっという音と共に、姉ちゃんと僕は再び深く結合した。
「何を…する…の…?」
「姉ちゃんのおっぱい…いつのまに…」
 僕は姉ちゃんのおっぱいに手を添え、餅のような手触りのそれをゆっくりと揉み始める。
「んんっ…ああっ!」
「こんなに大きくなったんだよ…」
687姉の秘密-05 (3/4):2006/10/22(日) 21:43:51 ID:wtGJLPsF
 そう、今まで意識したことなかったけど…姉ちゃんのおっぱいは、でかい。姉ちゃんが高校に入学する
 まではこんなに大きくなかった筈だ。
「そ、それは…んんっ」
「…とぼけちゃ嫌だよ、姉ちゃん…」
 僕は小豆のようになった乳首を指でつまみ、少しきつめにこねくり回してみる。
「あぐっ!! んんん〜……あっ!! ふぁ…あんっ!」
 時折腰の動きも混ぜているので、効果は抜群のようだ。この時僕は、DVDを貸してくれた悪友に初めて感謝した。
「んっ…研司が…大きいの…あっ…好き…そうだった…うぁ…から…」
「え?」
 僕は思わず動きをとめてしまった。
「ハァ…ハァ……お父さんに頼んで、大きくしてもらったの…」
「なんで…なんで僕が大きいのが好きなこと、知ってるの?」
「だって…研司の部屋の本…そんなのばっかりだったもん…」
 僕は後頭部を殴られたような衝撃に包まれた。

「僕は…僕は…うわぁああああ!!!」
「きゃっ!! け、研司!?」

 その後、どんな攻め方をしたのか細かく覚えていない。父さんだけじゃなく、姉ちゃんの手の平の上でも
 僕が躍らされていたこと、そして姉ちゃんがそのためにわざわざ自分のおっぱいを大きくしてくれたこと。
 悔しさと嬉しさ、全ての感情が入り交じった僕は、まるで野生の獣のように姉ちゃんを貪った。僕のペニスと
 姉ちゃんのあそこが擦れ合う度に淫らな音がリビングに響き渡る。

「ああっ! そんな…ンっ、あ、あ…いく…いっちゃう…ああんっ!」
「ううあ、あう…ぐっ、あっ、くぅ!」

 いつのまにかリビングの床に転がってた僕達は、そのまま姉ちゃんの身体を突きまくっていた。カーペットが
 ぐちゃぐちゃになってたのが一瞬見えたが、もう構うものか…僕の心の中にあったのはただ一つ。

「姉ちゃん、好きだ…愛してる…!」
「研司…わた…し…もっ!」

 互いの言葉を合図に、僕等の動きは火がついたように激しさを増した。快楽の塊が、身体中の神経を伝って
 頭に遡ってくる。

「うぐ…で、出る…あうっ…くぅ……うあああああああっ!!!」
「んあ…いっちゃう…うあ、んんンあ、あ、あ、あ…んんんぁあああ〜〜っ!!!」

 背中を遡ってきた快感が脳に達したと感じた瞬間、僕の頭の中は真っ白になった。
688姉の秘密-05 (4/4):2006/10/22(日) 21:45:55 ID:wtGJLPsF
「姉ちゃん、僕が全部やるからいいよ…」
「いーのいーの、私にも責任あるんだから、手伝わせて」
 僕等は行為で汚されたソファやカーペットを片付けていた。所々白濁した、とろみのついている液でソファーも
 カーペットもべったりと汚れている…とてもじゃないけど、父さんに見せられない程の惨状だ。
「あのさ、姉ちゃん…一つ聞いていいかな」
「…何?」
「姉ちゃんのあそこってさ…その…いつから付いてたの?」
 姉ちゃんの動きが止まる…が、それも一瞬。小さく溜め息をついて、ソファーを雑巾で再び拭き始める。
「そうね…もう隠しとく必要もないか。気がついたのはね、中学2年の時だったかな」
 僕は聞いてはいけないことを聞いたような気がした。
「あの…恥ずかしかったら…いいよ、別に言わなくても」
「いいのよ、どうせメンテナンスしてもらったら判ることだし」
「…ごめん」
「…中学2年の夏だったかな…身体の調子がね、ものすごく悪くなったのね。」
 車椅子の横に置いて有るバケツで雑巾をすすぎ、絞る。じゃーっという音と共に、雑巾から水が流れ落ちた。
「それでね、お父さんに言ったんだけど…お父さん、にやけるばかりで”そのうち治るから大丈夫だ”としか言って
 くれないのよね」
 ああ、それはあれだ…父さんが何か企んでる時の…。
「で、次の日の朝…パンツに赤い下り物がついてたの」
「…姉ちゃん、まさかそれって」
「そのまさか、だったのよね…これが。お父さんにそれを言ったら大喜びしちゃって…」
 僕の脳裏に、父さんが ”実験成功だ!!” と叫んで飛び回っている姿が浮かんでくる。微妙な頭痛を感じた
 僕は両方のこめかみを指でおさえ、溜め息をついてしまった。
「お父さん、そのまま出かけちゃって…少ししたらお赤飯を片手に戻ってきたの。」
「お祝いってやつだよね…その…初潮ってやつの」
「そうそう…それで初めて知ったのよね」
 姉ちゃんは浴衣の上からお腹をなで回している。
「なんでそんなものを付けたんだろ…父さん…」
「お父さんがね、言ってくれたの。”アンドロイドだろうがなんだろうが関係ない、宇都宮家の女として、お前には
 『女の悦び』を知る権利がある”って」
「父さん…」
「お父さん、私を作ってくれた時からずっと、私を人間と同じように育ててくれたのね。身体も心も全部…」
「姉ちゃん、父さんって…」
「ちょっと人と違うところあるし、変なことをする人だけど…そんなお父さんだけど、私は大好きよ」
「うん…僕も感謝してるよ」
「さ、早く片付けちゃいましょ。もうこんな時間だし」
「うん…」


(続く)
689四百二十七 ◆L39RnHcjYc :2006/10/22(日) 21:46:46 ID:wtGJLPsF
投下終了です。土日はちょっと体調崩してたんで、話しが短くなっちゃいました…申し訳ない orz
690名無しさん@ピンキー:2006/10/22(日) 22:02:40 ID:qcbyWdQ3
ちょ、初潮てwwwおとーやん凝り過ぎwwwww

ぐっじょぶ!
691名無しさん@ピンキー:2006/10/23(月) 15:51:07 ID:ZH1wBvWo
え〜い、くそっ

ちょっと読みふけっていたら、パンツが気持ち悪くなっちまったwww

仕事中なのにどうしてくれるwww
692名無しさん@ピンキー:2006/10/23(月) 19:29:00 ID:vmVQIMCP
427氏GJ!! あいかわらずエロいなぁ。

研司役どころおいしすぎ。
おれと代われwww
693名無しさん@ピンキー:2006/10/23(月) 22:59:16 ID:t2LY4H/i
GJ杉。
ぜひこの勢いで
「妹はロボットだった」
「同級生はロボットだった」
「家庭教師はロボットだった」
などのシチュエーションもリクエストしたい。
694四百二十七 ◆L39RnHcjYc :2006/10/24(火) 00:11:41 ID:wJFXThhi
続きもある程度考えていたりしますので、「姉の秘密編」をもう暫くの間続けさせてください。

それでは、第6話を投下します。
695姉の秘密-06 (1/6):2006/10/24(火) 00:12:56 ID:wJFXThhi
 その日、私の弟…研司は晩ご飯を食べた後、すぐに寝てしまった。

「やっぱり負担かけすぎよね」
 私はお父さんの部屋で昨日からの出来事を何回も反芻していた。落雷事故で身体機能を半分以上失って
 しまった私は、お父さんと研司の手でなんとか復活することが出来た。でも、現状は…研司に頼らなければ
 本さえ読めない始末だ。それによって、大好きな読書を暫く諦めないといけないということは、私にとって
 かなりのストレスだった。

「でも、今は…」

 そう、今はそれ以上に、研司と離れてしまう事が何よりも苦痛に感じる。私は一階、研司は二階の部屋で
 寝ているから、全く会えないという事ではないのに…そう、私から研司に会いに行けないのだ。そう思うと、
 胸の奥がジンジンと痛んでくる。そもそも私はアンドロイドなのにこんな感覚に苦しんでいるのは、身体の
 深部感覚を人間と同じようにセンシングできるような設計になっているからだ。お父さん曰く、『お腹の減り
 具合がデジタル表示されるのは許せない』との事なのだ。だから、私は人間と同じように空腹感を感じるし
 (それがロボットには必要ないとしても)、人工女性器からの快楽を楽しむ事も出来る。

「…研司」
 研司の顔を思い浮かべた瞬間、下腹部の奥が熱く疼くのを感じた。弟の事を考えるだけで、身体の芯が
 熱くなり、人工女性器がある辺りが何ともいえない感覚に包まれる。以前にこんなことが無いとは言えないし、
 あったとしても…一人エッチで何とか静まる程度だった。
「んっ…はぁ…」
 私は体を捩らせて腰を前後に動かし、あそこが微妙に下着と擦れて得られる僅かな快楽でお茶を濁している。
 今の私にとって、この状態ははっきりいって拷問としかいいようがない。
「かといって…研司にこれ以上負担かける訳にはいかないし」
 晩ご飯を食べてから私の身体を拭いてくれた時、研司は明らかに体力が消耗しきった様子だった。私はそれを
 見て、どれだけ”欲しい”というのを我慢したことか。
「お父さん…研司の言う通り、ちょっとやりすぎよ…」
 私は疼く身体をなんとか抑え、無理矢理瞳を閉じて強制スリープモードに移行した。普段は味気なくて使わない
 強制スリープモードが、今日ばかりは有りがたく感じる。私の意識は研司の事を考える暇も無く、あっというまに
 暗闇に包まれて行った。
696姉の秘密-06 (2/6):2006/10/24(火) 00:15:17 ID:wJFXThhi
「姉ちゃん、本当に大丈夫?」
「うん、いざとなったらお父さんに緊急コールを送ることになってるから」
「じゃあ、昼過ぎには帰るから…」

 研司は朝一番から食料の買い出しの為、自転車で街へ出掛けていった。
「ふぅ…暇だなぁ」
 私は留守番をすることになった…とはいうものの、お父さんのベッドに寝ころんだまま何も出来ないというのが
 本当のところだ。研司がベッドの脇に机を移動させてPCを置いてくれたおかげで、ネットの閲覧はなんとか
 なった。学校の友達ともメールでやりとりを再開させたのはいいが、友達全員が ”死んじゃったのかと思った”と
 いうメールをよこしてきたのには辟易した。そんなに私は病弱に見られていたのだろうか…二日程音沙汰が
 ないぐらいで、人を死んだ事にするのはやめて欲しいものだ。

「でも…皆、私を人間として見てくれてるんだ」
 そう思って一瞬安心したが、よく考えてみれば身内以外には私の正体をばらしていない。研司さえ判らなかった
 というのに、友達が知らないのは当たり前といえば当たり前のことなのだ。

「私が人間じゃないって知ったら…」
 その時、皆はそのまま友達でいてくれるのだろうか。友達の顔が浮かんでは消え、消えては浮かぶ。次に登校
 した時、私はきちんと皆に迎え入れて貰えるのだろうか? 友人だけでなく、先生までが嘲笑し、自分の周りに
 誰もいなくなるようなイメージが頭の中に浮かんできた。まるで本当にあった事をビデオで録画再生しているかの
 ように、私は独りぼっちになってしまう。
「やだ…やだよ、そんなの」
 私は肘から先がない腕で体を抱えた。涙が頬を伝い、身体ががくがくと震え出すのが判る。

「…ちゃん…姉ちゃん、帰ったよ…どうしたの、姉ちゃん!?」

 私は研司の声で我に帰った。部屋の時計を見ると、もう昼の1時を過ぎている…いったいどれぐらい泣き続けて
 いたのだろう。診断モードを使えばそんなことはすぐに判るけど、今の私はそんなものを使う気になれなかった。

「ぅ…研司…私…」
「姉ちゃん、大丈夫?」
 研司は荷物を放り出して、私の身体を優しくだいてくれた。弟ぬくもりが、服を通して私の身体に伝わってくる。
697姉の秘密-06 (3/6):2006/10/24(火) 00:16:11 ID:wJFXThhi
「ごめん…ちょっと嫌な夢を見ていただけ」
「本当に? 身体、震えてるじゃないか」
「研司…」
「何?」
「少しだけ、抱いてくれてもいいかな…そしたら収まると思うから」
 研司はだまって私を抱いてくれた。私は研司の胸に顔をうずめ、声を押し殺しながらすすり泣く。
「…ぐすっ…研司…」
「姉ちゃん、大丈夫だから…寂しい思いはさせないから」
「研司…ありがと…」
 研司の声と身体の温もりが、凍てつきかけた私の心を溶かし、解して行く。それから暫くして、私は研司の胸
 から顔を上げた。

「もう大丈夫…ごめんね、研司」
「手足が不自由なの、やっぱり辛い?」
「…うん、正直いって辛いよ…」
 私の弱音を聞いた研司は、先程放り出した買い物袋を拾い、中身の一部をとりだした。妙に大きな袋だなと
 思っていたその中身は、プラモデルかなにかの組み立てキットのようだ。
「なに、それ?」
「姉ちゃん、やっぱり昨日から辛そうだったからさ…僕の出来る範囲で何とかしてあげようと思って」

 研司はそう言いながら、大きなパッケージを紐解いて行く。
「…学習教材・マニピュレータ組み立てキット?」
「この前できたばかりのホビーロボット専門店にあったんだ」
「これ、どうするの?」
「説明書の表紙、よく読んでみてよ」
「えっと、『USBマウスを使用することにより、PCを使うことなくマニピュレータの制御が可能です』…?」
「そうそう。ほら、姉ちゃんって今、そのケーブルでPCのマウスカーソルを使えるでしょ?」
「…あ!」
「そういうこと。電源さえなんとかすれば、結構重いものも保持できるみたいだしね」
 研司の目の輝きを見て、どこかで見たことがあるなぁと思った。
「今の研司、なんだかお父さんそっくりよ」
「からかわないでよ…じゃ、早速研究室で組み立ててくる」
 そういうと研司は足早に部屋を出て行った。一旦考えがまとまると猪突猛進になるのは、お父さん
 そっくりよね…。
698姉の秘密-06 (4/6):2006/10/24(火) 00:17:41 ID:wJFXThhi
 それから数時間、研司は研究室にこもりっぱなしだった。時々私の部屋に戻ってきては、メッセのテレビ電話
 機能を使ってお父さんと何やら話し込んでいる(お父さんは日本時間の早朝、目的地の大学に到着した
 そうだ)。

「出来たよ、姉ちゃん!」
 日が沈んで少し時間がたったころ、研司が喜々とした表情で部屋に飛び込んできた。
「どんなのが出来たの?」
「ふふふ…見てのお楽しみ」
 なんだか研司の顔つきまでお父さんに似てきたのはきっと気のせい、と思うことにする。
「じゃあ姉ちゃん、左手をちょっと借りるね…」
 研司はそういうと、私の浴衣の左袖をめくった。人工筋肉チューブと金属骨格が露になると、研司は肘から先の
 金属骨格に開けられていた軽量化用の穴を使い、組み立てたマニピュレータのステーを器用に接続する。
「へぇ…こんなもの、よく作ったわね」
「研究室の工具をなんとか使えるようになったからね…」
 研司はそういうと今度は人工筋肉チューブを掻き分け、私も見たことのないようなコネクターを引きずりだした。
「こ、これ何?」
「手首の方に繋がる電源ケーブルみたいだね…お父さんに教えてもらった」
 ”こんなこともあろうかと…”ということらしい。そういうところは流石にお父さん…。
「こいつを接続して…このリンクを指の部分につないで…」
 お父さんに勝るとも劣らない、見事な手つきで”腕”を組み立てている。そんな研司を見惚れてぼーっとしている
 内に、組み立ては終わってしまった。
「あとは指サックをつけて、と」
 研司がすべり止め替わりの指サックを付けてくれたマニピュレータの指は3本。説明書によればマウスのボタンに
 対応して動作するみたいだ。
「電源入れるから、指を動かしてみて」
 研司がスイッチをONに切り替えたのを確認してから、私は”マウスのボタンをダブルクリック”してみた。
 サーボモータが武骨な音を響かせ、”私の指”が動き始める。
「結構素早く動かせるわね」
 ダブルクリックの間隔により、指の動作速度を可変させる事ができるようだ。素早くダブルクリックすれば、指は
 すっとスムーズに閉じてものを掴む。
「タッチセンサーがついてて、握りすぎを防止するようになってるんだ」
「あとは…マウスホイールで、一本だけど指の動きを微妙にコントロールできるみたい」
 試しに”マウスホイールをくりくりと動かす”と、少し短めの指がホイールに合わせて動く。手首はマウス全体を
 動かせば、それに合わせて前後左右へアナログ的に動いてくれた。
「これで本、読めるようになるかな…」
699姉の秘密-06 (5/6):2006/10/24(火) 00:19:22 ID:wJFXThhi
 研司がもってきてくれた雑誌を右肘で抑えながら、マニピュレータでページをめくってみる。最初は手間取ったが、
 すぐに慣れることができた。多少ぎくしゃくするけど、肘先が無いのとは雲泥の差だ。
「研司…ありがと…」
 出来たばかりの左手で研司を抱き寄せ、頬にキスをしてあげた。真っ赤に照れる研司。
「これで暫く大丈夫かな」
「ねぇ、研司」
「何、姉ちゃん」
「今晩の料理、私が教えて上げるから…一緒に作ろうよ」
「え、でも姉ちゃん」
「お鍋とか持つのは無理だけど、レシピだったらこれで何とか見れるようになったから」
「…僕が作ると大変なことになるかも」
「そうならないよう、私がついててあげる。特訓よ、特訓!」

 そんな訳で、今日のご飯は研司が作ったものになった。ちょっと焦がしたり、煮過ぎたりしたものもあるけど、
 私が側について監督してたお陰で何とか食べられるものが出来た。

「いただきまーす」

 私は左手でスプーンを持ち、シチューをすくってみるが…フィードバックが全くない状態では中々上手く
 いかない。本を読むようには中々できず、悪戦苦闘しているところに弟の手が伸びてきた。

「姉ちゃん、いきなりそれは無理だよ…練習しないと」
「上手くいくと思ったんだけどなぁ…」
「…姉ちゃん、あーんして」
「…」
 どこで覚えたのか、研司はいつのまにか私の口元に、シチューで満たされたスプーンを持ってきていた。
「…あーん」
 私が目をつぶって口を開けると、少し強引にスプーンが突っ込まれてきた。
「熱っ!」
「ご、ごめん!!」
「まったくもう…ちゃんと冷まさないとだめでしょ」
 妙に間抜けな所までお父さんに似てきたような気がする。ほんの少し眩暈がしたけど、その後は微妙なやりとりを
 楽しみながら二人きりの夕食を楽しんだ。
700姉の秘密-06 (6/6):2006/10/24(火) 00:22:52 ID:wJFXThhi
 その夜、研司はお風呂に入った後、昨夜と同じぐらい早く寝床についてしまった。昼間、私の腕を作るのに
 相当集中していたせいだろう。
「…でも、今日は寂しくない」
 研司が作ってくれた左腕を持ち上げ、目の前で指を開閉してみる。研司の真剣な表情を思い出し、胸の
 奥がきゅんと締まったような気がした。
「研司、本当にありがとう…」
 手首を動かし、手の平に相当する部分を自分に向けてみる。さっきから疼き始めている下腹部を試しに
 撫でてみた。昨日、ソファーを掃除していたときに肘で撫でた時とは全然違う…まるで誰かに優しくお腹を
 撫でられているみたいだ。そう思った瞬間、マニピュレータの指に研司の指のイメージが重なった

「んっ…」

 身体の芯が急に熱くなり、背筋を伝って頭の中に快感が伝わってくる。じゅんっという音が、身体の中に
 響き渡り始めた。
「研司の指…」
 私はマニピュレータを腹の上に這わせながら、共襟の上まで静かに持ち上げた。
「…あっ…んんっ…」
 共襟の隙間から胸元へマニピュレータを差し込み、たわわに実った果実を玩んでみる。手首も微妙に動かすと、
 昨日研司に乳房を揉みしだかれた時の記憶が、生々しい感覚と共に蘇ってきた。
「はわぁ…うん…ああっ…」
 そのまま手の平を果実の頂点にあわせ、マウスのボタンを素早くダブルクリックする。マニピュレータの指は、
 寸分違わずに果実の頂点をつかみ、絶妙な力加減でそれを摘みあげた。
「あううっ!! す、すごい…!!」
 私は予想外の快楽に貫かれ、髪を振り乱してその感触を受け止めた。乳首をつかんだまま、手首をぐりぐりと
 回し、更に刺激を与える。
「うあっ!! んんっ! あっ…んぁ!!」
 私はその快楽の虜になり、一心不乱にマウスを動かし、のボタンをクリックし続けた。研司の指が、私の乳房を
 玩んでいる…そう思うだけで快感は何十倍にもなり、私のあそこがじゅくじゅくという淫らな音をたてて濡れていく。

「はぁ…はぁ…はぁ…」
 体温が急上昇し、人工心臓の鼓動がどんどん激しくなる。私は我慢しきれなくなり、ショーツにマニピュレータの
 指をかけた。
「じれったい…早く脱がせてよ…」
 私は研司…マニピュレータに文句をいいながら、身体を捩らせてショーツを脱いで行く。

「ふぅ、はぁ…これで邪魔なものはなくなったわよ、研司」
 感覚の無い腕と、力の入らない足で何とかショーツを膝まで脱ぎ終えた私は、マニピュレータの指に唇を重ねた。
「さぁ、来て…研司…私のおまんこに入ってきて…」

 私は指を開いたままのマニピュレータを股間に添えて息を整え…割れ目に添わせていた指のマウスボタンを
 一気にダブルクリックした。


(続く)
701四百二十七 ◆L39RnHcjYc :2006/10/24(火) 00:24:06 ID:wJFXThhi
投下終了。ちょっと視点を陽子側に移してみました。

それでわ〜
702名無しさん@ピンキー:2006/10/24(火) 00:27:36 ID:u+D+qXwj
まったく、あんたはなんて時間に投下するんだwwwww

この股間をどうしてくれるwwwww
703名無しさん@ピンキー:2006/10/24(火) 00:29:35 ID:HyjWDzl9
リアルタイムグッジョブ!

ハードの面でのアプローチはよく見るけど(平たく言えばケーブルとか歯車とか)、
ソフトの面、しかもUIからのアプローチってあんまり見たこと無いな。
マウスポインタの下りだけでアイデア賞物だよw あと、
>『お腹の減り具合がデジタル表示されるのは許せない』
は禿同w
704名無しさん@ピンキー:2006/10/24(火) 13:07:28 ID:aGs1uM7r
書き込みが少ないと思ったら、OCN DION yahooBBのプロバイダ大手がアク規くらってるのね orz
705名無しさん@ピンキー:2006/10/24(火) 20:37:14 ID:75f55TXk
保守がてらに・・・ここの「ドール」がアンドロイドネタ
ttp://www.coara.or.jp/%7Echeerkey/index.html
基本的にTS系サイトなんで注意
706四百二十七 ◆L39RnHcjYc :2006/10/24(火) 22:27:43 ID:wJFXThhi
第7話投下開始です。
707姉の秘密-07 (1/5):2006/10/24(火) 22:29:26 ID:wJFXThhi
 自分でも判るぐらい過剰に濡れていた私のあそこに、研司…マニピュレータの指が入ってくる。
「ひぃあっ!!!」
 ぢゅぷっという音と同時に、膣壁に指が突き当たった。そこは私の人工陰核と同じぐらい敏感に感じるよう
 設定された部分…人間でいうGスポットだった。

「ん゛ぁあ゛っ!! い、いきなり…あうぅ!!」
 まぐれか偶然か一発でど真ん中にストライクをぶちこまれ、私の電子脳は記憶の混乱を引き起こした。
 メモリーから過去の記憶がランダムに引き出され、私のイメージ回路へ流れ込んでくる。意識が弾けるように
 輝き、私は光の中を真っ逆さまに落ちていった。

「けん…じ…」

 気がつくと、私は研司の部屋の前に立っていた。記憶の日付は…私が高校に入学する一ヶ月程前だ。
 そうだ、これは夜中にトイレで排水した帰りだ…記憶のに従うまま、ドアの隙間から私は研司の部屋を
 のぞいた。

「…っ…くっ」
 研司が、自慰をしていたのだ。部屋の中は暗く、研司の背中しか見えないが、間違いない。何故なら
 私は…
「研司の…あっ!!」
 下半身から快楽の本流が私を押し流した。再生されている記憶が乱れ、突然私は研司の部屋の中に
 現れる。
「はぁ、はぁ…そう、次の朝、研司が出かけてから私は…」
 そのまま私は、ベッドとマットレスの隙間からはみ出ている雑誌を引きずり出してみた。
「研司…こんなものを…」

 いわゆるエッチな本だった。しかも中身は巨乳美女の写真ばかりが集められている、マニアックな内容だ。
 私は思わず胸に手をやる…その頃の私の胸は、今ほど大きくない。ショックだった…何よりも、研司が
 自分以外の女性で自慰をして、その精をぶちまけていたことが。

「研司って、おっぱいが大きな女の子がいいんだ」
 たまらなくなった私は私はその場にぺたりと座り込み、無意識に股間へ手をあてた。

「…なに、これ」
 私のパジャマは、股間がべったりと湿っていた。さっき排水したばかりなのに…人造膀胱のバルブ制御が
 上手くいってないのだろうか?
708姉の秘密-07 (2/5):2006/10/24(火) 22:32:43 ID:wJFXThhi
 今度はパジャマの中に手を突っ込み、ショーツに掌をあてがう。そしてそのまま引き抜き、臭いをかいでみた。
「違う…廃液の臭いじゃない」
 人間の尿とは違うが、私がトイレで排水する液体は独特の臭いになる。それとは程遠い臭気だった…そのころの
 私が知らない、”女の匂い”。
「じゃあ、これって一体?」
 私が首を傾げた瞬間…誰かの手が真後ろから伸び、私の胸をいきなりひっつかんだ。
「んなっ!!」
 ことわりもなく私の胸を!! この胸は研司の…!?
「姉ちゃん、駄目だよ…こんな大きさじゃ」
「け、研司!?」
「知ってる?姉ちゃん」
「な、なにを?」
「女の子の胸ってさ…好きな人に揉まれると大きくなるんだよ」
 研司はそう言うが早いか、私の胸を激しく揉みだした。
「そんなっ! あうぅ!!」

 研司は私の悲鳴に構うことなく、胸を揉みしだき続ける。するとどうだろう…揉まれれば揉まれる程、
 私の胸はどんどんと大きくなってくるではないか。ルビーのようにいきりたった乳首がこりこりと弄くられ、
 私は嫌が応にも快感を味わう羽目になった。

「んんっ! あっ! あんっ!」
「すごいや、こんなに大きくなるなんて」

 私の後ろで研司がつぶやいた。
「もっと…んんっ! もっと大きくしたいの…研司の好きなおっぱいに…あんっ」
「わかってるよ、姉ちゃん」
 研司が耳元で囁く度に、熱い吐息が耳たぶを甘く撫でていく。私の口元はだらしなく緩み、人工唾液が
 たらりと顎を伝って床にしたたり落ちる。目がかすみ、視界がぼやけていく。

「け…ん…じ…」

 目の前が暗転し、私はそのまま記憶と快楽の濁流に飲み込まれた。
709姉の秘密-07 (3/5):2006/10/24(火) 22:34:34 ID:wJFXThhi
 目を開けると、私はお父さんの部屋にいた。時刻を確認…間違いない、ここは現実。
「私、気絶しちゃったんだ…」
 マニピュレータの指は相変わらずあそこに突っ込まれたままだ。私は手首を動かし、ゆっくりと指を引き抜く。
「もう、いきなりあそこを突いてくるなんて…反則もいいとこだわ」
 人工愛液まみれになったマニピュレータの指を加え、舐めずり回す。ぴちゃぴちゃと淫らな音が聞こえた。
「あ…」
 その音を聞いた瞬間、身体の芯が再び熱く疼き始める。

「今度は優しくしてね…」
 私はマニピュレータをもう一度割れ目に沿わせ直し、さきほどよりも少し上の方へ指をあてがった。
「…っあ…んっ…」
 ホイールで微調整可能な指が、丁度私の陰核にあたっている。最初からこうすればよかったんだ。
「そうよ…ンっ…ゆっくり…そっと…あっ」

 ホイールをじわりじわりと回し、指先で陰核の先端を微妙に掻くよう動かす。指サックについているざらざらが、
 陰核の先端をかりかりとひっかきながら滑って行く。

「んんっ…んっ…んあっ…あん…ん」

 陰核が勃起してきたのか、同じ操作をしているのに指先のひっかかりが大きくなってきた。丁度指先がひっか
 かったところで私は一旦指先の動きを止める。

「そう、そのまま私の一番感じるところを…」

 ホイールを少し早めに回しながらダブルクリック。それと同時に手首もスナップを効かせて少し動かす。

「ふああっ!! んあっ!! ひぃっ!!」

 指が陰核の先端を引っかけ、つま弾くようにしゃくりあげる。 私は快楽に耐えられず、思わず身体を反らして
 下半身に力を込めてしまった。 ぷじゅっという音をたて、膣にたまっていたのであろう愛液が割れ目から噴き
 出した。
710姉の秘密-07 (4/5):2006/10/24(火) 22:37:27 ID:wJFXThhi
「やだ…んっ…私…これじゃまるで淫乱…ああっ!」

 マニピュレータ…研司が乱れる私をじっと見て触っている。そう思うと更に下半身が熱くなり、愛液の分泌量が
 どんどん増加していった。膣口に指を差し込み、抜きざまに陰核を弾く。コツをマスターした私は夢中でマウスの
 ホイールを回し続けた。全身を駆け巡る快感が、私の理性をどんどん壊していく。

 ちゅぶっ……ぷじゃ   じゅぶ……ぶじゅっ

 今までしてきた自慰でも聞いた事のない淫らな音をたてて、ひたすら快楽を貪る私。

「研司…もっと…もっと私の中を掻き回してぇ…」

 はだけた浴衣から、私の乳房がぽろりとこぼれ落ちる。その桜色の突起を、マニピュレータがついてない
 方の腕で刺激してみる。膨張した先端が、冷たい金属骨格の角にひっかかった。

「んぁ…いいっ!」

 マニピュレータの刺激には及ばないが、今の私にはこれで充分だ。水を得た魚のように、私は全身をくねらせて
 更なる快感を貪る。

「ああ…研司…研司…んん〜っ!!」

 研司の優しい指が、私の身体を分解していく。そんなイメージが私の中で渦巻いていた。動けなくなった私の
 あそこに、研司の舌が差し込まれる。

「はあっ! そこは…ああんっ! だめぇ! いっちゃう…っ!!」

 研司の舌が、私の陰核を攻める。ぬるぬるした感触の中のざらつきが、縦横無尽に私の大切な部分をいたぶり、
 弾き、絡んで包む。私の腕はいつのまにか研司と一体化し、生き生きと動き回っていた。
711姉の秘密-07 (5/5):2006/10/24(火) 22:39:37 ID:wJFXThhi
「んあ…アあ…い、いくぅ…ああ…いっちゃうぅぅ…んあ〜っ!!」

 腰が…下半身が勝手に動く。人工筋肉が唯一まともに機能している腰が、私の意志とは関係なしに快楽を求めて
 前後左右に身体を捩らせる。

「研司…私…あうっ…も、もう駄目…いっちゃうよぉ…あっ!!!」

 私の意識は既に限界に達しようとしていた。視界が隅から白くぼやけ始め、何か大きな塊が下半身の奥から
 溢れ出してくる。

「んぁ、あ、ああ…んん〜っ! い、いい…いぐぅ…んんっ!!」


 もう駄目だ。堰を切ったように下半身から白い濁流が押し寄せ、私は快楽の洪水に飲みこまれていく。でも、苦しくは
 ない…むしろ、私は渦巻く快感の濁流の中で、身体を掻き回される感覚に酔っている。

「ああぅ…ん、ん、んん、いっちゃうぅぅ…あああ、ああいあああぁぁぁぁぁああああああ!!!!!!」

 白い飛沫がぱっと広がり、私の意識は細かい泡となって虚空に飛び散って行った。
712姉の秘密-07 (5/5):2006/10/24(火) 22:40:45 ID:wJFXThhi
投下終了です。今回は全編エロにしてみました。
713四百二十七 ◆L39RnHcjYc :2006/10/24(火) 22:41:18 ID:wJFXThhi
…名前変えミス orz
714名無しさん@ピンキー:2006/10/24(火) 22:44:26 ID:STmOaaxC
・・・なんか・・・・・すごいな。文学的な表現とか・・・
このまま商業ベースに乗せても、十分いけそうだ。

さぞかし名のある方とお見受けしましたが、いかがか。
715四百二十七 ◆L39RnHcjYc :2006/10/24(火) 22:54:08 ID:wJFXThhi
>>714
どこにでもいるような、駆け出しのエロSS書きですよ…w
716名無しさん@ピンキー:2006/10/24(火) 22:57:47 ID:HyjWDzl9
褒めすぎは作者さんのためにならんと思う。いや、俺も別にすごくないとは思ってないけど。
というよりすごい。エロ過ぎるよー。
717名無しさん@ピンキー:2006/10/25(水) 00:52:09 ID:04mzxaNf
714じゃないが本当に無料で読ませてもらうのが申し訳ないぐらいにGJ
お凛さんもエイダさんも読み物としてプロ級に巧いと思うんだが
やっぱり金払ってでも読みたいと思うのは陽子さんだなー
685ー686がとくに最高
718四百二十七 ◆L39RnHcjYc :2006/10/26(木) 00:10:37 ID:XawEgEFe
続きの投下を開始します。

…すみません、今回はエロ無しです。
719姉の秘密-08 (1/5):2006/10/26(木) 00:13:28 ID:XawEgEFe

 翌朝、私達が朝食中にインターホンのベルが鳴った。家のセキュリティ制御装置の近くに座っていた私は、左手で
 受話器をとって右肘で通話開始ボタンを押した。夕べの経験のおかげで、今では自分の手のようにマニピュレータを
 扱うことができる。

「…はい、わかりました。弟に取りにいかせますから少しお待ちください」
「誰?」
「宅配便のお兄さん」
「わかった、玄関までいってくる…それにしても姉ちゃん、たった一晩で随分器用になってない?」
「ふふ、判る?」
「コーヒーカップも普通に持ててるじゃん…言われなかったらマニピュレータだって気付かないよ」
 そう言いながら研司はダイニングルームを小走りで出て行った。
「ま、そのうちどうせバレるし、いいか」
 私は夕べの経験を思い出し、ほんの少し身体が疼くのを感じた。マニピュレータで胸をおさえ、深呼吸を一つ。
「…お父さん、いつ帰ってくるのかしら」
 今朝私のPCに、お父さんからのメールが届いていた。私の部品調達にまだ時間がかかるらしく、すぐには
 帰ってこれないらしい。とりあえず手はうっておいたから、もう少し待ってくれ…とのことだった。

「姉ちゃん宛の荷物だよ、これ」
 研司が宅配便を抱えてダイニングに戻ってきた。荷物は長さ1.5m・幅30cm・厚さ10cm…送り主を改めて確認する。

「これは…『御剱重工業研究所 ロボティクス部』…どこかで聞いた事があるような…」
「まさか爆弾とかじゃないだろうな…」
「そんなことないわ。確か御剱重工って、お父さんが提携結んでる企業だった筈だけど」
「品目は『精密機械部品・割れ物注意』…それにしては随分軽いな」
「私宛なのは確かだし、とりあえず開けてみましょう」
 研司が荷物を開梱し始めた。ダンボール箱の蓋を開けると、衝撃緩衝材が大量に詰め込まれている。緩衝材を
 掻き分けると、今度はビニールのエアキャップで厳重につつまれた棒状の物体が現れた。
「随分慎重に梱包してあるね…」
 研司はガムテープを破り取り、幾重にも巻いてあるエアキャップを慎重に取り外していく。

「!」
「これは…!」
720姉の秘密-08 (2/5):2006/10/26(木) 00:16:06 ID:XawEgEFe
 エアキャップの中身は、ロボットの腕だった…それもアンドロイドの。
「まさか、この腕は」
 私はその腕を手に取り、肩口に見えている関節部分のパーツを見た。明らかに見覚えがある部品群。
「…私の腕だ」
「姉ちゃん、手紙が入ってる」
 私は研司から便せんを受け取った。

 ”陽子ちゃん、久しぶりですね。貴女に大変な事が起こっているとお父さんから聞き、微力ですが私に出来ることを
  させてください。残念ながら全てを揃えることは出来ませんでしたが、これが少しでも役に立つことを祈ります。
  御剱 小夜子”

「御剱…小夜子…? 一体誰なんだろ…」
「……さん…」
「姉ちゃん、何か言った?」
「…! な、なにも言ってないよ!」
「この人、誰か知ってるの?」
「…お父さんのご友人。私も何回かお世話になったことがあるの」
「そうか、父さんが”手をうっておいた”って言ってたのは…」
「多分これね」
「手紙と一緒にDVDロムも入ってたよ」
「PCに読み込んでみましょう。中身は多分…」
 DVDロムをPCにセットし、中に入っていたpdfファイルを読み込む。
「これは…!」
「予想通りね…この腕を私の身体に取り付ける為の説明書だわ」
「…」
「研司?」
「これなら僕にも何とかなりそうだよ。父さん、父さん、僕の思考パターンを完全にわかってるよね」
「え、まさか」
「うん、僕が姉ちゃんの腕を修理する」
「でも…」
「大丈夫だよ。昨日のマニピュレータの一件で、工具とかの使い方も大体わかったから」
「…わかった、研司に全部任せる」
「じゃ、食器片付けたら早速始めるよ」
721姉の秘密-08 (3/5):2006/10/26(木) 00:18:50 ID:XawEgEFe
 研司は届いた腕を弄ることに夢中になっていた。PCから印刷した説明書を片手に、付属していた小さなパーツを
 関節部分へ組み込んでいるようだ。

「…研司」
「…」
 小声で呼んでも反応がない。私はマニピュレータの指先をじっと見つめた。

「この指ともお別れになっちゃうんだ」
 たった一日だったけど、研司が一生懸命作ってくれた、私の手…小夜子さんから届いたものに比べたら玩具
 程度のものだけど、研司の優しさが一杯詰まってる。知らない間に凍てつきかかっていた私の心を暖かく
 包んでくれた手の平。
「…ありがとう」
 マニピュレータに頬ずりをし、別れを惜しむ私。知らない人が見たらどう思うだろうか…?

 暫くしてから、研司が腕を持ってこちらへ歩いてきた。
「とりあえず右手の仮組みが終わったよ」
「この人工肌、出来がいいわね…電源入ってないのに赤身がさしてる」
「触った感じも随分柔らかいよ。弾力もそこそこある」
「これで電源が入ると、内側から水分補給がされて人間と同じようになるのよね」
「じゃ、ちょっと右袖を捲るね」
 研司が浴衣の右袖をまくり、組み上がった右腕を並べる。
「長さも一緒だ」
「小夜子さん、ちゃんとサイズ合わせてくれたんだ」
「皮膚の接合部分がちょっと問題なんだけど…防水するだけなら、このパテで何とかなるんだってさ」
 研司が巨大な歯磨き粉チューブを見せてくれた。品名も書かれていない武骨なチューブだが、両肩の人工肌を
 接合するには充分な量だ。
「人工筋肉の駆動液は?」
「うーん、それなんだけど…どうやら揃っていないの、それみたいなんだ」
「あらら」
「昨日父さんとも話したんだけど、あれ作るのは結構な手間らしいんだ。そのわりには一度に出来る量が少ないって」
 試供品と書かれた小さなボトルに入ったピンク色の液体…これが小夜子さんが送ってくれた駆動液の全てだった。
「…まぁ、仕方ないわね。小夜子さんも多分、かなり無理してこの腕を送ってくれたと思うし」
「どういうこと?」
「これ、私の妹の腕なのよ」
「へ?妹?」
722姉の秘密-08 (4/5):2006/10/26(木) 00:22:24 ID:XawEgEFe
「うん、MG-2500typeF。私の身体の量産タイプ…来年、御剱重工から発売されることが決定してる、ホームメイド
 ロボットの素体のこと」
「姉ちゃんの身体、確かMGX-2000だったよね」
「そう。MGXの”X”は、試作品を意味してるのよ。つまり、この腕は…」
「そうか、そういうことか…それで姉ちゃんの妹ってことか」
「お父さんも話してたけど、多分、小夜子さんは先行量産品から外して送ってくれたんだわ」
「わざわざ姉ちゃんのために?」
「…」
「…姉ちゃん、色々な人に大切にしてもらってるんだね」
「研司、私は…本当に幸せ。あなたに愛して貰えて、お父さんや小夜子さんにも大切にしてもらってる」
「姉ちゃん…」
「この腕を外された私の妹、今ごろどうなってるんだろう」
「…大丈夫だよ、きっと。小夜子さんなら、きっと姉ちゃんの妹も大事にしてる筈だよ」
「そう…そうよね…うん、ごめん。また嫌なこと考えそうになっちゃった」
「とりあえず右腕を取り付けるよ。」
 研司は車椅子から私を抱え上げ、研究所のベッドに私の身体を横たえた。

「じゃあお願い」
「うん、任せて」
 研司が私の右腕の電源を肩関節でカットした。生気を失った人工筋肉チューブがだらりと弛緩し、右肘がゆっくりと
 伸びていく。
「…関節、外すよ」

 研司が工具を関節の隙間に突っ込み、数回ぐりぐりと工具の柄を捻る。次の瞬間、右上腕の金属骨格が私の身体から
 静かにずり落ちた。
「そういえば、フレームから先に外したのね」
「うん、この方が後始末やりやすいから」
 説明書には人工筋肉から先に外すよう書いてあった筈だが、研司は人工筋肉を何本か残している。誰にも教えを請う
 ことなく、自ら紡ぎ出したテクニックをもって問題を解決していく…私の弟は、既にお父さんと同じ道を歩もうとしている
 のだ。

「…姉ちゃんの妹の腕…」
 研司は残った人工筋肉を取り除き、私の腕を外した。そしてMG-2500の右腕を肩口に合わせ、人工筋肉を手慣れた
 手つきでリンクプレートに嵌め込んで行く。
723姉の秘密-08 (5/5):2006/10/26(木) 00:28:22 ID:XawEgEFe
「電源入れたから、一度動かしてみて」
「…」
 まず、肘をゆっくりと曲げてみる。手首から先は全く動かすことができないが、 自分の思う通りに遅れることなく、右肘が
 スムーズに曲げ伸ばしできた。次に肩を同じように動かしてみる。
「うん、うまくいったみたいだね。小夜子さんが送ってくれた駆動液は、左手の指先を動かす部分に使おう」
「研司、私の左手なんだけど…」
「わかってるよ、姉ちゃん。これは僕にとっても記念すべき…そして愛する人のものなんだ。捨てたりはしないよ」
「ありがと、研司…」
「左手は手首、人さし指と中指…あとは親指を動かすようにしたから。そのマニピュレータ程保持力はないけど、本ぐらい
 なら読めると思う」
 私は思わず、”あそこに指を突っ込めるよね”と聞きそうになり、あわててマニピュレータで口を塞いだ。
「…?」
「な、なんでもないわ!! あー、楽しみ楽しみ!」
「なんだかよくわかんないけど、左腕つけるよ」
 怪訝な表情でマニピュレータを取り外していく研司だったが、暫くすると真剣な表情に戻っている。ほっとした私は、
 研司に運ばれて行くマニピュレータに心の中で別れを告げた。

”ありがと…また一緒に気持ちいいこと、しようね…”

 研司はMG-2500の左腕をもってくると、黙って取付作業を始めた。右腕の時より、更に作業速度が上がっている。
「研司…すごいわ。あなた、絶対センスあるわよ」
「からかうのはよしてよ…父さんが普段やってることの、見様見真似なんだから」
「そんなことないわよ、見てるだけじゃ絶対できないって」
「…出来たよ。指先から動かしてみて」
 話しを半ばスルーされた私はちょっとだけ怒りを覚えながらも、指先をゆっくりと閉じてみた。3本の指が閉じ、開き、
 閉じ、開く…微妙な動きもスムーズにできるな事を確認し、今度は手首・肘・肩を動かしてみる。マニピュレータに
 慣れ切っていたせいか違和感があるが、そのうちまた慣れるだろう。

「OK、あとは腕と身体の継ぎ目を塞ぐだけだね」
「ねぇ、研司…それってつまり、防水も完璧に出来るってことだよね」
「うん、説明書にも書いてあったよ」
「私、お風呂に入りたいな…」
 研司の手が止まり、私と視線がぶつかった。
「…姉ちゃん」
「ほら、まだ足が殆ど動かないし…自分で身体を…その…洗えないし…」
「うん…わかったよ…」

 一線を既に何度も越えたというのに、雰囲気というものは恐ろしい。私達は真っ赤に照れながら作業を黙々と続けた。

(続く)
724四百二十七 ◆L39RnHcjYc :2006/10/26(木) 00:29:17 ID:XawEgEFe
投下終了です。それでわー
725名無しさん@ピンキー:2006/10/26(木) 01:20:01 ID:3PLFNEIo
毎度思うんだけど、427氏の筆速はえー・・・・・・書いても書いてもこの分量に遠く及ばない・・・・・・
ともかくGJっ。
726名無しさん@ピンキー:2006/10/26(木) 01:39:14 ID:6EW6IAom
ここまで来ると、挿絵が欲しい…誰かかいてくれないだろうか
727名無しさん@ピンキー:2006/10/26(木) 13:10:26 ID:oI7/7PLU
一つ、言わせてくれ。

ロボ妹キタ━━━( ゚∀゚ )━(∀゚ )━(゚  )━(  )━(  ゚)━( ゚∀)━( ゚∀゚ )━━━!!!!
728四百二十七 ◆L39RnHcjYc :2006/10/26(木) 22:41:17 ID:futoyG8g
コミックラッシュ買ってきた。カティサーク可愛いよカティサーク
729名無しさん@ピンキー:2006/10/26(木) 23:08:46 ID:L2Ri3UTq
>>728
昔ね、ロボクラッシュという読者参加型ゲームがあってね……。
730四百二十七 ◆L39RnHcjYc :2006/10/27(金) 01:35:44 ID:qDnmi9Ah
>>729
マーシー3なんて知りません…
731四百二十七 ◆L39RnHcjYc :2006/10/27(金) 23:12:09 ID:qDnmi9Ah
お待たせしました、第9話の投下を開始します。
732姉の秘密-09 (1/5):2006/10/27(金) 23:14:59 ID:qDnmi9Ah
 研司は私の裸を見ても全然平気になったみたいで、さっさと服を脱がせた私を抱えて浴室に入っていく。
 顔を見ると少し照れてはいるが、最初に交わった時のような可愛さはもうない。

「じゃ、先につかっててよ。僕が先に身体を洗うから」
 研司はそういうと、1/3程度湯を溜めていた浴槽に私を入れてくれた。浴槽の底にはすべり止めが敷いて
 あり、四肢が不自由な状態でも安心して入浴できるようになっている。
「…ありがと」
 研司は私を浴槽に入れたあと、シャワーをさっと浴びて身体を洗い始めた。そんな研司の身体を、私は
 頭の先からお尻の割れ目までじっと観察する。

(よく見たら、いつのまにかこんなに大きくなってたんだ…)

 私が研司とお風呂に入っていたのは、彼が中学校に入学する寸前までのことだ。そのころの研司は貧弱で
 背も低く、私の膝の上に載せられるぐらいだった。中学生になって初めてついたあだ名は『チビ』…そのまんまで
 洒落も全く効いていない呼び名に研司は酷く傷つき、毎日のように泣いて帰ってきてたっけ。私はそんな研司を
 励まし、民間療法とかを試した…が、背は中々伸びなかった

(結局、中学2年になった頃から凄い勢いで成長が始まったのよね)

 中学2年生の冬休みにはすっかり背が伸び、研司をいじめていた生徒より10cm以上身長が高くなっていた。
 その頃から自然といじめられる事もなくなり、私も高い場所のものを取る時は研司に頼るようになった。

(…背中、あんなに広かったっけ)

 石鹸が泡立っている研司の背中は、”漢”と呼ぶのにふさわしい広さだ。特に運動部へ入って鍛えていたと
 いう訳でもないが、自宅の研究室でお父さんの荷物を運ぶ手伝いをしていた結果らしい。
 そんな背中に見惚れている内に、研司は身体を洗い終わったようだ。

「さてと、次は姉ちゃんの番だよ」
 研司はどこから持ってきたのか、浴室床にスノコを置いた。その上にキャンプで使うような銀色のマットを
 スノコ上に敷き、その上に私の身体を横たえる。
「なんか、すごく準備がいいわね…」
「タイルの上にそのまんま寝たら、冷たくて辛そうだと思って」
733姉の秘密-09 (2/5):2006/10/27(金) 23:17:39 ID:qDnmi9Ah
 頭が乗る部分には、枕がわりにタオルを何枚か丸めて敷いて有る。研司はスポンジにボディーシャンプーを
 吸わせると、私の身体を洗い始めた。腕、肩、胸、そして下半身…つまるところ、私のおっぱいやあそこは
 殆ど刺激されず、極めて業務的な洗い方になっている。

「ねぇ、研司…」
「何?」
「あのさ…折角久しぶりに一緒にお風呂入ったんだからさ…もっとこう…」
「…姉ちゃん、お願いだからあまり誘惑しないでよ」
「ふーん…」

 私はふと悪戯を思いつき、膝をゆっくりと立てた。これぐらいなら今の脚力でも問題なく出来る動作だ。
「あ、あんまり動かないでよ」
「研司ってさぁ、私とお風呂入ってる時にさぁ…私のあそこ、のぞこうとしてた事あったよねぇ」
「し、知らないよ!そんなこと!!」
 冷静を装っていた研司の顔が、途端に真っ赤に染まった。
「私が体洗ってる最中に振り向いたら、股間をおさえて風呂桶の中に沈み込んだ事もあったかしらね」
「だから知らないって!!」
「そこの鏡、大きいからね…私があそこを洗ってるところ、後ろから見えてたんでしょ? こんな風に」
 そういいながら、私はゆっくりと足の力を抜いた。立てていた膝が左右に開き、私のあそこが研司の前に
 晒されていく。
「!!!!」
 研司の視線が私の人工女性器に集中した。かっと見開いたままの目は、あの時の…鏡越しに私を必死で
 のぞいていた、幼かった研司の目とそっくりだ。

「ほら…ここもしっかりと洗ってよ…」
 私は研司の手を掴み、あそこへと導いた。生暖かいスポンジの感触が伝わった瞬間、私の口から勝手に喘ぎ
 声が漏れてしまう。
「ぁ…ぁぁ…」
 研司は私の手に導かれるまま、ゆっくりとスポンジを動かし始めた。スポンジが陰核と微妙に擦れ、私の
 下半身がどんどん火照り始める。
「…」
 一方の研司の顔は、真っ赤を通り越して熟れたトマトのようになっていた。何も言わず、私の手に従ったままで
 黙々とスポンジを動かしている。
「んっ…」
 段々我慢しきれなくなってきた私は、手首から先が動かない右手を乳房に添えた。乳首まで弄ることはできないが、
 ゆっくりと乳房を揉むぐらいのことは出来る。
「ぁ…ンん…んぁ……はぁ」
 胸から上ってきた快楽を、小さな吐息に載せて研司に吹きつけた。いつのまにか私に顔を近づけていた研司の
 耳の穴を熱い吐息が直撃する。

「…姉ちゃん!!」
 次の瞬間、スポンジを放り投げた研司は野生の獣と化した。
734姉の秘密-09 (3/5):2006/10/27(金) 23:20:40 ID:qDnmi9Ah
「きゃ!! け、研司…ぅ〜っ!!」
 今まで体験したことのない、熱くて強烈な接吻。研司の舌が私の口内を蹂躙し、貪るように唇を吸った。
「ぶはっ!! はぁ…はぁ…姉ちゃん!!」
「んはぁっ!! ちょ…ちょっと待って…!?」
 豹変した研司の顔を見て、私は言葉を失った。あの優しい研司の顔が、まるで発情期に入ったコヨーテのような
 鋭い眼光を湛えているではないか。

「姉ちゃんが悪いんだ…! 僕は、俺はずっと我慢してたのに…!!」
「研司!!」
「わざとだろ!? 鏡でのぞこうとしてたの知ってて、あんな大股で身体洗ってたんだろ!!」
「そ、そんなこと…ああんっ!! んぁああ!!」
 研司は言い終わるが早いか、私の人工女性器にかぶりついた。舌を膣口につっこみ、そこかられろれろと
 いう感触で谷間を滑走し…そして抜き様に陰核を舌先で引っかける。その動きは、私は昨夜に編み出した
 あの動きと一緒…いや、こちらの方が圧倒的に激しい刺激だ。

「い、いや…ンんっ!! そんなっ…あんっ!! 動きが…んぁう!!」
 研司が舌先で陰核を弾くたびに、私の意識も弾け飛ぶ。」
「ハァ、ハァ…姉ちゃん、俺が知ってるのはこれだけじゃない…!」
 研司は私の股間から顔を上げ、息も絶え絶えになっていた私を強引に銀マットから起こした。
「んぁ…あぁ…ゆ、許して…研司…」
「もう遅いよ、姉ちゃん」
 研司は私の太股を下から抱え上げ、トイレで私が用を足す時の姿勢を強引にとらせた。そのまま私を膝の上に
 置き、洗い場の鏡の正面に座り込む。

「!! や、やだ…恥ずかしいから…やめてぇ」
「今更そんなこと…言いっこなしだ」
 私の全てが洗い場の鏡に映し出されていた。私の身体に装備されている人工女性器は…実は稼働状態なのを
 自分で見たことがない。メンテナンスの時にお父さんが外したものを何回か見たことはあるが、生気を失った
 それは赤い肉の塊にしか見えなかった。
「私の…おまんこが…」
「丸見えだよ、姉ちゃん」
 お尻から恥丘の手前まで続く割れ目の中に、桜色のひだが蠢いていた。割れ目が閉じかかる部分に、メンテ
 ナンス時は殆ど見えなかった筈の陰核が現れていた。周りより赤く腫れたそれは、ひくひくと動く周囲の壁に
 揉まれるように見え隠れしている。

「姉ちゃん…オナニーしてよ」
 私のあそこをじっと見つめていた研司がぼそりと呟いた。
735姉の秘密-09 (4/5):2006/10/27(金) 23:22:15 ID:qDnmi9Ah
「え?」
「姉ちゃん、俺のオナニー…こっそりのぞき見してたんだろ?」
「そ、そんなことしてない!」
 研司の口調が荒々しくなっている。過剰に興奮しているのだろうか?自分の事も”俺”と称する程の様変わりだ。
「俺が中学の時にさ…部屋の本、見てただろ」
 夕べ見たあの記憶が蘇った。確かに私は研司の部屋へ入り、エッチな本をひきずりだして眺めていたのだ。

「知らない、そんな本」
「…扉、たまに隙間あいてたよね…そこからのぞいてたの、知ってるよ」
「嘘…」
「俺だって馬鹿じゃない…WEBカメラを仕掛けてたんだ。暗くてよく映ってなかったけど、あの格好と髪形…うちには
 姉ちゃんしかいないよな」
 私は、自分の愚かな行為を悔やんだ。出来心でのぞき始めたのが、いつのまにか私はそれを元手にして自慰を
 するようになっていたのだ。弟以外ではいけなくなっていた自分を責めながらも、その行為はつい最近まで続けて
 いた。

「ごめん…ごめんなさい…」
「オナニーしてよ、姉ちゃん…俺がやってたみたいに…そしたら許してあげるよ」
 私は研司の自慰の姿を思い浮かべたせいか、こんな状況でも身体の芯が疼いていた。研司の言葉と身体が
 欲する快楽が、私の理性回路を意識の彼方に押し流して行く。
「…あぁっ…」
 左手を割れ目にそわせ、中指と親指で陰唇を左右に押し広げる。ぷっくりと勃起した陰核の先端が、別の
 生き物のように私自身を挑発していた。
「はぁ……んっ…ああ…」
 中指で勃起している陰核を押え、くりくりと弄り回す。研司はだまって私の表情を鏡越しに見続けている。

「んんっ! あぅう! あンっ!」
 更なる快楽を欲した私は、中指を膣口に差し込んで膣僻をまさぐり始めた。親指で陰核をぐりぐりと攻め続ける
 事も当然忘れてはいない。

「んぁ…研司…見て…もっと見てぇ」
「…見てるよ、姉ちゃん…」
 研司が淫らな私を見ているかと思った瞬間、愛液の分泌量が跳ね上がった。じゅぶ、くちゅっという音をたてて
 私の中指が、淫らな壺をどんどん掻き回していく。

「あぁ…だめ…んんっ…いっちゃうよぉ…」
 私の背中にあたっていた研司のペニスがどんどん反り上がってくるのを感じる。固くなった肉棒の先が、私の
 お尻を貫かんばかりに隆起していた。
736姉の秘密-09 (5/5):2006/10/27(金) 23:26:29 ID:qDnmi9Ah
「姉ちゃんだけずるいよ」
 そういうと研司は私の身体を持ち上げ、天を突かんばかりにそそりたったペニスの先端を私の割れ目にあてがった。
「んぁ…研司…」
「姉ちゃん…俺が欲しいんだろ…」
「あっ…欲しい…んンっ…研司が」
「…よく聞こえないよ、姉ちゃん」
「入れ…て…研司のを…私のおまんこに…入れてぇ」
 研司が不意に私を支えていた身体を離す。じゅぶりっと淫らな音と共に、自然落下した私の割れ目へ研司が
 一気に侵入した。

「ぉう゛っ!!」
「あ゛あ゛ぁーーっ!!」
 同時に身体を反らせ、悲鳴を上げた。膣壁と擦れながら私を貫いた研司のペニスは、そのまま奥まで届き…
 人工膣の突き当たりをズンっと突き上げる。
「んんっ!! お、奥まで…ああんっ!! 届いて…るぅ!!」
「う、うぉああ!」
 研司が呻きながら、腰を激しく上下に動かし始めた。浮かび上がった私の腰が再び沈み込み、そのたびに激しく
 私のあそこと研司のペニスがこすれ合う。
「ああぅ…お…おまんこが…嫌ぁ…壊れちゃうよぉ…んんんんぁ!!」
「ぐぅ…ぬむぅ…あぁ」
 興奮が頂点に達しているのであろう。研司は私の悲鳴に耳を貸すこともなく、ただひたすら腰を動かし続けた。

「んんっ! あっ!! だめっ! いぐぅ!!!」
「あぐっ! ん゛っ! うぉぉ!!」

 鏡に野獣の雄と、それに犯される機械人形の女が映し出されていた。両者共に口からだらだらと涎を流し、
 互いの陰部から汁を滴らせ、時には激しく飛び散っている。

「あ…いく…んん! うぁ…いっちゃう…ああ、あ!あ!あああ…」
「ぐおぉぉ…ぐぅ…ああ! ああううぅ!!」

 二人の動きがより一層激しさを増し、呼吸が止まった瞬間…二人の意識が真っ白に弾け飛ぶ。

「んんんっ! いぐぅ…はうぅあっ!! ああああああーーーーーーっ!!!」
「んくぅ、あぅ、ああ…うおぉぉぉああああああああっ!!!」

 獣のような雄叫びをあげた二人は浴室の床に崩れ落ち、そのまま動かなくなってしまった。

(続く)
737四百二十七 ◆L39RnHcjYc :2006/10/27(金) 23:27:07 ID:qDnmi9Ah
投下終了。それでわ。
738名無しさん@ピンキー:2006/10/28(土) 00:31:39 ID:0AyNNfNy
ロボっぽくないなあ
739四百二十七 ◆L39RnHcjYc :2006/10/28(土) 00:44:20 ID:GOkWyeH8
ゴメソ orz
740名無しさん@ピンキー:2006/10/28(土) 20:16:01 ID:Vhf8EOl5
427氏の文章はなんでエロいんだろ……
741名無しさん@ピンキー:2006/10/30(月) 08:23:55 ID:3mRr143i
>>740

「なんで」というより「なんて」だよなあと思いつつホシュ
742四百二十七 ◆L39RnHcjYc :2006/10/30(月) 22:49:14 ID:7A1KJUIn
続きを投下します。後編に突入するので、今回は導入部分のみです。
よって、ロボもエロも無し…スマソ orz
743姉の秘密-10 (1/4):2006/10/30(月) 22:50:21 ID:7A1KJUIn
「お父様、ただいま帰りました」
 自宅の玄関でパンプスを脱いだ私は、そのままお父様の部屋に向かった。特に義務づけられた訳ではないが、
 毎日の行動を父に報告するのが習慣になっている。廊下の突き当りの階段を上り、2階に入ってから数m進んだ
 ところにある扉の前で立ち止まった。

「入りなさい」
 他愛のない会釈を交わし、私は扉を開けて部屋にはいった。部屋の奥には、少し薄くなった白髪に白い髭を
 たくわえた、初老の男…御剱 逸男が居る。

「お帰り、小夜子…研究所長の仕事は上手くいっているかね」
 半月前に父から引き継いだ仕事の事を聞かれているようだ。
「はい、お父様。引き継いだ書類の整理は完了しました。現在、取引先のデータを整理しているところです」
「…ここはお前と私の家なんだから、そこまで畏まる必要はないよ」
「ですが…」
「所員の皆とは上手く付き合えているかね」
「はい、お父様の仲介のお陰で、所員とのコミュニケーションは予想した進捗を140%上回っております」
「うむ、それは何よりだ。ところで、宇都宮博士の件はどうなった?」
「MG-2500の腕のことでしょうか」
「そうだ。私の所には連絡が入っていないんだが」
「…それが、昨日に”人工皮膚の接合も上手くいった”という連絡が陽子ちゃんから入って以来、音沙汰がありません」
「宇都宮博士本人からは?」
「博士は現在、空港から自宅に向かっている途中のようです。携帯でも連絡がとれません」

「…」
「…お父様? お身体の具合に何か異常でも?」
「嫌な予感がする。宇都宮博士の自宅と連絡を取ってみよう」
 そういうと父は、机の上に設置されている多目的端末の受話器を取り上げ、ボタンを押し始める。その瞬間、
 私の鞄の中で携帯電話が鳴り響いた。

「小夜子?」
「私の携帯ですね」
 私は鞄の中から携帯電話を取り出し、受話ボタンを押した。
744名無しさん@ピンキー:2006/10/30(月) 22:50:39 ID:AJWl7Pto
だめじゃんw
745姉の秘密-10 (2/4):2006/10/30(月) 22:51:08 ID:7A1KJUIn
「小夜子! 小夜子か!?」
 電話の向こうから聞き覚えのある声が、私の耳をつんざくように飛び込んできた。一瞬顔をしかめてしまったが、
 すぐに表情を整え直す。
「宇都宮博士ですね? 他人に電話を掛ける時には、最初に自分の名を名乗れとあれ程」
「それどころじゃない…お前の力が必要になった」
 その言葉を聞いた瞬間、仕舞っていた筈の遠い日の記憶が目覚めた。寸分違わず、あの日の出来事が鮮明に
 蘇り始める。
「…まさか、研司さんの事でしょうか」
「そのまさか、だ」

 少しの間を置き、視線を父に移した。その顔には様々な感情が入り交じった、複雑な表情を浮かんでいる。
「宇都宮博士…」
「そこに御剱博士はいるのか?」
「はい、私の目の前に」
「かわってくれ」
 私は父に携帯を渡した。父は携帯から聞こえているであろう宇都宮博士の声を聞いているばかりで、頷くことさえ
 ない。ゴシック調の広い部屋が、重苦しい空気で満たされていく。

「…わかった。小夜子をそちらにやるから、それまでに出来る限りの事はやっておけ」
 父は最後にそう言うと、携帯の切断ボタンを静かに押した。静かな部屋に、携帯のビープ音が鳴り響く。
「お父様…」
「お前も判っているだろう…来るべき時が、彼の息子に来た」
「私、行きます」
 私の口から、極自然に言葉が漏れた…まるでこの日のために用意されていたかのように。
「6年前のあの日と同じようにか…」
「あの時の私と、今の私は違います」
「そうか…そうだったな。小夜子、あの時のお前は…」
「感傷に浸っている暇はありません。私はすぐに準備を整えて出発します」
「すまんな、小夜子。私はあの子の為に何もしてやることが出来ん」
「…私はあなたの娘ですから」
「…頼む」
 父の言葉を合図に、私は踵を返して部屋を走り出た。自分の部屋に入り、出張用の装備を詰め込んだトランク
 ケースを取り出す。
「研司さん、陽子ちゃん…今度こそ本当にあなたたちを…」
746姉の秘密-10 (3/4):2006/10/30(月) 22:52:05 ID:7A1KJUIn
 自宅から宇都宮博士の研究所まで、タクシーを使って一時間半。私はその間、これから起こるであろう事態に
 備えて必要な装備を確認する。トランクケースに入った、MGタイプの素体のメンテナンスに必要な機材。別の
 鞄に詰め込んだ資料や記憶メディア類等…研究所に到着してすぐに使えるよう、セットアップを進めていく。

(いつか来るとは思っていたけれど…)

 あの日から6年。正確には6年4ヶ月と、14時間57分33秒…忘れることは出来ないあの瞬間。私は研司さんを
 ”本当に”救うことができなかった。

(私は彼に残してはいけないものを残してしまった)

 その時の記憶が私の思考をループに陥れようとする。それほどあの記憶は、父と自分にとって忌まわしい
 出来事だったのだろうか? 自問自答をしようとして、止めた…また無限ループに突入してしまう。

「お客さん、もうすぐ到着しますよ」
 抑揚のない声でタクシーの運転手が呟いた。
「ありがとう…代金はカード払いでお願いします」
「わかりました。それにしても、お客さんも物好きだねぇ」
「どういうことですか?」
「いやね、あの研究所はねぇ…私達の間でも有名なんですよ。ちょっと変わった人ばかりなんでね」
「私も変わり者に見えるのでしょうか?」
「いやいや、お客さんみたいな美人があの研究所にいくなんて、初めてですからね!」
「…そこの門柱の前で止めてください」
「おっとっと、口は災いの元ですな…それでは」
 運転手はにやけながらタクシーを減速させた。正直、自分の外見が女性である事に必然性を感じたことは
 ないのだ…たった一つのことを除いては。
747姉の秘密-10 (4/4):2006/10/30(月) 22:52:38 ID:7A1KJUIn
 タクシーが走り去った後、私は研究所の門柱にあるインターホンを押した。暫くしてから、宇都宮博士の声が
 スピーカーから響いてくる。

「どなたですか?」
「…御剱 小夜子です」
「入って来たまえ」
 いつもの博士の口調ではない。重く、事務的な対応だ。私はロックが自動的に解除された玄関の扉を開けた。
 玄関から真っすぐ伸びる廊下…見覚えのある間取りを確認した後、私は奥にある研究室の扉を目指した。

「ロックは解除してある。そのまま入りなさい」
 研究室の中から聞こえた声に従い、私は扉を開けた。

「宇都宮博士…」
「小夜子、よくきてくれた」
 私を出迎えてくれたのは、宇都宮博士。そして、その隣には浴衣を着用した少女…宇都宮陽子がいる。
「陽子ちゃん、腕の具合はどう?」
「…」
 陽子は俯き、押し黙ったままだった。その表情は明らかに曇り、瞳からは今にも涙という名の雨粒が
 溢れ出しそうになっているように見える。
「事情はまた後で聞きましょう…博士、研司さんは?」
「研司はそこのベッドに寝かせてある…あと、うちに来た時は”竜一”で構わないよ」
「…わかりました、竜一さん。早速ですが、研司さんの容態を説明してください」
 宇都宮 竜一…私にとって、この世の何にも変えがたい人。この人に見つめられるだけで、私の身体は計算
 不能の感触に包まれて行くのが判る。が、今はそのような感触に身体を預けている場合ではない。

「研司は…見ての通りだ。身体的には特に異常はない…心拍数を始め、全ての数値は正常に推移している」
 研司は研究室のベッドの上で寝息を立てていた。一般人からは、ごく普通に睡眠をしているようにしか見えない
 だろう。
「…強制的に睡眠させてますね?」
「そうだ、あの時のように」
「この状態なったのは何時から…」
 私が症状を確認しようとした瞬間、陽子が口を開いた。
「お母さん、私が…私が悪いの…研司がこうなったのは!!」


(続く)
748四百二十七 ◆L39RnHcjYc :2006/10/30(月) 22:53:28 ID:7A1KJUIn
投下終了。それではー
749名無しさん@ピンキー:2006/10/31(火) 00:49:51 ID:BVtN06Ce
427氏の文章は何度見ても深いものがある…
続き期待
750名無しさん@ピンキー:2006/10/31(火) 04:29:30 ID:E710oQml
なんなんだ・・・何が起こったんだ!
751名無しさん@ピンキー:2006/10/31(火) 17:31:36 ID:EM+4hqCm
>>741
自分も書いてるんだけど、どうしてもエロくならないから、
なんでこんなにエロいのかなぁと。

研司腹上死か?
752名無しさん@ピンキー:2006/10/31(火) 19:35:51 ID:dSMD7tGa
〜閑話休題の独り言劇場〜
総務課のSKさんが素敵だ。
「あなたは素敵だ。
私には、あなたが人間とは思えない。いや、思いたくない。
あなたはロボットに違いない。そう思いたい。
そう思ってあなたを見てもいいですか」
さて、こう告白したとして、彼女はちゃんと褒め言葉だと
理解して、喜んでくれるだろうか。少し不安だ。

753名無しさん@ピンキー:2006/10/31(火) 19:57:27 ID:c4Djj6xR
>>752

SKさんがSF通でウイットに富んだ人で、おまいさんに好意を持ってたら、
もしかしたらわかってくれるかもしれんね。
人間の理想形を再現したのがロボットである、と理解してくれれば。

可能性は低いがな・・・
アンドロイドならともかく、残念ながらロボットという表現はあまりいいイメージではないから。
「命令を実行するだけ」とか。
754四百二十七 ◆L39RnHcjYc :2006/10/31(火) 22:56:13 ID:v7Y7xbPA
>>752
相手もロボ萌えならあるいは…そういえば、女性でロボスキーな
人っているのだろうか。


そして、投下開始。
755四百二十七 ◆L39RnHcjYc :2006/10/31(火) 22:58:07 ID:v7Y7xbPA
「陽子、研司はいずれこうなる時を迎える運命だったんだ…お前のせいじゃない」
「だって…うぅ…私があんなこと…えぐっ…しなければ…ぐすっ」
「陽子ちゃん…」
 陽子の瞳から大粒の涙がぼろぼろとこぼれている。嗚咽を漏らしながら己を攻め続けている状態では、これまでの
 経緯を聞くことはとてもじゃないが出来るものではない。

「竜一さん…申し訳ありませんが…」
「うむ、私は席を外そう。どうやら考えている事は同じようだな」
「研司のモニタリングの準備をお願いします。必要な事項はこのメディアに記録してありますから」
「わかった…何かあったらすぐに呼んでくれ。隣の機械室で準備を進めているから」
 そう言うと竜一はノートPCと記録メディアを抱え、部屋を出て行った。後に残されたのは、私と陽子…そして
 眠り続ける研司のみ。
「お母さん…私…私…ぐすん」
「無理に話さなくてもいいわ。貴女の記憶に、私からアクセスするから」
「え…でも…」
「私の身体は陽子ちゃんも知ってる通り、民生用の素体だけど…」
 私は鞄の中から、黒い筒状の物体を取り出す。
「色々とカスタイマズしてあるのよ。1週間前に舌先へ取り付けた、高速通信用の接続デバイスが使えるわ」
「お母さん、私のデバイス接続箇所は…」
 陽子が顔を赤らめながら、下腹部を片手で押えた。
「知っている…だからこれを使うのよ」
 黒い筒状のデバイスを陽子の前にかざす。
「これって、ひょっとして」
「御剱研で作った、特注品。MGX-2000と、私の素体…MG-3000を接続するための変換アダプタなの」
「あの…やっぱり…」
「…今、通常の言語でやりとりをしている時間はない。早くしなければ、研司は”あれ”に侵食されてしまう」
「判った…でも、お母さん…」
「何、陽子ちゃん?」
「アダプタの装着は私、自分でやります…だって、恥ずかしいから…」
「ふふ…判ったわ」
 顔を紅く染めっ放しの陽子に、変換アダプタを手渡す。陽子の接続デバイスは、人工女性器の一番奥に装備されて
 いるのだ。つまり、アダプタを膣の奥深くまで差し込まなければ、私の接続デバイスである舌先を陽子と繋ぐ
 ことは出来ない。
「ん…っと」
「まだ腕が自由に動かせないのね…手伝って上げる」
「あ、ちょっと!」
 私は陽子の浴衣の裾をめくり上げ、ショーツを奪うように素早くずらす。間髪入れずに膝を押し広げると、彼女の
 奇麗な人工女性器が晒された。
756姉の秘密-11 (2/6):2006/10/31(火) 22:59:24 ID:v7Y7xbPA
「あ…」
 陽子の陰部に思わず目が奪われてしまった。人間の女性と寸分違わぬ、精巧な作りのヴァギナ。その中で時折
 痙攣している、ピンク色の小さな膣口。
「竜一さん…相変わらず凝り性なのね…」
「お、お母さん…」
「さぁ、さっさと作業を進めましょう」
 陽子が変換アダプタを手に持ったまま、じっとそれを見つめている。

「…やっぱり私が入れようか?」
「い、いいから! 自分でやる!!」
 私の言葉を聞いた陽子は、慌てて変換アダプタを陰唇にあてがった。
「ローションは要らない?」
「見たらわかるでしょ…もうこんなのになってるから…」
 陽子の陰部は、既に人工愛液で必要充分に濡れていた。照明に反射し、てらてらと輝く液体が陰唇の割れ目から
 少しずつ分泌されるのが見える。
「余程研司さんの事が好きなのね…身体は嘘をつかないから」
 研司は全裸でベッドに寝かされていた。下半身にはタオルケットが申し訳ない程度にかけられているだけで、股間は
 その下にある性器の存在を主張せんばかりに、小高い丘を形成している。

「…挿れる」
 陽子はうつむいたまま、ぼそりと呟いた。
「ん…あっ…! んあ……んんっ!!!」
 喘ぎ声と共に、変換アダプタが陽子の膣に少しづつ挿入されていく。彼女が時々大きく喘ぐと、下半身に力が入って
 しまうのか…ずぷっという音をたて、ほんの少しだがアダプタが押し戻されてしまう。
「陽子ちゃん、大丈夫? 一人で出来る?」
「あンっ! だ、大丈夫だから…んんっ!!」
 陽子は苦悶の表情を浮かべながらも、ゆっくりとアダプタを挿入し続けた。

「んっ…も、もう一押し……あああーっ!!!」
 一際大きな声と同時に、陽子の身体がびくんと跳ね上がった。どうやら最深部まで到達したようだ。
「よく頑張ったわね、陽子ちゃん」
「はぁ、はぁ、はぁ…次は、どうするの…」
「…不要な感覚が混じっちゃうけど、我慢してね」
「え?あ?お母さ…んんんーーーっ!?」
757姉の秘密-11 (3/6):2006/10/31(火) 23:00:18 ID:v7Y7xbPA
 私は躊躇することなく、陽子の股間に顔を埋めた。そしてそのまま下を陽子の人工女性器に挿入させる。
「ひあっ! お、お母さんの舌が、あ、ああんっ!!」
 じゅぶ、じゅぶという淫らな音と共に、私は変換アダプタを目指して舌先を膣口内へと導いた。出来る限り陽子の
 センサーは刺激しないようにしているのだが、丁度私の歯が陰核に接触してしまっている。
「んん〜っ!! い、いやぁ!! んっ! あんっ! ひゃうっ!!」
 舌先が膣の人工筋肉に阻まれ、中々変換アダプタまで到達しない。私は少しだけ顔を上げ、陽子に”もう少し力を
 抜いて”と目配せを送る。
「そ、そんなこと…あっ…いっても…んっく!!」

 こうなったら逆療法だ…私は合図もせず、彼女の陰核を甘噛みした。
「ん゛あ゛ぁ〜〜〜っ!!?」
 一瞬舌先が破壊されると思わせるような力が入ったあと、急激に人工筋肉が弛緩する。その隙を狙いって舌先を
 押し込み、一気に変換アダプタへと接続する。
(接続・認証完了…通信の処理優先順位を最高レベルにUP…MGX-2500の人工筋肉制御、120秒間停止)
「んぁ…あ…あ?」
 びくびくと痙攣していた陽子の身体が、凍りついたように止まった。まるで子供に放り出された人形のように、陽子は
 不自然な格好のまま完全に固定される。

(MG-3000の素体制御も通信を最優先…通信速度、最高に設定)
 私の素体に内臓されている通信ユニットがフル稼働を開始した。陽子のメモリーにアクセスし、三日前…落雷事故の
 直後まで記憶を巻き戻す。そこからは50倍速で記憶を閲覧し、研司と陽子の挙動を漏らすことなく自分のメモリへ
 記録していく。特に今日一日の記録は強烈なものだった…研司を誘惑し、自分を襲わせる羽目になったこと。そして
 研司が自分より遅れて目覚めた後、飢えた野獣のように凶暴化し、陽子と竜一に襲いかかったこと。竜一が研司の
 鳩尾に一撃を食らわせた後、倒れている研司に麻酔を打ち込んだこと…所々でノイズが混じるのは、陽子の電子脳が
 拒否反応を起こしたからであろう…記憶は新しくなる程、その凄惨さを増していく。

(これは…へたに聞き出してたら、陽子ちゃんの精神構造に悪影響が出てたわね…)
 自分が正気を保っているのは、人間でいうところの『年の功』であろうか。ともかく、これで研司がああなった原因は
 ほぼ判明した。となると、あとは…
758姉の秘密-11 (4/6):2006/10/31(火) 23:03:26 ID:v7Y7xbPA
 記録を終えた私は陽子との接続を解除し、彼女の中から変換アダプタを抜き取った。人工筋肉制御が停止している
 最中だったので、陽子は声を上げる事も出来なかったようだ。

「うっ…お母さん…もうこれで終わりだよね?…ぐすっ」
 陽子が私の胸に抱かれて泣きじゃくっていた。あれだけ人工女性器を掻き回されたのだ…苦痛どころの話で済まな
 かったことは容易に想像できる。
「今度お父さんに言っておくから…」
 いくら試作品とはいえ、接続デバイスが人工女性器内部にしか装備されてないのは問題だ。今度、竜一に掛け
 合って自分のと同じものを装着させよう…。

「そろそろ終わったかね」
 部屋の扉を開き、竜一が戻ってきた。
「事情は全てわかりました。やはり恐れていた事が起こってしまったのですね」
「うむ…最近研司は頻繁に悪夢を見ていたようだ。これも、あの事故の時の影響か」
「研司さんの中の、もう一人の”ケンジ”…彼が目覚めてしまった」
「その通りだ。妻が交通事故で死んだ時に現れた彼が、意識の表層へ戻ってきたのだ」
「お父さん、研司は…このままだとどうなるの…?」
「別室で研司の脳波をモニターしていたのだが…今、そこにいるのは研司ではない」
「そ、そんな…」
「このまま放っておけば、研司の意識はそのまま「ケンジ」に吸収されてしまうだろう」
 研究室が、鉛のように重い雰囲気に包まれた。竜一の言う通り、脳波のパターンは殆ど「ケンジ」のものに変化して
 しまっているのだ。普通の方法では最早、研司の意識を引き戻すのは不可能だ。

「竜一さん…私が行きます。私の電子脳幹を、研司さんの脳幹に直接接続してください」
「馬鹿な! ファイヤウォールも通さずにか!?」
「…私は所詮、AIです。イメージとパターン認識の処理を人間と同等の速度まで上げるにはそれしかありません…
 仮にファイヤウォールを経由した場合、研司さんの意識をトレースことはほぼ100&不可能になります」
「下手をすれば、お前の意識まで侵食される可能性が!」
「竜一さん…」
 私は竜一に近づいて彼の首に手を回し…そのまま唇を重ねた。
「んんっ!?」
 私は目を閉じ、竜一に身体を預ける。竜一も私の腰へ手を回し、そのまま時が静かに過ぎていった。

「小夜子…」
 唇を解き、竜一の目を見つめる。
「愛しています…竜一さん。そして、研司さんも…あなたの息子は、私の息子でもあるのです」
759姉の秘密-11 (5/6):2006/10/31(火) 23:04:37 ID:v7Y7xbPA
「お母さん…」
 陽子が私をじっと見つめている。
「陽子ちゃん…この件が終わったら、皆で一緒に暮らしましょう。あなたも研司さんも竜一さんも」
「小夜子、お前…」
「おかしな話よね、竜一さん…単なる設備制御用のAIだった私が、あなたのお陰でここにいるんだもの」
「…わかったよ、小夜子。早速準備しよう…お前はそちらのベッドで横になってくれ」
 竜一は私から離れると、素早く準備にとりかかった。その目に迷いはない…目標に向かって突き進む、真っすぐな
 瞳の光。AIだった私を魅了した力強い視線が、私の心を励ましてくれる。
「お母さん…私も…私も一緒に連れて行って」
「陽子ちゃん…貴女は」
「いいだろう、陽子…ベッドが足りないから、お前は車椅子のままだが我慢してくれ」
「竜一さん!」
「この子はお前のファイヤウォールを経由させて接続させれば大丈夫だろう…それに、陽子の目を見たまえ」
「陽子ちゃん?」
 彼女の目には、竜一と同じ光が宿っていた。どんな困難にも決して屈しない、力強い光が。
「同期トレースは出来ない可能性が高いけど、それでもいいのね?」
「私…あの時のような思いは二度としたくない…少しでも研司を引き戻せる力になれるのなら、それでいい」
 彼女の決心を聞き、黙ってうなずいた。陽子はもう、あの忌まわしい記憶にも負けることはないだろう。
「さぁ、こちらへ」
 私は竜一の支持に従い、ベッドへ横たわった。 低速通信用のケーブルが首の後ろに接続された後、頭部の制御の
 一部が研究室のコンピュータに引き継がれる。

「…頭蓋カバー、開放」
 竜一がコンピュータを操作すると、私の頭蓋部分からサーボモータの音が微かに鳴り響いた。自分では見えないが、
 今私の頭部は額から上が開き、内部のメカニズムが丸見えになっている筈だ。ベッドの隣に座っている陽子も、同じような
 格好になっていることだろう。

「研司の額部を切開し、脳幹制御ユニットを引き出す」
 竜一が研司に近づき、額部を手で弄くっている。私と陽子から直接見ることは出来ないが、研司の額には私達と同じような
 制御ユニットが剥き出しになる筈だ。
「…竜一さん、研司さんの意識レベルは?」
760姉の秘密-11 (6/6):2006/10/31(火) 23:10:59 ID:v7Y7xbPA
 少し心配になった私は、思わず竜一に声を掛けた。いくら頭部の1/3が機械化されているとはいえ、私や陽子と違って
 研司は人間なのだから。

「意識レベルは通常の1/5まで低下している。生身の人間でいえば昏睡状態だ…心配ない」
「そうですか…」
「研司の脳幹と、お前の脳幹をこれから接続する。メインユニットから例の通知シグナルが来るまで、全てのセンサーを
 閉鎖しろ…陽子もだ」
「「…了解」」
 私と陽子は声を揃えて返事をした後、全感覚を閉鎖して来たるべき時に備える。私の意識は真っ暗闇の中に漂う、
 ただのAIに成り下がってしまった。

(…嫌な感触だ…)
 素体に移されるまで当たり前だった世界。あの時、全ての感覚が新鮮だった…センサーから猛然と流れ込む情報を
 整理し、人間と同じように感覚を扱えるようになるには三日を要した。

(お母さん…お母さん…何処?)
 暗闇の狭間から、陽子の声…通知シグナルが聞こえてきた。ファイヤウォールに陽子の身体が接続され、私と感覚を
 共有するようになった証拠だ。
(陽子…陽子ちゃん…私はここ)

 次の瞬間、陽子と私は強固なセッションで接続された。手を繋いでいる訳でもなく、物理的な感触を伴う訳でもない。が、
 それに勝るとも劣らない、AI同士の絆とも言うべきものだ。

(お母さん、怖いよ…)
(大丈夫よ、すぐ慣れるから)
(…ううん、”ここ”が怖いんじゃないの…研司の心を覗くのが…研司の心と繋がるのが怖いの)
(陽子…大丈夫、あなたは私が守ってあげるから)

 陽子の不安が、接続セッションを介して伝わってくる。私も怖くない訳ではない…この素体に入ってから、半ば電脳化
 された人間と接続するのは初めてなのだから。

(…! 来た!!)
 竜一が送信した通知シグナルが、私のインタフェースを擽るように擦り寄ってくる。

(陽子、いくわよ)
(うん、お母さん)

 シグナルを合図にして、私達は研司の意識の深淵へと静かにダイブしていった。





(続く)
761四百二十七 ◆L39RnHcjYc :2006/10/31(火) 23:11:39 ID:v7Y7xbPA
投下終了です。(ちょいと名前欄失敗…orz)

でわー
762名無しさん@ピンキー:2006/10/31(火) 23:23:33 ID:E710oQml
何がどうなってるのか分らないがスゲー
グッジョブ
763名無しさん@ピンキー:2006/11/01(水) 17:05:46 ID:eRdUdoDQ
実は研司もロボットでしたオチかと思った
とにかくGJ
764名無しさん@ピンキー:2006/11/01(水) 21:50:48 ID:m5ykvijo
〜ちょっとひと息の独り言劇場2〜
総務課のSKさんが好きだ。
彼女を横目で見ながら、彼女の身体に精密機械が
つまっている内部のさまを想像して悦に入るのが
仕事中の数少ない楽しみだ。
しかし、ありえないことを想像して心を愉しませるのにも
少し虚しくなってきた。

PS
七百四十七氏GGGJ!
765名無しさん@ピンキー:2006/11/02(木) 13:14:04 ID:zNH/hMyg
>>764
四百二十七氏に書いてもらえたら、かなりエロ…いや、良さげなSSになりそうな悪寒。


※「アンドロイド妄想してた同僚(♀)がやっぱりアンドロイドですた」みたいな?
766名無しさん@ピンキー:2006/11/02(木) 16:01:12 ID:Kpy1N1u6
>>765

そして、その話のラストシーンが>>579なわけだな・・・
767名無しさん@ピンキー:2006/11/02(木) 23:05:21 ID:6ym5uSUP
〜ちょっとティーブレイクの独り言劇場〜

総務課のSKさんは、“俺の中では”ロボットだ。
今日、たまたまトイレから出てきた彼女と目が合った。
俺は
「なぜ、あなたがトイレなんかに!?
ああ、そうか。放射性物質か何かを捨ててきたんですね」
と言った。
彼女が弁当を食べていたので、俺はやさしく
「いいんですよ、無理に食事なんかしなくても。
あとでハッチを開けて取り出すのも大変でしょう」
と言ってあげた。

・・・というようなことは、まだ実行していない。
768名無しさん@ピンキー:2006/11/02(木) 23:16:17 ID:Zc/FNIvY
・・・・・・実行したら、いろいろと崩れるような気がする。
信頼とか、そういう類のものが軒並み。


タエロorz
769名無しさん@ピンキー:2006/11/05(日) 00:48:43 ID:tOUk3KNI
>>764
今さらつっこむことでもないが作者の名前(数字)が間違っとるよw
770名無しさん@ピンキー:2006/11/06(月) 08:52:33 ID:jkOrjbJ4
秋の番組改編での、ロボ娘登場状況はいかがすか

TV見ないんでようわからん・・・orz
771名無しさん@ピンキー:2006/11/07(火) 19:31:28 ID:H8qW1Oyr
なぜ続きが途切れたんだぁ〜
っと泣きながら保守
772名無しさん@ピンキー:2006/11/07(火) 23:13:49 ID:RIDagmBB
きっとオーバーホール中なんですよ
773427@携帯:2006/11/08(水) 00:38:49 ID:xroMWHPM
スンマセン、只今デスマの淵を漂ってる最中です
orz
774名無しさん@ピンキー:2006/11/08(水) 00:45:49 ID:3gbjEHmZ
オナホール中と見えた俺の視覚素子交換してくる
775名無しさん@ピンキー:2006/11/08(水) 15:13:03 ID:Mr5Z8ZLR
>>773

ガンガレ・・・・超ガンガレ
776名無しさん@ピンキー:2006/11/10(金) 09:52:43 ID:n2F5bIAn
ホシュたん
「(忘れられているような気がするけど・・・)ホシュ」
777名無しさん@ピンキー:2006/11/10(金) 13:35:18 ID:85zFrHTq
ほ…ホシュたんじゃないか!!


ホシュたん乙!
778名無しさん@ピンキー:2006/11/10(金) 22:26:50 ID:3/L00HZQ
ホシュ乙
779名無しさん@ピンキー:2006/11/12(日) 12:51:34 ID:5U0RhPfS
ホシュたん
「ホシュ・・・ホシュー?
(誰もいない・・・また大規模規制なのかな?)」
780名無しさん@ピンキー:2006/11/14(火) 02:16:55 ID:J1obVndd
なんでロボ娘作るのはおとんかおにんなんだろう?
おかんでもおねんでもありと思うんだけどそこんとこどうよ?
781名無しさん@ピンキー:2006/11/14(火) 02:30:59 ID:drM5FNgm
おとんがハード、おかんがソフトを開発した、というロボ娘は昔考えたことがある。
人間と生み方は違っても、彼女も文字通り「二人の愛の結晶」なわけで。

で、普通に生んだ男(兄)がいて、このロボ娘が彼の好みにドンピシャ。
「血の繋がっていない妹」に悶々とする・・・という、お約束な展開。

タイトルはたしか「しすたぁしょっく・シンドローム」。



・・・も、文句あっかちくしょー(゚Д゚;)
782名無しさん@ピンキー:2006/11/14(火) 07:06:44 ID:/RkSMbGs
ありません。
ありませんから発掘して投下してください。
783名無しさん@ピンキー:2006/11/14(火) 07:49:58 ID:qtj/RqSI
>>781
それよみたいな
784781:2006/11/14(火) 09:16:53 ID:VHkNs0GI
スマソ
おおまかな設定とキャラデザのラフスケッチしかない状態なんだな、これが・・・ orz



ラフスケッチは黒歴史(昔の絵)なので封印w
785名無しさん@ピンキー:2006/11/15(水) 02:16:23 ID:kmOlnpSg
父子家庭(父:ロボット技術者、娘:ロボット)があるなら、
母子家庭(母:ロボット技術者、娘:ロボット)があってもおかしくない。
…はずだけど、この組み合わせってラノベ、エロゲでも見たことねぇ。
マンガなら某少年誌の長編シリーズ(TS)にあったけど。
786名無しさん@ピンキー:2006/11/15(水) 07:31:38 ID:shu0Ekq9
びみょーなラインだが「ACCESS機械仕掛けの戦乙女」が似てる様な似てないような……
まぁ近いか、うん。母脇役だが。
787名無しさん@ピンキー:2006/11/15(水) 08:11:54 ID:/ezfSz9S
女性がハード部分(=機械)をガシガシ作っている、というイメージが
なんとなく違和感を感じさせるからじゃないかという希ガス。
実際はどうあれ、依然として「女性=機械オンチ」みたいなイメージはあるし、
女性の機械工学博士って少数派だし。。
788名無しさん@ピンキー:2006/11/15(水) 15:15:29 ID:OGXBpLH/
自分で生めるからじゃない?
789名無しさん@ピンキー:2006/11/15(水) 20:51:54 ID:kmOlnpSg
父子家庭だと技術者にありがちな偏執から親バカに走って、
「男女交際厳禁!」とか大真面目に言ったり娘の恋路を妨害しそう。
母子家庭だと娘の背中を後押しして自分の恋愛経験を伝授したり、
娘の幸せを娘の彼氏に託すとかそんなイメージがそれぞれある。

そんなことを超鋼女読んで思いついた。
ってか自分に「えろ」書く力があれば文章に起こしたい…けどむりぽ。
790名無しさん@ピンキー:2006/11/15(水) 21:03:53 ID:oqd4KmfB
>>789

上杉達也@タッチ「やればできるかもしれねえし、やらなきゃなにもできねえ」

ガンガレ。
791名無しさん@ピンキー:2006/11/15(水) 21:36:29 ID:NFxMtXJe
原作は知らないがドラマの「天使みたい」は母親製作だったような。
このスレのSSだと製作者不明が実は多いんじゃあるまいか。
792名無しさん@ピンキー:2006/11/15(水) 22:05:27 ID:U1VAf3LI
……あれ?『超鋼女セーラ』の話題って>789が初めてだったの?
793名無しさん@ピンキー:2006/11/16(木) 00:07:39 ID:evNyvX43
ageage
794名無しさん@ピンキー:2006/11/16(木) 00:18:35 ID:o9NTSqAh
主人公or身内が製作者(中身までぜーんぶわかってる)というのと、
製作者不明(ミステリアス)というのとで、
同じロボ娘でも趣が全然違ってくるからな。

前者は前者で、メンテナンスなどのメカっぽい描写で萌えられるし、
後者なら後者で、隠された機能などの謎めいた部分や、壊れても直せないという切なさの部分で萌えられる。

同じロボ娘という存在でも、ちょっとした設定の違いで違った萌えが楽しめる、ということで。
795名無しさん@ピンキー:2006/11/16(木) 01:26:07 ID:wYjOWO7O
http://bluetree.501megs.com/av.htm
[AVI/(Moodyz)香月藍~~至極無毛120分 DivX+nike
俺的
796名無しさん@ピンキー:2006/11/16(木) 13:16:56 ID:RQf9ekb+
>>795
新手のロボ子さんの型式番号かと思った。
797名無しさん@ピンキー:2006/11/17(金) 12:14:01 ID:e2PXq6ID
そもそもそのAVはロボ娘ネタなのか
見る気もせんからわからんのだが
798名無しさん@ピンキー:2006/11/17(金) 21:17:12 ID:hXwcKueT
ロボ「よくぞ聞いてくださいました、じつは私ロボットなんです」
ヒト「じゃあ証拠を見せなさい、証拠を」

ってなやりとりの後どういう行動取らせるのがスマートだろうか?
頭や手首、顔面を外すのはお世辞にもきれいだとはいえないし
ターミネーターのように腕を裂いてフレームを見せるのもアウト。
レントゲン写真持ち歩いて全身の骨格を見せるのも不自然だし。

やっぱり電源とかコンソールのコネクタを見せるのが無難なところ?
799名無しさん@ピンキー:2006/11/17(金) 21:31:19 ID:3G0eNPl8
ロボにしかできないようなことをする。

鉄柱をひん曲げるとか、
128ビートでギターの早弾きするとか、
連続でバスケのゴールを決めるとか、
ファックスに電話をかけて、声で出力させるとか。
800名無しさん@ピンキー:2006/11/17(金) 23:20:46 ID:7Wfl7ERz
>799
ちょwwww
3番目ロボットじゃないよ、アンドロイドだよwwwwww
4番目両さんだよwwwwwwww
801名無しさん@ピンキー:2006/11/17(金) 23:37:35 ID:3G0eNPl8
ちょwww両さんそんな特技もってたんかwwwwww
802名無しさん@ピンキー:2006/11/17(金) 23:39:11 ID:YspWIt1v
首が360度回転する、とか首が取れる、も良いかもしれない。
これもアンドロイドだが。
803名無しさん@ピンキー:2006/11/18(土) 00:31:56 ID:uh09Mlb5
恥ずかしそうに袖口をずらして、関節部分を見せるんじゃダメなの?

人工皮膚できっちり覆われてたら使えない手だが。
804名無しさん@ピンキー:2006/11/18(土) 00:39:30 ID:bh4MqCVH
>>803
私の手は人工皮膚で覆われていますが、使えないなんてことはありません。
805名無しさん@ピンキー:2006/11/18(土) 00:54:02 ID:zSRjbcXt
>>804

いや、そういう意味じゃないんだロボ娘・・・
806名無しさん@ピンキー:2006/11/18(土) 02:24:13 ID:RQRTAQDp
>>798
磁石を持ってこさせてくっつけてみるのは?
素材によってはダメだけど。
807名無しさん@ピンキー:2006/11/18(土) 07:19:08 ID:zSRjbcXt
おんぶかだっこしてもらえばいい。

ロボ娘
「ね、持ち上がらない・・・でしょ・・・・・・・・・・・orz」

ヒト
「・・・・・・凹むぐらいならやるなよな・・・」
808名無しさん@ピンキー:2006/11/18(土) 08:24:38 ID:e9LBfbvf
モーター駆動ならその音を聞かせればいいんじゃない?
809名無しさん@ピンキー:2006/11/18(土) 09:15:59 ID:zSRjbcXt
ロボ娘
(座っているヒトの耳を自らの胸に押し当てて)
「・・・ほら、ポンプやモーターの音が聞こえますでしょ?」



ヒト
「・・・ろ・・・・・ロボ美ぃーーーー!!(ガバチョ)」
ロボ娘
「きゃーーー!○○さんのリミッター(理性)がふっとんだぁ!!」
810名無しさん@ピンキー:2006/11/18(土) 09:16:07 ID:VlG4aVNP
なにか元ネタがあってそう言っているのならすまん

アンドロイドってつまりは人に似せたロボットだから
ロボットじゃないってことにはならないんじゃないか?
811名無しさん@ピンキー:2006/11/18(土) 10:35:58 ID:n6PqTMSf
>>810
「究極超人あ〜る」というマンガが元ネタ。

 あ〜る「ロボットじゃないよ、アンドロイドだよ」
 鳥坂先輩「うるさい、おまえなんかロボットだ」
 あ〜る「とほほ。」

・・・というやり取りがある。

まあ、ひとくちに「アンドロイド」といってもその意味合いは広くて、
「単に(外見的に)人間に類似したロボット」
というのと、
「(徹底的に)人間と全く見分けがつかないロボット」
という2つの意味があるわけで。
前者の場合、ぱっと見が人間に見えれば十分だし、
後者なら>>809でもわからないぐらい精巧。

ちなみに、あ〜るは前者。ゆえに鳥坂先輩の発言がある。
812名無しさん@ピンキー:2006/11/18(土) 14:37:19 ID:BHAOLXtC
つまり、
口で電子音モドキを出してファックスを出せる両さんはロボットだよ?

「ワシはアンドロイドじゃい、バカモン(首を外して投げつける)」
813名無しさん@ピンキー:2006/11/18(土) 17:12:33 ID:XRakjG9w
正統派メイド服を着てお屋敷で何代もの当主に仕えてきたメイドロボの話は
メイドスレで書くべきかロボスレで書くべきか。
814名無しさん@ピンキー:2006/11/18(土) 18:19:31 ID:zSRjbcXt
ロボという時点でこっち確定。

つか、カモーン
815名無しさん@ピンキー:2006/11/18(土) 21:26:42 ID:BHAOLXtC
>813-814
何、両方でそれぞれの属性を強調したものを書けばいい。
816名無しさん@ピンキー:2006/11/19(日) 15:39:39 ID:wWj2DLqJ
ヒューマンフォームとか女性型ならガイノイドってことばもあるにはあるが
ガチで響きがえろいのはアンドロイド。なぜかは知らん。
817名無しさん@ピンキー:2006/11/19(日) 17:07:06 ID:Tlw7b5V/
ガイ(GUY)は日本では男のイメージがあるからじゃないか。

「ナイスガイ」とか「マイトガイ」とか。
818名無しさん@ピンキー:2006/11/19(日) 17:57:21 ID:X9a3giB7
そういや、感度のパラメータを通常のン倍に弄ってイタすとかそういう話知らない?
819名無しさん@ピンキー:2006/11/19(日) 18:20:19 ID:f+uJlvns
ガイノイド、ガイノイドっと。
http://www.urbandictionary.com/define.php?term=gynoid
なるほど、fembotという言い方もあるのね。
でもって、gyn-は希臘語由来の女性を指す接頭辞と。
820名無しさん@ピンキー:2006/11/19(日) 18:46:23 ID:kIcG7EIA
その辺りの単語は知っておくと視野が広がるぞ。

>>818 up倉庫にあった気がする。
821名無しさん@ピンキー:2006/11/19(日) 20:08:01 ID:wWj2DLqJ
しかしまあこのスレにおいてはやはりロボムスメという表現がしっくりくる。なぜかはわからん。
822名無しさん@ピンキー:2006/11/19(日) 20:46:47 ID:pyorI3kS
アレはロボコと発音するのではないのかね
823名無しさん@ピンキー:2006/11/19(日) 21:31:01 ID:moK56sCB
>821-822
まさか、そんな事で論争の起きるとは……後世の誰も、思いもしませんでしたわけで。
824四百二十七 ◆L39RnHcjYc :2006/11/20(月) 00:16:16 ID:u5MOK2Na
やっと>>755-760の続きが書けましたので、投下開始します。(でも短いです、スマソ)
825姉の秘密-12 (1/4):2006/11/20(月) 00:17:12 ID:u5MOK2Na
 真っ暗闇の中を、私と陽子の意識がゆっくりと降下していく。

「お母さん…どこまで落ちるの?」
「研司さんの深層意識までだからもう少しの我慢よ」

 やがて私のイメージ回路に研司の体内の深部感覚や、目的とは違う記憶が次々に飛び込み始める。それらが雑多に入り交じって虹色の
 歪んだ視覚が展開され始めたので、私はフィルターを構築して陽子へのイメージ送信をある程度カットした。

「…これ、何? ぼーっとした虹色の風景…」
「彼の記憶や感覚が視覚化されてるのよ。本当はもっと凄いイメージだけど、あなたにはきついだろうから少しカットしてるけど」
「ぐにょぐにょしてるのね。なんだか酔っちゃいそう」
 陽子がそう言った瞬間、不意にイメージが真っ暗になってしまった。陽子の意識を確認し、彼女の意識が迷わないように引き寄せる。
「あっ…」
「そろそろ来る頃ね…私から離れないで」

 真っ暗闇の向こうに、光の輪が見えた。最初は指先で摘めそうなぐらいの大きさだったが、近づけば近づくほどその輪は大きさを増していく。

「こ、これは…」
「…これは研司さんの記憶のループ。今、彼の意識はここの中で無限ループを繰り返しているの」
「無限ループ?」
「そう、無限ループ…本来なら、今の研司さんを支配している”ケンジ”がここに囚われている筈だった」
「一体何故…?」
「その答えは…そうね、実際に見てもらった方がいいわ。遅かれ早かれ、陽子ちゃんは知らなければいけないから」

「…あそこ、なんだか違和感が…”輪”がほころんでる?」
「あそこから突入しましょう。陽子ちゃん、私に捕まってて」

 私達は互いの意識をつかみ合ったまま、”ループのほころび”に突入した。
826姉の秘密-12 (2/4):2006/11/20(月) 00:18:33 ID:u5MOK2Na
「ここは…学校の近所だわ」
「時間と時刻は…予想通り、”あの日のあの時刻”ね」
「あの日?あの時刻?」
「そう、研司さんの母親が交通事故にあった、あの日」
「!!」
 あの年のクリスマス…忌まわしい、悪魔のサンタクロースからのプレゼント、とでも言うべきか。雪がちらつく雑踏の中に私達は降りたっている。
 歩道を行き交う人々の半数が何らかの包みを手にし、向かう先は家路か、それとも想い人の元か? 自分はこの頃、今のような素体には入って
 いなかった。冷たい大型コンピュータの中で、ただひたすら与えられた業務をこなすAIが私だったのだ。
「きゃっ!!」
 陽子ちゃんが胸と股間を手で隠した。そう、私達は全裸で人が行き交う歩道の真ん中に立っていたのだ。
「…他の人からは見えてないから大丈夫よ。それに、ここに居る人間は全て研司さんの記憶の産物だし…」
 人間は私達の体に目もくれようとしない。
「そんなこといわれても…」
「ふふ…陽子ちゃん、本当に大切にされてたのね」
「え…?」
「仕草だけじゃない…あなたの反応パターン、人間と遜色ないもの。あなたが絶え間ない学習を繰り返して、すっかり成長した証拠。」
「お母さんは恥ずかしくないの?」
「ここは研司さんの記憶領域の中…という認識であり、私にとってはデーターと同一のものでしかないわ」
「それは判ってるの。でも、見られているような気がする」
「外界の認識をデータとしてではなく、イメージとあわせて認識するようになってるのね」
 ここまで人間と同じ挙動であれば、研司にさえアンドロイドであることを悟られなかったのも何ら不思議ではない。

「私もあなたも、元は同じプログラムだというのに…どうしてここまで差ができるのかしら」
 私と陽子は、元を辿れば同じAIプログラムである。私のコピーが竜一に手渡され、それはその後、竜一によって”陽子”という私とは別の
 人格として”育てられ”たのだ。

「お母さん…」
 私は自分の腕を見つめた。この素体は陽子のものと違い、量産を前提にした試作最終モデルを流用したものだ。身体の関節部分の皮膚は、
 メンテナンスを容易に行える継ぎ目を設けて分割可能なように製造されている。特に腰から股関節にかけては、複雑な動きと機構に対応する
 ため、下着の淵と陰部を縫うようにシームラインが走っていた。
「お母さん!あの子!」
 不意に陽子が叫ぶ。彼女が指さした先には、歩道を歩いている大人たちに時折ぶつかりながら走っている子供の姿があった。
「…研司さん?」
 私のメモリーに収められていた、幼い頃の研司の顔と一致…間違いない。
「あれ、研司さんよ」
「何をあんなに焦ってるんだろ…」
「陽子ちゃん、あれを見て」
 研司が走って行る歩道の反対側の車線にバスが停車した。しばらくしてバスは発車し、降車したのであろう乗客が残されている。その中に、
 陽子にそっくりの女性が立っていた。
「あれは…」
「竜一さんの奥さん…」
「お義母さん…!!」
 研司はそのまま横断歩道を渡ると、研司の母親…真知子の傍らに駆け寄った。
「母さん、お帰り!」
827姉の秘密-12 (3/4):2006/11/20(月) 00:19:41 ID:u5MOK2Na
「あら、研司…迎えに来てくれたの?」
「うん、父さんが荷物持ちにいってやれって」
「やれやれ、私の行動はお見通しって訳か…仕方ないわね、じゃあこれを持って」
 真知子は片手にもっていた大きな紙袋を研司に手渡した。
「ねぇ、これって…」
「ふふ…帰ってからのお楽しみね」
 大きな紙袋は、おそらくクリスマスプレゼントなのだろう。真知子は研司の手を引いて歩道を歩き、横断歩道を渡り始める。

「そろそろ来るわ」
「な、何が?」
 陽子が不安げな声を上げる。
「…これから起きることは全て事実よ…でも、決して目をそらせては駄目」
「事実って一体…あ!?」
 雑踏に突然響き渡る、悲鳴。
「うわぁあ!!」
「誰か!あれを止めろ!!!」
「…研司っ!!」
 真知子が研司を突き飛ばした瞬間、青信号で守られている筈の歩行者の列に大型トラックが突っ込んできたのだ。ブレーキを掛けたような
 減速も見せず、大型トラックはタイヤから派手なスキール音を鳴らしながら二人の身体をはねとばした。
 トラックの直撃をくらった真知子の身体は数メートル以上吹っ飛び、研司は地面に叩きつけられて3メートル離れた場所まで転がって行く。
「嫌ぁぁぁああああ!!!!」
「…!!」
 真知子の体からちぎれとんだ左腕が、歩道の際に転がり落ちた。しかし、その断面から覗いていたのは、血肉ではない。
「人工筋肉チューブ…金属フレーム!?」
 顔を背けていた陽子が私の台詞を聞き、真知子の体を改めて直視した。
「そんな…どうして?」
「真知子さんは正真正銘の人間だった…そして、彼女は全身打撲のため、即死だったはず」
「そして研司は、脳幹に致命的な損傷を被って…お父さんの技術で延命した」
「これは…真実とは違う!」
 真知子の身体は、人間とは思えない機械部品をまき散らして道路に転がっていた。股間からは緑色の冷却水が噴き出し、顔面は地面に叩き
 つけられた時にパネルが外れたのだろうか、金属製の人工頭蓋が無残にも剥き出しになっている。
『おかあ…さ…ん?』
 真知子から少し離れた場所にうつ伏せで倒れていた研司が、顔をゆっくりあげた。その視線は、”かつて母親だったもの”に向けられていく。
『…お…かあ…さ…ロボ…ト…?』
 研司が手を伸ばそうとした瞬間、真知子がぴくりと身体を奮わせた。
『ッ…ピッ……ケ…ン…ジ…』
 原形が残されていない手足を無理矢理動かし、液体やパーツをぼろぼろと落としながら研司にむかって這っていく真知子。
『いや…だ…こないで…』
 研司の表情が痛みと恐怖で歪む。
『ワタシハ…ザッ…アナタ…ガピッ…ノ…ガガガガッ!!』
 真知子の頚椎付近から火花が飛び散り、小さな爆発が起きた。彼女の頭部は身体から脱落し、研司に向かって転がった。
『ケ…ン…ジ…ケ・ン・ジ……ケ…ン…』
『う…ぁああ…あああ…うわぁああああああああああああっ!!!!!』
 研司の悲鳴とともに、景色がぐにゃりと歪んだ。周囲の色が交じり合い、私達の意識に捻られるような感覚が集中する。
「ああっ!!」
「いけない!!」
 周囲が暗転し、身体のイメージが認識できなくなると同時に緊急処理を実行し、研司の"記憶ループ”から私達は強引に脱出した。
828姉の秘密-12 (4/4):2006/11/20(月) 00:20:53 ID:u5MOK2Na
「う…」
「陽子ちゃん、大丈夫?」
「い、今のは一体…」
「あれは、記憶のループの継ぎ目…真実ではない、ねじ曲げられた記憶が強引に接続されている箇所に巻き込まれたみたい」
 霧のように霞んでいたイメージが人の形となり、やがて陽子の姿となった。研司の記憶イメージが彼女にかなりの負担をかけたため、私が
 ファイヤーウォールでイメージの伝達を強制切断したのだ。

「それにしても、研司の記憶が何故あんなことに…」
「私と竜一さんが施したのよ」
「!?」
「あの事故の後…竜一さんは研司さんの脳幹を、当時の研究で試作していたものに取り換えた」
「そうしなければ、研司は死んでしまうような致命傷を負ったから」
 研司と真知子が交通事故に巻き込まれたのは事実。そして真知子は即死し、研司が半死半生の怪我を負ったのも本当の話だ。

「その通り。だけど、それは研司の脳へ悪影響を及ぼした…あの事故が引金になった研司さんのトラウマが人工脳幹を経て、もう一人の
 研司さんとなったのよ」
「まさか、風呂場で私を強引にねじ伏せたのは…」
「そう…あれは研司さんであって、研司さんではない。でも、その「ケンジ」は…あの記憶のループに私が閉じこめた筈」
「記憶のループに?」
「ああ、その通りさ…あんたの事、今でもしっかり覚えているぜ」
 陽子の問いに答えたのは私ではなかった。陽子の後ろに、いつのまにか男性のイメージをもった別の”意識”が立ちはだかっていたのだ。

「あなたは!」
「おおっと、能書きはそこまでだ…何故俺があそこから出られたかって聞きたいんだろ?」
 ケンジは”記憶のループ”を指さして言った。
「それは俺にも判らない。ただ、目の前に開いた穴に飛び込んだだけだ」
「…研司は?」
 陽子がケンジの顔を睨みながら呟いた。
「あいつか…俺がループから抜け出たすぐ後で、呆けた顔して突っ立っていたあいつを見つけた」
「あぁ!」
 陽子の顔が青ざめた。おそらくは、陽子が入浴中に研司を誘惑していた時だろう。
「奴を代わりにあそこへ放り込んでおいたのさ…それでこの身体は俺のものになったって訳だ」

「お母さん…どうしよう」
 陽子が不安げな表情で私に寄り添ってくる。
「陽子ちゃん、二手に別れましょう。私はケンジをここで引き止めてる…貴女は、研司さんをあのループの中から救い出して」
「そんな!私だけじゃ…」
「ループに入る時の要領はさっきと同じ。それに、研司さんは陽子ちゃんの方が強い絆を持っている」
「絆…」
「そう、絆…残念だけど、研司さんと私は絆どころか、面識も殆どないから。それに」
 そう言ってから、私はケンジの方へ向き直った。彼は私の心を読んでいたかのように、にやついた顔で答える。
「俺との決着をつけなければ、だろ? 俺もその点については同意だ…姉ちゃん、あんたの相手は後でしてやる」
「お母さん…」
「早くいきなさい、陽子ちゃん…私は大丈夫だから」
「うん…ごめん、お母さん…私も絶対、研司を連れて戻ってくる」
 陽子は踵を返すと、そのまま光のループに向かって飛び去って行った。

(続く)
829四百二十七 ◆L39RnHcjYc :2006/11/20(月) 00:21:30 ID:u5MOK2Na
投下終了。それではー
830名無しさん@ピンキー:2006/11/20(月) 00:42:19 ID:W4E4BBHt
きゃぁ、サイバーだわパンクだわ
GJ!>四百二十七
831四百二十七 ◆L39RnHcjYc :2006/11/20(月) 02:22:31 ID:u5MOK2Na
>>830
当初の予定と違う方向へ進みつつあるんですが、なんとかなると思います。


ところで、現在のスレ容量が約490kbyteなんですが、そろそろ次スレ立てた方がいいでしょうか?
8321:2006/11/20(月) 08:44:40 ID:I7VdSE4T
>四百二十七氏

GJ〜

そうですね、そろそろですかねえ。
833名無しさん@ピンキー:2006/11/21(火) 00:31:07 ID:h+rF/rf7
GJ!
834名無しさん@ピンキー:2006/11/21(火) 06:12:45 ID:kZ92l9fP
>>831
GJ!
ロボと人との間の「種の差」を乗り越える葛藤があると味わいがまします。
研司&陽子のカップルのストーリーももちろん期待ですが、
ケンジと真知子サイドの展開も気になります。
ロボ母、聖母モード覚醒……!?
835名無しさん@ピンキー:2006/11/21(火) 09:27:36 ID:1QzRIry2
・・・ガングロイド・・・
836名無しさん@ピンキー:2006/11/22(水) 01:38:09 ID:aGolSADd
837名無しさん@ピンキー:2006/11/22(水) 06:48:57 ID:9KSH5cey
立てられなかったです。 >新スレ
誰か立ててくらはい。
8381:2006/11/22(水) 15:24:34 ID:6hXBlYPV
おk、帰ったらスレ立て挑戦します。
午後9時以降になると思うので、我と思わん方はスレ立て挑戦よろしくです。

テンプレらしいものは特にないので、差し支えなければ>>1-3あたりの流用で。
839名無しさん@ピンキー:2006/11/22(水) 18:39:38 ID:XdO2vC9i
>>1はふつうの案内でいいんじゃないの? 檄文やりたきゃテンプレ終了後でいいんじゃなかろうか。
840名無しさん@ピンキー:2006/11/22(水) 21:41:51 ID:5J13KaqR
>>836
そういえばその保管庫って3スレ目の途中からずっと更新されてないのね
悲しい
8411:2006/11/22(水) 21:53:49 ID:0GdJxklS
立ててきたっす。
>>839の提案を受けて、>>1はシンプルに。

ロボット、アンドロイド萌えを語るスレ:α5
http://sakura03.bbspink.com/test/read.cgi/eroparo/1164199888/

ただ、テンプレらしいテンプレがないんだよなあココ。
842四百二十七 ◆L39RnHcjYc :2006/11/23(木) 13:30:44 ID:C9HIBP+g
>>841
スレ立てお疲れさまです。

>>840
にくちゃんねるが休止になるようなので、ここのスレ専用の保管庫を作ってもいいかなぁと思ってます。(過去ログは
3スレ目から持ってますんで、今までのと合わせればOKかなと)


しかし、ロボ姉SS、ここまで続くとは自分でも思ってなかった…今まで書いたテキストの合計、150kbyte弱w
843名無しさん@ピンキー:2006/11/23(木) 13:33:11 ID:l7jUDxIl
専用保管庫いいね
しかし、エロパロの保管庫を読みふけるとパンツが汚れて大変なことになるw
8441:2006/11/23(木) 13:59:58 ID:nnq/jo8S
>>四百二十七氏

おお、ぜひお願いしたいす>保管庫
過去スレはα2から持ってますが、にくちゃんねる経由なんでいろいろと成形されちゃってるのがなんとも。
845名無しさん@ピンキー:2006/11/23(木) 17:54:03 ID:ZmHoTnjr
>>843
つ[夜用ナプキン]

いや、試したことはありませんが。
846名無しさん@ピンキー:2006/11/23(木) 22:23:37 ID:3XwArjbz
おむつでいいんじゃね
847名無しさん@ピンキー:2006/11/24(金) 21:45:41 ID:bZnsFhgP
保守・・・できるかな
848次スレの33:2006/11/25(土) 07:01:11 ID:L9CGWKeB
>>842-844
次スレでテンプレを書いたけど,html化されているのを持ってくれば?
本当はα2の前にβ2つうのが有るんだけど,13レスで即死(SSとかは無し)している
からテンプレに載せてないけどね

一応,ココにリンクを貼っとく

ロボット、アンドロイド萌えを語るスレ:β2
http://www2.bbspink.com/test/read.cgi/eroparo/1078571496/
http://www2.bbspink.com/eroparo/kako/1078/10785/1078571496.html
849名無しさん@ピンキー:2006/11/27(月) 17:15:57 ID:GqEFO/sK
こっちはこのまま落とすのか?
850名無しさん@ピンキー:2006/11/27(月) 17:58:33 ID:8hIik9CM
じわじわ埋めていけばいいのでは。

ここらでトリを飾るSSがほしいところだけど、こっちに載せても長生きできないからなあ・・・
851名無しさん@ピンキー:2006/11/27(月) 18:02:54 ID:RFSV7/it
まとめが出来るさ
852名無しさん@ピンキー:2006/11/28(火) 14:54:12 ID:BoZsXOQA
まとめはウィキみたいなやつが良いと思う。
853四百二十七@携帯:2006/11/28(火) 21:19:48 ID:SZZhJQMz
wikiは自分が先日借りた鯖に入ってるので、それに幾つかテスト的に入れて見ようかと思います。
週末にはテスト公開にこぎつけたいところ…
854名無しさん@ピンキー:2006/11/30(木) 16:57:47 ID:IGLnujf5
>>853

おお、よろすくです。


ジャンル分けして、他スレの関連SSも入れられるといいなあ。
プラネとかエグゼリカとか。
855名無しさん@ピンキー:2006/12/02(土) 14:53:18 ID:EV2h4AZ/
梅保酒
856名無しさん@ピンキー:2006/12/05(火) 22:25:12 ID:f6ekDYAp
四二七氏がんがれ
857名無しさん@ピンキー:2006/12/10(日) 21:10:06 ID:1MthSfHZ
日本保酒
858完全なメイド:2006/12/15(金) 20:53:41 ID:jxZO5q9X
ミニSSつまらないのでこちらに投下・・・

私はこの館で働くメイドだ。
奥様は常に完全を好まれるために、
私は完全に仕事をしなくてはならない。
今日も、完全に食事を作り完全に掃除をし完全にテーブルを飾る。
あとは奥様が起きてくだされば全ては完全なのだ。
今日こそは。
今日こそは。
今日こそは。
今日・こ・・そ・・・は・・・・・
きょ・・・う・・・こ・・・




「あー・・・この家もかよ・・・」
「定期メンテ年一回はマズイっすよ・・・」
「それどころかこりゃ死後数年は経ってるぞ・・・」
「毎年『ご主人様は眠っておられます。お入りはご遠慮願います。」ですからねぇ・・・」
「この家のメイドロボ最後にメンテしたの何時だよ・・・」
「5、6年前ですね・・・」
「じゃあ死後最悪7年間は放置されてたわけか・・・」
「主が新出からも仕える・・・『究極の忠義』ですね。」
「セールスポイントがこうも裏目に出るとはな・・・」
「流石に全回収するわけにもいきませんよ・・・欠陥はないんですから・・・」
「つぎいくか・・・」
「これ置いてくんですか?」
「運んでいきたいか?」
「なるほど・・・」


ピッ・・・
ワ・タ・シ・ハ・メ・イ・ド・ロ・ボ・ッ・ト・エ・リ・ス・モ・デ・ル・・・
ド・ウ・カ・ゴ・メ・イ・レ・イ・ヲ・・・

プツッ
859名無しさん@ピンキー:2006/12/15(金) 21:41:15 ID:X++i3Xcy
だから、ロボットには人間の生死を判別する機能を組み込むべきだとあれほど・・・
860864:2006/12/16(土) 20:55:00 ID:wJ0czLyk
うあ・・・今見たら死んでからが新出からになってる・・・
致命的な誤字ですね・・・
861名無しさん@ピンキー:2006/12/16(土) 21:32:53 ID:LS6I1y70
意味が通じれば問題ナ・ス・・・


プツッ
862完全なメイドB:2006/12/18(月) 21:14:55 ID:e7N5IFj1
修正兼ややオチ変更版

私はこの館で働くメイドだ。
旦那様は常に完全を好まれるために、
私は完全に仕事をしなくてはならない。
今日も、完全に食事を作り完全に掃除をし完全にテーブルを飾る。
あとは旦那様が起きてくだされば全ては完全なのだ。
今日こそは。
今日こそは。
今日こそは。
今日・こ・・そ・・・は・・・・・
きょ・・・う・・・こ・・・




「あー・・・この家もかよ・・・」
「定期メンテ年一回はマズイっすよ・・・」
「それどころかこりゃ死後数年は経ってるぞ・・・」
「毎年『ご主人様は眠っておられます。お入りはご遠慮願います。」ですからねぇ・・・」
「この家のメイドロボ最後にメンテしたの何時だよ・・・」
「5、6年前ですね・・・」
「じゃあ死後最悪7年間は放置されてたわけか・・・」
「主が死んでからも仕える・・・『究極の忠義』ですね。」
「セールスポイントがこうも裏目に出るとはな・・・」
「流石に全回収するわけにもいきませんよ・・・欠陥はないんですから・・・」
「つぎいくか・・・」
「これ置いてくんですか?」
「運んでいきたいか?」
「なるほど・・・」


ピッ・・・
ますたぁ・・・
今・・・い・・・ク・・・ne・・・

プツッ



そしてロボットは崩れ落ち、部屋にはAIの焼ける匂いだけが漂っていた。
863名無しさん@ピンキー:2006/12/18(月) 22:10:51 ID:OcouJSJc
ロボメイドさん・・・・・・気づいてたのか・・・・・・(つД`)
864名無しさん@ピンキー:2006/12/23(土) 15:13:34 ID:zPXxM+rM
支援保守
865名無しさん@ピンキー:2006/12/23(土) 15:23:57 ID:PrSSYK1m
>>864

保守はありがたいけど、すでに新スレ立ってるのでそちらもよろしこ。
866家のメイドは欠陥品
何となくSS投下。思いっきり遅れていたりする。

俺の家のメイドロボははっきり言って性格が悪い。
まぁ、その性格の悪さが欠陥だったのだから諦めるしかないが・・・
ああ、少しは俺のことについて説明しておこう。
名前は・・・流石に言えんな。
容姿、家柄共に人並みと言っておく。
収入は、普通よりやや多いが会社では安い方だ。
え?なんの会社か?
キサラギってあるだろ?ほら、メイドロボの大手メ−カ−だよ。
あそこの支店の営業係な訳だ、俺は。
結構太っ腹な会社でな。
入社するとメイドロボを一台くれるんだよ。
まあ、欠陥品しかくれないけどな・・・
同僚の中には表情に欠陥のあるのをもらったやつがいてな。
笑顔が作れないって毎晩泣くから金貯めて修理してやったらしい。
修理できるような欠陥はいいが、性格はどうしようもないからなぁ・・・
「ますた−。飯できたぞ−。早く食べに来んと朝飯抜きだぞ−。」
ったく・・・そういや明日はクリスマスか・・・
行くとこもないし家で寝ようかなぁ・・・
「そうそう、今夜毛糸玉八個買って来てくれ。赤を六個と緑を二個で。」
人使い荒いな−も−・・・仕舞いにゃスクラップ回収に出すぞ・・・
「気にせず行って来る!あ、今夜すき焼きね。」
じゃあ早く帰るか・・・
「毛糸玉忘れたら食べさせないけど。」
鬼かおまえは・・・

続け。(次回まで作者がネタを覚えていれば続きます。)